抜きゲーみたいな島に住んでる女性恐怖症(ぼく)はどうすりゃいいですか? (はくぁ)
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1-00 オリ主さんの座する世界

ぬきたし2でスス子のルートがなかったので初投稿です。


 薄暗い森の中を、ひた走る。

 

「2時に反交尾勢力1名を補足!」

 

 声が聞こえると同時に、数多のマズルフラッシュが木々の隙間から流れ込んでくる。

 

 咄嗟に太めの木の後ろに身を潜め暴徒鎮圧用特殊ゴム弾ーーーライオット弾の雨をやり過ごす。

 

「そこの木の後ろに隠れたぞ!B、C左右から挟撃しろ!」

 

 炸薬が破裂する音の合間、わずかにその言葉を僕の耳が捉えていた。

 

「っ・・・!」

 

 右手に持った、ベレッタM92Fカスタムーーーライオット弾を発射できるように改造したガスガン、をタクティカルグローブ越しに握りしめる。

 

 事前に確認した敵影は15。

 

 実物と同数にライオット弾が込められるようになっている92Fの標準マガジンの装填数は、15+薬室に事前に1で16。

 

 つまり、一人1発で考えれば1マガジンで全ての敵を掃討できる。

 

 だが、拳銃なんてものは、10mを超えるととたんに当たらなくなる。

 

 それも、遮蔽物のない平地での話。

 

 鬱蒼と木が茂る森ーーーしかも夜間での戦闘となると更に視界が悪化するため、命中率は格段に落ちる。

 

 となると、実際の有効射程は3~5m。

 

 対する、相手方は3分隊装備はSMG12、HG3。

 

 後方から弾幕張りつつ行動阻害。

 

 少人数で確保。

 

 これなんて無理ゲー、なんて言いたいところだけどそうも言ってられない。

 

「これだって安くないんだぞーーー!」

 

 腰につけたポーチから取り出したソレを、挟撃部隊に投擲する。

 

「ッ!?手榴弾・・・いやフラッシュバン!」

 

 この暗闇の中でもめざとく、ソレを認識したらしい挟撃部隊は咄嗟に目を閉じる。

 

「残念!ソレただのレプリカだよ!」

 

 そう。

 

 投げたのはただのフラッシュバンのレプリカ。

 

 ネット通販で購入した。

 

 一個あたり三千円程するため、学生の懐事情からするなら、到底使い捨てられるものではないが、仕方ない。

 

「一瞬で、終わりだーーーッ!」

 

 張り詰めていた弾幕の数瞬の隙間。

 

 それを縫うようにして、駆けていく。

 

 ねこだましにすらならない脅しで稼げる時間などたかが知れている。

 

 だが、その数瞬は戦場において命取りだ。

 

「レプリーーーきゃあ!?」

 

 気づいたときにはもう遅い。

 

 前方のSSをヘッドショットで沈める。

 

「撃て、撃てーッ!」

 

 後ろからの弾幕が再開されるが、それにはもう意味はない。

 

 続け様に4発。

 

 短い悲鳴と共に、どさりと地に伏せる音が聞こえる。

 

 撃ち漏らしもない。

 

 このまま走り抜けてーーー!

 

「ーーーっ!?」

 

 突如、前方から飛来したナニか。

 

 僅かな風切り音に気付いて、首を捻って回避するが、着用していたゴーグルを弾き飛ばされる。

 

 続いて、3発。

 

 闇夜に紛れて何かが飛来してくる。

 

 慌てて、92Fを構えトリガーを引く。

 

 放った3発の銃弾は、飛来した何かを弾き飛ばす。

 

「ぐっ!?」

 

 突如肩に鈍痛が走る。

 

 2発目の後ろに潜むように存在していた4発目が、92Fを弾き飛ばし、後方の林にがさりと音を立て落ちる。

 

「ふふっーーー」

 

 闇の中。

 

 現れたの一人の少女。

 

「ーーー冷泉院 桐香ッ・・・!」

 

 僕は、この少女を知っている。

 

「お久しぶりです。ーーー先輩。」

 

 あぁ、本当に。

 

「変わらないな、君はッーーー!」

 

 腰に挿していたもう一丁の92Fを抜き、デタラメに発砲する。

 

 ただの牽制。

 

 ーーーに、なればいいと思っていた。

 

「なッ!?」

 

 またも、ナニかに92Fを弾き飛ばされる。

 

「どこも狙っていないのでは、どうしたって私には当たりませんよ?」

 

 それにしても、怯むぐらいはすると思っていたが、やはり彼女はーーー。

 

「それに、先輩の行動は把握していますから。」

 

 ーーー悔しいぐらいに、僕のことをわかっている(・・・・・・)

 

「何しろ、私はーーー。」

 

 ーーー先輩の、『理解者』なのですから。

 

・・・

 

 この世界に生まれたのは、間違いだったのだろうか。

 

 そう問われれば、僕はどう返すことも出来ない。

 

 何しろ、この生は二度目(・・・)

 

 本来、あり得るはずのない、やり直し(リトライ)のチャンス。

 

 だからこそ、僕は未だに迷っている。

 

 この、真っ暗な世界の中で。

 

ーーー

 

「・・・夢、か。」

 

 自然に開けられた瞼は、先程まで自分が眠っていたと感じられない位ほど、抵抗なく開けられた。

 

 眠気は多少感じるが、二度寝できるほど眠くもない。

 

 ころりと転がって、窓を見ればまだ月明かりが部屋を照らしていた。

 

「よいしょ、っと。」

 

 多少の倦怠感を無視しつつ、僕は部屋の隅に置かれたデスクトップPCの元へ行き、電源を入れる。

 

 ファンの回転音と共に、モニターに明かりが灯り、「ようこそ」の文字が表示される。

 

 僕は手慣れた手付きで、パスワードを入力し、デスクトップが表示されたのを確認すると、机に無造作に置かれたモデルガンを手に取る。

 

 マガジンを抜き、スライドを引く。

 

 この行動に意味はないが、なんとなく癖になってしまった。

 

 無骨なデザインの拳銃。

 

 モデルガンで、実際に撃つことは出来ないが、それでも、その重みが、感触が、僕に安心感を与えてくれる。

 

 僕は、銃が好きだ。

 

 ミリタリーオタク、と言えるほど精通しているわけではないが、好きなのだ。

 

 ・・・仙波さんにはかなわないだろうが。

 

 だから、部屋にはこのモデルガン以外にも、多くのエアガンやガスガン、モデルガンがある。

 

 ハンドガンに、アサルトライフル、ショットガンに、サブマシンガン。

 

 大方の銃種は揃えている。

 

 大量に並べられた銃たちは、なんとも壮観だ。

 

「・・・ふぅ」

 

 だが、数を揃えても、結局それは『偽物』でしか無い。

 

 僕の求める『安心』には程遠い。

 

 それでも、僕はモデルガン(コレ)を、離すことが出来ない。

 




導入がバトルシーンのエロゲーは流行らない。





でも僕は好きです(不屈の精神)。





あと銃に関する知識はマジでにわか知識だから適当でええんや()。


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1-01 オリ主さんのドスケベロード

感想もらったので初投稿です。


『全国の変態ドスケベセッ○スを愛するみなさ~ん!』

 

『『こんにちわ~!』』

 

『SHO治安管理委員会特種戦闘部の仙波(せんば) 光姫(こうき)です』

 

『SHO公式マスコットキャラクターハメドリくんだハメ~』

 

 やけにコミカルな常夏っぽいバック(B)グラウンド(G)ミュージック(M)

 

 それと、一部で狂信的な人気があるというマスコットキャラクター。

 

 そして、SHOのエチエチお姉さんこと、仙波さん。

 

 この島に住む人間が、雑にピー音がブチ込まれたこの青藍島PRムービーを眺める機会は、そんなに無い。

 

 いやむしろ、島民からすると「こんなのあったんだ~」ぐらいのことであり、全く知らない人間のほうが多いかもしれない。

 

 なぜそんなモノを僕は見ているのか。

 

 この島の・・・いや、この世界(・・・・)の異常性を再認識したかったとか、なんとなく目が止まったからとか、それらしい理由と、なんとなくが半々だ。

 

『やっぱりお魚とセッ○スは生に限るハメね!』

 

 いやそれは上手いのか?

 

 心の中でツッコミ・・・あぁクソ。

 

 下ネタじゃないのに下ネタに聞こえてしまう自分の思考回路が恨めしい。

 

 苛立ち紛れに、PRムービーを開いていたタブを消すと、モニターの隅に映る時間が目に入った。

 

 そこに映る時間は、僕がいつも登校している時間を少し過ぎたぐらいを指していた。

 

「これじゃ、早起きした意味ないな」

 

 着替えはもう済んでいるので、カバンを左肩に下げ家を出る。

 

「今日も晴れてるなぁ」

 

 見上げると澄み切ったスカイブルーの空。

 

 この時期の青藍島の空はすごく綺麗だ。

 

 雨も少なく、ポカポカ陽気が続くためとても過ごしやすい。

 

 その代わり、夏はドチャクソ台風多いが。

 

「おっと、早く行かないと」

 

 沈みかけていた思考を首を振って引き上げ、僕はいつもどおりの通学路を歩き始めた。

 

 僕の家から、学校まではそれなりに距離がある。

 

 だから、自転車で通学するの方が良いんだろう。

 

 でも、この島の特性として、何でもかんでも下ネタに直結させたがる、というのがある。

 

 その内の一例が、自転車だ。

 

 自転車自体は普通だが、何故かサドルにディ○ドが付いている。

 

 ・・・しかも、ご丁寧に、後ろの穴に入りやすい位置に。

 

 そんなの乗れるだろうか?

 

 たとえ乗れたとしても僕は乗りたくない。

 

 じゃあディ○ド取ればいい、そう思うだろうが、この島ではそれはアウトだ。

 

 この青藍島という島は、ドスケベセッ○ス・・・性的行為が推奨された島だ。

 

 細かい事情は長くなるから端折るが、性的行為をしないことは、この島においては犯罪行為と同義なのだ。

 

 そして、この島の人間は性的行為に全く躊躇が無く、公然におっぱじめる。

 

 その中で、性的行為を避けている人間が居たら、周囲はどう思うだろう。

 

 普通じゃない。

 

 異常者。

 

 そう言った者たちを、「反交尾者」と呼び、まるで犯罪者の如く処刑する。

 

 それがこの島の異常(ふつう)なのだ。

 

「はぁ・・・」

 

 そこかしこから嬌声が聞こえる通学路で、僕は大きなため息を吐き出した。

 

「ねぇそこの君!」

 

 突然背後から声を掛けられた事にびっくりして、飛び上がりそうになるが、なんとか抑えて、後ろを向く。

 

 そこには、女性が一人居た。

 

 格好から察するに、観光客だろう。

 

「朝って低血圧で体だるくって!だからぁ・・・」

 

 一体全体そういう脈絡からそうなるのか分からないが、目の前の女性は、自身の履いていたスカートに手を掛け、下ろした。

 

「パコパコして、元気、出しちゃお?」

 

「ッ・・・!」

 

 朝からどうしてこんなに盛れるのか、と言う程の濡れ具合。

 

 その様を言葉にするなら、『グチュグチュで溢れちゃう』状態だろうか。

 

(・・・マジかよッ!?)

 

 女性との距離は10m程だろうか。

 

 ゆっくりじっくりと、距離を詰めてくる女性。

 

 それでも、10mなんて距離はあっさりと詰められーーー

 

「そこのアナタ!」

 

 ーーーる、かと思いきや。

 

 特徴的なピンクの長髪をたなびかながら、SSの制服を着た女性が、既の所で割って入って来た。

 




クッソ中途半端なところで終わりましたが許して。

お詫びとして、僕がぬきたし(無印)で一番好きなセリフを晒します。

「ビッチのま○こだ……興奮してきたな」

あさちゃんのこのセリフがお気に入りです。

てか、あさちゃんのセリフは面白いの多くて好き(純粋)。

ミサキチは自重して♡。

でも好きだよ(棒読み)。


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