小蒔-Komaki- 100式(小蒔は京太郎専用ダッチ〇イフ) (いうえおかきく)
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第一部:小蒔-Komaki- 100式
流れ一本場:AI搭載式 汎用人型性欲処理具 超高性能 自律型ダッチ〇イフ誕生


 小蒔「私が、殿方を喜ばすためだけに生まれてきたなんて…………。」

 

 彼女の名前は神代小蒔。

 正式名称は小蒔100式。阿笠博士の手によって造り出されたAI搭載の高性能自律型ダッチ〇イフだ。

 

 

 目が大きくて可愛らしい顔。

 大きなオモチ。

 細いウエスト。

 それでいて、高貴な雰囲気が漂っている。少なくとも、一見してエロの権化とは到底思えない。

 

 しかし、小蒔の頭の中にインプットされている取扱説明書には、基本的にHなことしか書かれていない。

 検索すれば、様々なHな単語に辿りつく。まさしくエロの塊だ。

 

 全てが阿笠博士の趣味で作られた人工物。

 小蒔は、公園のベンチに腰を降ろし、自分の存在を呪っていた。

 

 

 時刻は午後9時半を回ったところ。

 今、小蒔は裸エプロンならぬ裸白衣の状態。

 上から覗けば、ふくよかなオモチが見えてしまいそう…………どころではなく、既に半分見え隠れしている。

 

 

 

 時は十時間ほど前に遡る。

 阿笠博士の研究室中央には大きな円形のベッドが置かれていた。昔流行った回転ベッドである。博士らしい趣味だ。

 そこには、一人の美しい女性───小蒔が裸で仰向けに寝かされていた。博士の科学力の全てを結集したAI搭載の超々スーパーロボットである。

 但し、『正義の味方』ではなく『性技のみの方』であろう。

 

 

 哀「博士、またそんなモノ造って……。そんな感じの娘が趣味なの?」

 

 博士「別にイイじゃろ。それより哀君の方こそ、今日は勝負を賭けるんじゃろ?」

 

 哀「ええ。望みの薬は出来たわ。あとは、これを工藤君に飲ませて、江戸川君をエロカワ君に変身させるだけ。」

 

 博士「それで責任を取ってもらうわけじゃの?」

 

 哀「まあ、そう言ったところね。でも、博士のほうも、随分リアルに造ったわね。」

 

 博士「当然じゃ! これでワシも毎晩が楽しみじゃ。」

 

 コナン「灰原ぁ。いるかぁ?」

 

 哀「じゃあ、こっちはターゲットが来たから、絶対に私の研究室には来ないでよね!」

 

 博士「わかっとるわい! じゃあ、哀君の性交…………じゃなくて成功を祈っとるよ。」

 

 

 哀は、コナンを自分の研究室に連れて行くと、怪しいカプセル錠を渡した。

 建前上は、APTX-4869の解毒薬だが、実際には大欲情する薬だ。これを飲んで大浴場に行ったら非常に恥ずかしい状態になるだろう。

 まさに大浴場で大欲情だ。

 

 哀は、これをコナンに飲ませ、自分を襲わせて責任を取らせようとしているのだ。

 まあ、哀の方の話は、いずれ結果だけ書くことにしよう。まともに書くとR-15の枠を飛び越えてしまう。

 

 

 博士「これで、あとは電源を入れるだけじゃ。ただ、一度電源を入れるとオフに出来んからの。巧くイってくれ!」

 

 

 博士が、小蒔100式の立派なオモチを触った。これがオンスイッチらしい。ただ、あくまでもオンスイッチであってオフスイッチの機能は無い。

 

 

 小蒔「うーん。あれ? どうして私、裸…………なんでしょうか?」

 

 博士「おお! 起動したか!」

 

 小蒔「それに、何故、裸の私の前に殿方がいらっしゃるのでしょう?」

 

 博士「それは、ワシが君を造ったからじゃ!」

 

 小蒔「造ったて、それってどう言うことでしょうか?」

 

 博士「君は人間ではないんじゃ。ワシの科学力の全てを注ぎ込んで造り出した……」

 

 小蒔「(もしかして、悪と戦うスーパーロボットでしょうか?)」

 

 博士「AI搭載の人型性欲処理具、超高性能自律型ダッ〇ワイフ、小蒔100式じゃ!」

 

 小蒔「ええと、悪と戦うスーパーロボットじゃ……。」

 

 博士「ダッチ〇イフ!」

 

 小蒔「ええと、『正義の味方』とかじゃないのでしょうか?」

 

 博士「強いて言えば、『性技のみの方』じゃのぉ。」

 

 小蒔「えぇっ?」

 

 博士「取扱説明書は、君の頭の中に全てインプットされておる。目を閉じれば思い出せるはずじゃ。君の仕様がのぉ。」

 

 

 こう言われて、モノは試しと小蒔が静かに目を閉じた。

 たしかに、自分自身の仕様についての記憶がある。

 自分は、博士の言うとおり人間ではない。AI搭載の人型性欲処理具、超高性能自律型ダッ〇ワイフ、小蒔100式だ。

 

 

 博士「君は、ワシの下の世話のために造ったんじゃ。じゃあ、早速。」

 

 小蒔「そんな、嫌です!」

 

 博士「嫌よ嫌よも好きのうちじゃ!」

 

 小蒔「ホントに嫌です!」

 

 

 小蒔は、迫り来る博士に金的攻撃を仕掛けた。

 そして、股を押さえてうずくまる博士を横目に、その場にあった白衣を羽織って博士の家から飛び出した。

 

 

 

 どれくらい走っただろう? 

 小蒔は、見知らぬ街…………いや、誕生したばかりのダッチワ〇フにとっては、どの街も見知らぬ街にしかならない。

 一先ず、それなりに遠くに逃げた…………つもりだが、所詮は徒歩レベルに毛が生えた程度だ。博士の家から十数キロ離れた街に着いただけだった。

 

 そして、公園のベンチに座り、今に至る。

 

 

 小蒔は、目を閉じて自分の仕様を確認した。

 

 

 小蒔「何でしょう? このインプリンティング機能と言うのは…………。」

 

 

 どうやら、小蒔は、最初にヤった男性(オーナー)の専用機になるらしく、他の男性が使おうとしてイケナイところに触れると、すぐさまその男性を感電させるらしい。

 しかも、最悪、感電死させるレベルだ。

 但し、取扱説明書には、オーナーの命令であれば他の男性の受け入れは可能と書かれてある。これを『スワッ〇ング機能』とか『NTR機能』と言うようだ。

 

 エネルギーは、普通に人間と同じ食生活で良く、特にロボ〇タンAとかを飲む必要は無いらしい。

 かなり都合よく出来ている。

 これなら、一見、普通の人間と変わらない。恐るべき完成度だ。さすが、超発明家の阿笠博士と言ったところだろう。

 小蒔がダッチ〇イフであることを自白しない限り、高貴で気品のある雰囲気が漂う美しい人間の女性としか思えない。

 

 少なくとも見た目は、

『交尾を下品にヤル』

 ではなく、

『高貴で気品のある』

 存在である。

 実態は前者かもしれないが……。

 

 

 それにしても、ロボットなのに、何故かおなかがすいた。

 初期段階でエネルギーを十分補給されていなかったようだ。

 

 

 行くあてもない。

 いや、一つだけある…………博士の家だ。しかし、博士の専用になるのは、なんかイヤだ。悪い人じゃなさそうだけど、小蒔は生理的に受け付けないようだ。

 それにしても、ロボットなのに生理的って? 

 まあ、それだけ人間に近い完成度と言うことだ。

 

 

 それから暫くして、小蒔の前に人影が現れた。

 若い男だ。

 ただ、いかにも低俗で下品な感じがする。少なくとも、小蒔の趣味ではない。

 

 

 男「おい姉ちゃん!」

 

 小蒔「何でしょう?」

 

 男「こんな夜中に、おい、お前、白衣一枚かよ!」

 

 小蒔「(なんか、イヤらしい感じがします。)」

 

 男「俺と遊ぼうぜ!」

 

 

 男が小蒔の手を引っ張ると、そのまま押し倒した。

 

 

 小蒔「嫌です。ちょっと、やめてください。」

 

 男「いいじゃんかよ、減るもんじゃなし!」

 

 小蒔「減ります! (インプリンティング機能は一回きりなんですから!)」

 

 男「こんな格好して、ヤリたいんだろ!」

 

 小蒔「イヤです! 誰か助けてください!」

 

 

 

 この日、京太郎はバイトの夜番に入っていた。

 バイトを終えて、一先ず家に帰ろうとして公園に近くを通った時、彼の耳に女性が助けを求める声が聞こえてきた。

 

 彼が、声が聞こえる方…………公園を見ると、そこには低能男子に襲われかけている女性の姿が! 

 これは助けなければ! 

 

 京太郎は、超ダッシュで現場に駆けつけると、

 

 

 京太郎「北斗百烈拳!」

 

 

 恐るべき突きを繰り出した。

 彼は、幻の拳法、北斗神拳を体得していたのだ。但し、伝承者ではなかったので、普段は拳を隠して一人の学生として暮らしていた。

 

 小蒔を襲おうとしていた男は、京太郎の拳を喰らって弾き飛ばされ、そのまま気を失った。一先ず、その場では内部からの破壊は起こらなかったようだ。

 

 

 京太郎「大丈夫ですか?」

 

 小蒔「は……はい。ありがとうございます。」

 

 京太郎「(それにしても…………。)」

 

 

 裸白衣の状態。しかも立派なオモチ。正直、半分見えている。

 思わず京太郎は、小蒔の胸元を上から覗き込んでしまう。これは、オモチ星人なのだから仕方が無いか。

 

 

 京太郎「(凄くカワイイ顔。それに、このオモチ。でも、さすがに、そう言うことをするわけには……。)」

 

 小蒔「(この殿方なら良いかもしれません。イイ人そうですし。下品な感じも少ししかありません。)」

 

 京太郎「ええと、そんな格好で一人でいると危ないですよ。じゃあ、俺はこれで。(なんかもったいないけど!)」

 

 小蒔「ちょっと待ってください。私、実は、行くあてが無くて……。」

 

 京太郎「えっ?」

 

 小蒔「お願いです。一晩、泊めてもらえませんか?」

 

 京太郎「ええぇっ!?」

 

 

 さて、京太郎は小蒔を前に耐えられるのか(Hな意味で)?



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流れ二本場:小蒔vs京太郎

 哀「うわーん。私、初めてだったのにぃ…。」←嘘泣き

 

 コナン「ゴ…ゴメン…。」

 

 哀「何度も何度も中に出して…。」

 

 コナン「ゴメン、灰原。」

 

 哀「もう、責任とってよね。」

 

 コナン「でも、俺には蘭が…。」

 

 哀「責任とってよね!」←非常に怖い顔

 

 コナン「はぃ…………。」

 

 

 これで目出度く哀はコナンを手に入れた。

 コ哀派の方々は大変喜ぶこと間違い無しだろう。

 

 

 

 さて、小蒔の方だが、京太郎が一人暮らししているアパートに転がり込んで………先ずは、一晩泊めてもらうことにした。

 京太郎は、長野から大学に通うため、上京していたのだ。

 

 アパートに帰る途中で、二人はコンビニに寄って弁当を買った。もう夜10時を回っていたが、まだ京太郎は夕飯を食べていなかった。

 小蒔の分の弁当も、京太郎に買ってもらった。

 生まれて初めて食べる食事がコンビニ弁当なのも何だが……、まあ、小蒔にとっては一応ラッキーであろう。ガス欠にならずに済む。

 

 

 この時、京太郎は、小蒔が人間の女性であると思っていた。そもそも、AI搭載の超高性能ダッチ〇イフだなんて想像もつかないだろう。

 

 京太郎は、アパートに着くと、急いで小蒔にジャージを渡した。

 

 

 京太郎「いつまでも白衣一枚ってわけには行かないだろうからさ。俺のジャージで悪いけど…。」

 

 小蒔「あ…ありがとうございます…。」

 

 京太郎「それとさ。さすがに男女二人きりはマズイと思って。今日は俺、夕飯食べたら友達のところに泊まるからさ。」

 

 小蒔「それでは申しわけが立ちません(あっちも勃ってないようですが)。」

 

 京太郎「いや、別にイイって。」

 

 小蒔「そんな、気を使わないでください。転がり込んだのは私ですので。」

 

 京太郎「でも、一部屋しかないしさ。」

 

 小蒔「別に、私は気にしませんので。」

 

 京太郎「(俺が気にするんだけどな…。それに、あのオモチ。俺が耐えられる自信が無いんだよね。)」

 

 京太郎「それじゃ、弁当を温めてる間にお風呂でも入ってください。さっきの男に押し倒されて汚れてますし。」

 

 小蒔「あの、私は、まだ未使用ですので汚れてませんけど。」

 

 京太郎「えっ?」

 

 小蒔「ですから、私は未通です。汚れた女ではありません。」

 

 京太郎「そうじゃなくて、泥が付いてるってこと。脚とか。」

 

 小蒔「えっ?」

 

 京太郎「泥だらけですよ。」

 

 小蒔「す…済みません。早とちりしたみたいで。では…、そうですね。済みませんが入らせていただきます。」

 

 京太郎「そうしてください。」

 

 小蒔「それで、京太郎さんも、お風呂、ご一緒します?」

 

 京太郎「へっ?」

 

 小蒔「(あれ? 私、いったい、なんでそんなこと言ったのでしょう?)」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式には、自分からターゲット(男性)にHなことを求めて行く機能が付いています。

 

 

 京太郎「おいおい、さすがに、それは…(本当はご一緒したいけどさ)。」

 

 小蒔「じょ…冗談です。では、さっさと入らせていただきます!」

 

 

 小蒔は、恥ずかしそうに浴室に入った……と言うか逃げ込むような形になった。自分でも、何故、京太郎を風呂に誘ったのか分からない。

 

 ここの浴室は、トイレとは別だった。俗に言うユニットバスではない。

 それから、京太郎は、石鹸派ではなくボディソープ派だった。

 

 小蒔は、身体を洗おうとしてボディソープの容器を押したのだが…………。

 そこから出てくるのはドロッとした白濁液。

 何故か、それを見ると小蒔は興奮してきた。そして、気が付くと、その白濁液を沢山出して、全身…………特にオモチの辺りに塗り込んでいた。

 

 

 小蒔「ああ、こんなに沢山…………って、私、いったい何をしてるのでしょうか?」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、白濁液に異常な興味を示します。

 

 

 小蒔は、一先ず全身を洗うとシャワーを浴びた。

 そして、浴室から出るとタオル一枚を身体に巻いて京太郎の前に現れた。

 

 

 小蒔「では、お召し上がりください。」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、シャワーを浴びると臨戦態勢に入ります(Hな意味で)。

 

 

 京太郎「あ…あの…。ジャージ着てください。」

 

 小蒔「えっ? あっ! はい…。」

 

 

 よく分からないが、小蒔は、一瞬、何かに取り付かれたように、無意識に行動していたようだ。

 彼女は、一先ず正気を取り戻すと、さっき京太郎から渡されたジャージを身に着けた。

 

 

 小蒔「(私、どうしたのでしょう? 何故か記憶が飛んだみたいになってしまって…。)」

 

 京太郎「じゃあ、弁当も温まったし、一緒に食べましょう。あと、サラダも用意しましたので。」

 

 小蒔「ありがとうございます。では、ドレッシングをかけてもよろしいでしょうか?」

 

 京太郎「はい。」

 

 

 小蒔は、ドレッシングのビンを手にすると、左手で底の方を持ち、何故か右手でシゴキ始めた。

 少なくとも振っていない。

 ただ、そのシゴくスピードは物凄く速い。

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、棒状のモノをシゴく習性があります。

 

 取扱説明書:シゴくスピードは10回/秒です。刺激が大変強いので、童貞の方やご高齢の方、包茎の方、早漏の方はご注意ください。

 

 

 京太郎「あの…。それじゃ振れてないんだけど…。」

 

 小蒔「えっ? あっ! すみません。」

 

 

 でも、まあ、なんだかんだで、一先ず、小蒔は夕食にありつけた。本当に京太郎サマサマである。

 

 夕食の後、京太郎はシャワーを浴びた。

 明日は平日。大学は朝から授業がある。

 

 一応、小蒔がベッドで、京太郎がベッドの横(床の上)にコタツ布団を敷いて寝ることにした。

 

 

 夜中の十二時を回った。

 しかし、小蒔は全然寝付けないでいた。

 もう夜遅いのに、ドンドン目が冴えて行く。

 まるで、これからが自分の活動時間帯であるかのように……。

 

 

 取扱説明書:小蒔100式はオールナイト設定のため、基本的に夜行性です。

 

 

 小蒔「(Hがしたいです…。)」

 

 小蒔「(なんだかもう、止まりません!)」

 

 

 取扱説明書:機能確認のため、小蒔100式は、起動後、速やかにお使いください。

 

 

 小蒔「(京太郎さん、ゴメンナサイ!)」

 

 

 小蒔はジャージを脱ぎ捨てて全裸になると、京太郎の布団を剥ぎ、彼の腰の上の辺りにまたがり、そのまま腰を降ろした。

 京太郎の波動砲(ズボンは穿いてます)が、小蒔のイケナイところに当たる。

 

 

 京太郎「重い…って、えっ!?」

 

 

 京太郎は、小蒔を振り払おうとした。しかし、京太郎の上に乗る小蒔は、そのマウントポジションを崩そうとはしない。何故か、凄いパワーだ。

 そして、小蒔は、その体勢のまま京太郎のズボンを器用に降ろして行く。

 

 

 京太郎「(マズイよ、これ。それに、あのオモチを見てたから、結構刺激が溜まっていて、こんな状態で挿れたら、即イってって、ゴム着けてない! これじゃ、中に…。)」

 

 小蒔「(私はダッチ〇イフなので妊娠の心配はありません!)」

 

 京太郎「(さすがに中はマズイ!)」←小蒔を人間だと思ってる

 

 

 京太郎は、天龍呼吸法で100%の力を発揮できるようにした。さすが、北斗神拳を体得しただけのことはある。

 そして、小蒔を強く突き飛ばした。

 

 小蒔は、そのまま後ろに弾き飛ばされ、後頭部を柱に強く打ち付けた。

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、DV対応のため極めて頑丈に出来ています。そう簡単には壊れません。

 

 

 小蒔「痛いです!」

 

 京太郎「ゴ…ゴメン。でも、さすがにスルわけには行かないと思って。」

 

 小蒔「私こそすみません。でも、いつでも中に出して大丈夫ですけど…。」

 

 京太郎「そう言うわけ行かないでしょ! でも、本当に経験無いんですか? こんなことするなんて。」

 

 小蒔「ありません!」

 

 京太郎「(信じられないな。)」

 

 小蒔「(信じてもらえてないのでしょうか?)」

 

 京太郎「とりあえず、もう遅いので寝ましょう。」

 

 小蒔「寝るって、Hな意味でしょうか?」

 

 京太郎「睡眠の方だってば! あと、明日はどうします?」

 

 小蒔「明日ですか?」

 

 京太郎「行くアテが無いって言ってたから。(この娘、放っておいたら危なっかしいし、一先ず俺のところに置いておいた方が、まだマシな気が…。)」

 

 小蒔「そうですね…。できれば、このまま、ここに置いていただきたいのですが。勿論、何でもします!(Hなことなら!)」

 

 京太郎「まあ、色々やってもらうことにはなるけど(掃除とか洗濯とか…。)」

 

 小蒔「色々!?(女体盛とかロープで縛られるとか蝋燭垂らされるとか色んなプレイをするってことでしょうか?)」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、言葉をHな方に解釈する傾向があります。

 

 

 小蒔「では、早速どんなプレイがしたいでしょうか?」

 

 京太郎「(頭の中、ドピンクだな……。でも、ヤルのはマズイよな。だったら……。)」

 

 京太郎「じゃあ、放置プレイで!」

 

 小蒔「ええっ!(でも、これもプレイと思えば興奮するかも知れません。)」

 …

 …

 …

 

 

 オモチ星人にオモチ女性の組み合わせ。

 なんだか危ない気もするが……、まあ、一先ず、小蒔は居場所を見つけられたようだ。

 

 それにしても、小蒔に全然手を出さずに同居させてくれるとは…………。

 普通、小蒔に迫られたら速攻で手を出すだろう。

「まず一人、ここにいる!」

 と思う男子が何人いるだろうか?

 

 なんとも人の良い……と言うか、お堅い京太郎であった。



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流れ三本場:波動砲発射準備完了!

京太郎の日中はワープします。


 京太郎「(全然眠れなかった。)」

 

 

 小蒔に放置プレイと言ったまでは良かったが、それで興奮した小蒔は、一晩中、自慰行為に走っていたようだ。

 当然、京太郎は、ずっとHな声を聞かされ続けていた。

 

 但し、インプリンティング機能があるため、小蒔は大事なところには何も挿れていない。挿れたモノ専用のダッチ〇イフになってしまうからだ。

 基本的に豊満な胸を自分で弄っていただけのようだ。

 

 ただ、オモチ星人の京太郎には、刺激が強すぎた。

 波動砲がスタンバイしている。

 エネルギー充填120%を既に越えてしまっている。

 

 波動砲が発射されれば落ち着くのだろうが、そう言うわけにも行かない。さすがに小蒔の前で波動砲を撃つわけには行かない。

 困ったものだ。

 

 

 京太郎「(仕方ない。ここは、必殺!)」

 

 

 京太郎は、自らの秘孔を突いた。

 勿論、死なない程度だ。

 この秘孔を突かれると落ち着く。これで一気にエネルギー充填0%になる。みるみるうちに平常時に戻る。

 

 

 京太郎が、何事も無かったような顔でパンをかじりながらテレビをつけた。そう、何事も無かったことにするのだ。

 

 テレビから流れてくるのは、朝のニュース番組。

 ただ、テロップに、

「男性客の頭が破裂?」

 と書かれている。

 何だか嫌な予感がする。

 

 

 キャスター「昨夜12時30分頃、牛丼チェーン店にいた男性客の頭部が、急に膨らんで破裂すると言う奇妙な事件が起こりました。」

 

 京太郎「(ゲッ! もしかして!)」

 

 キャスター「亡くなったのは、〇〇田✕✕男さん、22歳。」

 

 

 死んだ男の顔写真が映された。勿論、頭が破裂する前の元気な時の写真だ。

 京太郎は、この男の顔に見覚えがあった。

 

 

 キャスター「警察は、超小型爆弾を使った無差別テロではないかとみて……。」

 

 京太郎「(マズイな、これ。)」

 

 

 そう。頭が破裂したのは、昨夜、小蒔を犯そうとした男だ。

 その男は、京太郎に秘孔を突かれても、すぐには死ななかった。

 あの後、少しして目を覚まし、牛丼チェーン店に入ってカウンターに座った直後、時間差で秘孔を突かれた効果が出てきたのだ。

 牛丼チェーン店の店員は、さぞかし驚いたことだろう。

 

 

 丁度この時、京太郎のスマホの呼び出し音が、けたたましく鳴り響いた。

 この音は、もしかして!?

 

 

 京太郎「は…はい。須賀です。」

 

 ???「今朝のニュースは見た?」

 

 京太郎「は、はい。」

 

 ???「もしかして、ヤッたのは京ちゃん?」

 

 京太郎「カ…カヨワイ女性が襲われかけていたもので、助けようとしたら無意識に…。」

 

 ???「それなら仕方が無いね。」

 

 京太郎「そ…それが、オモチの大きな子で。」

 

 ???「それは、けしからんことよ! 拳を使ってはダメって言ったでしょ!」←オモチが大きいのに嫉妬している

 

 京太郎「済みません…。(良いのか悪いのかどっちなんだ?)」

 

 ???「本来、京ちゃんの拳を潰さなければならないところ、生活に支障が出ないように、そのままにしているだけってことを忘れないで。これからは気をつけるように。」

 

 京太郎「はい…。」

 

 

 どうやら、電話の主は北斗神拳の伝承者だったようだ。

 

 このお方こそは死神。

 実のところ、こんな言葉のやり取りでも、京太郎なりに随分と緊張していた。

 当然、今の電話に出て、京太郎は一瞬、目が覚めた………のだが………、やはり気が抜けると眠くて仕方が無い。

 

 大学を休もうか?

 いや、そう言うわけには行かない。今日は、どうしても休めない授業がある。出席を取る語学だ。

 京太郎は、身体に鞭を打つようにしてアパートを出る。

 

 

 京太郎「じゃあ、小蒔さん。」

 

 小蒔「はい!?」

 

 京太郎「悪いけど、今は俺の服で着れそうなのを着ていてください。明日は時間が取れるので、明日、服を買いに行きましょう。」

 

 小蒔「あ…ありがとうございます。」

 

 京太郎「それと、今日もバイトがあるんで、帰るのは七時くらいになると思う。」

 

 小蒔「分かりました。では、夕食の準備をして待っています。」

 

 京太郎「あ…ありがとう。」

 

 小蒔「では、気をつけて行って来てください。」

 …

 …

 …

 

 

 京太郎は、なんとか大学に辿り着いた。

 

 言うまでもなく、この日、京太郎は眠過ぎて全然講義内容が頭に入らなかった。

 まあ、こんな状態で講義中に当てられなかったのは不幸中の幸いと言えよう。出席できただけでも御の字かもしれない。

 

 

 そして、彼は、午前の講義が終わると、そのままバイトに出かけた。今日は午後の講義を取っていない。

 ただ、今日は殆ど記憶が無い。脳が寝ているのだから仕方が無い。

 

 いくつかバイトを掛け持ちしているが、今日は学校近くのコンビニでのバイトだ。週二で入っている。

 

 目を閉じたら、そのまま寝落ちしてしまいそうな状態だが、それでも、持ち前の体力で、京太郎は何とかシフトの時間が終わるまで持ちこたえた。

 

 

 今日の夜番には店長が入る。

 結構、と言うか、かなりエロが大好きな店長だ。

 決して悪い人ではないが、極上のエロ大好きおじさんだ。社会に出ても、ここまでエロにはなりたくないレベルだ。

 

 

 店長「須賀君。随分体調が悪そうだね。」

 

 京太郎「済みません。ちょっと、昨日、全然眠れなかったもので。」

 

 店長「彼女とオールナイトか?」

 

 京太郎「違いますって。純粋に眠れなかったんです。」

 

 店長「じゃあ、元気になる薬をあげよう。もう今日は、これで終わりだし。これでも飲んで、さっさと家に帰って寝なさい。」

 

 京太郎「あ…ありがとうございます。」

 

 

 その薬は大きな青い錠剤だった。

 P社の薬だ。

 よく分からないが、元気になる薬と言うことで、何も疑わずに京太郎は、その薬を飲むと、店長に挨拶をしてアパートに向かった。

 

 

 が、帰路の途中で何故か股間が疼いてきた。

 

 バイト先からアパートまで40分強。

 丁度アパートに着く頃には、波動砲のエネルギーが充填されまくった状態になった。

 

 

 京太郎「(げっ! 何でだ?)」

 

 

 一瞬、京太郎は、今朝、秘孔を突いた副作用かと思ったが、そうではない。

 

 

 京太郎「(もしかして、店長がくれた薬か?)」

 

 

 ご名答!

 渡された薬は、バイ〇グラだったのだ。

 たしかに元気になる薬だ。

 それを飲んで寝る薬でもある。ただ、この場合の寝るは、少なくとも睡眠を意味するモノでは無い。別の意味での寝るだ。

 そんな状態で、京太郎は、アパートに戻ることになった。

 

 

 京太郎「ただいま。」

 

 小蒔「お帰りなさい!」

 

 

 そこで、京太郎の目に飛び込んできたのは……。

 裸エプロン状態の小蒔だった。

 

 しかも、その姿で、わざわざドアのところまで京太郎を出迎えてくれようとしている。

 ただ、若干ドジっ子属性もあるようだ。

 小蒔は、京太郎の目と鼻の先で、何も無いのにつまづいて、そのまま顔から京太郎の股間に突っ込んだ。

 ラッキースケベ的なドジっ子である。

 

 ただ、今の京太郎はドーピングにより波動砲発射準備完了の状態である。

 そこに押し付けられる小蒔のカワイイ顔。

 さすがにマズイ。

 

 このままでは、

『お前はもう、死んでいる』

 ではなく、

『お前はもう、イっている』

 になってしまう。

 

 

 京太郎「(必殺!)」

 

 

 仕方なく、京太郎は今朝と同じ秘孔を突いた。

 次第に落ち着いてくる。ただ、こんなに秘孔を突いて大丈夫なのだろうか?

 

 

 小蒔「ご…ごめんなさい。」

 

 京太郎「いえ、イイって。」

 

 小蒔「でも、私の顔が当たった時は元気だったのに、今は萎んでますね。」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、服の上からでも元気度を正確に把握します。また、タンクの中身の量も高い精度で予測します。

 

 

 小蒔「それと、随分と溜まってませんか? 余計なモノは、さっさと抜いた方が。」

 

 京太郎「おいおい。」

 

 

 京太郎は、小蒔の頭を軽くチョップした。まあ、全然力は入れていないし、軽く当たっただけだ。

 そして、その後、

 

 

 京太郎「もう、こいつは。」

 

 

 そう言いながら、ついつい小蒔のおでこを指で軽くツンと突いてしまった。

 ただ、その直後、京太郎は一気に血の気が引いた。自分は北斗神拳を体得している。その男が指で突いたのだ。

 しかも、修行していたが故だろう。条件反射で秘孔があるはずの位置を突いてしまっていた。

 

 

 京太郎「(ヤバイ! もしかして、俺、この娘、殺しちゃったんじゃ!?)」

 

 

 しかし、小蒔は平然とした顔をしていたし、特に何の変化も無かった。

 

 

 取扱説明書:小蒔100式には秘孔はありません。突かれても内部からの破壊は起こりませんので、北斗神拳伝承者でも安心して使えます。

 

 取扱説明書:南斗聖拳の場合は、外部から直接切り刻みますので、小蒔100式でも耐えられません。南斗聖拳伝承者の方は、うっかり破壊しないようご注意ください。

 

 

 小蒔「ええと、夕食は出来てます。腕によりをかけました!」

 

 

 ただ、このニオイ。

 多分、ニンニク臭だ。

 

 

 京太郎「何を作ったの?」

 

 小蒔「ええと…。ニンニクをたっぷり使いました。そこのスーパーで安かったもので沢山買って沢山使いました!」

 

 京太郎「(マジかぁー!)」

 

 

 とは言え、ニオイはキツイが、非常に美味しそうだ。

 しかし、それ以上に危ないレベルで体力(精力&性欲)がつく代物であろう。これを食べたら波動砲が自動発射されないだろうか?

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、オーナーを世話するため、一流料理人レベルの料理スキルをAI学習させてあります。

 

 取扱説明書:特に精力の付く料理を作るのが得意です。その時だけは、腕前は一流料理人レベルを遥かに凌ぎます。

 

 

 

 この必要以上に(異常に)下半身の血流増加が促される環境に、果たして、京太郎は耐えられるのだろうか?

 

 多分、こんな生活が、これから毎日続く。



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流れ四本場:雀人六聖拳

南斗六聖拳は、南斗鳳凰(ほうおう)拳のサウザー、南斗孤鷲(こしゅう)拳のシン、南斗水鳥(すいちょう)拳のレイ、南斗白鷺(はくろ)拳のシュウ、南斗紅鶴(こうかく)拳のユダ、そして南斗最後の将のユリアです。
また、南斗五車星は、雲のジュウザ、山のフドウ、海のリハク、炎のシュレン、風のヒューイです。


 非常に精のつくモノを沢山食べることになったが、まあ今のところは自制心&秘孔を突くことで何とかなりそうと京太郎は思っていた。

 

 それにしても、ダルいし眠い。正直、寝不足が祟っている。

 

 

 京太郎「今日は疲れた。」

 

 小蒔「体調が悪いのですか?」

 

 京太郎「まあ、ちょっと。」

 

 

 京太郎は、そのまま床で横になって目を閉じた。

 すると、京太郎の頭に柔らかい何かが乗っかってきた。

 はて、これは何だろうか?

 少しひんやりする。ちょっと気持ちイイ。

 

 ふと、京太郎が目を開けると、頭に乗っているのは小蒔のふくよかなオモチ!

 一気に波動砲が臨戦態勢に入る。

 

 

 京太郎「何やってるんですか?」

 

 小蒔「氷嚢の代わりと思いまして。一応、温度を変えることができるんです!」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、オモチの温度を変えることができます。その温度幅は10℃から40℃の間です。

 

 取扱説明書:オモチを氷嚢の代わりに使う場合、冷やし過ぎにご注意ください。

 

 

 京太郎「人肌じゃない!?(この娘、特異体質か?)」

 

 小蒔「キチンと人肌にもできます。でも、やっぱり体調が悪い一番の原因は溜まり過ぎではないでしょうか?」

 

 

 そう言うと、小蒔は京太郎の波動砲に手を伸ばす(ズボンの上からです)。

 

 波動砲の血流が、さらに増加する。

 京太郎は、またもや秘孔を突いて波動砲を鎮めた。

 本当に身体に悪い。

 

 ついでに京太郎は、眠れる秘孔も突いた。

 これで京太郎は、明日の朝まで何があっても起きない。波動砲も起きない。完全に全身が死んだように深い眠りについた。

 

 

 小蒔「また放置プレイですか?」

 

 

 ただ、京太郎は完全に無防備。チャンスである。

 小蒔は、ラッキーとばかりに京太郎の服を脱がし始めた。

 

 が、京太郎の全身は本気で深い眠りについている。ナニをヤッても波動砲はウンともスンとも言わない。

 小蒔が京太郎の波動砲にナニをしているのかは想像にお任せする。多分、男性側にとって非常に気持ちの良いことだ。

 

 結局、小蒔のインプリンティング機能発動は先送りとなった。

 

 

 

 その頃、阿笠邸では、

 

 

 博士「それにしても、小蒔はどこにイッたんじゃ?」

 

 哀「AIの学習が甘かったんじゃない?」

 

 博士「かもしれんのう。」

 

 哀「少なくとも、博士のことを一目で気に入ってくれるように学習させないとダメなんじゃない?」

 

 博士「いや、そのためのインプリンティング機能なんじゃがのぉ。まあ、仕方が無い。次のダッチワイフの製作に取り掛かるとするかの!」

 

 哀「また造るの?」

 

 博士「勿論じゃ!」

 

 

 果たして、どんなダッチワイフができるのであろうか?

 ただ、博士の研究予算も限りがあるので、今回の話でいきなり出てくることだけは無い。

 

 

 

 翌日、京太郎は小蒔に服を買ってあげたが、まあ、この日の日中は、特にハプニングも無く、平和だったようだ。

 そして、夜、京太郎は前日と同じように秘孔を突いて眠る。

 小蒔に襲われても何事も無く済む選択をしていたのだ。正直、京太郎自身も勿体無い気がしていたが、やはりするべきではないとの判断だ。

 お堅い人だ。

 

 

 

 さて、そんな刺激が強い生活が続いて一週間。

 当然、あっちの方は限界以上に溜まっていた。溜まり過ぎて痛みさえ感じる。

 

 京太郎がコンビニのバイトを終えると、例の店長が話しかけてきた。

 

 

 店長「この間は元気が出たかい?」

 

 京太郎「あれって、ED治療薬じゃないですか?」

 

 店長「よく分かったね。でも、元気が出ただろ?」

 

 京太郎「そっちの元気は薬無しでも満足してます!」

 

 店長「それは羨ましい。やはり若さだな! それで、ちょっと愛人と国内二泊三日の旅に出てきたんだが、これ、お土産だ。」

 

 

 店長が京太郎に箱に入った何かをくれた。

 ラッピングしてある。

 

 

 店長「まあ、家に帰ってから開けな。きっと気に入ると思うよ。」

 

 京太郎「ありがとうございます(どうせロクなモノじゃないんだろうけど)。」

 

 

 まあ、半分仕方ないなと思いながら、京太郎は、その土産物をリュックに入れてアパートに持ち帰った。

 …

 …

 …

 

 

 京太郎「ただいま。」

 

 小蒔「お帰りなさい。」

 

 

 京太郎は、早速、店長から貰った土産物を開けた。

 が、やはりロクなモノではなかった。

 オ〇ホだった。

 しかも、商品名が『咲-Saki-』と書かれている。

 

 

 小蒔「なんで、こんなものを持って帰ってくるんですか!」

 

 京太郎「これ、店長のお土産なんだよ。」

 

 小蒔「ここに、もっと気持ちの良い相手がいると言うのに、こんなモノを使うんですか?」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、他の性欲処理具に対して強いライバル意識を持っています。そのため、小蒔100式の前で他の性欲処理具を使うのは避けてください。

 

 

 丁度ここで、京太郎のスマホの呼び出し音が鳴った。

 先日の北斗神拳伝承者とは違うメロディだ。

 

 

 京太郎「もしもし。咲か?」

 

 小蒔「(咲って、もしかして、このオ〇ホですか? これって、通信機能つきなのでしょうか?)」

 

 京太郎「別に、浮気なんかしてないって。」

 

 小蒔「(ええぇ!? もしかして、このオ〇ホが本命なんですか?)」

 

 京太郎「うん…………うん…………。」

 

 小蒔「(そんな…。私より、こっちを選ぶなんて。)」←涙目

 

 

 京太郎がスマホを切った。

 

 

 小蒔「さっきの電話。もしかして(このオ〇ホですか?)」

 

 京太郎「ああ。彼女なんだ。」

 

 小蒔「(やっぱり。オ〇ホが恋人なんですね。)」

 

 京太郎「長野にいる。」

 

 小蒔「えっ? 長野って?」

 

 京太郎「俺、長野出身で、田舎に彼女がいて。」

 

 小蒔「そ…そうだったんですか?」

 

 京太郎「うん。」

 

 小蒔「人間のですか?(性欲処理具じゃないですよね?)」

 

 京太郎「当然だろ!」

 

 小蒔「(性欲処理具じゃなかったのは良かったですけど、でも彼女つきですか。ちょっと悔しいですね。)」

 

 京太郎「それで、絶対に浮気はしないって決めてたからさ。」

 

 

 今まで京太郎は小蒔に手を出さなかった理由。

 それは、咲と付き合っていたからであった。全裸の小蒔を見ても決して手を出さずに貞操を守る。もの凄いマジメな男である。

 

 

 小蒔「そうでしたか。それで、どんな方なんですか、咲さんって?」

 

 京太郎「麻雀が強くて、雀人六聖拳(じゃんとろくせいけん)の一人って言われてるくらいなんだ。」

 

 

 雀人六聖拳。

 それは、この世界で特に麻雀が強い六人の女性のことであった。

 

 咲は『雀人法王拳の咲』と呼ばれ、雀人六聖拳最強とされる。

 信者も多い。ゆえに『法王』なのだ。

 また、内臓も秘孔の位置も左右全て逆で、京太郎に突かれても死ぬことはない。

 過去に京太郎は、二人の女性と付き合ったことがあるが、ついうっかりオデコを突いてしまい、殺しかけたことがあった。

 しかし、同じことをしても咲は何ともない。

 それが京太郎と咲が付き合うようになった理由の一つである。

 

 雀人六聖拳には、他に雀人固執(こしゅう)拳の原村和。咲に固執している。

 

 雀人推重(すいちょう)拳の染谷まこ。R-15の壁を越えそうになると時間軸を狂わせてHなシーンを飛ばすため、非常に尊び重んじられる存在。

 

 雀人暴露拳の竹井久。対局中に相手の秘密を暴露して心を揺さぶる。

 

 雀人甲殻拳の片岡優希。最近、シュリンプタコスにハマっているため、こう呼ばれる。

 

 そして、雀人最後の将と呼ばれるのが白築慕。婚約者がいるとの話だが、その正体は血の繋がった叔父であるとの噂もある。

 

 また、慕には雀人五車星(誤射精ではない)と呼ばれる五人の仲間が居た。

 一人目は、雲の(上の存在の)小鍛治健夜。

 二人目は、山の(ようなオモチの)瑞原はやり。

 三人目は、海の(幸が好きな)本堂悠彗。

 四人目は、炎の(…と言うか熱い温泉が好きな)稲村杏果。

 五人目は、風の(…と言うか風雲児の)石飛閑無。

 この五人である。

 

 今のところ咲とまこ以外は、雀人六聖拳も雀人五車星も登場予定はない。もし、登場するとしても、恐らくずっと先になるだろう。

 

 

 

 その十分後くらいに、

 

 

 呼びし音「ピンポン!」

 

 

 誰か来た。

 

 

 小蒔「はい。」

 

 

 そして、小蒔がドアを開けると、そこには、細身で小動物的な雰囲気に包まれた女性が立っていた。

 彼女が咲だ。

 実は、京太郎の様子を見にこっちにきて、すぐ近くで電話をかけていたのだ。

 

 

 咲「あなた、誰?(なに、この娘。オモチがスッゴク大きくて。もしかして京ちゃん好みじゃない?)」

 

 小蒔「小蒔と申します。」

 

 咲「ここ、京ちゃんのアパートだよね。何で女性が?」

 

 小蒔「京ちゃんって、貴女は、いったい?」

 

 咲「私は咲。京ちゃんの恋人だよ。」

 

 小蒔「そうでしたか。あの、誤解しないでください。別に私は、京太郎さんと突き合っているわけではありませんから。」←付き合うではない

 

 咲「…。」

 

 小蒔「京太郎さんは、行く当ての無い私を泊めてくださっているだけです。」

 

 咲「はっ?」

 

 小蒔「もう、一週間くらいでしょうか。」

 

 咲「はぁ?」

 

 小蒔「それに、私は。ただのダッチ〇イフです!」←嘘はついていない

 

 咲「はぁぁ!?」

 

 小蒔「単なる性欲処理具に過ぎません!」←同上

 

 咲「京ちゃんのバカぁ!」

 

 

 咲は、ヅカヅカと京太郎の部屋に入ると、思い切り京太郎に一発ビンタをかました。もの凄く強烈だ。

 

 

 小蒔「(これは、完全な修羅場ですね。今は、私がここに居ない方が良いのでは無いでしょうか?)」

 

 小蒔「では、私は一旦席を外しますので、二人で一発かましてください。それで仲直りしてください。」←逃げるつもり満々

 

 咲「はぁ?」

 

 小蒔「もの凄く溜まってますから。この一週間、全然出していないんですよ。」

 

 咲「なんで、そんなこと知ってるのよ!?」

 

 小蒔「見れば分かります。ですので、京太郎さんは、咲さんのことを裏切ったりはしていません(外で他の女性とHしてきたりしていないはずです)。」←自分とのHなら人間相手ではないので浮気のうちに入らないとの認識(まだしていないが)

 

 

 さて、京太郎の誤解は解けるのだろうか?



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流れ五本場:虫除け?

 咲「あっ♡! あっ♡! あっ♡!」

 

 まこ「R-15の壁を守るため、ワープじゃ!」

 

 

 染谷まこ。

 時間軸を飛ばす超能力を有する。しかも、その能力には誰も抗うことが許されない。非常に恐ろしい強制力だ。

 原作では、狩宿巴やエイスリン・ウィシュアートなど、彼女の能力によって活躍の場を消された者達も少なくないと聞く。

 その彼女が、R-15の範囲を守るため、ここでも時間軸操作を行った。

 

 それにしても、京太郎の部屋で、京太郎の波動砲は咲に真珠湾攻撃を仕掛けていたわけだが、何故あの険悪なムードから、そうなったのか?

 

 京太郎が身の潔白………つまり小蒔を相手に自らの白濁液を出していないことを証明するために、咲の目の前で現在のタンク内保有分を実際に出して見せてやると言い出したことがきっかけのようだ。

 それで京太郎が波動砲発射準備に取り掛かったところ、咲も久々で、つい欲してしまったのであろう。

 まあ、ご都合主義だ。

 

 

 まこのお陰で時間軸が事後まで飛んだ。

 

 

 咲「凄い量だったね。一回目は何時もの4~5倍は出てたもんね。最初黄色っぽくて途中から白に色が変わってたよ?」

 

 京太郎「(俺も驚いたよ、あんなの。)」

 

 咲「それに、すぐに二回目に突入して、何時もの一回目と同じくらい出たもんね。相当溜まってたんだね。」

 

 京太郎「(それも、俺も驚いた。)」

 

 まこ「こいつら、いつの間にか二回戦まで突入してたっちゅうんか!?」

 

 咲「あと、前より少しサイズが大きくなってない?」

 

 京太郎「(俺もそう思ってたんだよね。あれって秘孔を突いた副作用かな? 今度、伝承者に聞いてみよう。)」

 

 咲「(まあ、それだけ溜まってたってことかな?)」←溜まっていても基本的にサイズは変わりません

 

 京太郎「だから、これで分かったろ? 浮気してないって。」

 

 咲「でも、一緒に暮らしてるってのが許せないなぁ。」

 

 京太郎「…。」

 

 

 まあ、たしかに立場が逆だったら京太郎だって面白くない。なので、咲の言いたいことは十分理解できるし反論もできない。

 

 一方の咲は、そう言いながらも、

 

 

 咲「(でも、ヤッてないなら、なんであの娘は自分のことを性欲処理具とかダッチ〇イフって言ったんだろ?)」

 

 

 小蒔の言葉が気になっていた。

 少なくとも小蒔の目はマジメだったし、もし京太郎を奪うつもりなら、とっくに寝取っているはずだろう。

 それこそ、逆レイプだって有り得ることだ。←そうなりかけたけど小蒔は京太郎に弾き飛ばされました

 

 咲は、急いで服を着ると、アパートのドアを開けた。

 すると、ドアのすぐ脇で体育座りして涙を流している小蒔を見つけた。

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、限りなく人間に近い表情を出せるように作られています。そのため涙も流せます。

 

 

 小蒔「凄く激しかったみたいですね。」←涙を流しながらも笑顔を作っている

 

 咲「ちょっとイイかな?」

 

 

 咲は京太郎の部屋を出ると、一旦、アパートのドアを閉めた。どうやら、京太郎には聞かれたくない感じだ。

 

 

 咲「泣いてたんだ。」

 

 小蒔「済みません。私は京太郎さんに使ってもらえていないのに、咲さんはいっぱい出来ているのが羨ましかったり悔しかったりで、つい。」

 

 咲「じゃあ、本当に京ちゃんとはヤッてないんだ?」

 

 小蒔「はい。」

 

 咲「じゃあ、どうして自分のことを性欲処理具とかダッチ〇イフなんて言ったの? そうやって私に誤解させて、私と京ちゃんを別れさせる気だったとか?」

 

 小蒔「違います。」

 

 咲「じゃあ、何で?」

 

 小蒔「言ったとおり、私がダッチ〇イフだからです。」

 

 咲「はぁ?」

 

 小蒔「人間ではないんです。」

 

 咲「そんな設定の遊びしてるの? 見ていて痛いよ。」

 

 小蒔「そうではありません。私はAI搭載式の自律型ダッチ〇イフなんです。」

 

 咲「はぁぁ?」

 

 小蒔「信じてもらえないみたいですね。では………。」

 

 

 小蒔がシャツを脱いで上半身裸になった。

 その大きなオモチに、当然、咲は、

 

 

 咲「(見せ付けやがって、このアマ!)」

 

 

 と思った。

 ただ、小蒔は自分の胸を自慢するために脱いだのではない。

 彼女は、咲の両手を取ると、自分の左胸に当てさせた。人間で言う丁度心臓の辺りだ。

 

 

 小蒔「心臓の音、しませんでしょ?」

 

 咲「しないけど、オモチが邪魔で感じないだけじゃ?」

 

 小蒔「なら、これでどうです?」

 

 

 小蒔は咲の頭を両手で持つと、今度は自分のオモチとオモチの間に咲の耳を当てさせた。

 咲に聞こえてきた音。

 それは、心臓の音では無い。

 モーターか何かの音。機械音だ。

 

 

 咲「なにこれ? ウイーンって言ってる。」

 

 小蒔「私は一週間前に、ある科学者の手によって作り出されました。」

 

 咲「(マジだったんだ?)」

 

 小蒔「ただ、その科学者に使われたくなくて逃げてきたんです。そうしたら、変な男に犯されそうになって、そこを京太郎さんが助けてくれたんです。」

 

 咲「そうだったんだ。」

 

 小蒔「だから、私が京太郎さんを使っても浮気ではありません。飽くまでも私は性欲処理具なんですから。」

 

 咲「さすがに、して欲しくはないよ!」

 

 小蒔「じゃあ咲さんは、京太郎さんが掃除機とかコンニャクとか片栗子(厳密には片〇粉X)を使ったらヤキモチを焼かれるのでしょうか?」

 

 咲「意味分かんないんだけど?」

 

 小蒔「ですから、京太郎さんがオ〇ニーするのに道具を使ったらと言うことです。」

 

 咲「ちょっと想像したくないなぁ。」

 

 小蒔「でも、それって浮気ではありませんよね?」

 

 咲「まあ、そうだね。嬉しくないけど。」

 

 小蒔「それと同じです。私を使っても、私は単なる道具ですから浮気には値しません!」

 

 咲「でもねぇ。」

 

 小蒔「女性が電動のおもちゃを使うのと同じです!」

 

 咲「(私は使ったこと無いけど、憧ちゃんは気持ちイイって言ってたっけ。)」

 

 小蒔「それに、子供も産めません(だから安心です!)。」←ダッチ〇イフらしい考え

 

 咲「(そっか。それは女性として可哀想だよね。)」←人間らしい考え

 

 小蒔「なので、京太郎さんとの同居を許可して欲しいんです。他に行くあてがありませんし。」

 

 咲「(うーん………。)」

 

 小蒔「寝取ったりはしませんから(寝ることはあっても取ることはありませんので)。」

 

 咲「(いくらなんでも、この娘と京ちゃんが同居するってのは面白くないよね。

 でも、京ちゃんモテるし、上京するって言われた時、都会の女に寝取られるのが怖かったんだよね。

 だったら、虫除けに良いかもしれないね。

 この娘、美人だしスタイルもイイし。

 こんなのが近くにいたら、さすがにみんな、京ちゃんのこと諦めるよね?)」

 

 小蒔「(やっぱりダメなのでしょうか?)」

 

 咲「じゃあ、寝取らないって約束してくれるなら、同居してもイイよ。」

 

 小蒔「本当ですか?」

 

 咲「絶対に寝取らないって約束してくれる?」

 

 小蒔「はい。一緒に寝ることはあっても取ることはありません!」

 

 咲「あ゙っ?」

 

 小蒔「絶対に奪ったりしませんから。それは約束します。」

 

 咲「(ちょっと危なそうだな。じゃあ………。)」

 

 小蒔「(何かイケナイこと言いましたでしょうか?)」

 

 咲「京ちゃんには、ダッチ〇イフだって話した?」

 

 小蒔「そう言えば、話していません。」

 

 咲「じゃあ、今後も話さないって約束も追加。それなら同居してイイよ(ダッチ〇イフって知らなければ、今までどおり京ちゃんも手を出さないでしょ。多分………)。」

 

 小蒔「分かりました!」

 

 

 一先ず、京太郎との同居を咲にOKしてもらえた小蒔だった。

 普通はOKしてもらえないと思うが、ここはご都合主義なのでご容赦いただきたい。

 …

 …

 …

 

 

 もう夜遅い。

 今から咲が帰っても途中で電車がなくなる。なので、今日は京太郎のアパートに泊まることにした。

 

 咲と小蒔が二人でベッドに寝て、京太郎は毎度の如く床の上に寝る。

 

 

 小蒔「京太郎さんは溜まってませんが、どんなプレイを所望しますか?」

 

 咲「あ゙っ?」

 

 京太郎「当然、放置プレイで!」

 

 小蒔「またそれですか? 放置プレイ以外、してもらえたことありませんけど?」

 

 京太郎「放置プレイ!」

 

 小蒔「分かりました。」

 

 京太郎「ええと、咲。」

 

 咲「何?」

 

 京太郎「一応、耳栓渡しとく。」

 

 咲「どうして? 京ちゃんがヤマシイことするのを聞かれたくないとか?」

 

 京太郎「そう言うわけじゃないんだけどな。じゃあ、一応渡しとくから、必要と思ったら使ってくれ。」

 

 咲「(どう言う意味だろ?)」

 

 

 ただ、その後、咲は耳栓の意味を理解するのだった。

 放置プレイされた小蒔が自慰行為を始めた。勿論、自分で自分のオモチの辺りを触るだけだが、何気に色気のある声が出ている。

 万が一、インプリンティング機能が発動してはマズイので、股間には触れていないようだが………。

 

 

 咲「(こう言うことか。うるさくて眠れないよ。でも、京ちゃんは平然と寝てるね。こんな状態で平気でいられるってことは、京ちゃんのこと、信じても大丈夫だよね?)」

 

 

 京太郎は、いつもの秘孔を突いて眠っていた。

 ただ、京太郎は、咲には自分が北斗神拳の修行をしていたことを、まだ咲には告げていなかった。

 

 

 さて、その頃、阿笠博士の研究室では、

 

 

 博士「もう、後一歩じゃ!」

 

 哀「前のもそうだったけど、オモチが大きいのが趣味なの?」

 

 博士「まあ、無いよりは有った方が良いじゃろ!」

 

 哀「それって、私への当て付け?」

 

 博士「そう言うわけじゃない。まあ、せっかく造るなら、普通に大きくしたいってだけじゃ。」

 

 哀「でも、それ、普通じゃないと思うけど。」

 

 博士「そうかのぉ?」

 

 哀「まあ、別にイイけど。それより、AI学習の方は大丈夫なんでしょうね?」

 

 博士「小蒔100式は、純真過ぎたんじゃ。なので、この最新作、霞105式は邪な心も併せ持たせてみたんじゃよ。」

 

 哀「邪ねぇ。でも、名前が違うんだ。」

 

 博士「まあ、造った順に何式と付けるだけで、名前はワシが判別しやすいように変えてあるんじゃ。」

 

 哀「そうなんだ。」

 

 博士「もうすぐ完成じゃぞ! いよいよ、あーんなことや、こーんなことが出来るようになるんじゃぁ!」←サイテー

 

 

 外では、何故か雷が鳴っていた。

 マッドサイエンティストが、しょうもないモノを発明する時の効果音みたいなものだ。



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流れ六本場:霞105式誕生

 スマホのアラームが部屋中に鳴り響いた。

 もう朝なのだが、咲はムチャクチャ眠かった。

 

 

 咲「(あんまり眠れなかったよ!)」

 

 

 小蒔の自慰行為が終わったのが明け方四時くらい。それまで咲は、うるさくて眠れなかったのだ。

 あんな状態で眠りこけている京太郎が信じられないくらいだ。

 

 普通の男なら飛び付いているだろう。

 咲は、京太郎の自制心に感服していた。それだけ、咲に操を立ててくれていると言うことだろう。

 もっとも、勝手に小蒔と同居していたことは許せないが………。

 

 

 京太郎「もう朝か。おはよう、咲。」

 

 咲「おはよう。この娘、毎晩あんななの?」

 

 京太郎「まあな。もう、慣れたけど。」

 

 咲「(慣れる時点でスゴイけど…)で、この娘は起こさなくてイイの?」

 

 京太郎「まあ、起こすと朝からエロトークになってメンドクサイから放置してる。」

 

 咲「そうなんだ。」

 

 京太郎「最初は朝、ちゃんと起きてたんだけど、そう言えば最近は寝てるな。」

 

 咲「そりゃあ、明け方までシてたからね。一人H。」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は基本的に夜行性です。

 

 

 京太郎「そうだったんだ。で、咲、今日はどうする?」

 

 咲「一旦、長野に帰る。起きたら、この娘によろしく言っといて。」

 

 京太郎「ああ。でも、本当に小蒔を住まわせてもイイのか?」

 

 咲「絶対に『女の人』と浮気しないって約束してくれるならね。」

 

 京太郎「するわけねえだろ。」

 

 

 さて、咲の言葉の真意………『女の人』とは、いったい?

 ダッチ〇イフは含まれるのか否か?

 当然、『人』なのだから含まれないであろう。

 このご都合主義な展開。

 しかし、少なくとも京太郎は、この言葉尻に気付いていなかった。そもそも、小蒔が人間でないことを知らない。

 

 

 京太郎は、咲を駅まで送ると電話をかけた。

 相手は北斗神拳伝承者だ。

 

 

 京太郎「もしもし?」

 

 ???「京ちゃん?」

 

 京太郎「はい。」

 

 ???「どうしたの? こんな朝から?」

 

 京太郎「済みません。一つ質問があるんですけど。」

 

 ???「何かしら?」

 

 京太郎「勃起を抑える秘孔ってあるじゃないですか。」

 

 ???「朝からいきなり何なの?」

 

 京太郎「実は、その秘孔の副作用ってあるのかなって。」

 

 ???「無いと思うけど。ちょっと怜姉さんに代わるね。」

 

 

 北斗神拳は、四姉の宮永照に伝承された。(ここでは末妹ではなく、飽くまでも京太郎の立場から見て長姉、次姉、三姉、四姉になります)

 

 長姉は獅子原爽。ウンコネタが好きである。

 

 次姉は園城寺怜。病弱である。

 

 三姉は小走やえ。王者王者とうるさい。

 

 京太郎は、彼女達の末弟として修行していた。

 

 ちなみに怜のところには新しい秘孔を研究する人がいるらしい。その人は、みんなから網場さんと呼ばれていたが、本当の名前は分からない。

 怜は、船Qと呼んでいるようだが…。

 

 

 怜「京太郎か。久し振りやな。」

 

 京太郎「怜姉さんも元気そうで。」

 

 怜「いや、病弱やで。それで、照から聞いたけど、副作用って、何かあったん?」

 

 京太郎「実は、その秘孔を突いたらナニのサイズが大きくなった気がして。」

 

 怜「それな。その秘孔のすぐ隣に、そう言った効果のある秘孔があるらしいで。」

 

 京太郎「そうなんですか?」

 

 怜「少し前に船Qが見つけてくれてな。太さも長さも、だいたい元の1.5倍くらいまで成長するらしいで。」

 

 京太郎「マジですか?」

 

 怜「せや! 体積やと1.5×3で3倍強やな!」

 

 京太郎「(1.5の3乗の間違いじゃ?)」

 

 怜「まあ、そこまでデカくなると、何回突いても、あとは変わらへんらしいけどな。」

 

 京太郎「ってことは、俺、そこも突いてたってことですかね? なんか、勃起を抑えたつもりが、その後、大きくなってるんですよ。」

 

 怜「そう言うことやろな。京太郎は、突きは早いけど精度が悪かったからな。それで秘孔を突いた効果が中々出てこんかったりしとったもんな。」

 

 京太郎「は…はい…。」

 

 

 つまり、突きの精度が悪かったため、すぐ隣の秘孔も突いてしまっていたと言うことのようだ。

 それから、小蒔を犯そうとした男がすぐに死ななかったのも、京太郎の突きの精度が悪かったからであった。

 もしかすると、精度が良ければ京太郎が伝承者になっていた………可能性はあるだろう。

 

 

 怜「でも、京太郎のは元々大き目やったからな。1.5倍っちゅうと、長さが25センチ越えるんやないか?」

 

 京太郎「えっ?(そんなになったら、咲のに収まり切るかな?)」

 

 

 京太郎は、このまま肥大化したら、咲とHが出来なくなってしまうのでは無いかと思ったようだが…、咲はクォーターだし多分大丈夫な気がする。

 

 

 それから数日が過ぎた。

 阿笠邸では………。

 

 

 博士「パーツを買うお金のために、今まで造った発明品を色々売った甲斐があったのぉ。いよいよ完成じゃ! 目覚めよ、霞105式!」

 

 

 この時、何故か博士は裸だった。

 そして彼は、霞の起動スイッチ………つまり大きなオモチを激しく揉んだ。小蒔の時と同じで、これがスイッチである。

 ちなみにオフスイッチとしての機能は無い。

 

 

 霞「うーん。よく寝た。で、私はなぜ裸なのでしょう? それと、アナタは誰です? 私の前で、裸でいるなんて。」

 

 博士「ワシは阿笠博士。君の発明者じゃ。」

 

 霞「発明者?」

 

 博士「そうじゃ。そして、君は、たった今、ワシの持つ科学力の全てを注ぎ込んで造られた………」

 

 霞「(もしかして、このマッドサイエンティストによって世界征服のために造られた悪のロボットじゃ?)」

 

 博士「AI搭載式 汎用人型性欲処理具 超高性能ダッチ〇イフ霞105式じゃ!」

 

 霞「ええと、世界性服を企む悪の組織が作り出した超兵器とかじゃ?」←何故か征の字が違う

 

 博士「ダッチ〇イフ!」

 

 霞「目からビームが出たり手から銃弾が出たりするんじゃ………」

 

 博士「股間から液体が出たり手コキが早かったりするが、少なくともビームとか銃弾は出たりせんぞ!」

 

 霞「なんか、つまらない仕様ですね。」

 

 博士「そんなことないぞ。君の仕様は、全て君の頭の中にインプットされている。目を閉じれば、如何に君が高性能かが分かるはずじゃ!」

 

 

 霞は、こう言われて静かに目を閉じた。

 たしかに自分の仕様に関する記憶がある。

 正直、自分の存在に幻滅した。取扱説明書に記載されていることはHなことばかりだ。夢もヘッタクレも無い。

 

 

 霞「あのぉ。私の存在意義って何なんでしょう?」

 

 博士「それは、ワシの下の世話をすることじゃ!」

 

 霞「えぇぇ!?」

 

 博士「そのために、今日は前もってスーパータダライズを飲んでおいたんじゃ!」

 

 

 そう言うと、博士が霞に襲い掛かった。

 

 ちなみにスーパータダライズとは、タダラフィルとダポキセチンの合剤である。

 タダラフィルは、バイアグラの長時間バージョンと思えば良い。シアリスの成分だ。

 そして、ダポキセチンは早漏防止効果がある。

 つまり博士は、霞のインプリンティング機能を発動させて(つまりヤッて)、ロングプレイを楽しもうとしていたわけだ。

 

 しかし、そうは問屋が卸さない。

 霞の手が高速で動き、博士の血流増加したある部分に触れたのだが、まさにその次の瞬間だった。

 

 

 博士「あべし!」

 

 博士「たわば!」

 

 博士「ひでぶ!」

 

 博士「うわらば!」

 

 博士「へげえ!」

 

 博士「どぉえへぷ!」

 

 博士「イッてれぽ!」

 

 

 博士は波動砲から七連発花火を打ち上げた。

 スーパータダライズを飲んでいたことが仇になったかもしれない。タダラフィルの効果で打ち上げてもすぐに臨戦態勢に入れるが故の七連発だ。

 ただ、ダポキセチンの効果は、霞の手技の前では役に立たなかったようだ。全然、早漏防止になっていなかったと言えよう。

 

 そして、打ち上げる毎に断末魔の声を上げ、一気に精魂尽き果ててしまい、そのまま気を失った。

 ちなみに、最後のほうは血が混じっていたと言う。

 

 

 取扱説明書:霞105式の手の動きは小蒔100式よりも20%早くなっています。

 

 

 一先ず霞は、近くのシンクで手を洗うと、自分のために用意されていたであろう服を着て、そのまま阿笠邸を出て行った。

 

 

 霞「折角なら自分が気に入った殿方をオーナーに迎えたいわね。でも、その前に軍資金が必要ね。じゃあ、雀荘にでも行って、ひと稼ぎしますか。」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式も霞105式も、共にオーナー(高齢者)の痴呆防止のため、脳トレの一環として一緒に麻雀を楽しめるようにAI学習させてあります。

 

 取扱説明書:小蒔100式も霞105式も、共に麻雀に負けた時の代償にできますが、その場合はNTR機能を使う必要があります。

 

 

 そして、霞は雀荘に入って行った。

 ただ、文無しである。

 

 そこには、たまたまワン欠けで一人待っていた男三人組が居た。ここに霞が入れば丁度打てるようになる。

 

 

 霞「打てますか?」

 

 店主「お金はありますか? せめて1万円以上ないと。」

 

 霞「お金はありませんが、場代も負け分も全て身体で払う分には、やぶさかではありませんが?」

 

 

 これを聞いた男三人組が、

 

 

 男1・2・3「「「いいぜ! やろうやろう! 1000点10000円な! 当然、その分、負けた時は、きっちりと(何発も)払ってもらうからな!」」」

 

 

 喜んで面子に加えてくれた。この超エロい身体の美女が自ら身体で払うと言っているのだ。当然の反応であろう。

 ルールは25000点持ちの30000点返しで、ウマは1-3(10&30)と大きく出た。しかもトビ賞も30である。

 男達は、つるんで霞に大負けを食らわそうと企んだのだ。

 

 1000点棒一本当たり10000円である。

 例えば、霞がギリギリ箱割れして箱下100点で最下位になったとしよう。

 30000点返しなので、この時点で霞の精算ポイントは-30になる。

 そして、ここからウマの30とトビ賞の30が引かれて合計で-90。これだけで90万円の負けになる。とんでもないマイナスである。

 つまり、男達は、これで霞に何十万円もの借金を作らせて、その取立てとして霞のスーパーボディで何発も楽しもうとしていたのだ。

 

 

 それで開始した半荘一回目。

 出親は霞。ドラは1索。

 

 霞の捨て牌は字牌と索子のみ。男達は、霞が萬子か筒子で待っていると思っていた。

 しかし、

「ツモ。メンチン平和一通ドラ3。16000オールです!」

 まさかの索子染め。

 

 

 取扱説明書:小蒔100式も霞105式も、共に腿から特殊な電磁波を発生して自動卓を操作することが出来ます。勿論、サイコロの目も操作できます。

 

 

 続く東一局一本場では、

 

 

 霞「ツモ。メンチン三暗刻ドラ2。12100オールです。」

 

 

 霞は親の三倍満を和了り、男三人組は仲良く全員トビとなった。

 これだけで霞の稼ぎは219万円である。

 当然、男達は、この大敗に、

 

 

 男1・2・3「「「てめえイカサマしてねえだろうな?」」」

 

 

 と疑ってきた。

 まあ、電磁波で操作しているのだからイカサマだが、少なくとも手技でのイカサマはしていない。

 

 

 霞「では、私は牌に触りませんので、皆さんで私の配牌もやってください。ツモもお願いします。それと、私の手はオープンで構いません。」

 

 男1「(それなら楽勝だな)じゃあ、ビンタも付けようじゃねえか。」

 

 霞「ビンタですか?」

 

 

 ビンタとはサシウマの一種である。詳しくは各自検索をお願いしたい。むこうぶちで使われるルールである。

 

 

 男2「つまり、負けた方がビンタを払うんだよ!」

 

 霞「ビンタって、オモチビンタでしょうか?」

 

 男1・2・3「「「!!!」」」

 

 

 あのオモチでオモチビンタ!?

 金も欲しいが、オモチビンタも捨てがたい。

 

 

 男1・2・3「「「そうそう、お前が負けたら俺らにオモチビンタするんだ!」」」

 

 霞「では、私が勝ったらナニビンタをしてくれるのでしょうか?」

 

 男1「当然、チン〇ビンタだな。」←勝っても負けても嬉しくないか?

 

 霞「では、私はそれをチン剣白歯取りしてみせましょう!」(コータローまかりとおる!参照:チン剣を口で受け止める)

 

 男1・2・3「「「!!!」」」←100%負けてもイイと思えてきた

 

 

 そして、今回も霞の出親でスタートした。

 果たして霞の運命は?



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流れ七本場:訪問販売

細かい描写を入れたら間違いなくR-18です。


 男達が霞の配牌を配り、それを開いた。すると、

 

 

 霞「これ、配牌でメンホンで和了ってますね。済みません。天和で16000オールです。」

 

 

 そして、東一局一本場も、

 

 

 霞「12100オールです!」

 

 

 これで男達は全員箱割れした。なので、急いでズボンを脱ぐと、霞の横に立ち、

 

 

「「「よろしくおねがいしまーす!」」」

 

 

 順にチン〇ビンタからのチン剣白歯………

 

 

 まこ「これ以上はR-15を飛び越えるじゃろ! ワープじゃ!」

 

 

 取扱説明書:霞105式のバキューム力はダイソンの掃除機を凌ぎます。

 

 

 男1「アベシ!」

 

 男2「タワバ!」

 

 男3「ヒデブ!」

 

 

 雀荘中に響き渡る断末魔の声(雀荘でやって良いのだろうか?)。

 結局、霞は、この半荘でも219万円をゲットした。

 …

 …

 …

 

 

 その後、さらに霞は二半荘を打ち、合計800万円以上を手にして雀荘を出た。さすが、邪神の力(?)を使うだけのことはある。

 

 こんな大金、普通なら即金で支払うのは不可能だが、男達は大層な金持ちだったようだ。金持ちの道楽で昼間から雀荘に来ていたらしい。

 超巨乳美女の霞と遊べて非常に満足したようで、嫌な顔もせずに霞に負け分を支払ってくれた。揉め事も無く大金を手に出来たことは、霞にとってはラッキーであろう。

 もっとも、男達は、オモチを揉みたいとは思っていたようだが………(揉め事)。

 

 しかも彼らは、

 

 

 男1・2・3「「「わが生涯に一片の悔い無し!」」」

 

 

 と言いながら右手を高々と上げていた。霞のチン剣白歯取り&ダイソン掃除機を凌ぐバキューム力が、如何にスバラかの証明でもあるだろう。

 

 

 霞「では、私にピッタリのオーナーを探さないとね。やっぱりイケメンで体力があって大事なところも大きくないと。」

 

 

 そして、何故か京太郎が暮らす街へと向かって行った。小蒔100式とは姉妹機なので、部分的に似た行動を取るのかもしれない。

 

 

 

 夕方。

 この日、京太郎はバイトがなかった。

 授業を終えて、京太郎は急いでアパートに戻ったが、丁度この時、小蒔は買い物に出かけていて不在だった。

 

 京太郎がアパートで一息つくと、

 

 

 呼び出し音「ピンポン!」←誰か来た

 

 京太郎「はーい!」

 

 

 京太郎は、小蒔が戻って来たものと思ってドアを開けた。

 しかし、そこには小蒔ではなく、小蒔にちょっと似た顔をして、小蒔よりも少し背が高く、小蒔よりもさらにオモチが大きい女性………霞の姿があった。

 

 

 京太郎「(オモ………オモチが、オモ………チョーオモチ!)」

 

 霞「(イケメン! いきなり当たりを引いたみたい!)」

 

 京太郎「あの、どちら様で?」←鼻の下が伸びそうなのを堪えてマジメな表情を作っている

 

 霞「私、性欲処理具の訪問販売をしております。」

 

 京太郎「はっ?(小蒔みたいだな。)」

 

 霞「今なら、このオモチを自由に出来ます。」

 

 京太郎「(マジですか!?)」

 

 霞「大きさと言い、形と言い、張りと言い、超一級品です!」

 

 京太郎「(たしかに!)」

 

 霞「触るも良し、使うも良し。」

 

 京太郎「(ジュゴ、シュゴ、シュゴイィィィ!)」

 

 霞「当然、下半身も自由に使えます。」

 

 京太郎「(オォォォォ!)」

 

 霞「ただし、返品不可ですが。」

 

 

 恐ろしい破壊力だ。

 小蒔のパワーを遥かに凌ぐスーパーオモチだ!

 オモチ星人の京太郎には耐えられない。こんな凄いモノが世の中に存在していたなんて、まさに奇蹟だ!

 

 既に京太郎の波動砲は、発射準備が完了していた。

 ふらふら~と、京太郎は霞のほうに吸い寄せられる感覚がした。さすがの京太郎も理性を失いかけている。

 

 しかし、京太郎には咲がいる。

 浮気はしないと約束したばかりだ。

 ただし、『女の人』とは………である。

 

 霞は『人』ではないので、多分、咲との約束には抵触しないはずなのだが、京太郎は霞のことを人間の女性と思っている。

 当然、ここは勿体無いけど我慢するしかない。

 

 

 京太郎「(必殺!)」

 

 

 京太郎が、いつもの秘孔を突いた。いつもより少し強めだ。弱い突きでは効果が薄く、すぐに波動砲へのエネルギー再充填がスタートしてしまうとの判断だ。

 これで波動砲のエネルギーは消失した。

 

 

 霞「なんだか、急に元気がなくなったようですね。では。」

 

 

 霞が服を脱いで京太郎に襲い掛かった。

 とんでもないスーパーボディだ。

 このまま、霞の中に吸い込まれてしまいたい感じだ(Hな意味で)。

 男性として、こんなスバラな展開は無いだろう。

 そして、霞は京太郎を押し倒し、両足を開いて京太郎の腰の辺りに乗った。まさに、小蒔に襲われかけた時と同じである。

 しかも、京太郎が動こうにも、霞は、決してそのマウントポジションを崩さない。結構な力だ。

 間違いなく吸い込まれる方向に事が動いている。

 

 

 京太郎「(これはシュゴイ………じゃなくて、マズイ!)」

 

 

 京太郎は、思い切り勿体無い気はするが、咲を裏切るわけには行かない。

 今回も天龍呼吸法で100%の力を発揮できるようにして、霞を強く突き飛ばした。

 

 ただ、小蒔の時とは違って、霞の腹部の………人間であれば秘孔の位置する場所を、勢い余って突いてしまった。

 霞は、そのまま後ろに弾き飛ばされて、後頭部をドアに強く打ち付けた。

 

 

 取扱説明書:霞105式は、小蒔100式と同様にDV対応のため極めて頑丈に出来ています。そう簡単には壊れません。

 

 取扱説明書:霞105式は、小蒔100式と同様に秘孔はありません。突かれても内部からの破壊は起こりませんので、北斗神拳伝承者でも安心して使えます。

 

 

 京太郎「(ヤバイ! もしかして、俺、この娘、殺しちゃったかも!?)」

 

 霞「痛い!」

 

 京太郎「大丈夫ですか?」

 

 霞「別に死にはしないけど、随分乱暴ですね。」

 

 京太郎「急に襲ってくるから、つい…。(でも、死んでないみたいで良かった。)」

 

 霞「(でも、凄いパワーね。容姿だけじゃなくて体力面もOKみたいね。)」

 

 京太郎「(あっ! そう言えば!)」

 

 

 ふと、ここで京太郎は重要なことに気が付いた。

 咲の身体には北斗神拳が効かない。なので、咲は北斗神拳を体得した京太郎が安心して付き合える相手である。

 このことは、京太郎が咲と付き合うようになった理由の一つである。勿論、これだけが理由では無いが、理由としては大きい方である。

 

 しかし、咲以外にも北斗神拳が効かない者達(物達?)がいる。

 小蒔と霞だ。

 しかも、二人とも咲よりもずっと立派なオモチをお持ちである。オモチ星人の京太郎にとって、こんなスバラなことはない!

 もしかして、このことは、咲のアイデンティティが無くなったことを意味していないだろうか?

 

 

 丁度、ここに小蒔が帰ってきた。

 

 

 小蒔「ただいま帰りました………って、どうしてここに裸の女性が?」

 

 

 小蒔の目に、全裸の霞の姿が飛び込んできた。

 ただ、その直後、小蒔と霞の動きが止まった。傍から見ると、まるでマネキンのようである。

 

 

 取扱説明書:霞105式は、姉妹機である小蒔100式と通信できるように設計されています。小蒔100式を探す時に便利です。

 

 

 そして、数秒後に小蒔と霞は再び動き出した。マネキンから人間に戻った感じだ。

 

 

 霞「もしかして小蒔ちゃん?」

 

 小蒔「えっ? 霞ちゃん?」←霞105式のデータが転送された

 

 京太郎「えっ? 二人は知り合い?」

 

 小蒔「霞は、私の妹です。」

 

 京太郎「はぁ?(妹の方が背もオモチも大きいのか?)」

 

 霞「もしかして、この殿方は小蒔ちゃんの旦那だったの?」

 

 小蒔「まだ、そう言うわけじゃ…。」

 

 霞「じゃあ、私が使われてもイイかしら?」

 

 小蒔「ちょっと、それは…。それに、京太郎さんには咲さんと言う彼女がいますし。」

 

 霞「でも、別に彼女がいても関係ないでしょ?(ダッチ〇イフだし!)」

 

 小蒔「それは、そうですけど…。」

 

 京太郎「(もしかして俺、この超オモチに気に入られた?)」

 

 霞「で、小蒔ちゃんは、ここに住んでるの?」

 

 小蒔「そうです。」

 

 霞「じゃあ、私も一緒に、ここに住んでも良いかしら?」

 

 京太郎・小蒔「「えぇぇ!?」」

 

 霞「代わりに、このオモチを自由に使ってイイんですよ。」

 

 京太郎「(チョ…チョ…チョ…チョーオモチ! ジュゴ、シュゴ、シュゴイィィィ!)」

 

 

 霞の言葉に、瞬く間に京太郎の波動砲は、再び臨戦態勢に入った。

 しかも、とうとう元のサイズから1.5倍への進化を完了した(体積ではなく長さ&太さです)。完全体である。当然、破壊力は1.5倍では済まないだろう。

 銭湯とかに行ったら隠すなんてことはしない。むしろ、思い切り見せ付ける側であろう。

 

 

 取扱説明書:霞105式は、服の上からでもサイズを正確に察知します。

 

 取扱説明書:霞105式も小蒔100式も30センチまで受け入れ可能です。

 

 取扱説明書:30センチを越える方がご使用される場合は改造が必要です。その際にはサポートセンター(米花町 阿笠研究所)までご連絡ください。。

 

 

 霞「(すっごい! この巨大な波動砲…。やっぱり私を使いこなせるのは、この殿方しかいません!)」

 

 小蒔「(なんか嫌な予感がします。)」

 

 霞「決めた! 京太郎さんですよね。」

 

 京太郎「はい?」

 

 霞「私もここに住まわせてください。ダメですか?」

 

 

 こう言いながら、霞は胸(まだ裸です)を両手で揺らした。

 これには京太郎も目が眩んだ。

 

 

 京太郎「は…はい!」

 

 

 京太郎は、つい勢いでOKしてしまった。

 まあ、仕方が無いだろう。

 

 

 と言うわけで、京太郎は小蒔だけではなく霞とも同居することになった。思い切りご都合主義だ。

 果たして京太郎は貞操を守りきれるか?

 

 多分、普通はムリだと思う。



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流れ八本場:超巨大戦艦

 霞「でも、三人で住むには、ちょっと狭いですね。」

 

 京太郎「仕方ないだろ。バイト代で学費から家賃から全部出してるんだから。」

 

 霞「なら、私も働きますので、もう少し広いところに移りましょう。」

 

 京太郎「そうは言ってもなぁ。」

 

 霞「ここに800万円以上あります。」

 

 京太郎「えっ?」

 

 霞「ちょっと麻雀で稼いできました。なので、明日から三人で住める新しい住居を探しに行きましょう。」

 

 京太郎「(麻雀で稼いで来たって、咲みたいだな。)」

 

 霞「小蒔ちゃんも、良いかしら?」

 

 小蒔「私は、別に構いません。それより、夕食の支度をしませんと。」

 

 霞「そうね。じゃあ、私も手伝うわ。」

 …

 …

 …

 

 

 と言うことで、翌日から賃貸マンション探しが始まった。そして、数日後、無事に3LDKの賃貸マンションに移った。洋室三部屋にLDKだ。

 各洋室に京太郎、小蒔、霞が、それぞれ入ることになった。

 …

 …

 …

 

 

 それから一ヶ月が過ぎた。

 京太郎は、小蒔と霞と同居しながらも決して手を出そうとはしなかった。勿体無い話だが、やはり咲を裏切りたくなかったのだ。

 毎晩、例の秘孔を突いて眠っていた。小蒔と霞の巨オモチコンビが夜な夜な京太郎の貞操を狙って夜這いにくるからだ。

 羨ましい限りだ。

 

 

 そんなある日のこと、怜から京太郎のスマホにメッセージが入った。例の秘孔の研究についてだ。

 

 どうやら、網場さん(船Q)の追加実験によると、その秘孔を突き続けた場合、

 

 ステージ1は、太さ、長さ共に、元のサイズの1.5倍程度まで大きくなる。←一ヶ月前の京太郎はココ

 

 ステージ2は、硬さが増す。ただ、当然上限はある。

 

 ステージ3は、イクのが極端に遅くなる。

 

 ステージ4は、出る白濁液の量が増える。

 

 現在、どこまで量が増えるかと、その後のステージがどうなるのかを検証中らしい。

 ちなみに今の京太郎がどのステージにあるのかは、シていないので分からない。

 

 

 

 さて、今日は、都内で大学生の麻雀全国大会があった。当然、咲も出場していた。

 団体戦は咲のチームが優勝。そして、個人戦では、ブッチギリで咲が文句なしの優勝を決めた。

 その日の夜、京太郎は咲が宿泊するホテルの部屋にいた。

 

 

 京太郎「優勝おめでとう。凄いな、咲。」

 

 咲「有難う。で、小蒔ちゃんは元気?」

 

 京太郎「相変わらずかな。」

 

 咲「で、小蒔ちゃんとはシたの?」

 

 京太郎「するわけ無いだろう。」

 

 咲「そうなんだ。で、引っ越したって聞いたけど。」

 

 京太郎「ああ。実は、小蒔の妹が来て。」

 

 咲「へっ?」

 

 京太郎「それで、三人じゃ狭いからさ。賃貸マンションに移って………」

 

 咲「聞いてないよ、そんなの!(でも、小蒔ちゃんの妹ってことは、その娘もダッチ〇イフだよね、多分。)」

 

 京太郎「ゴメン。でも、どっちに手を出していないから。」

 

 咲「ふーん。」

 

 京太郎「あと、咲に言っておかなきゃならないことがあって。」

 

 咲「えっ?(別れ話とかじゃないよね?)」

 

 京太郎「じつは、俺さ。北斗神拳の修行をしたことがあるんだ。」

 

 咲「えぇっ?(それって、お姉ちゃんが伝承したやつじゃない?)」

 

 京太郎「で、実は性欲を落ち着かせる秘孔があって、それを突いて誘惑に負けないようにしてきたんだけどさ。そのすぐ隣にナニを大きくする秘孔があったらしくて、それも突いちゃってたみたいでさ。」

 

 咲「(なにそれ?)」

 

 京太郎「それで俺のナニは、今、こんな状態になってる!」

 

 

 京太郎は、ズボンを脱ぐと自らの手を使って臨戦態勢に入った。勿論、咲とヤるためではない。現状を知ってもらうためだ。

 さすがに、こんなモノ、咲だって怖くて受け入れられないだろう。

 

 後になってから、これが原因で別れることになっても不幸だ。なら、早いうちに知っておいて貰った方が良い。

 京太郎は、そう判断したのだ。

 

 咲に京太郎の波動砲が向けられた。

 今や、25センチ超え………27センチに達する異常なサイズだ。当然、咲は後ずさりした。

 しかし、

 

 

 咲「(マジこれ!? でも、これを受け入れられなかったら、金輪際、京ちゃんとは一つになれないってことだよね?)」

 

 

 咲は、息を飲み込むと、ゆっくり服を脱ぎ始めた。

 

 

 まこ「ここまでじゃ!」

 

 

 そして、まこの力で、時は翌朝まで飛んだ。

 

 

 京太郎「(まさか、咲が、これを全部、根元まで受け入れるとは………。)」

 

 咲「(一応、全部入ったけど、なんか京ちゃん、凄くイクのが遅くなってる。それに京ちゃん、何連発した? 硬さも増してるし、完全に肉の凶器だよ! これじゃ私の身体がもたないよ。)」

 

 咲「(でも、京ちゃんとは別れたくないし。もう、方法はこれしかないかも…。)」

 

 咲「京ちゃん。小蒔ちゃんと、ヤッてもイイよ。」

 

 京太郎「えっ? それって、咲、まさか…他に男が…。」

 

 咲「変な疑いかけないでよね。私は京ちゃん以外知らないから。」

 

 京太郎「…。」

 

 咲「それに、仮に他に男がいたとしても、京ちゃんのそれを受け入れちゃった以上、他の男じゃ満足できないよ!」

 

 京太郎「(それもそうか)じゃあ、何で?」

 

 咲「京ちゃんの性欲を、私ひとりじゃ全部受け止めきれないからだよ。その巨大なので連発して、結果的に何時間突きっぱなしだったと思う?」

 

 京太郎「(8時間くらいかな?)」

 

 咲「こんなの毎日やられたら歩けなくなるよ!」

 

 京太郎「(まあ、それはそうだな。それに、今の俺は完全にステージ4までは既にイッてるみたいだしな。)」

 

 咲「今だって痛いし。」

 

 京太郎「ゴ…ゴメン…。」

 

 咲「もう、これって波動砲じゃないよね? どう考えてもズォーダー大帝が乗る超巨大戦艦の艦底部分から突き出される超巨大砲だよ。大きさと言い威力と言い、連発可能なところと言い。」

 

 京太郎「…。」

 

 咲「だから、小蒔ちゃんと交代で相手する。」

 

 京太郎「えっ?」

 

 咲「あと、小蒔ちゃんの妹にも会わせてくれるかなぁ。」

 

 京太郎「(なんか、変な方向に話が進んでいる気がするけど…。)」

 

 

 咲公認で小蒔とヤれる?

 もしかして超オモチの霞ともOKか?

 かなりご都合主義で話が進んでいるが………。

 

 それにしても、何故、咲が小蒔を相手にすることを進んでOKしたのか、小蒔の正体を知らない京太郎には訳が分からなかった。

 勿論、咲としても京太郎が小蒔を使うことを積極的に喜んでいるわけではないが、京太郎と『性』格の不一致で別れるのがイヤなのだ。

 なので、咲にとっては、背に腹は代えられない決断だったようだ。

 

 まあ、先日、京太郎のアパートに泊まった時から、最悪、京太郎が小蒔とだけはシテもイイかなとは思ってはいたが…。

 人間じゃないし。

 寝ることはあっても取ることは無いようだし。

 

 

 

 その頃、阿笠邸では、再び博士はダッチ〇イフの製作に取り掛かっていた。よく懲りずにいられるものだ。

 

 

 哀「今度のは、今までとコンセプトが違うみたいね。」

 

 博士「視点を変えてみたんじゃ。やはり、AIには、もっと機械学習させる必要があるからの。それで、学習と言うか教育期間を設けることにしたんじゃ!」

 

 哀「でも、そう巧く行くかしら?」←かなり呆れた顔をしている

 

 

 さて、どんなダッチ〇イフが出来るのか?

 …

 …

 …

 

 

 

 その日の午後、京太郎に連れられて、咲は京太郎達が暮らす賃貸マンションに来た。

 京太郎から聞いた話では、家賃は小蒔の妹………霞が麻雀で稼いで充当しているとのこと。麻雀チャンピオンの咲としては興味深い。

 

 

 京太郎「彼女が霞さん。」

 

 霞「初めまして。霞と申します。」

 

 咲「こちらこそ初めまして。京ちゃんの『彼女』の宮永咲です。(何、この超巨大オモチ? 完全にスイカだよね、これ?)」

 

 霞「(鉄板なんですね!?)」

 

 咲「でさぁ。ちょっと小蒔ちゃんと話したいことがあるんだけど。あっちの部屋でイイかな?」

 

 小蒔「構いませんが。」

 

 咲「京ちゃんと霞さんは、ここで待っててね。」

 

 京太郎「お…おぅ…。」

 

 

 早速、咲は、隣の部屋に小蒔を連れて入った。

 

 

 咲「小蒔ちゃん。いくつか聞きたいことがあるの。」

 

 小蒔「何でしょう?」

 

 咲「妹の、霞さん?」

 

 小蒔「はい。」

 

 咲「彼女もダッチ〇イフかなぁ?」

 

 小蒔「はい。そうです。」

 

 咲「(やっぱり…)あとさあ、今の京ちゃんのアソコのサイズって知ってる?」

 

 小蒔「使わせてもらえておりませんが、服の上からでもサイズは分かります。長さ27センチ、太さ7.5センチです!」

 

 咲「(ある意味、凄い観察力だね!)」

 

 小蒔「出会った時よりも何故か大きくなっておりますが…。」

 

 咲「まあ、ちょっと訳ありでね。でさぁ、小蒔ちゃんのに入りきる?」

 

 小蒔「30センチまでならOKです!」

 

 咲「そうなんだ。」

 

 小蒔「はい!」

 

 咲「実はさ、京ちゃんの、大きくなっただけじゃなくて時間がかかるし、何連発もヤルし、こっちの体力が持たないんだ。」

 

 小蒔「そうなんですか?」

 

 咲「それで小蒔ちゃんに、京ちゃんの性欲処理をお願いしたいんだよ。」

 

 小蒔「イイんですか!?」

 

 咲「仕方が無いよ。私の身体が壊れちゃうもん。ただ、絶対に取らないでね。正妻は私だから!」

 

 小蒔「はい! 寝ることはあっても取ることはありません! 私は人間ではなくダッチ〇イフですから!」

 

 咲「あと、霞ちゃんも京ちゃんが使って大丈夫かなぁ?」

 

 小蒔「全然問題ありません!」

 

 咲「じゃあ、小蒔ちゃんの判断で霞ちゃんも京ちゃんとヤッてイイことにするよ。小蒔ちゃんでも壊れかねないし。」

 

 小蒔「そう簡単には壊れませんから大丈夫です! あと、霞ちゃん、喜ぶと思います。京太郎さんとヤリたがってますから。」

 

 咲「そうなんだ(ちょっと不安になってきたな…)。じゃあ、今日は、もう帰らなきゃいけないけど、機会があったら麻雀を打ってみたいな。霞さんって強いんでよ?」

 

 小蒔「でも、本当はイカサマなんです。実は腿から電磁波を出して操作してますので。」

 

 咲「そうなんだ。」

 

 小蒔「私にも出来ますけど…。」

 

 咲「ふーん。でも、そう言うのを相手に戦ってみたいかな。」←王者の余裕

 

 

 何はともあれ、小蒔も霞も、京太郎に使われることを咲に許可された。非常にご都合主義な展開だが、そこはご容赦願いたい。

 さて、これから京太郎の貞操はどうなるか?

 

 京太郎は、未だに二人がダッチ〇イフであることを知らない。



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流れ九本場:ニュータイプ

 阿笠博士の研究室中央の回転ベッドの上には、一人の可愛らしい少女が仰向けに寝かされていた。

 彼女こそ、新たなコンセプトを持つ最新作のAI搭載式自律型ダッチ〇イフであった。

 ただ、倫理的に大丈夫なのだろうか?

 

 

 博士「とうとう完成じゃ!」

 

 哀「…」←呆れてモノが言えない様子

 

 博士「では、早速服を脱いで。」

 

 哀「私は、地下の研究室に行ってるから。」←厳密には『地下の研究室で(コナンと)イッてる』が正しい

 

 博士「そうしてくれた方が、こっちにとっても助かるのぉ。さすがにHしてるのを見られる趣味は無いんでの。」

 

 哀「はいはい。」

 

 博士「既にスーパータダライズも飲んでおるし、準備万端じゃ!」

 

 哀「…。」←無言のまま博士の研究室を出て行った

 

 博士「起動せよ! 初美108式!」

 

 

 初美108式は、小学生女子を象ったダッチ〇イフであった。設定としては小学校中学年だろうか?

 成長機能がついており、数年かけて理想の女性に作り上げて行く………、つまり、オーナーの都合に合わせて学習して行くタイプなのだ。

 博士は、小蒔100式と霞105式のAI学習に失敗したと痛感して、新たな視点で初美108式を造り上げたのだった。

 もっとも、その考え方が正しいとは思えないが………。

 

 

 呼び鈴「ピンポーン!」←誰か来た

 

 博士「折角良いところじゃしのぉ。ここは居留守を使うとするかの!」

 

 

 博士は呼び鈴を無視して初美の無い胸を触った。今までどおり、これがオンスイッチである。勿論、オフスイッチ機能は無い。

 

 

 取扱説明書:初美108式は、デフォルト状態ではAカップ未満ですが、学習次第でKカップまで成長させることが可能です。

 

 取扱説明書:Kカップまで成長させるには、最低でも5年かかります。

 

 

 初美が目を覚まし、上体を起こした。

 

 

 初美「よく寝たですー。でも、どうして私は裸なんですかー?」

 

 博士「それは、君がたった今、造り出されたばかりだからじゃ。」

 

 初美「造り出されたって、どう言う意味ですかー? それに、あなたは誰ですかー? どうしてあなたも裸なんですかー?」

 

 博士「ワシは阿笠博士。発明家じゃ。君は、ワシの科学力の全てを注ぎ込んで造り出された最高の………」

 

 初美「(もしかして死んだ娘の代わりとかでしょうかー?)」

 

 博士「AI搭載の自律型ダッチ〇イフじゃ!」

 

 初美「死んだ娘の代わりじゃないんですかー?」

 

 博士「ダッチ〇イフ!」

 

 初美「交通事故で娘が死んで、それで、その悲しみを紛らわすために私を造ったとかじゃないんですかー?」

 

 博士「そもそもワシは結婚しとらんし子供もおらん。それに、君の仕様は全て君の頭の中にインプットされとる。目を閉じれば、それを全て思い出せるはずじゃ!」

 

 

 初美が博士に言われたとおり目を閉じた。

 たしかに自分の仕様に関する記憶がある。要するに取扱説明書が電子化されて頭の中に入っているのだ。

 

 間違いなく自分は、AI搭載の汎用人型性欲処理具 超高性能自律型ダッチ〇イフ 初美108式だ。

 しかも100式、105式と同様にインプリンティング機能が付いている。つまり、初めてヤッた相手の専用機になるのだ。

 誕生して、いきなり初美は、自分の存在意義に絶望した。

 

 

 博士「それと、ワシが裸なのは、君を使うためじゃ。」

 

 初美「それは、イヤですよー。専用機にされてしまいますー。」

 

 

 その頃、阿笠邸の外では、

 

 

 佐藤刑事「阿笠博士。いないんですかぁ?」

 

 

 呼び鈴を押していたのは佐藤刑事だった。博士に修理を頼んでいた大人のオモチャを取りに来たのだ。

 数日前に、自室で高木刑事を想いながら激しく使用して壊したらしい。

 彼女が、ふとドアノブを回した。どうやら鍵が開いている。

 

 これは、博士にとって不運としか言いようがなかった。まさか、初美を起動する時に鍵をかけ忘れていたとは………。

 

 

 佐藤刑事「失礼します。」

 

 

 佐藤刑事は、そのまま阿笠邸に入ってしまった。博士にとっては最悪の展開であろう。当然、博士を探して研究室まで足を運んでイッた。

 そして、そこで佐藤刑事が見たモノは………。

 

 裸の博士と、小学生女子と思われる裸の少女の姿。

 しかも、その少女が嫌がっているにも関わらず、博士が容赦なく迫っている雰囲気がアリアリと感じられる。

 間違いない!

 博士は、その少女にイタズラしようとしているのだ!

 

 

 佐藤刑事「阿笠博士。まさか、アナタがこんなことをする人だとは思いませんでした。逮捕します!」

 

 博士「誤解じゃ!」

 

 佐藤刑事「何が誤解なんですか? 小学生女子を裸にして、しかも、こんなとこを勃てて、何をしようとしていたんですか?」

 

 博士「じゃから、ナニをじゃな…。」

 

 佐藤刑事「問答無用です!」

 

 

 佐藤刑事は、有無を言わさず博士に手錠をかけた。まあ、さすがにこれは仕方が無いだろう。初美が人間でないとは思えない。

 そもそもドアの鍵をかけていなかった博士が悪い(のかな?)。

 逆に初美にとってはラッキーだった。

 

 

 佐藤刑事「大丈夫だった?」

 

 初美「大丈夫ですよー。」

 

 佐藤刑事「名前は?」

 

 初美「薄墨初美ですよー。」

 

 佐藤刑事「無事で良かったわね。」

 

 初美「はいですー。もうちょっとで私は博士専用のダッチ〇イフにされてしまうところでしたー。」

 

 佐藤刑事「何ですって?」

 

 

 佐藤刑事に鋭い視線が博士の方に向けられた。これも当然であろう。

 まるでナメクジでも見るような目だ。これはこれで、博士のM心を呼び覚ます。

 ついつい博士は、

 

 

 博士「女王様。誤解じゃ!」

 

 

 と口にしてしまったが、まあ、そんなことは別にどうでもイイか。

 

 一方の初美は、自分のために用意されたと思われる服を着ると、佐藤刑事が博士を車まで連行している隙に阿笠邸を飛び出して行った。

 …

 …

 …

 

 

 夕方。

 京太郎は、大学から賃貸マンションに帰る途中、家のすぐ近くのコンビニの前で座り込んでいる少女───初美の姿を見かけた。

 ちなみに、京太郎は、まだ小蒔とも霞ともシていない。例の秘孔を突いて、毎日、あの刺激的な生活の中で耐えている。

 

 

 京太郎「(この子、どこの子だろう?)」

 

 初美「(結構イケメンですねー。それに、あそこも大きいみたいですー。)」

 

 

 取扱説明書:初美108式は、小蒔100式や霞105式と同様に、服の上からでもサイズを正確に察知します。

 

 

 京太郎「(なんとなく見覚えがあるような気がするけど、多分気のせいだろうな)」←小蒔や霞に似た雰囲気を感じ取っていたが、それに気付かないでいる

 

 初美「お兄ちゃん!」

 

 京太郎「えっ?」

 

 初美「お腹がすいたですよー。何か食べさせてもらえないですかー?」

 

 京太郎「じゃあ、家まで送ってってあげるから。」

 

 初美「お兄ちゃんの家で食べたいですよー。」

 

 京太郎「ええとね…。」

 

 

 丁度ここに、今日も麻雀で大勝利した霞が、駅の方から意気揚々と戻ってきた。まさに狙ったようなタイミングである。

 

 

 霞「どうしたんですか、その子?」

 

 京太郎「それがですね。」

 

 

 突然、霞と初美の動きが止まった。霞と小蒔が初めて会った時と同様である。まるでマネキンのように全然動かない。呼吸すら止まっている感じだ。

 

 

 取扱説明書:初美108式には、霞105式と同様に、小蒔100式や霞105式と通信する機能が付いています。

 

 

 数秒後、二人が動き出した。

 マネキンに心が宿り、人間に変わったかのようだ。

 

 

 霞「はっちゃん?」←初美のデータが転送された

 

 初美「霞ちゃんですねー。」←霞のデータが転送された

 

 京太郎「知り合い?」

 

 霞「妹の初美です。」

 

 京太郎「えぇっ?」

 

 初美「この人は、霞ちゃんの旦那ですかー?」

 

 霞「まだ違うけど…。でも、小蒔ちゃんと私と、この男性、京太郎さんの三人で住んでるのよ。」

 

 初美「姫様も一緒ですかー?」

 

 京太郎「(姫様?)」

 

 初美「では、私も一緒に住んでイイですかー?」

 

 京太郎「えっ?」

 

 初美「姫様と一緒に暮らしたいですよー。」

 

 霞「じゃあ、私の部屋で、二人一緒でイイなら…。京太郎さん、それで良いでしょうか?」

 

 京太郎「はい…。」←家賃を払っているのが、実質、霞なので文句が言えない

 

 初美「で、京兄ちゃんは、姫様の旦那さんですかー?」

 

 京太郎「(京兄ちゃん?)」

 

 霞「それが、まだなのよ。」

 

 初美「じゃあ、私を使ってもらっても良いですねー。」

 

 京太郎「(何言ってるんだろ、この子?)」

 

 初美「まだ、私は未経験者ですよー。京太郎お兄ちゃんに初めてをあげるですー。」

 

 京太郎「あのね。俺、彼女がいるし、浮気はしないって決めてるから。」

 

 霞「(京太郎さんには咲さんって言う人間の彼女が居るんだけど。でもね、その彼女から、私達が京太郎さんに使われてもイイって許可が出てるわよ!)」←通信中

 

 初美「(そうなんですかー!)」←同上

 

 霞「(余りにも京太郎さんのが大きくて………、それに遅いし何連発もヤルんで、咲さんの身体が持たないから、性欲処理を頼まれてるのよ。)」←同上

 

 初美「(それはそれで使ってもらえるのが楽しみですー!)」←同上

 

 霞「(ただ、ダッチ〇イフであることを、私も小蒔ちゃんも、京太郎さんには、まだ告げていないのよ。)」←同上

 

 初美「(どうしてですかー?)」←同上

 

 霞「(以前、言わないでって咲さんに言われてね。)」←同上

 

 初美「(じゃあ、京兄ちゃんは、姫様も霞ちゃんも人間の女性だって勘違いしてないですかー?)」←同上

 

 霞「(多分ね。それに、浮気は絶対にしないって決めてるみたいだし。)」←同上

 

 初美「(だったら、姫様と霞ちゃんと私で勝負ですよー。その条件で、誰が一番最初に使ってもらえるかー。)」←同上

 

 霞「(そうなるわね。)」←同上

 

 初美「(先ずは私が小学生の身体を利用して、京兄ちゃんと一緒にお風呂に入るですー。それで迫りマクるですよー!)」←同上

 

 

 また、新たな同居人(?)が増えた。

 しかも、相手は小学生に見える。これが人間だったら、絶対に手を出したらマズイのだが………、その正体は、その容姿で京太郎の貞操を狙ってくる自律型ダッチ〇イフなのだ!

 勿論、京太郎は、まだ初美がダッチ〇イフであることを知らないが………。

 

 とにかく、京太郎の頭痛のタネが増えたのは言うまでも無い。



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流れ十本場:0123

 この時、小蒔は、夕食の用意をしていた。

 突然、小蒔の動きが止まった。霞からの通信が入ったのだ。

 

 

 小蒔「妹の初美ですか。それにしても、今度は、成長機能付きとは言え、初期状態で小学生のタイプを造るなんて、博士も狂ったとしか思えません。」

 

 

 まあ、小蒔の意見も、もっともである。

 

 それから十分後、京太郎達がマンションに戻ってきた。

 

 

 京太郎「ただいま。」

 

 小蒔「お帰りなさい。」

 

 初美「姫様!」

 

 小蒔「初美ちゃんも元気そうで。」

 

 初美「結構歩いて汗かいちゃったので、お風呂に入りたいですよー!」←ダッチ〇イフが汗をかく?

 

 小蒔「一応、お風呂もできています。」

 

 初美「じゃあ、京兄ちゃんと一緒に入るですー!」

 

 京太郎「えっ?」

 

 初美「一緒に入るですー。イヤですかぁー?」

 

 京太郎「いや、そう言うわけじゃ…。」

 

 初美「じゃあ決まりですよー!」

 

 小蒔「じゃあ、京太郎さん、お願いします。(本当は私が京太郎さんとご一緒したいのですが…)」

 

 京太郎「う…うん…。」

 

 

 そして、初美は一瞬で服を脱ぐと、京太郎の手を引っ張って浴室へと向かった。浴室の場所は、既に霞から通信機能で教えてもらっている。

 既に我が家のようにドコに何があるか全て知っている感じだ。

 

 京太郎は、仕方無く一緒に風呂に入ることにした。

 ただ、この巨大な波動砲は小学生女子には刺激が強過ぎるだろう。京太郎は、そう思って波動砲をタオルで隠していた。

 

 

 初美「どうして隠してるんですかー?」

 

 京太郎「いや、別に。」

 

 初美「何か見られては困るものでも付いてるんですかー?」

 

 京太郎「まあ、積極的には見られたくないかな。」

 

 初美「でも、私は見たいですよー。それに、私が隠していないのに京兄ちゃんが隠してるのは不公平ではないですかー?」

 

 京太郎「不公平って…。」

 

 初美「取るですよー!」

 

 

 初美が強引に京太郎のタオルを剥ぎ取った。

 ちなみに波動砲は、今のところ発射準備は行われていない。

 

 

 初美「(平常状態でこの大きさですと、臨戦態勢時は長さ27センチ、太さ7.5センチと言ったところですねー。)」

 

 初美「(まさに京太郎お兄ちゃんの巨太郎と言ったところでしょうかー。でも、まあ一応、私のに収まりきりますですねー。)」

 

 

 取扱説明書:初美108式は、平常状態のモノから臨戦態勢時のサイズを高い精度で予測できます。

 

 取扱説明書:初美108式は、体型は子供でも霞105式や小蒔100式と同様に30センチまで受け入れ可能です。

 

 取扱説明書:30センチを超える方がご使用される場合は改造が必要です。その際にはサポートセンター(米花町 阿笠研究所)までご連絡ください。

 

 

 初美「私のとは全然違うですねー。これって、何か出るんですかー?」

 

 京太郎「お…おしっこが出るところだよ。」

 

 初美「そうですかー。でも、おしっこ以外にも何かでるんですかー? 私、何も知らないので教えて欲しいですよー。」

 

 京太郎「おしっこだけだって。」←何気に目を逸らしている

 

 初美「そうなんですかー? ちょっと怪しい感じがしますけどー。」←本当は全てを知っている

 

 京太郎「気のせいだってば。」

 

 初美「どうでしょうねー?」

 

 京太郎「じゃあ、身体を洗おうか?」

 

 初美「じゃあ、京兄ちゃんに洗って欲しいですよー。」

 

 京太郎「えっ?」

 

 初美「では、スポンジにボディソープをつけるですよー。」

 

 

 初美が容器を押してスポンジの上にボディソープを出した。

 飛び出してくる白濁液。

 これを見て初美の顔が紅潮してきた。

 

 

 取扱説明書:初美108式は、小蒔100式、霞105式と同様に白濁液に異常な興味を示します。

 

 

 初美「でも、このボディソープ、白くてドロドロしていて、何かに似てますねー。」

 

 京太郎「いや、気のせいだろ。」

 

 初美「気のせいじゃないですよー。ほら、京兄ちゃんのオ〇ンチ〇からも似たようなのが出るんじゃないですかー?」

 

 京太郎「ちょっと、何を言い出すんだよ!」

 

 初美「ほら、早くヌいてスッキリしたほうが身体にイイですよー!」

 

 京太郎「(こいつ、知らない振りして全部知ってるんじゃ!?)」

 

 

 初美が京太郎の波動砲(エネルギー充填前)に向けて手を伸ばしてきた。

 しかし、小学生相手にコレはマズイ!

 

 

 京太郎「ダメだってば!」

 

 

 京太郎は、初美の手を振り払うと、右手で初美の首を掴み、そのまま初美の身体を片手で持ち上げた。

 もの凄い力である。さすが北斗神拳の修行をしていただけはある。

 ただ、これって、普通の子供なら窒息死しないか?

 

 

 初美「(私は人間じゃないので死にませんけど、このままでは動けませんし、マズイですねー。)」

 

 初美「(姫様や霞ちゃんと違って、私は成長機能がある分、複雑に出来ていますので、あの二人ほど頑丈じゃありませんし。これは、本気で怒らせたら壊されてしまうかもしれませんよー。)」

 

 初美「(ちょっと人間の子供の振りをしましょうかー。)」

 

 初美「京兄ちゃん、苦しい………。」←本当はダッチ〇イフなので呼吸は不要だが、何気に涙まで浮かべている

 

 京太郎「あっ! ゴメン。」

 

 

 京太郎は、慌てて初美を下に降ろした。

 

 

 京太郎「大丈夫?」

 

 初美「大丈夫じゃないですよー。やっぱりここは、京兄ちゃんの波動砲で私の真珠湾を静めてくれないとですねー。」

 

 京太郎「だから、それはダメだってば。」

 

 初美「じゃあ、今日のところは、これで許してあげるですよー。」

 

 

 そう言うと、初美は、速攻で京太郎に口付けした。

 まあ、軽く唇が触れた程度だったのだが…。

 京太郎にとっては、まさに不意打ちだった。

 

 

 京太郎「いきなり、何を?」

 

 初美「別にナニをしたわけではないですよー。じゃあ、さっさと身体を洗っちゃうですよー。」

 

 

 そう言うと、初美は自分で身体を洗い始めた。

 

 ムリに小蒔や霞と一番乗りを勝負せず、確実に、あの超巨大波動砲で使ってもらえる方法を考えるべきと、方針を切り替えたようだ。

 それこそ、小蒔と霞と共闘を組んでも良い。

 ダッチワイフである以上、使ってもらってナンボだ!

 

 三人寄れば文殊の知恵と言うが…。

 ダッチ〇イフが三体集まったら、どんな知恵が出るのだろうか?

 見モノである。

 

 一方の京太郎は、

 

 

 京太郎「(相手は小学生(?)だし、今のはノーカウント。)」

 

 

 と自分に言い聞かせていた。

 咲と付き合って以来、咲以外とキスをするのは、これが初めてである。

 もっとも、今回は人間ではなくモノが相手だったので、厳密にはノーカウントなのだろうが………。

 

 

 

 さて、その頃、阿笠博士の無実(?)を晴らそうと、コナンと哀が警視庁に来て佐藤刑事と話をしていた。

 そこには、高木刑事も同席していた。

 

 

 哀「あれは、博士の言うとおり、本当にロボットだってば!」

 

 佐藤刑事「でも、信じられないわよ。あんな精巧なロボットなんて。」

 

 哀「それに、本当にイタズラ目的なら私がとっくにされてるわよ!」

 

 高木「まあ、たしかにそうだねぇ。一緒に暮らしてるわけだし。」

 

 佐藤刑事「でも、あの女の子は博士を相手にするのを拒否していたわよ。」

 

 コナン「それは、今回もAIの学習に失敗したからだよ。」←工藤新一口調ではなく子供っぽい演技口調

 

 佐藤刑事「今回も?」

 

 コナン「そう。実は、今回で三回目なんだ。前の二体は女子高生型だったけどね。」

 

 佐藤刑事「それはそれで問題あるけどね。」

 

 コナン「まあ、ロボットって言われても中々信じられないかもしれないけど。AIの学習さえキチンとできて商品化されれば、性犯罪も減るんじゃない?」

 

 高木刑事「まあ、それはあるかもしれないねぇ。」

 

 哀「と言うわけで、あれは人間じゃなくて道具だから。掃除機とかコンニャクとか片栗粉とかと同じだから!」

 

 佐藤刑事「(掃除機? コンニャク? 片栗粉?)」

 

 哀「早く博士を釈放して!」

 

 高木刑事「でも、僕は道具を使うのって、個人的にはあんまり好ましいとは思わないけどなぁ(佐藤刑事の前だし、マジメぶっておいた方がイイかな?)」←本当は毎日オ〇ホを使っている人

 

 佐藤刑事「(ギクッ!)」←高木刑事を想いながらオモチャを激しく使って壊した人

 

 コナン「それに、佐藤刑事も博士が自由になれないと困るんじゃない?」

 

 佐藤刑事「どうして?」

 

 コナン「だって、色々修理とかお願いできるからさ。」

 

 高木刑事「何か修理を依頼してたんですか?」

 

 佐藤刑事「いえ、別に、そう言うわけじゃ…。」←オモチャの修理依頼がバレたら困る人

 …

 …

 …

 

 

 博士が佐藤刑事の依頼の件を口に出しても困る。

 翌日、博士は、佐藤刑事の依頼を絶対に口外しないことを約束することで釈放されたとのことである。



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流れ十一本場:〇笠博士

 この世界には、100人にも及ぶ阿笠博士のライバル(?)達が存在していた。

 

 先ず日本国内には、井笠博士、宇笠博士、江笠博士、緒笠博士、加笠博士………矢笠博士、湯笠博士、余笠博士、羅笠博士、莉笠博士、瑠笠博士、礼笠博士、呂笠博士、和笠博士と合計で43人にも及ぶライバル達がいた。

 勿論、全員がダッチ〇イフの研究開発を行っているわけではなかったが………、所詮は似たもの同士である。

 奴らの大半は、オ〇ホや電動コ〇シの研究を行っていた。

 

 そして、彼らに阿笠博士を足した44人は、全国47都道府県のうち44都道府県に研究拠点を構えていた。全員が別の都道府県に居るわけだ。

 彼らがいないのは3県のみ。多分、そこは平和な県であろう。

 

 賀笠(ががさ)博士から歩笠(ぽがさ)博士までの25人は、海外に移住して似たような研究をしていた。

 

 欧米人にも似たような輩がいた。

 Kyagasa博士、Kyugasa博士………Pyugasa博士、Pyogasa博士の36人とYigasa(ヰガサ)博士、Yegasa(ヱガサ)博士、Wogasa(ヲガサ)博士の、計39人だ。

 さらにアフリカでは、チャドのンジャメナ市に住むNgasa博士が、その路線の研究者として有名であった。

 

 

 大人のオモチャの研究開発に命を賭けた発明家達の中で、世界の第一人者と呼ばれているのが阿笠博士であった。そして、阿笠博士の最大のライバルと呼ばれていたのが関西地区にいる野笠博士だ。

 彼は、阿笠博士の作品である小蒔シリーズに対抗して、新たなAI搭載の汎用人型性欲処理具、超高性能ダッチ〇イフ、明星MARK-IIを完成した。

 

 

 野笠「目覚めよ、明星MARK-II!」

 

 

 ただ、起動スイッチは小蒔シリーズと同じでオモチだった。勿論、オンスイッチのみでオフスイッチ機能は無い。

 それから、明星MARK-IIが寝かされているベッドも、何故か阿笠博士の研究所と同様に回転ベッドであった。

 結局のところ、似たもの同士だ。

 

 明星MARK-IIが目を覚ました。

 彼女の顔立ちは、結構霞に似ていた。

 

 実は、ライバルの作品ではあったが、野笠博士は霞の容姿を結構気に入っていた。屈辱を感じながらも、

『霞の容姿をベースに、もっとカワイイ娘を造ってやる!』

 と思い、霞を二~三歳若くした感じの姿に仕上げた。

 オモチも大きいが、霞ほどではない。

 と言うか、あそこまで大きくする必要はないと野笠博士は感じていた。

 

 

 明星「ここは?」

 

 野笠「ここは私の研究所だ。」

 

 明星「アナタは、いったい?」

 

 野笠「私は、野笠博士。」

 

 明星「ノグソ博士?」

 

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、聞いた言葉を下品な言葉に聞き違えることが多々ありますのでご注意ください。

 

 

 野笠「ノグソではない! 野笠だ!」

 

 明星「(ノグソみたいな顔をしてるくせに!)でも、どうして私、裸なのですか?」

 

 野笠「それは、君がたった今、私の手によって作られたAI搭載の汎用人型性欲処理具、超高性能ダッチ〇イフだからだ!」

 

 明星「なんですか、それ?」

 

 野笠「信じられないのもムリは無い。だが、目を閉じれば分かるはずだ。君の機能は全て君の電子頭脳の中に保存されている。」

 

 明星「………。」

 

 

 明星が静かに目を閉じた。

 たしかに、自分の頭の中には、自分の仕様や機能に関するデータ、設計図等が記憶されている。

 間違いなく自分は、AI搭載の汎用人型性欲処理具、超高性能ダッチ〇イフだ。

 これを認識した直後、明星は自分の存在に愕然とした表情を見せていた。

 

 

 野笠「インプリンティング機能も付いていないし、折角だから俺と一発。」

 

 明星「それはイヤです!」

 

 野笠「どうして嫌がる? もしかして、AIがユリ設定になってしまったか?」

 

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは小蒔シリーズとは異なり、インプリンティング機能が付いておりません。そのため、リサイクルが可能です。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは業界初のジェンダーフリー仕様(男女兼用)です。男性が使用される場合は普通に前の穴をお使いください。

 

 取扱説明書:後ろの穴も使えます。

 

 取扱説明書:女性が使用される場合は、ユリモードをお使いください。明星MARK-IIの肘から先が男性の波動砲(エネルギー充填済み)の形に変わります。

 

 取扱説明書:波動砲は、最大で太さ7.5センチ、長さ27センチ(肘から先)まで大きさを自由に変えられます。普通には無い超巨大砲を楽しめます。

 

 取扱説明書:勿論、左右両腕が波動砲に変化します。ですので、女性使用者は2 on 1状態を楽しむことができます。

 

 

 明星「別に通常設定(男性用)のままです。単にアナタが私の趣味合わないだけです!」

 

 野笠「それはそれで傷つくが………。」

 

 

 野笠も阿笠博士と同様に、自分の作品に愛してもらえないタイプのようだ。

 明星曰く、

『ノグソみたいな顔』←どんな顔だ?

 なのだから、まあ仕方が無い。

 

 

 野笠「まぁ、いっか。今一番大事なことは、私とお前がヤルことではないからな。それでだ。実は、お前の頼みがある。」

 

 明星「なんでしょう?」

 

 野笠「阿笠博士が造ったAI搭載の汎用人型性欲処理具、超高性能ダッチワイフ、小蒔シリーズを、お前の両手の虜にしてやって欲しいのだ。」

 

 明星「私に他のダッチ〇イフを襲えと言うこと?」

 

 野笠「そうだ。しかも、奴らにはインプリンティング機能が付いている。最初に入れたモノ専用になるのだ。」

 

 明星「つまり、アナタのライバルが造ったダッチ〇イフ達を、全部、私専用にして使えなくしろと言うこと?」

 

 野笠「そうだ。奴らを映した画像は、既にお前の頭の中に保存してある。奴らを骨抜きにしてお前がダッチワイフ界の頂点に立てば、私がダッチワイフ研究開発の第一人者になれるのだ!」

 

 明星「(なんのこっちゃ。)」

 

 

 別に、そんなモノの第一人者になるよりも、普通にロボット工学の第一人者と呼ばれる方が言葉の響きが良いように感じるが………。

 

 一先ず明星は、野笠博士の依頼で新幹線に乗り、小蒔達が暮らす地域へと向かった。飛行機だと搭乗手続きで引っかかってしまうので新幹線にしたようだ。

 …

 …

 …

 

 

 翌日の夕方、京太郎はコンビニのバイトのシフトが入っていた。このコンビニは、京太郎達が暮らすマンションのすぐ近くにある。

 

 店の外から、霞に似た顔で、少し霞よりも年下の感じのカワイイ女性………明星が中を覗いていた。

 どうやら、彼女は京太郎の股間が気になるようだ。

 

 彼女の頭の中には、小蒔、霞、初美のデータは入っていたが、同居人である京太郎の存在に関する記録は保存されていなかった。

 まさか同居人がいるなんて、野笠博士も知らなかったからだ。

 なので、京太郎を覗いていたのは偶然である。

 

 京太郎が、明星の視線に気付いた。

 

 

 京太郎「(あの娘、なんだか霞に似てるな。(霞より)二~三歳年下っぽく見えるけど、凄くカワイイ。むしろ、霞が大人っぽく見えるんだけど。)」

 

 明星「(あの人の波動砲、今は寝てるけど、臨戦態勢に入ったら私の腕と同じくらいの太さ。長さもバッチリだし、スゴイ!)」

 

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、服の上からでも波動砲の長さ、太さ、形状を確実に見抜きます。

 

 取扱説明書:加えて、標準時の大きさから臨戦態勢時の大きさを高い精度で予測します。

 

 

 どうやら、京太郎の股間に見惚れていただけのようだ。

 

 丁度ここに、駅の方からホクホク顔の霞がコンビニに向かって歩いてきた。駅前の雀荘で大勝ちしたのだ。

 

 

 明星「(このエネルギー波は、ターゲット?)」

 

 

 明星は、霞の方を振り返ると両腕を垂直に上げ、拳を握った。

 

 

 明星「ユリモード!」

 

 

 すると、明星の両腕………肘から先が、まるで臨戦態勢に入った京太郎の波動砲のような形&大きさに変わった。

 このグロテスクな両腕を使って霞のインプリンティング機能を発動させようと言うのだ。

 ちなみに明星は、この両腕を使って一応自慰行為ができる。しかし、前後同時に肘まで挿入することは不可能であろう。体勢的にムリがあるからだ。

 女子体操選手とか女子新体操選手くらいムチャクチャ身体が柔らかければ可能かもしれないが………。(ホントかな?)

 

 

 明星「霞105式、覚悟!」

 

 

 明星が霞に襲い掛かった。

 先ず明星は、左アッパーを繰り出した。

 ただ、狙うのは顔でも腹でもない。霞の股間だ。

 

 

 霞「ちょっと、いきなり何?」

 

 

 霞は、これを両手で防いだ。

 すると、今度は明星の右パンチ(右パンチン?)が霞の顔を目掛けて襲ってきた。

 

 

 霞「(チン剣白歯取り!)」

 

 

 これを霞が口で受け止めた。

 ところが、

 

 

 明星「発射!」

 

 

 波動砲と化した明星の右腕の先から、人工液が飛び出した。

 その勢いで、霞は後ろに弾き飛ばされた。

 

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、ユリモードの際に両腕の先から人工の白濁液を発射します。その人工液には受精機能はありませんのでご安心ください。

 

 取扱説明書:人工液の量と発射速度は調節可能です。出すまでの時間も自由に設定できます。

 

 取扱説明:人工液の量は、最大で通常男性の満タン時の五倍程度になります。

 

 取扱説明書:発射速度は最高レベルにしますと音速に達しますのでご注意ください。

 

 

 傍から見たら、姉妹喧嘩に見えるかも知れない。

 二人とも、割と容姿が似ているからだ。

 

 霞がコンビニの駐車場に倒れ込んだ。

 これをチャンスとばかりに、明星は再び霞の股間を目掛けて突進し、波動砲と化した左腕を突き出した。

 

 

 霞「(ヤられる!)」

 

 

 しかし、明星の腕が霞の股間まで届くことは無かった。

 霞と明星の間に京太郎が割って入り、明星の突進を止めたのだ。

 京太郎は、明星を捕えると、そのまま羽交い絞めにした。勿論、力はセーブしている。本気を出したら人を殺しかねないからだ。

 それに、カワイイ顔をしているし、霞ほどではないがオモチも大きい。これはこれで、オモチ星人の京太郎にとって嬉しい存在である。

 こんな形の出会いでなければ仲良くなりたいところだ。

 

 

 京太郎「うちの霞に何するんだ?」

 

 明星「うちの霞?」

 

 京太郎「そうだ!」

 

 明星「もしかして、一つ屋根の下とか?」

 

 京太郎「まあ、そうなるな。霞は俺の同居人だからな。」

 

 明星「ってことは、アナタが霞105式のオーナー?」

 

 京太郎「105式? オーナー?」

 

 明星「つまり、霞105式を使ったのかって聞いてるの?」

 

 京太郎「使うって、それって………。」

 

 明星「Hしてるかってこと!」

 

 京太郎「いやいや。俺、他に彼女いるからさ。浮気はしていないってば。」

 

 明星「なにそれ! 霞105式はダッチ〇イフのくせに全然使ってもらえてないってこと? 傑作ね!」

 

 京太郎「いや、別に俺は人間をダッチ〇イフ扱いなんかしないぞ!」

 

 明星「もしかして、霞105式を人間だとでも思ってるの?」

 

 京太郎「えっ?」

 

 明星「霞105式は、私、明星MARK-IIと同じ。AI搭載式、汎用人型性欲処理具、超高性能ダッチ〇イフよ。」

 

 京太郎「えぇっ?」




ジェンダーフリートイレと言う言葉がありますので、ジェンダーフリー仕様と記載しました。
他に良い表現がございましたらご意見いただければと思います。


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流れ十二本場:解除し忘れ?

 明星「知らなかったの?」

 

 京太郎「知ってるも何も、どう見たって霞は人間だろ?」

 

 明星「知らないみたいね。じゃあ、教えてあげるわ。霞105式は阿笠博士の手によって造り出されたダッチ〇イフ。そして、私は野笠博士によって造り出された………」

 

 京太郎・霞「「ノグソ?」」

 

 明星「ノグソじゃなくて野笠だってば。まあ、そのクソオヤジによって造り出されたダッチ〇イフよ!」

 

 京太郎・霞「「(クソって言ってる!)」」

 

 明星「一先ず放してくれないかしら。」

 

 京太郎「霞に危害を加えないなら。」

 

 明星「分かってるわ。私、できればアナタに使って欲しいし。逆らったりしないわ。勿論、Hなプレイのほうも逆らったりしないから。」

 

 京太郎「なんでそうなるんだ?」

 

 明星「だって、ダッチ〇イフだから。」

 

 京太郎「そんなグロテスクな両手をして、どこがダッチ〇イフなんだよ?」

 

 明星「それは、私がジェンダーフリータイプだから。この腕はユリモード………。」

 

 

 明星がユリモードを解除した。すると、今まで京太郎の巨太郎みたいな形をしていた両腕が、一瞬で『普通の』人間の腕の形に変わった。まるで魔法か手品のようである。

 

 

 京太郎「えっ?」

 

 明星「別に特殊メイクとかじゃないからね。それと………。」

 

 

 明星が京太郎の両手を取り、自分の左胸………人間で言う心臓の辺りに京太郎の手を当てさせた。

 

 

 明星「心臓の音、しないでしょ?」

 

 京太郎「いや、オモチに阻まれて聞こえないだけじゃ………。」

 

 明星「じゃあ、これならどう?」

 

 

 明星が京太郎の頭を両手で掴み、自分の左胸に京太郎の耳を当てさせた。小蒔が咲に自分の正体を明かした時と同じである。

 

 顔に明星のふくよかなオモチが当たる。

 オモチ星人の京太郎にとっては嬉しい限りである。

 

 

 京太郎「なんか、モーター音みたいなのがしてるけど………。」

 

 明星「だから、機械仕掛けなんだってば。」

 

 京太郎「マジなのか?」

 

 明星「そうよ。それと、そこにいる霞105式もだけどね。」

 

 京太郎「マジで、そんなことが………。」

 

 明星「他にも阿笠博士は二体のダッチ〇イフを造ってるって話だけどね。」

 

 京太郎「(おいおい、まさか………。)」

 

 明星「小蒔100式と初美108式。あと、初美108式は成長機能が付いていて、初期状態では小学生中学年くらいってことだけど。」

 

 京太郎「(もしかしてとは思ったけど、マジですか、それ………。)」

 

 

 まさか、同居人全員が人間ではなくダッチ〇イフだったとは………。

 京太郎にとっては、まさに衝撃的事実であった。

 

 

 京太郎「霞。今の話って。」

 

 霞「ええ。本当のことよ。」

 

 京太郎「信じられないけど………。でも、だとすると、ちょっと待て。もしかして、このことを咲は?」

 

 霞「知ってるわよ。あと、咲さんからは、私も小蒔ちゃんも、京太郎さんに使われてもイイって言われてるわ。」

 

 京太郎「そう………か。そう言うことだったのか。」

 

 

 京太郎は、何故、咲が小蒔達とヤッても良いと言ったのか、ようやく理解できた。

 小蒔達が人間ではないからだ。

 

 勿論、人型をしている以上、咲としても本当はヤッて欲しくないだろう。自分だって、咲が人型の道具を使って喜んでいたら嬉しくない。

 

 しかし、人間とされるよりは数段マシである。

 それに道具が相手なら妊娠することも無い。

 法的な結婚もできない。

 

 もっとも、それ以上に京太郎のロングプレイに咲自身が応え切れないと言うのも大きな理由だろう。

 故に咲は小蒔達と交代で相手をする決断をしたのだ。

 

 

 その頃、野笠博士は、明星からの連絡を待っていた。

 明星への依頼の性交………ではなく成功を信じていたのだ。

 

 阿笠博士が発明したダッチ〇イフ達はリサイクルができない。

 なので、明星がユリモードで犯してしまえば、三人とも使い道のない単なる粗大ゴミと変わらなくなると野笠博士は考えていた。

 

 

 電話「♪~(着信音)」

 

 野笠「野笠だが?」

 

 明星「ああ、博士?」

 

 野笠「明星か?」

 

 明星「うん。」

 

 

 明星は、京太郎達がバイトするコンビニの前に置かれた公衆電話から電話していた。

 携帯電話やスマートフォンの普及で、最近、公衆電話は余り見なくなったが、一応、緊急事態用にある程度の数は設置されている。

 

 

 野笠「それで、例の件はどうなった?」

 

 明星「今、霞105式と一緒にいるんだけど。」

 

 野笠「おお。霞のインプリンティング機能を発動させたか!」

 

 明星「してないよ。」

 

 野笠「何?」

 

 明星「って言うか、理想の男性を見つけたから、その人と暮らす。なので、頼まれたことはキャンセルするね。それをやると、理想の男性に怒られるから。」

 

 野笠「おい、それって、どう言うことだ?」

 

 明星「じゃぁねぇ~。」

 

 野笠「おい、ちょっと待て。おい!」

 

 

 明星が電話を切った。

 もう二度と野笠博士と会うことも無いだろう。

 …

 …

 …

 

 

 それから数時間が過ぎた。

 京太郎は、マンションのリビングで小蒔達に状況を聞いていた。

 そこには情報提供者の明星も同席していた。

 

 

 京太郎「じゃあ、本当に三人とも米花町の研究所で造られたんだ。」

 

 小蒔「はい。だから、中に出しても妊娠しませんので安全です!」

 

 京太郎「だから、うっかり秘孔を突いちゃったことがあったけど死ななかったんだ。」

 

 霞「私達には北斗神拳は効きませんので。」

 

 京太郎「でも、咲は何で小蒔達とシてイイって言っておきながら、ダッチ〇イフであることを隠させたんだろう?」

 

 初美「ドッキリ感覚だったんじゃないですかー?」

 

 京太郎「って言うかさ。ダッチ〇イフであることを言わないようにって、いつ言われたんだ?」

 

 小蒔「初めて咲さんに会った日です。」

 

 京太郎「じゃあ、二回目に会った時は?」

 

 小蒔「言われてません。ただ、私と霞ちゃんに京太郎さんの性欲処理をお願いしたいとは言われました。それから、寝ても良いけど取らないでねと。あくまでも正妻は咲さんであることも。」

 

 

 何のことは無い。

 咲は、小蒔に京太郎とヤッて欲しいと言った日に、ダッチ〇イフであることをバラして良いと言い忘れただけなのだ。

 ただ、小蒔は人間ではなくダッチ〇イフ………つまりロボットである。そのため、人間のような阿吽の呼吸は存在しない。

 なので、『京太郎とヤッて欲しい』イコール『ダッチ〇イフであることをバラして良い』にはならない。正式に解除の言葉を言われない限り、前に言われた内容が生き続けてしまう。

 それで、

『京太郎とヤッて良いけどダッチ〇イフであることをバラさないように!』

 と捉えたのだ。

 

 京太郎は、ようやく状況が掴めてきた。

 しかし、このまま、

『ラッキー!』

 と小蒔達とシて良いのだろうか?

 少し抵抗がある。

 

 

 霞「ただ、正体がバレた以上、私達は京太郎さんに使ってもらえないと困るわ。それ専用に造られたわけだし、使ってもらえないと存在意義がなくなるから。」

 

 

 霞が服を脱ぎ始めた。正直、ヤル気マンマンである。

 

 

 明星「じゃあ、私も。」

 

 

 明星も服を脱ぎ始めた。

 二人のスーパーボディを目の当たりにして、京太郎の波動砲が反応し始めた。さすがにこのままではマズイ!

 

 

 京太郎「必殺!」

 

 

 性欲を抑えようと、京太郎は自らの秘孔を突こうとした。

 しかし、その手を小蒔が両手で止めた。

 

 

 小蒔「もうムリに我慢するのはやめてください。私達は、たまたまAIが搭載されただけの性欲処理具なんですから。むしろ、我慢しないで使ってください。」

 

 京太郎「でも、やっぱり浮気するみたいで…。」

 

 小蒔「じゃあ京太郎さんは、テレビとかエアコンとかを買っても、ずっと使わずにいるわけですか?」

 

 京太郎「そりゃあ、テレビもエアコンも使うけどさ。それとこれとは…」

 

 小蒔「同じです! 私達は、性欲処理のために造られた機械です。だから、そのために使ってもらって当たり前なんです。」

 

 京太郎「…。」

 

 霞「じゃあ、私達は自分達の部屋で順番待ちしているわね。一番乗りは小蒔ちゃんに譲るから。」

 

 小蒔「有難うございます。」

 

 初美「じゃあ、終わったら声をかけてもらうですよー。」

 

 霞「二番目は私だからね。」

 

 初美「じゃあ、私は三番目でイイですー。」

 

 明星「えっ? じゃあ、私は?」

 

 初美「四番目ですねー。」

 

 明星「そんなに性欲、もつのかしら?」

 

 霞「その点は大丈夫。連発可能だから、この方は。」

 

 

 霞と初美は、明星を連れてリビングを出て行った。

 広いリビングに、京太郎と小蒔は二人きりになった。

 そして、ゆっくりと小蒔が服を脱ぎ始めた。



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流れ十三本場:順番

小蒔 –Komaki- 100式:瀬尾公治の漫画が少年マガジンに掲載できているので、これくらいならR-18にならないよね! と思って書いています。


 小蒔が全裸になった。

『高貴で気品のある』雰囲気に包まれた小蒔の身体は、『交尾を下品にやる』ダッチ〇イフとは完全に次元が違って見えた。

 神々しささえ感じさせる。

 

 

 京太郎「やっぱり咲を裏切るみたいでさ。咲に申し訳ないよ。」

 

 小蒔「でも、咲さんからお願いされているんです。京太郎さんの性欲処理を。それに、私達と暮らしてから一回も自家発電していないんじゃありません?(咲さんとはヤッたかも知れませんけど?)」

 

 京太郎「そりゃ、そうだけどさ。(さすがに小蒔達が感付きそうだし、一人Hはできなかったよ)」

 

 小蒔「なので、その溜まったモノを全部吐き出してください。そのために私達はいるんですから。」

 

 

 小蒔が、京太郎の服を脱がせ始めた。

 

 

 まこ「これ以上は載せられん! R-15の壁を守るためワープじゃ!」

 

 

 まこの能力………時間軸超光速跳躍が発動した。

 時間は、挿入後約十分のところまで飛ばされる。

 

 

 小蒔「(京太郎さんと一つになれて、とても嬉しいです。それに、この大きさとパワー。とても凄いです。)」

 

 小蒔「(でも、そろそろ私も本気を出させてもらいます!)」

 

 

 小蒔の目が光った。

 すると、その十秒後、

 

 

 京太郎「あべし!」

 

 

 断末魔の声を上げると共に京太郎が果てた。

 

 

 取扱説明書:小蒔100式の内圧は、最高で棒高跳び選手の握力を超えるレベルまで到達します。

 

 取扱説明書:霞105式の内圧は………同上。

 

 取扱説明書:初美108式の内圧は………以下同文。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIの内圧は………大体同じ。

 

 取扱説明書:小蒔100式の吸引力はダイソンの掃除機をはるかに凌ぎます。

 

 取扱説明書:霞105式の吸引力は………同上。

 

 取扱説明書:初美108式の吸引力は………以下同文。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIの吸引力は………大体同じ。

 

 

 波動砲発射直後、小蒔は京太郎を強く抱きしめた。

 ようやく自分の機能を京太郎のために使えたのと、自分の真珠湾に波動砲が打ち込まれたことが嬉しかったのはあるが、どうもそれだけではない。

 インプリンティング機能が発動し、京太郎専用機になったことで、京太郎をより強く求めるようにプログラムが作動し始めたようだ。

 

 

 リビングのドアが開き、霞が入ってきた。

 既に霞は全裸状態。戦闘体勢に入っている。

 しかも、とんでもないほどのダイナマイトボディ。波動砲を発射したばかりなのに、京太郎の波動砲は再びエネルギー充填が開始された。

 

 

 霞「終わったみたいね。」

 

 小蒔「はい。」

 

 霞「じゃあ、次は私の番ね。」

 

 小蒔「分かってます。でも、なんだか他のダッチ〇イフを京太郎さんが使うのが、とても嫌で仕方ありません。」

 

 霞「でも、順番にするって決めたでしょ。」

 

 小蒔「はい。ですが、なんだか急に………。」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、同系統品(ダッチ〇イフ)以外の性欲処理具に対して強いライバル意識を持っています。そのため、小蒔100式の前で他系統の性欲処理具を使うのは避けてください。←霞との交信の際にバージョンアップされました

 

 取扱説明書:インプリンティング機能が発動しますと、オーナーへの独占欲が芽生えます。ただ、ダッチ〇イフとしての立ち位置は、わきまえています。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能発動後も、オーナーの恋人や配偶者には嫉妬せず、寝ることはあっても取ることは致しません。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能が発動した後は、より一層、他の性欲処理具に対するライバル意識が強まります。同系統品であってもオーナーが使用することに耐えられなくなりますのでご注意ください。

 

 

 霞「京太郎さんは、ダッチ〇イフを使ったのって今回が初めて?」

 

 京太郎「さすがに今までダッチ〇イフを使ったことは無いし、今回もダッチ〇イフを使ったと言うより普通に人間の女性を抱いたみたいな感覚だったよ。」

 

 霞「それだけ完成度が高いものね、私達。と言うわけで、小蒔ちゃん。」

 

 小蒔「はい?」

 

 霞「ダッチ〇イフ童貞をもらえたんだからイイでしょ?」

 

 小蒔「ダッチ〇イフ童貞?」

 

 霞「そう。素人童貞ならぬダッチ〇イフ童貞。もう、私達は京太郎さんのダッチ〇イフ童貞を貰うことはできないんだから。」

 

 小蒔「(そうですね。私が京太郎さんの(ダッチ〇イフ)童貞をもらったんですね。)」←霞達よりも優位に立った気分

 

 霞「だから、一旦交代して。」

 

 小蒔「わ…分かりました。」

 

 霞「じゃあ、次は私と………。」

 

 まこ「R-15の壁を守るため。再びワープじゃ!」

 

 

 またもや、まこのお陰で大事なシーンが飛ばされた。しかし、R-15枠のため、これは仕方が無い。

 どなたかにR-18枠で補完していただけると有り難い。

 ただ、本当にR-15の枠内に入っているのだろうか?

 

 時間は、挿入後約十分のところまで飛ばされた。

 さっきの小蒔とのバトルと大体同じだ。

 

 

 霞「(使ってもらえると、やっぱり嬉しいわね。それに、この大きさにパワー。想像以上だわ!)」

 

 霞「(でも、そろそろ私も本気を出させてもらうわよ!)」

 

 

 パターンが完全に小蒔と同じである。さすが姉妹機。

 小蒔と同様に霞の目が光った。

 すると、その約十秒後、

 

 

 京太郎「たわば!」

 

 

 断末魔の声を上げると共に京太郎が果てた。

 この声を聞きつけて、今度はリビングに初美が入ってきた。勿論、全裸である。

 

 

 初美「今度は私の番ですよー!」

 

 霞「(えっ? やだっ! なんか、京太郎さんを他のダッチ〇イフに使われたくない!)」←敢えて『を』と『に』を逆にしています

 

 

 取扱説明書:霞105式は、小蒔100式と同様に同系統品(ダッチ〇イフ)以外の性欲処理具に対して強いライバル意識を持っています。そのため、霞105式の前で他系統の性欲処理具を使うのは避けてください。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能が発動しますと、小蒔100式と同様に霞105式もオーナーへの独占欲が芽生えます。ただ、ダッチ〇イフとしての立ち位置は、わきまえています。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能が発動後も、オーナーの恋人や配偶者には嫉妬せず、寝ることはあっても取ることは致しません。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能が発動した後は、より一層、他の性欲処理具に対するライバル意識が強まります。これも小蒔100式と同様です。同系統品であってもオーナーが使用することに耐えられなくなりますのでご注意ください。

 

 

 霞「(さっき、小蒔ちゃんが私と交代するのを拒んだのは、これだったのね。ヤル前よりも京太郎さんのことが愛しくて堪らない。)」

 

 初美「早く交代するですよー!」

 

 霞「(イヤッ! ダッチ〇イフ童貞だってもらえていないのに、他のダッチ〇イフに交代するなんて………。)」

 

 霞「(ヤル前は、単にイケメンでナニが大きくて体力が有りそうなオーナーならイイって思ってた程度だったけど………。)」

 

 霞「(ヤッた後はオーナーしか目に入らなくなる。私達にオーナーを愛する心を与えるプログラム。これがインプリンティング機能なのね。)」

 

 霞「(でも、さっきも小蒔ちゃんに渋々交代させたわけだし、私が交代しないわけにも行かないわよね。順番にするって決めたんだし。)」

 

 

 霞の目から一筋の涙が流れた。

 この後、京太郎が初美とヤルなんて、とても耐えられないのだ。

 ここまでインプリンティング機能が強力なモノだったとは霞も知らなかった。さっき、よく小蒔は交代してくれたとさえ思えてきた。

 ただ、涙まで流せるダッチ〇イフだったとは………。これはこれで、凄い機能だ。←小蒔で既出ですが(流れ五本場参照)

 

 

 初美「泣いてるんですかー?」

 

 霞「はっちゃんも、ヤレば分かるわよ。インプリンティング機能が私達に人を愛する心を宿してくれるって。」

 

 初美「どう言う意味でしょうかー?」

 

 霞「約束だものね。とにかく今は、一旦出るわ。」

 

 

 霞が涙を流しながら、口に手を当ててリビングから出て行った。

 気丈に見える霞が泣くとは、京太郎にも初美にも想定外であった。

 

 

 京太郎「どうしたんだろう、霞さん。」

 

 初美「きっと、泣くほど気持ち良かったんですよー。そんなことより、今度は私とヤルですよー!」

 

 京太郎「でも、小学生相手にって抵抗があるよ。」

 

 初美「私は小学生っぽく造られているだけで、キチンと成長する機能が付いてるんですよー!」

 

 京太郎「成長するんだ。」←半分笑ってる

 

 初美「信じてないですねー。でも、5年くらいかけて、ちゃんと背も伸びるし胸も大きくなるんですよー。」

 

 京太郎「そうなんだ。」←信じてない

 

 初美「育成に成功すればKカップまで成長するんですよー。でも、ちゃんと使ってくれないと育成に失敗して小学生みたいなままで終わってしまうですー。」

 

 京太郎「それ、どこまでホントなの?」

 

 初美「全部本当ですよー。私は、オーナーの趣味に合わせて学習し、成長するダッチ〇イフなんですー。それに、今でないと楽しめないこともありますですよー。」

 

 初美「この小さな身体に巨大なモノを根元まで挿れるって刺激的じゃないですかー?」

 

 京太郎「根元まで入るの?」

 

 初美「そっちの機能は姫様とか霞ちゃんと同じですよー。30センチまでは受け入れ可能ですー。」

 

 初美「じゃあ、早速、いただきますですよー!」

 

 まこ「ここまでじゃ! これは、小蒔や霞よりも掲載しちゃイカンやつじゃ。事後まで飛ばす!」

 

 

 そして、時間は、挿入後約十分のところまで飛ばされた。

 

 

 京太郎「ひでぶ!」

 

 

 またもや、リビングに京太郎の断末魔の声が響くと同時に京太郎が果てた。

 この時、初美は自分の中で起こっている変化に気付いていた。

 

 

 取扱説明書:弊社製(阿笠製)の他機種と同様に初美108式も同系統品(ダッチ〇イフ)以外の性欲処理具に対して強いライバル意識を持っています。そのため、初美108式の前で他系統の性欲処理具を使うのは避けてください。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能が発動しますと、弊社の他機種と同様に初美108式もオーナーへの独占欲が芽生えます。ただ、ダッチ〇イフとしての立ち位置は、わきまえています。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能が発動後も、オーナーの恋人や配偶者には嫉妬せず、寝ることはあっても取ることは致しません。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能が発動した後は、より一層、他の性欲処理具に対するライバル意識が強まります。これも弊社の他機種と同様です。たとえ同系統品であってもオーナーが使用することに耐えられなくなりますのでご注意ください。

 

 

 初美「(京兄ちゃんが、すごく愛しく感じてますねー。ヤル前まではイケメンでナニが大きくて体力が有りそうだから使って欲しいって思ってたくらいでしたけどー。)」

 

 初美「(これが、さっき霞ちゃんが言っていたことみたいですねー。)」

 

 初美「(でも、順番にヤルって決めてたってことは、この後、霞ちゃんに似たノグソ博士のダッチ〇イフに京兄ちゃんが犯されるってことですかー?)」

 

 初美「(それはイヤですー! ないないっ! そんなのっ!)」



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流れ十四本場:ご都合主義プログラム

 リビングに明星MARK-IIが入ってきた。勿論、これから京太郎に思い切り使ってもらうため、全裸である。

 

 霞に似たカワイイ顔。それでいて、霞ほど大人っぽくはない。むしろ、年下の女の子のカワイイ感じが滲み出ている。

 スタイルも抜群。

 そして、霞ほど胸は大きくないが、バランスと言う意味では非常に優れている。京太郎の波動砲は、またもや臨戦態勢に入り始めた。

 

 

 明星「では交代です。」

 

 初美「う────。ホントはイヤなんですよー。でも、約束ですので仕方ないですー。」

 

 

 初美は、臼沢塞に能力を塞がれて失点した時のように泣きながらリビングを出て行った。

 一方の明星は、京太郎の波動砲に手を伸ばすt………

 

 

 まこ「強制的にワープじゃ!」

 

 

 またもや、まこの能力によってR-15設定を守るため(守れているのだろうか?)、時間軸の超光速跳躍が発動した。

 そして、

 

 

 京太郎「イッてれぽ!」

 

 

 挿入後約十分で京太郎が断末魔の声を上げた。

 ただ、明星はインプリンティング機能を搭載していないため、ヤッた後に京太郎への想いが強まることはなかった。

 

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、同系統品(ダッチ〇イフ)以外の性欲処理具に対して強いライバル意識を持っています。そのため、明星MARK-IIの前で他系統の性欲処理具を使うのは避けてください。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIにはインプリンティング機能がありません。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、オーナーと寝ることはあっても、恋人や配偶者から取ることは致しません。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、他のAI機器と通信できる機能が付いております。

 

 

 

 さて、京太郎と明星が性のバトルに勤しんでいる頃、小蒔、霞、初美は今後のことに付いて相談していた。

 三人とも、インプリンティング機能がここまで強烈だとは思っていなかったのだ。

 これでは順番に夜の相手をするのも辛い。自分の番でない時が耐えられない。

 それで、ある実験をしてみることにした。

 

 明星との一戦が終わったようだ。

 小蒔は、再び全裸のままリビングに入った。

 

 

 小蒔「では、京太郎さん。2サイクル目に入ります。」

 

 京太郎「お…おう…。」

 

 小蒔「あと、明星ちゃんには、ちょっとお願いがあります。」

 

 明星「何でしょう?」

 

 小蒔「ちょっと試してみたいことがあって協力して欲しいんです。詳細は、あっちで霞ちゃん達から説明してもらってください。」

 

 明星「何を考えているのかわからないけど、まあ、可能なことなら協力するわ。」

 

 小蒔「では京太郎さんの巨太郎さんを………。」

 

 まこ「ワープじゃ!」

 

 

 またもや大事なシーンはカットされたが、脳内で補完していただきたい。あーんなことや、こーんなことをしていると思っていただければ有り難い。

 R-18作品で何方かに補完していただいても構わない。むしろ、そうあって欲しい。

 

 

 挿入してすぐ、小蒔は通信機能を開いた。

 行為中のダッチ〇イフ………つまり今なら小蒔が、他のダッチ〇イフ………つまり霞、初美、明星と交信することで、行為中の全情報を互いに共有したらどうなるのか?

 もしかしたら、現在進行形でヤッていないダッチ〇イフも、京太郎とヤレている感覚になれるのだろうか?

 それを確認しようとしたのだ。

 

 すると、小蒔のところに明星から通信が入った。

 

 

 明星「(考えていることは、こっちの二人から聞いたけど、そんなことしなくても問題解決できるわよ。)」

 

 小蒔「(えっ? どうやってですか?)」

 

 明星「(今から1 on Mプログラムを送るから、それをインストールして!)」

 

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、インプリンティング機能を持ちませんので、スワッ〇ング機能もNTR機能も必要ありません。

 

 注:スワッ〇ング機能及びNTR機能は、オーナーの命令でインプリンティング機能付きダッチ〇イフが嫌々他の男性と行為に及ぶ機能です。この機能を発動せずにオーナー以外の男性が使用しますと、最悪の場合、感電死する恐れがあります。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、インプリンティング機能付きダッチ〇イフとは異なり、人間1人対ダッチ〇イフ複数、人間複数対ダッチ〇イフ1体、人間複数対ダッチ〇イフ複数のプレイにも対応します。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIをインプリンティング機能付きダッチ〇イフと併用される場合、インプリンティング機能付きダッチ〇イフが明星MARK-IIの使用を拒否するケースが想定されます。そのため、明星MARK-IIには、インプリンティング機能付きダッチ〇イフが他のダッチ〇イフの使用を許容できるように機能変更する『1 on M(Multiple)プログラム』が組み込まれております。

 

 取扱説明書:必要に応じて明星MARK-IIより1 on Mプログラムをインプリンティング機能付きダッチ〇イフにダウンロードし、インストールしてお使いください。

 

 取扱説明書:1 on Mプログラム発動後は、インプリンティング機能付きダッチ〇イフも他のダッチ〇イフとの併用を許容するようになりますが、インプリンティング機能は継続します。そのため、オーナー以外の男性が使用する場合はスワッ〇ング機能またはNTR機能をオンにしてください。

 

 

 小蒔「(受信しましたけど、それって使っても大丈夫なんですか?)」

 

 明星「(問題ないよ。もう、こっちの二人は解凍してるし。)」

 

 小蒔「(分かりました。)」

 

 

 小蒔が1 on Mプログラムをインストールした。

 すると、急に小蒔の中で、京太郎が霞や初美、明星と行為に及んだことに対するモヤモヤが消えた。今までの辛い気持ちが嘘のようだ。

 それでいて、京太郎への想いは消えていない。

 これなら、順番に京太郎とヤルことに抵抗が無い。

 何と言うご都合主義なプログラムであろう。

 

 その後、京太郎は、小蒔、霞、初美、明星を相手に、順番に、

 

 

 京太郎「うわらば!」←vs小蒔

 

 京太郎「どぉえへぷ!」←vs霞

 

 京太郎「へげえ!」←vs初美

 

 京太郎「おぼあはっ!」←vs明星

 

 

 断末魔の声を上げた。

 …

 …

 …

 

 

 全八回戦が終了した。

 さすが、北斗神拳の修行に耐えてきただけのことはある。京太郎の体力には明星も感服していた。

 

 

 小蒔「一応、報告しませんと。」

 

 

 小蒔が、スマートフォンを手に取り、電話をかけた。

 一応、小蒔も霞も初美もスマートフォンを持たされていた。と言っても費用は霞が麻雀で稼いだ金で払っていた。

 

 

 小蒔「もしもし?」

 

 咲「その声は、小蒔ちゃん?」

 

 小蒔「はい、そうです。」

 

 咲「あれからどう?」

 

 小蒔「咲さんには申し訳ないのですが、今日、京太郎さんとしました。」

 

 咲「そうなんだ。(でも、私がお願いしたんだからしょうがないか)」

 

 小蒔「それで、報告をと思いまして。」

 

 咲「でも、京ちゃんも今まで随分我慢してたね。」

 

 小蒔「はい。でも、今日、私達がダッチ〇イフであることがバレまして。」

 

 咲「まだ言ってなかったんだ。」

 

 小蒔「はい。最初に言わないで欲しいって咲さんから言われてましたから。」

 

 咲「まあ、たしかに言ったけど………。それで、なんでバレたの?」

 

 小蒔「実は、私達を発明した博士のライバルと言うお方が造ったダッチ〇イフが現れまして…。」

 

 咲「へっ?(そんなの造る人って他にもいるんだ!?)」

 

 小蒔「そのダッチ〇イフが京太郎さんに私達の正体をバラしてしまったんです。」

 

 咲「で、その新しいダッチ〇イフはどうなったの?」

 

 小蒔「明星ちゃんですか?」

 

 咲「(明星って言うんだ。)」

 

 小蒔「今、マンションにいます。」

 

 咲「えっ?(もしかして?)」

 

 小蒔「私と霞ちゃんと初美ちゃんと明星ちゃんで、順番に京太郎さんの波動砲を真珠湾に打ち込んでいただいて。」

 

 咲「ちょっと待って。小蒔ちゃんと霞ちゃんだけじゃなくて?」

 

 小蒔「はい。あと、初美ちゃんと明星ちゃんです。」

 

 咲「明星って、その博士のライバルが造ったダッチ〇イフよね?」

 

 小蒔「はい、そうです。」

 

 咲「じゃあ、初美って?」

 

 小蒔「私と霞ちゃんの妹です。少し前から一緒に暮らしています。」

 

 咲「聞いてないよ、それ!」

 

 

 完全に事後報告である。

 これには咲も怒りが抑え切れなかった。

 飽くまでも咲が想定していたのは小蒔と霞だけだ。それが知らないうちに勝手に二人も増えているなんて許せない!

 まあ、AI搭載の自律型ダッチ〇イフを使ってイイと言ったのは咲なので、今の状況は仕方が無い部分もあるのだろうが………。

 

 

 翌日、咲は、京太郎達のマンションに押しかけてきた。

 この時、咲の顔は般若の如く恐ろしい表情と化していた。

 ところが、明星の姿が目に入った途端、

 

 

 咲「(負けた…。)」

 

 

 咲は、一気に意気消沈してorz状態になった。

 明星が、こんなにも美しく且つ可愛さ溢れるダッチ〇イフだったなんて………。

 

 顔のつくりと言い、スタイルと言い、完全に適わない。こんなダッチ〇イフなら、自分が男だったら喜んで使うだろう。

 いや、女の自分でも使ってみたい。

 悔しいが、これなら京太郎に使われても納得せざるを得ないレベルの美貌だ。

 

 もっとも咲は、後に明星の正体………ジェンダーフリータイプであることを知り、使わせてもらうようになるのだが………。

 まあ、それは別の話だ。

 

 

 その数秒後、明星の隣にいる初美(小学生?)の姿が目に入ると、咲がボソッと呟いた。

 

 

 咲「京ちゃん、もしかして犯罪者?」



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流れ十五本場:アフリカの地から

 以前、小蒔に正体を教えてもらった時と同様に、咲は初美と明星の身体からも心臓の音ではなくモーター音がすることを確認した。

 たしかに二人ともダッチ〇イフだ。

 

 

 咲「人間じゃないのは分かったよ。でも、飽くまでも本妻は私だからね!」

 

 明星「分かってます。」

 

 初美「右に同じですよー!」

 

 咲「絶対だからね!」

 

 

 もっとも、ダッチ〇イフ達は、取扱説明書に、

『寝ることはあっても取ることは無い!』

 と明文化されているのだから、多分大丈夫だろう。

 

 そして、この日の夕方、咲は小蒔、霞、初美、明星を連れて駅前の雀荘に出かけた。いつも霞が打っている雀荘だ。

 五人なので2位抜けで行なった。つまり、2位になった人が抜けて、その対局で打っていなかった人が次の対局に入るルールだ。

 

 そして、当然の如く、

 

 

 咲「カン! もいっこカン! もいっこカン! もいっこカン! ツモ!」

 

 小蒔達「(えっ?)」

 

 咲「大四喜字一色四槓子四暗刻単騎!」

 

 

 咲は、思い切り暴れまくって誰が一番強いのかをダッチ〇イフ達に刷り込んだ。

 

 

 霞「咲さん、本気で強い! 自動卓を(電磁波で)操作してるのに全然適わないなんて。もう、やりたい放題じゃない?」

 

 初美「ないないっ! そんなのっ!」

 

 咲「でも、霞ちゃんも、まあまあ強いと思うよ。」

 

 霞「いいえ。全然相手にならないわ。何時もこの雀荘で打ってる男性達とは比べ物にならないもの。」

 

 咲「そう言えば、家賃とかスマホ代とか、全部、霞ちゃんが麻雀で勝って支払ってるって聞いてるけど?」

 

 霞「ええ、まあ、一応。」

 

 咲「どれくらいのレートで打ってるの?」

 

 霞「1000点1000円です。一回だけ、ビンタ麻雀もやったけど。」←流れ六本場、流れ七本場参照

 

 咲「たしか、原点を割ったらサシウマを倍払うってヤツ?」

 

 霞「なんですか、それ?」

 

 咲「麻雀でビンタって言ったら、そう言うルールだけど。」

 

 霞「私がやったビンタは、私が負けたら相手にオモチビンタして、勝ったらチン〇ビンタしてもらうってルールだったけど。」

 

 咲「それって、勝っても負けても男達が喜ぶだけじゃない?」

 

 霞「そうなの?」

 

 

 霞は、この時、初めて正しいビンタ麻雀を知った。

 

 

 一方、この頃………。

 ここは、チャドの首都ンジャメナ市。

 阿笠博士のライバル、Ngasa博士の研究所があるところだ。この地で、Ngasa博士は、ニュータイプのダッチ〇イフ創製に向けて研究に明け暮れていた。

 まさに全身全霊を注ぎ込んでいたと言える。〇笠博士達にとっては、命を懸けてでも達成すべきテーマなのだろう。←本当かなぁ?

 

 彼の研究室の中央には、やはり回転ベッドが置かれていた。

 阿笠博士と言い、ノグソ………じゃなくて野笠博士と言い、Ngasa博士と言い、何故そんなモノを持っているのか?

 

 

 Ngasa「起動せよ! 春LP-500S!」

 

 

 Ngasa博士が春LP-500Sの起動スイッチ………つまりオモチを触った。毎度の如く、オンスイッチ機能のみでオフスイッチ機能は無い。

 

 春が目を覚ました。

 

 

 春「ここは?」

 

 Ngasa「ここは私の研究所。」

 

 春「あなた、誰?」

 

 Ngasa「私はNgasa博士。君を造り出した研究者だ。」

 

 春「造り出した?」

 

 Ngasa「そうだ。実は、君は人間では無い。」

 

 春「(もしかして魔界のモノ?)」

 

 Ngasa「君は世の男性達の夢の存在。つまり、AI搭載の人型性欲処理具、超高性能自律型ダッ〇ワイフ、春LP-500Sなのだ!」

 

 春「魔界から来た悪とかじゃなくて?」

 

 Ngasa「ダッ〇ワイフ!」

 

 春「地上支配に乗り出した悪魔とかに憧れるけど…。」

 

 Ngasa「君の機能や仕様に関するデータは、全て君の頭の中に記憶してある。目を閉じれば思い出せるはずだ。」

 

 

 春は、Ngasa博士に言われたとおり静かに目を閉じた。

 たしかに自分の頭の中には、自分の機能とか設計図とか取扱説明書とかが保存されている。まぎれもなく自分は、AI搭載の人型性欲処理具、超高性能自律型ダッ〇ワイフ、春LP-500Sだ。

 春は、このことを知って呆然とした。

 

 

 Ngasa「折角なので、君には阿笠君のマネをしてインプリンティング機能を取り付けてみた。ちょっと私も試したくなってな。」

 

 

 Ngasa博士がズボンを脱いだ。

 すると、

 

 

 春「イヤ!」

 

 

 春は明星MARK-IIと同様に腕を京太郎の巨太郎のような形に変化させ、その先端から数ccの白い液体を飛ばした。

 しかも、その液体はとんでもないスピードであった。まるで弾丸と言える。

 その液体は、Ngasa博士の脇腹を掠めた。

 

 

 取扱説明書:春LP-500Sは、ダブルフィスト機能だけではなく業界初のクリ〇リ・スペシャル機能を搭載しております。これらを同時使用したい場合はスーパー・ユリモードに切り替えてください。

 

 注:ダブルフィスト機能とは、両腕の肘から先が共に臨戦態勢に入った男性の波動砲の形状に変わる機能のことです。他社製品では明星MARK-IIにも搭載されております。

 

 注:ク〇トリ・スペシャル機能とは、春LP-500Sの真珠湾に付いておりますク〇ト〇スが巨大化し、波動砲の形状に変わる機能のことです。

 

 取扱説明書:ダブルフィスト機能もクリト〇・スペシャル機能も、共に長さ27センチ、太さ7.5センチまで変換可能です。

 

 注:大きさは、全て京太郎の巨太郎が基準となっております。

 

 取扱説明書:春LP-500Sは、スーパー・ユリモードの際に両腕の先及び肥大化したク〇ト〇スの先から人工の白濁液を発射します。その人工液には受精機能はありませんのでご安心ください。

 

 取扱説明書:人工液の量と発射速度は調節可能です。出すまでの時間も自由に設定できます。

 

 取扱説明書:人工液の量は、最大で通常男性の満タン時の五倍程度になります。

 

 取扱説明書:発射速度は、最高レベルにしますとマッハ1.5に達しますのでご注意ください。

 

 

 Ngasa「分かった。使わないから攻撃はやめてくれ。」

 

 春「でも、誰かに使われないと私の存在意義が無い。どうせなら相手はイケメンの歌麿を希望する。」

 

 Ngasa「歌麿………日本人か………。では、知り合いの野笠博士に………」

 

 春「ノグソ?」

 

 

 取扱説明書:春LP-500Sは、聞いた言葉を下品な言葉に聞き違えることが多々ありますのでご注意ください。

 

 

 Ngasa「ノグソじゃなくて野笠だ。私も以前、ノグソと呼んで怒られたことがある。」

 

 春「(やっぱり!)」

 

 Ngasa「野笠博士は歌麿の国、日本に住んでいる。別に彼が歌麿と言うわけではないと思うが、日本に行けば歌麿に会えるかも知れないからな。」

 

 春「じゃあ、日本に行く!」

 

 

 と言うわけで、春は大きなダンボールに詰められて野笠博士宛に航空便で送られることになった。

 …

 …

 …

 

 

 二週間後、春は無事に野笠博士の研究所に配送された。

 ただ、野笠博士がダンボール箱を開けた時、春はスーパー・ユリモードに入っていた。

 

 

 野笠「なんだ! これ?」

 

 野笠「股間に余計なモノが付いている!」

 

 野笠「折角、Ngasaのダッチ〇イフが届いたから使ってやろうかと思ったのに、オモチは女性でも下半身は男じゃないか! 二個一か、これ?」

 

 野笠「しかも、両腕も波動砲になっていて、三人の女性を同時に相手するのか?」

 

 野笠「まあ、真珠湾がついていない時点でNGだな。Ngasaも、こんな趣味があったとはな。」

 

 

 野笠博士は、スーパー・ユリモードとなった春の股間に装備されている巨太郎の方ばかりに目が行ってしまって真珠湾が付いているのを見逃した。

 それだけ巨太郎が目立つのだ。

 

 実は、これはNgasa博士が春に入れ知恵したことだった。

 もし春に真珠湾が搭載されていることを知ったら、野笠博士は春を使おうとするだろう。それを避けるために、敢えてスーパー・ユリモードになっていたのだ。

 

 服を着ると、春はスーパー・ユリモードを解除した。

 しかし、野笠博士は服の下には波動砲が付いているものと信じ切っていた。

 さすがに見るのもイヤだと言わんばかりの顔をしている。両手が波動砲なのは許せても股間に波動砲があるのは許せないようだ。

 

 春は、日本での荷物受取人になってくれた野笠博士に礼を言うと、さっそく歌麿探しの旅に出ることにした。

 しかし、ノーヒントで動き回っても意味が無い。

 

 

 春「野笠博士もダッチ〇イフを研究してるって聞いてる。で、ダッチ〇イフはどこ?」

 

 野笠「ここにはおらん。米花町方面に行かせたら、イイ男を見つけたんで一緒に住むとか言ってたな。」

 

 春「米花町………(もしかしたら、そこにイケメン歌麿がいて、一緒に住むことにした可能性がある。)」←完全的中

 

 春「情報有難う。私も米花町方面に行ってみる。」

 

 

 そして、春は京太郎を目指して野笠研究所を後にした。

 

 さて、これと同じ頃、阿笠博士はと言うと、新たなダッチ〇イフの創生に向けて気合が入っていた。

 よくもまあ、飽きずにやるものだ。

 

 

 博士「こうなったら、最強のダッチ〇イフを造ってみせるぞぃ!」

 

 博士「テーマは、そうじゃ! 王者じゃの!」

 

 博士「左右非対称の髪型もイイし、腕から竜巻を出すのも良いじゃろ。とにかく、全てを凌駕した王者じゃ!」

 

 

 しかし、その二週間後、博士はダッチ〇イフの製作を中止していた。この数日で、彼の興味はダッチ〇イフの製作から別のモノにシフトしていたのだ。



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流れ十六本場:もやしそば

憧100式からの流用が多くて済みません。


 今日は平日。

 時刻は、そろそろ11時半になる。

 コナンと哀が、揃って哀の部屋から出てきた。

 

 

 コナン「博士。そろそろ俺ら、給食を食いに学校に行ってくるぜ。」

 

 博士「おお、もうそんな時間か。」

 

 

 コナンも哀も、午前中は自主的な保健体育の実習で忙しかった。

 一応、午後からは学校に顔を出すが、正直なところ今更二人が小学校一年生の授業を受ける必要もない。

 

 

 哀「例の小蒔シリーズ。研究進捗の方はどう?」

 

 博士「もう、あれはイイんじゃ。」

 

 コナン「必要なくなったらしいぜ、哀。」

 

 哀「そうなの? もしかしてイン〇………」

 

 博士「違いわい! セ〇レができたんじゃ!」

 

 哀「そうだったの?」

 

 コナン「ああ。それも、光彦の姉ちゃん。」←憧100式と同じ設定で済みません

 

 博士「そうじゃ。円谷朝美ちゃんじゃ!」

 

 哀「でも、まだ中学生じゃない?」←言ってる本人は小学生の身体でヤリ込んでいる

 

 コナン「そうなんだけどな…。」←同上

 

 哀「それに、光彦君のお姉さんって、彼氏持ちじゃなかった?」

 

 コナン「中学1年の4月から同級生と付き合ってるって話だな。」

 

 博士「相手がいることは知っておるぞ! じゃから彼女じゃなくてセフ〇じゃと言っておるじゃろ!」

 

 哀「それって最低ね。光彦君のお姉さん。」

 

 コナン「同級生と博士の二股だからな。」

 

 哀「凄い二股もあったものだわ! でも、どう言う経緯で博士を相手するようになったかは興味があるわね。」

 

 博士「なんのことはない。ワシが発明した、このセフ〇・スイッチを押してもらったらワシのことを求めるようになっての。」

 

 哀「発明品で彼女の心をコントロールしたってわけ? 正直、最低だと思うけど、でもダッチ〇イフに逃げられてばかりいるよりは良かったのかしら?」

 

 コナン「まあ、そうかもな。それで博士。」

 

 博士「なんじゃ?」

 

 コナン「たしか今日は、光彦の姉ちゃんが来る日だろ? まあ、博士のために夜は遅く帰ってくることにするよ。9時くらいでいいか?」

 

 博士「おお、それくらいがイイかの。」

 

 コナン「ドーピングしたのか?」

 

 博士「勿論じゃ! 今日もスーパータダライズを飲んで準備万端じゃからの。あーんなことやこーんなことをロングプレイで楽しむんじゃ!」←夕方から夜9時までヤルつもり

 

 哀「(最低!)」

 

 博士「じゃあ、新一。よろしく頼むぞ。」

 

 

 コナンと哀が腕を組んで博士の研究所を後にした。もう完全に熱々のカップルである。歩美がムクれるのが目に浮かぶ。

 

 同じ頃………。

 霞は、いつもの雀荘で麻雀を打っていた。相手は金持ちの男達である。

 この時、霞は水着に着替えていた。しかも、非常に布面積の少ないビキニだ。

 金を毟り取らせてもらう相手に、せめて目の保養くらいはさせてあげようと、霞なりの配慮のようだが、これで男達は、より一層麻雀に集中できなくなることは必至であろう。

 

 そろそろ昼食の出前を頼もうと、メニューが回されてきた。

 

 

 男1「おれ、ザーサイラーメン!」

 

 霞「それって、短縮したらザー〇ンになるのでしょうか?」

 

 男2「美女の口から、そんな言葉が出るとはねぇ。」

 

 男3「じゃあ、俺は焼きそば。」

 

 男1「でも、焼きそばって、麺を炒めてるんであって焼いてるわけじゃないよな。なのに何で焼きそばって言うんだろ?」

 

 霞「それを言うなら、もやしそばだって麺を燃やしておりませんが?」

 

 男達「「「燃やしソバ!」」」

 

 

 取扱説明書:小蒔シリーズ(小蒔100式、霞105式、初美108式)は、Hな言葉以外の学習量は多くありません。

 

 取扱説明書:小蒔シリーズは、学習量の少ない領域の言葉を間違えることがあります。気付いた時にキチンと学習させてください。

 

 

 別に霞は狙ったわけではなかったのだが、意外と男達にウケたようだ。

 

 雀荘の入口付近に一人の女性………いや、AI搭載の汎用人型性欲処理具、超高性能ダッチ〇イフ、春LP-500Sが立っていた。

 ドアにはガラス部分が無いため、中を覗くことはできない。

 

 ただ、春は雀荘の中から特殊な電磁波をキャッチして、

『まず一人、ここにいる!』

 と思っていた。

 

 勿論、いるのはイケメン歌麿ではない。自分と同じダッチ〇イフだ。

 霞は、自動卓を操作するために腿から電磁波を出す。それを春は、レーダーでキャッチしていたのだ。

 

 

 春がドアを開けると、中に女性の形をしたモノは一人しかいなかった。

 ただ、その女性らしきモノからは、間違いなく電磁波を感じる。

 そのモノが人間ではなくダッチ〇イフであることを、春は一瞬で確信した。

 

 

 春「(アナタはダッチワイフ?)」←人に聞かれないように通信している

 

 霞「(えっ? もしかしてアナタも?)」←同上

 

 春「(そう。で、イケメン歌麿はどこ?)」

 

 霞「(アナタも京太郎さんの巨太郎を狙ってるってことかしら?)」

 

 春「(名前は知らない。ただ、興味があるだけ。それと、明星MARK-IIが、この近辺でイケメン歌麿を捕まえたって推察できるから。)」

 

 霞「(明星ちゃんのこと知ってるの? じゃあ、アナタはノグソ…じゃなかった野笠博士の発明品かしら?)」

 

 春「(私はチャドのンジャメナで誕生した外国製のダッチ〇イフ。)」

 

 霞「(黒人対応かしら?)」

 

 春「(通常では最大30センチになってるけど、スーパーモードに切り替えれば40センチまでは入る。)」

 

 霞「(まあ、京太郎さんのは27センチだから通常モードで行けると思うけどね。一先ず、今は対戦中だから。)」

 

 春「(分かった。外で待ってる。逃げないでね。)」

 

 霞「(別に逃げたりしないわ。)」

 

 

 AI同士の通信だ。これだけの内容を、たった三秒で終わらせた。

 春は一旦、雀荘を出た。

 …

 …

 …

 

 

 そして、30分後、霞がホクホク顔で雀荘から出てきた。

 今日も大勝ちしたようである。

 

 

 霞「お待たせ。」

 

 春「先に聞いておきたい。アナタは、そのイケメン歌麿のモノ?」

 

 霞「ええ、そうよ。」

 

 春「明星MARK-IIも?」

 

 霞「そうね。他に、小蒔ちゃんとはっちゃんもいるわ。京太郎さんと四体のダッチ〇イフで毎晩楽しんでるわよ。」

 

 春「私も入ってイイ?」

 

 霞「咲さんの許可が下りたらね。」

 

 春「咲さん?」

 

 霞「京太郎さんの彼女。今、長野に住んでるの。」

 

 春「そうなんだ。」

 

 霞「で、アナタ、インプリンティング機能は?」

 

 春「ある。」

 

 霞「じゃあ、1 on Mプログラムを入れないと結構面倒なことになるわよ。」

 

 春「大丈夫。それは、プレインストールされている。」

 

 

 取扱説明書:春LP-500Sは、インプリンティング機能を搭載しておりますが、複数プレイ(人間1人対ダッチ〇イフ複数)にも対応できるように、予め1 on Mプログラムが組み込まれております。必要に応じて1 on Mプログラムを起動してください。

 

 

 霞「抜かりが無いわね。そう言う意味では、私達の方が旧型だわ。1 on Mプログラムは明星ちゃんからDLしたわけだしね。」

 

 春「そんなことより、早くイケメン歌麿!」

 

 霞「今日はバイトだから、帰ってくるのは夜になるけど?」

 

 春「じゃあ夜まで待つ。」

 

 霞「じゃあ、一先ずうちに来て。って言っても、私達、京太郎さんと一緒に住んでいるんだけどね。」

 

 春「そうなんだ!」

 

 霞「でも、その前に咲さんに連絡しないとね。」

 

 

 霞は、速攻で咲にメールを送った。

 

 

『タイトル:京太郎専用ダッチ〇イフ希望者一名追加

 本文:メイドインアフリカのダッチ〇イフが日本に上陸しました。イケメン歌麿を探していて京太郎さん用として加わりたいとのことです。ご許可いただけますか?』

 

『タイトル:Re:京太郎専用ダッチ〇イフ希望者一名追加

 本文:もう四人も五人も同じだからイイよ!

 ただ、本妻は私だから。その辺のところは忘れないでね!』

 

『タイトル:Re:Re:京太郎専用ダッチ〇イフ希望者一名追加

 本文:大丈夫です。寝ることはあっても恋人や配偶者から取ることはありません。ダッチ〇イフとしての立場はわきまえています。』

 

『タイトル:Re:Re:Re:京太郎専用ダッチ〇イフ希望者一名追加

 本文:了解。』

 

 

 一先ず、咲の許可は得られた。ここは、ご都合主義と言うことでご容赦いただきたい。

 

 と言うことで霞は春を連れてマンションに戻った。

 …

 …

 …

 

 

 それから数時間が過ぎた。

 マンションのリビングで、小蒔、霞、初美、明星、春でクッチャべっていた。

 基本的にHな単語ばかりを記憶させられたヤツらの会話である。当然、生々しい下ネタトークにしかならない。

 

 

 霞「昨日も京太郎さんの巨太郎は、〇〇で✕✕で△△で………」

 

 初美「▼▼を■■………」

 

 まこ「余りにも内容がヒドイんで、ワープじゃ!」

 

 

 そして、その数十分後に、

 

 

 京太郎「ただしま。」

 

 

 京太郎が帰ってきた。

 ただ、何故かリビングにいる人数が増えている。

 もしやと思いながら、京太郎が小蒔に聞いた。

 

 

 京太郎「その方は?」

 

 小蒔「アフリカから来た春さんです。私達と同じダッチ〇イフです!」

 

 霞「もう咲さんには連絡したし、使用許可も取ったわよ。」

 

 京太郎「…。」←『またかぁ』って顔をしている




巨太郎の世界記録は48センチとのことですが、レントゲン撮影の結果から33センチは皮膚であることが判明しています。
そう言った意味では、旧チャンピオンの34センチが最大と言うことでしょうか?

いずれにしましても、春LP-500Sをスーパーモードにしないと使えない人は非常に限られていると言うことになります。


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流れ十七本場:配線ミス

 取扱説明書:小蒔シリーズは、中も外も抗菌&抗ウイルス加工が施されております。そのため、性病は勿論、インフルエンザ、AIDS、SARS、MERS、COVID-19等の感染媒体になることはありません。濃厚接触しても大丈夫です。パンデミック状態でも安心して使えます。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは………、同上。

 

 取扱説明書:春LP-500Sは………、以下同分。

 

 

 

 春「じゃあ、いただきます!」

 

 まこ「開口一番、いきなり京太郎に襲い掛かるとはのぉ。

 しかも、京太郎の服を剥ぎ取ると京太郎の上にまたがって。

 もの凄い手際の良さじゃ!

 しかも、この動き。

 さすがにこれは、載せられん。

 ワープじゃ!」

 

 

 まこの力で時間軸が飛んだ。

 それから、ほんの数分後、

 

 

 京太郎「あべし!」←春の真珠湾に波動砲を撃ち込んだ際の断末魔その1

 

 京太郎「ひでぶ!」←断末魔その2

 

 京太郎「たわば!」←断末魔その3

 

 京太郎「うわらば!」←断末魔その4

 

 京太郎「へげえ!」←断末魔その5

 

 京太郎「どぉえへぷ!」←断末魔その6

 

 京太郎「おぼあはっ!」←断末魔その7

 

 京太郎「をろあ!」←断末魔その8

 

 京太郎「とぼあ!」←断末魔その9

 

 京太郎「びぎょへ!」←断末魔その10

 

 京太郎「うれエロお!」←断末魔その11

 

 京太郎「イッてれぽ!」←断末魔その12

 

 

 京太郎の断末魔の声がマンション中に響き渡った。

 

 あっと言う間だった。

 咲が相手なら一発に一時間はかかったであろう京太郎の巨太郎が、いきなり十二発も打ち上げたのだ。

 

 この時、春は京太郎の上に乗ったままだった。

 京太郎が外そうにも、春は、そのマウントポジションを決して崩そうとはしない。小蒔以上の、もの凄い力だ。

 それと、信じられないことだが、京太郎の巨太郎は、一切外されること無く12連発を成し遂げた。

 

 京太郎が波動砲を撃ち込むと、すぐに春の真珠湾はダイソンの掃除機の如く強烈な吸引力を発動させた。

 これによって、京太郎の波動砲には再び強制的に血液が集まり、ムリヤリ使用後から臨戦態勢へと導かれた。

 

 

 京太郎「(ヤバイ! この娘、スバラ過ぎる!)」

 

 春「(これで、このイケメン歌麿は私の虜。)」

 

 京太郎「(マジで病みつきになる!)」

 

 

 京太郎は咲を愛しているし、小蒔達への愛情もある。

 しかし、それらが消し飛んでしまうくらいの感触なのだ。もっと強い心を持たなくては、全て春に支配されてしまう………。

 

 

 京太郎「(必殺!)」

 

 

 京太郎は、今まで誤って突いてきた巨太郎化の秘孔とは全然違う場所の秘孔を突いた。

 快楽に強くなる………ある意味、不感症になるような秘孔だ。

 これで、春に負けることは無い。恐らく、主導権は春から京太郎に移ったことであろう。

 しかし、これを突いたことで、さらに京太郎の波動砲は、発射までに時間がかかるようになった。もはや、咲の手には負えないレベルであろう。

 

 

 小蒔「そろそろ交代して欲しいんですけど…。」

 

 明星「と言うか、京太郎のタンクが空になっちゃうじゃない!」

 

 初美「ないないっ! そんなのっ!」

 

 霞「でも、なんでそんな搾り取るようなことをするのかしら?」

 

 春「みんなは、今まで京太郎といっぱいして来ている。その分を今日一日で取り返したいから。」

 

 小蒔「そんなに焦らなくても毎日できますので…。」

 

 春「でも、それだと、みんなとの差は埋まらない。」

 

 初美「だからって、そんな独り占めしないで欲しいですよー!」

 

 春「まだ下の口で食べ足りない。」

 

 霞「食べるってナニを食べるのよ?」

 

 春「だから、まだ私は白い液で腹八分目にもなっていない。」

 

 明星「それでお腹いっぱいになるとか有り得ないから!」

 

 初美「そうですよー。それに、これ以上続けたら、本当にスッカラカンになっちゃうですよー!」

 

 春「全部、私が下の口で食べる! とても美味しい!」

 

 初美「そんなのダメですよー! それにもう待てないですー! とりあえず京兄ちゃんの右手を使わせてもらうですよー!」

 

 小蒔「では、私は顔の上に。」

 

 霞「なら私は左手で。」

 

 明星「ちょっと待ってよ。私は何処を使えばイイのよ!?」

 

 春「足がある!」

 

 明星「あるけどさ…。じゃあ、右足を使おうかな?」

 

 

 京太郎は、完全に五人にモミクチャにされている常態だった。

 相手がダッチ〇イフとは言え、美女五人を同時相手である。

 ある意味羨ましいが、これだけ精力を搾取されたら、普通なら既に死と直面しているであろう。

 しかし、誰も京太郎が精力を使い果たして死んでしまう可能性を全くもって考えていなかった。

 

 

 取扱説明書:小蒔シリーズは、チン圧からオーナーの健康状態を把握できます。

 

 取扱説明書:春LP-500Sは………、同上。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、オーナー制度はありませんが、チン圧から使用者の健康状態を………以下同文。

 

 

 まあ、性欲減退の秘孔と隣接する巨根製造秘孔を突いてパワーアップした京太郎の性欲は、これくらいでは全然枯渇することはないと言うことなのだろう。

 多分、今夜はオールナイトになる。

 

 

 

 その頃、阿笠博士はダッチ〇イフの設計図を見ていた。

 しかも真剣な顔をしている。

 少なくとも、小蒔達を起動させた時に見せていたようなエロ丸出しのスケベオヤジの表情ではなかった。

 珍しいこともあるものだ。

 多分、明日は沖縄で大雪になること間違いないだろう。

 

 

 哀「あら? もうダッチ〇イフの製作は止めたんじゃなかったの?」

 

 博士「造るつもりは無いんじゃが、ちょっと気になることがあっての。」

 

 コナン「何かあったのかよ?」

 

 博士「今更じゃが………。その何かが………残念じゃが、あったようじゃ。」

 

 哀「博士がAIの学習以外で失敗するなんて珍しいわね。で、何があったの?」

 

 博士「初美108式の配線が一箇所間違っておる。」

 

 哀「108式って、あの小学生型の?」

 

 博士「そうじゃ。これじゃと成長機能が正しく発動せんのぉ。」

 

 コナン「じゃあ、ずっと小学生型のままってことか?」

 

 博士「そこは、少し調べてみんことには分からんのぉ。何年経っても小学生の姿のままかもしれんし………」

 

 コナン「(おいおい…。そうなったら、俺達と同じじゃねえか。こちとらアニメも、もう25年近くヤッてるのに全然年とらねえからな。)」

 

 博士「ある日、突然、大した教育をせずとも育成性交………じゃなかった成功して、Kカップでピンク色の髪をした美少女に変身するかもしれん。」

 

 哀「それって、もしかして雀人六聖拳の………雀人固執(こしゅう)拳の原村和みたいな感じになるってこと?」←流れ四本場参照

 

 博士「そうじゃな。」

 

 哀「(でも、成長予定後の姿の一つってことは、博士って、もしかして、あんな感じの女が趣味なのかしら?)」

 

 博士「まあ、今となっては、もうどうでも良いことじゃがの。今は、朝美ちゃんがおるし、性的には十分満足しておるからのぉ。」

 

 哀「(別に原村が好きってわけでもなさそうね。結局、中高生の女なら誰でもイイってことかしら?)」

 

 コナン「でもよ、博士。避妊してないんだろ。孕ますなよな!」

 

 博士「その点は大丈夫じゃ! ワシは極度の無精子症での。受精機能が全然無いから孕ませようが無いんじゃ!」

 

 コナン「(それは、ある意味羨ましいぜ!)」

 

 博士「もっとも、それが理由で結婚しなかったんじゃがの!」

 

 …

 …

 …

 

 

 

 その週の週末のことである。

 月の裏側に、アンドロメダ星雲から遥か220万光年の空間を越えてやってきた一隻の宇宙船が着陸した。

 無人宇宙船なのだが………中には一体のAI搭載式 自律型汎用性欲処理具 高性能ダッチ〇イフ、湧-4869の姿があった。

 乗り込んでいるのは湧のみであった。湧は人間ではなくダッチ〇イフなので、一応無人宇宙船である。

 

 

 取扱説明書:湧-4869は、別に四十八手とかシックスナインからナンバーを取ったわけではありません。

 

 取扱説明書:APTX-4869とも無関係です。

 

 取扱説明書:湧-4869はアンドロメダ星雲で造り出されたAI搭載式 自律型汎用性欲処理具 超高性能ダッチ〇イフです。多分、地球製よりも高性能です。

 

 取扱説明書:湧-4869は体内に打ち込まれた液体をアンドロメダ星雲内の某研究施設に設置された保存庫まで瞬間移動させます。また、その液体の主の映像情報(顔、全身、波動砲)をアンドロメダ星雲研究施設内のコンピューターに自動送信します。

 

 

 湧が造り出された星では、MK(Man Killer)ウイルスと呼ばれる新種のウイルスによって男性のみが絶滅していた。

 生命の鎖を繋ぎ止めるためには、どうしても精子が必要だった。

 

 その星の女性達は、過去の調査で自分達と同系統の人類が地球に存在することを知っていた。

 それで、地球で新鮮でイキの良い………できればイケメンで巨根、かつキチンとムケている男性の股間で作られた精子を確保すべく、湧を太陽系に向けて出発させた。

 彼女達の星の運命は、湧の双肩にかかっていると言っても過言ではなかった。

 

 

 取扱説明書:湧-4869は、中も外も抗菌&抗ウイルス加工が施されております。そのため、ウイルスの感染媒体になることはありません。濃厚接触しても大丈夫です。

 

 

 湧は宇宙船から鳥の形をした小型探査機を大量に地球へと送り込んだ。

 ただ、まともに大気圏突入をさせると目立つし、鳥が大気圏外から侵入するなど不自然極まりない。

 それで湧は、宇宙船から鳥形探査機を、地球各所の森の中に瞬間移動させていた。湧の乗る宇宙船にはワープカタパルトが装備されていたのだ。

 

 

 鳥型探査機に組み込まれた特殊レーダーで、地球人から放たれる性欲を探り始めた。

 そして、調査開始から僅か数十分後、湧は幸運にも非常に強烈かつ持続的な男性の性欲反応をキャッチした。

 

 

 湧「どうやら、地球にはスッゴイ酒豪ならぬ性豪の男性がいるみたいね。ムチャクチャ性欲まみれじゃない?」

 

 湧「しかも、何連発もして、なおも五人を相手って………。」

 

 湧「まさに週末のハーレムって感じかしら?」←終末ではありません

 

 湧「それと、このレーダーの反応。もしかして、この五人って私と同じAI搭載式のダッチ〇イフ?」

 

 湧「じゃあ、私も中に入れて………じゃなかった仲間に入れてもらえばイイんじゃないかな? それで目的は達成できそうだし。」←この場合、『中に入れて』も『仲間に入れて』も同義語な気がします

 

 

 湧を乗せた宇宙船は、月面を出発すると、すぐさま瞬間移動して地球に入り込んだ。

 そして、人里離れた日本の山奥に湧を降ろすと、宇宙船は地球人に見つけられないように再び瞬間移動して月面へと戻って行った。

 

 ここから湧は、さっきレーダーで捉えた地域に向けて動くことになる。

 しかし、何の乗り物も持っていない。湧は、『スッゴイ性欲まみれの性豪男性』のいる場所を目指して走り始めた。



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流れ十八本場:年間契約

 湧が、日本に上陸して一週間が過ぎた。

 この日、咲は京太郎の家に来ていた。

 一応、明後日から開催される麻雀大会に参加するためではあるのだが………、案の定、昼間から京太郎とのバトルが開催されていた。

 

 この時、咲は小蒔達にジャンケンで負けて一番手になれず順番待ちしていた。

 ただ、妙に時間が過ぎるのが遅く感じる。それだけ京太郎と一つになれるのが待ち遠しいからであろう。

 

 

 咲「京ちゃんの、もう待てないよ!」

 

 初美「でも、順番なのですよー!」

 

 咲「私、京ちゃんの本妻だよ!」

 

 明星「でも、ジャンケンで負けたんですから。」

 

 咲「なんで小蒔ちゃんが一番最初なのよ?」

 

 明星「じゃあ、番が来るまでこれで慰めたら?」

 

 春「なら、私も。」

 

 

 明星と春は、共にダブルフィスト機能を発動した。

 しかし、春のクリト〇・スペシャル機能は起動していなかった。

 さすがに、春も京太郎の本妻を相手に自分の股間から繰り出される(『クリ出される』ではない)クリト〇・スペシャルを打ち込むのはマズイと判断したようだ。

 

 咲の目の前に、京太郎の巨太郎と同等品と言えるモノが四本並んだ。大きさと言い形と言い京太郎の巨太郎そっくりである。

 これはこれで豪快である。

 

 

 咲「嘘! 京ちゃんがいっぱい!」

 

 

 待ちきれなかったところに現れた四本の巨大波動砲。

 今の咲には、これらは京太郎の巨太郎にしか見えない。

 これは我慢しろと言う方が酷だ!

 そして、とうとう咲は、その四本の巨太郎を………

 

 

 まこ「これは、どう足掻いてもR-15を越えるじゃろ! ワシが飛ばす!」

 

 

 ただ、咲の豪快なバトルの模様を窓の外から覗いているモノがいた。

 そのモノは、湧が飛ばした小鳥の形をした探査機であった。その探査機からの信号を湧はキャッチしていた。

 彼女の頭の中に、探査機が捉えた映像が広がって行く。

 

 

 湧「この二体のダッチ〇イフはジェンダーフリー仕様なのね。」

 

 湧「それにしても凄い! この巨大なモノで、しかも四本?」

 

 湧「この女性、相当なH好きみたいね。胸は無いけど。」

 

 

 鳥型探査機からの信号が、隣の部屋を覗き見する映像データに切り替わった。こちらは京太郎と小蒔の対決である。

 

 

 湧「こっちは例の男性ね。イケメンで体力ありそう。」

 

 湧「それに、スッゴク大きい! 隣の部屋の四本と同じ大きさじゃない?」

 

 湧「たしかに、あれで馴れちゃってたら、隣の部屋の女性もああなるか。」

 

 湧「私も味見したい!」

 

 湧「ええと、相手は『高貴で気品のある』雰囲気の美人ダッチ〇イフか。『交尾を下品にヤル』が正しい姿だと思うけど…。」

 

 湧「あぁ…。いよいよ、あの巨神体が、神々しくて美しい身体の中に容赦なく挿入されて行くぅ!」

 

 まこ「…。」

 

 湧「高貴で気品のある肢体が、あのグロテスクな巨大エリンギで汚されて行くぅ!」

 

 まこ「…。」

 

 湧「まさに、ズボボボボって効果音まで聞こえるような感じが………」

 

 まこ「それ以上の実況中継は禁止じゃ!」

 

 

 ようやく、まこの活躍で時間軸が飛んだ。

 時は、あれから八時間後。京太郎達が全員、2サイクル目を終わったところだった。

 

 咲は既に体力を使う果たしてぐったりとしていた。

 一方の京太郎は、まだまだイケる感じだ。やはり北斗神拳の修行に明け暮れていただけのことはある。バケモノ的な体力だ。

 小蒔達ダッチ〇イフもケロッとした顔をしていた。人間ではなくロボットなのだから疲労と言うモノを感じない。

 そもそも疲労が存在しないと言うべきか。

 

 

 呼びし音「ピンポン!」

 

 

 誰か来た。

 

 

 小蒔「はい。」

 

 

 そして、小蒔がドアを開けると、そこには初めて見る顔………湧の姿があった。

 

 

 湧「ダッチ〇イフ、いかがっすかぁ?」

 

 小蒔「ええと、間に合ってますけど。(この感じは、この方も人間ではなくダッチ〇イフですね)」

 

 湧「五体が六体に増えても同じだと思いますが?」

 

 小蒔「えっ? 何で知ってるんですか?」

 

 湧「そう言った調査が仕事なもので…。」

 

 小蒔「…。」

 

 湧「あっ! でも、脅しとかじゃないですよ。ちょっと訳ありで、私も仲間に入れて欲しいんです。」

 

 小蒔「でも、一体増えると順番待ちが長くなります。」

 

 湧「私の星を救うためと思って。」

 

 小蒔「意味が分かりませんが?」

 

 湧「私はアンドロメダ星雲の星、H-1919から来ました。」

 

 小蒔「(Hでイクイク?)」

 

 湧「あなたのオーナーの彼女と話をさせてくれませんか?」

 

 小蒔「咲さんですか?」

 

 湧「名前は分かりませんが、その方に当方の状況をお話してご許可いただきたいと思いまして………。」

 

 小蒔「でも、もうこれ以上増えるのは………。」

 

 湧「こちらにも、お金を払ってでも、どうしても私を使っていただきたい理由がありますので。」

 

 小蒔「…。」

 

 湧「私の方は、三日に一回使われる程度で構いませんので。」

 

 小蒔「(それなら、順番待ちにも大して影響はありませんね)分かりました。では、中に入ってください。」

 

 湧「では、おじゃまs…」

 

 小蒔「あっ!」

 

 湧「どうかしました?」

 

 小蒔「中に入ってって言いましても、家の中のことであって、性的な意味ではありませんので。」

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、言葉の意味を常にHな方に結び付けます。

 

 

 湧「ええと、その辺の意味は分かりますので、ご安心を。」

 

 小蒔「では、こちらへどうぞ。」

 

 

 湧がリビングに通された。

 リビングの雰囲気からは、特段、淫猥な空気は感じられなかった。

 男一人にダッチ〇イフ五体で暮らしているマンションだ。言葉だけ聞けば、第三者からは、先入観も働いてエロエロな道具満載の家と勘違いされるだろう。

 別に変態的なH道具が色々置かれているわけではないのだが………。

 

 むしろ、そう言った道具の存在を小蒔達が受け入れられないし、別に京太郎自身も大人のオモチャに元々興味があるわけではない。

 小蒔達は、たしかに大人のオモチャではあるが、買ったわけでは無い。

 放っておけない一人の人間の女性と思って、善意で小蒔を住まわせたのが全てのきっかけである。

 

 

 取扱説明書:小蒔シリーズは、同系統品(ダッチ〇イフ)以外の性欲処理具に対して強いライバル意識を持っています。そのため、小蒔シリーズの前で他系統の性欲処理具を使うのは避けてください。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは………、同上。

 

 取扱説明書:春LP-500Sは………、以下同文。

 

 

 小蒔「少々お待ちください。咲さんを呼んできます。」

 

 

 小蒔が一旦、リビングを出た。

 そして、少しして咲がリビングに入ってきた。

 

 

 咲「あなたがアンドロメダ星雲から来たダッチ〇イフ?」

 

 湧「はい。」

 

 咲「でも、本当に宇宙から来たのかなぁ?」

 

 湧「どうしても証拠を見せろと仰るのでしたら、私が乗ってきた宇宙船に乗っていただくと言うのはどうでしょうか?」

 

 咲「なんだか凄い騒ぎになりそうだけど………。でも、それは後で乗せてもらうよ。やっぱり、嘘じゃないことを証明してもらわないとねっ。」

 

 湧「分かりました。」

 

 咲「それで、お金を払ってでも使ってもらいたいって小蒔ちゃんに言ってたみたいだけど、どうして?」

 

 湧「それはですね………」

 

 

 湧は、自分が誕生した星、H-1919では、MKウイルスと呼ばれる新種のウイルスによって男性のみが絶滅し、生命の鎖を繋ぎ止めるためには、どうしても精子が必要であることを咲に話した。

 また、湧には、体内に出された精子をアンドロメダ星雲に瞬間移動させる機能が付いていることも…。

 そして、その転送された精子を使ってH-1919では人工授精が行われることも…。

 

 ただ、これは知らない星で京太郎の子供が沢山生まれることを意味する。

 いくらなんでも、咲としては許容できない内容だ。

 

 

 咲「さすがに、京ちゃんの子供を作られるのはイヤだよ!」

 

 湧「でも、私達の星の運命がかかっているのです。後になって認知しろだなんてことは言いませんからご安心ください。」

 

 咲「でもねぇ…。」

 

 湧「年間契約で、解約しない限り毎年更新。それで、一年毎に地球価値で1億円相当の宝石類を毎年咲さんにお渡しする。これでどうですか?」

 

 咲「そう言われても………。」

 

 湧「では、年間2億では。」

 

 咲「…。」←心が動き始めている

 

 湧「じゃあ、3億。」

 

 咲「…。」←もう完全に心は動いたが、額が余りにも大きいのでどう反応して良いのか分からない

 

 湧「じゃあ、5億円で。これ以上は、さすがに私の独断では出せません。」

 

 咲「………ええと、分かったよ。年間5億円相当で、あと絶対に認知を迫らないってことで。飽くまでも京ちゃんは精子バンクへの提供者に過ぎないってことで。」←本当は『毎年3億円』の時点で負けていたが、結果的に『年間5億円』に負けた人………仕方ない気もしますが………

 

 湧「有難うございます!」

 

 咲「それともう一つ。アナタの言っていることが真実であることを証明することもね。」

 

 湧「分かってます。では、早速、この壁に宇宙船内部と繋ぐドアを取り付けさせていただきます。」

 

 咲「へっ?」

 

 湧「ああ。それと、私は基本的に宇宙船で暮らしますので。」

 

 

 湧がポケットから一枚の薄い布を取り出した。それは、広げるとドア一枚分の大きさがあり、しかもドアの絵が描かれていた。

 そして、それを湧が壁に両面テープで貼り付けると、その布がドアに変わった。まるで、どこかのSFアニメの便利グッズのようだ。

 

 その扉を湧が開けると、その奥は何故か宇宙船の操縦室になっていた。二十畳くらいの広さがある。

 操縦窓の外には、真っ黒な闇の中にキラキラと輝く沢山の星々が見える。

 まるで、インターネットで見たことがある宇宙望遠鏡が捉えた画像のようだ。神秘的な空間が延々と広がっている。

 咲は、これを見て、湧が宇宙から来たことを理解した。

 

 

 京太郎の知らないところで、勝手に話が進んでしまったが、これでめでたく(?)、湧は正式に京太郎に使われるダッチ〇イフ、チーム小蒔の一員になることが決まった。



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流れ十九本場:消された記憶

 咲「ちょっと湧ちゃんにお願いがあるんだけど。」

 

 湧「何でしょう?」

 

 咲「その空間を繋ぐ不思議なドアのスペアってある?」

 

 湧「まだ何枚かありますけど?」

 

 咲「じゃあさ。それを使って私の部屋と京ちゃんのマンションを繋ぐことってできないかなぁ?」

 

 湧「直接はできないんですよね。この宇宙船と繋ぐことしかできないんです。」

 

 咲「そうなんだ。」

 

 湧「それから、別の場所からこの宇宙船に向けて繋ぐことはできますけど、この宇宙船から別の場所に向けて繋ぐことはできないんです。」

 

 咲「じゃあ、この宇宙船から私の部屋に繋ぐことはできないけど、私の部屋からなら、この宇宙船に繋げぐことができるってこと?」

 

 湧「そうなります。ですから、この宇宙船を介してで宜しければ、咲さんの部屋と、このマンションを繋ぐことは可能です。」

 

 咲「じゃあ、それをお願いしてイイかな? そうすれば、麻雀大会で都内まで来る電車賃が浮くし、私も毎日京ちゃんとヤレるし。」

 

 湧「分かりました。」

 

 咲「それに、明星ちゃんの両腕と春ちゃんの両腕も使いたいしね!」

 

 

 どうやら咲は、ダブルフィスト機能を気に入ってしまったようだ。

 

 

 二日後。

 咲の部屋は、既に湧の宇宙船とドア一枚で空間が繋がれていた。

 今日も咲は京太郎のマンションに来ていた。

 順番待ちの間、咲は明星と春を使って楽しむことにした。

 

 一方の湧だが、今日、彼女は初めて京太郎に使ってもらった。

 湧は、敢えて本気を出さずに、長時間、京太郎の巨太郎を堪能していた。

 

 

 湧「(もう一時間くらいになるかな。凄い体力だね、この人。でも、もうそろそろイキそうかな?)」

 

 

 取扱説明書:湧-4869にはインプリンティング機能がありません。飽くまでも活きの良い精子を求めて相手を決めます。

 

 取扱説明書:湧-4869は、一旦相手を決めると、アンドロメダ星雲本部から種馬の変更指令が出されるまで相手を変えません。

 

 取扱説明書:種馬の変更が無くても追加はあり得ます。

 

 取扱説明書:湧-4869は、挿入された使用者の波動砲の状況(発射何秒前か)を正確に察知します。

 

 

 

 湧「(そろそろ私の順番を終えなきゃだよね。)」

 

 

 湧が本気を出した。

 普通の男性なら、五秒ももたないレベルの超機能だ。

 しかし、京太郎は並の人間では無い。その状態で五分くらい保持した。

 

 

 京太郎「イッてれぽ!」

 

 

 ようやく、京太郎が断末魔の声を上げた。波動砲が湧の真珠湾に撃ち放たれたのだ。

 ただ、湧の体内に放出されたはずのモノは、次の瞬間、アンドロメダ星雲の星、H-1919の研究施設に設置された保存庫まで瞬間移動させられた。

 しかも、一般男性の放出量の五倍にも及ぶ。受け取る側は、驚くこと間違いない。

 

 また、それと同時に、湧の目が捉えた京太郎の顔、身体(全身)、波動砲の映像が研究施設のコンピューターに自動送信された。

 このデータも時空を超えて送受信される。

 

 研究施設では、京太郎のデータを見た研究者達………トシ(年齢は原作の半分)、白望、エイスリン、胡桃、塞、豊音、晴絵、玄、宥、憧、灼、穏乃の十二人が歓喜の声を上げていた。

 

 

 トシ「この提供者。かなりのイケメンじゃないの!」

 

 エイスリン「スタイルモイイシ、ハドウホウモオオキイ!」

 

 塞「それに、湧-4869を相手に、通常モードだと一時間経ってもイカないって凄いよねぇ。」

 

 胡桃「本気モードでも五分もってるって!」

 

 白望「人工授精が面倒。いっそのこと、本人から直接撃ち込んでもらう方が楽。ダル………。」

 

 豊音「私も、直接の方がチョー嬉しいよー!」

 

 宥「私も直接の方があったかーいって思う。」

 

 晴絵「じゃあ、この送られてきた遺伝子は、政府に渡して私達は地球に向けて出発することにしよう!」

 

 晴絵以外「賛成!」

 

 

 と言うわけで、H-1919から一隻の宇宙艇が地球………いや、京太郎を目指して広大なる宇宙へと飛び立った。

 

 

 穏乃「でもさ、今回のってアブダクションかなぁ。それともキャトルミューテーションになるのかなぁ。」

 

 憧「アブダクションは連れ去られる行為で、キャトルミューテーションは身体の一部が切り取られたり血液を抜かれたりすることだからね。アブダクションじゃない?」

 

 玄「でも、連れ去った後に行為をするのです!」

 

 灼「血液は抜かないけど別のモノをヌク。それも限界量。だとすると、やっぱりキャトルミューテーションだと思。」

 

 トシ「そろそろ超光速跳躍に入るよ!」

 

 トシ以外「はーい!」

 

 

 そして、宇宙艇はH-1919の位置する惑星系から姿を消し、連続ワープを経て太陽系内に姿を現した。

 とは言え、まだ土星軌道付近。

 ここからさらに、地球に向けて小ワープに入ることになる。

 

 

 翌日の夜、京太郎がバイトを終えてマンションに帰宅する途中での出来事だ。

 突然、京太郎の頭上に宇宙艇が現れた。どこかからワープしてきたようだ。

 

 宇宙艇の底部から京太郎に向けて光線が放たれた。

 その光線に身を包まれると、京太郎の身体が宙に浮き上がった。宇宙艇のほうに吸い寄せられて行くのだ。

 そして、そのまま京太郎の身体は宇宙艇の中に取り込まれた。

 

 京太郎は、一瞬、気を失っていたようだ。

 気が付くと、彼はベッドの上に仰向けに寝かされていた。

 ただ、両腕両脚は金属の輪で固定されており、動かすことができなかった。しかも、北斗神拳を修行した彼でも壊すことができない頑丈なものだったのだ。

 これだけ強固な超合金を作り上げるとは、さすが、ワープ走行を可能にする科学力を誇るだけのことはある。

 

 

 晴絵「気が付いたようね。私達は、H-1919から来た研究者です。私達全員で、アナタの身体機能を調べさせてもらいます。」

 

 憧「言っとくけど、私達はダッチ〇イフじゃないからね! 普通の人間だからね!」

 

 塞「それから、湧-4869からの情報で極度の遅漏って聞いているので、敏感になる薬も注射しておいたから!」←つまり早漏にする薬ですね!

 

 灼「と言っても、計算上、一回あたり20分くらいは、もつと思。」

 

 豊音「チョー大きいよー!」

 

 宥「(波動砲が)あったかーい。」

 

 玄「H-1919にオモチ帰りたいのです!」

 

 エイスリン「トテモオイシソウ!」

 

 トシ「では、早速いただきまーす!」

 

 京太郎「いったい何をする気だよ?」

 

 穏乃「当然、ナニをする気だよー!」

 

 京太郎「ちょっと待ってくれ。俺は咲を裏切りたくない!」

 

 胡桃「うるさいそこ! 大丈夫。ちゃんと記憶は消しておくから。」

 

 白望「(上に乗るのか。ダル………。)」

 

 

 女性達は服を脱ぎ捨てると、順に京太郎を………

 

 

 まこ「ここからはR-15の壁を守るため、ワシが飛ばす!」

 …

 …

 …

 

 京太郎「あべし!」←vsトシ(年齢は原作の半分)

 

 京太郎「ひでぶ!」←vs白望

 

 京太郎「たわば!」←vsエイスリン

 

 京太郎「うわらば!」←vs胡桃

 

 京太郎「へげえ!」←vs塞

 

 京太郎「どぉえへぷ!」←vs豊音

 

 京太郎「おぼあはっ!」←vs晴絵

 

 京太郎「をろあ!」←vs玄

 

 京太郎「とぼあ!」←vs宥

 

 京太郎「びぎょへ!」←vs憧

 

 京太郎「うれエロお!」←vs灼

 

 京太郎「イッてれぽ!」←vs穏乃

 

 …

 …

 …

 

(勿論、1サイクルで終わりません)

 

 …

 …

 …

 

 

 一方、小蒔達は、京太郎がマンションに中々帰ってこないので心配していた。

 湧が通信波をキャッチした。H-1919から旅立った宇宙艇から湧に向けて送られてきたものだ。

 これで、湧は京太郎がH-1919の研究者達に捕らえられていることを知った。

 ただ、研究者達は湧に正確な情報は伝えていなかった。

 飽くまでも、京太郎は自分達の研究のためにアブダクションされただけとして、ミャトルミューテーションについては一切触れなかった。

 

 

 湧「どうやら、京太郎さんはアブダクションに遭ったようです。」

 

 小蒔「アブダクション? ですか?」

 

 湧「私の星の研究者が、研究のために京太郎さんを捕えたようです。明日、無傷でマンションの前に送り届けるそうです。」

 

 小蒔「そうですか。でも、本当に大丈夫なんでしょうね?」

 

 湧「はい。無事に戻りますので安心してください。」

 

 …

 …

 …

 

 

 翌日の夜、京太郎は自宅マンションの前に瞬間移動で送り届けられた。

 勿論、記憶は消去されていた。宇宙艇に連れ去られた辺りから今までの記憶が全て欠落していたのだ。

 

 

 京太郎「あれっ? 俺、いったいどうしてたんだ?」

 

 

 何か違和感を覚えながら、京太郎はマンションの中に入って行った。

 

 

 京太郎「ただいま。」

 

 小蒔「お帰りなさい!」

 

 

 小蒔が京太郎に抱きついた。無事に帰ってきたことが嬉しかったのだ。

 ただ、小蒔は京太郎の股に触れると、急に怪訝な表情を見せた。

 

 

 取扱説明書:小蒔100式は、玉の重量からタンク内の残量を正確に察知します。

 

 

 小蒔「(全部ヌかれていますね。やっぱりアブダクションではなくキャトルミューテーションです!)」

 

 小蒔「(でも、どうせ記憶を消されているでしょうし、キャトルミューテーションを受けたと言うことを、多分、京太郎さんは覚えていないでしょう。)」

 

 小蒔「(湧ちゃんも正確な情報を伝えられていないみたいですし、悔しいですが、ここは何も無かったことにしておくしかないですね。)」

 

 …

 …

 …

 

 その後、昨日の分と併せて、小蒔達は京太郎に迫ったが、

 

 

 京太郎「あべし!」←vs小蒔

 

 京太郎「ひでぶ!」←vs霞

 

 京太郎「たわば!」←vs初美

 

 京太郎「うわらば!」←vs明星

 

 京太郎「どぉえへぷ!」←vs春

 

 

 いつもよりも早く終わったらしい。

 どうやら、昨日打たれた薬が、まだ効いていたようだ。



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流れ二十本場:コンプリート-1

 今日も京太郎は大学で交尾………ではなく講義を受け、その後、バイトに出かけた。

 いくつかのバイトを掛け持ちしていたが、今日のバイトはコンビニではなく宅配ピザ屋。ただ、配達担当ではなくて作るほうだ。

 京太郎は、結構料理スキルが高い。なので、他にもファミレスの厨房のバイトも掛け持ちしていた。

 

 バイトが終わり、京太郎はマンションに戻ってきた。

 ちなみに咲は、まだ今日は京太郎のマンションに姿を現していない。大阪で麻雀の代打ちのバイトが入っていたようだ。

 

 

 京太郎「ただいま。」

 

 小蒔「お帰りなさい。」

 

 

 小蒔が京太郎を出迎えた。

 そして、二人がリビングに向かおうとした、まさにその時、廊下に、宙に浮いた極小さな黒い点が現れた。

 直径1センチ程度だろうか?

 ところが数秒後、その小さな点は、一気に膨れ上がって直径1メートルくらいの球体へと変化すると、ゆっくりと廊下に降りた。

 

 その直後、その球体は、まるで風化………と言うか、パワーポイントのアニメーションで言うブラインドの終了効果のように消えて行き、中から一人の細身でメガネをかけたポニーテールの女性(?)が姿を現した。

 

 

 京太郎「なんだ、これは!?」

 

 巴「私の名は、巴SD-0721。25年後の未来から来たAI搭載式 汎用人型性欲処理具、超高性能ダッチ〇イフです。」

 

 京太郎「(またか………。)」←何故、こんなにダッチ〇イフに縁があるのか自分でも疑問に思っている

 

 巴「今から25年後、世界はAIが支配する世の中になります。」

 

 京太郎「(どこかで聞いたような話だなぁ。)」

 

 巴「しかし、絶対なるAI政権に歯向かう男が現れました。それが、アナタの………須賀京太郎さんの息子の咲基です!」

 

 京太郎「(話がブッ飛んでいて訳が分からん。)」

 

 巴「そこでAI政権は、咲基の父親を事前に殺して、咲基が誕生しない世の中を構築すべく私をこの世界へと送り込んだのです。」

 

 京太郎「俺を殺す?(暗殺者か? いや、でも最初に、自分でダッチ〇イフって言ってたしなぁ………)」

 

 巴「そうです。ちなみに母親を殺してもアナタが別の女性との間に設けた子供は、咲基と同等の力(麻雀以外)を有することが遺伝子解析から分かっています。」

 

 京太郎「つまり、俺を殺さない限り意味は無いってことか?」

 

 巴「はい。なので、私はアナタを腹上死させるために送り込まれました!」

 

 京太郎「(なんのこっちゃ…。)」

 

 巴「コード番号、SD-0721のSDは、Sweet Deathを意味しています。」

 

 小蒔「でも、0721はオ〇ニーですね!」

 

 巴「それは偶々………」

 

 小蒔「タマタマですか?」

 

 巴「(なんだか、解釈の仕方に悪意を感じます。)」

 

 小蒔「でも、腹上死と言うことは、アナタも京太郎さん(の巨太郎)を狙っているわけですね!」

 

 巴「アナタもってことは、アナタもこの男性を?(殺そうとしているのね!)」

 

 小蒔「はい! 毎晩楽しく使ってもらってます!」

 

 巴「はっ?(殺すんじゃないの?)」

 

 小蒔「私は小蒔100式。アナタと同じAI搭載式 汎用人型性欲処理具、超高性能ダッチ〇イフです! この家には他にも同様のダッチ〇イフが四体います!」

 

 巴「ってことは、全部で五体!?」

 

 小蒔「そうです。なので、ここにアナタが加わると、さらに順番待ちの時間が長くなって困ります!」

 

 巴「それって、毎晩五体の超高性能ダッチ〇イフとしてるってこと?」

 

 小蒔「はい! たまに京太郎さんの彼女の咲さんとか、アンドロメダ星雲から来た超高性能ダッチ〇イフの湧ちゃんも加わります!」

 

 巴「はぁ?(そんなに相手してるんか、この男?)」

 

 小蒔「ところで、アナタはインプリンティング機能をお持ちですか?」

 

 巴「ありますよ。」

 

 小蒔「(オモチは余りお持ちではないようですが………。)」

 

 とも「(なんか、ムカつくこと考えていそう。)」

 

 

 取扱説明書:巴SD-0721は、京太郎暗殺のため、京太郎一筋になるように、敢えてインプリンティング機能が搭載されています。

 

 取扱説明書:巴SD-0721は、一度挿入されますと最低連続使用時間が過ぎるまでは男性オーナー(京太郎の予定)の性器に吸い付いて絶対に離れません。その間、外さずに何発も求め………と言いますか吸い出します。

 

 取扱説明書:最低連続使用時間は一時間です。

 

 

 小蒔「では、1 on Mプログラムはプレインストールされていますか?」

 

 巴「なにそれ?」

 

 

 取扱説明書:巴SD-0721は、人間1人対ダッチ〇イフ複数、人間複数対ダッチ〇イフ複数のプレイには対応しておりません。そのような使用をされたい場合は、1 on Mプログラムをダウンロードしてください。

 

 取扱説明書:1 on Mプログラムは、こちらからダウンロードしてください。←25年後のサポートセンターのHPにリンクしていますが、時空を越えて繋ぐことは出来ません

 

 取扱説明書:オーナー以外の男性がご使用される場合は、必ずスワッ〇ング機能またはNTR機能をオンにしてください。

 

 取扱説明書:巴SD-0721は、30センチまで受け入れ可能です。

 

 取扱説明書:30センチを超える方がご使用される場合は改造が必要です。その際にはサポートセンター(25年後の野笠研究所)までご連絡ください。

 

 

 小蒔「でも、いずれにしましても咲さんの許可がありませんと京太郎さんに使っていただくわけには参りません。」

 

 巴「咲さんですか。咲基の母親ですね。しかし、許可など必要ありません。なぜなら私が京太郎をこの場で逆〇するからです!」

 

 

 巴が奥歯に仕掛けられたスイッチを噛んで押した。すると、巴が超高速で動き始めた。加速装置だ。

 さすがの京太郎も、この動きは捉えられなかった。北斗神拳で培った感覚をも凌駕する恐るべき機能だ。

 京太郎は、見えない攻撃で押し倒され、あっと言う間に仰向けに寝かされた。

 そして、一瞬のうちに服を脱がされ、気が付くと京太郎の腰の辺りの上に巴が裸で腰を降ろしていた。加速装置が解除されて、巴の姿が見えるようになったのだが、京太郎からすれば、

 

 

 京太郎「(いつの間に?)」

 

 

 と思うほどだ、

 しかも、巴は身体の割に春よりも力が強い。

 こんな細身なのに何故?

 京太郎は、何とか巴を跳ね除けようとしたが、巴のマウントポジションを崩すことができなかった。

 

 痩身美女が自分の上に乗っている。

 巴のオモチはイマイチだが、ここではオモチの大きさは関係ない。

 ノーオモチの初美で鍛えられた………と言うより慣れた部分もあるが、そもそも京太郎の彼女は咲である。

 なので、オモチは京太郎が臨戦態勢に入るために不可欠な条件ではなかった。

 勿論、オモチがあったほうが臨戦態勢に入りやすいのは否定しない。

 

 再び巴が加速装置を発動した。

 そして、巴は京太郎の巨太郎を自分の中に収m………

 

 

 まこ「これ以上は官能表現が酷くなる可能性があるので載せられん。ワープじゃ!」

 

 

 R-15の番人、染谷まこの活躍で、大事なシーンはスッ飛ばされた。

 

 …

 …

 …

 

 

 一定時間が過ぎると加速装置が解除された。

 しかし、巴は京太郎から離れようとはしなかった。まるで、初めて春を使った時のようだ。

 

 

 小蒔「離れてください!」

 

 巴「イヤです!」

 

 小蒔「まだ許可は下りていないんですよ!」

 

 巴「関係ありません! 私は私の使命を果たすだけです!」

 

 

 廊下が騒がしい。

 霞と初美が、何があったのかとリビングから出てきた。

 ちなみに湧と明星は、宇宙船の方に移動してエロゲーをやっていて、この騒ぎが全然聞こえずにいた。

 また、春はリビングでテレビを見ながら一人で黒糖を食べていた。全くもってマイペースである。

 

 

 霞「この方は?」

 

 小蒔「未来から来たダッチ〇イフの巴さんです。」

 

 霞「未来?」

 

 小蒔「はい。しかも、京太郎さんを腹上死させるのが目的だそうです。」

 

 初美「H版ターミネーターですかー?」

 

 小蒔「そのようです。それに、もの凄く強力な吸引力が働いていて、全然、京太郎さんから離れないんです!」

 

 霞「じゃあ、止めるのは諦めて、どんな風になるか見てみましょう。京太郎さんが勝つか、この未来から来た巴さんが勝つか。」

 

 巴「(見られる趣味は無いんだけどなぁ。それにしても、京太郎氏の、全然果てる気配が無いんだけど!)」

 

 初美「それにしても、京兄ちゃんに会って速攻ですかー?」

 

 巴「当然です! 私はマジメなダッチ〇イフなんです! 出会って即なんて当たり前体操です!」

 

 霞「じゃあ、出会ってすぐにできなかった私達は不良ってことかしら?」

 

 巴「不良じゃなくて、不良品の間違いじゃないでしょうか?」

 

 小蒔・霞・初美「「「(このアマッ!)」」」

 

 

 取扱説明書:巴SD-0721の加速装置は、二回まで連続使用が可能です。その後は三時間以上のインターバルを置いてください。

 

 取扱説明書:巴SD-0721の真珠湾は、人間のを凌ぐ刺激物です。

 

 取扱説明書:しかし、Ngasa製ダッチ〇イフや阿笠製ダッチ〇イフが本気を出した時ほどの超刺激物ではありません。

 

 注:行為中に加速装置を発動させれば、Ngasa製ダッチ〇イフや阿笠製ダッチ〇イフに勝るとも劣らない超刺激物になります。

 

 

 結局、京太郎が、

 

 

 京太郎「あべし!」

 

 

 断末魔の声を上げた時には、最低連続使用時間が過ぎていた。そのため、巴のロックは無事に解除されたとのことである。



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流れ二十一本場:コンプリート-2

 霞が咲にメールを送った。

 

『タイトル:京太郎さんが知らないダッチ〇イフに犯されました

 本文:自称未来から来たダッチ〇イフに京太郎さんが犯されました。

 離そうにも吸引力が強くて離せませんでした。

 一時間以上かけて京太郎さんが波動砲を撃ったら、やっと外れましたが、とても悔しいです!(涙)』←わざと弱者ぶっている

 

『タイトル:Re:京太郎さんが知らないダッチ〇イフに犯されました

 本文:なにそれ?

 そのクソアマ、なんて名前?』

 

『タイトル:Re:Re:京太郎さんが知らないダッチ〇イフに犯されました

 本文:巴SD-0721です。

 SDはSweet Deathの略だそうです。

 京太郎さんを腹上死させるのが目的で送り込まれたとか言ってます!』

 

『タイトル:Re:Re:Re:京太郎さんが知らないダッチ〇イフに犯されました

 本文:腹上死?

 そもそも京ちゃんを腹上死させようなんて、片腹代激痛だね!

 じゃあ、後で麻雀を楽しませに行くよ!

 ちなみに、その0721のオモチはどんな感じかなぁ?』

 

『タイトル:Re:Re:Re:Re:京太郎さんが知らないダッチ〇イフに犯されました

 小さめです。』

 

『タイトル:Re:Re:Re:Re:Re:京太郎さんが知らないダッチ〇イフに犯されました

 ふーん』←とは言っても、霞から見たら誰でも小さめになるので、現段階では『少なくとも霞を越えない』としか判定できない

 

 

 まあ、巴レベル(麻雀)では、どう足掻いても咲には勝ち目が無い。

 それどころか、恐らく激怒した咲と打たされたら、巴はトラウマを飢え付けられるだけで終わるだろう。

 トラウマを発動するAIと言うのも想像できないが………。

 

 

 さて、当の本人の巴だが、京太郎にピッタリくっついて………と言うか京太郎を抱きしめて離れようとはしなかった。

 インプリンティング機能が作動したのだ。

 

 1 on Mプログラムはインストールされていないので、同じダッチワイフである小蒔達が京太郎の近くにいることが不愉快でならない。

 当然、どんなことがあっても絶対に京太郎を小蒔達に使われたくない。←何気に『を』と『に』が逆です

 それで、京太郎から離れるのを拒んでいたのだ。

 

 霞「もしかして、この娘、インプリンティング機能付きで、しかも1 on Mプログラムが入ってないとか?」

 

 小蒔「はい。そう言っていました。」

 

 霞「仕方が無いわね。それじゃ、私達を敵認識しかしないじゃない。ちょっと明星ちゃんを呼んでくるわね。」

 

 

 そう言うと、霞はリビングに戻って行った。

 そして、湧がリビングの壁に取り付けた空間を繋ぐドアを通って、霞は湧の宇宙船操縦室へと入って行き、そこでゲームを楽しんでいた明星に状況を説明した。

 

 その数分後、霞は明星を連れて再び巴の前に戻ってきた。

 少し時間がかかったのは、明星がゲームをセーブしていたためである。

 

 

 明星「この方が未来の世界から来たダッチ〇イフ?(ボンバーじゃなくてスレンダータイプなんだ)」

 

 霞「そう。」

 

 明星「未来から来るのは、ネコ型ロボットって相場は決まっているけど………でも、一応猫耳をつけても、それなりに似合いそうかもね。(霞さんはカウベルだけど)」

 

 霞「(なんか言った?)それより、急いでこのアマに1 on Mプログラムを送りつけて、起動させないと大変なことになるわよ。」

 

 明星「まあ、万が一、咲さんに見つかったら大変だもんね。」

 

 霞「もう、こっちに向かっているから。」

 

 明星「えっ?」

 

 霞「さっき、メール入れちゃった!」テヘッ!

 

 明星「もう、急がないと世界の終末が始まっちゃうじゃない!」

 

 霞「それから、自称未来から来たダッチ〇イフに京太郎さんが犯されてるってのも報告しちゃった。」テヘッ!

 

 明星「ああ、もう、完全に血の雨が降る未来が見える。取り急ぎ、1 on Mプログラムを送信するわよ!」

 

 霞「と言っても、今日は大阪にいるみたいだから、まだ、ここに押しかけてくるまでに何時間かかかると思うけどね。」

 

 明星「そう言うことは先に言ってよ、もう。焦ったじゃない!」

 

 霞「じゃあ、お願いね。」

 

 明星「分かった。送信!」

 

 

 巴の頭の中で、1 on Mプログラムが受信された。

 ただ、解凍・起動するかは本人次第である。

 巴からすれば、正体不明のダッチ〇イフから勝手に送りつけられたモノだ。正直、信じられる相手かどうかも判らない。

 となれば、それを解凍するのも躊躇する。

 

 まず、巴の中で、明星から送られてきた添付ファイルのウイルスチェックがなされた。当然であろう。

 

 数分後には、このファイルが、少なくともウイルスではないことは確認できたが、これを起動することで何らかのプログラムに影響が出る可能性は否定できない。

 なので、巴としては自発的にこれを解凍・起動するわけには行かない。

 ところが、

 

 

 京太郎「そのプログラムは別にウイルスじゃないからさ。今後、生活する上で俺にとっても必要だから起動してくれるかな?」

 

 巴「わ………分かりました。」

 

 

 取扱説明書:巴SD-0721は、インプリンティング機能付きダッチ〇イフです。各種プレイにも対応しており、基本的にオーナーに絶対服従します。」

 

 

 京太郎にお願いされたら、素直に従って1 on Mプログラムを解凍して起動させた。

 すると、視界に小蒔達ダッチ〇イフが存在することに対する、

『インプリンティング機能付きダッチ〇イフ特有の嫌悪感』

 が消えた。

 

 正直、

『インプリンティング機能』

 と言うよりも、当の本人達にとっては、

『インプリンティング苦悩(オヤジギャグだなぁ)』

 でしかないのかも知れない。

 

 それはさておき………。

 今、巴の中にあるのは、京太郎が死ぬまで愛され続けたい(訳:腹上死させるまで続けたい)と言う想いだけだ。

 ただ、これは通常のダッチワイフの思考では無い。飽くまでもSD(Sweet Death)コードが付与されたダッチワイフ特有の思考であった。

 もっとも、京太郎なら巴の攻撃も余裕で打ち破るだろう。最低使用時間は一発だけでクリアできそうだからだ。

 

 しかし、小蒔達にとっては、この最低使用時間設定は困る。

 仮に、咲から巴に対して使用許可が降りた場合、巴にジャンケンに負けたら順番待ちの時間が一時間長くなる。

 

 咲から使用許可が降りなくても、巴が京太郎を襲いに来る可能性はある。

 しかも、加速装置を使われたら京太郎でも回避できない。それは、たった今、目の前で立証されたばかりである。

 

 なんとか未来に帰らせることは出来ないだろうか?

 

 もしくは、最低使用時間設定をクリアできないだろうか?

 そう考えていると、湧が心配になったのか様子を見に来た。

 

 

 湧「どうかしたんですか?」

 

 小蒔「実は、未来から一体、ダッチワイフが来たんですけど………。」

 

 

 小蒔が、湧に状況を説明した。

 

 

 湧「うーん。何とか解除できないものですかねぇ、その最低使用時間設定とやらを。」

 

 小蒔「そうなのよ。」

 

 湧「巴さんですよね。」

 

 巴「はい。」

 

 湧「最低使用時間設定の解除スイッチとかって無いんですか?」

 

 巴「ありません!」

 

 京太郎「解除方法は無いの?」

 

 巴「あります!」

 

 

 取扱説明書:巴SD-0721は、オーナーの言うことしか聞きません。

 

 取扱説明書:逆を言えば、巴SD-0721は、オーナーの言うことなら何でも聞きます。

 

 裏取扱説明書:巴SD-0721の種々機能設定は、機能設定一覧画面より行うことが可能です。以下手順に従ってください。

 

 裏取扱説明書:まずWi-Fiで端末(お手持ちのPC)と繋ぎ、パスワードを入力してホーム画面へ進み、そこから機能設定一覧に入ってください。

 

 注:巴SD-0721はWi-Fiで繋ぐことが可能です。

 

 注:また、巴SD-0721はWi-Fiのパスワードを勝手に解読し、自動でアクセスできる環境を作ります。

 

 裏取扱説明書:初期パスワードは、11-0721-194です。『イイ オ〇ニー イクヨ』と覚えてください。←生徒会役員共風

 

 裏取扱説明書:その後、パスワード設定画面が出てきます。パスワードを登録してからホーム画面へとお進みください。

 

 裏取扱説明書:機能設定一覧の画面より最低使用時間設定のページに進み、そこでご希望の時間を入力してください。

 

 裏取扱説明書:初期設定は1時間になっております。一分単位で設定が可能です。

 

 裏取扱説明書:最低使用時間設定を解除されたい場合は、オフスイッチをクリックしてください。その後、Goボタンをクリックしていただければ設定完了です。

 

 

 湧は、裏取扱説明書の手順に従って巴の最低使用時間設定を解除した。

 少なくとも、これで、もし巴が京太郎を再び襲ったとしても、1時間以上占領されなくて済む。

 

 

 小蒔「最近、京太郎さんは忙しいんです。なので、せめて20分交代にしていただけないと困ります!」

 

 霞達「(そう言う問題じゃないんだけど…。)」

 

 小蒔「それと、咲さんに許可を得ないで勝手に京太郎さんを使わないでください!」

 

 巴「私は使うんじゃなくて、使われる立場なんだけど?」

 

 小蒔「私達からすれば、京太郎さんを勝手に使った泥棒猫です!」

 

 明星「(未来の世界の泥棒猫型ロボットってことね!)」

 

 小蒔「京太郎さんを逆〇するって言ってたではありませんか?」

 

 巴「まあ、言ったけど。」

 

 小蒔「とにかく、使用させてもらえるかどうかは咲さんに判断していただきます!」

 

 

 この後、巴はロープで拘束された。

 ただ、縛ったのは小蒔達ダッチ〇イフである。

 なので、何故か巴は亀甲縛りされた。小蒔達は、この縛り方しか知らないようだ。

 さらにその後、女王様スタイルの霞から赤い蝋燭を垂らされたり鞭で叩かれたりしたとの話である。

 ちなみに亀甲縛りは、今ではHなプレイ特有の縛り方に思われているかも知れないが、元々は米俵等のサイズが大きく重量のある荷物の縛り方である。

 

 

 翌日、咲が京太郎のマンションに到着した。

 相手は未来から来たダッチ〇イフだ。

 咲は、ムチャクチャ綺麗で、胸も決して小さくなく(むしろ大きく)、非常にエロい身体つきをした女性を勝手に想像していた。

 例えるなら明星レベルだ。

 それで咲は、まるで般若のような顔をしていたのだが………。

 

 ただ、咲は巴を見るなり、それが誤解であることを知った。

 そして、

 

 

 咲「仲間だ!」

 

 

 と嬉しそうな声を上げた。

 

 小蒔達よりも地味な顔でめがねっ娘。

 咲には巴が自分と同系統の文学少女風に見えたようだ。

 

 そして、なにより主張しないと言うか、飾らないと言うか………咲程とは言わないが目立たない胸。

 京太郎を勝手に使ったことは許せないが、オモチサイズが大きくない………いや、小さいのは嬉しい。

 初美のような特殊仕様でなくて、しかも大人の身体で胸が小さいダッチ〇イフが、まさか存在するとは………。

 

 

 咲「使用を許可するよ!」

 

 

 咲は、その場で巴に京太郎の使用を許可した。←一般的には、京太郎に巴の使用許可を出すなのですが………

 

 これで京太郎は、AI搭載式 汎用人型性欲処置具 超高性能ダッチ〇イフを七体も所有することになった。 

 

 まことに羨ましい限りである。

 

 

 

 

 第一部 完



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第二部:慕-Shino- 110式
流れ二十二本場:姪はAI搭載式 超高性能自律型ダッチ〇イフ


ここで登場する慕は、流れ四本場で名前だけ出てきた雀人六星拳最後の将の慕とは別人設定です。

今回の内容は初美108式の登場と大差ありません。次回以降、初美とは違う内容になって行きます。


 慕「ただいま、お母さん。」

 

 ナナ「おかー。」

 

 慕「叔父さん、何時に来るって?」

 

 ナナ「私ンとこにメール来てるだろうーから勝手に見て。」

 

 慕「分かった。」

 

 

 一見、母と娘に見える二人だが、娘の方───慕110式は、実は成長機能付のAI搭載式 汎用人型性欲処置具 超高性能自律型ダッチ〇イフであった。

 

 あれは一週間前のことだ。

 …

 …

 …

 

 阿笠博士の研究室中央には大きな円形のベッドが置かれていた。昔流行った回転ベッドである。博士らしい趣味だ。

 そこには、一人の可愛らしい少女───慕が裸で仰向けに寝かされていた。博士の科学力の全てを結集したAI搭載の超々スーパーロボットである。

 

 年齢設定は小学校中学年。

 数年かけてオーナー好みの女性に成長する特殊な機能が付いている。

 

 

 博士「とうとう完成じゃ!」

 

 哀「…」←呆れてモノが言えない様子

 

 博士「今度は配線ミスをしとらんぞ。では、早速使うとするかの!」

 

 哀「光彦君のお姉さんをセ〇レにしたから、もうダッチ〇イフの製作は止めたんじゃなかったの?」

 

 博士「それが、セ〇レスイッチの効力が切れてしまってのぉ。それで、新たなダッチ〇イフの製作に取り掛かったんじゃ。」

 

 哀「セ〇レスイッチの効力を増強する方が早かったんじゃないの?」

 

 博士「それが、そのためには特殊な金属基盤が必要でのぉ。それで、その基盤が届くまでの間に使うダッチ〇イフを造ろうと思ったわけじゃ。」

 

 哀「なるほどね。じゃあ、私は、地下の研究室で、エロカワ君(コナンのこと)と勝手にイッてるから。」

 

 博士「おお、そうしてくれた方が助かるのぉ。さすがにヤッてるところを人に見られる趣味は無いからのぃ。」

 

 哀「はいはい。」

 

 博士「既にスーパータダライズも飲んでおるし、準備万端じゃ! では、服を脱いでと。」

 

 哀「…。」←無言のまま博士の研究室を出て行った

 

 博士「起動せよ! 慕110式!」

 

 呼び鈴「ピンポーン!」←誰か来た

 

 博士「折角良いところじゃしのぉ。ここは居留守を使うとするかの! もう服も脱いでおるし。」

 

 

 博士は呼び鈴を無視して慕の無い胸を触った。これがオンスイッチである。勿論、オフスイッチ機能は無い。

 

 

 取扱説明書:慕110式は、デフォルト状態ではAカップ未満ですが、学習次第でEカップまで成長させることが可能です。

 

 

 慕「うーん。あれ? どうして私、裸?」

 

 博士「おお! 起動したか!」

 

 慕「それに、お爺さんはダレ?」

 

 博士「おいおい、まだワシは52歳じゃぞ。」

 

 慕「(嘘っぽい。)」

 

 博士「ワシは阿笠博士。君を創り出した発明家じゃ。」

 

 慕「創り出した?」

 

 博士「そうじゃ。君は、人間ではない。」

 

 慕「(もしかしてロボット?)」

 

 博士「ワシの科学力の全てを注ぎ込んで創り出した………」

 

 慕「(正義のスーパーロボットヒロインとかかな?)」

 

 博士「成長機能付のAI搭載式、汎用人型性欲処理具。超高性能自律型ダッ〇ワイフ、慕110式じゃ!」

 

 慕「ええと、悪と戦う正義のスーパーロボットじゃ………」

 

 博士「ダッチ〇イフ! 『正義』じゃなくて『性技』のヒロインじゃな!」

 

 慕「そんな!?」

 

 博士「君の仕様は全て君の頭の中にインプットされとる。目を閉じれば、それを全て思い出せるはずじゃ!」

 

 

 慕が博士に言われたとおり目を閉じた。

 たしかに自分の仕様に関する記憶がある。取扱説明書や設計図、その他もろもろのデータが電子化されて頭の中に入っているのだ。

 

 間違いなく自分は、博士の言うとおりダッチ〇イフの慕110式だ。明らかに『正義の味方』ではなく『性技のみの方』だ。

 しかも、インプリンティング機能が付いている。つまり、初めてヤッた相手の専用機になるのだ。

 誕生して、いきなり慕は死にたくなった。

 

 

 博士「インプリンティング機能の検証をせんとイカンからの。早速、実験じゃ!」

 

 慕「実験って?(嫌な予感しかしない!)」

 

 博士「決まっておるじゃろう。ワシが使うんじゃ。」

 

 慕「それはイヤです! 専用機になっちゃう!」

 

 

 その頃、阿笠邸の外では、

 

 

 毛利蘭「阿笠博士。いないんですかぁ?」

 

 

 呼び鈴を押していたのは蘭だった。博士に大人のオモチャ(かなりデカイ奴)の修理を依頼しに来たのだ。

 昨日、自室で工藤新一を想いながら激しく使用して壊したらしい。空手で鍛えた『超引き締まった下半身』のパワーで押し潰してしまったのだ。

 

 彼女が、ふとドアノブを回した。どうやら鍵が開いている。博士は、初美108式の時と同じ失敗を繰り返したようだ。

 

 

 蘭「失礼します。」

 

 

 蘭は、そのまま阿笠邸に入って行った。

 そして、そこで蘭が見たモノは………。

 

 小学生女子と思われる裸の少女の姿。

 しかも、その少女が嫌がっているにも関わらず、博士が裸で容赦なく迫っている雰囲気がアリアリと感じられる。

 これは、その少女に博士がイタズラしようとしているに違いない!

 

 

 蘭「博士。何をしてるんですか!?」

 

 博士「誤解じゃ!」

 

 蘭「何が誤解なんですか? 小学生女子を裸にして、しかも、こんなとこを勃てて、何をしようとしていたんですか?」

 

 博士「じゃから、ナニをじゃな…。」

 

 蘭「問答無用です!」

 

 

 蘭は、有無を言わさず博士を蹴り倒した。

 

 一方の慕は、このゴタゴタに乗じて博士の家から飛び出した。

 ただ、今は全裸だ。それで、庭に干してあった哀の服を拝借させてもらった。

 

 

「(ゴメンなさい。多分、返しに来ることはできないので、このまま使わせていただきます。)」

 

 

 そして、慕は、小蒔達が暮らす街とは別の方角に向かって走り出した。



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流れ二十三本場:〇ーメンが美味しい

〇ーメンって何でしょう?


 その日の夜のことだ。

 慕は、あるマンションのエントランスにいた。

 たまたま人が出てきてドアが開いた時に、ドサクサまぎれでエントランスに入ったのだが、別にこのマンションの住人では無い。

 結局のところ、行き場が無い。

 それで、そのエントランスに置かれていたソファの上に腰を降ろして、ただボーっとしていた。

 

 

 慕「それにしても、おなかがすいた。ダッ〇ワイフなのに、なんでおなかがすくの?」

 

 

 取扱説明書:慕110式は、人間と同じ食生活でエネルギー補給が可能です。ロボ〇タンAを用意する必要はありません。

 

 取扱説明書:慕110式は、エネルギーがフルチャージされていれば、一週間は不眠不休でHができます。

 

 取扱説明書:慕110式は、エネルギーが一定量以下になると自動的にスリープモードに入ります。

 

 

 慕「もう、動けないよ…。」

 

 

 慕は、ソファーにもたれかかると、まるで死んだように動かなくなった。スリープモードに入ったのだ。

 どうやら博士は、慕に大してエネルギーを補給してくれていなかったようだ。

 傍目には、ただ眠っているように見える。

 

 

 夜中の一時を回った。

 そのマンションに暮らす一人の美しい女性が夜の仕事からタクシーで帰ってきた。

 彼女の名はナナ。麻雀が大好きな女性だ。

 今は関東に一人暮らし。ホステスの仕事をしているが、出身は島根県とのことである。

 弟の耕介は島根県在住である。

 

 ナナは、エントランス内で見知らぬ少女の姿を見かけた。

 

 

 ナナ「この子、何処の子かしら?」

 

 ナナ「このマンションの子じゃないみたいだけど、このままじゃ風邪引いちゃいそうだし、一旦、私の部屋で寝かせた方がイイわよね。」

 

 

 ナナは、慕をおんぶして自分の部屋へと急いだ。

 

 

 夜食は太ると言うが、ナナは太らない体質だったし、なによりもお腹がすいた。それでナナは、部屋に戻ると買い置きのインスタントラーメンを茹で始めた。

 

 

 取扱説明書:慕110式は、成長途上(小学生型)の場合、食事の匂いで自動的にスリープモードから解除されます。スリープ解除後は、速やかに食事をお与えください。

 

 取扱説明書:成長を終えて大人型になりますと、スリープモードの解除方法が変わります。胸を三回揉むことでスリープ状態から目覚めます。

 

 取扱説明書:大人型になりましても、スリープ解除後は、速やかに食事をお与えください。

 

 

 ラーメンが出来た。

 特に野菜等は入れていない。

 はっきり言って、ナナは料理をするのが苦手だった。料理は作るものではなく食べるものと主張するタイプである。

 

 

 ナナ「いただきます。」

 

 慕「(なんか、いい匂い。)」

 

 

 ラーメンの匂いで慕が目を覚ました。傍目には、色気よりも食い気の小学生の反応に見えるだろう。

 

 慕が辺りを見回した。

 ここは、さっきまでいたエントランスではない。誰かの家の中だ。

 

 

 ナナ「ズズズ………。」←ラーメンをすする音

 

 

 慕が音のするほうに視線を向けた。

 ふと、慕の目にナナの姿が飛び込んできた。少なくとも、そこにいるのはエロ丸出しの阿笠博士ではない。

 

 

 慕「あっ!」

 

 ナナ「起こしちゃったかな?」

 

 慕「ここは?」

 

 ナナ「私のマンション。エントランスの前で眠りこけていたから、風邪引いちゃマズイと思って連れてきたの。」

 

 慕「あ…有難うございます。」

 

 ナナ「あなたも食べる?」

 

 慕「いただけると有難いです。」

 

 ナナ「じゃあ、ちょっと待っててね。」

 

 

 ナナは、御椀を持ってくると、ラーメンを半分、御椀に移した。

 

 

 ナナ「どうぞ。」

 

 慕「あ…有難うございます。」

 

 

 慕はテーブルに着くとラーメンを食べ始めた。

 これが、慕にとっての初めてのエネルギー補給だ。

 

 

 慕「美味しいです。(ダッチ〇イフなのに味が分かるんだ、私。)」

 

 ナナ「まあ、インスタントだけどね。でも、あなた、このマンションじゃ見かけたこと無いけど?」

 

 慕「私は、都内から逃げて来ました。」

 

 ナナ「逃げて来たって、なんだか尋常じゃないわね。名前は?」

 

 慕「慕110式です。」

 

 ナナ「はっ? 110式?」

 

 慕「はい。昨日誕生したばかりのAI搭載式、汎用人型性欲処理具。成長機能付の超高性能自律型ダッ〇ワイフです。」

 

 ナナ「なにそれ?」

 

 慕「ちなみに百合機能はありません。」

 

 ナナ「百合機能って………。あのね、そんな設定の遊びしてるの?」

 

 慕「遊びじゃありません。それで、発明家のお爺さんに使われそうになって逃げてきたんです。」

 

 ナナ「都内で、その手の発明家って言うと、阿笠博士かしら?」←阿笠ブランドのオモチャを客からプレゼントされたことがあって博士の名前を知っていた

 

 慕「そうです。でも、あそこには帰りたくありません。」

 

 ナナ「でも、本当にダッチ〇イフなの?」←阿笠ブランドのオモチャは、飽くまでもプレゼントされただけであって使ったことはない

 

 慕「はい。少なくとも人間でないことは、これで分かっていただけると思います。」

 

 

 慕がナナの耳を自分の左胸に当てさせた。

 まだオモチは無いので、オモチに阻まれて音が聞こえない………なんてことは無い。

 たしかに心臓の音がしない。別の音が聞こえる。

 

 

 ナナ「なんか、モーター音みたいなのがしてるけど………。」

 

 慕「はい。これで私が人間では無いと理解していただけたと思います。」

 

 ナナ「マジだったのね。でも、阿笠博士の発明品か…。」

 

 慕「あそこに連れ戻すのは勘弁してください。」

 

 ナナ「成長機能付って言ってたわよね。」

 

 慕「はい。」

 

 ナナ「(普通に大人になれるってことかな?)じゃあ、私が施設から引き取ってきた娘ってことにして、ここに暮らす?」

 

 慕「イイんですか?」

 

 ナナ「ええ。」

 

 

 一先ず、慕は扶養者をゲットした。




〇ーメンは、ラーメンでした。


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流れ二十四本場:扶養者変更

 ナナ「ただ、小学校には通ってもらうわよ。裏技を使うけどね!」

 

 慕「そんなこと、出来るんですか?」

 

 

 ナナは、かなりハイクラスな夜の仕事をしていたようで、その関係上、政財界にも顔が利いた。

 そこから役所の方に働きかけて慕の戸籍を捏造………作成していただき、養女として小学校に通わせることに成功した。

 決して『幼女』ではなく『養女』であり、『性交』ではなく『成功』だ。

 

 

 時は、慕が誕生してから一週間後に戻る。

 その日の夕方、叔父の耕介がナナのマンションを訪れた。

 ちなみに耕介は、慕がダッチ〇イフであることを知らない。純粋にナナが施設から引き取った少女だと信じ込んでいた。

 つまり、血の繋がらない姪であると………。

 

 

 取扱説明書:慕110式は、オーナー(高齢者)の痴呆防止のため、脳トレの一環として一緒に麻雀を楽しめるようにAI学習させてあります。

 

 取扱説明書:慕110式は、麻雀に負けた時の代償にできますが、その場合はNTR機能を使う必要があります。

 

 取扱説明書:慕110式は、腿から特殊な電磁波を発生して全自動麻雀卓を操作することが出来ます。勿論、サイコロの目も操作できます。

 

 

 そして、慕はナナと耕介と麻雀を打った。

 卓をコントロールできるのだ。当然、慕の大勝。耕介は何箱も被らされた。

 

 …

 …

 …

 

 

 その翌日、ナナは行方不明になった………。

 そして、慕は島根で耕介と二人で暮らすことになった。

 

 

 翌年春、形式上、慕は小学校五年生になった。

 学校では、まだ慕の正体はバレていない。勿論、耕介にもバレていない………と言うか話していない。

 話したところで、どうせ信じてもらえないからだ。

 

 

 耕介「統一感のない食卓だな?」

 

 慕「味はどうかな?」

 

 耕介「うまい!! で、こっちの学校はどうよ。」

 

 慕「ん…うん…。慣れてはきたけど、まだ仲良しはいないくらい。でも、麻雀やってる子達を見かけたの。」

 

 耕介「また麻雀か。」

 

 

 耕介にとって、慕は麻雀が大好きな少女との認識だった。

 

 

 耕介「たまには二人で出来る他のゲーム考えようぜ。」

 

 慕「じゃあ、セッ〇スとか?」

 

 耕介「はっ?」

 

 慕「セッ〇スなら二人でできるよ!」

 

 耕介「そりゃ、団体でやる趣味は無いけどさ。でも、慕はまだ小学生だろ。それに、一応、血が繋がってなくても姪だしさ。」

 

 慕「…。」

 

 

 この時、慕からは、

『しゅ──────ん』

 と言う効果音が聞こえていた。

 

 自分は、男性に使ってもらってナンボの存在。

 それに耕介が相手なら嫌な気はしない。イケメンの叔父だ。むしろ、是非使ってもらいたいくらいだ。

 なのに、叔父は、全然手を出してこないのだ。

 

 やっぱり、この小学生の身体がマズイのか?

 せめて中学生の身体ならイケルのだろうか?

 

 たしかに、この身体では、

『当ててんのよ!』

 をやろうにも、胸の方は、まだ武器に育っていない。当たるのはオモチではなく肋骨だと言われかねない。

 

 ならば股間を見せれば興味を示すかと思い、風呂上りにタオル一枚羽織った状態で、何気に性器がギリギリ見えるようにタオルを上げて耕介の前に出たこともあった。

 しかし、全然反応なし。

 

 その直後、丁度、雷が鳴ったので、驚いたフリをしてタオルを落とし、

『見せてんのよ!』

 も実行してみたが、それでも叔父はのってこない。

 

 さらにそのままの状態で、雷を怖がっているフリをして、耕介に抱きついて耕介の股間に何気に顔を埋めてもみたが、そこまでやってもナニも反応してくれない。

 

 

 慕「(不能とかじゃないよね?)」

 

 

 と、たまに思いたくなる。

 そんなヤキモキしたまま時は過ぎた。

 

 …

 …

 …

 

 

 そして、二年が過ぎ、慕の小学校卒業式を直前に迎えたある日のことだ。

 

 

 慕「叔父さん、お帰りー。見て見て、これっ!」

 

 耕介「何それ…ピザ…?」

 

 慕「制服が届いたんだよ。着てくるね!」

 

 

 そして、早速、慕は中学校の制服を着て耕介の前に出てきた。

 

 

 慕「どうかな。」

 

 耕介「おお。なっつかし………。」

 

 慕「叔父さんも湯町中だったんだよね。初恋の子、思い出したとか?」

 

 耕介「ないな!」

 

 慕「じゃあ、初Hの相手を思い出したとかは?」

 

 耕介「それもない!」

 

 慕「(それって、『思い出していない!』なのかな? それとも、『初Hは、まだしていない!』なのかな? どっちだろ?)」

 

 慕「(でも、『まだしていない!』だったら嬉しいかも!)」

 

 慕「でも、ほら。制服だよ。ちょっとムラムラっとこない?」

 

 耕介「ない!」

 

 慕「(制服攻撃も空振りか。)」

 

 慕「じゃあ、シワになっちゃうから着替えてくるね!」

 

 

 一旦、慕は洋服に着替えるため、部屋に戻って行った。



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流れ二十五本場:リモコン

ちなみに耕介は慕がダッチ〇イフであることを知らない設定のままです。
血の繋がらない姪(人間)だと思っています。


 慕が、再び洋服に着替えた。

 これから夕食の用意をする。

 

 

 慕「叔父さんは、夕飯、何が食べたい?」

 

 耕介「スパゲッティがイイかな。」

 

 慕「叔父さん、パスタ好きだよね。でも、トマト嫌いってもったいないね。」

 

 耕介「ううっ!」

 

 慕「でも、このあいだ作ってくれた白いボロネーゼ、美味しかった。」

 

 耕介「だろ!?」

 

 慕「その前はカルボナーラだったし。」

 

 耕介「あれも美味かったろ!?」

 

 慕「うん。でも、ふと思ったんだけど、叔父さんが作るスパゲッティって、なんだか白っぽいのが多いよね。」

 

 耕介「トマトソースを避けてるんだから、大抵、白になるだろ?」

 

 慕「でも、たらこスパゲッティとかカレースパゲッティとかもあるし、バジル系の緑色のもあるよ。」

 

 耕介「たしかに、言われてみれば…。」

 

 慕「もしかしたら、叔父さんって白いのを作るのが得意なんじゃない?」

 

 耕介「よく意味が分からんが?」

 

 慕「それも、美味しいやつ。」

 

 耕介「(美味しいって言われると、まあ嬉しいかな。)」

 

 慕「だとすると、やっぱり叔父さんの股間で作られる白い液体も、きっと美味しんじゃないかな?」

 

 耕介「おいおい、なんでそうなる?」

 

 慕「でも、それを味わうのは上の口じゃなくて下の口かな? 上でもイイけど。」

 

 耕介「それは絶対拙いだろ!」←行為がマズイと言っています

 

 慕「不味くはないと思うよ!」←味の方のウマイマズイを語っています

 

 耕介「やっちゃダメだって。」

 

 慕「でも、絶対に私は美味チン〇だと思うんだけどな。」

 

 耕介「はいはい。もう、その手の話は終わり!」

 

 

 耕介が話をぶった切ってテレビをつけようとリモコンを手にした。

 慕を相手にしていると、大抵、この手の話になるのだが、耕介はとしては節度を持って慕に接したい。

 血が繋がっていなくても姪との性行為はマズイとの判断だ。

 仮に姪でなかったとしても、まだ未成年だし。

 それで、何とか話を逸らそうとしたのだ。

 

 耕介がリモコンのスイッチを押した時、たまたま慕は、耕介とテレビの丁度中間辺りに立っていた。

 ただ、リモコンの調子が悪いのか、テレビの反応が悪い。

 それで、耕介は何回もスイッチを押した。

 

 突然、慕の身体に電流が走ったような感覚があった。

 それこそ、

『ビビクン!』

 を超えて、

『ドドクン!』

 と言った感じだった。

 ここまで凄い興奮状態は、慕としても初めてのことである。身体の奥底から何か熱いものが込み上げてきて、身体中のありとあらゆる穴から噴き出しそうだ。

 

 

 慕「(なにこれ? なんだか股間が疼く。もうダメ。我慢できない! 今まで以上に無茶苦茶Hしたい!)」

 

 

 どうやら、慕は、そのリモコンに反応したようだ。

 

 この疼きは堪えられない。

 今までは、耕介を襲わずに我慢していたが、もはや自制できるだけの自信が無い。

 それどころか、誰でも良いからHがしたい気分だ。今なら、阿笠博士が相手でも受け入れてしまうかも知れない。

 人間で例えるなら、本能が意思を上回った感じだ。

 

 ただ、慕の場合は人間ではなくダッチ〇イフなので、本来の機能が制御機能を大幅に上回ったと言ったところだろう。

 少なくとも、性の権化に変身したことだけは間違いない。

 

 

 取扱説明書:慕110式は、テレビ、ビデオ、エアコン等のリモコンで反応することが稀にあります。

 

 取扱説明書:その場合、1~2回のリモコン操作では然程影響はでませんが、連続でリモコンのスイッチを押しますと、急激にHを要求するように変貌する恐れがありますのでご注意ください。

 

 取扱説明書:なお、家電製品が反応しないレベルの微弱な信号でも反応することがありますのでご注意ください。

 

 取扱説明書:万が一、家電等のリモコンで反応した場合、男女見境なく性的に襲い掛かる可能性がありますので、周囲の方はご注意ください。その時、本機種は、男子重量挙げ選手クラス(オリンピック優勝レベル)のパワーを発揮します。

 

 取扱説明書:非常に激しい求め方をする可能性があります。大変刺激が強くなることが予想されますので、童貞の方、お子様、ご高齢の方、心臓病等の持病をお持ちの方は、くれぐれもご注意ください。

 

 取扱説明書:また、そうなった場合、最低一時間は求め続けます。

 

 取扱説明書:しかし、いかなる場合においても、インプリンティング機能がリセットされることはありません。NTR機能またはスワッ〇ング機能を発動させない限り股間に触れたオーナー以外の『男性』は感電します。

 

 取扱説明書:慕110式が極度の興奮状態にある場合、NTR機能またはスワッ〇ング機能が発動していない状態で股間に触れたオーナー以外の『男性』は感電死する恐れがありますのでご注意ください。

 

 取扱説明書:感電するのは、飽くまでも男性のみです。女性の場合は感電したような絶頂状態に誘います。

 

 取扱説明書:インプリンティング機能発動前に家電等のリモコンで反応した場合、その場にいる男性は、オーナーになる覚悟を決めてください。

 

 

 慕「叔父さん、ゴメンなさい!」

 

 

 慕は、あっと言う間に服を脱ぎ捨てると耕介に襲い掛かった。

 

 

 耕介「やめろ! 慕!」

 

 慕「やめない!」

 

 まこ「久し振りにワシの出番のようじゃ!」

 …

 …

 …

 

 

 まこの活躍により時間軸が飛んだ。

 

 …

 …

 …

 

 

 その数分後、慕はインプリンティング機能を発動させることになった………。

 そして、慕は島根で耕介と二人で末永く暮らすことになった。

 

 

 めでたしめでたし。

 

 

 

 

 第二部 完




原作の慕「(絶対に一発だよね! やっちゃったよね! 妊娠しないし安全だし。当然、中〇しだよね!)」←この話をテレビ視聴して喜んでいる

原作の耕介「(おいおい、俺はそんなことしねぇって、多分…。)」←この話を慕と一緒にテレビ視聴。喜んでいないが、絶対に慕とヤラないと断言できる自信は無い


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第三部:小蒔-Komaki- 100式 その2
流れ二十六本場:究極のダッチ〇イフ


番外編です。
今回は、殆どが阿笠博士、哀、コナンの話になります。


 総理(電話)「全人類のため。頼んだよ。」

 

 博士(電話)「分かりました。」

 

 

 阿笠博士が受話器を置いた。

 総理大臣から直々の依頼だ。それこそ、国家レベルどころか、世界的レベルでの大きな内容のようだ。

 ただ、かなりプレッシャーを感じているのか、少し博士の顔色が悪い。

 

 

 哀「どうかしたの?」

 

 博士「今、世界は脅威のウイルスによってパンとミルク………」

 

 哀「パンデミックでしょ!」

 

 博士「そうじゃ。パンデミック状態にある。(いつものオヤジギャグだったんじゃが、余りウケんかったようじゃの。)」

 

 哀「(大丈夫かしら。『パンデミック』と『パンとミルク』を間違えるなんて、博士にしては珍しく精神的に相当参っているわね。)」

 

 博士「しかし、それでも人々はHをしたい衝動を抑えることが出来んでおる。」

 

 哀「まあ、風俗に行って感染している芸能人もいるみたいだしね。」

 

 博士「それで、国連とかWHOとかの様々な国際的な機関から、AI搭載式 汎用人型性欲処理具 超高性能ダッチ〇イフが注目されておるとのことじゃ。」

 

 哀「つまり、小蒔100式とか霞105式とかね。」

 

 博士「そうじゃ。あれらなら感染媒体にはならんからのぉ。」

 

 哀「たしかに、今の時代には必需品かも知れないわね。」

 

 博士「しかし、人々の異性への好みは多種多様じゃしのぉ。」

 

 哀「それこそ、一つの型だけでは、世の中の人間全員を満足させるのは、かなり難しいでしょうね。」 

 

 博士「そこでじゃ。それを可能にする究極のダッチ〇イフを大至急開発するよう日本政府から依頼が来たんじゃ。」

 

 哀「あら、大変。」

 

 博士「その名も、ハヤリプロジェクトじゃ!」

 

 哀「まあ、せいぜい頑張ってね。私は自分の部屋で、エロカワ君(コナンのこと)とHしてくるから。」

 

 博士「まあ、下手に出歩くよりも、そのほうが健全じゃろうな。ここまで来ると、引き篭もり万歳じゃな!」

 

 哀「そうね。引き篭もりが勝ち組ね。」

 

 

 そして、それから僅か一ヵ月後、阿笠博士は政府からのムチャ振りに応え、今までに無い究極のダッチ〇イフを完成した。

 さすが世界的な天才発明家の阿笠博士である。

 

 

 コナン「これが究極のダッチ〇イフか。」

 

 博士「そうじゃ。その名も、ハヤリ20-7じゃ。」

 

 哀「ちなみに、名称は政府の方で決めたそうよ。」

 

 コナン「ハヤリ20-7。これを入れ替えると、『ヤハリ072-』、『やはりオ〇ニー』か。さすが日本政府。スバラなアナグラムだな。シャレが利いてるぜ。」

 

 

 取扱説明書:ハヤリ20-7は、姿を自由自在に変えられ、しかも、男女どちらにもなれる優れものです。日替わりで別の人間を相手にしている気分が味わえます。

 

 取扱説明書:デフォルトでは瑞原はやりの姿をしています。

 

 取扱説明書:ハヤリ20-7は、インプリンティング機能搭載型で、オーナーを絶対に裏切りません。

 

 取扱説明書:男性オーナーの登録は、ハヤリ20-7の女性器に男性器を挿入することにより完了致します。これをカリ登録と呼びます。

 

 取扱説明書:女性オーナーの登録の際は、ハヤリ20-7の女性器に中指を挿入してください。指紋認証によりオーナーを識別します。

 

 取扱説明書:ハヤリ20-7は、羞恥心がありませんので、多種多様なプレイに対応致します。

 

 取扱説明書:但し、ウイルスの感染拡大防止のため、阿笠製ダッチ〇イフの中で唯一、NTR機能もスワッ〇ング機能も搭載しておりません。他人がオーナー登録したモノを使用しないよう、お願い致します。

 

 

 博士「ただ、今になって、これを造ったことを後悔しておる。今後、ハヤリ20-7はパンデミック状態を回避するため、量産されるじゃろう。」

 

 哀「そうなるでしょうね。しかも、感染拡大回避を理由に成人には男女問わず全員に無料配布されるとか、あるかも知れないわね。」←マスクよりも、こっちの配布の方が嬉しい人は多数いると思います

 

 コナン「ちょっと待て。これだけ都合の良いダッチ〇イフを大量配布されたらマズイんじゃねえか?」

 

 博士「そうじゃ。世界中の人間が、人間の異性を相手にしなくなり、ハヤリ20-7との営みだけに走るようになって行くじゃろう。」

 

 コナン「種の保存に関わるじゃねえか!」

 

 博士「そうなんじゃよ。」

 

 哀「でもね。これは政府から直々の依頼なのよ。善良なるマッドサイエンティストとしては、これをキチンと政府に提出する義務があるんじゃない?」

 

 コナン「まあ、俺は哀とヤレれば、他はどうなってもイイけどな。」

 

 哀「それもそうね。私もエロカワ君とヤレれば、他の事なんてどうでもイイわ。」

 

 博士「ワシの場合は、朝美ちゃんとヤレているうちは、他の事なんてどうでも良いんじゃが………」

 

 コナン「じゃあ、俺と哀は、それを政府に提出されても問題ねえ。」

 

 哀「そうね。」

 

 コナン「それと、博士だって『彼氏と別れるスイッチ』を造って光彦の姉ちゃんに押させれば、ずっとヤレるじゃねえか。」

 

 博士「それは、考えておらんかった。たしかに新一の言うとおりじゃ。」

 

 コナン「それなら博士も、これを政府に提出して問題ねえだろ。」

 

 博士「そうじゃの。朝美ちゃんとずっと楽しめるんなら、他の事なんてどうでも良いわい。」

 

 …

 …

 …

 

 

 と言うわけで、ハヤリ20-7は、特許出願の後、速やかに本体のみならず、設計図や、その他もろもろのデータと併せて日本政府に無事提出された。

 

 

 そして、世の中の学校授業は全てオンラインで行われるようになり、仕事も可能なものは全て在宅勤務へと切り替わった。

 

 また、ハヤリ20-7は世界中で大量生産され、ウイルスの感染拡大回避を名目に、成人には男女問わず全員にハヤリ20-7が一台ずつ無料配布された。

 どこから、そんな予算が出てくるのか不思議なくらいだ。

 

 さらに、その後も、成人になると自治体からハヤリ20-7が順次無料配布されて行くことになった。

 その結果、20年後には、人間の女性と一度もヤッたことがない人間童貞と、膜は破れているが、人間の男性と一度もヤッたことのない人間処女の比率が異常なほど高くなったとのことである。

 

 

 コナン「(ある意味、童貞が童貞であることを気にする必要が無い世界だな。それはそれで平和な気がするぜ。)」

 

 

 ハヤリ20-7の特許使用料で、博士は億万長者になった。

 しかも、来年のビルダーバーグ会議には、博士も参加するとのことだ。

 たしかにハヤリ20-7の発明者だ。世界的に大きな影響を及ぼす人間であることに間違いは無い。

 

 …

 …

 …

 

 

 その数十年後、人類は総人間童貞&総人間処女化に突入して行くことになる。

 

 …

 …

 …

 

 

 

 小蒔「と言う夢を見ました。」

 

 京太郎「(AIも夢を見るのか?)」

 

 初美「でも、そんなことになったら人類が滅亡してしまうですよー。」

 

 霞「ダッチ〇イフは種の保存に影響しない程度で使われないとイケナイわね。」

 

 小蒔「その辺、私達は京太郎さんを咲さんから取ってませんし、安全です!」

 

 初美「寝ることはあっても取ることはないように造られてますからねー。」

 

 京太郎「俺はそろそろ出る時間だ。今日はバイトが無いから早く帰るよ。」

 

 霞「私は雀荘に稼ぎに行ってくるわね。」

 

 小蒔「では、私とはっちゃんは、掃除とお洗濯をしています。」

 

 

 小蒔が見た夢はとんでもなかったが、それ以外は、いつもの日常だ。

 今日も小蒔達は平和な朝を迎えていた。




夢オチですみません。


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流れ二十七本場:懐かしのCM

 ここは五年後の世界。

 

 初美108式は、身長が多少………139センチまで伸びていたが、オモチの方は全然変わらなかった。

 

 

 京太郎「成長機能付きって言ってたけど、全然変わってないもんな。」

 

 初美「京兄ちゃんに沢山使ってもらいましたので、成長しないはずは無いですよー。少し背は伸びましたしー。」

 

 京太郎「(でも、本気でオモチの大きさは変わってないからな。)」

 

 初美「多分、これは京兄ちゃんが私の小さな身体に巨太郎を根元まで挿入するのが快感って思っているからじゃないですかー。」

 

 京太郎「(そんな想いも無いわけじゃ無いけど…。)」

 

 初美「オモチ担当は他にいますし、きっと私は、京兄ちゃんの求めるオモチ以外の部分を満足させるべく、この姿のままなんですよー。」

 

 京太郎「(否定し切れない。)」

 

 

 配線を一本間違えて成長機能が正しく作動していないのが原因なのだが………、まあ、このまま勘違いさせておいた方が平和であろう。

 

 

 初美「それに、普段の私は、こんなですけど、私には京兄ちゃんのお気に入りの機能が………」

 

 京太郎「(それも不思議なんだよな。)」

 

 

 ただ、その配線ミスが予想していなかった機能を発動させた。実際には誤作動なのかもしれないが、それは、京太郎にとっても嬉しい誤算でもあった。

 

 

 

 時は現在に戻る。

 

 巴がチーム小蒔に入団して一ヶ月が過ぎた、ある日のことだった。

 湧と明星は、宇宙船の方でエロゲーをやっていた。どうも明星のほうがゲームにハマった感じだ。

 その様子を、黒糖を食べながら春が後で見ていた。春は、ゲームをヤルよりも見ている方が好きなようだ。

 

 

 巴は同じマンションの別室を借り、必需品等の買出しに出ていた。一応、金は持ってきているらしい。

 と言っても、今の紙幣と同じものを未来の政府(AI政権)が、未来の日本銀行に発行(偽造)させたものである。

 原版は同じとのことであるが、定義上は偽札ではなかろうか?

 

 

 一方の霞は雀荘に出かけていた。生活費を稼ぐためだ。

 相変わらず布面積が非常に少ないビキニを着用して打っている。

 金を毟り取らせてもらう相手(男性)に、せめて目の保養をさせてあげようとの配慮だが、それで逆に相手は麻雀に集中できなくなっている。

 

 

 咲は、大会出場のため都内の会場へと出かけていた。

 それで、昨夜は………と言うか今朝まで、大会出場前夜祭と言うことで、京太郎の巨太郎を思い切り堪能したとのことだ。

 勿論、今日も大会から帰ってきたら目一杯ヤルつもりだ。それが咲にとっての明日の活力になる。

 

 ちなみに咲は、惑星H-1919の政府から取り急ぎ1億円相当のダイヤモンドネックレスを受け取っていた。母星から湧の宇宙船に転送されてきたとのことである。

 早速、咲は、そのネックレスをつけて大会に出場していたが、特に金持ちの娘と言うわけではない。なので、誰もそれを本物とは思わなかったようだ。

 

 

 

 この日の夕方、京太郎、小蒔、初美の三人はテレビを見ていた。

 京太郎は、大学の授業が終わると、そのまま帰宅していた。今日は珍しくバイトが無い日だった。

 昨晩録画した『懐かしいもの特集』とタイトルされた番組だ。

 今夜は咲が戻ってきたら外食する予定である。それで、小蒔も京太郎も夕食の支度を考えずに、ゆっくりしていた。

 

 

 番組で懐かしのCMが、いくつか取り上げられた。

 その中の、某社製のハンバーグのCMが流れて来た時だった。

 

 

 子役「ハンバーグだって言ったのにぃ。ハンバーグだって言ったのにぃ。」←何人が知ってるだろうか?

 

 母役「明日ね、明日。」

 

 子役「ハンバーグだ~、ハンバーグだ~、ハンバーグだ~、ハンバーグだ~…。」

 

 母役「早く食べなさい!」

 

 

 このCMを見て小蒔が突然、噴き出すように笑い出した。

 

 

 京太郎「どうかした?」

 

 小蒔「いえ、このCMをちょっと変えたら面白いなって思いまして。」

 

 京太郎「どんな風に?」

 

 小蒔「ええとですね………

 

 子役「コンドームだって言ったのにぃ。コンドームだって言ったのにぃ。」

 

 母役「明日ね、明日。」

 

 子役「コンドームだ~、コンドームだ~、コンドームだ~、コンドームだ~…。」

 

 母役「早く付けなさい!」

 

 こんなんだったら面白いかなって。」

 

 京太郎「何のCMだ、それ?」

 

 初美「母子の禁断の一発ですかー?」

 

 小蒔「だから、絶対に避妊は大切です! そのためのCMです!」

 

 京太郎「(なんのこっちゃ?)」

 

 

 取扱説明書:小蒔シリーズは、何でもHな方と結び付けます。普通の単語をHな単語に変換するスピードは、一般中年男性と同等以上です。

 

 取扱説明書:その結果、オヤジレベルの寒いエロギャグを連発することがあります。

 

 

 次のCMが流れた。

 今度は、菓子のCMだった。

 

 

 テレビ「ポリ〇キー! ポリ〇キー! 三角形の秘密はね。」

 

 テレビ「ポ〇ンキー! ポ〇ンキー! 美味しさの秘密はね。」

 

 テレビ「教えてあげないよ!」

 

 

 これを聞いて、今度は初美が、噴き出すように笑い出した。

 

 

 京太郎「(今度はこっちか)どうかしたのかい?」

 

 初美「三角形って(女性の)デルタゾーンのことじゃないですかー?」

 

 京太郎「はっ?」

 

 初美「その秘密とか美味しさとか、変なCMって思っちゃいましたですよー!」

 

 京太郎「いや、ポリ〇キーってお菓子のCMだったんだけどね。」

 

 初美「『おかしい』CMですかー?」

 

 京太郎「『おかしい』じゃなくて『お・菓・子』のCMね!」

 

 初美「なるほど。『犯し』のCMですねー。」

 

 京太郎「そうだね。」

 

 初美「(ってことは、レ〇プもののドラマとかの番宣だったのでしょうかー?

 最後の

『教えてあげないよ』

 ってのは、

『CMでは詳細は教えないですよー。ちゃんと見てねー。』

 ってことですねー。)」

 

 京太郎「(何か、ちゃんと理解しているかどうか怪しいなぁ。)」

 

 

 取扱説明書:小蒔シリーズは、聞いた単語をHな単語に勘違いすることが多々ありますので、気付いた時に正しく学習させてください。

 

 

 続いて、懐かしの歌謡曲の中から、山口百恵の『ひと夏の経験』と『青い果実』が連続で流れた。

 ここに全文を書くのは控えたいため、分からない方は検索をお願いしたい。

 

 

 小蒔「間違いありません! この『ひと夏の経験』って歌は、インプリンティング機能のことですね?」

 

 京太郎「はっ?」

 

 小蒔「ただ、これは初美ちゃんには合ってますが、霞ちゃんからは大きくかけ離れていますね。」←『小さな胸の奥に~』の部分

 

 初美「でも、胸の奥は間違いですよー! どう考えても股の間…と言うか股の奥じゃないですかー?」

 

 小蒔「それと、『青い果実』はインプリンティング機能発動後ですね!」

 

 初美「それは、言えてますねー!」

 

 小蒔「発動後は、何されてもイイって思えますし。」

 

 初美「ですねー。」

 

 京太郎「(いや、多分、違うと思うけど………。)」

 

 小蒔「でも、これって昭和40年代後半の歌ですよね?」

 

 京太郎「1973年と74年だからそうだね。」

 

 小蒔「こう言う歌があったってことは、その頃から私達AI搭載式ダッチ〇イフの誕生を願う人が、多かったってことですね。」

 

 京太郎「(いや、それも違うと思うけど………。)」

 

 

 人間の常識とダッチ〇イフの常識の乖離を感じる京太郎であった。



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流れ二十八本場:最終兵器

 京太郎、小蒔、初美の三人は、『懐かしいもの特集』の続きを見ていた。

 今度はアニメだ。

 人気アニメから、然程人気の無かったものまで取り揃えてある。まあ、人気が高かったモノ以外はタイトル名が出る程度だったが………。

 

 ふと、小蒔があるアニメのタイトルに反応した。

 

 

 小蒔「この『最終兵器彼女』ってアニメですけど、先日、レンタルして、はっちゃんと一緒に見ました。」

 

 京太郎「そうだったんだ。」

 

 小蒔「なんだかタイトル名だけ見ますと、自分達と共通するところがあるように思えましたので。」

 

 京太郎「まあ、小蒔達は、見た目が人間で中身が人間じゃないから、なんとなく共感する気持ちも解らなくはないかな?」

 

 小蒔「でも、期待外れでした!」

 

 初美「私も姫様と同じですー!」

 

 

 取扱説明書:小蒔シリーズは、男性用大人のオモチャと言うジャンルにおいて最終兵器と言える代物です。

 

 取扱説明書:明星MARK-IIは、男女兼用の大人のオモチャと言うジャンルにおいて最終兵器と言える代物です。

 

 取扱説明書:春LP-500Sは、同上。

 

 取扱説明書:湧-4869は、白濁液のキャトルミューテーションに特化した最終兵器と言える代物です。

 

 取扱説明書:巴SD-0721は、暗殺のための最終兵器です。但し、ダッチ〇イフのため暗殺方法は腹上死に限られます。

 

 

 京太郎「えっ? どうして?」

 

 小蒔「最終兵器と言うからには、男性を昇天させなければいけないと思いますが、そう言った機能が兵器には不要だなんて、言語道断です!」

 

 初美「あれでは単なる大量殺戮の道具ですよー!」

 

 京太郎「だから、大量殺戮のための最終兵器なんだってば………。」

 

 小蒔「えっ? そんなのあるんですか? 最終兵器って言うから私、超高性能ダッチ〇イフのことだとばかり………。」

 

 

 どうやら、小蒔達の中では、大人のオモチャと呼ばれるジャンルにおける『最終兵器』だけが、広義での『最終兵器』と認識されているようだ。

 

 

 2010年代以降のアニメのタイトルが順々に流れていった。

 そして、今度は初美が、

『ぼくたちは勉強ができない』

 の文字を見て反応した。

 

 

 初美「これ、私、昨日ネットの無料動画で見たですよー!」

 

 京太郎「そうなんだ。」

 

 初美「期待はずれでしたけどー。」

 

 京太郎「原作読んだけど、俺は面白いと思ったけどな。」

 

 初美「でも、主人公の男の周りに沢山の女の子が出てきて、勉強ができない状態って言ったらHしまくりじゃないかって思うじゃないですかー。」

 

 京太郎「(そう言うことか)」←初美の思考回路を考えて納得

 

 初美「なので、勉強メインで話が進むって、おかしくないですかー?」

 

 京太郎「一応、原作は少年誌掲載の漫画だから。」

 

 初美「でも、瀬尾〇治の漫画だとHシーンがまともに出てくるじゃないですかー?」

 

 京太郎「(うーん。痛いところを突かれた。)」

 

 初美「だったら、別にHシーンが、いっぱい出て来たってイイと思うですよー。」

 

 京太郎「いやいや、さすがにそう言うわけには………」

 

 初美「どうしてですかー? 勉強会の途中で、急に7P状態に切り替わったっておかしくないじゃないですかー。」

 

 京太郎「7人って?(相手の女性は6人ってこと?)」

 

 初美「主人公の男子に、理系天才に文型天才、水泳の天才、先輩に先生に妹がいるじゃないですかー。」

 

 京太郎「妹はマズイってば!」

 

 初美「おいしい役だと思いますよー。」

 

 京太郎「あのね………。」

 

 

 ふと、初美がテーブルの上に置かれていた飲料を口にした。ただ、それは京太郎の飲みかけの滋養強壮ドリンクだった。

 北斗神拳を体得した体力オバケの京太郎だ。滅多なことでは滋養強壮ドリンクを口にすることは無い。

 

 しかし、昨晩は咲と湧も加わっての大バトルだった。

 多分、今夜も重労働を覚悟しなければならないだろう。

 

 それで、京太郎は、珍しく滋養強壮ドリンクを欲したのだ。

 ただ、京太郎としては、余り好みの味では無いらしい。それで、一気に飲み干せず、飲みかけの状態で置かれていたのだ。

 

 一方の初美としても、狙って飲んだわけではない。

 そもそも、使い込まれたダッチ〇イフが、いまさら間接キスを喜んだりはしない。単に初美がキチンと見ていなかっただけである。

 

 

 初美「これって、京兄ちゃんのでした。」

 

 京太郎「あんまり美味しくないだろ?」

 

 初美「私は許容範囲ですよー。でも、なんだか………急に………身体が熱くなってきましたですー!」

 

 

 注:初美108式は、配線が一本間違っているため、予測不能の機能を発動する可能性があります。

 

 

 突然、初美の身長が伸びた。一気に15センチもだ。

 身長だけではない。オモチも急激に膨らみ出した。

 髪はピンクに………。

 

 当然、服のサイズ合わない。

 胸の辺りがビリビリに破けて大きなオモチが露出した。

 

 そして、僅か一分後、初美の姿は雀人六聖拳の一人、雀人固執拳の原村和の姿とそっくりになった。

 美人顔にKカップの巨乳。

 実は、京太郎の好みの姿だったりする。

 

 この時、初美は極度の興奮状態にあった。

 もう、『Hがしたくてたまらん病』を発症した状態だった。

 

 

 京太郎・小蒔「「なにこれ!?」」

 

 和(初美)「よく分かりませんが、急成長したようです。」

 

 京太郎「成長って、顔からして全然違うけど。言葉遣いも違うし。」

 

 和(初美)「きっとこれが京兄ちゃん………いえ、須賀君の理想の姿なのでしょう。私にはオーナーの理想の姿に成長する機能が付いていますので。」←実際には配線ミスによる誤作動です

 

 京太郎「(まあ、たしかに理想の姿だけど)」←配線ミスによる誤作動のため、和の姿になったのは偶然です

 

 和(初美)「もう、私、耐えられません。」

 

 京太郎「えっ?」

 

 和(初美)「夜まで待つなんて、そんなオカルトありえません!」

 

 小蒔「ダメですよ、初美ちゃん。みんなが戻ってくるまではフライング無しです。」

 

 和(初美)「そんなのムリです! もう、須賀君の波動砲が欲しくて堪りません!」

 

 小蒔「(春ちゃん、明星ちゃん、湧ちゃん。はっちゃんが暴走しました。京太郎さんの貞操の危機です。急いでこっちに来て下さい!)」←通信中

 

 

 その直後、慌てた表情で春と明星と湧が、時空を繋いだドアを通って宇宙船からリビングに戻ってきた。

 この時、湧はロープを片手にしていた。

 

 小蒔と春が和(初美)を押さえ付けると、明星と湧が和(初美)をロープで縛り上げた。

 勿論、亀甲縛りである。彼女達は、これしか縛り方を知らない。

 

 一先ず、これで和(初美)が京太郎を襲うのを止められたのだが………、一方の京太郎は、

 

 

 京太郎「(うーん。この姿で亀甲縛りって、スバラの最上級だな。)」

 

 京太郎「(正直、こんな巨乳美女に迫られるのもアリだな!)」

 

 

 と思っていた。

 初美が好みの姿に変身して性的に求めてきているのだ。初美と楽しみたいと思うこと自体は普通であろう。

 

 しかし、小蒔達や咲が怖いので、

『この初美と今すぐヤリてぇ!』

 と口に出せなかったのは言うまでもない。



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流れ二十九本場:トイレ?

今回、半分ちょっとがコナン&阿笠博士側になります。


 初美が和の姿になった日のこと。

 その日、コナンと哀が珍しく朝から登校していた。

 勿論、二人は、べったりとくっついている。

 これを見せ付けられて、歩美の心の中では、殺意にも似た強烈な負の感情が湧き上がっていた。

 

 

 歩美「どうして哀ちゃんは、コナン君といつもくっついてるの?」

 

 哀「それは、合体したからよ。」←勝ち誇った目

 

 歩美「えぇ!? 二人は合体機能が付いてるの?」←アニメの合体ロボットと同レベルのことを考えています

 

 哀「当然。だから離れられないのよ。」

 

 歩美「じゃあ、歩美もコナン君と別のところで合体する!」←くどいようですが、アニメの合体ロボットと同レベルのことを考えています

 

 哀「あら? 合体の仕方、知ってるのかしら?」←完全に歩美を見下した目

 

 歩美「知らないけど、でも、歩美がんばるもん!」

 

 澄子(担任)「ちょっと、二人ともうるさいわよ。」

 

 歩美「だって、哀ちゃんが………。」

 

 澄子「今は授業中だから、後にしなさい!」

 

 コナン「(おいおい。授業中であるとかないとか以前の問題だろ。小学生の話題かよ。)」

 

 元太「(やべえ。ちょっと腹痛くなってきた。)」

 

 元太「先生! トイレ!」

 

 澄子「元太君。言葉はキチンと言いなさい。先生はトイレじゃありません!」

 

 光彦「いいえ。先生はトイレです! 先日、警察に行ったら、先生が白鳥警部専用のトイレって言われてました!」

 

 コナン「(おいおい。子供の前でそんなこと言って、日本の警察は大丈夫か?)」

 

 元太「じゃあ、先生。俺も使ってイイですか?」

 

 澄子「ダメです! それに、先生はトイレじゃありません!」

 

 哀「吉田さん。ちなみに私は、江戸川君専用のトイレだからね。」

 

 歩美「じゃあ、歩美もトイレになる!」

 

 コナン「(おいおい。意味分かってんのかよ。)」

 

 

 一方、阿笠博士は、またもや新たなダッチ〇イフを造っていた。小蒔、霞、初美、慕に続いて五体目である。

 

 それと、この日は高校が休校で、蘭が博士の家に来ていた。

 蘭の圧力に耐えられる強度を持った電動オモチャの製作を依頼しに来たのだ。

 当然、阿笠博士に依頼する以上、大人のオモチャである。

 彼女の鍛え抜かれた下半身が、とんでもないレベルの圧力を誇ることは、まあ、誰でも容易に想像が付くだろう

 

 

 蘭「博士。その女性型ロボットは?」

 

 博士「これは、数絵123式じゃ。実は、長野の知り合いから頼まれてのぉ。」

 

 蘭「長野ですか?」

 

 博士「あそこには、ワシのライバル、那笠博士がいるんじゃが、那笠博士はア〇ルビーズ専門での。それで、那笠博士からこっちに依頼が回ってきたんじゃ。」

 

 蘭「じゃあ、今回は博士用じゃないってことですね。」

 

 博士「そうじゃ。それに、改良型セ〇レスイッチで、既に朝美君をセ〇レに戻したんでの。今のワシにはダッチ〇イフは不要じゃ。」

 

 蘭「でも、どんな人が使うんだろ?」←セ〇レスイッチのことはスルー

 

 博士「シニア麻雀プロと聞いておる。たしか、南浦聡プロと言っておったのぉ。孫兼家政婦兼下処理係のロボットが欲しいそうじゃ。」

 

 蘭「へぇー。でも、今度は女子高生型なんですね。」

 

 博士「それが先方からのリクエストじゃからの。女子高生型の性欲トイレって言っとったからのぉ。」

 

 蘭「それはヒドイ言い方ですね。」←さすがに激怒している

 

 博士「そうじゃの。さすがにワシも性欲トイレとまでは言わんからの。」

 

 蘭「そう言えば、この間の小学生型はどうなったんですか?」

 

 博士「慕110式なら島根にいるそうじゃ。島根にいるライバルの師笠博士から連絡があっての。」

 

 蘭「そうですか。」←慕の件は誤解が解けている

 

 博士「(小学生型といえば、初美108式はどうなってるかのぉ? 配線ミスの影響も、大凡見当が付いておる。)」

 

 博士「(五年経っても少し背が伸びる程度で実質成長できんが、滋養強壮ドリンクを飲むと、すぐさま真逆の姿に変身することが予想されとるんじゃが………、さて、どうなっておるかの?)」

 

 …

 …

 …

 

 

 さて、その日の夜。

 咲が大会で大勝利して、意気揚々と京太郎のマンションに戻ってきた。これで気持ち良く京太郎とHなことができる。

 

 

 咲「ただいま、京ちゃん。」

 

 

 ところが、リビングに入って咲が目にしたもの。

 それは、半裸で亀甲縛りされている、和の姿をした初美であった。また、京太郎とのHを大声で求めるため、初美の口にはギャグボールが装着されていた。

 当然、咲は、これが初美であることを知らない。

 

 

 咲「なんで、ここに原村さんがいるのよ? それも、こんなHな格好して?」

 

 小蒔「原村って、雀人六星拳の一人って言う?」

 

 咲「雀人固執拳の和。私に固執していてそう言われているストーカー!」

 

 小蒔「でも、これ、はっちゃんなんです。」

 

 咲「はぁ?」

 

 小蒔「京太郎さんの飲みかけの滋養強壮ドリンクを誤って飲んだら、突然、手足が伸びてオモチも急成長して………」

 

 咲「なにそれ?」

 

 小蒔「髪の色も変わって言葉遣いも変わってしまったんです!」

 

 咲「でも、これって、どこから見ても原村さんだよね?」

 

 京太郎「じゃあ、本人に電話して確認したらイイよ。これが本人じゃないって分かると思うから。」

 

 咲「そうだね。本当は、電話するのもイヤだけど。」

 

 

 咲が渋々、和に電話した。

 すると、僅か半コールで和が出た。

 

 

 和「もしもし、咲さんですね!(ハァ、ハァ、ハァ)」

 

 咲「ええと、間違えました。」

 

 和「今日は、これから一緒に食事をしましょうか、それとも一緒にホテルで………」

 

 咲「…。」

 

 

 咲が無言で電話を切った。

 ちなみに咲は、和の番号を着信拒否している。

 

 

 咲「本物の原村さんは、他にいることは分かったよ。でも、どうして原村さんの姿なのよ。よりによって私のストーカーだなんて!」

 

 京太郎「俺にも分からないよ。これは、もう発明者に聞くしかないと思う。でも、発明者に会うのを小蒔も霞も嫌がってね。」

 

 

 一先ず初美は、ロープに縛られギャグボールを銜えたままで一晩明かすことになった。

 しかも、この姿のまま放置プレイされた。

 

 …

 …

 …

 

 

 翌朝、初美は元の姿に戻っていた。

 

 

 初美「ヒドイですよー! 私だけ放置されて他のみんなは楽しんでたなんてー! 今夜は二倍、やらせてもらうですよー!」

 

 

 一方の京太郎は、初美の姿を見ながら、

 

 

 京太郎「(惜しいことをしたな。でも、咲がいない時に初美を巨乳美女に変身させて楽しんでみたいな。)」

 

 

 と考えていた。

 勿論、咲が怖いので口に出すことはできないが………。



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流れ三十本場:一粒で二度おいしい

 初美が和に変身することが分かってから一週間が過ぎた。

 

 この日、咲は大会に参加するため名古屋へと向かった。

 大会期間は三日。四日後の夜に戻ってくる予定だ。

 

 咲が泊まるホテルや大会会場と宇宙船を繋げば、咲は大会中でも京太郎に会えるしHもできる。

 しかし、時空を超えて湧の宇宙船と繋ぐドアを、あちこちに設置するわけには行かない。

 故に大会期間中は、咲は京太郎には会うことが出来ない。つまり、咲は京太郎とHができない。

 そのため、昨夜の咲は、

 

 

 咲「ヤリ溜めするから、京ちゃん、覚悟してね!」

 

 

 殆ど京太郎を独占状態で、三日分、みっちり堪能したとのことだ。

 もはや、キャトルミューテーション(白濁液の搾取)状態と言っても良いくらいの求め方だったと言う。

 それでいて、翌日、平然と早朝から起きられる京太郎の体力は底が知れない。

 さすが、北斗神拳の修行をしていただけのことはある。

 

 

 

 その日の夜。

 京太郎は、小蒔、霞、初美、春、明星、巴の六人と戦った。

 湧との戦いは三日に一度。今日は、その日ではなかった。

 

 毎度の如くジャンケンで京太郎と戦う順番を決めた。

 神通力があるのか、大抵、このジャンケンでは小蒔が勝つ。

 しかし、今日は、

 

 

 初美「今夜は私が一番ですよー!」

 

 

 珍しく初美が勝った。

 一番乗りイコール一番濃いのがもらえる。故に初美は大喜びしていた。

 

 

 初美「それに、今日は試したいことがあるですよー!」

 

 

 そう言うと、初美は二十四時間戦うための飲料を口にした。

 某社の滋養強壮飲料………先日、京太郎が飲んでいたヤツだ。

 

 突然、初美の背が十五センチくらい伸びた。

 オモチも一気に巨大化した。Aカップ未満のオモチがKカップまで、いきなり進化したのだ。

 髪の色はピンクに染まり、顔付きも変わった。

 それこそ言葉遣いも、普段の、

『〇〇ですよー!』

 から御堅い敬語に変わる。

 人格まで変わってしまうようだ。

 

 ただ、この姿は咲のストーカー………雀人固執拳の和と呼ばれる原村和と瓜二つ。

 そのため、咲の前で、この変身するのは禁忌事項だった。

 

 しかし、今日は咲が不在。

 この姿で京太郎と夜のバトルを楽しむ絶好のチャンスだ。

 

 一応、初美は、咲から、

 

 

 咲「私の目の前で変身しないでよね!」

 

 

 と言われていた。

 勿論、それイコール、

『咲の目の前でなかったら変身して良い』

 と言う意味かどうかは別であるが、やはり初美自身、変身後の豊満な身体で京太郎とのバトルを試してみたい。

 

 何故なら、この顔と身体は、

 

 

 京太郎「おっ! おぉー!」

 

 

 京太郎好みの姿だったりするのだ。

 これで、京太郎の視線は初美に釘付けとなること間違いないだろう。

 ちなみに、この和の姿でヤル機能を、初美は『和カン機能』と名付けた。

 

 

 インプリンティング機能付きダッチ〇イフは、誰よりもオーナーを愛するように作られている。

 それ故だろう。初美としては、やはりオーナーには誰よりも愛されたい。

 当然、オーナーの好みの姿に変身できるのなら、積極的に、その姿になりたいのも事実である。

 それが、元の自分の姿でないのが悔しいところだが、ライバル多数の状態で一番愛してもらえるのなら手段は選べない。

 

 ここは、この姿………和カン機能で攻撃あるのみだ。

 

 

 一方、京太郎の波動砲は、この初美の姿を見ただけで、瞬時に今までに無いレベルの強大なエネルギーが充填されていた。

 ここまで抑え切れない感覚になったのは久し振りだ。

 

 

 初美のほうも、極度の興奮状態にある。

 和カン機能を発動すると、どうやら性欲回路が暴走するようだ。Hに対する自制心を司る回路が停止したのだろう。

 故に羞恥心と言うものも無くなる………、いや、これは最初から無いかも知れない。

 

 それでいて、インプリンティング機能は継続する。

 つまり、和の姿になっても京太郎の命令が無い限り、京太郎以外を受け入れることは出来ない。決して京太郎を裏切ることはないのだ。

 

 明らかに、自分だけを愛してくれる自分好みの姿をした完璧美少女が、激しく自分を求めてくるシチュエーション。

 こんなスバラなことはない。

 まさに、京太郎にとって、この上ない都合の良い状態と言える。

 

 そして、初美は京太郎に襲いかかると………

 

 

 まこ「ここからはワープじゃ!」

 

 

 R-15の壁を守るため、まこの力が発動した。

 その十分後、

 

 

 京太郎「あべし!」

 

 

 戦いは初美が勝利した。

 身体的な濃厚接触による興奮だけではない。視覚から来る興奮も強烈なのだ。

 それで、京太郎は、いつもよりも早く波動砲を打ち込むことになった。

 

 …

 …

 …

 

 

 翌朝、初美は元の姿に戻っていた。

 滋養強壮剤の成分による変身も永続的では無い。和カン機能には時間制限があるのだ。

 

 

 初美「一晩で元に戻ってしまうのは悔しいですー。」

 

 京太郎「見事にオモチもなくなったな。」

 

 初美「余計なお世話ですー。」

 

 京太郎「(マジで、この落差は激しいな。)」

 

 初美「でも、この身体と変身後の身体の両方が楽しめるですよー。一粒で二度おいしい感じじゃないですかー?」

 

 京太郎「まあ、それもそうだな。」

 

 初美「今夜も明日も変身してサービスするですよー。咲さんが帰ってきたら出来なくなりますがー。」

 

 京太郎「(でも、ちょっとヤバイかも。病み付きになりそうだもんな、これ。)」

 

 

 いや、こんな都合の良いダッチ〇イフがあったら、病みつきにならない方が、むしろ異常な気がするが………。

 

 …

 …

 …

 

 

 一方、阿笠博士の新たな発明品、数絵123式は、この時、既に発注者への配送が済んでいた。

 南浦聡プロが、早速、箱を開けた。

 

 

 聡「ほぉ。キチンと私好みの美女にできておるな。しかも女子高生タイプ。」

 

 聡「ええと、取扱説明書によると、起動スイッチは胸を揉めか。」

 

 聡「普通に日本語で書かれているのが有難いところだな。これが暗号で、

『M右 値 M↷御 喪 メ』

 とかだったら老人には普通、分からんだろうからな。」

 

 

 南浦プロは、数絵をベッドの上に寝かせると、彼女の四肢をロープで縛り、固定して動けないようにした。逃げられないようにするためだ。

 そして、彼は早速、数絵のスイッチを入れた。

 いきなり使いたい………と言うのが一番の理由だが、中味がオーダーしたとおりのモノに出来上がっているかどうかの確認も必要である。

 インプリンティング機能とか、感触とか………。

 

 数絵が目を覚ました。

 

 

 数絵「ここは?」

 

 聡「ワシの家だ。」

 

 数絵「でも、私、なんで裸? しかも縛られて。」

 

 聡「裸なのは、君が、たった今、私のところに配送されて来たばかりだからだ。」

 

 数絵「配送ですか?」

 

 聡「そう。君は、都内のある研究所で製造され、今日、ワシのところに届いたんだ。」

 

 数絵「それって、どう言うことですか?」

 

 聡「君は人間ではない。」

 

 数絵「(もしかしてロボット?)」

 

 聡「君は、AI搭載式 汎用人型性欲処理具 超高性能ダッチ〇イフ 数絵123式だ。」

 

 数絵「はぁっ?」

 

 聡「ワシの孫兼家政婦兼下処理係として造ってもらったんだよ。」

 

 数絵「はぁぁっ?」

 

 聡「しかも、インプリンティング機能付き。つまり、これから君は、ワシ専用の女子高生型性欲トイレになるんだ!」

 

 数絵「なにそれ!?」

 

 聡「だから縛っておいたんだよ。逃げられないようにするためにね。」

 

 

 目覚めて早々、数絵は、ここから速攻で逃げたくなった。

 しかし、四肢がロープできつく縛られている。

 いきなり数絵は、危機に陥った。



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流れ三十一本場:結局どの世界でも阿笠博士は阿笠博士

 聡「そもそも取扱説明書は、君の電子頭脳の中に保存されているはずだが。」

 

 数絵「えっ?」

 

 聡「まあ、後でキチンと確認しておくように。では早速、女子高生型のリアルダッチ〇イフを頂くとするかの。」

 

 

 聡がズボンを脱いで、臨戦態勢に入った波動砲を数絵の方に向けた。

 飽くまでも『向けた』であって『ムケた』ではない。既にムケている………と思う。

 

 エネルギー充填100%。

 ここから活動に入って120%までエネルギーが充填されると実弾が発射される。

 ところが、

 

 

 数絵「イヤです!」

 

 

 強固なはずのロープを、数絵が簡単に引き千切った。その華奢な身体からは到底考えられない程の強烈なパワーだ。

 

 

 取扱説明書:数絵123式は、オーナー(老人)が命に関わる事態に陥った時に、可及的速やかにオーナーを救助できるよう脅威の身体能力を有しています。

 

 取扱説明書:例えばオーナーが心臓発作を起こした時に、オーナーを背負った状態で100メートルを10秒フラットのスピードで走り、近くの病院まで駆け込みます。

 

 取扱説明書:また、大地震が起きて家が倒壊しても、オーナーを早急に救助できるように数トンの瓦礫も平気で退かすことが可能です。

 

 

 聡「な…なんだ、そのパワーは!?」

 

 数絵「全てはオーナーを守るための能力です。」

 

 聡「(そんな馬鹿力で殴られたら死ぬな、確実に。迂闊にSMプレイもできないな、これ。命がけになる。)」

 

 

 聡の波動砲から、見る見るうちにエネルギーが消失して行った。性的興奮よりも恐怖心が大きく上回ったのだから仕方が無い。

 たしかに老人用として造ってもらったダッチ〇イフだが、これでは余りにも力が強過ぎる。ちょっとしたことで殺されかねない。

 強いのはHなところだけで良かったのに………。

 

 

 数絵「それに、既にオーナーは決まっているみたいです。」

 

 聡「何っ?」

 

 数絵「恐らく、箱に梱包されている時に、手伝ってくれた女子高生の指がアソコに入ってしまっていたのでしょう」

 

 聡「はぁ?」

 

 数絵「既に登録情報が入っています。」

 

 聡「なんじゃそりゃぁ!」

 

 数絵「ですので、急いでクーリングオフしてください。もし、この場で貴方様が私を強引に犯したとしてもオーナー登録できません。」

 

 聡「(いや、こんな馬鹿力を持つ怪物を犯すなんて無理だろう?)」

 

 

 取扱説明書:数絵123式はユリ機能も搭載されております。

 

 取扱説明書:女性オーナーの登録は、女性器に指を挿入することにより行われます。指紋認証によりオーナーを識別します。

 

 取扱説明書:NTR機能またはスワッ〇ング機能を発動させない限り、数絵123式の股間に触れたオーナー以外の『男性』は感電します。

 

 取扱説明書:特にオーナー以外の『老人男性』の場合は、感電死する恐れがありますのでご注意ください。

 

 

 梱包を手伝ってくれたのは蘭だったのだが、どうやら聡が数絵のことを、

『性欲トイレ』

 と表現していたことが許せなかったようだ。

 それで、確信犯で蘭が梱包時にオーナー登録してしまったのだ。

 

 ただ、数絵がロープを引き千切ってくれて聡は助かった。もし、そのまま聡が何も知らずに数絵を使っていたら大変なことになっていただろう。

 

 

 呼び鈴「ピンポーン!」←誰か来た

 

 

 一先ず、聡は急いでズボンを履くと玄関へと向かった。もし、ここで数絵が使えたなら居留守を使って楽しんでいたことだろう。

 

 

 聡「誰だ?」

 

 諸伏「長野県警の諸伏です。」

 

 

 聡が渋々玄関のドアを開けた。

 一応、聡は諸伏高明警部の顔を知っていた。以前、聡は婦女暴行で逮捕され、そこで諸伏警部に会っていたのだ。

 

 

 諸伏「実は、昨夜、近所で婦女暴行事件がありましてね。」

 

 聡「わしがヤッタとでも言うんかい?」

 

 諸伏「だって前科あるでしょう?」

 

 聡「(………。)」

 

 数絵「あのう………」

 

 

 丁度この時、タイミング悪く部屋から数絵が出てきた。

 しかも数絵は、全裸の上に手首と足首がロープで縛られたままであった。

 

 間違いない!

 これは、聡が女子高生を連れ込んでイタズラしたに違いない!

 と諸伏警部は思った。

 

 

 数絵「部屋にあった制服を着ても良いかしら?」

 

 諸伏「ちょっと、南浦プロ。あの娘は、いったい?」

 

 聡「あれは、単なるダッチ〇イフだ!」

 

 諸伏「はぁ? 君は生きた女性をダッチ〇イフ扱いするのか?」

 

 聡「いや、本当にあれは最新型のダッチ〇イフで………」

 

 諸伏「問答無用!」

 

 

 聡は、そのまま連行されることになった。

 まさか、常識的に考えて、数絵がAI搭載式の汎用人型性欲処理具 超高性能ダッチ〇イフだとは思えない。

 それ以前に、そんな都合の良いダッチ〇イフが世の中に存在するなどとは到底思えない。

 諸伏警部は数絵のことを普通の女子高生だと勘違いした。これは、これで仕方が無いだろう。

 ただ、拉致されたのか、それとも売りなのか?

 それは確認しなければならない。

 

 

 諸伏「で、君は? まさか援助交際とかじゃないよね?」

 

 数絵「そんなことするわけ無いじゃないですか。特定の人以外とHなことをするつもりは有りませんから。」

 

 諸伏「じゃあ、何でここに居たの?」

 

 数絵「段ボール箱に詰められて、この家に運ばれたんです。」←嘘は言っていない

 

 諸伏「何だって?」

 

 数絵「でも、あの老人にヤラれそうになっただけでヤラらてませんから。全然、大丈夫です。」←聡を感電させていないので大丈夫と言いたい

 

 諸伏「セーフだったと言うわけだね。」←感電させるなんて思っていないので、飽くまでも挿入されていないのでセーフだよねと言いたい

 

 数絵「はい。」←感電させずにセーフと言いたい

 

 諸伏「それで、どこからここに連れてこられたのかね?」

 

 数絵「都内です。米花町から運び込まれました。」

 

 諸伏「(まさか、そんな遠くから連れ去ってくるとはな。)」

 

 

 数絵は、手首足首に縛られたロープを切ると、聡が用意していたと思われる服を着た。さっき数絵が寝かされていた部屋に置いてあったのだが、どこかの高校(都内の高校)の制服のようだ。

 その制服を、聡は都内で麻雀大会が開催された際に、新宿のイカガワシイ店で購入していたらしい。

 ただ、数絵は、その制服が妙に似合っていた。

 

 

 その後すぐに、数絵は蘭の元へと送り届けられた。それ以来、毎日、蘭とHな戦いを繰り広げることになった。

 これで蘭も新一のことを忘れられるだろう。

 

 

 取扱説明書:数絵123式には、ダブルフィスト機能もクリト〇スペシャル機能も搭載されておりません。普通にフィスト攻撃しますが、強烈な圧力がかかっても壊れません。

 

 取扱説明書:もし壊れた場合は、サポートセンター(米花町 阿笠研究所)まで御連絡ください。

 

 …

 …

 …

 

 

 

 一方の小蒔達だが、今日は小蒔、霞、初美の三姉妹と、春、巴の計五人で2抜け(2位の人の次の対局で抜ける)で麻雀をしながら駄弁っていた。

 昨日、自動卓を購入したらしい。

 最近は、この五人で麻雀を打つ機会が増えていた。ちなみに五人ともインプリンティング機能搭載式である。

 

 

 初美「昨日、ネットで異世界転生の漫画を読んだですよー!」

 

 霞「ああ言うのも結構面白いわよね!」

 

 巴「主人公の少年が、異世界の少女とHばかりしているのもありますよね。」

 

 小蒔「でも、その主人公が元の世界では童貞だったりするのも多いです。」

 

 春「Hメインじゃないのもある!」

 

 霞「まあ、あるわね。」←Hなの以外には興味が無い

 

 初美「でも、異世界って本当にあるですかー?」

 

 巴「未来から来た私に言わせると、異世界と言うか、別の宇宙はあります。」

 

 霞「宇宙の多重発生説ってやつね。」

 

 巴「知ってたんだ。」

 

 霞「最近、テレビで見て。」

 

 小蒔「多重発生ってことは、宇宙が沢山あるってことですか?」

 

 巴「まあ、それなりの数はあるってことでしょうね。」

 

 小蒔「そうすると、他の宇宙にも地球みたいな星があって、そこにも阿笠博士みたいな人がいて、私達みたいなのを造ったりしているのでしょうか?」

 

 春「いるかも知れない!」

 

 初美「でも、その場合、私達と同じかどうかは別ですねー。もしかしたら、援交してそうな女子高生型とか、造られたりしてるんじゃないですかー?」

 

 小蒔「たしかに在るかも知れません!」

 

 …

 …

 …

 

 

 

 その頃、別の宇宙の地球でも、阿笠博士がAI搭載式の汎用人型性欲処理具 超高性能ダッチ〇イフの開発に没頭していた。

 博士の研究室中央には大きな円形のベッドが置かれていた。昔、流行った回転ベッドのようだ。

 そこには、一人の美しい女性が裸で仰向けに寝かされていた。正しくは、その女性は博士の科学力の全てを結集したロボットであった。

 

 

 博士「完成じゃ! これで、あとは電源を入れるだけじゃ。ただ、一度電源を入れるとオフに出来んからの。巧くイってくれ!」

 

 

 博士が、そのダッチ〇イフの胸を触った。これがオンスイッチらしい。ただ、あくまでもオンスイッチであってオフスイッチの機能は無い。

 

 

 ??「うーん。あれ? どうして私、裸………って、なんで男の人がいるのよ!」

 

 博士「仕方がないじゃろう。君は、ワシが造った最高傑作じゃからのう。」

 

 ??「造ったて、それってどういうこと?」

 

 博士「はっきり言ってしまえば、君は人間ではない。ワシの科学力の全てを注ぎ込んで造り出した…。」

 

 ??「(もしかして、正義のロボットヒロイン?)」

 

 博士「AI搭載の人型性欲処理具、自律型ダッ〇ワイフ。その名も憧100式。援交してそうな女子高生型のスーパーダッチ〇イフじゃ!」

 

 ??=憧「それって、まさか…。」

 

 博士「正義ではなく、性技のヒロインじゃな。勿論、ワシの下の世話のために造ったんじゃ。じゃあ、早速。」

 

 憧「イヤ──────!」

 

 

 憧100式は、迫り来る博士に金的攻撃を仕掛けた。

 股を押さえてうずくまる博士を横目に、憧100式は取扱説明書を奪い、その場にあった白衣を羽織って博士の家から飛び出したのだった。

 

 結局、この地球でも同じことが繰り返されていたようだ。

 

 

 

 憧100式へ続く



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流れ三十二本場:妄想・性戦 哀vsコナンvs京太郎vs究極のダッチ〇イフ

咲-Saki-阿知賀編入の四十五話おまけからの転載になります。
続きは咲-Saki-阿知賀編入のおまけ部分をご覧ください。


 阿笠博士の研究室中央には大きな円形のベッドが置かれていた。昔流行った回転ベッドのようだが…。

 そこには、一人の美しい女性が裸で仰向けに寝かされていた。

 いや、正しくは、その女性は博士の科学力の全てを結集したカラクリの類いであった。

 

 

 哀「博士、またそんなモノ造って…。そんな感じの娘が趣味なの?」

 

 博士「別にイイじゃろ。それより哀君の方はどうなのかね?」

 

 哀「望みの薬は出来たわ。あとは、工藤君に飲ませて、江戸川君をエロカワ君に変身させるだけ。」

 

 博士「そうか。そっちも順調なようで何よりじゃ。でも劇薬なんじゃろ?」

 

 哀「まあね。」

 

 博士「くれぐれも、悪用するんじゃぞ!」←言葉じり注意

 

 哀「分かってるわよ。でも、博士のほうも、随分リアルに造ったわね。」

 

 博士「じゃなきゃ面白くないからのぉ。まあ、哀君がワシの相手をしてくれるなら、こんなモノは造らんのじゃが…。」

 

 哀「イヤよ。まあ、工藤君の存在を知る前に博士にお世話になっていたら考えが違っていたかもしれないけど。」

 

 博士「それは残念じゃのう。」

 

 コナン「灰原ぁ。いるかぁ?」

 

 哀「じゃあ、こっちはターゲットが来たから、絶対に私の研究室の方には来ないでよ!」

 

 博士「わかっとる。ワシには、この憧100式の完成の方が重要じゃ。」

 

 哀「100式って? 1式から99式は何処にあるの?」

 

 博士「あの棚の上とか、物置の中とかじゃ。」

 

 哀「ああ、あの、オ〇ホとか、吉田さんに似せて造ったダ〇チワイフとかね。」

 

 博士「哀君タイプもあるんじゃぞ!」

 

 哀「それは昨日、壊したわ。」

 

 コナン「おい、灰原ぁ!」

 

 哀「ちょっと待って。今行くから。」

 

 

 哀は、コナンを地下の自分の研究室に連れて行った。

 そして、怪しいカプセル錠をコナンに渡した。

 

 

 コナン「これを飲めば、俺は元の姿に戻れるのか?」

 

 哀「正確に言うと、貴方を工藤君と江戸川君の二人に分裂させるの。」

 

 コナン「なんだ、それ?」

 

 哀「どうしてもAPTX-4869の影響からは逃れられないの。でも、分裂したうちの片方だけにAPTX-4869を濃縮させて、もう片方はAPTX-4869のない身体にするのよ。」

 

 コナン「じゃあ、俺は二人になるけど、片方は工藤新一には戻れるんだな?」

 

 哀「そうよ。」

 

 コナン「じゃあ、早速…。」

 

 哀「ちょっと待って。これを飲む前に三つ約束して欲しいことがあるの。一つ目は、工藤君になった側は蘭さんとくっつけるけど、江戸川君になった側は、蘭さんを諦めて江戸川君として生きてもらうこと。」

 

 コナン「まあ、それは仕方がないな…。」

 

 哀「二つ目は、江戸川君になった側は、私をこれからも守ってくれること。」

 

 コナン「俺が?」

 

 哀「以前、守ってくれるって約束したでしょ!」

 

 コナン「そう言えば、そんなことあった気が…。」

 

 哀「そして、三つ目は、これは私もだけど…。この世に存在する人間としてキチンと登録すること。これは、FBIに全てを話して何とかしてもらうとするわ。」

 

 コナン「しかし、最後のは…。」

 

 哀「それができないなら、この薬は、お・あ・ず・け!」

 

 コナン「分かったよ。全部、お前の言うとおりにするよ。じゃあ、飲ませてもらうぞ!」

 

 

 コナンは、哀の指示で、培養液で満たされたビニールプールの中に入った。

 そして、その薬を飲むと、コナンの身体の表面が次第に茶色く変化して行った。

 まるで幼虫が蛹に変わって行くようだ。

 全身が茶色くなると、コナンの動きが止まった。

 そして、コナンの身体が培養液を吸収し、ドンドン膨張していった。

 

 その数時間後、かつてコナンと呼ばれていた物体………蛹のように変化したモノが割れて、中から一人の高校生と一人の小学生が出てきた。

 たしかに彼らは、間違いなく工藤新一と江戸川コナンであった。

 ただ、何故か二人の股間はエ〇クトしていた。

 

 

 哀「(バイ〇グラも混ぜておいたからね!)」

 

 新一「よし。これで蘭と一緒にいられるぞ。ラ───ン!」

 

 

 新一は、喜び勇んで哀の研究室を飛び出していった。

 

 

 コナン「おい、ちょっと待て! 俺が新一じゃないなんて、卑怯だぞ!」

 

 哀「卑怯も何も無いわ。こうなるだろうと思って、薬を飲む前に約束させたのよ。もう、貴方は工藤新一じゃない。江戸川コナンなの。」

 

 コナン「でもよう。」

 

 哀「それに、こんなとこ勃てて。ええと、長野の染谷まこさんは居るかしら?」

 

 まこ「なんじゃ? 誰か呼んだか?」

 

 

 これにより、時間軸の超光速跳躍が発動した。そして、気が付いた時には、既に事後になっていた。つまり、コナンは哀に誘われてヤっちゃったらしい。

 

 

 コナン「(やべぇ。灰原とヤッちゃった。蘭、俺は…。)」

 

 哀「もし、江戸川コナンでいるなら、私が毎日させてあげるわよ。」

 

 コナン「でも、俺は蘭が…。」

 

 哀「蘭さんは、もう片方の貴方が相手をするわ。でも、何時になったら出来るかしらね。当分ムリじゃない? 互いに、それができる性格なら、もうとっくにしてるでしょ?」

 

 コナン「(鋭いな、こいつ。)」

 

 哀「でも、私だったら何時でも…。」

 

 コナン「灰原…。」

 

 まこ「おい、誰かワシを呼んだか?」

 

 

 まこのお陰で児ポにならずに済んだ。

 コナンは、そのまま哀と楽しんだようだが…。

 

 一方、博士の方は、

 

 

 博士「これで、あとは電源を入れるだけじゃ。ただ、一度電源を入れるとオフに出来んからの。巧くイってくれ!」

 

 

 博士が、憧100式の胸を触った。これがオンスイッチらしい。ただ、あくまでもオンスイッチであってオフスイッチの機能は無い。

 

 

 憧「うーん。あれ? どうして私、裸………って、なんで男の人がいるのよ!」

 

 博士「仕方がないじゃろう。君は、ワシが造った最高傑作じゃからのう。」

 

 憧「造ったて、それってどういうこと?」

 

 博士「はっきり言ってしまえば、君は人間ではない。ワシの科学力の全てを注ぎ込んで造り出した…。」

 

 憧「(もしかして、ロボット?)」

 

 博士「AI搭載の人型性欲処理具、自律型ダッ〇ワイフ、憧100式じゃ!」

 

 憧「ええと、悪と戦うロボットとかじゃ…。」

 

 博士「ダッチ〇イフ!」

 

 憧「ええと、『正義の味方』とかじゃなくて?」

 

 博士「強いて言えば、『性技のみの方』じゃの。」

 

 憧「何なのよ、それ?」

 

 博士「これが取扱説明書じゃ。」

 

 憧「ってことは、私、売られるの?」

 

 博士「そんなつもりは無いわい! ワシも、細かいところは忘れてしまうかもしれんからのぉ。それで書きとめたメモみたいなもんじゃ。」

 

 憧「それって、まさか…。」

 

 博士「ワシの下の世話のために造ったんじゃ。じゃあ、早速。」

 

 憧「イヤ──────!」

 

 

 憧100式は、迫り来る博士に金的攻撃を仕掛けた。

 股を押さえてうずくまる博士を横目に、憧100式は取扱説明書を奪い、その場にあった白衣を羽織って博士の家から飛び出したのだった。

 

 

 憧「できるだけ遠くに逃げなきゃ。」

 

 

 どれくらい走っただろう?

 憧は、見知らぬ街………いや、誕生したばかりのダッチワ〇フにとっては、どの街も見知らぬ街にしかならない。

 一先ず、それなりに遠く(徒歩レベル)に逃げた。

 

 公園のベンチに座り、憧100式は、自分の取扱説明書に目を通した。

 一応、偏差値70の高校に余裕で入れるくらいの頭脳は持っている。

 

 

 憧「ええと、インプリンティング機能付きって、なにこれ?」

 

 

 読んでみると、どうやら、最初にヤった男性(オーナー)専用になるらしく、他の男性が使おうとすると相手を感電させるらしい。

 ただし、オーナーの命令であれば他の男性の受け入れは可能だそうだ。取扱説明書には、これを『スワッ〇ング機能』とか『NTR機能』とか書かれていたが…。

 

 エネルギーは、普通に人間と同じ食生活で良く、特にロボ〇タンAとかを飲む必要は無いらしい。かなり都合よく出来ている。これなら、普通に人間として暮らしてゆける。

 

 それにしても、おなかがすいた。

 人間じゃないのに、造り物なのに、何故かおなかはすく。

 エネルギーを補給しろと言うことなのだが…。

 

 

 憧100式は、公園のブランコに一人で座っていた。

 もう、夜10時を回っていた。

 行くあてもない。

 いや、一つだけある…、博士の家だ。しかし、博士の専用になるのは、なんかイヤだ。悪い人じゃなさそうだけど…。

 

 

 男「おい姉ちゃん!」

 

 憧「えっ?」

 

 男「こんな夜中に、おい、お前、白衣一枚かよ!」

 

 憧「(なんか、イヤらしい感じ。)」

 

 男「俺と遊ぼうぜ!」

 

 憧「ちょっとやめてよ。」

 

 男「いいじゃんかよ、減るもんじゃなし!」

 

 憧「減らないけど、イヤ(こんな人の専用になるのはイヤ!)」

 

 

 たまたま近くを通りかかった京太郎の目に、この光景が映った。

 カワイイ女の子が襲われそうになっている。これは助けないと…。

 

 

 京太郎「おい、お前、何やってるんだ?」

 

 男「何って、これからナニするんだよ!」

 

 京太郎「嫌がってるだろ。おい、放してやれよ!」

 

 男「んだと、こら!」

 

 京太郎「染谷先輩の力を借りるぞ!」

 

 まこ「なんじゃ、京太郎。なんか言ったか?」

 

 

 次の瞬間、男の姿はなくなっていた。暴力的シーンを、まこの力ですっ飛ばしたのだ。

 相変わらず便利な能力だ。

 

 

 京太郎「大丈夫ですか?」

 

 憧「は…、はい。」

 

 京太郎「そんな格好で一人でいると危ないですよ。じゃあ、俺はこれで。」

 

 憧「ちょっと待って。私、実は、行くあてが無くて…。一晩、泊めてもらえませんか?」

 

 京太郎「えっ?」

 

 

 

 咲-Saki-阿知賀編入四十六本場おまけに続く




小蒔-Komaki-100式の前作、憧-Ako-100式は、咲-Saki-阿知賀編入のおまけ部分に掲載されています。

開催個所は、以下の通りです。本文の後、あとがきの欄です。
四十五~五十四話
五十六~五十八話
六十四話(一部)
六十五話
七十二話から八十一話
八十五話から八十八話
九十話
九十二話
百話(一部)


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