憑依アストルフォの戦い。 (トラバサミ)
しおりを挟む

 1話

 皆さん初めましてトラバサミです。
 
 これから頑張って行きます。





「◾️◾️◾️◾️◾️君、いきなりだが君は死んだ。」

 

何もない真っ白な空間で全く知らないジジイが、いきなり…本当にいきなりだがそんなことを言って来た。

 

「 え、いや、はい?」

 俺はといえば、いきなりそんなことを言われて何がなんだか分からずそんな間抜けな返事をしていた。

 

「そんな訳で君には「ちょっと待てぇぇぇい!」まったく、人の話を遮るでないわ。」

 

目の前の正体不明のジジイは説教口調でそんなことを言って来た。

 

「いやいやいや、意味が分からないからな!?、突然目の前でそんなこと言われて、はいそうですか。てなるとでも思ってんのかあんた⁉︎。」

 

 俺は、今もなおぬけぬけとそんな事を言う目の前のジジイについ叫んでいた。

 

「何勝手に話進めてんだ!ちゃんと説明しろよ!」

 

 俺がそう言うとと目の前のジジイは

 

「全く、やかましいやつじゃのう、ワシは…まぁ、神さまみたいな?」

 

「いやなんでアンタが疑問形なんだよ。そこはハッキリしろよ。」

 

「まぁそんなことは些細なことだ、ざっくり説明すると君は死んだ。交通事故だ。」

 

 そう言われて少しずつ思い出して来た、目覚める前、自分に突っ込んで来るトラックを。

 

「……」

「その様子だと思い出したようじゃな。」

 

「あぁ。」

 

「まぁ、人間も死ぬ時は案外あっさり死ぬもんじゃ。……落ち着いたか?」

 

 ジジイ…神を名乗る老人にそう問われ顔を上げる。

 

「それで、俺はこれからどうなるんだ?」

 

「まぁようは君には転生してもらうことになっている。」

 

「天ぷらですね。」

 

「それを言うならテンプレじゃろ。あとこれはおぬしの考えているような奴ではなく普通の生まれ変わり…、つまり赤ん坊からやり直すてきな奴じゃ。…まぁ、そう言う訳だ何か質問はあるか?」

 

 そう言われ俺はいくつか気になっていたことを聞いてみる。

 

「生まれ変わる時俺の記憶とかどうなるんすか?」

 

「…あぁ、それはじゃな…あり⁉︎、どういうことじゃこれは⁉︎。」

 

 何かを言おうとした神は突如、そんな不安になることを口走った。

 

「おい、どうしたんだ?」

 

 俺がそう聞くと神は

 

「すまん、少々手違いがあってな、君の記憶はそのまま…そして転生ではなく正確には憑依転生になる。」

 

「憑依?」

 

「あぁ。とある人物にな。」

 

「どんなやつっすか?」

 

「…君はfateシリーズを知っているか?」

 

 もちろん知っている、生前俺が最も好きな作品であるのだから。

 

「…まさか?」

 

「そのまさかじゃ、君は型月時空に行くことになってしまった。しかもstaynightの世界じゃ。」

 

 そう告げられ俺は絶句した。型月時空といえば死亡フラグが咲き乱れとにかく主人公に死をもたらす…しかもその中でも特に死が舞っているstaynightの世界とか。

 

「ちなみに、聞いておくけど…俺は聖杯戦争に関わったりするのか?」

 

「関わる、というか君にはサーヴァントに憑依してもらう。」

 

「…え。いや無理だろ、俺一般人だぞ。サーヴァントになんかならないし、戦い方なんて知らないぞ。」

 

「そんな事は分かっておる。憑依だから多分何とかなるじゃろ。」

 

「雑だな、まぁ百歩譲ってそれはいいとして、俺はどのサーヴァントになるんだ?」

 

「アストルフォじゃ。」

 

………

 

「おいおい、何言ってんだよ、第五次聖杯戦争にアストルフォはいないだろ。千歩譲ってアストルフォが出るとして、どうやって勝ち抜くんだよ…。」

 

「知らん、まぁ頑張ってくれとしか言えない。」

 

………

 

「ふっざけんなぁぁぁぁ!!!」

 

 俺は余りの理不尽さについ声を荒げて叫んだ。

 

「いくらアストルフォが可愛いからってそれだけで勝てる甘い戦いじゃねぇだろ!、ギルガメッシュとかヘラクレスとかどうしたらいいんだよ!」

 

「いや、本当にすまない、あともう察していると思うが君が行くのは君も知らない流れの聖杯戦争だ。君の原作知識は登場人物ぐらいにしか役に立たん。…まぁ本当に頑張ってくれ、聖杯戦争を勝ち抜き無事退去すれば再びここに戻ってくるよう手配した、そういう訳で安心してくれ。」

 

「…本当なんだな。」

 

「もちろんじゃ。あとその世界の聖杯も汚染されているからちゃんと破壊するんじゃぞ。あと負けて聖杯に取り込まれたらどうなるかは、儂にもわからんから気をつけろよ。」

 

「マジかよ。……はあ〜〜、めんどくさすぎるが、ちゃんと生まれ変わる為だし仕方ないか。」

 

「決まりじゃな、では次に君に会う時は君が聖杯戦争を生き抜いたときだ、頑張ってくれ。」

 

「おう、とりあえず頑張ってみるわ…ところで俺のマスターになるのって誰「それじゃあ、いってらっしゃい。」て、だから聞けって言ってるだr」

 

 そうして真っ白な空間から一人の青年は消えた。

 

 そして……

 

      どっからがっしゃ〜ん!!!

 

 青年が周りを見渡すと、何処かの部屋の一室だった。

 青年が唖然としていると物凄い音が前方で起こった。まるでドアが蹴破られたかのように。

 そこから現れた少女を見た彼は思わず呟いていた。

 

「…なんでさ…。」

 

 それがサーヴァントになった彼の放った最初の言葉だった。

 

 




 ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
 
 これからも頑張ります。(なお、続けられるとは言ってない)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 2話

タグ回収はもうちょい先です。


 私の名前は遠坂凛、魔術師よ。

 はい、今そこで何言ってんだこいつ、とか思ったやつ、はっ倒してあげるからそこに並びなさい!

 私は別に頭の痛い中二病とかじゃないから、全部事実だから。

 まぁいいわ、そんな事よりもっと大切な事があるのだからね。私は今、聖杯戦争と呼ばれる端的に言えば、魔術師同士の殺し合いに参加する為サーヴァントを呼び出したの。サーヴァントには七つのクラスがあり、最優と言われるセイバーを呼ぶ為しっかりとした準備を行い召喚に望んだの。そこまでは良かったのよ、そこまでは。本来、この召喚は丑三つ時、つまり午前2時に行うはずだったのだけど、うっかりしていた私は家の時計が1時間早まっていることに気づかなかった!(某名探偵風)。

要約すると、召喚は失敗した…確か残っていたサーヴァントのクラスは……、なんだっけ?まぁまだワンチャンあるはず。

 自身が呼び出したであろうサーヴァントがいる部屋に向かうが…

 

「…!ちょ、ドアの立て付け悪⁉︎…く、このぉ〜!」

 

 そうやってドアと格闘すること数秒…、ドアを破壊し己のサーヴァントの姿を見て彼女は固まった。そこには白いマントを羽織りピンクの髪をした美少女がいた。彼女がこちらを見て何かを言っていたのを聞きようやく我に帰る。この少女には確認するべきこがある。

 

「こんばんは、貴女が私のサーヴァントかしら?」

 

 私は冷静にそう聞くと彼女は答えた。

 

「まぁ、多分? そうなんじゃね?」

 

……

 

「なんで貴女が疑問形なのよ?」

 

「まぁね、こっちにも色々事情て奴があるのさ。」

 

 …訳が分からない、見た目に似合わない死んだ魚のような目にこの言動…これが私のサーヴァントだというの?

 

「…そんな事より、アンタが俺のマスターであってるのか?」

 

「…えぇ、ほら私がマスターである証よ。」

 

 そう言って、私は自身の右手の甲に宿っている令呪を見せる。令呪とは、サーヴァントに対する絶対命令権であり聖杯戦争への参加資格でもある。目の前のサーヴァントは少し考えるような仕草をした後

 

「…なるほど、パスの繋がりも感じる、お前が俺のマスターなのは間違いないようだな。」

 

「そういう事、…そうだ!いきなりで悪いのだけど貴女の真名とクラスを教えてくれないかしら?」

 

 私がこのサーヴァントのについて知る為そう聞くと何故か彼女は驚いた顔をして言った。

 

「お前は俺を召喚する時、触媒を使ったのだろう?ならクラスはともかく何故真名を聞くんだ?」

 

 あぁ、なるほど。

 

「私は召喚を行う際、触媒をつかっていないわ。だから、貴女の真名は分からないの。だから教えてくれないかしら?」

 

 そう答えると彼女は

 

「…まぁいい、俺の真名は…シャルルマーニュ十二勇士が一人、アストルフォ…クラスはライダーだ。」

 

 そう言って彼女は自分の名を明かし…

 

「…まって、アストルフォってことはあなたは男なの?」

 

 私の質問に対しライダーは少し驚いたような顔をして

 

「気付いていなかったのか?」

 

「…気付く訳ないじゃないの、ハァ〜、にしてもライダーか〜。実はセイバーですってオチはない?」

 

「…全く、随分と失礼なマスターだな。まぁいい、どのみち呼び出した以上俺はお前のサーヴァントだ、とりあえずこれからよろしくな。」

 

 そう言って彼女…いや彼は手を差し出してきた。

 

「…えぇ、そうね。召喚には私のミスもあったし、仕方ないわ‥よろしくね、ライダー。」

 

 そうして私達は握手を交わす。これが私とロクでもないサーヴァントの案外普通の出会いだった。

 

 

 

 




次回からサーヴァントが本気出す(悪い意味で)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 3話

 本気を出すといったな、あれは嘘だ(ごめんなさい、思いつきで書いてるので適当になりました。ごめんなさい。)



  〜???〜

 

 

「全く、ワシとした事がとんでもない事をやらかしたものじゃのう。」

 

 何も無い真っ白な空間で老人は一人呟く。

 

「彼奴には申し訳ないが、頑張って貰うしかないからのう。…さて、そろそろ別の死者を送らねばならぬ。マジで頑張ってくれ、◾️◾️◾️◾️◾️君…いや、アストルフォよ。」

 

 ………

 

〜遠坂邸〜

 

「全く、分かってはいたが本当にサーヴァント使いの荒い奴だな…、いきなり掃除を命令して自分は寝るのかよ。」

 

 そう、あの握手の後遠坂凛はサーヴァントにとりあえず掃除を命令して眠ってしまったのだ。最も、サーヴァントの召喚には多くの魔力を消費するのでそうなるのは必然ではあるが。

 

(まぁいい、昨日マスター…、遠坂凛が眠った後俺自身のステータスや宝具、スキルの確認を行ったが…、どういう訳か宝具は感覚的に使えるな。後霊体化も何となく出来る、最初は呼び出したヒポグリフが余り言う事を聞いてくれなかったが、今は特に問題無い。取り敢えず槍を振ってみたが、これもなんか体が勝手に動くみたいに使える。…聖杯からの知識は正直言って邪魔だが。)

 

 サーヴァントになった彼はそんな事を考えながら勝手に入れた紅茶を飲んでいると

 

「ふぁ〜、おはようライダー。」

 

 己の主人が寝ぼけ眼で起きてきた。

 

「あぁ、おはようマスター…、取り敢えず顔を洗ったらどうだ。」

 

「…そうね、そうするは。」

 

 そう言って彼女は洗面所へ向かう。

 

(さて、ジジ…神の奴はこの世界の聖杯戦争は俺が知っている三つの話のどれでも無いと言っていたが、…ダメだ、分からないな、そもそも俺が遠坂凛のサーヴァントの時点でもう既に色々おかしいからな。)

 

 そう考え、彼は思考を繰り返す、まず登場するマスターとサーヴァントにについて。

 

(…まぁ、マスターは特に変化することはないだろう。流石にサーヴァントは変わってくるだろうがな。そうなると誰がどのクラスで召喚されるのかが問題だな。出来ればクー・フーリンにはキャスターで来て欲しい所だ、ランサーで無ければ俺でも十分勝機が有るからな。)

 

 実際fgo と呼ばれるゲームにてクー・フーリンはキャスターとして召喚される事は証明されている。

 

(クー・フーリンがキャスターの場合メディアはどうなる?、確かメディアを呼び出す触媒はあいつの資料かなんかだっけ?よく覚えてないや。)

 

 そのあたりの知識はあやふやだ、ぶっちゃけにわかである。

 

(セイバーとバーサーカーはおそらく原作通りだろう、アサシンに関しても蟲爺が召喚を行うかもしれない。メデューサも、fgo のアニメでランサークラスで召喚されていた。)

 

 つまりまとめると、今回の聖杯戦争に参加するサーヴァントは順に、セイバーはアルトリア、アーチャーは不明、ランサーはメデューサ、キャスターはクー・フーリン、ライダーは俺、アサシンがジャスティスハサン先生、バーサーカーがヘラクレス、そして…、イレギュラーとしてギルガメッシュ。

 

(組み合わせはこれが最良だな、ヘラクレスはギルガメッシュが倒せばいいし、メデューサやギルガメッシュはセイバーが倒せばいい。セイバーもハサン先生の宝具なら一発だろ。それ以外のサーヴァントは俺でも十分倒すことが出来るだろうが、いざと言う時はマスター狙いでなんとかするか。)

 

そんな事を考えていると、主人たる遠坂凛がやってきた。

 

「ふぅ〜、さっぱりしたは。…ん?、どうしたのライダー何か考え事?」

 

「まぁ、そんな所だ…、それよりもマスター、俺は自分の名を明かしたがマスターはまだだろう。出来れば教えてほしいのだが。」

 

「あ、そういえばまだ言ってなかったわね。私の名前は遠坂凛よ」

 

 ふむ、とそれを聞いたライダーはまだ何か考え事を始めた。

 

「どうしたのライダー?」

 

「いや、なんでもない。いい名前だと思ってな。」

 

「ふふ、ありがとう。じゃあ今日は貴方にこの街を案内するわ。」

 

「あぁ、了解した、凛。それじゃあまぁ、今日はよろしくな。」

 

 

 

 主な場所は周り、ついでに夕食も済ませ最後の締めに入る。散々歩き周り既に時刻は午後7時過ぎ。この時間ならあの場所は最高の景色を見せてくれるだろう。

 

 

 ごう、と言う風。

 新都で最も高いビル。その屋上から見下ろす街並みは今日を締めくくるのに相応しいだろう。

 

「どう、ここなら見晴らしも良いでしょう。ライダー。」

 

「…あぁ、改めていい街だな。聖杯戦争なんて起きてるのが不思議に思うくらいには、な。」

 

「…そうね。」

 

 しばし沈黙か流れるが

 

「…ん?。」

 

「どうした、凛?。」

 

 視線を感じた私はふと街を見下ろすと、そこには月を見上げるように私を見る赤胴がいた。

 

「…何かいたのか、凛?。」

 

「…別に、何でも無いわ。」

 

 そうやって苛立ちを隠せないまま私は答えた。

 ありえない、地上から高層ビルの屋上なんて見えるはずがないのだから。…そう、気のせいなのだ。きっとビルを見上げていたのは唯の偶然のはずだ。

 …だと言うのに私は、魔術師としての自分がアイツに見られた事に気が立っていた。

 

 

 

 ビルからの帰り道、前には2つの人影があった。

 

 片方はよく知る一年女子、

 片方は全く知らない外国人の男。

 二人は何か話をしているようだった。…いや、正確には外国人の方が一方的に何か言っているようだった。

 

(どうしたんだ、凛?。…ん、あれは?)

 

(女の子の方は私の知り合いでね、何があったのか気になったの。)

 

(…なるほど。)

 

 ライダーは案外あっさり納得してくれた。

 

 しばらくすると外国人の男は私達が来た道に向かって歩き出した。そうして夜の闇に姿を消した。

 

(なんだったのかしらね、さっきの男。観光客かしら?。)

 

(…さあな。)

 

 

 

 

 

 

 

「よもや、あのようなサーヴァントが現れるとはな、なかなか面白くなってきたな。…ふふ、フハハハハ!。」

 

 

 

 

 

 ーーーせいぜい足掻くがいい、紛い物のサーヴァントよーーー

 

 

 

 

 

 

 




次こそは、次こそは主人公のロクでなしぶりを出したい!。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 4話

 もう前書き書くのだり~っすわ。次回からあとがきだけにします。
 

 あともうしばらく凛視点です。この回が終わるころには主人公視点になります。


 ~早朝~

 

「ライダー、私学校行くからね。準備して。」

 

「ハイハーイ、行ってらっしゃい。」

 

 ………

 

「……行ってらっしゃいじゃなくて、貴方も行くに決まっているでしょ。」

 

「え、嫌だよ。めんどくさい、もう町も見て回ったし後は引き籠る。いざってときは令呪で呼んでね。」

 

 ………

 

「ふざけんじゃないわよ‼、なんでそんなことに令呪を使わないといけないのよ!。それなら貴方が一緒に来ていたほうがいいに決まっているじゃない!」

 

 そんな私の正論をこのサーヴァントは

 

「あぁ~めんどくせ~、どうにかして楽に勝つ方法ないかな~。」

 

 ………完全に無視している

 

「……あくまで従うつもりはないのね。…なら、こっちにだって考えがあるんだから。」

 

 そういうと私、右手を出し呪文を唱える。その行動にライダーは驚いたように

 

「な!、ちょっと待てそんなくだらないことに令呪を使うつもりか!。それなら緊急の呼び出しに使うほうがまだ……」

 

「うるさい!、あんたは私のサーヴァントなんだから私の言い分には絶対服従ってもんでしょ!。」

 

 そう言った瞬間私の右手から令呪の一画が消えた。

 

「…!、考えなしかお前!。こんなあほなことに令呪を使うとか、他のマスターに知られたら笑いものだぞ。」

 

「………」

 

 ……彼の言う通りだ、令呪は各マスターに三画しかなく切り札にもなりえるもの。それを自分のサーヴァントを更生させるために使うなど愚の極みだ。

 

「……ライダー、……学校に行くわよ……。」

 

「……はぁ~、分かったわかった。」

 

 

 

 

 ~登校中~

 

 

 

 

(まったく、何を考えているんだお前は。まだ戦ってすらいないのにいきなり一画令呪を失うなんて。これでは先が思いやられる。)

 

(悪かったと思って…、ちょっと待ちなさいよ。なんで私一人が悪いみたいな言い方してるのよ。どう考えてもあんたが一方的に悪いじゃないの!。)

 

 私は念話で、自分の事を棚に上げて話しかけてくるおそらく後ろにいるであろうサーヴァントと話す。そうこうしているうちに学校に行くとその瞬間

 

     ---どくんーーー

 

「………」

 

(……悪い、どうやら間違っていたのは俺のほうらしい。)

 

 彼はそんな風に謝ってくるがそれどころではない。

 

(……うかつね、まさか学校に結界が張られているなんて。)

 

(…あぁ、にしてもこんなに分かりやすく結界を張るなんて、余程自信があるのかただの馬鹿か。)

 

(どっちでもいいわ…ライダー、放課後これ調べるわよ。)

 

 そういうと彼は肩をすくめて同意した。

 

 

 

 ~放課後夜~

 

 

 

 放課後、私は結界の起点となっている魔方陣を見つけた。しかし…

 

「…これで七つ目、参ったわねこんな文字見たことも聞いたこともない。この結界私の手には負えない。……ねえライダー、結界の正体には気づいているわよね。この結界が発動すれば、学校にいる人間は文字道理溶解される。そして体を溶かし、そこからにじみ出る魂を集めて食らう…これは魂食いよ。まさしく血の要塞ね。そして誰が魂を欲しているかといえばそれは勿論サーヴァント。」

 

「…ねぇライダー、あなた達ってそういうもの?」

 

 私がそう聞くと彼は答えた

 

(……お前が考える通り、霊体であるサーヴァントは精神と魂を糧にしている、つまり取り入れれば取り入れるほど魔力の貯蔵量は上がっていく。)

 

「マスターから提供される魔力だけじゃ足りないっていうの?。」

 

(……足りないわけではない、ただ多いに越したことはないということだ。)

 

「…そう、取り合えず結界は消しておきましょう。無駄だろうけど邪魔をするぐらいには……」

 

 

 

 

「なんだよ、消しちまうのかよもったいねぇ。」

 

 

 

 

 

 

 ~主人公視点~

 

 凛が魔方陣を消していると、背後から気配がした。思わず振り返るとそこには

 

「なんだよ、消しちまうのかよもったいねぇ。」

 

「…これ、貴方の仕業?」

 

 水色のフードを被り、杖を持つ男がいた。

 

「い~や、小細工をするのは魔術師の役割…と言いたいとこだが生憎、今の俺は魔術師だからな。疑われるのも無理わねぇ、だがその結界は俺のものではない。そして俺たちはただ命じられるがまま戦うだけだ。そうだろう、そこのお嬢さん。」

 

 フードの男はこちらを見ながらそう言った。

 

「……!、ライダーが見えているのね⁉、やっぱりサーヴァント!。」

 

「ご名答、そしてそれが分かる嬢ちゃんは俺の敵ってことでいいのかい?」

 

 そういうと彼女はあたりを見渡した。

 

「……ほう、たいしたものだ。何もわかっていないようで要点は抑えていやがる。あぁ~あ、こりゃ失敗したかね。……面白がって声かけるんじゃなかったぜ。」

 

 男がそういった瞬間、彼女は端に向かって駆け出した。

 

「おらぁ!、ふ、そらぁ!」

 

 男は一瞬で彼女に追いつき手にしていた杖のようなものをふるう。彼女はそんな男の攻撃をギリギリでかわしていき、何らかの呪文を唱え一気に端まで行く。そうして端につく瞬間、彼女は柵を飛び越え叫んだ。

 

「ライダー!、着地任せた!。」

 

 ……任されてしまった、やはり彼女は考えなしかもしれない。しかし彼女をこのまま転落死させるわけにもいかない、……はぁ~。

 そうして俺は、彼女が地面に落ちる前に抱きかかえグラウンドの中央へ向かいその途中で彼女を降ろす。

 彼女はそこまでの勢いを殺しきれずに少し走っていると、フード男がいつの間にか彼女に迫りその杖を振り上げている。

 男が杖で彼女を殴ろうとした瞬間、俺が手にしていた槍でその攻撃をはじく。

 

「……ライダー!。」

 

 俺が姿を現し、槍を持つ姿を見た男は

 

「…へ、いいねぇ。そう来なくっちゃ。話の早い奴は嫌いじゃねぇ。」

 

「キャスターのサーヴァント!。」

 

 男の姿を見た彼女がそういうと

 

「いかにも。」

 

 案外あっさり肯定した。俺はあらかじめ自分が立てていた予測道理の展開に内心、ほくそ笑んでいた。

 

「そういう嬢ちゃんのサーヴァントはランサー、って雰囲気じゃねぇな。……さしずめ、ライダーってところか。」

 

 そういったキャスターは構えを解き

         

「そら、馬を出しなライダー。それぐらいは待っててやるぜ。」

 

 俺はその言葉に応じず一瞬だけ後ろにいる己のマスターを見た。彼女はそれで俺の意図を察したようで

 

「ライダー、手助けはしないわ。あなたの力ここで見せて。」

 

 そう、俺のサポートをしてもら……

 

(……え、俺一人で戦わないといけないの?。)

 

 てっきり後ろは任せてとか言ってくれると思っていたのに。そうしていつまでも動かない俺を見たキャスターは何を思ったのか

 

「馬を出すつもりはないってか、なめられたものだぜ。…いくら女だからって手加減すると思うなよ。」

 

 ……なんかいきなり敵意ビンビンなんですけどぉぉぉ!、畜生めぇ!。もうやるしかねぇ!、…あ。

 

 「……おい、さっきから黙って聞いてれば嬢ちゃんだの女だの。俺は男だ、そこ間違えんな。」

 

 これは訂正しておかねばならない。そういった俺に対しキャスターは目を丸くし

 

「ぶ、ハハハハ!。そうか、わりぃわりぃ。つい見かけに騙されちまったぜ。分かった、訂正しとく。」

 

 うんうん、いくら俺がアストルフォだからって女に間違われるのは流石にくるものがある。

 

「……そんじゃあまぁ、始めますか。」

 

 そんな、俺の軽い発言とともに俺の聖杯戦争初陣が始まった。

 

 

 

 




 四話終わった。次回:キャスター死す【嘘】、この人でなし‼


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 5話

 ~夜のグラウンド~

 

 「はぁぁー!、そりゃ~。」

 

 そんなどことなく気の抜ける掛け声とともに俺はキャスターに槍を振るうが

 

「く!、そらぁ!。」

 

 キャスターは杖を振るい俺の攻撃をあの手この手で捌いて行く。

 

(最初はもうだめだぁ、おしまいだぁ。とか思っていたがよく考えれば俺が圧倒的に有利だったは。)

 

 そう、キャスターはランサーとして召喚されていないため筋力のステータスが最低ランクまで下がっているうえ、原作通りなら令呪の縛りで全力を出すことが出来ないでいる。しかし

それでもなお状況が拮抗しているのは、ひとえにキャスターの技量の高さである。そうしているうち焦れたキャスターが魔術を放つが

 

「アンザス!!」

 

「無駄だぁ!」

 

 俺が持つ高い対魔力がキャスターの魔術によるダメージを通さない。そうして隙が出来たキャスターに攻撃を仕掛けるが

 

「く!、そらぁ!!。」

 

 紙一重のところで躱される。そういった展開が20回を超えたころ、キャスターが不意に足を止めた。

 

「やるじゃねぇかライダー、思いのほか出来るやつみたいで安心したぜ。」

 

「強がんなよキャスター、実は内心焦ってるんじゃねぇの?。得意の魔術は通じず、ゆういつの頼みの近接戦も通用しない。それでどうやって勝つつもりなんだよ?。」

 

 決して俺はキャスターを舐めているわけではない。このキャスターには、余りにも隙が無さすぎるのだ。だから状況を崩す一手を探しているのだ。

 

 (ステータスでは俺が上、キャスターの強みたる魔術は対魔力で防げる。俺が負ける道理はない…が。)

 

 自分がこの男に勝つビジョンが見えない。

 俺が発した言葉にキャスターは

 

「確かにこのままじゃ勝てねえが、負けることもねえよ。あーあ、せめて槍がありゃ何とかなるんだがなぁ。つうか、お前さん一体どこの英雄だよ?」

 

「それをお前に言う理由はないが…、お前のほうはわかりやすいな。キャスターとランサーの適正を持ち、ルーン魔術を操る、加えてその獣の如き敏捷さ、該当する英霊はおそらく一人だろ。」

 

 俺はこのキャスターの正体を、いかにも戦いの中で導き出したかのように言うが実際はただ最初っから知っているだけである。それを真に受けたキャスターは

 

「ほう、よく言ったライダー。できることなら我が必殺の一撃を喰らわせてやりたかったが。」

 

「冗談だろ、そんなもん放たれたら俺の戦いがあっという間に終わっちまう。」

 

 そうこのキャスター…、真名を”クー・フーリン”。魔槍ゲイ・ボルクを持ち、原初のルーン18を収めた男。

 

(正直言ってキャスターはまだ手加減しているな、確かルーン魔術で筋力を一時的にAランク相当に出来るはず。それをしてこないということは、まだ様子見のつもりなのだろう。)

 

 そうこう考えながらキャスターを警戒していると突然キャスターが校舎のほうを向いて叫んだ。

 

「誰だ!!」

 

 ……なるほど、このタイミングということは恐らくあの男だろう。

 

「生徒‼、嘘!、まだ学校に残ってたの⁉。」

 

「らしいな。」

 

 そういって俺は前方に目を向けるが、既に其処にキャスターの姿はなかった。

 

「……!、ちょっとライダー!。キャスターは⁉。」

 

「……さっきの人影を追っていったぞ。」

 

「追って、ライダー!。私もすぐに追いつくから!。」

 

 そういって彼女は駆け出した。まったく、そんなに急がなくても主人公は死なない……。

 

(まてよ、キャスターはどうやってあいつを殺すんだ?)

 

 原作では、槍で一突きだった。だが今回は?、クーフーリンはキャスターで槍を持っていない。ならその攻撃方法は…。

 俺は霊体化し、すぐに現場に向かったが

 

「キャスター!!」

 

「…ん、ち!。もう追いついてきやがったか。」

 

 そういうとキャスターは再び霊体化しその場を去った。そのあとすぐに凜が来たが、横たわる少年の体の至るとこから煙が出てそこから出る焦げた匂いからすぐに状況を察したようだ。

 

「……ライダー、キャスターを追って。せめてマスターの顔ぐらい見ないと割に合わない。」

 

「……分かった。」

 

 そういった俺はキャスターを追った。

 

 

 

 

 

 迂闊だった、まさかまだ学校に生徒が残っていたなんて。しかも、キャスターの魔術で燃やされたのね。

 

「さすがに助からな…、嘘!。まだ息があるの?。」

 

 だがそれも時期に止まるだろう、ならばせめて

 

「最後くらいは看取ってあげる……!。」

 

 そういって私はその子の顔を見て…、心臓が止まるかと思った。

 

「……嘘!。寄りにもよって、なんであんたがこんなところに、こんな時間に。…明日から、どんな顔をして”あの子”に会えばいいのよ⁉。」

 

 ……いや、まだ手はある。だって彼は、まだ息をしている。

 

「万が一の時のため持っていたとっておきの宝石だけど、仕方ない。」

 

 きっと、またライダーに何か言われるだろう。だが、知ったことじゃない。

 

「頼むわよ。」

 

 そうして私は、今までで最高の治癒魔術を使った。

 

 

 

 

 

 ~遠坂邸~

 

 

「帰ったぞ、凜。途中で見失った。」

 

 キャスターを見失ったので早々に引き返したが、先ほどと違い少しだけ凜の表情が明るい。やはりあの男を助けたからだろうか?

 

「……そう、やっぱりそう簡単に尻尾は掴ませてくれないか。…あ、そうだ。すっかり忘れてた。」

 

 …?、なぜこっちを見ているんだ。

 

「ライダー貴方、聖杯に叶えてほしい願いとかあるの?」

 

 …あぁ、なるほど。確かにそのあたりの確認はしていなかったな。

 

「いや、聖杯に叶えてもらいたい願いはない。」

 

「なにそれ?、叶えたい願いもないのに召喚に応じたっていうの?。」

 

「まあ、いろいろあるんだ俺にも。そういうお前こそ何かかなえたい願いでもあるんじゃないのか?」

 

 俺はそう返すが案の定彼女は

 

「ないわよ別に、私が聖杯戦争に参加するのはそこに戦いがあるからよ。ただ勝つためよ。」

 

 やっぱりな、だがそれでこそ遠坂凜だ。俺はそう思い自然と笑みをこぼすが、突如彼女は深く考え事をして聞いてきた。

 

「…ねえライダー、私さっきの目撃者に治癒を施したのだけど…。」

 

 やはり助けていたらしい、っということは。

 

「キャスターのマスターがそれだけ注意深い奴なら…。」

 

「まぁまず、仕留め損ねた目撃者を消させるだろうな。」

 

 それを聞いた彼女は

 

「ライダー!、すぐに準備するわよ!。せっかくあそこまでして助けたんだから死なせるもんですか!。」

 

「…はぁ~、分かった。”ヒポグリフ”。」

 

 俺が名前を呼ぶとそこに鷹の翼と上半身、馬のような下半身を持つ生物が現れた。

 

「な!、これグリフォン⁉。」

 

「正確には“この世ならざる幻馬"(ヒポグリフ)、グリフォンと馬の間に生まれたとされる、存在しない生物。俺の宝具だ。よし、早速行くぞ。」

 

「…!えぇ!。」

 

 

 

 

 

 

 ~上空~

 

 

 

 

「全く、勢いよく出たはいいものの、凜。お前は余計な重荷を背負おうとしてるんだぞ。」

 

「…分かっているわよ。って、あそこ!。キャスターよ。」

 

「…!、近くに降りるぞ。ヒポグリフ!。」

 

 そういって俺はヒポグリフを武家屋敷の近くに着地させる。

 地上が近ずくと、彼女は先に降りてしまった。

 

「おい、凜!。……!、待て!。サーヴァントの気配が一つじゃねぇ、うかつに近寄るな!。」

 

 俺はそう凜に忠告しながらヒポグリフを消し、彼女のもとに急ぐ。

 

「……!、下がれ凜!。」

 

 飛び出してくるサーヴァントの気配に、凜を後ろにはじき気配のする方を向くと

 

「はぁぁーー!」

 

 そう叫び、何かをふりかざす構えをする少女がいた。

 

「……!。」

 

 間違いない、このタイミングでやってくるなど彼女のほかにいない。取り合えず、この場を凌がなければ。

 

 槍を構え、彼女の持つ不可視の攻撃を勘で捌く。

 

 三合ほど打ち合うと彼女と距離をとったが

 

(……!、これがセイバーの実力!。やばすぎるだろ。)

 

 打ち合って分かった、セイバーの持つ圧倒的な実力が。今の状態ではどうやっても勝てないだろう。最も、負けることもないが。

 

「…!、やめろセイバー!。」

 

 セイバーの後ろのほうで声がした、その瞬間セイバーの動きが目に見えて悪くなった。

 

「……!、正気ですか士郎!。今なら確実に彼女らを倒せた、だというのに!。」

 

 ……ほ~お。

 

「言ってくれるじゃねーか、セイバー。俺のどこが倒せるていうんだ。」

 

「……己の実力を見誤るな、ランサー。それでも白兵戦に優れた英霊か?」

 

「へ、手厳しいな。…だが、見誤っているのはお互い様だろ。俺はランサーじゃなくてライダーだからな。……あと、俺は男だからな。」

 

「……!」

 

 セイバーの目が見開かれる。・・・そんなに驚くことですか?。

 

 セイバーが無理やりこっちに剣を向けようとする。

 

 そんな俺たちの様子を見ていた男が、はっと我に返りセイバーに向けて話した。

 

「…!、待ってくれセイバー!。こっちはてんで分からないんだ、マスターなんて言うなら少しは説明してくれ。」

 

「敵を前にして何を言っているのですか!。」

 

 そんなやり取りを見ていると、突然凜が前に出てシロウと呼ばれた少年にも見える位置まで移動する。

 

「……ふ~ん、つまりはそういう事。素人のマスターさん。取り合えずは…こんばんは、衛宮君。」

 

 そんな彼女の姿を見たセイバーのマスターは…、まさに、開いた口が塞がらないっという奴だろう。

 

 

 

 

 

 




 ようやく5話が終わったぞー…、でも、まだ5話か~。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 6話


    衛宮士郎視点です



 ~夜の校舎~

 

 俺はその日とんでもないものを見てしまった。校舎に夜遅くまで残っていたのは、友達の部活の後片づけを頼まれたからだった。片づけをしていると、グラウンドのほうで音がした。気になって見に行ったのがいけなかったのだろう。そこにいたのは

 

「……なんだよ、あれ。」

 

 白いマントを羽織った槍を持った少女と、水色のフードを被った杖を持った男が戦いをしていた。フードの男は杖を槍を使うように振るい、火を放ったりもしている。少女のほうは、槍を振るいつつ男が火を放つとバリアのようなものを出し防いでいる。そんな明らかに人間の常識を超えた戦いを見ていると、突如、二人の動きが止まった。何かを言い合っているようだったが、空気はどんどん張りつめていき、俺は緊張のあまり足を滑らせてしまう。すると

 

「誰だ!」

 

 ……見つかった!

 それが分かった瞬間、俺は走り出していた。逃げていた。だが、その判断は間違ってはいないだろう。問題は、逃げ込む場所が悪かった。本来学校の外に出るべきなのに、校舎の中に逃げ込むとか何を考えているんだ。

 だが、もう遅い。こうなったら何が何でも逃げて……!

 

「……ぐあ!」

 

 突如、横から鈍器のようなもので殴られた。思いっきり壁に打ち付けられ、思わず殴られた方向を見ると、さっきのフードの男がいた。

 

「たく、めんどくせー。……ああ、悪いな坊主、これもルールなんだ。恨むなら俺と自分の不幸を恨んでくれ。」

 

 そういった男は空中に文字のようなものを書き、火を放った。

 

「……!、ぐあああ!!!。」

 

「……たく、このざまで英雄とは笑わせる。」

 

「キャスター!」

 

「…ん、ち!、もう追いついてきたか。」

 

 それが俺の最後の記憶だった。

 

 

 

 

 

 

 

 ふと目を覚ます。俺はどうやら廊下で眠っていたらしい。

 

「…って、違うだろ。流石にそれだけでこんな焦げ臭い臭いはしないだろ。」

 

 そう、この廊下はえらく焦げ臭かった。いや正確には彼が焦げ臭かったのだが。

 ふと周囲を見渡すと足元に宝石のペンダントのようなものが落ちていた。さらに、よくよく自分の姿を見てみると、制服がところどころ穴が開いている。いや、どちらかというと燃えていたようだ。

 そんな自分の姿を見て先ほどまでのことを思い出し、そしてそれが夢でないことも痛感する。

 

(……あのとき、俺はフードの男に燃やされたはず?。なぜ生きているんだ?)

 

 そう思ったが、ふと、手元のペンダントを見て

 

(……そうか、助けてもらったのか。)

 

 俺は、命を救ってくれたであろう人物の持ち物であるだろうペンダントを握りしめ、本人に返すまで絶対に手放さないことを誓う。

 

「…とりあえず、帰るか。」

 

 そういって、俺は帰宅した。

 

 

 

 

 

 ~武家屋敷~

 

「…はぁ~。やっと帰ってこれた。」

 

 家に帰るが流石に誰もいないようだ。電気をつけリビングに寝転がり今日の出来事について考え、そして思い至る。

 

(あれだけのことが出来る男が、もし俺がまだ生きていると知ったら?)

 

 その考えに至った瞬間、突如、鈴の音が鳴り響く。家に仕掛けてある結界が作動した。こんなでも魔術師の家なのだ、それくらいの機能はある。これは、悪意あるものが侵入してくるとそれを知らせてくれるものだ。

 

「……間違いない、あの男だ」

 

 こんな時にやってくるものなどそれしかない。俺は偶然近くに落ちていたポスターを拾い上げ、魔術を行使する。

 

「うまくいってくれ、…同調 開始《トレース・オン》。」

 

 強化の魔術だ、そして長年失敗ばかりだったこの術もこの時は見事に成功してくれた。次の瞬間、何者かが天井を突き破ってくる。

 

「…!、ぐあ!」

 

 俺はそれをすんでのところでそれを躱し、強化したポスターを構える。

 

「たく、楽に殺してやろうと思った、俺なりの気遣いだったんだがね。こうなると少し苦しいぜ。…にしても、同じ人間を一日に二度殺すことになるとはな。じゃあ、今度こそ迷うなよ。」

 

 そういってフードの男は手にしていた杖を振るう。俺はそれをポスターで応戦する。

 

「…なに?」

 

 防がれると思っていなかったのか、男の目が少しばかり見開かれる。…いける。そんな自信を持つが

 

「へえ、驚いた。微弱だが魔力を感じる。生きていたのはそういうわけか。」

 

 そう言った男から今までのどこか気だるげな感じはしない。完全に獲物を見つけた目だ。その視線で、わずかに湧き出た戦意が崩れる。……勝てない。せめてこれより強い武器が欲しい。

 そう思い俺は廊下に出て、窓を突き破り庭に出る。……その瞬間、猛烈な悪寒がした。俺は直感のままポスターを思いっきり後ろに振るう。

 

「……!、何⁉。」

 

 防がれるのは予想外だったようだ。そして、男は再び杖を振るう。何合か打ち合ったがその際の腕のしびれで隙を見せてしまう。そして、男の蹴りが決まり土蔵の中まで飛ばされる。

 だが好都合だ。土蔵の中ならこれよりまともな武器があるかもしれない。そう思ったが、俺は自分の直勘のまま振り向きポスターを広げる。すると、何かが当たったような感覚と一緒に弾き飛ばされ、ポスターが燃える。

 

「…積みだ。結構驚かされたぜ。」

 

 そういって男は炎を出す。……殺される。なぜだ?俺はまだ何もなしていない。折角助けてもらったのに、こんなところで死ぬのか?……ふざけるな!。

 

「俺は死ねない、殺されるわけにはいかない。俺は生きて、義務を果たさなければならないのに、死んでは義務が果たせない。」

 

 左手が焼けるように熱い。だが、知ったことか。

 

「こんなところで、平気に人を殺せるような奴に…、お前みたいな奴に!」

 

 そう叫んだ次の瞬間

 

「……七人目のサーヴァントだと!」

 

 風が男を吹き飛ばし、いつの間にか目の前には、月明かりに照らされる少女がいた。彼女はこちらを振り向き言った。

 

「問おう。貴方が私のマスターか?」

 

 そんな少女を前に、俺はただ呆然としていた。

 

「サーヴァントセイバー、召喚に従い参上した。…マスター、指示を。」

 

 ……ぐ!、なんだ左手が、熱い。

 

「……これより我が剣は貴方とともにあり、貴方の運命は私とともにある。…ここに契約は完了した。」

 

 そういった、少女は外に飛び出していった。

 

「…!、契約ってなんの⁉」

 

 そこに広がる光景に絶句した。先ほどまで俺が追い詰められていた男は、今度はその少女に追い詰められていた。

 

「…はぁぁぁぁぁ!」

 

「…ち!。」

 

 …一方的だった。男は反撃もできず、防御や回避に専念している。

 

「…どうした、キャスター?。なぜ取り柄たる魔術を使わない?」

 

「…卑怯者め!、自らの武器を隠すとは何事だ!」

 

 そう言い合いつつも、互いに警戒を緩めることはない。

 

「魔術師である貴様にだけは言われたくないな。卑怯な手は、貴様らの専売特許だろう。」

 

「…言ってくれるじゃねえか。だが一つ聞かせろ。貴様の宝具、それは剣か?」

 

「さぁ、どうだろうな? 斧かもしれぬし、槍かもしれぬ。…いや、もしくは弓ということもあるかもしれぬぞ、キャスター。」

 

「…ぬかせ、剣使い。」

 

 そういった男…いや、キャスターは一瞬だけこちらを見て少女に行った。

 

「ちなみに聞いとくがここらで分けって気はねえか?。お互い所見だしよ。」

 

「断る、貴方はここで倒れろ、キャスター。」

 

 少女がキャスターの話を一方的に打ち切ると

 

「……そうかよ、こっちはもともと様子見が目的だったんだが仕方ねえ。……、アンザス!」

 

 そうしてキャスターは俺のほうに火を放ってきた。

 

「……!、キャスター貴様!」

 

 俺はいずれ来る熱に身を固めることしかできないでいると

 

「…っく、マスター!」

 

 少女が俺の前に立った。その瞬間、こちらに向かっていた炎はバリヤのようなものにかき消された。

 

「ご無事ですか? マスター。」

 

 俺は突然のことが多すぎてうなずくことしかできない。

 

 少女が前を向き、俺もつられて前を向くがそこにもう、キャスターの姿はなかった。

 

「…、申し訳ないマスター。キャスターを取り逃がしてしまった。」

 

 少女はそう言って俺に謝ってくる。その姿を見てようやく緊張の取れた俺は

 

「謝るなんてとんでもない、助けてもらったんだ。むしろお礼を言いたいぐらいだ、ありがとう。」

 

 俺がそう返すと

 

「礼には及びません、サーヴァントとして当然のことをしたまでです、マスター。」

 

「なあ、お前は一体何なんだ?」

 

「ですから、セイバーのサーヴァントです。ですから私の事はセイバーと。」

 

 彼女…いや、セイバーがそう答える。

 

「…俺は士郎、衛宮士郎だ。」

 

「…!、エミヤ。」

 

「…この家、あ、違う。聞きたいのはそういうのじゃなくて。」

 

 俺がしどろもどろに答えていると

 

「…分かっています。貴方は正規のマスターではないのですね、…ですが、貴方は私のマスターです。それではシロウと。…えぇ、私としてはこの発音のほうが好ましい。」

 

「……熱!、…なんだこれ?」

 

 改めて左手を見てみるとそこには紋章のようなものが浮かび上がっていた。

 

「それは、令呪というものです。むやみな使用は避けるように。…シロウ、傷の治療を。」

 

「…治療って、俺に言ってるのか?悪いがそんな難しい魔術は…」

 

「…では、このまま向かいます。敵は二人、後一度の戦闘なら支障はないでしょう。」

 

 そういったセイバーは塀を超えて、外に出る。

 

「な、なんなんだよ!」

 

 

 

 

 外へ出るとセイバーと、どこかで見たことある少女が戦っていた。

 

「……!、やめろセイバー!」

 

 思わず叫ぶ、すると、一瞬だけ左手が光りセイバーが動きを止める。

 

「……! 正気ですかシロウ! 今なら確実に彼女らを倒せた、だというのに。」

 

「言ってくれるじゃねーか、セイバー。俺のどこが倒せるていうんだ。」

 

 少女の声や姿には似合わない喋り方に驚愕する。

 

「……己の実力を見誤るな、ランサー。それでも白兵戦に優れた英霊か?」

 

 ランサーと呼ばれた少女は

 

「へ、手厳しいな。…だが、見誤っているのはお互い様だろ。俺はランサーじゃなくてライダーだからな。……あと、俺は男だから。」

 

 ライダーを名乗る少女がそう……、…え、男?………まじか。

 

 そんなやり取りを見ていると、セイバーが再びライダーに剣を向ける。

 

「…! 待ってくれセイバー! こっちはてんで分からないんだ、マスターなんて言うなら少しは説明してくれ。」

 

「敵を前にして何を言っているのですか!」

 

 そんなやり取りをしていると、俺でも、セイバーでも、ライダーでもない、第三者が介入してきた。

 

「……ふ~ん、つまりはそういうこと。素人のマスターさん。取りあえずは…こんばんは、衛宮君。」

 

 そこにいたのは、学校のアイドル的存在たる…、遠坂凛だった。

 

 

 




   次から主人公視点に戻ります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 7話

 ~衛宮邸~

 

 

「……ここまでは理解できたかしら?」

 

「…まあ、一応。」

 

 凜は今まで、衛宮士郎に聖杯戦争の説明をしていた。だが途中から様子がおかしかった。よく見ると、士郎やセイバーも何やら変だ。ずっとこちらをチラ見したり、セイバーに至ってはにらみつけている。なぜだ?

 ……そんなことよりこの煎餅うま!!!!

 

「…!ライダー!」

 

「うお⁉急に大声出すなよ、びっくりするじゃねえか。」

 

「びっくりする、じゃないわよ!なんで人様の家でそんなくつろいでんのよ!」

 

 ……そういわれる俺は、改めて自分のおかしいところを考える。

 寝ころび、煎餅をかじり、テレビをつける自分、……なにもおかしいところはないよな?

 

「おかしいところしかないでしょう!あんたは外の見張りでもしてなさいよ!」

 

 ……マジだりぃー

 

 

 

 

 

 

「…へえ、隠したりしないんだ。」

 

「こちらの手札が見抜かれている以上隠す必要はありません。むしろ、貴女という敵に知られることで、シロウに現状をより深く理解してもらうほうがいい。」

 

「風格も十分と、……あぁ!ますます惜しい、私がセイバーのマスターだったらこんな戦い勝ったも同然だったのにーーー!」

 

「「おい!それ、俺がふさわしくないってことか⁉」」

 

「当然でしょ、このへっぽこども。」

 

 まったくいきなり失礼なことをいう奴だなほんと。

 

 

 

 

 

 

 ~教会~

 

 

 

 

 

 はい、というわけでみなさん。現在わたくしは諸悪の根源たる言峰教会に来ています。なぜ、こんなところにいるか?察してください。

 

「ライダー。」

 

 おっと、雨合羽を着るセイバーさんが話しかけてきた!(ポケ〇ン風)

 

「…なんだよ?」

 

 あえてぶっきらぼうに返すと

 

「……貴方は一体、何のためにこの戦いに来たのだ?」

 

「決まってんだろ、俺のためだ。」

 

 別に嘘は言ってない。

 

「そうか、ならば言い方を変えよう。聖杯に何を望む?」

 

「いやあ、別に、何も?」

 

 俺が某ソロモン風に返すと

 

「聖杯に何も望まない?なら何故召喚に応じたのだ?」

 

「これ以上は答えない。めんどいし、大した理由でもないし。」

 

 そんなことを言い合っていると凜たちが戻ってきた。

 

 

 

 

 

 ~坂道~

 

 

 そんなこんなで、そろそろバーサーカー戦前になりましたとさ。

 途中、士郎がナチュナルたらしを発動したり、凜がツンデレ発揮したりしたがようやくここまで来た。この戦いで一体どの世界戦がこの世界に一番近いのかはっきりする。

 皆の者、覚えているだろうか。神は確か、この世界の聖杯戦争は俺の知っているストーリーすべてに当てはまらないといった。だが、かすらないわけではない。ようは、凜ルートはあり得ないだろうから、セイバールートか桜ルートに近い世界なのか判断すればいいということだ。

 おっと、なんか巨人が見えるぞ。とらわれーた、くーつじょくーには。(音痴)

 

「こんばんは、こうして会うのは二度目だね。…お兄ちゃん」

 

 というわけで、負けイベントかいまくじゃぁああああああ!

 

 

 

 

 





     アイデアが、出ない‼というわけで短いです。すんません


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 8話

 は~い、そういうわけで無理げーはっじっまっるよ~~。

 

「初めまして、私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン」

 

「……!アインツベルン」

 

 思い当たる節があるのだろう。彼女はすぐに、隣に佇む巨人を凝視する。

 

「…な、なによあの怪物。ステータスがセイバー以上じゃないの。…ライダー、ここは貴方の本来の戦いかたをするべきよ。」

 

「…ですね。正直焼け石に水だろうけど。」

 

 そういい、俺はヒポグリフを呼び出す。

 そうやって準備をしていると

 

「話は終わった?……それじゃ、殺すね。やっちゃえ、”バーサーカー”」

 

 少女がそういうと、隣に佇んだバーサーカーが動き出す。

 

「――■■■■■■■■■■!!!」

 

 言葉にならない雄たけびをあげ、一瞬でシロウの隣までやってくる。

 

「……な!」

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

 バーサーカーの剣が振り下ろされるのと、セイバーの横やりが入るのはほぼ同時だった。そうして二人は、周りに目もくれず戦う。

 迫力あるナー…、じゃないよ!俺の攻撃のほとんどがあいつに通用しないのにどうしろってんだ⁉

 

「……えぇーい、やけくそじゃー!」

 

       かん!

 

 そんな音と一緒に、背後から攻撃した槍がはじかれる。

 ですよね~。Bランクに満たない攻撃なんて効かないよね~、知ってた。

 

「ふふ、バーサーカーにそんな攻撃は効かないわよ。バーサーカー、ライダーは無視しなさい。そいつの攻撃なんて貴方には通用しないんだから。」

 

 そういわれたバーサーカーは完全に意識をセイバーに向ける。

 まぁ、そうなるわな。……おっと、そうこうしてるうちに場所移動しやがった。俺も一応追っとくか。

 

 

 

 

 

 ~墓地~

 

 

 

 

「…く!」

 

「■■■■■■■■■!!!」

 

 ありゃりゃ、セイバー追い詰められとるやん。つってもアストルフォにバーサーカーに効く宝具とかあったっけ?……お、これ使えるかも。

 バーサーカーはセイバーにだけ意識を向けている。今だけはこれが使える。

 

「…しゃあ!、くらえバーサーカー!」

 

「…な!ちょっとライダー、何する気よ⁉。」

 

 俺はバーサーカーの足下までいき、この宝具の真名を叫ぶ。

  

「『触れれば転倒(トラップ・オブ・アルガリア)』!!!」

 

 バーサーカーの足を切りつける、すると

 

「……!バーサーカー!」

 

「……な!…え、ライダー。貴方なにしたの?」

 

 バーサーカーが転ぶ。よく見ると両足が消えている。

 

「そんなのは後回しだ。行け、セイバー!」

 

「…!感謝します、ライダー。……はぁぁーー!」

 

 バーサーカーの体に風が吹き抜け、死に至らしめる。

 ストライク・エアか。まぁ、後十一回殺さないとダメなんだけどね。

 

「……セイバー!」

 

「…シロウ。……!シロウ、来てはだめだ!」

 

 そうそう、バーサーカーは何度でもよみがえるさ!……まじ〇ね。

 

「……く!」

 

 セイバーがバーサーカーに構える。…が

 

「……?」

 

「……ふ~ん、ただ傷つけたわけじゃないんだ。」

 

 そう、上半身は再生したが足はまだ消えたままなのだ。よってバーサーカーはまだ立ち上がることが出来ない。

 

「そういうこと。……ど~よ、俺もやればできるのさ!」

 

「…いいわ、今日のところは見逃してあげる。」

 

「……!、逃げるの!」

 

 挑発しないで凜さん、折角見逃してもらえるのに。

 

「ほえないでよ、凜。どうせあなた達じゃ、私の”ヘラクレス”には勝てないんだから。」

 

「……!ヘラクレス!」

 

 あっさり真名ばらすイリヤさんまじかっけー。

 

「…でも、貴女のライダーには興味が湧いたわ。だから見逃してあげる。」

 

 ……え

 

「……俺かー?」

 

「ふふ、次に会う時が楽しみね。」

 

 そういった彼女は去っていく。霊体化したサーヴァントを連れて。

 

「……とりあえずは、一難去った。…ってところか。」

 

 まぁこのさき、嫌になるほど難が押し寄せてくるんだろうけどね。……もう帰りたい。

 

 そんなことを考えながらバーサーカー戦は終わった。

 明日からどうすりゃいいんだ?

 

 

 

 

 




 トラップ・オブ・アルガリアは状態異常を与えるのであって攻撃ではないからバーサーカーには効く。あとゴッド・ハンドで再生するのはダメージだから強制的霊体化を解除はできない。
 っていう解釈でお願いします。
   こうしないと、ライダーマジ置物だもん。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 9話

 アチャ男を召喚するのわ~こいつだ。


   「■■■、オウチ、カエル。」


 ~衛宮邸~

 

「……ない!ないないない!どこにもないぞ、あのペンダント!」

 

 バーサーカー戦から一日たち、学校を休んでセイバーに稽古をつけてもらった後。何となくペンダントを見ようと思ったら失くしていることに気づいた。

 

「……どこかで落としたのか?」

 

 昨日は特に出かけていないはず…、まさか!

 

「バーサーカーとの戦いのときに落としたのか!?」

 

 もし、見知らぬ誰かがそのまま持ち帰ったりしたら、もう戻ってこなくなる。

 

「……なんでさ。」

 

 恐らく見つけるのは無理だろう。落とした正確な場所が分からない以上、見つけるのは困難だ。

 

「一応、後で警察に行ってみるか。」

 

 そう思い、俺は昼食を作りに行った。

 

 

 

 

 ~坂道~

 

「……ん?、何だこれ?」

 

 僕は間桐慎二。聖杯戦争に参加するマスターの一人だ。サーヴァントを呼んだのは妹だが、それを扱うのはこの僕だ。そんな僕は、学校をさぼり散歩をしていた。

 

「宝石か?、なんでこんなところに?」

 

 チェーンのついた赤い宝石のペンダントを偶然拾った。……僕が見つけたということは、これは僕が持つべきものということだろう。

 

「仕方ない、もらってやるか。…ふふ。」

 

 なんだ、思ったよりきれいじゃないか。

 そんなことを考え家に帰宅する。

 

 

 

 

「……あ、兄さん。おかえりなさい」

 

 家に帰ると、学校を休んだ僕の妹、間桐桜が出迎えてきた。

 

「……あぁ、ただいま。」

 

 今日は気分がいい、たまには返事ぐらいしてやるか。

 そう返すと桜が少しだけ嬉しそうにほほ笑んだ。

 

「今日は随分機嫌がいいんですね。」

 

「…まぁ、ちょっとな。」

 

 このペンダントはこいつには見せないでおこう。これは僕のものだ。

 そうして僕は部屋へ戻り、先ほど拾ったペンダントを懐から出す。

 何度見てもきれいだ。

 

「……慎二や。」

 

「……お爺様!」

 

 この人が…、いや、人と呼んでいいのかわからないやつが間桐の現当主、間桐臓硯。

 

「…ん?なんじゃ、それは?…宝石か?」

 

「……えぇ、拾ったんです。」

 

 それを見た臓硯は思考する。

 

(……宝石か、遠坂の魔術は宝石も扱っておったな。つまりそれを手に入れたということか。…ん?)

 

「……慎二、その手の甲の奴は……」

 

「……え、…!これは!」

 

 令呪だ。だがなぜ?これは魔術回路がなければどうにもならないものなんじゃ。それに僕にはランサーがいる。

 慎二は知る由もなかった。前回の聖杯戦争では、なんの素養もない、ただ召喚を行っただけの一般人がマスターになっていたことなど。

 

「…令呪がある以上、お前はマスターの資格がある。ランサーをサクラに返し今夜召喚を行う。」

 

「……!は、はい!」

 

 まさか自分の力だけでサーヴァントを呼び出せるとは。これも宝石が運んだ縁なのか?

 

 

 

 

 

 ~蟲蔵~

 

 

                 

 

 今から召喚を行う。触媒はないが関係ない。この宝石があるのだ。きっと僕にふさわしいサーヴァントを呼んでくれるだろう。

 

「……よし。」

 

 そうして僕は召喚を行った。

 

 

 

 

 

 召喚には成功した。引き当てたのはアーチャー(・・・・・)のサーヴァントだった。だが……

 

「……くそ!何なんだよあいつ!」

 

 そのサーヴァントは何というか……

 

「おや、やはり、私の召喚がお気に召さないかね?」

 

「うお!、急に出てくんなよ。」

 

 この男、とても偉そうなやつだった。

 

 

 

 ~少し前~

 

 

 

「……やった!」

 

 僕は今まで感じたことのない手ごたえに喚起していた。

 

「サーヴァント・アーチャー。召喚に応じ参上した。…ふむ、君が私を呼び出したマスターかね?」

 

「……あぁ、そうさ!僕は間桐慎二、お前のマスターになる男だ。」

 

「…ふむ。」

 

 そういうとアーチャーは何か考え事をし始めた。

 

「……どうかしたのか?」

 

「……いや、何でもない。ただ、一つ確認しておきたいことがあるのだが。」

 

「……?」

 

「…いやなに、パスはつながっているが魔力が提供されてないのが気になってね。」

 

「……!」

 

 そうだ。いくら令呪があってもサーヴァントを維持する魔力がなければ意味がない。

 僕がどうやってこいつの魔力を賄おうと考えていると

 

「……あぁ、すぐにどうこうなるわけではない。私には単独行動のスキルがある。マスターの魔力提供がなくともすぐに消えることはない。最もそれも無限ではないがね。」

 

「……そうかよ。けど、どのみち魔力はどうにかしないといけないんだ。まあそこはお爺様に聞いてみるか。」

 

 あ、そうだ。

 

「おい、アーチャー。お前の真名はなんなんだ?」

 

「……それなのだが……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分のことが分からないってどういうことだよ⁉おかげでお爺様にも呆れられるしさ!」

 

「…それはすまない。私の問題なのだが君にも飛び火してしまったようだ。」

 

「全くだ!、たく。」

 

 そういい僕はあのペンダントを出す。

 

「…!、それは?」

 

「……ん、拾ったんだよ。偶々。ちょっとご利益があるかな……とか、そんなことを考えていた自分が馬鹿らしいよ。」

 

 まったく……、まさか記憶が曖昧なサーヴァントをよこすなんて。

 

「……やっぱりこれは、僕には相応しくないのかもな。桜にでもあげるか。」

 

 そういい、僕は部屋を出ていく。アーチャーは魔力の節約のために霊体化する。

 

「まあいい、今に見てろ。これから僕の戦いが始まるのさ!」

 

 これが僕と、とある過去を持つサーヴァントとの邂逅だった。

 

 

 

 

 

 

 

 ~翌日~

 

 

 

 

「……おい!桜!」

 

「…!兄さん⁉どうしたんですか?」

 

「……これ、やるよ。」

 

「…え、これは?」

 

「……昨日拾ったものだ。僕にはもう必要ない、お前にくれてやる。せいぜい御守り代わりに大事にしな!」

 

「……!……はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




  あれ?このわかめ、ちょっときれいな気がする?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 10話

 久しぶりの投稿だ!


「…あ~あ、暇だな~。」

 

 思わずつぶやく。あの夜以降、聖杯戦争に目立った動きはない。そもそも俺は動きたくない。正直言って、他の奴らがさっさと終わらせてくれればいいと思う。俺は最後の生き残りをぶっ潰し、さっさと輪廻転生を果たさねばならない。……正直そこまで急ぐ必要もないと思っているが…。

 そんな俺は現在、凜の登校について言ったふりをして間桐邸に向かっていた。

 

「…ついたな。さて、蛇が出るか蟲が出るか。」

 

 割と的を射てると思う。すると……

 

「……サーヴァントがこんな真昼間から何の用かね?」

 

「…は?お前は?」

 

「アーチャーのサーヴァントだ。」

 

 そこにはかの有名なドンファンが出迎えてきた。

 

「……まて、何か妙な呼ばれ方をした気がするのだが。」

 

 そんな言葉を無視し、俺は深く思考する。

 

(…なぜ、アーチャーが?……こいつは宝石がないと呼ぶのはほぼ不可能のはず……、まさか!士郎の奴、落としたわけじゃないよな⁉)

 

 まさかも何もその通りである。

 とりあえず俺は、情報を引き出そうと試みる。

 

「…アーチャーね。……それで、そのアーチャー様がなぜこんなところに?」

 

「見ての通り警備だが?ここはマスターの本拠地。警備するのは当然だろう。」

 

「……本人の護衛もせずに?」

 

「……」

 

 ……なるほど。恐らく、護衛をしないのではなく、する必要がないのか。すでにいるから、もしくはその必要がないほどマスターが強いかだ。

 

(メドゥーサがいるから?彼女は桜のサーヴァントのはず。ならこいつのマスターというのは?)

 

 ワカメか、もしくは蟲爺。どちらにせよ、ろくでもないのは確かだ。こいつらがマスターでは、アーチャーは自分殺しをやめないだろう。そうなると衛宮士郎がほんとに殺されるかもしれない。

 

(その展開は……少しまずいな。)

 

 どのルートにおいても、決着をつけるのは衛宮士郎だ。そしてここは型月世界。修正力が働いてもおかしくない。抑止が介入するのはごめん被る。

 

(…とりあえず、ここはいったん離れよう。)

 

 そう思い

 

「……それじゃあまたいつか。さよなら~~」

 

 そういって走り去る。とにかく逃げよう。幸い、向こうは追ってくる気配がない。

 

(……にしても、あのようなサーヴァントがこの聖杯戦争にいたか?)

 

 アーチャーは摩篭した記憶を呼び覚まそうとし、考えるも

 

(……だめだ、分からない)

 

 思い出せず、そこで考えるのをやめる。

 そんなことを考える必要はない。自分のやることはあの男を殺す事だけ。そう言い聞かせ、任務に没頭する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふ~、危なかった~」

 

 ヘタすりゃあのまま即戦闘もあり得たかもな。こわ!まあそんなことはどうでもよくて、取り合えず当面は

 

「……引き籠るか。」

 

 そう思いながら凜にサボりがばれないよう、学校へ向かう。この時間帯ならまだ大丈夫なはずだ。

 ………そしてその日からさらに数日後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……セイバーがやられたそうよ。」

 

 凛の口から放たれたその言葉に開いた口が塞がらなかった。

 

「……はい?なして?どして?」

 

「……なんでも、衛宮君が監督役の神父にどうすればいいか聞きに行ったら、アサシンとそのマスターに鉢合わせたそうよ。そのまま戦闘になったけど、二人とも分断されてね、衛宮君は魔術師としても未熟だからアサシンのマスターには勝てなかったそうよ。だからセイバーを令呪で呼ぼうとしたけど、彼女はその令呪には答えなかったらしいわ。……そのまま、アサシンのマスターは衛宮君を殺そうとしてアサシンをけしかけて去っていったそう。でも赤い外套を着たサーヴァントに助けられたって。」

 

「…赤い外套?」

 

 まさか、アーチャーが?でもなぜ?あいつがそんなことするはず……

 

「…なんでも、マスターの命令らしいわ。本人はいやいやだったそう。当然よね。死にかけで、しかも生きていたらまた敵になるかもしれないやつを助けるなんて。とんだお人好しか、余裕があるのか。」

 

 …ますますわからない。あいつのマスターって誰なんだ?桜……ではないだろう。学校に結界があったし、メドゥーサがいるのは確定だ。……アサシンのマスターが蟲爺ならアーチャーのマスターってまさか……

 

「…とにかく、鬱陶しい奴が早めに消えたのはラッキーだったわね。これならあいつも聖杯戦争に首を突っ込まなくていいし。…案外これでよかったのよ。」

 

「……そう、だな。」

 

 俺は、そのあまりの急展開に、そんな曖昧な返事しかできないでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 衛宮士郎・・・初戦敗退!!!………マジか⁉


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 11話

「………」

 

 セイバーが負けた、か。しかもアサシンと戦って。この展開は…

 

(……まさか、黒王のフラグか?)

 

 もし、セイバーが単純にアサシンに負けただけならばまだ安心だ。だがもし、黒桜に取り込まれたのだとしたら…

 

「…面倒なことになってきたな。」

 

 恐らく今回の戦いは今まで以上に泥沼になるだろう。しかも流れが読めない以上すべてアドリブだ。…鬼畜すぎる。

 

「……まあいいか。」

 

 今日は寝て、明日の自分が何とかしてくれるのを願おう。

 そう思い、俺は眠りへとついた。

 

 

 

 今更だが、FGO……アトランティスやりたかったな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   体はガチャを望んでる

 

 

 

   血潮は鉄で、心は鋼

 

 

 

   幾たびのガチャを越えて不敗

 

 

 

   ただ一度の爆死もなく

 

 

 

   ただ一度のハズレもなし

 

 

 

   プレイヤーは一人、コンビニへ行きカードを買う。

 

 

 

   ならば、わが生涯に意味はなく…

 

 

 

       あの体は

 

 

 

   きっと、課金におぼれてた。

 

 

 

 

『よっしゃ~~~~~~!!!巌窟王当たった~~~~~!!!5千円が報われたぞ~~~~!!!』

 

 

 

 

 

『勝った~~~~~!!!水着BBきた~~~~~~!!!いや~、ほんと俺強運だわ~。課金してるっつても三千円ぐらいで星5とかもすぐ当たるし。』

 

 

 

 

『スペース・イシュタル来た~~~~~~!!!……まさしく神が舞い降りた!!!一万円が……諭吉が笑ってる!!!!』

 

 

 

 

『…ん?やば!石がない!!もう超人オリオンピックアップ始まってんのに!……仕方ねえ、カード買いに行くか。俺の強運ならすぐ当たるだろ。金もめっちゃあるし。…いや~~、マジ生んでくれた親に感謝で「キぃいいいいいいい!!!」え?』

 

        どっがっしゃあ~~~ん!!!

 

 

 

 

『藤丸アスト君、いきなりだが君は死んだ。』

 

『…え、いや、はい?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……要するにこれってあいつの記憶よね?」

 

 最悪だ。……何が最悪かといわれれば答えにくいけど、とにかく最悪だ。

 

「……ロクでもないサーヴァントどころの話じゃないじゃない。そもそも英雄ですらないってどういうことよ。」

 

 彼の記憶を見た限り、彼は英雄になれるほどの逸話があったわけではない。……本当に偶々、選ばれたということだ。英雄アストルフォに憑依するものに。…しかも…

 

「……こことは別の……並行世界のようなところ、その上未来人とか。」

 

 なんというか、色々無茶苦茶だ。…しかし…

 

「……聖杯が汚染されてる、ね。」

 

 彼が出会っていたという神を名乗る老人。彼の言うことが事実なら、間違いなく聖杯は危険だ。監督役に伝えるべきだろう。しかし……

 

(……あいつの……”原作知識”?っていうのでは綺礼は必ずといっていいほど敵にまわっている。…そして、それはこっちでも健在でしょうね。)

 

 困ったことになったものだ。こんなことを知っては、何もしないわけにはいかない。それに……

 

(桜も助けないと、それに衛宮君の事も。……流石にこっちの衛宮君があのアーチャーになるとは思えないけど。…一応気にかけておかないと。)

 

 とりあえず、当面の方針は決まった。まずは学校の結界を何とかする。そのあとは……その時に考えよう。今は思考をまとめるのが先。

 

「っていうかあいつ、私の家でカキン?とかいうのやらないわよね?っというかできるわけないわよね!?宝石魔術はお金かかるのよ、無駄使いしないでしょうね⁉」

 

 それだけは本当に不安である。……にしても

 

「藤丸アスト…ね。案外いい名前じゃない。」

 

 これからはそう呼んでやろうか?…いや、記憶を見たのがばれるな。もう少し隠して、あいつの秘密でも探ってみようかしら。

 そんなことを考えながら彼女は支度をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 遠坂凛、原作知識を得る。……主人公はFGOが一番好きです。でもほかのシリーズもやってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 12話

「……やばい。」

 

 何がやばいかといわれれば何もないのがやばい。今は聖杯戦争中。にもかかわらず、ここまでなんのイベントもないのはおかしい。

 

「…どうなってんだ?このままじゃ……」

 

「聖杯戦争を終わらせられない。かしら?」

 

 その声にふりかえると

 

「……凛?」

 

 自分のマスターである遠坂凜がいた。…いや、今はそれはどうでもいい。そんなことより

 

「……なんのことだ?」

 

 そんなはずがない。自分の目的が彼女にばれるなどあり得ないはず…

 

「あり得るわよ。あなたならわかるでしょう。……藤丸アスト。」

 

「!」

 

 …な!、なぜ俺の本名を⁉…いや、そうか

 

「俺の記憶を見たのか。」

 

 マスターは自身のサーヴァントの記憶を夢で見ることがある。恐らく彼女はそれでアストルフォになる前の自分を見たのだろう。

 

「そういうこと。…そしてその時fateしりーず?とかいうのもみせてもらったわ。」

 

「…え、まじですか?」

 

 原作知識を見られた?…え、大丈夫なのこれ?抑止力介入したりしない?……あ、大丈夫?そうですか。

 

「……とりあえず、今から蟲蔵に行くわよ。」

 

「…え、嫌だよ。あそこ気持ち悪いし。」

 

「知ってるわよ。でも行くの。…桜のためにも。」

 

 ……やっぱり。そこまで見たか。なら仕方ない。

 

「……はあ~。分かった。行くよ、行けばいいんだろう。…その代わり、燃やしたらすぐ帰るぞ。」

 

「ふふ、ありがとう、ライダー。」

 

 そして俺たちは蟲蔵へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ひどいもんだったな。」

 

「……ええ、そうね。…分かっていてもあれはちょっと……」

 

 とりあえず蟲蔵をPKファイアーしたのち、学校に向かっている。結界の妨害をするためだ。

 

「…あ~あ、もっと楽に終わらせらんね~かな?」

 

「そんなのあるわけないでしょ?しいて言うなら、聖杯の破壊ね。」

 

「無理無理、そんなのセイバーにしかできないって。…はあ~、なんでこんなあっさりと負けるんだよ。セイバーさんよ~。」

 

「人任せにもほどがあるでしょう。……でも実際、破壊の手段がないのは痛いわ。どうしようかしら?」

 

 そんな風に頭を悩ませていると。図書室のほうで気配がした。

 

「……凛。サーヴァントの気配だ。場所は図書室。」

 

「図書室?……まさか!」

 

「ああ、可能性はある。」

 

 図書室……、どこかのルートで戦いが行われた場所。そこからの気配ならば

 

「行くわよ!ライダー!」

 

「了解だ、マスター。」

 

 そういって、図書室の窓に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん?」

 

 それは偶然だった。本当に偶然、後輩である桜が図書室に入るのを見かけた。声をかけようとしたが既に彼女は図書室に入ってしまっている。ならば……

 

「……行くか。」

 

 少し彼女の事が気になったので自分も図書室へ向かう。

 

「……よし。」

 

 図書室に入ろうとする、そのとき

 

「…おい、何やってるんだ衛宮。こんなところで?」

 

 後ろから友人である間桐慎二に話しかけられた。

 

「…いや、桜がここに入ってくるのを見かけて。ちょっと声をかけようと思っただけだ。」

 

「…ふ~ん。…よし、僕も一緒に行こう。あいつがこっそり何をするのか気になるし。」

 

 その対応に俺は少し驚き

 

「珍しいな?お前が乗ってくるなんて。……なんだ?あいつの心配でもしてるのか?」

 

 本当に意外だったので思わずそう返すと

 

「…はあ?何言ってんの、別に心配なんかしてないよ。ちょっと気になっただけって言ってるだろ。」

 

「はいはい、そういうことにしておくよ。」

 

 今は桜の事のほうが大切だ。そう思い俺はドアノブに手をかける。すると……

 

「…ん?何か聞こえる。」

 

「はあ?何が聞こえるんだよ。」

 

 そういった俺たちはドアに耳を傾ける。すると…

 

『もう………、やめ……」

 

 そんな声が聞こえた。そして

 

「…なんだ!何が起こってるんだ!」

 

「お、おい。衛宮?」

 

 俺は思いっきりドアを開ける。するとそこには

 

「もうやめて!”ランサー”!」

 

「だめです。これは桜のためですから。」

 

 桜と謎のフードの女性がいた。

 

「…!おい!」

 

 俺が声をかけると

 

「……!え、せん、パイ?どうしてここに?」

 

「……」

 

 桜が驚く中、フードの女性はずっとこちらを見ている。

 

「……!だめランサー。先輩には手を出さないで!」

 

「ランサー⁉」

 

 その名前は…まさか⁉

 

「桜…お前。聖杯戦争に?」

 

「……」

 

 彼女が気まずそうに眼をそらす。そして…

 

「おい!何やってんだよ。ランサー!ほかの奴らに見られたらどうするんだ!」

 

「慎二?」

 

 彼女の事を知っているのか?じゃあ慎二も…

 

「…ああ、そうさ。僕もマスターの一人だ。けど今は……」

 

 慎二がランサーを睨む。

 

「お前、何やってんだよ?この戦いは人に見られたらまずいんだろ?なんでこんなところにいるんだよ?」

 

 慎二の言う通り、そして俺がそうだったように、聖杯戦争は一般人に見られてはいけない。そういうルールがある。

 

「そんなことはどうでもいいのです。どうせ口封じもできますから。」

 

 ……!

 

「…ふざけんな!人が死んでもいいのか!」

 

「ええ、かまいませんよ。彼女が生きていられるなら。」

 

 そういって、ランサーは桜を見る。

 

「…おいランサー。何をする気だ?まさか…」

 

「結界を発動させるのですよ。慎二」

 

 ……結界!前に遠坂から聞いた、この学校の結界。確か内部にいる人間を殺し、その魂を食らうっていう

 

「……ふざけるな!そんなことはさせない!」

 

 俺が一歩前に出る。すると

 

「あなたが、ですか?……面白いですね。」

 

 ランサーも前に出てくる。すると慎二が……

 

「……衛宮。お前は下がってろ。サーヴァントも居ないやつがうろつくなよな。」

 

「…慎二。」

 

 確かにそうだ。人間ではサーヴァントには勝てない。危うく死ぬところだった。

 

「……来い!”アーチャー”!」

 

 すると、赤い外套をまとった男が現れる。

 

「…!お前は!…・じゃあ、あの時助けてくれたマスターって……」

 

 慎二だったのか?そんな俺の疑問に答えるように

 

「行くぞ、アーチャー。」

 

「…了解した。マスター」

 

 そして聖杯戦争が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はぁあ!」

 

「…く!」

 

 アーチャーが剣を振るい、ランサーが槍でいなす。もしくはその逆。そうしているうちに

 

「…どうした?様子見かね?らしくもない。」

 

「あなたに言われることではありません。」

 

 二人とも、他愛のない会話で隙を伺う。すると…

 

「……う。うぁああ。」

 

「…!桜!」

 

 ランサーが彼女に駆け寄る。

 

「…!おい、慎二。桜に何が起こってるんだ?」

 

「魔力が減り続けているのだ。このままでは自滅する。」

 

 その質問に答えたのはアーチャーだった。

 

「魔力が?でもなんで?」

 

「それは後回しだ。……来るぞ!」

 

 そういって、アーチャーは再び構えなおす。

 

「これ以上は危険ですね。…仕方ありません。結界を発動させます。」

 

 そういって彼女は結界を発動させようとする。すると……

 

「はーはっはは!俺が来た!!!」

 

 ライダーと遠坂が窓を突き破ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーはっはは!俺が来た!!!」

 

 そんな前振りとともに、図書室に乱入する。そしてそこには

 

「…ん~~?どういう状況?」

 

 分からん。何このメンツ。衛宮士郎にワカメに桜にメデゥーサにエミヤ。やっぱ分からん。

 

「とりあえず、そっちはランサーでオケ?」

 

 まああたりだろう。重要なのはそこではなく

 

「…ええ、そして、あなた達は運が悪いですね。……ここで殺されるのですから!!」

 

 ランサーがそういった次の瞬間

 

「……!ぐああ!」

 

「…!慎二!だいじょう…、ぐ、なんだこれ⁉」

 

 ランサーは結界を発動させたらしい。外を見ると、学校が一面真っ赤になっている。慎二には魔力がないからこの結界内では活動できないだろう。

 っていうか、これ以外とやばいな。バイオハザードかよ。

 

「…衛宮君!体内で魔力を生成し続けて!!」

 

「?分かった。」

 

 すると彼の苦しみが止まった。

 

「おい小僧、癪だがマスターを頼むぞ。」

 

 アーチャーも動きが少し悪そうだが問題ないらしい。

 

「…分かった。」

 

 士郎も渋々うなずいた。…うんうん、喧嘩、よくない。

 

「…無駄な事です。」

 

 すると彼女は、こちらに『眼』を向けてきた。…次の瞬間

 

「…ぐ!これは、『石化の魔眼』⁉」

 

 っち、先手を打たれた。ちなみに俺は大丈夫。なぜって?『対魔力』さ。

 

「…なるほど、私の魔眼が通じませんか。ですが、足枷にはなっているでしょう。あなたをここで倒せばすべてが終わります。」

 

 そういい、彼女は槍を構える。

 

「…!ライダー!」

 

 凜が呼び掛けてくるが

 

「分かってるって。任せなさいって。」

 

 そういい、俺も槍を取り出す。にしても、相手はメデゥーサ。宝具やスキルの結界に魔眼。正直やばいだろうが……

 

「…ま、なるようになるか。……行ってみよう。」

 

 そういうわけで、久しぶりの戦闘、やってやらぁああああ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 次回、ランサー対ライダー!

  お楽しみに~!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 13話

 ヘブンズフィールの話がいまいちわからない。どうしよう…


「はぁああああ!」

 

「そりゃあ!」

 

 今現在、ランサー対ライダー戦勃発中。付近の皆様は速やかに退避を。……じゃねえ!

 

(つっよ!ランサーつよすぎぃい!)

 

 今俺は、図書室を飛び出し、グラウンドにてランサーと交戦しているが。

 

(このままじゃやべえ、何とかしねえと。)

 

 流石は三騎士クラス。今の俺はただでさえステータスを下げられてるのに、結界と不死殺しの鎌を警戒しなくてはならない。マジ無理げー。

 

「……!いい加減にしてくれませんかねえランサーさんよ~。このままじゃオタクのマスター、取り返しのつかないことになりますよ。」

 

「…関係ありません。彼女が生きているならば。」

 

 ちっとも話聞かねえな。くっそ、どうしたら……

 すると

 

「…もうやめて!ランサー!」

 

 この声は、間桐桜か。すると突如、ランサーの動きが止まった。いや、封じられたのか。

 

「……令呪!桜!」

 

「もう終わりにしましょう。ランサー」

 

「それは勝手だが、…とりあえずお前の中の蟲は邪魔だ。」

 

 そういった俺は桜に近づき本を開く。

 

「我が心は月もなく、”しかし恐怖に震えはせず”、故に汝で退きはしない。」

 

 即興で考えたオリジナルの前振りを唱え

 

「…宝具開放、破却宣言《キャッサー・デ・ロジェスティラ》!」

 

 真名を叫ぶ。すると、

 

「……!きゃああああ!」

 

 桜が悲鳴を上げ倒れる。そこからたくさんの蟲が飛び出し、息絶えていく。さらに

 

「……!桜!……!結界が!」

 

 この宝具により魔術はすべて無効化される。どうやら結界も範囲に含まれたらしい。

 

「これはラッキーだったな。」

 

 すると、校舎から、凜たちがやってくる。

 

「ライダー!」

 

「…お、来たか。それなりに何とかなったと思うぞ。」

 

 グラウンドを見つめる。そこには大量の死んだ蟲と倒れ伏す桜、そして彼女を抱きかかえるランサーだ。

 

「…ほんとに何とかなったの?」

 

「……多分」

 

 やばい、ちょっと自信なくなってきた。

 

「…っと、とりあえず。桜を教会に。」

 

「…!そ、そうね。あいつに治療してもらいましょう。…あ、ライダー。ランサーをよろしくね。」

 

「…了解。」

 

 そうして学校の異変は終わり、生徒はみんな無事。そして、桜は教会に運び込まれた。……が

 

(臓硯の本体が見当たらなかった。どっかに逃げたのか?)

 

 まあ、何とかなるだろう。奴が本体から離れた以上、再び接触させるランサーではない。そう思い俺は教会に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 教会の神父、言峰綺礼が告げる。

 

「結論から言えば、間桐桜は無事だ。」

 

「……!ほんとか!よかった!」

 

 っま、当然だろうな。衛宮士郎はその結果に満足そうだ。

 

「体の魔術回路に妙なものが寄生していたようだが、それもきれいさっぱり消えている。もう魔力を消耗し続けることはないだろう。」

 

 蟲みんな死んだもんな。改めてこの本すげえな。にしても……

 

「……だが、これからも無事であるとは言えない。」

 

「…なに?どういうことだ!」

 

「間桐桜の体には、先ほど言った妙なものとはまた別のものが埋め込まれている。それが何なのかは私にもわからない。これに関しては私もお手上げだ。」

 

 聖杯の欠片だな。どうやらこいつはそれを秘匿するらしい。大方、聖杯の誕生のためであろう。マジ性格悪いな。……もっともそれを俺が言える立場じゃねえけど。

 

「…でも、しばらくは大丈夫なんだよな。」

 

「ああ、それは私が保証しよう。」

 

「だったら、その間に対策を考えるだけだ。」

 

 流石主人公。っよ!正義の味方!

 そんなこんなで俺たちは言峰教会を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……刻印虫って、何とか出来たんだな~。」

 

 原作ではどうしようもなかったが、今回は何とか出来た。やったぜ。だが…

 

(聖杯の欠片は、サーヴァントである俺にはどうしようもないんだよな~。)

 

 聖杯が汚染されているため、まっとうなサーヴァントである俺はすぐさま汚染されるだろう。耐えれるのはアーチャーぐらいだ。最も……

 

(慎二がアーチャーのマスターで、桜を止めようとするとか、もうワケワカメ。っていうか、そろそろ現代の服が欲しい。あと風呂とかにも入りたいし、飯も食いたいな。今度衛宮士郎の家にお邪魔しようかな。)

 

 そんなことを考えていると。

 

「…あら、ライダー。何してるのこんなところで?」

 

「……凛。いや、俺も現代の服が着たいな~って。最初はサーヴァントの服かっけええ!とか思ってたけど、流石に飽きた。あと飯が食いたい。」

 

「…図々しいやつね。…分かった。服ぐらいは用意してあげる。……そうだ!あなたはアストルフォなんだし、女性服でいいんじゃないかしら。それなら新しいものも買わなくて済むし。」

 

  …………は?

 

「いや何言ってんですか?言い訳ないだr「さあ、早速着替えなさい。」聞けよ~!」

 

 そういって俺は着替えさせられた。……っていうかこれ、セイバーが着てるやつだよな。マジか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~???~

 

 

 

「よもや、儂の蟲がすべて使い物にならなくなるどころか、殺されかけるとはのう。」

 

 声を発したのは、桜に寄生していた間桐臓硯だ。もっとも、現在は蟲のような姿になっているが。

 

「…あのライダー。想像以上に厄介じゃのう。…しかし、桜に埋め込んだ聖杯の欠片はどういうわけか機能を残したままじゃった。これならまだ大丈夫じゃろう。」

 

 そういった臓硯の周りに蟲が群がり一つの体を構成していく。そんな彼の前には先ほど食らった一般人の死骸があった。そして、そんな彼の後ろに佇む、髑髏の仮面をつけた者。

 

「……軽蔑するか?アサシン。」

 

 臓硯が問いただすように聞く。そして、アサシンは答えた。

 

「いいえ、その生への執着こそ我が主にふさわしい。」

 

「…そうか。……キャスターはどうだった?」

 

「…すでに倒し、彼女に取り込まれています。」

 

「……そうか。ならば次は……、”アインツベルン”に向かうか。」

 

「…は。了解しました、魔術師殿。」

 

 そういってアサシンは姿を消す。

 ……まだ戦いは終わっていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 キャスター。まさかの退場!いつの間に!!←(書いてるのはお前だろ!!)




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 14話


 久々の投稿。もしかしたら面白くないかも。


 ~アインツベルン城~

 

 

「一体どのようなご用件で?」

 

「ホムンクルスか、よくできている。」

 

 メイド服を着た女性と金髪の男が会話をしている。

 すると背後から当主である、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが現れる。

 

「!?あなた誰よ?私の知らないサーヴァントなんて、いちゃいけないんだから!殺しなさい、バーサーカー!」

 

「■■■■■■■■■!!!」

 

「ふ、少しばかり遊んでやるか。」

 

 最強と最恐が激突する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アインツベルンのところに行こう。」

 

「どうしたのよライダー、貴方から行こうなんて珍しい。」

 

「いやなに、そろそろ蟲爺もアインツベルンに仕掛けるころかな~て思ってさ。」

 

「そうなの?私そのあたりはあまりわからないのだけど。」

 

 そうなんです。よし、そうと決まれば

 

「行くぜ、ヒポグリフ!」

 

 俺はヒポグリフを呼び出し凜を無理やり乗せて飛ぶ。

 

「ちょ、ちょっとぉおお!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フハハハハハ!どうした、残り二つだぞ。いい加減、子守りはやめたらどうだ?」

 

「■■■■■■■」

 

「バーサーカーは……、誰よりも強いんだから。あんたなんかに負けない!」

 

 城の外にて激闘が繰り広げられている。そんな状況に水を差すものが一人

 

「「「!」」」

 

 三人が一斉に振り向く。そこにいたのは

 

「な、どうして?」

 

「………」

 

 そこには早々に敗退したはずのセイバー、そして

 

「これはどうゆうこと?マトウ・ゾウケン」

 

 間桐の当主、間桐臓硯がいた。

 

「なに、それを答える義理もない。ここでおぬしらには敗退してもらう。ゆけ」

 

「……」

 

 黒く染まったセイバーが手にしている聖剣を構える。

 

「…おのれ妖怪。俺の者に手を出すとは。」

 

 金髪のサーヴァントが背後に展開している門を向けるが、そこにはもう間桐臓硯の姿はなかった。そして

 

『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!』」

 

 いきなりその宝具を放つ。その攻撃を、金髪は躱しバーサーカーはもろに受ける。

 

「バーサーカー!」

 

「チッ」

 

 金髪はその場を離れる。セイバーの目は依然として狂戦士をとらえている。

 

「くっ!逃げるわよバーサーカー。あれに倒されたら戻れなくなる。」

 

 しかしバーサーカーは動かない。いや、動けない。動いたほうが負けると本能で理解している。だからこそ…

 

「吹っ飛べクソ野郎!」

 

 その横やりを予測できなかった。ライダーの不意打ちに対応できず下がるセイバー。

 

「な、ライダー?なぜここに…」

 

「君を攫いに来たのさ。」

 

 ライダーは王子様のようにイリヤの手を取りイケボで言った。

 

「黙ってなさいよあんたは!」

 

 なぜか凜が激怒している。なぜだ?

 

『約束された(エクスカリバー)

 

「ちょっとまって、なんか構えてるんだけどふざけんなそれ対城宝具だろ退場宝具しちゃうっていうかやばいやばいやばい」

 

「ライダー!宝具を使って回避よ!」

 

「…!了解っと。……『この世ならざる幻馬』(ヒポグリフ)!」

 

勝利の剣』(モルガーン)!」

 

 イリヤとリンを連れ、ギリギリで脱出する。

 

「あぶねえ!死ぬかと思った」

 

 凜たちは気絶しているようだ。にしてみギリギリだっt

 

「ほう、この我のゆく道を遮るかまがい物よ。」

 

 ………………………………………………え

 俺が声のしたほうを向くとそこには

 

「それだけに飽き足らず我の許し失くして我を見るとは。万死に値する。」

 

 ………………………………………………オワタ

 

「……あっはっは、いや違うんですよこれはたまたま通りかかったというかなんというか」

 

「誰がしゃべることを許した。今の我は機嫌が悪い。その上さらに悪くするとは・・・死ぬ覚悟はできているのだろうな。」

 

「…………」

 

 もう、帰りたい。

 

「死ね」

 

「逃げろヒポグリフぅううううううううう!」

 

 全速力で飛ばす。後ろを見るとすでに二十近い門が開いていて、武器が発射された。

 

「ぎゃああああああああ!」

 

 ただでさえ荷物があるのにこれはないだろ!

 俺は飛んでくる武器をかわしつつ

 

「キャッチ!」

 

 そのうちの一本の剣を奪いぶつかりそうな武器をはじく。

 

「我が財に触れるか、万死に値する!」

 

「何回いうんだよそれ!って何だこれ?」

 

 突如、俺の持っていた剣が光りだした。そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?」

 

 何もない、真っ白な空間いた。見覚えがある。ここは

 

「確か、ジジイがいたところ」

 

「またあったの。」

 

 後ろを振り向くとそこには、俺をあの世界に送ったジジイがいた。

 

「何の用だ。」

 

「警戒するな。ただな、このままだとおぬし、死ぬぞ。」

 

「…………」

 

 分かっている。そもそも、アストルフォで勝てるわけがない。それ程、この戦いは異次元なんだ。

 

「じゃあ、どうしたらいいんだよ。」

 

「おぬしが今持っている剣、何の宝具か分かるか?」

 

「?」

 

 そういわれ見てみると、どっかで見たことあるような

 

『不毀の極槍』(ドゥリンダナ)?」

 

 それはヘクトールの宝具でもある槍の先端に酷似していた。

 

「正確には『絶世の儚剣』(デュランダル)。ローランが手にした聖剣の原点じゃ。」

 

「いや、とんでもないじゃん!」

 

 そんなものだしてたのか、あの金ぴか、ちっとは出し惜しめよ。

 

「…まあそういうわけじゃ、ちょうどいい。その武器を、おぬしの宝具にしてやる。」

 

「は?」

 

 どういうこと?

 

「宝具にしてやるといっている。このままでは勝てんじゃろうからな。」

 

「いやそれはありがたいが、大丈夫なの?あんた暇なの?」

 

「たまたま目についただけじゃ。幸運だったの。それじゃあ話は終わりじゃ。さっさと帰れ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っは!」

 

 目を開けるとそこにはたくさんの武器で視界が埋め尽くされていた。地獄かよ。

 

「クソが、宝具開放!」

 

 一か八かだ。失敗したら恨むぞジジイ。

 

『絶世の儚剣』(レーヴ・デ・デュランダル)!」

 

 手にしていた剣からまばゆい光が出て、周囲の武器を薙ぎ払う。

 

「何⁉」

 

 その状況は流石の金ぴかも読めなかったようだ。

 

「……嘘だろ。」

 

 流石に驚いた。これ、セイバーの『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!』と同じくらい威力あるんじゃねえの?

 

「こっわ!でもまあ、これなら何とかなるかも。……いくぞ、英雄王・ギルガメッシュ。」

 

「……思いあがるなよ、雑種。」

 

 さあ、この戦いにけりをつけようか。

 

 

 

 

 





 またしばらく間隔空くかも


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 15話

 思ったより早く投稿できた。




 

 アストルフォ(憑依)とAUOがなんかよく分からんうちに戦いをおっぱじめていたころ。この城には彼ら以外にも侵入者がいた。

 

「クソ!なんで僕がこんなところに!」

 

「……なんかすまん。慎二」

 

 衛宮士郎と間桐慎二である。彼らは遠坂陣営がアインツベルンに突入したのを聞いて、加勢しに来たのである。桜は家で療養中、護衛にはアーチャー一人。すると

 

「なんだ……あれ?」

 

 そこにいたのは、真っ黒の鎧を着たセイバーであった。

 

「!なんで、セイバーは……倒されたはず!」

 

 驚くのも無理はない。衛宮士郎はセイバーのマスターだったのだ。自身の相棒がよみがえっていて動揺しないはずがない。

 しかし、セイバーは彼らを一瞥するとそのまま姿を消してしまう。不審に思ったが、それと入れ替わるように現れたアサシンに全員が警戒する。

 

「アサシン⁉なぜここに?」

 

 アサシンは答えることなく、こちらに向かってくる。

 

「ふっ!」

 

 アーチャーがその前に先んじて仕掛ける。

 

「お前の相手は、この私だ。」

 

 アサシンはアーチャーを誘うように森に逃げ込みアーチャーも森に入っていく。そのままアサシンを追い詰めていくが

 

「これは!」

 

 アーチャーが目にしたのは黒い触手のような何か。それがアーチャーに牙をむく。

 

「くっ!」

 

「清純の英霊でも、あれの呪詛迂回には逆らえん。今の気様は、この森に満ちる怨霊と大差ない。」

 

 アサシンは再びシロウ達のところへ戻ろうとする。しかし

 

「はぁああああ!」

 

 アーチャーが再び攻撃を仕掛ける。完全な不意打ちにアサシンは対応できず押し負けていく。アーチャー強烈な回し蹴りを食らい、たまらず後退するアサシン。アーチャーはそこへ追い打ちをかける。

 

「なぜだ!…なぜ動ける?」

 

「知れたことを。私はほかの連中のようにまっとうな英霊ではない。清純ではないがゆえに、多少の穢れも許容する。つまり…、この身も歪な英霊ということだ!」

 

 アーチャーがアサシンの防御をかいくぐり仮面を切りつける。そこでアサシンは撤退していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わったぞ、マスター。しかし、奴は取り逃がした。」

 

 アーチャーが戻ってくる。

 

「すごいなアーチャー。あいつは確か、セイバーを倒したんだろ。そんな奴を簡単に追い返すなんて。」

 

「ふっ、それ程でもないさ。だがマスター。奴との戦闘中に妙なものを見た。」

 

「妙なもの?なんだよそれ?」

 

 士郎が聞くと、少しいやそうな顔をしたが

 

「黒い何かだ。詳しいことは分からない。」

 

「…黒い…何か。」

 

 もしや、セイバーはそれにやられたのか?士郎はそんな推測を立てるが、実際に見ていないものでは確認のしようがない。

 

「まあいいじゃない。さっさと遠坂たちと合流して、バーサーカーを倒しちゃおうぜ。」

 

「……そう…だな。…といっても、俺にできることなんてたかが知れてるが。」

 

「お前が来たいっていうから連れてきてやったんだろうが。まったく、せめて荷物持ちぐらいの役には立てよな。」

 

「全くだ。そんな半人前は、そもそもこのような場所に立ち寄るのが間違いだというのに。」

 

 慎二とアーチャーのコンビによる罵倒が、士郎を襲う。

 こいつらもしかして相性いいのか?

 現実逃避にそんなことを考えるが

 

「にしても、さっきのセイバーは何だったんだ?」

 

 慎二の声で現実に戻ってくる。

 

「…さあ、サーヴァントを復活させるなど、出来るはずがないのだがな。」

 

 ならば一体、あのセイバーは何だったのか。その思考は次の瞬間真っ白になる。

 

「慎二!」

 

「…ん?」

 

 慎二が前を見ると、そこには得体のしれない、黒い何か(・・・・)がいた。

 

「マスター!」

 

 アーチャーが慎二を突き飛ばし、黒い何かから守る。が

 

「がっ!」

 

 黒い何かから出てきた触手に、体を三か所ほど貫かれる。

 

「!…アーチャー!」

 

 慎二が取り乱す。しかし、目の前の黒い何かは突如、膨張していく。このまま破裂しそうだ。

 

「…!慎二!逃げるぞ!」

 

「逃げるって、どこにだよ!」

 

 そういわれて気づく。ここは一本道。障害物などは見当たらないし、隠れるような段差もない。このままでは

 

『I am the bone of my sword』(体は剣で出来ている)

 

 アーチャーが何かの呪文を詠唱する。

 

『Steel is my body, and fire is my blood』(血潮は鉄で・心は硝子)

 

 なぜかその言葉は、よく頭に響く。

 

『I have created over a thousand blades』(幾たびの戦場を越えて不敗)

 

 次の瞬間、アーチャーがかざしていた手から巨大な花のような盾が出現する。

 

『熾天覆う七つの円環』(ロー・アイアス)

 

 それと同時に、黒い何かが爆発する。アイアスは攻撃を防いでいるが

 

(魔力が圧倒的に足りない。このままでは…)

 

 アーチャーはほかのサーヴァントとは違い、魔力の供給を受けられない。よって、先の戦闘ですら魔力はほとんど失われているのだ。しかし、次の瞬間

 

「アーチャー!”守り切れ!”」

 

 慎二の叫び声とともに、アーチャーに魔力があふれる。彼が無意識に令呪を使ったのだ。

 

「…!はぁああああ!」

 

 けど足りない。素の魔力が少ないうえ、ダメージ負っている状態では全力を出し切れない。だから

 

「令呪を持って命じる!」

 

 このままでは死ぬ。そう確信した慎二は後先考えずにすべての令呪を使う。そして、辺りが吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここまでか」

 

 いつの間にか、黒い何かは姿を消していた。爆発のダメージを負ったものはいない。けど

 

「令呪の力で無理をしたのが祟ったな。もうあと数分で消えるだろう。」

 

「…お前」

 

 慎二は気絶している。士郎はまだ意識があるようだ。

 

「いいか小僧。貴様には伝えるべきことがある。」

 

 そういったアーチャーは話した。自身の目的、己の正体、そして、衛宮士郎の力の事も。

 

「…いいか。誰が何をしようと、救われぬ者というのは確固として存在する。お前の理想で救えるものは、お前の理想だけだ。人間に出来ることなどあまりにも少ない。それでも、一度も振り返らず、その理想を追っていけるか。」

 

 士郎は答えることが出来ない。

 

「…忘れるな。イメージするのは常に最強の自分だ。外敵など要らぬ。おまえにとって戦う相手とは、自身のイメージに他ならない。……最後に、これを…」

 

 アーチャーはどこか歪な形の短剣を出した。

 

「これは『破壊すべき全ての符』(ルールブレイカー)、必ず必要になる時が来る。持っておけ。」

 

 士郎は投げ渡されたそれを受け取る。

 

「……さて、もう時間だ。マスターにはすまないといっておいてくれ。」

 

「…アーチャー」

 

 一気にいろんなことが分かって混乱しているが、これだけはいえる。

 

「俺は…、お前にはならない。」

 

 その言葉に、アーチャーは皮肉気な笑みを浮かべ。

 

「…そうか、安心した。」

 

 そんな、思ってもないだろう言葉を放ち、消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アーチャーが消滅する少し前、主人公っぽい何か(アストルフォ(憑依))ラスボスのような何か(英雄王)との激戦を繰り広げて…

 

「いやいやいやいや無理無理無理無理!武器飛ばしすぎだって死ぬ!余裕で死ねるって!」

 

「ならば疾く死ぬがいい雑種!」

 

 一方的な虐殺(死んでない)が繰り広げられていた。

 

「…あぶっ!いい加減にしろ!FPSは遊びじゃないんだよ!てめえは一人でレースゲームでもしてろ!」

 

「あれは実に良いものだ、だが貴様は死ね!なんかむかつくから死ね!」

 

「キャラ崩壊してるぅううう!自分を取り戻してAUO!次回、AUO死す!」

 

「死ぬのは貴様だぁあああああ!」

 

 『王の財宝』(ゲートオブバビロン)から『天の鎖』(エルキドゥ)を取り出し、アストルフォを拘束しようとする。しかし

 

『この世ならざる幻馬』(ヒポグリフ)!」

 

 ヒポグリフの次元跳躍で回避して、後ろに回り込む。この宝具は本来、かなりの魔力を消費するが遠坂凜の膨大な魔力が連続使用を可能にしていた。

 

「…!しまった⁉」

 

「くらえぇええええ!」

 

 背中からギルガメッシュを切ろうとするが

 

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

 

 

 突如、その動きが止まる。別に拘束されているわけでもなく自分で止めてしまった。

 

「……ふっ」

 

 ギルガメッシュはそんな彼をあざ笑う。

 

「…よもや、人を殺す覚悟もないような雑種が戦場にいるとはな。場違いも甚だしい。」

 

「…くっ!」

 

 そう、彼は恐れた。自分の手で人を殺すことを。相手がサーヴァントであろうと、誰かの命を奪うということに抵抗を覚えたのだ。

 

「所詮は口だけだったか。…失せろ。」

 

 ギルガメッシュは門をこちらに向ける。

 

「悪いな、凜。ここまでらしい。」

 

 俺が彼女に心からの謝罪をすると

 

「そんな泣き言、聞く耳もたないわよ!あんたを死なせる気なんて微塵もないから。あんたにできないなくても、私たちならできる。”令呪を持って命じる”。」

 

 いつの間にか起きていた彼女からの声とともに、止まっていた体が動き出す。

 

「”その金ぴかをぶっ倒せ!”」

 

「…!させるか!」

 

 ギルガメッシュがそれに先んじて、攻撃を仕掛けようとするが

 

「遅えよ!ぶっ飛べ!」

 

 剣の持ち手の部分でアッパーカットを決める。令呪のアシストによる全力攻撃により、集中が途切れ、門が消える。やはり、殺すことはできないがこれなら問題ない。

 

「…くっ!この…、程度で…」

 

(そうだ、殺せないとか言っている場合じゃねえ。凜が死ぬ。このままじゃ間違いなく。それだけはだめだ!)

 

 覚悟を決めろ。殺す事じゃない。守る覚悟を。

 

「…はぁああああ!」

 

 魔力放出モドキで、一気に突進する。剣から出る噴射で距離を詰める。

 

「…!おのれ!」

 

 ギルガメッシュが門から何かを取り出し、応戦しようとするが

 

「遅いっつってんだろ!」

 

 その手を切り落とす。そのあと、彼の心臓に剣を突き立てる。

 

「ぐっ!ガはっ!」

 

 霊核を砕いた。彼はもう死んだ。殺したのだ、自分が。

 

「……………」

 

「…なんだ、その顔は。この俺を下したのだ。少しは誇れ。無礼であろう、雑種。」

 

「…それでも雑種呼びなのな。」

 

「当然だ。……だが認めよう。貴様は、…貴様ら(・・・)は強い。」

 

 そういって彼は消えていった。

 

「……俺どころか、凜まで認められちゃったよ。」

 

 思いのほか懐が広かった王様だ。

 出てきた感想はそれくらいだった。そのあと、付近でとてつもない爆発が起こった。

 

 

 

 

 

 

 




 


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

 16話

 お久しぶりに更新です。でも短いです。



 

 ギルガメッシュを退けた俺こと、憑依アストルフォは、近くで起きた大爆発の跡地を見に言っていた。もちろん、イリヤと凛を連れて。

 

「つうかさ、なんで俺が殺すのためらうってわかったんだ?」

 

 俺はギルガメッシュに対し絶好の機会を一度逃した。しかし、凛のフォローで九死に一生を得た。

 

「……まぁ、アンタの記憶を見た時に薄々そうなんじゃないかってね」

「まぁ、俺はお前らとは違うからな」

「そういうこと」

 

 どうやら彼女は、俺が一般人の精神なのを見抜いていたらしい。まったく、この女にはかなわんな。

 

「それより、さっきの爆発は……」

「あいつ、だろうな」

 

 このタイミングでの爆発、恐らく、”あいつ”が関係している。

 

「……あれはどうにかなったんじゃないの?」

「残念ながら。……蟲は何とかなったが、聖杯の欠片は無理だった。こっちは魔術じゃないしな」

 

 あいつ、とは凜の妹、間桐桜である。彼女は聖杯の欠片を埋め込まれ精神が汚染されている。そのうえ、聖杯と接続しているから強大な力も手にしているというチートっぷり。

 俺たちが爆発の跡地へ向かうと、

 

「……!衛宮君!」

「……遠坂?それにライダーも……」

 

 …………………………あれ?なんでシロウ無事なの?この爆発で腕持っていかれるんじゃ……原作崩壊してやがる。

 

「……慎二も一緒……、彼はアーチャーを従えていたんじゃ……衛宮君?」

「……アーチャーは……、消えた」

「さっきの爆発で?」

「…俺たちを守ってな」

 

 ますます妙だな。アーチャーが熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)を使ったとしても完全に守り切れる保証はないはずだが。

 

「慎二が令呪を使ってな。それのおかげで何とか乗り切った……」

 

 なるほどな。っていうか、あいつの令呪って使えたんだ、これも原作崩壊の一つか?

 

「……まぁそれはいいわ。取りあえず、一度帰りましょう」

 

 凛の一声で、この場は解散となった。

 

 

 

 

 

「にしても、どうなってんだ?」

 

 とりあえず士郎の家で休憩になったが、俺は事態の整理で手いっぱいだった。慎二はいまだに眠っている。正直、さっさと間桐邸に送ってほしい。なぜか桜は士郎のとこにいたし、イリヤは既に目覚めて遊んでるし。タイガーは知らん。そして俺はいまだに女装している。セイバーの日常服だ。……もう泣きたい。

 

「……ん?」

 

 すると、士郎が突如席を外した。俺はこっそり後をついて行ったが、そこで衝撃的なものを見た。

 

(投影……だとぅ!)

 

 士郎は投影魔術を使ったのだ。しかし、桜ルートにおいて士郎の投影はアーチャーの腕で行使する。故に、自分でそれを扱うことはないはずだが

 

(アーチャーがなんか教えたのか?)

 

 まぁ、それしかなないだろうな。俺は自分で勝手にそう結論づけ、もう少し見ていたい衝動を押し殺してその場を後にした。それからしばらくした後、事件は起こる。

 

 

 

「桜がいないのだけど?」

 

 凜が神妙な面持ちで俺に告げる。そういえば、こいつは俺の原作知識をちょこっと覗いたとか言ってたような……………もうさ、ほんと

 

「展開が急すぎる。もっと落ち着きを持ってほしいんだけど……」

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!きっと今頃……ッ!」

「ギルガメッシュは俺がぶっ倒しちまったし、今のアイツを止める者はいないだろうな」

 

 そう、原作では桜は魔力が足りずに暴走するが、そこにギルガメッシュという名の餌が来て、パクリとするわけだ。しかし、その餌は俺が消しちまったからもうどうにもなんねぇ。

 

「遠坂!桜が玄関で……」

「「……え?」」

 

 ……WHY?

 

 現場に向かうと、五体無事な桜が倒れていた。……なぜ?……いや待てよ

 

(ギルガメッシュをぶっ倒したが、その魂はどこへ行ったんだ?)

 

 もしや、すでにある程度満たされてる状態だった?だからあっさり帰ってきたのか?まったくもって分からん。しかし、これはむしろ僥倖。しばらくは彼女も食事を、再開しないはず。なら、それまでに聖杯を破壊して、聖杯戦争を終結させる。そして俺の目的を果たす。

 

「……自身無くなってきた」

 

 今の俺に、聖杯を破壊する力はない。……と、思っていたのだが

 

(……ん?これは……)

 

 ギルガメッシュからパクったデュランダルが、なぜか手元にあった。あいつぶっ倒したからもうないと思ってんだが、ラッキーだ。これの力なら聖杯の破壊などどうとでもなる。

 

「そろそろ、終わりが近い、か」

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。