10代目雲の兄弟 霧雲の守護者になった者 (白炉丸)
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新たな始まり
霧雲 壱


第3転生開始! これからよろしくお願いします!




 日本のとある町、というか並盛町

 

 

 

「ほら、この子があなたの弟よ」

 

 そう言いながら母が抱かせてこようとする赤ん坊を見て、僕は唐突に思い出した。

 

「名前はね、恭弥(きょうや)って言うの」

 

「 ……… 」

 

「どうだい? 凜弥(りんや)。かわいいだろう?」

 

 背後で片膝をついている父が、座っている僕を僕が抱いている弟ごと包むように腕を回してきた。

 

「 ……そうだね。 

あなた達の仲の良さには驚きを通り越して若干引きそうだよ 」

 

「それは褒め言葉だな」

「ですね」

 

 とても嬉しそうな両親から、僕は目をそむけることしかできなかった。

 

 

 

*

 

 

 

 さて、さっそくだけど、今の僕の情報を簡単に纏めてみたよ。

 今世でも幻術を使えるみたいだ。

 

================

 

姿(容姿)…雲雀恭弥

髪型…太宰治(文スト)

髪色…黒が混じっている灰色(ダークグレー)

目の色…一見黒色に見える 深い青色

 

 

プロフィール

 

名前…雲雀凜弥(ひばり りんや)

性別…男

年齢…8歳

誕生日…5月5日(牡牛座)

身長…135cm(高い方)

好きな食べ物…和食、ハンバーグ、とり肉

口癖…「咬み倒す」「ワオ」

武器…ヌンチャク

 

 

能力…幻術

まだ有幻覚は使えない。

鍛えればそれだけ精度が上がる。

 

者や物を隠す。隠れる。姿(見た目)を変えることができる。しかし攻撃には使えない。

 

どれくらいの強さかは、比べる対象がいないからわからない。

 

 

=================

 

 

 今世は姓が雲雀の通り、10代目雲の守護者 雲雀恭弥の兄として僕は生まれたみたいだ。

 弟の恭弥とは8歳差だね。原作開始時、僕は何歳になってるのか。

 

 

 一応、前世の記憶が戻る前の雲雀凜弥の記憶は覚えてる。

 でもどちらかと言えば、前世の僕の意識の方が強いかな。まあ、それは構わないんだけどね。

 

 

 これからはそうだな、まず鍛えることにしようか。

 記憶が戻る前からヌンチャクを武器として戦って(遊んで)たみたいだから少しは動けるだろうし…、前前世のように町の不良共の片付けをしてれば少しは鍛えられるかな。

 とは言ってもやり過ぎには注意しよう。今世はこの町に君臨するつもりも、雲雀家を継ぐ気もないからね。

 

 そうだな…、また旅でもしてみようか。

 黒と灰のマフィア潰しもするとして…、リングの回収は前世と同じように しなくていいかな。僕がリングを回収すると大人恭弥のすることが減ってしまうからね。

 まあ、潰したマフィアが炎を灯せるリングを持っていたらそれは貰っておくけど。

 

 

 ……並盛町を出るのは15歳、中学校を卒業したあと。

 

 いまさら高校に行く意味もないしね。

 ……高卒認定は一応取っておこうかな。あとは取れるだけ、免許と、資格と・・・・・




はじめの方はポンポン時間が跳んでいく…はず。


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霧雲 弐

 (あご)めがけて振り上げられる鈍色をスレスレで躱す。

 続く腹めがけて振られる2撃目を、ヌンチャクで腕ごと弾き振り払う。

 振り払われた勢いを殺さずに、1回転して攻撃してくる腕を掴み足払いをかける。

 そのまま引っ張り片手で持ち上げ、自身の後方へと5歳ほどの子供を投げ捨てる。

 

 勢いそのままに投げられた子供は体勢を立て直せないまま、床に背中を打ちつけ呻き声を上げた。

 

 1秒経過……………3秒経過…………

 

「 5秒経過。それじゃあ、今日はここまでだよ 」

 

「っ…、ぼくは、まだ戦える」

 

 体力切れを起こしていながらも立ち上がろうとしている彼の、闘争心の萎えないその瞳に僕は薄く笑いかける。

 

「 ダメだよ恭弥。今日はおしまい。

 今日は50回中25回、倒れてから5秒以内に立ち上がれなかったら修行は終わりって言ったよね 」

 

ムス「……」

 

「 ムスくれたってだめ。

 昨日は制限時間の7秒を1日半でクリアしたんだ。明日明後日には5秒以内もクリアできるさ 」

 

「戦い足りない……。ぼくはまだ戦える」

 

「 体力切らしておいて何言ってるの? これでも多くしてる方だよ。

 それに僕ばかりと戦ってると変な癖がついてしまうからね。

 自主訓練(不良の咬み殺し)するための体力も残しておかないと 」

 

 そう言い聞かせれば、恭弥は渋々ながらもトンファーを降ろした。

 

 恭弥の顔にはデカデカ不服と書いてある。

 

 やはり歳の離れた弟というのはかわいいね。

 跳ね馬もそんな気持ちだったのかな? だからあんな目を僕に向けていたのかな。

 

 ま、もう僕にあの目が向けられることはないだろうから別にいいや。

 人はこれをフラグと言うけど これはフラグでもなんでもないからね。僕の勘がそう言っている。外れる事もあるけど。

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 恭弥との修行が終わり、僕は散歩と言う名の見廻り、見廻りと言う名の散歩をしていた。

 

 現在の僕は13歳の中学一年生。

 今学校は夏休み期間中で休みだ。宿題は免除されている。何故なら僕が風紀委員長だからさ。

 

 入学初日になったよね、風紀委員長に。並中の風紀が乱れ過ぎてて見過ごせなかったんだ。 

 

 まあ、今は私服で腕章はズボンのポケットに入れてるけど、学校では学ランを着て腕にはきちんと風紀の腕章を付けてるよ。

 

 雲雀凜弥()はそこまで並盛にこだわりはないんだよね。並盛神社は別だけど。あそこは僕の憩いの場。

 

 

 そんな顔のパーツが98%原作雲雀恭弥と同じ、目と髪の色と髪型が違うだけの僕が、散歩中に出会ったのはなんと、

 

『あ゛? 何見てんだてめーえ、カッ消すぞ!!』

 

 イタリア語で話す、憤怒の大空だった。 

 

 

 ……、なんで日本(ここ)に居るの?、君。



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霧雲 参

ボンゴレファミリー・ボンゴレⅨ世(ノーノ)の息子で、特殊暗殺部隊ヴァリアーの首領(ボス)

容姿はボンゴレⅡ世(セコーンド)によく似ており、寡黙だが、自分以外の人間を「カス」と見下す傲岸不遜さ、凄んだだけで相手を沈黙させる威圧感を持つ。

 

実はボンゴレの血統ではないが、「憤怒の炎」と呼ばれる凄まじい破壊力の炎を自在に使いこなし、掌中に発生させ放出して相手にダメージを与えることが出来る……。

 

 

 そのXANXUS(ザンザス)が、イタリアに居るはずの彼が、なんで日本に、この並盛町にいるの。

 それも眉間にシワを寄せて、その視線だけで誰かを射殺せそうな凄く不機嫌な状態で殺気を放ちながら。

 

 これは…、並盛中学校 現風紀委員長として、雲雀家の長男として、放置もとい見過ごす訳にはいかないかな。

 とりあえず、その手の中の光球を消させないと。というか(まだ)一般人の前で死ぬ気の炎使わないでほしいよ。

 

 

 

 ハァ…

 

 こちらを睨んでいる彼に気づかれないようにため息を吐き、僕も睨み返す。

 

「 ねぇ、君。……いや」『イタリア語(こっち)の方が良いかな? いったい何しているんだい? 』

 

 僕が日本語を話したとき、彼の目元がピクリと動いたのを目にしたため、彼が正しく理解できるであろうイタリア語を使うことにした。今世初めてのイタリア語だ。

 言語の壁というのは大きいのだよ、ワトソン君。まあ、世界中を旅していた僕にとってはあまり関係ないけどね。

 

 今まで気に止めてなかったけど、彼の足下には学ランを着ている男達、つまり並中の風紀委員が数人転がっていた。

 

 

『なんだてめえ、こいつらのボスか?』

 

 まだ若い彼は見下したように僕を見る。睨みながら見下すって器用だな。

 

『こんなカス共のボスなどどうでもいが…、

 

 

  ──カッ消す!』

 

 そう言うと彼は手の中の炎を僕に向けて撃ってきた。

 だが当たらなければどうということはない。

 

 直線的なそのその攻撃を避けるのはとても簡単で、その炎を躱すと同時に、僕は一気にザンザスの懐へと潜り込んだ。

 

『な!  ぐっ』

 

 平和な日本の自分より年下だと思われるカスと、油断していた彼に近づくのは簡単だった。

 まだ若いからか 驚きで硬直するザンザスに取り出したヌンチャクを振るうと、それはすんなりと彼の顎にヒットし、彼は衝撃によって数歩後ろに下がった。

 

『 一つ訂正させてもらうけど、僕はそこの草食動物達のボスではないよ。

 彼らが勝手に僕の下にいて、まだ使えるからそこに居ることを許してるだけさ。 使えないなら咬み倒す 』

 

 

『ぐぅ……てっめぇー』

 

 どうやらザンザスは僕の話は聞いていなかったみたいだ。

 彼は片手で顎を抑えながら、その赤い瞳で僕を睨む。

 

 

( っ…まずい )

 

 ザンザスがその手に本気で憤怒の炎を込め始めた。あれが放たれれば、それが通った場所の何もかもが消え去ってしまう。

 

 

( 僕の背後には──)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          ( ──並盛神社が!! )



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霧雲 肆

 炎が放たれる直前、僕はザンザスの腕を上に弾いた。憤怒の炎は空へと向かい、地上の被害は免れた。

 

 これ以上何かされるのはめんどうだと、僕は彼を気絶させることにした。

 気絶させるのは簡単だった。背後に回って首の後ろに蹴りを打つと、彼はガクリと意識を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、気絶したザンザスを引きずって近くの公園まで運んでおいた。と言っても投げ捨てただけなんだけどね。あのまま放っておくよりましだろうという判断だ。

 

 

 やはり弱かったね、彼。僕が強いだけなんだろうけど。

 前前世では結局サル山のボス猿を咬み殺すことは出来なかったから、今世で面白い戦いができるかなって思ってたんだけど…、この分だとそれはまだ先になりそうだ。

 

 

 今回の事、彼が忘れてくれると良いな…。

 

 覚えていたらきっと厄介なことになりそうだ。命狙われたり命狙われたり命狙われたり…、まあそうなったら、全て咬み倒すだけだけどね。

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

「 それじゃあ、もう行くよ 」

 

「ああ、気をつけてな」

「元気でね。恭弥のことは私達に任せて」

 

 

 15歳になり、並盛中学校を卒業した僕は今日、旅立つことを決めた。

 しばらくの別れということで、両親が家の前まで見送りに来てくれた。

 

 両親は最初から僕が旅に出ることに反対せず、僕の好きにして良いと言ってくれた。

 だけど、数日前まで僕が旅に出るという事を教えてなかった恭弥がこの旅立ちに大反対。ここ数日僕とは口を聞いてくれなくて、今も拗ねて 朝からどこかへ行ってしまっていた。

 

 恭弥が生まれて、僕の記憶が戻ってから5年という月日が流れたけど…、僕は未だに、家族との付き合い方がわからない。と言うより転生の繰り返しでわからなくなった。

 

 僕が雲雀恭弥だった時は記憶に親が居らず。前世のソルドーネの時は親は居たけどクズ親と呼べるものだったからな。

 前世はアディという兄弟が居たけど双子だったから、歳の離れた兄弟は今世が初なんだよね。

 それに両親も気持ち悪い(あたたかい)し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は並盛町を出る前に、並盛神社へと足を運んだ。

 

 帰ってくるのがいつになるかわからないからね。ひとまず見納めしておこうかと、僕のお気に入りのこの場所に来てみたけど…、

 

 

 

「 ここに居たんだね。恭弥 」

 

 僕がそう声をかけると、森の中から、すでにトンファーを取り出している恭弥が姿を現した。

 

 

 

「ねぇ。本気で戦ってよ」

 

 現在7歳、今年で8歳になる恭弥が、僕から数メートル離れた場所で足を止め トンファーを構えた。

 

 

「 ……、ふぅん。

 手加減している僕にすら敵わないくせに? 」

 

「それでもだよ」

 

 

 

 

「──それでも。 

 あなたの本気を見てみたいんだ。兄さん」

 

 僕を見つめる真剣な瞳

 

 

 

 

 

 かわいいな。

 

 

 

 

     

    かわいい、かわいい、僕の弟。

 

        

        かわいくて、かわいくて──

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──イジメたくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

 

 恭弥との真剣勝負は 戦いにすらならず、僕の一方的なもので終わった。

 

 骨は折れていないはずだよ。イジメるのも我慢したし。

 さすがに弟をイジメるのは辞めておこうと思った。

 

 

 

 それから僕は、並盛神社の管理を恭弥に任せ、並盛町を旅立った。

 

 まずはお金集めかな? 

 さて、手始めにどこを潰そうか。







 ホントはXANXUSと仲良くさせるつもりだったのに…。どうしてこうなった!


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番外 憤怒と雲 〜霧雲プロフィールを添えて〜

 XANXUS lato

 

 ジジイによってジャッポーネまで連れてこられた。

 何故オレがこんな場所まで来なきゃなんねぇんだ。ジジイはCEDEFの沢田家光と共に、用事があるとかですぐにどこかへ行っちまったしよ。

 観光でもすれば良いだぁ?

 オレに監視なぞ付けていながらよく言える。

 

 とは言ったもののやる事もねぇ。日本語もまだ勉強し始めたばかりで完璧じゃあねぇ。

 あのジジイ…、ホテルの場所ぐらい言ってから行け!

 

 

 オレは持ち金もなく、監視を撒きながらブラブラと町を歩いて時間を潰す事にした。

 

 

 

 

【力尽きました。ムズイ】

 風紀委員と出くわす→絡まれるが日本語がわからず機嫌が悪くなる→かっ消した(殺してはない)あとに凜弥が来る→咬み倒され、公園に捨てられる。

 

 

 

 

 

+-+-+

 

 

 

 キョウヤside

 

 僕、雲雀恭弥には 8つ歳の離れた兄がいる。

 兄さんをひとことで表すなら、それは()()の2文字だと思う。

 兄さんは強い、僕の本気の攻撃も、兄さんに掠ることさえない。

 

 歳の差を言い訳にするつもりはない。ただ僕が兄さんより弱いだけ。

 

 兄さんは言った。

「 恭弥は強いよ 」

 

 兄さんに勝てないのに?

「 僕が恭弥より強いだけさ 」

 

 兄さんより強くなりたい。

「 なりたいかどうかじゃない。強くなれ、恭弥 」

 

「 憧れ続けることは許さない。お前自身が 憧れられる者になれ 」

 

「 だけど、僕の言葉に囚われることも許さない 」

 

「 己のあるがままに生きろ。

   なにものにもとらわれるな 」

 

 

 

 だから僕は、いずれ、あなたさえも 咬み殺す。

 

 

 

 

 だけど旅に出るなんて聞いてないよ!

 

 

*

 

 

================

 

 

 

姿(容姿)…雲雀恭弥

髪型…太宰治(文スト)

髪色…ダークグレー(黒が混じっている灰色)

目の色…一見黒色に見える 深い青色

 

 

プロフィール

 

名前…雲雀凜弥(ひばり りんや)

性別…男

年齢…15〜16歳

誕生日…5月5日(牡牛座)

血液型…秘密

身長…172cm

好きな食べ物…和食、ハンバーグ、とり肉

口癖…「咬み倒す」「ワオ」

 

武器…改造ヌンチャク

通常時、全長1m(服の中に隠している)

持ち手の底から仕込み刃が出る。

持ち手を繋いでいるワイヤーが伸び縮みし、(ムチ)のようにしなることで近距離だけではなく中距離にも対応できる。

 

能力…幻術

 

者や物を隠す。隠れる。姿(見た目)を変えることができる。しかし攻撃には使えない。

 

 

服装…灰色の長袖セーター、黒色系のズボン。

上に茶色のコートを羽織る。

(キノの旅、シズが着ている服+初代キノのコート)

 

イメージ

キャラット↓

【挿絵表示】

 

手描き↓

【挿絵表示】

 

 

ダサいとは言わない!

 もっとピッチリしたズボンならダサくないか?←ダサいって言ってるし…。

 

=================

 




 
 ザンザスサイド 途中で切ってしまい申し訳ない…。
 
 このXANXUSの話し方、どちらかと言えばスクアーロっぽい気がする。
 若い+まだ血のことを知ってないからってことで許して。


 やっと鬼滅の刃を読み始めました(遅い)。
 しかし! 店を4件も回ったのに7巻9巻17巻が無く、今は6巻を読んだ後で止まっている。
 在庫切れの補充はしばらく後。
 あ"〜早く読みたいんじゃぁ〜


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番外編 旅の中で
邂逅、跳ね馬 (前編)


 



 旅立ちから数ヶ月後。僕は今 イタリアに来ていた。

 

 

 綺麗な海と山に挟まれている港町。

 この街は前世で リーノと初めて出会った場所になる。

 予想通り、彼はキャバッローネファミリー初代ボスで、右腕のロミローアという女と共にボンゴレ本部に来ていたところを目にしたことがある。

 そしてボンゴレファミリーが初めて同盟を結んだファミリーでもある。

 

 ジョットとリーノは以外でもなんでもなく仲が良かった。

 右腕は右腕どうしでよく飲み交わしていたのを覚えてる。

 跳ね馬ディーノの究極のボス体質は遺伝なんだと知った。リーノの場合 ドジを自覚してたけど。

 

 

 

 

 

 

 

( ふうん…。ここ、まだ残ってたんだ )

 

 僕は 前世でリーノよって連れてこられた孤児院に来ていた。

 建物はところどころ補修されているものの、キレイな状態で当時の姿のまま残っていた。

 敷地内には数名の子供がおり、未だ孤児院としての役割を果たしているようだ。

 

 

( そういえば前世()に、手元であり余ってたお金をここに置いていったことがあったな )

 

 ブラッコに渡す予定で多めに換金したけど ブラッコがほとんど貰ってくれなくて邪魔だったんだよね。

 そのときは近くの隠し場所に空きがなかったから、知らないやつに渡るくらいならと、少なからず縁があったこの場所に投げることにしたんだったな。

 

 

 

 

 そう 凜弥が孤児院の前で考えていた時、

 

 

「こんなところで何してるんだ?」

 

 と、横から声をかけられた。

 顔だけで振り向くと、そこには数人の黒服を引き連れた 同い年くらいの金髪の男が凜弥を見ていた。

 

( ワオ、跳ね馬じゃないか。何故ここに。

 いや、ここは彼らのシマだ。彼らがどこに居ようとなんらおかしくはないか… )

 

 そう、そこに居たのは キャバッローネファミリー10代目ボス 跳ね馬ディーノだった。

 無表情のままの凜弥が気づかれないようにしながら チラッと彼の左腕に目をやると、腕にはすでに キャバッローネの刺青(タトゥー)が刻まれているのが見えた。

 

「ここらじゃ見かけない顔だな、どこから来た?」

 

 そう言ったディーノの口調はやや硬い。

 ディーノとその部下であろう男達はどこか険悪な様子で 凜弥を睨みつけている。

 

 

 凜弥は ディーノが何の理由もなく、今のように相手を威圧するような人物ではないと知っているので その行動を訝しく思う。

 

 

「 君は… 」

 

 凜弥がそう声を(はっ)しようとしたとき、

 

 

「──キャアァァァ!!」

 

 悲鳴のような声が孤児院の中から聞こえた。

 その声にディーノのその部下は、バッと、そらを振り向いた。

 

 

「 っ !! 」

 

「あ、待て!

 お前らは子供達を避難させろ!」

 

 

 凜弥はその悲鳴を耳にした途端、どうしようもない胸騒ぎを覚え 孤児院内へと駆け出した。

 それを見たディーノは部下達に命令を下すと、部下の言葉も無視し、すぐさま凜弥のあとを追い始めた。 

 

 

 

 

 

 

 

 孤児院内に入った二人が目にしたものは、茶色のシャツを着た黒髪の男が 孤児院の子供だと思われる男の子の首を掴み持ち上げているところだった。

 

 

「ウゼェーんだよ!どっか行け!!」

 

 男の周りを薄灰色の鳥が、時々男を(つつ)き、ガアガアと啼きながら飛び回っている。  

 見方によっては、鳥が男の子を守ろうとしているようにも見える。

 

 そんな自身の周りを飛んでいる鳥に対して、男は声を荒げながら持っているナイフを振り回していた。 

 だが、そのナイフが鳥に当たる気配は一向に無い。その鳥は男の死角を利用して、上手い具合に攻撃し、躱しを繰り返していた。

 

 しかしながら、男が鳥を斬ろうと動けば 捕らわれている男の子も振り回されるわけで、、男の子は眉をひそめ、歯を食いしばりながら 絞まる首に耐えていた。

 だがその目は、片方だけながらも閉じることなく薄く開き、自身を振り回している男の顔を ジッと睨みつけている。

 

 

 

「やめろ!!」

 

 ディーノが男に向かってそう叫んだ。

 

 

「チッ、このクソ(どり)がぁ!!」

 

 だか男がこちらを気にする様子はない。

 男は鳥を目で追い こちらに背を向けてはいるが、叫べば簡単に声が届く距離に立っている。なのにディーノの声は 男には聞こえていない。

 

 

「クソッ、こうなったら…」

 

 ディーノは腰に下げていた鞭を手に取り 男に向かって走り出した。

 

 

 だが…、

 

「うわ!」

 

 ディーノは盛大に、大きな音をたてながら顔面からすっ転んだ。

 

 

「ぐっ…。イッテェ~。 

 

 

 なにすんだよ!!」

 

 ディーノは片手で顔を押さえながら起き上がり、後ろに立っている凜弥に向かって声を荒げた。

 

 ディーノが走り出した瞬間に 凜弥がディーノの足に足をかけ、彼を盛大に転ばせたのだ。

 

 

「 君こそ、いったいどこを見てるんだい? 」

 

 凜弥は無表情でディーノを見ている。

 

「なっ、お前が足出して転ばせたんだろ!」

 

「 ……、ふうん、これが新たなキャバッローネのボスか……、拍子抜けするよ 」

 

 凜弥がディーノを見る目は冷たい。

 そんな視線を向けられたディーノはたじろぐ。

 

「なにをっ」

 

 ディーノは発しようとしていた言葉を止めた。

 いや、止めるしかなかった。

 それほどまでに、自身を見る凜弥の瞳が冷たかった。まるで お前に発言権はないとでも言うかのように。

 

 十代半ばのディーノは、ほんの1、2年前にボスの座についたばかりの ぺーぺーのぺー*1

 精神経過年齢が100を超え、その殆どをマフィアの守護者として そこにあった凜弥の気迫に、ディーノはまだ耐えられなかった。

 いつもそばにいて自分を叱咤する家庭教師のリボーンが今日に限って不在だったのもある。

 

 

 

「 そこ、見てみなよ 」

 

 凜弥がディーノを見ていたのはほんの数秒で、ディーノから視線を外した凜弥は、自分達が入って来た扉の向かって左側を指差した。ディーノからは置いてある机が邪魔で丁度見えない位置だ。

 

 捕らわれている男の子が気になりながらも、ディーノはその場から移動して指で示された場所を見る。

 

 

「!! 大丈夫か!」

 

 そこには、壁ぎわで修道服の女性が 血溜まりの中で倒れていた。

 その顔には生気がなく青白い。

 しかしまだ生きていた。

 駆け寄ったディーノは女性の腹にある刺し傷を脱いだ服で抑えつける。

 

 

(た、確かこれで良いんだったよな?大丈夫だよな?

 は、早く、早く誰か呼ばねぇと。早く!)

*1
未熟者




 


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邂逅、跳ね馬 (後編)

今年最後の投稿になります!




( さて、 )

 

 真っ青な顔のディーノを尻目に、凜弥は暴れている男に目を向けた。

 

( 僕的にはヤッても良いんだけど…、今回は気絶させるだけに とどめておいてあげよう。

 なにかありそうだしね )

 

 凜弥は懐からヌンチャクを取り出し、手の中で回し始めた。

 

 一歩、一歩と、まだ鳥を追っている男に向かって足を進める。

 

 

 男までの距離、残り8メートル……7メートル……6メートル…

 

 …5メートル !動いた。

 

『バキッ!!』

 

 何かが折れるような音が4重に聞こえた。

 

 男が墜ちるように倒れ込む。

 

 

「 邪魔 」

 

 そう言って、凜弥は倒れた男を蹴り飛ばした。その手にはすでにヌンチャクは握られていない。

 

 

 

*

 

 

 凜弥の肩に、今まで男を挑発していた鳥が留まり、休むように羽繕い(はづくろい)を始めた。

 

 

「へぇー珍しい。ファートがおじ、じゃなくて、俺以外の肩に留まるなんて 今回では初めてだよ」

 

 

 足下から少年の声が聞こえ、凜弥は声の方に目を向けた。

 二人の目がバッチリと合う。

 

 

「あ、ご主人じゃん」

 

 少年の口からポロリと溢れるように音が出た。

 少年は確かめるように、ゆっくりとまばたきを繰り返すと 目を見開いた。

 

 

「ご!ごご、ご主人!? ホンモノ!?

 あれ!?なんでここに!?この場所に時代に?!?」

 

「 うるさいよ。咬み倒されたいの? 」

「あ、ご主人だ」

 

 凜弥がひと睨みすれば目の前の少年は静かになった。

 

 

 

「え〜と、おじ、じゃなくて俺は 今9歳くらいなんだけど…、ご主人は―」「 ―それやめなよ 」

 

「?」

 

「 その呼び方のこと。

 今は凜弥、雲雀凜弥だよ 」

 

「了〜解 !

 おじ、じゃなくて俺のことは、そだね。今回もブラッコって呼んでよ。そっちの方が良いや」

 

 そう言って、波打ってる黒髪短髪に薄茶色の目を持つ少年ことブラッコは 二ッと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、孤児院内に 応援を呼んだ跳ね馬の部下が突入してきた。

 入って来た彼らに僕は銃を突きつけられ囲まれた。

 咬み倒そうかと考えてたいら、部下に倒れていた女性を任せた跳ね馬が近づいてきて部下に「そいつは違う」と言っていた。

 

 

 何の話かわからなかった僕に ブラッコが耳打ちしてきた。

 曰く、ここ数日間に連続して殺人事件が起こっており、その犯人と思わしき人物の目撃証言に‘‘黒髪で茶色の服を着ていた’’というのがあるそうで…。

 

 

 ──誤解じゃないか。

 

 思わずジト目で見たよね、彼らのこと。

 

 そんな目で見られた彼らは、ボスの跳ね馬が代表して僕に向かって謝罪してきた。

 まあ、一蹴してあげたけど。

 

 あと、感謝もされた。「子供(ブラッコ)を助けてくれてありがとう」と。

 初めに邪魔したの 僕だけど。

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えば ご主人と一緒に旅するって、前はなかったよね~。

 大変そうだけど、俺 楽しみだな〜」

 

「 馬車馬の様に働かせてあげるよ 」

 

「げ、それは勘弁だな」

 

 

 

 あの後、僕は名も名乗らずに街を出た。

 今の僕の目的は金を稼ぐ事で、キャバッローネのシマに用はない。弱い跳ね馬の相手をする気もない僕が あの街に滞在する理由はない。

 ブラッコもブラッコで好きにするだろうと思い、特に言葉もなく街を出た僕の前に、荷物を持ったブラッコが現れ、僕に着いていくと言った。

 

「軽~く挨拶もしてきたし、もとからそのつもりだったからさ! 

 暫くの間 よろしく頼むよ。ご主人!」

 

 

 ご主人呼びを指摘したら。

 

「だって、ご主人はBracco()の飼い主だからね〜」

 

 そう言われた瞬間、10代目の嵐が頭をよぎった。

 

 その後、「好きにしなよ」と言った僕の ご主人呼ばれが決まった。

 まあ、前からずっとそう呼ばれてたから その呼び方の方が 慣れているんだけどね。

 

 

 

 

 二人は新たな町へと足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 彼らを見ていたものが口を開く。

 

 

 

「アハッ!ようやく見つけましたヨ、あるじ様〜。

 

 早くワタシを──

 

 

 

 

 

 

    ──殺して下さイ♪ キャハハ!」




 
 主人公、これから大変だろうな〜(他人事)


 プリーモファミリー編を見たことがなかったからDVD借りようと店に行ったら物自体が無かった件について。
 マジか〜
(軽く見た感じ黒曜編から未来編のザクロにスクアーロがやられる所ぐらいまでしか無かった)

 映像見る為だけにネットでお金払う気はさらさら無い。詳しい情報が無ければ小説に組み込む気も無い。

 ソルドーネが居たからな〜。書ければ書こうかなとは思ってたけどこれじゃあムリだな。


次話は5日投稿。よい新年を!


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邂逅、霧 (前編)

     !!Happy New Year!!
    !あけましておめでとうございます!

霧雲、今年最初の投稿です!


 

数年後、イタリア。

 

 

 薄暗い、真っ直ぐな廊下を凜弥は歩いていた。

 

 

「居たぞ!あそこだ!!」

 

 放たれる無数の銃弾を躱し、時には弾きながら、彼は懐かしい気配のする方へと足を進める。

 

 邪魔な草食動物共を咬み倒しながら進んだ先で、彼はある部屋に辿り着く。

 彼は表情を変えず、無言まま、その部屋の扉を開いた。

 

 

*

 

 

 凜弥 lato

 

 

 扉を開け中に入った僕が見たものは、部屋の中に転がる複数の死体。

 血塗(ちまみ)れの部屋の中には、様々な医療道具、元い実験道具が散らばっていた。

 

 

 そんな部屋で、4つの生き物の気配を感じる。

 

「「っ!」」「新手ですか!!」

 

 扉を開けて左側に、10になるかならないくらいの子供が3人固まって居た。

 

 藍色の髪、左目が青、右は‘‘六’’の模様が入っている赤い瞳、右目の周りには まだ実験の跡が残っている状態の六道骸。

 黒髪、眼鏡、頭に包帯を巻いている柿本千種。

 金髪で、顔に横一線の傷がある城島犬。

 

 

 僕は警戒する3人をチラリと見てた後、開けた扉の正面でうつ伏せに倒れている子供に近づく。

 

「何を!」

 

 六道骸が何か言っているが、今はそちらを気にする余裕はない。

 

 

「 ねぇ、起きなよ。

 

 

         ── ブラッコ 」

 

 その子供、ブラッコに声をかけながら足でつつく。返答がないため、足でひっくり返し、仰向けにする。

 ブラッコの息は荒く絶え絶えで、その顔は熱を持っている様で赤い。

 彼は現在、重度の風邪を患っていたはずだ。

 

 だから宿に泊まらせておいたのに、どうして君は攫われてるんだい。

 

 

 僕は数日前に 前世で最後に遭った時と姿が変わっていなかった不死身女に遭遇し、その対処に2日程かかった。

 ブラッコは不死身女に遭遇する前日に降った雨により体調を崩した為「邪魔は要らない」と、当回しに休むように言い、僕と別行動させていた。

 

 彼の精神は大人だが 体はまだ子供のもの。

 彼はそれを考慮しているのかいないのか、よく無茶をする。

 この間はサブマシンガンの前に飛び出したりしていた。彼はその銃弾を全て躱してたけど。

 まあ僕もよくするよ。僕の場合、散弾銃や重機関銃に真正面から挑むこともある。

 

 

 

 仰向けにしたブラッコは呻いた後、ぼんやりと目を開いた。

 

「あ、れ…? ご主人?  来てくれたんだ〜」

 

 ブラッコは嬉しそうに笑った。

 しかし苦しげなのには変わりない。

 

「でも……どう、して、ここが?」

 

「 君が捕らえられたのを見たファートがここまで案内したんだ。

 

 ──エストラーネオファミリー。

 元々潰すつもりだったけど、まさか君が捕まるとは思ってなかったよ。

 まあ そのおかげでここを潰す口実が出来たから良いんだけどね 」

 

 

*

 

 

「それじゃあ、そろそろ行こうか」

 

 僕はブラッコを肩に担ぎ、この場所から立ち去ろうとする。

 

「あ、ご主人……ちょっと待って」

 

 担ぎ上げたブラッコが、僕を呼び止める。

 

「ねぇねぇキミたち。

   どうせなら一緒に来ない? 」

 

 ブラッコは、3人固まりながら僕達の様子を伺っていた骸達に声をかけた。

 

「良いよね?ご主人」

 

「 ……ふうん……旅に連れて行くつもりはないけど、傷が治るまでなら構わないよ 」

 

 このまま放置しても 彼らは生き延びることはできるだろうけど…、珍しいブラッコのおねだりだからね。少しは叶えてあげよう。

 

 その後 気を失ったブラッコを担いだまま、僕は3人を回収し、近場の安全地帯(アジト)へと向かうことにした。

 

 

 

 

*ー*ー*

 

 

 

 

 1日が経過した。

 

 エストラーネオファミリーがあった場所から 街一つ移動した ある森の奥に建てられている二階建ての古い洋館に僕達は居る。

 

 僕は各地にいくつもの隠れ家(アジト)を持っていて、ここもその一つ。

 この洋館は1年ほど前に僕が見つけたもので、調べた結果、この洋館の所持者は数十年前に この洋館内にてすでに死没していたようだった。

 今は管理人さえいない、この忘れ去られた洋館は僕が貰うことにした。

 

 拾った霧のBランクリングを使用した幻術をこの洋館にかけ、僕が許可したもの以外からこの洋館とその周りを認識できないようにもしておいた。

 死ぬ気の炎を使った幻術だから、初期の六道骸でさえ この洋館を認識することはできないはずだよ。

 まあ、その骸はもう既にこの洋館内に入っているんたけどね。

 

 

 

 (やかた)の一室にて、僕とブラッコはローテーブルを囲むソファに座り、朝の遅い時間を過ごしていた。

 

 

 カチャと、抑えようとしたが抑えきれなかったような小さな音が この部屋と奥の部屋を繋げている扉から聞こえた。

 その音に エスプレッソを飲んでいたブラッコが反応し、そこに居た人物に向かって軽く手を振る。

 

「あ、起きたんだ。おはよ〜」

 

 チラリとそちらを見ると、少しだけ開いた扉の隙間から青色の瞳が覗いていた。

 ブラッコの声に、気づかれた! という風な反応をしたその瞳の持ち主、六道骸は、警戒しつつも扉を開け、僕達の居る部屋に入ってきた。

 

( まあ、有無も言わさず連れてきたからね。警戒するのは当たり前か )

 

 骸の後ろに犬と千種はいない、まだ寝ているか奥の部屋で待機してるのだろう。

 

「ここはどこです。

 武器も取り上げずに……、僕達をどうするつもりですか」

 

 骸は三叉槍(さんさそう)(剣の部分のみ)を構えながら問いかけてきた。

 それに僕が答える。

 

「 そうだね。まずは…… 」

 

 そこで言葉をわざと句切ると、骸は緊張でつばを飲み込む。

 

 

 

「 ふ「お風呂の準備できたよ〜。キミ達で先に入ってくるといいよ」……かな 」

 

 

「あ、ごめんご主人 言葉遮っ!て、待って! カップ投げないでぇ!そのセット8000ユーロもするからぁ!!」ガッシャァン!!「うわぁぁぁ!!」

 

 

 

「……は?」

 

 思っていたのとは違う、考えてもいなかった言葉に骸は固まった。

 骸に声をかけた後部屋を出て 今戻ってきたブラッコにタイミング悪く言葉を遮られたが 伝わりはしたようだ。

 

「 彼に案内させるから、あとの二人を連れて早く行ってくるといい。話はそれからだよ 」

 

 割れたカップの前でうなだれているブラッコを指差しそう言った僕は、ソファから立ち上がった。

 

 

「え、あの」

 

( 混乱してるね。まあ、今まで死と隣り合わせな毎日だったろうから、いきなりこんな事されたら 混乱くらいするだろう。 …ああ そうだ )

 

「 ねぇ、君。名前はなんていうの? 」

 

 その言葉に骸は息を詰めた。

 

 

 

「ありませんよ……名前なんて…」

 

 言いにくそうに、そして自身を嘲笑うかのように、骸は言った。

 

「ですが……そうですね。

 強いて言うなら、僕は実験体番号696(ロクキュウロク)番。

 頭に包帯をつけていた子は実験体番号1093(イチマルキュウサン)番。金髪の子は実験体K−N(ケーエヌ) と呼ばれていました」

 

 言い終わった骸の顔には笑みが張り付いていた。

 堪えているのは明らかで、口が上手くない僕は、骸の頭をサラリと撫でて部屋を出た。

 

 

 

 

 

 実験体番号696番 lato

 

 

「それじゃ、俺がお風呂場に案内するから、金髪くん達 起こしにいこうか」

 

 ブラッコという、僕より数歳年上だろう男が何か話しているようだが耳に入らない。(というか体調治ったんですね)

 それほどまでに衝撃的だった。

 

 

(……撫でられた)

 

 触れられた頭に手を乗せる。

 最後に撫でられたのはいつだっただろうか、もう覚えていない。

 

「おーい、大丈夫?」

「っ! だ、大丈夫です。なんでもありません」

 

 いつの間にか 僕の目の前にブラッコと呼ばれた男が立っていて、覗き込むようにして僕の顔を見ていた。

 

「そーかそーか」

 

 そう言ってブラッコは、ニッ と、笑った。

 

 

*

 

 

 ブラッコに起こされた1093とK-Nを含めた僕達は、彼に案内されたお風呂場に向かった。

 

 そこで驚いたのが、エストラーネオファミリーで実験体の子供達が集められていた部屋よりも大きなお風呂場、そしてその部屋の半分以上を占める広い湯船だ。

 これは温泉と呼ばれるもので、近くの火山で温められたお湯を掛け流しにしているらしい。

 先程僕が会った、ダークグレーの髪の男が、どうやら日本人(ジャッポネーゼ)らしく、毎日お風呂に入る習慣があるため、新たに増築したとかどうとか。

 

 汚れを落とすために水につけられたことは何度もありましたが、こんな…、温まるために適温のお湯に浸かったのは初めての経験です。

 K-Nは水(液体)に浸かるのにトラウマがあったらしく、暴れて逃げ出そうと抵抗していましたが、ブラッコに軽くあしらわれ、最終的には 湯船に肩まで浸かり、ゆっくりとリラックスしていました。

 

 お風呂から上がった後は、新品の包帯を使い傷の手当てをされ、新しい服を着て、食事(久しぶりのマトモな食事でした)をとった僕達は、先程会ったこの館の主でありブラッコの上司にあたる、僕達をここまで連れてきた張本人がいる部屋に行くこととなった。

 

 

 

 

 

 雲雀凜弥 lato

 

 暫くして、風呂に入り身だしなみを整え 食事をとった子供達が、ブラッコに案内され 僕の居る部屋に来た。

 

 ここに連れて来た時は野良犬みたいに汚かったのに、今や室内犬のようにキレイになった彼らに、先程まで彼らを寝かせていたベッドのシーツは捨てることにしよう、と考える。

 

 

「やあ、ようやく来たね」

 

 先程の部屋とは違う、社長室のような家具の配置をしているこの部屋で、僕は奥の椅子に座りながら骸達を迎えた。

 

「 どうだったかな? 少しはゆっくりできたかい? 」

 

 その言葉に彼らは戸惑っている。

 

( 犬と千種の警戒心は限りなくゼロに近いようだけど、骸はまだこちらを探ってるみたいだね。

 骸は頭が良い(知能面*1ではない)から………掌返しという言葉があるように、人間は簡単に 態度や考えを変える。今までの生活もあって、彼は容易に人を信じることができないんだろう。

 二人が後ろに居るからというのもあるだろうね。彼、身内には 大分優しい所があるから )

 

 

 

「 それじゃあ、先程の質問に答えようか 」

 

 僕はそう言い骸達を見下ろした。

*1
勉強ができるか




 プロフィール

名前…Bracco(ブラッコ)意味…猟犬
性別…男  
身長…約150cm 猫背、ガタイはいい
年齢…11歳
見た目…波打ってる黒髪、薄茶色の目。
イメージ↓

【挿絵表示】



 ヤンデレ女元い不死身女のレギュラー入り?も決まりました。

名前…(まだ)なし  性別…女
身長…165cm  年齢…不明
見た目…白系の肌、真っ白で一部黄色が入っている長髪ポニーテール、天色の目(水色)
イメージ↓

【挿絵表示】


 現在彼女は、凜弥が起こした土砂崩れによって土の中に埋もれている。そして凜弥を思い浮かべながら恍惚とし、地上に出れる時を待っている。

「アハ! また死んじゃっタ♪ 
 次はドコに行ったんダロ? あるじ様。
   もっともっと!! ワタシを殺して下さイ♪」


「 クシュ!(…ブラッコの風邪でも移ったかな) 」
「ご主人って クシャミかわい「咬み倒すよ」なんでもないです…」


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邂逅、霧 (後編)

「 まず、ここが何処か、だったよね 」

 

 凜弥は質問を確認しながら話し始めた。

 骸達は依然として黙ったままだが、意識はこちらに向け、聞く体制になっている。

 

「 だけど、その質問には詳しく答えられないな。この館は隠されてるからね。

 イタリアの中部地方とだけ言っておこうか。

 武器に関しては、取り上げる必要がないからそうしてるんだよ。

 僕もブラッコも、君達程度にやられる程 弱くないからね。

 そして君達をどうするか、だけど…。

 僕としては、君達の怪我が治ればどうでも良いんだよね。

 元々、君達を連れて来た理由は、ブラッコが目を潤ませて可愛くおねだりしてきたからだしね 」

 

「あ、アレは風邪のせいで」

「 あそこには、ブラッコ(これ)がバカみたいに連れ去られたから、僕のモノに手を出した報いを受けさせに行っただけ 」

「ご主人って(たま)に優しいよね」

「 ……… 」

「危なっ!壁に万年筆が刺さった!! これ直すの誰だと思って」

「 あとは、そうだな。弟と歳が近かったからかな 」

 

 僕がそう言うと、うるさかったブラッコがピタリと静かになった。

 

 しかし数秒後には

 

「えっ! ご主人って弟居たの!?

 今まで俺を置いて数回日本に行ってたけど、あれってもしかして弟に会いに行ってたの!?

 俺もご主人の弟に会ってみたい!ギャッ!!」

 

 うるさく詰め寄ってきたブラッコを 到頭(とうとう)出たヌンチャクで咬み倒し黙らせた。

 

( 失言だった… )

 

 

「 聞きたいことは、これでいいかな? 」

 

「え、えぇ……いえ、貴方の名前を聞いていませんでした」

 

 

( …そういえばそうだったね )

 

 骸の言葉にまだ名乗っていなかったことを思い出す。

 

凜弥(りんや)だよ。呼ぶならそう呼んで。家名は 半分捨てたようなものだから 」

 

 

 

 

「 それじゃあ、これからブラッコに館を案内させるよ。君達の部屋も用意させたから そこで寝泊まりすると良い 。

 それと、君達の呼び名が無いと不弁だから名付けさせてもらうけど良いよね?(答えは聞いてない) 」

 

 

 

 

 

 

 「 これで字を選んで 」と、凜弥は骸達に名前の候補が書かれた紙と伊日辞典、国語辞典を渡し、ブラッコと共に部屋から追い出した。

 

 ブラッコの案内が終わり部屋に戻った骸達は、すぐにここを去らずに、与えられた温かさを誤魔化しながら、傷が治るまで彼らを利用しようという考えのもとに 渡された物を読み、自分らの名前を決めた。

 

 

696番 → 六道(ろくどう)(むくろ)

候補1…ロクロ。候補2…ムクロ。

候補2を選択。辞典を使用し、自身の瞳と合わせ決定した。

実験で死んでいった子供達を想う。

 

1093番 → 柿本(かきもと)千種(ちくさ)

チクサに漢字を当てた。

千の位から‘‘千’’を、骸の目的であるマフィアの壊滅、その一歩として‘‘物事の大きくなる、はじめのもの’’の意味を持つ‘‘種’’を選択。

名字は犬に選ばれた。その手にはお菓子の柿の種が…。

 

 

K-N → 城島(じょうしま)(けん)

ケンに漢字を当てた。

自分は頭が悪いから と、氏名のどちらも骸に決めてもらった。

 

実験によって振られていた番号の種類が違う。

骸…600〜700。千種…1000〜1100。犬…KのA〜Z。

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜中、現在5人だけの館内が突然騒がしくなった。

 既に就寝していた凜弥はその騒がしさに目が覚め、起こされたことにムカツキを感じ、その音の元へと足を進めた。

 

 着いたそこは骸達に貸していた部屋だった。

 騒がしい音の正体は子供達の声で、部屋の中から聞こえている。

 凜弥はその部屋の扉を開き中へと入っていった。

 

 

 

*

 

 

 

「う、ぐ…ぐあぁぁ!!」

 

「骸さん!」「骸様!」

「キミ達、少し下がってて!」

 

 部屋に入った凜弥が目にしたものは、右目を両手で押さえながらベッドに横向きで(うずくま)っている骸と、そのベッドを挟むようにして立っている犬と千種、そしてブラッコの姿だった。

 ブラッコは右目を抉り出そうと動く骸の両手を抑えつけながら、骸を心配して寄ってくる二人を下がらせようとしていた。

 

 そこに、凜弥が不機嫌を隠していない声をかける。

 

「 うるさいよ、君達。咬み倒されたいの 」

 

「これ見てそれ言うのご主人!! 

 ちょ、助けて! なんか骸くんの力が異常に強い! それに力がだんだんと上がってる!

 俺じゃぁ、これ以上抑えられない!!」

 

 ブラッコはいつになく真剣な声を発している。

 

「 替わって 」

 

 骸の状態を危険だと感じた凜弥は、力が足りないブラッコの替わりに 骸を抑えるけようと彼らに近づく。

 そして入れ替わる為にブラッコが手を離したその時、凜弥は嫌な予感を感じ、素早い動きで骸の両手を頭の上で拘束、自身の片膝で骸の足を強めに抑えつけた。

 次の瞬間──

 

 

 

「ぐわあ"ぁ"ぁぁぁぁ!!」

 

 叫び声と共に骸の右目の数字が変化し、目から血が流れ出して右頬から下が黒く染まり、左頬から下には 血管の様な複雑な模様が浮き出てきた。

 そして、その体から どす黒いオーラが噴出し始める。

 

( ワオ……これは…また、めんどうな )

 

 

 “暴走” 

 

 これが今の骸の状態を表してるだろう。

 

 骸の右目の数字は五。

 第五の道 人間道。‘‘最も危険で醜い能力’’と、骸に言わしめた力。

 

 骸はその眼を移植してからまだ日が浅い。力のコントロールが不十分だったのだろう。だから暴走した。移植による拒絶反応と言えるかもしれない。

 

 どちらにせよ今のままでは危険だと判断した凜弥は、眼の力を封じることにした。

 

 

 

*

 

 

  凜弥 lato

 

 空いている手をポケットに伸ばし、常に持っているリングを二つ取りだし指に嵌める。

 そしてその手を骸の右目にかざす。

 その前に……

 

「 ブラッコ。彼らを 」

 

「了〜解。 ゴメンね〜キミ達」

 

 合図をだせば、ブラッコは犬と千種を力を使い眠らせた。

 今から使うのは死ぬ気の炎。この力を彼らに見せるのはまだ早いから。それに骸は、自分の醜態を彼らに晒したくはないだろうしね。

 

 ブラッコに彼らの 骸の力が暴走した という記憶を消すように伝え、僕は雲と霧、二つのリングに炎を灯した。

 

 紫色と藍色の小さな炎がリングに灯る。

 

( リングの強度的に灯せる炎はここまでか……それでも、封じるのには支障はないな )

 

 ゆっくりと、慎重に炎を使っていく。

 

( 大空の調和の炎が欲しい…それか雨の鎮静 )

 

 そんなことを思いながらも封印を完了させた。

 すると眼の数字が六に戻って血も止まり、肌の色や模様も元通りになり、骸は力尽きたように眠りへと落ちていった。

 

 

 

( ひとまずはこれで良い )

 

 それでも この封印は一時的なものでしかない。

 

 今は死ぬ気の炎という一種の生命エネルギーを、晴の炎で相手の体を治癒させるように瞳に流し込み、眼の力を押さえつけているだけだ。

 流し込んだ炎は―補充しない限り―いずれ尽きる。そうなればまた今回の様な。いや、抑えつけた影響で 今回以上の暴走が起こるだろう。

 それを止めるには、今回以上の炎でまた眼の力を抑えるか。それとも、骸自身が眼をコントロールする(すべ)を身につけるしかない。

 

 

( ホント、厄介なのを拾ったな )

 

 

 

 

 

 

 

  次の日、館から少し離れた森の中、その木々が開けた場所に僕は来ていた。動向人は ブラッコと次期黒曜三人組。

 

 ここに来た目的はただ一つ。力のコントロールを学ばせる為だ。主に骸に。

 彼らに昨日の記憶が無いとはいえ、力の暴走があったのは事実。

 また暴走されては困る。拾ったのなら最後まで面倒を見なければならないのだ。

 犬のカートリッジも 先程あの場所から回収してきた。強制的にこれを使わせるつもりはないけど、犬なら使ってまで強うなろうとするだろうな。

 

 何故いきなりこんな事を始めるのかと、彼らは思うかもしれない。いや100%思うだろう。

 まあ、そこはブラッコに丸投げするとして──

 

 

 

 

  ──霧雲式制御訓練を始めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

*ー*ー*ー*ー*

 

 

 

 

 

 

 

 あれから半年後。

 凜弥はブラッコと共に、骸に幻術の基礎を、他二人にはそれぞれにあった戦い方を教えた。

 

 傷に傷を重ねていくような教え方の凜弥と、治すべき所は口で教えるやり方のブラッコ。

 戦い方だけではなく、言語などの知識も覚えさせ、飴と鞭を上手く使いこの半年を過ごした。

 

 原作通りなら、彼らはこれから北イタリアに行き、ランチアをマインドコントロールするだろう。

 骸達と別れる時に これからは好きにすれば良いと言っておいたから、彼らはマフィア潰しを始めるだろうな。そしてやり過ぎて復讐者(ヴィンディチェ)に捕まると。

 

 

 

 

 

 

 

 沢田家光と出くわした。

 すれ違う。それだけだった。

 

 

 

 橙色のおしゃぶりを首から下げていた女性を目にした。隣には見たことのある金髪の男が付き添っていた。

 あれがユニの母親のアリアか。




 色々と忙しくなってきてのとスランプ気味になってきたので暫く投稿スピードが遅くなると思います。
 また時間が経てば治ると思いますので、この小説を読んでくれている方には申し訳ありませんが、それまでお待ちください。


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VSヴァリアー編
霧雲 伍



 約1ヶ月ぶりだ……ハハ。

 一応今回からヴァリアー編のつもり。






「 ようやく日本に戻ることができたと思えば、 今は夜の10時であと一時間後に大空のリング戦が開催される件について 」

 

 

 凜弥は疲れ果てた様子で()()()()()()()()()()を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 凜弥が今世で霧雲のボンゴレリングを手にしたのは約1週間前。アマゾンの奥地でブラッコと共に遭難していたときだった。

 

 

「探しましたよ、霧雲のボンゴレリングの適合者」

 

 遭難はよくあることなので特に危機感を抱くこともなく、持ってきていたレトルト食品で腹を満たしていた時に、彼女達、チェルベッロは現れた。

 

 

 突然、空から降ってくるようにして現れたチェルベッロの二人に椅子を勧めたが断られたブラッコを尻目に凜弥は彼女達の話を聞くことにした。

 

 

 

*

 

 

「話をする前にまずはこれを」

 

 そう言ってチェルベッロが差し出してきたものは一つのリングだった。

 

「あれ? その指輪って…」

 

 口を出してきたブラッコを無視し、僕はそのリングを受け取る。 受け取ったリングは盾の様なデザインに三つの貝と、懐かしさを覚える雲と霧の重なりあった刻印が刻まれていた。

 

 

「 ……霧雲のボンゴレリング 」

 

「「!!」ご存知でしたか」

 

 

 だが、このリングは僕がソルドーネとして持っていた灰色の六角形の石のリングとは違い、死ぬ気の炎の出力を犠牲に二つに分けることを可能にしたタイプだ。

 

「 それで、何故これを僕に? 」

 

 前の時とは形が違うリングに疑問でも抱いたのか、物珍しそうに近寄ってくるブラッコを片手で遠ざけながらチェルベッロに聞いた。

 

「貴方様が霧雲のボンゴレリングの適合者だからです」

 

「 それはさっき言ってたよね。

 ……確か、ボンゴレファミリーの霧雲の守護者は、初代の時を除けば誰も就くことができなかったと記憶してるよ。 

 大方、憤怒の炎と同じく死ぬ気の炎の亜種である霧雲の炎を誰も手にすることができなかったから、かな? 」

 

 

 そう、初代時代のソルドーネ以外に霧雲の守護者に就いた者は誰もいなかった。 だが、それを知った時には霧雲の炎の存在を知っていた為、驚くことはなかった。

 

 霧雲の炎を最初に目にしたのは前世の時だった。ジョットに誘われ霧雲の守護者に就きリングを手にした僕は、襲撃騒ぎが落ち着いてから霧雲のリングに死ぬ気の炎を灯すことにした。

 

 憤怒の炎が大空と嵐が混じっている炎だとすれば、霧雲の炎は雲と霧の炎が混ざることで使えるようなる炎だった。 

 それもただ混ぜただけでは使えない。霧雲の炎は雲と霧の炎を1対1の割合で出さなければならなかった。

 そうして灯された炎の色は灰色。純度が低いと暗く濁り、高くなると明るく澄んだ色だった。

 

 死ぬ気の炎の属性を決める波動は一人につき一つの場合が多い。

 二つの波動を持つ者や五つの波動を持つ者もいるにはいるが、大体の者がその中で一番強い波動の属性を使って戦う。それ以外の弱い波動を命をかけて戦う戦闘で使う者は少ない。

 

 だが僕は、幻術を使う為にかロリっ子によって霧の波動も雲の波動と同じくらいまでに強化されていたようだ。 そのため、別段炎のコントロールをしなくとも雲と霧の炎が1対1で混ざり合い、灰色の霧雲の炎を使うことができた。 と言っても、炎を使っての戦闘は今までした事がないな。

鏖殺(おうさつ)ならしたことあるけどさ。

 

 

 まあ、長々と話したけど、つまりは同じ強さの雲と霧の波動を持つ者か、二つの炎を同じ強さにできるコントロール力を持つ者が僕以外に居なかった、と言う事だね。

 ソルドーネとして守護者になる時にジョットからも霧雲のリングは特殊なリングだと言われた覚えがある。

 

 

 

 

 

 

「ボンゴレファミリーの情報だけでなく、死ぬ気の炎の事まで」

「貴方はいったい…」

 

 

 

「 ──僕は僕。 (ただ)の 凜弥だよ」

 

 

 

「あ! 俺はブラッコだよ「 うるさい 」理不尽!」







白炉丸の小説…面白いですか?(急なネガティブ)

更新はまだ遅いままになりますが、これからもスキを見て投稿していくつもりです。


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