まちカドまぞく/吉田良子攻略RTA/潜在魔族持ち一般人チャート (FEP25)
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Part1

初投稿です(真)


シャミ桃のイチャイチャを横目にシャミ妹を籠絡するRTAはーじまーるよー。はい、よーいスタート(GO)。

 

今回調教するゲームはこちら、某日本三名園アニキが絶賛投稿中の「まちカドまぞく」になります。

KED君すこれ(コビ売りまぞく)。

 

私が今回走って行くのは攻略対象ヒロインの都合上勿論PC版となります。と言いますのも、シャミ子の妹、吉田良子こと良ちゃんは通常版の方には攻略ヒロインとして実装されていません(全ギレ)。まぁ、まともにやると後半LOみたいな内容になるので仕方ないですが…。PC版と通常版の細かい差についてはここでは語りきれないので是非プレイしてみてください。俺もやったんだからさ。

 

さて、今回攻略する吉田家の軍師良ちゃんですが…好感度上げ自体はそこまで難しくありません。シャミ子の好感度上げてれば何もしなくてもある程度までは好感度が稼げるため、攻略に関しては小倉やミカンアネキに比べれば114倍は楽です(当社比)。また、リコ君のような出会って5秒でゲームオーバーみたいな理不尽もほぼありません。ただ、重要なのはシャミ子の好感度を上げすぎると攻略不可になります。この軍師はとてもできた妹なので、姉の気持ちに気がつくと身を引いてしまうんですね…(5敗)。じゃあ、良ちゃんの好感度だけ稼ぐムーブをすればいいじゃんと聡明な視聴者アニキは考えるでしょうが無理です(無慈悲)。

 

なんと、良ちゃんはシャミ子の好感度が一定値超えないとそもそも好感度が上がりません。そんなじゃ、RTAになんないよ…、ということで普通に走る場合、適度に姉妹ハーレムムーブしてシャミ子の好感度を稼ぎつつ、良ちゃんを攻略する必要があります(妹を攻略するために姉を利用する屑)。まぁ、そんなシャミ子を曇らせるムーブをしながらRTAなんてしようものなら走者の胃が倍速で死んでいくので今回はシャミ子の幼馴染に設定することでその問題を解決します。本作では、幼馴染に設定されたキャラクターに関しては最初からある程度の好感度が初期から高めに割り当てられており、また補正がかかり上がりやすくもなっています。

 

なお、最近入ったアップデートでキャラメイク時に魔族を選択してシャミ子の幼馴染を選択した場合、一定確率で吉田家の一員としてスタートできるようになりました。設定としては、桜に託された幼い魔族の少年となり、シャミ子、良子の義理の兄として育つため良ちゃんからの好感度がどの√よりも高い状態から始まります。ただし、この√を選択すると吉田家の呪いをモロに受けるため一定のイベントを行う時に資金不足になりがちです。また、結界の判定のせいで桃とのエンカウントが遅れ、本人が筋肉寄りのステータスをした魔族でない場合、最初のダンプさんで詰むことも少なくありません(2敗)。さらに、吉田家全員の好感度が高い状態から始まるため、特定の誰かを狙うと嫉妬による洗脳orナイスボートend率が割高となります。だから、キャラメイクで人間にする必要があったんですね(メガトン構文)。しかし、お兄ちゃんと呼んでくれるシャミ子がめちゃきゃわわなので興味のある視聴者アニキは是非走ってどうぞ。

 

では、早速キャラメイクを始めて行きます。まずは種族を人間、名前ですが入力速度を考慮して「本田紅葉」通称ホモ君とします。先ほどの理由からシャミ子を幼馴染に設定したら住まいはばんだ荘とします。

 

後は、特典ポインヨを理系に多めに振って、残りを筋肉に入れます。ここでポイント理系に振る理由は趣味のお菓子作りを取るためです。本作は、特典ポインヨの振り方によって趣味や特技がある程度固定されます。しかし、運ゲー要素が強いので狙った趣味・特技が必ず手に入るとは限りません。初見の方は色々試してみても面白いかもしれません。…ちなみに、種族が魔法少女スタートの場合は理系にステを曲振りして、何回リセマラをしてもなぜかお菓子作りを取ることができませんでした。不思議ですねぇ。

 

長々話しましたが、ほんへを始めて行きます。イクゾーデッデデデデデン カーン

 

ここで流れるOPはキャンセルできないのでシャミ桃尊いしながら眺めましょう。あぁ^~。

 

早速操作可能になったところで、ホモ君のステータスを確認しましょう。ここで趣味・特技にお菓子作りがないとリセットなのですが…

 

名前 本田紅葉

 

種族 人間(魔族)

 

趣味・特技 お菓子作り、筋トレ

 

よしよし、狙い通りお菓子作りが取れてますね。筋肉に振ったポインヨが少なかったにも関わらず筋トレが取れてるのもうまあじですね。これは幸先がよ、ん?ファ⁉  種族 人間(魔族)⁉

 

えー、初見の視聴者の為に一応説明しますと人間(魔族)とは潜在的に魔族に覚醒する可能性を秘めている覚醒前シャミ子のような状態のことです。ご先祖が話しかけてくる、魔法少女と遭遇する、命の危機になるなどのイベントによって一定確率で魔族として目覚めます。

 

魔族に目覚めるとメリットとして基礎ステが全部上がりますが、これまた一定確率で闇に飲まれて、魔法少女の討伐対象にされることがあります。なので、本来ならRTA的には不安定要素となるためリセット案件ですが、本√に関してはこれはこれで利点もあるので継続します。まぁ、爆発確率はサクセス(パワプロ)の爆弾程度なので大丈夫やろ(フラグ)。

 

そもそも、潜在魔族スタートの確率はソシャゲで狙った星5をおはガチャで引くぐらいの確率のはずなんですが、なんで本番に限って引いてるんですかね?(ガバ運)

 

では、気を取り直して、最初にお菓子作りの技能を生かしてクッキー(東方は関係ありません)でも焼きましょう。……あくしろよ、っと焼けましたね、クッキー(Lv2)が完成しました。料理などをしたときの完成物のレベルは本人の技能によって決まります。作ったものに補正がかかる技能を持っていれば最低(Lv2)以上のものができ上がるようになっています。(Lv1)あれば最低限の味が保証されており、原作シャミ子のお料理は大体2~3辺りのできとなっています。ちよももは………なおきです。ちなみにみかんアネキの趣味・特技には料理(柑橘)とありました…。魔力放出(炎)みたいな感じですかね?(適当)

 

それではクッキー☆を完成させ、お隣の吉田さん家に届けに行くのが次の行動になります。ちなみにこれを渡すときは新作の味見に付き合ってくれと言って渡しましょう。普通におすそ分けすると施しは受けぬと拒否されます(無敗)。すると、丁度長女が優子からシャドウミストレス優子(シャミ子)になってどったんばったん大騒ぎしているところに出くわします。ここからしばらくは光の一族と闇の一族についての説明ムービーイベントが挟まりまるので、ムービーが終わるまですることがないから暇…暇じゃない?

 

でーすのーでー、みーなーさーまのためーに、

 

今後の方針についてお話します。まず、最初の内にはシャミ子と行動を共にします。というのも、最初の内は良ちゃん関連のイベントがほとんど用意されていないからです。だから、シャミ子の好感度を稼ぐことで両者のイベントを稼いでいきます。カメラ購入イベント辺りから(原作にない)個別イベントが増えてくるのでそこからが本番です。よって、基本的に魔法少女組とはほとんど関わりません。なので、覚醒イベントになる原因であるイベントがほぼキャンセルできます。そんな理由から、潜在魔族持ちでも問題ないと判断しました。と、そろそろムービーが終わりますね。

 

さて、話の流れとしては一族にかけられた呪いを解くために魔法少女の血が必要、だから探しにいこう!といった状況です。ここで、ホモ君には同行するか、待機するか選択枝が与えられますが迷わず、同行しましょう。お、シャミ子と良ちゃん、清子さんもちょっと好感度が上がりましたね。

 

さて、記憶力に自信のある視聴者アニキはひょっとしたらこの行動をガバと思っているかもしれません。なぜなら、この後のイベントは魔法少女と遭遇する上にダンプに轢かれそうになるという、魔族に覚醒判定イベントを2つも挟むからです。しかし、このイベントに限って言えば、覚醒の心配はありません。というのも、このイベントではちよももの変身バンクがフルシーンで入るため、通常のイベントとは処理が違うらしく1つのフラグイベントとして処理されています。なので、ダンプ(命の危機)は覚醒フラグとしてカウントされず、ちよももと初対面(魔法少女と遭遇)のみがフラグ処理されます。危険が0になるわけではありませんがここでシャミ子とちよももを合わせておかないと次の日から原作の倍くらいちよももが警戒を強めてシャミ子の監視をしてきます。その結果、夢に突入する前にフレッシュピーチハートシャワーされることもあるので注意してください(2敗)。まぁ、たかが1回のイベントぐらいで覚醒することなんてまずないし、へーきへーき。

 

はい、では、シャミ子がご先像を階段から落として、拾いに行ったシャミ子をダンプさんが異世界転生させにきたので、シャミ子を庇うのコマンドで突き飛ばします。すると、ちよももが片手ダンプして守ってくれるので、今日はここま…ん? あれ!? ………なんでホモ君のステが跳ね上がってるんです?

 

ああああああああ!てめぇぇぇぇ! なに(覚醒)してんだよ!

 




好感度表・愛情度

シャミ子(70/100)・(0/100)

良ちゃん(65/100)・(0/100)

清子さん(60/100)・(0/100)



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Part1(裏)

シャミ子視点は初投稿です。


「紅葉君!大事件です!」

 

目の前には私の家の隣に住んでいる幼馴染の紅葉君がクッキーの入った箱を抱えながらポカーンとしている。

 

「私は闇の支配者になって、魔法少女と血で血を洗う戦いをすることになりました!」

 

私がことの経緯を説明すると微笑ましいものを見るような笑顔を浮かべた。

 

「そうかー、優子はすごいなー、あ、清子さんこれ新作のクッキーです、よかったら良ちゃんと味見に協力して下さい」

 

「貴様!まるで信じていないな!私にも下さい!」

 

完全に扱いが小さい子どもに対するそれになってます!本当のことだぞ!

 

何を言ってもはいはい、と流す紅葉君を見かねてか、最終的にお母さんが補足の説明を入れてくれました。ぐぬぅ、お母さんの言うことなら疑わずに信じるんですね……。

 

お母さんから光の一族と闇の一族について聞いた紅葉君は神妙な顔をしながら何かを考えていると思ったら

 

「遅れた思春期がやってきて、自分を闇の女帝だと思い込んでいるというわけではないのか」

 

超失礼なことを言いやがりました。

 

「紅葉君は私をなんだと思っているのですか!」

 

私が貰ったクッキーをサクサク食べながら、ふがー!と抗議の声を上げる…でも確かに今まで大人しかった人が突然そんなイメチェンしたら誰だってそう思うかもしれない。

 

「どう?クッキー美味しかった?」

 

「うん!お兄の作るお菓子はどれも美味しい」

 

「サクサクして、ミントのフレーバーが良いアクセントになってますね」

 

お母さんと良の感想を聞いて、嬉しそうにニコニコしながら、「また作ってくるよ」と紅葉君はクッキーの入っていた箱を片付け始めた。紅葉君の新作お菓子はどれも美味しくて、私もいつも楽しみにしています。

 

「って、お菓子食べて和んでる場合じゃありません!」

 

「なんだ、優子はクッキーに不満点でもあったのか?」

 

「いえ、それはいつも通り美味しかったです。ありがとうございます。でも、そうじゃありません!私は身長を伸ばしながら、ファミレスで食べ放題して、魔法少女を倒すんです!」

 

「優子、目的と手段が入れ替わってませんか?」

 

お母さんが何か言っていますが些細なことは気にしたら負けです!

 

「なんだか和んでなぁなぁに成りかけましたが、そろそろ魔法少女を探していきたいと思います!」

 

我が家の経済状況を良いものにするため、魔法少女をちぎなげするのだ!

 

「その魔法少女探し、俺が同行してもいいか?」

 

「構いませんが…いったいなぜ?」

 

「人探しなら多い方がいいだろ?魔法少女ってどんなやつなのか純粋に気になるし。それに話が本当なら危ない目に遭う可能性が高いし(ボソッ)」

 

最後の方は、何を言っているのかよく聞き取れませんでしたが、そういうことなら、一緒に行きましょう!

 

「お姉、お兄、ご武運を!」

 

「優子、紅葉君、晩御飯までには帰ってくるんですよ、あと車には気をつけるように」

 

そんなこんなでお母さんと妹に武運を祈られ、送り出されながら2人で捜索を開始しました。

 

「でも、魔法少女なんてどこで会えるんでしょう?」

 

「まぁ、俺も今まで一回も見たことないし、結構希少種なのかもしれないな」

 

何気ない会話をしながら、歩いていると、道中、犬に吠えられて走りだし、躓いて持っていたご先像を階段から落としてしまった。まだ、魔法少女にも会っていないのにすでに満身創痍です…。

 

階段を下りていたところで、像を拾ったところで「危ない!」と誰かの叫び声が聞こえて顔を上げると猛スピードでダンプが突っ込んできた。一瞬頭が真っ白になったその瞬間、紅葉君が私のことを庇って突き飛ばした。その顔は、良かったとばかりに凄く穏やかで、死を覚悟した顔だった。そんな!紅葉君が私を庇って死ぬなんて…

 

「だめです!」

 

ガァン!という轟音に思わず目を瞑ってしまう。

 

「大丈夫?」

 

初めて聞くタイプの女性の声に恐る恐る目を開けると桃色の髪をしてフリフリの服を着たTHE 魔法少女といった出で立ちの同い年ぐらいの少女が片手でダンプを止めながら、謎の仮面を付けた男の人とこちらを向いていた。

 

「片手ダンプ!?」

 

この人たち誰!?紅葉君はどこ行ったの!?

 




仮面の男……、一体どこのホモ君なんだ……

裏パートは原作者伊藤いづも先生の独特なワードチョイスを真似するのが難しいねんな…

この手の2次創作をやっていると(原作者の偉大さを)感じるんでしたよね?


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Part2

きららファンタジアに良ちゃんが実装されないので初投稿です。

ちなみにホモ君の仮面についてですが、イメージとしては、ジョーカー兄貴(ペルソナ)、バニル(このすば)、シリウス(FE)、タキシード仮面(TGS嫁)みたいな顔の上半分隠れる感じをイメージで書いております。



仮面が付いてオレノチャートハモウボドボドダなRTAはーじまーるよー。

前回は、ホモ君が魔族に覚醒して桃が片手ダンプをしたところまででしたね。

 

突然の魔族覚醒お許し頂きたい(DIMSND)されて、クッソ焦りましたが、自暴自棄になっては行けません。まずは、原作でシャミ子に向けるよりも訝しげな目をホモ君に向ける桃を通りすがりのKMNライダームーブでしれっと流して、敵対の意思はないアピールをしましょう。その後は、何とか原作通りに事を進めるために一旦離脱します。本当に肝が冷えました。もうリセットボタンを押す寸前でしたが、覚醒ホモ君の取れる能力にあるものが確認できたため、続投を決意できました。そんな覚醒ホモ君の覚醒後の趣味・特技欄をご覧ください。

 

名前 本田紅葉

 

種族 人間(半覚醒魔族)

 

趣味・特技 お菓子作り、筋トレ、認識阻害(仮面)

 

となっています。

 

ちなみに魔族として覚醒したホモ君ですが…、離脱後にはもう人間の姿に戻っています。認識阻害なんて能力を取った時点でお察しの直感A+な視聴者アニキもいるでしょうが、どういうこったよとお思いの視聴者アニキも多いでしょうから人間に戻っている理由も説明します。

 

まず、潜在魔族の覚醒には2パターンあります。1つはシャミ子のように1度覚醒したら戻らない常時開放型です。これは常に魔族の姿であるため魔族であることによって発生する結界の加護や対魔法少女への認識阻害が適応されます(後、基礎能力が大幅UPします)。もう1つは、ホモ君のように一時的に覚醒する半覚醒パターンです。これは、人間に戻っているときは人間として結界に判定され基礎能力も下がります。さらに、魔法少女にも阻害されることなく会うことができます。しかし、仮面を付けているときは魔族として判定されます。原作読者であれば、ホモ君の覚醒はシャミ子の危機管理フォームのようなものなのかとお思いかもしれませんがちょっと違います。先ほどシャミ子の状態を常時開放型と言いましたが、ホモ君の一時覚醒は言うなれば斬魄刀の始解です(KBTIT)。なので、シャミ子の危機管理フォームは言うなれば卍解ですね。はい、というわけで、ホモ君は時間経過で始解が解けて、命を刈り取る形からTDN刀(人間)に戻ったと言うわけです(TDNは斬魄刀だった?)。

 

さて、では、新しく加わった特技の認識阻害(仮面)についても補足していきます。この能力は、まぁ、効果のほどは名前から察しがついている視聴者も多いと思いますが、魔族になっているときのホモ君を正しく認識できなくなります。変身ヒーロー物のご都合能力のようなものですね。また、この技能は他にも活用法があるのですが、現状のホモ君では練度が足りません。要修行です。

 

もちろん阻害能力に関しても完璧ではないのでモロに変身シーンを見られたりするとバレます。しかし、今回は幸いなことにシャミ子は目を瞑ってましたし、ちよももは人間時に面識が無かった(すれ違ったときはシャミ子(の角)に気を取られていた)ため、面が割れていません。だから、この能力が有効になり、リセットの必要がなくなったんですね(ガバをガバで取り戻す屑走者ムーブ)。

 

………ここからはプレイングで、リカバリーしていくので(ここでの運頼りを)お兄さん許して!

 

ちなみに、ここで会得できる能力はシャミ子の深層心理に入り込める能力のように、先祖から受け継いだものがない場合、魔族覚醒時に行動によって手に入る能力の方法性が決まる仕様になっています。今回の様に仲間を庇う勇気ある行動をするとサポート系の能力が手に入りやすくなり、逆に冷徹な行動を取ると戦闘で役立つような能力が手に入りやすくなっています。他作品のゲーム、漫画なら逆だ逆と言いたくなりますが、みんなが仲良くなれますように!と願うシャミ子が魔族で、シャミ子だけ守れれば良いと考えているちよももが物理型魔法少女の時点でもうね……、

 

まぁ、穏健派のみかんアネキでさえ敵を前にすると、殺れるけど、どうする?とか割と物騒な発言をして、聞いたリリスさんがドン引きする世界なので是非もないネ!

 

さて、最悪の事態なんてほとんど想定していなかったのでちよもも遭遇時にかなりオリチャを挟みましたが……ま、まええやろ。ここから、ノーミスなら、お釣りが出るし、多少(のガバとオリチャ)はね?

 

ただ、手に入る能力はある程度リカバリーの効くものであることもわかっていたとはいえ、他には、リコ君のように料理にバフ(デバフ)を付けることができるといった能力の場合もありますので、認識阻害(仮面)が取れたのは不幸中の幸いでしたね。

 

もしも、これでうっかり戦闘系の魔族として覚醒していた場合、ちよももの警戒度が原作の3段階ぐらい上がります。なので、2人で勝負を挑みに行った場合、下手するとシャミ子でも「シャミ子とホモはやっぱりわるまぞくだったんだね」と物理でちぎなげされかねません。ちなみに、シャミ子1人に勝負に行かせるという選択肢は好感度が下がるためRTA的にないです、ない。また、シャミ子との共闘はこのゲームの中では好感度稼ぎの鉄板です。最低限のステータスがあるならRTA関係なく、できる限り共闘を申し出ましょう。

 

じゃあ、最初から魔族としてスタートして物理特化のステにしてちよももにガチ勝負を挑むのはどうなん?とお考えの兄貴がいたら……まぁ、止めはしないのでぜひやって見てください(2敗)。漆黒ハウスレベルの絶望を味い、身の程を弁えさせられます(FE)。

 

さて、人間に戻ったところで、シャミ子が菓子パン施されてこっちに走って向かってきてますね。どこへ行っていたんですか!と怒られますが通りすがりの魔族仮面に助けられていつのまにかここにいたと答えておきましょう。他に言い訳も思いつきませんし。そんなこんなで、ちよもも遭遇イベントは終了となります。いやー、ここでこんな神スキル引けるなんて日頃の行いが良かったんですかねぇ? ………、いや、普通ならそもそも覚醒しませんけどね(半ギレ)。

 

さて、では気を取り直して、

 

桃・ダンプイベが終了したので次の日に移りましね。オッハー!本RTAでは、寝坊などのイベントが挟まれない限り、朝一にホモ君が最初にする行動は基本お菓子作りにしましょう。今回は……マカロンでいいですかね?

 

続いて登校フェイズ移行して、杏里ちゃんとエンカウントしてシャミ子の魔族覚醒について説明イベントが挟まりますが、ホモ君は特にやることないので適当に相槌を打って、このまま昼休みまで倍速です。

 

なんで、等速に戻す必要があるんですか?

 

授業の間の休み時間になぜか小倉がホモ君に絡んできましたね。どうやら、お前も魔族か?とホモ君に疑いをかけているようです。ここで、小倉に正体がバレるとシャミ子、ちよももにも正体バレをしてリカバリーの意味がなくなってしまうのでとにかく誤魔化しましょう。いくら原作でも謎強キャラな小倉とはいえ、ホモ君の認識阻害は貫けません。知らない、分からない、あいつがやった、済んだこととRTA猫な返事をして躱しましょう。

 

では、昼休みに入ったので早速ちよももに会いに行くのですが、その前に、シャミ子と杏里ちゃん、ついでに小倉へ新作お菓子を潜影蛇手。3人をマカロンで旨すぎて馬にして、好感度を稼ぎつつ、多少シャミ子の腹ペコ状態を緩和します。リスの様にお菓子を頬張るシャミ子はマジきゃわわ系です(あぁ^~)。

 

お菓子もぐもぐタイムが終了したところで、ちよもものいるA組へいざ鎌倉。

 

こ↑こ↓で一応初対面となっているホモ君はちよももに自己紹介を行うのですが、厨二が入った意味深な自己紹介をすると無駄に疑いの目がかかるので、真面目にTDN筋トレ好きの15歳学生であることをしっかりアピールしておきましょう。なお、ホモ君はたまさくらちゃんには興味ないノンケなので、追加ボーナスはありません。仕方ないね♂。  

 

今回のRTAの目的は、良ちゃん攻略なので、正直ちよももやその他魔法少女の好感度は敵対されない程度に上がれば問題ありません。なので、たまさくらちゃんアピや柑橘類大好きアピなどの露骨な稼ぎはふようら!

 

……ただし、ヒロイン勢の好感度が著しく低い状態で、良ちゃんとのデートイベント等を行い、目撃されると警察(に通報)だ!をされて一定確率で豚箱endを迎えます(7敗)。だから、√に入らない程度に適度な好感度稼ぎを行っていきましょう。そのための筋トレ、後そのためのお菓子作り。

 

そんなこんな説明している間に、シャミポコパンチ(へなちょこ)が、シャミポコパンチ(ストレート)に進化しましたね。シャミ子がこれで勝ったと思うなよぉー!をしたところで、後は放課後まで3倍界王拳!

 

放課後には、シャミ子・杏里ちゃんと一緒にトレーニングルームに向かいます。ここで、片手でバーベル上げクラスのダンベルを上げてるちよももにドン引きして逃げるシャミ子は一旦杏里ちゃんに任せて、ホモ君は自身のステ上げのために筋トレをしましょう。ついでに、ちよももの好感度稼ぎもできる優れものです。6年前に1度は世界を救ったその素敵な筋肉を見せてよ。

 

さて、筋トレは適度なタイミングで切り上げて、お次は図書館へ向かいましょう。

そうすると、7割ぐらいの確率で、勉強している良ちゃんと会えます。ここで、運が良ければ、勉強を教えるイベントが発生して好感度稼ぎが捗るのですが……、今日はダメみたいですね。ちなみに勉強系イベントの好感度増減は本人の学力系ステータスに依存しています。ホモ君は理系にポインヨを投資したので、結構頭脳派魔族となっており、理数英、後はなぜか現文も問題ありません。確かに数学には、日本語読解力が無ければ解けない問題も多いとは言え、妙な所でリアリティーがあるゲームとなっています。

 

ちなみに、他の文系科目は……、なおきです。ま、まぁ、小学生の範囲なら余程の事が無ければ問題ないでしょう。さて、イベントも発生しなかったので、お菓子作りの本でも読んでレパートリーを増やしておきましょう。今後、必要になります。

 

本を読んで、放課後の行動力を使い切ったため、帰宅フェイズです。良ちゃん一緒にかーえりましょ。ん?手を繋いで帰ってもいいか聞かれましたね?か“わ“い”い“な”良“ち”ゃ”ん“。この段階で、おててつないで帰宅イベントが挟まるのは珍しいんですが……、まぁええか。

 

では、2人で帰っている最中に河原で一日一万回感謝の正拳突きをやっているシャミ子を回収してばんだ荘へ帰ったところで本日はここまでとします。

 




好感度表・愛情度

シャミ子(78/100)・(0/100)

良ちゃん(72/100)・(0/100)

杏里(40/100)・(0/100)

小倉(30/100)・(0/100)

ちよもも(20/100)・(0/100)


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Part2(裏)

ホモ君視点も良ちゃん視点も初投稿です。


ここは、どこだ?一面黒の謎の空間に俺は浮かんでいた。

 

俺は確か、優子をダンプから庇って、それから…

 

「すると、ここはあの世か?」

 

「早計が過ぎるぞ、若人よ。ここはお主の深層心理、お主はまだ生きておる。」

 

突然、黒い靄のかかった何かが話しかけてきた。あんたは何者だとか、ここはどこだとか聞きたいことは山ほどあるが、最初に確認することは1つだ。

 

「優子は無事か?」

 

「あの小娘なら、お前が自分で突き飛ばしていただろう?」

 

「いや、その…あの娘は運やら運動神経がやたら致命的だから、突き飛ばした先で怪我をしていないかと…」

 

「……仮にも魔族だというのにどれほどのポンコツ娘なのだ…。まぁ、良い安心せよ。怪我はない」

 

ホッと安堵した。もしも、優子に怪我でもさせてしまった日には、俺は清子さんや良ちゃんに顔向けできなくなるところだった。

 

「ククッ、我の正体や己の命よりもあの小娘の安否を案ずるか。なるほどな。」

 

確かに目の前の何かの正体は気になるし、自分の命も大切だが、そんなことは二の次である。

 

目の前の黒い塊は、何か考える素振りを見せるとある提案を投げかけてきた。

 

「貴様、力が欲しくはないか?この世の全てを欺き、騙し、支配するそんな世界を思い通りにする力が…、さすれば、万物は貴様の物、あの少女の呪いとて簡単に解くことができるだろう…」

 

確かに魅力的な提案だ。今までの経験や今回のことも考えると、この先俺が今のまま優子たちを守っていくことは難しいだろう。だが…、

 

「いや、俺にそんな力はいらない。この道は優子が自分で決めた道だ。だから、あいつはそういう手出しを良しとしないだろ。助けや支えになることはあっても、それを奪うことは絶対に許さないはずだ。」

 

そう、あの優子が自分で決めて始めたことなのだ。そこに無理に介入して勝手に終わらせてしまっては、また余計な無茶を重ねて自信をなくすことに繋がりかねない。

 

「そうか…、ならば、お主だとバレなければ良いのだな。ならば、力の形は仮面にするか。」

 

待て、何か力を受け取る方向で話を進めているが、そもそも俺は受け取らないと言っただろう。

 

「なに?もしや力を扱う自信がないのか?そこは貴様の覚悟と技量次第だ。貴様がどのような道を歩むか、楽しみにしておるぞ。っとそろそろ時間切れか。」

 

「そうではなく、単純に力自体が必要ないとッ!」

 

再び、意識が遠退いていく。最後に聞こえたのは「力に飲まれて闇に屈するか、全てを制して、己の糧とするか、精々足掻けよ。」の一言だった。

 

フッと意識が戻る。……なんださっきのは?夢か?

 

チラッと前方を見ると、怯えた顔をして地面に座っている優子と片手でダンプを抑えている謎のコスプレ少女が立っている。

 

……まさか、この片手ダンプの君が俺たちの探していた魔法少女か?

 

恐らく状況から見て俺を助けてくれたのは彼女だろう。見ず知らずの人間のために危険を省みないような人格者ならきっと優子の呪いのことを聞けは協力してくれるかもしれない!

 

話を聞いてもらい、生き血を分けて貰って、優子の呪いを解く必要がある。でも、まずは、助けのお礼を伝えなくでは!

 

「あなたは何者?この町で暴れる意味は理解している?」

 

こちらが話を切り出す前に話しかけられてしまった。しかも……、やけに警戒心が強い。ひょっとしたら、魔族討伐過激派の魔法少女なのだろうか?いや、であれば、優子や俺を助けてくれた意味が分からない。

 

「安心してくれ、俺たちは君と敵対するつもりはないし、この町で何かを起こす気もない。」

 

「なら、そこから近づかないでもらえますか?」

 

もしかして、俺たちがダンプに轢かれそうになったのではなく、ダンプに対して何かをしようとしていたと勘違いをしているのではないか?魔族は悪いことして封印された者もいると清子さんが言っていた。それなら、ダンプを止めたことと俺に敵対することへの辻褄が合う。

 

「……俺はこの娘をダンプから助けようとしただけだ。まぁ、あのままだと俺は助からなかっただろうから、むしろ君には感謝をしている。」

 

「………」

 

警戒心が解れた様子はない。まるで、満身創痍で敵に囲まれているかのような警戒レベルだ。俺が魔族だっていうならまだわかるが、ただの人間なのになぜこんなに警戒されているんだ?思わず優子の方に助けを求めるように目を向けると、まるで怪しい不審者にでも睨まれたかのような、怯えた顔を向けられる。いや、なんでお前まで怖がってるんだよ。

 

「何をそこまで警戒しているのか分からないが、俺は怪しい者じゃない。あなたにお願いしたいことがあるだけで…」

 

「いや、ハロウィンでもないのに昼間から仮面を付けた男はどう考えても怪しいと思います!」

 

優子の思わぬ突っ込みに、は?仮面?と顔に触れようとすると何か固いものに指がぶつかった。これは…………あぁ、なるほどそういうことか、確かにこれはこちらの分が悪い。奴が言っていた力というのはこれか。自覚をすると不思議とすぐに情報が頭に入ってきた。どうやら、現在の俺のことを正しく本田紅葉だと認識しているのは俺だけらしい。思考が冴えている。普段よりも状況の理解力が大幅に上がっているように感じる。とはいえ、誰だか知らないが、あのまっくろくろすけ余計な選別をくれたものである。

 

目の前の魔法少女は、俺をそうとう警戒しているようだが、少なくとも優子と敵対する意思はないように見える。今は優子に背を向けて、こちらと対峙している。むしろ、あの立ち位置なら守ることを視野に入れた立ち回りと言えるだろう。下手に刺激して共倒れになるよりも、ここは不本意ながら双方に不信感を抱かれている俺1人が離脱することが得策だろう。ならば…、

 

「うん、どうやら現状は俺の分が悪いらしい。ここは大人しく俺が引くとしよう。ただ、敵対する意思がないことだけは信じて貰いたい。では、また会おう。」

 

そういってその場から離脱してしばらく走ると、仮面は消えた。

 

「俺も今日から魔族の仲間入りかぁ」

 

とりあえず、魔法少女と2人きりにしてしまった優子を助けに行こう。命の心配はなさそうだが……。

 

 

<翌日>

 

あの後、優子に確認を取ってみたが、やはり仮面の魔族を俺だとは認識していなかった。検証の必要はあるが、あれを付けている間は身近な人間でも俺と認識できない不思議な力が働いているとみて間違いないだろう。しかし、考えてみればこの能力は好都合かもしれない。優子は何かを施されたり、借りを作ることが嫌いだ。それにもしも俺が魔族になったことを知れば、危険が伴う魔法少女探しの同行を渋る可能性が高い。……自分のことを棚に上げて。そう思えば、優子を陰からサポートできるこの能力は実に俺向きと言えるだろう。

 

まぁ、しばらくはバレないように陰から支えますか…。大切な幼馴染のためだ。これぐらいわけない。よし!今日から、頑張って行くぞ!まずは、今日の学校に持っていくマカロンを多めに作って、いざ出発!

 

「本田君、あなたも魔族だったりしない?」

 

早速バレそうなんですが……、授業合間の休み時間。なぜか他クラスから話したこともないお客さんが来ている。

 

「えーと、C組の小倉さんだったかな?俺は普通の人間だよ。角も尻尾も生えてないし。」

 

仮面は生えましたが。

 

「うーん、確かに人間の感覚が強い。でも、まるで、無理やり人間だって思い込まされているみたいな不思議な違和感があるんだよねぇ。」

 

妙に鋭く確信に近いことを、痛い感じについてくるなこの娘!

 

「まぁ、優子の家のご近所なわけだし、ひょっとしたら、その影響を受けてるのかもしれないな」

 

自分で言ってて思ったが、実際覚醒したわけだし、マジでそうなのかもしれない。

 

「ふーん、それはそれで興味深いお話だねぇ。環境によって闇の一族への覚醒は起こるのかとか、調べてみたいなぁ。(ボソッ)」

 

「つまり、優子から魔族臭をうつされたってこと?」

 

「魔族臭!?、私臭いますか……?」

 

後ろからひょっこりでてきた佐田さんが会話に入ってきた。その何気ない一言に優子がガーンと音が聞こえてきそうなぐらいショックを受けている。

 

「佐田さん、もうちょっと言い方を考えてやってくれ…」

 

「ごめん、ごめん。優子からは変な臭いとかしないから、大丈夫!お日様の良い香りだよ~」

 

優子は「そうですか、良かったです」と言っているが、それは遠回しに子供っぽいと言われているのでは?

 

 

<良子視点>

 

私には自慢の姉と兄がいる。

 

姉の名前は吉田優子、最近シャドウミストレスとなって家族のために魔法少女を打倒しようとしている自慢の姉だ。

 

そして、もう1人は、

 

「そろそろ、閉館になるし、家に帰ろうか?」

 

良の隣でお菓子の本を読んでいる本田紅葉さん、お兄だ。お兄はお菓子を作るのがとても上手だ。作るお菓子はどれも美味しくて、家族みんな楽しみにしている。

 

「うん……、あのお兄!」

 

お姉もお兄も尊敬しているし、大好きだけど、最近遠くに感じることが増えた。特に、2人とも昨日はダンプに轢かれて危うく大惨事になってしまうところだったらしい。

 

「うん?どうしたの?」

 

「今日は手をつないで帰ってもいいですか」

 

お兄はちょっと驚いた顔をしながらも、なんだか久しぶりだなと言いながら手を取ってくれた。

 

帰り道の途中、通り過ぎるダンプを見かけた瞬間、繋いだ手を思わず強く握ってしまった。そんなに強く握らなくても逃げたりしないよとお兄は笑う。

 

「でも、お兄昨日ダンプに突っ込んで行ったんでしょ?お姉から聞いたよ。」

 

「え?いや、まぁ結果だけみればそうなんだけど……優子も俺も怪我はなかったし、結果オーライかなって」

 

確かに結果だけ見るとお姉もお兄も怪我はなかった。でもそれは、仮面を付けた謎の魔族と魔法少女のお陰だったというのも知っている。もしも、その2人の助けがなければ、今頃お兄は……

 

「お姉を助けてくれようとしたのは嬉しいよ?でも、良はお兄にも死んでほしくない…。」

 

お姉は確かに大切な家族だ。だけど、だからと言って、お姉を助けるためにお兄が怪我をするのは違うと思う。このままだと、いつか無茶をして消えてしまうんじゃないかとそんな気がしてしまう。

 

「だから、また無茶をしないように手を握ってれば、ダンプに向かっていくようなことはしないでしょ?」

 

「そうかそれで…、心配かけちゃったな。よし!なら約束だ。これ以上良ちゃんが心配するような危険なことは二度としない!」

 

「本当に?」

 

「あぁ!俺が約束を守らなかったことはないだろう?」

 

そういいながら、お兄はその大きい手で優しく良の手を握り返してくれた。お兄は約束を絶対に守ってくれる。今までもずっとそうだった。でも、もしも、もしも、お兄が約束を破ってまた危険なことをしたらそのときは…………

 




もんもに勝負を挑みに行くシーンは特に代わり映えしないので、キャンセルだ。

Q. 今回の紅葉君察し良すぎない?

A. 魔族になると病弱が普通に生活できるレベルまで回復できるなら、一般ピープルがなれば、色んなものが冴えわたるレベルになるでしょ(自己解釈)。


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Part3

誤字訂正兄貴たちに遅ればせながらお礼を申し上げます。

ルビの振り方を覚えたので初投稿です。



微妙に原作スキップを挟んだRTAはーじまーるよー。

 

前回は、ちよももと学校で再会してシャミ子が修行を始めたところまででしたね。

 

さて、アニメ視聴済み、または原作読破アニキたちなら、筋トレイベント挟まるタイミングおかしくね?と思ったかもしれないので補足をスロットイン!します。

 

実は、あのイベントは学校でちよももに会うフラグを立てた後なら、最初の週に限っては、シャミ子をトレーニングルームへ連れて行けば必ず放課後におこるイベントとなっています。原作との違いとしては、月曜日に訪れた場合、ちよももが腕を庇って足中心の筋トレを行っているぐらいの差分しかありません。なんで、怪我をしてるのに筋トレがしたいんですかね?頭にささみと筋肉が詰まっているのかな?(SMK並感)

 

補足説明も終わったところで、早速、原作三日目から再開します。では、今日のお菓子ですが、バームクーヘンで優勝していくことにするわね。

 

ん?おぉ!出来上がったバームクーヘン(Lv2+)にバフが乗りました。うん、美味しい。料理などを作ったときに+が付いた場合は食べたときに何らかのバフが入ります。体力がいつもより多く回復したり、ステに+が入ったりします。

 

ただし、バフ料理を摂取し過ぎると中毒症状や禁断症状が出るようになるので、注意しましょう(5敗)。まぁ、Lv2+程度なら多少多めに食べてもどうということはありませんが。

 

……ちなみにリコ君の料理は加減していても(Lv5++)となっています。納得の致死率(中毒性)ですね。

 

では、ちよももが教室に襲来するまで倍速です。ここで週末に決闘の約束とシャミ子呼びが確定します。そこですかさず作ったバームクーヘンをちよももにも渡して好感度を稼ぎましょう。

 

お菓子好きかい?うん!大好きさ☆。

 

ん?お菓子食べたちよもものリアクションがいつもとちょっと違いますが、なんでなんですかね?

 

さて、これで今週はシャミ子の餌付けと図書館通いしかすることないので、日曜日まで4倍界王拳します。

 

どうして、等速に(以下略。

なぜか、木曜日の放課後にちよももが話しかけてきましたね?なんでしょう…、怪しまれるような行動は起こしていないはずですが…え?またあのバームクーヘンを作れないかって?……やったぜ!

 

これは特技を料理系にしているとよく起こるイベントになっています。これは、相手が好きなものを上手く作れたときに起こりやすい催促イベントです。要望に応えて持っていくと好感度UPに+補正がかかるので是非作っていきましょう。

 

ただ、バームクーヘンは別にちよももの好物じゃなかったと思うんですけど…まぁええか。好感度が上がるならヨシ!(RTA猫)

 

さて、待ちに待った週末です。河川敷に向かうわけですが、ここでオリチャを発動してホモ君は自転車で向かいます。理由は、ちよももに頼まれたバームクーヘンを届ける必要もあるからです。バケット持ちながらランニングするのは辛いねんな…。

 

また、某ミカン走者兄貴と同じく電車でシャミ子と帰るフラグを潰す必要があるのも理由の1つです。世の中には自転車乗せられる電車もあるそうですが、奥多摩市は違うらしいですね。ここでシャミ子が寝過ごしてくれないとおくおくたまのイベントフラグがキャンセルされて面倒なことになります。

 

ん?自転車の準備をしていたらシャミ子がこちらに来ましたね。では、イクゾー!

 

河川敷に着くと、シャミ子が丸め込まれて電話番号を流出させた上にちよももとランニングを始めるので、自転車で後ろから声援でも送りましょう。ファイオー!

 

約4キロ地点でちよもものウォームアップ終了、シャミ子はバーンアウトで、電車で帰るイベントが発生します。今回のこの√は後述するある事情からここでお金を貸すか貸さないかはどちらでも構いませんが、同じルート走っても見所さんがないので、貸す方向で行きましょう。

 

視聴者アニキの中には、自転車の荷台にシャミ子乗せて青春(あおはる)帰宅しちゃいかんのか?とお考えの兄貴もいると思うので、一応説明しますと、できません(無慈悲)。

 

といいますのも、シャミ子ちゃんは光の一族よりも心が真っ白なので、法に触れる、ルールを破るようなことはそんなことしちゃダメだろ!と真っ当な反応をしてきます。まぁ、ちょろいので丸め込もうと思えば、いくらでも丸め込めますが…。

 

そもそも、今回はかなり疲弊していて、不安定な荷台はどの道危険が危ないのでなしよりのなしですね。

 

さて、慰謝料500億万円無利子ローンも可と電車代を渡して、シャミ子を見送り、帰りは、ちよももを後ろから追います。ファイオー。

 

では、帰りの別れ際にバームクーヘンを渡して、好感度を稼いで、今日の行動を終わらせ……あれ?上がりませんね?好感度?なんで?

 

ま、まぁ、ごくまれに上がらないこともあるので、今回は外れですかね。はーつっかえっ!では、最後に乱数の神様に見放されましたがここで河川敷決闘イベントは終わります。

 

そして、翌日に移ります。おはシャミー!

 

さて、今日はシャミ子の軍資金が500億万円に増えて、うどんとコーラの味を覚えやがって!となるのが本来のメインイベントとなります。

 

もちろん、目汁ポロポロ魔族と化したシャミ子から一括返済を求めて、イベントキャンセルをすることもできますが、良心が痛み、コントローラーを握る手が震えて、吐血するだけで利点が微塵もないのでやりません。10ヶ月払いを提案しましょう。

 

ちなみに借金の対象がちよももからホモ君へ変化したことで、シャミ子は勝負を挑むことに躊躇がなくなり一部のイベントが崩壊する………ことはありません。結局、ちよももにあれやこれやと丸め込まれて、ホモ君への借金返済までは停戦しようということになります。

 

このとき、判定ミスるとシャミ子が10連☆5一本釣りぐらいの確率で正気に戻って面倒なことになるので、援護射撃は忘れないようにしましょう(1敗)。

 

また、ちよももがおらず、ホモ君単体で返済を受ける場合も、7割ぐらいの確率でそのまま500円を受け取る羽目になってしまいます。なので、返済はちよももがいるところで行うフラグを立てましょう。

 

しかし、シャミ子の返済タイミングはほぼランダムで、朝の段階だけでも、ホモくんの部屋を訪ねて返済をしてくる(1敗)、登校中に返済をしてくる(4敗)とあらゆるタイミングで涙目一括返済をしてくるため運要素が強くなっています。

 

本来はこんなんじゃRTAになんないよ…となるところですが。しかし!今回はその心配はフヨウラ!

 

悩み無用の理由を説明します(リーブ21)。それはホモ君が今日は良ちゃん一緒に登校して、お出かけフラグを立てる必要があるためです。

 

なんと、ばんだ荘住みの場合は、朝早く家を出る場合、シャミ子よりも1足早く家を出て小学校へ向かっている良ちゃんと合流できます。

 

シャミ子の資金力UPイベントは良ちゃんが学校へ向かった後に発生するイベントなので、ちよもも不在で返済イベントが開始される可能性が大幅ダウンします。

 

また、今日良ちゃんとおデートする理由ですが、実は本日予定のシャミ子の武器を買うイベントは低確率で良ちゃんと遭遇することがあります。原作とは違い、突然の遭遇をしたシャミ子は出さなくてもいいボロを出すことがあります。

 

そんなことされると良ちゃんがカメラ購入を原作の56562倍渋ったりと面倒なことになります。なので、安定を取るためにホモ君は武器調達には着いて行かず良ちゃんとおデートしましょう。

 

どの道早く家を出なくてはならないため、朝の行動力(お菓子作り)と登校フェイズを潰されているから問題なしというわけです。朝に会うフラグを全キャンセルすることで確実に分割返済フラグを立てます。頑張ってシャミ子から逃げましょう。

 

借金した方じゃなくて、貸した方が逃げるとかこれもうわかんねえな……。

 

 

さて、説明している間にホモ君が準備を終えたので、

 

では、しゅっぱーつしんこー!(きゅうりのぬかづけ)

 

「あ、お兄。今日は早いね。」

 

ヨシ!良ちゃんと合流できました。ごくまれに良ちゃんの日直と被り、ここで出会えないことがあります。そこは運ゲーでしたが成功したのでOKです。

 

今日は途中まで良ちゃんと登校して好感度を稼いでいきましょう。ちなみに好感度が足りない場合、でも、噂されると恥ずかしいし…(TKMM)されることがあります(5敗)。好感度はチャートでちゃーんと管理しましょう(激うまギャグ)。

 

ちなみに明日からは普通にシャミ子と登校します。

 

良ちゃんと一緒に登校できるなら、毎日そうすれば良くない?そういう√だろぉぉ?とお考えの先走り兄貴がいるかもしれないので、良ちゃんと登校によって起こる不都合の説明をば、

 

良ちゃんと登校する場合、朝の行動力をそれに持っていかれ、ホモ’sキッチンができず、お菓子が作れません。これができないと良ちゃんだけ好感度・愛情度が上がり、PC版的なイベントへ突入したときにタイーホendになる確率が大幅UPします。

 

特に、好感度の低い魔法少女に目撃されようものなら止めることもできず、馬鹿野郎お前勝つぞお前!とその拳で抵抗するとそのままdead endです。

 

よって、私も断腸の思いで断念せざるおえませんでした。悲しいなぁ…。

 

では、予定通り、良ちゃんに昨日のVS桃戦について脚色して話をして好感度を稼いで行きましょう。

 

「あのね、お兄にちょっとお願いしたいことがあるの。」

 

おや?何かのイベントフラグを踏んだようですね。なんでしょう(すっとぼけ)。

 

「実は、良もお姉やお兄のお手伝いがしたくて」

 

こ↑こ↓ターニングポイントです。普通に断りを入れると好感度が下がるので、息抜きに付き合ってほしいと言いましょう。

 

「お兄は何がしたいの?良ができることならなんでもするよ!」

 

ん?今何でもするって…、実際今の好感度でも大体のことはしてくれますが、魔力供給(意味深)なことをお願いすると100%バレて社会的に命を落とすのでしないようにしようね。

 

んー?正直行く場所は例のデパート以外ならどこでも良いんですが…じゃあ、今日はゲーセンにでも行きましょう。

 

「たまさくらゲームセンター?でも、良はお金が…」

 

そんなのこっちがお願いしてるんだからこっちが出すに決まってるじゃんアゼルバイジャン。そもそも、高校生が小学生と遊びに出かけて財布出させるとかしちゃダメだろ!

 

え?そもそも小学生と高校生は兄弟でもなきゃ一緒に出かけない?……いや、ホモ君は神的に(面倒見の)良い人だから…

 

遠慮する良ちゃんをあれやこれやと説得して何とか約束を取り付けたところで今日はここまでとします。

 




たまさくらゲームセンターは原作(5巻まで)には出てきません。作者のオリジナル施設です。

好感度表・愛情度

シャミ子(85/100)・(0/100)

良ちゃん(80/100)・(0/100)

杏里(50/100)・(0/100)

小倉(40/100)・(0/100)

ちよもも(25/100)・(0/100)


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Part3(裏)

誤字報告兄貴たちに感謝を

ありがとうございます(KMR)。

きらファンに実装された雛祭り良ちゃんが可愛すぎて記憶が吹き飛んだので初投稿です。



優子と俺が魔族になってから3日目の朝、日課のお菓子作りを行いながら考えに耽る。魔族になってから、魔法少女と出会って優子が戦うのを見守ったりと濃密な日々を過ごしている。

 

魔法少女は千代田桃さんと言い、意外と普通の女子高生だった。ただ、とんでもなく物理的に強いようで、なまじ魔族として覚醒した今では勝てないことがよりはっきりと分かってしまう。また、口数は少ないが悪い人ではなさそうというのが今の印象だ。

 

まぁ、初対面でも優子を助けてくれたし、昨日も割と暴走気味だった優子に厳しい対応は見せずに上手く流してくれたから穏健派の魔法少女なのだろう。

 

「お、今日のはいつもより美味しく仕上がったな。」

 

出来上がったバームクーヘンの味見をしながら、今日も優子が元気に過ごせることを祈る。

 

<シャミ子視点>

 

紅葉君が持ってきたバームクーヘンを昼休みに頬張っていると、例の魔法少女千代田桃が教室を訪ねてきた。私が「貴様何をしにきたー!」と巨大三角定規と分度器を持って戦闘態勢に入るが桃色魔法少女には戦闘の意思がなさそうだ。

 

しかし、しれっと、背後に回り込まれました。油断も隙も無い!

 

「こんにちは、千代田さん。千代田さんも良かったら食べる?」

 

「って、なんで紅葉君は敵にお菓子をあげてるんですか!敵にあげるぐらいなら私に…じゃなくて!寝返ったんですか!」

 

なんでかは分からないですが今日のお菓子は、特に美味しいのでもっと食べたい!いや、違います!大事な幼馴染が敵の手に落ちるのを見過ごすわけにはいかないのです!

 

「え?あー……、ほら、献血するとお菓子が貰えるのは知ってる?」

 

へー、私は行ったことないので知りませんでした。はっ!ということは、献血する=お菓子貰えるということは紅葉君のお菓子で桃色魔法少女の血液を入れ食い状態にできるのでは!

 

「ブラッドオアトリート!」

 

「それだとお菓子を貰ったからって血液あげなきゃいけないことにはならなくない?」

 

「優子、それだと血液かお菓子か選べてしまうぞ。うん、知ってはいたがもう少し勉強量を増やそうか。」

 

2人から総ツッコミを受けて、なぜか筋トレ以外のノルマが増えてしまいました……。ぐぬぅ、げせぬ。

 

「まぁ、冗談はさておいて、これは純粋に千代田さんからの感想が欲しくてね。クラスメイトの意見は普段からよく聞いてるから。そろそろ新しい人からの意見を貰いたくて。」

 

紅葉君のお菓子が美味しいのはクラスの女子全員が知るところです。おかげで結構壮絶な取り合いになるときもあります。まさか、桃色魔法少女をお菓子漬けにして取り合いに巻き込みどさまぎで血液を!?

 

紅葉君!策士です!

 

では、魔法少女よ、そうやって紅葉君のお菓子にハマり、いつしか血液を献上し続けるがいい。ふっふっふ。……でも、私の取り分が少なくなるのも困りますね。やっぱり、別のプランを……。

 

「いただきます。ん?……これは、魔力?」

 

とか考えている間に食べてしまってます!?

 

お菓子を食べた魔法少女が何を言っているのかは小声で聞き取れませんが神妙な顔をしています。今日のバームクーヘンはオレンジの香りが出るような工夫がしてありました。私は好きでしたが、柑橘系のお菓子は人を選ぶので魔法少女的には苦手だったのかもしれませんね。

 

「もしかして、柑橘類は苦手だったか?」

 

「嫌いなら私に下さ…、代わりに私が食べてあげます。」

 

「え?いや、味に不満があるわけじゃなくて……うん、美味しいよ。ありがとう」

 

どうやら、知り合いに柑橘類ジャンキーがいるらしくその知り合いも食べたがるかもしれないと思っただけらしい。にしては、妙な反応だった気がしますが私は桃色魔法少女のことに詳しいわけじゃないのでなんとも言えませんね。

 

それから、桃色魔法少女が、私のあだ名がシャミ子で定着させようとする作戦を仕掛けてきたので、変なあだ名が広まって学校で気まずくなる前に週末に決闘をすることになりました。

 

「シャミ子か…、らしいあだ名かもな。」

 

とか紅葉君がつぶやいていた気がしますが気のせいです!

 

<紅葉視点>

 

次の日から、毎日千代田さんは俺のお菓子を求めて教室を訪ねてきた。どうやら、俺のお菓子を好きになってくれたようだ。「これは普通に美味しい」と言いながら毎日食べにくる。

 

製法なんかを尋ねてくるときもあったが、レシピ通りに作っているだけで、特に変わったことはしていないのだが……。

 

まぁ、お菓子に関してはクラスメイトの女子ほぼ全員から太鼓判を貰っているし、自信がある。スイーツ好きが多い女性と仲良くなるならこれで間違いないとは思っていた。

 

こうやって少しずつ仲良くなっていけば、平和的に吉田家の呪いを解くことができるかもしれない。

 

木曜日の放課後には食べたいお菓子のリクエストまでくれた。早速、週末にシャミ子の付き添いついでに持っていくことを約束した。

 

 

<日曜日>

 

結論から言うと決闘は行われなかった。シャミ子がその前のウォームアップでへばってしまったからである。いや、魔族になる前のことを考えれば大きい進歩だったが……。完全にへばってしまったシャミ子にドリンクと電車代を渡す。

 

1人で帰れるか?と聞くとそれぐらいできます!と怒る元気があったので大丈夫そうだ。しかし、まぁ、魔法少女打倒の道のりは遠そうだ…。

 

帰り道の別れ際に千代田さんに依頼されていたバームクーヘンを渡す。

 

これで少しでも仲良くなれれば、例え、血を貰えなかったとしても、呪いを解く糸口を掴むために協力してくれるはずだ。

 

まぁ、もしもダメだったとしたら、サイアクダマシテウバイトッテデモ---------。

 

ッなんだ?今ノイズみたいなのが頭に……。

 

<月曜日:良子視点>

 

「あ!おはよう、お兄。今日は早いね。」

 

「おはよう、良ちゃん。んー、今日は学校に早めに行ってやっておきたいことがあってね。」

 

今日は珍しく、お兄と一緒に登校している。お兄と一緒にこの道を歩くことなんて良くあるのにいつもの日常とちょっと違う感じがしてわくわくしている自分がいる。

 

「そういえば、お兄は昨日の戦いを見届けたんだよね。お姉はどんな戦いをしてた?」

 

「おー、白熱してたぞ。余裕綽々の魔法少女を前に優子は新境地(バーンアウト)に達してたし。でも、優子は何も言ってなかったのか?」

 

「格上を相手に成長を続ける!流石お姉!……本当はお姉から直接聞きたかったけど、昨日は帰りが遅くて聞く時間がなかった。」

 

これは相当な激闘を繰り広げたに違いない。お兄にもっと話を聞かせて欲しいとお願いした。

 

「あれ?昨日は俺たちより早く帰ったはずなんだけど……。なら、僭越ながら俺が語り部として概要を良ちゃんにお話ししよう。」

 

お兄から聞いた決闘の内容をまとめると、なんでも、お姉は余裕を見せる物理が強い魔法少女を相手に、自分の弱点である持久力と筋力を鍛えるために、敵を利用したらしい。さらには、自分の限界を超えて新たな扉を開いたとか……。

 

お姉はやっぱりすごい!すごい頑張ってる!姉の活躍を嬉しく思う。一方で、自分も何かお姉たちの手伝いをしたいという気持ちが強くなった。

 

「あぁ、優子は前を向いて頑張ってる。俺も支えられるように努力をしないとな。」

 

「お兄は十分お姉の助けになってる。家では、滅多に食卓に並ばない美味しいお菓子を作ってくれるし。」

 

お兄は、直接戦っているわけではないが、前線に立っているお姉が頑張り過ぎないようにサポートしてくれている。さらに、いつもお菓子を作ってきてくれる。家は食に関してどうしても妥協しなくてはならないことが多いので、お兄のお菓子はお姉の士気と頭の回転にも大きく貢献していると言える。

 

「それを言うなら良ちゃんだって、支えになってるさ。」

 

「良が?」

 

「あぁ、家で自分の帰りを待ってる人がいるっていうのはそれだけで頑張ろうって気にさせてくれるものだよ。」

 

でも、良もできれば、目に見える形でお姉の助けになりたい。この前、お姉に直接手伝いを申し出たら、やんわり断られてしまった。でも、見ているだけで何もできないのは嫌だ。絶対に役に立てる分野があるはず!最近はお姉たちが軍を率いて戦うことも想定して兵法も勉強している。

 

だから、お兄にどうしらいいか相談をしてみた。

 

「なら、今日はできることを探しに行こうか。まずは息抜きに繋がるようなことを知って行こう。優子だって戦いばっかりじゃ息が詰まっちゃうだろうし、そんなときに提供できる娯楽は多い方がいいだろ?」

 

確かに、家の家計は呪いが原因で娯楽等が少ない。とはいえ、お姉が頑張ってるのに良が遊んでるのは……

 

「優子はゲームが好きだから、手始めにゲーセンとかはどう?」

 

いや、でも、お金もないし、そんな………

 

 

結局今日はゲームセンターに行くということになった。お兄と話していると大体はお兄に意見を通されてしまう…。お兄はお菓子作りだけでなく口も上手い。これは、士気の管理だけでなく、交渉役としてお姉の軍勢の中で活躍してくれるに違いない。

 

<小学校>

 

「良子ちゃん!今日の放課後遊びに行かない?」

 

学校でクラスメイトの友達が数人話しかけてきた。

 

「ごめんね、今日は他の約束があるんだ。」

 

「約束?よく話に出るお姉さんとどこかに行くの?仲良いもんね!」

 

お姉の凄い話はクラスで良よく話しているので、みんなお姉の素晴らしさを知っている。これをきっかけに将来有望な人材がお姉の軍に興味を持ってくれるかもしれないし。

 

「ううん。今日はお兄と出かけるんだ。」

 

「お兄?あっ!もしかして今朝一緒に歩いてた人?でも、良子ちゃんにお兄さんっていたんだっけ?」

 

どうやら、お兄と一緒に登校していたところを目撃されていたらしい。お兄とは兄妹ではなく、お隣さんの関係であることを伝える。

 

「家族じゃないってことは、高校生のお兄さんとデートってこと!?」

 

「え!高校生と!良子ちゃん大人―!」

 

「どんな人?かっこいいの?」

 

年上の男の人とデートということでキャーキャーと盛り上がる友達によってクラスへ話が広がっていく。

 

でも、お兄とデート……身近な人過ぎて考えたことなかった。

 

けど、お兄ほど優秀な人材なら、敵の魔法少女側も欲しがるに違いない。女の人を使って優秀な人材の引き抜きをするといった展開の本も沢山読んだ。

 

お兄が簡単に裏切るとは思わないが、こちらに引き留める材料は多い方がいい。

 

本当はお姉みたいな素敵な女の人の方がそういうことに向いてるんだろうけど、お姉はそういったこと狙ってやるタイプじゃなくて天然でやるタイプだから……。ここは適材適所だと思う。

 

なら、今日のゲームセンターデートが勝負!

 

「良子ちゃん、彼氏ができたってホント!?」

 

その前に、まずは、広がって大きくなりすぎた話に収拾をつけよう……。

 




良ちゃんに話しかけていたお友達のヴィジュアルはアニメ1話終盤で出てきた3人を想定しています。


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Part4

初投稿フェイズに入ります。

なにかありますか?



ヨウジョとへぇデートかよ、なRTAはーじまーるよー。

 

前回は良ちゃんとおデートの約束を取り付けたところまででしたね。では、続きと行きたいところなのですが、昼休みに桃が訪ねてくるまで、シャミ子の借金返済から逃げるためにトイレに引きこもる以外やることがないので、解説するようなことがありません。

 

そこで、みーなーさーまーのたーめーにー。

 

コメントにもあった好感度と愛情度について説明をしておきます。既にゲームをプレイ済みの兄貴であれば、釈迦に説法だと思うので飛ばして、どうぞ。

 

まずは、他走者兄貴との表記の違いに違いについてですが、これは単純に導入しているMODの違いですね。私は100分割表記の方がやりやすいのでこっちを採用しています。

 

ただ、これは10段階表記のときには見えないパラも表示してくれるので単純に10倍表記になっている訳ではありません。慣れない方にはオヌヌメできかねます。プレイする際には自分に合ったものを選びましょう。

 

続いて、好感度は家族・友人的な面で友好的な行動を取ると上がっていきます。大体で分類すると、

 

0~20 じっくり調教してやるからなぁ(敵対もしくは知り合ったばかり)。

 

21~40 おっはー!(会えば挨拶ぐらいはする)。

 

41~60今日も学校楽しかったぁ(クラスメイトから友達ぐらいまで)。

 

61~90 やめたくなりますよー、部活ぅ(友達から親友、兄弟ぐらい)

 

91~100 お前のことが好きだったんだよ!(友情から愛情へ)

 

となっています.

 

要するに、好感度が90を超えないと愛情度はあがらないんですね。80超えてるのはシャミ子と良ちゃんしかいないし、結構大変な作業だから好感度管理もガバりにくくて安心!

 

え?シャミ子がすでに85でリーチかかってる?……ここからはほとんど良ちゃんのターンなので問題ないですね!

 

それにこのゲーム0から80まで好感度を上げるよりも80から100にする方が大変なのです。だからこれはガバではない、いいね?

 

また、豚箱ENDを回避するには、PC版的なイベントを目撃されたときに、好感度が60以上が必要になります。

 

まぁ、必ず見つかるわけではないので神出鬼没なキャラだけ上げておけばいいと思います。主に必要なのは、小倉、ミカン、リコ君あたりですかね?……難易度高い姉貴が多くてハゲそう(キレ気味)。

 

ちなみに愛情度1でもあれば、告白が実行可能です。逆もあります。なので、これまでは、良ちゃんの好感度上げのために、上げてきたシャミ子の好感度ですが、ここからはフラグを踏んでイベントを起こさないように行動していきます。

 

(じゃあ、良ちゃんの愛情度が1以上になった時点で告白リセマラしちゃ)いかんのか?とお考えの兄貴もいるでしょうが、それは意味がないのでやりません。理由は後で説明します。

 

前にもお話しした通り良ちゃんはシャミ子の愛情度が一定値を超える、もしくは告白を受けると単独攻略不可能になります。まぁ、愛情度50超えなきゃ、コンマ以下の確率なので普通に良ちゃん√走っていれば滅多に引っ掛かりませんが。

 

そして、愛情度ですが、MAXは100ですが、告白が100%成功するようになるのは80からです。10段階表記ならこの80がMAXですね。じゃあ、残りの20はなんのためにあんだよとお思いでしょうが、これが先ほど説明した10段階表記との違いになります。

 

このゲームやろうと思えば、ハーレム√ができます。

 

それを実行するには全ての攻略対象を同時に落とす必要があるのです。そのために、告白が成功する愛情度値であっても放置して、他のキャラを攻略していくことが必要あります。

 

そして、同時攻略をしていく過程で、誰かが愛情度100に到達すると、死にます。

 

おっと、結果を急ぎすぎましたね。ゲームオーバーになります。

 

というのもですね、愛情度が高いキャラは放置していても割と勝手に好感度が上がります。

 

それで、私だけを見て、見てくれないなら……となっていくわけですね。

 

必ず、死ぬわけではありませんが、ほぼ確定でBADENDです。

 

初見でろくに説明も見ずに100まで上げて、闇堕ち桃に惨殺されたのは未だに忘れられません。

 

私もCGを全回収しているわけではないので全ては知りませんが、リコ君の特殊ENDは「コロコロされて首だけEND」、良ちゃんの特殊ENDは「監禁拘束私だけのお兄END」でした。

 

なので複数人攻略を目指す人は攻略チャートをちゃーんと組みましょう(いつものギャグ)。

 

あっ、そうだ(唐突)。そういえば、本RTAは良ちゃん攻略√だとお話はしましたが明確なゴールについてお話してませんでしたね。

 

……Part4までタイマーストップレギュレーションの説明がないRTA動画とか正気か?(特大ガバ)

 

すみません、許して下さい、なんでも島村!

 

えー、それで、タイマーストップのタイミングですが、「吉田良子完全攻略トロフィー」の入手までとしています。このトロフィーを入手する方法ですが、告白成功して、おせっせまで行く必要があります。

 

先ほど告白リセマラが意味ないといった理由はここにあります。

 

なんと、お付き合いを始めてもお突き合い(意味深)まで行くには結局愛情度80がマストで必要になります。

 

しかも、お付き合いを始めると途端に恋人(豚箱送り)イベントの発生率が大幅UPして危険が増加するのです。

 

そして、基本的にリセマラするような愛情度のときに神出鬼没のやべーやつらの好感度が全員60越えしているようなことはないです、ない。

 

だから、告白リセマラは(時間の)無駄だよ、無駄無駄ァ!というわけです。

 

さて、必要な説明を終えたところで、桃が教室を訪ねてきたので説明を動画の方に戻します。

 

シャミ子が借金返済!を申し出てきたので、桃と一緒に丸め込みましょう。

 

……あれ?ちよももさんが何も言いませんね?このままだとまずいので、ホモ君主導で何とかする方向に切り替えていきましょう。ったく、しょうがねぇなぁ(悟空)

 

駄菓子買えるゾ。

 

「紅葉君の作るお菓子の方が好きです!」

 

友達付き合いとかさ?

 

「呪いが解ければ、収入が増えます!それまで我慢です。」

 

さてさて、ここまでは予定調和。

 

後は会話の途中で、桃色が援護射撃を入れてくれれば……

 

 

すいませーん、木下ですけど。まーだ、時間かかりそうですかね?

 

ちよももはさっきからなぜかこっちをガン見して、何も言わないんですが……

 

ちょ、ちょっと、待って!これ援護射撃がないと紅葉君が500円受け取って今日の武器調達フェイズがなくなっちゃうだろ!そんなことになったらおチャート壊れちゃーう!お姉さん許して!溺れる!溺れる!

 

「魔法少女打倒のために武器を調達するんじゃなかったの?」

 

おお!杏里ちゃんナイスアシスト!ペッ甘ちゃんが。

 

せやで。魔法少女打倒のためにも借金は分割払いにしよう。

 

さて、杏里ちゃんの神アシストのお陰で何とかシャミ子が武器の調達に行く方向に話を持っていけました。杏里ちゃーん!杏里ちゃん、ありがとう!フラッシュ!

 

ここまでくればもう安心・安全・クラ○アンです。無事に今日の放課後シャミ子の武器調達に行くことになりました。ホモ君は行きませんが…。

 

おっと、今まで、ホモ君ガン見して何も話さなかったちよももが武器調達へ行く意思表示をみせましたね。

 

なんか色々ガバりましたが、借金返済パートを無事に乗り切ったので、ヨシ!としましょう。

 

 

さあ、さあ、皆様お待たせ致しました。

 

お楽しみのデートタイムです!

 

待ち合わせ場所は例の噴水広場で「た、助けてくれー!」

 

おや?何かのイベント踏みましたね?ちょっと見に行ってみましょう。

 

「あ、君!いいところに!ちょっと手伝ってくれないか。」

 

………人間の言葉を喋る謎の一般バクが道路脇の溝に挟まってます。えぇ…。

 

えー、原作読破済み兄貴たちはご存知でしょうが、喫茶アスラの白澤店長さんです。

 

どうやら、買い出しに出かけた帰り道に、リコ君に怨みを持つ一般魔族に絡まれ、逃げ果せたは良いが、足を滑らせて、溝にはまってしまったらしいです。えぇ…。というか、あの狐各方面に怨み買いすぎでは?

 

ま、まぁ、ここで、店長の好感度稼いでおけば、リコ君対策もしやすくなるので、助けておきましょう。

 

では、引っ張らせていただきます。ヌン!ふん!うおりゃ!……ダメみたいですね。筋肉のステが足りません。

 

仕方がないので、増援を呼んでくると店長に断りを入れて物陰へ。

 

変身!

 

再び、店長のところへ行きましょう。助けに来たぞ!

 

どこのどなたか聞かれて、名前入力画面が出ました。

 

ここで、答えた名前が今後の魔族としての活動名になります。後で、暗黒役所へ届けましょう。

 

そうですねー、仮面が褐色っぽいのでブラウンとでも、名乗っておきましょう。どうせ、認識阻害のお陰で正体なんてバレないので何なら本名でも良いんですけどね(慢心)。

 

さて、リトライです。ふんぬらばっ! すぽっ

 

無事抜けました。助けたお礼に店長からアスラの優待券を頂いてこのイベントは終了です。

 

謎のイベントを挟みましたが、無事に待ち合わせ場所に着きました。

 

「お兄!お待たせ!」

 

良ちゃんが来ましたね。ここで、原作シャミ桃のようにさり気なく手提げとランドセルを持ってあげましょう。運が良いと好感度が上がります。

 

今回は……、やりました!上がってますねぇ!では、手を繋いで、いざ鎌倉。

 

ちなみにしれっと手を繋ぎましたが、このお手手繋いで移動は好感度上昇に補正がかかります。なお、最低一回は相手からの申し出がないとこちらからの実行はほぼ不可能になっています。

 

今回のチャートの場合、図書館からの帰宅の時点で良ちゃんからアプローチがあったので現在実行可能だったというわけです。

 

ほぼ不可能というだけなので一応無理やり行うこともできますが、BADEND一直線です。

 

理由はもうおわかりですね?(ワザップジョルノ)

 

それでは、早速ゲームをプレイしていくのですが、このゲームはゲーセンで行動を起こすと実際にそのゲームがミニゲーム方式で遊ぶことができます。

 

また、ゲーセンデートの場合相手によってその勝敗で好感度の増減が変わります。例えば、シャミ子や桃の場合は、負けず嫌いなので、ホモ君が負けたとき好感度が上がります。一方で、良ちゃんはホモ君が勝った方とき好感度が上がります。

 

なので、全力で勝ちを狙っていきましょう。ちなみに、杏里ちゃんだけは勝っても負けても好感度上がります。杏里ちゃんは神的に良い人だから。

 

ただ、良ちゃんはスペックが高いのでクソ強CPUが割り当てられており、大体のゲームは普通にやると負けます。

 

ゆえに、勝つ必要がある際は1つを極めて確実に勝ちを狙いましょう。私が今回プレイするのは、「和太鼓の達人」というリズムゲーです。曲は「町かどタンジェント」を選択してでは、イクゾー。

 

走者プレイ中……

 

フルボッコだドン!を頂き、無事に勝てました。腕がプルプルします…。

 

ノーミスじゃないと負けるからね、仕方ないね……。

 

しかし、ゲーセンデートはイレギュラーも少なく、好感度稼ぎが安定して行えるので、ゲームに自信ニキは積極的に使っていきましょう。

 

「流石、お兄!ゲームも上手いんだね!」

 

あぁ^~キラキラお目目で尊敬の眼差しを向けてくる良ちゃんが可愛いんじゃあ^~。

 

では、無事に好感度を稼いだので、ん?良ちゃんがUFOキャッチャーをチラチラ見てますね。

 

UFOキャッチャーの中身は完全ランダムなので、来た時に相手の欲しいものが入っているかは完全に運ですが当たると好感度大幅UP間違いなしです。

 

大体入っているのはたまさくらちゃんグッズなので、ちよもも攻略の際は参考にしてください。

 

今回の中身は……、トイカメラ兄貴!トイカメラ兄貴がなぜここに!?自力で脱出を!?

 

良ちゃんがチラチラ見てた時点で可能性は高かったのですが、ここでトイカメラ兄貴を引けるとはやりますねぇ!

 

これで、タァイムの大幅短縮が狙えます。

 

では、早速取っていきましょう。

 

良ちゃんさぁ、さっきから(UFOキャッチャーの方)チラチラ見てただろ。

 

いやそんなこと。

 

嘘だぞ、絶対見てたぞ。

 

なんで見る必要あるんですか?

 

とお決まりのやり取りをして、取りに行きましょう。運が良ければ、500円ぐらいで取れます。運が悪くても、2000円はかからないので原作の出費よりうまあじです。

 

500円投入。ミス、ミス、ミス、ミス、ミス。

 

まぁ、多少はね?追加でドン。

 

ミス、ミス、ミス、ミス、ミス。

 

あっ、ふーん。ま、まだ勝ってるから…(震え声)。

 

ミス、ミス、ミス、ミス、ミス。

 

んぁぁあ!

 

ミス、ミス、ミス、ミス、当たり!

 

ようやく取れました。結局原作とほとんど値段変わらねぇじゃねぇかよ。お前ん家!

 

はい、良ちゃん。あこれどうぞ。あぁ^~、カメラ大事そうに抱える良ちゃんマジきゃわわなんじゃあ^~。脳溶けるぅ^~。

 

これ見るためなら、2000円なんてはした金、はっきりわかんだね。

 

……正直バイトしてない高校生の2000円はいやーきついっす。

 

今日の分の出費はバイトでもして賄います。最後に記念として2人でプリクラを取りましょう。

 

フレームを適当に選んで、はい、チーズ!

 

ファッ!?なんで、恋人繋ぎにしてるんですか。この行動は愛情度突入してない時点で起こることはほとんどないんですが、何かイレギュラー多い…多くない?

 

ま、まぁ、ええわ。タイムの短縮もできたし、今回は許したる。

 

お、早速トイカメラのバッテリー部分にプリクラを張り付けてますね。

 

なら、ホモ君も携帯ケースにでも張り付けておきましょう。

 

最後に、トイカメラでも2人をパシャりして、放課後の行動力も使い切りましたし、そろそろ帰宅しましょう。

 

っと、その前に、まずうちさぁ、PCとプリンターあるんだけど、(写真)現像()いてかない?と聞いておくことも忘れずに。

 

仲良く2人で帰宅したところで今日はここまでとします。

 




実際のゲーセンだと、今は単価高いものは入れちゃダメらしいですね。

シャミ子(85/100)・(0/100)

良ちゃん(85/100)・(0/100)

杏里(50/100)・(0/100)

ちよもも(25/100)・(0/100)

店長(40/100)・(0/100)


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Part4(裏)

この素晴らしい初投稿に祝福を!


「シャミ子もかしわ天食べる?」

 

「ち、ちくわ天と交換でいいなら…。」

 

紅葉君から返済の受け取りを断られた私は友達の杏里ちゃんと仇敵の桃と一緒になぜかフードコートでうどんを食べていた。

 

おかしい、こんなはずでは……。今日は桃を倒すための武器を調達しにきていたはず。

 

でも、仕方ないのです。今日は、紅葉君がお菓子作ってこなかったからいつもよりお腹空いてましたし。

 

「そういえば、ちよももさ。最近よく紅葉のこと見てるけど、何か気になることでもあるの?」

 

「え?そうなんですか?」

 

杏里ちゃんは周りのことをよく見てますね。

 

しかし、桃が紅葉君のことを?なぜ?はっ!さては、引き抜きですか!紅葉君のお菓子美味しいから!

 

おのれ~!紅葉君はあげませんよ!私のものでもないですが!

 

「うーん、そうだね。ちょっと気になってるかな。」

 

「お~、青春の予感!恋ばな的なやつ?」

 

なんだ、お菓子じゃなくて恋ですか……。恋!?滝登りではなく!?

 

「そういうのじゃないよ。」

 

「表情に変化なしの即答かー、これは脈なしだな。紅葉、ドンマイ!」

 

うーん、これは誤魔化しているとかではなく、脈がなさそうですね。よかった…。ん?私はなんでほっとしたんでしょう?

 

「でも、だったらなんで?お菓子にハマったとか?あれめっちゃ美味しいからなー、美味しすぎてつい食べすぎちゃうのが困りものだけど。」

 

手作りお菓子の効果で、紅葉君のクラスでの女子人気は無茶苦茶高いです。

 

ただ、その影響なのか、紅葉君と同じクラスの女子の平均体重は数キロ上がっているので身体測定前には、親の仇かというぐらい恨まれていますが……。

 

「確かに、美味しいお菓子だったけど、見ていた理由とは違うかな。」

 

「だったら、なんで?」

 

確かにお菓子が原因じゃないなら、なぜ紅葉君を?

 

「うーん、シャミ子は彼と幼馴染なんだよね?いつから一緒にいるの?」

 

「へ?私ですか?えーと?物心付いた頃には一緒にいたと思います。お隣さんですし。」

 

「お菓子作りも昔からあのレベルだったの?」

 

「いえ、結構小さい頃から作ってましたが、最初は結構失敗もしてたんですよ。クッキーを作ろうとして真っ黒な炭が出来上がったこともありました。なぜそんなことを?」

 

紅葉君だって努力をしているのです。まぁ、その炭も私が全部平らげましたが。

 

「へーそうなんだ。私が初めて貰ったときにはもうあのレベルだったから何か想像つかないなぁ。」

 

「食べた日は調子が特別良くなるとかそういうことはない?」

 

「いえ、そこまでの効能は……、しいて言うなら、普段よりまともにカロリーが摂取できるので午後の授業が眠くなるぐらいですかね?」

 

「そう……、ならいいんだ。」

 

はて?いきなりどうしたんでしょう?桃は?って、最初は何の話をしてたんでしたっけ?何か大切なことを……。

 

<紅葉視点>

 

良ちゃんとの待ち合わせの場所へ向かう最中、パチッと静電気のような感覚がしたと思ったら、目の前に日本語で助けを呼ぶバクという不思議生物に出くわした。眼鏡まで掛けている。

 

こういう不思議生物に出くわしたら、一番に疑うべきことは……。

 

「もしかして、魔族の関係者ですか?」

 

「そ、そう聞いてくるということは、君もそうなのか?」

 

「ええ、まぁ、関係者が身近に何人かおりまして。」

 

やはり、彼(?)も魔族だったらしい。なぜそんなことになっているのか事情を聴いてみると、どうやら、飼っている狐が悪さをして、血の気が多い魔族に絡まれたらしく、何とか逃げ切れたものの油断したところ足を滑らせて、溝にハマってしまったらしい。

 

バクが狐を飼っているというのも不思議な感じだが、今はそんなことよりこの人(?)を救出してあげよう。

 

「じゃあ、引っ張ってみますよー。」

 

「た、頼むよ。少年。君が最後の希望なんだ。」

 

そんな大げさなと呟いたが、なんでも1時間ぐらい助けを呼んでいるのに全く人が通らなかったらしい。まだ、明るいし、いつもはそんなに人通りの少ない道ではないというのに、そうとう運が悪いらしい。

 

「ふぬー!」

 

力いっぱい前足を引っ張る、がビクともしない。

 

「いたたたた! もう少し優しく!優しく!」

 

そんなことを言われても……、というか意外と重くて全く動かない。バクの体重ってどれくらいあるんだ?それともかなりピッタリフィット状態なのか?

 

このままじゃ埒が明かないし…よし!あの力を使ってみるとするか。

 

「すいません。ちょっと助けを呼んでくるので待っててください。」

 

「え?ちょっと、待ってくれたまえ!もう優しくとか文句は言わないから!見捨てないで!」

 

とはいっても、このままではどうしようもないし、そこに人影が見えたので呼んできますといい、物陰に隠れる。仮面を被って再挑戦といこう。

 

「変身!」

 

さて、もう一度あのバクのところへ……。妙な感覚がある。さっきまでは感じなかったが、すぐにこの場から離れろとでも脅されているかのような嫌な感覚が襲ってくる。しかし、今更放置する訳にも行くまい。

 

原因も分からないし、一旦無視して向かうことにする。

 

「き、君は誰だね?さっきの子ではない…というか、人間でもないようだが。」

 

やっぱり、この仮面を付けると別人認定をされるらしい。持ち物も服装も全く変わってないのにバレていないし。

 

でも、一応念のために口調と名前ぐらいは変えておこう。

 

「私の名前はブラウン。まぁ、一応魔族をやっている。先ほどの少年から助けを乞われて、あなたを助けにきた。」

 

「彼はどこに?」

 

そら、当然聞かれるよな。うーん?何か適当な言い訳を……あっ、そうだ。

 

「実はこの辺り一帯に妙な幻術がかけられているようでね。申し訳ないが、人間の身でいつまでもここにいるのは危険だと判断して離れて貰った。」

 

「え!?……ま、まさかリコ君がまた何かを?」

 

嫌な感覚がしたのは事実なので、そこから適当に考えた言い訳だったが、どうやらこのバクには何か心当たりがあるらしい。追われていた魔族の関係か?

 

いや、今は相手の戦力も分からないのに深入りし過ぎるのはよくない。

 

無理をしないという良ちゃんとの約束もある。

 

さっきの嫌な予感はどんどん強くなっているし、早くこの場を離れるべきだろう。

 

「安心してくれ。頼まれている分の仕事は行う。では、引っ張るぞ。」

 

ふんぬらばっ!っと気合を入れて引っ張ると先ほどとは違い、すぽっと引き上げることができた。やはり、この姿になると身体能力はかなり上がっているな。

 

「ありがとう、ブラウン君!これで、お店も臨時休業せずにすみそうだ。」

 

「お店?」

 

話を聞くと、このバクはたまさくら商店街で純喫茶あすらというお店を経営しているらしい。例の問題を起こした狐と一緒に。

 

バクと狐でどうやってどうやってコーヒー作ってるんだ?いや、魔力でなんとかなるかもしれないが……。

 

「これは、私の名刺とお店の優待券だ。是非お礼がしたいので良かったらお店を訪ねてくれ。」

 

「いや、大したことはしていないし、そこまでして貰うわけには……」

 

いやいや、いやいやいやと押し問答をしていたが、最終的に、もしも、会えたら人間の彼にも渡しておいてくれと言われて、押し切られてしまった。

 

同一人物な訳だから実質2倍…。なんか騙して悪いことをした気分だ。

 

予想外のハプニングに巻き込まれはしたこともあり、そろそろ待ち合わせの時間だ。

 

例の嫌な感覚も変な汗が出るレベルで強くなっているし、この場を早く離れたい。

 

幸い、店長さんに怪我はなく、1人で帰れるとのことだそうなので、俺は待ち合わせ場所に向かうことにした。

 

何度もお礼を言い、頭を下げる店長さんに別れをつげ、目的の場所へ向かう。

 

「マスター、大丈夫やった?」

 

角を曲がった辺りで少女?の声が聞こえてきた。

 

敵か?いや、それにしては心配する声色だった。どうやら、店長さんの方にも、誰か迎えが来たらしい。

 

「リコ君、この辺り一帯に幻術の類を使ったよね?そのせいで誰も助けが来なくて…」

 

「ええ!うちはよかれと思って、今だってマスターの近くに知らない魔族の気配がしたから、いきった犬をしばくの中断して大急ぎで駆けつけたの。」

 

「リコ君!?さっきまで何してたって!?」

 

何を言っているかは半分ぐらいしか聞き取れないが、もう大丈夫だろう。角を曲がった辺りで、人がいないことを確認して変身をといた。

 

……?さっきまで渦巻いていた呪詛の様な嫌な感覚が消えた。一体なんだったのだろう?

 

 

<良子視点>

 

今日のデートはお兄をお姉の軍に確保しておく作戦の第一歩!

 

魔法少女がどんな人かはお姉やお兄の話からしか知らないけど、お姉達と同級生ということは聞いている。

 

今はお姉が優勢の戦いを繰り広げているらしいけど、もしも、魔法少女がお姉に後が無くなるまで追い込まれたとき、次に目を付けるのはお兄だろう。

 

手負いの獣ほど何をしてくるか分からないもの、色仕掛けとかしてくるかもしれない。

 

お兄自身は誠実な人だけど、百戦錬磨の将でもそういう方面からの攻めに弱い。そういうのを本でいっぱい見た。

 

英雄は色を好むとも言うし、一瞬の油断を突かれる可能性はある。

 

お兄には、お姉と結婚して、お姉の天下統一後に立派なお世継ぎを儲けて貰わなきゃいけないのに、魔法少女に取られるのは困る(嫌だ)

 

そうならないためにも、良がお姉の軍の参謀として、魅力と利点を伝えて、繋ぎ留めるの!

 

良にはお姉みたいなカリスマや魅力はないけど、お姉のために頑張る!

 

まずは、戦略系ゲームでお兄に勝って良が優秀な参謀であることをアピールして……、あっ、あのゲームは!クラスで話題になってる太鼓のやつ!ってダメダメ!まずは、お兄に良の軍師としての能力を示さなきゃ…

 

「良ちゃん、あの太鼓のやつやろっか?」

 

「うん!」

 

あっ!お、思わず頷いてしまった。で、でも、音楽も教養として必要な要素になってくるし、ここでもアピールはできるはず!

 

 

負けてしまった。良も結構良いスコアを出していたけど、お兄はパーフェクトだった。やっぱり、お兄は凄い!って、このままでは、だめだ!何もアピールできていない。

 

「初見でこのスコアか…。良ちゃん才能あるな。」

 

そういって、良の頭をぽんぽんしてくれた。褒められちゃった。えへへ。お兄の頭ぽんぽんはとても安心する。

 

でも、次こそは勝って…、あれ?あのUFOキャッチャーの中にあるのは…、良が欲しいと思ってたちっちゃくてかわいいカメラ!

 

つ、次はあれを取る勝負を……、でも、ああいうのは一定の金額入れないと捕れないように作られてるらしいし……。

 

「良ちゃん、あのカメラ欲しいの?」

 

「ち、違うの。そういうわけじゃなくて!ただ、ちっちゃくてかわいいカメラだなって見てただけで…」

 

良がわたわたと言い訳をしていると、お兄は図書館でもよくカメラの雑誌読んでるもんなぁと言いながらUFOキャッチャーへ向かっていった。カメラの雑誌見てるの知ってたんだ。

 

「はい、良ちゃん。どうぞ。」

 

消えていく100円さんを前に良は何もできなかった。1000円超えたぐらいからお兄もちょっとムキになってたし…。20人ぐらい犠牲になっていたように思う。

 

「でも、お兄……。良が貰っちゃっていいの?あんなにお金使って捕ったのに…。」

 

「うっ、いや、まぁ、多少痛手だったけど。ここはお兄ちゃんに顔を立てさせてくれ。それに、将来有望な才能に先行投資をしたと思えば安いもんさ。これで、優子や俺の雄姿をばっちり撮ってくれ。」

 

お兄はずるい。お菓子が作れて、力もあって、ゲームも強くて、良が欲しかったカメラまで察して取ってくれて……。やっぱり、こんな優秀な人材やっぱり敵になるのは困る。でも、これじゃこっちからのアピールが何もできていない。

 

お兄は良たちに優しいし、裏切りなんて考えたくないけど、お兄だって男の人な訳で……。

 

例え、篭絡されなかったとしても、もしも、好きになった人が魔法少女だったら、敵に回ってしまうかもしれない。好きな人のために軍を裏切るなんて話もある。

 

そういうのも本で読んだ。

 

……なんだか、お兄がお姉や良以外の女の人にデレデレしているのを想像するともやもやする。

 

でも、良にはお姉やお母さんみたいな魅力的な大人の体はないし……。

 

「うーん、そろそろ時間も遅くなってきたし、最後にプリクラでも撮らない?」

 

お兄に促されて、プリクラ機に入っていく。このままでは、特に成果がなく、今日のデートが終わってしまう。

 

だったら、せめて……。えいっ!

 

機械がシャッターを切る瞬間、お兄の腕に抱きつく。所有権を主張するように。

 

お兄は、ちょっと驚いた顔をしたけど、すぐにいつもの顔に戻って頭を撫でてきた。やっぱり、良ではまだ魅力が足らないらしい…。なんだか複雑な気分なの。

 

「今日は楽しかったね。今度は優子も連れてこよう。」

 

「うん。良もお姉と一緒が良い。」

 

お姉はゲームが好きだからきっと喜んでくれるだろう。

 

「あ、そうだ。そのカメラはパソコンから写真を現像するタイプだから、今夜家でちょっとやってみようか。」

 

「うん、教えて!」

 

いつものお兄、優しいお兄。このまま本当の家族みたいにずっとずっと良のお兄でいてくれたらなぁ。

 




本作品は原作5巻までの情報で作成しております。

なので、6巻が発売されたら矛盾が出るかもしれませんが…。

まぁ、出たときに考えればいいですね!(特大ガバ)



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Part5

誤字報告並びに感想ありがとうございます。

大変励みになっております。

シャミ子を重ねようとガチャを引いたら、ご先祖が限凸したので初投稿です(きらファン)。



良ちゃんの城を落とす(意味深)RTAはーじまーるよー。

 

ゲーセンおデートを終えて、写真の印刷を盾に家に連れ込むことができる口実を作れたところから再開です。

 

まぁ、お隣さんなので、連れ込んだところでまだ何も起こせませんが…。

 

ヌッ!バンダ荘の前で買い物から帰宅中の清子さんに出くわしましたね。良ちゃんが早速カメラのことを自慢しています。

 

こんな良い贈り物を…、ありがとナス!(意訳)と清子さんからもお礼を頂き、好感度が上がりました。

 

うん!おいしい!で、写真の現像は是非我が家でですね……、え?今日はもう遅いから、また今度にしておきなさい?

 

うーん、好感度的には別に家に入れるぐらいで何か言われる好感度ではないはずなんですが……。確かに時刻で言うなら、現在時刻は午後6時ぐらい。小学生は帰る時間ですね。

 

粘って説得してもいいですが、ロスになった上に、不信感を抱かれて好感度が下がる可能性もあるので、素直に頷いておきましょう。おっ、そうだな。

 

家の前で良ちゃんと別れて、ここからは、週末まで変わったことも特に起こらないのでしばらく倍速です。低いちよももの好感度を底上げしていきましょう。

 

お菓子、筋トレ、図書館。お菓子、筋トレ、図書館って感じで。後は、今後のイベントについてでもお話ししましょうか。

 

さーて、次回(この後)のまちカドまぞくは!

 

シャミ子、ご先祖に出会う。

 

シャミ子、制服を壊す。

 

桃、シャミ子を魔力修行に駆り出す。

 

の三本です! 来週(この後)もまだ見てくださいねー。じゃんけんぽんっ!

 

と本来ならなっているのですが、(全部)キャンセルだ。

 

というか、そもそもご先祖との出会いイベントはホモ君では介入の余地がないです、ない。

 

いや、制服と魔力修行は関われるやん?と思われるかもしれませんが、前者に関してはやりません。後者に関しては、できません(無慈悲)。

 

シャミ子が制服を壊す案件は、ホモ君が立ち会うことで阻止することが可能です。

 

しかし、桃の制服着ているぶかぶか彼シャツならぬ、彼女制服フォームシャミ子が見たい……見たくない?あぁ^~、シャミ桃の音^~。

 

この濃厚なシャミ桃に割って入りたくないのでやりません(私情を優先する走者の屑)。

 

一応、シャミ子の好感度をこれ以上稼ぐのは、マズイという理由もあります。結構ギリギリです。

 

次に、魔力修行ですが、桃の好感度が足らず、参加できません。

 

本来は、ここで一度魔力の操作方法を見ておくことで、魔族モードのときの安定感を上げる予定だったのですが、ちよももが想定の114倍デレなかったため、諦めざる終えませんでした。どうしてくれんの?

 

ちなみに、ホモ君が魔族であることを公開している場合であれば、好感度が足らなくても参加させてくれます。

 

今回は残念ながら現在表向きは人間のため、危険だからと断られてしまいます。悲しいかな。

 

魔力に関してはシャミ子(inリリスさん)が使ってるところ目撃するだけでもフラグが立つ可能性があるので、問題ないです。

 

そもそも、このゲームは積極的に戦ったりしたりするゲームではないので、別に魔力を扱えるようになるのはマストじゃありません。

 

だから、できないならできないで問題ないです。だから、これはロスではない、いいね?

 

尾行をしてついて行くという選択肢もなくはないですが、ごくまれに桃が試し打ちしたフレッシュピーチハートシャワー(FPHS)に巻き込まれて死にます(2敗)。

 

なので、制服と魔力修行の空き時間を使って、先ほど清子さんにキャンセルされた良ちゃんPC講座を行いましょう。

 

ほんへでは、パワーポイントとWord、画像編集ソフトを華麗に使いこなして、議事録作ったり、新聞作ったりしていた良ちゃんですが、仕込めばマクロなどプログラミングを行ったりできるようになります。

 

……いったいどこを目指しているんですかね?

 

などと説明をしている間に週末になったので等速に戻します。

 

お菓子が完成したら頃に、インターフォンがなりましたね。本日のお菓子は、シフォンケーキです。

 

あ、いらっしゃい(NYN)。普段は制服姿の良ちゃんですが、今日は休日、しかも、夏本番も近いためか水色のキャミにふわっとした白のミニスカートというラフな格好でエッッッッッ!

 

いくら家族みたいな関係だからって男の1人暮らしの部屋にその格好はいかんでしょ(スクショ爆撃)。

 

清子さんは何も言わなかったんですかね?

 

いや、それだけホモ君が信頼されているのか…。

 

ちなみに、今ホモ君的には、良ちゃんはまだ妹的な認識をしています。

 

なので、このせめせめな良ちゃんを見てもなんとも思っていません。

 

しいて言うなら、ちょっと薄着過ぎひん?まだ寒くない?ぐらいの感想を抱いていると思います。

 

ホモ君が本格的に好きだのなんだの考えだすのは愛情度突入してからですね。

 

走者には関係のない話なので存分に鑑賞しますがHuuuuu!

 

カメラの入手が早まってタイムも短縮できてるし、ちょっとぐらい観賞時間でロスしてもバレへんやろ。

 

(走者観賞中)

 

脇、へそチラ、足と完璧に抑えるべきところを抑えた服装だぁ。清子さんやシャミ子を見るに良ちゃんも将来は約束されているというのもポイント高いですねぇ。

 

さらに、うーん、走者は女児のそういう事情に詳しくないので、よくわからないのですが、キャミの下から何も出てないということは……まだノーブr

 

おっと、そろそろ本題に入りましょう。良ちゃんを家に上げて、朝の内に作っておいたシフォンケーキをサッとお出しします。紅茶を入れることも忘れずに。

 

こういう積み重ねが好感度80超えてからは結構重要になってきます。

 

特に、毎日学校でお菓子を渡せるシャミ子とは違い、良ちゃんはこういうときぐらいしか渡せませんからね。後は、特殊イベントでゴリゴリ稼いて行きましょう。

 

さてさて、お菓子食べながらお勉強フェイズです。まぁ、教えるのは文章入力と画像編集のやり方だけなんですけどね。初見さん。

 

ホモ君の素人によるパソコン使い方講座なんて見所さん皆無なので、倍速です。

 

このPC君はちよもものようにもう一台買って貸出も可能ですが、初期財力だと不可能なので、バイトが必須になります。

 

そもそも、そんなことしたら、良ちゃん連れ込む口実がなくなっちゃうだろ!ということで買いません。

 

なんで、等速に戻す必要があるんですか。

 

講座中、良ちゃんから質問が飛んできました。お姉のことをどう思っているか?ですか。

 

この質問は、シャミ子と良ちゃんの両者の好感度が80超えていると高確率で飛んでくる質問の1つですね。

 

初見時には、良ちゃん√潰れるんじゃないか?とひやひやするこの質問ですが、この段階ならまだノープロブレムです。

 

どうせなので、良ちゃん攻略の好感度の流れの推移でも説明しておきましょう。大きく三段階です。

 

1段階目は、お兄、家族として認識される段階です。ここまでくればまともに好感度を上げることができるようになります。幼馴染スタートするならこの段階からスタートできます。

 

2段階目は、良と契約してお姉のお婿さんになってよ!となる段階です。これが現在の段階ですね。

 

シャミ子を攻略する上でも良ちゃんの好感度はここまで上げておく必要性があるので、プレイする兄貴は参考にしてください。

 

まぁ、普通にプレイしてたら、上がってますが。

 

えー、最終段階は言うまでもありませんが、お姉も大切だけどホモ君には良を見て欲しいな、となる段階ですね。

 

第2段階からこの最終段階まで持っていくのがこの√の肝となります。ミスると√消滅しますし。

 

それでいて道のりが長いので、気長に焦らず、RTAしましょう(矛盾)。

 

説明が終わったところで、返答をば、良ちゃんを良く知る視聴者兄貴たちなら無問題だと思いますが、ここで明確にシャミ子が好きだといったような返事をしてはいけません。

 

チャートも√も死にます。この時の返答は、前向きに検討する意思があると思われますぐらいの優柔不断クソ野郎な返事を返しましょう。

 

大切には思っているが、恋愛的なことは考えてないというニュアンスが伝われば、問題ありません。

 

………ヨシ!無事に良ちゃんも納得してくれましたね。

 

その後は、順調に進み、本日の行動フェイズが終了する頃には、無事に良ちゃんはPCの使い方をマスターしました……しちゃいました。

 

あれ?もうこれ教えることないやん。明日の予定なくない?どうすっぺ……(ガバ)。

 

うーん、ホモ君はカメラの余波で金欠なので、デートにも誘えませんし、困りましたねぇ。

 

ダメ元でちよももに魔力修行同行を打診してみましょうか?

 

倍速中もお菓子と筋トレである程度は好感度稼いでいるので、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。

 

ダメだったらそろそろ材料が切れ気味なので、お菓子の材料屋さんにでも行って買い足しをしましょう。

 

方針も決まったところで、良ちゃんを家に送りましょう。お隣ですけど。

 

ついでに余ったお菓子を渡して清子さんの好感度でも稼いでおきましょうかね。

 

おっと、帰宅を促したら、良ちゃんにひょっとして迷惑かけてるんじゃないか?と言われてしましました。

 

むしろこっちはいつでもウェルカムなのですが。

 

ふむ、ならこのタイミングで良ちゃんに合いカギを渡しておきましょう。部屋はもうとってあるんだが……。

 

これで、いつでも好きにPCを使いにきてくれるようになります。我が家のように寛いでくれ。

 

それに、これで相手の方から勝手に来るなら連れ込み案件にはならんやろ(適当)。

 

まぁ、カギは今渡さなくても愛情度が一定を超えるとなぜか勝手に持ってるんですけどね(白目)。

 

次の来訪フラグもしっかり立てたところで、突撃、魔族の家!

 

お邪魔しまーす(ピンキー)。ん?なんか、家の空気がどんよりしていますが……。

あぁ、丁度シャミ子の制服がお亡くなりになったところだったようです。

 

濡れた制服抱えて、涙目のシャミ子と呆れた様子の清子さんに出くわしました。

 

まぁ、シフォンケーキでも食べて元気出してね…。

 

お、清子さんの好感度が上がりました。やっぱ、(女性はお菓子)好きなんすねぇ!

 

後は、へこんでるシャミ子を慰めて、今日の行動を終えます。

 

そして、翌日。効果のほどは期待できませんが、前にちよももに作成を打診されたバームクーヘンでも作っていきましょう。

 

機嫌が良くなれば連れてってくれるかもしれませんし。

 

毎日のお菓子作りも最早手慣れた作業と化してしますね。

 

ん?おや?バームクーヘンの様子が?

 

おめでとう!バームクーヘン(Lv2)はバームクーヘン(Lv3)に進化した。これは、経験値が貯まって熟練度が上がりましたね。

 

これからはバームクーヘンを作っていくと他のお菓子よりも好感度UPに補正がかかります。

 

こういう補正があるので、できる限り種類の同じお菓子を作って持っていきたいんですが、このゲーム同じものばかり持ってくと飽きられて好感度上がらなくなるんすよね…。

 

なので、同じものばかり作っていけばいいじゃんアゼルバイジャンと考えた兄貴は✟悔い改めて✟。

 

ここからは、ちよももが魔力修行の話を出すまで、倍速、倍速!

 

ホモ:魔力修行か、いつ行く? 私も同行する。

 

もんも:(危ないので、同行は)認めませーん。

 

まぁ、そうですよね。

 

予想通りダメだったので、今日はお菓子の材料屋さん(スーパー)にでも寄って帰るとしましょう。

 

ちよももいないと筋トレのコスパ半減するし、良ちゃんも必ず図書館にいるわけじゃないから、仕方ないね♂

 

時刻は放課後、スーパーに寄ると、特売に向かう清子さんと学校帰りスタイルの良ちゃんに出くわしました。これは、お1人様1パック系の特売品を1つでも多く買おうという布陣ですね。

 

んだらば、ここでオリチャーを発動!清子さんのお手伝いをします。

 

ここで負けているようでは、神を越えることなどできない。我が名は、ホモ。イクゾー、デッデデデデン、カーン、デデデン。

 

オラッ!(特売品)よこせ!ゴラッ!んにゃーご!3人に勝てるわけないだろ!

 

はやらせこら!(まちカドRTA)はやらせこら!(品確保)オオン!(被ダメ)、アオォン!(クリティカル)

 

無事にブツを手に入れることはできましたが、HPを五割も持っていかれました。

 

主婦のバイタリティを侮ってはいけない(戒め)。

 

清子さんは2人の娘さんを持つ歴戦の主婦だけあってノーダメージ。流石の貫禄です。でも、良ちゃんは目を回してふらふらですね。

 

清子さんも大丈夫かと心配していますが、これは良ちゃんどこかのタイミングで倒れるかもしれませんね。

 

などと言っていると良ちゃんが足をもつれさせて、倒れそうになったので支えまーす。

 

これで、おまけに好感度を稼いでおきましょう。

 

って、あれ?なぜ、特殊演出が…。

 

どうやら、支えた場所が良ちゃんのお胸だったらしいです。

 

へー、このイベントこんな演出(ラッキースケベ)あるんですねー、初めて踏みました。

 

やっぱり、この齢になると多少はふっくらして、

 

って、うせやろ。そんな小学生にTo LOVEるとかリトさんじゃないんだから。

 

ん? 清子さん何その目怖っ!(くま吉並感)

 

ま、待ってください!これは事故!事故なんです!お義母さん許して!オネガシャス!センセシャル!

 

好感度的には通報圏内で出ますが、母親補正がある上に目の前でのセクハラは許されないんだ☆される可能性があります。

 

ここは、謝り倒すしか、ないです、ない。

 

ホモ君が華麗なジャンピング土下座を決めて、許してください、なんでもしますから!といったところ、良ちゃん本人の許しもあり、清子さんも許してくれました。タスカッタ…。

 

やっぱり、オリチャーの好感度稼ぎは危険ですね。ここの判定ミスってなければ、愛情度への突入もワンチャンあったのですが……。

 

いえ、良ちゃんのレア顔CG回収できたので総合的にはプラスですね。

 

でも、本走に限って、普段見ないレアイベントに遭遇するとかやめろぉ(好感度ガバ)! ナイスゥ(胸元抱えた涙目良ちゃんCG)!

 

罰として、両手いっぱい荷物持ちと化したホモ君ですが、筋トレの成果もあり、ノーダメージ、なんなら片手持てる重量です。

 

もしも、ステが非力だと、スリップダメージを受け続けます。注意しましょう。

 

え?やっぱり、手を繋いで欲しいから片手で荷物を持て?なんかやけに良ちゃん積極的ですね。まぁ、いいですけど。

 

では、清子さん、良ちゃん、ホモ君の並びで手を繋いで帰宅したところで今日はここまでとします。

 




好感度表・愛情度

シャミ子(86/100)・(0/100)

良ちゃん(88/100)・(0/100)

清子さん(67/100)・(0/100)

ちよもも(35/100)・(0/100)


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Part5(裏)

誤字報告兄貴!誤字報告兄貴ありがとう!フラッシュ!

走者は、初投稿魔族だったんだね。



「お兄、画像編集ソフトの使い方教えて。」

 

「あぁ、それはね…」

 

お兄の部屋で、パソコンの使い方を教えて貰っている。

 

パソコンの使い方を教えて欲しかったのも目的の一つだけど、今日の本題は別のところにある。

 

それは…、お兄の言質を取ることなの!

 

お兄は、お姉が魔族になったその日からずっと協力してくれてはいるけど、それはいつもの延長戦上でしかないだろう。

 

そろそろはっきりとどう思っているのか確認する必要がある。

 

この前のデートでは、結局良はほとんど何もできなかったし…。

 

そこで、必要があれば、ちょっとなら大胆なこともするつもりで、今日は服装にも気合を入れて来た。

 

でも、結構、だ、大胆な服装で来たという自覚があるのに、お兄は、まだ寒くない?上着いる?なんて聞いてくる始末だ……。

 

お兄は女心がまるでわかっていない。

 

お母さんやお姉でさえ、いくら紅葉君の家とはいえ薄着過ぎませんか?と聞いてきたというのに。

 

まぁ、お兄の傍には常にお姉という素敵な女性がいる以上良では物足りないの、かも。

 

色々と……。

 

「ま、まだ、良は成長期だから(ボソッ)」

 

「どうした、良ちゃん?また、何か質問?」

 

ッ!もしかして、声に出てたかな?ご、誤魔化さないと……、そうだ!

 

「お兄は、お姉のことどう思ってる?」

 

「優子のこと?なんでまた突然。」

 

良がいいから教えてと促すと、そうだなぁと言いながらお兄は答えてくれた。

 

「今も昔も変わらない。大切な幼馴染だよ。」

 

もちろん、良ちゃんもね。と言いながらお兄は続ける。

 

「ある日当然魔族なんてものになったときはどうしようかと思ったけど、それをきっかけにずいぶん元気になった。魔族になるまでは、まさかあんなに力いっぱい走る優子を見ることができるなんて思わなかった…。」

 

そう言った、お兄の顔はとても慈愛に満ちていた。お姉のことを心配して、お姉のことを一番に考えてくれてる。それがとてもよく伝わってくる。

 

「じゃあ、お姉の軍勢で天下統一を手伝ってくれる?」

 

「あいつに軍を率いる気があるのかは知らないが…、ふむ、吉田家の参謀様から……いや、大切な妹からの直々のお願いだ。謹んで承りますとも。」

 

お兄はそう言いながら、頭を撫でてくれた。……お兄は、本当にそういうところだと思う。

 

でも、うん。そうか。お姉のことも良のことも大切に思ってくれているなら今はそれでいいかな。

 

ちょっと、残念だけど。?良は、今、何を残念に思ったんだろう。

 

「それで、パソコンの方は大丈夫そう?」

 

「うん。大体はできるようになった。後は1人で何とかなると思う。」

 

「そ、そうか。1日で足らずでマスターするとは、流石良ちゃん。」

 

 

<紅葉君視点>

 

「良子、分かっているとは思いますが、ここを逃すとしばらく、具無し味噌汁と白米生活です。」

 

「うん!良も頑張る!」

 

材料を買い出しするためにスーパーにきたところ、清子さんと良ちゃんに出くわした。

 

「こんにちは。奇遇ですね。買い出しですか?」

 

「紅葉君、こんにちは。いつも、優子や良子がお世話になってます。そうですね、今からちょっとタイムセールに向かおうかと…。」

 

「こ、このスーパーのタイムセールに参加するんですか。なら、自分も手伝いますよ!清子さんには普段お世話になってますし!」

 

ここのタイムセールは、かなり熾烈な抗争が繰り広げられる。中途半端な気持ちで挑めば、怪我をしてしまうだろう……。

 

特に清子さんも良ちゃんもそんなに動きは悪くないはずなのに致命的に運に見放されていることが多いのと偶に出るドジっ子成分が良くない塩梅で仕事をした結果、大変な目に合っていることも多い。

 

ここは陰ながらフォローを入れるべきだろう。

 

「これから、タイプセールを開始しまーす!」

 

いざ!

 

あ!良ちゃん!そっちは危ない!いてっ!っちょ!肘がはいって!あだっ!

 

「な、なんとか品物は確保できました。二人とも大丈夫でしたか?」

 

「私は大丈夫です。むしろ、紅葉君の方が満身創痍に見えますが…。」

 

「頭がぐるぐるする……。」

 

やはり特売は戦場だ。今それをとても痛感している。

 

なんとか商品は確保できたけど、俺も良ちゃんも満身創痍だ。清子さんは余裕そうな辺り、流石は歴戦の主婦といったところか……。

 

「良ちゃんも大丈夫?支えようか?」

 

「お兄…。ううん、大丈夫。1人で歩けるから。」

 

「良子、無理をしてはいけませんよ。」

 

良ちゃんは大丈夫と言っているが足取りは明らかに危険だ。いつでも支えられるようにしておこう。

 

そう思った矢先に、前のめりに転びそうになったので、支えるために抱きかかえる。

 

「大丈夫?良ちゃん?」

 

「お、お兄。そ、その…」

 

顔が赤く、喋り方も安定しないし、思っていたより、危険かもしれない。どこかで座って、ちょっと休んだ方がいいだろう。

 

「清子さん、一旦良ちゃんは休憩させた方が。」

 

「それは構いませんが、紅葉君。いつまで揉んでいるつもりですか?」

 

清子さんの凍てつくような冷たい目線が俺を貫いている。

 

は?揉む?いったい何を?そう言われて手元に目を向けると、良ちゃんの胸にジャストフィットしていた。

 

意識をすると微かではあるが、確かな柔らかさが手に伝わって…。はっ!

 

「ごめんなさいでした!」

 

人生初のジャンピング土下座を決めた。

 

<良子視点>

 

「すみません!セクハラの意図は一切なくてですね!」

 

それはつまり、良には何の魅力も感じないから、そういう対象ではないということだろうか…。

 

「いえ、その、ワザとじゃないのは分かっていますから。良子が許すなら私も許します。」

 

お兄が心配して支えようとしてくれたのも、わざとじゃないのも分かってるけどちょっとむっとしたので、

 

「今日の買い物の荷物。全部お兄が持ってくれたら許す。」

 

罰は受けて貰うことにした。

 

買い物袋はお兄自身のものも含めて3袋ぐらいになっていたが、お兄は軽々持ち歩いている。

 

「やっぱり、男の子は違いますね。家には男手がないので力仕事のときは困ることも多くて。」

 

「清子さんなら呼んで頂ければ、いつでも手伝いに行きますよ。」

 

お姉も言っているが、お兄はお母さんには特に優しい気がする。年上が好みなのかな…。

 

「どうせなら紅葉君も家の子だったら、良かったんですけど…。」

 

「いやー、俺も清子さんみたいな美人のお袋だったら大歓迎ですね。」

 

「うふふ、煽てても何もでませんよ?」

 

なにかもやもやする。

 

「お兄、手!」

 

「え?いや、結構な荷物なんだけど…。」

 

「ん!」

 

お母さんがあらあら、ここまで我儘を言う良子は珍しいですね。とかいっているけど気にしない。

 

お兄は、ちょっと困った顔をしながら、荷物を右手にまとめるとはいと左手を差し出してきた。お兄の手を握るとなぜか自然と表情が綻ぶ。

 

「そうですか。昨日のはそういう…。先に良子の方ですか。」

 

「清子さん何か言いました?」

 

「いいえ、ちょっと娘の成長を実感していただけです。気にしないでください。良子、お母さんとも手を繋ぎましょうか。」

 

3人で手を繋いで帰る。

 

「紅葉君が本当に息子になるのも、そう遠くはないかもしれませんね…(ボソッ)」

 

 

その日の夜お風呂上りにお母さんが話しかけてきた。

 

「良子、ちょっといいですか。」

 

「どうしたの?お母さん?」

 

お母さんは煮え切らない様子で、

 

「お母さんは、その……、良子がよいなら紅葉君はアリだと思います。でも、まだ、早すぎるというか、せめて後、4、5年は…。」

 

ちょっと、的外れなことを言ってきた。

 

「良はお兄のことそういう感じじゃなくて!どちらかというとお兄にはお姉と一緒になって欲しいというか!」

 

良とお兄、お兄と良が…。考えると頭が熱くなって思考がまとまらない。でも、お兄には、お姉がいて…。

 

「……そうなんですか。わかりました。良子は割としっかり者に育ったと思っていましたが、恋愛事は優子よりポンコツかもしれません……(ボソッ)。そうなると優子にも協力を仰ぎたいところですが…余計拗れそうですね……。」

 

「お母さん?」

 

「いえ、大丈夫です。良子がそういうなら構いませんが、優子に遠慮する必要はありませんからね?」

 

だから、良はお兄には……、お兄には……、でも、側室なら?昔の名立たる英雄さんは、一夫多妻だったと聞く。

 

だったら、正妻はお姉だったとしても、次ぐらいならありなのでは?むしろ、その方が、お兄を留めておくには良いかもしれない。

 

「うん、良は側室で大丈夫。お姉が正妻になった方が政治的にもいいだろうし。そういうのを弁えないでダメになった国もいっぱいあるって本で読んだ。」

 

「良子が読んでいる本について、一度検閲する必要があるかもしれませんね……。」

 




もんもの誕生日に投稿してるのに当人1行たりとも登場しないってサジ?


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Part6

リハビリ用にTRPGのシナリオ考えたり、魔法少女にあこがれてとまちカドまぞくの
クロス短編のプロットを考えてみましたが、先にこっちの原稿がまとまったので、
投降した次第です。
また、細々とやっていきますので、気が向いたときにでも見てやってください。
よろしくお願いします。

社会人デビューしてクソ上司にメンタルやられてたので、初投稿です。


第2のリトさんにはなれないRTAはーじまーるよー。

 

魔力修行をキャンセルして、オリチャーで自爆(ラッキースケベ)したところから再開です。

 

まぁ、あの場面、リトさんならスカートにダイブからのパンツ引き下ろしぐらいまでは

やってたでしょうし、ちょっと触れただけのホモ君は暫定無罪ですね。

 

今回はシャミ先ことリリスさんとの出会いがメインです。

 

朝のルーチン(お菓子作り)は倍速で飛ばして、休み時間まで行ってしまいましょう。

 

休み時間になるとちよももがシャミ子を尋ねにきて、ご先像のスイッチに気が付きます。

あ、良かったらマフィンどうぞ。(隙好感度上げ)

これのスイッチを入れて、シャミ子にリリスさんがインストールされるのを見守りましょう。

シャミ子がふらっとして、しばらく待つと黒っぽいオーラと共にリリスさんが降臨しました。

 

こ↑こ↓では、普通ホモ君が魔族だった場合、久しぶりじゃーん、元気してた?(意訳)みたいなことを言われるのですが、今回のホモ君は魔族でも特殊な状況のため、特にリリスさんからの

反応はないはずで…、え?

久しいな、2千年振りか?ってなんでホモ君とリリスさん面識ある扱いなんです?

 

マズいですよ!、こんなところで魔族バレすると桃にコロコロされちゃうだろ!

い、いやー、誰かと間違えてるんじゃないですかね?

自分TDN一般DK(ドンキーコングではない)っすよ?

………なんか話を掘り下げて聞いてみると、当時の隣人に雰囲気が似てただけみたいですね。

 

ふざけるな!(声だけ迫真)、というかホモ君は生粋の日本人なんだから古代メソポタミア人に似た誰かがいるわけないだろ!

と、リリスさんによる特大爆弾投下はあったものの後は原作通り、シャミ子の体のポンコツ振りに振り回され、魔力弾を放ちましたね。

おかげで、ホモ君にも「魔力」に、関する認識ができました。

これでお前とも縁ができた。

この魔力弾がリリスさんへリターンされて筋肉注射ぐらいのダメージを負ったところで、冥途の土産に健康ランドへ行くことになりました。

ところで、リリスさんもマフィン食べます?(以下略)

 

リリスさんの借金肩代わりを申し出て、電車代のとき同様ツケとしておきます。

さて、ここからは健康ランドのシーンに切り替わるので、プレイヤーキャラクターが女の子ならサービスカットとなりますが、ホモ君は男のため、キャンセルだ。(ノンケ並み感)

 

ちょっとした手違いはありましたが、無事にリリスさんイベントも乗り切り、シャミ子が借金焦げつき雪だる魔族になったことで、杏里ちゃんの所でのバイトフラグが立ちました。

 

別にホモ君も参加しても良いですが、これ以上シャミ子の好感度上げすぎるのは、

危険なため、素直にエールだけ送って、別行動をとりましょう。

シャミ子―、頑張ってー。

 

そろそろRTA的にも良ちゃんの好感度は、愛情度に突入させないといけないという事情もあります。

というわけで、ここからは良ちゃんパートです。(ハッピー猫)

 

このゲーム、TKMMよろしく遊園地行ったり、水族館行ったり割と自由にどこでもいけますが、ここ最近のトイカメラと健康ランドによる散財で、ホモ君のお財布ポイントは0に等しい状態です、

悲しいなぁ。

 

そうでなくてもあまりお金を使うイベントは、月4万の呪いが解けるまでは、良ちゃんが遠慮してあまり好感度が上がらなくなっているため、旨味がほとんどありません。

前のゲームセンターはかなりの例外です。

 

それに今後もミカン姉貴襲来時の映画等細かい散財イベントが多数あるため、節約できるところはしていきましょう。

 

さらに、前回のラキスケガバからそれとなく、清子さんの圧を感じるため、家にも呼びにくく…、知力のステータスも上げも兼ねて、図書館へ行きますよー1919ヌッ!

前回から、抵抗なく手も繋いでくれるようになりましたし、今回も楽しくおデートを………

なんか目の前から、一般狐耳が歩いてきます。

 

まぁ、直接的な面識は一切ないので、特に影響は、ヒュッ

な、なんで呼び止められたんですかね?

え?店長の気配を感じる?うせやろ?もう結構前の話やで、それ。

特にやましいところも無いので、助けようとしたら、力が足りなかったので、助けを呼んできたことを説明しましたが、何かそれとなく事情は察していそうな、反応をされました……、心臓に悪い。

 

バックバックですよ、現在バクはいませんが。(激うまギャグ)

リコ君とエンカウントすると挙動が怖すぎて、目を離せませんからね。

一体何度、突然の暗転からゲームオーバーとなったことが、ホラゲーじゃないんですよ。

通常プレイ兄貴達も結構な目に合わされているのではないでしょうか?

 

これだから、このゲームの死因トップ3は嫌になりますね。

ちなみに、後の2人は魔族かそうじゃないかにも寄りますが大体はスイカさんと小倉です。

スイカさんは、SAN値チェックな危険、小倉はダイジョーブ博士的な危険がつきまといます。

小倉によるステータスアップは、何度か成功させれば、カーズもびっくりの究極生命体になれますが大体はそうなる前に、爆発四散してリセ案件です…、科学の発展に犠牲はつきものデース。

 

おや?なんか良ちゃんの反応が、「今の人凄い美人さんだったね」

あー、まぁ、見た目だけは文句ありませんが、中身は地雷そのものですからね、

ピンさしておけば、爆発しない分手榴弾の方が可愛げありますよ。

この距離だとまだお狐イヤーで聞こえている可能性もあるので、「そうだね」とだけ言っておきましょう。

 

さて、とかやっている内に図書館へ着きましたが、何かイベントでもやっているのか人が多いですねって、店長!アスラの白澤店長じゃないですか!

こんなところで、何を!

ほむほむ、どうやらたまさくらちゃんの絵本の読み聞かせに来ているらしいです。

キャラデザやっているのは知ってましたが、絵本まで書いているとは、

ホントに多芸ですね、このバク……。

丁度、読み聞かせが終わったところらしく、そのビジュアルからマスコットか、何かと思われているのか、子供たちに群がられています。

 

ひと段落したところで、この前のお礼を言われますが、ホモ君としては助けを呼んだ以外何もしていない事になっているので、謙遜をしつつ、ん? お礼にこれを? なんですか、これは?

 

えー、助けたお礼としてたまさくらちゃんなりきりセット(非売品)を貰いました。

ホモ君では使い道もないため、後で、ちよももにでも押し付けておきましょう。

好感度稼ぎにもなりますし。

 

あれ?良ちゃん?どうしました?なりきりセットからタマサクラちゃんのカチューシャなんて取り出して、ん?CG入って新規一枚絵!?

しかもこれは!猫耳良ちゃん!

テレ顔、猫の手、控えめな「にゃー」でこれは……アッ(絶命)

 

なんや!この演出!こんなの試走の時には1回もありませんでしたよ!

くっっっっそ、可愛いですけど、それはそれとして(DBRMN)何があったんですかね?

え?、さっきの狐耳に見惚れていたのと白澤店長の反応から、動物が好きなのかって?

 

リコ君の時は、ゲームオーバーへの恐怖しかありませんでしたし、白澤店長もまぁ動物的な可愛さもありますが、おっさんですからね、なんら思い入れはありませんが、良ちゃんが神的に可愛いからOKか。

とりあえず、良ちゃんを褒めちぎっておきましょう。

可愛い!天使!女神!

 

ん?白澤店長が何か言ってますね。

良ちゃんは、ホモ君の妹かって?

ここで彼女です、なんて言おうものなら、ポリスENDまっしぐらなので、素直に、

幼馴染で妹みたいなものですと答えておきましょう。

良ちゃんの好感度的にもまだお姉の婿候補ぐらいにしか考えてないはずなので、

この対応で〇です。

 

さてさて、ほなら良ちゃん勉強行こうか。

店長もお元気で!

その後は特に面白みもなく、勉強している描写が続くので、キャンセルだ。

行動時間もそろそろ終わりのため、帰りましょうか。

良ちゃんそろそろ帰るよー、何々?1冊借りたい本があるので、待ってほしい?

ん、おかのした。

ところで、何を借りるんです?

………「モンテ・クリスト伯」とはまた随分と変わったもの借りましたね。

名作ですが。

今回はこの辺りで終了となります。

 

次回は、ちよもも体調不良からのミカンさん襲来ぐらいまでになると思います。

では、サラダバー!




好感度表・愛情度

シャミ子(86/100)・(0/100)

良ちゃん(91/100)・(5/100)

清子さん(69/100)・(0/100)

ちよもも(40/100)・(0/100)

シャミ先(40/100)・(0/100)

店長(42/100)・(0/100)

リコ君(21/100)・(0/100)


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Part6(裏)

4年寝かせてたので、実質初投稿です。


いつもの朝、いつもの休み時間、いつものようにお菓子を振舞っていると、

それは唐突に表れた。

千代田さんが、優子の持っている石造を調べていると、スイッチが見つかり、それを入れたら、優子が突然人が変わったかのように話し始めた。

その様子は、明らかに優子ではない。

誰だ、お前は、優子に何をした。

最初は、千代田さん相手に啖呵を切っていたが、こちらと目が合ったと思ったら、

目を輝かせてこちらに話しかけてきた。

 

「ん?ご隣人!ご隣人ではないか!お主もこちらにいたのか、久しいな!」

「…誰だ、あんたは、優子をどうした。」

「誰とは薄情な、余は永劫の闇をつかさどる魔女・リリス!今はシャミっ、シャドウミストレス優子の偉大なる魂の祖先である!」

リリス?そんな名前の悪魔を何かで聞いたことがある気はするが、少なくとも知り合いにはなっていなかったはずだ。

というか、優子の体を乗っ取っているにしては、あまりにも悪意が無いので毒気が抜ける。

 

「人違いでは? 俺にリリスという名前の知り合いはいない。」

「何?しかし、その気配は確かにあやつの…いや、ふむ、そういうこともあるか。良い、許せ、すまなかったな、今を生きる者よ。しかし…、まぁ、それをさておいても我が子孫の隣人であれば、余にとっても隣人である、何も間違いはあるまい。」

何かよくわからないが納得してくれたらしい。

 

「ところで、優子は? 無事なのか?」

「我が子孫には精神空間で休んでいるだけだ、安心せよ。そして、余はこの体を憑代に我が手でにっくき魔法少女を屠りにきた!」

そこまで言うとリリスを名乗る女は、はーはっはと叫んでむせていた。

 

「あのあんまり無理をすると優子の体が痛むので…」

「うん、おそらくリリスさん?が想定しているよりもシャミ子は動けないから危険だと思う」

「なんだとー!なめおって!余の力を思い知るがよい!」

そして、机を持ち上げようとしたり、椅子を振り回そうとしていたが、持ち上げられず、断念していた。

 

「ち、力が出ない、す、直ぐ息が切れる、体力が持たぬ。

なんなのだこのポンコツボディーは!ぐぬぬ、ならば魔力で勝負だ!」

そういうや否や、全身から手先へエネルギーのようなものが集まっていくのが見えた気がした。

あれが魔力、仮面が出ているときは、同じような力を感じた。

おそらく俺にも扱うことができるはず、今度練習するか。

そして、大きいビー玉ぐらいのエネルギー玉が出て、ちょっと前に進んだと思ったら、戻っていった。

そして、優子の体に当たる。

 

「いったーい!」

リリスさんの叫びに、佐田さんは爆笑しているが、優子の体は大丈夫だろうか。

千代田さんも心配そうにしている。

「あのーリリスさん?これ以上は…、本当に優子が心配なので…」

「うう、冥途の土産はありますか?」

 

どうやら、すっかり心が折れてしまったらしい。

なんかこう、悪ぶってるけど憎み切れない人?魔族だな。

まぁ、優子の先祖ってことは、実質おばあちゃんみたいなものなんだし、

ちょっとは労わってあげようか。

まずは、お近づきの印にお菓子でも、

 

「あの、良かったらマフィン食べますか?」

「うぅ、この時代でも優しいな、ご隣人…」

いや、だから俺はあなたのこと知らないのですが。

 

最後に温泉へ入りたいというリリスさんの願いを聞くために、健康ランドへ向かうことになった。

当然のごとく、リリスさん(というか優子)はお金を持っていないので、俺が立て替えた。

今月は、出費が痛すぎるな、節約を考えなくては。

 

「おい、ご隣人、お主は一緒に入らんのか?」

「え?いや、俺は男なので…」

「何?余が活動していた時代にはそんなこと気にするもの1人もおらなんだぞ」

純粋な魔族だからか、生きてきた時代が違うからか分からないが、何か凄いな。

「いえ、いつの時代の話をしているかわかりませんが、今の時代にそんなことしたら、俺が一発で刑務所行ですよ、千代田さんや佐田さんも嫌だろうし。」

「あはは…、流石に同級生男子と混浴はちょっと…」

千代田さんは無反応だが、流石の佐田さんも苦笑いだ。

 

「ほー、2千年の間に随分と変わってしまったのだな、また背中でも流してもらおうかと思っていたのだが、窮屈な時代になったものだな、ご隣人。」

「いや、だから、俺はそのご隣人とは別人ですって」

そんな話をしながら、一旦男湯と女湯で別れた。

 

風呂から上がって合流したとき、リリスさんは優子に戻っていた。

正直かなり疲れた、暫くは会いたくないな、優子も怪我しそうで怖いし。

なお、この時の俺は、これからこの先祖を名乗る石造に定期的に振り回されることをまだ知らなかった。

 

<良子視点>

今日は、お兄と図書館へ行くことになった。

お姉は軍資金稼ぎに佐竹精肉店へアルバイトに赴くとのことで、お兄も行かなくても良いのかと聞くと、ここで余計な手出しをするのは、お姉の為にならないと判断したとのことだった。

お姉の成長の事をよく考えてくれている。

やっぱり、お兄はお姉の軍に必要な人材だ。

しっかり囲っておかなくては。

 

どちらともなく手を繋ぎ、暫く歩いていると、握っていたお兄の手が一瞬強張った。

何事かと思い、お兄の方を向き、その視線を辿ると、目線の先には狐耳が生えた女性がいた。

その女性は、こちらの視線に気が付いたのか、こちらに向いて口を開いた。

「あんたはん、変わった気配をしとるねぇ。マスターも世話になったみたいやし。」

「……初めまして、ですよね? どちらのどなたですか?」

 

お兄が若干前に出た。

良が背中に隠れる形になる。

手を握る力がちょっと強くなった気がした。

「うちの名前はリコ、喫茶アスラで厨房を担当しとります。」

「喫茶アスラ? あぁ、ということはあの時のバクの、これはご丁寧に、

俺…、僕は、本田紅葉です。いえ、本当に大したことしていないので。」

 

喫茶?バク?何の話だろうと小声で聞くと、どうやらお姉さんの勤め先のマスターさんをたまたま助けたことがあるらしい。

流石は、お兄、無辜の民にも優しい。お姉の相手はやっぱりお兄しかいない。

「そう? 良かったら喫茶アスラに来てや、マスターも合たがっとたさかい、お礼にランチのサービスはするで。」

ほななーと言いながら、女性は去っていったが、お兄はその後ろ姿が見えなくなるまで、ずーっとその女性の事を見ていた。

なにかもやもやが残る。

 

「美人さんだったね。」

「……ああ、そうだね。」

お兄は、ああいうタイプが好きなんだろうか。

緊張していたのか、何だか汗をかいているし。

魅力ではお姉も負けていないが、タイプが違いすぎる。

 

そんなことを考えながら、図書館へ着くと何かのイベントをやっているのか

人だかりができていた。

その中心から人?というか2足歩行のバクさんが話しかけてくる。

「おお、君は、あの時の!」

「お久しぶりです、あれから大丈夫でしたか?」

「君が呼んでくれた、ブラウン君のお陰でこうして、無事に過ごせているよ。」

話を聞いているとどうやら、さっきの狐さんが言っていた喫茶店のマスターがこのバクさんらしい……、あの手というか、前足でどうやってコーヒー淹れてるんだろう?

 

「そういえば、あのときのお礼がまだだったね、心ばかりのものだが受け取ってくれたまえ。」

「そんな申し訳ないです、大したこともしてないので」

そんなお兄に対して遠慮しないでとお礼の品を渡すバクさん、お兄は結局押しに負けて受け取っていた。

さっきの狐さんといい、今のバクさんを助けている事といい、お兄は動物が好きなのかな?

 

「ところでこれはなんですか?」

「あぁ、僕がデザインしているキャラクターのグッズでね。

たまさくらちゃんって知っているかい?」

「あー、商店街でよく見かけます。

町のマスコットになっているあの紅白のリボンつけた猫ですか。」

「そうそう!それのなりきりセットさ!猫耳、尻尾、リボンまでついた公式グッズでね、非売品だからファンなら眉唾物ものだよ。」

「え、えぇ、あ、ありがとうございます。大切にしますね。」

お兄が動物好きなら…、これもお姉と軍のため!

ちょ、ちょっと恥ずかしいけど…

 

「お兄、そのカチューシャちょっと借りるね」

「え?うん、いいよ」

いそいそとカチューシャをつけて、お兄の方に向き直ると、

「にゃ、にゃー」

猫の手でポーズもつけて、ううっ、恥ずかしい///

「と、突然どうしたの?良ちゃん、可愛いけど」

お兄に困惑されてしまった。

どうしよう、やっぱり、本物の猫じゃないからだろうか、リボンと尻尾もあった方が良かったかな?

 

「うーん、僕とばかり話していたから、退屈させちゃったかな?妹さんかい?」

「あ、いえ、まぁ、似たようなものですが、家がお隣で幼馴染というか…」

やっぱり、お兄にとって私は「妹」それ以上ではない、おそらくそれはお姉も一緒。

そうなると何かお兄の価値観に一撃入れる打開策を考えないとお姉にも勝ちの目がない。

何とか考えないと。

 

「ほほう、なるほどねぇ…、うん、青春だねぇ。そうだお嬢さん、本は好きかい?」

「え?はい、良く戦術書とか読んでます。」

「せ、戦術書?そ、そうか。若いのに勤勉だね。ちょっと耳を貸してくれるかい?」

バクさんに言われるまま、耳を近づけた。

「今のお嬢さんの悩みはきっとこの本があった場所が解決してくれる。気が向いたら見に行ってみてね。」

良が悩んでいることがバレてる!そんなに分かりやすかったかな?

「あ、ありがとうございます。」

「何、若人の幸せを願う年寄りの余計なお世話だよ。

気にしないでくれ。」

 

「さて、僕はそろそろお店の準備もあるので、失礼させてもらうよ

良かったら今度、2人で僕の店に来てくれ、歓迎しよう。」

そういってバクさんは、去っていった。喫茶アスラは、たまさくら商店街にあるらしい、今度お姉とお母さん、お兄皆で行ってみよう。

 

それからは、お兄に勉強を教えてもらって、そろそろ帰ろうとなったころ、バクさんに言われたことを思い出した。

「ごめん、お兄。借りたい本があるからちょっと待ってて。」

「良いよ、入口の所で待ってるね。」

 

そこは恋愛小説やそのハウツー本がある棚だった。

確かに、お姉は恋愛経験が無いし、良がサポートしてあげるべきかもしれない。

そして、良は言われた棚から返却先を間違えて混ざってしまった1冊の本を取っていた。

「モンテ・クリスト伯」名前は聞いたことあるが、話の内容はよく知らない。

これを読むことで、さらにお兄、お姉の力になれるようにならなくては!

 

家の前でお兄と別れて、部屋の中で早速本に目を通す。

なるほど、男の人を確保するには、外堀を埋めることが大事。

良、覚えた。

後、監獄、監禁は復讐の温床になるから良くないんだね。

そうとなれば、周りの協力が必要不可欠。

まずは、身近な大人から味方につけなくては。

 

特にこの前から、お母さんは、私がお兄のところに1人で行くと微妙な顔するようになったし、何か口実が必要。

………そういえば、お兄はお菓子得意だけど料理はいまいち美味しいものが作れなくて困ってるって話を聞いたことがある。

ということは、その方面で、お兄を支えてあげれば良い。

これで、お兄の所へ行く口実を確保しつつ、お兄を繋ぎとめる方法が増える。

 

「お母さん!料理を教えて!」

「そうですか、その内来るとは思ってましたが…、いいですよ。

今日はお台所に一緒に立ちましょうか。」

「うん!」

料理を作りながら、お兄の台所事情も説明して、お兄の所へ行く許可も下りた。

外堀を固めて、お兄の胃袋もつかむ、一石二鳥の計略。

これで、確実にお兄を囲い込む!

 

 

 




ホモ「良ちゃん、今日のご飯まだ?」

ちよもも「シャミ子、今日のご飯何?」


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Part7

初投稿だったかもしれません。


4年越しに柑橘系姉貴が襲来するRTAはーじまーるよー。

 

ちよももの体調不良前から再開です。

あの体調不良は、持ち合わせのスキルによっては、治すこともできますが、

良ちゃん攻略√においてはシャミ子の強化フラグ消えますし、旨味が皆無なので、そのままです。

というか、ホモ君のスキル構成では逆立ちしても、治せません。

 

そして、本日はちよもも体調不良イベントで学校での行動ができないため、

朝にお菓子を作る意味がないです、ない。

なので、ご先祖のお陰でフラグが立った魔力放出の練習をしましょう。

ちよももも言っていた通り、具体的なイメージがあれば直ぐに魔力弾ぐらいは出せるようになります。

うっかりガス管などに当てると大爆発起こして人生リセットです。(1敗)

ちなみに、極めればかめはめ波やレイガン等、有名マンガのあの技を再現できます。

邪眼の魔族になって、飛影のロールプレイをしていた勇者王兄貴は元気にしてっかな…。

最後の方には邪王炎殺黒龍破まで出せるようになってましたからね。

あの人の実況は完全に別ゲーしてました。

 

さて、ゲーム的には色々できますが、本RTAでは最低限の自衛ができれば良いので、初期スキルの魔力弾小が使えれば十分です。

このスキルは、魔力確認のフラグさえ立てれば身につくので、後は使ってみて、威力の確認をするだけですね。

んだらば、変☆身して、窓を開け魔力を高めて、そーれ魔力弾!

ポヒーというどっかの少年漫画で聞いたような効果音と共にグミ撃ち位の威力の魔力弾が出ました。

大体、20~30メートルぐらいは進んで、威力もそこそこ、及第点ですね。

このままだと行き場を失った魔力がこっちに戻ってくるので、もう1発撃って相殺しましょう。(ポヒー)

 

では、登校の準備をして、イクゾー(デッデッデデデ)

シャミ子と登校し始めて、暫くするとフラフラと歩くちよももの背中が

見えてきました。

シャミ子が帰ることを提案して、送っていくことになりました。

素直にちよももに肩貸して、家まで運びましょう。

……今回、好感度の伸びが悪いので、断られるかもと危惧しましたが、流石にガチで体調が悪いらしく普通に受け入れてくれました。

ちよももの家までつくと、シャミ子が暗証番号聞き出して、56562ちゃんして入ります。

シャミ子と共にホモ君は体温計を探しましょう。

ちなみに洋服棚漁ったりもできますが、女性陣からの好感度が死ぬ上に物理的にも死ぬので、素直にそれらしいところを探しましょう。

パソコンデスクには無し、台所棚には無し、テレビ下の収納スペースにも無し

………なんだよ、結構見つかんねぇじゃねか(ORG)。

 

えー、仕方ないので、ホモ君の家から薬と諸々持ってくると言って離脱します。

家まで入れたのでよっぽど良いと思いますが、ホモ君がいることで、ちよももが警戒して、ワンチャンシャミ子が血を回収できないと面倒なことになるので。

というわけで、帰路につきます、特に物珍しい事もなく、ただの移動なので、倍速に……、何で等速に戻す必要があるんですか?

 

あれー?もう小学校に着いているはずの良ちゃんが、なーんか、こっちに走ってきますね。

それも満身創痍の犬に追われて……。

なんだ、このワンコ!?(困惑)え?なんだってこんなことに?

とりあえず、良ちゃんを後ろに下がらせて、話聞きに入りましょうか。

おう、なんや、ワンころ、なんでこんな小さい女の子追いかけとんねん。

何々?ふむふむ、あー、どうやらリコ君に恨みがあって復讐の為の人質にしようとしたと。

えー、リコ君の好感度が上がると稀にこういう巻き込まれイベントが発生しますが、現状の好感度でこのイベント引く確率なんて宝くじの1等当てる方が簡単なレベルなんですがそれは………あの狐直接的に絡まなくても、マジで碌な事にならんな。

 

まだなんか喋ってますね。

なになに?でも、絡んだバクには逃げられるし、その後、リコ君にはしばかれるし酷い目にあった矢先、どうやらホモ君が店長の恩人であるというこの前の会話を聞いてたということらしいです。

へー、その理屈なら、良ちゃんではなくてホモ君に絡むのが筋では?

は?リコ君にやられた傷が癒えてない内に若い男が相手だと負けるかもしれないが、小さい女の子なら行けると思った?

で、この前ホモ君が絡まれてた時に一緒にいた良ちゃんに絡んでるわけですね。

 

うーん、この犬畜生どうしようもないカスですね。

というか、例え、ホモ君人質にとっても情け容赦なく攻撃してくると思いますが、あの狐。

しかし、困ったことになりました。

ぶっちゃけ、相手は手負いなので、変身すれば余裕で勝てますが、良ちゃんの前で変身する訳にも……。

ええい!助けを呼ばせる体で逃げてもらおう!

こいつは俺がなんとかする!

良ちゃんは逃げて! 助けを呼んでくれると助かるんじゃが!

痛って!噛みやがったぞ、こいつ!

ちなみに、大人の人呼んできてといって離れさせましたが、人除けの結界ぐらい張ってるでしょうし、こいつ何とかしないと、人は見つからないため変なタイミングで戻ってくる心配はほぼありません。

角を曲がって、良ちゃんが見えなくなったところで、変身!

 

変身バンク挟んだお陰で、口を離しました。

おら、この隙に今朝覚えたばっかの魔力弾じゃ!くらえ!(ポヒー)

ふむ、大したダメージはありませんが、弱ってるのもあって、牽制ぐらいにはなりますね。

怯んだところに追い打ちライダーキックじゃ!

クリーンヒット!このまま追い打ちを、って痛ったい!

また嚙みやがったぞ、こいつ!魔力弾をくらえ!

こんな調子で魔力弾で牽制しながら、ライダーキックを2、3回繰り返したところなんとか撤退していきました。

ぺッ、甘ちゃんが(瀕死)。

 

誰だよ、余裕で勝てるとか言ってたやつ。

変身解除をして直ぐに結界解けたのか、大人連れて良ちゃんが戻ってきましたね。

大丈夫かって?

まぁ、HPはギリギリですが、怪我は腕噛まれたぐらいで…、え?

狂犬病の心配があるから直ぐ病院へ?

うーん、まぁ犬にかまれた際の対処、反応としてはその通りではあるんですが、魔族の犬って狂犬病持ってるんですかね?

HPもギリギリですし、ちよもも体調不良イベントはどうせこれ以上居ても居なくても進行は変わりませんし、諦めて病院行きますか。

はい、あの後、シャミ子の方は、無事に血を回収できたらしくご先像が喋れるようになってました。

ホモ君は、腕に噛まれた怪我が残ったせいで、お菓子作りが1週間程できなくなりました。あのクソ犬がよ…。

……まぁ、どのみち1週間はちよももも体調不良で出てこれないので、マストで好感度調整が必要なキャラがいないのが救いですかね。

後、この手の戦闘イベントは好感度値上昇にも補正がかかるので、トータルで見ればプラスですかね。

なお、シャミ子には連絡できてないし、心配かけたことで怒られましたが、残当ですね。

 

やれやれ、お菓子も作れませんし、特に意味はありませんが、暫くは、諦めて魔力修行でも…おや?インターフォンが鳴ってますね。

おう、シャミ子と良ちゃんやんけ。どしたの?

え?封印解けた祝いのお好み焼きパーティーやるからぜひ参加してくれ?

あぁ、そういえば、今日が封印解けた祝いイベントの日でしたね。

そうですねぇ、断る理由もないので、ご相伴に預かりますか。

 

お邪魔しまーす。(ピンキー)

お、シャミ子だけでなく、良ちゃんも、料理を手伝っているということは順調に好感度稼げてますね。

よきよき、ちな、ホモ君は、一応手伝いを名乗り出ましたが、怪我人は大人しく座ってろ(意訳)と言われました。

ん?どうしたんです清子さん?

良ちゃんを助けてくれてありがとうございます?

良いんすよ、そんなこと。

おや?良ちゃんも?どしたん?話聞こか?

え?ホモ君はその怪我で日常生活困ってないかって?

これは上手く行けば、良ちゃんが料理作りに来てくれるイベントを踏めるかもしれませんね。コォレは…。

 

しかしあまり、大袈裟に辛そうな感じにすると良ちゃんが気負って、他の好感度が下がりますし、逆になんでも無さそうにしすぎると気を使われていると良ちゃんからの好感度が下がるので、多少の動かしにくさはありますが日常生活には大きい影響ないですよ程度で答えておきましょう。

・・・はい、なら、お兄の家にお手伝いに行ってもいいかな?頂きました!

Huu!思わずランダムエンカ踏みましたが、あの犬もちょっとは役に立つやんけ!

 

ここからは、ミカン姉貴襲来までは倍速です。

初見兄貴姉貴たちに説明しておくと、ミカン姉貴襲来イベントは、シャミ子が杏里ちゃんのお手伝いでたまさくらちゃんの着ぐるみバイトをしている際に起こります。

 

なので、本当はバイトの手伝いをするのが一番手っ取り早いのですが、怪我のこともあり、無理はさせられないと遠回しに戦力外通告されてしまったので、泣く泣く断念しました。

やっぱり、犬ってクソだわ。

 

はい、ミカン姉貴襲来イベント当日です。

え?本当に倍速間は何も無かったのかって?

無いんだな、これが(茨城リーゼント)

いえ、タイヤ引きイベントはご一緒しましたが、TDN筋トレでしたし…。

あ、しいて言うなら、シャミ子家冷蔵庫の件は、偶々休日に清子さんとランダムエンカウントしたので、ちゃんとサイズの小さい冷蔵庫にするよう調整した結果、清子さんの好感度も上がり、ほぼ不信感を抱かれなくなりました、やったぜ。

それにより、お好み焼きパーティー以降怪我が治った後もホモ君へ良ちゃんが朝食を作りに来てくれているので三角巾、エプロン良ちゃんのスクショが捗ったぐらいですね。(隙自慢)

 

いや、なので、魔力修行は捗ってないのですが……。

後は…毎日、良ちゃんも含めた3人で登校するようになりました。

最初は好感度調整もあり、良ちゃんとの登校は控えるつもりでしたが、

あのクソ犬がまたエンカウントすると厄介極まりないので、苦肉の策です。

仕方ないね。

などと言っている間にシャミ子がビラ配りしている広場に着きました。

 

おや、もう無事にミカン姉貴とエンカウントしてるみたいですね

ここでは余計な干渉しなければ、特に危険はないので、放置安定です。

……あれ?ミカン姉貴が武器構えてますね。

しかも、引き金から指を離しませんね。

え?ちょ、待てよ!(KMTK)

こんなところで、ぶっぱされたらシャミ子が即死です。

ミカン姉貴には近距離射撃が苦手とかいう弱点はありますが、万が一が起これば再走です。

 

ええい!こうなれば、変身!

うおおお!魔力弾をくらえー!(ポヒー)

ふー、はい、何とかボウガンに当てて、狙いを逸らせました。

あの、その娘は、そんなヤバい娘ではないので、話し合いで穏便に…。

え?お前は誰だって?

いや、名乗るほどの者では。

あっ、スッー、名乗るのでそのボウガンは下げて貰っても良いですかね?

はい、ブラウンを名乗らせてもらってます。

あ、はい、特に暴れる意思はないです、ない。

なので、見逃してもらえないですか?

え?こんなあからさまに怪しい奴見逃す理由がない?

ですよねー。さて、どうすっぺ…、真っ向勝負なんて勝ち目ありませんよ、こんなの…。

 

お、ちよももも来て意識が逸れました。

ここしかないので、逃げましょう!

後の事情説明は、しくよろ!

では、ついでに本日はここまで!サラダバー!

 




好感度表・愛情度

シャミ子(88/100)・(0/100)

良ちゃん(100/100)・(20/100)

清子さん(72/100)・(0/100)

ちよもも(42/100)・(0/100)

ミカン姉貴(??/100)・(0/100)


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Part7(裏)

初投稿ってレボリューションなんだ!


今日は、前にリリスさんが使っているところを見て覚えた魔力弾を扱う練習に夢中なっていたら、お菓子を作る時間が無くなってしまった。

おそらく、クラスからの不満が飛んでくるであろうことを予想しながら、登校の準備をして、優子と学校へ向かう。

すると明らかに足取りがおかしい千代田さんを見かけた。

優子が心配して声をかけ、話を聞いたところ、どうやら風邪らしい。

…夢見が悪いみたいな話をしていたときに妙に動揺していたし、優子が何かしたのか?

なんにせよ、これは帰らせた方が良いだろう。

俺が携帯で学校に連絡を入れた後、千代田さんを送っていくことになった。

 

「歩けそう?肩を貸そうか?」

「いや、大丈夫…。」

そういって無理に歩き出そうとしていたが、足取りが危なっかしいので、少々無理に手を貸した。

「ごめん、ありがとう…。」

「気にしないで、困ったときはお互い様だよ。」

それにこういうのは慣れてるし、という言葉は優子の手前飲み込んだ。

「優子、千代田さんの荷物を頼む。」

優子に荷物を預けて、千代田さんの家に向かって歩き始める。

 

そんな歩かない内に結構立派な家の前に辿り着いた。

千代田さんを寝かせて、優子と薬や体温計を探しているが、一向に見つからない。

千代田さんに話を聞いてみる何年も使ってないらしく、薬も買い足されたりしていないようなので、俺の家から必要品を持ってくることになった。

「じゃあ、優子。暫く、頼んだ。」

「ガッテンです!」

まぁ、一人暮らしで、怪我も病気も滅多にしないと薬等の取り扱いが適当になるのは分からなくもない。

急ぎ足で自宅へ向かっていると、季節外れのパチッとした静電気のようなものを感じた。そう思った瞬間後ろから声が掛かった。

 

「お兄!お兄!」

ふと良ちゃんの声が聞こえ、そちらを向くと、ボロボロの犬に追いかけられていた。

こんな町中に野良犬?

なんにせよ、良ちゃんが危ない。

俺は、良ちゃんに駆け寄り、犬と良ちゃんの間に割って入る。

「良ちゃん!大丈夫?怪我は?」

「大丈夫、犬さん怪我してるからか思ったより足遅かったから…。」

 

相手は野生動物だから、驚かせばどっか行ってくれないだろうか。

というか、朝のこの時間帯としては、人が居なさすぎないか?

「貴様もあの女狐の縁者か?我が一族の悲願、邪魔をするというなら容赦せんぞ。」

………この犬喋ったぞ。

こいつひょっとして魔族か?

「お前魔族か?狐とは誰のことだ?」

「惚けるな!この前そこの娘と恩人がどうとかいう話を、あの女狐としていたであろう!」

女狐…、恩人…、あぁ、リコさんのことか?

「例え、俺が彼女の恩人だとしても、お前に何の関係がある?

ましてやこの娘には何の関係もないだろう!」

「ふっ、あの狐に関わったのが運の尽きよ。

あやつは我々一族の家宝を盗んでいきおったからな。

お前たちを人質にして、返してもらおうという寸法よ。

特に今は満身創痍ゆえ、勝てそうなところから攻めようという戦略的判断よ。

……前に白澤を襲撃したのは失敗したからな(ボソッ」

最後の方は何と言っていたかよく聞き取れなかったが、どうやらリコさんはこの犬に相当な恨みを買っているらしい。

確かに彼女からは、得体の知れない何かを感じ取ってはいたが、本格的に碌でもない人?狐?なのかもしれない。

なんにせよ、この犬の魔族も小学生の女の子を勝てそうだからとかいう理由で狙ってるのは間違いなく許されることではない。

「本当にお前たちのところから家宝盗むような人なら、そもそも俺たちを人質に取ったところで、効果は薄いと思うが。」

「知れたこと、そうだとすれば、食って贄にするまでよ。

貴様ら、魔力持ちの縁者であろう?」

……俺だけではなく、良ちゃんにも反応しているところを見ると純粋に優子の縁者であることが関係しているのだろう。

いや、ひょっとしたら、良ちゃんにも魔族になる因子があるのかもしれないが。

 

しかし、これは、かなり不味い状況なのでは?

相手は、手負いとは言え、魔族でしかもこちらを本格的にどうにかしようとしているときた。

変身すれば何とかなるか?良ちゃんを巻き込むわけにも行かないし……。

「良ちゃん、走って逃げてきて、疲れてるところ悪いけど。大人の人を呼んできてくれるか?」

「え、お兄は?お兄は、どうするの?」

「幸い、人質にするつもりらしいし、直ぐにどうこうなることはなさそうだからね。

時間を稼ぐよ。」

「行かせると、思うてか!」

犬の魔族が飛びかかってきた。

明らかに切れは無いが、それでも人間にとっては脅威だ。

俺は、とっさに手を伸ばして、それを受け止める。

「ッつう、良ちゃん急いで! 約束は絶対に守る! 俺は死なない!」

「う、うん、すぐ戻ってくる!」

 

角を曲がって、良ちゃんが見えなくなった、これで切り札が使える。

「変身!」

「なに!?」

突然の変化に驚いたのか、犬が口を離した。

「貴様も魔族だったのか。」

「あぁ、最近なったばかりだがな。」

「しかも、その仮面、なるほど。それならば、あの女狐が気に掛けるわけだ。」

「……、この仮面には何かあるのか?会う魔族には大体妙な反応をされるが?」

「何?貴様、まさか記憶が……、そうか。

あれから2000年の時が立っていることを考えれば、仕方のないことか。

しかし、仮面の一族となれば、話は別よ。

貴様、我々と共に来ないか?

この町は、とある巫女のせいでとんでもないことになったからな。

我々と来た方が貴様も生きやすかろう。」

俺は不意打ちで魔力弾を放った。

当たりはしたが、どうやらダメージはそこまで無さそうだ。

そのまま蹴りで追い打ちを掛ける。

「……それが貴様の返答か。」

 

「宿敵に負けて、子供に襲い掛かるようなやつの仲間に誰がなるか。

寝言は寝て言え。」

「舐めるな、小僧!」

今までのノロノロした動きが嘘だったかのように飛びかかってきた。

不意を突かれて、また腕を噛まれる。

その隙に、もう片方の腕で、魔力弾を放ち、怯んだところに蹴りを入れる。

この攻防を繰り返すこと数回、こちらの体力が厳しくなってきた。

「……貴様、戦い慣れしていないな?

本来のスペックであれば、今の手負いの我等どうとでもなろう。

なのに、攻めきれずたった数回の攻防で、そこまで息が上がるなど。

とても戦士としての経験があるとは思えん。」

クソッ!見込みが甘かったか?

あの犬手負いのくせになんであんな余裕そうなんだ。

「お前は逆にそれだけ動けるなら、なぜあの娘を逃がした。

全力を出せば、ここに逃げられる前に捕まえられただろ。」

「最初の一手は賭けだったが、貴様の血、確かに頂いたぞ。」

なるほどな、噛んだ時に血を奪われたのか。

優子が魔族になったときも血が何とか言っていたし、ひょっとしてその影響もあるのか?

いずれにせよこのままだと不味いかもしれない。

「まぁ、良い。どちらにしても、魔族として生き続けるのであれば、今後の身の振り方は考えておくのだな。その仮面に免じて、今回は我の方が諦めるとしよう。

……これ以上の狼藉は・・・殿に言われるか分らんしな。(ボソッ」

ではな、と残し、あの犬は走り去って行った。

何だったんだ、あいつは……。

 

その数分後、良ちゃんが大人の人を連れて、戻ってきた。

俺は念のため、病院へ行くことになった。

随分と心配をかけてしまったらしく、良ちゃんとしては珍しく、泣きじゃくって抱き着いてきた。

大丈夫見た目ほど酷い怪我じゃないからと声は掛けたが、泣き止む気配はなく、

落ち着くまでは大丈夫、大丈夫と声をかけ続けた。

 

あの後、病院に行ったが、狂犬病の発症等も特になく、噛まれた傷も見た目程深くないため、1週間ぐらいで治るとのことだった。

連絡を忘れていた優子からは心配したんだぞと怒られ、良ちゃんには泣かれと大変だったが、幸い嚙み傷も大きな怪我とはならず、1週間ぐらいで治るそうだ。

 

どうやら、俺がいない間に優子側もひと悶着あったらしく、封印の一部が解けたらしい。

吉田家が鉄板を囲っているのとか、何年ぶりだ?

俺も招待されたため、ご相伴に預かる事にした。

決して、断ろうとしたら、良ちゃんが無茶苦茶寂しそうな顔をしたので、

折れた訳ではない。

流石に、食べて帰るだけでは申し訳ないので、手伝いを申し出たが、怪我人は座ってろと満場一致で追い返されてしまった。

 

仕方ないので、座って待っていると石像から声が聞こえる。

「おぉ、ご隣人、今回は随分と酷い目にあったらしいな」

「リリスさん……、そういえば、封印が解けて喋れるようになったんですね。

おめでとうございます。」

「うむ!これからも良き隣人としてシャミ子たち共々よろしく頼むぞ!」

そう、どうやらお金の呪いだけでなく、リリスさんが多少なり(口だけ)と、こちらに干渉できるようになったらしい。

 

「えぇ、よろしくお願いします。

……ところで、リリスさんは犬の魔族に知り合いはいますか?

今回、あの犬は何かを知っている風に色々語っていたので。」

「あぁ、今回ご隣人を噛んできたとかいうやつか。

うーむ、魔族にも色々といたし、犬の種族も勿論居たが、今回の件で特徴が一致するものは知り合いにはおらんな。」

「そうですか。……では、仮面の魔族に心辺りは?」

「何?ご隣人、その仮面は、どんなものだ?どこでそれを知った?」

俺は仮面の特徴と犬が知っていたことを共有した。

「そうか、ひょっとしたらそれは「紅葉君、ちょっとこっちに来てもらえますか?」」

リリスさんと話していると清子さんに話を遮られた。

「話なら後でもできる、行ってくるがよい。余も早くお供え物にありつきたいしな。」

すみません、と一言断りを入れてから、清子さんの下へ向かった。

「どうしました?清子さん?」

「その……、今回は良子を助けてくれて、本当にありがとうございました。」

「気にしないで下さい。今回は、事故みたいなもので……、どちらかというときっかけは俺みたいですし。」

「お兄は、人助けをしただけなんだから悪くないよ。

その怪我で普段の生活には支障ない?」

「良ちゃんもありがとね。

幸い怪我は利き手でもなかったので、日常生活にそこまでの影響はないですよ」

「でも…」

良ちゃんか心配そうにこちらを見上げるとそうだとばかりに清子さんから提案があった。

「そういえば、紅葉君は料理があまり得意ではないですね?」

「え?それは、まぁ清子さんと比べれば、天と地の差ですが、食べられない物は作りませんよ?」

どっかの桃色魔法少女みたいな、いやあのハンバーグは優子じゃないと完食できないだろう。

「なら、どうでしょう。最近、良子は結構料理を練習してまして、母親の私が言うのもなんですが、結構美味しいんですよ。」

「お、お母さん、でも、お兄の為なら、私が暫くは代わりにごはん作りに行くね!」

正直、良ちゃんの申し出はありがたいが、良いんだろうか。

「え、清子さん良いんですか。」

「はい、まぁ、怪我も1週間程度とのことでしたし、家のお財布事情上、家で食べて行ってね。と言えないのはごめんなさいですが…。」

「そんな、普段こちらもお世話になってるのにそこまでの贅沢は言えませんよ。」

吉田家の家計事情はよく分かっているので猶更言えない。

 

夕飯のタイミングで優子に結局千代田さんがどうなったのか聞いてみると、

相当体調が悪いらしく、暫く学校を休むらしい。

健康に悪そうな酷い食生活を送っていたので、暫くは優子が面倒見に行くそうだ。

通い妻かな?とか茶々を入れたら、よりによって今の紅葉君がそれを言うんですか……と呆れられたが、解せぬ。

 

そういえば、リリスさんは仮面の魔族について何か知っていそうだったから、もう少し話を聞きたかったのだが、気が付いたら酒付けにされおり、話が聞ける状態ではなかった。

日を改めよう。

 

<翌日>

「おはよう、お兄。」

「おはよう、良ちゃん。」

朝起きると、良ちゃんが家の中にいた。

小学校の制服に、青いエプロン、三角巾を付けている。

あぁ、そういえば、朝ごはんの件、お願いしたんだったな。

「できたよ、召し上がれ。」

「ありがとう、良ちゃん。」

作ってくれたのは、ハムエッグとトーストだった。

「どう…かな?」

「うん、自分で作るより、よっぽど美味しいよ。」

「お兄、お菓子はあんなに美味しいのにね。」

それは、言わないでくれ。結構気にしてるんだ。

「ところでお兄。」

「ん?どうしたの?」

「ご飯炊いておこうと思って炊飯器使おうとしたら、ホカホカが出てこないんだけど、大丈夫?」

「え?」

あぁ、金の(飛ぶ)音が聞こえる…。

 

雷の影響で家の炊飯器がお亡くなりになったので、電化製品店へ買い物に来た。

流石に良ちゃんに作りに来てもらってご飯炊けないじゃ申し訳ないからな。

「あれ?紅葉君?」

どんなものが良いかと見て回っていると声を掛けられたので、振り向くと清子さんだった。

「こんにちは、清子さん、どうしたんですか?何か入用でも?」

「実はこの前の雷で冷蔵庫が寿命を迎えまして…、こうして買いにきた次第です。」

「あぁ、吉田家も被害にあったんですね、あの雷。実は家も炊飯器がやられまして。」

「お互い大変ですね…。」

折角会ったのだからと2人で見て回ることにした。あーでもない、こーでもないと見て回っていると、清子さんがとてもあの玄関からは入りそうにない大きさの多機能冷蔵庫を買おうとしていたので、やんわりと止めて一回り小さいものに決めた。

 

流石に炊飯器が壊れたことを伝えたら、追加の仕送りが貰えたので、こちらの炊飯器も土鍋なんちゃらみたいなちょっと良いものを買った。

「すみません、紅葉君。年甲斐もなく、はしゃいでしまって…。危うく無駄な買い物をしてしまうところでした。」

「いえいえ、気にしないでください。」

清子さんも結構勢いだけで、突っ走ることがあるからな。

その辺りは、優子や良ちゃんにも遺伝してる節が見える。

「優子や良子の件と言い、紅葉君にはお世話になってばかりですね。」

「そんな、清子さんには昔からお世話になってますし、良子ちゃんには俺も元気貰ってます。

優子も最近は元気になって……、うん、もう少し落ち着いてくれるとこちらとしても安心できますが、クラスの友人とかもサポートしてくれているので。」

「そうですか、私では頼りないかもしれませんが、紅葉君も優子と同い年なんですから、何かあれば家族だと思って、私を、大人を頼ってくださいね。」

「……ありがとうございます。」

清子さんは昔からこうやって俺のことを気にかけてくれる。

別に親の愛情を感じないとか思ったことはないが、仕事の都合で留守にすることが多かった俺の家では、清子さんが母親代わりのようなものだった。

「紅葉君さえ、良ければ本当の家族になっても良いですよ?

優子と良子どっちが良いですか?」

「え!?いや、そんな、優子にも良ちゃんにも俺なんかより、もっといい男が居ますよ。」

突然何を言い出すんだこの人は!?

「ふふっ、半分ぐらいは冗談ですが、困ったときに頼ってほしいのは本当です。

覚えておいて下さいね?」

じょ、冗談か、優子も良ちゃんも良い子だけど、妹みたいな感じで、あんまりそういうことを考えたことがないんだよな。

それにどちらかというと、俺は年上の方が……。

「流石に私はちょっと…、夫も居ますし…。」

「まだ続けるんですか、このやり取り…。

清子さんは魅力的な女性だと思いますが、流石に俺もあの2人のお父さんになる気はないですよ。」

そんなやり取りをしながら、帰路に着いた。

 

<ミカン視点>

「あなた大丈夫?何だか様子が変だけれど?」

「あばば。」

どうしよう、着ぐるみバイトの子の体調が何だか悪そうだったから、広場の裏まで連れてきたけど、何だか反応がおかしいわ。

やっぱり熱中症とかかしら?

ってあれ?

「その頭の、角?」

「き、危機管理―!」

 

「その、私熱中症かなと思って…そういう脱衣は求めてなかった。」

「し、しばかないんですか?」

「しばかないわよ!戻り方は分かる系?」

「分からない系です。」

等と会話をしていると、他の魔族の気配を感じた。

しかも、明らかにこちらに対して敵意がある。

「動かないで!」

「ヒエッ、やっぱりしばかれるんですか!」

「違うわ!あなたじゃなくて、もっと邪悪な……。」

手元に魔力弾が飛んできて、武器が弾かれた。

「その娘から離れてもらおうか、魔法少女。」

さっきの気配はこの仮面の男?

それにしては、先ほどの邪悪さは感じない。

 

「あら?随分とご挨拶ね。あなたが桃の言っていた、血を奪った魔族かしら?」

緊迫し、張り詰めた空気の中、目の前の角の生えた女の子がプルプル震えながら手を挙げた。

「そ、それは私です…。」

「え!?あなたがあの桃から血を奪ったの!?」

「ご、ごめんなさいでした!しばかないでください!」

え?あの桃が…一体どんな手を使ったのかしら?

「その……、何だかよく分からないが、その娘は悪い魔族ではないので…、しばくのは…その…。」

「だ・か・ら、しばかないわよ! こんな弱そうな娘を!」

「それから…、あー、シャドウミストレス殿?往来でその恰好はどうかと…。

ほとんど裸では? 風邪ひきますよ。」

「裸じゃありません! 危機管理です!」

なんだか、あの仮面の魔族もこの娘の格好のことを気にしているわ。

気に仕方は、男の子のそれというより、兄とかお父さんのそれだけれど…。

 

「ミカンとシャミ子?それに…お前は…。」

「おっと、良いタイミングで来てくれたな。何か色々拗れてしまったので、事情説明は頼んだぞ、桃色魔法少女。」

「あっ!ちょっと待ちなさいな!」

桃と入れ替わる形で仮面の魔族は逃げて行った。

……なんだったのかしら、彼は?

 

<紅葉君視点>

何とか逃げられたな。変身解除。

……なぜ?何故ナゼナゼナゼナゼナゼ。

ナゼテキカラニゲタ。

敵?いや、彼女たちは敵だと決まったわけではない。

オマエノモクテキハナンダ。

ナンノタメニチカラヲエタ。

俺は優子の力になりたい。

モクテキヲハタスタメニハチカラヲカイホウセヨ。

サスレバヤツラダケデハナクアノケモノニモマケヌダロウ。

……俺は、オレハ。

 

「お兄!」

良ちゃん?気が付くと目の前に心配そうな顔の良ちゃんが立っていた。

「お兄、どうしたの?こんなところで?」

「え?あぁ、優子がこの辺りでビラ配りの手伝いしてると聞いて様子を見に…」

「良ちゃんはどうしたの?」

「私は、図書館の帰りなんだけど、お兄体調が悪いの?」

「いや、大丈夫。ちょっとぼーっとしてただけだ。

良ちゃんのお陰で戻ってこれた。ありがとう。」

あのままだとよくわからないモノに飲まれていたかもしれない。

「お兄…。手繋いでも良い?」

「…良いよ。」

良ちゃんはギュッと手を握りしめてきた。

それはまるでどこかに行かないように繋ぎとめておいてくれているみたいで、

この手を握っている限りは、俺はオレにはならない。

そう確信できた。

 




後日、短めですが良ちゃん視点を別で上げます。


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