この素晴らしい世界でオフェリアちゃんに幸せを (六導)
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第1話 

あまり深い設定とかは詳しくないのでその辺を考慮してお読みください。




・・・あれ、ここは?私は一体・・?

気がつくと私、オフェリア・ファムルソローネは薄暗い場所で椅子に座っていた。

なぜ、自分がここにいるのかを考える。

そういえば私は・・・

 

『ずっと、アナタと・・・(ーーー友達に、なりたかった)』

 

『・・・アナタは、進んで。踏み出して。マシュ・キリエライト。』

 

 

ああ、そうだ私はあの後死んでしまったんだ。

 

「はい、貴女は死んでしまいました。ですが私はオフェリア・ファムルソローネ、貴女にもう一度やり直すチャンスを与えようと思います」

 

私は声のする方を見るとそこには背中に大きな白い翼を生やした女性がいた。

そして女性から発せられるこの神々しい気配はあのスカサハ・スカディにも似たモノを感じるということは彼女は

 

「貴女はこの死後の世界の女神ということかしら」

 

「はい、理解が早くて助かります。そして貴女には三つの選択肢があります。一つは生まれ変わって赤ん坊からやり直すか、二つ目は天国に行って一日中ボーッとして過ごすか」

 

生まれ変わるは分かるがここの天国ってそんな世界なんだと少しショックを受けつつ私は女神の話に耳を傾ける。

 

「そして本題はこの三つ目からでして、最近では1つ特別な力を与えて魔王が猛威を払う異世界に転生してもらうというモノが増えたのです」

 

「あの、私がいた元の時代に転生することは・・・」

 

「それは出来ない決まりです。あと、貴女のいた世界は白紙化されていて私達ではどのみち手が出せないので今言った三つのうちのどれかを選んでもらうしかありませんね」

 

そこで私は少し悩む。

元の世界には帰ることはできない。

そしてただ生まれ変われば、今の自分はおそらく無くなる。

なら、マシュがあそこまで変われたのなら、全くの未知の異世界でなら私は何のしがらみもなくもう一度一歩を踏み出せるのではないだろうかと。

 

でも・・・

 

「やはり、怖いですか。一歩を踏み出すのが」

 

そうだ。

やはり怖い。私は・・・あの子のようには自分が変われる自信がないのだ。

あの時は無我夢中だったけど、いざチャンスが目の前に来るとどうにも私は前に進むことを躊躇ってしまう。

そんな私を見かねたのか女神が私の肩に手を置いて優しく声を掛けた。

 

「確かに貴女は彼女、マシュ・キリエライトのようにはなれないでしょう。しかし、だからと言って変われないとは限りませんよ。それにマシュは今も旅を続けていますよ」

 

いつのまにか俯いていた私はその言葉で顔を上げる。

 

「あ、あのマシュは今、どうしているか教えていただいてもいいですか」

 

女神は少し考えてから

 

「いいでしょう。彼女達は中国の異聞帯を切除したようですね」

 

中国は確かヒナコがいた異聞帯だ。

 

「じゃあ、ヒナ・・じゃなくて芥ヒナコはどうなったのでしょうか」

 

「ああ、彼女は・・すごく・・・色々あって今はカルデアにお世話になっているみたいですよ」

 

「!?・・もしかして、捕虜になってですか?」

 

「いやいや!そんな感じではないですね。というかアレは・・・まぁ、とにかく貴女が考えているようなことにはなっていませんよ。・・・それに大切な彼とも出会えたみたいですしね」

 

「そ、そうですか。」

 

若干、女神の目が泳いでいたけれど。

あまりあちらの世界の事は話せないのだろうと自分を納得させる。

マシュは変わらず前に進み続けているなら私は真っ直ぐ女神を見る。

 

「どうやら答えは出たようですね」

 

「はい、折角いただいたチャンスなので私も違うか世界で前に進みたいと思います」

 

「はい、分かりました。では特典の方を・・・」

 

と女神が何かの本を私に渡すのを私は首を振り断った。

 

「あの私はこの眼を特典として選んでもいいですか」

 

マシュは強くなったなら私も私の持つ力で前に進みたい、だから他の力は借りるわけにはいかない。

 

「そうですか。確かにその眼の力ならあの世界でもやっていけるかもしれませんね」

 

すると私の周りに魔法陣が広がり、魔法陣から発せられる光に包まれる。

 

「では、オフェリア・ファムルソローネさん。貴女はこれから再び生を受け、異世界に旅立ちます!願わくば貴女の行く末に祝福を!」

 

そうして私は違う世界に旅立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、行きましたか。でもあの眼は彼女が持っていたモノなので他にも何か渡したほうがいいですよね。ああアレがありましたね、あれなら彼女の助けになるはずです!まぁ、誰が呼ばれるかは分かりませんが」

 

 

そんな一言を呟いて女神は次の仕事に取り掛かるのであった。

 

 

 

 

 




さて、オフェリアちゃんはどんな風に原作に関わっていくのかお楽しみ


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第2話

ナポレオンの幕間にオフェリアちゃんが出るそうですね。
うちのカルデアにはナポレオンがいないので見れないですが、これはピックアップを引くべきなのか!
いや、五章のピックアップ前にそんな・・・でも・・・





目が覚めるとそこには中世ヨーロッパの様な町並みが広がっていた。

少し辺りを見渡してから自分の周りが安全だと分かった私は次に自分の体を確認、特に右目に違和感がないことにホッとする。

前の世界で魔眼と魔術回路の繋がりを切ったことで脳に大きなダメージを負ってしまったが、今は何の違和感もない。

そしてホッとしたのも束の間で自身の右手を見てギョッとした。

そう右手にはあのときと同じ令呪がある。

なぜ、令呪が今の私が持っているのかと考えいていた時に頭の中に声が聞こえた。

 

『ああ、よかった繋がりましたー オフェリアさん聞こえてますか?あれ感度悪いですね。仕方ありません。聞こえていると信じて話しますね。やはり決まりごとなので貴女にも私が特典を与えました。その令呪で一度だけサーヴァントを召喚することができます。ああ、でも安心して下さい。流石にスルトは召喚されませんので、そこは安心して下さい!あれもう時間ですか。なので安心して召喚して下さいね!でも必要ないのでしたらそのまま使わずにいてくれても構いませんので。あと冒険者ギルドという所に行ってください。では本当にこれで最後ですので、おき・・』

 

とプツンと女神との念話は切れてしまった。

 

「まずは、この街のことを知らないといけないわね」

 

最初は焦ったが、女神の言う通り召喚しなければいいだけと自分を落ち着かせてから私は街を散策するために歩き出した。

 

しばらく街を歩いて親切なお婆さんに教えてもらった冒険者ギルドという所にやってきた。

 

 

 

ギルドの中は昼間ということもあり、あまり人はいなかった。

こう言った酒場のような所ではガラの悪い輩に絡まれるということもあると言うことは知っているのでそうならなくて良かったと内心ホッとしながら私は受付嬢と思われる女性の元に向かった。

 

「こんにちわ。今日はどうかされましたか?」

 

「冒険者の登録をお願いします」

そのあと、簡単な説明を受けた。

まず、冒険者とは街の外にいる生息するモンスターの退治や雑務などの仕事を行う何でも屋のような物であること。

そして、冒険者には各職業というモノがありそれぞれ違う特徴があるようだ。

 

私は受付の人が取り出した書類をこちらに差し出してきた。

 

「・・・では、こちらの書類に、身長、体重、身体的特徴の記入をお願いします」

 

受付の人が私に書類を差し出してきた。

私はその書類の項目を記入していく。

 

「これで、いいですか」

「はい、結構です。では、こちらの水晶に手をかざして下さい。それで貴女のステータスが分かりますので」

 

私は言われた通りに水晶に手をかざすと水晶が少し輝いてから何やらカードに文字が記載されていった。

どう言った原理で私の事を測っているのか気になるがそれは後にしておくとして、受付の人が私のカードを手に取る。

 

「はい、ありがとうございます。オフェリア・ファムルソローネさんですね・・・えっ?凄い!筋力、生命力、俊敏性は平均値よりやや高いですが、魔力に器用度、知力が普通の人の数倍はありますよ!後は・・・幸運値が少し低めですが冒険者にとってあまり関係ない数値なので」

 

どうやら私の数値は他の人よりも高いらしいカルデアでAチームに入っていたことも少し関係あるのだろうか。

しかし、外のモンスターを見ていないからまだ油断はできないが数値的には結構高いようなので少し安心していると

 

「この数値でしたら、是非アークウィザードなどの上級魔法職にって・・・あら?何でしょう見慣れない職業が・・『メイガス』?」

 

メイガス、魔術師!?その言葉に私は驚いて視線を受付の人に移す。

 

「あの、その『メイガス』でお願いします」

「え!よろしいんですか?」

 

「はい、おそらくそれがもっとも私に向いている職業だと思うので」

 

これも運命なのかしらね。

 

「分かりました。では、オフェリアさんの職業はメイガスと。では冒険者ギルドへようこそ、オフェリア様!スタッフ一同、今後のご活躍を期待しています!」

 

そう笑顔で迎え入れられた私はこの日、晴れて冒険者になった。

 

 

 

 

私は一旦、テーブルに着いてから与えられた冒険者カードの確認とスキルの習得することにした。

 

「『身体強化』に『ガンド』・・・」

他にもいくつかあるがこのカードを押すだけでそれらを習得出来てしまうのは元の世界で魔術の研鑽を積んできた私としては何とも言えない感情があるが今はそんなことは言っていられない。

この世界でやっていくと決めたのだから、まずは当面の生活資金を得る所からだろう。

冒険者になるためのお金は女神が私に持たせてくれていたがそれで私の所持金は今現在ゼロなので今日中に資金を得なければ馬小屋で寝なければならないので、それは女性として何とか回避したいので早くクエストをこなさなければいけない。

 

「取り敢えず、この『魔術回路』はとっておきましょう。それと『ガンド』、『身体強化』あとは・・・」

 

こうして私はある程度、悩んでからスキルを取得してからスキルの確認と報酬の為にジャイアントトードの討伐というクエストのために街を出た。

 

 

 




とりあえず、冒険者になりました。

さて、とりあえず召喚は強敵登場まではおわずかと言うことで

あと、ジャイアントトードの強さって竜牙兵くらいなのかな?
いや、カズマが倒せるからもっと弱いのかな


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第3話

やっと五章終わりました。
いや〜涙なしにはいられない内容でした。
特にシャルロットとイアソンの所は(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)




街の外に出て私は身体強化を試しに使用してジャイアントトードがいると言われている地点まで走ってみた。

この世界で初めてスキルとしての身体強化を使用してみたが前の世界で使用した時とほぼ同じ感覚で使用することが出来た。

あとは、攻撃系の魔術を使用してみて前の世界との違いがあるのかを確認したいと思った時、私の近くの地面が盛り上がり牛よりも大きい蛙が這い出てきた。

 

「確かにジャイアントトードというだけあってかなりの大きさね」

 

ジャイアントトードの方はどうやら私を獲物として認識したらしく、その巨体でジャンプしながら私の方に向かってきた。

しかし、私に動揺はない。

北欧異聞帯にいた時はアレよりも大きな巨人種を沢山見てきたのだ。

今更、牛より大きい蛙が出てきても動揺するはずがない。

 

「動きは緩慢で気を付ける点は伸ばしてくる舌くらいなものだったわね」

 

そして私が動揺しない理由のもう一つが事前にジャイアントトードの行動や生態について情報を受付の人から教えてもらっている点も大きいのだろう。

 

「大体、動きも分かったから、スキルを試させてもらうわね『ガンド』」

 

私はジャイアントトードに向けて人差し指を向ける。

すると私の指先に魔力が集まる感覚があり、ゴルフボールくらいの光の球ができ、その玉はジャイアントトードに向かって飛んで行く。

そして見事、ジャイアントトードにガンドは当たり風穴を開けてジャイアントトードはその場に倒れた。

私はもう一度、ガンドを撃てる準備をしつつ倒れたジャイアントトードに近づいて丁度、眉間の辺りに風穴が開いて死んでいるのを確認した。

 

「この世界でも威力はそこそこあるのね。あとこの程度の威力で倒せるなら運が良ければ今日中にクエストクリア出来そうね」

 

少し自信がついた私は次の獲物を探すのだった。

 

 

 

しかし、そう人生は上手く行かないらしく・・・

 

「・・・あと一体でクエスト達成なのに・・・」

 

何度か、移動を繰り返したが何故があと一匹の見つければいいだけのジャイアントトードを私は見つけられずにいた。

 

「あっちに行って居なかったら今日の所は四匹倒した分のお金で何とか宿を探さないといけないわね」

 

私は戻る時間を考えてあと一度場所を変えて居なかったら今日の所は街に戻ろうかと考えていた時

 

「・・・何、この魔力は・・・」

 

近くで膨大な魔力が膨れ上がるのを感じた私は移動しようとしていた足を止めた。

そして、次の瞬間大爆発が近くで起きた。

 

「これは・・・魔法なの?・・・見てない分からないけど魔力量だけならサーヴァントの宝具にも匹敵するかもしれないわ」

 

私は少し悩んでからこの魔法を使ったと思われる場所に向かうことにした。

 

 

 

 

 

私はその現場を見て少し唖然としてしまった。

 

「・・・」

 

地面に出来た巨大なクレーターの比較的近くにジャイアントトードに呑まれかけている女性とそのジャイアントトードを茶髪の少年が斬りつけている。

私はあの少年を助けようと駆け寄ろうとすると少年が戦っている所とは別の地面が盛り上がりもう一匹、別のジャイアントトードが出現した。

しかも、その近くには杖を持ったまま倒れた少女が、おそらくあの少女が先ほどの魔法を使い魔力を使い果たして倒れたのだろうと考えてた私は動けない少女の方を救うために駆け出した。

 

 

 

 

カズマside

 

俺は佐藤和真。日本住んでいた自宅警b・・・学生だった。

しかし、俺は出掛けた先で、あまり詳しくは言えない死に方をしてしまったんだ。

そして、よくある転生モノのお約束である女神に出会い、転生する際の特別な能力や強力なアイテムを選べるイベントに突入したがその女神であるアクアが余りにも俺のことを馬鹿にしやがるので俺は特典としてアクアを選んだ。

 

無論、ムシャクシャしてやったが今は物凄く後悔している。

 

転生してすぐに起きた問題は金がないことだった。

そして俺とアクアは金を稼ぐために土木作業に従事することになった。

ある意味、充実した二週間を過ごしたが不意に俺たち、何のためにここにいるの?と思い俺は次の日から行動を開始して必要最低限の装備を揃え、俺とアクアはジャイアントトードの討伐クエストを受けたが戦闘経験のない俺と支援職のくせに俺に支援魔法もかけずに打撃系の効きにくいジャイアントトードに殴りかかるバカな女神では命がいくつあっても足りないと感じた俺たちはパーティーメンバーを募集することにした。

そこでやってきたのが紅魔族でアークウィザードのめぐみんだ。

そして、めぐみんは俺にこう言った最強の魔法を見せてあげましょうと。

 

俺たちは狩場に到着してめぐみんが魔法の詠唱に入った。

ちなみにアクアは到着早々に喰われた。

俺はまたかよと愚痴りながらアクアを助けるべくジャイアントトードに切り掛かった。

その時、少し遠い所にいたジャイアントトードに魔法を狙いを付けていためぐみんが魔法の詠唱を終えて魔法を発動させた。

 

「エクスプロージョン!!!!」

 

そして、めぐみんが放った魔法によってジャイアントトードは跡形もなく消し飛ばし、巨大なクレーターを作り出した。

だが、あまりの威力の爆発で休眠していたジャイアントトードが目覚めしまったようで地面から現れた。

 

「めぐみん!一旦はなれ・・・」

 

そう俺が言おうと振り返るとめぐみんは倒れていた。

 

「ぷっ、我が奥義である爆裂魔法は、その絶大な威力ゆえ、その消費魔力もまた絶大。要約すると限界を超える魔力を使い切って身動き一つ取れません」

 

「えっ?」

 

めぐみんの爆裂魔法は1日一発限りの大技らしい。

しかも、倒れためぐみんのすぐ近くにジャイアントトードは迫っているが俺の方はまだジャアントトードを倒して終えていない。

 

「あっ、近くから蛙が湧き出すとか予想外です。ヤバイです喰われます。すいません、ちょっと助け・・・」

 

そうめぐみんが言い終わる前にジャイアントトードは口を大きく開きめぐみんを食べようとしていたがその口にめぐみんが収まることはなかった。

なぜならジャイアントトードは頭に風穴を開けて絶命していた。

 

「貴女、大丈夫?」

 

そして、いつの間にかめぐみんの前に眼帯をした少女が立っていた。

 

 

 




そんな訳でこのすば組との出会いを果たしたオフェリアちゃん
さて、どんな風に振り回されるかな


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