ガルパ☆ピコ Withしおん (あこ姫)
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Pico01 らいぶはうす・さーくる☆

おひさしぶりなの。
YouTubeでガルパ☆ピコ全話配信を視聴して影響されて投稿に至った作品なの。
ほぼほぼノリで作ってる作品ですが、読んでくれると嬉しいの。
それではどうぞ!


 時はガールズバンド戦国時代(略して、GBSP)。数々のガールズバンドが群雄割拠するこの「らいぶはうす・さーくる☆」。『……らいぶはうすなんだからそうでしょ?』ってツッコミはナシだからね? 今日もそんな此処で嵐が吹き荒れるのだった。

 

 …と、説明していたらタイミングよく雷が鳴り響いていた。まぁ…外は文字通り嵐なんですけどね(笑)嵐だろうと平常運転がデフォな「さーくる☆」である。暗い店内の受付カウンターには、チーフスタッフの月島まりなが立っている。

 うん。あの偶に空耳でその名が呼ばれることで有名なまりなさんね。あ、店内が暗いのは演出……と思っててください。はい。

 

取り敢えず…電気は止まってる、これじゃあ、何も見えないやん。あー…ブレイカー上げなきゃ。違う違う。ブレイカー直さないと。

なんでこんなタイミングでぶっ壊れるの?外が嵐で業者呼ぼうにも呼べないじゃんか。ホントに私が電気工事士の資格持ってて良かったよ。

 

 

「いらっしゃーい……な、何ぃ…!? あ、貴女達はっっっっ…!!!」

 

 そこに静寂を打ち破るかのように扉が開き、現れる5人の少女。

 

 来客者を何時もどおりの対応で迎えたまりなはその来客者に驚愕の声を上げる。そしてタメを作っている。(無駄に)

 

「Afterglowォォォォッ!!!!!!」

 

 そして、満を持して高々と彼女達のバンド名を叫んだのだった。あ、今この場にまりなさん以外のスタッフは居ませんのであしからず。「誰に言ってるん……?」とか言ったらダメやからな?(脅迫)

 紹介しよう。Afterglowのメンバーをっっ!!!!(深夜でもないのにハイテンション)

 

「“反骨の赤メッシュ” Gt.&Vo. 美竹蘭」

「“ゴーマイウェイ” Gt. 青葉モカ」

「“大いなる普通” Key. 羽沢つぐみ」

「“豚骨しょうゆ姐御肌” Dr. 宇田川巴」

「“不発の大号令” Ba. 上原ひまり」

 

 え、「二つ名突っ込みどころ満載すぎる」!?……言うな。この二つ名ほど彼女達を表すものはないんだから。

 個人的にはつぐみは『神なる普通』「大いなる普通神」でも良いと思うんだが、本人に提案したら、かなり怒られたので却下した次第である。そんな余談はさておいて…………

 

「幼馴染どうしで結成した王道ガールズロックバンドだぁぁぁぁっっっー!」

 

 あ、今まりなさんが紹介してくれちゃいましたね。

 私は時たま彼女達のお手伝いやってます。私は誰か?それは後ほどのお楽しみって事でお願いしやす。

 あと、まりなさんがハイテンションなのはご愛嬌ってことでお願いします。何とかついてきてあげてください。

 

 

「空いてる?」

 

 反骨あk……ゲフンゲフン、蘭がスタジオの空き状況を尋ねた。

 

「ちょっと待って」

 

 別の人物が蘭の言葉を遮る。

 

「誰っ!?」

 

 その人物の声がした方を振り返る蘭。そしてその人物……達を目にしたまりなさんが驚愕する。

 

「あーっとぉ!!!軽やかなステップで入店してきたのはっっっ!!!」

 

 その人物の入店状況?をハイテンションで実況するまりなさん。(無駄に)

そして最後の方に再び無駄にタメを作っている。

 このお話で何回『(無駄に)』って表現使うのだろうか。これはどうでもいいメメタァなのだが。

 話を戻そうか。

 

「Pastel*Palettesォォォォォッッッ!!!!」

 

 またもや満を持して高々と彼女達のバンド名を叫んだのだった。スタッフ云々はさっき言ったから省略っ!!

 それでは紹介しよう。Pastel*Palettesのメンバーをっっ!!!(再びハイテンション)

 

「“とびだせエゴサーチ” Vo. 丸山彩」

「“荒れ狂う機材ヲタク” Dr. 大和麻弥」

「“北欧から来たサムライ” Key. 若宮イヴ」

「“となりの天才ちゃん” Gt. 氷川日菜」

「“微笑みの鉄仮面” Ba. 白鷺千聖」

 

 個人的にちーちゃんは「“微笑みの悪魔”」と言っても差し支えないだろうよ。

 

「…………何言ってるのかしら? あーちゃん?」

 

 ……イエナンデモゴザイマセン。

 あー…………怖かった。昨日も冗談半分にそれ言ったら本気で怒られたし。

 まさかのお説教3時間コースだよ?しかも「最後まで正座で聞け」とか鬼かよ。

 あ、今私は此処にいませんよ?序盤の説明で察する方もいるでしょうし。

そう、私はさーくる☆内の別な所に居て作業中です。

 それはさておいて。

 

「可愛いだけと侮ることなかれ!今や実力は折り紙つきのアイドルバンド5人組だぁぁぁっっっ!!!」

 

 説明はまたもやまりなさんがしてくれましたね。

 あ、余談ですが私はそのバンドのチーフマネやってます。

 

「まん丸お山に彩りを――」

 

 彩の決め台詞は突如として蹴破られたドアによって中断された。

 

「決め台詞は中断されるがサダメ」な法則である。あ、コレは私命名ね。

まりなさんの、そして来店メンバーの視線が蹴破られたドアに集まる。

 

「これじゃあ、暗くて練習にならないわ!!」

 

 そのドアから出てきた人物は私の可愛い従姉妹ちゃん、弦巻こころである。

 

「なんとぉぉぉ、既にスタジオ入りしていたぁぁぁぁっ!!!」

 

 まりなさんが事実をハイテンション実況する。そこ、「うん。知ってる」とか言わない!!そして三度、最後の方でタメを作っている。(無駄に)

 

「ハローぉぉぉっ、ハッピーワールドぉぉぉぉっっっっ!!!!!」

 

 そして三度、満を持してのバンド名叫ぶまりなさんである。あとは……(ry

 それでは彼女たちの紹介だ!!

 

「“笑顔の波状攻撃” Vo. 弦巻こころ」

「“荒唐無稽の一人芝居” Gt. 瀬田薫」

「“熊の中の常識人” DJ ミッシェル」

「“迷宮のジェリーフィッシュ” Dr. 松原花音」

「“北沢印は元気印” Ba. 北沢はぐみ」

 

 私の従姉妹の笑顔の波状攻撃、マジでパネェ破壊力。この私は幾度となくノックアウトさせられたんだからな!この可愛い従姉妹ちゃんを今すぐにでも愛でたい。

 なんで、こんなに別仕事が長引いてんの(憤怒)

 

 え、「さっさと終わらせればいいじゃん」って?

 解ってるよ、ちくせう。なのになんで作業がふえr……(強制終了)

 そんな私の愚痴は無視しておいて…………

 

「弦巻こころ率いる異色ガールズバンドだあぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!!」

 

 お約束と言う感じでまりなさんの説明でした。

 最後に言わせて。こころは私の最高の従姉妹ちゃんです。(私情ダダ漏れ)

 

 話を戻そう。(何度目だろうか?)

 その直後、地下のステージの方から地上へと続く階段から足音が聞こえてくるではないか。「コツコツ…」って音がしてるし多分ヒールの類じゃないですかね?地上に居るメンバー達の視線が彼女たちに集まる。

 

「あ、貴女達は………………!!!」

 

 地上メンバーの一人、こころが現れし人物達に対して驚愕の声を上げる。…………どうやら面識があるようですねぇ?(某警部風)

 

「その姿…………宛ら召喚されし漆黒の邪神といったところか!!??」

 

 まりなさんが彼女達の実況?を叫んだのだった。その言い回しは…………メンバーの約一名が聞いたらめっちゃ喜びそうだよね!!

 そして4度目の満を持して彼女達のバンド名を叫ぶまりなさんだった。

 

「Roseliaァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!!」

「ド━(゚Д゚)━ ン !!!」

 

 まりなさんの叫びに答えるかのごとく、あこによるセルフSEが会場にこだまする。定型文は4度目なので(ry……

 それではメンバー紹介だっ!!!

 

「“狂い咲く紫炎の薔薇” Vo. 湊友希那」

「“不動のスキルマ” Key. 白金燐子」

「“闇の波動がアレする黒っぽい堕天使” Dr. 宇田川あこ」

「“慈愛の女神” Ba. 今井リサ」

「“サッドネスメトロノーム” Gt. 氷川紗夜」

 

 彼女達の二つ名は……てか、ここまでの二つ名は実を言うと私が考えてるんだけど、今回のは結構自信作なんだよね!特にRoseliaメンバーのは。

 ここまでノリに乗ってできたのは初めてじゃないかな。多分、きっと、めいびー。

 あ、あこの二つ名はあこ自身が考えてくれた奴だって事を追記しておこう。本人の名誉のためにもね。

 

「ばぁぁぁぁ────────んっっっっ!!!!!」

 

 あこのセルフSE(※2度目)に続いて、まりなさんが叫び紹介を始める。(※4度目)すt……(ry

 

「その実力はプロも注目するほど!!本格派ガールズバンドだぁぁぁっっっ!!!!!」

 

 お約束の説明も終わったところで、

 

「…………眩しいわね」

 

 友希那が突如として、口にする。まぁ…………さっきまで地下にいたんだから是非もないよね!

 そして、外の雷も友希那の台詞に鳴るというね。雷も空気読んで鳴っているんでしょうかねぇ?

 あ……雷の話題はやめとこう。これ以上は。怖がる人がいるからね。うん。

 

「…………( ゚д゚)ハッ!」

 

 友希那が何かに気づいたようだ。

 その時だった。窓ガラスを文字通りぶち破って飛び込む5人の少女たち。

 いや、ドアから入れや!!!なんで、ぶち破るのかなぁ!?私の仕事増やすんじゃねぇよ!!!(切実)

 

「うわぁ…………、(>’A`)>ウワァァ!!」

 

 まりなさんは驚愕+懇願もあってか、めっちゃ叫んでた。

 そんなまりなさんの叫びを横目に飛び込んできた5人の少女達は…………約1名を除いて綺麗に着地を決めた。なお、着地に失敗したセンターの少女は顔から見事なヘッドスライディングを決めたのだった。(10.0)

 

「闇を晴らすは5つの綺羅星!!今日も心は輝いているか!?」

 

 …………えっと、その言い回し何処かで聞いた事ある気がする。特撮あたりで。

 何事もなかったかのようにまりなさんは彼女達のバンド名を叫んだ(5度目)。

 

「Popppin‘Partyッッッッッッッッッッッ!!!!!」

 

 スタッフは……(ry

 それではメンバーの紹介だぁぁっっっ!!!(深夜テンション)

 

「“兎追いし花園” Gt. 花園たえ」

「“これでいちコロネ” Ba. 牛込りみ」

「“発酵少女” Dr. 山吹沙綾」

「“甘辛パーソナリティ” Key. 市ヶ谷有咲」

「“星のカリスマ” Gt&Vo. 戸山香澄」

 

 個人的にえっとぉ…………波乱しかないなぁ……ってメンバーかな。もしかしたら関わる時に一番胃薬が要るかもしんないから。

 胃薬必携とかさぁ……私的に勘弁やわぁ……。有名な医者に胃薬処方して貰おうか考案中な私である。その胃薬の効果は絶大で胃潰瘍に悩む組方々も愛用らしい。

その医者の娘の声が日菜にソックリなんだよな。一度会った時にビックリした私である。それはそれでさておいて…………。

 

「無限の可能性を秘めた超☆新☆星!!期待の新星バンドだぁ────っっ!!!」

 

 まりなさんの叫びの後、此処……さーくる☆に集いし5バンドのボーカル担当達が睨み合う…………。そして、さーくる☆内に緊迫した空気が漂い始める…………。

 その時だった。

 

 ブツ………………

 

 その音と共に消えていたさーくる☆内の電気が点灯した。

 

「あ、電気点いたわね」(こころ)

「点いた~」

「点いたね」

「…………眩しいわね」(友希那)

 

 電気が点いた事によって緊迫した空気は消え失せたのだった。そしてカウンタースペースから音がする。

 

「あー…………やっと作業終わったぁ!!!!」

 

 その声と共に出て来た一人の少女。

 

「あ、貴女は…………」

 

 まりなさんが驚愕の声を上げる。(6度目)

 

「再デビューと共にお客のハートをがっちりキャッチの不死鳥バンド、Sublimatumリーダー、御神亜麻音!!!」

 

 まりなさんがテンションハイで私の紹介をしていた。メンバー紹介を…………てか自己紹介しとくか……。えっとぉ…………

 

「“超絶怒涛のヘヴィーワーカー” Key. 御神亜麻音」

 

 ナニコレ…………。これ考えたの誰なん……??うん。確かに事実だけどさ。これにはイラッとくるかな(笑)

 もっとマシなのあったでしょうがァァァァァァ!!!

 そう思った私の手には日本刀が握られていた。

 何処にあったかは知らん。何時の間にかあった。まぁ……OSHIOKIには使わせて貰おうか。

 それはそれでさておいて。

 

「なんというか……揃いぶみだねぇ…………」(亜麻音)

 

 私の発言に

 

「珍しいこともあるものね」(紗夜)

 

 賛同意見が飛び交い、その後は談笑タイムとなった。

 

「香澄、びしょ濡れじゃん…………」(蘭)

「えへへへ…………」(香澄)

 

 その談笑タイムの時に窓の外を見ていた彩が皆に告げた。

 

「でも晴れたみたいだよ」(彩)

「おーっ…………さっきの嵐が嘘みたいに晴れてる」(亜麻音)

「でも……こんなに揃うなんて……(苦笑)」(蘭)

「此処だとちょっと狭いね(苦笑)」(彩)

 

 彩の指摘はご尤もだった。

 ここに集まっている人数はまりなさん込みで27名。此処の空間だと少し狭い…………。

 

「あ…………」

 

 香澄が何か思いついたようだ。

 

「じゃあ、ファミレス行く?」

 

 その提案は「ファミレスれっつ・ごー☆」だった。

 皆はその提案に大賛成だった。私も便乗する事にした。だって、天使が沢山居るし!!!(本音)

 こうして、私達はファミレス大移動をする事になったのだった。

 …………こうして、らいぶはうすさーくる☆に静寂がもどる。

 ………………唖然となるまりなさん放置で(笑)後はどうなろうとも私は知りません。

 

「姉様―っ!!早く行きましょー!!」

「うん、今行くーっ!!」

 

 こころが呼んでいるので私はさっさとさーくる☆を後にするのだった。

 

 …………バンドに青春を捧げる彼女達の熱き戦いが幕を開ける。………………………………………………おそらく。多分。きっと。めいびー。

 

 この後のファミレス打ち上げは大いに盛り上がったそうな。盛り上がりすぎて、私のOSHIOKIが発動したのは別の話である。

 

 

 続け…………。

 




如何だったでしょうか・・・・・。

・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
やりすぎた。
もう乗りに乗って書いた結果がこれだよ。
どうしてこうなった()
遂には自分が投稿してる他作品のネタまで出す始末だよ。
これをカオスwと言わずしてなんという・・・・。

次回も確実にこんなノリでいきます。
次回もお付き合いいただければ嬉しいの。
ではでは。


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Pico02 くらトーーーク

久々の更新。
今回はポピパ回。


 らいぶはうす・さーくる☆。

 今日も此処ではガールズバンドによるライブステージが開催されていた。その開催バンドは「Poppin‘Party」である。

 演奏も進んで、ライブは終盤に差し掛かっていた。

 

「いぇ──────────ーいっっっ!!!!」

 

 最後のパートの演奏を終え、香澄がお客のコールを求めた…………が、反応は無残にもなかった。

 そして、お客の数は3人。たったの3人である。しかもそのうちの一人がスマホに視線が行ってて興味があるのかが不明……と、言う有様である。

 数あるガールズバンドが此処、さーくる☆でライブを行ったがここまでお客が少ないのは初じゃないですかね? 

 こうして、(不名誉な)記録を樹立したPoppin‘Partyのライブは幕を閉じたのだった。

 

 …………その日の夕方。市ヶ谷家の蔵で反省会(?)が行われていた。

 

「お客さん…………居ないじゃ────ーんっっっ!!!!!!」

 

 香澄が大きな声で今日のライブのお客の少なさに不満をぶちまけていた。

 …………あ、皆さんどうもです。御神亜麻音です。私は今、ポピパメンバーと共に蔵なう。

「お前、ポピパメンバーじゃないだろ!!!」って? うん。だけどさ、強引に誘われたんだよ。断ろうとしたらさぁ……

 

「亜麻音先輩…………私達と一緒にいるの嫌なんですか……?」

 

 って、皆(香澄・おたえ・りみ)に上目遣い+涙目っていうコンボ使われたんだよ!!! それに耐性ゼロな私は引き受ける以外の答はなく、今此処に居るという訳だ。

 話を戻そう。

 

「とうとうお客さん3人になっちゃったね…………」(りみ)

「私達より少ないじゃねーか!!!」(有咲)

「でも、私達の演奏は上手くなってると思う」(たえ)

「うぅ……じゃあなんでぇ……!?」(香澄)

 

 香澄は涙目でお客が少ない理由を質問した。

 どかっ……と有咲はソファーの背もたれに腰掛け、溜め息一つ。

 

「Roseliaとかハロハピのライブはすげー人だったよな」

 

 有咲が先々週行われたRoseliaのライブと先週行われたハロー・ハッピーワールドのライブを思い出して発言した。私もどっちも見に行ったけど、すごい人だった。

 まぁ……Roseliaは高い演奏技術、ハロハピは奇抜な? パフォーマンスという長所があるのが一因だと思うんだよね。私的に。

 そしてさ……こころ(従姉妹)の笑顔はマジで天使……ヤバ、コレだけで昇天寸前で鼻血出てきちゃったよ。

 

「あ、そうそう。ライブといえば、亜麻音先輩のライブも凄い人だったよね」(りみ)

「うんうん。師匠のライブ観客人数は凄かった」(たえ)

「え……? 私の?」(亜麻音)

 

 おたえの発言に現実に戻される私。言ってる意味分からずこてん。と首を傾げた。

 …………そんなにすごかったっけ……? 

 

「確か、ライブビューイングを10ヶ所したにも関わらず、あんまりにもチケット購入者多すぎて抽選になったんだよね……。当選倍率は7.2倍だったよね……」(りみ)

「あぅー……私も応募したけど、外れちゃったんだよねぇ」(香澄)

「まぁ……『宝くじより困難』って言われてるしな」(有咲)

「うんうん。私は当たったけど」(たえ)

「え、おたえ当たってたの!?」(香澄)

「あ、香澄ちゃん私も……」(りみ)

「え゛!? りみりんも!?」(香澄)

「まさか……私だけ当たってないの!?」(香澄)

 

 香澄はそのままOTL状態だったwwwwww

 

「それはそれでさておいてさ……ハロハピのライブを参考にポピパのライブを考えたみたら……?」(私)

「参考にって何を…………??」(復活の香澄)

「ほら、ハロハピのライブに来てくれた客はどうだったよ?」(私)

「お客さん、すっごく盛り上がってたー!」(香澄)

「鳩飛んでたの凄かったー!」(おたえ)

「私達もステージを盛り上げる工夫が必要なんじゃないかな?」(沙綾)

「( ゚д゚)ハッ! じゃあ、私が鳩みたいに飛んで歌ってみたい!!」(香澄)

「(゚Д゚≡゚Д゚)?」(有咲)

「ワイヤーで体を吊ってね、くるくるーってお客さんの上を回りながら…………」(香澄)

「それ、香澄がやりたいだけだろ! ……もうちょっと現実的に出来そうな事とか……」(有咲)

 

 うん。まぁ…………ワイヤーで吊るんなら、こころが毎回やってるし設備一式はあるんだよね。あとは香澄が慣れる様に訓練すればモーマンタイなんだよね。すぐに慣れそうだけど

 

 

「私、『歯ギター』練習してるんだけど……」(馬鹿弟子①・おたえ)

 

 待てや、その後に私にギターを持ってくるなよ? 持ってきたら…………どうなるか、解ってるよね? 

 

「私、『三刀流ドラム』出来るよ!」(剣豪・沙綾)

 

 三刀流って何処の剣豪?

 

「ウチら、そんなバンドじゃねーだろっ!!! …………っていうか、おたえもさーやも何練習してんだよ!!!」(有咲)

 

 有咲のツッコミが炸裂した。まー、うん。大道芸バンドじゃねぇんだから…………有咲のツッコミは至極まともである。(最重要)

 

「お客さんと一緒に盛り上がれる事の方が良いんじゃない?」(りみりん)

「りみりん、そうだねっ!」(香澄)

「んで……例えばどんなの?」(私)

「例えば……客席に向かって飴を投げるやつ……」(りみ)

「あー……まぁ……そういうのなら無難で……」(有咲)

 

 確かにそれはそれでアリだろうな。でも……続きあるっぽいぞ? 

 

「あれをね、チョココロネでやったりとか…………」(りみ)

 

 なんだろう……それやったらモカが常連になりそうだ。

 

「全然、無難じゃねーし!! それやったらお客さんの口パッサパサになっちゃうよ!!」(有咲)

「じゃあ、紙パック牛乳もセットで」(私)

「それでよく解決だと思ったな!? 亜麻音先輩まで何言ってんの!?」(有咲)

「沙綾ちゃん家のチョココロネはパッサパサじゃないもん!」(りみ)

「そこはどーでもいいよ!」(有咲)

「あ、さーや、ちょっと良い?」(私)

「……? どうしたんですか?」(沙綾)

「────ってのはどうよ?」(私)

「成程……それはいいアイデアですね」(沙綾)

「そっちはそっちで何を密談してんだよ!!」(有咲)

「「別に?」」(密談組)

「そんなワケねーだろーが!! 絶対!!」(有咲)

「それなら、私、ウサギとステージに立ちたい」(花園ランド)

「(゚Д゚≡゚Д゚)? ウサギ!? 出来る訳ねーだろ!! あぁ……そっち行ったらぁ~~~ダメダメぇ~~~~」(有咲)

 

 ウサギかぁ……後処理大変そうやね(他人事な発言の主人公)

 

「海外のバンドにライブ中に火を吹くの迫力あったなぁ~~」(沙綾)

 

 気になって以前、私はWikiで調べたけど……あれって……かなりリスキーだったよねぇ……悪いことは言わん。止めとけ。(断言)

 

「私、お星様になりたい!」(香澄)

 

 遂にキラキラドキドキ(物理)になりよった。顔が星て。インパクト大だけど

 

「漫才やるー?」(りみりん関西風)

 

 アホか。やる訳無いやん。最早バンドライブの面影行方不明になっとんやんかぁ……。

 

「人体切断マジック……」(命知らずおたえ)

 

 それは素人がやるもんやないから。下手したら死んじゃうから!!! 

 

「ステージでパンこねるとか……」(ベーカリー沙綾)

 

 それは自宅のお店でやれよ。ライブクッキング。

 

「花火で流れ星にできるかな?」

 

 らいぶはうす・さーくる☆は火気厳禁やから。そもそも却下だよ。馬鹿弟子2号。私のバイト先を燃やして失くす気か!? 

 

「よーし、次のライブでやってみよっか!!」(香澄)

 

 え゛…………全部!? カオスwまっしぐらじゃねぇかよ。

 

「えぇ!? こんなのや~~~~だぁ~~~~~」(有咲)

 

 有咲は泣き出してしまった。慰めようにも……出来ん。私にも止められそうにない。

 先生に胃薬処方してもらおう。……3人分。そう誓った私であった。

 

 

 後日。

 らいぶはうす・さーくる☆で行われたポピパのライブ。なんと……蔵で行われた打ち合わせ内容が全て盛り込まれ、ライブのお客さんは増えたものの、全員ドン引きであった。(当然)

 そのライブを見ていたRoseliaの面々が何か思うことがあったみたい。しかし、私には不安しかない。今度のRoseliaのミーティング怖いわ。

 

 その後、私と有咲、それにまりなさんの胃薬の服用頻度は当然に増え、私と沙綾の策によって、Afterglowのギター、青葉モカちゃんがこのライブの常連となったのであった。

 

 

 続け…………。

 

 




いやぁ・・・・悪乗りしすぎた。
反省はしていない。
次回はRoselia回に行っちゃうよ。

更新日は未定だけど、カオスw間違いなし。
次回も楽しみにしてくれると嬉しいの。

ではでは。

あ、評価とかあると嬉しいな。


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Pico03 革命-revolution- (れぼりゅーしょん)

お久しぶりでございます。
今回は前回以上のカオスwでお送りいたします。
書いてる時は結構ノリで書いてました。
だから反省とかは・・・・してません。
それではどうぞ。


 カオスすぎて私と有咲が胃薬のお世話になったポピパのライブから数日後。

 今日は「らいぶはうす・さーくる☆」でRoseliaのミーティングが行われていた。何故か……部屋を暗くして。

 メンバーは友希那、紗夜、リサ、燐子、あこ……そして私である。

「お前、何故居るの?」って?? そりゃ、私がRoseliaのサブメンバーだからだよ。

 偶に……ちょくちょく友希那が補習に捕まっていてその代わりにRoseliaのボーカルを務めることもあるからだよ。

 それで実際にライブステージに立ったこともあるし。

 と、いうかここ最近は友希那……補習に捕まりすぎだろう。どんだけ赤点取れば気が済むのよ。

 これ以上、私の代役が多くなるならいっそのこと、私がRoseliaのVo.になろうかしら。

 ……いや、ジョウダンダッテ。マジダヨ? 

 だからさ、マジで謝るんで、その目ェ笑ってないの勘弁してくださいませんかね!? 

 特にリサのその真顔!! 完全な無に近い表情! ハッキリ言って怖いわ。

 何とか表情が戻ってくれたので話が始まる。

 

「紗夜…………この前のポピパのライブ……」(赤点の歌姫(笑))

「ええ。やられたわね。まさか戸山さんが飛ぶなんて……」(成績優秀なギター)

「「wwwwwwwwwwwww」」(私&友希那の保護者)

「ちょっと、亜麻音も今井さんも何笑ってるの!!」(紗夜)

「いやー、紗夜が他のバンドを褒めるとはねぇ……」(世話焼き)

「前までは絶対に無かったよね。絶対。あこはどうだった?」(ワーカーホリック)

「眼前を埋め尽くす赤眼の白き魔獣の……飛んでて……えっと、凄かったよね! りんりん!」(あこ姫)

「ウサギ……可愛かったです」(りんりん)

「あのライブ……亜麻音も噛んでるんでしょ?」(リサ姉)

「あー、まぁ……うん。ポピパのライブ考える時にも居たけどさ。

 あれを実際にやるとは思わないから。

 ……お陰で有咲と共に胃薬を仲良く飲む羽目になったからな……」(ソラ姉)

 

 あのライブ終了後、馬鹿弟子1号は案の定私にギターの修理を依頼し、私は無言でアイアンクロー。

 沙綾は「三刀流極める」とか何とか。……極める要素要らないと思うけど。

 りみは「今度はチョココロネを4倍投げようかな」とか言ってた。止めてあげて? 沙綾の父ちゃん死んじゃうよ。そしてモカが帰らなくなるから。

 有咲は……あまりのカオスwさに精神がオーバーフローして泣いていた。私は無言で有咲を抱きしめて慰めて自宅に泊めてあげた。

 私は……胃薬の量増えるわ、仕事増えるわで思い出したくもない。マジで忘れたいから女優の仕事増やしたよ。それで千聖とマネージャーの燐子に本気で心配されたよ。

 

「本当に無茶しないでください……。倒れたら元も子も無いですから」(マネ)

「あはは~……マジで善処はするから……」(女優)

「全く……これ以上無茶すると包囲網強化しますよ?」(喫茶店バイト)

「それだけは勘弁してください」(喫茶店・コンビニ・ファミレス他バイト)

「あー……やっぱり包囲網には逆らえないか~」(ダンス部)

「逆らいたくても逆らえないから……アレは」(演劇部&生徒会)

「話……戻してもいいかしら?」(帰宅部)

「すみません。湊さん。どうぞ」(弓道部)

「あのステージには底知れぬ──」(猫好き)

 

 ここで友希那の言葉は遮られた。何故なら…………

 

「あっ……ごめんねー」(1話で散々荒ぶった人)

 

 部屋に入ってきたまりなさんが部屋の電気を点けたからだ。まりなさんは空気を読んでか、直様に電気を消し、退出したのだった。部屋が暗くなり、ミーティングが再開される。

 

「底知れぬ『何か』を感じたの」(ゴーヤ嫌い)

「湊さん…………」(人参嫌い)

「私達も進化を遂げる日が来たようね……」(苦いもの嫌い)

「いいねぇ~。それで?」(グリーンスムージー嫌い)

「次の新曲のテーマは……」(ハチミツ好き)

「テーマは……?」(甘いもの好き)

「革・命」(リサの手作りクッキー好き)

「「「「「革命!!??」」」」」(友希那以外)

「『革命デュアリズム』でも歌うの……? 蘭とデュエットで」(ミルクティー好き)

 

 それはそれで盛り上がりそうだ。蘭が引き受けるかは解んないし、最悪私でも大丈夫。

 

「違うわよ。革命……それは今の私達に向き合うべきことじゃないかしら?」(Vo.)

「そうね」(Gt.)

「いいと思います」(Key.)

「機は熟した……」(Dr.)

「それで具体的には……?」(Ba.)

「えっと……」(鳥籠の歌姫)

「思いついてないんかい……」(私)

「……衣装考えるとかー?」(ちいさな魔王)

「……そういうことよ」(さらなる高みへ)

 

 その直後、スポットライトが改めて友希那に当たる。

 

「革命的な衣装が必要ね」(言葉を紡いで)

「革命……つまり、revolution!!」(静かに燃える炎)

「「(直)訳しただけじゃん……」」(必要不可欠な存在&私)

「新たなる聖戦への──―」(覚醒せし大魔姫)

 

 ここであこのセリフは遮られた。何故なら……

 

「ん~?」(華やかエキゾチック)

「あっ……ゴメン。電気消えてたから……」(ひたむきな想い)

 

 扉が開いて練習に来た蘭(+モカ)が電気を点けたからだ。蘭は空気を読んで直ぐに電気を消して退出したのだった。

 モカは……アイコンタクトで「次のポピパのライブではパン5倍でお願いしますね~」と私に伝えて蘭にくっついて退出した。

 うん……。沙綾の母さん死んじゃう。マジで止めて差し上げろ。

 

「あ、新たなる聖戦への衣……どう? りんりん、ソラ姉」(連戦連勝)

「良いんじゃね? 新しさもあるし意味合い的にも合ってるし」(私)

「実は……考えていた物があるんですけど……」(楽しさ重なる調べ)

「準備がいいわね」(秋晴れ、その先に)

 

 スポットライトが中央のテーブルに置かれたスケッチブックと私達6人を照らす。

 

「歴史的なアートをモチーフにしてみました」(孤高のウィザード)

 

 そこに書かれていたのは「自由の女神像」をモチーフにしたような衣装だった。

 

「おお、カッコイイじゃん」(ビギナーヒーラー)

「流石ね。白金さん」(新米タンク)

「このバンドとの相性もピッタリよね」(空龍の閃光)

 

 徐にマジックを取り出す友希那。そして…………

 

「飛び立つ翼が欲しいわ」(初心者バード)

 

 衣装案に黒い翼を書き足すのだった。何……コレ。「一方通行」黒い翼かよ。せめてそこは「白い翼」にしとこうや。

 

「「「「「え゛…………???」」」」」(残り全員)

 

 その言葉と共に私達に電撃が走る。威力は「超電磁砲」ではなくて「欠陥電気」程度である。

 

「まさに革命ね!!」(凛然たる詠み手)

「ちょ……紗夜ぉ!?」(私)

「凄いです!」(優艶なる調べ)

「可愛いじゃん! ლ(╹◡╹ლ)」(コミュ力MAX)

「えっ、ええっ……!?」(私)

「我々が背負いし罪の翼…………」(深淵のネクロマンサー)

 

 ここで再びあこのセリフは遮られた。何故なら…………

 

「あ、スイマセン」(汗のしずくも儚い)

 

 扉が開いて練習に来たミッシェル(in美咲)が電気を点けたからだ。ミッシェルは空気を読んで電気を消し、退出した。

 うん……。そこは退出して欲しくなかったかな。正直。空気を読んだことが逆に酷いよ……。美咲ちゃん……。

 

「じゃ……じゃあ、あこも……」(開放されし力?)

「もうちょっと盛ろうよ~」(ビバ、ファンタジー!)

「これじゃあ、バランスが悪いわね」(仲間の危機に)

「いっそのこと、こんなのはどうですか?」(掴み取る栄光)

「じゃあ……猫耳も……」(猫の手を借りたい)

「なんか、いけそーな気がしてきた~」(ひたむきな向上心)

 

 メンバーによる衣装案への書き足しは続く。そして、それを私は傍観していた。

 何故って……ツッコミがもう追いつかねぇ程のカオスwだからだよ。

 あー……まーた胃薬の服用が増えそう…………。小夜鳴先生にも「お前も凪優と同列かよ!!」って言われるなぁ……また。

 費用……? 友希那曰く、「貴女のバックを使わせて貰うわ」とのこと。……弦巻家の黒服の皆さん。負担かけますがどうか宜しくお願いします。(遠い目)

 

「これで、行くわよ!!!」(ゆきにゃ)

 

 ……どうやら決まったようだ。

 

 翌日。

 Roseliaのライブでファンの歓声と共に現れたのは……

 下段の正面にあこ。その左側面に燐子。その右斜め上であこの真上にリサ、その左側面で燐子の左斜め上に紗夜。その頂点には衣装にガッチリ固定された友希那。

 最早装置レベルのライブ衣装だった。言わせてもらおう。

 

 …………ど う し て そ う な っ た ぁ !!!! 

 

 私はもう呆れも通り越して無の境地に至りつつあった。ファンは……当然、ドン引きである。

 

 

「今日は集まってくれてありがとう。早速1曲目行くわよ!」(充足の凱旋)

 

 お客の反応をガン無視で友希那のMCがはじまる。そして、ポピパを超越したカオスwライブになったのは言うまでもない。まりなさんと私の胃薬の服用量が増えたのも言うまでもない。

 

 

 続け。

 

 

 




如何だったでしょうか。
セリフの後の()部分考えるのに苦労して、終盤はメンバーのカードのやつを拝借しますた。
以降はこのスタイルで行こうと思います。

作中に出てきた「空龍の閃光」は自分で考えた亜麻音ちゃんのNFO内での二つ名です。

で、終盤は何処かの作品に登場するキャラ達が出演です。
「自作品だから、問題ないよね」的なノリの結果がこれですよ(苦笑)


話数を追う毎に作者のノリでカオスw感が増す作品ですが、次回も楽しみにしていてくれるとうれしいです。

それではまた次回お会いしましょう。
ばいばいっ!


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Pico04 ロックンロールベイベェ↑↑(テンション爆(´∀`∩)↑age↑)

お久しぶりです。
ネタが浮かんだんで更新です。

今回の登場キャラ(名前だけ含む)は

美竹蘭(蘭)
青葉モカ(モカ)
上原ひまり(ひーちゃん)
宇田川巴(ともちん)
羽沢つぐみ(つぐちゃん)

宇田川あこ(あこ)

御神亜麻音(あーちゃん)
青葉帆乃花(ほのちゃん)
和奏レイ(レイヤ)
佐藤ますき(マスキング)
大和萌々(萌々)
湊由愛(由愛)

桐ヶ谷透子(とーこ)
広町七深(ななみ)

月島まりな(まりなさん)

です。
それではどうぞ。


 ある日の夜の羽沢珈琲店。

 その一席にAfterglowの面々と+2が集まっていた。

 その+2っていうのは私・御神亜麻音(羽沢珈琲店のバイト上がりで直行)と私が活動するバンド・Sublimatum(スブリマトゥム)でマネージャー(兼Dr.&Ba)の青葉(あおば)帆乃花(ほのか)である。

 帆乃花は私と同級生で学校も同じ羽丘。

 そして、『青葉』という苗字で察せれるとおり、モカの実姉である。

 性格は……「紗夜+つぐ」÷2ってところかな。

 性格からも解るとおり、彼女は羽丘の風紀委員を務めている。

 故に日菜・(友希那)・リサ辺りには苦手意識を持たれているらしい。

 それはもう「取り締まる方と取り締まられる方」だろう。(遠い目)

 だがしかし。そんな帆乃花も実妹であるモカにかなり甘い。

 言ってしまえば帆乃花は超ド級のシs……「何か言ったかしら? 亜麻音ちゃん?」……イエナンデモゴザイマセン。(_○/|_ ゴメンナサイ)

 

 閑話休題。

 今、この場はAfterglowのこの前のライブの感想披露の集まり。

 ここで気になる人も多いだろう。

 

「何故、私達がこの場に居るのか……?」って事を。

 答えは単純明快。それは……

 私達がAfterglowのマネージャー+指導役? だからだよ。

 あ、因みに「勉強面(特に蘭&ひまり)」も含めてな。

 

「……亜麻音、誰に説明してんの……??」(ほのちゃん)

「だって、初登場だし説明しとかなじゃん?」(あーちゃん)

「ふぅん……それはそれでいいけどさぁ」(ほのちゃん)

「何?」(あーちゃん)

「何で「」の後の()が渾名なのさ」(ほのちゃん)

「メメタァだし。そんなのミクロン、ミクロン気にすんなって」(あーちゃん)

「他人のアイデンティティパクらないでよ……」(ほのちゃん)

「いや、誰の?!」(あーちゃん)

「さぁ?」(ほのちゃん)

「えぇ…………」(あーちゃん)

「おねーちゃん。ちょっとぉ~……」(モカ)

「あぁ……はいはいどした?」(ほのちゃん)

 

 帆乃花がモカに呼ばれた事で話は中断となった。

 まさか……そんな事ないよね? 

 在ったら在ったでその誰かがクシャミしてるだろうよ。

 

 同時刻、桐ヶ谷家

 この町内……都内でも有数の呉服屋を営むこの家の一人娘、桐ヶ谷透子は

 この界隈で有数名門お嬢様学校、月ノ森女子学園の中等部に通う3年生である。

 彼女は今、同じ学校に通う友人の広町七深と電話をしていた。

 

「くちゅんっ…………」(とーこ)

『どしたの? とーこちゃん、風邪?』(ななみ)

「え……? いやそんなはずはないんだけどなぁ……」(とーこ)

「だったら、誰か噂でもしてるんじゃないの?」(ななみ)

「え~……? あたしの? 悪い噂じゃないと良いんだけど」(とーこ)

「大丈夫だよ~。きっといい噂だよ~」(ななみん)

「そうだといいんだけど……」(とーこ)

「大丈夫だって。……あ」(ななみ)

「え……どうしたの? ななみ」(とーこ)

「もしかしてとーこちゃんのセリフを使った人が居るんじゃないの~?」(ななみ)

「それであたしがクシャミしたって? あはは……まさか~」(とーこ)

「いやいや、それはどうかな~??」(ななみ)

「え、ちょっと怖いこと言わないでよ……」(とーこ)

「で、とーこちゃん、今日私に何か用事?」(ななみ)

「あっ……そうだった。ななみ、明日の事なんだけどさ……」(とーこ)

 

 透子は七深の発言が冗談だと思ってそのまま流していたが、実は七深の予想は的中していた。

 なお、この真実を透子と七深が知る事になるのは1年後の話である。

 

 話の舞台は戻って羽沢珈琲店。

 

「はぁ~…………おねーちゃん、そこだよぉ……」(モカ)

「はいはい……。此処ね……(マッサージ中」(ほのちゃん)

「いやぁ~今日も最高だったなぁー!!」(ともちん)

「あっ、今日の感想もう出てるよ!!」(つぐちゃん)

「おっ、ホントo(゚Д゚)か!?」(ともちん)

 

 巴が身を乗り出して食いついた。

 

「へぇ……早いじゃん」(あーちゃん)

「みせて、みせて!!」(ひーちゃん)

 

 私が感想の早さに驚き、ひまりがその感想の内容をひまりに聞いた。

 

「えっとね……巴ちゃんのドラム、『スッゴイカッコよかった』って!」(つぐちゃん)

「へへっ、やっりぃ~」(ともちん)

 

 やべぇ。コレが巴の破壊力か。

 流石、薫の後継ぎ候補と噂になってるだけあるわ。

 演劇部の後輩がそう盛り上がってたけれど、納得だよ。

 今度の演目は巴と薫のW主演でも良いかもしれない。

 

 

「……うん、それがいい」(あーちゃん)

「何が?」(ほのちゃん)

「巴が……何でもないわ」(あーちゃん)

「あたしがどうかしたんですか?」(ともちん)

「何でもないったら何でもないの。忘れて。いいね?」(あーちゃん)

「えっ、はい……」(ともちん)

「つぐ、次」(あーちゃん)

「は、はい…………」(つぐちゃん)

 

 私はつぐに次に行くように促す。

 

「『ベースの娘、可愛かった』って! ひまりちゃん!」(つぐちゃん)

「やったぁ!」(ひーちゃん)

 

 ひまりは屈託のない笑顔で喜ぶ。

 

「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!」(あーちゃん)

 

 私はその笑顔を見てダメージを負った。

 こういう屈託のない笑顔には大ダメージな私である。

 こころの前だと最悪昇天寸前になって美咲のお世話になるからな。

 だが大丈夫だ。これは……名誉の負傷だ。

 

「またかよ。もう蘇生面倒だから尊死しないでよね」(ほのちゃん)

「え、ちょっ……大丈夫ですか!? 亜麻音先輩!?」(ひーちゃん)

「大丈夫だ……問題ない」(あーちゃん)

「フラグですな……。蘭」(モカ)

「いや、私に振らないでよ。モカ」(蘭)

「うん。次行こうぜ。つぐ」(ともちん)

「う、うん……そうだね。巴ちゃん」(つぐ)

 

 巴がつぐに次に行くように促す。

 

「『ギターのソロ、鳥肌立った!!』って。モカちゃん」(つぐちゃん)

「まぁ……モカちゃんは天才ですからねー」(モカ)

「そうそう。私の妹だもん」(ほのちゃん)

「得意気だね。帆乃花。解からんでもないけど」(あーちゃん)

「でしょでしょ? 流石は私の妹……(むぎゅっ」(ほのちゃん)

「わっ……。ちょっと、おねーちゃんっ////」(モカ)

 

 あっ…………。帆乃花のスイッチ入っちゃったわ。

 帆乃花って普段は真面目キャラなんだけど妹のモカに対してだとこうなんだよ。

 もうね……超重度のシスコン。

 モカ(いもうと)に抱きつけば……もうヤベェ。

 自分の満足するまでありとあらゆるまで堪能しまくる。

 あ……今、モカの胸揉んでるよ。帆乃花。

 完全な「百合ぃ……」だよ。

 私は止めない。

 唯唯、珈琲(ブラック)を飲んで見守るだけである。

 この中に介入? 

 やだね。死んでもゴメンだよ。

 モカの無事を祈るだけである。

 それは……蘭・ひまり・巴も同様のようだ。

 その証拠として私と同じく無言でブラックコーヒーを飲んでいる。

 暫く帆乃花の堪能は続く。

 そして……

 

「……おねーちゃんのバカ。もうおねーちゃんなんて嫌い」(モカ)

「モカちゃんが私のこと、嫌い…………ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!」(ほのちゃん)

 

 帆乃花がモカに「嫌い」と言われ、真っ白に燃え尽きていた。

 誰も帆乃花を慰めはしない。だって毎回このオチだし。

 そして慣れのせいか誰も気に留めてはいなかった。

 モカは……ダメージが大きかったので私が頭を撫でて慰めている。

 故にモカちゃん、私の膝の上。

 

「次……行こっか」(あーちゃん)

「そ、そうですね……」(つぐちゃん)

 

 私はつぐに次へ行くよう促す。

 

「『歌声に痺れた!!』って。凄いね、蘭ちゃん!」(つぐちゃん)

「べ、別に……////フツーだよ……////」(蘭)

「照れちゃって……。可愛いな。もう……」(あーちゃん)

「……//////」(らん)

「亜麻音先輩……追撃やめましょうよ……」(ともちん)

「ゴメン……つい……」(あーちゃん)

「や、やったね! 大成功だったよ!!」(つぐちゃん)

「つぐは何て書いてある?」(ひーちゃん)

「えっ? 私は…………」(つぐちゃん)

 

 そう言ってスマホをスクロールし、自分の感想を探すつぐ。

 だが…………無いみたいね。

『大天使・ツグミエル』に魅了されたんだろう。うん。

 何故かしら気不味い雰囲気が漂う。

 

「ま、まあ、つぐは全然問題なかったからな!!」(ともちん)

「一回もミスらなかったもんね!!」(ひーちゃん)

「そうそう。完ペキすぎて皆、見惚れたのよ!!」(あーちゃん)

「うん。『いつもどおり』だった」(蘭)

「良かったよー。つぐー」(モカ)

「そうそう。文句も全然ないって!!」(ほのちゃん)

 

 私達は懸命にフォローする。

 

「あ、あはは……。そんな事ないよ…………」(つぐちゃん)

 

 そう返してるものの、つぐ、絶対『私……もっと努力しなきゃ……!!』とか思ってるだろうな……。なんとなくだけど察せれるぞ。

 その後、なんやかんやで解散となった。

 

 

 それから……その後。 つぐみの自室。

 つぐみは自室のベッドでスマホ片手にフリル付きのクッションを抱え、

 

「……とは言ってもどうしたら……」(つぐちゃん)

 

 思いっきり思い悩んでいた。

 それは勿論、「自分の個性」についてである。

 亜麻音はつぐみの事を「大天使ツグミエル」とか「神ってる普通」とか評してはいるが、つぐみ自身、「亜麻音先輩はある意味特殊な分類」と思っているので

 あんまりアテにしていなかった。

 

「ん……?」(つぐちゃん)

 

 丁度、タイミングが良いのか悪いのか。

 つぐみのスマホにはヘヴィメタルバンドの演奏動画が映し出されていた。

 それは良くも悪くもインパクトがあった。

 暫く、その動画を見ていたつぐみ。

 

「( ゚д゚)ハッ! ……これだっ!!」(つぐちゃん)

 

 どうやら何か閃いたようだ。

 

 翌日、羽丘のブレザー姿の蘭・巴・ひまり・モカ……それに帆乃花。

 それに今日は包囲網による完全オフ日な私も一緒だ。

 今はさーくる☆からの練習帰りである。

 

「……どうしたんだろーね、つぐ。練習休むなんて」(ひーちゃん)

「具合でも悪いのかなぁ……?」(ともちん)

「何か、知ってる? 亜麻音? お昼休み生徒会で一緒だったんでしょ?」(ほのちゃん)

「え……? ううん。何にも。別に変わった所も無かったけど……」(あーちゃん)

 

 そう話してると蘭が何か気付いた。

 

「ねぇ……あれ、つぐみじゃない?」(蘭)

 

 その先の視線にはつぐの姿があった。

 何処かへ急いでいるようだった。

 

「ホントだ。何してるのかな……?」(ひーちゃん)

「じゃあ、行くか……」(あーちゃん)

「ああ、そゆこと。仕方ないわね」(ほのちゃん)

「「「「えっ……????」」」」(蘭・モ・ひ・巴)

 

 こうして私達はつぐを尾行することにした。

 つぐを追って到着したのは「KOCK HOOK」。

 此処は確か、パンク系の服飾を扱うお店だ。

 私もあこと共に何度か訪れたこともあって店員さんには常連扱いされている。

 あ、ついでに何着か買っていこう。

 あこも喜びそうだし。

 つぐは何着か手に取って試着室に入る。

 その間私は自分の買い物に勤しむ。

 そして私も自分の欲しいのを手に取って試着室へ…………。

 

「亜麻音先輩!?」(ともちん)

「まぁ……フツーに買い物してれば怪しまれないんじゃない?」(ほのちゃん)

「亜麻音先輩、こういうお店来るんだ……」(ひーちゃん)

「あぁ、そういえば、『あことよく来るから常連』って言ってたな」(ともちん)

「へぇ……あこちゃんと仲良いんだ。亜麻音先輩」(ひーちゃん)

「あぁ。あこも亜麻音先輩のこと、『ソラ姉』って慕ってるしな」(ともちん)

「へぇ……そうなんだ」(ひーちゃん)

「……尾けてきちゃったけど……」(蘭)

「そんなの今更よ」(ほのちゃん)

「ま、良いんじゃない? 気になるし」(モカ)

 

 そう話してるとつぐみが試着室から出てきた。

 

「あっ。出てきたよ」(ひーちゃん)

 

 全身をパンク系の服で身を包んだつぐみ。

 

「「「「「つぐ……似合ってねぇ…………」」」」」(蘭・モ・ひ・巴・帆)

 

 尾行してた五人の想いがシンクロした瞬間だった。

 

「つぐ……」(ともちん)

「似合ってない……」(モカ)

「あんなのつぐみらしくない……」(蘭)

「あそこまで似合ってないのも珍しいわ」(ほのちゃん)

 

 つぐみ、散々な謂われ様である。

 

「でも、つぐの気持ちの表れでも有るんじゃない?」(あーちゃん)

 

 私は試着を終えた状態で皆に合流した。

 全員……暫く私の方を見て固まっていた。

 

「えっと…………似合って……ないかな……?」(あーちゃん)

 私は気まずそうに皆に尋ねた。

 

「「「「「亜麻音(先輩)、これ以上ないくらいに似合ってる!!!!!」」」」」(蘭・モ・ひ・巴・帆)

 

 またもや、尾行してた五人の想いがシンクロした瞬間だった。

 

「亜麻音…………」(ほのちゃん)

「亜麻音先輩……スゴイ……」(ひーちゃん)

「これ以上無いくらいに似合ってる……」(モカ)

「これはあこが何度も誘うのも納得だな」(ともちん)

「亜麻音先輩らしさが際立ってる……」(蘭)

「あ……ありがと……//////」(あーちゃん)

 

 まさかのベタ褒めに私は恥ずかしくなってしまった。

 なので、逃げるようにその服のお会計に向かった。

 そんな私を見送る中、ひまりが「あっ……」と何かを思い出した。

 そしてその疑問を口にした。

 

「ねぇ……さっき亜麻音先輩が言ったのってどういう意味なんだろ?」(ひーちゃん)

「多分……つぐみは変わろうとしているのかもしれない」(ともちん)

「つぐ……」(ひーちゃん)

 

 私がお会計を済ませた後、皆は解散した。

 

 翌日。らいぶはうす・さーくる☆。

 その控え室で私達はつぐみの到着を待っていた。

 因みに私と帆乃花はSublimatum(スブリマトゥム)のライブを終えている。

 つぐに何かあった時の代打として登板できるようにそのまま残っている。

 残りの「リトム(Sublimatum(スブリマトゥム)の略称)」メンバー、

 萌々・由愛・レイヤ・マスキングは帰宅済みである。

 

「つぐ、遅いね……」(ひーちゃん)

「そうね。心配よね……」(あーちゃん)

 

 私とひまりが話してると控え室のドアが勢いよく開け放たれた。

 そこに入ってきたのは…………誰だよ。

 オールバック・グラサン・チェーンネックレス・刺付きライダースーツ・メリケンサック…………。

 こんなヤーさんっぽいの居たっけ? 

 巴を始めとする皆は「(°д°)」てなっている。

 モカは……何時もどおりだった。

 こんな時でも平常とはモカちゃん恐れ入るわ。

 

「シャァっ……やってやろーぜ、オメェ等!!」(????)

 

 おい……。その声まさか……よぉ……

 私的には超信じたくないんだけどさぁ…………

 言わせてもらおうか……。うん。

 皆もきっと同じ気持ちだろう。

 

「「「「「「つ、つつつつつつ、つぐぅ────!!!!????」」」」」(蘭・モ・ひ・巴・帆・亜)

 

 ど う し て こ う な っ た ぁ っ !? 

 

 ライブは…………お客が皆、唖然になったのは言うまでもない。

 違う意味で伝説になったのも言うまでもない。

 まりなさんに「つぐみちゃん、どうしてこうなったの?」と散々ツッコまれたが、胃薬片手に一生懸命この現実から目を背けたい私はノーコメントを一貫し、帆乃花に慰められていたのはステージ裏での余談である。

 今回は胃薬なしで乗りきれるかと思ったのに。そうはいかなかった。

 

 その夜の羽沢珈琲店。

 ライブ後の何時もどおりのライブの感想の披露…………

 なのだが、依然としてつぐの衣装は変化なし。

 それに態度も……全然違うし。

 何処となく、気不味い雰囲気が漂っていた。

 

「「つ、つぐ…………」」(ひーちゃん&あーちゃん)

「Oh,Yeah……」(TSUGUMI)

 

 明らか一人だけ別世界。

 

「凄い盛り上がりだったな……」(ともちん)

「yeah……」(TSUGUMI)

 

 巴も顔が引き攣っていた。

 

「……ダメ…………」(蘭)

「んー?」(モカ)

「どうしたの? 蘭ちゃん?」(ほのちゃん)

「Oh,Yeah……?」(TSUGUMI)

「やっぱり、ダメ!! こんなのつぐみじゃない!!」(蘭)

 

 蘭は泣きながら飛び出していった。

 

「あっ……」(つぐちゃん)

「直ぐ飛び出す……」(モカ)

「亜麻音、悪いんだけど……」(ほのちゃん)

「あー、はいはい。んじゃあ行ってくるわ」(あーちゃん)

「うん。よろしく」(ほのちゃん)

 

 私は蘭を追って羽沢珈琲店を後にした。

 その後、近くの公園のブランコにいた蘭を発見し、暫く慰めていた。

 そして、蘭の気持ちの整理の為に、蘭を私の家に泊めることにしたのだった。

 

 

 時間は戻り、蘭が飛び出してそれを亜麻音が追って退店した後の羽沢珈琲店。

 

「あぁ……」(つぐちゃん)

「つぐ……やっぱこれ、無いよ」(ともちん)

 

 蘭を引き止めようとしたつぐみに巴によってド正論な通告が為された。

 それにひまり・モカ・帆乃花も賛同し、お開きとなったのであった。

 

 それから……その後。 つぐみの自室。

 つぐみは自室のベッドでスマホ片手にフリル付きのクッションを抱え、

 

「はぁ……『無い』かぁ……」(つぐちゃん)

 

 再び悩んでいた。

 

「ん……?」(つぐちゃん)

 

 つぐみのスマホにはPastel✽ Palettesのライブ動画が流れていた。

 曲は『しゅわりん☆どり~みん』である。

 

「ああっ……!! これだ!!!」(つぐちゃん)

 

 つぐみが思いついたのはなんだったのだろうか。

 それは後々のお楽しみである。

 

 続け。

 

 




如何だったでしょうか。
今回は自作品のネタが登場しない代わりにキャラの登場人数多いです。


オリキャラが亜麻音以外にも増えました。
本編よりも先に登場しちゃいましたね。
今書いてる途中の本編の最新話から登場予定です。
それと同時に萌々・由愛・帆乃花の詳細設定も投稿したいと思ってます。
なので、その時をお楽しみに。

そして、今回は
RASからレイヤ&マスキングが、モニカから透子ちゃん&七深ちゃんがゲスト出演。
この4人も本編で登場予定なのでその時をお楽しみに。

次回のPico05では活動報告で予告したあの人物が。
そして、RASからあの人物とあの人物が登場予定です。
パスパレ回だから1人は予想つくよね・・・?

それでは次回のPico05 でお会いしましょう。
ではでは。


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Pico05 水着deコマーシャル(初夏じゃなきゃヤベェ)

さぁ、月イチ更新の今作。
今月の更新ですよっと。

今回は活動報告の予告通りな回です。
どうぞ!!


今回の出演(名前だけ含め)は

亜麻音・彩・日菜・千聖・麻弥・イヴ・燐子・あこ・リサ・
香澄・ひまり・はぐみ・美咲・由愛・萌々・パレオ・チュチュ

です。


 とある水場のある場所で今日はある番組の収録が行われていた。

 その番組は、燐子と声が似ているアナウンサーのタイトルコールでスタートした。

 

「新人アイドル 水着deコマーシャル!!」(明坂アナ)

 

 タイトルコールの直後、少し間が取られる。

 そりゃあ、タイトルロゴの時間も無いとねぇ? 

 あ、どうも。御神亜麻音です。

 それと……今は水着です。上にラッシュガード羽織ってるけど。

 で、そんな今私は何処にいるかって? 

 それは後から話そうか。後々解ることだし。(先送り)

 明坂アナによる番組の趣旨説明が行われる。

 

「皆さん、こんにちは。今、話題の新人アイドル達が体を張って自らを宣伝していくこの番組。さて、今宵の挑戦者は、アイドルグループPastel✽Palettesの皆さんとこの方です。どうぞ!」(明坂アナ)

 

 明坂アナから私達に話が振られたと同時に私達はスタジオ出演スタート。

 そして、自己紹介が始まる。トップバッターは……彩だ。

 

「こんにちはーっ! まんまるお山に彩りを!! Pastel✽Palettesボーカルの丸山彩でーす♥」(彩ちゃん)

「ギター担当の氷川日菜でーす♪ 今、すっごく『るんっ♪』って来てます! よろしくおねがいしまーす!!」(日菜ちゃん)

「ベースの白鷺千聖です。よろしくお願いします」(千聖ちゃん)

「どもー。上から読んでも下から読んでも『やまとまや』。大和麻弥です。ドラム担当です」(麻弥ちゃん)

「キーボード担当の若宮イヴです! ブシドーの心で頑張りますっ!!」(イヴちゃん)

「皆さん、こんにちはっ! Pastel✽PalettesのマネージャーとSublimatumのリーダーやってます。御神亜麻音ですっ! 今日はよろしくお願いしまーすっ!!」(亜麻音ちゃん)

 

 私達の自己紹介が終わると明坂アナの説明が入る。

「今日のこの番組ですが、なんと、スペシャルゲストが登場です。それでは紹介してもらいましょう。この方です。どうぞ!!」(明坂アナ)

 

 どうやら今日はゲストが居るようだ。一体、誰なのだろうか。

 

「皆さん、こんにちはっ! スペシャルゲストのLuca(ルカ)こと、湊・ルーク・桃花でーす☆今日は思いっきりルカって行きたいと思いますっ! よろしくお願いしまーすっ!!」(桃花ちゃん)

 

 なんと、今人気急上昇中の北海道発、ハーフアイドルの湊・ルーク・桃花だった。

 その母親譲りという背中まで届く金髪・透き通った紅色の瞳、その年にしては整った容姿でかなり完成度が高いというビジュアルに歌唱力・演技力も高いっていう超人気アイドル。かなり前から活動していたがとある事情で活動を休止。

 その後、見事な完全復活を遂げたチート級のアイドルである。

 前に彼女の話題が上がったとき、私の付き人(特例)である令王那……パレオはそれはもう熱く語っていた。私の弟子であるちゆ……チュチュが必死に止めたぐらいだ。因みにパレオはLucaのファンクラブの初期メンバーらしい。

 

 Lucaの登場に客席は大盛り上がりだった。

 その歓声の中には…………香澄・ひまり・あこ・リサ・はぐみ・美咲・萌々・由愛も居た。

 まさかの知り合いも居るんかよ。

 萌々は双子の妹……麻弥目的だな。んで由愛は付き添いだろう。

 由愛は姉の友希那と同様にあんまり興味なさそうだしな。

 そう私が考えていると明坂アナによる最初の競技説明が開始された。

 

「計れ! グループの絆っ! 『アイドルパーソナルクイズ』っ! 皆さんがお互いにどれだけ知っているかを鉄棒にぶら下がりながら答えていただきます! 下に落下すればアウト。尚、落なければセーフです」(明坂アナ)

 

 直後、上から吊るされた鉄棒にカメラがクローズアップされる。

 

「「えっ、え──────っ!!!???」」(あやひな)

 

 彩と日菜は驚愕だった。

 

「ま、だろーなとは思った」(亜麻音ちゃん)

「あ、驚かないんだ」(桃花ちゃん)

「大体想像がつくでしょうに」(亜麻音ちゃん)

「あはは。だよねー☆」(桃花ちゃん)

 

 私はLuca……桃花と談笑していた。

 なんつーか意外とウマが合う。結構仲良くなれそうだ。

 

「あ、それ私も思った。亜麻音ちゃんと私って結構相性がいいよね」(桃花ちゃん)

「あはは。ですねー☆」(亜麻音ちゃん)

 

 どうやら同じ事を思っていたらしい。私達の会話は弾んでいた。

 

「何というか……自然に打解けているわね。あの二人」(千聖ちゃん)

「ええ。まるで面識のある友人みたいですね……」(麻弥ちゃん)

「流石はアマネさんですっ!」(イヴちゃん)

 

 残りは三者三様の反応を見せていたのだった。

 そしていよいよ競技スタートだ。

 鉄棒にぶら下がる私達7人。右から順に

 

 桃花(余裕で平然)

 私(余裕で平然)

 ちーちゃん(精神統一)

 日菜(余裕で平然)

 イヴ(緊張してる)

 麻弥(既に辛そうでヤベェ)

 彩(麻弥が心配みたいだ)

 

 である。

 

「それでは……第一問。ボーカル、丸山彩さんの自己紹介といえば?」(明坂アナ)

「( ゚д゚)ハッ! ま、まん丸お山に彩りを────ーっ!?」(彩ちゃん)

 

 彩はその回答を答えた。決めポーズ付きで。

 

「あ、彩さ────ーん!!」(麻弥ちゃん)

 

 麻弥の叫びも虚しく、決めポーズ付きで解答した結果、鉄棒から手を離すことになってしまい、落下。

 

 丸山彩、OUT──―(デデーン

 

「それでは解答権が移ります。亜麻音さん( ^ω^)_凵 どうぞ」(明坂アナ)

「『まん丸お山に彩りを!』」(亜麻音ちゃん)

 

 私は決めポーズ付きで答える。

 だが、私はワイヤーで落下阻止。

 これはルール違反でも何でもないから無問題。

 そして、反動つけて復帰なのである。

 その離れ業に歓声が上がる。

 特に香澄・あこ・はぐみが目立ってた。

 声、デカイってば……。

 問題はまだ続く。

 

「ですが、研修生時代に考えた自己紹介セリフはなんでしょう?」(明坂アナ)

 

 それに私と桃花を除くメンバーが驚愕だった。

 そしてその衝撃ゆえなのか……。

 麻弥が墜ちた。(泥水に)

 

 大和麻弥、OUT──―(デデーン

 

「ま、マヤさ──────んっっっっ!!!」(イヴちゃん)

「えっと……『いつでもアナタのハートに彩を』……?」(桃花ちゃん)

 

 桃花ちゃんが答える。しかし……

 

「違います……」(明坂アナ)

 

 不正解だった。

 その横のイヴ達はというと……

 

「昔からどんな時も準備を怠らない。流石、アヤさん! ブシドーですっ!!」(イヴちゃん)

 

 イヴは涙目でお馴染みの事を言っていた。

 此処で言うのか……。いや、それってさ……

 

「イヴちゃん……それ、『ブシドー』言いたいだけじゃん」(日菜ちゃん)

 

 だよなぁ……。その通りよな。

 

「あ、じゃあ、こんなのどう?」(日菜ちゃん)

 

 お……なんだ? 日菜さんや。

 

「『まるっ♪ ときた!』」(日菜ちゃん)

 

 いやさ、お前もさ……

 

「それ、日菜ちゃんの口癖じゃない……」(千聖ちゃん)

 

 それ言いたいだけじゃねーか。

 そしてちーちゃんの言う通りだ。

 …………て、あ。

 日菜が決めポーズを決めたので鉄棒から手が離れ、

 ツッコんだ千聖も鉄棒から手が離れ、

 イヴがそれに笑いを堪え、鉄棒から手が離れた。

 

 ……つまりは、だ。

 

 3人仲良く泥水Dive☆

 で、

 氷川日菜、白鷺千聖、若宮イヴ、OUT──―(デデーン

 

 このお約束オチである! 

 そして、その問題は誰も答えられず、終了となった。

 私を除くPastel✽Palettesメンバーの今の状態? 

 え、全員泥水まみれですけど? 

 え、それは解ってるって? 

 ああ、どんな風にって? 

 彩は……顔面Diveで頭部と背面だけ出てるわ。

 麻弥は…………一言で言えるわ。『犬 神 家』だ。

 イヴは……泥まみれで泣いてる。あ、あとおさげだけ無事だわ。

 日菜は……顔以外埋まってるわぁwwww以上。

 千聖は……一番汚れていないものの、精神ダメージ大だ。

 

 こんな状態やな……。

 私と桃花ちゃんの二人になっても問題は続く。

 ……けどさ。あんまりにも私達がひょいひょいワイヤーで落ちるの防ぐもんだから、何時の間にかね……、

 

「私+桃花ちゃんVS意地でも泥水に落とそうとするスタッフ」

 

 この対決に変わり果てちゃったんだよね。

 泥水弾バズーカが私達を襲うが、アクロバティックに避けてはレイピアで弾いたり。

 で……結果は…………フツーに私達の勝利でしたよ? 

 観客は……大盛り上がりだったそうな。

 香澄・ひまり・あこ・はぐみ・萌々・パレオはテンション爆上がり。

 リサ・美咲は驚愕で( ゚д゚)

 由愛・燐子・チュチュは「当然よね……」って反応だった。

 まぁ……うん。予想通りか。

 それにしても……水着汚さなくてよかったよ。

 私が着ている水着はパレオのチョイスなのである。

 汚しちゃったら……パレオのO☆HA☆NA☆SHI非回避だろうな。それだけは……勘弁してぇーなのである! 

 

 こうして最後まで勝ち残った私と桃花ちゃんはそれぞれ10分のアピールタイムを得たのであった。

 そして、番組は次のげぇむに移る。

 もう、企画とかじゃなくてげぇむで問題ないよね? うん。

 答えは聞いてないないけど。

 

「アイドル・サーフボード・チキンレ──────ス!!!」(明坂アナ)

 

 

 うわぁ……もう名前だけで想像できるやwwww

 そう思う私を他所にげぇむを行う高台がズームに映し出される。

 そして明坂アナによる説明が始まる。

 

「1人を乗せたボードを他のメンバーに押して貰い、泥のプールギリギリで止まるほど、PR時間GET!! 落ちたら、失格です」

 

 あーやっぱりそんな系だったか……。

 右隣の桃花ちゃんも私と同じ顔してるわ……。

 そして……

「そういうのは琴葉だとウケいいだろーねwwwリアクション枠だし」(桃花ちゃん)

 

 とか言ってた。

「琴葉」ってあの『元祖・幽霊アイドル! 汐留琴葉』かな……? 

 あの人は…………うん。確かにそうだなwww

 日菜とタッグ組んだらカオスやわーwwwww

 そう思ってたら、件の日菜が…………

 

「おもしろそー☆あたし、あたし、乗りたい!!」(日菜ちゃん)

 

 乗る役で立候補した。

 しかもすっげーノリノリで。

 乗る役は……確定やな。

 で……押す役は……

 

「じゃ、じゃあジブンが押します!!」(麻弥ちゃん)

 

 麻弥が立候補した。

 これでトップは決まった。

 

「思いっきり、思いっきりね?」

 

 日菜ぁ…………フラグかよ。

 アンタは芸人やなくてアイドルやからな? 

 

「は、はい……行きますよー」(麻弥ちゃん)

 

 麻弥は日菜の頼みを了承する。

 そして、日菜・麻弥ペアスタート! 

 

 ボードは……直ぐに止まった。

 僅か数センチしか進んでねぇやwwwwww

『思いっきり』とは一体何だったのだろうねwwww

 日菜のセリフが最大のフラグ化しとったわwwwww

 

「PRタイム、3秒獲得―!!」(明坂アナ)

 

 此処で日菜・麻弥ペアのターンは終了した。

 あ、これでもPRタイム獲得できるんやね……。

 3秒って短いけど、PR出来るだけマシよね。

 

「えっ、え──────ー!!!!??? Σ(゚Д゚;エーッ! )」(日菜ちゃん)

 

 当の日菜は納得行ってなかったみたいだけど。

 まぁ……駄々捏ねたら、紗夜に丸投げしておこう。

 私だとアイアンクロー確定だし。

 次は…………

 

「挽回するわよ……彩ちゃん」(千聖ちゃん)

「まっかせといて!」(彩ちゃん)

 

 あやちさコンビのターンだ。

 挽回せずに違うオチは無いだろうし大丈夫とは思うけど……

 彩の言葉にフラグ臭がするのは気のせいか……(戦慄)

 

「いっくよー!!」(彩ちゃん)

 

 彩が押した千聖の乗ったボードは勢いよく進み…………

 加速に加速を重ね………………

 

 泥☆水☆D☆I☆V☆E☆

 

 という安定のオチだった。私はもう知ってたwwww

 千聖は……水着が解らないくらいに泥まみれ……

 

「ご、ごめーん…………」(彩ちゃん)

 

 彩が千聖に謝る。

 

「気を取り直して行こう!」(彩ちゃん)

 

 え……? まだ行くの!? 

 

「「「お、お────!!!」」」(まやひなイヴ)

 

 他メンバー乗り気やった。

 私が止めても聴かないだろーし、此処は……

 見守るか……。

 

 そして…………

 全員泥まみれやったわ…………。

 もう解ってたわwwww

 観客席のリサ・美咲・ひまり・由愛は当然なんだけどさ、

 あこ・香澄・はぐみ・萌々まで苦笑いしてんじゃねぇか……!! 

 そして残りはドン引きだよ!!? 

 袖のチュチュはドン引きだし、パレオと燐子は苦笑……。

 ナンダコレぇ……。

 サイアクやんwwwwwヘタしたら胃薬案件じゃねぇかwww

 それを察してか知らないけどさ、既にパレオの手には胃薬の瓶が……。

 はぁ……そのお世話にならないといいけどなぁ!! (願望)

 そして……失敗する事数十回……。

 

「「「「「いっけぇ────────ー!!!!!」」」」」(Pastel✽Palettes)

 

 彩を乗せたボードはピタリとギリギリで止まった。

 

「「「「ああっ…………!!!!」」」」(まやイヴひなちさ)

 

 彩以外のメンバーが歓喜に包まれる。(私と桃花ちゃん除く)

 

「( ゚д゚)ハッ! ヤッタ──────。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。」(彩ちゃん)

 

 彩がボードから起き上がって歓喜する。

 さぁ、ここで質問だ。

 ギリギリで止まっている状態で起き上がったらどうなるのか……? 

 答えは…………

 

「「「「「「「「あ」」」」」」」(全員)

 

 動いて泥に落ちる。でした。

 最後まで締まんねぇわ。マジで。フラグの神でもいるのかしら。

 

 その後、私と桃花ちゃんペアはマージン込みで停止した為、

 2分(それぞれ)PRタイムを獲得した。

 

 

 そして、コマーシャルタイムの時間だ。

 

「私達、アイドルバンドやってます。パステルパ」(彩ちゃん)

 

 此処でPastel✽Palettesのターンは終了した。

 結局、何も言えずに終了したオチであった。

 

 あ、その後に私のターンだったんだけど、獲得時間が12分だったので、キッチリ宣伝出来たのでご安心を。

 宣伝後、彩に泣きつかれたのはお察しのとおりだ。

 なお、パレオが怖いのでキッチリタオルでガードはしていた。

 

 そして番組OA後、私に体力系の番組オファーが殺到し、

 あの収録後に連絡先交換して仲良くなった桃花と共演する回数が激増し、

 アイドルユニットを組むことになったのは別の話。

 

 そして、汐留琴葉ちゃんと日菜のタッグで番組収録があったのだが、安定のカオスwになって、私と桃花が胃薬のお世話になったのは別の話である。

 

 続け。

 




如何だったでしょうか。

まーた、悪乗りしちまったわ。

書いてる時にガキ使のアウト音が浮かんだんでそのまま採用って()

あ、あのアナウンサーの名前は中の人からの命名です。



そんなこんなでまたカオスっぷりが増しました。
次回は「ミッシェルランド」です。
またカオスっぷりが進化しますがお楽しみにしていてください。

次回は上手くいけば今月に、それか来月の予定です。
ではでは。


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Pico06 ミッシェルランドへようこそ!(覚悟を決めろ?)

お久しぶりです。
今月二本目の更新です。

ちょっとしたアクシデントもあったけれども何とか出来ました。
今回の出演者(名前だけ含む)は

弦巻こころ
北沢はぐみ
松原花音
奥沢美咲(ミッシェル)
瀬田薫

御神亜麻音
青葉帆乃花

戸山香澄
花園たえ

青葉モカ

氷川日菜
白鷺千聖

湊友希那
氷川紗夜
宇田川あこ
今井リサ

和奏レイ
朝日六花

倉田ましろ
二葉つくし

の総勢20名です。
それではどうぞ。


 皆様、こんにちは。御神亜麻音です。

 さて、此処で問題です。

 

「私は現在、何処にいるのでしょうか?」

 

 答えは…………私の可愛い義妹が教えてくれますよ。

 

「ハッピー、ラッキー、スマイルー、イェ──────イ!! 皆、あれがミッシェルランドよ!!」(こころ)

 

 はい。という訳で私は今、遊園地の『ミッシェルランド』なうです。

 え? 「そんな名前の遊園地知らねぇよ」って? 

 そらそうよ。これ、弦巻家の黒服さんが作り上げたんだよ。3日で。

 どんな高性能集団なんだと思うだろ? 

 だが、これがデフォなのが現実なんだよ。

 こればっかりは慣れるだけじゃ。慣れだって。

 

「……? あーちゃんてば、どうしたの?」(日菜)

「え……? 何が?」(私)

「何が……ってずっと上の空でしたけど、どうかしたんですか? 亜麻音先輩」(香澄)

「えっ……。あ、ううん。別に何にもないよ」(私)

「本当に大丈夫? 無理とかしてない? ソラ姉」(あこ)

「大丈夫だって。あこ。だから心配しないで」(私)

 

 心配してくれたあこの頭を撫でて答える私。

 

「わわっ……。いきなり何するの、ソラ姉っ!? ……嬉しいけど、髪のセット乱れちゃうじゃん……」(あこ)

「あはは……ごめんごめん」(私)

「いいなぁ……私も師匠にやってほしいなぁ……」(たえ)

「じゃあ、私やろっか?」(レイ)

「え……いいの?」(たえ)

「寧ろ、喜んで! だよ。たえちゃんっ!」(レイ)

「おぉう……甘い空間」(私)

「いや、ソレあーちゃんが言えたセリフじゃないし」(日菜)

「あはは……ですよねぇ……」(香澄)

「亜麻音先輩も大概ですからなぁ~」(モカ)

「モカ……ナニソレ。ってか姉はどうした」(私)

「お姉ちゃんですかー? 何時もどおりのオチですよー?」(モカ)

「あぁ……察した。またなんだ……あのシスコン」(私)

「そうなんですよ~。何とかしてくださいよ~」(モカ)

「無茶言わんといて。あのシスコンは無理」(私)

「そ、そんなぁ…………」(モカ)

「へぇ……ほのちゃんってば家ではそんな感じなんだ」(日菜)

「笑い事じゃないですよぉ……家でも普段と同じにしろってんですよ」(モカ)

「無理だ。由愛や萌々じゃあるまいし」(私)

「あぁ~確かに由愛ちゃんも萌々先輩も変わらない感じがしますよね」(香澄)

「うんうん。何時もどおりで安定な気がする」(たえ)

「あぁ……由愛と萌々ねぇ……」(私)

「確かにあの二人はたえちゃん達の予想通りだよ」(レイ)

「へぇ……やっぱりそうなんだ~……って美咲ちゃん、どうしたの?」(香澄)

「戸山さん……察して。本当に作るとは思ってなかったんだって……」(ミッシェル)

 

 美咲(ミッシェル)が回想に入っていた。

 それは遡ること、数日前の弦巻家。

 そこではハロハピのメンバーのティータイムが行われていた。

 私は…………メイドとして給仕係に徹して、その場に居た。

 こころには不満言われたけどさ。後で存分に付き合うことにしよう。百合ぃ……とか言うんじゃねぇぞ? 

 

「この紅茶、いい香り……」(花音)

「皆でお茶するのって楽しいわね! でも……姉様も一緒だともっと楽しいのに……」(こころ)

「ゴメンね……人手足りなくて駆り出されちゃってね」(私)

「そう……でも姉様の作ったお菓子でティータイム出来るんだから構わないわ!」(こころ)

「そう……アリガト。こころ(ナデナデ)」(私)

 

 こころの笑顔にK.O.された私はこころの頭を撫でていた。こころの笑顔……破壊力高すぎ。

 

「ねぇ……姉様、今日はミッシェル居ないのかしら?」(こころ)

 

 こころが私に尋ねた。

 うん。事実を言うとな。

 既にいるけどな。美咲(ミッシェル)は。

 だけど……こころの夢を壊す訳には行かないので、

 

「ホラ、ミッシェルって人気者だから仕事が忙しいんじゃない?」(私)

 

 私は誤魔化すことにした。

 だって可愛い義妹の悲しい顔は見たくないし。

 

「そうなのね……。それはその通りね!!」(こころ)

 

 ε-(´∀`*)ホッ 乗り切ったか……。

 

「あ、亜麻音ちゃん……!? どうして……!?」(花音)

「仕方ないじゃん……。こころの夢を壊すわけには行かないの」(私)

「ふぇぇ…………そんなぁ~」(花音)

「もー、ミッシェルも一緒にお茶してくれれば良いのに……」(はぐみ)

「はぐみちゃん……」(花音)

「フフッ……きっと照れ屋さんなんだよ」(薫)

「薫さんまで……あの……」(花音)

「花音さん、もう理解して貰う事は諦めているから。そしてこういう時は亜麻音先輩はアテになりませんし……」(美咲)

 

 をい……美咲よ。事実だけどさぁ。

 言わんといて。マジで。

 こころの笑顔が罪なのが悪いんや……。(責任転嫁)

 

「もしかして……お家遠いのかな?」(はぐみ)

「そういえば、ミッシェルって何処に住んでいるのかしら? 姉様、知ってる?」

(こころ)

「え゛っ……? 『ナイショミ^・x・^』☆』とかポロッとか言ってたような」(私)

「謎多きミッシェル……ってことか。それも魅力の一つだね」(薫)

 

 おい、かおちゃんよ。マジで理解しているのか? 

 

「あっ……そうだ。美咲、ミッシェルの家って何処にあるか知ってる?」(こころ)

「え゛っ……?」(美咲)

 

 先程の私と同じ反応を見せる美咲。

 ホラね? こういう反応になるでしょ? 

 

「あー……『ミッシェルランド』とかなんじゃないの?」(美咲)

 

 と美咲は苦し紛れながらに答えた。

 NICEだ。美咲。

 

「「「ミッシェルランド!!!」」」(こころ・はぐみ・薫)

 

 三人の声がハもった。

 そして……それから始まるのは怒涛のミッシェルランドの全貌予想だ。

 

「凄い!! きっと、遊園地みたいな楽しいところなのよ! たくさんのミッシェル達が出迎えてくれて、乗り物もたくさんあって……」(こころ)

「あーっ!! はぐみ、遊園地大好きなんだ!!」(はぐみ)

「華麗に上がる花火、賑やかなダンスパレード……最高の舞台だね!」(薫)

「是非、遊びに行ってみたいわ!」(こころ)

 

 美咲と花音そっちのけで大盛り上がりだった。

 私は先程の要望を一字一句逃さずにメモっていた。

 それは……後で黒服さんに渡すからだ。

 まぁ……黒服さん、ステンバーイしてるし問題ない。

 

 場面は戻ってミッシェルランド。

 

「あの……亜麻音先輩。あたしは口からでまかせのつもりだったんですが……」(ミッシェル)

「弦巻家舐めたらダメよ。美咲。嘘も真になる……。それが弦巻家なんだから」(私)

「ホラ、皆行くわよー!!」(こころ)

「わー待ってよぉー!! こころん!!」(はぐみ)

「わっ……こころん早い!! 私もっ!!」(香澄)

「あっ……あたしジェットコースター乗りたい!!」(日菜)

「……優雅にコーヒーカップも良いんじゃないかな?」(薫)

「ねぇ……レイも行こうよ」(たえ)

「うん。そうだね! たえちゃんっ!」(レイ)

「ねーねー、あこ達も行こうよー。ソラ姉」(あこ)

「そうね。それじゃ行きましょうか」(私)

「今日は満喫しちゃいますぞー」(モカ)

 

 こころ・はぐみ・香澄・日菜・薫が先陣切ってミッシェルランドへ。

 その後にたえとレイが、その後にあこ・私・モカが続いてミッシェルランドへ入場。

 最後にミッシェル(美咲)と花音もミッシェルランドに入場。

 

 ミッシェルランド…………そういうだけあってミッシェルだらけ。

 これ……美咲に目印付けとかんと解らないんじゃないかな。

 あ。案の定というか何というか。

 花音が美咲ミッシェルを見失ってるよ……。

 私はあこ・モカと楽しみつつ花音のフォローも行っていた。

 途中で岐阜から遊びに来ていた朝日六花ちゃんと妹達と遊びに来ていた二葉つくしちゃん、

 それと倉田ましろちゃんと仲良くなり、一緒に行動することなった。

 特に六花ちゃんとあこは同学年なのかもあって友人になっていた。

 この時、会った3人と再会の喜びを分かち合うのは1年後の話である。

 

 先ずはジェットコースターに乗る。

 かおちゃんが瀕死だった。

 そういえば高所恐怖症だったっけ。

 無茶しやがって…………。

 第二陣で私もジェットコースターに乗った。

 そしたら……ジェットコースターと一緒に私が空を飛んだ。

 そして、コーヒーカップ・メリーゴーランド・観覧車・SL・バンジージャンプ等等楽しんだ。

 コーヒーカップで日菜のせいで私が、観覧車とバンジージャンプでかおちゃんがSUN値直葬で死にかけた。

 コーヒーカップの後で復活した私は日菜にアイアンクローと紗夜+千聖の説教コンボを炸裂させた。日菜は真っ白に燃え尽きたが知った事ではない。

 バンジージャンプは断固拒否するかおちゃんを復活の日菜+私の共同戦線で強制連行した。日頃の鬱憤晴らしである。これで思い知ればいいのよ(明らかな私怨)

 

 そして……楽しかった時間も過ぎて夕方である。

 ミッシェルランドの正門には御見送りのミッシェルで埋め尽くされていた。

 もう……圧倒的……ピンク。

 ピンクにトラウマ持ちそうなまである。

 

「ビックリしたけど……楽しかったね! 美咲ちゃん」(花音)

 

 花音がミッシェルに話し掛ける。

 

「……………………」(美咲?)

 

 しかし、反応がなかった。

 ………………………………。

 まさかとは思うんだけどさ。それはないと思うんだけどさ。

 その後、解散となった私達。

 しかし、ミッシェルは明らか別方向に……。

 

「ねぇ……美咲ちゃん……だよね?」(花音)

「…………………………」(美咲?)

 

 花音の問にもミッシェルは無反応。

 

「…………戻るか」(私)

 

 私は深い溜息をついて胃薬を飲んでからミッシェルランドに戻るのだった。

 そして始まるのは「美咲探し」である。

 開始から二時間半後。大量のミッシェルから美咲を助け出すのだった。

 助け出された美咲は何故かTORAUMA持ちになっていたのだった。

 引き摺って貰ってもハロハピに影響大なので、私は暫く美咲を慰めた後に自宅に泊めてあげるのだった。

 

 続け。

 

 




如何だったでしょうか。

この話書いてる時に亜麻音ちゃんのイメージCVが決まりまして。
そのCVが奈々様・・・・水樹奈々さんに決まってふっとネタが浮かんで。
有名なあのセリフをぶち込みました。
どのセリフで元ネタはなんなのか。
読み返して探してみるとイイかもね?


今回は他作品ネタは控えめな代わりに・・・・・
「数の暴力」って感じです。
最早、原作よりも酷くなってる気がする。

これで、35人全員が名前だけでも出演したことになるんだよね。

次回は・・・・『さーくる☆合同ライブ対策会議』です。

間違い無くカオスwっぷりが進化しますがお楽しみに。

今月もう一本か、来月回しか・・・・。
不明な次回でお会いしませう。

ばいばいっ!


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Pico07 さーくる☆合同ライブ対策会議(カオス確定)

お久しぶりです。
今月に入ってなんと3本目の投稿です。

今回の出演者は

戸山香澄
花園たえ
牛込りみ
山吹沙綾
市ヶ谷有咲

美竹蘭
青葉モカ
上原ひまり
羽沢つぐみ
宇田川巴

丸山彩
氷川日菜
白鷺千聖
若宮イヴ
大和麻弥

湊友希那
氷川紗夜
今井リサ
宇田川あこ
白金燐子

弦巻こころ
瀬田薫
北沢はぐみ
松原花音
奥沢美咲

御神亜麻音
大和萌々
和奏レイ
佐藤ますき
湊由愛
青葉帆乃花

月島まりな

です。
それではどうぞ。


 此処は……参加型演奏用施設「さーくる☆」。

 日夜、ガールズバンド達が全身全霊のライブを交わす場所である。

 同場所に在るは特設大会議室。

 その場所で迅速に机が並べられ、迅速に資料が配布される。

 その直後、会議メンバーが着席する。

 さぁ、それではそのメンバーを紹介しよう。

 

 Poppi’n Party 戸山香澄

 Poppi’n Party 牛込りみ

 Poppi’n Party 山吹沙綾

 Poppi’n Party 花園たえ

 Poppi’n Party 市ヶ谷有咲

 

 Afterglow 美竹蘭

 Afterglow 青葉モカ

 Afterglow 上原ひまり

 Afterglow 羽沢つぐみ

 Afterglow 宇田川巴

 

 Pastel✽Palettes 丸山彩

 Pastel✽Palettes 白鷺千聖

 Pastel✽Palettes 氷川日菜

 Pastel✽Palettes 大和麻弥

 Pastel✽Palettes 若宮イヴ

 

 Roselia     湊友希那

 Roselia     氷川紗夜

 Roselia     今井リサ

 Roselia     宇田川あこ

 Roselia     白金燐子

 

 ハロー、ハッピーワールド 弦巻こころ

 ハロー、ハッピーワールド 北沢はぐみ

 ハロー、ハッピーワールド 瀬田薫

 ハロー、ハッピーワールド 松原花音

 ハロー、ハッピーワールド 奥沢美咲

 

 Sublimatum   御神亜麻音

 Sublimatum   和奏レイ

 Sublimatum   佐藤ますき

 Sublimatum   湊由愛

 Sublimatum   大和萌々

 Sublimatum   青葉帆乃花

 

 さーくる☆スタッフ 月島まりな

 

 …………の総勢32名である。

 緊張した空気の中、会議が始まるのだった。

 尚、所属バンドと名前がフルネームで名札とは違う方向でテキストが立体化している……とだけ言っておく。

 

「あー……、セリフの後の役名は今日はフルネームかな」(大和萌々)

「…………何を言っているの。萌々」(湊由愛)

「多分作者の考えている事の説明……じゃないかな」(青葉帆乃花)

「……なんで、帆乃花がそんな事解んだ……?」(佐藤ますき)

「さぁ……? 帆乃花が『作者の分身』とか……?」(和奏レイ)

「あぁ、そうかも。葵ちゃんみたいなポジか…………」(大和萌々)

「なんで……霧島葵さんが出てくるの……?」(湊由愛)

「さぁ? 例え」(大和萌々)

「確かに葵ちゃん(あの子)瑠璃神(別作品)でそんなポジだけども! 私は違うよ?! そんなポジの人間は此処には居ないの!! ……てか、あんまり長いセリフは勘弁して! 蒼紗(作者)のタダでさえ少ない集中力が削られて投稿時期が遅れるんだしさ……」(青葉帆乃花)

「いや、マジで何言ってんの? メメタァもメメタァだし作者が自虐ってネタにしてんのかってくらいのスレスレなネタ言ってんだけど…………仕事疲れか、帆乃花」(御神亜麻音)

「えぇ……それを仕事中毒(ワーカーホリック)な亜麻音に言われるの? それもそれでアレなんだけど…………」(青葉帆乃花)

「なにその私の扱い酷くない? ……そんなに酷いかな私の状態」(御神亜麻音)

『『『『『『『『酷い』』』』』』』』(御神亜麻音除く全員)

 

 まさかの私以外の意見が一致し全員に揃って言われた。

 

「えぇ……? そう……かなぁ……?」(御神亜麻音)

 

 私はショックを受け不思議そうに首をこてん。と傾げた。

 

『『『『『『『『/(^o^)\ナンテコッタイ。自覚なしだった! この人』』』』』』』』(御神亜麻音除く全員)

 

 私以外の皆が驚愕の表情で中にはorzなメンバーもいた。

 私の天使級な義妹のこころも頭を抱えてこの世の終わりみたいな表情をしていた。

 …………解せぬ。と、いうか凄く精神(こころ)にダメージ大なんだけど。

 みると、有咲・つぐみ・彩・あこ・燐子・美咲といった「私の癒し枠」の面々にも同じ表情をされていた。

 /(^o^)\ナンテコッタイorz

 

「……では、この会議後に『第742回 御神亜麻音休日包囲網対策会議』を開催する事を私は提案します」(氷川紗夜)

 

 私を横目にそんな事を提案した紗夜。

 

『『『『『『『『賛成―。異議なし』』』』』』』』(御神亜麻音除く全員)

 

 まさかの全会一致で紗夜の案は可決されたのであった。

 私は……また仕事が減らされるのではないかと戦々恐々だった。(末期)

 

「有難うございます。では開催の方向で。戸山さん、会議の方をお願いします」(氷川紗夜)

 

 紗夜の言葉で香澄に話は振られ、本会議が開幕する。

 

「今日は集まってくれてありがとう!」(戸山香澄)

「以前からお話をさせていただいていた『さーくる☆合同ライブ』ですが、この度、皆さんの賛同を得ることができましたので、本日第1回目の打ち合わせをしたいと思いまーす」(牛込りみ)

 

 りみの発言に拍手が起きる会場内。

 

「ホラ香澄、趣旨の説明」(市ヶ谷有咲)

 

 有咲が香澄に今回の会議の趣旨の説明を求めた。

 

「はい! みんなでキラキラドキドキの楽しいライブが出来ればいいなって思います!」(戸山香澄)

 

 香澄節全開だった。

 会場全体がどんよりした空気に包まれる。

 香澄が趣旨説明したらこうなるって解ってはいたが安定かよ。

 ポピパのバンド練習に私と同じく参加している由愛も私と同じ表情だった。

 

「えっと……具体的には……?」(氷川紗夜)

「う……具体的…………?」(戸山香澄)

 

 紗夜の説明を求める指摘に言葉が詰まる香澄。

 この香澄の行動で由愛と私はなんとなく察した。

 

「あ……コイツ、やっぱり何にも考えてないな」

 

 と。

 そう心の内で思っていたら、

 

「えっと……ソラ姉は今の解ったの……?」(宇田川あこ)

「ええ。大体は」(御神亜麻音)

「貴女もなの、由愛」(湊友希那)

「ええ。大体理解できたわ。お姉ちゃん」(湊由愛)

「じゃあさ……説明してくれない?」(今井リサ)

「解ったわ」(御神亜麻音)

「由愛さんも……説明……お願いします」(白金燐子)

「了解です、今から説明しますね」(湊由愛)

 

 暫く、私と由愛による趣旨説明が行われた。

 

「──と、言う訳です」(湊由愛)

「…………成程。そういう事ですか。亜麻音さん、由愛さん説明有難うございます」(氷川紗夜)

「何か、質問とかは無いでしょうか?」(御神亜麻音)

「無いから大丈夫だよ」(丸山彩)

「では、趣旨説明はこれで終了させて頂きます」(御神亜麻音)

「亜麻音先輩、由愛ちゃん、ありがとう! お陰で助かったよ~」(戸山香澄)

 

 趣旨説明を終わらせた私と由愛は屈託のない笑顔で御礼を言う香澄を見たら、無性にイラッときたので…………

 

 ごすっ(×2)

 

 真横に浮かんでいた名前テロップを手に持ち、香澄の頭を叩いた。

 音的に「殴った」でも良いだろうが、そういのは些細なことである。

 

「(T~T;)イタ―ッ!! なんでぇ~~~~……」(戸山香澄)

「香澄ぃ、私も由愛も言ったはずだよねぇ?」(御神亜麻音)

「なのに……何で纏められてないのかな?」(湊由愛)

「えっとぉ…………」(戸山香澄)

「何?」(御神亜麻音)

「そのぉ……」(戸山香澄)

「何かしら?」(湊由愛)

「素で忘れてました(∀`*ゞ)テヘッ」(戸山香澄)

 

 ごすっ(×4)

 

 香澄の脳天にテロップ炸裂(2度目)

 

 

「すみませんでした…………」(戸山香澄)

「解れば宜しい」(湊由愛)

「次、行きましょ?」(御神亜麻音)

 

 香澄が謝罪した事でOHANASHIは終了し、私は次の議題に移る様、促した。

 

「ねぇはぐみ、美咲……姉様が怖いわ……」(弦巻こころ)

「お願いだから思い出させないで。こころん」(北沢はぐみ)

「うん。あたしもはぐみと同感」(奥沢美咲)

「すまない……花音。暫く此の儘で居させて……」(瀬田薫)

「ふぇぇ…………薫さん!? 一体、どうしたの!?」(松原花音)

「花音……悪いけど此の儘にさせてあげて頂戴」(白鷺千聖)

「えっ……えええーっ!? どうしてなの、千聖ちゃん!?」(松原花音)

「多分……昔の(|| ゚Д゚)トラウマーが再燃したんだと思うわ」(白鷺千聖)

「あぁ……薫くんもなんだ……」(氷川日菜)

「そういうヒナさんも顔が真っ青なんですが……」(若宮イヴ)

「日菜ちゃん!? ちょ……大丈夫!?」(丸山彩)

「あらら……皆、(|| ゚Д゚)トラウマー再燃しちゃってますね……」(大和麻弥)

 

 なんか、(|| ゚Д゚)トラウマー再燃者続出していた。

 

「まぁ……亜麻音怒ったらこうなるって思ったけども」(大和萌々)

「まさか、由愛まで怒るとは思ってもみなかった」(和奏レイ)

「で……どうするんだ? これだと此の儘の続行は不可能だろ……」(佐藤ますき)

「そうね。一旦休憩挟んだほうがいいかしら」(青葉帆乃花)

「確かにその方が良いかもですな……」(青葉モカ)

「そうでしょ~モカぁ~」(青葉帆乃花)

 

 帆乃花の提案にモカが賛同し、それを嬉しく思った帆乃花は此処でまさかの超シスコン発動。

 モカを堪能し始めた。

 

「ちょっ……お姉ちゃん!?」(青葉モカ)

「また……始まっちゃったね、つぐ……」(上原ひまり)

「あはは……(苦笑)」(羽沢つぐみ)

「で、どうするんだ? 蘭」(宇田川巴)

「……放置。関わったら大変なことになるし」(美竹蘭)

「だな……」(宇田川巴)

「ゴメンね……モカちゃん」(羽沢つぐみ)

「頑張ってね……モカ!!」(上原ひまり)

「そ、そんなぁ…………(_Д_)」(青葉モカ)

 

 まさかの仲間に見捨てられたモカの表情は絶望に染まっていた。

 まぁ、私も止めないけどな。

 

 と、いうわけで暫く休憩タイムとなった。

 その間、(|| ゚Д゚)トラウマー再燃組の回復、

 そして……

 

「お姉ちゃんなんて……嫌い」(青葉モカ)

「ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! (真っ白)」(青葉帆乃花)

 

 という何時ものシスコンオチがあった。

 回復が終わり会議が再開される。

 

「次はライブをする順番でも決めましょうか……」(山吹沙綾)

 

 沙綾の進行で次はライブの順番を決めることになった。

 

「アタシ達は自分達の演奏が出来れば順番なんて……」(美竹蘭)

 

 と、蘭は希望を述べた。

 

「最後は私達に決まっているわ」(湊友希那)

 

 と希望を述べるのは友希那。

 確かにトリを飾るのが相応しいと思うのは無理はない。

 

「すみません……その日は仕事が入っているので最後にしてもらえると……」(丸山彩)

 

 と、希望を述べるは丸山彩。

 確か……ライブ当日は旅番組の収録入ってたな。そういえば……。

 

「って事は、リーダーも仕事なのか……?」(佐藤ますき)

 

 ますきは私の仕事の有無の疑問を口にした。

 

「いえ……亜麻音ちゃんは……その仕事は入ってないので……大丈夫です」(白金燐子)

 

 その疑問に答えたのは手帳を手にした燐子だった。

 私のマネージャーの彼女はスケジュール管理も仕事のうちなのだから、知っていても可笑しくはない。

 

「そっか……だったらトップ飾ってもいいよな?」(佐藤ますき)

「おー、ナイスアイデア! ますき!!」(大和萌々)

「私は特に希望もないし賛成かな」(湊由愛)

「私も賛成」(和奏レイ)

「……だってさ、亜麻音。どうする?」(青葉帆乃花)

「じゃあ……Sublimatumは最初で」(御神亜麻音)

「あ、はい……。了解です」(山吹沙綾)

 

 こうしてSublimatumはトップバッターとなった。

 

 ラストで私達の歌でドーン! ってリボンのシャワーを撃ったらみんな笑顔になると思うの!」(弦巻こころ)

 

 満面の笑みでそう告げるのはこころ。

 笑顔が可愛すぎて反則級だわ…………。

 

「最後に31人全員できらきら星歌いたい!」(戸山香澄)

 

 そんな提案を出してくる香澄。

 

「やっぱり……アタシ達も最後がいいかも……」(美竹蘭)

 

 周りに流されてしまい、意見を曲げてしまう蘭。

 

『う〜ん……』

 

 その結果、 6バンド中5バンドが最後を所望するという状況。

 その事実に場の空気は重くなってしまった。

 

「ねぇ……お姉ちゃん、ちょっと良い?」(湊由愛)

 

 その空気を打ち破るかの様に発言したのは由愛だった。

 

「なにかしら? 由愛」(湊友希那)

「もしかして……怖いの?」(湊由愛)

「怖いって……何の事かしら?」(湊友希那)

「とぼけなくてもいいんだよ? お姉ちゃん……私の後に歌うのが怖いんでしょ」(湊由愛)

「由愛…………本気で言ってるの?」(湊友希那)

「当たり前じゃん。お姉ちゃん、私の後に自分が歌うのが怖いから最後に順番を指定したんでしょ」(湊由愛)

 

 まさかの姉である友希那を煽っていた。

 場に剣呑な空気が流れる。

 リサと紗夜と私が止めようとしたが、無理だった。

 湊姉妹の言い合いは続く。

 

「私も舐められたものね。だったら良いわ。山吹さん、私達は2番目でお願いするわ」(湊友希那)

「あっ……はい。了解です……」(山吹沙綾)

 

 由愛の挑発にまんまと乗せられた友希那はRoseliaの演奏順を2番目に指定した。

 由愛は「してやったり」という表情だった。

 まさかの姉をコントロールして順番を決めさせるとか。

 由愛……策士か。

 私・リサ・紗夜はそんな由愛に戦慄していた。

 と、同時に次の合同ライブのSublimatumのボーカルは由愛に決定したのだった。

 だが、残りのバンドが決まらない。

 

「どうしよう……沙綾ちゃん」(牛込りみ)

「えっと……どうしましょう……亜麻音先輩」(山吹沙綾)

 

 まさかの私へ振られる事態に。

 

「えっ……うーんとそうねぇ……燐子ちょっと良いかしら?」(御神亜麻音)

「はい……。何でしょう? 亜麻音ちゃん」(白金燐子)

「今度の収録の時間変更ってどうなのかしら……?」(御神亜麻音)

「それは……スケジュール的に厳しいかと……」(白金燐子)

「そっかぁ……」(御神亜麻音)

 

 燐子と私は「Pastel✽Palettesの収録の時間変更は不可能」という話し合いの結果に達し、Pastel✽Palettesの最後が確定。

 それで、残りの3バンドについてはくじ引きで決めることになった。

 演奏順も確定し、次の議題に移る事になった。

 

 次は……タイトル決めになった。

 

「キラキラパーティー!」(戸山香澄)

「有り得ない。もっと荘厳なものが良いわ」(湊友希那)

「安直すぎない……?」(湊由愛)

 

 香澄の案は湊姉妹に敢無く却下される。

 

「深淵の闇による狂乱の……えと……」(宇田川あこ)

「……宴」(白金燐子)

「うたげー!!」(宇田川あこ)

「おぉ──カッケェな、それ!!」(佐藤ますき)

「ねぇ……亜麻音」(和奏レイ)

「うん。どっちかといえば今回は闇とは対極よね。『天空の極光』的な」(御神亜麻音)

 

 ますきが賛同したあこの案はレイと私の指摘によって却下。

 

「ミッシェルと愉快な仲間達!」(北沢はぐみ)

「それミッシェルしか強調されてないよね?!」(奥沢美咲)

「商店街の皆様にご協賛頂いて、ネーミングライツを取るというのはどうでしょう?」(白鷺千聖)

「それは却下かな。時間がかかり過ぎるし。今からやっても間に合わないわよ? それに想定外の用意と予算が必要になるわ」(青葉帆乃花)

 

 千聖の案は帆乃花による正論で論破。

 

「アタシ達はいつも通り自分達の演奏が出来ればそれで良いから」(美竹蘭)

「蘭〜、そればっかりだね〜」(青葉モカ)

「それ以外に言うことがないんじゃないかしら?」(青葉帆乃花)

 

 先程から繰り返すように同じことしか言わない蘭に、青葉姉妹の辛辣な事実が告げられる。

 

 ……という訳で中々タイトルが決まらなかった。

 そんな中で…………

 

「とぅいんくる☆さーくりんぐ☆……」(大和萌々)

「……姉さん?」(大和麻弥)

「いや、だから『とぅいんくる☆さーくりんぐ☆』ってのはどうかなと」(大和萌々)

 

 萌々がポツリとタイトル案を呟いた。

 それを聞いた皆はしばし無言に……。

 

「えっと……やっぱり……却下……だよね?」(大和萌々)

 

 萌々は申し訳なさそうに返答を尋ねた。

 

『『『『『『『『『採用決定!!!!!』』』』』』』』(大和萌々以外全員)

 

 が、まさかの全会一致で可決されたのであった。

 こうして、次のライブのタイトルは『とぅいんくる☆さーくりんぐ☆』に決定したのであった。

 

 こうして、止まったりしながらも会議は進む。

 そしてある時。

 

 ばーんっ

 

 香澄の机の叩く音が会場内に鳴り響く。

 そして全員が香澄の方を向いた。

 

「みんな……」(戸山香澄)

「香澄……」(山吹沙綾)

 

 香澄はゆっくり立ち上がり、そっと発言した。

 沙綾や私をはじめとする全員が香澄の二の言を静かに待つ。

 

「私、お腹空いたかも」(戸山香澄)

 

 まさかの告白だった。

 緊張したムードを返しやがれ。

 

「じゃあ、ファミレス行く~?」(氷川日菜)

「良いねぇ~」(今井リサ)

「では、包囲網の会議もそこでしましょう」(氷川紗夜)

「それがいいですね、紗夜先輩」(羽沢つぐみ)

「ねぇ……姉様も大丈夫よね?」(弦巻こころ)

「んーとバイトのシフトあるわね……」(御神亜麻音)

「そうなの……」(弦巻こころ)

「大丈夫よ、こころ。次のバイト先、今から行くファミレスだから」(御神亜麻音)

「そうなの……だったら姉様と一緒に居られるのね!!」(弦巻こころ)

「上げては落とす……罪な(ひと)だね。亜麻音も」(瀬田薫)

「それは……どういう意味よ、かおちゃん…………」(御神亜麻音)

「ちょ……、その名前で呼ばないでよ!! は、恥ずかしいから!! あーちゃんっ/////」(瀬田薫)

「あら、自業自得じゃない。かおちゃん?」(白鷺千聖)

「ち、ちーちゃんまでぇっ…………////」(瀬田薫)

「諦めろ。かおちゃん。あ、そうだ、香澄と日菜さぁ……」(御神亜麻音)

「ん? どしたの、あーちゃん」(氷川日菜)

「どうしたんですか? 亜麻音先輩」(戸山香澄)

「貴女達も私と同じでシフト入ってたでしょ?」(御神亜麻音)

「えっと…………」(戸山香澄)

「あ。そういえばそうだった」(氷川日菜)

「香澄……お前、忘れてたのかよ」(市ヶ谷有咲)

「日菜……貴女、そんな大切な事を……」(氷川紗夜)

「「あ、あはは…………」」(戸山香澄&氷川日菜)

「苦笑で逃げ切れると思うなよ?」(御神亜麻音)

「大変だね……亜麻音も」(和奏レイ)

「本当にそうよね」(青葉帆乃花)

「あのさ……レイ」(花園たえ)

「んー? どうしたの、花ちゃん」(和奏レイ)

「お姉ちゃんも……」(青葉モカ)

「ん? なぁに? モカちゃん」(青葉帆乃花)

「「離して」」(花園たえ&青葉モカ)

「「んーと、却下☆」」(和奏レイ&青葉帆乃花)

「マスキングぅ…………」(花園たえ)

「亜麻音先輩…………」(青葉モカ)

「「助けて…………(>o<)」」(花園たえ&青葉モカ)

「「無理だ。諦めろ」」(佐藤ますき&御神亜麻音)

「「ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!」」(花園たえ&青葉モカ)

 

 日菜の提案に乗った一同はファミレスに大移動を始めた。

 その間、カオスっぷりがハンパないのだが。

 まぁ……何時ものことか。(感覚麻痺(ブレイカー・ダウン)

 

 次々と退出するメンバー。

 

「ねぇ……後片付けどうするの?」(月島まりな)

 

 ふと、一人残されたまりなさんが呟いた。

 

「「あと、ヨロシク!!! ((☆´∇)从(∇`★))」」(湊由愛&大和萌々)

「なんだと…………」(月島まりな)

 

 萌々と由愛の返答に戦慄するまりなさん。

 しかし、既にまりなさん以外は退出済みでその発言の返答に答える人は誰一人居なかったのであった。

 まりなさんは誰も居なくなった会議室で一人、泣く泣く後片付けを始めるのだった。

 

 ファミレスで始まった「包囲網会議」によって新たに友希那と薫がファミレスでバイトする事になった。

 薫は意外に有能で、仕事をすぐに覚えて私が不在の時の時間帯責任者になるまでに成長し、私の負担が減った。

 一方の友希那は対極で中々仕事を覚えられず、私以外の指導役は匙を投げてしまった。

 故に私の胃薬案件となってしまったのである。

 要は……

 

「待 た せ た な 」(胃薬)

 

 状態である。

 その対策で妹の由愛を緊急で雇う事になって、見事に姉と妹の逆転現象が繰り広げられたのは全くもっての別の話である。

 

 続け。

 




書きたい事思うがままに書いてたらこうなった。

前回の1.5倍の文量という始末。

そして登場人数32人っていう最多の人数の多さ。

あと、瑠唯さんだわ。出てないの。
次回以降で何処で出そうかな・・・・?

そんな期待を持ちつつ、次回もお待ちくださいませ。
次回はオリジナル回(初の)・・・・になるかも。

今月に投稿できるか、来月になるかは不明。

それではまた次回。
ばいばいっ!


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Pico08 ドラマー会議の裏のバイトのきろく(ファミレス編)

お久しぶりです。
今回の出演者は

御神亜麻音
戸山香澄
氷川日菜
湊友希那
弦巻こころ
奥沢美咲
瀬田薫
湊由愛

です。それではどうぞ。



 ある日のファミレス。

 そこで今日も今日とて私はバイトだ。今日は知り合いと同じシフトだ。

 そのメンバーは……

 

「亜麻音先輩―、1番テーブルオーダー待ちでーす」(香澄)

「私が行くわ。日菜はレジを、香澄は17番テーブルの片付けを」(亜麻音)

「りょーかいっ」(日菜)

「解りましたっ! 亜麻音先輩!」(香澄)

「由愛、2番テーブルの給仕頼むよ」(薫)

「解りました。薫さん」(由愛)

 

 私と香澄、日菜、薫、由愛である。大体この4人でシフトを組むことが多い。何か作為的なシフト組みな気がするのは私の気のせいなのだろうか。

 

 それはさておき。

 今は丁度お昼どき……故にピークタイムで超忙しいのだ。私達の他にも大学生バイト・パートの先輩たちも居るのだが……それでも目が回るほど忙しい。とはいえ、以前より負担が減って私の体力的に余裕が出来る様になっていた。それは薫のお蔭が大きい。

 薫は以前の「休日包囲網会議」の結果、ファミレスでバイトする事になったのだ。演劇部に所属の彼女は接客スキルが高く、それに加え記憶力も良い方で比較的短期間で仕事を覚えている。(その割に学力がアレだけど)その結果、私と同じ「時間帯責任者」を任されるくらいに成長していた。

 更に薫目的で訪れるリピーターが格段に増え、ファミレスの収入が嬉しい悲鳴と言わんばかりに増えた。その裏付けとして私はりみとひまりに毎日ファミレスで会っている気がする。

 

「そんなに会いたいならひまり達も此処でバイトすればいいのに」

 

 そう思う私である。

 さて、1番テーブルにオーダーを取りに行きますか……。

 

「ご注文はお決まりでしょうか?」(亜麻音)

「えっと……『日替わりランチセットA』1つ」(美咲)

「はい。『日替わりランチセットA、1つ』ですね?」(亜麻音)

「はい」(美咲)

「こころはどうするの?」(亜麻音)

「私はコレが良いわ!」(こころ)

「えっと……『しおんのおまかせ』ね」(亜麻音)

「ええ! 姉様の手作りですもの! 当然これよ!」(こころ)

「そう……。では、ご注文は以上ですね? 暫くお待ちください」(亜麻音)

 

 こころと美咲のテーブルを注文を取った後に厨房に戻る。

 こころの注文は私が作ることになってるのだから当然といえば当然か。

 えっと……今日はなんだっけか。 そうだ、そうだ。ビーフシチューだった。

 私は素早く調理に取り掛かるのだった。

 

 

 調理を終えて料理の給仕を丁度オーダーを取って戻ってきた薫に頼む。

 ハロハピで面識もあるし大丈夫だろう。多分。

 

「あーちゃん、14番テーブルのオーダーだよ。日替わりE×2」(日菜)

「解った。私は暫く調理に回るから日菜、指示頼むわ」(亜麻音)

「オッケー。 香澄ちゃん、16番テーブルのオーダーお願い」(日菜)

「解りました! 日菜先輩」(香澄)

 

 日菜は何時もは破天荒な性格が目立つが、実は要領も良く、天才故の飲み込みの早さと相まってこのピーク時には欠かせない即戦力となっていた。

 さてと……私は調理に取り掛かろ──

 

 がしゃーん。ぱりーん。ぱりーん。がしゃーん。

 

 ──と、思っていた矢先に調理場に響く食器が割れる音。

 私を含む調理場の皆が皿洗いをしている友希那の方に視線が行った。

 

「……どうしてかしら?」(友希那)

 

 友希那は首を傾げていた。

『どうしてかしら?』じゃ、ねーよぉっっ!! 

 友希那が割ったんでしょうが!! ……ってか、今日もなのか!? 

 

「お姉ちゃん!? また割ったの!?」(由愛)

 

 友希那の妹である由愛が音を聞き付けて友希那の下へ。

 

「またとは随分な言い方ね、由愛」(友希那)

「当たり前だよっ!? もう毎日食器破壊してるじゃん!!」(由愛)

 

 そう。友希那は前回の会議から此処でバイトを始めたのだが……正直、私の負担が減るどころか、寧ろ増えている。

 他の先輩方が友希那の指導をしたのだが、何も覚えられずに終わった為に指導役の匙を投げてしまっていた。店長なんて酷い物であまりのストレスから胃潰瘍を発症して病院送りとなってしまったのだった。

 当然ながら店長は現在、小夜鳴先生のお世話となっている。

 こうして、指導役は自然と私に回ってくる事になり、私も一生懸命教えたが……ダメだった。

 なので、日菜に頼んで紗夜と交渉した結果、妹の由愛をファミレスでバイトさせる事になったのだ。

 由愛が入った事で友希那は皿洗い専任にする事にして、由愛を監視役にする事にした。

 

「この食器が勝手に割れたのよ」(友希那)

「んな、訳無いでしょ!? お姉ちゃん」(由愛)

「勝手に滑り落ちた食器が悪いのよ」(友希那)

「違うよ!! ちゃんと持たないお姉ちゃんが悪いのっ!」(由愛)

 

 もうこの湊姉妹の姉妹喧嘩がここでの恒例行事になりつつあった。

 私もこれには苦笑するしかないのだ。

 他の調理場の皆様も私と同じ様な反応だった。

 

 ピークも過ぎて、私達も交代で休憩を取って、シフトタイムは過ぎていく。

 

「あの、亜麻音先輩、ちょっと良いですか?」(香澄)

「……? どうしたの、香澄」(亜麻音)

「さーや達のオーダーなんですけど……」(香澄)

「……ドラマー組の?」(亜麻音)

「量、多くないですか?」(香澄)

「……確かに」(亜麻音)

 

 私は香澄の指摘に納得した。

 その内容は……ラーメン×7、ドリンクバー×7、ペペロンチーノ×1、ケーキ×1、フライドポテト×1、野菜スティック×1、しおんのオススメ×2。

 

「あそこって、7名様だよな……?」(亜麻音)

「は、はい……」(香澄)

「取り敢えず、全部作って余ったら、余剰分を賄いに回そう」(亜麻音)

「わ、解りました……」(香澄)

 

 私は香澄と相談してそうする事にした。

 案の定、日菜がラーメンを7つ給仕した時には皆、絶望顔していた。

 どうやら、注文中にラーメンの話題で雑談してたらしくそれがキッチリ注文に含まれたらしい。

 こうして、私の方策は功を奏した様で、ラーメンが5つリターンとなったのだった。

 それと同時に私達の賄いがラーメンに決定したのであった。

 

「あの……亜麻音先輩」(由愛)

「どうしたの、由愛」(亜麻音)

「お姉ちゃん、何処に行ったか知りませんか?」(由愛)

「え、友希那?」(亜麻音)

 

 由愛が友希那の現在地を尋ねてきた。

 

「私は知らないけど……薫、知ってる?」(亜麻音)

「友希那かい? それなら、割れた食器の処理を頼んだのだが、どうかしたのかい?」(薫)

 

 薫に振ったらまさかの返答だった。

 

「あの、瀬田先輩。 それは何れ位前ですか?」(由愛)

「そうだね……40分前、だったかな」(薫)

「「……………………………………」」(私&由愛)

 

 薫の返答に押し黙る私と由愛。

 まさか…………ねぇ?? 考えたくもない結論に至った私だった。まぁ、友希那なら有り得そうだけども! 

 

「あの、亜麻音先輩、瀬田先輩。 ちょっと私、外出てきますんで」(由愛)

 

 由愛も私と同じ結論に至ったらしく、私達に一言断りを入れて勝手口から外に出ていった。

 

 

「お姉ちゃん、一体何やってんのさぁぁっっっっっっっっ!!!!」(由愛)

 

 その直後、由愛の怒号が響き渡るのだった。

 

「………………(思考放棄)」(亜麻音)

「あーちゃん……」(薫)

「どうしたの、かおちゃん」(亜麻音)

「胃薬……飲む?」(薫)

「……ありがと」(亜麻音)

 

 それを聞いた私と素の喋り方に戻った薫は2人で仲良く胃薬を服用するハメになったのだった。

 そして、それを見ていた香澄と日菜にエラく心配されるのだった。

 

 その後、日菜経由で紗夜に此の事が伝わって、紗夜とひまりがファミレスのバイトとして追加されたのだった。

 それと同時に弦巻家で「絶対に割れない食器」が開発されてファミレスに導入されるのだった。

 

 

 続く。

 

 

 

 

 




如何だったでしょうか?
オリ回だったし、結構間が空いちゃいましたね。
次回はりみコロネ回の予定。
では次回におあいしませう。


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Pico09 チョココロネだいすき ……と、言っても限度があるでしょ

お久しぶりです。

今回の出演者(名前だけ含む)は

戸山香澄
花園たえ
牛込りみ
山吹沙綾
市ヶ谷有咲

大和麻弥

湊友希那
氷川紗夜

御神亜麻音
大和萌々
湊由愛

戸山茜

牛込ゆり
鰐部七菜

です。




 ある日の昼下がりの花咲川女子学園。

 今は丁度お昼休みの時間であり、天気の良さと心地よい陽気もあってか生徒達の殆どは中庭で過ごしていた。

 無論、香澄達Poppin’Partyのメンバーも例外ではなかった。

 現在、メンバー全員は円状に集まっておりメンバーの1人、牛込りみは嬉しそうに好物のチョココロネを頬張っていた。

 

「りみりんってホント、チョココロネが好きなんだねー」(香澄)

「うん!」(りみ)

 

 香澄の問い掛けに肯定し、紙袋に入ったチョココロネに手を伸ばし頬張るりみ。

 

「……てか、食いすぎじゃね?」(有咲)

「……だよな。幾つ食べてるんだろう」(亜麻音)

「えっと、12個目じゃないかな……」(茜)

「「「「……………………」」」」(りみ以外)

 

 有咲の発言に花咲川の生徒では無い御神亜麻音が賛同する。

 そして、律儀にりみの食べたチョココロネの数をカウントしていた戸山香澄の姉である戸山茜が答えたところでその場は静寂に包まれた。

 

「お姉ちゃん、何時きたの!?」(香澄)

「んー? さっきから居たじゃん」(茜)

「あっ、そっかー。忘れてたよ~」(香澄)

「そっちじゃねーだろっ!!」(有咲)

「えっ、そうだっけ?」(香澄)

 

 香澄が茜に質問して終了しそうなところで有咲の突っ込みが入る。

 確かに指摘するところはそっちじゃない。

 

「師匠、転校になったの?」(たえ)

「なってないって。まー、七菜先輩ならやりそうだけどね」(亜麻音)

「あー、ななちゃん外堀埋めにかかってたもんね……」(茜)

「マジですか……その事実は聞きたくなかったですよ、茜先輩」(亜麻音)

 たえの言葉に否定する亜麻音。そして直後に衝撃の事実をカミングアウトした茜であった。これには亜麻音も頭を抱えざる得なかった。

 

「あのー……胃薬、要ります?」(沙綾)

「えと、大丈夫。まだ大丈夫だから沙綾」(亜麻音)

 

 沙綾が胃薬を取り出そうとしてそれを必死に止める亜麻音だった。

 茜はその様子を微笑ましい表情で見守っていた。

 そこに2人の生徒が輪に加わった。

 

「やほー。相変わらず賑やかだね。ポピパの皆さんは」(萌々)

「あっ! 萌々先輩っ!」(たえ)

「こんにちは。 亜麻音先輩、茜先輩」(由愛)

 

 輪に加わったのは大和萌々と湊由愛である。

 苗字から察せるとおり大和麻弥、湊友希那の姉妹である。

 これでGlitter*Greenメンバー除く花咲川在籍組が揃った。約一名例外がいるけど。

 

「例外って私のことよね」(亜麻音)

「……だろうな」(萌々)

「師匠は羽丘だもんね」(たえ)

「…………メメタァだね、お姉ちゃん」(香澄)

「今更でしょ」(茜)

「…………ナニ言ってんだ、お前ら……」(有咲)

「気にしたら負けだよ、有咲ちゃん。あと、カタカナにしないで」(由愛)

 

 由愛の発言には「察してくれよ」としか言い様がないのだが。

 それは置いとこう。

 

「すっごい食べっぷりだね、りみちゃん」(由愛)

()って、沙綾ちゃん家のパン美味しい()もん」(りみ)

 

 由愛の言葉に19個目のチョココロネを頬張りつつ笑顔で答えるりみ。

 

「贔屓にしてくれるのは良いけど、あんまり食べると太るよー?」(沙綾)

「そうそう。結構カロリーあるからね」(亜麻音)

 

 製作陣(沙綾&亜麻音)の御尤もな正論が飛ぶが、

 

大丈夫(らいじょうう)だよ。チョココロネは別腹()から~」(りみ)

 

 35個目のチョココロネを食べながら軽く流していたりみだった。

 昼休みが終わり、結果40個ものチョココロネを完食したりみであった。

 

 放課後……夕方の流星堂。

 Poppin’Partyメンバーは蔵練を終えて各々の帰途に着くため解散となった。

 

「( ´・ω・`)ノ~バイバイ、りみりん、また明日―」(香澄)

「またね、香澄ちゃん」(りみ)

「またねー」(おたえ)

「チョココロネも大概にしとけよー?」(有咲)

「解ってるー」(りみ)

 

 その後、帰途に着くりみ……であったが、早速チョココロネを食べていた。

 前言撤回瞬時であった。

 朝と練習の休憩中に34個食べていたので此処で食べた累計のチョココロネ数は72個。

 そして入浴中にも関わらずチョココロネを食べているりみである。

 浴槽に浮かんだ風呂桶にチョココロネが山積みになっている。

 風呂場で奇跡的に無事なチョココロネを風呂上がりには綺麗に完食していた。

 此処まで食べた累計102コロネ。

 単位が変わっているが気にしないで。

 そして歯を磨いたので、チョココロネは閉店……するわけがなくて就寝前にもしっかり食べるりみだった。

 ……今日の累計160コロネ。

 

 そして翌日のお昼休み。

 

「……また食べてる」(有咲)

 

 有咲の指摘通り安定のチョココロネなりみだった。

 この日だけのコロネ数、此処まで57コロネ。

 

「こっちまで胸焼けしそうだ……」(有咲)

 

 安心しろ。そんなのとっくに超越している。

 亜麻音に至っては既に胃薬持って退場済みである。

 なんでも、見てるだけで胸焼けノックアウトしたらしい。

 今現在、早退して自宅で紗夜に看病されている。

 

「……飽きないの?」(沙綾)

 

 沙綾の指摘は至って正常だ。何故なら此処までのこの日のコロネ数、72コロネ。

 もう、「コロネは飲み物」レベルまでにある。

 

「んー、なんか更に好きなっちゃって……」(りみ)

 

 最早唯の食べ物と思えなくなってきているチョココロネ様である。

 此処まで本日のコロネ数……90コロネ。

 

「りみ……、そんなに食べてるとコロネになっちゃうかも!!」(おたえ)

 

 りみの方を指差して迫力満点に言うおたえ。

 色々と何言ってるのだろうか。コロネは人体まで影響を及ぼすのかよ。

 まぁ、糖尿とかそういうのは引き起こしそうだろうが。

 

「「「「……………………」」」」(おたえ以外)

 

 一瞬訪れる静寂。

 

「「「「wwwwwwwwwwwwwww」」」」(おたえ以外)

 

「まさか、そんな訳ないよー」と言わんばかりに笑い事で済まされるのだった。

 因みに昼休み終了時点で114コロネ。そしてこの日の累計コロネ数は250コロネであった。

 

 さらに翌日のお昼休み。

 此処までで朝から既に86コロネのりみ。

 

「コロネコロネコロネころねころね……」(りみ)

 

 うわ言で呪詛を言い放ちつつ食べていた。此処までで100コロネ。

 そして目は既にハイライトが仕事放棄し、死んでいた。

 

「「「「……………………(;´∀`)……うわぁ……」」」」(りみ以外)

 

 声には出さないものの、明らかにドン引きな香澄達であった。

 それもお構いなしにコロネは止まらない。此処までで112コロネ。

 

「りみりん……大丈夫?」(香澄)

「もう止めときなよ……」(沙綾)

 

 香澄が心配し、沙綾が止めるように説得するがコロネは止まらない。

 此処までで124コロネ。

 そして、130コロネを過ぎたあたりだった。

 

「( ゚д゚)ハッ! チョココロネーっっっっ!!!!」(りみ)

 

 突如、りみが地面に落ちているチョココロネに喰いついた。沙綾を突き飛ばして。

 だが、それはチョココロネではなかった。

 りみが齧り付いてる物、それは……

 

「……って、りみ、それサザエじゃんっ!!!」(有咲)

 

 有咲の言うとおり、それは……サザエである。うん。あの巻貝のサザエである。

 遂に幻覚見え始めたか。チョココロネって一体何なんだろうね? 

 唯の菓子パンだよね? 薬物とかじゃないよね? 

 ……ってか、何故にサザエが都合よく落ちてんだよ。

 潮干狩りでもあったのか、オイ。

 

「コロネコロネコロネころねころね……」(りみ)

 

 

 最早、狂気の沙汰レベルなりみに戦慄する香澄。

 

「( ゚д゚)ハッ! りみりん、手がっ…………!!!」(香澄)

「えっ……?」(りみ)

 

 香澄の叫びに正気に戻ったりみが自分の手を見てみると……

 

 右手が、チョココロネになっていた。

 

「えっ、ええええええええええええええええええええっ!!!!」(りみ)

 

 その後りみの絶叫が響き渡ったのであった。

 此処までで132コロネ1サザエ。

 

 

 そしてさらに数日後。香澄達は病院にいた。

 ベッドを囲む様に立っている香澄達。

 そしてベッドには、顔から下がチョココロネになったりみの姿。

 もう一度言おう……ベッドには、顔から下がチョココロネになったりみの姿。

 

 正しく「りみコロネ」である。

 

 ど う し て こ う な っ た  ! ? 

 

 最早何処からどう突っ込めばいいのやら。

 

「まさか、本当にチョココロネになっちゃうとは思わなかったよ……」(りみ)

 

 誰も予想はつかないだろうな。つくわきゃないだろ、フツーは。

 

「りみ……」(有咲)

「りみりん……」(香澄)

 

 かすありの言葉と共にバックで流れるピアノ。空気読んでるピアノである。

 

「りみりん、ウチのパンのせいでっ……」(沙綾)

「私も冗談のつもりで言っただけなのに……ゴメン……」(おたえ)

「ううん。おたえちゃんは心配してくれただけだもん……沙綾ちゃんもパン美味しかった……」(りみ)

 

 りみがそう言って窓の外の木を見ると木枯らしが吹いて最後の一葉が吹き飛ばされていった。

 

「皆……私がチョココロネになったら美味しく……食べてくれる……?」(りみ)

 

 そう言って頭がチョココロネに埋まっていくりみ。

 4人は何か同じ事を……考えたくもない事実に直面している事を……悟った。

 

「「「「り、りみ────────────ーっっっっっっ!!!!!」」」」(4人)

 

 悲しみに暮れる4人が見守るベッドには物言わぬチョココロネが鎮座していた。

 

 

 

 

 

「~~~~~~~~~~~~~~っっっっっっっ!!!」(りみ)

 

 跳ね起きるりみ。

 どうやら怖い夢でも見ていたのだろう。かなり魘されていた。

 そして必死に息を整えていた。

 その間、上の段で寝ている姉・牛込ゆりは絶賛爆睡中である。

 

「ゆ、夢……? (*´д`;)……流石に食べ過ぎたかな……?」(りみ)

 

 当たり前だ。172コロネは食べ過ぎなレベルを超えている。

 現に亜麻音は視てるだけでノックアウトしており、絶賛胃薬のお世話になっている。

 

「何か飲むもの……」(りみ)

 

 

 ベッドの周囲を物色し始めるりみ。

 飲み物を見つけたりみはホッと一息をついた。

 だが、それはフツーの飲み物ではなかった。

 りみの手にある物、それは……

 

 チ ョ コ コ ロ ネ

 

 だった。

 正しくりみにとって

 

『チョココロネは飲み物』

 

 なのだろう。

 りみは一気にこの日の1コロネ目を幸せそうに飲んで(?)ご満悦な表情だった。

 

 ……そして、先程見た夢が正夢となるのをこの時彼女はまだ知る由もない。

 

 

(DEAD)END

 

 




如何だったでしょうか。
今回から地の文を天の声っぽくしてみました。
こっちの方がツッコミ入れやすいしなーと思いまして。

単位がすげーことになってますが案外語呂良いな、これ

因みに今回の話では

160+250+132+172+1=713。

なので、纏めて713コロネ1サザエ登場しています。
胸焼け超越待ったなしコース確定ですなwwwww


さて次回はらぁめん回です。お楽しみに。

ではでは。





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