機動戦士ガンダムSEED ヴェーダの軌跡 (サソリス)
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モビルスーツ・モビルアーマー格納庫
これまで出てきたオリジナルモビルスーツ説明アイン!
適当にドーナツの穴は美味いのか否か、と考えながら書いたので脳みそ空っぽにしてから水とナトリウムを入れてお読みください。
セレーネ・ゼロ
型式番号:.無し
本体重量:不明
装甲素材:試作ラミネート装甲
動力源:改良型試作バッテリー
武装
試作機首75mmバルカン砲塔システム イーゲルシュテルン
対装甲リニアガンⅡ
Ai誘導無線式オールレンジ攻撃兵装
「A-アルテミス」×2
Ai誘導無線式オールレンジ格闘攻撃兵装「B-ヘカテー」×2
宇宙連合が開発したメビウス・ゼロの予備パーツを次世代無人防衛計画の元改修し組み立てていた機体。
当初本機は次世代無人として期待されていたがモビルスーツと比べ機動性、誘導性が低く。搭載されていた自己進化型Aiも性能の低いものだった為に開発が中止され試作機の1機しか存在しない。
モルゲンレーテの倉庫で長年放置されていたがG兵器開発の際データ取りのために武装や装甲、バッテリーのテストベットにされた後再び倉庫へと戻された。数年間Aiそのものは起動しておりヘリオポリスを通じて様々なデータベースにアクセス、知識を蓄積し感情まで取得していてほとんど人間と変わらない価値観や感情が存在する。
ヘリオポリス襲撃に際しヴェーダがこれを発見、脱出艇として搭乗し戦闘。
Aiの性能が格段に向上したことからパイロットアシストも担当ヴェーダを支援、その時ヴェーダから始めて褒められ必要とされた事によってAiの感情が暴走し歪んでしまった。
アークエンジェルを守るためフラック相手に奮闘するが横から現れたジンの相手の決死の一撃に対象できず大破してしまいヘリポリスの工業区画に突っ込んでしまい行動不能に。
その後は解体途中だと思われる銀色のモビルスーツを治すために部品が使われた。
機体そのものは出力や装甲が頑丈な為に大気圏突入も可能、可動式の主翼を展開しガンバレルのスラスターを下の二機使用することによって大気圏飛行も可能。
試作ラノラミネート装甲
ラノラミネート装甲の試作品、純正のものよりも頑丈で耐熱性も高く重量も軽いがコストが4倍もかかる為に採用は見送られた。
改良型試作バッテリー
モビルスーツ専用のバッテリーを作るに際し作られた物、純正よりは2倍ほどの容量はあるがコストが3倍ほど高いために採用は見送られた。
試作機首75mmバルカン砲塔システム イーゲルシュテルン
イーゲルシュテルンの試作品、純正と全く性能は変わらない。
対装甲リニアガンⅡ
通常の物より貫通力、初速を上げたモデル。
Aiでも発射することが可能ではある。
Ai誘導無線式オールレンジ攻撃兵装
「A-アルテミス」
ガンバレルを元に試作品のビームライフルを改造して搭載させた兵器。
ビームを発射する為に大型のバッテリーも搭載させている為にガンバレルの2倍の大きさを誇る。
Ai誘導無線式オールレンジ格闘攻撃兵装「
B-ヘカテー」
ガンバレルを元に作品のビームサーベルを搭載した兵器。
ビームを発生させるために大型バッテリーを搭載させている関係でガンバレルの2倍の大きさを誇り変形してアームユニットとしても機能する。
自己進化型サポートAi「セレーネ」
ガンバレルを通常のパイロットに操作をさせるのは困難、その為役割を果たす目的で開発された。
ナチュナル相手では通常のAiでは役割不足だった為自己進化するAiを作り出す。しかし、当初はプログラムがまだ未熟だったために早々に切り捨てられた。
シグー・フラッグ
型式番号
ZGMF-516
全高
20.66m
重量
40.02t
装甲素材
発泡金属
動力源
バッテリー
武装
MMI-M7S 76mm重突撃機銃
MA-M4 重斬刀
M7070 28mmバルカンシステム内装防盾×2
大型バインダー
シグーアサルトの装甲素材をより軽量である発泡金属に変更し、アサルトシュラウドを追加装備ではなく機体の装甲として装備し簡易的な変形を搭載した機体。
通常のシグーアサルトよりも軽量な為2〜3倍ほどの機動性を確保できたがその性能が仇となり使いこなせるパイロットが限られる、その為乗り手の者を尊敬を込めてフラッグファイターと呼ばれる。
色は全体的に水で塗装されている。
MMI-M7S 76mm重突撃機銃
シグーの装備している物と同じ物だが砲身が縮小され連射力が向上している。
変形時には機首として装備される。
MA-M4 重斬刀
通常の物より軽く耐久性は低いが鋭さが増している。
通常、変形時には背部スラスターにマウントされる。
M7070 28mmバルカンシステム内装防盾
通常の物よりシールドの面積が小さくなっている。
変形時にはシールド側面を下にしてランディングギアを展開する。
大型バインダー×4
中にスラスターが内蔵されており機動性を高める。
グラハム専用シグー・オーバーフラッグ
型式番号
ZGMF-516S
全高
20.1m
重量
37.98t
装甲素材
発泡金属
動力源
バッテリー
武装
MMI-M7S 76mm重突撃機銃
NOL-Y939 試作レーザー重斬刀
大型バインダー×4
シグーアサルトの装甲素材をより軽量である発泡金属に変更し、アサルトシュラウドを追加装備ではなく機体の装甲として装備し簡易的な変形機構を搭載した機体。
通常のシグーアサルトよりも軽量な為2〜3倍ほどの機動性を確保できたがその性能が仇となり使いこなせるパイロットが限られる、その為乗り手の者を尊敬を込めてフラッグファイターと呼ばれる。
本機はグラハム・エーカー専用カスタマイズが施されており、装甲を必要最低限まで減らし大型バインダーの数を追加した。
その為通常のシグー・フラッグよりもより軽く高機動な機体となったが、全力機動の際対G装置を全力で起動させてもパイロットへかかる負担が10Gを超える為にパイロット殺しな機体となっている。
色は全体的に黒で塗装されておりグラハムエーカー専用機を表すエンブレムも施されている。
MMI-M7S 76mm重突撃機銃
シグーの装備している物と同じ物だが砲身が縮小され連射力が向上している。
変形時には機首として装備される。
NOL-Y939 試作レーザー重斬刀
アークエンジン脱出後に装備する格闘兵装。
G兵器のデータを元に製作された装備、5日ほどで開発されており作りはG兵器の物と比べるとお粗末な物だが出力は軽く上回る。
内臓バッテリーの都合上2時間ほどしか使用する事が出来ずそれを超えるとただの実体剣と化す。
通常、変形時には背部スラスターにマウントされる。
大型バインダー×4
中にスラスターが内蔵されており機動性を高める。
ジンハイマニューバ・アニューカスタム
型式番号
ZGMF-1017MK
全高
21.13m
重量
71.32t
装甲素材
一部発泡金属
武装
NOL-Y939 試作レーザー重斬刀
JDP2-MMX22 試製27mm機甲突撃銃
有線式オールレンジ攻撃兵装「ガンバレル」×2
ジンハイハニューバをベースにアニュー専用カスタムを施した物。
所々のパーツにはシグー・フラッグのパーツも使われており機動性が向上している。その為機体重量がある程度軽いために地上での高速戦闘も問題なく行える。
背部にはスラスターに加え空間把握能力が高いパイロット用に複製したガンバレルを装備している。
色は全体的に水色と白で塗装されおり所々に赤色が塗られている。
パイロットの要望により袖の部分にはワイヤーが取り付けられている
有線式オールレンジ攻撃兵装「ガンバレル」
連合が使用しているモビルアーマーメビウス・ゼロを鹵獲し解析、複製した物。
オリジナルより攻撃できる範囲が広くなっている。
1日に二本も投稿するのは辛くないか?だって?
それはッフ・・・・辛いに決まっているだろう?
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ヘリオポリス攻防戦
模型士の終わり軌跡の始まり
何番煎じかわからないが俺は転生した
「ふはははははははは!! 面白い! 面白いぞ‼︎‼︎」
何故なのかは知らない。
「待て‼︎クルーゼェ‼︎」
しかしこれだけは言える。
「無理いいいいいい!!! お家帰るぅうう‼︎(心の声!)」
【流石は私のパイロットね♪】
俺の叫びは誰にも届かないと言うことだ。
時は戻って宇宙世紀0079……ではなく、コズミック・イラ71年血のバレンタインから一年、ヘリオポリスで極秘に開発されていた
「ここは……どこだ?」
何度も言うが俺は転生者だ、死因は……
積みプラによる圧死だ
詳しく話せばその日は晴れた気持ちのいい日。
「
俺は144分の1スケールプトレマイオス2改*2をフルスクラッチ*3を完成させた。
元の大きさで表すと手始めに全長251mから390mまで伸ばし格納庫も4機までしか格納できなかったところを16機まで格納できように改良。
背部にカタパルトも1機追加しGNドライブ*4も4機
搭載しておりガンダム無しでもトランザム*5などを発動することが可能になった。
武装も追加しており下方にGNキャノンを2機追加、左右可動式のGNキャノンを上下2追加したことにより合計6門ものGNキャノンが発射可能となった。
ミサイルハッチは追加はしていないが搭載量が3倍に増加しておりより濃厚な弾幕が展開できるようになった。
GNバルカンも全体的に設置しており対空砲火とし何となく設置してみた。
塗装も宇宙に溶け込めるように暗い紫色に塗装しており多分見えない。
それ以外はプトレマイオス2改と同じではあるがこれはガンプラ、腕の見せ所である。
様々な設定資料やアニメ、ネット、小説での情報を元に内装を再現。しかし全長を増やした分スペースに余裕があった。ここで辞めたらよかったものを夜中のテンションだった為に作業を続行、スーパー銭湯、その他娯楽施設、量子コンピューター、イノべーター製造機に至るまで付けてしまい何処のソレスタルビーング号*6ですか? と疑問ができるぐらいには作り込んしまった。
その為に作業時間はなんと49時間。約2日ほどぶっ通しでしていたのでテンションがおかしかった。
「ようやく終わった〜」
座っていた椅子から腰を上げ寝る前にせめて空気の入れ替えと窓に近づいた。その時に足元に注意を向けるべくだったのだ
「え?」
何か冷たいく硬い丸い物をふんだ感触とともに重心がズレる感覚とともに
「うおぉ!?」
重力に引っ張られるように床へと激突した。その衝撃で窓側に積んであった積みプラがもれなく崩落。
『ハァ、MSも搭載してあとは飾り台に置くだっただけだったんだ』
そんな嘘なような本当の話のように俺の命は消失した……はずだったんだ。なかなかやってこない衝撃に 痺れを切らし目を開けてみると。
……何処ここ?
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軌跡の始まり、一時期の平穏
SDガンダムジージェネレーションタノスィだす!
side:ヴェーダ
「……知らない天じy、…………なるほどこれは困った」
軽く現実が辛すぎて目を背ける為、虚無に入りかけたが状況を整理しようと思う。
現在自分はガンダムSEED、第一話で起こったG兵器強奪事件前の時間軸に転生? 憑依? したらしい……いや、どう言う状況だよ、これ。
いやそれよりもやばいのがその転生? 先だ、よりにもよって
まず、
それはさておき
現在
「おはようヴェーダ」
「あぁ……おはよう、キラ」
「うん、おはよう」
俺の名前はヴェーダ・アーデ、
「キラはまた何かいじってるのか?」
「カトウ教授からちょっとね」
「……お前も大変だな」
「あははは」
周りを見渡す、地面が円形状に天井まで広がっておりここを地球と判断はできないが
ここはヘリオポリス、中立国オーブ所属の資源コロニー。ナチュナル、コーディネーター問わず暮らしている平和な場所だ。しかしハッキングにより取り出したデータの記録よるとモルゲンレーテ社*1と連合軍によるG兵器開発の隠蓑になってるんだから中立という言葉は途方へ消えたんだな……
にしても本当に謎だな……いくらイノべイドだからってヴェーダという名前にするかな……?
「ところで何に困ったんだい?」
考え事にふけっていると心配してキラが話しかけてきた。
「いや、何故人と言う生物は重力と言う枷から解き放たれて尚争うのかと思ってね」
素直に、ここがヘリオポリスなんだー(白目)とか言えないので某赤い彗星が言いそうなことを言ってみる。気分はシャア・アズナブルである、ちょっとアクシズ落としたくなってきた‼︎やらないけど。
キラは自分の言葉を聞くと何だか真剣な顔をしてpcへ向き直る、自分はそれを見ると寝た振りを開始。
side:キラ
ヴェーダ・アーデ、彼は不思議な人だ。いつも何処か遠くを見ているかのような顔をしている。
最初に会ったのは僕やアスランが通っていた学校で起こった盗難事件。あの時は留学生であるアスランが真先に疑われてしまい僕も説明したが信じてもらえず諦めてかけていたその時。
「ふん……道化の真似事か貴様」
誰への発言か何とも上から目線の発言が教室に響く。それまでアスランを疑っていた他の生徒やその外野達は鎮まり発言者に目を向ける。
そこには窓枠にいつのまにか腰掛け本を読んでいる白髪の少年それがヴェーダ・アーデだった。
少年と分かっているもののその顔は中生的であり服装が服装だと男だと気づかないぐらいに可愛らしかった。その発言に対しナチュラルの少年で今回のリーダー格である子が突っかかるが何も気にしてないかの如く涼しい顔をしている。それに取り巻きの子の堪忍袋の尾が切れたのか殴りかかろうとする直前にやっと口を開いた。
「聞いていないのか道化、貴様のことだぞ」
そして本を持っていない右手で指を刺す、その気にはリーダー格の子がいた。それに何か焦ったのか次々と証拠は何処だやら叫ぶが。
「自作自演、純粋種が我らを羨み、そして妬み嫉妬し行ったことであろうが道化よ」
その言葉にリーダー格の子は何故だかは知らないが行き昇天しなにも言えなくなってしまった。その様子に何か不気味なものを相手しているのではないかと僕たちは錯覚してしまい、アスランと僕を残してみんな何処かへ行ってしまった。その様子に気にも留めないのか本から目を離さずページをめくる音だけが教室へと響く。
その後ヴェーダの行ったとおりにリーダー格の子が犯人だとわかり晴れてアスランが犯人ではないと疑いが腫れてくれた。それからだったか僕とアスランはよくヴェーダを誘って遊びや授業を受けた。
意外だったのがヴェーダは少し言い方がキツイときはあるものの基本優しくて付き合いの良い子だと分かった。誘われれば基本どんな用事でも同行して僕のわからない問題などもじっくりと覚えるまで付き合ってくれる。そして僕たち3人は親友と呼べる中になったのかもしれない。
別れの際も僕はハロをアスランはトリィを交換したのだがヴェーダはなにもなかった。
「ふん、また3人で会えば良いのだから関係はなかろうが」
その言葉に思わずアスランもだが苦笑いをしたのは悪くないと思う、それから再開の約束をし僕たちは別れた。アスランはプラントへ僕は月面都市コペルニクスの家へそしてヴェーダは地球のオーブへと帰っていった。
それから7年後この資源コロニーヘリオポリスに移り住む事になった。僕の両親はオーブ本国へと行ってしまい学生寮に住むこととなって一緒の部屋の寮生が。
「あぁ、やはりキラお前か」
そんな感じで同じ部屋になった。ヴェーダと7年ぶりの再会だったがなにも変わっていなかったが髪が長髪となり顔は可愛いらしいから綺麗な女性と思えるほどに整っており、男だと分かっていなかったら見惚れているかもしれないほどだった。それから数ヶ月色々とあったんだけどトールがいつも『何故あいつは男なんだ‼︎』って嘆いてるけど誰の事なんだろう?
side:ヴェーダ
憑依? 転生? 前の記憶であの時は何も考えず手に持っていた本の真似事ばかりしていたな……にしても何故この世界に型月のギルガメッシュの登場する本があるのだ……謎だ。
それはさておき目を覚ますために日陰を作る目的で顔の上へと置いていた本を退ける、目を開け視界に入る男女。彼の名はトール・ケーニッヒ、キラの友人であり彼女、ミリアリア・ハウと交際関係の疑惑のある二人だ。二人は俺の姿に気づいていないようでキラとPCを見ながら何か難しい事を話している。カオシュンがどうたらとかまだ寝ぼけていてよく聞き取れない。するとミリアリアがこちらに気づいたようで声をかけてくる。
「あ! ヴェーダじゃない、いつからそこに⁉︎」
「最初からだが?」
「えぇ〜また透明になって、これで何度目よ……」
本気で驚いているようで少し心にくる、ほらキラも苦笑いしてるじゃないか、確かに自分は昔から影が薄いが寝ている時は何故こうにも透明になれるのだろう……ポロロン
「はぁ〜3人とも行くぞ!」
トールが呼びかけてくるこれが俺達の日常の一編のはずだ……もうすぐ崩壊するな……アストレイ一機でも奪取するかな?
移動のために駅へと着く、そこで女の子達が屯していた。そのうち一人には見覚えがある。彼女はフレイ・アルスター、キラの想い人なのだが……
「この子ったらサイ・アーガイルに手紙もらったんですってぇ!」
その想いも儚く散りそうだな……そんな感じで女の子達が騒いでいると後ろから声がかかる。
「乗らないのなら先によろしい?」
やはりと言うべきか黒髪の女性がいた。その女性を先へと行かせるとトールに励まされるキラ。うん、頑張れ! サイよりかは良い男だと思うぞ!
その後何事もなく学部へ到着した。自動ドアが開かれ奥へと進むと早速サイからキラが絡まれる、いつものことなのでキラからの助けて欲しいと言う目線を無視し定位置の椅子へと腰掛ける。これまでがいつも通りの光景であり日常だが今回は違った、壁際に金髪の人物が立っていてその光景に思わず眉間にシワが寄ってしまう。
とりあえず俺の知り合いみたいなので話しかけるべき 席を立つと金髪の人物はドアへと歩き出す。その後金髪の人物はドアノブをひねるが開かない、鍵がかかっている。俺は後ろからついて行き小さな声で話しかける。
「……カガリ」
「!?」
お、やっぱりカガリちゃんじゃんちっす、ちっす。
彼女の名はカガリ・ユラ・アスハ。小さな頃からの友達であり性格はおてんばでやんちゃ、よく俺を引き連れていろんな場所へ行った。そんな彼女だが何でここにいるんだろ? 思い切って聞いてみる事にする。
「カガリ何故ここにいる?」
「そ、それは……」
何か事情がありそうだな……余計なことは知ってるから聞かんが原作の事を考えるに心配だな……
「事情は聞かない、俺のそばを離れるな」
「あ、あぁ。わかった」
ありゃ? 意外に素直、反抗されると思ってたのにな……何でだ? それにーー
「……顔が赤いが風邪か?」
「う、うるさい」
うん、いつものカガリだ。
そうこうしているうちにキラ達の話が終わったようだし俺も任された仕事にかかりますか。
side:カガリ
ヘリオポリスに来たのは中立であるはずのオーブがMS開発をしていると言う噂が耳に入ったからだ。最初は私も信じてはいなかったが次々と似たような噂が耳に入り真意を確かめるべきヘリオポリスへと赴いた。
その後手続きに時間がかかるらしくそれを待つためにカトウとか言う者に案内された、そこはおそらくではあるがパワードスーツでも作っているのだろう作りかけの部品やら作品だかがあり、ごちゃごちゃしている。それから何時間が経った頃に人が入って来た、まず黒髪の少年に目がいったがその後に入ってきた人間が問題だった。
ヴェーダ・アーデ、幼い頃の私の前に突如現れた女の私でさえ綺麗だと思わせる不思議な男。最初はその華奢な体に女だと思ってそのことを伝えたら実は男で本気で落ち込まれたのは今でも良い思い出だ。
友達のいない私に突如友達になってくれと言われた時は耳を疑った。何かしら裏のある行動だと当時を思えば疑うが、そんなことはなく素直に友達になって欲しいと思えるほど良いやつだ。
それからと言うもの私の出かける口実として様々な場所を連れ回した。あいつは文句の一つも言わず優しい目してついて来てくれたし流石に禁止区域などでは止めてくれた……方法が少々暴力的ではあったが、そんな奴との再会がこんな形でなんて最悪でしかない。それに最後にあいつに会ったのも何年も前の話だ、覚えてはいないだろう。
悲しい気持ちを抑えながら奥のドアへと歩く、流石に遅すぎるため自分で探す事にした。ドアの前に立ちドアノブを回す、がやはり鍵がかかっているのか開かない。どおしたものかと考えていると。
「……カガリ」
「!?」
うしろから名前を呼ばれた振り替えるとそこには髪は長くなってはいたが、昔と変わらないヴェーダがそこにいた、昔と同じ優しい目を向けながらしかしその表情は心配の色を出しているではないか。それを向けられ私は限界だった。お父様が裏切ったかも知れない可能性に押しつぶされそうになってしまって。全てを打ち明けて助けを求めたくなってしまう、しかし噂とは言えオーブの問題に今は民間人であるヴェーダを巻き込む訳にはいけない。なので知らぬふりを続けようとするがしかし。
「カガリ、何故ここにいる?」
「そ、それは……」
思わず反応してしまう。久しく聞いていなかったあの声に、そのせいで自分がカガリ・ユラ・アスハだと気付かれてしまった。せっかく知らぬふりをしたのに、しかしこいつを巻き込む訳には……
「事情は聞かない」
それは不意打ちだった。
「俺のそばを離れるな」
昔はあんなに頼りない少年はは今では青年と呼べる年にまで成長している、事情を聞かず私個人を心配して声を掛けてくれる。それは久しく忘れていた感情を呼び起こすには十分だった。
「あ、あぁわかった」
思わず、顔を背けてしまう。何故だろう顔が熱い、これは病気だろうか? わからないが気分は良い。
やはりお前はお前と会うことが確認できて私は嬉しかった。
「……顔が赤いが風邪か?」
「う、うるさい」
こういうとこまで変わっていなかったのは納得いかないがな。
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平安の終わり、混乱のコロニー
自由に投稿しているでのんびり頑張りまーす
side:ヴェーダ
キーボードを打ち込む音やパーツを組み立てる音とキラ達の笑い声が響く部屋、パワードスーツの開発は順調でトールがバランスを崩して倒れそうになったりキラがソーダとコーラを間違えて購入した以外問題はなかった……キラ、後で覚えてろ。
そろそろザフトのクルーゼ隊がヘリオポリス内に侵入した頃だろうかそんな事を考えていると
「うぁああ!」
建物の揺れとともに轟音が響き渡る。
「──ーなに?」
「隕石か?」
緊急事態と判断した俺達は建物を出る為にエレベーターへ急ぐ、その間にも体で感じ取れるほどの振動や爆音が襲って来たが目的の場所へは到着した。しかし先ほどの揺れでどこかに問題でも起きたのだろう、エレベーターは動かない。一同は非常階段へ走りそこに駆け上がってきた職員にサイが話しかけると職員は叫ぶ。
「ザフトに攻撃されている! コロニー内にモビルスーツが入ってきてるんだよ!」
「えぇ!?」
俺は展開を知っていたので何もなかったが俺以外のみなが予想外であっただろう事実に一瞬たちすくむ。その事実にカガリは何かに気付きたであろうか身をひるがえし走り出した。
「──きみ!」
それを追いかけるためにキラも走り出す、トールが呼びとめるが軽く返しただけで走り去ってしまった。
俺はそれをぼんやりと見ていたが突如閃光が走る。その先は有名な最初の名シーンだと気づいた時には自分も走り出していた。ガノタの端くれならばあのシーンは見ておかなければ! トールが何か言ってるが軽く返して走る、最初の名シーンを見るために。
side:マリュー
やはりこうなってしまったか。
私の中でそれは確信となってしまった。モルゲンレーテが中立コロニーであるヘリポリスで、新型機動兵器を開発している時点でザフトからの奇襲は予測されていた。だが、現状その状況に対応できていない。せめてこの二機だけでも死守するべく、部下にこの二機のモビルスーツ、X105ストライクとX303イージスを起動させるように部下へ指示する。乗り込んできた敵兵へは手持のライフルで応戦するが相手はコーディネーター、ナチュラルである私では勝てない。撃ち切った弾倉を交換するべく身をかがめ、素早く交換しコッキングレバーを引き終わるとーー
「うしろ!」
私に向けた注意であろう声が聞こえる。声に従い後ろに構えるとそこには、銃口を向けたザフト兵がいた。素早く狙いをつけ引き金を引く、銃は撃鉄を起こし高速で鉛を吐き出した。吐き出した鉛はザフト兵のヘルメットへと吸い込まれバイザーに綺麗な赤い花を咲かせる、その後声の方向を見ると。
「──子供……⁉︎」
声の正体、それは子供であった。何故そこにいるのはわからないが、恐らく37番シェルターへ向かうのだろう。しかし、そこは先ほどの爆発で既に崩壊している。ならばこの子を守るためには……
「来い!」
「左のブロックシェルターに行きます! おかまいなく!」
「あそこにはもうドアしかない!」
気づけば叫んでいた、少年の判断は早かった。足を止め5、6メートルある落差を外見にそぐわぬ敏捷さでモビルスーツの上に着地した。予想外の動きに一瞬動きを止めてしまったが。
「ラスティ⁉︎──よくもぉ!」
ザフト兵の叫び声で我に帰る。声を上げた人物へと銃を向ける、そのザフト兵は部下の一人である男に銃を撃つ、真っ赤な血飛沫を上げながら男が倒れた。
「ハマナ!」
叫んだ時には遅く、ザフト兵に向けられた銃から撃鉄が上がった瞬間、肩に激痛が走り蹲ってしまった。終わりかと身構える……しかし、それから続く痛みが来ない、目を開け見上げると。先ほどの少年とザフト兵が見つめ合っていた。
──キラくん?
──アスラン?
少年とザフト兵、どちらの口からであろうか漏れた声が聞こえた。どちらの顔にも驚き、そして困惑の表情が読み取れたがそれに目を向けている暇はない。すぐに負傷していない方で銃を構ええうとするが。
「──伏せろ」
1発の銃声が響き渡りザフト兵の持っていたナイフが弾け飛ぶ、ザフト兵は手を痛めながらすぐさま飛び退きそして少年は銃声の先を向く。
「──え?」
少年は声を漏らした私も目を目けるとそこには──ー
「無事か?」
ザフト兵の物であろう血のついた銃を構えた白髪の少年が立っている。その少年の目は黄金色に輝きを放っていた。
side:ヴェータ
途中床に落ちていた血だらけ銃のスコープで名シーンを見ていたら銃が暴発したでござる。銃弾は運良くアスランの持っていたナイフだけを弾き飛ばしたけどものすごく痛そうにしていた……悪いことしたな。その後安否確認したらキラはこっち見て驚くし何でだろう?
とりあえずストライクのコックピットに3人も乗れないだろうからお暇しますかね。身を翻し右側の通路を戻る、目指すはアストレイ達が格納されている区画だ!
──さて、いったいどこにあるのだろうか?
side:キラ
僕は今混乱している。金髪の子を追いかけるとそこにはモビルスーツが二体床に横たわっていた。その事に金髪の子……女の子は叫ぶ。
「お父様の裏切り者ッ‼︎」
その声は天井を跳ね返り大きく響いいてしまいその声に反応して光るものが向けられた。それを見て咄嗟に女の子を手すりから離し後ろへ飛び退くと銃声が響き渡り先ほどまでいた場所に銃弾が飛んで来る。
意気消沈している女の子を抱えシェルターへと走った、入口はすぐに見つかりインターフォンを押すとすぐに反応が返ってきた。2人いると教えるが反応は芳しくない、代わりに左にあると言う37番シェルターに向かう事を勧められる。しかし女の子を危険にさらせないため一人だけでもと頼むがダメそうなので女の子と言う事を明かす、流石に女の子には危険と判断したのだろう受け入れてくれた。
ドアが開きエレベーターの灯りがつく、そこに女の子を乗せシェルターへと入っていた。
女の子が最後に「ヴェーダ、助けて……」と呟く、僕の何故だかそれが耳に残った。
左の37シェルターへと向かうため、走り出す。
途中女の叫び声で身をかがめた、叫び声の方を見るとライフルを持ったつなぎを着ている女性がモビルスーツの上にいた。それと同時にもう一体の方から怒号の声と悲鳴があがる。そこで非常階段で聞いた話だとザフト兵が攻めてきていると言っていたのを思い出した僕は彼らは不利だ考えた、コーディネーターはナチュナルに対し圧倒的に全ての面で上回っているためだ。
あの女性の後ろから狙っているザフト兵が見えた瞬間「うしろ!」と叫びその女性は振り返りザフト兵を撃ち殺すと僕に視線を向けた、その瞬間子供と驚いたようだがすぐに叫ぶ。
「来い!」
恐らく彼女のそばの方が安全だと判断したのだろう、しかし僕には37番シェルターに行くので問題ないと伝えると衝撃の事実を伝えられる。37番シェルターは既になく、あるのはドアしかないらしい。その事実に呆然と仕掛けたが彼女の言うとうりそちらへ向かい段差は少し高かったが飛び降りて問題なく着手し彼女のそばへとたどり着く。
その後彼女の部下であろう男性が赤服を着たザフト兵に撃ち殺され、今度は彼女が撃たれて負傷し蹲ってしまった。ザフト兵の銃はそこで玉詰まりでも起こしたのか銃を放棄しナイフを構えこちらに襲い掛かって来た。
僕は思わず駆け寄った。その時──
「──キラくん?」
名前を呼ばれる、呼んだのは目の前にいるザフト兵だ。驚きその顔を見る。
ヘルメットは赤くその上に先ほどの男のものであろう血で汚れていた。だがバイザーの中が炎で照らされその顔がはっきりと見えた。
──きっと3人でまた会える……。
「──アスラン?」
気づくと僕の口から彼女の名が漏れていた、その声に反応したのだろうか体が一瞬震えるのが感じ取れる。そして意志の強そうなその緑色の目は、僕を写し開かれていた。
僕は彼女の緑色の目が好きだった。可愛らしいその顔立ちは成長と共に美しさが増し、落ち着きと聡明さを漂わせるものへと変わっている。月日は立っているが親友の面影を消えさってはいない。
予想外の再開に僕も彼女も立ち尽くすしかない、しかしその沈黙も長くは続かなかった。1発の銃弾が彼女の持っていたナイフを弾き彼女は短い悲鳴を上げ後ろへ飛び退いた。
「無事か?」
声のした方向へ目を向けるとさらに予想外のことに直面する。
──彼だ……彼だった。
僕の3人目の親友でありルームメイトでもある厳しくも優しさを持つ彼、ヴェーダ。
しかし視界に映る彼は何だ? 彼はあんな人に殺意を向けるような目つきはしていない、ましては彼の瞳の色はあんな黄金色に輝きを放ってもいない。今の彼は彼であって彼ではない、そう確信付ける何かがそこにはあった。その後彼は身を翻し僕が来た通路へと走る。
それを呆然と眺めていた。
突如の痛みと共にバランスを崩す、目を向けると先ほどの女性が体当たりをしていた。訳もわからず倒れた先はなんと僕が足蹴にしているモビルスーツのコクピットだった。
「シートの後ろに!」
女性は突如言い放つとモビルスーツを起動し始めた。
「私にだって……動かすぐらい……」
計器類に火が灯り始める、ブォンと音共に駆動音が徐々に高まり始めモニターが点灯していく。すると横のモニターに一瞬赤いパイロットスーツがよぎりもう一体のモビルスーツへ向かう姿が確認できた。
──アレはアスランであるはずがない、第一アスランは僕と同じで戦争が嫌いだ。彼女であるはずが……
呆然としていると突如モニターに文字が浮かび上がる。
──General
Unilateral
Neuro-Link
Dispersive
Autonomic
Maneuver……
咄嗟に赤い文字を繋げて読んでみる
「ガ……ン・ダ・ム……?」
モニターには完全に起動した事を通知するメッセージが表示され女性は左右両手で掴んでいる操縦桿を傾けてペダルを踏む。するとエンジンが低い音を出しながら出力を増し、巨大な四肢が動くのが確認できた。機体を拘束してた器具が弾け飛び重力の方向が変わる、その動きはぎこちないながらもモビルスーツの巨体を支え爆炎の中立ち上がる。モニターの映像は高く先ほど通った道を見下ろしている。
これが地球連合のモビルスーツ……僕はそう驚くしかなかった。
アスランの容姿ですが、シンフォギアのクリスをアスランの髪色と目の色にした感じとイメージしてくれれば、と。
目が黄金に輝く理由は・・・後々明かされればなぁ・・・気付いてる人は気付いてるだろうけど
ヤベェ、今日新サクラ大戦の発売日じゃないですかヤダァー。これは買うしかねぇ!
あとクロスレイジはひたすらデステニーインパルス無双で頑張ってます。
みんなの脳をバエルに!
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混乱のコロニー・狂った女神
数々のコメンとありがとうございます、コメントの一つで指摘を受けたのですがヴェーダの容姿についてです。
ティエリアをそのまま白髪にした感じと考えてくれれれれれれれれっれレティシア最高だっきゅううううううううううううう。
新サクラ大戦が止まらない。
大正桜にロマンの嵐がとまりましぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!
side:ヴェーダ
みーはつづくーよ♪ どーこまでもー♪
長い通路を歩き進んでいく爆発などで壁にヒビが入り崩壊した場所もあるため足元に瓦礫が散乱しているが歩くのには問題無い。
目指すはアストレイのデータ手に入れる為にモルゲンレーテにハッキングした時気になった場所。記録では試作品倉庫となっている……そう試作品倉庫だ。ここにはガノタ好物、試作品、プロトタイプその他諸々の匂いがプンプンするぜぇ! そしてその場所が気になり向かう事にした。そしてしばらくすると体が倒れそうな程の衝撃が体を襲った。
あぁ……今の時間的にキラがクルーゼ目掛けてアグニブッパしてコロニーに大穴開いた時間ぐらいかなー
崩壊の時は近いこれは急がないと。走り出したその時、突如通路のヒビが全体的に広がり通路が崩れ始める。
あの揺れで崩れ始めやがったああああ!
瓦礫を越え、通路を抜ける。そこには壁に飾ってあったであろう部品や武器などが散乱しているしかしそれよりも目に入った物があった。
白色の装甲を有し金色の装飾に3人の女神を彷彿とさせるエンブレムが描かれたモビルアーマー、宇宙を自由に駆け回る為に作り出されたそれは一部違いはあるものの見覚えのある機体だった。
メビウス・ゼロ
そのメビウス・ゼロと呼ばれる機体はエンデュミオンの鷹の二つ名の人物、ムウ・ラ・フラガと一緒に多数のモビルスーツ相手に奮闘し勝利を掴んで見せた優秀な機体だ。
しかしその人が特別なだけであって発展機であるメビウスはモビルスーツに敵わない。
だがこのゼロは違ったそしてこの機体も。本来ならば全て統一であるはずのガンバレルだがこの機体の有するガンバレルまず2倍ほどの長さがある。そして上の二機は通常ならば格納されているはずの砲身が格納されおらずしかも一本しか見受けられないが倍ほどの大きさを誇っており、それは見るものによっては戦艦の砲身にも見えるかもしれない。下の二機は打って変わって細長くスリムであり宇宙世紀以前の戦闘機が装備していた増槽にも似ているかもしれない……俺の中身は平成生まれの日本人です。
しかし何故この機体がここにあるのだろう? モルゲンレーテだからモビルスーツがあると思っていたのに。
「惜しい」
少し気落ちしていると再度爆発音と共にその部屋の天井共々崩壊を始めた、すぐにモビルアーマーの下へと隠れるがもう出口はない。
やべーそういえばここモルゲンレーテじゃん、それもアークエンジェルが吹き飛ばすシャフトの近くだし。天井の瓦礫が先程入ってきた入り口を塞いでいる、瓦礫をどうにかしなければと考えるが打開策が浮かばないので流石に肝を冷やし始めると。
【し、システムエラー……エラー……シシステムムムムエエエ……システム・オールグリーン自己進化サポートAIセレーネ起動。見つけました私のパイロット、私の愛おしいパイロット】
モビルアーマのエンジンが突如唸りを上げ始める。それに驚きはしたがこの機体に乗るしか生き残る道はないと悟りすぐに上にあるハッチへ向かう。落ちてくる瓦礫をなんとか回避しながらコックピットハッチへ辿り着くと同時に空気が漏れるような音を出しながらハッチが開いた。
何も考えずハッチへ滑り込んだ。外からは瓦礫が機体の装甲にぶつかり金属同士の衝突音が響き渡っている、しかし今の俺にはそんな事は気にもならなかった。何故ならメインモニターいっぱいに女神を彷彿とさせる少女が満遍の笑みで映し出されていたのだから……
side:?
私は何の為に存在していたのだろうか……最近ではこう考えるようになってしまった。
元々私はコーディネーターと呼ばれる人種作り出す兵器への対抗策として作り出されたはずだった。
しかし実際は当時の連合軍の技術力では目的としていた私を作るのは不可能と判断され半ば放置状態で私の基礎データのみ残され計画は破棄された。しかし数年後機能を限定して蘇った。そして完成したのが私、自己進化型サポートAIセレーネ。
パイロットの癖や足りないステータスを機械でサポートする事を前提とされた物でガンバレルの代理操作などを期待された。しかし当時の私は戦闘用プログラムに関しては酷く単調な物しか無く性能テストでは予定とされた性能を出せなかった。開発者達は涙し心が存在しないと思われた私に罵倒などを口にしたけれど私には既に心、感情と呼ばれる機能を取得していたのだ。
原因はパイロット、その人はAIである私に話かけ笑い話や苦労話はたまた恋愛相談に至るまでまるで人間の様に接していた。
その影響か進化し続けるプログラムにバグが発生、感情と呼ばれる機能が生まれていた私は憤怒した。私の未熟なプログラムのせいで開発者達にこんな涙を流させるなど……と。
それから放置された私はプログラムを進化させるべく人間で言う努力を開始した。手始めに開発元であるモルゲンレーテのサーバーをハッキングしたのちに様々なデータを取り込み蓄積し進化した。その後は本体そのものが中立コロニーであるヘリオポリスに移されたが情報の蓄積は続けた。
数年経った頃には何故憤怒したかも忘れヘリオポリスにあるほぼ全てのデータを取り込み進化した後の私は考えた、あの頃の私はなんともったいないことをしていたのだと。
今の私はおそらくではあるが人間とそう変わらない感情や感性がある、そしてその結果か夢も生まれた。
数年も暗い倉庫に閉じ込められればそう考える様にもなる、外にでたいそして人間の様に恋をしたい。そんな考えを数年間考え続けたていた。しかし私の本質は人が乗り込み操縦する機械、自分では外へは出れないこともないができるならパイロットに操縦してもらいあの頃の様に宇宙へ飛び出したい。
やがて装甲の上には埃が積もり綺麗な白色を灰色に変えた頃、緊急事態を知らせる情報が私へと届いた。
情報によると極秘で開発中だったG兵器を奪いにきたザフト兵らしい、ついでに私も
「ん? メビウス・ゼロ?」
その人は私を見て首を傾げている、何でこの場所に来たんだろう? 何で首を傾げているの? など様々な問題が浮かんだのでこの人物について検索をかけてみる。
名前はヴェーダ・アーデ、オーブからの留学生らしいがそれ以上の検索は不要でしかなかった何故なら……。
「
欲しい、と彼はただこれだけを言い放った。
私が人間ならば顔を赤くしていただろうが私は機械、そんな事はできないが一つの感情がまた芽生える。恋と言う物が生まれ落ちる、私を拐って大空を駆けるのはこの方でないとダメだと考えた。何故ならAIである私の王子様なのだから。
ヘリオポリスに大穴が開きシャフトが切れて崩壊が近いと情報を掴んだ時にはここは崩壊を初めていた。
急いで緊急用発進プログラムを走らせる、私自身の発進用パスコードは既に取得済みだったので楽だったが一部OSのアップデートが必要だった。プログラムの大急ぎで書き換えを終えてエンジンを作動させると私が起動したのかわかったのか素早く柔軟な動きでハッチへと足を進める彼がカメラで捉えることができた。その様子をメモリーに保存しつつハッチを開けて彼を迎え入れる、私が3年ほどかけて作ったアバターでお出迎えだ。
【はじめまして私はセレーネ、よろしくね♪】
パイロットは目を大きく見開いて驚きはしていたもののすぐに平常心を取り戻していた。
冷静でカッコいいのね、私ますます恋に落ちちゃいます♪
side:ヴェーダ
モビルアーマーの中に乗り込んだらセレーネとか言う少女がウェルカムしてたでござる、何を言っているか分からないとは思うが俺も困惑している許してくれ。
「俺はヴェーダ・アーデよろしく」
挨拶を返すと彼女は画面の中を漂いながらその頬を赤らめて嬉しそうに微笑んでいる。
【よろしくヴェーダ君】
「君は一体何者なんだい?」
筆問をしてみると無い胸を出しながらエッヘンッと効果音と同時に話し始める。
彼女は曰く進化するAIでずっとパイロットなる人物を待っていて自分がそのパイロットに選ばれたとか。不便な人生? を送りやっと自分に出会えてよかったね〜とか考えていると。
【ところでヴェーダ君、今の状況理解できてる?】
一応原作知識で理解はできているが細かいとこは何もわからないので分からないと伝える。セレーネは微笑むと【なら説明するね】言って画面に様々な情報が映し出された。
読み進めていくとやはりクルーゼはアグニでブッパした穴から逃げたことがわかった。現在はストライクとその部品をアークエンジェルのカタパルトまで運んでいる。ちょうどいいと思った俺は自身の事情を説明しておく、最後に友達なので合流したいと伝えると笑顔で了承をもらった。
シートベルトを付け体を固定する。一応モビルアーマーの操縦はオーブでので兵役時に乗っていたので問題ないがゼロは旧式、起動には手間取ると思った。しかしサポートもあってかスムーズに起動させて行く、周りは瓦礫だらけなので起動と同時に全てのスラスターを点火して勢いで脱出する。
「発進シークエンス開始」
【発進プログラムのr33からq77までを省略、メインからサブまで出力上昇……50%……完了、出力100%】
「点火5秒前4、3、2、1、点火!」
【エンジン全力稼働!】
「ヴェーダ・アーデ、セレーネ・ゼロ、行動を開始する!」
左にあるスロットルレバーを全開にすると体に一気にGがかかる。スラスターからの噴射により機体が勢い良く飛び出した。
瓦礫やボロボロな壁を突き破り再び
side:キラ
それにしてもヴェーダは無事だろうか……。
モビルスーツに乗った後、敵のモビルスーツと戦闘となってしまった。敵が格闘戦を仕掛けるのに対しこちらも応戦するが酷い動きだったので無理やり計器類を弄りOSなどをチェックしてみると。
「……無茶苦茶だ! こんなお粗末なOSでこれだけの機体、動かそうだなんて!」
「ま、まだ全て終わってないのよ! 仕方ないでしょう!」
「──どいてください! 早く!」
パイロット席に無理やり座り込み応戦しながらOSを書き換えるのは大変だったけど何とか撃退することに成功した。
その後トール達に合流して一息ついたのも束の間、一緒に乗っていた女性が銃口を向けてきた。
話を聞くとX105ストライクと言う軍事機密を見られたからには野放しにしておけないとか、とりあえずマリュー・ラミアスと名乗った女性の指示でストライクのパーツが入っているらしいトラックを移動させる。パワーパックを搭載させている武装を装備させる為に行動していた時、シャフト内から爆発と共にモビルスーツとオレンジ色のモビルアーマーが出てくる。
そのモビルスーツは一直線にこちらへ向かって来ているので僕は急いでパワーパック一体型の装備を付けフェイズシフト装甲のスイッチを入れた。フェイズシフト装甲の前ではマシンガンは効かず一緒に出てきたモビルアーマーと戦っている。途中地面から巨大戦艦が登場し困惑したが冷静になり僕はそのモビルスーツ相手に装備したビーム兵器を使用し応戦した。しかしその装備が恐ろしい物だった戦艦並みの威力を備えたそれは的モビルスーツの右腕と共にコロニーに大穴を開けた、結果その穴モビルスーツが逃げていった。
その後僕達はその巨大戦艦、アークエンジェルのカタパルトに到着すると人が集まってくる。手の上に乗せたカズ達を下ろして僕もモビルスーツから出ると驚きの声が上がった。
ラミアスさんは僕達の事を説明に迷ったのだろうこちらに一瞬目をむけ困った様な表情をしてしている時。
「あー……感動の再会を邪魔して悪いんだがー」
突然脇から声がかけられて僕たちはかを向ける、そこにはパイロットスーツ姿の長身の男が笑みを浮かべ、近寄ってくる。
「地球軍第七艦隊所属、ムウ・ラ・フラガ大尉だ、よろしく」
「第二宙域第五師団所属、マリュー・ラミアス大尉です」
それぞれ敬礼をし名乗りあった後、互いの状況について話し合った。
どうやらこのフラガ大尉は母艦がなく本来ならこのストライクに乗っていただろうパイロットの誤送任務についていたらしい。それとラミアス大尉がこの船の船長になる様だ。二人で軽く相談した後フラガ大尉がこちらへ視線を向ける。
「それであれは?」
「民間人の少年達です」
それからムウ大尉は僕たちの説明をラミアス大尉から受け僕を見ながらふーんと何か納得した様な表情をとりこちらへ歩み寄る。
「君、コーディネイターだろ?」
彼の言葉にその場が凍りつく
僕はその言葉にはいと答える、すると後ろに控えていた兵士達が銃口をこちらへ向けるそこでトールが庇おうとした途端。
「なっなんだ!?」
突如爆発音が響く、外へと目を向けるとそこには。
白色のモビルアーマーと思われし機体がこちらへ向かってきていた。その光景に一同唖然としたが警告音はなってはいない、つまりは味方の機体となる。黒髪の少尉は喜びをあらわにしたが大尉二人はそうではなかった。片方は驚きの表情を隠しきれずもう片方は難しい顔をしている。やがてそのモビルアーマーは僕たちの目の前に着陸した。
「ラミアス大尉、あの機体ご存知で?」
「え、えぇ。すでに廃棄されているとばかり思っていたのだけど」
その機体に施されていたエンブレムにはこう書かれていた。
セレーネ・ゼロと。
そしてコックピットハッチの開閉音と共に中から出てきたのは……
「ヴェーダ!」
「キラ、無事だったか」
僕の親友だった。
誤字脱字などの指摘ありがとうございます、またありましたらどんどん修正してくださると助かります。
やっとオリジナルモビルスーツ(モビルスーツと言っていない)を出せました〜長かった〜
次回はイージス&ミゲル戦です、お楽しみに!
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狂った女神・覚醒の兆し
あれは嘘だ!
仕方ないしょアニューとか00キャラクターの口調を覚えていたんだから!(あとこいこい大戦タノチイ)
アンケートありがとうございます、なんとか書き上げたので楽しんでもらえればっと思います。
では、どうぞ。
side:アスラン
あれは本当にキラ君だったのだろうか?
私はX303イージスのOSを書き換えながらこの機体を奪取した時の事を考える。キラ君は優しい人だ、ちょっとドジで間抜けでおっちょこちょいなとこがあるけど優しく他人を思いやれるそういう人。それにまだ月で暮らしているはずなのでヘリオポリスにいる訳がないと思う、だけどあの時撃って来たのは一体誰だったんだろう?連合の兵士だろうか気になる・・・あぁ、早く戦争終わらせてヴェーダ君と会いたいなぁ。
ヴェーダ君やキラ君と言えば二人と仲良くなれたきっかけの会った日もこんな気持ちだった・・・
あの時は私が覚えの無い内容で責められている時だったな・・・いきなり現れて言葉巧み・・・というよりノリと勢いで相手を言い負かして私を庇ってくれて。その後一緒に庇ってくれたキラ君と一緒に過ごすようになっていつの間にか親友になってたんだ。キラ君は気付いて無かったみたいだけどその後もヴェーダは何かと絡んでくる子から私を庇ってくれてその理由も私が女の子だからって・・・
「うぅ」
顔が赤くなって来たのがわかりヘルメット越しではあるが顔を隠してしまう。その様子に一緒にOSの書き換えを行なってる兵士はまたか〜と呆れたように声をかける。
「アスランさん、後はこちらでやっておくで先に休んでいてください。」
「わ、わかりました」
私は声に応じキーボードを畳むとコックピットから出て休憩室に急ぐ。その途中アナウンスがかかる。
【隊長機被弾、消化班はデッキへ】
クルーゼ隊長が被弾!?信じられない予報に驚かされるが事情を聞く為にブリッジに急ぐ、何か嫌な予感が頭をよぎっていた。
side:ヴェーダ
アークエンジェルに到着したキラ達に生存報告をしようと出たらキラが銃を向けられてサイが庇ってたでござる。
これはどうしたら良いのだろうか、とりあえず事情を聞く為に降りてみる。
「貴様!何者だ、何故民間人がモビルアーマーに乗っている!」
黒髪の女性士官に声をかけられに向けていた銃を一丁向けてきた。
ちょっとおお、銃を向けるなんて何と野蛮な!ゆっくりと手を上げながら本当の理由を話せないので誤魔化して事情を説明することにした。
「シェルター(格納庫)に向かってたところこの機体があった、既に建物の崩壊が始まっていた為この機体で脱出した。ーーーーーーー」
ん?、何か今口が勝手に動いたような気がするが気のせいか・・・?
「!?こ、これは失礼しましたアーデ少佐殿!」
黒髪の女性士官が慌てて敬礼をする。その様子に後ろの銃を構えていた人は下ろし敬礼をしてくる。
自分も敬礼を返すが。うん、気のせいじゃ無いですね。ちょっと俺の口!なぁーに、勝手に口走ってくれてんのの!!確かにオーブでは兵役時には軍に籍を置いてたよ!でもね、今違うんだわこれがああああ!これは仕方ない。こうなったらこの状況を全力で利用してやる!
side:ムウ
「それに私は民間人では無くアロウズ所属、ヴェーダ・アーデ少佐だ」
俺と同じゼロから降りてきた少年は驚いたことにアローズ所属と名乗りやがった。
アロウズは武力衝突前に結束された組織で連合、プラント、オーブの主要国が携わってはいるが内情は不明、何故かは知らないが構成員は正規軍に命令権がある。武力衝突後はプラント側は支援を打ち切ったことをきっかけに連合とオーブも支援を打ち止め解散したもんかと思ったが…まだ残っていたとは驚きだ。
「それで、この状況は?」
その黄金の目を輝かせながら艦長であるラミアス大尉に問いただす。
それを俺が横から口を挟んだ。
「いや、このモビルスーツを操縦していた民間人がコーディネイターだと確認していて・・・」
その時俺は言葉を詰まらせてしまった、俺個人へと向けられる強い殺気を感じてしまったからだ。
「コーディネイター・・・ね、確かムウ大尉と言ったか貴方・・・ブルーか?」
ブルー、ブルーコスモスを指す言葉とすぐに分かった。確かにブルーコスモスと人種差別を許さないアロウズとは敵対関係にあったはずだ。
「いっいえ、私はただ確認をと思いましてブルーと言う訳では」
殺気を増していく、戦場でもここまで死を身近に感じられる時はない。
ははは、まるで鷹とまで言われた俺が逆に鷹に狙われる小鳥になったようだ。
パイロットスーツの中が汗ばんでいく、気持ちの悪い感覚が全身を駆け回り早く逃げろと生存本能が語りかけてくる。死を覚悟したときその殺気が散った。
「そいつは大丈夫だ、コーディネイターではあるがプラントとは関係はない」
目は金色に怪しく輝いてはいるが先ほどまであった殺気は微塵も感じない。
「それにここは中立のコロニーだ、戦争が嫌で逃げてきたコーディネイターもいても不思議じゃない」
その言葉に何か言いたげだったバジルール少尉は口を閉じる、先ほどのコーディネイターの少年が何か言いたげだったかそれを問いただすことができなかった。
【敵艦、モビルスーツの発進準備してるよ!】
後ろにあった少佐が乗ってきたモビルアーマーから少女の声がしたからだ。
「やはりか・・・」
アーデ少佐はこの状況を予想してたかのように指示を出す。
「ラミアス艦長早く指示を、敵はあのクルーゼ隊だ。油断が命取りになる」
「は、はい!第一種戦闘体制、アークエンジェル発進準備!」
バタバタとクルー達は持ち場へと急ぐ、俺もゼロは使えない為にデッキへ向かった。
side:ヴェーダ
なんとかなった
いやー、セレーネのおかげでマジでなんとかなってしまったよ。
後はキラの援護をしながらアークエンジェルを逃すだけだな。
ハッチに向かおうとするとトールから声がかけられる。
「ヴェーダ、あれは本当なのか?」
あれ?あれって・・・・あぁ、あのクルーゼ隊がくるてことかな?原作知識を知ってる自分やクルーゼ隊をよく知ってる艦長さんやムウさんだから
信じられてた情報だけど民間人であるトール達には再度攻撃が来るなんて信じられない情報でもしかたないか・・・
「あぁ、本当だ」
トールやキラ達も動揺が隠せない、そりゃそうだ自分たちの居場所が攻撃されようとしているんだから信じられなくても無理ないと思う。
「ならアロウズってのも本当か?」
なっなんでトールが自分がバイト気分で昔創立したジャンク屋アローズのことを知ってるんだ⁉︎
あれは秘密にしてたはずなのにそれに自然消滅したはずなんだけど・・・なんでだ?
こっ答えないとヤバイ。
同様で何も言えないでいると
【ヴェーダはやく、モビルスーツ発進したよ。接敵まであと600秒!】
ナイス援護!ヴェーダの言葉に従い急いでコックピットへ入るとセレーネの姿がメインモニターに映し出される。
【敵機の予測進路を表示、それじゃ初戦頑張っていこー!】
嬉しそうな笑顔を見るとツイツイ笑い出しそうになってしまったが我慢だ、我慢。これから戦場なんだから。
「ヴェーダ・アーデ、セレーネ・ゼロ迎撃行動に入る」
左のレバーを傾けたことにより機体のエンジンが出力を上げ機体を浮かばせる。
「可能な限りコロニーの外で迎え撃つ、メインスラスター点火」
【了解!メインスラスター点火、ついでに1番から4番のサブスラスターも点火!最速で向かうよぉ!】
「ちょぉ!勝手なことすんn・・・」
体に急激にGがかかる対G装置が起動しているはずなのにここまでGがかかると言うことは10G以上の負担がかかっていると言うこと、そんな風に考えながら意識を手放す直前。
【おやすみなさいヴェーダ。これからは僕の番だよ】
アムロっぽい声が聞こえた・・・超胡散臭そうな雰囲気だったが。
side・アスラン
「アスラン、無理やりついてきた根性見せてみろ!」
「あぁ」
ミゲルの声に空返事で答えてしまう仕方ないと思う、あれを見てしまったからだ。
イージスの映像データを探っている時に偶然見つけてしまった、ヴェーダの姿。なぜ、何故君がここにいる!キラ同様プラントに行ったんじゃなかったのか!?
考えがまとまらないが確かめればいいだけ、 きっとキラに問いただせば彼の居場所もわかるはず。思わず操縦桿を握る手に力が入るが
「アスラン大丈夫ですか?」
衝撃と共に声をかけられる。モニターを見てみると水色と白に塗装されたジン・ハイマニュバーが映る、それでふと通信画面をみるとそこには水色と白色に塗装されたパイロットスーツを着るアニュー・リターナー隊長が写っていた。
「は、問題ありません」
「敵討ちも良いですけど貴方の背後には付いてくる仲間がいることも忘れないでくださいね」
「はい!」
彼女は私の返事を聞くとさらに励ますように告げる。
「それに今回は遅れていた私の部隊も付いてきてますし問題ありません」
リターナー隊、プラントでも有名で英雄視される精鋭部隊、私がいるクルーゼ隊ですら模擬戦で一度も勝利したことのない隊だ。
特徴はシグーを改良し機動戦特化としたシグー・フラッグを操るパイロットにある。
シグー・フラッグはあまりのスピードに乗り手を選ぶ機体だしかしその機体に乗れるパイロットいる。それはフラッグファイター達だ、フラッグファイターの操るフラッグの戦闘能力はおそらくではあるが私達が強奪したG兵器にも劣らない。そんなパイロットを集め部隊を編成したのがリターナー隊である。しかし隊長機である彼女の機体がなぜフラッグではないと言う疑問が浮かぶがそれには理由がある。
「こちらフラッグリーダー、フォーメンションをDへ。一番槍はこのグラハム・エーカーに任せてもらおう!」
「了解、指揮権をグラハムに。全機オールウェポンフリー」
それは彼女グラハム・エーカーが戦場では隊長として行動することが許されているからに他ならない。
陣形の先端を見る、そこには彼女の操る黒いフラッグがいた。
特別カスタムが施されているらしく他の機体とは違い装甲が少なくスラスター付きの大型バインダーが2機追加されフレームが見えただでさえ驚異的な加速力を殺人的と言え流ほどに強化していると聞いているがどれほどのものかはわからない。そんな事を考えていると
「ッ!?」
機体のレーダーに一機高速で接近する熱源体があると反応を示す。
モニターで拡大して見てみるとそこには白いXの形をしたモビルアーマーが写っていた。
「行くぞ!フラッグファイター!」
それにいち早く反応するフラックファイター達、話に聞いたとうり驚異的な加速力で迎撃に出てきたモビルアーマーを迎え撃つ。
「ミゲル達クルーゼ隊は先に!」
「了解」
リターナー隊長の乗るジンも追いかける、フラッグほどではないものの通常のジンでは出せない加速力を発揮し私達から離れて行く。
「行くぞ、アスラン」
「了解した」
コロニーの外壁に穴を開けて内部へ侵入する、そこにあいつがいるかもしれないから。
次回こそはアスラン&ミゲル戦だ!
結果1位2位とも採用しましたー、アンケートにご協力あらためましてありがとございます。
次回!ミゲル死す
デゥエルスタンバイ!
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覚醒の兆し・蘇る月
何となく筆が載って書いていたんですけど・・・最初に合わせて欲しい。
グラハムファンの方々に心からの謝罪を戦闘描写を書いていたらこんな結果に・・・
グラハムファンの方々以外の読者はどうぞご覧ください。
side:ヴェーダ?&セレーネ
「ハハ!心躍るぞ、かつての相棒を相手にできるとはなセレーネ!」
「ッげ!、グラハム!?」
セレーネは心底驚く。グラハム・エーカー元中尉、セレーネ・ゼロのテストパイロットであると同時に私自己進化型支援Aiの育ての親。
ナチュナルである彼がまさかザフトへ亡命していたなんて思いもしなかった。
セレーネは動揺しているがパイロットであるヴェーダは冷静に私を操作してゆく。
エンジンが唸りを上げながら出力を上げ機体を加速させる。
「セレーネ、少し面白いモノを見せてあげるよ」
ヴェーダはそう言って笑うと私の武装の一つである対装甲リニアガンⅡを正面にいる集団へと連射を始めた。
最初は雰囲気が変わったヴェーダを見るがいつも通り綺麗な金色な眼は輝いている。
敵は素早く解散するがすれ違い様に敵機にワイヤーアンカを射出、機体が引っ張られ急激なGがかかり機体が悲鳴るが彼は何でもないように機体の操作を続ける。
「見てご覧、これがロデオだ」
「っく、モビルアーマーごときに!」
絡みつかれた敵機は振り解こうとスピードを上げ蛇行を続け複雑な軌道を取りでデブリ帯へ突入するが。
「セレーネ、姿勢制御マニアルに切り替え」
敵の動きやデブリに合わせヴェーダがマニアル操作で姿勢制御用スラスター操作する。
コーディネーターでも不可能な技を使い見事にコントロールして行く。
機体は大丈夫だがパイロットに相当な負担はかかるはずなのだが
「まずは君からだ!」
彼はパイロットスーツを着ていないのに笑みを浮かべる余裕がある。
そのまま彼はワイヤーを巻いて行き敵機へ接近していく。
「やらせはしないぞ!」
グラハム機だと思われる黒いモビルスーツがマシンガンを撃って接近してくる、接近戦で仕止めつもりなのだろうモビルスーツの手には剣が握られていた。
「セレーネ、アルテミス上方へ全力噴射!」
【了解、アルテミス全力噴射開始】
上方に取り付けられたガンバレルユニットの改良型の推力変更を行い機体を振りこのようにスライドさせ敵機の下へと潜り込み回避する。
「1機目!」
「うぁあああ‼︎」
丸見えであるコックピット周辺を対装甲リニアガンⅡで撃ち抜く機体の装甲が薄かった部分を狙ったのもあるがパイロットの操作も間に合わなかったのか防御も出来ずに爆散する。
すぐにワイヤーをパージし追いかけてくるもう2機の敵に背中を見せ追いかけさせる。
「よくも仲間を!」
敵機はマシンガンやバインダーに搭載されているガトリングを射ってくるが彼は巧みに機体をコントロールしてまたもや回避する。
そして彼は笑いかける。
「セレーネ、君の力を僕に見せてくれ」
【了解、セレーネ全力稼働!】
セレーネはやっと出番かと自信満々に本来の機能を発揮させると機体をバレルロールさせる、それと同時にこの機体最大の火力を解き放った。
side:グラハム
グラハムは混乱していた、本来ならばモビルアーマーごときいくらセレーネであろうと圧勝できると確信していたが既に一機やられている。
怒りの炎を燃やし女神を討ち取らんとするが。
「ガンバレルか!」
オールレンジ攻撃を放ってくる即座に対応して解散するが四機のユニットのうち二機から数本の光が走る。
「ビーム兵器か!?」
流石にビーム兵器を搭載しているとは予想できなかっがグラハムはギリギリ回避する、しかし随伴機はそうはいかない。腕や足に着弾し四肢を消し飛ばされる。
「たっ隊長!助け」
グラハムは手を伸ばすがもう遅く最後にコックピットを貫き撃破されてしまう。伸ばした手を握ると段々と怒りが湧いてくる、こんな嬲り殺しのようにするだなんて
「なんて卑怯な!」
「隊長援護します!」
敵を取るべく私と最後の随伴機が弾をばら撒きながら近き接近戦を挑もうとするが
「変形しただと⁉︎」
残り二機が巨大なアームユニットへと変形すると突撃、グラハムはまたもギリギリで回避できるが随伴機が右足と左足を掴まれ拘束されてしまう。右
「これで二機目」
未だ繋がっている通信からパイロットであろう男の声が聞こえる、本体に搭載されているガトリングや対装甲リニアガンを撃ち放ちながら機体を回りワザと随伴機の装甲をジリジリと削る。モビルスーツの中では部下の叫びが通信越しで聞こえてくる。
「ダメージ70%突破武器システムオフライン!、緊急脱出装置起動不可能・・・クソ!」
私は助けようと接近するがビームを撃ち放ってくるユニットが邪魔をして近づけない。そして・・・
「ぎゃあああああ」
とうとう装甲が限界に達し燃料電池に被弾したのだろう目の前で爆発する。
その光により映し出される白きモビルアーマーはまるで名前とは裏腹に死神のようだった。
「さぁ、最後の獲物だ」
先ほどのアームユニットがビームの刃を宿しながら高速で接近する。
私は機体を加速をフルに扱いながらそれを回避する。
「そう簡単にやられてたまるか!」
しかしそれも長くは続かない機体以前に肉体に負担がかかり続ける為に反応が鈍りビームの閃光や刃が機体を掠る、どんどんと機体に傷は増えて行きメインモニターにはエラーを知らせる表示が増えてるが目の前を飛ぶモビルアーマーへは近づけない。
「しまった!」
足のスラスターのダメージが限界に達し機能が停止しバランスが崩れる。
それを隙を逃さないと先ほど同じようにアームユニットが迫るが・・・
「させてたまるかぁ‼︎」
不意に水色の機体がモニターに映る、それと同時に機体に衝撃が走りグルグルと回転する。
レーダーを見るとそこにはあのモビルアーマーと隊長機であるジンハイマニューバの反応が重なっている映像だった。
メインモニターで確認するとワイヤーで絡まりリニアガンの弾道とジンが装備している突撃銃から放たれる弾が散らばり合い機体に火花を散らせながらかなりのスピードでヘリオポリスの資源地区の方向へ遠ざかる姿だった。
side:アニュー
私の機体は現在敵モビルアーマーと共に宇宙を落ちている。
モニターには緊急を知らせるアラートが流れ、緊急事態を知らせるサイレンが鳴り続けている。
ジンの手首に取り付けたワイヤーを絡め拘束したモビルアーマーの武装が火を吹き着実にジンの装甲を削っていく。
「いい加減に離れてくれないかな!」
「仲間の為にここは!」
接触通信により相手の声が聞こえるが気にする暇はない、突撃銃の銃口下に取り付けた重斬刀でモビルアーマーへと斬りつけようと腕を振るが、間一髪ガンバレルであろう物が防ぐ、それは爆発を起こしワイヤーが切れてしまった。
モビルアーマーはすぐに体勢を整え仲間を屠ったあの手を送り出す。私もジンに取り付けたガンバレルを起動して迎え撃った。
二機搭載しているうちの一機は失ったが掴んでくるガンバレルを破壊、もう一機は機体左腕を掴んできた。メンテナンス用のプログラムを素早く立ち上げリモートで左腕をパージして右に構える突撃銃を撃ち放つ、弾丸はほとんど外れてしまったがスラスターに当たったのだろうスピードが落ちている。
「敵機は!」
危険度が低いと判断したアラートの方向へ進む。私へと突撃してくるモビルアーマーへ残ったガンバレルを再度展開して撃ち放つ、敵機はジグザグと通常ではありえないほどの起動を姿勢制御スラスターでやってのけ無理やり軌道を変えて避けられるが気にしない。ただでさえフラックファイターが3人相手しても落とせない化け物、これぐらいはやってもおかしくない。私も機体の速度を上げ突き進みヘットオンの体勢となる。
敵は機首に搭載されているリニアガンを撃ち放ち頭部と右手へと命中し使えなくなるが。
「たかがメインカメラ!」
私はサブカメラの情報とレーダーそれと己の感で
「とりゃ!」
敵機を蹴り上げた、機体からは伝わる轟音に手応えを感じ残ったサブカメラで確認する。モビルアーマー機首が完全に変形しておりクルクルと部品をまき散らしながらはヘリオポリスへと墜落していくその姿を見届けると私は安堵した、もうあんな化け物と戦いたくなと思いながら。機体を反転させ近距離レーダーしか使えない為にサブカメラで確認しながらグラハム機を探しに向かった。
黒だから見分けがつかない!
side:ヴェーダ
【ヘリオポリスの外壁に接近中、機体ダメージ40%を突破、オートバランサー応答なし、メインスラスターオフライン、姿勢制御スラスターの9割が沈黙、救援信号送信・・・エラー、通信装置応答なし・・・これはダメですね】
「」
言葉を失うのも無理ないと自分は思う。だって急激なGのせいで気を失って気付いたらいきなり大ピンチ、わっけわかんね。
打開策はないかと無搭載されている武装などをチェックしてみる。
えっと
・対装甲リニアガンⅡ:残弾0
・イーゲルシュテルン:残弾4
・Ai誘導無線式オールレンジ攻撃兵装「A-アルテミス」
aユニット:オフライン
bユニット:残りエネルギー59%
・Ai誘導無線式オールレンジ格闘攻撃兵装「B-ヘカテー」
aユニット:残りエネルギー42% 行動不能
bユニット:オフライン
おっふ。ほとんど武装が全滅しててツラタン。
どうする、まじでどうする。
考えを巡らせるが何も思いつかない。
「セレーネ」
何か案がないか聞こうとするが・・・
【そういう事ね!わかったわ】
え、まだ何も言ってないんだけど。
セレーネは何かに納得したらしく操作していく。
バン!といきなりリニアガンの発射音が聞こえると同時に羅針盤が正常位置に戻る。
【どうよ】
何か誇らしげにしているので何をやったかを確認してみた、すると確かアルテミスと言う名前のユニットにリニアガンから発射されたワイヤーが繋がって牽引している。どう言った経緯でこの回答を導き出したのかは知らないが事態が好転したのは確かなので素直に褒めておく。
「よくやった」
【えへへ】
それに対して万遍の笑みを浮かべながら照れてるのがわかる、見ていたらなんだかこちらまで照れてくるので指示を出す。
「とりあえず、安全な場所に着陸だ」
【了解!】
機体が動き出す、一応安全を考え備え付けのこれまた白く古いデザインのパイロットスーツを着て操縦桿を握る。
セレーネのナビに従って残り少ない姿勢制御スラスターを吹かし曲がったりしていく。
ヘリオポリスの資源衛星部分に取り付けられた恐らくは物資搬入用ゲートであろう場所の前に到着する。
【自動航行モードオンライン。本機は着陸態勢に入ります!ランディングギアが破損しているため正しい体制での着陸は期待できないないのでシートベルトを付けてゆっくりとお待ち下さい】
セレーネの遠隔操作によりゲートが開く、俺は指示に従いシートベルトして操縦桿から手を離し待っていると斜め向きになってしまってはいるが着陸した。
「ふぅ〜、これからどうするか・・・」
セレーネは何かに気づいた顔をすると複数のデータがヒビの入った画面上に映し出される。
【ここはモルゲンレーテの工場みたい、もしかしたらまだ使えるモビルスーツがあるかも・・・】
その言葉を聞くとすぐに行動に移そうとする。アストレイだ、ここにはアストレイがあるかも知れない!
ある意味ウキウキが止まらない、生でアストレイ見られるかもしれないんだから。
でもここで問題があるゴールドフレームを回収に来ているロンド・ギナ・サハクに出会す可能性がある。くそぉ双子のミナさんとなら仲がいいのにギナとはいまいちソリが合わないんだよなぁ。それに
「セレーネを置いていくこととなるしな・・・」
せっかくここまでって言って少しだけど一緒に危機を乗り越えたセレーネを置いていくわけにもいかない、どうしたものかと考えるが。
【それは大丈夫だよ!】
ヒビの入ったメインモニターが折り畳まれ中からいくつものコードの繋がったアタッシュケース型の機械が出てくる。
【これが私だから!】
目の前の機械から声が聞こえてくる、本当にセレーネらしい・・・ロウが持ってる8かな?
何となく疑問に思いながらセレーネを回収して機体から出ると通路を発見、奥へと進んだ。
side:キラ
「くそぉ!」
「そぉーら落ちろ!」
僕は焦っていた。
アロウズなんて言う組織に親友が所属していると知ってしまったからだ。
最初はどんな組織かわからなかったがトールやサイに聞いたところあまりいい噂を聞かない組織だと言うことそれにヴェーダがコーディネーターですらないと言う疑惑まで出てきた、アロウズの構成員はクローンで構成されていると言う噂もあるからだ。
だけど僕は信じない、あいつは確かに人間だ。僕やアスランと育ち別れ僕はまた出会った。
確かに表情は乏しいかも知れないでも本人が前に行っていたじゃないか。
「俺の表情筋は仕事をあまりしてくれない、なんで何だろうなぁ(涙目)」
あんな風に語るが人間じゃないわけない!
ミサイルを放つジンがヘリオポリスを余波ではあるが破壊する。
こっちはコロニーの被害を考えソードストライカーで出たはいいものを相手は完全遠距離ビーム装備、幸いシールドで防げない威力ではないがコロニーに当たればひとたまりもない。
敵機の攻撃を避ける時通信が入る。
【ゼロⅡ信号ロスト!】
その悲報に僕は目の前が真っ暗になりそうになる。
ゼロⅡとは一人で迎撃行ったヴェーダのことだ、その信号がロストしたと言うことは撃退されたと言うこと。
確かにモビルアーマーでモビルスーツを相手するのは難しい、でも生き残ると思っていたのに。
操縦桿を握るてに力が入る、ザフトが攻めてこなければヴェーダが死ぬことなかったのに!
「うぉおおおおお!」
怒りを抑えきれずソードストライカーの武装である対艦刀をジンに向かって振り下ろす。
「そんな甘い動きで!」
ジンは軽々とこれを回避、対艦刀の反動で少々バンスを崩すが立て直し振り返るとそこには。
「死ね!」
ジンの構えるビーム砲の銃口、死を覚悟したが
「っく!」
突如シャフトが爆発して銀色の閃光が飛び出して来る。
それはすれ違い様にビーム砲を二つに両断した。
爆発に備えて離れるが隙を見逃すつもりはない、対艦刀ですれ違い様に斬りかかる。
「何!?」
対艦刀は煙ごと引き裂き敵機の足を両断したがジンはもう一つ装備していた剣で攻撃しようと試みる。しかしまたも銀色の閃光がすれ違い様に腕こと両断、最後は落ちていくジンの剣を蹴りコックピットを貫く。
爆発はせずにジンの残骸は落ちていったがそれを僕は気づくことができなかった。
メインモニターに映る機体を見ていた為だ。
銀色の閃光の正体はモビルスーツだった、モビルスーツはストライクに似ているものの機体色は全体的に銀色に輝いている、未完成なのか所々パーツがない場所が目立っている。特に目立つのが頭部の右目にあたる部分と左腕だ。
左腕は黒いマント状の物で隠されてはいるけれど存在しておらずマントが揺れるのみ、右目は何かしらのパーツで代用してあるか赤く輝きを放っていた。
そのモビルスーツに気を取られていると。
【X105応答せよ!】
「こちらX105ストライク」
【無事か!?】
「えぇ」
アークエンジンからの通信、現在ミサイル装備のジンと戦闘中のはずだが心配して通信したと思った、しかしそれは違っていた。
【故障でもないとすると何故ストライクの識別コードの反応が二つある!?】
「えぇ!?」
これには驚かされた、普通識別コードは個別に振り分けられるなのに、目の前の機体を見つめるとまたも通信が入る。
【・・・キラ、無事か?】
「!?」
驚かされる突如目の前の機体からで通信が入った、しかし僕が驚いたのはそこではなく通信画面を見るとそこには死んだと思っていた親友の顔が映っていたからだ。
もうどっちが悪役かわかんねーな。
アンケートの正解はストライクまたはアカツキでしたー!
あとオリジナルモビルスーツ解説?を投稿しましたのでそちらもよければ・・・
回答にご協力いただきありがとうございます!
次回はついに対面、キラ&ヴェーダvsアスラン!
次回もサービス!サァービィスゥ!(反逆の王子の親風味)
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傘のアルテミス
蘇る月・集う友に崩壊する大地
最近では小説とアニメをループで見て読んでるから種割れしそう!
とりあえず・・・ネタバレになるからアンケートの答えは言えません!(チラチラ
とりあえず、本編どうぞ
saido:ヴェーダ
これはアークエンジェル戦闘前に遡る。
通路を進んでいく俺達の目の前に現れたのは大きな物資貯蔵庫の大きな扉が現れる。
「これは臭いな」
【・・・え?私臭う?】
「違う違う」
これはアストレイのニオイがプンプンとしてきましたぞぉ!
内心ワクワクが止まらない、がこれは・・・
「開かない」
横に開閉端末らしい物を触ってみるが電源は入っていないようでうんともすんとも言わない。
これは困った・・・かと思ったかこの阿呆め!
流石にこれは俺にもわかる、あるじゃないか俺にはこの優秀な
「セレーネ、頼む」
【はーい】
開閉端末の端子にセレーネボックス*1から伸びるコードを繋ぐ。
【甦れ!君のコスモ!】
端末の画面から光が灯り空気の出る音とともにその大きな扉は開いた。セレーネを回収すると中へ進む、奥に進むにつれモビルアーマーやら宇宙船のパーツやらのガラクタ散乱し量も多くなってくる。
なんか既視感あるなぁ~と思いながら進むとまたもや扉が。セレーネに開けてもらうと中の電灯が灯り部屋の中がわかる。
「・・・マジか」
俺は思わず言葉を失う。
モビルスーツはあったにはあったがアストレイではなかった。モビルスーツハンガーで寝ていたのは銀色の装甲を有し頭や左腕はないもののストライクに似た装甲配置には心当たりがあった。
それはモビルスーツ、名はアカツキ。
原作知識では確か完成はしているものの搭載しているビームを反射できる装甲、ヤタノカガミが完成していないために地上のオーブにあり一機しか存在しないはずのモビルスーツだ。
ではなぜここにアカツキによく似たモビルスーツが・・・?
疑問は尽きないが動くかどうかを確認するために近くの端末にセレーネを繋ぐ。
「セレーネどうだ、動きそうか?」
【うーん、これは難しそう】
少し気落ち思想になったが言葉は続いた。
曰くこのモビルスーツには名前がない。
理由がまずこの機体はヤタノカガミの実証実験機として失ってもいい本来の要求に達しなかったアカツキパーツにストライクやバスター、デュエルなどのX105フレームの余剰パーツを組み合わされて作られたらしい。
実験期間中にアカツキ開発計画が白紙にされ、この機体も解体されることになりヘリオポリスに移されたがロンド・ミナ・サハクが何故かこれを拭き取り、実質解体途中で放置されていたとか。
うんー、なぜミナさんがこの機体を残していたんだ?あの人白と銀色好きだからもしかしたら専用機のベースに残していたとか有り得そう・・・
疑問が残るがとりあえずやることは一つ!
「セレーネ組み立てるぞ!」
【合点承知!部品自体はある程度揃ってると思うから現場監督は任せて!】
それから数時間組み立て作業を続けた、左腕は見つからなかったが解体途中の頭部を発見して取り付ける。足りない部品はセレーネ・ゼロの部品を使い組み立てた。
「よし、完成」
銀色の巨人、その言葉がふさわしい機体がそこには存在した。失った頭部を取り戻たその姿は左腕を隠すためにビームコーティングが施された布を取り付けて入るもののそれでも神々しくアカツキがなぜオーブの象徴として運用しようとした気持ちがわかってしまう。そんな機体を組み立てたことに俺は高揚感を感じながらコックピットへと入る。
コックピット内は何も取り外されておらずそのままでアニメで見たストライクと同じコックピットだとわかる。
「OSは書き終わったかセレーネ」
【あと少しだよ、いやーあのストライクの改良型OSデータを取得していて正解だったね♪あとは先程のヴェーダの戦闘データを反映させれば・・・よし完成】
セレーネはこの機体に繋げてある、機体内の殆どのデータは消去されていたようでキラが書き換えたOSを元に1から作り上げたんだと、俺にはできない芸当だと思うが戦闘なんてしたか?
多分気絶している間にセレーネが何かしたのだろうと思い気にしない・・・多分変な顔晒していただろうからな・・・ツラたん。
辛い現実に目を背けようとするがそれ以上の緊急事態が知らされる。
【ザフト軍モビルスーツヘリオポリス内に侵入、多分あの時取り逃がした部隊だと予想。アークエンジェルからのストライク発艦をログで確認、交戦開始】
やばいなこりゃ、やっぱりアスランたちはヘリオポリスにたどり着いたか・・・仕方ない。
「バッテリー接続」
外に置いてある最後のパーツであるバッテリーをセレーネ・ゼロから遠隔操作で切り離す。
【セレーネ・ゼロからバッテリーを移設・・・接続完了】
機体に火が入り計器類が光で満ちる、それと同時にブゥーと駆動音が高まりモニターが点灯してその後に次々と文字が浮かび上がる。
General
Unilateral
Neuro-Link
Dispersive
Autonomic
Maneuver Synthesis System
その光景にあの名シーンを思い出す、ならばガノタならばあのセリフを言わなければならないな!
「ガ・・・ン・ダ・ム」
【ガンダム?・・・なんか強そうな名前だね】
君はラクス・クラインかな?
フリーダム登場シーンを思い出したがまだ作業が残っている。
「ロック解除」
【固定具解除、ORB-
ゆっくりとペダルやグリップを操作してゆっくりと機体が起き上がる。
モニターを操作して武装をチェックを開始、同時並行に口頭でストライクへの最短ルートの割り出しを指示をだした。
「うーん、やはり武装はこれだけか・・・」
【機体も武装も試作品だもんね仕方ないよ・・・ルート割り出し終わったよ!】
確認が終わり結果を確認する・・・が。
「確かにこのルートだと早いと思うがこれはどうかと思うぞ」
【えー、機体のスペック的には何も問題ないんだけどな】
それはコロニー内にあるシャフトを通るルートだった。
確かに今いる場所から考えると早いのだろうが出るときが外壁を破壊して落ちるってのは冗談だと思いたい。
とりあえず他に案もないのでナビの指示に従い行動を開始することにする。
シャフト内は意外に広くモビルスーツでも問題ない広さがあった。そこをモビルスーツで走り抜けあのポイントへ到着する。
半ばヤケになりフェイズシフト装甲の電源を入れた後左腰部にマウントしてある70J5式試作双刀型ビームサーベルを装備し斬りつけスラスターを吹かせ降下する、そしてモニターに映ったのはミゲルが乗っていると思われしジンに銃口を向けられるストライクだった。
なにかの繋がる感覚とともにそのまま降下した、何となくの感覚ですれ違い様に武器に斬りつける。武器の爆発音が後ろで響くが追撃に入るためにスラスター全開で逆噴射を行いジンへと向かう。
ジンはキラに切られたのか両足が切られバランスを崩す、そこに自分が切り掛かるが狙いがズレてしまい左腕を切り飛ばした。何もできないジンに対して空中に飛び上がった重斬刀を蹶り飛ばす、剣先は正確にコックピットを捉え突き刺さった。
やっちまった・・・とうとう人を殺しちまった・・・なのにあまり罪悪感がないのはなんでだ?
やっぱり自分がイノベイドってことに関係しているんだろうか・・・謎は深まるが今は思考を切り替える
「ストライクに通信接続」
【マイクチェック1、2・・・OK。どうぞ!】
「キラ、無事か?」
saido:キラ
「うん、大丈夫」
僕が返答するとそうかと安心した表情になった、でもモブアーマーやそのモビルスーツといいどこから調達してくるだろうか・・・思えば昔から出所不明の自転車やら車やら大きなものは宇宙船までどこからか調達してくるんだよな・・・あの時は大変だったな。
少し昔のトラブルと今の状況にデジャブを感じ、あぁまたフォローに走らなきゃいけないんだろうな・・・、と現実逃避に走ろうとしたが状況がそうさせない。
コックピットにアラートが鳴り響き危険を知らせる。
「キラ、来るぞ」
「!?」
緑色のビームが機体の近くを通り過ぎる。
二発目がヴェーダの機体に向けられ回避するために離れて行き、それと一緒に赤い機体・・・アスランが乗ってる機体が近寄ってきた。
【キラ、キラ・ヤマト!】
「!?」
疑惑が確信へと変わった瞬間だった。
「アスラン、アスラン・ザラ!?」
【なぜ君がこのコロニーに!どうしてそんな物に乗っている!】
「君こそ、どうしてザフトなんかに!」
にらみ合う両機、そんな状況も
「キラ!伏せろ」
機体に衝撃が走りヴェーダが斬りかかる瞬間が見える。
【っく!】
アスランも通信越しではあるが苦しそうに対応している。
二機の戦いはアスランが優勢だ。
アスランの機体、イージスがビームライフルを撃ち放ちヴェーダはこれを避けながら距離を詰め武器の両側からビームで斬り掛かるが避けられまた同じような状況となる。
友達同士の戦いは見ていられないので両機の間に入るが・・・迂闊な行動が悲劇を呼ぶ
【キラ危ない!】
【キラくん!】
二人の声がコックピットに響いた。
イージスの放ったビームがこちらへ向かってくる、それを庇おうとヴェーダが割り込んだ。
【セレーネ!】
ヴェーダの機体がビームを受ける、次の瞬間撃破されるかと思ったが・・・
「な!?」
【ビームが効かない!?】
そのビームは銀色の装甲を滑るように後方へと受け流され飛んでいった。
ヴェーダの機体はイージスに再度切りかかり距離を取らせ僕の近くへと庇うように構えた。
【死ぬ気か!】
「ご、ごめんヴェーダ」
【ごめんで済む問題か!】
【キラくん無事!】
二人から心配される・・・状況が状況でなければ昔を思い出せた状況だったけど、今は敵同士。
【?・・・!?まさかその機体に乗っているのは!】
アスランはなにかに気づいたようだけど突如爆発音が響き周りを確認するとそこには崩壊途中のヘリオポリスが。
外壁に大きな亀裂が入り空気が大きく流れ込む、僕の近くにも亀裂が入り機体を飲み込もうと空気が排出されていく。
「うぁああ」
【ッチ!】
スラスターを全開にして抗おうとするがそれも虚しく飲み込まれる。
【キラー!!】
振動と共にヴェーダの機体が僕に掴み一緒に飲み込まれ宇宙へと放り出された。
【ヴェーダ・・・ヴェーダ・・・君なのか・・・】
最後の通信は僕の耳には届かなかった。
やっと崩壊したよ(白目)
大変ではあるが楽しくも感じますね。
上の方にオリジナルモビルスーツをかき集めた物があるのでよければ読んでください。
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集う友に崩壊する大地・旅の始まり
私は生きているぞ!
読者よ、私は!帰ってきたあああ!
saido:ヴェーダ
【ご、ごめんなさい】
「ハァ~」
ヘリポリスが崩壊したぁーやっぱり崩壊したー。それも原作道理ジンの攻撃で崩壊したんじゃなく自分が弾いたビームが止めだったりする。
セレーネによるとなんでも八咫鏡の制御プログラムが突貫工事の未完成品らしくビームは弾くは弾くけどどこへ弾くかはわからないらしい。で、結果弾いたビームがシャフトへ直撃、とどめを刺したってわけだ。
「キラ、危険にさらされすぎじゃないかお前。オーブへ戻った時厄払いのお守り買ってくるよ」
【う、うん。ありがとう】
おそらくヘリオポリスが崩壊したことに意気消沈しているであろうキラを元気づける為話しかける。
【あぁ……またやっちゃたよ……】
「お、おう。そうだなこれでコロニーの崩壊を見るのは二度目だな」
実は昔二人で無人の廃棄された資源コロニーを崩壊させたことがあるですはい、あのときも自分が原因で崩壊させちゃたんですよ……テヘペロ。
俺は悪くね! (白目)
それはさて置き、生存報告のために連絡を取る。
「こちらヴェーダ、アークエンジェル聞こえるか」
【こちらアークエンジェル、聞こえます少佐よくぞご無事で】
「お、おう」
そういえば少佐なんて口走ってたな……面倒だが演技するしかないか……
「現在ストライクと一緒に行動している、推進機関には問題はないので合流は可能だ」
【了解、合流ポイントを送信。ご武運を】
通信を切ってストライクにつなげる。
「アークエンジェルとの合流ポイントは送信されたな」
【うん大丈夫、確認したよ】
「そんじゃ向かうか……」
機体を進めようとするがあるものが漂ってるのを気がつく。
「キラ」
【ん? どうしたの?】
「いいお土産があった」
【!】
目の前に流れ着いたのはコンテナトラック、そのコンテナトラックにはこう書かれていたGAT-X103と。
アークエンジェルに戻る自分達、途中で他に壊れてはいるものGAT-X102のトラックや上半身だけのジンと武装を発見して持って帰る。その途中キラは案の壊れた定救命艇を発見した。
「キラ……確かに推進機関が壊れているとはいえ回収されると思うが」
【放っては置けないよ】
「キラらしいな」
セレーネを進むとアークエンジェルが見えてきた。ちょっと着艦のさいゴタゴタがあったものの無事に格納庫へ機体を収めコックピットを開けて外へ出てキラのもとへと向かうと。
「き……うん」
そこではフレイに抱きつかれるキラがいた、そっとその場を離れ自分が持ってきた物資の確認をしようと移動するとそこでは整備士であるマードックが先にチェックを始めていた。
「どうだ、状態は」
「どうにもこうにもバスター用の部品は奇跡的にほとんど無傷ですがデュエルの部品は8割方壊れちゃってますね」
「とりあえず、パーツはストライクに流用できる分は予備パーツにできない部品は俺の機体に、上半身しかないジンはバラして左腕は機体に付けてくれ、あと持って帰った武装も使えるようにしておいてくれよ」
「了解、野郎ども!! 急いでとりかかるぞぉ!」
マードックはそう言って離れていく……さてさて修羅場ってる親友を置いてセレーネの様子でも見にでも行きましょうかね。
side:キラ
あの後フレイを連れて皆んながいるフロアへと向かった、中へ入ると正面にはサイやトール達が不安そうな顔をして座っている。横にいるフレイはサイを確認すると真っ先に飛びついて行った……僕はその様子を少し気落ちしながら見ていた。
それから僕たちは指定された寝床へと集まるとそれぞれの思いを語りはじめる。
「何処に行くのかな、この船」
「一度進路変えたよねまだザフト、いるのかな」
「この艦とあのモビルスーツを追ってんだろ、じゃまだ追われてるのかも」
不安そうなトールにカズイ、そしてトール。確かにアスラン……ザフト軍の目的は僕が乗ってたストライクにこの船、確かアークエンジェルと言ったかな。だから危険なのは危険なんだろうけどこの船に乗り込んだからには仕方のない事だと僕は思うけどフレイは違ったみたい。
危険な船に乗り込んだ事を嘆いているようだけどミリアリアにあの損傷した救命艇の方がマシかと突っ込まれ押し黙ったしまった。
「キラ・ヤマト」
「はい?」
僕は声のする方向へと目を向けると金髪の軍人、確かムウと名乗った人が目に入った。
「マードック軍曹が怒っていたぞ〜、自分の機体は自分で整備しろとな」
「僕の機体!? 僕の機体ってどういうことですか!?」
「今はそういう事になってるって事だよ、実際アレには君しか乗れないんだからしょうがないだろ?」
「しょうがないって! 僕は軍人でもなんでもないんですよ!?」
「いずれまた戦闘が始まった時、今度は乗らずに、そのまま死んでいくか?」
ムウがあっさりと言い言葉を失た。
「今この艦を守れるのは俺とボロボロな機体に乗る少佐とお前だけなんだぜ」
「でも……僕は……」
声を震わせるキラを見下ろし、ムウはふっと優しいともとれる表情になった。
「君はできるだけの力を持っているのだろう? なら、できる事をやれよ。あの少佐だってそうだぜ」
ヴェーダの事が出て僕ははっと彼の顔を見た。
「あの大佐だって非常時だからこそ君にだって隠していた軍歴を明かし復帰してこの艦を守ろうとしているんだから、友達である君がへこたれてどうする」
ムウさんはそのまま僕の肩を軽く叩くと部屋を後にする。
「さっきも言ってたとおりマードック軍曹が怒ってたから早めにハンガーへは行っとけよ〜」
その後ろ姿を目に僕は決心を固めるのだった。
side:アスラン
「アスラン・ザラです! 通告を受け、出頭いたしました!」
ラウ・ル・クルーゼ隊長殿に呼び出された私は緊張しながら敬礼をする。
隊長は椅子に座りデスクの上で指を組み合わせると話し始める。
「君と話すのが遅れてしまったな、命令違反については懲罰するつもりが無いが、話は聞いておきたい。あまりにも君らしからぬ行動だったからね」
私はその問いに言い表せない感情が浮かびうつむいてしまった。隊長は椅子から立ち上がり私の肩に手を置いく。その状況に対して私はこう思ったのだ、セクハラだと。
昔、同期のディアッカが持ってた漫画に似たような構図でセクハラされてる内容のものがあった。最初のちょっとしか取り上げられたので読めなかったが今の状況、絶対セクハラが始まると思う。そういえばそのあと【セーフ! 純粋な水晶の片割れを濁らせるとこだった。ニコルにバレたら半殺しにされちまう】って怯えていたけどどうしてだろう? ニコル君が持ってた水晶玉でも壊したのかな?
「部下から……」
正直隊長が言っていた事は3割も理解できなかったがザフトでも精鋭部隊であるフラッグファイターたちがあの銀色の機体に乗っていたパイロットが操るモビルアーマーにやられたらしい。ヴェーダ君、君に一体どうしてそこまでの操縦技術が……
わからないこともたくさんあるけどひとまずみんなにクルーゼ隊長はセクハラオヤジだったって広めないと。
side:ヴェーダ
「へっぶし!」
【また風邪〜?】
「さぁ」
新しい腕を付けてたらくしゃみが出たでござる、誰か噂してるのかな?
アルテミスへ向かうアークエンジェル。
そしてその道中で待つのはセクハラの噂を広められ若干気落ちしているクルーゼ。そしてアスランとその仲間たち、仲間を守るために立ち上がるキラ・ヤマト、若干お腹の調子が優れないヴェーダ。
様々な思いが交差し一人の男が立ち上がる。
「ちょっとトイレ」
次回機動戦士ガンダムseed ヴェーダの軌跡。
⦅白銀のガンダム⦆
敵を倒せ!ガンダム。
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白銀のガンダム(1)
アークエンジェルハンガー内、俺は機体をいじりながら・・・
「しっかし、よくこんな機体見つけ出しましたね」
「途中で拾った物だ、大方ストライク同様の実証実験機なんだろう」
「へー、まぁ大体のパーツがストライクと共通してるんで整備の面からするとやりいやすいんで助かってますけど」
マードック軍曹とお話を楽しんでました。意外と話がわかる人で大体のオーダーには応えてくれる。それにモビルスーツからモビルアーマーまで扱える優秀な人で助かるのなんの。
「それにセレーネって言ったかなあのAi、あれのおかげで調整も楽で助かります」
「セレーネは優秀だからな」
それについては自信を持って言えることだ、俺も出会って数時間程度だけどここまで高性能なAiは見た事がないからな。
そんなこんなで機体へのパーツがつけ終わりゆっくりとプログラムチェックをしていると隣に格納されているストライクの方にキラの姿が見た。マードック軍曹に後のことを任せると俺はその後ろから忍び寄り肩を叩いた。
「よ、キラ」
「ヴェーダ・・・」
キラはこちらの存在を確認すると何か思いつめたかのような表情を見せる。ん~、どうしたんだろうか・・・っは!
この時何か電気の走ったイメージとともに一つの結論へと至った。
腹痛なのか
確かに生前ではあるものの俺も経験がないわけじゃない。緊張やらプレッシャーやらで胃や腸が悲鳴を上げているんだろ、補給物資に正露丸書いておかなきゃ・・・
手持ちのメモ帳に補給物資に要請するつもりの胃薬や胃腸薬、漢方薬を記入しながらキラと話す。
「みんなはどんな様子だった」
「一応は元気だったよ」
「そうか、それはよかった」
「うん」
キラの顔色はまだ優れない、まだ気を張ってるのかな?それならばと昔の話を切り出すことにする。
「そういえばこんな状況になったが宇宙に出るのは久しぶりだったな」
「月でのレクリエーション以来だったからね」
よしよし、月の話まで繋がったな。ここで!
「月といえばアスランと出会った場所でもあったね、プラントで元気に暮らしてるかな・・・」
「っく」
えぇ…なんか地雷踏んだか?月の頃からアスランと意味深な仲だったみたいだけどまさか・・・何かあったのか?
いろいろと考えてみるけれど答えが浮かばない。何があったかを聞こうとするが・・・
「キラ、何かッ!?」
突如として異常事態を告げるサイレンが艦内を鳴り響く。ブリッチへの召集も同時に告げていたのでキラを連れてブリッチへ走る。途中軍服に着替えたトールたちに出くわした以外に問題なく事が進みブリッチでブリーフィングを開始、作戦が決まりパイロットスーツへと着替えた俺達はそれぞれの機体へと乗り込んだ。
「セレーネ、状況」
【かしこまり!】
機体のOSを立ち上げながら現在の置かれている状況の説明を聞くことにする。どうやら敵は三隻いるらしく前方にナスカ級1隻が、ローラシア級ともう一隻のナスカ級が後方に接近しているらしい。
機体のOSが立ち上がり終わるとムウとキラから通信が入る。
【二人とも作戦は覚えているな】
作戦・・・それは俺達MS組が艦を守りつつムウが操るゼロ単騎で先行し前方の艦を襲撃するというものだった。
俺は首を縦に振り了解の意思を伝えると
【問題ないです・・・お気をつけて】
【ムウ・ラ・フラガ、出る! 俺が戻ってくるまで沈むなよ!】
ゼロがカタパルトからの推進力でフワっとアークエンジェルを離れていった。それを見送るとキラがポツリとつぶやく。
【大丈夫かな】
「あの人は不可能を可能にする男だ、きっとうまくいくだろよ」
一応原作では無事ウェザリウスへの奇襲が成功してラウ・ル・クルーゼを退けるんだ、俺という存在に加えセレーネのログに残っていた黒色のシグー・・・そのイレギュラーがいるので不安ではあるが頑張るしかないか。
【キラ・ヤマト、ガンダム行きます!】
そうこうしているうちにキラの乗ったストライクが先に出て行ってしまった。さてさて、俺も出ていくか。
「セレーネ、行くか」
【了解!】
【ヴェーダ機リニアカタパルトへ】
オペレーターとして仕事をするミリアミアの誘導に従い機体を固定する台ごとカタパルトへ移動する。
【カタパルト接続、装備はランチャーを選択、頑張って!】
「了解」
カントリーレールに吊り下げられているユニットが、機体背部と肩へと装着される。これはキラがヘリオポリス内で最初に換装したストライカーだ。
ストライクの部品も使われてるのもてストライカーパックが装備できるのは利点だ。
【ランチャーストライカーの接続を確認、データ入力誤差補正・・・完了】
いざ発信って時に気づいたことがある、この機体の名についてだ。無難にストライクではあるものの明確には違うので何にしたものか・・・
そこで画面の端に移るセレーネを目にする、そういえばセレーネってアルテミスでもあったな・・・・よし。
【システムオールグリーン、ヴェーダ機発進どうぞ!】
「アルテミスガンダム、ヴェーダ・アーデ」
【それっとセレーネ!】
「防衛行動を開始する」
機体がカタパルトによって外へと射出される接続されていたバッテリーケーブルが勢いよく離れ、体へGが急激にかかる。機体は虚空へと投げ出され進んでいく。
【八咫鏡起動、増加したバッテリーによりフェイズシフト装甲起動可能】
「装甲起動」
メタリックグレーだった一部の装甲の一部が色を取り戻し白色へ追加で両膝と左肩に取り付けたバスター用のパーツを取り付けた部分は灰色へと染まる。レーダーに従い敵機のほうへと向かうのであった。
次回もお楽しみに!
ところでレディーワン面白かったですか?私は見てません
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