男の娘ですが何か? (ゆッピー)
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第1話 男の娘のプロローグ

とりあえず、書いてみました!


「・・・・・・もう朝か〜」

 

カーテンの隙間から太陽の日が顔に当たり寝ぼけながらも目を覚ます。うるさくジリリリと鳴っている目覚まし時計を止め、布団を綺麗に折り畳み、目を覚ますために一階の洗面所に向かう。

 

「・・・・・・つめたっ」

 

冷たい水で顔を洗い、意識を完全に覚醒させる。その時、台所から朝ご飯のいい匂いがしてきた。

 

「早くご飯食べて学校行かなきゃ・・・」

 

一度、自分の部屋に戻ってランドセルを取りに行き、台所に向かう。

 

「おはよう譲!今日もいい朝ね!」

 

「おはよう譲。一人でちゃんと起きられて偉いぞ!」

 

今日もいい笑顔だなぁ。母さんと父さんは。

 

「おはよ〜」

 

「ふふ♪いつも通りちっちゃくてかわいいわぁ!」

 

「当たり前だ!譲は男の娘だからな!」

 

「あ〜・・・」

 

父さんの男の子の漢字が違う気がするんだけどなぁ。それに母さん。ちっちゃくては言わないで。一番気にしてるんだよ?それに、かわいいも。僕はかっこよくなりたかったんだ。小5までは結構早めに身長が伸びてきたのに小6で150ぐらいの所で止まったんだよ?牛乳も毎日飲んでたのにも関わらず。泣くよ?

 

「別に小さくてもいいじゃない!まぁもしかしたら、いつか伸びるかも知れないわよ?」

 

「別にそのままでいいぞ!」

 

いや、勝手に心の中読まないで?普通に怖いから。

 

「はは・・は・・朝ご飯早く食べて学校行きたいなぁ」

 

もう、この話はやめよう。終わる気がしないよ。

 

「それもそうね、準備するから先に座ってなさい」

 

「は〜い」

 

返事をして、食卓につく。

 

『いただきます』

 

料理を配膳し、食べ始める。

 

「譲、今日は何時に帰るんだ?」

 

「はむはむ・・ん〜と、一夏の家で遊んでから帰る〜」

 

「そうか、もし何かあったら千冬君に頼むか家に連絡するんだぞ?」

 

「千冬ちゃんなら安心ね!しっかり挨拶するのよ?」

 

「んっ・・・分かった」

 

ぱぱぱっと、朝ご飯を済ませ、忘れ物がないかを確認し玄関で靴を履く。

 

「いってらっしゃい!けがしないようにね!」

 

「元気に行くんだぞー」

 

「ん、分かった〜行ってきまーす」

 

親に行ってきますの挨拶をし、家を出て学校に向かった。

 

「行っちゃったわね。やっぱり、あの子はとても可愛らしいわ♪」

 

「そうだな」

 

ピリリリリリ

 

「んっ?誰からだ?」

 

譲が学校に向かってすぐに携帯のアラームがなり、着信を知らせる。

 

「もしもし?」

 

『もすもすひねもす〜束です〜。ゆーくんは、もう学校に行きましたか?』

 

「おぉ〜束ちゃんか!譲なら今さっき学校に行ったが?何か用事でもあったのか?」

 

『いいえ、特に急な用事ではなかったんですが、一つだけ聞きたいことがありましてね!』

 

「そうか、譲が帰った時に聞いておこうか?」

 

『あっ、大丈夫です〜また、今度会う時に聞くので。それじゃ、ゆーくんに何かあったら連絡ください!ゆーくんのためなら例え火の中、水の中でも助けます!』

 

プツッ

 

「切れたか」

 

「束ちゃんは私達にはいつも元気ね。親御さんにもあの明るい態度で接したらいいのだけれどね。」

 

「まぁ、仕方ないさ。いつかは、大丈夫なようになるはずだ」

 

「それもそうね。私達は譲達が幸せになることを祈っていましょ♪」

 

「だな!」

 

 




小説書くことの大変が理解できた瞬間


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第2話 学校で心が疲れるのは何故?

「おはよ〜」

 

「おはよう!譲君!」

 

何事も無く通学路を抜け、教室にたどり着く。でも、他のクラスの人からの視線が気になりすぎました。この視線は一体いつになったらされなくなるのだろうか。教室に入ってからはいつも通りにクラスメイトと無難に挨拶を交わし、自分の席に着く。

 

「毎日この視線はきついなぁ・・・はぁ」

 

クラスメイト達の視線が僕に集中していることは分かってる。確かに僕は小さくて、よく女の子と間違われる。だけどね、もう5年間もクラスメイトになってるんだよ?いい加減なれて?もう、ほんときついよぉ

 

「ため息なんてついてどうしたの?」

 

「ん?」

 

突如、自分の右側から声をかけられた。考え事をやめて声がした方に顔だけ向ける。そこには、今日家に遊びに行かせてもらう予定の一夏が右側に座っていた。

 

「おはよ〜一夏〜」

 

「おはよ!譲!」

 

「別に何もないよ〜?ただ少し考えてただけだからね」

 

「そっか!何かあったらいつでも相談乗るからね!」

 

いつもいい挨拶してくれてるなぁ一夏はぁ。そして何より、僕の事を心配してくれてる所も友達として嬉しいよ。

 

「ほら、箒も挨拶しようよ!」

 

「分かっている、おはよう、譲」

 

次は後ろから挨拶をされる。そこには、篠ノ之道場で剣道の練習を毎日欠かさずしている箒が後ろの席に座っていた。

 

いつからいたの?一夏の時は気付いていなかったから何も思わなかったけど、さっきまでいなかったよね?瞬間移動なのかな?おかしいなぁ。僕も篠ノ之道場で修行をして、気配察知とかできるはずなんだけど・・・一夏は良く気付いたね・・・

 

「ふっ、愛の力さ!」

 

お前もか!何故、心の中を読めるの?僕は顔に考えてる事が出やすいタイプの人なのかな?ていうか、愛の力でそんなことが出来るならリア充カップルただの化け物じゃん!?

 

「・・・あ、うん・・・おはよぉ」

 

「そういえばさ!譲は今日遊びに来るんでしょ?その時、大乱闘ス◯ッシュブラザーズとかのゲームで遊ぼ!箒も来る?」

 

「いや、私は今日学校が終わった後に用事あるんだ。遊ぶのはまた今度にさせてもらおう」

 

「そっか、その時は遊ぼうね!とりあえず、先生来るまで今日何するか話そ!」

 

「そうしよ〜」

 

.

.....

..........

...............

...................

 

「ん〜やっと終わった〜」

 

今日最後の授業が終わって、背伸びをする。

 

「譲、一夏また明日会おう」

 

「またあーしたー」

 

「うん!また明日!」

 

箒はまた明日と挨拶をして教室を出て行く。それにしても、今日は結構疲れたなぁ。主にツッコミのせいで心が。

 

「ねぇねぇ!早く帰って遊ぼうよ!」

 

一夏が少し急かしながら言ってきた。遊べるのが楽しみなんだなぁ。もう、満面の笑みが眩しすぎるよ。まぁ、僕も楽しみなんだけどね♪

 

「それに今日は千冬姉が休みで家にいるから、譲が来てくれたらすごく喜ぶよ!」

 

「それなら嬉しいなぁ」

 

千冬さんは一夏の姉にあたる人物。織斑家は親ががいないため、千冬さんがアルバイトをしたりして、生活費を稼いでそれを頼りに生活をしている。僕はそんな千冬さんをとても尊敬している。辛くて、きついはずなのに、一人の家族の為に動き続ける強い心を持っていて、剣道の大会で1位を取るほどの強さも持っている人だから。僕もいつかはそうなりたいと思ってる。ていうか、カッコよくなりたい。

 

「よ〜し!今日はとことん遊ぶぞ〜僕に続け一夏〜」

 

「おぉー」

 

教室から下駄箱に向かい、スリッパを靴に履き替え、一夏の家を目指して走って向かった。



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第3話 遊びます

「千冬姉〜ただいま!譲が遊びに来たよー」

 

一夏はドアを開け、靴を脱ぎながら帰ってきた事を伝える。僕も脱いで、挨拶しなきゃ。

 

「千冬さ〜ん、こんにち「よく、来てくれたな!譲!ふむ、やはりこの抱き心地はいいものだな!そして、久しぶりに会ったが相変わらず可愛いぞ!」は?」

 

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

 

俺は一夏の前で千冬さんに挨拶をしたと思ったら

 

いつのまにか千冬さんが後ろから抱きついていた。

 

な… 何を言っているのか わからねーと思うが 

 

俺も 何をされたのか わからなかった…

 

頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか

 

そんなチャチなもんじゃあねぇ それが出来るのは人間ではねぇ 断じてねえ 

 

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…

 

「恐ろしく早い抱きつき・・・私じゃなきゃ見逃しちゃうね」

 

いや、あんたらまじで人間なの?なんなのあの速さ。大会見に行った時あんなに早くなかったよね?それだけ早いともう瞬間移動だよ?悟◯だよ?それに、一夏もなぜ見切れた・・・おかしいな。僕の知り合いは人外しかいないの?

 

「譲のためならば私は10倍にも20倍にもなる事ができるぞ!」

 

界◯拳かな?

 

.

...

.....

..........

...............

 

「先に一夏とゲームとかをしておけ。私は後から参加することにする。」

 

「分かったよ」

 

「り」

 

千冬さんが階段を上がって行った。もう、開幕早々疲れたんですけど・・・

 

「早速、スマ◯ラしよ!」

 

「り」

 

準備が出来たようなので、キャラ選択まで勧められて行く。

 

「うーん・・・トゥー◯リンクにしようかなぁ」

 

『トゥーンリ◯ク!』

 

「じゃぁ私はカービ◯使う!」

 

『◯ービィ!』

 

「譲に勝つためにものすごく練習したんだからね!前の時のようには行かないぞー!」

 

「ふっふっふ〜どれだけ強くなったかお手並拝見だね〜」

 

カ◯ビィなら遠距離武器で攻撃しまくれば、いけるはずだな。

 

「終点でアイテムなしでいいよね?」

 

「いいよ〜」

 

「よし!じゃっ!スタート!」

 

『3』

 

 

『2』

 

 

『1』

 

 

『GO!』

 

ゲームのカウントダウンにより、一夏のリベンジマッチが始まった。

 

 

 

 

.

...

......

..........

 

 

「うぅ〜負けちゃった〜」

 

「僕の勝ち〜」

 

一夏のリベンジマッチは復帰しようとして崖付近まで飛んできたカー◯ィに、トゥー◯リンクの空下によるメテオが決まり、勝敗が決まった。

 

「惜しかったんだけなぁ」

 

「崖に行った時、空中回避で崖に捕まったらもしかしたら、勝てたのにね〜」

 

「く〜や〜し〜い〜もう一回だー」

 

「いいよ〜」

 

この後、10回ぐらいやったけど、全て勝った。でも、本当に惜しかったよ。

 

「次やる時はもっと、強くなって勝つからね!」

 

「次も僕が勝つも〜ん♪」

 

多分、次やる時には五分五分な戦いが出来るね。うん。

 

「次は私がやってもいいか?」

 

「千冬姉!いいよ!はいっ!」

 

部屋から帰ってきた千冬さんが一夏から、ゲームのコントローラーを渡されている。次は千冬さんかぁ。

 

「千冬さんは初めてこのゲームをするの〜?」

 

「いや、前に一夏と少しやったな。全部負けたが」

 

「千冬姉はゲーム苦手だもんねぇ」

 

「そんなんだぁ。それじゃ、僕に勝てたら一つだけお願い聞いてあげる!」

 

「な、なんだと!」ガシッ

 

「ぴっ」

 

ちょっ、いきなり肩掴むのやめてよ。びっくりして変な声出したじゃんか。ていうか、顔近い、近いよ。

 

「それはなんでもか!」

 

「う、うん」

 

「よし!そうと決まればやるぞ!すぐなるぞ!」

 

そう言って、キャラクターを選択し始める。

なんか、勢いが強くて怖いんだけど・・・一体、何お願いするつもりなの・・・まぁ、負けなければいいんだ。千冬さんには悪いけどガチでいかしてもらおう。

 

『3』

 

 

『2』

 

 

『1』

 

 

『GO!』

 

 

.

...

......

..........

 

「・・うそ・・・」

 

今、喋ったのは誰だろうか。そんな、驚いた声を出して。まぁ、僕なんだけどね?

なんかおかしいと思ったんだよ。初心者なのにルイージ使ってたの。もうね?即死コンボがね?綺麗に決まりすぎたの。僕が。開始早々、コンボ食らって即死して負けた。

 

「千冬姉強すぎない?」

 

「千冬さん・・・本当に初心者なの?」

 

「あぁ、一夏とやった時しかした事ないぞ」

 

初心者の区域飛び抜けてってプロになったのか疑うレベルだよ?

 

「そんなことより、お願いを聞いてもらうぞ」

 

そんな事で済ませられちゃったよ。まぁ、負けたし聞いてあげようかな。

 

「言い出しっぺだもん。いいよ〜」

 

「じゃぁ、言うぞ譲」

 

千冬さんが改まってお願いを言おうとする。

 

「お前が結婚できる年齢になったら結婚してくれ!」

 

「は?」(一夏)

 

「え?」(僕)

 

 

え?(2回目)



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第4話 胃薬ください

「千冬さんは僕の事がlikeじゃなくloveって事なの?」

 

「そうだ」

 

「で、でもさ?僕が千冬さんに会ったの小2ぐらいだよ?僕が千冬さんに好きになられるような事したかな?」

 

まったく、覚えがないんですけど・・・

 

「私が譲を気になり始めたのは今から4年前に家に遊びに来た時だ」

 

千冬さんと初めて会った時からなの!?

 

「そんな早くから気になり始めてたんですか・・・」

 

「そうだ、あの時は・・・

 

 

 

.

...

......

..........

................

 

 

『千冬姉!ただいま!友達連れてきたよ!』

 

『おかえり、一夏。そうか、友達を連れてきたのか』

 

一夏が初めて家に友達を連れてきた。

 

『お邪魔しま〜す』

 

そう言いながら玄関で靴を脱ぎ、靴をきちんと揃える。一夏から聞いていたが、男に見えんな。知っていなかったら間違えていた事だろう。そんな事を考えつつ、いつものように無愛想な顔で声を出す。

 

『一夏がよくお世話になっているな』

 

『いえ、いえ。逆に僕が一夏の世話になってますよ。一夏に合わなければあまり友達なんてできないですからね。一夏には本当に感謝してます!』

 

ふむふむ、この歳でこれほどの礼儀正しさ。将来は立派な人になるだろうな。アイツと違ってな・・・

 

『そうか。それはよかった』

 

『そんな事より早く遊びたいよ!すぐ、準備してくるから、譲は千冬姉と話しながら待ってて!』

 

一夏は急ぎながらリビングに走って行った。

 

『まったく、友達を置いて行くとは・・・』

 

『大丈夫ですよ、一夏はとても楽しみにしてましたし。実際僕も楽しみです』

 

『優しいんだな』

 

『友達として当然のことですから』

 

いい友達を持ったな一夏・・・

 

『なら、これからも仲良くしていってあげてくれ。一夏も喜ぶ。』

 

『それはもちろんです!でも、僕は千冬さんとも仲良くなりたいですね。』

 

『どうしてだ?』

 

『一夏が言ってたんです。千冬姉は最近目の下に隈があって心配なんだ。千冬姉は学校があるのに、私のために毎日夜中までずっとバイトしてるからって。だから、僕は少しでも千冬さんに元気になってほしくて、仲良くなりたいんです!』

 

『一夏がそんなことを...すまないな私のために。』

 

『全然気にしてませんよ!それに家族のためにそこまで頑張ってる姿、かっこいいと思います!もっと自分を誇ってもバチはありません!』ニコッ

 

『そ...そうか///』

 

そこでその笑顔は反則だろう!なんて可愛さだ!!そんなことを考えていると、一夏がリビングから歩いてくる。

 

『譲〜準備できたから早く遊ぼ!』(((o(*゚▽゚*)o)))

 

楽しみなのが丸わかりだな。まぁ、友達が遊びにくるのは初めてだからな。仕方ないか。

 

『分かった〜!ほら!千冬さんも行きましょう!』

 

『あぁ』

 

私も一夏とあまり変わらないな。楽しみで仕方ない。今から遊ぶことも、これからの事もな。

 

 

 

................

...........

......

...

.

 

 

 

とっ、言うわけだな」

 

「千冬姉だめだよ!譲は大人になったら、私と結婚するんだから!」

 

「えっ!?」

 

「いーや!譲とは私が結婚する!私が一番愛してるからな!!」

 

二人の言い争いはだんだんヒートアップしていく。やめて!私のために争わないで!!状態だなこれ...ていうか、

 

「僕の意思は...「「ない!!!」」え〜...」

 

だめだこれ、収拾がつかない。一体どうすればいいんだょぉ。

 

 

 

 

ピリリリリリリリ!!ピリリリリリリリ!!

 

 

 

言い争いをしていた二人のポケットにあるスマホに、ほぼ同時に電話がかかってきた。

 

「チッ...束か。もしもし、一体なんのようだ。こっちは今取り込んでいる。用件があるならさっさと話せ。」

 

「箒からだ...もしもし?どうしたの今忙しいんだ。手短にお願いね。」

 

束さんと箒から電話がかかってきたようだ。てか、同時に電話ってすごいね。流石、姉妹だね☆

 

『もすもすひねもすー♪束さんだじぇ!用件はねぇ...

 

『あぁ、電話した用件はな...

 

あっ。なんかやばい。嫌な予感がする。

 

『『譲(ゆーくん)とは私が結婚する(ね☆)』』

 

/(^o^)\オワタ

 

「「な...なんだと」」

 

この年でおかしいと思うけど、胃薬買っても是非もないよねっ☆



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