半妖の海魔よ勇ましくあれ (ぱのらま)
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最も不本意なギネス世界記録保持者

取り敢えずヒロアカの小説の箸休めに、こちらの作品も投稿してみます。


真白い空間に俺は居た。

 

 

「唐突だが君に祝福を3つ与えよう」

 

 

誰かが俺に話しかける。

 

 

「膨大な魔力を生産する力を、

魂の密度を上げ、

来るべき未来に備える収集と蓄積の力を、

あらゆる困難を乗り越える叡智の才能を

■■■■。君に与えよう。」

 

 

言葉を紡ぎたくとも喋れやしない

 

「君に授けた祝福はきっと力になる。

けど、強過ぎる力は身を滅ぼす────

だが、君ならば上手く使いこなせると信じている。

これは君に与える祝福であると同時に

償いの証でもあるんだ。

­­ ­­僕は信じているよ■■■■。

君があらゆる苦難を乗り越え、幸せになることを……」

 

 

ただ、分かるのは俺は未来を与えられ、挑む力を与えられたらしい。

 

 

「来世は強かになれ■■■■。君の幸運を僕は

祈っているよ」

 

 

強かか…そうかなるほど俺は来世は違うようだ。

悲しくもなるがこの際チャンスを与えられたのだから、今度こそ幸せになりたい。

 

 

「では、またね」

 

 

あぁ…意識が遠の…

 

 

 

 

彼は良い人間だ。

 

 

やらない善よりやる偽善をモットーとし皆を助けた人間だ。

 

 

ただ、彼は少し…いや、かなり不運な人間だった。

 

 

本来であれば人間の運命の総量は変わらない。

それぞれの道を歩む際に行いに応じて変動をする。

幸福な人間の周りには不幸な人間が、

不幸な人間の周りには幸福な人間が、

或いは普通の人間か。

 

 

プラスにはマイナスが、マイナスにはプラスが常に傍に居る。

そして運命の天秤はバランスをとっている。

 

 

しかし、彼は違った。

 

 

彼は一人の女性の運命の総量を上げるために塵と変わらぬ運命にされた被害者。

知らなかったとはいえ、運命の変動に加担した僕もまた、加害者だ。

 

 

ただ、彼自身の悪運が強過ぎた為なのか死ぬ運命を何回も跳ね除けていたが、やはり、寄る不幸には勝てなかったようだ。

 

 

だからこそ彼にあらゆる悪意から身を守る力を与えた。

 

 

結局これは僕の罪だ。

彼の運命力を人並みでは無く、壊滅的に低くしてしまった。

 

むしろ何故成人を迎えるまで生きていたのが不思議な位のマイナスな運命力。

故にこれは救いの無い人生を歩ませてしまった贖罪であり、幸せを勝ち取って欲しいという身勝手な願い。

 

 

 

 

だから幸せになってくれ。

数多の人間の中で最も運命力のない君は最も運命に抗う力を持つんだ。

 

 

数多に存在する救いが無かった人間。

その中に居た僕の犯した罪の被害者。

だからこそ君にはあらゆる救いを与える力を授けた。

 

 

僕はもう見ることが出来なくなるけど、

君の幸せな顔を僕は見たいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

……ただ、心残りなのは彼の特典を搭載するにあたって、頑丈な肉体を与える為に用意した身体が女性しか用意出来なかった事と、適当な作品を見繕って造った身体が死ぬ度に転生を繰り返すという点だろうか……。

 

 

彼が好きな作品を合体させたけど、片方を僕は見たこと無かったからなぁ。

彼の魂が来てから直ぐに用意したから時間が足りなく、片方の作品を確認出来なかった。

 

 

さっき読んだんだけど妖狐×僕SSって先祖返り、転生繰り返すんだね。

神である僕からすれば

 

 

……消滅する前に妖狐×僕SS読んでから決めるんだったよ……。

仕方ない僕のコピー体を特典に加えてサポートしてあげよう。

そうすれば特典の説明出来るし。

 

 

 

 

♦️

 

 

 

 

かくして

世界一車に撥ねられたという不本意なギネス世界記録保持者の安藤漢侍は、

ネギまと妖狐×僕SSのクロスオーバーした世界に転生する事になった。

 

 

果たして彼…いや、”彼女(・・)”は幸せを掴むことが出来るのだろうか。




こちらは魔法先生ネギま!と妖狐×僕SSの世界がクロスした作品になります。

ヒロアカの方は漫画を持っておらず投稿が不安定ですが、
魔法先生ネギま!と妖狐×僕SSは全巻保有しているので大分書きやすいと思います。


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紀元前産まれのオレ

紀元前がイマイチわからんくてとりあえず妥協したお話し。

エタりたくないんで書きたくなったら書きます。


オレは紀元前九世紀…つまり原作開始より三千年程前に産まれた。

 

何故か憑いてきた神さまが言うには、

 

生まれ変わらせる時代を間違えたらしい。

 

ついでにネギまといぬぼくを合わせた影響で、

 

オレは性転換して先祖返りとなった様である。

 

 

……なんで?

 

 

いや、まぁ確かに女に成るのは覚悟はしてたけどよぉ…。

 

家の家訓に【男児は勇ましくあれ、女児は強かであれ】

というのがあり勇ましくあれるように恥じない生き方を貫いたつもりだったが、

頭がスッキリした今では本当に恥じない行き方だったのか疑問に思ったりする。

以前の自分が不幸では無いのだから幸せだという狂気的な発想は、

脳機能が正常になったお陰で思わなくなった。

 

人間の道徳的な知識も特典に含まれていたらしく、

今思えば普通の人では考えられぬ拷問に似た人生だった。

 

来世があるのは生き方を評価されたとかじゃなく不幸の詫びだしなぁ。

 

 

「しかも半魔族とセイレーンの先祖返りか……」

 

 

父親はギリシャから東方を目指して旅する途中で、母さんに出会い死ぬ運命を救って恋に落ちたらしい。

 

なんでもセイレーンは自身の歌を聴いて死なない人間が現れた場合、

 

死ななければならないらしく、父の対魔力が高かった為無意識下の飛び降り自殺をしたそうだ。

んで、閨を共にしてオレが産まれた。

 

というかオレにも、歌ったら自殺する呪いが付いてるんだろうか……?

だとしたらセイレーンの力が無駄になるし、歌えないのは地味に辛いしなぁ…

 

 

『その点は心配要らないよ?。

君はセイレーンの霊格を持つだけの人間だ。

セイレーン単体にかけられた呪いはあくまでも君の母個人によるものだからね。

第一に君には三つの権能を与えたから、零落した女神であるセイレーンとは、

比べ物にならない霊格を持つはずだ。

それも君の母の両親である河神アケローオスや、

その妻メルポメネーよりも霊格強度は上だ。』

 

「それなら良かったよ。

第二の生で娯楽が減るのは辛いからさ。

というか特典じゃなくて権能?」

 

『君達が読む作品の特典というのがあまり分からなくてね…。

折角だしと僕の力を全て注ぎ込んで権能化したのさ。

どうせ霊格を剥奪されて死ぬのだし、良いかなーと』

 

「軽くないか…?

いやまぁ、そこまでしてくれるのは有り難いし、

貰った以上は有効活用するけどよぉ……」

 

『じゃあ能力の説明から始めようか。

君の権能の力の一つはFateシリーズに登場する竜の心臓。

知っての通り息をするだけで膨大な魔力を生みだす炉心だ。

この権能は魂に内蔵されたエーテル体である為、魂の状態でも魔力生産が可能という優れものだ。

あと魔法発動体の役割もついてるよ。

 

二つ目は収集と蓄積。

これは先祖返りの力を扱いやすくした権能だね。

死後に生き返り、生前の力を加算した状態で転生するという能力だ。

この世界は始まりの魔法使い、ラカン、ダーナの様なバグキャラが存在するからね。

生存率を高めるには強くなるのが手っ取り早いんだ。

 

そして最後がレオナルド・デカ・ヴィンチの才能だ。』

 

「レオナルド・デカ・ヴィンチって誰だよ。

レオナルド・ダ・ヴィンチじゃないのか?」

 

『あぁそう言えば君は鷹の爪団を見てなかったか。

簡単に説明するとティッシュペーパーから原子炉を造り出したり、

カレーライスからスクーターを造れる謎の技術力だ。

正式名称は【プロメテウスの宮殿】で、

宇宙の全ての謎を網羅したとされる集合体の力を君の使いたい時に使える能力だね。

プロメテウスはギリシャ神話に連なる神だし、使い勝手は良いかなぁと組み込んだよ。

まぁプロメテウスの宮殿という権能と認識すると良いかな?』

 

「なんだその意味不明な能力……。

でもその力を使えばこれからの生活が楽になるな。

とりあえずこれからもよろしくな矢車様」

 

『もう会話する能力しかない分身体なんだしやっちゃんで良いよ?』

 

「んじゃ、やっちゃん。

二人で頑張ってくか!」

 

 

原作開始まで三千年もあるし、安藤漢侍改め、エラポス・グラン鍛えながら頑張って行きます!。

 

しかしまだ日本文明発達しとらんやんけ……

 




なんというか色々書きたいけど、主人公が日本に行くところまで飛ばします。

今回は説明会で次に平安時代です。

かなり急展開で申し訳ないです。

貧乏神が!のタグは主人公が似た様な世界から来ってだけでので、特に何も無いです。


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