Aqoursと歌うたいの青年 (フルメタルレモン)
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初まりは唐突に

yesterdayをみて思いついた作品です。



「.....ここが沼津の内浦か...いい所だ」

 

ここにあるのは海と山、悪くいえば田舎か、だがこの自然に囲まれた雰囲気がとても居心地良かった。

ここなら俺が探していた物が見つかるかもしれない。

 

俺はつい最近まで東京の高校でDREAMっていうバンドでボーカルをやっていた。自分で言うのもなんだが結構人気だったんだ。

...だが人気絶頂の時ある出来事がきっかけで俺はバンドと抜ける事になり高校も転校することになり今に至る訳だ。

 

「さて、俺がお世話になる宿は...じゅっせんまん?」

 

珍しい名前の旅館だと思いつつ案内の地図を確認する。

 

...しまった全く見方が分からない。仕方ないそこら辺の人に道を聞くか。...って人がいねぇ!来てそうそう詰みかよ!

頭を抱えながら唸っているとオレンジ色の髪をした少女が心配そうに声を掛けてきた。

 

??「ずっと唸ってますけど大丈夫ですか?」

 

うっ、恥ずかしい場面をみられてしまった...だがしかしここで人に声をかけて貰えたのは幸い。怪我の功名と言う奴か

 

「すみません道に迷ってて、このじゅっせんまん?って言う旅館に行きたいんだけど道分かりませんか?」

 

「まかせて!私の実家がそこなんだ〜!あとじゅっせんまんじゃなくて十千万(とちまん)って呼ぶんだよ!覚えてね!」

 

十千万って読むのか珍しい名前だとしても実家の名前を間違えるのは申し訳ない気持ちになるな...ん?イマナンテイイマシタ?

 

「実家...?」

「うん!所でなんで私の実家を探してたの?」

 

パニックになってる俺を置いてどんどん話は進んでいく

 

「え〜とこれから1年ほどお世話になるので.....」

 

「そうなんだ!だから探してたんだ!ってええええ!!!!じゃあ君が噂の人なの!?」

 

あんたも驚くのかい!てかどんな噂が流れているんだ...変な噂ではありませんようにと祈っておこうか神は信じてないけど。

 

「どんな噂かは知りませんがこれからよろしくお願いします」

 

「はっ!ご、ごめんビックリしちゃって...コホン私高海千歌!よろしくね!名前聞いてもいい?」

 

千歌さんって言うのか、てか千歌さん改めて見るとうん、可愛い。とても可愛いこれから彼女と一緒に生活すると考えるととても心が踊る。

こんな幸運が舞い降りるなんて.....やっぱり神様いるのかな.....

 

「あ、はいじゃあ改めまして俺佐藤夢彩って言います。高海さんよろしくお願いします。」

 

「千歌でいいよ!私もいぶきくんって呼ぶから!」

 

いぶきくんか...女友達がいない俺からすると新鮮な呼ばれ方でなぜかくすぐったい感じもあり少し嬉しい気持ちもある不思議な気持ちだ。

 

「じゃあ千歌さんで、」

 

「うん!所でいぶくん!」

 

「もうあだ名!?」

 

段階を2つぐらい飛ばしてる気がするが誰にでもフレンドリーな所が千歌さんのいい所なんだろう。

元気な千歌さんといると不安も無くなりそうだ。

 

「スクールアイドルやりませんか?」

 

.......前言撤回不安です。




初めに見てくださった方ありがとうございます!
思いつきでどんどん書いていったので行き当たりばったりで変な所もあると思いますが温かい目でお願いします( ˊᵕˋ ;)
アドバイスなどがあれば是非とも書いていただけると幸いです!


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転校生を捕まえろ!

歌の歌詞の所は実際に歌を聞きながら見ると楽しめると思います!


「お願いだよ!一緒にスクールアイドルやろうよ!」

 

「だから!何度も言ってますけどスクールアイドルは出来ませんって!第1男がスクールアイドルなんて変でしょ!」

 

さっきからずっとスクールアイドルに勧誘されている。諦める考えを少し持って欲しい。それに俺としては今は人の前に立つことはあまりしたくない。

 

「それならマネージャーになってくれればいいんだよ!」

 

ぐっ.....痛いところを付かれたな...確かにマネージャーになれば人前にたつこともなくなる。何とか言い訳を!考えろお俺!

 

「そう言えば、いぶくんって学校はどこなの?」

 

「あぁ、たしか浦の星だったけかな。なんでも理事長が貴方はテスト生だからとかいって学費を免除してくれるらしくてすぐ決めたよいやー理事長も気前がいいね〜笑」

 

なんて自分の好待遇にニヤニヤしながら話していると千歌さんが口を開け驚いた表情でこちらを見てくる。確かに俺も全額免除は驚いたがそこまで驚くかね。だがその驚きは違う事への驚きだとすぐ気づいた。

 

「浦の星って私が通ってる女子校だよ!」

 

「じゃあ明日から千歌さんと同じ学校か〜今日会ったとはいえ知ってる人がいると思うと安心する.....よ...ん?」

 

さっき千歌さんが言って言葉を思い出す。

 

「ええええええええええええええ!女学院〜〜!?」

 

 

 

場面は変わって十千万旅館俺はまだショックを引きずっていた

 

「女子校ってなんだよ...詳しく見とくべきだった...」

 

なぜ疑わなかったんだ俺うまい話には裏があるとはよく言ったもんじゃないか今までの俺を殴りたい。

 

「まぁまぁ過ぎたことを言ってもしょうがないよ。それに私はいぶくんと同じ学校だから嬉しいな!ほら!美味しいみかん食べて元気だして?」

 

なんて優しいんだ...まるで女神...いっそ千歌さんに抱きついて甘えようか。いや、理性を失ってはいけない

 

「ありがとう、千歌さん。あ、みかん美味しい!」

 

「えへへ、そうでしょ〜」

 

そう言うと千歌さんは俺に満面の笑みで俺に話しかけてくる。

こんな笑顔見せられたらキュンと来るに決まってるじゃないか!女子校じゃなかったら男子はキュン死にだろうな。

千歌さんのおかげで行く気が湧いてきたそんな時に

 

「ガハハハハ!!女子校に編入とはやるね夢彩!!」

 

ゲラ笑いしてるこの女性は高海美渡さん千歌さんの姉さんだその更に上に長女の高海志満さんがいる。三姉妹揃って美人で可愛い。どんな美形一家なんだ...。

 

「もう!美渡ねぇはからかわないの!」

 

やはり千歌さんは天使だ。

 

「アハハハハ!!ごめんな夢彩!頑張れよ!」

 

そう言うと美渡さんは勢いよく出ていった。

 

「嵐のように現れて嵐のこどく去っていった...」

 

「ごめんね?いぶくん?美渡ねぇも悪気があるわけじゃないから」

 

それは俺も分かっているのでうんと頷いた。

千歌さんはよく美渡さんにちょっかいをかけられたらしいがそれも千歌さんが可愛いからなのだろう。

 

「そうだいぶくん。いぶくんが持ってきたものの中で気になってたものがあったんだけどこれ、ギターだよね?弾けたりするの?」

 

ギターの事に触れられてしまったか。

 

「あぁ、弾けるよ。」

 

そう言うと千歌さんは目を輝かせて

 

「ほんと!? もしかしてバンドとかやってたの?」

 

凄いな。千歌さんは勘が鋭い。

 

「うん。もう解散しちゃったけどね」

 

あの頃を思い出す。純粋にバンドを楽しんでいた頃を。そして解散した時を。

 

 

「いぶくんの歌...聞きたいだめかな...?」

 

千歌さんは弱々しそうに尋ねてくる。だが目はとても興味をもった目で見てくる。あ、歌わないとダメなパターンだ。

 

「いいよ。なら俺が1番最初に作った歌でもいいかい?千歌さんの好みに会うか分からないけど」

 

「本当!?やった!ありがと!いぶくん!」

 

次の瞬間彼女はそんなに嬉しかったのか抱きついてきた。いきなりの出来事で俺は何が起こっているのか分からなかったが顔が真っ赤になっている事だけは分かった。

 

「はっ/////ごめんね//////////」

 

千歌さんも自分がしている事に気が付き真っ赤になり黙って俯いてしまう。

 

・・・まずいこの沈黙をどうにかしないと...

 

「じゃ、じゃあ、気を取り直してう、歌おうかな/////」

 

「そ、そうだね!お願い!いぶくん/////

 

バンドをやってた頃は毎日握っていたギター。バンドを辞めてからは何ヶ月も触っていなかったので弾けるか心配だったがギターを持つとその心配はなくなった。

 

そして俺は小さい声で呟いた。

 

「聞いてくれ千歌さん。俺らのデビュー曲だった歌。」

 

君がいた夏

 

 

夕暮れの海に ほほを染めた君が

誰よりも 何よりも 一番好きだった

二人していつも あの海を見てたね

日に焼けた お互いの肩にもたれたまま

一日中 笑ってた

キリンぐらい首を 長くしてずっと

待っていたのが まるで夢のように

 

また夏が終わる もうさよならだね

時は二人を 引き離して行く

おもちゃの時計の針を戻しても

何も変わらない

Oh I will miss you

 

 

ひさしぶりに歌うとキーが高いな...千歌さんはどう感じてくれるんだろうか...恐る恐る千歌さんの顔を見てみると、涙...?

 

「泣いてる...?」

 

「え、?あ、ごめんあまりにもいい歌で泣いちゃった笑」

 

どうやら歌に夢中になり自分が流している涙すら気づかなかったようだ。

 

「こんなにいい歌作れるのにどうしてバンドやめちゃったの?」

 

やっぱり聞かれるよな。いや覚悟していた事だ。

 

「.....俺がみんなを裏切ったからなんだ。」

 

俺はわざと曖昧な答えを言った。始めから全ての答えを言うのが怖いからだ。でも千歌さんが深く質問してきたら言うつもりだしその覚悟もある。

 

「そっか、今は深く理由は聞かないけどいつかいぶくん自身から言える日が来たら教えてね。」

 

「えっ?あ、う、うん」

 

驚いた。てっきり千歌さんの事だから聞いてくると思っていた。

 

「聞かなかったから貸し1個ね!」

 

いたずらに彼女は笑いながら言う

 

「えぇー!そりゃないよ!」

 

「じゃあこれから千歌って呼んでくれるなら貸し無しにしてあげる!」

 

「!呼び捨てって事かい!?」

 

なんてこった女子を呼び捨てはハードル高いな...でも千歌さんが呼んで欲しいのなら頑張るしかないな。

 

「分かったよ...これからもよろしく...千歌/////」

 

「うん!よろしくね!いぶくん!」

 

っ!!/////だからその笑顔は反則だって...

 

でも呼び捨てもいいな...

 

その夜・・・

 

 

いぶくんに呼び捨てで呼ばれちゃった/////嬉しいしなんか恥ずかしいや/////




千歌って呼ばせたくて結構無理やりになってしまいました。

次から曜ちゃん出せると思います!


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学校

遅くなり申し訳ないです。



今日、俺は転校して初めて学校に行くことになる。こういうのは第一印象が大事だ。特に遅刻なんてしてしまえばこいつはやばい奴扱いされてしまう。(女子校に男が転校するだけでもやばい奴だが)なのに...

 

「千歌!今何時だ!?」

 

「今?ってもうこんな時間!?急がないと!」

 

見事に寝坊をかました。しかも2人してだ。最悪の事態になる事に恐れつつ急いで支度をしていると外から大きな声で呼ぶ声がした。

 

「チカちゃーん!早くー!」

 

千歌の友達か?

 

「あっ!曜ちゃんだ!おはよ!いぶくん早く行くよ!」

 

「あっお、おうって待ってくれよ!」

 

駆け足で階段を降りて外にでる。確認してないけど忘れ物ないよな...?

 

「おはよ!曜ちゃん!待たせてごめんね?」

 

「おはヨーソロー!大丈夫であり、ま、す?」

 

曜さんと言う人は俺を不思議そうに見てくる。そらそうか。

 

「チカちゃん。隣の人は?」

 

「ああ、こっちの人はいぶくん!浦の星に転校しにきたんだ〜!」

 

「ど、どうも佐藤夢彩って言います。」

 

「えええええええええええ!」

 

ですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は変わってバスの中

 

 

 

「一通り話は聞いたけどまだ整理が追いつかないであります...」

 

曜さんには事の経緯を話したがまだ戸惑っているようだ。

 

「まぁいいや!私渡辺曜!よろしくね!」

 

「いいんかい!」

 

切り替え早すぎるだろ!

 

「いぶくんがツッコんだ!?」

 

しまった慣れてないことをしてしまった。落ち着け落ち着け。

 

「改めてよろしくk...「所で君、出会ってすぐに呼び捨てとは凄いですなぁ〜ニヤニヤ」

 

「も〜曜ちゃん!からかわないでよ!いぶくんもなんか言って!」

 

お、俺に聞くのかい...変に仲良しだとか言っても嫌がるだろうしかと言って仲良くないって言ったら雰囲気悪くなるしど、どうしよう...なんて言ったらいいんだよ...

 

「夢彩くん?聞いておりますか?」

 

「あっ、はい!千歌とは一晩一緒に過ごした仲です!」

 

「いっ!?ひ、一晩!?夢彩くんって大胆だね.../////」

 

「ちょっと!?いぶくん!?誤解されるような言い方しないでよ!/////」

 

あれ?もしかしてまずい事言ってた?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういや千歌、スクールアイドルって今何人なんだ?」

 

「夢彩くんも入れれば3人だよ!」

 

「俺が勝手に入ってるのは置いといてもう1人は曜さん?」

 

「そうであります!ヨーソロー!」

 

曜さんのヨーソローって口癖なのか?

 

「「入ってくれるよね?」」

 

うっ、そんな目で見ないでくれ...

 

「大丈夫ですよ、昨日から考えていたことなので、ただ力になれるか分かりませからね?」

 

「「やったー!」」

 

全然聞いてないな、俺言ったからね?

 

なんて話をしていたら、

 

「あ!着いたよ!」

 

どうやら着いたらしい。

 

「そう言えば夢彩くん?ここまま一緒に教室まで行くのかい?」

 

「いや、生徒会長さんが案内してくれるらしいんだが、」

 

当たり前だが女子からとても不思議そうに見られている。うぅ、胃が痛い...誰か助けてくれ...

 

なんて思っていたら前から黒髪のロングヘアの女性が話しかけてきた。

 

「お待ちしておりましたわ、佐藤夢彩さん」

 

 




実は深夜に書いていたらバグって本文全部消えて萎えてました。


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未完

あけましておめでとうございます。(遅すぎ)


「お待ちしておりましたわ。佐藤夢彩さん」

 

「あなたが生徒会長ですか?」

 

「えぇ、それでは私がご案内致しますわ。着いてきてください」

 

とても綺麗な人だなぁ、こういう人のことを大和撫子と言うんだろうなあ、名前聞き忘れた。まぁ後でいいだろう。

 

「じゃあ千歌、曜さんまた後で」

 

「は〜い」

「ヨーソロー♪」

 

「仲がよろしいようですが、知り合いですの?」

 

そう言えば2人と出会ってほとんど経ってない割には話せてるな、2人がフランクな性格だからだろうな。

 

「はい、今は千歌の旅館に住ませてもらっているので、所で生徒会長の名前聞いてもいいですか?生徒会長と呼ぶのも自分が言うのもおかしいですが堅苦しいので」

 

 

「あ、も、申し訳ありません。自己紹介がまだでしたね。黒澤ダイヤと申しますわ。よろしくお願いします。」

 

ダイヤさんか、とても似合った素敵な名前だ。

 

「ダイヤさんですか、よろしくお願いします。」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

話のネタがない、キツい沈黙だ。

頭をねじって必死に考える。

 

 

「そ、そう言えばダイヤさんは俺が転校してくる時何も思わなかったんですか?」

 

「それは驚きましたわ、女子校に男子が来るなんて破廉恥な人だと思っておりました。」

 

「ハレンチではないですよ!?」

 

食い気味に否定するとダイヤさんは優しく笑った。

 

「ふふっ 大丈夫ですよ。夢彩さんのことを見るとそんな人ではないと分かりましたので。」

 

良かった、ほっと胸を撫で下ろす

 

「そう言えば、理事長にも挨拶したいんですけど」

 

「理事長にですか?多分理事長室にいると思うんですけど今年度から新しい方になるんですよね」

 

「え?そうなんですか?」

 

 

 

 

 

 

「ここが理事長室ですわ。」

 

自分の学校には理事長なんていなかったからなんか緊張するな、、、

いや、電話で話した人は優しそうな人だったし大丈夫だ。

 

「私も一緒に入りますから緊張なさらないでください。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

ガチャ

 

「失礼します。」

 

「オー!いぶ!初めまして!私小原鞠莉!マリーって呼んでね!」

 

うぉ、これまた強烈な人だな、脳の整理が追いつかない。

 

「鞠莉さん!?どうしてここに!?」

 

「ひさしぶりね!ダイヤ!胸は相変わらずね、、」

 

「やかましい!!、、ですわ」

 

「はぁ、とにかく高校三年生が理事長なんて冗談にも程がありますわ」

 

「それ、ジョークじゃないけどね」

 

そう言って任命状を見せる

 

「は?」

 

「 小原家のこの学校への寄付は相当な額なの♪」

 

俺、置いてかれてるな。

 

「すいません。鞠莉さん、挨拶をしに来たんですけど。」

 

「オオ!ソーリーね!わざわざありがとういぶ♪」

 

「すみません。夢彩さん。取り乱してしまいまして。」

 

「大丈夫ですよ。それでは」

 

バタン

 

「ふぅ、それじゃ職員室に行くか、」

 

 

 

 

 

 

 

挨拶も一通り終わり教室に行く時間が来るまで担任となる先生と話をしている。

 

「この時期に転校とは珍しいな、しかも女子校に男子生徒がだもんな。」

 

珍しいというか唯一無二だと思うんだが、

 

「自分も驚きました。まさか女子校とは知りませんでしたから」

 

「そうそう、そう言えばお前の他にもう1人転校生いるんだよ女子だけどな、おーい桜内」

 

「は、はい!」

 

先生が呼ぶと奥の席から例の転校生が来た。

 

「お前らまだ時間あるし適当に自己紹介して話しててくれ」

 

先生、適当すぎない!?まぁしょうがない

 

「俺2年生の佐藤夢彩って言います。よろしくお願いします。」

 

「わ、私も同じ2年の桜内梨子と申します、、よろしくね」

 

少し元気がなさそう。体調悪いのかな

 

てか梨子さんもかわいい。

この学校顔面偏差値高くね?

 

「梨子さんはどこから来たの?」

 

「私?私は東京から。」

 

「東京!?俺もなんだよ!」

 

「えっ?そうなの?」

 

・・・・・・・・・

 

「そうなんだよ〜でさ、これが○○で××なんだよ」

 

「ふふっ 本当面白い人」

 

地元が同じな事もあってすぐに打ち解けることが出来た。

 

 

「おーいそろそろ教室に行くぞ〜」

 

「「あ、はい!」」

 

「じゃあ行こうか。」

 

「うん♪」

 

教室に行く途中

 

「でも良かった」

 

梨子が話しかけてくる

 

「何がだ?」

 

「私、転校するのが不安でこれからどうなるのか不安でいっぱいだったの。でも夢彩くんみたいな人がいるって分かって少し安心した!」

 

初めのあの顔は不安だったからなのか

 

「おう!これからよろしくな!」

 

「うん!よろしくね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え〜今日はみんなに転校生を紹介するじゃあ2人入ってくれー」

 

ザワザワする教室の中に入っていく。

 

「じゃあ自己紹介してくれ」

 

先生に言われ自己紹介しようとすると千歌が目を輝かせて梨子に向かって言う

 

「奇跡だよ!」




この話では主人公のコミュニケーション能力を少しずつ上げていこうと思ってたんですけども4話で相当上がったのでこのままコミュニケーション能力お化けでいきたいと思います。

あと、今更なんですが、アニメの進み方とはまた違うごちゃごちゃな感じでいきたいと思います。(本当はごちゃごちゃな方が楽なだけ)

最後に今回も読んでいただきありがとうございました。


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前途多難

区切りのいい所まで書こうとしたら長くなってしまいました。

読みにくかったらすみません。


「ごめんなさい」

 

「だからね!スクールアイドルっていうのは、、」

 

スタスタ

 

「千歌避けられてないか?」

 

「大丈夫!なんとかなる!」

 

昼休み

 

「また今日もダメだったの?」

 

「うん!でももう一押しもうちょいって所かな!」

 

「いやいや梨子あんなに嫌がってただろ。迷惑そうに断ってたろ?」

 

「やっぱり、、」

 

曜さんも簡単に想像できたのか苦笑いをする。曜さんもあんな風に誘われたのか?

 

「大丈夫!いざとなったら何とかする!」

 

千歌はあんなに断られてもちっともへこたれてない。メンタル強すぎだろ。

 

「あんまり無理に誘って梨子に迷惑かけるなよ?」

 

「むー!そんな事言うならどうすれば梨子ちゃんが入ってくれるか考えてよ!」

 

そんな事言われてもな、いろいろ考えてみたけど梨子が入ってくれる作戦が思いつかないんだよな。

 

「所で夢彩くん。いつから梨子ちゃんと仲良くなったの?」

 

「へ?」

 

どこから出たのか分からない声が出る

 

「いや、だって夢彩くん親しい人の事しか呼び捨てで呼ばないじゃん?」

 

「え?そうなの?いぶくん」

 

そういう訳じゃないんだけどなあ

 

「いや、そういう訳じゃないよ」

 

「その割には私の事未だにさん付けなんだよねぇ」ニヤ

 

この顔はまたからかおうとしてるな。

 

「私のことも呼び捨てにして呼んでくれない?」

 

「え?俺はいいけど、いいの?」

 

「うん!私だけさん付けなのも違和感あるし、それに呼び捨ての方が仲良さそうでしょ?」

 

もしかして曜さん自分だけさん付けなのが嫌だったのかな?だとしたら申し訳ないことをしたな。

 

「そうだね、それじゃ、よろしくね曜」

 

「/////うん」

 

曜は少し顔を赤らめて俯いてしまった。なんか呼んだ俺も恥ずかしいな

 

「あの〜2人してイチャイチャしないでくれますか〜?」

 

「「してない!」」

 

 

 

「あ、生徒会長に話に行くの忘れてた」

 

「また行くのか?5人必要だと言われただろ?」

 

「でも今日は行ける気がする!」

 

どこからそんな自信が湧いてくるんだか、、、

 

「さぁ!部として承認してもらうんだから!」

 

「ヨーソロー!」

 

曜も行く気なのかい!

 

 

 

 

 

 

「お断りします!」

 

うん、知ってた。

 

「5人必要だと言ったはずです。それに作曲の方はどうなったのですか?」

 

ごめんなさい何一つ出来てません

 

「それは、きっと、可能性は無限大!」

 

「、、、」

 

黙っちゃったぞ、、ダイヤさん呆れてるんじゃないか?

そんな俺の心の妄想を無視して千歌は話を続ける

 

「でも、最初は3人しかいなくて大変だったんですよね、 ゆーず も」

 

ピク

 

おい、それってもしかして、、

 

「それはもしかして、μ'sのことを言ってるのではありませんですわよね?」

 

「え?あれってもしかしてμ'sって読むん、」

 

「お黙らっしゃい!あなた!あのμ'sの名前を間違えるなんて!あぁん?μ'sはスクールアイドル達にとって伝説、聖域、聖十。宇宙にもひとしき生命の源ですわよ?その名前を間違えるとわ!片腹痛いですわ」

 

「近くないですか?」

 

普段真面目なダイヤさんがこんなに熱く語るなんて、、

ダイヤさんも意外な一面もあるんだな

 

「ダイヤさん、μ's好きなんですね」

 

「はっ、いっ一般教養ですわ!」

 

「へぇ〜」ジトーー

 

「と、とにかく、スクールアイドル部は認めませんわ!」

 

 

 

 

 

「前途多難すぎるよ〜」

 

「こればっかりはしょうがない。ノルマをクリアしてからまた話し合いに行くしかねぇよ」

 

「じゃあ、やめる?」

 

と曜が言い出す。

 

「やめない!」

 

「だよね〜」

 

笑いながらそう言う曜。やめると聞いたのもきっと2人のなんとも言えない関係があるからだろう。

 

「あ!花丸ちゃん!」

 

「こんにちは」

 

大人しそうな人だな、1年だろうか。それにしてもデカイな何がとは言わないが。

 

「隣の男性は誰ですか?」

 

「あぁ、俺か、俺は今日浦の星に転校してきた佐藤夢彩だ。よろしく!」

 

「浦の星にですか!?女子校に男子が来るなんて珍しいですね」

 

珍しいって言うか普通はありえないんだけどもね。

 

「あ、おr、私1年の国木田花丸です。よろしくお願いします。」

 

「あ、ルビィちゃんもいる!」

 

挨拶をしていたら隣で誰かを見つけたようだ。ルビィちゃん?」

 

「ピギィ!」

 

「ん?木の後ろに誰かいるのか?」

 

「うん!ルビィちゃんって言うんだ!可愛いんだよ!ほら、怖くない怖くない食べる?」

 

と言うとルビィちゃんを飴でおびき寄せる。いや、いや、出てくるわけないだろ。

 

「わっ!飴だ!」

 

出てきちゃったよ!

 

「トォーッりゃ!」

 

飴を上空に投げる。

その瞬間に千歌がルビィちゃんを捕まえる

 

「うゆうゆ」

 

逃げようとするが千歌の方が力が強く抜け出せないでいる。逃げようとしているとちょうど上からルビィちゃんの口の中に飴がおりてくる。

 

「初めまして。ルビィちゃん。」

 

「あ、夢彩先輩。近ずかないほうが、、」

 

「え?」

 

花丸ちゃんの方を振り向くと手で耳を塞いでいる。

 

「ピッ!よ、よろしくお願いします。」

 

「ルビィちゃんが初対面の人なのに叫ばないなんて!」

 

花丸ちゃんは驚きながら手を離す

 

 

 

 

 

 

 

 

「スクールアイドル?」

 

「そう!興味ない?」

 

「2人だったら可愛いし似合うと思うよ」

 

「丸は図書委員の仕事があるずら、いや、あるし、、」

 

「ルビィは、お姉ちゃんが、」

 

ルビィちゃんは悲しそうに言う

 

「お姉ちゃんってダイヤさんかい?」

 

「うゆ、」

 

「夢彩くん。知ってたの?」

 

「いや、お姉ちゃんがって言ったからダイヤさんかなと思ってさ」

 

「そっか、なんでか嫌いみたいだもんねスクールアイドル。」

 

「はい、」

 

、ルビィちゃんの表情からしてもなにかありそうだね、、ダイヤさん本当は嫌いではないけどなにか理由があるんだろうな。

 

「今は曲作りを先に考えた方がいいかもなにか変わるかもしれないし!」

 

「そうだね〜花丸ちゃんは今日はどこで降りるの?」

 

「今日は沼津までノートを届けに行くところで」

 

「ノート?」

 

「実は入学式の日自己紹介でやらかしてしまった人がいてそれ以来来てないんです。」

 

「へぇ〜是非とも会ってみたいね〜」

 

どんなことをしたのかどんな人なのか気になる。

 

「先輩も来ますか?」

 

「いや、今日は用事があるから遠慮しとくよ。それと先輩なんて柄じゃないから先輩なんて付けなくていいよ」

 

「そうですか?ではそうさせてもらいますね。」

 

「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスから降りた帰り

 

「それにしても梨子ちゃんどうしたら入ってくれるかな〜」

 

「さぁな。まず、梨子は海の音を聞きたいって言ってたんだろ?梨子のやりたい事をやらせた方がいいんじゃないか?」

 

「あれ!梨子ちゃんじゃない?」

 

って話聞いてないし。

 

「何してんだろ」

 

「桜内さ〜ん!」

 

「まさかまた海に入ろうとしてる?」ペロッ

 

千歌はそう言いながら梨子のスカートをめくる。

おいおい、俺もいるんだから気をつけてくれよ?危うく見るところだった、、

 

「してないです!って夢彩くんもいたの!?、、、見た?」ジト

 

「見てないからそんな怖い顔で見ないでくれ」 見たかったけどボソ

 

「なんか言った?夢彩くん?」ニッコリ

 

笑ってはいるが目が本気なやつだ。もしかして梨子って怒らせたら1番やばい人?

 

「い、いえ!何も言ってませんよ!?梨子さん!」

 

「ならよろしい」

 

「ホッ」

 

「てゆうかこんな所まで来ても答えは変わらないからね?」

 

「え?あぁ、違う違う通りかかっただけだよ。そう言えば海の音聞くことが出来た?」

 

「、、、」

 

何も言わないってことはまだ聞こえてないってことか。

 

「じゃあ、今度の日曜日空いてる?海の音聞こえるかもしれないから!」

 

「聞こえたらスクールアイドルに入れって言うんでしょ?」

 

「ん〜だったらいいんだけどね。その前に聞いて欲しの歌を!梨子ちゃんスクールアイドルの事全然知らないんでしょ?だから知って欲しいの!」

 

「あのね、私小さい頃からピアノやってるんだけど最近全然上達しなくて環境を変えてみて海の音を聞けたらなにかが変わるのかなって」

 

梨子の聞いているうちに無意識にバンドをやっていた頃を思い出す。歌が好きでやっていた時。みんなのためにやっていた時。そのプレッシャーに押しつぶされた時。いろいろな記憶が巡ってくる。

 

「変わるよきっと、」

 

千歌は梨子の手を取る

 

「簡単に言わないでよ、、」

 

「分かってるよ、でもそんな気がする」

 

「ふふっ変な人ね。 とにかくスクールアイドルなんてやってる暇ないの。ごめんね。」

 

梨子はそっと繋いだ手を離そうとするが千歌が強く握り返す。

 

「わかった!じゃあ海の音だけ聞きに行ってみようよ!スクールアイドル関係なしに!」

 

「本当変な人」

 

 

 




次は果南さんを登場させる予定です!蛇足ですが自分の推しは果南さんです!


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4人目

冬休みも終わりましたね、、


「お待たせ〜おはよう!梨子ちゃん!」

 

「おっす!」

 

「おはようって夢彩くんも!?」

 

「おう、釣りしくてね。ダメだったか?」

 

「ご、ごめんねそういう訳じゃないの。休日に男の子と出かけるなんて初めてで、ビックリしただけだから気を悪くしないで?」

 

「釣りしたいって言うけど本当は泳げないだけだったりして」ニヤ

 

図星である。

 

「さぁ!ダイビングショップの方で曜も待ってることだし早く行こうか!」

 

「「誤魔化したね(わね)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「曜ちゃ〜ん!」

 

「ん!おーい!果南ちゃん!みんな来たよ〜」

 

「お、君たちが曜の言ってた2人だね?私は松浦果南よろしくね」

 

果南さんは3年生で父親が怪我をしたため今は学校を休学してダイビングショップを手伝っている。千歌と曜は果南さんの幼なじみでよく遊んでいたらしい。それとスタイルが抜群にいい。

 

「私、海の音を聞きたいんです!聞けますか?」

 

「うーん海の中はあんまり音が聞こえないからね。ただここの景色とは大違い。見えてるものからイメージする事が大事だと思うよ。」

 

「想像力を働かせるってことですか?」

 

「まっ、そゆことだねできる?」

 

「やってみます」

 

「心配すんな。梨子ならきっと聞こえるから。」

 

「夢彩くん。ありがと」ニコ

 

今まで緊張していた表情が少し柔らかくなる。少し緊張はほぐれたかな。

 

「っと夢彩くんも一緒に潜るの?」

 

「そうそういぶくんはね〜泳げないから1人だけ釣りするんだって!」

 

「おい、余計な情報を付け足すな」

 

「そうなの?もったいないなぁ〜今度一緒に練習してみない?」

 

「よろしくお願いします!」

 

「即答!?」

 

曜が素早く突っ込む。

 

「ふふっなら、今回はダイビングはやめとこうか。それとどうせなら船の上から釣りしたら?」

 

「え?いいんですか?ありがとございます!」

 

「よし!じゃあ着替えようか。夢彩くんはここで待っててね」

 

だよね。しょうがない。想像だけしておこう。

 

「うん待ってるよ」ニッコリ

 

「「「変態」」」

 

同級生3人から息のあった罵倒をされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海の中で千歌、曜、梨子の3人が手を合わせて音を聞こうとする。が、音は聞こえない。

 

長い間海の中にいたので休憩のために船に帰ってくる。

 

「ダメ?」

 

曜が言う

 

「残念だけど、、」

 

「難しいよね、イメージするのは。」

 

「簡単じゃないわ。景色は真っ暗だし。」

 

「真っ暗?」

 

「そっか!わかった!もう一回いい?」

 

千歌は何やらわかったようで勢いよく海の中に飛び込む。

 

その後を追うように2人もまた潜る。

 

「友達思いだね君たち。」

 

3人のやり取りをみて果南は夢彩に言う。

 

「そうですか?まぁ、俺は3人の力になれてるかは分かりませんけどね」

 

「きっとなってると思うよ。」

 

果南さんは少し微笑んだ。その後に寂しそうな顔をした気がした。

 

「話は変わるけど夢彩くん。顔色悪いけど大丈夫?」

 

「はい、実は少し酔っていまして。」

 

あはは、と果南さんは笑ったあと俺にハグをしてきた。

 

「!!!」

 

「あんまり暴れないで安静にしてなきゃ。」

 

いや、そんな事言われても落ち着いてられないですよ!む、胸が当たって、

 

「ハグ、嫌だった?」

 

「いえ。大好きです。」

 

千歌達よ俺を変態と言ったな。認めます。

 

「ふふっなら良かった!」

 

果南さんはハグする腕を強める。

まずいこれ以上は危ない。色々な意味で危ない。

 

「か、果南さん。酔いは無くなったのでもう大丈夫ですよ。」

 

「そう?なら良かった♪」

 

そう言い腕を解く。少し勿体ないことをしたかもしれないと思いながらまた釣りを始めようとする。

 

ザパァ

 

「聞こえた?」

 

「うん!」

 

「本当?私も!」

 

どうやら海の音を聞くことが出来たようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その帰り

 

「夢彩くん魚釣れた?」

 

「いや、釣果0です、、、」

 

落ち込んでいると果南さんが小さい声で練習「練習待ってるからね」と言ってくれた。絶対行きます。週五で行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校

 

「いいのか?梨子」

 

「えぇ」

 

「ありがと〜!」

 

千歌は梨子に抱きつこうとするがひらりとかわされる

 

「まって、勘違いしてない?私は曲作りを手伝うだけ。スクールアイドルにはならないよ」

 

「え〜!」

 

「そんな時間はないの〜」

 

「そっか〜」

 

「無理は言えないよ」

 

「作曲してくれるだけでめっちゃありがたいけどな。ありがとうな梨子」

 

「私のお願いを手伝ってくれたからね。じゃあ詩を頂戴?」

 

「詩?」

 

「詩って何〜」

 

「多分〜歌詞のことだと思う〜」

 

「「歌詞?」」

 

「なんでミュージカル口調なんだよ」

 

て、そんなこと言ってる場合じゃないそう言えば作詞してる所なんて1つも見てなかったな。2人の様子からすると作ってないんだろう。

 

「 ここが千歌ちゃん家?」

 

驚くよな。俺も初めは驚いた。

 

「ただいま〜しいたけ〜!」

 

「もう、いぶくんは本当にしいたけ大好きだね。」

 

しいたけとは美渡ねぇが飼っている犬である。毛が多くて目が隠れている。犬好きの俺からしたらとても可愛い。

 

「うぅ、、」

 

梨子がしいたけの事をみている。多分怖がっている。

 

「梨子。犬怖いのか?」

 

「ひっ、す、少しね」

 

俺の声にも怯えてどうする。どうやら相当怖いらしい。

 

「梨子ちゃ〜んいぶくん〜置いていくよ〜、あ、美渡ね、そのプリン!」

 

「やば!」

 

「まて〜!私のプリン!」

 

と言うと千歌は美渡さんを追いかけて言ってしまった。

 

「先に部屋に入ってようか」

 

「う、うん」

 

「ワン!」

 

「ひぃ!」ダキッ

 

しいたけが吠えたのに驚いたのか梨子が俺に抱きついてくる。く、苦しい

 

「おアツいことですねぇ〜」ニヤニヤ

 

曜はその様子をみて助けようともせずニヤニヤしている。

 

「助けてくらさい。」

 

「お願い!部屋に入るまでは離れないで!」

 

「梨子ちゃんが言うんじゃしょうがないね〜」ニヤニヤ

 

「くっ、」

 

俺は色んな意味で飛びそうな理性を戻しながら梨子を抱え千歌の部屋に入る,。

 

「ありがと、ってわ、私なんて事を、ごめんね夢彩くん。」

 

「大丈夫だから気にしないで。逆に俺なんかに抱っこされて嫌じゃなかったか?もしそうだったらごめんな」

 

しょうがないとは言え抱き抱えたことに少し罪悪感を持っている。(決して梨子を抱きたくてやった訳では無いからね?)まぁ梨子は優しいから謝れば許してくれるだろう。

 

「い、いや。そんなことないよ!その、嬉しかった。じゃなくて!良かったよ!」

 

梨子は焦っているのか変なことを言っている。すまない梨子。俺はもう一度謝る。

 

「分かってないなぁ」

 

と、ベッドに座っていた曜は言う。謝り方間違えたのか?女性の気持ちは難しいな。

 

「曜。なんて謝るのが正解だったんだ?」ヒソヒソ

 

「そこから間違ってるんだよ。夢彩くんは鈍いなぁ」

 

え?なんで?そんなことを考えていると追いかけていた千歌が戻ってきた。

 

「酷いよ!私のプリン勝手に食べるなんて!」

 

「俺が東京に帰省する時買ってきてあげるよ。それより歌詞を作るんだろ?」

 

「そうね、作詞しましょ」

 

ガラガラ

 

「いつまでも取っておく方が悪いんです〜!」

 

「うるさい!」ブォン

 

千歌が美渡さんに投げた伊勢海老のぬいぐるみは梨子に当たってしまう。

 

「甘いわ!とりゃ!」

 

それに応じて美渡さんも浮き輪を投げるがそれも梨子に当たってしまう。梨子大丈夫か?

 

「うわっ、やば!」

 

スクッ

「失礼します。」

 

と言うと梨子はドアを閉めふたつを付けたまま作詞をしようとする。

これめちゃくちゃ怒ってるな、、

 

「さぁ、始めるわ「曜ちゃんスマホ変えたんだ!」

 

「うん!進級祝い!」

 

「おい、早く取り掛からないと、、」

 

ドン!

 

「は じ め る わ よ」

 

「は、はい」

 

、、梨子は1番怒らせたらダメなタイプの人かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり恋の歌は無理なんじゃない?」

 

「嫌だ!μ'sのスノハレみたいな恋の曲作るの!」

 

「でも千歌ちゃん恋愛したことないでしょ?」

 

「なんで決めつけるの!」

 

「あるの?」

 

「いや、ないけど」チラッ

 

千歌が俺を見てくる。そう言えば昔はメンバーへの思いをラブソングにしたっけな。男が好きなわけではないからね?

 

「それだったら恋の歌は無理よ」

 

「千歌ちゃんヒソヒソ」

 

何やら曜が千歌にアドバイスをする。それを聞いてから千歌は顔を少し赤くし「わかった!」と言いペンを走らせる。

 

「「曜(ちゃん)なんて言った(の)んだ?」」

 

「あ、えーとね千歌ちゃんスクールアイドルに恋してるよねって言ったの!」

 

なるほど。そう言えばそうだな。よく気づいたな曜。

 

曜(本当は千歌夢彩くんの事どう思ってる?って言ったんだけどね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜

 

「ユメノトビラ〜ずっと探し続けた。君と僕との繋がりを探してた」

 

「梨子ピアノ弾きながら歌えるのか。凄いな」

 

「い、夢彩くん?それに千歌ちゃん?」

 

まさか聴かれてるとは思っていなかった用で梨子はビックリしている。

 

「そこ梨子ちゃんの部屋だったんだ!」

 

「そっか、引っ越してきたばかりだったから気づかなくって。」

 

「今の、ユメノトビラだよね!梨子ちゃん歌ってたよね!」

 

「私、どうしたらいいんだろう。何やっても楽しくなくて、変われなくて。」

 

梨子は悔しそうな声で言う。以前から悩んでいた事だからどうにか出来ない自分に苛立ちを持っているのだろう。

 

「梨子。スクールアイドルやらないか?」

 

「ダメだよ。ピアノをあきらめる訳にはいかないよ」

 

「あきらめる必要はないよ。笑顔になってまた弾けるようになったら弾けばいい。」

 

「でも、失礼だよ。本気でやろうとしている夢彩くん達に。」

 

「そんなことない!スクールアイドルはみんなを笑顔にするの!」

 

千歌は身を乗り出し梨子と手を繋ごうとする。

 

「それって素敵な事だと思わない?」

 

梨子も手を繋ごうとするが届かない。

 

「やっぱり届かない、、」

 

「諦めちゃダメだ!」

 

夢彩が梨子に叫ぶ。千歌はギリギリまで手を伸ばす。梨子も必死に手を伸ばす。

 

「千歌!安心しろ俺が支える!あともう少しなんだ!届け!」

 

ピトッ

 

2人の表情が明るくなる。

 

「ふぅ、届いたな。2人とも。」

 

「これからよろしく(ね)梨子(ちゃん)!」

 

「うん!」




この話で3人を揃えたくて長くなってしまいました。

メインヒロインは決めているんですが誰かは言わないでお楽しみという風にしときたいと思います。(一人一人がヒロインのストーリーも作ろうと思っています)


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ファーストステップ

テスト期間で遅れました!すみません!




「「「1・2・3・4・1・2・3・4」」」

 

「一旦ストップ!」

 

千歌達は朝早くから砂浜でダンスの練習をしている。

ダンスの確認をするのは曜。3人の中で1番動けるからだ。

 

「ふぁ~しかし朝早くからよく動けるよねお兄さん感心しちゃうな」

 

「夢彩くんは早く寝ないからでしょ。」

 

「いぶきくん一通り踊ってみたけどどうだった?」

 

「ん、日に日に上手くなってると思うぞ。もう大丈夫なんじゃないか?」

 

「えへへそうかなぁ〜」

 

「いぶきくんそれ毎回言ってるよね。」

 

曜がジト目で俺を見てくる。もちろん適当に言っているわけではない。本当に上達してるから自然に言葉なんだが曜は他の事を言って欲しかったらしい。言葉のレパートリー増やすか。

 

「ここの蹴りあげが弱いのとここの動きもまだ合ってないから練習はまだ必要だね」

 

曜たちスマホで自分達の動きを確認する。

 

「あ〜ほんとだ〜」

 

「流石ね。すぐ気づくなんて。」

 

「よく分かるな曜。」

 

「高飛び込みやってたからフォームの確認は得意なんだ!」

 

初耳だ。

 

「なら俺に聞く必要ないんじゃないか?」

 

「第三者からの意見も欲しかったんだよ」

 

「納得あ、ここのリズム千歌がちょっと遅れてないか?」

 

「わたしかぁ〜!」

 

初めて俺活躍したかも

 

「ね?必要でしょ?」

 

必要とされてるのが嬉しく夢彩は顔を赤くし俯いてしまう。

 

ファンファンファンファン

 

「ん?ヘリ?」

 

「小原家のヘリだね」

 

「、、なんか近づいてないか?」

 

「「まっさか〜」」

 

梨子と千歌が笑う。

 

ブゥーン!!

 

「気のせいじゃなかった〜!」

 

ヘリが夢彩達の近くにくる。

 

「な、なに?」

 

「チャオー♪おはよ!夢彩!」

 

「マ、マリーさん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校

 

「し、新理事長」

 

「イエース!気軽にマリーって呼んでね♪」

 

「あ、あの新理事、、その制服は、」

 

「?どこか変かな?3年生のリボンちゃんと用意したつもりだけど?」

 

「3年生がなんで理事長になってるのかに驚いてるんですよ鞠莉さん」

 

「まぁまぁ細かいことはいいじゃない♪」

 

「細かくないわい!」

 

鞠莉さんといるとなんか調子が狂う。上手いこと丸め込まれてる感じだ。

 

「そうそう、デビューLIVEはアキバドームを用意しました♪」

 

「そ、そんな、いきなり、」

 

「き、奇跡だよ!」

 

梨子は戸惑っているが千歌は乗り気らしい。

でも鞠莉さんの事だしジョークだろう。

 

「It’sジョーク♪」

 

「やっぱりな、」

 

「本当は、ここ!」

床を指差す

「この学校って事ですか?」

 

「YES!この学校の体育館が舞台よ!」

 

「ここで?」

 

「ここを満員に出来たら人数関わらず部として承認してあげます!」

 

「ほんと!?」

 

「もし、満員に出来なかったらどうするんですか?」

 

「その時は解散してもらうほかありません」

淡々と鞠莉さんは言う。承認されるのは嬉しいがリスクがでかい。鞠莉さんはスクールアイドルが好きなようだし俺たちを試しているんだろう。

「どうする?千歌」

 

「やるしかないよ!他に手がある訳じゃないし!」

 

「OK!行うってことでいいのね」

 

そう言うと鞠莉さんは戻って行った

 

さて、これからどうやって人を集めるかだが、

 

「あ、待って!この学校て全部で何人?」

 

「えっと〜 っ!!」

 

梨子と曜は気づいたらしい。

 

「どうしたの?」

 

「全校生徒が来ても満員にならないってことだよ」

 

「まさか、鞠莉さんそれわかってて、」

 

「だろうね、なんとなくだけど鞠莉さんは俺たちを試しているんだと思う。この学校ぐらい満員に出来ない用じゃダメだって。」

 

「でも、やっと曲出来たばっかでダンスもまだまだなのに、、」

 

「じゃあ、やめる?」

 

「やめない!」

 

弱音を吐いているが千歌の心は折れていない。

 

「そうだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

十千万

 

「うう、おかしい。上手くいくと思ったのに、、」

 

「そりゃ難しいに決まってんだろ。」

 

ついさっき千歌が美渡さんの職場の社員を連れてきてと頼み見事に断られた所である

 

「お姉さんの言うことも分かるけどね」

 

「2人してお姉ちゃん派!?て、あれ梨子ちゃんは?」

 

「お手洗い行くってから帰ってきてないけどどうしたんだろう」

 

「私見てくるね」ガラガラ

 

戸を開けるとしいたけがポ〇ケモンソウルシルバーのカビゴンみたいに通路で寝ていた。その奥にはしいたけを見て冷や汗を垂らしている梨子がいた。

 

「しいたけちゃんどうにかして〜!!!」

 

 

 

 

 

 

沼津駅

 

「東京より人は少ないけど都会だな」

 

「そうね、でも東京より落ち着いていいかも」

 

「そろそろ部活終わった人達が来る頃だよ」

 

「よし!最後までチラシ残ってた人はアイス奢りね!それじゃあ気合い入れて配ろう!」

 

「いきなりかよ!そんなの聞いてないぞ!?」

 

まずい、このチラシ配りはさっきの一言でただのチラシ配りではなくなった、誰がビリになるかというレース!今月お金が厳しい俺は絶対に負けられない戦い。

 

「賛成であります!」

 

やはり曜は話に乗ってきたか、梨子はどうなんだろうか。

 

「もう、勝負してどうするの?」

 

「まぁまぁ!細かいことは気にしない!」

 

「もう、こういうの苦手なのに、」

 

梨子もしょうがなくだが参加するようだ

 

「よし!じゃあ張り切って配ろう!」

 

「「「「お〜」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの!お願いします!」

 

「昨日のドラマみた?」スルー

 

「みた!みた!」スルー

 

「あれ?」

 

千歌が先陣をきったはいいが呆気なくスルーされてしまった。ドンマイ!

 

「意外と難しいのね、」

 

「こういうのは気持ちとタイミングだよ!見てて!」

 

 

「ライブのお知らせです!」バッ

 

「「わっ!!」」

 

「よろしくお願いしま〜す!」

 

話しながら2人にチラシを渡す。

 

「是非来てくださいね!」

 

「す、凄い、、」

 

「俺達も頑張らないとな、さ、やろうか梨子」

 

「うん、でも私こういうのは苦手で、」チラッ

 

梨子は夢彩に助けを求める。

 

「ライブお願いしま〜す!」

 

「って聞いてないし!」

 

1人で喋っている梨子の前にサングラスとマスクを付けた高校生?が現れる。

 

「お、お願いします!」

 

「!」パシッ タッタッタッ

 

女性はチラシを貰い走っていってしまった。

 

「や、やった。」

 

「あの子、どこがで見たような、、」

 

その頃夢彩は、、、

 

「わ、私達にもチラシ下さい!」

 

「はい、どーぞ」

 

「あ、ありがとうございます!」キャーキャー

 

夢彩の周りには人だかりが出来ていた。

 

「よし!もう少しで終わるぞ!でも曜も早そうだな、もうひと頑張りするか!」

 

「ようやく半分終わったわ、夢彩くんはどうだろう、」

 

無意識に彼を探してしまう。どうして彼を探してしまうしまうんだろう。

 

「!!」

目が合ってしまい、ふいに目を逸らしてしまう。

そして見つけたはいいが彼の近くには女子校生で人だかりが出来ていた。

彼はカッコイイし、優しい。だから彼女たちも夢彩くんに惹かれてるんだろう。

胸の当たりがチクッとくる。なんだろうこの気持ちは。

 

「梨子〜?」

 

「わっ!」

 

彼が隣に来ていた。

 

「梨子はどれくらい配ったんだ?」

 

「ま、まだ半分くらいだよ。夢彩くんはもう終わったの?」

 

「おう!意外と早くできたから、手伝うよ、、」

 

「「2人とも〜終わったー?」」

 

「梨子チラシ貰うぞ」ガシッ

 

「あっ、」

 

夢彩はそう言うと梨子の残りのチラシを全て取った

 

「あちゃ〜俺が最下位か〜」

 

「じゃあいぶくんがアイス奢りだね〜!」

 

「しゃあない。じゃあ買いに行こうか」

 

「い、夢彩くん?どうして?」

 

「ん?俺が奢りたかっただけだから気にしないで。一緒に食おうぜ」

 

そう言うと夢彩は笑顔を見せる。

 

その笑顔を見て私は自分の気持ちに気がついた。私夢彩くんが好きなんだ。




今回はオリジナルストーリーも入れてみました。まだまだ試行錯誤しているのでアドバイスや、改善点等ありましたらコメントよろしくお願いします!


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