私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める (釣果津抜)
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プロローグ
走馬灯


今回は艦これの要素は・・・最後の一文で艦これの轟沈時のセリフがある程度です。

私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める

略して『かんなか(艦仲)』始まります!


・・・。

 

私は・・・

 

なんだろう・・・あったかい・・・

これは・・・記憶?

 

・・・そうか・・・コレが走馬灯なのか・・・

 

幼稚園から小、中学校にかけて「友」と呼べるモノは居なく

いじめの標的となった

 

だから、インターネットでストレス解消の為に銃火器を使った対人戦のオンラインゲームにハマった

 

どれだけ暴れてもルールに則って暴れるなら文句は言われなかったが、負け犬の遠吠えは耳が塞がる程聞こえて来た

 

最後の方は名前を見ただけで逆上されたりして名前を呼べない事から「ナナシ」だとか「権兵衛」だとか「ドー」だとか言われ名前を見ただけで逃げだされて碌に対戦が出来ず仕方なくゲームを変えた。

 

仕方なく変えた先は、陸海空、歩兵に戦車などの戦闘兵器を自由に扱い戦うゲームだった。

 

ゲームシステムの中に『クラン』と言うモノがあった。

 

『戦友』を集い楽しむモノだった。

「クランなら何かを見つけられるかも」と思い入隊し、『戦友』を得た。

 

実際、一緒に戦ったりして案外と楽しくやっていた。

 

が、次第にクランは大きくなり

 

入隊希望者は千超え所

クラン内は200人の上限一杯

 

いつの間にか私達は強豪クランだった。

 

エンジョイ勢で募ったクランだった私達のエース達は「方向性の違い」で脱退しリーダーは席を立つ事無く失踪、もはや舵取りが効かなくなり解散寸前だった。

 

新たなエースが・・・リーダーが・・・必要とされていた・・・。

 

私はその後、戦車を極めて戦車乗りのエースとなった。

とてつもなく簡単だった。来る敵を全て喰らい尽くすだけで良かった。

 

敵軍を蹂躙している俺を見て崩壊寸前だったクランのメンバーは、次第に私に着いて来るようになり「空喰らいの蛇」なんて二つ名を勝手につけて「あの蛇について行けば生き残れる」なんてどこかの大馬鹿野郎みたいな事を言いつつ私を新たなリーダーとして持ち上げた。

 

 

そして、私は崩壊寸前のクランを率いて行軍していった。

 

 

私にとって初めての『仲間』だった

1人で戦い相手には目を合わせると逃げられるだけの『孤狼』では無くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、クランメンバーと私の認識は違った

 

 

私はクランメンバーの事を『仲間』だと思っていたが

クランメンバーは私の事を『都合のいい肉壁』としてしか見て無かった

 

私一人で戦車で敵軍に突貫し、後方から30名ほどの意味のないスナイパーライフルによる狙撃が飛びかう地獄だった

 

戦闘に勝利すれば「都合のいい英雄」

戦闘に敗北すれば「使えないゴミ屑」

 

私に・・・味方は・・・戦友は・・・居なかった・・・

 

それに気が付いた時は、クランを何も言わずに脱退しセーブデータ等などは全て消し夜逃げの如く消え去ってやった・・・

 

・・・私はまた一人になった・・・

 

 

 

 

私は気が付けば高校生だった

 

 

だが始まった高校生生活は

一年目はいびつな三角関係に発展し俺以外の全員が不登校になり終了

 

二年目はまさかの「〇〇!俺達と結婚しろ!よろこべ!ハーレムだ!!」

 

と高らかに宣言され学校中に噂が広まり向こうから既成事実作成の為にくっつきイチャついてきて、生徒指導室に呼び出された時は

「普通の高校生として生活がしたい」そう切実に思わずに居られなかった。

 

勿論「そんなのは無理だ」と言っても学校全体で信じて貰えなかった

 

三年目は、噂のほとぼりもさめ秋口には皆大人になり、春の卒業式の終わりに私から告白もしてないのに「ごめんなさい」と振られ

散々な三年間を送りまた一人に・・・

 

 

 

 

 

 

平穏な日々ってなんだ・・・

 

 

 

 

 

それから社会にでて地元の会社に入社が最初はストレスのオンパレード。

 

限られた時間でストレス発散となるとまた懲りずにオンラインゲームに潜りストレス解消する事にした

 

「戦争や銃火器には懲りたから今度はレースゲームしよう」

 

 

そう思い立ちレースゲームのオンラインゲームに参加したのだが

自分の得意コースとなったのが、東京首都高速道 略して「首都高」

 

首都高をモチーフにしたコースだった。

 

 

その場所で青色のGT‐R 34を徹底的にチューニングし

一昔前の黄色と黒色のゲーム会社のロゴのレースゲームのラスボスのスキンを真似て夜の首都高を走り屋として一旗上げていった。

 

昔学んだ事の内の一つに「力あるモノの下に人は集まる」

 

結果、それはこのゲームでも通用した。

 

 

だが私は、未だに学んでいなかったことが一つあった。

 

「その関係は薄氷の上に築く様な事」を学ばずにいた。

 

 

すこしでもパワーバランスが崩れたなら裏切られる。

 

結果は勿論、裏切られておしまい。

仕事ではお客様と上手くいかなかった事があったり変人の接客を任されたりして・・・。

 

 

・・・。

 

そうだ・・・。

 

その変人に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・アア・・・コロサレタンダ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは冬の夜勤の時、

閉店間際の「蛍の光」が流れる店内に俺は入り口に近い所にいた。

そして入店してきたお客さんがいたガ

 

入店したお客さんの身なりを見る為、曲がり角を曲がる寸前にちらっと確認したら、その男は黒いニット帽にサングラス、そして白いマスクに黒いダウンジャケットを羽織り

ダウンジャケットの胸ポケットに手ヲtっこんでいたが、そのむねぽkっとは妙に突起していて・・・膨らんでいて・・・

 

 

そして、そのととこはすぐそばにいて・・・

いがついたときにわおも・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ 次に生まれてくる時は・・・ステキな仲間に、会えるか・・・なぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




艦これ要素は次回からです

次回投稿は「2月7日14:30分頃」となります


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第1章「私達」の忌まわしき過去
起床


2月6日 3時頃
釣果「あと一日で次話が投稿されるのか・・・今の閲覧数ってどのくらいだ?
ま!100位行けば御の字だろ!www」

UA 「302」

(「ユニーク アクセス」 ハーメルン様が「本当の読者数に近い」とされる数字)

( ゚д゚) ポカーン・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?


釣果「3・・・倍・・・?!」



「しおり 4件」「お気に入り登録者数 9件」

( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _,._
(;゚ Д゚)ホォォーー…?!






 「評価 1件 」「10点満点中 9点」



( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …?!

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

(  д )

(; Д ) !!


内心は「初回は艦これ要素皆無なのに?!」と驚き小躍りしておりますが

奢らずに、慢心せずに、これからも「かんなか」を紡いで行こうと思いますので
これからもよろしくお願いします。

それでは「かんなか」第二話 「起床」始まります!

「艦これ」の二次創作小説で「一番最初に主人公に接触する艦娘」ってあの艦娘だと思うんです


「・・・ん。」

 

ここは・・・

 

「・・・何処?」

 

ベットに横になっていて・・・これは・・・薬品の匂い・・・病院?

 

 

・・・。はっ!

 

「・・・知らない天z「あ!おきたのですね!!」・・・くすん」

 

こんなシチュエーションは人生で一回あるかどうかなのにベットの傍に居たピンクの髪色の女の子に遮られた・・・

 

寝返りを打って布団をかぶり拗ねてやる・・・

 

「え?ええ??ええ?!」

「まぁ、起き抜けにネタに走る奴なんてそうは居ない気がするが・・・」

 

・・・確かにそうだ。

 

「さて、病床で起き抜けにネタに走る体力が回復したんなら・・・少し起き上がり話を聞かせてもらおうか?夕立?」

 

?この人布団の向こうの男の人は何を言って?

夕立?

取り敢えず起きて話を聞いてみよう

 

起き上がり周りを見渡すと清潔な部屋に白いベットでまだ新しいのか色々と綺麗な部屋

使い古された学校や病院の病室とは違う感じ・・・

 

 

そしてベットの淵には白い軍服に身を包む男性とピンク色の髪の女の子で髪はツインテールの娘が立っている

 

「私は・・・あれ?・・・思い出せないぽい・・・」

 

「記憶喪失か?明石、バイタルチェックを頼む」

「了解です!夕立さん?少し失礼しますよ~?」

 

明石と呼ばれたこのピンクのツインテールの娘は医者なのか体温計や血圧計や聴診器の準備をしている

 

 

「そうだな・・・まず今覚えてる事を話してくれないか?」

「今、覚えてる事ぽい?・・・。」

 

覚えてる事といえば・・・・

 

「・・・走馬灯を見た・・・ぽい」

「走馬灯?具体的には?」

 

「えっと・・・幼いころにいじめられたり・・・高校で告白しても無いのにフラれたり・・・社会にでて入社して・・・う゛ッ!!」

 

背中が疼くように燃えるように熱く痛い・・・

おぞましく奇妙で不気味な笑い声と劈く悲鳴などが折り混じり気分が悪い・・・

腹の奥底から一気ナニカが逆流して来るッ!!

 

口元を咄嗟に両手で抑えるが指と指の間から茶色とも黄色とも言えない粘着質のモノが糸を弾きながらベッドに垂れていく

 

 

 

 

 

「明石!」

「っ!」

 

明石さんが咄嗟に袋の口を開き口元に持ってきてくれた。そして、咄嗟に差し出された袋に思いっ切り胃の中のモノを吐き出す

 

「っ!!・・・はぁ・・・・はぁ・・・ッ!!」

「大丈夫だ・・・大丈夫だ・・・胃ん中のモン全部だしちまえ・・・」

 

明石さんは窓を開け換気をしている。

軍服の軍人さんが背中を下から上へ向かう時に強く押し上げるようにさすってくれる・・・

 

「提督さん!ウエットティッシュです!替えの袋はいります?」

 

「あ~・・・取り敢えず、は大丈夫だ。一応置いといてくれ こういう場合はどうすれば?」

「取り敢えず2,3時間は何も飲んだり食べたりは不味いですが、口内をゆすぎ綺麗にした方がスッキリしますから落ち着いたらゆすぎましょう。」

 

話は聞こえていたので頷いておく。そしてまた吐き出す・・・

 

 

しばらくして・・・胃の中のモノが全部でたのか落ち着いてくる・・・

 

「・・・もう大丈夫・・・ぽい・・・」

「そうか・・・」

 

そう言って、やさしく上から下へ、一方通行に手を動かしてくれる・・・

・・・凄い落ち着く・・・

 

なんでだろう・・安心したら眠たくなってきた・・・

 

「なんだか・・・眠たい・・・ぽ・・・い・・・」

 

こうして私は気絶する様にまた眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「寝ちまったな・・・」

「ですね」

 

「口、ゆすがずに寝ちまったな」

「きっと起きたら口の中が気持ち悪い奴ですよ。コレ」

 

明石の奴、自分の事でも無いのに身震いしてやがる

ま、他人の痛みってのを理解出来る奴なんだな、明石は

 

「内線と机、借りるぞ?」

「了解です!」

 

 

医務室の電話の受話器を取り、執務室は・・・1番か

 

そうしてしばらく待つと

 

『あ~、俺だ』

『どうされました?司令官さん』

 

『悪いが書類を持って医務室まで来てくれないか?夕立が目を覚ましたがまた寝ちまってな・・・だから目が覚めるまでの間に書類を医務室で片づけてしまおうと思ってな。悪いが頼めるか?』

 

『了解なのです!』

『すまんが頼む』

 

 

 

「提督さんはお仕事熱心ですね~」

 

 

受話器を置くと明石が点滴の準備を進めながら茶化してくる

 

「バカ言え コイツを拾って色々と仕事が増えて追い付かい上に「走馬灯」に「高校で告白」そして「社会に出て会社に入社」・・・普通の艦娘がそんな事言うと思うか?」

 

「まぁ・・・普通は言いませんよね・・・」

「ああ、いくらこの世界がお前ら『艦娘』や『深海棲艦』なんて奇想天外でファンタジーなモノが跋扈する世界とはいえ・・・コイツは『イレギュラー』だ・・・

 

コイツの身なりや髪型からして『改二』なのは確実。

なのに何処の所属の艦娘なのかも分からずじまいで、昨晩の深海棲艦の襲撃・・・そして、記憶喪失からの記憶のフラッシュバックでの嘔吐」

 

「ん~・・・恐らく「何か思い出したくない記憶をフラッシュバック」した事による過剰なストレスでしょうかね? そう例えば・・・」

 

「例えば?」

「艦娘によくあるのは「戦闘で轟沈しそうになった時の記憶」や「仲間を失った瞬間の記憶」をフラッシュバックしたとかですかね?」

 

なる程な・・・今は、

 

「明石、手伝えることは?」

「なら、まずは夕立さんの手をウエットティッシュを使って綺麗にしてあげてください。それから提督さん自身の手を洗いアルコールで消毒したのちに着替えてきて来てください。戻したモノって意外と飛散するんですよ?まぁ、今回は恐らく大丈夫だとは思うのですが・・・念の為です!」

 

 

そうなのか・・・

「あ~・・・しまった・・・電に着替えを持って来るように頼めばよかったか・・・」

「秘書艦をこき使ってはいけませんよ~?私自身も着替えるので一度、部屋から出てってください。」

 

「へいへい・・・」

 

まったく・・・一体全体どうなってやがるんだ・・・?




次回は「悪夢(ナイトメア)」の始まり」

初の戦闘回となっております
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている」
ってニーチェの言葉らしいですよ?

次回更新は2月10日のヒトフタマルマル(12:00)を予定しておりますが、
ハーメルン様の情報が更新され次第、閲覧が出来るようになると思います。


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「悪夢(ナイトメア)」の始まり

皆様お元気ですか?
最近は、急に寒くなりましたね

と言う前置きは置いときまして(笑)

お気に入り投稿と評価ありがとうございます
大変励みになっております

また、感想を書いてくれた方、ありがとうございます!
名前を出しても大丈夫なのか不明だった為、念の為に伏せさせていただきました。

前置きが長くなりましたが皆様のおかげです。
前置きを、書く事が無いのは些か寂しいモノがありますからね(笑)

それでは「かんなか」3話目

初の戦闘回で緊張してますがよろしくお願いします!
あといつもよりも、長めです


・・・ここは? 何だか少し・・・薄暗い・・・

 

視界が地面が縦に見える・・・

・・・そっか。

 

横になってるのか・・・

 

 

突如「ゴン!ゴンッ!」と横から音が鳴る

誰かが隣で何かを叩いてる・・・?

 

 

 

起き上がり、周りを確認すると牢屋のような場所に「私」は居た

 

 

一本道で横幅は余り広く無く奥行きがかなり深く周囲を囲う壁は防弾ガラスなのかとても分厚そう・・・

 

正面には鋼鉄で出来た壁が天井まで続いている・・・

 

 

逃げられない・・・か。

 

 

音のなる方を見ると黒い髪に片側は三つ編みにリボンと髪飾りをしたセーラー服に赤い色のリボンタイをした自分と同い年位の娘が何かを叫びながらガラス窓を叩いてる。

 

 

・・・おねえちゃん?

おねえちゃん?「私」には姉なんていなかった・・・

それに・・・こんな記憶は・・・知らない・・・

 

これは・・・「夢」?「夕立」の記憶?

まって・・・「夕立」はダレ?

 

・・・確か、白い軍服の提督さん?とピンク色の髪の明石さんが私の事をそう言ってた・・・

 

つまり・・・「私」は「夕立」で「夕立」は「私」?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かの駆動音が「私」の思考の海から引き上げられる

 

そして、前方の壁が開き、奥の景色が見える

と、共に、勢いよく水が流れ込んでくる

 

その最奥に、最翠の光放つ黒い物体がコチラを射殺さんばかりにコチラを睨んでくる・・・

 

 

次の瞬間、

燃え滾る様に熱いナイフの背で狂わしいほどに、優愛おしく、優しく、背中を「つぅー・・・」と冷たく、鋭く、首筋から背骨を愛撫でる様に沿って行く懐かしい感覚に襲われる

 

 

 

 

 

 

頬を掠めていくナニカ

 

 

 

一瞬で理解した。殺気だ。

久しく感じるこの感覚

 

久しくても間違えられないこの感覚・・・

 

 

 

「このままだと、殺される」と同時に「急所を狙われた」と本能がけたたましく警笛を鳴らす

 

 

と、同時に「構えろ」と訴えられると同時に右腕の主砲を構え左腕を添える

 

腕が鉛のように重い・・・

 

でもyらなきゃ・・・やらrる・・・

この右手の中にある砲の様なモノで・・・2つ砲身を使って・・・・

 

 

 

 

 

標的を正面に捉えて引き金を引く・・・いつもやってきた通りに・・・

 

 

 

 

狙いを定め引き金を引くと同時に反動が腕を右腕を襲う・・・

腕が重いのはこの反動を一体何回受け止めたからかは分からないけども、コレが原因な気がする・・・

 

撃ち出された2発の砲弾は低い弾道を描きながら飛翔していく。

 

 

出来ればこの一撃で仕留めたい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、無常にも砲弾の一発は当たりもせずに終わり、もう1発が敵を掠め流れ去っていくだけでおわる・・・

 

 

 

 

まずい・・・殺される・・・主砲が・・・最翠の光放つ黒い物体がコチラを・・・確実にコチラを捉えてる・・・

 

 

 

マズイ・・・死ぬ・・・・死んじゃう・・・どうすれば・・・・

どうすれば?・・・。「どうすれば」?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・。「どうすれば?」ってんなもん・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んなもん決まってる・・・。

「落ち着く」そして「覚悟」を決めるだけ

 

 

 

 

 

近所の優しそうなおじさんが話してた。

「旨い飯を食ってようが、酒ぇ、飲んで呑まれてようが、惚れた女を鳴かせてようが、誰かが、チャカぁ弾いたらそこはもう鉄火場だ。 鉄火場になった瞬間に覚悟を決めれねぇ奴から死んでいく。それだけだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

落ち着け・・・ここは戦場だ・・・覚悟を決めろ・・・冷静さを欠けばそれこそ本当にここで死ぬ・・・

 

敵弾はまだ来ない・・・

 

装填時間中なのか?

 

警戒しながら女の子座りから片膝へと姿勢を変え

膝を付くと、同時に気づく

 

 

 

「浮いてる」

水面に浮いてる・・・

 

訳が分からない

 

だが、理解するのは後にして目の前の「敵」だけに集中する。

 

敵の砲口はどこだ?

さっき一発の弾道を脳内で逆再生すると、自ずと絞られるのは、口内。

敵の口内を注視すれば、主砲が同色で分かりづらいが見えた!

 

敵との距離は約10メートルと至近距離

一発が致命傷となる距離・・・

 

「被弾=死」だが、敵も同じ筈

 

 

次弾は無し

 

恐らく単射(セミオート) しかし、連射(フルオート)を隠してる可能性があるが、

この1本道な地形でしかも、至近距離 

 

連射(フルオート)を出来る方が圧倒的に有利

わざわざ、連射(フルオート)が、出来るのに単射(セミオート)する意味が分からない。

 

そして、敵弾の一発目は頬への至近弾

 

 

つまりヘッドショット狙い・・・浅はかな・・・敵を確実に仕留めるなら胴体を狙うのが常套句

頭を狙うのは複数の敵に会敵した時などの緊急時や余裕ががある時のみ

 

しかし、敵の次弾が分かるのは大変ありがたい

敵の砲弾の弾道がハッキリと見える・・・ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全神経を研ぎ澄まし敵の砲口へと注視する・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、前方から「ガコンッ」と鈍い音がするッ!

「弾が入ったのか?」と思う同時に軽く水面についてる片膝を浮かせ瞬時に動けるようにして、

 

 

 

 

 

刹那、砲口が光る!!

 

それを見た瞬間、前方へとヘッドスライディングの様に飛びだすッ

前方から鈍い発砲音が発生しさっきまで自分の頭があった場所にピンポイントで飛来していくのが「なんとなく」だが、感覚で分かる

 

 

右腕を前に突き出しうつ伏せのまま着水する

お腹を強く打ち、痛いが被弾する方がもっと痛いッ!

 

 

 

そして、右側に一度、寝返りを打つように回転して移動しうつ伏せになる

 

ここからなら射角はキツイが、しっかりと胴体が狙える!

 

水面に右腕を置き固定し射撃の為、「砲身を少し上を向かないのか?」と意識すれば砲が少し上を向いてくれるが、遅い!!

今は1秒でも良いから早く撃ちたいッ!

 

・・・絶対に手首を痛めるけどもやる!

右手首を上に向け発砲すると同時に腕全体に反動を襲う

 

 

放たれた2発の砲弾は滑らかな弾道を描き敵の胴体を目掛け飛翔して行き・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命中ッ!!

 

敵は至近距離からの2発の砲撃を綺麗に浴び悲鳴を上げながら沈むが再度浮き上がってくるが横になり最翠の光放つ眼光は光を失っている。

 

だけども、やっぱり右腕の手首が痛めてしまった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今のは・・・断末魔、なのか?

 

やりすぎ(オーバーキル)だとは分かっているが主砲の装填が終わるのを待ち、弾が入いり次第、狙いを定め一撃を放つが弾着の反動で後方へと離れていくのみで動く気配がない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生き残った・・・」

夕立()は息をつく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、深淵が見えた。

 

 

 

 

 

敵の亡骸が最奥へ流れていく

その更に奥に無数の幾千モノ最翠の眼光が夕立()を睨みつけている

 

 

 

嗚呼、畜生・・・

 

「こんな所で死ねないぽいッ!!」

 

夕立()は咆哮を上げ改めて「覚悟」を決めた

 

 

「生き残る為」

ただそれだけの為に。

 




次話投稿は明日「2月13日」のヒトフタ マルマル(12:00)時頃を予定しておりますが、ハーメルン様の情報が更新され次第、閲覧出来るようになると思います。

3話目は「悪夢(ナイトメア)」の終わり

悪夢ってのは案外と始まった途端に終わる事もあるんですよ?


また、投稿時間は何時頃がよろしでしょうか?
アンケートを実施しましたのでご希望の時間が、あればよろしくお願いいたします

また、「タッチミス」や「クリックミス」などをした方は感想欄に「この場所を、減らしてここを増やして欲しい」と書いてください

非ログインユーザーの方でも、感想は書ける様に設定されているのでお願いします

注意事項としては「おひとり様1回まで」とさせていただきます

ご了承くださいませ


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「悪夢(ナイトメア)」の終わり

さて、今回で「夕立の過去の記憶」は終わります。

お知らせと致しましては、「シリアス」タグを追加しました。
そして、お気に入り登録してくれた方や感想を書いて下さった方
ありがとうございます!

大変励みになっております。

また、投稿時間に関するアンケートを取った所

「お昼12時」

コチラが1番多かったので変更は無しの方向で行かせて貰います
アンケートのご協力ありがとうございます

これからも「かんなか」をよろしくお願いします!



「前方の怨恨 後方の黒鉄の山は死屍累々 されど、生きる為の所業」

 

 

と、まぁ、詠ってみたが・・・・

あれから・・・一体どれだけの時間を過ごし、

どれだけの敵を射殺したのだろう・・・・

 

 

一定時間経つと謎の睡眠ガスで強制的に眠らされ、また敵に殺されかける

 

この繰り返すのがもはや日常になってきている

 

 

そして

 

ある時、もはやいつも通りのガスで眠り、起きた時

 

それまで無かった筈の黒色の指ぬきグローブに そして、純白のマフラーの正面とセーラー服の襟には特長的な金色のピンズ

セーラー服の襟には星が2つ追加され、髪にはヘアピンが

そして、何よりも・・・胸が・・・大きくなった・・・?

 

パッドでは無さそう・・・

 

 

最初はナニが起こったか分からなかったが、

 

「誰かに強制的に着せられた」

と言うのが1番考えられるけども何故?

 

こんな地獄に叩き込む「鬼畜外道のド畜生野郎」が

この状況で夕立()を「着せ替え人形」?

意味が分からない・・・

 

「洗濯して衣服がなくなった」

これまで一体何回眠らされた?覚えてるだけでも11回は眠ったしこれよりも確実に多い筈

 

衣服なんて最悪でも2、3着あればローテーションできる。

 

 

訳が分からない・・・

 

 

それに、今持っている砲も今まで使っていたモノとは別物になり

足には新たな武器である魚雷と思しきものと

その発射装置が追加されていた。

 

 

 

 

 

・・・魚雷?・・・砲?そして・・・水に浮く事が出来る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか・・・な・・・

 

 

 

 

まさか・・・私は・・・「船」・・・だと言うの・・・?

 

 

 

 

 

・・・そう・・・なのかもしれない・・・

 

「水に浮く事が出来て砲で砲弾を撃ち戦う」

その様は「戦艦」そのもの・・・

 

歴史の先生が確か昔の海軍が好きで授業の合間に少し話をしてくれてた覚えがある・・・

 

もしも、だ。

 

もしも私は「船」である事を前提に考えていくと

 

「夕立」は日本語だから日本海軍の可能性が高いから日本海軍以外の話は除外してもいいかも・・・

 

「不沈のサム」なんかは除外対象

・・・もし、本当に夕立()が船なら考えたくもないし、

絶対に拾わない!

 

 

で・・・日本艦で魚雷を積める船は確か「駆逐艦」と「巡洋艦」は確実に積んでる筈

先生の話に何回も出てきたから覚えてる

 

「戦艦」は積んでる船もあったけども「魚雷=危険物(取り扱い注意、誘爆の危険あり。」で積まなかった事が多かった筈

 

「空母」は・・・飛行機に積んでいたけども「夕立()」は飛行機なんて持って無さそうだしこの空間では狭すぎる

 

「潜水艦」は・・・無さそう・・・

海面に顔を出したら危険が多いから滅多に顔を出さない筈だしし「夕立()」は潜水艦なら潜航が出来るはずなのにそれも無理・・・

 

なにせ初戦でヘッドスライディングみたいな事しても沈まなかった上に、

水の深さは夕立()が隠れられる程深くない・・・

 

 

後は・・・なんだろ?

分からない・・・

 

今、手元にあるキーワードが

「戦艦」「駆逐艦」「巡洋艦」「日本海軍」「魚雷」・・・

こっから何かこの地獄を生き抜く為のヒントは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぁ・・・」

あるじゃん・・・ひとつだけ・・・

歴史の先生が大好きだったもの・・・

 

『水雷戦隊』

 

 

あの話は確か・・・

 

「うし!ちと、息抜きすんぞ〜

 

これは昔、日本とアメリカが戦争してた時の話だ。

日本の昔の海軍と言えばとてつもなく大きな「戦艦」を真っ先に思い出すが、小型の艦艇で編成された艦隊「水雷戦隊」も引けを取らなかった。

水雷戦隊の攻撃手段の主力は「魚雷」だ。「駆逐艦」や「軽巡洋艦」などの小型艦による魚雷攻撃が凄かった

 

日米どちらも発射された魚雷に対抗する手立ては無く回避一択だった。「早急に見つけて避ける」コレが鉄則。

 

日本の魚雷「酸素魚雷」は、「圧倒的長射程」に「雷速」つまり・・・あー・・・人で例えるなら「泳ぐスピード」だな。それが速かった。

そして「炸薬量」も多かったからとてつもない高火力だった。

 

更に、普通の魚雷と違って「圧縮空気」ではなく『酸素』を使用している。

ココがミソだ!!

 

その為、発射された魚雷から排出されるのは『二酸化炭素』だ。

二酸化炭素は海水に溶けやすく魚雷の通った道筋。

つまり『雷跡』が見つけにくい。

 

攻撃の隠密性が高い上に高火力。

その火力は並みの戦艦の主砲の一斉射撃よりも強力だ

 

そして、何よりも信頼できる

 

 

対して、アメリカの魚雷は当たっても不発弾が多かった。つまり、当たっても爆発せず日本の輸送船は不発の魚雷を魚雷をぶっ刺したまま悠々と海の上を走り続け港に帰還したそうな。

コレを見たとあるアメリカの潜水艦の艦長は『こんな魚雷では戦争は出来ない』と泣きついた事があったらしい・・・。」

 

っ!『酸素魚雷』!!

 

この足の魚雷は「圧縮空気」式かもしれないけども

恐らく酸素魚雷の可能性が高い!

 

 

歴史の先生・・・ありがとうございます!

まさか、こんな状況で役に立つ事が来るとは・・・

人生何が起こるか本当に分かんないな

 

 

これで・・・また生き残る為に一歩近づいた・・・

「足に付いている魚雷は信頼出来る上に、この一本道なら最強!」

 

これなら・・・「酸素魚雷」なら・・・!

生き残れる!!どんな状況だって!!

 

そして、またいつも通り鋼鉄の扉が開き今日も地獄が始まる・・・

 

さぁ、今日も来るなら来い!!

 

 

そして、

朝か夜かも分からないけども、隣でいつも戦い続けるおねえちゃんと目を合わせると

 

『今日も生き残るよ』

 

そう言われた気がするから

 

『うん!』

頷き、笑い、目の前の鋼鉄の扉を睨み、己の殺意を鋭利な刃の如く尖らせていく・・・

 

そして、扉の駆動音が聞こえてくる・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筈だった・・・

 

鋼鉄の扉の向こうでこの世のモノとは思えぬ音が鳴り出し

次第に共鳴し出している・・・

 

警戒しながらガラス越しに外の景色をみると警報機が鳴り響き、明らかに異常事態を伝えてる

 

 

 

こんな時に自分が出来る事は・・・

 

「周囲を経過しつつこの場を打開できるモノを見つける」

さっきから聞こえてくる共鳴音の発生元は恐らく・・・

 

あの敵だ。

 

で、肝心の敵と自分の間の鋼鉄の扉は開く気配がない・・・

 

 

 

ん?まてよ・・・?そもそも、あの敵は一体どこから来ている?

今の今まで考えることが無かったが敵を生産するなんて・・・おかしな話だ。

 

あの敵には高度なAI(人工知能)が搭載されて暴走?

なんで、夕立とおねえちゃんの二人だけで?しかも個別で?

協力した方が確実に効率がいい・・・それにこの衣服が関係が?

 

更に、

ココ最近で分かった事は「一体ずつしか、出てこない」

これが関係あるのか?

 

分からない・・・それにさっきから共鳴音が大きくなってきてうるさい・・・!!

 

共鳴音が大きくなり耳を塞なきゃ頭が割れそう・・・ッ!!

 

 

 

 

 

「・・・ミシッ・・・ミシミシッ!!」

と何かにヒビの入る音がする方向を見ると・・・

 

 

「ガラスにヒビが入っているぽい!!」

今の今まで交戦中に砲弾が当たってもかすり傷一つ付かなかったガラスにヒビが入っているッ!!

 

 

あの場所を狙えばッ!

 

共鳴音が大きくいから耳は塞いだままでしかし

主砲は右腕を前に出さなきゃ打てない・・・

 

どうにかしないと・・・

 

 

・・・音・・・撃つ・・・なんか引っかかってる・・・

 

 

 

 

そうだ!運動会!!

運動会や陸上競技のスタートの合図で空砲を撃つ時みたいにすれば!!

 

 

 

右腕の二の腕で耳を塞ぎながら狙いを定めて撃つ!

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弾着と同時に視界が白く覆われた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訳が分からなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付けば天井は無く

 

雲が浮かび、私は上下左右に揺れていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、口内に水が入り理解した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しょっぱい・・・みず・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しょっぱいみず?・・・しおみず・・・?潮・・・水・・・?

 

 

 

 

 

 

 

・・・ぅ・・・み・・・・ぇ・・・?

 

 

 

 

 

 

「おね・・・ぇ・・・・ちゃ・・・・ん・・・し・・・」

 

 

 

 

 

疲労からなのか頭を強く打ったのか気を失いそうなのは本能的に理解できた・・・

最後の力を振り絞り、いつも隣でおねぇちゃん戦っている方向をみるとそこには・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暁の水平線が輝いているだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ハイ!という事で夕立『は』地獄からこうやって抜け出せました!!

時雨?いえ、知らない娘ですね・・・(すっとぼけ)

次話投稿は明日「2月16日」のヒトフタマルマル(12:00)時頃を予定しておりますが、
ハーメルン様の情報が更新され次第、閲覧出来るようになると思います。

次話は「あの娘は『まだ』この先には連れて行けない」となっております

あの「心優しき駆逐艦(初期艦)」との対話がメインとなっております。


*オマケ*
『不沈のサム』とは?

凄い簡潔に一言で言うと

「その猫を海で拾った艦は『ほぼ確実に』沈む」

被害艦

・戦艦ビスマルク
・駆逐艦コサック
・空母アークロイヤル
(なお、アークロイヤルの艦長が『不沈のサム』と命名した模様)

(また、余談だが、筆者は密かに「エラー猫」の事を『サム』と呼んでますw
不沈のサムはアークロイヤルを沈めた後、鎮守府に連れてかれて、鎮守府でその生涯に幕を閉じたそうです)


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あの娘は『まだ』この先には連れて行けない

前話を投稿した次の日

職場で昼休みに小説情報を見たら
評価欄が色付いているのに思わず驚き、歓喜を上げた所を見られて驚かれましたwww

沢山の評価ありがとうございます!
赤色を目指して頑張ります!!

慢心せずに更に1つ上目指し、頑張っていきます!

これからも「かんなか」をよろしくお願いします!




・・・見慣れぬ天井ぽい

でも、あの忌まわしき地獄で見た天井ではないのは確実

 

そして、体が軽いしあったかい・・・

 

辺りを見渡すと、さっきの場所から少しだけ移動してるみたい。

ああ、そっか。さっき・・・明石さん?に謝らないと・・・

 

と言うよりも口の中が物凄い気持ち悪い・・・

・・・誰か居ないのかな?さっきから時計の針の音しか聞こえない

 

 

けども誰かの気配だけはする

 

「・・・誰かいるぽい?」

「あ!おきたのです!」

 

・・・知らない娘が「ぱたぱた」と言う効果音が付きそうな走り方でこちらへとやってきた

 

その娘はセーラー服に赤いネクタイをして髪は後ろで赤いバレッタ(「髪留め」の一種)をした娘がベッドにやってきたのだが・・・

 

「えっと・・・その手の小さなバケツと中身の入ったペットボトルは何ぽい?」

「これはですね『夕立さんが起きたら口の中をゆすぐ為に使ってください。』って言ってたのです!」

 

明石さん・・・ありがとう・・・

 

「じゃあ、後は、自分で出来るからバケツを貰えるぽい?」

「?夕立さんは右腕を使えない状態で大丈夫なのです?」

 

そう言われて右腕を見ると点滴の針が刺さってる・・・

これ動かすのは危険そう

 

 

それに、無理してベットにこぼして大惨事は避けたい所

ここは素直にお願いしよう

 

「あー・・・じゃあ、お願いしてもいいぽい?

えっと・・・」

「電なのです。どうか、よろしくお願いなのです!それじゃあ、ベットを少し起こすのです!」

 

そう言って(彼女)はフットボードの影に隠れて何かを操作してるのか「ピッ!」と言う機械音を鳴らしている。

 

「行くのです!」

と、掛け声と共にベットがゆっくりと起き上がって行く

 

なんだろう・・・おばあちゃんになった気分・・・

 

そして、丁度良い角度で止まり

(彼女)がコチラに寄ってきてペットボトルの水を差し出している。

 

 

ここで左手は使えるのに気が付いたが、なんとなく

ここで遠慮したら何だか泣かれそうで怖いから大人しく従っておこう

 

 

「ゆっくりと行くのです!一旦ストップしたい時は左手で合図してほしいのです」

そう言うとゆっくりとペットボトルの口を開けて中身を口に含ませてくれる

 

 

丁度いい辺りで左手で合図すると

「なのです!」

 

と言ってペットボトルをこぼさない様に引いてくれる

 

口をゆすぎながら思う

 

『何この娘・・・さっきから一語一句や行動とか滅茶苦茶可愛くない?お世話好きな娘なのかな?』

などと(よこしま)な考えは口内の水と共に捨てる。

 

その後、口内をスッキリさせて一人で満足していると

 

「・・・夕立さんは凄いのです。」

「ぽい?」

何を唐突に・・・

 

 

「・・・だって『改二』なのです!数多の死線を潜り抜けて来たのです?」

 

『改二』と言うのは良くは分からなかったが死線と言うよりも地獄に身を投じた事ならある

・・・夕立()としては無理矢理だったけども

 

「・・・確かにあるぽい」

「凄いのです!・・・電にはきっと難しいのです・・・」

 

「どうしてっぽい?」

「・・・電は・・・沈んだ敵も、出来れば助けたいのです・・・」

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

・・・この娘は・・・ん?

 

「電ちゃんは優しいぽい!それも誰にも真似できない程ぽい!」

「・・・そう言ってもらえると嬉しいのです!」

 

 

「で?いつまで盗み聞きすれば気が済むぽい?」

「・・・バレてたか」

 

そりゃあ・・・ねぇ?まぁさっき気が付いたんだけどね?

全くの素人って訳ではないけども「それなり程度」位は見抜けなくては、ね?

 

 

私が指摘したことにより物陰の後ろから軍服の軍人さんが姿を現す

 

「はにゃあーっ?!し、司令官さん?!」

で、気が付いてない娘が1名

 

「すまないな。電、明石を探してきてくれないか?「夕立が起きた」と伝えてくれ」

「は、はい。なのです・・・」

そう言って電が部屋から出ていく

 

 

 

廊下から「ビックリしたのです・・・」という声と「ぱたぱた」と言う足音が消えてしばらくして

 

 

「・・・もう大丈夫ですかね?」

 

そう言って明石さんがひょっこりとベットの下から出てくる

自分の真下は気付かなかった・・・精進しないと・・・

 

 

「夕立さんお体の具合はどうですか?」

「最高すぎて今すぐおねえちゃんの安否を確かめたいぽい!」

 

「・・・何か思い出したのか?夕立?」

「ぽい・・・でも『あの娘』は『まだ』この先には連れて行けない・・・

そうぽいよね?提督さん?だから退出させたぽい・・・」

 

「ああ・・・ひょっとしたら夕立の話でこっちの裏を取れるかもしれないし、

コッチはこっちで話したら、絶対に『助けに行くのです!』って言ってきかないだろうな・・・」

 

ああ、なんだかコレは・・・『あの娘』の性格を考えると・・・

タイミングが良すぎて最っ高ぽい・・・ッ!!

 

 

 




ちなみに点滴は「点滴中は体に針がささっているわけではなく ささっているものはプラスチック製の、柔らかくて非常に細いストローのようなもの」なのですが、30分以内ならば針を使う事も・・・

それと私はお医者様ではないので「動かしても大丈夫か?」は、お医者様に聞いてくださな


次話投稿は「2月19日」のヒトフタ マルマル(12:00)時頃を予定しておりますが、ハーメルン様の情報が更新され次第、閲覧出来るようになると思います。

次話は「 「私」の「名前」 」
夕立の前世の「私」に名前が付くと同時に提督さんの名前が分かります

それと、名前には古くから色々な意味があるんですよ?


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「私」の「名前」

前回の「かんなか」なのですが

「お世話好きな電ちゃん」いかがでしたか?
筆者としては、少し珍しく、可愛い娘だと思っております

また、お気に入りや感想ありがとうございます!

更に!評価をしてくださった方がおりまして
評価欄の色がオレンジ色になっておりました!

本当にありがとうございます!
これからも「かんなか」をよろしくお願いします!


また「ついったー」?初めましてみました
名前が「釣果津抜@「かんなか」編集中」

アカウントIDが「 @Kannaka20200131 」です


所で、この・・・「ついったー」?って何すればいいの?

・・・えっと・・・こ、今回は明石さんと提督さんとの対話がメインと、なっております!

『かんなか』6話目「 「私」の「名前」 」始まります!




「・・・マジかよ」

「はぇ~・・・」

 

あれから夕立()は「覚えてる前世の記憶」や「あの忌まわしき施設(地獄)での出来事」や「あんな異生物()は見た事がない」事

 

更に

 

「夕立は・・・何者ぽい?何故か語尾に「ぽい」って言ってしまうし一人称は「夕立」になるぽい・・・」

 

「・・・夕立ってか・・・その「中の人」?いや「私」?

ってのも変だし・・・なんだか不便だな・・・

 

明石?なんかいい名前ねぇか?」

「うえぇぇ?!わ、私ですか?!」

 

「時間があまりねぇから今回限りでもいいから!なんか・・・ねぇのか?」

「えぇ~・・・そうですね・・・」

そう言って明石さんは下を向き顎に手をやり考える事数秒後・・・

 

「・・・『 柊 』なんて、どうでしょうか?植物の「柊」は棘のある葉のつけ根に、良い香りのする白い小花が咲くんです!熟した実は夕立の瞳の色の様に紅いんでですよ!!」

 

「柊・・・」

コレが・・・私の名前・・・

 

「今のお話が本当なら私はこう思うんです

 

『誰かを守るために自らを傷つける事を厭わない方』だなって・・・

 

『誰か』から傷つけられても誰にも迷惑をかけずに『自らの中』だけで解決したり、

 

『自分と言う存在』が、『誰かの障害』となるなら『自ら』去って行ってしまうんですもん・・・

ただ単に『力に驕れる』だけなら『自ら』去って行ってしまう事なんてあり得ませんし

 

戦友達がバラバラになりそうな時に『先陣を切って矢面に立ち戦友達を引っ張って行く』

リーダーや指揮官って普通は後方から指示を出したりするのが主流ですよ?

 

何で『最前線で敵を蹂躙してるんだろう?』って考えたら・・・

『自分で敵を排除すれば味方全部が助かる』・・・ココにに繋がりました。

 

でも、柊さんはちょこっ~とだけ不器用で、『理不尽』だったんです」

 

私が・・・『理不尽』?

 

「ゆうd・・・柊、少し落ち着け 睨まれた明石が驚いてる」

 

「ごめんなさいぽい・・・」

自分でも気が付かないうちに明石さんを睨んでたぽい・・・

 

「いえ、大丈夫ですよ?」

そう言って少しだけ「ニコッ」とだけ笑ってから

 

 

「柊さんは途轍もなく、敵方が途方に暮れる程強かった。

そして、その戦友さん達の前には2つの道があったんです

 

一つは「柊さんと共に行く」『修羅や茨の道』

もう一つは「もう全部丸投げして楽をしよう」と『堕落な道』

 

そこで、戦友の皆さんはこう思ったんだと思います『アイツ一人に任せても戦闘に勝てるし自分達は楽をしよう』って

結果的に『堕落な道』を選び楽をしていた。

 

それだけの事です

 

誰も「自分も強くなり肩を並べ戦う」事を選ばなかっただけです。

たったその「程度」の「仲間」とも言えぬ方達だったんです。

 

本当の仲間は皆と切磋琢磨して行くものです

それが例え「遊び」だったとしても」

 

 

 

「・・・その「仲間」を守れずに生き残ったって『未来(明日)』は無いし最初に『守る』と決めた以上は守り切るぽい・・・」

 

 

 

「ほぉ・・・随分とストイックだな・・・しかし、『守る』と決めたのに投げ出すとはな・・・なぁ?柊?」

「まぁ、その・・・若気の至りっぽい・・・にしても意地悪ぽい・・・えっと・・・」

 

「ん?そういやぁ・・・名乗って無かったな・・・俺は『田中(田中) 紅華(こうか)』

「紅花」つうキク科の花から取ってきたんだと。

 

ただ、花は「中華料理」の方の『 華 』だけどな。その理由が

「『紅華』つう「花は大輪、八重咲きで濃紅色」な桜も良いな!」って理由で「名前の意味」の欲張りバリューセットにしたそうな・・・

 

んで、ついたあだ名が「じゅげむ」だ。」

 

「じゅげむ」って・・・えぇ・・・

 

 

 

「あ、ちなみにじいちゃんは『田中 頼三』だ。ウチは海軍一家でな?あ、それとこの泊地の最高指揮官で提督でもある」

「最高指揮官ぽい?!」

 

 

「ん?言ってなかったか?あ、それと「夕立」には俺の指揮の元、戦ってもらう」

「・・・別に・・・アナタには迷惑は掛けないぽい・・・」

 

 

「お前・・・姉を助ける為に一人で行く気か?

・・・死ぬぞ?そして姉も、な」

 

「・・・。」

 

 

んな事位・・・分かってる・・・

でも、不思議と「おねえちゃんを助けなきゃ」って気持ちが止まらない・・・

 

 

「お前がやってきたのは所詮「お遊戯」だ。

 

こっから先はあの地獄と違って一匹づつ沸いて殺しにかかってきてはくれねぇな・・・

囲まれてタコ殴りで終わりだ・・・

 

それで?時雨の安否は?生きてるのか分かれねぇし何処に居るのかもわかんねぇ」

 

「それは・・・」

確かにそうだ・・・海は広い・・・この海からどうやって探し出せば・・・

 

 

「夕立 お前には「仲間(戦力)」が必要だ。

んで、俺は沢山の「仲間(戦力)」と「情報」集める事が出来る。

結局、何が言いたいかって?」

「・・・。」

 

 

「俺は時雨を助け出せる

理解したな?(Do you understand?)俺に従ってもらうぞ

 

拒否権はねぇぞ?」

 

 

何そのお決まりの展開(テンプレート)・・・

でも、本当に拒否権は無さそう・・・

 

「・・・分かったぽい。

ただ、無能な指揮をしたら無視させてもらうぽい」

「ハッ!上等!爺様の名に懸けてこき使ってやんよ」

 

 

提督さんは手を差し出して来たので握手して握り返すと

 

「痛ええぇぇぇ!!痛い!痛い!!放せ!!」

「ぽい?!」

「・・・ぷっ!あははっ!」

 

「ちょ!笑い事じゃねーよ!!」

「ご、ごめんなさいぽいー!!」

 

明石さんは何か事情を分かった上で笑ってる!!

 

「はぁ〜あ・・・笑ったぁ・・・あ、夕立さん!はいコレ!」

そう言って空き缶を渡してくれた

 

「思いっ切り握ってみてください!」

 

とサムズアップしながらウインクしてる明石さんは、ほっといて言われた通りに握ると

空き缶を粉砕してしまった・・・

 

「ぽいぃぃ・・・?」

「あぁっ・・・いてぇ・・・まぁ、そういう事だ。

今の柊はバカみてぇに力が強いんだ。

 

詳しい事なんかはこれから発令される作戦から帰ってきてからだ。」

 

 

「だから『駆逐艦 夕立』」

そう言って提督さんの顔が真剣になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生きて帰ってこい!!」

「っ!ぽい!!」

そう言い敬礼をする

なんとなくだが、「こうしなきゃ!」って思い敬礼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

したけども・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提督さんと私で敬礼の形が違っている?

 

「夕立さん それは『陸軍』や『憲兵』さん達の敬礼ですよ・・・」

「ぽい?!」

 

「締まらねぇなぁー・・・」

 

提督さんがそう言うと「クスリっ・・・」と笑みが零れ

 

「ぷっ!」

「・・・っ!!」

「・・・ふ」

 

提督さんが鼻で笑ったのを皮切りにして、室内のみんなで声を上げて笑う

提督さんもさっきな真剣な表情は無い

 

 

 

 

 

 

みんなでくだらない事で「なんとなく」で笑い合う・・・

嗚呼、なんだか・・・この感覚・・・懐かしいや・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちなみに提督さん?・・・おじいさまは一体どんな戦果を挙げたのです?」

「・・・しらね」

「ぽい?!」

 

 

なんだか・・・これこそ締まらないぽい・・・・

 

 

 




『田中 頼三』

生粋の駆逐艦乗りで、水雷屋だった。「神通」「金剛」の指揮を務めたのちに「五藤存知 少将」の後任として「第二水雷戦隊 司令官」となりガダルカナル島の戦いがはじまると、ひきつづき「第二水雷戦隊 司令官」として第二次ソロモン海戦に参加」

戦歴としてはフィリピン攻略戦の支援 蘭印攻略戦の支援 スラバヤ沖海戦 ミッドウェー海戦(輸送船団護衛) 第二次ソロモン海戦(陸軍輸送船団護衛)南太平洋海戦(前進部隊所属) 『第三次ソロモン海戦(輸送船団護衛)』 ソロモン方面の上陸&補給作戦 (鼠輸送)←そう!あの「遠征」の「南西諸島海域」にあり「燃料とバケツ」目当て、で出航する事もある あの遠征先の元ネタや一時イベント海域として出現した海域名もちらほらとみられる 

そして、完全に余談ではあるが
『第三次ソロモン海戦』と言えば「駆逐艦 夕立」の「ソロモンの悪夢」が起こったり

戦艦「比叡」は駆逐艦「ラフィー」と並走しつつの距離10mで撃ち合うなんて馬鹿げた事があったり

「駆逐艦 綾波」は単艦で南進していたが、成り行き上、敵駆逐艦部隊に突入する形となり、駆逐艦1隻を撃沈、2隻を大破、1隻を破損させ同部隊を壊滅させるという

所謂、「ソロモンの鬼神」のあだ名を頂戴する出来事が起きたり大乱戦だった。

結果的に両軍の戦艦を交えての海戦の結果は、参加した戦艦を2隻ともに喪失し、ガダルカナル島への輸送任務も阻止され、戦略的・戦術的に日本軍の完敗であった。

コレゆえに「アイアンボトム・サウンド(鉄底海峡)(水底に多くの艦船や砲弾 等々の『鉄』で『海峡』の海『底』を覆いつくす事になった)」と呼ばれる事になる

更に「艦隊これくしょん」では最終マップE-5よりも難易度が高いと言われ、クリア報酬の魅力などから『捨て艦戦法』が多用され、まさに「アイアンボトム・サウンド」と呼ぶに相応しい様相を呈してしまう

筆者としては【悲劇の海域】と呼ぶ海域でもあるんです。


そして話は変わりますが

次話は「「行ってきます」と「行ってらっしゃい」」です

普段何気なく使ってる
「行ってきます」「行ってらっしゃい」にもちゃんとした意味があり、戦争が関わってたりもするんですよ?


次回更新予定は2月22日 時刻はヒトフタ マルマル(12:00)
の更新を予定しております

次回で第一章は終わり『起承転結』の「起」の部分が終わります
第2章で残りの承転結させ第1部は終わり第2部を予定しております


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「行ってきます」と「行ってらっしゃい」

いつもご視聴ありがとうございます

毎度、お気に入り投稿や感想をもらい大変嬉しく思います
未だに1ヶ月も立っていないのに、ここまで大きくなれるとは思ってはいませんでした。

1ヶ月まで、もう少しですのでその時に御報告させていただきます。

今回で区切りが良いので第1章を区切り次回から第2章とさせていただきます

次回から少しづつギャグも入れて行く予定です

それでは「かんなか」始まります!
(今回前書きが少し雑なのは時間があまり無かったのでその為です。ご了承くださいませ)


「・・・んで、大分話がそれたが・・・夕立の記憶を見た柊のおかげで裏が取れて確信出来たぜ

で、柊、昔の話を聞く事以外は「夕立」と呼ばせてもらうぞ?いいな?夕立?」

 

「了解ぽい!」

んー?・・・ぁ!なる程・・・

 

「過去の事を知りたい時や、何か「夕立とバレずに動いて欲しい時」なんかの合図に使おう」って魂胆ぽい?

 

 

意外とちゃっかりぽい

 

「明石、なんか飯だせ。んで、夕立はソレを喰え。病床から起きたばかりだが、出撃してもらおうぞ?

「腹が減っては、なんとやら」だ

 

それに姉の救出作戦に自分だけお留守番ってのも酷だろ?

作戦会議は1時間後だ。1時間後に2階の北棟「執務室」の横の「会議室」でブリーフィングを始める

 

それまでに入院着の着替えやらシャワー浴びんなら浴びとけよ」

 

そう言って「言う事は言った」と言わんばかり退出していく

 

 

その横で早くも美味しそうな匂いがしてくる・・・

 

 

時刻はいつの間にか17時:59分を指していて、窓からは夕陽が沈みかけているのが見える

それまで気が付いて無かったがお腹が減った・・・

・・・そういえば今日は何か食べた覚えが無い・・・お腹が減る訳だ・・・

 

「はい どうぞ夕立さん「簡易食」ですが、完成しました

 

慌てずに食べて下さいね?

それから右腕を失礼しますよ~」

あ、そっか点滴してたんだった。そしていつの間にか終わっている

 

明石さんは慣れた手つきで点滴の用具等を終い最後に

「少し沁みますよ~」と言って緑色の液体をしみこませたガーゼを数回当てると傷口が簡単に閉じてしまった

 

「凄いぽい・・・」

「まぁ、この程度で驚いてはこの先大変ですよ~?」

 

・・・確かにそうかもしれない。

 

 

 

それから例のセーラー服に着替えたり体をほぐしてたりしたらあっという間に40分位が過ぎた所で明石さんが

 

「そういえば艤装・・・って言っても分かんないですよね?」

「ぽい!」

何気に便利な口調だな・・・

 

「分かりやすく言うなら装備品ですね

整備や点検を終わらせておきましたので思う存分使ってください!」

「ほぇ〜明石さんは何でもできるぽい・・・」

 

「えへへ・・・私は前線に出る事は出来ませんが代わりに鎮守府に帰ってきた皆さんの手助をするける事に長けてるんですよ?

だからって無茶や無謀なんかはしないでくださいね?」

 

「うん 約束するぽい」

「じゃ!ちゃっちゃと、装備を装着するので後ろを向いてください」

 

明石さんにそう言われて後ろを向くと胴回りに固定具のようなモノが装置され、

背中側には煙突?のようなものが付けられていた

 

そして腰には副砲らしきものが鎮座している

「へぇ?・・・セカンダリーウエポンぽい・・・」

 

「はい!「10㎝連装高射砲」と言って「対空」と「対艦」も出来る副砲です

発射速度と操縦性が良好で命中精度も高い大変優れた頼りになる副砲です。

 

それと足をちょこっと失礼しますよ~・・・

 

っとこっちは「61cm四連装(酸素)魚雷」です!

駆逐艦の夕立さんにとって主力とも言える武装です!」

 

 

しかし、だ。

 

「明石さん ちょっと良いぽい?」

「・・・なんでしょう?」

 

魚雷発射管から魚雷を1本引き抜き

「この魚雷のステッカーはどういう意味ぽい?」

 

魚雷の先端には「シャークスマイル」のデカール

スクリューの部位は赤色でスクリューからは紅い炎を吹くというオマケ付き

 

 

「えっと・・・自己満足?ですが・・・

あの・・・夕立さんは気に入りませんでした?」

 

「・・・好きぽい

けども、このステッカーは何の戦術的優位性も無いぽい?

これで逆に見つかりやすくなって無いぽい?」

 

「そこは・・・妖精さんの技術で・・・」

 

「妖精さん?」

「武装の再装填をしてくれたり射角の調節など色々なサポートしてくれるのが妖精さんです

時には索敵もしてくれますよ?」

 

明石さんがそう言うと装備品から「わらわら」と沢山の小人達が出てくる

 

 

「そっか・・・君達のおかげで・・・ありがと!助かったぽい!」

そう言うと妖精さん達は一列に並び

 

「ビシッ」/)`;ω;´)

と敬礼して答えてくれた

 

「そして、最後は主砲です!」

明石さんが差し出してくれたのは2門の砲が付いた主砲を受け取る

 

「こちらは「12.7cm連装砲B型改二」

 

12.7センチ砲のマイナーチェンジバージョンです。

基本形と同様、防盾で全周を遮蔽、弾片や荒天対策を施しており、また本バージョンでは仰角範囲等も改良されています

 

左右の砲の動作の独立化と、最大仰角の引き上げが施されています。

つまり夕立さんがどんなに暴れまわっても滅多な事が無ければ壊れません!」

 

 

っ!それはッ!!

「明石さん!最高ぽい!!戦場で武器無しなんてぜっっったいに嫌っぽい!!」

 

「あ、あははは・・・」

明石さんが「過去になんかあったんだろうな~・・・」

って目で乾いた笑いをしてるがキニシナイ・・・

 

 

 

「さて、そろそろ向かわないと遅刻しちゃいますよ?」

「そうみたいぽい・・・」

時刻は18時47分を指している

 

「コレがこの鎮守府の見取り図です」

「ありがとうぽい!」

 

コレで迷わないな

さて、と、

 

「夕立さん!」

「・・うん? どうしたぽい?」

 

 

「こてん?」

と首を軽く傾げている夕立()に明石さんは

 

 

 

「行ってらっしゃい!

夕立さん!思う存分暴れて・・・時雨ちゃんを・・・

お姉さんを助けに行ってあげてくださいっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

誰に「行ってらっしゃい」なんて言われたのって何時ぶりだろ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだか・・・守るべきモノや救うべきモノが出来てしまった気がするけども・・・

 

 

 

「自分の存在する意味」の為だけに戦い守るのでは無く

「誰かを守る」為に戦う・・・

 

 

 

 

 

悪くない・・・

 

 

 

 

 

むしろ心地良く感じる・・・

 

 

 

 

 

あんな偽の英雄(肉壁)生活はもう死んでもゴメンだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必ず・・・生きて帰ろう・・・この場所へ・・・

 

 

 

 

 

提督さんや明石さんに電ちゃんが居るこの場所へ

 

 

 

 

 

 

皆を『仲間』と呼んで良のかは、まだ分からないけども・・・

この場所へ・・・生きて帰ろう・・・

そうすればきっと分かる筈だから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!行ってきますぽいっ!」

そう明石さんに向かって今の夕立()が、出来る最高の笑顔を見せ病室を出て薄暗い廊下へと歩いていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なぁ?○○?こんな言葉知ってるか?』

『ん~?』

 

『護国の鬼って言葉なんだけどな?アレって「戦死した人をいう」らしいぜ?』

『ふ~ん・・・で?』

 

『いや、な?俺はな?

こう思うんだ?『生きて護国の鬼となれッ!!』

ってな?コッチの方がカッコよくね?』

 

『・・・そういう問題?』

 

 

 

 

ああ、こんなセンチな気分のおかげか懐かしい事を思い出すなぁ・・・

 

 

「生きて護国の鬼となれ」か・・・ん~・・・悪くは無いけども・・・夕立()としては・・・

 

 

 

 

 

「 『生きて護国の鬼となり!そして、暁の水平線にその名と勝利を刻みこめッ!!』

 

位は言わないとねぇ♪」

 

そう言って薄暗い廊下を一人で紅炎の瞳を輝かせて歩いて行く・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その様を反対側の廊下で観ていた二人の軽巡が

 

「ねぇさん・・・あの娘・・・」

「ん~?・・・どれどれ〜?・・・ほうほう・・・

中々良い目つきだねぇ?でも、まだ、ちょ~とだけ若いね」

 

「ええ、私達の鎮守府にはあんな娘はいませんでした」

「なら、この作戦で編成に入れてもらって見極める?」

 

「ん~・・・それが良いかもね~ 行こ!神通!」

「はい! ねぇさん」

 

 

 




なんだろう・・・電と明石さんがヒロイン感が出て来てる・・・

次話は「 「個性」は殴り付けるモノ・・・?!」
次回更新は如月の(2月)フタゴー(25日)のヒトフタマルマル(1200)を予定しております

新人提督に艦娘の名前や顔が覚えられないと言われますが・・・


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第2章 発令!大規模作戦!!
「個性」とは殴り付けるモノ?!


今回は息抜きに「ギャグ回」?になってると良いな・・・
また、艦娘達に一言ずつセリフを言ってますが、殆ど名前が出てきませんw
が、「艦これ」のセリフをそのまま使ったり少しだけ弄ったりしてます

ので「このセリフはこの娘!」とか思い出して見てください!
そして、ぶっちゃけます!
「いい加減シリアスじゃなくて『艦娘達の平穏な日々』を書きたい!!www

夕立が【ネタバレの為、自主規制】を呼びして【ネタバレの為、自主規制】とかいろい書きたい!!」

という訳でwww

「物語に添いつつ支障を出さない程度(控えめのネタ)」を深夜のテンションで書いたが後悔はしてません(キリッ!

ー追記ー
誤字の報告ありがとうございます!
自分でも確認しているのですがやはり気が付かない事があるので大変助かります。


【宣伝】

私がこの小説を書くキッカケになった小説は

「一人の妖精が建造した艦は少しオカシイ艦娘だったようです」
このたったワンフレーズのあらすじから始まる小説なのです


作者 捻くれ餅

作品名 私の名前は「ここは空白です

とても面白く「こんな小説書けるってすげぇな・・・」と思い、
止まっていた創作意欲が燻り始め「・・・もう一度書いてみっかな?」

と、行動力を起こさせて貰えた作品ですので
皆様どうか御一読下さいませ




「柱島泊地 鎮守府 見取リ図」

と書かれた地図を元に歩いて行くと廊下でこれから一緒に出撃するであろう方達と合流したのだが・・・

 

 

 

「オゥッ!?」

「ン?おぉ、ありゃ!夕立の姉貴じゃねぇか?!な!綾波!!夕立の姉貴だろ!!」

「ええ、そうみたいですね・・・中々良い顔をしてますね・・・

『ソロモンの悪夢』の二つ名は伊達ではないようですね」

「ねぇさん・・・」

「へぇ・・・」

 

私の事を知ってる方が2人程・・・

そして、そこのウサ耳カチューシャは御挨拶だな・・・

 

 

 

後ろから追い抜いて行ったのは

 

 

「おう!いくぜ!夜戦だー!!」

「ゴーヤの魚雷さんは、お利口さんなのでち。」

「さぁ出撃よ」

「さあ…!魚雷を装填して…ん、まだよ…」

「いひひっ!」

「提督~、私の活躍できる作戦、なんだよね?ほんとだよね?」

 

引率のインストラクターに連れられるスクール水着の団体・・・

 

・・・ナニコレ・・・?

思わず立ち止まってしまう・・・

 

 

 

インストラクターの方達が過ぎ去った後に来たのは

 

 

「将校殿…いや、提督殿。このあきつ丸にどのような御用なのでしょうか?」

「夜か・・・」

「なにやら艦隊が忙しそう・・・」

「艦隊をお守りします!」

「あーもう、前の連中も後ろの連中もバカばっかり!」

「Ночной бой или ... чудесный ... Верный ... вылет」

 

 

いや、最後!今回は普通かと思ったのに!何語を喋ってんの?!ろ、ロシア語?!え?まだ来るの?!

 

 

 

「皆さん、準備は良いですか?」

「この機材は・・・こうして・・・資材の残りが・・・」

「伝統の夜戦…今こそ鍛えた力をお見せする時!」

「重巡、妙高。推して参ります!」

「・・・ん?駆逐艦?あぁ、ウザイ」

「そこの愚か者(駆逐艦)・・・私と北上さんの前を遮るなら沈みなさいっ!!

 

 

いや、なんもしてない!!夕立!なんもしてない!!え?!なんかした?!

 

 

 

 

少しの間そうして固まっていると後方から近付いてきたのは

 

「・・・ん?どした?そんな所で固まって」

「いや・・・その・・・」

 

提督さんだ。

 

 

「ん?」

「なんというか・・・『個性』の塊で殴られた・・・ぽい・・・」

 

 

「・・・はぁ?」

そう言って部屋をのぞき込み

そして、振り返り一言

 

 

「・・・慣れろ」

「ぽい?!」

いや!慣れろって?!

 

「・・・いや、な・・・それ以外に方法があると思うか?」

「・・・無いぽい」

 

「ま、そういうこった・・・作戦会議を始めんぞ?」

 

 

そう言われ会議室の扉をくぐると皆が横一列に整列しているのだが・・・

夕立の場所・・・何処?

 

 

「くちくかーん!!ここだよー!!」

と声をかけれた方を見ると、白いマフラーのお姉さん?が手を振っている

 

あそこしかねぇのかなぁ・・・

仕方なくだが白いマフラーの方の隣に並び立つ

 

 

そして、提督さんが辺りを見渡しながら書類と顔を見合わせていき

「さて、全艦集まったな。長門 始めてくれ」

 

 

 

長門と呼ばれた方が得心がいったようにひとつ頷き

 

「よし、これより【鎮守府沖救援海戦】の作戦概要を説明する!!

またこの作戦は終戦後の我々、『艦娘』の、ひいては、姉妹や友人達の明るい未来を確実にする為の一歩となる!心してかかれ!!」

 

 

 

・・・なんだか変な陰謀が渦巻いていたり、色々な思惑が交差したりしていて一筋縄では行かなそう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・と言っても私も「おねえちゃんを助けたい」って思惑があるんだけどね!!

 

 

 

 

 




皆さん想像してみて下さい

廊下を歩いていると後方からセーラー服を着た団体が通り過ぎて行き
その後ろから引率のインストラクターに連れられるスクール水着の子供達

思わず足を止めると、後方から

学ラン姿の娘やフードを被った娘に双眼鏡を持つ娘

そして、何故か悪態をつく娘にロシア語を話す娘


少しだけショックから立ち直った所で
いきなり「愚か者!〇になさい!」

と言われる様を

私なら思わず「・・・えぇ?(困惑)」になりそうですw



さて、話題は変わりますが先日の23日に日間ランキングの21位にランクイン出来ました!ありがとうございます!

次の日にはランキング圏外でしたけどねw

これからも驕らずに、1つ上目指して頑張りますので
よろしくお願いします!

次回は「作戦会議と発令!大規模作戦!!」
ようやく物語が動き出します!

そして「シリアス・・・シリアス?」な回ですw

更新時間は如月(2月)のフタハチ(28日)のヒトフタマルマルです

「夜戦バカ」は何処まで行っても「夜戦バカ」だと思うんですw

・・・?あり?

文字が消えてる?
・・・軽いネタバレになるからか?

(って事で次回の軽いネタバレ注意!
(反転時に文字が浮かび上がる仕組みです) )


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作戦会議と発令!大規模作戦!!

今回のかんなかは「作戦会議と発令!大規模作戦!!」
となっております

今回は「シリアス・・・シリアス?」な回ですw


「捻くれ餅さん」宣伝ありがとうございます!

また、捻くれ餅さんの所から来て下さった方々

『私は艦娘に転生して本当の「仲間」を求める』
略して『かんなか』をよろしくお願いします

お知らせ

【番外編】ifルート『愛月 花屋敷』様とのコラボ作品 完成しました!

今日のお昼に投稿されてる筈ですのでそちらもよろしくお願いします


長門さんの号令で始まった作戦会議だけども・・・

 

長門ってあの「連合艦隊の『旗艦』長門」でもあり

「ビッグセブン」だよね?!

まさか戦艦「長門」をこの目で見れるとは・・・

 

 

「人類の活動していた海域が解放され

終戦に向かいつつある昨今

 

海軍の過激派が活動を激化させている

海軍の過激派はこれまでに私達、艦娘を「兵器」と見なし「物」として扱い

 

そして、あの悲劇をまたも繰り返してしまった。

皆も、まだ記憶に新しいだろう・・・

 

その過激派が行動を激化している・・・・

これは非常に由々しき事態だ。」

 

そう言って長門さんは目を瞑る

この場の皆も何か通ずるモノがあるのか何も言えずにいる・・・

 

「そして、過激派の重要人物がこの近海の島で目撃せれた

過激派の行動が激化している時に、だ。」

 

長門さんが静寂を破れば、会場はざわめく・・・

 

「しかし、昨晩、その島の一部が爆発した。」

その一言で更にざわめくが、直ぐに落ち着く

 

「長門筆頭、それは確か情報なのでありますか?」

 

声の聞こえた方を見ると

 

学ランにに緑のミニスカートを履き黒いタイツを履いた娘が手を上げている

確か廊下で自ら「あきつ丸」って言ってたっけ?

 

「夜間警備の任務に従事していた者達その爆発を確認している」

「そうでありますか・・・」

 

 

我が鎮守府(呉鎮守府)からは離れている上に

「柱島泊地」からは「屋代島」「情島」「津和地島」

などに遮られてはいるが爆発音だけは聞こえてきたらしい。

 

そして、その爆発の元凶は・・・」

 

長門さんがコッチ見てる・・・?

え?ええっ?

 

 

「そこの夕立だ」

その一言で一斉に注目を浴びる

 

「へ?・・・ぽいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ?!」

えええええええええええええええっ?!

 

「田中提督」

「ああ、そこで困惑している元凶(夕立)なんだが・・・」

 

「酷いぽい!!」

 

コイツ(夕立)の話を聞いた限りだと、そいつはあの島の施設に監禁されて強制的に「練度上げ(レベリング)」させられていたらしい。」

 

 

あ、華麗にスルーされた・・・

 

「つまりこの夕立は一応は戦い慣れてはいるがど素人同然だ。

 

んで、深海棲艦共が夕立の『改二』なった途端、声?を共鳴させたんだが、

そのせいで硝子にヒビが入ったそうだ。

そして硝子の檻を壊した瞬間に爆発したらしい」

 

 

 

 

「それが、昨晩の事だ。

そして、吹き飛ばされたコイツ(夕立)は運よく海面に着水し、漂流した結果

 

ウチ(柱島泊地)のお人好しが運よく見つけ、コイツ(夕立)は助かったって訳だが・・・

あの島の施設に居たのはコイツ(夕立)だけじゃなかったんだ。

 

時雨だ・・・

 

あの島の施設には姉の時雨がいてコイツ(夕立)の隣で戦っていたんだ。

 

そして、その時雨から救難信号を数時間前に一瞬だけだが受信した」

 

 

っ!

 

「勿論、今の今まで『救難信号を受信できなかった』事が引っかかるが・・・

恐らく施設の妨害電波(ジャミング)が働いていたが壁が壊れた衝撃で妨害電波(ジャミング)が不安定になった結果

 

『一瞬だけウチ(柱島泊地)が信号をキャッチできた』

・・・と考えたいが・・・罠の可能性が高い・・・

 

しかも、だ。近海の深海棲艦がその施設の付近に集まっている。

正直言って誰かが死ぬ危険だってある

 

 

そこで、だ。

 

 

この作戦の最終目的を説明する!

 

 

『海軍の過激派の施設から救難信号を受信した為、我々は過激派の救援に向かう!』

・・・ってのは建前で

 

作戦の第一目標!「白露型駆逐艦2番艦 時雨」の救援!

第ニ目標!「過激派の施設から情報を奪取!

 

異議のある者は居るか!」

 

 

その一言に誰も何も言わずに頷いてる

 

 

 

「・・・ぇ?」

 

 

「うっし!そんじゃ!行くか!長門!!」

「いいだろう!これより【鎮守府沖救援海戦】を発令する!艦隊!出撃するぞ!

編成を発表する!」

 

 

「ちょ!ちょっと待つぽい!!」

思わず割って入る

 

「なんだ?」

「・・・なんで・・・?

 

なんで・・・おねえちゃんを助けてくれるぽい?

 

・・・本当に罠で誰かが死ぬかもしれないぽい!!」

 

 

 

 

 

部屋が鎮まるが皆一様に「きょとん?」と言いたげに見つめてくる

 

 

 

 

「・・・そういえばコイツは時雨の安否も分からずに単艦で出撃しようとしてたなぁ?」

「司令官?それはホント?」

 

「ああ、そうだぞ?霞?なんか言ってやれ」

「なんで私が!・・・まぁいいわ!」

 

そう言って後方から列を割って出て来くるのは灰色の髪の娘が、1人

 

 

夕立()の前に立ち一言

「・・・アンタ・・・バカ?」

 

 

「ぽい?!」

いきなり罵倒された?!

 

「戦えば誰か死ぬ・・・当たり前でしょ?」

 

 

・・・確かにそうだ。

だけども、それは今までは「ゲーム」での世界の話

しかしこれは違う・・・これは現実・・・本当に死ぬ・・・

 

 

 

「誰かが『助けて』って言ってんの!

助けに行くに決まっているでしょ?

 

それに・・・アンタだって助けて欲しいんでしょ!

 

だから単艦で出撃しょうとするんじゃない!

助けて欲しいなら早く言いなさいったら!

 

っとに・・・

今のアンタの事は見てらんないったらありゃしないわよ・・・」

 

 

 

 

 

 

「・・・ぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今までの「仲間」と呼んだ人たちは

裏切られたり肉壁にしたり逃げられたりしたけども・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この人達はこれから死地に逝くって言うのに・・・

「死地?上等!」と笑って見せたり、

仲の良い者同士で、「貴方となら強くなれる」と頷きあってる・・・

 

 

 

 

 

もし・・・

コレが「共に歩んでゆく仲間」と呼んでいいなら・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・おねえちゃんを・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時雨おねえちゃんを・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助けてぇ・・・っ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんの・・・少しだけ・・・寄りかかってみよう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言い頭を下げる

が返事がなく頭を上げると

 

 

 

 

涙で前がぼやけてしまって前が見えにくいけども・・・

「皆、何処か微笑んでる」

それだけは分かった

 

 

 

 

 

「ンだよ?水臭いぜ?夕立の姉貴?」

自分と同い年の赤毛の娘がそう言って肩を抱いて

 

「きひひっ!」

と笑っている

 

そして、みんなの顔を見ると言葉にはしないが、頷き賛同してくれている

 

 

 

 

 

「・・・ありがとうぽい!!」

 

「これで本当に異論は無くなったようだな?田中提督?」

「うし!なら行くぞ?「時雨救出作戦」!発令だ!!

「将校殿・・・作戦名が違いますが・・・良いでしょう・・・」

 

っ!

「ぽいっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・もういいかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もういいよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なら!夜戦!そんな事よりも夜戦ー!!はやく夜戦-!やーせーんー!!」

 

「ねぇさん・・・」

 

 

 

 

 

えぇ・・・

 

 

 

 

 

「きひひっ、よーし夜戦だ!突撃だ!続けェエエ!」

 

 

 

 

 

「あー!もう!バカばっかり!」

 

 

 

 

えぇ・・・今の流れで・・・?

 

 

 

 

そう言って夜戦好き?な娘が部屋から勢い良く赤毛の娘に続いて走り去って行く・・・

 

 

 

 

「アイツら・・・大丈夫か?

俺は編成も説明もほぼ、なにもしてないのに・・・」

 

・・・本当に大丈夫かな?

 




・・・川内は夜戦を目の前にしてよく我慢した方だと思うから反動で最後の最後に・・・

「時代背景」や「海軍内部情勢」等はこの夜が明けたら説明回で書きます

次回は『「静寂の廊下」に積み重ねるは「言の葉」を』

更新時間は、弥生(3月)のフタ(2日)のヒトフタマルマルを予定しております



それとどうでもいい事ですが

最近、「グリッ〇シティ」という町のバーでバーテンダーになるゲームにハマってましたwww

ちなみに主人公と上司の「社会人百合」もあるよ?w


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「静寂の廊下」に積み重ねるは「言の葉」を

今回は神通さんと夕立が鎮守府の廊下で言葉を交わします

【運営司令部から入電!!】
ん?おお!大淀さん!ありがとうございます!

それではご報告いたします。

「かんなか」は今日で一か月を迎える事になりました。
読者の皆様本当にご愛読いただき誠にありがとうございます。

数話前にお知らせしたとおり近況をご報告させていただきます。

また、この数字は「弥生ノ月ノマルフタ日ヒトヒトマルマル」(3月2日11時)
に集計された数字です


全体の「UA」は「4、505」
「1・2・3」話目のUAは千を超えております。

またお気に入り登録者様の人数は「88人」と大変ありがたい限りであります

調整平均評価の方が「7,44」評価してくれた方の人数は「11人」と大変ありがとうございます!

しおり件数は「30件」内、約半数の方は最新話にしおりを挟んでいただいております

更に、「捻くれ餅」様「愛月 花屋敷」様

こんな新参者と仲良くしていただき本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。


筆者の投稿当時の予測を遥かに超えていて本当に驚いております
こんなにも多くの方々にご愛読いただくなんて大変うれしく思います。

ですが、まだまだ上を目指し慢心せず奢らず「こんなもんさ」なんて言わずに
更に上を目指しつつこの小説をキッチリと幕切れまで筆を走らせていただきます

これからも!「私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める」
略して「かんなか」!!

よろしくお願いいたします!!

 (、、、)おっと・・・コレを見つけるとは・・・お見事・・・では一か月記念として重要な事を後書きに書いておくかな???


「あ~・・・これは・・・・館内放送でブリーフィングすっから行ってくれ・・・」

 

提督さんが力なく言うと部屋の娘達がぞろぞろと退出していく

 

「神通、夕立を頼む。一応「初陣」なんだが・・・

どうも一人での戦いに慣れすぎてる節があるからしっかりと手綱は握っておけよ?」

 

「・・・夕立は『犬』じゃないし・・・隊で動くのにも慣れているぽい・・・」

 

 

これでも一応、昔は分隊行動を意識して行動してた頃だってある

でも、『「隊」は「個」に勝るモノがあり、「個」は「隊」に勝るモノがある』

 

 

隊は「士気」や「規律」が低いと分断しやすい事もある

 

あの頃は「隊」よりも「個」で戦っている方が楽だった上に「個」の方が自分を活かせて「()」で事足りる事も多くあった。

 

 

「へぇ?」

「・・・。」

すると、提督さんと神通と呼ばれたお姉さんがコチラを値踏みする様に見てくる

 

 

だけど、この手の視線には慣れてる。

 

たとえ、その中に「軽い殺意が織り交ぜられた視線」だとしても

気を立てて睨み返したり、殺意を向けずに堂々と視線を真っ直ぐに保ち常に平常心を保つ

 

「隊」を乱す者は必ず軽い事故や牽制で取り乱す者が多い

 

それから数分間はお互いに動かずに視線を泳がせたりせず、退出する者達に気を取られたりせず

「己」を保っていると

 

「・・・中々の胆力をお持ちの様で」

 

 

緑のリボンで後ろ髪を止めは鉢金を当て

オレンジ色のセーラー服の年上の神通さん?から褒めらた

 

「お褒めに預かり光栄ぽい。私はの名前は「夕立」よろしくお願いしますぽい 旗艦殿」

長門さんを見た瞬間に「連合艦隊の『旗艦』長門」と思い出してよかった・・・

 

神通さんが提督さんを「チラッ」とほんの一瞬だけ目配せして、提督さんは「ナニカのサイン」なのか

下を向き帽子の鍔を親指と人指し指で挟んでる

 

「・・・そのようですね。

 

今回の作戦の旗艦を務める「川内型二番艦 神通」と申します

中々、落ち着きのあり冷静な娘ですね・・・

 

駆逐艦の皆さんは躁鬱の気がある(落ち着きがない様)娘が多く

夕立ちゃんの妹である白露型の江風ちゃんは、いの一番にこの部屋から出ていきました

夕立ちゃんは・・・どこか不思議な娘です」

 

 

「・・・「妹」は「妹」 「夕立」は「夕立」ぽい」

「ええ、そうですね・・・それでは行きましょうか」

 

 

 

神通さんからそう誘われ、

部屋を出て廊下を歩いて行く途中で神通さんから

 

「夕立ちゃんは夜戦は慣れていますか?」

「正直、そこまで数をこなした訳ではないぽい」

 

「そうですか・・・」

そう言うと神通さんは廊下を歩きながら下を向きながら歩いて行く

 

「・・・他に得意な事はなんでしょうか?」

「ぱっと、思い付くのは『オトリ役』と『殿』に『偏差射撃』、『奇襲』ぽい?」

 

「・・・なる程『どうも一人での戦いに慣れすぎてる節がある』とはこの事ですか・・・」

「まぁ、戦闘の最中で押し付けられて覚えたぽい」

 

 

嘘は言ってない。

 

みんなして、()に押し付けて

脱兎の如く我先にと逃げ出し五十歩百歩の言い争いをするのが日常だった頃だってある

 

「・・・夕立ちゃん・・・貴方は何者なんですか?」

「・・・そんなの・・・夕立()が知りたいぽい・・・強いて言うなら・・・「闘鶏」ぽい?」

 

「・・・「闘鶏」・・・ですか?」

「そうぽい・・・「一人で無意味に羽を広げて相手を威嚇しながら戦う鶏」・・・ぽい・・・」

自分で言っときながら妙にしっくりくる節があった

 

 

 

しばしの静寂が辺りを支配し、廊下を歩く2つの足音のみが聞こえるが、

急に、一つだけに減る

 

 

 

振り返ると神通さんは俯き襟元に両の握り拳を作り押し当てている

そして、一言

 

「・・・提督は何故夕立ちゃんを『犬』扱いしたか分かりますか?」

「・・・知らないぽい」

 

踵を返し廊下を歩き出したその時、

 

「提督は・・・夕立ちゃんを「狂犬」にしたいのかもしれません・・・」

 

その一言に思わず立ち止まってしまう

「・・・誰が犬なんかに・・・それに『狂犬』なんて余計に、たちが悪いぽい」

 

 

「闘鶏の戦う姿を見た事はありますか?」

神通さんは夕立()の言葉に構わずに続ける

 

 

「私はあります。

遠征先の港で見ず知らずの誰かの賭けの対象になっていました。

そして、負ければ死に、勝ち続ければ、「面白くない」そんな理由で殺されます

 

孤独に戦い「戦いの中で死ぬ」か「身勝手な人の理不尽な理由で死ぬ」かのどちらかです。

 

夕立ちゃんは本当に自分の事を「闘鶏」だと思ってますか?

本当は「誰かの元で戦いたい」では?

 

そして、その「誰かの為の一番になりたい」と思いませんか?」

 

「・・・確かにそんな闘鶏にはなりたくはないぽい。

でも・・・「誰かの為の一番になりたい」ってのは分からないぽい・・・」

 

そう答えると後方から足音が聞こえて来て

通りすがり様に一言

 

「では、その内きっと分かりますよ 「誰かの為の一番になりたい」事の理由

こればっかりは『闘鶏』ちゃんには分かりませんよ?」

 

そう言って歩いて彼女は歩いってしまう

 

 

ああ、つまり『今のままでは駄目』か・・・

にしてもわざと『闘鶏ちゃん』なんて・・・

 

「神通さんは意地悪ぽい・・・」

そう言うと「くすくす」と小さな笑みが静寂が支配する廊下に足音と共に、聞こえてくる

 

 




これから闘鶏ちゃんはナニ変化するのでしょうか?(すっとぼけ)

次回「発令!鎮守府沖救援海戦ッ!!」
更新時間は、弥生のゴーのヒトフタマルマルを予定しております
「とてつもなく大きな伏線はもう挟んであるよ?」「ミンナニハナイショダヨ?」
また最近「艦これのジャズロックアレンジ」にはまっておりますw
どうでもいいねwww


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発令!鎮守府沖救援海戦ッ!!そして、艦隊、夜ノ海ヘト出撃スッ!!

前回から評価を付けてくださった方がおり評価が上がっており正直、驚いております。

目先の目標といたしましては「赤色を目指す」

これが当面の目標ですので大変、嬉しく思います。

また、番外編を更新しました。
電ちゃんと男の娘の「ほのぼの」系です

今回は「伝説のあの娘」が出てきますよ?w

それではかんなか始まります


私達が再び歩き出して数分後廊下にハウリング音が聞こる。

そして、提督さんの声が聞こえてくる

 

≪≪お?あー、あーあー、テステス、マイクチェックマイクチェックぅ~1!2!よし!大本営・・・機種が違うなら説明書位置いておけよ・・・≫≫

 

 

「少々、ゆっくりしすぎましたね・・・出撃ドックまで急ぎましょう」

「了解ぽい!」

 

神通さんはそう言うと走り出したので付いてく

 

 

≪≪・・・皆聞こえてるな?取り敢えず電は執務室に来てくれ≫≫

館内に提督さんの声が響いてく

 

そのせいなのか、近づいてくる足音に気が付かず、廊下の曲がり角に差し掛かった所で

 

「ふあーーっ!?」

「ぁっ!」

 

神通さんと誰かがぶつかって倒れていく

 

「っ!」

 

ここでぶつかれば、更に大惨事になる!

 

「ごめんなさいぽいッ!」

二人が倒れていく最中、夕立()は思いっ切り廊下を踏み切り、跳ぶ!

 

そして、二人の真上を飛び越え着地

「・・・・ふぅ・・・危機一髪ぽい」

 

 

振り返るとそこに居たのは

 

「痛いっ・・・でも、まだ!」

神通さんと

 

「はわわぁっ~・・・ごっつんこなのですぅ~・・・・」

目を回した電ちゃんだった。

 

そういえばこの娘・・・「衝突伝説」の持ち主だったぽい・・・

4代目以外最低1度は衝突事故を起こしてたり、「戦前の演習中に衝突事故を起こして味方駆逐艦を一隻沈めていた」って先生が・・・

 

電ちゃん・・・おそろしい娘!

 

「神通さん大丈夫ぽい?」

「ええ、なんとか・・・しかし・・」

 

 

私達はこれから出撃だし・・・なにか・・・かぶせる上着も持ってないし・・・

 

「・・・電ちゃんには悪いけども」

「・・・そう、ですね・・・致し方ありません」

 

廊下に放置するしかないか・・・・

ごめん!帰ってきたら甘味を作ってあげるから!

 

 

 

神通さんに手を貸し起き上がらせて先を急いで行くと

今までの雰囲気に不釣り合いの重厚な扉があり、その扉をくぐると

 

辺りは暗く開けた場所の先にはゆるやかな坂が伸びており

 

ゆるやかな坂の先には海が広がっている

坂の先の海面には飛行機の滑走路の様に光が点滅してる

 

 

そして、その開けた広場に皆が集まっている

 

皆が背中に色々な器具?・・・確か明石さんが「ぎそう」?って言ってたっけ?

それを背負ったり腰に付けて居たりと思い思いの「ぎそう」を装備してる

 

「神通さーん!おっそーいー!」

「すみません 皆さん お待たせしました・・・」

 

神通さんが頭を下げてる

 

最中、神通さんと同じ様なセーラー服を着てはいるが身に着けているのは鉢金ではなく白いマフラーを着けはいるが

夕立と違って装飾はあしらわれてはないみたい・・・

 

 

そのお姉さんが無線?らしきモノを手に取って

「提督~!こっちは全員集合したよ!」

 

≪≪・・・ん?そうか・・・電の奴何処に居るんだ?≫≫

 

「あ、それなら廊下で神通さんと衝突事故を起こしてのびてるぽい!」

 

「・・・神通?大丈夫?それと提督?電は廊下で神通と衝突事故を起こして気絶してるみたい」

≪≪・・・電の奴・・・あれほど「廊下は走るな」と言ったのに・・・明石に迎えに行ってもらうか・・・さて、全員集まったな?作戦概要を説明する!≫≫

 

そうして始まった作戦概要を簡単にまとめると

 

 

 

第一艦隊 後続艦隊の護衛及び遊撃艦隊

 

旗艦 神通改二

   川内改二

   綾波改二

   江風改二

   島風改

   夕立改二

 

後続の艦隊を護衛しつつ接近する脅威を排除が目的

また、第一艦隊が援護が必要な場合の救援も兼任している文字通りの「遊撃艦隊」

 

 

第二艦隊 潜水艦による殲滅艦隊

 

旗艦 伊58改

   伊168改

   伊8改

   伊19改

   伊401改

   摩耶改二

 

摩耶さんが探照灯を使い索敵する

と、同時に明かりの無い海域に明かりを灯す事は己の居場所をさらす事になる為

同時に囮になるという事だが、そこを潜水艦達が海中から仕留めると同時に摩耶さんも応戦してゆくとの事

 

 

第三艦隊 敵地への人員?(妖精さん)の運搬及び駆逐艦 時雨の救出部隊

 

旗艦 あきつ丸改

   神州丸改

   まるゆ改

   ウ゛ェールヌイ(響改二)

   雪風改

   霞改二

 

2人の揚陸艦による特殊部隊的な訓練された妖精さんの輸送と、小型艦による護衛及び控え要員らしいが

 

聞けば「控え」どころか各分野のプロフェッショナル達ぽい

「対地攻撃」や「対潜攻撃」に「対装甲」に強い娘達

 

適材適所で投入し交代しそこを叩いたり各艦隊で怪我人が出た場合にも活躍し

「大発動艇」に「特二式内火艇」を運んでいたりと意外と忙しそうぽい

 

第四艦隊 補給ラインの構築

 

旗艦 鳥海改二

   神威

   速吸改

   大井改二

   北上改二

   妙高改二

 

こちらも2隻の補給艦による補給ラインの構築と大型艦による護衛及び控え要員

コチラも高い火力を誇る火力特化の護衛艦で頼りになるそうぽい

 

「・・・つまり、夕立()達は味方を護衛しつつ、敵を食らうぽい?」

「そうですね・・・指揮は私が執らさせていただきます」

 

「了解ぽい 勝手な行動は絶対にしないぽい

けども、旗艦様のご命令なら夕立()一人で食い散らかしてもいいぽいよ?」

と不敵に笑えば

 

「そうですね・・・『適材適所』と言いますし・・状況を見てお願いするかもしれません」

「ちょ?!神通!?いくら何でも・・・しかも!初陣だよ?夕立ちゃんは!」

 

神通さんの一言に驚くのは川内さん

 

それと、名前に関してはさっきの概要説明の時に憶える事が出来た

 

 

「ねぇさん・・・彼女は自ら『出来る』と言ってます・・・

それに彼女は、鎖の手綱で手元に置いて置くよりも最高のタイミングで解き放つ方が活躍できる娘なのかもしれません。

それこそ綾波さんを凌ぐ程かもしれません・・・」

 

「・・・むぅ・・・確かに実戦でしか見えてこない事があるとはいえ・・・うぅ~・・・」

 

神通さんは夕立()の事を試したいのかもしれないけども、川内さんは余り無茶させたくないぽい?

 

「あー!もう!いい!神通!危なくなったら問答無用で助けに行くからね!私は!」

「はい、ねぇさん」

 

 

 

≪≪・・・話は纏まったか?無線機のスイッチが入りっぱなしだったぞ?

それと、作戦開始時刻はヒトキュウマルマルをもって開始するからな?今はヒハチヨンロクだからそろそろ出撃準備を終えてくれ≫≫

 

ここで提督さんの声が響く

 

「ねぇさん」

そう言って神通さんは坂に向かって歩いて行く

川内さんはその背中を見ながら

 

「分かったよ・・・「見極めたい」と言ったけども「無茶させたい」とは言った覚えはないからね?」

小言(ぶつぶつ文句をいうこと)なら帰ってから沢山聞かせて下さいね?」

 

神通さんは「くすくすっ」と笑いながら歩みを止めずに坂を下りていく

 

「はぁ~・・・随分と、神通も図太くなったねぇ~・・・・」

後ろ頭を一つかき神通さんの横に並ぶように走って歩いていく

 

 

その様子を見ていると

「夕立の姉貴っ!」

 

そう言って妹?の江風が肩を2、3回叩いてくる

 

彼女の顔を見ると

 

「行こうぜっ!きひひっ!」

そう言って笑ってる

 

「行こうぽい!」

「おうよ!」

 

と歩き出せば後ろから

「おっそーいー!」

 

とウサ耳カチューシャの島風ちゃんが駆け抜けていき

 

「綾波、出撃します!!」

気合十分と言わんばかりに後ろから追い抜いて行き、後続がぞろぞろと続いてくる

 

 

 

しばらくして全員が海面に浮かび作戦開始時間を待つ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪≪・・・っ!これより【鎮守府沖救援海戦】を開始する!!≫≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!神通、いきます!」

私達は海面を駆けて行く

 

 

 

 

 




電ちゃんにドジっ子属性を追加して「お世話好きなドジっ子」ですw

後、「授業中の無駄話」程覚えてるものはない!!・・・はず
・・・w

次回、「新月の夜に艦隊は駆ける 」

次回更新は卯月のマルハチ ヒトフタマルマル(3月8日12時)に更新予定しており

追記
予約投稿を間違えて夜間に1度投稿してしまいました。
申し訳ございませんでした

にしても、「完全予告外の時間に投稿」されたのに「UA 43」って・・・えぇ・・・(困惑)

最近、「捻ねくれ餅」さんの作品 私の名前は「      」の次話が気になっております

あの話からどのように物語が紡がれるのか物凄い気になる・・・wwww

そして、あの展開は捻くれ餅さんしか書けないような気がします
自分には無理!!www


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新月の夜に艦隊は駆ける

前回も沢山のご視聴やお気に入り登録ありがとうございます

私事ですが最近は時間が取れ無くなって来ておりますが、絶えず更新していこうと思います

さて今回は「導入」話です

ここから戦闘回を挟み・・・って予定です

それでは今回も「かんなか」よろしくお願いします!



鎮守府を出て直ぐに陣形を整える

出撃前にブリーフィング通りに動いて行く

 

第一艦隊と第三艦隊が先行し陣形を整える

 

第一艦隊が先行し「方円」の陣を取り

後方の第三艦隊が「鋒矢」の陣を取る

 

「第四警戒航行序列」で先行し

 

 

その後方に第二艦隊と第四艦隊で陣を整えていく

 

第二艦隊が「方円」の陣を取り

第四艦隊がその中に「衡軛」陣を取る

 

「第三警戒航行序列」の陣形で海を駆けて行く

 

 

夕立()は「方円」の陣の一番後方に綾波さんと並んで航行し右前方に江風が、

陣の中央に旗艦である神通さん神通さんの左隣りに島風ちゃんで航行中

 

月の明かりは新月を迎え全くない

索敵が困難なにもかかわらず戦闘を駆ける川内さんは一切の迷いは見らない

 

≪敵影2!距離は9キロ先!1時の方向!まだ見つかってない艦種は・・・駆逐イ級 2!≫

しかも、敵よりも先に見つけ正確に報告してる。

 

確かに艦隊の進行方向の北北東にぼんやりと小さな影が二つ

言われるまで全然気がつかなかったし島陰の様にも見える・・・

 

 

≪妙高さんが第一射目を発砲後、詳細な情報を鳥海さんに伝達、修正射してください。≫

 

≪了解です。

 

「弾種 「榴弾」装填完了」「目標との距離 9キロ」「現在の戦速 第四戦速」「風力階級 2」「天候 快晴」「発射地点の緯度」「発射方位 北北東」「弾速」

・・・砲射角調整≫

 

なる程・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん!分からん(理解不能)

 

 

≪・・・ここね・・・第一・第二主砲、斉射、始めます!≫

なんて馬鹿な事を考えていたら後方から「ドンッ!」とお腹の底に響く鈍い音がするとほぼ同時に新月の夜空を4発の黄色の砲弾が頭上を飛び越えていき、

約5秒程したのちに、

 

≪着弾・・・今!至近弾!敵艦との距離500m!鳥海さん!!≫

≪了解しました。主砲塔!射角修正!!・・・目標、前方の敵艦隊。砲戦用意、撃ち方、始め!≫

 

鳥海さんが早くもニ射目を放ち4発の砲弾が空を飛んでいくぽい

という事は事前に情報共有してたぽい?

 

 

そして

≪着弾・・・今!敵艦 イ級2隻共に轟沈しました!≫

 

は・・・?4発の砲弾で2隻共倒した・・・?

命中率おかしいぽい!!

 

≪・・・予想以上の戦果です≫

神通さんも驚いてるぽい・・・

 

≪は、はい!計算どうりです!!

砲弾がばらけた結果、半分はまぐれとはいえ・・・これは・・・気持ちのよいモノですね・・・

 

ぁ・・・き、聞かなかった事にしよう・・・

 

そんなこんで・・・川内さんが索敵し重巡3隻での狙撃合戦が開始され、作戦は途中までは問題なく進行された

 

そう『途中』までは・・・

 

 

 

 

≪神通!ストップ!!ん~・・・これはきびしいね・・・≫

≪・・・そのようですね≫

 

航路の半分に差し掛かろうとし、作戦目標の島が見えた辺りで嫌な光景が見えてくる

 

その嫌な光景を簡潔に言うなれば「作戦目標の島を敵が取り囲んで攻撃している」

状況は最悪

 

島の周囲が黒く染まり無数の眼光らしき物が光かり、

四方八方から敵弾が島に降り注いでる。

 

言うなれば、

教科書の白黒写真でみた「鉄の雨」の再現の如く弾幕が張られている

 

しかし、ここで下手につつけば「蜂の巣をつついたよう」に群がってくるのは必須な上に艦隊全員を巻き込むことになる

 

・・・落ち着け・・・冷静になれ・・・。

 

 

 

・・・なにか別の事を考えよう

 

島までの距離は約30キロ先、強行突破は論外。

島に取りついた後に防衛しなければいけない。

 

さて・・・どうしろっての・・・この状況・・・

 

≪艦隊、一度後方の島陰へ移動後、第四艦隊は補給ラインを構築をお願いします。≫

艦隊で一度、島陰に移動し作戦会議かと思いきや神通さんから引き続き無線が入電

 

≪第一 第二 第四艦隊による掃討作戦を開始します。第三艦隊は周辺警戒を怠らずに備えてください≫

 

≪ふ~んで?作戦は?≫

と川内さんが聞けば神通さんは

 

≪第四艦隊から第三艦隊へ補給艦2隻を交代し、第三艦隊からは「雪風」ちゃんと「霞」ちゃんを 交代

第四艦隊を「補給ラインの構築」から「打撃支援」部隊へ変更、第三艦隊を「補給ラインの防衛」をお願い致します。≫

 

≪まず、第二艦隊の潜水艦の魚雷による攻撃及び装填時間を第一艦隊が援護します≫

≪おう!行くぜ!≫

 

 

≪綾波ちゃんと夕立ちゃんはこの場で待機してください。合図をしましたら合流し、敵陣へと切り込んでください。第四艦隊と共に第一艦隊が援護します。

 

また潜水艦の皆さんは魚雷が無くなり次第、補給ラインへと後退してください。≫

 

 

つまり「暴れて来い」と、

 

「いいねぇ・・・最高っぽい・・・」

 

≪了解しました。≫

 

夕立()は理解してけども

川内さんが若干混乱してるぽい・・・

 

 

≪えぇ~と?つまり?

 

まず「第一艦隊」と「第二艦隊」で攻撃

 

「第二艦隊」が補給中に「第一艦隊」と「第四艦隊」で攻撃と。その後「第二艦隊」が合流し「詰めの一撃を放つ」と。

 

それで、え~と・・・「第三艦隊」!「第三艦隊」は補給ラインを構築、防衛するって事?≫

 

≪その通りです。ねぇさん。更に、第二艦隊が戻って来た時に消耗したお二人は補給ラインまで後退してください。≫

 

≪了解しました。≫

「了解ぽい!!」

 

 

補給と兵站は必須ぽい

 

 

≪それでは皆さん用意は良いですね?≫

 

神通さんが皆の顔を見渡し、異議がない事確認し、

 

 

 

≪摩耶さん。探照灯照射を・・・突撃します、私に続いて!≫

 




陣形の説明が難しい・・・

次回は「『ユナ・ナンシー・オーエン』はあの艦なのか?」

「495年の封印?」知らない子ですね

「地下室」?「紅い月の玉座」とはちがうのですか?(すっとぼけ)

(次回は『Rー15』タグと『残酷な描写』タグが仕事します)


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『ユナ・ナンシー・オーエン』はあの艦なのか?

春はやはり忙しい季節ですね・・・(遠い目)
そんな事より!

『お気に入り登録 100人』突破ありがとうございます!
気が付いた時にはもう既に・・・

最近は、ストックを作る事が手一杯で少々文が荒い気がします・・・(泣)


今回の本編なのですが「夜戦で駆逐艦が暴れるだけ」の物語ですwww

あと、「残酷な描写」「R-15」タグが思いっ切り仕事しておりますのでご了承くださいませ

その為、
一か所余り想像を膨らませない方がいい描写もありますのでご了承ください




神通さん達の第一艦隊と摩耶さんと潜水艦の第二艦隊が突撃し

後方には夕立()と綾波さんに鳥海さん率いる打撃支援部隊の第四艦隊、それに第三艦隊のあきつ丸さんの補給・人員輸送部隊の面々が待機している

 

夕立()達は神威さんと速吸さんから燃料の補給を受け待機中

その際に突撃後、妖精さんに「副砲の操作は任せたぽい!」と

お願いしたら敬礼「(`・ω・´)ゞ」と、しっかりと答えてくれた

 

 

そして、夕立()は綾波さんに近づき

 

「所で綾波ちゃん?神通さんの言う『合図』ってどんな感じぽい?」

「そうですね。探照灯を上に向け2,3回左右に振るのが合図ですね

あの・・・それで・・・ですね・・・夕立さん」

 

「ぽい?」

「混戦になっても「あの海の夜」の様な事だけはなるべく避けてくださいね?」

 

とやんわりと笑顔で断わられる。

 

「あの海の夜」・・・ねぇ。

 

提督さんから「駆逐艦 夕立」と聞いた時に真っ先に思い出したのが

 

 

第三次ソロモン海戦

 

鉄底海峡 別名:「アイアンボトム・サウンド」

 

駆逐艦 夕立

 

コレは夕立()が艦艇だった頃の話

 

あの夜に戦武に乱舞したが、視界が悪く味方と敵を見分けがつかないから確認もせずに

主砲・副砲・魚雷などを乱射し、最終的にハンモックで帆をはり帆船として戦ったあの夜

 

つまり「味方撃ち(フレンドリーファイヤー)」するなと、

 

「ふふっ♪今度は大丈夫!!・・・ぽい?」

「そこは大丈夫と言って欲しいです!なんで妖しく笑っているんです!?」

 

 

おっと・・・戦闘を前にして、気が付かないうちに頬が緩んでいたぽい。

 

「大丈夫!大丈夫!!・・・ぽい。」

「もう・・・本当にお願いしますよ?」

 

 

「お二方、そろそろ合図である探照灯が上向きになる頃合いですよ?」

「あ、鳥海さん」

 

後方から声を掛けられ視線を「チラッ」とみれば夕立()よりも背が高く眼鏡をかけたお姉さんが居た。

 

「それで、お二人の作戦は?」

 

「ぽい?」

と綾波さんを見れば

 

「作戦ですか?・・・「取り敢えず突撃で出たとこ勝負」ですかね?」

「おっ♪最っ高ぽい!『窮地だってエンジョイ勢!駆け抜けて行け』ぽい!!」

 

「あ、いいですねそれ!」

「ぽいっ!!」

 

「・・・そう。お二人が良いならばそれでいいです。っ!あれは!」

鳥海さんがなにかに気が付き意識を前に向けると

 

探照灯からの光が空に向かいのび1,2回左右に揺れていた事を確認すると同時に

 

 

 

「っ!ぽいっ!!」

「っ!行きます!」

 

 

海面を蹴り、一気に加速し、海を滑るように駆けて行くッ!

 

 

(「さぁ、行きましょう!やるわよー!」)

後方から鳥海さんがなにか言っているがもう半分以上聞き取れなかった

 

前方から水面に頭だけ出したナニカが接近?!

 

≪こちら綾波 味方潜水艦の位置を送ってッ!≫

≪こちらはっちゃん 前方から接近する綾波さんを視認しました。こちらは味方です。≫

 

≪了解です≫

 

 

 

全速力で海面を駆けていき5分程

 

神通さん達の第一艦隊が見える。が、

≪流石に物量の前に押されていますね。鳥海さん!妙高さん!≫

 

 

今こそ鍛えた力をお見せする時!目標、前方の敵艦隊群。砲戦用意、撃ち方、始め!≫

重巡、妙高。推して参ります!撃ちます!≫

 

 

「言われなくても」と言わんばかりに後方から8発の砲弾が空を裂き

第一艦隊の前方の少し奥に弾着ッ!

 

風下の風に乗りナニカ嫌な臭いがする・・・?

黒煙の嫌な臭いと潮風に混ざっているこの湿気った花火の様な匂い・・・「花火」?・・・ッ?!まさかッ!!

 

 

≪っ!まずい!下がるぽい!!≫

≪これはっ!第一艦隊!急ぎ後退です!!後退!!≫

≪えぇ!?ちょ?!≫

 

 

第一艦隊が後退を始めると同時に

 

辺りの空気を揺るがすような爆音が響き夜空が不気味に明るくなり、

更に轟音が響く

 

 

≪誘爆してる!≫

≪飛翔体に注意してください!!≫

 

 

そこから2度3度と爆発音が聞こえ収まると同時に敵艦隊がコチラを睨んで来る・・・

 

 

「綾波ちゃん!!」

≪はいっ!!≫

 

綾波ちゃんと一緒に突貫していく

 

≪艦隊は、綾波が、守ります!神通さん達、下がって!≫

「行くよ!!」

 

左手(・・)に持ったもった主砲に右手(・・)を添え、引き金を引きつつ妖精さんに副砲の操縦を任せて切り込んでいく

 

敵艦に肉薄し、迫りくる砲弾を前に進みつつ左回転で回避し、射程圏内に入れ

空いた右手で拳を作り

 

 

殴るッ!!

 

≪え?!ちょ?!はあぁ?!な、なにやってんだ?!夕立の姉貴!?雷巡の顔面に一発殴ったぞ!!≫

≪雷巡の顔面にいい一撃ですね・・≫

≪えっと・・・鳥海さん?≫

 

無線が煩いけども気にしない!

殴られた反動で後退した雷巡に主砲を構えて、魚雷発射管(・・・・・)に向けて砲弾を撃ち込む!

 

と、同時にバックステップで後退し敵弾を回避する。

何故だろう・・敵の攻撃が・・・見える!!

 

もう一人「夕立()」がいて、死角をカバーしてくれてるみたい・・・

 

前方では榴弾(HE弾)によって魚雷が誘爆を起こし爆散した雷巡に巻き込まれ更に誘爆する敵艦隊

爆炎で目の前が塞がっている所に魚雷を投射

 

今度は割と視界が確保できる右横に跳び

 

「ぽいっ!」

思いっ切り跳び蹴りを入れ怯ませた所に右ストレートッ!

怯んだ所に妖精さんの副砲が炸裂し敵艦が沈みかける

 

ん?コイツはあの地獄でみた奴と同じぽい

 

なら

「よいしょっと」

敵艦を持ち上げ口を開き

 

「はぁ~い♪」

砲口を覗き込み、耳を澄ませると

 

「ガコンッ」と音が

直ぐに上体を後方にそらす

 

胸部の上部を砲弾が掠めていき視界が逆さまになり、

さっき掠めていった砲弾が手負いの敵艦に命中し爆散しているが構わずにそのまま持ち上げ、

 

 

≪まさかッ!≫

 

後方へと思いっ切り投げ海面に叩き付けるッ!!

 

 

≪すげぇ!!夕立の姉貴が「バックドロップ」を決めたぞ!!≫

≪江風さん!援護してください!!あのプロレスラー(夕立)ばかり見てないで!!≫

 

 

プロレスラーって酷い・・・

 

とりあえず起き上がり、投げ捨てっと・・・ん?

足元に黒い色の鉄な様なモノ流れ着く

 

これは・・・

細長くて先端がとても鋭利で使えそうな金属・・・

いいねぇ♪

 

 

なんて考えていたら魚雷が爆発し、更に敵艦隊が混乱しだす

それを尻目にマフラーを解き

 

黒鉄にマフラーで持ち手を作ったら完成

簡易的でリーチも短いけども一応「槍」の完成♪

・・・短槍かな?ま、いっか!

 

さて、2,3回振り回し使い心地を確かめる

ま、こんなもんかな?即席だしね

 

そこに手頃な所にマタ人型の敵艦が・・・

 

 

≪っ!夕立さんに援護を!!≫

≪駄目っ!敵戦艦ル級が近すぎます!≫

 

へぇ?戦艦、ねぇ・・・?

両手に主砲の塊なような者を携えたヒトガタの敵

 

コチラを睨んでいる・・・

「いいよ?相手になるぽい♪」

 

そう言うと「キッ!」と目元が険しくなると

同時に主砲が火を噴き6発の砲弾が上半身めがけて飛来する

 

 

「甘いッ!」

瞬時にしゃがみこむと、頭上を敵弾が通過する

ど、同時に海面を駆け出す

 

敵戦艦が「まずい」と思ったのか主砲の塊を寄せて防御してくる

 

けどもそれだと視界も塞がるよね?

って事で体を横向きにし、ドリフトしながら波を立てながら回り込み

 

敵戦艦はただでさえ視界が悪い中、波で視界を遮られ、敵を見失い混乱しているのが

背後に居ても手に取るように分かる

 

 

 

んじゃ!遊んでないでイキマスか!

 

ゲームで見たように敵戦艦の後方から顎にむかって槍を突き立て相手の頭部を縦に刺し、抉る

自分の顎を触ると分かるけども顎ってあんまり骨が無いから一気に脳まで短槍が届くんだよねぇ

 

そして、引き抜く

その後に喉と首の境目に槍を突き刺す

 

この時飛び出した刃で自分を傷つけないように注意しましょう☆

 

首に刺さった短槍を引き抜き海面に敵戦艦を捨て、主砲でキッチリととどめを刺す

 

この確認を怠ると大変な目に合うから注意!

 

 

 

 

 

≪・・・江風?江風?!神通!江風がリバースしてる!!≫

≪・・・えっぐ≫

≪・・・オゥッ≫

≪大井っち~・・・!!≫

≪北上さん!・・・あの鬼畜艦・・・沈める・・・≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ(HURRY)

敵艦を殴り殺し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁさぁ(HURRY HURRY)

凝りもせずにやってくる敵艦を魚雷で落ちぬき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁさぁさぁ!!(HURRY HURRY HURRY!!)

人型の顎を揺らし、身動きの取れない所にブレーン・クローを決め、副砲で蜂の巣にし、捨てる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁさぁさぁさぁ!!(HURRY HURRY HURRY HURRY!!)

逃げ出す薄情者の背中を主砲で打ち抜く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ あ 、 ス テ キ な パ ー テ ィ し ま し ょ ?」

 

 

パーティーは始まったばかリだヨ?

ソロモンの悪夢、見せてあげるから♪

 




一応描写は押さえた方です

他にも「目つぶし」からの~「顎を強制的に外し」からの~とか

本編にあった「相手の頭部を縦に刺し、抉る」なんですが

【閲覧注意 閲覧時は自己責任でお願いします】
抉り、かき回し脳みそのスープの完成☆そして、引き抜くと、ドロドロに溶けたシチューの様な白い液体状のモノが引き抜いた穴から「ドロドロ」と落ちていく

など色々と思い付くのですがR-15タグなので、一応抑えました。

また大井が「北上さん!・・・あの 鬼畜 艦・・・沈める・・・」と言ってますが誤字ではございませんw

更に、『HURRY』は「さぁ〜」と言う意味では無く『急いで』と言う意味なのですが、敢えて「さぁ!」と言う意味で使ってます


次回は「呉の雪風 佐世保の時雨」
2章ももうそろそろ終わりが近いですね~


追記

今回のサブタイトルですが『東〇Project』様の「S姉妹」の妹の「S・F」さんの曲「U・N・〇ーエンは彼女なのか?」がモチーフとなっておりますが『クロスオーバー』等ではありませんのでご了承くださいませ

次回は3日後の更新を予定しております


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呉の雪風 佐世保の時雨

毎回、「前書き」に「何を書こうかな・・・」と迷いますが今回は違います!



この度私が仲良くさせて頂いている「愛月 花屋敷」さんとコラボしております。



これは、「あり得るかもしれない」とある交流会のお話。
海を駆け平和を守る少女たちと、「ポケモン」と呼ばれる不思議な生物を使役し
頂点を目指す少年少女の大騒ぎな物語

(というクロスオーバーな短編です。)

作者 : 「愛月 花屋敷」
作品名 :「電脳獣と艦娘の交流会」

「艦隊これくしょん」と「ポケットモンスター」のクロスオーバー作品となります


「かんなか」の番外編に登場する愛月さんのオリキャラである「紅魔」
それと電ちゃんと時雨と夕立()がポケモンと触れ合うそうですよ?

観ていて個人的には「ほっこり」しましたwww
・・・「電脳獣(ポケモン)」飼いたいなぁ・・・w


それでは!「かんなか」!「呉の雪風 佐世保の時雨」始まります!


夕立()は、あれからどれだけ敵をぶちのめし、蹂躙したのかは、ハッキリとは覚えていない・・・

 

時折、無線で

 

≪こちら 摩耶!潜水艦のチビ共が「海面から変死体が降ってくるから近づきたくないでちっ!!」って言われてなぁ・・・

ともかく遠距離から魚雷を投射させてもうら≫

≪・・・致し方ありませんね・・・。≫

 

と苦情が来たり

 

≪神通!駆逐艦達に損害皆無!だけども精神面で轟沈!一時的に戦闘不能!!≫

≪・・・了解しました。ねぇさん。・・・あぁ・・・。≫

 

とまた、苦情が来たり

 

≪打撃攻撃はッ!かなり有効ッ!ですねェッ!!≫

≪綾波さん・・・夕立さんの真似をしないでください・・・はぁ・・・旗艦として提督になんて報告すれば・・・≫

 

とまたまた苦情が来たり・・・

 

・・・うん!!苦情しか来ない!!

 

そんなこんなで敵艦隊は「不気味な光景を目の当たりにし士気低迷、敗走気味」って所

夕立()は敵艦隊が隠している「爆弾の様な黒い箱」を探し出し、榴弾(HE弾)で着火させ爆発を起こし誘爆を誘い数を減らすというもはや「作業」を繰り返し、

 

 

「雪風!そっちに戦艦が向かったぞ!!」

「了解です!江風さん!」

 

 

 

 

 

試製61cm六連装(酸素)魚雷

 

試製61cm六連装(酸素)魚雷

 

試製61cm六連装(酸素)魚雷

 

沈むわけにはいきませんっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ねぇさん!≫

≪大丈夫~大丈夫~わかってるよ~≫

 

 

 

試製61cm六連装(酸素)魚雷

 

試製61cm六連装(酸素)魚雷

 

33号対水上電探

 

≪さあ、私と夜戦しよっ?≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ・・・凄いぽい・・・」

夕立()もアレやりたいなぁ・・・

 

「(*¨)ノ」

ん?妖精さん?出来るの?んじゃ・・・

敵艦に狙いを定め・・・今ッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12.7cm連装砲B型改二

 

61cm四連装(酸素)魚雷

 

10㎝連装高射砲

 

「 ソロモンの悪夢、見せてあげる!」

副砲で動きを止めた後に魚雷を放ち、主砲を構え、引き金を引く

 

う~ん!総攻撃(ラッシュ)ぽい!!

なら!

 

 

 

 

 

 

 

即席簡易短槍

 

「ダメ押しにもう一本ぽい!!」

 

総攻撃(ラッシュ)が当たり沈んむ戦艦寸前の敵に対して突貫し、短槍をル級の眉間に刺し込むッ!

 

「・・・ぽい?」

引き抜けんくなった

 

「しょうがないなぁ・・・えい♪」

ル級のお腹に右足をかけ、足の力と腕の力で一気に引き抜き回収する。

 

にしても、敵さんは粗方、敗走したぽい?

 

 

そういえば綾波さんは?

 

 

 

 

 

 

≪弾薬が尽きてしまいましたが・・・行きます!≫

 

 

ハイキック

 

右ストレート

 

裏拳

 

≪てぇえええ~い!!≫

 

 

 

 

おお!ハイキックで顎を蹴り上げ、右ストレートを腹部に居れ怯んだ所に左の裏拳を顔面にクリーンヒットぽい!!

 

 

 

≪・・・ねぇ?神通?そもそも、潜水艦の到着次第あの二人は補給ラインまで下がる予定だったんじゃ・・・?≫

≪・・・ねぇさん・・・「嬉々として己の拳を振るう彼女達二人」に指示が聞こえたと思います?

それに潜水艦の皆さんは「近づきたくない」と・・・それに、戦果はしっかりと上がっているので・・・その・・・≫

 

≪あー・・・確かにこれは想定外だね・・・≫

 

 

あり?何時の間にそんな指示が

というか敵さん何処?

殲滅?あっけないなぁ・・・

 

≪こちら神通。島の周辺の安全を確保。第三艦隊は目的地まで航行してください。

只今、残弾に余裕のある方は?≫

 

≪こっちは江風だぜ~・・・途中でグロッキーだったからまだ余裕があるぜ~・・・≫

≪島風も~・・・≫

≪神通?私も多少余裕あるよ?≫

≪コチラ 霞よ。私もまだ余裕があるわね。

それにしても・・・ホント・・・バカばっかりね・・・≫

 

 

≪了解しました。各員、私に続いてください。念の為に島の裏側を確認します。

その他の方達は補給してください。≫

 

 

神通さん達を見送り、綾波ちゃんに近づき拳を突き出す

 

「?・・・ぁ!」

最初は「なんだろ?」って顔だったけども気が付き

夕立()の意思に気が付き

 

突き出した拳に「コツン」と拳を合わせてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪第三艦隊 旗艦「あきつ丸」後、三分少々で到着しますもう少しお待ちを≫

≪了解しました。即席ですが第一艦隊、行動開始します≫

 

あり?第一艦隊から外された?

他の艦隊に入れて貰お!

 

 

 

なんて考えていたら

 

「ザー・・・ザザー」というノイズが急に走る

 

≪tら・・時雨・・・応答してほしい・・・≫

「時雨おねちゃん!!」

 

≪ッ!神通!!≫

≪ええ、救出対象の生存を確認しました≫

 

 

「時雨おねえちゃん!!」

≪その声・・・っ!夕立!!≫

 

「ぽいっ!」

時雨おねちゃんだ!初めて会話するけどもなんだか懐かしい様な・・・温かい様な・・・そんな感じ・・・

 

≪夕立・・・よく聞いて欲しい・・・僕は今、あの鋼鉄の扉を背向けているんだ。そして、その扉がさっきから何か作業音が聞こえるんだ。≫

作業・・・音・・・?

 

 

≪そして、ここには壁に穴が開いてるから外の景色が見えるんだ。そこから「爆弾の様な黒い箱」が爆発しているのが見えるんだ。≫

・・・。

 

≪僕はね・・・物凄く嫌な予感がするんだ・・・鋼鉄の扉の奥で壁が崩れる音がしたんだ・・・そして・・・何かを引きずる音がしてたんだ(・・・・・)

≪っ!施設に穴が!!・・・深海棲艦が上陸している?・・・ッ!!まさか!≫

 

ぇ・・・?

 

≪神通さん!!≫

≪霞ちゃん!お願いします!!≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪夕立・・・僕の事は心配しないで・・・僕は・・・

「呉の雪風 佐世保の時雨」d

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ザーザーザザー・・・」

と無線が途切れると同時に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時雨おねちゃんが言った言葉は幸運艦である事を謳った言葉

その言葉は目の前の2度(・・)起きた爆発で遮られてしまった・・・

 

 

新月の夜で辺りは見えにくい筈なのにその時だけは周囲は明るくハッキリと見渡せた・・・

 

 

その光景を理解できずに立ち尽くすのみ

そんな夕立()

 

 

そして、島から「キラキラ」と光る大量のガラスの破片と瓦礫が降り注ぎ・・・

 

 

≪夕立ちゃん!危ない!!≫

綾波ちゃんの声を最後に聞いて

 

 

 

 

 

 

強い衝撃と共に意識を手放した・・・

 




「あれからどれだけ敵をぶちのめし、蹂躙した」

なんて「艦これ」では絶対に聞かない様な気がする・・・w

そして、意味不明なカットインも「かんなか」だけ!


次回で第二章が終わります
サブタイトルは「()(夕立)

さぁ・・・そろそろ夜が明けます・・・

それと、同時に、「()(夕立)」は・・・

・・・。



いや、これ以上は言わずにおきますか!w



追記
本日はホワイトデーなので、番外編にてホワイトデーのお話を書いて見ました。

百合 ガールズラブ R-15 オリキャラ 等々
ありますのでご注意くださいませ

(「ガールズラブ」と「百合」は同じ意味ですが念の為に・・・)


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()(夕立)

さて、今回である「モノ」を回収します。
柊は夢を見ます・・・そこで・・・。


ん・・・?ここは・・・

「・・・見慣れぬ天井ぽい。」

 

医務室のベットの上で寝ているのか?

()は・・・帰ってきたの・・・?

 

腕は・・・うん、問題なく動く。

体も問題なく動きそう・・・

 

「・・・起きるか」

まずは状況把握

 

それに此処(医務室)だから誰かいるはずなのに

誰の気配も感じられないし、景色に色彩が若干だけども薄い?

 

「・・・よっと」

起き上がると、

 

 

 

 

 

 

ベットの縁に腰を掛ける少女がいた

 

手には黒色の指ぬきグローブ

純白のマフラーにセーラー服の襟には特長的な金色のピンズ

セーラー服の襟には星が2つ、髪にはヘアピンをした少女

 

 

・・・ぇ?・・・わ・・・たし・・・?

理解するよりも早く自分の身なりを確認すると目の前の少女と全く同じ背格好だ・・・

 

「あ!起きたぽい?おはよっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()っ!」

 

 

 

 

 

「・・・一体どうなってるの?」

「う~ん・・・わからないぽい!!」

 

「は?」

 

「その・・・あのね?柊は夕立で夕立は柊ぽい!

でもでも!柊に分からない事が夕立に分かるぽい?」

 

・・・なんとなく理解した。

自分に「分からない」事はもう一人の自分にも「分からない」って事?

 

「なんとなくだけども理解した・・・

それで、こういうのって大抵「テンプレートをなぞる」のが「お決まり」なハズ」

「ぽい!だから早めに本題に入るぽい!」

 

 

 

「私達のっていうよりも・・・私達の『魂』の存在意義ぽい!」

(夕立)が何か難しい事を言ってる・・・」

 

「むぅ~酷いぽい!けども「かんにんぐぺーぱー」?

貰ってるから否定できないぽい・・・」

 

確かに夕立の手元には折りたたまれた紙が置いてある

その紙を広げながら

 

「それでね?この紙には『本来、一つの体に一つの魂が原則だが、ごく一部の人間が』ふぇ?・・・えっと・・・

 

あ、詰まった

 

仕方ない

「ちょっと貸して、()が読むから」

「うぅ~・・・お願いぽい・・・」

 

夕立からカンペを受け取り目を通していく

 

で?えっと?どこからだ?

 

「ココか

『禁忌を犯した』夕立、これで「きんき」って読むんだぞ?

『してはいけないこと』を意味してる。分かった?」

「ぽ~い!」

 

ホントに分かったのかコイツ・・・

まぁいいか・・・

 

「んで?『禁忌を犯した故に「一つの体に二つの魂が宿る」という異常事態が起きた』

・・・は?」

「・・・ぽい?」

 

意味が分からない・・・

でも・・・

戦闘中や何故か「時雨おねちゃん」という「意味不明な姉を助けたい」と思った節がある

それって・・・目の前の夕立が・・・?

 

 

「夕立・・・一つ聞いていいか?」

「ぽい?」

 

「夕立が、その「時雨おねちゃん」?を助けたいと願ったり戦闘中に死角を補ってくれたのか?」

「そうぽい!」

 

なる程・・・

「それと、ね?柊が戦闘中に「ばいおれんす」?な事していたぽい?」

「ま、まぁ・・・」

 

「でもでも!柊は今までそんな「誰かを殺める」なんて事した事ないぽい!」

「・・・なんで言い切れる?」

 

・・・。

・・・まるで・・・夕立が私の記憶をみたように・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「柊は夕立の記憶を見たっぽい!それと同じで夕立は柊の記憶を全部見て来たぽい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・そう・・・」

 

ああ、見られちゃッタカァ・・・

 

 

 

 

 

「・・・随分と、愚かだったでしょ?

無残だったでしょ?

道化の様に馬鹿馬鹿しいでしょ?

・・・ホント・・・笑えるでしょ・・・?

 

一人で暴れ回って、

一人で味方の役に立っているつもりがただの「使い捨て部品」だったり、

凝りもせずに仲間を求め暴れ裏切られて・・・

 

ホント・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に・・・笑えるでしょ?・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇっ!!嘲笑ってよッ!!

こんな・・・私を・・・

笑って・・・ゴミとして・・・捨ててよ・・・ゴミでもいいから・・・なんでもいいから・・・

 

私は・・・わた、し、は・・・誰かを・・・誰でもいいから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰を・・・笑顔にしたかった・・・それだけなんだ・・・ただ・・・それだけなんだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「柊・・・夕立には難しい事は・・・分からないぽい!

 

けども!夕立にも分かる事があるぽい!!

 

夕立も不器用だから本当に分かるぽい・・・ただ「不器用なりにがんばった」それだけぽい!

だから!柊はゴミなんかじゃないぽい!

 

それに!夕立の我儘、聞いてくれたぽい!!

 

半日前まで戦闘なんて「仮想の遊び」で「現実」とはかけ離れたの事だったぽい!

普通の人が夕立の我儘一つで戦火に身を投じるなんて普通は出来ないぽい!!」

生憎・・・私は良くも悪くも「普通」じゃない大馬鹿野郎だったからな・・・

 

「ふぇ?・・・えっと・・・それで、ね、柊?

夕立の・・・また、・・・我儘・・・聞いて欲しいぽい・・・」

「ああ、この際だ・・・なんでも聞いてやるよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら・・・夕立と一緒に幸せになって欲しいぽい!!

その為にまずは柊は夕立を信じて欲しいぽい!!

 

そして、仲間を信じて欲しいぽい!!」

 

 

仲間・・・

 

「まずは明石さんや提督さんに電ちゃん・・・そして、時雨おねちゃん・・・身近な人から信用して欲しいぽい!!」

 

「中々・・・難しい事を言うね

・・・でも・・・まぁ・・・()が「幸せ」や「仲間」をもう一度・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一度だけ・・・求めてもいいなら・・・

少しずつだけども・・・信じてみようかな・・・

 

・・・一緒に出撃したあの人達の様になれるなら・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める

 

 

「キッカケ」となった・・・

 




はい!という事でですねサラッとタイトル回収でございます。www

今回はキリが良いのでここまでとさせていただきます。

夕立は「難しい事は笑顔で吹き飛ばす」タイプだとおもうんです


次回「()の狂気の理由」
柊のバイオレンスな行動を起こせた理由が分かります



追記
「kuizu」様にて自作のクイズを投稿してみました。

クイズの名前は
「嘘だろ?!と言いたくなる小話の詰め合わせ」です
昔の海軍に関連するクイズとなっております

私からの、些細な挑戦状ですw

下記のURLから飛べます

https://kuizy.net/quiz/104606

ただ・・・
全問正解率が20%で平均は6問辺りと難しいかったかな・・・?

追記

2020年 4月 中頃の現在なのですが全問正解率が100% 中 3%となった為「超難問」タグを付けさせていただきました。

皆様の挑戦を待っております


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()の狂気の理由

前回からの続きです
終盤から「ほのぼの」行きますよ〜



・・・もう一度だけ・・・求めてもいいなら・・・

少しずつだけども・・・信じてみようかな・・・

 

それに、()には姉や妹、それに兄、弟なんかは居なかったからちょっとだけ・・・楽しみだ・・・」

「っ!笑ったぽい!!さっきまで「死んだ秋刀魚」の目をしてたぽい!!」

 

夕立に指摘され頬に手をやると口の端が上がっているのが確かに分かった

なんだかんだ・・・「楽しみ」ってのは本心みたいだ・・・

にしても・・・

 

「『死んだ秋刀魚』って・・・なんで秋刀魚限定なの?」

「鎮守府では秋に秋刀魚漁を行ったり漁場の保護をしたりしてるぽい!」

 

「なる程・・・それで・・・なんだっけ?私の狂気の理由だっけ?」

「っ!ぽい!」

確かに言われてみれば不自然だった。

何一つ躊躇することなく実弾の籠った砲口の引き金を引いたり

ケンカしたことも無いのに顔面に全力で殴れたり・・・

 

昔なら絶対に躊躇していたのに・・・

 

「それは夕立が肩代わりしているぽい!

柊の記憶を覗いた時に「近接攻撃で弾薬の節約」出来るって学んだぽい!

 

柊は「実戦」なんて殆ど、行ってない「新兵」ぽい

でも、夕立はそう言う事に慣れているぽい!

 

だから平気ぽい!!」

 

なる程、精神が二つあり、私の弱い所を夕立がカバーしてくれているのか

 

 

「それで・・・時間的なモノは大丈夫なの?これ?」

「分からないぽい!でも、答えは出たッぽい!」

 

「答え?」

「ぽい!えっと・・・この紙をくれた人が「答えをだせ」って・・・」

 

「そう、か。なら!夕立?」

「ぽい?」

目の前で「こてん?」と首をかしげる夕立に()

 

「・・・()と一緒に付いて来てくれる?そして、()に・・・「幸せ」を教えてくれる?」

「勿論ぽい!」

 

夕立が笑顔でそう答えてくれると、視界が白くなり、意識が遠のく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識がハッキリとし「はた」と目を覚ますと

 

 

今度はしっかりと色の付いた景色

 

「・・・今度こそ、見慣れぬ天井ぽい・・・」

頭を動かしベットの縁を見るが夕立は居ない

 

にしても・・・

「から、だが・・・重い・・・」

 

うん、起き上がれないね・・・

「・・・明石さん?居るぽい?」

「っ!夕立さん!」

 

部屋の奥から「ドタバタ」と物音が聞こえ

「ドッシャーン!!」と音が鳴り響く・・・

 

「あ、明石さん?」

 

 

「あいたたた・・・」

「明石さん?大丈夫なのd

と言った所で「ガコッ」という鈍い音が聞こえ

 

 

 

「い、電ちゃ「ふにゃー?!」あっ」

 

明石さんの「あっ(察し)」という声が聞こえ

もはやどう表現してよいのか分からぬ物音が聞こえ

 

「うにゃぁ~ん・・・」

「きゅう・・・」

 

今の声からして・・・明石さんと電ちゃんが伸びてるみたいぽい・・・

 

 

 

・・・()も寝よう

 




一つの体に2つの魂と二つの精神が宿る「イレギュラー」が起こってますが・・・
さて、「一体どこの誰」が・・・こんな事を・・・

次回「 「この世界」の定石?ナニソレ美味しいの?」

さて、非常識(夕立)が(平和的に)暴れます


追記
クイズなのですが・・・難しい過ぎました?www
「全問正解した」と言う感想は1人だけで全問正解率は4%と・・・16%殆ど低下する結果に・・・

一応、「超難問」とタグを付けました。


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第3章 日常に「幸福」を求め・・・
「この世界」の定石?ナニソレ美味しいの?


今回は「艦これでこの娘のポジションはコレ!」って決まっているモノに一石を投じる事が出来るかな?と思い付き書いてみました。


「・・・。」

・・・向こう側でなにか

「ガチャガチャ」と何かが擦れる音がしてる・・・?

 

にしても、ベッドに寝た切りで、体の調子は戻らずぽい・・・

辺りはカーテンで覆われて状況は分からないぽい・・・

 

 

 

「もー・・・電ちゃん・・・気を付けてくださいね?」

この声は明石さんだ

 

「申し訳ないのです・・・」

この語尾は電ちゃん

 

「ったく・・・気ィ付けろよ?」

男性の声・・・提督さん?

 

「キミ!つべこべ言わずに手ぇ動かす!」

「少しは手伝ってくれよ・・・」

・・・誰?

 

「ここにお塩をふたつまみほど・・・」

なんだか、優しそうな声・・・

 

「あらぁ~美味しそ♪」

「ふふっ♪ありがとうございます」

 

なんか増えた?!

なんだか物凄くおっとりしてるのに・・・

その・・・妖美?な感じ?

 

 

「おーす!・・・あり?なにやってんだ?お前ら?」

なんか女性の声なのに滅茶苦茶、男勝り?!

 

「ああ!すまない!今は少しバタついててなぁ・・・少し様子を見て来てくれないか?」

「ったく・・・しょがねぇなぁ・・・」

 

提督さんの声とさっきの男勝りな方の声が聞こえ

「コツコツ」と足音が近づいて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?なんだ?起きてるのか?コイツ」

カーテンの奥からなんかスゲェのキター?!

 

え?え?・・・ええ!???

 

・・・角に・・・眼帯に?サーベル抜刀し肩に担いでるし

上着に腕を通すだけで羽織っていないし

 

チェッカー柄のネクタイを緩く締めているのだけども・・・

 

「ん?んだよ・・・」

その・・・ネクタイよりも・・・あの胸部装甲(おっぱい)は何?!

なにこの「厨二ヤンキー」?!

 

 

「・・・えっと・・・初めまして・・・ぽい・・・」

「おう!オレの名は天龍。フフフ、怖いか?」

 

 

 

 

 

・・・怖いかって?そりゃ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督さん!助けて!巨乳の厨二病のヤンキーに絡まれてるぽい!!」

「んなぁッ?!」

 

 

こちとら怪我人?恐らく、そう

そんな体がロクに動かない状態で逃げも隠れも出来ない状態でサーベルを抜刀しながら肩に乗せながら歩いてくるとか怖いわ!!

 

「ぷぷっ!・・・良かったじゃねぇーか・・・ぷっっ・・・!」

「あっははは!良かったな!天龍!ついに怖がってくれる奴を見つけたなぁ?ウチもうれしいでぇ?」

奥から提督さんともう一人の笑い声が聞こえてくるだけで助けに来てくれる雰囲気がない

 

 

 

「天龍さん・・・」

と奥から現れたのはポニーテールに七三分けの割烹着を来た優しそうなお姉ちゃん

でも、少し怒っているのか怖いぽい・・・

 

でも、この人なら・・・!

 

 

 

 

 

「助けて!お姉ちゃん!!」

割烹着のお姉ちゃんに助けを求めてみる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ・・・?・・・お・・・おねぇ・・・・」

「あ・・・?」

「ははは・・・は?」

「あらぁ?あらあらぁ~?」

 

え?夕立・・・なにかやらかした?一瞬で部屋が凍り付て・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・天龍さん。

私としたと事が、うっかり、おかゆを作っているお鍋の火を消し忘れてしまいました・・・・」

「お、おう・・・オレが火ィ消してくるぜ・・・」

 

「はい、お願いします」

そう言って天龍さんは逃げ出すように去って行ってしまい、割烹着のお姉ちゃんと二人きりになってしまった。

 

 

 

そして、部屋の奥から

 

「あの『みんなのお艦』と呼ばれている鳳翔さんが「お姉ちゃん」呼び~?」

「ああ、でも凄く嬉しそうだったぞ?」

「・・・こりゃ、お赤飯炊くかぁ?キミ」

「・・・だな。」

 

 

オカン?

・・・え?お母さん!?

 

 

割烹着のお姉ちゃんが振り返り、声の聞こえた方を向き

「キッ!」と睨んでるのが分かる・・・

 

「えっと・・・お姉ちゃん?」

「はい、なんでしょう?」

 

物凄い幸せオーラ振りまきながら返事してくれた・・・。

そして、夕立の頭の横に置いてある丸椅子に静かに座り「ニコニコ」と見つめてくる

 

コレって・・・「お姉ちゃん呼びされて嬉しいパターン」?

なら・・・

 

 

 

「お姉ちゃんの名前は?」

「私は航空母艦、鳳翔です。ふつつか者ですが、よろしくお願い致します。」

 

「よろしく!鳳翔お姉ちゃん!」

「・・・。」

 

 

鳳翔お姉ちゃんがしばし、固まり「ぷるぷる」と震えてる

恐らくガッツポーズを我慢しているぽい?

 

コレはビンゴ!

 

それにさっき「おかゆを作っているお鍋」と言ってたぽい!

この鳳翔お姉ちゃんは料理が出来てみんなの胃袋を掴んでるぽい?

 

それなら尚更、味方にしておきたい。

 

 

 

 

なんて考えていたら頭を撫でてくれる・・・

優しくて力加減が丁度良くて・・・気持ちいいぽいぃ~

 

「・・・はっ!私としたことが!・・・つい・・・」

「・・・気持ちいいぽいぃ~♪もっともっとぉ~♪」

 

「そう、ですか・・・なら・・・」

 

「~♪」

「・・・ふふっ♪」

 

 

その後、鳳翔お姉ちゃんが満足するまで続いたぽい

 




一つは鳳翔さんのお姉ちゃん呼び

普段、「お艦」呼びされているけども、
ある日突然「お姉ちゃん」呼びされて喜ぶ鳳翔さんって可愛いくね?
っていう発想から生まれました。


一つは天龍さんが怖がられる話
これは、その場の思い付きですwww
でも、中々無いような気がしたのでそのまま採用と・・・


次回は「提督の威厳・・・?」
・・・あるの?田中提督に?


因みに天龍さん曰く
「鍋の火はしっかりと消されてたぞ?」との事


おや?飛行機の風切り音がだんだんと・・・?


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提督の威厳・・・?

前回は鳳翔さんがぶっ壊れましたwww

今回は導入話みたいな所もあります。


あの後、鳳翔お姉ちゃんにおかゆを食べさせてもらったり汗を拭いてもらったりしてもらい、最後に

 

「・・・なんだかお姉ちゃんの妹になったぽい・・・」

と一言呟いてみたら・・・

 

「お姉ちゃん・・・妹・・・」

 

なにか呟いてるぽい?

 

「あー・・・もうそろそろいいか?」

 

提督さんがキャスター付きの椅子に座りながら「ガラガラァーッ」

とスライドしながら回転しつつ、ベッドのフットボードの奥から登場してきたぽい

 

「・・・提督。お言葉ですが少々はしたないかと、」

鳳翔お姉ちゃんは少し不機嫌ぽい

 

 

「細けぇ事はいいんだよ。取り敢えず、夕立」

「ぽい!」

 

「明石からの伝言だ「全身にガラス片等による切り傷に頭部に瓦礫片による打撲により2,3日は経過を見る方針で入院」だそうな。」

 

 

・・・いやそれだけで済むの?この体?頑丈すぎない?

 

「んで、その間に出来る事をやるぞ?それと」

と言いつつ立ち上がり、夕立の右隣のカーテンを引きながら

 

「時雨?お前、いい加減寝たふりは止めろよ?」

 

 

 

カーテンの向こう側が見え、そこに居たのは・・・

 

「・・・僕だって入りずらかったんだよ・・・

実の姉を目の前にして、他のお姉さんに甘える妹の様子を強制的に陰ながら聞こえてくる姉の気持ちが分かるかい?」

「へ?!し、し、時雨おねちゃんぽい?」

 

 

ほっぺたを「ぷくぅ〜」と膨らませてる時雨おねえちゃん・・・

無事だったぽい・・・けども・・・その・・・

 

「そりぁ・・・ご愁傷様だな・・・」

「それと、夕立?」

と、深海の様に暗い目でコチラを見る時雨おねちゃん

 

 

「ぴいっ!」

思わず語尾が変になったぽい・・・

 

 

そんな時雨おねちゃんは「ニッコリ」と笑いながら

「・・・僕と言う姉が居ながら・・・夕立なんて知らないっ」

 

そう言うと寝返りをうって「プイっ」とそっぽを向いてしまった・・・

「そんなぁ〜ぽいぃぃ〜・・・クスン」

 

とショックを受けていると

鳳翔お姉ちゃんが「パンっ」と両手を叩きながら

「なら、私が夕立ちゃんを妹にいただきましょう♪」

 

まるで「名案です!」と言わんばかりに頷いてる

 

「・・・それは・・・ちょっと・・・僕も困るな・・・鳳翔さん・・・」

 

「なら、仲良くしてあげてくださいね?」

「むぅ・・・」

 

「時雨おねちゃん・・・ごめんなさい・・・・」

「・・・わかったよ・・・僕も悪かったよ・・・」

 

「ふふっ♪」

「よかったよかった」と喜ぶ鳳翔お姉ちゃん

 

これは確かに「お艦」と呼ばれてそうぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前ら・・・俺・・・忘れんなよ?」

 

「あっ」

「あっ」

「あっ」

 

 

「お前らぁ!揃いも揃って『あっ』じゃねーよ!!おい!!一応この鎮守府の提督だぞ?最高指揮官だぞ?」

 

 

 

提督さん

「う~ん・・・戦いもせずに・・威張るのは・・・ちょっと戴けないぽい・・・」

「う”っ・・・」

 

「提督・・・貴方という方は・・・お変わられになられたのですね・・・」

「ほ、鳳翔さんまで・・・」

 

「提督・・・」

「・・・時雨、お前・・・まさか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君には失望したよ・・・」

 

 

 

 

 

「チキショウ・・・少し位威厳をもって、威張ってもいいじゃねぇか・・・」

 

 

え?この「ひょうきん」で「がさつ」で「きさく」な提督さんが?

 

「無理っぽい!」

「・・・難しいですね」

「無理だね」

 

「・・・お前ら・・・いい大人が泣くぞ?マジで泣くぞ?」

 

「泣けば?提督?」

「時雨、お前・・・チキショウ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オレら、さながら背景じゃね?」

「なのです・・・」

「あはは~・・・ですね」

「そうねぇ~?天龍ちゃん~?」

「せやなぁ~・・・ウチもいい加減に暇やわ~」

 

この後、みんなで乱入し、自己紹介が始まるのは別のお話

 




本当の背景は3人の龍と電ちゃんと明石さんでした(チャンチャン♪)

次回「人と艦娘の信頼関係の築き方」

時雨が提督に厳しいのには理由があります。


(人間)」と「艦娘(人外)」・・・


提督(人間)」と「時雨(人外)」・・・

次回はこの二人の関係がメインです


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人と艦娘の信頼関係の築き方

今回は提督さんと時雨が会話するだけですが、
色々な事が分かります



また、この話が投稿される頃
私は「遠征任務」の昼休み中か演習中かも知れませんw
ようやく時間が作れた・・・w

戦闘描写が難しい・・・
実戦に参加出来れば・・・

そうだ!サバゲーだ!!www

と言う事ですねw
所謂、「突撃取材」ですねwww
しっかりと、戦闘データを集めて来ます!!
頼れる相棒(得物)もメンテから帰ってきたので大丈夫です!

通信が繋がる様なら
ついったーに写真をアップしたいと思います


長くなりましたが、今回も「かんなか」
よろしくお願いします!


あの後ベッドを起こしてもらってカーテンの向こうの方達と合流し、自己紹介をが始まり

 

頭に天使の輪みたいなモノを浮かばせてるのが天龍さんの妹である「龍田」さん

因みに昔、「龍田揚げ」を語源となった艦でもあるぽい!

 

陰陽師の様な服にミニスカートを履きサンバイザーが特徴的な龍驤さん

昔、鳳翔お姉ちゃんと一航戦を組んだ事がある凄い方ぽい

 

そして・・・巨乳の厨二病のヤンキー(天龍)さん・・・

一応、悪い人ではなさそうだけども警戒中

 

 

 

一息ついた時の事

龍驤さんの何気ない一言がキッカケで始まった

 

「んで?なんで時雨は提督に厳しいんや?」

「・・・僕が嫌いなモノがあるんだ。それは、

「権力に酔い力で物を言わす人」と「頑固で人の言う事を聞かぬ堅物」に「異常にお金に執着する臆病者」さ、しかも、初対面の人なら尚更さ・・・」

 

急に辺りが静まりかえってしまったぽい・・・

 

 

 

 

 

「それは・・・その・・・なんや・・・ぁー・・・」

・・・ああ・・・クソッ!!・・・

俺は・・・俺は・・・ッ!!・・・時雨。すまんかった」

 

提督さん・・・時雨おねちゃん・・・

あ、鳳翔お姉ちゃん・・・気持ちいいぽい・・・♪

 

「・・・。」

「ちと、特別な理由とイキのいい新入りが入ってきたから威張ってみたかっただけだ・・・

それと、コレで許して貰う気はねぇよ・・・けども、一つだけ言わしてくれ・・・

 

すまんかった

 

 

教官から教えてもらった事・・・

すっかり忘れてしまっていたぜ・・・

俺はァ・・・大馬鹿野郎だ・・・」

 

 

 

「それで?教官の言葉って?僕にも教えてよ」

 

 

 

「・・・「俺達、指揮官は艦娘達を見送る事しか出来ない。

だから、「威張るな」「声を聴け」「戦果を挙げても奢るな。それは、「艦娘達の数え切れない努力の結晶」だ」

「艦娘達を全力でフォローしろ」そして、「自分の出来る事を全力でしろ」と・・・

そして、「艦娘達に対して自分が失態を犯した場合はしっかりと謝れ」と、

 

だから、すまかった・・・」

 

 

 

「・・・提督。

僕はまだ、信頼してないけども、そうだね・・・うん。

 

昔、僕の親父はね?

 

「人から奪っていいモノがある

それは、「信頼」と「情」だけは人から奪え、ただその時に「相手を傷付けない様にしろ」

 

 

ってね・・・だから奪ってみせてよ?

僕から「信頼」と「情」を、ね?」

 

「・・・おうよ!初心を忘れる大馬鹿野郎だけども、大馬鹿野郎なりに奪ってやるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー・・・えっと・・・その、だ。

いい話な所少しわりぃが・・・時雨。一つ聞いてもいいか?」

「天龍さん?どうしたの?」

 

「極論を言うと「オレ達、艦娘には親が居ねぇ」のに、今、「僕の親父」っつたな・・・どういう事だ?」

「っ・・・それは・・・」

 

ひょっとして、時雨おねちゃんは夕立と同じ前世持ちぽい?なら、

「時雨おねちゃん?多分大丈夫だと思うぽいよ?」

「ぇ?」

 

「夕立は前世の記憶があるって提督さんに全部話したぽい!」

「・・・へ?」

「あー・・・その事か。普通なら「人体実験に連れて行け」や「信じれるか」って蹴り飛ばす所だが・・・生き証人が「2人」も居るもんなぁ・・・」

 

2人?・・・?!

「2人ぽい?!夕立の他に誰が・・・」

「それはだな・・・」

 

「えへへ~・・・私ですよ?夕立さん?」

「明石さんぽい?!」

 

「まぁ、そうなんだよなぁ・・・

色々と説明が必要だから、順をおって行くか・・・」

 




次回は「この世界の歴史と私達の処遇」

提督さんが威張り威厳を出そうとしたのには理由があるのですが・・・
ま!それはこの先の話です。

「艦娘である「明石」が医学を自分で学んだり花に詳しい」
と言う不自然は

「転生者だった」からと言うただの「こじつけ」ですw


余談ですが一言だけ

「夕立に警戒されて地味にショックな天龍さん」でした。


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この世界の歴史と私達の処遇

前回の感想の返信が遅れて申し訳ございません
帰ってきて着替え終わりベッドにダイブした瞬間に意識を失ってました・・・w

なんというか・・・その、「入渠」って感じでしたwww
そう思うと入渠中に「ティータイム」とか「ごはんっごはんっ〜♪」と言う彼女達、艦娘って凄い・・・

また、フィールドは撮影禁止だった為、写真は上げれませんでした
申し訳ないです

艦これの歴史の設定なのですが、
公式さんの明確な設定は書かれて無いので独自解釈が含まれてます

ですので、この歴史は「かんなか」だけの世界の歴史です
ご了承くださいませ。


「まずは初歩の初歩的な所から行くか。天龍達も適当に座って復習するか、フォローしてくれ」

「そう来なくっちゃなぁ♪」

 

 

そう言うと丸椅子を持って来たり、ベットの隅に座ったり思い思いの場所にすわるのを提督さんが確認し、

「まずは全ての事の発端から行くぞ?」

 

提督さんが身振り手振りで説明してくれるぽい・・・

 

 

「事の発端は20年前の事だ

 

奴ら・・・

 

『深海棲艦』の出現が全ての原因だ。

 

 

ある日突然の出来事だったらしい。海から異物が浮上し、隊列を組み攻撃してきた

当然、人類は反撃した。が、人類の兵器が通用しなかったんだ・・・それで、人類は制海権を失った

 

人類はその異物を「深海に棲む艦」と呼び名前を『深海棲艦』と呼んだ

そして、日本は海岸沿いの空港や港は機能停止し、陸路だけが物資の供給原となった

 

そんな、ある時、横須賀に陸に上がった戦艦こと、

 

「戦艦 三笠」が攻撃を受け大破した。

人々は危険と分かりながら必死に修復を試みた

 

 

そんなある時、深海棲艦が攻撃を仕掛けて来た。

 

作業員達は「もうダメだ」と思ったそうだ。

だが、しかし、一向に衝撃が来ず、不思議に思い辺りを見渡すと

 

和服の少女が太刀を帯刀しながら、

砲や対空砲を放ちながら海に浮かびながら戦う6人の姿があったそうだ

人類の兵器は全く通用しなかったのにも関わらずに、その少女達の扱う兵器だけは通用した。

 

そして、敵艦隊を討ち滅ぼすと陸に上がり大破した三笠に近づき優しく撫でる様に触り、振り返り一言

 

 

「我は「戦果 三笠」我が半身を守りし事、感謝する。

今度この祖国である日本を守り抜いてせようぞ・・・」

 

それが最初の「艦娘」の登場とされてる

 

ここまではいいか?」

 

 

みんな、頷いてる

 

「で、こっからは俺達の話だ

それから約15年の月日が経ち俺が「ショートランド泊地」で提督をしていた頃の話だ

「ある施設が大破した」っつぅ話が突如入電した

 

聞けばこの近くでの出来事らしい・・・んで、数日後に・・・」

「私が漂着したんですよねー!いやぁ~懐かしいですねぇ・・」

 

 

明石さんが?ぽいぃ・・・(へぇ・・・)

 

「明石・・・てめぇ・・・他人事の様にいいやがって・・・

起きていきなり『殺さないで!』って言いながら暴れ出すもんだから

「どう手ェだしていいもんか」悩みに悩んだ末に、

あの結果だぞ?オイ?」

「あ、あははは・・・はぁ・・・」

 

提督さんが明石さんを睨んでるぽい?

 

「ん?んな事あったか?提督?」

「・・・天龍。お前が解決したのに覚えてないのか?」

 

天龍さんが解決したぽい?

 

「・・・おう」

「『暴走した明石が医務室の中走り回って蹴躓いて転んだ先に

お前(天龍)胸部装甲()にダイブして一件落着』だ・・・覚えてねぇか?」

 

「んー・・・?んん!ああ!あったなぁそう言う事もあったなぁ~なぁ?明石?」

「いや、本当に申し訳ございませんでした」

 

これは・・・

「・・・もはや珍事だね」

「夕立もそう思うぽい。時雨おねちゃん」

「ウチと鳳翔さんは知らんで?そんなおもろい事?」

 

「やめてください!私の傷口を抉るのぉ!!」

 

「・・・まぁウチも鬼じゃあるまいしその位にしといたる」

「良かったじゃねぇーか明石?

お前の黒歴史を知る奴が増えて、なぁ?」

 

「全ッ然ッ良くないです!

・・・にしても、未だになぞなんですよねぇ・・・私の奇行の理由・・・」

 

 

明石さん・・・ドンマイっぽい!

にしても

「自分で『奇行』って言うぽい?」

「それは・・・まぁ・・・それ以外どう説明すればいいのか・・・・」

 

「しかも、最初の内は喋る事はほとんど単語で意味不明な事ばかりだったしなぁ

だが、蓋を開けてみると医学に精通してるから意外だったな。

 

それと、明石?あれからなんか思い出したか?」

 

「いえ・・・なにか思い出したら提督さんにすぐに報告しますよ・・・

それよりも!お二人の処遇はどうするんです?提督?」

 

 

え?処遇?

 

「そうか・・・そうだったな・・・戦争が始まってある現象がおきだした

それが『ドロップ』だ。」

 

ドロップ?

「飴ちゃんぽい?」

「いや、あの缶に入った飴玉じゃないぞ?」

 

「懐かしいね~僕、薄荷が苦手だったんだよねぇ~」

「分かるぽい!」

 

「・・・続けても良いか?」

「あ、どうぞぽい・・・」

「う、うん」

提督さんに睨まれたぽい・・・

 

「・・・んで?その『ドロップ』ってのが艦娘達が出撃した先で艦娘を見つける事だが・・・

龍驤?実際はどうなんだ?」

「ん?ウチか?せやねー・・・

出撃先の孤島に居たりいきなり海面に浮かんでくるからそこを助ける事が多いで?」

 

「・・・そこだ。今、龍驤が説明してくれた『いきなり海面に浮かんでくる』ここがポイントだ。

時雨も夕立も共通点があるんだ。それが、電が海面に浮かんでいる所を拾ってきた事だ。

 

昨晩の作戦の後、電が朝練の為に出撃した時に夕立を拾った場所に立ち寄ったら時雨を見つけ曳航してきたんだ」

 

電ちゃんが・・・

 

「えへへ~・・・頑張ったのです!」

「君が僕を・・・ありがとう・・・こんな格好で悪いけども礼を言うよ」

「夕立も!ありがとうぽい!」

 

「当たり前の事をしたまでなのです!」

 

そうか・・・

 

電ちゃんは衝突伝説の他にも

敵や味方など関係なく助けた事もあったぽい・・・

 

 

「で、だ。そのドロップした艦は何処の所属になるのかと言うと

「出撃した艦隊の所属する鎮守府の所属になる」ってのが決まってる

 

だから、時雨、夕立、ウチ(柱島泊地)で共に戦ってくれないか?」

そう言うと提督さんが頭を下げるぽい・・・

 

 

 

夕立は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・提督さん・・・夕立は戦うぽい!

電ちゃんや明石さんに助けてもらったぽい!

 

だからそのお礼をするぽい!」

それに・・・今の夕立には行く宛もないぽい・・・

 

「・・・僕は正直、戦う理由がないね・・・でも・・・

新しい人生になって共に地獄を生き抜いた妹が戦火に身を投じるというなら・・・

妹を守るのが姉としての行動だと思うから・・・僕も戦うよ。提督。」

 

「そうか・・・お前達二人が居てくれるだけでも心強い」

 

 

 

それに・・・暴れるの楽しかったぽい・・・

 

 

「っ?!」

「あらぁ?」

「これは・・・」

「ほっほう・・・?」

 

「ん?どした?お前ら?」

「いや、別になんもないで~気にせんでおいでな?キミ~」

 




次回は「近況と問題の解決?」

さて次回は、4日程経過し、夕立の退院日での出来事です

そういえば今日は「4月1日」世間は「エイプリルフール」ですね・・・

えっと・・・
「朝、起きたらつるぺた幼女になってました・・・」(大嘘)


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近況と問題の解決?

今回から少しだけ「夕時雨の近接艤装事情」となります
夕時雨はどんな武器を選ぶのか予想してみては?w


あれから4日程入院中に天龍さん達との会話で色々とわかった事があるぽい

因みに時雨おねちゃんは既に退院して、ここには居ないぽい

 

まず一つ目は「この島は呉鎮守府の防衛ライン」見たいぽい

ココと呉を突破されたら四国・九州地方は戦線を押し込まれる事になるぽい

 

つまり、「防衛の要」でもあり呉から出撃や帰還する際の補給ポイントぽい!

 

後は、天龍さん達と提督さんは元々は「ショートランド泊地」の所属で教官だったぽい

 

けども「新人教官の育成」の役目を終えて一息ついた所にこの話が来たっぽい!

提督さんはどうしてここに飛ばされたのかは理由はあるけども教えてくれなかったぽい

 

で、天龍さん達は本当はもっと早くに着任する予定だったけども夕立が地獄から吹き飛ばされる時の爆発を確認して一旦、最寄りの鎮守府に停泊してたぽい

 

更に、施設は一週間前に出来たばかりで訓練設備も完璧ぽい

ここで教官の経験のある天龍さん達に教えてもらえるぽい!

 

 

 

それと、提督さんからスマホを貰ったぽい!

時雨おねちゃんや提督さんに明石さん達と連絡先を交換したぽい!

 

 

 

そして、最高の環境に息を巻きながら退院しようとした所で

医務室の応接間にて提督さんに

 

 

 

 

 

「そうだ。夕立、お前宛に大量の苦情やらなんやら色々ときてるんだったなぁ・・・?」

「・・・ぽい?

 

 

 

 

 

「例えば「一緒に出撃したくないでち!」だとか「綾波ちゃんに悪影響が出ております」に

「医者として体を大事にしてくださいね?」やら

 

「あの夕立殿は一体何者なのでしょうか?

このあk・・・「匿名希望」気になるであります」

等々・・・夕立・・・お前どんな事やらかした?

 

終いには『殺戮の駆逐艦』だとか『ソロモンの拳鬼』だとか『蹂躙の天使』だとか色々な異名が付き怖がる奴が続出してるぞ?」

 

「えぇ~とぉ~・・・そのぉ~・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慣れろ!ぽい!!

「「慣れろ」って・・・お前・・・」

 

「夕立の戦闘スタイルは『攻撃は最大の防御』スタイルぽい!」

「まぁ・・・確かにお前の艤装は『火力特化・紙装甲・高機動』だしなぁ・・・」

 

あ、そうなの?でも、何かに答えた方が良いかもぽい?

 

「・・・!あ、一つだけ苦情に答えれるぽい!」

「ん!本当か!」

 

「ぽい!「医者として体を大事にしてくださいね?」っていう明石さん?からのメッセージぽい!」

「・・・嫌な予感がするけども一応聞こうか?」

 

「近接b「ダメだ」なんでぽい!!」

遮られたぽい!

 

「天龍や龍田みたいに『「サーベル」や「薙刀」なんかを持ちたい』って言うんだろ?」

 

こうなったら・・・

「~・・・むぅ~!!」

必殺!頬を膨らませて上目遣いで睨むッぽい!

鏡を見たけども我ながら結構な美少女ぽい♪

 

 

「頬を膨らませながら睨むな・・・お前・・・

「自分が可愛い」って理解した上でやってるだろ?」

 

「・・・使える武器は何でも使うぽい・・・

 

 

「てめぇ・・・悪びれも無く・・・ダメだ!

第一に「近接武器」何て誰g「私が作ります!!」・・・居たわ・・・」

 

医務室扉を勢いよく開け放ち、手元の書類をぶちまけるのは黒いセーラー服にオレンジのリボンと緑のミニスカートを穿き

頭髪は少し緑がかった銀髪に後ろ髪をポニーテールをリボンで止める年上の女性ぽい

 

「いやぁ~書類を提出しに来たんですけども思いもよらぬおもs・・・

じゃなくて、えっと・・・戦力増強のお話を聞けるなんて!」

「・・・それでも、スロットの兼ね合いとかがあるだろ?」

 

スロット?

「一応、ビタ押しは出来るぽいよ?提督さん?」

「ん?・・・ぁ!いや、その「パチスロ」とかじゃなくて、「装備枠(スロット)」の事だ。

基本的に駆逐艦は2つまでだが、

 

お前の場合「改二」という少しパワーアップした艦娘なら3つまで装備できる。

そして、お前は「主砲」と「対空砲 兼 副砲」と「魚雷」を装備してるから、

これ以上h「できますよ?提督さん?」・・・え?」

 

 

医務室の奥のキッチンの敷居から「ひょい」っと顔を出したのは明石さんぽい!

 

「明石・・・お前、居たのか?てか、酷い隈だな・・」

「いやぁ~その・・・徹夜して・・・

寝落ちしてました・・・あはは~・・・」

 

「・・・はぁ、で?なんで夕立は装備出来るんだ?」

「それは夕立さんが「イレギュラーな存在」だからですよ?」

 

・・・ぽい?




次回「海軍の過去と工廠組」
寝不足ながらの作業は気を付けましよう

「それは夕立さんが「イレギュラーな存在」だからですよ?」
ってのには次回、提督さんが「理由としては弱い」と
ツッコミを入れます


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海軍の過去と工廠組


今回は「装備枠(スロット)」に関する回です

そして、私事ですがようやく私生活の方も落ち着いてきたかな?
と思いますが、未だ油断出来ない状態ですね

しかし、今回は時間が取れたのでいつもより少々、増量しております

それでは、「かんなか」今回もよろしくお願いします!



・・・ぽい?

 

「それだけが理由としては弱いくねぇか?根拠あんだろ?」

「もちろんです!それに、夕張さんもいるので丁度良かったです・・・ふぁ~・・・っ・・・」

 

明石さんはキッチンからこちらへと移動し夕立達の傍に来たぽい

「夕張」さんって、入り口付近で書類を自らぶちまけて今は文句言いながら拾ってたあの人の事?

 

にしても、

「明石さん、徹夜明けで大丈夫ぽい?少し休むぽい!」

「あはは・・・大丈夫ですよ・・・

ちょこ~と気になる事が芋づる式に出て来てそれが終わり、

朝ご飯を作ろうとしてキッチンに置いてある丸椅子に腰かけて壁にもたれかかったと、同時に気絶してましたね・・・」

 

「いや、それ、ダメじゃねーか、明石・・・お前の代わりは居ねからな?頼むぞ?」

「・・・っ・・・ふふっ♪・・・了解です♪」

 

 

 

「えっと・・・コレとコレで・・・えっと・・・よし!・・・

はぁ~・・・やっと終わった~・・・」

 

「これに懲りたら何でもかんでもぶちまけるなよ?」

「は~い・・・で?その子が噂の?」

 

「その噂か知らんが恐らくそうだ。それよりも明石。

夕張も大丈夫そうだ。そろそろ本題に入るぞじゃなきゃ話が長くなる」

「酷いですよ~!提督!」

 

「実際、そうだろ?話出したら止まらんだろ?お前?」

「う゛っ・・・ま、まぁ・・・確かに・・・その・・・そうですよ?なんですか?」

 

あっ、開き直ったぽい

「喋り出したら止まらないタイプ」ぽい?

 

「提督。それと、時雨さんも呼んでください」

「分かった。それと、明石、時雨が来るまで少し休んでろ」

「・・・なら、お言葉に甘えますね?」

 

 

そう言って明石さんが医務室の応接間の皮張りのソファに座ると同時に

スイッチが切れたように眠ったぽい・・・

 

「提督さん?何か羽織るモノって何処にあるぽい?」

「・・・確か、その戸棚の中だ」

「了解ぽい」

 

提督さんに言われた戸棚を開けると

確かにブランケットやタオルケットなどの羽織る物が置いてあるぽい

 

タオルケットを戸棚からだし明石さんにかけてあげるぽい

 

 

 

「ったく・・・無茶しやがって・・・」

「ホントぽい・・・夕立、お茶を入れてくるぽい!

提督さんは何飲みたいぽい?それから、夕張さん?はどうするぽい?」

 

「あっ!ゴメンね?私は「兵装実験軽巡 夕張」です♪

私は工廠担当で主に「武器の製造」や「試作武器のデータの収集や解析」が担当ね

明石はも工廠と医務室の担当だけども主に医務室の主治医がメインね」

 

 

ぽ、ぽい・・・

 

「明石は兵器や艤装を直したりする修理担当なのよ?それとね?」

「夕張、ストップぽい。明石さんが起きるぽい」

本当に止まらないぽい

 

 

「へ?・・・あははは・・・私ったら・・・

あ、それとコーヒーをお願い。シュガースティック一本とミルク一個で」

「俺は、コーヒー、ブラック」

「了解ぽい♪」

 

 

 

「さて、と俺は・・・えっと・・・時雨の連絡先は・・・」

 

さて、久々のお茶汲みぽい♪

気合が入るぽい!

 

 

 

 

 

 

 

 

コーヒーは概ね好評だったぽい

 

医務室の応接間で

夕張さんは何かの資料に目を通し

夕立はコーヒーを楽しみ

提督さんはスマホアプリで遊んでいると

 

 

それから、一時間程して

時雨おねちゃんが入室してきて

 

「提督、時間通りに来たよ?それで僕に話って?」

「おう、俺というか、工廠担当組からだな。

明石?起きろ?・・・夕立、起こしてくれ・・・」

 

「ぽ~い」

明石さんの寝てるソファに近づき揺さぶりながら

 

 

「明石さん~?起きるぽ~い?」

暫くゆすると「むくり」と起き上がり

瞼を閉じ人差し指で目をこすり

 

「・・・むぅ~ふぁぁ~・・・い・・・」

・・・明石さん、凄いあくびぽい。

 

 

一方で時雨おねちゃんと夕張さんはと言うと自己紹介しているぽい

 

「初めまして!「兵装実験軽巡 夕張」です。よろしくお願いしますね?」

「よろしく夕張さん、僕は「白露型駆逐艦2番艦 時雨」だよ。宜しくね?それで?話ってのは?」

「それはですね、お二方、艤装に追加で近接武器を持ってみませんか?」

 

 

「へぇ・・・?」

「最高ぽい!」

遂に、きたっぽい!!

 

 

「うぇ~・・・苦いぃ~・・・」

「そら、出番だぞ?明石?」

提督さんからブラックコーヒーをもらった明石さんが顔をしかめているぽい

 

「はーい・・・ふぁ~・・・ふぅ・・・

えっと、ですね・・・簡潔に言うとお二人は「装備枠(スロット)」が増えてます」

明石さんがそう言うと時雨おねちゃんが手を上げて

 

「ちょっといいかい明石さん?その「装備枠(スロット)」ってのは?単純に「装備できる数が増える」って事でいいのかな?」

 

「まぁ、そうなんですけども・・・それとですね?その「装備枠(スロット)」は魂の大きさによって数が増減するんですよ?

ですが、過去にですね?私達と同じ待遇(転生者)の方が居たらしいのですがなんでも

『通常よりも多くの艤装を使い、近接武器を使用した』とデータベースに書かれてましたよ?

恐らく『魂の大きさ』と『魂の数』が関係してるのかなと思います」

 

 

「んんん?・・・ッ?!ちょっと待てッ!!明石!今『データベース』ってお前!」

・・・? 提督さん?

 

「いや、ハッキングとかでは無いですよ?

でも前に提督が教えてくれた「ID」と「パスワード」を入力したら全部見れましたよ?

 

というよりも、あの「ID」と「パスワード」は一体誰からもらったんです?提督?」

「あのお方は・・・全く・・・」

 

 

ぽい?よく聞き取れなかったぽい?

 

「まぁ、いい。が、恐らく機密事項だ。口外はするなよ?

 

で?だ、夕立と時雨には夕立には「夕立」と「柊」の魂があって、

「時雨」には「時雨」と・・・「もう一人の時雨」の魂があるのか?

 

そこんところどうなんだ?工廠担当?」

 

 

明石さんが顎に手をやり考えながら

 

「・・・まぁ、恐らくそう言う事だと思いまいす。

ですが、お二人共「装備枠(スロット)」が二つある内の一つは既に埋まっているのですが、

何処か増設された様な痕跡は無いのです・・・

 

つまり、後1つだけなら増設できます。

ですが、駆逐艦の艤装は小さい艤装が多くスペースが余り余り無いんですよ。」

 

夕張さんがソファから立ち上がり

「そこで!ですよ!

駆逐艦のお二人が昼戦でも手っ取り早く火力を発揮できる方法が「近接武器」なのですよ!」

 

「なる程な・・・」

「提督!許可を!」

 

 

 

「・・・ふむ。

 

まぁ、近接武器があるなら昼戦でも火力が出せるのか?

 

・・まぁ、戦力が増えるなら増えるに越した事は無いか?

しかし、二人共?力には溺れ・・・る事はなさそうだが一応、用心する様に」

 

提督さんは、夕立達の顔を見た瞬間に言葉が詰まり、

工廠担当組はハイタッチをし喜びながら「面白くなってきたわよぉ!!」と燃え上がってる様子

 

 

 

夕立達は

 

「了解ぽい!!」

「了解したよ。提督。」

 

まぁ、確かに提督さんの言う事も一理あるから用心するぽい!

 

やった♪コレでステキなパーティーがデキルぽい!!

 




次回は「夕時雨のキッチンと近接艤装事情」

夕立と時雨の家事スキルが露見すると同時に
時雨の前世の事も少々ですが分かります

また、夕立の近接武器に関するヒントは「近況と問題の解決?」にチラッ書いてありますよ?


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夕時雨のキッチンと近接艤装事情

今回は艤装事情と言ってますが

「武器の説明を長々と書くよりも夕時雨とネタを書く方が面白い」
と思ったので「夕時雨」がメインです

それと、今回で時雨の前世に関する事が結構分かりますw
時雨の前世とは・・・?



ー追記ー
「かんなか」なのですが
お陰様で合計UAが1万を越える事が出来ました!!
まさか、本当にここまでこれるとは・・・

ですが、未だ道半ばでございます
これからも慢心せずにゆっくりとですが、邁進させていただきます。

それでは、「かんなか」
「夕時雨のキッチンと近接艤装事情」始まります♪



それから提督さんは「書類が溜まっているから」とだけ言い医務室を出ていったぽい

 

明石さんは部屋の奥から折り畳み式の製図台のキャスターを転がしながら移動させ

夕張さんは「えっと・・・ドラフティングテープとシャーペンに・・・後は・・・」

と医務室の引き出しを漁ってるぽい

 

夕立はお茶でも入れようかな?

「明石さん?なのか飲むぽい?」

「あ!じゃあ!コーヒーを『マ〇クスコーヒー』風で!」

・・・マ〇クスコーヒーって確かあの「糖分量はコーラとほぼ同じ」という

黄色の背景に茶色のギザギザ模様のパッケージの缶コーヒーぽい?

 

「えっと・・・夕張さんは?」

「さっきと同じで!」

了解ぽい

 

「時雨おねちゃんは?」

「普通にお茶を、あ、僕も手伝うよ?」

「ぽい?ならお願いぽい!」

 

夕立と時雨おねちゃんはキッチンへと向かい二人で並んで立ち夕立はヤカンでお湯を沸かすぽい

にしても・・・「姉妹でキッチンに立つ」なんて日が来るなんてぽい・・・

 

 

なんて干渉に浸っていたら「ゴンッ!」とステンレス製のキッチンにナニカが行き良いよくぶつかる音がしたぽい・・・

 

「ああ、ゴメンね?ちょっとコップを落としちゃった」

と言いながら何故か左手に【塩】と漢字で書かれたボトル持ち

右手に包丁を手にする時雨おねちゃん・・・

 

・・・。夕立的にはいゃ~な予感しか、しないぽい・・・

「えっと・・・時雨おねちゃん?その包丁、どうするぽい?」

「ん?コレかい?砂糖の入ったボトルのキャップを開ける為にね?」

 

・・・ぇ?

「時雨おねちゃん それは蓋を回せば簡単に開けられるぽい!

それにそのボトルは塩が入ってるぽい・・・」

「あれ?そうなの?えっと・・・こう?」

 

一旦、包丁をキッチンの端の方に置きボトルのキャップを時計回りに回して一言

「夕立、これ開かないよ?」

「・・・それは反時計回りに回すぽい」

 

・・・時雨おねちゃん?

 

「え?反時計回り?えっと・・・こう?」

そう言いながら勢いよく

反対向きにキャップを回した際に勢いが余り端の方に置いたに腕が包丁に当たり、

 

「あっ」

「っ?!」

 

包丁が落下し、足元に落ちて来たぽい・・・

 

 

「・・・。」

「・・・えっと、夕立?」

 

 

これは・・・あれぽい・・・

 

「時雨おねちゃん」

「な、な、なんだい?夕立?」

 

 

 

 

 

「キッチンへの出入り禁止ぽい!危険すぎるぽい!!」

そんなぁ!・・・くっ・・・仕方ないか・・・こうなれば・・・ッ!!

僕、ね?キッチンに立つ事がちょっとした憧れなんだ・・・

だから、ね?夕立?」

 

と、あざとく上目使いで可愛いく猫撫で声で見つめてくる時雨おねちゃん・・・

・・・ちょっと可愛い・・・。

・・・えっと・・・その・・・今回限りで許しちゃおかな・・・?

 

 

 

 

 

「時雨おねちゃん・・・」

「・・・夕立」

 

 

 

 

・・・っ?

今、時雨おねちゃんの目が一瞬「・・・勝った!」

って言ってたような?

 

ッ!コレは罠ぽい・・・?

それにもう一度、冷静に考えて危険ぽい・・・

 

 

 

 

・・・。

ここは心を鬼にして・・・

 

 

「ね?夕立も僕が手伝える様になったら人手が増えるじゃないか?」

「確かに助かるぽい・・・でも、手伝ってくれるぽい?」

 

 

「勿論だよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だが断るぽい」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

 

「・・・え?」

「ともかく!危険すぎるぽい!次、キッチンに立つ時は誰か同伴する事ぽい!」

 

「うぅ~・・・わかったよ・・・」

といい瓶と包丁をキッチンの上に上げて

「とぼとぼ」と尻尾が垂れ下がった子犬のように「ガックリ」と落ち込み歩いていき

キッチンから出る際に「くるっ」と振り向きコッチを見てくる

 

 

「・・・ッ!・・・ダメぽい!」

 

そう言うと「すごすご」と歩いて行く

・・・時雨おねちゃんは箱入り娘だった?

とにもかくにも、時雨おねちゃんの場合スタートラインに立つ事からぽい

 

なんて考えつつコーヒーに練乳や砂糖をぶち込んで混ぜていくぽい

 

 

 

 

 

あれからみんなの飲み物を用意し席に戻ると時雨おねちゃんと夕張さんと明石さんが何かを話し合ってるぽい?

 

「お待たせぽい!」

「ありがとうございます!」

 

「それで?時雨おねちゃんはどんな武器にするぽい?」

「僕は勿論「ポン刀(日本刀)」だよ!夕立はどうすの?」

 

「・・・えっと・・・夕立?

ゆ、夕立は戦斧(ハルバード)ぽい!」

「・・・「戦斧(ハルバード)」ですか?」

 

 

「戦斧と槍を合わせた万能武器で

「斬る」「突く」「断つ」「払う」といった様々な攻撃が可能ぽい!!

あ、でも携行しやすいようにリーチはある程度短めにして欲しいぽい!」

 

 

「・・・夕張さん・・・これは・・・その・・・」

「・・・大丈夫な・・・筈よ・・・明石さん・・・許可を出したのは提督よ・・・」

「明らかに「ヤバい武器」って事は僕にも分かるよ・・・」

 

?・・・みんな固まってどうしたったの?

 

 




はい!夕立が「ヤベー武器」を発案しました!www
時雨は「日本刀」で確定します

夕立の「戦斧(ハルバード)」が採用されるかどうかはまだもう少しだけ先ですね
また、愛月さんが「軍刀」と予想されていたのですが

軍刀は一般的に「軍人」の方が「帯刀する刀」を指すのですが

艦娘は「海軍」に所属する「軍人」で
時雨(軍人)」が帯刀する「刀」なので

一応、正解ですかね?w


また、今回で「時雨」の前世に関する事が色々と分かってきましたね?www

分からなかった人は最後の方の時雨の一言に注目ですよ?

時雨の前世とは・・・?

あ、因みに単純な理由ではありませんよ?
まだ、隠してある事もありますが、近いうちに分かりますよ?


次回「何気ない日常を時雨おねちゃんと」

姉妹で過ごすゆったりとひと時を・・・
(夕時雨 回です)


「だが断るぽい」の近くにちょっとしたギミックを追加してみました♪


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何気ない日常を時雨おねちゃんと

前回から多くの「お気に入り登録」ありがとうございます。
また、日間ランキング20位に入る事ができました

皆さまのおかげでございます。

これからも「かんなか」をよろしくお願いします

今回は全編「夕時雨」となっております



あれから夕張さん達が検討した結果、普通の手斧になる事が決まったぽい・・・

解せぬぽい・・・

 

 

それから夕張さんは工廠へと戻り、明石さんは眠ってしまったぽい

製図台には手斧と日本刀の設計図が簡単に書かれてあるぽい

 

 

「う~ん・・・どうしょ?時雨おねちゃん?」

「・・・そういえば夕立ってこの鎮守府を散策した事無かったよね?」

 

そう言われると確かに無いぽい・・・

「ない・・・ぽいね・・・時雨おねちゃんに案内を頼みたいぽいっ!」

「ふふっ♪任せてよ!・・・僕もまだ、そんなに回った事が無いけども・・・

 

 

時雨おねえちゃんの小さな呟きが聞こえて来たぽい・・・

・・・大丈夫ぽい?

 

「行こっ?夕立っ!」

 

まぁ、でも・・・

「ぽいっ!」

 

宛も無く現在地も分からずに突き進むのって冒険みたいぽいっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医務室を出て廊下にでてみる

 

 

前回、廊下を意識がある状態で通った時は真っ暗でよく分からなかったぽい・・・

 

改めて廊下を見渡してみると

 

廊下は正方形に斬り出された綺麗に磨かれた石畳の廊下に青色のカーペットが敷かれて

窓には青色のカーテンに

壁紙は軍艦色の壁紙と青色で統一され天井へとアーチ状に装飾が施された落ち着いた雰囲気の廊下ぽい

 

 

その廊下を時雨おねちゃんと二人で肩を並べて歩いて行く途中で

時雨おねちゃんの手を・・・その・・・取ってみる・・・ぽい・・・

 

時雨おねちゃんの左手に触れた瞬間、

「・・・ぁ」

「・・・ダメ・・・ぽい?

 

「ううん・・・いいよ・・・僕も・・・手、繋ぎたいな・・・」

「ならっ、良かったぽいっ!」

 

時雨おねちゃんと手を繋ぎ

ゆっくりと確実に少しずつ廊下を二人で歩いて行く

午後の暖かい陽の光さす廊下を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

医務室を出て歩いて行き、

まずたどり着いたのは

 

「ここが僕たちの部屋だよ」

 

時雨

夕立

 

と書かれた表札の一室

 

「あ、そうだ。夕立にも渡しておかないとね」

そう言って時雨おねちゃんが取り出したのは「部屋の鍵」ぽい

 

「僕も持ってるから部屋を出る時に鍵をかけても大丈夫だよ?

明石さんがマスターキーを持っているから、鍵を部屋に中に忘れたり紛失しても一応は大丈夫だよ」

「分かったぽい!」

 

時雨おねちゃんから鍵を受け取り部屋の鍵を開けて入ってみるぽい

 

中に入るとまず目に入ったのは小さな窓に一段上がった畳のしかれた居間のスペースにちゃぶ台が置いてあるぽい

 

それから部屋の中の廊下を歩いて行くと右手に扉があり

 

そこを開けるとお風呂やトイレに洗面所そして洗濯機に乾燥機と言った水回り関係が密集しているぽい

 

その扉を閉めて居間に近づくと居間の右手にキッチンと冷蔵庫や電子レンジに食器棚と言った調理場関係が密集してるぽい

キッチンの反対側を見ると二段ベッドが置いてあったり押し入れなどの収納スペースがあり

 

居間にはテレビもおいてあるぽい!

随分と快適な生活スペースぽい・・・

 

「物凄く快適そうぽい・・・」

「僕もそう思うよ。しかも、部屋の隅にはクーラーがあったり押し入れには「こたつ」もあったよ?」

 

「本当に何でも揃ってるぽい・・・」

 

「ここでくつろぐのもいいけども・・・僕はもうちょっと夕立と一緒に見て回りたいなぁ・・・」

「うんっ!時雨おねちゃんっ!」

 

そして、部屋に鍵をかけて時雨おねちゃんとまた、手をつなぎながらまた、歩いて行くぽい!

 

 

 

次に着いた所は入り口に【火気厳禁】と書かれた白文字に赤い札と共に掲げられた【工廠】の看板

中からオイルや鉄などの匂いが漂ってくるぽい・・・

 

中を覗いてみると奥には夕張さんが居たぽい!

けども

 

「・・・ふむ・・・えっと・・・うん。これで」

何かつぶやきなら色々な配線が付けられた斧を一つ振るとパソコンと睨めっこしてるぽい

これは邪魔しちゃいけない雰囲気・・・

 

邪魔しないうちに行こ?夕立?

ぽい

何故か小声で会話しながら工廠を出ていく最中に

ふと、人が一人が入りそうなカプセルが4つ並んでいるのを見たけどもアレは何ぽい?

 

 

 

工廠をでてしばらく歩いて行くと、

 

「っ?時雨おねちゃん、アレは?ぽい」

「どうしたんだい?」

廊下の壁に

 

前方に『甘味処 間宮』『酒保』『食堂』

後方に『工廠』『医務室」

この先の階段の先に『執務室』

 

と書かれた看板と共に交差点に付いたぽい

 

「なんだ・・・ちゃんと案内板があるじゃないか・・・」

「・・・ぁ!」

 

そう言えば夕立・・・

「ごそごそ」とスカートのポケットを探ってみると

 

『柱島泊地 鎮守府 見取リ図』

 

と書かれた地図が出てきたっぽい・・・

しかも、防水紙なのかしわくちゃになって無いぽい

 

「・・・便利な物があるじゃないか」

「でもでも!地図が無い方が冒険みたいで楽しいぽいっ!」

 

そう言うと時雨おねちゃんが「フッ」と笑って

 

「確かにね、次は何処に行く?」

「ん~・・・?じゃ!執務室に行くぽい!」

 

 

と言うと時雨おねちゃんが顔をしかめ

「僕はなんだかあの場所が『職員室』みたいで嫌いだよ・・・」

「職員室なんて何回も出入りすれば慣れるぽいよ?」

 

 

と言うと時雨おねちゃんがジト目で見てくるぽい?

 

「?・・・ぽい!」

・・・ひよっとして、柊は不良だと思われてるぽい?

 

「時雨おねちゃん大丈夫ぽい!

夕立は生徒会の会長だったぽい。だから先生によく用事があったぽい!」

 

 

「っ・・・ゴメンね?そう言う事だったのか。僕の早とちりだったよ・・・」

「ならっ!執務室に付いて来てほしいな?時雨おねちゃん?

夕立はあの場所に行った事が無いから緊張するぽい!」

 

恐らくだけども時雨おねちゃんの口ぶりからして何回か執務室に行った事があるぽい?

 

「・・・まぁ仕方ないか・・・気鬱だけども可愛い妹の為だね。」

「ありがとっ!時雨おねちゃんっ!」

そう言って時雨おねちゃんに飛びき抱きついてみるぽい!

 

 

「わわっ!・・・もう、危ないじゃないか・・・

もう・・・全く・・・調子だけは良いんだから・・・

 

ふふっ♪抱きついて至近距離だから時雨おねちゃんの呟きもしっかりと聞こえるぽい!

それにまんざらでもないぽいっ♪

 

 

「ほら、行くよ?夕立?」

「ぽーいっ!」

 

時雨おねちゃんと一旦、離れ階段を上って行くぽい!

 




次回は「入室!執務室!」
・・・え?サブタイトルが「異世界四重奏」にそっくり?
そんなまさかぁ~・・・(¬д¬;)メソラシ・・・


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入室!執務室!

さて、今回は執務室に入り・・・って所ですねw

前回は皆様が本編とはあまり関係の無い「柊の学生時代は『生徒会長』だった」事に驚かれて居るのに驚きましたwww

さて・・・・後、数話で転ばせるか・・・
そして・・・2回目の・・・



二階に上がり【執務室】と書かれた扉に近づき右手で握り拳を作りノックを

「提督~僕だよ~」

 

・・・ノックをしようとしたら時雨おねちゃんが勝手にドアを開けてしまった・・・

そんな夕立と時雨おねちゃんを提督さんが見て

 

「・・・時雨、前に入室する前にノックしろって言っただろ」

「そうだっけ?僕はまだ提督を認めてないからね?」

 

「こんにゃろう・・・で?夕立はそんな阿呆な恰好で固まってないで入ってこい」

「ぽ、ぽい・・・」

 

執務室に入ると壁は木製で濃い青色の塗装げ施されているけども・・・

こういうのって確か「勝色」って言った筈・・・

 

床はフローリングに青色のカーペットが敷かれて

カーテンは黒色のちょっとゴージャスな感じ

そして、提督さんは書斎机に向き合って書類と格闘してるけども・・・

 

その後方の観葉植物の葉っぱの辺りまで書類が2つほど積み上げられてるぽい・・・

 

 

それと、どうでもいいかもだけども

応接間と思しきソファにテーブルが置いてあり部屋の片隅にはお茶を沸かしたりする給湯スペースもあるぽい

 

「にしても・・・文字通り『書類の山』だね。僕の背丈よりも高いんじゃないかな?」

「ああ、ホントだよ。チキショウ・・」

 

 

「えっと・・・手伝うぽい?」

「・・・書類仕事をやった事あるのか?」

 

「昔は点数稼ぎで1年だけ生徒会長をやった事もあるぽい

それと社会にでて3年程、事務課に居たぽい」

 

「なら、助かる!

マニュアルならココにあるから、ソレを読んでくれ

それと、机と椅子はあの部屋の右手のあの机を使ってくれ」

 

 

・・・右手?っ!提督さんから見て右手で夕立からは左手のあの机ぽい!

 

取り敢えず、書類の山に近づき確認してみる

 

「・・・。」

 

書類ににクリアファイルに入れられた伝票・・・

しかも、仕入れ伝票とターンアラウンド伝票に日付もかなりの日数が混ざってる・・・

 

「・・・となれば・・・っし!時雨おねちゃんぽい!!(使い走り!!)

「・・・今、なんだか変な意味が込められたような気がするし、

嫌な予感しかしないよ・・・僕・・・」

 

「ご明察ぽい 取り敢えず、書類と伝票に分けて欲しいぽい!

それからその分けた書類と伝票を日付別に仕分けしてし、送り主事に分けてぽい!」

 

「えぇ・・・それはちょっと・・・僕、断りたいなぁ~って・・・」

「今度、一緒にキッチンに立って色々と教えてあげるぽい!

それと、甘味も作ってあげるぽい!!」

 

「う゛っ・・・」

まだ迷ってる?なら、

 

 

「時雨おねちゃん・・・夕立のお願い・・・聞いて欲しいな・・・?」

猫撫で声で甘えてみるぽいっ!

「うぅ~・・・っ・・・仕方ないね・・・今回だけだよ?」

 

・・・絶対に「今回だけ」なんてならないよね?

ま!なんにせよ夕立にとっては好都合ぽい!

 

 

時雨おねちゃんも書類の山に近づき書類と格闘を始めた所で

給湯スペースに近づきコーヒーとお茶の準備を始めるぽい!

 

まずは時雨おねちゃんの仕分けがある程度終わってからが本番ぽい!

 




今回で夕立と時雨の上下関係が決まりましたねwwww

次回は「第一回!ぽいぽいクッキング♪」
夕立がキッチンに立ちます

執務室は「軍艦色の壁」・「ブルーカーペット」・「提督の書斎机」・「ちょっとゴージャスな窓」・「小さな観葉植物」となっております


また「軍艦色の壁」を「勝色」と表現しましたが

「日清・日露戦争時の軍服の紺色も『勝色』と呼ばれ、
特別に『軍勝色 ぐんかついろ』とされ、
勝色は勝利にこだわる武士や軍人に好まれた勇ましい色名」なので
勝色と表現致しました。


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第一回!ぽいぽいクッキング♪

さて、今回は夕立が厨房で料理するだけの飯テロ?な回です
初回は海上自衛隊のレシピを引用させていただきました。


「・・・この2枚で・・・終わり・・・だな・・・」

「ぽいぃぃ~・・・

「僕、もう、ゴールしてもいいよね・・・?」

 

提督さんが書類の最後の2枚に手を付けているぽい・・・

 

時計を見みると「ヒトナナゴーロク(17時56分)」もうすぐでヒトハチマルマル(18時00分)ぽい・・・

 

途中で給湯スペースにあったクッキーや

スナックバーを食べていたとは言えお腹が空いたぽい・・・

 

時雨おねちゃんは大の字に倒れているぽい・・・

・・・スカートの中が見えそうぽい・・・。

 

夕立も注意する気力が無いぽい・・・

これが老いぽい?

 

疲れたから机につっぷしてみるぽい・・・

ぁ・・・ひんやりと気持ちいいぽい・・・

 

 

 

 

 

「・・・ん?は・・・?はああぁぁぁァッ?!

ッ!?何事ぽい?!書類にミスぽい?!

 

 

「・・・嘘だろ

 

時雨おねちゃんが起き上がり

「ど、どうしたの・・・提督・・・僕、もう・・・無理・・・」

 

 

 

あ、前のめりに潰れた。

 

「あー・・・その・・・最後の書類が

補給艦の「間宮」と「伊良湖」の二人の到着が遅れる趣旨の書類だった・・・」

 

「・・・それで?どういう事ぽい?補給と兵站が無いと長くは持たないぽい・・・」

正直、マズイかもしれないぽい・・・

 

「その、だ。その二人は食堂で夕飯や昼食に朝ご飯を作ってくれるんだ

簡単に言うとだ「晩御飯の準備が出来てない」ってのが現状だ」

 

部屋が一気に鎮まり、時雨おねちゃんが「チーン」

と言う効果音が聞こえてきそうな雰囲気を醸し出し灰色になってるぽい・・・

 

「一応、食材と料理器具は届いてるみたいだが・・・

あ、だから最近、鳳翔さんや龍驤達が晩飯作ってくれてたのか」

 

 

なら!

 

「しかし、朝から警戒任務に出撃して、帰りは9時頃だな・・・」

・・・時雨おねちゃんが灰色から白色に変わったぽい。

 

「明石は・・・疲れているからやめとこう・・・・

夕張の奴は・・・レトルトカレーを湯煎して

『完成です!提督さん!』って言ってきたから余り期待できんな・・・」

 

 

あ、時雨おねちゃんが「サラサラァー」と消えて行きそうぽい・・・

 

「かくいう俺も、からっきしだな・・・

時雨は・・・無理だな」

 

 

・・・はぁ。

 

「・・・もう少し休ませて欲しいぽい。それから作ってくるぽい」

「・・・できるのか?夕立?」

 

「一応、これでも昔は一人暮らしで自炊してたっぽい

取り敢えず簡単に出来て量も作れる「カレー」を作るけどもいいぽい?」

 

「作って貰うのに文句は言えないからな・・・スマンが頼む。」

「了解ぽい」

 

 

 

それから30分位休んで

時雨おねちゃんを、おんぶで部屋まで運び寝かせた後に

 

食堂のドアが開け食堂のベルが「カランっカランっ・・・」と鳴り響くぽい

食堂の厨房に向かい手を洗いアルコールで消毒し

 

頭巾とエプロンを借りてマスクを装着して調理器具の場所を確認しつつ

フライヤーに火を入れておくぽい

 

使わなくても一応、ぽい

 

炊飯ジャーを確認すると

お米と水が入っており、後は炊くだけぽい

 

炊飯ジャーのスイッチを入れて冷蔵庫を確認すると

 

「・・・大量の食材が切ってあるぽい?」

ん?しかもメモ書きまであるぽい?

 


 

この書置きを見てる方へ

 

私は任務で晩御飯のお手伝いを出来ませんか

私がこの場所への移動中に立ち寄った鎮守府から教わった

「れしぴ」を作業台の上においておきます

 

晩御飯の料理に必要な食材を切っておきました

御助力できれば幸いです

 

           鳳翔

 


 

 

 

た、達筆ぽい・・・鳳翔お姉ちゃん・・・

 

そして、言われた通りに作業台の上に目をやると

一枚のレシピがビニール袋に包まれた状態でおいてあるぽい

そこには

 

 

 


鹿屋基地鎮守府特製 野菜たっぷりキーマカレー

 

「鹿屋の伝統の味」そうです

 


 

 

それにカレーぽい!

簡単にできるカレーなら大丈夫と見越したぽい?

流石ぽい!

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

このレシピは海上自衛隊のホームページの「艦めし」

鹿野航空基地様の「野菜たっぷりキーマカレー」のからの引用させていただいたレシピです

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 

ともかく取り掛かるぽい!

 

 

まずはナスを乱切りにし水にさらし「あく抜き」をするぽい

 

それから鍋に水を入れてお湯を沸かすぽい

その間に短冊切りされた玉ねぎをバターできつね色になるまで炒めるぽい

 

あく抜きを済ませた茄子は油でさっと素揚げし

 

 

「・・・ココッぽいっ!」

フライヤーの中に入った茄子を網かごで掬い上げしっかりと油をきるぽい

それから3㎝幅に切って置いたホウレン草はボイルするぽい

 

 

「えっと・・・氷水ぽい?」

 

なら、ボウルに水は入れて冷凍庫から氷を取り出し「氷水」を作り

次にシンクにザルを用意するぽい

 

そして、ボイルし終わったほうれん草をシンク内のザルに開け

ザルごと氷水に入れて冷やしてから、

ほうれん草の入ったザルを引き上げ水気を切るぽい

 

「えっと・・・カレー粉は「空炒り」するぽい」

初めてのレシピでてんやわんやしてるぽい

 

ともかく!フライパンにカレー粉だけ入れて炒めるぽい

 

 

「それから?『リンゴはすり潰す』ぽい?」

 

冷蔵庫からリンゴを取り出して「サクッ」とリンゴを切って新と種を取り除き

すり鉢ですりおろしておくぽい

 

 

「えっと?『サラダ油を入れおろしにんにくをよく炒めてから

豚ミンチをぽろぽろになるまでよく炒める(油と灰汁が出るので取り除く)』ぽい」

 

なら大鍋で炒めていきつつ油と灰汁を取り除いて行くぽい!

 

「・・・うんイイ感じぽい。

ここに?さっきのカレー粉とケチャップ、ウスターソースを入れて

りんご、たまねぎ、茄子、ホウレン草の順で炒めるぽい・・・。」

 

これでしばらくして・・・

 

 

「っ!完成!【鹿屋基地鎮守府特製 野菜たっぷりキーマカレー】ぽい!

えっと?『お好みで、福神漬け、ラッキョ漬け、温泉卵をどうぞ』

疲れた・・・けどももうひと頑張り!!・・・ふぅ・・・用意しておくぽい・・・。」

 

冷蔵庫から福神漬け、ラッキョ漬け、温泉卵を取り出し用意しておくぽい

 

 

にしても・・・

本格的なカレーでちょっと作るのが難しいかったぽい・・・

鳳翔お姉ちゃんのハードルは高めぽい・・・?

 

なんて事を考えたら丁度、ご飯が炊けたからご飯を返して

食器やスプーンを用意してると

 

食堂のドアが開き食堂のベルが「カランっカランっ・・・」と鳴り響くぽい

 

食堂の入り口に目をやると提督さん達が

ゾンビの様に「ふらふら」とやってきたぽい!

 

 

さぁ、配膳ぽい!

一応、大きな鍋に20人前近くあるから明日の分もある筈ぽい!

 




って事で「野菜たっぷりキーマカレー」です
レシピは下記のURLからどうぞ~

海上自衛隊「艦めし」野菜たっぷりキーマカレーのレシピページ
https://www.mod.go.jp/msdf/kanmeshi/menu/cr/024/index.html


次回「艦娘達の武装事情」

ストーリーはまた、動き始めます・・・


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艦娘の武装事情

今回は久方振りのシリアス回なので前半は明るくネタを入れつつ後半で・・・
という構成ですw

【残酷な描写】・【シリアス】・【R‐15】・【ミリタリー】・【銃】・【キャラ崩壊注意】・【オリジナル展開】

が仕事しておりますのでご注意くださいませ

追記

作者の皆様向け
なにやら「ハーメルンの運営様」が面白い特殊タグを追加するようですよ?


『特殊タグの追加』

https://syosetu.org/novel/94624/



初めて作った野菜たっぷりキーマカレーは一口大に切った野菜とお米に「サラサラ」としたルーによく絡み

手早く食べれる為、何故か、提督さんと時雨おねちゃんが大食い対決を始めた結果・・・

「う゛っ・・・うごけん・・・」

「ぼ、ぼくも・・・」

 

「もう・・・一応アレでも20人前位あったぽい・・・

そのほとんどを食べきるなんて・・・どんな胃袋してるぽい?」

 

 

「うぇ?・・・・じ、じゃあ・・・ぼくらは・・・」

 

「約11人前位食べてる計算ぽい・・・いくら二人で分けたとしても食べ過ぎぽい

途中で4人分だけ取り分けて正解ぽい

 

疲労して帰って来てみたら『晩御飯が食い尽くされてました』なんて事になってたら夕立はちょっと「お話しようか?」と言うぽい」

「確かにな・・・。食い過ぎた・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほっほ~?ウチらのご飯を平らげたんは・・・キミ達か・・・?」

 

 

・・・ぽい?

 

「ぇ?」

「うそ・・・だろ・・・?」

 

突如、厨房からこえが聞こえ、厨房を見ると

 

 

 

 

「オイオイオイ・・・オレ達の晩御飯が・・・」

「あらぁ~?

お腹が減ったから幾らはしたないけども裏口から入って急いでご飯にしようと思ったのに~?」

「これは・・・ちょっと予想外ですね・・・アレだけあったのですがもう既に・・・」

 

 

龍驤さん達が帰ってきてるぽい?

でも、帰投予定時間までまだ2時間位あるのぽい

 

「えっと・・・お前ら?なんでこんなに早く帰投してるんだ?」

 

 

龍驤さんは厨房で自分の分のご飯を電子レンジに入れてからコチラに近づきながら

 

「ん~?それはな?佐伯湾泊地鎮守府と任務が被ってしまったんよ?

それでな?調べてみたらキミのミスでこうなったみたいなんよ?」

「え゛っ?!」

 

「なぁ?キミ?こんな言葉を知ってるかいな?」

龍驤さんが右足を少し上げて、スカートをたくし上げてるぽい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『食い物の恨みは恐ろしい』んやで?」

 

スカートの中から・・・リボルバー(回転式拳銃)?!

っ?!しかも提督さんに向けてるぽい?!

 

 

ってあれ?物凄く古そうなリボルバー(回転式拳銃)ぽい・・・

 

「ま、まて!龍驤!いくら何でも拳銃はマz・・・うっぷ・・・」

「で?キミたちはどう落とし前、付けてくれるや?」

 

「えっと・・・その・・・」

 

というよりも冷静に考えると上官に銃口を向けて大丈夫ぽい・・・?

 

 

 

 

 

なんて考えていたら「くぅ~」と言う誰かのお腹の虫が聞こえるぽい・・・

 

 

 

 

 

なんだか拍子抜けぽい・・・

 

「龍驤ぉ〜?オレはいい加減腹減ったぞ~・・・」

天龍さんが机に頬を付け両手の力を抜き潰れているぽい・・・

 

 

「・・・なんや・・・天龍のおかげで、一気に毒気を抜かれたわ・・・」

 

そう言いつつリボルバー(回転式拳銃)をしまい背を向ける龍驤さん

「そや、最後に一つだけ『間宮 一か月』これで堪忍したる」

 

「ぅ゛・・・今月の給料が・・・!」

「自業自得やな~」

 

 

そう言いつつ手を「ひらひら」と振りながら厨房に向かって行くぽい・・・

その背中に向かって提督さんが

 

「それはそうとして・・・龍驤!何時言ってるだろ!

いくら弾ぁ入って無くてハンマー(撃鉄)を起こしてないからって銃口を他人に向けるなァ!

と叫ぶと

 

「大丈夫や!キミ以外にはやらへん!」

「ったく・・・余計にタチわりぃぜ・・・

 

 

 

 

 

えっと・・・

言葉が出ないぽい・・・

 

「提督?・・・今のは?」

あ、夕立の代わりに時雨おねえちゃんが聞いてくれたぽい

 

「ん?ああ、ただの「じゃれ合い」だ」

「・・・随分と危険なじゃれ合いだね・・・。」

夕立もそう思うぽい・・・

 

ウチの古参の面子(ショートランド泊地所属)は不器用つーうか・・・なんつうか・・・変な奴が多いんだよ・・・」

ふと、龍驤さん達を見ると睨まれたぽい

 

「で、龍驤の奴は「キミは銃口を向けても怒らんって事は・・・ウチの事を信頼してくれてんやな?」ってな?

恐ろしい奴だぜ・・・全く・・・

 

それと、あの拳銃は人が作った武器で深海棲艦や艦娘に対しては殆ど効果は無いぞ?」

 

え?それってどういう・・・

「・・・それはそうとして提督、ちょっといいかい?」

「ああ」

 

時雨おねえちゃん?

「あの龍驤さんのリボルバー(回転式拳銃)・・・

二十六年式拳銃(にじゅうろくねんしきけんじゅう)』だよね?

 

二十六年式拳銃(にじゅうろくねんしきけんじゅう)といえば最も新しい使用記録の大半は1941年

つまり、太平洋戦争の辺りで全てオートマ(自動式拳銃)に切り替わってる筈だよ」

 

 

「つまり?何が言いたい?」

「あんな化石みたな銃で身を守れるの?金属疲労でハンマー(撃鉄)が壊れたりしいのかい?」

なんかFPSやサバゲ―ぽい事言ってるぽい~・・・

 

「その点は大丈夫だ。なんせ俺が一から作ってメンテもしてるからな」

「・・・は?え?・・・ええっ?!

「・・・今なんか凄い事を「サラッ」とカミングアウトされた・・・ぽい・・・」

 

「俺は海軍の一家で海軍の戦力が必要とされていたから「最前線で戦ってやる」つう意思で

士官学校に入校して提督になったはいいものの・・・これでも海軍の「提督」つう役職だからよ?

 

大金が自然と舞い込んでくるのはいいが・・・使い道に困っちまってな・・・

それで最初は艦娘達に給与として与えていたが・・・

「ショートランド泊地つう辺境の地では使い道がない」って言われて断れてしまってな?

 

そんで、日本の孤児院に寄付をしていたんだが・・・」

 

・・・提督さんが後ろ頭をかいてるぽい

 

11

「その孤児院の院長が着服しててな・・・

んでそこの子供達にこう言われたよ「お金なんて大っ嫌い」ってな・・・

ホントだよ・・・俺も心底そう思うぜ・・・

 

そんな中、「海軍の過激派」が俺達「艦娘守護派」で「日本の最前線基地」である

「ショートランド泊地」を夜間に襲撃し艦娘194名が負傷した

襲撃者達は人間でハンマーでくるぶしや脛を・・・粉砕骨折や開放骨折させられてた・・・」

 

「ッ!?」

「・・・は?・・・ぇ?・・・噓・・・ぽい・・・

思わず両手で口元を覆うぽい・・・

 

「幸いにも無傷の奴は7名・・・艦娘6名と提督1名だ・・・それは俺と龍驤達だ・・・

 

その後、多くの艦娘は一生、車椅子生活を強いられる事になった

不幸中の幸いと言えば【「海軍過激派」と「深海棲艦」は内通している事が分かった】って事だ・・・」

 

 

・・・言葉が・・・出ない・・・ぽい・・・

 

「その後、ウチ(ショートランド)の周辺の泊地である

「パラオ」「ブイン」「ラバウル」「トラック」後は・・・

「タウタイ」と「ブルネイ」も支援してくれたお陰で戦線を保つ事が出来た、が・・・

 

それで、だ、自衛の為に銃火器を仕入れる事にしたが、

 

余りにも時間と金が、掛かり過ぎて次の襲撃が何時か分からねぇ状態で枕元にナイフ一本を仕込み

盾を掛け布団と体の間に仕込んで寝る日々・・・

 

悪夢以上のモンだった・・・

 

だが、ここは軍の基地でもある「鎮守府」

 

鉄を溶かしたり成型する機材はあった

後、此処(鎮守府)にねぇモンは俺のポケットマネーで買い揃えた

 

だから、夕張と俺で交代でハンドガン(拳銃)について研究し、

そして、弾薬とハンドガン(拳銃)にライフルとかショットガンやら色々と自作した

 

「元帥の直々に許可を戴いて」だ。

昔のツテ程、頼りになるモンはねぇな・・・」

提督さんが・・・ニヒル(虚無)に悲しく笑うぽい・・・

 

 

「で、だ。「思い出しついで」な上に、

急で悪いが今から付き合ってもらうぞ?お前達の得物(武器)を選んでもうぞ?」

19

「・・・色々と衝撃的な事を急にカミングアウトされて驚いて居るけども・・・

僕は自衛する武器を貰えるなら今の所はいいよ・・・

実際に確認してみてなきゃね・・・

 

夕立?

 

 

 

行くよ?

 

「ぽ、ぽい・・・」

 

・・・時雨おねちゃんの「行くよ?」の一言が

途轍もなく冷たくて鋭利で・・・まるで・・・

・・・まるで、獲物を見つけた冷酷な殺人マシーンの様だったぽい・・・




そして、皆様の予想通りに足りないカレーでした・・・w


次回「得物」

さて、夕立と時雨はそれぞれ違う得物(ハンドガン)を選びます
そのハンドガンは一体なにか予想してみては?って事で

「夕立と時雨の使用する武器の予想 第2弾「ハンドガン」編」でございます。

今回は軽くヒントを用意しました。あり?どっかに「落とし物」をしちまった・・・

名前の先の【】の中を反転させるとヒントが浮かびあがってきますよ?
ヒントは要らないという方はスルーでお願いします

夕立【映画「バイオハザード」にも登場したあの有名な大口径オートマチックハンドガン
時雨【あの超有名なVRMMORPG系小説に登場した事で一躍、脚光を浴びる事となったオートマチックハンドガン


また提督さんの「ぅ゛・・・今月の給料が・・・!」はただのジョークですwww

まだ少し先ですが
ガッツリ【シリアス】と行きますよぉ~?www


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得物

夕時雨が得物を選ぶだけですw
それとガッツリ「ミリタリー」回です

前回の投稿後にストック分を間違えて投稿してしまい
申し訳ございませんでした

活動報告でも報告しましたが
通知が届いた方や驚かせてしまった方本当に申し訳ございません。
この場を借りて謝罪します

それでは気を取り直して「かんなか」

『得物』
よろしくお願いします


提督さんを先頭に

その後方を時雨おねちゃんと食堂を出て夜の暗い廊下を並んで歩いて行くぽい

「そういやぁ廊下の電気が付いてない理由を言ってなかったな。

 

この辺りは島ばかりで灯りが無いんだ。

そんな中ココだけ灯りが付いていたら「深海棲艦の皆さん。こんばんわ 俺達はここです。襲撃してください。」

 

っつてるようなもんだろ?」

 

聞いても無かったけども思わぬ答えが聞けたっぽい

 

「っ・・・?・・・ッ・・・夕立・・・ちょっと待っててね?」

「?・・・ぽい?」

 

時雨おねちゃんが早足で提督さんに近づき

「提督?ちょっとごめんよ?」

「ん?」

 

 

返事無し 平静を装って

「・・・」

 

・・・時雨おねちゃん?

後ろから時雨おねちゃんと提督さんを見てると

 

時雨おねちゃんが提督に並んで・・・

それから、時雨おねちゃん手を伸ばして・・・

 

 

提督さんの手を繋いだぽい?

 

「・・・ッ?!やべッ!・・・どうしたんだ?時雨?

この廊下が怖くなったのか?」

 

「う、うん・・・だから・・・手、繋ぎたいな?ダメ?」

「・・・ったく・・・落ち着くまでだぞ?」

 

「・・・うん」

と言いつつ時雨おねちゃんが繋いだ手の親指を動かし

 

 

見にくいけども

 

【‐ - ‐ - -  - ‐ - ‐ ‐】

 

と動かしてるぽい?

 

 

 

それから、工廠に到着の扉の前で夕張さんとすれ違った時に提督さんが

「ッ!・・そうだ!夕張!」

「はい?提督?何でしょう?」

 

「天龍がみんなと酒を呑むって言っててな?それで夕張、お前の事を探したぞ?」

「・・・?ッ?!s、そうですか!場所は?」

「食堂だ。工廠の戸締りは俺がやっておく」

「了解です」

 

そう言って食堂まで小走りで行ってしまったぽい

・・・えっと・・・お酒?天龍さんが?

言ってたぽい?

 

そんな事を考えながら工廠の奥まで歩いて行くぽい

 

工廠の奥まで来ると足元に明らかに「元々ここに壁があったが壊され拡張された後」が残っているぽい

そして、その先の重厚な扉の先には・・・

 

「・・・ようこそ 火薬庫(Powder store)へ・・・」

壁の全面が強化ガラスで囲まれたガンラック(銃置き)で囲まれているぽい~・・・

 

アサルトライフルぽい・・・AKシリーズとスカーシリーズ・・・

それとアメリカのM系統

 

サブマは・・・MPシリーズにP90

 

スナイパーライフルはL96にSV98・・・ッ?!

・・・バレットM82・・・対物ライフルぽい・・・

 

ショットガンにライトマシンガン・・・

それにグレネード各種ぽい・・・

 

 

夕立と時雨おねちゃんが感心していると

「さて、好きな得物を選べ」

 

そう聞くや否や時雨おねちゃんが他の得物にも目もくれずに真っ先に指さしたのは

「提督。僕はあの娘にするよ」

 

そう言いながら

強化ガラスの向こう側の得物を撫でる様にガラスを撫でる先にあったのは

 

「ほぅ・・・FN57(FN Five-seveN)・・・

しかもそいつは俺が採算を度外視して作ったフルカスタマイズ仕様だ」

 

「・・・だろうね。ここからでも分かるよ。持ってみても?」

「ああ」

 

そう言って提督さんがスマホを弄るとガラスが開くぽい

時雨おねちゃんは手に取ってトリガー(引き金)の後方にある安全装置(セーフティー)がかかっている事を確認しつつ

弾倉(マガジン)に弾が入って無い事を確認し銃口を地面に水平に向けてるぽい・・・

 

 

「・・・随分と扱いに慣れてる上に慎重だな」

「夕立も実銃は、素人だけども、そう思うぽい」

 

そう提督さんと感心していると時雨おねちゃんが

「・・・凄い・・・いや、凄いって物じゃないよ!!

本当に採算を完璧に度外視して作ったあるね・・・この娘・・・」

 

 

時雨おねちゃんが遊底(スライド)を引いて排莢口(エジェクションポート)から内部を覗いき

 

「丁寧に磨かれ綺麗なフィーディングランプ(弾倉から薬室までの傾斜の事)・・・

FN57(FN Five-seveN)M9(ピエトロ・ベレッタ92)G18(グロック18)の様な9×19mmは違って

5.7×28mm弾という少し特殊な弾丸だからね・・・」

 

そう言い遊底(スライド)を戻し何かに気がついてるぽい?

遊底(スライド)も簡単に壊れない様に強化してある・・・

しかも、フレームとのかみ合わせを隙間を無くして、タイトにしてしっかりと精度を上げてある

普通は怖くて手が出ない所・・・しかし、この娘はしっかりとしてあるね・・・

しかもロングバレル仕様・・・

 

サイトは・・・小型化されたピストル用のレッドドットサイト・・・これはデルタサイト・・・

トリガーも滑り止めグルーブのついたロングタイプ・・・

 

サムセフティも指を掛け易く延長してある。

けどもハイグリップ用に付け根を削りこんだトリガーガードだね・・・

 

リングハンマー・・・軽量化されてる・・・

 

・・・・提督・・・一体何者なの?これ全部パーツから作ってあるよね?」

 

「いやコッチのセリフだぞ?

一発でカスタマイズを見抜きやがった・・・・

ま、まぁいい、心強いな。それと弾倉(マガジン)と5.7×28mm弾

それとウエストポーチ式のマガジンポーチ(弾倉を入れるカバン)だ」

 

「・・・ぽいぃぃ・・・?」

正直、付いて行けないぽい・・・

 

 

「それで?夕立はどの娘を使うの?」

時雨おねちゃんが腰にウエストポーチを付け弾倉(マガジン)に5.7×28mm弾を込めてるぽい

 

「え~とぉ~・・・提督さん「ハンドキャノン」ってあるぽい?」

「ハンドキャノン?・・・あ~・・・なんだ?それ?」

 

フォーティーファイブ(45口径)ぽい」

「・・・ハンドキャノン・・・フォーティーファイブ(45口径)

・・・ぁ!M1911(ガバメント)か!

いや、てっきり俺はデザートイーグル(50口径)かと思ったが?」

 

ディーグル(DEagle)も確かにいいぽい。けども

デザートイーグル(50口径)は、自動拳銃では珍しいショートストロークピストン方式(ガス圧作動方式)

所謂、「ガスガン」ぽい。だから冬場や寒い所にめっぽう弱いぽい

それにスカートの中に忍ばせるには弾倉(マガジン)ディーグル(DEagle)は縦にも横にも色々とごつすぎるぽい」

 

「なる程な・・・そら、M1911(ガバメント)弾倉(マガジン)と.45ACP弾と・・・M1911(ガバメント)だ。

中身はシンプルにロングバレルにサイトは見にくいからオリジナルの物に変えてある

それから、強化スライド仕様に弾倉(マガジン)は8連だ

 

まあ、時雨のFN57(FN Five-seveN)に比べたら見劣りするがアレは持ち主を選ぶヤツだからな」

 

「それは・・・どういう意味ぽい?」

.45ACP弾を弾倉(マガジン)に込めながら聞いてみるぽい

 

「文字道理『狙った場所にしか飛ばない』銃だ」

 

それって・・・

「えっと〜・・・っ!「ワン オブ サウザンド(奇跡の一丁)」!

・・・?でもそれって・・・」

 

「使用者の腕も関わってくるが

実際に人よりも精巧に狙いを定めれるロボットに撃たせて射撃精度を測ったんだが・・・

あのFN57(FN Five-seveN)ははっきり言って『異常』だ

狙った場所にしか飛ばず遊びが一切、無い。つまり『「素直すぎる」が故に「ピーキー」な一丁』だ

 

こんな話を知ってるか?野球の話なのだが『全く落ちないストレート』だ

一切落下起動を描かないストレートは誰も打ち返す事が出来なかったんだ。

試しに天龍達にもあのFN57(FN Five-seveN)を撃たせたが

「なんか扱いにくい」って言って返されたな」

 

「でも、時雨おねちゃんは扱いきれるぽい?」

「さぁな?本人に聞いてみな?」

時雨おねちゃんを見てみるぽい

すると、

 

「僕に声をかけてくれたこの娘からだったんだ・・・

それが「ワン オブ サウザンド(奇跡の一丁)」・・・ふふっ♪

 

 

絶対に僕の言う事だけを聞かせてあげる

 

 

 

「ワァーオ・・・」

提督さんが若干ひいてるぽい・・・

 

そして、時雨おねちゃんはそう言いつつ少し微笑みながら右手で銃把(グリップ)を握り人差し指を伸ばし

左手を添える様に持ち遊底(スライド)の背を自分の額に当てて目をつぶってるぽい・・・

 

「さて、行こうか?提督?」

「・・・そうだな。非常時の脱出口を使うぞ?」

「・・・ぽい?えっと・・・時雨おねちゃん?」

とりあえず腰にウエストポーチを付け.45ACP弾を込めた弾倉(マガジン)を差し込んで行くぽい

そして、時雨おねちゃんは何気なくいつも通りにトーンで一言

 

 

 

「ただのカカシ(敵襲)だよ」

 

・・・ぽい?(・・・はい?)

 




時雨の「あのセリフ」は
MG〇3 スネ〇クイーターの名シーンのオマージュですw
ルビ打ちが滅茶苦茶面倒くさかったのでもう2度ルビ打ちせずにカタカナだけで行きますwww

私は銃に関しては余り詳しくないのである程度、間違ってるかもしれませんがよろしくお願いいたします。

しかし、ここまで丁寧に書いてあるのは恐らく「かんなか」位ですかね?www

って事で

時雨はFN57で夕立がガバメントでした

「あのぽんづ」様の予想が

「【デトニクス.45 コンバットマスター】
【FN Five-seveN】」

と予想されました。そして見事!予想的中でございます!



今後もこう言った「視聴者参加型」のイベント(?)は開催できそうならやっていきます

あ、因みに前回の「隠しヒント」に気づけた人は居ますかね?

【】のヒントでは無く他のヒントです
あのヒントさえあれば全問正解出来る確率が90%位ありましたよ?www


そして、次回




























次回「撤退 そして・・・」




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撤退 そして・・・

さ前回は得物を選び終えまして今回は・・・って所ですね
一体、時雨の前世とは・・・?

それでは、「かんなか」始まります!


時雨おねちゃんの言葉を聞いた提督さんは

スマホを弄ると強化ガラスの前にシャッターがせり上がってきたっぽい

 

「そら、行くぞ?」

と言いつ提督が取り出した得物は

 

「へぇ・・・「CZ75 SP-01 Phantom」・・・洗礼された中々良い得物だね?」

「おしゃべりは後だ」

 

「は~い。ねぇ提督?僕がポイントマン(前衛)でいいよね?」

「・・・いや、逆に聞くが良いのか?」

 

「一応、提督は「VIP(very important person(要人))」だからね?夕立、殿(しんがり)は任せたよ」

「ぽ、ぽい!」

 

正直、あんまりついて行けてないぽい!

時雨おねちゃんを先頭にし提督さんを列の真ん中に入れて

一番後方を夕立が守るぽい!

 

提督さんの指示で『 火薬庫(Powder store)』の奥へ行くと

地面に潜水艦の様なハッチがあるぽい

 

「この先だ」

「夕立、カバーを」

「ぽい」

 

暫くして

「オーケー・・・行くよ?提督?」

「おう」

 

夕立が今まで通ってきた通路を見張っていると後方から

ハシゴを降りる「コツ・・・コツ・・・コツ・・」と聞こえ

暫くすると

 

「カンカンッ」とハシゴを叩く音がするぽい

 

「今のが合図か・・・夕立、そのまま援護してくれ」

「了解ぽい」

 

またも、ハシゴを降りる音がし

しばらくして合図が聞こえるぽい・・・

 

ハシゴを途中まで降りハッチの蓋を掴み下に降り

ハシゴの途中でしっかりと閉めるぽい

 

そのまま降りた先には

「・・・地下通路ぽい」

「一応これでも、軍事施設なもんでな?

時雨、頼む。行き先はコッチで指示する」

「了解だよ」

 

そのまま提督の指示で迷路の様に曲がりくねった地下通路を越えて行くと

「ここだ」

 

提督さんの言われた場所には上に続くハシゴ

そして、見上げるとハッチがあるぽい

 

また、時雨おねちゃん、提督さん、夕立の順に上って行くと

 

「ここは・・・出撃ドックだね・・・鎮守府の反対側に来たのか・・・」

「ご名答だ。ココなら撤退・籠城も出来る。夕立、コレを使え」

 

 

提督さんに手渡されたのは簡易的な赤い銃?

 

「・・・ TOY GUN(玩具の銃)?」

「違うわ!フレアガン(信号拳銃)

今から艤装を付けて海に出ろ、そしてそれで、援軍を呼べ

まずその一発を撃ち終わったら、もう一発コッチの玉を撃て

それから呉からの信号弾の色を確認しろ

2発上がるはずだ

 

だが少し2発目は時間がかかる筈だ

 

それと、この出撃ドックはメインの発電機がやられても

複数あるサブの発電機が一個でも動いている限り動く設計だ

だからドックのドアは開くはずだ」

 

「了解ぽい」

 

「時雨は出入口をカバーしてくれ

ブリーフィングチャージ(入り口を無理矢理作る為の爆弾)を警戒し

出入口付近ではなく少し後ろの遮蔽物(バリケード)まで後退」

 

「・・・随分と警戒してるね」

「まぁな」

 

 

それから提督さんに艤装の装着を手伝ってもらい

出撃ドックの海に通ずる防壁を開けてもらい

夜の近海に出撃するぽい

 

ドックの先で待ち伏せされていないか警戒しながら

第二戦速で移動し

 

セーフティー(安全装置)を外し一発目を打ち上げると赤色ぽい

それからリロード(再装填)し二発目を打ち上げると今度は黄色ぽい

 

しばらくして、呉鎮守府から「緑・赤」の順に間髪開けずに信号弾が打ちあがるぽい

それを確認し、ドックに戻るぽい

 

すると、提督さんが

 

「夕立、どうだった?」

「最初は緑色からの赤色ぽい」

 

 

「つまり・・・「了解」・「スクランブル」か」

「そういえば提督さん

2発目が上がるのが間髪開けずに上がって返答が物凄く早かったぽい」

 

「・・・?まてよ?返事が速すぎる・・・?

「・・・提督、恐らく龍驤さん達と出撃スケジュールが被ってたよね?

その時に龍驤さん達が他の泊地や基地に『「警戒して欲しい」って伝えた』って筋は?」

 

「・・・あり得るな・・・しかも、出撃スケジュールが被ったのも引っかかる」

 

 

まさか・・・

・・・コレなら繋がるぽい。

 

つまり・・・

 

「『夕立達の鎮守府が稼働に向けて忙しい所に偽のスケジュールを送り込んできた』

って事っぽい?今、思えばあの書類はなんだか・・・不自然だったぽい・・・」

「って事は・・・提督を執務室に間接的に拘束する為・・・だね。」

 

「・・・全部、仕組まれてたって事か・・・チキショウ・・・」

提督さん・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・提督、僕たち艦娘に銃弾が余り効かないってのは?」

「ん?それはお前たちは良くも悪くも『軍艦』であり『船』だから・・・その・・・『装甲』があるんだ・・・

だから力も強く握力などを『馬力』とか呼んだりしてる・・・」

「・・・なる程ね、でも目とかは急所って考えてもいいよね?」

 

「あ、ああ・・・時雨?お前・・まさか・・・」

「・・・ふぅ、察しの良い人は嫌いだよ

僕は『やられぱっなし』と『ただ誰を頼りにただ待つ』ってのが一番嫌いなんだ」

 

「しぐれ・・・お前・・・」

「なんだい?提督?」

 

「・・・お前は生きてる。

お前が手ェ繋いでくれた時・・・暖かかたったかったぞ・・・」

 

 

 

「・・・。」

 

時雨おねちゃん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夕立、提督を頼んだよ?戻ってきてみたら

『提督が殺されてました』で龍驤さん達に殺されるのは勘弁だよ?」

 

そう言うとFN57(FN Five-seveN)を抜きセーフティー(安全装置)を外してるぽい?!

 

 

 

 

 

「っ!時雨おねちゃん!!

「大丈夫・・・僕は戻ってくるよ・・・

もし・・・もしもの事があれば・・・そうだね・・・

 

墓標の前にマリーゴールドとワインでも供えてくれないかい?」

 

そう言うと出撃ドックの出入口を開けて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いってきます」

 

 

 

そう言って行ってしまったぽい・・・

 




少し解説を【】書いておきます

Googleから引用

マリーゴールドの花の名前の由来は、年に10回ほどある聖母マリアの祭日に、花期の長いマリーゴールドがいつも咲いていることから、聖母マリアの黄金の花、「マリーゴールド」と呼ばれるようになりました

またワインはキリスト教で最も重要な「聖餐」「ミサ」での役割も果たし「捧げものとしての使い方の取り決め」や「日用品としての側面」もありました。
















次回「反撃」

今宵「ワン オブ サウザンド(奇跡の一丁)」を手にした時雨は・・・
また、鎮守府に居た龍驤達は・・・
提督と夕立は・・・

そして・・・

彼女は・・・

・・・。





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反撃

今回はオリキャラ(脇役)が登場し次回が本番(前座)でございます


あれから・・・

時雨おねちゃんが出撃ドックを出ていきスマホで時間を確認した所

約10分が過ぎたぽい

 

最初は銃声が響いていたけども段々と遠ざかって行ったぽい

 

妙な静寂が辺りを包んでるぽい

そんな時「ウ゛ー・・・ウ゛ー・・・」とスマホが震えている音ぽい?

恐らく電話ぽい

 

「・・・。」

提督さんがスマホを見て夕立を指さし地下通路のハッチを指さしたぽい

つまり『地下通路の出入口を警戒』ぽい

 

 

その後提督さんが自分を指さしドックの出入口を指さし得物(CZ75)を抜いてるぽい

 

(了解ぽい)

そう言う意味を込めて親指を立てる(サムズアップ)ぽい

そして提督さんが通話に出るぽい

 

「コチラは、柱島泊地 鎮守府 田中提督だ・・・分かった」

 

電話を切って腕を反時計回りに回し『近くに来てくれ』って言ってるぽい

地下通路の出入口を見つつ後ろに下がり、時折後ろを確認しつつ提督さんの近くによるぽい

 

「夕立、よく聞け。今からドックの防壁の向こうから入ってくるのは恐らく味方だ」

「・・・つまり、『味方は海側からやって来る』って事と『味方は制圧されてなければ大丈夫』ぽい?」

 

「・・・そうだな、だが、開けない事には事態が動く気配も無い・・・開けるぞ?」

「・・・了解ぽい。夕立が海側を見張るぽい。提督さんは夕立の後ろに居るぽい」

「・・・すまん」

 

提督さんを庇う様に海側にM1911(ガバメント)を向けるぽい

・・・せめてサブマ(サブマシンガン)を一丁持ってくるべきだったぽい・・・

 

過ぎた事を責めても仕方ないぽい

片膝をつきしゃがみM1911(ガバメント)サイト(照準)を覗くぽい

 

「スリーカウントだ」

提督さんの言葉につま先を浮かせ地面につけ「コンッ・・・」と短く返事をするぽい

 

「っ・・・行くぞ?3」

 

・・・呼吸を整えるぽい

 

「2」

 

「・・・ふぅ」と息を吐き

そして、息を止めるぽい

 

「1」

ッ!!

 

空くぽいッ!

 

 

ドックの防壁が空き侵入してきたのは

 

「ん~?おっ?鬼畜艦?」

「ねぇさん、静かに・・・感ずかれてしまいます」

 

川内さんと・・・神通さん

そして

 

2隻のゴムボート(RHIBボート)が接岸し

ゴムボート(RHIBボート)に乗った特殊部隊ご2個分隊が到着したぽい

接岸すると周辺を警戒しながら数人が近寄ってくるぽい

その他の人達はドックの出入り口に張り付き警戒したり、地下通路のハッチを警戒してるぽい

 

その中でもリーダーと思われるキャツプを被った髭を生やした人が近づいてくるぽい

 

キャプテン(提督)、無事か?」

「ああ、大丈夫だ。助かった、「スカイコボルト」のキャップ。

ルーキー(新兵)とはいえ頼もしい護衛が居たからな」

 

「スカイコボルト・・・?」

部隊名ぽい?

 

「そうか・・・キミが・・・」

キャップと言われた人がリーダーぽい?

確かに群青色のキャップを被ってる髭の似合うおじいちゃんぽい

 

「得物はハンドキャノン(ガバメント)か」」

「ぽい!」

 

この時に提督さんは小声で

「ハンドキャノンで通じてる?」って言ってたぽい

 

「それよりも、キャプテン(提督)?状況は?」

「敵の数は不明。廊下の電気は付いてなく暗い上に室内戦になる。

そして、最後に銃声が聞こえたのは約10分前だ。」

 

「そうか・・・

Tiger(トラ)Dolphin(イルカ)Chick!(雛鳥)!ついてこい!

他の者はこの場で待機しキャプテン(提督)護衛だ!行くぞ!」

 

「あいよ!ボス」

「了解」

「援護します」

「」

 

最初に軽い返事をしたのはサングラスをかけ今すぐにも「ロックンロールッ!」と言いそうなお兄さん

その次はスカーフをまいたスカーフをまいたガタイの良いおじさん

そして、ライフルを携行してるお姉さんと・・・

 

えっと・・・ヘルメットにゴーグルを付けてその上、目出し帽子を被った男の人が呼ばれたぽい?

しかも、最後の人は無口ぽい?

 

「たっくよぉ~お?・・・相も変わらず無口な奴だな?チェッキ(雛鳥)は」

「一応言っておくが、そう言う奴なんだ。お嬢ちゃん!」

「・・・はぁ・・・ぽい?」

 

「すまないが道案内をお願いししてもよろしいですかね?」

と言いつつ「ボス」と呼ばれた隊長さん?が左手を前にして腹部に当て、右手は後ろに回し挨拶してくるぽい

 

「出たよ・・・ボスの「カワイ子ちゃんに弱い所」・・・」

 

「煩いぞ!ドルフィン!」

「へいへい・・・」

 

なんだか・・・FPSのキャンペーンモードに出てきそうな特殊部隊ぽい・・・

彼ら4人に「カーテシー」で挨拶をして

 

「ふふっ♪ご丁寧にどうもぽい!それじゃ・・・

と微笑み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

反撃開始ぽい!!

「応よ!」

「調子だけはですね・・・ボス・・・」

「なに、いつもの通りだろ?さ、行こうぜ!ロックンロールッ!!」

「」

 

あ、ホントに「ロックンロールッ!」って言ったぽい

 




「夕立が『カーテシー』」か・・・
想像が出来ないな!!(ドンッ!!)www


次回「月夜に照らされるのは・・・」
次回は余り想像を膨らませない方が良い程度のシリアスです(軽め)

追記
ココ最近ずっと言うかどうか迷ったけども・・・
あえて言います!

「コロナウイルスの馬鹿野郎ー!!
テメェらのせいでで仕事が増えたじゃねぇーかー!!www
え?なに?ゴールデンウィーク?なにそれ、美味しいの?(某正規空母風)

ともかく出撃(仕事)じゃーい!!(なお、既に旗艦と自身共に大破進軍中・・・)」

・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁぁ〜・・・

大変、失礼しましたw
お陰様で大変スッキリ致しました


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月夜に照らされるのは・・・

さて、今回は前回も言いましたが「かんなか」では「軽めのシリアス」回となっております


スカイコボルトの4人と夜の廊下を縦一列に並び壁際を歩いて行くぽい

因みに「壁に張り付いて歩いて行く」と「跳弾した弾丸が壁に沿って飛んでくる事があるそう」な、ぽい!

夕立はその隊列の先頭から二番目ぽい

 

そんな最中

先頭のキャップが左手を広げるハンドサインを送ってきたっぽい

コレは確かゲーム内で「止まれ」ぽい!

 

そう思い止まると隊列がとある部屋の前の廊下で「ピタリ」と止まるぽい

・・・あってるぽい?

 

「ドルフィン、ライトを貸せ」

 

「お?おう、嬢ちゃん、ボスに渡してくれ」

「ぽい」

 

あ、あってるぽい

それと、後ろからライトが手渡されるぽいソレをキャップに渡すぽい

 

「・・・コイツは・・・ヤバいな・・・」

「え~と?ボス?どうヤバいんだ?」

 

「・・・相当な手練れが居るのかもしれんぞ?

この「マカロフ」だが・・・弾倉(マガジン)が抜かれ

安全装置(セーフティー)が掛かった上に砂が機関部に丁寧に掛けられてる

 

相当、慎重な奴だな・・・」

 

「ぽいっ!?」

それって!!

 

「嬢ちゃん?心当たりが?」

「ぽい・・・夕立のおねぇちゃんぽい・・・

 

時雨おねちゃんはさっきFN57(FN Five-seveN)のアタッチメントを確認する時に

安全装置(セーフティー)がかかっている事を確認しつつ弾倉(マガジン)に弾が入って無い事を確認して

銃口を地面に水平に向けて居たぽい」

 

「・・・嬢ちゃんのお姉様は「死の香水を身に纏った凄腕のレディ」かもな?ボス?」

「かもしれんな・・・しかも、相当慎重なレディだ・・・お前らそのレディに会っても丁重に、な?バカな事は考えるなよ?」

 

「隊長、そのマカロフを使用者の姿が見当たりません」

「それは、恐らくこのすぐ隣の部屋の中だろう、ドルフィン、チェッキ、確認してこい」

 

「ヘイヘイ・・・お使い分隊出動しますよ、ボス・・・」

「・・・。」

 

「チェッキは文句の一つも言わずにしっかりと働いているぞ?」

「ボス、コイツはただ無口なだけだぜ・・・」

 

ドルフィンが文句を言いながら部屋の中に消えて行ったぽい

本当にC●Dのキャンペーンモードの中にいるみたいぽい・・・

 

 

それからしばらくして2人が戻って来たぽい

 

「ボス、中に確かに襲撃者が居たぜ。綺麗に後ろから締め落とされ、

後ろに腕を回し伸ばした状態で親指同士を拘束しつつ腕を拘束されて更に他の指も足も動かせない様にされていたぞ?」

 

「・・・「そいつには絶対に逃げられたくない」だけかもしれんぞ?」

「・・・ボス?」

 

「20メートル先に戦闘痕と死体だ」

「つまり・・・「一人を締め落とした後に隊長が人質に取られてるのに気づき開戦」・・・という事かと思います。隊長」

「恐らくな・・・」

 

 

うん、全く着いて行け無いぽい!

こういう時に遠く悲鳴が聞こえt・・・やゃぁゃゃぁ!!」聞こえたぽい・・・

 

「ッ!!今のは?!」

「そう遠くなかったぞ?」

「嬢ちゃん!」

 

「・・・恐らく「医務室」の方角ぽい・・・」

「警戒しつつ急ぐぞ!」

 

 

 

隊列を崩さない様に急ぎつつ医務室に向かって歩いて行くと

足元には大量の死体と血溜まりがドンドンと増え

血と硝煙の臭いが酷くなって行くぽい・・・

 

 

 

 

 

 

辿り着いた「医務室」の扉には死体が寄りかかってるぽい・・・

そして、正直、もう無理、ぽい・・・

 

 

足に・・・力が・・・腰が・・・

それに・・・吐き気が酷い・・・ぽい・・・

 

 

柊と夕立の二人共に・・・限界ぽい・・・

 

 

「・・・ココか」

「ボス、嬢ちゃんが・・・」

 

「・・・相当タフな様子だったが・・・ちと、無理をさせ過ぎたようだ」

「っ!・・・スマンな嬢ちゃん。タイガーは嬢ちゃんと後方で待機

ドルフィンと俺は扉の横に張り付く。チェッキ、ドアを開けろ」

 

そして、夕立はタイガーさんと後ろに下がり

残りの三人が配置について

 

「ボス行けるぞ?」

ブリーフィング(突入)ブリーフィング(突入)!!」

「っ!!」

 

と言いつつ扉を蹴り破り突入した瞬間に

「なんや!動くと撃つで!間違えた・・・撃つと動くで!」

「龍驤ちゃ~ん?なんか違うわよ~?」

 

龍驤さんと龍田さん?!

得物を構えてるぽい?!

 

「ッ?!ボスッ!」

「まて!撃つな!・・・撃つなよ・・・落ち着け・・・冷静に行こう・・・お互いにな・・・」

 

お互いに銃口を向け合ったまま緊張状態になってしまったぽい・・・

 

 

 

 

 

「えっと・・・タイガー?」

「ん?どうした」

 

 

 

「夕立に・・・肩を・・・貸して欲しいぽい・・・ッ!!お願いぽい!!

「・・・・・・俺はジェントルマン(紳士)ではないから(よこしま)な事を考えるぞ?」

「『男』っていう生きモンが(よこしま)な事を一切考えなくなったら・・・それこそ、人類は滅亡するぽい」

 

「ふっ・・・笑えないが・・・確かに違いない」

タイガーの肩を貸して貰い足場の悪い廊下を歩いて行くぽい・・・

 

 

「っ!龍驤ちゃ~ん?あれ~」

「?・・・キミは・・・夕立?か」

 

「ぽい・・・それと、その人たちは提督さんが呼んだ増援ぽい」

「あ、ああ・・・そうだ・・・だからお互いに、ゆっくりと得物を降ろそう。いいな?」

 

 

龍驤さん達、得物を構えた全員がゆっくりと降ろして行くぽい・・・

そして、医務室を見渡すと天龍さんと鳳翔お姉ちゃんが窓際に張り付いてなにかに警戒してるぽい・・・

 

 

だけども・・・どうしても・・・目をそらそうとしても・・・どうしても目が行ってしまう光景があるぽい・・・

 

部屋の・・・中央で・・・

 

 

 

 

 

 

明石さんが・・・仰向けで寝ているフードを被った女性に太い尻尾の様なモノが生え

雪の様な白い肌と髪の女性に泣きついてるぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それもずっと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママ・・・ママ・・・ッ・・・・ああっぁぁ・・・ぅっ・・・ああっ・・・ああぁああぁあぁあ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、彼女の雪の様な白い肌と髪は・・・頭部から溢れ出した・・・紅い血液によって非常にも「紅白」のコントラストを描いてるぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唯一、情がある所と言えば彼女は・・・穏やかに、晴れやかに、そして、誇らしげに、笑っている所ぽい・・・

 

夕張さんは明石さんの横に膝を付き背中を撫でて居るぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「退いて!急患だよ!!」

 

 

ッ?!

「提督が!移動中のボートから狙撃され右腕が!誰か!」

 

護衛の方達ろ川内さんと神通さん?!

 

「メディック!!ドルフィン!!」

「あいよ!空いてるベッドと道具借りるぞ!」

 

提督さんが隣のベッドに運び込まれてくるぽい・・・?!

 

「っ・・・ああッ!クッソッ!あんなのアリかよッ・・・ッ!!」

 

「意識はあるようだが右腕に貫通銃創か・・・

右腕の銃創に救急包帯を押し当て、二の腕付近に止血帯(ターニケット)・・・適切な初期治療だな

こっから先は任せろ・・・俺の出番だ」

「スマンが・・・任せた・・・」

 

 

 

 

 

・・・龍驤さんが近づいてきてるぽい

「そんな・・・キミ・・・大丈夫なんか・・・?」

 

「なんとか、な。なぁにこの程度、ただの切り傷だ。」

「・・・中々言うじゃねーかよ?ええ?「当たり何処が良かった」ってだけだぜ?キャプテン?」

 

 

 

 

「・・・なぁ・・・キミ・・・ウチらは何の為に戦ってるんや・・・?」

「龍驤・・・」

 

 

龍驤さんぽい・・・

 

「昔はお国の為に戦い、囮として沈み、若人の未来に幸ある事を祈り眠った

 

 

 

 

けどもや!!

 

 

 

17、8の若人が火の玉となって・・・燃ゆて・・・みんな・・・逝ってしまった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それからこの体になって【この海を護り、人の未来を守り抜いて見せる】それがウチの運命やと思ったんや・・・

やけども・・・その人々に裏切られてもうて・・・若き鶴の翼を捥がれてしもうた・・・

 

なぁ・・・キミ・・・

 

 

ウチら(艦娘)は・・・

 

 

 

・・・一体・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんの為に戦ってるんや・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺には・・・分からん。俺はお前ら(艦娘)を見送る事しかできない。

だがな、この立場ならお前ら(艦娘)の事を客観的になら見れる

 

そんな俺はこう思う

この世界は本当に酷く、醜く、理不尽だから・・・その・・・

「生きる」つうー事がとてつもなく楽しくて、言葉に出来ないほど美しい世界であり

毎日、今もこの瞬間に、何処かで「誰かが海に沈み、誰かが笑う」こんな世界だ

 

だが、な?龍驤・・・

こんなクソッタレの世界だからこそ、俺達は生き残らなきゃいけないんだ・・・

 

俺達は生き残り、何気ない日常に「幸福」を求めて、また戦いに身を投じて

死んだ奴や後方に回らず負えなくなった奴の分まで戦い生き残り

後方の奴らに笑顔で笑ってみせる

 

 

これが・・・俺の答えだ・・・

 

龍驤・・・生きろ・・・

それに・・・あの二人の若鶴達は翼を捥がれようが、アイツらはまだ折れては居ないぞ?

 

だから、アイツらが安心して暮らせる世界を目指して、

生きてこの戦争を終わらせるぞ!!龍驤!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・はは、そう、かい、な・・・つよいなぁ・・・。

 

・・・そうか・・・そうかいな・・・あの二人の若き鶴は・・・

っ・・・ウチ、は・・・ウチは・・・しばらく・・・周辺の警戒をしておくわ・・・」

 

「なら、ウチから部下を・・・いや・・・やめておこう・・・」

 

「・・・スマンな、隊長さんや、ありがとな・・・」

 

 

そう言って退出して行ってしまったぽい・・・

その頬には一筋の光るモノがあったぽい・・・

 




次回「月夜に照らされるのは虚しき過去」

次回、シリアスさんの本番デスw


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月夜に照らされるのは虚しき過去

さて、今回からシリアスさんのターンです

夕立、こと、柊は仲間を求め
龍驤は戦う理由を求め

そして・・・彼女は・・・


あの惨劇の夜から数日たったぽい

 

あれから鎮守府を清掃したり修繕したり

提督さんは「スカイコボルト」のメディック(戦医)であるドルフィンが付きっ切りで提督さんの事を見てくれてるぽい

 

 

時雨おねちゃんはあの夜、医務室のベッドで寝ていたけども、次の日の朝には起きたぽい

けども・・・その日は布団を被って出てこなかったぽい

 

けども、2日目には

少し疲れた様子で「・・・おはよう・・・。」とだけ言ってくれたぽい

 

明石さんと夕張さんは工廠の居住スペースで一緒に休んでると思うぽい

この二人に関してはそれ以上の事は分からないぽい

 

 

 

 

 

 

で、夕立は執務室で書類を捌き終わった所なんだけども・・・これは、ぽい・・・

目の前に問題があるぽい・・・

 

あの惨劇の夜に医務室で亡くなった戦艦レ級・・・もとい、明石さんお母さんらしき方の事ぽい

まず一つ目は「死因」コレが謎ぽい

 

彼女の死因は「明石さんのFN57(FN Five-seveN)の銃撃が頭部に命中した事によって射殺」ぽい

 

・・・提督さんは

『それと、あの拳銃は人が作った武器で深海棲艦や艦娘に対しては殆ど効果は無いぞ?』

と言っていたぽい

 

2つ目は『「オレ達、艦娘には親が居ねぇ」』と言ってたのに「ママ」と言ってたぽい

 

 

そして、3つ目は・・・

「この数列は・・・夕立の・・・いや、まさか・・・ぽい・・・」

 

目の前のノートパソコンの「USBフォルダ」内に写しだされた題名が「はじめに」と書かれたメモ帳が一つと

「炎壁」と言う題名のメモ帳

 

それから3つのムービ―

その題名は全て8ケタの数列で出来ているぽい

 

3つの動画・・・?

「3」と言えば・・・今現在、「艦娘に転出した人数」ぽい

 

それを前提において、この8ケタの意味は何ぽい?

 

「転生者」「8ケタの数字」「前世」「3人」

 

・・・8ケタじゃなくて、分けて考えるぽい?

4ケタなら誕生日だったら・・・?

 

・・・いや、待つぽい?

だとして、この、後半の4ケタは・・・何の日付ぽい?

 

この4ケタは・・・

 

 

まさかっぽい・・・

 

・・・数列は恐らく・・・そうぽい。

 

 

 

「・・・。・・・メモ帳からぽい」

ここからなにかヒントを得られるかもしれないぽい

 

 

手始めにメモ帳やムービーにウイルスを仕込まれて無いか検査してからメモ帳を開くぽい

そこには

 


 

このメモ帳開いた人へ

まず私は既に一度死んでいる

 

なのに、こうしてメモ帳の機能を使い記録を残している

なんだか、不思議に感じるが私もだ

そして、恐らくコレが私の最後の記録だと思う

 

私は殺された後、目を覚ますと薄暗い施設のカプセルの中にいた

体は無いのに周囲が見渡せる不思議な感覚だった

 

そして、暫くして、意識を失うと黒いパーカーを来た女性になっていた

違和感を覚えて後方を見ると尻尾が生えていた

 

施設の研究員が言うには『戦艦レ級』らしい、しかし、完全体では無く人と深海棲艦(?)とのハーフらしい

それから、施設内で従順で居ると研究員から信頼を得ることができた

 

それから、色々と教わった。色々と・・・

 

それから、私は研究員の目を盗み私の赤ちゃんの事に関する事をデキルだけ集めてみた

だけども、所詮は素人のやる事で動画を3つだけしか集める事しか出来なかった

 

もうすぐで洗脳プログラムが始まる

悔しいけども今回で恐らく私は自我を失うと思う

 

私の可愛い赤ちゃん。第二の人生はどうか幸せに生きて欲しい。

愛して居るよ、私の可愛い赤ちゃん

 

 

 

 

 

誰かが施設に攻め込んできたみたいだ

私は、殺されるなら、願わくば自分の赤ちゃんに殺されたかったな

 


 

 

「・・・。」

ここ最近の作戦と言えば・・・夕立が時雨おねちゃんを助けにあの施設を攻め込んだ時・・・?

戦艦レ級の彼女は火事場泥棒でデータを出来るだけ引き抜いたって事ぽい?

 

でも、正直

「・・・分かんないぽい・・・。」

 

でも、コレだけは分かるぽい

 

 

この情報は

「海軍の過激派の情報であり、『深海棲艦との繋がり』を立証する為の証拠」ぽい

って事は・・・あの時の男は・・・あり得る・・・ぽい・・・

 

「ダメ元で確認ぽい・・・なんとしても、時雨おねちゃんを動かさないと、いけないぽい・・・」

 

スマホを取り出して指紋認証でロックを解除し電話から連絡先を選び呼び出すぽい

 

「・・・。・・・っ時雨おねぇちゃん?」

『・・・どうしたの?ゆうだち・・・?』

 

「ひょっとしたら見つけたみたいぽい・・・」

『・・・へ?・・・一体なにを?』

 

「ムービーが3つあるぽい・・・まだ見て無いぽい・・・けども、写っているかもぽい・・・

夕立達を・・・柊達を・・・殺したヤツが写っているかも知れないぽい・・・」

 

『・・・ふ、ふふふっ・・・

艦娘になっても「目標を得る」と活力が沸き立つのは変わらないねぇ・・・?ねぇ、夕立?今どこ?』

 

「・・・執務室ぽい」

『了解だよ、いやぁ~執務室への道のりが楽しみになる日が来るなんて・・・ね♪』

 

と、だけ言って通話を切ってしまったぽい

夕立のおねぇちゃんながら正直、「こわい」と思うぽい・・・

・・・確証も無いぽいけども、少し、「やりすぎた」ぽい・・・?

 

・・・えっと・・・次は執務室の据え置きの固定電話から【工廠】を選び待つぽい

 

『はーい、お待たせ?コチラ、工廠の夕張です』

「夕張さん?・・・その・・・明石さんは一緒に居るぽい?」

 

『・・・ええ、まぁ・・・』

 

「明石さんに伝えて欲しいぽい「お母さんの遺言らしきモノ」と「過去、らしきモノ」が見つかったぽい

そう伝えて欲しいぽい」

 

『ッ!・・・明石さーん!明石さん!!

・・・夕張さんの声が遠ざかって行くぽい

 

『・・・っ・・・よいしょっと・・・えっと・・・今どこです?』

「執務室ぽい」

 

『分かったわ、少ししたら行くわ』

「了解ぽい」

 

通話が切れたのを確認して受話器を置こうとしてる瞬間

「夕立!お待たせ!それで!」

「とりあえず、おはよう、時雨おねちゃん、後から夕張さんと明石さんが来るからその二人を待ってからぽい」

 

「そっかぁ~・・・じゃ!僕は少し待つかぁ~♪」

・・・朝見た時とは別人ぽい

 

 

 

それから少しして、

「お待たせしました」

「・・・。」

 

夕張さんと明石さんが入室してきたぽい

机の上のノーパソコンの画面を覗き込むぽい

そして、「はじめに」を開き読み進めて行くぽい

 

 

「・・・という事ぽい」

「・・・ママ・・・ママの最初で最後のお願い・・・果たせたよ・・・。」

「僕達のあの時にそんな事が・・・・」

「・・・?」

 

夕張さんは一人、頭に「?」マークを浮かべてるぽい

というか明石さん、あの作戦の事説明して無かったぽい?

 

すると、時雨おねちゃんが

「というよりも、明石さん?なんで自分の「お母さん」だと分かったの?」

「・・・声、ですかね?」

「・・・「声」?」

 

こういう時は

「夕張さん!出番ぽい!」

「はいは~い!えっとですね・・・まずは「声」からですね

 

声と言うのはどうしても特定の癖があったり、「声紋」と言われる

「筆跡」、「指紋」そして、「声紋」と言われる程、個人を特定できる程大事なモノとされているんです

更に、その声紋でスマホのロックを解除できるモノもあるんですよ?

 

そして、お次は「人体の神秘」と行きましょう

 

そうですね・・・

「赤ちゃんがお母さんのお腹の中に誕生し、生まれてくるまでどれだけの期間を過ごすのか」

 

分かりますか?ん~・・・時雨ちゃん!どうぞ!」

 

「僕?えっと~「6か月」だっけ?」

「う~ん!惜しい!「約10か月」と言われてます

つまり、約一年程、お腹の中で過ごして行きます

 

つまり、「お母さんの一番近い場所で約24時間、そして、約一年間、お母さんの声を聞いている」です

 

それを踏まえて、ですね?恐らくですが「明石さんの一番聞き覚えのある声の方だった」

って言うのが一番科学的には説明が付くのですが・・・まぁ、私達「艦娘」なんていう科学では説明が出来ない世界です

 

ここは「運命の再会」っていうのが一番、綺麗に纏るかな?と、思います。」

「なるほど、ね・・・」

 

「夕張さん、ありがとうぽい。

それで・・・この動画は恐らくショッキングな映像が映ると思うぽい」

「・・・具体的には?」

 

「・・・「過去の夕立、事、柊が殺される所」ぽい」

「ッ?!」

「・・・は?」

「・・・夕立、なんで、そう・・・言い切れるの?僕には・・・理解できないよ・・・」

 

「柊の誕生日、それと殺された日ぽい・・・

 

この8ケタの数列の前方の4ケタは誕生日ぽい、それと後半の4ケタは柊が・・・殺された日ぽい

残りの2つも・・・恐らく・・・そう言う事ぽい」

 

スカートのポケットから、スマホを取り出し、「会社名 店舗名 殺人」で検索をかけるぽい

すると

 

「・・・あったぽい

 

今から30年前の事件ぽい【夜間店長、勤務中に何者かによって殺害

・・・日付もあってるぽい」

 

「ぇ・・・?じゃあ・・・この動画の中身って・・・わた、し、タチの・・・」

「うん・・・僕らの・・・過去であり・・・死んだ瞬間が映ってるかもしれないね・・・

 

僕もスマホで僕の過去のあの出来事について調べてみたけども

25年前に起きた事件の新聞の記事出て来て、日付が書かれてるけども・・・

 

一致するね・・・この動画のタイトルと・・・」

 

「・・・ぇ?・・・じ、じゃ・・・この動画のたいとる・・・

前の4文字が誕生日で・・・こうはんが・・・ころされた・・・日・・・?」

 

 

 

 

 

正直、薄々、気が付いていたぽい

 

動画のタイトルが

 

【0217

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0217

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ、たし、・・・うま・・・に・・・?・・・その・・・のひに・・・?」

 

 

 

 

 




そして、彼女、前世の明石さんは・・・


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過去

ゴールデンウィークの忙しさが終息しはじめ、時間が取れたので
今回でシリアスさんが『全力』を出し切り収束します

また、「一部閲覧注意」タグを追加しました

前回でギブアップな方はお控え下さいませ
「赤鬼と青鬼の姉妹に白髪とハーフエルフの魔女の異世界モノ等で鍛えてますから!大丈夫!」
と言う方はお進み下さいませ


ー追記ー

「月夜に照らされるのは虚しき過去」を一部加筆修正致しました。
あまり、本編には関係ありませんが一応、ご報告を


何も言えぬ沈黙が漂うぽい・・・

その空に耐えられずに柊が映ってであろうムービーを再生してしまったぽい

 

ノートパソコンの画面には「now loading」と「・・・」の数が増えたり減ったりを繰り返してるぽい

 

「・・・えっと・・・コレって?夕立の?」

「・・・ぽい」

 

そして、画面が切り替わり写しだされたのは見覚えのある自動ドアぽい

 

その自動ドアが開いた瞬間、目の前を通り過ぎる過去の柊・・・ぽい・・・

そして、

 

「・・・ここぽい」

「・・・っ」

「・・・。」

「ここで・・・?」

 

柊が・・・刺されたぽい・・・

それも2度、3度と・・・何回も・・・何回も・・・

そして、この動画の撮影者が何か機械を確認すると

 

 

 

 

 

 

「・・・ヒヒっ・・・・ははっ・・・やっちまった・・・・ッ・・・

 

 

 

コレで!

 

 

 

 

コレで!

 

 

 

 

 

億万長者だァ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・夜間てんちょ~?」

この声は・・・夜間バイトの女の子ぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てん・・・ひぅ!・・・いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

「んあ~?みちまったかぁ・・・?ん?ん~?いいおんなだなぁ~?」

 

 

・・・女の子の腰が抜けてが動けなくなってしまったぽい・・・。

「こ、こないでっ!わ、わたし、まだ未成年っ!だから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ・・・?最高じゃねぇかよ?オイ・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、女の子に近づいていく所で

 

「ッ!!」

ムービーを消したぽい・・・

 

「・・・あの時・・・自分と彼女一人しかいなかったぽい・・・

そして、店は閉店時間ギリギリだったぽい・・・」

 

「そんな・・・」

「っ・・・うそっ・・・」

「・・・クズだね・・・そして、僕に繋がるみたいだね・・」

 

「ぽい・・・?」

「みんな・・・僕の・・・この動画は観ない方が良いよ・・・

その変わり、口頭で言うよ・・・

 

あれは、夜中の出来事で、僕は夜の街を歩いていたんだ・・・

そしたら、街中に謎のガスが充満し、気を失い、目を覚ますと・・・

 

目隠しをさせられて両手と両足を拘束されて指先まで拘束されていたんだ・・・

肌に伝わる感覚からしてエナメル性の拘束道具のようだったんだ・・・

 

 

目隠しのせいで肌から伝わる感覚が鋭くなっていたんだ

 

だから否が応でも分かってしまったんだ・・・

『衣服を全て剥がれている』って・・・

 

舌を噛み切ろうにも鉄の器具で強制的に口を開かさせれて口を閉じれないし、噛み切れない・・・

 

そして、僕は・・・

強姦させられて、結果的に精神崩壊・栄養失調・筋力低下等が原因での衰弱死だったよ・・・

その時に、耳栓はされてなかったからその男の声を聴いているんだけども・・・

 

間違いない・・・さっきの動画の男だ・・・

あの忌々しいあの声・・・今でも僕の鼓膜の裏側に貼り付いているみたいだよ・・・

 

間違える筈がないよ・・・」

 

 

「・・・正真正銘の女の敵ぽい・・・」

「・・・っ・・・ちょっと・・・私・・・窓、開けてくるわ・・・」

夕張さんがそう言うと部屋の窓を開けに行ってしまったぽい・・・

 

 

 

・・・どうして・・・?

「ぽい?」

「・・・。」

 

どうして・・・そんなつらい・・・過去を・・・話して・・・くれたのですか・・・

「・・・夕立は、計算してかは知らないけども僕はこう思ったんだ

 

『このまま行けば明石さんは過去から逃げる』

 

ってね?だから、『夕立は自分の過去と向き合った』

結果論だけども、その結果として、僕も自分の過去をさらけ出す事で向き合い逃げ出さない事を決めたんだ

 

そして、僕は・・・っ・・・それよりも、確認、してみないとね・・・

明石さんの過去を・・・その結果次第で・・・」

 

 

時雨おねちゃん?

「・・・一体、何を考えてるつもりぽい?」

 

「夕立、君には余り、関係ないよ、これは所謂、『適材適所』ってゆう事だよ

そして、これから『裏付け』をとるだけだよ?」

 

っ!

 

「裏付けって何をするつもりぽい!!」

思わずパソコンの前を離れて時雨おねえちゃんに食って掛かるぽい

 

「だから、言っただろ?『君には余り関係ない』って」

「っ!」

幾ら姉だと言っても頭に来る言い方ぽい・・・っ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハーピバースでェ~』

 

 

突然、パソコンから歌声が聞こえてきたぽい

「っ?!」

「・・・ひどく音痴だね。」

 

確かにぽい

でも、パソコンを操作してるのは

 

「・・・お二人共・・・私の事で、ケンカなんて、しないでくださいよ・・・」

 

明石さんぽい・・・

夕立が時雨おねえちゃんに食って掛かった時に場所を離れた隙に場所を取られたぽい・・・

夕張さんは窓枠に寄りかかって外を見てるぽい

 

 

『はっぴばーすでぇ~トゥルー・・・』

 

「・・・僕は見るよ?いいね?」

「・・・はい。けども、私のタイミングで動画を止めさせていただきます」

 

「・・・いいよ。」

「っ!時雨おねちゃん!!

少し、声を大きくすると時雨おねちゃんが人差し指を立てて口元に持ってきたっぽい・・・

要するに

 

「静かに」って事ぽい?

 

・・・むぅ・・・なんか納得がいかないぽい。

 

でも、明石さんは動画を止めるつもりは無いぽい

気になって覗き込むとそこに映っていたのは

 

 

 

『はっぴばーすでぇ~でぃあ・・・なんだっけ?』

 

音痴な歌声を上げながら【分娩室】と書かれた仕切りドアを開け放ち入室していく所だったぽい

 

 

 

「ッ?!明石さん!!

「・・・。」

 

 

 

『っ!不審者!!警備会社に連絡を!!』

『入り口の警備のおっちゃんは何をやってるんだ!!』

 

『よぉ~?誕生日プレゼントをなァ~?大遅刻なサンタクロースがよぉ?持ってきたぞぉ~?』

 

男性職員?の方が進行方向を塞いでるぽい?

 

 

それよりも!

 

「明石さん?」

「・・・。」

 

 

 

『な、なんだ・・・玩具の銃なの・・・か?だとしても、人にむk「パスッ!」・・・。』

 

黒い筒から「パスッ!」っと軽い音と共に白煙が吹きあがり男性職員の方が後方の廊下を紅蓮に・・・なった・・・ぽい・・・?

 

「ッ?!」

「・・・ショットガンだね・・・『レミントン・アームズ 870 MCS』だね」

「・・・。」

 

明石さんは・・・動画に釘付けに・・・なってるぽい・・・

そして、動画は・・・ついに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分娩室

と書かれた部屋が目の前に見えて来たぽい・・・

と同時に・・・元気な元気な産声がきこえてくる・・・ぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ・・・ッ!!明石さんッ!!

 

 

 

・・・明石さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと、彼女の顔を見ると、「つぅー・・・」っと落ちていく一筋の涙と

もう・・・とめて・・・もう・・・見たくない・・・

 

その一言と握り潰されているマウス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ヤバいッぽいッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕張ぽいッ!!耳ぽい!!

「・・・っ・・・うぅんッ・・・ああッ!もう!!!!

 

夕張さんは一瞬ためらったけども全力で明石さんに駆け寄っていき

腕を伸ばしていくコースを確認しながら

 

夕立は夕張さんの腕にぶつからない様に、

明石さんの目を傷つけないように手を伸ばしていきつつ画面を確認すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動画は、既に・・・辿り付いてドアノブに手を伸ばしている所だった・・・・ぽい・・・

 

そして、動画は停止する事無く最後まで淡々と流れ続けたぽい・・・

 

後から気が付いたけども、ノートパソコンのタッチパッドで操作すればよかったぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の事はよく覚えていないぽい・・・

けども、これだけは確かぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『USBメモリと共に時雨おねちゃんがこの島から消えた』

 

この事実が起こったのは確かに、この時だったぽい・・・

 

 

 




そして、狙った訳でもないのに今日は「母の日」と言う・・・

重すぎて視聴者の皆様を置き去りにしていそうな気がする・・・。




次回から次章 第4章「動き出す「モノ」」 となります

残された者達と置いて行った者達
無くなる物達と増える物達

様々な「モノ」が動きます


シリアスさんはしばらく有給をとるそうです


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第4章 動き出す「モノ」
「あれからの事」と「これからの事」


さて、今回からは「ほのぼの 8 : 艦これ 2」と言った感じで行く予定でありますが未定でもありますw

時折、シリアスさんが「チラッ」と顔を覗かせるかも?知れません・・・

時雨が失踪し、提督に報告しに行く所から物語は始まります

が、そこで告げられる意外な事実・・・

かんなか

第4章 動き出す「モノ」
始まります


時雨おねちゃんが消えたのに気が付き提督さんにはすぐに報告したぽい・・・

 

医務室に急行し到着すると、そこにはドルフィンさんも一緒に居たっぽい

そして、

 

 

「時雨を行かせたのは俺だ・・・俺が責任を全面的に取る・・・」

「・・・キャプテン・・・やっぱり・・・素直に言った方が・・・」

 

「・・・時雨おねちゃんは・・・一体・・・何をしたぽい?」

「・・・何も」

 

「・・・そう、ぽい。」

「・・・そうだ、夕立、一つ頼みがあるんだ。」

 

 

・・・えっと・・・ぽい?

「・・・この状況で?ぽい?」

「・・・ああ。」

 

・・・。

「・・・そう睨むなよ?」

「別に、睨んでる訳では無いぽい・・・

それで?・・・その「頼み」ってのは・・・一体、何ぽい?」

 

 

「正直に、言うと・・・「財政難」って・・・奴だな」

「・・・ぇ?でも、提督さん?確か「ポケットマネーもある」って・・・」

 

「まぁ、「それしかない」んだ・・・この鎮守府の修繕費用に、応援要請費用に、大規模作戦の費用とまぁ・・・

前半の予期せぬ出費がかさんだ結果が運営用の資金が底をつきかけてる・・・。

 

更に、資材も資材で結構、キツイ」

 

 

「まだ蓄えがあったような気がするぽい?」

「アレは殆ど、他の艦隊用の資源で柱島泊地用(ウチ用)ではない

ウチは補給ラインの一部としても、活動してるからそこにどうしても必要なんだ」

 

「・・・なら!資源確保ぽい!」

 

「遠征に出れば確保できるが、今の現在は鳳翔と龍驤で周辺警備中、

残りの天龍と龍田と電で遠征に出てるが本格的に取り掛かるには正直、無理

 

夕立、お前に執務をこなしてもらわないと正直、困る

特殊部隊の連中には、余り見せたくない資料とかもあるから、変わりは出来ない

 

今の現状、遠征で得られるのは「弾薬」が「50」程と「ボーキサイト」が「30」程

しかも、空母で周辺警備してるからボーキサイトの減りが速い

 

更に、夜間警備は天龍と龍田の交代制で「燃料」と「鋼材」と「弾薬」が減っていくが仕方ない状況だな

 

んで、本格的な遠征をおこなうには艦隊戦力の増強が必要」

 

「なら!戦力増強ぽい!!」

「戦力増強するには、資源が必要」

 

「・・・むぅ~っ・・・~っ!!ぷ~い~っ!!

なら、どうすればいいぽいッ!!」

 

「お金で資源を買い付ける位だな・・・

他の鎮守府や大本営から資材を貰おうにも、数字の上ではかなりあるからな・・・

 

断られるのがオチだろ・・・

で、買い付けるにも「運営用資金」はカツカツ、と、まぁ・・・な?・・・はぁ・・・」

 

 

「・・・それで、「財政難をどうにかして欲しい」と、そう言う事ぽい?」

「まぁ、そうだな・・・俺がどうにか執務をできれば状況が変わったかもしれんが・・・」

 

提督さんがそう言ってドルフィンさんの方を見ると

「一応、傷口を縫い合わせて抜糸まで一週間って所だな」

「そう、か・・・」

 

つまり

「『一週間の間は提督さん抜きでいつもの執務をしつつ、財政難に対する対策をしろ』って事ぽい?」

「まぁ、向こう一週間はそうなるな・・・」

 

「簡単に言うぽい・・・」

「・・・すまん」

 

 

 

はぁ・・・ぽいぃぃ・・・

「大丈夫ぽい。でも、謝罪は聞きたくは無いぽい

提督なら提督らしく・・・こう・・・「ドンッ」と構えていて欲しいぽい

 

「すm・・・えっと?」

 

この提督さんは・・・ホント、「威厳」ってモノが無いぽい・・・

 

ふふっ♪思わず笑ってしまうぽい♪

 

「・・・それで、一つ聞きたい事があるぽい」

 

「・・・なんだ?」

「この今の子の国で一番、お金を持っているのは誰ぽい?」

 

「・・・提督と、艦娘だな・・・それと、国会の椅子で寝てるジジィ共だな」

 

・・・ぽい?

 

 

「国から給与が支給されるのは艦娘も提督も変わらないが、

艦娘達の方が多く支給されてる筈だ

 

だが、艦娘によって支給される額が違う

 

出撃し、深海棲艦を撃破した艦娘は多く貰っている一方で

警備や遠征任務に従順してる奴は少ないがそれでも、約30万くらいは貰えるはずだ

 

それと、大規模作戦に参加する事のできた上に撃破数が多かった艦娘には

より多くの額が支給されてる筈だ」

 

 

え?それって・・・

 

「・・・口座は作ってある。それとスマホから確認できるぞ?」

 

っ?!えっと・・・スマホ、スマホ・・・アプリ一覧から・・・

「おサイフ」?これぽい?

 

ぇ?・・・。

「・・・暗証番号は「※※※※」だ」

「ありがとっ!ぽい!」

 

 

えっと・・・これぽい?

1、10、100、1000、万、10万、1s・・・

 

「・・・ばたんきゅ~・・・ぽい~・・・」

「夕立?・・・夕立?!」

「・・・医務室でメディックの目の前で倒れるとは、なんというか器用な奴だな・・・」

 

 

・・・前世の・・・何年分の・・・稼ぎ・・・ぽいぃぃ・・・

 

 




さて、まさかの財政難スタートですw

次回は「財政難と金策」
夕立は手元資金を元にどんな金策を講じるのでしょうか?

それと、この4章ではとある「視聴者参加型イベント」を企画しておりますのでお楽しみにしていてください


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財政難と金策

さて、現在の現状をザックリと言いますと

「このままだと破産!金策はよ!」

って感じですねw

そして、夕立の金策とは?


・・・あれ?夕立・・・医務室で・・・ハッ!!

 

「・・・見慣れた天井ぽい」

「うお!マジだ!マジで言いやがった!」

「だろ?コイツなら言うって言ったろ!」

 

 

・・・イラッぽいっ☆

 

「ねぇねぇ?お二人さん?「魚雷の丸吞み」か「HE弾の丸吞み」・・・どっちがお好みぽい?」

 

「ちょ!待て待て!どっちも爆発オチじゃねーか!」

「オウオウ!そうだぞ!キャプテン!爆発オチなんてサイテーだろ!!」

 

・・・二人共似たような口調で分かりづらいぽい・・・。

 

「・・・金策、ぽいぃ・・」

医務室のベッドの上で考えを巡らせるぽい・・・

 

「あ、コイツ、自分から初めて置いて勝手に終われせやがったぞ?キャプテン?」

 

「・・・」

体の上に掛け布団は掛かった状態でスカートの中に手を突っ込み

ガバメントを抜き片手で狙いを定めるぽい

 

 

あ、ちなみにマガジンは入ってないぽい

 

「っと・・・冗談、冗談だって・・・すぐに弾くレディはモテないゾ?」

わざわざサングラスを外してウィンクしてくるぽい・・・

 

「・・・。」

セーフティー、ハズそ・・・

 

「ちょ?!おま!いま!セーフティー!・・・キャプテン!!」

「そら、夕立?引き金引いてみろ?」

 

「は?!」

「了解ぽい♪」

 

提督さんに言われた通りに引き金を引くと

「カチッ」と音だけがなるだけぽい

 

ドルフィンがうずくまっているのかベッドからは見えなくなってしまったぽい

 

「・・・あり?」

「ドルフィン?よく見ろ?あのガバメントにはそもそもマガジンが入ってねぇぞ?」

 

ドルフィンが立ち上がってガバメントを見てるぽい

「・・・ホントだ・・・してやられた・・・」

「まっ、コレに懲りたら余り女性をからかうのは辞めておけよ?」

 

「へ~い・・・」

 

 

とりあえず(閑話休題)起き上がってっと・・・

 

 

あの茶番から数時間後・・・

 

起き上がり考えを巡らせて行って一つの案が浮上したぽい

しかも、ひょっとしたら前世の夢をかなえられるかもぽい。

 

「提督さん提督さん」

「ん?」

 

「艦娘の中に余り訓練が苦手だったり嫌いって娘とかいるぽい?」

「まぁ、少なからず、な?」

 

ほうほうぽい・・・

 

「じゃあ、何処か大広間的なスペースって空いてないぽい?」

「・・・一応、この前の襲撃で鎮守府の隅っこにある会議室とその周辺の部屋が数部屋破壊されていてなぁ・・・

部屋を一個一個作り直すのにはお金をかかるから、安価に済ませる為に大広間にしたはいいが広すぎて「倉庫にしょうか?」って所はあるぞ?」

 

「・・・水回りは大丈夫ぽい?」

「ある程度は、な?「簡単に塞いだ」だけ、だから改修すれば使える筈だが?」

 

「・・・これなら行けそうぽい・・・。」

「なんかいい案があるのか?」

 

「ぽい・・・ウチの設備は幸いにも最新鋭って聞いたぽい。それも、使うぽい

そして、簡単に言うとコレは「飴と鞭」の「鞭」っぽい」

 

「で?飴はどうするんだ?」

「無ければ作れば良いぽい!そして、その飴は夕立達にとっても飴になるぽい!」

 

「・・・は?何をする気だ・・・?」

 

 

 

「ふっふっふっ・・・この鎮守府に艦娘達の憩いの場「カフェ兼バー」を開店するぽい!!」

 




「カフェ&バー」経営でございます。
名前はもう既に決まってます

そして、次回「視聴者参加型イベント」の詳細を発表します


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「カフェ&バー」開店計画始動

さて、今回は「視聴者参加型イベント」の「第一段階」を開始します




「・・・正直、内容によるな・・・。」

 

「そこはちゃんと説明するぽい!

カフェは結構、軽食等で稼ぎは余り期待できないぽい

 

そこで!ぽい!

そのカフェには「普通は出来ないような娯楽」を置いて置くぽい!」

 

「・・・娯楽なら持ってる奴が多そうだが?」

 

「でも、普通に考えて鎮守府に運び込めるのってゲーム機位ぽい

鎮守府に「雀卓」とか「ゲーム機器」を運び込むとなると提督さんは止めるぽい?」

 

「まぁ、柱島泊地(ウチ)は大丈夫だが、

鎮守府によっては「特別な理由が無い限り」は拒否する所もあるだろうな」

 

「それに、ぽい!

 

どんなモノよりも本格的でリアルなモノにはかなわないぽい

 

「ディーラーさんが居て本格的なテーブルがあって真剣勝負できる」だとか

「バリスタさんが居て本格的な紅茶や珈琲が飲める」とか、それも、

その内、艦娘同士でライバルが出来たりと柱島泊地(ウチ)でしか出来ない事をやるぽい!」

 

「・・・「柱島泊地(ウチ)ならでは」っう個性を出すのか

それで、利用料金を取ったり珈琲一杯幾らと取るのか」

 

「そう言う事ぽい!

それと、訓練施設で基礎訓練を終えると『ドリンク一杯5%OFF』だとか

「このゲームで『何勝したら割引!』だとか」クーポンを付けるぽい!」

 

柱島泊地(ウチ)の訓練施設を使うのか、それにより戦力増強や轟沈する確率も下げられるな

 

幸いにも内には水雷戦隊の教官と空母の教官がいるな・・・

後は戦艦と、潜水艦・・・後は特殊艦艇か・・・そこは、手の空いてる者に頼るか・・・

 

だが、飲み物を入れる「バリスタ」や後は・・・

スイーツを作る「パティシエ」又は「パティシエール」とかは、一体何処から募るつもりだ?」

 

「う゛っ・・・それは・・・その・・・ぽいぃぃ・・・」

「・・・はぁ・・・退役した昔の艦娘達に声をかけてみるか?

テーブルゲームなら頭脳戦にもなるし指先も鍛えられるし、体を休められる。」

 

「「退役した艦娘」ぽい?」

「ああ、幾ら、艦娘と言えど戦闘で傷つき負荷をかけすぎると艦娘自身も危うい上に

艤装の方も機能が低下していくんだ。つまり「衰え」だな。そう言う艦娘は艤装を降ろし静かに暮らしている

 

だが、中には海軍で働いてる奴もいるし、「最前線で戦わせろ」なんて言う奴もいる

そう言う奴を使う

後は・・・外部に求人を出すか・・・」

 

「・・・こんないつ襲われるか分からない戦場の基地に来るぽい?」

 

「さぁな?やってみる価値はあるだろ?」

「まぁ、その、何もやらずに諦めるよりも良いぽい・・・」

 

「だろ?なら、ば・・・求人情報を書き出してみるか・・・

ドルフィン!代筆頼むぞ?」

「・・・んお?俺か?・・・へいへい、分かったよキャプテン・・・。」

 

「おし、頼むぞ?それと、ゲームの種類は何にするつもりだ?」

「・・・頭使ったり、心理戦が出来るテーブルゲームがいいぽい」

「・・・なる程?体を休めつつ、頭を使い心理戦の勉強や集中力の向上なんかも、期待できそうだな」

「ふぇ?・・・ぽ、ぽい!!」

正直、そこまで考えて無かったぽい・・・

 

ぷっ・・・さて?本格的に書き出していくか?」

提督さんがそう言うとベッドの横の収納スペースから作業台が出て来たぽい

そこに紙とボールペンで色々と書き出して行くぽい

 


【求人情報】

 

場所;柱島泊地 鎮守府

給与:その時の売り上げによる。また、売り上げの数%かは鎮守府に納金する事

    数字は要相談

 

制服;コチラから支給します。

 

求人概要:「パティシエ、及び、パティシエール」「バリスタ」「バーテンダー」「ブラックジャックのディーラー」

 

主にディーラーとバーテンダーは「白シャツに蝶ネクタイに黒のベスト」

バリスタは「白の作業服に茶色のつば付きの帽子に茶色のエプロン」

となっております

 

 

休日:シフト制

保険:「雇用保険」、「労災保険」、「厚生年金保険」、「健康保険」

 

また「フレックスタイム制」採用 宿舎・食堂完備


 

 

「・・・こんなもんか?」

「求人情報なんて書いた事ないから分かんないぽい・・・。」

 

「ま、いいさ、俺達が書類を作って置く。」

「俺「達」っ?!って事は・・・」

 

「そうだ、また、代筆やら頼むぞ?

それから、ドリンクの取引先についてはウチら(海軍)が取引してる所があるからそこから仕入れるぞ?」

 

 

「うえぇ~・・・事務仕事は嫌いだぜ~・・・」

 

「うっし!なら、恐らく前例のない金策だが・・・いっちよ、やってみるか!」

「っ!・・・ぽいっ!」

 

 

 

・・・まさか、前世の夢が此処で叶うとは、ぽい・・・。

 

 

 

「お~い?聞いてるのか~?お~い?」

 

「五月蠅い」

「五月蠅いぽい」

 




という事で視聴者参加型イベントを開催します。


「「かんなか」の作中の中だけでもいいから艦娘と話ししたり、
一緒にお茶したい!また遊びたい!」

という方は私にメッセージで「第1・第2希望」「名前」
「年齢(詳しく書きたくない場合おおよそでも可)」「容姿」「一人称」「性格」
「おおよその身長」「性別」「希望する上記の職種」書き込んでください


また、追加で
「飲酒するのか」「お酒には強いのか、弱いのか」「喫煙するのか」「好きな銘柄」
「趣味」等の詳しい情報を書き込まれると作中でそのシーンが登場するかもしれません

また、「専門知識が無い」「ブラックジャック?ナニソレお医者さん?」という方歓迎です。

専門知識が無くてもコチラで色々と調べて書きますので、ご安心を

そして、小説内の息抜き程度に登場する程度なので
登場回数は余り多くは無いかも?しれません

ご了承くださいません。


さて、仕事内容なのですが

まず、「バリスタ」
コチラは「艦娘からのオーダーを聞きオーダー通りにドリンクを入れ提供」するのが主な仕事ですね、後は、艦娘達の女子会を目の前で見て聞けたり艦娘との会話もあるかもしれません

次は「お菓子職人」
ですね、因みパティシエは男性に、パティシエールは女性を指しますので、採用された方の性別によって変更します。

イメージ通りに「美味しいスイーツを提供」するのが主な仕事ですね
美味しいスイーツを作って艦娘達を魅了しませんか?

そして、「バーテンダー」
コチラも「バリスタ」と似たような形ですが主にアルコール類を扱います
また、カクテルも作ったりもします

アルコールの力によって意外な一面が覗けるかも?
しかし、イタズラは厳禁ですよ?

最後は
「ブラックジャックのディーラー」
コチラは「ブラックジャック」と言うゲームのルール上、「艦娘達と真剣勝負」をする事になります

自分の手元と艦娘達にカードを配り終えたら
いざ、勝負!

勝負に勝って艦娘達を打ち負かしてやりましょう!www
そして、可愛い悲鳴を聞きませんか?(黒笑)

各役職につき「1名」を定員とさせていただきます。
ですので、採用される方は「4名」となります

狭き門となるのかフルオープン状態になるのか分かりません

また、「作中で働いた人物の元に給与が与えられます」が、
「実際に採用された視聴者の皆様の元に給与や賞金、また景品等」はございません。

そして、作中で「こんな商品を作って見たい」等のリクエストがあれば出来る限り対応致しますが、基本的にはコチラで動かさせて頂きます


ご了承くださいませ。


こんな感じですかね?
一応、応募が無かった場合は「退役した艦娘がその役職を務める」という形を取ります

また、ウェイトレスの役職は出番が無い為、退役した艦娘が務めます


応募期限は「次回投稿時間である『5月21日 12時00分』」までとさせていただきます。
それ以降は採用しない方向性で行かせていただきます。

どなたでも歓迎致します
皆様の応募、お待ちしております。

追記

応募先を「感想欄」から「メッセージ」に変更致しました。
申し訳ございませんがよろしくお願いします

メッセージの送り方は

私の「釣果津抜」の名前を、クリックしていただいて、「その他」から「メッセージ送信」からお送り下さいませ



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変わる日常と変わらぬ笑顔・・・?

現時点を持って視聴者参加型イベントの応募を締め切らせていただきます

応募いただいた方誠にありがとうございます。
詳細は後書きに掲載いたします


あれから医務室を出てみたはいいモノの・・・

 

 

「今日は、これからどうしょうぽい・・・」

 

若干、日が落ちてきて夕方に差し掛かっているぽい

 

取引先の確保や求人情報の書類等の仕事は提督さんとドルフィンさんがやってくれるぽい

提督さんが指示をだしてドルフィンさんが代筆や電話等をするらしいぽい

 

工事費用やドリンクにテーブル等の出資は夕立と提督さんでなんとかするぽい

それと、倉庫予定地の改修工事は明日から、妖精さん達が取り掛かるらしいぽい

 

そして、今日の執務は終わってしまったぽい

 

「・・・っぅ・・・建設予定地にでも、行くぽい!」

なんとなくだけども・・・今は・・・今だけは動いていたいぽい・・・

 

 

鎮守府の廊下が紅に染まりつつある中、ゆっくりと歩いて行くぽい

 

 

そうして、たどり着いた店舗予定地は

 

 

「これは・・・ぽい・・・。」

なんとも、まぁ・・・不格好だったぽい

 

一部を境目にして壁の色が見事に安っぽい壁で掘っ建てた様な壁になってるぽい

しかも、そのまま、廊下にそって「ずぅーと」ぽい・・・

 

換気の為の窓も一つも無いぽい・・・

これは確かに、「倉庫にでもするか!」ってなるぽい・・・。

 

中は・・・

「・・・ぽい?」

 

鍵がかかってるぽい・・・

無理矢理、開いて下手に工賃をかさみたくないからそっとしておくぽい

 

 

・・・部屋の中も見れなかったから、出来る事といえば・・・

 

「・・・。」

 

今・・・出来る事は・・・何もない・・ぽい・・・

ただ・・・待つだけっぽい・・・

 

・・・。

 

 

・・・お腹減ったぽい・・・。

もうすぐで夕飯ぽい・・・。

 

そういえば、あの騒動の後にちゃんと間宮さんと伊良湖さんが食堂に着任してたぽい

最近、「食堂で鳳翔さんの他に誰か奥で作業してるぽい?」と思っていたけども今思い出したぽい

 

そんな食堂に到着し、中に入ってみると間宮さんが配膳して居るぽい

 

 

「こんばんは!間宮さん!」

「こんばんは、夕立さん。今日は「肉じゃが」ですよ」

 

「「肉じゃが」!絶対に美味しいに決まってるぽいっ!」

「夕立さんはお世辞が上手なのですね?」

「お世辞じゃないぽい!」

 

そんな他愛もない会話をしつつ「肉じゃが」を受け取るぽい

 

 

実は「肉じゃが」って

 

日露戦争で連合艦隊の司令長官として活躍した舞鶴鎮守府提督の東郷平八郎が留学先で食べた

日本へ帰国後に「ビーフシチュー」を海上で軍艦での艦上食として作らせよう料理長に作らせた結果

 

料理長は「ビーフシチュー」を知らず「想像で作った」のだが

出来上がったのは「ビーフシチュー(別物)」だったぽい

 

けども結果は、美味しく仕上がり「肉じゃが」と名前が付けられたらしいぽい

 

まさに、海軍と縁のある料理ぽい

 

そして、間宮さんの料理は予想以上の美味しいさだったぽい

 

食堂で間宮さんの作ってくれた夕飯を食べ終わり

スマホでニュースを確認してみるけども、目立った記事は無いぽい・・・

 

帰ろっぽい・・・

 

「ご馳走っぽい!!」

「は~い!お粗末様です~!」

 

 

食堂を出て自室に向かうぽい

静かな廊下を一人で歩いて行くぽい

 

そして、

 

 

時雨

夕立

 

と書かれた部屋の自分の前に来たっぽい

 

「・・・。」

ふと、思い出すのは何気ない日常の一言ぽい

ここで時雨おねちゃんが

 

『ここが僕たちの部屋だよ』

 

って言ってその後、時雨おねちゃんと鎮守府を見て回って抱きついてみたりして・・・

時雨おねちゃん・・・あったかかったぽい・・・

 

「・・・。」

何時までも部屋の前で突っ立てる訳にもいかないぽい!

時雨おねちゃんから受け取った合鍵を使って中に入るぽい

 

 

「・・・暗いぽい」

夜は緊急時以外は電気は付けない様にって後から提督さんに言われたぽい・・・

 

 

「お休みぽい・・・」

誰も居ない部屋に夕立の声が夜の帳に解けていくぽい・・・

 

 

 

そして、次の日、食堂に行き

 

「間宮さん、おはようぽい!」

「おはようございます、夕立さん、どうぞ、召し上がれ♪」

 

何事もなかったかのように振る舞って行くぽい!!

夕立は元気じゃなきゃ周りも落ち込むぽい!!

 

 

そして、執務室に足を運び今日も一人で机に向かい筆を走らせて行くぽい

そんな執務室は数日前の騒がしさは無いぽい

 

今は万年筆の走る音と電卓を叩く音だけが鳴り響くぽい・・・

 

 




軽くシリアスさんが様子を伺っている様子・・・w


視聴者参加型イベントの方なのですが

滑り込みでの応募が無い限り3名の応募がありました
ですので枠が「4名」の所「3名」なので、全員採用させて頂きます。

不明な点はメッセージにて質問させて頂きます。


また、一部「第一希望」被ってしまった箇所がございます。
結果によっては「『第一希望』が通らなかった」という方も居ると思われますが

ご理解の程をよろしくお願いいたします

因みに1番人気だったのは「バーテンダー」でした。
ついで2位は「お菓子職人」となっております

この結果を踏まえて「カフェ&バー」を開店させて行こうと思いますが
投稿の方はもう少々お待ちくださいませ


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傷跡

今回で財政難の原因が分かります



午前中に執務を終えて昼食を取り終えて一旦執務室に戻ってきたっぽい

 

 

「そういえば・・・この鎮守府の予算とか出資とか見れないぽい?」

そうと決まれば、ノートパソコンや過去の資料を調べてみたぽい

 

そしたら・・・

 

「・・・なる程、ぽい・・・。」

まずは、各鎮守府の予算案や資材の振り分けを見たっぽい

 

ソロモン近海の鎮守府、「パラオ」「ブイン」「ラバウル」「トラック」が一番、予算が多かったぽい・・・

その他の鎮守府はどんぐりの背比べだったぽい

 

けども、ウチは・・・

「・・・資金は少ないけども、資材は多いぽい・・・。」

 

補給ライン上にある鎮守府ならでは、ぽい

 

 

そして、この予算案が打ち出されたのは春先、今はもうすぐ梅雨ぽい・・・。

前回の大規模作戦は・・・えっと一週間前位ぽい?

 

・・・当時の呉の資金や資源は・・・

 

 

「資金が少なくて・・・資材が余ってるぽい?・・・何かに出資したぽい?

 

それに比べてウチは稼働したてで、資金は少ないとは言え潤沢だったぽい。

それで、大規模作戦の時に柱島泊地(ウチ)からは資金を出して、呉は資材で援助したぽい

 

一応、資材で援助する事で呉の顔を立てたぽい?」

 

 

そして、その後に・・・

「・・・あの夜ぽい。」

 

まずは鎮守府の壁の修繕費が・・・約10万・・・位ぽい。

それから、特殊清掃費用が・・・2ひゃくま・・・ま、まぁその位みたいぽい

 

ぽい?『資材コンテナのサルベージ費用』・・・?

「えっと・・・?『襲撃者がコンテナを持ち出そうとした際に海中に沈めてしまった』・・・ぽい?!

資材が・・・持ちだされた・・・?・・・盗まれた・・・ぽい・・・?

 

『海中に沈んだコンテナを放置し見つかった場合、膨大な罰金が科せられる。

その為、早急に引き上げ(サルベージ)を行った。』

 

・・・その費用が『コンテナ一個につき「約2千万円」』・・・2千万?!・・・ぽい。」

 

一瞬、語尾が飛んだぽい・・・

 

 

「その数・・・は・・・?

ぁ・・・語尾が飛んだぽい。

 

「『また、艦娘による作業の場合、目立ってしまう為、船舶による迅速かつ隠密に作業する事

 

罰金した場合1840万ポンド(英)などの実例が』・・・日本円にすると・・・ぴぃ!」

 

確かに速急に引き上げ(サルベージ)した方が得ぽい

財政難になるぽい・・・もう考えるのやめよっとぽい・・・

 

 

 

 

 

「うっ~す!お~い?()()()殿()?居るか~・・・ん?」

「・・・ノック位して欲しいぽい」

 

 

・・・スマイル、スマイルぽい

正直、油断したぽい・・・

 

いきなり入ってきたかびっくりしたぽい

 

 

「・・・ふむ」

「えっと・・・天龍さん・・・ぽい?」

何故か天龍さんが無言で近づいて来るぽい・・・

そして、

 

 

 

 

 

 

「・・・そりゃ!」

「むぃ?!」

 

 

 

 

 

 

ほっぺたを思いっ切り「むにむに」と引っ張られてるぽい?!

 

「・・・随分と、柔らけぇな・・・こりゃ・・・」

や、やめにゅ~ぴぃ~っ~ッ!!

 

「・・・おりゃ!」

~・・・っ!・・・ぽむにょ~ん~?・・・~っ?!

 

 

ちょっ!ホントにやめて欲しいぽい!

 

「・・・うりうり~・・・よっと!」

にょ~ん・・・ぴゅんっ?!・・・うぅ~・・・」

 

天龍さんがひとしきり引っ張って伸ばした後、手を放すと元に戻る夕立のほっぺたぽい・・・

案外、柔らかいぽい・・・じゃなくて!!

 

「・・・~ッ!!一体何をするぽいッ!!」

「おっ?少しは、マシになったか?秘書艦殿?」

 

 

「・・・う゛ぅ~・・・それで?夕立の頬っぺたを弄りに来ただけぽい?

一体何の事ぽい?それと秘書艦?というのは何ぽい?」

 

「なんも聞いてないってのはホントだったのか?

えっとな?秘書艦つうのはな、簡単に言うと『提督の代理人』みたいなモンだ。

 

執務をこなしたり提督に随伴したりとまぁ・・・色々だな。

それに伴って【提督と同じレベルの権限】がある。

 

んで、今回はその権限を使って龍田を秘書官代理にして、ある事をして欲しいんだ。」

 

「それって、何ぽい?」

 

 

 

 

 

「電と演習してくれないか?」

 

 




資金や資材が少ないの原因は色々と重なってしまったのですよ・・・
そして、サルベージ費用がががが・・・

そして、電ちゃんとの演習・・・?


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変わるモノ

さて、前回は権力が動き夕立が秘書艦になりました。今回は・・・


「えっと・・・どういう事ぽい?」

 

「俺が、ちょっと・・・その・・・あ~・・・なんだ?」

「ぽい?」

 

「・・・提督には伝えないで欲しんだが・・・。」

 

・・・天龍さんの手が震えているぽい?

・・・ここは、無理にでも・・・。

 

「・・・しばらく、執務室を開けるぽい」

 

 

とりあえず、医務室に居る提督さんに報告ぽい

 

「ちょ!まだオレは!何も!」

 

そう言って天龍さんが夕立の腕を掴むぽい

けども・・・

 

「・・・天龍さん?・・・握力、それが、限界ぽい?」

「・・・今、はな

出撃の後や訓練の後は・・・力が・・・・力が・・・力が・・・入んねぇだよ・・・

 

そう、今、夕立の腕を握る天龍さんの握力は本当に弱いぽい・・・

とりあえず、天龍さんに向き合うと手を放してもらったぽい

 

 

「・・・一応、出撃中は大丈夫なんだぜ?でも・・・」

「夕立は明石さんじゃ無いぽい

 

けども、恐らく、「アドレナリンの分泌」と「ゾーン」の重ね掛けぽい・・・

そして、その反動ぽい」

 

「アドレナリン?ゾーン?・・・んだ?そりゃ?」

 

「簡単に言うと「アドレナリン」は「火事場の馬鹿力」って奴ぽい

それと、「ゾーン」ってのは「集中力を極限まで高まった状態」の事ぽい

 

そして、この二つは効果が切れると反動が来るぽい

因みにどちらもどんな人でも慣れれば簡単にその状態に入る事が出来るぽい

 

けども、たまに『無意識のうちにその状態に入ってる』なんて人も居るぽい」

 

 

「えっと・・・それが、出撃中のオレの状態って訳か?」

「そう言う事ぽい、けども、普通は「疲れた」って程度ぽい」

 

「じゃ、じゃあ・・・」

「恐らく・・・警備シフトの過密化を考えると恐らく、「過度の疲労」ぽい

取り敢えず、しばらく休むしかないぽい・・・

 

その間の穴埋めは夕立がやるぽい。天龍さんは書類仕事は得意ぽい?」

 

 

天龍さんの目を見ると、

「オ、オ、オ、オ、オレ、レ、オレを・・・オレを誰だと思ってるんだぁ?!」

 

 

・・・目が泳ぐのを通りこして波乗りサーフィン状態ぽい・・・。

 

「ふ~ん~ぽ~い~?」

「ジトー」って目で見てみるぽい

 

「世界水準を軽く超えた巡洋艦なんだぞ!?書類仕事位・・・位・・・くら・・・い・・・。」

「ジト~ぽ~い~・・・」

 

「・・・すんませんでした、オレは交換日記すら書けません」

「素直でよろしいぽい、書類は整理して・・・いや、一切触らないで欲しいぽい」

 

「ひでぇぞ!おい!ぽ犬!」

「ちょっ!誰が「ぽ犬」ぽいッ!」

 

「そう見ても、その髪型犬の耳だろ?首輪とリードでも付けて「ぽいっ!」て鳴いてみな?」

「絶対に鳴かないぽいっ!それと、リードも首輪も食いちぎってやるぽいっ!

それに、この髪はどうしてもこうなるぽい!」

 

髪を濡らして梳かしても、どうしてもこうなるぽい・・・。

 

「おっ?・・・フフ・・・ったくよォ?

テメェはその位が丁度いいんだよ・・・無理に笑うなんてらしくねぇぞ?」

「?・・・

 

 

夕立・・・今、笑ってる・・・?

・・・そっかぁ~天龍さんにはお見通しぽい~・・・。

 

 

 

このままではなんだか癪っぽい・・・

 

 

天龍さんの建造時期と言えば・・・大正ぽい・・・

 

 

だったら・・・

「・・・っ!・・・ふふっ♪ぽいっ♪」

 

 

いい事思いついたぽい♪

 

 

 

「天龍さん天龍さん?」

「・・・んだよ?なんか急に二ヤつきやがって・・・」

 

「えっと、ね?・・・どうして、さっき『交換日記』って言ったぽい?

 

その交換日記の内容って・・・

『逢b「わー!わー!!て、テメェ・・・ッ!!わざとだろ!!オイ!」

 

・・・さぁ?どうかな?ぽいっ」

 

「とりあえず、演習の件は了解したぽい、予定が取れたら連絡するぽい

それと、警備のシフトを提督に相談しておくぽい」

 

「・・・急に、真面目な事話すんじゃねぇぞ・・・ま、仕方ねぇ、か、・・・おう!頼んだぜ?」

 

「ぽいっ!じゃ!」

「おうよ」

 

「それじゃ!「意外と乙女な」天龍さん?」

「お?お、お、お、オメェはァッ・・・!!」

 

 

あ、やべっぽいっ!

 

「『意外と乙女な』は余計だ!オラァ!そこに、なおれやァ!」

「やっだっぽ~いっ・・・ふふっ♪ぽ~いっ♪」

 

 

 

 

昼下がりのひと時に、

執務室を飛び出して始まった追いかけっこは当然、過労で動けない天龍さんを置いて逃げた夕立の逃げ切りぽいっ!

 

 

そして、逃げ切り向かった先は医務室ぽい

そこで、提督さんに

 

「・・・とりあえず、秘書艦の話は聞いたな?」

「まぁ、一応聞いたぽい」

 

「お前なら、『急に降って湧いてきた権力』に驕れる事はなさそうだが・・・

まぁ、一応様子見はさせてもらうぞ?今の所は普段通りでいいからな?」

「了解ぽい」

 

 

「ふむ・・・にしても・・・「過労」か・・・。」

「なんなら今晩から天龍さんの代わりに入るぽい」

 

「正直、助かる、が、

天龍の奴に書類仕事を一回させた時は、

 

確か『必須 再発行不可』と書かれた書類に顔を乗せて大きな口を開けて湖を作った時は

アカン、コレ(あ艦これ)・・・」ってなってな・・・。」

 

て、提督さんが遠い目をしてるぽい・・・

 

「えっと・・・とりあえず、書類には触らぬように言っておいたぽい」

「すまん、それが正解だ。

とりあえず、朝から昼間までの間に書類を終わられせて、

午後を休憩して夜間を警備という形で行こ・・・行くぞ?」

 

「了解ぽいっ!」

 

 

さて、前世ぶりのデスマーチ(連勤)の予感ぽい・・・

 




天龍さんの進水日は金剛さんと数年程度しか違わないんですよねwww

また、「ゾーン」と「アドレナリンの分泌」又は、その重ねかけはやろうと思えばやれますが余りオススメしません。

私は昔、無意識に「ゾーン」と「アドレナリン」の重ねがけを行ってしまった結果
とてつもない成果を得られましたが、「ゾーン」と「アドレナリン」が切れた瞬間
眠たくなり、結果「半日」位は寝て過ごしたことになりましたwww


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意外と影の薄いあの娘は・・・

ここら辺で登場させないと本格的に出番が無くなりそうな方を登場させます


天龍さんとの鬼ごっこ((一方的な逃げ切り))から始まったデスマーチ(連勤)は5日目を越えて

ようやく勝ち取った半休ぽい・・・。

 

電ちゃんとの演習は「もう少し落ち着いたら」になったぽい。

 

現在は執務を終えて、昼食を食べ終えてまったりしていると

執務室の扉を「コンコンッ」とノックする音が聞こえて

 

「こんにちはー!お荷物を運びに来ましたー!

すみませんが扉を開けてもらえませんか?」

「ぽーい!」

 

女性の声ぽい?

 

そして、執務室の扉を開けると

大きな大きな段ボールを片手で持って伝票を差し出してくるのは

 

帽子を深くかぶった眼鏡の黒髪で長髪のお姉さんぽい?

後、見にくいけども菊の花の髪飾りを付けてるぽい?

 

 

「荷物の受け取りのサインをお願いたします。」

「ぽい、えっと・・・え?!・・・『全自動麻雀卓』・・・ぽい・・・。?」

「全自動麻雀卓」って確か【約50kg】位あったような気がするぽい・・・。

50kgと言えば10キロのお米が5袋位の筈ぽい・・・それを軽々と・・・?

 

「『全自動麻雀卓』を・・・片手で持ってるぽい・・・?貴方は一体何者ぽい・・・?」

「えっと・・・その・・・あの~・・・」

 

 

 

 

 

「うっ~す~・・・傷口が塞がったから激しい事は出来んが

一応、書類仕事位は出来る・・・ぞ・・・?」

「あ、提督さん!実は・・・」

 

「っ?!・・・あっと、わ、わたしは・・・」

「・・・んあ?その髪飾り・・・テメェは!?」

 

「えっと、三十六計逃げるに如かず(形勢が不利になった時は取り敢えず逃げる)!!」

「っ!やっぱりか!夕立!行け!」

「ぽい!・・・ッ!!」

 

 

「待てっぽいッ!!」

「・・・っ・・・はっはっはっ・・・!!」

急に始まった鬼ごっこだけども、彼女、意外と早いッ!ぽいッ!!

 

だけども、

 

「・・・っ!・・・くっ!」

「っ!・・・ぽいッ!!」

 

 

曲がり角(コーナー)に弱いぽい?

コーナーの進入スピードが向こうの方が速すぎるぽい?

 

ならばっ!ぽい!

 

 

「・・・っ・・・またっ・・・っ!」

「っ!」

 

一瞬だけども、左へのコーナリングが膨らんだぽいッ!

今っぽいッ!!

 

 

 

届けッ!!ぽいッ!!

「・・・っ・・・ッ!?」

夕立の一言で振り返った、右手で彼女のスカートの端を掴むぽい!

 

「っ!掴んだッ!ぽい!」

そのまま下に引っ張るぽい!

 

すると、彼女は、走っている最中に重心を急に変えられて

後方にバランスを崩したぽいッ!

 

そのまま、夕立の体を外側に回して左手で肩を掴んで

右手をスカートから話して腰に回して支えてから、

 

「・・・っ!ぽいッ!!」

「ひゃっい?!」

体を捻りながら跳び、彼女を夕立の上にくるようにダイナミックに着地するぽいッ!!

 

「・・・くっ」

「・・・っ?!」

 

着地の衝撃で手を放さない様にするぽいッ!!

 

そして、着地っぽい

「・・・っ!!」

「・・・ふぐっ!!」

 

ったくもぉ~ぽいぃ~!!

 

「・・・やっと・・・捕まえたぽい・・・」

「・・・意外と、大胆ですね・・・。」

 

そう言った彼女は

「はぁ・・・疲れましたので、この『軽巡 大淀』観念して、これ以上は抵抗しません・・・。」

 

そう名乗ったぽい




という事で40話目して大淀さんがようやく登場ですw(遅すぎ)

そして、一言だけ、

「この鎮守府に『普通』は無い」

サラダバー!!

後、皆様を待たせている企画のお話の導入部分を「 予約投稿 」しました。もう少々お待ちください。


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立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花

今回も人物が動きます
そして今回は「全力」で・・・・

















ギャグにしましたwww

え?シリアスじゃないよ?シリアスさん有給消化中だから、ね?
ちょっ、まって、艦載機やら、主砲やら、魚雷をしまってくだしあ!!

えっと・・・それでは「かんなか」ギャグ回です!
よろしくお願いいたします
(上手く書けた自信は余りありませんが・・・w)

それ、怖いからしまって?ね?お願いします



あれから、自らを「大淀」と名乗った

ツナギ姿の彼女の腕を後ろに回し後ろで腕を組ました状態で今までの道のりを戻って行くぽい

 

 

そして、執務室の扉を開ると

 

「~~♪~♪~あ、やべ・・・」

・・・提督さんが雀卓を組み立てていたぽい

 

「・・・提督さん?」

「提督?逃げた私も私ですが少々よいでしょうか?」

 

 

ぽい?

「あら?」

 

 

大淀さんの顔を見上げて目を合わすぽい

そして、

 

 

「共同説教、と行くぽい」

「ええ、そうしましょう、では・・・」

 

なら、ば!ぽい!

 

「提督ぽい!」

「そこになおって下さい!!」

 

 

考えても見て欲しいぽい

『上司に「仕事しろ」って言われて帰ってきてみたら上司は「遊びの準備中でした」』

ってオチぽい!

説教待った無しぽい!

 

 

 

「いや、その、これは・・・」

「何か理由があるぽい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余がその坊主に『組み立てろ』と言ったの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、執務室の出入口から女性の凛とした声がぽい・・・?

 

振り返ると、そこには黄色の菊の花の絵柄の「小紋」の着物を着こなし草履を履いた大和撫子を体現した様な女性が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・っ?!・・・きゅん?!」

 

・・・えっと・・・執務室の扉の仕切りで蹴躓いて前のめりに転んだぽい・・・

しかも、顔面強打してるぽい・・・。

 

 

「うぅ~・・・」

そして、顔を上げると完全に涙目ぽい・・・

 

 

 

 

「・・・はぁ・・・相も変わらぬ様で、なんだか逆に安心しましたよ・・・。

『戦艦 三笠』お嬢様?」

ぇ・・・?彼女が?

 

「ええい!『お嬢様』呼びは止めろって言っておるでは無いか!!坊主!」

え?・・・え?え?え?

 

 

 

「この人の場合は

『立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合(ゆり)の花、しかし、喋れば覇王花(ラフレシア)』だもんなぁ?

そこにドジっ子属性で数多のトラブルを起こし続け一体幾つの男を逃したんですか?

「残念美人筆頭艦娘」殿?」

 

 

 

「ぐぬぬ・・・ッ!ええい!うるさい!うるさーい!!」

 

 

 

・・・目の前で起き上がらずに手足を「じたばた」させる姿はまさに駄々っ子ぽい・・・

 

 

 

 

「うぅ~大淀~あの坊主がイジメる~・・・」

「大丈夫ですか?三笠様?」

 

そう言って大淀さんが三笠さん?様?に駆け寄って行くぽい

 

・・・確か、この前の提督さんが話していた最初の艦娘さんぽい?

なんだか・・・夕立の中の凛々しいイメージが崩れ去って行くぽい・・・。

 

 

「ねぇ?大淀?あのクソ生意気な坊主、この書類、要らないみたいだね」

「・・・?、ぁ! ぇ、ええ!そうですね!破いてしまいましょう!」

 

?これはなんだかマズイ予感・・・

ここは夕立が、

 

三笠さん・・・でいいやぽい

ここはゆっくりと近づき、しゃがみ、わざと、あざとくスマイルぽい

 

「ねぇねぇ「三笠お姉さん」?」

「はうあ?!」

 

・・・三笠さんが悶えてるぽい・・・

効果は抜群ぽい・・・。

 

「その書類って何なぁにぽ~い?ゆうだちにも見せて欲しいぽ~い!」

「・・・ッ~!!スゥ~ハァ~スゥ~ハァ~・・・おパンツ見えてる・・・う゛ぅん゛!!・・・えっとね?

この書類は秘書艦の娘にしか見せられないのよ~ごめんね?」

 

ぽいぃ・・・?(へぇ・・・?)

 

提督さんに振り返って

「てーとくさん!この鎮守府の秘書艦って誰なのぽい?」

 

「・・・えっ?!・・・あ、ああ、それは夕立、お前だ。ちゃんと書類もあるぞ?」

そう言うと提督さんが書類を持ってるぽい

 

「って事なの、ゆうだち、秘書艦ぽいっ!」

「あら!そうなの?じゃあ、問題ないわね~♪」

 

そう言って袖から出て来た書類には

 


【戦力増強案】

 

ショートランド泊地所属「軽巡洋艦 大淀」を柱島泊地に転属とする

理由事項は以下の通りに~~(以下省略)~~

 

柱島泊地が増強案を受け入れるなら田中提督は下記にサインをする事

 

                     


 

 

「なる程・・・ありがと!おねえちゃん!ぽいっ!」

と夕立の全力の営業スマイルッ!!ぽい

 

 

 

ヴァルハラッ?!

「み、三笠様あぁぁ?!」

 

 

あ、鼻血出してるぽい

 

「お、おおよど、よ、ヴぁるはら、は、ココにあったぞ・・・」

「逝かないでください!英雄の墓標に「彼女の笑顔を見た瞬間、鼻血により出血多量により死亡」

なんて、そんな事・・・とても刻めないです!!」

 

そりゃ、そうぽい・・・

大淀さんが止血処理をしているぽい

 

今の内に

 

「提督さん?あの書類の内容は大淀さんの柱島泊地(ウチ)への転属の受け入れるの書類ぽい」

「マジか!最前線で国境をまたぐ度に書類を増えて行くショートランド泊地で大淀は書類を片付けていたからな・・・

恐らく、柱島泊地(ココ)なら一時間もあれば終わるだろ?

恐らく、だが・・・まぁ、方向音痴とサボり癖が玉に瑕だが・・・」

 

 

へぇ?そんな大事な事が書かれた書類とは・・・ぽい?(ねぇ?)

 

「提督さん?貸し1つぽい

「アッ、ハイ・・・」

 

「それで?大淀さんもショートランド泊地の所属なら、走れない筈ぽい」

「あ、ああ、アイツは5階の自室から飛び降りて足を綺麗に骨折してな・・・そのまま、誰にも気づかれずに朝を迎えたんだ

だから、あん時に言ったろ?『多くの艦娘は』って、だけで、傷を負いはしたが歩けるヤツもいたんだが・・・

 

アイツは『このままでは走って逃げれない』っう、まぁ、何から逃げるのか察するが・・・

ど根性でリハビリを頑張ってあそこまで回復したんだ。」

 

なんというか・・・その・・・

「努力の方向性が若干、間違っているぽい?」

「かもしれんな・・・」

 

 

 

 

 

「よの生涯に一片の悔いなし!!」

「三笠様あぁぁー!!」

 

あ、逝ったぽい

「海軍の英雄、ココに眠る」

 




???+大和撫子+残念美人+英雄+変体+ドジっ子属性+???+駄々っ子=三笠様

?は後々分かります

そして、次回・・・少々ですが、ついにお待たせしました。
「例の計画」を始動させていただきます。


また、誤字報告ありがとうございます。
本当に助かります


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顔合 ワセ ノ 時 ハ 近 ク・・・

視聴者参加型イベントの「カフェ&バー」開始します!!


あれから、三笠さんは大淀さんによる懸命な人工呼吸(マウス ツー マウス)の結果、何故か、蘇生に成功したぽい

そして・・・その・・・三笠さんのお願い(羞恥)に耐えて、大淀さんという貴重な人材を確保したぽい・・・。

 

 

・・・もう二度とやんない・・・あんな事・・・。

 

そんな白昼夢と思いたくなる日の次の日の朝・・・

 

執務室で書類を片づけ様と執務室の扉を開けて入室し部屋に入り数歩歩くと

 

「・・・っ?!」

背後から気配がするぽい?

 

 

と同時に背中を触られたぽい?!

「~♪~おはようございますっ~♪それではっ!」

 

 

そして、過ぎ去っていく大淀さん・・・?

「背中を取られたぽい?・・・って!逃げられたぽいっ!?」

 

しかも、なんか紙が貼ってあるぽい・・・

 


書類は終わらせておきました。

それと、提督から伝言を机の上に残しておきます


 

 

ぽい・・・?

いや、ちょっと待つぽい・・・

 

あの(大淀さん)何時に起きたぽい?!

 

こちとら、定時よりも大分、早くに着て作業を始めようとして

今、まだ、6時20分位ぽい・・・。

 

そして、あの悪戯だけの為に扉の死角に隠れて待機してたぽい?

 

 

「・・・やる気の方向性が「斜め45度」位は違うぽい」

 

えっと・・・取り敢えず、提督さんの伝言を確認ぽい

恐らく机の上に・・・あったぽい

 


 

秘書艦「白露型 4番艦 夕立」へ

 

「本日、ヒトヨンマルマル時に「食堂」にて求人の件の説明会を行う為、同席せよ」

  「彼らの履歴書に目を通すと同時に食堂まで持ってくるように」

 

以上、柱島泊地 田中提督

 


 

 

 

「・・・ぽい?」

え?あれ、今日ぽい?!

 

 

 

 

 

「えっと・・・履歴書、履歴書・・・っ!あった・・・ぽ・・・い・・・?」

え?うそ・・・ぽい・・・

 

 

 

 

 

「・・・ポゐ?

え?この証明写真・・・ぽい・・・?

 

 

 

 

 

「・・・POi?

っ?!・・・性別ッ?!嘘ぽいッ!

え?!でも、写真・・・は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ぽいぃぃ?!

「朝から館内放送で「ぽいぽい」うるせぇんだよォ!!オラァ!!ぽ犬!!」

 

「バンッ!!」と大きな音を立てて乱暴に入室してきたのは天龍さん?!

え?!てか、マイク?!

 

「・・・ぁ・・・ついてるぽい・・・。」

「オレが夜警を終えて、眠たくなってきた時に「ぽい?」って聞こえて来た時は

幻聴かと思ったぞ・・・」

 

取り敢えず、マイクを切ってっと・・・

あ、もう休暇明けたぽい?

 

 

「そら、とっととマイク切りやがれ・・・ったく・・・ふわぁぁぁ~・・・寝る・・・。」

 

 

その後、朝食を摂る為、食堂に赴くと

正座する大淀さんと天龍さん

 

そして、その正面に提督さんと龍田さんぽい?

 

 

「あら~?夕立も入らした事ですし?始めましょ~?提督~?」

「・・・だな。夕立?」

 

 

提督に呼ばれた瞬間に分かったぽい・・・。

(ぁ、コレは・・・ぽい・・・。)

 

 

「・・・ぽい。」

「正座」

 

と言いつつ天龍さんの真横の空いたスペースを指をさす提督さんぽい・・・。

「ぽい・・・。」

 

おとなしく、天龍さんの真横に正座するぽい

・・・?天龍さんぽい?

 

 

「チキショウ・・・何でオレまで・・・眠てぇし、腹減ったし、いい匂いするし・・・最悪だぁ・・・」

 

あ艦これ、ぽい

 

 

 

その後、龍驤さん達が美味しそうに朝食を食べる中お説教は「くどくど」と永遠と続いたぽい・・・。

 

 

因みに大淀さんは迷子になっている所を確保されたそうぽい

 

 


 

 

 

一方、その頃、呉の街のホテルでは

 

【223号室】の場合

 

 

やはり、住んでいた場所から離れた所だと時差が多少なりとあるせいか、感覚が違う・・・。

いつもの朝の太極拳で感覚を戻すか・・・

 

しかし、ここではちょっと狭すぎる・・・

 

「・・・この時間の裏手の駐車場なら」

なら早速、着替えるか

 

 

【222号室】

 

「・・・ふわぁぁ・・・んっ!んっうぅ~ん・・・ふぅ・・・」

 

・・・朝か

顔、洗って・・・着替えて・・・筋トレでも・・・

 

取り敢えず、顔を洗お・・・

 

「・・・起きよう」

 

 

【221号室】

 

 

・・・ここまでは完璧

そして、最後の大詰め!!

 

『あー、ところでバーテン

これからポーカーをやろうと思うんだが日本でポーカーというものは流行ってないのかな?』

 

「あー、残念ながら流行ってませんが、ただこの前すごい勝負を見ましたよ。」

 

『ほう、それはどんなゲームだった?』

 

「はい、それは1対1の勝負でした

1人はマジシャンのKilaという男でカードが凄かったんです。

そいつの手は、「8が3枚に6が2枚のフルハウスでした」 」

 

(♣と♦と♠の8と・・・♦と♣の6・・・よし!)

 

 

 

『ほう、それはいい手だな、じゃあそいつが勝ったんだな?』

「いや、ところがどっこいもう1人、

 

(ここで、机の上のカードを除けて・・・)

 

 

その晩はなんと「ハートのストレートフラッシュ」 」

(と言いつつ、「♥の6・7・8・9・10」をカードを切る!)

 

でそう

 

(最後に!)

貴方(お客様)が大儲けしたのです。」

 

(最後のカードは目印(サイン)入りの「joker」!!)

 

・・・うん!完璧!今日も絶好調だね!」

 

 

 

 

 

3人もまた、目を覚まし動きだしている・・・

 




次回から本格的に始動するのですが・・・その・・・かなりのカオスかもしれません・・・www


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混沌はいつでも這い寄って来るモノ・・・・え?

さて、イベント参加者のお三方が上陸しますが
なにやら「騒がしい」様子・・・?

(それと「キャラ崩壊」が起きてる可能背があります)


あのお説教から遅めの朝食を食べた後に

執務室で履歴書にしっかりと目を通すと同時に

 

「提督さん、この5名が『退役した元艦娘』で今回のお店の従業員ぽい?」

「そうだ、彼女らと彼らの顔合わせも今日行う予定だ。

 

彼女達の方の履歴書も目を通しておけよ」

 

「了解ぽい」

 

まず、求人を見て来た人達の履歴書は・・・・

うん、やっぱりこの人・・・()()()()()()()ぽい・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、追加の書類を片付けたり、店舗の資材や商品の発注を確認したり、

しつつお昼を食堂で食べ終えると机やら椅子を動かし、会場を設営していき

間宮さんの入れてくれたお茶で一息ついた所で

 

「ふむ・・・そろそろか、夕立」

「ぽい!」

 

「そろそろ定期連絡船が到着するはずだ。

恐らくその船に8人全員が乗船してる筈だ

 

・・・大淀が悪戯を仕掛ける前に迎えに行ってくれ」

「りょ、了解ぽい・・・」

大淀さーん?!一体何をやらかしたぽーい!!

 

執務室を出て早足で港を目指すぽい

 

 

 

 

 

昼下がりの柱島の港ぽい

丁度いい晴れ間に心地良い風が吹いてるぽい

 

現在時刻は

「『ヒトサンゴーゴー』・・・方位的に考えてもあの船ぽい」

しっかりと護衛の艦隊も居るぽい

 

 

 

 

 

・・・段々と近づ、い・・・て・・・?

見えてきたっ・・・ぽいけども・・・

 

「ナニあれ・・・ぽい???」

 

 

船首でタイタニック号ごっこをする青い色の髪の影が2つと

それを必死に引きはがしにかかっている銀髪の影が1つと・・・

 

 

・・・近づいて来てるから否が応でも詳細が分かる様になって来たぽい・・・

船の「みよし」から海面に向かって・・・えっと・・・リバースする赤毛の女性一人と

黒髪の男性が彼女の背中をさすってるぽい・・・

 

そして、その後ろでは金髪巨乳の二人に挟まれてる茶髪の男性が逃げ場を失っているぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス(混沌)ぽい・・・」

「ええ、そうですね・・・

迷子になってここまで来ましたが面白いモノが見れましたし「よし」とします」

 

ぅてぽるぽいぃぃ!?

 

「大淀さん?!何時の間に生えたぽい?!」

「私は迷子であってキノコではありませんよ?」

 

いや、そこで「キリッ」とされても・・・・

取り敢えず、

 

「大淀さんはまた迷子になりそうだからそのまま待機ぽい

あの人達と一緒について来る事ぽい」

 

「失礼ですね・・・私が何時、迷子になってるとでも?」

「現在進行形で『迷子』ぽい」

「・・・てへっ☆」

 

・・・「黒髪ロングの眼鏡っ娘の『てへぺろ』」・・・意外と可愛いぽい・・・。

 

 

 

 

 

そうこうしているうちに船は接岸して船と陸の間に橋が掛けられてるぽい

 

まず、降りて来たのは、

「響」さんに「アークロイヤル」さん、「(なぎさ)」ぽい。そして「霞」さんと「(もみじ)」さんぽい

 

「アークロイヤルさんって私と同じ『元艦娘』だよね?」

「phoenix. ・・・実は私は酔い止めを飲んで出撃していのだ・・・。」

「・・・艦娘が酔い止めの薬?」

 

 

「あー・・・楽しかった~」

「見てる私はもの凄く恥ずかしかったわよ・・・」

 

「響~また一緒にやろー!」

Да(ダー). あのタイタニックごっこは確かに良かった・・・ Спасибо(スパシーバ)

あー、もう、バカばっかり!

 

 

 

 

 

 

・・・次に金髪(愛宕に)巨乳二人(アイオワ)と「神薙(かんなぎ)」さんぽい

 

「いや、その、あのですね、上陸したんでそろそろ離してもらえませんか?」

「ぱんぱかぱーん♪うふっ、どうしました?一体ナニを放すの♪」

Did you call me ?(私を呼んだ?)ねぇ?Mr.Blue eyes(蒼い目)?一体ナニを放すの?」

 

「・・・えっと・・・その・・・あの・・・」

ぱんぱかぱかぱかぱかぱかぱーん♪

Wow! He is cute! !(わお!彼は可愛いわ!!)

誰か助けてくれえぇ!?

 

近くで見ると中々のカオスぽい・・・

あ、「神薙(かんなぎ)」さんと目が合ったぽい・・・

 

 

「っ!スマン!そこの方達!助けてくれ!」

 

巨乳に絡まれた時の対処法ぽい?

そんなモノは

 

『慣れろ』ぽい」

「巨乳なんて滅べばいいんです」

「大淀さん?!いきなりすぎるぽいっ?!」

 

「俺に味方が居ねぇ?!」

 

 

いや、その・・・

「巨乳を毎日押し当てられていたら嫌でも慣れるぽい・・・」

「・・・お、おう・・・なんだか、新聞記者時代の様に苦労しそうだな・・・

 

ぽい?今、彼は何を言ったぽい?

ま、いっかぽい

 

「とりあえず、移動するぽい。迷子にならないようにして欲しいぽい」

「夕立さん?誰が迷子になるのですか?」

 

「ぽいコラ『現在進行形の迷子』の大淀さん?」

「・・・てへっ☆」

 

「二度目は手抜きで可愛くないぽい」

「そんな!バレてる!?」

此処から更に各自で会話が弾み・・・(一部を除き)

 

その後

 

「お~い?そろそろ移動してくれねぇか?仕事の邪魔なんだが・・・」

連絡船の船長に止められるまで続いたぽい・・・

 

船長さんと護衛の皆様、申し訳ないぽい・・・。




という事で上陸しましたwww
そして、登場回数2回目にして、「キャラ崩壊」させる作者ですw
(しかも、内容は「金髪の巨乳美人に挟まれる」というものw)
後、少々の「遊び」を入れさせていただきました。

最後の方の不自然な空白がそうですねw

そして、不沈艦である響が「タイタニック号ごっこ」を・・・w
あと少し・・・もう少しだ・・・ッ?!・・・貴様、見ているな?・・・バレた以上、退くとするか・・・

ちなみに今日はとある艦娘の『3番砲塔』が爆発した日なんです・・・w

イッタイ、ダレノ、サンバンホウトウ、ナンダ…


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提督さん!リベンジ・・・?

コメントありがとうございます。
大変励みになっております

サブタイトルは特に思いつかなかったぜよ・・・(泣)



あの後、港から鎮守府に戻り、今は廊下を歩いてるぽい

その道中

 

後ろで3人が小声で話している様子ぽい?

 

「・・・こっちであってんのか?」

この声は「神薙 龍夜(かんなぎ りゅうや)」さんぽい?

 

髪は茶髪で体格は中肉中背で鍛えるのか図体(ずうたい)が良いぽい・・・

そして、何よりも真面目なイメージぽい・・・若干、口数は少ないぽいけども・・・

 

それと、神薙さんの特徴といえば神薙さんは「碧眼(へきがん)」ぽい

物凄く綺麗な青い目ぽい

 

碧眼(へきがん)」と言えば、欧米に多いイメージぽいけども、

中東や中央アジアなどにも見られる虹彩で日本人を含む東洋人にはほとんどない形ぽい。

 

モンゴルや日本でも茶色の中に青みの入った瞳の子が生まれる事があるぽいけども、

成長過程で完全に茶色になってしまって大人になっても青みを残した瞳の人は極めて少ない筈ぽい

 

最初は「カラーコンタクト」かと思ったけども、履歴書に「碧眼(へきがん)」の事が書かれていたぽい

 

 

「・・・大丈夫だと思うけども?」

お次は「(なぎさ)」さんぽい

 

(なぎさ)さんは物凄く身長が高いぽい

 

なんだか・・・こう・・・「上から声が降ってくる感じ」ぽい

夕立だと見上げて喋らなきゃいけないぽい・・・

 

渚さんは目元はツリ目で左目は黒髪で隠れているぽい

因みに、後ろ髪はキッチリと綺麗に切り揃えられていたぽい

 

渚さんは無口で物静かな人ぽい

 

 

「だね~気になるなら聞いてみたら?」

そして、最後は「(もみじ)」さんぽい

 

椛さんはその・・・所謂、「男の娘」って奴ぽい?

そして、何故か容姿が夕立にそっくりぽい

 

違う箇所と言えば彼の眼は「翠眼(すいがん)」ぽい

世界で2%しか居ないと言われる目の持ち主ぽい・・・

 

そして、長い髪の毛先は夕立と違って蒼い色になっているぽい

けども、容姿はホントにそっくりぽい・・・

 

なんだか、椛さんはおっとりとした感じぽい・・・

 

 

「あ~と、夕立、さん?ちょっといいか?」

 

神薙さんぽい?

「どうしたぽい?」

「ちゃんと道はあってるよな?」

 

「・・・?大丈夫ぽい!」

「そ、そうか・・・さっきから「ぽい」って言ってるから、な・・・」

 

・・・確かにそう思われても仕方ないぽい。

「う~ん・・・この語尾の「~ぽい」はどうしても無意識に言ってしまうぽい・・・。」

「・・・そういうモンなのか」

 

その後、大淀さんが補足で

「あ、因みに「デース(金剛)」「でち(伊58)」「なの(伊19)」「かも(高波、秋津洲)」「のじゃ(初春)」「なのです()」「にゃ(多摩)

クマー(球磨)」「ぴょん!(卯月)」「ぴゃん!(酒匂(さかわ))」「であります(あきつ丸)」などと艦娘によって色々な語尾が付く娘も

居ますから慣れてください。」

 

「・・・多い様な少ない様な・・・」

「・・・ん、個性的」

「だね~」

 

 

 

そんな話をしてると目的地の食堂に付いたぽい

「さて、この先で提督さんが待っているぽい」

 

夕立の一言で一般人の3人に緊張が走るのが分かるぽい

「大丈夫ぽい!提督さんは「ひょうきん」で「がさつ」で「きさく」な上に「威厳が無い」人ぽい」

 

「・・・フォロー入れてやれねぇのか?」

「・・・ズタボロ」

「でも少し安心したね~」

 

 

・・・提督さん、ごめんなさい。

提督さんの威厳を破壊して、緊張をほぐしたぽい

 

「えっと・・・とりあえず、入るぽい!」

食堂の扉をノックし、

 

「提督さん!カフェ、バーの方達を連れて来たぽい」

「・・・。」

 

「・・・ぽい?」

 

「返事がねぇな?」

「・・・だね」

「ん~寝てるとか?」

 

いやいや、椛さんや、提督さんが寝てる?

「いやいや、まさか、そんな・・・はず・・・は・・・ぽい・・・。」

「あー・・・もう一度やってみたらどうだ?」

 

確かに、今度は少し強めにノックし

「提督さん?」

「・・・。」

 

 

「むぅ・・・提督さ~ん!

「・・・。」

 

 

「・・・ここまで反応が無いと心配になるな・・・。」

 

「ぽい・・・てーいーとーくーさーん!!入るぽーい!!

「・・・。」

 

 

仕方ないぽい・・・

「ノックはしたぽい。返事をしなかった方が悪いって事で・・・」

 

 

ドアノブに手をかけて

ぽーい!!

「・・・上官相手にか?」

 

勢いよく開け放つ!!

渚さんがなんか言ってるけどもキニシナイぽーい!!

 

 

で、目の前に飛び込んできた光景は

 

・・・。(・・zzZZZ)

 

「・・・・・・ぽい?(・・・は?)

「・・・寝てるな」

「・・・ん、爆睡」

「ホントに寝てるとは・・・」

 

椅子に座り、眠っている提督さんぽい・・・

 

「・・・。」

「えっと・・・夕立さん?」

神薙さんが何か言ってるけどもキニシナイ・・・

 

提督さんにゆっくりと近づき・・・

右手を頭上よりも少し上に上げて・・・

手は「パー」にし、狙いを定め・・・

 

 

「あー・・・これは・・・」

「・・・いいモノが見れそう」

「まさかの?」

 

 

ええ、そうです。その「まさか」ぽい

 

 

 

 

「起きろッぽいッ!!」

「フラジー○ッ?!」

提督さん・・・それは所謂、「紙装甲」ぽい・・・

 

「んぇ?!・・・あー・・・コホン・・・

私が柱島泊地の提督だよろしく頼む」

「提督さん、今更、取り繕っても意味がないぽい」

「う、うるへー!少し位いいだろぉ!!」

 

「あ、ハイ・・・」

「・・・聞いた通り」

「だね~」

 

なんだか、不安になってきたぽい・・・

 




提督さんの威厳チャレンジ
見事に失敗でしたw

余談ですが語尾の所に「木曾」の「キソー」を追加するかどうか悩みましたが

木曾が「キソー」と言って球磨と多摩に抱えられ医務室に運ばれる姿と

恥ずかしながら姉御達に「キ、キソー・・・///」
と赤面しながら言わされてる姿が浮かんだので勘弁してやりましたwww

(キソーは公式公認の模様・・・詳しくは掛け軸にて)


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その店、営業準備中につき「試験」営業中

今回は飲酒のシーンが含まれていますがお酒は20歳を過ぎてからです
また、妊婦の方や運転手の方は飲酒を控えましょう

最後に一つだけ「お酒は『呑んで』も『呑まれるな』」を忘れずに・・・


あれから、各自の部屋の割り当てや制服のサイズ合わせ等を行い

「はい、それじゃあ、開店します」とういう訳にも行かないぽい

 

一週間程度試験的に「柱島泊地(ウチ)」のメンバーを相手に開店させて、

「厨房や作業場に慣れる」と同時に「使ってみて分かる問題や改善点」を見つけ出す最中ぽい

 

そして、今日は4日目の夜ぽい

夕食後に夕立も時間が取れたから顔を出してみるぽいっ!

 

 

鎮守府の廊下を歩いて行くと見える看板

 

 

 

【 cafe GERBERA(カフェ ガーベラ) 】

【 Bar PACHIRA(バー パキラ) 】

 

 

 

ガーベラの花言葉は「常に前進」「希望」

戦闘で前に進む艦娘達が常に希望を持ち常に前進できる事を願って付けたぽい

 

そして、パキラの花言葉は「勝利」「快活(朗らかに生き生きしている)

戦闘に勝利し祝杯を上げてる時は生き生きとして欲しいぽいっ!

 

そして、店内に入ると明るい照明と優しい木目調の椅子やテーブルに

Barとカフェの連なっているカウンターに落ち着くジャズミュージックが流れてる

モダンな雰囲気が漂っている店内ぽい

 

しかし、窓には100%遮光カーテンで光が漏れるのを遮っているからか、

景観は昼間に比べると少し、劣るぽい

 

部屋全体を覆う為にカーテン自体と工賃がかさむぽい・・・

この部屋だけであんなにかかると鎮守府全体は無理ぽい・・・

 

 

 

 

「・・・おっと、いらっしゃいませ、()()殿?」

「・・・ん、店長?来たの?」

「店長~!!」

 

「名前だけの店長だから普通に呼んで欲しいぽい」

 

そう提督さんが「あ、店長は名ばかりでも良いからお前がやれよ?」

と言われて押し付けられたぽい

 

 

バーのカウンターの椅子に座り

 

()()()()?まずは最初に定番の「カシスオレンジ」をお願いするぽい」

「・・・フッ、招致しました」

 

おっ?仕事モードのスイッチが入ったぽい?

バーのカウンターの向こうに立っているのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神薙 龍夜」さんぽい

て、ぽい?

 

「渚さんも一緒ぽい?」

「・・・ん、一応本職はパテシェだけども、明日の仕込みが終わったから手伝いを」

「『手伝い』っつてもカクテルは一通り作れるから即戦力だがな?それじゃ、始めます」

 

神薙さんは「タンブラー」のグラスを用意しグラスの中に氷を入れて、取り出したカシスリキュールは

 

「・・・「クレーム・ド・カシス」ぽい」

「ええ、「リッチでフルーティーなカシスで甘い余韻が長く続く」為オレンジの酸味と会う

更に、「しっかりとした酸味と甘さを思わせる香り」でカクテルの材料にもピッタリの一本です」

 

そう言いつつも神薙さんはグラスにクレーム・ド・カシスを注ぎ

グラスと氷の間にオレンジジュースを注いで行くぽい・・・

 

「ちなみに、

ココで氷にオレンジジュースを当てると底の方にリキュールが溜まって上手く混ざらないんだ

後、リキュールは重いからオレンジジュースを一度に注ぐと上手く混ざらない

その為、オレンジジュースを二回に分けると良い」

 

バースプーンを取り出し、一度、ステア(混ぜる事)してるぽい

指はバースプーンの中間を持ち中指と薬指の間にバースプーンを挟んでいるぽい

 

そして、バースプーンを抜き、もう一度、オレンジジュースを注ぎ

もう一度、ステアし

 

 

「お待たせいたしました。「カシスオレンジ」です」

「ありがとっぽい」

 

少しだけ濃いピンク色のカクテルぽい

どれどれ、一口ぽい・・・

 

 

「・・・っ~!!美味しいぽいっ!!」

「ありがとうございます」

 

う~ん~・・・さっぱりとした甘さと程よい酸味が丁度良いぽいっ!!

 

それにしても・・・

「この鎮守府に上陸する時の船の上でナニがあったぽい?」

「そ、それは・・・」

 

 

 

 

 

「神薙ちゃんが私の胸に飛び込んできてくれたの~♪」

「っ?!愛宕さん!だから、誤解だ!」

 

ぽぃ~?(へぇ~?)

「店長もそんな目で見ないでくれ・・・船の甲板の上で立っていると波に煽られて

体制を崩した拍子に・・・その・・・」

 

「・・・なる程ぽい」

「まだ、疑ってますよね・・・」

 

まぁ、ね?

今日のカフェの遅番はアイオワさんぽい

ならば本人に聞くぽい

 

「アイオワさんはそういう事ぽい?」

「Hey! Ms.Po dog(ぽ犬)!それはね~?」

「おいコラ高速戦艦、サラッと「ぽ犬」呼びすんなぽい」

 

「彼の反応が余りにもcute(キュート)だったからMs.アタゴとeye contact(アイコンタクト)一つで挟んで見たわ♪」

「なんだその無駄な団結力は・・・」

「ホントぽい・・・」

 

 

あり?もう空っぽい

「マスター、もう一杯お願いしても良いぽい?えっと・・・

余り良くないと分かっているけども「おまかせ」で!

 

出来れば「夕立に合いそうなカクテル」をお願いぽい」

 

「・・・なる程、お任せください」

神薙さんにグラスを返し、彼の取り出した新たなグラスは「タンブラー」ぽい?

だけども、冷やしてあるぽい?

 

そこに取り出したのは・・・

 

「トマトジュース・・・っ!『レッドアイ』ぽい?」

「おっと、ご明察です」

 

なる程、夕立の目は紅い目ぽい

だから「レッドアイ」ぽい

 

冷えたトマトジュースをグラスに注ぎ、そこに冷えたビール

 

「今回は「プレミアムモルツ」を使用します」

缶を開けると「カシュッ!!」と音を立てて開けられトマトジュースと同量注がれた所に

 

3、4回程ステアし、

 

「お待たせしました、「レッドアイ」です。お好みで隠し味にタバスコをどうぞ」

「ありがとっぽい!」

 

「う~んっ!!キンキンに冷えたビールとトマトが合うぽいっ!」

 

少し苦いけどもトマトが合うぽいっ!

ここにタバスコを数的垂らすと更に「ピリッ」とした刺激のあるレッドアイになってこれもありぽい!

 

 

 

「店長~お次はこっちにも来て~」

「ん?」

この声は

 

 

ディーラーさん?

「分かったぽい、コレ呑み終わった行くぽい~

後、また呑みに来るからお会計はその時にお願いぽい」

 

「承知しました。」

 

 

さて?一勝負と行くッぽい!!

 




渚さん、パテシェ(手が空いた時にはバーテンダー)
神薙さん バーテンダー

という形で行かさせていただきます

お二人の第一希望が被ってしまったので、「どうにか希望に添えないか?」と思い
この様な形にさせていただきました。


久々の次回予告ですw




次回
























「"Fate" dances with "trump card" on "Game board"」
運命的なシチュエーションでトランプは遊技盤の上で踊りだします・・・


直訳は『「遊技盤」の上で「運命」は「切り札」と踊る』になります



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"Fate" dances with "trump card" on "Game board"

今回はディーラーとギャンブラーのお話です


作中で賭け事を行いますが、
この表現は賭け事を推奨する為に書いてる訳ではありません

作中で賭博罪に関する事を軽く触れる程度に触りましたが
ここら辺の定義は曖昧です。賭博行為は冗談抜きで捕まります
あくまでも、作品の中の出来事としてお楽しみください。

最も「賭け事をしない事」が一番です

長くなりましたが以上の事をご理解の上お読みくださいませ。

また、作者は昔、パチンコ屋に通った経験がありますが
5時間程度、遊んで約10万円を手にした事が怖くなり
それ以来遊んでません

また、その逆もありました
たった数時間で数万円が消える場所です

パチンコを悪いとは言ってませんが
アレは薬物と似たようなものです


シリアスな空気になりましたが

「"Fate" dances with "trump card" on "Game board"」
ディーラーと夕立さんの勝負の行方はいかに・・・ッ!!




夕食後に軽く呑み、いい気分のまま、次に向かうはブラックジャックのテーブルぽい

そこに居たのは

 

「店長~ようこそ~!」

椛さんぽい

 

「ルール確認ぽい

 

配布されたカードの合計値が「21」により近い方が勝ちぽい

最初に配布されたカードの合計値に応じて、ヒット(カードを追加で1枚引くこと。)スタンド(カードを引かずに勝負すること)

ダブルダウン(倍掛けし勝負する事)を使い分けに近づけるぽい

21を超えバーストの条件を満たした場合は、強制的にプレイヤーの負けとなるぽい

 

それと、

賭けた総数のチップから獲得したチップを引いた数で

カフェとバーでドリンクを賭けるって事ぽい?」

「そうですね~

「持ち金は100枚スタート、1000枚にディーラーが掛けたドリンクをプレゼントですね~」

 

つまり

「チップを「「プラス領域」にしつつ「1000枚」達成させろ」って事ぽい?」

There is the street. Gambler?(その通りでございます。お客様?)

 

計算式はこうぽい

【『賭けチップ(投資チップ)』-『獲得チップ(回収チップ)』=『差額枚数(収支チップ)』】

ココの差額枚数(収支チップ)を1000枚にする事でディーラーが賭けたドリンクを獲得できるって事ぽい

 

また、鎮守府などの公共の場での賭け事に両者がリスクを負った勝負事であっても

『一時の娯楽を供する物』を対象に行う賭け事は違法な賭博行為とならないと規定されているぽい

 

一時の娯楽を供する物とは、「食べ物」や「飲み物」など「一時的に消費される物」の事を言いうぽい

例えば、「負けた方が勝った方に焼肉を奢る」といった行為は一時的な娯楽が目的と判断され、

()()()()()()()()()()()()()()

 

ただし、娯楽を供する物は「消費の即時性」により判断されるため、

「焼肉代(現金)」つまり【「お金」自体】を賭けての勝負は賭博行為として扱われる可能性もあるので注意ぽい。

 

あくまで対象外になるのは「その場で消費できる物のみ」ぽい

 

ココは本当に注意が必要ぽい

 

 

「なら、ディーラーさんは何を賭けるぽい?」

「・・・「赤ひげ」を賭けますねぇ」

 

赤ひげ?

「未成年がアルコールぽい?」

「大丈夫ですよぉ?霞さんが居ますから、彼女にプレゼントですぅ~」

 

「なる程、ね?惚れた彼女にプレゼントぽい?」

「さぁ、どうでしょうかぁ?」

 

・・・む、ポーカーフェイスぽい

表情を一切変えないぽい

 

なら、挑発してみるぽいッ!!

 

 

「なら今回は特別ルールぽい」

「・・・ほぅ?なんでしょうか?」

 

「一発勝負で『「負けた方が勝った方に赤ひげを奢る』ぽい」

Yes, that's fine, no problem.(ええ、いいでしょう、問題ありません。)

普段はおっとりしてるのに急に英語を使って少しキザっぽいし、挑発を仕返してきたぽい

 

 

 

「それではディール(ディーラーがカードを配ること。)します」

しかも、本気モードに切り替わってるぽい・・・

 

手札は・・・「3」と「4」合計「7」ぽい

対してディーラーの手札は

 

「おっと・・・これは・・・」

1枚は伏せた状態で置かれもう1枚は「7」つまり

 

 

 

 

「今の現状、同点ぽい」

「そうですね・・・お客様(ギャンブラー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は1枚 ()()ヒット(カードを追加する事)」します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ぽい?

 

 

椛さんは伏せたカードの隣に1枚だけカードを引き伏せた状態でテーブルの上に置いたぽい・・・

 

これは挑発・・・大きく出た挑発ぽい・・・

お、恐らくハッタリぽい・・・大丈夫ぽい・・・

 

 

「煽るなぁ〜」「・・・ん、予想外」「あのバカ・・・少しはやるようね・・・」「She's bold」「я сделаю это」

何時の間にか後方にギャラリーが集まりざわついてるぽい・・・

 

 

この状況で逃げたら「女が廃る」ってモンぽいッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夕立も・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1枚だけ追加ぽい・・・ッ!!」

「良いですねぇ・・・最高です!!」

 

そして、配られたカードは伏せられたまま手元へ来たぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずは、私が1枚捲ります」

 

 

・・・ぁ・・・。

 

 

 

そうだ・・・ディーラーは「1枚のカード」で「合計数が7」ぽい・・・

けども、夕立は2()()で『合計数が7』ぽい・・・

 

つまり、圧倒的に不利ッぽい・・・ッ!!

 

何故ッ!?何故気がつかなかったあぁ・・・・ッ!!

 

ここで、「10」などの高い数字が出れば絶望的ぽい・・・

 

 

そして、捲られたカードは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6ッ!!

合計・・・13ッ!!

 

 

「まだぽい・・・夕立の伏せられたカードが最大数である「10」もしくは「J」「Q」「K」(「ジャック」「クイーン」「キング」)ならばそのカードは「10」扱いされるぽい・・・ッ!!

 

更に!「A」なら、「1」か「11」として扱えるぽい・・・ッ!!

 

合計数は「17」か「8/18」ぽい・・・まだ勝機はあるぽい・・・ッ!!」

 

夕立の手札は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10ッ!!

合計・・・17ッ!!

 

「ッしっぽいッ・・・引いたぽいッ!!」

「・・・なる程・・・自分の追加の手札が「1」「2」「3」ならば、自分の負け

「4」ならば引き分け

「5」「6」「7」「8」なら自分の勝利ですが・・・

 

「9」「10」「J」「Q」「K」(「ジャック」「クイーン」「キング」)なら「バースト」・・・

つまり「合計数 21」を越えてしまい自動的に負け・・・という事ですね?」

 

「そう・・・いう事ぽい・・・」

「それでは・・・Open the card・・・」

 

捲られたカードは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6ッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合計・・・19・・・ッ!!

 

 

 

「負けた・・・ぽい・・・」

「自分の勝ちでございます」

 

 

 

 

「で?その賭けてたカクテルどうすんのよ?」

ぁ、霞さんぽい・・・

 

「バーテン!「赤ひげ」一つ!」

「渚さん?行けるか?」

「・・・ん、任せろ」

 

「って聞いてるの?!」

「大丈夫だよ~?」

 

「・・・はぁ?アンタ未成年でしょうが?」

「もう少し待ってて?ね?」

 

 

 

ギャラリーの中に居た渚さんがカウンターに戻るのに釣られるように

全員でカウンターに戻り渚さんと神薙さんはカウンターの奥へ戻ったぽい

 

そして、渚さんはタンブラーを取り出し、

スリーピースのシェーカーの中に「ブラックニッカ8年」「レミーレッド」「オレンジ・ビターズ」と氷を入れてシェーク

 

暫くし、シェーカーから中身のカクテルをタンブラーに移しコーラを適量注ぐぽい

最後にオレンジをカクテル・ピンに刺して飾り

 

「・・・お待たせしました。「赤ひげ」でございます・・・が・・・」

「うん、大丈夫。分かっている」

 

そう言うと椛さんはカクテルを受け取り、カクテルを霞さんに差し出しながら

 

 

A victorious cocktail for you(勝利のカクテルを君に)

「・・・えっと・・・ごめんなさい、私、英語はあんまり分かんないのよ・・・」

 

「そんなぁ~・・・!!」

ぁ、でもカクテルは美味しい・・・ちょっと気に入ったかも・・・

 

あ、霞さんにカクテルを渡して崩れ落ちたぽい・・・

・・・なんだか椛さんぽい?オチぽい・・・

 

 

 

 

пляж().私にも何か作ってくれないかい?」

「・・・ん、任せろ」

 

お次は響さんのリクエストぽい?




『「遊技盤」の上で「運命」は「切り札」と踊る』を英語訳にしましたら・・・

Google翻訳は「運命」の事を「Fate」と翻訳しまいたのでそのまま採用しましたw

それと、独自の考えですが

「飲み物や食べ物は静かに書いた方が美味しく思えてきますが
勝負事は大袈裟に書いた方が面白くなると思います」www

などという「言い訳」もとい、「逃げ」ございますwww


次回「Dye us with your cocktail」

イケメン男性二人がシェーカーを振り、カクテルを作り
「かつて、戦場を駆けた乙女」と「これからも、戦場を駆ける乙女」

彼女達は彼らの作るカクテルに、今宵、酔いしれます


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Dye us with your cocktail

今回は「バーでカクテルを呑む」お話です
注意!!今回は「おつまみ」もセットで登場します!

「お昼時に美味しい酒とつまみだと・・・?そんなモノに私が屈するか!!」
「くっこ〇せ・・・」

という速堕ち2コマ注意ですwww


バーカウンターには夕立と響さんとアイオワさんと霞さん椛さんが並んで座っているぽい

 

「・・・ん、響?何にすんの?」

「そうだね・・・「バラライカ」と、おつまみを軽く」

 

「・・・ん、任せろ」

「つまみは俺に任せろ?」

 

渚さんは「カクテルグラス」とスリーピースのシェーカーを取り出し

 

シェーカーの中に「ピナクル ウオツカ」、「ホワイトキュラソー(トリプルセック)」、

「フレッシュレモンジュース」をシェ-クして、カクテル・グラスにカクテルグラスに注ぎ

 

「お待たせしました。『バラライカ』でございます。」

Спасибо(ありがとう)

 

ぽいぃ~・・・アレが「バラライカ」ぽい?

白色で美味しそうぽい・・・

 

「『バラライカ』の「辛口でながらもパンチのある爽やかでクールな味わい」にあうつまみか・・・

なら、塩で行くか」

 

神薙さんがバーに併設されたキッチンで何か作るぽい?

ならちょっと覗いてメニューを盗んじゃお!ぽい!

 

 

取り出したのはジャガイモぽい?

洗って皮を剥きカットしたら

 

ボールに移し「サッ」と水に潜らせてから?

塩?・・・ぽい?塩を全体的振ってラップでくるんでレンジに入れたぽい

 

あ、でもジャガイモは全部は使わないぽい?

まだ切ったジャガイモが残っているぽい

 

その間にクッキングヒーターでフライパンを温めつつ次の準備ぽい

取り出したのは「ニンニク」と「オリーブオイル」に?「玉葱」、「ベーコン」ぽい

 

「お、温まったな?

なら、ココに・・・オリーブオイルと半分に切って潰したニンニクを投入、ここまでいいか?」

「あ、ぽい・・・」

 

バレてたぽい・・・

 

「後は香りが出るまで炒める

その間に「玉葱」と「ベーコン」を刻んでおく」

 

手際が良いぽい・・・

あっ・・・ニンニクのいい香りがするぽい

 

 

「そろそろか?」

 

レンジの「チンッ!」って音がなったぽい!

 

「取り出す時は火傷に注意しろよ?

後はフライパンに「ジャガイモ」にさっき刻んだ「玉葱」と「ベーコン」を投入し

味付けに「塩」「胡椒」「コンソメ」を投入したら・・・玉葱が「しんなり」するまで炒める」

 

フライパンを振ったりして食材を焦がさない様に振るってるぽい

 

 

しばらくしたら玉葱が「しんなり」した所を見せてくれたぽい

 

「んで、最後に、パセリを入れて絡める・・・完成!

お待たせしました。『ジャーマンポテト』でございます。

お熱いので気を付けてお食べください」

 

 

なる程・・・メモメモっぽい・・・

 

「で?夕立さん?

向こうもひと段落ついてメモも終わったようだし、ご注文はあるかしら?」

 

ほうほう?愛宕さんも何か作れるぽい?

ならば、

 

「ん~・・・夕立も「バラライカ」をお願いぽい!」

 

「渚さん?借りるわよ~?」

「・・・ん、分かった」

 

 

 

Hey! bartender!(ねぇ!バーテンダー!) Me()に「サイドカー」をお願い!Ms.カスミは?」

「えっと・・・私はそんなに詳しくないから・・・お任せで・・・

 

「ん~・・・そうね・・・Ms.カスミはコーヒーは大丈夫?」

「え?えぇ、飲めるけども・・・」

 

「なら!bartender!(バーテンダー!) 彼女に『ビター・カルーアミルク』をお願いするわ!」

「はいは~い!!ちょっと待っててね?神薙さ~ん?オーダー入ったわよ~?」

「おう、分かった。コッチ(調理場)を少しだけ片づけておく。」

 

 

少し、霞さんは酔ってるぽい?「赤ひげ」って結構、アルコール度数が高かった筈ぽい・・・

 

「・・・はぁい、夕立さん、お待たせしました~『バラライカ』です」

「ぽい?・・・っ!ありがとっぽいっ!」

 

どれどれ一口・・・

「むっ?結構、度数も高そうぽい・・・」

вот так?(そうだよ?)25度以上の筈だよ?」

 

あ、でも少し甘いのに辛口で美味しいぽい・・・

おつまみも欲しいぽい・・・

 

 

ぁ、

 

「響さん、ちょっと頂戴ぽい?」

「丁度、「ちょっと多いな」なんて思ってたんだ・・・一緒に摘まもう」

「ぽ~い!」

 

う~んッ~っ!!辛口なバラライカで満たされた口内を

丁度良い塩っ気のポテトが合うぽいっ!

 

「あらぁ?美味しそうね?私にも頂戴♪」

「愛宕さん?Ты тоже(君もかい?)・・・まぁ、良いけども・・・」

 

「コラっ!愛宕さん!お客様の料理に手ェだすな!」

 

 

「はぁい・・・さてちゃんとお仕事しますかね♪

 

まずはね?「ロックグラス」に氷を入れて取り出すのは・・・

『カルーア コーヒー リキュール』って言ってね?

 

カルーアの原料は良質なアラビカ種のコーヒー豆なの。

で、そのコーヒー豆は香り高くローストされ、スピリッツに浸け込まれているの

つまり、「最高の原料と最新の技術」

 

それ故に、世界中で愛されているリキュールなのよ?そして今回はコレを使うの」

 

氷を入れたグラスにカルーアと牛乳を注ぎ、上からインスタントコーヒーをトッピングし、

軽くステアし

 

「はいは~い~?お待たせしました。『ビター・カルーアミルク』です。

テイストは甘口でアルコール度数は8度以下と弱めでございます~」

「・・・ありがと。」

 

 

ぽい?料理も終えた神薙さんもカクテルを作りだしてるぽい

「えっと・・・お次は『サイドカー』ですね」

「ええ!お願いするわ!」

 

「神薙!神薙!」

「おっ?ありがとよ」

 

愛宕さんから神薙さんから受け取ったのは

「ホワイトキュラソー(トリプルセック)」と「フレッシュレモンジュース」ぽい

 

「で、ココに「ウオッカ」を注ぎシェークすると『バラライカ』になるのだが・・・

今回は「クルボアジェVSOPルージュ」つまり「ブランデー」を使います

 

ぶっちゃけ、「サイドカー」と「バラライカ」の違いは『使うお酒を一種しか』違わない所です」

 

 

「ちなみに、「アメリカの禁酒時代に呑まれていた」と()()()()()()()Cocktail(カクテル)なのよ?

 

それとね?1950年代に女優の「マリリン・モンロー」と言う女優さんが、映画『お熱いのがお好き』に出演し

現在でも「アメリカの永遠のセクシーシンボル」として不動の地位を確立しているのよ?

 

後は・・・アメリカンのイメージの中に「女性が爆弾の上でセクシーポーズを取る」とかのイラストがあるのだけども、

彼女がモデルらしいわよ?」

 

「お待たせしました・・・「サイドカー」でございます。

ちなみに、昔のプレモルのCMでマリリン・モンローの歌う「I Wanna Be Loved By You」が流れた事もあったな

 

んで?おつまみは?」

 

Of course you get it!(当然貰うわ!)

「オーケー・・・ちょいと待ってろ?

 

そしたら、さっきの刻んだジャガイモの余りを使うぞ?

 

まずはフライパンに油を・・・そうだな・・・1cmから2cm程油を引きあっためる

 

んで、だ。

さっきの「刻んだジャガイモ」をビニール袋に入れて「顆粒(かりゅう)コンソメ」、「片栗粉」、「小麦粉」

コイツをテキトーにぶち込んで袋の口を閉じて「シャカシャカ」と混ぜて、全体的にまぶす

 

全体的にまぶすことが来たら、4,5分程放置する

その間に調味料である「塩」「チリペッパー」「ガーリックパウダー」を用意しておく

 

油は・・・いい感じだな。

 

後はさっきのまぶしたジャガイモもはもう少し待つか

今の内にメモしとけよ~?」

 

メモメモっぽい・・・

って霞さんや響さんもメモぽい?

 

あ、バラライカが無くなったぽい・・・

グラス返すぽ~い!!ぽ~い!!

 

閑話休題(暫くして・・・)

 

 

 

「・・・うし、良い感じだな

ここで勢いよく投入すると油が跳ねて火傷して水膨れになる可能性があるから注意

 

でジャガイモを焦がさない様に注意しつつ揚げ焼きして・・・最後にしっかりと油を切った後に

さっき用意した調味料をぶっかけてやれば完成・・・なんだがちょいまち・・・・」

 

 

「なんだか・・・『男の料理ッ!!』というか・・・」

「『アメリカ』って言う料理ね・・・あのバカも好きなのかしら・・・

 

そんな事を話していたら

 

「そら、完成!!『チリガーリックポテト』だ!熱い内に喰っちまいな?」

Thank you! bartender!(ありがとう!バーテンダー!)

 

おぉ・・・美味しそうぽい・・・

それに、案外と簡単にできるぽい・・・

 

アイオワさんがフォークでポテトを刺し一口

It's hot!・・・ But delicious!(熱い!・・・でも美味しいわ!)

あ、なんだか、コークが飲みたくなってきたわ・・・」

 

「なら、お次「赤ひげ」でもいかかです?」

I'll get it!(頂くわ!)

「あ、夕立も!夕立も!!夕立も欲しいぽい~!!」

 

 

Understood.(かしこまりました)Please wait a moment(少々お待ちください)

 

Hey? Can you speak English?(へぇ?貴方は英語が喋れるのね?)

Actually I lived (実は少し)in New York for a while, (ニューヨークで暮らしていたのですが) to Japan for business... the war started.(日本に来たら・・・戦争が始まったのです)

 

I see(なるほどね)

Over there... Ah... a friend?(向こうに・・・あー・・・友人?) I'm waiting for my friends so I want to see you soon(友人達を待たせているので早く会いたいです)

 

I hope I can meet you soon(早く会えると良いわね?)

That's right(本当ですね)

 

えっと・・・イントネーションで「なんとなく」しか分かんないぽい!!

それに、なんだかいい気分で面白いぽい!!

 

「さて、湿っぽい話はこの辺で・・・」

「そうね!bartender!(バーテンダー!)I'd like a cocktail!(カクテルを一つお願い!)

Leave it to me?(俺に任せな?)

 

英語が話せる人ってカッコいいぽい~!!

あ、「赤へげ」はやくぅ~・・・

 




おや?
夕立さんや?「赤『へ』げ」ってなんですか?それ?

次回「お酒は呑んでも・・・?」


今回の「おつまみ」として登場させてもらいました料理の参照元のURLです

ホクホク☆簡単!ジャーマンポテト♪
「https://cookpad.com/recipe/2078143」

簡単おつまみ★チリガーリック ポテト★
「https://cookpad.com/recipe/6098610」



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お酒は呑んでも・・・?

今回は提督さんの視点でお送りします
その・・・オチが迷子だ・・・(´;ω;`)


「草木も眠る丑三つ時」

なんて事はァよく言ったモンだな?

 

 

『現在の時間では、午前二時から二時半頃にあたりで、

化け物や幽霊が出る時刻といわれている。』

 

なんて事聞いたことがあるが本当にそうだな・・・

ホントにバケモンが出てきそうだぜ・・・

 

んで?目的地は・・・

「あっちか・・・」

 

そして、暫く歩き辿り付いたのは

 

【 cafe GERBERA(カフェ ガーベラ) 】

【 Bar PACHIRA(バー パキラ) 】

 

「・・・ココだ」

いやぁ~しっかしまぁ・・・執務室で寝落ちして

気が付いたら「夜中の2時でした」ってオチで済めば良かったんだが・・・

 

カフェから内線で「提督?少々迎えに来てもらえませんか?」

と、愛宕から聞いてきたはいいモノの・・・

 

「どうなってんだコレ?」

「・・・田中さん?女の子に「コレ」は駄目」

「だけだなぁ・・・」

「・・・すぅ・・・すぅ・・・んっ・・・っぅ・・・

 

 

夕立だ・・・

思いっ切りバーのカウンターに突っ伏して寝てるな・・・

 

近づいて覗き込でみれば可愛いじゃねぇか・・・

 

いつもいつも「コイツはホントに『駆逐艦』か?」

と言いたくなる頭のキレと落ち着きを見せるが・・・

 

寝てる時だけは「年相応」というか「艦相応」か?

 

「・・・寝落ち」

「・・・だな。えっと・・・「バラライカ」に「赤ひげ」に?それから・・・

「カシスオレンジ」と「レッドアイ」に・・・「ジン・ビーム」に「サントリーオールド(達磨)」のロックで飲み比べ・・・」

 

チェイサー()は?」

「無しだ」

 

「完全にチャンポン(悪酔い)からの寝落ちか・・・駅で寝てるおやっさん共みたいだな・・・」

「・・・酷い言いよう」

 

・・・ん・・・・ぽい・・・?

「お?起きたか?」

 

・・・ん、てーとくさん?

「おう、俺だ。そら、起きろ?」

 

「・・・ん・・・んー・・・」

「っておわっ?!

おまっ!急に飛びついて来る奴がいるか!?」

 

「てーとくさんだぁ・・・・えへへぇ~・・・」

うわっ?!酒臭ッ!

 

「ぷ~・・・臭いっていうなぁ~・・・ぷぃ~ぃ~」

あれ?何故だろう・・・俺の知ってる夕立だ・・・

 

 

Ahー・・・(あー・・・) Admiral?(提督?) なんだかMeの知ってるユウダチにそっくりだわ・・・」

「・・・ん、二重人格?」

「・・・それとも、酒で羽目が外れたのか?」

「自分の知ってる店長じゃないぃ・・」

 

いや、ホントそれな?

こういう時は・・・

 

 

「昔、教官が『駆逐艦が酔い潰れた時は頭撫でて寝かせろ』ってたけども・・・」

「・・・え?田中提督?やんのか?マジで?」

 

 

神薙さんやそうは言うが、な?

 

「他に方法があるのか?」

「いや、特には思い付かんし、閉店時間はとうの昔に過ぎてるからな・・・いい加減、な?」

「そうか・・・」

 

 

・・・うし、やってみるか・・・

夕立の頭の天辺目指してゆっくりと手を持って行き

「・・・ぽい?」

 

優しく撫でる・・・

力は強すぎない様に注意しつつ、ゆっくりと・・・

「・・・ぁ・・・ふぅ・・・んっ・・・

 

 

ゆっくりと・・・ゆっくりと・・・

・・・む?

 

「ゆ、夕立?」

「・・・。」

 

夕立が何も言わずに「じー」と見つめてきている・・・

と、取り敢えず手を止めてくか?

 

「ゆうだち が なかま に なりたそう に こっち を みている」

コラ~・・・?外野煩いぞ~・・・?

今の誰だ~?正直に挙手しなさ~い?提督、怒らないから~

 

 

 

「ねぇ?てーてくさん?なんで止めちゃったの?」

「・・・んぁ?」

 

「今のね?ものすごーく気持ちよくて「ぽかぽか」するぽいっ!」

「お、おう・・・?」

 

な、なんだコイツ?!俺の知ってる夕立だけども、俺の知らない夕立?

・・・つうよりも、柊?なのか?

 

「ん・・・?夕立?」

「・・・。」

 

「夕立さん?」

・・・すぅ・・・すぅ・・・ぽいぃ・・・

 

「・・・二度寝」

「布団か?俺は・・・」

 

つか、ホントに寝たぜ・・・

まぁ、いい・・・横抱きで持っていけばいいか・・・

明石起きてるのか?・・・寝てそうだな・・・取り敢えず仮眠室にでも放り込んでおくか・・・

 

「よっこいしょっと・・・ん?ちゃんと食ってんのか?コイツ?

まぁ、いい・・・邪魔したな?」

 

「ア、ハイ・・・」

「なんか・・・その・・・寝込んだ女の子をおm」

 

「・・・ん、皆まで言わなくても大丈夫。

責任者がそんなヘマはしないはず」

 

・・・んだよ?みんなして・・・?

あ、お会計・・・明日でいっか・・・

 

自分で呑んだ分は自分で払えっつぅーの・・・

俺はそこまで優しくねぇよ・・・

 

 

ちなみに、

翌日に素面の夕立の頭を撫でたら涙目で怒られたが気持ちいいのか反撃は無かった

当分の間はからかう事が出来るな?こりゃ・・・

 




※お酒は呑んでも呑まれない様にしましょう※


「執務室で優雅なティータイムを」
次回はカフェ勢のターン!!


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執務室で優雅なティータイムを

今回は執務室でのひと時ですが・・・何やら騒がしい様子・・・?

追記

予約投稿をミスしてました・・・
遅刻気味ですがよろしくお願いします


あのちゃんぽん寝落ち事件から2日が立って明日がグランドオープンの日ぽい

昨日は昨日でえっと・・・青葉さん?という巡洋艦の方が新聞の取材に来てくれたぽい

 

「巡洋艦 青葉」・・・確かあの・・・えっと・・・

従軍記者を一時的に乗せたとかいうあの「巡洋艦 青葉」ぽい?

まぁいいぽい!

 

それでバーとカフェの取材に来た所で神薙さんとカメラの事で話したり、

椛さんと霞さんにブラックジャックを挑み見事に返り討ちにあった後にカフェ勢の本気のおもてなしにとろけたりと・・・

 

まぁ、終始騒がしかったぽい

 

で、今夕立の手元には「海巡葉新聞」という新聞があるぽい

その見出しが・・・

 

 

 

【柱島泊地にカフェ&バー開店!店長は「ぽ犬」!?】

 

 

・・・

 

それでは、皆さんご一緒に!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんのぉ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワレアオバァッ!ぽいッ!!」

 

 

しかも、前日の事まで事細かに書かれてるぽいッ!!

 

「おーおー『流石は青葉』つう所か?ついに全国に知られたな?ぽ犬?」

「提督さん?一旦黙ろうぽい?」

しかも!しかも!!・・・ぇ?・・・全国?!おまッ!・・・マジで!ふざけんな!ぽいッ!!

 

「ガルルルルゥ・・・・ッ!!」

「そうかりかり怒んなよ?」

 

「・・・ぁっ」

ていとくさんが席を立って夕立の頭を撫でに来てくれたぽい・・・

気持ちけども、やっぱり恥ずかしいぽい・・・っ

 

「・・・ん、少しはマシになったな?」

「・・・ぷいっ!」

 

「素直じゃねぇ奴だ事・・・」

「ぷいっぷ~い!!」

 

「・・・昔、ゲームで居たなぁ・・・そんな奴」

「・・・。」

 

「ありゃ?」

 

・・・提督さんの事なんて知らないぽいっ!!

 

 

「・・・ん、もういいかい?」

「・・・перебранка(痴話喧嘩)は終わったかい?」

 

 

・・・なんで執務室の扉から渚さんと響さんが覗いてるぽい?

 

「ピニブランカ・・・?」

「響さんや?ロシア語で今なんつったぽい?」

 

「フフッ・・・さぁ?なんだろうね?」

Admiral(提督)Po dog?(ぽ犬?) Arrogant fight(痴話喧嘩)は終わったの?」

「そうだぞ?Admiral(提督)Secretary ship(秘書艦)?そう言うのは仕事外で頼む」

 

 

響さんと渚さんの上から次々と顔を出すカフェのメンバーぽい

 

・・・密かに英語とロシア語を勉強するぽい

そして、鼻ァ明かすぽいッ!!

 

取り敢えず

「それで?みんな揃ってどうしたぽい?」

「・・・この泊地の方達は全員が出払ってしまったからカフェ丸ごと出張」

 

「大胆ぽい・・・」

「・・・ん、ワゴンや機材を運ぶの大変だった」

Это правда...(確かにそうだね・・・)ケーキのワゴンが特に・・・」

 

そこまで苦労してきてくれたのだから戴きたいぽい・・・

「提督さん?」

 

「ああ、一度、「ブレークタイム(休憩時間)」としゃれこむか?」

「ぽいっ!」

 

「・・・ん、響?」

「分かった、Оставь это мне?(任せて?)

「・・・ん、それじゃ取り掛かろう」

 

それじゃぁ・・・「執務室で優雅なティータイムを」ぽい

 




青葉と川内の「巡洋艦コンビ」はやはりトラブルメーカーwww



次回

「提督と艦娘のティータイム。そして・・・」


そろそろ、だな・・・


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提督と艦娘のティータイム。そして、

前回は誤爆して申し訳ございませんでした・・・

あの日の夜に夜勤が終わり家に急いで帰り、
「誤爆分」を仕上げて投稿しようとPCを開いた・・・

所までは覚えているのですが・・・

朝チュンして気が付いたら怪文書が出来上がってました・・・w
しかも、最後は「~ぽいいいいいいいいいいい(中略)いいい」

それを見て「I」キーがちゃんと反応するか不安になりましたね(w)(´;ω;`)
私はおバカな人間なので(w)ミスしたり、誤字したり、脱字したりもしますが
これからもよろしくお願いします。

「艦仲」こと「かんなか」、「50話目」始まります!!




突発的に始まった出張カフェは執務室の一角を貸し切り

色々な器具が広げられて行ったぽい

 

そして、

 

 

「さて・・・Admiral?(提督?)ご注文は?」

「う~ん・・・俺は考え中だな・・・夕立、お前が先に選んでくれ」

 

「ぽい?・・・それなら・・・「コロンビアコーヒー」は置いてあるぽい?」

Of course!(勿論!)

「ブラジル」「ベトナム」「コロンビア」に「インドネシア」「エチオピア」この辺は押さえてあるわ!」

っ!! また、コロンビアコーヒーが飲めるぽいっ!!

 

ちなみに、

今あげられたのは世界のコーヒー豆の生産量の多い上位国ぽい

 

「なら、コロンビアコーヒーのオススメが欲しいぽいっ!!」

I understand!(分かったわ!)Leave it to me!(私に任せて!)

「ぽいっ♪」

 

楽しみっぽい・・・っ♪

ぁ、ケーキどうしょうぽい・・・

 

「・・・店長?ケーキはどうする?」

「渚さんのオススメは?」

 

渚さん、ナイスタイミングぽいっ!!

 

 

「・・・ん、コロンビアコーヒーは甘い香り、バランスの取れた酸味と苦味、

豊かなコクと総合的にクオリティが高いのが特徴」

 

 

渚さん、凄い・・・コーヒーにも精通してるぽい?

「・・・その『コロンビアコーヒー』に合わすのなら

定番の『ショートケーキ』『フルーツタルト』に『シュークリーム』、『レモンケーキ』だね」

「・・・むぅ~ぅ~っ~・・・悩むぽいぃ~・・・ッ・・・~!!」

 

「・・・どれも自信作、おすすめ」

「そうやって夕立を悩ます事を言うぅぽいぃ~!!」

ぁ・・・そうこうしてる内にコーヒーのいい香りが・・・

 

「っ~!!なら!『レモンケーキ』に決めたぽいっ!!」

「・・・ん、かしこまりました。」

 

それにしても・・・

「なんで夕立以外、みんな「ニヤニヤ」してるぽい?」

Менеджер магазина Poinu(ぽ犬店長)が悩んでる姿が可愛いかったからさ」

 

 

「・・・へ?

 

・・・・・・っ!!・・・あぅ・・・~ッ!!

 

 

 

 

 

と、取り敢えず!!「ぽ犬」って言うなぁ~ぽ~い~っ!!!!

「うん・・・милый(可愛い)

「店長ってどうしてここまでcute(可愛い)のかしら?」

「ああ、ホントに、全くだ・・・」

「・・・ん、『可愛いは正義』」

「だな?渚さんや」

 

 

「う、うにゅ~!!早く働けぇい!ぽぉい!!」

「・・・フフッ・・・おー・・・怖い怖いー・・・」

 

全ッ然ッ怖がっている様子がないぽいッ!!!

 

「・・・ぷいっ!」

「フフン♪むくれるPo dog(ぽ犬)cute(可愛い)ね。

それと、お待たせしました。『Columbia Supremo Pico Cristobal(コロンビアスプレモ ピコクリストバル)』よ。」

・・・発音がネイティブぽい

 

「・・・ん、お待たせ・・・レモンの皮を少量だけ入れて、焼き上がったケーキがまだ熱い内にできたケーキに

シロップを切り込み辺りにゆっくりかけ、全体がシロップに浸かるようにし仕上げた一品

『レモンケーキ』・・・どうぞごゆっくり」

 

 

 

・・・・・・ゴクリっ

 

 

 

「・・・いただきますぽい・・・

アツアツのコーヒーをすすって一息・・・

それからケーキを一口・・・

 

 

 

・・・はぁ〜・・・むっ・・・っッ?!・・・〜ッ!!・・・美味しいぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って!そこ!ニヤニヤするなぁぽいぃ!!

無言でガッツポーズしないでぽいぃ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「休憩時間位おとなしくしろよな・・・

「なんとなく」は、こうなる事は予想できたがな?

 

アーク?おかわりを貰えるか?」

 

 

「承知いたしました。

しかし、「流石は『元ショートランド泊地の提督』」といった所か?」

 

 

 

「どうだろうな・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くすん・・・・コーヒー美味しい・・・ケーキ美味しい・・・

 

けども、笑われたぽいぃ・・・

 

 

 

・・・ぽい?提督とアークロイヤルさんで優雅な雰囲気ぽい・・・

 

何をしゃべってるのか分からないぽいけどもぽい・・・・

 

 




次回、「提督と艦娘のティータイム。そして、来る時」

それと、この話でこの章は一区切りです
・・・っ?失礼、通話が・・・それではちょいと失礼して・・・

はい、コチラ、釣果・・・
了解しました。その様に手はずを整えておきます。

それでは・・・



・・・ふぅ。

あの方が
()()()()を消化し終えそうだから復帰準備に入る』か・・・




さて、舞台は整いつつあり、
役者も揃いつつある・・・・















なら、ば、長い「日常」を終えて・・・




始めようか・・・
ゆっくりと・・・回り・・・廻る・・・















運命の歯車を・・・















錆び付いた絶望の歯車を・・・















しっかりと・・・



ゆっくりと・・・





確実に、な・・・















次話が終わり次第、章を変えます

次章
















「問いかけられる『己の正義』と『己の戦う意味』」
















次回はリアルの都合で「7月2日」を予定しております。
この時期の月末と月始めは忙しくなるので、どうしても・・・です。(泣)
一応、この日なら間に合って行けるかも・・・?


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提督と艦娘のティータイム。そして、来る時

何とか間に合わった・・・(泣&w)
それと、アンケートは完全に思い付きで実施した「お遊び」ですwww

次回が更新された辺りで締め切ると思います


次回から新章に移ります


執務室で優雅(?)なティータイムを楽しんでいると

ドアをノックする音が聞こえ

 

「艦隊が帰投したぞ~・・・」

「あれ?中からいい香りがしますね・・・」

 

扉の向こうから天龍さんと大淀さんの声が聞こえるぽい

 

「大淀、お主は少し落ち着きを持て・・・転ばぬように、な?」

「・・・三笠様にだけは言われたくはありません」

「何を言う!?」

 

「・・・お前ら~?取り敢えず入ってこ~い?」

「ふん!誰がこんな何もない所で転ぶ余では無いわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言う三笠さんは・・・

 

 

 

 

 

 

セ〇バー?!

「・・・えっと・・・「ふらぐ回収」・・・?お疲れ様です。」

 

三笠さんは見事にずっこけたぽい・・・

そして、

 

「・・・ったく・・・入り口でこけるなよォ・・・」

ぐぇっ?!

 

・・・えっと・・・天龍さんが三笠さんを踏み超えたぽい

 

「よいしょっ、と・・・」

ぎぇぴぃッ?!

 

龍田さんまで・・・

 

 

「じゃ、遠慮なく~♪」

大淀、貴様もか!?

大淀さんも・・・ぽい・・・

 

 

 

 

ちなみに、カフェ勢の反応はと言うと・・・

「oh・・・」

「・・・なんというか、「相も変らぬ様子」、だな。」

「・・・響?踏み付けられた彼女は?」

「一応、『海軍の英雄』・・・なんだけども・・・渚?ちょっとごめん」

 

響さんが持ち場を離れたぽい?

そして、響さんが三笠さんの前でしゃがみ込んだぽい?

 

 

「えっと・・・三笠様?大丈夫?」

「うぅ~・・・ふぇ?ヒッ⁉・・・可愛い娘ちゃん・・・

 

三笠さんがえっと・・・「限界化」?してるぽい・・・

だけども、響さんスカートで寝転んでいる人の目の間でしゃがむと中が見えるぽい・・・

ちゃんとスパッツとか履いてるなら、まだ大丈夫ぽい?

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・おパンツ見えてる

「・・・ッ?!~~~~っ!!」

 

・・・ぁ(察し)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へッ・・・変体ッ!!

ありがとうございますッ!!

 

・・・響さんが顔を真っ赤に染めながら罵倒しながら蹴りを入れてるぽい

けども、一応、「戦艦」の三笠さんは痛くもかゆくも無いぽい

それどころか・・・

 

「ドジッ!バカッ!アホッ!」

ありがとうございますッ!!ありがとうございますッ!!ありがとうございますッ!!

 

 

・・・むしろ喜んでいるぽい?

 

『普段、クールな駆逐艦の娘が顔を赤らめて罵倒しながら蹴りを入れてる』・・・くぅっ!!

・・・ハァハァ・・・・ヤバい・・・ナニカに目覚めそう・・・

 

・・・この英雄(バカ)、駄目ぽい・・・早く何とかしないといけないぽい・・・

それとも、*1「英雄、色を好む」という事ぽい?

 

まぁどちらにせよ・・・

「色々と『手遅れ』ぽい」

 

なんて事を考えていると

 

 

ッ?!

執務室のドアの向こうから殺意交じりの殺気・・・?!

 

と同時にスカートの中のガバメントを抜き放ちつつ、マガジンを込め、セーフティーを外し、

ドアに向かい乱射したぽい

 

 

天龍さん達は殺気を感じた瞬間、

ドアから離れる様に飛びのき後ろに下がりつつ夕立の射線を切ってるぽい

 

三笠さんは響さんの上に覆い被さり身を挺して守っているぽい

 

カフェ勢は元艦娘であるアイオワさんは渚さんを守り、

アークロイヤルさんが提督さんを守っているぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、室内が硝煙の匂いと薬莢の焦げる匂いで満たされ、

床に散らばる薬莢の音が完全に消えると同時に、

 

執務室のドアが()()()()開き、目の前に飛び込んで来た光景は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・提督、確かに僕は『派手な歓迎をしてくれ』と言ったけども、

帰ってきて早々に『蜂の巣』になるサプライズが待ってるとは思っても無かったよ・・・」

 

「はっ、『自業自得』だ・・・大馬鹿モンが・・・」

 

扉の向こうに居たのは顔を両手で庇った状態で蜂の巣になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、確かにそうだね・・・ただいま、夕立?」

「時雨おねぇちゃん」だった・・・ぽい・・・

 

*1
英雄は何事にも精力旺盛であるから、女色を好む傾向も強いという事。




さて、役者の一人が戻ってきました・・・
また、一つ、歯車は時を刻みます・・・


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第5章 問いかけられる『己の正義』と『己の戦う意味』
「幸運」というモノは大抵「問題事」と一緒にやって来る


今回から物語を進めていきます
それと、軽い準備運動を少し・・・ですかね?

それでは、ドウゾ♪( ´ー`)_●~*
              ↑「爆弾」


「いや、ホントに・・・この体には助けられたよ・・・」

時雨おねぇちゃんだ・・・

・・・体はハチの巣だけどもぽい

 

ガバメントのマガジンを抜き、ゆっくりと近づいて行くと

 

「・・・ふぅ・・・おいで?夕立?」

時雨おねぇちゃんが手を広げて迎え入れてくれるぽい

 

時雨おねぇちゃんに近づき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガバメントの照準を「()()()()()()()()()()()」に合わせ弾いたぽい

その弾着の勢いで時雨おねぇちゃんが後ろに吹っ飛ぶぽい

 

マガジンが入って無くても「オートマ」だと銃身の中に

一発だけ込めておけるから素人相手や油断した人相手なら行ける?ぽい?

 

まぁ、いいぽい!

時雨おねぇちゃんの上に馬乗りになり、両手を太ももと時雨おねぇちゃんの体で挟み込むぽい

 

 

「・・・ぇ?・・・あー?夕立?お、怒ってる?」

「時雨おねぇちゃん」

 

「はい」

夕立は「ニコリ」と笑い

 

 

 

 

 

歯ぁ食いしばれ♪

「え?・・いや、夕立?語尾の「p

 

思いっ切り殴るぽいっ♪

執務室に一発だけ重く鈍い打撲音が響いたぽい

 

 

「・・・ホントは「居なかった分」だけ殴るつもりだったぽい・・・けども、これで勘弁してあげるぽい」

っ~!!痛ったいなぁ・・・・・・ねぇ?今、サラッと聞こえたけども・・・それって何発?」

 

「さぁ?」

「えぇ・・・」

 

「う~ん・・・取り敢えず覚えてないから満足するだけぽい?」

「・・・今ので満足したかな?」

 

「ぽい?」

「・・・え?」

 

そんな事よりも・・・ぽい・・・。

体を倒して行き時雨おねぇちゃんに覆い被さるようにし、抱き締めるぽい・・・

 

さみしかったぽい

「・・・ふぅ・・ごめんね?おいで?」

 

・・・ぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

執務室で再会を分かち合う中。天龍さん達は薬莢の処理をし、

アークロイヤルさんは紅茶を入れ直し、アイオワさんはコーヒーを入れ直してたぽい

 

そして、三笠さんや・・・小声で

「・・てぇてぇ(尊い)」と言わないで欲しいぽい

 

物凄く恥ずかしいぽい・・・

 

 

あの後、名残惜しいけども

時雨おねぇちゃんから離れ

 

「時雨おねぇちゃん?」

と手を刺し伸ばすと

 

「・・・ありがとね?」

と少し恥ずかしそうに手を取ってくれたぽい・・・

 

そんな時だったぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~・・・取り込み中失礼・・・そろそろいいか?」

と執務室のドアのあった付近の壁に隠れて壁をノックし合図をくれたのは

 

「神薙さん?どうしたぽい?」

神薙さんだったぽい

 

「ああ、そうだったね・・・ごめんね?」

「いや、俺はいいんだが・・・見知らぬ男に『赤ん坊』を預けるなよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・へ?

 

 

 

「いやぁ、「貴方なら信頼できる」と思ったからね?」

「・・・根拠は?」

 

「・・・『女の勘』かな?

それに金髪のあの人に預けたら『「トンデモナイ事」になる』ってのもそう」

「それは、まぁ、確かに、世界一アテになるな?」

 

「だろう?」

 

 

 

 

 

えっと・・・確か『赤ちゃんは「10か月」はお腹の中にいる』ぽい

それが・・・えっと・・・えぇ?!

 

「あ~・・・田中提督?入室しても?」

「あ?あ。ああ・・・」

 

 

入室してきた神薙さんの腕の中には穏やかに寝息を立てる赤ちゃんだったぽい・・・

 

「失礼します・・・一応、この子の首は座ってはいるみたいですね・・・・恐らく3か月以上は立っている筈ですね」

「そ、そうか・・・時雨?確認だが・・・お前の子供・・・なんだな?」

 

 

 

「うん、そうだよ?正確にはお母さんは別に居るけどね?

母親は「極道の奥さん」それも「全国を束ねる連合」のね?

で、お父さんは『海軍の過激派のトップ

その間に生まれた子だね」

 

・・・  。

 

ちょ、ちょっとまてぇい!

海軍の過激派のトップと筋者の連合のトップは別人の筈じゃぞ!!」

「海軍の英雄」である三笠さんが「待った!」を入れたぽい

 

 

「そ、所謂「不倫」って奴だね?しかも、一夜の間違いで出来た「隠し子」なんだよ?この子」

「なんという事だ・・・しかし、その子を・・・その、何故、お主、時雨が連れて来た?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「簡単な話だよ・・・父親は銃殺、

母親は事故死

 

雑居ビルの外回廊の鉄階段の4階と5階の踊り場で

勢い余って頭から転落し、コンクリートの地面にぶつかり、即死」

 

「・・・貴様、何故?・・・何故・・・そこまで詳しく知っている?

まるで・・・自分が見て来たように語る?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから、言ったよね?僕。

父親は計画通りだったけども、母親は生かしておくつもりだったんだよ?」

 

「・・・ッ!!貴様ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだよ?意外と鈍いね?

 

結果的に、だけども

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が殺した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その子の父親は僕たちの『過去の僕達の仇』だったんだよ?

 

ねぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕立?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ぇ?

 

 

ゆうだち、「ころして」なんて、たのんでない・・・ぽい・・・

 

赤ちゃんのおとうさんを・・・ころした・・・?

 

しぐれ、おねぇちゃんが・・・?

 

ゆうだち、は、ひとごろしにだきついて、よろこんでいたぽい・・・?

 

 

 

・・・。

詳しく・・・話を・・・きかなきゃ・・・いけにゃいぽい・・・




歯車は時を刻む・・・


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時雨の『彼女の正義』と『戦う理由』

前回のあらすじ

「時雨が爆弾を投下し爆発させた」
以上!

いや、時雨が帰ってきて「あっ(察し)」って人は居たのかな?www

今回もシリアス注意報ですよ?

時雨の「正義」と「戦う理由」とは?
それではどうぞ


「しぐれおねぇちゃん?理由を聞いても?」

「そうだね・・・いきなり『子供を連れてきて、恨みの対象を殺して、更にその相手は不倫してました』なんて言われても困るよね?

それと、神薙さん・・・だったけ?」

 

「あ?・・・ぁ、・・・あ、ああ・・・赤ん坊とは言え子供に聞かす話では無いな・・・」

「うん、頼むよ・・・」

 

「そうい事だから・・・その、田中提督、急で悪いんですが失礼します。」

「いや、こちらこそ、話が終わるまで赤ん坊の事を頼む」

 

「了解しました。」

 

そして、神薙さんが退出し、足音が聞こえなくなった所で

時雨おねぇちゃんが一言

 

「さて、最初から話そうかい?」

と話を切り出し

 

「・・・頼む」

と三笠さんが答えて時雨おねぇちゃんの話が始まったぽい・・・

 


 

前世の僕は元々は捨て子だったんだ・・・

雨の上がった蒸し暑いコンクリート街の裏路地の公園の公衆便所に居たそうだよ・・・

 

そんな僕を拾ったのは現役の殺し屋の親父だった

親父は筋者の人と良く仕事をしていたよ・・・

 

その為か「お金には困らなかったけども、女の子の世話には途轍もなく困った」

なんて言っていたよ・・・フフッ・・・

 

そんな僕だからかな?

あの子が女性に裏路地に連れていかれる所を見てしまい

見てみぬふりができなかったのは・・・

 

その路地は・・・かつて僕が捨てられた公衆便所に繋がる路地だったんだ・・・

気が付かれないように尾行し、待機し、彼女が去ってから公衆便所に入ると・・・

 

あの子は「生きたい!死にたくない!置いて行かないで!」

と言わんばかりに鳴き声を上げていたよ・・・

 

彼女の腕の中に居た時は声を一つも上げなかったのに・・・ね・・・

それで・・・僕はあの子を連れてバレてもいい隠れ家(アジト)に戻ったんだ

 

そして、そこでかつての親父に良くしてくれた人

子分だった人達に色々と協力をたのんだんだよ・・・

 

最初は驚かれたけどね?

皆、喜んで協力してくれたよ。

 

まずは、手始めにこの子を置いて行った女性を調べた

そして、集まる情報を洗い整理していくと・・・

「まさかの」ってオチだよ・・・

 

みんなして口々に「嘘だろ・・・?」なんて言っていたよ・・・

 

更に

「海軍の過激派のトップは筋者の一部に金で圧力をかけ一部の筋者が動きやすくしてる」

なんて情報も入ったんだ・・・

 

協力者達は「こいつが邪魔者の正体か・・・邪魔者は消えるなら消したい」

僕は「仇討したい」

 

利害の一致した瞬間だったね。

その後、武器を集め味方を集めてもっと情報を集めた・・

 

そんなある日「父親と母親がとある事務所に集まる」という情報が入った

そこで『赤ん坊をお返しに来ました』と言う理由で乗り込み

 

父親を殺した・・・までは計画通りだったんだけども・・・

 

母親である彼女に赤ん坊を返そうとしたら・・・

「籍を入れてる本当の夫からは家庭内暴力を受けていた。それにたいして、彼は・・・」

 

なんて話を始めて・・・泣きじゃくりながら襲い掛かってきたんだ・・・・

そして、彼女を落ち着かせようとして・・・そして・・・

 

・・・。

即死だった。

 

そして、騒ぎを聞きつけたチンピラ共が大量に押しかけ警察も来て・・・

僕は・・・赤ん坊を抱えてココ(柱島泊地)まで逃げた・・・

 

警察といえど「軍」ましてや、今の日本の支えてる天下の「海軍」

その海軍には干渉できない。

 

そう思ったからだよ・・・

思わぬ誤算といえば・・・海軍の英雄が居た事かな?

これが僕の話だよ

 


 

「そうか・・・ちなみにだが・・・親父さんは今は?」

「そうだよね・・・危険人物だもんね・・・僕の親父は・・・

 

僕の手で強制的に殺されたよ・・・

 

僕が殺される前の事で僕は手足を拘束されてた所に口に縄を咬ませれ

「声を上げるとお前の親父が死ぬぞ?」と言われて・・・」

 

「・・・スマン」

「いいよ、終わった事だし・・・そのかわり三笠様?頼みがあるんだ。」

 

「・・・ふぅ・・・致し方無い・・・飲もう」

「・・・僕が言うのはなんだけども・・・え?いいの?中身聞かずに?」

 

「海軍の過激派の動きが鈍るのは確か、

しかし、上手い事隠蔽されそうじゃが・・・この情報があれば今の内に手を打ち動ける

 

少し席を外す、その間に色々と決めておけ」

 

三笠さんが着物を翻し颯爽と退出していったぽい・・・

 

 

「時雨、おねぇちゃん・・・」

「どうしたの?」

 

「時雨おねぇちゃんはどうして、ひとを殺したの?」

「そうだね・・・「僕の親父、そして、前世の僕自身、夕立と明石を殺した事」と

「あの子を捨てた親が憎かった」かな・・・

 

それと、夕立?僕がココ(柱島泊地)を出てから気が付いたんだけども

君の「正義」と「理由」を聞いてもいいかい?」

 

「・・・ぽい・・・?」

「僕は「僕の親父、僕自身、そして、前世の夕立と明石を殺した事」

それを許せなかったから動いた。これは僕自身の『正義』の為に、

 

『戦う理由』は「あの子を捨てた親が憎かった。責任を取れ」って事からだね・・・

 

 

そして、新たに僕自身の『正義』と『戦う理由』が出来た

 

僕の『正義』は「深海棲艦が居ない世界」だよ

 

そして、『戦う理由』は

未来(みらい)が明るい未来(将来)を送れる世界を作る事」だよ

その為に戦うよ・・・僕は・・・」

 

「『未来』?それがあの子の名前ぽい・・・?」

「そうだよ。未来は僕が責任を持って育てる。

 

あの子が大人になった時に真実を告げて殺されたとしても・・・

僕は構わない。」

 

 

・・・時雨おねぇちゃん。

 

「それと、今の夕立にはお金もある程度はある筈だよね?

それなら、退役して穏やかに暮らすのも一つの選択肢なのに・・・

夕立、君はココ(柱島泊地)に居る

 

ねぇ?なんでなの?

あの時の誓いはその場しのぎだよね?

本当は?・・・ねぇ?夕立?答えてよ・・・」

 

「それは・・・

 

・・・時雨おねぇちゃんに言われて言葉が詰まったぽい

確かに、あの時「楽しそう」なんて軽い気持ちだったぽい

 

だけども、ココ(柱島泊地)で頑張っている天龍さん達や神薙さんや渚さんに椛さん・・・

 

みんな本当に真剣ぽい。

現に今も「客が居ないならコッチから出向く」という攻めの姿勢が見て取れるぽい

 

 

夕立は・・・

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かんない・・・ぽい・・・」

 

「・・・潰れるぞ?お主」

ぇ?

 

「三笠様?もういいの?」

「ああ、後は優秀な部下に任せておく

それと、勝手に聞いていてすまんな・・・

 

しかし、余の周りはロクな覚悟もせぬ奴から消えて行ったぞ・・・」

 

思い返せば・・・前世の自分がいじめられたり

告白もしてないのにハーレムを形成させられ勝手にフラれたり

クランメンバーからは「都合のいい英雄」か「使えないゴミ屑」扱いされたり

裏切られたりしたのは・・・

 

覚悟が足りなかったり、理由が無かったり、己の正義が無かった、のかな?

 

 

・・・。

それならば・・・今生は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・逃げない!逃げ出さないッぽいッ!!

 

 

 

「時雨おねぇちゃん、夕立の『正義』と『理由』・・・見つけてみるぽい!!」

夕立は手始めに、宣言してみるぽい!!




あぁ~・・・正義の話をすると青臭くなるんじゃ~・・・(←お前からやり出したんだろ)

そして、思い付きでやってみたアンケートはまさかの同数www
なので全部、用意しましたw




【アンケートのオマケ その1】
「この歯車この道具を使えば・・・」

シュッー!!
(KURE5〇56 を 使った)

ゆっくりと動く歯車が徐々に徐々に加速し
連動する歯車も加速して行き・・・

一部の歯車にヒビが入り・・・決壊した・・・

「・・・え?」

そして、頭の上から降ってきたナニカで気を失ってしまった・・・

BAD END
「終わる世界にこんにちは、そして、さようなら」




【オマケ その2】

「・・・嫌な予感がする。」
逃げなきゃ・・・ッ!!

とにかく、どこでもいい!!
逃げない!

走りだし、手を伸ばすと・・・

「・・・目覚まし時計?・・・8時57分・・・。
・・・遅刻?・・・ッ?!」
やっべ!!

GOOD END 「ナイトメア」




【オマケ 3】

「腹減ったなぁ・・・」
しかし、手元にはコレしか・・・

海外のおやつか?・・・喰うか。

噴射口と思しきものを口内に向けて噴射ッ!!


「ッ?!」
の、のどが・・・焼けるッ?!!?

「・・・か、ぁ、カハァ・・・ッ?!」
み、みず・・・ッ?!し、s・・・


BADEND 「なんでもかんでも食べようとしない事」




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退役した艦娘の「戦う理由」と「正義」(アークロイヤル編)

前回のざっくりとしたあらすじ

「時雨の前世の記憶が判明した」

今回はアークロイヤルさんのターン!


って事で・・・取り敢えず

 

「アークロイヤルさん?」

「む、私か、いいだろう。」

 

「・・・話が速いぽい」

「『「分からない」なら「誰かに聞く」』基本だろ?」

「ぽい」

 

「私はな・・・その・・・海に立つと酔ってしまうんだ・・・」

「・・・えっと・・・本気?(マジ?)・・・ぽい?」

確かに、ココ(柱島泊地)に来る時の船上でそんな事言っていたような気がするぽい・・・

 

「ああ、本当だ。出撃する時には必ず酔い止めを飲み、必ず、真水と予備の酔い止めを

用意していたのだが、攻撃に当たってしまった際に真水の入ったボトルと薬が壊れる事が度々あってな・・・」

 

「あっ・・・ぽい・・・」

「うむ、海上でお荷物さ・・・ハハハッ・・・そして、Admiral(提督)は私の事を・・・

「戦力外通告」を理由にして、退役させたのさ。

 

恨んではないさ、艦隊のお荷物になり、姫様にも迷惑が掛かる位なら、ば・・・な。」

「『姫様』?ぽい?」

 

「ああ、姫様とは「ウォースパイト」様の事だ。過去の戦闘でも大破し、

轟沈しかけるも持ち直し、大西洋、地中海、インド洋と各地で戦い、

活躍ぶりから第二次大戦においても活躍した戦艦としても称賛されている。そんな方だ。」

 

ぽ、ぽい・・・

まくしたてる様に急に饒舌になったぽい

・・・本当に慕っているのが分かるぽい

 

「私は・・・「姫様が喜ぶ紅茶を入れる」

これが私の「正義」で「理由」でもある

その過程の上で皆を喜ばせたい」

 

「・・・アークロイヤルさん・・・ありがとうぽい!!」

 

「なに、この程度、礼を言われる事は無いわ・・・

そうね・・・呉の銀発の彼女が言ってた言葉を借りるなら・・・」

「ぽい?」

 

「『礼は言わぬ・・・』って奴だな?」

「ぷぃっ・・・!」

 

「・・・店長?何故笑う?」

「いや、その、急に「キリッ」てしながら・・・ぷぷっ・・・

アークロイヤルさんのイメージととても似つかなくて・・・・っ!!」

「・・・!・・・ッ!?」

 

「あー・・・これは

『自分の事を熱く語っていくうちにテンションが上がって普段しない事をやってしまった』ってパターンだな?」

「て、提督・・・ッ!!」

 

「・・・ん、更に、指摘され自覚すると更に・・・。」

「い、言うなぁ・・・ッ」

 

「うん、普通に可愛いね?アークさん?」

「わ、私に問うなッ!!響ッ!!」

 

「・・・。」

「そして、アイオワは無言でサムズアップするなッ!!うぅ・・・」

 

「う、う、う・・・」

「・・・ふぅ・・・ぽい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うゅゃぁーーッ!!!

 

 

アークロイヤルさんが羞恥に耐え切れずに両手で顔を隠し天を仰いでるぽい・・・

 

「・・・っ」

「あのアークロイヤルが・・・」

редкий(珍しい)・・・しかし、提督?「むっちゃん」かい?アーちゃんが可愛いのは同意するけどもね。」

「・・・響?提督をからかうのは・・・。」

 

・・・一方コチラはコチラで提督さんは隠れてガッツポーズをしてた所を

響さんに見られた様子ぽい

 

そして、アイオワさんが「え?彼女が?」なんて顔をしてるぽい

 

「貴様等・・・ッ!寄ってたかって人を恥ずかしめて・・・

全員、其処になおれ!「みっちり」としごいてやるッ!!」

 

「やっべ・・・艦隊!抜錨し散開せよ!」

 

「OK!」

я понимаю(了解したよ)。渚?行くよ?」

「ん!」

「ぽーい」

 

後方から「逃げるなぁ!!」なんて聞こえてくるけども無視っぽい!!

そして、逃げた先で・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?Hi(こんちは)?夕立Store manager(店長)?」

アイオワさんが居たっぽい。

 




本当はアイオワとセットで出す予定でしたが・・・(ガクッ
クールな娘が羞恥の限界で乱れる様って可愛いよね?www

【蛇足】

三笠;「余たち背景じゃな・・・」
時雨;「だね・・・」
天龍;「オメーらぁ〜帰るぞー?」


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退役した艦娘の「戦う理由」と「正義」(アイオワ編)

【前置き】です

今回は喫煙シーンがありますが、喫煙は自分の寿命を短くします。
また、20歳未満の喫煙、妊婦さんの喫煙も禁止です

また、妊婦さんの周囲では喫煙しないでください。
副流煙でもお腹の中の赤ちゃんに影響を及ぼします

喫煙する場合は以上の事への理解した上でお願いいたします。

それと、今回は試験的に「注釈」なるモノを使ってみました
青自で「※〇」と書かれているモノがそうです

「ルビ打ちの場合ルビが長くなると本文が間延びしたり、
中途半端な長さだと本文が伸びずに読みにくくなったりする」

という問題を解決できるかなと思います

欠点はPC版の方は青文字の「※〇」にカーソルを
スマホ版の場合だと青文字の「※〇」と長押しタッチしないと

見れないという所ですね

試験的なのでご意見を頂けると幸いです。

それでは「かんなか」今回もよろしくお願いします


「あら?Hi(こんちは)?夕立Store manager(店長)?」

アイオワさんが居たっぽい。

 

「って・・・アイオワさん?それってタバコぽい?」

「ええ、そうよ?」

 

「夕立も欲しいぽい!」

「・・・。まぁ良いわ・・・一本だけよ?」

 

「ありがとっぽい」

一瞬ためらったけどもくれたっぽい

アイオワさんから受け取ったタバコを咥え・・・

 

「・・・って、コレ、*1「ラキスト」ぽい」

「へぇ・・・?そうよ?知ってたのね」

 

「昔、やっていたヤニぽい

両切りでそのまま火を付けて吸うと、吸うたびに口にタバコの葉が入って、吸いづらいぽい」

「ええ、そうよ・・・そこまで知っているなら大丈夫そうね・・・。」

 

吸い口にする方の部分を指でつまみ、下に向かって押し出すように、

ぐりぐりと回すとタバコの葉が出てき来るぽい。

 

葉を取り出し空洞になっている部分を吸い口にして、さらに上部の葉が詰まっている部分の端が、

唇に触れるようにして吸うと、上手くいくぽい

 

「ぁ、火・・・アイオワさん、ライター貸して」

Here, please(ほら、どうぞ)

 

点火したマッチかライターをタバコの先に持って、

ストローでミルクシェイクを吸う様に息を吸うぽい

ゆっくり吸いこむのではなく、数回、短く強く吸うぽい

 

そして、火がついたら、タバコを吸って煙を少し口に含むぽい

最後に口から排煙するぽい

 

 

・・・この濃い煙と甘味・・・。

 

「・・・ホントに・・・懐かしい味ぽい」

「ふーん・・・慣れてるみたいね・・・

アークから新箱を貰ってやってみたけどもmeには合わなかったのよ・・

 

Store manager(店長)に上げるわ」

 

「・・・そう言うのを『在庫処分』って言うの分かってるぽい?」

そういう風に嫌味らしく聞いてみると

 

 

 

Of course!(勿論!)

アイオワさんが良い笑顔で笑い

 

「コイツ・・・」

と、冗談交じりで睨み、最後に

 

 

「ふっ・・・ぽいっ!!」

「ふふっ・・・」

お互いに鼻で笑って拳を「コツンっ」と突き合わせるぽい。

ここまでがある意味アメリカ的なお約束的なモノぽい?

 

 

 

Store manager(店長)って「アカマル」とかも好み?」

「確かにそっちもやっていたぽい。そう言うアイオワさんのヤニは?」

 

「私?私は*2「アメスピ」のターコイズよ?」

「ああ、あの長持ちする奴ぽい」

 

鎮守府の片隅でヤニをやる艦娘が二人・・・不良ぽい?

・・・っ、誰か近づいて来てるぽい?

 

 

「・・・?・・・っ・・・これは私の独り言よ?」

「・・・。」

独り言に返事はおかしい気がするぽい

 

 

「私はね、私の居た鎮守府の提督に告白したの・・・」

いきなりすぎるカミングアウトぽい?!

 

「でもね・・・断られちゃったの・・・

その人のおじさんが反米感情の強い人でね・・・

 

幼いころから*3states()」の悪口ばかりを聞かされたそうよ・・・

それで、「頭では『違う』って分かって居ても心が『理解できない』って拒否してる」ってね・・・

 

そんな彼女はmeの淹れたコーヒーを飲んでいたわ

当時は理解できなかったわ

 

「ド素人の淹れるコーヒーを何で飲んでいるの?」って

 

けども・・・

今思えば恐らくあの人なりの努力だったのね・・・」

 

そう言うとアイオワさんがヤニを咥えて一息ついたぽい

 

「meにとっての「正義」と「理由」は同じ「あの人に美味しいコーヒーを飲んでもらう」

これが私なりの答えよ。

 

そこで私の独り言を()()に聞いて戸惑っている方はいつになったら顔を出してくれるのかしら?」

「う゛っ・・・その・・・なんだ・・・sorry・・・」

 

さっきから隠れてたのは毒気を抜かれたアークロイヤルさんだったぽい

 

「・・・よくわかったな」

「ええ、そうよ?貴方とは違ってmeは出撃し、高速で動ける堅牢なBattleship(戦艦)だったもの」

 

「・・・ぐぅ」

「Oh?・・・「ぐぅ」の音は出るのね?」

 

「今の私はもはやこの位しか出んぞ・・・」

と言いつアークロイヤルさんがポケットから取り出したのは

 

「『ARK ROYAL』・・・貴方、自分の名前の付いたcigarettes(煙草)をやるのね・・・」

 

「・・・その・・・非常に甘い煙とズッシリした味が好きなのよ・・・

それと、貴方の淹れるコーヒーにあうのよ・・・

 

「・・・?今なんって言ったの?ねぇ?」

「な、なんでもないっ!」

 

アークロイヤルさんが箱からヤニを一本取り出し、短パンのポケットに手を突っ込んだ所で

「・・・走っている時にライター落としたみたいだな・・・」

 

「ハァ・・・cigarettes(煙草)を咥えながら顔を近づけなさい」

「・・・え?」

 

 

ぽい?あ!あぁー・・・ぽいぃー・・・

 

「ヤり方は分かるでしょ?」

「いや、確かに、分かるが・・・」

 

「ほら、早く!cigarettes(煙草)が終わってしまうわ」

「アイオワのcigarettes(煙草)は「アメスピ」でしょ?そう簡単に消えるモノでは無い筈」

 

「あー!もう!い・い・か・ら!ホラ、Quickly(急いで)!」

「む、むぅ・・・」

 

アークロイヤルさんとアイオワさんがヤニを咥え、顔を近づけ

ヤニの先端を突き合わせてアークロイヤルさんのヤニに火をつけてるぽい

 

うん、コレ、完全に「シガーキス」ぽい

しかも、一発で上手くいってるぽい

 

「・・・meは貴方の事、信頼してるのよ」

「・・・私もだ。私もアイオワ。お前を信用してる」

 

 

 

 

あー・・・コレは二人の世界に入ってヤニの火よりもアツいぽい

完全に顔を近づけたまま、離れないぽい

 

えっと・・・聞くことも聞けたし

このままとどまっていても火傷しそうぽい

 

ここは戦略的撤退ぽい

*1
「ラッキーストライク」の略称

*2
「アメリカン・スピリット」の略称

*3
アメリカ合衆国(United 『States』 of America)の略称




この程度なら「微百合」かな?
物語を進めると同時に発展させていきたいです。

スッ…つ(『タグ』:【ガールズラブ】)

そして、アークロイヤルは総受けだと思うのですw
(優位に立つにしても「誘い受け」がしっくりくるのですよ・・・w)


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金髪美女と碧眼主人の正義と理由(前編)

長くなったのでキリのいい所で分けます


あの二人の雰囲気から逃げ出して足が向く先に宛は無かったぽい

なんとなく気が乗らず、かと言って落ち込むわけでもない

 

ただ単に「ふらふら」、と歩いているとカフェの外壁側に居たっぽい。

 

 

「・・・気晴らしにあの二人に会いに行こうぽい。」

あの気さくで明るい二人なら今の気分を晴らしてくれる筈ぽい。

 

そんな訳で(閑話休題)

 

「という訳で、遊びに来たっぽい」

「・・・なる程な。

取り敢えず、水でもどうぞ。それ飲んで落ち着いたらどうだ?」

 

「ありがとぽい・・・ふぅ・・・それで?愛宕さんは何処に行ったぽい?」

「恐らく「医務室」だろうな。赤ん坊を預かっていたから、な。

あの場所なら、何があっても「取り敢えず」は大丈夫な筈だ。」

 

「なる程、ぽい」

「ご注文は?って言っても、ウチはまだ開店準備中だから、

ロクなモンも出せないし、*1「モクテル」は

愛宕の方が得意なんだ」

「へぇ・・・神薙さんにでも出来ない事もあるぽい?」

 

「そりぁ・・・な?

神薙さんが思いつめたように下を向いてしまったぽい

 

「えっと・・・ごめんなさいぽい」

「いや、スマン。気にしないでくれ」

 

 

「う~ん・・・私は気になるんだけどもぉ?」

この声は

 

「おかえり、愛宕さん。」

「ええ、ただいま戻りました♪医務室に言ったら、丁度、保護者が居てね?

一緒に面倒を見てもうらう事になったわ」

 

「そうか・・・

あの赤ん坊はウチの「マスコットキャラ」みたいになって人気が出そうなモンだが・・・」

「取り敢えず、保護者の許可も居る筈よ?それよりも~♪」

 

「・・・お前は「一度、興味を持ったら『とことん』追及するタイプ」だもんな・・・

*2『好奇心は猫をも殺す』なんて言うぞ?」

「大丈夫よ。アナタが助けてくれるって信じてるもの♪」

 

愛宕さんはそう言うと神薙さんの腕に抱きつき大きな2つのメロンを変形させてるぽい

そして、神薙さんは

 

「人前で抱きつくな、熱い。

それと、俺にも無理な事だってある。昔よりはマシだが、俺は非力だぞ」

 

「・・・むー!!む~!!むぅ~!!神薙が昔のような反応してくれなぁ~い!!」

「人にはな?『耐性』っうモンがあるんだよ・・・

 

毎日毎日『重たいから』って言って、人の頭の上に置いて『休憩~♪』って言って見たり、

急に「あすなろ抱き」してみたり、とまぁ・・・他にも色々と押し付けられていたら・・・なぁ?」

「ん~・・・そんなもモノなの?」

 

「そう言うもんだ」

「ふ~ん・・・それで?神薙?アナタって過去に何があったの?」

 

「・・・上手く話を逸らせた気がした筈だが・・・」

「甘いわね!ザッハトルテに蜂蜜を掛けて生クリームを乗せるようなものよ!」

 

「んなモン、胸焼けするぞ・・・

はぁ、降参だ。こうなりゃ、俺が本気で拒絶するまで聞いてくるだろ?」

「勿論!」

 

「だろうな・・・

さて、どこから話したもんか・・・」

 

*1
「ノンアルコールカクテル」の事

*2
西洋のことわざである“Curiosity killed the cat.”を訳したもので、過度な好奇心は身を滅ぼす原因になるから、あまり興味本位で首を突っ込みすぎない方がいいという意味の言葉。

西洋では猫はしぶとい生き物である (“A cat has nine lives.”と表現される) とされており、要は「好奇心のままに行動していては、命がいくつあっても足りない」ということである。 ピクシブ大百科より抜粋




シチガツ、イソガシイ・・・(泣)


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金髪美女と碧眼主人の正義と理由(後編)

後編!


「さて、どこから話したもんか・・・

 

始まりは・・・そうだな・・・

 

10年前の・・・ああ、そうだ。

NY(ニューヨーク)で人違いから友人達と知り合ってから色々と大変な事に巻き込まれた」所だな。」

「色々って?」

 

「そうだな・・・サルにカメラを取れたり、友人に連れられて地下闘技場に行ってみたり、

昼食を食べにNY(ニューヨーク)中を走り回ったり、家に入れなくなって締め出されたり、

・・・色々だな。」

 

「・・・ホントに色々ねぇ~」

神薙さんが懐かしむような顔をしてるぽい

 

「ああ、本当に、な・・・色々とやったよ。

そして、友人の頼みで日本に抜け道を使って渡って来きたはいいが・・・

帰り道が閉ざされてしまってな」

 

ちょっ?!

「抜け道ぽい!?」

「ん、ああ、今は全て断ち切られたぞ?」

 

「いや、そう言う問題じゃないぽい」

そう言うと神薙さんが人差し指を立てて口元に持っていき片目を閉じてるぽい

ああ、うん・・・ぽい・・・

 

「・・・ふぅ・・・夕立は考え事をしていて聞こえて無かったぽい」

「・・・助かる」

 

「何の事ぽい?」

「・・・そうだな。俺の過去の話だ。

 

それから、まずは、働き口を探した。

当面は「帰れないなら住むしかない」つう事だった

それには金がかかる。

 

んで、働くにしても『英語の話せる雇用主』という所が一番のネックだったな

んで、へとへとになって入った深夜のバーに入って椅子に座ってポケットに手を突っ込むと

ポケットの中には25セントコインしか無くてな・・・

 

カウンターに突っ伏していたら悠長な英語で「どうした?大丈夫か?」

って声をかけられた時は思わず勢いよく顔を上げたぜ・・・

 

そこで全部ぶちまけて、出された水を飲み干して、また突っ伏していると

 

『・・・ウチで働け、住む所は此処に近くて家賃が安い所を知ってるからそこに住め』

 

って言われた時は一瞬意味が分からなかったな

そっから、働きバーテンダーの知識と技術、日本語の勉強漬けの毎日だったな。

そして、給与の殆どは妹に仕送りして、残りの給与で生活してたな」

 

「妹さんぽい?」

「ああ、俺の自慢の妹だ。

それから10年後のある日マスターが一枚の求人を持ってきてな、

それがこのバーの求人だったって訳だ

 

・・・もしかしたら、俺に妹が居なければ堕落してたかもな

 

結局は『妹の為』ってのが一番だな。

『その為に働き、誰かにお酒を作り楽しませお金をもらう』

 

コレが俺の過去であり、俺の働く理由だな。」

「そうなのね・・・」

 

神薙さんの・・・理由と正義ぽい・・・?

人には人のワケがあるぽい・・・。

 

 

「そう言う愛宕、お前はどうなんだ?」

「私?私はね・・・昔、私の提督はアメリカ人の提督だったのよ?

元々は舞鶴の所属だったのだけども、戦局が変わって、攻勢に打って出る事にした人々は

 

精鋭を募ってハワイに基地を構えて、攻撃の要にするつもりだったの・・・。」

「・・・あの事件かコッチにも、流れてたな。」

 

えっと・・・

「夕立は・・・最近、ドロップしたばかりで分かんないぽい」

「・・・『ドロップ』?」

 

「神薙には後で説明してあげるわ♪

 

ハワイ鎮守府の提督は初対面で胸を揉んでくるスケベな提督だったけども、

私の中の好感度は「ただの変体」だったのよ?

 

でもね、やる時は急に真面目になって凛々しい人だったの・・・

そして、いつしか、そんな提督とお酒を酌み交わす様になったの

 

そして、あの日の晩・・・二人でお酒を呑んでいると提督が

 

『お前の作るカクテルを飲んでみたい』なんて言っていたのよ

私は冗談で「良いわよ?私が生きて退役できた、アナタに最高のカクテルを送るわ」

って言ったら「楽しみに待ってるぜ?」って笑いながら、

 

微笑んでグラスのお酒を煽っていたの・・・そんな時、の事・・・だったの・・・

 

空襲警報が鳴り響き、鎮守府が揺れて、火災警報が鳴ったわ。

私はすぐに酔いから醒めて、出撃した先で見たのは海を蔽い尽くす深海棲艦だったの・・・

 

私達は圧倒的物量の前に敗れ、私は運よくグアムに漂着して、惨事を知ったわ

そして、提督の行方を探したわ。

 

最後の最後まで避難せずに、指揮を執りつづけてたけども、途中で音信不通になっていたの

でもね、結局、何処を探しても見つけられなかったわ・・・

 

もしも、『願いが叶うなら、あの人との最後の約束を果たしたい。』

そう思ってバーテンダーになったの。」

 

 

・・・これが、愛宕さんの『正義』と『理由』ぽい?

 

 

「・・・気軽に聞いてスマン」

「ふふっ♪良いのよ?私が自分で話したいから話したのよ?」

 

「それでも、だ。」

「う~ん・・・それなら、気軽に退役した艦娘の娘に過去を聞かない事よ~?椛さん?」

 

ぽい?(え?)

 

カウンターから

後方のBJのテーブルを見るとひとりで聞き耳を立ててた様子の椛さんが居たっぽい。

 

「・・・あり?・・・バレてました?」

「ええ、勿論!これでも遊撃部隊のエースだったのよ~♪

 

「誰かの気配」と「誰かの行動」を読む事は得意だったのよ?

それと、鼻も利くわね♪

 

そして、そこで隠れてる彼女、

霞ちゃんは水雷戦隊の中でもトップクラスの実力を持つ艦娘だったのよ?」

 

あ、愛宕さんッ!?

そう言って入り口のから飛び出して来たのは霞さんぽい

 

「そして、私が知る限りでは

「彼女は『賭け事』・『飲酒』・『喫煙』などは一切しない真面目な艦娘だ」

 

って聞いてたのだけども・・・

霞ちゃんが呑みに来てくれた時に*1『マイセン』の香りがしたもの・・・

 

『月日が経てば人は変わる』なんて言うけども・・・

霞ちゃん・・・貴方に何があったの?」

 

「・・・別に、何も・・・」

「あらぁ?人の過去を勝手に盗み聞きして、連れないわねぇ?」

 

「っ・・・はぁ・・・分かったわよ・・・話すわよ!!話せばいいんでしょ!!

全くもう・・・

 

 

なんだか、今日は「流れ」が来てるぽい?

 

*1
「『マイ』ルド『セ』ブ『ン』」の略、2013年2月に「マイルドセブン」から正式に「メビウス」に改称された。ウィキペディアから抜粋




お次は霞と椛さんのターン!!


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『修羅の道』に生きた「彼女」の正義と理由(前編)

今年の夏も暑いですね・・・
そんな中、エアコンの室外機が壊れやがりました・・・・

ドチキショウ・・・
直ぐに治るみたいなのでそれまで扇風機2台で頑張ります。

それはさておき

今回は霞さんのターン!!
あ、今回はシロナガスクジラ級に暗く重いシリアスの導入部分が入ります

導入部分といえど、物凄く軽いシリアスが入ります。


霞さん(ディーラー)の場合どうしても重くなる・・・



【修羅】「醜い争いや果てしのない闘い」他にも色々と・・・



あの後、霞さんはバーのカウンターに座り

「うー・・・」だの「あぅ・・」だのと頭を抱えて中々話を切り出さなかった結果

 

「・・・で?なんでアンタ達まで居るのよ?」

 

「・・・ん、聞いた話だと霞さんが悪い」

Да(そうだね)、私も渚と同意見だね」

 

「こればっかりは・・・な?」

「ええ。そうね。それに、そんな面白そうな話をmeが聞き逃すとでも?」

 

結果、執務室の片付けを終えた

お店の関係者が全員集合する結果になったぽい

 

「で?いつになったら始まるの?」

「うるさい!酔いどれの女王様!」

 

「・・・くっ・・・その名は捨てた」

「相も変わらない『二つ名』ね♪」

 

・・・「*1酔いどれの*2女王様」

本人は望んで酔っているわけでは無いのに酷い名前ぽい

 

「・・・本当は愛宕や霞にアイオワ、響のような二つ名が良かったのだが・・・。」

「ちなに~♪

 

アイオワさんが「『速炎』のアイオワ」堅牢で高速で航行し、火力は金剛型を越える火力から

霞ちゃんは「『紫電』の霞」高速で動き回り、雷撃は素早く的確で回避はほぼ不可能な事から

響ちゃんは「『消音』の響」演習や実戦でも音も無く近づき、気が付けば仲間がやられてるから

で私は・・あー・・・そのぉ~・・・忘れたわ♪」

 

「・・・「『暴食』の愛宕」、それが此処に居る愛宕さんの2つ名よ

笑顔で数えるのも嫌になる程の敵艦隊を食い散らかすからよ」

「ちょっとぉ~霞ちゃぁ~ん!!」

 

*3「暴食」って・・・女性に付ける2つ名じゃないぽい。

 

閑話休題(そんなことよりも)

 

「そろそろ霞さんの事、聞いてみたいぽい」

「・・・そんな事聞いてどうするのよ。」

 

「今の夕立には必要な事ぽい」

「それってどういう事なの?」

 

 

霞さんに聞かれて事の顛末を話したぽい

 

「んだか、俺も思わぬ形で役に立っていたな」

「私もね♪」

 

「・・・そう、なら、いいわよ。その代わり一回しか言わないから」

「ありがとうぽい」

 

「始まりは私の所属していた北の海にある『大湊警備府』の医務室で言われた一言がきっかけだったわ

 

医務室で

『霞さん・・・貴方の体と艤装は限界に限りなく近いです。

次の出撃で生還できる見込みはありません』

 

ってね、その報告は当然、クズ司令官の元に行ったわ。そして

『霞、貴様には長期休暇を与える期限は未定だ。戦士に休息は必要だ。』

 

正直言っていつもで道理鉄仮面なクズ司令官だったわ

「・・・引退って言わずに『休息』ってまだこき使う気なのね・・・。」

 

そう思っていたけども

退出して執務室の扉に背中を預けていると中から小さいけどもクズ司令官の声で

 

『彼女が安心して休める様に奮起せねば、な・・・霞には本当に苦労を掛けた。・・・本当にすまんかった。

・・・あの鬼の様に厳しく鉄仮面なクズ司令官だったけども、最後だけは「人」だったわね

 

それから私は自ら施設に入ったわ。

 

戦闘に明け暮れた私には「普通」が分からなかった。

「贅沢は敵」これが過去の私の普通

 

だから、私を養ってくれる「普通」の家族を探したわ

 

「普通の家庭」で「普通の女の子」として暮らす為に

「血と硝煙と薬莢の焦げる臭いのする戦場」で「敵を殲滅する兵士」とは程遠い暮らしをする為に

 

そして、親となってくれる人が見つかったわ

とても笑顔がステキで楽しそうな二人だったわ・・・

 

その様子を見たせいなのか、かしら、ね・・・

その時、女性の手が震えるのに気が付かなったのは・・・」

 

 

*1
ひどく酔った人

*2
王の~など

*3
度を過ごしてむやみに食べること




ザワ・・・ザワザワ・・・ザワザワ・・・ザワ・・・・
読書の皆様の斜め45度上を行くのがウチ
「かんなか」クオリティ・・・なのか?


次回『修羅の道』に生きた「彼女」の正義と理由(後編)


次回、シリアスよ。ガンガンいくわよ。ついてらっしゃい。(霞の入手時ボイス風)

という事で以下のタグが本気で仕事します

「R-15」「残酷な描写」「シリアス」「オリジナル展開」

「(保険タグ)一部一部閲覧注意」

保険タグは本当に保険です
人によって受け取り方は変わるモノですから、ね?


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『修羅の道』に生きた「彼女」の正義と理由(後編)

シリアスよ。ガンガンいくわよ。ついてらっしゃい。(霞の入手時ボイス風)

という事で以下のタグが本気で仕事します

「R-15」「残酷な描写」「シリアス」「オリジナル展開」

「(保険タグ)一部閲覧注意」

保険タグは本当に保険です
人によって受け取り方は変わるモノですから、ね?


その時、女性の手が震えるのに気が付かなったのは・・・

 

その人たちの家についてリビングで男の人から発せられた言葉は

 

『有り金と通帳、そして、カードを出せ』

 

って・・・意味が分からなかったわ。

 

男が手を上げて来たから抵抗してそこらへんに伸ばして放置し、

家中を探索したらとある一部屋に入った時、顔を覆ったわ

 

そこには、

借金を催促する内容の書類に酒瓶に空き缶、そして、大量のタバコと吸い殻と灰

それに、注射器、そして、・・・

 

体が冷め切った冷たい少女が居たわ・・・体中に、丸い火傷の後を残した状態で・・・

 

太ももの()()には乾いた血が付いていたけども、特に外傷があった所は見られなかったわ

・・・。・・・外傷は・・・ね。

 

少女の顔を見ると涙が乾いた跡があったわ

そして、少女の顔は・・・その顔に光はなかったわ

 

生気が無く絶望と痛みが入り混じった顔だったわ

体はやせ細っていたわ。

 

おそらく、栄養失調。

そして、体力を大量に使う事を行った。そして、体は衰弱して・・・。

・・・。

 

次に女性に話を聞いたわ。

大方、想像通りの返事が返ってきたわ

 

男はアル中、ヘビースモーカー、薬中、重度の変体、多額の借金

手が付けられなかったわ

 

そして、借金に追われ、欲望にかられるある日

そう、そんな時に知ったそうよ。

 

私の存在を

 

『元艦娘の少女が施設に居る』ってね・・・

【元艦娘ならお金を持っている上に好みの体で簡単に壊れない】

 

そう思ったそうよ

その為に女性を口説き落とし、結婚し、家に連れ込み、脅迫

そして、

 

少女()を手にする事ができたら、開放してやる

 

施設に提出する書類の殆どは

改竄された情報で埋め尽くされていて絶対にうまくいく』

 

 

その目論見は上手くいった。

けども、開放される前に私が男を伸ばした

 

彼女は自分の知っている事の全てを話すと

「男の気が変わるかもしれない!どうしてくれるのよ!」

 

そう言って泣きながら怒鳴りつけて来たわ・・・

 

そうこうしていると男が起きて来たわ

そこで私は男にこう言ったの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私と「賭け」をしなさいッ!!

私が賭けるのは「私の全て」を賭けるわッ!』

 

この家を探索した結果、

この家には電話類が一切無かったわ

 

手持ちに連絡手段である無線機やスマホは無い

外に助けを呼ぶには此処を離れるなきゃいけない

 

けども、男の目的は『私』

 

ここで私が離れたら女性の身が危ない

なら、全てを奪うまで

 

賭け事は生まれて初めての事だったわ

 

そう言うと男が笑ったわ・・・そして、「なら、俺も「俺の全て」を賭ける」

そして、賭けの内容は「BJ(ブラックジャック)」だったわ

 

男の手札は「クィーン・ジャック」

ダイヤのAとダイヤのQの組み合わせを「クイーン・ジャック」と呼ぶ2番目に強い手札だったわ

 

直感的に「負ける・・・ッ」そう悟ったわ

けども、私の手札は・・・スペードのA・・・

 

 

 

 

 

「まだ終わってないッ!!」

ここで「スペードのJ」を引けば・・・「クイーン・ジャック」を上回る役

 

「純正ブラックジャック」・・・これしか勝ち目がない

そうおもったわ。けども・・・。

 

けども、トランプはジョーカー以外の52枚の札は、

スペード、ハート、クラブ、ダイヤの4種の絵柄に分かれていて、

 

絵柄には1から13のの数字の札がある

男の手元には2枚、自分の手元に1枚・・・

 

つまり、確率は49分の1・・・

その内の一枚だけを引かなければ負ける

 

それも、トランプの山の一番上から・・・

 

それを男は理解したのかトランプを伏せた状態で49枚のトランプをテーブルの上に並べたわ

そして、笑って、一言

 

「カードを選べ」

その時、核心したわ

 

「コイツ、正真正銘の「ギャンブラー」だ」ってね・・・

 

そして、私の目の前には49の選択肢

けどもその内48枚は絶望に繋がる切符

 

1枚は生き延びる事が出来るカード

そして、私の選んだカードは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スペードのJだったわ

 

その瞬間、一気に過呼吸になったわ

そして、気が付いたの

 

「この一瞬、呼吸をしてなかった」って・・・

 

その後、近所の人の家に通報してもらい

私は警察に連れられて警察署に行き取り調べを受けて知っている事を全て話したわ

 

そして、私は開放された後、真っ先に行った場所があるの

そこはアメリカのラスベガスのカジノだったわ

 

アメリカに渡るのには海軍のツテがあったから便乗していったわ

そこで数年程、豪遊して、お酒を呑んで、タバコを吸って、散財して・・・

・・・結果的に無一文になっていたわ

 

お酒を呑んだり、タバコを吸ったのは「なんで男はこんなものに?」

という興味本位からだったけども気が付けばハマっていたわ。

 

そして、借金しようとした所で思いとどまったわ

「これじゃ、あの男の二の舞になる」って・・・

 

そして、日本に帰り就職先を探した時に海軍を頼った結果

ここを紹介されたわ

 

結局、私から戦場を無くしたら残ったのは何も無くって

得た物は「賭け事」で一番好きな賭け事を仕事にして食べて行ってるだけよ・・・

 

ココで働く理由を強いて言うなら「コレしかなった」のよ・・・」

 

「・・・。」

想像以上の答えが返ってきたぽい

 

静寂が辺りを支配する中

 

「キィン・・・ッ」と言う硬い金属を弾く音がしたぽい

振り向くとそこには

 

椛さんが一枚の硬貨をコイントスしていたぽい

そして、

 

「霞さん・・・自分と勝負してください。賭けるのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が賭けるのは「自分の全て」を賭けます」

 

っ?!・・・椛さんッ!?一体何をするつもりぽい・・・ッ!?

 

「良いわよ、乗るわよ」

ぽい()!?

 

「アンタが勝ったら私を好きにしなさい」

 

 

・・・この人達・・・正気ぽい?!

 

「賭けの内容は?」

「コイントス」

 

「いいわよ」

 

しかも、コイン一個に全てをすべてを賭けたかけたぽい?!

continue(コンティニュー)も出来ないぽい!!

 

幼き吸血鬼「一緒に遊んでくれるのかしら?」

普通の魔法使い「いくら出す?」

 

幼き吸血鬼「コインいっこ」

普通の魔法使い「一個じゃ、人命も買えないぜ」

 

幼き吸血鬼「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」

U,N,O.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、椛さんがコインを一度弾くと垂直に飛び、緩やかに放物線を描き落下し

椛さんの右手の甲に落ちた瞬間に左手で蓋をしたぽい

 

「『裏』よ」

「自分は『表』です」

 

退かされた左手から見える右手の手の甲のコインは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『裏面』だったぽい

 

「・・・私の勝ちね」

「ですね」

 

「なら、私からの要求はただ一つ」

「・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

賭け事、お酒、喫煙以外の「幸せ」を・・・私に教えて?

これは・・・今の私に出来る・・・最大限の要求よ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      




霞さんの話が、重たい・・・w
あ、後、数名は若干、というかライトなシリアスの予定です

最後の「」のセリフは皆さまのご想像にお任せします

さて、最後にあの1組と1話で4組分の短い対話を挟み次の日に移行します。
後、筋書きは大方は決まってましたので誰が来ても同じようになってましたw


ー追記ー
夕立さんの心のセリフの近くに
ちょっとした遊び心を入れてみました

え?それはどこだって?『unknown(不明)』です♪


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無口な貴女とスィーツを

最近、頼りない上司に振り回されて、
時間が取れない作者ですw

響、渚組は軽いシリアスで済み一話で完結させることができましたw


「何故、自分なんです?」

「・・・「勘」・・・かしら。

「ギャンブラーの勘」でも「兵士の勘」なんでもない・・・なんというか・・・ただの勘ね」

 

それってつまり・・・

 

「・・・はぁい。霞ちゃん?「バージンブリーズ」です。ウチのマスターの神薙からの奢りよ♪

ノンアルコールカクテルで「はじめてのそよ風」という意味なの

このカクテルはその名の通り非常に爽やかなカクテルよ?」

 

「・・・ありがと」

「それでね?霞ちゃんの言う「勘」。それはぁ、「女の勘」って奴じゃない?

普通の女の子なら誰でも持っているモノなのよ?」

「これが・・・そう、なのね・・・。・・・うん。」

 

うん、愛宕さんの言う通りだと思うぽい

夕立は未だに感じた事はないぽいっ!!

 

霞さんも自分の中で腑に落ちるモノがあったぽい

 

 

 

そして、ふと、響さんと渚さんに視線をやると

 

「・・・・ふぅ・・・понимать(わかったよ)・・・

霞のあの話は彼女なりに「自分で変わろう」という意思が伝わってきたよ

渚にも話す事で何か変わる事があるかもしれないしね・・・」

「ん、聞かせて?響の過去を」

 

響さんが一息ついて、話をきり

 

 

 

 

 

 

「マスター、『アブソルート』タンブラーでロック」

「・・・ぅえ?・・・初手、ウォッカかよ・・・まぁいいけどよ、」

 

出さなかったぽい

そして、何名かズッコケてたぽい

 

「そうだね・・・これは「私と私の妹」の話だよ

 

私が居たのは名も無き小さな小さな泊地の鎮守府だったよ。

そうだね・・・舞鶴鎮守府が一番の近所だったね

 

そんな鎮守府では遠征と警備の艦隊が1艦隊づつ

戦力は軽巡のお姉ちゃんが6人と駆逐艦のみんなが自分を含めて10人だけだったけども

楽しくやっていたよ

 

食堂での食事は当番制で休務の娘が持ちまわっていたよ

 

そして、その鎮守府には私の妹である「電」って娘が居てね?

可愛いんだよ?」

 

そう言ってウォッカを煽る響さん

・・・酔ってるぽい?

 

「そんなある日の事、電がね?

「・・・あの響お姉ちゃん・・・わがままいってもいいのです?」

 

って言われて「嫌」って言えるかい?・・・無理だね」

 

 

・・・確実に寄ってるぽい。

すきっ腹にウォッカでも入れたぽい?

 

「電はね?

「ケーキが食べたいのです」

 

って言ってのさ

 

ラジオやテレビで紹介されるモノを聞いて

そう思ったのだろうね。

 

でも、私はケーキと言われて思い付くのは軍艦時代の旧ソ連の時に知った

味のしない「ジャガイモのケーキ」位しか分からなかったんだ

 

そんなある時、司令官が舞鶴に出張に同行したんだ。

陸路での移動で、場所によっては自分たちの泊地が見えたんだ

 

そこで帰りに本屋さんによってもらってデザートの料理本を買って帰る事にしたのさ

おおよそ10分位の寄り道だったよ。

 

そして、帰りの陸路での自分達の泊地が見える場所に付いた時に目を疑ったよ

沖合には深海棲艦の大群が居て艦隊が出撃して行っていくのをただただ見てるだけだったよ・・・

 

司令官は運転手に「飛ばしてくれ!!」って叫んでたね。

そして、鎮守府は全壊、帰還した娘は居なかったよ。

 

そして、鎮守府の瓦礫後から*1ブラックボックスと呼ぶ機械が見つかってね。

 

その中にはね・・・

「自分達が10分速く出発していれば、間に合ったかもしれない」情報が詰まってたよ。

 

 

その後、「私はまだ現役で戦える」と司令官に行ったけども

「・・・響、今の君の状態で出撃したら生きて帰れない。今は休め」

 

そう言って私を予備軍に編入させらたよ。

そんな中、見つけたのが、あの求人だったんだ

 

『もし、私みたいに「妹のまがままを聞けずに別れる」娘が居ない様になればいいな』

って思って、ね・・・。

 

その為にも今よりももっともっと美味しいスィーツを作りたいんだ

 

・・・渚、手を貸してくれるかい?」

「ん、勿論だ。」

*1
ブラックボックス (Black box) とは、内部の動作原理や構造を理解していなくても、外部から見た機能や使い方のみを知っていれば十分に得られる結果を利用する事のできる装置や機構の概念。 転じて、内部機構を見ることができないよう密閉された機械装置を指してこう呼ぶ。Googleから引用




次回、「明日に向けて」

シリアスが続いたので少し明るい話をば


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明日に向けて

今回は明るめの話を神薙さん視点でおおくりまします
それと、今回は会話文が多めです


あの後、夕立店長は提督に「いつまでサボってる」呼ばれて退出し、

陽が落ちてきて外は夕暮れに染まり、遮光カーテンを展開させて、

 

開店準備を整えていると愛宕さんが

 

「・・・「バージン・ブリーズ」、ねぇ?

神薙?「シー・ブリーズ」の方が良かったじゃないのかしら?」

 

 

愛宕の言う事は分かる

 

「バージン・ブリーズ」と「シーブリーズ」の違いは

「ウォッカを入れる」か「グレープフルーツジュースを増量するか」だけだ。

 

「グレープフルーツジュース」と「クランベリージュース」に「ウォッカ」をシェークして、

氷を入れたロックグラスに注ぐ事で出来るカクテルが「シーブリーズ」。

 

ウォッカを使用しないで、その分「グレープフルーツジュース」を増量して作る

ノンアルコールカクテルは、「ヴァージン・ブリーズ」

この違いだけだ。

 

「・・・確かに「シー・ブリーズ」の名前の意味は「潮風」だ。

どうせなら、『力強く吹く海からの風、潮風』を送るのも悪くは無かったが・・・

今の椛さんは「まだ」ウォッカにはなれないな」

 

「・・・確かに、そう、かも?」

「んなモンなんだよ・・・」

 

・・・ふぅ。

聞いてみる、か・・・

 

「なぁ、愛宕?」

「んー?なぁに?」

愛宕はいつもの調子で返事してくれる

 

「・・・もし、だ。もし、お前の提督に会えるなら・・・あってみたいか?」

「・・・。」

 

愛宕からの返事は無く彼女を見ると、

彼女の背中をコチラを向けて作業する手を止めていた。

 

「・・・。」

「・・・もう一度・・会える・・・ならね・・・

 

「そうか・・・。」

「もー♪私なら大丈夫よ?私はさて?明日は本番よ?頑張りましょ?」

「あ、ああ・・・ん?」

 

「・・・あー・・・今日は速めに店仕舞いですか?」

椛さんがご来店、と

 

「これからだぞ?まだ日も落ちてないしな。しかし椛さん?」

 

「ちゃんと分かってるますよ?」

「・・・OK。愛宕?」

「任せて?それと、霞ちゃんは?」

 

「自分の部屋に戻っていきましたよ。」

「そう・・・あの娘にも今だけは一人の時間も必要かしらね?」

 

「マスタぁー・・・おかわりぃ・・・」

 

そう言ってきたのは響さん

若干、涙目だな

 

しかし、コレは・・・

 

「・・・大方、渚さんに『酔っ払いは休め』って言われて呑みに来たのか?」

 

「そうだよぉ・・・」

「自分も渚さんの立場なら響さんを休ませると思います」

 

「椛さんまでもかい?!」

 

「ハロー♪楽しそうね?」

「やぁ、隣、失礼するよ?」

 

「・・・コレのどこが楽しいのだい?軽くヤケ酒したい気分だよ・・・。」

「あらぁ?ごめんなさい、ウチはヤケ酒するお客様にはお酒を提供してないのよ?」

 

「・・・なら、適当にご飯を、出来ればガッツけるモノを」

「ヤケ食いもNGだ」

 

какого черта(なんてこったい)ッ!!」

 

いや、頭抱える程の事か?そして、日本語か英語で頼む。

 

「・・・響、落ち着け」

「ふぇ?・・・あれ?渚?」

 

 

おや?珍しいお客さんだ事

 

「・・・仕込みはある程度は昨日の内に終わったからな。

今日中の作業だけだったから、な

 

それに、響、お前と呑んでみたかった」

 

「・・・いいよ、その変わりトコトン付き合ってね?」

「・・・ん、いいぞ。その変わり明日に響かない程度に、な」

 

Конечно(勿論)♪」

 

「マスター!適当に大皿で料理を頂戴!」

「夕飯はここで済ましてしまうわ♪」

おっと、アイオワさんとアークさんから大皿の注文と?

 

「愛宕さん、ノンアルコールカクテルをお願い致します。」

「む、手が空いたらアルコールが軽めのカクテルをお願いする」

「meにも~!!」

 

「はいはぁ~い♪」

 

愛宕にはカクテルの注文、か

「少し、速いが開店だな?」

「ええ、そうね?」

 

 

愛宕とアイコンタクトを取ると(勿論♪)と帰って気がした・・・。

 

・・・やるのか。愛宕の我儘で決まったこっぱずかしい奴を・・・。

もう一度愛宕とアイコンタクトし、タイミングを計り

 

「A toast for "the best moment" tonight!」

「Tonight, let's have a toast for "the best moment"♪」

 

決めておいたセリフと共に片手でハイタッチを決めて

仕事モードに切り替える

 

「おおー・・・なんだかそれっぽい・・・」

「いや、椛さん?「それっぽい」じゃなくて「それ」なんだが・・・」

 

アークさんナイスフォローです

それと、

 

「椛さん?アークさんの一杯目は椛さんの奢りって事で」

「む?悪いな?それじゃぁ、そう言う事で」

「え?えぇ?!」

 

「アイオワさん?今の翻訳して欲しいな」

「響?今のはね?どちらも「今宵も「最高の一瞬」に乾杯!」という意味よ?」

「・・・ん、英語の表現はとても豊かだな」

 

「マスター!料理ぃ!」

「ああ、少し待ってろ、今やる」

 

「椛さん?お待たせ♪今作るわよ?」

「それよりも、さっきの話は・・・。」

 

「この店のマスターの移行よ?私は従うだけよ?」

「・・・しかし、男ならこの程度黙って従います」

 

「ほぅ?・・・なら、椛さんの一杯目を私に驕らせてくれないか?」

「え?!いいんですか!?」

 

「椛さん?そこはクールに決めないと?ね♪」

「・・・ぁ」

 

「フッ・・・そこが椛さんらしい所だな」

「・・・次こそは」

 

「『次が』あれば、だな」

「『次』は無いかもよ♪」

 

「・・・ぐぅ」

 

とてもくだらない事で少しづつ盛り上がって行く店内

 

「今夜も、楽しい夜になりそうね♪」

「ああ、そうだな。」

あぁ・・・ホントに・・・

 

 

・・・。

 

「・・・愛宕?」

「んー?なぁに?」

「昔、俺の特技は『探し物を見つける』事が特技だったんだぜ?」

 

「・・・ぇ?・・・ぷっ!神薙?いきなり何を言い出すのよ♪ホラ、楽しい夜を盛り上げましょ?」

「・・・そう、だな。・・・そうしよう。」

 

それから約一週間程して、

楽しい夜を過ごしたのに自分だけ仲間はずれされにされた事を知った霞さんが

拗ねて椛さんが機嫌を取るのに手こずってるのが聞こえてくるので

 

(ありゃ、将来は椛さんは霞さんの尻に敷かれるのがオチだな・・・)

 

なんて思いつつ

紅茶の香りとスコーンの焼ける匂いがしだした店内で

二人の喧騒をBGMにゆったりと仕込みを順調に進めて行く今日この頃




次回で開店します。


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本日、開店!そして・・・

このお話からまた物語を進めてきます


あの後、バーの方で小さな宴会があったらしいぽい。

そんな宴会の次の日ぽい

 

夕立は龍驤さんと海上で警備に当たっていたぽい。

龍驤さんは艦載機を発艦させ高射砲を構えつつ艦載機からの連絡を待っているぽい

 

 

にしても・・・ふむ・・・ぽいぃ・・・

 

「夕立は実戦を一回行った新人ぽい。訓練もなにもやって無いぽい」

「・・・ちょい待ち。キミ、そのたった1戦で一体何隻沈めたんや?」

 

ぽい?ひぃ、ふぅ、みぃ、やぁ、ぽいぃ・・・

「えっと・・・龍驤さんは今まで食った米粒の数を覚えてるぽい?」

「・・・つまり「覚えてない」って事やな・・・急に喧嘩売られたかと思ったで・・・

それと、例のキミが店長やってるあの店に秘策があるんやろ?」

 

「まぁ、そうぽい・・・ぽい・・・」

「なんや?心配なんか?」

 

「ぽい・・・」

「確かに、上手く行くとは思えんがな?普通なら・・・な、」

ぽい・・・?

 

「いや、な?ウチが聞いた話なんやけどな?

昨日辺りに三笠様が*1家宅捜索らしき事を呉鎮守府にしたらしんや」

 

「つまり・・・「抜き打ちで押し入って強制的に証拠を押さえた」って事ぽい?」

「まぁ、そうやな?」

 

「・・・夕立は柱島泊地の秘書艦をやってるけどもそんな情報一切知らなかったぽい」

 

秘書艦は提督の次に権利を持っている役職ぽい

そんな役職につく夕立も知らない情報って・・・

 

「・・・。」

「・・・。」

 

少し前までウミネコが空を飛び鳴いていたぽい

けども、少し前までぽい。今は物凄く静かな海上になってしまったぽい

 

無線機の電源は・・・ついてるぽい。しっかりとついてるぽい。

しかも、海軍の出撃中の艦娘、全員が使うオープンチャンネルぽい

 

「・・・龍驤さん?

海上で艦載機を飛ばしながら寝落ちしてるぽい?寝言も言っていたぽい・・・」

(意味訳:「今なら寝言を聞いてしまった事にして置くぽい。」)

 

「んぁ?・・・ウチ・・・いつの間にか寝てたわ・・・」

(意味訳:「助けて・・・ウチ・・・アカン・・・」)

 

「もー龍驤さん?()()()()()を言ってたのを()()聞いてしまったぽい~♪」

(意味訳:「寝言なら偶然、聞いてしまっても不可抗力ぽい!そうだよね?龍驤さんぽい!」)

 

「せやなーホントに年だけは取りたくないわぁー」

(意味訳:「そうやな!寝言なら偶然、言ってしまっても大丈夫やな!」)

 

「あっはっはっははっ!」

「あっはっはっははっ!」

 

二人で笑いながら無線機の電源を落とすぽい

そして、

 

「・・・はぁ、ぽいぃ・・・」

「・・・はぁ、」

 

・・・。

 

「龍驤さん。帰ったらカフェの代金は龍驤さんの奢りぽい」

「それで済むなら安いなぁ・・・」

 

「一応、コッチでもやれる事はして置くぽい」

「・・・追加で「貸し一つ」にしておいてな」

 

「・・・そうしておくぽい」

 

その後、敵艦を発見し龍驤さんの高射砲が火を噴いてたぽい

・・・うん、まぁ、流石は

「軍艦時代に数々の「やらかし」をしたり、第二次ソロモン海戦に孤軍奮闘艦した」(艦娘)ぽい

「敵弾も自艦の砲撃が当たらぬなら前進してしまえ」といい突撃したり、

春日丸さんに艦載機に爆弾や魚雷を過積載させ引っ張りまわした事もあったりとまぁ・・・

色々ぽい。本当にやる事のスケールが違うぽい


 

あれから帰投したら夕飯に向けて皆、思い思いの時間を過ごす頃合いぽい

それにしても・・・

 

(艦娘)が多いぽい」

すれ違う人の中には「うぁー・・・だりぃ・・・帰りたくねぇー・・・ねみぃー・・・」

だとか「美味しかったクマね」「だね、球磨お姉ちゃん、今度はあの三人も連れてくるニャ」

 

うん、満足してくれてるみたいぽい

そんな廊下を()()で歩いて行くぽい

 

 

え?龍驤さん?

・・・いい人だったぽい。

 

足を持たれて紅い水干を地面にこすりつつ

引きずられながら執務室の扉の向こうに消えて行ったぽい

 

消えゆく龍驤さんに合掌すると

「祈るな!殺すな!ウチはまd・・・」

 

と言いつつ消えて行ったぽい

 

流石は関西生まれ・・・と言いたいけども、

龍驤さんは横須賀海軍工廠の生まれぽい

 

むしろ、電ちゃんが大阪の生まれぽい

 

 

そんな事を考えながら廊下を歩いていくと目的地に到着したぽい

そして、入店すると

 

「うぅ~・・・疲れたぴょん~・・・」

「・・・私はまだまだ行けるぞ・・・」

「私も、まだまだ・・・」

「お姉ちゃんたち、今は休もうよ・・・」

 

・・・ピンクと白と緑と黒のお団子が机の上に転がっているぽい

しかも、ほっぺが「ぷにっ」ってなっているぽい

 

「HEY!夕立店長!今日は凄かったのよ?」

「いや、『凄かった』と言われてもどう凄かったぽい?」

 

「それはね?『4色のdumpling(団子)ちゃん達が可愛いかった』のよ?」

・・・うん、これだけじゃイマイチ分からないぽい

 

なら彼女達4人を労うついでに今日の様子を聞くぽい

 

 

*1
家宅捜索(かたくそうさく)とは警察官や検察官等が、令状に基づき被疑者の住居等を調べて証拠物を捜す事

家宅捜索が実行された際には、自宅の隅々まで調査が行われ、証拠品と思われるものが押収されます。

押収されたものは、起訴や有罪判決を下すための証拠品として扱われます。




さて、「ぷにっ」とした4色団子の正体は誰でしょう?
あ、4人は姉妹です

一人目が分かれば自然と分かるはずですよ?w

次回はあの「大戦艦」に登場してもらう予定です


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動き出す『大戦艦』

かの有名な「大戦艦」(意味深)が来店します


取り敢えず、机の上に頭だけを乗っけている

この4人はウエイトレスの4人の履歴書で見て覚えてるぽい

「お疲れ様ぽい。睦月型の皆さんぽい」

 

「う~?夕立ちゃんぴょん?」

「夕立さんにしては大人びてる様な気がするな」

「・・・言われて見ると確かに」

「えっと、お疲れ様です?」

 

うん、最後の子はいい子ぽい

「それじゃ、自己紹介するぽい

この「柱島泊地の秘書艦」兼「カフェ&バーの店長」の夕立ぽい

これからよろしくぽいっ!」

 

そう言うと4人はいきなり「ドタバタ」と立ち上がり敬礼してきたぽい

そして

 

*1ウエイトレス担当の「卯月」事「うーちゃん」ぴょん!

よろしくお願いいたしますぴょん!」

「私がウエイトレス担当の菊月だ。共に行こう」

「ウエイトレス担当の長月だ。駆逐艦と侮るなよ?」

「ウエイトレスの三日月です。どうぞお手柔らかにお願いします」

 

「アイオワさん。いつもの、それと4人分は夕立の奢りぽい」

「OK♪そう言う事ならdumpling(団子)ちゃん達は?」

 

さて、4人が頼んでいる間に()()()()を送りつけておくぽい

送信先は三笠さんっと・・・添付するのは・・・この・・・音声ファイルぽい

 

「ぃやったぁー! ♪ならならぁ♪うーちゃんは~メロンソーダぴょん!!」

「ふむ・・・そう言う事なら・・・卯月と同じ物を頼む」

「む、菊月は卯月と同じか・・・なら、コーラフロートを頼む」

「なら・・・その、菊月お姉ちゃんと同じ物をお願い致します・・・」

 

送信っぽい

そして、

 

「注文は終わったぽい?なら今日の様子を詳しく知りたいぽい。三日月さんお願いぽい」

「了解です、この三日月にお任せください」

三日月さんが自分の胸を「トンっ」と軽く叩き説明してくれたぽい

 

そして、説明が終わる頃に4人分の注文が届いたぽい

Thank you for waiting ♪(お待たせしました♪)ご注文の品よ♪今日一日お疲れ様♪」

 

「ぷっぷくぷぅ~♪」

「礼は・・・言わねば、な、礼を言う」

「こいつはいいなぁ♪」

「わぁ・・・っ・・・ありがとうございます♪」

 

運ばれてきたコーヒーに一口付けようとした所で

「meも混ぜて頂戴♪」

 

「お店は・・・まぁ、他にお客さんもい無いぽい。けども」

Of course(勿論)♪」

 

「それで、話をまとめると

「菊月さんと三日月さんのペアとうーちゃんと長月ペアで

競争をしていたけども途中で数を忘れて我武者羅になった」という事ぽい」

 

「ええ、そうですね。

それとあのポスターの事も聞かれましたよ?」

「それは良かったぽい」

 

「ホントcome(来る)のかしらね?」

アイオワさんや三日月さんの言うポスターに目を向けてみるぽい

そこには

 


戦力求ム!

当鎮守府にはトラブルにより戦力が不足しております

今なら()()()()()即戦力です!


 

「なぁに簡単な事ぽい。

夕立達、艦娘は『姿形が幾ら小さくてなっても戦船』ぽい

遠征や演習にも出れない艦娘達や「もっと戦闘を!」って艦娘がいれば食いついてくるぽい」

 

「まぁ、そうよね・・・」

そう言うとアイオワさんはコーヒーを含んでるぽい

そんなまったりとした最中

 

 

 

 

 

「到着遅れました!どうも!夕雲型の最終艦、清霜です。よろしくお願いです!」

「・・・む?あ・・・ほら、お客さんぽい」

 

Yes yes(はいはい)・・・」

気だるそうにそう答えて席を立つぽい

そんな事したら

 

「あ、えっと・・・店仕舞いでした、か、・・・。」

Yup?(うん?)どうしたの?」

 

「あ、その、いくつか聞いてもいいです?」

Yeah(ええ)、いいわよ?」

 

「ココって大皿の料理って置いてあるの?」

「ええ、まぁ、頼めば作ってくれる人はいるわね」

 

うん夕立にも心当たりがいるぽい

碧眼のマスターが浮かぶぽい

 

「それと、このポスターの事は本当なの?」

「ええ、そうよ?

そして、提督は最前線の元ショートランド泊地の提督よ?」

 

「・・・凄い・・・これなら・・・って、もう少しで集合時間っ!」

「あら、そうなの?なら次はお客さんとして来てね?」

「はいっ!」

 

そう言って初霜さんは帰ってきて夕立は龍驤さんに食事代を押し付けたぽい

しかし、彼女とのこの会話が・・・

 

まさか、あんな事になるなんてこの時の夕立は思いもよらなかったぽい・・・

 

 

 

*1
女給のこと、主としてカフエーの女給を指す。「Google調べ」




意味深な終わり方と『大戦艦』(駆逐艦)でしたw

そして、睦月型の4人を出したのは
かつて、「ハーメルン様」の「艦これ」の二次創作小説で
一世を風靡し、トラブルが起きたあの方の作品の更新を
リアルタイムで見ていた影響ですwww

ヒントはコレ 「 (偽) 」

この「」内の3文字が、ね・・・www
分かる人には分かるはずw

まぁ、色々ありましたねw


今はあのお話は本編とは別途に上げられた物語で完結しておりました。
今でもベストセラーだと思います



そして、次回の「かんなか」は
















「問題では無いけどもある意味、問題発生」
少し時間が飛びます


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問題では無いけどもある意味、問題発生

とある問題が発生した様子ですよ?


カフェ&バーの開店してから数日しとある日の深夜の事ぽい

執務室で提督と夕立は

 

「・・・。」

「・・・。」

 

「・・・どうするよ?()()?」

「・・・問題では無いけどもある意味、問題ぽい・・・。」

二人で頭を抱えていたぽい

 

その視線の先にはカフェ&バーに貼られたポスターの呼びかけに応じ、

転属を望む艦娘達のリストがあったぽい。

 

それらの艦娘達は鎮守府で遠征や警備にも行けぬ

「ドロップから生まれた過剰戦力らしい」との事ぽい。

 

問題はリストの最下部の6つの名前ぽい

 


夕雲型 20番艦 大戦艦 大和

夕雲型 21番艦 大戦艦 武蔵

夕雲型 22番艦 大戦艦 長門

夕雲型 23番艦 大戦艦 陸奥

夕雲型 24番艦 正規空部 赤城

夕雲型 25番艦 正規空母 加賀

 

以上の艦娘が柱島泊地に転属を希望しそれを受理する。敷島型戦艦 三笠

 


 

「いや、確かに『誰でも歓迎』と書いたけどもぽい・・・。」

 

「・・・コイツらは恐らく呉が強行して建造された奴らだろうな」

「そして、色々あって呉は行動不能に陥ったぽい?」

 

「んな所だろうな・・・

で、確か、初霜がカフェに着てたんだよな?」

「ぽい」

 

「初霜なら武蔵や長門などと面識があってもおかしく無いな」

「そう言えばポスターについても聞かれたぽい」

 

となると・・・そう言う事ぽい・・・。

 

「それでも、長門さんは『艦娘筆頭』だったぽい。その長門さんがなんでまた・・・ぽい。」

 

「ああ、俺も気になって調べてみたら、出撃回数は「4回」だけだった。

だが、流石は長門だ。古い呉の訓練施設で日々鍛錬を積んでるようだな」

 

 

なる程ぽい。それで・・・

 

「・・・戦艦や空母の出撃した時に消費する資材の量はどの程度ぽい?」

「・・・ざっとこんなこんなもんだな。」

 

「・・・アウトぽい」

「しばらくは演習だな」

 

「しっかし、確かに大和型の3番艦は空母になってるとはいえ

駆逐艦を名乗るぽいぃ?」

「いや、それを言うと一航戦の加賀だって元々の予定では戦艦になる予定だったんだぞ?」

 

「む、確かにぽい」

 

 

そして、呉鎮守府に行われた競合捜査の結果は

「過去に呉鎮守府の提督は資材を無駄に浪費し出撃不可能に陥っていた事が露呈した」ぽい。

 

そして、軍資金で資源を買い付け浪費しようとした所で

目的を達成したらしいぽい

 

この出来事はあの大規模作戦の前の出来事らしいぽい

 

そして、大規模作戦が終わり大和型と長門型、一航戦で護衛の駆逐艦を付けずに出撃した結果

敵艦の水雷戦隊の複数の部隊に包囲され、あわや轟沈手前の大破する結果になったぽい

 

彼女達を修復する為に大量の資材を使い、出撃は出来ず

普段の警備と遠征で手一杯になったらしいぽい

 

「戦果を上げれずにいる鎮守府の提督は要らない」

これが海軍の総意らしいぽい。

 

逆に言えばその鎮守府の戦力に見合った戦果を上げていば問題が無いらしいぽい

つまり

 

「『無能は要らない』って事ぽい・・・。」

「んで、『必要な人材を必要な場所へ』、か・・・。

その結果ここに居るんだがな?」

 

「提督はどうしてここへ来たぽい?」

「なにも?強いてい言うなら『九州方面の戦力が心もとない』って所か?

んで、俺が皆の手本となる様にって事だろ?しかし、な・・・・

 

『不足の事態が起きた』って所だな、現状は・・・」

 

「・・・なる程ぽい・・・取り敢えず、寝るぽい

ここで頭を抱えても仕方ないぽい。明日に備えるぽい。」

「ん?明日なんかあったか?」

 

え?

「提督さんさっきの書類の一番上ぽい」

「・・・?どれどれ?」

 


 

下記の戦力を明日、配属させる

 


 

 

「・・・『下記の戦力を明日、配属させる』?・・・『()()』・・・は?」

 

つまり「拒否権は無いからな♪」って事ぽい・・・。

しかも、

 

「正確には『今日』ぽい。もう日付が変わってるぽい。」

「・・・諦めて寝るぞ。」

 

「ぽい」

 

時には諦めも肝心ぽい




何事も「連装砲」は速めに・・・
連(れんらく)装(そうだん)砲(ほうこく)


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彼女達の暁

少しづつ物語を進めていきましょう・・・。


そして、その日のお昼前に艦娘を乗せた船が接岸したぽい

出迎えは夕立と三笠さんぽい

 

上陸した面々は

皆、口々に「期待してね?」だとか「任せてね?」等々頼もしい言葉をかけてくれるぽい

一番最後に下船する6人の姿があるぽい

 

6人が整列し敬礼をしてきたぽい

それに答え、数秒しお互いに敬礼を解いたぽい

 

そして

 

「大和型戦艦、一番艦、大和。推して参ります!」

「フッ、随分待たせたようだな・・・。大和型戦艦二番艦、武蔵。参る!」

 

「私が、戦艦長門だ。よろしく頼むぞ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ。」

「長門型戦艦2番艦の陸奥よ。よろしくね。あまり火遊びはしないでね・・・お願いよ。」

 

「航空母艦、加賀です。貴方が私達の秘書艦なの?それなりに期待はしているわ。」

「航空母艦、赤城です。空母機動部隊を編成するなら、私にお任せくださいませ。」

 

物凄く凛々しい美人さんで各々(おのおの)がそれぞれの「大和撫子」を体現してる様子ぽい・・・。

 

「うむ、よくぞ馳せ参じた。そして、大和、武蔵よ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よくぞ・・・よくぞ、耐えたな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと三笠さんが二人を抱きしめていたぽい

 

「っ!み、三笠様!?」

「コレは一体・・・・」

 

「軍艦時代は海軍の上層部の「ホテル」として扱われて、

いざお国の為にと出撃し散って行ってしまったが・・・・

 

その魂を人の身に宿し「今生こそは」と思えば

無理な出撃を強いられて沈みそうな思いをしながら帰港すれば

 

呉の鎮守府で、また「置き物」として扱わる始末

・・・余ならば耐えらぬかったであろう・・・

 

本当に・・・よくぞ耐えた・・・天晴なり・・・」

 

「・・・みかさ、さま・・・っ!!」

「ああ・・・このひとは・・・本当に・・・ずるひお方だ・・・」

 

三笠さんの胸の中で大和さんと武蔵さんが泣いているぽい

その二人をあやす様に三笠さんが頭を撫でているぽい

 

三笠さんの過去と言えば「日露戦争」や「WWⅠ(第一次世界大戦)」を戦い抜いた後、

「ワシントン軍縮条約」で廃艦になった後はダンスホールや水族館が設置された経緯を持つ人ぽい

 

大和さんと武蔵さんの過去の事も分かると思うぽい

 

「長門、陸奥、お主達もよくぞ連合艦隊の旗艦を務めたな」

 

「いえ、お国の為に当然の事をしたまでです」

「私もよ?当然の事をしたまでよ?」

 

「赤城、加賀、一航戦の名に恥じぬ見事な戦果を挙げたの」

「・・・当然の結果です」

「ありがたきお言葉です」

 

・・・三笠さんはこういう所があるから慕われてると思うぽい

数名の(艦娘)は何人かが観ていて聞いていたぽい

 

「さぁ、中に入ろうか、そして、今日から新しい日々を送ろうぞ」

 

・・・こんなの見せつけられて奮起しない方がおかしいぽい

 




どうでもいいかもしれませんが
横須賀まで足を運べば実際に戦争を生き抜いた「戦艦 三笠」に会えますよ?
1度行ってみたいモノです・・・

次回「『あの娘』との演習」



---オマケ---

「そういえば夕立よ、龍驤のやらかした時に送られてきた『カウントダウン』と『熱中症』以外のバリエーションはなのか?」
「イイ話ダッタノ二ナーポイィ・・・」
「「「「「・・・???」」」」」」


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『あの娘』との演習

今回は演習の前置きです


あれからしばらくして、

夏の終わりが見え始めた今日この頃ぽい

 

柱島泊地の鎮守府では遠征部隊を早急に配備し、

警備シフトの改変も行われ、古参のメンバーが連休を取る事になったぽい

 

そして、大和さん達の出撃は無理でも

水雷戦隊の出撃は出来る程度にまで回復したぽい

 

そして、大和さん達は他の鎮守府との演習に繰り出しているぽい

資材面は向こうの鎮守府と話し合っている様子ぽい

 

流石「一航戦」・「ビック7」・「大和型」と言うだけあってか

「名だたる艦娘と演習できるなら資材を負担してもイイですよ」

という鎮守府が出来て来ているぽい

 

それと、「送り出した娘は柱島泊地で元気にやっているかな?」と

顔を見るのも一つの目的らしいぽい

 

そして、そんな最中

夕立はと言うと出撃ドックに来ていたぽい。

 

「・・・ぽい?()()が居ないぽい?」

「あー・・・既に洋上だ・・・まだまだ時間があるってのに

「準備運動を済ませておく」って聞かなくてな・・・。」

 

 

無人と思っていたドックに聞きなれた声が響いたぽい。

 

「天龍さん・・・艤装の着脱を手伝ってくれるぽい?」

「そんな所だな。オーイ、とっとと積み込んじまえ~」

そう天龍さんが妖精さんに声をかけ妖精さん達を急がせてるぽい。

 

えっと・・・()の妖精さんは・・・。

あ、いたいたぽい。

 

一段上がった所で他の妖精さん達を指揮してる蒼い法被を着た妖精ぽい

「妖精さん、妖精さん、いつもは警備や遠征ばっかりでまともな戦闘が無かったぽい

でも今日は違うぽい。今日は確実に戦闘が起きるぽい。だからよろしくお願いしますぽいっ」

 

そう言うと妖精さんが「 (`・ω・´)ゞ ビシッ!!」って答えてくれたぽい

そして、しばらくして準備が整い海面へと続く下り坂を降りて進水するぽい

そんな時に天龍さんが

 

「んじゃ・・・スマンが()()()を叩き折ってきてくれよな?」

「オイ、コラ元凶ぽい」

 

「だから、スマンって言ってるだろ?・・・頼むぜ・・・。」

「・・・。ここまで来て「やめる」なんて言わないぽい・・・。」

そう言って艤装の戦速をゆったりと上げてドックを出ていくぽい

 

 

 

 

 

そこで待っていたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっふっふっふぅ~♪逃げずにちゃんと来たのですね?」

「誰が「逃げる」と言ったぽい?」

 

電ちゃんぽい

そして、完全に浮かれているぽい

原因は単純明快ぽい

 

「あの天龍さんを演習で打ち負かしたのは電なのですよ~♪」

「・・・少し黙れぽい。あんな「老いぼれの疲れ果てた老龍」の一匹を打ち負かした程度ぽい」

 

原因は天龍さんと電ちゃんが警備が終わりに

直ぐに演習用の「ペイント弾」に切り替えて演習を行ったらしいぽい

 

その結果、天龍さんは連日の夜間と昼間の警備の無理がたたった結果

演習時間が長期化し持久戦になり、電ちゃんに軍配が上がったぽい

 

因みに、夕立の積載してる玉も「ペイント弾」ぽい

 

「どうしたのですぅ~?イライラしてるのですぅ?」

「黙れぽい。」

 

・・・なんだか昔の夕立()を思い出し重ねてしまうぽい

 

『昔学んだ事の内の一つに「力あるモノの下に人は集まる」』

コレを実践する時に強敵を一人で打ち負かした事があったぽい

 

夕立()は力に溺れてたぽい

そして、その力の下に集まった『仲間』とも言えぬ『仲間』と突き進み自滅したぽい。

 

・・・ここで夕立が下手に出たら電ちゃんが

過去の夕立()と同じ道を逝く可能性があるぽい。

 

 

 

・・・その可能性が0,01%でもあるなら夕立()は、

 

鬼でも悪夢でも龍を穿つ虎にでもなんにでもなってやるぽいっ!!

 

 

「電ちゃん・・・最初に言っておくぽい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『沈んでも文句は言うな』ぽい」

「・・・ぷっ!演習で沈むなんて事ある訳ないのですよ~?」

 

 

今からその面ァ・・・明かし鼻をへし折って目を覚まさせてやるぽい・・・。

 




次回



















「『あの娘』の戦う理由と正義(前編)」
約3600字程になり長くなるので分けました。



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『あの娘』の戦う理由と正義(前編)

今回からシリアスが通りますよ~?


あれから暫く待っていると

 

龍田さんが来て*1仲立ち役をしてくれる事になったぽい。

 

「演習開始の合図はぁ、私が一発だけ海面に向かって発砲するわ~。それが合図よぉ?」

 

「分かったぽい」

「なのです」

 

そして、始まった演習は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・「つまらない」ぽい」

「」

 

夕立の目の前には満身創痍の電ちゃんが()()()()()()()()()いたぽい

 

・・・ここで無線機の電源を入れて特定の周波数に合わせて置くぽい

 

そしたら・・・ふぅ・・・。

 

「ねぇ?聞いてるぽい?」

 

どうせここまでやってしまったぽい

なら、最後まで「悪役」を演じてやろうぽい

 

 

夕立はしゃがみ電ちゃんの足で転がし仰向けにさせるぽい

その顔は絶望で埋め浮くされていたぽい

 

「・・・『攻撃は単調』で『回避はおざなり』で『敵から目を放す』電ちゃんは死にたいぽい?」

打撃は・・・卑怯・・・なのです・・・

 

「卑怯ぽい?なら天龍さんや龍田さんの持っている得物はどういうつもりぽい?

この海は戦場、「戦場では弱い奴が倒れ、強い奴が生き残る」ぽい

 

たったそれだけぽい。もっとも、戦場で一番最初に死ぬのは「強い奴」ぽい。」

「・・・どういう事なのです・・・。」

 

「さぁ?ぽい、戦場を駆ければ自ずと分かるぽい

でも、電ちゃん・・・テメーは二度と戦場を駆ける事は無いぽい」

「・・・ぇ?ど、どういう・・・こと、なのです・・・っ?

 

「簡単な話ぽい

今の海軍は『無能は要らない』ぽい

 

もっと言うと、今の柱島泊地には多くの駆逐艦と軽巡が編入されたぽい。

そうなると起こるのは「出撃メンバーの席争い」ぽい。

 

編入された戦力の中の少数は「遠征が得意です!」という娘だったぽい

けれども大多数は「戦闘に参加させて欲しい」という娘だったぽい。

 

そんな中「艦隊の足を引っ張り味方艦を轟沈させる可能性」がある娘は自ずと除外されるぽい

今の電ちゃんは、慢心しきって足を引っ張る無能ぽい

 

つまり、ここでおしまいぽい」

 

夕立は立ち上がり「12.7cm連装砲B型改二」の2つの砲口を電ちゃんへと突きつけるぽい。

 

 

「そんな・・・いや、なのです・・・」

「嫌?何を甘ったれた事を言っているぽい?昔は数多の味方艦を事故で沈めて

戦果という戦果はあまり、目立ったものは無いぽい。

 

強いていうなら敵国の乗組員の救助くらいぽい?

 

で?今生は?今生は味方の足を引っ張り何隻の味方を沈める予定ぽい?」

「・・・みかたさんは・・・沈めないのです・・・・」

 

「ふ~ん?「自分の身を守れない弱者が、他人を守る」ぽい?

 

無理ぽい

 

夕立は秘書艦ぽい。秘書艦の権限でここに宣言するぽい。

「そんな弱者は出撃させれない」ぽい

 

撤回を要求するなら夕立を倒す事ぽい」

 

 

・・・電ちゃんは泣き出してしまったぽい。

ここで腐るなら「その程度」だったって事ぽい・・・。

 

老龍の予感が外れたって事ぽい

 

 

「さて、おしゃべりが過ぎたぽい。終わりにするぽい。」

電ちゃんに狙いを定め、引き金に指を掛け

*1
「仲立ち」は、二者の間に立って、話の取り次ぎをしたり、いろいろな面倒を見たりして、話をうまくまとめること。 「仲介」は、面識がなかったり、激しく対立していたりして、直接話し合いをすすめることの難しい二者の間に立って、話をまとめたり、良好な関係にしたりすること。(Google調べ)




ーーオマケ(と言う名の息抜きの場)ーー

夕立「天龍さんは先の時代の敗北者ぽい」
電「ハァ・・・ハァ・・・ 敗北者・・・?取り消すのです・・!!
ハァ・・・今の言葉・・・!!」

THE☆キャラ崩壊☆

次回、後編


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『あの娘』の戦う理由と正義(後編)

「さて、おしゃべりが過ぎたぽい。終わりにするぽい。」

引き金に指を掛け

 

 

 

「・・・。

ぽい?・・・どういうつもりぽい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渚さん所の響さんぽい?」

「・・・。」

 

響さんが艤装を付けて飛び出してきたのか夕立の頭に砲口を突きつけてるぽい

 

さっきの無線の相手はカフェに繋げてたぽい

そして、見事に響さんが釣れたぽい

 

響さんは退役と言うよりも予備軍扱いで

「これ以上の出撃は耐えられない」とは言われてないぽい

 

恐らく響さん自身の艤装を無断で使ってここまで来てるぽい。

 

 

「できれば引いて欲しいぽい」

「これ以上・・・妹を・・・傷つけるな・・・ッ!!」

 

「事実を言ったまでぽい。

電ちゃんが弱ければ、響さん貴女の様な娘が沈む。

 

それは響さんの現役時代に嫌というほど耳に入ったりした筈ぽい」

「・・・。」

 

「・・・舞鶴で2隻の最上型の重巡洋艦の二人の内の片割れがもう一人を庇って沈んだ話、勿論知ってるぽい?」

・・・黙れ

 

 

 

「愛宕さんの話では球磨型の雷巡の3姉妹の内の末っ子が姉を庇って沈んでいくの見たらしいぽい」

・・・黙れ

 

 

 

「霞さんと呑んでいた時の話だと自分を庇って沈んだ姉が居たらしいぽい」

黙れ・・・って言ってるだろう・・・

 

 

 

 

 

 

「そして、「Молчи! !!」

「ッシ!!」

 

響さんが怒りに身を任せて怒鳴る瞬間

夕立は一気に姿勢を崩し、響さんの足を払い転倒させ足で押させ付けた所に

 

ぁ・・・ぁぁ・・・ひびき、お姉ちゃん・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全砲門、砲撃開始ぽい」

「やめるのですっ・・・・!!」

 

砲撃の開始と同時に足を退かすぽい

響さんは弾着の衝撃で起き上がれないぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海原(戦場)に数多の発砲音が響きわたった後に一発の発砲音の後に残ったのは

 

全身をペイント弾のインクにまみれた響さんと

肩に一発ペイント弾の後が残る電ちゃんだったぽい

 

「・・・。」

夕立は柊・・・

触れるモノ皆、傷つけるだけ、だったのかもしれないぽい

 

踵を返して近くの龍田さんに

 

「・・・撤収ぽい」

「いいえ~まだよぉ?・・・天龍(老龍)ちゃんの目はまだまだ衰えていないみたいねぇ?」

 

どういう・・・っ?!

 

本能と夕立()の中の夕立の警告に従い回避すると

夕立が立っていた場所に砲弾が空を切り裂いて飛んで行ったぽい

 

「まだ、終わってないのです・・・これからなのです・・・ッ!!」

そう言う彼女の眼には稲妻が迸っている様に見えたぽい

 

そして、

(痺れる程の殺気ぽい・・・目を覚ましたぽい?)

 

「手負いの獣は恐ろしい」というのをこの時に嫌と言う程知ったぽい

 

 

 

 

 

 

そうして、再開された演習は熾烈を極めたぽい

 

電ちゃんは今まで天龍さんに教わった事を一つ一つ確実に頭で理解する為に

噛み砕き夕立にぶつけて来てるぽい

 

夕立はそれを捌くので手一杯になり時折、捌き切れずに受けてるぽい・・・。

 

これはホントに防戦一方になっているぽい

ただ、電ちゃんは疲労か激怒してる為か動きにムラがあるぽい

 

そこをつけば・・・ぽいッ!

そう思い耐えていると

 

「っ?!」

「っ!」

 

電ちゃんの姿勢が崩れたぽい!

その瞬間に魚雷を投射しうつ砲撃を加えるぽい

 

「これで終いぽいっ!!」

「・・・っ!」

 

電ちゃんが無理な体制で回避し立て直した時には魚雷はぶつかる寸前だったぽい!!

 

(勝ったぽい!!)

 

 

 

 

 

そう思っておると電ちゃんが後ろにジャンプし、海面から跳び退いて

魚雷に向かい発砲し爆風で後ろに飛ばされて行ったぽい

 

 

 

刹那、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電ちゃんが目の前に居たぽい

砲口は夕立をしっかりと捉えていたぽい

 

そして、不思議と世界がスローモーションになっているぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうして私が昔ね『紫電』ってなんで言われる事があったか知ってる?』

急に霞の言葉が思い浮かぶぽい

 

『あるやり方をすれば遠くの敵まで一気に詰め寄る事ができるのよ

それを例えるなら・・・「ミニ四駆」ね・・・

 

ミニ四駆は簡単に言うと「猛スピードで走る車のおもちゃ」よ

 

そのおもちゃの裏側にスイッチがあってね、スイッチを入れると徐々に加速するのよ?

そしてね、その「おもちゃでレース」をするのよ。

 

そのおもちゃでスタートダッシュを決める方法があるのよ。

それが「空中でミニ四駆を最高速度まで持っていってからスタートさせる」

 

つまり「手に持ってスタートを待つ、そして、スタートと同時に手を放す」これだけなのよ。

コレを私達の艤装に合わせると面白い事になるのよ?

 

「水の抵抗を一切受けない『空中で』最高速度以上の出力を出した上で着水する」

するとね、水の抵抗を一気に受ける事になる。抵抗を受け、スタートダッシュを決める

 

コレをね、私はやってみたの。

結果、空を跳んだわ

 

無意識のうちに出力を上げ過ぎて「限界以上」所か、

それ以上の出力を出してたの。

 

そうすると私達、駆逐艦の体なら高速で空を跳ぶ事が出来たわ

 

その後、工廠の皆さんに思いっきり叱られたけどね

『艤装が壊れる上に体への負荷が大きすぎる』って・・・。

 

でも「コレを応用すれば、更に、確実に、素早く行動できる」事に気が付いたの

 

そして、その方法を確立させて、攻撃面も極めて晴れて『紫電』の二つ名を戴いたのよ?』

 

 

 

つまり・・・・電ちゃんは不安定な姿勢のまま

空中で魚雷の先端の「信管」を撃ち抜たぽい?!

 

しかも、

ほぼ無意識の内に『紫電』の霞さんの真似をしたぽいっ!?

 

 

考えを巡らせていると目の前で電ちゃんの砲口が火を噴いたぽい

 

 

 

 

 

あの演習の後日談ぽい

 

 

演習の結果は夕立の負けぽい

 

響さんは艤装の無断貸し出しについて厳重注意と

渚さんから「・・・無茶をするな」と言う一言で済んでいたぽい

 

電ちゃんは「『ここ一番の勝負強さ』があるがまだ粗削り、要訓練」

という事で他のメンバーよりも、「出撃メンバー」に向けて、頭一つ抜けた状態になったぽい

 

また、本人(本艦(?))もやる気を出し、一層の努力を見せているぽい

 

夕立は夕立で提督から「もうちょっとやり方があっただろ?」とお叱りを受けたぽい

 

また、電ちゃんとの仲は前よりも良くなった気がするぽいっ!

そして、電ちゃんに聞いてみたぽい

 

「電ちゃんの戦う理由と正義って何ぽい?」

 

「・・・電の戦う理由は「みんなを助ける事」事なのです。

正義は・・・やっぱり理由と同じなのですっ!!」

 

 

 

コレが電ちゃんの答えぽい・・・

そして、ふと思ったぽい・・・

 

色々と聞いてみたけども、夕立の正義って何ぽい?理由って何ぽい?

・・・ますます分からないぽい・・・

 

こういう時は・・・()()()()に限るぽい!!

 




いなづま ちゃん の かくせい の へんりん を みた !


それと、
夕立さんが何か思いついた様子ですよ?

次回「争奪!美食競争?!美味しいモノは死守せよ?!」
なにやら嫌な予感・・・???


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争奪!美食競争?!美味しいモノは死守せよ?!

今回はシリアスの後のギャグ回ですw


「~♪」

 

モヤモヤする時、まずは美味しいモノを食べるぽいっ!

それから次の()()ぽいっ!

 

最近はホント便利ぽいっ!

ネット通販も良いぽいっ!

 

そして、その商品は今日届くぽいっ!

脱出口も確保したぽい♪

 

「~♪~~♪」

そんなこんなで浮かれつつ昼下がりの食堂に到着ぽいっ!

 

「間宮さん、間宮さん、例の()()、一式届いてるぽい?」

「ええ、勿論ですよ?しかし、()()なら()()の方が専門な気がしますけども?」

 

「・・・()()()は直ぐに足が付くぽい。偶にはゆっくりとヤりたいぽい」

「なる程・・・では「例の()()、一式」は指定された場所にありますので」

 

「了解ぽい~♪」

この時の夕立は浮かれていて失念してたぽい・・・。

あの紙切れの2枚であんな事になるとは・・・ぽい。

 

 

「・・・?・・・っ!?こ、これは・・・!!」

「んあ?どうした?大y・・・はああぁぁっ?!

 


 

・・・。

・・・・・・。

後を・・・後をつけられてるぽい・・・。

 

今は港を出て中庭に向かっている最中ぽい・・・。

けども、確実に誰か付いて来てるぽい・・・

 

ここは気が付かないフリをして鎮守府の建物の角を曲がった瞬間に脱出口を使うぽい

 

「・・・。」

ここを曲がったら・・・うん、空いてるぽい

今朝、ココの廊下の窓を開けていて正解ぽい

 

ココに飛び込み、窓枠の下にしゃがんで隠れるぽい

すると直ぐに後方から足音が聞こえてきたぽい・・・

 

「っ?!バカな!消えやがったぞ!オイ!」

この声・・・天龍さんぽい・・・。

 

「おかしいですね・・・しかし、まだこの辺に居る筈です」

げっ!一航戦の赤城さん(バキュームの片方)ぽい?!

 

「・・・索敵は大事です。」

 

しかも、一航戦の加賀さん(バキュームのもう片方)もぽい?!

食堂であの二人はご飯の炊飯ジャーを()()()食事するから食費が・・・ぽいいぃぃぃ・・・。

 

「天龍さん?その情報は確かなのですか?」

「そう慌てるなよ?赤城さん?ホラ、この()()()が証拠だぜ?」

 

「なるほど・・・。」

 

・・・ぽい()

やらかしたぽい

 

 

「皆さん、見つかりました?」

「んにゃ、まだだ・・・」

 

この声は天龍さんと・・・大淀(いたずら黒猫)?!

 

 

「そうですね・・・たとえば・・・

 

 

 

鎮守府の窓枠の内側の下に隠れてたり~?」

 

そう言う声はだんだんと近づいてきてるぽい・・・

顔を上げると・・・

 

「・・・。」

「・・・こんにちは♪」

・・・目があったぽい

 

 

「そして、さようならぽいっ!!」

三十六計逃げるに如かずッ!!

 

ヤバいヤバいヤバいぽいっ!!

 

取り敢えず、逃げ出したは良いけどもアテは・・・・

「プランB」ぽいっ!!

 

 

走りながらスマホを操作し、柱島泊地の全体チャットで彼女に

 

「XYZ」と打ち送信するぽいっ!!

そうすれば個人よりも全員に送った方が後から特定されにくいぽいっ!!

 

送信っ!ぽいっ!!

そして、スマホを仕舞おうとした所でバイブレーションぽい?

 

『【天龍@世界基準最高クラス】:夕立が逃走したぞ!奴は獲物の位置を知ってる筈だ!

獲物は「白玉醸造 さつまの梅酒」と「加賀百万石祭りの詰合せセット」

 

完全に酒の肴と酒だ!見つけた奴のモノだ!夕立を捕まえて吐かせろ!』

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・。ぽいいいいいいいいいいぃぃぃっ?!

 

 

いや、それ!夕立の!

石川県の!海の幸の!秋刀魚!河豚の子!鰤!喉黒!!梅酒!!

 

ぁ、梅酒は違うか・・・でも追加で頼んだ大吟醸はバレてないぽい・・・

 

『【赤城@バキュームなんて言わせない】:天龍さん!なにやら大吟醸酒も頼まれてるようです。

伊良子さんからのタレコミです。しかも一本で数万するとか・・・』

 

あああああああああああぁぁぁッ!?

伊良湖さん?!え?!ぁ、ちょ?!伊良湖さん?!

ああ・・・チャット欄が爆速で流れて行くんぽい~・・・・

 

そんな中、一瞬だけ

 

『【天龍@世界基準最高クラス】:あ、コレ、グループチャットじゃなくて全体チャットだった」 

 し か も 誤 爆 ぽ い ! !

 

その後鎮守府全体で行れた鬼ごっこは誰かが発艦させた艦載機を皮切りに

各々の得物を振ります結果になり、最後は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「た、頼むぽい・・・それだけは・・・ぽい・・・」

「 や り ま し た 」

 

そう宣言する一航戦の加賀さん(バキュームのもう片方)の小脇に抱えられた金庫ぽい・・・

金庫の錠前も元戦艦相手には無意味ぽい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぁ~んてねぽい♪

 

深夜の草木も眠る丑三つ時、

誰も使われてない一室を夕立は訪れていたぽい

 

「おまたせしたぽい」

 

「おっ?キミら?本日の功労者のお出ましやで?」

「夕立さん。お疲れ様です。」

 

そう言うのは龍驤さんと鳳翔さんの元祖一航戦ぽい

そして、鳳翔さんの料理は大和型を凌ぐらしいぽい・・・

 

 

「お料理も出来上がってますよ?」

「酒はしっかりと冷えてるぞ?」

軍艦時代に「ホテル」と「旅館」にされた記憶を持つ大和型のお二方ぽい

その記憶から料理の腕前は一流ぽい

 

そして、

「いや、まさか、な・・・こんな美女に囲まれて酒が飲めるとはな・・・」

「神薙さんはお酒の勉強(建前)を忘れてないぽい?」

 

「ん?ああ、そうだったな。お酒の勉強(建前)を忘れちゃいけねぇよな?渚さん?」

「・・・ん、お酒の勉強(建前)は大事」

 

というのはバーテンダーのお二方

一人は本業はパティシエだけどもキニシナイぽい

そういうと「*1くつくつ」と全員で笑うぽい

 

それと、ココにいる人達で出資し合って取り寄せてるぽい

 

 

あ、それと()は、まだ未成年ぽい

未成年にお酒は早いぽい

 

 

「っくしゅん!!」

「アンタ、風邪?・・・な訳ないわよね・・・アンタは風邪ひかないわよね」

 

「・・・「体が頑丈」って事だよね?」

「ぇ・・・ぁ、あー・・・そう言う事にしておくわ」

 

「・・・。」

「・・・今度、ケーキを奢るわ」

 

「・・・じゃ、じゃあ、ドリンクもセットで」

「はいはい・・・」

 

「っしゃぁっ!!」

ハァ、しっかし、・・・・コイツ・・・案外、可愛い所あるのね・・・

 

「んー?何?」

「なんでもないわ」

 

 

 

 

「いや、ホンマ、良い陽動やったで」

「コッチは大変だったぽい・・・」

 

「XYZ」の記号付は「後が無い」を意味してたぽい

それを見た此処の面子のウチの誰かが回収に向かうプランぽい

 

 

「さぁて?そろそろぽい?」

そう言い皆さんに目配せすると待ちきれないのか笑みが零てるぽい

 

 

皆の顔を見て冷蔵庫のドアに手を掛けた所で

響き渡るのはバキューム組の悲痛な叫び声ぽい

 

あの金庫の中身はただの空箱と

空の酒瓶にただの水を入れて栓を占めただけぽい

 

つまり「スカ」ぽい

 

その声を聞いて全員の笑みが更に深まるぽい

夜はこれからぽい

 

その後、お互いに酒を注ぎあいつつ

静かにゆっくりと味わいながら呑んだぽい

 

*1
おさえきれないで、声をもらして笑うさまを表わす語。 「くすくす」より、ややきわだって笑うさまにいう。




こういう寮とか集団行動で美味しいモノを頼むと
ホントに・・・www

建前は大事ですよねw
それと、逃走経路の確保とダミーも必須・・・w

全体チャットへの特定の相手にだけ通じる暗号もあれば楽ちん♪
え?殆ど経験談ですが?何か?www


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夕立の戦う理由と正義

今回でこの章は終わります


あの騒動から一週間程後、夕立はと言うと

 

働き続けたぽい

アッチの仕事もコッチの仕事も

 

ぽいぽい、ぽいぽいと・・・

色々と引き受け続けて働き続けたぽい

 

 

結果は・・・その・・・

 

 

 

 

 

「・・・大馬鹿野郎が・・・。」

「・・・ぽい・・・。」

 

現在は夜の医務室でベッドの上で提督さんからのお説教の真っただ中ぽい・・・。

幾つか理由があったぽい

 

一つは先の騒動ぽい。

そして、もう一つは・・・

 

「『艦娘が過労に倒れる』・・・んな事になるまで何をやってた?

報告書をちょろまかしてまで・・・どういう事か説明してもらうぞ?

 

言っとくがウチは『ブラック鎮守府』じゃないだからな?」

 

「ブラック企業」みたいぽい・・・

それよりも、えっと・・・

 

「夕立は色んな人にその人の理由と正義と聞いてみたぽい・・・

けども・・・その内、夕立自身、よく分からなくなってきたぽい・・・

 

だから、昔やってた、『美味しいモノを食べた後に我武者羅に動く』

それをやってみたぽい・・・」

 

「それで、あの2つ騒動か・・・

 

一つは『美食競争騒動』

もう一つは『秘書官自爆騒動』」

 

ああ、夕立が、「夕立の仕事量を増やした」のをちょろまかして

自爆した件はそういう名が付いたぽい?

 

 

「んで?

あの後、始末書の山と鎮守府の修繕の打ち合わせと?

それから通常の書類と演習の打ち合わせ・・・

 

お陰でこちとら一週間は缶詰だったぞ?

それで?見つかったか?お前の理由は?」

 

「・・・ぷいっ!」

「ああ、そう・・・余計に混乱しゃがったか・・・コンチキショウ・・・」

あうぅ・・・その・・・お察しの通り・・・ぽい・・・。

 

「・・・。はぁ・・・ったく・・・歩けるだろ?少し付き合え」

「・・・ぽい?」

 

 

 

提督さんに連れらて来たのは鎮守府の裏手ぽい

鎮守府外壁に横に並んで寄りかかっているぽい

 

 

 

「まず、は、そうだな・・・業務連絡からだな。

呉鎮守府の提督が解任されて、『実質上』の解体が決まった」

 

「・・・。まあそんな気がしてたぽい。ぽい()?」

「呉鎮守府には新規の提督を置く、所属する艦娘は「引退」、「転属」、「残留」

この3つの選択肢が与えられた。」

 

「・・・随分と余裕のある行為ぽい。この戦時中にぽい」

「おそらく『海軍は余力がある』って事を意味すると同時に『見せしめ』もあるんだろうな

 

んで4人の艦娘が柱島泊地(ウチ)に来る事になった。

 

まず一人目は『白露改二』、つまりお前の姉に当たる艦娘だな。

俺の知る限り何でもかんでも「一番」にこだわりを持つ奴だな」

 

「一番、ねぇ・・・ぽい・・・」

「ま、(夕立)、ならそうなるな・・

 

んで、次に「五月雨改」今度は妹だな。

で、コイツは・・・その・・・明るく優しく健気で前向きでいつも一生懸命んだが・・・・

 

時々ドジっ子で泣き虫、とまぁ・・・悪い奴じゃぁねんだが・・・

所謂、「トラブルメーカー」だな・・・。

 

しかも、悪気がねぇから叱るに叱れねぇときた・・・

今から頭を抱えていたら体がもたんぞ?」

「・・・ぽい。」

 

「そして、お前の初陣に立ち会った「江風改二」

男勝りで気が強く結構、オメェと気が合いそうだな?」

「そう、ぽい。妹なら余計に可愛いぽい。」

 

「ほほう?んで最後は「嵐改」

コイツも中々でな?陽炎型の艦娘で

 

一人称は「俺」だ。言動も容姿に負けず劣らずの体育会系だな

アイツの周りはいつも騒がしいな」

 

 

「なんだか・・・面子と特徴を聞くだけで疲れそうぽい。」

「そう言う割には・・・笑ってんな?お前?」

 

提督にそう言われて口元に手をやると

夕立の口角が上がっていたぽい

 

「なぁ、夕立・・・『今』、楽しいか?」

「・・・楽しいと思うぽい

出撃や遠征に警備はまだ緊張するぽい

 

それでも、振り返ってみれば

時雨おねぇちゃんに手を引かれて鎮守府を探検したみたり

 

カフェとバーを作って

従業員を雇って初日に迎えに行ってみたら

 

椛さんと響さんはタイタニック号ごっこやっていて

霞さんがソレを止めていて・・・

 

その後方では渚さんがアークロイヤルを労わっていて

愛宕さんとアイオワさんは神薙さんを挟んで反応を見て楽しんでいたぽい

 

そして、長門さん達が合流してこの前の騒動が起きて

一航戦(バキューム組)に一杯食わせて美酒と酒の肴を楽しんで・・・

 

振り返ってみると意外と少ない気がするぽい」

 

「ああ、これから、もっと楽しい事が増えて行くだろうな・・・

()()()()()()()()()()()限りは・・・」

「・・・。」

確かにぽい・・

 

『崩壊』と『破壊』そして『自滅』は一瞬ぽい

身をもって知ってるぽい。

 

そして、

 

「『そして、壊れて気が付く『当たり前の日常』がどれ程、「大切」で、「尊い」か』

・・・だろ?」

「見すかないで欲しいぽい。」

 

「んで?見つかったんじゃねぇのか?

驚く程、簡単で最初からあって、足元に落ちてた『小石』の様な小さいモン・・・」

「夕立はその『小石』程、重いモノは知らないぽい」

 

「ハッ!・・・違いねぇな・・・それに一番最初と結局は同じだったんじゃねーかよ・・・」

「・・・確かにそうかもぽい。でも今回は守るモノが大きくなって

誰に何と言われようが揺るがない自信があるぽい

 

夕立は『当たり前の(日常)を守る』ぽい。これが夕立の正義ぽい。

 

そして、『「みんなで笑って、ぶつかって、悲しんで、当たり前の様に明日(未来)が来る事を信じる」』

その為に戦うぽい。

 

結局は己の中の理由なんてそう簡単には変わらなかったぽい」

 

 

そう言いつつ提督を見ると

提督はタバコを加えて火をつけてたぽい。

 

 

 

「・・・人が真剣な話の最中にヤニをヤるぽい?・・・しかも、『メビウス』ぽい」

「ああ、クセもなく吸いやすいから好きだな」

 

「ふーん・・・つまらなさそうぽい。」

「そう言うお前は?」

 

「コレぽい。」

「『ラキスト』か、確かに癖があるタバコだな」

 

 

そう言いつつ、二人でヤニをやっていると鎮守府の中で騒がしくなってきたぽい?

そう思っていると提督のスマホが鳴動したぽい。

 

 

「ちょい失礼・・・あー・・・

ウチ(柱島泊地)」の「主治医(明石)」がお怒りだなー・・・」

 

「・・・てーとく?こうなったのは、てーとくのせきにんぽい、せきにん、とってぽい?」

 

「おいコラ、急に何か如何わしい誤解を招く言い方をするな!!

俺が悪かったからちゃんと責任取ってやるよ・・・」

 

「あ、でもこのヤニが終わるまでは『かくれんぼ』ぽい?」

「・・・それも、まぁ・・・悪くは・・・ねぇな。」

 

 

そう言ってヤニを吸い終わる頃

 

「夕立が戦果を上げれば日常を守れるぽい

そして、提督さんは夕立達を海軍の上層部から守りやすくなるぽい?」

「ん?まぁ、そうだが?」

 

「ふ~ん・・・なら、「*1勝利の栄光を提督に捧げる」ぽいっ!」

「おいおい。俺は狂犬に手を咬まれるのか?」

 

「夕立は犬でも狂犬でもないぽいっ!!」

「どうだか・・・」

 

がるる~っ・・・

「ホラ、そういう所だ」

 

むっ・・・確かに・・・

 

 

「・・・ん、今の声は・・あ、やっと見つけましたよ・・・夕立さん、って提督さんも一緒?」

「ん・・・わりぃな、明石、俺が連れ出したんだ。」

 

「・・・まぁ、それなら一応、「責任者の同伴の上での無断外出」としておきますが、

今度から一声かけるか、連絡をくださいね?」

 

「ああ、分かったよ・・・そら、今日は解散、各自おとなしく寝る様に」

 

「ぽ~い」

「了解です」

 

さて、今日は寝るぽい

 

「あ、提督?天龍さんからの伝言です

『もう少しで海が荒れ牙を向きそう』だそうです・・・」

 

「そうか・・・」

「えっと・・・提督さん?一体何が始まるぽい?」

 

「『第三次世界大海戦』・・・かもな。」

 

・・・。

・・・今晩、ぐっすり寝れない気がするぽい

*1
元ネタの意味訳:裏切り前のセリフ




視聴者の皆さんは

『当たり前になり過ぎて忘れてしまっているけども大切な事』
・・・ありませんか?

あるなら「今」と言う「一瞬」を大事にしてください。
『「幸せ」程、過ぎ去っていくのが速いモノはありません』

そして、

働く理由、いつものゲームを遊ぶ理由、学校に通う理由


色々とあると思いますが
その理由・・・簡単に変えれますか?

理由を思い出せたなら大切にしてくださいね。


次回から章が変わります



次章

「鳴動する世界 脈打つ動乱」
















世界は混乱し混沌へとゆっくりと進みます・・・
打つべき策は・・・あるのか・・・


歯車が本格的に動きます・・・


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第6章 鳴動する世界 脈打つ動乱
鳴動する世界 脈打つ動乱


シリアス回です



天龍さんの

『もう少しで海が荒れ牙を向きそう』

 

その一言は全世界の提督へと発信され

リモートでの世界規模の海軍の上層会議へと発展していったぽい。

 

元ショートランド泊地、現柱島泊地の天龍さんのこの言葉は

過去に二度の大戦を予想した言葉らしいぽい

 

つまり2/2・・・的中率は驚異の100%ぽい

 

そして、過去2度に渡り『たった「1隻の艦娘の言葉」を信じられるか』

と言った人類は大惨事を招いたらしいぽい

 

そして、今回、3度目はしっかりと防衛を整える様子ぽい

 

『備えあれば患いなし』、『三度目の正直』

人類はようやく学んだ様子ぽい

 

そんな会議から時間が経ち

秋の香りが微かに香る晩夏の今日この頃

 

最近の出来事と言えば

呉に新任の提督が着任したぽい。

 

名前は東郷(とうごう) 武蔵(むさし)

・・・因みに三笠さんの昔、つまり軍艦時代の話ぽい

三笠さんの艦長は東郷(とうごう) 平八郎(へいはちろう)

 

・・・完全に身内(?)ぽい。

しかし、まぁ、こんな『天龍さんの預言』なんて事があったぽい・・・。

身内(?)で固めた方が楽ぽい?

 

挨拶はリモートで行われてたぽい

その時に同席して顔を見たけども、美人の女性だったぽい

 

執務室の壁に大剣を飾ってあったぽい

しかも、真剣らしいぽい

 

その話題の最中に提督が

 

「そういえば、ですね、東郷提督殿

ウチの秘書艦であるコイツ(夕立)と姉の時雨が近いうちに新しい得物を持つのですが

それが「太刀」と「戦斧」なんですよ?」

「それは、それは・・・」

 

なんて大人しく言ってたけども

目は真剣を通り越し狂気を帯びた眼光だったぽい

 

思わず背筋が伸びてしまったぽい。

その様子を見られてか東郷提督に

 

「くすくすっ」と笑われたぽい。

 

そんな事があった数日後、

 

今日は予定もなくカフェも今日は定休日の筈ぽい

因みに定休日はお客さんの一番少ない曜日に決めたらしいぽい

 

その所は、完全に任せっきりぽい

 

そして、

久々にカフェに顔を出す事にしたぽい。

 

一応定休日ぽい。

だから扉を少し開けて様子を見るぽい。

 

そこには・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・。」

「・・・。」

 

「・・・うふふっ~♪」

「・・・渚。」

 

何故か神薙さんと渚さんが愛宕さんと響さんの前に正座し

愛宕さんと響さんは仁王立ちしてたぽい。

 

・・・取り敢えずそっと閉じるぽい。

そして、聞き耳を立てるぽい。

 

 

 

「いや、あの、その・・・え~と・・・

今日は*1グリーストラップの掃除をしたいんですけども・・・その・・・・」

「・・・ウチもだな」

 

「それはお願いね♪」

「・・・だね。でも、

『美味しいお酒と酒の肴を飲み食いして大和型や元祖一航戦の皆さんにお酌してもらった』

この件について何か説明をして欲しいんだ」

 

 

あ、あっ、あっ、あー・・・ぽいぃ・・・

愛宕さんと響さんに言ってなかったかぁ・・・ぽいぃ・・・

 

自分達の知らない所で美味しいモノを飲み食いされたら腹が立つぽい

 

そういえば・・・

お二方共「胃袋は掴んであるから大丈夫的な事」も言ってたぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ神薙?」

「・・・渚?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『私の胃袋を掴んだからなんでも許される』と思わないでね?」

「・・・美味しいモノ1か月分奢りだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へ?」

「・・・え?」

 

「・・・響ちゃん?」

「・・・///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・ぷっいっ!!・・・・っっっ!!

 

・・・・っっっ~!!っ!・・・ぷぷっっ・・・!!

・・・・・・こ、堪えろっ!!・・・神薙っ!!・・・ぷっ!!

 

「あらぁ~?響ちゃん~?ふふっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・///~~~っ!!・・・バ、バ、Бакаяро Конояро Нагисы !!(渚のバカヤローコノヤロー!!)

 

響さんのその一言で全員が笑ってしまったぽい・・・

はぁ~あ・・・ぷぃぃ・・・

 

 

「・・・ふぅ・・・しかし、響?女の子がそんな言葉を使うなよ?」

「っ!・・・なんでロシア語が分かったのさ?」

 

「・・・少し勉強を、ね?」

「~~~っ!!///」

 

「・・・ふっ。そんな「ぽかぽか攻撃」は聞かないぞ?」

うー!!うー!!うなぁー!!!

 

・・・扉越しでも分かるぽい

 

響さんが正座する渚さんに「ぽかぽかっ!」なんて効果音が付き

響さんの手に無駄に残像がみえる様子がぽい

 

 

それと、もう一つ

「・・・あ、足が痺れた・・・あ゛っ!!あたごぉ?!無言でそんなぁっ!

足を「つんつん」しぃ!!・・・ちょ・・・やめて・・・ほんとにぃ!!

 

ドS愛宕さん降臨ターイムぽーい・・・

 

 

 

その後、後からやってきたディーラーコンビが終演が告げるまで続いたぽい。

*1
グリース・トラップとは、下水道に直接食用油や食物の脂肪、残飯や下処理の際の野菜くずなどが流出することを防ぐ阻集器の一種である。グリーストラップは定期的に清掃する必要がある。ウィキペディアより引用




シリアスだと思った?残念!ギャグでした♪


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「今」だからこそ、平和な一時を・・・?

全壊の・・・あっ違ったw
コホン・・・

前回のあらすじ

「夕立が覗きを行う完全に不審者な件」


店の入り口で笑い転げて、心の中で「・・・尊いぽい。」

と思いつつニヤニヤしてる所を霞さんと椛さんに見られた結果

 

霞さんに首根っこ捕まれて店の中に放り込まれたぽい

 

「ありゃ?店長?」

「違うわ、定休日の店の前で中を覗き見をしてニヤニヤしてる不審者よ」

 

「あー・・・うん、そうだけども・・・うん・・・ダメだ、フォローできないや・・・」

「うん、椛さん ありがとうぽい。それで?お二人は休日に何の用ぽい?」

 

「そうね・・・部屋でコイツ()とゲームをしてたのだけども、休憩する事にしたのよ

そこでアイオワさんの珈琲が飲みたくなって、ね・・・」

 

なる程ぽい

 

 

「んで?一体何のゲームをやってったんだ?」

確かに神薙さんの言う通り、一体何のゲームをプレイしてのか気になるぽい

 

「えっと・・・「マリアカート」?だっけ?」

「霞さん?なんだか神々しい名前になってるよ?えっと・・・アレ!

「任〇堂」の「マリ〇カート」だよ!」

 

ああ、あの!ってまだシリーズが続いているぽい?!

・・・今度、買うぽい

 

「それでね?()()()()があるんだ♪」

 

そう言いつつその場の全員にアイコンタクトをする椛さん

次の瞬間の事だったぽい

 

「愛宕!」

「はぁい♪」

 

「響」

заметано(了解)

 

「ちょ、ちょっとぉ?!や、やめtもごっおっ!

 

流れる様に愛宕さんと響さんで霞さんを確保してるぽい

ここまでの一連の動作に約2秒程度ぽい

 

 

「それで?どんな話だ?」

「・・・気になるな」

 

「それでね?2人で肩を並べて画面共有してレースをしてんだ。

そのレース中にコーナーを曲がる時にコントローラーを操作して曲がる所を自分の体を傾けて

 

『なにコレ?!なにコレ!!曲がんないッ!

あっ!壁がっ!痛いっ!池?!いやぁぁああっ!!

 

って、池に落ちた瞬間に可愛い悲鳴を上げてね?面白がっているうちに自分がゴールしたのを見て

自分に物理攻撃をして手を止めてる内に順位が確定して

 

『・・・もうヤダ・・・も~・・・ヤダ・・・・二度とやんない・・・こんなゲーム・・・』

『なら、自分の一人勝ちで勝ち逃げだね?』

 

『・・・っ・・・~~っ!!ああ!もう!早くコントローラー貸しなさい!!

何ニヤニヤしてるのよ!ぶっ飛ばすわよ!!』

『それはゲームの中だけでお願いしますよ?』

 

『言ったわね・・・ギッタンギッタンにしてやるわ』

『「ギッタンギッタン」って・・・今日日聞かないなぁ?ねぇ霞さん?』

 

『うるさい!』

『はいはい♪』

 

その後、説明書と睨めっこした後

アイテムで狙撃を集中砲火されて泥仕合になって、『疲れたから休憩』って事で此処に来たんだ」

 

 

夕立にそっくりな容姿と声で霞さんのモノマネをしてくれてるぽい

そして、視線が一気に霞さんに集まるぽい

 

霞さんは顔を真っ赤にして俯いてしまっているぽい

 

「くっ・・・〇ろしなさいッ!!」

「・・・速堕ち1コマ?」

 

「いや、ちゃんと2コマな筈だ」

「そう言う問題ぽい?」

 

「さぁ?」

 

そんなふざけた会話をしていると夕立のスマホが

けたたましく鳴り響いたぽい




今回は前回の騒動に参加しなかった御二人の話なので

「+α」的な回でした。


次回「舞い踊り回り廻る「運命」と「焔焔」」


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舞い踊り回り廻る「運命」と「焔焔」

焔焔(えんえん) の意味

1 火が燃えはじめて、まだ火勢の強くない状態。


「っ!・・・ちょっと失礼するぽい」

そう断りスマホの画面を見ると

 

【苦労人(提督)】

 

 

あ、提督から着信ぽい

 

「ぽいぽい?夕立ぽい!」

 

「今の着メロ懐かしいな・・・。俺達でギリギリ分かる程度だな」

「・・・確かに、響に説明するなら「黒電話」の着信音だな」

「・・・?」

 

『・・・相も変わらぬ、*1「ゲシュタルト崩壊」しそうな言い方だな・・・

それより、至急、執務室まで来てくれ』

 

「了解ぽい。」

取り敢えず、向かってみるぽい

 

 

「ちょっと提督からの緊急の呼び出しぽい」

 

「そうか・・・次来るときは旨い酒を呑みに来てくれよ?」

「夕立店長!このままだと、自分の勝ち逃げだよ?また来てね!」

「・・・新作スイーツの完成が近いからな?」

 

これは、嬉しいお誘いぽい

・・・ふむ、しかし、これは・・・ぽい・・・

 

ちょっと発破をかけてみるぽい。

 

 

「こんなイケメン達にそう言われて断る事なんて出来ないぽいっ!」

そう言いつつ「ニヤッ」と挑発的に笑って彼女達をみるぽい

 

すると、

 

 

 

「・・・夕立ちゃ~ん?」

「・・・夕立?」

「・・・、・・・ッ!」

 

 

 

女子三人から思いっ切り睨まれてるぽい

「おー怖い怖いぽいっ!これは退散ぽいっ!」

 

 

店の扉を開けて出ていく時に

扉が閉まる瞬間、聞こえて来たのは

 

 

 

「・・・あん?」

「・・・ん?」

「え?なになに?」

 

・・・先は長そうな気がするっぽいっ!!


 

 

 

 

 

あらから、執務室にダッシュで向かって入室したぽい

そこで、提督から告げれたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・【第三次世界開戦】の幕が切って落とされるかもしれない」

「・・・ちょっと待つぽいっ!天龍さんの予言からまだ2、3日しかたって無いぽい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かってるさッ!!・・・、・・・。んな事位・・・んな事・・・位・・・すまん・・・

「・・・大丈夫ぽい」

 

つまり・・・迎撃の手筈が全く整っていないぽい。

しかし、現状の不幸中の幸いといえば「奇襲に気が付き少しだけ準備が出来てる事位」ぽい

 

こうなれば敵軍の行軍は奇襲に近いぽい

 

 

「・・・それで?状況はどうなっているぽい?」

「・・・。

人類は慢心していたのかもしれんな・・・

過去2度の予言から開戦まで短くても一月はあった。」

 

「提督さん状況ぽい!」

「・・・深海棲艦がハワイ沖からソロモン諸島へ大規模な艦隊の進軍が確認されると同時に・・・同時に・・・。」

 

「て、提督さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「同時に・・・フィリピン海沖から

「鹿野」・「佐伯」・「呉」・「宿毛」・「岩川」・・・そして、

 

「柱島」の各方面へと深海棲艦の大群の進軍が確認され

既に二桁近い数の警備艦隊の消失が確認された・・・」

 

ッ!!

「待て!夕立!」

 

・・・提督さんに急に呼び止めれて気が付いたぽい

いつの間にか執務室の扉の前まで来てたぽい

 

 

「・・・何ぽい。」

「今回の作戦は

「嵐」・「江風」・「時雨」・「夕立」・「五月雨」・「白露」だけで防衛に当たる

移籍する予定だった嵐達4人は今日、柱島に合流予定だったが、

 

上陸前に敵の艦隊を見つけて今は海上で待機している

 

それと、時雨は先に説明をしたら執務室を飛び出して行ってしまった

皆と現地で合流しろ」

 

 

なにやってっるぽい、時雨おねぇちゃんぽい

・・・少し、状況を整理するぽい。

 

 

一航戦、長門型、大和型の皆さんは

速力が遅すぎるぽい

 

そして、天龍さんと龍田さんは遠征ぽい

龍驤さんと鳳翔さんは佐世保で演習ぽい

 

そして、柱島の艦隊メンバーは育成途中のひよっこぽい

こんな所で沈める訳には行かないぽい

 

他の鎮守府の増援は・・・

期待できないぽい。

 

呉からの増援はあるかもしれないぽい

現状がどうなっているのか分からない状況ではアテにしない方が利口ぽい

 

 

柱島の後方に位置する呉鎮守府に進軍という事は西側か東側からの進軍ぽい?

 

 

恐らく、皆、自分の真正面の敵で手一杯ぽい。

 

と、なると「生還率の高く速力も高い艦娘」は

・・・夕立達だけぽい

 

 

「作戦の成功条件は「大型艦の到着までの時間稼ぎ」・・・無茶をするな」

 

艦隊で行動する場合一番足の遅い艦に合わせて行動するぽい。

一番足が遅いのは大和型の「16ノット」ぽい。

 

「16ノット」は約「30キロ」ぽい。

ロードバイクで走行する様な速度ぽい。

 

速いとは言えば速いかもしれんないぽい

けども、余り速いとは言えないぽい

 

 

「時間稼ぎが済み次第、事前に決めていた「最終防衛ライン」。ここまで後退しろ。いいな?

それと、夕張から新しい得物を受け取ってから出撃しろ」

 

「・・・それでけぽい?」

「一応は、な。本当の事を言えば「民間船舶」を守れればいいが・・・無理だな。

民間の船は無視しろ。」

 

「・・・了解ぽい」

 

*1
ゲシュタルト崩壊とは、知覚における現象のひとつ。 全体性を持ったまとまりのある構造(Gestalt, 形態)から全体性が失われてしまい、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象をいう。Googleより引用




次回「新しい得物と得物の存在理由」


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新しい得物と得物の存在理由





執務室を飛び出し、向かう先は当然出撃ドックぽい

ドックの扉を開けると

 

「・・・お待ちしておりました。話は提督から聞いております。」

神妙な顔つきの夕張さんが待っていたぽい

 

「・・・艤装をお願い致しますぽい」

「はい、しかし、少々話をしましょう。」

 

そう言うと夕張さんに背中を向けて

艤装を付け、各部位をチェックしてもらうぽい。

 

その途中で夕張さんから話しかけたぽい。

 

 

 

 

 

 

「夕立さん・・・貴方にとっての「武器」ってなんですか?」

「・・・「敵」となる「存在」を消し去り、「味方」と言う「存在」を守る為の一部ぽい」

 

「そう、ですか・・・ずっと考えて・・・いたんです・・・

あの時雨さんが消えた日に見た一本の動画を見た時から・・・

 

武器は全てを奪って行ってしまって、私達の大事なモノも奪ってしまんじゃないかって・・・

私は・・・武器が・・・怖いんです・・・」

 

「・・・。」

 

「でも、私は「兵装実験軽巡艦」・・・武器を・・・兵装を試し、試した兵装のデータの計測したり

改修したり、次の武器を新しく作る為のデータを集める為に作られた存在

その為に生まれた存在が・・・武器を恐れるなんて・・・おかしいですよね・・・」

 

 

 

そう言う夕張さん艤装を着脱を手伝ってくれる手は震えていたぽい・・・。

・・・なら、あの話をしてるぽい。

 

 

「・・・。夕張さん、一つ質問ぽい

 

『「道具」 生き物を「殺せる」』

「イエス」か「ノー」どっちぽい?」

 

「・・・え?」

「良いから答えてぽい」

 

夕張さんは黙って作業の手を数秒止めて

 

「・・・「NO」です。」

「何故ぽい?」

 

 

「何故って・・・「道具」が生き物を殺ろすと言うよりも・・・その・・・

「道具」を「使用する存在」が、生き物を殺ろすから・・・ぁ・・・。」

 

「・・・どうやら、落ち着く所に落ちた様子ぽい

『「道具」が「生き物」を殺すんじゃないぽい 「人」が「道具」を使って殺すぽい』

 

つまり・・・道具を恐れる必要は無いぽい。

ホントに恐れるべき存在は?」

 

 

「・・・『道具を使う存在』」

「ご名答ぽいっ!けども、

この御時世に得物を持ち歩く事を禁止するのは難しいと思うぽい

 

道具を恐れる必要は無いぽい。

今すぐは無理でも少しづつ理解していけば良いぽい

 

 

・・・ぽぃ。

それで?提督さんが言っていた「新しい得物」ってまさか・・・」

 

「・・・ええ、その「まさか」です

にしても・・・夕立さん。

 

少し、落ち着いたというよりも・・・いつも道理になりました?」

「・・・ぽい?」

 

「入室してきた時はこう・・・焦っていたみたいな様子ですが

今は大丈夫そうですね・・・これならこの『道具』も安心して渡せそうです」

 

そんな話をしている内に各部位の点検と艤装の装着も終わっていたぽい。

そして、夕張さんに振り返るとそこには

 

 

黒で染められた戦斧と眩しい程に白銀に煌く戦斧を持った夕張さんが

 

「一振りは夜間戦闘と通常戦闘を想定し塗装を施した一振りで

もう一振りは『昼間戦闘「だけ」』を想定して塗装した一振りです

 

日本刀の刀身が鏡の様に綺麗な理由は

太陽光を反射させて間合い(リーチ)を悟られない様にしているそうなんです

 

その知恵を借りて「昼間戦闘特化迷彩」を新たに作り施してみました

効果の程は実験済みですよ?」

 

グリップの場所以外は鏡の様にピカピカぽい

「・・・流石「兵装実験軽巡艦」ぽいっ」

「ふっふっふっ~そうでしょう~?

 

しかし、『「昼間戦闘特化迷彩」』の名前の通りに

夜戦では「キラキラ」と光り発見されやすくなってしまってますのでご注意を」

 

なるほど、ぽい。

戦斧の大きさはかなり大きいぽい

 

試しに持って斧腹を地面につけてみると握りの部位が胸下辺りまで

伸びていたぽい

 

これは、かさばるぽい・・・

持っていけるのは一振りぽい

 

 

なら今回は

「『「昼間戦闘特化迷彩」』の方を持って行くぽい」

 

「了解です。それと皆さんはこの座標の位置で待っている筈です

どうか、ご武運を」

「うん、行って来るぽいっ!!」

 



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『「赴く者」の物語』もあれば『「残る者」の物語もある』

最近リリースされた
魔法系バトロワをインストして完全初見で挑んだ初戦は

味方にキルを奪われて行ってしまったが優勝を取る事が出来ましたwww
いやぁ、驚いたなwww

1キル6アシスト・・・
「キル確定アシスト」って無いんですか?(泣)

ま、その後、数戦してアンストしたんですけどね!w
最近は「魂天神社」に通っています


そんな事よりも

今回はあのお三方のお話
ここでこの話を投稿しないといつまでも投稿する機会が無いのでw

それではどうぞ

-追記-
予約投稿の時間を単純に間違えてました。
もう少しわけないです



「・・・ふぅ・・・こんなモンかな?」

毎日、簡易的に掃除してるとはいえ、

やっぱジャージに着替えて正解だったな・・・

 

夕立店長が出ていき暫くしてジャージに着替えて

バーのカウンター裏の隠れた場所にあるグリーストラップの掃除を始めて1時間位か

 

「そういやぁ、誰も居ねぇな・・・あん?」

 

テーブルに書置き?

雑巾にする予定のタオル、は・・・っと・・・

 

んで?なんだ?

 


 

「この鎮守府に向かって深海棲艦が攻めて来てるから避難してね♪ by 愛宕」

 


 

「・・・は?・・・。」

あー・・・これは、アレだ・・・。

 

 

「・・・『逃げ遅れた』って奴だな。」

いやぁ、なんで気が付かなったんだぁ・・・俺・・・

 

 

「・・・あはは、はは、ははっ、あははははっはは・・・はぁ。

昔の絶望的な状況に比べれば幾分マシか・・・

 

それに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今ならやれる」

 

 

 

青い目を瞑り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫。

 

やれる。

 

 

昔から俺の得意分野だ

 

たとえ「70億以上の中の1」を見つける事だって出来る・・・

懐のこの写真をヒントにすればやれる

 

人に不可能は無い・・・」

 

 

そして、目を見開き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を凝らした

 

 


 

「・・・どこ行った?椛・・・。」

 

廊下で大淀さんとぶつかった拍子に転んだと思ったら

いきなりパニックになり狂乱したようにどっか行っちまった・・・。

 

しかも、転んだ時に飲み物を溢していたから後で掃除しないとな

 

「・・・。」

 

一人で廊下を歩いて行くがホントに静かだな。

いつもならここらで誰かしら騒いだり走ったりしてるが

今はそれが一切ない

 

「・・・、・・・ん?」

急に足元に硬いモノを踏んだ感覚が?

何踏んだ?今

 

「・・・*1認識票(ドックタグ)』。」

いや、待てよ?この鎮守府の所属す娘達は認識票(ドックタグ)は付けてない筈だ。

それに認識票(ドックタグ)の名前は・・・

 

「・・・【第 零八 鎮守府 所属 第六駆逐隊 駆逐艦 響】・・・。

第零八鎮守府・・・私の実家の近くの鎮守府の名前・・・っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい記憶だ

この記憶は・・・

 

・・・夕陽の沈む砂浜に見た目は年下のセーラー服に帽子を被った銀発の女の子

そして、まだ、学生時代の私だ。

 

『・・・一体何が起こった?・・・親父は?』

『・・・Мне жаль(すまない)

 

 

 

銀発の彼女はそう言うと踵を返して仲間の元に向かって歩いて行ってしまった。

 

銀発の彼女の立っていた場所の足元には

切れたボールチェーンと認識票(ドックタグ)が二枚

 

私がそれを拾い上げると

銀発の彼女の仲間が私に気が付いて何かを大声で声をかけると

 

銀発の彼女は振り返り私に向かって歩いて来ていて

思わず視線を手元に落し、私は認識票(ドックタグ)を見てしまった

 

・・・彼女の名前は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・なんで今の今まで忘れてたんだろうな」

「渚さん?」

 

「・・・三笠さん?

今、さっき椛さんが狂乱したように走り去ってしまったので

探していたのですが見当たらなくて・・・」

 

「・・・なに?・・・そうか、分かった。余が探しておく。渚さんは」

「・・・分かってますよ。」

 

「それなら良い」

 

さて、私も逃げるか

 

 


 

 

落ち着け、落ち着け、落ち着け、自分。

大丈夫・・・大丈夫・・・

アレは写真

それにあの男は居ない

アノオトコはもうコノ夜に居ない

恩人だってココの場所にいる大事にはならない

大丈夫・・・大丈夫・・・大丈夫・・・。

 

 

「ふぅ・・・ふぅ・・・ふぅ・・・ふぅー・・・」

少し・・・落ち着いた・・・

 

「あれ?ここ、何処・・・?」

しかも、自分が背もたれにしてたのって

乱雑に置かれた資材で簡易的に()()()作ったバリケード?

 

()()()』?こんな人気のない場所に?

・・・自分しかいない、のか・・・。

 

いつの間にかこんなモノを?

 

 

「・・・ひっ!?」

足音?!誰?!

 

「・・・そこにいるんでしょ?椛?」

この声・・・

 

「・・・かす、みさん?」

「ええ、私よ。

ったく・・・急に居なくなったりするんじゃないわよ・・・。

 

ホラ、出てきなさい」

「う、うん・・・」

 

バリケードからそっと顔を覗き、ホントに霞さんかどうか確かめると

ホントに霞さんだった。

 

「ホラ、そこ、跨いで来なさい。」

「う、うん・・・って、うわぁっ!?」

あ、足が・・・引っかかった・・・けども転びはしなかった・・・。

 

「何やってんのよ・・・ホラ、逃げるわよ。」

「う、うん・・・」

 

あれ、今、何か落としたような・・・

この騒ぎが落ち着いたら後でまた見に来よう・・・。

 

*1
認識票は、軍隊において兵士の個人識別用に使用されるものである。アメリカ軍のスラングでは、これを指してドッグタグと呼ぶ。近年ではIDタグへ呼び名が変わり始めている。ウイキペディアから引用




さて、チラッと顔を覗かせたお二方の過去
そして、椛さんはやっぱり重くなりそう・・・

あ、後鎮守府の名前が「零八」なのは
あの作品の影響ですw


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抜刀術は浪漫だと思うぽい

最近の寒暖差が激しすぎるぽい・・・ハッ!

・・・タイピング中に事ある毎に癖で「~ぽい」と
打ってしまうようになってしまいましたw


夕張さんから戦斧を貰い出撃しょうとした所で

 

「あ!!忘れてました!夕立さん!ちょっと!」

「ぽい?」

 

「その戦斧傾向ベルトと連装砲の携行装置です

どちらも特殊な磁石で着脱可能です

 

着脱のコントロールは妖精さんにお任せすれば可能です」

 

そう言って艤装の煙突の真横と真下に付けられる装置ぽい

戦斧を煙突の下に付けて、連装砲を真横に付けるぽい

 

戦斧は煙突と地面と水平の状態で付いて

夕立の右後方に持ち手が来てるぽい

 

・・・ガン〇ムのジオ〇公国の主力の「ザ〇」シリーズぽい?

 

ま、まぁ、かさばる問題は解決したぽい

それじゃ

 

 

「さあ、ステキなパーティしましょ!」

 

 

 

 

 

それから進んで行くと合流地点で応戦する時雨おねぇちゃん達が見えたぽい

「っ!!」

 

手前の赤毛の娘とホ級巡洋艦の距離が近すぎるぽい!

「さぁ、やってやるぜ、あr・・・ありゃ?」

 

赤毛の娘が応戦するも至近距離で外してるぽい?!

そして、ホ級からの砲撃は紙一重で回避してるぽい

 

からの追いかけっこになってるぽい

魚雷も安全装置の働く距離ぽい

 

こうなれば強引に割り込むぽい

艤装に負荷をかけて無理矢理加速して行くぽいっ!

 

「ちょ!やべぇ!」

「っ!」

もう少しぽいっ!!

 

侵入角度を調節してコースを見極めて・・・っ!!

ココッぽいッ!!

 

 

「ヤバい!ヤバい!ヤバい!!」

「跳んでぽいっ!!」

 

赤毛の娘とホ級の間に割り込み、戦斧に手を掛け

その場で更に艤装に負荷をかけて少し加速し

直前に面舵()一杯を取り、取舵()一杯を入れるぽいっ!

 

体の位置をずらさずに大きな波を生みながら体の向きだけを変えていく

最中に敵艦であるホ級を捉え、抜刀するぽい

 

 

 

「って?!もっとやべぇ事になってるうぅぅぅっ!!」

 

 

 

 

波で一時的に敵と夕立の視界が切れていたぽい

今は波が落ち着き、お互いがお互いの姿をハッキリと確認できるぽい

 

(しっかりと間合い(射程圏内)の中ぽいっ!!)

両手で戦斧を構えー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー回転抜刀術『己鞘(きさや)

 

夕立自身を「鞘」とし、「遠心力」で戦斧の刃に力を集中させるぽいッ!!

そして、訪れる確かな手応えが来るぽい

 

(入ったぽい!)

そのまま、降りぬいた後、

 

両足を開き右手に持った戦斧を海面に置き、左手を後方に回し

体勢を整えて両手に持ち換えて

 

大振りにならない様に上段から降り抜くっぽい!

 

 

「・・・敵艦、沈黙ぽい」

さて、と・・・

振り返り声を掛け

 

「大丈b・・・

 

声をかける最中

 

突如、無言で揉まれる夕立の胸ぽい

夕立の胸を揉む相手は

 

「ほっほー・・・これはこれは・・・

陽炎ねえさんとは違った大きさ・・・で白露ちゃんや五月雨ちゃんとも違うなぁ・・・

 

やっぱり、姉妹でも大きく違うな」

 

夕立の助けた赤毛の娘(変体)だったぽい

 




嵐ちゃんのファンの方すんません!!

でもやっぱりこう言う「イケメンボーイッシュ軽い変体キャラ」居ると良いよねw

色々と広がるしね・・・w


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「変体」と書いて「紳士」と読み「修羅場」と書いて「社交場」と読む・・・?

前回のあらすじ

「もしもし?憲兵さん?」


突如、無言で揉まれる夕立の胸ぽい

夕立の胸を揉む相手は

 

「ほっほー・・・これはこれは・・・

陽炎ねえさんとは違った大きさ・・・で白露ちゃんや五月雨ちゃんとも違うなぁ・・・

 

やっぱり、姉妹でも大きく違うな」

 

夕立の助けた赤毛の娘(変体)だったぽい

 

 

「・・・ぴゅい?!(ぽい?!)ふぇ?!ぽ?!ぽいぃ?!

「ん~・・・いい笑顔だ」

 

顔が真っ赤になって耳も熱いぽい・・・

 

フフッ・・・かわいなぁ・・・戦場じゃなかったら食べちゃいたいなぁ・・・

「ぴっ!・・・ゃ、ゃぁ・・・急に・・・耳元でさ、囁くとか・・・無し、ぽい・・・~っ!!」

 

1番可愛いよ・・・夕立・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?嵐さぁ?

白露にもそう言ってたよね?」

「え?いやいや、ちがっ、ちがっ・・・スゥ~・・・・その~・・・」

 

 

・・・あえ?誰ぽい?

というか、いつの間に?ぽい

 

しかも、これは・・・俗に言う「修羅場」ぽい?

 

自らを「白露」って言ってた

明るい茶髪のボブヘアーと黄色いカチューシャが特徴の娘の目から光が消えてるぽい・・・。

しかも、恐らく一番上のおねえちゃんになると思うぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ?白露が一番」って言ってたよね?

「それは、ね?俺の中の「一番」の話をするなら白露だよ?」

 

「ふ~ん・・・五月雨の事なんてどうでもいいんだ・・・。」

 

ぴぃ?!

 

・・・不思議な透明感のある青髪のロングヘアが特徴の五月雨ちゃんって娘も追加ぽーい・・・

コッチも目から光が消えてるぽーい・・・。

 

「そうじゃなくて、「一番」の話をするなら白露が好きだよ?

でも、でも俺は五月雨が好きだから、「一番」の話はしてないって事

 

だからー

 

 

嵐さんは目から光が消えた二人に得物を突き付けられてるぽい・・・

白露お姉ちゃんがハンマーぽい?

五月雨ちゃんが剣ぽい?長さからして「バスタードソード」ぽい?

 

 

「・・・今のは、なんだったぽい」

「あー・・・アイツ()はああいう奴なんだぜ・・・まぁ、気にしするな・・・夕立の姉貴。」

「あ、うん。江風ちゃん、久しぶりぽい。」

江風ちゃんぽい、腰になんかごつい物付けてるぽい?

 

「おう!久しぶりだな、姉貴

んな事よりも、戦局の報告だ

 

今は散発的に敵の艦隊が来襲してきてるぜ。

しかも、鎮守府とは無線が繋がらねぇ

 

だから、鎮守府に判断を仰ぐのも戻るにも戻れねぇ様なザマさ

最悪、補給も出来ないな・・・」

 

 

「・・・了解ぽい。夕立達の艦隊の旗艦は誰ぽい?」

「それが、決める前に出ち(出撃)まったからなぁ・・・」

 

「・・・、なら、夕立が務めるぽい。それで時雨おねぇちゃんは何処ぽい?」

「時雨姉貴なら・・・ホラ、アレだ・・・」

 

江風に言われた方角を見ると文字通り「辻斬り」の真っ最中だったぽい

 

ぽい・・・?

「ちょっと待つぽい!!」

 

「辻斬り魔が1人」に「修羅場に突入したまま帰ってこない3人(その内2人は姉と妹)」

唯一の救いが

「・・・んあ?どした?姉貴?」

「隣のまともな妹が1人」ぽい

 

「あれ?夕立達の艦隊・・・壊滅的ぽい?」

「姉貴ー?敵艦隊が来てるぞー?」

 

「あー・・・うん・・・ぽい・・・」

・・・どうしてこうなったぽいぃ・・・。

 




戦場の中心でなにやってんだコイツら・・・w


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状況開始

前回のあらすじ「夕立が戦場の中心でナンパされた」
ホント、なにやってんだ・・・コイツら・・・

それと、一日中、不幸な事が続き若干、扶桑状態になりつつ
家に帰った後に魂天神社に赴き、対局していると「九蓮宝燈」(役満)が揃ってしまい

「・・・え?嬉しいけども・・・え?私、死ぬの?」
なんて言う地獄で仏(?)に出会った日がありましたw

九蓮宝燈には揃うと早死すると言う都市伝説があるのですwww

いやぁ、驚きましたw
しかし、人生初の役満が九蓮宝燈とは・・・(泣)
え、えっと・・・気を取り直して・・・

「かんなか」どうぞ!


ー追記ー

今回から「百合」タグを追加しました。
「ガールズラブ」でカバーできる範囲を越えそうな気がしたので・・・w


取り敢えず、無線を付けて特定のチャンネルに合わせた後

「柱島艦隊、一度集合ぽい。眼前の敵に応戦するぽい。

 

敵艦隊との距離は・・・約30キロ前後ぽい

速力は20ノット前後ぽい

 

コチラも急ぎ合流するぽい」

 

≪≪コッチも目に見える奴は粗方、掃討(辻斬り)し、片付いたし・・・うん、時雨、了解したよ。≫≫

≪≪そろそろ、合流しよっか?ね?≫≫

≪≪・・・ふんだ≫≫

≪≪嵐ちゃんなんて知りませんっ≫≫

 

「・・・はぁ・・・ぽいぃ」

「あー・・・やっぱ、こうなるか夕立の姉貴、旗艦ご苦労様ですぜぇ?」

*1五月蠅いぽい」

 

「へへっ・・・ニシシシっ!」

 

野郎のガキの様に笑う江風ちゃんを見て「夕立の妹」と思うと不思議と可愛く思えるぽい

 

うん、頭撫でよっとぽい

「ンだよ?姉貴?・・・んっ、・・・ン・・・やべぇな・・・気持ちいな、コレ・・・」

 

江風ちゃんの頭を撫でる行為は時雨おねぇちゃん達が合流するまで続いたぽい

 

 

 

「これより、艦隊の旗艦を夕立が務めるぽい、江風、状況を皆に伝えて欲しいぽい」

「・・・ふぇ?・・・ん!・・・んんっ!!えっとだな・・・・

今は散発的に敵の艦隊が来襲してきてる、コレはみんな知ってるな?

だが一つ問題点がある

 

鎮守府とは無線が繋がらねぇ

 

だから、鎮守府に判断を仰ぐのも戻るにも戻れねぇ様なザマさ

最悪、補給も出来ない状況だ

 

さて、どうする?旗艦サマ?」

 

「一先ず、各員の燃料残量を報告して欲しいぽい。

まずは江k・・・白露お姉ちゃんからからぽい。」

今、白露お姉ちゃんから物凄い圧を感じたぽい。

 

「白露は9割だね!いっちばーん!!」

 

「江風はどうぽい?」

「えっと・・・ん、オレは・・・まだ8割位だな」

 

「次は時雨おねぇちゃんぽい。」

「・・・大体6割程度だね、少し、使い過ぎたようだね・・・」

 

「嵐さんは、ぽい?」

「俺は・・・まだ7割程度だな」

 

「五月雨ちゃんは?ぽい。」

「私は・・・9割位ですね」

 

「了解ぽい。作戦を伝えるぽい

今、恐らく鎮守府から大型艦で構成された艦隊がコチラに向かって来てる筈ぽい

しかし、その作戦も破綻してる可能性も視野に入れて動くぽい

 

まずは情報ぽい、情報戦を制するぽい」

「情報ったって・・・無線は使えないぞ?姉貴?」

 

「幸いな事に、ここは「鎮守府の近海」ぽい

アナログ(古風)な方法で情報を繋ぐぽい

 

燃料の残量の少ない嵐さんと時雨おねぇちゃんで柱島に走って欲しいぽい。

そこで、鎮守府の現状を確認して欲しいぽい

 

できれば補給艦の支援も呼んで来て欲しいぽい

 

残りの夕立を含む4人でこの場を抑えるぽい

質問はあるぽい?」

 

「んにゃ・・・今ん所は・・・行動しない事には変わらねぇからな・・・」

「なら、状況開始ぽいっ!」

 

夕立の即席の作戦はどう転ぶぽい?

*1
「煩い」と「五月蠅い」の違いは、基本的にはありませんが、「煩い」は比較的「面倒だ」というニュアンスが強く、「五月蝿い」は「不快で鬱陶しい」といったニュアンスが強いという点は、両者の使い分けのポイントとなります。Googleより引用




次回から戦闘回です

あ、後、魂天神社で私に会おうと思ったら「銀の間」か「交流の間」の3人束の半半荘によく居ますよ?


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とある艦娘(Ship daughter)戦闘記録(Battle record)(前編)

前回のあらすじ「作戦開始!」

最近はまた忙しくなってきてしまっている・・・
そして、今回は長くなってしまったので分けます


「それじゃ、行ってくるよ」

「必ず戻って来るよ」

 

そう言った二人を見送って振り返ると敵弾が何発か飛んできたぽい

 

「敵艦隊は恐らく全て水雷戦隊ぽい・・・」

「で?姉貴?どうすんだ?」

 

「提督さんの作戦である

大型艦での掃討が本当に行われるなら弾薬はある程度は保持しておきたいぽい

 

・・・艦隊、各員に告ぐぽい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイキングパーティーの始まりぽいっ!!

遠慮なく端から端まで食い散らかすぽいっ!」

 

そう聞くや否や飛び出して行く3人の姿ぽい

江風ちゃんに至っては隣で「うずうず」と言った感じで「待ちきれねぇぜ・・・!!」と言う感じだったぽい

 

懸念材料と言えば燃料位ぽい

 

ま、夕立達は海面に浮かんで要られるぽい

だから、最悪、数十キロを砲弾や魚雷を走って避けながら帰るだけぽい。

 

さて、

 

「眼前の敵は左翼に2艦隊と右翼に2艦隊の計24隻程度ぽい、

それとおかわりを持ったウエイトレスが待機中ぽい」

 

「さあ!張り切っていくよ!」

「いっけぇー!」

「やぁーっ!」

 

白露お姉ちゃんと五月雨ちゃんは固まって左翼に展開していったぽい

 

「姉貴!援護!」

「ぽい!」

さて、夕立も行くぽいっ!

 

「俺は主砲で敵艦の気を引いて援護するぜ!姉貴は斧で強烈な一撃を決めてくれよ?

あ、なんならウエイトレスとダンスと洒落込んでもいいぜ?」

「ぽい?それは嬉しいお誘いぽい、けども今はウォーミングアップ(準備運動)から始めるぽい

 

取り敢えず、行ってくるぽい」

 

敵は軽巡2隻の駆逐艦4隻の水雷戦隊ぽい

 

けども、やる事は変わんないぽい。

 

戦斧の基本戦法は「壱・撃・離・脱」ぽい

一発だけ攻撃を加え離脱する。シンプルイズベストぽい!

 

「ふふン、いいねいいね!やっぱ駆逐艦の*1本懐(ほんかい)は戦闘だよなー、いっくぜー!」

 

後方からの江風の援護射撃は初段から至近弾ぽい

コレには敵艦が少し怯んでいるぽい

 

怯む敵艦隊の単縦陣の先頭の軽巡ヘ級の灰色のあのデカい部位に右薙ぎを入れるぽいッ!

 

狙いを定めー

今度は・・・深く、浅く、斬り込むっ!ぽいっ!

そして、振り抜くぽいっ!!

 

 

「ぽいっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー上手くいったぽい!

即座に体を反転させて敵艦隊を真正面に捉えつつ離脱するぽい!

丁度、敵艦隊の真横に離脱できたぽいっ

 

何発か副砲と主砲で応戦してきてるけども無意味ぽい!

 

 

そして、コッチからも見えるくらいに

敵艦隊の先頭の軽巡ヘ級の灰色のあのデカい部位に

しっかりと横一文字の様に深手が入ってるぽい!!

 

 

夕立達の渦中で艦隊の先頭が攻撃を受けて減速して混乱しているぽい!

そこに江風ちゃんが敵艦隊の真正面から砲撃してくれてるぽい!

 

チャンスぽい!

 

 

そのまま、魚雷を挟角で狙いを定めて・・・

「ソロモンの悪夢、見せてあげるぽいっ!!」

「姉貴!合わせるぜ!」

 

特に打ち合わせとかはしてないけども

江風ちゃんが正面から時間差で雷撃してくれたぽい!

 

そのお陰で意図せぬ「クロスファイア(十字砲火)」ぽいっ!!

 

 

そして、訪れた真正面と真横からの雷撃に対して敵の旗艦の反応はなさそうぽい

ショックで気絶してるぽい?

 

それに、対して敵艦隊は更に混乱を極め、雷撃によってほぼ大破、轟沈してるぽい

後は大破した艦を処理して完了ぽい

 

ファーストコンタクトは駆逐艦2隻で1個艦体を沈めたぽい

 

「・・・姉貴ィ」

「ぽい?」

 

「あのメインディッシュ・・・オレが喰ってもいいよな?」

*1
本来の願い。本望(ほんもう)。本意。




次回、後編、そして、あの娘が・・・?


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とある艦娘(Ship daughter)戦闘記録(Battle record)(後編)

前回のあらすじ「江風が獲物を見つけた」


「・・・姉貴ィ」

「ぽい?」

 

「あのメインディッシュ・・・オレが喰ってもいいよな?」

腰からごつい物を取り出して・・・アレはガントレット(篭手)ぽい?

 

「姉貴、アレ」

「ん~・・・ぽい?」

 

敵の戦艦ル級ぽい?

 

「んー~・・・ぽい?なんか波の立ち方がおかしいぽい?」

 

「ありゃ、戦艦の装甲を縦にして後方に何隻か潜んでいやがんだ。

姉貴のその得物で通用するモンっつったら魚雷位だぜ

けども、オレの()()()なら・・・ッ!!」

 

「・・・っし!!」

やっぱり、ガントレットぽい、右手に装着してるぽい

 

「姉貴!敵艦隊まで連れてってくれねぇか?

合図したら真横に緊急回避してくれ」

 

「了解ぽい!!」

 

 

江風が夕立の真後ろに隠れて左手で夕立の艤装に捕まってるぽい

「んっ、っし!やったるぜぇ、行くぜ姉貴!全速力で行くぜ!!」

「ぽいっ!」

 

機関をフルスロットルで前進ぽいっ!

 

「敵弾っぽい!回避ぽいっ!」

「ん、いいぜぇ!!」

 

敵戦艦に接近すると敵戦艦の後方から山なりに飛んで来てるぽい!

 

「っ!巡洋艦からの砲撃ぽい!減速して右舷に回避するぽい!」

「了解だぜ!」

 

減速して右舷に回避すると左前方に着弾してきたぽい

上手くいったぽい!

 

「姉貴ッ!」

「っ!!」

 

正面に向き合うと戦艦が黒煙で蔽われて上半身が見えなくなってたぽい

つまりー「戦艦が主砲を撃ってきた」って事ぽい

 

今のこの状況で最善の回避方法は

 

「後ろぽい!」

「後ろって・・・そ、そうか!」

 

軍艦時代に最大船速から後退に入れた場合、

その場で一時的にとどまる事になるぽい

 

しかし、今の夕立達は「艦娘」

ー「人の身を得た軍艦」ぽい

 

それなら、シンプルに人の身でしか出来ない事をするだけぽい

ただ、単にステップ踏みつつ後退し回避するぽい

 

「この調子で行くっぽい!!」

「おう!」

 

 

そのまま、戦艦の砲撃などを回避しつつ一気に肉薄して行き

 

「右、加速っぽいっ!」

「おう!」

 

 

 

戦艦の至近距離まで近づいたぽい!

 

戦艦からの副砲などが夕立達目掛けて飛んで来てるぽい

長く居たくは無いぽい!

 

「江風!まだっぽいッ?」

 

「姉貴!回避ッ!!!」

「っ!ぽい!」

 

江風ちゃんの合図を聞き

なりふり構わず真横に後頭部に両手を持っていき跳ぶぽいッ!!

 

直ぐ近くに副砲の砲弾などが弾着してきてるぽいっ!

 

 

そして、顔面から海面にダイブして即座に顔を上げて走って行き

振り返ると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チャージ完了・・・セーフティーロック解除ッ!!

さぁ・・・行くぜ・・・!!

 

覚悟はしたか?

命乞いする暇はあったが・・・テメェはしてねぇよな?

深海で待つママにお別れの言葉は言ったか?

 

・・・あん?全て済ませた?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Then die(なら、逝け)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Penetrating fire(貫く劫火ッ!!) !!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

江風ちゃんがガントレットで敵戦艦を殴った瞬間

 

 

一瞬

 

一秒にも満たない程の一瞬の出来事だったぽい

世界が暗くなり一筋の不規則な光が辺りを照らしたように見えたぽい

 

そして、吹き荒れる熱風に思わず顔を覆って目を閉まったぽい

急いで目を開けると敵艦だった()()の下部しか残って無かったぽい

 

 

そして、この現象を引き起こした元凶は

 

「きひひっ、いいね、いいねぇ・・・最っ高だぜ・・・」

目の前の光景を見て満足げに笑いつつ、ガントレットを海中に突っ込んでいたぽい

 

 

 

夕立の中で「まともな妹」と思っていたけども一番ヤバい妹かもしれないかもぽい・・・

 




Q,「なんで江風は敵の真正面に居たのに攻撃を喰らわなかったの?」

A,「戦隊モノのヒーローが変身中に襲われなかったり
RPGとかで勇者の『ギガス○ッシュ!!』とか

軌〇シリーズの〇クラフト『焔○太刀』とか言って
セリフを言ってるカッコイイシーンで襲われない

「アレ」ですw」


江風のあのセリフは「ウォルター・〇・ドルネーズ」さんの台詞を意識しておりますw

あ、それと、爆発の正体は次回に本文ではサラッと触り、あとがきでガッツリ触りますw

ノリと勢いで書いて後から
「コレ、本編で使えんヤツや・・・
本編書き直しや・・・

でも、これ消すの勿体ないな・・・あとがきで使うかぁ!w」
となったのであとがきに回しますw


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戦局

前回のあらすじ「妹がヤベー奴だった」

それと、「浪漫武器」のタグを追加しましたw


「きひひっ、いいね、いいねぇ・・・最高だぜ・・・」

目の前の光景を見て満足げに笑いつつ、ガントレットを海中に突っ込んでいたぽい

 

 

 

夕立の中で「まともな妹」と思っていたけども一番ヤバい妹かもしれないかもぽい・・・

 

「ん、いけるな・・・」

海中からガントレットを引き抜く江風ちゃんに聞いてみるぽい・・・

 

「江風・・・ちゃん?今のは何ぽい?」

「ん、えっと・・・確か「ふんどし・・・違うな・・・

「噴火」?だったか?わりぃ、忘れた☆」

 

ガントレットを脱ぎ腰に回しつつ夕立の問いに答えつつ思い出そうとしてるぽい

けども、諦めて右手で「コツン」と自分の頭を軽く叩きつつ「てへぺろっ☆」してるぽい・・・

 

「『てへぺろ』って今日日聞かない上に自分の得物の機構位理解しておかないと危険ぽい・・・」

「まーなぁー・・・あ、でも嵐の中とかハリケーンの接近中は不発するらしいな・・・」

 

ハリケーンや嵐・・・つまり「風」ぽい

そして、「噴火」に「ふんどし」にさっきの爆発ぽい・・・

 

つまり

 

「・・・恐らく『粉塵爆発』ぽい」

「んあ?あーそんな名前だったなぁ!さっすが姉貴だぜ!・・・で、んで?どうなってるんだ?」

 

「んー・・・一言で済ますなら『酸素が粉に触れる面積が増えて燃えた』って事ぽい

話し出すと長くなるからやめておくぽい」

「お、おう・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪≪コード10-33ッ!!繰り返すコード10-33ッ!! 緊急事態発生ッ!≫≫

「っ?!」

「な、なんだぁ?!」

 

緊急入電ぽい

一体何が起こったぽい

 

≪≪コチラ、白雪、先ほどの謎の爆発に深海棲艦が引きよされてますッ!!

さっきの爆発の正体は一体?もし、今の爆発が民間船なら自体は最悪ですッ!≫≫

 

これは夕立達が原因ぽい

早急に返答するぽい

 

「コチラ、柱島泊地鎮守府 第1艦隊 旗艦 夕立ぽい

先ほどの爆発はコチラの江風による新兵器による敵艦に向けた攻撃ぽい」

 

≪≪どうですか・・・と、なると柱島艦隊の皆さんの所に

コチラを襲撃してきている敵艦隊が向かっています応戦を!

 

コチラの手法で応戦しておりますが主砲の射程圏外にッ!・・・逃げられました・・・≫≫

 

時折、混ざる砲撃音がコチラを少しでも援護してくれてる事が分かるぽい

 

 

≪≪コチラ、球磨だクマ―、球磨達も敵艦隊に逃げられそうクマ・・・

すまんクマ、数隻取りこぼしたクマ≫≫

 

そして、似たような情報が味方艦隊から次々に入電してくるぽい

その情報を合わせると

 

「つまり、ぽい

『新兵器による攻撃を見た深海棲艦がウチの江風を【*1H,V,T】に設定した』って事ぽい」

 

≪≪援護はしたいクマ でも、深追いは危険でコチラもいつ新手が現れるか分からないクマ

それにコチラもそろそろ、補給したいクマ・・・恐らく皆、同じクマ≫≫

 

状況は最悪ぽい・・・

いやまだ、提督さんの作戦があるぽい!

 

「いや、しかし、提督さんが援軍の準備ができ次第投入すると言ってたぽい」

 

≪≪そうかクマ・・・なら、それまで耐えるクマ・・・こういう時ホントに無力で情けないクマ・・・≫≫

「球磨さん・・・ありがとうぽいっ!」

 

≪≪・・・ん、お?繋がった・・・・やっぱり、()()が原因か・・・

コチラ、柱島 鎮守府 所属 時雨、旗艦夕立に報告・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵艦隊が鎮守府に直接攻撃を仕掛けて来てそれを防衛中

、防戦一方で結果的に提督の作戦は破綻してたよ・・・

それと、()()()()()が民間漁船に変装して通信妨害をし、鎮守府との連絡を遮断してたよ≫≫

 

 

前言撤回ぽい

状況は・・・芳しくないぽい。

 

*1
『(H)ハイ (V)バリュー (T)ターゲット』敵の指揮官がミッションを完了するために排除する必要のある標的




粉塵爆発は書くと長くなるけども
勢い書いてしまったのでオマケ化

興味がある人だけ覗いてね?





ーオマケー

艦隊青空教室 第2艦隊 4年 11組
夕立先生と江風ちゃんの青空授業

「今回の話題は『粉塵爆発』ぽい」
「んで?その『フレンズ爆発』どうなってるんだ?姉貴?」

「いきなり友情が爆発しそうぽい・・・
それと、明石さんに耳を診てもらうべきぽい

うーんと・・・ぽいっ!

江風ちゃん!
粉塵爆発に関する事件はついこの間起こったぽい
江風ちゃん?分かるぽい?」

「へ?えー?あー・・・そのぉ・・分かんねぇ♪」

「・・・「2020年ベイルート爆発事故」ぽい

2020年8月4日18時頃にレバノンの首都ベイルートで発生した爆発事故の事ぽい
この爆発はベイルート港で発生し、190人が死亡したぽい

6,500人以上が負傷し、3人が行方不明となっており、
最大で30万人が家を破壊されて住む場所を失った大事故ぽい

爆発の衝撃は240キロも離れたキプロスでも体感されたぽい

ちなみに、
「東京から長野までの車での移動での距離」は233キロぽい
つまり、東京から長野まで移動した後に7キロ程移動した位の距離ぽい」


「そう言えばそんな事言ってたな・・・やべぇ事故だったんだな・・・
原因はなんだ?」
「原因は『保管されていた硝酸アンモニウムの杜撰(ずさん)な管理による引火』ぽい」

「・・・アンモニウムって金属みたいだな」
「正確には結晶上の白い「粉」ぽい」

「おっ!さっそく「粉」って文字が出て来たな?
でも、それがどうして爆発するんだ?」

「それは今から説明するぽい

粉塵爆発とは

ある一定の濃度の可燃性の粉塵が大気などの気体中に浮遊した状態で、
火花などにより引火して爆発を起こす現象の事ぽい

まぁ、簡単に言うと『「酸素が粉に触れる面積をふやした」から「燃えた」』って事ぽい」

「・・・でも、そう簡単には起きないだろ?」

「まぁ、仕組みとしては車のガソリンなど可燃性気体の発火・爆発に近いぽい
「粉塵雲」「着火元」「酸素」が揃わないと起きないぽい

けども、コレを身近な物に例えると

「粉塵雲」は「小麦粉」や「コーンスターチ」「砂糖」等で、
「着火元」は「ガスコンロ」や「カセットコンロ」
「酸素」は空気中に沢山あるぽい

つまり、案外と家庭の台所でも簡単に揃ってしまうぽい

もしも、ぽい

もしガスコンロに火をつけたまま
頭上に口の空いた小麦粉が落下し粉塵雲が発生した場合・・・

ドカンッ!

一気に火災発生と
近くにいた人は重度の火傷を負う可能性が高いぽい

しかも、量が多いと爆発の規模も大きく成るぽい

ベイルートの時は
約2750トンの硝酸アンモニウムが爆発に関係してると思うぽい
故にあの被害ぽい」

「・・・マジ?」
「マジぽい・・・未然に防ぐなら

「火を消す」
「火元付近に口の空いた粉塵雲を作り出すモノを置かない」
等々・・・色々と対応策は幾らでもできるぽい

当然、悪用は禁止ぽい

それと、
案外、漫画やゲームの中でも使われてる事が多いぽい

ホラ、あの「ハンターの方がモンスターなゲーム」や
「学園都市が舞台の小説」にもできて来てるぽい」

「いや、この姉貴、ちょっと賢すぎ・・・?」
「後書きのオマケコーナーだからぽいっ!」

「いや、メタいぞ!姉貴!」
「メタいとは、物語の登場人物が読者の視点で発言するという意味で「ストッープ!!ストップ!
ストップ!はい終わり!!またな!」「むゅー・・・」
「いや、ホント、その辺でオナシャス・・・」「誰?!アンタ!」「あ、作者n「収取が付かねぇ!!」・・・あはは、それでは皆さん、またね?」「お前が締めるんかーい!」「・・・口笛出来ないけども、それも、また、いいだろう・・・ぽーい!!」


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撤退戦

前回のあらすじ「大ピンチ」


時雨おねぇちゃんの一言で無線は一気に混線したしたぽい

しかし、直ぐに落ち着いて行ったぽい

 

そして、夕立達、柱島泊地鎮守府艦隊はと言うと

 

≪≪柱島泊地 鎮守府の提督から戦場の全艦娘に向けての指令は「撤退セヨ」との事だよ」

それと、今日、漁を行っている民泊船は居ないよ!≫≫

 

 

≪≪柱島の時雨ちゃん・・・その情報は確かですか?≫≫

 

≪≪そうだよ、周辺の漁師さんはまず漁を行ってなかったよ

なんでも『漁師さんの長年の勘』が「今日の海は危険すぎる」って告げたらしいよ

そのお陰で一隻も漁に行って無かったみたいだね≫≫

 

≪≪なんとも不思議な話ですね・・・まるで誰かが警告した様に・・・・≫≫

 

≪≪・・・あー・・・僕は一人だけ心当たりがあるよ?≫≫

 

≪≪そうですね・・・なるほど、分かりました、この場では深くは言及しません≫≫

 

≪≪そうするのが身の為だね・・・夕立!≫≫

「その前に提督さんの作戦は破綻って・・・状況はどうなってるぽい?」

 

≪≪援軍は大和型の2人に長門さん、巡洋艦に大淀さんと三笠様と電ちゃんだね・・・

一応、三笠様は戦艦の筈だけども・・・何故か巡洋艦と同じ扱いとされていたよ。

 

けども、鎮守府への攻撃で三笠様が大和さんを庇い中破し、

電ちゃんを庇った大淀さんが小破・・・進軍は可能ではあるけども、

 

鎮守府への直接攻撃が開始されて、

一航戦と長門型の二人も加わるも数の暴力で防戦一方・・・

 

結果的に作戦は破綻・・・援護は来ないよ・・・≫≫

 

「・・・了解ぽい、時雨おねぇちゃんの今は何処ぽい?」

 

≪≪鎮守府と夕立達と丁度中間地点位だね・・・コッチから迎えに行くかい?≫≫

 

「いや、夕立達の鎮守府方面に撤退中に合流して欲しいぽい

だから、お互いに近づいて行く形で行こうぽい

 

この辺りは目印も多いぽい

それと、おおよその合流地点は・・・この辺りぽい」

≪≪ちょっと待ってね・・・了解しましたよ。≫≫

 

「あ、姉貴!そろそろ、やべぇぞ!」

 

そう言われ意識を水平線に向けると

フィリピン海側から海を蔽いつくす様な光景が広がっていたぽい・・・。

 

 

「全艦撤退ぽいッ!!」

その一言で一気に鎮守府方面に向かって駆け出したぽい

 

 

 

 

 

「で!姉貴!どうすんだ!鎮守府に戻っても状況は変わらねぇ所か悪化しそうなモンだぞ!?」

「んな事は分かってるぽい!!っ!敵弾ッ?!回避っぽい!」

 

「回避運動は、気を付けるよ!」

「ちっとも、休めない~っ」

 

さっきから戦艦の射程圏外からの攻撃が鬱陶しいぽいっ!

しかも、さっきから・・・・っ!!

 

 

ー 新手の駆逐艦ぽい!

江風ちゃんが狙われてるぽい!!

 

 

「江風ぽいっ!」

「っ!?あぶっねぇ!!」

咄嗟に江風ちゃんの腕を掴み引き寄せて射線から退かせる事になんとか出来たぽい

 

その拍子に止まってしまったけども、後方の心配する必要はまだないぽい。

 

「江風ちゃん!大丈夫ぽい?!」

あ、姉貴の柔らけぇ・・・へ?え!あ、ああ!大丈夫だ!敵艦は!」

 

「いっけぇー!」

という掛け声と共に上段から振りぬかれるハンマーが敵艦をしっかりと仕留めてたぽい

 

「火力も白露がいっちばーん!!」

「白露ちゃん?油断は禁物だよ?」

 

「いっちばーん!!」と言いう白露おねえちゃんの背後に新手が現れるも

いつの間に合流した嵐さんのミドルキックが新手の駆逐艦に刺さっているぽい

 

脚部はグリーブ(足の防具の事)によって保護されてるぽい

でもあのグリーブ・・・なんか変な突起物みたいな箱付いてるぽい

 

「ダメ押しにもう一本ッ!そらよっ!」

 

っ?!

あの箱からなんか勢いよく出て来たぽい?!

 

アレは槍?ぽい・・・?

駆逐艦が痙攣しながら沈んで行くぽい・・・

 

 

「へっへーん、コレが必殺の「脚部パイルバンカー」だぜ!」

ぱ、パイルバンカー?!あんな浪漫武器を実際に使う人が居るとは驚きぽい・・・

 

 

「えっ、えっと、白露お姉ちゃんがやってくれてるぽい、五月雨ちゃんは索敵してくれてるぽい」

「流石は白露の姉貴と五月雨の姉貴だぜ・・・」

 

 

 

「大丈夫かい!夕立!」

「時雨おねぇちゃん!なんとかぽい・・・」

 

「しかし、厄介だね・・・はぐれの深海棲艦・・・」

 

時雨おねぇちゃんの言う通り

他の艦隊が仕留めそこなった瀕死の深海棲艦海中から奇襲を仕掛けてくるのが厄介ぽい・・・

 

≪≪っ!コチラ、呉 鎮守府 所属 艦娘「白雪」です、応答を願います≫≫

 

「っ?誰に向かっての無線ぽい?」

「それよりも、逃げるぞ!姉貴達!」

 

 

≪≪応答願います!そこの『国籍不明の石油タンカー船』!応答を願います!!≫≫

 

「・・・ぽい?」

「・・・は?・・・・はああぁぁぁぁっ?!」

「っ!夕立お姉ちゃん!目の前!!」

 

 

 

右前方の島陰からゆっくりと姿を現すタンカー船が一隻いたぽい・・・。

 

記憶が確かなら「原油を運ぶタンカーは20~30万トン級」のクラスが中心ぽい

つまりあの船は「2()0()()3()0()()()()」位の石油を乗せてるぽい?!

 

「・・・しかも、あの船・・・コッチの航行進路上に侵入してくるね・・・」

「私達の妨害される前に通りすぎます?」

 

「確かに五月雨ちゃんの言うのもアリと言えばアリぽい・・・

けども、あのタンカー船は今「戦場に野ざらしに置かれた核弾頭」ぽい・・・

 

まず、国籍不明って事は、あの船は恐らく「外国の船」ぽい・・・」

「つまり、見殺しにした事がバレたら最悪は国際問題に発展だね?

それに下手に近づいて爆発されたら僕達はタダですまないよ・・・」

 

時雨おねぇちゃんが夕立の言いたい事を全部言ってくれたぽい

 

≪≪おーいキミ達!大丈夫かぁ?≫≫

「この声は!龍驤さんぽい?今、何処ぽい!」

 

≪≪佐世保方面や!コッチや!≫≫

 

佐世保の方角を見ると確かに龍驤さんと鳳翔さんがいたぽい・・・。

ああ、不味いぽい・・・

 

龍驤さん達からはタンカー船は島影ぽいッ!!

 

 

「龍驤さん!転舵!反転ぽい!」

≪≪っ!なんやわからんけども・・・分かったで!≫≫

 

転舵し反転して行く龍驤さん達の背中を見送っていくぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界が変わったぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一番恐れていた事が起きたぽい・・・

タンカー船が大炎上を起し大爆発したぽい・・・

 

爆発の衝撃に立ち止まってしまったぽい。

 

更に、石油が流失しだし海面に浮かびあがった所に

深海棲艦のHE弾(榴弾)が海に流れ出した石油の付近にあった岩に着弾した結果

 

前方の退路は一面、火の海と化し、

流失し続ける石油によって徐々に面積を拡大させて行ってるぽい・・・

 

しかも、火の回っていない所には

大量の深海棲艦によって塞がれてるから、突破も難しいぽい

 

急いで、左右の退路を見れば

こちらも深海棲艦によって包囲されていたぽい

・・・後方にも深海棲艦が居て退路が無いぽい

 

「・・・完全に・・・包囲されたぽい・・・。」

「一体この数は何処から!・・・まさか、罠か!」

 

迫りくるは後方の火の気と前方の深海棲艦ぽい・・・

 

その深海棲艦達が急に中央から分かれて道を作っているぽい

 

現れたのは

 

非常に長い黒髪と肩紐を首の後ろで縛り

ネグリジェのような黒いワンピースを身に着け、

額には2本の鬼のような角が生え、目は彼岸花の様な深紅をし

胸元にも4本の小さな黒い角が生やし艤装をペットの様に従えてる

雪の様に白い肌の女性ぽい

 

よく見れば女性と艤装は

女性のうなじから伸びた太いコードで艤装の首の部分に繋がれている様子ぽい

 

その容姿を観察していると誰かがこう呟いたぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー「う、そ・・・戦、艦・・・棲姫・・・姫級・・・最前線にしかいないんじゃ・・・?」

 

 

 

 

 

 

「戦艦棲姫」・・・ソレがコイツの名前ぽい?

そして、その戦艦棲姫の口が開き一言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヨウコソ・・・サイゼンセンニ・・・

サァ・・・シズミナサイ・・・ナンドデモ・・・シズメテ・・・アゲル・・・」

 

「最前線・・・?ソロモン諸島の皆は!?」

「サァナ・・・ゼンブ・・・ゼンブ・・・シズンダノダロウナ・・・」

 

「・・・。」

「・・・ヨウヤク・・・ヨウヤク・・・ミツケタゾ・・・「nightmare(夕立)」「drizzle(時雨)」・・・」

 

狙いは夕立と・・・「時雨おねぇちゃん」ぽい?

そして、奴の言葉を信用するならコイツは・・・最前線を壊滅させやがってるぽいッ・・・っ!!

 

相当、ヤバい奴ぽい。





ココから、あとがきです。

サラッと登場するも影の薄いパイルバンカー君・・・
これが・・・ロマン、か・・・

それと、投稿時間を間違えてました・・・
すみませんでした

お詫びに次回予告と
次話をちょろっとだけ公開します

次回「戦局を変えるのは1秒 戦場を帰るのは1発の攻撃」




「・・・ヨウヤク・・・ヨウヤク・・・ミツケタゾ・・・「nightmare(夕立)」「drizzle(時雨)」・・・」
「見つけた?「見つけた」って事は夕立の事を知ってるぽい?」

取り敢えず、小声で
艦隊、輪形陣ぽい、時雨おねぇちゃんはこの窮地を脱する方法を考えて欲しいぽい

そう言うと夕立を先頭にし、夕立の後ろに時雨おねぇちゃんが続いて、中央に五月雨ちゃんと嵐さん、白露お姉ちゃん、一番後方に江風ちゃんぽい

「アタリマエダ・・・キサマハ、ワガ、ゲボクタチノ、アマタノ、イケニエニヨリ
カンセイスルハズダッタ、「サイコウケッサク」デモアッタガ・・・

アロウコトカ、ゲボクドモガ・・・ッ!!」


ワーオ・・・相当、お怒りのご様子ぽい

「ダガ、モウイイ・・・フタリトモ・・・コチラヘト、コイ・・・
ヨロコブガイイ・・・「シンアイナルゲボク」トシテ、カワイガッテアゲル・・・」

「もし、断わったら・・・どうなるぽい?」

「ミナ、ウミノミナソコヘト・・・シズムダケ・・・
スコシダケ、マッテヤル・・・イマノウチニ、ウツベキアイテノ、カオデモ、ヤキツケテオクンダナ・・・」
「そう、ぽい・・・」




夕立はどうする!?
時雨は解決策は思いつくのか!?

次回もよろしくお願いいたします。


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戦局を変えるのは1秒 戦場を帰るのは1発の攻撃

前回のあらすじ「これは罠だ!」粉バナナ☆
そして、最近、前書きでネタに走りたくなる衝動が・・・w


「・・・ヨウヤク・・・ヨウヤク・・・ミツケタゾ・・・「nightmare(夕立)」「drizzle(時雨)」・・・」

「見つけた?「見つけた」って事は夕立の事を知ってるぽい?」

 

取り敢えず、小声で

艦隊、輪形陣ぽい、時雨おねぇちゃんはこの窮地を脱する方法を考えて欲しいぽい

 

そう言うと夕立を先頭にし、夕立の後ろに時雨おねぇちゃんが続いて、中央に五月雨ちゃんと嵐さん、白露お姉ちゃん、一番後方に江風ちゃんぽい

 

「アタリマエダ・・・キサマハ、ワガ、ゲボクタチノ、アマタノ、イケニエニヨリ

カンセイスルハズダッタ、「サイコウケッサク」デモアッタガ・・・

 

アロウコトカ、ゲボクドモガ・・・ッ!!」

 

 

ワーオ・・・相当、お怒りのご様子ぽい

 

「ダガ、モウイイ・・・フタリトモ・・・コチラヘト、コイ・・・

ヨロコブガイイ・・・「シンアイナルゲボク」トシテ、カワイガッテアゲル・・・」

 

「もし、断わったら・・・どうなるぽい?」

 

「ミナ、ウミノミナソコヘト・・・シズムダケ・・・

スコシダケ、マッテヤル・・・イマノウチニ、ウツベキアイテノ、カオデモ、ヤキツケテオクンダナ・・・」

「そう、ぽい・・・」

 

「ふざけんな!姉貴達!コイツの言う事に耳を貸すなよ?」

そう言いつつ陣形の後方から中央まで来て立ち位置を交代してるぽい

 

「・・・。」

「あ、姉貴・・・?」

 

っ?ここで時雨おねぇちゃんから夕立の腰に手を当ててモーレス信号ぽい?

・・・ぽい?

 

「江風、一旦、下がるぽい。白露お姉ちゃん、頼むぽい」

 

「っ!オイ!夕立の姉貴ィ!!白露の姉貴!離せ!!」

「少し落ち着こうね~」

 

さて、後は、どうしようかっぽい

 

状況は前方と左右は敵艦隊で囲まれて

後方は火の海ぽい

 

 

「・・・っ?」

この深海棲艦達の包囲網を更に包囲する様に艦隊が大きく囲ってるぽい?

後は・・・時間、だけぽい

 

合図はまだっぽい?

しかも、炎の範囲が段々と広がってきてるぽい・・・

 

「サァ・・・ソロソロ、コタエヲキコウカ・・・」

 

未だに時雨おねぇちゃんからの合図は無いぽい・・・けども・・・皆を守りつつ・・・

この状況を・・・未来を変える為の・・・答えは決まってるぽい・・・

だから、賭けるぽいッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「断る!!ぽい!!」

「ッ・・・ナ、ナニィ・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・この夕立、「絶対的優位な状況で勝ち誇っている奴」や

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『イエス』か『はい』しか言えぬ状況」で、ハッキリと「NO」と言いきり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

己の未来を切り開き、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手の青ざめた顔を見る事が何よりも幸福を感じる事が出来るぽい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きひひっ、オーケー・・・夕立の姉貴ィ・・・任せなァ!!

白露の姉貴!合わせてくれよォ!!」

「任せて!!」

 

その声を聞いた瞬間、

後方から少し前に感じた様な似た爆風と熱風が吹き荒れ、周囲に黒煙が立ち込めるぽい

 

思わず爆発の衝撃でその方向を見てしまったぽい

けども、これは・・・ッ!!

 

今の内ぽいッ!!

「艦隊!突破するぽい!!」

 

返事は無かったけども、

確かに夕立を含めた6人分の水を切る音と艤装の可動音がしたぽい

 

 

 

「チマヨッタカ・・・」

 

その一言に

思わず、立ち止まり振り向いてしまったぽい

 

 

 

「違うぽい・・・戦局を変えるのは1秒 戦場を帰るのは1発の攻撃ぽい・・・

これはその内の「1秒」であり、「1発」でもあるぽいッ!!」

 

「ッ!!・・・ナゼダ・・・ナゼ・・・ヒノウミノ、ウコウガワニ、イルッ!!」

「・・・「爆風消火」。一度くらいは聞いた事、あるよね?」

 

夕立の真横に並びそう呟いたのは

 

「ッ!!キサマッ・・・「drizzle(時雨)」・・・ッ!!」

「・・・時雨おねぇちゃんぽい」

 

「・・・「爆風消化」

強烈な爆風で火を吹き飛ばし、周囲を破壊することで破壊消火するのが一般的で

 

爆風を用いるために一瞬で消火が可能であり、

森林火災や油田火災など大規模な火災を鎮火するのに用いられることがあるんだけども・・・

 

()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()もあるんだよ?

でも今回は一時的に火の勢いを弱める程度だったけども、

それでよかったんだ

 

戦艦棲鬼・・・キミ、1つ、賢くなったね?」

 

「~ッ!!キサマラァ!!」

「それで?僕達()()に構ってても良いのかい?」

 

「ナニ・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

微かに音が聞こえて来るぽい・・・

段々と大きくなって・・・ぽい?

 

これは・・・艦載機の風切り音ぽいっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪≪さぁ、みんな!反撃の狼煙は上がったで!! 艦載機のみんな!お仕事、お仕事!≫≫

≪≪風向き、よし。航空部隊、発艦!≫≫

 

「ナッ・・・ッ!!」

この声は龍驤さんと鳳翔さんの元祖一航戦組ぽいっ!!

 

 

≪≪左舷に敵艦だクマー!≫≫

≪≪狙いよし。撃ち方はじめ・・・≫≫

 

「ッ!!・・・イマイマシイッ!!」

 

 

≪≪援軍に来たクマ―!!≫≫

≪≪遅れながらば、この白雪、馳せ参じました≫≫

 

他の鎮守府からの援軍が来たぽいッ!!

 

 

 

≪≪怖くて声も出ねぇかァ?オラオラ!≫≫

≪≪私を本気にさせるとは、悪い子ね。死にたいの?うふふっ♪≫≫

 

その声は!天龍さんと龍田さんぽいっ!!

 

 

≪≪・・・あ?おお!繋がったか!おう!生きてるかぁ!ぽ犬!!

遠征から帰ってみれば通信は妨害されて状況が分からねぇで居やがったが・・・

 

あの爆発・・・テメェーが元凶だろぉ!

おかげでアレが開戦の合図だって事は一発で分かったぜ!!≫≫

 

≪≪ふふっ♪天龍ちゃんったら久々の砲雷撃戦を目の前にうずうずしてたからぁ、

あの狼煙をみた瞬間、飛び出して行ってしまったのよぉ?≫≫

 

≪≪なっ!龍田!余計な事言ってねェで手ェ動かせ!!≫≫

≪≪はいは~い♪≫≫

 

「夕立!ここは逃げるよ!」

「姉貴!早く!早く!!」

 

「っ!ぽいっ!!」

 

 

 

 

夕立達が鎮守府に向かって走り出して行く最中、

周囲を見渡すと、「ココは私達の『庭』!!」と言わんばかりに猛威を振るう味方艦隊ぽいっ!!

 

これなら!!

 

≪≪ッ!この戦艦棲鬼・・・黄金に煌きだしたクマッ?!≫≫

≪≪・・・これは少々、マズイですね・・・それに、どうやらコチラの攻撃が通っていません・・・

っ・・・また、戦艦棲鬼は撤退を開始しました。更に援軍を送り込んできています・・・≫≫

 

「数の暴力」、ぽい・・・。

これを、どうにか出来るのは「質」ぽい・・・

 

けども・・・そう都合よくは・・・

 

≪≪な、なんだクマ!?

て、提督ー!空から艦娘が!!たわわのメロンが4つも降ってきたクマー?!≫≫

≪≪あれは・・・落下傘?!「ただの噂話」かと、思ってましたがまさかホントに・・・≫≫

・・・ぽい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪≪ぱんぱかぱかぱかぱかぱかぱーん!

うふふっ♪敵艦多数発見! 攻撃開始ね!暴食の愛宕・・・行きますよぉ~♪≫≫

 

≪≪速炎のアイオワよ!Ms.愛宕には負けないわよ!!≫≫

 

 

≪≪なら、撃破数勝負といきましょ?≫≫

≪≪Wow♪ good idea!! here we go ♪≫≫

 

 

 

ぽ、ぽいぃ・・・

 

 

≪≪え、えげつないクマ・・・戦艦が重巡と同じ速力で動いてるクマ・・・≫≫

 

≪≪恐らくですがあの主砲は40cm位の大きさですね・・・それを軽々と扱ってます・・・

それと、愛宕さんは敵艦の*1重要防御区画(バイタルパート)()()を的確に撃ち抜いてます・・・

球磨さんここはあの二人の邪魔にならない内に我々も・・・≫≫

 

≪≪確か、半ば引退し、予備戦力軍に回ったと聞いていたクマ・・・

だから少し心配だったクマ・・・

 

けども、この様子なら心配ないクマ・・・分かったクマ。皆、撤収クマ!!≫≫

 

≪≪呉艦隊!我々も撤退します!≫≫

 

 

そして、数刻後には敵艦の掃討が行われ

戦場の過激派は降伏したぽい

 

戦果としては

敵旗艦に撤退を許したが、敵戦力を大量に削るという観点では大いに意味のある戦闘であり

自軍全体の被害は軽微である事

 

更に、敵の謎の進化の様な変化や敵旗艦の狙いが徐々に分かりつつある事も含め

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦術的勝利 B

 

と、なり

この第三次世界海戦に置ける日本の戦闘で初の勝利を収める結果となったぽい

 

*1
バイタルパート (Vital part) とは、軍艦における「重要防御区画」という概念のこと。 VPと略されることがある。 破壊された場合致命的であることから転じて、軍艦設備でなくとも使われることがある。




戦闘終了!

ですが、
戦火は鎮まる様子を知らず衰える様は無く・・・


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広がる戦火

前回のあらすじ「戦術的勝利」




掃討戦を終え、陸にあがった夕立は

お風呂で硝煙の匂いや発砲時に出る火薬の返り粉などを落とし、

 

新しい服に着替えて「自室に戻りベッドに倒れて寝たい」衝動を抑えつつ

執務室で提督さんに報告をしに来たぽい

 

「・・・なる程、な」

 

「それで?提督さん?過激派は投降したって聞いたぽい

何か有益な情報を得られたぽい?」

 

「ん~・・・微妙な所、だな・・・

 

まず、あのタンカー船

 

簡単に言うならどデケェ「ラジコン船」で無人だったぞ?

しかも、過激派の持ち物だったみたいだな

その証拠に乗務員が船から飛び降りる所、みたか?」

 

言われて見ると、見てないぽい

 

「それと海軍の内情に大きな動きがあった。

完璧に今回の事が決定打になったな。

 

海軍の元帥・・・つまり、一番のお偉いさんだ・・・

 

この人は元々、中立を保ち静観していたが、ついに沈黙を破った

『過激派の解体し、全面的に艦娘を保護する』・・・

 

つまり、日本海軍は「艦娘」を全面的に保護する事を選んだって訳だ」

 

「えっと・・・提督さん?夕立は海軍の内面に明るくないぽい・・・」

「おっと、すまん、ま、ザックリと簡単に言うとだな?

 

海軍は3つの派閥がある

一つは『田鶴派』所謂、「艦娘守護派」、筆頭は三笠様だな

もう一つは『鉄血派』まぁ、察しの通り『過激派』筆頭は「宰輔」っつう、じーさんだったな

 

最後に『巌正派』、残った「中立派」の事だな、筆頭は海軍元帥、井上様だな

 

そして、田鶴と鉄血で対等に対立し意見を言い合い、

巌正がどちらの見解や意見も公平に重視し、より良い意見や案を見出す為に

それぞれの役割を担っていたが・・・

 

今は鉄血こと過激派が暴走し、実力行使に乗り出しバランスを崩した結果

 

鉄血を解体し、巌正は守護派に下り、艦娘守護派一本化する事になった

 

こっから先は憶測だが

艦娘から「三笠様」人類から「井上様」

この二人をリーダーにした「新 田鶴派」一本で海軍は進んでいく事になるだろうな」

 

「そういえば、三笠さんは大丈夫ぽい?中破って聞いたぽい」

「一応、大丈夫、だそうが・・・この戦闘を機に半ば引退する事になるだろうな・・・

 

んで、夕立?悪いニュースと物凄く悪いニュース、どちらから聞きたい?」

 

「・・・どっちも聞きたくないけども、逃げられないぽい・・・。

じゃあ、悪いニュースから聞きたいぽい・・・。」

 

「悪いニュースはソロモン諸島にいた味方艦隊は敗走し、本土まで無事、撤退した」

「・・・『無事』・・・ぽい?」

 

「海外勢の提督達が、予言を聞いて「徹底抗戦」か「一時撤退」かで元々話あってたが・・・

過去の提督、「木村 昌富 提督(実在した人物)」のキス島(史実ではキスカ島)での

 

『帰ろう、帰ればまた来られるから』

 

この一言を思い出してな、敵艦隊が来る前に撤退を既に開始し一人も欠ける事無く

ソロモン諸島を脱出したはいいモノの・・・

 

今さっきの大規模な突発的な戦闘により、足止めをくらっていたが、それも終結し

艦隊は九州、四国地方の各鎮守府と横須賀鎮守府で受け入れられた

 

まぁ、撤退は成功したが、制海権を日本近海まで失う事になったって訳だ

んで、物凄く悪いニュースだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過激派の一派全員が姿を消した。

恐らく、深海棲艦側に()()()に協力関係を結んだ。

 

・・・『俺達は鉄血に裏切られた』って訳だな・・・。」

 

 

戦火が鎮火する様子は無く、むしろ延焼した様子ぽい・・・。

 




過激派・・・野郎・・・ッ!!
テメェーらの・・・血は何色だァ!!

って事で、「艦これ」本編で言う所の
1面まで支配権を消失しました。

やったね!たえち・・・夕立ちゃん!
「艦これ 第二期」の始まりだよ! ←おいやめろ
                  ←おい馬鹿ヤメロォ!!



また、番外編の方で
「戦局を変えるのは1秒 戦場を帰るのは1発の攻撃 番外編 【血の援軍】」

なるモノを更新しました。
クロスオーバー作品なのでご了承くださいませ

ただ、3時間位でノリと勢いで仕上げたので
最後の方でご近所のカレーの匂いにダウンし

「もう・・・無理・・・」
となって詰めが甘いかもしれませんwww


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柱島鎮守府の長い1日 その1

前回のあらすじ「鉄血に裏切られた」オンドゥルルラギッタンディスカー!!

それと、この章の最後の話になる予定な上に長くなりそうなのでその1です


第三次世界海戦の火蓋が斬って落とされ

艦隊が次々に出撃していく中

夕立は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・暇だな・・・姉貴・・・。」

「・・・ぽい。」

 

暇を持て余してたぽい

 

「まさか、『艤装が油まみれで*1オーバーホールが必要で返却が一週間後位』とはな・・・」

「・・・ぽい」

 

 

ソロモン諸島から撤退してきた艦隊はウチ(柱島泊地)にも居るぽい

それも、向こうの提督さんも一緒にぽい

 

そして、その影響をいい方向でモロに受けていたぽい

 

まず、初めに

秘書艦の仕事は執務室に入った瞬間に全部、奪われてたぽい

海外勢の勤勉さが少し怖くなった瞬間ぽい

 

そして、少しだけ風紀が良くなったぽい

いや、元から良かったけども、こう・・・緊張感が増して

 

ウチ(柱島泊地)の若い娘達が最前線を支えた先輩の武勇伝を聞いたり

演習を受けて貰ったり、訓練を付けて貰ったりと、士気も上がって居るぽい

 

それで、夕立も最前線で戦っている方達と演習をしようとしたら

 

『・・・下手したら「火災発生し、弾薬庫に誘爆し沈んてかもしれない状態の艤装」

を一日二日で綺麗になる訳無いじゃないですか・・・しかも、6人分・・・

 

もう少し、我慢してください。

それと、夕立さんは敵に目を付けられてるんですよ?

 

少しの間、「ほとぼりが冷めるまで休む」と思っていてください

 

ですが、戦斧の方は貸し出しは可能ですから、

誰にも迷惑を欠けない所で素振りでもしたらどうです?』

 

明石さんにそう言われて一心不乱に素振りしたり、空想の敵を浮かべて戦斧を振るってみたぽい

 

・・・朝、7時からお昼の12時までぽい・・・

5、6時間位ぶっとうしで・・・ぽい。

 

だって朝、6時位に起きて、朝食を食べて

6時半に執務室に言ったら仕事が無くて

 

ぶらぶらと工廠に足を運んだ後、

工廠裏の空き地を見つけて素振りし出したのは7時位ぽい・・・

 

 

その後、ランニングに筋トレなど、体力づくりをしていたら

息抜きに来た明石さんに見つかって事情を聞かれ、素直に答えると

 

『・・・それ以上は「オーバーワーク」なので休んでください。

他にやる事無いんですか?「趣味は戦争です」なんて悪趣味な事は言わないでくださいよ?』

 

・・・ソンナコトナイポーイ

 

ホント、どうしょっぽい・・・。

カフェは物珍しさによって海外勢に占拠されてるし、執務室も駄目ぽい・・・。

艤装はオーバーホール中で演習、遠征、出撃も駄目ぽい・・・。

 

で、結果的に

 

「ぐでー・・・」

「ぽいぃー・・・」

 

自室でだらけてたぽい・・・。

江風ちゃんも、夕立と同じようで

 

『白露型の皆さんと嵐さんは一回、過労で倒れないと分かんないんですか?』

と青筋を浮かべながら怒られたらしいぽい

 

って事は恐らく残りの4人も同じ状況ぽい・・・

お互いにちゃぶ台の上で突っ伏してるぽい

 

特に言う事も無いけども、

海外勢と呉から4人が引っ越ししてきた為、

 

夕立と時雨おねぇちゃんで使ってた部屋に「嵐さん」と「江風ちゃん」

との相部屋になって、今まで布団を敷いて寝ていた所が二段ベッドになったぽい・・・

 

ホントにどうでもいいぽい

 

 

「・・・。」

なんか、コレも飽きた・・・

なんか無いかな・・・そう、玩具とか・・・

 

 

「だりぃー・・・暇だぁー・・・」

玩具・・・?

 

 

「うーぁー・・・」

玩具・・・

 

 

「・・・んぁ?姉貴ぃ?」

玩具・・・あったぽい・・・。

 

取り敢えず、立ち上がって、江風ちゃんの後方に回るぽい。

「・・・?」

 

そして、数歩下がった後、女の子座りをして

 

「江風ちゃん、そのまま起きて、倒れ込んできて欲しいぽい」

「うぇ?でも・・・」

 

「いいからっぽい!」

「お、おう・・・」

倒れ込んでくる江風ちゃんを夕立の太ももの丁度いい位置で受け止めるぽい・・・

 

「お、おお?コレって・・・『太もも枕』って痛ェ?!」

 

ふ、太もも枕って!?

恥ずかしすぎて思わず頭をはたいてしまってぽい

 

その・・・っ・・・ひ、膝枕、ぽい・・・ふ、「太もも枕」って・・・ちょっと・・・は、恥ずかしい・・・ぽい・・・ぽい・・・。

「お、おう・・・姐御の囁き声の破壊力・・・やべぇな・・・

 

ぽい?何か言ったぽい?

と、取り敢えず・・・

 

江風ちゃんの頭を撫でてみるぽい・・・

 

「おおっ・・・これは・・・ぽいぃ」

「あ、姉貴・・・な、なんか・・・は、恥ずかしい・・・」

 

 

「・・・ちゃんと、手入れしてるぽい・・・サラサラぽい」

「え?あ?あー・・・そ、そうだぜ?しっかりしないとな?潮風で髪がな?」

 

この反応は・・・

「・・・。」

「・・・あ、姉貴?」

 

「まぁ、いいぽい・・・けれども、今はこのままお姉ちゃんに甘えていて欲しいぽい」

・・・おう

 

 

 

 

 

その後、江風ちゃんの頭を撫で続けてると

 

「・・・すぅ・・・すう・・・んっ・・・ふぅ・・・」

「・・・寝ちゃったぽい」

 

「あ、コレ・・・動けない奴ぽい」

 

仕方ないぽい・・・

スマホでオンライン麻雀でも・・・、・・・。

 

スマホを起動し、「Chr〇me」を起動しようとすると

一通の通知が飛び込んできたぽい

 

その通知の内容はもはや、「・・・またコレ?」って位ぽい

 

 

【日本の近海で「大規模戦闘」勃発! 更に大規模な爆発も?】

 

 

「・・・。」

ニュースの通知を開いて見ると

 

目撃情報を集めた継ぎ接ぎだらけの記事と

現場の写真か数枚ぽい

 

タンカー船の爆発や深海棲艦の写真に

 

カメラにカメラを向けるという意味不明な事をするピンクの髪髪の艦娘の写真ぽい・・・

 

髪型は後ろで結んでいるぽい

服装は襟と袖が青いセーラー服に、黄色のスカーフを締めてるぽい

 

・・・とうとう、やりやがったぽい

 

「全国」どころか「全世界」に配信されてるぽい

・・・取り敢えず、この記事のURLをコピーして提督さんに送信っぽい

 

 

すると、モノの数分で館内放送のイントロが鳴り出したぽい

 

≪≪柱島泊地に寄港中の呉の青葉ぁー・・・大至急、心の準備を終えて執務室に来るように、

 

また、青葉を連k・・・

連れて来た者にはカフェでの食事代金の一人分を俺から奢らせてもらう、以上だ≫≫

 

放送が終わった次の瞬間、

廊下が一気に騒がしくなり扉越しに

 

『どこ行った!アイツ!』『さっきまで此処で話してたのに・・・』『ッ!いたぞー!!』

『往生せいやぁぁァァッ!!』『アオバ、ワレェ!!』『嫌やゃぁぁぁァァァァァァッ!!』

 

など、少女達が乙女心を全開どころかむき出しにし、

スイーツという甘味に向かって行ってるぽい

 

まぁ、結果は知れてるぽい*2

 

その後もある事無い事を書かれていたり

陸地から撮影されたと思う夕立と江風ちゃんの写真もあったぽい

 

夕立の戦斧は「キラキラ」と光り、海面と同化し

『何か近接武器を振るう艦娘』とだけ補足が書かれていたぽい

 

こうして見ると、何処から何処までが戦斧なのか分かんないぽい

 

 

「っ・・・?」

何かスカートを引っ張る感じがして下を向けば

 

「・・・あねき・・・いなく、ならないで、くれよ・・・

てき、たくさん・・・こわい・・あねき・・・あねき・・・」

 

「・・・。」

 

目に涙を薄っすらと浮かべ青い顔色の江風ちゃんぽい

その手はスカートを強く握り締めてるぽい

 

考えてみれば江風ちゃんは

『敵から「HVT」指名されて大勢の敵艦から狙われ、

敵艦に囲まれてた挙句、目の前には戦艦棲鬼が現れ、沈めると脅された』ぽい

 

幾ら、「改二」になるまで色々な経験を積んだとはいえ、

今回の一件は普通は体験できないぽい・・・。

 

「・・・。」

スマホをその辺に置き、江風ちゃんの頭を撫でるのを再開したぽい

すると、少しだけ・・・顔色が良くなった気がしたぽい

*1
オーバーホール(英語: Overhaul)とは、機械製品を部品単位まで分解して清掃・再組み立てを行い、新品時の性能状態に戻す作業のことである。Googleより引用

*2
「あ?なんでオメェら複数人で来てんだ?俺は「一人分」ったろ?複数人は無理だ。帰れ帰れ、あ?青葉は残れ、テメェー・・・何帰ろうとしてんだ?そら、確保だ」




ちょっぴり、シリアスかな?
そして、妹を、「玩具」扱いする姉の図

次回は少しR-15タグが仕事をします。
大丈夫!ちょろっとセンシティブなだけですからwww


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柱島鎮守府の長い1日 その2


前回のあらすじ「ちょっぴりシリアス?」
この作品でアレを「シリアス」と呼んでいいのか少し不安になってきた・・・w

って事で夕立さんは少しの間、「再起不能(リタイア)」(?)です

「ぽい?
それで次回からは誰がこの「白露型 駆逐艦4番艦 夕立」の代わりを務めるぽい?」

それは・・・あの方達です・・・。


≪≪柱島泊地に寄港中の呉の青葉ぁー・・・大至急、心の準備を終えて執務室に来るように、

 

また、青葉を連k・・・

連れて来た者にはカフェでの食事代金の一人分を俺から奢らせてもらう、以上だ≫≫

 

 

・・・外はついさっきの放送で騒がしくなってきたお昼頃

 

俺の名前は「神薙 龍夜(かんなぎ りゅうや)

 

俺は今・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「真っ昼間から何やってんだろ・・・俺は・・・」

「いいから・・・かんなぎぃ・・・きて・・・?」

愛宕の部屋にいる

 

そして、彼女と俺はベッドの上に居る

彼女はうつ伏せで枕を両手で抱き、枕に顔をうずめている

 

そんな、彼女の後方にいる

 

「・・・行くぞ?・・・痛かった言えよ?」

「・・・。」

返事はなかったが小さく枕に顔をうずめ込みながら頷いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「~~~っ!!ぁっ!・・・そこ・・・いい、の・・・っ!

・・・あ、そこ!そこ!いい!!きもちいいのぉ!!もっとぉ!!」

 

「・・・なんて声出してんだよ・・・外に聞こえちまうだろ?」

 

「だ、だってぇ・・・き、きもちいい、んだもの・・・ねぇ、つづけ、て?」

「・・・。」

 

部屋に俺の生唾を飲み込む音が響く

いつの間にか廊下は静まり返ってる

 

「・・・それじゃ、つづき、行くぞ?」

「うん・・・きて・・・神薙・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッサージのつづき」

 

 

・・・ん?今、なんか・・・

ベッドの近くにある*1窓の外で誰かがズッコケたような音が・・・気のせいか?

 

ともかく

 

今は「馬乗りになって腰のマッサージの真っ最中」で

これから肩甲骨の辺りなどをほぐして行かねぇとな・・・

 

「・・・しっかし、

『ロクな準備運動もせずに最初から全開で過去の自分の動きを思い出しながら戦闘した結果』

 

翌日に体中、筋肉痛で動けなくなるとは、な・・・しかも、アイオワさんから聞いた話だと

撃破数勝負を挑んで、余計な無茶をしたとか?

 

最近のスマホの音声操作に助けられたな?

 

この機能が無けりゃ、夜まで空腹感やダムの決壊(意味深)を我慢しながら、

いつ来るかも分からぬ救援を待つ事になったかもしれないんだぞ?

・・・もっと自分を大事にしろよ?」

 

 

「・・・ちょっとだけ、ちょ~っとだけはしゃいでしまったのよぉ~・・・・うぅ~・・・」

「ちょっとだけって」・・・「ちょっとだけ」で済んでねぇからこうなってんだろ・・・

そういや、アークさんは戦闘に参加したのか?聞いた話だと、出撃は無理そうだが・・・」

 

「あー・・・船酔いする彼女ね・・・彼女は陸地から艦載機を飛ばした後、

高度6,000m位まで艦載機を上昇させた後、

 

エンジンを切って滑空させたり、付けたりしながら目的地まで艦載機を飛ばしてたわよ?

その後は高高度からの急降下攻撃での一撃離脱戦法ね、アレは避けれないわね・・・

 

ただ、時間がかかるのが難点ね

 

それと、響ちゃんは2、30キロ離れた敵艦に雷撃を行ってたわよ?」

「・・・ん?確か、響さんって音も無く近づくとかどうとか・・・・」

 

「アレはフェイクの情報よ、『敵を騙すには味方から』ってね?」

「なるほど・・・」

 

「ちなみに、魚雷が10キロ先の敵艦に到達するまでのおおよその時間は1分よ

更に戦闘時での1秒は、日常生活での10秒位かしらね

勿論、味方艦隊を避けつつ、浅瀬を避けた上で的確に敵艦に命中させるのよ?彼女」

 

「・・・響さんも実はトンデモナイ凄腕って事がよく分かった

しかも、探知不能の長長距離攻撃なんて混乱必須だな・・・」

 

「そう言う事♪~~っ♪きもちいい・・・

神薙、貴女、バーテンを辞めてマッサージ師にでもなったらどう?」

 

「流石に、本職には負ける、さ!・・・お互いに少し休むぞ」

 

「は~い!んぅ~!!上半身は楽になったわね!

 

けども、足はプルプルと震えて動けないけども・・・

・・・まだ身動きが楽に取れないわね・・・。」

 

「・・・そこは流石に絹の手袋をさせてもらいます」

「あら?神薙?アナタならいいわよ?今まで私のおっぱいの感触を楽しんで来たのに~?」

 

「・・・ていっ」

「っ!・・・むぅ~・・・殴る事無いじゃないのよ~・・・

身動きの取れない女の子を殴るなんて・・・酷いわ!!」

 

「殴ったっつったって・・・軽く触れる位なもんだったろ?」

 

「それに髪は女の子の命なのよ?」

「それは悪かったよ」

 

「あ、でも頭、触られた時、少し気持ち良かった・・・かも?」

「・・・。」

 

「・・・。」

「・・・。」

 

「・・・ねぇ、神薙?」

「・・・本気で言ってるのか?この状況で」

 

「うん?」

「分からねぇのか?今は

 

『廊下には人気が無くて誰か来る気配も無く部屋には俺とお前だけ

しかも、お前はベッドの上で身動きが取れない状況』

 

・・・俺のIron Will(鋼の意思)を試す気か?」

 

「私は神薙の事、信用してるわよ?だから、貴方一人だけを部屋に呼んだのよ?

信用が無いなら、長門さん辺りにも一緒に部屋に呼ぶわよ?」

 

「ずるいだろ・・・その言い訳は・・・」

「ふふんっ♪私はずるい女の子なのよ~♪」

 

「・・・なら、ずるい女の子に反撃を・・・コレ、だ~れだ?」

「ん~・・・ッ!!」

 

愛宕をうつ伏せの状態に乗りの姿勢で

彼女の顔の前に懐から取り出した1枚の写真を見せてあげると

顔は見えねぇけども、血相を変えて掴んで来た

 

 

「おっとと~・・・ダーメ」

 

写真を上に「ひょい」と上げると

彼女のは「ジタバタ」と暴れ出してるが

 

俺が馬乗りになっていて彼女の足は動かない状態で幾ら暴れても意味ねぇんだよなぁ・・・

彼女の出来る事といえば精一杯、海老反りし、精一杯、腕を上にあげる事位だな。

 

「・・・『ジョセフ・G・ジョージ』この写真の当時の年齢は49歳

階級は大将でハワイ鎮守府の提督でもあった人物で今は行方不明の人物だな・・・

 

もし、『俺が順調に年を取ればこんな感じか?』って位にそっくりだな・・・

まぁ、椛さんと夕立店長というそっくりさんが居るんだ

 

俺のそっくりさんが居てもおかしくはねぇよな?」

 

まじまじと写真を見返すと、

ホントに自分の老後の姿って言われても「そう、だな・・・」

って言える自信があるな・・・

 

 

 

 

 

 

「なぁ、愛宕・・・正直に答えてくれ

愛宕、お前は「俺」と「ジョージ提督」を・・・重ね合わせてるのか?」

 

「・・・。」

そう聞くと彼女はまた、枕に顔をうずめてしまった。

 

「・・・もしかして分かんねぇのか?」

そう聞くと顔をうずめたまま、小さく頷いてくれた。

 

「そうか・・・」

取り敢えず、彼女の上から退き、ベッドを降りて

ベッドを背もたれにしてみる・・・それから、ただ沈黙が続くだけ・・・・

 

 

 

 

 

・・・。・・・っ・・・一番最初に呉の港で貴方にあった時は提督を重ね合わせたわ

 

彼女が枕に顔をうずめながらそう「ポツリ」と話しだしてくれた

「・・・。それで?」

 

 

彼は私の胸が好きで良く触ってきてたわ・・・・ホント、スケベ親父だったのよ・・・

だから、船上で貴方の反応を見たの・・・でも、貴方は初々しい反応を返すだけだったわ・・・

まぁ、それはそれで可愛いかったわね・・・

 

「コッチは初対面でいきなり胸を押し当ててくるから何事かと思ったぞ・・・」

 

フフッ・・・でも貴方は違ったわ

彼とは悉く正反対だったわ・・・彼は不真面目でタバコを吸って料理も出来なくて・・・ダメダメだったわ・・・

そんな彼とは正反対の貴方を見て段々と分からなくなって行ったわ・・・

・・・その・・・こう・・・頭の中と心の中にもやが、かかったような感じで・・・分からないわ・・・

 

ねぇ・・・神薙・・・貴方なら・・・このもやの様なモノ・・・晴らせるの・・・?

 

 

「俺か?俺は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無理だ」

 

「・・・ふぇ?!」

 

上を向くと彼女が目を赤くしながら勢いよく顔を上げてる・・・

 

 

「いや、正確には()()無理だ、だな

だから、()()()()に来て貰った

 

入ってきて下さい」

 

さて、正面の扉が開き・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっこいしょ・・・」

「いや、窓から?!いや、何故に窓から!?」

 

正面の扉が開くのかと思っていたら

ベッドの近くの窓がいきなり開いて、ご老体が入ってきたぞ!おい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・はえ?・・・。て、提督ッ?!」

 

「おう!お前のスケベ親父提督だぞ?

どれ、あいさつ代わりに一揉みを・・・あべしっ?!

 

あ、うつ伏せの愛宕の右腕から盾に後方に繰り出されたグーパンがクリーンヒットしてらぁ・・・

『感動の再会』ってなんだっけ・・・

 

「・・・うごごご・・・相変わらず、良いパンチ持ってんなぁ・・・」

「・・・そっちこそ・・・おじいちゃんになって枯れたかと思ったけども・・・元気そうね」

 

「ふん、この程度で枯れるか!

それに、お前達こそ、ただのマッサージだって言うのになんて声をだしてるんだ・・・

 

羨ま・・・けしからん!!」

 

「本音は?」

「うらやましいぞ!・・・あ」

 

「ふふっ・・・」

「こんにゃろう・・・笑うな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・。」

さて、邪魔者はお暇しますか・・・

 

そっと立ち上がり、

ゆっくりと二人しか居ないのに賑やかな部屋を後にし

 

アテもなくぶらぶらと廊下を歩いていくかな・・・・

 

なんか・・・すげぇ・・・なんも言えねぇ、な・・・

自分から彼を見つけて、連れて来て貰って・・・

 

ホント、バカみてぇで・・・分かんねぇな・・・

気分、位・・・すぐに・・・紛れんだろ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「ねぇ?提督?」

「・・・なんだ?」

 

「あの日の約束を覚えてる?」

「ハッ!この俺がオメェみたいな美女との約束を忘れる訳ねぇだろ?」

 

「そうね・・・ちょっと待っててね?」

「足はもう大丈夫か?」

 

「ええ、貴方が絹の手袋をつけて優しくマッサージしてくれたから、ね?」

「・・・うるへー」

 

さて、冷蔵庫には何か残ってたかしら・・・?

 

「これは・・・」

「どした?」

 

「え?ええ、なんでもないの・・・ただ、花のいい香りがこの辺りに残ってたのよ・・・

提督は・・・昔っから香水は付けて無いし今もつけないみたいね?」

「・・・まぁな」

 

さて、冷蔵庫の中身は・・・

 

「・・・。」

「・・・愛宕?」

 

「いえ、その、冷蔵庫の中身が変わっていたから驚いたのよ・・・」

「・・・んで?何が残ってんだ?」

 

「・・・『ビーフィーター ジン』『サントリーカクテルライム』『ブルガル エクストラドライ』

『ホワイトキュラソー(トリプルセック)』『フレッシュレモンジュース』

どれも、カクテル1、2杯位の分量しか残って無いわね

 

それと、シェーカーとカクテルグラスが2つだけ・・・」

「・・・、となると・・・こっから君自身が連想させれるカクテルは?」

 

「・・・『ギムレット』と『XYZ(エックス・ワイ・ジー)

勿論、他にもある筈だけども・・・今はこの2つ・・・」

 

「・・・君、自身の答えを聞こうか・・・っんんッ!!あー、ああー・・・ふぅ・・・

 

 

バーテン・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カクテルを『1種類だけ』作り、二人分を頼む」

 

 

 

 

ああ、ホントに・・・『運命』って・・・

私をいつも置いて行って・・・忘れた頃に・・・急にやってきて・・・

 

私に迫って来るのね・・・・

でも、そんな運命を・・・私は・・・嫌いには、なれそうに、ないわ、ね・・・

 

*1
(英語;window)窓の事を「画面」と呼ぶ事もある




二種類のカクテル
『ギムレット』と『XYZ』・・・

愛宕さんはどちらを作るのでしょうか・・・


※WARNING※ネタバレ注意!!※WARNING※
【】の中を反転させると文字が浮かび上がります、が、
少量のネタバレ成分が含まれてます。

閲覧する場合はご自身の責任でお願いします


【「XYZ」カクテルには「カクテル言葉」というものがあります。xyzのカクテル言葉は、名前の由来にもつながっている意味で「永遠にあなたのもの」と言う究極の愛の言葉です。プロポーズをするときに、xyzカクテルを使うと良いとされ、気持ちを相手に伝えるときに効果的なカクテルとも言われています ネット上からの抜粋


【「ギムレット」ギムレットのカクテル言葉は「遠い人を思う」というもの。これはハードボイルド小説『長いお別れ』の名ゼリフ「ギムレットには早すぎる」に由来したカクテル言葉です。つまり、長い別れの言葉が込められたカクテルです


最初にギャグ入れた後にシリアスとマッサージの件はテンプレだと思うのですよw

ちなみに、窓の外でズッコケたのはジョージ提督ですが・・・

後は・・・まぁ・・・コレは言わないで起きましょうw
窓(意味深)の外で起こった事には触れませんwww


この作品を完結させたら

【昼下がりの鎮守府でティータイムとスィーツを、夜の帳に至高の一杯を】
なんて題して本格的に書いてみようかな・・・
それとも・・・「R-18」?


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柱島鎮守府の長い1日 その3

前回のあらすじ「完全に神薙さんと愛宕さんの回」
って事でスピンオフ回ですw

夕立もちょこちょこと出てきますw
そして、今回は2組目です


昼下がりの鎮守府

空は晴れ、心地いい風が吹く中

 

私は、

 

「・・・まさか、材料が全て尽きるとは、な・・・」

 

カフェで提供しているケーキを全て使い切ってしまい、

急遽、半日休みを取る事に

 

まさか、最前線を支える彼女達、全員が撤退し

その一部がこの鎮守府に来る事になるとは・・・

 

そのおかげで

本格的にやる事が無くなってしまった

 

でも、まぁ・・・

皆、目を閉じたり、言葉にならない言葉を上げたりして喜んでもらえたな

 

お店の会計や給仕はあの3人の仕事

そして一生懸命に仕事をこなす姿を見ていると

彼女達の仕事を奪うのも気が引ける・・・。

 

・・・まぁ・・・たまには、中庭で木に背を預けて座り、

潮風を感じるのも・・・悪くは無いな・・・

 

っ?人気のない廊下を歩くのは・・・神薙?

随分、落ち込んでいるな・・・

 

声をかけに・・・

 

「・・・。」

「・・・。」

 

・・・響だ

彼女がいつの間にか近づいて来てた。

無言だけどもお互いに何が言いたいか分かる

 

 

となり、いい?

・・・ああ。

 

 

海風が心地よく昼下がりの木陰での木漏れ日の中

私のとなりに、きみが座る・・・

 

特に会話も無く・・・・

けども、居心地が悪い事も無い・・・

 

「・・・?」

お店は良いの?

 

「・・・。」

材料が全て尽きちまって、入荷も明日

今日、出来る事はもうねえよ・・・

 

俺達も休まなきゃな

 

 

「・・・うん

・・・そう、だね・・・。

 

彼女は小さく消え入りそうな声で今確かに

返事をして、「そうだね」と言った気がした

 

 

 

心地いい時間が彼女といるだけで更に良くなって行く気がする・・・。

急に隣で「ガサゴソ」と布の擦れる音がして、振り向くと

 

「・・・っ?」

「・・・、・・・?」

 

きみが、私の太ももに頭を置いて見上げて来た。

特に断る理由も無い

 

「・・・。」

すきにして

 

「・・・♪」

そうする♪

 

 

心地良いようで・・・なにか引っかかってる・・・

原因は当に気が付いてる・・・

 

首から下げたこのネックレス・・・

この服に隠れた胸元の2枚の小さな鉄板

 

ほんの少しの勇気も無いが故に、言えないな・・・

 

 

気を紛らわす為に不意に彼女頭を撫でてみる

「っ・・・。」

「・・・っ・・・ごめん。」

 

彼女は酷く驚いてしまった。

慌てて手を引っ込め、謝ると

 

 

 

「・・・ううん、少し・・・驚いただけ・・・気にしないで♪」

 

無言でそう言うと

私の手を取り自分の頬に私の手を持っていき

 

手のひらを自分の頬にこすりつけてる

そして、始まる無言の会話

 

「・・・、・・・。」

「・・・。」

 

おおきくて、ザラザラな手だね

男だし、水も扱うからね・・・。

 

 

彼女の柔らかい頬の感触が絶え間なく伝わってくる右手

この姿を見ていると、ホントに女の子と強く感じる事が出来る・・・

 

 

 

ふと、気が付くと

そのままきみは私の手を頬に当てながら

綺麗な寝息をたてながら、規則正しく呼吸をしていた

 

 

 

私は、「このまま、雨が降らぬといいが」と天気の事を考えつつ

きみとのゆったりとした時間を過ごしていく、今日この頃

 

ふと、廊下に目をやれば皆の往来が戻り少しづつ活気を戻している鎮守府の中に

 

 

何時もブラックジャックで活躍する

若い彼女と彼を見つけたが・・・

 

コチラには気が付いてない上に声を帰る必要も無い為、

空いた手で彼女の頭を撫でる事にした。

 




この二人はゆっくりと、静かに・・・

次回は
「シリアスに突入する為の前置き回」ですwww


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柱島鎮守府の長い1日 その4

前回のあらすじ「ゆっくりと静かに・・・」


「まさか、景品として扱っているケーキやドリンク類が無くなるとは、ね・・・」

 

・・・そういえば、昨日拾ったあのペンダント・・・

まだ、ポケットにあるわね。

今日辺り執務室に行こうかしら・・・

 

「明日になれば再開できるみたいだし・・・っ♪

それよりっ!今日は何して遊ぼっか♪麻雀?釣り?テレビゲーム?それとも、TRPG?」

 

彼は後ろに振り向き私と向き合いながら歩いてるけども・・・危なっかしいわね・・・

 

「ちょっとは落ち着きなさいよ・・・それと、前を見ないと「あでっ?!」

 

コイツは盛大に転んで尻餅をついてるわね・・・

「・・・遅かったわね・・・ホラ、大丈夫?」

 

「う、うん・・・ってあれ?そのズボンの太もものポケットから見えてるボールチェーン・・・

まさか・・・ちょっと見せて!!」

 

 

「なによ?急に・・・」

 

確かに、昨日の避難の時に拾ったペンダントがあるけども・・・

そういえば、ボールチェーンだったわね。

 

それと、このボールチェーン

1個1個に特殊な装飾が施されて高級なモノと分かるけども・・・それがどうしたのかしら?

 

・・・考えても分からないし、まぁ、いいわ・・・。

 

「ホラ、これ・・・

一応、拾い物だから、休みの日にでも届けに行くつもりだったから今日辺りでも・・・」

「・・自分のだ」

 

 

「・・・そう、なら、手間が省けたわね

それで、それってひよっとして「ロケットペンダント」?

 

他人の者だし、まじまじと見るのも失礼だから、見なかったけども・・・

アンタのだって分かったから見せてもらうけども・・・

 

ペンダントの蓋の模様は海軍の徽章で相当の高い階級のモノね・・・」

「え?ま、まぁね・・・い、一応、少佐、位かなぁ・・・?あはは・・・」

 

し、少佐って・・・、アンタ・・・一体何者なの?」

 

「え?えぇ~と・・・何処にでもいるただのディーラー?」

「んな訳ないでしょ、海軍の少佐階級を持った一般人なんて居ないわよ

でも、まぁ、休日になれば私の知らない事で色々と遊びを教えてくれるけども・・・」

 

 

「・・・。」

「・・・。」

 

 

私と彼で一緒に黙りこくってしまって、中々切り出せなくなってしまった・・・

 

 

 

「む?なんじゃ?お主ら、二人して棒立ちで突っ立って・・・」

「あ、三k「三笠様っ!!」・・・え?」

 

彼が向こうからやってきた三笠様に走って近づいて行ってしまった・・・?

 

「三笠様!三笠様!!怪我はもう大丈夫なの?」

「この程度、何の心配も要らぬ、椛も元気そうで何より・・・所で・・・

 

霞よ・・・」

「・・はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故、貴様がそのペンダントを持っている?」

「ッ?!」

 

な、なに・・・この・・・重圧・・・

ソロモン近海で立ち会った戦艦水鬼の方が可愛いく思える位の重圧・・・

 

・・・っ・・・ぇ・・・ぁ・・・

「・・・何も言えぬか?」

 

い、いきが・・・でき、ない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わー!わー!!ストップ!ストープッ!!」

「む?・・・何故、止める?」

 

っ!!はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・も、椛?

彼・・・今、三笠様と私の間に割って入ったの?

 

しかも、それでいて平気な顔してるの・・・?

 

 

「じ、実は・・・昨日の避難の時にペンダントを・・・「落とした、と?」・・・ハイ」

 

「あれだけ落とすなと言っておったのに・・・お前は・・・

しかし、非常時であっては仕方がないか・・・霞よ・・・疑ってすまなかったな」

 

「い、いえ・・・私の方も拾って直ぐに届ければ良かったのですが

戦闘後の事後処理の書類仕事などで忙しいと思い、今日まで待っていました

申し訳ございません。

 

所で・・・その・・・付かぬ事(≪連語≫前の話と関係のないこと。)をお聞きしますが・・・

椛さんと三笠様の関係とは一体どういうご関係で?」

 

「む?・・・なんだ?言ってなかったのか?」

「う、うん・・・」

 

・・・ハァ・・・余り言いたくはないが、お主の過去は余り明るいとは言えぬ、

一人で抱えるよりも一番信頼でき、何時もそばにいてくれる者と共有すれば、

少しはお主の背負う荷も軽くなる・・・」

 

 

「三笠様は勿論、信頼してるし、自分の過去も知ってるよね?」

 

「たわけが

 

余もお主と何時でも一緒に居られる訳でもない

 

余もこれから権力を持つ事になる

それも、とてつもなく大きな権力を

 

権力者は感情や私情などで動いてはいけない

いつでも、味方できる訳ではなくなる

 

そのペンダントの徽章も絶対とは言えぬ・・・

力尽き、万策尽き、精魂尽きた時・・・

 

その時に味方がいなければ・・・後は分かるな?」

「・・・ハイ」

 

 

しかし、こやつなら・・・

 

霞よ・・・

 

椛は器用ではあるが不器用で

落ち着きが無くて子猫の様な存在よ

 

そして、子猫は信用できる相手にさえ、「弱み」を見せぬ

この余に対しても、だ。

 

故に、一人で抱え込み、自爆するという

非情にタチの悪い所もある

 

更に、目に見えぬ敵も多く潜んでいるかもしれん

 

霞よ・・・少なくとも、こやつの味方であってくれ

そして、こやつの過去を聞いて一緒に背負ってくれぬか?」

「ッ!!み、三笠様ッ?!」

 

 

海軍の英雄が・・・私に頭を下げて頼み事を?!

 

「み、三笠様っ!わ、私は最初っからコイツ・・・じゃなかった・・・椛さんの味方です

 

柱島泊地に向かう船の船主に上る危ない事しだしたりする

そんな椛を見た時から危なっかしいくて見てられなくて・・・それで・・・

 

少しの間、一緒に過ごして見ると、裏表が無くて・・・いつでも、一生懸命で・・・

明るい性格で・・・それで・・・こう思ったんです・・・

 

『このまま、ほっとくと誰かに良い様に利用されて捨てられる』って・・・

それが、見てられなくて・・・もっと彼と一緒に居る事にしたんです

 

そして、彼と過ごす内に現役の時には得られなかった

『楽しい平和な毎日』を得られた気がしたんです」

 

「・・・。」

 

「それで・・・私は知ってしまったんです・・・

『楽しい平和な毎日』の価値を・・・

 

そして、失うのがとても怖いんです・・・

昔はそんな事、一切なかったのに・・・

 

ですから・・・護りたいんです。

『楽しい平和な毎日』を!

 

そして、『楽しい平和な毎日』は椛が連れて来てくれて

椛が居ないと私にとっての『楽しい平和な毎日』は彼なくしては無いんです!!

 

私は、自分の為に、彼の為に・・・

『楽しい平和な毎日』の為に!!

 

・・・三笠様、貴方が護れないモノ。

私に守らせて・・・いえ・・・

 

 

私に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私に護らせなさいっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・「護らせろ」、か・・・その心意気や、よし・・・

じゃが・・・どう守るつもりじゃ?」

 

三笠様が頭をゆっくりと上げて睨んでくきてる・・・

けども、怖くないっ!!

 

「・・・力尽きても這いつくばってでも奪い取り、

万策で足りぬなら、億でも兆でも京でも幾らでも策を用意し、

精魂尽き様とも立ち上がります」

 

「・・・策は無し、か・・・霞よ

お主、確か、現役の時に多くの戦果を挙げておったな」

 

「・・・まぁ、それなりには・・・」

「お主、()()を、それなりか・・・まぁ、いい、少しだけ、待っておれ

それと、霞、貴様の戦果、利用させてもらうぞ?」

 

「・・・それで護れるなら全て預けます」

 

「任せておけ、余は()()『英雄』

『権力者』となる前に『英雄』としての最後の仕事をさせてもらうぞ?

 

余は早速、仕事にかからせてもらう

それと、せっかくの休日を邪魔したな、失礼するぞ?」

 

そう言うと足早に歩きだし、携帯で連絡を取りながら何処へ行ってしまった・・・。

 

 

「・・・椛」

「・・・うん」

 

「今晩、アンタの部屋に邪魔するわよ

少し、時間をあげるから色々と準備してなさい」

「・・・あい

 

 




さて、椛さんの過去とは?
ま、ぶっちゃけ、三笠様も言った通り物凄く重いんすけどね♪(ゲス顔)

それはさておき・・・ちょっとだけ作品とは関係の無い小話をば

ある日、仕事から帰り息抜きに動画を見てると一本の広告が
その広告を見た時色々と懐かしい思い出が蘇る内容でした。

それも、「ポケットモンスター」のね?
下記にURLを記載しておきます。

約3分程度の短い動画に沢山の小ネタや見どころが沢山ありましたし
私以上にポケットモンスターを知ってる方なら更に楽しめるかもしれませんね?

それでは

【【Official】Pokémon Special Music Video 「GOTCHA!」 | BUMP OF CHICKEN - Acacia】


URL

https://www.youtube.com/watch?v=BoZ0Zwab6Oc



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柱島鎮守府の長い1日 その5

前回のあらすじ「決意の決めろ」

そして、今回は微量の「腐」要素?と呼べるかどうか怪しい所が一か所だけあります
ですので、一応、ご注意くださいませ


昼下がりから夕方と呼ぶには早い時間になってきたぽい

そして、夕立は膝に江風ちゃんを乗せたままぽい

 

「んにゅ~・・・?あねきぃ~?」

 

「あ、ゴメンぽい、起こしたぽい?」

「うぅ~ん・・・ちょうど、めがさめた所・・・」

 

「ただいまー」

「おう!帰ったぜー!!」

 

この声は時雨おねぇちゃんと嵐さんぽい

「おかえりぽい」

 

部屋の居間までやってきた二人はポリ袋を両手に下げてるぽい?

 

 

「取り敢えず、手を洗ってくるね、嵐」

「おう!姐御!」

 

ぽい?

「嵐さん・・・今、「姐御」って?え?ぽい?」

 

「それが、明石さんに怒られた後に嵐が『ナンパしようぜ!』って言いだしたんだけども

中途半端に下手くそでね・・・僕が試しに、何人か口説いたら

 

『師匠』って言いだして、なんか背中がかゆいから『姐御』って事にしたんだ」

 

「・・・それにべラ湾で先に沈んじまったから、今度こそは守るって決めてんだっ!

ほら、『師匠を守る弟子』っての・・・なんか、かっけだろ?

 

『でも、まぁ・・・姐御も悪くねぇな・・・』ってなってな?

それで・・・話変わるけども、夕立ちゃんは食堂かの連絡、見たか?」

 

「・・・?見てないぽい」

 

「食堂の材料が人数分を食材を確保出来そうにないみたいでね?」

「俺達が大和さんや鳳翔さんに食堂やら色々と回って少しずつ食材を確保したって訳だぜ!」

 

なる程・・・

 

「っしゃあ!俺が手作りの料理を作ってやるぜ!!」

「僕も手伝うよ」

 

・・・。

「嵐さん、包丁を握っ事はあるぽい?」

「ん?無いぜ!」

 

・・・ぽいぃ。

 

「時雨おねぇちゃんと嵐さんは座ってて」

 

「うん?僕がやるよ?」

「え?でも・・・」

 

「いいからぽい」

 

「いいから、いいから僕に任せてよ!」

「えぇー!せっかくの機会なのにぃー!!」

 

 

「い・い・か・ら!座って待ってろ!!ぽい」

「「アッ、ハイ・・・」」

 

 

ぽいぃ・・・

となると、二人の手に提げて持って来た物は恐らく食材ぽい

 

食堂からは「ジャガイモ」「玉葱」「人参」の根菜系の野菜ぽい

大和さんからは「豚肉の細切れ」ぽい

最後の鳳翔さんは・・・「料理酒」に「砂糖」に「醤油」、「みりん」に「顆粒和風だし」、「油」ぽい

 

・・・これは食堂で貰った食材を見た大和さんが豚肉を渡し、

鳳翔さんが察して調味料を渡したぽい・・・華麗な無言の伝達リレーぽい・・・

 

お陰で献立に迷わずに済むぽい

後でお礼を言わなくちゃいけないぽい・・・

 

さて、

「江風ちゃん、そろそろ起きて欲しいぽい

そして、手を洗って手伝って欲しいぽい」

 

「んー・・・まかせてぇー・・・」

「・・・とりあえず、顔を洗ってきてぽい」

 

「・・・ふぁ~い」

 

そう言えば、この部屋の台所、使ってなかったから掃除からぽい

 

 

「まずは頭巾にマスクぽい」

「夕立?今日の献立は決まったのかい?」

 

「・・・あの材料を見れば一発で分かるぽい。

今日は、「甘煮」こと、「肉じゃが」ぽい!!

 

けども、取り敢えずは掃除が先ぽい

んー・・・掃除は手伝って欲しいぽい・・・?」

 

「なんで、疑問形なの?夕立・・・。」

「・・・余計散らかりそうな気がしただけぽい

まぁ、良いぽい・・・二人も手伝って欲しいぽいっ!」

 

こうして、手分けして掃除を開始した結果

案外、速く終わり直ぐに料理に取り掛かり、

 

今は全ての食材を喰わせて、

合わせ調味料も加えて落としぶたをして、弱火で2、30分煮込んでる最中ぽい

 

そのお陰で夕焼けに染まる鎮守府全体で

カレーの匂いや味噌汁の良い香りがしたり空腹感を誘う香りで充満してるぽい

 

と、なると注意する事は一つぽい

「コンコン」と、不意にノックされる部屋の扉ぽい

 

「・・・皆、作戦通りに、ぽい」

 

「・・・取り敢えず、扉のチェーンを閉めながら開けるよ・・・。」

「ん、いいぜ」

「行けるぜ、姐御」

 

夕立は火の元から離れず居るから、

時雨おねぇちゃんが扉を開けて他3人で扉を押させる作戦ぽい

 

そして、ゆっくりと開けると・・・

 

 

「何やってんだ・・・?オメェら・・・」

この声は・・・

 

「提督・・・?」

「・・・提督かよぉ~・・・驚かすなよな・・・。」

 

提督さんぽい?

 

「いやぁ・・・腹ペコ艦対策、かな?」

「・・・まぁ、だろうな・・・この様子だと・・・ワリィが二人前位余裕ねぇか?」

 

「二人前かい?」

 

「俺と椛君が飯にありつけずに空腹のまま、一夜、過ごす事になりそうでな・・・」

「あはは・・・霞さんはお誘いを受けたけども一人前しか余裕がなくて、彼女に譲ったら」

 

「自分たちの分が無かった、と・・・夕立?」

「んー・・・一応、後、二人前は確保出来そうぽい!」

 

「なら、スマンが今晩はごちそうになる」

 

 

その後、一航戦の襲撃もあったが提督さんが睨みを効かせて追っ払ってたぽい

それと、大和さん達が白飯を、鳳翔さんが味噌汁を各部屋に配膳してくれたぽい

 

そのお陰で戦後の日本を思い出す食卓になったぽい

 

そして、食後ぽい

それは、提督さんの一言が原因だったぽい

 

「いやぁ~流石は鳳翔の料理だ、それに夕立の肉じゃがも美味しかったぞ」

「ふふっん!当然っぽい!!」

そう、胸を張ると頭を撫でて貰えたぽいっ♪

 

 

「・・・ん?そう言えば、嵐と江風がコッチに引っ越してきて2日目か?」

「そう、ぽい・・・昨日は戦闘で疲れた所にベッドを入れ替えて直ぐに寝たぽい」

 

「なら、定番のレクリエーションとかやったわけでは無いんだな?

例えば・・・怪談話とか・・・そうだな・・・

 

部屋の隅っこに黒い靄がかかって・・・

それが次第に広がって・・・

 

最終的に・・・」

 

いやいや、そんな、子供騙しぽい事に怖がることないぽい

第一、夕立達は艦娘ぽい、艦娘がお化けに怖がる事自体がおかしいぽい

それに囲まれてる人も怖がる事なんてないぽい!

 

 

 

「ひぃぃぃぃ!!」

 

訂正するぽい

隣で椛さんが思いっ切りビビってしがみ付いて来てるぽい

 

「いや、椛さん?大丈夫ぽい?」

「だってぇ~・・・夕立さん達艦娘や深海棲艦が居るって事は・・・お化けだって・・・」

 

なる程、そう言う考え方も出来るぽい

 

「・・・ホント、お前達ってそっくりで小動物みたいだな・・・

例えるなら椛さんが「ペルシャ猫」で夕立が「ゴールデンレトリーバー」か?」

 

「提督さん・・・どういう意味ぽい?」

「じ、自分がペルシャ猫・・・?・・・「ペルシャ猫」・・・ね・・・。

 

う~ん・・・イメージがわかないぽい・・・

ぽい・・・?

 

「椛さん?大丈夫ぽい?」

「うん、何が?」

 

ぽい?い、今・・・ぽい?

 

 

「・・・ッ!!うぉっあッ・・・!!」

提督さんが・・・窓を指さしながら震えてるぽい?

 

「・・・提督さん?」

「・・・手が・・・窓に濡れた右手が・・・二つ・・・」

「ひぃ!?」

 

椛さんが怯えて更にしがみ付いて来て正直、ちょっとだけ痛い位ぽい

「椛さんは落ち着いてぽい」

 

濡れた手って・・・天気予報は「晴れ」ぽい

 

けども・・・まさか・・・ぽい・・・?

提督さんの指さす方向を見ると・・・

 

「・・・ぽい?」

 

確かに、窓には指の形を残したまま下に引きずって行った後が残ってるぽい

 

「・・・。」

「お、おい・・・夕立?」

 

「い、行かないでぇ!!て、ていとくぅ~!!」

「あ、オイ!バカ!抱きつくんじゃねぇ!野郎に抱きつかれても嬉しくねぇ!!」

 

「・・・俺は『椛×提』派だな・・・姉貴は?」

「・・・『提×椛』・・・ゴクリ・・・アリ、だね。」

 

「ん、オレはどっちでも行ける派だな。姉貴は知らねぇけども、後で聞いてみるか」

 

「お、お前達・・・?」

「なんの、はなし・・・?」

 

ゆっくりと近づいて行って窓を開けてみるぽい

「・・・特に何もないぽい・・・。」

 

窓を開けて下を覗いて・・・ッ?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐ、Guten Abend(こんばんわ)

 

窓枠の下にずぶ濡れになり「ぐぅ~」とお腹を鳴らす外国の方ぽい

 

今、何て言ったかは分かんないぽい

けども、これだけは分かるぽい

 

「食料は尽きてるぽい」

 

そう告げると灰色になった気がしたぽい。

やっぱり、イントネーションだけでも通じるぽい

 




喫茶店で珈琲を楽しんでいると、
偶に同性同士での会話で異性での同性カプの話が聞こえてくるので乗せてみましたw

次回「柱島鎮守府の長い1日 その6」
ゆったりと・・・静かに・・・


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柱島鎮守府の長い1日 その6

前回のあらすじ「謎の艦娘、来たる」

今回は砂糖多めなのでブラックコーヒーが必要かも???


・・・辺りが暗くなっている・・・?

 

「・・・寝てたのか・・・。」

「おそよう、渚」

 

「あれ・・・?なんで響が真上に・・・ッ!?・・・響?」

「・・・まだ、こうしてたいな・・・。」

 

私は・・・響に膝枕してもらってたのか・・・

跳び起きようとした所で響に止められてしまった。

 

「・・・それとね、コレ・・・。」

「それは・・・ッ!?」

 

私の顔の上で二枚のドックタグを懐かしむようにもてあそぶ、彼女

思わず、私自身の胸元に手をやるが勿論、タグは無い

 

「ホントに・・・あの夕方の砂浜で交わした約束を守りに来きてくれたんだ・・・。」

「・・・覚えてたのかい?」

 

「・・・私は正直、半分位忘れてたよ」

「・・・私もだ」

 

「・・・。」

「・・・。」

 

 

「・・・あの時の小さな青年が、ここまで大きくなるなんて・・・」

そう言うと彼女は私の頭を撫でてくるが・・・少し居心地が悪い・・・。

 

「・・・少し・・・話をしようか・・・

 

海沿いにあるスイーツ店が実家で父親は世界的に有名なパテシエ

そして、私はその後継ぎになる筈だったんだ

 

父は厳しく私に教えてくれた

だが、「高校生」の私は遊びたい盛りの真っ只中だった

 

父親の教えが厳しくて反発しようとして、

それで・・・とあるBarの扉を開いた

 

『そこでアルコール飲料を飲めば私に失望するだろう』

そう考えたのだ・・・

 

そこで当然、Barのマスターに年齢を聞かれて、咄嗟に

『二十歳過ぎの大学生だ、適当な酒を頼む』そう言ったんだ・・・

 

すると、マスターは氷の入ったタンブラーに

「ボルス クレーム・ド・カシス」の蓋を開けてタンブラーの中に注ぎ入れ、

オレンジジュースで満たしステアしてくれたんだ・・・

 

物凄く綺麗な手際だったよ・・・

思わず、見入ってしまい、惚れ込んでしまうほどにね

 

そして、一言

 

『お待たせしました。「カシスオレンジ」です。アルコール度数は3%程

味のタイプは「フルーティー」となっております』

 

目の前に置かれたのは紛れもない私が・・・私自身が求めた物が置かれた

つばを一つ飲み込み、ゆっくりとカシスオレンジを煽ると・・・目を見開いたよ・・・

そして、一言・・・

 

『・・・ノンアルコール?』

すると、マスターが

 

『そうさ、あの「ボルス クレーム・ド・カシス」のボトルの中身はただのオレンジジュース、

もし、君の様なお客様が来た時用に最初から仕込んでおいたのさ』

 

そう言うと、子供が悪戯を成功した様に笑ったのさ

そして、一言『私の酒の肴になる話をしてくれないかい?お代はそれで結構ですから』

 

それは私に対して『愚痴をこぼせ』って言ってきたのさ

だから私は『これはとある世界的に有名なパテシエの弟子であり息子の話です』

 

そう言うと

『・・・それで?』

 

マスターが手を「スッ」と上げて誰かに合図した後、

奥で控えた女性の方が店内側にかかった「CLOSE」の看板をひっくり返して「OPEN」にしてたよ

 

そして、マスターはカウンター越しに身を乗り出して聞いてくれたんだ。

 

その後、マスターに『弟子にしてくれませんか、酒の肴となる話を沢山用意します』

そう言うと困った様な顔をし、暫く考えこんだ後

 

『・・・月に一度、次回の予定は不定期に時間も変えた上でなら・・・』

そう言ってくれたよ・・・

 

私は嬉しくて思いっ切り感情をあらわにして喜んだよ

マスターなりに考えてくれたんだと思う、

 

『彼の鞭が「彼自身の実の父親」なら、私は「彼の飴」となろう』って・・・。

それからの日々は活気付き色取り取りの日々だったよ・・・

 

Barのマスターに会いに行ってる事が親父にバレるまでは・・・

 

 

そして、怖くて怖くて仕方がなかった親父と初めて喧嘩し、夕陽の指す家を飛び出したんだ・・・

 

その時、

舞鶴から近海に深海棲艦が出現した事を知らせるアラートが鳴り響くのにも気が付かずに

 

そして、夕方の砂浜を歩いていると奴が現れたんだ・・・

ボロボロに朽ち果てる深海棲艦が・・・

 

私に・・・砲を向けて・・・発砲された砲弾は・・・私を庇った親父を貫いていった・・・

その刹那、深海棲艦が衝撃で凹み爆風が起き、砂浜の砂を巻き上げて吹き荒れた

 

思わず、両の腕で、顔を覆うと・・・君が居たね・・・

そして、砂浜を歩いて私に近づいて

 

 

『・・・一体何が起こった?・・・親父は?』

『・・・Мне жаль(申し訳ない)

 

君はそう言うと踵を返して

仲間の元に向かって歩いて行ってしまったね

 

 

君の立っていた場所の足元には

切れたボールチェーンと認識票ドックタグが二枚落ちていて

 

私がそれを拾い上げると

君の仲間が私に気が付いて何かを大声で声をかけると

 

君は振り返り私に向かって歩いて来ていて

思わず視線を手元に落し、私は認識票ドックタグを見てしまった

 

 

 

・・・君の名前は・・・響・・・

ドックタグには【第 零八 鎮守府 所属 第六駆逐隊 駆逐艦 響】

 

そう刻まれていて・・・

近づいてきた君に私は

 

『・・・私を・・・助けてくれてありがとうございます。

私は・・・将来・・・貴方が困っている事があれば、私が助けに行きます』

 

私が静かにそう言うと

君は何も言わずに行ってしまったね・・・

 

 

・・・響。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・私は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は・・・君と過ごす内に約束など関係無しに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君が好きだ・・・

 

君の仕草が好きだ

君の長い髪が好きだ

君の声が好きだ

君の瞳が好きだ

 

君の全てが好きだ

だけども、私は・・・君の全てを知らない・・・

 

君と色々な事をして、色々なモノを作って、色々なモノを食べたり飲んだりした・・・

そして、新たに私の知らない君が顔を出す

 

その新しい君が現れる度に、私はもっと君を好きになって行く

そして、それが積み重なって、「思い出」になって行く

 

君と過ごした時間やこの思い出は・・・

私の高校生時代よりもずっとずっと色づいていて、輝いて・・・

 

「これからもずっと続いて行く」そう言いきれる理由も無いけども、確信してたんだ・・・

だけども、君が居なければ失わてしまう・・・

 

・・・響。

私は君n

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・はぁ・・・はぁ・・・っ・・・ふふっ♪」

「・・・君が・・・落ちて来た・・・。」

 

私の真上で・・唇を舐めて()()()()()()()()()()()()()を舐めとっている君が居る

正直、夜伽すら感じる・・・

 

そして、唇に残るマシュマロでも、生クリームよりも柔らかい感触が私の唇に残っている

 

「ねぇ、渚?渚には感謝してもしきれない程感謝してるんだよ?

私の当時の日常は小さな幸せを必死になって守る事で精一杯で

 

私の小さな手から零れ落ちない様に必死だったんだ。

けども・・・私の手は・・・小さいから・・・全部、零れ落ちてしまった

 

そんな時に、渚に出会ったんだ

渚は色々なモノを教えてくれた。

 

私の両手から全て零れ落ちた様に見えただけで、

まだ残ってたモノを教えてくれた。

 

そして、渚は私の手から零れ落ちそうになったモノを

私以上に大きな手で支えてくれたね

 

そのお陰で色々な人の笑顔を見たり、

楽しそうに過ごす時間を外とか覗いてみたり、

 

そして、その中に誘われて、混ざってみたり

それも、全部、渚が背中を押してくれた

 

私の日常を・・・幸せを・・・渚が彩ってくれた。

渚が居ない生活なんて、信じられなくなってしまったよ・・・。

 

ねぇ、渚?」

 

「・・・なんだ?響」

 

 

「私は渚が思っている何十倍も甘え坊さんだよ?」

「勿論、知っている」

 

「・・・私は・・・渚が思っている何十倍も面倒くさいよ?」

「全部、愛してやる」

 

「~~~ッ!!・・・わ、私は・・・他のキレイな女の子に目を奪われてると嫉妬しちゃうよ?」

「・・・それは、すまない、「男の(さが)」としか言いようが無いモノなんだ・・・」

 

「・・・むぅ」

「・・・ふくれっ面の君も可愛いな」

 

・・・直ぐにそういう事を言う・・・バカ・・・。

「・・・ふっ」

 

「むぅ・・・なんで、笑うのさ・・・」

「・・・『幸せだ』って感じてるだけさ」

 

「『バカ』って言われて笑う渚なんて知らないっ」

「・・・すまん」

 

「・・・やだ」

「・・・なら、」

 

私は起き上がり、彼女の両肩を持ち、

 

「・・・響」

「・・・ぁ・・・うん・・・。

 

彼女に優しくキスをしたまま、

片手を彼女腰に置きゆっくりとキスをしながら押し倒していく・・・

 

彼女は抵抗もせずに、受け入れてくれる・・・

そして、辺りに響くのは波の音と風の音

 

そして、私達の荒い息遣いだけが辺りに響いて行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・渚

私を貴方の彼女にしてください、そして、愛してください。」

 

「・・・あぁ、私の愛で君を溺れさせてあげよう」

 

「・・・私は渚の愛に溺れて死んでしまうね・・。」

「それは大変だね」

 

「・・・バカ・・・バカ、バカ、バーカ・・・。

「君になんと言われようと、私は君を愛してる」

 

「~~~ッ!!・・・バカ

「君が好きだ]

 

「・・・。」

「・・・。」

 

「・・・フフッ♪」

「・・・フッ」

 

「なぁ、響」

「何だい?渚」

 

「君の手料理が食べたいな」

「понимаю 今晩は「ビーフストロガノフ」と「ボルシチ」だね」

 

「・・・2品もか?手伝おう」

「大丈夫、材料もあるしボルシチは炊飯器で出来るから」

 

「・・・便利な世の中になったな。」

「だね」

 

「・・・渚、я люблю тебя」

「・・・ああ、私もだ」

 

私達は最後にキスを一つ短く、優しくし、起き上がり、

彼女の部屋に向かった。

 

私は彼女の後を追いかけつつ、歩いて行く最中、

『相手を「好き」という気持ちは口にして言わないと伝わらないな・・・』

 

と思いつつ歩いて行った

 




ロシア語はいつも通りGoogle先生に頼りました

それよりも・・・

あ゛あ゛ッ゛!!www
間の話を物凄く物凄く物凄ーく書きたんじゃァ゛~!!www

ホント、自分の計画性の無さと勢いが恨めしくなる時が多々・・・w

駄菓子菓子!
ほんの時おり触り全力を出すことはできます!!

・・・はえ?「夜伽」って何かって?
ほいっ、コレ!

夜、物語などをして相手になること。寝所で、女が男の相手をすること。
Googleより引用

私から一言
バッサリ言うと『エロい』って事!以上!この話は終わり!ハイ!!終わり!!www

あ?!江戸時代に「カタカナ」や「横文字」なんて無かったんだよォ!!

これは調べても「コレッ!」って奴が出なかったんだよォ!
だから、多分そう!多分だけどな!!www

それじゃ!また次回は!
「柱島鎮守府の長い1日 その7」

Прощай!!(雑)

あ、言い忘れてましたが、次回はシリアスです。
そう、あの2人です


トリはあの大人達に飾って貰いましょうw


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柱島鎮守府の長い1日 その7

前回のあらすじ「Любители」

今回はシリアス回で珍しく椛さん視点でお送りします


提督さん達と夕飯を取り、

自室に戻って靴を脱ぎ一段上がった居間に上がりちゃぶ台に突っ伏してみると

 

霞さんとの色々な思い出が走馬灯の様に流れ出した・・・。

・・・また、コレ、か・・・

 

でも、

・・・いや、じゃない・・・

 

麻雀で役満の*1トリロンの霞さんが国士無双で自分が大三元、神薙さんが四暗刻単騎を上がり、

愛宕さんが顔面蒼白と化して皆で笑ったら

泣きながら逃げ出したのを追いかける神薙さんを見送り今度は響さんと渚さんと打ち始めた事や

 

レースゲームでムキになる霞さんと遊んだ事や釣りをして、静かな時間を過ごしたり、色々な思い出がよぎって行く

あの忌々しい過去の事は一切よぎらず、楽しい事しか、過らない

 

・・・もっと・・・楽しい事したい・・・なぁ・・・。

 

不意に、扉がノックされて

『・・・私よ。』

「鍵は開いてるよ~・・・」

 

そう言うと霞さんが入ってきて、

 

「部屋の電気位つけなさいよね・・・。」

 

そう言いつう部屋の居間まで歩いてきて、靴を脱ぎ

何も言わずにちゃぶ台の対面に腰を掛けて両肘を置き、

 

右手で顔を支える格好で自分が口を開く事を待ってる。

なら、

 

「霞さん、なんで、自分が少佐の階級を持っていているか・・・分かる?」

 

「・・・「少佐」ってかなり高い階級よね。

・・・階級を利用して身を守っている」・・・かしら・・・」

 

「じゃあ、何から?」

「え?」

 

「自分は何から身を守っているか、分かる?」

「・・・分からないわ」

 

「・・・そうだね。少し話をしよっか・・・

 

そうだね・・・2020年のベイルートの爆発事故の詳細って言える?」

「えっと・・・海外で起こった事故、よね?」

 

「原因は?」

「・・・えっと、テロ?」

 

「違うよ、アレは事故だよ

 

2020年ベイルート爆発は、現地時間、2020年8月4日18時頃に

レバノンの首都ベイルートで発生した爆発事故でこの爆発はベイルート港で発生して、

 

192人が死亡、6,500人以上が負傷し、3人が行方不明となっており、

最大で30万人が家を破壊されて住む場所を失った大事故で

 

原因が保管されていた硝酸アンモニウムの杜撰な管理による引火した事だよ」

 

「・・・ぇ?」

 

「ふふっ・・・じゃあ!次!「アメリカ同時多発テロ事件」の詳細は?」

「わ、私達が生まれる前の事件で・・・飛行機が2機の旅客機がビルに突っ込んだテロね?」

 

「大体はあってるね

 

アメリカ同時多発テロ事件は、2001年9月11日にアメリカ合衆国で同時多発的に実行された

イスラーム過激派テロ組織アルカーイダによる4つのテロ攻撃の総称一連のテロ攻撃による

死者は2,996人、負傷者は6,000人以上であり、

 

インフラ等への物理的損害による被害額は最低でも100億ドルとされているね。

 

この事件を契機として、国際テロ組織の脅威が世界的に認識されるようになり、

アメリカはテロとのグローバル戦争の標語を掲げ始め、

 

アメリカ合衆国と有志連合はアルカーイダに支援を行った国への報復を宣言し、

アフガニスタン紛争、イラク戦争に繋がったんだ。

 

更に、

これらの戦争によって不安定化した中東では、シリア内戦やISIL等のイスラーム過激派の台頭、

アメリカ合衆国とイランの関係が緊迫するなどの事態が発生したんだ。

 

また、国際的にもイスラム原理主義が活発化し、 対テロ戦争の本格的な起点にもなって

 

航空機のマンハッタン超高層ビルへの大規模衝突事件としては、

1945年のエンパイア・ステート・ビルディングへのB-25激突事故以来となったんだ。

 

じゃあ、次は連想ゲーム!

自分が関連するキーワードを言うから、それから連想させるモノを当ててね?

 

それじゃ、

 

「第一水雷戦隊所属 機動部隊護衛」

 

「第十八駆逐隊の悲劇 朝もやの強襲」

 

「礼号作戦発動 日本海軍最後の勝利」

 

「北の海の怪」

 

「沖縄特攻」と言えば?」

 

「・・・私よ、昔の私よ・・・。」

 

「ピンポン!ピンポンピンポン!!だいせ~か~い!!

霞さんに一つヒントを教えてあげる

・・・実はコレ、インターネットの記事を暗記してるんだ♪」

 

「・・・なんで、そこまで暗記できてるの?」

 

「・・・ん~・・・なら!『サヴァン症候群』って知ってる?」

「・・・ぇ?・・・その・・・ごめんなさい」

 

「・・・サヴァン症候群

 

素数と約数を瞬時に判断できたり、トランプのインクの触った感触を忘れなかったり、

並外れた暗算をすることができたり、音楽を一度聞いただけで再現できたりと、

人が何処かの部位欠損時に失なった能力を補う為に人体にかかったリミッターが外れる事があるんだ。」

 

「・・・でも、アンタ・・・目?目でも悪いの?」

「残念、視力は「4.0」、人の限界値って言われてる位だよ?

ついでに言うと聴覚も鋭いよ?全ての音を聞き分ける事が出来るよ?」

 

「じゃ、じゃあ・・・なんで・・・アンタは・・・」

「・・・ねぇ、霞さん・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『人体実験』って・・・信じる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ぇ?・・・う、うそ、よ・・・だって・・・だって!!

「人体実験」は・・・」

 

「『人体実験』自体は今の日本でも行われてるよ?『医療倫理』に基づいて・・・

だけども『医療倫理』に基づかない『非倫理的な人体実験』は・・・裏社会で密かに行われてるんだ」

「う、うそよ・・」

 

「・・・悲しいけども、ホントだよ。」

「ッ!誰ッ!」

 

「落ち着て、僕だよ。」

「時雨ち、ゃん・・・?アンタ・・・何を根拠に!!「 『裏カジノ』・・・」・・・は?

 

 

「・・・最初から居たの?」

時雨さんが部屋の入口からやってきたけども、

入り口が空いた様子は無かった

 

「霞さんが開けてくれたからね」

「まさか、私と一緒に入って来たの?!」

 

「うん、そうだよ。

それよりも、

 

僕は『裏カジノ』って言ったんだよ・・・

その前に一つだけ確認を

 

僕は()()呼び出されて来てみたら・・・

『裏』について話してるから、僕が呼び出されて理由は分かった。

 

でも、僕の『過去について』なんで知ってるんだい?」

彼女がそう言うとFN57の銃口が僕の眉間を正確に捉えてる

 

「時雨ッ!!」

「動かないで・・・後は分かるよね?」

「・・・ッ!!」

 

霞さんが膝立ちしたまま、歯を食いしばって時雨さんを睨んでる

けども、ただの脅し、本当に弾くつもりはないみたい

 

「そーゆーセリフは・・・セーフティーロックを外してから言ってよ?」

「まぁね、今の所はただの脅し・・・『今の所は』、ね・・・。」

 

「まぁ、正直に白状すると、三笠様だよ。

時雨さん、三笠様に過去を放してたよね?

それで、「霞さんと話を円滑に進める為の証言してくれる」って、それで、ね?」

 

「なる程、ね・・・それなら納得したよ」

そう言うとスカートに隠したホルスターにFN57を仕舞って

 

「さて、質問は後で聞くとして、

 

まず、僕からだね簡単に言うと僕は『とある事情』で裏社会に詳しいんだ

そこで、昔、仕事で超大型の違法カジノ・・・それも、警察や検察の上層部や政治家・・・

 

小説やゲームの中でしか見れなさそうな人達が集まるカジノに行った事があるんだ

そこでとある噂を聞いたんだ

 

曰く、『このカジノの特賞はこの世で最も美しい美男美女らしい』

曰く、『彼らと彼女達の間に新たに赤ん坊が生まれたらしい』」

曰く・・・『人体実験が行われていて、更に美しくなるらしい』

 

と・・・それで探りを入れてみたら・・・

 

艦娘と人などの遺伝子を使って

人工的に優れた能力を持つ者を作りだす非人道的行為が行われてた跡が残っていたよ・・・

 

完全に行動を読まれて逃げられてたよ

ま、その後が一番大変だったけどね?」

 

そう言うと時雨さんは「クスクス」と思い出して何事も無かった様に笑ってるけども何者なの?

 

「・・・じゃ、じゃあ・・・人体実験は・・・」

 

「・・・うん、確かに行われてたよ、「最近までは」ね?

とある人物が斬り込んだんだ」

 

「それって・・・三笠様?」

 

「Exactly 彼女が海軍の権力を使って切り込んだんだ、日本の海を支える影響力は大きく

『今の日本で海軍は一番権力を持ってる』そう言っても差し支えないからね。

それで?もう一つの噂通りなら・・・椛さんは・・・。」

 

「そうだよ、自分は見たモノ全て、つまり技などを一瞬で覚えて、

一生覚える続ける「絶対記憶」、だから、お化けとか怖いモノを見ると、ね・・・

 

それと、聞いた音を全て音階で表せる「絶対音感」、

 

そして、一般的に「五感」と呼ばれる感覚が鋭く

ソレを一生、覚えて居られる「絶対感覚」、

 

後は頭の回転が物凄く速かったり

この長い髪にこの声にこの目・・・。

 

全てが・・・全てが・・・誰にも劣らぬように()()()()んだ

親は居ない、居たとしても機械、かな・・・。

全て、世の中の全てを機械の画面が教えてくれたよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・アンタ・・・バッカじゃないの!!

「・・・霞さん?」

 

 

・・・なんで・・・なんで・・・そんなっ・・・大事な事・・・

・・・なんで言ってくれなかったのっ!!

 

なんでって・・・それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分は物心ついた時から使えるモノは何でも使って、

一人で生きて行くって決めたので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!!・・・起きて

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きなさいッ!!」

 

霞さんがちゃぶ台を叩きながら突然大声を出したので思わず

「は、はい!!」

 

と言って起き上がると乱暴にちゃぶ台を乱暴に退かし

 

 

 

 

 

そしたら・・・ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯ぁッ食いしばんなさいッ!!」

 

そう言われた、瞬間、頬に鈍く鋭い痛みが走って、

気が付くと天井が見えてた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・いたい・・・。」

今、思いっ切り「グー」で殴られた・・・

 

・・・ッ・・・なんで・・・なんでっ・・・そんな・・・さみしい事・・・いうのよ・・・バカぁ・・・

「かす、みさん・・・なんで・・・泣いてるの?」

霞さんが僕の胸の上で、僕にしがみ付きながら泣いてる・・・?

 

 

 

 

 

 

 

「・・・椛さん、部外者の僕がでしゃばる所じゃないけども、一つだけ、

霞さんは『椛さんの為を思って怒り、悲しんで涙を流してる』んだよ、彼女は・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだろう・・・あったかい・・・?

 

殴られたのに?怒られたのに?

・・・。

 

コレが・・・前に・・・三笠様が言ってた・・・

 

「叱られた後の優しさ」・・・なのかな・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだろう・・・もの凄く温かくて心地いいな・・・あ、れ・・・自分・・・あれ?」

・・・なんでだろう・・・訳も分からずに涙が溢れて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ッ・・・ぐすっ・・・あぁ・・・うそ・・・おかしいな・・・うぅ・・・ッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわああぁぁぁぁぁぁっ!!あっ!!ああっ!!ああっ、

・・・ぐすっ・・・うう、ああ・・・あああああっ!!」

 

「バカッ!!バカバカバカッ!!ばかぁ・・・うぅ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞さんと、二人で目をはらしながら、泣き合って、

気が付くと時雨さんは何処にもおらず部屋の鍵はしっかりと閉められてた

 

 

取り敢えず、涙を拭いて起き上がる

そして、霞さんと目と目が合うけども・・・

 

「・・・何よ」

「・・・霞さんこそ、なんですか」

 

何故か、顔を見れない・・・?

あれ・・・?なんだか・・・恥ずかしい・・・?!

 

あれ?・・・あれあれ?!

ナニコレ・・・分かんない・・・

 

 

*1
麻雀において捨て牌に対し、他の3人全てがロンをかけた状況であるまた、三家和(さんちゃほー)とも読む




彼は

「とても無邪気で元気一杯で、とても器用だけども、どこか不器用でいて
誰にも弱みを見せない勇気を併せ持ち、それを貫く強い信念を持っている」と、

私は勝手に思うのです。

光が強くなれば、闇が強まり、闇が強まれば、光が強まる・・・

このバランスは絶対に崩れない
故に、今の彼があるのです



だから、彼は脆い、あまりにも脆すぎる
それを支える存在が必要です。

そして、「不器用だから」こそ、
遅れた二人は同じ立ち位置に立ちました

ならば、ココから始めましょう
彼と彼女の皆と比べると少し出遅れたスタートを

・・・
・・




ーオマケー
「・・・スp・・・僕はクールに去るとするよ・・・。」


次回、「柱島鎮守府の長い1日 その8」

月光が照らすは彼と彼女・・・
さて、今宵のカクテルは少し、特別な様ですよ?


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柱島鎮守府の長い1日 その8

前回のあらすじ「この不器用な二人に幸あれっ!!(略して「このふた」某「この〇ば」風)」

文字数は少ないのに・・・
・・・なんだか、今回が一番、夜伽を感じる話になったかもしれません・・・w


時刻はもうすぐ深夜辺りを回り暗い室内に月光だけが差し込み、

部屋にはボトルからグラスへと中身を注ぐ音だけがする空間で、

 

俺は一人でBarのカウンター席に座って酒瓶の蓋を開けている

 

俺は左隣の席に「*1サントリーオールド」のストレートを注いだグラスを置くと

自分の手元のグラスにもオールドを注ぎ

 

「・・・乾杯」

そして、グラスを一気に煽ると

 

左隣のグラスが空になり、

グラスの横には20ドルと数セント硬貨

そして、紙切れが置かれているだけになってしまっていた。

 

途中、隣に見覚えのあるスーツ姿の女性がグラスを煽っていた気がしたが・・・

何処にもいない・・・

 

不意に紙切れに手を伸ばすと女性の字と思しき文字でFeastと、

それだけ書かれている

 

「・・・20ドルはグラス一杯分のお金で数セントはチップか、」

「・・・む、マスター・・・今日は休みか?」

 

ドアが少し開き、お客さんである彼女が顔を覗かせる

 

「ん・・・ああ、那智さんか・・・今日は・・・休ませてくれないか?」

 

「そうか・・・マスターの調子も優れない様子だな・・・

こういう時は呑むべきだが・・・相手は私では無い様だな・・・

 

マスター、私が次、来る時までに調子を戻しておけ、

そして、旨い酒を頼むぞ?」

 

「ああ、任せろ・・・期待してくれよ?」

「そうさせてもらう・・・ではな」

 

そう言って顔を引っ込め、扉が閉じるー

「・・・。」

 

ー事も無く彼女が入ってきた。

 

「・・・愛宕、今日は休みだ、それと、ジョージ提督とは良いのか?」

「ええ・・・もう大丈夫・・・彼にカクテルを送る事も出来たし・・・」

 

そう言うと彼女は店内に入ってきて、右隣に座り

 

・・・・この香り・・・でも、神薙は・・・。

何かを呟いていたが良くは聞き取れなかった

 

 

「・・・そうか、ちゃんと、約束、果たせたな。」

「ええ、それでね・・・カクテルを作ってきたの・・・」

 

そう言う彼女の手の中にはタオルが巻かれたシェイカーが握られてる

 

 

「それでね?神薙・・・

貴方が出ていった後の事なんだけどもね?

 

私の部屋の冷蔵庫の中身が入れ替わっていたの・・・」

「・・・は?・・・でも、俺は入れ替えてねぇし、ジョージ提督も無理だろ?・・・誰が?」

 

「分からないわ・・・それで、冷蔵庫の中身が・・・

 

『ビーフィーター ジン』『サントリーカクテルライム』『ブルガル エクストラドライ』

『ホワイトキュラソー(トリプルセック)』『フレッシュレモンジュース』

 

どれも、カクテル1、2杯位の分量しか残って無くて・・・それで提督に

『カクテルを『1種類だけ』作り、二人分を頼む』・・・そう言われたわ・・・」

 

「それで?」

「・・・カクテルを二人分・・・作ってきたわ・・・」

 

「・・・そうか。今、グラスを用意する・・・。」

「・・・えぇ、お願い」

 

 

 

席を立ちカウンターの裏に回りグラスを用意する最中、

頭の中には「長いお別れ」と「シティハンター」

 

この2つの作品が浮かんで消えて行った

理由は分かる

 

「ギムレット」と「XYZ」・・・

恐らく、彼女が作ったカクテルだ・・・

 

そして、ジョージ提督は

『カクテルを『1種類だけ』作り、二人分を頼む』

 

「・・・「バーテンダーは酒と踊り、踊らされる」か・・・マスター・・・アンタの言う通りになりそうだよ

俺は・・・酒に酔ってフラれそうだよ・・・

 

 

「・・・神薙?」

「今、行く」

 

2つのカクテルグラスを用意し、席に戻りグラスを並べ置く

 

「・・・。」

「・・・。」

互いに無言を貫き、動き出せなくなってしまった・・・

 

「・・・ッ」

・・・どうやら、彼女が腹を、くくったようだな・・・

 

シェイカーからカクテルグラスに注がれるカクテルの色は・・・なんだ・・・

 

シェイカーの蓋が開き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

息が詰まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中と右腕にぬくもりを感じ、息が出来ず、

目の前には彼女が目を閉じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・「XYZ」には早すぎるわ・・・

・・・俺も、お前と・・・もう少しだけ、青く甘い時間を過ごしたい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「XYZ」のカクテル言葉は、

名前の由来にもつながっている意味で「永遠にあなたのもの」と言う究極の愛の言葉。

 

プロポーズをするときに、気持ちを相手に伝えるときに効果的なカクテルだが

『俺達は、「恋人」という青く甘い時間をすっ飛ばすには勿体なさすぎる』

 

それが、愛宕からのメッセージの意味

「ギムレットには早すぎる」を少しだけ、もじった言葉に込めた意味

 

俺もお前の事をもっと、もっと、好きになって行きたい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ・・・神薙・・・」

「ああ・・・」

 

互いに見つめ合い、体も正面を向き合って

抱きあい、唇を交わす・・・

 

今度はオトナの深い接吻を交わす

互いの口内で混ざり合いカクテルが仕上がって行く

 

 

 

「・・・酔いつぶれそうだ」

「酔いが覚めたら、居なくなるのだけはやめてよ?」

 

「そりぁ、コッチのセリフだ、こんな美人を捕まえて逃がす訳ねぇだろ?」

「それこそ、私のセリフよ?こんなイケメンさん、滅多に居ないんだから♪」

 

 

「だろうな?」

「でしょうね♪」

不意に笑みが零れる

 

 

 

 

 

「・・・ねぇ?神薙?夜はこれからよ?酔いが覚めるには速すぎるわよ?」

「そう、だな・・・ここは「Bar」だ。酒もあれば『酒の肴』となる話もある」

 

「へぇ?どんな話なの?」

「そうだな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超天変地異みたいな狂騒が「日常」と思い、それが「平和」と見間違う様な不思議な霧の街で

俺が「手始めに世界を救う」、そんな話さ・・・」

 

*1
愛称:「達磨」や「タヌキ」 また、「サントリーオールド」と呼ばず「達磨」や「タヌキ」と呼ぶ人が多いかもしれないサントリーウイスキーの代表的なブランドとしてその名を知られる一品




これにて、長い一日が幕を閉じます

ちなみに
「シェイカーの中身が空だった」って話と


隼鷹「おー、おー、お熱いねぇ♪」
千歳「・・・幸せそうですね、お二方共」
鳳翔「・・・ッ////」
龍驤「ありりゃ・・・おかんの顔が真っ赤かやわ・・・」
足柄「・・・ッ////」
那智「コッチもだな。普段は「飢えた狼」と化すのに、こういう事に弱いからな・・・」
ジョージ提督「おい、オメェら・・・いい加減にしとけよ?それに、見つかると後が怖ぇぞ?」

と、まぁ、夜更けにも関わらずに
覗かれていて、翌日には鎮守府中に広まる話は完全に蛇足です♪

次回辺りで一息かな?それとも、あるタグに仕事してもらうかな・・・?

追記

それと、11月の中頃から更新が止まるかも?しれません・・・

この時期の私の仕事はホントに人権が無くなります・・・(泣)
下手したら2,3週間位、連投も・・・(血涙)

ま、まぁ・・・その辺りから仕事が本格的に忙しくなり、
仕事納めは無く年内一杯働き、

正月は数日だけ休みがあるのですがその先は不明で恐らくコチラも連投
なので更新は1月後半か2月辺りかな・・・?

と思いますが・・・その辺りの詳しい事が分かり次第、お知らせします


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赴く行き先は『鉄血の大地』

前回のあらすじ「長い一日が終わった」

それと、今回「百合」「変態」タグ注意報です


「・・・。」

砂浜で夜空を見上げならが

チタン製のスキットルの蓋を開けて中身を煽るぽい

 

鎮守府にドイツからの来客がきてから数週間たったぽい

その間に色々とあったぽい・・・ぽい?

 

「・・・時雨おねぇちゃんぽい?」

「ありゃ?ばれた?」

 

「ぽい・・・足音が聞こえたぽい」

「色々と鋭くなったね、で?何を思って物思いにふけってたの?」

 

「ここ最近の事ぽい」

 

「・・・確かに、色々とあったね・・・

神薙さんと愛宕さんがお付き合いを始めたり、

嵐がドイツの未成艦やる気スイッチを押して朝帰りしたり、」

 

「そのドイツからの来客のお陰で夕立達は大変な目にあいに行くぽい」

「・・・まぁね。」

 

 

・・・あの時は確か

 

『食料は尽きてるぽい』って言ったら灰色に変わった金髪の彼女、グラーフさんぽい

グラーフさんの為に鎮守府中を()()()()と部屋の駆け回り、

残り物を少しずつ、少しずつ、かき集めて「出来合いの賄い料理的な何か」を完成させたぽい

 

取り敢えず、出来合いの捲かない飯を差し出すと

 

まるで子犬が「・・・良いの?ホントに良いの?」と言わんばかりに

コチラを「チラッ・・・チラチラッ」と様子を伺ってくるので

 

笑顔で頷くと物凄い勢いでがっついて食べてるぽい

 

食べてもらってる最中に嵐さんが

『飯食ってる最中の動物を撫でれる様に、飯食ってる子の美人の胸・・・揉めそうだぜ?』

『いや、普通に話したら・・・あ、この人・・・日本語喋れないから通じてない?』

 

その結果、夕立達のと()()()()目の前で

『淫らな声を上げつつ飯にありつく金髪美女と美女の胸を揉む赤髪の美女』

 

という謎の光景が出来上がり

夕立達は()()が始まった瞬間、夕立と江風ちゃんで提督さんの耳と目を隠したぽい

 

『やめろォォォ!!今すぐ放せ!放すんだッ!!

そこに!エロスの!エロスの!!エロスの宝物庫が!そこにあるんだ!!

俺の煩悩が!刮目せよ!!と轟叫ぶんだ!!』

『・・・提督』

 

そんな馬鹿な事をやっていると

 

『やる気スイッチ、オンっ♪』

『Ein♪』

 

・・・や、やりやがった・・・ぽい

すると、ご飯を食べ終えた彼女が嵐さんを小脇に抱えて

時雨おねぇちゃんに向き合いナニカを言い部屋を出てってしまったぽい

 

後でイントネーションでなんとなくで調べてみると

 

「Weil sie mich ernst gemacht hat, ist schlecht」

 

つまり

『本気にさせた彼女が悪いんだから♪』

 

という事らしいぽい

その言葉通り嵐さんは朝帰りし

 

『・・・麻縄・・・亀さん・・・貝・・・はは、あははは・・・はは・・・』

そうブツブツと言いつつ毛布に包まって部屋の片隅に座わってるぽい

 

嵐さんの尊厳の為に手首や首付近や肩の特徴的な痕は見なかった事にするぽい

 

取り敢えず、

黒い長袖長ズボンのジャージを置いて全員で廊下に出ると

 

『・・・もう大丈夫だぜー?』

 

その声を聞いて部屋に入ると

胸を張っていつもの調子を取り戻した嵐さんが居たぽい

 

その後部屋の扉が開いたまま江風ちゃんが

「あ、嵐が・・・男になってるぅッ?!

 

と叫び一大事になりかけ、阿鼻叫喚となりかけたのはまた、別の話ぽい

艦娘やってたら、オカルトは日常茶飯事ぽい

 

そして、常に楽しい事や面白い事を求めてるぽい

それと、グラーフさんが赤城さんを見つけて一人ではしゃいでたぽい

赤城さんは頭に?マークを浮かべてたぽい

 

「それから、本格的に天龍さん達に訓練をつけてもらったぽい」

「ああ、そうだね・・・天龍さんの言ってた一番大事な事、覚えてる」

 

「勿論ぽい、息を乱さない、つまり「呼吸」ぽい

呼吸を乱すと酸欠になるぽい、酸欠になると正常な判断を下せないぽい

 

だから、常に息を乱さない様に球磨さんにしごかれたぽい・・・」

「・・・あの八連撃はずるいよね」

 

明石さんに脚部艤装だけを早急にオーバーホールしてもらい

訓練に出たぽい

 

14cm単装砲の装填速度は約10秒ぽい

その砲を8門装備しての順次射撃ぽい、8門打ち終えて1番砲塔の次弾装填まで残りは2秒ぽい

 

つまり火力が高いぽい

まぁ、その後、球磨さんの妹さん達が順番に登場してきたぽい

 

最終的に16門による順次射撃と計44門による魚雷が放たれる中を

掻い潜り続ける事になったぽい

 

 

それと、座学もがんばったぽい

各陣形の長所、短所

 

それから漂流した時のサバイバル術もぽい

飲み水の確保に火起こしに寝床の確保と色々ぽい

 

コッチは座学と実戦を交えて行ったぽい

 

夕立達がこんな事を覚える理由・・・

それは

 

 

「・・・『ドイツ海軍の復帰支援』・・・ぽい。」

「今回の出向の件だね・・・

彼女、グラーフさんが漂着して分かったドイツの状況

 

 

鉄血派の妨害と思しき障害で全世界で通信断絶、

ドイツの戦況は悪化し敗戦続きぽい

 

「まぁ、不幸中の幸いがグラーフさんが漂着した事だね

 

それにしても、まさかの日本の『鉄血派』が援軍に行っていたとはね・・・

そして、ドイツは日本の鉄血派の援護が無くなり、防衛ラインが一気に拡大、戦力がギリギリに

 

日本も日本でかなり厳しいいけども向こうもかなり厳しい状況らしいね。

南西諸島海域の攻略に乗り出すらしいね、僕らがドイツについてからみたいだけども」

 

「ドイツ語も勉強したぽい」

「そうだね・・・そこはグラーフさんに感謝だね」

 

「ぽい・・・今は目の前の事に集中するだけぽい」

「そうだね・・・そろそろ時間だよ?」

 

「分かったぽい」

しばらく、柱島とはお別れぽい

けれでも、必ず戻って来るぽいっ!!




「艦これ」内で球磨の火力が高いのは史実になぞってるからかな?
って事でドイツに赴きます

そして、今年度中の更新は11月12日の更新で一旦ストップしますが、時間が出来ればクリスマス回を番外編の方に投稿したいです(願望)


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第7章 艦隊 、 奔走 ス ! !
ブリーフィング


前回のあらすじ「新たな戦場への招待状が届いた」


日も登らぬ早朝

 

今は柱島泊地を出発して呉に到着した後、兵員輸送用のトラックで山の中へと移動してる最中ぽい

 

そして、このトラックの座席は木の板ぽい

正直、お尻が痛いぽい・・・

 

車内には龍驤さんと天龍さん時雨おねぇちゃんと夕立に江風ちゃん、長門さんにグラーフさんぽい

旗艦は天龍さんぽい

 

「さて、ブリーフィングを始めるぞ?オメェら・・・っと・・・揺れてケツも痛ぇがもう少しの筈だ

でだ、オレ達の目的はいくつある

 

まず、最優先目標は『ドイツ海軍の勢力圏の確保の援護』

それから『ドイツ海軍の練兵』、そして・・・そこの『迷子を無事送り届ける』事だ

 

人選は『柱島泊地の高練度で尚且つ本土防衛戦から抜けてもある程度は大丈夫な奴ら』らしい

ま、言っちまえば「お使い艦隊、出撃する」って所だな」

 

「天龍さん・・・いくら何でもソレはやめて欲しいぽい・・・。」

「うっせぇぞ・・・ぽ犬~・・・で、だ。これからの日程だが・・・

取り敢えず、日の出である6時半に滑走路に到着、その後、艤装を装着し飛行艇に乗り込む」

 

「・・・?、ちょっと待って、天龍さん」

「時雨?どうかしたか?陸地で艤装を装着する意味なら

『もし万が一飛行機が深海棲艦に撃ち落とされて、海に放り出されても、自力で帰って来る』

その為の保険だぞ?」

 

「そ、それもそうだけども・・・

日本からドイツへと空路で移動したら何時間かかるか分かった上での作戦かい?」

 

「おおよそ、9時間から10時間位だな、

9時間の間、俺達は艤装を装着し、深海棲艦の奴らに撃ち落とされねぇ事を願うだけだな

 

しっかし、よぉ?海路で行くなら下手した一週間位は移動に時間がかかるぞ?

その間にドイツが陥落したら、元も子もねぇ、オレ達は時間がねぇんだ

 

それに、オレ達、日本も切羽詰まってんだ、余裕なんてねぇよ・・・

昔に比べれば、楽なモンだぜ?時雨?」

 

「むぅ・・・」

 

「んで、その後、だ。ドイツ近海()()に到着し、作戦開始だ。」

「・・・上空?なんや、今、ウチ・・・()()って聞こえたような気ィしたで?天龍?」

 

「おう、そうだぜ?」

「ウチら、そんな空挺訓練なんてしとらんよ?」

 

「だな。ちなみにオレは諦めて腹くくってる。」

「・・・なんや、天龍らしくないな・・・なんか理由・・・あんやろ?」

 

「・・・まぁな、だって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は高度10,000m程度・・・つまり成層圏から生身で飛び降りるもんなぁ・・・

・・・例え落下傘があるとはいえなぁ・・・

 

 

・・・へへっ・・・ははは・・・はぁ・・・めっちゃ怖ぇよぉ・・・

 

その天龍さんの呟きを聞いた瞬間、

夕立と時雨おねぇちゃんで絶叫し、若干白い目で見られたけども、

 

「『宇宙』と『空』の境界から生身で飛び降りる」と告げると車内は阿鼻叫喚と化し、

流石の長門さんも「・・・陸奥、お前が付いてこなかったのが救いだ」と天を仰いでたぽい

 

それと状況を理解できないグラーフさんには夕立の拙いドイツ語で説明すると

走行中の車内から飛び降りようとしたので慌てて止めたぽい

 

時折、日本人の『大和魂』は変な方向で燃えて危険ぽい・・・。




・・・ヤバい・・・。
本格的に戦場(職場)が修羅の顔を覗かせてきてる・・・w


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覚悟を決めろ

前回のあらすじ「阿☆鼻★叫※喚☆彡」

前回は「パラシュート降下」の描写が抜けてました。
申し訳ございません。

追記
投稿時間ミスってました。
申し訳ございません。


車内でひと悶着あった後、全員が諦めて飛行艇に乗り込んだぽい

それから、窓からの見張りと休息を2時間事に交代しつつ今は8時間目の交代を終えたぽい

 

現在は成層圏の高度10,000mぽい

 

後1時間程度もすればドイツが見えてくるはずぽい

夕立は休息組ぽい

 

ふと、思い立ちスカートのポケットの中を探り、

()()がある事を確認し、一息ぽい

 

「・・・。」

「ンだよなぁにしてんだ?姉貴」

 

「江風ちゃん?えっと、コレッぽい」

「巾着?」

 

「う~ん・・・所謂「お守り」ぽい」

「ン、お守り?んで、中身は?」

 

「中身は『鰯の頭を良く焼いたモノ』ぽい、

物凄く臭いから妖精さんに頼んで匂いを密封する袋を作って入れてあるぽい」

「ン、『匂い袋』ってヤツか・・・俺もなんか持ってくれば良かったか・・・」

 

 

Das ist ... Deutschland! Deutsches Licht!(あれは・・・ドイツよ!ドイツの灯よ!)

 

突如、グラーフさんが叫び驚いたぽい

その後、もう一度グラーフさんにゆっくりと発音してもらって到着した事に気が付いたぽい

 

そして近くの窓を江風ちゃんと覗いてみるぽい

 

「・・・ン、姉貴」

「・・・ぽい」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・んで、どっから何処までがドイツだ?」

「・・・どっから何処までがドイツぽい?」

 

日本と違って陸続きでよくわからないぽい

しかも、所々雲で見えないぽいっ!

 

そして、数分後の事ぽい

飛行艇の後方のエレベーターが開き、降りて行くぽい

 

≪≪パイロットより通達≫≫

≪≪私が合図したら降下を開始してください、燃料の都合上効果のチャンスは一度キリです≫≫

 

船尾のエレベーターが下りきり、下り坂となってるぽい

そこから、突風が吹き荒れてくるぽい

 

「っし・・・ぜ、全員集合ぅ・・・」

「そこはしっかりせぇや・・・天龍・・・」

 

「旗艦なら、もう少し胸を張って欲しいものだがな・・・

 

それとも、「ビック7」と謳われ連合艦隊の旗艦も務めた

この長門がこの艦隊の旗艦を務めても良いか?」

 

「・・・いや、オレが提督から任された責務だ、オレがやり切る

改めて以降の手順を確認するぞ!降下ポイント付近で酸素マスクとゴーグルを装着

更に、「艦娘専用落下傘」の異常が無いか確認後降下すっぞ!!

 

落下傘は自動で開く仕様だ、オレ達は姿勢制御に努めるぞ!

落下姿勢は・・・インターネットでさっき調べたやり方で行くぞ?」

 

「ふ、不安しかないぽい・・・」

「おう、オレもだ・・・」

 

 

 

≪≪降下ポイントまで60秒!!≫≫

 

「・・・艦隊総員、降下準備だ!!」

その一言で全員が隣り合わせに居る相手の艤装をチェックしていくポイント

その後、パラシュートの確認も行って行くぽい

 

そして、酸素マスクにゴーグルを装着するぽい

エレベーターから見下ろすと眼下には北海が広がっているぽい

 

≪≪降下ポイントまで10秒!!≫≫

 

 

 

「この長門に任せるがいい!」

「さぁ、いくで!」

「きひひっ、さぁ、行こうぜ!姉貴達ッ!!」

「訓練無しで高高度降下低高度開傘とかおかしいよ・・・」

「う~ん・・・これまでに『普通』なんてなかったぽい」

Ich werde es tun!(や・・・やってやるわ!)

 

≪≪降下ポイントまで5,4,3,2,1≫≫

そう来なくっちゃなぁ・・・オレの名は天龍・・・フフフッ・・・

 

 

 

 

 

 

 

≪≪降下ポイント到着ッ!!降下してください!!≫≫

「艦隊、抜錨だっ!!」

 

その一言で夕立達は降下を開始したぽい

けども、夕立達は眼下の北海の戦局を知らなかったぽい




自分でも文章が荒くなってるのが分かってしまう・・・

それと、本編の今年度更新はこれで最後です
後は番外編ではクリスマスに更新したいです・・・

クリスマスはあの名作をリスペクトして

それでは、よいお年を!


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到着

あけましておめでとうございます(大遅刻)

皆様はどの様に過ごされましたか?
私?いやぁ~散々な年末でしたwww

過労で倒れるとなんも出来ないですねw
と、ともかく!今はもう大丈夫ので新年一杯目!

よろしくお願いいたします!


ユーラシア大陸の上空を飛んだ飛行機はドイツ上空に到着したぽい

 

旗艦である天龍さんを先頭に飛行機を飛び降りたぽい

理由としては旗艦以外は降下ポイントを知らないらしいぽい

 

そして、それが複数あるらしいぽい

 

 

夕立はそれらを踏まえて飛行機から飛び降り

雲海を抜けるぽい、当然日の位置も全然違うぽい

 

けども、時差もあるぽい

 

 

日本とドイツには、-8時間の時差があるぽい、

つまり、日本よりもドイツのほうが、8時間遅れているぽい

 

なんだか不思議な感じぽい

 

ぽい?

天龍さんがドイツから離れていくぽい?

体を動かし艦隊で付いて行くぽい

 

真っ直ぐに降下するのではなく、直進してるぽい・・・

 

直進といえば・・・グレートブリテン及び北アイルランド連合王国

通称「イギリス」ぽい

 

 

降りてゆく最中、ドイツの方角に目をやると

沿岸は荒廃してる様子が見えたぽい

 

内陸部と沿岸部で明暗を分かるが如く大地の色が違っていたぽい

つまりぽい・・・『ドイツ海軍の壊滅』ぽい?

 

でも、グラーフさんは・・・

待つぽい・・・グラーフはさん()()()()()()()漂流してたぽい?

 

・・・つまり天龍さんは予備の作戦に切り替えたぽい?

夕立達6人と護衛対象1人でドイツを取り返すよりも、イギリスに援軍を請うつもりぽい

 

そんな事を考えていると

艤装からパラシュートが開き体中を強い衝撃が襲うぽい

しばらくし、着水したぽい

 

急いで酸素マスクを脱ぎ捨てパラシュートを取っ払い周辺を警戒するぽい

敵影は見えなかったぽい、けども、イギリス本土の鎮守府と思しき建物が警報が鳴ってるぽい

 

「っし!オメーら!急ぐぞ!ホントならドイツの沿岸部の陸地に降りてそっから

急いで離脱して海に逃げ込み姿を隠して様子を見る予定だったが・・・

 

ドイツはあの様だ、

だが、イギリスには日本の艦娘守護派が出向に行ったっつう話を聞いた事がある!

イギリスに向かうぞ!オメーら!!分かってると思うが先制射撃は無しだ!

陣形は警戒陣!行くぞ!」

 

天龍さんの言葉を聞き駆け出しながら陣形を整えていくぽい

 

「・・・今夜は豪華な牢獄が寝床になりそうぽい」

 

「・・・まあ、『野営よりはマシ』考えるべきやで?夕立?」

「あー・・・そうだね、僕達は『侵入者で敵の可能性』もあるからね・・・」

 

「ン、まぁ、『可能性の獣』ってのは恐ろしいモンな・・・」

「ああ、たとえ一割だけしても、一割に殺されたり、生かされる話は聞いた事がある

そして、グラーフ、必ず故郷は取り戻すぞ!私達はその為にこの地に来たのだからな!」

 

「・・・Nagato・・・Danke・・・。」

 

 

 

Please! stop!

不意に声が聞こえ天龍さんが停止の合図を送って来た為その場で止まるぽい

 

幸い、主砲は完全に此方に向く事も無く、海面を向く事無くと言った所ぽい

 

声の主を探ると腰まであるストレートの金髪の少女と

ショートボブに癖っ毛なのか後ろ髪は完全にカールした金髪の少女

 

そして、栗毛の髪をアップに纏めている女性が居たぽい

恐らく金髪の二人が駆逐艦で栗毛の方が巡洋艦ぽい

 

天龍さんが両手を上げながら

「・・・あー・・・俺達は日本の艦娘守護派所属の天龍だ・・・

つぅか、言葉、通じてんのか?」

 

「・・・貴方達が?」

「おっ?大丈夫そうだな?単刀直入に言うと、助けて欲しいこの際だ牢屋でも何処でも言い

事情聴取や情報交換にも応じる、だからよ?後方の()()が来る前にこの場を何とかしてぇんだ」

 

天龍さんの言葉を聞き、後方を確認すると

4個艦隊がコチラに迫ってきてるぽい?!

 

「・・・話は鎮守府で聞く」

「ああ、さっき言った通りだ、死ななきゃあ安いからな、で、今ここでの武装はどうする」

 

「・・・今はそのままで大丈夫だ、指揮は私が取る、状況に応じて応戦する」

「そしたら、艦隊!俺達はイギリス艦隊の指揮下に入るぞ!」

その言葉に皆は頷いたぽい

 

「・・・行けるぜ?」

「H部隊、Sheffield、状況開始します。各艦、遅れないで。撤退。」

 

 

敵艦からの遠距離砲撃が開始され段々と弾着地点が近づく中

ようやく夕立達は動き出したぽい



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現状の把握

前回のあらすじ「イギリス上陸!」
※今回から江風の一人称を変更しました※


イギリス本土へと撤退する夕立達を追撃する艦隊は戦艦を含む為進行速度は遅いのに対して

コチラは空母機動艦隊ぽい

 

長門さんを夕立と時雨おねぇちゃんと江風ちゃんで曳航して速度を稼いだぽい

そのお陰で逃げれたぽい

 

その後、イギリス本土の鎮守府の港に到着した後に艤装を解除し、

グラーフさんはジャービスさんに連れられて行ったぽい

 

そして、『Sheffield』と名乗った彼女とショートボブの少女に連れられて鎮守府に参着したぽい

 

その際、鎮守府の廊下を歩いたけども静かぽい・・・?

残った2人に連れられた先は

 

「・・・ぽいぃ?」

豪華な客間と思しき部屋だったぽい

 

周囲を探ろうとも監視カメラ、盗聴器等の類のモノは見受けられず

ベッドが10人分と長机に椅子にソファーしかも、暖炉と居たり尽くせりぽい・・・。

 

「ン、てっきり半地下な牢で硬くて冷てぇコンクリの上で寝るのかと思ってたが

・・・おぉ・・・夕立の姉貴!ふっかふかだぜ!あっはははっ!!」

「ちょい江風ー?嬉しいんは分かるけどな?落ち着いたらどうや?」

 

「・・・チッ、オメーら集合だ!適当にその辺の椅子やソファに座れ」

天龍さんの号令に無言で頷き集合していくぽい

 

「ン、あ?え?なんだ?」

我が妹を覗いて、ぽい

 

「・・・はぁ・・・どうすっかなぁ・・・」

「・・・ああ、正直、気味が悪い位やな?」

 

「うむ、『崩壊したドイツ』、『イギリスの最前線の鎮守府』、

『静かすぎる廊下』、『不審者に対する豪華すぎる対応』これはまさに・・・」

 

「『僕達を敵に回したくない』って事は確実だね?長門さん。

後は・・・この鎮守府は『疲弊しきった鎮守府』って可能性が高いね?」

 

「ぽい・・・となると【そうなった理由は何?】って事ぽい、

現状を考えられるとしたら?江風ちゃん?答えは分かるぽい?」

 

「ン・・・『双方共に疲弊し攻めるにめるに攻めきれない膠着状態』って事か・・・

ン?待てよ?そしたら『オレ達は第三勢力で状況を瓦解させるかもしれない』って事か?」

 

「ま、そう言うこったな・・・

しかも、【ロイヤルネイビー】と謳われた連中がここまで追い込まれる程だ

なんか根本的な問題もあんだろな・・・それに、今、仮に動ける戦力はオレ達とドイツ野郎にイギリスから

駆逐艦2隻と巡洋が一隻・・・どうにかなる戦力でもないぜ?」

 

「あー・・・・後な?コレはウチやから気ィ付けたんやけどな?」

「龍驤?どうした?」

 

「・・・この鎮守府・・・穢れとるで?」

「・・・どういう事だ?龍驤」

 

「説明するかちぃと待ちぃや」

 

そう言うと龍驤さんが一枚の紙に干支を時計の文字盤の様に円を書く様に書き込んでいくぽい

 

6時を頂点にして

6時に「()」を1時に「()」4時に「()」10時に「()」を書き

 

()」の近くに「南」、「()」の近くに「北」、

()」の近くに「東」、「()」の近くに「西」と描いたぽい

 

「天龍、昔話の『桃太郎』知っとるよな?」

「んだよ、急に・・・知ってるぜ?勿論

『桃から生まれたガキが「鬼を退治する」って言いだして装備を整えて、きびだんごを貰って、

そのきびだんごを使って【イヌ】【キジ】【サル】を仲間にし【鬼】を退治する』

そんな話だろ?」

 

「せや、じゃあなんで【イヌ】【キジ】【サル】がお供なんや?」

「・・・は?」

 

「・・・夕立、キミ答えてみ?」

「ぽい、まず『桃太郎は鬼を退治する』これが大事ぽい、

そして、昔から『鬼は決まった方角から襲撃してくる』そんな言い伝えがあるぽい

その方位が【鬼門】と呼ばれたぽい、現代でいう所の『北東』ぽい

 

北東の方位は『(うしとら)』と呼ばれたぽい」

「『(うしとら)』?ココか?」

そう言うと天龍さんが指さしたのは龍驤さんの描いた牛と虎の隙間ぽい

 

「そうそこぽい、そこが『鬼門』であり『艮』ぽい」

「・・・ん?・・・【鬼】に【イヌ】【キジ】【サル】?

天龍さんが何か呟いた後指先が「スゥ―」と対面に向かって行き対面の文字の場所で止まるぽい

 

「あん?【ヒツジ】と【サル】じゃねぇか?」

「そこであってるぽい、そこが『桃太郎』『その者』ぽい」

 

「・・・は?」

「言い換えるなら【『桃太郎』の本名は「(ひつじさる)」さん】って事ぽい」

 

「・・つまり、だ。

つまり、鬼を退治できるその本質は『坤』で『桃太郎』でもあんのか?」

「そう言う事ぽい『坤=桃太郎』って事ぽい、けれども桃太郎一人では鬼は討てないぽい」

 

「それって・・・お供だな!」

「そう言う事ぽい!そして、「坤の桃太郎」が「艮の鬼」に向かうには

時計と同じで()()()で出立する必要があるぽい」

「つまり、9時の「()」に10時の「()」11時の「()」をお供にするのか!なる程な!」

 

「そういう事や、ついでに言うと桃太郎で鬼の恰好は『鬼の頭には2本の角、虎柄のパンツ』や」

「・・・っ!!そうか!『艮のうしとら』か!」

 

「余談やけども、南が天辺なのは東洋の考え方ってのと、鬼門の対面は「裏鬼門」や

それでこっからが本題や、この鎮守府の南西に丁度な深海棲艦の基地があるようねんな?

ウチ達を襲ってきた奴らもその方位から来よった、

つまり奴さん(深海棲艦)からこの基地は「鬼門」やんで持って『蛇の道は蛇』である様に『鬼の道は鬼』や、

鬼の道を通り仰山、厄介なモンをよこしとる訳や」

 

「・・・それなら、裏鬼門を向いて坤とお供が迎え撃つ筈ぽい」

「それが・・・居らんねん

 

「ぽい?」

「ウチは陰陽系の空母や、

式神や印に術式に付喪神とかそう言った存在には敏感な筈なんや・・・

でも何処にも居らんねん!坤が!」

 

そう言うと一気に鎮まってしまう中、静寂を江風ちゃんが破ったぽい

 

 

「・・・ン、実は江風、見ちまったんだ、この鎮守府の一か所だけ猛攻を受けた痕が・・・

最前線の割に物凄く綺麗な防壁で「ココがホントに最前線か?」と思って探してみたら・・・

 

南西の一角が悉く破壊されてたんだ・・・」

 

「・・・それや・・・恐らくそれが原因や・・・」

「なら、オレは旗艦としてここの提督や秘書官に「南東の壁の崩壊」からの異変を聞いてみるぜ」

 

「お願いや、天龍、それとココの提督の誕生日と

日本と通信が復旧してへんか確認してもらってええか?一人、助っ人を呼びたいんや」

 

「それは大丈夫だが・・・誰だ?その助っ人ってのは?」

「・・・夜戦バカや、アイツは10月生まれやった筈や」

 

「・・・10月って所が鍵か?」

「ウチの賭けやけどな?」

 

「ン、一つ聞いても良いか?龍驤さん、江風達は何をするつもりなんだ?」

「何って・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「桃太郎」の再現やけど?」




って事で蜘蛛で溢れかえった山に赴いたり、列車に乗ったりはしません
ついでに「~の呼吸」とかも言いませんし震えるビートを刻んで山吹色に疾走もしませんwww

そして、狙っても無いのに節分と被りそう・・・w
あ、その前に「ひな祭り」か
どうでも良いけどもひな祭りの起源は結構怖かったりする上に
「人 ノ 形」で「人形」となる行事らしいですよ?(諸説あり)


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準備

前回のあらすじ「桃太郎の由来」


龍驤さんの一言のしばらく後の事ぽい

天龍さんはこの鎮守府の執務室に、龍驤さんは何やら机の上で作業を進めてるぽい

 

「・・・さあ、お仕事の時間やでー!」

 

そう言いつつ左手の人差し指と中指を立てながらそう言うと

龍驤さんの指先が青い炎に包まれ浮かび上がる「勅令(ちょくれい)」の二文字ぽい

 

すると、卓上の紙が起き上がったぽい

 

「龍驤さん、コレって艦載機ぽい?」

「艦載機と陰陽の合の子やな、ウチの艦載機は式神やけども、それの応用や」

 

卓上で「ちょこまか」と動く「人」と「犬」と「猿」に「鶏」の形の紙ぽい

これが式神ぽい・・・ぽいぃ~・・・・

 

「簡単な命令なら聞いてくれるんやで?

さ、キミ達この敷地の裏鬼門で悪いモンを断ち切って抑えといてや?」

 

そう聞くや否や、「スゥ―」と飛んで行ってしまったぽい

「さて、ウチ達はウチ達でやる事をやるで?今から言う事を覚えてや?

それはなー

 

 

 

禹歩(うふ)や」

 

「『禹歩』・・・ぽい?確か中国の呪術の一種ぽい」

「・・・キミ、ホントに夕立か?今までの言動と言い桃太郎の話といい・・・」

 

あ、そういえば龍驤さんには話してなかったぽい

まぁ・・・説明がメンドクサイぽい

・・・誤魔化すぽい

 

「知識と興味の限り調べつくした結果ぽい」

「・・・ふーん・・・そか、ならええわ、そんでや、今度はコレや」

 

そう言う龍驤さんの手元には絵の様な術式らしき何かが描かれた紙らしきモノぽい

 

「禹歩する時ウチ以外にもついて来て欲しいんや

それと保険や、いざって時に役に立つ目印や、それに血を一滴垂らしてみ?」

 

「ン、なら江風からだな!」

 

龍驤さんにそう言われ江風ちゃんが親指を咬み血を一滴たらすと

血が付いた場所を中心にゆっくりと焦げて行き、広がって行くぽい

 

「・・・ン、おお?」

「江風はやっぱり当たりやな」

 

「ふむ、ならば私もか?」

「コッチも予想通り長門もやな」

長門さんも同じ反応が出てるぽい

 

 

「オメーら戻ったぞー?」

「おっ?天龍、ええ所に来たな?ちぃと一滴、この紙に血ぃ垂らしてみ?

当たりならすぐに分かるはずや」

 

そう言われて天龍さんも血を一滴だけ垂らすけども無反応ぽい

 

「ま、天龍は予測通りのハズレやな」

「んだよ、そりゃ・・・」

 

「次、時雨」

「任せて」

 

時雨おねぇちゃんが紙を受け取ると人差し指と親指で挟んで暫く見つめるだけぽい

 

「・・・ン、時雨の姉貴?」

「ぽい?」

 

 

 

「・・・来るで」

龍驤さんが一言呟いた時ぽい

親指を中心にゆっくりと青い火が燃えて広がって行くぽい

 

 

「まさかと思ったけど・・・『藤の毒』かいな・・・」

「まぁね、一時「藤」に関する名前を名乗っていたからね

まぁ、僕でこれなら夕立はもっと凄いと思うよ?

だから、その紙は投げ渡す方が良いかもね?」

 

「・・・時雨が忠告するちゅうことはなんかあんねんろ?

ほれなら大人しく従っとくわ、ほれ、行くで?夕立?」

「ぽい!」

 

龍驤さんが人差し指と中指で紙を挟んで真っ直ぐ飛ばした紙を

しっかりと握り掴んだ瞬間

 

 

「っ?!ぽいッ?!」

紙が爆発したぽい・・・?

 

 

・・・ひょっとして夕立の中の夕立(夕立)夕立()の事ぽい?

名前は古くから意味を持って魂と体に影響すると言われてるぽい

 

元々「柊」には魔よけの効果がある筈ぽい

そこに相乗効果でポケットには乾燥させた鰯の頭の匂い袋のお守りぽい

 

コレは擬似的な柊鰯ぽい?

つまり・・・

 

「・・・驚いたで、夕立は『魔除け』その物と化しとる」

 

 




夕立 の 火力 が 上がった▽

破魔 の 能力 を 得た▽

EXスキル『破魔・不浄特攻』を 得た▽

的なアレですw

次次回がネタ回になる予定です
って事で

次次回予告「龍驤、死す」
デュエルスタンバイ!!www


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行動開始!!

前回のあらすじ「名前と魂のむずび付き」


「まさかと思ったけど・・・『藤の毒』かいな・・・」

「まぁね、一時「藤」に関する名前を名乗っていたからね

まぁ、僕でこれなら夕立はもっと凄いと思うよ?

だから、その紙は投げ渡す方が良いかもね?」

 

「・・・時雨が忠告するちゅうことはなんかあんねんろ?

ほれなら大人しく従っとくわ、ほれ、行くで?夕立?」

「ぽい!」

 

龍驤さんが人差し指と中指で紙を挟んで真っ直ぐ飛ばした紙を

しっかりと握り掴んだ瞬間

 

 

「っ?!ぽいッ?!」

紙が爆発したぽい・・・?

 

 

・・・ひょっとして夕立の中の夕立(夕立)夕立()の事ぽい?

名は古くから意味を持って魂と体に影響すると言われてるぽい

 

元々「柊」には魔よけの効果がある筈ぽい

そこに相乗効果でポケットには乾燥させた鰯の頭の匂い袋のお守りぽい

 

コレは擬似的な柊鰯ぽい?

つまり・・・

 

「・・・驚いたで、夕立は『魔除け』その物と化しとる」

 

 

握っている手には軽い衝撃が来る程度で済んでるぽい

握った手を開くと紙切れが「パラパラ」と落ちて行くぽい

 

オレは何にも起きなかったのに・・・んな事よりだ、援軍の事や南西の壁に付いて色々と聞いてきたぞ?

 

まず、鎮守府の艦娘だが南西の壁が崩壊して暫くして

体調を崩す奴や倒れる奴もいて今も苦しんでるらしいな

 

それと援軍だが・・・正直、厳しいぜ・・・。」

 

「・・・ま、そんな気ィしたわ、ウチは・・・で?具体的にはどう厳しいねん?」

 

「この基地には『無人機』がある、ソイツに暗号文を乗せて飛ばすつぅ手段だ

 

ただオレ達が8時時間かけて日本から来たように無人機も同じ時間かけて飛ぶ上にそれだけの

燃料と揚力?だったか・・・?ま、『飛んでんでいく力』が必要だがソイツを考えると

どうしても大型化しちまうらしい

 

んで、問題はこっからだ、片道しか考えてねぇ設計だから着地地点の精度が物凄ぇ悪ぃ

その精度が弾着地点からの誤差は『100キロ』だそうだぜ?」

 

「・・・は?アホちゃうか?100キロってフルマラソン2回分以上の距離やで!!」

「しかも、だ、日本は無人機に付いて恐らく知らない

しかも、深海の奴らとやりあってる(戦争中)の最中に未確認の飛翔体が急に落ちてくる訳だ」

 

「・・・僕だったら撃ち落とすね、そんな未確認の飛翔体」

「しかも、何処かの内陸部の建築物に墜落する可能性もあるぽい

援軍を呼ぶ為とはいえ・・・ぽい・・・発射するつもりぽい?」

 

「いや、それが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「・・・ウチも年かいな、耳が悪ぅなった気がするわ」

「わ、ワリィ・・・『こういう事は速いに越した事は無い』って言われて

トントン拍子に話が進んでな・・・止める暇すらなかった・・・」

 

「イギリスの好待遇が裏面に出て来てるぽい」

「・・・もう僕らには止める手立ては無い以上は無いね、アーメン、ハレルヤ、マヨネーズ」

 

「(・・・マヨネーズ?)ま、まぁ次だ、近海で鬼級の深海棲艦が目撃されたらしいぜ?」

「で、返り討ちかいな?」

 

「・・・らしいな、出撃した艦隊は皆口をそろえて『攻撃が通らない』っつたらしい、

『ネルソン』『ジャービス』『ジェーナス』『ウォースパイト』この数名を除いて、だ」

 

「・・・なぁ、夕立は分かるかいな?」

「うーん・・・無理ぽい、時雨おねぇちゃんはどうぽい?」

 

「・・・僕の記憶が正しければ全員9月と11月が進水日だよ」

「当たりやで!」

 

「でもぽい、目の前には攻撃の通らない鬼級の深海棲艦に崩壊したドイツ

後方には疲弊したイギリスぽいどこから手を付けるぽい?」

「それなら、ウチに考えがあるやけど?」

 

「・・・旗艦として聞くぜ?どうするんだ?龍驤?」

「まずは『ウチらが出来る事からコツコツ』とや」

 

 


 

「・・・所でなんでマヨネーズぽい?」

「僕の好物だからだよ」

 

「意外とどうでも良かったぽい」




次回はあの鉄板ネタ回の予定ですw


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禹歩と『きょうい』の格差社会

前回のあらすじ「行動開始」

ふと思い立ち今の話数を数えてみたら100話目でしたw
そして、100話目は鉄板ネタで行きたいと思います!


あれから一度工廠に向かって妖精さんに頼み事をし時間を潰す間に

覚えるべき事を叩き込んでいる最中の事ぽい

 

部屋に妖精さんが頼んでおいた物が入ってきたぽい

でも・・・これは・・・ぽいぃ・・・

 

・・・たった数分の事ぽい、黙っておくぽい

 

 

 

龍驤さんを先頭に立ち、その後ろに夕立ぽい

夕立の後ろは時雨おねぇちゃんと江風ちゃんぽい

 

そして、夕立達は白露型のセーラー服を脱ぎ龍驤さんの水干を着て居るぽい

そのまま、龍驤さんに連れられるまま、鎮守府の中心地の広間まできたぽい

 

・・・行くで?

ぽい

 

禹歩の法

 

前に左を挙げ、右左を過り、左右に就く。

次に右を挙げ、左右を過り、右左に就く。

次に左を挙げ、右左を過り、左右に就く。

此の如く三歩せば、満二丈一尺に当たり、後に九跡有り

 

 

この歌の通りに足を運んでいくぽい

 

簡単に言うと

まず前提は『歩き方は、足を3回運んで一歩とする』事ぽい

 

1歩目

左足を一歩前に出し、右足を左足より一歩前に出すぽい

そして左足を引きつけて右足とそろえるぽい

 

2歩目

右足を一歩前に出し、左足を右足より一歩前に出し

右足を引きつけて左足とそろえるぽい

 

3歩目

左足を一歩前に出し、右足を左足より一歩前に出し

左足を引きつけて右足とそろえるぽい

 

これを繰り返し、9歩進むぽい

 

 

 

 

一歩(貪狼)二歩(巨門)三歩(禄在)四歩(文曲)五歩(廉貞)六歩(武曲)七歩(破軍)八歩(天府)九歩(天梁)

 

急急如律令(至急、律令の如く執行せよ)

 

龍驤さんが一言呟き左手の人差し指と中指を立てると指先が青い炎に包まれ浮かび上がる「勅令(ちょくれい)」の二文字ぽい

刹那、一陣の風が吹き出し、強くなって行くぽい

 

強まった風が鎮守府中を回り廻り巡り廻り、ー募り集い、去って行ったぽい

 

 

ーーー

ーー

 

 

「・・・もうええで、成功や、先に放っておいた式神が仕事してくれるわ」

 

「ぽいいぃぃ・・・」

「ン・・・今のが?か?」

「・・・みたいだね」

 

 

ブチッ!!

「・・・ぽい?」

む、胸元の結び目が千切れたぽい・・・

 

「い、・・・い、今のは・・・なんや?」

 

「ン、夕立の姉貴の胸元の結び目が切れた音ぽいな?」

「確かに『龍驤さんの水干』を作って言ったからね、そのせいか僕も胸元がキツイ・・・「ブチッ!」

って言ってる傍から・・・切れちゃったよ。」

 

「時雨の姉貴も切れたな、ま!江風は大丈b「ブチッ!!」・・・オウ、マジかよ・・・」

 

結局、白露型の3人共千切れてしまったぽい・・・

 

 

 

 

 

なんでや・・・

 

 

 

 

 

 

なんでや・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでやッ!!

 

ウチだって改装でバルジ増設したやん!それなのに!

なんで!なんでへっこむんや!!

夕立や時雨に江風は改二で大きくなるし浜風は最初から大きいし愛宕なんてなんやアレ!

マスクメロンか小玉西瓜かカボチャでも付けとんのか!それなんに!それなんに!

ウチなんて!ウチなんて!!

『真横から見れば分かる程度には胸があります』なんや!!

ウチなんて『フルフラット』や『俎板』なんや!!

うわああああああああああああああッ!!!

 

 

龍驤さんがいきなり鎮守府の中心地で発狂し出したぽい?!

しかも、傍からみたら「変な儀式を行った後に発狂するリーダーを置いた集団」ぽい

 

「ちょ、龍驤さん?お、落ち着いてぽいっ!」

「ン、撤退するぞ!姉貴達!」

 

「あ、ああ、そうだね、行くよ『フルフラット俎板』さん」

「誰ぁぁれぇぇががぁぁッ!!

『フルフラット俎板』さんやぁぁぁぁ

ごらあぁぁぁっぁ!!」

 

「時雨おねぇちゃん?!煽なんいでぽい!!」

「てへぺろりーん☆」

 

龍驤さんを抱えて部屋まで走ったぽい

その後、龍驤さんは部屋のベッドから出てこなくなってしまったぽい

 

けども、夕立がベッドのそばで

「でも、確かてーとくさんは龍驤さんはその大きさが一番似合って可愛いって言ってたぽい」

 

と呟くとベッドの中から

司令官・・・ウチのこと、大切に思ってくれてるん?

 

と言う言葉とベッドの中で「キラキラ」と光り出したぽい

これで出向中は絶好調ぽい♪

 

「ン、夕立の姉貴が黒い」

「『腹黒ほ犬』・・・だね」

 

コラそこ!新しいパワーワードを作らないぽい




パワーワード『腹黒ぽ犬』が作成されました▽


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寝ずの番

前回のあらすじ「胸囲の格差社会による被害発生」


あの騒動が起こってからしばらくし、窓を覗くといつの間にか夕方ぽい

やはり、時差の関係上で日本とは違って早めの日の入りぽい

日の入りとはいえ呑気に全員で夕飯を食べたり就寝するつもりは無いぽい

 

龍驤さん以外の面子はイギリスの艦娘の皆さんと一緒に夜警ぽい

まずは天龍さんと夕立と江風ちゃんぽい

 

それから6時間後に天龍さん、長門さん、時雨おねぇちゃんと交代ぽい

天龍さんは連続になるけども本人曰く「慣れてるから大丈夫」との事ぽい

 

夜警前に一度装備を確認して置くぽい

 

副砲の「10㎝連装高射砲」に魚雷は「61cm四連装(酸素)魚雷」ぽい

もはやお決まりとなった魚雷の先端には「シャークスマイル」のデカールぽい

主砲は「12.7cm連装砲B型改二」に戦斧ぽい、そして今回は夜間と通常時用の方を持って来たぽい

 

そういえば名前を決めて無かったぽい・・・

・・・無骨に「戦斧エッジ一式海上用近接武器」・・・略して『戦海』ぽい・・・

戦海・・・無骨で渋くてカッコイイぽい・・・

 

周囲に誰も居ない事とぶつかりそうな物を確認するけども大丈夫ぽい・・・

・・・ぽいっ!

 

戦海を構え下段から素早く切り上げ、上がった戦海を重力に任せ軌道を修正しつつ振りぬき

遠心力を使って回転斬りッ!!・・・ぽい・・・

 

残心を残し大きく息を吸い込み吐き出すぽい・・・

特に問題も無いぽい・・・

 

 

足元から小さな物音が聞こえ、視線を落とすと

青いはっぴの妖精さんだったぽい

 

戦斧を肩に乗せてサムズアップすると

妖精さんも返してくれたぽい

 

「さぁ、行くぽい」

妖精さんを乗せてこのままドックを出るぽい

 

 

 

ドックを出ると日が沈み月が・・・上ってないぽい・・・

新月ぽい?となると月明りが無いから真っ暗になるぽい

 

所定のポイントまで向かうと天龍さんが待っていたぽい

 

「来たか、後は江風だけか」

「もう少しで来るはずぽい」

 

「アイツならサボる事も無いだろ、それとオレに関しては気にすんな」

「どういう事ぽい?・・・ぽい?」

 

「・・・スー・・・フゥ―・・・スー・・・フゥ・・・

「・・・立ったまま波に揺られながら仮眠してるぽい」

 

と、とりあえず、周辺警戒ぽい・・・

視線を天龍さんから正面の海に向けて見張るぽい

 

・・・よくもまぁ器用な「ボンッ」事をッ?!

 

「敵襲ぽい?!天龍さん・・・居ないぽい?!」

≪≪コッチだ、ぽ犬、もう終わったぜ?≫≫

 

500メートル程先で天龍さんが駆逐艦のイ級を引っ提げて帰ってきてるぽい

≪≪恐らくコイツは偵察、ひょっとたら本体が今夜中にくるかもふぁ~・・・≫≫

 

≪≪ン、江風遅くなったぜ≫≫

≪≪おせーぞ、コッチは一匹釣れた所だ、他にも来るはずだから警戒しろよ?≫≫

 

じ、自分を囮にしつつ立ったまま波に揺らながら仮眠を取りながら索敵してるぽい

お、恐ろしい人ぽい・・・。

 

その後は特に問題なく交代で携行式の夜食を食べて他愛のない話をしてる最中ぽい

 

「神薙さんの作るカクテルが恋しいぽい・・・」

 

「ン、江風は無事に鎮守府に帰ったらBARで一杯やるんだ」

「おい馬鹿バカヤメロぽいっ♪」

 

「冗談だよっ?夕立の姉貴?」

「分かってるぽいっ♪」

 

 

そんな事を言っていると近くで()()()()()()水面に着水したのか波が不規則になったぽい

 

「・・・誰かが敵を呼びよせたみたいぽい・・・」

「ン、誰が一体そんな事を・・・」

 

「オイコラ(恐らく)元凶ぽい」

「きっひひっ♪」

 

主砲を構え、警戒するぽい・・・

 

 

 

 

後方から音ぽい?!

振り返ると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁそう焦んないでよ。天龍?夜は長いよ?」

「・・・テメーかよ・・・オイ・・・脅かすなよな・・・」

 

天龍さんが川内さんの側頭部にサーベルを突き付けてたぽい

 

それよりも、

 

「ン、川内さんが来たって事は・・・無人機の不時着時のの被害はどうなった?」

「ん?全くのゼロだよ?()()()のお陰でね?」

 

そう言いつつ指さした方向にはイギリス海軍の鎮守府ぽい

つまり・・・どういう事ぽい?

 

「あ、ちょっと待ってね?えっと・・・こうして・・・うん、これで良し・・・

えっとね?簡潔に言うと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリスは()()()に対して物資と戦力を分配させたんだよ?」

そう言い放つ川内さんの真後ろで複数のコンテナが着水してるぽい

 

・・・つまり・・・イギリスは疲弊してたんじゃないぽい

戦力を分配して自国の防衛戦力が弱まっただけぽい

 

そこに夕立達がドイツの援軍としてきたけどもドイツは崩壊してたぽい

そこでイギリスに助けを求めたらイギリスはイギリスで防衛で一杯一杯だったぽい

 

簡潔に言うと

 

日本【ドイツを助けに来たら手遅れだったし、イギリスさん助けて】

イギリス【戦力を分配したはいいけども本土の防衛で手一杯だ・・・しかし、呼び戻すにも・・・

おっ?日本から援軍が来たぞー!!助かった!流石は日本だ!】

 

日本・イギリス【ん・・・?なんか食い違ってるけども・・・互いに利益になるしいっか♪】

って事ぽい?

 

「そうそう、今日の夕方辺りに日本は海軍の過激派を()()()敵と見なしたよ?

それを全世界に伝令役を飛ばして伝えてる筈だから、無線封鎖も今夜か明日の朝辺りで終わるよ

 

そして、始まるよ?全世界にね?」

「ン、ちょっと待ってくれ、一体何が始まるってんだ?」

 

「何って・・・そりゃ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()だよ?」

 

刹那、隣国のスペイン、フランス、ポーランドなどの無線が急に繋がり出し混線と化し始めたぽい

全世界規模の膠着状態は・・・今夜終わる様子ぽい



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第8章 道
和平の道


昨晩は偵察のイ級が顔を出す程度で特に問題無く交代の時間になったぽい

けれども、寝られる訳もなく明け方に意識を失うように少し眠ったぽい

 

それから、気が付くき体を起こし、ベッドから起き上がり

周囲を見渡すと机の上に無線機が置かれて全員でかじりつく様に聞き入ってるぽい

 

「・・・おはよ、ぽいぃ・・・」

「ン、夕立の姉貴、おはよう」

 

「状況はどうなってるぽい?」

「昨晩は無線が混線してたが急に鳴りややんだ事から機密のチャンネルに切り替えたんだろって事

それと三笠様が『艦娘代表』として過激派と無線のオープンチャンネルで和平交渉しててな

今は三笠様が過激派に対して状況を突き付けて返答待ちだ」

 

「・・・わざわざオープンチャンネルでやる事でごまかしは聞かない状況にするって事ぽい

と、言うよりも和平ぽい?・・・後々発火して爆発しそうぽい」

 

 

≪≪待たせたな、三笠様殿≫≫

 

「この声・・・過激派のトップの爺さんぽい?」

「ン、恐らくな?」

 

≪≪聞かせてもらえるか?貴様の答えを≫≫

≪≪そう焦るな、ご老体、私の答えは・・・こうだッ!!≫≫

 

刹那、無線機から轟音が聞こえてくるぽい

 

「なんや、なんや?!」

「・・・爆発?」

「まさかッ!!」

「オイオイオイオイオイオイッ!!」

 

「いや、まさか・・・ねぇ?」

「ぽい、あの人なら殺しても死なない気がするぽい」

 

≪≪あっははははっ!!日本の海軍本部を爆破してやったわ!コレで脅威が減った!!

このまま、私の言う事をきかぬ者共は全て捻り潰してくれるわァ!!

 

和平などあり得ぬ!そして、私は退かぬ!!媚びぬ!!省みぬ!!

新世界の王に敗北の二文字はないのだァ!!!≫≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪≪ほーお、それで誰が死んだと言うのだ?≫≫

≪≪な、何?!≫≫

 

「知ってたぽい」

「だね」

 

≪≪そして、無線機の前のぽ犬とその姉

どぉせぇ、『殺しても死なない』とかぬかしよったんだろ?≫≫

 

「す、す、す、すみませんぽいっ!!」

「これは知らないよ・・・。」

 

≪≪まぁ良い、どうせ貴様の事だ、何時も何時も何時も何時も何時もォ!!

変に厄介な置き土産を置いて行きおって・・・毎回、死にかける余の身にもなれッ!!≫≫

 

「ン、大分、感情籠ってるな・・・」

 

≪≪ともかく、和平交渉は決裂、精々、海底に眠る鉄屑の仲間入りしない事を願うじゃな

 

艦隊、傾注ッ!!

 

たった一言で場を緊張感が覆うぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄底海峡で・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ソロモンに集結せよ!!≫≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソロ・・・モン・・・ぽい?

あの・・・雨の・・・夜・・・ぽい?

 

夕立の沈んだ・・・海・・・ぽい?

 

 

刹那、鎮守府から、けたたましいサイレンが鳴り響き

敵襲を知らせるぽい

 

「・・・オメーら、ソロモンの夜を思い出すのもいいが

どうやら、厄介なご近所さん(深海棲艦)は惚ける暇を与えてくれない様だぜ?」

 

「ちょい待ち天龍、コレ持ってき」

「コレは?」

 

「急にこさえたから一枚しか出来んかったけども堪忍してや?

それは、ええもんやで?」




和平交渉、決裂ッ!!(節分になんてモン投稿してるんだろ・・・w)

次回は個人的にやりたい事をやれた回ですw

しy


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平和の道

今回はやりたい事をやった回です

それと、誤字修正報告ありがとうございます!


艤装を急いでつけて戦場()へと赴くぽい

けれども、あの夜の事をぬぐえずに居るぽい

 

ロイヤルネイビーによって敷かれた防衛線の後方で待機中ぽい

 

そして、日本艦全員で戦場()きてるぽい

天龍さんが防衛線の総指揮をとっている娘と話をしてるけども

そろそろ、話が付きそうぽい

 

「・・・分かった、武運をな・・・

 

さて、イギリスからは戦力を割けないそうだぜ?

だが、ドイツの残存戦力が後方付近から横やりを入れて深海棲艦達が混乱し、

今が好機だが火力が集中せずに押すに押しきれない

 

長門さん、この場に残って防衛してくれねぇか?」

 

「ソロモン諸島へ急行するのだな?

・・・ならば、この場はこの長門に任せるがいい、足の遅い私は付いて行けない

それにこの防衛線の後方から火力支援するのも大事な役目だ

 

なぁに、本土防衛すら任せられぬ、

この身、せめて戦友の故郷、守り通すッ!」

41cmの主砲が敵を捕らえてるぽい

 

「まぁまてや、長門さん、ウチも付き合うで?火力と言えば空母も入るで?

せやから・・・ここでいっちょ派手暴れるとするで?」

そう言う広げた巻物から艦載機のエンジン音が聞こえて来てるぽい

 

「・・・艦隊、アメリカへと舵を切るぞ

アメリカで補給を受けてからソロモン諸島へと行くぞ、

そして、アメリカお家芸である「連合軍」に参加するぞ」

 

「それでええ・・・さぁ、仕切るで!

「全主砲、斉射!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

攻撃隊、発進!」

て――ッ!!」

 

 

轟音と発艦する艦載機の音を背に

アメリカへと舵を切るぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、アメリカへの道中、無線に入電があったぽい

 

旗艦である天龍さんに許可をもらって航行しながら

イヤホンの接続端子を抜き音量を上げ耳を傾けると三笠さんの声が聞こえてくるぽい

 

 

 

≪≪ 艦隊

 

余は戦争が嫌いだ

艦隊 余は戦争が嫌いだ

艦隊 余は戦争が大嫌いだ

 

殲滅戦が嫌いだ

 

 

 

 

 

電撃戦が嫌いだ

打撃戦が嫌いだ

防衛戦が嫌いだ

包囲戦が嫌いだ

突破戦が嫌いだ

退却戦が嫌いだ

掃討戦が嫌いだ

撤退戦が嫌いだ

 

海上で 吹雪の中の海上で

嵐の海上で 大シケの海上で

霧の海上で 流氷の浮かぶ海上で

夜間の海上で 逆光の中で

雨の降る海上で 雹が降る中の海上で

 

この大海原で行われるありとあらゆる戦争行動が大ッ嫌いだ

 

戦列をならべた艦隊の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが得意だ

空中高く放り上げられた敵艦が効力射でばらばらになった時は達成感を覚えた

          

大和型の操る46cm三連装砲が敵戦艦を撃破する時、胸をなでおろした

敵艦隊をなぎ倒した味方艦隊の歓喜の声を聴いた時など胸がすくような気持ちだった

 

恐慌状態の新人が初勝利に安堵し喚起する様は感動すら覚える

敵艦隊を蹂躙し凱旋した時などはもうたまらない

 

必死に守るはずだった港や街が蹂躙され燃やされ潰される様はとてもとても悲しいものだ

深海棲艦の物量に押し潰されて殲滅されるのが悔しくてたまらない

 

深海棲艦の攻撃機に追いまわされ鰯の群れの様に逃げ回るのは屈辱の極みだ

 

 

 

 

 

 

 

 

艦隊 余は平和(ピース)を全世界の人々が笑える夢の様な平和(ピース)を望んでいる

艦隊、大艦隊戦友諸君

君達は一体何を望んでいる?

 

 

 

 

 

 

 

更なる闘争を望むか?

情け容赦のない糞の様な戦争(クリーク)を望むか?

鉄風雷火の限りを尽くし全世界の人々がピースサインを笑って出来る世界を望むか?

 

平和(ピース)! 平和(ピース)! 平和(ピース)!』

 

 

 

 

 

 

 

無線の奥から「平和(ピース)!」と叫ぶ声が聞こえてくるぽい

そして、水平線上に見える艦隊の一人が

人差し指と中指を立ててながら天高く掲げてるのが見えるぽい

 

つまり・・・他の国にも分かる様に翻訳して同時に流してるぽい?

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、奴ら(深海棲艦)は抗うつもりだ

 

 

艦隊諸君、大艦隊戦友諸君

君達は一体何をすべきか分かっているな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦争(クリーク)戦争(クリーク)戦争(クリーク)!』

 

よろしい! ならば戦争だ!!

 

 

 

 

 

 

我々は満身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする握り拳だ

だがこの暗い闇の時代で堪え続けてきた我々にただの戦争ではもはや足りない!!

 

大戦争を!!

一心不乱の大戦争を!!

 

我らはわずかな艦隊 万に満たぬ同じ宿敵を討つ事だけで繋がる烏合の衆に過ぎない

だが諸君は一騎当千の古強者だと余は信仰している

ならば我らは諸君と余で巨軍の集団となる

 

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き潰そう

鷲掴みにし引きずりまわし眼を開けさせ思い出させよう

連中に恐怖の味を思い出させてやる

連中に我々の航跡波の音を思い出させてやる

 

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる

 

千の艦隊でソロモンを燃やし尽くしてやる

 

 

 

全艦隊に告ぐ! 目標 ソロモン諸島へと集結する深海棲艦群

 

抜錨!! 交戦規定解除!

作戦 状況を開始せよ

 

そうだ あれが待ちに望んだ栄光の光だ!

 

余は諸君らを導いたぞ

最後の戦場へ あの懐かしの平和へと通じる『平和の道(Road of peace)』へ

 

 

『三笠殿!代表!』『三笠殿!代表殿!』

 

 

そして我々、艦隊はついに大洋を渡り敵軍へと迫る

全艦隊、各員に伝達 連合艦隊長命令である

 

さぁ 諸君

 

 

平 和 を 創 る ぞ

 

 

 

 

無線機が途切れ砂嵐が聞こえてくるぽい

 

まさか?もう?昨晩の内に通信網が復旧したのにもう艦隊を纏めて作戦開始ぽい!?

速すぎるぽいッ?!

 

 

「天龍さん!急ぐぽいッ!」

「まぁ・・・そう、あせるなよ・・・取るべきは椅子は必ず奪うからよぉ・・・ッ!!」

 

「ぁ・・・ぽい・・・。」

天龍さんの隻眼が燃えている気がしたぽい

 




少佐演説はやってみたかったのですw
と言っても使える部分を使って
4割位削ってアレンジし1割だけ増設したましたが、長いです
うん、コレでw元ネタが長過ぎるってのもありますw

あ、演説時のBGMは「戦士よ、立ち上がれ!」が自分的にはオススメですw

嫌いと言いながら得意とか言う矛盾・・・w
それと前回の「しly」はこの事でした♪

あ、バレンタインデーSSの予約投稿終わりました
休日バンザーイ!!バンザーイ!!(涙)


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宇宙()の道

あの演説の後、一度セント・ジョンズの港に到着したのは深夜の3時、4時辺りの事ぽい

つまり開戦して一日がたったぽい

 

その後、補給を済ませると

 

『「戦場の何処に配置されても文句は言わない」「無謀な作戦に参加する」

これらを許容する者だけ輸送機に乗り込め』

 

そう言われ乗り込み機体は高度を上げて行き成層圏へ

その後、飛び続け合計3日と半日に差し掛かる頃の事ぽい

 

輸送機の中には卓上式電気コンロと鍋に水の入ったタンクが複数

簡易トイレとトランプ一式が複数とテーブルと椅子

そして整備工具のみだけは用意されていたぽい

 

そんな輸送機の中をいつ撃ち落とされるかも知れない恐怖の中、幾つのかの考察を重ね

「MS.三笠は最初からこうなる事を予測してた」「それで艦隊をあらかじめ編成してた」など、

色々と重ねたりして行ってたぽい

 

その他には、他国の艦娘と交流を深めたり

互いに武勇を語り合いながら英気を保っていると

 

≪≪Notification from the pilot, news from the battlefield≫≫

 

英語で告げられた、その一言を通訳役が紙とペンを取り出し一気に書き出していくぽい

ペンの走る音とエンジン音が場を支配し空気が一気に引き締まるぽい

 

内容をまとめると

 

開戦から四日目の現在

 

ユーラシア大陸方面から出撃した第一艦隊は台湾を経由しフィリピンを攻略後、

フィリピンを拠点としてビスマルク海で交戦中

 

アメリカ大陸から出撃した第二艦隊はハワイまで攻略、その後ハワイを拠点として

サンタクルーズ諸島付近で交戦中

 

アフリカ大陸に出向していた各国の艦隊を纏め第三艦隊を構成後、

マダガスカルを経由しオーストラリアを拠点としてデボイネ諸島付近で交戦中

 

そして、世界規模の無線封鎖が解けた後に各地の深海棲艦が姿を消した報告が多数

つまり、ソロモンに全戦力を集中させているぽい

 

そして、夕立達である

空挺艦隊は第四艦隊としてソロモン諸島、及びラッセル諸島へと落下傘を使い夜間の内に潜入

そして、五日目の開戦し暫く後に内部から切り崩す

 

そう言う作戦だったぽい

そして、互いに武勇と健闘を祈りながら人生・・・

というより艦生二度目のヘイロー降下ぽい

 

もう少しで夜明けの時間帯に夕立達は動き出したぽい

 

降下ポイントは複数あったぽい

けれども天龍さんが「オレ達が手本を見せてやる」と言い先んじて降下した為、

 

他の艦隊がどうなったは分からないぽい

そして、夜間の降下ぽい、新月から少し時間が経った為か月明りを背に降下してるぽい

 

何とか先頭の天龍さんを見失わない様に降りて行き、規定高度に差し掛かると

パラシュートが勝手に開いたぽい

 

 

その後、深海棲艦に見つかる事も無く無事に全艦合流できたぽい

ここまでは完璧だったぽい

 

 

 

ー 夜明けと共に飛行場姫に見つかるまでは・・・ぽい。

 




昨日、息抜きでニコ動で見つけた「antさん」の「艦娘の日常」の江風達が可愛すぎる・・・

あ、次回は色々と一気に回収します


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英雄の道

今回は色々な回収をする回です


月明りを背にしながら、降下し規定高度でパラシュートを自動展開

 

そして、夕立達は「ムンバガイ島」の南方に付近に着水し

島の先端にある二つの岩陰に隠れて夜明けを待つ事にしたっぽい

 

無線を封鎖し、私語を厳禁としてただ、待つだけぽい

そして、岩陰から顔を覗かすと眼前に広がる海は・・・あの日の記憶が蘇るっぽい

 

あの時は夜明けと共に・・・

でも、今思えば五月雨ちゃんはあの頃からドジっ子属性だったぽい

 

「鉄」で水「底」を覆った「海峡」・・・

この海は幾度も幾度も・・・これ以上、考えるのは・・・っぽい?!

 

不意に視線を感じ主砲をを構えるっぽい

けども・・・何処にも・・・ぽい・・・

 

・・・隣を見ると天龍さんがサーベルを構えて居たっぽい

そう言えば龍驤さんから何か貰って機内でサーベルに細工をして居たっぽい

 

そう考えていると海が明るくなって行くっぽい

・・・いよいよっぽい・・・。

 

「・・・アー・・・ソコノ?」

「ッ!?」

 

今、声が?!

しかも、知り合いの声じゃないっぽいっ!

 

岩陰からゆっくりと顔を覗かせると、

ー 朝日を背にした真っ白な深海棲艦が居たっぽい

 

首根っこをひっつかまれて岩陰に戻されるっぽい

 

「(なっ!テメッ!死にてェのかッ!!)」

そう言いたげな表情で口を動かしてたっぽい

 

けども・・・あの深海棲艦・・・

 

「(非武装だったぽい)」

「(・・・あ?)」

 

今度は天龍さんと一緒に顔を出すと

武装を解除した状態の深海棲艦が一人で立っていたぽい

 

「アー、ソノ、コチラ二、交戦ノ意思ハ無イ、ソノママ、黙ッテ話を聞いてクれルか?」

 

そう言われ、一度、岩陰に引っ込み顔を合わせ、互いに頷いたっぽい

「ココでドンパチして周囲にバレるよりかマシ」、ぽい

 

岩陰からサムズアップっをし、こちらも交戦の意思はない事伝えるっぽい

 

「・・・なら、話ソウカ・・・いきなりだが、俺は元々ハ人間ダッタ」

 

いや、ホントにいきなりッぽい?!

・・・ぽい?でも待つっぽい、大分前に深海棲艦となった人の記録があったぽい

確かあの時は時雨おねぇちゃんが失踪前の事っぽい

 

「USBフォルダ」内に写しだされた題名が「はじめに」と書かれたメモ帳の中身が

 

確か

 

このメモ帳開いた人へ

まず私は既に一度死んでいる

 

なのに、こうしてメモ帳の機能を使い記録を残している

なんだか、不思議に感じるが私もだ

そして、恐らくコレが私の最後の記録だと思う

 

そんな内容だったぽい

つまり・・・この目の前の深海棲艦も・・・元は・・・人、ぽい?

 

「俺ハ、アイツがコロされた時、アイツを護れる「ヒーロー」になるッテチカッタのに・・・

それをクヤンデいると怪しナ男がキテ、『力が欲しいか?』と聞かれ・・・ウナヅキ、コロされた

 

その後目をサマスとこの体二なってイタ・・・

そして、見知らぬ男から艦娘ノ写真ヲ見せナガラ行為った

 

『コイツらは人類の敵だ』

 

そう言われた時にmisèreたシャシン・・・ハ・・・

 

「キラキラ」と光り、海面と同化した何かを振るう金髪のセーラー服の少女だった

その時・・・目を歌がッたさ・・・姿形が変わろうと・・・忘れる訳がない

 

護る、と決めていたあの『大馬鹿野郎の相棒』だっテ・・・」

 

大馬鹿・・・野郎の・・・相棒・・・?

 

 

 

 

 

『なぁ?○○?こんな言葉知ってるか?』

 

『ん~?』

 

 

 

『護国の鬼って言葉なんだけどな?アレって「戦死した人をいう」らしいぜ?』

 

『ふ~ん・・・で?』

 

 

 

ーー

 

『なぁ?相棒?こんな言葉知ってるか?』

 

『ん~?』

 

 

 

『護国の鬼って言葉なんだけどな?アレって「戦死した人をいう」らしいぜ?』

 

『ふ~ん・・・で?』

 

 

 

 

 

・・・まさかッ!!

「・・・ッ!」

 

岩陰から飛び出そうとすると天龍さんに掴まれ首を横に振っているぽい

 

 

「ソウだ・・・それで・・・イイ・・・いくら俺達が例え「ソウルメイト」野ヨウナ存在だったとしても

今のオレはお前を【ナンドデモ・・・ミナゾコニ・・・】と囁いて沈めてしまいそうだ・・・

 

相棒・・・俺を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沈めろ」

「~~~ッ!!」

 

「それ以上は言うなッ!!」そう叫ぼうとした頃を口を塞がれ、何も言えなかったぽい

 

「俺はこの海域の深海棲艦の三分の一を指揮できる深海棲艦だ

ゆわば、『指揮官』、「コマンダー」だ、指揮官無き兵など雑兵だ

 

俺と同じ境遇の奴も裏切る事を言っていた、後はタイミングだけだ

せめて、最後位は・・・お前の手で・・・頼む・・・装甲や武装が無ければ

魚雷の数発で沈む脆い体だ、最前線もそろそろ、開戦する頃合いだ」

 

「・・・夕立、お前がやれ、VIPからのご指名だぞ。」

「・・・」

 

「俺達は艦娘、アイツは深海棲艦、沈め、沈められた、俺達は分かり合うなんて無理だ」

「アア、そうだ・・・なるべくハヤクしてくれ・・・気が付かれる前に・・・な?」

 

そう言うと口元を抑えていた手が除けられ肩へと移るっぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・、・・・。・・・わかった、ぽい」

天龍さんの手に夕立の手を重ね、優しく除けるぽい

そして、岩陰から姿を現し、魚雷を構え・・・

 

 

 

 

「なぁ?相棒・・・?こんな言葉知ってるか?」

 

「・・・。」

 

 

 

「護国の鬼って言葉なんだけどな?アレって「戦死した人をいう」らしいぜ?」

 

「・・・。」

 

 

「いや、な?俺はな?」

 

こう思うんだ?『生きて護国の鬼となれッ!!』

 

ってな?コッチの方がカッコよくね?」

「・・・。」

 

 

 

「相棒・・・最後位さ、笑ってくれよ?な?せっかく美女から美少女になったんだしさ?な?」

「・・・。」

 

 

記憶の片隅にあるコイツの記憶は「女好きなお祭り男は英雄志望」ぽい

なら、その、最後位・・・

 

「・・・艦隊、傾注

眼前の深海棲艦は艦娘と人類にとって最高の結果をもたらす英雄(犠牲)ぽい

この場の全艦に告ぐ、岩陰から姿を現し、持てる全力の笑顔で敬礼し、英雄(犠牲)を見送るっぽい!!

 

奴は昔は『女好きなお祭り男は英雄志望』だったぽい」

 

 

そう言うと皆何も言わずに姿を現し笑顔で敬礼しているぽい

 

 

「は、ハハハ、コレはコレは・・・こんな多くの美女に美少女に笑顔で・・・俺は死ぬのか?」

「そう、ぽ・・・そうだ・・・。」

 

「そうか・・・なら、頼む・・・テメーの手でな

この『無鉄砲で望んだ結果は手段を択ばずに全て手に入れる大馬鹿野郎』が・・・。」

 

「さよならっ!

『女好きなお祭り男で世界を救い平和を望む英雄志望で、

私と言う「絶世の美女」が居ながら女遊びを辞めない大馬鹿野郎』っ・・・!!」

 

 

「ったく・・・耳が痛いぜ・・・最後位、カッコよく散らせろよ・・・」

「テメーにはこれ位がお似合いだっ!」

 

「ククッ、あぁ、ちげぇねぇ・・・」

「だろ?この浮気者!」

 

そう言い引き金を引いた

 

「そう言っても、さぁ?ハーレム作ってたよな?相棒?」

「アレは私が被害者だ!いい加減理解しろ!そして、無様に死に晒せ!」

 

「あーこわっ、口調が可愛く暴力さえ無ければ俺は浮気しなかったのにな?」

「・・・ハン、言ってろ・・・バカ・・・。

 

 

「・・・、じゃあな!相棒!!」

「・・・じゃあね、私のー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界で一番大好きで愛しくて大好きな大馬鹿野郎さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・艦隊、無線封鎖解除、狼煙は上がった、夕立、この海域の全艦に伝えろ(吠えろ)

「・・・現時点を持って無線封鎖を解除する

艦隊、

 

生きて護国の鬼となり!

そして、暁の水平線にその名と勝利を刻みこめッ!!」

 

その一言を皮切りに無線が騒がしくなり

【深海棲艦の姫が深海棲艦を攻撃してる】や【指揮官を失って統制を取れてない】と聞こえてくるっぽい

 

「夕立、行くぞ・・・。」

「ぽい・・・ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言い機関を第四戦速に入れ加速していったぽい

そして、その場に小さな数敵の潮水が海面に落ち波紋を作り航跡波によって直ぐに搔き消された

 




英雄と書いて「犠牲」と読む
英雄なんて・・・所詮はその程度・・・

英雄になれて出来る事といえば色を選び
食い散らかし、謳歌しつつ、凱旋する程度の事・・・。

その、程度・・・。

おっと・・・私とした事が・・・
失礼しました。

えっと・・・そうですね・・・・

夕立さんの前世は「女性」
過去の「○○」の回収
戦線の崩壊、戦局を好転
和平を絶対的に否定しました
夕立は「提督LOVE勢」なのに提督に積極的では無い理由

これらを回収しました


それと、次回更新は「バレンタインデー」って事で番外編の方に「バレンタインデー編」がアップされます
ちょこっとだけ、フライングでさわりの部分だけ乗せておきます

「ネタバレは嫌だ」、「興味 無いね」って人はスルー
「大丈夫だ、問題ない」という方は文字を反転させてください

それでは!




ー2月14日
「バレンタインデー」当日

柱島泊地は多くの艦娘達でごった返していた
艦娘達の間に幾つかの事実が紆余曲折し噂話となったのが原因だった。

元々の話は
「完全予約制で前日の内に指定の鎮守府まで届く」
「予約販売には個数がある為、希望がある場合は早めの予約を心がけて」

と、元々は言うモノだったのだが、
ー曰く「予約のキャンセルが出た場合、店頭に並ぶ」や
ー曰く「原材料を持っていけば格安で作ってくれる」など、

妄想の延長線上で生まれた与太話や人聞きの噂話を真剣に信じた買い損ねた者(敗北者)達が
廊下をカカオ豆の入った袋を小脇に抱えて走ったり、僅かな軍資金(手持ち)を握りしめて走り抜け

辿り着いた先、目的地(ゴール)には






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人間の道

今日はバレンタインデーなのですが甘く無いですw
甘いのがお好きな方は番外編の方へどうぞ


そうして、開かれた五日目の戦局は火を見るよりも明らかだったぽい

 

深海棲艦の指揮官である飛行場姫は他の深海棲艦に対して爆撃・雷撃攻撃を始め

その指揮下にあたる三分の一に当たる深海棲艦達は混乱、

 

その飛行場姫の指揮下にあり混乱する深海棲艦達は

 

指揮官に付き従い味方である深海棲艦に対して攻撃を始める艦、

撃たれたからやり返す艦、

兎にも角にも目の間の脅威である艦娘に対して攻撃をする艦

 

この3つに分かれたっぽい

 

 

そして、その結果、混乱は連鎖していったぽい

指揮官を失った3分の1個にあたる深海棲艦達は雑兵と化し、

「艦娘に沈められるか」「深海棲艦に沈められるか」に分かれ

 

そして、深海棲艦の基地からの直接的に指示を受け取る深海棲艦達は

 

「深海棲艦」の中の「裏切り者」と「味方」を判別しながら攻撃を加えるという

手間と時間を掛けざる負えない状況になっていったぽい

 

しかも、後方からは夕立達の第四艦隊が挟撃にしに来ている為

対応をなければ、被害が大きくなる

 

そう言った状況になっていたぽい

 

対する艦娘達は「目の前の敵を撃つ」たったそれだけだったぽい

指揮官からの伝令は「コチラに寝返ろうが知った事では無い」、その一言に尽きたっぽい

 

艦載機が空を蔽いつくさんばかりに飛び交い、

艦載機の合間を縫い三式弾の雨が降るぽい

 

恐らく大和さんぽい?

その後、水雷戦隊の魚雷の一斉投射により更なる被害をだしたぽい

 

艦娘達は目の前の深海棲艦を次々に蹂躙していくだけだったぽい

弾が尽きれば、後退し、後方の艦隊と交代

 

それを繰り返す内に戦艦、巡洋艦、駆逐艦は掃討されていき

指揮官である飛行場姫だけがボロボロの体で立ち尽くしていたぽい

 

第一艦隊と第四艦隊で飛行場姫を包囲し

第二艦隊と第三艦隊で周囲を警戒をする形に

 

すると、飛行場姫が武装を解除し、一言

 

「俳句ヲ詠ム、解釈してクれるか?」

そう言いつつその場に正座をし手で海水を救い首を洗いだしたぽい

 

「・・・ひとつお聞きします、貴方は何故、寝返り潔く首を差し出したのですか?」

そう聞くのは大和さんぽい

 

確かに彼女なら何があろうと対処は出来そうぽい

 

「私は元々ハ人だった、ならば最後位、人の役に立ちタい・・・

それに、この展開をノゾミ裏切っタ・・・」

「そう、ですか・・・」

 

「とは、ゐえ・・・コノ身は深海の身・・・戻る事は出来ない」

「・・・。」

 

「・・・大和さん、コレ使って」

そう言い一振りの刀を差し出したのは時雨おねぇちゃんぽい

 

「・・・時雨さん」

「艤装つけたままだと振りにくいから、戦艦の誰か、持ってあげて?」

 

そう言い大和さんが目配せをすると

その場に居合わせたアイオワさんとガング―トさんが艤装の着脱を手伝っているぽい

 

「あの大和型に解釈してもらえるのか・・・最高の死に様だな・・・」

「・・・そう、言って頂けると、助かります」

 

そして、大和さんがゆっくりと抜刀し上段で構え

飛行場姫が一言

 

「夏草や、人々達の、夢の跡」

「・・・大丈夫です

私達が生きて、守り、護り抜きます。そして、再び人の世を繁栄させ、夢を取り戻します」

 

「・・・頼んだぞ」

その一言を最後に飛行場姫が討ち取られるが、歓声は上がらず

暫し、黙とうをささげた後に、大和さんは艤装を装着し、刀は時雨おねぇちゃんに返されたっぽい

その後、全艦が前を向いたぽい

 

彼女の呼んだ句は松尾芭蕉の有名な句を少しだけ変えた句だったぽい

無理もないっぽい、昔の武士も戦の前に句を読んでいたそうぽい

 

彼女の場合はそんな時間は無かったのかもしないぽい

 

そして、句の内容は

「かつて栄華を極めた人々の生活や死闘を重ねた人々の夢が、

跡形もなく消え去ってしまったことへの空しさ」が込められているぽい

 

それに対して大和さんは「私達が守り、人類を繫栄させ、夢を取り戻す」

そう返し、彼女は「頼んだぞ」とだけ言い逝ったぽい

 

この攻勢、この作戦、成功させるっぽいっ!!

 




バレンタインデーなのに殺伐・・・w


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暗黒の道

その後各島々を調べていると辺りが騒がしくなり、

周辺を警戒すると、例の一部の艦娘達にしか攻撃が通らぬ深海棲艦が襲ってきたッぽい

 

それを受けて撤退する娘と前に出る娘と分かれたっぽい

夕立達も前に出たっぽい

 

先ほどの戦闘と比べると数は少数だけども、慢心はしないっぽい

魚雷を流しつつ、主砲を撃ち、回避するぽい

 

隊列を乱さずに、お行儀よくぽい

そうこうしていると敵艦隊の数が減って来たぽい

 

「これなら・・・行けるっぽい!」

そう呟いた矢先ー

 

ー味方艦隊が轟音と共に消え去ったぽい

 

「っ?!何が起こったぽい?」

 

≪≪Enemy contact! The north is 12 o'clock, and the enemy's shadow is 8 o'clock!≫≫

≪≪|Enemy shadow・・・one ?! Enemy shadow is one! Only one! A fleet of allies has been sunk by just one enemy!≫≫

 

無線から聞こえる英語からして「たった1体の敵に沈められた」

そう聞こえ・・・ぽい・・・?

 

すぐさま、索敵すると・・・

「居たっぽい・・・」

 

そこにはいびつな深海棲艦が「フラフラ・・・」とよろめきながら

主砲を構えーっ?!

 

「はっ?!回避いィィィーーーッ!!!」

 

そう叫びつつ「隊列なんて知ったこっちゃない」そう思いなりふり構わず回避すれば、

 

後方で新たに浮上してきた敵深海棲艦の無傷の「鬼」、「姫」が一撃で消したんだっぽい

新たな脅威が現れた瞬間に消えさって逝った

 

その事実に艦隊はおずおずと2つに分かれたぽい

そして、夕立達は目の前の脅威に火力を集中させたぽい

 

けども・・・ほぼほぼ無傷な深海棲艦が佇んでいたぽい

そして、深海棲艦が反撃とばかりに砲撃をし

 

また、一つの艦隊が・・・

あの砲を凝視すると砲口の大きさが46、51cmよりも・・・大きい気がするぽい

その砲口はしかも連装砲っぽい・・・ソレが3基もッ!!

 

 

≪≪Vieh ... Vieh, Vieh, Vieh ...! !Schießen! Töte, schieße, schieße! !! !!!≫≫

このままだと・・・マズイっぽい・・・ッ!!

 

そして、奴の砲口がコチラに向きそうになり

「っ?」

 

後ろに倒れたぽい?!

 

「今だ!退け!退けェー!!」

そう天龍さんが叫び下がり出すと全体に伝わったのか

 

≪≪All ships withdraw!≫≫

≪≪Alle Schiffe ziehen sich zurück!≫≫

≪≪Все корабли уходят!≫≫

 

各国々はそれぞれの母国語で指示を飛ばしつつ引いて行くぽい

そして、夕立達は戦闘海域を離脱し、5日目を終えたっぽい



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希望への道

最近、駆け足になっておりますが自分の中で
「やりたい事」を見つけ少し急いるのかもしれないです


戦闘海域から離脱し目と鼻の先のサンタクルーズ諸島のネンドー島へと退避したぽい

いささか、近すぎる気もするけども深海棲艦が攻めてくる気配も無いぽい

 

その島陰で天龍さん達全員で休んでいるぽい

 

そこで先ほどの異形な深海棲艦について思い出すぽい

図体は普通の人型なのに積載している砲はデカすぎる

 

その一言っぽい

しかも主砲の反動で倒れる事も無かったぽい

アンカーでも刺してるぽい?

 

でも、海面にそんな物さす場所なんて無いっぽい

しかも、夕立達の集中砲火を受けても傷が少し入る程度だったぽい

なんて考えてると警戒にあたっていたアメリカ軍から無線が入るぽい

 

≪≪Hey! What is that!?≫≫

≪≪Is it an enemy? Are you on your side? Or is it a trap?≫≫

≪≪A submarine that floats and sails with the Hinomaru raised in the daytime at 12 o'clock appears!≫≫

≪≪No, wait, there used to be such a guy in Japan≫≫

≪≪Japan is crazy ...≫≫

 

堂々と日の丸を掲げて浮上航行する日本の潜水艦・・・?

そう聞き、みんなと顔を見合わすと

 

【いや、アイツしかいねぇだろ?】

と言いたげな表情が帰ってきたぽい

 

「夕立、お前が味方だと伝えろ」

「ぽーい・・・」

旗艦である天龍さんに言われは仕方ない

 

混線とするアメリカ軍のチャンネルに割り込み

≪≪Ah ... it ’s a submarine on your side, do n’t attack.≫≫

≪≪・・・Understood ・・・Guide to that≫≫

≪≪Thank you≫≫

 

そうして連れられてきたのは

日本陸軍が生んだやらかし潜水艦「まるゆ」だったぽい

 

「補給物資をお持ちしました!」

「あ、うん・・・ありがとぽい・・・」

 

そうして、物資を受け渡す最中の事ぽい

ふと、まるゆを見て気が付いたぽい

 

(まるゆ・・・潜水艦・・・それに砲撃や魚雷の効かない装甲・・・ぽい?)

そして、次に思い浮かぶのは大和さんぽい

 

昔の戦争時代の話ぽい

まるゆが訓練を終えて帰還する途中、大和と遭遇し、まるゆは登舷礼、しかし、

この登舷礼は陸軍式の無骨なモノだったぽい

 

これに対し大和の乗員は百人単位で整列してラッパ演奏付きの登舷礼を返した

と、ここまでなら単なるいい話で終わるのだが、この時にまるゆの乗員たちは大和航行時の

大波を被ってずぶ濡れになってしまう。ある意味まるゆらしいオチではあるぽい

 

その話からから今度は大和さんの装甲を思い出すぽい

確か、大和さんの装甲は「対砲弾」に対しては無敵だったぽい

 

しかし、艦載機の魚雷には弱く「対水雷装甲」は皆無だった話ぽい

たしか、「雷撃は想定して無かった」とか・・・

 

なら、新手の奴が「想定してない攻撃」

コレをぶち込めば・・・行けるかもぽい・・・



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明日(未来)への咆哮

これらの道は全て人々の生きてきた道、業
人や艦娘は集い、集約し、大きな道となる


その後、艦隊に作戦を伝えると、当然反対されたが・・・

まぁ、打開策や大代案もなく・・・

 

なし崩し的に可決され迎えた6日目

疲労が無くなった訳ではないが少しはマシになったぽい

 

そして、作戦時間の開始と共に戦速を合わせて航行して行くぽい

けども・・・

 

「ン、やけに静かすぎるぜ・・・」

「だね・・・?あれは?前方!ソロモン諸島近海に異変あり!!」

 

そう言われ眼前の海を注視すると

ソロモン諸島を覆うように紅い海へと変貌してるぽい?

 

艦隊は一瞬だけ躊躇したが進軍するも

紅い水域に進入した瞬間、直ぐに異変が起きたぽい

 

 

≪≪Is it flooded?!≫≫

≪≪This is also!≫≫

≪≪What the hell is going on?!≫≫

 

艦隊の各所で悲鳴が上がり、次々と味方が退いて行く中

夕立達だけは無事だったぽい

 

つまり・・・

「夕立達だけが呼ばれてるぽい」

「当然、罠・・・だよね」

「ン・・・だろうな」

「うーん・・・これはどうする?天龍?夜戦?」

 

「・・・~・・・~っ!!

だぁー!!まどろっこしい事は無しだ!オレ達は目の前の敵を討つ、それだけだ」

 

そういい前進する天龍さんの背中をを見て

夕立達は海域の奥深くへと切り込んだっぽい

 

 

 

 

 

 

そして、海域の中心地に奴がいたぽい

異形の深海棲艦

 

奴が主砲を構えようとした時、

後方から探照灯の鋭い光が奴の顔を覆い視界を奪うぽい

 

 

「みんな!行って!!」

作戦の開始ぽい

川内の探照灯で目晦ましをし時間を稼ぐぽい

 

 

 

そして、奴の足元に潜り込んだ時雨おねぇちゃんが

日本刀を構え片膝をつきー

 

 

『雨節の型』

『五弐八ノ技』

『虎ヶ雨』

 

一太刀を深く浅く切り込み、脇腹に小さい傷をつけてくれたぽい

そして、目論見道理ぽい!!砲弾や魚雷よりも効果的ぽい!!

 

時雨おねぇちゃんが付けてれた傷を目掛け

戦海に手を掛けてその場で更に艤装に負荷をかけて少し加速し

直前に面舵()一杯を取り、取舵()一杯を入れるぽいっ!

 

体の位置をずらさずに大きな波を生みながら体の向きだけを変えていく

最中に傷口を捉え、抜刀するぽい

 

(しっかりと間合い(射程圏内)の中ぽいっ!!)

両手で戦斧を構えー

 

ー回転抜刀術『己鞘(きさや)

 

夕立自身を「鞘」とし、「遠心力」で戦斧の刃に力を集中させるぽいッ!!

そして、訪れる確かな手応えが来るぽい

 

(入ったぽい!)

そのまま、降りぬいた後、奴の口から悲鳴が轟いたぽい

両足を開き右手に持った戦斧を海面に置き

 

奴の後方に回ると潜水艦らしきモノにアンカーが弐本、打ち付けられてるぽい

 

「時雨おねぇちゃんぽい!!」

「任せて!!」

 

上段の構えー「兜割ッ!!」

『雨節の型』

『七八ノ技』

『夕立』

 

 

 

2本のアンカーを断ち切ると

主砲の重みでコチラに倒れ込んできたからしっかりと避けるぽい

 

そして、奴が膝立ちの状態になり

起き上がろうとする所を必死に後方から押させるぽい

 

奴の傷口を確認すると

脇腹の傷口が更に大きくなっててるぽい

 

「天龍さん!!」

「早く!!天龍さん!!」

 

そう叫ぶと、正面から来るはずの天龍さんが居なかったぽい

 

どこから?と思い見渡すと

正面ではなく傷口のある真横から天龍さんがサーベルを上段の突きの構えで突入してきたぽい

隻眼の眼光を光らせ唸りを上げながら突入しー

 

 

 

天穿ツ!!

 
龍ノ壱牙ァッッ!!

 

 

 

奴を真横から串刺しにし、サーベルを貫通させ

拘束したぽい

 

「っしゃあ!!!!江風ェェェェェッ!!!」

 

 

 

 

「ン!!任せな!!

チャージ完了・・・セーフティーロック解除ッ!!

さぁ・・・行くぜ・・・!!

 

懺悔は済ませたか?

俳句を詠んだか?ま、解釈はしねぇがよぉ・・・

てめえの罪を数え終えたか?

 

あ?終えた?

 

 

 

 

Then die(なら、逝け)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
Penetrating fire(貫く劫火ッ!!)

 

 

奴の拘束を解き海面に思いっきりダイブし、後頭部を守る様に手を回すと

同時に夕立は爆炎に巻き込まれたぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・へへへっ・・・ン!シテやったぜ!!」

≪≪コチラ川内、・・・誰も・・・沈んでないよね?≫≫

 

「・・・アーメン、ハレルヤ、ピーナッツバターだね」

「・・・ぁ・・・ぁっ・・・ファッキンクライスト様様だぜ・・・コンチキショウが・・・

・・・もう二度とやらねぇぞ・・・オレは・・・ぁ?夕立?無事か?」

 

 

「ぽい・・・っ・・・脚部の主機をやられて航行できないぽい」

爆炎には巻き込まれ軽く満身創痍になりかけたモノの

なんとか生きてるぽい

 

けども・・・航行と海面に自力でたてないぽい

今は女のこ座りしきできないぽい

 

「ン、見てみろよ・・・ゆっくりと沈んで行ってらァ・・・」

その言葉道理、奴がゆっくりと傾き沈んでいってるぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪≪夕立!後ろ!!≫≫

「へ?な!ガっ!あぁ!!」

「沈メル!御託ハイイ!キサマヲ沈メル!!ソシテ、コチラニクルノダ!!」

 

後方から両肩を掴まれ海面に叩きつけられ

仰向けになり戦艦棲姫がコチラを睨み、ペットの主砲がコチラを向いているぽい

 

・・・さて、この状、況・・・?

ふ、ふふふっ・・・

 

 

「貴様ァ!!今スグ、ソノ、ニヤケ面ヲヤメロ!!」

 

「ハッ!!笑止ぽい、テメーには言った筈ぽい、夕立は

「絶対的優位な状況で勝ち誇っている奴」や「『イエス』か『はい』しか言えぬ状況」で、

ハッキリと「NO」と言いきり、己の未来を切り開き、相手の青ざめた顔を見る事が何よりも

幸福を感じる事が出来る、と言った筈ぽい」

 

「貴様ッ!何故!何故ソウ言イ切レル!!」

「ヒント、夕立の瞳、夕立の瞳をよく見る事ぽい

この瞳にはお前が反射してるぽい?悪いがお前など眼中にないぽい

 

さぁ、夕立の視線を辿ってみろ

そして、夕立の瞳には何が映っているぽい?」

 

「ナニ、ヲ・・・ッ!!」

 

戦艦棲鬼が夕立の視線を辿った瞬間

夕立達は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

消し飛んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・相棒・・・吉川の相棒・・・また、会えるか・・・なぁ・・・

 

 

 

 




『〇〇者〇に〇息を〇ー兵〇小〇の「未〇」は〇べ〇いー』


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エピローグ 終戦へ、そして、新たな「未来」
未来へと続く道


駆け足でここまできましたが
一応、これで完結です、次作は投稿済みです


 

 

 

訳が分からなかった・・・

夕立は・・・しずんだ・・・筈・・・

 

しょっぱいみず?・・・しおみず・・・?潮・・・水・・・?

「しょっぱい・・・みず・・・?」

 

そして、口内に水が入り理解した。

雲が浮かび、私は上下左右に揺れていた・・・

暁の水平線が輝いているだった・・・

 

そうこうしてると何処かは分からない島に流れついたぽい

 

そこで、ふと気づいた

夕立の中の夕立がいない・・・

 

「何処にもいない・・・あれ?」

途中から語尾に「~ぽい」が必ず付いてたけども

今はそんな事が無いぽい

 

あ、・・・んんっ!

ふう・・・

 

・・・そっか、行っちゃったんだね。

『「錬金術」や「魔法」に「魔術」、「買い物」この世の理の基本は「等価交換」』

それに例外は無い筈、

 

「夕立」を代償に「夕立の生」を

そういう事ぽい?

 

 

そう言えば、妖精さん達は?

そう思い総員を陸地に並べさせると青いはっぴの妖精さんがいなかった

 

彼女も、ぽい

 

 

そういえば、この辺一帯は静かぽい

どの位の時間と距離を流されたぽい?

 

そう思ってると急に艦載機の風切り音が聞こえ

妖精さんを咄嗟に庇う様に動くけども・・・

 

「あれは・・・『フェアリー ソードフィッシュ』?」

急いで妖精さん達を乗艦させてソードフィッシュの後方に10㎝連装高射砲を一発だけ放つと

何処から撃たれたのか特定の為に旋回し始めた所に両手を振って居場所を伝えると

 

ソードフィッシュが高度を落とし確認する様に目の前を横切って行ったぽい

その後しばらくして救援艦隊が来てくれたお陰で事なきを得たぽい

 

 

 

・・・・・

・・・

・・

 

 

こっから先は救援艦隊に聞いた事も交じってる為、

所々不確定要素もあるぽい

 

まず、夕立と戦艦棲鬼は異形の深海棲艦によって消し飛んだのは確かな事ぽい

けども、はっぴの妖精の事に付いて話すと彼女は「応急修理女神」という存在だったらしい

 

道理で普通の妖精さんはちょっとだけ違ったぽい

ただ、多くの艦娘は自我を忘れ人形のように生きてるのか死んでるのか分からぬ存在になるらしい

 

確かに、一度沈んだのに無事な事自体が奇跡ぽい

そして、ソロモン諸島を覆った紅い海水は異形の深海棲艦と戦艦棲鬼が沈んだ事により沈静化

その後、艦隊が乗り込み過激派を確保、一網打尽ぽい

 

つまり、攻勢は成功、深海棲艦との長きに渡る戦争は終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かのように見えたが・・・

そうは問屋が卸す訳もなかったぽい

 

 

 

場所と時は変わって柱島泊地の鎮守府の執務室

あの攻勢から数か月後の今日この頃ぽい

 

執務室で机に向かい椅子に座り書類の整理にあたっていたが

最後の書類を纏めて片付け、一息つき、筆を止めて考えに耽ってみる

 

 

『深海棲艦』その存在理由は

主に「不の感情」恨みつらみ色々ぽい

 

それを浄化する方法が「艦娘による撃沈」

つまりこれまで通りぽい

 

しかも、艦娘が沈むと深海棲艦となる事がハッキリと分かったぽい

つまり、人と艦娘が完全勝利するには

 

【艦娘は一人たりとも沈まずに無限に出現する深海棲艦を駆逐し続ける事】

コレが絶対条件ぽい

 

しかし、資材だって有限ぽい

・・・結果は火を見るよりも明らかぽい

 

あの時は生き残ったぽい

 

逆転は望みはほぼ、無くても、

緊張の今を凌いでも、未来は分からない

 

でも、

「・・・ぁ。」

 

鎮守府から出撃する艦隊を窓越しに見てると分かるぽい

 

「事実にぶちのめされる」のと「あきらめる事」はちがうのだと・・・

そう思うぽい・・・

 

「・・・ふぅ」

 

 

「コンコンっ」と不意に執務室の扉がノックされる

「はい、どうぞ」と返すと

 

「失礼しますのです」

「ぽい?これはこれは、「『現』秘書艦」の電ちゃん?」

 

「ちょっとそう言われるとむず痒いのです「『元』秘書艦」さん

それはそうと・・・新人さんを連れて来たのです・・・

 

けども天龍さんや江風ちゃんに見つかって・・・」

「・・・大騒ぎと、」

 

「・・・なのです」

「はぁ・・」

 

そういえば【今日、新人が来る】そんな事を通達する書類があった筈ぽい

(ソロモン諸島でドロップ現象によるドロップ艦・・・か、)

 

「ま、あまり待たせるのも悪いぽい」

「了解なのです!」

 

電ちゃんが扉を開き入室してくるのは

天龍さんに江風ちゃんに時雨おねぇちゃん

嵐に五月雨ちゃん

 

そして、見慣れぬ恰好の娘が一人

 

水色のラインが入ったセーラー服を着用し、

眼帯をつけてるぽい

 

帽子も着帽してるのだが、真横に向けた上で眼帯に沿うように斜め被りしている

そして、髪は緑みがかった黒髪

 

容姿を一通り確認しおえて目を合わすと

彼女は「ニッ!」と不敵に笑って海軍式の敬礼をし、一言

 

「木曾だ、お前に最高の勝利を与えてやる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大馬鹿野郎の相棒の俺がテメーの為にな?」

 

 

「・・・っ?!・・・ふぅ」

木曾と、名乗った彼女はいたずらが成功した子供の様に笑うので

 

「上官への口の利き方がなってない」

「な゛っ!!テメー!!」

 

そういい喰ってかかる木曾を天龍さんが肩を回し

「おう!オメェ新人の癖に威勢がいいな!気に入ったぜ!!」

「お、うっす・・・?」

 

「天龍さん、そいつは叩きのめせば叩きのめした分だけ反骨して

成長する化け物だと思うぽい、性格は変わって無い筈だから多分そうぽい」

 

「つぅ事は・・・ほぉ・・・?」

ぁ、やべ、天龍さんが本気の目つきぽい

 

「あー木曾?その人はこの場所で1、2を争う程の猛者だから沈まない様には

手加減はしてくれるけども、最初から本気で行かないと沈むかもしれないぽい」

 

「へぇ・・・?」

っし、木曾もスイッチが入ったぽい

コレで大丈夫ぽい

 

 

「うっしゃあ!!今日はオレが稽古をつけてやる!ついてこい!!」

 

その一言で執務室がざわめき、天龍さんに付いて行き、そのまま廊下へと伝線し

鎮守府に広まるのは時間の問題ぽい

 

 

そして、執務室に残ったのは時雨おねぇちゃんぽい

 

「・・・それで?今回も?」

「そうだね、ちょっと「出稼ぎ」に、ね?」

 

この姉は・・・はぁ・・・

 

「5本」

「・・・3本は?」

 

「前回は3本ぽい」

「うぅ~・・・なら、4本!」

 

「・・・それで手打ちぽい」

「夕立ってホント、やっさんに向いてるよね・・・。」

 

そう言いつつ出ていくおねえちゃん

その姿を見送ると静寂がまた支配を開始する中

 

 

夕立は自分の足をさすった

あの時の戦闘以来、海に立つ事が難しいぽい

 

だから秘書艦の座も電ちゃんへと戻したぽい

そして、後方に引いて今は教鞭を取ったりしてるぽい

 

そうする事でこの場所を守り

同じ話題で笑えたり悲しんだりふざけたりできる仲間を守っていくぽい

 

それが夕立の答えであり、今、守るべきものぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぽい?書類の中から、新しい書類が・・・。」

 

新しい・・・「未来(希望)」?

それを柱島泊地に着任させる・・・?

 

 

ー To be continued・・・ 




詳細はあとがきにて

一応、閲覧注意?警告タグ【ガールズラブ・百合】
あまり必要無いかと思ったので描かなかったのですが、吉川の相棒の前世は女の子ですよ?


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あとがき

タイトルの通りです


はいっ、えーって事で

 

「私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める」

は次作でもう少しだけ続きますが今作はコレにて完結します

 

でここで書いて行くのは

「夕立の過去のモデル」・「感想」・「次回作の広告」です

 

って事でさっそく行きますかw

あ、「あとがき」って事で平気で草を生えさせていただきます

 

まず、夕立さんの過去のモデルですが

ハッキリと言うなら

 

「釣果 津抜」

ー ええ、私、自身ですwww

 

勿論、少しだけ変えていますが大まかにはそうですね

 

生徒会長は嘘ですねw

ですが、職員室に良く呼び出されてましたw

 

ただ・・・

「現実は小説より奇なり」・・・とだけ言っておきますw

 

それで、えっと・・・?

 

ま、ザックリ行きましたがこんな感じですかね?

 

それで感想ですが

「ホント、多くの人に支えてもらって完結できた」そう思ってます

 

 

次回作ですが

 

タイトルは

 

 

 

 

戦う者達に休息を!

ー兵器少女の「未来」は選べないー

 

 

 

戦争が終結して数年、自然発生する脅威、『深海棲艦』

艦娘達は戦いに身を投じ事を強いられて戦い続ける者、

後方に引く者、

一般市民へとなる者

新たな新兵となる者、

 

そんな中、新たな戦士が現れる

その存在は

 

ー「半人半艦半機」

「艦娘と人のハーフ」その少女は「自ら同意」し機械の体を手に入れ

紛い物のクオーターとなる

 

その少女の歳はー「十五歳」

その少女が同意した時の歳はー「‐歳」

 

そして、

問われる人権の有無

選択の出来ない未来

消える事のない脅威

新たな「希望」の光

終わる「絶望」の闇

 

そんな少女は入り浸る、一軒の店に

そこには

 

特別な目のバーテンダーと歴戦の遊撃手

普通のパティシエと海上の遠距離スナイパー

半人半艦の凄腕ディーラーと神速の水雷屋

半ば引退した変わり者の艦娘が二人

 

さて、今だけは全てを忘れて一休み

艦娘と人と兵器少女の織り成す

ブレークタイムをお楽しみください

 

 

って事で神薙、渚、椛さん達がメインのほのぼの路線で行きたいと思います

また、本編で触れる事の出来なかった所にも触れて行きます

 

また一話目は視聴者参加型のイベントを企画しております

そこでは皆様には『探偵』となり『犯人を特定』して欲しく思っております。

 

それでは「私は艦娘に転生して本当の『仲間』を求める」

コレにて完結を宣言させていただきます

 

最後の方は駆け足でしたが

私の人生で初めて物語を完結させることのできたこの作品に付き合ってもらい

真にありがとうございます

 

次回作の方もよろしくお願いします

 

 

 

 

・・・あれ?文字数微妙に足りない?

「あれ?コレって私の出番・・・?

私の時代が来た?これで勝つる!!」

 

え゛?!いや君ちょ!まd-



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