あの日見た景色 ~Be My Idol~ (小早川 リッパー)
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プロローグ

はじめまして・・・いきおいとノリだけでやっていきたいと思います。語彙力とかなんもないけれど、自分の担当アイドルである百瀬莉緒の魅力を少しでも伝えられたらいいなと思いますのでどうか温かい気持ちで読んでくださるとうれしいです。

ある金曜日の夜ネオン輝く街の片隅にあるバーのカウンターで百瀬莉緒とプロデューサーが二人でしんみり飲んでいた。


「ねえプロデューサーくん・・・ひとつ聞いてもいいかな?」

 

 頬を赤らめながら一人の女性が隣の男性に呟く。

 

「私ってアイドルなんか合ってないのかな・・・魅力なんてないのかな・・・」

 

 しかし隣のプロデューサーと呼ばれた男性は何も言わず目の前にあるお酒を

 

口にした。

 

「今日だって監督の人に怒られたし、レッスンの時も調子乗ってトレーナーの人に

 

迷惑をかけちゃったし・・・うぅなんか言ってよ~」

 

「いきなりどうした?そんな酔ってる風には見えないぞ・・・いや大分飲んだな」

 

 そう言って女性は目の前にあったお酒を一気飲みし男性を見つめた。

 

しかし見つめてるうちに恥ずかしくなったのか彼女は目を逸らした。

 

「魅力がなかったら社長直々にスカウトなんかされないだろう?

 

それをされたってことは莉緒は十分に魅力があるってことだよ」

 

「あと、このりんごの果実酒うまいぞ?あとこのつまみも。」

 

 プロデューサーが慰めると莉緒と呼ばれた彼女は飲みかけのグラスを置いて

 

ため息をつく。

 

「もう~プロデューサーくんはそうやってすぐに話を逸らそうとする・・・

 

あれはアルコールが入ってたからっていうのもあるし・・・

 

プロデューサー君は私のことどう思ってるの?」

 

「確かに調子乗ったりする時や空回りする時もあるかもしれないけど、

 

魅力が無い訳じゃないぞ」

 

「それだと説得力がないわよ~」

 

 机にもたれながらいじけている。どうやら仕事が上手くいっていないらしい。

 

「莉緒、今回のプロジェクトはな・・・かなり力を入れている。

 

それは重要だからだ。そんな重要なプロジェクトに魅力がない人を入れるか?」

 

「うぅ、確かにそうだけど・・・でも・・・」

 

 そして莉緒は机にぐったりした。状態からするにかなり飲んでいるようだ。

 

「そろそろ時間だ、これ以上は明日の仕事に響く。今日は俺が送っていくから、

 

歩けるな?」

 

「うん~ありがとう~」

 

 歩けると言いつつ立った瞬間にふらふらして満足に歩けるような状態ではない。

 

右肩をプロデューサーが支えながらなんとか歩けるといった様子だ。

 

 そしてやっと店から出ようとしたところで莉緒は目を逸らしながら言った。

 

「プロデューサーくんは・・・私のこと・・・好き・・・?」

 

「さあな・・・酔っててよくわからん」

 

 数秒立ち止まってから店を出て夜の人波に消えていった。

 

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すっごい短いけれどプロローグですからね!仕方ないね
次回からどんな感じになるのか?構想は決まってますがまだ書いてないです。楽しみに待ってくれると嬉しいです。

年越してもまだ寒いですね・・・みなさん風邪などには気をつけてくださいね


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第1話「歩き始めた運命」

ゆっくりゆっくり投稿していきたいと思います。
ネタは考えてるんですけどなかなか執筆できない・・・寒いからね仕方ないね


あ、あらすじはないです


~数日前~ 

 

 

 

窓から射す光は赤く、夕方ということを示していた。

 

 ここはレッスンルーム。765プロダクションの所有する劇場の中にある。

 

アイドル達が日夜公演に向けてレッスンをしている。

 

「はぁ・・・つ、疲れたわぁ・・・」

 

「おつかれ莉緒ちゃん、最近すごいレッスン頑張ってるわね」

 

「おつかれ歌織ちゃん~、あらドリンクありがと♪」

 

 ドリンクを受け取った莉緒はレッスンルームの端に座る。隣に歌織と呼ばれた女性が座る。

 

 彼女は桜守歌織。百瀬莉緒と同時期に765プロダクションに入ったアイドルで

 

なおかつ同い年のため二人が一緒にいることは多い。

 

「ねえ莉緒ちゃん?最近頑張ってるみたいだけど大丈夫?」

 

「えぇ、大丈夫よ。ありがとねっ」

 

 そう言って彼女は笑う。しかし歌織にはそれが作り笑いということが

 

すぐ分かったが、あえて何も言わなかった。

 

「じゃあそろそろ私は営業があるから・・・莉緒ちゃん、あんまり無理しちゃだよ?」

 

「大丈夫よ、ドリンクありがとね~」

 

 歌織はその場から去る。その表情は曇っていた。ドアを開けると歌織と同身長程の女性がいた。

 

「ごきげんよう、歌織さん」

 

「あら千鶴ちゃん、お仕事終わったの?」

 

 このセレブリティに溢れる女性は二階堂千鶴。歌織や莉緒よりも2歳下のアイドル。

 

二人からよく飲みに連れてかれている。

 

「あちらには莉緒さんがいらっしゃいますわね・・・最近根を詰めすぎてるようで心配ですわ」

 

「うん・・・どうしちゃったのかしら、聞いても何も教えてくれないの」

 

「このみさんとか知っているのではないでしょうか?」

 

「そうね・・・かもしれないわ・・・ってやだ、ごめんなさい千鶴ちゃん。私この後営業があったの」

 

「それはいけませんわ、足を止めさせてしまい申し訳ございません」

 

 そういって歌織は急ぎ足で営業に行った。

 

「さて・・・そろそろ出てきても良いのではなくて?プロデューサー?」

 

 千鶴が廊下の曲がり角の部分を見るとそこにはプロデューサーがいた。

 

「何か莉緒さんに用事でも?」

 

「あるっちゃあるんだが、それはまた後日で。莉緒の様子を見に来たんだよ。

 

あいつ最近頑張ってるからな、飲みにでも誘おうかなって。千鶴さんも来る?」

 

「いえ、わたくしは遠慮しておきますわ」

 

「・・・やっぱり千鶴さんには居酒屋なんかには合わないか・・・ごめん」

 

「え、えぇそうですわね・・・おーっほっほっほっ・・・ゲホッ、ゲホッ・・・では失礼いたしますわ」

 

そう言って千鶴は帰っていった。あたりは先ほどよりも暗くなっていた。

 

 




次はもう少し早く投稿したいですね・・・頑張ります


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