カルデアにある購買部の日常 (hidenn)
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設定

好評なので連載しようと思います。
一応簡単に考えた設定です。
話が進むにつれ変更、更新するかもしれません。


カルデアでは、購買や食堂などを使うのにQPが使われる。

 

QPは基本的にカルデアから一定の額が給料として支払われる。

 

しかし、クエストの出動回数に応じて上乗せされる。

 

また購買では買い取りも行っており、サーヴァントが自作したアイテムや、特異点から取ってきた鉱石や魚などを売ってQPを得ることができる。

 

また、主人公(店主)がサーヴァントに依頼したりして依頼料としてQPを得ることができる。

 

他にもカルデア内で開催される大会やイベントでQPを手に入れることができる。

 

本作品では、主人公がいろいろとカルデアを秘密裏に改造しているため原作にない部屋などがあります。

 

現在出そうと思っている部屋または物

居酒屋またはBAR

ゲームセンター

喫茶店

屋台

生産施設

スクーター

 

主人公の設定

 

名前 千樹(せんじゅ) 央利(おうり)

 

性別 男性

 

年齢 24歳

 

 

詳細

前世は病気でなくなり神様によって転生した。

その際、特典として

身体能力の向上

異常状態の無効(毒などあらゆる異常状態を瞬時に無効)

製作系能力(能力や魔法も知識さえあれば作れる。)

アイテムボックス

サポートシステム(転スラの大賢者のようなもの)

をもらう。

 

前世では、fateは名前は知っていたが話の内容は詳しくは知らず知らず転生した。

カルデアに入った理由は、20歳の時、世界を旅行中に困っているオルガマリーに出会う。その際、事件に巻き込まれ解決した際、カルデアにスカウトされる。

その後も、いろいろ相談などされカルデアのスタッフのメンタルケアを任される。

ストレス軽減のため購買部を設立、その後購買部責任者となる。

また、カルデアの一角を拡張、改造していたりする。(所長に怒られながらも許可を得る。)

開発が好きで様々な特許技術や商品開発でお金を得ておりちょっとしたお金持ち。

いろいろな国や組織の権力者とちょっとしたコネを持っている。

家族構成は、祖父母と両親と18歳の妹がいる。

妹がブラコンでヤンデレ気味である。現在主人公の所に行こうと模索中。

父親はとある武術の当主、母親は専業主婦である。

祖父母は、祖父は武道家で祖母は元医者。

 

 

主人公の仕事をサポートするキャラ

 

予定

東北三姉妹(VOCALOID)

黒髭、刑部姫、巴御前、玉藻と主に絡ませる予定。

アイルー(モンスターハンター)

食堂または出そうと思っている屋台や喫茶店に出だそうと思っている。

自動人形(境界線上のホライゾン)

主に掃除や主人公の店の手伝いの時に登場予定。

 

 



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プロローグ

試験的に書いてみました。好評なら連載したいと思います。


カルデアの通路の一角にガラスばりの自動ドアがある。

 

そこは、カルデアの士気を高める物が設置されている。

 

私は、そこで荷物整理をしていた。

 

そこにある一団が入った。

 

「店主さん、お邪魔します。」

 

「お母さん、お菓子買っていい?」

 

「マスターさん、私も買っていいかしら?」

 

「いいよ。一人300QPまでね。」

 

「「「やったー。」」」

 

入ってきたのは、上から順にジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ、ジャック、ナーサリー・ライム、そしてカルデアのマスターの藤丸立夏である。

 

ここは、カルデアにある購買部である。この購買部は飲食物に日常品はもちろんのこと、果ては電化製品までありとあらゆる物を販売している場所なのである。

 

入ってきた一団に私が声をかけた。

 

「いらっしゃい。」

 

そもそもなぜ、カルデアに購買部があるのか。それには訳がある。職員のストレス軽減である。

 

カルデアは、南極という人間が日常生活を送るには極めて困難な場所にある。つまり、外に出かけることすら難しいこの場所で、気軽にショッピングに行くことはおろか、自分の欲しい物を手に入れることすらままならないのだ。これは結構ストレスになる。その問題を解決するために作られた部署である。

 

元々は、実験的に導入し提案者である私が運営した。これがストレス軽減に繋がったため、提案者の私が現在も管理運営している。

 

そう振り返っていると、チビッ子三人組とマスターはお菓子コーナーへと向かっていた。

 

「う~ん。今日は何にしましょう。」

 

「あっ、これにしよう。」

 

「これにしようかしら、でもオーバーしちゃうしどうしましょう。」

 

チビッ子たちは、お菓子を選ぶのに夢中のようである。

 

「あの店主さん、ちょっといいですか?」

 

すると、その三人から少し離れてきた立夏ちゃんが声をかけてきた。

 

「何か探し物?」

 

「はい、あのお菓子ありますか?」

 

「ああ、いつものお菓子ね、あるよ。今取って来るからちょっと待ってね。」

 

あのお菓子とは私が、ネタで作ったお菓子で売れるかなと思い作ったはいいが立夏ちゃん以外食べる人がいなくて発売停止したが、立夏ちゃんの要望で一月に4個ほど作っている。

 

私は、倉庫からそのお菓子を持ってきて立夏ちゃんに渡した。

 

「はい、いつもの。」

 

私がそのお菓子を渡すと大事そうに抱きしめている。

 

「店主さん、いつもありがとうございます。」

 

立夏ちゃんが、持っているのは私が作った

 

ポテトチップス 泰山名物麻婆豆腐味 (ビックサイズ)

 

販売価格五千QPである。

 

これは、ある中華料理の店の味を再現したお菓子で、そこの店主の神父に味見してもらい、ダメ出しをくらいながら完成させた一品である。

 

因みに人理焼却前は、その神父さんが箱買いしてくれていたので売上があったのだが、人理焼却後は売れなくなったので、倉庫にしまっていた。

 

しかし、立夏ちゃんがカルデアのスタッフからこのお菓子の話を聞き、買いに来たことで販売している。

 

「いやー、これがないと元気でなくて。」

 

このマスター、超激辛好きでたまに自分で激辛料理を作ったりしている。

 

しかし、香辛料の刺激臭がひどいと苦情が度々あり、作れなくなったのでこの商品を買いに来ている。

 

「お母さん、お話終わった?」

 

ジャックちゃんが立夏ちゃんに声をかけてきた。チビッ子達の買い物が終わったらしい。

 

「終わったよー。店主さんお会計お願いします。」

 

四人をレジの方に案内して会計をする。

 

「それでは、合計で5894QPになります。」

 

立夏ちゃんは、カードで払い商品を受け取った。

 

「店主さんまた来るね。」

 

「「「バイバイー」」」

 

そういった店を出ていった。

 

「またのご来店をお待ちしています。」

 

これは、カルデアでサーヴァントなどを相手に商品を販売する人間の物語である。



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1話

現実では不可能な部分やあり得ないことが起きますが小説ということで許してください。


早朝、私はレジの横にあるコーヒーマシンの整備をしていた。するとあるサーヴァントが店に入ってきた。

 

「すまない、店主は居るか?」

 

その人物はカルデアの食堂で料理をよく作ってくれる集団の一人エミヤだった。

 

「いらっしゃい、どうかした?」

 

「すまない、店主。頼みたい品がある。直ぐに用意してくれ。」

 

「いいよ、お探しの品は?」

 

「ああ、伊勢エビだ。」

 

「あれ?俵藤太に頼めば出してくれるのでは?」

 

初期の頃は私が食料品を提供していたのだが、最近召喚された俵藤太のおかげで限度はあるが和食品が手に入るようになったため、出せない外国の食品以外は、この店で買う必要がなくなったのだ。なので伊勢エビなら出せると思うのだが。

 

「それがな。」

 

どうやら詳しく話を聞くと、とあるサーヴァントがいきなり伊勢エビを食べたいと言いだし、調理組が俵藤太に頼んだ。しかし、本日分の宝具をすでに使ってしまったらしく、いま無理して使うと明日の料理まで魔力の回復が間に合わないらしい。明日の料理にまで支障をきたす訳にいかないため、そのサーヴァントに無理だと伝えると聖剣を突きつけてきたとのこと。

 

そのため、この店に来たらしい。

 

「頼む、店主。作らない場合宝具を打つと脅している。」

 

「あー、なんとなくそのサーヴァントがわかった。」

 

そのサーヴァントは深夜、私の店に来てコーラとハンバーガー、そして珍しく海の幸特集という雑誌を買って行ったのだ。

 

「一応うちの店でも取り扱っているけど。」

 

この店の裏には私が密かに工事、拡張をした部屋があり、その1つに魚介類を入れている生け簀がある。

 

そこに伊勢エビもいるので渡すことができる。

 

私は直ぐに店の裏からなかなか立派で生命力が強そうな伊勢エビを選び、発泡スチロールに入れてエミヤに見せた。

 

「この伊勢エビなんかどうだ?」

 

「おー、これはなかなかいい伊勢エビだな。」

 

そう、この伊勢エビ体長40cm、3キロぐらいある大物なのだ。

 

「それでだ。」

 

私とエミヤは目を合わせる。

 

「3万QPでどうだ。」

 

「高い。1万」

 

「このサイズはなかなかお目にかかれない。2万5千」

 

「量より質だ。1万5千」

 

「このサイズの物は味もうまいだろう。2万」

 

「・・・ハァ,いいだろう。」

 

私とエミヤは握手をした。そして2万QPを払ってもらった。

 

「それでは貰っていく。」

 

そういって店を出ていった。

 

「またのご利用お待ちしています。」

 

 

そして夕方、事件は起きた。

 

「ハー、久しぶりに食堂で食べようかな。」

 

私は、休憩を取り食堂の方に歩いていた。すると

 

「おい、捕まえろ。」

 

「ダメ、速すぎて捕まえられないわ。」

 

食堂の方がなにやら騒がしい。

 

そして、食堂の扉にたどり着いた。

 

扉を開けると

 

ものすごい速さで移動したり跳んだりしている伊勢エビとその伊勢エビを捕まえようと様々なサーヴァント達が武器やら網などを持っていた。

 

そして、気になるのが食堂の隅でガタガタ震えているジャンヌ・ダルク・オルタと、倒れこんだセイバーオルタだった。

 

私が訳も分からず扉の前で立ち尽くしていると伊勢エビが私の胸に飛び込んできた。

 

「エビィ~。」

 

私は、とっさに上着を脱ぎ伊勢エビをくるむ。トゲが危ないからね。

するとエミヤが近付いて来た。

 

「ああ、店主か。エビを捕まえてくれて感謝する。」

 

エミヤの後ろには、たくさんのサーヴァントがいる。

 

「えっと、どうしたのみんな疲れているみたいだけど?」

 

「実は・・・

 

 

主人公が食堂に着く少し前

 

調理しているエミヤに声をかけてきた人物がいた。

 

「おい、弓兵。私が頼んだ伊勢エビはどうした?用意できたのか?」

 

セイバーオルタである。

 

「ああ、店主にお願いして用意してもらった。しかし、ジャンクフードを好む君がなぜ高級な伊勢エビを頼む?」

 

「なに、店主の店で販売している雑誌を読んでいたら黒いの(邪ンヌ)が「あんたこんな高級なもの食べたことないでしょ。」とばかにしてきたからな、これをあいつの目の前で食ってやる。」

 

「・・・ハァー、聞いた私がバカだった。」

 

「ところで伊勢エビはどこだ?」

 

「そこの発泡スチロールの箱に入っている。」

 

「そうか。」

 

セイバーオルタがキッチンのカウンターに置いてある箱に近づき箱の蓋を開けた。

 

「おい、弓兵。」

 

「なんだ。」

 

「箱の中になにもないぞ。」

 

「!?そんなバカな。」

 

エミヤが急いで箱に近づき中を見ると何もなかった。

 

「!?すまない。ここにあった伊勢エビ知らないか?」

 

エミヤは直ぐに他の調理組のサーヴァント タマモキャットとブーディカに尋ねた。

 

「知らないワン。」

 

「う~ん、知らないな。」

 

その後も他のサーヴァントからも知らないと言われる。

 

すると食堂の食事スペースから驚きの声が上がった。

 

「ちょっと何なの?この虫?」

 

声を主を確認するとジャンヌ・ダルク・オルタがいた。そしてその彼女の目線の先には伊勢エビがいた。

 

「エビエビィ~」

 

エミヤが声をあげる。

 

「ジャンヌ・オルタその生き物を捕まえてくれ。」

 

すると、ジャンヌ・ダルク・オルタは嫌そうな声を出す。

 

「え~、嫌よこんな気持ち悪い生物。触りたくないわ。」

 

「エビィ」シュ

 

「ガフゥ」

 

伊勢エビが触覚を鞭のように巧みに使い邪ンヌの頬を叩いた。

 

「イタ~、このいきなり何「エビィ」ガフゥ」

 

また、叩かれた。

 

「この「エビィ」ガフゥ」

 

「やめ「エビィ」ガフゥ」

 

「いい加減に「エビィ」ガフゥ」

 

何か言葉を発するごとに叩かれる。

反撃してもキレイに回避して叩かれる。

 

そのうち、

 

「もう、イヤ~」

 

と言って食堂の隅に逃げ、顔を見せないようにうずくまる。

 

するとセイバーオルタが伊勢エビに近付く。

 

「フ、情けないやつめ。私が軽く相手をしてやろう。」

 

邪ンヌの情けない姿を見たためか、上機嫌な様子で伊勢エビの相手をする。

 

「おい、食材の分際で手間をかけさせるな。大人しく私に食べられろ。」

 

「エビィー」

 

すると伊勢エビがセイバーオルタの顔面に張り付いた。

 

「この離れろ。」

 

セイバーオルタが離そうとするが伊勢エビのトゲで掴めない。また伊勢エビも足と触覚を巧みに使い張り付いている。

 

「いい加減に「エビィ」ガフゥ」

 

セイバーオルタが武器を出そうとした時、伊勢エビが離れ尻尾を使いサマーソルトを決めた。

 

セイバーオルタの顎にあたりセイバーオルタが宙を舞う。そして、気絶。

 

「エビエビィ~」

 

伊勢エビは、喜んだ声を出す。

 

その後、その場にいたサーヴァントで捕獲しようとするがウサギ並の跳躍力で跳んだりして避けられたらしい。

 

「店主、その伊勢エビを渡してくれ。」

 

「エビエビィ~」

 

伊勢エビが悲しそうな声を出す。

 

私は少し考えエミヤに提案する。

 

「エミヤ、お金返すからこの子貰ってもいい?」

 

「なに?」

 

「さすがに床を這いずり回った食材を出すのは衛生上ダメだろうし。」

 

「しかし、そしたらその伊勢エビをどうするつもりだ?」

 

「イヤ~、丁度ストレス軽減のために観賞用水槽を導入したはいいけどどんな魚を入れようかと考えていてね。そこにこの子を入れようかなと。」

 

「ハァ,わかった、好きにしてくれ。」

 

そういって、キッチンの方に戻った。

 

他のサーヴァントたちもいろいろ言いながらも食事に戻った。

 

「お前の名前を決めないとな。そうだな・・・マキビシでどうだ?」

 

「エビィ~」

 

 

その後、店の一角にて

 

「お手」

 

「エビィ」

 

「おかわり」

 

「エビィ」

 

「ショウリュウケン」

 

「エビィ~」

 

「「「オオー」」」

 

「マキビシちゃんすごいね」

 

「そうですね。先輩。」

 

マスター、マシュ、子どもサーヴァント、一部のサーヴァントに人気になった。

 

余談だかセイバーオルタと邪ンヌがいつかこの伊勢エビを食べようと七輪などを購入して食べる機会をうかがっている。

 

 

 

 

 

 

伊勢エビネタで書いてる途中に思い付いたネタ

 

カルデア襲撃後シャドウ・ボーダー内

 

「ハァ,お腹すいたね。」

 

「そうですね。先輩。」

 

「レーションなんか飽きてきたしね。」

 

マスターとマシュが話し合っているとゴルドルフが話かけてきた。

 

「おい、あの伊勢エビは一体なんなんだ?」

 

「え、マキビシちゃんのこと?」

 

「そうだ、せっかく食べようと思ったら攻撃(ショウリュウケン)をされたぞ。」

 

「食べようって、マキビシちゃんは大事な仲間だよ。」

 

「そうです。マキビシちゃんは仲間です。」

 

数日後

 

マスターとマシュ他の乗組員がマキビシを凝視している。

 

「エビエビエビィ」(おい、止めろよそんな食べ物見る目で見るなよ。)

 

数日後

 

マスター、マシュその他

 

ヒソヒソ

 

「エビィ、エビエビエビィエビ」(おい、そんなどこか美味しそうとか美味しくないとか冗談言うの止めろよ)

 

数日後無事にロシアに着き食べられることはなかったがマキビシは、一時期反抗期になった。



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2話

現在、カルデア内ではある騒動が起きていた。

 

カルデア内のとある廊下

 

「マシュ、千樹さんそっちに居た?」

 

「いいえ、先輩居ませんでした。」

 

「あっちの方を探そう。」

 

二人が去って行った後、通気孔の蓋が開き中から人が出てきた。

 

「行ったか。」

 

そう、この小説の主人公千樹 央利である。

 

「どうしてこうなった。」

 

そう千樹 央利はカルデア内の廊下を走りながら呟いた。

 

 

事の始まりは数時間前にさかのぼる。

 

「あれ?これって。」

 

私は、自室で転生特典であるアイテムボックスを整理している時、あるものを見つけてしまった。

 

「これ、てっきり実家の方に置いてきたと思ったのに持って来ちゃたか。」

 

私が手に持っているのは古そうなランプだった。このランプはまだ、カルデアに所属する前世界を旅をしている途中中国で手に入れたものだ。

 

「う~ん、ロマニに相談して厳重に保管して貰おう。」

 

私は、自室を出てロマニがいるであろう場所に向かった。

 

数分後、私はある部屋にたどり着いた。

 

「ロマニ、居る?」

 

「あれ?千樹君どうしたの?」

 

ここは、ロマニの自室でロマニは炬燵に入り煎餅とお茶を飲食していた。

 

「実は、ちょっと相談があって来たんだ。」

 

「いいよ。そこに座って。」

 

私はロマニの正面の炬燵に入ってからランプを炬燵の上に出した。

 

「実は、このランプのことで相談に来たんだ。」

 

「なに、このランプ?ずいぶん古そうな代物だね。」

 

「ああ、これ魔法のランプ。」

 

「・・・!?あ、あの魔法のランプ!?本物なのかい!?」

 

「まぁ、ある意味本物かな。」

 

「? どういう意味だい?」

 

「願いを叶えるのは本当だけど、実は願いを叶えるにはある条件とその魔人の機嫌を良くしないといけないんだ。でもちょっと面倒な性格な魔人が住んでいるんだ。」

 

「面倒な性格って、一体どんな?」

 

「聞かないでくれると嬉しいな。」(ハイライトオフ)

 

「あっ、はい。」

 

「とにかく、このランプを厳重に保管して欲しい。一応使えないように封印してあるけど恐らく使えばどんな願い事も叶うけど使用者は、多分精神崩壊を犯す。」

 

「なにそれ?怖い。」

 

「それくらい、危険なんだよ。」

 

すると突然、ロマニの部屋の扉があいた。

 

「話は、聞かせてもらったよ。」

 

「げ、ダ・ヴィンチ。」

 

入って来たのは、ダ・ヴィンチだった。よく私に絡んでくるサーヴァントであるが、時々面倒事を持ってきたりするのがたまに傷だ。そして、面白そうなことに首を突っ込むので、今回の魔法のランプには関わって欲しくなかった。

 

「酷いな~、千樹君。たまたま君がロマニの部屋入るのを見てたから良かったけど、こんな面白そうなものを隠し持っていたなんて酷いな~。」

 

「うるさい、ダ・ヴィンチに話すとろくなことが起きないからね。」

 

「それで、それがあの魔法のランプかい?もっと良く見せて欲しいな。」

 

「ダメ。ロマニ、ごめん。やっぱりランプの話は無かったことにしてくれ。」

 

「あっ、ちょっと千樹君。」

 

私はランプを持ちロマニの部屋を出た。

 

 

それから、廊下を歩いて自室に帰ろうとした時、放送がカルデア内にかかった。

 

『あ~、テステス。うん、オッケーだね。ダ・ヴィンチちゃんからの連絡だよ。千樹君が隠し持っている本物の魔法のランプを回収してくれ。回収した者は、願いを叶える権利をあげちゃうよ~。』

 

「あの、性転換野郎やってくれたな。」

 

私は、すぐさま走り出した。

 

色々な所から私を探す声が聞こえてくる。

 

「仕方ない、自室に逃げて立て籠るか。ッ」

 

私は、とっさに避けた。さっきまで私がいた所には火の手があがっていた。そして、その原因を起こした人物がいた。

 

「千樹様、ランプを渡してください。」

 

「清姫!」

 

そう、マスター大好き(ヤンデレ)サーヴァント代表の一人、清姫(バーサーカー)である。

 

「悪いけど、ランプは渡せないよ。」

 

「あまり、手荒なことはしたくないのですが、仕方ありませんね。」

 

清姫が扇を構える。だが、

 

「二度とマスターグッズ売らないよ。」

 

その言葉を聞くと扇を落とした。「そ、そんな。」

 

扇を落とした。焦っている様子だ。

 

ちなみにマスターグッズとは、購買の裏商品の一つであり、マスター 藤丸立夏に関連した様々なグッズである。魅力的な商品が多くあり様々なサーヴァントに人気がある大人気シリーズである。特にマスター大好き清姫には生命線の一つと言っていい。これを売らないと聞けば引くかと思ったが、清姫は扇を拾い構え直す。

 

「いえ、ランプさえ手にすればマスターグッズがなくてもマスターが私の物になるのですから。」

 

「立夏ちゃん抱き枕(表魔術礼装カルデア、裏水着バージョン)と全商品半額券をあげよう。」

 

「取引成立です。」

 

私と清姫は握手する。取引成立である。

 

清姫と別れてからすぐ次に会ったのはランスロット(セイバー)である。

 

「クッ、次はランスロットか。」

 

「千樹、すまないが我が王がお望みなのだ。そのランプ、渡して貰おう。」

 

「ちなみにどのアルトリアが命じたの?」

 

「・・・ランサー(オルタでは無い方)以外の王、全員だ。」

 

「・・・そうか。」

 

なんとなく、どんな願いをするのかわかった。

 

(しかし、どうしたものか。ランスロットと戦うといまの私では勝つことはできても時間が掛かる。短時間で決めるならばあれで行くか。)

 

私は、懐からあるものを取り出し床に落とす。

 

「あ~っと、マシュの写真が落ちてしまった。」

 

シュ (ランスロットが頭からスライディングした音)

 

パシュ (写真を取った音)

 

ブン(私がランスロットの鎧を掴み加速させた音)

 

ゴツン(顔面から廊下の壁に打ち付けた音)

 

ジタバタ(ランスロットが鼻を押さえて暴れる音)

 

そのうちに私は逃げた。

 

その後も、様々なサーヴァントや職員と遭遇しては隠れたりを繰り返しながら逃げ続けた。

 

現在は、ダンボール(カルデア迷彩)を使用しながら進んでいる。

 

「後、もう少しで自室だ。」

 

やっと後少しで自室に到着する。その気の緩みからかトラップの存在の感知が遅れて踏んでしまった。

 

「これは、転移系の魔術。しまっ。」

 

 

転移したそこは、シミュレータールームだった。

 

そして目の前には、ダ・ヴィンチがいた。そして、その後ろには多くのサーヴァントや職員がいた。

 

「やぁ、また会ったね千樹君。さぁランプを渡して貰おうじゃないか。」

 

私は、周りを見てこれは逃げられないと観念した。

 

「わかったよ。ほら、あげるよ。」

 

そういって、ダ・ヴィンチに魔法のランプを投げた。

 

「さてと、じゃあさっそくやってみようか。」

 

「ところであの転移魔術を設置したのは誰?」

 

「ああ、それはね。」

 

そう言うとあるサーヴァントを見る。イリヤである。彼女は申し訳なさそうにしていた。

 

「まさか、イリヤが参加していたとは。驚いたよ。」

 

「千樹さん!私じゃないよ!ルビーが勝手にやったんだよ!」

 

『いや~、魔法のランプと聞かされたら私も黙ってはいられませんでした。イリヤさんにあんなことやこんなことをグヘヘヘヘ』

 

「ルビー、一体私になにするつもりなの!?」

 

ルビーとイリヤが争っているなか、ダ・ヴィンチが準備を完成させていた。

 

「じゃあ、召喚しますよ~。」

 

ダ・ヴィンチがランプを擦ると煙が出できた。

 

そして、現れたのは某マンガの聖剣エクスカリバーに魔人の服装を着た生物だった。

 

「「「「「なにこれ?」」」」」」

 

ダ・ヴィンチや見学していた全員がそう口にした。

 

「何ってランプの魔人だけど。」

 

「「「「「「いやいやいやいや。」」」」」」

 

皆否定しようとしているが事実である。

 

「そう、私がランプの魔人である。」

 

魔人がダ・ヴィンチに近寄り問いだした。

 

「貴様は何者だ。」

 

「私は」

 

「私の伝説が聞きたいのか?」

 

「だから、私は」

 

「武勇伝が聞きたいのか?」

 

「いや、私は」

 

「私の伝説は10世紀から始まった。」

 

私は、あ~ダメだなと思った。

 

「千樹君、あれは本当にランプの魔人なのかい?」

 

ロマニが聞いてきた。近くには立夏ちゃんとマシュもいる。

 

「願いを叶えるという意味では本物だよ。」

 

「けど、お話と性格が違うのですが?」

 

「それはね。マシュ、昔話に出てくる魔人は理想で書かれているからだ。」

 

「どういうことですか?。」

 

「ランプの魔人は、誰でも願いを叶えることができる。しかし、あの性格ゆえに誰もが捨てた。」

 

「それだけなら、耐えられると思うのですが?」

 

「丁度、ダ・ヴィンチがその原因を受け取っているよ。」

 

ダ・ヴィンチの見ると紙の束が山のようにあった。

 

「私を扱う時に守って貰いたい一万の項目だ。しっかり目を通しておくように。」

 

 

「あれ、裏までびっしり書いてあるんだよ。」

 

「あれ、全部かい?」

 

話を聞いていた全員が嫌な顔をした。

 

「だから、あれを扱えるものは限られているんだ。」

 

するとランプの魔人が光出した。

 

「さぁ、私を手にしたダ・ヴィンチよ。私を使う権利を授けよう。」

 

「ランプに戻れ。」

 

ダ・ヴィンチがランプに魔人を戻した。

 

「千樹君返すよ。」

 

そういってダ・ヴィンチは、私にランプを渡してシミュレータールームを去って行った。

 

「誰かランプ使う?」

 

そう言うと皆帰って行った。

 

「それじゃあ、ロマニ。これ厳重に保管してくれる?」

 

「了解。」

 

ちなみに私の施した封印が解けたことでカルデア内部で魔人が出現するようになった 。

 

 




今回、魔法のランプについて調べていたら元の話が中国にあると知りました。なので主人公が発見したのも中国にしました。


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3話

アンケートの結果所長が生きている設計で小説を書くことにしました。


ある日の昼頃店で商品の補充をしていると来客があった。

 

「あ、マリーいらっしゃい。」

 

そう、このカルデアの最高責任者であるオルガマリー所長である。私は愛称でマリーと呼んでいる。

 

「マリー、大丈夫?」

 

「こ、このくらい平気よ。」

 

「いや、大丈夫じゃないでしょ。」

 

そう、今日のマリーは目の下に隈があり髪の毛もボサボサでどう見ても何日も徹夜したみたいな状態である。

 

「今は、一刻も速く人理を修復しなければいけないの、だから休んでる暇は無いわ。」

 

「それでも、休まないと体に悪いですよ。」

 

私は、彼女の腕を掴み店の奥へと引っ張る。

 

「あっ、ちょっと。」

 

私は、マリーを引っ張り店の裏にあるちょっとした休憩所のソファーに座らせた。

 

「そこで、座っていてください。」

 

私は、店に置いてあるポットドリンクのコーナーからココアを持ってきてマリーに渡した。

 

「これでも飲んでリラックスしてください。あ、お金は要りません。私からのサービスです。」

 

「・・・ありがたく頂くわ。」

 

マリーは少し考えた後、ココアを飲み始めた。

 

「じゃあ、所長。私、仕事あるので少し離れますけどしっかり休んで下さい。」

 

そう言って私は仕事に戻った。

 

 

私、オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィアはココアを飲みながら彼、千樹 央利の後ろ姿を見つめる。

 

彼との出会いは、アメリカでの事だった。

 

当時、カルデアのスポンサー等から2016年の人類滅亡の観測の追及から精神が追い込まれている時だった。

 

アメリカのホテルで宿泊中、私の命を狙う魔術師達から逃げている時だった。魔術師達は凄腕で、護衛は全滅し、私は必死に一人で逃げるしか無かった。

 

その時、逃げている最中にぶつかったのが彼、千樹 央利だった。

 

彼はとんでもない身体能力で魔術師を無力化した。

 

最初、彼も魔術師かと思ったが違った。彼の一族は、体術によって北極熊やゾウでも楽に倒せるらしい。

 

もちろん冗談かと思ったが、あの魔術師達の重症を見たら冗談と思えなかった。

 

その後、彼に私をアメリカにいる一ヶ月の間守ってもらうよう依頼した。

 

彼は、承諾してくれて護衛をしてくれる事になった。

 

その後は、驚きの連続だった。

 

彼は名の知れた発明家で、様々な国の権力者とコネを持っていたのだ。彼の発明品を見せてもらったが、どれも凄い物だった。

 

彼と一緒にスポンサー等に会いに行った時、スポンサー達が私の前とは違って弱腰だったのにも驚いた。

 

どうやら彼らは彼の発明品で利益を得ている者も多く、彼には頭が上がらないらしい。

 

アメリカにいる間、彼には助けられてばかりだった。弱い私を支えてくれた彼を、弱い私を守ってくれる彼を私は好きになった。

 

私は思い切って彼をカルデアに誘った。

 

彼は、最初迷っていた。

 

彼は、私に自身の秘密を教えてくれた。不思議な力の事。

 

彼は、それらを話した上で私を雇うか聞いてきた。

 

私は、それでも構わないと言って承諾した。

 

彼を守るために、偽の情報やカルデアの一部を好きにしていいという条件を出した。

 

彼がカルデアに来てから色々と変わった。技術面や精神面など改善され良くなった。

 

そして、カルデア爆発事件の日。私は風邪を引いてしまい、代わりに央利が作ってくれたコピーロボット?だったかしら?それを使って私の代わりに仕事してくれたので、私は死を免れることができた。

 

けど、代わりに特異点Fにコピーロボットの残留思念がレイシフトしてしまい、カルデアで歩いていたら皆に悪霊扱いされたので、皆をボコボコにした。

 

私は、自身が情けなくなった。魔術師として名門貴族だけど父の跡を継ぐ素質を持っていなかった。それでも一所懸命やってきた。けど、誰も認めてくれなかった。そして、今は人類の命運をかけた事件に直面している。そして、それを一人の人間に託している。私は、裏から指示するだけ。

 

皆、失敗できないという不安の重圧に押し潰されそうになっている。私は、何ができるだろうと考えたが何も浮かなかった。せめて、自分にできることをやろうとカルデアの施設の確認や様々な部署からの書類の確認などをやっている。

 

それでも、自分が本当に皆の役に立っているかはわからない不安が私を襲う。弱い自分は、今にも泣き出してしまいそうだ。

 

「所長、大丈夫ですか?」

 

仕事が終わったらしい央利が私に声をかけてきた。

 

「何か不安があるなら相談して下さい。」

 

彼は私の隣に座り聞いてきた。

 

私の頬に水が流れる。彼の近くにいるといつも弱い自分をさらけ出してしまう。だから、いなくなって欲しい。離れて欲しい。

 

けど、それ以上に側に居て欲しい。

 

私は、彼の胸に顔を埋めた。彼の服を私の涙が濡らしていく。

 

「央利。」

 

「はい。」

 

「私、怖い。」

 

「はい。」

 

「逃げ出したい。」

 

「・・・マリー。」

 

「なに?」

 

「君は、優秀で努力家な女性だよ。そして、弱い自分を見せたくない女性だってことも知っている。」

 

「そうね。」

 

「そして、皆、君が頑張っていることも知っている。知っているかい?皆、私に質問してくるんだよ。所長の好きなお菓子はなんですか?とか所長はコーヒー好きですか?なんて聞いてくるんだよ。どうしてそんな事質問するのか聞いて見ると頑張っている所長に差し入れしたいんだって。」

 

私は、心あたりがあった。

 

「皆、不安の中にいる。そんな中君は解決しようと頑張って皆に指示を出している。それは、誰にでもできることじゃない。君だからできているんだよマリー。」

 

「でも、解決しているのは立夏よ。」

 

「彼女だって、未熟だ。君や皆に助けられないと何もできないって言ってた。私もそう思う。君は、そんな彼女に道を作っているんだよ。不安に押し潰されそうな彼女達に安心できるようにしているのも、君が頑張って彼女達を指示やアドバイスしているからだよ。」

 

「そう、かしら。」

 

「そうだよ。だから、一人で悩まないで皆に相談して。僕やロマニ、ダ・ヴィンチ。皆、君を助けたいんだから。」

 

「うん。」

 

それからも、私は泣き続けた。

 

 

今、マリーが寝ている。どうやら、安心して眠くなったらしい。

 

その後、マリーを部屋まで運んだ。

 

翌日

 

「千樹さん。所長と付き合っているって本当ですか?」

 

「待って、立夏ちゃん。どこでそんな話になったの?」

 

「え~、皆話ましたよ。昨日所長をお姫様抱っこして運んでいる千樹さんが所長の部屋に入っていったって。」

 

私は、立夏ちゃんに昨日のことを話し、なんとか誤解を解いた。

 

しかし、噂が広がり色々な人に勘違いされ誤解を解くはめになった。

 

 

オマケ 所長が生きていた時の反応

 

「ギャー所長の悪霊だ、臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前。」バキバキ

 

「ドクター、できないことしないでください。手がバキバキになってます。」

 

「南無阿弥陀仏、悪霊退散。」

 

「先輩、お経唱えないでください。」

 

「よし、私が開発したこの悪霊退散ハンマーバージョン3.1を使うときが来たようだ。」

 

「あなた達、覚悟できているんでしょうね。」

 

その後、所長にボコボコにされ説教された。

 

 

 

 

 



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4話

ある日の昼過ぎ、自室で購買の売り上げの計算をしていた。

 

「やっぱり最近発売した『ジャイ○ンリサイタルを回避できる10の方法』と『これぞ、静けさの極意 スーパー耳栓』は、売り上げが凄いな。」

 

最近、あるサーヴァントのコンサートが開催されると聞き、様々なサーヴァントが購入していった。

 

「今度、カラオケボックスでも作ろうかな。でも利益を考えると。」

 

前々から自室で歌っているが苦情も来ていたので、完全防音対策をしたカラオケボックスを作ろうかと悩んでいると

 

ピンポーン

 

と来客を知らせるチャイムが鳴った。

 

インターホンを見ると

 

「千樹さん、入ってもよろしいでしょうか?」

 

そこには、ジャンヌ・ダルクがいた。

 

「いいですよ。今開けますね。」

 

扉を開けるとジャンヌが入ってきた。

 

「すいません、千樹さん実は相談したい事があって来たんです。」

 

「いいよ。僕で良ければ相談に乗るよ。椅子に座って今お茶を持ってくるから。」

 

 

「それで、相談って?」

 

「実は、・・・

 

話を聞くと、他のジャンヌ・ダルクとの仲をより深めるにはどうしたらいいか?と言う相談だった。

 

「オルタは私との会話を疎かにするし、リリィは他のサーヴァントとの遊びを優先してしまって。」

 

話しているうちに顔が下を向いていく。

 

「だったら、これなんてどうですか?」

 

そういって私は自室の棚からあるものを持ってきた。

 

「これは?」

 

ジャンヌは、不思議そうにそれを見た。

 

「これは、ゲームでこっちはDVDです。」

 

そう、私が持ってきたのはゲーム機とゲームソフトそしてアニメのDVDである。

 

「これがゲームとDVDですか。」

 

どうやら、知識として知っていたが初めて見るらしい

 

「これなら、話の話題になりますし、何よりあの二人は結構こうゆうの好きそうですし。どうですか?」

 

ジャンヌは少し悩んだ後

 

「そうですね。試してみます。」

 

その後、ゲームをやり方を教えたりアニメを一緒に見たりしてから自室に帰って行った。

 

ちなみに、ゲームはポケモンでアニメはドラえもんやポケモンなどをチョイスした。

 

数日後、店でのんびりしているとジャンヌがやって来た。

 

「千樹さん、この前はありがとうございました。」

 

「あれから、二人とは話せた?」

 

「はい。二人と一緒に遊んだり、アニメを見たりして前より仲良く慣れた気がしまする。」

 

「それは良かった。」

 

「はい、それでまたご相談が。」

 

「なに?」

 

恥ずかしそうにしながら

 

「ほ、他のものも欲しいな~と思いまして。」

 

はまったらしい。その後ジャンヌは、同人誌サークルを立ち上げる事になるのだがそれは、先のお話。

 

 

 

「今日は、マ~ボ~解~禁~日~。」

 

私、藤丸立夏はスキップしながら廊下を歩いた。

今日は、月に一度超激辛料理を食べていい日なのである。本当なら毎日一食は食べたいが皆に止められて月一になった。

 

「あれ?ジャンヌ?」

 

千樹さんの店の前を通り抜けようとしたとき中で店主の千樹さんとジャンヌが話あっていた。気になった私は、二人の会話を物陰から聞いてみようと思った。

 

・・・大好きなんです。」

 

(!?)

 

(これってもしかして告白?!)

 

(いや、待て藤丸立夏まだそうと決まったわけじゃない。)

 

(カルデア最後のマスターとしてしっかり見極めなければ。)

 

私が色々悩んでいると千樹さんとジャンヌが店の奥に入って行った。

 

私はどうするか悩んでいた。すると

 

(おやめなさい。二人の邪魔してはいけませんよ。)

 

(二人の後追ってみようぜ~)

 

私の中の天使と悪魔(リヨぐだ子)が話かけてきた

 

(いけませんよ。私たちは部外者関わっては行けません。)

 

(ええ~いいじゃん。私たちは、サーヴァントのことをよく知らないといけないだし、見ても大丈夫だよ。)

 

(ダメです。二人の幸せを応援するのです。)

 

(うるさいな~。こうしてやる。)

 

(あっ、ちょ、ダメです悪魔の私、そんなとこ触っては。)

 

(あひゃひゃひゃ、快楽の海に溺れろ~)

 

(ダメ~。)

 

天使の私は負けたらしい。

 

私は、二人の後をこっそりとついて行きある部屋にたどり着いた。

 

私は扉に耳を当て中の様子を探る。

 

「すごい。大きい。」

 

(?!)

 

「ずごいでしょ。」

 

(そんな、ジャンヌがそんな事するなんて。)

 

「千樹さん、ジャンヌそんな事やめよう。」

 

私は、耐えきれず部屋の扉を開けた。

 

そこには、人形を持った千樹さんと何かの大きな人形に抱きつくジャンヌの姿があった。

 

「わっ、びっくりした。どうしたの立夏ちゃんそんな慌てて。」

 

「そうですよ、マスターびっくりしましたよ。」

 

私は思わず

 

「どうゆう事?」

 

と言った。

 

 

いきなり立夏ちゃんが入ってきてびっくりしたどうやら後を着けて着たらしい。

 

「あっ、立夏ちゃん。どお、すごいでしょ?この等身大カビゴン。」

 

「すごいですよ、マスター。ふかふかで柔らかいんです。」

 

そう、ポケモンにはまったジャンヌに僕が作ったポケモンのぬいぐるみを買いに来たのだ。他のぬいぐるみを見るためにぬいぐるみ作成部屋に招待したのだ。

 

ちなみに等身大カビゴンには僕が開発した繊維と綿が使われていてとても軽くて丈夫なのだ。ただ等身大カビゴンは置き場が限られるので売れないのだ。

 

立夏ちゃんは、まだ困惑している。

 

「 え、ジャンヌが千樹さんに告白したんじゃないな?」

 

「「???」」

 

話を聞くと先ほどの会話を途中から聞いて勘違いしたらしい。

 

「それはね、ジャンヌがポケモンのぬいぐるみに言ったんだよ。」

 

「はい、私ピカチュウが大好きなんです。」

 

「なんだてっきりジャンヌが千樹さんに告白したのかと。」

 

「僕は、ジャンヌにふさわしい男ではないよ。こんなに綺麗で姉妹思いの優しい純粋な心を持った女性が僕のような男性よりもっとふさわしい人がいるはずだよ。」

 

「「・・・・・」」

 

「どうしたの?二人とも。」

 

二人とも黙ってしまった。

 

(千樹さんは、たまにさらっと歯が浮くようなセリフを言うからドキッとさせられるんだよな~。ジャンヌは、顔を真っ赤にしてるし。)

 

 

「誰かいないか~。」

 

「あ、すいません今行きます。ごめん二人ともお客さん来たから行くね。」

 

私は、部屋から出で店に向かった。

 

 

「ジャンヌ、大丈夫?」

 

「・・・ハッ、な、なんですか?マスター。」

 

「・・・ジャンヌ、私応援しているから。」

 

「マ、マスター。私は別に千樹さんのことなんとも思っていませんから。」

 

「頑張ってね。」

 

「優しい目で見ないでください~。」

 

その後、よく千樹さんと話すジャンヌダルクがいたとかいないとか。

 

余談だが、ジャンヌがポケモンのぬいぐるみを持っているのを見かけた子供系サーヴァントやリリィ系サーヴァントや一部のサーヴァントが様々なぬいぐるみを求めに来たので、購買部は繁盛した。




得意ではないカッコいいセリフなどを書いてみたのですがもしかしたらあまり、いいできではないかもしれません。そこの所はご了承ください。


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5話

今回、あるキャラクターが出てきます。


ある日の早朝、食堂では工事が行われていた。

 

ドドドド、カンカンカンカン、ギコギコギコ、バクハツスルニャ~

 

ドリル音やハンマーで叩く音、ノコギリで木材を切る音、何かが爆発する音が聞こえている。

 

「ここは注意して工事してね。」

 

「了解にゃ~」

 

私は、現場監督として指示を出していた。

 

因みに工事を手伝ってくれているのがアイルーという二足歩行の猫達である。

 

アイルー達との出会いは、世界中を旅行中とある無人島を訪れた時お腹が減っているアイルー達と出会い食べ物をあげたことで仲良くなった。

 

話を聞くと、朝起きると全く知らない土地になっていたらしくどうやらアイルー達は、モンスターハンターの世界からこの世界に迷いこんだらしい。

 

その後、私はアイルー達と交流して帰る時に誘ったら私についてきてカルデアで一緒に働いている。

 

見つかったら解剖なり実験なりさせられるので今まで隠していたので店の裏で働いていたなのでサーヴァントや他のカルデアのスタッフは、知らないので紹介兼びっくりさせるためにあるものを作っている。

 

するとドンドンと扉を叩く音が聞こえてきた。扉を開けるとロマニだった。

 

「あれ、どうしたの?ロマニ。」

 

「どうしたの?じゃないよいきなり工事して何を考えているんだい。」

 

どうやら、勝手に工事していることに怒っているらしい。

 

「実は、サーヴァントが増えたから食堂の拡張と改装を考えていてね。丁度サーヴァント達が留守の今の内に工事しようかと。」

 

そう、今のサーヴァント達は特異点でのバカンスを楽しんでいる。そのためカルデアにいるのはスタッフしかいない。サーヴァント達がいなくなる事なんて滅多にないので今やろうと思い至ったのだ。

 

「だからって許可なく工事しない。」

 

私は、懐に手をいれてある紙袋を取り出しロマニに渡す。

 

「これで見逃してくれませんか。」

 

ロマニはそれを受け取り中身を見た。

 

「あのね、千樹君賄賂なんかで僕が変わるとでも!!!こ、これは。」

 

私はニヤリと笑った。そう、中身はとあるアイドルのライブDVDが入っている。

 

「ロマニ、許可をしてくれるならそれを渡すよ。」

 

「好きにやっていいよ。」

 

「良いわけないでしょ。」

 

私とロマニの会話に入って来たのはオルガマリー所長だった。

 

「全く、あなたは私のカルデアを何回勝手にいじれば気が済むのかしら?」

 

「え~、マリーが中央区画以外の施設は最低限度の施設しか用意してないからいろいろ問題が起きて要るんじゃないですか。」

 

そう、このカルデアの中枢ともいえる設備は完璧なのだかその他の設備が不足しているのだ。例えば食事や娯楽などストレス軽減を目的とした設備などの施設が充分ではなく、もし私が対処していなければ人理修復中ストレスで問題が起きていただろう。

 

「それでも、勝手に改造しないで頂戴。」

 

「じゃあ、改造していいですか?」

 

「今許可を取ってもダメよ。」

 

「どうかお願いしますマリー様。」

 

「ダメよ。」

 

その後も何度頼んでも断られた。ロマニはいつの間にか逃げていた。

 

「旦那さん~、聞きたい事があるにゃ。」

 

するとアイルー集団の一人が出てきた。

 

「あ。」

 

秘密にしていたアイルーが出て来て私はヤバイと思った。

 

「な、なんなのこの生き物。」

 

所長も驚いた声を出す。

 

「あ、え~と、その~。」

 

私が何か言い訳を考えていると

 

「はじめましてにゃ。僕は、アイルー族のリクにゃ。よろしくにゃ。」

 

リクが所長に自己紹介していた。

 

所長は、私の方を向いて怒った声で。

 

「千樹、説明してくれる。」

 

と説明を求めてきた。

 

私は、アイルー達の説明をした。

 

「ハァ,その生物についてのことはわかりました。」

 

どうやら、理解してくれたらしい。

 

「けど、なんで今になって見せる気になったの?」

 

「実は、アイルー達がこのカルデアの人達の役に立ちたいと言っているので。」

 

そう、本当は見せる気は無かったのだかアイルー達がどうしてもと言い私も色々考えた上で見せる決意をした。

 

「マリー、どうかお願いします。」

 

「「「「お願いしますにゃ」」」」

 

アイルー達も一緒になって頭を下げる。

 

「・・・ハァ,わかりました。許可しましょう。」

 

「ありがとうございます。」

 

「その代わり、千樹お願いが有るんだけど。」

 

所長が、モジモジしながら話しかけてきた。

 

「なんですか?所長。」

 

「そ、そのアイルー達触ってもいいかしら?」

 

その後、所長がアイルーと戯れるのがちょくちょく見られた。

 

 

 

それから、二週間後。

 

「ただいま~。」

 

「任務完了しました。」

 

立夏やマシュその他に大勢のサーヴァントがカルデアに帰還した。

 

「あ、お帰り。」

 

「あ、ロマニこれお土産。」

 

「わ~、ありがとう。」

 

「他のスタッフの人の分もあるよ。」

 

わいわいやっていると

 

「お茶の用意ができましたにゃ~。」

 

アイルーがスタッフにお茶を届けにやってきた。

 

「にゃ!すごく沢山の人がいるにゃ!」

 

「ドクター、あの生物はなんですか?」

 

「ああ、アイルーと言って千樹君が連れてきたらしいよ。」

 

「ロマニ、千樹さん今どこに居るの?」

 

「えっ?多分食堂に居るんじゃないかな?アイルーお披露目会やるって言ってたから。」

 

私達は、食堂に急いだ。

 

「にゃ!なぜジリジリ寄ってくるにゃ!」

 

「心配ない。ちょっとモフモフするだけだ。」

 

「そんなイビルジョーが獲物を見つけた目されたら近付きたくないにゃ!」

 

「心配ないわ。すぐ終わるから。」

 

「にゃ~!」

 

その時、複数のサーヴァントに詰め寄られていたアイルーがいたとか。

 

 

食堂では、千樹と所長が新しくできた食堂で料理するアイルーを眺めつつ話をしている。

 

「それにしても、凄いわねアイルー達。」

 

所長がキッチンの方を向くとそこで調理をしているアイルー達がいる。キッチンは、最新の調理器具や大量調理できる機材が設置されていたり、ピザやパンなどを焼くかまど等の施設も追加された。イメージとしては最新の調理場の隣にモンハンワールドのセリエナとアステラの食堂が追加された感じである。

 

「料理も美味しい。何よりこれで今まで調理をしてくれたサーヴァントの業務を軽減する事ができるわ。」

 

ちなみに、アイルー達はこの世界に来てからこちらの料理技術や文化を学んだため、ほぼすべての国の料理や加工食品を作れる。モンハンの料理も作れる。

 

「マリーや他の職員の反応も良かったし立夏ちゃん達が来ても大丈夫そうだね。」

 

すると、食堂の扉が開いた。すると立夏ちゃんやマシュ、他のサーヴァントが入ってきた。そして、私に近付いてきた。ちなみにその時の、とある王女サーヴァントに抱き抱えられたアイルーがいたとか。

 

「千樹さん、一体この生物は何なんですか。」

 

「まあまあ、立夏ちゃん落ち着いて今説明するから。」

 

私は、皆にアイルー達の説明をした。するとなんとか納得してくれた。

 

しかし、納得していない人達がいた。今まで調理を担当していたサーヴァント達だ。アーチャーのエミヤが声をあげた。

 

「理由はわかった、しかし店主や猫達には悪いが私もこのカルデアの食を今まで任された身、そうやすやすと明け渡すことはできない。それに悪いが訳もわからない生物の料理を食べるのは少しな。」

 

「ああ、今まで通り調理してくれて構わないよ。今回の改装やアイルー達のサポートは増えた人員に対応するためだから。それにアイルー達については私が保証する。何かあったらその時は私を好きにして構わないよ。」

 

「しかし。」

 

エミヤが困っているとキッチンの方からあるアイルーが来た。料理長である。イメージとしてはセリエナの料理長。ちなみに副料理長はイメージとしてアステラの料理長である。

 

料理長は、手に小皿を持っており、中にはシチューらしきものが入っていた。そして、それをエミヤに差し出した。

 

「飲んでみろと?」

 

エミヤは、受け取りながらおそるおそる味見をした。

 

「こ、これは!」

 

エミヤは、料理長の方を向いた。そして、料理長を見つめた。料理長もただじっとエミヤを見つめた。しばらくして、

 

「ふっ、分かった。」

 

何かを決意した声を出した。

 

「店主。」

 

「なに?」

 

「アイルー達と仲良くさせてもらうよ。」

 

どうやら、納得したらしい。

 

その後、アイルー達の料理を食べたサーヴァントは皆、納得してカルデアの一員として認めてられた。

 

そして、次の日の食堂

 

「A定食の下準備を頼む。私は、B定食の支度をする。」

 

「了解にゃ。」

 

「ごめん。誰か。手伝ってくれないかい?」

 

「手伝いますにゃ。」

 

「料理長、我が輩の作ったシチューの味見お願いしますワン。」

 

「いいにゃ~。」

 

とサーヴァントとアイルーの交流が見られたとか。

 

 

おまけ とある廊下にて

 

「千樹さん、アイルー達の料理に幸運を上げる料理があるって本当ですか?」

 

と立夏ちゃんが聞いてきた。

 

「えっと?誰から聞いたの?」

 

「そうゆう噂があるんです。」

 

どうやら、詳しく話を聞くとサーヴァントの間でそうゆう話があるらしい。

 

「一応、本当だよ。」

 

「そうなんだ。」

 

「正確に言うと、幸運だけじゃないけど。」

 

「?どうゆうことですか?」

 

私は立夏ちゃんにアイルーの食事スキルを教えた。

 

「つまり、攻撃をあげたり、特殊な力を付与する事ができるんですね。よし、私も幸運を上げる料理作ってもらお。」

 

「・・・どうして、幸運をあげたいんだい?」

 

「えっ?だってレアなサーヴァントを引くためですよ。」

 

「えっと?」

 

「アハハ、これで星5サーヴァントゲットだぜい。」

 

「えっと?立夏ちゃん?」

 

私が困惑していると

 

「当て身。」

 

ドサッと立夏ちゃんが倒れた。気絶である。そして、それを行ったのはアルテラであった。

 

「乗っ取りは悪い文明。」

 

と訳がわからないまま立夏ちゃんを引っ張って行った。

 

後日、立夏ちゃんに聞くと昨日の会話の記憶がないらしく、アルテラに聞いたら立夏ちゃんにある存在が取りついたらしくそれを取り払ったみたいである。ちなみにアルテラから立夏の様子がおかしかったら気絶させろとのことだった。私は、深く聞かない事にした。

 

まあ、幸運を上げるのはお酒なので立夏ちゃんは頼めないけどね。

 




今回、モンスターハンターのアイルーを出しました。
ちなみにこの世界では、モンハンのゲームを有るがアイルーではなく別の種族が出ている設定とさせていただきます。


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6話

お待たせしました。


購買で千樹 央利は考えていた。(アイルー達が受け入れられたなら、裏で働いている彼女達も行けるんじゃね?)と。

 

彼女達とは、千樹が作り出した自動人形で境界線上のホライゾンを元に造り上げたのや他にも色々存在している。。

 

(最近、忙しくなってきたし表の営業は僕だけでやっているし。)

 

そう、商品の補充や接客、掃除等、購買部の業務は全て千樹一人でやっているのである。たまにアイルー達が手伝ってくれるが、今まで裏でやっていた購買の商品の生産に加えて、最近はカルデアの食堂や職員の手伝いに掃除等、表での業務が増えて忙しいので頼めない。

 

「よし、早速マリーに説明してこよう。」

 

そうして、店を出て所長がいるであろう場所へと向かって行った。

 

 

翌日、朝の食堂にて

 

「はい、皆聞いて頂戴。」

 

オルガマリー所長が朝食を食べに集まっていたサーヴァントや職員全員に聞こえるように声をあげた。

 

「え~と、千樹がアイルー達以外に隠していた人材がいました。」

 

そして、所長がチラッと隣を見ると千樹が正座させられ「私は、所長に報連相をしっかりする事を誓います。」と書かれたプラカードを首からかけられていた。

 

「それで、今日から購買の手伝いをしてくれる人材を紹介するわ。」

 

すると廊下側の扉が開き人が入って来た。いや、入って来たのは、自動人形達だった。

 

「紹介するわ。彼女達は、千樹が開発したアンドロイドよ。」

 

食堂にいた全員は驚いた。

 

「私も最初は驚いたわ。まさか、こんなものを開発していたとは。取り敢えず自己紹介をしなさい。」

 

「「「「「「「「「「jud。」」」」」」」」」

 

 

「鹿角です。」

 

「武蔵ですー以上。」

 

「浅草ですー以上。」

 

「品川ですー以上。」

 

「村山ですー以上。」

 

「武蔵野ですー以上。」

 

「多摩ですー以上。」

 

「青梅ですー以上。」

 

「奥多摩ですー以上。」

 

「高尾ですー以上。」

 

自己紹介が終わると所長が

 

「それで、質問等は有るかしら?。」

 

と皆に問いかけた。

 

すると、複数の人が手を挙げた。

 

「それじゃあ、最初は立夏あなたね。」

 

「え~と、千樹さん彼女達は本当に機械なんですか?」

 

「本当だよ。一応皮膚とかも人に近いように作っているし人間の基本的な機能を持っているから食事等もできるよ。」

 

「そうなんですか?けど、何で作ったんですか?」

 

「いや~、僕って発明家や研究者もやっているんだけど機密事項も多いからむやみに人を雇えないんだよね。だから助手兼身の回りのお世話をするために作ったんだよね。」

 

「分かりました。私からは以上です。」

 

次に指名したのはランスロットだった。

 

「まず、鹿角さん。」

 

「何でしょう。」

 

「私とデートなどゴバッ。」

 

「やめてください。穀潰しが。」

 

マシュがランスロットに盾を振り下ろしていた。

 

「所長、続きをお願いします。」ニコ

 

「え、ええ。分かったわ。」

 

次に当てたのは黒髭だった。黒髭は真剣な表情で質問してきた。

 

「千樹氏。」

 

「なに?」

 

「千樹氏に依頼すればアンドロイド作ってくれるでござるか?」

 

「はい?」

 

「そう、男の夢であるメイドロボット拙者に是非作ってくだされ千樹氏。」

 

「え~と。」

 

「頼むでござるよ。」

 

「えっと。いいけど。」

 

「フォ~WWW。やったでござるよ。」

 

「一応、これが料金の見積り。」

 

黒髭に見積書を渡す。

 

「どれどれ、・・・これ高くね?」

 

「一応それで一番安い素体の料金でそこから機能なんかをつけるともっとかかるよ。」

 

そう、一番安い素体だけで数千万そこから様々な機能や部品によって料金が追加される。

 

「あっ、鹿角達程だとなると数億いくから。」

 

「ファ~www。無理www。」

 

「元々、介護や人員不足解決のために開発した物だからね。高性能の分お金がかかるのよ。」

 

「そうでござるか。せっかく、アンとメアリー殿に似たメイドロボットにして色々したかっ」パンザシュ「ガフッガハッ。」バタン シュン

 

黒髭が狙撃と斬撃によって倒れ座に還された。

 

「「次に行って。」」

 

「あっ、はい。」

 

その後も色々質問があったが問題なく進んだ。

 

「それじゃあ、これで質問は終わりね。ハイ、解散。」

 

「やっと解放される。」

 

千樹はずっと正座をしていたために足がしびれてきていたそれをこすりながら呟く。

 

すると所長が近付いて

 

「あっ、央利明日から鹿角は私の秘書をしてもらうから。」

 

「えっ?突然そんな事言われても。」

 

「何か?問題でも?」<●><●>

 

「ありません。だから、そんな光のない目で見ないでください。」

 

次の日の購買

 

「いや~、これで色々できるようになった。」

 

購買では、浅草達が掃除をしたり商品の補充をしていた。

 

「さ~て、開発するか。武蔵機材等運ぶの手伝ってくれ。」

 

「jud。」

 

千樹は研究室に向かった。向かう途中ある疑問が浮かんだ。

 

「マリーは、どうして鹿角を秘書にしたんだろう?」

 

 

場所は変わって所長室、そこには鹿角と所長がいた。

 

「ふぅ~、やっと終わったわ。」

 

「お疲れ様です、オルガマリー様。」

 

鹿角は椅子に腰掛けている所長に紅茶を出す。

 

「ありがとう、鹿角。」

 

一口飲む。するとあることを思い出したのか所長が鹿角に質問をする。

 

「そういえば、例のあれ出来ているのはかしら?」

 

「jud、こちらです。」

 

そう言って茶色の封筒を取り出した。それを受け取り中身を確認する。

 

「フフフ、よく出来ているわ。ありがとう鹿角。」

 

その他中身はとは?

 

「こっちは、央利の寝顔こっちは央利のトレーニング姿。ハァ、素敵///。」

 

「オルガマリー様、お顔が大変なことになっています。」

 

「いけない、ヨダレが。」

 

そう、中身は千樹の隠し撮り写真である。これは、武蔵達がこっそりと撮り続けたもので現在も撮り続けていてる。

 

「鹿角から私に央利の情報が逐一入って来るから助かるわ。」

 

所長は千樹から彼女達の機能を説明された際に、情報共有が出来る事に目をつけて央利の情報を鹿角から報告して貰っているのだ。そのため、鹿角を秘書にしているのである。

 

「フフフ、央利待ってなさい。貴方は私のものにするから。」

 

この所長、今までの辛い出来事から助けた央利に恋心を抱いている。そのため、既成事実を作る準備や監視の為に鹿角達を使っているのである。

 

「オルガマリー様、計画完遂の際には。」

 

「ええ、貴方達にも央利を貸してあげる。」

 

「「フフフ。」」

 

そう、オルガマリーと鹿角達は央利を落とす為に結託したのである。片や恋する女性、片や主人に恋する人形達。共通するのは同じ人に好きになって貰いたいと言う心その思いが協力を生んだのである。

 

これから、主人公の行方はどうなってしまうのか?

 

 

次の日、所長室にて

 

「マリー。新しくアンドロイド作ったからこっちを使ってくれ。」

 

そこには、メイド服を着たアンドロイドがいた。ちなみにモデルは魔法先生ネギま!の絡繰茶々丸である。

 

「初めまして、オルガマリー様。絡繰茶々丸と申します。以後お見知りおきを。」

 

「・・・えっ?」

 

「いや~、ごめんね。マリー仕事が忙しいから鹿角を秘書にしたんだろう?だから新しいアンドロイド作ったから。これで仕事が効率よくなるよ。」

 

「あの、千樹様。」

 

「あ、鹿角今日からまた購買の方よろしくね。」

 

「いえ、あの私はこのままでも。」

 

「鹿角は、武蔵達の統括だからいないと色々不便だから。それに、やってもらい事があるから。」

 

「・・・かしこまりました。」

 

「じゃあ、仕事に戻るから。」

 

そう言って、千樹は所長室を退出した。

 

千樹が退出してから、鹿角はオルガマリーを見た。すると顔を伏せながらぷるぷると震えていてそして顔をカッとあげると椅子から立ち上がり。

 

「あのバカ~、いつか絶対○○○してやる~。」

 

こうして、所長達の企みは潰えたのであった。

 

この後、千樹は所長から理不尽なお仕置きを受けたそうです。



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7話

お待たせしました。


カルデアには休憩室が存在している。そこはサーヴァントや職員の憩いの場所である。

 

その休憩室の一角には、自動販売機コーナーがあり自動販売機の列が出来ている。そこにはコーラやお茶、お酒などの飲料水から菓子パンやスナック菓子などの軽食も置かれている。

 

その自動販売機のコーナーの一画に異質なラインナップの自動販売機が存在する。

 

その一画を皆こう呼んでいる「店主の自動販売機」と。

 

その自動販売機には、購買の店主である千樹が発明欲を暴走させた商品が置かれているからである。

 

まず、目を引くのが『マスターおすすめ』と書かれた広告が張られた真っ赤な缶である。名前は麻婆缶である。

これはある麻婆店の味をそのまま缶にして販売しちゃたと言うと商品である。キャチコピーは、『麻婆の真理をお手軽に』である。はっきり言ってお手軽自殺商品である。値段は300QP。この商品、何故か毎週十数本売れている商品である。

 

ちなみにこの缶のことをカルデアでは「マー缶」と呼んでいる。

 

次に紹介するのは『眠眠爆破』と書かれたドリンクである。この商品、作家系サーヴァントや創作をするサーヴァントが「眠気を覚ますドリンクが欲しい」という要望から開発された商品である。

 

しかし、このドリンク確かに眠気が爆発のごとくぶっ飛ぶのだが飲んでから三日間は寝ることができないのだ。そのため、取り扱い注意のラベルが張られている。

 

「さぁ、おっきーこれを飲んで一晩頑張りますよ。」

 

「あの、きよひーこれ飲むと眠れないんだけど。」

 

「終わるまで寝かせませんよ。」

 

「ヒェ~。まーちゃん助けて~。」

 

今日も何処かでこのドリンクが活躍している。

 

他にも、『イチゴおでん』、『初恋ジュース』、『スープカレー』、など何処かで見たような商品が置かれていた。

 

そして、今日新たな商品が追加された。

 

そのため、休憩室では色々なサーヴァントや職員が集まっていた。

 

「おいおい、あの自動販売機に新しい商品が追加されたらしいぜ。」

 

「マジかよ。」

 

「お前逝けよ。」

 

「お前が逝け。」

 

皆が注目する先には『universe』と書かれたコーラビンタイプの商品であった。パッケージは宇宙の絵が書かれており、値段は500QPと高めだった。

 

皆がその商品を買うように押し付けあっていると一人のサーヴァントがやって来た。

 

「セイバーが集まっているのはここですか。」

 

そう、謎のヒロインXである。

 

「私に、対抗するために集ったのが失敗でしたねって、おや、他にも色々なクラスが居ますね。」

 

さすがに変だと思ったXが襲撃をやめた。

 

Xは最近やって来たサーヴァントなので自動販売機のことは知らない。

 

皆思った(こいつに実験台になってもらおう)と

 

彼女の親友のXオルタ(古株)がXに近づく。

 

「おや、えっちゃん、この集まりは何ですか?」

 

「皆さん、あの商品を買おうとしているんです。」

 

そう言って商品を指す。

 

「あれは、一体?」

 

「あれは、霊基変換薬です。あれを飲むとクラスを変更できるんです。」

 

「なるほど、セイバーの皆さんが私を恐れてクラスを変更しようとしているのですね。仕方ありません、セイバークラスが居なくなるとマスターが大変ですからね、私が唯一のセイバークラスになってあげましょう。」

 

そう言って商品を買いに自販機にお金を入れる。

 

「では、えい。」ピィ ガシャン

 

Xが商品を取り出すと周りの空気が騒がしくなった。

 

まず、目につくのは中身の色だった。黒いのである。しかし、ただの黒ではない漆黒である。

 

皆、不安になった。マー缶みたいな殺戮系商品と似たものではないかと。

 

そんな、観客の気持ちを知らずにXは蓋を開ける。

 

プシュ と音をたてる。炭酸系らしい。

 

Xは、疑いもせず口をつけて飲み始める。

 

ゴクゴクと飲む音が響き渡る。

 

そして、半分ほど飲んだところでXがビンから口を話した。

 

「Xさん、どうでしたか?」

 

Xオルタが話しかける。

 

するとXは、

 

「・・ユ・・・」

 

「ユ?」

 

「ユニバース」

 

と叫んで倒れた。

 

ガシャンとビン割れる音とバタンとXが倒れる音が響き渡る。

 

「ヤバイ、体がピクピクしているぞ。」

 

「おい、しっかりしろ。」

 

「担架もってきます。」

 

「医療室に連絡しろ。」

 

倒れたXに皆が駆け寄る。

 

「皆さん何してるんですか?」

 

そこに謎のヒロインXXがやって来た。

 

「実は、Xさんがあの商品を飲んだらこんなことに。」

 

Xオルタが説明しながら『universe』を指す。

 

すると、

 

「あれ、『universe』じゃないですか!」

 

嬉しそうな声で自販機に向かい、QPを入れて躊躇なく『universe』を購入した。

 

「えっ?」

 

Xオルタの困惑した声でXXを見た。

 

そんな視線を無視して『universe』を飲むXX、

 

「プハ~、これですよ私が愛してやまない飲料水。今まで何処にもなかったから諦めていたんですが、また会えるなんて。」

 

そう言って、また買うXX。皆、Xの救助の手を止めてXXに信じられないという顔を向けている。

 

「あの、大丈夫何ですか?」

 

「えっ?美味しいですよ。ほら、えっちゃんもどうぞ。」

 

そう言って買ったばかりの『universe』を差し出す。

 

「・・・遠慮します。」

 

Xオルタは迷った末に断った。

 

「そうですか、美味しいのに。」

 

そう言ってまた、飲むXX。

 

「どうしたの皆集まって?」

 

すると、そこに今の現状を作る原因になった千樹がやって来た。どうやら商品の補充にやって来たらしい。

 

「あの、店主さん質問いいですか?」

 

Xオルタが千樹に話しかける。

 

「何かな?」

 

「あの商品何なんですか?」

 

そう言って、XXが飲んでいる『universe』を指す。

 

「ああ、あれね。あの商品は僕が新開発した人工甘味料が使われているんだ。」

 

「甘味料ですか?」

 

「そう、その甘味料は宇宙的な美味しさなんだ。だから初めて飲む人はその美味しさに耐えきれず倒れたり、錯乱したりするんだ。けど、一回飲んだら耐性がつくから安心だよ。」

 

「「「安心できるか。」」」

 

その後、皆この商品を警戒して買う人は少なかったが目が覚めたXはこの商品を週に一回は買うようになった。

 

 

おまけ 『universe』宇宙へ

 

藤丸立夏達は、今アマゾネス・ドットコムの手伝いをしていた。

 

「はぁ~、疲れた。」

 

「お疲れ様です。先輩。」

 

「ウム、二人ともお疲れ様だ。これでも飲むといい。」

 

「ありがとう。・・・あのこれって。」

 

「どうした。遠慮するな飲め。」

 

「えっ、いやこれは。」

 

「これって、『universe』ですよね。」

 

「そうだ。うちの人気商品でな。様々な所から配達依頼が来ているぞ。」

 

「千樹さん、アマゾネス・ドットコムと業務提携していたんですね。」

 

藤丸立夏がスペースイシュタルに拐われた時

 

「喉が乾いたら、そこの冷蔵庫の飲み物を好きに飲んでいいわよ。」

 

「ありがとう。・・・『universe』まである。」

 

「あら、知っているのかしら?それは今宇宙で人気の商品なのよ。私たちも真似しようとしたけど出来なかったからわざわざアマゾネス・ドットコムから取り寄せたのよ。」

 

「うん、・・・ありがとう。・・・あ、麻婆缶もある。」パカ、グビグビ

 

「あなた、それを飲めるのね。」

 

こうして、宇宙で人気を獲得した『universe』だった。

 

『麻婆缶』もある程度購入されている。




次は、ラスベガスを題材に書きたいと思います。


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外伝1

次は、ラスベガス編を書く言っていたのですが、その前にこれを投稿したいと思います。


「全く、人理を修復したと思ったらまた次の問題だなんて一体どうなっているのかしら。」

 

「マリー、文句いってないで立夏ちゃん達を探してください。」

 

現在、私やマリーそして鹿角達はシャドウボーダーと同じ機能を搭載した乗り物で虚無空間を移動していた。

 

何故このようなことになったかと言うと、人理が修復されたが、国連から許可なくレイシフトした等でオルガマリーは責任を追及されカルデアの権利を手放すことになったのだ。

 

もちろん、所長も説明をしてなんとか権利を守ろうとしたのだがダメだった。

 

そして、カルデアの権利はコルドルフ・ムジークに買収されてしまった。

 

本来なら職員などはカルデアで待機しないといけないのだか、私はとあるコネを使い新所長が来る一週間前にカルデアを出たのである。その際、私が改造したカルデア内部は着任する以前の状態に戻しておいた。

 

しかし、カルデアが謎の集団に攻撃を受ける非常事態が発生。私が密かに建造していた乗り物でシャドウボーダーで逃げ出した立夏ちゃん達を回収しようと先に合流したマリーと向かおうとしたところで地球の漂白化が起きたのだ。即座に虚数空間に入り込みなんとか逃れたが、シャドウボーダーの反応を見失ってしまい、現在に至る。

 

「それにしても、よくこんなもの建造していたわね。」

 

「まぁ、国連も魔術協会もカルデアに何かしらしてくると踏んでいたからね。一応、逃げれるようにしていたんだ。」

 

「本当、凄いわね。このナデシコ。」

 

そう、今私達が乗っているのは起動戦艦ナデシコである。(モデルは、ナデシコC)

 

ただ、このナデシコ、密かに建造していてあとは、細かい調整と武装をつけるだけだったのだが時間がなく武装をつけることが出来なかったのである。そのため今現在は戦闘能力を持たない大きい乗り物である。

 

しかし、このナデシコ移動拠点としては能力が高く潜水なども出来る。

 

「千樹さん。シャドウボーダーらしき反応が北欧に向かっているのを確認しました。」

 

話かけて来たのはホシノ・ルリである。私は、ルリと呼んでいる。

 

何故いるかと言うと、世界を旅していた時ある組織の実験場に迷い混んでしまいその時に実験体として製造されたルリと出会った。そして、その組織を壊滅させた後、私が保護し身分を偽装して私が保護者がわりとなって育てたのである。

 

原作と同じで頭が良く、人前に姿を見せなかったがカルデアの分析班として所属していた。今はナデシコの副艦長として立夏ちゃん達を鹿角達と探す作業をしていた。

 

ルリの報告を受けた僕は指示を出す。

 

「よし、このまま、虚数空間を航行しつつ北欧を目指そう。」

 

そうして、僕達は北欧に向かった。

 

 

しばらくして北欧に着いた。

 

「北欧地域に到着、虚数空間から出ます。」

 

虚数空間から出ると白い世界が姿を見せる。

 

「シャドウボーダーの反応は?」

 

「・・・ここから北に数キロ先にあります。」

 

「よし、シャドウボーダーに通信を。」

 

鹿角が通信するとすぐに応答した。

 

『こちら、カルデア。君達は何者だ。』

 

「こちら、鹿角です。聞こえますか?」

 

『この声、鹿角さん!?もしかしてこの通信って!』

 

「jud、現在そちらに向かっています。もうしばらくお待ちください。」

 

『無事だったんだね。千樹くんは、いるかい?』

 

ダ・ヴィンチか質問してきたので応答した。

 

「こちら、千樹だ。無事で何よりだ。」

 

「私も要るわよ。」

 

『マリーもいるのかい!』

 

「まぁ、詳しい話は後にして今は合流しよう。」

 

そうして、通信を切り指示を出す。

 

「よし、シャドウボーダーに向けて全速力で発進。」

 

私達は、合流を急いだ。

 

 

 

シャドウボーダー側

 

「千樹さんから通信が有ったって本当ですか?」

 

「本当だよ、マシュ。先ほど通信してきて今こっちに向かっているって。」

 

「そうですか。千樹さんならオフェリアさんを助けられると思います。」

 

私たちは、先ほど北欧の異聞帯(ロストベルト)の空想樹を破壊したばかりである。そこでクリプターであったオフェリア・ファムルソローネが今危機的状況にいるのである。千樹さんなら助けられるかもと言う期待が私たちにあった。

 

「ウォッホン、少しいいかな?」

 

「何にかな?コルドルフ所長?」

 

私たちか喜んでいると新しい所長であるコルドルフさんが質問してきてホームズが答える。

 

「先程、通信をした人物は千樹と言っていたがもしや千樹央利ではないか?」

 

「そうだが。」

 

「まさか、現代の発明王と言われる千樹央利が救援に来たのか!これからの戦いは楽になるだろう!」

 

コルドルフ所長が喜んでいるとスタッフの一人が声をあげる。

 

「千樹さん達の乗り物が近付いてきます。」

 

そして、それを見たとき私達は固まった。

 

「・・・・・えっ?」

 

「・・・ホゥ!」

 

「・・・これはこれは。」

 

「なんだあれは~!?」

 

 

 

ナデシコ側

 

「さて、速やかにシャドウボーダーを格納庫に収容後、速やかに当地域を離脱する。」

 

「「「jud」」」

 

「アイルー達は、シャドウボーダーの点検や物資の搬入を頼む。」

 

「「「了解にゃ~」」」

 

「じゃあ、ルリ少しの間離れるから。なにかあったら連絡してくれ。」

 

「わかりました。」

 

そうして、私はマリーを連れて格納庫に向かった。

 

格納庫に向かうと立夏ちゃん達がシャドウボーダーから降りて待っていた。

 

「千樹君、救援に感謝するよ。」

 

ホームズがお礼をしてきた。

 

「千樹さん、これは何ですか?こんなものいつ作っていたんですか?」

 

マシュが質問してきた。

 

「君は、悪い男だ。私に黙ってこんなものをつくっていたんだから、後で隅々まで見せてもらうよ。」

 

大きいダ・ヴィンチちゃんと小さいダ・ヴィンチちゃんが千樹に詰めよっていた。

 

「ダ・ヴィンチちゃんこの乗り物の話は後でね。立夏ちゃん達ケガとかは無いかい?」

 

「そうです。一人見てほしい人がいるんです。」

 

そうして、シャドウボーダーから運んできたのはオフェリアだった。

 

私は、身体の状況から危険な状況と判断し

 

「すぐに、医務室へ。」

 

ストレッチャーに乗せ、治療型アンドロイド達が医務室に運んでいく。

 

それからは、あるアイテムを使い一命をとりとめた。

 

医務室から出るとマシュ達が待っていた。不安そうな声で聞いてきた。

 

「オフェリアさんは大丈夫何ですか?」

 

私は、落ち着いた声で話した。

 

「大丈夫、危機的な状況だったけどなんとか一命をとりとめたよ。」

 

「よかった~。」

 

マシュはへたりこんでしまった。

 

「今は、寝ている状況だから目覚めるまで側にいてやりなさい。」

 

「はい。」

 

マシュは、医務室に入って行った。

 

「千樹君、よく助けることが出来たね。さすがの私でもどうすることが出来なかったのにどんな手を使ったんだい。」

 

ダ・ヴィンチちゃんが聞いてきた。

 

「ああ、これだよ。」

 

私は懐からあるアイテムを取り出す。

 

「ゲッ、それは。」

 

小さいダ・ヴィンチちゃんが苦虫を潰したような顔になった。それもそうだ、私が懐から出したのは魔法のランプだからである。

 

他にも、色々助ける方法はあったのだが皆知っている魔法のランプの方が誤魔化しが利くからである。しかも性能は、ピカ一。

 

「とりあえず、一段落着いたし皆とは情報交換をしようか?カルデアで何かあったのか知りたいし。」

 

ナデシコの食堂に移動してそこで情報交換をした。

 

「大変だったね、立夏ちゃん。」

「いえ、そんな事有りませんよ。」

 

そう答える立夏ちゃんが、私には少し強がっているように見えた。

 

「それことより、これからどうするのかを決めるぞ。」

 

コルドルフがこれからの事を話し始めた。

 

「これ程、凄いものがあるのだ。準備ができ次第すぐに次の異聞帯に向かうべきだ」

 

「あ~、それなんですげど、ナデシコで異聞帯はいくことはできません。」

 

「へぇ!?な、何故だね?」

 

「まず、現在ナデシコに武装が着いていません。また、幾つかの区画で問題が発生していて整備しないといけません。それにこの大きさでは、敵に見つかる可能が高い。どこかで隠れる場所を探さないと。」

 

「そ、そうか。し、しかし隠れる場所なんて有るのか?」

 

「それなんですよね。さすがに虚数空間で作業はできませんし。かといってナデシコを収容できる場所なんて。」

 

皆で悩んでいるとルリから通信が入った。

 

「お兄さん、少しいいですか?。」

 

「どうした?何か問題があったのかい?」

 

「いえ、実はとある通信を捕らえましたので報告しました。」

 

「通信?それは、一体?」

 

私達は、その通信を聞きそこに向かうことになる。

 

そして、この通信が後に私達が彷徨海または、シオン・エルトナム・ソカリスとの出会いだった。

 

 

おまけ

 

ナデシコの食堂での話し合いの時

 

「そういえば、オルガマリーさんとコルドルフさんどっちを所長と呼んだらいいんでしょう。」

 

「私は、もうカルデアの所長じゃないからムジーク氏が所長でいいわよ。」

 

「そ、そうか。よし、アニムスフィア家の当主から許可も得たことでワシが所長だ。」

 

こうして、コルドルフが所長となったがオルガマリーが所長を辞退したのには訳があった。

 

(せっかく、所長の激務から解放されて千樹との時間が大量に出来たのに、また戻るなんて嫌よ。千樹に好意を抱くサーヴァント達がいない今がチャンスなんだから。)

 

と言う思いからだった。しかし、そうことはうまくいかない。

 

(オルガマリーくん、君の思いは分かっているが仕事を手伝ってもらうよ。)

 

(マリーも酷いな。私たちだけに仕事を押し付けようたってそうはいかないよ。)

 

ホームズとダ・ヴィンチちゃんが、どうオルガマリーに働いてもらうか考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ロマニは、原作ゲーティアの時にいなくなったことにしました。
ちなみに大きいダ・ヴィンチは麻婆シリーズで外道神父を足止めしていたので生きています。


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8話

お待たせしました。

久しぶりの投稿です。


ここは、ラスベガス。

アメリカのネバダ州にある都市であるりリゾート地だがカジノの町の有名である。

 

そんな場所が今回、微小特異点となったのである。

 

そんな所に私、千樹はある用事で来ていた。

 

現在は、その用事がためオープンカーに乗って次の目的地に向かっていた。

 

すると途中で立夏ちゃん達を見つけ近くに止まった。

 

「立夏ちゃん、マシュ。」

 

「あれ?千樹さん?」

 

「本当ですね。どうしてここに?」

 

「うん?ますたぁの知り合いかい?」

 

「えっと、購買の店主をやってい方だよ。」

 

「はい、色々と頼りになる方なので助力をお願いしましょう。」

 

「どうしたんだい、立夏ちゃん、マシュ、それに北斎さん?いやこの感じはお栄さんかどうしの?」

 

「千樹さんこそどうしてここに。」

 

「此処には、ある用事で来たんだよ。オルガマリーも一緒に来てるよ。今はカジノの方で荒稼ぎしてくるんだって。」

 

 

「茶々丸、ルリ、どんどん稼ぐわよ。」

「では、私は11で。」

「茶々丸は、odd(奇数)で。」

 

 

「オルガマリーさんも来ていたんだ。あれ、でもレイシフト出来ないんじゃ?」

 

「まぁ、ちょっとした裏技(魔法のランプ)で連れて来たんだよ。まぁ、その対価にあいつも連れて来たけど。」

 

「あっ。」(察し)

 

 

「おい、何か変なやつがいるぞ。」

「本当だ、って凄いチップの数だな。どんだけ勝ってんだ。」

「バカめ、そんな技が私に通用するか。」

「「ヒェー。」」(一流ディーラー&カジノオーナー)

 

 

「大変ですね。」

 

「まぁね。ところで立夏ちゃん達は、何でここに?休暇?」

 

「いえ、私達は~

 

話を聞くとここで水着剣豪なるものがあるらしくお栄さんが参加しているらしい。

 

「なるほど。」

 

「そこで、千樹さんに協力をお願いしたいのですが。」

 

「・・・構わないよ。ただ、一つ頼み事を引き受けてくれないかい?。」

 

「頼み事だぁ?」

 

「そう、実は先程用事でここに来たって言ったよね。」

 

「ええ。」

 

「実は、ラスベガスに来ているサーヴァントにお金を貸したり換金等をしているんだよ。」

 

そう、私は今ラスベガスにあるカジノやサーヴァントにお金を貸したり等していたのだ。

 

「それでね。後一件で終わる予定なんだけどその目的地までの護衛をお願いしたいんだ。」

 

「護衛ですか?」

 

「そう、ってヤバイ早く乗って。」

 

「えっ?」

 

「早く。」

 

立夏ちゃん達は困惑しながらも乗り込んだ。

 

私は、乗り込んだのを確認すると車を急発進させる。

 

「千樹さんいきなりどうしたんですか?」

 

「後ろ見たら分かるよ。」

 

「「「えっ?」」」

 

立夏ちゃん達が振り向くとヤンキーやマフィア達が車やバイクに乗りながら追いかけて来た。

 

「千樹さん何ですか?あれ追いかけて来ますよ。」

 

「たぶん、私が持っている荷物が目的だね。立夏ちゃん足元にあるバックしっかり持っていて。」

 

「バックこれですか?」

 

立夏ちゃんが座っている助手席の足元のバックを持ち上げようとしたが。

 

「重っ!」

 

持ち上がらなかった。

 

「先輩?!大丈夫ですか?」

 

「おぅ、大丈夫か?」

 

マシュとお栄さんが心配する。

 

「大丈夫。千樹さん、これ何入っているんですか?」

 

「ああ、中には約三億入っているから。」

 

「「「三億~?!」」」

 

「お、おぅ、ますたぁどうする?」

 

「ど、どうしようマシュ、私とんでもない仕事引き受けてちゃた。」

 

「せ、先輩落ち着いてください。」

 

立夏ちゃん達が慌てていると後ろに動きがあった。

 

「まずい、三人ともしっかり捕まって。」

 

私がハンドルを横に切る、するとあるものが車を横切り少し先に着弾し爆発した。

 

「RPG射って来ましたよ。」

 

「仕方ない、マシュ、お栄さん座席のシートを外してくれる。」

 

「「は、はい(お、おう)」」

 

シートを剥がすと中から銃火器が大量に出てきた。

 

「千樹さん、もしかして。」

 

「そう、それで迎撃してね。」

 

「やっぱり~。」

 

「大丈夫、ゴム弾だし訓練で銃使っているの知ってるし、そこのグレネードランチャーの弾や手榴弾の中身はローションだから地面にまけば車を滑らせれる非殺傷の物ばかりだから。」

 

「ですが。」

 

「早くしないと後ろから攻撃来るよ。」

 

後ろを見ると次のRPGや銃器類が用意されていた。

 

「「「・・・やります。」」」

 

立夏ちゃん達が覚悟を決めて戦闘の用意をしだした。

 

 

 

~ここからはダイジェストでお送りします。~

 

「オラオラ、どうしたもっとかかってきた。」

 

「お栄さん煽らないでください。」

 

 

「これでも喰らえ。」

 

「あっ、先輩凄いです。敵がローションで滑って行きます。」

 

 

「千樹さん、戦車です。戦車が出てきました!」

 

「はい、これレールガン使って。」

 

「なんてもの持ってるんですか!」

 

 

「「アハハ、楽しい~。」」

 

「先輩、お栄さん、しっかりしてください。ライトマシンガンを離してください~。」

 

~ダイジェスト終わり~

 

 

こうして、無事に目的地に着いた。

 

「「「ハァハァ、・・・疲れた~。」」」

 

「お疲れ様。三人とも。すぐに戻るから待っててね。」

 

私は、あるサーヴァントとの取引に向かった。

 

10分後

 

「お待たせ。」

 

用事が終わり三人が待つところに行く。

 

「あっ、終わりましたか?」

 

「終わったよ。」

 

「では、約束通り。」

 

「うん、立夏ちゃん達に協力するよ。」

 

「やった~。」

 

立夏ちゃん達が喜んでいる。

 

「そうだ、これお礼にあげるよ。」

 

そう言って、私はアタッシュケースを立夏ちゃん達に差し出す。

 

「これ、何ですか?」

 

「まぁ、開けて見て。」

 

「「「???」」」

 

立夏ちゃん達は私から受け取ったケースの蓋を開けるた。

 

「?、千樹さんこれって。」

 

「それは、どんなものも収納する箱だよ。中身はもう入っているけど。」

 

私が立夏ちゃん達に渡したケースの中身は手のひらに収まるくらいの大きさの箱だった。数は、三個ありそれぞれに色が塗ってあり赤、青、緑色がある。

 

「これって一体?」

 

「困ったことがあったら箱を開けたら助けになるものが出てくるから。おっと、そろそろマリー達を迎えにいかないと。そやじゃあ、何かあったら連絡してくれ。」

 

「あっ、ちょっと。」

 

私は、立夏ちゃんの言葉を無視して車に乗り込みその場を立ち去った。

 

 

 

「行っちゃた。」

 

私、藤丸立夏は千樹さんが行くのを見送るしかなかった。

 

「先輩、とりあえず次のカジノに向かいましょう。」

 

「そうだね。」

 

そして、私はメルトリリスのカジノに来たのだが負けてしまい地下の工場に捕らわれてしまった。脱出の手段を考えているときにマシュが思い出したように言った。

 

「先輩、今こそ千樹さんからもらった箱を開けましょう。」

 

「!そうだね。」

 

私は、アタッシュケースから赤い箱を取り出し箱を開けたすると光が飛び出し地面に落ちる。しばらくして光が収まり何が現れた。

 

「・・・先輩、これって。」

 

そこには、よくスーパー等で見かける5リットルペットボトルに入った超激辛麻婆(濃縮タイプ)と書かれた物が姿を現した。これは、私が普段食べている麻婆豆腐を濃縮したもので普段は薄めて使うのだがさすがのわたしでもこれは食べたら一時間は動けなくなる。

 

「・・・!。みんな、作戦があるんだけど。」

 

そうして、作戦を実行した。

 

「プロテアさん、ごめん。」

 

あああぁぁぁぁぁ

 

風魔小太郎に頼みプロテアに麻婆を口に流し込む。その後、暴れて工場を破壊したのちプロテアは倒れた。

 

「うん、作戦通り。」

 

「ますたぁは、恐ろしいこと考えるな。」

 

「先輩、さすがにプロテアさんが可哀想かと。」

 

北斎やマシュに引かれたが、その後なんやかんや有りながら工場を脱出しメルトリリスを倒した。

 

次に来たのはジャンヌが納めるカジノであったが姉ビームとリースXPの前に撤退を余儀なくされた。現在は、その対策をしていた。

 

「どうしよう、対策が思いつかない。」

 

私達は頭を抱えるしかなかった。

 

「そうだな。何かあのサメに対抗できる道具を千樹に聞いてみるのはどうだろうか?」

 

ジークフリートがそう口にした。そして、私達は思い出した千樹さんからもらった箱の事を。さっそく開けてみることにした。するととんでもないものが入っていた。

 

「これなら勝てる。」

 

そして、勝負当日。

 

「ジャンヌ、勝負。」

 

「いいでしょう。では、リースXP行きなさい。そして、私はマスターに姉ビーム。」

 

「あそぼ。」

 

ジャンヌがサメと姉ビームを解き放つ。

 

「あいにくだけど対策はバッチリさせてもらったよ。お願いします。」

 

私が声をあげると二つの影が姿を表した。

 

「行きます。母レーザー。」

 

一人は、源頼光である。これで姉ビームの対策はOKである。そして、一つの影はとても大きかった。その正体は

 

シャチである。

 

海のギャングや海の王者などと言われる程の存在である。そして、シャチはあのオオジロザメの肝臓を餌として食べているのである。そのため、サメにとって天敵とも言える存在である。

 

「お前、美味しそう。」

 

千樹さんからもらった箱の中には、このシャチが入っていたのである。しかもリースXPと同じく浮いているししゃべったのである。どこで拾ってきたのか謎である。

 

「逃げなきゃ。」

 

リースXPは逃走した。シャチは追いかけて行った。

 

「あっ、リースXP戻ってきてください~。」

 

「さぁ、勝負だ。」

 

「あっ、ちょっと待っ。」

 

「問答無用。」

 

その後、無事勝利する事ができた。余談だがラスベガスの町で空飛ぶサメとシャチの逃走劇が見られたとか。

 

 

その後、無事に全てのことが片付いた後私達はラスベガスを満喫しようと考えていた。

 

「そう言えば。」

 

「どうしたのマシュ?」

 

「いえ、千樹さんからもらった箱開けてないのが一つありますが中身はなんでしょう?」

 

「そう言えば、なんだろうね?」

 

私達は気になり開けてみることにした。さて、中身はなんだろな。

 

箱を開けると中から、三十万分のお金と手紙が入っていた。手紙には、こう書かれていた。

 

『ラスベガスの旅行代金として二人で自由に使って下さい。』

 

「本当に色々用意してくれますね。」

 

「そうだね。よし、武蔵ちゃん達も誘って美味しいものでも食べに行こう。」

 

「はい、先輩。」

 

こうして、私達はラスベガスの夏を満喫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




箱はモンスターボールのようになっております、アイテムや生き物を入れることができるようになっています。


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