あつらえむきの個性でヒーロー科落ちた凡人君の話 (lane)
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1話

いやー、ヒロアカ二次創作、楽しいっすねー!


 皆さんは、僕のヒーローアカデミアという漫画をご存知でしょうか?

 

 無個性の少年が、スーパーマンから個性を譲り受け、悪の組織のBOSSをしばき上げて最高のヒーロー()になるというお話です。

 そう、個性。その世界には人が火を吹けたり、陰茎だけが巨大化出来るような個性もいます。

 その個性を使用して、個性を悪用するヴィランを退治したりなんやかんやする職業、ヒーローが強く社会に根付いてます。ひーろーほーわしゃかい。

 将来の夢は?と子供に聞くと大抵はヒーロー!と返ってきます。

 

 この漫画を読んで自分だったら、こんな個性欲しいなー!とか、死柄木抹殺してみたり、トガちゃんとイチャイチャラブラブ流血沙汰したい!等々沢山の妄想を掻き立てられる神作ですね。

 

 ここまで言っといて皆様の想像の通りなんですが、ヒロアカの世界に転生しちゃいました!

 

 見とけよ見とけよ〜、俺がヒーローになってスタイリッシュに原作終わらせてやんよ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 俺が目を覚ますと、そこはヒロアカの世界でした。齢17歳。ふつーの男子高校生として毎日を過ごしていたわけですが、どうやら死んだみたいです。死因?よく覚えてなくてですねー…多分トラックでしょう!!都合の良いトラックめ!

 

 0歳からスタートって厳しいっすね。拷問じゃん。まぁ、幼少期は色々と省かせてもらって現在4歳です!

 何があったかは想像に任せるとして、今日は待ちに待った個性診断なんですねぇ!クズ個性は嫌だ…!クズ個性は嫌だ…!

 

 母様に連れられて、病院へ、レッツラゴー!

 

「はい、ということでね、病院へやって来ました」

「流?誰に話しているの?」

「な、なんでもないよ!えへへー」

 

 俺の名前は、赤石流です。こちらの母様は赤石力子です。母様は名前の通り、個性は力持ちです。家運んでたゾ。ちなみにパッパは血を沢山作れる個性です。

  

 等と紹介していたら、俺の診察タイムみたいです。無個性だったらどうしよう?不安になってきたぞ…

 

 「あ〜、君の個性はね〜、そーやなぁ、調べたところ、血を流すと力が強くなる個性ですねぇ、良い個性やね」

 

 「名付けて出血大サービスってところやな!ガハハ!」

 

 激ウマ(寒)ジョークありがとうございます。母様とパッパの個性を合わせた感じやな?

 

 「良かったわね!流!」

 母様もすごく喜んでるね。痛いのはイヤだけどヒーローとして、誂え向きの個性…これは、勝ったな?

 

 「おかーさんとおとーさんの個性で、ぼく、ヒーローになる!」

 

 僭越ながら、名付けさせていただきます。

 

 俺の個性は、流血強化だ!!

 

 

 

 今、俺の胸の鼓動はかつてない程に高なっている…そう、今は雄英に受験中で、かつテスト中だからだ!

 焦るな、俺…この観覧車みてーなやつを数式に例えて、代入していく問題…腐るほどやっただろ!?筆記試験は人生二度目、俺は他に対してアドバンテージを持ってるんだ!頑張れよ!解けるべ!

 

 そもそも、倍率114514倍の入学試験の筆記を何食わぬ顔でスルーしていく他のヒロアカ2次創作主人公君なんなの!?超人なんですか!?

俺なんて今、やっとの思いで筆記を終えられたんですけど…

 あー…疲れた。えっ?実技試験説明?もうみんな知ってるから飛ばしていいよね?

 

 てなわけで、戦闘訓練場にやってきました。俺は流血しないと力が出せない。そして、この試験で持ち物は禁止だ…なら、どうするか?

 答えは簡単!自分の頭を壁にシュゥゥゥゥー!!

 いってぇ…何がシュゥゥゥゥーだよ。こんなんワンチャンの受験じゃなかったらぜってーしねーからな!

 

 「はい、すたーと」

 

 丁度いいタイミングだ…周りは俺の奇人っぷりと、突然知らされた開始の合図に戸惑い、状況を把握出来ていない!出し抜くなら今だ!

 俺が飛び出し、まだ後ろでもたもたしている奴ら目掛けて叫ぶ。

「もたもたしてるんじゃないぞ!」

 

 俺の実技試験が今始まった。

 

 目の前に急に現れるロボット。一手遅れたが持ち前の個性のブーストにより、ガード。こと、俺の戦い方は至ってシンプル。ノーガードで積んでぶっ倒す。これに尽きる。だから、痛くても我慢するのさ!ブーストがかかれば、その分合格できる可能性も高くなるってもんさ!!

 

「標的ハッケン。ブッ殺ス!」

 鉄の塊が俺の体を殴打する。いや、痛すぎ、内出血確定だわ。さらに吹っ飛ばされて、右半身がアスファルトとキスしながら5メートルぐらい滑った。大量出血じゃねーか!

 

 「いてぇ…いてぇ…これしなきゃ強化できないなんてマゾかよ」

 

 ふらつく体にムチを打ちながらロボットを見据える。

 

 「んじゃ、俺のターンな」

 

 ロボットが一瞬で屑鉄に変わる。出血した分、強化された体から繰り出される、圧倒的パワーは鉄をも豆腐のように破砕出来てしまう。

  

 「ふー、いけるな。1ポイント」

 

 これは中々の強化され具合だな!鉄がふわふわだったからな!

 ここからは、人助けしつつ、ポイントを貯めて行く。雄英にはレスキューポイントなるものがある。最悪、0ポイントに立ち向かえば、得点入るやろ。と考えて俺は行動開始する!

 

 「俺が入試一位だ!」

 

 

倒しては助けて、20ポイントを取得した俺は、次のロボットを倒そうと意気込み、走り出そうとして、視界が傾き、地面に倒れ込む。なぜ?体はまるで、神経を切られて動かなくなった。俺の脳内にある仮説が浮かぶ。

 

 個性許容上限。少量ならば、ブーストしたままでいられるが、最初に血を流しすぎて、体が限界を迎えたんだ…!人間の血は1リットルで死に至る。そもそも2ml採血しただけで、貧血になって倒れそうになる人もいるのだ。個性で慣れてるとはいえ、血を流しすぎた。思えば鉄を綿みたいに潰すぐらいブーストされていたんだ…!普通に考えて飛ばしすぎだ!馬鹿野郎!

 

「くそっ、ここまでか…」

 

 俺は試験の得点に気を取られてばかりに、自分の状態を考えていなかった…!冷静に客観視出来ずに舞い上がっていけると踏んだ結果、このザマだ。

 

 「しゅーりょー」

 

 俺の試験は最後まで続けられずに、0ポイントに対峙する前に実技試験が終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回

「この学校に画風が違うマッチョマンがいるらしいぞ」

「それはオールマイトだよ」

「浮浪者崩れの寝袋お化けもいるってよ」

「いるわけないよ…」

「なぁ、心操…」




「雄英体育祭、普通科がてっぺん取ってみたっていう動画上げようぜ!」

「」



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