一ノ瀬志希による希望的観測 (ホワイトリリィ)
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一ノ瀬志希による希望的観測
「ん…え…!?」
どうしてわたしはこんな地下室に居るんだろう、さっきまで事務所の仮眠室で寝ていたのに…もちろん起きてすぐ逃げようと思ったが、手足に手錠がついていて、逃げようにも逃げようがない。そう思っていた所に突然扉が開いた。
「ヤッホー♪元気かにゃ?プロデューサー♡」
「志希!?なんでここに!」
扉を開けたのは、わたしの担当アイドルである一ノ瀬志希だった。
「両手足縛られてるキミ、すっごくイイ!あたしの見立てに狂いはなーい♪」
志希は心の底から楽しそうにしながら言った。
「志希…それどういう事!?あたしの見立てに狂いはないって…!」
「ん〜ん?そのままの意味だよ?じゃあ早速だけど、これ飲んで!断られても飲ませるけどね♪」
そう言うと志希は、いつの間にか取り出したのかピンク色の液体が入った試験管をこちらに向けて飲ませようとしてきた。
「ふざけないで!わたしはそんなもの飲まな…ヒッ!」
そんなものを飲まないと言おうとしたが、言おうとした途端志希が無表情になった。思わずわたしは怯んでしまう。
「へぇ...そっか、キミはそういうコト言っちゃうんだ?優しくしようと思ったけどやっぱやーめた」
志希はいきなり試験管をわたしの口に強引に入れ、ピンク色の液体を飲ませた。
「ゲホッゲホッ!ハァ...ハァ...」
志希はわたしを見ながらいつものニマニマとした笑いを浮かべながら何かを待っている様子だ。
「志希、何が目的なの?それにどうしてわたしをここに連れてきたの?」
とにかくわたしはどうして志希がこんなことをしたのか知りたかった。志希は理由もなくこんなことをする子じゃないから。
「え〜そんなのどうでもいいじゃん!そーれーよーりぃ、なぁんか体が火照ってきてない?」
確かに志希の言う通り妙に体が熱い。でも、これがどういうことかわからない
「おっ?効いてきたかにゃ?すごいでしょ~あたしにしては珍しく真剣に作ったんだよ〜それ♪媚薬と惚れ薬と、あとついでにちょっとの間、頭が働かなくなるの♡」
志希がなにを言ってるかわからない、わかりたくない。
「じゃあさっそく♡いただきまーす♪」
志希がわたしにキスをしてきた。志希の舌が、わたしの口の中に入ってくる。あたまがふわふわしてきた。
「ぷはっ!ん〜最っ高♡♡あたしの頭がビリビリしてきた♡」
あ゛♡これダメになるっ♡わたしがわたしじゃなくなる♡志希から離れなれなくなる♡
「にゃは♡すっごく敏感になってるね〜♡…もうずっとあたし無しじゃ生きれなくなるように堕とすから♡」
いやだ♡堕ちたくない♡おちたくない♡こんなやりかたなんかでぇ♡
「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ♡やさしくするから♡」
あっ♡志希の指が♡わたしの…♡♡
……そこからわたしの意識は無くなった。覚えているのはとてつもなく幸せだったことと、ひたすら気持ちよかったことだけ、今は志希にひたすら会いたい。会ってまたいっぱい愛してもらいたい♡
それから数日後、志希は自分のプロデューサーの部屋を漁っていた。
「ふぅ、早く帰んないとあたしのプロデューサーが寂しがっちゃうから服とか下着とか出てこないかにゃ〜♡おっ?これは…」
志希が見つけたのは結婚指輪ケースだ。
「……」
志希はおもむろにケースを開け、指輪を見てみた。
「ふぅん、プロデューサーは誰に渡そうとしたんだろ……あっ」
指輪の裏側には、一ノ瀬志希と刻み込まれていた。
「…清浄なる世界でキミとこうなりたかった、もう戻れない、ごめんね」
あまりにも女P物の百合デレステがなかったので書きました。
pixivでも投稿してます(小声)
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