美少女ルートが全て正解だとは限らない (@Eiji)
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監禁

思い付きで書きました。



 

 

~主人公side~

 

やぁ、俺の名前は矢井亮介(やいりょうすけ)。生まれつきアルビノで髪の色が白で目の色が赤って言う以外は何処にでもいる普通の中学二年生だ。

とまぁ主人公が言いそうなセリフを言ってみただけだが、おふざけ無しで俺の質問に答えて欲しい、有名女優に監禁され、手足を縄で縛れている状況でどうやって脱出すればいいか教えてくれない?(ガチ)

 

???「あら、もう目が覚めたのかしら?」

 

はぁこの声からしてきっとアイツ何だろうな。

 

亮介「千聖!何でこんなことするんだよ?!」

 

千聖「そんなの決まってるじゃない、亮介貴方を私の物にするためよ」

 

亮介「はぁ?!ふざけるなよ!俺はお前の告白を断ったじゃないか!」

 

そう、俺はこいつの告白を断った、つまりフッたのだ。

 

千聖「...いいえ、そんなのう、嘘よ...」

 

亮介「いいや嘘じゃない」

 

千聖「い、いや言わないで!!」

 

ど、どうしたんだいきなり怒鳴り散らして。

 

千聖「そ、そうだわ。それなら既成事実をつくってしまえばいいのよ。そうすれば社会からも認められる」

 

既成事実だと...それはまずい。

 

亮介「やめろよ!千聖今の時期にそんな事したら人気がなくなるってことはお前が一番良く分かってるだろ!」

 

千聖「...別に良いのよ。私には貴方が必要なの。亮介さえ居てくれたら他に何も要らないのよ」

 

亮介「考え直せ!千聖こんなことしたらいつか絶対に後悔する」

 

千聖「いいえ、後悔なんてしないわ。むしろ貴方が私の物になってくれない方が後悔するわ」

 

千聖「さぁ準備は出来たかしら?」

と千聖が目を虚ろにして迫ってくる。

 

クックソどうすれば良いんだ...そうだ。

 

亮介「...分かったよ。お前の物になる」

 

千聖「ほ、本当に?」

 

亮介「あぁ本当だ」

 

 

 

 

 

千聖「なら、その...シテもかまわないでしょう?」

 

やっぱりその話題になるよな...。

 

亮介「もちろんだ、そのかわりこの縄をはずしてくれないか?」

 

千聖「ネェ、ナンデソウナルカナ、ワタシハアナタトツキアッテシアワセニナリタイダケナノヨ、ソノタメニハアナタノテアシヲニゲラレナイヨウニシバッテ、カンキンスレバイチバンデショ」

 

亮介「お、落ち着け千聖 。別に俺は逃げようと思っている訳じゃない」

 

千聖「ジャアナンデ?」

 

亮介「その、折角するんだ。ちゃんと千聖お前を抱き締めたい、ちゃんと自分から千聖にキスをしたい」

 

ど、どうだ?

 

千聖「そ、そうなの。なら仕方ないわね。今から縄をはずしてあげる///」

 

縄が緩み始めた、このまま順調に進めば...。

 

亮介「はぁぁッ」

 

千聖「きゃあ!?」

 

よし、縄がはずれた。

 

亮介「じゃあな千聖、女優やってるくせにこんな分かりやすい演技に引っかかるとわな」

 

取り合えず、この家から出たあとは親に相談して海外に引っ越そう。千聖に会わなければ最悪シベリアでもいいや。いくら千聖でも外国で俺の位置を特定することは不可能だろ。

 

~sideout~

 

~千聖side~

 

千聖「亮介...アナタワタシニウソヲツイタノ?」

 

アァ、ナンデ?リョウスケナンデアナタハワタシカラニゲタノ?ワタシガ女優ダカラ?アナタノコノミニアワナカッタカラ?...フフッドレモチガウハコタエハカンタンキットダレカカラオドサレテイタノネ。

 

マッテテリョウスケスグニムカエニイクカラ。

 

~sideout~




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新生活

 

やぁ皆さんこんにちは、不運なことに有名女優に色々と大切な物を奪われかけた、矢井亮介だ。

 

一年前俺は両親に外国に引っ越しをしてほしいと頼んだところ、父の仕事の都合上フィンランドに家族全員で引っ越しをしないといけないらしくタイミングが合っていたらしい。神はまだ俺を見捨てていなかったようだ。

 

あれから一年俺は15才になった。まぁ日本にいたら、受験勉強で忙しい中学三年生だっただろう。

 

因みに俺の家のお隣さんはちょっと変わっている。それは...。

※(『』になっている時はフィンランド語を喋っていると思って下さいm(__)m)

 

???『リョウスケさ~ん』

 

亮介『何だ、イヴこんな朝から』

 

イヴ『はい!!今日はモデルの仕事はお休みなのでリョウスケさんに日本語を教えて貰おうと思ったので!』

 

この子は俺の家のお隣さん若宮イヴ、好きな言葉は武士道、日本人の父とフィンランド人の母を親にもつハーフモデルやっている。フィンランドや日本でも有名らしくこの前の雑誌の表紙にも載っていたな...。

 

それよりもずっと気になっていることがある...。

 

亮介『日本語を教えるのは良いんだけど...どうやって 家の中に入ったの?』

 

そう、俺の家には父は仕事で、母は友達と一緒に買い物に行っているため実質俺は留守番状態なのだ。

 

だから家に不審者が入ってこないようにドアや窓に鍵をかけておいたはずなのだが...。

 

イヴ『あれ?ドアは開いていましたよ?』

 

亮介『え、本当?』

 

イヴ『はい、最初はインターホンを押していたのですが、しばらくしても家から出てくる様子も無かったので家に入ったのですが...』

 

ヤバい、何だろうこの罪悪感は。完璧に俺のミスなのに イヴが物凄く申し訳なさそうに頭を下に向けているから余計に罪悪感を感じるじゃあ無いか...。

 

亮介『あ、いや別に気にしなくても良いぜ。チャイムを押していたのにきずかなかった俺が悪いし』

 

イヴ『本当ですか?...』

 

亮介『あぁ本当だから』

 

イヴ『ありがとうございます!』

 

亮介『じゃあ日本語の勉強をするか!』

 

イヴ『はい!よろしくおねがいします!』

 

 

 

 

 

 

 

 

~夕方~

 

イヴ『今日はありがとうございました』

 

亮介『こちらこそ、楽しかったよ』

 

イヴ『それではまた来週もよろしくおねがいします』

 

亮介『分かった、それじゃあ』

 

ふぅ~、帰って行ったか...それにしても彼処まで勉強に集中できるとはな...、そろそろ両親とも帰ってくる頃か。

 

父/母「ただいまぁー」

 

亮介「お帰りなさい」

 

父「おう、亮介。家族全員に関わる大事な話がある...」

 

家族全員に関わる大事な話?まさか...

 

亮介「離婚...」

 

父「違うわ!母さんにはもう話したんだが三ヶ月後日本に帰ることになった」

 

どうやら神は俺を見捨てたらしい...。




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一人暮らしは何気に辛い

~亮介side~

 

はぁぁぁぁ ついに日本に帰ってきてしまった...。

 

空港でフィンランドから日本に行くときにイヴとフィンランドの学校の友達全員に見送ってもらったのが懐かしいよ...はぁ平和で楽しいフィンランドに戻りたい...。

 

その時イヴが泣いて俺に抱きついて来たのは驚いたな...。まぁ俺とハンネで落ち着かせて事なきを得たが、その時にイヴと次に会ったら結婚を前提に付き合うと言う約束をしちまったからな...。

 

まぁ、次に会う頃にはイヴにも彼氏くらい出来て約束の事なんて忘れて普通の友達に戻ってるだろう。

 

問題はここからだ...日本のそれも前の家に帰って来た。つまりそれはもう一度千聖に会うと言うことを意味する...。

 

また千聖に会ったりしてみろ。絶対に監禁されて、最悪 手足を切断されるぞ。

 

一応この事を両親に話してみたが...考えすぎだと言われた。

 

まぁ両親がこう言うのも無理もない。千聖は外堀を埋めるのは得意らしく両親からはかなりの信用を得ていた。

 

それに加えてアホな両親は千聖に家の鍵を渡してしまった...それが俺の監禁された一番の原因なんだけどな。

 

読者の皆も分かっているだろうが、このまま何も千聖に対する対策を立てずに日本に帰って来たらまた同じことの繰り返しになるのだ。

 

当然俺も対策はしてある...母に頼んで高校からは一人暮らしがしたいと言った。

 

当然母も反対した。しかし俺の必死の思いが伝わったのか俺の意見を了承してくれた。

 

夜に父が帰ってきて俺が一人暮らしをすることを話した...父は学生時代学生寮で暮らしていたため余り反対はしなかった。むしろ賛成してくれた。だが父はこうも言っていた...『どんなことでも止めたいと思ったらいつでも止めて良い。ただし絶対に後悔だけはするな』と

珍しく父親らしいことを言ったものだと思ったが父なりの背中の押し方なのだろう。

 

そう言う訳で俺は実質中三で一人暮らしをすることになった。

 

父曰く『高校受験なんてすぐだからな。今のうちに一人暮らしに慣れておく必要がある』との事だ...確かに一人暮らしは保証人が居れば中学生からでも出来るからな。正直な話ちょっと一人暮らしまでには時間がかかると思っていたがこちらの方が好都合だ。

 

因みに俺は今、自分の実家の部屋の荷物をアパートの自分の部屋に移してる所だ。

 

家具は基本的な物は備え付けてあったので、持ってくる荷物はそこまで多くなかった。

 

亮介「よし、一通り終わったし何処か適当に買い物でもするか」

 

 

 

 

~商店街~

 

いやー懐かしいなこの賑やかな感じ、山吹ベーカリーに羽沢珈琲店ちっちゃい頃良く通ってたな、来週辺り寄ってみようかな。

 

 

それにしても久しぶりに来たせいか結構買っちゃったな。

 

???「ちょっと離してよ!」

 

???「ア゛ァ、良いから黙って来いよ!」

 

ヤベェ明らかにトラブルの匂いしかしない...見た感じ茶髪の天然パーマのギャルっぽい子がプリン頭のヤンキーに絡まれてるな。

 

他の商店街の人達も止めようとはしているが怖くて見て見ぬふりをしているな。

 

仕方ない止めるか。

 

止めるにしてもやっぱり話し合いが一番だよな。

 

亮介「あの~すみません」

 

プリン頭「ア゛ァなんだテメェ」

 

あら、このプリン頭さん明らかに激おこぷんぷん丸じゃあないですかやだ~。

 

亮介「いやーちょっと貴方のせいで周りが迷惑しているので止めていただけないかと」

 

よし、完璧だ。このプリン頭が運良く話が分かる奴なら...。

 

プリン頭「へぇー、だそうだ」とギャルっぽい子に言う。

 

は?

 

亮介「貴方に言ってるんですけど」

 

プリン頭「この女が俺の誘いに乗らないのが悪ぃんだよ」

 

ア゛?この男今なんつった?そこの女の子が悪いって?

 

ザケンナ...。

 

亮介「オイ...」

 

プリン頭「アァ?ってど、どうしたんだ」

 

ナンダァドウヨウシヤガッテ?

 

亮介「チンピラァ...テメェ腕イッポン持ってくクライの覚悟ハデキテンダロォ...」

 

今の俺がどう言った表情、言動をしているかは正直分からない。きっと酷いものなのだろう...だが今の俺がすべきことははっきりと分かる...。

 

プリン頭「チ、チンピラだとテメェ!!」と男はバタフライナイフを出し、俺に向かってふり下ろした。

 

美しく銀色に輝いてる物...俺はそれをナイフだと一瞬で理解出来た...。

 

だが...。

 

亮介「アタンナキャ意味ガネェ」

 

プリン頭「な、何でだ!何で当たんねぇんだよ」

 

ズイブント必死ダナァ。

 

亮介「ザンネンだがもうオワリダァ」

 

俺はそう言うと男を遠くへ飛ばすように力一杯男の顔を殴った...。

 

 

 

 

 

俺の心に残ったのは三割の自分への恐怖と七割の後悔だった...。




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帰り道

~亮介side~

 

またやってしまった...。

 

俺がこうして暴走するのは別に今日に限ったことじゃない。まぁこの話はまた今度にしよう。今はこの状況を何とかしなければならない。

 

考えても見てみろ。最初は大人しく喋っていたのに突然キレて口調が変わり、見た目がヤンキーだとしてもかなり強く殴ったのだ。確実に青い制服のお兄さんに捕まってしまうだろう。

 

さてどうしたものか...。

 

???「あ、あのっ!」

 

はい?

 

???「助けてくれてありがとうございます!」

 

思ったよりこのギャルっぽい子、意外と礼儀正しいわ。

 

亮介「...いや別に気にしなくていいぜ」

 

???「いやでも...」

 

亮介「本当に良いから」

 

何だろうこのやり取り、何だか面倒くさくなってきたぞ。

俺は取り合えずこの場から立ち去りたいのだが...。

 

亮介「じゃあ俺はこれで...」

 

ガシッ。

 

???「なーに逃げようとしているのかな?」

 

はぁ?逆に此方から聞いて良いか?何で腕をつかんでるのかな?これじゃあ帰ってゲームが出来ないじゃ無いか。

 

亮介「別に逃げようとしてないけど」

 

???「もう、嘘つかないの!」ギュッ

 

ちょっとこの人何やってんの!?今の状況を説明すると、俺の左腕にギャルの胸が思いっきり押し付けられている状況だ。

 

正直な話このギャル結構胸が大きいから理性がどんどんと削られていくんだよね。

 

亮介「あの当たってるんですけど」

 

???「え?当たってるって何が...」

 

亮介/???「...///」

 

こういった雰囲気がしばらく続いた。その後このギャル、いや...今井リサと警察が来るまで色々な事を喋っていた。料理が出来ると言うこと、ギャルっぽい見た目で良く勘違いされると言うこと、そして音楽に取り憑かれた幼馴染が居ると言うこと...。

 

 

 

 

 

~夕方~

 

俺達は重要参考人として警察署で色々と事情を聞かれた。

 

亮介「はぁ...疲れた」

 

リサ「アハハ確かにそうだね~」

 

因みに俺は今、リサを家まで送っていってる途中だ。

 

亮介「あれ?そう言えばリサって歳いくつだっけ?」

 

リサ「もぉ~!女性に年齢を聞くのは失礼だって思わないの~」

 

とリサは頬っぺたを膨らませている。怒っているつもりなのだろうが俺には可愛らしく映ってる。

 

リサ「ちょっと!何笑ってんの!?」

 

おっと俺は思わず笑ってしまっていたらしい。

 

亮介「悪い悪いリサがあまりにも可愛かったからさ」

 

リサ「か、可愛いって///」

 

とリサがまるでリンゴのように頬を赤らめている。

 

亮介「わりぃ俺なんかしたか?」

 

リサ「いやなんでもないよ///、それよりも歳だったよね。今は中学三年生の14才、8月になったら15才だよ」

 

亮介「それじゃあ俺と同い年だな」

 

リサ「そうなんだ!ねぇ何処の中学校に通ってるの?」

 

亮介「◯◯中学校。でも、ついさっきフィンランドから引っ越してきたばかりだから明後日から初登校だ」

 

リサ「ええ!本当に!?、今5月だよ!受験勉強大変じゃない?」

 

亮介「まぁ確かにな」

 

リサ「じゃあアタシが勉強見てあげよっか☆」

 

亮介「本当か?」

 

リサ「うん☆助けてくれたお礼だと思って♪」

 

亮介「それなら頼む」

 

リサ「任せて☆」

 

しばらく似たような会話をしていた。

 

リサ「あ、ついたよ♪」

 

喋っている間にもう家についていたらしい。

 

亮介「じゃあな」

 

リサ「待って!」チュ

 

刹那の出来事だった。だがそれは俺にとっては永遠に近い瞬間だった。

 

リサ「...プハァ」

 

亮介「え、あの...」

 

リサ「じゃ、じゃあね///」

 

とリサは急ぎ足で家の中に入ってしまった。

 

俺はいつかリサに対してこの感情の答えを出せるのだろうか。




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少女の独白(白鷺千聖)

~千聖side~

 

突然だが私には好き...いや愛している人が居る。

 

彼はとっても優しくてかっこ良くてちょっとドジなところがあってそしてなりより私の想い人だ。

 

彼との出会いは私が小学生の頃まで遡る...。

 

 

 

~回想~

 

その当時、私は天才子役として全国で知らない人はいないであろう程の有名になっていた。

 

正直な話昔のことはあまり覚えていない、その時は仕事を覚えるので必死だったのでしょう。

 

周りは私のことを歓迎してくれていたが当然それを良く思わない人達も居る。

 

~小学校~

 

クラスメイト『おい!白鷺』

 

千聖『?何かしら?』

 

クラスメイト『お前最近テレビに出るようになって調子に乗ってないか?』

 

彼の名前は忘れたがクラスの中心にたっていたことは覚えている。

 

千聖『いえ、別に調子に乗ってなんか...』

 

クラスメイト『じゃあなんでお前が俺よりも人気者なんだよ!』

 

千聖『そんな事分からないよ...』

 

クラスメイト『ふざけるなよ!テメェが注目されるせいで俺の努力は水の泡だ...』ブツブツ と何かを呟いている。

 

クラスメイト『そうだ...』

とまるで獲物を見つけた蛇のように私を見つめてきた。

 

千聖『な、何...』

 

クラスメイト『お前がいなくなれば...俺はまた皆に見てもらえるんだよな』

 

彼は何かを決意したように鞄からある物を取り出した。

 

ギラリと窓から入ってくる夕焼けの光に照らされた金属の刃物...間違いないカッターナイフだ。

 

千聖『そんな物しまってよ、危ないよ...』

 

その時の私は間違いなく彼に恐怖し、怯えていただろう。

 

クラスメイト『うるせぇテメェさえテメェさえいなければ!』

とカッターナイフを私に向かって切りつける。

 

彼の顔はまさに鬼の形相と言う言葉がぴったりな顔立ちになっていた。

 

千聖『キャアアアアッ!!』

 

???『危ない!!』

と言う声が聞こえた次の瞬間私は誰かに突き飛ばされた感覚を身に感じた。

 

え...?

 

クラスメイト『お前何で邪魔しやがった!』

 

???『カッコ悪いよな...』

 

クラスメイト『何だと』

 

???『カッコ悪いよ...女の子一人相手に刃物向けてそれどころか暴言...カッコ悪いじゃ無い...最低だな』

 

と謎の男子生徒は語り始めた。

 

クラスメイト『俺の努力も何も知らねぇ癖に好き勝手言いやがって!』

 

???『あぁそうだな確かに知らねぇよ』

 

クラスメイト『だったら何で...』

 

???『テメェも白鷺千聖って言う人間の努力も何も知らねぇじゃねぇか!!』

 

クラスメイト『なっ!』

 

???『確かになテメェも努力したんだろう、でもな...努力してんのはテメェだけじゃねぇんだよ!俺だって白鷺だってそれにお前の周りの人間だって皆努力を重ねてんだよ!何で努力の大変さを知ってるお前が白鷺の努力を認めてやられないんだよ!』

 

クラスメイト『何なんだよ...さっきから何なんだよお前は!』

 

???『俺はただの小学生だ』

 

クラスメイト『ただの小学生が俺の邪魔をするな!』

 

とカッターナイフを男子生徒に向かって切りつけた。

 

危ない!!と言おうとしても恐怖で足が動かなかった。

 

きっと男子生徒は怪我をしているのだろうと怖くて目を瞑ってしまった。

 

クラスメイト『な、何んで手で止めてるんだよ!』

 

恐る恐る目を開けてみると男子生徒がクラスメイトのカッターナイフを素手で止めている光景が目に写った。

 

???『やっぱり痛いな~』

 

クラスメイト『何で後ろの白鷺を置いて逃げなかったんだよ!』

 

???『お前に一つ言っておくことがある...俺は白鷺見たいに有名子役でもないし...お前みたいにクラスの中心にたてる能力もないただの小学生だけどなぁ、女の子を見捨てる程、屑になったつもりは無い!』

 

クラスメイト『ク、糞野郎が!!!!』

 

???『甘い!!』

 

と男子生徒はクラスメイトのカッターナイフを避け、クラスメイトの顔に拳を突き上げた。

 

 

 

 

 

~下校中~

 

私がクラスメイトに襲われた事件は只の男子の取っ組み合いとして方が着いた。

 

千聖『ちょっと聞いてもいいかしら?』

 

???『何だ?』

 

千聖『何で私を助けてくれたの?やっぱり私が芸能人だからかしら?』

 

???『いやそれは違う。単純に助けてほしがってたら助ける。只それだけだ』

 

???『後は...』

 

???『君がかわいかったからかな』

 

その時、私は幼いながら間違いなくこの少年に恋心を抱いた。

 

千聖『へ、へぇーそ、そうなの///』

 

千聖『ねぇ、貴方の名前を聞いてもいいかしら』

 

???『あぁ、そう言えば自己紹介がまだだったな。俺の名前は矢井亮介。よろしくな白鷺』ニコッ

 

千聖『えぇ///私も自己紹介をするわね。私の名前は白鷺千聖よ。よろしくね矢井君』

 

亮介『俺のことは気軽に亮介で良いよ』

 

千聖『それなら私も千聖で良いわよ』

 

亮介『それなら改めてよろしくな千聖』

 

千聖『えぇよろしくね亮介』

 

 

 

 

~回想終了~

 

貴方は私を芸能人の白鷺千聖ではなく女の子の白鷺千聖として見てくれた。

 

なのに...ナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニナノニ貴方は私からハナレテシマッタ、何で?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?ナンデ?

 

アハハハハ、ワカッタ ワカッタは オニゴッコガ シタイ ノネ ソレナラ スナオニ イッテクレレバ イイノニ! マズハ ワタシガ オニナノネ イイワ アソンデ アゲル ワタシガ ツカマエタラ アナタハ イッショウ ワタシダケノモノヨ コンドコソ ゼッタイニ ハナサナイ ダカラ マッテテネ リョウスケ。




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番外編~聖夜の一時~

いやーBanGDream!激ロックとコラボ第四弾遂に来ましたね~。
私はイヴちゃんが推しなので今回のコラボがpastel*palettesだったのは本当に嬉しかったです!



 

~亮介side~

 

ジングルベル、ジングルベル鈴が鳴る~非リヤは愉快にメリー苦しみます!Hey!←(頭の可笑しい人)

 

やぁ、やぁ、やぁ皆さんこんにちはー(・∀・)ノ クリスマスの夜に可愛い1つ年下の女の子と出掛けると言うわけでテンションがいつもより上がってしまっている矢井亮介だ!

 

可愛い女の子って言っても昔っからの友達のイヴなんだけどな。

 

イヴが誘ってくれなかったら俺はクリボッチと言う不名誉な称号が付属されてたんだろうな~、千聖はクリスマス特番で忙しい、リサや他のRoseliaメンバーはライブでそれどころじゃない、他の知り合いも色々と忙しいだろうし(遠い目)。

 

あれ?そしたらイヴが誘ってくれなかったらクリボッチ俺だけ!?(今更)。

 

もうそろそろイヴが来ても良い頃なんだけどな...。

 

イヴ「リョウスケさーん!」

 

あ、イヴが来たみたいだな。

 

亮介「あぁ待ってたぞ...イヴ...」

 

俺は言葉を失った。

 

どうしよう、可愛い過ぎる...もはや天使が舞い降りたと勘違いしても仕方が無いと言い切れてしまう。

 

イヴ「?リョウスケさん?」

 

ハッ!どうやら俺はイヴのことをずっと見ていたらしい...。

 

亮介「ッ!?わりぃ...見とれてた」

 

はぁ...絶対に引かれたなー、いくらアイドルで元モデルで人の視線に慣れていると言っても流石にずっと見るのはまずいよな。

 

イヴ「も、もうリョウスケさんってば...///(やっぱりリョウスケさんはズルいです...///)」

 

と顔を赤らめる。

 

亮介「どうしたんだ!?熱でもあるのか?」

 

イヴ「あ、いえ...ダイジョブです」

 

?でも顔がものすごく赤いけどな...無理していなければ良いんだけど...。

 

イヴ「それよりも早く行きましょう!」

 

イヴはそう言うと俺の腕に抱きついてそのまま急いで走っていく。

 

はぁ...よっぽどクリスマスが楽しみだったんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数時間後~

 

亮介「いやー楽しかったな!」

 

イヴ「ハイ!色々なお店をリョウスケさんと一緒に行けて楽しかったです」

 

あれから俺とイヴは色々なお店やカップルが行くような施設を回った。

 

因みに俺らは今、イルミネーションが綺麗に輝いているスポットに居る、ちょっと見渡せばカップルらしき人達がちらほらと居る。

 

イヴ「あの...リョウスケさん...」

 

イヴの顔を少し見ると緊張と恥ずかしさが混ざったような何とも複雑な表情をしていた。

 

亮介「なんだ?イヴ」

 

イヴ「今のワタシ達ってカップルに見えているのでしょうか...///」

 

亮介「さ、さぁな俺には分かんないや...」

 

俺はイヴの質問に対して素っ気ない対応をしてしまう。

 

イヴ「そうですか...」

 

イヴは落ち込んだように肩を落としている。

 

亮介「い、いやイヴが彼女っていうことが嫌だっていう訳じゃ無いんだ...むしろ俺なんかがイヴと釣り合わないて思うんだ...」

 

イヴ「そんなことはありません!」

 

亮介「急にどうしたんだ!?イヴ」

 

イヴ「俺なんかって言わないで下さい!リョウスケさんはとってもカッコイイです!どんなことにも一生懸命なところが私は誰よりも好きなんです!」

 

イヴが大きな声で言う。

 

亮介「え、今イヴ俺のことが好きって...」

 

イヴ「ハ、ハイ...///私はリョウスケさんのことが好きです...///」

 

亮介「ハハ、俺は最低だな...女の子から告白させちまうなんて...」

 

イヴ「そんなこと無いです...リョウスケさんはいつも真剣で人一倍ドリョクしています...そんな人がサイテイな訳が無いです」

 

亮介「俺が君の隣に居ることが許されるのかな...」

 

イヴ「ワタシは一緒に居てほしいです...」

 

あぁそうかこれが答えだったんだな...。

 

亮介「俺からも改めて言わせてくれ...若宮イヴさん俺と付き合ってくれませんか...」

 

イヴ「ハイ!こちらこそよろしくお願いします!」

 

勘違いかも知れないが星に照らされた雪とイルミネーションが俺達を祝福しているように見えた。




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おっとり系美少女が現実にいない件について

 

~亮介side~

 

他の人達は転校をどう捉えるのだろうか。

 

新しい日常やクラスメイトにドキドキと胸を膨らませるポジティブな人も居るだろう。

 

逆にあまり転校に良いイメージを持たない人も居るだろう。

 

俺はどっちかと問われたら間違いなく後者の人達に属する。

 

別に何も理由が無くて転校に良いイメージを持てない訳じゃない。

 

考えて見てほしい転校生あるあるとして、何故か転校生は必ず高スペックを求められる、卒業アルバムを見てクラスメイト達が盛り上がってる時に転校生だけあまり会話に混ざることが出来ない、それに中学三年生だから受験勉強でめちゃくちゃ忙しい=詰んだ。

 

因みに俺は今、◯◯中学校に登校中だ。

 

まぁ良いや取り合えずこの事は忘れて学校で勉強を頑張って、最低限友達を作ることを目標にしよう、うんそうしよう。(現実逃避)

 

???「ふぇぇ...ここ何処...?」ウルウル

 

俺の目の前には水色の髪にアメジストのような瞳をしている少女が何やら迷子っぽい様子だ。

 

うん、俺はあれかな?ラノベの主人公見たいにトラブルに巻き込まれやすい体質なのかな?

 

だけど、何もしないわけにはいかないな、このまま涙目の迷子らしき少女を放置したらしばらく罪悪感に押し潰されそうだからな。

 

亮介「あの?大丈夫ですか?」

 

???「ふぇ...?」

 

はい不審者確定ですねこれは、そりゃそうだよね今の時代電車に乗って女性が『この人痴漢です!』と言えばあっという間に警察が来てブタ箱にぶちこまれる時代だからな。

 

???「す、すみません...道に迷っちゃて...」

 

あっ、ガチの迷子だったわ。

 

亮介「それで何処に行きたいんですか?」

 

???「あの...ここの駅なんですけど...」

 

亮介「あぁーこの駅ですか、よかったら俺が案内しますよ」

 

???「本当ですか!」

 

亮介「はい、任せて下さい!」

 

花音「ありがとうございます、あの...私の名前は松原花音って言います」

 

亮介「俺の名前は矢井亮介です気軽に亮介で良いよ松原さん」

 

あれ?この会話何処かで...?

 

花音「それなら私も花音で良いですよ」

 

亮介「ならよろしくな花音!」

 

花音「うんよろしくね...亮介君」

 

 

~移動中~

 

亮介「そう言えばさ花音」

 

花音「何?亮介君」

 

亮介「今日は平日なのに何で私服で外に出てるの?学校は?」

 

まさか...こんなに可愛いのにもしかして不良!?

 

花音「えへへ、今日は学校の創立記念日だから学校はお休みなんだ」

 

花音は嬉しそうに微笑む。

 

休日を素直に喜ぶ辺り、彼女もやはり学生なのだろう。

 

花音「そう言う亮介君は?学校はどうしたの?」

 

亮介「ハハハ、恥ずかしい話なんだけど朝早く起きて学校に来たのはよかったんだけど起きるのが早すぎたみたいで時間を持て余してたんだよね」

 

花音「フフ、そうなんだ」

 

面白かったのか花音から可愛らしい笑みが浮かんでいる。

 

亮介「花音、駅に着いたよ」

 

花音「本当だ、ありがとうね亮介君」

 

亮介「いや、気にすんなよ困った時はお互い様だろ、俺そろそろ学校があるからじゃあな、また会おうぜ花音」

 

花音「あっ、亮介君待って!」

 

亮介「?どうした?」

 

花音「また今度お礼させて...」

 

亮介「別にお礼なんて良いよ」

 

可愛い少女を助けられたんだそれで充分だ。

 

花音「ダメ...かな?」

 

花音は俺の目を見つそう言ってくる。

 

花音の背丈は俺よりも低いため自然と上目遣いになっている。

 

亮介「いや、そういう訳じゃないけど...」

 

花音「それなら良いよね」

 

亮介「はい......」

 

 

 

 

 

 

それから花音と連絡先を交換し、今度の日曜日に一緒に出掛けることになった。




次に書く話は主人公が◯◯中学校に転校する話になる予定です。

感想、評価よろしくおねがいします。


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自己紹介って何で緊張するんだろうね?

 

~◯◯中学校・教室3―2~

 

~亮介side~

 

担任「矢井君、自己紹介お願いできるかな?」

 

亮介「は、はい」

 

やべぇ...変に緊張してきた...。

 

俺は花音と別れた後、無事に◯◯中学校に着くことができた。

 

その後、俺は職員室へ行き担任に教室まで案内をしてもらった。

 

まぁ良い本題に戻ろう、担任に自己紹介をするように言われた。

 

自己紹介?俺はクラスメイトのコイツらに何を話せば良いんだ?どうせ、俺のことなんてどうでもいいだろ。

 

適当に済ませるか...。

 

亮介「...矢井亮介です、趣味は読書です、一年間よろしくおねがいします」ニコッ

 

よし、読書が趣味と言う自己紹介の内容に困ったときに取り合えず言うであろう言葉を言ったぞ...。

 

でもさ、1つ気になる事がある...女子達はさぁ何で俺と目を合わせてくれないの?まさか...転校早々クラスの女子全員に嫌われた!

 

担任「えーっと、皆、矢井君に何か聞きたいことがあれかな?」

 

出た、出ましたよ転校生に質問タイム。

 

この時間、結構ストレスが溜まるんだよね。

 

女子「はーい!」

 

担任「それでは◯◯さん質問をどうぞ」

 

女子「矢井君は前の学校では彼女とか居たりしたの?」

 

うわぁ...非リヤには禁句の質問だ。

 

亮介「いいや、彼女は居なかったよ」

 

うん、微妙な空気になったぞ...何故、女子達はガッツポーズしてるの?もしかして、人の不幸を喜んでる!?だとしたら、かなり性格悪くない?

 

担任「他に何か質問は...」

 

男子「はい」

 

担任「◯◯君どうぞ」

 

男子「スポーツは何をやってますか?」

 

亮介「剣道をやってました」

 

俺が剣道をやりはじめたのは主に父の影響が大きいと思う。

 

それにフィンランドに居たときに、竹刀を素振りしているところをイヴに見られ、イヴに剣道を教えたのがここまで剣道を続けられた理由だろう。

 

数分、クラスメイトからの質問攻めにあっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~数分後~

 

担任「それじゃあ、矢井君は間冬(まとう)君の隣の席でいいかな?」

 

担任は茶髪のちょっと気の弱そうな男子生徒に指を指す。

 

亮介「分かりました」

 

蒼真「えっと、よろしくね矢井君」

 

亮介「よろしくな、間冬」

 

蒼真「僕のことは蒼真で良いよ」

 

亮介「じゃあ蒼真で、なら俺のことは亮介で良いぜ」

 

蒼真「うん、分かったよ亮介」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~放課後~

 

蒼真「じゃあね、亮介」

 

蒼真が俺に向かって手を振って居る。

 

亮介「おう、じゃあな蒼真」

 

蒼真に向かって手を振り返す。

 

それから10分くらいたった時だろうか、誰かにつけられている様な気がする。

 

大抵は気のせいだったりするのだが、確実に足音や視線を感じているのだ。

 

あっちから何もしてこないなら別にどうってことない。

 

そうしているうちにもう家に着いていたらしい。

 

 

 

 

 

 

~???side~

 

???「フフッ、モウスグデアエルワネリョウスケ」

 

 




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あまり会いたくない人ほどよく会うよね

明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします(遅い)。

いやぁすみませんリアル方で親戚の家を回るとか色々と忙しかったんですよ。

これからも引き続き美少女ルートが全て正解だとは限らないをよろしくお願いします。


 

日曜日

 

~亮介side~

 

ついにこの日が来た、と心の中で呟いた。

 

今日は花音と一緒に出掛けることに成っている。

 

両親にこの事を話したら泣いて喜ばれた。

 

何でも、自分の息子が女の子とデートをすることに感動しているとのことだ。

 

いや、デートってなによ、確かに男女が日時を決めて出掛けるからデートなのかも知れないけどそれだとまるで花音が俺に気があるみたいに聞こえるじゃないか...。

 

俺は今、待ち合わせ場所の噴水の前にいる。

 

そろそろ来る頃だと思うんだけど。

 

花音「亮介君」

 

亮介「おはよう花音」

 

花音「うんおはよう、ごめんね...またせちゃって...」

 

花音は申し訳なさそうに言う。

 

亮介「大丈夫だ、花音。俺もそんなに待ってないし」

 

あれ?なんかこの会話デートっぽくない?

 

亮介「出掛けるって言っても何処に行きたいんだ」

 

花音「水族館に行きたいんだけど良いかな?」

 

亮介「あぁ良いぜ。なら早速行こうか」

 

花音「うんっ」

 

花音は嬉しそうに微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

~水族館~

 

亮介「水族館に着いたけど何処から回ろうか」

 

花音「クラゲの方に行っても良いかな」

 

亮介「分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亮介「クラゲ綺麗だな」

 

何故だか知らないが...水槽の中でゆらゆらと揺れるクラゲを見ていると落ち着いた気持ちになってしまう。

 

花音「そうだね...」

 

花音もそういう気持ちになったのか、少し目を細めてじっとクラゲを見つめている。

 

亮介「そう言えばさ...」

 

花音「ん?何?」

 

亮介「花音は何で俺を誘ったんだ?、お礼って言ってもここまですることもないのに」

 

花音「え、ええとその...」

 

どうやら俺は不味いことを聞いてしまったらしい。

 

亮介「言えないことなら良いんだ」

 

花音「亮介君!!」

 

花音はいつもの様子からは想像が付かないほど大きな声を出し、覚悟を決めた目をしていた。

 

幸いだったのは周りに人が居なかったことだろう。

 

花音「私、松原花音は亮介君のことが異性として好きです」

 

まるで時が止まってしまったのでは無いかと思うほどに衝撃的な言葉だった。

 

亮介「あの...」

 

俺は言葉に詰まってしまった。

 

花音「返事はまた今度で良いよ」

 

亮介「うん...」

 

花音「それじゃあ行こっか」

 

亮介「うん...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は花音への返事を思い付かずその後も花音と一緒に水族館を回った。

 

 

 

 

 

~夕方~

 

花音「楽しかったね」

 

花音は何事も無かったかのように微笑んでいる。

 

亮介「そうだな」

 

実際楽しかった、さすがに告白されるのは予想外だったが...。

 

花音「私、帰り道こっちだから」

 

亮介「あぁ、じゃあな花音」

 

花音「うん、じゃあね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にしても俺はどうしたら良いんだ...俺は現在イヴと結婚を前提に付き合うと言う約束をしていて、リサにキスをされ、花音に告白をされた。

 

きっと誰かの気持ちに答えるってことは誰かの気持ちを裏切るってことなんだよな。

 

そんな考え事をしている最中、最も会いたくない人物に出くわした。

 

100人に聞けば殆どの人が美しいと言う容姿、絹の様な白い肌、二重のくっきりとした目、パステルカラーの黄色い髪。

 

間違いない白鷺千聖だ。

 

 

千聖「久しぶりね、亮介」

 

その何万回も聞いた美しくもとても恐ろしい声が俺の脳を

揺さぶった。

 




さて、亮介君はどうなってしまうのでしょうか。

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