逆転世界の元モルモット(中身入れ替わり)が頑張るだけのお話 (おじぎり)
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はい、バイオハザードとフォールアウトが合体してさらに凶悪になった世界から生き延びるRTA、はーじまーるよー☆

 はい、おじぎりでごぜぇます。
 
 いやー特異点、始まりましたね。

 私? 建造ガチャで爆死して食料が4桁ギリギリでそのせいで禄にマップを回れませぬ。

 今回も性懲りもなく新作を始めてしまったわけですが、これが私の悪い癖なんですよねぇ……衝動的に書き始めて段々熱を失ってネタに詰まる。で、また新しいものを…っていうループ。直そうと思えどもどんどんアイデアが出てくるから始末に置けない。

 そんなこんなでまた衝動的な作品ですが読者の皆様に楽しんでいただければ幸いです。

あといい加減連続した休日が欲しい……贅沢だとはわかっていますが。


 目が覚めるとそこはどこかの研究室だった―――。

 

 いや、どういうことだってばよ?

 

 俺、確か課題やってたよね? 魔剤(緑で爪印のアレ)を飲み飲み徹夜覚悟でやってたよね? なんで研究所っぽいところにいるの? 夢なの幻なの死ぬの? ちょいとつねってみる。痛い、夢じゃない。以上。終わり! 閉廷! 解散……できませんねぇ!!(半ギレ

 

 え、コレ『アレ』なの? 最近の小説とかな〇う系アニメとかでおなじみの『アレ』なの? ウン、『アレ』ですねぇ!! 『アレ』ってなんだよ分かんねぇよ!!!(二度目の半ギレ 

 

 しかもなんでか視線低くね? ねぇコナン君になったの? 俺コナン君になったの?

 オーケーオ―ケー落ち着こう、まずは現状の確認だ。慌てるのはそれからでもいいはずだ(まず最初に慌てるべきだと思うんですがそれは)

 

 まず視線が低いこと、おててを見てみよう。わーお小っちゃいおててだー片手なんかちょっとおおきいきかいのおててだー(棒読み

 …は? え? E? 義肢ディスか。…よし、もう驚かない。もう驚かない(二回目

 うん、ショタ化してますねーロリじゃない。だって息子がいるから。

 次、服装。病院とかで見る患者服にスリッパを履いてますねぇちょっと寒いんよー。

 で、最後に周囲を見回します。研究所っぽいところにいます。以上現場からは異常でした。

 

 はい、わかりません☆

 

 マジでどうしよう。歩き回ろうにも何がどこにあるのかわからな過ぎて怖いし、かといってこのまま棒立ちしてても何が来るのかわからない。とりあえず室内だけでも散策せねば…

 

 

 数分後

 

 

 マ ジ で 何 も わ か ら ん ! !

 

 机の上に何かの資料があるけど一つ言わせろ。

 

 日 ノ 本 語 で 書 け こ の や ろ う ! ! 

 

 俺の英語力は2なんだよちんぷんかんぷんすぎてわからねぇよ!!

 んで、何かSFじみたスクリーンに何か映ってるけどこれもさっぱりだ。これ以上は何もわからないし、怖いけど部屋の外にでるか?

 そうだな、とりあえず出よう。よし、イクゾー!! 

 うーん…暗い。ブラッドでペンキされてホラーですねクォレワ……。

 とりあえずうろうろして何か見つけよう。じゃなきゃ(精神的に)俺がシヌゥ!! 

 

 

~ショタ、イン・ザ・廊下~

 

 

 あっちへカサコソ、そっちにペタペタと歩いても誰も合わない。運がいいけど悪い。途中の部屋を全部漁ってもあるのはTDN紙切れ(俺視点)と何にも入ってない円形のガラスケース。

 倉庫っぽいところでリュックと食料(期限大丈夫かわからないけど乾物系だからヘーキヘーキ)を見つけて、とりあえず詰めて背負う。結構詰めてみたけどあんまり重さを感じない。不思議使用なショタボディーに感謝しながらまたてくてく歩く。

 

 そうこう歩いているうちに出口らしきところを見つけた。とりあえず外に出るのは今はやめておこう。まだ此処を調べたりない。ここを出るのは最後にしよう。

 

 

 

 ――ショタが施設内をウォーキングしている頃――

 

 存在しない(404)小隊がとある建物の前にいた。

 

「ねぇ、本当にここを調査するの?」

 

 不安そうに聞いてくるのは404小隊の一人、UMP9だ。無理もない。何せここは第一次北蘭島事件より10年ほど前から崩壊液と、『別の』技術の研究に使われていた建物だ。

 

 崩壊液だけならまだ何とかわかるが『別の技術』という物が何かわからない。何せここは軍事的にも最重要な研究施設であることが絡み、それ以上のことが分からないのだ。資料を調べようにもほとんどが第三次世界大戦の混乱で消失。

 僅かに残った資料から何とか此処の研究所の場所と概ねの概要が分かった程度なのだ。とある任務で手に入れてなければこの場所すらわからなかった。その資料の詳細な内容に食いついたペルシカリアがさらなる詳細を手に入れたいと、新たに依頼したのだ。

 

「しょうがないわよ。前金で結構な額を貰っちゃったし、今更引き返すわけにはいかないわよ」

 

 9の不安そうな言葉にそう答えたのは隊長であり、9の姉でもあるUMP45である。

 

「うう…眠い……」

 

 そう愚痴をこぼすのはGrG11。特徴的な銃を抱え、今にも眠りそうだ。

 

「寝てもいいけど、誰も起こさないし置いてけぼりにするわよ」

 

 不機嫌そうにG11に釘を刺すのはHK416。その言葉に辟易しながらも辺りを警戒する。

 

「いい? 今回の任務は資料の回収。重要じゃなくても一応回収するように言われているわ」

 

 45が任務の内容を復唱する。正直言って彼女もこの任務にはあまり乗り気ではなかった。しかしここまで来た以上、後戻りするわけにはいかない。4人は覚悟を決めると施設の中に入っていった。

 中は電力を失い、人が消えて久しく、埃と亀裂で今にも崩れ落ちそうな内部を慎重に調べる。

 

 いくつかの部屋を散策し、資料を集めると見なれない言葉がいくつかあるのに気が付く

『GAVIRUL再現計画』『リリーの遺伝子』『崩壊液を利用した超回復』『機械との完全融合による機械化兵』、『肉体の成長に合わせた機械の自己改造』

 パッと見ただけでも禄でもない実験の内容がうかがえる。

 

 その次の部屋ではさらに興味深い内容が知られた。

 

『遺伝子からの培養によって男性型のGAVIRULが完成した。極めて希少な実験体だ。これは慎重に慎重を重ねて研究せねば』

 

『やはり〝アレ〟は最高の実験体だ。崩壊液による超回復技術の移植だけでなく自己改造能力を持つ機械との融合まで成功させて見せた。気になる点といえば成長が一定の年齢で止まったことだけだが……まあ、気になるようなものでもない。このまま実験を続けるとしよう』

 

 研究員の個人的な日誌だろうか。なんにせよここまで詳細に知れただけでも収穫は大きい。それに気になる点も出てきた。

 

「ねぇ、これ、男性って……」

「ええ、書いてあるわね」

 

 後ろから覗き込むように眺めていた9が口を開く。45は面倒くさそうに返答する。いや、面倒くさそうではない、本当に面倒臭いのだ。よりによって『男性』が出てくるとは。

 もし本当ならどこかにその被検体が隠されているかもしれない。放置してどこかの組織に知られでもしたら――人権団体とか男性保護を謳う団体なぞに知られたら何が起きるのかわからない。それだけなら面倒くらいだけで済む。

 最悪の場合、カルト団体の手にでも渡れば厄介極まりない。

 

 そうと決まればさっさと捜索に移るのみだ。資料を回収しつつ被験体の回収も行う。ああ、本当に面倒だ。45だけでなく、部隊の全員の内心が一致した。

 

 それからしばらくして奇妙なものを見つけた。ある部屋から埃だらけの廊下に足跡が出ているのだ。部屋に侵入するとそこには古いコールドスリープ用の容器と散乱した紙束、何かをいじった跡があるのみだ。

 紙束の内容はこの研究の核心に至るものであり、その最終目的はGAVIRULの人工培養と崩壊液、機械化による軍事転用。この施設はその内の一つ、逆コーラップス技術による超回復と、機械化による兵士の強化。

 GAVIRULが何かは正直分からないが何かしらの生命体であろうことは理解できる。今までの資料から察するにヒト型の生命体だろう。

 

 そのほかにも先ほどの研究員の日誌らしきものを見つけた。どうやらテロリストに襲われて全滅、奪われないためにここに隠し、厳重なロックを施したと書かれている。

 そのコールドスリープは蓋が開いており、そこから足跡が続いている。となればこの足跡の先にその人物がいる可能性は非常に高い。

 

「粗方の資料は入手したわ。あとはその被検体を保護するだけ。急ぎましょう。外に出られたら面倒だわ」

 

 45の言葉に無言で同意し、足跡を追跡していくのだった

 

 ――404、ハント開始!! し始めたころ――

 

 ヌワァァン!! ないよ! なんにもないよ!!

 探せども探せどもあるのは紙切れ。頭にきますよ!! もうええわ! 出て行ったるこんなとこ!!

 と思っていたら何やら複数人の足音。怖いから(部屋の家具で)とづまりします。そしてロッカーに隠れます。馬鹿野郎お前俺は隠れるぞお前!! 複数人に勝てるわけないだろ!

 ロッカーに隠れてカタカタしてるとバリケードが吹き飛んでドアが開きます。だらしねぇ家具だ。

 埃とともに現れたのは4人の美少女…でも持ってるブツがおっかないです。ヤベェ、あの姉妹目に傷があるし堅気じゃねぇよ…ヤベェよヤベェよ……。

 

「おかしいわね…ここにいると思ったのだけど」

 

 ツインテールの娘がそう呟く。あんるぇーなんでオレガイルコトシッティルノ? あ、そっかー埃だらけの上を歩いたら足跡残りますよねー…あ、やっべぇ舞った埃のせいでくしゃみが…

 

―――ックッシュン!!

 

 あ、オワタ

 

 ―――ショタ・イン・ロッカーまで後五分―――

 

 足跡を追跡するといろんな部屋を回りつつ何かを探していたらしい。足跡は倉庫に続くと漁った跡がある。

 恐らく食料を回収して脱出する準備でもしていたのだろう。猶更急ぐ理由ができた。少し駆け足で探索する。しかし足跡は別の出口に続いていたものの素通りし、別のところに向かっている。

 そのまま捜索を続いていると遠くで物音が聞こえてくる。そこにいると確信し、扉を開けようとするもドアが開かない。向こう側でバリケードを設置して封鎖しているのだろう。ならば吹き飛ばすまでだ。全員でドアに体当たりする。あっけなくドアごと吹き飛び、埃が部屋中に舞う。中に入ってみるが誰も居ない。

 

「おかしいわね…ここにいると思ったのだけど」

 

埃で足跡をたどろうにも先ほど吹き飛ばしたせいで消えてしまっている。しらみつぶしに探すしかないのか。そう思った瞬間―――

 

―――ックッシュン!!

 

 やけに可愛らしいくしゃみが聞こえた。部隊の全員を見回すも無言で首を振る。となれば誰もくしゃみをしていない。つまり――ここにいることは確実だ。

 そしてそうなると隠れた場所も限られてくる。ズンズンとロッカーに近づき扉を開ける。そこにいたのは―――

 

 体育座りで縮こまり、ホールドアップしている白髪の男の子の姿だった。

 




 はい、まだ男女逆転特有の要素は少ししか出ていませんが次から出していきたいと思います(次が何時かはわからない)

 誤字脱字報告、あとは感想等お待ちしております。あ、感想といってもあらすじに書いた通りよフロム脳じみた質問はやめてくだしぃ儂がシヌゥ!!(早口) 日本版しかやっていない私にとってあまり知らない内容なうえにほぼ頭空っぽにしてそのうえでひねり出したものだから何にも答えられないんよー。

 それではまた次回。


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ここまでムービーだからトイレ休憩なり水を飲むなりして、どうぞ。

 えーお久しぶりです。おじぎりでございます。
 さて今回はこっちのほうがアイデア出たんで投稿します。

 そういえばAK12とAN94のピックアップはどうでしたか?(聞くタイミング激オソおじさん

 私はAK12がピックアップ中にきてAN94はピックアップ終わった次の日ぐらいに回しまくって出しました(自慢
 そのために大型建造に回す分のチケットをいくつ消費したか…(吐血

 それではホンへ、開始します。



 DBDよろしくロッカーの中に隠れていたらくしゃみで見つかって確保されたと思ったら保護されていた件について。

 正直よくわからんうちに事態が急変したから全く理解できんのでござるの巻。只今美少女達に囲まれてドナドナされております。

 さあ、周囲を見回しますと銃を持ったおにゃの子達が周囲を警戒しながら進んでおります。そのうちの一人はやけににこにこしながら俺の事ジィィィィィっと見てきます。

 

 プレッシャーがすさまじいので、俺も周囲を見て気を紛らわせます。外はいいペンキっ☆ ではなくドン曇りしておりますがそれでもそれ以外にすることないんで見ております。はい、ぶっちゃけ気まずいです。

 

「ねぇ」

 

 俺の事ジィィィィィっと見ていたツインテ娘が話しかけてきた。顔を向けるとにっこにっこ顔が視界一杯に映る。

 内心びっくりしつつ外面は無反応で対応する。だってこの顔表情筋が動かないんですもの。お前(表情筋)硬すぎんよ~。

 

「名前を教えてくれる?」

 

 おぉう、これはなかなかに厳しい質問ですなあ…こちとらこの体の記憶なぞ持ち合わせとりゃんし、何よりあんなとこにいた以上名前なんてそもそもあったんかね? 明らか研究所っぽい見た目だし、この体の状況と合わせてモルモットだったっぽいから記号で呼ばれてたとかありそうやぞ? 

 

「名前ないの?」

 

 (名前は)ないです

 

「じゃあ、名前つけてあげようか!」

 

 え、別にいいけど変な名前はいやよ?

 目の前のツインテちゃんはウンウン唸りながら考え込んでいる。

 

「9、あまり困らせちゃだめよ?」

 

 おっと、今度はリーダーっぽいサイドテールの娘が釘を刺しましたねぇ。顔が似ているから姉妹なんかね?

 

「でも名前がないと呼びづらいじゃん」

 

 お、そうだな(激しく同意)

 

「うぅ……眠いぃ」

 

 おっと一番後ろをガードしてくれているおにゃの子が愚痴り始めましたねぇ…それに反応して涙目ペイントのおにゃの子がおっそろしいこと言ってますねぇ……ん? 何アレ? 遠くでピカって…あ、ま、まずいですよ!?

 

 

 

 ――施設で見つけた男の子を保護して、ヘリで護送することになったけど、大人しくて助かるわ――

 UMP45が最初に保護対象に対して抱いた感想である。周囲を警戒しつつ、様子を見る。

 白い髪に幼さの残る顔立ち。私たちよりも小さい体には釣り合わないような義肢が片方の腕の代わりについている。複雑な機構をしている腕は、繋がっているというよりも『融合している』といった方が相応しい。

 

「ねぇ」

 

 さっきまで笑みを浮かべながら保護対象を見ていた9が話しかける。9が間近まで距離を詰めても何一つ表情を動かさずに反応して視線を向ける。

 

「名前を教えてくれる?」

 

 9が聞いてくると、しばらく考えて口を開いた。

 

「……名前は、わからないです。気が付いたら、あそこにいて、何もわからない、のでとりあえず動き回っていました」

 

 ずいぶんとたどたどしい話し方をしているが9は構わずに話し続ける。

 

「名前ないの?」

 

 そう尋ねる9に淡々と答えるさまは人というよりは機械のようだ。

 ウンウンと名前を考える9の様子と相まってどちらが機械かもはやわからない。

 

「9、あまり困らせちゃだめよ?」

 

 あまりにも真剣に考えているので、釘を刺す。『あまり対象に興味を示しすぎるな』と。なぜなら私たちは404小隊(NOTFOUND)。表に出てはいけないし、誰にもその存在を知られてはいけない。どのみちこの任務が終われば対象はどこかに保護されるだろう。それまでの短い関係だ。なら深入りしても何も特になることはない。

 

「でも名前がないと呼びづらいじゃん」

 

 それでも食い下がる9に再度釘を刺そうと口を開いたその時、G11の愚痴に416が「置いていくわよ」と釘を刺す。次の瞬間、保護対象の少年はG11を押し倒した。

 続けて辺りに響き渡る銃声。押し倒した腕から噴き出す血しぶき、今まで貫き通してきた無表情が初めて歪んだ。

 倒れ込むと今度は腕を抑え、激痛を抑え込もうと体を丸め込ませる。

 突然の出来事に唖然とする間もなく、即座に周囲を警戒する。

 

「416! 早くその寝坊助を叩き起こしてこの子を連れて!!」

 

 45が命令すると416は即座に呆然としているG11を引っぱたき、無理やり立たせて保護対象を担いで走ろうとした。が、彼はそれよりも早く起き上がると今度は義肢を発砲音のした方に向ける。と、小さな駆動音を発し、手首が下に折れ曲がり、そこから穴が現れた。

 

 その穴から少しずつ赤い光が収束し、ついには溢れんばかりにまで集まった瞬間――――閃光、着弾――爆発音。

 それは攻撃してきたであろう方向に向かって飛んでいき、跡形もなく消し去った。

 

 それを見届けることもなく彼は打ち終わった瞬間に再び地面に倒れ込む。面倒なことになったと45は頭を抱え込んだ。

 

 

 ****

 

 

 『逆転世界で生き残るRTA、はーじまーるよー』

 ヌッ!?(驚き)

 どこかで聞いたことのある棒読み口調を聞いて目が覚めたら真っ白な部屋にいた件について。はえーすっげぇ白くなってる。

 

ていうかここどこ? 嫌な予感がしてとっさに押し倒したら激痛がして気絶したのは覚えているけど。

 うーむ、ウーム…(わから)ないので終わり! 閉廷! 解散!! ふて寝しよ。

と思ってたら看護服を着たおにゃの人が入ってきて俺を見た瞬間に慌てて廊下に出ていきました。廊下を走ってはいけませんと親に習いませんでしたか?

とか思ってたら数分後にはこれまたお医者さんっぽいおにゃの人連れてきて何か話し込んでますね……あ、また出て行った。

 

1、2時間たっても誰も来ないのでふて寝しようとしたら今度はでっかいおじさまとモノクル掛けたキッツそうなおb……おねぇさんとケモミミなのかくせっけなのか判別つかない白衣を着たおにゃの人が入ってきました。

 んで僕を見て一言

 

「調子はどうかね」

 

 ばっちぇ大丈夫ですよー

 

「そうか……自己紹介が遅れたな。私はベレゾヴィッチ・クルーガ―だ。民間軍事会社グリフィン&クルーガーの取締役をしている」

 ファッ!? シャッチョ=サン!? シャッチョ=サンナンデ!?

 

 と驚く暇もなく今度はモノクルおねーさん(笑)が自己紹介。はえー今度はフク=シャッチョ。トップワンツーがここにいていいのかね?

 んで、最後は主任研究者。うーんそのケモミミ触っていいっすかね?

 

「さて、君は今の状況が理解できんだろうから説明しておこう」

 

 シャッチョ=サンのその言葉とともに色んな事を聞かされた。

 うん、まず一言言っていい?

 

 あ ほ く さ

 

 え、なに崩壊液? ゾンビ? 鉄血? つまりバイオハザードな世界にターミネーターがくっついた感じ? んで、何? 男は貴重? 保護? フーン。

 

 ああああぁぁもぉぉぉぉおおやぁだぁぁぁぁあああ!!!

 とか心の中で嘆いている暇もなく今度は俺の話。

 

「君は自分の状態について何かわかっているかね?」

 

 自分の状況? (わから)ないです。

 

「そうか…ならペルシカ、説明してくれ」

 

 そう言うと白衣のケモミミ科学者ことペルシカさんがズイと前に出る。小難しいこと言われたけど分かったのは『自分がろくでもない実験の被検体にされて、放っておくと色々な組織に狙われる』ってことぐらい。いや、ここまでくるとね、ウン、笑いしか出ないけどこの顔はピクリとも動かんのよね。

 

「それで、今後の事だが私から提案がある」

「我が社に所属し、指揮を執って貰いたい。君の事情を鑑みるに表に出せば様々な組織が君を狙ってくる。どうだろうか?」

 

 う――――――ん

 

 自分、戦闘経験ないっすけど?(いいんすか?)

 

「大丈夫だ。その点についてもこちらで最大限バックアップしよう」

 

 あ、逃げ場ないっすね。うん、じゃあいいや(諦め)

 

「ではよろしく頼む」

 

 そう言われて握手を交わした。男性は保護されてるって言われたけどこの人を見る限り保護される男性だけってわけでもなさそうやなぁ……掌分厚いし顔に傷負ってるし。

「なに、所属するといっても前線に出るわけじゃない。最低限の護身だけ身に着けてくれればいい」

 

 モノクルおねーさんことヘリアンさんがフォローしてくれるけどそれほんとぉ? この人見た後で言われても説得力皆無なんですが。

 

 とりあえず、この世界で無職でくいっぱぐれることはなくなりました。ハイ拍手(やけくそ)

 




 
 はい今回はここまでです。次回からはナナシ君の日常()風景を描いていきたいと思います。
 
 感想と、誤字脱字・変なところがあったら報告してくださるとありがたいです。こちらでも読み直しはしているんですがなかなか自分じゃあ見つからないところもあるんで。

 あ、一応ですがこの世界の設定の説明をさせていただきます。

 男女逆転はしていますが、根っこから男性に甘いっていう訳ではありません。この末法めいた世界になる前までは根っこから甘かったですが、少なくとも2030年以降からはだんだんと人口の減少から男性も労働するようになり(この時点から軍事的な仕事に従事する人が増え始めました。といってもごくごく少数ですが)、2045年から男性も軍で活躍するようになりました。といっても人数も少ないので色仕掛けやら破壊工作といったスパイ活動が主な仕事です。(それでも30年に比べれば多い方です)
 これに対抗するべく、軍及びそれに準ずる組織は兵器に男性に対するリミッター、つまり「男性への攻撃を禁止する」という制限を「殺傷しなければどんなことも行ってもいい」というように緩和しました。これにより、男性=優位という方程式も崩れ、さらに鉄血が暴走を始めたことにより、男性に求める役割も軍事的な役割から人類を増やすための機能になりました。(とはいえ軍に所属する男性がいなくなったわけではありません)
 クルーガーさんは2030よりも前から軍に所属しており、その役割も前線で命を懸けるという稀有な人間です。なのでクルーガーさんのハニートラップとか考えてはいけない。イイネ? あ、でも潜入とか破壊工作するクルーガーさんは想像できるかも。

 以上、私の愚考による世界観の設定でした。


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