不良のシン (坂井実)
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PHASE1:喧嘩

…俺の名はシン。

何故かキラ先輩に呼ばれて

いきなり屋上に連れてこられた。

「何か用ですか?…俺、急いでるんですけど。」

と言った瞬間、キラは、ヒヤリとした視線を浴びせながら…

「君が主人公である必要ないよね…僕に譲ってくれない?」

と言って、先輩はいきなり小石を顔面目掛けてぶつけやがった!

「…言いたいことはそれだけかよ。」

俺は両手を構え、殴る体制に入った。…なぁに、こっちは正当防衛だ。

「君が主人公だなんて、未だに許せないね。」

…減らず口を言ってんじゃねぇぞ。

「覚悟しろ!」

と俺が前に突きを放つも、一瞬避けられた。

「ヘタレな君が僕に敵うはずないだろ。」

とお返しとばかりに腹に一発入れやがった。

「…ペッ」

軽く血を吐き出し…

「てめえにはキツイ一撃をくれてやる。」

と片腕にエネルギーを集中させ、キラの度重なるパンチを

不意にかわしてゆき…

「運命流奥義!青・掌・突!」

青・掌・突とは…体のエネルギーを腕に集中させ

一気に接近するとともに、体に当てて巨大なエネルギー波を

掌から直接体内に送り込む事により、内部の体の内臓を破壊する

まさに必殺技なのである。

「…ゴフッ」

流石のキラも、これには耐えられない。勝負はついたように思われたが…

「…自由流奥義…星☆放☆撃!」

星☆放☆撃…それは、体が極限まで危機にさらされた時受けたダメージ分の

エネルギーを相手に直接与え、その与えたダメージ分だけ、体を回復させ

軽やかに復帰する所謂諸刃の剣である。…然し、外れた時の反動はその受けたダメージ分食らう可能性がある為、使う時は慎重に選ばなければならない。

此処で彼はこの技を掠めてしまう。

「…これくらい大したことない。」

とシンは両手を独特なポーズを取り…

「運命流最終奥義…運命・黄・魔・弾!」

彼が今放とうとしている奥義運命・黄・魔・弾とは…その昔、ハイネと言う逸材が

両手にエネルギー波を溜め…前に放つと言う技を考案したとされている。

然し情報自体はそれよりも遥かに古いとされ、ミゲルと言う者が修行中に放ちそれがハイネと言う逸材に渡ったとされている。つまりエネルギー波を前に放出させ

相手を焼き払う技であるが…これに対し

「自由流奥義…腹部エネルギー波!」

腹部エネルギー波とは、腕から放つエネルギー波とは異なり、腹からエネルギー波を放出し、相殺する奥義である。…然し、驚くべきはそれが最終奥義ではないと言う事実である。

 

 

これにより攻撃は相殺された…

「ハァ…ハァ…」

流石に疲れが見えてきた二人…

だが、二人の前に立ちふさがったのは…

「デェェェイ!」

ステラだった。

to be continued…



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PHASE2:ステラ

ステラが

「破壊流奥義…エネルギー拡散弾!」

エネルギー拡散弾…それは腕、腹にかけてエネルギーを充填させ、一気に放出する必殺技である!

「やれやれ、困ったね。」

と現れたネオ…

「あんたのせいで…あんたのせいで、ステラはぁぁ!!」

とシンが両手を独特な構えをし…

「運命流、最終奥義…運命斬拓拳!」

運命斬拓拳とは、体の全身にエネルギー波を腕に収束させる事により、強大なエネルギー波を放ち、その後の反動で暫く動けなくなるが、全ての技において頂点に君臨する最終奥義である。

「ぐわあああ!」

とネオの仮面が粉々に砕け散った。

 

 

一方キラは…

「自由流奥義…加減☆抜刀!」

加減☆抜刀とは、腕にエネルギーを集中させ、一つの刃を形成し、切り裂く奥義である。

が、ステラはよけ…

「ステラァ!」

身動きの取れないシン…然し、辛うじて腕を動かし…

「運命流奥義…加減粒子波ぁ!」

加減粒子波とは腰のある部分にエネルギーを集中させ、放つエネルギー砲である。が、加減と言うの通り、そもそも止めを刺す為の技にあらず。真の狙いはステラを生存させることにある。

「ぐわぁ!」

とステラが両手で頭を押さえて際に発するエネルギーが彼の放ったエネルギー砲を弾いた。

「あの娘を、助ける!」

と、キラは種割れし…

「自由流…加減自由波…派生奥義…自由光明拳!」

説明しよう…自由光明拳とは、彼が放つエネルギー波に対し、肩や腰にエネルギー波を集中させ放つ一撃。

然しそもそもの目的は倒すと言う者にあらず。生かす為の奥義なのだ!

「…私は」

と気が付いたステラ…記憶を取り戻したようだ。

「…俺は」

一方ネオも不意に今までの記憶が蘇り、全て取り戻した。

だが、彼らの戦いはまだ終わらない…

「行くぞぉ!」

現れた第三の男…そして舞台は宇宙へ!

「あんたが裏切るから!」

混沌とする世界…平和を勝ち取る事が出来るのか…?

「シン、お前はもう過去にとらわれる必要はない。今を生きろ…それが俺の伝えられる事だ。」

不器用で伝える事が出来なかったアスラン…

そんな彼も、シンと和解する。

「闘うことでわかる事ってあるんですね。」

二人は今、新たな戦場で理解を深め合う。

そして三人は、最終ステージへ…!

「どんなにつらくても変わらない世界は嫌なんだ。…だから僕は、明日が欲しいんだ!」

彼らは戦いの末に、何を見るのか…

豪華な面子で送る。

こんな種死は、見たことがない。

あらゆる思いが交錯し、全てが混ざり合う。

「運命流最終奥義派生…」

新たな技を、ご覧あれ。



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FAINAL PHASE:切り拓く力

そこは宇宙のコロニー内、彼らは戦っていた。

「伝説流奥義…ラウ・ビイイイイイム!」

ラウ・ビームとは彼のラウ・ル・クルーゼと言う人間に対する愛情×300ずつのダメージアップ技である。…と言うか、これは…?

「自由流奥義…相☆殺☆壁!!」

と言って全てのエネルギー波を弾いた…

 

 

一方その頃…

「シン…お前はもう過去に囚われる事はない。今を生きろ…それが俺の伝えられる事だ。」

とアスランが言い…

「行きましょう、レイを説得しに…」

とシンは言ってレイの元へと急ぐ。

 

 

一方レイは…

「何をやっているんだ、シン。」

と言うがシンは…

「レイ、お前は俺の友達だろ!そんなムウなんとかじゃなくてさ、お前なりに行きたい道を選べよ。」

と言うと…

「…変わったなシン。」

と四人でギルの元へと急いだ。

「…見せてもらおうか、説得された者の力の差と言うものを。」

ブワッ…!

そこに現れたのは赤いメカに乗った血の滾る男、ギルバート。

「あんたの野望は終わらせるんだ、今日、此処で!」

とシン

「世界は貴方の思い通りにはさせない!」

とレイ

「変わらない明日は嫌なんだ。だから僕は明日が欲しいんだ!」

とキラ

「行くぞぉ!」

とアスラン

 

四人のそれぞれの思いとこの大技…

「運命流最終奥義派生…運命四獄拳!」

運命四獄拳とは、四人のエネルギーを一人の男に託し、放つ大技、然し、代償は多く

エネルギーを送った者は全くと言っていいほど動きが取れない。

それ故にこの技を放ったのはやはり三人が彼を信頼しているからであろう。

「…シン、これからは君の行きたい道を進んでくれ。」

とギルバートは言い遺し、この世を去った…

 

 

それからというもの…

「シン、私と付き合って…くれる?」

と言うステラの問いに

「…うん、いいよ。」

と言って海が見える砂浜で思いっきり抱きしめた。

「シン、また一つ大きくなったな。」

とアスランがからかう。

「へへ…」

とシン。

「この世界が、また危機に直面しても、その時は僕達が何とかすればいい。」

とキラ

「そうですね。」

とレイ

 

 

それからしばらく海に沈む夕日を見て…

「闘うことでわかる事ってあるんですね。」

とアスランに言うシン…

「こうして今の俺達があるのも、お前のおかげだ。」

と笑顔を見せる。

「またこれからも、問題は多く残っているけど、それら一つ一つを片付けるのが僕らの仕事だよ。」

とキラ。

「…んじゃ、俺はこれで。」

とレイ。

「どんな事が待っていても、きっと花は残っている。それが例えどんなに形が悪くたって、それでもきれいに咲いている。」

とシンが微笑みを浮かべながら言った。

End…



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