真剣で転生者との遭遇 (梨の皮)
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1話

第一話です!どうぞ!


4月某日

世間的には、もう学生は春休みが終わり、一つ学年が上がったりなどして、新しい環境になるものだが、社会人はそうでもない。部署が変わることや転勤があっても、基本的には変化がない。今日もいつもの通勤路を歩いて会社に向かう。途中でコンビニに寄って朝飯を買い、食べながら通勤。そんないつもと変わらない通勤のはずだった。

携帯をいじりながら、信号を待っていると急に体全体に痛みが走る。なんで、急に体が痛むのか理解できなかったが、目の前が真っ暗になった。

 

 

 

 

 

 

次に目が覚めると、辺り一面真っ白な世界だった。

「どこだここ?」

そう呟きながら立ち上がると後ろから、

「ここは、天国の一歩手前の世界じゃよ」

振り返ると、いかにも神様って感じの爺さんが正座して座っている。爺さん天国の一歩手前の世界?って言った?ってことは、俺死んだの?てか、さっきまで会社に通勤してたところじゃん。死んだなら、仕方ないけどなんかつまらない人生だったな。てか、なんでこの爺さん正座してるの?

「間違えて殺しちゃった。ごめんね。」

ごめんじゃ、すまないだろ。どうしてくれるの?

「だから、お詫びに好きな世界に転生させてやろうって思っての。好きな世界への転生と特典として好きな能力を5つあげよう。」

マジで?そんな、二次創作みたいなことってあるの?詐欺じゃないよね?笑

「詐欺じゃないから早くしてくれるかの?後ろが待ってるものでな。」

後ろを振り返るとあちこちに倒れている人がいる。ごめんなさい。急ぎます。

俺が指定した転生先は、『真剣で私に恋しなさい』というゲームの世界で、能力の特典は、以下のものにした。

1、体をサイヤ人にしてほしいこと。(食欲は生前の自分と同じくらい)2、超サイヤ人3までなれること。(修行すればブルーまでなれること)3、ドラゴンボールに出て来る技は、全て使えること。4、ワンピースの覇気3つ全て使えること。5、気が自由に使いこなせるようにしてほしい。

爺さんは、強すぎんかのなんてブツブツ言いながら、望みを叶えてくれた。

 

爺さんは、俺に対して、この力を使って正しく生きていくこと、前世の記憶は無くなること、そして、原作のどこから開始するか言われたので、クリスが転校して来た後がいいことを伝えると爺さんは了解した。

 

最後に爺さんから再度謝罪されたが、別に気にしてないこと、逆に人生をやり直すチャンスをくれたことに感謝していることを伝えた。爺さんは、こいつはお人好しじゃって一言言って、扉の前に俺を立たせて、この扉を開けて新しい人生を楽しんでくるように言われた.扉を開けながら当たり前だって爺さんに言って歩を進めるのだった。




初めての投稿でした。
なかなか、文章が纏まらない小説でしたが、いかがだったでしょうか?
読みづらかったらごめんなさい。
次回の話でお会いしましょう!


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2話

2話です!どうぞ!


俺の名前は白濱樹( しらはま・いつき)。今日から川神学園に通うことになった。修行の旅から帰ってきて、数年ぶりの川神に帰ってきたのはいいがどうしようか悩んでいる時に、たまたま川神学園の前を通ったら、川神鉄心さんに呼び止められ、お前樹じゃないかって言われて、そうだけどって答えたら、百代達が会いたがっていることを伝えられた。なら、川神学園に入れてくれって頼んだらいいじゃろってあっさりOKが出ちゃったし、島津寮まで紹介してくれた.

 

島津寮には、昔の仲間が居るから、とりあえず誰にも会わないように早めに登校しながら修行できる場所を探したりしてみた。そうしているうちにちょうどいい時間になり、川神学園に舞空術で向かっていると百代達懐かしいメンバーが歩いて登校しているのを見つけた。が、話しかけずに学園に向かう。ここで会ったら面白くないからね。

 

 

風間ファミリーside

直江大和達は、川神学園に登校しながら転校生について話していた。

「そういえば、今日転校生が来るって話だったよな?女の子かな?」

と、島津岳斗が話すと大和が、

「いや、男らしいよ。しかも、俺の情報だと武術をやっているって話だしな。」

その話を聞いて川神百代と一子の川神姉妹が食いついた。

「それは、本当の話か、弟よ。」

百代が舎弟である大和に百代が言うと、一子も

「私たちと同じクラスの人なんでしょ!勝負挑まないと!」

と、一子もやる気満々である。そんな一子に、クリスが

「私が転校してきた時、犬が勝負を挑んできたんだ。次は、私が歓迎してやらないと!」

と会話に入ってくる。そんな様子を見ながら、キャップこと風間翔一が

「じゃあ、クリスが今回勝つか転校生が勝つか賭けてみるか!」

と、提案する。それに男性陣は賛同する中、百代と由紀江が舞空術で飛んでいく人影を見て、

「申し訳ないけど、今回は転校生かな」

と、百代が言うのに続いて、由紀江も

「私も転校生だと思います。」

と、続いた。みんながなんで?ってなってる中、学園に近づいて行くのであった。

 

樹side

 

やべ、今、もも先輩ともう1人に見られたよね?まぁ、でももも先輩とは違うクラスだからまだいいか。あいつらまだ俺とは、気がついてないだろうし。

 

 

2ーF side

 

梅先生がホームルームに来るまでの間、クラスでは転校生の話題で盛り上がっていた。

「転校生って男かな。女かな?」

「てか、大和が男だって言ってたじゃん。」

岳斗とモロが話をしていると、キャップが唐突に、

「そういえば、樹って何してるんだろうな。修行の旅に出てから帰ってきてないじゃん。早く旅の話聞きたいぜ!」

大和は、キャップが話した樹について話そうとした時、梅先生が教室に入ってきた。

「諸君、おはよう。今日から、みんなとここで過ごす転校生が来ている。では、白濱入れ。」

と、梅先生の紹介があったときに風間ファミリーの面々は、まさかってなり扉の方に目が行った。そして、入ってきた男、白濱樹を見たとき、クリス以外の風間ファミリー全員が立ち上がったしまった。

「初めまして、白濱樹です。昔川神にいたので俺のことを知ってる人も居ると思いますが、よろしくお願いします。」

って、立ち上がってる風間ファミリーを無視して自己紹介していると風間ファミリーは、開いた口が塞がらないという感じで見ていると梅先生が

「何をしている、早く座れ。まったく。では、質問がある奴はいるか?」

すると、クリスが真っ先に手を上げた。

「白濱は、武道をやっているのか?」

樹は、否定する意味も無いので

「やってるけど?」

と答えたら、クリスは、

「では、歓迎の意味を込めて、私から決闘を申し込む!」

と言ったら一子、京がクリスを止めに入ろうとするが時すでに遅く、

「いいよ。決闘やろうか」

と樹が答えてしまったので、決まってしまった。

その瞬間、クリス以外の風間ファミリーは、賭けをするのは転校生を見てからするべきだったと嘆いたのであった。




第二話でした!
途中から風間ファミリーの話し方が間違えて無いかとか色々考えながらやってみました。間違えてたらごめんなさい。

では、次回は、クリスとの決闘のシーンからになります!


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3話

今回は、クリスとの対決です!
上手く書けてるか分かりませんが、どうぞ!


グラウンドにて、クリスと樹が向かい合っている。その様子を2ーFの面々は見ている。風間ファミリーが全員立ち上がったことにクラス全員が疑問に感じた。しかし、そんな疑問より転校生の白濱樹がクリスにどこまでの戦いが出来るのかそこがクラスの焦点となっていた。

 

「白濱君ってどれだけ強いんだろう?クリスも結構強いじゃん。楽しみだよね!」

そんな会話を聞きながら、風間ファミリーは、昔樹が百代と対決したときの様子を思い出しながら、

「樹ってもも先輩から1発も当てられたことなかったよな?」

岳斗が口にすると、一子も

「お姉様も、今まで攻撃して当てられなかったのは、樹だけって言ってたわ。」

と続いた。大和も

「それ、聞いたことある。クリスが自信無くさなければいいんだが…なるようにしかならないか」

と2人の戦いを見るしかなかった。

 

百代side

おっ、クリが決闘するのか。対戦相手は…、やっぱり樹だったか!たが、気の大きさが以前より小さくなってないか?気のせいか?樹のことだから、何かしら成果を見せてくれるだろうから、そこに期待しておくか。

 

黛 side

クリスさんが決闘するみたいですよ、松風。でも、あの転校生の方、気の大きさがかなり小さいような気がします。多分、登校してたときに空を飛ばれてた方だと思うのですが…。とりあえず様子を見たほうがよさそうですね。

 

樹、クリス side

樹とクリスが9歩の間合いで向かい合っている。クリスは、手にレイピアを持ち、樹は、何も持たず素手だ。お互いの気の高まりを見て、審判の梅先生の「始め」の合図を出す。その合図と同時にクリスが一気に間合いを詰めて連続でレイピアによる突きを樹に向かって繰り出す。樹は、それを小さい声で「武装色硬化」と言って、右手を黒く固めてレイピアの突きを全て弾き返す。クリスも黒くなっている右手に気が付き、突きに更に力を込める。なぜ、右手が黒くなっているか分かってないが、これはさすがにヤバいと直感的に感じ取ったからだ。力を更に込めてスピードを上げて行くが、全く当たらない。胴体だけでなく顔に向かっての突きやフェイント、足元、全ての持ってる力を使っているのに当てられない。全て、右手で弾かれてしまう。まるで、予測され既にどこに攻撃が来るのかを把握しているかのように。流れを変えたいクリスは、一旦間合いをとる。間合いをとった瞬間、樹から殺気なのか何か分からないが気を当てられクリスは、その場で気を失って倒れるしかなかった。




更新が遅くなってすみません。
色々考えて、1発も攻撃をせずに覇気だけで決闘に勝つと言う方向にしました。
次回は、この決闘後の2-Fの様子からになります。


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4話

第4話です!
どうぞ!


2-F side

クリスと樹の決闘を終え、クラスに戻りながら各々が2人の決闘について話をしていた。

「樹、最後クリスに何したの?勝手にクリスが倒れたけど」

一子が樹に質問する。樹は、一子の方を見ながら、

「対戦相手の子、クラスだっけ?クリスが教室に戻って来たら話するよ。それまでは、話さないよ。旅についての質問も答えないよ。」

と返答すると、翔一は、

「旅の話もか!?そりゃ、ないぜ。」

と、本気でガッカリした様子だった。

 

百代side

クリスが倒れて、勝ち名乗りを受けたのが樹だったのを見て、百代はだろうなと思うと同時に樹が何をしたのか分からなかった。クリスの全ての攻撃を弾き返して、見せたこと。黒くなった右腕。そして、間合いをとった瞬間に倒れたクリス。気は、小さかったはずなのに…。次の休み時間あいつらのクラスに乗り込んでやるか。

 

黛 side

クリスさんが倒れましたよ!相手の人、何かしたようには見えませんでした。感じも取れませんでしたし…。機会があればお話ししてみたいですが…。私にそんなことできるでしょうか…。

 

2-F side

教室に戻るなり、いろいろなクラスメイトから質問をされる樹だが、答えようとする前に授業が始まってしまった。修行の旅中に人に囲まれるのは戦いの中以外無かった為、なんか新鮮だなって思いながら授業が始まるのだった。1時間目の途中、クリスが保健室から帰って来た。クリスは、樹に何か言いたげだったが、授業中ということもあり、自席に黙って戻るのだった。そして、授業が終わった後の休み時間、風間ファミリーを中心とした2-Fのメンバーと何故か来た百代に樹は囲まれていた。

全員が樹に対して、聞きたいことが山ほどあるがまずはじめに、古株のメンバーは、一斉に

「樹、お帰り!」

と、友達の帰宅を喜んだ。樹も、

「ただいま。元気そうで何よりだよ。」

と返答して、再会を喜んだ。そして、まず翔一が

「で、旅の話を聞かせろ!」

と言うが、樹は

「話始めると長いから却下です。今度、時間のある時ね」

と返すが翔一も諦めない。そしたら、モロがキャップに

「金曜集会の時に話すればいいんじゃない?」

と、提案した。樹は、それを聞いて、心配していたことを聞いてみた。

「俺ってまだファミリーのメンバーになってるの?」

それを聞いた百代が翔一の方を向きながら、

「キャップ、樹はまだメンバーだろ?」

と聞くと当たり前だって返答が来たため、安心した樹だった。

そして、クリスが樹に、

「私は、何もされてないのに気がついたら保健室に居た。あの時、樹は、私に何をした?」

と質問した。それを聞き、百代も同じ疑問を持っていたため、

「教室の窓から見ていたが、最後クリスに何をしたのか私ですら分からなかったぞ。」

と、続いて来たため、それについても金曜集会で話をすると返答した樹だった。




4話でした。
風間ファミリーが全員揃ったところで樹の力の話にいきたかったので、学校では話をさせませんでした。まゆっちの性格を考えると風間ファミリーがいるとは言え、2-Fの教室には入りづらいかなって思えるし。
では、次回の話でお会いしましょう。


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5話

第5話になります!
どうぞ!


転校してから最初の5日間が過ぎた。樹は、島津寮のメンバーは勿論、2-Fのクラスメイトとも打ち解け始めていた。金曜日の夕方、樹は帰る準備を進めていると、翔一から、

「今日、金曜集会やるんだ。樹も来るだろ?」

と言われた樹は、

「了解。でも、俺場所知らないぞ。」

と返答すると大和から

「島津寮に戻って着替えたら案内するから安心してくれ」

と、案内してくれることになった。

島津寮に戻ってから各自着替えて、風間ファミリー男子メンバーは合流して、集会の場所に向かい始めた。樹は、大和や翔一にどう言う場所か聞くが着いてからのお楽しみとしか言われなかった。そして、しばらく歩くととある廃ビルが目の前に立っていた。

樹は、廃ビルを見て、

「すげー!真剣で秘密基地みたいじゃん!」

と、テンションが上がってしまった。翔一も

「そうだろ!男のロマンだよな!」

と同調しながら廃ビルの中に入っていった。

廃ビルの中のある一室の前に着き、扉を開けるとその中は、廃ビルの中の部屋とは思えないすごい空間になっていた。家具は、しっかりとした物を使用されており、クッキーが掃除をしてくれている。

樹は、誰も居ないように見える部屋の中に5人の気を感じた。

「本棚の影に隠れているのがモモ先輩、窓際の影がまゆっち、中央のソファの後ろにクリス、その隣のソファの後ろにワン子、そして、後ろの出入り口の影が京だね」

というと、女子5人は、驚いた顔をしながら出て来た。特に百代は、

「私は、本気で気配を消して隠れていたのに…」

というので樹は、

「気配だけではダメだよ。」

と言いながら、笑顔で百代の方に顔をむけた。

そして、クッキーが

「みんな、飲み物いる?」

と、声をかけてきたので、各自飲み物をもらい、全員の手に飲み物が届いた時に、キャップが、

「では、改めて樹との再会を祝してカンパーイ!」

と高らかに宣言すると他のメンバーも合わせて乾杯をする。

乾杯を終え、ひと段落ついた時に百代が樹に、

「それじゃあ、樹の修行の旅に出ていた3年間について話してもらおうか。」

と切り出してきたので、樹は旅先でのエピソードを話をしてもいいだろうと思えた物だけ、言葉を選びながら話をした。その時、アジアのある国に寄った時にドイツ軍の赤髪の女軍人に勝負を挑まれた話をすると、樹以外のメンバーはクリスを見た。クリスも樹に、

「多分、それはマルさんだ!2ーSにいるぞ!強かっただろう!」

と聞いてきたので、

「ツヨカッタゾー」

と棒読みで返答するのだった。そして、百代に、

「修行の旅に出て楽しかったで終わったことはないんだろ?クリスとの決闘の時、最後何をしたんだ?」

と、聞かれた為樹は説明を始めた。

「俺は、3つの覇気を使えるようになった。一つ目は、見聞色の覇気。相手の次の攻撃とかを感じ取れて、かわしたりすることができる。二つ目は、武装色の覇気。武装色硬化。」

と言いながら、右腕を黒くして見せ、説明を続けた。

「これは、体を固くすることで攻撃力、防御力を上げることができる。三つ目は、覇王色の覇気。これは才能が無いとできない技なんだけど、相手を威圧することで気絶させることができる。クリスとの時は、これを使ったんだよ。他にも、変身を3つできるようになったけど、ここでやったらビル壊れるから、またの機会に」

と、軽く説明すると聞いていたメンバーは、驚くしかなかった。しかし、百代は、驚いた顔をした後、悩んだ顔をし始めたのだった。




少し長くなったのでここできります。
では、次回のお話で!


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6話

遅くなりましたが続きです!
どうぞ!


翔一は、樹の話を聞いて、

「これなら、川神大戦に勝てるぞ!」

と、喜んでいる様子だった。

樹は、翔一の話に出できた〈川神大戦〉というキーワードが気になり、大和に聞いてみた。

「大和、川神大戦ってなんだ?」

大和は、コーラを飲むのを一回やめ、説明を始めた。

「そっか、樹は転校してきたばかりだから知らないのか。川神大戦は、川神学園最大の決闘で、今回は俺らF組とS組がやるんだ。校内からなら何人でも、校外なら50人まで助っ人が呼ぶことが出来るんだ。まあ、本格的な合戦だね。だから、お互いが大将の首を取られないように注意しないといけないんだ。」

大和からの説明を聞き、1つ疑問が生じた。

「川神大戦については理解できたけど、なんでうちとS組がやるんだ?」

というとガクトが、

「あいつら俺らのことを見下してるんだ。廊下ですれ違ったりする度に〈山猿〉とかいうんだぜ。」

と言うので、樹は双方の仲の悪さを理解した。まぁ、S組は勘違いしてるやつ多そうだしな。そして、樹は百代に話を振る。

「で、モモ先輩はなんで悩んだ顔してるんだ?何かあったの?」

と言うと、百代は何かを決心した顔で話し始めた。百代以外のメンバーは、珍しく真剣な顔の百代の言葉に耳を傾けた。

「私は、S組の方に今回入る。ファミリーのメンバーと闘ってみたいしな。それに樹は、こういう機会じゃないと本気で私とやり合わないだろ?」

この話を聞き、全員が驚いた。特に舎弟である大和は、F組の軍師でもあるため、百代が敵に回るというのはいただけない状況だった。

「なんでだよ姉さん。樹と闘いたいのは分かったけど、そんなの川神院だって出来るだろ?」

というが百代の意思は固くなっていた。

「いや、それだと爺さんに止められる可能性がある。それに樹が建物があって嫌だとかいうのが目に見えてるだろ?」

百代の言葉を聞いて大和は「でも!」と、食い下がろうとするが樹はそれを止め、話し始めた。

「俺と真剣でやりあいたいのは分かった。先輩とは、まだ引き分けっていうのが正式な結果だし、まだ誰にも負けたことがないんだろ?俺が敗北ってやつを教えてやるよ」

全員が息を呑んだ。誰が相手だろうと一撃で沈めてきた無敗で武神と呼ばれる百代に宣戦布告。樹も修行をしてきたとはいえ、流石に無理だろうと思った。樹以外のメンバーは恐る恐る百代を見ると既に闘争心剥き出しの百代がいた。百代は獲物を見るハンターのような目で樹を見ながら、

「樹、言ってくれるな。本気で相手してこなかったらどうなるか分かっているんだろうな?」

と言うが樹は、

「伸ばした鼻は、折らないとね。上には上がいるってこと教えてやるよ。」

と喧嘩腰。今にも始めそうな雰囲気なので今日はおひらきとなった。

島津寮に帰る途中、大和たちは、心配して樹に声をかけたが当の本人は、

「大丈夫。自信があるからあれだけ言ったんだし。」

と返答。樹は、その後どうやって百代に敗北を教えるか考えるのだった。そして、軍師・大和は、最大戦力と考えていた百代が敵になった為、念のための策を考え始めていた。




遅くなりましたが続きです!
また次回お会いしましょう!


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