希望のデクのアカデミア (あるに)
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1話

「いたぞ!」

 

出久は溜め息を吐く。本当にしつこいせっかく自由になれたんだしもう少しのんびりさせてくれても良いのに。

 

「はい、君達の負けね」

 

ざっと百人いただろうものたちを素手で倒す。軽くあしらうように。無論殺しておく。

 

最後の人物に近づき止めを刺そうとしたところに

 

「化物め」といって息絶える。

 

出久はやれやれといった様子で呟く。

 

「そう言う風にしたのは紛れもないあんたたちだろ」

 

出久はここに用はないと思いその場から離れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これからどうしよう」

 

今さら自分の家には帰る気もない。

 

僕が変な組織に連れ去られて10年経つ。

 

どうせ僕の事は当の昔に忘れて幸せに暮らしているだろう。それにこれから僕は僕なりの考えで暮らしていくつもりだ。こうして自由に出きるようになったんだから。

組織の連中に感謝しないとね、こうして僕が望んでいた物が手に入ったんだから。

 

「それにしても本当に何でこうもストーカーするのか不思議だ」

 

出久は小さなピストルを持って50メートル離れた先のある方向に向けて一発放つ。

 

「これでよし」

 

出久は直ぐにこの場所から離れるのである。

 

一方、出久が向けて撃った先には頭に血を流して倒れている人物がいた。

そしてその隣にはヒーローの象徴とも言える男、オールマイトが険しい顔で立っていた。

 

「遅かったか」

 

 

最近の街では謎の不審物が沢山の人たちから目撃されていた。

 

その目撃情報を頼りに来てみたら。

沢山の死体があちこち転がっていた。

 

無論生存するものは誰一人いなかった。

 

そして先週、昨日、今日と当たってこれで既に何数件と言った形で死体が発見された。

 

「これは全てヴィランがやったのか」

 

もしそうなら納得いく。こんな事をやるのは全てヴィランだと決まっている。

 

「のだがう~むこれはどうも釈然としないな」

 

それ以前にここに転がっている連中は一体何だ。

 

この連中はヴィランと一体何の関わりがあるのだろうか。

 

しかしこうも悩んだところで一向に答えは見つからない。

 

「よし、こうなったら出来るだけ謎の連中等をヴィランに殺される前に見つけ出してみなくては」

 

そして連中が何者か、そして何故にヴィランと関わっているのか問いたださなくては。

 

「さて、早速情報収集しなくては、とその間へに。いつまでもこんな寂しい場所にほったらかしてはいけないだろう。この人を葬ってあげなければな」

 

なんて優しいオールマイトなのだろうかこんなひどい連中の死体にまで気にかけているとは。

 

さすが世界の象徴であるヒーローだ。

 

出久は才能で予知していた。

 

出久がピストルで離れた敵を殺した数分後にオールマイトが現れる事をそして彼がどんな行動を行うのかも。

 

 




原作見てないのでキャラたちの性格も違ったりします


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2話

「今日も良い天気だ」

 

出久はそう言いながら街の中を歩いている。

両手には買い物袋を抱えている。

 

「それにしても相変わらずと言うかなんと言うか」

 

出久が街の周りを見渡すとヴィランが暴れている。

それを抑えるべくヒーローが駆け寄ってくる。

 

そんな様子に「賑やかだな-」と呟く。

 

そこでふと昔の自分を思い浮かべる。

ヒーローに憧れていた頃に。特に大好きだったオールマイトに密着していたが。

しかし今の自分はヒーローに対して何も粘着したい程とは思わなくなった。

 

もしまだ怯えて震えていて助けを求めていた自分にヒーローが駆けつけてくれたなら僕はよりいっそうヒーローの事が好きになっていただろう。

 

しかし現実はそううまくできていなかった。

結局誰も助けには来てくれなかった。

 

そのせいで今はこんな風な自分に仕上がってしまった。

しかし出久にとっても嬉しい限りだとは思った。

 

自分が生まれもって入れる筈の個性は結局は無かったけど狂った研究者が僕の脳をいじくりなんか才能と言うものを植え付けてくれたお陰で沢山の個性が使えるようになったし個性なしでも何でもできるようになった。

 

頭も良い視力も良い運動能力も高かれば身体能力だって同じだ。他には料理だってできるし必要ないけどアイドルだってできるんだよね。(そもそもアイドルなんてしない)まだまだ出きることは沢山あるがあくまでも僕が求めていたのは個性の方だ。

 

そんな個性を一度研究者に向かってぶっぱなした事はあるけどあれ以来封印しているのであまり使うこと無い。

下手をすれば地球そのものをいや宇宙その物を消す可能性だってある。

 

以後気をつけるようにしなければ。

 

もし使うならあまり危険のないような個性を使ってみようかなと出久は考える。

 

それでも注意はしておかなければならないが。

 

「でもこんなものは結局は与えられただけの力だ」

 

いくら個性がすごいからと言って調子にのってはいけない。

下手をすれば自分の身を滅ぼしかねないのだから。

 

そんな風に考えていると周りが一気に騒がしくなりそちらに振り向いて見るとヘドロのような物が暴れている。

そしてそのヘドロの中には何かがいてもがいている。

 

「かっちゃん」

 

そう呟く出久。そうあれは間違いなく出久の知っている爆豪だった。もう昔、10年前以来だけどずいぶんと大きく変わったんだと思う。

そんな彼がどうしてあんなところにいるのだろうと才能で分析する。

 

あちこちにはヒーローがいる。何とかしようと対策を考えているみたいだがあのヘドロではどうにも出来ないと判断してかどうすれば良いのか思い悩んでいる。

 

一方あそこにいるのはオールマイト。あの似てもにつかない姿だがあれは間違いなくオールマイト。出久はあらかじめオールマイトがなであんな姿になってしまったのかは調べておいた。

しかし今はそんな事はどうでも良い。どうみても彼がへまをやらかしたのだろう。

そんなことよりなぜそんなところでボケーと突っ立っている。なぜ助けに行かない。

 

「ヒーローとしての活動限界が来ているからか」

 

はあ、と出久は溜め息を吐く。

 

仕方がないと思いつつヘドロに近づく出久に他のもの達が呼び止めようとするが無視をする。

 

普通にゆっくりと近づいてくる出久にヘドロはこちらに目を向ける。

 

そしてとらえられている爆豪も驚いた目でこちらを見つめる。

 

「…デ、ック!」

 

爆豪は今にも苦しそうにしているので出久は腕を軽く振るう。

 

それだけでヘドロはきれいに吹き飛んだ。

それを見たもの達は驚きの表情でこちらを見つめている。

ヒーローも同じくと言ったところ。

 

「はあ、…っはあ!」

 

爆豪は息を荒く吐いてこちらを睨みつける。

 

 




個性使わない出久あまりにも強くしすぎましたかね。
これじゃあ個性ある必要ががが……

いろいろおかしいところがありますが良かったら感想お願いします。


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