SAORTA特大剣ルート(更新完全停止) (横に長いベンチ)
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RTA一日目(1/2)
はい、よーいスタート。
アリシゼーション編までやる超耐久長編ソードアート・オンラインのRTA実況はーじまーるよー。(白目)
難易度はノーマル、生まれは一般家庭、性別は男を選択、ゲーム開始時の年齢は15で身長175.体重70の運動部型を選択します、これで寝たきりになっても十分耐えられる体力が手に入り、万が一のリアルファイト時に死ににくいのでリセの可能性が低くなります。
名前は
計測開始はナーヴギアを被り『リンクスタート』を唱えた瞬間からとします。
クソ長い生誕から15歳までの成長を垂れ流しにする訳にも行かないので倍速をかけつつ本RTAの詳細説明をします。
本RTAは誰もやらなかったSAOほんへからアリシゼーション編のエンディングまでやるというぶっちぎりで長いRTAになります。
所要時間はおよそ4年、誰が走るんだよこんなの。
そんなRTAで最も注目すべき点が『特大剣』の使用チャートです、特大剣は超火力と引き換えに鈍足かつ取得条件が厳しいということで通常プレイでは最強格ですが速さが重視されるRTAに向きません。
それでもなぜ私がこの武器を使用しようと思ったのか、それは特大剣がかっこ良かったからです。
そのため300回にも及ぶ試走を経て納得できるタイムが出るまで走り続けたんですね。
誰もやらないから自分で1から考えた緻密チャートを見とけよ見とけよ〜
おっと、もうそろそろ15年が過ぎますね。ナーヴギアを手に入れることは本来至難なのですがプレイヤー補正で注文すれば問答無用で手に入ります。
ログイン時間も厳選します、公式サービス開始とほぼ同時が好ましいです。
「リンクスタート」計測開始。
まず名前は猛虎からとって「tiger」、予め繋げてあるパソコンの予測変換から出やすいようにしているのでtを打てば出てきます。
キャラメイクは無意味だからデフォルトから髪型変更だけでいいです。初期武器はスモールソード固定です。
ゲーム開始ボタンを押してSAO世界に降り立ったら直ぐにメニューを開き戦闘スキル欄からスキル《疾走》と《片手剣》を取ります。
疾走は走る速度に補正がかかるので必須です。片手剣は特大剣の取得条件の一つである両手剣スキルを手に入れるためにある程度片手剣熟練度を上げて両手剣派生させる必要がありますので取りましょう。
そのまま外に向かいましょう、サービス開始直後なので他プレイヤーは浮き足立っていて呼び止められる心配はありません。
門の近くにいる商人からポーションと解毒ポーションと麻痺解除ポーションの三つを1つずつ購入、保険ですがあるとないとでは安定度に雲泥の差があります。
外に出たら採取を中心にエネミーを倒して行きましょう、あとでレベル上げの場所は腐るほどあるので採取優先でいいです。
おっ、いい感じに薬草が集まっていますね、薬草はNPCに高値で売れるのでうま味です。逆に毒草や虫系は序盤は売っても安いしほぼ使えないので入手した傍から捨てましょう、ストレージの無駄です。
そこそこ時間が経てば強制転移されます、転移されたらこの空間のなるべく端の方に行きましょう、強制イベントなのでスキップ出来ませんが中心の方にいると慟哭するプレイヤー共にぶつかって街から出る時にタイムに支障がでます。
手鏡を手に取ってうわぁぁぁぁああ!しましょう、顔が元の顔に戻ります、ここでプレイヤーキャラにSANチェックが入ります、程度にもよりますが動揺したらリセットです、理由は後述。
.....これは、うぅん判別しずらいですね。動揺しているようにはみえますが程度が低いと判断して続行します。
かやバーンの演説が終わったら直ぐに裏路地に出ましょう、ここから武具屋まで行って先程採取した薬草を3枚だけ残して売却します、薬草3枚はクエストで使います。
今回は調子が良かったですね、140コルになりました、この金と今の防具である『ロウ・ブロンズブレストプレート』を売却した金で『スモールソード』をもう一本と『ブラウンコート』を買って装備します。
革防具は防御力は低いですが動きやすく属性攻撃に強いという特徴があります、そもそも攻撃なんて当らなければどうということは無いので速度重視の革防具を装備しましょう。(フラグ)
その後に街の門に行く過程でクエストNPCに話しかけましょう、薬草3枚を渡せばクリアの楽なクエストですが固定報酬として被ダメージ1%減少の指輪をくれます。
売れば高いし序盤としては優秀な装備です、次の街で売るのでストレージに入れておきましょう。
これでこの街でやることはないです、さっさと《ホルンカの森》に向かいましょう、キリト君が先に着いていると思いますがここでは接触はしません。
さっさと『アニールブレード』の入手クエストを受注しましょう。アニールブレードは強化すれば3階層まで使える優秀な武器です、これ一本手に入ればしばらく武器には困らないので他のことにお金が使えます。
さて、ホルンカの森です。ここではネペントという優秀な経験値効率のエネミーがいます、アニールブレード入手と共にレベル上げが狙いです。
ここで注意点が一つ、レベル4になる辺りまで胚珠と呼ばれるキーアイテムが出なければリセットです。
何故かと言うとキリトとコペルの痴話喧嘩に巻き込まれる可能性があるからです、この痴話喧嘩は攻撃力がバカ高いネペントに囲まれるという悪夢のような痴話喧嘩で、経験値は美味いですが死亡確率がグンとあがり結果的にコペルを助けてしまうのでコペル光堕ちイベントにより時間を取られます。
レベル四になりました、胚珠は出ません。
はい、リセットでs.....なぁんで続けてるんですかねぇ...ここでコペル光堕ちさせても旨みはないのに。
恐らくここでキリトと接触して好感度をあげようとしたんですね。アリシゼーション編までにやるべき事としてキリト君と菊岡さんの好感度、もしくは信用度が70%以上必要なので。
確かに好感度及び信用度は無ければアリシゼーション編に参加出来ないので必須なのですが.....ここでやらなくても後で幾らでもあげるイベントがあるんだよなぁ.....。
あーあ、ちょうど2人が襲われてますね。2人に集中してるから後ろから楽にネペントを殺してます、経験値は美味いですがイベントで時間取られるので明確なロスですが.....約4年の中の数分程度は誤差だよ誤差!
コペルくんから胚珠を譲ってもらいイベントが終わりました、この時の自分は何を考えていたのかコペル君とキリト君を連れてホルンカの村まで送り届けてます。
ですがむしろ後からやる好感度上昇イベの1つを潰せたと思えばいいんじゃないでしょうか(適当)
折角緻密なチャート(ガバあり)組んでたのにこれじゃRTAになんないよ〜。
疲労度が高くなっているのでホルンカの村にある宿屋に泊まりましょう、疲労度は蓄積すると動きが悪くなり明確なまでにロスります。
起床時間を6時にセットして寝ましょう。
今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました。
(ストックは)ないです
続くかどうかも分から(ないです)
そもそもシリーズもの書くのも初めてです。
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RTA一日目(2/2)深夜
今回は説明会です、読まなくても大丈夫だとは思います。
でも時間が無い中頑張って書いたから見てくれたら嬉しいゾ♡
プレイヤーキャラが寝静まってるうちに解説する走らないRTA回はーじまーるよー。
前回謎ムーブをしてガバった後に疲労度が溜まったため就寝した所さんで終わりました、字で起こすとひでぇ状況だなコレ。
就寝してる間はやることは無いので倍速が常なのですが、今回に限っては説明不足にならざるを得ない本RTAの解説をしたいと思います。
まず特大剣取得条件でも話しましょうか。
特大剣の取得条件は両手剣の熟練度が1000であること、STRがAGIの倍以上の数値であること、特殊クエストのクリアの3つとなっております。
STRの数値をAGIの倍にするのはRTAをする上で鬼門に思えるかもしれませんが、じつはこの条件はガバガバで装備品で調整すればいいので難しくないです。
むしろ両手剣のマスタリーが鬼門で、両手剣は派生スキルのため片手剣もそれなりに習熟させなくてはなりません。
しかしとあるクエストのお陰で熟練度が数倍並の効率で上げられるバグをつい最近発見しましたので多少の短縮は出来ます。
特殊クエストは両手剣の熟練度が1000になった時に1階層のある場所で受けられますので(問題は)ないです。
というかSAOで取れなかったら後続のシリーズ全てで取得不可とかいう鬼畜仕様.....本来なら特大剣はどんなに急いでも取得に五十層くらいはかかるんだよなぁ、誰が走るんだよこんなの。
しかし前述した熟練度バグのお陰で約10階層の短縮に成功しました、それでも取得は40階層くらいなのですが大幅な短縮を発見したからお兄さん許して...(震え声)
次に各キャラの好感度又は信頼度について。
キリト君と菊岡さんの好感度及び信頼度のどちらかは最大値100として70は最低でも必要です、なければそもそもアリシゼーションの終盤のそのまた終盤くらいしか出番が貰えません。
どちらか片方だけが高くても整合騎士アバター使って途中から加勢にいくことになって参戦時期が微妙にはやまるくらいの差しかありません、本当はもうちょっと細かい条件がありますが長いしつまらないし難しいので除外します。
キリト君と菊岡さん以外の主要キャラについてはどちらかの数値が30を切らなければ大丈夫です、切ってたら様々な場面でやることなすこと妨害されて詰みます。
例としてはアスナとの好感度が低くて攻略会議中に一々突っかかられてロスしまくりましたし、リーファは割と問答無用で斬り殺してきます、主要キャラの中でリーファは戦闘力が高次元に纏まってるので敵対した時点で時間的にも戦力的にもリセ確定です。
シノンは.....嫌われても一部の方々がご褒美だと喜びそうなツンツンムーブしかしてこなかったです。
嫌われるといちばん面倒なのは何気にリズベットでした、嫌われるとメス特有のクソムーブで周囲の好感度も一緒に下げてきます。
男キャラは特に問題はないです、懸念事項の一つであるキバオウは私のプレイヤーキャラがベータテスターではない時点で一定の好感度を得られ、キバオウの好感度が高いと上層における軍の面倒な絡が少なくなるためいい事づくめです。
余談ですがユウキの好感度を下げると下げる程に罪悪感で胸が押しつぶされそうになり試走途中で超甘やかしandユウキ生存ルートの通常プレイに移行することになりました(17敗)
ちなみにこの好感度や信頼度は隠しパラメーターであるカルマ値やキャラの容姿である程度は上下の仕方をコントロール出来ます。
私は精緻なキャラメイクはとても不可能なのでランダムにしています、ランダムを選択すると醜い容姿には決してならないので安心安全です。
もっとも、基本的に今回のアニールブレードイベントのような特定の特殊イベントをこなさなければ好感度や信頼度の増減なんて微々たるものなので気にかけすぎる程のものでもありませんがね。
.....まぁコペル君はこのアニールブレードイベントをクリアしたら問答無用で好感度がMAXになるんですけどね(困惑)
しかしコペルは精神力や集中力が高く他のパラメーターもそこそこの水準で手堅く纏まってるので好感度があっても損になるキャラって程ではないです、むしろ共闘できるモブキャラの中では強い方です。
一緒にいるとメスの顔したコペル君との会話イベントがちょくちょく挟まるくらいの損しかありません(震え声)
あーあもうメチャクチャだよ、ここでコペル助けたらほぼ確定で攻略組の一員になるからこれからのボス戦前とボス戦後に会話イベントが一々挟まれるぅ.....
でも闇討ちしたり他キャラ殺すとカルマ値が下がってSAN値もゴリゴリ削られるのでどうしようも出来ないんですよねぇ、偶然を装ったMPKでも自キャラはSAN値が削れます。
さて、最後に手鏡イベントでなぜ動揺したらリセットなのかの説明を。
このゲームは隠しパラメーターがとても多いです、その中の一部である精神力と忍耐力、そして精神年齢の総和が精神強度になるのですがこの精神強度が低いと非常に困ったことになります。
だから精神強度の強弱を確かめるために手鏡イベで確かめる必要があったんですね。
さて、この精神強度が低いとどうなるか。
まず闇堕ちしやすくなります、この時点でアリシゼーション編の参加が厳しくなります。ソースは闇堕ちを1度でもすると菊岡さんの好感度上昇値が下降してしまうというファミ通の攻略本情報からです。
しかもPoHをはじめとした快楽殺人者系のレッドプレイヤーにちょっと煽られた程度で動揺や戦意喪失による攻撃速度の低下や鈍足化といった弱体状態への移行をするようになります。
また、発狂による操作不能状態も併発しスタンや考え無しにソードスキルぶん回して硬直狩りされてゲームオーバーでリセもありました。
極めつけに疲労度の蓄積が早くなり、精神世界での活動に大幅な制限を食らってしまいます。
今回の様子を見る限りそこまで酷い精神強度ではないようです、疲労度の蓄積速度も試走してた頃と大差は無かったです。
現時点で話せるのはこのくらいでしょうか。
また明日から全速力で駆け抜ける忙しい日がはじまりますが、tiger君ならきっと耐え切ってくれるでしょう。
今夜の説明会はこれまでです、解散!閉廷!
すまない、忙しくてやっつけ仕事の小説で本当にすまない...
次回の投稿も大体1週間くらいだと思います。
次は原作キャラ視点になります。一人称難しい...
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RTA一日目:裏側
いい修学旅行でした。とってもいい経験になりました。
だから投稿遅れたの許して♡
一人称視点で書くの初めてだからよくわかんない感じになってるかもしれない。
あとコペル君のキャラがわかんないから弄りまくって変な事になってるかもしれない。
ーコペル視点ー
「では諸君の健闘を祈る」
茅場晶彦によってもたらされた残酷な悪夢は、手鏡に映る自分の冴えない顔が現実なのだと突きつける。
足元がおぼつかなくて目眩もしたけれど、僕はきっと誰の目にも止まらずに次の街に駆け出していた。考え無しの行動だった。
仮想の心臓の鼓動が走っているうちに鎮まって、僕はようやく状況を冷静に見ることが出来た。
きっと、さっきの茅場の言葉は真実だ。
このゲームで人が死ねば本当に現実でも死んでしまうのだろう。根拠はないが、茅場のようなVR技術を革新させた大天才がこんな馬鹿げた悪戯を仕掛けるとは到底思えなかった。
そう考えたらこのまま次の街に行くのは良手だ。
恐らくもう行動力のある複数のβプレイヤーは近くの狩場でレベル上げを図っていることだろう、湧き上限があるこのゲームでそんなことをすればあっという間にMOBは消え去る。
しかし次の街に行こうとまで思うβプレイヤーは極々少数だろう、次の街の代表的なMOBはネペントだがネペントは攻撃力が高く耐久値が低い、つまり慣れたらカモだが危険度が高いのだ。せめて一回直撃を貰っても平気なレベル帯まで上げようと思うはず。
つまり僕は豊富なリソースを一人占めないし極々少数による独占ができるということになる、その上次の街で受けられるアニールブレード入手クエストはフラグアイテムの入手こそ難しいが入手出来れば大きな戦力になる。
こういったデスゲームものを一時期好んで読んでいたから分かるがこの状況ではえてしてプレイヤー同士による殺し合いが起こってしまうものだった。
これからあれらの創作物のような凄惨な殺し合いが起こらないとも限らない、もちろん為らないのが一番だが.....力は持っていても損ではない。例え他人を蹴落とすことになっても僕は.....生きていたい。
そこまで考えると僕は一度立ち止まって手で決めあぐねていたもう1つのスキルを決定した、隠密スキル、モンスターや他人の目から逃れることの出来るスキルだ、過信は禁物だが一階層のモンスターや現時点の索敵持ちプレイヤーでも目を盗むことができるだろう。
.....たとえ地獄に落ちても、僕は生きて現実世界に帰る、だってまだ死にたくない、まだやりたいことがいっぱいあるんだ。
融けた死への恐怖と歪んだ生への執着を胸に、僕はもう一度、今度は暗く仄めく覚悟を持って、幻想の草原を仮想の足で駆け抜けた。
⿴⿻⿸
アニールブレードのクエストを受注しようと思ったら、先客がいた。幼い顔と痩躯から儚い印象を受ける黒髪の少年だった、それがキリトとのファーストコンタクトだった。
僕は咄嗟に隠密スキルで隠れる、隠れる必要なんてないけど本当に咄嗟のことに臆病な自分を恥ずかしく思う。
僕はキリトがアニールブレードクエストを受注して森に入っていくのを見送る、どうやらクエストの受注の仕方は変化しいないようだ。
僕はクエストを受けると森の中に入っていった。
⿴⿻⿸
数時間が経過した、一向にクリアアイテムである《ネペントの胚珠》をドロップする花つきネペントが出ない、こうして長く狩っていては集中力が切れて死への危険度が高まる。
そう思ってから、ゾッとした、自分の死の可能性を冷静に考えた僕の脳みそに恐怖した。僕は死の可能性をまるで創作物でも見ているかのようにどこまでも他人事に考えていた。
あんなに考えたのにまだゲームの死=自分の死という非現実に適応できていないのだろうか。もしくは長い間後ろ向きな精神で狩りをしていたせいで後ろ向きな思考が出ているだけかもしれない。
焦りが生まれる。
このまま見つからなかったらどうしよう、早く見つけないと、もしネペントの攻撃が直撃したら、もしネペントの
そんな時に、聞きなれた電子音が近くから聞こえてきた。
レベルアップの音だ、野良でパーティをよく組んでいた僕は...いや僕達はレベルアップ音を聞く度に拍手をしたものだ。
ほんの少し前の平和な日を思い出して、焦りが緩和される。
僕はレベルアップ音の方へ向かった。
そこに居たのは先程アニールブレードクエストを受注していた少年だった。
レベルアップ音を鳴らした少年が(見えないので恐らくだが)ステータスウィンドウに指を滑らせている、その手馴れた動作だけで彼が元βテスターの中でも廃人の類だったのだと窺わせた。
僕は驚かせるつもりでパラパラと手を叩く、案の定驚いた少年は飛びずさって剣に手を掛ける、お手本のような臨戦態勢への入り方に舌を巻いた。
「ああ、ごめん驚かせるつもりはなかったんだ」
もちろん嘘だ。
「ほら、レベルアップ音、さっきの君でしょ?なんかいつもの癖で手を鳴らしちゃって」
これは本当だ。
「ねぇ、君もβテスターでしょ、こんな所にこんなに早く来るんだからわかるよ」
「こんな時間までここにいるってことはアニールブレードクエの胚珠だろ、僕もそうなんだよ、なんなら一緒にやらないか。ほら、二人の方が何かと便利だろうから」
こんな風に軽い感じでコンタクトをとる、パーティへの誘い方の基本の基本だ、余程のぼっちプレイヤーでもなければ断りはしないだろう。
「ああ、頼む」
少年は予定調和のように頷いた。
⿴⿻⿸
そうして一緒にネペント狩りをすること1時間、キリトの僕とは比べるべくもない程のVR体操作術によって段違いの効率を見せていた。
けれど
「中々出ないね.....」
僕がキリトに一声かけた、これ以上の探索は厳しいとの判断からだ。僕と同じことを思っていたらしくキリトが「仕方ない、切り上げてまた明日にしよう」とかえす。
僕は頷き、一緒に帰路につく途中でそいつは現れた。
花つきのネペント、一体だけだがたしかにいた。
僕は逸る気持ちを抑えきれず飛び出そうとする、キリトも飛び出そうとしたが
実つきネペントが一緒に行動していたのだ。
実つきネペント、一般MOBに分類されてはいるが一種のギミックモンスターのようなもので、果実のように膨らんだ胴体を攻撃すると匂いを発して周囲にいる大量の
しかし、この期を逃せば花つきネペントがまた出現するまで何時間かかるか検討もつかない。
.....僕は迷った、そして、魔が差した。
ここにいるキリトを囮にすれば.....実つきネペントをわざと攻撃して隠蔽スキルを発動すれば.....ネペントの胚珠を一人占めできる.....
.....そうだ、どの道この先人を殺さなければいけない機会はきっと来る。それが遅いか早いかだ。
そうやって、狂気が脳を侵してゆく。
頭の中で何度も惑う、元々はち切れそうだった理性は、既に限界だった。そして僕の天秤は。
「僕が囮になって実つきを抑える、キリトはその内に花つきを速く狩ってくれ」
狂気の方に、傾いた。
⿴⿻⿸
キリトが花つきを狩ったのを確認する、キリトが笑んで僕を見る、僕はその顔を見て心が痛む。
けれど、意を決して実つきに片手剣を振るった。
驚愕と恐怖に染るキリトの顔を見届けて僕は隠蔽スキルで身を隠した、呼び寄せられたネペントがキリトに殺到する。
僕はキリトに目を向けることなく走ろうとした。
だけど、
目前にネペントの剣葉が迫っていた。
「ッ!!」
間一髪で避ける、何故?なぜ?ナゼ?
頭の中は混乱でぐちゃぐちゃだ、けれどどれだけ見ても、ネペント達の一部は僕の元に集まりつつある。
まさか、隠蔽が効いていない?
鳥肌がたつ、諦観と、それでも死にたくない一心で剣を振るった。
ジワジワと削れるヒットポイントバーに心が蝕まれる、殺せど殺せど尽きないネペントの群れに心が折れる。
.....天罰だ。
どんなに死にたくなくたって、どんなに世界がおかしくなったって。
道徳の心は失っては駄目だったんだと、今更ながらに気がついた、キリトへの罪悪感と、死への恐怖でおかしくなって、目尻に涙が溜まった。
━━━━━━━━━━━ああ、もうおしまいだ。
もうミリ単位になった真っ赤なHPバー、そして眼前に飛来するネペントの触手。
僕は目をつむった。
.....いつまで経っても
恐る恐る目を開けると、そこには。
凄絶なまでに荒々しい、月明かりに照らされた長い茶髪を翻す、美丈夫といった言葉が相応しい容姿の少年が剣を振るっていた。
その動きはまさに獅子奮迅、的確に急所を斬り、後ろに眼でもついているのか背後からの攻撃ですら避けてみせる。
僕の周囲にいたネペントを瞬きしている間に一瞬で消し去ると、僕を一瞥してポーションを近くに投げ捨てキリトの方へ向かっていった。
僕は命が助かった安堵よりも、キリトへの罪悪感よりも、僕を救った戦士の獣のような美しさに、心の底から感動していたのだった。
⿴⿻⿸
結局、僕へのお咎めはなかった。
許されることはないと思ったけれどキリトに泣いて謝った。するとキリトは「こんな世界になったって自覚してたのに嵌められた俺の落ち度だ、コペルが気にしすぎる程のもんじゃない」なんて格好よく言ってくれた。
本当にキリトには適わないと心の底から思った。
僕達を助けてくれた彼はタイガーと名乗った、今まで見たことも無いほど綺麗な顔をした少年は僕達を街に送って直ぐにどこかへ言ってしまった。
今度あった時に何かお礼が出来れば良いのだけど。
.....許されないことをした、だからこそ、僕はこれから先誰よりも攻略へ貢献しなければならないのだと思う。
それがきっと、僕を助けてくれた彼と、僕を許してくれたキリトにほんの少しでも贖えるだろうから。
なんだこの糞小説は.....たまげたなぁ.....
完成度が低いのは許してください。小説の書き方講座とか見てないので我流なんです、見ろって?頭が悪いんです(思考放棄)
次回更新も多分来週くらい?でも追試なかったから早いかも。
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RTA二日目(1/2)
こんなに投稿遅れたのに短めで済まない.....
上のは和訳アプリでも使って♡
兎に角レベルと熟練度を上げるRTA、はーじまーるよー。
前回は就寝時間を有効活用してRTAについての解説をした所さんで終わりましたね、遅遅として進まねぇなこのRTA。
起床したら直ぐに近場に置いてある水桶で顔を洗いましょう、あまり知られていませんがこれで寝惚けのバッドステータスをいっぺんにかき消すことが出来ます。
もうこの街には用がないのでさっさと出ましょう、出る際に最初の街で貰った指輪を売ることを忘れずに。
街を出たらまず道なりに道標が見えてくるまで歩きましょう、道標が見えたら標の裏にある文字を見ます。
《この表記を読みしもの、これより来た道を戻るべし、さもなくば理不尽な死が汝を襲うであろう》(意訳)
英語で書かれてるので意訳しましたがこれでクエスト《逃げるは恥だが役に立つ》が発生します、お前土曜ドラマみたいな名前してんなお前な。
これはSAO内に複数点在するプレイヤーのみが受けられる鬼畜系ネタクエストの一種でこのクエストは来た道を戻りホルンカの村まで戻らなければ道先にレアエネミーとの強制戦闘が発生します。
このレアエネミーはクエストを受注したプレイヤーよりも強く(レベル差5〜8程度)設定されるという仕様による高経験値と武器強化素材の大量ドロップが魅力です、また、達成報酬の良質さから周回プレイでもこのクエストを重宝する方も多かったのでは?
本来ならパーティプレイで倒すフィールドボス並の強さを誇るレアエネミーですが、今回はアニールブレードを持っている上に謎ムーブによってネペント狩りの経験値がいいとこまで行ったので、そこまで苦労することなく倒せます。
ちなみに現在のレベルは5です、あと一つ上がればスキルをもう1つ取れるので今回のクエストはちょうど良いですね。
あっ、見えてきました。レアエネミーで.....は?
なんだあのヒットポイントバー?!(驚愕)
ヒットポイントバーの周りの枠の色でレベル差を判断することが出来て、レベル差が離れれば離れるほど赤色に染まるというのは皆さん周知のことだと思いますが、真っ黒です。
もう一度言います、真っ黒です。赤色に染まり過ぎるを通り越してドス黒くなっています、殺意の波動目覚めすぎています。
つまり最低でも10のレベル差が離れていることになります、レベル差10のレアエネミーとかどこの攻略情報にも乗ってないんですけど(震え声)
しかもエルフじゃねぇか!なんだよ《フォレスト・エルヴン・ゾンビ》って!見たことも聞いたこともねぇよ!
ステータス差がありすぎて逃げる選択肢が取れねぇ!しかも高レベルの人型MOBだからソードスキルまで使ってきやがる個体じゃん!待ってください!お願いします!何でもしますから!
アァ!背中の剣を抜きましたねぇ!剣が輝きを帯びていますねぇ!(ヤケクソ)
いいよ!こいよ!やってやんよ!
フンッ!フンッ!へァ↑!へァ↑!フンっ!
アァン(かすり傷)
アッ(ガード失敗)ホォゥッ(緊急回避)
ポアッ!テァッ!
グホッ!(致命傷)
まって!まって!あかんこれじゃ死ぬゥ!
ホヘッ(ガード)ウゥン(ガード)アァン(ガード)
オラァ!!(素手パリィ)
へっ甘いんだよクズが(手のひら返し)
オラこれでくたばれこらぁ!
.....パリィからの致命の一撃で8分の1程度とかこれマジ?
あっそうか、死体だから急所刺そうが頭潰そうがクリティカルダメージ扱いにならないのか。(絶望)
.....オラァ!パリィあと7回成功させりゃいいだけだろうがぁ!
⿴⿻⿸
た.....倒せた?
チャ、チャート通りになりましたね(震え声)、『道中のネタクエストを受けてレアエネミーを倒す』とちゃんとチャートに書いてあるのでこの長い戦闘時間はガバじゃないです。
なんかレベル三つも上がってるんですけど...
あっ、ドロップ素材の確認をせねば。
うおっ!フルチェーンアニールブレード並の片手剣を落としました!更に強化素材もそこそこ。倒して正解でしたね、もう二度とやりたくないですが。
この剣があるのならアニールブレードは(いら)ないです。正確にはアニールブレードを溶かしてインゴットにし、再利用するのが吉ですね。
いやぁ、幸先がいいですね。この分ならレベリングに割く時間も短縮できますし3階層付近までクエスト以外で素材集収もしなくていいです。
だからこの戦闘はガバじゃないです(大事な事なのでry)
まさか一時間も時間とられるとは思わなかったなぁ.....ですがこの戦闘を経てこのキャラのスペックがかなり高い事が分かったのは僥倖でした。
戦闘が長引けば長引くほど集中力が低下していきソードスキルやパリィなどの能動的な戦闘スキルの成功率は下がるものですが一時間の間1度も失敗しなかったこのキャラは少なくとも集中力が飛び抜けて高いです。
しかし流石にこれ以上は精神疲労値的に戦闘行為は危険ですね、なるべく接敵を回避しつつ次の街に進みましょう。
今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました。
強敵登場理由ヒント:監視者カヤバーン
多分暫くの間投稿頻度が激遅になります、具体的に言うと七月末辺りまで。
そこまで行ったらDead or Alive、つまり生きてれば投稿し死ねば二度と戻ってこれないことになります。
許してくれ.....こっちも将来がかかってるんだっ!(迫真)
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