好きなものはパンと… (ミッシェルランドの中の人)
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登場人物紹介

Freiheit(フライハイト)

主人公の所属するバンド兼Youtubeのグループ名。圧倒的な技術力を誇る。

2年前からライブやテレビ出演をしていたが、秋に上京してきた。

結成4年目、福岡県でできた幼なじみ5人グループ。実写はお面をつけている(物語開始時)

グループ名の由来はドイツ語の「自由」。全員Afterglowメンバーと同い年。

 

ハル/瀧上晴希(たきがみはるき)

ギター担当の本作の主人公。平均身長よりやや高めで少しガッチリした体型。5月5日生まれ。

ドS。飽き性だがハマったら長続きする。天才型で得意科目は文系全般。

ギターの技術はトップクラス。時々ボーカルをやることもある。

好きなものは甘い物、菓子パン。嫌いなものは辛い物、酸っぱい物。趣味はゲーム(戦略系)

幼稚園の年少から年長まで羽丘に住んでいた。Afterglow のメンバーと知り合っている。

 

トモ/日野智也(ひのともや)

ボーカル担当。高身長だが痩せ型しかし声量は圧倒的。9月19日生まれ。

ド天然でテンパりやすい。いつもは頼りないがここぞという時に頼れるリーダー。

好きなものはパスタ。嫌いなものはゴーヤ。趣味は体を動かすこと。

 

ユート/安井裕翔(やすいゆうと)

ベース担当。中肉中背で目立ちにくい体型。9月23日生まれ。朴念仁。努力型の天才

ベースで正確にリズムを刻み続けることから付けられた名は「精密機械」。

好きなものはパエリア。嫌いなものはピクルス。趣味は読書。

 

ショウ/梅林渉(うめばやしわたる)

ドラム担当。トモより少し背が低いがガッチリした体型。5月20日生まれ。

天パ。唯一の彼女持ち(物語開始時)。パワフルなドラム演奏が売り。

好きなものはもつ鍋、ラーメン。嫌いなものは特になし。趣味はゲーム(FPS)

 

ジロー/城所士郎(きどころしろう)

キーボード担当。ユートと同じような体型。少し日焼けしている。8月16日生まれ。

頼まれたことは断れない性格。音ゲーで鍛えたリズム感で安定した音を奏でる。機材オタク。

好きなものは駄菓子。嫌いなものは牛乳。趣味はゲーム(音楽ゲーム)

 

Afterglow (アフターグロウ)

ハルの幼なじみ。結成理由には少しばかりフライハイトの影響があったりなかったり。

 

青葉モカ

本作のヒロイン。初恋はハル。パンを好きになったのもハルがくれたから。

ハルの正体が晴希ではないかと疑っていた。※本人に初恋の自覚なし

 

美竹蘭

初恋はハル。ハルのギター技術に憧れている。

 

上原ひまり

ハルによくいじられている。トモ推し。

 

宇多川巴

ショウのラーメン仲間。

 

羽沢つぐみ

大のフライハイトファン。ユート推し。

 

Poppin’Party

あることをきっかけにフライハイトと知り合う※あることは本編のお楽しみ

 

戸山香澄

ハルの妹分※自称(物語開始時)トラブルメーカーその1

 

花園たえ

フライハイトのファン。ハルにギターを教えてもらいたい一心でストーカー予備軍に。

 

牛込りみ

大のフライハイトファン。ジロー推し。

 

山吹沙綾

ハルの幼なじみ。昔はハルと結婚しようと思っていたことは今は良き思い出。

 

市ヶ谷有咲

香澄、たえがいつも迷惑をかけていることを申し訳なく思っている。隠れユートファン。

 

Pastel*Palettes

時々撮影で一緒になるためフライハイトとは知り合い

 

丸山彩

ハルによく相談する。ハルのことは好きだがアイドルが恋愛していいのかを悩んでいる。

 

氷川日菜

天才少女。同じ天才型のハルですら理解できない不思議少女。

ユートに度々アタックしている。トラブルメーカーその2

 

白鷺千聖

ハルの良き理解者。お互いの苦労話とともにお茶をすることもある。

最近電車の乗り換えを頑張っている。

 

大和麻弥

ジローの機材オタク仲間。

 

若宮イヴ

ハルのことを軍師と思い込み尊敬している。

 

Roselia

ライブイベントでフライハイトと一緒になることがある。

 

湊友希那

目標はトモを超えること。最近意識しすぎたせいでライバル心以外が…?

 

氷川紗夜

日菜のことでハル、千聖と相談し合う仲。

 

今井リサ

ショウの彼女。出会いはSNS 。視聴者、フライハイト共に公認。

 

宇多川あこ

フライハイトのNFO仲間。厨二病みたいになったのはトモの影響。

 

白金燐子

フライハイトのNFO仲間。ジローといると落ち着くらしい。

 

ハロー、ハッピーワールド!

あることをきっかけにフライハイトと知り合う。

 

弦巻こころ

トラブルメーカーその3、ハルたちは理解することを放棄した。

 

瀬田薫

ハルのおかけで少しずつ正しいシェイクスピアを勉強中

 

北沢はぐみ

トモの運動仲間。トラブルメーカーその4

 

松原花音

ハロハピの癒し。千聖と一緒に迷子の克服中。

 

奥沢美咲

ハルの良き相談相手。お互い友達としか思ってない。

 

RAISE A SUIREN(2章登場予定)

フライハイトのようなバンドをめざしている。

 

レイヤ/和奏レイ

ユート、トモを目標にしている。ちなみにハル推し。

 

ロック/朝日六花

ハルのような演奏がしたいと思っている。当然ハル推し。

 

マスキング/佐藤ますき

男ならショウ女ならマスキングが目標と評されるほどの実力者。

実は親子揃ってユート推し。

 

パレオ/鳰原(にゅうばら)れおな

パスパレ、フライハイトの大ファン。推しはハルとジロー

 

チュチュ/玉出ちゆ

フライハイトの演奏に影響を受け自分もバンドを作ることを目指す。推しはハル。

 

その他の人々

 

戸山明日香

姉と一緒にハルの妹分になっている。

 

月島まりな

フライハイトが来ることを知ってあることを企む。



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一章 集えガールズバンド
再開は商店街と…


どうもミッシェルランドの中の人です。今回から少しづつ投稿を始めていこうと思います。
予定としては3日に一回のペースで投稿していこうと思っています。
感想や要望、質問もよかったらお願いします。

※お気に入りやしおりを挟んでもらえるとモチベーションにつながるので面白いと思ったら是非お願いします。


夏ももう終わるというのにも関わらず暴力的な暑さの8月下旬。

「全員荷物をまとめたか?」

「ギターOK」「ベース完了」「ドラムよーし」「キーボード問題なし」

「よっし、じゃあ行こう。新天地へ。」

俺たちは行く活躍の場所を広げるために。

 

 

「着いたー。」「んじゃ早速部屋に行くか。」

「ああ、悪い俺の分やっといてくんね?寄りたいところあるし。」

「んー…了解早めに帰って来いよ。」「おう。」

そう言って俺はみんなと別行動をすることにした。

「まずは商店街にでも行くか。」

 

久しぶりに訪れた商店街は大きく変わっていた。まだまだ残っている店もちらほら見え少し安心した。

「ん?そこにいるのは晴希か?」

「あ!精肉店のおっちゃん。」

「久しぶりだな〜こんなにデカくなりやがって。父さんと母さんは?」

「二人は福岡。こっちに来たのは俺だけ。」

「どういうこったい?修学旅行かなんかか?」

「ちげーよ、引っ越してきたんだよ。ちゃんと親からの許可はもらってる。」

「そっかならいいさ。そういうことならうちの肉とかも買っていってくれよ。」

そういう話をしていると時刻は16:00をまわっていた。小腹も空いていたのでコロッケを買って精肉店を後にし、いい時間だったからそろそろ目的の場所に行くことにした。

 

着いたところは小洒落たカフェにも見える建物だった。しかし実際は、

「ライブハウス“CiRCLE”へようこそ。予約はされてますか?」

中に入ると受付をしていた若い女性が話しかけてきた。

「いや、予約はしてません。今日は今度からバイトでお世話になるのでその挨拶にと。」

「ってことは君が瀧上くんかな?」

「はい。瀧上晴希です。一応バンドもやってるのでバイト以外でもお世話になると思いますが。」

「へー、そうなんだ。どの楽器やってるの?」

「ギターをやってます。たまにギターボーカルもやりますけど。」

「ああ、ごめんね自己紹介が遅れました。月島、月島まりなって言います。よろしくね。」

「よろしくお願いします。」

自己紹介が終わった後仕事や施設について教えてもらった。仕事は受付や掃除だけじゃなくライブを行うときのチケット販売はもちろんカフェの運営もしないといけないようだ。ライブ施設は地下にあるらしい。一通りの説明を受けていると、

「こんにちは〜予約をしてた上原です。」

そう言って5人組の少女たちが入ってきた。

「あ、はーい1番のスタジオね。」

「ありがとうございます。」

「およよ〜まりなさんにもついに春が来たのかな〜」

「違うよこの子はアルバイトの子。」

「ほら。モカ早く行くよ。」

「またね〜」

そう言って5人はスタジオに入っていった。

「今の子たちは?」

「ああ、Afterglowっていうバンドの子。」

「そうなんですか…ってヤバもうこんな時間か、じゃ今日はここで失礼します。」

「うん。じゃあ明日からよろしくね。」

「失礼します。」

そう言って俺はCiRCLEを後にした。

 

 

そういえばあの子たちどっかで見たような。




前回が登場人物紹介だけだったにも関わらず
綯花さん 岳瑠さん 藤原勇司さん 春咲 蒼さん
ユーたさん マギー&みっしーさん マサムネ18さん
お気に入り登録ありがとうございます。
ご期待に添えるよう頑張っていきたいと思います。


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思い出したのは夕焼けと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
なんと自分が確認した時は(12/14)日間ルーキーランキングの30位にランクインさせていただきました。
これも皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
これからも皆さんのご期待に添えるよう頑張っていきたいと思います。

誰が喋っているのかわからない。などのご意見、ご感想お待ちしてます。


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 9月1日学生達は夏休みが終わり二学期が始まる時期。つまり俺たちが転入する日だ。バイトや今の生活にもまだまだ慣れていないのにもかかわらず、また新しい環境に身を投じなければならないことに若干の不安を感じながらも、俺とユートは期待に胸を膨らませながら通学路を歩く。なぜ俺とユートかというと、他の3人とは学校が違うのだ。俺とユートが通うのは羽丘学園。5年前から少子化の影響を受け、共学化した学校だ。トモ、ショウ、ジローが通うのは花咲川学園。こちらも少子化の影響を受け一昨年から共学化した学校だ。分かれた理由は単純に制服の好みだ。ちなみにユートがAクラス俺がBクラスだ。

「そういえばおまえ例の“五人組”の件なんかわかったのか?」

「あーー…全然。どっかで見覚えがあるようなって感じなんだけど思いだせん。」

「まあゆっくり考えていけばいいだろ。それよりもまずは学校だな。」

「だな。」

 

 そうこうしているうちに俺たちは学校についた。まずは職員室に行き担任の先生に挨拶をする。紹介はHRの最後だそうだ。教室の近くに移動する。一度転校生の気分を味わってみたいと思ってはいたが、思ったより緊張するようだ。こうやって考えているうちにもHRは着々と進んでいく。そしてついに、『入ってきなさい』と声がかかった。ドアを開けゆっくり教壇の近くまでゆっくり歩いていく。女子からはヒソヒソと歓喜の声が、男子からはどんなやつだろうかという話し声が所々から聞こえてくる。自分の名分の名前を黒板に書き、振り返って自己紹介をする。

「瀧上晴希です。家の事情でこちらに引っ越してきました。これから2年半の間よろしくお願いします。」

とお辞儀をして周りを見渡してみるとあの“五人組”の四人がこちらを見ながら何やらヒソヒソ話している。しかも席はどうやら“五人組”の一人の銀髪の子の隣のようだ。

 

 休み時間には当然クラスメイト達から質問攻めにあう。フライハイトとはバレないように当たり障りのないことを答えていく。休み時間の終わりのチャイムがなると、蜘蛛の子を散らすように各々の席につく。ふと横を見ると隣の子が話しかけてきた。

「ね〜ね〜今日の放課後って空いてる〜?」

「放課後?今日はバイトもオフだし空いてるけど?」

「それじゃあ6時ごろに〜屋上に来てくれない〜?」

その誘いはこちらとしてもありがたいものだった。“五人組”について聞くことができるチャンスだ。多少なりとも好意には敏感なつもりだ。おそらく告白の類ではないはず。

「わかった。6時ごろな。んじゃそれまで図書室にいるつもりだからなんかあったら呼んでくれ。」

「りょ〜か〜い。」

 

 現在の時刻は5:50分。呼び出された時間の10分前だ。個人的に約束の時間の5分前には着きたいのと、本の区切りもちょうど良かったので、移動することにした。外はすっかり“夕焼け”色に染まり部活動も少しずつ帰り始めた時間帯だ。…“夕焼け”?…何か大切なことを忘れているような気がする。そう考えながらも階段を上がり屋上の扉を開けた。そこにはもう“五人組”が揃っていた。

「早かったね。」

「まあ、待たせるわけにもいかねえしな。それで、なんで呼んだんだ?」

「やっぱり覚えて無かったみたいだよ。」

「じゃあみんなで“あれ”やるか。」

「そうだね。」

「それじゃあ、やりますかぁ〜」

あれってなんだ?何をするつもりだ?

「セーの」

『久しぶり(だね)「晴希」「は〜君」「ハル君」「晴希」「晴希くん」』

 

 

「ああぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

今までモヤモヤしていた全てが繋がった。どうやら本当に大切なことを忘れていたようだ。




叢雲神さん、ヴァンヴァさん、ティアナ000782さん、ミツネ/さん
そして非公開にされている匿名の方。
お気に入り登録ありがとうございます。
重ねて叢雲神さん評価ありがとうございます。
これからもゆっくりと投稿していくので応援よろしくお願いします。


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初めての顔合わせと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
オリ主×モカを書こうと思って始めたんですが、書いていくほど後の展開のためにオリ主×蘭がここんとこ続きそうですが暖かく見守ってください。最後は必ずオリ主×モカにするんでタイトル詐欺って言わないで。


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「ほんとにごめんな、忘れてしまってて。蘭、モカ、ひまり、巴、つぐみ。」

「ほんとだよーこっちはバイトで見かけた時からいつ声かけてくるか楽しみにしてたんだからー。」

「ひーちゃんと蘭は特にそわそわしてたよね〜」

「そわそわなんてしてないし。」

言い訳のように聞こえてしまうけど、彼女達と過ごした時間が2年間と短く、幼稚園の頃だったとほんとに覚えて無かった。

「髪型とか変わってて気づかなかった。」

「ふっふーん。可愛くなったでしょー」

「そうだな…巴はなんか男らしくなったかな?」

「えぇ!そんなもんか?!」

「巴ちゃん商店街のみんなからも頼られてるしね。」

「まあでもみんな可愛くなったよ。」

「バカ///」

「はーくんは天然たらしですなぁ〜」

「えっ?なんで?…あっ、そうだ他のみんなにおまえらのこと紹介していいか?」

「他のみんな?」

「あぁ、俺たちh…バンドをやっててよ向こうよりもこっちの方が活動しやすいだろうってことでこっちに来たんだ。」

「じゃあせっかくだし紹介してもらおうよ。」

「そうだな。」

「じゃあ行こう。えいえいおー…なんでハル君もやらないのー」

「え?フツーに恥ずかしいだろ。」

「そんなー。」

そんなこんなありながら俺は他のみんなに連絡した。集まってもらうこと、こっちの幼なじみを紹介すること、そしてフライハイトであることを隠すことを。

 

 うちに着いたのは18:30みんなに帰らなくていいのかと聞いたところ、商店街は近いし暗くなったら送ってくれるなら問題無いとのことでいざご対面となった。

「はじめまして、路上ライブで演奏ばっかやってたんでバンド名はないけど、ボーカルやってますリーダーの日野智也です。」

「どもどもうちの晴希が御世話になってます。あと美竹さんこれからクラスメイトですよろしくね。ベースの安井裕翔です。」

「ドラムやってます、梅林渉です。よろしく。」

「どーも、智也と渉と一緒に花咲川に行ってます。キーボードの城所士郎です。」

「んで俺がギター担当ってわけ。」

智也がしっかりと考えてくれていた嘘のおかげで怪しまれてないはずだ。

「どうも、私たちはAfterglowって言う名前で活動しています。ギターボーカルの美竹蘭です。」

「ギター担当のモカちゃんで〜す。」

「ちょっとモカちゃんと自己紹介!」

「いいよひまりちゃん私がしとくから。」

「ありがとう〜つぐ〜」

「さっきの子は青葉モカちゃんです。そして私がキーボード担当の羽沢つぐみです。」

「あたしがドラムの宇多川巴です。和太鼓もやってます。」

「私がリーダーをやってます。ベースの上原ひまりです。よろしくお願いします。」

こうして自己紹介が終わりそのままの流れでなぜか俺の過去話が始まってしまった。

 

 結局話が終わりそうに無かったので、強制的に終わらせてAfterglowのメンバーを送っていくことになった。巴、つぐみを先に送り次にひまりとモカを送り届け、今は蘭を送っている最中だ。

「赤色のメッシュどうしたんだ?」

「なんか変?」

「いや、似合ってる。」

「…心境の変化、かな///」

「深くは聞かねーよ。ただ、話したくなったら話してくれ。」

「…ん、ありがと///じゃあ私ここだから///」

「おう、じゃあまた明日。」

「また明日///」

新しい学校生活は波乱こそなかったけど嬉しい再会があった。

 

 

この束の間の平和はこれから始まる破天荒なバンド生活の序章であった。




弾バカさん、長瀬楓さん、壮美なる宣告の大天使 ガブリエルさん、
メイカナさん、Syaurieさん、シンタロウさん
お気に入り登録ありがとうございます。
これからもご期待に添えるよう頑張っていきます。


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乱入者はまりなさんと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
もうすぐクリスマスですね。特に予定もないですし、小説の投稿日なのでちょっと特別なことでもしようかと考えております。お正月とかにも同じようなことができたらなと思ってますので、応援よろしくお願いします。


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 あの幼なじみ対面から一週間。ユートとAfterglowのメンバー達と一緒に昼飯を食べることも日常化してきた。そんな中、「ハル君達の演奏が聞きたい。」とひまりが切り出してきた。

「なんでまた唐突に?」

「だって〜、前にやってるって聞いたけど実際にどんなものか気になるじゃん。」

「確かにな。変わりみたいになるけどあたし達の演奏も聴いて欲しいし。」

「蘭ちゃん、モカちゃん今日大丈夫?l

「あたしは大丈夫。」

「モカちゃんも今日はバイトがないからいいよ〜」

「俺は問題ない。ユートは?」

「何にもないし花咲川(あっち)も大丈夫みたい。」

「じゃあ今日行こう。ひまりちゃん予約できる?」

「空いてるって、17:00からでいいよね?」

「了解。向こうにも伝えておく。」

そう言ってメールでバレないように、オリジナル曲はやらずにカバー曲だけを演奏することを話し合った。

 

「予約していた上原です。」

「はーい。今日は2番のスタジオね。ってあれ?瀧上君も演奏するんだ後でちょっと聞きに行こうかな?」

「堂々と仕事をサボる宣言しないでくださいまりなさん。」

「もー冗談だよ。」

あれは半分本気だ。釘を指しといたけど盗み聞きしにきそうな気がする。まあ、バレなければ別にどうでもいいけど。

「それじゃあ先にあたし達からいくよ。」

『That Is Hou I Roll!』

 

 正直に言って驚いた。かなりレベルの高い演奏だったし、ここまでロック調でくるとも思っていなかった。トモに至ってはぶつぶつと「今度のライブに招待するのもありか?」と言っていた。

「どうだった?」

「めちゃくちゃうまいじゃん。」

「これがモカちゃん達の実力なのだ〜」

「まあ“いつも通り”だね。」

「んじゃ俺らも負けてられないな。まあオリジナル曲がないからカバーで行かせてもらうけど。」

「2曲やるぞ晴希。」

「おまえがギター持ったってことはあれね。リョーカイ。」

「んじゃ一曲目『ロストワンの号哭』二曲目『God knows...』続けていくよ」

 

 俺たちの演奏が終わった。一曲目はもちろんトモがボーカル。二曲目は俺がギターボーカルをした。少しばかりの静寂の中出入り口から拍手が聞こえた。

「いや〜すごいね〜圧倒されちゃったよ。」

やはり犯人はまりなさんだった。

「盗み聞きは趣味が悪いっすよ。」

「でもものすごい演奏だったのは事実だよ。ねえみんな。」

「うんとっても上手だった。」

「聞いてて圧倒されたな。」

「私さ聞いてて思ったんだけど、よかったら私たちに「教えてくれませんか?」

『?』

声がしたのは出入り口の方だった。そこには猫耳?みたいな髪形の少女とロングヘアの少女が立っていた。その後ろに金髪のツインテールの子、茶髪のポニーテールの子、黒髪のショートヘアの子がこちらの様子を伺っているようだ。おそらくどっかの誰かがこっそり聞くために扉を開けてたから音が漏れていたのだろう。犯人の方を見てみると少しは申し訳なさそうにしていたが、何かを思いついたのか悪い笑みを浮かべはじめた。

「私のセリフ取らないでよ〜」

「香澄達じゃんどうしたの?」

「あのね蘭ちゃん私たちも練習に来たんだけど、まりなさんがいなくて探してたらここから聞こえてきたの。」

「それで聞こえてきた音がとってもキラキラドキドキしてて、私たちもこんな風に演奏できたらなって。」

「それで教えてもらおうって思ったわけだね。」

「おい香澄!おまえいきなりそんなこと言っちゃめいわk…」

「ああ、誰かと思ったら同じクラスの市ヶ谷さんじゃん。」

「ん?士郎知ってんの?」

「ん?ああ、クラスメイト。」

「はいはーいちょっといいかな?」

「どうしたんですかまりなさん?」

「私にいい考えがあるんだけど。」

そう言ったまりなさんの顔はどう見ても悪いことを考えてる顔だった。




メイカナさんお気に入り登録ありがとうございます。
ご期待に添えるよう頑張っていきます。


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まりなさんの企みと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
今日はクリスマスって事で2話投稿したいとおもいます。
いつもより内容が薄いかもしれないのでご容赦ください。


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「“いいこと”ってなんですか?」

やめておけ蘭、この人の言う“いいこと”はろくなことじゃない。

「そのためにはまだ人が足りないからちょっと待っててね。」

そう言ったまりなさんはいつになく上機嫌で控え室へと向かった。

「人が足りないってどう言うことだろうね?」

「考えたくないぐらい嫌な予感がする。」

あっちで何やら話をしているトモ、ショウ、ジローと“五人組”の件についてはまりなさんが呼んでくるであろう人と一緒に終わらせればいいだろう。そう考えながらも羽丘のメンバーと話していると、

「みんなお待たせ〜もう少しで揃うから待っててね。」

控え室から連絡が終わったであろうまりなさんが出てきた。やっぱり誰かを呼んでいたようだ。とりあえずみんなで待っておくことにした。

 

 しばらくしたのちに3組の“五人組”が入ってきたところでまりなさんが説明を始めるようだ。

「ここに集まってもらったのは他でもありません。」

「今回ここにいる5組のガールズバンドについてです。」

なぜ俺たちの説明が省かれているんだろうかそこには突っ込まず話を聞くことにしよう。

「ここの5組のバンドにはこれから5週にわたってこのバンド…なまえなんていったっけ?」

「特に決まってはないんですけど…」

「じゃあそれは後々決めてもらうとして今回の本題は別です。」

軽く流されたトモがものすごくかわいそうだ。

「このバンドの一人一人に各バンドに教えて回って欲しいなって。」

「どう言う事情かはよくわかりませんがこの人達がそれほど実力があると思えませんが。」

「そう言うと思ってたので何か一曲披露してくれない?」

狙い通りって顔をしている。ちょっとイラついたから後でデコピンでもお見舞いしてやろう。

「まあいいですよ。さてと曲はどうする?」

「ね?ちょっとリクエストいいかな?」

「どうした?蘭?」

「さっきと同じやつロストワンとか言うやつとGodなんちゃらってやつ。」

「みんなそれでいい?」

「問題ないよ。」

「じゃあやりますか。」

「聞いてください『ロストワンの号哭』『God knows...』」

 

 全員が息をするのも忘れていたように感じた実際演奏していた自分たちでさえ息してないんじゃないかと思うほどに集中していた。疑問に思っていたであろう新しく入ってきていた青色の髪をした女の子のいるバンドも同じように聞き入っていたようだ。

「こんな感じですがどうでしょうか?」

「……ああごめんねやっぱり聞き入っちゃったね。で、みんなどう?」

「…すみません。私は異論はありません。湊さんはどうですか?」

「私も別に構わないわ。」

「なんか楽しそうねいいんじゃないかしら?」

「あー面倒くさそうな気がするけど大丈夫だよね。」

「ねぇ凄かったね千聖ちゃん。」

「ええそうねでもこの演奏どこかで聞いたことあるような。」

 

 

これが俺たちと彼女達(ガールズバンド)の物語のはじまりである。




凰雅さん、衛藤可奈美大好きさん、シクルドさん、クラさんさん
お気に入り登録ありがとうございます。
これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。


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自己紹介と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
今回はただの自己紹介になっていますが次からしっかりと書いていこうと思います。


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「じゃあみんな異論はなしって事でいいかな?」

まりなさんの質問にみんながうなずく。

「それじゃあお互いのことを知るために自己紹介でもしようか。」

「じゃあまず私達から。私は戸山香澄!ギターボーカル担当です!」

そう言ったのは猫耳ヘア?みたいな少女だった。

「私は花園たえです。ギター担当。」」

「わ、私は牛込りみです!ベースやってます。」

「私は市ヶ谷有咲、キーボードやってます。」

「私は山吹沙綾です。ドラム担当です。」

ロングヘアが花園さん、ショートヘアが牛込さん、金髪のツインテールが市ヶ谷さん、ポニーテールが山吹さんと言うようだ。この5人がいすると猫耳ヘアの子が、

「私達5人がPoppin’Party です。」

トモ達と知り合っていたような感じだったからおそらく花咲川の生徒だろう。

「じゃあ次あたし達。」

と蘭達が自己紹介を始めた。

 

「あたし達5人がAfterglowって言います。」

そう言って蘭達が自己紹介を終えた。すると次はピンク髪の…

「じゃあ次私達。まん丸お山に彩りをPastel*Palettesボーカル、丸山彩でーす。」

うん。このバンドの知ってたわ。度々こっちにくる前に共演していたから知っている。

「Pastel*Palettesのベース、白鷺千聖です♪」

「パスパレのギター、“氷川”日菜でーす!よろしくー」

「Pastel*Palettesのドラム担当、大和麻弥です!」

「Pastel*Palettes 、若宮イヴです!キーボードをやっています。」

デビュー当時に色々ゴタゴタやってたが今は落ち着いてきて人気が出てきたバンドだ。

 

「湊友希那。Roseliaでボーカルをやっているわ。」

あ、このバンドも知ってるわ。イベントよく会う人たちだ。

「“氷川”紗夜です。Roseliaのギタリストです。」

「今井リサでーす!Roseliaのベーシストでーっす!」

こっちの方を見ながらウインクしてきた。まあその理由については後々話すことにしよう。

「…Roseliaの……キーボードを担当してしています……白金燐子、です……」

「漆黒の闇より現れし、混沌を司る魔王!宇多川あこ、さんじょー!ドーン!!あ、Roseliaのドラマーですっ!!」

これがRoseliaかなりの実力派バンドだ。

 

「じゃあ次は私達ねっ!」

「ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!!ハロー、ハッピーワールド!の弦巻こころよ!」

「やあ子猫ちゃん。ハロー、ハッピーワールド!のギター、瀬田薫だ。」

「やっほー!!!ハロー、ハッピーワールド!の北沢はぐみだよっ!あっ、楽器はベースっ!!」

「ハロー、ハッピーワールド!の松原花音です。えっと、担当はドラムです。」

「どうも。ハロー、ハッピーワールド!の奥沢美咲ですーあたしはまあ、ステージ以外のことをやっているというか…そういう感じです。」

へえ、この子は演奏しないんだ。

「あとはミッシェルって言うメンバーがいるの!ミッシェルはDJをやっているのよ!」

ミッシェル?外国人?

「それじゃあ俺たちだな。」

 

自己紹介は終わりようやく色々決めていくようだ。




これからも頑張っていくので応援お願いします。


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詳細の決定と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
前回のクリスマス特別の二話投稿はいかがでしたか?楽しんでいただけたら幸いです。ただ今回も説明回みたいになってしまったので早く話を進展させていけるように頑張ります。


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「さてそれじゃあしっかりと決めて行こうか。」

「ええ、そうでしたね。誰がどこを担当するのかなど決めなければ。」

「それじゃあ公平にくじで決めようか。」

と言うことでまりなさんはくじを作りに控え室に入っていった。そしてこっちらではそれぞれのバンドメンバーが各々で話し始めた。Poppin’partyサイドからは「日野君がいいよね!有紗っ!」「はあ?そ、そんなことねーよ///」Afterglowサイドからは「やっぱハル君だよね〜蘭〜?!」「ちょ、ひまり!変なこと言わないで///」Pastel*Palettesサイドからは「個人的にはベースを教えて欲しわね。」「え〜?私的にはギターの人が“ルンッ”てきたんだけど。」Roseliaサイドからは「ドラムの人の演奏なんかこうバーンってしててカッコよかっったよね!リンリン!」「…えっと…そうだねアコちゃん…」ハロー、ハッピーワールドサイドからは「どの人もすっごく楽しいことになりそうねっ!」「ふふ、この出会いは私の運命に大きく関わってくるだろう…儚い。」「あのーあまり迷惑をかけないようにしてくださいね。」そう言った話が聞こえてきた。...“ルンッ”って何だ?しばらくしてまりなさんが出てきた。

 

「それじゃあ各バンドから代表者を出してね。」

それぞれのバンドは話し合いPoppin'Partyからは戸山さん、Afterglowからはひまり、Pastel*Palettesからは氷川日菜さんが、Roseliaからは湊さんが、ハロー、ハッピーワールドからは弦巻さんが出てきた。引く順番を決めるためにジャンケンをし、結果一番Pastel*Palettes、二番Roselia 、三番Poppin'Party、四番ハロー、ハッピーワールド、最後Afterglow、となった。ひまりは相変わらずの運のなさである。

「それじゃあ、みんな引いてね。」

各々が引いていく。途中ルンッとか色々個性的な掛け声で引いていく人もいたがそこは置いておこう。気にしたら負けな気がする。

「では、一斉に開票してください。」

それぞれ一喜一憂しているが本人が目の前にいることを考慮していただきたい…まあ結果としては、俺がPastel*Palettes、トモがAfterglow、ユートがRoselia、ショウがハロー、ハッピーワールド、ジローがPoppin'Partyとなった。ショウは引かれた時にリアクションが誰かわからないといったものだったので本当に可哀想だった。大変だったのはここからだったどう回るかの順番でかなり揉めた。主に蘭と湊さんが。原因としてはもともと俺に教えて欲しかった蘭と、さっきの演奏でボーカルもギターもできていた俺が多方面に当たって教えることができると考えたRoseliaが俺を欲しがったことによる衝突だった。嬉しいことには嬉しいが蘭、他のメンバーのことも少しは気遣ってあげて欲しい…最終的にPoppin'Party→Afterglow→Pastel*Palettes→Roselia→ハロー、ハッピーワールド→Poppin'Partyの順となった。

 

本格的にこの企画が始動するのを来週として皆がそれぞれの帰路につくこととなった。その帰りは機嫌を悪くした蘭をなだめるのに苦労した。




Aho8さんお気に入り登録ありがとうございます。
これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。


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呼び出されたのは…

どうもミッシェルランドの中の人です。
まさかの前回タイトルを書き忘れていたと言う完全なミス。
ホントにすいませんでした。今後は誤字脱字その他のミスがないよう頑張っていきます。


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あのまりなさんの思いつき企画からもう一週間がたった。特に俺達を取り巻く学校の環境は変わることなく今日から俺はPastel*Palettes、通称パスパレに教える日が来た。余談だが蘭は最後の週に回っていくからと言う理由で渋々納得してくれた。

「今日からだったよねっ!みんなが教えに回るのっ!」

「あー、そうだったな。えっと俺は19:00からってしてあるな。」

「えっと僕らはどうする?」

「あんまり被ってもまりなさんの邪魔になるだろうからどうする?蘭ちゃん。」

「ん、えっとじゃあ18:00からでいい?」

「いいんじゃないか?ひまりとモカも予定空いてるだろ?」

「部活は今日は休みだから行けるよ〜モカは?」

「モカちゃんも空いてるよ〜」

Afterglowの面々が予定を決めたところで予鈴がなった。教室に戻る途中に知った顔を見た。どうやら他のバンドメンバーも花咲川と羽丘に所属していたようだ。ちなみにさっき見かけたのはRoseliaの今井リサ先輩だ。まあ言ってしまうとリサさんと俺たちは既に知り合っていた。それもそれ達は素顔でだ。ショウとリサさんの出会いは俺らもはっきりしてないけれど3ヶ月前のライブイベントで公開告白した際にリサさんがOKをした。その後荒れたりしたらとヒヤヒヤしていたがそんなこともなくむしろ全員が祝福してくれていた。蓋を開けてみると半年前の初対面からお互いソワソワしていたのが伝わっていたらしく早くくっつけと思っていたらしい。結局ショウだけが彼女に顔出しするのが恥ずかしかったらしく俺らも巻き込まれる形で顔バレとなった。ただもともと視聴者だったため他の人への口外はしていないらしい。正直ありがたい。

 

 学校も終わり俺はある人の元へ向かった。その人とはもちろん、

「どうやら時間どうりのようですね。改めましてどうも、大和麻弥です!」

「あ、どうも瀧上晴希って言います。えっと今回の要件はなんですか?」

「えっと先に合流しましょうか。待ってるはずなので。」

「あ、りょうk「あーー!!居たーー!!!」

「ああ、日菜さん。先に行っといてくださいって言ってたんですけど。」

「こんなに“ルンッ”ってした人彩ちゃん以来だよ!待ちきれないよっ!」

(あの〜“ルンッ”ってなんなんですか?)

(自分達にも分からない日菜さんの感情表現です。)

「二人でヒソヒソ話しないでよ〜!それより早く千聖ちゃんのところに行こう!」

「ああ、そうでしたね。では行きましょうか。」

 

 しばらく話をしながら俺たちはモールのカフェに着いた。待っていたのはもちろんパスパレメンバーの白鷺千聖さんだった。

「じゃあまずは座ってください。」

この人が放つ雰囲気はどうにもかしこまってしまう。

「えっと他のメンバーは?」

「あの二人はこの件についていけてないので、呼んでいません。」

そう言った白鷺さんは姿勢を正した。

「単刀直入に聞きます。あなたは、いえあなた達は…」

 

 

「Freiheitですよね。」

 

 

Oh...初日からこれはハードすぎません…




暇人0329さん、希望光さん、MOKA珈琲さん
お気に入り登録ありがとうございます。
今後とも頑張って行きますので応援よろしくお願いします。


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無言の圧力と…

どうも皆さんあけましてよろしくお願いします。(喪中です。)
ミッシェルランドの中の人です。
今回の回は私からのお年玉ってことでお送りさせていただきます。
次回は1/3なのでご安心ください。


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「…えっと……よく分からないですね…」

「こちらとしてはかなりの確証を持っていってるのですけれど。」

この人のこの微笑はなんて圧力を持ってるんだろう…

「根拠…と言いますかなんて言えばいいのかな…なんでそう思ったんですかね。」

「ルンってきたからっ!」

「日菜ちゃんちょっと静かにしてくれない?おそらく気付いているでしょうけど理由はたった一つ、演奏です。」

「えっと、この間の演奏に聞き覚えがあったので色々と過去の音楽番組を漁ったんすよ。」

「なるほど……降参です。そうです俺はFreiheitのハルです。お久しぶりですねパスパレの皆さん。」

ほぼ確定的に特定されていた。これ以上言い訳したりするのもかえって怪しく見えるので諦めて降参した。

「このことは口外しないでいただくとありがたいのですが。」

「ええそのことは分かってます。ただ、今回の合同練習のような制度は何か狙いがあってのことなんですか?」

「ああ、敬語は結構ですよ僕らは年下なので。そうですね今回のことはホントに何にも関係がありません。」

「あら?そうなの。じゃあ今回のことはまりなさんの思いつきってことね。」

「困ったことにまりなさんの思いつきです。」

「まあ今回の件は私たちにとっても都合がいいことなのよ。」

「都合がいいとは?」

「いえ、以前から演奏について聞きたいことがあったの。」

「そーなんですよ。あのチューニング技術とか個人個人の技術の高さとか色々聞きたかったんすよ。」

「じゃあ色々含めて一週間でできるだけの事は教えられるように頑張りますよ。」

「ええ、宜しくお願いします。」

このやりとりの間日菜さんは借りてきた猫のようだった。

 

「今日から一週間よろしくお願いします。あらためましてPastel*Palettesの丸山彩です!」

「あ、宜しくお願いします。瀧上晴希です。」

「タキガミさんですネ。私の名前は若宮イヴです!ヨロシクお願いします!」

さっきの集まりにいなかった二人が挨拶をしてくれたのだが、重々承知しているのでなかなか騙しているようで心苦しい感じがする。

「じゃあまず何曲か聞かせてもらっていいですか?そこから判断したいので。」

「それじゃあ『しゅわりん⭐︎どり〜みん』と『ゆら・ゆらRing-Dong-Dance』聞いてくださいっ!」

 

聞いたところギターには一切問題がないドラムも俺に教えることはなさそうだ。キーボードは力みすぎている節がある。それ以上のことは専門じゃないからわからない。問題はこの二人だな。ボーカルはアイドルらしく踊りながらのようだが素人目には分かりづらいくらいズレがある。そしてベース。演奏だけに集中した時は俺が教えることは何もないのだが二曲目でダブルボーカルになった時不安定になっている。

「えっと、ありがとうございます。ギターに言うことはありません。」

「えぇ〜教えてよぉ〜」

少しだけ千聖さんの方を見る。無言でうなずいてきたのでこの人の扱いは雑にしていいようだ。

「話を続けますね。ドラムも俺からは言うことはありません。渉君に聞いていただけるとありがたいです。」

「なるほど了解しました。」

「キーボードはもう少し肩の力を抜きましょう。力みすぎは良くないですよ。」

「ハイ。分かりました。」

「えっとベース。ダブルボーカルになった時から不安定になっています。ベースボーカルの練習を重点的にしましょう。」

「やっぱりそうよね。是非指導していただけると助かります。」

「わかりました。それとボーカル。踊りと歌のテンポがごく僅かですがズレています。そこを直して行きましょうか。」

「えっ!そうだったんですか。もっと練習頑張らなきゃな〜。」

「こんを詰めすぎるのは逆にダメですよ。適度な休養を取るために10分間休憩しましょうか。」

「さんせーいっ!」

 

 

この日は各々自主練を回りながら見ていくという方式で終わった。どうも骨が折れそうなバンドな気がする。

「後で少し時間いいかしら?」

「ああ…別に問題ないですよ?なんかありました?」

「まあちょっとね、他の子がいると言いづらいから。」

「了解です。さっきのカフェでいいですか?」

「ええ、構わないわありがとう。」

どうやら今日はもう一波乱ありそうです。




感想、ご意見お待ちしております。
Twitter開設しました。
@cyZmzXkoqdFHw9J/ミッシェルランドの中の人でやってます。
こっちでは聞けないことでもどんどん聞いていただけると幸いです。


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千聖の苦難と…

ミッシェルランドの中の人です。
今回でパスパレ編終了となります。内容が薄くはなってしまったかもしれませんが楽しんでいただければ幸いです。


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 俺は軽く変装をした千聖さんと先ほどのカフェに来ていた。ただ雰囲気はお世辞でもいいとは言えず、むしろ重たすぎるのでものすごく帰りたい衝動に駆られています。この雰囲気の発生である千聖さんが口を開かないことが雰囲気を重く重くしていく。

「…えっと…話って…」

「…ああ、ごめんなさいね。その、本題なのだけれど…」

そう言った千聖さんは真剣な表情でこちらを向き口を開いた。

「今、私は舞台の役とパスパレの役と色々と仕事があって練習が疎かになっているのが現状です。そのことを相談しようと思って呼びました。」

「具体的に聞きましょうか?何か解決の糸口が見つかるかもしれないですし。」

「いえ、いいわ。でも、分からなくなった時は教えてくださいね。」

「了解です。一応ベースボーカルはまずはベースを完璧にしてみてください。そこからゆっくり歌と合わせて行きましょう。」

「じゃあそれで頑張ってみますね。」

そういったところで解散となりようやく1日目が終了した。こんなのが一週間続くと考えるとものすごく頭が痛い。

 

 教え始めて3日がたった。みんなも着実にレベルアップしている。もともと3人は俺が教えられるレベルではなかったので必然残りの二人特に千聖さんが忙しいから彩さんの特訓が主になっている。特訓の内容は歌唱力アップそしてMC能力アップだ。ただ外からみていて面白いのでテンパり辛くなる方法と滑舌を良くする方法はあまり教えてない。

「あ、そういえば今日って千聖さんの舞台練習を見学できる日ではなかったですか?」

「そーだよ!練習切り上げて行こうよっ!」

「ええ?ちょっと、れ、練習なんだけどっ!?」

「え?別に俺は行ってもいいんですけど。」

「晴希さんからの許しも出ましたしいきましょうっ!彩さん!」

「えっ!?ちょっと待ってよ〜」

 

 舞台練習を見た俺の感想はただ一つ、酷かった。俺の見てきた子役としてのそしてパスパレの白鷺千聖として輝いていた、だが今はそれを感じない。

「なんでもできるなんて思わないで!」

怒声が響く。なんか葛藤があるんだろうとずっと黙っていた。おそらく呼び出されるのもそう遠くはないだろうと思いながらパスパレを事務所に送り解散とする。案の定携帯には連絡が来ていた。

 

 今回はファミレスだったようで俺は先についていた。5分ぐらいで千聖さんは到着した。

「ごめんなさいね。待たせたかしら?」

「いや、大丈夫ですよ。今きたところですし。」

「後もう一人来るからちょっと待っててもらえる?」

「あ、了解です。」

 

 数分たってもう一人合流した。水色の髪の名前は…松原花音!ハロー、ハッピーワールドの一員だったはず。

「お待たせ、千聖ちゃんとえっと?」

「あ、瀧上晴希です。」

「え、えっとよろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくお願いします。待ったかな?」

「いいえ私たちもさっき着いたところよ。急に呼び出してごめんね。花音の好きなケーキと紅茶頼んであるから。」

「ありがとう!それで何かあったの?」

それからことのあらましを聞き俺と松原さんは解決策を考えた。お互いがお互いにできることを考え出し合った。千聖さんはしっかりと耳を傾けそして一つ一つの意見を自分の中で考え結論を出した。花音先輩と話し合ったパスパレとの関係については見直すらしい。俺の出した舞台の方はとりあえず俺が手助けしながら自分のできることをすると言うことで決着した。

 

 それからパスパレはまた一つにまとまったようだ。演技もなんだかんだ言ってさすがは元子役、しっかりと向こうのボーダーラインを超えられたようだ。講演は一ヶ月後らしいが俺が関わった甲斐があると言うものだ。ちなみに色々吹っ切れたようでバンドの練習にもいままで以上に成果が出ている。課題だった『ゆらゆら』も一週間前と比べてものすごく良くなった。これらの一件があったおかげで千聖さんと俺は良き相談相手となった。この一週間は俺にとっても有意義なものであった。別れる時また教えることやライブに来ることなどを約束した。一名俺が千聖さんの復帰に関係しているだろうということで尊敬をむけている人と、今まで教えていた人がおかしいぐらいに泣きついてきたが一週間と言う約束だったので全員と連絡先を交換して今回の合同練習会は終わりを迎えた。




鯵の素さんお気に入り登録ありがとうございます。
ご期待に添えるように頑張りますので応援よろしくお願いします。


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俺のゲンコツと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
前回に比べて今回は文字量が少ないですがRoselia編の序章なので勘弁してください。


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 パスパレの一件は無事に終わりを迎えた。連絡先を交換した後からやたらと3人ぐらい頻繁にメールを送ってくる。まあそれを含めて千聖さんからは困った時はお互い相談し合おうと連絡している。次のバンドではこうならないといいが…と思ったがあのバンドあの人以外個性的なんだよなぁ…そう考えていたら授業が終わった。俺たちはいつも通りに昼飯を食べに屋上へ向かう、別クラスのユートや蘭と話せるのもこの昼休みと放課後の少ない時間だけであり重要な情報を交換できる貴重な機会だ。

「湊さん、早くどこかへ行ってくれませんか?晴希はあたし達と先に約束しているんですが。」

「あら、そう言う美竹さんの方が邪魔よ。それにそこの瀧上さんは今日から私たちと練習するのだからその打ち合わせをするのは当然じゃないの?」

どうしてこうなった…せめて飯くらいは平和に食わしてください。

 

 いつも通りみんなで屋上に向かう。実は一週間前からこのメンバーに巴の妹、あこが入ってきていた。巴の妹はどんな感じだっただろうか思い出そうとしてたが...あ、Roseliaにいたなちょっと痛い感じの子…って事で初対面で大きなショックを受けることもなく受け入れることができた。俺たちが一緒に食事しているのはもともと知っていたらしいが、この前の余計なことした店長(まりなさん)のことがあったから色々話したくなって入ってきたらしい。そんなあこがいる昼休みも日常化してきた今日、屋上には2人増えていた。

 

 そして今に至る。先に来ていたユートに俺の居なかった時のことを聞くとこうらしい、屋上に上がるとリサさんと湊さんが居たらしい、なぜいるのか問いかけるとどうやら俺にあっておきたかったらしい、そうするとなぜか蘭が湊さんに突っかかっていったと、何故か言い合いに発展してユートとリサさんでは収集がつかずそこに俺たちが着いたらしい...ほーう、そうかそうか、

「お二人さんちょっといいかな...聞きたいことがあるんだけどぉ?」

「「なに…(よ)…」」ゴンッ

「はあ…二人とも落ち着いたか?」

「痛かった...」

「後でお詫びかなんかするよ。」

「痛かったわ謝罪を求めるわ。」

「あんたはその分しっかり教えてやるよ。」

「で、なんでこうなったのか話しなさい。」

「いやy「話しなさい!」

二人は俺のことを恐れた感じではあったがゆっくり話し始めた。やっぱり(せっとく)って大事だよな。どうやら蘭が言うには俺が変な人(湊さん)の影響を受けないようにとおざけたかったらしい。湊さんは色々と俺に話しておくべきこととかがあったらしい、指導のことなどだと。今回は蘭が悪いがまあ俺のことを気遣ってくれていたわけだしおとがめなしでいいだろう。話し合った末に今日だけは特別にRoseliaに貸し出しとなった。なんで貸し出しなの?え?俺の意思は?




鴨凪さんお気に入り登録ありがとうございます。
これからも頑張って行きたいと思います。


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晴希の酷評と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
この間UA数が5,000を突破いたしました。ひとえに皆さんのおかげです。これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。

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 昼休みの乱、決着はついて今は、Roseliaと一緒に行動している。今日の練習について話し合ったことを花咲川(あっち)に伝えるそうだ。

「俺からの要望としては一回聴かせて貰わないとなんともいえないから最初に一回演奏を聞かせて欲しい。」

「ヘェ〜やっぱみんなおんなじ感じで教えてくれるんだ。」

「だったら今回は紗夜さん中心の練習ですか?友希那さんっ!」

「そうね。でもボーカルもやってるみたいだから私も少し聞いていいかしら?」

「まあ専門ではないからできる範囲でな。」

こんな感じで最初の蘭とのいがみ合いが嘘のように平和に終わった。練習は19:00かららしい。教室に戻るとモカ達から蘭が心配してたから後でなんかしてあげたらと言われた。まあどっか遊びにくらい誘うか。

 

 18:50いつも通り約束の時間よりも早く来たが…

「あ、晴希くん。もうRoseliaの子達は練習始めてるよ。」

なるほどどおりで誰も居ないわけだ。まりなさんに案内をお願いした。中に入ると休憩や演奏の準備をしていた。

「結構早かったじゃん!」

「まあ癖みたいなもんかな。待たせるよりマシでしょ?」

「そうね。改めて私がRoseliaのボーカル、湊友希那よ。」

「私がギターを担当しています。氷川紗夜です。」

「ベーシストの今井リサでーすっ!」

「キーボード担当しています……白金燐子です…」

「知ってると思うけど宇多川あこですっ!ドラムやってます。」

「瀧上晴希です。一応ギターボーカルです。」

ってな感じで自己紹介が終わった早速演奏に移るらしい。

「それじゃあいくわっ!『BLACK SHOUT』!」

 

 技術は教えに回っているガールズバンドの中でもトップだろう。“技術だけ”ならば。

「ボーカル、ベース、キーボードは聞いた限り俺から教えられることはないかな。」

「ありがとう…ございます。」

「やったじゃん友希那!」

「リサも教えてもらった成果が出ていたわ。」

「ドラムは走り気味だったな。もう少し落ち着いて。ただ熱い思いは伝わってきてたね。」

「うーん、ついのっちゃうと早くなっちゃうんだよね〜」

「最後ギター、技術は言うことなし…」

「当然です。」

「だが堅い。演奏をやってるのであってお手本を弾いてくれとは言ってない。」

「...っ」

「それと終わった後も少し残ってくれると助かる。」

「わかり…ました…」

強めに言ってしまったがこうすることがいいはず。この日はあえて教えず自分で考えるようにした。

 

 練習後某ファストフード店で俺と紗夜さんは向かい合わせで座っていた。

「さて、なにを悩んでいるんですか?」

「え…?」

唐突に聞かれたので驚いたのか、何故わかったのかと驚いたのかわからないが驚いた表情でこちらをみていた。

「明らかに練習中の考え事が多かったですよ。それでなにを悩んでいるんですか?」

それから彼女はゆっくり話し始める妹のこと、自分の音楽のことなどを。

 

どうやらこの人は少し手間がかかりそうだ。




月季さん、アーヴェストさん、toyama kaitoさん、みつやさん
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ファミレスでの口撃と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
あともう一息でRoselia編終了します。ただ今回は本当に勢いで書いたので誤字脱字があるかも知れません。

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 あれから一時間程紗夜さんは話し続けた。その中で「自分の音はつまらない。」と言う言葉が多く発せられた。さっきの俺も確かに厳しく言ったから、そう勘違いしているのかもしれないと始めは思っていた。だが話を聞いている内に妹の日菜さんへのコンプレックスだったり色々話が出てきた。そうやって最近悩んでいたところに俺がとどめをさした形になった。

「私はこれからどうすればいいのでしょうか…」

正直言うとあんまりこういう相談にプライベートでは関わりたくはない。だけど今ここで「知らない。」「自分で考えることだ。」と切り捨てることは何よりも簡単だ。けれど今回はそれをすることは許されない。その言葉を言ってしまえば、紗夜さんの心を折ってしまう。あくまで俺がやることはバンドのサポートだ。その人の夢を、誇りを、希望を、想いを踏みにじってしまう。今俺がやるべきことは…

「あの場では言えなかったというより言わなかったんですけど、俺が言いたかったことはあなたの音楽には芯がない。」

「芯とは…?」

「みんな思い思いの演奏をしています。それでもみんな必ず自分の音楽に自信を持っている。」

「私には…自信が…ないというわけですか…?」

「多分妹の日菜さんと比べたんでしょう。それであなたは自信を“自身”を失った。」

「確かに私は…日菜と比べてつま「それがつまらない。」え?」

「そうやって他人と比べて自分自身を卑下することがつまらない!あんたは人よりも何倍も何倍も努力して間違えない正確な音を手に入れた!」

「でもあなたはお手本だと。演奏ではないと言ってたじゃないですか!」

「そりゃそうさあんたの音楽には信念がなかった!信念のない音に、音楽に一体どれほどの力がある!」

「じゃあ私はこれからどうすればいいんですか!どう…すれば…」

「まずは今の日菜さんとのことについて自分で向きあっていくしかないですよ。」

「そう、ですよね…」

この人は俺に似ている。挫折をしたときの立ち直り方を知らない、人への頼り方を知らない、何よりも自分の弱い部分を曝け出すことを知らない、だからこそこの人の背中を押さなければ成長できないことを誰よりも俺が知っている。

「もう少しお時間よろしいですか?」

「えっと、はい、わかりました。」

 

 俺と紗夜さんは公園に来ていた。俺はギターを持ってきていた。

「俺も挫折をしたことがあります。それでもこうやって頑張れたのは、自分で向きあったから。」

「それとギターとはなんの関係が…?」

「さてこれからのことは他言無用でいいですか?」

「えぇわかりました。」

俺は鞄からギターよりもよく使う一つのものを取り出した。

「!それは、どうして?」

「まあそりゃ俺が本人なんで。それじゃギターソロで『いつも通りの空』」

 

 それは俺達がひた隠しにしてきたオリジナル曲そして俺がつけているのはいつも俺の素顔を覆い隠してくれる愛用の仮面だった。




保土ヶ谷花音さん、リセエールさん、ザクアメイジングさん、ELZさん、
syou10222003さん、非公開の方、お気に入り登録ありがとうございます。
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秋の時雨と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
今回でRoselia編終了なんですが、次の話から疲れそうな気がします。今回もノリノリで書いたので誤字脱字、その他わからない表現等あるかも知れません。発見した場合は教えていただけると幸いです。

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 あの夜隠していたことを打ち明けた。みんなにはあらかじめ許可をとっていたし、幸い通りかかった人がいなかったので大きな問題にはならなかった。その後この曲ができるまでの出来事を話した。それが今の彼女に必要だと感じたから。ただこれで立ち直ることがなければそこまでだろうと思いながら。

 

 翌日の練習に紗夜さんは来なかった。その理由は友希那さんから聞いていた。今の状態の紗夜さんを練習には参加させられないらしい。その日はあこちゃんのドラムが走りすぎないようにする練習と友希那さんに少しアドバイスというような練習メニューで始めようとしたときいきなりスタジオのドアが開いたと思ったら日菜さんが飛び込んできた。

「おねーちゃん、いるー!?」

「ヒナ!?どーしたの!?」

「外、すっごい雨降ってるの!」

「ああ、だから紗夜さんに傘を?」

「そうなんだけど……おねーちゃん、いないの!?」

「今日はここにはいない。でも紗夜ならまだ近くにいると思うわ。」

「日菜さんが傘を渡してくれないかな?」

「ん!わかった!リサちー、友希那ちゃん、晴希くんありがとー!」

「日菜…」

「ん?どうしたのー?」

「紗夜のこと、頼んだわよ。」

「…?う、うん……じゃわたし探してくるからー!」

なんだかんだ言いながら友希那さんも心配しているようだ。やはりこのバンドには紗夜さんが不可欠だと改めて感じた。

 

 翌日紗夜さんを除く全員が準備をしていると…

「おはようございます。」

「……!」

「あ、あの…紗夜さん…もう……」

「みなさん、ご迷惑をおかけしました。今度こそ、言葉通りこれまでのぶんを取り戻します。」

「紗夜……!よしっ!じゃあ練習始めようっ!」

「はい……!」

「なんかありました?顔が生き生きとしてる。」

「ええ。色々と吹っ切れました。」

「そりゃよかった。あなたには教えることが色々あるんで。」

「お手柔らかにお願いします。」

 

 あれから全力で教え続けた。俺の言う“正確な音楽”を、紗夜さんの言う“つまらない音楽”を、さらなる高みまで押し上げていった。そして迎える最終日、実は俺がきたときに作っていた新曲も含めてこれまでの成果を出すテストみたいなものを行うこととになっている。Roseliaのみんなは先にスタジオに入りリハを行う準備が整ったら俺が合流し演奏へと移る。そうこうしているうちにリサさんから『準備完了!」とメールが来た。スタジオに入ると今までにない緊張感が場を占めていた。

「じゃあいつでもどうぞ。」

「それじゃあいくわ『BLACK SHOUT』!」

 

 来たときとはまるで違う。ドラム、ベースはリズム隊として正確な音を奏で続ける。あこちゃんも周りの、リサさんの音を聞きながら走らないように頑張っている。相変わらずボーカルとキーボードのレベルは高い。そして本題のギターだが、正確な音に自信が“自身”が宿っている。本人は気付いていないかも知れないが思いが伝わってくる。だがまだ表情は変えないまだ彼女達の演奏は終わっていない。変に安心感を与えてこの緊張感をこの素晴らしい演奏を切らさないためにも表情は絶対に崩さない。

「じゃあ二曲目いくわ『Determination Symphony』!!」

 

 正直脱帽した。あの短期間でここまで仕上げてくるかと、このバンドの力は底知れないと言うことを思い知らされるような演奏だった。全員の熱が心が合わさっていく。本当にいいバンドなんだなと思いながら、最高の余韻を残しながら演奏が終わった。

「ん、言うことなし。完璧な演奏だった。」

「やったぁ!じゃあ打ち上げいきましょう!打ち上げ!」

「お、いいじゃーん。友希那と紗夜も来る?」

「私達にそんn「たまにはいいんじゃないでしょうか?」

「紗夜……仕方ないわね少しだけよ。」

「やったぁー!晴希さんもいきましょう!」

「わかったから、落ち着いて。」

 

こうして俺のRoseliaへの出張は終わりを迎えた。




後日談
紗夜さん、千聖さん、晴希による氷川日菜被害者の会(仮)ができました。


これからも応援よろしくお願いします。


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いきなりの南の島と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
ハロハピ編はじまりました。自分がこんな環境におかれると考えただけで胃が痛くなりそうです。今回他バンドは出す予定はあまりありません。

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 照りつける太陽、白い砂浜、見渡す限りの青い海………なんでこんなとこにいるんだろうか…

「ほんっとにうちのこころ達がご迷惑をおかけしてすいません。」

「えっとごめんね急にこんなことに巻き込んじゃって。」

「あ、いえ、大丈夫じゃないですけどもう考えることをやめたほうがよさそうなのでボーッとしてていいですかね。」

「ほんっとにごめんなさい。」

えっと覚えてるのは確か…

 

 Roseliaでの練習会は個人的に大成功だったと思う。パスパレの時は少し過干渉すぎたかと思ったから肝心なときにはそこまで関わらないようにしながら自分で解決できるようにアシストすることができていた。次のハロー、ハッピーワールドでもうまくできるといいんだが…

「瀧上晴希様ですね?」

「え、えっと、どちら様でしょうか?」

「弦巻グループのものです。至急来ていただけますでしょうか?」

「はあ…えっとこの車に乗るんですかね?」

そっからは早かった。状況を理解するよりも先に事態は変わり俺に考える時間というものは存在しなかった。車移動→飛行機→船、結果全く知らない南の島。経緯なんて説明してもらえなかった。ただ教えてもらったことは弦巻家のお嬢様弦巻こころが今週俺が教えに来るとゆうことでどうせなら一緒に連れて行こうとゆうことで俺を連れて来たらしい。

 

 そして今に至る。ちなみに弦巻こころ、北沢はぐみ、瀬田薫の三名は探索に出かけているらしい。今ここにいるのはドラム担当の松原花音さんとDJのミッシェルこと奥沢美咲の二名だ。ことのあらましは奥沢さんに聞いた。ライブに使うものを倉庫から探していたら、宝の地図を発見したらしい。調べたりすると今いる場所ハピハピ島であることが判明しほぼ強制的にみんなで来たと。ようやく現在の状況を理解し始めたところで三人が帰ってきた。

「あら、晴希も来たみたいね。それじゃあ早速いきましょうか?」

「待ってよこころ。その宝の地図?が本物かもわからないのに?」

「あら、これは本物の宝の地図よ!」

「だから、なんでそう言い切れるわけ?」

「ここに書いてある文字を黒服の人が訳してくれたの!それで本物だってわかったのよ!」

「えっ、なんて書いてあったの?」

「ええと、なんだかとっても海賊っぽい感じだったわ!」

「いや、それだけでわかるかい!」

「うーん……あ、そうだわ!地図の文字を訳したメモをもらってるの!」

そういって弦巻さんはメモを取り出した。そこにはこう記してあった。『ハピハピ島の奥深く。闇の広間の先、おそろしトンネルの向こう、地下の底へと続く坂を抜けた場所。我らの宝、そこに眠る』と

「わあ!これは絶対海賊の宝があるよ!」

「でしょでしょ!きっとすごい宝物があるわ!」

「確かにそれっぽいっちゃそれっぽいけど…」

「え?本物?いやいやまさか…」

「な、なんだか怖そうなことが書いてあるけど大丈夫かなあ……?」

「フフ、これぐらいの場所じゃないと面白い冒険にならないよ。」

「さあ、バツ印の場所はこの先にある浜辺よ!早くいきましょう!」

こうしてやる気満々の三人と、戸惑い続けている花音さんと、早く帰りたいと願う二人がいる探検隊は出発した。

 

早くわたしをおうちに返してください。




魔星アルゴールさん、酔生夢死陽炎さん、森持ちさん、スロットさん、ベルファールさん、お気に入り登録ありがとうございます。
ご期待に添えるよう頑張りますので応援よろしくお願いします。


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南の島の大冒険と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
最近アプリの方では3月に色々きそうな予感がしてるのでガチャ禁しています。当たるといいなぁ。
ハロハピ編はまだまだ続きそうです。楽しみにしていただけたら幸いです。

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 大したこともなく目的地に着いた。

「とーちゃーく!バツ印の場所は、このあたりの浜辺のはずよ!」

「あれ?もう着いちゃったの?闇のトンネルも通らなかったよ?」

「言われてみれば、全然冒険してないわね……」

「いや危険なことを求めんな…」

「昔の地図だったし、今はもうないのかも。よかったぁ、怖いところに行かなくて……」

「何事もなく終わるなら、それでいいけど……」

「あ、見て!あそこに洞窟があるわ!」

「ど、洞窟……!?」

「うわあ、わかりやすくヤバそうな洞窟……」

「なんであんなものがあんだよ…」

「これはきっと宝物のある洞窟を描いた地図なのね!宝物はあの中よ!」

「ええっ!?ちょっ、あそこに入る気!?危ないってば!」

「冒険に危険はつきものさ。」

「大丈夫!みんなで行けば怖くないよ!」

「あっ、ちょっ、待てって!お前らー!!」

 

 あの三人はどんどん奥に入っていく。花音さんは一人でいたら迷ってさらに問題になるので一緒に連れて行かざるおえなかった。俺と奥沢さんがいないとあの三人が何をしですかすかわからない。しばらくいくと大きな広間に出た。そこには大量のコウモリが住んでいて驚いたのかこちらに向かって来ているようだ。花音さんのアイデアで大岩に隠れてなんとかやり過ごすことができた。ただ懲りない三人はまだまだ冒険をしたいようだ。

 

「みんなこっちよ。」

「足元危ないから懐中電灯を照らしてっ!」

いきなりの周りが暗くなる。どうやら懐中電灯の電池が切れてしまったようだ。

「いたっ!?ちょっ、誰……?」

「ご、ごめん、みーくん。暗くて何も見えなくて……」

「みんな、うかつに動かないように。かわいい子猫ちゃんが傷つく姿なんて見たく……うっ!?」

「あら?ごめんなさい、なにか踏んづけちゃったみたい。」

「そ、それは私の足だよ、こころ。私が恋しいのはわかるが、少しじっとしていようか……」

さてこの状況をなんとかしないとしないといけないが……ヤバイなスマホねえや、近くにいたのは花音さんだったはず…

(花音さん)

「ひゃっ!!」

「かのちゃん先輩大丈夫?」

「大丈夫ちょっと驚いただけだから…」

(え、えっとなにかな晴希くん?)

(花音さんスマホ持ってません?)

(あ、あるけどなんで……あっライト?)

(そうです。俺持ってないんで照らしてもらえると嬉しいです。)

(うん、わかった。)

「わあ!眩しい!」

「スマホのライトだよ。誰か予備の懐中電灯持ってないかな?」

「はぐみ、持ってるよ!ありがとう、かのちゃん先輩!よーし、予備の懐中電灯つけたよ!これで大丈夫!」

「ああ、助かったよ、はぐみ。」

「ううん、はぐみじゃなくて、かのちゃん先輩のおかげだよ!」

「晴希くんの思いつきだよ。」

「俺はスマホの明かりがないか聞いただけだから。」

この洞窟の先はまだまだ見えない。この冒険はいつまで続くんだろうか…




ぼるてるさん、評価ありがとうございます。
これからもっと頑張るので応援よろしくお願いします。


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勇気の合言葉と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
そろそろハロハピ編も終わりが見えてきました。ハロハピらしさが書けていたらいいなぁと思いながらいつも書いています。

※お気に入りやしおりを挟んでもらえるとモチベーションにつながるので面白いと思った方は是非お願いします。


 洞窟に入ってどれくらいたっただろうか、大冒険ってほどでもないがそこそこの苦難を乗り越えながら俺たちは進んでいく。

「あ!見て、みんな!あそこの横穴から奥に行けそうよ!」

「ホントだ、すごい奥まで続いてる。」

「え、この洞窟まだ続くのかよ…」

“ウオオオオオオオオオオオオオオ”

「「「「「「!!?」」」」」」

「な、なに今の怖い声…?」

「ふえぇ、この穴の奥から聞こえたよ……な、何かいるのかな…?」

「そういえば、地図に“恐ろしトンネル”って書いてあったよね?」

「あ〜、この長い横穴がその“恐ろしトンネル”ってことか?」

「その可能性は高そうだね。でも、あの恐ろしい声はいったい……?」

「も、もしかしてだけど…あれ、海賊の幽霊の声じゃないかな?」

「ゆ、幽霊?」

「だってあんな生き物の声聞いたことないよ?」

「すごいわ!この穴の奥に行けば幽霊さんに会えるってことね!」

他のみんなは分かる。確かに慣れない環境でこの非常事態の連続だ。それなのにこの子はどういうメンタルなんでしょうか……?

「いやいや、そんな嬉しそうにいうことじゃないでしょ!」

「まあ確かに普通幽霊って聞くと一歩引いてしまうよな。」

「そんなに怖がることかしら?とっても優しい幽霊さんかもしれないじゃない!とにかく先に進みましょっ!」

「う、うん、みんなで行けば平気だよね?きっと…」

「あ、ああ、なるべく固まって歩けば、何が来てもその、平気なはずさ……」

どれだけ取り繕っていてもやはり窮地だと本質が出るもんだな…さて?どうしたものか…

「えっと、みんな……!」

「どうしたの花音さん?」

「あの、勇気が出る合言葉いってみない?ハピネスハピィーマジカルって唱えれば、幽霊も怖くないと思うの。」

「そ、そうだね、幽霊は別に怖くないけれど、みんなが怖がっているなら唱えてみようか。」

「うん、それじゃ……せーのっ!」

「「「「「ハピネスっ!ハピィーマジカルっ!」」」」」

「なんでだろ…?なんかみんな、表情が明るくなったかも…?」

「勇気の出る合言葉か、素晴らしいね。」

「うん、私も前にこの言葉で勇気を出すことができたんだ。」

そのあと再びあの音がなったが、冷静になったみんなは風の音が通り抜けているだけと見抜いた。正直にいって花音さんがいなかったらみんなをどうまとめるか考えて苦労しただろう。もしかしたら花音さんは意外と度胸が凄いのか…?

 

「ふんふんふ〜ん♪宝物〜たくさ〜ん♪」

「あの、こころちゃん、ちょっと歩くペース落とさない?みんな、歩き疲れてるみたいだから…」

「あら、気づかなかったわ。それじゃのんびりいきましょう。」

「ありがと、花音さん。こころに言おうかと思ったけど、疲れてちょっと気力が……」

「トンネルを抜けたあと、洞窟の中に迷っちゃったもんね。仕方ないよ。」

「ああ〜、こまめに水分補給しときなよ。あと、これ。」

「これは何かしら?」

「チョコと飴。非常食として取っときなよ、意外と有能だから。」

「なんかすいません……こんなことに巻き込んだのによくしてもらって……」

「いいよこんくらい。困ったときはお互い様ってやつだよ。」

「花音さんも助けるとか言ったのに、逆に助けられてばっかですね。」

「そんなこと気にしなくていいよ。晴希くんも言ってたように困ったときは助け合わなきゃ。」

「花音さんは休まなくてもいいんですか?」

「う、うん、私はよく迷子になって歩き回ってるから慣れてるかも。」

花音さんはどうやら迷子になったりしていることが功をそうしたのか冷静でいれているようだ。

「あれ?行き止まりだよ!」

ここで終わりと思ったがまだ地図の謎は残っている、まだまだ冒険は続きそうだ…




秋桜44さん、長シュさん、馬鹿ドラさん、お気に入り登録ありがとうございます。
これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。


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洞窟の果ては…

どうもミッシェルランドの中の人です。
お気に入り人数50人に到達しました!ご愛読くださって本当に感謝の極みでございます。
ハロハピ編、次回で最終回のつもりです。長くなっていくのでポピパ編はどうなるのか…
これからも応援よろしくお願いします。

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「あれ?行き止まりだよ!」

洞窟は行き止まりに達した。いきなりの冒険の終わり。そして宝物がなかったことに弦巻さん以外の四人は残念そうだ。

「行けそうな道は迷った時に全部通ったから、おそらくここが洞窟の終点だろうね。」

「この地図は宝の地図じゃなかったってことかな?」

「それか、もう誰かにとられてたとか?」

「ええ〜!そんな〜!」

「それはハムレットを思わせる悲劇だね…」

「まあいい体験ができたんじゃないか?」

「冒険するのは楽しかったけど宝物がないのは残念だよぉ。」

「うーん……本当にここが終点なのかしら?」

何を言い出すんだろうこのハイテンションモンスターはいい感じに終わりかけていたからスッゴイ帰りたいんだけど…

「どうゆうこと?」

「あたし、まだ先があると思うの。地図に書いてあった『血の底に続く坂』ってまだみてないわ。」

「あーなんかそういうのもあったね。あったけど見逃しちゃったんじゃない?」

「そうかもしれないけど、もう少しここを調べてみたいわ。」

「えっ、まだやるの?もう帰りたいんだが。」

「ほらこころ、瀧上さんもこう言ってるし、ほら、行こ…」

「あら?」

「こころ?」

そこに弦巻さんの姿はなかった。

「こころんがいないよ?」

「えっ?でも、さっきまでここにいたよね……?」

「いましたけど、一瞬のことで何がなんだか…」

「どこにいるんだい、こころ。イタズラしてないで、出ておいで。」

「うう、返事がないよー。」

「ど、どうしよう。こころちゃんが消えちゃった……!」

この流れはまずいかもな…どう雰囲気を変えるか…

「まさか海賊の仕掛けた罠にかかって、どこかにさらわれたんじゃ……」

「「ええっ!?」」

最悪の状況は免れたらしい…

「と、とにかく黒服の人に連絡しないと…!えっと、スマホで……って、うわ!ここ、電波ないじゃん!」

「じゃ、じゃあ急いで別荘に戻ろう!ダッシュで戻って、黒服の人達呼んで来なくちゃっ!」

「ダ、ダメだよ……」

「花音さん……?」

「何かあったなら、早く助けないと……!戻ってる時間なんてないよ……!」

「花音さんの言う通りなるべく早く助けた方がいいと思う。まああんな感じならしばらくは余裕だろうけど、それでも人間には限界があるから早くしないとな。」

「たしか、こころちゃん壁を触ってたよね……」

「待つんだ、花音!罠があるから触ると危険だ!」

「こ、怖いけど……でも、こころちゃんを助けなくちゃっ……!」

花音さんがみんなを引っ張っていってるから雰囲気が壊れずにすんでる。なるべく俺も俺なりに考えて頑張らないとな…

「きゃあっ!?」

 

今回の冒険は一筋縄では行かないようだ……




イカルガさん、Azure Plumさん、アサシンしゅんさん
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宝物の正体は…

どうもミッシェルランドの中の人です。
すみません!!!!
明日が30日と勘違いしていて慌てて作ったので、間違いがあるかもしれません。ただ、長かったハロハピ編もこれでおしまいです。次のポピパ編はどうなるかな…

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 弦巻さんと花音さんが居なくなってみんなが焦り出す。仕掛けは二回見たから大体覚えた。さてさてみんなを落ち着かせて行きますか。

「さてみんな落ち着こうか。」

「いやどうしてそんなに落ち着いていられるんですか!」

「こ、こころんとかのちゃん先輩は…?どこいっちゃったの…?」

「あの二人なら、ここにあった“仕掛け”で先に進んだと思うよ。」

「そ、それは罠じゃないのかい…」

「多分罠じゃないと思う。」

「なんでそう言い切れるんですか!?」

「仮説として、二人が消えたんじゃなくて落ちたとしたら?」

「落ち…た…?」

「そうすれば『地の底に続く坂』の説明がつく。第一に海賊が宝を隠してるのに仕掛けの一つもないとはおかしな話でしょ。」

「え、えっとつまりどういうことなんだい?」

「あの二人は知らないうちに仕掛けの起動ボタンを押してしまったってことだ。それじゃ行こうかみんなついてきて。」

「えっとどこへ?」

みんなが二人の落ちた場所に集まった。

「さあて張り切っていきましょう。せーのっ!」

「「「わあああああああああああ」」」

 

 坂はどうやら滑り台のようになっていたらしくようやく終わりが見えてきた。

「よっと。」

「「「うわああああああああああ」」」

「み、みんな…!?」

「やっぱりここにいたんだ二人とも。」

「うう、苦しい……2人とも早くどいて……」

「すまない、美咲…それにはまず、私の上に乗っているはぐみにどいてもらわないと…」

「うう、目が回るよぉ〜」

「4人一緒に滑り台に乗ったの?楽しそうね!あたしも混ぜて!」

「そんな楽しそうか?この状況?」

「こころ!花音さんも!よかった、無事だったんだ……!」

「うん、私もこころちゃんも平気だよ。」

「それにしても、ここは……?部屋のようだけど……?」

「わっ!?あ、あそこの壁見て……!」

「「「「「!!?」」」」」

「何これ!?怪獣!?」

「いや、怪獣じゃなく恐竜の化石だな。」

「めちゃくちゃ大きいですね。全身がわかるくらい形がはっきりしてるし。」

「ええ、こんなに大きい化石は初めて見たわ!」

「すごい!すごいすごいすごい!」

「これはつまり、宝物って化石のことだったのかな…?」

「いや、もう海賊は関係ない気がするけど……」

「でも、あの地図は化石の場所を描いていた物ってことだよね?誰がそんな地図作ったのかな……?」

「うーん、謎だ…って、ちょっと待って。そこから明かりが見えるけど、出口なんじゃ?」

「ほんとだ!茂みで塞がってるけど……あ!ここから外に出れるよ!」

「やっと……帰れる〜」

「おや、目の前に見える白亜の豪邸は……こころの別荘じゃないか。」

「別荘の真裏に洞窟の出入り口があったなんて知らなかったわ!」

無事に冒険は終わりを迎えた。実は後ろから黒服の人たちがついてきていたらしい。不測の事態に対処するためについてきていたらしい。俺がいなかったらあの3人を補助するつもりだったらしい。ちなみに見つけた化石は黒服さんが解析してくれるらしい。

 

 その後…帰ると蘭を含めてAfterglowのメンバーに心配されていたようだ。逆にフライハイトのメンバーは意外に淡白だった。ちなみに帰って1日置いて猛練習の餌食にしました。ちなみにこころがいきなり口ずさみ始めた新曲を美咲が頑張って曲にしていた光景はとても大変そうでした。恐竜の方は新種の可能性が高いらしい。何よりとにかく無事に帰ってこれてよかった。後日、俺、千聖さん、花音さん、美咲、紗夜さんでお茶会を開いてようやくあの破天荒3人組との冒険の余韻がなくなった感じがした。まあ美咲は緊張していたようだったけど。次のPoppin’Partyはこんなことがないといいなと思いつつカレンダーを見て12月に入りそうなことを実感した。今年のクリスマスはどうなるかな…?




フォルトゥーナさん、かのちゃん先輩さんお気に入り登録ありがとうございます。
重ねてかのちゃん先輩さん、MinorNoviceさん評価ありがとうございます。
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新しい妹と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
今回からポピパ編、でも毎回本家のストーリーを大元にやってるんですが今回はオリジナルで頑張ってみようと思います。キャラ崩壊があったりどのキャラが喋っているかいつも以上にわからないかもしれないので苦手って方は次のAfterglow編をお待ち下さい。
アンケートはもうしばらく待ってから結果をみたいと思います。

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 今日でコラボウィーク第4週目に入りました。まあ第4週とは言っても間に休みの期間とかを挟んでるから、実際始まってから何週たったかわかってない。話を戻すが今回はPoppin’Partyというバンドらしい。一個前のハロハピみたいな破天荒な感じは勘弁してほしい、あれはいくら体があっても足りないです…ちなみに薫さんをいびりすぎた件で後日千聖さんに怒られました。それで今回はいつものライブハウスとかでの練習ではないらしい、一体どこで練習するのか見当もつかない。とりあえず集合場所に指定された花咲川の前につきましt…

「痛ぁっ」

敵襲〜敵襲〜と言いたくなるような奇襲を腰に受けました。どうしよう変なことになってなければいいんだが…

「おいっ、香澄!いきなり抱きつくなよ!大丈夫ですか?!」

「だ、大丈夫、で、あると、願ってる…」

「ゴメン〜つい舞い上がちゃって〜」

「とりあえず大丈夫…かな?」

「えっと、後で改めて自己紹介するんですけど、市ヶ谷有咲です。」

「戸山香澄ですっ!」

「俺は、瀧上晴希です。よろしく!」

「それじゃあこっちです。」

「ああ、気になったんだけどどこで練習するの?」

「えっとね〜有咲の家に蔵があって〜そこで練習してるよ。」

蔵で練習…なんか響きが凄まじいな…

「それじゃあそこにいっていつも練習してるのかな?」

「いつもはやってないかな。みんなバイトがあるし。」

読者のみんなは疑問に思っただろうなぜ市ヶ谷さんが猫被りをしていないのかということに、まあ理由は簡単。ジローにバレて俺らに広まってしまいもはや意味が無くなったという単純な理由だ。

「それよりもなぜ戸山さんはくっついてくるんですか?」

「それはね〜ようやくギターも教えてもらえると思うと嬉しくて〜」

「まあうちは俺以上のギタリストいないしな…」

「それぞれが専門でやりつつも場合によって入れ替えるっていう珍しい形だもんな。」

「あと香澄って呼んで〜!」

「わかったわかっただから落ち着けって香澄!」

名前で呼んだら満足したのかそれ以上の追求はしてこなかった。

 

 蔵に着いたら他に3人のメンバーが待っていた。Poppin’Partyのメンバーは、ギタボの香澄、ギターのおたえ、ベースのりみ、ドラムの沙綾、キーボードの有咲の五人。※紹介は呼び方に準ずる感じで。とりあえずの自己紹介を終えて一通りの演奏を聴いてと普通の練習になりました。練習も終えて一息ついているといきなり香澄が俺について色々聞いてきた。答えられる範囲のことを答えていたらみんな真剣に聞いていた。大体香澄達の質問もなくなってきたみたいなのでこちらから色々聞いてみた。ポピパの結成には感動したな…

「うちはこんな感じかな。」

「へー、俺みたいに末っ子はリミだけなんだ。」

「うちはおっちゃんがいるよ?」

「おっちゃんとは…?」

「おっちゃんはおたえが飼ってるウサギの名前だよ。」

「私もお兄ちゃんとかお姉ちゃんとかいたらどうなってたんだろうな〜」

「香澄には明日香ちゃんがいるじゃん。」

「そ〜だけど〜あっちゃんりみりんとか見てるといいなぁって。」

「ん?じゃあ俺がお兄ちゃんにでもなってあげようか?」

「え?いいの?」

「ええっ!いいのかよそんなに軽くて?」

「減るもんじゃないし?俺も妹いたらどんな感じだろうって考えたこととかもあるしな。」

「じゃあよろしくね晴希君のままでいいのかな?」

「まあそのままでいいよよろしくな香澄。」

頭を撫でた香澄は猫みたいで可愛かった。

 

今日はとりあえず解散となった。新しく妹ができるという不思議な練習だったけど楽しかったな。ただ、さっきからこっちを見てるのは誰なんだろうか?




べっこう飴ツカサさん、テト・ストラトスさん、マードックさん
お気に入り登録ありがとうございます。
これからも応援よろしくお願いします。


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ストーカーの正体と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
ポピパ編2話目です。あと2〜4話ぐらいをめどに次回のAfterglow編に移ろうと思ってます。Afterglow編は長くなる予定なので応援よろしくお願いします。

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 Poppin’Partyとの練習二日目。今日はおたえと香澄のギターの指導が中心の練習たまに有咲達を教えることもあったが基本的にはギター二人がメインだった。練習あとは沙綾のうちのパンをみんなで頬張り談笑する。他のバンドにはないこのバンド特有の空気は馴染みやすくて心地よいものだ。その日の帰り道、やはり誰かの視線を感じる。明日も同じようなことであるなら、正体を暴いてやろう。

 

 三日目。昨日練習したことを早速試したがった香澄の要望で何曲か通して演奏することになった。結果としては劇的な変化はなかったが今まで気になったところは滑らかになっていた。ただ、まだ香澄は少し間違えたりしてるのでこれからの練習で伸ばしていく必要があるようだ。まあ前回の薫さんの件もあったから今日のところは小言を言いながらも褒めてあげた。やっぱり妹って可愛いなと思いながらも、俺は今夜の対ストーカー戦のことを考えていた。談笑も終わり皆と別れ帰路に着く。やはり今夜も視線を感じる。俺は少し早足で角を曲がり待ち伏せることにした。案の定向こうも駆け足でこちらに向かってくるようだ。角を曲がったところで鉢合わせる。

「なんのつもりか知らないけれど、これ以上…つきまと…何やってんの?」

まさかの相手で俺も硬直したし、相手も俺が待ち伏せているとは思っておらず驚きのあまり硬直していた。落ち着いて話をするため某ファストフード店にいった。

 

「それで何のために俺を尾けてきたんだ?おたえ。」

何と後ろから尾けてきていたのはおたえだった。何が目的か一切不明なので事情聴取するためにここにきた。

「晴希はものすごくギターの技術が高いから。」

「おたえもかなり高い部類だと思うが?」

「うん、でも決定的に違うものがあったから。」

「違うもの?」

「私と他のバンドの人達とは経験に違いがある。」

「ライブの経験は?」

「10回もない。だからどうやったら経験ができるのか知りたかった。」

おたえはおたえなりに考えていたようだ。まあやり方はかなり強引だったが…

「なるほどな…だったらストリートで経験積んでみる?」

「ストリート…?」

俺はおたえにストリート、すなわち路上ライブを勧めてみた。俺らはYou○ubeの方で鍛え、ライブの経験がそこそこある。ただ簡単には教えられるものじゃないからこそ、一時期本気でやろうか悩んでいた路上ライブを勧めてみることにした。

「みんなで経験値を一緒に上げていくにしても、まずは誰か経験者がいた方がやりやすいだろうし。」

「なるほど…。」

「しかも自分の実力も測れるぞ。」

「どうやって?」

「演奏が良ければ立ち止まって聴いてくれる人も現れる、逆に下手くそだと相手にもされないから相当メンタルもっていかれるぞ。」

「うん、それぐらいの覚悟はある。」

「じゃあ明日いい場所探してみるか!」

「ありがとう。頑張らないと。」

こうして俺とおたえは明日から弾丸路上ライブすることになった。




アンケートの方ですが似たような数がいるようなので番外編で歌詞を出そうかなと考えています。

これからも応援よろしくお願いします。


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路上ライブと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
アニメバンドリ!を見ているとパレオが献身的で可愛いなと思います。皆さんはどうでしょうか?まだまだ続いていくのでこれからの展開がとにかく楽しみです。ポピパ編は次回をラストに考えています。ようやくAfterglowに入れる…
この間、UA数が10,000を突破しました。皆さん本当にありがとうございます。

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 Poppin’Partyとの練習も4日目を迎えた。今日の昼におたえから『今日から路上ライブに行ってみようと思う』とのメールが来ていた。ただまだおたえは慣れていないだろうからしばらく俺は同行することにした。あとは香澄達残りのメンバーをどれほど高みに持っていけるかを考えながら練習のメニューを作っている。今日のメインは香澄のギターボーカルの強化。意外にも香澄が芸達者であり、かなり順調にレベルUPしている。終わったあとはいつも通り、香澄を甘やかしながらみんなで談笑する流れだ。いい時間になってきたので解散するが俺とおたえはここからが本番みたいなものだ。事前に決めていた駅の前で弾き語りをする予定だ。

「えっと、ここらへんでいいの?」

「ちゃんとやっていい許可の出ている区域だから問題無い。」

「弾き語りって言っても、何すればいいんだろう?」

「基本自由だけど、Poppin’Partyの曲よりもまずはカバーの方がいいと思う。」

「どうして?」

「認知度のある曲の方が惹きつけやすいってこと。準備はいいか?」

「うん、いつでもいいよ。」

「それじゃあ『シュガーソングとビターステップ』!」

 

 一曲目が終わると大勢の観客が周りを囲んでいた。とりあえず自己紹介への流れへと持っていった。

「はじめまして、今はフリーでギターやってます。ハルキって言います。そしてこっちが、」

「Poppin’Partyっていうバンドでギターやってます。花園たえです。」

「本日は短い時間ですがお楽しみいただけると幸いです。」

「「よろしくお願いします。」」

パチパチパチパチパチパチパチパチ

「それじゃあ二曲目『キセキ』」

 

 二曲目は先ほどよりも大勢の観衆と一際大きな拍手が鳴り響いた。帽子などを置いていたら、もしかしたらお金をもらえそうなほどな盛り上がりだ。

「名残惜しいですが今日はこれで最後の曲となりました。」

「最後の曲は、私の所属するバンドのオリジナル曲です。聞いてください『Happy Happy Party!』!」

 

 聞いてくれていた観客の人もノっていた。曲の順番はなかなか良かったようだ。

「明日も同じような時間にここで演奏させていただきますので、よかったら足を止めてお聴きください。」

「本日はどうも、「「ありがとうござうました。」」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

初めての路上ライブは成功に終わった。

 

「どうだった?おたえ。」

「うん、すごくいい経験になった。みんなでやってみたいな…」

「まあ、とりあえずどんどん経験を積んでいくしかないさ。」

 

 それから、俺たちは路上ライブを続けた。おたえもかなり経験が積めているみたいで喜んでいる。明日は練習、そして俺が付き添う最後の路上ライブ。何ごともなく終わるといいんだが…




フユニャンさん、すふぃやさん、ユウキ、さん、お気に入り登録ありがとうございます。
重ねてティアナ000782さん評価ありがとうございます。
これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。


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クライブと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
ポピパ編ラストです。他のところよりもふわふわした感じで終わりましたが、ポピパらしさが書けていたら幸いです。次のAfterglow編は長くなりそうだな…

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「さあ、今日は最終日。最後にどれだけレベルアップしたのを見せてもらうからね。」

「ヤベー、緊張してきた。」

「うん、香澄も頑張ってたし大丈夫だよ!」

みんな気合を入れているようだ。香澄のスキルもかなり向上してきたし、おたえも経験を積んで自信がかなりついてきた。

「あーあ、晴希君とも今日で最後なんだ〜」

「まあこうやってガッツリ練習を見るってのはね。」

「じゃ、じゃあまた一緒に練習できるの?」

「そうだね…普通にできるしなんなら一緒にライブだってできると思うよ。」

「それならそこまで寂しくないな。良かったな香澄。」

「うん!あ、そうだ、第二回クライブを発表会ってことにしない?」

「お、いいね。じゃあ私は純と紗南を呼ぼうかな?」

「じゃあ私、オッチャン呼ぶ。」

各々が親密な関係を持つ人たちを呼んでクライブを行うようだ。

 

「皆さん、第二回クライブに集まっていただいてありがとうございます。」

「今回はあるバンドと一緒に練習した成果を皆さんにお見せしたいと思います。」

「それじゃあ聞いてください『Happy Happy Party!』」

 

 前回開催したクライブというライブよりも確実に技術が向上していたのでみんな驚いていた。結局終了後みんな雑談を始めた。かくいう俺も予想よりも全員の演奏が噛み合っていて驚いた。

「あ、晴希君、この子が妹のあっちゃん!」

「あ、妹の明日香です。いつもお姉ちゃんが迷惑をかけていませんか?」

「それほど迷惑ってほどでもないよ。俺は瀧上晴希。よろしくな。」

(確かに、お兄ちゃんぽいな…」

「ん?別にお兄ちゃんと思ってもいいんだよ?」

「え、声に出てた?ごめんなさい迷惑ですよね?」

「迷惑じゃないって。別にいいよ。」

「え、えっと、それじゃあ、お兄ちゃん?」

「うん、よろしく明日香。」

 

 それから解散の流れになり、俺とおたえは移動しようとしたが…

「なあ、ちょっといいか?」

「どうした?有咲?」

「お前ら毎回どこ行ってんの?」

「あー、バレてた?」

「まあ香澄以外は薄々と…」

「えっと、まあ説明するか。」

〜事情説明中〜

「そうだったんだ。」

「あ、そうだそれならポピパのみんなでやろう。」

「お、いいねそれ。」

「やろー、路上ライブ。ね?有咲!」

「まあ確かに経験が積めるしな。」

「じゃあ移動するか。」

 

 俺たちは駅前に着いた。いつも俺たちがやっていた噂と休日であるってことも相まって謎に人が集まっていた。

「ここでライブやんのかよ…」

「うわ、予想以上に人が多い…」

「だ、大丈夫かな…」

「やってみよう。私たちならできるよ!」

「うん、大丈夫。私だってできたから。」

みんな準備を始める。今日は俺は周りから見てるだけということになった。

 

「じゃあ行くよポピ「「「「「パ」」」」」

「ピポ「「「「「パ」」」」」

「ポピパパピポ「「「「「パー」」」」」

皆が人だかりを作り始める。注目を引き付けることは成功したようだ。

「皆さんはじめまして。」

「「「「「Poppin’Partyです。」」」」」

「この前までずっとメンバーのおたえがここに来ていて、じゃあみんなで行ってみようってことになったので来ました。」

「路上ライブはおたえ以外初めてなのでぎこちないところもあると思いますがよろしくお願いします。」

「それじゃあ聞いてください『ぽっぴん’しゃっふる』」

 

 ライブは大盛況のまま終わった。唐突に現れたおたえファンにはビビったけど。今回のPoppin’Partyは平和的に、大団円で終わりを迎えた。




マクレーンさん、ミッチー(^-^)さん、神薙京夜さん
お気に入り登録ありがとうございます。


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ワレモコウと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
今日はバレンタイン!だから特別編……なんてありません。私は男だ!
というわけでホワイトデーはしますので安心してください。

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 いよいよコラボも最終週に突入!ようやくAfterglowとの練習となった。心なしか蘭は少し嬉しそうだ。今回のメインはモカと蘭のスキルアップというところだろう。帰り支度を終えたらそのまま全員で直行する形で行くようだ。そこからはいつも通り一度は聞いたことあるがもう一度聞かせてもらい、そこから修正を加えていく。そして現在は練習も終わり帰るところだ。

「もう時間だし、このへんで練習終わりにしますか。」

「ふぅー、疲れたーっ!」

「お疲れ様っ!…そういえば蘭ちゃん。」

「ん、どうしたの?」

「前に商店街で蘭ちゃんのお父さんにあったけど、最近ライブに行け手ないこと、残念がっていたよ。」

「最近は華道の集まりがちょっと忙しいから…ていうか!別にいつも来なくていいし!」

「はは……蘭のお父さんがライブに来てくれるのも“いつも通り”だな。」

「いらないから、それ。」

「ちょっと〜、みんな早く片付けてよ〜やまぶきベーカリー閉まっちゃうじゃん〜」

「モカは相変わらずだな〜。そんなに急がなくたって大丈夫だって。」

「1秒でも早く行って、1秒でもゆっくりパンを選びたいんだよ〜」

「俺も腹減って早く行きたいから、ちょっと急ぎ目でいいかな?」

 

「モカちゃん、パン買えてよかったね。」

「これもみんなのおかげよ〜。ありがとー」

「こんなに買って、これホントに全部食べるの?」

「はー君もモカちゃんに負けないくらい買っているけどね。」

「二人とも、おかしい量だろ……」

ふと、蘭が花屋の方を見ていた。

「どうした?蘭?」

「ごめん、ちょっと寄ってもいい?花屋。」

「別に問題ないと思うが…」

「ん、ありがと。」

 

「ん〜、いい香り♪どのお花もかわいいね。」

「蘭、どの花が気になってるんだ?」

「あたしは……これ。」

「なんか不思議なお花〜。お花っぽくないお花だね。」

「これでも一応バラ科なんだよ。」

「たしか……ワレモコウだったかな?」

「晴希、よく知ってるね。メインにはなりづらいんだけど濃い色がアクセントになるし、これが入るだけで雰囲気もしまるんだよね。結構好きな花。」

「確かに、このお花が入ってたらそれだけで大人っぽくなりそう!」

「このお花、今教えてもらうまで知らなかったよ。」

「ま、まあ……花にふれる機会は普通の人より多いから……」

「前は普通の人よりお花避けてたのにね。」

「もぉ〜!そういう言い方ダメだよ、モカ!」

「蘭ちゃんがこうやってお花について話してくれて嬉しいな。蘭ちゃん、他のお花についても教えて!」

「別にいいけど……」

「ふふっ。蘭、ホントに変わったよね〜。」

「だな。前じゃ考えられないよ。蘭が花屋に寄ったり、お父さんの話してくれたり。」

「も、もういいじゃん!やめてよさっきから……」

「お、蘭、照れちゃったよー」

「ふふっ!私の知っている蘭は、こういう蘭♪」

「こういうとこは変わらないよな〜」

「ひまりも巴も、うるさい!」

「「あはははっ」」




kamiyamaさん、カズーーーーさん、カルルスさん
お気に入り登録ありがとうございます。
これからもご期待に添えるようがんばって行きます。


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異変と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
今回は既存の神ストーリーにオリジナルを混ぜることにとても苦労しました。楽しんでいただけたら幸いです。

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「今日の練習はここまでにしとくか。」

「蘭ちゃん、歌詞の調子、どうかな?」

「ごめん、もうちょっとだけ時間ほしいかも。」

「新曲?」

「ああ、みんなでライブをしようって話になって…」

「こんなにまとまらないのもちょっと珍しいよね。蘭、何かあった?最近忙しそうだし調子悪いとか…」

「ううん、大丈夫。」

「ほんとに大丈夫か?」

「ホントに何もないって。」

「何かあったらすぐに話してくれよ。アタシ達だって蘭の力になりたいんだからさ。」

「ほんとに大丈夫だから。」

なんか違和感を感じる……この違和感が変な方向にいかないといいけど…

 

 昨日の違和感の正体は未だ掴めないまま、今日は教師に呼ばれたので帰りがいつもより遅くなってしまった。今日は練習は休むらしいから問題はないけど…『変わらない方がよかった!?昔みたいに、家から逃げるためにバンドやってるほうが、よかった!?』

「!?」

蘭の声だ。しかも大声?!なんか嫌な予感がする…とりあえず声のした方に駆け出した。

 

 声がした教室にはひまり、モカ、つぐみ、巴の4人がいたが肝心の蘭の姿はどこにもなかった。ひまりは泣いていてみんな混乱しているようだ。

「どういう状況か説明できるか…?」

「私…蘭にひどいこと…言っちゃった…」

「そっか…それで蘭は…?」

「華道の集まりがあるって言ってたし多分、そっちに行ったかも…」

「とりあえず探してみるけど、おまえらはどうする?」

「もう少し…考えていたい…かな。」

「わかった。」

そういって俺は駆け出した。多分蘭ならあそこだろう。

 

俺たちがよく通る公園に蘭はいた。

「やっぱりここにいた。」

「……晴希…」

「話したいなら話してくれ。言いたくないなら聞かない。」

「あたし…全然変わってないよね…」

「変わったんじゃないのかな?ただ成長した。」

「成長?」

「ああ、みんなと一緒にいるために、嫌なことに立ち向かって行ったんんだろ?立派な成長じゃないか?」

「そうなのかな…?」

そんな話をしていると、そこに見慣れた少女がやってきた。

「らん……?」

「モカ…」

「ごめんね。」

「ううん、こっちこそごめん。あたし全然変わってないよね。」

「ううん、蘭は変わった。あたし達が知らないところに行っちゃった。」

「え……」

「蘭は気付いてないかもしれないけど、お家のことがんばってたりとか。そういうので、蘭の見えてる世界って、たぶんあたしたちより広くってさ…」

モカは成績は優秀だ。だけど、伝える力が少したりてない…

「今の蘭が見えてるもの、あたし達にはまだ見えてないんだ。あ……!う、ううん、蘭は悪くないよ。あたし達がずっと屋上から抜け出せないだけ。……蘭は悪くないよ。」

「自分が今、どこにいるかわからない。みんなが、何を見てるのかもわかんなくなっちゃった。こんな風になるなら、やっぱり変わらなければよかったのかな?」

「そんなこと、ないよ…ううん、そんなことないい!」

「だって、みんなのことわかんないもん!うっ……ううっ……」

「わかんないからっていって自分が変わらなきゃよかったなんていうもんじゃないぞ。」

「はー君……」

「今はとにかく話あったりするしかないかな。」

そう言って俺たちは別れた。初めてみる幼なじみ達のこんな感情に俺もどうすればいいかが全くわからないままだった。




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晴希の迷いと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
ここからほぼオリジナルストーリーになります。そしてこれが終わればようやく第二シーズンが見えて来る。そしてあのストーリーに……是非楽しみにしててください!

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 蘭達と別れた後もずっと悩んでいる。“本当にあの答えでよかったのか”とずっと考えてしまう。ああ言ってしまったことで何かを壊してしまってないか、どうしても不安になってしまう。

「おーい、晴希!さっきから呼んでんだけど…」

「あ、悪い…」

どうやらずっと智也から話しかけられていたらしい。

「どうした?話なら聞いてやるぞ。」

「ん、悪い。じゃあ聞いてもらえるか…」

 

 ことのあらましを話した。蘭達の間で起こったこと、俺の行動、あくまで俺の主観でしか話せなかったが全てを話した。大切な幼なじみだから、守ってあげたいという本音まで。

「……そっか、お前も色々考えてんのな。」

「やっぱ久々に会えたし、今はこうやってバンドって形で繋がることができている。この繋がりを、あいつらの絆を、どうしたら保てるのかわかんねえんだよなあ…」

「少なくとも俺は間違ってないと思ったけどな。」

「……間違ってない、かな…」

「どうした、お前らしくもない。」

「不安にもなるさ、人の関係が崩れるのって意外とあっさりとしてるしな。」

「まあ、俺らがそれを1番よく知ってるから怖いってのもわかる。ただな、お前が今ここで立ち止まってしまったら変わろうとしてる彼女達を誰が支えると思う?人の心はものすごく弱い、特に未知や、恐怖に対しては、だからこそお前が先頭に立って時に隣に寄り添って自分なりにできることをやるしかないやろ。」

「くよくよしてもしょうがない、か。」

「お前はいつでも当たって砕けろって精神だったろ。」

「ああ、そうだよ。俺が立ち止まっちゃいけねーな。すまんなこんなこと聞いてもらって。」

「気にすんなって、あんま一人でため込むなよ。俺らがいるから。」

「おう、そうさせてもらう。とりあえず明日色々話してみる。もしかしたら“コイツ”使うかもしれん。」

「頑張れよ!」

「まかせろ!」

そう言って俺たちは別れた。トモはやっぱりみんなのこと見てるんだなと再確認でき、自信にもつながった。

 

 翌日、話し合いの場を設けてみたものの蘭は不参加だった。話し合うことが出来ないなら寄り添ってみる。寄り添えないのなら道を示す。だからこそ…

「お前らには先に渡しておくわ。」

「…え?…これは…?」

俺が渡したのはライブのチケット、それも俺たちフライハイト主催の。

「気分転換って言ったらなんか変だけど、刺激というかそういうのを育ててくれるかもしれないしな。」

「え?でもいいの?」

「その日予定入ったし行ってみな。蘭の方には俺から渡してみるからさ。」

「行ってみようよ!私たちと蘭ちゃんとで何か感じるものを共感できるかもしれないよっ!」

つぐみの一声で行くことをみんな決めたようだ…

さて、迷い姫に道を示しに行くとしようか…




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蘭の不安と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
今回別視点に挑戦してみましたが…しっかりと伝わったなら幸いです。

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 蘭はあの日の公園に呼び出した。渡したいものがあるといって。ただあんな状態だから来てくれるかどうかは定かではない。加えていえば渡したところで来てくれるかすら怪しい。ただそれでも、俺が道を示してやらないと、あの5人が別れることになりかねない。と考えを巡らせているとこちらに待ち人がやってきた。

「よっす。悪いないきなり呼び出して。」

「ううん、大丈夫。で、用って?」

心なしか少し元気がないように思える。蘭も蘭なりに考えているようだが…それがネガティブな方向に行っていないといいが。

「ああ、これ。渡しておこうと思ってな。」

「これ…?」

「ライブのチケット。俺は用事があって行けなくなったからさ。」

「他のみんなにも渡してるの?」

「まあな、何か良い方向に変わると良いなと思ってな。まあ、行くか行かないかはお前次第だけど。」

「行ったらまた前みたいに戻れるのかな…」

「わからない、ただ俺としては行ってみて欲しい。」

「なんで…?」

「前みたいに戻るってことは難しいかもしれない、でも前よりも良い関係にだってなれるかもしれない。ここで何もしないよりもマシだと思うが、蘭はどう思う。」

「……私は…変わるのが怖い…今みたいにみんなのことがわからないのが…怖い…」

「変わることが怖い…か…」

「うん、でもここで変わらないまま関係が崩れる方が嫌だ!」

「んじゃ行くのか?」

「出来るだけ予定合わせてみる。」

「良い方向に変われると良いな…」

「うん…ありがとう晴希…少し元気出た…」

「そりゃよかった。ギター大丈夫か?つまづいているとこないか?」

「今のところは大丈夫。」

どうやら蘭は前を向くために努力してみるようだ。

 

〜 side 蘭 〜

晴希にいきなり呼び出された。正直、前のことからあまり顔を合わせるのは嫌なんだけど、でも渡したいものがあるっていってたから行くことにした。

「よっす。悪いないきなり呼び出して。」

「ううん、大丈夫。で、用って?」

あんなことがあって気まずいはずなのに前と変わらなく接してくれるのに素っ気ない態度をとってしまった。

「ああ、これ。渡しておこうと思ってな。」

そう言って晴希が渡して来たのは最近有名になって来ているフライハイトってバンドのライブチケットだった。どういう意図があって渡してくれたのかが全くわからない。

「俺、用事があって行けなくなったからな。」

どうやらもともと持っていたものだったけどもったいなかったから渡してくれたみたい。でもモカ達も呼び出してたからモカたちにも渡しているんじゃないかと聞いてしまった。これじゃ避けてるみたいじゃん…でも晴希はそんなことも気にせず、むしろ仲直りできるように気遣ってこれを渡してくれたみたい。これをきっかけにモカ達との関係も前みたいに戻れるといいな…




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記念ライブ前編

どうもミッシェルランドの中の人です。
寝てしまった〜しかもしっかりと寝てしまって更新が遅れてしまいました。本当にすみませんでした。
新しいバンドが登場するっぽいですがもしかしたらこっちにも登場させるかもしれないです。

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 ライブ当日、リハーサルをしながらも俺の頭はあいつらの事でいっぱいだった。ちゃんと全員が揃ってくるれるのかなど色々な不安があるが今は信じることしか出来ない…蘭は予定表を見たところ花道の集まりがあるらしいがこのライブは18:00から始まるので間に合うだろう。

「よし!最終チェック終了。あとは本番を待つだけだね。」

「んじゃ後はハル任せていいか?」

「ああ、チューニングだろOK任せろ!」

そう、あくまでも俺は“いつも通り”ライブに集中するだけだ。

 

  会場の一時間前、行列がもう既にできているその中にはAfterglowのメンバーの姿も見えるが、蘭の姿が見えない。あえて時間をずらしたのかそれとも今移動中なのか分からないが今は信じて待つしかないだろう。あくまでも今日来ていただいたお客さんのためにパフォーマンスをする。だからこそ気合いを入れるために円陣を組むことを提案した。

「今日は俺らがバンドを初めてちょうど4年経つから、このライブ絶対成功させるぞ!」

「「「「おう!!!!」」」」

俺たちの出番は最初と最後、せめて最後の方には間に合って欲しいと願うだけだった。

 

〜 side蘭 〜

思ったよりも時間がかかってしまった今から行って間に合うかな…でも晴希に行くって言ってから…チケット無駄にするのも勿体ないし。行こう!あたしはすぐに着替えて電車に乗って武道館に向かう、開演時間まであと40分…どうにか間に合って…

 

〜 視点は戻り 〜

18:00開演の時間不安を抱えつつもステージに上がる俺が持っていたチケットの席へと目を向けるそこにいたのは4人の少女の姿が、間に合わなかったのかそれとも来なかったのかどうかはわからないが落ち込んでる暇はない、と目を正面に向けると見慣れた赤メッシュの少女が出入り口に立っていたのを見つけた。気合を入れ直す。

「今回はフライハイトの4周年記念ライブに来てくださってありがとうございます。」

「いや〜もう4周年ですか…年取ったなぁ」

「いやいや何言ってのまだまだ若いでしょw」

「さあそろそろ一曲目行きますか。」

「オッケーそれじゃあいきましょう一曲目『スタートダッシュ』」

 

一曲目を終えて今回の参加バンドを紹介する。今回参加したバンドは15組そのなかにはRoseliaもいた。

「今回は計15組、でこの三時間をしっかりと盛り上げて行きます。最後には重大発表もありますのでどうぞ皆さん最後までお楽しみください!」

こうして俺たちの記念ライブは幕を開けた。




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記念ライブ後編

どうもミッシェルランドの中の人です。
コロナウイルスの影響が広がって来ていますね。皆さんも手洗いうがいをして良いバンドリライフを送りましょう!

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 ライブは佳境に向かう、俺たちの一世一代のイベントが始まる。と、同時に俺にとっての、いや俺たち幼なじみにとっても分岐点が訪れようとしている。今回のことが吉と出るか、凶と出るか全くわからない、だが俺は今できることはこれぐらいしかない。現在Roseliaの順番を終え残り2組で俺たちの出番となる。舞台に上がる時に緊張するなんていつ以来だろうか…それだけ今回のライブは不安なんだろう、俺は両頬を叩き気合を入れ直す。いつのまにか出番は回って来ていた。さあいこう俺たちのステージへ!

 

〜 side蘭 〜

 このライブに来てよかったと思った、みんながどんなふうに感じているかはわからないけれどでも、このライブはあたし達を良い方向に向けてくれる気がする。そしていつかあたし達もこういう舞台に立てたらいいな。

 

〜 sideモカ 〜

 ひーちゃんも、ともちんも、ツグもみんな感動しているみたいだ。でも私は今この場に蘭が来ているのかという心配で全然頭に入ってこない…ちゃんと来てるかな?来ているんだったらこの場所に一緒に立ちたいって思ってくれてたらいいな。

 

〜 視点は戻って 〜

「いいか?今からのステージは俺らにとって“終わり”であり、“始まり”でもある!」

「まあどうなろうとも俺たちは俺たちのまんま。」

「そゆこと、しゃあいくぞ!!」

「「「「おう!!!!」」」」

再び上がるステージは最初とはまるで変わっていた。会場の熱気は最高潮、始まりとは違ったこの雰囲気で俺は、俺たちは、あいつらにそして観客の皆さんに向けて俺たちの道を示す!

「皆さんさいっこうに盛り上がってますね!」

「いや〜記念ライブももうあと2曲で終わりですよ。」

会場からは残念がるような声が響く

「名残惜しいですがあと2曲、しっかりついて来てくださいね!」

「それじゃあいきます。新曲『素顔のままで』」

 

 俺たちには珍しくバラード調の曲。盛り上がった観客一人一人の心に染み渡るかのように拡がっていく。そしてサビに入る瞬間、全員がつけていた顔を隠す用のお面に手をかけ………一気に投げ捨てた!観客は唖然とする、それもそうだろう今までずっとつけていてそれが当たり前だったものがいきなり無くなったのだから。そしてサビを歌い終わり間奏に入った瞬間に歓声が怒号のように湧き上がる。ようやく自分たちの選択は間違っていなかったのだと確信できた俺たちの音は弾き始めよりもあきらかに弾んでいた。

 

〜 side蘭 〜

 そこに晴希は立っていた。私たちが望んでいた場所に彼は立っていた。でもその姿はとてもしっくりくる。晴希達はみんなで一緒にというよりはなんていえばいいのかわからないけど、でも確実に今のあたし達にとって足りないものを示してくれている。あたしは人がいっぱいいるのにもかかわらずまた泣いてしまった。今度は前回と違う想いで。

 

〜 sideモカ 〜

 はーくんがライブをしていた。確かに再開してから声が似てるな〜とは思っていたけど…でも似合っていた、その姿が。そして私たちにお手本を見せてくれているようだった。横並びだけじゃない幼なじみとのありかたを。

 

〜 視点は戻って 〜

「『素顔のままで』いかがだったでしょうか。そして次が最後の歌で最後です。」

「この曲は俺、ハルが初めて作詞作曲に挑戦した曲です。コンセプトは悩んでいる人たちへのエールです。」

「それじゃあ聞いてください、『君がいたから!』」




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巴の覚悟と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
第1章も終わりに近づいてきましたが、それよりもバンドリ3周年が楽しみすぎて寝れません。どうしましょう…

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 会場は大歓声に包まれた。余韻が感動を読んだのか泣いている人も少しばかり見える。ひまりやつぐみもここからみる限りではないているようだ。しっかりと歌詞に込めた意味が伝わっているならいいんだが…

「今日は本当にありがとうございました。これからは仮面なしで活動していくので今後とも応援よろしくお願いします!」

というトモの声で記念ライブは終わりを迎えた。

 

 翌日、学校では俺とユートは質問攻めにあい、ろくに蘭達と話す機会を作ることができないまま夕方を迎えた。各自が別行動をとっているから所在が掴めずどうしようかと考えているんだが…巴から連絡が来た。

“緊急事態!みんな、屋上に来てくれ!”

という連絡が、緊急事態!?メールを二度見するなり俺は屋上に駆け出した。

 

「巴!大丈夫か!?」

「晴希!?早かったな。」

「いや早かったなじゃなくてどうしたって…ひまり?」

「とりあえず全員が集まるまで待ってくれないか?」

どういうことだろうかわからないがしばらく待っているとつぐみ、モカが集まって来た。蘭は来てくれるんだろうか…

「巴!連絡、みたよ。どうしたの?」

「蘭!ありがと、来てくれて。……えっと……緊急事態っていうのは、その……夕焼け、キレイだったから……みんなで見たくて。」

「「……は?」」

「ら、蘭ちゃん!は、晴希くん!」

「なんていうかさ……その、蘭とか、みんなにも話したいことがあって。けど、どうしたらみんなに集まってもらえるかわかんなくて……」

「「あのさ……っ。あ……」」

「あのね、蘭…この間らんにひどいこと言ってごめんね。」

「……あたしも急に大きい声出して、出てっちゃって……」

「ううん、私……蘭の気持ち、全然考えてなかった……本当に、ごめんなさい。」

「アタシも……ごめん。蘭が、アタシ達が一緒にいられるように変わったって言った時ハッッとしたんだ。蘭が一生懸命自分の家のことと向き合ってる間アタシ達は何していたんだろう?って。辛いことを蘭一人に押し付けて、何もしてないんじゃないかって。……蘭だけが変わっていくなかでアタシ達は止まってて……文字通りの『いつも通り』でさ。」

「そ、そんなこと……っ!」

「そう思ったら、不安になってさ。これから先も、いろんなことがどんどん変わっていって……もしかして、一緒に夕日も見れなくなっちゃうのかな、とか。」

確かにその通りだ、でも…

「で、でも!昨日の晴希の演奏聴いてさ思ったんだ。アタシはここでずっと夕焼けを見たい…いやアタシはずっとここで見るぞ、夕焼け!」

「巴……?」

「な、なんかさ!蘭はアタシ達がずっと一緒にいられるように変わっただろ?でも、一緒にいるためにかわっちゃいけないこともあるなって思って。ここから一緒に見る夕焼け。それが好きって気持ち。これはずっと大切にしたい。変わることってアタシにとってはやっぱり怖い。だったら、アタシは変わったらいけないものを守りたいんだ。……ごめん、何言ってるのかわかんなくなってきた。」

「大丈夫、全部伝わった。」

「私もだよ、巴ちゃんっ!私もここで見る夕焼けは何よりも好き。同じ気持ちだよ。」

「そ、そっか……よかった……」

巴は自分を見つけることができたようだ…




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蘭の考えと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
最近日数感覚がなくなっていくんですけどどうすればいいんでしょうか…

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 Afterglowのみんなのわだかまりが少しずつ溶けていっている。このまま俺は見守ろうこれ以上俺にできることはないはずだ。

「あたしが変われたのは、みんながいたから。いろんなことから逃げ続けたのは、変わるのが怖かったから。でも、そんなあたしの背中を押して、見守ってくれたみんながいたから、今のあたしがいる。……あたしは、変わったつもりでいた。でもさ、みんなのことがわからなくなった時に、結局怖くて飛び出した。不安で、寂しくて……なんでわかってもらえないのって。」

…っ!蘭も蘭なりにあのあと考えていたんだな…

「すごく自分勝手だと思う。歌詞がみんなに届かないのはあたしが、自分自身のこともみんなのこともわかってなかったからだよ。……ごめん。」

「蘭!そんなことないよ!これは私達に原因があって……」

「あたしはいつもみんなに助けてもられてばっかりでみんなのために、何もできてないくらい。だから……これから先変わらない為に、変わることがみんなの為になるなら……あたしはこれから、前に進み続けようと思う。今度こそ、絶対に。原点のこの場所をあたし達の永遠にするために、止まらない。」

「蘭……っ!」

「蘭……」

「やっぱり蘭ちゃんはかっこいいな……私、あれこれ考えたけど全然ダメで。どうしたら蘭ちゃんに追いつけるのかな?って。今の私じゃ無理、かも。えへへ……あ、でもねっ!いつか、蘭ちゃんが見ている世界……私も見てみたいな。それまでずっと、蘭ちゃんの背中、追いかけていくよ!」

「ん……ありがとう。」

「ううっ……蘭〜!!」

「ひ、ひまりちゃん、泣いてるの!?」

「だ、だって〜!!蘭がかっこよくて……」

「ちょ、ちょっと抱き付くのやめてよ!何!?」

「きっとね、私が見てる蘭、どこかで時が止まってたんだ。もしかしたら、変わっていくことを受け入れられなくて、気づかないうちに見て見ぬふりをしていたのかも。でも今、ようやく『今』の蘭を見られた気がする。こんなにさ、強くてかっこいい蘭を……」

「それで、感慨深くなっちゃったのか?」

「う、うん……蘭、本当に変わったよ。」

「うんうん。変わった変わった。前ならトモちんと大喧嘩してたでしょ?」

「そうかも……」

「そう考えると、巴ちゃんも少しずつ変わってるのかも!」

「そうだよ。巴、最近カッコよくなってきたんじゃない?」

「あはは……そうだな。」

「蘭、あんまり先に進みすぎてモカちゃんのことおいていかないでよ〜?さみしーから。」

「どうかな?止まるつもりないし。」

「え〜、かなしいよ〜……」

「「「「あははっ」」」」

みんなが元に…いや、先に進んでいってくれて本当に嬉しいな…

「あれ〜?ハルくん泣いてるの?」

「え?うわ、本当だ。久しぶりに泣いたな…」

「ふふ、晴希くんも泣くんだね。」

俺も含めていつも通りに進んでいくようだ。




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『いつも通り』と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
新バンドMorfonicaのキャストが発表されましたね。こっちでもMorfonicaだそうかな…

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 進み出したけれどまだ少し問題は残っているようだ。

「よっし!あとはライブに向けてがんばるだけだね!よさそうなライブ、ピックアップしてまた送るからみんな見といてね。」

「今度はちゃんとお休みの日のライブにしてよ〜?」

「あったりまえよ!平日のお昼のライブ探したやつ、出てこーい!」

「え?平日にライブしてたの…マジか…」

「この人でーす。」

「あははっ。ごめんごめん、探しとくから♪」

「ひまりちゃん、なんだか嬉しそう。」

「うんっ。だってまた、Afterglowのリーダーひまりとしてあれこれできるんだから。モカにからかわれながら、会場押さえたり、スタジオの予約したり……そういうのが、私の『いつも通り』。みんなの『いつも通り』がちゃんとまわるように、私の私の『いつも通り』をこなす。それがリーダーの私の役目っ。」

「よっ、ひまりリーダー!」

みんなギクシャクしてたのが嘘のそうに仲がいい。

「ふふっ〜♪もっと言って!……あ、そうだ。蘭、新曲……どうしようか?」

「あのさ、もしよかったら……新しい歌詞、みんなで一緒に考えない?」

「わぁ……っ!うん、考えたいっ!!」

「考えたいけど……私達、力になれるかな……」

「あの歌詞、全然みんなのこと考えられてなかった。独りよがりで、自分だけ突っ走ってる感じっていうか……ほんと、ごめん……でも、今ならみんな『いつも通り』に向かってる気がするから。この歌詞はみんなで完成させたい。」

「それは俺も参加かな?」

「当たり前じゃん。晴希がいる日常が今のあたし達の『いつも通り』だから。」

六人で…か…頑張って歌詞を作った甲斐があったてもんかな。

「蘭……ありがとうっ!そうだねっ!今ならきっと五人…じゃなくて六人で最高の歌詞が作れそうっ。」

「うんっ!私がんばるよ!」

「つぐは頑張りすぎたらまた倒れるだろ。」

「あ、あはは…倒れないようにがんばるね。」

「五人で作る歌詞か……いいな。じゃあひまり、ライブもしっかり選ばないとな。」

「まっかせといて〜!えっとね〜………あっ、巴!このライブとかどう?」

「おっ、早速見つけたのか!えーっと……?ひまり……これ、深夜開催だぞ。」

「えっ!?うそ!?」

「あ、あはは……これ、夜中の二時から五時まで開催みたいだね。」

「ほ、ホントだ!うう……ごめん……」

「あははっ。ドンマイ!よっし、じゃあアタシも一緒に探すかな。えーっと、どこかいいライブはないかなー」

「あっ!うちのライブくる?」

「え!?ホント?」

「新春ライブを企画してたんだけど、バンドが1組抜けて最終的に抜けたまま決行しようかって話をしていたんだよ。」

「いいの?場違いなんじゃ…」

「実力は俺たちが知っている。夢の第一歩としてはいいステージなんじゃないか?」

「みんな…どうする?」

「せっかくだし出ようよ!」

「そうだな蘭もそれでいいか?」

「うん。ありがとね晴希。」

本当に仲直りしてよかったなと思えた。さてどういう歌詞になるだろうな…




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お泊まり会と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
3周年、いろんな情報が出ておりますが…星4いっぱい当たるといいな…

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 早速作ろうというひまりの意見に賛同し近くの公園へと寄った。

「それで〜?歌詞、どんな風に直す?どういう感じにしていったらいーんだろ。」

「『いつも通り』……かな?」

「なるほど〜!……つまり?」

「今のアタシ達にとってのいつも通り……それがどういうものなのかもう一度考えてみるか。」

「巴、なーいす!そうすれば私達のことも、歌詞のことも一緒に考えられるね。」

「へへー、だろ?アタシ、天才だろ?」

「ほら〜、ひーちゃんが言うからトモちん調子に乗っちゃったよ。」

「たまにはいいだろー?」

「「「「「あははっ」」」」」

「じゃ、まずは私達の『いつも通り』……について考えてみよー!」

『いつも通り』…か、何か出てきそうで出てこないな…

 

 みんなで考えている間にいつの間にか空は暗くなっていた。

「えっと……じゃあ、整理すると……」

「『いつも通り』って言うのは変わること……?でも、変わっちゃダメなものもあって…あー!だめだ、全然まとまらない。」

「むずかしい……」

「そろそろ、今日は終わりにする?暗くなってきたし……」

「さすがに遅くなりすぎると親も心配するだろうから妥当なんじゃないか?」

「タイムアップか〜。なんかもーちょっとでわかる気がするんだけどな〜……」

「あのさ、明日休みだし……みんな、このあと家に泊まってかない?」

「えっ、いいの!?」

「あたしも今日このままで終わらせたくないし。みんなが良かったらだけど……」

「「「「行く!」」」」

「俺は流石に行かねーよ。ただ電話してくれれば話し合いに参加できるかな。」

「わかった。」

「蘭の家にお泊まりなんて、いつぶりだろ〜。えへへー。さっそくママに連絡しとこーっと。」

「私も、お父さんにメッセージしとくっ。楽しみだな〜♪」

 

 蘭達はそのままお泊まりに、俺は帰宅してそれぞれ新曲の歌詞を考える。晩ご飯を食べ終わったのかこっちに連絡が来た。

『もしもーし、モカちゃんでーす。』

「おお、モカか。みんなは揃ってるか?」

『揃ってるよー。今スピーカーにするからねー。』

『もしもーしっ。聞こえてる?』

「バッチリ聞こえてるぞ。」

『んで〜?『いつも通り』って、何〜?』

『ん〜……なんだろう。』

『こうなるってちょっと予想はついてたけど……』

『リラックスしちゃって、全然、話し合える感じじゃなくなちゃったね……』

「おいおい…大丈夫かよ……」

『ま、いいんじゃないか?たまにはこういうのもさ。』

『……はあ、まあ、いっか。』

肝心のお前らが落ち着いちゃってどうするんだよって感じだが、むしろこういう雰囲気の方が考えすぎるよりマシかな。

『ん〜、蘭パパが買ってきてくれたサンドイッチ、ちょーおいひ〜……感謝〜。』

『差し入れにサンドイッチていう新しいパターンが追加されちゃったね。』

『これが新・いつも通りになるといいな〜』

『新・いつも通りも気づけば結構増えたんじゃないか?』

『それって、巴の『アレ』も含まれてる?』

『え〜……』

『いや、あれは新・いつも通りだろ!』

『蘭のお父さんが毎回ライブに来てくれることも新・いつも通りっ!だね』

『それも増えなくていいやつだってば!』

「考えたら色々変わってるな。」

『他にもあるかな?新・いつも通り!いっぱいあげていったらなにかわかるかもっ!』

『賛成っ!やってみよう。……とりあえずアタシのやつも入れといてくれよ。』

ひまりの提案が起点となっていい方向に行ってくれるといいな…




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朝焼けと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
日頃の皆さんへの感謝を込めて、ホワイトデー記念です!
これからも「好きなものはパンと…」をよろしくお願いします。

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歌詞づくりに難航していたがいつも通りを探してそれを一度まとめてみることにした。

『ふふーん、こんな時に、ぴったりないいものがあるんだなー♪』

『何?』

『じゃーん!グループチャットのアルバム!ここに、みんながいーっぱい写真をあげてくれてるでしょ?これを見て行けば何かに気付けるかも。』

『おお〜』

『ひまりちゃん、すごいよっ!これ、すっごく役に立ちそうっ!』

『でしょでしょ?さかのぼるとー……あ!私たちが初めて出た文化祭の写真が残ってるよ!』

『……ホントだ。懐かしいね。』

『うわ、なんかみんな若いな!そうそう、このときのひまりさあー』

思い出話に花が咲き夜はどんどん更けていった。

 

すっかり当たりが明るみ始めた。

『ふふっ、この時のつぐが1番前で見よう!って言ったんだよね。みんなずぶ濡れになっちゃってさ……ありゃ、つぐ、寝そうだね。』

「そりゃそんだけ夜通し話していたら眠くもなるだろう。」

『……はっ!!ご、ごめん……』

『ていうか、もう朝じゃん。日が登ってきてるよ。』

『この時間まで起きてることって……ぜんぜんないから……ふわぁ……』

『ん〜〜〜〜〜!たっくさん喋ったなあ〜〜』

『結局、話脱線しまくってたけどね。』

『まあいーじゃん。たのしかったし。』

『ねえみんな、外出てみない?朝日見たらちょっと頭スッキリするかも。』

『うん、私もそうしたいかも……ふわぁ。』

ゴソゴソと音がし始めたので外に出ているのだろう。俺は紅茶を淹れ一息つこうとしたときに…

『わぁ……っ!!』

『朝焼け……すっごくキレイ!!晴希も見て見て!』

言われるがまま俺はカーテンを開け、眩しさに目を伏せ視界が鮮明になるのを待って顔を上げた…

「おお…スゲ…」

『これはエモいっすね〜』

『ホントだ……』

『写真撮っとこーっと!』

『朝焼けと夕焼けって、似てるね。……まあ、あたりまえかもしれないけど。』

『ちょうど今、同じこと思ってたよ。ここからが夜じゃなくて、朝になるのってなんか不思議だよな。』

『ここからが朝になって、昼がきて、夕焼けが出て……夜になる。』

『夜がきたら、また朝焼けが出て、朝になる〜』

『繋がってるんだな、全部。』

『あたし達の『いつも通り』も空と一緒なのかもしれない。』

『空と……?どういうこと?』

『さっき、新・いつも通りをみんなで出し合ったでしょ?そしたら、案外いっぱいあって……知らないうちにあたし達の『いつも通り』も変わっててさそれって、空が時間と共に少しずつ変わっていくのに似てるなって思ったんだ。』

『確かに!空と同じだね。』

「つまりお前らの『いつも通り』が少しずつ変わっていってたのに気づけてなかった。」

『うん、それで不安になってたけど……』

『今は私達、同じ新しい『いつも通り』を見てるよね?』

『うんっ!そう思う。『いつも通り』は日々変わっていくこと。日々変わってく中で変っちゃいけない『いつも通り』を守ること。それが、私達がいつまでも一緒にいられるためにできること!ね、これを歌詞にしようよ!』

『あたしもそう思ってたとこ。新しい『いつも通り』をあたし達の中にずっと刻んでおけるような歌詞……そんな歌詞にしたいね。』

『もう1つだけ私から提案なんだけど……私たちにとっては夕焼け以外の空も全部、大切なものになったでしょ?だから…歌詞のなかに、変ってく空の色も入れてみたらどうかな?朝日、とか夜空、とか。もちろん夕焼けも!』

『ひーちゃん、ナイスていあーん。』

『空模様か……いいね、それ。……うん。歌詞のイメージ、湧いてきたかも。』

『ほんと!?やったぁー!私、歌詞のこととか、色々……すごく反省してたの。だから、蘭の力になれてうれしい。』

『蘭だけじゃないよー。これはあたし達の歌なんだから。みーんなの力になったんだよ、ひーちゃんは。』

『さすがリーダー、だね♪』

『えへへ……そっか。うれしいな〜』




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新曲の作詞と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
何故か前置きとかがなくなってました。Afterglow編も終わりが見えてきました。最後までしっかりと見届けてくださいね。

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 歌詞のコンセプトが決まりそしてここからゆっくりと作っていく。

『朝焼け……ほんとにきれいだね。夕焼けよりも空の色が淡くて』

『……アタシはやっぱり、燃えるような色の夕焼けが一番好きだけどな〜』

『ふふっ、巴!私だって夕焼けが一番好きだよっ。みんなだってそう!』

『夕焼けが大切なのはこれから先、ずっと…何があったって変わらないよ。それに、巴のその意地があれば、あたし達はずっとAfterglowでいられるね。』

『うん……そうだな。』

『……くしゅっ』

『モカちゃん、大丈夫?朝方はさすがにちょっと、寒いよね。』

『そろそろ戻ろっか。戻ったら私、少し寝ようかな〜』

『あたしは歌詞、直してみようかな。……みんなと一緒に考えるって言い出したのあたしだけど……』

『ここまできたらあとは蘭に任せるよ。』

『ありがと。いい歌詞にしてみせるから、楽しみにしてて。』

「蘭、困ったらいつでも頼れよ。それも新しい『いつも通り』だろ?」

『ありがと、晴希。』

再び纏まることができた蘭達の歌詞を最後まで支えてやらないとな。

 

ゆっくりと言葉を紡いでいく。一度歌詞を作ったからこそわかるが蘭はものすごく頑張っていたんだな、と実感できる。

『はかどってますな〜』

『まあね。朝焼け効果もあるし、足りないところは晴希が補ってくれるし。』

「ちゃんと頑張ってるよ、俺も。」

『みんなで歌詞、作れてよかったね。』

『……ほんとに、みんなに助けられてばっかだね。』

『蘭ってば〜、どうしちゃったの急に。』

『別に。思ったことを言っただけ。……モカ、どうしたの?え、泣いてる?』

『んーん。あくび〜。ふわ〜……あたしもちょっと寝ようかな。おやすみ〜』

 

 しばらくして、歌詞が完成した。気を張っていたのがきれたのか蘭は作り上げて間もなく寝落ちしてしまったようだ。

『あれぇ、蘭?寝ちゃった?』

「ん?ひまり、おはよう。」

『おはよう、晴希。』

「蘭、作詞がんばったから、少し寝かせてあげて。」

『うんっ、晴希もありがとうね。』

「作曲まで関わってしまったら楽しみがなくなってしまうから、ここからは任せていいよな。」

『まっかせといて〜、晴希は寝ないの?』

「新春ライブ関係を今のうちに終わらせとかないと、正月は実家に帰るからな。」

『やっぱ帰っちゃうんだ。』

「やっぱり年に一回は顔見せとかないと。」

『じゃあ、新春ライブ楽しみにしてるね♪』

「俺も新曲楽しみにしとく。年明けにまた会おうか。」

『うん、良いお年を。』

「良いお年を。」

あの歌詞がどんな曲になるのかものすごく楽しみだ。




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ピリピリした空気と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
モニカ、マシロちゃん以外星4出ました。登場させるかまだ悩んでます。よかったらコメントお願いします。

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 今年の帰省はとても大変だった。家族は知っていたがそれ以外の今まで関わってきた人達からとにかく質問されまくった。挙げ句の果てにはそこまで仲良くしていなかった奴まで顔を見にというよりはたかりに来た。蘭達の新曲はどうなったのだろうと気にしながらも新春ライブに向けて練習を続ける。新春ライブはフライハイト主催で幕張メッセで開催されるライブだ。総勢20組を超えるアーティストが参加する大きなイベントで、RoseliaやPastel*Palettesも参加することになっている。今回別のバンドから事故が起きて参加は見送らせて欲しいというものだった、もともとこのバンドは大きな舞台は初めてで俺たちが紹介するという形での参加だったためAfterglowをその枠に入れる形でなんとか穴を埋めた。武道館でのライブが夢らしいが今回のライブはそのステップとして頑張って欲しいものだ。

 

 時はすぎあっというまに新春ライブ当日となった。控え室に挨拶に行く。みんなここまでに高めてきているためかなかなかピリピリしている雰囲気の団体が多い…次がAfterglowとRoseliaの控え室なんだけど変に緊張してないといいんだが…

「湊さんも呼ばれていたんですね。」

「あら、私達もともと呼ばれていたの。美竹さん達が呼ばれていたなんて驚いたわ。」

うん、別の意味でピリピリしていた…リサさんとつぐみが諫めているようだが…そこで注意をこっちに向けるためかトモが、

「フライハイトです!今日はよろしくお願いします!」と言った。

「Afterglowです。こちらこそ宜しくお願いします。今回はありがとうございます。」

「礼ならハルに、こいつが空きができたの覚えていたから。」

「Roseliaです。今日もよろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。じゃあまた別のところにも行かなきゃなんで。」

気恥ずかしかったのでさっさと次に行く。開演が楽しみだ。

 

 開演時間となり次々とお客さんが入ってくる舞台袖には緊張した面持ちのAfterglowの面々がいた。

「こんなにお客さんが…」

「緊張してる場合じゃないぞつぐ…」

「そーいうともちんだって緊張してるじゃん〜」

「ど、どうしよう!私も緊張してきちゃった…」

「大丈夫あたし達は『いつも通り』にやるだけだから。」

「そうだねっ!『いつも通り』みんなでがんばろー!えいえいおー!」

………………

「なんでやってくれないのー」

「だってこれも『いつも通り』なんだろ?」

「だってさひまり。」

「そんな〜。」

新春ライブが始まる…Afterglowはどうなるのか楽しみだ…




ストロレチアさん、こう こさんお気に入り登録ありがとうございます。
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ツナグ、ソラモヨウ…

どうもミッシェルランドの中の人です。
初夏にRASが来るらしいですからね…破産しそう…でもコンプできたらいいな…

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 幕は上がる、もちろんオープニングは俺たちが飾る。Pastel*Palettesは仕事の関係から前半、Roseliaは後半、Afterglowは規格の関係上このライブの中盤となっている。いつか本当に俺たちのライブに参加できるようになってほしいと願いながらもオープニングを終える。

「お疲れ。」

「おう、控え室で待ってていいんだけど?」

「いや、ここで他のバンドを見てみたい。」

「いいんじゃないか。新しい『いつも通り』の参考になったらいいな。」

「今日はありがとうね。」

「ひまりにも礼言っとけよ。」

「ひまり?なんで?」

「ひまりがライブ探してるって言ってくれたおかげで誘えたからな。」

「そっか。頑張ってたんだねみんな。」

「お前もな。」

俺は無意識に蘭の頭を撫でていた。

「…ああ、悪い昔近所の子供とかにやってたけど嫌だったか?」

「さすがに恥ずかしい///」

「ん、悪い。」

「蘭がなかなか帰ってこないと思っていたらいい雰囲気ですなー」

「モ、モカ。そんなんじゃないし。」

「せっかくならモカも他のバンドの演奏見学したら?」

「そーする。蘭を一人にはできませんしー」

「どうせならみんなも呼ぼうかな。」

「とりあえずは邪魔にはならないようにしとけよ。」

「りょうかーい。」

少しでもAfterglowにとっていい刺激になるとと思いながら俺も集中するために企画と出番まで控え室に籠ることにした。

 

〜side 蘭〜

どのバンドも本当にレベルが高い…アイドルの人達だってすごく輝いている。今回のイベントに全力を注いでるっていうのがよく伝わってくる。

「どのバンドの人もすごいねっ。」

「ああ、どれだけ練習を頑張ったのかが伝わってくるな。」

「私達も負けてられないね。」

「大舞台でもツグってますな〜」

「うん、みんな『いつも通り』だね。」

“Afterglowさん準備お願いします。”

「出番だな。」

「皆な頑張ろうっ。」

「ツグってこ〜」

「『いつも通り』に。」

「じゃあみんな行くよ〜えいえいおー!」

「「「「………」」」」

「も〜こういう時くらいやってよ!!」

「これも『いつも通り』だからね。」

今から体験したこともないような大舞台に立つ。晴希の用意してくれたこの舞台を、あたし達の夢のためにも成功させないと。

 

 舞台に上がるとやっぱり誰だろうって言う雰囲気があたし達を襲う…でもここで負けたらダメだよね。

“今回の新人さんはAfterglowって言うバンドです。実はハルの幼馴染みなんですけどそれでも実力はかなりあると思います。いいなって思ったら是非名前だけでも拡散してくださいね。それではどうぞ!”

智也さんの進行であたし達の紹介をしてくれた。ここからはあたし達が頑張る番だ。

「どうもAfterglowです。あたし達は幼なじみの5人がずっと一緒にいられるようという思いでバンドを作りました。まずあたしがギターボーカルの美竹蘭です。そして、」

「リードギターの青葉モカでーす。」

「ベースの上原ひまりですっ!」

「ドラムの宇多川巴です。」

「キーボードの羽沢つぐみっていいます。」

「今回は二曲演奏させていただきます。まずは一曲目“That is how I roll”!」

 

 会場は思ったよりもあたし達の演奏が良かったのかどよめいているみたい。次の一曲…次の一曲であたし達はすごいバンドなんだって証明する。大丈夫、みんなで作ったからきっとできる。

「では、次の曲です。この曲は新曲でここで初めて披露させていただきます。」

「基本の作詞はギターボーカルの蘭がやってくれるんですけど、この曲はみんなで意見を出し合って作りました。」

「アタシ達の思いが全て詰まった曲です。」

「この曲を披露できる機会を作ってくれたフライハイトのみなさんとこの場にいるすべての人に感謝を込めて弾かせてもらいます。」

「ちょーエモい曲なんでしっかり聴いてくださいねー」

「それでは聞いてください“ツナグ、ソラモヨウ”」




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〇〇の目にも涙と

どうもミッシェルランドの中の人です。
次のRAS追加のためにせっせと石集めに没頭しています。コンプできるといいな。

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 音から伝わってくる、全員の覚悟だったりこのライブに対する思いが。

「ん、あれ?ハル泣いてる?」

Afterglowの、蘭達のライブを、成長を目の前にしてどうにも感動してしまったらしい。

「まあな、いろいろ大変だったからな。」

「あ〜ギクシャクしてた感じだったもんな。」

「迷惑かけたなユート。」

「ん、問題無い。次俺が困ってたら手助けしてくれよな。」

「まかせろ!」

Afterglowのことばかり考えていたが俺たちの友情も深まっていたようだ。

 

〜 side蘭 〜

演奏が終わって少しの静寂が訪れる。もしかしてそこまでよくなかったのかなという不安が頭によぎったそのとき、

“ワアァァァァァァァ”

と大歓声が上がった。余韻に浸っていたいけどあたし達は今回招かれた側だからいつまでもここにいるわけにはいかないから。

「ありがとうございました。Afterglowでした。」

と一言添えてステージを後にした。ステージから控え室に戻るときにいくつかのバンドからよかったよと声をかけてもらった。少し恥ずかしかったけど簡単なお礼を返して控え室に戻る。

「ふぅ……っ!みんな、おつかれ!最高のライブだったな!」

「ううっ…うう〜〜!!蘭〜〜〜!!」

「うわっ!?ちょ、ひまり!急に抱きつかないでよ!」

「だってぇ〜……歌ってる蘭、すっごくかっこよくて……ていうかみんな、ほんとにかっこよくて……私、みんなと幼馴染でよかったな〜って……」

「ひーちゃん、大げさなんだから〜」

「でもね、今日のみんなの背中、本当にかっこよかったんだよ。いつもよりずっと!」

「ひまりが大げさなのはいつもだけどさ……あたしも今日、本当にみんなと幼馴染でよかったって思った。みんながいたから今のあたしがあるんだって思ったら、本当に、この五人でずっと一緒にいたいって思ったっていうか………あ……」

「思ったっていうか〜?」

「なんでもない!モカがそうやって茶化すからもう言わない。」

「モカ〜、ダメだろ?からかうなら最後まで聞いてからにしろよ〜?あははっ。」

「うっさいなあ!」

「ふふっ。やっぱりこういう蘭は、ずっと変わらないでほしい!」

「あはは……私も、ちょっぴりそう思うな。」

「つぐみまで!?ホントにもう、みんな……」

モカ達にからかわれていると突然トントンとノックされた。

「え、えっとどうぞ。」

「よっ!お疲れさん。」

「あっ!晴希〜ありがとうね誘ってくれて。」

「一応ここではハルで通してくれないかな…結構大歓声だったし悪くないメジャーデビューじゃないのか?」

「あれ〜?はーくん泣いてた〜?」

「あ、やっぱバレる?」

「「「「ええ!?」」」」

「え?晴k…じゃなくてハル泣いたの。」

「意外だなハルが泣くなんて。」

「ハル君感動してくれたんだ。」

「お前らがあの状態からここまでにしっかり成長したって思うとな。」

「ハルが側にいてくれたから乗り越えられたよ。ありがと、ハル。」

「これくらいならいつでも。」

「じゃあ後はゆっくりはーくん達のライブを見させてもらうね〜」

「しっかりみとけよ。そんで武道館ライブの参考にでも。」

ハルは私達の夢も応援してくれるみたいだ。今回のライブが夢のためにいい影響を与えてくれるといいな。




頭の中将さん、ぺけぽんとうさんお気に入り登録ありがとうございます。
重ねて頭の中将さん、ハーフシャフトさん評価ありがとうございます。
これからも皆さんの叱咤激励を胸に日々精進していきますので応援よろしくお願いします。


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それぞれの思いと…

これにてAfterglow編ラストです。次回少し振り返りのような話を入れて第二章に移りたいと思います。
是非第二章も楽しみにしていてください。

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 新春ライブもいよいよ大詰め、後は俺たちを残すだけとなった。このライブではRoselia、Pastel*Palettesそして言わずもがなAfterglowの成長が見ることができた。特にAfterglowに関しては心の成長も見られたので本当に誘ってよかったと思っている。ただ、あいつらにまだ目標とされてるならば、あいつらの成長以上のものを見せつけて今後の糧にしてもらわないとな。

「みんな頑張ってたみたいだけど、成長したのは俺たちも同じ、俺たちの凄さ見せつけてやろうぜ!」

「「「「おうっ!!!!」」」」

みんなを教えることで一皮向けた俺たちを大観衆に見せつけてやる。

 

「皆さん盛り上がってますねー。」

「ラスト4曲一気に飛ばしてくんでしっかりついてきてくださいね!」

“ワアァァァァァァァ”

「ほんじゃ一曲目、『スタートダッシュ』」

 

〜 side 蘭 〜

やっぱり晴希の演奏はすごい…私達のためにいろいろ動いてくれていてろくに練習時間も取れてないはずなのに前聞いたときよりも上手くて、しかも経験した数が多いからこそ緊張とか全くなくてそれよりもむしろここにいる観客やスタッフの方、そして共演者の人達すべての期待を力に変えてる感じ。強くて優しいこの音色をずっと聞いていたい。叶うなら隣で一緒に演奏したい。…っ!あたしが最近モヤモヤしてたのは晴希のことをずっと気になって…いや好きだったからかな。

 

〜 side モカ 〜

はー君の演奏はいつ聞いても参考になる。やっぱりすごい技術を持っていると思う。でも今回は結構迷惑をかけちゃったよね。でも蘭と話してた時のはー君はかっこよかったな。

「やっぱりすごいねモカちゃん!」

「…」

「…?モカちゃん?」

「んー?あーうん、モカちゃんもあれくらいできるようにツグってかないとね〜。」

「うんっ!頑張らないとね。」

 

〜 視点は戻って 〜

「皆さん新春ライブお疲れ様でした。このライブが成功に終わったのは皆様のご協力のおかげです。また機会があれば一緒にライブしましょう!」

「「「「「ありがとうございました!」」」」」

 

 翌日、ショウとトモはRoseliaの人達と一緒に打ち上げやるみたいだ。ユートはパスパレ(主に日菜さん)に引っ張られていきジローが心配だからついて行った。一人になった俺はAfterglowの面々と打ち上げに行った。近くのカラオケにいきドリンクバーとポテトなどつまめるものを少し頼んで打ち上げをすることにした。

「じゃあAfterglowの大舞台出演を祝してカンパーイっ!」

「「「「「乾杯」」」」」

「正直あの舞台に上がってみてどうだった?」

「すっごく緊張したし晴希達ってすごいんだなって思った。」

「アタシはすっごく熱くなった。すごくテンションが上がったな。」

「私もひまりちゃんと同じですごく緊張したかな。でももっと練習頑張ろって思えたよ。」

「わたしはーいつも通りできたかなー。」

「あたしもいつも通りできた。」

「さてお前達の感想は今聞いたけど…周りの評価聞きたいか。」

「「「「「聞きたい(聞きたいー)」」」」」

もう少し悩むかと思ったけど即答してきてびっくりした。

「んじゃほい。ここに書いてあるよ。」

彼女達に見せたのはブログのあるページ、ライブの感想欄だった。そこに書いてあったのは…

“新人バンドよかったな” “可愛いし歌上手いし俺、今日からファンになります。”

“Roseliaを始めてみた時のような衝撃だったな。” “仲の良さが演奏から伝わってきてほっこりした。”

などなど絶賛されていた。

「これって!」

「ああ、アタシ達は認められたってことだよな。」

「やったね蘭ちゃん、モカちゃん。」

「ふっふっふ〜モカちゃんにかかれば当然なのだ〜」

「夢に一歩近づけたね。ありがとう晴希。」

「認められたのはお前らの実力だよ。よく頑張ったな。」

この後嬉しくなったみんなが歌い続けて結果疲れたみんなを解放するためによけいに体力を使うことになった…




これからも皆さんのご期待に添えるよう頑張っていくので応援よろしくお願いします。


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振り返りと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
次回から第二章始まりです。RASや他のバンドとの関わりを多くしていくので楽しみにしていてくださいね。


 現在三月の中旬、いろいろあった高校生活一年目もようやく終わりを迎え現在は俺、ユート、Afterglowのメンバーで慰労会としてカラオケにやってきた。

「今年もお疲れ様でしたっ!」

「ひーちゃんまだ三月だよ〜」

「まあ言うなれば今年度もしくは簡単に言うなら一年生お疲れ様だろうな。」

「もーいいじゃん!楽しもうよ。いろいろあった一年だったし。」

「振り返っていくのも悪くないかもね。」

「えっとまずははー君とゆー君が来たよね。」

「あれはびっくりした。」

「ああ、まさかまた晴希に会えるとは思ってなかったからな。」

「俺もホントに再開できるとは思ってなかったから最初は気づかなかったからな。」

「およよーこんな美少女のモカちゃんを忘れるなんて。」

「悪かったって今度またパン奢ってやるから。」

「しょーがないな〜十個で許す〜」

「山吹ベーカリーでいいよな。」

「とうぜーん。」

 

 こうやっていろいろ振り返っていった。ユートがAfterglowを教えたことやAfterglowの結束が硬くなったこと、新春ライブに出たこと他にも学校生活の色々を振り返っていった。入ってすぐの学園祭や日菜さんが生徒会長になったこと、コラボが終わって気に入ったのかユートが強制的に生徒会に入らされたこといろいろあった。あの時のツグは本当に大変そうだった。

「いろいろあったな。」

「うん。でも楽しかったよね。」

「次はみんな一緒のクラスだといいねー。」

「なれなくても俺たちの“いつも通り”は変わらないだろ。」

「うん。あたし達は前に進んでいくだけだから。」

新しい学年に向けての気持ちを高めつつ今日の慰労会を楽しんでいくんだった。

 

〜 side ??? 〜

「は〜ここが東京…私も頑張らんとっ!」

ようやく私もここに来れた。まずはメンバー集めんと。

 

〜 side ???2 〜

「大ガールズバンド時代…ね。必ずあたしがぶっ壊してやる。」

「でもいきなり技術がかなり向上したのはどうしてでしょうか?」

「必ず誰かがいるはずよ。いい感じに私たちに取り込めればいいけど。」

「さっすがChuchu様っ!」

でもパレオの言う通りね…RoseliaしかりPastel*PalettesしかりFreiheitのライブにいきなり出てきていたAfterglowというバンドもかなり技術が高かった…どうしてかしら…まあいいわまずはメンバーを集まることに集中しましょう。

 

それぞれの思いを胸に動き出した少女達が晴希達の学園生活を大きく左右することは今はまだだれも知らない。




これからも皆さんのご期待に添えるよう頑張っていくので応援よろしくお願いします。


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二章 決戦ガールズバンド
新学期と…


どうもミッシェルランドの中の人です。
第二章始まりました。ここからRASも交えた展開を繰り広げていくのでどうぞよろしくお願いします。

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 春、桜が満開に咲き誇るわけでもなく少しずつ散っていく様をみながら新学期を迎える。転校してから始めの時期は俺とユートの二人で登校していたが今ではAfterglowの面々(+あこ)が一緒に登校するのもいつも通りになったものだ。まあ今日は始業式のためあこはいないがそんなあこももう高校一年生になる。そーいえば高校の合格発表があった日の夜に明日香から『羽丘受かりました。来年からよろしくお願いします。先輩』というようなLINEが送られてきた。『花咲川にそのまま進学すると思ってたんだが…』と送ったところ、『プチサプライズ成功ですね。大学進学を考えて受験しました。』との答えが返ってきた。可愛い妹分からのサプライズに驚きながらも祝福した。明日香がこの中に入ってくるのも面白いかもしれない。まあ何にせよ知っている人が後輩となると少しは安心できるものだ。

 

 学校に着き人だかりができている場所に向かう、というのも新しいクラス分けが書かれた紙が貼られているからだ。少し離れたところには友達と一緒のクラスになることができ喜ぶもの、逆に離れてしまって寂しがるもの、それぞれがいた。ちなみに登校時からずっと蘭がソワソワしているのもこのせいだろう。

「今年はみんな一緒のクラスになれるといいね。」

「まあ別れても昼休みには集まるしアタシ達にはバンドがあるもんな。」

「でも人が多くてっなかなか見れないよ〜」

「んじゃまあこの中では身長が高い方の俺とユートで見てくるよ。」

「よろしく〜」

少しばかり人だかりをかき分け紙が見える位置まで移動する。

「俺はAクラスから見るからユートは、反対から頼む。」

「まかせろ。見落とすなよ。」

「そっちこそ。」

軽口を叩きながらも名前を探す。“青葉モカ”…“上原ひまり”…“宇多川巴”…もうあったんだが、続いて“瀧上晴希”、俺もAクラスか。それから“羽沢つぐみ”…この並びは少し不安になるが…“美竹蘭”…よかった…あとはユートだがむしろ無い方が面白いんだが…“安井裕翔”まあ、これはこれで一安心か…

「ユート、見つかった。戻るぞ。」

「え、早くね?まあ了解。」

さっきよりも少なくはなった人だかりをかき分け蘭達が待つ場所に戻る。

「お〜お疲れ様〜」

「どうだった。ねえどうだったの。」

「見事に全員同じクラスになれました。」

全員が呆気に取られた顔をした。

「え…ホント?」

「嘘だと思うならみてくればいい。全員Aクラスだぜ。」

「やったね!蘭。」

「もう、ひまり抱きつかないで。」

「そんなこと言って〜嬉しいくせに〜。」

どうやら今年度は良いスタートが切れたようだ。




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新しい出会いと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
さあ新キャラ登場です。口調がものすごく難しいので何かアドバイスだったり感想だったりをいただけると参考にいたしますのでよろしくお願いします。

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 入学式が終わった翌日、クリスマスに顔出しした影響なのか登校している途中にかなり声をかけられた。中には俺ら目当てで花咲川からきたという子達もいた。こういったことは過去というか冬休み明けもあったので幸か不幸か俺たちはなれていたのですんなりと対応できた。ちなみに明日香が一緒に登校することになった。理由は二つ、一つ目は俺が誘ったから。流石に一人で登校するのも寂しいだろうと思って誘った。二つ目の理由としては、あこが仲良くなったようだ。以上の二つの理由から明日香も一緒に登校することになった。蘭達もさっき初めて会ったが香澄の妹とわかってから少しずつ馴染んでいってるようだ。明日香が「晴希兄さん」なる爆弾発言を投下したときは軽く修羅場になりかけた。事情を説明している時に明日香がドヤ顔をしていたので説明し終わった後にデコピンしてやった。補足しておくと明日香はさっき言ったように「晴希兄さん」もしくは「兄さん」香澄が「晴兄」もしくは「晴君」という感じで呼んでくる。

「じゃああこ達こっちだから。じゃあねおねーちゃん!」

「おう、また帰りな。」

「ねえ、さっきから視線がすごいんだけど。」

「うーん…やっぱり目立つよな。」

「冬休みも同じ感じだったよね…」

「これに関してはホントにすまん…」

「ま、まあ武道館に行ったらここよりも視線を感じるんだからっ!」

「ひーちゃんこの視線とその視線は違うと思うな〜」

「と、とにかくっ!気にしてたらキリがないでしょっ!」

「それもそうだね。」

そんな話をしながら俺らは教室へ向かった。

 

 現在休み時間、場所は自販機前、なぜここにいるかというと…

「ハル?なんか奢って?」

「何で奢らなきゃならないんですかね?」

「金がない…」

「ジャンケンで勝ったら良いぜ。」

結果はもちろん負けました。よりによって一番高いやつ(大した差はないから大きくは変わらないが)を買いやがった。

「ほら戻るぞ。」

「ん?おう、ちょっと一口飲んでからな。」

「先行っとくぞ。」と返したら親指を立てて返したので振り返って角を曲がろうとすると“ドンッ”

と誰かにぶつかってしまった。向こうの方が体重が軽かったのか倒れてしまった。

「ああ、すみません前見てなくて…」

リボンを見るに一年生のようだが

「い、いえ、こちらこそぶつか…って…しま………っ!!!!!」

「立てるk「し、失礼しましたっ!!!!!!」」

そう叫んだ少女はものすごい速さで逃げていった。

「へへっ逃げられてやんの。」

「俺なんか悪いことしたかな。」

漫画のラブコメ展開のようにその子はなにかを落とした。ということはなかった。

 

〜 side ??? 〜

 ど、どうしよう。あ、あのハルさんにぶつかってしもた。怒っとりゃせんかな?あぁ思わず逃げてきてしもた。どうしよう…とりあえず明日香ちゃん達に相談してみよっ!




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朝日六花と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
RASをどう動かしていくか悩んでいますが明日香ちゃんの登場シーンは一章より増えますのでキャラ崩壊が起きないように頑張って行こうと思います。


〜 side 明日香 〜

 朝は災難だった、入学した翌日からかなり視線を向けられてる。確かに晴希兄さんは有名だからしょうがないけど…まあ入学初日にあこと六花と仲良くなれたから良かったけど。で、その六花が自動販売機に行った後から物凄く落ち込んでるんだけど触れた方がいいのかな…

「ねぇねぇ、六花?落ち込んでるけどどうしたの?」

「あ、あこちゃん。えっと、その、大変なことが…」

「大変なことって?」

「この学校にフライハイトのハルさんがいるよね…」

「ハルさんがどうしたの?」

「その、ぶつかってしまって…」

「ぶつかっただけでしょ?ハルさん優しいから大丈夫だって。」

「その、謝りもせずに逃げてきてしまって…」

「それくらいなら大丈夫じゃないの?」

「あ、明日香ちゃん!?だ、大丈夫なのかな…?」

「何だったら謝りに行く?」

「えっ!?謝りに行くって?」

「晴希兄さんでしょ?昼休み一緒に行こう。」

あ、どうしよう…つい癖で呼んじゃった…

「兄さんって…?」

「あの…六花…聞いて…」

「戸山さん…その話私も聞かせて。」

「えっ?」

「私も!」「私も!」「わたしにも!」

「わかった、わかったから落ち着いて!」

色々説明して誤解を解くことができたみたいでみんなと仲良くするきっかけになった。これでよかったのかな?

 

〜 side 晴希 〜

 昼休み、何やら明日香が会わせたい子がいるらしいからいつもの屋上に呼んだ。まあ明日香も会わせたいって子も一緒に昼ご飯を食べれると良いけどな。俺たちが先に着いたみたいで各々自分の昼ご飯を並べる、とそんな時に屋上の扉が開きあこと明日香と…今日ぶつかってしまった子が…

「皆さんこんにちは。」

「あれ?その子?」

「晴希兄さんこの子がsy「先ほどはすみませんでした!!!!」

「ああ、こっちこそぶつかってごめんな。怪我無かったか?」

「え、えっと…怒らないんですか…」

「怒るわけないよ。むしろなにかしてしまったのか不安になってたところ。」

「そ、そんな!」

「冗談だよほら一緒に食べよう。みんなもいいだろ?」

「ああ、あこの友達だろ色々話聞かせてくれよ。」

「え、えっといいんですか?」

「おいでおいで、一緒に食べよー。」

「ね?言ったでしょ?晴希兄さん優しいから。」

「ありがとう明日香ちゃん。あ、えっと…わたし朝日六花って言います。よろしくお願いします!」

「よろしくね六花ちゃん!俺はハル。で本名が瀧上晴希。よろしく。」

そして順番に自己紹介をしていって六花が俺たちの新しいメンバーに加わった。聞くところによるとバンドを少しやっていたらしい。いつか聞いてみたいものだ。




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謎の質問と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
モニカの新イベント来ました…マシロちゃん…当てなきゃ…破産してしまう…
そんなモニカは今のところ出る予定はありませんがもしかしたら出すかもです。

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 昼休みは六花への質問、六花からの質問で時間が流れていく。どうやら六花はポピパの大ファンだそうだ。そしてバンドはギターをやっていたらしい。

「なあ六花。」

「なんですか?」

「お前がバンドメンバーに求める条件は?」

「え、えっと…どういうことでしょう。」

「お前がバンドメンバーを集める時に1番に求めること。」

「え、えっと、楽しくやれたらなって思ってます。」

「なるほどいい仲間が見つかるといいな。…ごめんな変なこと聞いて。」

「い、いえ大丈夫です。」

“キーンコーンカーンコーン”

「ああ、予鈴なっちゃった。戻るよあこ、六花。」

「う、うん!」

「またねおねーちゃん!」

「おう!またな。」

「さて俺らも戻るとするか。」

「なあハル。さっきの質問の意図は?」

「単純に気になっただけだが…あの子…うーんどうだろう言葉で言い表し辛いな…」

「簡潔に言うと?」

「考えが良くない。」

「別に楽しいのは悪いことじゃないだろ。」

「悪いことじゃないけどなそれは実力が同等ぐらいの話だ。」

「というのは?」

「あの子…朝日六花ちゃんだっけ?相当実力高いと思う…」

「その心は?」

「直感。」

「そんなんかよ。」

「でも本当に実力が高くて楽しい人たちだけと一緒にやってるとその実力が落ちていくからな…」

どうかいい人に出会って欲しいな…

 

〜 side 六花 〜

 なんでハルさんはあんなこと聞いたんやろ。単純に心配してくれたんかな?

「うーん…」

「どうしたの六花?」

「いや、ハルさんがなんであんなこと言ったんやろうって考えてたんよ。」

「あー…晴希兄さんのことだから気になっただけじゃないの…」

「でも結構真面目な感じだったから…」

「ハルさん意外と直感とか気分で動くことあるって聞くよ。」

うーん…明日香ちゃんもあこちゃんも言ってるみたいだしどうなんやろ…

「心配しなくても六花ならいいメンバー見つけられるって!」

「そうだよ!いずれRoseliaと闇の共演を果たし…えっと…えっとなんかこうバーーンッ!!ってしよう!」

「そうやね。共演したりできたらいいね。」

いずれはフライハイトさんとかポピパさんとかとも共演…いやいやいやそれは恐れ多いというかまだわたしには早いというか…

「六花?大丈夫?」

「え、いや、う、うん!だ、大丈夫!」

と、とりあえず気ぃ引き締めていかんと!

 

〜 side 晴希 〜

 帰り道、六花も含めて(ひまりは部活があって今日は一緒じゃないが)みんなで帰っている。

「…なあみんなこれから時間ある?」

「ごめん!私は無理かな?うちのお店手伝わないといけないし。」

「アタシも太鼓があるからな。」

「あこはバンドの練習があるよ〜。」

「あたしは空いてる。」

「モカちゃんも空いてるよ〜。」

「あ、私も空いてます。」

「わ、私も空いてます。」

「ユートは?」

「ん?あ、俺も?空いてるっちゃ空いてるけど。」

「はい、じゃあみんな楽器持ってサークルに集合!」

「「「「「ええぇ〜〜〜(ほほぉ〜〜)」」」」」




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六花の実力と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
なんでだろう…投稿予約したのに…投稿されてなかった…勘違いしてたのかな…
とりあえず遅れてすみません…

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 現在サークル前、俺、ユート、明日香が集合している。蘭、六花からは遅くなるという連絡がきたがモカからは連絡がない。確かに時間を言及はしていなかったがなかなかルーズなのは否めない。と思っているところでようやく姿が見えた。

「ごめ〜ん待った〜」

「時間を言及してない俺も悪いけどなるべく早め……このパンの山はなんでしょう…」

ゆっくりきたモカはちゃんとギターを背負ってはきていたが大量の山吹ベーカリーのパンを抱えていた。そのあまりの多さに明日香は絶句ユートは呆れていた。

「途中でお腹空いちゃって〜」

「…量は考えような。」

「ダイジョ〜ブ〜食べ切れるから。」

「そーゆう問題じゃないんだけどまあいいか…あとは蘭と六花だけだな。」

 

 モカが来て少したって蘭が合流した。もう少したって六花が合流した。

「すみません!送れましたっ!」

「ちゃんと連絡してたし問題ないよ。さて行きますか。」

「ああ、気になってたんだけど予約はしたの?」

「もちろん、誰か送れるかと思ってはいたからわざと遅く予約してたからぴったしだね。」

「予知能力でもあるの?」

「いやたまたまもっと早くなったら待つだけだし遅くなったらそれこそ日付を変えるつもりだったからな。」

そういってみんなでサークルの中に入っていきまりなさんの案内でスタジオに入っていった。

「さて、六花。」

「なんですか?」

「お前の実力見させてもらおう。」

「え…?今ですか。」

「もちろんそのためのこの集合だよ。」

「き、急に言われても…」

「曲はなんでもいいし必要なら俺がドラム、ユートがベースで入るけど?」

「あれ?はー君ドラムできたっけ〜」

「まあな、並以上にはできるぞ。」

「じ、じゃあポピパさんの曲でいいですか?」

「おう。俺らはいるか?」

「お、お願いします。」

「オッケー出番ね。」

「『前へススメ!』でお願いします。」

そういうと六花は眼鏡を取った。

「オッケーいくぞ…」

 

 ポピパのみんなに聞いた話なんだがこの『前へススメ!』はあまり演奏してないらしいその曲を耳コピできているのはやっぱり相当の実力を持ってるはずだが…なんだろうこの違和感は…

「六花すごい!」

「ありがとう明日香ちゃん。」

「なあユート。」

「うんお前の言いたいことはなんとなくわかる。」

「モカちゃんも変な感じするんだよね。」

「うん。なんかちょっと違和感はあった。」

「なあ六花。次は合わせることを考えず全力でやってくれないか?」

「ど、どういうことですか?」

「えっとつまりハルの言いたいことはお前に合わせるから精一杯やってみろってこと。」

「そーゆうこと。さっきは六花が変に合わせてきた感じがしたからな。それとも信用できないか。」

「わ、わかりました。」

 

 思った通り。六花は変に合わせていた。だからこそ俺らも変に縮こまって思ったように弾けなかった。やっぱり六花のメンバー選びは慎重にして欲しいな。

「……す、凄かった…凄かったよ!六花っ!」

「え、えっとどういうことですか?」

「今日の昼言ったろメンバー選びは気を使えって。お前は実力あるんだから腐らせんなよ。」

「これはモカちゃん達もうかうかしていられませんな〜」

「あたし達はいつも通り練習するだけだよ。」

「これはハルと同等なんじゃないか?」

「あり得るね。やりようによっちゃ俺を超えるかも…」

六花の実力を見せられた俺たちは密かに奮起するのだった。




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プロデューサーChuchuと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
コロナで非常事態宣言が全国に広まりましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
コロナで家に篭っているからこそ内気にならずに元気に過ごしていきましょう!


 今日は真面目にサークルのバイト。中ではRoseliaがライブをしている。基本俺の仕事はライブ前と後のセッティングや片付けといった裏方の仕事とドリンクなどの販売だから今は物凄い暇だ。…っとお客さんが来たようだ、

「いらっしゃいませ、ご注文は何ですか?」

「あなたがFreiheitのHaruね。」

「どちら様ですかね?」

「私の名前はChuchu以後お見知り置きを。」

「ご丁寧に名刺までどうも…何のようでしょうか?」

「特に要はないわ。ただ標的をしっかり見ておきたかったってだけよ。」

「標的ね…」

「そのまんまの意味よ。私はこのガールズバンド時代とも言われる今をぶっ壊してあなた達に挑戦したいの。」

「大きく出るな。できるのかそんなことが?」

「やってみせるわ。私が作り上げるバンドであなた達を超えてみせる。」

「面白そうじゃん。期待して待っているとするよ。可愛いプロデューサーさん。」

「待ってなさい。すぐに有名になってやるから。」

そう言ってChuchuと名乗った少女はスタジオの方に向かっていった。最近の子はませてんな、ただ…プロデューサーChuchuね…覚えておくとするか…

 

〜 side チュチュ 〜

 あのハル様がこんなところでバイトしているなんて…今日は湊友希那を見に来ただけなのにラッキーだわ。ただ舞い上がって宣戦布告みたいなことをしてしまったのは失敗だったわ…変に思われてないといいのだけれど。

「どうしたんですか?チュチュ様?」

「大丈夫よパレオ。じゃあ私は勧誘に行ってくるからあなたは待ってなさい。」

「了解です!チュチュ様。」

そうよ、今は湊友希那の勧誘に集中しないとね。

 

 観客達が帰りそろそろRoseliaも帰ってくるだろうという時間を見計らって裏口に行くともうすでに湊友希那がいた。

「湊友希那さん、ですよね。」

「………誰?」

「はじめまして、私プロデューサーのChuchuと申します。」

 

〜 side ハル 〜

バイトも終わり帰ろうとするとさっきあった少女と友希那さんが話していた。

「何でダメなの。私のプロデュースで最強のバンドになれるのに。」

「悪いけど何度来ても返事は同じ。」

「Whyどうして。Roseliaの演奏力が勿体無いあなた達のPlayが素晴らしいからスカウトしたの…やっと見つけたの。」

「………」

「友希那〜」

「待たせてごめんなさい。すぐ行くわ。」

「待って………聞けばわかる。」

「それでも…「私の最強の音楽を奏でれば最強のバンドになれる!」

「……私達は私たちの音楽でトップを目指す。プロデューサーなんて必要ないわ。」

「……っ!?」

そう言って友希那さんは去っていった。と思った時に“ガンッ”と後ろから大きな音がした。見てみるとチュチュがゴミ箱を蹴っていたようだ。

「なんでなんで信じられない。」

そう言って蹴ったゴミ箱を丁寧に戻し…

「あんなバンドぶっ潰してやる!」

そう言い放った…これは一波乱ありそうだな。




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話し合いと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
二章に入って進め方が難しくなってきましたが頑張って書き進めて行きますよ!
どうせコ○ナとかいうので暇なので…

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 あのぶっ潰す宣言から2週間がたった。チュチュは宣言通りRAISE A SUIRENはどんどん有名になっていった。もともとサポートでいろんなバンドに入っていたボーカル&ベースのレイヤ、ドラムのマスキング、そして無名ながらもかなりの実力を保有しているパレオ、そこにプロデューサー&DJのチュチュが作った曲がマッチングして人気が急上昇している。それでもまだまだRoseliaには及ばないさらに言えば新春ライブのデビューからどんどんと人気が上がっているAfterglowの方が上だ。でもRAISE A SUIRENにはギターがいない。このバンドの実力にハマるギターが入るとなるとまだまだ人気は上に上がりそうだ。ちなみにRAISE A SUIRENはdubというライブハウスでRoseliaとAfterglowはCiRCLEを本拠地として活動している。そして今の俺というか…俺たちフライハイトはある会議に呼ばれている。出席している人は周辺のライブハウスの代表の人たちが集まっている。

「イベントの開始は10月。予選会場はいくつかのライブハウスに掛け合っています。」

まりなさんが進行の進行で話は進んで行く。

「決勝うちで大丈夫ですか?予選と同じだとあまり決勝感がないというか…」

「CiRCLEさんはこの辺で一番人気のライブハウスですから。」

「イベントの規模的にもちょうどいいですよね。」

「どうでしょうかオーナー?」

オーナーと呼ばれた人に注目が集まる。このオーナーはガールズバンド時代の始まりのライブハウスと言ってもいいspaceを経営していた人だ。今をもうなくなってしまったが、spaceで演奏したバンドの人気はかなり高かった。しかし、spaceで演奏するには狭き門を通らないといけない。それほどまでにこの人は観察眼に優れている。

「あたしはただのアドバイザーだよ。皆さんのしたいようにすれば良い。ただ一つ言わせてもらうならその企画やりきったかい?」

オーナーの言葉にみんなが固まる。すると、

「あのっ、決勝なんですけど…」

「まりなちゃん?」

「………武道館でやりたいです。」

「武道館?」

「そ、そんな有志のイベントで…」

「バンドで頑張っている子達を夢の舞台に立たせてあげたいんです。撃ち抜くなら最高の夢…ですよねっ!」

「で、そのために俺らが呼ばれたってことですか?」

「だったら俺らが人肌脱ぎましょう。」

「フライハイトの皆さん!?」

「会場抑えときます。ただ審査員をやるだけじゃ俺らがあまり暇なんで。その代わりと言ってはなんですがうちもカメラ回して良いですよね?」

「皆さんそれでどうでしょうか。」

「ま、まあフライハイトの皆さんがそう言っていただけるなら。」

「後、決勝の枠も増やしてあげましょう。今はまだ4月ですし時間はあるので会場の方は時間たっぷり取れると思うので。」

「では、そう言って方向でいきましょう。」

面白そうなことが始まるぞ。




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主催ライブと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
久しぶりに外見たらもう桜が葉っぱに変わってました。季節が過ぎるのは早いですね。
まだまだコロナが危ないので皆さんしっかりと自粛しましょう。

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 現在、俺はトモと一緒に有咲の家の蔵に来ている…というよりはトモの道連れにされたって言ったほうが正しい。

「で、なんで俺はここに来させられたのか説明してもらおうか。」

「ね、ねえ沙綾なんで晴兄こんなに怒ってるの?」

「さ、さあ…おたえは分かる?」

「どうだろ?りみは?」

「わ、わからないよ…有咲ちゃんわかる?」

「多分私の横で一緒に正座している奴が原因じゃね?」

「はい、スミマセン私が呼びました。」

「まあそこまで怒ってないから良いんやけどな。で何用ですか?」

「主催ライブしたい!!!」

「ということなんだ。」

話を聞くとRoseliaのライブを見てやってみたいと思ったらしく加えて宣言もしたらしい。しかし色んなバンドに話を聞いたけどぐたい的なことが思い浮かばず苦労しているらしい。それでトモに聞こうと思って今の状況になっているらしい。加えてトモは相談に乗ったは良いが自分が会場から設備から全て俺がやってきているのでここに俺を連行したというわけだ。

「なるほどね…どこでやるの?」

「galaxyっていうライブハウスです。」

「収容人数は?」

「だいたい100人ぐらいらしい。」

「参加バンドは?」

「フライハイトが回ってたバンド。」

「まずは自分たちがどういう風にしたいかだけど…どうしたい?」

「学園祭の後ぐらいに1周年記念かな?」

「学祭…ってことは9月ぐらいか?だいぶ後じゃねーか。」

「でも香澄がな…」

「ああ…なるほどな落ち着いて自分たちがどうしたいかを考えながらやってみたらいいんじゃないか?」

「やっぱそうだよな。」

「あとは今から練習やな。」

「そーだね。」

「んじゃまた見てやるか。最近路上ライブはやってんの?」

「結構私たち人気が出てきたんだよ。」

「んじゃきかせてもらおうか。あとトモは後で俺に奢りな。」

「忘れてなかったのかよ…」

 

 

〜 side おたえ 〜

 やっぱりハルの指導はいい。早く帰っておっちゃんにご飯あげなきゃ。あれ?あそこに立ってるのは…

「………レイ?」

「はなちゃん?」

 

「久しぶりだねレイ。まさかまた会えるとは思ってなかった。」

「私もだよ。はなちゃん。」

「バンドやってるの?」

「うん、花ちゃんも?」

「うん。Poppin’Party っていうの。」

「そっか…私もずっとサポートバンドやってたんだけどようやく仲間が見つかったの。」

「よかったね。またいつか一緒に演奏できるといいね。」

「できたらいいね。また一緒に。」

 

 

動き出した歯車にまだ誰も気付いてはいなかった。




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夏祭りと…

どうもミッシェルランドの中の人です。
時系列どうするか難しいですね…とりあえず辻褄をしっかり合わせられるように頑張ります。

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 4月、5月、6月、7月と時間はどんどん過ぎていった。変わったことと言ったら蘭が少しずつだが生け花をやり始めたらしい。例の企画『目指せ武道館(仮)』は水面下でどんどん進んでいる。武道館も当日、一日中借りることができた。RASの方はやはりメンバーが決まらず苦労しているようだ。で、今日は夏祭りで今は駅前でフライハイトのみんなとほかに来るメンバーを待っている。来るメンバーはPoppin’Partyのメンバー、Afterglowのメンバー、リサさん、あこ、六花、明日香というメンバーだ。ただ、リサさんが友希那さんを引っ張ってくるかもしれない。ハロー、ハッピーワールドのメンバーは別の祭りに呼ばれたらしい。Pastel*Palettesのメンハーというと日菜さん以外は仕事らしいが日菜さんはユートが呼ばなかったらしい。

「お待たせ〜待った。」

「別に待ったってほどではないから問題無い、行こうぜ。」

「そこは“俺も今きたところだよ。”でしょ〜ってみんな待って先行かないでっ!」

「ていうか友希那さん、来たんだ。」

「リサが強引に呼ぶからよ。」

「とか言って友希那しっかり浴衣着ちゃって。」

「別に不自然じゃ無いはずよ。」

そう言いながらもみんなでワイワイ会場に向かった。

 

 大所帯になり過ぎるのも良くなかったので五つの班に分かれた。1つ目がトモ、ひまり、有咲、友希那さんの四人。2つ目がユート、つぐみ、おたえ、沙綾の四人。3つ目が、ショウ、巴、リサ、あこの四人。4つ目がジロー、香澄、りみ、明日香の四人。5つ目が俺、蘭、モカ、六花の四人。となった。決め方はくじだったけどくじじゃ無い決め方な気がするが気にしない方がいいだろう。

「六花ちゃんとはあまり絡んだことないよね〜」

「そ、そうですね。」

「そういえばどうして六花はポピパが好きなの〜」

「ポピパの皆さんがspaceの最後のライブで演奏してたのを聞いたんです。」

「あぁ、あのライブ〜」

「はいっ!それでステージで輝いてるポピパさんを見てたら心が、こう、暖かくなっていって。」

「分かるよ〜ポピパのライブは元気にさせてくれるよね〜」

「なあ、蘭は?」

「蘭なら隣に〜あれ〜」

「は、逸れたんですか!?」

「…二人は固まって探してくれ。なんかあったら連絡すること。」

「はー君は?」

「一人で探す。3人で分かれた方が効率的だし固まった方が安全ではあるけど…俺は一人の方が早く動けるしお前らは二人の方が比較的安全ではあるだろうからな。」

「わ、わかりましたっ!」

大変なことにならなければいいんだけどな…




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晴希の推理と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
RASの登場決まりましたね。パレオを全力で当てに行こうと思います。イベントも全力で走らないとな…

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〜 side 蘭 〜

 いつのまにか晴希達と逸れてしまった。人が多くて流されてしまうし携帯の充電はなくなってるしサイアク…

「どうしよっかな…」

「ねえねえお嬢さん一人?」

「俺らと一緒に遊んでかない?」

「いや、待ってる人がいるんで。」

「そんなこと言わずにさっ!ちょっとだけでいいからさ。」

「そーそー、そんなに時間は取らせないから。」

「ちょっとやめてください。」

「チッ、めんどくさい連れてくぞ!」

「ちょっと、やめて…」

「あの〜スミマセンちょっといいですか?」

 

少し遡って.....

〜 side 晴希 〜

 …さて考えろまずどこで逸れたか…可能性は3つ。1つ目、4〜5分前しっかり確認せずにモカに引っ張っていかれたから近辺にいるという可能性。2つ目、この人混みで流されてどこか人混みを避けたところにいる可能性。3つ目、家から何か連絡が飛んできて急いで行かなければならなくなり連絡を忘れてしまった。もしくは携帯の充電が切れてるかだ。ただ、3つ目の可能性は薄い、なぜならば俺らと逸れてからかかってくるなら携帯の充電はあるはず。俺らといたときには電話はかかってこなかった。次に1つ目の可能性を考えると薄いだろう。その現場からはまだ遠く離れたわけでもないから追ってきてくる蘭とそろそろ会えるはず…すなわち人混みに流された可能性が高く、加えて充電が切れていたから報告もできなかったのだろう。LINEであいつらに現在位置と蘭を見たかを聞いたが誰も見てないらしいしあいつらのスタート、現在位置、かかった時間、混み具合、そこに俺らの情報も照らし合わせてなどから経路を予測して…

「だいぶ絞り込めたな…よし!行ってみるか。」

俺らの経路上の混み合ってる場所の道の端や路地を…はあ…めんどくさいことになってますな…やれやれここは一肌脱ぎますか…

「あの〜スミマセンちょっといいですか?」

「あぁん?んだテメェ?」

「君らが今絡んでいる彼女の……幼なじみだ。」

「そこはちゃんと決めときなよ。」

「悪いな、別のことに頭を回していたからな。」

「おいおい二人で何話してんだよ。」

「暴力に訴えかけるのはやめといた方がいいだろう。」

「あぁ?んだ?ケンカ売ってんのか?」

「横に目を向けてみろスマホで写真や動画を撮られてるぞ。」

「な、何とってんだテメェら!」

「撮ってるのはお前らじゃない俺だよ…」

「はあなんで…ってお前YouTuberの…」

「そゆこと、だからやめときなって話。」

「わ、わかったよ。悪かったな。」

「んじゃ蘭、少し待ってろ対応する。…ああ、後これ。ほい!」

「ケータイ?なんで?」

「充電ないんじゃないか?とりあえずモカに連絡よろしく。」

「わかった。」

とりあえず無事でよかったよ。




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打ち上げ花火と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
さて幕間みたいな感じの話もこれで終了です!次回から学園祭編に移ります。
RASもどんどん暴れさせていくんでよろしくお願いします!

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 数分もしないうちに人溜りも解消でき、モカ達と合流することができた。

「まったく人騒がせですな〜」

「ま、まあすぐ見つかったからいいじゃないですか。」

「携帯の充電だけはしっかりしとけよな。」

「ごめん…」

「おっとそろそろ時間だ。移動するか。」

「え?移動ですか?」

「ここは人が多過ぎる。」

「っていうことはあそこですかな〜」

「あそこか…懐かしいね。」

「花火はやっぱりあそこで見ないとなただまた見れるとは思ってなかったけどな。」

会場から少し離れた小高い丘を少し登るそこには小さい公園があった。この公園は俺たちが初めて会ったところ、Afterglowの始まりの場所と言っても過言ではない場所だった。俺は手慣れた感じで遊具に登る。蘭とモカも自分の特等席、昔と変わらない自分の位置にいく。

「六花も自由に座ったりとかしないと、立ったままじゃ辛いだろ?」

「は、はい。ありがとうございます。」

さて、もうそろそろ花火が上がる時間だけど…

「やっぱりきてたな。」

「懐かしいね。まあ私たちはずっときてたけどね。」

「やっぱり揃ったか。巴とツグは他のメンバーはどうした?」

「ババーンッと宵闇の中より現れし大魔王!晴君驚いた?」

「残念だったなあこ。巴が来たのにあこがあっちに残ることはないだろうと予測していたぞ。」

「えぇーつまんないの。」

「あの二人の邪魔するのも悪かったしあこと一緒に来た。」

「だろうな。ツグは?」

「私はちゃんと断りを入れてきたよ。」

「ちゃんとあいつらが知ってるならいいよ。さあもうそろそろ始まるぞ。」

“ヒューーーーーーーーーーー” “ドンッ”

いろんな花火大会に行ってきたけど、ここの花火大会は他の花火大火に比べれば地味だし、規模だって小さい、だがこのメンバー、この場所で見る花火が一番綺麗だ。

 

〜 side 蘭 〜

 晴希がここに帰ってきてくれた…最初は懐かしかったけど…やっぱり成長している姿を見たいたらどうしても意識してしまう…

「晴希…」

「どうした?」

「花火……きれいだね。」

「ああ、やっぱりここの花火をこのメンバーで見てるからこそかな?どこよりも綺麗だ。」

ちょっとドキってしちゃった…

「晴希…」

「どうした?」

「おかえり…」

「もう一年も経つぞ。」

「でも花火を見たのは久しぶりじゃん。」

「まあそうだけどさ…まあいいか、ただいま。」

「晴希?」

「今度はどうした?」

「……なんでもない。」

「おいおい…」

この気持ちにまだ自信は持てないけど…いつか伝えられたらいいな…




朱卯さん、つばきんぐさんお気に入り登録ありがとうございます。
重ねてジム009さん評価ありがとうございます。
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学園祭会議と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
本日5月5日は主人公晴希君の誕生日です!おめでとう!!
誕生日を記念して今日はな、なな、なななんと豪華二本立てで投稿します。
過労死しないように頑張るぞい!




 季節は秋、みんなが学園祭ムードになっているんだが…俺は生徒会室に連行されていた。ユートはもともと生徒会だから仕方ないとしてなぜ俺ばっかり連行されるんだろうか。

「みんなを集めたのは、学園祭の案を出して欲しいんだ!」

「はい。」

「はい!晴君!」

「なんで俺はここに呼ばれているんですか?」

「ルンってする案を出しそうだからだよっ!」

「ルンって…んじゃ花咲川と合同でやってみるとかどうですか?まあ多分無理でしょうけど。」

「それいい!じゃあ私向こうの許可とってくるからつぐちゃん達は校長先生とかに許可とっといて。」

「晴希?」

「ほんっとすまん。とりあえず追いかけるわ。」

「頼む。」

 

 余計なことを言ってしまったがために今、花咲川に来てしまった。

「で、なんのようですか。日菜。」

今呆れた感じで紗夜さんが聞いてきた。同行している俺に対してどういうことかという視線を送ってきたが申し訳ないという仕草を送るしかなかった。

「今日はね燐子ちゃんに用があってきたんだっ!」

「わ、私になんのようですか?」

「え〜っとね…学園祭!うちと花咲川の合同で開催しないかなって?」

「スミマセン、一緒に学園祭って例えば…?」

「う〜ん、開催日を合わせて合同で出し物したり?お客さんもどっちもビュンって行けたらルルルルンってするでしょ!」

「ビュン?ルルルン?」

「市ヶ谷さん耳をかさなくていいわ。」

「ぶーー……燐子ちゃんはどう思う?」

「えっと……」

「生徒会長である白金さんが決めてください。」

「わ、わたし!?」

「まあ、ゆっくり考えてもらおう!ほら!日菜さん帰りますよ。」

「えぇ〜」

「まだ色々と話し合わないといけないでしょ!…ユートだって待ってますよ……タブン」

「そっか!そうだね!じゃあお姉ちゃん、燐子ちゃん、有咲ちゃんまたね〜」

「ほんっとすいませんでした。」

なんとか抑えることに成功したそしてユート……すまん。

 

 翌日、また俺は生徒会室に連行された。

「燐子ちゃんからメールが届きました!」

「どっちだったんですか?」

「合同学園祭をやろうって!」

「じゃあまたこれから色々話し合わなきゃいけないでしょ…「じゃあ私また向こう行ってくる〜」

「今度はユート、お前が行ってきてくれない…」

「はあ…んじゃこっちのことは羽沢とお前に任せる。」

「だ、大丈夫しっかりやっておくよ。」

「俺はツグが倒れないようにサポートするよ。」

「んじゃ頼んだ。」

「さて、色々片付けようか。」

「ごめんね手伝わせちゃって。」

「いいよ。頑張り過ぎるのはお前の美点だけど倒れたらもともこもないからな。」

日菜さんがまた変なことを言い出すとは今の俺には想像もしたくなかった。



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記念バンドと…

一話目いかがだったでしょうか?
二話目も楽しんでいただけると幸いです。


 日菜さんの行動のお守りとしてユートがユートが生徒会室を離れてしばらくつぐと二人で作業しているといきなり日菜さんが帰ってきて…

「学園祭合同バンドを作ります!」

「は?」

 

 つまり、事務所の関係上学園祭が最後なのに学園祭の舞台に出れないのが寂しかった彩さんの願いを聞きパスパレじゃないバンドで出演すれば良いという屁理屈を使って出演させようという話らしい。

「メンバーとかどうするんですか?だいたいノープランで話を進められても都合よく集まるわけがないでしょう。」

「でも花音ちゃんもやるって言ってたから、彩ちゃんでしょ、あたしでしょ、花音ちゃんに…ツグちゃん!」

「えぇ?!私ですか?」

「ダメかな?」

「いやダメってわけじゃ…」

「じゃあ決まりね!あとはベースだけど…」

「え?俺はしませんよ。」

「なんで〜?」

「いやこっちも色々あるんで…」

「じゃああとは…」

そう言った日菜さんはリサさんを連れてきた。

「え、あたし?どうかな〜…友希那に聞いてみないとわかんないかな?」

「そっか〜じゃあ友希那ちゃん呼んでくるね。」

「え?今?!」

ということで例の如く友希那さんも連れてこられた。

「学園祭?Roseliaとして出る予定はないわ。」

「じゃあリサチーも一緒に出ようよ!」

「んー?でて良いかな?友希那。」

「別にRoseliaとしては出ないからリサ個人は自分の判断よ。」

「じゃあでよっか。」

「じゃあまた明日バンドメンバーで会議ね!」

 

 翌日、もうみんなも薄々感づいているであろうけど俺は生徒会室に連行されていた。

「で、今日はバンドの会議なんでしょ?なんで俺は呼ばれたんですかねえ。」

「晴君にはこのバンドのマネージャーというか練習を見てもらおうと思ったの!」

「まあそんくらいなら良いですけど。」

“コンコン 失礼します”

「Afterglowでーす。」

「どうしたの?」

「日菜さんに話があって来ました。これ以上つぐみに負担かけないでください。文化祭準備でもあちこち連れ回して。あたし達が黙ってると思ったら大間違い「手伝って切れるってこと?やったーありがとー」

「巴。」

「ア、アタシ?」

「話が通じない。」

「蘭、勝ち目ないって〜。」

「日菜先輩ハンパない〜」

「それじゃあモカちゃんはあたしとバトンタッチでー」

「およ?」

「この5人プラスマネージャーの晴君で文化祭合同記念バンドをやってもらいまーす。」

「「「「えぇ〜〜!?」」」」

まあ今回ばかりは楽しそうだからしっかりと手伝ってやるか。




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新曲と…

どうもミッシェルランドの中の人です。
コロナが収束に向かってるかよくわかりませんが皆さんしっかり自粛してコロナを撲滅しましょう!

※お気に入りやしおりを挟んでもらえるとモチベーションにつながるので面白いと思った方は是非お願いします。


 現在羽丘の生徒会室、今日は生徒会に連行されたわけではなく合同バンドの曲について考えている。というのもあの人間の形をした氷川日菜という台風から「どうせなら曲も作っちゃおう」という納得はできるが難しい要求をしてきた。

「うーんどうしようか。」

「いきなり新曲はね…Afterglowはどうやって作曲してるの?」

「うちは蘭がムムムッてしてもっとムムムッてして作ってますよー」

「そっか、うちも友希那が考えてるからね〜ハロハピはどうなの?」

「う、うちはこころちゃんの鼻歌を美咲ちゃんが形にしてくれてるから…」

「みんな作曲したことないんだね。」

「あれ?そういえば晴希君作曲したことなかったっけ?」

「あるけど…まさかやれと?」

「はー君マネージャーでしょー」

「確かにそうだがテーマくらいは決めてもらわないと無理だぞ。」

「うーんテーマか〜」

「なんか共通点とかないの?」

「共通点…バイトとかどうですか?」

「お、イイねそれ。」

「私はバイトかどうかあやふやですけど。」

「そうすると方向性としてはマーチとかの元気系がいいのか?」

「そうだね高校生アルバイト応援ソングなんてどうかな?」

「オッケーその方向で作ってみるか。曲ができるまでは何か別の曲で合わせててくれないか?」

「よしっじゃあ私たちは合わせてみようか。」

「ほーい」「りょーかい」「う、うん!」「はい!」

 

 あの会議から3日後、二徹でなんとか形にしたのでみんなを呼んだ。

「だ、大丈夫?ハルさん無理してない?」

「練習の時間を多く取るために頑張りはしましたよ…」

「頑張りの範疇じゃないでしょちゃんと寝なよ。」

「一応確認お願いします…俺はその間に仮眠をとります…」

「う、うんしっかり寝てね。」

「もう寝てるー」

「ふふっ頑張ったみたいだね。」

「じゃあ練習しようか。」

 

 壁に適当に寄っかかって寝てたはずなのに誰かの鞄でも挟んでくれたのか…

「起きた?」

蘭の声?どんな状況か分からないから目を開ける。

「お疲れ様。」

「なんで蘭が…?」

「モカ達の様子でも見ようかなって思ってきたら晴希が床で寝てたから。」

「んあー、ありがとな………なんで膝枕?」

「変に寝違えたら困るだろうなって思っただけだから。」

「それなら鞄でよかったんじゃ?」

「うっさい。」

いきなり蘭が頭を押すから床で頭を打った。

「ごめん。」

「いや〜大丈夫大丈夫、蘭こそ足とか痺れてないか?」

「ん、大丈夫。」

「…向こうの様子見にいくけど、一緒に行くか?」

「うん。」

さて、どんな出来になってるか楽しみだ。




これからもご期待に添えるよう頑張っていくので応援よろしくお願いします。


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