シンデレラ百剣・斬 アイドルと巫剣 (ダグライダー)
しおりを挟む

シンデレラ百剣・斬 簡単裏話

 おはようございます。
あんまり皆さん気になさらないでしょう、簡易的な設定と言うかふわっとした世界設定です。
 はい、大分カオスですね……特に巫剣関係以外は回収されませんが、まぁこんな世界であると認識して頂けたらと思います。


 

 ふんわり世界観&ふんわり人物設定(適宜更新有り)

 銘治~平成令和迄の間、昭和にあたる元号が実は神化。

 

 実は仮面ライダーとかスーパー戦隊とかウルトラマンとかメタルヒーローが実在してたりする。

 

 実は稀に某スパロボ時空にガチで跳ばされる(主にアイドルが)

 

 実は限りなくシン劇版に近い世界線にアニメゲーム等の経緯がそれとなく混ざっている。

 

 実は他事務所にもプロデューサーの身内が居たりする(765の場合はシアターのみ)。

 

 実はプロデューサーは昔、デジタル的なワールドに行った事がある。

 

 バハムートとかお空の上とか某絆のRPGの世界にアイドルが行った時、実はプロデューサーも大まかに把握している。

 

 実は他所の事務所にも巫剣と声が似ているアイドルが居たりする。

 

 実は地の文のナレーター的存在は複数人居る。

 

 実は世界レベルのあの人は禍憑を世界レベルのダンシングで撃退した。

 

 実は最近、346プロカフェにめいじ館が出店した。

 

 実は最近、事務所内で商品化されない巫剣達の曲が作られた。

 

 実は妖精に選ばれる伝説の戦士のそっくりさんな少女達が居るとか居ないとか。

 

 実は巷で噂の心の怪盗団が存在するとかしないとか。

 

 実は成人アイドル達のよく行く飲み屋に酒好きの巫剣も居るとか。

 

 実は某765の月のお姫様に過剰に反応した巫剣が居るとか。

 

 実はプロデューサー共々地の文の存在はロシア語がさっぱり。

 

 実はプロデューサーは毒が効かなかったりするとか(その割りに麻酔は効く)

 

 実はアイドルと巫剣は結構な頻度でニアミスしている。

 

 実は南条光は昔、地元で仮面巫剣なる二人組を見たことがある。

 

 実は最近、事務所の年少アイドル達を影から見守る危ない笑いの少女が目撃されたとか(美嘉ではない)

 

 実は最近、夢見りあむがよく行く地下アイドルのライブハウスに巫剣らしき少女もいる。

 

 事務所の中庭によくカラスとぬいぐるみみたいなタヌキと子虎が現れては戯れている。

 

 実は巫剣と親交を深めたアイドルはあの後もちょくちょく交流を続けている。

 

 実はプロデューサーの実家には妖怪が出たりする。

 

 実は二宮飛鳥とニューウェーブは地元で巫剣を数人、複数回目撃している。

 

 実はプロデューサーぬいぐるみ事件の後、牛王と一ノ瀬志希と意気投合したとかしないとか。

 

 実は最近にゃん・にゃん・にゃんに新?メンバーらしき影が……「なんでにゃ?!」

 

 白菊ほたるが石田切込政宗と接触した。

 

 最近道明寺神社に手伝いに来る巫女さんが居るらしい。

 

 クラリスの勤める教会にザ・大正チックな英語交じりの少女がよく来るらしい。 

 

 久川凪が最近、妙なユニットを組んだらしい。

 

 久川颯に天下五剣の三日月と言う名のファンが出来た。

 

 大原みちるの実家のパン屋にあんパンを買いに来る黒付くめの少女が居るらしい。

 

 星輝子に小さな友達が増えたらしい。

 

 最近、事務所の中庭に野点の茶会が開かれるようになった。

 

 笹貫が智恵理の家に遊びに来るようになった。

 

 めいじ館346支店ではよく物干し竿が洗濯をしている側でライラさんがポケッーとしている。

 

 ある日、稲葉郷が315プロのアスランを見掛け、『お可愛いこと』と謎の電波を受信して呟いた。

 

 粟田口国吉作の不動明王彫刻を観賞しに古澤頼子がめいじ館に度々来店する。

 

 日野茜、北川真尋、愛野渚、謙信助宗で連れ立って早朝に走り込みをしているらしい。

 

 謙信助宗が荒木比奈、吉岡沙紀にシンパシーを感じるらしい。

 

 財前時子のプロデューサーの豚呼び、白雪千夜のお前、桐生つかさのお前呼びを聞いて典厩割が怒髪天となった為、彼女達と典厩が一緒にならないスケジュールを組んだらしい。

 

 数人のアイドルと巫剣がデュエットするとステレオボイスになるらしい←NEW

 

 度々補導されるお茶売りの売り子がいるらしい←NEW

 

 




 はい、書いたとおりまた何かあれば更新される………かもしれない設定でした。
 文字通り目茶苦茶ふわっとしてますね。
 では、私はこの後睡眠、改めて起床、諸々の所用の後、他作品の執筆などに取り掛かります。
 またお会いしましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

荒木比奈と物吉貞宗

 はい、ついついやっちいました。ダグライダーです。
頭の中にぐるぐる渦巻いていたネタを書いてみたくなってしまって我慢出来なくなりました。
 優先順位はとじダグが高いですがリリスカも含め時間とネタ次第でこちらも書いていく所存です。
私としましては初めての日常モノのギャグ寄りの作品のつもりです。


 「さぁ!皆様、このあたくしをとくとご覧あそばせ!」

その声と共に眩い光が周囲を照す。

「うぉ?!マブシッ!」

「ノォー!目がァアア」

「何の光ぃ!?」

その光に当てられた周囲の人物が様々な絶叫を上げ、光が収まる頃には死屍累々となっていた。

 「あー、物吉さん?もうちょい抑えて下さいッス」

そんな光景をサングラスを掛けて難を逃れた女性が光を発したと思われる女性に苦言を申す。

 「あら、申し訳ございません。まさかあたくしの美しさに下々の方は耐えられなかったとは…」

 「いえ、そういう問題ではなく……」

物吉の検討違いな返しに冷や汗が止まらない女性"荒木比奈"は何故こうなったのかを思い返す。

 

 

 事の発端は比奈が趣味としている漫画、主に描く方である彼女は近々参加する同人イベントの為のネタを探していたのだ。

 そして悩む彼女に声を掛けたのが彼女の担当をしているプロデューサー、彼は他のアイドルも担当している為多忙な身だがモットーがアイドル優先の持ち主なので比奈の力になりたいと申し出たのだ。

 結果、プロデューサーが空いた時間を縫って比奈の漫画のアシスタントを引き受け、更に同事務所アイドルが関裕美を引き入れ、またまた同事務所アイドルにして比奈のユニット仲間でもある神谷奈緒、絵を趣味とするジュニアアイドル成宮由愛等を巻き込み作業を開始した。

 さてここで比奈は新しいキャラクター造形に辺りアイディアを捻っていた所、プロデューサーより紹介されたのが眩いばかりに光輝く彼女"物吉貞宗"であった。

 

 当初、プロデューサーとの関係を根掘り葉掘り聞き出し作品を仕上げ、今回は入稿が間に合った比奈であった。(※いつもギリギリまで粘って裕美ちゃんに怒られます。8割方落とします。2割修羅場って滑り込みます)

 さて、イベント当日あわよくば売り子の人手に同僚を使おうとした比奈であったが流石にプロデューサーが止めた。

 代わりにプロデューサーが当日も手伝いをする手筈であったが、まさかの急病により事務所は軽いパニックに陥る。何せ普段から200に届かんばかりの人数をプロデュースし、営業にスカウトに全国津々浦々を飛び回り、果てはライブや公演のイベントのステージ作業までこなし、仕事で30徹すらする本当に人間か疑わしい男が病で倒れたのだからこれにはアシスタントの千川ちひろもビックリしていた。

 という訳で彼の代理として売り子に来たのはモデルとなった物吉貞宗であった。

 「新刊ッス、どうぞ手に取って見てって下さーい」

 「荒木比奈!荒木比奈をよろしくお願いしますわ~!」

 「えと……私じゃなくて本を売って下さいッス」

 「あら、それは失礼。ではこの物吉貞宗がもでるになった絵巻を購入なさい!其処の貴方!其方の貴方も!」

 といった具合にイベントを乗り切ったのだった。因みに十回に二回は物吉が発光する為、多数のム◯カが現れたとか何とか。(比奈は事前にプロデューサーから物吉が発光する事を聞かされていた為サングラスを常備していた※勿論変装も兼ねてます)

 

 

 後にプロデューサーは語る、何故比奈に物吉を紹介したのか。

 ──え?物吉を紹介した理由?……声がね、何処と無く似てたんでうまくいくんじゃないかなと思ったんですよ!あっはっはっはっはっは!!──

 ※重病だった筈なのに1日経ったら復帰してました、裏には某ケミカルアイドルと薬師巫剣の影があったとかどうとか

 

 

 

 

 

 時は平成改め令和、明治ならぬ銘治を駆け抜けた魔を祓う刀の化身たる巫剣が平和な世の中でアイドル達とてんやわんやする世界である。

 時にアイドルと交流し時に偶に現れる禍憑を退治し、アイドルのファンになったり、アイドルになったり?アイドルから敬われたりする物語である。………あったら良いなぁ。

 

 

 

 


 

 登場人物紹介

 

 荒木比奈

 346プロ所属のクールアイドル。CV田辺留依

趣味はマンガやアニメといったオタクであり、主に同人マンガを描いてはイベント等に参加したりする。

 口癖というか語尾は~ッス。

普段はジャージにボサボサの髪とあまりお洒落に頓着しなかったがアイドル活動をする内に相応の格好もするようになった。

 交友のあるアイドルは神谷奈緒、安部菜々、上条春菜、関裕美、成宮由愛、川島瑞樹、松本沙理奈、吉岡沙紀、佐々木千枝、鷺沢文香、古澤頼子、浅野風香、大西由里子など。

 

 物吉貞宗

 巫剣、五徳は義、技属性氷、標準タイプ。CV田辺留依

貞宗姉妹の長女、本人曰く高貴な巫剣。

 巫剣では珍しい尖った耳所謂エルフ耳の持ち主。

高飛車な性格だが姉妹に対する愛は深い。後よく光る。

 彼女の個別エピソードは完全に……

 交友がある巫剣は姉妹である亀甲貞宗、徳善院貞宗、太鼓金貞宗、獅子貞宗、姉仲間の村雨助廣、太郎太刀、富田江、日光助真など。

 




 この作品を書く発端はニコニコ動画のジャガM@s動画、セツマンを視聴した事によります。
 元々、天華百剣ってシンデレラの声優多い方だなと思っていましてそれで自分の所持巫剣にも何人か居たのでこれを書き上げた所存です。
 他にも、Myエンジェル薫と日本一則重やシュガーハートと鬼切安綱、美優さんと太郎坊兼光、等々中の人が同じネタはありますが巫剣自身も強烈なキャラクターが多いので外の人的なネタもいけるかなぁと。
 この作品はパッと思い付いた時に勢いで書くので、更新頻度はリリスカ以上に疎らですが今後ともよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

北条加蓮と菊一文字則宗

 はい、こんにちはダグライダーです。
今回のシンデレラ百剣はアイドルと巫剣の中の人同士が同じというネタではなく、中の人の別の出演作品のネタが含まれています。
 仕事中、何故か頭に浮かんだのでまたも衝動的に書いてしまいました。


 

 「~♪」

その日、北条加蓮はご機嫌であった。

 学校も休日、仕事もオフ、そんな時にプロデューサーから誘われた。加蓮にとってプロデューサーは自分を憧れの世界に連れ出してくれた魔法使いで、面倒くさい性格の自分を見棄てずに今や売れっ子と言っても過言ではないアイドルにまで育て上げた恩人で何より好意を寄せている王子様なのだ!………プロデューサー爆発しろ!!

 兎も角、加蓮はご機嫌であった。

何時より念入りにお洒落をして、途中ちょっとスキップまでするくらい上機嫌だった。

 それこそ待ち合せが事務所であった事に気付かないくらいには───

 

 

 

 

 

 

 

 「お待たせ!プロデューサー」

346プロダクション玄関前で待つ男を見付け満面の笑みで走り寄る加蓮、しかし最初は笑顔だった顔もプロデューサーに近付くにつれ真顔となっていく。

 原因はプロデューサーの側にいる少女、距離感がとても近く親しげに話ているのだ。

 容姿は銀髪に着物の様なしかし何処か洋服らしさもある変わった服装、正に絵に描いた美少女である。

 加蓮の心中など知らず近付いた彼女に気付いたプロデューサーは笑顔で加蓮を迎える。

 (ズルいなぁ…)

所謂惚れた弱みと言うヤツかその顔を見て一瞬、許してしまう自分に情けないと思いつつ、彼の隣に佇む美少女に目を向ける。

 先程遠目から見ても判っていたがとても綺麗な銀髪によく見れば金色の瞳、スタイルももしかしたら自分より良いんじゃないかと思う程の美しさ、そして特徴的な服装……近付いて判ったのだが何と胸元を大胆に露出した服装だ。

 (うわぁ美人、でもあの胸に描いてあるのって……)

加蓮が疑問を抱いたのは少女の露出した胸元にある漢数字の一を模したかのような刺青、そしてよくよく見れば肩に細長い筒状に伸びた麻袋を背負っているではないか。

 

 「隊長さん、もしや彼女が隊長さんの言っていたヒトですか?」

 少女が加蓮に視線を向ける、向けられた視線に思わず息を呑む加蓮。金色の瞳がまるで此方を吸い込まんばかりに見詰めてくるのだ、全てを見透かさんばかりの瞳につい加蓮は目を逸らしてしまう。

 「あらら…嫌われてしまいましたかね?」

少女は少し残念そうに笑う。

 「(隊長…?)ちょっとプロデューサー?その娘誰なの?」

内心、自分でも面倒くさい性格だなと思いながら拗ねたようにプロデューサーに詰め寄る加蓮。

 結果聞き出せたのは少女の名は菊一文字則宗と言う名前であること、加蓮を呼び出したのは彼女に会わせたかったということ、本当は他にも会わせてみたい人物達がいたこと等々──

 つまるところ彼女は勘違いしていたのだ、プロデューサーが自分をデートに誘ってくれたと…。

 期待を裏切られ露骨に不機嫌になる加蓮、プロデューサー曰く仲良くなれる筈と思い菊一文字を連れて来たのだそうだ。

 「はい、という訳でご紹介に与りました、僕は菊一文字則宗です」

 加蓮に叱られるプロデューサーを横目にクスクスと笑っていた菊一文字は改めて加蓮に名乗る。

 「ええっと…則宗さん?は良いの…その…プロデューサーに付き合わされて」

 「出来れば菊一文字の方で呼んで下さい、或いは菊と呼んでくれても構いませんよ?」

 人好きそうな笑みで加蓮に呼び方を伝える菊一文字、加蓮もその笑みを見て毒を抜かれたのか直ぐ様順応し怒りも収まる。

 

 流石に立ち話も何だと言うプロデューサーに誘われ346プロに併設されたカフェで会話に華を咲かせる麗しき乙女2人。

 「へぇー、じゃあプロデューサーの家の人なんだ~」

 「ええ、隊長さ……若様は普段は真面目なんですが稀に気紛れな所がありますから」

 「あー、分かる。私らも偶に振り回されるし……今日みたいに」

 そう口にしてジロリと菊一文字の隣を見る加蓮。視線を向けられた当の本人は呑気にコーヒーを啜っている。

 「でもまだ信じられないなぁ、菊ちゃんが人間じゃないって…こんな可愛いのに」

 「あはは、有難う御座います。僕も加蓮さんの様な綺麗な方とお知り合いになれて光栄です」

 互いに距離も縮まり仲良くなった2人にプロデューサーは頃合いと見て提案する。

 「どうしたの?……視聴覚室に?見せたい物がある?」

 「そうでした!僕も気になります。僕以外にも九戸来さんや膝丸さん、北谷菜切さん、日光助真さんに波泳ぎさん、ソボロさん、亀甲さん、富田江さんに虎御前の太刀さんにも声を掛けていた様ですし」

 2人の疑問に見れば解ると言い、カフェを出て事務所に入って行くプロデューサー。

 2人は頭に疑問符を浮かべながら着いていく。

 

 

 

 やって来ました視聴覚室。

そういう訳で視聴覚室(と言う名の大規模なスクリーンシアター)に来た一行は加蓮と菊一文字を席に座らせ、プロデューサーは映写機に何らかのソフトをセットする。

 暫くして始まったのは、女子高生が戦車に乗って競う競技で活躍する作品──

 「これは…?」

 「コレって前に奈緒が言ってたアニメ?でもなんで?私、前に奈緒に勧められて一緒に観たけど…」

 そう加蓮は以前、同僚でユニットの仲間でもある神谷奈緒からテレビシリーズを見せられていたのだ。

 それをプロデューサーも既に知っているので何故今更なのかを問う、するとプロデューサーはそれはテレビシリーズでコレは劇場版だと答える。何でも奈緒に言われテレビシリーズを見た加蓮、しかし劇場版の存在は知ってこそすれ観ていないとの事、であれば見せなければと思い立ち、ついでに他のアイドルも誘うつもりだったとか……都合がついたのが加蓮だけだった為、他のアイドルは断念したが巫剣は違う…が結局巫剣の方も都合がついたのが菊一文字だけであったのだという。

 「成る程、それで…」

説明を聞き納得する菊一文字に対し加蓮はジト目でプロデューサーを見る。

 「加蓮さん加蓮さん、この映画はどういった内容何ですか?」

 「あ、ああ、うん、それはね───」

菊一文字に解説を求められ丁寧に説明する加蓮、作品の上映が終わる頃にはすっかり仲良くハマっていたのだった。

 

 

 

 

 後日談

 「結局、何で奈緒もプロデューサーも私に勧めたんだろ?」

 「僕もよく分からないんですよね、他の誘われた巫剣の方達も心当たりが無いようで…」

 「そうなんだ、うちの方も莉嘉ちゃんって娘とアーニャに有香って娘、智絵里ちゃん、みくちゃんに美穂、と楓さんって人も誘われててね」

 

 

 「「何でだろう?(でしょう?)」」

 

 

 因みにプロデューサーが2人に気に入ったキャラクターはいるかと訊ねた所

 「うーん、奈緒にも聞かれたけど私的には主役の娘かなぁ、何か気になる」

 「僕はあの眼鏡を掛けたついんてーる?のお嬢さんですかね」

 との事であった。

 


 

 登場人物紹介

 

 北条加蓮

 346プロクール属性のアイドル、所謂今時の女子高生。 CV渕上舞

アイドルになる前、出会った当初は入退院を繰り返す己に諦めを感じており、プロデューサー相手に投げ遣り気味な対応をしていた。現在は体調も快調しアイドル活動を楽しんでいる。時折、体調を崩すとプロデューサーやユニットメンバーが心配して過保護になるのは困りもの。交友のあるアイドルはクール属性ユニットメンバーの渋谷凛、神谷奈緒。ギャル仲間の城ケ崎美嘉、大槻唯、藤本里奈。クインテットユニットのメンバー佐久間まゆ、多田李衣菜、緒方智絵里、小日向美穂など。

 

 

 菊一文字則宗

 巫剣、五徳は礼、技属性光、標準タイプ。CV秋奈

 その昔、新撰組に所属していた本人曰く食客の巫剣。

実力はかなり高く、強さも新撰組に居ただけあってかなりのもの、しかし短い間しか戦えず長時間の戦闘は体に負担が掛かり「壊れてしまう」らしい。(無論実際のゲームでは特に制限は無いのでご安心下さい)

 親交のある巫剣は主に新撰組に縁のある長曾祢虎徹、大和守安定、鬼神丸国重、和泉守兼定、そしてコンビを組む加州清光である。

 彼女の衣装の種類は誠の羽織を纏った[誠]菊一文字則宗、クリスマスサンタクロース衣装、そしてイラストレーター繋がりのコラボ衣装武装少女マキャヴェリズムの鬼瓦輪である。

 新撰組使用はホーム画面のみならずアクションでも反映される。コラボ衣装のエピソードでは小竜景光ととある事を仕掛けてくる。

 

 

 

 

 




 如何でしたか?もうお解りの方もいらっしゃるかと思いますが、そうです!ガルパンです!
 西住殿と大野あやちゃんです。
いやはや、二話目でコレは変化球かなと思ったりしたのですが、元より衝動に従って書いているので止められなかったのです。
 次はキャラのイメージ的な繋がりでも書いてみたいですね例えば清良さんと疱瘡正宗とか。
 それではまた


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

前川みくと虎御前の太刀

 こんばんはダグライダーです。
はい頭に急に来たので書きました。最近とらが来たのも理由です。

 それはそれとして、ハイスクールフリート、メイドインアビスを観に行って来ました。
 解ってたけどアビスはゴリゴリ削られますね!はいふりの方は、マッチとまりこおじさんパナかったです、けど真冬姉さんはもっとおかしい。


 

 前川みくはネコチャンアイドルである!

猫を可愛がり、ネコキャラをアイデンティティとし、プロ意識も高い。マジメネコチャンなのだ!

 とは言え、普段は学校ではネコミミカチューシャなど着けず、キッチリと制服を着て眼鏡を掛ける前川委員長(実際にそうであるかは定かではない)である。

 因みに15歳である!とても15歳のボディとは思えない程ワガママボディである!

 この15歳、確実に男を仕留める気ではないか!?

あざとい!だが、それが良い!!

 と、ここまで好き勝手言わせてもらったが本題はコレに在らず、彼女、前川みくはオフの日の日課に趣味の猫カフェ巡りや散歩の際に猫の集まる場所に顔を出したりしているのだ!しているのだ!

 

 

 

 

 (……コレは一体どういう事だにゃ………?)

そんな彼女、前川みくは困惑と驚愕と未知との遭遇とよく解らない恐怖と呆れに苛まれていた。

 「…スゥ…スゥ…もう食べられないのだぁ~…」

そんなコテコテの寝言をほざ……もとい溢したのは明らかに人間らしき形の少女。

 みくは休日を過ごすにあたり、自主練習を兼ねたお散歩をしていた。その折に以前見付けた猫が集うスポット(シンデレラ劇場参照)に寄ったのだが、そこで彼女は見てしまったのだ…!

 少し灰色寄りの白い毛並みもとい白い髪、奇妙極まりない格好、そして頭部に髪の色と同じ獣の耳の様なモノ。

 「あるじぃ……もっととらを誉めるのだ~……」

一向に起きる気配が無い少女、回りは猫まみれである。

 「むむ…ほんのちょっぴり羨ましいにゃ…」

などと溢してみる。とはいえ、流石にこのまま放置しておいては風邪など引いてしまうのではと思いたち、意を決して声を掛けるみく。

 「…あのぉ、もしもし……そんなところで寝てると風邪ひいちゃうよ?」

 「……………ぅあ?何なのだ?……むむむ?!お前何者なのだ!?」

 どうやら寝起きは良いらしいのか声を掛け暫くした後に飛び起きる少女、その動きは正しく猫の様だ。

 「何者って……もしかして知らない?」

 「何の事なのだ?初対面の相手を知ってる方がおかしいのだ!」

 その警戒っぷりは正しく猫科のソレである。

「……(どうしよ、名乗っちゃって良いのかなぁ…)ええっと」

 みくが口ごもっていると、少女の周りの猫が何やら少女に訴え掛けている。

 「む?ふむふむ…成る程なのだ!」

 「にゃ?!ネコチャンの言ってる事が解るの!?」

 みくにゃんこれには大いにビックリする。

 「全部は無理なのだ、何となくは解るのだ」

 少女は何の事はない様に返す。

 「取り敢えず、お前が悪いヤツじゃないのは理解したのだ!」

 彼女のみくに対する警戒も解けたので、みくはお詫びとお礼を含む諸々を兼ねて自己紹介をする。

 「みくは前川みくだよ、もしかしたら知ってるかもだけど……「全然知らないのだ」え、ひどくない」

 みくが恐る恐るした自己紹介は少女の無慈悲な一言でバッサリと切って棄てられたのであった。

 

 それはさておき、少女は自らを"とら"と名乗った。

『あ~懐かしいですね~、うしおととら。最後の方なんてナナってば泣いちゃって』等と此処に某ウサミン星人がいればこぼしたであろうセリフなどみくも彼女も知るよしも無い。無いったら無い!

 

 

 

 

 

 ━━ウサミン星━━

  「へくちっ!うぅ…風邪ですかね?歳をとると年々………いやいや!?ナナは永遠の17才!ナナは永遠の17才!キャハッ♪」

 

閑話休題

 

 

 

 そんなこんなで無事?いや無事ではないかもしれないが自己紹介を終えて多少親交を深めたみくととら、みくはとらが此処で何をしていたのかと訊ねてみると、曰く説明を簡略して著すならば、何でも日課の昼寝にちょうど良いスポットを見付けたところ、そこが猫達の溜まり場であったという事である。

 

 「なるほどにゃ~、とらチャンは本当にネコチャンみたいだね」

 「むむっ!とらは虎なのだ!」

彼女は猫扱いがお気に召さないようである。

 「おっと、そう言えば今は何時なのだ?」

 「えっとね……これでどう?」

とらに時間を訊ねられスマホを見せるみく、するととらは慌てた様に飛び上がる。

 「大変なのだ?!もうこんな時間なのだ!ではみくさらばなのだ!」

 「にゃ?!じゃあせめて最後にせっかくだから連絡先を交換しよ?ネコチャン仲間が増えるのは嬉しいし、とらチャンは女の子だし、なんか信用出来る気がするし」

 みくはとらとの別れを惜しみ提案をする。

 「ごめんなのだ、とらはすまーとほん…を持って無いのだ!でも心配無いのだ、近いうちにまた会えるのだ!」

 そう叫んで去っていくとら、みくは呆然と彼女を見送るのであった。

 「近いうちにまた会えるってどういうことにゃ?」

 

 

 後日、にゃんにゃんにゃんのメンバーと供にプロデューサーの家に遊びに行った時(主に高峯のあの案により)とらこと虎御前の太刀と再会する前川みくであった。

 


 

 登場人物紹介

 

 前川みく

 346プロのキュート所属ネコチャンアイドル。 CV高森奈津美

コテコテの猫キャラかと思いきや、魚はNG。好物はハンバーグで関西出身。公私のオンオフははっきりしており、学校では真面目な優等生、誰が呼んだか前川委員長。ネタであっても彼女のファンを辞める事は許されない。親交のあるアイドルは猫好き仲間の上条春菜、和久井留美。ユニット仲間のアナスタシア、高峯のあ。アニメでユニットを組んだ多田李衣菜。安部菜々など

 シンデレラ二次創作界隈のツッコミ系便利なアイドルの1人。彼女のカードは兎に角あざとい!流石キュート。

 

 

 虎御前の太刀

 巫剣、五徳は智、技属性水、強撃タイプ。CV高森奈津美

 名前は虎とあるが猫みたいな性格の巫剣、口調や性格の割りに読書する本は兵法書という軍略家。

結構な甘えん坊で主である隊長に対し自分と過ごす時間を作る様に言ってきたりする。

 彼女のエピソードではある時野球に出会い、ハマる。曰く、虎の魂が燃えたとか何とか…。

 衣装別の物で[打]虎御前の太刀がある。五徳、技属性は変わらず、衣装が野球のユニフォームでバットを構え、タイプが遠当になる。

 [打]となった彼女の奥義は無課金には身を削る事になるだろう。

 




 はい今回は普通に中の人ネタでした。
私は[打]の方は持って無いんですけどね、あの奥義は敵がいないときは文字通り身を削るので…。
 いやぁ、ギャグとかって難しいですね、コメディ書ける人は凄い。
 これを読んでいる方の中にはどれだけプロデューサー兼隊長がいることやら…。
 それではまたお会いしましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

松永涼と牛王吉光

 こんばんございます!(謎の挨拶)
今回の中の人ネタです。基本中の人ネタばかりでパロディが難しい。今回は強いて言えば本家のネタのパロディ?かな?
 ついでに、今回のお話ではアイドルも巫剣もタイトルの2人以外も喋ってます、まあ …ほんの少しですけど
 そして、今度の天華百剣のイベント楽しみです!
何せストライク・ザ・ブラッド ですから、電撃作品のコラボで以前衣装に雪菜の制服がありましたが遂に本格的にコラボですよ!?煌坂を手に入れなくては!!←コラボキャラを一度も手にしたこと無い隊長。


 

 ──どこの世界にもトラブルメーカーは居る。

 

 「ふぅ、遂に完成だ」

 

 ──本人に悪気が有ろうと無かろうと事件を起こす、

 

 「さてこれを隊長くんに早速試してみようか、ふふ」

 

 ──例え当人は良かれと思って行動したのだろう事でも。

 

 「さぁて、隊長くんはどこかな?」

 

 ──兎に角、問題…げふん!トラブルメーカーというモノは常に何かしらの事件に関わるのだ。

 

 「……お、見つけた♪」 「…退いてくれぇ…!

 

 ──ましてや、確信犯と天然のトラブルがかち合えばどんな結果になるかなど……。

 

 「おーい!隊長くーん!!」 「主、牛王、危ない!?

 

 ──つまり何が言いたいかと言えば。

 

 「えっ?!…しまった!」 「あぁ、またわたしの不幸が!!」

 

 ──ドンガラガッシャーン!!と、こんな具合である。

 

 「隊長くんっ!?」 「あ、あるじぃいいいい?!?!」

 

 

 

 

 

 

 今日も今日とて忙しなくプロデューサーやアシスタント達、或いは関係者が働く346プロのオフィス。

 そのアイドル部門の一室で戯れるアイドル達、そのアイドル中に凛とした空気とパンキッシュなしかしどこか育ちの良さを感じさせる少女。

 百人に聴けば大半は格好いいと答えるだろう美女と言っても差し支えない少女"松永涼"は同僚のアイドル達と談笑しながプロデューサーを待っていた。

 「しかし遅いなプロデューサーサン。何かあったのか……」

 一見、不良ぽく見えなくも無い彼女だが面倒見は良く、また先に述べた通り育ちの良いお嬢様でもある。

 「りょ……涼さん、どう…したの…?」

そんな彼女を心配そうに見上げる、彼女の膝上に陣取った小柄な少女、彼女の名前は白坂小梅。涼と同僚のアイドルである。

 因みに白坂小梅は大のホラー好きでもあり、また視える娘でもある。何せあの子なる友人が居るのだから。

 話は逸れたが、涼は今回の収録に久しぶりにプロデューサーが付き添う事を内心で嬉しく思っていたのだ。………いい加減にしろよプロデューサーのスケコマシ野郎!!

 

 「うん?ああ、プロデューサーサンの奴、遅いなって思ってね。アタシ自身は何ともないよ」

 「良かったぁ……でも、確かに…遅いね…プロデューサーさん」

 と、2人してプロデューサーの事を案じていた頃、346プロの一階エントランス受付では一悶着起きていたのだった。

 「えー、ですからアポイントメントの無い方のお通しは出来なくてですね…」

 「いや、だから拙…わたしは此処のプロデューサーの関係者だと言っているだろう!」

 「ですから、関係者であると言うならこそアポの有無をですね……」

 受付では受付嬢と灰色染みた黒髪の女性が先程から同じやり取りを繰り返している。少し離れた場所に角のような髪飾りをした少女とおっとりとした雰囲気の女性がその様子を伺っている。

 「あらあら、困りましたねぇ。やはり私達だけでは難しいみたいね~」

 「しかし、このままと言う訳にもいかない。隊長くんも今回の仕事は休めないと言っていたしね」

 角の髪飾りの少女は牛王吉光、おっとりとした雰囲気の女性は丙子椒林剣、そして受付嬢に突っ掛かっているのは石田切込正宗、この3人は巫剣である。

 因みに、牛王の胸元には銘治時代の軍服と軍帽を纏ったロップイヤーの灰色のウサギのぬいぐるみが抱き抱えられていた。

 「さて、どうしたものかな」

埒が明かない問答を尻目に頭を捻る牛王と椒林剣、ぬいぐるみも何故か難しい顔をしている。

 そこへ、いつまで経っても現れないプロデューサーを不振に思ってかアイドル部門のアシスタント、千川ちひろが現れた。

 「プロデューサーさんたら一体どうしたのかしら……あら?」

 ちひろは堂々巡りを続ける石田切込を見付け、受付嬢に声を掛ける。

 「どうかされました?」

 「ああ!千川さん、丁度良いところに!実は…」

ちひろの出現に天の助けを見た受付嬢、石田切込を指し説明を始める。

 おおよその事情を聞いたちひろはプロデューサーの手掛かりを得る為に、石田切込そして離れて様子を伺っていた牛王と椒林剣に声を掛け、アシスタント権限で応接室に通す事を決めた。そして──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「皆さん、おはようございます」

数時間後のオフィスにちひろが現れアイドル達に挨拶をする。そしてアイドル達に集まるよう促す。

 「実は今日アイドルのみんなに大事なお話があります」

「エ,ナニナニ?モシカシテ倒産トカ」 「イヤイヤ、実ハ結婚トカ?」 「マサカー」

 何やら好き勝手言っている者も何人かいるが気にせず続けるちひろ。

 「まずは、話を円滑に進める為、ここにゲストをお呼びしました。さぁ、入ってきてください」

 そう言ってちひろは入って来た扉の後ろに声を掛ける。すると、新たに現れたのは珍妙な格好の3人の女性とその内の1人の腕に抱えられたぬいぐるみであった。

 「どうも~初めまして~」 「やぁ、こんにちは。いや、こういう場ではおはようかな?」 「ぅう、拙者なぞが入って大丈夫だろうか……」

 入って来た順に丙子椒林剣、牛王吉光、石田切込正宗

である。因みに我が346プロの誇る登山アイドルは彼女達の見事なお山に釘付けである事を付け加えておく。

 「え~、こちらはプロデューサーさんのご実家から入らした丙子椒林剣さん、牛王吉光さん、石田切込正宗さんです。」

 「……ちひろちゃん、失礼を承知で聞くけど彼女達とプロデューサー君が来ない事はどう関係してるのかしら?」

 ちひろにそう訊ねたのは川島瑞樹、346プロ年長組アイドルの1人、御歳28歳の美女「美少女!」失礼、美少女?アイドルである。

 「コホン…それで答えてくれるのかしら?」

 「はい、実は…」 「失礼、千川女史。ここは私が説明するよ」

 ちひろの言葉を遮り、前に出て自ら名乗り出る牛王。

 「アイドルの諸君、まず最初に謝罪させてくれ。申し訳無い、この度は此方の手違いにより君達の敬愛する彼は()()()()()()()()()()()()()

 その言葉と同時に彼女が腕を掲げる。その先には先程から腕に抱かれていたぬいぐるみ、何故か顔がほんのり赤くなっている。

 「「「「「「「「「「え……?」」」」」」」」」」

皆、一様に呆け、暫しの沈黙

 『えぇぇえええええええ!?!

 

 346プロに大絶叫が響き渡った。

 

 

 

 「なるほどね、だからPサンは珍しく遅れてたのか」

 「いやはや済まない、まさかこんなことになるとは私達も思わなくてね」

 あれから牛王達の説目によりぬいぐるみと化した経緯をつまびらかにされるプロデューサー。

 涼もプロぐるみを持ち上げしげしげと観察している。

 要約すればこうである。

 

 朝、牛王がとある薬を完成させ、プロデューサーの元へ向かおうと部屋を出た所、プロデューサーが偶然近くに居たのでこれ幸いと声を掛けた時、後ろから何故だかワックス掛けをされ滑り易くなっていた廊下を偶々通ってしまった石田切込が滑り、扉を開け部屋の外に出た牛王とぶつかり、牛王は手元の薬を守ったが偶々、他の薬がプロデューサーの方に飛び薬瓶の蓋が偶々空中で開き、頭からソレを被ったプロデューサーがみるみる内にぬいぐるみに変化していったというのだ。

 

 「やれやれ、私としたことがうっかりだったよ」

 「うっ、す、済まない。私が不幸な巫剣であるばかりに……」

 「いや、別に責めてないさ。しかし、こういったハプニングは桑名江の担当とばかり思っていたからね、以外だったよ」

 と、石田のフォローをしつつもさりげに桑名江に対し失礼な気もする事を宣う牛王。

 「えっと、牛王と石田切込だっけ?……アンタ達は分かったけど、アッチの丙子椒林剣って人はどうして一緒に来たんだ?」

 「それはね、私達だけじゃ流石に不味いと感じたらしく、司令、副司令、小烏丸、隊長…君達のプロデューサーくんで話し合った結果、副司令が同行する事になったんだ。まぁ、城和泉も同行を申し出ていたけど……」

 「ふ~ん、まぁ、とにかくプロデューサーサンが無事…ではないかもだけど命に関わる様な事じゃないのはなによりだよ」

 牛王の話に出た城和泉は最後まで残る事に渋っていたがそれは今は関係無い。

 「ふわぁ…、プロデューサーさん…可愛い…。でももっと…綿が飛び出てたり…とか……目のボタンが…片方外れてるともっと……いいかも」

小梅は目を輝かせて恐ろしい事を言う。しかし可愛いから許す!

 「残念だけど、元に戻る時にどんな影響が出るか解らないからね、そう言った事は止してくれ」

 「そうだぞ、流石にプロデューサーサンがグロテスクな様はアタシは見たくない」

 「そっ…か、残念…でも、わたしも…プロデューサーさんが…ゾンビになるのは……まだ良いかな……」

 牛王の言葉と涼に窘められ、反省する小梅。

 「おっと、そろそろ時間か……それじゃ本当に良いんだねPサン」

 涼の問いにぬいぐるみの頭部をコクンと縦に振るプロぐるみ、何と彼はこの姿のまま現場に同行すると言い張ったのだ!

 「心配は無用さ、私も念の為、同行するからね」

とは言え、プロぐるみとアイドル1人だけでは不味いので牛王も収録に同行する次第となった。

 

 

 

 

 

 都内某スタジオにて。

「お待たせ致しました、346さんお願いしまーす!(…ぬいぐるみ?)」

 「じゃ、行ってくるよ」

 スタッフの言葉に涼がブースへと消えて行く。

残されたのは牛王とプロぐるみだけとなった。

 「へぇ~、最近はこんな所で歌を唄うんだね。そうしてあの店で見る円盤になるのか、すごい進歩だ」

 感心する牛王に自慢気なプロぐるみである。

 一方、ブースに入った涼は窓から覗く牛王達を見ながら自身の心のスイッチを入れる。

 「(今日は予想外な出来事だったけど、まあプロデューサーサンと思わぬ形でも一緒に来れた、それにゲストも居る、ならいつも以上に気合い入れて)アタシの歌を聴けぇえ!!」

 

 それから、一発取りで収録を終えた涼であった。

 

 


 

 登場人物紹介

 

 松永涼

 クール所属のアイドル、18歳のバンドボーカル系。CV千菅春香

 元々はライブハウスでバンドを組んでいたが、芽が出ずメンバーが解散、その折に偶々来ていたプロデューサーにスカウトされる。最初期のカードからちょっとワルっぽかったり、ダーティな格好だったり、男勝りな部分があったりする性格等で格好いいイメージが強いが、クールでは珍しいお嬢様である。

 趣味はホラー観賞、同じ趣味の白坂小梅とは仲が良くデュオを組んだりする。因みに、ホラー映画には出演はしたくないらしい(ヒロインは大抵死ぬから)

 スタイルも中々に良い、上から90、56、86である。

小梅以外に親交があるアイドルは、向井拓海、木村夏樹、大和亜季、藤本里奈、佐々木千枝、福山舞等。

 余談だが筆者のお気入りアイドルの1人でもある。

 

 

 牛王吉光

 巫剣、五徳は信、技属性雷、疾風タイプ。CV千菅春香

 

 ゲーム天華百剣を初めてプレイすると最初から使える初期三刀の一人、初期の3人はこの牛王に加え城和泉、桑名江なので五徳各々の色合いを見てもアイマスに通ずる物がある。礼は赤、智は青、信は黄である。補足として、義は紫、仁は緑である。

 藤四郎姉妹の一人でもあり、薬師としての技術や医療の知識などもあり、銘治の世では禍憑退治、めいじ館のウェイトレス仕事の他医者をしていた。

 他人をからかうのが得意なのか隊長や城和泉をよく弄っている。

 背は低いが胸は大きい。個人的には初期立ち絵で損しているタイプだとは筆者の談。

 彼女を含めた初期三刀は成長最終限界突破、親愛度限界、レベルマックスをすると極で見た目が変わる事が出来る。

 因みに、天華百剣コミカライズの1つ─彩─の主役であり、全ての元凶。ぬいぐるみのネタはコレが元になっている。コミカライズの作者は牛王デザインのたかみ裕紀先生。

  




 後書きにて、短めの補足を
 白坂小梅、クールアイドル、ホラー大好き霊感少女。
 
 川島瑞樹、クールアイドル、わ か る わ !

 石田切込正宗、巫剣、不幸、いっしーと呼んであげよう。

 丙子椒林剣、巫剣、福司令版あるよ、桑島法子だけど死なないよ。

 とまぁ、詳しい紹介は当番回でと言うことで、果たして隊長もといプロデューサーは人間に戻れたのか……皆さんのご想像にお任せします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ランウェイで踊ったりfeat鬼切安綱

 こんばんは、ダグライダーです。何時もの如くふと思い付いたのでシンデレラ百剣を投稿です。
 相変わらずコメディは難しいですが日常モノでもあるのでまぁ良いかな……と。
 しかし結局、給仕服司令が出なかった…………。
 こうなれば煌坂の為に石を貯めます。
はい、タイトルはちょっと狙いました、露骨でした…はい。

 それはそれとして、中の人同じネタが出来る私の手持ちが残り3、4人位しか居ないんでそろそろ石切と数珠丸と日本一と紅葉狩り来て欲しい。


 ランウェイ──それはモデルにとっての晴れ舞台。

有名なブランドやデザイナーの作り上げた服を着飾り、一本道を歩く。

 文字通りの花道、華麗なる世界の象徴。

 

 

 さて、所変わって東京は美しき城、またの名を346プロ、その巨大な事務所の数ある部屋の一室、様々な衣装が立ち並ぶ衣装部屋に一人の派手な服装の少女…少女?「美少女だゾ☆」自称美少女の女性、佐藤心(26)の姿が「おいコラ!」姿があった。

 「う~ん、やっぱはぁと的にはひと味足りないかなって思うわけよ」

 もしかしてこっちに話し掛けてます?いやいやまさかそんな馬鹿な……登場人物ではない地の文に話し掛けるなんてサイキックや、霊感少女や、大いなる宇宙の意思的幼女や、失せ物探しが得意な現人神じゃあるまいし……。独り言ですよね!?

 「しゃーない、自分で作るか!」

どうやら独り言だったようだ…ホッとした。

 さりとて、彼女、佐藤心が何に悩み何を作ろうとしているのか説明しよう。

 事の発端はこのプロダクションのアイドルの大半をほぼ一人で(無論、他にもプロデューサーは居るのだが)、面倒みている最早人外とおぼしき存在と化したプロデューサーが持って来た仕事である。

 内容は簡単に言ってしまえば、ショーモデルのゲストと軽いライブ、まさかのランウェイでライブである。其所は流石天下の老舗大手と言うべきか……。

 つまり、あれやこれやの過程をすっ飛ばして結果を言うならば、アイドルシュガーハァトは近々とあるショーのランウェイに立つのだ。

 別に諸々の説明が面倒だったとかでは無い、断じて無い!

 「そうと決まれば…プロデューサーにはぁとのお願い聞いて貰うんだから♪」

 痛い、相変わらず痛い。ぶっちゃけ26歳でアレは痛々しいキャラクターだが、そこは個性の暴力たる346プロ今更である。それにちゃんとしてれば間違いなく美女なのだ、ちゃんとしてれば……佐藤、静かに。

 と、そんな理由でプロデューサーの居るオフィスに突撃する佐と「はぁとって呼べ☆」佐藤心であった「おいっ☆」。

 「プロデューサー!頼み事があるんだケド☆」

扉を勢いよく開け放つと同時に言い放つ佐藤、プロデューサーははて何事かと視線を向ける。

 「ねぇ、プロデューサー…今回のお仕事の事なんだけどぉ………はぁとが一から衣装を作っても良いかな?良いって言えよ☆」

 勿論このプロデューサー、アイドルのお願いは大抵聞いて叶えてのける。叶えてのけるのだが、ナント今回は取引を持ち出した。

 「は?はぁと以外の衣装も作れ?…マジか……マジかぁ」

 まさかの逆提案に驚き消沈する佐藤心、プロデューサー曰くアイドルとは別にマチカドスカウト枠の素人モデルが参加するらしく、その素人モデルが何でもプロデューサーの知人であるため伝手を伝ってといった具合である。

 「いやいやいや!待って、ちょっと待って!!おかしいでしょ、はぁとだけなら未だしも見ず知らずの娘の衣装作る余裕なんてないから!」

 この訴えに対しプロデューサーもそれもそうかと思い、訂正する。

 「え?一からじゃなくていいから、適当に作れ?いや流石にそれはその娘に悪いし、何よりはぁと的には無いわー」

 プロデューサーの発言に対し流石に思うところあり苦言を呈する、それを聞いたプロデューサーはならばとモデルの娘をこの事務所に連れて来ようと言い出した。

 「マジでか?!明日!?いくらなんでもちょっと早くない?ちょ、よろしくって……おぉぉいぃぃ!?」

 言うだけ言ってオフィスを去るプロデューサー、後に残されたのはアイドルがして良い顔していない佐藤であった。

 

 

 

 

 

 

 

 1日経って──

 「今日かぁ~」

事務所にて佐藤心はプロデューサーと彼の連れて来るモデルを待っていた。

 待っていたとは言うが内心かなりアンニュイである。

それはもうプロデューサーが顔を出したら物理的にシュガーハァトアタックを決めかねないくらいに。きっと決まれば爆殺されるだろう……それを言うならシアー・ハート・アタックだろうって…メェソムケンナァ

 おふざけはこれくらいに、オフィスの扉が開く音がする。

 「お、来たか…もぉう!プロデューサーってば待たせ過ぎだゾ☆って…一人多くね?」

 佐藤の言葉通り、プロデューサーの後ろから現れた人物は二人。

 「こんちゃ~す。へぇ~、此処がたいちょーくんが働いてるとこなワケね」

 一人目は長い絹糸の様な金髪に赤目のスタイルの良い少女…と言うよりは美女であろう娘。

 「ふへぇ~、ここがアイドル事務所なんだね隊長サマ!」

 もう一人は同じような金髪だが短く肩の辺りで切り揃えられ後ろの一部が長くまた髪の内側が緑色になっている変わった髪型にグラマラスな少女であった。

 プロデューサーの連れてきた少女はどちらも奇抜と言うか個性的な格好をしている。あまりに個性的な為佐藤も流石にあんぐりと口を開け放ち驚き固まる。

 「あ!もしかしなくてもウチの衣装用意してくれるのってあんた?」

 「おぉう?いきなりずかずか来るタイプだな☆おい」

長髪の金髪が佐藤に向けてフレンドリーに訊ねて来る、これには佐藤も引き気味になる。

 「っと、名乗って無かったね、ウチは鬼切安綱。んで、こっちが」

 「稲葉郷だよ!よろしく」

鬼切と名乗った長髪と稲葉郷と名乗った短髪が会釈する。発言から察するにモデルとなるのは鬼切の方であろう。

 自己紹介を終えた二人を改めてまじまじと見つめる佐藤。長身に金髪長髪に加え赤目という珍しい容姿は成る程、モデルにスカウトされても可笑しくはない、稲葉郷はまず目に着くのは明るい緑色のカーディガン染みた制服姿、次に特徴的過ぎる髪色か…何せ金糸と見せかけ裏側は碧色だ、一体どういう理屈なのか…。

 「て言うか、この娘も十分スカウトされそうだけど…」

等と佐藤が評すように稲葉郷も十分目を引く美少女である。

 「えー、わたしは別にいいよ。だって食べ物我慢しなくちゃいけないんでしょ?」

 「あー、そういうタイプかぁ」

稲葉郷の発言から察する佐藤、この時彼女が思い浮かべたのは同僚の三村かな子であった…他意はない……ハズである。

 「ちょー、ちょーちょー!ウチの事は無視なワケ?」

 「(う~ん、このちょっとキャラ被りしそうでしない絶妙なギャル感☆手強いゾ)」

 一方、鬼切は今時のギャル染みた所が有りつつも何か違うと感じた佐藤、因みにその勘は大いに正しいが、今回は何の関係も無い。

 「あ、ゴメ~ン♪はぁとってばついビックリしちゃって☆」

 「ふーん、まぁ良いけど…で?作れんの?」

佐藤のリアクションに対して軽く流す鬼切、衣装の件を振りそのまま仕事の話を進める。そして時間は経ちおおよその話は纏まりかけた時、鬼切がイタズラを思い付いた様な笑みを浮かべ発言した。

 「ねえ、たいちょーくん、お姉さんちょこっとお願いがあるんだけど聞いてくれる?」

 そう言ってプロデューサーに迫る鬼切、その仕草は少女っぽくも艶やかだ。何せプロデューサーが目茶苦茶ドギマギしてる。こんなプロデューサーは事務所の年長アイドルの一部に迫られた時以外に見たことが無い佐藤(自分がやっても何も無かった)、ちょっと悔しげである。

 そしてそんな鬼切の口から出た発言はその場の全員を驚かせた。

 「ウチもステージ、踊りたいだけど?良いかな?」

プロデューサーの腕に自身の腕を絡ませ胸を押し当て上目遣い、その際僅かに頬を紅潮させ囁く様に科白を掛ける。正に小悪魔の所業、恐るべし鬼切安綱!!

 「(この女…デキる?!鬼切、恐ろしい娘!)」

一連の流れを見た佐藤は思わずガラスの仮面ばりの顔芸を晒す。その間稲葉郷は持参したおにぎりを食べていた。

 さて肝心の鬼切の提案だが、流石に無理だと却下された。まぁそうだろう。幾ら資金と知名度があると言っても何事にも限度はある、この場合の限度とは会社としての信頼、そしてプロデューサーの個人の信用、更にプロデューサーの実家の名誉等も含まれる。

 「そっか、じゃあ…しゃーないか。ウチとしてはライブとか興味有ったんだけど…キミを本気で困らせるのは本意じゃないからね~」

 「何~?お話終わったの~?」

稲葉郷の呑気な発言が場の空気を緩める。

 「コホン…とにかくこの娘がランウェイで着る衣装をこの娘向けに手直しすれば良いんだな☆はぁとの衣装も含めてまとめて面倒みてやる!任せろ♪」

 気を取り直し話を本等の方向に戻す佐藤。何だかんだやる気十分であった。

 

 「お代わり~!」

 

 であった…。

 

 「……って、コレがオチかいっ!!」

 

 つづく?……かもしれないし、つづかないかもしれない?

 

 


 

 登場人物紹介

 佐藤心

 パッション属性のアイドル、26歳、またの名をしゅが~はぁと(カタカナでも可)。CV花守ゆみり

 スリーサイズは、ぼっ、きゅっ、ぼんっ。である。

黙ってれば美人なパッションの一人、主にネタ方向で話題になる。

 交友があるアイドルは、同郷同年の沢田麻里菜、尊敬すべきパイセン安部菜々(ByMyBABYは関係ない)、飲み仲間三船美優、片桐早苗、高垣楓等。裁縫スキルが意外とある。

 

 

 鬼切安綱

 巫剣、五徳は礼、技属性は光、薙払タイプ。CV花守ゆみり

 自由気ままで快活一言めには、ウザいキモい、という具合にギャルぽっさ全開、何事も飄々とこなすタイプ。

 実際は、進んで先陣を切る戦闘の天才という『赤鬼』の名に恥じぬ女傑。隊長相手にはからかったり、姉ぶったりと弄んでいるが割りと好感は高い。

 製作者が同じ繋がりで童子切安綱とは気安い仲、他にも童子切同様嘗て仕えた家の仲間に石切、波切がいる。

 タイプが似ているのか、骨喰藤四郎とはよく一緒に仕事をサボっている。また説教が嫌いで新しいモノ好きである。

 




 因みに今回一緒に出た稲葉郷ですが彼女のエピソードで鬼切が出た為の友情出演です。中の人的にはメイド(鬼切)と主人(稲葉郷)ですね。某ヤングジャンプラブコメネタ。
 ばごぅは他にも某スチームパンクスパイモノネタが出来るのです。それはそれとして可愛い。祭り衣装の時流れる歌も好き。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

凪「おしぶど」 鯰尾、明石、大典太「「「?!」」」

 ……こんばんは、ダグライダーです。
遂に始まったコラボ、しかし、そんな折に仲西環さんがお亡くなりになったという報…ご冥福をお祈り致す所存です。何分、つい昨日まで琉球三宝刀イベントが行われていた為にショックも強いです。
  前書きが長くなりますが一応、念の為に。
 仲西さんの事を知らない方もいらっしゃるでしょう、彼女の出演作品で有名なモノはやはり蒼穹のファフナーの乙姫でしょう。
 私自身は彼女個人のファンでは無いので他の作品はアクセル・ワールドの沖縄バーストリンカーの娘しか知らないのですが、沖縄出身だけあり、彼女の治金丸は実に堂に行った可愛いらしい琉球語でございました。
 それだけに、やるせないと思うのはお亡くなりになられた際のニュースのコメント欄に不適切な発言があった事です。知らない、や誰?は興味の無い人などならば仕方無い事ですが、故人を扱き下ろす発言はとても残念です。極悪非道の犯罪者でも無いのに不特定多数が閲覧する掲示板コメントであの様な発言は、一人の人間として真に残念です

 ですが、何時までもショックを引き摺るのはよくありません、本編は明るい作風を目指しております。

 今回のタイトルネタはあのT○S系列で放送中のあのアニメです。



 どうもリスナーの皆さん、こんにちは…いえ、こんばんは?まぁどちらの可能性も否定は出来ない。久川凪です。葱ではありません、凧でもないです、模擬でもありません、削ぎは惜しい気がする、タマネギならあります。

 むむ?何時もの『サンキューナレーター』はどうしたのかって?

 

────

───

──

──惜しい方を亡くしました……彼らはきっと何時までもみんなの胸の中に……まぁ生きてるんですけど

 いつまでも心に残る思い出を……新宿徒歩3分モデルルーム公開中。

 良し、楽しく話せたな。グッ

 

 それでは皆さんまた来週~「ちょ、ちょ、ちょっと?!」はて?何でしょう?

 「いえ…何でしょう?ではなく先程から貴女いったい何をなさっているのですか?!」

 見て分かりませんか?

 「全く理解出来ないから訊いているのです!」

 と、凪に対し律儀なツッコミをしようとしてるこの方はどうやらPの知り合いのみっちゃんです「みっちゃん!?」みっちゃんです。

 「あぁ…あの大典太がやられた、この子結構手強いね……でも参ったなぁ……あたしってば拳で語り合う方が性に合ってるから……鯰尾、後お願い!」

 「ちょっと明石さん?!」

なんということでしょう、憐れアナザーなーは「アナザーなー?!」凪と相対する事となったのです。かしこ

 「まったく!まったく!まったくもう!何なんですの?!わたくしをここまで憤慨させるなんて」

 おこですね、激おこプンプン丸(死語)ですねなーアナザー

 「先程と呼び方がちがいましてよ?!!」

 小さな体を精一杯使って怒りを表していますね、ですがそこは是非両手を頭に持って閉じダブルピースでこう……エメリウムの構えをして『しゅびっ!』と「何を言ってますの!?」おや?もしや角とドリルエクステをお望みですか?生憎、尻尾とオニギリクママンしか持ち合わせが無いのでましゅましゅ結成ならず残念無念。

 「わ、訳が分かりませんわ……」

 「始まる前に終わった感じかな?」

 「みっちゃん…って……」

 そもそもバンド組もうにも白狐っぽい人と紅白かまぼことルナティックふつうお嬢様は居ないんだなこれが。

 「よしんば結成されたとしてもわたくし西洋楽器なんて弾けませんわ!」

 「そもそもあたし達に何の用かな?わざわざ開店前に来たんだし、お客様としてじゃないんだよね」

 パチパチパチ、お見事ですそこのメイドさん。ところで何故制服が違うのか…凪はそこはかとなく疑問を挟むのであった。

 「これは……あたしって今は隊ちょ……ご主人様専属のメイドだから、それにこっちの格好で接客した時の周りのウケが良くて……それで」

 なるほどなー。Pはメイド趣味だったか…確か高峯さんも事務所じゃ常時メイド服だったような……間違いない。

 「ご主人様ってば、あたしそれ聞いてないなぁ」

 おや?青筋を浮かべて、罪作りなP。

 「鯰尾、大典太、ごめんね、あたしちょっとだけ外すね」

 「「あ、はい」」

 

 ゴゴゴゴゴッ

言葉にするならそんな感じにメイドの人は事務所に向け覇のオーラと共に進む……Pよ安らかに。

 さて、鰻さんとピカピカさん。ポニーテールメイド女傑が戻って来るまで何分くらいですかね?

 「…それは……当人達次第では…(うぅ…やっぱり、この娘苦手です…それにさっきと呼び方が違う…)」

 「そこは話を進めるのではないのですか!?と言うか、鯰尾でしてよ!」

いえいえ、やはり全員揃わなくてはなりません、まぁ2人足りないから妥協したんですよこれでも「何度も言うようにわたくしには貴女が先程から何を言っているのか全然!全く!理解できないのですわーーーーー!!」

 わー!わー!わー!と大空に羽ばたけ鯰尾藤四郎、そんな開放的な空間を貴方に。渋谷から歩いて5分エクスパレス。

 「で・す・か・らぁぁぁあああ!!」

 びーくーる、落ち着け友よ私は落ち着いた。

 「もうっ!本当なんなんですのよぉおおお!?」

 おやおや?このドドドドドドな音はいったい?

 「ごめんねーーーーー!!ただいま、お待たせしちゃったかな?」

 お帰りなさい、凄まじい進撃でしたね。

 「明石さん…(帰って来てくれたぁ…!)」

 「あの…明石さん?わたくしの気のせいで無ければ、貴女その掌の赤い液体は……」

 デン!デン!デン!デーデー!真昼の事務所で起きた大手芸能プロダクション殺人事件!犯人はCMの後で!!

 「CM?」

 「しーえむ?」

 「いきませんし!しーえむだなんてありません!」

まぁ冗談は置いて、再び揃いましたね…伝説が。

 「伝説って?」

 ああ!

 「いえ…ああ!ではなく。というか明石さんも乗らないで下さいまし!」

 「ごめんごんめん、それとこれはご主人様の血だけど血じゃないから」

 はて?流石の凪にも意味が分かりません。

 「あ~…なんかね、あたしともう一人のメイドさん、それに何故か司令まで給仕服を着てたもんだから何故かご主人様が吐血してね、お掃除してたんだ~」

 「隊長さまったら……」

 「……(どうしよう、もう話に着いていけない)」

ほほう、で、どうなったのでしょうか?

 「それは勿論!キッチリ隅々まで…ピカピカッ!にしたよー!!」

 では、本題ですが──

 「話の舵をいきなり切ったね?!」 

ズバリ、凪が推すはーちゃんが武道館へ行ってくれたら嬉しいでしょう。

 「「「はーちゃん?」」」

おっと、凪にはーちゃんの事を語らせると長いぜ…。まさにキング・クリムゾン

 「つまり?どう言うことですの?」

 まぁ、それは本題ではなく本命なんですけどね

 「あ、因みにはーちゃんって言うのはこの凪ちゃんの妹さんみたいだね」

 「詳しいですね?」

 「さっき、ご主人様に教えてもらったから」

 なんと、手間が省けた。やるなP

 「いえ、あの…結局わたくし達は何の為に貴女に集められたのですの?いつの間にか他の巫剣によって開店準備も済んでしまいましたし、いい加減に教えて下さいな」

 Chi○eJa○です。

 「え?」 「は?」 「はい?」

因みに、今のリアクション左から明石さん、鯰尾さん、光世さんとなります。凪です

 「せめて大典太の方で呼んで下さい……!」

 でんちゃんさんです。

 「………」ズーン

ただ、惜しい事にセンターは佐賀でゾンビーしてるんだなこれが

 「うん、取り敢えずこの子はあたしには難しい、それだけは理解したよ」

 「わたくしももう勘弁して欲しいですわぁ…ぁぁ、助けて隊長さま、ごこ…」

 では、次回総選挙は久川颯!久川颯にお願いします。

今ならオマケで凪も付きます。ついでにゆーこちゃんも付けます、お買い得です。しかし残念ゆーこちゃんには意中の相手がいた。

 ちゃんちゃん。

 


 

 登場人物紹介

 

 

 久川凪

 パッション属性のアイドル、双子の姉の方、ポーカーフェイスぽいダウナー系な自由人。CV立花日菜

 双子の妹、颯と共にデビューした新たなる14歳アイドル。元々は颯のオーディションの付き添いで来ていたがプロデューサーの目に留まりあれよあれよとアイドルデビュー!双子ユニット『miroir』としてオン・ステージ!!

 あの宮本フレデリカとガチで渡り合えるツワモノ。

彼女のネタ具合は初登場時とのギャップで見事人気に。

 彼女の特殊なピースは中々ユニーク、基本的な一人称は自身の名前である"凪"、颯への呼名ははーちゃん。

 

 

 鯰尾藤四郎

 巫剣、五徳は智、技属性は水、疾風タイプ。CV和多田美咲

 藤四郎姉妹の一人、嘗ては天下人に仕えたお嬢様であり、口調も上品でおしとやかな性格、姉妹愛が強く、特に五虎退吉光を溺愛している。ただ少しおっちょこちょいでもあり、五虎退の事になると暴走する。

 過去の件で火が苦手。

 因みに、後藤藤四郎、乱藤四郎、五虎退吉光、鯰尾藤四郎は藤四郎姉妹で唯一、キャラクターデザイナーが同じ人物。故にロリロリした見た目である。彼女の水着は実にぺった………(ここで文字は途切れている)

 

 

 明石国行

 巫剣、五徳は仁、技属性は風、標準タイプ。CV長谷川育美

 兵庫は明石松平の家に居た箱入り娘の巫剣、育ちはお嬢様だが、天真爛漫考えるよりもまず行動といったタイプ、何かにつけて殴り合いで解決しようとする。同じような戦闘思考の千代金丸とはある意味類友というべきか、その為、思い込んだら一直線である。

 因みに給仕服姿はとあるイベントでの収集アイテムで交換可能なURである。可愛い

 作中でも言った通り、給仕服の彼女は隊長専属のメイドとなる。可愛い

 因みに、『キッチリ隅々までピカピカ!』というセリフは奥義発動時に実際に喋ってる。可愛い

 更に因みにこの奥義、一度画面端に消えて、フィールド目一杯の大きなモップを反対の端まで掛ける、そして巻き込んだ敵を中空に打ち上げブッ飛ばすという。

 

 

 大典太光世

 巫剣、五徳は仁、技属性は風、遠当タイプ。CV石原夏織

 天下五剣の一人にして豪華絢爛を顕した巫剣、一見して高貴な雰囲気を持ち、自信満々で高飛車に見えるが、実際は周囲から求められる優等生像を演じているだけである。

 本人は実戦経験が一切無い。そこは他の眩しい系巫剣と違う所か、とはいえ天下五剣、アクションパートの彼女は他の遠当タイプには真似できない手段で敵を攻撃する。あのビームはずるいよ……。

 趣味は歌う事、しかし彼女が歌うと周りにとてつもなく影響を与える為、人前では歌えない。

 




 以上、本編でした。
正直、凪のキャラクターは難しいです。でも書いていて楽しかったです。もしキャラが違うとしたら申し訳ありません。
 後、大典太と鯰尾は一人称的にもキャラクター的にも文字だと書き別け難しいんですよね……。
 しかも、私は大典太を所持して無いと言う…。
 そして明石もノーマルの方は持っていないのです、無いのです…のです…。
 それはそれとして(デビルマンではない)まさかの煌坂、収集アイテムゲット系。これには私も嬉しい気分です。ついでに簡単裏話もほんの少し更新
 では次回でお会いしましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

大三原「おひけぇなさって!」 巴「おう!ドコのシマのもんじゃ!!」

 こんにちはダグライダーです。
今回はあまり中の人ネタ関係無いです。強いて言えば、お嬢の中の人と大三原の中の人が間接的な関係があるのかな?気になった方は調べてみたりしてください。
 しかし広島弁は苦労しました、彼女達のテキストを読んで推察しながら書いたので、何処かおかしな所があるでしょうがご自愛(意味違う)ください。
 序でに、数珠丸が居ないので此処に新田美波投入!オマケに和久井さんもシューッ!超エキサイティン!!



 仁義無き地、広島ァ!

 

【BGM:仁義無き闘争】

 

 今、この地に降り立ったアイドルが三人……。

 「帰ってきたのう、広島」

 「凱旋ライブになるのかしらね…」

 「気合い十分!美波いきます!」

彼女達の名は村上巴、和久井留美、新田美波。三人ともこの地に生まれ育ち、そしてプロデューサーによってスカウト或いはオーディションによってアイドルとなった者達!(SE:修羅の國的なアレ)

 「………何だか、さっきからおかしな空気になってませんか?」

 新田美波、BGMとSEの存在を何となく気取る!

しかし認識は出来ない!!

 「ほうかのう、いつも通りじゃけん」

 「どうしたの美波ちゃん?別に何もおかしな事は無いわよ」

 「そ、そうですか?……う~ん、考えすぎかなぁ」

 美波、他の2人の意見から自身の方を疑う!

 「しかし、プロデューサーの話じゃ、迎えが来るハズなんじゃが……」

 村上巴、プロデューサーからの迎えが一向に来ないことを不信に思う!!

 と、そこへっ!!

 「あんた方が主どのの言うとったお嬢さん方かいのう?」

 巴お嬢同様、こってこての広島弁をで三人に声を掛ける一人の派手な着物姿の女性。

 「おう、何もんじゃお前?」

 「ほほう、聞いてた通りの肝の据わった娘じゃのう」

巴お嬢の睨みに臆すどころか、不敵に返す女性。正に一触即発!!

 「待って巴ちゃん!あの貴女は、プロデューサーさんの知り合いの方ですか?」

 剣呑な空気を感じ取り、咄嗟に間に割って入った美波!そう彼女もまた広島の女!

 「おっと、そうじゃった。紹介が遅れた、うちは大三原言う(モン)じゃ、主どの……あんたらの言うプロデューサーの遣いのもんじゃけぇの。よろしくたのむけぇ!」

 大三原と名乗った女性がにっかりと笑う。

和久井留美はそんな彼女をまじまじと観察する、淡い金髪に、烏帽子の様な帽子、白菊の花の髪飾り、一見すると着流しの様に見える着物、その着物の上から胸元以外を覆う形で着込んだ鎧を思わせる謎の服、しかし下半身は存外露出が高い。腿の絶対領域が眩しい!

 そんな彼女のイメージを表すならば、金の錦鯉だろうか!

 「大三原さん…でよろしかったかしら?初めまして、私は和久井留美。この子達は村上巴ちゃんに新田美波ちゃんよ」

 「おうさ!主どのからあんた達のことはよう聞いとるけぇ、安心せぇ!」

 先の空気など気のせいだったかの様に、一転フレンドリーな大三原、これにはお嬢も面を食らう。

 「悪かったのう、村上の。あんたの実家の家業を聞いとってからに、うちも嘗められんように気い張ってとったわ」

 「お、おう…ほうか…ウチの方こそスマンかった。考えてみたら、プロデューサーの奴の知り合いに悪い奴はおらんけ、ウチもまだまだじゃ」

 今此処に、争いは終結した!お嬢と大三原がガッシリと握手を交わす。

 「あの…因みにプロデューサーさんは今、何を?」

美波の疑問が大三原に向かう!

 「それなんじゃがのう、確か新田の娘さん、あんたとこの家さ行って家族に挨拶するとか言うとったのう、その後に和久井の姐御、村上のお嬢と廻る言うとった」

 まるでカチコミの御礼参りの如く言う大三原、しかし存外その表現は間違っていない!強いて言えば、御礼参りされるのはプロデューサーの方である!

 特に新田家からは、美波の父親である海洋学者から、まるで時を止められたかの如く高速連続ラッシュを叩き込まれるのだ!

 「プロデューサーさん、大丈夫かしら…」

美波の心配を他所に、新田家ではまるでエジプトでの最終決戦の如き死闘が勃発していた!!!

 そして忘れてはならない!この後プロデューサーは和久井家を通って、村上家で仁義無きあんなことやこんなことになるのだ!

 

 「さて、うちはあんた方の迎えじゃが、実の所、今の安芸の事はよう解らんけ、一緒に回ろうや!何、心配は要らん、主どのからもゆっくり来るよう仰せつかったけぇ。四人で軽い珍道中と洒落混むとしようや」

 「そうね、折角のプロデューサーさんの好意だもの、甘えさせて貰おうかしら…」

 「留美さんが良いなら私は異存ありません」

 「ウチもじゃ、親父達は首を長うして待ってるじゃろうが久し振りの地元じゃけん、姐御達も問題無いようだし気楽に散歩と洒落混むけぇ」

 こうして彼女達は姦しく広島の地を廻る。

途中、軟派な旅行者が美波目当てに粉を掛けてきたが、大三原とお嬢の眼力にそそくさと退散した。

 

 「おおう、こうして改めて見ると、昔と大分様変りしたのう…」

 「大三原さんはこの辺りに昔住んでいたんですか?」

 「おうさ!あんた達の産まれる随分前の事じゃがの」

 「うん?大三原の姐御は、見たとこ二十そこそこに見えるが?」

 「……もしかして、最近事務所に来てる巫剣の方々と同じ人かしら?」

 大三原の溢した言葉に美波がこの辺りに住んでいたのかを訊ね、お嬢が質問を投げる。そこに留美の姐御がここ最近事務所で起きてる交流を思い浮かべる。

 「おう、その通りじゃ、改めて…うちは巫剣大三原。あんた達のご同輩とうちらの仲間が主どのを通して仲良うやってるけぇ、うちらもよろしくしようや」

 その言葉通り、広島の初日は日が暮れるまで女四人の小旅行と相成ったのであった!

 因みに、大三原は久し振りに食べた虎縞のどら焼きをとても美味しいそうに頬張っていたのだった。

 

 

 

 

 

 ━━広島2日目

 今日は広島出身組のライブ当日である。

 結局、昨日は彼女達が宿に着く頃にはプロデューサーと合流したのだが、彼は大分…いやかなり死に体の有り様であった。その有り様を見た大三原が、主を傷付けられた借りを返そうとカチコミしかけるという一悶着があったが、最終手段(棟方流奥義)をプロデューサーが行使し、大三原からの重い一撃を喰らうと言う捨て身で事なきを得る!

 そして、今!

 「昨日は見苦しいところを見せたのう、ほんにスマンかった」

 「あ、いえ、そんな…むしろ私達の方こそ父がとんだご迷惑を……」

 「ウチからも謝らせてくれ、ウチの若いモンが迷惑掛けたけぇ。この落し前はキッチッと取るけぇの」

 「そこまでにしましょう3人とも。幸い、プロデューサーさんは一晩経ったら全快したし、私達はこれから始まるライブに集中しましょう」

 「はい!」 「じゃな!」

留美の姐御の一声によって即座に切り替わる彼女達。それを間近で見た大三原は大いに感心する。

 「成る程のう…、これがアイドルっちゅうモンけぇ……。主どのが夢中になるんも解らんでもないのう」

 「それじゃあ大三原さん、楽しんでいって下さいね♪」

 「大三原の姐御、ウチらの大舞台に度肝抜かしちゃるけぇの!」

 「これを気に、私達のファンになってくれらなら嬉しいわね」

 そう言い残し楽屋からステージに向かった三人、そしてライブが始まる。後に残された大三原は──

 「ほんに別人みたいじゃ……。あんた方の言葉、うちの魂にしかと届いたで!」

 

 ライブの結果は言うに及ばず、大成功であった!!!

 

 後に大三原は語る。

 「うちは今までアイドルと言うたら、すくーる?アイドルしか知らんかったけぇの、なんちゅうたか、何ぞ水に纏わる名前の娘達じゃけ、そん中の方言が漏れで取る娘はよう印象に残っとる」

 A○oursである!

 花○である!

 

 「ありゃあ、うちもうかうかしてられん。主どののハートを巡るライバルが増えたけぇの、ほんに罪作りな男じゃ……」牝の顔である!!

 

 


 

 

 登場人物紹介

 

 

 村上巴

 パッション属性のアイドル、バリバリの広島弁を話す13歳。CV花井美春

 実家はヤのつきそうな黒服が数多くいる『建築関係(自称)』らしい。

 川島瑞樹の存在と父親の策略でアイドルとなった。義理と人情に厚く、面倒見も良い、趣味は将棋など。

 彼女のソロデビュー曲は、ガチのバリバリのド直球な演歌歌謡である。

 

 

 新田美波

 クール属性の清純派アイドル、断じて(意味深)では無い!……無いハズ…。パッと見、16、7歳くらいだが、実際は19歳の大学生。CV洲崎綾

 何やら色っぽい、兎に角色っぽい。

 趣味は資格の取得と大学での部活動でも行っているラクロス、決して資格取得(意味深)でも○クロスでもない!!

 家族構成が海洋学者らしい父親と母親、弟となっており、そのせいか父親空条○太郎疑惑がある。

 後やたら弟に構う。弟!そこ替われ!!

 最近、プロデューサーとの外堀を埋めに掛かってきた。よく絡む相手はアナスタシアでユニット"ラブライカ"を組んでいる。

 

 

 和久井留美

 クール属性のアイドル、バリバリのキャリアウーマンタイプな外見のクールビューティー……に見せ掛けた重い人。CV無し!はよ!ボイス早よ!

 シンデレラガールズ初期の頃、彼女と三船美優、服部瞳子の三人はクール三重士と呼ばれていた。26歳

 重い人だが猫好き(但し重度のネコアレルギー)という可愛い女性。涙に顔を濡らしながら笑顔で猫を抱くカードは色々と凄まじい。前述した二人とはバレンタイン時にユニットを組んでいる、その名も"バレンタイン反省会"!因みに約一名は重さに無自覚である!

 猫好き仲間である前川みく、上条春菜ともそれなりに絡む。事務所内アイドルでは重さを差し引けば常識人枠。

 

 

 

 大三原

 巫剣、五徳は信、技属性は金属、薙払タイプ。CV高槻かなこ

 明るく、接し易く、誰とでも直ぐ仲良くなるが芯が強く頑固な一面もある。

 好物は『広島』のどら焼き、好きなものは鯉。

 忠誠心が高く、主への忠義と信頼がそのまま戦闘力に直結する。

初出のイベントエピソードでは星月夜正宗と共に登場、広島の仁義を隊長に説き、広島の侠気を語る。

 個別のエピソードでは東京の物の多さに目を回したり、広島"風"と聞いて激怒したり、鯉の競りを見掛け、隊長に買って欲しいとせがんだり、恋心入って、鯉と恋を聞き間違えたり、書店で進められた恋愛小説に嵌まったりと可愛いらしい一面を見せる。

 余談だが、筆者の信属性巫剣の中では親愛度MAXの1人。護刀に設定するくらいにはお気に入り

 

 

 

 




 前書きで書いたモノのヒント的な物としては作中に伏字込みで書いてあります。
 そして、私事ですけれど、一昨日祖父が亡くなり、私、今日、喪服を買い?いや借り?ます。
 未だ実感沸かないんですよね、一緒に暮らしてたのに、うーん、以外と白状だったんだな私


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

輝子&津田越前守「ヒャッハァアアアアア!!」 ソボロ「つーちゃんがグレた…!?」

 こんばんわ。
今回は遅めの天華百剣─戯─二巻発売記念での投稿です。
 中の人が同じなのは津田越前守と輝子ですね。
どちらも小さいけど色々凄い娘ですね、後ソボロさんの語り目線なのですが……ソボロぽっさでたかなぁ……




 皆さん初めまして。私、ソボロ助廣と申します。

今日はこの私が、皆さんに愛しいつーちゃんこと…津田越前守助廣の可愛さを知って頂きたくこの場をお借りしました。

 つーちゃんの可愛さはそれはもう日本一、いえ世界一と言っても過言では無いハズです!!

 そう…そのハズなのに……。

 「フヒ…それで、こうして…こう……最後に、決める」

 「なるほどな~、これがこうして…こうやな!」

 「そ、そうだ…フフ、センスあるなキミ」

 「せやろか?ほんなら、ねーちゃんも一緒にやろ?せーの」

 

 「ヒィャッハァアアアアア!!

 

 嗚呼…!どうしてこんな……、こんな事になってもうたんや……。

 

 コホン!そう、事の発端は一週間前……、私達が主様の勤める会社に招かれた時のことです。

 

 

 私がその昔、寺子屋を開き教師をしていたという来歴から、主様が担当する少女達の勉強会に講師として来てくれないかと仰られたので、二つ返事で了承、せっかくだからとつーちゃんもご一緒させて頂いたのです。

 そこであの子は彼女に出会ってしまったのです!

 

 

 

 「じっー」

 「フヒ!?な、何か…用か?」

 この時の私は、つーちゃんが持ち前の好奇心で人見知りしている女の子に声を掛けたのだと思い──実際あの子はそのつもりで声を掛けていたらしいですが──微笑ましく思いながら、主様の期待に応え、教鞭を奮っていたのです。

 「なぁなぁ、ねーちゃん。何でねーちゃんは机の下におるん?」

 「そ、それは…ここが、ジメジメしてて…落ち着くから…フフ…正に……キノコ…だな」

 「ふーん、なら何でそれがにーちゃんの机の下なん?」

 「それは……親友が…使っても構わない…って(※言ってません)」

 「はぇ~、因みに隣のねーちゃんは何なん?」

 「ヒッ?!なんなんですか?いぢめですか?そんな真っ直ぐに見詰めないで…あぅ…もりくぼは平和に過ごしたいだけなんですけど…」

 「……ぼののさんは、お隣で……仲間…だ」

 正直、何故あの娘達は机の下に陣取っているのだろうとか思っていたんですけど、主様が特に何も仰らなかったので私もそういうモノだと受け入れてました。

 「皆さん!失礼ですよ。折角今日はプロデューサーさんが、ボク達の為にわざわざ先生をなさって下さる方を招いて、この場を開いてくれたんですから」

 この部屋に居る少女達の中では比較的マトモ?な娘が皆に注意を呼び掛けます。

 正直、初対面の自己紹介で『初めまして!ボクは世界一カワイイ輿水幸子です!!貴女もボクのファンになってくれても良いんですよ!』なんて言われた時は、この子は何を言っているのかしら…?なんて思いましたが、紹介時から既に机の下に居たあの娘達や、人見知りが激しいのか、素っ気ない娘達と比べると常識的に見えるものですね。

 ああ、いえ、主様の集めた娘達を馬鹿にしている訳ではありません。めいじ館にも個性的な巫剣は多いですし、こちらに比べればそこまで問題児でもありませんからね。

 「幸子ちゃん……張り切ってる…ね…、わたしも…頑張るね…」

 「その意気ですよ小梅さん!さぁ先生、いつでも良いですよ!カワイイボクに掛かればどんな問題もちょいちょいのちょいです!!」フフーン

 彼女達に比べればこの娘達は可愛いものです!

 始まった当初、特に問題なく勉強会は進行していました。

 机の下の彼女達もいそいそと出てきて、しっかり勉強会に参加してくれました。とは言え、学年が違う娘達なので、その辺りは主様と私が分担して個別に教えてといった形で進み、無事初回を終えたのです……まさかその裏でつーちゃんがあんな事になるとは露知らず。

 気付けばつーちゃんはあの娘と仲良くなり…ええ、お友達が増える事は良いことです。ですが…あの…何とも言い難い感じの……この…奇声を上げるのは…。

 嗚呼!でもどんなつーちゃんでも可愛い!つーちゃんなら許せちゃうぅぅぅ!

 「おかーちゃん、回想と語ってるとこ悪いけど、つーの奴ほっといてええのん?」

 あ、あら?村雨?え?いつから?

 「せやなぁ、割りと最初らへんからやな。具体的に言うたら……『嗚呼…!どうしてこんな……、こんなこと事になってもうたんや……』辺りからやなぁ」

 ちょっ!?何んで黙っとるんや!!恥ずかしいやないの!!?

 「あー、まぁ、おかーちゃんの百面相がオモロかったさかい。それににーちゃんも黙っとる様に言うたから」

 な、な、な……主様?!

 「にーちゃんならダッシュでどっか行ってもうたで」

 あ・る・じ・さ・まぁぁぁぁあ!

 

 

 

 

 「行ってもうた……。しっかし、あれはええんか?」

 

 「ひゃっはぁぁぁぁぁぁあ!!……こんなんか?」

 

 「フヒ……惜しい…、こうだ…スゥ、ヒィィィャッハァァァァァアッ!!…あ、今度、キノコおすそわけします……」

 

 

 

 『主様ぁぁぁぁァア!!』

 

 

 

 

 「カオスってやつやな」

 

 

 

 

 

 「終わり……かな?」

 「あぅ、良いんじゃないでしょうか…これ以上は収拾着きませんし、もりくぼはおわるに一票なんですけど。そしてもりくぼの森に帰ります……さがさないで欲しいんですけど」

 「カワイイボクの出番あれだけなんですけどぉおおおお!!」

 「ウチなんか出番ココだけなんだゾ!!」

 

 「おわりやで~!」

 


 

 登場人物紹介

 

 星輝子

 パッション属性アイドル、"てるこ"では無く"しょうこ"。CV松田颯水

 特訓前の野暮ったいTシャツ姿にボッチキノコの歌から特訓後のメタルでパンキッシュな姿のギャップは驚愕モノ。

 ちょくちょくリア充に対して爆発しろ等と口走るが、そういう君が一番リア充になってるんやで。

 好きなものはキノコ、決して(意味深)とかでは無いから紳士諸兄は先走らない事。デビュー曲のタイトルが毒茸伝説とか、もう本当にデスでメタルな感じ。紅もカバーしてるぞ!

 主な交友関係はユニットメンバーのアイドル達。カワイイボクと142'sとかインディヴィジュアルズとかアンダーザデスク等。

 キノコはトモダチ、但し食べる事もある。しかし無断で拝借はやめてあげよう。ノォォオオ!マイフレンズッ!

 意外にイケメン力が高い。

 

 

 津田越前守助廣

 巫剣、五徳は礼、技属性は光、標準タイプ。CV松田颯水

 ロリ系の巫剣でバリバリの関西人。白く長い髪に両サイドにボンボンみたいに括ったツインテール?が特徴的。自分の名前が長いので、逢う人逢う人につーちゃんと愛称で呼ぶ事を許している。

 後述する同助廣のソボロは義母、村雨は姉になる。

元は、大阪の長屋のような家に住んでいた。

 精神的にも幼く、好奇心旺盛、得意な事は買い物と料理、物覚えは良いが興味の無いことは3日で忘れる。

 衣装のバリエーションはスク水とハロウィンの魔女。スク水は日焼けな上、日焼け跡完備、魔女の方はソボロコスの黒猫完備である。打たれ弱くケチと言われると落ち込む。

 

 

 ソボロ助廣

 巫剣、五徳は義、技属性は闇、標準タイプ。CV大地葉

 

 津田越前守助廣、村雨助廣からかーちゃんと呼ばれる巫剣。見た目は出来る女なキャリアウーマン系眼鏡美女。

 己を高める事や歴史の在り方等を探究し研究する学者としての一面があり、基本的に物事は理詰めで考える。

 普段は標準語で話すが切羽詰まると関西弁が出る、因みに料理の腕前は壊滅的で、大阪の家を燃やしたのは彼女の失火が原因。寺子屋─…といっても津田越前守のみであったが─教鞭を振るっていた。

 巫剣なので親子関係は義理である。

 影打と呼ばれる巫剣が居る一人でもある。

影打とは性格が真逆故にソリが合わない。後、水着がとてもセクシー。影打の方はデュフォルトでセクシー。そして影打の方は眼鏡が無い。影打の方も欲しいんですけど!!因みに4人(影打含む)の助廣で唯一レアリティがSR(他はUR)。

 

 

 村雨助廣

 巫剣、五徳は智、技属性は水・雷・樹木、強撃タイプ。CV小堀幸

 獣耳・獣尻尾系の巫剣でソボロの義娘、津田越前守の実姉。

恐らくはキツネ耳とキツネ尻尾、全国各地を巡るフードファイター。稼いだ金は全て食費に注ぎ込む食い道楽趣味の持ち主。

 基本的に五穀や雨乞いを司る為、戦闘用では無い。とは言え助廣なので十分強い。

 風来坊気質なので一処に長居はしない、大概の事は笑って許す度量の持ち主。今回出番少なくてゴメンね

 

 





 カワイイボクとインディヴィジアルデスクの皆、御免なさい。特にまゆ、全く出番無くて本当にゴメンね、まゆすき
 因みに、ソボロさんは天華百剣─戯─だと大分残念感増してます。特にメカつーちゃんとかメカつーちゃんとか……普段は色っぽいだけどなぁ…水着とか


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

フゴフゴ!あんパン!フゴ!フゴフゴ?あんパン?フゴフゴフゴ!フゴ?!あんパン!!ドーナツ!!! ??!

 おはようございます。
…………我ながら何だこのタイトル…?!
 そして、長い!思ったより長い!!
内容をどうしても1話に納めたく頑張った結果、いつもより長くなりました。
 他の話と比べても長いなぁ、でも削ったらあれだしなぁー。
 あ、後今回は中の人一切関係無いです。


 豪雨と雷鳴が響く関東の空。

 夜…346プロ内、カフェテリア。

その中のめいじ館出張所、既に営業時間は終わり、店内は閑散としている。

 明かりを落とし、無人となった店内には時たま雷の光に照され片付けられた内装が覗く。

 そのゴロゴロと鳴り響く店内の奥には居住用の間取り、数人が常駐出来るよう幾つか部屋があり、何人かが暮らしている。

 「ぅう…雷なんて、聞いてないぞ……」

その言葉と共に怯えて現れたのは巫剣"雷切丸"。嘗ては雷を斬ったとされる伝説を持った巫剣である、しかし、それ以来その雷がトラウマになったと言う有り様である。

 「……くそぅ、こんな夜に限って小腹が空いてあたししか起きてないだと……早く用を済ませて部屋に戻ろう」

 恐いのか矢鱈と口早に呟き気を紛らせる雷切丸、店側にある冷蔵庫を覗く。

 「何か…軽めに食べられそうな物は……あんパンくらいか…」

 明日の仕込みを除けば、店員である自分が手を着けても良さそうな食材は、何故か隅の方にポツンとあるあんパンだけである事を確認し、何とも言えない残念感であんパンを手にする雷切丸。と同時に雷が瞬く。

 「ひゃぁ?!」

凛々しい見た目とは裏腹に可愛らしい声で目に涙を浮かべしゃがむ雷切丸。一瞬、彼女の後ろに長い黒髪の女の影が写った……。

 「……べた……の……あ…パ…

 

 

 

 

 

 

 ──同時刻──

 346プロ事務所内を巡回する警備員が丁度、キッチンスペースのあるフロアを通り掛かる。

 「…凄い雷だったなぁ、速いとこ巡回を終わらせよ」

 そんな事を呟いた時だった、近くからゴソゴソと物音がする。

 「!?…不審者か?……勘弁してくれ」

とても嫌そうな顔で音の発信源に近付く警備員、左手で扉をゆっくりと開き右手の懐中電灯で部屋を照らす、その時再び雷が瞬く。

 瞬間、写る黒く大きな影。

 「フ……ゴ、…ゴゴ…

 

 

 

 『ギャぁぁあ嗚呼!!で、出たぁぁぁあああ?!』

 

 その夜、めいじ館出張所と346プロ内に悲鳴が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「幽霊ですか?」

 「うん、そうなんだよしまむー」

翌朝、事務所に出社して早々にそんな話題で盛上る少女達、話を振ったのはプロダクション内でも屈指のコミュニケーション能力と交友関係を持つ少女本田未央。

 そして話題を振られた方は、長い髪の一部をサイドにアップしている平凡的な少女島村卯月。

 彼女達の他にも何人かが話題にしているようだ。

 「何でも、昨日の夜に出たらしいよ!」

 「うぅ、本当なら怖いです」

 「それ、何かの見間違いとかじゃないの?」

そこへ新たに加わる凛とした声。

 「凛ちゃん!」 「しぶりん!」

 「おはよう二人とも」

彼女の名は渋谷凛、卯月、未央とは同期であり三人でニュージェネレーションズと言うユニットを組んでもいる。

 「いやいや、わかんないよー?うちには霊感アイドルに巫女さんアイドル、果てはシスターによしのんまで居るからね!」

 「他にもユッコちゃんやこずえちゃん、茄子さんも居ますし、小梅ちゃんは何時も"あの子"とお話してるじゃないですか」

 「うん、まぁそれを言われちゃうと、否定しづらいけど……」

 割りと具体的な実例を出され言葉に詰まる凛。

 「ムム!ここかぁっ!!」

と、其所にバンッ!と勢い良く扉を開け現れるツインテール。

 「おわっ?!」 「ひゃっ?!」 「晶葉?!」

三者三様に驚くNG's、ツインテールの正体は同プロダクションアイドル"池袋晶葉"、自他共に認める天才である彼女、特に顕著なのはロボット発明だろう。何せウサミンロボの元となったウサチャンロボやひな祭りロボ、獅子舞ロボ、また、ロボ以外の物も作る所謂工学限定ドラ○もん だろうか。

 「どうしたんですか?晶葉ちゃん」

 「おお、卯月達か。いやなに、幽霊が出たと噂になっていると聞き、興味があってな!小梅の協力の元、泉にプログラムを組んでもらい作り上げたゴーストくん4号で幽霊を探していたのだ!」

 「へぇー意外、池袋博士は幽霊とか信じてないと思ったのに」

 「うん、確かに意外かも」

未央と凛が晶葉の行動力に驚く、これに対して晶葉は心外だなと愚痴る。

 「科学を探究せしめる者ならば、寧ろ幽霊の存在証明はどんとこいだ!無闇に否定する方がどうかしている」

 「な、なるほど?」

未央がナルホドワカラン的な顔で相槌を打つと其所へ新たな闖入者が現れた。

 「謎ある所私あり!名探偵安斎都がこの難事件解決致しましょう!!」

 「今度は都か」 「アンジー!」 「都ちゃん」

 「む、君も来たのか都」

彼女は自分でも名乗った通り自称名探偵の探偵アイドル、安斎都。

 正直、名探偵と言うより迷探偵な気がする娘だ。

 「実は、ここだけの話。幽霊が出たのは二ヶ所あるんです!」

 「そうなんですか!?」

 「ふへー、それは初耳だったなぁ~」

 「因みに何処なの?」

ニュージェネ三人娘の各々の反応に気を良くした都、その可愛らしい顔をドヤりながら高らかに宣言しようとする。

 「ズバリ!その場所とは事務所のキッチンスペース、そして!めい「めいじ館だろう?」ちょ?!晶葉さん!?」

 そして、晶葉に台詞を盗られられて目を丸くするのであった。

 「めいじ館?」 「それって確か…最近うちに出店して来た店だよね」 「あースイーツファイブが入り浸ってる店だね」

 スイーツファイブとは?……詳しくはアイドルマスターシンデレラガールズ劇場を参照しよう!

 「ンンッ!兎も角、昨夜キッチンスペースでは警備員の方が謎の影を、めいじ館に勤める店員の方が黒髪の女の影を見たとの事です」

 「「「へぇ~!」」」

気を取り直し、幽霊の目撃情報の出所を挙げる都。すると晶葉がニヤリと笑い提案する。

 「うむ、そこでだ!今夜我々で張り込みをしてみないか?」

 「おお!良いですね張り込み!探偵の嗜みですよ!!」

都が即座に食い付く。

 「それを言ったら刑事の方じゃ……」

 「しぶりん、言わぬが華だよ…」

 「あはは…、ってあれ?我々?もしかして私たちも数に入ってるんですか?!」

 「人海戦術に勝るもの無し!と言いますし、是非!」

卯月が気付いた瞬間、ズイッと身を乗り出し目を輝かせる。目がシイタケである。

 「これは……断れない空気だ…」

 全て察した凛が諦めた様に締めた。

 

 

 

 

 

 夜、プロダクション内にて──

 「ふふ、皆さん遅くまでありがとうございます。さぁ!今宵、幽霊の正体を暴きましょう!」

 「それは良いけど……何で居るの、2人とも?」

 都の高テンションを尻目に、凛が振り返るとそこには新たに2人のアイドルが…。

 「勿論、風紀を取り締まる為です!」

 輝く眼鏡(実は伊達)に短く二つに纏めたお下げ、そして腕の『超・風紀委員』の腕章、彼女の名は冴島清美。

 見た通りのアイドル風紀委員長である。

 「そうね、強いて言えば好奇心かしら?キッチンスペースの方は兎も角、例の喫茶店の幽霊には興味があるもの」

 もう一人は、此方も同じく眼鏡が光るクールな美少女、八神マキノ。

 バイオレットブラウンとでも言うのだろうか、薄く紫がかった美しい髪とタイトな服装が、見た目よりも年齢を上に思わせる。

 「人が多い事は良いことです!さぁ、晶葉さん達が来たら行きましょう!」

 「良いですか!?今回は飽くまで、事務所全体の風紀を守る為に皆さんの行為を許可したんです!本来ならば夜更かしなどもってのほかですよ!!」

 「まあまあきよみん、こうして一緒に居る時点で共犯なんだからさ」

 「うぐっ!むむむ…」

未央の言葉に図星を着かれ反論に窮する清美、実にパッションである。

 「ところで、マキノ、さっき会社の方の幽霊には興味無いって言ってたけど……」

 「ええ。だって正体はもう判っているもの」

 「「「えっ?!」」」

マキノのまさかの発言に、ニュージェネが声を挙げる

 「な、なんと…一体、何者だったのですか!?」

 「近いわ…」

 マキノの顔に勢い良く迫る都、マキノも流石に狼狽えた。

 「…簡単よ、キッチンスペースのあるフロアに出た幽霊、出現した場所を詳しく調べたら小麦粉が落ちてたわ。因みに冷蔵庫にはイースト発酵の生地がボウルに入れて保存されていたわ」

 「小麦粉……、それにイースト生地…」

 「それって…もしかして…」

 「まさか…みちぱん?!」

 「或いは法子さん!?」

 マキノの話から、四人が頭に思い浮かべたのは、小麦粉の申し子ユニットの2人。未央が叫んだみちぱんこと大原みちる。パン屋に生まれ、パンを食し、時に店に並んだパンすら口にするパンズモンスター。

 都が口にした法子さんこと椎名法子。ドーナツを愛し、ドーナツと語り合い、ドーナツに選ばれた乙女、ドーナツフェアリー。

 この2人まさにチームフラワー、小麦粉の同志である。

 「未央が正解ね。警備員の見た幽霊は事務所に居残っていたみちるの影が雷に照された結果、幽霊と見間違えたのね」

 「なぁ~んだ、みちぱんならしょうがないね」

 「みちるちゃんですもんね」

 「まぁ、みちるならそうかな」

ニュージェネが完全に納得する、恐るべし大原みちる。

 「いやぁ、すいませんアハハ!」

 「って!ご本人がいらっしゃるぅ?!」

八重歯を覗かせカラカラと笑うみちるに都が驚く。とそこに…

 「フハハハ!待たせたな諸君!…おや?何やら数が多いな?」

 白衣を纏い颯爽と翻し登場する池袋晶葉…と白坂小梅、道明寺歌鈴、依田芳乃、シスタークラリス一行。

 「ふわぁ…いっぱいいるね…♪」

小梅が興奮してそんな事を口にする。果たしてそれはどういう意味なのか……。

 「せ、せ精一杯、が、頑張りましゅ!……噛んじゃったぁ…」

 期待を裏切らない歌鈴である。

 「ほー、心配せずとも、悪き気配は今の所、感じませぬ故、大丈夫かとー」

 芳乃が彼女なりのフォローをする。何に対してかは聴いてはいけない。

 「私はエクソシストでは無いのですが…皆さんばかりでは心配でしたので、ご一緒させて頂きます」

 クラリスが唯一の成人として締める。

 

 

nowloading(かくかくしかじか) 

 

 

 「成る程、つまり事務所の幽霊の件は解決したのだな?では残りはめいじ館だな!」

 「はい!幽霊の正体を暴き、お縄に着かせましょう!」

 「それは警察の方のお仕事では?」

 「早苗さん連れてきた方が良かったんじゃ…」

 「無理ね、何人かで呑みに行ったそうだから」

等と賑やかに進む彼女達、因みに事前に警邏の人間やプロダクションのお偉いさんには話が通っている辺り、抜け目ない。

 「そう言えばさ、あきえもん。肝心のめいじ館にはどうやって入るの?あそこは閉店後は関係者しか入れないよね?」

 「うむ、それならば心配無用。既に手を回している」

 「ええ、昼頃に晶葉に頼まれて私が交渉しておいたわ」

 「さっすがマキノん!頼りになるぅ~」

 「うむ。そういう事だ、まさかそれでマキノが興味を抱き同行するとは思わなかったが」

 未央が素朴な疑問、めいじ館にどう侵入するかを晶葉に訊ねる、すると晶葉が自信たっぷりに答え、マキノが言葉を引き継ぐ。

 「つまり、其所に行けばもう入れるってこと?」

 「それだけじゃないわ、目撃者と協力者も一緒よ」

今度は凛がマキノに訊ねる、するとマキノはそれを予測していた様に答え、更に協力者が居る事を明かす。

 そのまま一行はカフェテリアに出る。するとめいじ館前に2つの影が見えてくる。

 「あ!誰か居ます!!」

卯月が始めにその存在に気付く。

 

 「お?来おったな!おーいこっちやで~!」

 片方の影から元気な声が聞こえる。

 「うむ。待たせたな」

 「今夜はよろしくお願いします」

 影の声に応える晶葉と都、他の面々にもその姿がハッキリと写る。

 「よろしゅうなねーちゃん達。うちは津田越前守助廣、気軽につーちゃんって呼んでや!」

 「わぁー!小さいのに偉いです。島村卯月です、よろしくお願いしますねつーちゃん」

 「よろしゅうな卯月のねーちゃん」

影──津田越前守助廣が名乗り、それに返す自己紹介の火蓋を卯月が切る。

 「こんな遅くまでゴメン、渋谷凛だよよろしくね、えっと……つー」

 「もっと気軽につーちゃんでええで?」

少し恥じらいつつも謝罪をし津田越前守に名乗る凛。

 「よろしく津田っち?違うな…つっちー…これだ!よろしくつっちー♪本田未央だよちゃんみおと呼んでも良いのだよ?」

 「おおう?!なんや新しい呼び方やな~、まぁアリやな!よろしゅうちゃんみおのねーちゃん」

 未央がさっそく独特の渾名を着ける。

 「白坂…小梅です…。よろしくね…つーちゃん…♪」

 「えらい白いなぁ、ちゃんとご飯食べてるん?よろしゅうな小梅のねーちゃん」

 次いで小梅が名乗り津田越前守は彼女のあまりの華奢な体つきに少し心配になる。

 「どど、道明寺歌鈴です!よろしゅきゅ!…また噛んだぁ…」

 「なんや獅子王のねーちゃんみたいやな、声は小豆のねーちゃんに似とるけど…よろしゅうな、巫女のねーちゃん!」

 歌鈴はやはり噛んだ。そして知人を思い出す津田越前守、そのまま彼女の格好で呼ぶ。

 「超!風紀委員!!冴島清美です!よろしくお願いします。でも貴女みたいな小さい子がこんな遅くまで起きてちゃいけませんよ!」

 「おおう…、圧があるねーちゃんやな、ご忠告ありがとーな、委員長のねーちゃん。今日は特別許してや」

 清美の宣言に少し引きながらも、素直に受け取る津田越前守。

 「ほー。依田の芳乃と申しますー。よろしくお願い致します」

 「マイペースなねーちゃんやなぁ~、物干し竿のねーちゃんと良い勝負とちゃうか?よろしゅう」

 芳乃を見てまたも知人を思い出す津田越前守。

 「クラリスと申します、シスターをしておりました。よろしくお願い致しますねつーちゃんさん」

 「よろしゅうなシスターのねーちゃん。つーちゃんでええで!」

 クラリスに対しても着ている服で呼ぶ津田越前守。

 「ふふふ、改めて、てぇぇぇぇんさいっ発明家!池袋晶葉だ!よろしくなつーちゃん!」

 「なんか…八宵のねーちゃんと同じ感じがするなー…よろしゅうな博士のねーちゃん」

 晶葉に知り合いの双子の問題児の方を重ねる津田越前守であった。

 「頭脳は大人、身体は美少女。その名は……名探偵安斎都、事件をズバリ解決致しましょう!」

 「濃い…濃いなぁ、よろしゅうな探偵のねーちゃん」

都のノリにやはり引き気味になった津田越前守、そして──

 「フゴ!フゴフゴフゴ、フゴ、フゴゴゴフゴ!」

 「ん?ゴメンなんて?」

 「フゴ?!フゴゴゴフゴゴゴ、フゴフゴ、フゴ」

 「……全然わからん」

 「御免なさい、彼女の名前は大原みちる、……見ての通り、パンが好きなの」

 「あ、うん。それは十分解ったで」

みちるの名乗り…名乗り?に当惑する津田越前守、彼女の視線にマキノが助け船を出す。

 「さて、交渉の時も会ったわね。八神マキノよ」

 「よ、よろしゅうなおか…ねーちゃん」

 マキノの名乗りにみちるのインパクトで呆けていたものの正気に戻り、一瞬、ソボロに似ている為、おかーちゃんと呼び掛け言い直す津田越前守であった。

 

気を取り直して──

 「それで…そこで不安そうにしている彼女が例の?」

 「せや、雷切丸のねーちゃん、みんなに自己紹介せな」

代表して問うマキノに津田が答え、女性の名を呼び皆の前に促す。

 「あ…ああ、雷切丸だ。この度は態々済まない」

 「よろしく、貴女が幽霊を目撃したという事で間違いないのね?」

 「ああ、暗かったし、雷の光で一瞬見えただけだが間違い無い」

 

「わぁ、格好いいですね凛ちゃん、未央ちゃん」

「ウチで言ったらクール属性かな」

「あいさんとか木場さん系ぽいよね」

「少し情けない感じもしますが……」

「……(あれ…?)」

「ふわぁ~カッコいい」

「フゴ~」

「第一発見者ですね!」

「よろしくお願い致します」

「なるほどなるほどー」

 マキノ達の後ろでアイドルが各々言っているがそれは兎も角、それはそれとして津田の先導で閉店後のめいじ館に入る面々、かなりの大所帯である。

 

 

 「思ったよりも広いですね」

 「ああ、流石助手が1フロア分のスペースを頼んだだけあるな」

 カフェテリアの他店舗、バルコニー展望スペースを除くほぼ全てめいじ館である。……広すぎである。建築法どうなってる。

 「これは……手分けした方が効率的ね」

 「それならチーム別けだが、どうする?」

 マキノの提案により別れて探す事になった面々、晶葉がどう別けるのかと問う。

 「やはり、地の利がある店員の2人は別々にすべきね。後はそれぞれに歌鈴とクラリスを別けて…残りはくじ引きかしら?」

 「了解です。しかしクジはどうしましょうか?」

 「それやったらここの割り箸でどや?」

別れた巫剣にそれぞれ歌鈴とクラリスを付けることとし、後のメンバーを籤で決める事になった所、都が籤に何を使うのかと呈し津田が割り箸を持ち出す。

 「良いんですか?お店の備品では?」

流石に清美が気が咎めるのか眉を潜め聞いてくる。

 「上の方に色塗って、逆さにして掴んだらええ。その後はうちらの方で個人的に使うさかい、平気や」

 「……それなら、一応大丈夫でしょうか?」

津田の返答に微妙に納得しかねるも、了承した清美、はてさて、そんな訳でチーム別けは如何になったのだろうか?

 

 

 

 

 めいじ館奥、西側に当たる場所にて──

 「幽霊さーん…成仏してくださぁ~い…」

 「巫女のねーちゃん大丈夫かいな」

 「多分大丈夫じゃないかな…歌鈴のこれは割と何時もの事だし」

 「常日頃、転ばぬように慎重に歩いていたりするからな。結局転ぶが」

 「それ大丈夫なん?」

津田を筆頭としたAチーム、歌鈴に加え凛、晶葉、小梅、未央、みちるである。

 「しまむー達は……まぁよしのん居るし、大丈夫だよね!?」

 未央が少々不安気に此処には居ない面子即ちもう一方のチームの事を思い、しかし芳乃の存在に杞憂かと安堵する。

 となれば必然的にBチームは雷切丸を筆頭としてクラリス、卯月、マキノ、芳乃、都、清美となる。

 「さて、果たして此方の幽霊の正体は何者なのかしらね…」

 マキノが目を細め暗闇の廊下を見据える。

 「はてー、やはり邪悪は感じないのでして」

 「この娘は何なんだ?」

 「芳乃さんは凄い人です…多分」

芳乃の様子に今一胡乱な雷切丸に、清美が自信無さ気に返す。彼女達はAチームとは逆、東側を調査している。

 「むむむむ、犯人の痕跡が見当たりませんね…」

 「幽霊でしたら痕跡は残らないのでは無いのでしょうか?」

 都の唸りにクラリスが冷静に返す。そうして暫く、A、B双方のチームがめいじ館内を周るも進展はなく、一度店舗スペースに再び集合する運びとなった。

 「お疲れ様、そちらはどうだったかしら?」

 「うむ…これといって無しだ」

マキノと晶葉が代表として話を詰めている、その間の残りのメンバー達は各々話し合っていたのだが都があることに気付く。

 「あれ?そう言えばみちるさんが見当たりませんが…」

 「えっ?嘘!だってみちぱんならさっきまで私らと一緒に……」

 未央がAチームの面々を見回すも、みちるの姿は無かった。

 「さ、探しましょう!」

卯月が慌てて言う、皆もそれに頷き、それぞれ探し始める。その後数分が経ち、再び集まる彼女達だが…。

 「あれ?卯月は……?」

凛の言葉に再び驚愕する面々、みちるに続き卯月まで姿を消した。

 「これは事件ですよ!」

 「小梅さん、何か感じられましたか?」

 「ううん、特に…おかしな感じは…しなかった…よ?」

都が興奮気味に叫び、クラリスは小梅に幽霊が居たかを問うたが、小梅の返答は芳しく無い。

 「って、かりりんは?!」

 「芳乃さんも居ません!」

そうこう話している内に、今度は未央と清美が歌鈴と芳乃の不在に気付く。

 「これは…不味いわね。皆、一塊に集まって!全員で行動するの」

 マキノが残った面々にそう指示を飛ばす。

 「あかん!えらいこっちゃでこれは…」

 「まさか幽霊の正体は禍憑なのか…」

津田と雷切丸が最悪の展開を想像してしまう。

 「二人とも何か心当たりがあるのか?」

晶葉がそんな様子の2人に問い掛ける。

 「あんな、もしかすると居なくなったねーちゃん達が危ないかもしれんねん」

 「そんな!?なんとかなら無いの?!!」

 「凛さん落ち着いて。皆さん、今度はなるべく離れず居なくなった人達を探しましょう」

 この場の唯一の大人としてクラリスが凛を嗜め提案する。

 

 

 そして捜索する事二時間……。

 「皆、無事か?」

 「残念ながら、新たに犠牲者が出たわ」

晶葉の安否確認にマキノが首を振る、見れば凛、未央、小梅、都が消えていた。

 「残ったのは我々だけか……」

 「しくじったわ、まさか事務所内でこんな事になるなんて…」

 「これはもう…私達の手に終えないのでは?」

 「ああ、主よ…どうか彼女達が無事であるように…」

残された晶葉、マキノ、清美、クラリスも空気が思い。

 「ねーちゃん達、ねーちゃん達はもう帰るんや、後はうちらで何とかする」

 「これは元を質せばあたしの不始末の様なものだ。責任は私にある」

 津田と雷切丸も悲壮感を露に覚悟を決める、その時!

 

 「ねぇ…

 

 「っ!?誰!!?」

何処から途もなく聴こえた声にマキノが反応し、周囲に緊張が走る。

 「くっ…現れたか禍憑!」

 「ねーちゃん達には指一本触れさせへんでぇ!」

刀を抜き構える雷切丸と津田越前守、途端、照明が落ちる。

 「きゃ!?」 「しまった明かりが」 「み、皆さんご無事ですか?!」 「動かないで!!」

 アイドル達が慌てふためく、そして次の瞬間に再び照明が元に戻るとそこには──

 

 「何をしてるの貴女達?」

 

全身黒付くめにワンポイントなのか赤く長いマフラーをした少女が立っていた。

 「あ…貴女は?」

マキノが恐る恐る訊ねる、すると津田が彼女を見て驚く。

 「あー!?あんぱんのねーちゃん!!」

 

 「「「「あんぱんのねーちゃん?」」」」

 

 「誰かと思えば小夜じゃないか!」

 

 津田の呼び名に首を揃って傾げる4人、そこに雷切丸が彼女の正体を叫ぶ。

 そう、突如現れた黒付くめの少女の名は小夜左文字。津田、雷切丸と同じ巫剣である。

 

 「何であんぱんのねーちゃんがここにおるん?」

 「心外、私は前から此処に住んでる」

 「なんだと!?(やて?!)」

津田の問いに対し小夜左文字はマフラーで隠した口元から答えを返す、そしてそれに驚く巫剣2人。

 「あの、お話が見えないのですけれど……お知り合いの方ですか?」

 そんな3人に対し4人の中でクラリスが年長者として訊ねる。

 「ああ…済まない。こいつはあたし達の仲間、小夜左文字と言う、少し変わっているが……害はない」

 やや間があったが雷切丸が小夜左文字を紹介する。

 「って、そんな場合ちゃうねん!大変なんやあんぱんのねーちゃん!!このねーちゃん達の連れのねーちゃん達が消えてもうたんや!!「それなら知ってる」へっ…?」

 「彼女達を処したのは私…」

 慌てて状況を説明しようとした津田に割って答える小夜左文字、その口からまさかの答えが飛び出た。

 「処した…って、まさか……」

そしてそれを聞いた清美が顔を青くする。が

 「あー…ちゃうねん。あんぱんのねーちゃんの処すは危ない意味とちゃうねん、ややこしいけども」

 「それならどういう意味かしら…?」

津田の煮え切らない説明にマキノが説明を求める。

 「大丈夫、寝てるだけ。…こっち」

と言って、小夜左文字が何処かへと向かう。マキノ達は顔を見合せ、慌てて後追う。辿り着いたのは小夜左文字の私室。すると小夜左文字がクローゼットの前に立ち、扉を開く。

 バタバタバタと音がした後、みちるを除く消えた筈のアイドル達が現れた。

 「はぁ…なんやあんぱんのねーちゃんの仕業やったんか…」

 「もしかすると、例の幽霊の正体は貴女かしら?」

津田が安心して溜め息を漏らす、それを見たマキノが小夜左文字に問うと彼女は僅かに首を縦に振る。

 「そう…昨日、雷切丸が私のあんパンを食べたのを見た……だから」

 「あたしのせいなのか!?」

 幽霊の正体見たり枯れ尾花、昨夜雷切丸の背後に現れた幽霊の正体はあんパンを食べられた事により小夜左文字の琴線に触れてしまった事が原因であったのだ。

 「そう、だから…雷切丸の名は復讐帳に書いてある」

 「あー…あの帳簿なぁ~、うちも偶々覗いてその上あんぱん食うてもうた時に書かれたわ…」

 染々と当時を思い出す津田越前守であった。

 「でも今回は見逃してあげる、新しいあんパンの魅力を教えてくれた同志に逢えたから」

 「同志?」 「誰や?」

 「まさか…」 「他に居ないでしょう」 「うむ」 「みちるさんですわね」

 小夜左文字の語る同志に心当たりの無い巫剣2人は首を傾げて、心当たりのあるアイドル達はまさかと部屋の奥を見る、すると其処には、相変わらずパソコンを頬張る大原みちるの姿があった。

 「フゴ~、フゴフゴ?フゴ!」

相変わらず、何を言っているか解らない言語であった。

 

 

 その後小夜左文字の手により拉致されたアイドル達も意識を取り戻し、事件の詳細を知ることになった。一部残念がっていた者もいたが…、兎も角、新たに親好を結んだアイドルと巫剣が此処に生まれたのである。

 

 

 


 

 登場人物紹介

 

 大原みちる

 キュート属性アイドル、別名フゴフゴさん(ライラさん命名)CV無し…彼女にも声を付けてあげて。

 作中でも言われた通りのパン好き、否、パンキチ。

兎に角、常にパンを何かしら食べてる、一応人語を喋るし解するのだが、基本は『フゴフゴ』である。

 交流のあるアイドルは作中で触れた椎名法子やイベントで絡んだ綾瀬穂乃香、キャシー・グラハム、公園仲間のライラさん等。

 因みにどれだけ食べても太らない体質である。ついでに好奇心でピニャこら太を口にしようとするくらいヤバイ。マジヤバイ

 

 

 小夜左文字

 巫剣、五徳は義、技属性闇、疾風タイプ。CV秦 佐和子

 見た目は何処にでも居そうな女子校生のような黒いセーラー服の少女。

 仇討ちの逸話の為、やたらと復讐に拘る。そういった復讐関連の色々がある為か性格は暗く、自身に都合が悪い相手には復讐と言う名の制裁を下す。己を甘やかす者には懐くといった具合である。好物はあんパンであるらしい。

 コミック天華百剣─戯─ではそのあんパン関連で津田越前守とコント染みたやり取りをこなす。

 

 

 友情出演

 島村卯月 渋谷凛 本田未央 池袋晶葉 安斎都

 

 クラリス 白坂小梅 八神マキノ 冴島清美 

 

 依田芳乃 道明寺歌鈴

 

 特別出演

 雷切丸

 

 

 




 はい、以上です。うん、なんかこうパンとあんパンが頭の中でゲシュタルト崩壊からのビッグバンでこんな内容になってしまった。しかもドナキチもとい法子なんて出番名前だけだし……。
 とは言え過去最高峰にアイドルを一杯出しましたね。まぁ、また大量に出す話とかあるかもしれませんが…。
 そしてつーちゃん二回目の登場でしたら!
ではまた次回!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

颯「わ…わっくわくぅぱぱ~ん!(目茶苦茶恥ずかしい)」 歌仙「わらわはやらないぞっ!?」

 こんばんは、ダグライダーでございます。
 今回の中の人ネタはまぁ最近タイトルでほぼバラしてるので説明は要りませんかね?
 はーちゃん可愛いよはーちゃん。
 その青い瞳が私を狂わせるのだ!はーかわ
 しかし、眼鏡の話をするとあの人を出さねばと思わなくも無い。マァマァメガネドウゾ



 アイドル。それは一言で言えば歌って踊って、時に笑いを時に感動を届ける存在。

 いつの時代も様々なアイドルが生まれた。

さて、この世界に於けるアイドルはやはり様々な個性に溢れている。むしろ溢れすぎてる!?

 そんな中でも双子アイドルは…まぁ珍しいが突出して珍しい訳では無い。

 例えば、765の双海姉妹、315の双子ユニットWこと蒼井兄弟、283の大崎姉妹といった具合に割りとありふれたような違うような感じだ。

 無論、346にも双子アイドルが居る、と言ってもつい最近入所したばかりの初々しい……果たしてアレを初々しいと言っても良いべきか……いやしかしだからこそ初々しいと言えなくとも無い。

 そんな彼女達の名は久川姉妹。またの名を『miroir』双子ユニットらしく見た目はそっくりだが中身は大分姉と妹ではっきり違う。まぁそれは他の双子にも当てはまるが。

 姉の方は「どうも凪です。葱ではないです」……勝手に割り込むの止めてくれませんかねぇ?

 「それはすみません、そこであまりにも長々と語っていたので」

 おかしいなぁ、普通こっちの存在感分かるわけ無いのになぁ…。

 兎も角、淡々とダウナーフェイスでボケるマイペースな姉、久川凪がコレ。

 そして、妹の方は久川颯と言う。この子は目茶苦茶可愛い。マジ可愛い。はーカワ

 「ねぇ、なー」

 「何でしょうか?はーちゃん」

 「なーはさっきから誰に話しかけてるの?小梅ちゃんみたく見えちゃう様になったの?」

 やだ、この娘、ちょっと怯えてて目茶苦茶可愛い。

 因みに妹は姉よりスタイルが良い、346プロの14歳って魔境過ぎじゃないかな?

 「ふふふ、はーちゃん。世の中には不思議が飽和しているのです。不思議バブルですね、そして崩壊、不景気、リーマンショック」

 「なんだか最後の方は全然関係ないよね!?」

とまあ、こんな具合に姉にはしっかりとツッコミを入れる颯。正統派美少女だし、もう言うこと無くない?

──ワイトもそう思います。

 誰だてめぇ?!

 とかやってると向こうの廊下から現れる平安貴族染みた黄色着物の眼鏡美女が──

 「ぬぅ……鉄砲切りではあるまいし、まさかこのわらわが迷子になろうとは……いや、と言うか、何を考えているのだ殿は!わらわは歌になんぞ興味は無いというに…ブツブツ」

 めっちゃ不機嫌に歩いて来るではないか、て言うかアイドル事務所で歌嫌いは、マズイですよ…。

 「ねぇ、なー。あの人誰だろ」

 眼鏡美女を見ながら凪に顔を寄せこそこそと話しかける颯、凪そこ代われ!代わってください!何でもしまむら!

 (ん?今、何でもと言いました?)

こいつ、直接脳内にっ!?じゃなくて妹の疑問に何か答えなさいよ!

 「ふむ…あの感じは、アレか……でんでんと同類と見ました。安心してくださいはーちゃん、きっとあれは危ない人です」

 「何1つ安心出来ないよ!?でんでんって誰!?」

ホントだよ!!とかツッコミを入れてる内に向こうが

久川姉妹に気付く。

 「む!おい、そこの二人!」

 声を掛けてから返事を待たず足早に、ずんずんと近付いてくる着物眼鏡美女。

 「ちょ!?こっちに来るよ?!」

 「まぁ、なるようになるですよはーちゃん」

 慌てる颯を落ち着かせる凪、いや落ち着かせてるのか?そして着物眼鏡美女が久川姉妹と接触した。

 「突然で済まない。わらわは歌仙兼定と言う、お前達は此処のアイドルとやらであろう?ならば、第三会議室なる部屋の場所を知らぬか」

 「えぇっと……どうしようなー、教えてあげた方が良いのかなぁ?

 「名前からして同類感ありありなので大丈夫じゃないでしょうか?」

 颯が態々小声で聞いた気遣いも何のその、凪は歌仙の名を聞き即座に最近(割りと一方的に)仲良くなった者達を思い出しながらサムズアップした。

 「話は纏まったか?良し、ならば其方の比較的感情豊かな方!お前に案内を頼む」

 「ええっ?!」

 「わーお、せっかちさんですね。そしてまるで凪が冷徹なマシーン扱い。AIに謝るべき、のあ氏は関係ない」

 「ごめんなさい!なーはいつもこんな感じで、だから…」

 「?何を言っておるのだ、お前達は?まぁいい、行くぞ!」

 凪の発言に一瞬怪訝顔を向けるもしかし時間が惜しいので最後まで話を聴かず、颯の腕を取り即座に進む眼鏡美女改め歌仙、見た目や名前と違い雅さが足りない、みやびぃは可愛い。

 ともあれ颯の返事を待たずに進む歌仙に颯は悲鳴を挙げる。

 「あ、ちょ、待ってぇぇぇぇぇええ?!」

ぇぇえ!ぇぇえ!ぇぇえ!とドップラーしながら歌仙と共に角を曲がって行ったのだった。後に残された凪は眉を寄せ呟く。

 「今日の晩御飯はハンバーグが良い。良し決まりだな、ゆーこちゃんに相談です。はーちゃんは遭難です」

 もっと心配してあげて……。

 『ふふっ、中々やりますね…60点あげましょう。お洒落なシャレはいらっしゃれ~♪スランプ~

 貴女は仕事に行って下さい。それとご機嫌ですね!?

 

 

 ──それからどしたの

 

 「むぅ、無駄に広すぎるのだこの建物は!ええい!広いのならばせめて階数を減らせ!広大な屋敷は高くある必要など無いだろう!!」

 颯を掴んだまま、会社の構造に文句を放つ歌仙、仕方無いでしょ、島国なんだから、これでも十分低いほうだよ、この事務所?低いよね?

 「あの……」

 「む、済まない、怒りに一瞬我を忘れていた。案内をよろしく頼む。出来れば最短で着く道順が好ましい」

 萎縮する颯に歌仙も正気に戻り、改めて案内を頼む。

 「は、はい。でもはーも最近アイドルになったので、まだ全部は詳しくないですよ?」

 「何?!くっ、しまった…抜かったかわらわとした事が……しかし戻って人を探すには時間が惜しい、この先に他の人間が居る保証も無い。万事休すか…」

 最近所属した新顔である颯は、まだ事務所内の部屋を全て把握していない、故に歌仙が望む場所へは向かうことが出来ないのであった。

 「あ!でもPちゃんに聞けば分かるかも」

 「Pちゃん?誰だそれは?」

 聞き覚えの無い人物の名に首を傾げる歌仙、貴女が探している殿の事ですよー。

 「えと、えと…Pちゃんははー達のプロデューサーで頼りになって、普段は人相がちょっと悪いけどカッコ良くて、たまに可愛いとこもあって」

 歌仙にプロデューサーの事を必死に説明する颯。可愛い過ぎかよ!( ・Д・)グハッ!

 「ふむ、よく分からんがそやつに連絡すれば解決するのだな?ならば早急に掛かるのだ」

 話が長くなるのを避けるため、早々に連絡をするよう要請する歌仙。

 歌仙よ気付け、颯が言うPちゃんとは君の殿だぞ!

 「あ、はい!?………あ、Pちゃん?あのね今──」

と颯が掛けた電話により無事、歌仙は目的地へ辿り着いた。因みに迎えに来たプロデューサーを見て怒髪天を衝く形相と化したことは語るべくもない。

 

 

 後日談と言うか今回オチ?

 

 

 以前の騒動のお詫びとして、プロデューサーに軽いデートに誘われた颯、ウキウキでお洒落して向かうとプロデューサーはそのまま事務所内に颯を連れていき中庭へと案内する。

 するとそこには野点の道具が一式広がっており、そこでは歌仙が茶を点ていた。

 「む?あの時の娘か、よく来たな!さぁこの間の礼と殿の不始末の詫びだ、良く味わうと良い」

 「あ…えと、ありがとう!」

最初は戸惑った颯もプロデューサーに振り返った後、彼のサムズアップで問題無いと確認、ニヒヒッと某デコちゃんお嬢様アイドルのお株を奪わんばかりの笑顔で歌仙のお茶会に参加する。カワイイ

 「わらわは歌なぞ嫌いだが、お前の……アイドルの歌は悪くないかもな」

 ツンデレ?ツンデレ?「……チャキッ」スンマセン…。

 その後、何処から聞き付けたのか他のアイドルや巫剣も参加し始め、茶会の様相が早々に崩れたのは言うまでもない。

 勿論歌仙は激怒した。

 因みに、茶会により新たに颯のファンが増えたりもした。

 

 


 

 登場人物紹介

 

 久川颯

 クール属性のアイドル、双子の妹の方、正統派美少女。CV長江里加

 

 姉とは違いアイドルを目指しオーディションに参加した少女。とは言え彼女単体では審査員の評価は高くなく、凪がプロデューサーに出逢っていなければ芽が出なかったかもしれない少々不遇な娘。

 とは言え、ポテンシャルは確かなモノである凪が平坦な分、颯はスタイルも良い。はーかわ

 特にプロデューサーの事をPちゃんと呼び好意を全面にぶつけて来る程。はーかわ

 やはりシンデレラ14歳は魔境やでぇ…。はーかわ

 因みに中の人はプラモデル製作しては展示会なんかに出展したりするほどのモデラー、こらそこ闇が見えるとか言わない。

 

 

 歌仙兼定

 巫剣、五徳は信、技属性雷、疾風タイプ。CV佳穂 成美

 

 由緒ある巫剣、歌仙と名にあるが歌が嫌いである。また、せっかちで短気な性格で、他人の話を最後まで聴かない。そういった性格の為、失敗も多いが『お前が悪いのだ!』と反省はしない。

 回りくどい話を嫌い、巧遅よりも拙速を好み即断即決こそが全てというモットー。歌を嫌うのはその為。

 しかし、お茶の時間は大切にする為、自身の思いを飾ることなく伝える時は一席設ける程。

 因みに隊長への呼び方は殿、巫剣では珍しい殿呼び+眼鏡という、筆者にクリティカルするコンボ

 




 
 と言うわけでFAガールこと、フレームアームズ・ガールのバーゼ(颯)と轟雷(歌仙)でした。
 歌仙の声を初めて聴いて彼女のキャストを確認した時、私は大いに驚きました、だってあの轟雷からこの歌仙なんだもの、驚きますよ。
 ではでは~。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ちえりちゃんの通学路。

 こんばようございます(定期的に表れる謎の挨拶)
 今回は三日前くらいに思い至ったネタです。
 また、今回登場した巫剣やアイドルは智絵里の中の人の出演作繋がりでもあります。
 ところで天華百剣をプレイしている隊長諸兄の中で私と同じ様に笹貫を評した人は居るのだろうか……?
 いやまぁ、他にも居ますけどね際どいなぁって巫剣。
 解らない人はGoogle先生他で調べてみると良いですよ?
 


 通学路って何だろう?

 

 家から学校までの道?

 

 ならこれは何なんだろう?

 

 

 目の前で繰り広げられる光景を見て緒方智絵里は思わずそう考える。

 そして現実逃避気味に回想に臥するのであった。

 

 事の起りは昨日プロデューサーより春の特番企画を聞かされた事、それに驚きはしたものの、アイドルになってそれなりに場数を踏んだ彼女はその仕事を受ける事にした。

 そして今朝、学校へ向かうべく準備していると携帯に電話が掛かる。

 内容は彼女が通う学校協力の元、特番の予行演習という突飛なモノ。正直、そんなことしてる暇があるなら本番に予算を回すべきでは?等と言うツッコミは智絵里には思い浮かべる事は出来なかった。

 さておき、玄関の扉を開け最初に飛び込んできたのは見知らぬ少女が待ち構えているという画。

 少女の特徴は艶やかな黒髪、にこやかな童顔……までは良い、しかし、しかしだ、何故バニーガールなのか?

 ゴールデン枠と聞いた番組の予行演習で何故に露出の高いバニーガールなのかと智絵里は端と疑問に思う。最初は余りのインパクトに意識が飛んだがそれも数秒の事、伊達にCANDYISLAND他でバラエティ慣れしていない、取り敢えず一歩間違えば……いや既に大分間違えているが痴女ギリギリな少女に声を掛ける。

 「あ、あの…」

すると待っていましたと言わんばかりに少女が満面の笑みを浮かべ明るく答える。

 「初めまして!わたくしは笹貫、今日1日貴女のお供をさせて頂きます」

 智絵里の声を遮り自己紹介を始めあまつさえ今日1日を共にすると宣った笹貫と名乗る少女、成る程、行動を共にする、それはまぁ百歩譲ってプロデューサーからの手回しだから良しとしよう。が、何故バニーガールなのか?それを質さねばなるまい。

 「あ、はい。緒方智絵里です、よろしくお願いします。……あの失礼ですけど、どうしてそんな格好を?」

 嘗ては人見知りだった彼女も今ではすっかり胆が据わり、こうした質問も出来るようになったのだ。オトウサンウレシイ

 「ふっふっふ~、よくぞ訊ねて下さいました~!これはですね、主さんからお話を聞いた時にこれだと思いまして、わたくし月のお姫さまなので、月と言えばうさぎさんでしょう?ですから、以前袖を通したこちらのばに~が~るのお着物を持ち出したのです!」

 ドヤァと自信たっぷりの顔でふんすふんすと息をつき、露出の高いバニーガール衣装からはその大きく実った双丘が溢れんばかりに揺れる。

 それを間近で目撃した智絵里は同僚の十時愛梨を即座に思い浮かべた。それくらいデカイ、及川雫に及ばないまでも向井拓海に迫る程、そして正直何言ってるか全く理解出来ないが多少…多少?天然入った所など十時愛梨に重なる部分がある。

 

 

 因みに断っておけばプロデューサーは笹貫にはあくまでも常識的な格好を望み、彼女の持つ衣装の中で一番、一番比較的マシなチャイナドレスを着て欲しいと思い、遠回しに彼女に『君が普段着ている服以外で一番君が美しいと思う衣装を着て欲しい』と提言した。が、それはご覧の通り裏切られた。結論、きっちり教えなかったプロデューサーが悪い。

 

 閑話休題(それはそれとして)

 

 ともあれ、笹貫を伴い通学を始める智絵里。

家より出て徒歩8分余りの場所に最初の難関が現れた。

 「はっ!止まって下さい智絵里さん、最初の試練です」

 「え?試練…?ですか…」

笹貫に制され足を止める智絵里。正直、企画の為話が通っていなかったら遅刻確定である。

 「う~む、何故妾達が此処に配されたのだろうかのう?」

智絵里と同じくらいの背丈の年寄り染みた喋り方の黒と紫の少女、小烏丸。

 「さて、わしらである必要が小童の中ではあるのだろうて」

 こちらもやはり古くさ…古風な喋り方の小烏丸よりもやや小さい少女、山鳥毛一文字。

 「私達である必要とは?」

先の二人に比べ少女というより美女と呼べる、スタイル抜群の月の青さを思わせる少女、天下五剣、三日月宗近

 「……この五人である必要がある。と言っていた」

こちらも智絵里と同様の背丈と思われる、銘治時代の軍服を纏い男装の麗人の如き格好の少女、三十二式軍刀 甲。

 「うぅ…何かはーだけ場違いじゃないかなぁ…」

こちらはまさかの同僚にして後輩、新人アイドルmiroirの久川颯。

 第一の関門は彼女達五人である。勘の良い人はお分かりだろうが、そこはさておき立ち塞がった五人対智絵里笹貫コンビの戦い?が始まる!!

 

─────

────

───

──

 

 

 

 いやぁ、わ◯天組は強敵でしたね。

 

 

 さりとて、無事最初の関門を突破した智絵里達、交差点を越え暫く歩いた後、第二の関門が現れる。

 「次は私達がお相手する。大分待った?」

最後を疑問系で閉める少女に智絵里は驚いた。予行演習と聞いていたのにここまでするのかと、大いに驚いた。何故ならば彼女は他社のアイドル、まさかこの企画に協力しているとは夢にも思わなかった。

 「どうして……水谷…絵理さんが…?」

そう、876プロのアイドル水谷絵理である。更に

 「絵理ちゃんだけやあらんよ!」

その声で絵理の隣を見れば、笹貫とは別の意味で露出の多い少女、徳善院貞宗。

 「智絵里さん、油断は禁物ですよ。彼女達は先の五人に匹敵する強敵です!」

 笹貫が緊張の面持で唾を飲む。

地獄の第一関門に続き、苦難の第二の試練の幕が上がった。

 

───

──

 

 ともあれ回想を終えた智絵里、その顔はまるで菩薩のように達観していた。

 いやはや、CV大西沙◯と水瀬い◯りのアイドルか巫剣が居たら危なかった。因みに別部署の某マフィア◯田のような小山◯志声のプロデューサーが付近で尾崎Pを取り抑えていたのは別の話。

 

 「ふぅ、何とかなりましたね」

智絵里に向け笑顔は向け、額の汗を拭う笹貫。

 智絵里としてはもう、何が何だか解らない。因みに途中絵理、徳善院の天使(CV的に)コンビに人間代表助っ人らしい襷を掛けた加蓮が合流したりしたが、先に天使(電撃系コミック的に)コンビが絵理のスケジュール都合でドロップアウトし(他意はない)何とか辛勝?いや快勝か……したのであった。

 

 

 閑話休題(またしても)

 

 

 第二の関門から暫く歩いた所で第三の関門が見えてきた。

 流石に智絵里も慣れたのかバニー笹貫と普通に談笑するくらいには余裕が生まれていた。

 「あ、次の試練ですね」

 「はい、そのようですね~。」

さて、見えてきた第三関門で待ち受けていた人物は──

 

 「ようこそ、第三の試練へ……あの何でぼ…私が?」

 「知らな~い、わんちゃんが決めた事だしぃ」

 「ところで何でヒロが居るの?」

 「にゃはっ♪何でもくじ引きで決めたみたいよ~」

 「あの…皆さん、既に智絵里さん達も来ていますし、試練を始めませんか…?」

 「その娘の言う通り、お嬢ちゃん達が待ちかねてるよ、さて、次はわっちらがお相手でありんす」

 現れた刺客は六人+書割のポップ一体であった。

順に、秋月涼(最近、実は男であるとカミングアウトしたのに今回の企画の為に再び女装させられた)、【影打】ソボロ助廣(やる気無し)、城和泉正宗(影打ソボロの存在に困惑)、金地螺鈿毛抜形太刀(通称らでぃちゃん)、鷺沢文香(皆を何とか纏めようと四苦八苦)、星月夜正宗(文香のフォローに周る)、そして書割は283プロアイドルALSTROEMERIAの

桑山千雪書割ポップ(スケジュールの都合がつかなかった)、以上六+一枚の集団が立ち塞がったのである。

 先程の二人や最初の五人以上の強敵である。果たして智絵里と笹貫はこの試練を突破出来るのであろうか……!?

 

 余談ではあるが、プロデューサーはこの関門のメンバーで最後まで奈緒(神谷の方)と星月夜、どちらを配するか迷っていたのであった。

 

 

 

 省略!!

 

 

 

 その後も次々と現れる試練と刺客に苦戦しながらも遂に校門前に辿り着く智絵里と笹貫。そして最後に立ち塞がったのは3つの影。

 「来ましたね智絵里さん」

作務衣と手拭いを纏った、智絵里には馴染み深い顔、アイドル藤原肇。

 「ごめんね智絵里ちゃん、何か色々とゴメン…」

何やら既に罪悪感を出している、同じく智絵里には馴染み深い、おでこの広いつり目がちなキュートな少女、関裕美。

 そして──

 「っ!?…、はぁ、ふぅ、……か、かば…カバディ、カバディカバディカバディカバディ!」

 智絵里達を見た途端、顔を強張らせ、恥を忍んで覚悟を決め深呼吸しカバディを連呼し始める、影打ソボロに似た顔の女性、ソボロ助廣。いやまぁ、彼女の方がオリジナルなのだが…。

 ともあれ、恥も外聞も放り投げ…──目元に涙が見えるが──必死にカバディしている彼女。

 尚、プロデューサーは後で死ぬ。

 

 「智絵里さん、ここが最後の試練の場です。頑張っていきましょう!」

 「は、はい!……眼鏡の人、大丈夫かな…」

 ソボロの心配をする智絵里、天使か!天使だった。

 

 30分後

 

 「ゼェ…ゼェ…」

 「…………///」

 「お見事です、お二人共。先にお伝えした通り試練はこれで最後です。さぁ、校門をお通りください」

 虫の息で倒れ伏したソボロ、乙女として何か大切な物を棄ててしまった裕美、そして…やりきった顔の肇に促され校門を潜る智絵里と笹貫。

 

 「ゴールです~!おめでとうございます智絵里さん」

 「わわっ…!?」

校内に入った途端、賛辞の声と共に智絵里に抱き着く笹貫。いきなり抱き着かれ、笹貫の胸に顔が沈む智絵里、これまでの経緯はともあれ無事に予行演習をやりきった智絵里は安心してへたり込んでしまう。

 そこへプロデューサーが後ろにプラカードを隠しながら近付き、智絵里達の前に立つとプラカードを掲げる。

 

 そのプラカードにはこう書かれていた。

 『エイプリルフール企画、ドッキリ!練習かと思えば本番でした!大・成・功!!』とポップな文字で書かれていた。

 

 「ふぇっ?」

 「お疲れ様です~。智絵里さん、この度はご苦労様でした、協力してくれた皆さんもありがとうございます~」

 何が何だか訳が解らない顔の智絵里に対し、笹貫は智絵里と周囲に労いの声を掛ける。

 その声を皮切りに、今まで立ち塞がった者達がぞろぞろと現れ智絵里達を讃え始める。

 

 

 『おめでとう!』

 パチパチと拍手と共に皆が智絵里を囲む。

 呆然としていた智絵里だったが、顔を俯かせ、音も無く立ち上がると、そのままプロデューサーの方に歩み寄り、スッと右手を手刀の形にすると振り上げ──

 「なんでやねん……!」

 そのままプロデューサーに振り下ろした。

 必殺ちえりんちょっぷである!

 平仮名字面にすると可愛らしいが、その威力はパーフェクトネオジオングを破壊したサイコフレーム覚醒のユニコーンのビスト神拳に匹敵する威力!

 正しく血壊麟超賦である!(民明書房より抜粋)

 

 

 結論、プロデューサーは死ぬ。

 

 

 因みに、この時の出来事含め今回の企画映像は後日ノーカットで全国のお茶の間に放送された。

 

 


 

 

 登場人物紹介

 

 緒方智絵里

 キュート属性のアイドル、セミロングなツインテールの庇護欲を掻き立てる様なか弱い儚さがある少女。CV大空 直美

 当初は気弱で少々人見知りの気位があり、自身が不幸体質と言うこともあった。後にそれ以上の不幸体質アイドルが出るとは思わなかったが。

 どうにもアイドルをする前は家庭環境に問題が有ったらしく、そういった環境から来る人格形成の為、自分に自信が無かったがプロデューサーと出会い、様々な仕事をこなす内に天使になった。別に説明を省いた訳ではない!断じて!

 趣味は四つ葉のクローバー探し。これは過去の経緯から生まれた趣味である。ウサちえりんは可愛い、ウェディングちえりんはプロデューサーは殴られらべき。

 

 

 

 笹貫

 巫剣、五徳は智、技属性水、標準タイプ。CV小見川 千明

 月から来たお姫様を自称する巫剣、明るくお喋りな性格だが前述した通り、月のお姫様だっただの、月からは婿探しに来ただの、虚言としか思えない事を言う。

 その為、月に帰る手段を探しているが、進展は一向にない。

 また露出具合が非常に際どい、露出の高い巫剣は数居れど、見た感じの破廉恥感が高いのは彼女を含め早々居まい。バリエーションの衣装も本編で語られた通り、露出が際どい物ばかり、バニーガールならば胸元は言わずもがな、下半身も股と内腿の辺りが非常にフェチズム全開である。チャイナも実の所スリットがかなり際どい。

 兎に角、笹貫という巫剣を表す言葉は唯一言『際どい』だろうか(個人差があります)

 




 はい、今回サブで出た巫剣で小烏丸とらでぃちゃんと三日月と甲と徳善院と影打ソボロ持ってないので目茶苦茶欲しいです!
 徳善院以外は皆、月末の特別ガチャな上に渋いんですよね出現率。
 因みに小烏丸の一人称『妾』と前回の歌仙の一人称『わらわ』はちゃんと公式です。歌仙は平仮名なんですよね~。
 さて因みに、笹貫の小見川さんですが私の知る小見川ボイスの中で多分笹貫が一番可愛く声を出してる気がします。
 それではまた次回お会いしましょう。

 今回の総選挙とボイス選挙同時開催、何とか泉、のあさん、マキノ、つかさ社長、千秋、泰葉、琴歌、レナさん、風花、ふぇいふぇい、あかり、洋子さん、時子さま、櫂くん、智夏、志保……駄目だ、書ききれない!
 兎に角、声が付いてないアイドルに何としても声をォォォォヲ!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

不幸には不幸をぶつけんだよ!!

 こんばんわ、ダグライダーで御座います。
以前、簡単裏話に書いたほたると石田切込正宗の話を作ってみました。
 かなり難しかったです。不幸とか不運って難しいなぁ、私はあまりそういう事を引き摺らない様に心がけているので、そういう意味ではオープンスタンスな掲示板なんかでもディスカッションしないんですよね、アンチテーゼとかも作品として表す以外は悪魔でクローズドスタンスの場でしかしないので


 皆さんは運を信じますか?

 時に予想だにもしない事象に遭遇した状況で、人間はそれが良い事、喜ばしい事、利益がある事であれば幸運。

 悪い事、悲しい事、不利益な事であれば不運。その様に呼びますよね。

 或いは、幸福と不幸でしょうか?

 人間誰しも不運な出来事は勘弁願いたいと思うでしょう。

 でもね、居るんですよ……常日頃、不運に苛まれ不幸と共に生きるヒト達が…、今回はそんなヒト達のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 白菊ほたるは不幸である。

 言葉にしてしまえばそれだけだが、彼女の人生はそう言わしめるだけの経歴なのだ。

 例えば、道を歩けば黒猫に横切られ、鴉が飛び交い、溝に足を突っ込んでしまうのは良い方で、歩いていれば財布を落としては中身をばら蒔き果ては用水路にまで落としてしまう。降水確率10%以下の日に外出すれば大雨に見舞われる。他にも植木鉢が空から降ってくるとかエトセトラ、エトセトラ。

 その中でも彼女にとっての最大の不幸とはやはり所属したアイドル事務所の相次ぐ倒産であろう。

 勿論、彼女に全ての責任がある訳ではない、ただ、そう…本当にただ、間が悪かっただけなのだ。

 最初はそれなりの規模を誇る事務所であった、しかし裏では候補生に風俗染みた事をさせる所謂悪徳プロダクション。幸いにもほたるがそれを本格的に知る前に、国家権力によって取り締まれたのだが、そんな事を知る由も無い彼女は多少なりともショックを受けた。

 次に所属したのは小規模なプロダクション、しかし結果は出ず取れる仕事も大したことは無い為、経営が傾き倒産、そんな財政状況の際に候補生として所属していた彼女はやはりショックを受けた。

 そこからは何度も所属しては何某かの理由で潰れては移籍を繰返し、最早アイドルなど諦めてしまおうかと思った時に出逢ったのである。そう…出会ったのではなく出逢ったのだ。彼女の本当の運命…その扉を開く魔法使いに──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 石田切込正宗は不幸を自負する巫剣である。

何かにつけては、巡り合わせが悪いのか良からぬ事が起きる。無論、彼女以外にも不幸だ不運だという巫剣は居るのだが、ただ不幸と言うのならやはり石田切込正宗となるだろう。

 例えば、不運に見舞われる事が多い桑名江はその後に必ず幸運な事があるという。と言うか彼女の不運は根本的に破廉恥アクシデントが多いのだが……。

 例えば、不幸体質と嘯く雷切丸はやたら後ろ向きな性格だが、千鳥時代はそれはもう凄い巫剣であったし、雷切丸と名を改めて以降も本人的にはどうあれ雷さえ絡まなければ、後ろ向き過ぎる事に目を瞑れば基本的に普通である。

 北谷菜切は逸話から来た迫害の来歴こそ不幸ではあるが、本人は主が居れば問題無いというスタンスであるし、小夜左文字も性格が暗いが不運は復讐云々で特に気にした様子はない。

 まぁ粟田口国吉と言う巫剣は幸不幸関係無くネガティヴに物事を捉えすぎて些か疑心暗鬼が過剰過ぎるが、まぁ概ね石田切込と比べれば不幸とは言い難い。

 とは言え、石田切込正宗が不幸に嘆くのは間近で関わった人間の破滅を目撃し続けたからに他ならない。

 

 

 

 

 

 

 では、不幸に苛まれ未だ迷い続ける者と、不運に見舞われても尚前を向く事が出来た救われた者が邂逅するとどうなるのだろうか?

 

 

 

 

 

 結論、大抵被害はプロデューサーに行く。

 

 シリアスにつらつらと建前を並べてはみたが、結局の所、最終的に対処するのはほたるのプロデューサーでもあり石田切込正宗の主でもある彼の生命力と悪運に懸かっているのだ!

 

 

 「あ……プロデューサーさん、大…丈夫ですか?」

遠慮がちに弱々しく訊ねるほたるに対し、頭頂部より出血しながらも笑顔でサムズアップするプロデューサー。

 因みに石田切込は青ざめた顔であたふたしている。

 「ま、またしても拙者のせいで主がぁ……」

端的に今起こった事を著すならば──

 

 壱、事務所に出勤したプロデューサーとそれに付き添いめいじ館346店に女中(ウェイトレス)で入る為に来た石田切込。

 

 弐、昼休憩の頃、レッスン終わりにGIRLS BE NEXT STEPのメンバーがカフェテリアに来る。

 

 参…否、惨、ほたると石田切込がかち合う。

 

 肆もとい死、店内のガラスが割れ、その全てが窓側にいたプロデューサーの下に降り注ぐ。ガラスノシャワーダァ

 

 

 そして先程の場面に戻る。

 「な、何事だ!?」

 「凄い音がしたわ!」

 「ん。硝子の割れる音…した」

店の奥から騒ぎを聞き付け数人の巫剣が出てくる、そして店の方では…。

 「キャー?!ぷ、プロデューサーさぁぁぁあん!」

 「血…血が沢山………」バタッ!

 「千鶴ちゃんが倒れた!!?」

ほたる以外の3人が卒倒、岡崎泰葉が悲鳴を挙げ、松尾千鶴が気絶し、関裕美が倒れた千鶴を支えながら目を回す。

 「む!いかん、先ずはお客様を何とかせねば、城和泉、乱、あてはお客様を担当する。二人は主と石田切込の方と他のお客様の対応を頼む」

 「ええ、任せて!」

 「ん、わかった」

 奥から出てきたウェイトレスの3人、西蓮、城和泉正宗、乱藤四郎が即座に対応を始める。

 「お客様、大変申し訳ありません。よろしければお連れ様の方の意識がお戻りになるまで、奥の方にどうぞ」

 西蓮が千鶴を抱え、泰葉と裕美を連れ店の奥へと消える。

 「大変失礼致しました!直ぐに片付けますね。……主、こっちに来て!いっしーも」

 「…片付ける」

城和泉が営業スマイルで店内の他の客(まぁ、346のスタッフ等の関係者なのだが)に対応、プロデューサーと石田切込を下がらせ、乱藤四郎が割れた硝子の破片や血痕の処理等を始める。

 こうして昼時の突発的スプラッタは幕を卸した。

 後に小梅がその場に居合わせなかった事を大変残念がっていたが、それは別の話。

 

 

 

 「はい、これで大丈夫ですよ!」

さて、ところで、店の奥へと消えたプロデューサーとGIRLS BE NEXT STEP、西蓮、石田切込正宗は……。

 まず、大量出血したプロデューサーの頭部を止血するため医療技術と知識のある疱瘡正宗と牛王吉光が呼ばれ、アイドル側も元ナースもとい看護婦である柳清良が駆け付け気を失い倒れた千鶴を介抱していた。

 また石田切込と西蓮が抜けた穴を、任務から帰った典廐割と陸奥守吉行が埋め。また、何処からか聞き付けたのか、敦賀正宗が自分に巻き付けている包帯を提供する為に現れる等の珍事があった(彼女の包帯を取ると裸同然になるので丁重にお断りした)。

 「いやしかし、隊長くんも難儀だね石田切込正宗ののみならず、その、白菊ほたるくんだったかな?彼女まで不幸を呼ぶとはね。まぁ、私もあまり人の事は言えないけど」

 手当てを終えた牛王がそう溢す。彼女も霊的な白狐を斬った過去があるので不幸云々には思うところがあるようだ。

 「ふむ、このままでは不味いだろうか……うーん、科学的ではないだろうが、此処は1つ義元左文字に来てもらい、彼女の幸運に肖るとしよう」

西蓮が腕を組ながら一計を案じると泰葉がならばとこちらもアイドル界のラッキーリーサルウェポンを呼ぶことを提案する。

 「それなら、こちらからも茄子さんを呼んでみます!」

 そしてほたると石田切込はと言えば──

 

 「済まない!!拙者が不幸なばかりに主をあんな目に…!」

 「いえ…!そのわたしも悪いんです」

 「何を言う!?あれはどう考えても拙者のせいだ」

 「違います、わたしが不幸体質だからPさんが……」

 といった具合に永遠とお互いに非があるとして譲らず謝り合戦をしていた。

 まぁ、そもそも、二人を巡り合わせようと考えたのはそのプロデューサーなのだが。

 

 誤解の無いように言わせて貰えば、彼は不幸体質故に自身を自虐的に諦観する石田切込に前向きになって貰う為にほたるをめいじ館に呼び寄せたのであって、不幸を掛け合わせてどんな現象が起こるのか等という考えは一切無かったのだが、彼女達の体質は彼が思う以上に強力であった為、こんな結果になったのだ。寧ろ彼女達自身に被害が無かった事をプロデューサーは誇りに思うべきである。いや、恐らく誇っている。

 結局の所、西蓮から呼ばれた義元左文字とほたるの事を話すとどうやって此処まで来たのか地方ロケを即座に終わらせ帰還した鷹富士茄子が暫く石田切込とほたるの側に付き添い不幸パワーを幸福パワーで相殺したのであった。

 「わたちの幸運に存分に肖るがよい!」

 「だから何故、全て大吉なんだ……」

義元が持つくじ引きの六角箱から大吉をばら蒔き、彼女が今一苦手な石田切込は苦言を漏らす。

 「は~い、茄子さんですよ~」

 「あの、茄子さん…苦しいです」

茄子に抱かれてちょっと苦しそうなほたる。どう苦しいのかは諸君らの想像にお任せする。

 

 これを機に、ちょくちょく会うようになったほたると石田切込、勿論彼女達だけでは危ないので茄子義元も同伴である。

 とは言え、常に幸運コンビが一緒に居られる訳も無いので、そういう時はプロデューサーが共に居合わせ、被害を一手に引き受けるのであった。

 その甲斐あってか以前よりは石田切込も悲観さが抑えられ、多少前向きになったのであった。

 


 

 登場人物紹介

 

 白菊ほたる

 キュート属性に属する薄幸な13歳のアイドル。CV天野聡美

 文字通りの薄幸の美少女。常に不幸不運に見舞われ、過去に所属した事務所を全て潰してしまっている。

 普通の人にとっては大分運の悪い事も彼女からしてみればマシな部類。

 またイメージとしてか鈴蘭の花をモチーフにした衣装もあり、実際特訓前のカードに鈴蘭を持っている。

 公演シリーズにて闇墜ちした騎士を演じた事もある。本人曰く、光の時よりも演じやすかったとの事。

 仲の良いアイドルには正反対の性質である鷹富士茄子や占い好きの藤居朋、G B N Sの面々等

 因みに初登場の劇場では棟方に後ろから揉まれている。

 

 

 石田切込正宗

 巫剣、五徳は仁、技属性風、標準タイプ。CV北野更

 

 松平家に伝わる三種の宝刀の1つ、口数少なく他者を突き放すような言い方をする。

 また過去に一度も自分から主を選ぶことをしなかった。

 自分と関わると相手が不幸になると思い込んでおり、実際、何人も目の前で破滅しているのでそれが彼女に余計に拍車をかけた。

 名前が長い為、いっしーと呼んではどうかと隊長に提案するが不幸にしたくないため突き放する等近付けたいのか遠ざけたいのかよく分からない態度を取っては後で一人落ち込んでたりする。因みに獅子貞宗とのローディング一コマでは獅子がしっしーと主に呼ばれた事に対し自分はダメだったのにとショックを受けている。

 また、三度目のエイプリルフールイベントにてめいじ館天守閣のシナリオで性格が反転?し同じく反転した義元共々おかしな事になっている。

 水着のエピソードでは隊長とのラッキースケベ(不幸)が起きる。

 

 

 簡単紹介

 岡崎泰葉 パイセン、ぱっつん、元子役、元ジュニアモデル、闇が深い過去がある。可愛い

 

 松尾千鶴 おでこが光る、書道少女、心の声が口に出る、最近佐藤に影響された、お洒落に目覚めた。可愛い

 

 関裕美 目つきが鋭い、デコが広い、アクセサリー作りが趣味。可愛い

 

 鷹富士茄子 幸運の女神、かなりお茶目、隙あらば腹躍りをする。可愛美しい

 

 柳清良 元ナース、対棟方の三大リーサルウェポン、ナース拳、怖美しい

 

 

 西蓮 巫剣、眼鏡才女、一人称あて、島津の関係者、中の人はミリオン声優。欲しい

 

 城和泉正宗 初期巫剣三人の一人、ツンデレ(と言う名の甘口)、エイプリルフールの常連、ペッタン子。可愛い

 

 乱藤四郎 藤四郎姉妹、無表情無口系ロリ、黙々と仕事をこなす。可愛い

 

 牛王吉光 藤四郎姉妹の吉光、詳しくは松永涼と牛王吉光にて、薬師系医者。油断ならない

 

 疱瘡正宗 ミニスカナース、西洋医療に興味津々、スタイルが良い。声は薗部(三者三葉)

 

 義元左文字 幸運の巫剣、一人称わたち、天華百剣の人気巫剣の一人、アイドル衣装がある。可愛い欲しい

 

 




 
 これを書き始めた時に回したガチャで新たに愛染国俊が出ました。
 新しい礼属性は有難いんですが、本音を言えばもっとお山が大きな…ゲフンゲフン、狐ヶ崎とか欲しかったです。
 さて、何か選挙期間の影響か、他にもシンデレラ百剣のネタが浮かぶんですよね。ではまた


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ライラさん、物干し竿と話す。

 こんばんは、またしてもシンデレラ百剣を更新投稿です。
 うん、何か仁属性が多いなあ。
今回は、きっとこの2人はお互いに合うだろうなと言う組み合わせでライラさんと物干し竿で御座います。
 ついでにちーちゃんと日光も登場させました。
日光一文字は今作初の突撃タイプの巫剣ですね、今まで標準、薙払、疾風、強撃ばかり遠当を少しだったので……。
 せめて影打か天下五剣が一人でも来てくれたらなぁ
 


 芸能プロダクション346プロ、アイドル事業部。

そこには数多くのアイドルが所属しています、その中には海外出身のアイドルも少なくありません。

 例えば、海の向こうから来た世界レベルの人「ヘーイ!」。

 例えば中国は香港からアイドルになりに来た、良いところのお嬢様「フェイフェイダヨー」。

 例えばアメリカ生まれの浅草育ちの芸に…娘「え?英語?ソーリーワタシエイゴワカリマセーン!」

 他にもロシアとのハーフやフランスとのハーフリーダム等、日本の個性的なメンバーに負けず劣らずのユニークな顔ぶれが所属しています。

 

 さて、では今回はそんな海外から来たアイドルの一人、ドバイから来たミステリアスガール、ライラさんが出会ったどこか不思議な少女とのお話です。

 

 ここは東京のとある公園、人も疎らな朝の時間からベンチに座り鳩と戯れるシルクの様な金髪に艶やかな褐色の肌、そして何より目を引く青い瞳。

 彼女の名前はライラさん、訳あって実家のあるドバイから家出し日本に来て、プロデューサーの手によりスカウトされて、あれよあれよとアイドルとなったのです。

 それではライラさんの日常を覗いて見ましょう。

 「おー、今日もいっぱいハトさんが集まっていますねー」

公園に入って直ぐに鳩が集まるベンチに向かうライラさん、鳩達も馴れているのか逃げるような事はしません。

寧ろ、いつもおこぼれのパン屑を貰っているので自分からライラさんの方へと近付いていきます。

 「ちょっと待っててくださいです、今ごはんをご用意しますので、一緒に食べましょう」

 鳩達も分かっているのか、大人しく足下に集まってライラさんからの恵みを待っています。

 そんなライラさんが取り出したのは、お友達のフゴフゴさんから貰ったパンの耳、彼女はビニールに梱包されたソレを大切そうに抱え封を開けます。

 「ではではいただきます」

 その言葉と共にパンの耳を食べ始めるライラさん、彼女もアイドルとなってそれなりにお金を稼げる様になったのですが、日本に来てからの節制生活が芯まで染み付いたのか、相変わらずの極貧生活を続けています。

 実は一緒に来たメイドさんもいるのですが、彼女も彼女でアルバイトに精を出しています。

 そんな訳で節約を心掛けているライラさんですが、そんな彼女も大好きなモノにはついついお金を使ってしまいます。ですが、その話はまた後で今はライラさんの日常に戻りましょう。

 

 袋からパン耳を取り出しては少し千切って鳩さんに分け与え、自分も黙々と食べるライラさん。

 そうして朝ごはんを終えると疎らだった公園にも人がちらほら見え始めます。ライラさんはそんな人達と会う度に挨拶を交わします、勿論、顔見知りから初対面まで様々です。そのどれもが公園で出会って仲良くなったのです。日本の治安が良いとは言え、初対面の人間と此処まで仲良くなれるのはライラさんの人徳故でしょうか、等と語っていると…おや?何やら何処からか白い布が飛んできます。

 「おや、あれは何でございましょう?」

ヒラヒラとヒラヒラヒラと飛んできます。そしてそれを追い掛ける人影が現れます。

 「あ、あ、あ~!待って下さーい!!」

きっととても急いでいるのでしょうが、何分普通よりゆっくり追い掛けているので緊迫感がありません。

 「おー」

見かねたライラさんが手を伸ばします。するとどうでしょう、ライラさんの手に吸い寄せられる様に布が収まります。

 「取れましたでございます」

 布を眺めていると追い掛けている人影が近付いてきます。その人影はとても美しい人でした。

 艶の美しい黒い髪をツインテールに結んでいます、それはまるで燕の尾の様な見た目です、何らかのお花の髪飾りもしています。次に顔を見ると凛々しい目鼻立ち、ただし先に聞こえた声からすればとても穏やかな性格が伺えます。次いで身体、細くもしなやかな身なり、身長はライラさんより高いかもしれません。お胸はライラさんと同じくらいかもしれません。

 脚も長く細い、正にモデル体型と言えます。

なんて思っていれば、ライラさんのすぐ側にその人は来ていました。

 

 「あのー、これはあなた様の物でございますか?」

 「まぁ、ありがとうございます。(わたくし)急ぐのが不得手でして、困っていました。取って頂いて本当に助かりましたー」

 どうやらとてものんびりした方なのでしょう、間延びした喋り方でライラさんにお礼をしています。

 「おやー、それはそれは大変でございましたねー、ではどうぞです」

 理由を聞き、労いの言葉をその人にかけながらライラさんは布を手渡します。

 「本当にありがとうございますー。お礼がしたいのでお名前を教えて頂いても宜しいでしょうか?」

 「わたくしはライラさんと申します、あなた様はどちら様でございましょうか?」

 「はいー、私は物干し竿と申しますー。ライラさんですかー異国の方ですね、良いお名前ですー」

 「おー、物干し竿さんでございますか、変わったお名前ですねー。よろしくお願いいたします」

 「これはこれはご丁寧に、ではではライラさん先程のお話でございますが如何でしょう?」

 流石はライラさんです、会って数分だと言うのにもう仲良くなっています。そして物干し竿さんからの提案に対する返答にライラさんは少し悩んでしまいます。

 「うーん、実はライラさん、これからお仕事に行かなければならないのでございます。ですのでお気持ちは嬉しいのですが、お断りします」

 「あらー、それは残念です。………!でしたらお仕事が終わりましたらまたここでお会い出来ませんか?」

 「おー!それは良いアイディアでございます、ええ、是非ともそうしましょう。お友達が増えるのは良いことでございますです」

 そしてライラさんがベンチから立ち上がり事務所に向かおうとします、物干し竿も元の場所に帰ろうとします。すると、お互い同じ方向に向かおうとするではありませんか。

 「「おやー?」」

2人はお互いに首を傾げて不思議そうにしています。

 「ライラさんは此方にお仕事のお勤め先がお有りなのですか?」

 「物干し竿さんはこちらにお家があるのでございますか?」

 「「おー!」」

 今度はお互いに嬉しさを滲ませ驚愕します。

 「ライラさんはこの先の346プロでアイドルをやらせてもらっているのでございます」

 「私はー、この先の346プロにあるめいじ館で給仕の仕事をしております」

 「「なんとー!」」

 「これならライラさんにお礼が出来ますねー」

 「これなら物干し竿さんともっとお話出来るでございますねー」

 お互いに顔を見合せ笑い合います、とても可愛いらしく微笑ましい光景ですね。

 

 

 等と和んでいると346プロの方向から新たに人影が現れます。

 「ライラさーん!」

 「物干し竿ー!!」

ライラさんを呼ぶのはおでこと太い眉が特徴の少女、物干し竿を呼ぶのは銀髪に紫色の着物の女性、互いにとても急いで走って来ています。

 「おやー、千鶴さんでございます、とても急いでおいでですが、一体何があったのでございましょうか?」

 「あらー、日光さんではないですか、あんなに急いで、どうしたのでしょう?」

 「どうしたのでしょう?ではなぁぁぁぁぁぁぁいっ!一体何処まで行ったかと思えば、何を呑気にのんびりしておるのだ!」

 日光と呼ばれた女性がいち早く二人に近付きます。

 「ライラさん、もう何時もなら事務所に来てる時間なのに全然来ないから心配したよ」

 何と、二人が話している内にライラさんの出勤時間が来てしまっていたようです。それに物干し竿さんものんびりし過ぎていつの間にかとても時間が経っていたようです。

 「おやー、それはそれは申し訳ございませんでございます。急いで事務所に行かなければなりませんねー。プロデューサー殿にも謝らなくてはー」

 「日光さん、どうされたのですかー?とても急いでいるご様子でしたがー?」

 「だからお主が一向に戻って来ぬから我が合間を縫って迎えに来たと言っておろうに」

 「あ、こちらにおりますのはライラさんと申しまして先程、お友達になったのですー」

 「ええい!話は後だ戻るぞ!!」

 「まぁまぁ、わざわざ迎えに来てくださったのですかー、有難う御座いますー」

 「だからお主は何故そう……、いや良い。お主がそういう巫剣なのは今に始まった事では無い故」

 どうやら物干し竿さんは普通の人とは会話のテンポが違うようです。彼女は普通の人が次の話をしている時にその前の話に対して答えを返しているのです、これには日光と呼ばれた女性も頭を抱え諦め気味です。

 「あのー、物干し竿さんをあまり責めないでくださいませ。元はと言えばわたくし…ライラさんがお話をしていた事が原因でございますからー」

 日光と呼ばれた女性と物干し竿さんのやり取りにライラさんは物干し竿さんを庇うように発言します。すると日光と呼ばれた女性がライラさんの方に向き、きつく怒りを含めた雰囲気を弛緩させ、柔らかな笑みを携えライラさんへと応じます。

 「いや、確かに怒ってはいるが、別に糾弾している訳では無いのだ。物干し竿の奴めは以前から、何と言うか、呑気な奴でな。こ奴の腕なら万一は無いであろうが我も他の皆も、主も心配であったのだよ。故に説教しておるのだ」

 「はいー、大丈夫ですよー。皆さん私を心配しての事ですからー」

 「おー、そうなのでございますね」

 「あ、今のは普通に返せるんだ…」

日光さんの言に応じる様に続ける物干し竿さんにライラさんは納得し、千鶴さんは物干し竿さんが今の話題にだけは即座に返した事に妙に関心しました。

 「千鶴さんもわざわざお迎えありがとうございますねー」

 「そ、そんな…ライラさんとは友達だし、もし万が一ライラさんに何かあったら大変だし、私がしたいから迎えに来ただけで……ゴニョゴニョ」

 ライラさんの真正面からの好意のお礼に千鶴さんは当たり前の事をしたまでと言いつつも後半は恥じらいが勝ったのか声が小さくなっていきます。

 「では急いで事務所に参りましょう。おー!」

 「参りましょうー」

 「もう、ライラさんってば」

 「やれやれ」

ライラさんの号令に物干し竿さんが相乗りします。そんなライラさん達を千鶴さんは微笑ましく思いながら足早に歩き始めます。日光さんもしょうがないなあといった感じに後を追いかけます。

 こうして四人は346プロへと向かうのでした。

 

 

 

 因みに、ライラさんは遅刻してしまった事をトレーナーさんに怒られてしまいました。

 

 

 余談

 「そう言えば、そちらの方はお名前は何と言うのでしょう?」

 「む?お主も中々にまいぺーすと言う奴だのう。しかし、問われたからには答えねばなるまい。我は日光一文字、天下に泰平の世をもたらすものぞ」

 「おー!」

 


 

 登場人物紹介

 

 ライラ

 ドバイから来たクール属性のアイドル、呼ぶときはさんを付けよう。CV無し 早く声が付いて

 ソルカマルの(カマル)の方。見た目はミステリアス、中身はのんびりポワポワ系な夜の砂漠の至宝。

 彼女の瞳には不思議な魅力が詰まっている。

大好物はアイス。好き過ぎて誰かが止めなければ日に何本も食べてしまうほど。実はドバイの大富豪の娘、父親から婚約の話を持ち掛けられそれに反発、実家から彼女を逃がしたメイドと共に日本にやってくる。

 アイドルをする前はバイトで日銭を稼いでいた、色々とありクビとなったところ公園でボーッとしていたらスカウトされた。都内の古い格安賃貸アパートにメイドと共に住んでいる。

 ライラさんを見ていると心が平和になる。可愛い

 

 松尾千鶴

 おでこが目立つ髪分けをしたヘアスタイルと凛々しい眉が特徴の少し素直になれないクール属性アイドル、ラブリーちーちゃん。CV無し 誰か投票しても良いのよ?

 初対面時は素っ気ない態度だが内心興味津々である。

だが、自分の様な人間はアイドルには向かないと思っており自信が無い。

 ちょくちょく建前の後に本音を口に出してはハッとする。趣味と特技は書道、体育館で大きな筆を持って書く姿は堂に入っている。ライラさんにはセーターを贈った仲、他にもG B N Sのメンバーや佐藤心、諸星きらりと交流がある。最近のちーちゃんはやたら可愛い

 

 

 物干し竿

 巫剣、五徳は仁、技属性風、薙払タイプ。CV小串麻衣

 剣術の師範をしていたのんびり屋、たまにテキパキ動こうとするが普段がのんびりなので急いでやっと人並みの動きになる。宿敵に敗れた後、修行の旅に出る、行く先々の道場で鍛練と手伝いをしている内に何時しかそれが生き甲斐になる、そして張り詰めた生き方を止め田舎で生活していた。

 趣味は洗濯、天華百剣─戯─ではそんな生き甲斐と言える洗濯仕事を盗られそうになった時だけ目茶苦茶速く喋れる。一コマでは武蔵正宗の五輪の書を洗濯している。

 

 日光一文字

 巫剣、五徳は義、技属性光、突撃タイプ。CV春日 望

 強大な力を持つ、平和と家族愛を大切にする慈愛に満ちた性格、争い事を嫌い、日光権現にて世の中を見守っていたがある武将に請われ、禍憑によって乱れる戦国の乱世を修める為、その未来が人々の幸せに続くと信じ力を振るも、先の戦いに疑問を持ち戦陣に立つ事を控える様になった。苦手なモノはムカデ

 ハロウィンの衣装は恐らく夢魔……どう見てもサキュバスです有難う御座います。

 




 天華百剣をプレイしている諸兄の皆様はご存知でしょうが、基本巫剣のレアリティはURとSR、他は刀装と技がUR、SR、R、Nとなっています。
 その為、巫剣はSRでも刀装の組合せ次第で十分強くなります、後は巫剣自身を強化すれば討伐任務も楽々ですので未プレイで興味がお有りの方はどうぞお試し下さい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

薫「あいお姉ちゃんとうぐいす丸ちゃん」

 おはようございます。
 総選挙、ボイスオーディション期間なのでボイス無しアイドルを絡ませていきます。
 それと事前に明言させて頂きますが、私、決っしてロリコン等では御座いません。
 唯々、龍崎薫というアイドルが大好きなだけです。薫という名前のキャラクターで此処まで私を夢中にさせるのは彼女を於いて他にはいないくらい大好きなだけで、決して幼女趣味では御座いません。
 その旨をご承知して頂いた上で、一言。
薫ぅぅぅぅぅうううううううううううう!可愛いよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!薫ぅぅぅぅぅうううううううううううう!!


 さてさて取りい出したるは可愛らしい日記帳。

今回のお話はこの日記帳に書かれた事柄から1つばかり綴るとしよう。

 

 

 

 

 

 ◯月×日ハレ

 

 今日はあいお姉ちゃんといっしょにお仕事をした。

せんせぇもいっぱいほめてくれたしあいお姉ちゃんとお仕事出来てうれしかったです!

 お仕事の後、事務所に帰って来てあいお姉ちゃんとせんせぇといっしょに、事務所の中にあるめいじ館ってお店に行きまー!

 めいじ館の中はかおる達の他にもいっぱいお客さんがいてにぎやかだったんだー!

 お店の人もキレイな人がいっぱいで、かおるもおとなになったらあんな風になりたいと思いまー!

 みんなでメニューの料理を選んで注文したよー。

 そうしたらあいお姉ちゃんみたいなカッコいいお姉ちゃんが注文した料理を持ってきてくれたんだ!

 そのお姉ちゃんとっても変わったお名前だったんだ~。

 

 

 

 

 

 めいじ館346支店、とある日の出来事である。

 その日も何時ものようにプロデューサーがめいじ館に来店した。

めいじ館に勤める巫剣達にとっては主の来店である、張り切る者もチラホラ居る。主に北谷とか北谷とか北谷とか──

 そしてそれに張り合う桑名江、他数名。

それらは措いておいて、普通に仕事をこなす者も居る。と言うか居ないと困る。

 さておき、今回のプロデューサーには連れがいた。

いやまぁ、このプロダクション内に出店してからこれまで、この男は大体アイドルと一緒に来店しているので、最早いつもの光景なのだが……。

 話を戻そう。今回プロデューサーと共に来店したのは二人、一人は成人していると見られる女性。スラッとした細身に背筋がしっかりとした立ち居振舞い、男性と比べても遜色無い凛々しさ、髪も短く、衣服も中性的な物を着こなしている為、まさに男装の麗人と言う言葉が似合う。

 思わず見とれる巫剣達、そのくらい堂に入っている。

 

 次にもう一人だが、これに巫剣達は驚いた。

先程の女性と比べれば、若い……いや幼い少女だったからだ。

 勿論、巫剣にも見た目が幼い者はいるが、彼女はどう見ても人間なので恐らく本当に幼い子供なのだろう。

 めいじ館346支店には未だに年少アイドルは来店していなかったので、巫剣達はこの子もアイドルなのかと関心を抱いた。

 先の女性が"格好いい"なら彼女は"かわいい"だろう。

例えるなら太陽に照らされた向日葵、明るめの茶髪は短く切り揃えられ眉は若干太く、目はくりりと大きく、天真爛漫好奇心旺盛といった言葉が似合う。正に地上の太陽だ。

 その何とも愛らしく可愛らしい少女と美しく凛々しい女性が並んで歩く姿は、親子と言われれば信じてしまうかもしれない。そこへ巫剣達の主──プロデューサーが加われば、これはもう休日の家族のソレである。

 まぁ、プロデューサー殿は相も変わらずスーツなのであるが。

 「いらっしゃいませー!」

彼らの近くにいた巫剣が給仕として対応する、三人を窓側且つ自分たちが見ても怪しまれない程度の距離にある席に案内する。

 案内された席にて、麗人が少女の為に椅子を引き、少女が礼を言って座る。その間に主はその麗人の為に椅子を引いて、彼女が座るのを見届けた上で座る。

 この礼儀作法には、典厩割も及第点として満足していた。

 

 「ご注文お決まりましたら、お呼びくださゴハッ!」

三人を席に案内した巫剣、加州清光がメニューを渡しお辞儀した瞬間吐血した。女性と少女は大層驚いて慌てたが、プロデューサーと店の巫剣達にとっては見慣れた光景なのでスルー、加州を回収に来た長曾根虎徹と和泉守兼定に連れられ奥へ消えていった。

 

 「せんせぇ、あのお姉ちゃん大丈夫?どこか悪いの?」

局長と副長に連れられ消えた加州を心配する少女、龍崎薫。天使か!?天使だった…いや女神か!?女神だった…可愛すぎか!?可愛すぎだろ!!

 心配でオロオロする薫の頭に手を乗せ優しく撫でるプロデューサー、心配いらないと伝えているのだろう。

 「プロデューサー君、彼女はもしや、何時もああなのかい?」

 女性、東郷あいが僅かに冷や汗を滲ませプロデューサーに問う。そんな顔も様になる。トゥンク

 問われた彼は頷き、サムズアップする。お前毎回それだな?!

 「成る程、君の知人は随分個性的だね……」

此所の事務所のアイドルも大概だと思うの……。等とは口が裂けても言うまい。

 ともあれ、メニューを開き始めるプロデューサー、あいと薫は若干驚愕と心配を引き摺りながらも同じ様にメニューを開き、取り敢えず何を食べようかと眺める。

 「ふむ、銘治から続く店だけあって和スイーツも豊富だね」

 「せんせぇ!おっきいわたちパイってなにー?」

 おっきいわたちパイとは、その昔、義元左文字が文明開化の下りにアップルパイの存在を知り、作るよう命じ、そのアップルパイの味に感動、アレンジしたモノがおっきいわたちパイとなった。あくまでも義元がちょっと手を加えたアップルパイであり、彼女自身が作ったモノでは無い。決して卑猥な意味でもない。

 と、いう訳で、プロデューサーが安倍川餅とコーヒーのセット、あいと薫がおっきいわたちパイでそれぞれにコーヒーとクリームソーダで注文を決めた。

 因みに、注文を取りに来たのは快復した加州である。

 「ご注文、承りましたー!」

 注文を聞き、厨房へと消える加州。そして──

 「オーダー入りっカフッ!」

 「店長代理、かしゅーさんがまた倒れました!」

又しても吐血し、菊により代理に報告され奥に運ばれていった。

 

 

 それから暫く──

 「お待たせ、主様。ご注文の品をお持ちしたよ」 

注文の品をトレーに載せて現れたのは給仕服に身を包んだ東郷あいに負けず劣らずの美麗人。

 背丈や体格は十代後半のティーンエイジャー少女のそれだが、貴公子前とした振る舞いと穏やかな物腰が浮世離れした雰囲気を醸し出す。

 「失礼だが君は?」

 「初めまして、綺麗な人。僕は鶯丸友成と申します」

 あいの誰何に華麗に礼をする麗人、鶯丸友成。その仕草は実に様になる画だ。バックに薔薇と百合が見えなくもない。

 「ふふ、君の様な人に綺麗と言われるとは光栄だ」

 「ふわぁ、お姉ちゃん格好いいね!」

 鶯丸からの評価にあいもまた、ニヤリと笑い、此方もまた随分と画になる。そして、鶯丸のその一連の動作を見て薫は感心した声を上げる。嗚呼、そんなところも可愛らしい!

 「ありがとう、可愛らしい小さなお嬢さん。そう言って貰えて僕も嬉しいよ」

 薫の感心の声にもやはり、貴公子の如く返す鶯丸、本当に何をやっても一々画になる巫剣である。であるが……。

 二人と話混む鶯丸を傍目にプロデューサーが持っていた紙袋から何かを取り出す。

 「うん?主様、一体何をしているんだい?」

 「おや?それは先程から持っていたモノだね、結局何が入っているんだい?」

 「せんせぇ?」

三者の視線を受けながら取り出したのは、なんともファンシーで可愛らしいポ◯モンのヌイグルミ。因みに、イー◯イである。 にゅ!『タチバナデス! 』違います。『 チガッタ』

 「わぁ!イ◯ブイだぁー!」

 「ヌイグルミだったのか、しかし何故今ここでだしたのかな?」

 と、薫は可愛い見た目の◯ーブイのヌイグルミに興味津々に、あいは何故このタイミングでヌイグルミを取り出したのか疑問を浮かべる。

 そして鶯丸はと言うと───

 「ふぇ?!」

 先程までの凛々しい声が嘘の様に乙女の様な声を上げる。

 「うぐいす丸のお姉ちゃん?どうしたの?」

鶯丸のリアクションに気付いた薫が彼女を見てキョトンと首を傾げる。ぁぁぁああ!?可愛い!目茶苦茶可愛い!

 「い、いや、何でも無いよ…?!(かわいい…もふもふしたい!)」

 鶯丸友成、普段は麗しの貴公子といった雰囲気だが、その実、可愛らしいヌイグルミ等が好きな乙女である。

 「……ふぅん成る程、やれやれ、プロデューサー君、偶に君はとてつもなく子供染みた悪戯をするね。彼女も難儀なことだ」

 今のやり取りで察する東郷さんは流石である。1053は最高です!

 それはそれとして、プロデューサーは先程から手に持ったヌイグルミを鶯丸に見せながら、薫との間を行ったり来たりさせている。鬼畜ぅ!

 「せんせぇ、おしょくじの時、遊んじゃダメだよ!」

そして薫に怒られた。怒ってる薫かわいい

 薫に叱られたので、ヌイグルミを紙袋に戻し、食事に集中する事にしたプロデューサー。鶯丸にも席に着くよう促す。

 「え…僕も座るのかい?けど……」 

 職務中なので戸惑う鶯丸、カウンターに視線を向けると、フロア責任者である典厩割が気を遣ってOKを出してくれた。

 「許可は出たようだね。鶯丸くんだったね、せっかくだ座って一緒に食べようじゃないか。どうもこのパイは私達だけでは食べれそうにないからね」

 そう、おっきいわたちパイは文字通り大きい、故に切り分けて販売するのだが、義元が善意でサービスとしてフルサイズで出す様にしたのだった。

 「あはは…、それじゃお言葉に甘えるとするよ」

苦笑し、座席に座る鶯丸。この後、四人でもキツかったので、休憩がてら来店したかな子と愛梨にも手伝って完食した。

 

 

 

 

後日めいじ館346プロ支店にて──

 

 「お姉ちゃんはヌイグルミが好きなの?」

 「え!?……………………………うん」

 「あのね?じゃあ、うぐいす丸ちゃんって呼んでもいい?」

 「構わないけど、どうしてだい?」

 「ガマンして好きなことを好きって言えないのは、よくないってせんせぇもあいお姉ちゃんも言ってたもん。うぐいす丸ちゃんがガマンしてるのは周りの人がきっとちゃんと女の子あつかいしてないからだって、あいお姉ちゃん言ってた」

 「あ…ふふ、ありがとう。でも、ちゃんと女の子扱いしてくれる人は居るんだよ?……ちょっと意地悪な時もあるけどね。それに何だかんだ、男性の様な振る舞いも慣れているし、嫌いではないからね、君はこんな僕は嫌い?」

 「ううん、あいお姉ちゃんみたいだし、かおるはうぐいす丸ちゃんも好きだよ、あ!もちろんあいお姉ちゃんとせんせぇも大好きー!」

 「ふふ…主様も罪作りだね」

 

なんて会話があったとか──

 

 ってな事が要約すると日記に書いてありましたとさ、え?プライバシーの侵害?地の文担当にプライバシー云々言われてもねぇ。それに薫がかわいいのがいけない!ぁぁぁああああ浄化されるぅぅぅ(・ω:…

 


 

 登場人物紹介

 

 東郷あい

 クール属性のイケメン系美人アイドル、1053は最高です!CV無し 薫の為にも早くボイスを!

 成人アイドルの常識人枠の一人、出るカード出るカード、イケメン力が半端ない。偶に見せる乙女の顔が破壊力高い。夏祭りの特訓前とか

 薫とは正月新春イベントや花見アイプロで絡んで以降、とても仲が良い。初期は薫くん呼びだった。関係が進展してからは呼び捨てになる。その関係は文字通り親子のよう

 因みに、お酒は弱いらしい。

 ユニットは薫との親子ユニットの他、レッドバラードこと保護者の会等がある。

 兎にも角にもイケメン力も高いがちゃんと女性としての色気も持つ大人の女である。う~んエレガント

 

 

 鶯丸友成

 巫剣、五徳は仁、技属性風、突撃タイプ。CV清水彩香

 巫剣としては最古参に数えられ人物だが、その華麗さ故に過分なまでに保護された、所謂箱入りである。

 争い事は好まず、大切に思う人と囲んでゆったりとお茶を飲みたいと思う程、おおらかな性格。

 その経歴故、禍憑との実戦経験は銘治に至るまで皆無であった。また、その為毎回戦闘では緊張するらしいが本来の実力が発揮されれば高い戦闘能力を持つ。

 また、その見た目から男性の様な振る舞うを求められ、本人もその期待に応えるが本来の趣味は乙女前としたものであり可愛らしいヌイグルミ等が好きで自室はもふもふで埋まっているとかいないとか……。

 因みに、乙女な部分が前に出ると一人称がわたしになる。

 

 

 

 簡易紹介

 

 龍崎薫 可愛い。天使。最早至宝。ぁぁぁぁぁぁぁあああああ薫ぅぅぅぅぅうううううううう!!!!可愛いよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!

 

 加州清光 新撰組一番隊、別に病気とかではない。が吐血する。菊一こと菊一文字とは仲良し?

 




 はい、今回はイケメン系という訳であいさんと鶯丸でした。
 あいさん良いですよね。あの人にならエスコートされても良い……。薫との関係もまた良くて、あれこそ尊いというヤツですね。ちなみにクールP
 そして鶯丸。彼女もね、可愛らしい一面があるので堪らないですね。そしてまたしても仁属性……、まぁ突撃タイプとしては二人目だし、許容範囲内という事で………。
 それはそれとして、薫ぅぅぅぅぅぅうううううううううううううう!
 


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お嬢様と言う生き物を侮ってはいけない

 おはすみなさい。ダグライダーで御座います。
総選挙兼ボイスオーディションも佳境に近づくこの頃、懸命に声の無いアイドルに投票しております。
 それはそれとして………ヒャッホゥゥゥゥウ!!石を貯めて必死に回した甲斐がありました![恋]大三原が出ました!五徳が信から礼に変わってます、タイプも薙払から突撃になりました。後こう、上手く言葉に出来ないけど、可愛い!蛍丸現象再びです!



 某月某日、???───

 『以上、今週のコトカチャレンジでした~』

 数多の拍手が鳴り響く。とはいっても音の出所はテレビのスピーカーからだ。

 要するに、夜の歓談としてテレビ番組を視聴しているのだ。

 「まあ!なんて素敵で愉快な見世物でしょう。これが主どのの仰っていた"ばらえてぃー"と言うものなのですね」

 興奮の混じった感嘆の声を上げるのは1人の少女、21世紀の現代には似つかわしく無い着物姿の格好である、とはいっても一般的な物とは大いに異なるのだが…。

 まず、背中の露出が高い。もう殆ど裸と言っても過言では無い、辛うじてベルトの様な装飾がそれが衣服であると主張しているのだろう。

 着物と言い張るには無理があるやもしれないが、腕は単着物の様なモノに申し訳程度に裾?を通しているので体面としては着物の筈だ。たとえ下半身の繊維の密度がチャイナドレスよろしく、前と後ろにしかなくベルトで固定されているのだとしても、彼女にとってはこれが普段着なのだ。

 そんな露出が高過ぎる服を着た割に、気品を感じさせる礼儀正しい正座の姿勢でテレビの前に座っているのだから何ともおかしな絵面である。更に言えば、彼女のすぐ側に三度笠の様な被り物がある事がよりシュールさを加速させている。

 正にありとあらゆる意味で浮世離れした少女だ。

 「ふぅ~、とても楽しませて戴きました。これが今の日ノ本なのですね!西洋文化が此処まで根強くとは、やはり素晴らしいですわ」

 律儀にテレビにお辞儀をして、先程まで視聴していた番組の感想を述べる。

 そして彼女の言葉にした『今の』と言う意味からも判る通り、少女は人間ではない。

 巫剣と呼ばれる、人の姿形をした刀剣である。

巫剣、一流の刀工がある条件で鍛えたモノを特定下に於いて刀剣が巫魂と呼ばれる魂を宿し少女の姿で顕現した存在である。基本的には身体能力が高く不老であるがそれ以外は普通の人間と変わらない。またある条件を満たした人間と『鞘入』という契約の義を結ぶことで真の力を発揮することが出来る。

 そんな彼女の銘を古今伝授の太刀と言う。

見た目こそおっとりとした可愛らしい少女だがその実力は時の将軍に仕えただけあり確かなものである。

 その分、世情に疎い機来もあるのだが…そんな彼女も銘治の時代には近代化の波に触れ西洋の文化に興味津々であった。

 そして嘗てあったとされる大きな戦い以降、巫剣達はそのまま人間社会に溶け込んだりした者と眠りに就いた者が居たのだが、彼女の発言を鑑みるに後者であろう事は想像に難くない。

 その為、目覚めてすぐ、この現代日本の状況に好奇心を発揮、今日に至る訳だ。

 さて、そんな彼女のは先述の通りの育ち、所謂お嬢様である。

 そして西洋文化に対する感心は、言うなれば新しい事に対する興味と言う事になる。詰まる所、このお嬢様はテレビに写るアイドル達を見てか己の主の職場に常々好奇心を刺激されたのだ。

 「決めました!主どののお勤め先を訪ねましょう!!」

 「……?」

因みにさっきから、小夜左文字が後ろの客間で復讐帳を記していたのであるが古今の行動に首を傾げて、ああ、また妙な事に感心を持ったんだなと納得して彼女の名を復讐帳に書き記した。

 

 

 

 

 

 西園寺琴歌はお嬢様である。

それも超が付くと言っても過言では無い生粋のお嬢様だ。

 淡いさくら色の髪に、やや太めの眉、心根を顕すようなタレ目、気品ある仕草、しなやかな…それでいて出るところは出て引っ込む所は引っ込んだ恵まれた身体つき、正に理想的なお嬢様スタイルを誇る。

 都心の只中に途方も無く広大な敷地面積を誇る屋敷を持つ西園寺家の長女である。

 それが何をどうしたらそうなるのか……何の因果かアイドルをしている。それも結構ノリノリでしている。

 西園寺と言えば界隈では知らぬ者はいないくらい有名な家柄なのだが、そんな事も鼻にかけずアイドルを謳歌している。

 十中八九原因はプロデューサーである。

この男、如何にして彼女を篭絡したかは知らぬが、一目見てピンっと来たらしく、感情の赴くままにスカウトした。

 そも一介のプロデューサーが何故西園寺家の令嬢に接触出来たのかと言えば、この男も実家がそれなりに有名な家柄であるからだ。仔細は省くが、今の現代日本で数十人の巫剣を従える程の巫剣使いなど稀有以外の何者でもない。

 戦国の世や、銘治の時代、或いは神化において起きたとされる大事を除けば、平成から令和昨今に至るまで禍憑の発生率は大幅に下がったものの、未だ地方地域等では出現の暇が無い。

 そういった事情もあり彼の実家は嘗ての御華見衆で最も力を持った巫剣使いと、巫剣に深く縁のある天目家の一族の血を引いている者達なのである。

 話が大分逸れたが、要するに古くから日本を裏で守って来た家と旧来の華族から現在の名家となった西園寺にはそれなりの繋がりがあるという事である。

 

 

 という訳で、プロデューサーのまさかの来歴と共に西園寺家のパーティーにお招ばれされた際、スカウトに至り、あれよあれよと琴歌の両親を彼女と共に説得、その際何やら将来がどうこう言っていたが、P的には琴歌をスカウト出来た事が重要なので聞き流していた。

 実はこの様な状況は櫻井家他、346プロのお嬢様アイドル全般に言えるのだがやはりこの男は事の重大さをこの時点では理解していなかった。

 さて、西園寺琴歌の話に戻ろう。

 Pの尽力により、ゴールデン枠の番組内の1コーナを務める程のアイドルとなった西園寺琴歌。

 人気の理由は多々あるが、一番の理由はどや顔である。先に述べた通り、彼女はセレブである事を鼻にかけない……まぁ、やや天然染みた所はあるが、琴歌はその好奇心の赴くままに行動を起こした結果、第三者から見て微笑ましかったりするのだ。

 そんな彼女は今、とても上機嫌であった。

 「まぁ!ここがP様のご実家なのですね。お父様より度々お話を聞かされておりましたけれど、とても素敵なお家ですわ!此方はプロデューサー様の幼い頃の写真ですのね!可愛らしいですわ♪」

 「わかりますか!この頃の主どのはそれはもう愛らしく、とても恥ずかしがり屋さんでしたの」

 そう、何故か現れた古今伝授の太刀とどういう訳か意気投合し、何故だか彼女が持ち込んでいたアルバムを事務所のオフィスで鑑賞しているのだ……本当に何故だ!?補足しておくと現在の古今の服装は現代に沿ったカジュアルなセーターである。

 「プロデューサー様にもこの様な時代が有ったのですね。とても素敵ですわ」

 因みにだが、この西園寺さん家の琴歌お嬢様はスカウトされる前から割りと何故だかプロデューサーに対して好感度が高い、例えるなら、某蒼いのの「ふーん、あんたが私の以下略」よりも某目のハイライトが怪しい元読モの「うふふ、まゆの運命の人」等よりも好感度が高かった。理由?そんなもの私が知るか!!

 ついでに言えば渦中のプロデューサーは先程から顔から火が着きそうになっているのか両手で顔を押さえ縮こまってるのである。おい、成人男性

 

 「ふぅ、ありがとうございます古今様、とても有意義な時間でした」

 「いいえ、それは此方の方で御座いますわ琴歌様。わたくしも此ほどの高揚は久方ぶりでしたもの」

 「それは良かったですわ、またお会い出来ますか?」

 「ええ、きっと。でも先ずはしんかんせんに慣れなくてはいけませんわね」 

 「実は私も新幹線とは最近までご縁がありませんでしたの」

 割とぽやんぽやんした会話が繰り広げられているが、古今が口にした通り彼女は新幹線には慣れていないので、Pの実家がある静岡から事務所の東京までは徒歩である。……徒歩である。

 これも巫剣だからこそなせる業か。因みに掛かった時間は2日と四時間だそうだ。

 そして琴歌もこれまた最上級のお嬢様育ちなので新幹線には縁が無かった、まぁ、アイドル活動に辺り、プロデューサーや他のアイドルと共に数回乗車した経験はあるが……。

 「はぁ、いっそのことめいじ館が此処にもあればとても素敵ですのに」

 古今が溜め息と共にとんでもないことを言い出した。

実を言うと、一応、東京には嘗て銘治時代のめいじ館の建物が今でも残ってはいる。しかし、老朽化が激しく近々改装される為、現在巫剣達はプロデューサーの実家か、他の地方のめいじ館支店や霊脈を管理する祠の監視等をしているため、東京には居ない。

 何より琴歌はアイドルである為、古今の都合が取れても会えない可能性の方が多い、その為溢した言葉であったのだが、琴歌が某古典部部長の如く、瞳を輝かせて高らかに叫ぶ。

 「それですわ!!」

 「どうされましたの?」

 「名案を思い付いたのですわ、古今様!」

そう言うと隅で縮こまってるプロデューサーに近づく琴歌、何やらこそこそ耳打ちをしたかと思えば、ニコニコ笑顔で戻って来る。

 「うふふ♪古今様、きっと近い内に古今様とも、古今様のお友達の方々とも沢山お話が出来るようになりますわ♪」

 「はて?」

琴歌の、まるで悪戯を思い付いたかのような笑みに古今伝授の太刀は只首を傾げて不思議そうにしているのであった。

 

 

 

 後日、何をどうやったのかは解らないが、346プロのカフェテリアがあるフロアが大幅に改築、新たに店舗が出店した。その名はめいじ館。

 後に数多のアイドルと巫剣達が出会う場所となる店の名である。お嬢様ってすげー

 


 

 登場人物紹介

 

 西園寺琴歌

 キュートお嬢様アイドルの一人、恐らくシンデレラガールズに登場するお嬢様の中では一番の富豪…と言うか苗字からして華族とか貴族が血筋にいますよね?

 どや顔ふんすがかわいい。CV無し 早く声付かないかな…こらそこけい◯んのむ◯ちゃんじゃないって言ってるでしょ!

 語るべくもなくお嬢様。何せ娘に普通にブラックカードを持たせ、某球団のスポンサーもしているし、他にも数々の企業のスポンサーをこなすのだから、西園寺家は恐ろしい。礼さんもお嬢様なぞなぞに呆然とする訳だ。

 お嬢様アイドルほぼ全員に言える事だが、世間知らずな所がある。また以外とアグレッシブなのかあるカードの特訓前は好奇心に従った結果、正気に戻った後、腰を抜かして涙目になってしゃがんで震えてたりする。目茶苦茶可愛い

 それとほぼ全ての特訓後に言える事だが、基本どや顔である。極稀に、どや顔してない時もある。

 ついでにプロデューサーとの外堀を埋めていく。結婚したい

 

 

 古今伝授の太刀

 巫剣、五徳は智、技属性水、標準タイプ。CV朝日奈丸佳

 時の将軍に仕え、何一つ不自由無く暮らしていたお嬢様だが、将軍家が没落した後は市井をさすらう苦労の生活をしていた。その為、高貴さや優美さと共に確かな強さも併せ持つ。その後、天下人に重用されるまでに返り咲く。

 また、将軍に仕えていた頃、作法や和歌、そして武芸等も厳しく仕込まれたらしく、剣術の腕前は確かなものであり、歌人としても高い教養を持っている。

 好奇心も旺盛で西洋文化に対し並々ならぬ興味を持ち西洋文化が主流となり始めた銘治では目を輝かせ、謳歌している。一々可愛い

 因みに、立ち絵は背中がガッツリ見える見返り画である。正面を向いた立ち絵は現代衣装のグラフィック以外、今のところ無し。

 もっと衣装のバリエーションスキン出ろ!!

 

 




 という訳で、今回の話は実はプロダクションにめいじ館が出店した由来の話でございました。
 
 後、現在、毎日無料十連で新たに太郎太刀、波切を手に入れました。やったよー!
 では改めておはようございますおやすみなさい


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

PaP「槙原のチャームポイントは尻」 三ツ鱗紋「何っ!では主の嫁に相応しいか見てやろう」

 こんにちはダグライダーです。
実は今朝、といっても4時ですが…天華百剣ログインしてキャンペーン中実質300回無料ガチャをいつも通り回したら獅子王が来てくれました。着任おめでとう
 後は現在イベントピックアップの二つ銘と来週辺り来るだろうピックアップ井上真改のどちらかが欲しいこの頃です。
 総選挙とボイスオーディション、結果が楽しみですね!
 取り敢えず、選挙が終わったのでまたボイス有りアイドル も絡めた話を考えておきます。



 

 「いらっしゃいませー!」

 今日も今日とて何時ものように平和な昼下がり、此処はめいじ館346プロ支店。

 これまた何時ものように店内には給仕の客を迎える声が木霊すのですが……何やら何時もと違う所が1つばかり…。

 「こちら五番テーブルへどうぞー!」

めいじ館特有の赤いミニスカート着物に白いフリルエプロンに身を包んでいるロングヘアーの茶髪を一部後ろで括っている少女がトレー片手に接客をしています。

 それだけならば大したことは無いのです、が、実は彼女、巫剣では御座いません。346プロのアイドルなのです。

 彼女の名前は槙原志保、元は喫茶店のウェイトレスをしていた大学生、ですがプロデューサー殿にスカウトされアイドルとしてデビュー。

 現在はパッショングループに属するアイドルの1人として方々活躍をしています。

 そんな彼女が元ウェイトレスとは言え、何故めいじ館で働いているのでしょうか?それには事情があったのです。

 

 

 

 

 「ヘルプ……ですか?」

事は数時間前、オフィスのサロンでの事。テーブルを向かい合って対面する槙原志保とプロデューサーとPaP。

 「そうだ、我が事務所内にめいじ館があるだろう?」

PaPが志保の疑問にとって返す。

 「はい、確かプロデューサーさんのご実家とウチの琴歌ちゃんや桃華ちゃんをはじめとしたお嬢様な子達の家がスポンサーで、プロデューサーさんが店長なんですよね」

 志保ちゃんの言う通り、めいじ館の株主はプロデューサーの実家に加え、西園寺、櫻井、相原、水本、涼宮、黒川、財前、黒埼、等々346プロが誇る最上級富裕層が大株主や株主となっており、出資をしているのみならず、プロデューサー自身が店長として銘記されているのです。

 つまり、346プロプロデューサー兼めいじ館店長の肩書きを彼は持っているのです。

 そんなプロデューサーは志保ちゃんの指摘にコクコクと頷き、彼女を見つめます。

 「……プロデューサーさん…//」

 「ンンッ!ゴホン……話を続けても良いかね?」

そんな見つめ逢う二人の間をPaPが咳払いをして現実に戻します。

 「は、はい!」  コクコク!

志保ちゃんとプロデューサーが慌てて頷くのを見て、PaPは少々不安気ではあるものの話の続きを語りだします。

 「何でも近々、めいじ館本店の方が建物の改築が終わり、本格的に再始動するらしい。それに辺り、人員を大幅に動かすそうだ。それにより346支店も人手が不足するらしくてな、そこで元ウェイトレスの経歴を持つ君に白羽の矢が立った」

 「なるほど~。あれ、じゃあ今事務所のカフェテリアにいる子達とは会えなくなっちゃうんですか!?」

 PaPの説明を聞き納得すると、今度は仲良くなった巫剣達に会えなくなるのかとプロデューサーに向き直る志保ちゃん、ですがそれを予想していたのかプロデューサーはふるふると首を横に振り否定します。

 「え、リブート記念のプレオープン限定の為の異動なんですか?それじゃまたみんなとパフェ談義出来るんですね!よかった~」

 どうやら志保ちゃんはめいじ館の巫剣達と仲良くしていたようです。

 「そういった事情と、序でにウチの宣伝も兼ねて君には協力を頼みたい」

 「宣伝…ですか?」

 「そうだ。我が事務所内と本店のめいじ館としての宣伝アピールその他、アイドル槙原志保の宣伝も兼ねている。以前君が静岡で仕事をした際の和ウェイトレスも思いの外反響が良かったからな…それで──」

 「わかりました!そのお仕事、引き受けさせて下さい!」

 PaPの言葉を遮る様に食いぎみに返事を返す志保ちゃん、こらこらちゃんと話は最後まで聴きましょう。

 「やれやれ、まぁ、詳細は後で先方と打合せながら決めるとしよう。プロデューサー殿もそれで構わないな?」

 PaPの言葉にプロデューサーは首を縦に振り、了承の意を示した。

 この後、30分後にめいじ館代表として、小烏丸と七香女史が現れ、会議室で詳細を詰めていきました。

 そして冒頭のシーンへと戻るのです。

 

 

 

 因みにこの346支店、基本はアイドル達や事務所の関係者、或いは業界関係者が利用するのですが、ランチタイム時は一般にと公開されているという珍しい仕様となっているのです。

 

 「いやぁ、よく働いていますねぇ~ゴハッ!」

志保ちゃんの働き振りを見ながら吐血したのは加州清光。彼女は何時ものように吐血しながら仕事をこなします。

 「包帯お使いになりますー?」

そんな加州さんを気遣うのは敦賀正宗、敦賀さんは普段包帯を上半身に巻いた半裸状態なのですが流石に給仕の時は服を着ます。

 「Whats?まずは血を拭くのが先では?」

英語混じりのツッコミをするのは水心子正秀、彼女は正宗に憧れがあるので、やんわりと指摘します。

 「仕事中は私語を慎むでありんす、さあ、持ち場に戻りなんし」

 三人を注意しながら飛び散った血痕を拭き取る郭言葉の星月夜正宗、彼女は手際よく作業をこなします。

 「うへへぇ~、皆さん頑張れ~♪」

そんなやり取りをカウンターから突っ伏した状態で呂律がイマイチ回らぬ口で応援するのは瓶割刀、彼女は酔うのが日課の様なものです。

 「……(大丈夫かな…)」

お店の入り口では巨大な獅子の甲冑が鎮座して子供達に大人気ですが、彼女も巫剣です。名を獅子王、店の奥から聞こえるやり取りをを獅子の甲冑『百獣丸』越しに心配している様です。

 

 「ふむ、槙原はよく働いているようですな」

そんなやり取りを厨房から眺めるPaPとプロデューサー。何故厨房なのかと言えば、彼等二人明らかに並ぶと堅気では無い雰囲気が出てしまうからホールに顔出さない様に言いくるめられたからなのです。

 と、そこへ何やらめいじ館の店の奥からドタドタと騒がしく音が聞こえてきます。

 「主よ!新たな嫁候補が来たとは真か?」

 その衝撃的な一言に周囲の空気は凍てつきます。PaPなど口に含んだお茶を噴き出してしまいました。

 そんな衝撃的一言を放った張本人は一重着物を着崩した幼い少女の見た目をした巫剣でした。

 その名は三ツ鱗紋兼若、彼女の使命は主に相応しい妃、即ちお嫁さんを見付ける事。

 嘗てはプロデューサーの御先祖様に彼女基準の相応しい嫁候補こと童女ないし幼女を宛がおうとした程の巫剣です。

 「どれ、主に相応しいかどうかわたしが見極めてやろう」

 と周囲の事などお構い無しに志保ちゃんへと突撃する三ツ鱗紋ちゃん、厨房では北谷菜切がまな板ごと食材を真っ二つにし、桑名江が食器を落とし、一期一振の目からハイライトが消え、粟田口国吉の自虐が加速し、日光助真がショックを受けヘタリこむと言う極めて混沌とした状態となりました。

 「恐るべし巫剣……」

 PaPが自身の光るスキンヘッドを手で抑え天を仰ぎながら溢しました。

 

 

 

 「もし!そこの女子(おなご)。お主、我が主の嫁に来ないか?!」

 三ツ鱗紋ちゃん、志保ちゃんへの第一声が嫁入りのススメです。

 イントネーションとかノリ的には氣◯團の例の曲の『オレん家に来ないか?』並の気安さです。

 「はい?えっと……あなたは?巫剣さんかな?」

志保ちゃん、いきなりの爆弾発言に、思わずなんなん?とか言いそうな顔になります。え?それはお向かいの三ツ鱗紋の中の人がやっている別のアイドルだろうって?

 まぁまぁ、お堅い事は言いっこ無しです。

 ともあれ、志保ちゃんも驚きこそしましたが内心満更でもありません。

 

 

 ──どこかの撮影スタジオ──

 「…!……まゆのプロデューサーさんがピンチな気がします…」

 「何か…とんでもない事がプロデューサーさんの身に起きてる気がする…」

 「ムム?まゆちゃん、響子ちゃんもサイキックに目覚めたので!?」

 「ラブコメの波動を感じる」

 

 

 一瞬、プロデューサーの背筋に悪寒が走りました。いえ、実を言えばさっきから走りっぱなしです。

 そんな事など露知らず、三ツ鱗紋ちゃんは志保ちゃんと和気藹々に会話を続けています。

 「で、どうだ嫁に来ないのか?」

 「えっと…気持ちはありがたいんだけど、ごめんね……今は私の一存だけじゃ決められないかな」

 ぐいぐい来る三ツ鱗紋ちゃんに顔を赤くしながらも、なるべくやんわり断りを入れる志保ちゃん。三ツ鱗紋ちゃんも流石にこれ以上本人の気持ちを無視する事は出来ません。

 「むむ、そうか……主の嫁候補が増える良いちゃんすだと思ったのに……」

 「ありがとう。因みに三ツ鱗紋ちゃんは私のどこがお嫁さんに向いてるって思ったのかな?」

 「うむ!それなら簡単だぞ!子孫繁栄には健康的な体つきが大切だ!その点、お主は安産型の良いカタチだ!以前来た卯月と良い勝負を……いや、もしかしたら卯月以上か!?」

 「ふぇっ?!そこなの!?」

最早、色々仕事そっちのけになってしまったのは言うまでもありません。

 そしてプロデューサーは……これ以上は語る必要も無いでしょう。何せ後ろの数人の殺気が恐ろしいですから…。

 

 


 

 登場人物紹介

 

 槙原志保

 パッション属性のパフェ大好きウェイトレス系アイドル、スイーツファイブのメンバー。CV無し 果たして彼女の声はいつ聴こえるのか…。

 アイドルになる前は喫茶店でウェイトレスをしていた大学生、パフェには拘りがあるらしく、隙有らばパフェを食べてる。そして自ら創作る事もある。

 交友関係は、同じく甘いモノ好きの三村かな子、十時愛梨等を含むスイーツファイブのメンバーを筆頭に、器的な繋がりで藤原肇、同年代の桐野アヤ、小松伊吹が挙がる。

 彼女のカードの特徴はやはりヒップラインが目立っている事だろうか、初登場以降、大概のカードでお尻が強調されているイメージが殆どである。

 何せスリーサイズからして86/57/91と言う具合。

初登場時はそこまでじゃなかったのに今じゃ立派なパフェキ……パフェバカに。シン劇のかな子との回のオチははある種の伝説に。

 

 

 三ツ鱗紋兼若

 巫剣、五徳は智、技属性水、強撃タイプ。CV南 早紀

 子孫繁栄を強く願う。人は家庭を築き、世代を重ねる事こそが幸せだと思っている。

 それ故、仕えた主には何としても嫁を娶らせようとするのだが、武家社会の思想が抜けてないので嫁となる女子は若ければ若いほど良いと思っている。

 本人が善意100%なのがまた始末に終えない。

 とはいえ、ローディング中の1コマで陸奥守(溢れんばかりの色気と巨乳)を見てこういうのもアリと断じた辺り、一応、好みも考慮してはくれる筈……その筈。

 また、露出の高いメイド服を着た[甘]ではついにめいじ館の『嫁取り奉行』なるものに就任している。

 詳しくは何れ、或いは諸兄自らの手でご覧戴きたい。

 

 

 簡易紹介

 PaP プロデューサー多忙の際、パッション属性を取り纏める人、ハゲでは無いスキンヘッドである。CVイメージが汚い小山こと小◯剛志で見た目マ◯ィア梶田だと思って戴きたい。

 他にも内匠Pがパッション担当のプロデューサーであったりする。

 

 

 佐久間まゆ キュートのヤンデレ代表なイメージがあるが、ちょっと愛の表現が変わってるだけで良い娘

 

 五十嵐響子 お嫁さん力高いので実は三ツ鱗紋から声が掛かった事がある良妻系、絵心には触れるな

 

 堀裕子 サイキック。サイキックってなんだっけ?まぁ本人無自覚に超能力者してるから良いよね

 

 神谷奈緒 只々、中の人ネタを言う為の出演。まぁ、紅緒様と違って常識人かつ可愛い、しかしクールである。キュートに拉致は断固反対

 

 

 加州清光 出てきたら大体吐血するヒト、今回は倒れなかった

 

 敦賀正宗 普段は痴女ギリギリな格好のヒト、今回はバレンタインスキンの状態をイメージしてくれたら判りやすい、中の人的にりあむと絡ませたい

 

 水心子正秀 帰国子女系のヒト、筆者は大分英語力落ちたのでセリフがかなりネックになる。可愛いんだけどね

 

 星月夜正宗 実は奈緒と中の人が一緒、花魁の格好で滅茶色っぽい、でも郭言葉難しいです。美嘉とは色々仲良くなれそう(どういう意味でとは言わない)

 

 瓶割刀 シンデレラでの志乃さん、艦◯れでのポ◯ラ枠、大体酔ってる。偶に吐く

 

 獅子王 フルアーマー系女子、中身は可愛い。百獣丸どう見てもロボだコレー!?今回は完全フル装備の為顔は隠れてる

 





 元々、英語は成績低くかったので、学生時代終わった今は機会等も無かった為か英語力が残念以下に……。
 ケイトとかメアリーとか書きたいんだけどなぁ…。
後ネックなのはロシア語とフランス語、熊本弁、琉球語、秋田弁ですかね。
 アーニャとちなったん、蘭子とおぐやまさんもですが琉球三宝刀の千代金丸と治金丸の喋り口調も大分ネックです。誰か私にご教授下さぁぁぁぁあい!!
 では、また次回でお会いしましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

あやめ「にんにん!梅昆布茶飲みたい」 蛍丸「先輩とは言え……黙らせる…べき……zzz」マキノ「度しがたいな」 真改「でごさる」

 
 急に真改が来たのでー!!
はい、と言う訳で、本来の予定を急遽替え、投稿致した次第でございます。
 ピックアップガチャに真改が実装されてその日に直ぐ石を貯め回した結果、一発で来てくれました。
 ヤバイです、感動です、一回死にました。
何気に礼属性初の突撃タイプの巫剣です!え?大三原?あれはバーション違いで属性が替わったのでノーカンと言う事で!




 

 めいじ館346プロ支店、茶房。

 平日の夜、既に店仕舞いいとなったこの時間、茶房に居るのは2人の男女。

 「お久し振りにござりまする主殿、井上真改、只今今日この時より配属されました、このめいじ館美城支店にて、主殿のお側で誠心誠意奉仕させて戴きたく存じ上げます」

 1人は片膝を着き、頭を垂れ畏まる女性…否、巫剣。

時代掛かった仕草だが自然と堂に入っている。

 もう一人彼女に膝を着かせている方は皆々様ご存知、当346プロダクション所属、アイドル部門プロデューサーである。

 さて、膝を着いた彼女──井上真改と名乗った巫剣の格好は一言で著すならばくノ一であろう。

 それも大河ドラマ的なモノでは無く、漫画やアニメの様な露出のあるくノ一である。

 顔立ちは凛々しくも、大きな目元がどこか鼬の様な愛らしさを感じさせる、背丈も一般的な女性より高く、スタイルも理想的と言えるだろう。

 下半身がとんでもないローライズもビックリな格好でなければ……いや、それでも充分カッコいいけど

 「予てより主殿のご懸念されていた例の2人でござりまするが、全く尻尾が掴めませんでした。申し訳ございません」

 畏まったまま、真面目に報告する真改にプロデューサーは労いの言葉と姿勢を楽にするように声を掛ける。

 「これはかたじけない、ありがとうございます主殿。任務を果たせぬ拙者の様な未熟者にここまで優しくして戴けるとは……感動でごさる」

 片膝立ちからスクッと立ち上がり感動に打ち震え、右拳を握り締めワナワナしている真改。プロデューサーは少し引いている。

 こうしてめいじ館にまた一人、新たな巫剣が配属された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、またしてもめいじ館。

 「お願いいたします!」

 茶房より中程、厨房から奥に入って更に進み階段を上り巫剣達が団欒するサロンがある。……広いな、二階があるとか初めて知ったわ

 ごほん……、ともあれそのサロンの床──フローリングとは言え、その床に土下座する少女が1人……、そんな頭を下げた少女の頭の先に視線を向ければ、昨夜着任したばかりの巫剣、井上真改が困惑していた。

 「あ、あのどうか頭を上げてくだされ、拙者は頭を下げられる様な器では在りませぬ」

 「そんなことはあません!」

真改に頭を下げていた少女が土下座の姿勢のまま、ガバリと勢いよく頭を上げる。

 歳の中頃は15歳といった具合か、綺麗な髪質の黒髪を頭の後ろでお団子状にした端整な顔だが人好きな愛嬌がある。

 そんな見目可愛いらしい少女が自分に向け土下座しているのだから真改は内心でとてつもなく狼狽えた、それはもう、胸中では普段抑えている関西弁でどうしたことかと慌てる程に…。

 「(いきなり何なんや……)」

 「わたくし、今朝のあなた様を見ておりました!それで是非とも弟子にしていただきたく」

 「っ!?(しまった!見られていたでござるか!?拙者としたことが未熟が過ぎるっ!!)」

 少女の言う今朝の事とは、真改が早朝に出勤した際、中庭から一気に壁を走りめいじ館のあるカフェテラスまでのショートカットをした事である。アイエエエエ!?ニンジャ!?ニンジャ、ナンデ!?

因みに何故真改がそんな事をしたかと言えば、久し振りに主に会えてテンションが上がったからである。

 「お師匠さまの弟子となればわたくしも立派な忍の者になれること間違い無しです!」

 「……つかぬことお尋ねするが、ここは芸能事務所では無いのでござるか?(いつの間にか師匠になっている…)」

 「いえ、アイドル含め芸能事務所で合っております」

 「本当にごさるか!?拙者の思い込みとかではなく?」

 「はい!わたくしもアイドルをしております!」

 「アイドルとは……」

少女の頓珍漢とも言えなくない返答に真改も戦慄する。暫く互いに静かな時間が流れる、と、其所に新たな闖入者が登場した。

 「ふぁ……なにやら、賑やか…ですね、どなたかがいらしてるのでしょか…?」

 「蛍丸殿!良いところに!!」

 「おや…、あなたは……zz」

 「眠らないでくださいませ蛍丸殿!!」

 「寝ておりません……z、寝ておりませんよ…zzz」

 「寝ておりますよね?」

 「蛍丸殿ぉぉおおおお!?」

あーもう、ぐだぐだである。

 

 

 

 

 

 

 暫くして──

 「それで、どうして私まで巻き込まれるのかしら?」

クイッと眼鏡のつるを指で押し上げ、眼鏡を光らせながら八神マキノがプロデューサー含めこの場にいる数人に疑問を挟む。

 「……申し訳ございません、マキノ殿」

 「あやめ、貴女も興奮しているのは分かるけど、節度と言うモノがあるわ」

 「はい、本当に申し訳ありません」

 マキノから小言を言われているのは、先程真改に土下座して弟子入りを懇願していた少女、浜口あやめ。

 「P、貴方も貴方よ?どうして私にこの場のイニシアチブを握らせるのかしら?貴方は私達のプロデューサーなのだから、もっとしっかりしてくれないと」

 プロデューサーもまた、あやめと同様床に正座して怒られている。

 あの後、再び目覚めた蛍丸からの連絡により現れたプロデューサー、しかしアイドルにも巫剣にも甘い(りあむには割りと雑)彼はあたふたしてばかりでどうにも頼りなかった、それを見かねて蛍丸が通りすがりのマキノを捕まえこの状況に至る。

 「あ、あの八神殿、お説教はその辺りで……主殿もあやめ殿も反省しているようなので……」

 「貴女も随分お人好しね、一応迷惑を被った側なのに」

 「いえ、拙者の様な未熟者に憧れて戴けて光栄でしたので……」

 「ん……悪い気はしないって訳ね。まあ、あやめも反省しているし、Pも今後注意するみたいだし、私からはこれ以上言うことは無いわ。………ところで、彼女は大丈夫なの?」

 真改からの忠言もあり、お説教を切り上げる。そして自分を引っ張りこんだ蛍丸が立ったまま眠っているのを見て心配気に視線を投げる。

 「蛍丸殿は朝や陽の出ている内はおおよそこの調子でごさる」

 真改の説明にプロデューサーもコクコクと頷き同意する、蛍丸国俊──名前の通り、蛍の意匠をあしらったリボンや髪飾りをしている肌白い巫剣である。

 陽が沈んだり夜中になれば生き生きとするのであるが……。

 「夜型なのですね…」

 「度しがたいな」

あやめが半ば感心したように呟き、マキノが口癖を溢す。

 「それで、結局どうするの?あやめの弟子入りの話、貴女は承諾するのかしら?」

 「まぁ、弟子にするかは兎も角、体捌きくらいなら少しばかりお教えする事も出来ますが……」

 「是非!お願いいたします!!」

真改の言葉を聞き、物凄い勢いで食い付くあやめ、プロデューサーはその後ろから申し訳無さそうに手を会わせている。

 「そのくらいは構いはしませんが、そもそも何故そこまで忍の者に拘るのでござりまするか?」

 「実はわたくし、幼き頃より忍者に憧れておりまして、アイドルとしてデビューする際、忍ドルとなる事を志したのです」

 「忍……ドル…?」

 「はい、忍ドル」

 「zzz……完全にミジンコ……zzZZ」

 「「「!?」」」

あやめの理由を聞き疑問符が増える真改、そこへ寝言なのか妙なことを口走る蛍丸。蛍丸それアイドルはアイドルでもRe;ステージや。

 「んん、コホン…。兎も角、拙者に出来る範囲であやめ殿のご要望にお応えしましょう」

 「本当ですか!では今すぐレッスンに参りましょう!!」

 意気揚々、大手を振ってめいじ館を跡にするあやめ、真改とマキノは呆れ気味である。

 「では拙者も彼女を追わせて頂きたく、御免!」

その掛け声と共に真改は音もなく消えた。流石忍者

 「本当に気配を感じないわ……奥深いわね巫剣…」

 「…zzzZZZ」

残るはマキノとプロデューサー、蛍丸のみである。

 「ところで……貴方は彼女……井上真改だったかしら?彼女に何か調べさせてたみたいね?」

 マキノのそんな一言にビックっとするプロデューサー、冷や汗が頬を伝う。

 「機密性の高い調査なら私に頼っても良いのよ?」

僅かに頬を染め、プロデューサーにアピールするマキノ。かわいいかよ

 「(ぬし)は……皆に…好かれているのですね……ムニャ…」

 本当は起きてるよね?

 

 

 

 

 

 

 

 後日、真改からの教えにより、2人に見えるくらいの残像分身は覚えられたあやめであった。

 

 

 因みに真改が遂行していた任務は大包平と村雨(助廣では無い)の調査である。

 こればかりはプロデューサーもマキノには頼めなかった。

 


 

 

 登場人物紹介

 

 浜口あやめ

 パッション属性の忍ドル、ニンニン!三重県は伊賀出身であり、幼少より祖父と共に時代劇を観るのが日課であった為に太秦映画村に憧れ、忍者グッズを収集するなど忍者オタクというか時代劇マニアと化した娘。CV田澤茉純

 言葉遣いや一人称から固い雰囲気があるが、決してそんなことは無い、彼女も立派なパッションである。

 特訓後の衣装は露出が高い、あざといエロい。忍者汚いな忍者、本当に15歳か?いや15歳ならこのくらい普通か、でも正直なんちゃって忍者だと思うの…(劇場のふぇいふぇいとのやり取りを見つつ)。

 

 八神マキノ

 クール属性のスパイアイドル、生憎とスパイスはキメない、眼鏡アイドルの1人でもある。クールインテリ系であり、趣味が諜報活動と大分洒落にならない技能の持ち主でもある。CV無し、もしかしたらワンチャンある?

 論理を重視するタイプであるが、頭が固い訳ではなく、その思考は柔軟である。

 よくポンコツなイメージがあるように見えるが、決めるときは決めるので問題ない。(ポンコツ部分があることは否定出来ない)

 筆者のお気に入りアイドルの1人でもある。(クール属性選んで始めたので)

 SRシークレットナイトの特訓前のPCには所属アイドル全てのデータが網羅されているとかいないとか……特訓後はぴっちりとしたスーツから出る色気が18のそれでは無い。

 

 

 井上真改

 巫剣、五徳は礼、技属性火、突撃タイプ。CV青山玲菜

 忍道に生きる裏表の無い真っ直ぐな性格と類い稀な美貌の持ち主、本人はあまり自覚は無く謙虚である。

 朝廷への忠義が高い為、直轄である御華見衆の任務に誇りを持っている。

 ソボロ、津田越前守とは同郷で素の喋りは関西弁が出る。また、郷の巫剣を尊敬している、桑名江、稲葉郷、富田江を本人達が居なかったとは言えべた褒めしていた程。作中でも言ったが漫画みたいなくノ一である。下半身なんか上半身の着物とそれを止める褌袴の様なモノがあっても履いてない様にしか見えないくらいの素肌率である。気になった方は天華百剣公式サイトの巫剣名鑑かTwitter天華百剣公式で検索してみれば分かる。

 因みにに絵師の白亜右月氏が描いた初のプレイアブル巫剣でもある。大包平と村雨はノンプレイアブルでゲームに登場こそすれ実装はされていない。

 

 蛍丸国俊

 巫剣、五徳は智、技属性水、薙払タイプ。CV立花 芽恵夢

 月の光を浴びると癒しの能力が使える。完全な夜型の為、昼間は基本的に寝ている昼夜逆転生活である。

 自然が大好きで自然を汚す事を嫌う、また風来坊な所があるが生来の困った人を放って置けない巫女気質の持ち主、また訪れた神社仏閣を掃除する事が趣味である。

 初期の絵と、運動会のジャージや水着、G'sマガジンのピンナップ(私服)を見ると明らかに別人と言うくらい違う。初期は白い肌な上に薄く紫の口紅が入って顔色悪いなぁとか思ったのに、ジャージと水着と私服は完全に血色が良い上に目の感じも大分違う目茶苦茶美少女である。これが蛍丸現象……。




 はい!今回はこんな感じでした!いつも以上に適当に書いたのでちょっと、とっ散らかったかな?
 真改は楽しいです、個別エピソードの1話目での麗しいと言われた際の恥じらい顔は矢鱈可愛いかったですし、イベントストーリーでの敵の策略とは言え主を斬った際の反応は私の中の嗜虐心が少し擽られましたし、実際に使って見ると特殊行動は面白いし奥義はホーミング性能高いしで最高ですね!
 それにしても蛍丸の別人ぷりは本当に何なんですかね!?(良い意味で)
 ではまた次回!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

9代目シンデレラガールが決まったからには此方も書かねば無作法というもの

 
 おはようございます。からの、おやすみなさい。
 私、この前書きと後書き書いたら寝るんだ……。
はい、今回は加蓮の9代目記念と致しまして、特別に構想、制作しました。
 という訳で今回の紹介は短めです。
まぁ、大体は過去に出てますし、まだな面子はその内書き上げますし、持ってない巫剣はきっとその内、多分恐らくは手に入れてると思いますし……。



 某月某日、346プロダクション。

 第九回シンデレラガール総選挙の結果、栄冠に輝いたアイドル。北条加蓮

 そこで、その栄光を祝してめいじ館を貸し切り、祝賀会が開かれる事となった。

 

 めいじ館の店長でもある(普段は代理が指揮しているが)プロデューサーの主導の元、巫剣やアイドル達により飾り付けられてゆく店内、天井に窓に、壁に机に、ありとあらゆるところを華やかたらんと皆が各々に飾ってゆくのだから割りと混沌としている。

 「ああ!?そこっ!飾りが集中し過ぎです!!もっと分散させて!……そこは勝手に食事しないっ!」

 プロデューサーの補佐を勤める典厩割が巫剣側の指示に四苦八苦している。

 「うわぁ、大変そうだぁ」

典厩割の多忙に四苦八苦する様子に8代目CG、本田未央は純粋に同情する。

 

 アイドル達の方は割りと各々にしっかりと手綱を取る人間がいるのでそこまで混沌としてはいない。

 巫剣側も長曾根虎徹や和泉守兼定、ソボロ助廣、城和泉正宗等が班ごとに纏めてはいるが、城和泉は牛王にからかわれ、ソボロは津田相手に親バカを発揮したり別班の影打ソボロと言い争いとなり余計に混乱するわ、長曾根虎徹も大和守安定を宥めたり、影打の虎徹を宥めたりでいっぱいいっぱいになってきたり、和泉守兼定は飴が切れて使い物にならなくなったりと……結果、比較的不安要素や変人要素の少ない典厩割や西蓮、三日月辺りが苦労をするのだ。

 

 「……zzzZZZ」

 「Wake!起きて下さい!」

 「すっぱーん!」

 「ちょっ?!鬼丸もうちょい加減してー!」

 「ふひひひ……チビッ子が頑張って飾り付けしてる…ハァ…しんどい……尊い…」

 「ここはこれですね!ゲホァッ!!」

 「加州がまた吐血したぞぉおおお!?」

 「……復讐…」

 「あっ!力を入れすぎちまったぁ!?石切ぃ助けてくれぇ」

 「もう波切ったら、しょうがないですね」

 「あれ~?材料無いよ~?」

 「あんた達がばくばく食べるから直ぐ無くなっちゃったよ」

 「そういう童子切も一杯たべたじゃんかー!」

 「なんと!では不肖、この抜丸、買い出しに行って参ります!!」パリーンッ!

 「ど阿呆ぉ!!毎回毎回、誰が直すと思ってんだ!!」

 

 蛍丸が眠り、水心子がそんな彼女を起こそうと揺すり、鬼丸が自身の刀で布を机ごと裁断してる。

 鬼切がやり過ぎる鬼丸に苦言を呈し、毛利が年少アイドルと幼女系巫剣の仲睦まじい様子に鼻血を滴ながら尊死しかけ、加州が何往復目かの荷運びで遂に吐血し、雷切丸が叫び。

 小夜が数人を復讐帳に記入し、波切が飾りを取り付ける際に台座を飾りごと破壊してしまい。

 そんな波切の助けを呼ぶ声に石切が苦笑している割に嬉しそうに彼女の元に向かい、稲葉郷が頬に米粒付けながらパーティー用の食材が無いことに気付き、童子切がそんな稲葉郷と紅葉狩に原因があると指摘し、紅葉狩が童子切も食べていた事を溢す。

 そしてそれを聞き抜丸が勢い良く窓から外へとびだし、それを見た鉋切が怒鳴る。

 

 勿論、アイドルと一緒にきっちり作業している巫剣もいる。

 例えば──

 「がおー」 「がうがう!!」 「がぅ?」

 「虎さんありがとう」

 「わー!虎でやがります!?」 「可愛い……」 「虎だー!」 「すげーちっこいけどモノホンの虎じゃん」

 「むむむむ……虎チャンもネコチャン、ネコチャンで良いのかにゃあ?」

 (可愛い……!!)

 「にゃにゃ?誰かとらを呼んだのか?」

五虎退が自身の虎と共に作業にあたっている所に市原仁奈、佐々木千枝、龍崎薫、結城晴がわらわらと集まり、前川みくが五虎退の子虎を果たして普通に猫扱いして良いのか悩み、和久井留美が戯れる子虎に悶絶しみくが悩んでいるところに虎御前の太刀が反応するなどだが作業はしている……筈。

 

 他アイドル達もアイドル達で巫剣と仲良く作業をしているようだ。

 

 「ヘーイ!」セカイレベール

 「これが世界れべるなのですわね!!」

 「いや、間違って無いけど間違ってるから」

 

 「これはー、どこに付ければ宜しいのでしょうー?」

 「ええい!遅いぞ!何をしているのだ!」

 「まぁまぁ歌仙ちゃん、落ち着いてよ」

 「物干し竿さーん、こちらですよ~」

 

 「うひひっ、お山が沢山……登りがいがあるよ…」

 「……後ろから何か邪悪な気を感じます…」

 「あ・つ・み・ちゃん?」ゴゴゴゴゴ

 「お注射ですね!?」チャキッ

 「哀れ愛海ちゃん、骨は拾ってあげるじぇ」

 「いや……縁起悪いでスよゆりゆり」

 「何と言う殺気でござるかっ!!」

 

 という具合に全てを挙げたらキリがないのでこの辺りで締めておく。

 ともあれ、概ねパーティーの準備は順調である様子。これならば主賓が到着する前にはカタチになっているだろう……多分。

 

 

 

 さて、件の主賓。北条加蓮であるが、プロデューサーの仕業によって、現在はトライアドプリムスでの仕事をこなしている。

 まぁ、別にサプライズパーティーではないので特に秘密とかではない。

 そして撮影の休憩となり、控え室での事。

 「パーティーかぁ…何か大袈裟じゃない?」

 「そんな事無いだろ、シンデレラガールだぞシンデレラガール!そりゃ去年までのあたしらとプロデューサーだけの時に比べたら、めいじ館の連中も加わって規模がデカくなったけどさ」

 「うん、私も祝ってもらった事あるけど嬉しかったな。だから加蓮もシンデレラガールになったんだし素直祝われても良いと思う」

 奈緒と凛が未だCGの祝賀パーティーに実感の湧かない加蓮に諭している。

 「勿論シンデレラガールになれた事は嬉しいけどね。でも元々大人数のウチの事務所で巫剣の娘達も一緒に祝うなんてやっぱり大袈裟じゃない?」

 加蓮の言う事もまぁ、最もである。所属アイドル193人更にトレーナー4姉妹、アシスタントの千川ちひろ、プロデューサー達、更に更に、公演等で共演した縁で876プロ+αで優に200は越える。

そして、765、283、315からはお祝いのフラワースタンドまで贈られてくるのだから規模がデカイ、そこに、巫剣が神代三剣と大包平、村雨を除き現在めいじ館に所属する135人が加わる。とは言っても数名は数時間経てばめいじ館本店に戻るのであるが…それにしても多い。

 「あー……それは、まぁ、確かに人数スゴいけどさ」

 「うん、今年は本当に凄いよね。よくあの数が入りきったと思う」

 「未央なんかもの凄く羨ましいがってたしね、去年はまだめいじ館出来てなかったし」

 等々、都度ゞ会話を弾ませては笑う。

 そうこうしている内に撮影は再開、特に問題もなく終える。

 仕事を終え、いざ事務所へと帰還となりテレビ局から出る3人、入り口から出て直ぐに迎えに来たであろうプロデューサーと数名を見付ける。

 「あ!主様(あるじさま)出て来られましたよ」

 「加蓮さーん!お迎えに上がりましたー!!」

 「さて、お目当ての娘っこ達も来たことでありんすし、寄り道せずにとっとと帰りささんしょ」

 迎えに現れたプロデューサーと共に居たのは3人の巫剣。最初にトライアドプリムスを見付けた桑名江、加蓮を呼ぶ菊一文字則宗、目的を果たしたなら手早く帰ろうと促す星月夜正宗である。

 「菊ちゃん!久しぶりー!」

 「お、星月夜の姐さんだ」

 「奈緒、拓海に少し影響受けてない?ところでプロデューサーの隣に居るのって……?」

 加蓮は菊一文字との再会を喜び、奈緒は星月夜を見て関心し、凛はプロデューサーの隣に立つ桑名江に若干人見知りと嫉妬と諸々を漏れだした蒼の気配を帯びている。

 そしてその蒼のオーラを可視化して一瞬すくむ桑名江。これはしょうがない。

 「あ、あの……私に何か?」

恐る恐る凛に訊ねる桑名江、見かねた奈緒が助け舟を出す。

 「コラ、凛。その人怯えてるだろ」

 「別に、怒ってる訳じゃないけど…」

 「まぁ凛って今は大分マシになったけど無愛想なとこあるからね」

 「それ加蓮が言うのか?」

 「奈緒は無愛想じゃなくてツンデレだからね」

 「はぁっ!?」

トラプリは仲睦まじいのである。

 「積もる話は後にしなんし、早く帰らないと腹を空かせて大変な事になる連中がいるからね」

 星月夜が主に稲葉郷他やたらとよく食べる面子を頭に思い浮かべながら皆を車の方へと促す。

 「は~い」 「なら急がなきゃね」 「だな」

 「稲葉郷さん達ですね」 「きっと首を長くして待ってますね」

 こうしてプロデューサー共々、事務所への帰路に着くのであった。

 

 

 

 

 数時間の後、346プロ。

 「うわぁ~ん!ひ゛い゛さ゛ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」

事務所へ帰着してめいじ館の店口を潜って早々に目に飛び込んだのは夢見りあむの汚い泣き顔であった。

 何でも大食い巫剣コンビの為に一計を案じた結果、とりあえずりあむに餃子を作らせて時間を稼いだのである。その間りあむはノンストップで餃子を焼き続けていたのでこの有り様と相成った。

 「まぁ、りあむサンにしては頑張ってた方デスね。#大量の餃子完食、#巫剣ってヤバイ」

 「ぉぉお……やっぱり都会は凄いんご…」

砂塚あきらがプロデューサーに抱き付くりあむを眺めながらスマホで写真を撮る。辻野あかりは稲葉郷達の健啖ぶりに戦慄し、また1つあらぬ誤解をするのであった。

 「お、やっと来たな今日の主役。皆待ちわびてるよ」

更にそこに桐生つかさが現れて皆を迎える。

 

 こうして北条加蓮は9代目シンデレラガールを祝福されたのであった。

 

 

 余談だが、あかり、あきら、つかさも祝われた。何故?それは画面の向こうのプロデューサー諸君に鼓膜が実そ……ゲフン!ゲフン!

 兎に角目出度いからである。

 


 

 登場人物紹介

 

 トライアドプリムス

 渋谷凛、神谷奈緒、北条加蓮の3人からなるクールアイドルのトップユニットの1つ。

 基本的に黒いゴシック長の衣装で着飾るユニット。

 クールらしく格好いい曲を持つ上、アニメで初ユニット曲が出た際の衝撃は今でも思い出す度震える。

 北条加蓮 CV渕上舞

 詳しくは北条加蓮と菊一文字則宗を参照。

 トラプリのビジュアル担当

 

 渋谷凛 CV福原綾香

 詳細な紹介は後々の執筆エピソードで。

 トラプリのボーカル担当。

 

 神谷奈緒 CV松井恵理子

 トラプリの弄られ役兼ツッコミ担当。

 詳細は個人回の時にでも。

 

 辻野あかり CV未定

 山形の刺客、たべるんごブームは凄まじかったよ…

 個人的には東北地方の巫剣と絡ませたい所。

 

 砂塚あきら CV未定

 FPS配信者、美玲ちゃんと共振するタイプのオシャレさん。スナイパーデスシャーク。

 浦島虎徹辺りと絡ませたい。

 

 夢見りあむ(クソザコメンタル)CV星希成奏

 伝説の第8回総選挙で三位になった歩く本能寺。

 素材は良いんだよ素材は…。

 

 桐生つかさ CV未定

 女子高生社長、ぬか漬けは拘るタイプ。

 社長可愛いよ社長!社長最高だよ社長!

 きぃりゅぅちゃぁ~ん!

 おのれディケイドォォオオオ!!

 今夜は焼肉ショォォオオオ!!

 

 

 めいじ館の巫剣

 桑名江 CV高橋李依

 筆者の永遠の愛刀、個人的りえりーボイスの中で最高のキャラクターと筆者は思っている。

 さて誰と絡ませようか…。

 

 菊一文字則宗 CV秋奈

 詳細は北条加蓮と菊一文字則宗を以下略。

 サンタクロース衣装のローディング1コマが可愛い。

 新撰組衣装復刻して

 

 星月夜正宗 CV松井恵理子

 正に読んで字のごとく、月の似合う花魁(ウブ)

 これは奈緒と通ずる所ありますね!

 筆者の所持巫剣親愛度MAX上位陣。

 

 典厩割 CV佐伯伊織

 割とよく登場する準レギュラー的立場のヒト

 筆者の所持巫剣親愛度MAX上位陣にして仁属性トップのお気に入り巫剣。

 

 

 

 その他簡単紹介

 

 アイドル(今回名前出て台詞があった人物)編

 本田未央 ニュージェネのリーダー、ポジパのまとめ役、サンノスの盛り上げ役。主にツッコミも、ボケも出来るが苦労人気質である。

 

 市原仁奈 可愛い方のキグルミ担当、ぷちっとナインのマスコット。家庭環境は……。

 

 龍崎薫 可愛い、天使。ぷちっとナインの向日葵。あいかおるは鉄板。カナリアサマーもっと注目されろ!

 

 佐々木千枝 千枝ちゃんは合法(タイホー)、ワルい子千枝。ブルナポは千枝ちゃんをどうしたいのか…。

 

 結城晴 オレっ娘、晴ちんカワイイネ!バニー晴ちんカワイイネ!そして希に見せるイケメンムーヴ。

 

 前川みく 真面目ネコチャン、フシダラネコチャン、オモシロネコチャン、色々あざといな前川。

 

 和久井留美 婚姻届は流石に今回は控えますよそりゃ。ところで虎でもアレルギー出るのかしら?

 

 

 台詞だけのアイドル

 ヘレン 世界レベル

 工藤忍 通用するパンチ

 久川颯 はーかわ!!

 榊原里美 ボッ!

 棟方愛海 師匠

 柳清良 ナース拳ウフフ…

 大西由里子 じぇ…

 荒木比奈 コミケェ……

 

 

 巫剣(名前と台詞以下略)編

 蛍丸国俊 朝昼は寝る!夜は一番元気。でも一応準備は手伝った。

 

 水心子正秀 英語混じりなので基本的に出番も台詞も最小限になってしまった不憫な子。

 

 鬼丸国綱 眼帯グループの一人、天下五剣の妹枠、ヤバイタイプ(ギリギリサイコパスではない)

 

 鬼切安綱 ギャル系、詳しくは当作のランウェイで以下略を参照。せんむデザインの巫剣の中ではかなり可愛い。

 

 毛利藤四郎 藤四郎姉妹。ロリコンのヤベーヤツ。男の娘好きのヤベーヤツ。業が深い。

 

 加州清光 大体出てきたら吐血させとけと言わんばかりに筆者によって便利ネタに酷使されるオモシロ強いヒト。

 

 雷切丸 千鳥時代はどこへやら、雷嫌いのヘタレネガティブ巫剣。でもそこが良い。

 

 小夜左文字 全身黒ずくめのあんパン狂、おはようからおやすみまで復讐を!

 

 波切 童子切四天王、怪力自慢のボッキュボンッ!とりあえず元気が無い時は何か食わせとけ

 

 石切 童子切四天王、波切を溺愛する残念美女。さす波!メモ好きだし加奈ちゃんと絡ませたいが中の人的には桃華ちゃまとなんだよなぁ

 

 稲葉郷 お米大好き、おにぎり大好き、ばごンゲリオン。これでも守るのは得意なんです!割と只の古賀ちゃんとか言わない

 

 童子切安綱 天下五剣の姐御肌、ちょっと猪突猛進な

所はご愛嬌。おにぎり大好き

 

 紅葉狩兼光 大食い巫剣その2、割と食える物は何でも食う。初代中の人は黒蜥蜴星人で三者三葉の腹黒眼鏡、現中の人はお嬢と一緒。

 

 抜丸 急がば抜丸ジャンプです!こと抜丸ジャンプでお馴染み、扉の概念が無いヒト。ピクトグラムみたいな背景まで作られちゃったよ。

 

 鉋切長光 オレっ娘系巫剣、困った時の技術枠(良識的常識人)、職人気質の江戸っ子……江戸っ子?

 

 五虎退吉光 藤四郎姉妹の天使。お供の五匹の虎は人語が理解出来るくらいの知能の持ち主。鯰尾に溺愛されるくらい愛らしい。

 

 虎御前の太刀 猛虎魂に目覚めてしまった巫剣。詳しくは前川みくと虎御前の太刀参照。

 みくにゃんはツッコミ、とらはボケ。

 

 

 台詞だけの巫剣

 古今伝授の太刀 世界レベルに興味津々

 物干し竿 亀よりのーんびりの速度で飾り付け

 歌仙兼定 一応身内には当たりが柔らかくはある。

 厳島の友成 A以下さ……(文字は途中で途切れている)

 疱瘡正宗 所謂ドスケベナースのヒト、そして中の人は薗部

 井上真改 所謂ドスケベ忍者、こらそこ対魔忍とか言わない

 




 といったところです。
 そして、あかりんご、あきらちゃん、つか社長!ボイスおめでとうございます!!
 特にあかりんごは凄いですね、いやはやたべるんごのうたは凄かった……未だに上がってるし。
 後、個人的に社長が来たのは嬉しいです。好きなんで


 そして[虎]乱藤四郎引けました。あざとい!目茶苦茶あざといっ!何あれ、キュンと来ちゃった。
 中の人がハルウララ(ウマ娘)と同じと考えると別方面にあざとい。
 


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ポジティブとネガティブ 


 おはようからおやすみまでダグライダーです。
 今回はパジャマイベントで牛さん寝間着姿を見せた粟田口に射ぬかれて作りました。
 あの歌ヤバイです。天華百剣は毎回中毒性の強いキャラソンを出す……。




 あぅ……みなさんこんにちは、もりくぼです…。

もりくぼ、アイドルになってから色々ありましたけど……、やっぱり今でも出来ればやめたいなー……なんて、あ、はい、ダメですね…。

 今日はですね……そんなわたし、森久保乃々が何故こんなまるで小説の地の文みたいな事をやっているのかと言うと……。チラッ

 「…………」 

 「あのぅ…」

 「何かしら…」ギロッ

 「ヒィッ!?ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…etc」

 「ちょっと…何でいきなり謝るの…!?…………はっ!分かったわ!!これは…ワナね。何処かであたしが狼狽える様を見て楽しんでるのよ……!」

 「いぢめないでくださいいぢめないでくださいいぢめないでくださいいぢめないでくださいいぢめないでくださいいぢめないでくださいいぢめないでください……って…あれ?」

 「そうだわ…だっておかしいじゃない、何の説明も無いまま連れて来られて、よく分かんない内に此処に座らされて……きっと他の皆、こんなあたしの醜態を笑ってるんだわ…!」

 何だかすごくネガティブな事を言ってるんですけど……。

 と言うかもりくぼよりネガティブじゃないですか?

 「ふ、ふん…!笑うなら笑えばいいわ。どうせあたしなんてそんなもんよ……」

 何だか勝手に自己解決して落ち込んでるんですけど……、うぅ…むーりぃー…プロデューサー早く帰って来て下さい……。

 「…ノコ、ボッチノコ~♪…フヒ

 ハッ!?…この唄は……!

 「……あれ?…し、知らないヒトがいるぞ…フヒヒ」

 輝子さん!良かった…、助かったんですけど…。

 「……ほら見なさい、結局皆笑うのね……。ふ、ふん…いいわ慣れてるもの」

 どんどん落ち込んでるんですけど……何なんでしょうこの人?

 「どうしましたか!?輝子ちゃん!」

 「フヒ?!……あ、茜さんか……び、ビックリした…」

 もりくぼもびっくりしました!?

 「……………!」

 あ、気絶してます…。

 

 

 

 

 

 「………その、悪かったわね……。おかしかったでしょ、笑いなさいよ……」

 この人、凄い後ろ向きなんですけど…。

 「いえ!こちらこそ申し訳ないです!!今日はいつも以上にテンションが上がっていたので!」

 「う、うん……わたしも…目茶苦茶ビックリしたぞ…」

 もりくぼだってそうなんですけど…。

 「何とぉ!それは本当に申し訳なかったです!お詫びに何か出来ることは無いでしょうか!!」

 「…声がデカイわ…。耳が痛い…」

 実は茜さんなんて序の口なくらい声が大きいヒトもうちの事務所に居るんですけど。

 「い、いや、別に…特に無いから大丈夫です」

 「そうですか!残念です…!」

あ、茜さんがシュンとしました、元気に落ち込むとか器用ですね…。

 「ところで!そこの緑色の貴女は誰ですか!?」

 それはもりくぼも気になってました。

 「フヒ…わたしも気になってた…な」

 「………粟田口国吉よ。別に忘れてくれて構わないわ、どうせ覚えたところでめんどくさいヤツとか思ってんでしょ!」

 自覚あるんですね……。

 「あわたくち?さんですね!日野茜です!よろしくお願いします!!」

 「粟田口……フヒ…つーちゃんのトモダチか?」

 「つーちゃん…って、津田越前守助廣のこと?……べ、別に友達とかなんかじゃ無いわ!!あたしみたいな孑孑以下の巫剣があんな明るくて可愛らしくて、人当たりも良くて、純粋で好奇心旺盛で、良い子と友達になんてなれるわけ無いじゃない!」

 何だか聞いてて悲しくなるんですけど……。

 「フヒ…ゴメン…」

 「いいわ、慣れてるもの。それに国吉と呼んでくれて構わないわ。皆、そう呼ぶから」

 「そういうことなら国吉さん!」

茜さんが国吉さんの両手をガッチリ掴んだですけど、あ、国吉さん目茶苦茶狼狽えてますけど…。

 「な、な、な、な…何?!何なの!?」

 「私達とお友達になりましょう!!」

 相変わらず物凄く押しが強いんですけど、まぁ、悪い人じゃないので嫌いじゃないですが…。

 「友達?誰と誰が…?」

 「私達と国吉さんがです!」

 あ、国吉さんの目が点になりました、これは多分頭が真っ白になったんでしょう、もりくぼもたまになります。主にプロデューサーが持ってきた仕事に対して……。

 と、とりあえず……もりくぼ黙って状況を見守るんですけど。

 「…………はっ!」

 気付いたみたいなんですけど。

 「友達?あたしが?誰と?」

 「私と輝子ちゃんと乃々ちゃん、後そこに居るまゆちゃんと杏ちゃんとも友達になりましょう!!」

 さらっともりくぼも含まれたんですけど……。後、まゆさん居たんですね、杏さんがだらけてたのは見えたんですけど。

 「え?何……何であの娘机の下にいるの…?新手の嫌がらせか何かなの?」

 「うふふ…♪」

 まゆさんプロデューサーの机の中でご満悦なんですけど。

 「えぇぇ、杏は別にいいよ…面倒だし」

 杏さんは杏さんで相変わらずですけど…。

 「……ふん、ほら見なさい。結局あたしの事なんて面倒だからその辺でカビでも生やしてれば良いとか思ってるのよ!」

 誰もそこまで言ってないんですけど……。

 「えー、何この人…杏そこまで言ってないんだけど」

 ほら何か、杏さんも微妙な顔してるんですけど。

 とか言ってるとまた部屋の扉が開いたんですけど。

 

 「あー!いたー!ッス!」

 

 新たに現れた人影は何だか騒がしそうなヒトでした。

 「見つかりましたか?」

 智香さんも一緒でした。

 

 

 「初めまして!謙信助宗ッス!助宗と呼んで欲しいッス!よろしくッス!」

 何だかやたらとテンションが高いんですけど…、茜さんみたいな人と凄く気が合っちゃう感じの人なんですけど。

 「いやー、探したッスよ国吉さん!」

 「…何、何か用なの?」

 「そうッス!親方から頼まれた事があるんッスよ!」

 「主から……はっ!まさかやっぱりあたしの事を皆してからかってたのね!?どうせ何処かであたしの無様な様子を見てほくそ笑んでるんでしょ?!」

 「やだなー、違うッスよ~」

 「嘘よ!信じられないわ!」

 「うわ…メンド過ぎじゃない?

 「杏さん……」

 確かにちょっとわたしも面倒だなとか思いましたけど、何も口に出して言わなくても……。

 しかし、助宗さんは気にしてないのか笑顔で国吉さんを説得?してます。

 「親方が言うには国吉さんだけだときっと中々ここのみんなと打ち解けられないだろうから助宗に助っ人を頼むって言ってたんッス!」

 「なるほど!なら友達になりましょう!日野茜です!!好きな食べ物はお茶です!!」

 「助宗ッス!!好きなモノは水戸黄門漫遊記ッス!!」

 もう既に意気投合してるんですけど……。ちょっともりくぼ引いちゃうんですけど…。

 輝子さんも少し付いていけてないんですけど。

 「うふふ。茜ちゃん、ちょっと静かにしてくださいね?」

 「わかりました!!」

 まゆさんに注意されて口を閉じる茜さん。でも多分5分と持たないんですけど……。

 「それで……。助宗さんでしたか…、貴女と国吉さんはプロデューサーさんに言われてまゆ達と仲良くなりに来たんですかぁ?」

 「そうッス!」 「違うわ」

 「あら?」

 何だか噛み合ってないんですけど……。

 「あたしはただ、主に此処に連れて来られて座らされただけよ。何だか新しい交友関係がとか言ってたけど……きっとあたしが邪魔になったのよ」

 それは普通に国吉さんを気遣ったのではないんでしょうか?

 「そんなこと無いですよ!!」

 「智香ちゃんの言う通りです!!」

智香さんと茜さんが揃って声をあげました……眩しいんですけど…。

 「そうッス!親方に限ってそんなこと言う訳無いッス!助宗も親方には迷惑掛けたことあるッスけど邪魔なんて言われたこと無いッスよ!」

 「そ…そうかしら……。皆してあたしを騙そうとかしてるんじゃないの?」

 「断じて違うッス!黄門様と助宗が尊敬する助さんと主たる親方に誓って、断言するッス!」

 「フヒ…キノコに誓って……!」

 「まゆのプロデューサーさんに誓って、うふ…」

 「太陽とごはんとお茶に誓います!!」

 「ここに居るみんなと、ここには居ないみんなに誓うよ!」

 「杏もそれで良いや」

 「……もりくぼなんかでよろしければ……」

 

 

 

 「……わかったわ」

 

 

 「「おお!!」」

 国吉さん、ちょっと恥ずかしそうなんですけど、頷いてくれました。

 茜さんと助宗さんが揃って声をあげました。息ぴったりですけど。

 

 「ちょっとだけ、そう…ほんのちょっとだけ信じてあげても良いわよ…。でも、こんなあたしと友達になった事を後悔しない?きっとあたしなんかより蝸牛辺りと友達になった方がまだマシかもしれないわよ!?」

 やっぱり卑屈過ぎる気がします……もりくぼも他人の事を言えませんけど。

 「そんなことありませんよぉ?」

 「フヒ、ミンナトモダチ。…シイタケくんもそう言ってる」

 「不安な時は一緒に走りましょう!行きますよー!ボンバー!!」

 「えっ?!ちょっ!?」

ああ!?国吉さんが茜さんに掴まれて行っちゃったんですけど…!

 「助宗もお供するッス!!」

 「なら私も一緒に走って応援しますね!フレフレ国吉さん!Go Fight WIN!!」

 助宗さんと智香さんも行っちゃったんですけど……。

 「フヒ……行っちゃった……」

 「ですねぇ…。それじゃあまゆは皆さんが戻って来た時の為に飲み物なんかを用意しときますね」

 「杏は寝るよ。何か無駄に疲れたし……。後、そこで隠れてハンカチ片手に出てもいない涙拭いてるプロデューサーは杏のレッスンを無しにしてよ」

 え?プロデューサーさん居たんですか……。

 「さっきからずっと居たよ」

 杏さん、もりくぼの心を読まないで欲しいんですけど…。

 と言うかまゆさんはあの様子だと気付いてないでんでしょうか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日談と言うか今回のオチなんですけど。

 

 あの後、帰ってきた茜さん達はとてもやりきった顔をしてました。

 国吉さんは目を回してましたけど…。

 それから暫くして、346プロめいじ館支店に国吉さんが働くようになりました。

 ただ、暫くは部屋にこもっていたらしいですけど……。

 遊びに行った茜さん曰く、『ノウマク サンマンダ バサラダ カン』という呪文が国吉さんの部屋から何度も聞こえてきたとか……。

 御愁傷様ですけど。

 


 

 登場人物紹介

 

 森久保乃々

 クール所属のネガティブポエミー小動物アイドル。CV高橋花林

 1回だけやってみないかと親戚に誘われ、何故か気付けば本格的にアイドルデビューした娘。

 事ある毎にアイドルやめたい、むーりぃー、森に帰ります等と言っている。あと、基本眼を遇わせない。

 一人称は"私"だがどちらかと言うと自身の苗字のもりくぼを多様している。

 アグレッシブにネガティブなところもあるが、最終的にはきっちりアイドルこなしているので才能は充分である。やけ久保ですけどぉ!!

 交友関係は机の下から生まれたユニット、アンダーザデスクやインディヴィジュアル、そこへ小梅と幸子を加えたり、保護者枠で凛が来たりする。渋谷は苦手なんですけど……

 プロデューサー諸兄からは森久保ォ!や、ォ!と呼ばれてたりする。そして森久保Pは毎回成仏してる。

 

 日野茜

 とても熱血なザ・パッションなアイドル。CV赤﨑千夏

 所謂、体育会系のポニーテール少女、声が大きいのか喋る度に感嘆符が付く。

 自己紹介時に好きな食べ物をお茶と答え、ツッコまれて飲み物に訂正する……まぁアホの子。バカでは無い

 ユニット、ポジティブパッションの面々とは仲が良く、交友関係では最もプライベートでの親交なども深い。

 ラグビーが好きだからか突進力が強い。低身長の女の子が成人男性に突っ込んで来るとか参るね。でも可愛い

 意外と純真なのかウェディングドレスを着た劇場の話は必見である。

 また二次創作初期は876の豆タンクとよくコンビにされたりする作品も多く見られた。

 

 

 

 粟田口国吉

 巫剣、五徳は仁、技属性樹、凪払タイプ。CV柴田芽以

 古刀最上作の呼び声高き有数の実力者……なのだが、如何せんネガティブ。

 基本的に常に周囲に対して何らかの警戒をしている為か目付きが鋭い。

 また腕利きなのだが、その性格故か自身の実力を過剰に過小評価する。そしてお墨付きを貰ってもを何かの間違いだと言って憚らない。

 とまぁ、そんな質故、常に先の事を考えるが、行き着く結論が全て悲観的な結末になる。そして勝手に不機嫌になって塞ぎ込んだり落ち込んだりする。

 そういった面倒な所は詰まる所、『愛されたい』という想いから来ている、その為他人からの好意を受けると嬉しい反面、裏がないかを疑ってしまう面倒な部分があり、素直になれない。

 また、心の許容が限界を超えると不動明王の彫刻を彫る。手頃な木を見付けても彫る。彫らずにはいられないらしい。

 個別エピソードの二話では矢鱈とおっぱいおっぱい連呼している。

 一期一振等の藤四郎姉妹とは親戚にあたるらしい。

 

 謙信助宗

 巫剣、五徳は智、技属性水、突撃タイプ。CV真野あゆみ

 元気溌剌としたウザかわ系後輩キャラ。

多くの巫剣を抱えた名家にて少しでも目立つ為に一発ギャグ等をかましたなどの来歴がある。 

 しかしながら仕事に関しては優秀で特にサポートに徹する事に右に出るものはいない。

 その為、仲間からの信頼は厚い。

 愛称は助さんだが、これは以前から呼ばれていた為、別に水戸黄門の佐々木助三郎から肖った訳ではない。

 とはいえ、前述した通り、水戸黄門漫遊記に嵌まり、主を親方と担ぎ上げ、主の『助さん』となるのが目標。

 尚、彼女の奥義は自作の印籠を取り出し、敵が呆然とした隙に大量の水を浴びせるモノである。

 因みに、巫剣としての格好は割りと露出が少ない(感覚麻痺)





 はい、今回は森久保視点でした!
 助宗も出ました。
 3割増しのテンションなので!
 寝る!します!
 おやすみなさい!!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

凪「二度目のタイトル制覇」 みく「それ微妙にニュアンス違くない?」 とら「そんな事より野球をするのだ!」 安宅「ごめんパス」 長谷部「……筋トレ任務、了解」

 
 はい、何やってんだとか言われそうですが、着任した喜びに書かずにはいられなかった上、とじダグがあるから何時も以上に雑になって短い話です。
 でもしょうがない、へしきりが来たんだからしょうがない。


 こんばんは、あるいはこんにちは。凪です。

 詐欺ではありません。特にこれと言って続きません。

 前回もやったネタは早々繰り返してもあれですからね。

 天丼と言うのはどこかの自称カワイイや今、目の前にいるネコミミアイディンティティークライシス芸人の先輩レベルがあってこそです。

 「なんでにゃ!!みくは芸人じゃないし!!」

 おお…相変わらず見事なツッコミ。流石は大阪の女。

 はーちゃん、先は中々長いですよ。

 「なーは何を目指してるの?」

 「ところでさっき野球の話した?」ニュッ!

 おっと、それはサブタイトルの特に意味も無くも無いような部分の話だな。

 「なーは本当に何を言ってるの!?」

 はーちゃん、世の中にはメメタァと言うモノがあるんですよ。

 「っていうか、みく達は何で此処に居るのかにゃ?!」

 強いて言うなら理由はナッシング。外の世界の電波をウサミンよろしくハートウェーブピピッ!ピピリン!した結果なんだなぁ~。

 「みくはたまに凪チャンの事が分からなくなるにゃ……」

 「ごめんみくちゃん、はーも最近のなーはちょっと何言ってんのかわかんないや」

 それでは紹介しましょう!人間50年、今孔明、それ黒田、明日はきっとマッスルエモーショナルエンジンフルドライブへし切長谷部の登場です。

 「……、へし切長谷部。宜しく」

 「そしてとらは虎御前の太刀なのだ!」

 ちなみにハッセこと長谷部さんの相方はタイトルの時点でパスをされたのでお休みです。

 これではダブルCV立花日菜が出来ないっ!?なんてことだ……!

 「そんなちょっと目をつり上げた程度の顔で、まるで如何にも驚いてますは無理があるにゃ!」

 チ、チ、チ、甘いですねみくにゃん。文章なんだからバレやしませんよ。

 「メタいにゃ!っていうか文章ってなんにゃ!!?」

 自分でツッコミを入れて自分で疑問を持つのか、中々高度なボケですね。

 「ちょっと黙ってるにゃ!」

 「今日のなー、何か何時も以上にヘンだよ?!」

 わーお、半身とも言えるはーちゃんから辛辣なコメント。しかし、それも致し方ありません。

 何故なら今日、具体的には昨日、午後11時50分頃、ゆさゆさこずこずムムムムーンのぶぉぉおおおでしてーからのウーサミンにより受信してしまったのが凪の運のツキ、ガイアが囁くのです、へし切長谷部が着任したよー!ヒャッハー!と

 つまりはそういう事です。

 なので長い話にはなりません。

 ただの深夜のテンション天元突破です。

 「一から十まで全く意味不明にゃ……」

 「なー大丈夫?病院いく?Pちゃんに着いてってもらう?」

 「主は今居ないのだ。だからとらが長谷部を連れてきたのだ」

 「命令に従う。それが長谷部の役目」

 なるほど、だからダンベルを持っているのか。

 「いやだからなんでにゃ!!」

 


 

 登場人物紹介

 

 久川凪

 二度目のモノローグ式登場。CVは凪「おしぶど」以下略を参照。

 

 久川颯

 はーかわ!此方も二度目の登場。やはり可愛い。このスタイルで14歳は卑怯過ぎる。CVは颯「わぁくわくぱぁんぱぁ~ん!」以下略を参照

 

 前川みく

 きっと二度目の登場。だいたいツッコミさせれば良いかなぁなんて。のあにゃんと絡むともっとツッコむよ!

 CVは前川みくと虎御前の太刀参照

 

 虎御前の太刀

 野球の巫剣。まさか今回のイベントシナリオ任務推奨巫剣とは思わなかった……。

 君と日光のお陰で貯まった石で長谷部が来たよ。CV以下略

 

 

 へし切長谷部

 巫剣、五徳は義、技属性闇、標準タイプ。CVファイルーズあい

 感情の表現に乏しい、機械の様に淡々と冷静沈着に任務をこなす巫剣。

 仕える主が代わった際出会った安宅切との交流で多少は変化があり、仲間を思える様になった。

 普段は相手が誰でも業務的な会話をこなすが黒猫にだけは心を開き、自分から話掛ける。

 

 安宅切 CV立花日菜

 まだ未着任なので割愛。

 





 いやぁダンベルとか慎重勇者とかなぎこさんとかとはまた違った感じのファイルーズボイス。
 へし切長谷部まさかピックアップが始まった初日に来るとは思わなんだ…!
 本当、今回雑ですいません。お叱りは如何様にでも受けます。しかし、書かずにはいられなかった。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

CCチャンネル~!!  鳴狐「このタイトルって特に意味無いんだって~、何で何で~?」 周子(意味ないんかーい。きっと息抜きしたかったんだろうなぁ)

 はいこんばんちは!
 ちょっと六連勤に嫌気が差したものの、一応、今日で終わりなので気分転換気味に衝動書きしました。
 最近はとじダグばっかだったのもあり、少し気晴らしになりました。
 蜂須賀虎徹来ません!!あんな面白……楽しいキャラしてるのに!!ながねえとはっちーが居るのにこーちゃん来ないよぉぉおおおお!
 
 はい、そしてタイトルも特に他意はありません。強いて言うならCCはコンコンの略です……CCチャンネル……チャンネルもC……CCC……下屋則子……Fate……うっ…頭が……、キャストリア来ました。



 「ぼんぼんボンジュール♪こんにちは宮本です」

 (いきなりフレちゃん出てきたやないかーい。しかも挨拶重複してるやん)

 「ハロ~、誰が呼んだかマッドドクター志希にゃんだよ」

 (そこはマッドサイエンティストとちゃうんかーい、ってか2人とも誰に向けて話し掛けてるん?)

 なんて、いきなり始まった謎の自己紹介+アルファな登場であった。

 346プロの最早色んな意味でお馴染みの問題児(まだマシかもしれないけどそうじゃないかもしれない方)宮本フレデリカ、そしてこれまた問題児(明らかに晶えもん並みの便利キャラ扱いされる軒並問題な方)一ノ瀬志希、更に(基本マトモだけど割りとふざける方)塩見周子と言う面子である。

 因みに彼女達が屯ってる場所は、芸能プロダクション346プロ、美城専務の部屋である。

 専務?あの人は色々あって不在だよ!!察しなよ!

 更に因みに、最初にこの部屋に居たのは周子ちゃんだったりするのは公然の秘密だ!

 「今日はナ、ナント!ゲストが来てるんだよ一ノ瀬隊員!!」

 「なぬ?!それは本当か!宮本隊員!?」

 (隊長はいないんかーい)

そして例の如く、部屋の隅の方で雑誌をパラパラ捲りながら、決して声には出さず志希フレのやり取りにツッコミを入れているのであった。

 「特別ゲストのその辺歩いてた謎の狐耳美少女ちゃんです!カワイイーヤッター!」

 (その辺歩いてたんかーい、ってマジで狐耳だ)

 「フンフン、ハスハス……何かプロデューサーの匂いが僅かに匂うね」

 「ねぇねぇ、あなた達は何してるのー?」

 「何してると思う?コンコン」

 「何かしてると思う?キョンキョン」

 (キョンキョンってなんやねん、コンコン)

取り敢えず、ここから数時間は一向に話が進まなかったのでゆるふわ(キング・クリムゾン)された。

 

 

 

 「とりあえず、自己紹介してちょーだあい」

 「分かったよ~。えっとねー、あたしの名前は鳴狐だよ~。他にも狐の名前の娘はいるけどね~」

 (他にもおるんかい…ってなるとナントカ狐的な?)

 「ほほう、それはもしやミルキツネ、カグキツネ的な?」

 「えー、違うよ~。あたし以外の娘はねぇ、狐ヶ崎でしょ、小狐丸でしょ~。後は……うん、狐がつく名前は今のところあたし達くらいしかいないね~」

 (狐ヶ崎って名前なんかい!名字とちゃうんかい………うん?そう言えばプロデューサーが何か言ってた気がする……ま、いっか)

 割りと重要なようで特にそうでもない回想が塩見周子の頭を過った!!

 

 「みてみて志希ちゃん、スパチャが増えたよ!」

 「見ましたともフレちゃん。やぁケモミミっ娘が出た瞬間この上昇、みんな好きだねぇ。みくちゃんの時は辛辣なのに」

 (YouTube配信やったんかい、後みくちゃんはしゃーない、かわいそうだけど、あの娘は弄ってなんぼだし)

 と言うか、アイドルが配信している時点で既に再生数がスゴい事になってるのは最早誰も気にしていなかった。そして今日もドコかでみくが叫ぶ。「なんでにぁぁぁあああ!」

 

 「ねぇねぇ、さっきから二人は誰に向けて話してるの~?」

 意外!鳴狐はYouTubeを知らない!!

 まぁ、巫剣だしね。仕方無いね。鬼切と骨喰みがやたら現代社会に馴れすぎなだけで基本、1世代前の文化であたふたする娘が多いからね、しょうがないね。

 「未来に向かって話しているんだYO~!」

 「或いは置き去りにした過去かもしれない」

 

 つっこんで!?誰かそろそろマトモにつっこんで!!

 せめて姉を!城ケ崎可愛いバージンカリスマ(笑)(ヘタレ)断じてロリコンではない姉を呼んできてギブミー!

 そして召喚された美嘉は(胃が物理的に)死ぬ。

 

 「不思議~。魔法みたいだねぇ、どうなってるの~?」

ちょくちょく疑問を口にしては常にどちらかの人差し指を顎先に当ててあざとい感じに首を傾げる鳴狐。

 声も相まって、某黒聖杯の後輩かそれを元にした月の裏側のムーキャンサーみがある。

 どうでもいいことだが彼女の容姿はショートボブに後頭部側にベールを着けてるので、先程の例に則すと某遊星の端末の破壊者みもある。まぁ、肌は白いし、狐耳だし服は和装だが………。

 そしてこれまたどうでもいいことだが、鳴狐は白(髪)アンド白(服)、狐ヶ崎は黒(髪)アンド黒(服)、小狐丸は明るい茶(髪)アンド緑(服)だったりする。

 それはさておき、カメラに近づく鳴狐にコメント欄は大いに湧く。

 なんせ見目麗しき白髪紅眼がカメラ越しに覗くのだからヤバイ、こう、なんと言うかヤバい。

 「なきちゃん、それじゃ向こうに飛び出ちゃうよ?」

 「飛び出るの?スゴいね~!何で~?どうなってるの~?」

 (イヤイヤ、飛び出さんて、流石にムリだって)

と、思いつつも決して口には出さずにいる周子である。

 「むむ!そろそろ時間だ宮本隊員!」

 「ナ、ナンダッテー!それは大変だね一ノ瀬隊員」

 (あー、流石にそろそろ戻ってくるかー……よし)

 騒ぐフレデリカと志希を傍目に立ち上がる周子、鳴狐は皆のいく末を見定める。

 「二人とも徹しゅー!ついでに鳴狐だっけ?一緒に行くよ」

 「え???」

 

 「さーて、お腹すいたーん、プロデューサーに何か奢ってもらお」

 そんな事を言い放つ周子、そして語るまでもなく便乗する志希フレ、ついでに鳴狐。プロデューサーの財布はまた1つ領収書に圧迫されるのであった。

 そんなわけで機材を片すフレ志希、鳴狐の手を取り部屋を出る周子。

 後に残ったのは、この部屋に似つかわしくないお菓子のゴミがきちんとゴミ箱に放り込まれ、それを見た部屋の主が悟るのだ。……ああ、あいつらがまた好き勝手やったのかと…。

 

 

 この後、目茶苦茶奢らされた(プロデューサーが)

 ついでに鳴狐の質問攻めにあった。

 


 

 登場人物紹介

 

 塩見周子

 クール所属、キツネ系フリーダムアイドル。CVルゥ・ティン

 趣味は献血とダーツ、京都の出身で実家はそこそこ老舗の和菓子屋、そして家出少女という何とも飛んでるお嬢さん。

 実家で只々過ごす日々に思うところあったのか、或いは父親と喧嘩してから折り合いが悪くなったのか、ぶらぶらしていた所、例によってスカウトされた。

 同郷の小早川紗枝とは仲が良く、デュオユニット羽衣小町を組んでいる。

 またヴィジュアルの暴力と称されるユニット、LIPSのメンバーでもある。

 

 ところで全く関係ないけど、ルゥさんアリスギアで演じてる深沙希さんの色気がヤバいよね。怜ちゃんより好き、重力ばんざーい!

 

 

 鳴狐

 巫剣、五徳は義、技属性樹、遠当タイプ。CV下屋則子

 色んな事に疑問を抱いては、気になったら色々質問してくる、ちょっと不思議な性格。

 少しでも気になる事が出来ると居ても立ってもいられなくなり、スッキリ解決するまで止まれない。

 そうして色々な事を人々に回って訊くので周りから不思議な顔されるが本人は特に気にした様子も無いマイペースなタイプでもある。

 因みに、狐と言う事で良く御供えされまっくたせいか、沢山食べ過ぎて油揚げが嫌いになった過去がある。

 彼女が初登場したイベントエピソードでは同行した狐ヶ崎、小狐丸と共に狐信仰のある村で大手を振って祀られそうになったりもした。その際、油揚げを出され不機嫌になった。

 

 

 宮本フレデリカ

 レイジー・レイジーのクレイジー担当。こらそこ、女高田純次とか言わない!

 

 一ノ瀬志希

 レイジー・レイジーのクレイジー担当。ギフテッドなケミカル系、てっっっっさぁぁぁあい物り……もとい化学者。でも志希にゃんってビルドみあるよね?なくない?

 にゃん・にゃん・にゃんの現役メンバー(高峯のあ談)

 

 




 いやぁ短い上に、中身がスッカラカンで申し訳ない。
 ほんの息抜きのつもりでしたのでつい……ね
 
 後、登場人物紹介で触れてますけど、深沙希さん大好きです。大好物です。はい、開始早々、シタラたそにホイホイされ重力に引かれた古い地球人です。
 ところでコラボアクトレス含めてもマリーが重力なのはホントに何故なのか……(山脈を眺めながら)、サドネより無いとか……。
 因みに、重力メンツはシタラたそ、深沙希さん、安里ちゃんがメインです。
 


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

THE・世界レベルVS彼岸五将


 こんばん世界レベル!!
 遂に実装、SSR世界レベル!!ヘーイ!
 そして遂に実装あきらちゃんのCV!なんと富田美憂!おみゆちゃん!!#ヤッター!
 これ書いてたの一昨日からなんですが、なんか運命感じますね。
 ヘレンさん何やっても面白いから困る。


 『禍憑(まがつき)』いつの頃から存在したのかは不明だが、古くは神代の時代より存在したのではないかと考えられている。

 何せ神代三剣が其々に対応する程の強大な禍憑が存在している程なのだから。

 禍憑が生まれる方法は様々だ。

 一番多いのは人々の負の念により土地の霊脈が淀み禍魂が産まれ、それを核として誕生する。

 次に多いのは、強大な力を持った禍憑が眷族として生み出す方法。

 他にも禍魂に憑かれ汚染された人間が変化する、強力な霊脈がある土地に禍津要ノ柱を打ち込み量産する、祠の封印を破壊する等がある。

 その中でも強力な禍憑の存在は厄介だ。

 復活すれば国どころか世界すら滅亡しかねない災禍を巻き起こす、凶禍と呼ばれる禍憑。

 勿論、凶悪であるが為に神剣三振りが各々目を光らせて封印を監視している為、簡単には復活出来ない。

 しかし、嘗て銘治の折、凶禍に続いて強力な力を持つ禍憑『彼岸五将』の手により、その一角であるミズチが復活してしまった事がある。

 まぁ、それも当時の巫剣達による組織『御華見衆』とミズチを追う神剣『天ノ羽々斬』、そして当代の巫剣使いの手により防がれたのである。

 その後、色々ありミズチ以外の凶禍も復活したりしたらしいが、何やかんやで今の平和な現代に至るまで、精々が下級の禍憑が散発的に発生したり、稀に出る上級の禍憑が出たりしては平穏な世を夢見て眠りに就いた巫剣を除く巫剣達が対処して来た。

 

 さて、では先の話の折に触れた『彼岸五将』であるが、この国が神化へと元号を移した頃、大戦により封印が解かれてしまう。

 他の禍憑と違い、五将は倒しても消滅はせず、封印以外の対処方が無い為、嘗ての戦いより数を減らした巫剣達は大いに苦労した。

 何せ戦争によって負の念は膨らみ五将とその眷族は大きく力を増している。

 対して巫剣側は凡庸な巫剣使いしか居らず、天下五剣も大典太、三日月、数珠丸が眠りに就き。七星剣は健在なものの時代の変化による土地の変遷で結界に注力する為、戦力としては数えられず、等と言った具合であった、しかし、そんな危機を救った者が居た!

 

 海の向こうより訪れ、敗戦濃厚だった巫剣側を逆転に導いた存在。

 超人達による激化する大戦の裏で行われたこの戦いに、突如現れ、皆を独特の雰囲気で鼓舞したその者の名は──

 

 

 

『ヘレン』

 

 

 そう、突如として現れ、また戦場のど真ん中で禍憑の攻撃をモノともせず、優雅に、しかし、激しく、鮮やかに、強く踊るその様は正にダンサブル!!

 御華見衆はヘレンの活躍により息を吹き返し、対峙していた五将、『緋墨』と『蠱惑ノ樹』を討伐。そしてヘレンの何かとても凄い感じのダンスによって今まで出来なかった完全討滅を果たす。

 因みに残りの五将は復活して早々、好き放題暴れた後、御華見衆が来た時点で逃走を図った為、健在である。

 緋墨は強者と闘う事に拘り、蠱惑ノ樹は主に子供を好む嗜好から危険視されて、巫剣達により戦闘になっていたのだが、まさかただの人間が踊っただけの事で巫剣達が逆転するなんて思ってもみなかっただろう。

 緋墨は憤慨しながら、蠱惑ノ樹はあり得ない現実に困惑しながら、完全消滅した。

 

 ついでにどさくさに紛れ復活したミズチもそのままヘレンの活躍で御華見衆が勝利。

 彼女は自らの欲を満たす事も出来ず討たれた事に対し「ばっ…馬鹿なぁぁぁああっ!?」と断末魔を残し、こちらも完全消滅した。

 

 それから時は流れ、平成の世に入り、とある人物の手により眠りに就いた巫剣達は目を覚まし、令和に入って間もない頃、とある芸能プロダクション内に嘗ての御華見衆で支部として使われていた茶房、『めいじ館』が所属アイドルと彼女と仲良くなった巫剣の手により純粋な喫茶店としてリニューアルオープンした。

 

 

 まぁ、そんな長ったらしい前フリは置いておいて、結局何が言いたいのかと言うと、彼岸五将は今この現代に於いても三体が生き残り、影で暗躍しているのだ!

 

 東京某所、とある繁華街にての事である。

 「お茶はいりませんか~!美味しい美味しいお茶だよ~!」

 昼もそぞろな時間帯、大きな声でお盆に乗せたお茶を手に健気に実演販売の様な事をしてる市松人形のような少女が右往左往している。

 一見、可愛らしい娘であるがその実、彼女の正体は禍憑。彼岸五将が生き残り、『阿依子』。

 長い髪を後ろで下側に結んだツインテールと青い花弁の華飾りを着け、野暮ったい小豆色の着物を纏い、背中に大きな葛籠を背負う……まぁどう見ても時代錯誤感が抜けない江戸後期から大正前期の長屋の貧乏少女が精一杯の洒落こんだ姿でしかないが、もう一度言おう。

 こんなちんちくりんの少女の正体は彼岸五将の一匹、巨大市松御茶汲み人形型カラクリ禍憑阿依子である。

 「いらんかね~、美味しいお茶はいらんかね~!」

売り方も時代を感じるが、当人これでも必死である。

 

 「そこのお兄さん!美味しいお茶だよ~、お1ついかが?(くそっ!こんな幼気な少女が懸命に愛想振り撒いているのに何故誰1人引っ掛からない?!)」

 哀しいかな、これが現代日本である。まして首都圏の繁華街ならば、余程魅力とプレゼン能力が無ければお茶の実演販売など見向きもされまい。

 この後、警察に絡まれたのは語るまでも無いだろう。

 

 

 所替わって、歌舞伎町。

 これまた昼も早くから精力的に活動する花魁の様な着物美女。

 これまた、阿依子と同じく彼岸五将『煉獄』。

 血のように紅い髪、淫沌としたタレ目、黒みが強い紫色の口紅と、中々ニッチな見た目をしている。

 「お兄さん、良かったら今夜、私と良いことしない?」

男を誘うしなりを作りながら、道行く企業戦士へ粉を掛けるが、今は昼である。そしてそんな早い時間からお水な商売の女が呼び込みを掛けていたら、勿論職質待ったなしである。

 (お、おのれぇ……人間共は以前に比べ禍魂が集まり易くなっている筈なのに!一向に力が回復しないっ!屈辱です)

 一応彼女も本来の姿は凶悪な触手状の髪を持ち空を汚す蝙蝠型の女郎禍憑なのだが、もう一度言おう、現代日本は残酷である。

 

 

 またしても場面は替わって、新宿西口の駅前。

 炎天下もかくやと言わんばかりの空の下、三度笠を深く被った儚げな印象の美丈夫の僧侶が立っている。

 懸命な諸君はもうお分かりだろう。彼の者もまた禍憑、彼岸五将『六道聖海』。本来は大きな入道雲の様な幽霊型で蛸の吸盤の様な物がまるで皮膚のようになっているのっぺらぼう禍憑だ。

 チリンチリンと鈴をならしながら錫杖片手に数珠を巻き付けた腕を動かさず、物乞いしている。

 無論、中身は鐚一文無い。

 (……これが今世の人の世の諸行無常か……!)

 

 情けない事に、嘗て人々を恐怖のズンド……失礼、ドン底に陥れた彼岸五将もこうなっては立つ瀬も無い。

 夜になれば彼等の時間……かと言えば違う。最早、当時と違い、街は鮮やかな明かりに溢れ、人が行方不明になれば即座に拡散され捜索が始まり、かといって遠征に出ようものなら結界に阻まれ、ホームレス相手ではまともな禍魂は手に入らず、禍要ノ柱を設置しようものなら即座に見付かり、撤去される。 

 ミズチ以外の凶禍も封印の行方は知れず、派手に動けば解散した筈の御華見衆の巫剣に討滅される。

 正に八方塞がりである。何度でも言おう、現代日本は残酷である。

 

 

 東京某所の賃貸ボロアパート。

 此処は彼岸五将の三体…否、三匹……もとい3人が暮らす場所である。

 家賃と戸籍はなけなしの禍魂による妖力で誤魔化し、人の姿で細々と暮らし、本来敵である筈の人間………それもお隣さんからのお裾分けと言う名のお情けで食い繋いでいるのだ。悲しい。

 

 「だぁぁぁああ!いつまでこんな暮らししなきゃいけないんだい!!」

 阿依子が我慢の限界とばかりに吠え、目の前のちゃぶ台を叩く。ボロアパートに備え付けられたボロボロのちゃぶ台はその衝撃で今にも壊れそうだ。ていうかもう何度か壊れている。その都度聖海が補修しているのだ。

 「はぁ……またですか、何時も言っているでしょう。下手に事を起こせばあの時のようになると」

 煉獄が溜め息混じりに阿依子を見やり嘲笑気味に過去を語る。

 「ぐっ……!確かに……またあの得体の知れない妙な人間が現れて邪魔されるのはあたしも本意じゃあ無い……けど!こんな暮らしはさっさと抜け出したいんだよ!」

 煉獄に言われてその『あの時』の事を思い出し言葉に詰まる阿依子、心無しかちょっと震えている。

 しかし、彼女達にとってこの貧乏暮らしはとても屈辱的な事だ。

 さて、そんな五将の3人が忌避する『あの時』の事とは……それを回想してみよう!

 

 

 

 ──ほわんほわんかいそ~

 

 いつもの採掘場。そこで三体の異形の怪物が暴れ、それを相手に幾人かの少女が刀を手に立ち回る。

 『あはっはっはっ!逃げろ逃げろ!巫剣ども!』

 3、4メートルはあろうかという巨大市松人形が笑い声を挙げながら走り回る。

 脚部に着いた巨大な車輪、背中から生えたカラクリ仕掛けの蜘蛛脚、暴れる度に増える大砲等の武装。

 シュールなヴジュアルが逆にホラーである。

 「くっ……相変わらず厄介だね…あの多彩な武装は!」

牛王が歯噛みしながら阿依子の攻撃を何とかかわす。

 

 《フフフ……無様に滑稽に踊るがいい!》

空から紫色の悪魔の翼を羽ばたかせ、女の顔をした蝙蝠が火焔弾を飛ばす。

 翼と別に人の腕が襲い来る中、赤い髪の乙女が跳んでかわす。

 「っ…もうっ!相変わらずしつこい連中なんだから!!」

 煉獄と相対するのは城和泉正宗。勝ち気な彼女もこの一方的な状況に思わず愚痴を溢す。

 

 【フン…憐れなり御華見衆。今の世に果たして何れ程守る価値が在ると言うのか……】

 妖しき気配を纏った異形の入道が怪しげな術で翻弄する。

 「それは、貴方達が決める、事では、ありません!!」

青と白の着物を纏った豊満な美女が入道の妖術を斬り裂きながら進む。

 彼女の名は桑名江。普段はおしとやかで物腰柔らかい彼女も禍憑相手となれば凛々しく立ち回る。

 彼岸五将三体に対し、今動ける人員が彼女達3人とその主たる男性──346プロにてプロデューサーと呼ばれる人物だ。

 嘗て幾度となく刃を交えた3人の巫剣と彼岸五将、しかし戦局は巫剣側の不利に傾いている。

 『クククッ…悲しいねぇ?かつてあたしらを追い詰めたあんた達も主が代われば途端にこの体たらく。いくら経験があるとは言え、ずっと眠ってたあんた達と雌伏の時を過ごし待ち望んだあたしらとじゃ格が違う!』

 まさしく阿依子の言う通り、嘗て銘治時代に彼女達の主であった巫剣使いとは違い、プロデューサーは実戦の経験が少なく、彼女達の真価を発揮する事が出来ない。

 もう少し期間があれば直系の子孫である彼ならば、何とか出来た可能性もあったであろう。

 しかし現実は非情である。

 

 《さぁ!そろそろ幕引きと致しましょう!!》

煉獄の言葉を皮切りに、阿依子、六道聖海がフォーメーションを組み強力な一撃を見舞う。

 吹き飛ばされ、悲鳴を上げる3人。

 「「「きゃぁぁぁあああっ?!」」」

あわやこのままでは敗北し、この国に混乱が起きてしまう。そんな正にピンチと言うその時に!"彼女"は現れた……!!

 

 

 

「ヘーイ!そこまでよ!!」

 

 【ぬぅ?!何奴!!?】

 

 「私が何者か……それは風に訊けば解るはずよ。そう、貴方達が世界レベルならばね!!」

 

 

【『《はぁっ?!!》』】

 突如現れた謎の人物の言葉に彼岸五将は困惑する。と言うか、なんなら巫剣側も目茶苦茶困惑している。

 「ね、ねぇ……ちょっと、そこの人!危ないわよ!」

 

 「ノンノン、心配は無用よ、何故なら私は世界の頂に立つ者だもの」

 

 「彼女は何を言っているんだい?」

 「さ…さぁ…?」

 城和泉が謎の人物に危険を説くがその人物は歯牙にも掛けない。そしてそんな彼女の発言に牛王は正気を疑い、桑名江は慌てふためく。

 『ええいっ!何でもいい!!邪魔するなら纏めて片付けてやるまでよ!!』

 そんな中阿依子が痺れを切らし攻撃体制に移る。

 「あっ?!危ない!!」

桑名江が思わず叫び、自らの目を塞ぐ。しかし謎の人物はプロデューサーに向け一言、こう言った。

 

 「プロデューサー、ミュージック、スタァァァツッ!」

 

その言葉に従って何処から途もなくラジカセを出し音楽を流すプロデューサー。

 ラジカセからは陽気な、しかし情熱的でクールな音楽が流れ出す。

 

 『虚仮威しを!!』ドンッ!

大砲から砲弾が飛ぶ。

 「フッ…!」

それを華麗にかわし踊る謎の人物。

 《何をやっているのですっ?!》

触手が着いた頭から熱線が迸る。

 「カモンッ!」

それを情熱的にかわし飛ぶ謎の人物。

 【ええいっ、訳の解らん人間めっ!!】

怪しげな光弾が謎の人物を取り囲む。

 「ワンモアセッ!!」

それを意に介せずむしろ消し去る謎の人物。

 

 

 「「「【《『なっ…何ぃっ?!!!』》】」」」

 

これには巫剣、禍憑双方大いに驚く。それも無理からぬ事、まさか只人が強力な禍憑である彼岸五将の攻撃を余裕でかわすどころか、何やらよく解らない理屈で打ち消したのだ。驚かずにはいられまい。って言うかぶっちゃけ私もメッチャ驚いてる!!!!

 

 すると謎の人物が口を開く。

 

 「驚くのも無理は無いわね……でもごめんなさい、これが世界レベルと言うことよ!!」

 

 「全然意味が解らないわっ!!?」

とは城和泉の談。

 

 「最早、常人の理解の範疇を越えたね……笑うしかないや」

 とは牛王の弁。

 

 「あ、主様…もしかして、日ノ本の外は人外魔境なのでしょうか?!!」

 桑名江、目茶苦茶可愛い。

 

 そうこうしてる内に三体の彼岸五将は謎の人物に翻弄されいつの間にかボロボロになっている。

 「ヘーイ!そろそろフィナーレね。プロデューサー、レディーズ!トドメは任せたわ!!」

 その言葉に正気に戻る巫剣3人娘。

 

 「と、とにかくいくわよ!」

 「釈然としないがチャンスだからね!」

 「参ります!!」

 

 奥義を発動する3人娘、阿依子達は避けられない。

 

 

チュドーン!

 

 

 大きな爆発が木霊す。

 

 『《【ぎゃぁぁぁああああ!!?!】》』

 

吹っ飛ぶ三体、あまりの威力に星の彼方へと消えていった。

 

 「ふっ、また1つ世界を広げてしまったわね…」

黄昏る謎の人物、そこへ城和泉が代表して訊ねる。

 「貴女…いったい何者なの…?と言うか世界レベルって何?!!」

 割りと強気な彼女にしては珍しくおずおずと言った感じで、恐る恐る訊ねる。後半は何時も通りの城和泉らしくツッコミしているが……。そしてそれに応えるように謎の人物はバッ!と振り返り告げる……。

 

 「そう……私は通りすがりの世界レベル、ヘレンよ!!

 

 「「「へ…ヘレン………」」」

目をパチクリする3人、最早他にリアクションのしようがない。

 「おやおや…私の助太刀は要らなくなってしまったね」

 そこへ遅れて援護の為駆け付けた神代三剣が一振り、天ノ羽々斬がヘレンに唖然とする3人を眺めながらプロデューサーと合流する。

 斯くして、ヘレンにより撃退された彼岸五将の三体、これが彼女達と彼の苦労の始まりであった。

 

ほわんほわん回想終わり── 

 

 それからと言うもの、彼岸五将三体が現れ暗躍しようとする所にヘレンが現れては失敗するを繰り返し今に至るのであった。

 

 「またあの様になりたいのか?」

 「ぐぬぬぬぬっ……!!」

 「本当に…何なんでしょうね、あの人間は……」

 呆れながら…売れ残った阿依子のお茶を飲む煉獄。

 阿依子は未だにぐぬぬと歯軋りしながら突っ伏し、六道聖海は嘆息しながら今日もお隣からのお裾分けを待ちわびるのである。

 

 

 因みにだがこの賃貸ボロアパート、実はライラさんも住んでいるアパートである。

 詰まる所、彼等のお隣さんとはライラさんなのである。

 そしてこれまた余談だが、アイドルの存在によって禍魂は浄化される為、彼岸五将が力を取り戻す事は、少なくとも今世紀中は永遠に無いのだ。

 


 

 登場人物紹介

 

 ヘレン

 クール属性に何故か属する世界レベルの謎の人物。

CV無し(果たしてふさわしい人物が現れるのか……)

 出自不明、海の向こうから来たアイドル。というか、何故アイドルになったのかすらよく「わからないわ」

 割と何でもありの人。この人がいると大抵オチる。

なんなのなの

存在感の大きさに比べ実際の身長は158と低い。しかしそれを補って余りあるインパクトである。ホントなんなのなの

 因みに世襲制だとか。作中で緋墨と蠱惑ノ樹討伐に関わったのは先代である。

 趣味はDVD鑑賞(意外である)。

また結構ノリが良く、案外面倒見も良いのだが、やはり同僚のアイドル達から見ても色々謎らしい。

 

 

 城和泉正宗

 巫剣、五徳は礼、技属性火、標準タイプ。CV大野柚布子

 初期3刀の1人、明るく真っ直ぐ前向きな性格であるが、相手からの好意に素直になれない所謂甘口ツンデレ系。

 そんな自分を何とかしたいと思いつつもついついツンツンしてしまう。

 太刀筋は実直さが表れており、その様は戦場に咲く一輪の花と称される程。

 また困っている人間を放っておけない性質で厄介ごとに自ら首を突っ込む。

 また、エイプリルフールのイベントシナリオで度々導入を任されている。コラボシナリオでも登場回数が他2人より多い為、コラボ先のキャラクターと一番絡んでいる。

 

 牛王吉光

 詳細は『松永涼と牛王吉光』を参照。

 

 桑名江

 我が最愛の愛刀、結婚したい。

 

 天ノ羽々斬

 最古の巫剣にして全ての巫剣の祖、神代三剣が一振り。五徳不明、技属性不明、タイプ不明。CV能登麻美子

 伝説に語られる存在、神代三剣の中で唯一姿が明かされている。

 褐色の肌に白髪、謎の回転する装置を同伴している。

 実装待ってます!!

 詳細はメインシナリオをプレイして下さい。

 

 ミズチ

 禍憑、最悪の凶禍と呼ばれるモノの1つ。CV田村ゆかり

 実は高町なのはも居るので何気に2役である。

 これまた詳細はメインシナリオをプレイして候。

 

 阿依子

 彼岸五将、巨大市松人形、人間擬態時は素朴な感じの少女。CV阿澄佳奈

 凶悪な禍憑なのだが本作では某三悪的、コメディリリーフのような立ち位置にされた面白可哀想な人その壱。

 

 煉獄

 彼岸五将、蝙蝠にクリーチャーとしてのサキュバスをプラスして髪が触手みたいにうねる禍憑、人間擬態時は妙齢の美女。CV伊藤静

 人間時より禍憑時の方が声が高い。

 水神切の奥義を使うとモーションの関係で本当に踊ってるみたいになる人。阿依子とは仲が悪い。

 某三悪役を押し付けられた可哀想な人その弐。

 

 六道聖海

 彼岸五将、巨大なのっぺらぼうが吸盤の様な皮膚と奇妙な頭巾を被っている禍憑、人間擬態時は僧侶の居姿をした儚げな雰囲気の美青年。CV柿原徹也

 彼岸五将の苦労人枠、五体の中で一番策謀を巡らせる為、今作中ではきっと胃痛枠。意外に仲間思い。

 可哀想な人その参。

 

 緋墨

 倒された方、五将で一番デカイ。CVは調べてね♪

 

 蠱惑ノ樹

 倒された方、色々と性根の腐った爺。CVは以下略

 

 

 





 ところで…声付きが出る度にやれ合ってないだか、当たり引いたとか……そういう悲しい事は止めて欲しいですね。
 ディレクションだって色々あるんですから、それにやってく内に馴染みますし。
 後、ユニ募が話題に上がる度にNWを引き合いに出して黒歴史扱いも止めて欲しいと、NWのPでもある身としては思う訳です。
 ええ、人には様々な好きがありますが、それを貶したり馬鹿にするのは悲しい事です。
 ASやデレ以外もミリ、シャニ、M等展開してますが、それらの内で互いを罵倒したり、煽ったりは生産的ではありません。自分が嫌だと思う事は大体他人も嫌だと思う事なのですから。
 長くなりましたが何が言いたいのかと言えば、単純にあきらちゃんおめでとう!!!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

つけものツケモノ漬物ピクルス

 急にちゃんまきが!つかさ社長で来たので!記念に執筆!しました!
 リアルほたるPと生粋のデュンヌがまさかの社長役、しかも挨拶代わりのつかさをゲット報告と言う徹底ぶり。
 やったぜ!です!

 アリスギアのファティマ王女、刀使ノ巫女OVAの長船のレイピアさん、雷切丸(千鳥)と来て遂につかさ社長。
 私がプレイしてるアプリでビンゴしましたよ!オホホ



 346プロダクション・夜

 毎度お馴染み、我らがプロデューサーが緑の悪……女神からの差し入れ(得たいの知れないドリンク)、通称エナドリを片手に残業をしている!恐い!

 と言うかプロデューサーは彼の他にも居るのに何故彼だけ残業しているのか……それはアイドル事業が立ち上がった時からいたプロデューサーだからなのだ!

 スポンサー特権?そんなものはプロデューサーになった時点で死んだ!サヨナラ!

 ま…まぁ、めいじ館には彼の家族でもある巫剣が居て、仕事が終われば、社宅に帰らなくてもめいじ館の個室で眠れるから便利ではある。うん?結局ブラックでは?

 さておき!そんな残業を高速で処理するプロデューサーの背中へ近付く不審な影が──

 「よっ、お疲れプロデューサー」

 手に持った缶コーヒーをプロデューサーの頬へピトッとくっ付けるハスキーボイスの少女。

 「あははは!何慌ててんの?幽霊とでも思ったワケ?」

 少しウェーブが掛かる金髪をサイドテールに纏めブルーヴァイオレットの瞳、同年代に比べてもスラッとしたスタイル、それでいて出るところはしっかり主張しているこの美少女は"桐生つかさ"。

 彼が直接担当するアイドルの1人にしてなんと!現役の女子高生社長である。

 彼が彼女をスカウトした経緯はまぁそれはもう凄かった。そしてそれを承諾した彼女も凄かった。

 ともあれ、年齢を感じさせない信頼関係を築いている2人である。(まゆとかちょっと嫉妬するくらいツーカーな程である)

 「んで…それが今度あたしが受ける仕事ってワケね、へぇ悪くないじゃん。さっすがあたしのパートナー」

 ビジネス人特有の盛り上がりで会話を弾ませる2人、そこへ新たに部屋の扉を開けて誰かが向かってくるではないか。

 「あ、主!居るか?」

少々自信無さげにそろーりそろりと現れた人物は半袖Yシャツの上に袢纏とも襦袢ともとれる着物を纏い、右袖側をはだけさせたパンキッシュな着こなしの美女。

 彼女はめいじ館は御華見衆の巫剣、"雷切丸"である。

 「ん?あんたは確か……めいじ館の店員だっけ?」

 「っ……ああ、あたしの名は雷切丸。貴殿の言った通り、めいじ館346プロ支店の者だ」

 自身の主の隣に立つつかさを認識してヘタレ気味だった態度を一変させる雷切丸。音にするならヘナァ~からキリッ!である。

 ところでこれは余談ではあるが、外は現在雨風に震える悪天候なのであるが…更に補足するならば雷切丸は元々千鳥と呼ばれ仕えた主と共に雷を斬った逸話の持ち主である。

 そして空は雷鳴が光り鳴りと轟くこの状況、雷切丸は必死に耐える。

 そう主1人だけなら未だしも、見ず知らずと言っても良い具合いの回数しか対面していない相手にくらいは虚勢を張りたいお年頃……かは兎も角、格好をつけたいのだ!!

 「へぇ、雷切丸ね。オッケ、覚えた。あたしは桐生つかさ。ま、宜しく頼むよ」

 対してつかさはこの余裕、これが社長力か……!

 つかさが差し出した手を雷切丸が取ろうと歩み寄ったその瞬間、

 

 

 

 ひろがるプラズマ!(落ちる雷)

 

 

 

 

 ウ、ウ、ウルフの~♪と言う冗談は置いといてかなり近くに落ちたのか轟音が轟く。

 その際、僅かな時間、オフィスの照明が落ちる。

 

 

 「ひっ?!いゃぁぁああ!!?」

 「「!!?」」

可愛いらしい悲鳴を挙げておへそを押さえて屈む雷切丸。そんな彼女を見て驚くつかさとプロデューサー。

 チョ、マテヨ!プロデューサーは雷切丸が雷ダメなの知ってんでしょ!

 「あ…あー、大丈夫か?……ダメっぽいな。ほらほらプロデューサー!取り敢えずこの娘を落ち着かせるの手伝えよ」

 屈んだ雷切丸を覗き込み、彼女の背を支えソファに移動させるつかさ。

 プロデューサーはてんやわんやと慌てふためきながら防災頭巾やらノイズキャンセラーやらタオルケットやらを持ち出す。

 「いや、落ち着け」

ズビシッ!とチョップを咬ましてプロデューサーを落ち着かせるつかさ。

 頭から煙を上げながら自らを落ち着かせた。

 

 「雷怖い…雷嫌だ…雷怖い…雷嫌だ…

 渦中の人物、雷切丸は整端な顔を涙で汚しながらぶつぶつと呟いている。

 

 

 

 

 

 ゆるふわ(それから暫くして)

 

 空模様も大分落ち着き、雷切丸も元の調子を取り戻した。

 

 「す、すまない、あたしとしたことが…取り乱してしまった。ああ…やっぱり雷だけはダメだ…」

 「ま、気にすんな。誰だって苦手なモンはあるよ。あたしも最初はアイドルの外側しか理解してなくて、デビュー本番で腰が退けた経験あるしさ、あんたも何時までも落ち込んでるなよ」

 雷切丸を励ますつかさ。しかし雷切丸は幾ばかを呟き終えるとYシャツのネクタイをほどき立ち上がると──

 

 「ふふ…済まない。貴殿のような会って間もない者にまで気を遣わせてしまった。やはりあたしのような奴は首を吊って死ぬのがお似合いだ…」

 「「!!?!?」」

 1人ふらふらとプロデューサーが先程まで座っていた椅子まで歩き、膝を掛け登ったかと思えばネクタイを天井の金具に通し首輪を作る。

 流石にまずいと思ったかプロデューサーとつかさがダッシュ!で止めに入る!

 今の瞬間を346プロの熱血猪トレイン日野茜が見れば眼をキラキラに輝かせて感心したハズだ!

 

 『ナイストライです!!!!』

 

 多分、きっと、メイビー。

 斯くして間一髪首吊りを回避した雷切丸は叫ぶ。

 

 「離してくれぇぇ!あたしなんか生きててもしょうがないんだぁぁああ!!」

 暴れる雷切丸を取り抑えるつかさとプロデューサー。

 画にすると雷切丸が仰向けの状態で彼女の上にプロデューサーが乗り、プロデューサーの上につかさが乗り抑えている形だ!

 意図せず2人のたわわで見事なお山に挟まれたプロデューサー。爆散しろぉぉおおおお!!

 

 

 ──この後ちひろに目茶苦茶怒られた

 

 

 

 「ハッ!?」

 

 「どうしたの愛海ちゃん?」

 

 「今、あたしの知らない所でとても重要なチャンスを逃した気がする!!?」

 

 「あら…いけない娘ね…」キュッ!

 

 

 


 

 

 登場人物紹介

 

 桐生つかさ

 クール属性のJK社長。漬物とチーズカツカレーがバズる結構かわいい所も多いアイドル。CV河瀬茉希

 辻野あかり、砂塚あきら、夢見りあむ、黒埼ちとせ、白雪千夜、久川凪、久川颯の7人が追加されるまで長らく彼女が最後のシンデレラのアイドルであった。

 本編でも記された通り、現役の学生でありながら自らが経営する会社を持つ社長である。

 そして第二回ボイス総選挙であかり、あきらに次ぎボイスを獲たシンデレラガールでもある。

 某動画サイトの投稿合作動画ではよく世界の破壊者だの天才物理学者だの桐ぃ生ぅちゃぁぁんだのとネタになったりもする。

 彼女の発言は自身の経営者としての経験等から来るものである。が、人によってはそれが鼻に衝くと言う方も居るだろうが、彼女は信頼と期待にはちゃんと応える人物であるのでどうか食わず嫌いは止して欲しい。

 

 

 

 

 雷切丸

 巫剣、五徳は信、技属性雷、薙払タイプ。CV河瀬茉希

 

 本編でもあったように元々は千鳥の名で馳せた巫剣である。雷を斬った事で雷切丸と名を改めた。

 常に冷静に見えるが、その実豆腐のように脆いメンタルの持ち主で何事かあれば首を吊ろうとしたり凹んだり、色々メンドクサイ性格である。

 また雷を斬った際に起きたある事がトラウマとなり、雷が怖い。

 何度か克服しようと試みるも失敗に終わっている。

 また立花の家に仕えていた時代、波泳ぎ兼光からはよくからかわれたりしている。

 千鳥時代は五徳が仁、技属性が風と変化し髪型が長髪のポニーテール、服も臍部を大胆に露出した出立ちとなる。

 つまるところ雷切丸時はどうあってもヘタレ。だがそれが良い!

 因みに衣装の立ち絵スキンに電撃文庫のコラボでストライク・ザ・ブラッドの姫柊雪菜の制服を着る。

 その際、隊長を先輩呼びしてくれるので立ち絵の出来も併せて筆者のお気に入りである。カワイイ

 雷が苦手な割に鍔は閃光を纏っている。

 好きな物は雷おこし、嫌いな物は豆腐である。

 勝利の際のディザルト画面で雷で焦げてたりする。

 

 

 

 




 さぁこれで後はのあさんと時子様が来ればあのヴィジュアルの暴力ユニットが見られるぞぉお!
 ちゃんまきは純子ちゃんも好きです。
 あぁ~早くあのイケボで歌うおねシン聴きたいなぁ。
 
 因みに今回のタイトル元ネタは今秋アニメ化も決定した某熊アニメです。
 
 最近所属した巫剣は会津政宗と九戸来でした。
 

 与太話ですが、デジモン×ハーメルンでお馴染みのハイスクールD×Dで何か一作思い付いてしまったので、これもパイロット版を投稿しようかなぁと思ったり思わなかったり…。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第一回!黄金の禍津要ノ柱活用計画。「アイドル達にクラスカード使って良い?良いよね!答えは聴いてない!」by八宵

 はい、今回の話は天華百剣のゲームのコラボから着想したネタです。
 でも作中には本人達の出番一切ありません。
 なのでここで簡単に天華百剣内での属性等を紹介。



 イリヤ
 五徳は信、技属性は闇、遠当タイプ。CV門脇舞以
 Fateシリーズでお馴染みのバーサーカーのマスター…では無く。
 プリヤことカレイドライナープリズマイリヤの方のイリヤ。
 黄金の柱を通って銘治時代にクロことクロエと共に迷い込んだ普通?の小学生。
 浮遊型なので地形効果は受けない、技は闇だが奥義は光と属性が違うタイプ。

 クロエ
 五徳は義、技属性火、疾風タイプ。CV斎藤千和
 イリヤのドジに巻き込まれて共に銘治時代に迷い込んだ娘。
 イリヤ同様、技と奥義の属性が違う。
 


 

 「は?」

 「はい?」

 「は…はぁ…?」

 いきなり誰とも知らない人物から訳の分からない事を言われれば誰だってこんな反応をします。

 ツナギの様なオーバオールの様な不思議なデザインの作業着に鞣した皮を素材に使ったかのような厚手の帽子、帽子の上にゴツいゴーグル、更に腰には工具を収納したポーチ。

 きっと化粧の1つでもすればとても美人になるでしょうに、お構い無しに煤に汚れた顔。

 そんなザ・職人な少女が346プロのアイドル事業部の一室に偶々居た神谷奈緒、荒木比奈、安部菜々の3人に声を掛けます。

 勿論3人は初対面の少女の口ぶりに只々困惑するのみです。

 「あの~…失礼でスけど、どちら様ッスか?」

先陣を切って少女に訊ねたのは荒木比奈さん。3人の中で最年長者として彼女に誰何を訊ねます。

 え?菜々さん?ナナサンハ、エイエンノジュウナナサイデスヨ?

 「え?」

少女がキョトンとした顔になります。

 「「「え?」」」

3人もキョトンとします。

 「隊長さんから聞いて無いかな?」

 「いや隊長って誰だよ?」

 「え?」

 「え?」

少女が聞き覚えの無い名詞を出します。奈緒ちゃんは勿論知らないので聞き返します。

 そして2人とも再び首を傾げてしまいました。

 

 

 

 斯々云々(それからどしたの?)

 

 

 「はぁ、つまりあなたはプロデューサーさんの知り合いなんですね?」

 あれから取り敢えず事情を詳しく聞いた3人。

 菜々さんが総括して分かった事を訊ねます。

 「そうそう!そのプロデューサーって人があたしの言う隊長さんだね」

 「それならそうと速く言えよ!?」

 奈緒ちゃんが呆れ気味にツッコミます。

 「ごめんごめん。で、早速だけどどれが良い?」

 懐から謎のカードを取り出し眼を輝かせる八宵ちゃん、対して3人は困ったように眉根を寄せます。

 「どれが良い?…といわれましても……ねぇ?」

 「そッスね……そもそもどういう物かも解らないのに試す勇気はちょっと……」

 「だいたい、あんたがプロデューサーの知り合いなのは分かったけど……それだけじゃ…」

 3人とも当然の反応をします。流石に話が進まないと見た八宵ちゃん、暫し腕を組み黙考する事5分、何やら思い付いたようです。

 「よし、わかったよ。そこまで言うならお手本を見せたげる!ええっと……どっかに手近な娘は…」

 そうして辺りを見渡す八宵ちゃん、そこへ何の因果か西園寺琴歌ちゃんが出勤して来ました。

 「よし!あの娘にしよう!!」

 八宵ちゃんの視線の先、琴歌ちゃんを認識した3人は慌てて彼女に逃げる様に伝えようと咄嗟に立ち上がりますが、八宵ちゃんがカードを投げる方が速く、間に合いません。

 「あら?なんですの…カード?きゃっ?!」

 琴歌ちゃんは自分の元へ飛んできたカードを受け取りまじまじ眺めようとした瞬間、カードが光輝きます。

 「ああっ?!」

 「琴歌ちゃん!?」

 「わぁぁあ!?どうすんだよ?!」

 慌てふためく3人を尻目にしたり顔な八宵ちゃん。果たして光が収まればそこに立っていたのは普段自分達が知っているアグレッシブぽやぽやドヤフンス超セレブリティお嬢様西園寺琴歌では無く。

 「おはようございますわ皆様!ヴィヴィ・ラ・フラ~ンス♪」

 桜色のロングがいつの間にかツインテールに、更に頭上にはフリルをあしらった赤い帽子。

 帽子と同じく赤いゴシックなドレスと手袋。

 ドレスのスカートはドロワーズのように膨らんでいる、まるでお姫様の様な琴歌ちゃんが立っていました。

 「こ、琴歌ちゃん?」

ウサミン目茶苦茶ビックリしてます。

 「な…なぁ、比奈さん…」

 「なんスか、奈緒ちゃん…」

 「あたし、今の格好の琴歌ちゃんさ、どっかで見たことあるんだけど…」

 「奇遇ッスねアタシもでス。あれはどっからどう見ても」

 奈緒ちゃんと比奈さんが同時に息を衝き、口を開きます。

 「「FG◯のライダーのマリー◯ントワ◯ット!!」」

 「おー成功だね~」

そして呑気な八宵ちゃんです。

 「ちょっ?!これは一体どう言う事ッスか!?!?」

 そんな八宵ちゃんに比奈さんは僅かに興奮気味に詰め寄ります。

 「いやぁ~、大したこと無いよ。ただ実家に残ってた記録書の中に昔、異世界から来た魔法少女が居て、その魔法少女がカードを使って英雄の力を模した姿になったってのがあったからさ、再現したんだよ!」

 「えっ゛何ですかそれは?!と言うか琴歌ちゃんは大丈夫なんですよね?」

 菜々さんが焦点の合わない眼でアワアワしています。

 「大丈夫だって、体に害は無いから。"体"には」

 「「「他はっ?!」」」

八宵ちゃんのちょっと無責任な物言いに不安に駆られる3人、すると琴歌ちゃんが何を思ったのか硝子で出来た馬を召喚して…。

 「わたくし、プロデューサー様に会いに行ってきますわ♪」

 そのまま部屋を出てってしまいました。

 「「「こ、琴歌ちゃーーーーーーん!!?」」」

 3人の悲鳴をバックに琴歌ちゃんINマリーアントワネットは事務所を駆けるのでした。

 

 

 「さてお次は……」

 そして八宵ちゃんは新たな獲物を探し求めます。

 「オハヨー!プロデューサー居るカナ!」

 ナターリアちゃんが現れました。

 「よし!キミに決めた!」

 そしてナターリアちゃんにカードを投じる八宵ちゃん。

 「ン?ナンだコレ?ワッ!?」

 琴歌ちゃんの時同様激しく光輝くナターリアちゃん、光が収まったそこに居たのは単調な落書きみたいな目玉が2つ描かれた白い布を被ったナニかでした。

 「プロデューサー、イナイ、不敬ダゾ。ファラオ自ラ逢いに行くゾ!」

 「「見た目アサシンだけど微妙にキャスターの方も混じってる?!」」

 寧ろ霊気を変えて水着になってるだけなので本質は変わって無いのではと思わなくもありませんが、さておき、ナターリアINメェジエド神は何処かへとプロデューサーを探しに消えてしまいました。

 「どんどんいこう!!」

 八宵ちゃんはノリノリです。

 「あの…皆さん、おはよう…ございます」

 次に現れたのは鷺沢文香ちゃんでした。

 「これに決めた!」

 光に包まれます。

 「…皆さん…私の子供です……」

 「「中の人繋がりだーーー?!」」

 そして文香ちゃんINエウロペもまたプロデューサーを甘やかしに何処かに消えました。

 八宵ちゃんの暴挙は続きます。

 

 「ニンニン!」

 「忍者×カラクリ忍者!」

 浜口あやめちゃんクロス加藤段蔵だったり。

 「フ……夢現もまたひとつのセカイ。僕と言う復讐者の舞台さ」

 「中二×エドモン!」

 二宮飛鳥ちゃんに巌窟王したり。

 「雅ぃ、何だかPちゃんの事、可愛がりたいなぁ~」

 某ケルトの英雄大好きな女王の影響でプロデューサーに対する呼び方が変化した月宮雅ちゃんだったり。

 「うふふ…安珍様(プロデューサーさん)。今、まゆが逢いに行きますね…♪」

 溶岩も平気で泳いできそうな蛇の化生となった佐久間まゆちゃんだったり。

 「きゃるる~ん♪JK瑞樹だぞ★」

 ちょっと吹っ切れ過ぎた28歳だったり。

 「ふーん…豚のくせに中々いい度胸じゃない、じっくり甘い毒で苦しみなさい!」

 空中庭園の女帝と化した時子様だったり。

 「私、避けるの上手くなったんですよ?何てたって()()()()()なので…フフ」

 25才児だったり。

 「アー……名前繋がりらしいです、似合ってますか?」

 北海道のロシア人だったり。

 「ふわぁ…いあいあ…ねことわかいするのー」

 SUN値に直撃しそうな方と宇宙の意思が一体化したり。

 「にょわー!杏ちゃんと一緒だにぃ♪」

 「はーなーせー」

 2人組の海賊になったあんきらだったり。

 「何度も出てきて恥ずかしくないのかしらみく」

 「ちょっ?!みくはそこまでくどくないにゃ!!後胸がきついんだけど!!」

 文明を破壊しそうなNOAさんと出オチ系ドラゴンアイドルになったみくにゃんだったり。

 「悪い子には滅菌・消毒ね」

 割りとそこまで変化しないナース拳の使い手だったり。

 「プロデューサーはん……千枝悪い子になってしもうたんどす」

 紗枝はんみたいに京都弁喋る半裸で妖艶な千枝ちゃんだったり。

 「バッキュン!ってあたし元とは言え警官なんだけどーーーー!!」

 西部開拓時代の百発百中のアウトローと化した28歳童顔バブリー巨乳だったり。

 「はわわ…ごめんなさい!プロデューサーさん何だか私ったら急にドジになって……それに何故かみんなの心の声が文章みたいに表示されて……」

 卑しい26歳が未亡人属性+何処かのパープル式部になったり。

 「もりくぼは隠れます、探さないで下さい…」

 森久保ォ!が本当に姿を消せる様になったり。

 「その二枚舌はいらねーでごぜーます!」

 ぷちっとナインのキグルミ担当が女将になったり。

 

 

 まぁ他にもアイドル達が様々な姿に変化したのですが、挙げればキリがないのでここまでにしておきましょう。

 ともあれこの騒動は八宵ちゃんが双子の姉の七香ちゃんから逆鱗を喰らうまで続くのでした。

 そしてプロデューサーは美城専務から減俸を言い渡されるのでした。

 


 

 登場人物紹介

 

 虹色ドリーマー

 安部菜々、荒木比奈、神谷奈緒によるオタク的ユニット。

 プライベートも趣味関係で仲が良い3人、何より奈緒が弄られない安息地のユニットでもある。

 

 荒木比奈

 詳細は荒木比奈と物吉貞宗を参照。

 

 安部菜々

 キュート属性のウサミン星人。CV三宅麻理恵

 遠い宇宙の彼方……ではなく、電車で一時間の千葉県ウサミン星に住む、歌って踊れるメイド系声優アイドルの永遠の17歳。

 そして七代目シンデレラガール。

 中の人のエピソードと併せてベストマッチした人。

 ところで菜々さんってJKって言うよりオカンですよね!

 

 神谷奈緒

 詳しい紹介は出来れば星月夜との話を作った時に。

 

 

 

 

 八宵

 人間、五徳、技属性、タイプ無し。(まぁ巫剣では無いので)CV白石晴香

 ゲーム天華百剣ー斬ー において隊長をサポートする双子の妹の方。

 主に工房のメニューで会える。

 公式含めトラブルメーカーの役割を担う事が多い娘。

 本作品の八宵は銘治時代から数えて四代目にあたる。

 夜の時間に工房を選択するとポニーテールに眼鏡を掛けた寝巻き姿の彼女に会える。

 

 七香

 名前だけ登場、八宵と同じく人間。CV白石晴香

 八宵が紺を基調とするのに対し、鶯色……所謂緑色の案内役である。

 一応、マトモな性格だが、面倒事を起こす妹には鬼の形相となる。

 七香は主に依頼や交換所で会える。

 彼女も夜に会うと枕を抱えた寝巻き姿を拝める。

 

 

 因みに姉妹双方とも巫剣同様タッチによるおさわりが可能だが胸に触ると………。

 

 読みは『ななか』と『やよい』である。




 とまぁ、こんな感じで少しだけはっちゃけちゃったりそうでなかったり……。
 組み合わせに関しては思い付いたのだけ載せました。
 蘭子?あれは桜庭せんせーとセットじゃないと……。
 
 七香と八宵はちょこ先輩ですね中の人的に

 今回はまぁ、何時も以上に脈絡無い上、ちょっと雑ですが大目に見ていただけたらと思います。
 最近新規の巫剣が来なくて……九戸が来ただけで新規実装巫剣は引けてないんですよね
 久能欲しいなぁ~。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

天叢雲剣「妾ちゃんは神様だよ?崇め奉りなよ!」

 天叢雲剣着任記念!滅茶苦茶久し振りにこっちを投稿。

 いやぁ、本当に嬉しかったですもんで!何せ私、全然全く課金してません。
 文字通りの無(銭)課金です。そんな私がコツコツとデイリー他ログボ等で貯めた石、月末の神代絢爛ガチャに叢雲が来たと言うので丁度10連一回分ありましたので記念程度に回したら1発で来ましたよ。
 絢爛ガチャは結構渋いんですが…まさか来てくれるとは!早速護刀入りです。
 愛刀桑名江は譲れないので……。
 CV井口裕香なのにデカイ!まぁ艦これの天龍田とかの例もあるんでソシャゲの井口さんは大きいキャラもそこそこ多いんですがガンブレとかのネタがね?

 


 崇めるのでしてー。

 

 「そうそう、分かってんじゃん。別に人間が何を信仰しようが勝手だけどさ。やっぱ妾ちゃんも神だし敬って欲しい時もあるんだよ」

 

 なるほどー。

 

 「で、君は誰かな?」

 

 申し遅れましたー、わたくしは、依田は芳乃と申しますー。

 

 「ふんふん、で、その…君…人間はどうして此処に?」

 

 はいー、わたくし特技が失せ物探しでしてー、とある者より、とある方を探すよう頼まれたのですー。

 

 「ほんほん、うん?失せ物なのに探しているのは人なのかい?」

 

 でしてー。失せ物も失せ者もわたくしには変わらないのでしてー。

 それにその者曰く、ある意味では物でもあるとー。

 

 「ほほ~う、それで人間…少女はその失せモノとやらを見付けたのかい?」

 

 それは勿論とどこおりなくー、既に探し人は目の前に居りましてー。

 

 「ほほう、それは重じょ…ん?失せモノって妾ちゃんの事っ!?」

 

 でしてー。

 

 「おかしい!おかしいよね?!何で妾ちゃんが失せモノなのかな?!!」

 

 なしてー?

 

 「それはこっちの台詞だよ!妾ちゃん神様!君人間!物扱いとか不敬なんだけど!!」

 

 そう言われましてもー、貴女様をそう称したのはわたくしではなくわたくしに探すよう頼んだその者でしてー。

 

 「ふんだ!ふんだ!一体全体何処のどいつだ!そんな神をも畏れぬ不敬な輩は!!?」

 

 しばしお待ちをー、連絡を取りましてー。

 

 「うん?その板は何だい人間?」

 

 これはー、すまぁとふぉんでしてー。これで遠く離れた場所からでも互いに話す事が出来ましてー。

 

 「ふーん、なんだか暫く見ない内に現世も大分様変りしたんだね。前に見たでっかい煙を吐く鋼鉄の馬も今じゃすっかり見なくなったし、東京はいつの間にか多くの摩天楼が建つし」

 

 時代は移ろいゆくものですー。

 もしもしーそなたー、見付けたのでしてー。はいー、言われた通りの特徴ゆえー、まず間違いないかとー。

 ビデオ通話でしてー?少々お待ちくださいー。

 

 「板をこっちに向けて何だい人間?」

 

 神様ー、落ち着いて此方をご覧くだされー。

 

 「のわっ!?板に指を付けたら人間の顔が…!?む!って君は!……ふふ、そうか君が妾ちゃんをモノ扱いしてくれたのか!!相変わらず不敬な奴だな君は!まったく!」

 

 おかんむりでしてー。

 

 「だいたい何で妾ちゃんが失せモノなのさ!なに?羽々斬ちゃんから、妾ちゃんがそっちに行く連絡を受けたけど、一向に現れる様子がないから、また迷子に……って誰が迷子かーーー!」

 

 違うのでしてー?

 

 「君もか!?違うよ!全然違う!良いかい?妾ちゃんは神様だよ?その神様が迷子だなんてあるわけ無いじゃないか!」

 

 ですがー、見つけた当初ー、すすり泣いておりましてー。

 

 「泣いてない!泣いてないないから!ええい!!笑うな人間!?君はホントに無礼だな!くそぅ!君の祖先はもう少し妾ちゃんを敬っていたと言うのに!君と来たら昔っからそうだ!せっかく久し振りに東京くんだりに来たついでに妾ちゃんが君を労ってやろうとしたのに!これだから」

 

 仲睦まじき事、とても微笑ましいのでしてー。

 

 「何処が仲が良いのかな?!兎も角、妾ちゃんは迷子なんかじゃけっしてないだからね!でもまぁ…人間がそんなに妾ちゃんの事を心配なら…迎えに来させる名誉をあげても良いんだよ?」

 

 つんでれでしてー。

 

 「そこっ!うるさいよ!」

 

 失礼しましてー。

 と言う事ですがどうするのでしてそなたー?

 おや?小竜殿?

 

 『芳乃さん、その場所は何処ですか?』

 

 ○○区の××でしてー。

 

 『なる程。では主、この箱にお入り下さい』

 

 画面の向こうで小竜殿があの者を大きな箱に入れましてー。

 

 『ではこれよりこの小竜景光の"えきせんとりっく"な奇術しょーをご覧あれー!』

 

 小竜殿があの者のすまほを机に置きー、窓から外へと飛翔しましたー。

 部屋に残っているのはちひろ殿ー、七香殿ー、八宵殿ー、他数人の巫剣とアイドルのみですがー、おそらく画面の範囲外にもそれなりに居るのでしょー。

 待つこと暫くー、こちらに小竜殿が飛んで参りましてー。

 

 「お待たせ致しました!」

 

 「うん?君は確か、めいじ館の巫剣で紫の子……名前は確か」

 

 「小竜景光と申します天叢雲剣様」

 

 「そうそう、そんな名前だったね。で、その布は何だい?」

 

 神様──天叢雲剣様が仰る通りー、小竜殿は小脇に大きな厚い布を抱えてましてー。

 

 「さぁさぁお立ち会い!これよりこの場所に我らが主を喚び出してご覧に見せましょう!」

 

 大きな布を広げ、あの者の背丈より少々大きめに広げましたー。

 小竜殿が飛べるからこそ出来る芸当でしてー。

 

 「では行きますよ?3、2、1!ハイッ!」

 

 布を落とすと同時に現れたのはー、おおー、そなたではありませぬかー。

 

 「ぬわっ!?人間!?」

 

 神様も驚いておりますー、小竜殿が奇術を得意としているのは存じておりましたがー、こんな事まで出来るのですかー。

 

 「ふ…ふん!ようやく来たね人間、まったくこの妾ちゃんを待たせるなんて良い度胸じゃないか。ってこら!頭を撫でるな!」

 

 神様が頭を撫でられて怒っていましてー。おや、神様浮きましてー。

 

 「これで君より妾ちゃんの方が高い。もう頭を撫でる事は出来ないよ」

 

 どや顔でしてー。

 む…そなたー、何故今度はわたくしの頭を撫でるのでしてー?

 

 「む……」

 

 神様がむすっとしましてー、ああ、やめるのでしてー、わたくしそこまで子供ではありませぬー。

 

 「おい人間!妾ちゃんを無視してるんじゃない!し、仕方無いから今回だけ特別に妾ちゃんの頭に触れる誉れを下賜してやろう!こらそこ!紫の子、笑うな!」

 

 「失礼しました。ふふ」

 

 こうしてー、わたくしは役目を果たしましてー。

 神様は無事、めいじ館に住まう事となりましたー。

 時折ー、わたくしや歌鈴殿ー、茄子殿などが話し相手となりー、叢雲様の愚痴に付き合う事となりますー。

 どうやらー、神様がそなた──ぷろでゅーさーに構おうとする時だけ、そっけないだとかー。

 そなたー、程々にしないと恐ろしい目に遭うやもしれませぬよー?

 

 


 

 登場人物紹介

 

 依田芳乃

 

 パッション所属の不思議神様的山伏天狗座敷童子系アイドル。CV高田憂希

 シンデレラガールズの神的な謎パワーを誇るアイドルの1人。

 趣味兼特技は石集めと失せ物探し。16歳と言う年齢に見合わぬ幼い見た目の少女。

 アイドルに関してもプロデューサーの元へ突如声を掛け、自らが彼の探していた者だと言う。

 アイドルになる以前は婆様と暮らしており、言動や格好もあって何かとスピリチュアル。

 煎餅が好きだがコンビニにも嵌まった。

 最近は洋服も着るようになつた。

 

 今日も1日頑張るぞいでしてー。

 

 

 

 

 

 

 小竜景光

 

 巫剣、五徳は義、技属性闇、標準タイプ。CV高田憂希

 

 巫剣の例に漏れずとんでもない露出の格好をした天女のような巫剣。

 頭に小さな竜の角、臀部に細い尻尾が生えている。

 礼儀正しく大人しい部類だが奇術に対して拘りと熱意が凄い。

 そしてその奇術で人々を笑顔にする事が何よりの喜びである。

 また、仕えていた主より智謀奇策を学び、軍略家としての1面もある。

 その際大の為に小を切り捨てる事も已む無しとする合理的な判断を下す面も見られる。

 また、多く居る巫剣の中で明確に公式から機械の扱いに詳しいと銘打たれている。

 アクションパートのキャラクターは浮遊の特性を持っている為、マップの地形効果を受けない。

 奥義は自身の影を生み出し鏡合わせのように動くと言うモノ。

 

 今日も1日頑張るぞい!ですよ♪

 

 

 

 

 

 天叢雲剣

 

 巫剣、五徳は仁、技属性火、薙払タイプ。CV井口裕香

 

 伝説とされる神代三剣と謳われる古の巫剣、その筆頭。

 三種の神器全てを身に纏い、天に仇なす不浄の者を浄化する事を至上の命題と自負する。

 巫剣や人間に対して愛してこそいるが、神故の尺度で物事を考えるので、それが必要な事であれば大の為に小を切り捨てる(小竜と違い、策だからではなく世界の為と徹底している)。

 

 一人称は『妾ちゃん』

 また本人曰く、人間の営みは然して興味無く、神である己は人間を皆平等に扱う等証しているが、その割には近代の文明に興味を持ったり、自身の発言からめいじ館の巫剣と一触即発になった際、彼女達の前では神然とした対応を見せるも、後から後悔を顕にして羽々斬に諭され落ち込んだりとポンコツ感が否めない。

 驚くとぴゃい!?だの…ひゃい?!だの可愛いらしい悲鳴を挙げる。

 長い黒髪で、前髪はパッツン。後ろの髪は地に着いた毛先が翠色にグラデーションが掛かっている。

 瞳の色は金色、瞳孔は蛇の様。舌は先端がこれまた蛇の様に二股に割れたスプリット舌。

 三剣の例に漏れず蛇が左脚に巻かれている(羽々斬は白銀の刺青状なのに対し彼女は本当に黒蛇が脚に巻き付いている)。

 格好も羽々斬と違い露出度がかなり高い。

 黒いビキニの様な鱗状の肌着に紫色の掛襟が付いた白衣を纏う様は痴女と言われても仕方無い。

 そして羽々斬が褐色なのに対し、彼女は白い柔肌である。後胸も大きい、胸も大きい。※別に羽々斬が小さい訳では無い

 

 パッと見どう見ても悪役にしか見えないが神剣である。

 また薙払タイプにしては珍しい浮遊特性持ち……と言うか、三剣は皆浮遊の特性持ちである。

 八咫鏡らしきモノを二枚推力発生装置にしている。

 攻撃時は基本的に手にした自身その物である叢雲剣、攻撃ボタン連打タップで自身の髪を使った連続斬り。得意技鏡から鏡へと移りながら敵を斬ると言うモノ。

 奥義は鏡を数枚展開してビームを放つ物。その際演出で宇宙が出る(この演出は三剣と災禍の禍憑ミヅチにのみ見られる)。

 

 親愛度を上げていくと物凄くデレる。妾ちゃんマジチョロイン!!

 石鹸がいたく気に入ったらしい。

 詳しくは彼女の個別ストーリーを見よう。

 

 アップルパイにはアップルが入ってるけど神パイには何が入ってるのー?

 

 デッカイ夢が詰まってる!

 




 はい、相変わらずギャグがイマイチですが感動を文にしたかったので後悔はありません。
 因みに中の人繋がりで出演のよしのんと小竜。ホントは個別にするつもりだったんですけどね…そこはほら叢雲が来た感動と神様と言えば芳乃かなぁって。

 それにしても天叢雲剣、何も知らない人がヴィジュアルだけ見たら本当に悪役にしか見えない。
 そんな見た目からのあのストーリーでのギャップ!可愛い!

 ではいずれまた、思い付いた時に此方も書いていきます。

 あ、そう言えばウマ娘、ウェディング勝負服のマヤノが3人来ちゃいました。
 女帝も欲しいんだけどなぁ…。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。