練習やデートより効率のいいこと (オールF)
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パワフル高校編
プロローグ


パワプロの女の子って魅力的で可愛い美しい容姿をしてたり、個性的で心打たれるような一面があるのでそれを妄想補完で伝えるために書きました。
女の子のスリーサイズに関してはこちらの偏見と希望で振っています。


2020/02/15 午前11時18分に内容一部編集しました。


「…パワプロくんきもひひ?」

 

 

着ていたジャージを地面に落とし、肌もあらわな姿の少女が保健室のベッドの上に仰向けに寝ている。物欲しげな眼差しをこちらに向けてくるその少女の姿は日本人らしい黒髪を下ろし左側をリボンでまとめたサイドテール。翡翠のような輝く瞳に、可愛らしい面立ちをした少女に見合った華奢な身体をした少女は自分の所属する野球部の紅一点のマネージャーで、引っ込み思案で普段は目を合わしてくれない。

そんな少女が、自分の硬く勃起した剥き出しのペニスに舌を這いずらせている。

 

 

「パワプロくん、んむ♡ん…♡」

 

 

隣に並ぶ橙色のショートボブの少女もまた、自分と同じユニフォームを着ていたはずなのに今では控えめな膨らみをした胸を晒しながら自分と舌を絡ませる。元々は投手だったという少女は自分と同じ野球部のチームメイトであり、たまに河川敷で送球の仕方を教えてくれたり、パフェを食べに行く程度の仲だった。なのに今ではこうして淫らな関係に陥っている。

 

 

「パワプロさんダメですよ!次は私です!」

 

 

「そうよ、こっちも忘れないでよ!」

 

 

白く長い髪をツインテールにまとめた秀麗な少女と青い髪をした後輩らがこちらにも構えと自らの指でおまんこを開いてこちらを誘惑してくる。どちらも練習中は騒がしくしているが、女性のデリケートゾーンに指を挿れてやると嬌声をあげる。

 

 

「ふあぁああ♡そこだめぇっ♡」

 

 

「だめ…♡ひゃ♡んんっ…♡」

 

 

狭い肉壺の中で気持ちよくなれるよう指で刺激すると、少女達は恍惚と表情を蕩けさせる。そして、それはフェラをされている自分も同じこと。

 

 

「ジュポッ♡ン♡グポッ♡ふ♡チュボッ♡ンっ♡ジュポッ!」

 

 

「こ、小筆ちゃん、そんなにしたら…待っ…」

 

 

何人もの愛蜜で濡れた肉棒は喉元まで飲み込まれ、濃厚かつ刺激的なフェラが激しい愉悦をもたらす。どすどすとあたる口内より窮屈な空間。締め上げるような圧迫感が自分の快感の並をはね上げた。

 

 

「で、でる……っ!!」

 

 

「だひて…♡」

 

 

─びゅるるるっ!

本日数度目となるのに1度目とほとんど変わらない勢いで精液が吐き出され、少女の口が離れる。ひくひくと痙攣しながら未だに飛び出す精子に群がるように少女達が集まる。

 

 

「えへへ、今度は私がキレイにしますね」

 

 

「ちょっと、姫恋はさっきもしたでしょ!」

 

 

「みずきさんはお尻でしてもらってたからいいじゃないですか!」

 

 

後輩2人が自分の肉棒を争うように求めているその隙に、舌を交わし、首筋や乳首をなめてこちらの反応を楽しんでいた同級生が俺の上に馬乗りになる。

 

 

「ち、ちょ、夏野…っ」

 

 

「ふあぁっ♡ やっぱり、パワプロくんのおちんぽ気持ちいい…♡」

 

 

血液が循環し再び大きく硬くなった肉棒を狭い小さな亀裂に押し付け、ずぷぷぷと淫猥な音を立てながら割れ目を貫いていく。筒状の中には細かなヒダヒダがたくさん並び、彼女が上で腰を揺らす度に優しく搾られているような感覚が陰茎を襲う。

 

 

「あー!向日葵先輩ずるい!」

 

 

「向日葵ちゃん大胆…」

 

 

「じ、じゃあ私は!」

 

 

そうして俺が同級生の女の子に跨られている状況で他の少女達は俺の唇を奪い、俺の手をおまんこや胸に置いて弄らせたり、俺の肌や乳首を舐めたりキスマークを付けたりとやりたい放題だ。けれど、悪い気分ではない。これで自分が大きく成長出来るのなら安いものだし、むしろご褒美だ。

本来は野球部の部室として使われているこの狭い部屋は、見渡す限り発情した欲しがる美少女のおっぱいやお尻でいっぱいだ。

そんな部屋の中心となっている俺、パワプロはプロ野球選手を目指す普通の男子高校生だ。でも、そんな普通の男子高校生に群がるのは校内でも見目麗しい美少女たち。

恥ずがり屋だけど性欲旺盛なマネージャー。日頃快活でエッチの時もそれは同じな同級生。練習中はすばしっこく騒がしいが、エッチの時は我先にという後輩。普段は生意気だけどエッチのときは甘えてくる後輩。

どの子も捨てがたいがと目移りしたが全員のおしりをこちらに向けさせると順番にペニスを挿入する。

 

 

「ぁッ♡パワプロくんのっ♡きたっ♡♡んっ♡ああっ♡♡」

 

 

「んあいぃ♡んッ♡すごぉい…♡ぐいぐい広がってぇっ♡♡♡」

 

 

「は、はいってりゅぅ♡♡先輩のぉ♡♡おっきいにょぉッ♡♡♡」

 

 

「んッ♡♡な、なんで♡あたしだけ♡お尻にぃっ♡♡♡あふぅっ♡♡」

 

 

4人まとめて相手取り、射精し、横にスライドしてまたペニスをぶち込んで精子を注ぎ込む。性欲全開の少女達が間断なく押し寄せて、その度に俺の精子が枯れ果てるまで、少女達は腰を振り、舌を動かし、体をよがらせる。

文字通りのハーレム。男冥利に尽きる光景。彼女らにとって自分にとって必要な行為であり、こちらへのリスクリターンは計り知れない。まさにwin-winな関係ではある。

 

 

「あん♡あん♡ふあぁっ♡ あぁ、きて、パワプロくん、きてぇ♡」

 

 

うっとりした様子で夏野が腰を上下させるたびに控えめながらも発育した胸が揺れる。彼女の熱く蕩けた腟内に求められるまま精液を注ぎ込みながら、俺は一瞬だけ、事の発端に思いを馳せるのだった。

 

 

###

 

 

パワプロ高校に入学した俺、パワプロはどこにでもいる野球が好きで野球選手になりたいと願う高校生だ。毎日、チームで勝つため、甲子園出場のため、ドラフトで指名してもらうため練習、練習の日々。

けれども、俺の積み上げてきた3年間は地区大会決勝戦で水の泡となった。

それでも、試合で必ずホームランを打った。スカウトの人が来てるときはいいとこを見せようとめちゃくちゃ頑張った。

だから、ドラフトの日まで待った。けど、ダメだった。

高校生活の全てを野球に注いだ俺に、大学受験する程の知力もなければ、就職するほどの気合いも無い。まさに燃え尽き症候群真っ只中で未来に絶望した俺が瞳を閉じ、再び目を覚ましたその時。

 

 

「あれ…?」

 

 

桜舞い散る街路樹に俺は新入生を示すブローチを付けて立っていた。そして、ここから見えるのは学校とフェンスで区切られた広いグラウンド。そこでは数年前に引退したはずの先輩達が意気揚々と練習に取り組んでいる姿が見えた。

 

 

「これは……?」

 

 

夢なのだろうか。それにしては出来すぎているし、嫌な夢だ。

もう戻れない過去。戻ったとしてもどうしようも無い過去だ。

けれど、夢の中でだけでもいい思いができればと思う自分もいた。

 

そして、時が経ってもこの夢からは覚めなかった。まるで過去のビデオテープが流れるかのようにデジャブを感じる光景が繰り返され、自分が過去に来たのだと知った。

 

 

「それでも、今の俺じゃ…」

 

 

結局、野球部に入った俺だが3年間の努力は過去に来たせいか、当時のスペックに戻っていた。自力で身につけたパワーヒッターのスキルも今では残りカスすらない。

 

 

「くそっ…!」

 

 

そううなだれた時だった。自分の隣に黒い影が伸び、見上げてみれば3年後チームの4番を打つことになる宇渡くんが立っていた。

 

 

「…どうした?」

 

すでに練習時間は終わっており、1年生に任されたグラウンド整備もとっくに済んでいる。

 

 

「一緒に練習しないか?」

 

 

「…ん、いいよ」

 

 

時間もあるし宇渡くんの申し入れを断る理由はない。それに誰かと練習すると何かしら掴めることがあるかもしれない。

そう、きっかけはこれだった。宇渡くんとたった数時間練習しただけで忘れていたパワーヒッターのコツを掴むことが出来たのだ。まだ腕力が足りずホームランにはできないがフェンスギリギリにまでは飛ばせるようになった。

そして、俺はこれを機にチームメイトとの練習を大切にした。得られる経験値が多いと言えばいいのか、誰かと練習すると今までに感じたことの無いほどの力が溢れ出るという感覚がある。

それはチームメイトだけではなかった。練習中にくる犬やマネージャー、近所の子でも同様であった。

けれど以前よりも多くの経験を得たというのにまた俺はプロ野球選手になることは出来なかった。

 

 

「ちくしょう、ちくしょう…!」

 

 

ガンガンと先程までドラフト会議を映し出していたテレビを殴る。これでもダメなのかよと俺は吠えた。けど、また目を覚ましたら3年前に戻っているのではないかと希望を抱き、目を閉じれば……目の前には一面に桜が舞い散り、グラウンドには先輩方が練習に励んでいる。

 

 

「や、やった、また…戻ってる!」

 

 

今度は今度こそはと、俺はプロ野球選手になる為に出来ることはさらにやった。この前はまだ関わりが薄かったから経験点が低く、俺の能力が足りなかったと仮定すれば今回の俺の行動はより密接に動くことであると断定出来た。

そして、俺がそのように行動すればしっかりと結果が着いてきた。宇渡くんや矢部くんとは得意練習で更なるレベルアップを実感できたし、マネージャーの小筆ちゃんと恋人になり、デートをした時は……これはよく分からないが自分に多くの経験値が入ってきた感覚があった。しかも、時にそれは練習以上であり5回目のデートを終えると何故か俺はパワーヒッター以上、アーチスト並の打力を手に入れていた。

 

 

「こ、これはまさか…」

 

 

練習よりもデートの方が経験点が多くてにいれることが出来るだなんて、俺のこれまでの6年間の否定だ。けれど、確実にプロ野球選手になるためには必要な事で、俺は更なるレベルアップのためにデートを重ねた。練習もしつつ、小筆ちゃんとの時間を重ねてるうちにある日彼女が言ったのだ。

 

 

「あの、今日は、家に親いないから…」

 

 

その言葉で俺は思ったのだ。練習よりもデートの方が経験点が高い。ならば、デートよりも上の行為はどうなのだろうかと。それが全ての始まりだった……。

 

 

 




パワプロアプリを知らない人のための解説
【ループする世界】
恵比留高校で登場する闇野が引き起こしている。この高校でクリアしても彼の目的や理由などはハッキリとはクリアしても分からない。そしてその真実は強化円卓高校にて明かされる。

【パワプロ式経験値】
パワプロ(アプリ)の経験値システムは基本的に1週間同じ練習を繰り返して経験値を稼いでいく。通常のパワフル高校には経験値をガンガン稼ぐシステムがないため、スペシャルタッグ練習を練習時経験点アップ持ち(限凸がほぼ必須)と行うか、ストーリーイベントやデッキにセットしたキャラクターイベント、彼女or相棒キャラとデートor遊ぶを行った際に得られる経験値を貯めて能力を上げていく。
その中で高校のシステムなしで経験値が豊富なのがイベキャラとのイベントか恋人or相棒とのデートや遊ぶを行うことなのである。


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朝練にて

お気に入り10超えたら続き書こうと思ったら、まさかこんなにすぐに行くとは思いませんでした。ありがとうございます。これからも少しずつですが書いたら投稿していきます。感想、評価も待ってますのでよろしくですーっ。
そして、今回はエッチはありませんが小筆ちゃん以外のヒロインについて触れてますので見てみてください。


 

 

───小筆ちゃんの家に行った話よりも先にある話をしておこう。

俺の暮らす現代において野球は今も昔も人気のスポーツだ。野球人口が年々減っていると言われても分からないくらいに野球部への入部希望者は多く、その分辞める人数もいたが人数が揃っていて道具と場所があれば出来るのが野球。なので、さしたる問題はなかった。

県立パワフル学園はその昔は甲子園に出場するほどの名門校であったが、野球人口の衰退が原因かあるいはあかつきや覇道などの更なる名門校の誕生により有力な野球部入部希望者は減少したせいか。近年は地区大会の準決勝で消えるのがオチだった。それは俺が過ごした3年間の中でも同じこと。前回は決勝戦まで行ったが、木場というエースから俺以外のチームメイトはヒットを打つことができず、敗退となった。

チームメイトが弱すぎた、というのもあるが俺が全打席ホームランを打っていればあの試合は勝てたのだ。よって、俺が今回目標とするのは正確無比のバッティングコントロールとアーチストのスキルを得ることである。今はまだ2年の春。既にアーチストのコツは小筆ちゃんの協力で得ているため、あとはバッティングコントロールを磨くだけとなっている。

繰り返す3年間も3度目になり、いい加減どの時期に何のイベントがやってくるかは理解しているのだが、前回、前々回と違う点があり少し困惑している。

 

 

「パワプロくん、放課後パフェ食べに行かない?」

 

 

その1。知らない同級生がいる。名前は夏野 向日葵。橙色のショートボブと可愛らしい面相をした活発美少女といったところか。そう、女の子なのだ。どうやら3巡目の世界では女子も男子と同じルールで高等野球大会に出場出来るらしく、こうして女子のメンバーが入部してきたのだ。

 

 

「あ、それ私も行きたいです!」

 

 

「私もたまには行こうかな」

 

 

これまでと違う点その2。知らない後輩がいる。それもまた女子。1人はすばしこっく他人の恋愛を覗き見ては掻き乱していくという迷惑な天音姫恋。見た目は白く長み髪をツインテールにまとめてこちらも可愛らしいのだが、前述したとおり性格に難がありずきる。

そして、こちらも知りません橘みずき。どこかの大会社の理事長の娘にして男勝りで負けず嫌い、さらにイタズラ好きという水色の悪魔である。1年生ながらもオリジナル変化球を所持しており、次期エースとしての座が約束される程の女性ピッチャー。

 

 

「え、パワプロ先輩も来るんですか?」

 

 

俺はどういう訳か嫌われている。それもこれから養豚場に出荷される豚を見るような目でだ。哀れみに近い気もするがアレはそんなのちゃちなものでは無い。新入生歓迎会でアーチストの力を試そうと決め球をフェンスまで持っていかれたことが彼女としてはショックだったらしくこうして嫌悪されている。でも、本気でやれって言ったのはあっちだし俺は悪くないのでは…?

 

 

「先輩も来るんですか?行きましょ、行きましょ!」

 

 

対して天音からの好感度は何故か初めから高かった。ことある事に俺に話しかけてきてはからかって逃げ走るというスタイルはここ1ヶ月継続しており、最初は戸惑い見ていた小筆ちゃんの怒りを買ってしまったが最近では慣れてしまい「はいはい」と適当にあしらうようになった。

実は俺の事嫌いなんじゃないかと思ったが、この反応を見るにそういうわけではなさそうだ。

 

 

「ごめん今日予定あるんだ」

 

 

今日は朝練だけで午後の部活が休み。こういう日は夏野が遊び…パフェを食べに行こうと誘ってくるのだが、彼女がいる身としては極力お断りしている。夏野は禁断症状が出たら練習を飛び出してファミレスへと直行するほどのパフェ好きであり、俺がそれを止めるために着いて行ったらミイラ取りがミイラになってしまい、その際に一緒に食べてから1人で食べるよりも誰かと食べた方がいいことに気付いたらしい。

けれど、言ったように俺には小筆ちゃんがいるし、それに既に先約がある。なので、手を合わせて頭を下げると夏野は「そっかー」とじゃあ仕方ないねと苦笑を浮かべる。

 

 

「じゃあ、姫恋ちゃん、みずきちゃんの3人でガールズトークを楽しんでくるよ」

 

 

彼女はそう言って手を振ると女子用の更衣室へと歩いていく。多分、あの3人と過ごせば何かしらの経験値は得られるのだろうが、今日はそっちよりも試しておきたいことがあるため断っておいた。

夏野とすれ違うようにジャージから制服に着替えた小筆ちゃんが現れ、こちらに気付くと小さく手を振ってくる。同じく小さく手を振って応えると彼女は先に校舎の方へと向かっていく。

 

 

「今日は両親がいない……か」

 

 

朝練が始まる前にこっそりと耳打ちするように言われた小筆ちゃんの言葉。

 

 

『あの、今日は、家に親いないから…』

 

 

そういうセリフを言うということは期待してもいいのだろうか。男の子が彼女に言われたいセリフランキングでもベストテンに入るセリフを聞いて心が高揚するのを感じ、その後の練習は少し集中出来なかったのだが、放課後にどうにか取り戻せるだろうか。

デートであれだけの経験値が得られるのであれば、それ以上の行為をすればどうなるのか。やってみる価値はあるだろう。

 

 

 

###

 

 

 

 

 

 

 

 




【パワプロを知らない人のための解説】
パワプロに朝練という概念はない。練習は放課後だけで、しかも参加は自由という大盤振る舞い。休んで寝るもよし、彼女とデートするも良し、誰かと遊びに行くもよし。しかし、監督の評価が低いとスタメンはおろか代打にも使ってくれないので監督の前で練習する必要がある。
今回、パワプロはそれを理解しているため1年の段階で監督の評価を上げておき、2年でもそれを維持することで確実に試合に出れるようにしている。


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小筆ちゃんの家で.......①

お気に入り50いったら書こうと思ってたらあっという間に超えてたしなんなら評価バーが赤くなってて驚いてしまいました。皆様ありがとうございます。
昨日(2020/02/08)はスタジアムのイベント終わらしてバレンタインのポイントを集めながら、借りてきたDVDを見ておりました…。いやはや、こんなに早く評価バーに色付くなら早めに書いておけばよかった…。
ということで、お待ちかねの小筆ちゃんの家で……となります。


 

放課後になり、俺は足早に席から離れると一目散に校門へと向かった。今日は互いに掃除当番はなく、速やかに向かえば誰にも会わず、勘ぐられることもなく小筆ちゃんの家へ向かうことが出来る。

野球部にも友人にも、親友と呼ぶべき矢部くんにすら俺は小筆ちゃんと付き合っていることを口外していない。それは彼女からの望みであり、理由はからかわれたり、冷やかされたりすると恥ずかしいからと彼女らしい理由だ。俺は気にしないかと言われれば、気になるがいずれは慣れるだろうというスタンスだ。けれど、今だれかに話したとして、小筆ちゃんに距離を取られてしまえば俺の計画は霧散してしまう。だから、誰にも話さず、しかも気付かれないように動いている。

下駄箱で靴を履き替え、つぶれた靴の踵を歩きながら直しているとまだ誰もいない校門にたどり着いた。そこから少し移動して初めの曲がり角を曲がって停止する。

経験上、ホームルームが終わってから5分もすれば部活もない友達もいない帰宅部と呼ばれる者がぽつりぽつりとやってくる。彼らは下手に他人に関わってこないため、小筆ちゃんと2人きりでいるのを見られても俺は問題は無いが、塞げる穴は塞いでおいた方がいいだろう。

 

 

「ごめん、待った?」

 

 

待つこと2分程だろうか、コツコツと地面とローファーがぶつかる音をさせながら小走りで小筆ちゃんがやってくる。

 

 

「いや、大丈夫だよ」

 

 

「そっか、よかった」

 

 

以前は練習に明け暮れていたためこのような青春の定番的な事は出来ていなかったが、恋人というのは悪くない。自分のことを好きでいてくれる人がいるというのはとても心地がいい。

移動の間、俺と小筆ちゃんはたわいも無いこと話しながら歩いた。隠れて付き合っている反動か2人きりになれる時や、電話をする時の小筆ちゃんは饒舌で、そこにかつて恥ずかしがり屋だった彼女の片鱗はない。

 

 

「あ、ここだよ」

 

 

そうして小筆ちゃんが立ち止まったのは二階建ての一軒家。ポケットから鍵を取りだし小筆ちゃんが開けると「どうぞ」と入るように促してきたのでそれに従い玄関の門をくぐる。

玄関に入って靴を脱ぐと、そこにあったのは小筆ちゃんと俺の靴のみで、彼女の言う通り誰もいないことが伺えた。疑っていた訳では無いが念の為である。

玄関からはいくつかの扉が見え、右側には2階に続く階段が見える。小筆ちゃんに案内されるまま階段を上ると【こふで】と書かれたプレートが掛けられたドアがあり、小筆ちゃんがドアノブへと手を伸ばし扉を開く。

 

 

「ごめんね、ちょっと散らかってるんだけど」

 

 

言いながら、小筆ちゃんは机の上にカバンを置き、俺にクッションを渡してくる。部屋もそうだが、クッションからもいい匂いがして僅かに思考を奪われそうになる。

 

 

「あ、ありがと」

 

 

緊張して上擦った声を誤魔化すようにローテーブルの前にクッションを敷くとその上に座り込む。バレないように深呼吸を繰り返して 、落ち着いたところで初めての彼女の部屋を見渡した。

自分の部屋と比べれば床に落ちている物はなく、机の上も整頓され、散らかっているとは到底言えない。床のピンク色の絨毯や少女マンガや野球に関する本や付箋の着いた料理本が揃えて入れられた水色の本棚と所々に女の子らしい一面が垣間見える。

色々と見ていると、咳払いが聞こえ、視線を戻せば小筆ちゃんが可愛らしく恥ずかしそうに身を捩る。

 

 

「あ、あのあんまり、見ないで欲しいんだけど…」

 

 

「え、あ、いや、ごめん、なんか落ち着かなくて」

 

 

落ち着かなかったというよりは、やっぱり初めての彼女の部屋というのは興味が尽きず、どんな部屋で寝たりしてるんだろうという気持ち悪い思考をしていた。猛省。

 

 

「そう、だよね、私も、自分の部屋なのに落ち着かないや…」

 

 

この状況でさも能天気にいられるのはこういう経験が初めてでないか、心臓に毛が生えているような人間だろう。俺も小筆ちゃんも、今までに恋人と呼べる存在がいなかったため、こうした経験は初めてなのだろう。

しかも、それが両親不在の時となれば尚更であろう。

 

 

「それで、どうしようか」

 

 

「あ、そう、だね…」

 

 

そこからもじもじと互いに探るような視線のまさぐりあいが始まる。俺としては、別に今からでもやぶさかではないのだが、やはり相手の気持ちというのもある。急に押し倒されたり、接吻されると恥ずかしがり屋の小筆ちゃんならそれっきり、なんてこともありかねない。

今日はキスかハグだけでもしたいものだがと小筆ちゃんの出方をうかがっていると「あ、そうだ!」と声を裏返らせながら唐突に立ち上がる。

 

 

「の、飲み物取ってくるね、お茶でいい?」

 

 

「あ、うん…」

 

 

俺が答えると顔を赤くしながら足早に部屋から出ていった小筆ちゃん。部屋の主がいなくなり余計に落ち着かなくて、視線を部屋の窓際に移した。窓の前には写真立てが置かれており、見れば去年の3年生が引退した時に撮った集合写真だった。

 

 

「へぇ、こんなの飾ってるんだ」

 

 

もう既に去年の3年生とのお別れは3回目のため何の気持ちも抱かなかったが、小筆ちゃんにとっては大切な思い出らしい。

写真を見るため立ち上がったついでに、高さを変えて部屋を見渡すと小筆ちゃんのベッドの枕元に放置された雑誌が目に映る。しっかりと整頓された本棚から溢れた1冊、ということは昨日小筆ちゃんはこれを読みながら寝たのだろうか。ふと、興味を持ち手に取る。小筆ノートと違って個人情報はないだろうと読んでみると、そこで思わぬ一言を見つけた。

 

 

『奥手の彼氏もイチコロ!メロメロ誘惑術!』

 

 

なんだこの偏差値5もなさそうな記事は…と狼狽えていると、いきなりがちゃりと扉が開き、お茶の載ったお盆を携えて部屋の主が帰ってくる。記事を読むのに意識を割かれていたために気づけず、無防備にもその様を見られた俺に誤魔化す術などなかった。

 

 

「な、な、なっ……」

 

 

震えて今にもお盆を落としそうな小筆ちゃんに言い訳しようも上手く言葉が出ず、とりあえずお盆を落としたらキャッチ出来るようにはしておこうと雑誌をベッドの上に戻すと、小筆ちゃんは部屋に入りドアを閉めて鍵をかける。なんで?

そして、お盆をローテーブルの上に置くとしゅるりと襟元に巻いていた学校指定のリボンを外すと、

 

 

「え」

 

 

ぼんと俺を押し倒した。

 

 

 

###

 

 

「うむっ♡ちゅっ♡んっ♡あむっ…♡」

 

 

押されて尻もちをつくも下はベッド。スプリングで身体が少し上下した後で大したことは無かったものの、その後が問題であった。押されたことに動揺するのも束の間、果肉のような柔らかい唇と桃のようなほのかに甘い小筆ちゃんのベッドから発せられる匂いが俺の理性を刺激する。

 

 

「ちゅぷっ♡あむっ♡……ぷはぁ…♡」

 

 

唇の感触に意識がぼーっとなりつつあったが、小筆ちゃんの唇が離れた事で冷静な思考力がほんの僅かであるが戻ってくる。しかし、身体は着実に反応しており、夏服の薄く通気性の良いズボンでは隠せないほどに股間部が膨らんでいるのがわかる。

 

 

「よ、よかった…おっきくなってる…♡」

 

 

何がいいものなのか。いや、小筆ちゃんからすれば雑誌の言う通りに【無理やりキスして押し倒せ!】を実行してしっかりと結果が得られているのだからよかったのだろう。しかし、男としてはこのままされるがままというのはあまりいい気分ではない。

 

 

「んっ」

 

 

「ひゃっ…んっ♡ちゅっ♡ちゅぱ♡し、舌♡が、絡んで♡んっ、むっ♡」

 

 

お返しにとこちらからは舌をいれたディープなものをお見舞する。繰り返す3年間の中でoffの日はずっと練習していたわけではない。野球に必要なことはなんでも勉強した。投手や捕手の配球論理、力学及び角度計算に盗塁にダイビングキャッチ、スローイングなどは当たり前で、スポーツ学にトレーニング論や心理学もだ。そして、保健体育もついでに履修しておいた。こちらは完全に性欲を持て余したが故だが、矢部くんのせいでもある。彼が俺に同人誌やアダルトなビデオなんてものを渡してこなければ、ディープキスやイラマチオ、亀甲縛りとか目隠しプレイだなんて知識は知り得なかった。

 

 

「ぱ、パワプロくん、こ、これ、しゅご♡んっ♡まっ♡はぁぁ…♡」

 

 

けれども、そのおかげで好きな女の子を満足させることが出来たので彼にはまた今度返礼としてなんで買ったか分からないボディービルダーの掛け声集という本でもあげるとしよう。

さて、ディープキスの際に上下を逆転し、マウントを取る事には成功した。あとはこここからどうするかであるが。

 

 

「はぁ…はぁ…♡」

 

 

刺激が強すぎたのか肩で息をしている小筆ちゃんは酷く火照った様子であり、有り体に言えばもう準備万端に見える。

 

 

「その、いい?」

 

 

「……うん」

 

 

何をとは言わなかったが、ここまで来ればもう伝わるのだろう。了承得られたところで上から1つずつブラウスのボタンを外していく。すると、薄い水色の下着に包まれた慎ましくも少しだけ隆起した女性特有の膨らみが視界に入る。

着衣の上からは分からなかった彼女の胸がすぐそこにあり、下着の外し方もわからない俺はその胸を早く見たいがために、下着を少し上にずらすとぷるんと淡いピンク色をした乳首が現れる。

 

 

「んっ…♡ん…♡」

 

 

胸に触れ、決して乱暴にしないように丁重に下部、そして乳頭へと手が上ると彼女から艶めいた声が漏れる。それが好きな人が自分の手で快楽に溺れていくサマが見たいという己の理性のブレーキを潰したのか、あるいは単に自分がしてみたかったから、乳首をきゅっと人差し指と親指で摘むと小筆ちゃんの身体が震える。

 

 

「あっ♡そこは、んっ♡だ、だめ♡」

 

 

思った以上の反応を得られたが、強くしすぎると返って逆効果と思い、その手を緩める。だが、すぐさま自分の手は乳房へと伸びて初めて触れるその感触をじっくりと堪能する。大きさに関わらず、ぷにぷにとしており指で押すと弾力性がある。さらに小筆ちゃんの肌が綺麗なためさらさらと指がなめらかに滑り、その度に「ひゃんっ♡んっ…♡」と可愛らしい声が耳に届く。

そして、乳房の触り心地をしっかりと満喫した俺の手はスカートの下へと興味を示していた。

 

 

 

 

 




区切りがいいので前戯の部分で切りました。この時点で好感度MAX時のエピローグ経験点と同じくらい貰えてます。

パワプロを知らない人のための解説
【パワプロ式経験点 その2】
部員呼び戻したり、ダンジョン潜ったり、鉱石掘ったりすると経験点が貰える世界、それがパワプロ。他にも聖遺物を回収したり、エンジェル(女の子)を集めたり、VRゴーグルをかけて練習したり、モヒカン達を倒したりするとたくさん経験点が貰えます。
これらに合わせて練習や日常生活(デートや遊びやイベント)と試合で得られる経験点を合算して選手にランクがつきます。
ちなみに個人的には野手はVRゴーグル、投手は鉱石掘りさせるといいランクの選手が出来やすいです。



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小筆ちゃんの家で.......②

バレンタイン夢城かサンタクロース佐菜が欲しいこの頃。
普段大人しくて恥ずかしがり屋の子がHの時は乱れるのっていいよね


 

 

「んんっ……♡」

 

 

無我夢中に小筆ちゃんの胸を楽しんだ俺は、乱れていたスカートを捲りあげた。上の下着と同じく淡い水色にミニリボンのついた可愛らしいパンツ。それをゆっくりとずらすと艶やかな愛液が糸を引いていく。少し毛の生えた彼女の陰部が現れ、夢見た光景とリアルなそれに興奮を湧かせずにはいられなかった。

 

 

「あっ♡待♡って、パワプロくん♡あんっ♡あああっ…♡」

 

 

───くちゅ、ぬりゅ♡

不慣れな手つきで探り探り彼女の秘部に触れる。その度に粘液と指が絡み合い、淫猥な音色を奏でる。そして、俺が秘部についた突起…クリトリスを撫でるようにするとまた小筆ちゃんの身体が強ばる。

 

 

「あっ♡やっ♡んっ…ふぅ…あっ♡」

 

 

乳房と同じくぷにぷにとした感触に愛液が漏れ出て、時折くちゅくちゅと音を立てる女性器にぬぷぷと人差し指を入れてみる。

 

 

「ひあっ♡んっふっ♡あっ♡」

 

 

股繰りの奥で指を蠢かせると卑猥な水音が漏れ響き、小筆ちゃんの身体が痙攣する。おそらく、イッたのだろう。恍惚とした顔で肩で息をする彼女の顔を見れば一目瞭然。目はトロンとして虚ろであり、桃色の唇からは快楽で溢れたのであろう唾液が見える。

けれども、それが愛らしいと思えたのはやはり好きだからなのだろう。

漲った肉棒を出すためベルトの金具を外し、ズボンとパンツを脱ぎ下ろすと、彼女の目が俺のイチモツへと注がれる。

 

 

「こんなに大きく…これが、男の人の…♡」

 

 

想い人は俺のペニスを見つめると、ゴクリと喉を鳴らして行き場のなかった両手を自らのおまんこを開く。

 

 

「お願い、パワプロくん、来て…?」

 

 

「こ、小筆ちゃんっ……!」

 

 

彼女の方からはっきりときたアプローチに俺の理性は完膚なきまでに吹き飛んだ。あの恥ずかしがり屋で内気で淫語とは無縁そうな小筆ちゃんの口から「おまんこ」という言葉が飛び出したのに我慢が出来るわけない。しかし、危惧すべきことがある。それは生で入れた場合に起こりうる誤算。もしも腟内で漏れたカウパーで着床してしまったら…と考えていると、小筆ちゃんが言うのだ。

 

 

「初めては、生がいいから、お願い」

 

 

こちらを見つめてそう言った小筆ちゃんにゴクリと生唾を飲み込み、意を決する。開いた指が指し示すまま、その割れ目に肉棒を押し当て、そしてそれを穴の部分へ亀頭をくい込ませる。

 

 

「ふぁあッ、ああああっっ♡」

 

 

───ぶつっ、ずぷぷぷぷぷぷっ!

十分な濡れ具合のためかペニスはスムーズに小筆ちゃんの中へと押し入っていく。その途中何かを突破した瞬間、小筆ちゃんの表情が歪んだ。破瓜の痛みで目に涙を浮かべる小筆ちゃんに対して、俺はというとついに童貞を捨てられたという高揚と、初めてのおまんこの気持ちよさの喜びに身を震わせた。

微かに滲んだ薄い鮮血が彼女の愛液と混ざり、肉棒をつたい、そしてベッドの白いシーツを穢す。しかし、そんなことが気にならないくらいに彼女の狭く、熱い膣内は心地よくずっと居たいと思わせるものであった。

自分のが大きいのかわからないが窮屈さを感じさせる膣壁にペニスが擦る度にヒダヒダが当たる感触があり、柔らかく包み込まれているような感覚がある。まるで繊細な真綿に優しく搾られているような錯覚がある。

それらを感じながらゆっくりと腰を動かす。たった少しなのに、自分の手や偽物(オナホール)とは違う本物の感触に猛烈な快感と射精感が襲いかかる。しかし、膣内で出すわけにはいかないし、かと言って外に出せば彼女の制服や身体を汚すことにもなる。

ここまでリードしてもらってやっとようやくの初体験で、先に果てては味気がないし、格好がつかない。

小筆ちゃんの苦闘の顔が収まったの確認し、先に彼女をイかせようと未だ先っぽで停滞していたペニスを奥へと押し込む。

 

 

「はぁっ♡ああああっっ♡♡」

 

 

根元までサオが埋まり、ペニス全体に蜜壷が絡んできて射精を促そうとするも何とか気張ることで耐える。しかし、小筆ちゃんの方は急に腰を浮かせてびくびくと痙攣した。

 

 

「なに…これ…初めて、なのに♡き、気持ちよくて…♡あッ♡んっんっ…♡」

 

 

苦悶の顔から一変してまたもうっとりと目を揺らがせ、呼吸を速め、唾液を垂らす口元。陶酔した様子のエロい表情がたまらなくも愛おしく、俺を魅了する。

 

 

「初めてなのにこれだけでイくなんて小筆ちゃんすごくHなんだね」

 

 

「にゃっ♡ちが、これは♡パワプロくん、だからぁ♡あんっ♡んっ♡」

 

 

こんなに感じているのなら、自由に動いてもいいだろうと言葉責めしながら腰を前後に揺する。

 

 

「ひゃんっ♡はぁッ♡待って、あっ♡パワプロく……んッ♡もうちょっ、と♡ゆっくりぃ…♡」

 

 

そう言われても我が心は不動。相手が苦しんでいるのなら別であるがもっと動いて小筆ちゃんを感じさせたい。小筆ちゃんの嬌声を聞きたい。

何より熱いまんこの感触は、初体験の若いペニスにはあまりにも刺激的で、依存性が高く、ヒダヒダの感触と合わさりぬるぬると柔らかく絡み合って、予想以上に気持ちよく腰を止めることが出来ない。

パンパンと音を立てながら、女性の腟内の感触、鮮烈で甘美な感覚に圧倒されこの行為の当初の目的が霞んでしまう。

 

 

「ごめ、小筆ちゃんっ、腰が、止まんな……いっ!」

 

 

「んあッ♡あッ、らめ、パワプロくっ、今はっ♡激しくしたらっ♡きちゃう♡何か…っ♡」

 

 

見る間に吐息を弾ませていく小筆ちゃんの甘ったるい焦りの声。感じている彼女の姿により扇情的に衝動を駆り立てられ小筆ちゃんの腰をつかんでピストンを加速させる。

 

 

「はぁはぁ、小筆ちゃんっ、すごい、こんなに気持ちいいの、俺初めてで、あっ、やばっ」

 

 

「わッ、私もッ♡あ、あんッ♡すごいぃ♡パワプロ、くんの♡熱くて♡気持ちいい、とこ、ゴリゴリしてるぅ…♡」

 

 

もはや恥じらいを捨ててひたすら喘ぐ小筆ちゃんの姿には苦痛の気配はなく、今この時間を楽しんでいるように思える。それは自分も同じことで開いた股にペニスを何度も押し付ける。そして、カリ先にこつんと何かに触れる。真ん中に空洞があるようで輪っかのようなこりこりした嫌いではない感触。それが子宮口と呼ばれるものであると理解するのにはそう時間を要さなかった。

そこを突くごとに小筆ちゃんの喘ぎ声が大きくなる。もし、家族がいれば1階まで聞こえてそうな甘く蕩けた残響。それがとても心地よくさらに膣奥を叩きまくる。

 

 

「あっ♡あっ♡あんっ♡だめぇ♡ それ、以上は♡にゃめぇ♡!」

 

 

子宮口を全力で鬼頭で突きまくると彼女の身体はビクビクと痙攣し、濡れた唇が大きく開き一際甲高い声をあげる。腟内の反応はさらに大きく、きゅううっ!と精液を搾り取ろうと収縮して肉棒を食い締める。子宮口でさえカリに密着して吸い付くようにわなないてくる。

耐えていた射精感もついに限界を迎えそうになり、俺は小筆ちゃんに問いかけた。

 

 

「ね、ねぇ、小筆ちゃんっ、どこに、だ、出せばいいっ?」

 

 

「わ、わかんないっ♡けど、なかは♡なかはらめぇ♡」

 

 

ずっちゅんずっちゅん!と腰の動きを緩めることなく彼女に聞けば腟内だけはダメとのことで、尿道を駆け巡ってくる精液が出るよりも早くペニスを引き抜いたその時。

 

 

「ぐあっ、小筆ちゃんっっっ………!!!」

 

 

「はああッ♡んあッあはぁぁぁっっ♡♡」

 

 

──ドビュっ!どびゅっどびっゅっ、びゅるるるるびっびゅるるっ!!

激しい快感に誘われ大量の精液が鈴口から迸った。ギリギリまで耐え、凝縮、貯蔵された濃い精液は我慢から解き放たれ、小筆ちゃんの晒されたお腹や胸へと落ちていく。きめ細かい肌色が白くゼリー状の粘液に侵されていき、さらにはスカートやベッドのシーツにまで飛び散ってしまう。射精が止まった時には精液や小筆ちゃんから漏れ出た愛液と合わせて濃厚な性の香りが部屋に漂っていた。

 

 

「はぁ、はぁ、ご、ごめん小筆ちゃん…」

 

 

汚してしまったため、最低限目立たなくしよう、ベッドに備え付けられた棚からティッシュを引き抜いているとそろりと小筆ちゃんの手が精液を放ち萎んだペニスへと伸びた。

根元を手で包み込むようにした小筆ちゃんは初々しくも甲斐甲斐しい様子で口を開けると俺のペニスを咥え込んだ。

 

 

「んっ♡んっ、れろ♡じゅぷ、んぅ♡」

 

 

「うぁっ、え、小筆ちゃんっ、こんな……っ!」

 

 

射精後に高まった感度が刺激され、反射的に身体が戦慄く。のびた下が濡れた鬼頭をぺろぺろと飴を転がすように触れる。腟内とはまた違う温かくぬめった感触がたちまち官能を与え、舌の僅かなつぶつぶが快楽を押しやり、萎んでいたペニスは固く太く臨戦態勢の状態へと入る。

 

 

「れろ♡また、ちゅ♡こんなに♡おっきく、熱く♡んっ、ペロ♡ちゅぷっ♡んっ♡」

 

 

舌と唇が這うと途端に腰が砕けるように身体に力が入らなくなる。不慣れながらも昂り、込み上げてくる快感にわけが分からなくなってくる。歯を立てないように唇で扱いては、舌を這わせてくる彼女。

 

 

「ん♡んぷっ♡ちゅぷっ♡ちゅぷっ♡」

 

 

「こ、小筆ちゃん、ご、ごめん、俺もう…!」

 

 

 

情けなくも息を切らして背筋を強ばらせた直後、早くも限界に近づき尿道が膨らんで睾丸からマグマのような熱感が流れ込む。じゅぷ、じゅぷと泡立つ口内の奥で鈴口がひくつく。

 

 

「んっ♡んんん"!?」

 

 

迫り来る射精感は止まらず、小筆ちゃんの翡翠色の瞳が見開かれ、唾液が溢れる唇へと向けて肉棒をぐいっと押し込む。

少し苦しげな彼女のうめき声など意に返さず、喉の奥へと亀頭を押し込むと快感の波が再び解き放たれた。

 

 

「あ、あぁっ……っ!」

 

 

「ん"ん"ん"ん"ッ♡ンンンッ♡♡♡」

 

 

──びゅるるるっ、びゅるるるっ、ドクッ、ドクッドクッ!

2度目だと言うのに勢いの変わらず尿道から射出された精液は小筆ちゃんの喉奥へと注がれていき、射精が終わり口からペニスを引き抜くと「ふご、かはっ……!」と小筆ちゃんの口から精液が溢れ出る。

小筆ちゃんのトロンお目尻が垂れ落ちた眼差しと美麗な肌が自分の白濁液に染まっていることに改めて非日常性を感じるのも束の間、むせて咳き込む小筆ちゃんに自分の行動を振り返る。

 

 

「ケホッ、ケホッ…っ」

 

 

「ご、ごめ……っ!俺、つい……」

 

 

いくら夢中だったとはいえ無理やり喉奥に押しやってイラマチオをしてしまうだなんて。初体験でここまでのことをしてしまったことに罪悪感がわくも、彼女は首を横に振った。

 

 

「い、いいの……私ばっかり、気持ち、よくしてもらったし……」

 

 

平素のように細々とした声でそう言った小筆ちゃんの顔には真っ赤な羞恥の色が差していた。

 

 

「けど、それは…」

 

 

「い、いいの!その、誘ったのは、私、なんだし…」

 

 

だからどっちが悪いかなんて話は終わりと小筆ちゃんは立ち上がると冷たかったのか熱かったのかもわからないぬるくなったお茶のはいったコップを手渡してくる。

そうして、互いに衣服を正して…小筆ちゃんはシーツと一緒にスカートを洗濯機に入れて、片付けを済ませる。部屋の匂いは芳香剤や匂い付きの除菌スプレーでなんとか誤魔化す。

 

 

「その、よかったの?初めてが俺で」

 

 

「うん、パワプロくんがよかったの」

 

 

躊躇いもなくそう返され、嬉しくなって俺は小筆ちゃんを抱きしめた。キスから始まってセックスをして最後は抱擁と、なんだかめちゃくちゃだなと思いながらぎゅうっと離すまいと腰に手を回すと、彼女も俺の首に手を回してくる。

 

 

「今日は、ありがと♡」

 

 

ちゅっと頬に柔らかく触れ、しばし見つめ合った合う。頬を赤らめてこちらの瞳を覗いてくるようなその顔が本当に可愛らしく愛おしく思えて、自然に微笑むと彼女も俺につられてその端正な顔で笑った。

 




主人公の前でだけメガネを外すヒロイン…いいよね。

なお、今回主人公が獲得した経験値
全能力値(野手のため変化球値は除く)350 あがった!
弾道 が 1 あがった!
重戦車 の コツ を つかんだ!
電光石火 の コツ を つかんだ!
メッタ打ち の コツ を 少しつかんだ!

パワプロをよく知らない人のための解説。
【ダイジョーブ博士】
パワプロ世界にはダイジョーブ博士という何があってもダイジョーブ、体力回復、万病治療もおまかせ。けど強くなったりするのは確率論。という優秀な博士がいます。
その人の作ったおクスリを飲めばその日は子宮内で精子が死滅します。けれど、現時点では小筆ちゃんも主人公も出会っていないしおクスリの存在を知らないのでしっかり避妊が必要です。大丈夫の日なんてのは眉唾なので、しっかりとコンドーム、またはピルを飲むなどして対策しましょう。


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キャラクタープロフィール①

今回はパワプロくんと小筆ちゃんの容姿についてまとめてます。小筆ちゃんのスリーサイズに関しては想像で公式でないのでそこのところ把握お願いします。
ギリギリ1000文字超えるか超えないくらいだったので今までのパワプロをよく知らない人のための解説も【小筆ちゃんの家で……】までまとめて載っけてます。


パワプロ(主人公)

男 高校2年生

身長 172cm 体重 58.6kg

メインポジションは三塁手だが、サブで外野も可能。

少年の頃からバットとグローブ、ボールを持って周りと遊ぶほどの野球好き。そのせいか普段着にもユニフォームやジャージを使用している。単にファッションセンスがないだけなのかもしれない。

高速成長増進体という特異体質を持ち、ある一定の期間を過ぎると、他の人より早く能力が育ち、さらにやる気が出れば出るほどその能力は伸びるという性質を持つが、それは本人でさえ知りえない。

そのため高校から誰かと練習することで高みを目指せるようになり、さらには彼女や友人関係を広げることで高い経験値を得ることが出来るようになった。

性格は基本的に前向きでクヨクヨしない。考える暇があったら身体を動かせという割と脳筋だが、大事な場面では動くよりも思考を優先する。

その性格はこれまでの努力が実らず、甲子園出場はおろかドラフト指名にも選ばれなかったが故に少し歪むも基本的には変わっていない。他人の傷を理解するも失礼になるからと共感はしない。けれど、そこから進むための手助けは当人の意思に関係なく行うお節介焼き。

だが、その本質は偽善と自己満足、そして自身の成長のためであり、繰り返す3年間の中で効率厨としての素質が芽生えてしまう。

 

 

 

京野小筆

女 高校2年生

身長 154cm 体重 Secret

B-75 W-60 H-83

黒髪ロングヘア。片方に緑色のリボンしており、翡翠色の瞳をもつ恥ずかしがり屋の少女。普段はメガネをかけているが、パワプロとの出会いで自分に自信を持つためそれを外すことを決意し、今はほとんど着用していない。

容姿に関しては悪いところもいいところもないから、本人としてはあまりよく思っていないが顔立ちは整っているため、一部の男子からは人気がある。

性格は恥ずかしがり屋なことを除けば、明るくみんなの力になりたいと思うフレンドシップを持つ。マネージャーとして、チームメイトのレベルアップに尽力しており足りない部分を助言しては効果的な練習法を模索している。そのため、チームメイトからの信頼は厚く可愛がられている。

慧眼とも言うべき観察眼を持っており、その人のフィジカル面、メンタル面での長所、短所を見抜くことが出来る。それらをまとめたノートは本人以外見ることは許されていない。

主人公に好意を抱き、意を決して告白して付き合うことになる。初めは目を合わせるのも緊張して難しかったが、デートを重ねるうちにそれも緩和。今では手を繋ぐやキスよりも上の関係へと昇華されている。

前述の観察眼を用いて、パワプロの弱点を見抜き的確に攻めるもテクニックが追いついていないためまだ完全に堕とせてはいない。逆にパワプロの精力が高いので運動をしていない小筆の方が先に力尽きることの方が多い。

 

 

 

パワプロをよく知らない人のための解説

【ループする世界】

恵比留高校で登場する闇野が引き起こしている。この高校でクリアしても彼の目的や理由などはハッキリとはクリアしても分からない。そしてその真実は強化円卓高校にて明かされる。

 

【パワプロ式経験点】

パワプロ(アプリ)の経験値システムは基本的に1週間同じ練習を繰り返して経験値を稼いでいく。通常のパワフル高校には経験値をガンガン稼ぐシステムがないため、スペシャルタッグ練習を練習時経験点アップ持ち(限凸がほぼ必須)と行うか、ストーリーイベントやデッキにセットしたキャラクターイベント、彼女or相棒キャラとデートor遊ぶを行った際に得られる経験値を貯めて能力を上げていく。

その中で高校のシステムなしで経験値が豊富なのがイベキャラとのイベントか恋人or相棒とのデートや遊ぶを行うことなのである。

 

【野球部】

パワプロの野球部に朝練という概念はない。練習は放課後だけで、しかも参加は自由という大盤振る舞い。休んで寝るもよし、彼女とデートするも良し、誰かと遊びに行くもよし。しかし、監督の評価が低いとスタメンはおろか代打にも使ってくれないので監督の前で練習する必要がある。

今回、パワプロはそれを理解しているため1年の段階で監督の評価を上げておき、2年でもそれを維持することで確実に試合に出れるようにしている。

 

【パワプロ式経験点 その2】

部員呼び戻したり、ダンジョン潜ったり、鉱石掘ったりすると経験点が貰える世界、それがパワプロ。他にも聖遺物を回収したり、エンジェル(女の子)を集めたり、VRゴーグルをかけて練習したり、モヒカン達を倒したりするとたくさん経験点が貰えます。

これらに合わせて練習や日常生活(デートや遊びやイベント)と試合で得られる経験点を合算して選手にランクがつきます。

ちなみに個人的には野手はVRゴーグル、投手は鉱石掘りさせるといいランクの選手が出来やすいです。

 

【ダイジョーブ博士】

パワプロ世界にはダイジョーブ博士という何があってもダイジョーブ、体力回復、万病治療もおまかせ。けど強くなったりするのは確率論。という優秀な博士がいます。

その人の作ったおクスリを飲めばその日は子宮内で精子が死滅します。けれど、現時点では小筆ちゃんも主人公も出会っていないしおクスリの存在を知らないのでしっかり避妊が必要です。大丈夫の日なんてのは眉唾なので、しっかりとコンドーム、またはピルを飲むなどして対策しましょう。



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昼休みにて

ホントはキャラクタープロフィールでも書こうとしたけど、時間があったので続き書きました。プロフィールは書き次第この話の前に挿入しておきます。


 

 

 

「こ、小筆ちゃん、そ、そろそろ…!」

 

 

「う、うん♡いいよ、だひて♡」

 

 

ドクッドクッと尿道から駆け上がるように精液が小筆ちゃんの喉奥に向かってうち放たれる。それを彼女は痙攣しながらも真摯に受け止め、口元を抑え込む。きっと、口内は白濁液だらけで、むせ返りそうになるくらいにキツイはずなのに彼女はゴクッゴクッと喉を鳴らして飲み込んだ。

 

 

「た、たくひゃん……れたね……♡」

 

 

精液を零すまいと少し顔を上げながら微笑んでみせた小筆ちゃんの口内にはほとんど精液は残っておらず、全て飲み干したことがうかがえた。その姿を見て俺は恐る恐るといった感じで声をかけた。

 

 

「小筆ちゃん、わざわざ全部飲まなくても」

 

 

「い、いいの、別に…けほっ」

 

 

正直気持ちのいいものでもないだろうにどうしてそんなに噎せることになってまで飲むのかと怪訝に思っていると小筆ちゃんは口元をハンカチで拭きながら呟いた。

 

 

「ここじゃ、零したら匂いが残るかもしれないし……それに、パワプロくんのだから…♡」

 

 

そう言って小筆ちゃんは俺の精液やら唾液に濡れた半勃ちのペニスに改めて唇を寄せると再び舌を這わせ始める。

 

 

「れろれろ…♡んっちゅ♡ちゅれろっ♡ちゅっ…ちゅっ♡ふちゅううっ♡♡♡」

 

先程の口淫をしていたときと同じく、濃厚な動きで肉槍を愛撫していく。自分の唾液やこびり付いた精液を舌で絡めとり、時には鬼頭を口唇で挟んで啜ったりもしてきた。

小筆ちゃんとの初体験からしばらくして、俺と彼女の関係はかなりふしだらなものとなっていた。不純異性交遊と罵られても仕方の無い、バレれば1発で退部は免れないし最悪退学もありうる行いだ。

しかし、俺よりもこういう行為……SEXにハマったのは予想外にも小筆ちゃんであった。きっと真面目な彼女のことだ、こういう快楽を得る行為は初めてだったのだろう。彼女の読んでいた本には男の落とし方はあれど、女自らが快楽を得る手段については触れられていなかった。だから、SEXという自分も、さらには好きな人も気持ちよくなれる行為というのにのめり込んでいったのだろう。

 

 

「んっじゅ♡……ふじゅっ♡……んっじゅ♡♡……じゅぼっ……んっじゅぼ♡♡……じゅ、じゅぼっ♡じゅぼっ♡じゅぽっ♡♡♡」

 

 

そして、今ではこうして2人になれる時間があれば、なければ無理にでもつくって性行為に及んでいる。しかも、その場所はどちらかの家から学校となり、昼休みの誰もいない部室となってしまった。

ゆっくりと顔を前後に振りながら口唇を窄めて張り詰めたペニスを口膣全体で扱き始めた。

 

 

「んっちゅ♡じゅぼっ♡んっ♡ちゅれろ♡……んちゅろぉぉ♡♡♡」

 

 

「こ、小筆ちゃん、そ、それ以上は…!」

 

 

しかも、ただ擦るだけでなく口内で舌をくねらせて鬼頭を舐めまわしながら頬を窄めて、下品な音色を奏でてはペニスを啜り上げる。いわゆる、デュープスロートと呼ばれる技巧に俺の腰は震え、俺も情けなく喘ぎ声を出してしまう。

 

 

「いいよ♡またらひて♡私の、くひに♡……んっじゅ♡じゅぽっ♡ちゅずるっ♡んっじゅ!ちゅっぶ!じゅっじゅっ……んじゅるるるるっっ♡♡♡」

 

 

俺との性交を重ねる毎に俺は野球に使える経験値を、そして彼女は性交の技術を学んでいった。そもそもこれで得られる経験として相応しいのは彼女の方で、俺の方がおかしいのだが、関係性としては理にかなっている。

俺にとっては野球が上手くなるために必要であり、彼女は自らの快楽と好きな人と気持ちを共有できる。

それに俺も男である以上、好きな異性が自分のペニスを咥えて扱いてくれるというこの状況に興奮を隠せずにはいられない。

 

 

「小筆ちゃん……っ!」

 

 

「おっぶ!んびゅううううっ♡♡♡」

 

 

本日2度目の精液をまたも彼女の口内へとぶちまけ、ドクッドクッと肉茎から2度目とは思えないほどに精液が溢れ出す。それを彼女はまたもどこも汚すわけには行くまいと飲み干す。その姿は同級生やマネージャーとしての京野小筆ではなく、1匹の牝となったオンナの姿であった。

時計を見れば昼休み終了まであと10分となっており、小筆ちゃんは精液臭くなった口内にブレスケアを放り込み飲み下し、そして歯を入念に磨くと俺と共に部室を出た。

 

 

「じゃ、また放課後ね♡」

 

 

「うん、また」

 

 

そうして小筆ちゃんを先に送り出すと予鈴のチャイムが鳴るまで壁にもたれかかった。正直言ってこの関係は歪だと。いくら自分にwin-winな関係だと言い聞かせてもどうにも納得できない。

確かに小筆ちゃんとのSEXはたまらなく気持ちいい。初めての彼女だし好きだからというのが1番だと思う。最近は大会前で時間が無いためフェラやクンニ程度しか出来ていないが、それでも充足しているように感じる。

でも、以前のような純粋な、学生らしい恋人関係というのは破綻したように感じる。

 

 

「これが子供から大人になるって事なんですかね」

 

 

煙草でもあれば絵になるのだろうと思いながら手に持ったペットボトルのキャップを開け、中身を喉へと流し込む。

 

 

「さぁ、どうなんだろうね」

 

 

「へ?」

 

 

すると、なんということでしょう。いつの間にか夏野がいるではありませんか。どうしているのという目を向けると夏野は俺と同じく壁にもたれる。

 

 

「いやー最近昼休みになるとどっか行くからさ。どこ行ってるのかなーって」

 

 

夏野とは別のクラスだから教室にいなくても勘繰られないし、部室に来るのにも彼女の教室の前は通らないからバレることはほぼありえない。あるとすればそれは彼女が俺の教室に足を運ぶしかない。けれど、そんなことは知り合ってからはほとんどなかったはずだが。

 

 

「それでどうして昼休みの部室に?」

 

 

問われて俺はあらかじめ小筆ちゃんと用意していた回答を口にした。

 

 

「小筆ちゃんとお弁当を食べてたんだよ。それも小筆ちゃんの手作り。味見を頼まれたんだ」

 

 

「へぇーそうなんだ」

 

 

何ともまぁデタラメを言ったものだ。実際味見されていたのは俺だと言うのに。しかし、おれには持っているものはなく、小筆ちゃんは出ていく際にお弁当を1ついれるにしては大きな袋を持っていた。筋が通る嘘としては申し分ない。

 

 

「小筆ちゃんのお弁当美味しかった?」

 

 

「うん、そりゃあもちろん」

 

 

「じゃあ、明日から私もお邪魔しようかな」

 

 

言われて夏野の顔を見る。その顔はいつもの太陽のような笑顔を浮かべる夏野ではなく、真剣な面持ちでこちらを見つめていた。それはこちらの返答を待っているものか、あるいは別の何かを秘めているのかは俺にもわからない。

 

 

「俺は大丈夫だよ。放課後小筆ちゃんに話してみようよ」

 

 

けれど、そう言われた時の対処も用心深い小筆ちゃんには予想済みで俺には答えが与えられている。これで2人きりになれる時間がより減ってしまうが、それも仕方ない事だと小筆ちゃんは言っていた。2人の時間が少なくということは、その時間が訪れた時の喜びが倍増するからと。

美しいポジティブ思考だ。俺にはとても真似できそうにはない。

時計を見ればそろそろ予鈴もなるという時間で俺は夏野の方を一瞥した。彼女はもたれていた背中を離して俺に歩み寄ってくるとカッターシャツの裾をつかんだ。

 

 

「私、知ってるんだよ。パワプロくんと小筆ちゃんが付き合ってるの」

 

 

言われても動揺はなかった。いつかは話そうと思ってたし、気付かれると思っていたからだ。

 

 

「それでこの前の休みの後からパワプロくんと小筆ちゃんの様子が変なのも」

 

 

「 変、かな」

 

 

「変だよ。小筆ちゃんはなんだか明るくなったし、パワプロくんは野球が上手くなった」

 

 

「いいことじゃん」

 

 

「ううん、たった1日の休みでそんな変化するなんておかしいよ」

 

 

ああおかしいさ。それは俺もわかっている。小筆ちゃんが明るくなったのは真の心の拠り所が出来て、これからの楽しみが生まれたからだ。心の余裕ができれば人は多少の差はあれど明るくなる。

でも、俺の変化は異常だ。あの日から俺の身体は確実なレベルアップを果たし、どういうわけかは分からないがあの橘からヒットをポンポン打てるようになるし、紅白戦では先輩とクロスプレイした時に吹き飛ばせるようになってしまっていた。

こ、これがSEXの力……俺は、今究極のパワーを手に入れたのだと喜んだが、周りから見ればやはり異常だったのだろう。橘や先輩はもちろん、矢部くんや小田切くんにも不審な目で見られたが、監督や俺を気にいる先輩からは「普段の努力が実ったんだな」と背中を押され周りもそれで納得した。同調圧力って凄い。

だが、夏野はまだ不審に思っていたらしい。

 

 

「まぁ、そう思うよね…」

 

 

さてどうべきか。ここで嘘を突き通して小筆ちゃんとの関係性を守るか、それとも友情をとって俺の経験値獲得法を伏せて話すべきか。

チャイムが鳴っても夏野が戻る気配はなく、何かしらの理由を説明するしかなさそうだ。

そこで俺はふと思った、恋人関係でなくても肌を重ね合わせれば経験値は得られるのかと。

いや、でもこれはだめだ。俺も、小筆ちゃんも、そして夏野も許容できない行いだ。強くなるためとはいえ、やっていいことと悪いことがある。

 

 

「言えない、ことなの?」

 

 

言い淀む俺に夏野の掴む手が強くなる。まなざしも。ゆらゆらと揺れつつも俺に向けたまま変わらずこちらを見てくる。

 

 

「あぁ、言えないことだよ」

 

 

この子に嘘は通じない。……というよりは、つきたくないのだ。彼女には。小筆ちゃんとは親睦を深めて行為に至るためという下心があって近づいたが、夏野は純粋にチームメイトや同級生から友人として付き合ってきた。そんな人に嘘をつけるほど俺は上手に生きられない。

 

 

「誰にも言わないでくれるなら話すよ」

 

 

「……うん、わかった」

 

 

5限開始のチャイムが鳴ると同時に雨が降り出した。

 

 




ストーリーもエロも両立しなきゃならないってのが、自分のサガの大変なところ。
主人公がもっとサバサバしてて、NTR大好きチャラ男なら躊躇わず向日葵も食ってたと思う。原作主人公は友達も恋人もライバルも真摯に向き合うし不用意に傷つけない野球バカですので、そちらを遵守しております。けど、誰も傷つけないということはつまりその……こういうやつがハーレム築くんだよなぁ…(天空中央高校)

パワプロをよく知らない為の解説
【パワフル高校】
初心者向けの特殊な練習システムがない高校。その分、イベキャラのイベントが拾いやすい……ということも無い。初期シナリオのため育成効率は低めだが、努力友情勝利を体現したストーリーなので一読はしておくべき。
作者が記憶してる限りでは育成効率が最もよかったのはパワフルサッカーリリース時のコラボシナリオ中のみ。



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練習後に夏野と.......①

ゲームでは向日葵のこと「ナッチ」って呼んでる主人公に今更気付くも、もう遅いと、止まることは許されない。
まだエッチには入りませんがストーリーも楽しみたい方はお読みください。ナッチとえっちまでの道が長い。

お知らせ)水曜日から金曜日まで忙しいので予約投稿させていただきます。R18だから夜の方がいいかなと思うので日が変わるタイミングに予約してます。感想、評価はもちろん、誤字脱字などあれば報告お願い致します。


流石に5限を2人揃って欠席するというのは不味いという話になり、詳細はまたちゃんと話すことを約束して俺達は遅れて5限目の授業へと向かった。ただ、この場合も2人で職員室に行って入室許可書を貰いに行くと怪しまれる可能性があったので俺はトイレに行ってから夏野とは時間をずらして入室許可書を受け取る。

その後すぐさま美術室へと向かった。5限目は芸術選択で、書道、音楽、美術の3つの中からどれかなのだが、最初の2つは苦手で美術は好きでも嫌いでもないし、非常勤講師の先生があまり厳しくないしルーズな部類なので今回も美術を選択した。

なので、遅刻しても特に何も言われることなく教室に入り席に着く。すると自分と同じく美術を選択した矢部くんがこちらに顔を寄せた。

 

 

「珍しいでやんすね」

 

 

「あぁ、うん。ちょっとトイレにね」

 

 

言うと矢部くんはなるほどと頷く。人間はどう足掻いても自然の摂理と生理現象には勝てないといったトイレからなんだか壮大な話へと移行していた。

 

 

「それはそうと昨日のガンダーロボは凄かったでやんす。観たでやんすか?」

 

 

「うん、観たよ」

 

 

「そうでやんすか!いやー昨日のは自然の摂理に立ち向かうガンダーロボの強さが描かれていて……」

 

 

そこからはヲタク特有の早口というやつだ自然の摂理とやらも昨日のガンダーロボから導き出されたワードで、彼はずっとこの話がしたかったに違いない。

矢部くんは決して押しつけはしない。1度見て面白くないといえば、肩を落としてその場を去り、面白かったといえばさらにのめり込むように誘ってくる。だから、こうしてガンダーロボを観ていると言った俺に、よりガンダーロボが好きになれるように裏設定や小ネタを教えてくれるのだ。

高校生活を繰り返す中で、友達との付き合いは大事でその中で1番関わってきたのが矢部くんだったので彼の話を聞くのは苦ではない。けれどもこの話は俺は既に2回聞いているため、そういう話だったなレベルの感想しかないのだが。

 

 

「それはそうと夏野ちゃんが探していたでやんすが、会えたでやんすか?」

 

 

すると、あらかた話し終えたのか、不意に矢部くんがそう尋ねてくる。

 

 

「会ったけど…探してた?なんで?」

 

 

「それはおいらに聞かれても分からないでやんす」

 

 

首を傾げてみると矢部くんは首を横に振った。探していた…のはまぁ、わかるが、小筆ちゃんとの関係に勘づいたからそれの確認……にしては急すぎる気がする。他になにか目的があったのでは?だが、考えてみても答えはやはり出ない。

話が途切れ、俺が熟考する間に矢部くんは成績評価に関わる課題に取り組み始めた。俺も考えても仕方ない事だと割り切って彫刻刀を握った。

 

 

###

 

 

授業も終わって、普段なら待ちわびた部活の一時。だったのだが、今日に限ってはとても気が重かった。集中力も散漫であったが、精神練習で身体と気を休めながら、周りとの接触を拒むようにして練習時間を終えることには成功した。しかも今日は華の金曜日。明日の練習は午後からなのでこれからゆっくりできるぞー!と気分が踊るはずなのだ。

けれども、問題があるのは練習後である。ダラダラと嫌な気分を引きずりながら着替えを終えて更衣室を出ると、待っていたのは恋人の小筆ちゃんではなく、俺と同じく今日は覇気のない夏野であった。俺が視界に入った彼女は口を開く。

 

 

「その、どこで話そっか」

 

 

「あぁ、うん…そうだね…」

 

 

っべー……考えてなかった。けど、今から行けるとこなんて限られてるし、話が話だからなぁ…。夏野の反応によっては長くなるかもだし、そうなると制服は親切な大人の皆様の注目の的になりかねないし。

 

 

「とりあえず、着替えに帰らない?制服だとまずいし」

 

 

「……逃げない?」

 

 

「逃げられたらもう逃げてるよ」

 

 

怪しむように目を細めた彼女に俺は苦笑するしかなかった。単純な足の速さでなら逃げられると思うが、それは話を先延ばしにしてるに過ぎない。いずれは捕まって、今よりも面倒なことになることは予想に容易い。

とりあえず、校門前で待っている小筆ちゃんに一声かける。彼女と俺の家は逆方向なので共に帰ることはできないため、いつも別れるのはこことなる。また明日と挨拶を交わすと彼女の姿が曲がり角で見えなくなるまで待つ。

そして、その姿が見えなくなったところで校門脇に隠れた夏野に合図を出す。現れた夏野は帰り道がほとんど一緒で着替えるならと互いに家の外で待って、そこから行く方が早いだろうという結論になり、まずは夏野の家に向かった。

 

 

「絶対逃げないでね」

 

 

「わかってるよ」

 

 

念を押すように言った夏野がマンションの中へと入っていく。夏野の家はどうやら8階建てのマンションの一室のようだ。上まで上がっても仕方が無いので下で待ってると言うと、先程の反応をされてしまった。

にしても、エントランスなんて高級マンションにしか無いものだと思っていたが、意外にも夏野のマンションには手狭ではあるが人を待つにはちょうどいいくらいのスペースにソファーとミニテーブルが置かれている。それにどかっと座り込むとこの世の終わりみたいなため息が出た。

やだなぁやだなぁ…これから小筆ちゃんとの関係と何してるかについて説明するとか逃げたいを通り越してもう死にたくなる。そもそもこうなる遠因を作ったのは誰だ。はい俺でしたと半ば投げやりにモノローグを綴っていると小走りでこちらに駆け寄ってくる足音が聞こえる。

 

 

「パワプロくん、お待たせ」

 

 

着替えてきた夏野の私服は白のトップスにホットパンツと彼女の健康的な白い肌を直視せざるを得ない服装で、恋人がいるというのに何故か目のやり場に困ってしまう。そんな俺を覗き込むように夏野は首をかしげる。

 

 

「変、かな?」

 

 

「いや、全然似合ってるよ」

 

 

けれども意外だったのは、彼女のことだから暖色系の色の私服が多そうなイメージだったのだが、黒と白と少し地味な気がする。これはこれで悪くないのだが。

 

 

「そうかな、えへへ…」

 

 

たった一言で今日初めて夏野の笑顔が見れたわけだが、なんだかいつもの笑顔とは種別が異なる気がするのは何故なのだろうか。笑顔っていうよりにやけ顔だし。可愛いけど。

次に数分歩いて俺の家に向かった。夏野の家からそこまで距離はなく、10分もかからずに見慣れた光景が目に映り込んでくる。

 

 

「へー、パワプロくんもマンションなんだ」

 

 

「うん」

 

 

確か築20年くらいと言っていたが、この前補修作業とかして築齢偽装をしていたのでそうは見えなくなっているが、化粧と同じくペンキが剥がれればその真実が垣間見えてしまう。

しかし、マンションの前とはいえ高校になってから初めてではないだろうか知り合いを招くというのは。実際には招いてはないし、上がりもしないのだが。

母親には友達と食べてくると話して手早く着替えて家を出た。母さんは俺の身辺調査など決して行ってこないので、大抵「あーまた矢部くんか」くらいにしか思っていない。

母さんが知っている俺の身の回りの人物と言うと矢部くんくらいしかいない。なので、多分小筆ちゃんと遊んでた時のことも今からの外食も全部矢部くんと過ごしてると思われている。けれども、実際に矢部くんと遊ぶのは月に1回くらいだから、実を言うとそこまで間違ってはいない。

 

 

「あ、ちゃんと来た」

 

 

エレベーターから降りると惜しげも無く健康的な太ももをさらけ出しながら壁にもたれかかっていた夏野が寄ってくる。なんだか犬みたいだなこの子。かまってちゃんだったりわんぱく元気ガールだし動物に例えると犬だな!

 

 

「で、どうするの?」

 

 

「アテはあるにはある」

 

 

時は夜。加えて週末の金曜日だ。俺と同じく明日は休みだし、ちょっと羽目外そうか、贅沢しようかなんて思う人間は多いはずだ。そういう人間は自然と外食へと赴く。しかし、1人ではない家族とである。友達は基本的に外れる。理由はわからないが、分からないものを考えて答えを出せるほど賢くないので放っておく。

とにかく、そういうわけで家族が行きやすい外食先として真っ先に上がるファミレスというのは内緒話をするのに向いている。なぜなら、家族との食事中に小声で話す男女の会話など興味の対象に映らないからだ。人間の脳が興味を奪われるのは猿のように騒ぐ集団と容姿端麗なのに1人窓際でコーヒー啜る人間くらいだろう。ソースはない。

 

 

「というわけで、パワレスだよ」

 

 

「まぁ、納得はしたけど…」

 

 

パワフルレストラン。通称パワレスは俺のマンションから徒歩15分圏内にあるファミリーレストランであり、安価ながらも幼稚園児や育ち盛りの男の子はもちろん、大人の皆様まで満足させるメニューが盛りだくさんの人気店である。

家を出る前に予約を入れておいたので入店はスムーズに行き、しかも端っこの目立たない席へと通される。隣の席とは通路で分けられ前の席はパーテーションに遮られているおり、オマケに周りは元気が有り余った幼稚園児や小学生連れの家族客のおかげでボリューム感満点。これなら多少淫語が飛び出しても店員さんにさえ気遣っていれば問題は無い。

初めはあまり乗り気でなかった夏野も道中で理由を説明し、店内に入ってしまえば納得するしかなく今では「久しぶりだなー」とミニテーブルの上にメニューを表を開いている。

 

 

「パワプロくんは何にするの?」

 

 

「ハンバーグと焼肉セット」

 

 

「わぁ、美味しそう。私は…うーん、パフェ食べたいしチーズハンバーグセットにしよっ!」

 

 

やっぱり食べるんだと思いながらも口には出さず、互いに注文が決まったのでボタンを押して店員さんを呼ぶ。そして、メニューを伝えると店員さんはかしこまりましたーと奥へと姿を消していく。

さてと、どうしたものか。料理が運ばれてくるまでの時間で話すか、それとも食べ終わってから話そうか。思案しているとこちらを覗き込むようにしている夏野と目が合った。

 

 

「小筆ちゃんとのデートってどんな感じなの?」

 

 

「映画見た後に感想言いながらご飯食べたり、海行ったり遊園地行ったりとか」

 

 

「それって全部小筆ちゃんが?」

 

 

「まぁ、基本的には」

 

 

誘うのはいつも俺からだったが、何をするかを決めていたのは小筆ちゃんだったと思う。俺はそれに「いいね」「そうしよう」とか言って金魚のフンが如く着いていっただけだ。

それは今も変わってないのだが。

 

 

「じゃあ、パワプロくんがここに誘ったのって私が初めてなわけだ」

 

 

「え?あぁ…うん」

 

 

まぁ、そうなるんじゃないかなと適当に曖昧に返すと、夏野はまた可愛らしくニヤけた顔を浮かべる。それが改めて見た私服姿とマッチングして超可愛く見える。

けれども、どうして俺にそんな顔を向けるのか分からず首を傾げるしかなかった。

 

 

「あ、ドリンクバー入れてくるよ、何がいい?」

 

 

「いや、俺が……まぁいいや、コーラで」

 

 

止める前にもう既に夏野は立ち上がっているため、お言葉に甘えて入れてきてもらうことにした。お願いすると夏野は「おっけー」と指で丸を作って右のポケットをまさぐりながらドリンクバーの設置されているところへ歩いていく。ポケットの中に何かあるのだろうか。

ふと、窓の外を見ると満月が夜の街を照らしていて、これを何も後ろめたくなく、なんでもない日の終わりに見れたらなと思いながら肩を竦めた。




女の子ってのは好きでもない人に褒められても、初めてを共有されてもにやけ顔にはならんぞよ。

それと評価軒並み高くて驚いております。皆様ありがとうございます。

パワプロをよく知らない人のための解説
【矢部明雄】
パワプロくんの親友(相棒)として知られるパワプロの顔その2とも呼んでいい男。作品によって能力値や性格に多少の差異はあるが今回は普通にアプリ版の設定を採用している。
なので、ヲタクでメガネで足が速く、チャンスに弱い……。
けれども、性格は非常に良く、パワプロの幸福を自分のことのように喜ぶ善人である。


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練習後にナッチと.......②

金曜日分が書けていないという失態。まぁ明日の自分が何とかするでしょう(他人事)
タイトルは決してミスではありません。中身見ればわけが分かるので読んでくださいませ。



「そっか…」

 

 

ハンバーグと焼肉セットを平らげ、夏野がパフェを食べ終えたあと、先延ばしにしても意味が無いと俺は自分の経験値になるという突拍子もなく理解に苦しむであろう部分は取り除いて小筆ちゃんとの関係を洗いざらい吐いた。

小筆ちゃんの両親がいない日には彼女の部屋で快楽を貪り合い、それが学校にまで至ったこと。今はまだ昼休みのフェラとクンニだけで済んでいるが、夏野に見つからなければきっとどこかの空き教室を使って本番にまで至っていただろう。

ナッチがドリンクバーで入れてきたコーラを飲み干した俺は夏野の様子を窺った。全てを聞いた彼女が何を思っているのかは分からない。けれど、その顔は嫌悪感もなければもちろん、好感があるわけでもない。なんともいたたまれない雰囲気の中で押し黙っていると夏野は俺に問いかけた。

 

 

「それはパワプロくんもしたかったことなの?」

 

 

どうだろう。初めはそういう行為に興味はあったし、男として恋人として恋人の裸体を見ながら悦楽の限りを尽くすというのは思春期故の憧れだった。けれど、日常のあらゆる出来事が経験値として得られるとわかってからはどうだろう。

したかったというよりは、経験値が手に入るのか試してみたかったというエゴからだし、それに先に求めてきたのは小筆ちゃんの方だ。そこに俺という一個人の感情があったかは自分でも定かではない。

 

 

「さぁ、もう分からないよ」

 

 

最近も時間があれば彼女に求められる。悪くはない。射精まで導くためのカリ舐めやディープスロートや、ゴム越しでのセックスも。けれども、俺からしたいと思ったことはないのかもしれない。

俺がなりたいのは野球選手で彼女とのセックスはそのための練習法の1つなのだ。夜の試合で三冠王をとってもプロという舞台に駆け上がれなければ俺の中では全く意味が無いことなのだ。

 

 

「そっか……じゃあ……」

 

 

俺がそう答えると、夏野はそう呟いた。見れば羞恥で真っ赤に染めたかのような顔で意を決したように大きく息を吸う。なんだと様子を窺うと、彼女は身を乗り出して俺に耳を貸すようにジェスチャーをしてくる。2人用のミニテーブルだから乗り出さなければヒソヒソ話ができないというわけでもないのにそうする意味がわからなかったが、一応従って彼女の口元へと耳を寄せると彼女はこう言ったのだ。

 

 

「今、私…ノーブラなの…」

 

 

「……は?」

 

 

何を言っているんだ彼女は。ふと、視線を落とせば、白のトップスの下にはシャツも下着もつけていない白い肌が露わになっていた。

急いでばっと離れると、彼女はプシューっと音がしそうなくらいの勢いで顔をさらに真っ赤にする。

離れたとはいえ、彼女がノーブラであることを知るとその目は彼女の胸元へと引き寄せられる。それに彼女も気付いたのか乗り出した身を戻すと身を捩り出す。やめて、それはそれでエロい。

妙に意識すると下腹部に熱が籠るのがわかってしまう。しかも、場所と状況のせいかいつもより大きくなっているように思う。けれど、幸いにもここはテーブルがあるからバレることはないと思った矢先だった。

 

 

「んっ!?」

 

 

その固くなった陰茎を擦るように何かが触れる。まさかと下を見れば、夏野が靴を脱いで両足を伸ばして俺のペニスを弄っていた。

 

 

「なに、すんだ、夏野…っ」

 

 

問うても夏野から返事はなく、愛撫するように足を動かしてくる。ぐみぐみぐみとズボンの上からまさぐりながら竿を弄られ、その度に俺は変な声を出しそうになるのに耐える。まさか夏野はドSだったのだろうかと視線を前に向ければ、彼女の顔は未だにタコのように赤く、口元を隠すように左手を当てながら机の下に目を向けていた。

さっきのノーブラ宣言に、今の公共での足コキ……何を考えてるんだ夏野は…と止めさせようと再び視線を机下へと戻し、彼女の足を受け止める。

落ち着いた(落ち着いてない)ところで彼女の奇行について考える。これまでの事、今日の出来事を思い出しながら点と点を繋ぎ合わせて1つの線にしていく。どうして夏野向日葵がこんな行動を取ったのかを。男の前で下着未着用、さらには足でイチモツを刺激したとなれば痴女かビッチ……あとは。

 

 

「まさか、誘惑してるのか?」

 

 

「……ッ!」

 

 

俺の指摘にりんごのように顔を紅くした夏野がビクッと肩を震わす。どうやらビンゴらしい。でもやはり理由がわからない。だが、これは好機なのではと考える自分がいる。恋人でなくても肌を重ねれば通常の練習では得難い量の経験値が得られるのかと。ゲスのような思考に自己嫌悪に陥るべきなのだろうが、何故かそうは思わず早くシたいと脳が身体へと命令下す。

 

 

「……とりあえず、出ようか」

 

 

「……うん」

 

 

そう切り出すと伝票を取って立ち上がる。夏野もそれに続いて立ち上がると2人で会計を済ませて店を出た。

その際、周りの視線を警戒したが誰も夏野や俺に目を向ける者はおらず、店員さんも俺達が店を出れば他のお客さんのテーブルへと向かっていた。

さて、これからどこを行くべきかと逡巡していると昼と同じく夏野が俯きがちに袖を引いてくる。

 

 

「この辺に、人通りが少なくて休めるところがあるんだけど……」

 

 

「……うん、わかった」

 

 

では、そこに行こうと続けた俺は彼女の手を握って歩き出した。

 

 

 

 

###

 

 

 

夏野の言った通り、そこは人通りは愚か大人は誰も近づかないであろう場所だった。路地からは木々で見通しが悪く、そこを通り抜ければ大きな木の下に吊り下げられたタイヤと屋根の着いた簡易的なモデルルームのような所に、粗大ゴミ置き場から持ってきたのであろうシーツの所々が破けて軋んだベットがそこにはあった。夏野曰く、この校区の子供達の間で受け継がれている秘密基地らしく、大人には話してはならないという掟があるらしい。

だからこうして誰に侵され、取り壊されるわけでもなく残っているのだそうだ。なるほど、確かに夜の今なら外出の許されない小学生や場所のわからない大人は来るはずもない。

そして、そんなところにもう子供でもなく、まだ大人にもなれていないあるものを持て余した高校生が来てやることなど多くはない。

先に動いたのは、自分でも驚いたがおれだった。

 

 

「夏野、んっ……」

 

 

「…っは♡あンむ♡」

 

 

チュッと口唇に口唇を重ねた。きっと、夏野にはこういう経験はない。けれど、興味があるのだろう。小筆ちゃんと同じくそれを実行してもいいと思えるのが俺だった。だから誘惑した。そんなところだろう。

でも、それでいいと思う。自分に利潤もないのにリスクを冒す必要はない。普通、こんな外で高校生同士が唇を重ねるなど、これだけでも不純異性交友と見なさる世の中だ。

だから、こうして誰にも見られる訳でもない今なら人の目は気にせずに自由になれる気がした。

 

 

「ひゃ♡んっ♡パワ、プロくゅんっ♡も、もっと…♡」

 

 

あの明朗快活でみんなに天真爛漫な笑顔を向ける夏野がじんわりと蕩けるような顔を見せている。これだけでは足りないと俺の首に手を回してくる。

 

 

「ん…♡ふッ…♡ん…♡」

 

 

──チュッ、チュッ、レチュッ

口唇同士の柔らかなキスを重ねた後、俺は押し入るように舌を夏野の口内へと這わせる。

 

 

「んッ……♡クチュ…♡ちゅく♡クチュ…ひゃっ♡…なゃ♡に♡こ♡れぇ♡♡♡」

 

 

口の中ににゅるりと舌を蠢かせる。小筆ちゃんとの時は終始受け身に回っているが、今回はどういうわけか自分から動かしていた。未だに正しい口付けの仕方なんて分からないけれども、本能のままに自分がしたいように夏野を蹂躙するかのように舌を蠢かせる。

 

 

「むっ♡んっ♡ちゅる♡じゅる♡んっふ…♡あむっ♡…んっ、んっ……♡ちゅぱ♡」

 

 

そして彼女もまた挿し込まれた舌に舌を絡みつけてくる。子供達の秘密基地にクチュクチュという大人の口付け音が響き渡る。こんな時間にこんな場所で性的な音色が響くことに誰か怪訝に思う人がいるかもしれない。

でも、周りには家屋も団地もマンションもない。廃材集めるための校区の端に設けられた人によっては不潔だと忌避するような所に来る者はいない。一部の例外を除けば。

 

 

「夏野……」

 

 

「な♡にぃ……?」

 

 

「あだ名、ナッチって呼んでもいい?」

 

 

「…うんっ!チュッ♡ん♡ぺろ♡ゆちゅ♡ちゅぱ♡んんっ♡」

 

 

こんな事までしておいて他人行儀に苗字でも呼ぶのもおかしいかと、俺は彼女にあだ名で呼ぶことを了承してもらった。しかもそれが嬉しかったのか今度はナッチの方から情熱的に舌を絡ませてくる。

すると、徐々に衣服のある部分に浮かび上がってくるものがある。俺はそれが何なのかを理解すると彼女の衣服を捲りあげた。

 

 

「ひゃっ♡」

 

 

ブラをしていないためにすぐにプルンっと外界に晒された乳房は小筆ちゃんよりも僅かに大きい程であったがツンっと少し上向き加減の形がいいものであった。じっと見つめているとナッチは首に回していた手を戻してすぐさま自分の胸を隠した。

 

 

「あの、その、お、大きくないから…」

 

 

「いや、大きさなんて関係ないよ」

 

 

「え……?」

 

 

「十分綺麗で可愛いよ、ナッチのおっぱい」

 

 

恥ずかしがることでは無い。胸の大きさなんて個人の趣味嗜好でしかない。大きければいいわけでもないし、小さすぎて"ない"というのも良くはない。けれど、重要なのは形だとか乳輪の大きさだとか、乳首の色だとか、そういうパーツパーツが合わさって魅力的なおっぱいというのが生まれるんだ。…なんだか今日の自分はおかしいな。どうしてこんなに変態チックなんだろうか。まぁ、いいか。

考えても仕方の無いことは考えない。気の向くまま、本能の赴くまでにナッチと乳房に唇をチュッと押し付ける。

 

 

「んひっ♡」

 

 

すると、まるで電流でも走ったかのようにナッチが肢体を戦慄かせるとばたりと古びたベットへと尻もちをつく。おそらく、自慰をした事がないから、初めて感じたその快楽に脳と身体が追いついていないんだろう。あくまで仮説ではあるがこの感じようと普段のナッチの様子から見て外れてはいないだろう。だとしたら、自慰もしてないのに下着無着用で男を誘惑するのは凄いなと感心しながらもチュッチュッと乳房に唇を押し付ける。

 

 

「だ、だめぇ♡シャワー、浴び♡てないからぁ♡♡や、やめて♡んっ♡ひゃっん♡♡」

 

 

なるほど、なんだか少し塩分にも似た味がするかと思ったらそういう事か。制止の声も聞かずにさらにもう片方の乳房に指を添える。揉めるほどの大きさではないが、触り心地は悪くなくぷにぷにと指を押し付ければ帰ってくる。そして、乳輪の周りを優しく撫でる。

 

 

「んっは♡……やっ♡な、なに♡これぇ♡……し、知ら♡な♡い♡♡こんなの♡♡んっ♡これ♡変♡な……こえ♡♡でちゃうう♡♡♡」

 

 

羞恥も忘れるほどに悦の入った声を漏らすナッチに構わず口唇から舌を伸ばして乳房を舐める。乳頭をクリクリと回し、乳輪をなぞるように舌先をくねらせる。

 

 

「ひゃっ♡あっ…♡それ♡っ♡す、すごっ♡あっひ……♡ひんん♡あっは……♡んっんんっ♡♡♡」

 

 

漏れ出てくる吐息の中に熱い響きが混じり初め、ビクビクとナッチの身体が震える。やっぱり貧乳だと胸の感度が上がるのだろうかと舐めながら考えるも、サンプルが2名だけなので答えはでない。

レロッレロッと雨を転がすように勃起乳首を刺激すると舌の動きに合わせるようにナッチから甘い悲鳴が口から漏れる。ビクッビクッビクッと全身が痙攣し、イってるのが目に見えてわかる。

 

 

「ナッチ、自慰とかって……」

 

 

「な、ないよぉ♡こんなの、初めてで……♡わかんないよ……♡♡♡」

 

 

予想的中。じゃなきゃキスと乳責めだけでこんなに乱れるなんておかしいもんな。2週間前まで童貞だった男にここまで女の子乱れさせるほどのテクニックがあるとは思えないし、きっと彼女が初体験なことが関連しているのだろうと結論づけて、ホットパンツのボタンを外して上から中に手を入れて下着のない下腹部へと触れる。

 

 

「じゃあ、これからすることはわかってるの?」

 

 

自慰もした事がないナッチにしても、男の股間を足撫でしてきたのだから、これくらいの知識はあるだろう。けれど、これはいじわるも兼ねた確認だ。

 

 

「わ、わかるよ…それくらい」

 

 

ぶうっと頬を膨らませたナッチに俺は「そっか」と微笑みを向ける。ズボンとパンツを剥がし、秘部に指を這わせるとグチュッという音色が響く。

 

 

「あひんっ♡♡」

 

 

甘い矯正が響き、彼女は自分の口に手を当てる。いくらここが見えにくい場所でも大きな音が聞こえれば、パトロール中の警察官や誰か他の人が来るかもしれないと考えたのだろう。すごく今更な気がするが。

 

 

「んっ♡あっ♡あっ♡んっっ♡♡」

 

 

月明かりに照らされたナッチの秘部には毛はなく、ツルツルと幼児のような無毛さであった。シャワーを浴びていないということは剃っていない純正のパイパンということになる。

中指と薬指で性器の中をグジュッグジュッと摩ると淫猥な水音が聞こえ、愛撫に比例するかのようにナッチの愉悦の声も大きくなる。

 

 

「あ♡んっく♡これ♡も♡だめっ♡♡んぁああ♡♡♡こんな…こんなの♡だめぇ♡声、止まら……♡なくて……♡だめぇ♡♡♡」

 

 

ダメと口では言っていても腰を浮かせ、穴はより深くへと誘うように、さらに出ていくことは許さないように締め付けてくる。肉体が昂ってナッチの手は口元からシーツへと落ち、握りしめる。

 

 

「も♡だめ♡な、なにか♡きちゃう♡あっは……♡んあっ♡あっ♡あっ……♡♡ふわぁあああっ♡♡♡」

 

 

瞬間、ジョボボボッ!という音を立てながら秘部から小便が漏れ出て、それがじんわりとパンツとズボンへと広がっていく。

 

 

「や…だめっ♡♡見ないで…♡にゃんっ♡♡とま、止まってぇぇ♡♡♡」

 

 

先程ファミレスで飲んだドリンクバーのジュースが尿となって、快楽による絶頂がトリガーとなり溢れだしてくる。ただただひたすら尿を漏らし、ホコリや経年劣化で汚れているシーツへと大きくシミを広げていく。

 

 

「あっ♡あっ♡………んぁあああっ♡♡……はぁああ……♡はぁ…♡はぁ…♡」

 

 

ようやく尿も止まりその間も快楽に溺れたナッチは肩で息をしながら身体を震わせる。その姿を見て俺は喉がゴクリとなる。股間は既にナッチのノーブラ宣言から出来上がっており、その欲望の捌け口を求めていきり立っていた。

 

 

「ナッチ……」

 

 

「うん、いいよ…♡」

 

 

呼びかけるとナッチは未だに力の入らないであろう身体を精一杯動かし、俺に両手を伸ばしてきた。俺はズボンのチャックを下ろし、パンツから自分のペニスを出すと、十分に濡れたナッチの秘部へと当てる。そこで避妊具を付けていないことに気付くも、どういうわけかナマでシたいと俺の理性が機能しなくなっていた。

そしてそのまま俺は腰を秘部の穴めがけて突き出していた。




本番「我の出番は次ナリ」
ヒロインがせっかくこちらを誘っているのに、抜かねば無作法というもの…。

パワプロをよく知らない人のための解説はないです。
【パワフルドリンク】
効果は名前によって多少異なるが。基本的には【体力を回復する】効果がある。作品によっては体力最大値上昇などもあったりする。アプリ版にも存在しているが名前が少し異なるため割愛する。
アプリ版では飲めば、どんな体力状態でもMAXまで回復するシロモノであり、サクセスに1本だけ持ち込むことが出来る。2回少量ではあるが回復できるカロリバーとの差別点としては、やはり回復量の違いであろうか。
作者的に最大効果を発揮すると思われる場面は、体力を50減らす代わりに練習効果が上がる(だったはず)という言霊がある全力学園にて減った体力をドリンク1本で一瞬で取り戻し、怪我率ゼロで練習効果の上がった練習に望むことが出来るところだろうか。
なお、味などの記述はないため不明ではあるが、オロナミンCなどが近いように思う。
こちらの作品では蜂蜜に近い味で、また錠剤タイプもある。だが、効果故に値段が張るのと、少し違った使い方もできる。


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練習後にナッチと.......③

バレンタインだし、バレンタインキャラかシドレミとか泊方みたいなエプロンキャラとのイチャイチャもよかったなと。キャラ的にも見た目的にもシドレミはどストライクなので書きたい。性能もいいし、夜の性能も良さそう(クズ)
エッチな話にはご都合主義が付き物ですが、パワプロにはご都合主義の塊みたいな博士と薬品があるから助かる。


「っ……あ…ぁ…あァ…」

 

 

腰を突き出し、ジュブッと肉先が蜜壷に侵入していく。膣口が押し開かれ、ナッチは目を見開き、破瓜の痛みに歯を食いしばる。

 

 

「はッ……あッ…ひッ…ン"っ……!」

 

 

やはり処女ということもあり腟内は狭く、ブチブチと処女膜を破りながら肉槍が入っていく。普段の俺なら多分ここでやめていたと思うが、何故かやめようとは思えず、どんどん巨棒を奥へ奥へと押し進めた。

 

 

「はぎいいいいっ!?」

 

 

根元まで肉槍を突きつけるとナッチが大きく悲鳴を鳴らす。結合部からは純潔だった証である破瓜の血が溢れだしていた。

 

 

「大丈夫、では…ないか」

 

 

「ひぎっ……はぁ…あっ、ひっ……んぅ…」

 

 

目に涙を浮かべ鼻をスンスンと鳴らすナッチに問いかけてみたが、聞こえているのかいないのかよくわからない。

ゆっくりと動いてもジュッジュッと水音を奏でる程に濡れた膣内であれば、そこまで痛みもないと思うのだが、案外違うようだ。

 

 

「おお…きい…っ…はぁッ…これがっ…パワプロくんの……っ♡」

 

 

「…動くね」

 

 

先程の返答ではないが意識もしっかりしていて呂律も回っていたので、もう大丈夫だろうとスピードを速める。

 

 

「はふっ♡んっ♡ふあっ♡あ"ッ♡あン♡」

 

 

自分の太ももとナッチの太ももが当たる度にパンッパンッと肉と肉が打ち合う音の中に、ズジュッズジュッズジュッと肉槍が肉壺を掻き混ぜる音が混ざり淫猥なメロディを奏でる。さらに奥へ奥へと勢いづけながら速度をあげて、幾度も膨れ上がった亀頭部で膣奥を叩く。

 

 

「はぁ♡はッ♡そ…ぉ♡れ♡奥…ぅ♡わ、たしの♡知らない♡とこに♡届いてるぅ♡♡♡はッ♡」

 

 

突き込むごとにナッチの肉体が快楽でふるえる。初めての刺激に、初めてのセックスで子宮口をノックされて喘ぎ声を漏らしている。腟内を叩いている肉槍をナッチの意識とは関係なく蜜壷全体できつく締め上げしてくる。

スポーツ選手だからか小筆ちゃんより引き締まった膣壁が熱く固くなったペニスにギチギチとしがみついてくるように、それでいて包み込むような柔らかさで快楽を与えてくる。

 

 

「すごいよ、ナッチ…、ナッチの中、どんどん、キツくなってて、声も、可愛くてっ…!」

 

 

「んんっ♡パワ、プロくん♡のも、私の♡中でおっきく♡なってて♡♡すご♡これ、パフェ♡と同じくらい♡すごぉい♡♡♡♡」

 

 

正面から正常位でナッチのマンコを突きまくり、快楽の渦へと落としていく。ずちゅんっずちゅんっとストロークを繰り返して、その度にナッチの顔が快感で蕩けていく。

 

 

「キス……♡パワプロくん♡キス♡しよっ…♡♡♡」

 

 

秘部だけでなく唇でも繋がりたいと願った彼女に応えて俺はチュッと優しく口唇に口唇を重ね合わせる。そうしながら、腰を激しく振り、膣奥を突きまくる。すると、ナッチはナッチで舌を挿し込んできた。

 

 

「パワ…♡プロ…くんっ♡…ふっちゅ♡……んちゅっ♡……はっちゅ♡……ふちゅうう……♡♡」

 

 

挿し込まれた舌に自分の舌を絡みつけたり、互いの唇を吸ったり、さらにはナッチは甘噛みもしてきた。

 

 

「むっちゅろ♡♡……んちゅるっ♡♡……チュッチュッ♡んぅっ♡♡にゅ♡」

 

 

お返しにこちらは歯の1本1本をなぞるようにして舌を蠢かせた。ナッチの口の中はいちごパフェの甘い味が広がっており、彼女の身体と同じくとても美味しく感じる。

さらに頬を窄めて唾液を啜ったり、唾液を流し込んだりと互いの体液を交換し合うような、濃厚で濃密な口付けを交わす。

 

 

「はふぅ♡……しゅ……しゅごいいぃい♡♡」

 

 

上でキスを交わす間にも下は繋がり合ったままで、しかも口付けに合わせて突き立てる肉槍によりナッチの腟内が大きく震える。イっているのが分かり、絶頂を迎えたことでより肉壺を収縮させてペニスをキツく締め付けてくる。

 

 

「く、うっ、すげ……っ」

 

 

油断をすればこちらも限界を迎えてしまいそうだが、なんとか耐え抜く。流石に腟内に注ぐのはシャレにならないと思いながらも朦朧とした理性が注いでしまえという欲望と本能に押し負けそうになる。

 

 

「ひゃっ♡……んっ♡あっ♡だめぇ♡抜か♡な♡…いで♡♡」

 

 

すると、それを悟ったのかあるいはナッチの本能なのか、手を背中に回して抱きつき、腰を足で逃げられないようにガッチリとホールドしてくる。その間にもジュプッジュポッジュブッと竿が膣壁に擦れる音が響き、やがてナッチも腰を振って互いに性器をぶつけ合う。

 

 

「ま、また♡私、なにか♡くるッッッ♡♡♡」

 

 

「お、俺も!な、ナッチ!ナッチの膣中に出すよ!」

 

 

「き…♡来て♡♡私の♡腟内に♡パワプロくんの…♡♡出してぇえ♡♡」

 

 

多分2人同時だったのだろう。互いに絶頂を迎え、ナッチの膣中は大きく震え、俺はその腟内に多量の白濁液を撃ち放った。腰をひきつけ1番奥で解き放とうとコツンと当たる場所でビュルッビュルッビュルルルッ!と精液を吐き出した。

 

 

「あっは……♡♡んぁあああっ♡♡♡あっ♡あっ♡すごっ♡いっぱいっ♡♡でてるぅぅぅ♡♡♡♡」

 

 

快感に押し負け力が入らなくなったのか絡んでいた手足が緩んで力なく落ちていく。こちらも意識が飛ぶんじゃないかという強烈な虚脱感がやってくるが、引き抜いた肉槍はまだその身に精根を宿していた。力なく息を吐くナッチのおまんこからは俺の出した精液がコプコプと溢れてきており、それが俺の情欲を掻き立てた。

 

 

「……へっ、パ、パワプロくん…?」

 

 

ナッチと身体をうつ伏せにして俺はその上から伸し掛るようにして小ぶりなおしりに肉槍を擦り付ける。

 

 

「ちょ♡ちょっと♡今♡はっ♡だ、だめぇ♡ん♡それも♡なんか♡気持ち…よくてっ♡♡んっ♡♡」

 

 

にちっにちっと自分の精液とナッチの愛液で濡れ、それがローションのような機能を果たしてナッチのおしりを滑る。そして、それをググッとナッチの下腹部、つまりもう一度膣口へと押し込んだ。

 

 

「おおぅっ♡♡♡」

 

 

イったばかりの敏感な性器に再び肉の槍が押し込まれ、ナッチの声と身体が震える。

 

 

「なっ…♡これぇ♡さっき、よりも……♡♡ふ、深いぃぃ♡♡♡」

 

 

同人誌やビデオで見た男性器をより膣奥へと密着させる体位、寝バックの効果にナッチは快楽に溢れた声を漏らす。そして、俺もまた想像以上の心地良さに充足感を得ていた。先程吐き出した精液とナッチの愛液で十分以上に濡れているおかげでストロークがしやすくにゅるんにゅるんとした緩やかな刺激を楽しみながら子宮口をコツンコツンと突くことができる。

 

 

「あっは♡…ふはぁあ!すごっ♡これ♡すごいぃ……っ♡♡わ…たし♡♡初めて♡初めてなのにぃ…♡おっ♡おっ♡んんんっ♡♡♡♡」

 

 

バチュッンバチュッンバチュッンという音色が響くほどの勢いで腰を叩きつける。ナッチは歓喜の悲鳴を上げながら全身をのたうたせてよがってしまう。

 

 

「あ、あたるぅ♡奥♡1番おくぅ♡♡ごりごりって♡押し♡開くっ♡みたいにぃいいっ♡♡♡」

 

 

いつもよりも太く固くなった肉棒は子宮口にまで容易に届き、荒々しいノックに悶え喘ぐナッチの顔は見ることは出来ないが、その嬌声から想像することは難しくない。それに襞の1枚1枚が肉棒をキツく搾り取るように絡んできて、こちらには先程のような余裕がなくなってくる。

 

 

「しゅごい♡これ♡せっくしゅっ♡パワプロくんの♡♡おちんちん♡♡♡気持ちよすぎて♡♡♡私ッ♡♡ホントにっ♡♡♡♡パフェだけじゃ♡♡♡満足出来なくなっちゃううううっう♡♡♡♡♡」

 

 

もはや声を抑えることなど忘れ、快楽の荒波に飲み込まれたナッチの淫らな嬌声は止まらない。木々というカーテンがなければ、もう誰かが覗き込んできてもおかしくはない程に彼女の声は溢れていた。

そんな口を塞いでやろうと体位を変えて側位へと体制を移し、顔をこちらに向けさせて後ろから唇を奪ってやる。

 

「んむぅ♡だめぇ♡いま、キスは♡ほんとにぃ♡♡んまっ♡んちゅ♡ちゅぱっ♡♡ダメだってぇ♡♡♡」

 

 

ナッチはトロトロの表情でそう訴えるも、口唇はこちらの口唇や舌を離さないように這わせてくる。

 

 

「はぁッはぁッ、ナッチ、もう、出るから、ナッチの…また膣中にぃッ……!」

 

 

「出ひてぇ♡♡パワプロくんの♡♡♡また、私の♡♡♡膣中にぃ♡♡♡出してぇ♡♡♡」

 

 

射精のために最高の幸福感を得るべく一気呵成に腰を振ると、ナッチも絶頂を迎えるために貪るように自らおしりを動かす。そして、側位からナッチを下にして再び寝ながらバックの体制となり、トドメとばかりに腰を打ち下ろして亀頭が最奥を今一度叩くと、2人同時に最高潮に達した。

 

 

「あ"あ"ッん♡♡♡あ"あ"あ"~~~ッッ♡♡♡♡♡♡♡」

 

 

───どくっどくっどくっどくっドクドクドクッ!

うだるほど熱い腟内の奥底へとペニスが目いっぱいしゃくりあげ白濁を吐き出した。2度目でもその量と濃さは変わらず、数分前に純潔を散らしたばかりの少女へと注がれる。

 

 

「おおっん♡んっ♡出てるぅ♡♡セーシっ♡♡♡またっ♡♡きちゃうっ♡♡♡すごいのきちゃうぅぅう♡♡♡♡」

 

 

この日最高のアクメに達し、目がとろけてあられもない姿になり、未だにビュルッビュルッと射精を続けるペニスを引き抜けばごぽっと腟内に注がれた精液は押し出され彼女の膣口から溢れだしてきた。

引き抜いたというのにナッチの身体は未だに絶頂しており、連続で襲いかかってくるアクメに彼女は間違いなくパフェ以上に虜になっていた。

 

 

###

 

 

「あの、ホントにごめんね!」

 

 

ナッチの痙攣も収まり、火照った身体を冷まさないように脱いだ服を羽織るように着た状態で目の前の彼女は頭を下げてきた。

なんでも俺とこういう行為に至るためにMAXパワフルドリンクと呼ばれる飲めばどんな疲れもスッキリさせるという栄養剤の錠剤を俺のドリンクに入れていたらしい。それだけならただ俺が元気になるだけなのだが、糖分の高い炭酸飲料と混ぜ合わせるとその効果をより高めて身体を絶好調状態まで持っていくことが出来るらしい。その代わりに冷静な思考が出来なくなるのだが。

 

 

「それを媚薬のように使ったってわけか…」

 

 

「うん、まぁ…」

 

 

道理でいつもよりもペニスが元気だったり、腟内に射精するのに躊躇がないわけだ。だが、嬉しい誤算だったのはナッチはナッチで別の薬を服用していたらしく、その効果が服用から12時間は精子を体内で死滅させる効果があるらしく、男性が飲めば快楽からは程遠くなることでしかないものであった。

 

 

「にしても、あんなに喘いだのに誰も来ないんだな」

 

 

木のカーテンがあるとはいえ、流石にみんな寝る前だからうるさくて見に来たり、通報したりする人間もいそうなものだが。そう疑問を呈すると、ナッチが頬を赤らめながら答えた。

 

 

「…それはこれ」

 

 

はいと言って手渡されたのは赤いボタンのついた簡素なスイッチで用途が分からず、ナッチに目を向ける。

 

 

「昔ここを作った人が大人からここを守るために作った、えーと、防音とホログラム効果を発揮する装置とか言ってたかな」

 

 

「えぇ…?」

 

 

「嘘じゃないよ。噂によるともうおじさんで、MAXパワフルドリンク作ったのもその人だって言われてるし」

 

 

本当かどうかはいと怪しいが、ナッチがあれだけの嬌声をあげて誰も来なかったところを見ると本当のようだ。普段は木々の壁に隠され、子供たちが入ったあとは音も姿も無くなるとなれば大人には見つけようがないだろう。それをこんな高校生が性交のために使うとは思わなかっただろうなぁ…。

 

 

「それで、どうして俺を誘ったわけ?」

 

 

「……はぁ、ほんとパワプロくんて唐変木の野球バカだよね」

 

 

何故かジト目を向けられ呆れられた。すると、彼女は顔をこちらに向け俺を見上げるようにして見つめてくる。

 

 

「好きじゃなきゃ、あんなことできないよ?」

 

 

「えっ」

 

 

顔を離して立ち上がったナッチは身体をググッと伸ばすとちらりとこちらを一瞥する。

 

 

「大人になるっていう感覚を味あわせて貰いたかったんだよ、好きな人に」

 

 

月明かりを背に照らされた彼女はいつもの天真爛漫な笑顔を見せるとボタンを押して防音とホログラム機能とやらを解除させ、歩き出した。俺もそれに続いて尿や愛液、精液やらでびしょびしょになった子供たちの遊び場に心の中で謝罪しながらその場を離れていった。

 

 

 

 

 




わりとリアリストなので2次元でも無許可だろうが許可済みだろうが腟内射精は結構気にします。それを解決してくれるのがダイジョーブ博士という強靭無敵な存在ですね。

行為後上昇能力
筋力 技術 敏捷 精神 が 400 上がった!
ホームランボール の コツをかなりつかんだ!
広角砲 の コツをつかんだ!


パワプロをよく知らない人のための解説
【万能パワドリンク】
その名の通り万能なドリンクで、風邪や虫歯、寝不足やサボり症、果てには肩や肘、足の爆弾まで駆除してくれるスグレモノ。しかも体力が少し回復する嬉しいおまけ付き。パワプロ世界では流行病や感染症も怖くないのはこれのおかげ。
本編にてナッチが飲んだのはこれで、正確な効果は身体を元の状態に戻すというものなので、男性が飲んで精子が死滅するということは無い(男性にとってはそれが普通のため)


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放課後に天音と.......①

たくさんの高評価ありがとうございます。おかげで書く意欲が湧いてくるというものです。バレンタイン特別編でも書こうと思ったのですが、ラブチェイサーこと天音姫恋との情事に及んでおこうと書かせてもらいました。


俺がナッチとの情事を終えてから数日が経過した。あの日の翌日の練習には俺は問題なく出れたが、ナッチは腰がガクガクで家から出るのも難しい状態に陥って休んでいた。

幸い、小筆ちゃんも含めて俺とナッチがセックスしたということは知られていない。小筆ちゃんはこまめに連絡を取るような子ではない事もバレていないひとつの理由だろう。行為の最中に電話でもかけられたら危ないところだった。

一応、ナッチとはセックスフレンド…セフレという関係に落ち着いた。昼休みの小筆ちゃんとの一時は俺がナッチにバレてる可能性があることを言うとなくなった。それは恐らく、その直後に期末テストが控えていて部活の時間が短くなって二人でいる時間が確保できたからだと思う。

 

 

「ぬちゅ♡はぁ♡んっ♡パワプロ♡くん♡」

 

 

我慢が効かなくなったのか彼女は親がいる自室やら空き教室やらでも求めるようになってきた。1度の行為で多くの経験値が得られると知っている俺は、細心の注意を払って小筆ちゃんを正常位で突きまくった。

 

 

「あンッ♡あ"♡♡お…くっ♡これ…♡すきっ♡♡♡」

 

 

「はぁはぁ、こ、小筆ちゃん、俺、もうッ!そろそろ、おおおッ!」

 

 

──ぱんぱんぱんぱんぱんぱんッ!!

──びゅるっ!びゅるるるる!びゅるるっっっ!!!

怒涛のスパートで小筆の子宮口をこじ開けるようにペニスを叩き込みながら熱く沸騰したような熱を持つ精液を雪崩の如く解放した。

 

 

「イクッ♡感じるっ♡パワプロくんの♡ち、腟内で♡きちゃうう♡♡♡」

 

 

アクメを味わい体育用のマットの上で両手を投げ出した小筆ちゃんからペニスを引き抜く。ナッチから市販で売っている薬を使えば妊娠する危険性を回避できると聞き、それをナッチから聞いたことを伏せて話すと彼女は腟内射精を求めてくるようになった。

俺はそれに応えて腟内へと精子を注ぎ込むと持ち込んだウェットティッシュでペニスを拭き、未だ痙攣している小筆ちゃんのまんこから垂れ落ちそうになる精子も拭き取る。スプレーで倉庫内に漂う淫臭も消し、こうして証拠をできる限り隠滅した後、授業ではほとんど使われず誰も持ち出すことのない跳び箱の中へとスプレーやウェットティッシュをしまい込むと、胸元を開き下半身が露になったままの小筆ちゃんを見る。

 

 

「パワプロ、くん…♡」

 

 

肩で息をしながら恍惚とした表情を浮かべる彼女に俺は我慢できず2回戦へと突入する。

 

 

 

 

 

 

ナッチの方は遠投のコツを教えてあげると抜け出した時にこっそりと河川敷や古びた倉庫でユニフォーム姿で行為に及んだ。

 

 

「んっ♡パワッ♡プロくん♡気持ちっ♡いいねっ♡♡♡」

 

いくら人目に付きにくいとはいえ、バレると学校生活も野球人生も終わりだというのにパフェ以上の楽しみを見つけた彼女には躊躇なんてなく、俺の上に跨りパンツをずらしてモノを腟内に含むと声を抑えながら腰を振ってくるのだ。

 

 

「あああッ♡感じちゃうっ♡♡パワプロくんの硬いちんちんっ♡やみつきで♡止まらなくなるぅっ♡♡♡」

 

 

上で大いに腰を振り自らの気持ちいいところへと当てるようにし、肉棒を貪ってくる。嬌声を上げながら強い歓喜をあらわにして猛然と腰を振るナッチに負けまいと身を起こし舌を伸ばして乳首を舐める。

 

 

「ああッ♡♡あンッ♡やめっ♡それ♡パワプロくんのっ♡♡舌よくて♡♡いやらしくて♡♡♡だめぇっ♡♡♡」

 

 

ぐちょぐちょの膣奥を突きながら美少女の綺麗なおっぱいを舐め回すとナッチは切羽詰まった声を出しながらも背筋を弓なりにしてよがった。それにより緩やかとなった腰の動きに今度は俺から突き上げるように動かしてやると彼女はさらに甘い声を響かせた。

汗ばむ肌から水滴が飛んで身体がビクビクと痙攣し、びしょ濡れのラビアがきゅうっと窄まり根元からみっちりと竿を搾り取る。

強い興奮と電流が這うような快感を噛み締めながら俺は今一度の腰を突き出して、濡れてびくつく子宮口目掛けて勢いよく熱塊を解き放った。

──びゅるるっ!びゅるるっ!!ドクッドクッ!!!!ドクッ!!ドクッ!!!

 

 

「んあああああ"あ"♡♡来てるッ♡♡熱いの♡♡♡たくさんっ♡♡♡赤ちゃんの素ッ♡♡♡♡たくしゃんきてるぅぅぅッ♡♡♡♡♡」

 

 

膣奥に灼熱を浴びて恍惚の面持ちでアクメに達してわなないたナッチは俺の方に倒れこんでく。ビクッビクッと痙攣する身体をペニスを性器に入れたまま手でさすってやる。まるで愛し合う恋人のように抱擁を交わすと互いに汗みずくになりながら口付けをした。

 

 

 

 

そんなふうに美少女2人との肉体関係を持ちながらも互いの利益となるように、どちらかも傷つけずに保ちながら早くも2週間が過ぎた。期末テストが終われば直ぐに夏の大会の地区予選開始という頃合になり、テスト中は勉学を優先しようと珍しく1人で帰宅していると。

 

 

「見つけましたよ二股スケコマシ先輩!」

 

 

しゅぱぱっと俺の目の前に躍り出た白く長いツインテールを靡かせたカップル発見装置である後輩がそんなことを宣いながら現れた。

 

 

###

 

 

天音姫恋は1年歳下のカップルハンターである。黙っていれば可愛いのにその発言は知能指数が低いどころか、何かとこじつけでカップルを作ろうとしてくる。いわば、カップルモンスターである。例えば、野球とボールとか無機物でさえカップルに仕立て上げる風評被害女で、生まれ変われるならカップルの部屋の観葉植物になりたいらしい。

そんなにカップルが好きなら自分がなればいいじゃないかと言ってみたが、自分がなるのには興味が無いらしく、他のカップルを見つけては練習中だろうがお構い無しである。

かくいう俺も小筆ちゃんやナッチ、さらには橘との関係を疑われたことがあるのだが、その時は小筆ちゃんとの純粋な愛を育んでおり、彼女の希望によりバレるわけにはいかなかったので俺の知り合いのカップルを盾に逃げた。

だが、今回のようにテスト終わりの帰り道を狙われるとは思わず俺は目の前で侮蔑するような目を向けつつもその最奥では恋愛事に紅色の目を輝かせている後輩を見下ろした。

 

 

「何の話かさっぱりなんだけど…」

 

 

「私の目は騙されませんよ!知ってるんですよ!先輩方の関係を!」

 

 

ビシッと指を指しながら天音は自信満々にふんすと鼻息を荒らげる。そういうことするから可愛いのが台無しになるんだよ?いや、性格にも問題大ありなんですけどね。

 

 

「それ、今聞かなきゃダメ?」

 

 

「ダメです。先輩には罪を数えてもらいつつ、その気持ちを吐露してもらいます」

 

 

数える程の罪はないんだけどな。それにその気分を言えと言われても…まぁバレたら怖いなぁ…くらいだろうか。主に小筆ちゃんに。

覗きや尾行を駆使して学校内全ての恋愛事情について書き記されているという恋愛ノートを取り出した天音はペラっとそれを開く。

 

 

「5月の4週目…先輩は小筆先輩とナニをしてたんですか?」

 

 

確か小筆ちゃんの家にお呼ばれして初体験をした頃だろうか。ということは正解はセックスなんて道端で言えるはずもないし、言う気もない。

 

 

「流石ラブチェイサーの天音だ。そう、俺は小筆ちゃんにお家にお呼ばれして小筆ちゃんに勉強を教えていたんだよ」

 

 

「何言ってるんですか男女が2人きりになったら普通キスとかハグとかするじゃないですか」

 

 

嘘をばっさり切り捨てられると思ったら、なんか頭のおかしい事を言われたんだが。その論法だと男女でペアとか組まされた時、無差別セクハラ事件に発展しかねないんだけど?

 

 

「それに小筆先輩は頭いいんですから、先輩に教えてもらう必要はないじゃないですか」

 

 

言う通り小筆ちゃんは頭がいい。けれど、その知識や学力は努力によって身に付いたものだ。だから、彼女にも努力って物が必要になる。実際に俺が(繰り返しループの知識を利用して)学年1位だと知った時は分からないところは聞きに来たし。そう言うと天音はぐぬぬと唸る。

 

 

「じゃあ、この前、向日葵先輩と練習を抜け出した時にはナニをしてたんですか!?」

 

 

「送球のコツを教えて貰ってた」

 

 

元々投手だったらしく、遠投や送球の仕方には詳しく後学のために習ったのだ。まぁ、彼女にとっては淫らな関係になったお詫びとかそんなのもあると思うんだが。

 

 

「ぐぬぬ…おかしい…」

 

 

こいつ、俺と小筆ちゃんやナッチが何かしてるのは知ってても、何をしたかまではつけてないのか。だったら、俺は恐れることは無いのでは?いや、けど、この後バレる危険性はあるし、天音は足も速く神出鬼没だからその可能性しかない。

おそらく、俺と小筆ちゃんが付き合ってることも知らない。それなら俺と彼女達との肉体関係にも気付けなくて当然だろう。というか、天音にとってのカップルのすることがキスのハグしかないってのは可愛らしいな。うん。したいのか?

 

 

「うーん、けど野球バカの先輩に恋人なんて出来るわけないし…合ってるのか…?」

 

 

なるほど、どうやら野球バカの俺に恋人、ましてやセフレなんて出来るわけないと思っているらしい。これは好都合で喜ばしい事なんだが、ちょっとムカつくな。

 

 

「あの、俺帰っていい?」

 

 

「ダメです。何言ってるんですかまだ話は終わってませんよ」

 

 

独り言をぶつくさ言う天音にそう尋ねると一蹴されてしまった。まだあるのかと項垂れると逆に天音に問いかけられた。

 

 

「じゃあ先輩は小筆先輩や向日葵先輩とは何も無いんですね?」

 

 

「…まぁ、うん」

 

 

「なんでですか!?それでも男ですか!軟弱者!!」

 

 

「えぇ……」

 

 

手を出してたらスケコマシとか言われるし、出さなかったら出さなかったで軟弱者呼ばわりされる理不尽。これが日本ですか。

天音の支離滅裂な発言に困惑していると、彼女は腕を組みながら俺に言い放つ。

 

 

「仕方ありません、そんな先輩にカップルの素晴らしさをいっーぱい、教えてあげます♡」

 

 

きゃるんと上目遣いでアホ毛を器用にもハート型にした天音に俺はこれからどこに連れていかれるのかと一抹の不安を隠しきれなかった。




キャラクタープロフィール②は姫恋編が終わるか、みずき編終了後に書きます。あとプロット変更でプロローグを編集してます。なので、ヤる相手が減っているのですが、またループした時に出てくるので安心してください。

あと今回と番外編に関するアンケート追加したので、もし良ければ投票お願い致します。


パワプロをよく知らない人のための解説
【アプリ版のおおまかな流れ】
パワプロアプリの原作開始は基本的に夏の高校野球大会で敗退し、3年生が引退したところから始まる(だいたい8月の1週目)その時点での主人公の能力はお世辞にもいいとは言えず、そこから練習して主人公を来年の夏の高校野球大会優勝まで強くしてドラフト指名を勝ち取るのが今作の目標であると言える。
そのためにはただ練習をこなすのではなく、チームメイトと友好度を高めてコツを貰ったりスペシャルタッグ練習をしたり、恋人とデートしたり、相棒と遊んだりすることが必要で、前述の通り高校によってはダイナマイトを爆発させたり他人の魂を吸い上げて経験値を得ることもある。
そうして能力値限界突破、金特数種類持ちで数々のライバルをばったばったと三振にとったり、ホームランを叩き込んで絶望させメンタルをへし折るほどに強くなった主人公でもスカウトの前での練習が足りないと1位指名されないことがあるので気をつけるべし。


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放課後に天音と.......②

日が替わるまでに投稿できて良かったです
今回試しに三人称で書いてます。おそらく、次もそうなると思います。


 

 

「ああっん♡先輩のっ♡ぶっといのぉっ!あッッ♡♡私の腟内っ♡♡広げて♡♡はぁ♡はぁッ♡すごぉい♡♡♡」

 

 

息を荒らげ悶えるのはつい数時間前まで「先輩に本当のカップルの素晴らしさを教えてあげますよ」と息巻いていたパワプロの後輩、天音姫恋である。

今彼女は力任せに足首を取られ、仰向けで可愛らしい桃のような柔尻を持ち上げられ、俗に言うまんぐり返しの体勢となっていた。

その天を向いたびしょ濡れのおまんこに、パワプロの太くて逞しいペニスがズンズンと勢いよく突き入れられている。

 

 

「あぐッ♡ひいっ♡あっ♡いいいいいッ♡♡♡♡」

 

 

先程、キスやハグしかカップルの愛情表現を知らなかった処女は獣欲に駆られた男にされるがままに串刺しにするかのうなピストンを受けて歓喜の悲鳴をあげながら全身をのたうたせてよがっている。

上から、斜めから。角度を変えてペニスを抜き挿していると勢い余って睾丸が当たりアナルを叩いて蜜を飛ばす。犯すくらいの激しい抽送に、姫恋の膣肉は大きな悦びを覚えていた。

 

 

「あ♡当たるぅ♡奥♡しぇんぱいの♡♡おっきなの♡♡ごりこりって♡♡♡」

 

 

行為前にパワドリンクMAXを飲んだパワプロのペニスは通常よりも長さも太さもさらにはスタミナや精力も増しており、そんな凶悪の男根が身の丈が小さい歳下の少女の子宮口を荒々しく叩く。姫恋に自覚はないが彼女の膣洞は狭くてキツく、最深部までの道のりは決して長くはない。

けれども、その窮屈なおまんこを拡張し自分のモノに作り替えようとパワプロのペニスが熱く蹂躙するように膣中のヒダヒダを掻きむしり、奥をかき混ぜる。

 

 

「んあ"ッ♡♡あ"あ"あ"♡ひゅごい"い"い"ッ♡♡♡とッ♡とんひゃ♡♡ん"ん"ッ♡とぶぅ♡とんひゃうううッ♡♡♡」

 

 

膣奥をゴツゴツと叩かれながら姫恋はあられもなく悶え喘ぐ。もはやいつもの余裕など消え失せて、みるみる迫り来る絶頂感に意識は今にも持っていかれそうになり、脳と目の奥がチカチカと明滅してくる。

これがカップルの高揚感。その身で実際に体験している姫恋に押し寄せてくる快楽の密度は想定を遥かに超えており、それが彼女に幾度の絶頂を身体に味合わせる。

 

 

 

 

 

パワプロと姫恋。ただの先輩後輩がこのような淫らな行為に至ったのは姫恋がパワプロを家に招いたところまで遡る。

 

 

 

 

 

###

 

 

帰宅途中のパワプロは姫恋に連れられて彼女の家へとやってきた。白く汚れが目立ちそうな一軒家だと失礼なことを思ったパワプロだが、口に出すことも無く家へと上がる。

ダイニングテーブルの椅子を引き、ドアから1番近い椅子へと腰掛けたパワプロはお茶を淹れに行っている姫恋が来るまでの間、手持ち無沙汰に部屋の様子を見渡す。見れば小筆の読んでいたような偏差値5くらいしかなさそうな本に加え、姫恋の好きそうなカップルのデートコースや流行りなどについての見出しが躍り出るティーン雑誌がローテーブルに積まれて置かれている。

 

 

「お待たせしました。ほうじ茶ですけど飲めますか?」

 

 

「うん、大丈夫。ありがとう」

 

 

姫恋からお茶を受け取ったパワプロはずずっと一口飲む。そして、パワプロの向かいの席に腰掛ける姫恋はほうじ茶を飲むことなくコップを机に置くと咳払いして話を切り出した。

 

 

「ということで、先輩には本当のカップルの素晴らしさを教えてあげますよ」

 

 

「いや、どういうこと」

 

 

心底分からないという顔で言うパワプロに姫恋は頬をふくらませた。

 

 

「もうっ、そんなんだから小筆先輩とか向日葵先輩やみずきちゃんとの進展がないんですよ!」

 

 

そう言われてもそのうちの2人とは肉体関係にあってそこらへんのカップルよりも進んでるだけどと思ったパワプロだが正直に言うと面倒なのでゲンナリとした顔で返した。

 

 

「……それで具体的には?」

 

 

「ふふん、それはですね…」

 

 

姫恋の思っている理想のカップル像というのにはパワプロも僅かに興味があったので、試しに尋ねてみると姫恋は真面目くさってのたまった。

 

 

「やっぱり、純粋なラブですよラブ!海の見えるホテルでキスしてハグしてグッバイ!これですよコレ!」

 

 

興奮気味にどれですかどれと聞きたくなるようなことを言う姫恋にパワプロは頬に手をやりため息を吐いた。

パワプロもキスやハグはしてないものの、それなりにカップルらしいことは小筆と済ませている。映画館に行ったり、遊園地に行ったり、公園や海で半日過ごしたり。それは姫恋の言うような彼らが純粋なラブの関係のときであるが、パワプロと小筆にとってはかけがえのない至福のひとときであった。

 

 

「天音は誰とも付き合ったことは無いの?」

 

 

「ありません!私は見てるだけで十分なので!」

 

 

やはりかとパワプロは納得した。現在進行形で小筆とカップルなパワプロから言わせれば、天音の理想のカップル像というのには根本的に中身がない。どのようにラブでどうやってキスしてハグしてグッバイするかという経緯や物語が一切ない。ただの理想でしかない。

結果的にそうなったとしても、そこに至るまでの行動や思い違い、仲直りによる結束の深まりなども大事ではないかと考えるパワプロからすれば姫恋の言うことは聞くに足らないおとぎ話のようなものだった。

 

 

「そっか」

 

 

「はい」

 

 

長く艶やかな白髪を払うように姫恋は首肯する。何を言っても折れなさそうな彼女にパワプロはこれ以上の長居は時間の無駄だと思ったが、練習中や今日のようにたくさん振り回されているから今回はこちらからからかおうと口角が上がる。

 

 

「天音はカップルがする行為はキスとハグしか知らないの?」

 

 

「は?何言ってるんですか手を繋ぐとか家で遊ぶとか色々あるに決まってるじゃないですか」

 

 

素で見下すように返されたパワプロは一瞬青筋を浮かべるも深呼吸してそれを抑える。

 

 

「へ、へぇ、じゃあさ…」

 

 

立ち上がったパワプロはローテーブルに積まれていた雑誌から小筆の部屋にあったものと同じのを手に取ると、あるページを開いて姫恋に見せた。すると、それを見た彼女の顔はみるみるうちに紅潮していく。

 

 

「こ、こんなハレンチなこと、カップルはしません!」

 

 

プンスカと怒って机を叩いて立ち上がった姫恋にパワプロは思わず仰け反る。倒れずとも1歩後ろに下がって安全圏へと出たパワプロは彼女の様子を窺った。怒りで顔が赤いのか、羞恥で赤いのかもはやわからないその顔で姫恋はまくし立てる。

 

 

「こういうのはカップルじゃなくて結婚してからやるべきです!不純です!ハレンチです!そもそもこんなの痛くて気持ちよくないです!」

 

 

「うーん…」

 

 

破瓜の痛みは相当らしいがしてるうちにそんなに大したことはなくなり、気持ちよさの方が勝つということを言っていた2人のことを思い出してパワプロは唸る。

それでパワプロが自分を狙っているのかと勘違いした姫恋は胸元を手で覆い隠して身を引いた。

 

 

「ひっ!まさか先輩、私のことも…」

 

 

「狙ってないから」

 

 

2人でも大変なのにここで姫恋も増えてしまうとパワプロの背中が危うくなる。即座に否定したパワプロに姫恋はなんだか不満げで「そうですか…」と唇をとがらせる。

そして、おそるおそるという感じで彼女は目の前の先輩に尋ねた。

 

 

「…じゃ、先輩の思う理想のカップルにはそういうのが必要だと思うんですか?」

 

 

「まぁ…多少はあってもいいんじゃない?」

 

 

答えてパワプロはコップに残っていたほうじ茶を飲み干す。すると、ちょうどこちらを見つめる姫恋と目が合った。だが、先程とは少し様子が違ってパワプロは首をひねった。

 

 

「どうかした?」

 

 

「あ、いえ…その、なんでも、ないです」

 

 

歯切れ悪く答える後輩にパワプロはまたも首を傾げたが本人に言う気がないのなら考えても仕方が無いと霧散させる。しばしの静寂の後、帰宅を提案しようとしたパワプロよりも早く姫恋が口を開いた。

 

 

「あの、その、先輩が良かったらなんですけど」

 

 

彼女の言い方に食事の誘いだろうかとその続きを待ったパワプロの顔は次の瞬間には素っ頓狂な顔であった。それは後輩から発せられた一言からだった。

 

 

「私と、その、先輩が思うようなカップルみたいなこと、し、しませんか…?」

 

 

一瞬、何を言っているのか分からなかったパワプロだったが、既に2人の女性と交際にも似たことをしていることもあって女心というのも理解し始めている。顔を赤らめてもじもじと恥ずかしそうな素振りを見せる時は冗談ではなく本気であることを悟ったパワプロはしばし逡巡した。

恋人の小筆とセフレという関係の向日葵に続いて後輩である姫恋にも手を出していいものかと。普通の常識で考えればまずいのだが、確実にプロ指名されるためにはもっともっと経験値が必要になる。

リターンはリスクを侵さねば手に入れることが出来ない。ここで選択を迫られたパワプロは彼女に確認のため問いを投げた。

 

 

「本当にいいの?」

 

 

「はい、その、先輩となら、いいです……」

 

 

熱く潤んだ眼差しには嘘はなく、パワプロは頷くと姫恋の提案を了承した。

そして、幾ばくかの時を経て冒頭のような乱れ具合となるのだが、それはまた次の話へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




前戯や冒頭部分に至るまでの行為とフィニッシュは次回にて。
番外編はみずきちゃんの所までしっかり書けてからにしますね


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放課後に姫恋と.......③

3で終わらせようと思ったんですが、前戯だけでも5000近く書けたのでこのまま投稿します。


 

両親が共働きで夕方まで帰ってくることの無い天音家のリビングにて2人の男女が向かい合う。

来客者として、本当のカップルの在り方を教えてあげますよと上から目線で後輩に招かれたパワプロはポロシャツのボタンを少し開けて、目の前の少女を見つめた。

その目の前の少女、姫恋は自分の身体が熱く火照るのを感じながら自らの高さに合わせて身を屈める彼に近づいた。

 

 

「んっ」

 

 

みずみずしい唇が重なり合い、互いの体温が伝わってくる。パワプロにとってもはや慣れたこととはいえ初めてする相手となれば緊張しないことも無く、そして今回が初めてのファーストキスとなる姫恋にとっては貴重な体験であった。それでも少なからず想いがある異性とのキスには何かしら思うことがあり、彼女はそっと唇を離す。頬を桜色に染めた姫恋は先程までパワプロと触れていた唇に指を添えた。

 

 

「なんだか、変な感じ、ですね」

 

 

思っていたよりもドキドキするし、ほんの少し唇をくっ付けただけでも時の流れを長く感じた。けれども、離した後にはまたあの高揚感を味わいたいという麻薬にも似た中毒性を感じる。

その思いを振り切って、ハグはどうだろうと姫恋はパワプロに手を広げさせる。そこでパワプロはふと口を開いた。

 

 

「これって俺からするもんじゃないの?」

 

 

「……それはまた後で」

 

 

言って姫恋は深呼吸して心を落ち着けるとパワプロの胸に飛び込んだ。ぎゅうううと力いっぱい抱きしめる。見た目よりもがっしりした身体。じんわりと温かい人のぬくもりに、パワプロから発せられる香り。それは決して不快なものでなく、何か安心感を覚えさせるものだった。

埋めていた顔を上に向けると、すぐ目の前にパワプロの顔があり、先程まで接吻していた口唇が視界に入る。

キスとハグ、これを同時にするとどんな風になるのかと好奇心をくすぐられた姫恋は無言で唇を突き出してパワプロからのキスを求めた。

 

 

「ん」

 

 

「んっ、ちゅ……」

 

 

再び口唇と口唇が重なり合う。その時姫恋はこれまでにない喜悦を得ていた。心地よくふわりとした温かさに包まれるような気持ちよさに身体が蕩けてしまいそうになる。

 

 

「も…もっと……♡」

 

 

1度だけでは物足りず、さらなる口付けを求めてきた姫恋に応えるようにしてパワプロはさらに口付けを重ねる。

 

 

「んっ♡ちゅ……♡は♡ちゅっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡…ふ♡ちゅうっ.......♡」

 

 

幾度も唇を重ねて、何度も何度も啄むような口付けを繰り返した。その上で、パワプロは姫恋の口内へと舌を挿し込んだ。

 

 

「んっ!?……んむっ♡.......はふううっ♡♡」

 

 

口の中ににゅるりと舌が這入り込んでくる。口内で舌が蠢き、舌に舌を絡みつける。これが大人のキス……と姫恋は自ら舌に舌を絡みつけていった。

 

 

「ふっじゅる♡んじゅるっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡……ふじゅうううっ♡♡♡」

 

 

リビングにくちゅくちゅという口付け音が響き渡る。普段暮らしている家の中で行われる非日常に姫恋は違和感よりもカップルが行う愛情表現の気持ちよさに心躍らせていた。

 

 

(パパもママもいなくてよかった……♡)

 

 

もし居たらこんなことは出来るわけがなく、姫恋は今この瞬間を楽しもうと舌をさらに蠢かせる。貪るようにパワプロの口内で舌を掻き混ぜる。

 

 

「んっふ♡.......あむっ♡んっ♡んっ♡.......ふんんんっ♡♡♡」

 

 

快感としか言いようのない心地よい感触が、身体の内側から膨れ上がりそうになるが、まだ足りないと唇を離した。2人の間にヨダレが糸のようにツーっと垂れ、互いに愉悦の吐息を漏らす。

ここから先にすることは初心な姫恋にもだいたい予想ができた。きっとケダモノのように胸と股間をまさぐられ、そしてパワプロの股間を隆起させている凶悪な男性器で自分の腟内を侵略してくるのだろうと。

 

 

 

(でも、それが不快でも嫌とも感じないのはきっと.......)

 

 

今まで湧き上がったことの無い感情に戸惑いつつも、それを認めた姫恋はパワプロから離れて恋愛ノートにキスやハグ、ディープキスで得た感覚、感情、その他もろもろを書き記していく。その様子をパワプロは見守り、書き終えた姫恋はペンを置いて彼へと近づいた。

 

 

「先輩、私に色々、教えてくださいっ♡」

 

 

ノートに文字を走らせ、行為の1つ1つを思い出しているときに身体が昂り始め、ジンジンと下腹部が疼くような感覚に襲われた姫恋にもう躊躇いはなかった。

きっとこれからすることは自分が忌避していた事なのだろうと知りながらと、心のどこかでは興味のあった行為を想像して自然と秘部が熱くなる。肉体の昂りに抗うことなく、姫恋は再びクチュッと唇を重ね合わせた。

 

 

###

 

 

ひとしきり接吻を終えて、感情を昂らせた姫恋は行儀は悪いがパワプロの高さに合わせるためにダイニングテーブルの上に座る。

ここからはパワプロが主導となって行為を進めていくことになる。そのため、姫恋は不安とキスやハグ以上の快感に期待しながらドキドキとパワプロの行動を待つ。

 

 

「じゃ、いくよ」

 

 

「は、はい…」

 

 

プチプチとシャツのボタンを外していったパワプロの目の前には彼女らしい水色のブラに覆われた大きさはそれほどではないけれど形のいい乳房が、キュッとくびれた腰が顕になる。

異性に肌を晒すことが初めての姫恋は恥ずかしさに頭が沸騰しそうになるが、なんとか堪える。

 

 

「んっ♡ふぅ♡んぅっ……♡」

 

 

ブラの上から優しく撫でるように触れられた姫恋は一瞬身体が弛緩しそうになるような刺激に駆られる。ビクッと肢体を震わせ、パワプロの手が自分の後ろに手が伸びブラのホックを外す。

 

 

「おぉ……」

 

 

すると、白い柔肌にぷるんとした形のいい乳房が外気に晒される。色のいいピンクのツンとした綺麗な乳首にパワプロは思わず声を漏らしてしまう。

 

 

「え、えと、何か変ですか…?」

 

 

「あ、いや、そのすごく綺麗で…」

 

 

姫恋の乳房はパワプロの見た中では極上の一言であった。今まで見たのはどちらも大きさに乏しいも形も感度もよかったが、姫恋のものは別格であった。巨乳とまではいかないも小筆や向日葵のよりも大きく、パワプロ好みの美しい形をした乳房に添えられたピンク色の花弁は彼のどストライクであった。

 

 

「そ、そうですか、それは…よ、良かったです……」

 

 

恥ずかしくも胸部のことではあるが褒められて姫恋は当惑しながらも嬉しさを感じてそう口にする。

そして、パワプロはそんな美しく芸術品のような乳房に顔を寄せた。

 

 

「んひんっ♡」

 

 

乳房に口唇を密着させてきたパワプロに姫恋は悲鳴をあげる。そのあともパワプロは頬を窄めてジュルジュルと乳輪を啜ってくる。

 

 

「んあっ♡やっ♡あっ♡はぁ♡んんんっ♡♡」

 

 

白い雪のような肌がチュウチュウと吸われ、先程よりも甘い声を漏らしてしまう。吸引に合わせて肢体に刻み込まれる感覚は、間違いなく心地良さを伴ったものであり、その快楽にさらなる期待が高まる。

 

 

(先輩が赤ちゃんみたいに私の胸を…えへへ…)

 

 

それに加えて好きな相手に自分の胸を吸わせているなんて、夢でも見ているようであった。無論、処女で恋人も男友達もいなかった姫恋にこのようなことが起こると想像出来るはずもなく、乳房は赤ちゃんだけが吸うものだと思っていた彼女からすれば目の前で無我夢中に自分の乳房を吸ったり舐めたりしてくる男はどこか可愛く見えた。

 

 

「んあっ♡あっ♡あっ♡♡それ…♡んんんっ♡♡♡」

 

 

舌を伸ばして乳房に吸い付きつつ、乳首をグリグリと穿り回すように乳頭部を刺激してくるパワプロに、姫恋は快感が大きくなる。愉悦にのたうつように彼女は肩をくねらせ喘いだ。

 

 

「やっぱり可愛いね。姫恋も、姫恋のおっぱいも」

 

 

「や♡……先輩っ、今、なま、えっ♡♡」

 

 

姫恋の反応にパワプロは思わず言葉を口にすると、不意打ちに初めて名前を呼ばれた姫恋は喜びに身をこわばらせる。

言葉もそこそこにハムっと口唇で勃起した乳首を挟み、ミルクが出るわけでもないのに男性としての本能かチュウチュウと胸を激しく啜ってくるパワプロに啜られている姫恋は声が抑えられず幾度とゆく喘いでしまう。

 

 

「んひんっ♡あっあっ♡♡はうっ♡あっふ♡んっ♡んっ♡あっあっあっ♡♡♡♡」

 

 

刻まれていく愉悦に姫恋はヨダレが垂れるくらいに感じてしまい、恍惚とした表情を浮かべる。

パワプロは姫恋の乳房をたんまりと堪能し、口元を拭くとスカートの下の布地に手を伸ばした。

既に愛液で僅かに濡れたショーツに触れ、それを脱がすと、毛の生えていない美麗な秘部が露わになった。

 

 

「こっちも綺麗なんだね、姫恋らしくて可愛いよ」

 

 

「ひゃっ♡ちょっ♡」

 

 

剥き出しになった秘部にパワプロは唇をピンク色の柔肉に押し付けた。

 

 

「ひゃうんっ♡♡♡」

 

 

チュッと陰部に口付けされた姫恋はそれだけで身体に稲妻が駆け抜けるような衝撃に駆られた。

生まれてこの方、自慰の知識はあれど穢らわしいからと行ってこなかった姫恋にとって性器に触れるというのは初めてのことで、それが意中の相手からのクンニとなり、彼女に走った快楽は計り知れないものだった。

 

 

(な、なにこれ…♡めちゃくちゃ気持ちいい…♡♡♡)

 

 

一瞬意識さえ持っていかれそうな程の口付けに姫恋は身悶えるが、当然パワプロがこれだけで終わらせるはずもなかった。

彼は舌を伸ばすとグチュッと重なり合った肉襞に舌先を添え、そのまま肉襞を1枚1枚をなぞるようにして舐め始めた。

 

 

「あっッ♡嘘っ♡だ.......やめっ♡き、きたな♡♡んっひ♡♡はひっ♡♡それ.......駄目っ♡汚い、からぁ♡♡」

 

 

舌が蠢くと、それだけで身体中から力が抜けそうになる。舌の動きに合わせてグチュグチュと鳴り響く音色を聞いていると、それだけで頭がおかしくなりそうになる。

姫恋にとって秘部とは尿を出すところであり、決して舐めたりするところではないとわかっていながらも愉悦の奔流に飲まれて気持ちいいという素直な感情が出てくる。

 

 

「汚くなんかないよ。姫恋の身体は綺麗で可愛いんだから」

 

 

「んんん゛ッ♡♡んおっ♡んんん゛ッ♡♡♡」

 

 

簡単に受け入れることが出来るはずもないのに、パワプロの一言で受け入れてしまう自分がいた。愛撫を続行しながら歯が浮くような言葉を向けられた姫恋は言葉にならない喜悦を感じてしまい悶えてしまう。

 

 

「んひんっ♡♡あっは♡んぁああっ♡♡♡これ♡だめぇ♡♡♡こえっ♡♡でひゃう♡♡変な声でひゃううううっっっ♡♡♡♡♡」

 

 

舌の動きをより淫猥なものに変えて、ただ表面を舐め回すだけでなく、陰核に舌先を添えて飴を転がすように刺激を加えてきたり、膣口に舌先を挿し込んでジュボッジッボッと抽挿してきて、その度に姫恋は身体中から力が抜けそうになり、身体が蕩けて湧き上がってくる快感に抗うことが出来ず、絶頂を迎えてしまう。

 

 

「はぁ.......♡はぁ.......♡はぁ.......♡♡」

 

 

絶頂により荒い吐息を吐きながら、ジンジンと秘部が疼くのを姫恋は感じる。散々愛撫された秘部からは女蜜が溢れだしており、ムワッとした発情臭が周囲に漂う。

さらに姫恋は股間にもどかしさを感じて無意識におしりを振りながら、自らの指を秘部へと入れておまんこをいじくり始める。

 

 

「しぇ♡しぇんぱぁい♡♡どうひて♡くれるんでひゅか♡♡♡わたひ、こんなに♡♡♡えっちに♡♡♡なっちゃっいまひた♡♡♡♡♡」

 

 

はしたなくアヘ顔を晒す姫恋にパワプロはやりすぎたかと懸念するも、彼女はさらなる行為を求めていた。

縋るような視線に、既に我慢の限界だったパワプロはズボンに手をかけて下着ごと脱ぎ捨てる。

すると、ビョンッと跳ね上がるような勢いで、痛々しいほどに勃起したペニスがむき出しになった。

 

 

「わぁ…♡」

 

 

普段の彼女ならケダモノやふしだらなと罵るような凶悪なペニスが視界に映った。しかし、牝へと堕ちた姫恋には自分を気持ちよくしてくれる素晴らしいものにしか見えなかった。

グチュッグチュッと指を忙しなく動かしていた姫恋はその手を止め、自分の意思でマン肉を広げた。

 

 

「は、はやく…♡先輩の、ふっといの♡くだひゃい♡♡♡」

 

 

すっかり牝堕ちした姫恋にパワプロは少したじろぐも目の前にある全く使われていない綺麗な桃色をした蜜壷があり、それを彼女が躊躇いもなく広げているとなれば取る行動はひとつしかない。

懇願する姫恋にパワプロはペニスの先端部を愛液でびしょ濡れとなったマンコにグチュッと押し付けた。

 




自分でセックスすればする程強くなるだなんて、官能民族か何かなのかと書きながら思ってしまいました。伝説のスーパーエロス人強い。


パワプロをよく知らない人のための解説
(2020年2月17日午後11時4分 追記)
【やる気】
やる気とは単純に練習に対してのやる気である。
パワプロでは絶好調(ピンク)、好調(赤)、普通(黄色)、不調(青)、絶不調(紫)の5つの段階にやる気が分かれており、暖色系になればなるほどやる気があるため練習にしっかりと取り組み経験値の入手量が上がる。寒色系の不調なら逆に下がるといった特徴がある。
また彼女(候補)のいる場所で練習を行うと、練習後に2人で寄り道してやる気が上がったり、彼女(候補)に応援されるとラブパワーと呼ばれる絶好調の上に到達する。その時は練習後の体力減少が低かったり、貰える経験点が多かったり、またそこに彼女(候補)がいれば体力が回復することもあったりと良いことづくしである。
だが、デメリットとしてラブパワーが切れるとやる気が1段階下がってしまう他、ラブパワー中にやる気が下がるイベントが起こると、ラブパワー終了後に反映されて唐突な絶不調に陥ることがある。いわゆる燃え尽き症候群に近い現象なのかもしれない。



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放課後に姫恋と.......④

普段から「エッチ!ハレンチ!えっちいのは嫌いです!」って言ってる子に限って蓋を開けてみればめちゃくちゃド変態ってことありますよね。ないですかそうですか。


「じゃ、いくよ」

 

 

一言呟くと同時に、パワプロは躊躇うことなく腰を突き出した。

 

 

「ひやっ!あっひ! んひぃいいいいっ!!?」

 

 

慈悲や容赦などなく処女膜を突き破ったペニスは半分くらいまで入っていく。結合部から破瓜の血が溢れ出して、姫恋には身を引き裂くような痛みが襲ってくる。

だが、それもほんの一瞬だけであった。理由は何度も絶頂を迎えるほどの愛撫をされ続けたためか、あるいは幾度も快楽に震えて脳がおかしくなってしまったか。

姫恋にとってはその理由などどうでも良く、彼女は膨れ上がってきた肉悦に声を漏らした。

 

 

「挿入って♡挿入ってりゅう♡♡しぇんぱぁいの♡♡♡わたひの中にぃ♡♡♡挿入って……るぅうう♡♡♡あっは♡♡♡うはぁああ♡♡♡♡」

 

 

ずぷぷぷとさらに奥へと肉槍を奥へと押しやったパワプロのペニスが姫恋の子宮口へと触れる。膣壁越しに肉棒のゴツゴツした形を認識して、姫恋は心を色めき立たせる。

 

 

(これが本当のカップルの愛情表現♡♡♡気持ちよすぎるううぅぅぅ♡♡♡♡もっと、もっと欲しい♡♡♡♡♡)

 

 

感じたい。いっぱいエッチがしたい。姫恋にもう歯止めなどなく、ゾクゾクと身震いしながらパワプロのピストンを受ける。そしてついには。

 

 

「か、姫恋!?」

 

 

「も、もうがまんできまひぇん♡♡」

 

 

半目でクスリと笑いながら姫恋はペニスを腟内に挿入れたまま、無理やりパワプロを床へと押し倒すと彼の上へとのしかかる。

 

 

「はぁ♡はぁあ、んッ♡♡すごぉい♡♡♡これ、さっきよりも♡♡♡奥に、奥にくるぅぅうう♡♡♡♡」

 

 

欲情に満ち満ちた甘い声。得も言われぬ高揚感に息を弾ませながら、自らしている行為の期待感が想定以上となり達成感へと置き換える。乙女心と疼く身体を遍く至福で満たしたあまりに「はあっ♡♡♡」と甘い吐息が漏れる。

痛みもとうに消え失せて快い充足感だけが全身に広がっていく。

 

 

「か、姫恋、やば、もうっ」

 

 

「ふぇっ♡♡♡なんですか♡♡なにが…あッッ!! ?」

 

 

───ビューッッビューッッ!!どびゅどひゅどびゅ!!

突然、膣の奥底に熱い何かがぶち当たってくる。これが男性の中から吐き出された精液なのだと、知識としては持っていた姫恋は初めての膣内射精であったが、直感的に理解する。

試験期間中で2人との接触はもちろん自慰も控えていたパワプロは、姫恋との前戯だけでも興奮しきっておりそれが彼女の激しいストロークによって簡単にイかされてしまった。

 

 

「ああっ♡先輩の♡赤ちゃんのもと♡♡たくさん出てまひゅ…♡♡♡」

 

 

「うぁっ!?姫恋!?」

 

 

「はぁ、あっ♡♡腟内にセーシがたくさん♡♡やばいですやばいです……♡♡♡♡こんなの絶対妊娠しちゃいますぅ♡♡♡♡♡♡」

 

 

久しぶりの射精にカクカクと腰をふるわせるパワプロに対して、姫恋はその精子をもっと奥へ流し込まんとお尻をぐいぐいと押し付ける。

 

 

「うぐっ、おおっ、姫恋、ちょっと待っ……」

 

 

果てた直後で敏感になった先端部が刺激されてパワプロは困惑した様子で喘いでしまう。

対して姫恋はそんなパワプロの様子が目に入らないといった様子で初めて体験する抽迭行為に没入してしまっていた。

 

 

「やだ♡いいっ♡♡きもち、いいっ♡♡♡硬いおちんちんが♡♡♡わたしの腟内で♡♡♡ずりずりしてりゅう♡♡♡」

 

 

膣のヒダヒダをペニスが擦るたびに甘美な電流がビリビリと駆け巡って、膣内がぐいぐいと拡張されていくのが分かる。太くて長くて硬いモノが未熟なひだ肉を一斉に捲りあげ、腰全体が蕩けるような甘い官能を叩き込んでくる。

 

 

「はぁ♡はぁッ♡♡しゅごぉい♡♡♡先輩のおちんちん♡♡♡中で震えてッッ♡♡♡♡あッ!?またくりゅううううっっ♡♡♡♡♡」

 

 

───ブビュッびゅる!びゅるっ!びゅるるるっびゅっ!!

またしても腟内でペニスがまるで弾けるよう痙攣し熱いものを放出させる。その瞬間、姫恋はアクメに達した。筒状の中を精液が駆け抜けて子宮口にまで当たる感触、その熱と勢いと粘膜への刺激に深い喜悦を見出して彼女はうっとりと表情を蕩けさせる。

 

 

「すごく気持ちいい.......♡♡♡セーシびゅーびゅー♡♡♡へへ…♡しぇんぱぁいも気持ちいいですよね…♡♡♡♡」

 

 

胎に心地よい感触を覚え、子宮を満たす充足感は牝の生殖本能をも熱く満たしてしまった。やみつきになりそうなセックスの中毒性と恋慕で茹だった意識がまた止まっていた腰を動かし始める。

 

 

「もっとぉ♡♡もっと熱くて気持ちいいの♡♡♡いっぱい中にだしてくだひゃいい♡♡♡♡」

 

 

ピストンに揺れながら姫恋はパワプロを手早く射精へと導かんとあの手この手で彼を快楽の渦へと落とそうとする。

初めは濃厚なキスを、次に彼の耳や首筋を舐めて、鎖骨を舐める。そしてシャツをめくってその舌を肌に這わせながらパワプロの乳首を念入りに舐め始めた。

 

 

「おぐッ、ああああ"あ"あ"ッ!?」

 

 

「あああああんッ♡♡♡♡♡きましたたぁ♡♡♡お腹のなかでびゅくびゅくでてまひゅううう♡♡♡♡♡」

 

 

さっきの射精から5分も経たないうちにパワプロはすぐさま身震いして再び膣内でペニスを戦慄かせる。もちろん、姫恋もイッており膣奥で粘液が弾ける度にゾクゾクと震えアクメを味わう。

 

 

「んあッ♡ああッ♡♡しゅごいぃ♡♡♡おちんちんって♡♡♡ずっとこんなに硬くてひゅごいんでふか……♡♡♡」

 

 

連続アクメに達しながらも未だにパワプロから精液を貪ろうとする姫恋は淫らに腰をゆさゆさと振って揺れそぼるヒダ肉でペニスをしごく。

 

 

「あンッ♡あンッ♡いいっ♡きもちいいッ♡♡もうダメ♡自分でもぉ♡♡腰とか♡エッチな動き♡止められなくて♡♡♡」

 

 

じんじんと中が甘やかに痺れて、その間にも姫恋は忙しなく腰を動かしてパワプロから精を捻り出そうとする。今度は初めてにも関わらず腰の動きを柔軟に使って腟内のペニスに様々な愉悦を与えた。前後にグラインドしたり、杭打ちするように激しくピストンしたりと互いに気持ちよくなれるように動くとパワプロの尿道からまたも精液が放たれる。

 

 

「ああっん♡♡♡すごぉい♡♡♡またびゅくびゅくって♡♡♡セーシ出てりゅう♡♡♡♡」

 

 

とめどない愉悦に肌が紅潮して汗がタラタラと頬を流れ、蕩けた瞳からは快楽で涙が滲み出てくる。

そんな姫恋をパワプロは圧倒された様子で見ていた。カップルチェイサーからセックスモンスターへと変貌してしまった彼女にパワプロはかなり動揺したがたった数分の間に何度も何度も精液を貪られて切羽詰まった表情で息を荒らげ続けている。

 

 

「あンッ♡んんっ♡♡なんかいもなんかいも射精するから中から溢れてきちゃまひた……♡♡もう私の中と床とかしぇんぱぁいのセーシでいっぱいですよ……♡♡♡♡」

 

 

動き方のコツを掴んでしまった姫恋は卑猥な水音に間断なく響かせる。すると、されるがままだったパワプロの両腕が急に背中に伸びて強く抱き寄せてきた。

 

 

「ふぁ、え、ちょっ、しぇん…、やんッ♡ま、またおっぱいっ!?」

 

 

驚く姫恋を他所にパワプロは無言で胸の先端をぢゅるぢゅると啜り、一方的に攻めていた姫恋は突然の愛撫に戸惑ってしまう。その一瞬の隙を突くべくパワプロは舌でしつこく乳首を転がすように舐め回す。

 

 

「あうッ♡そ、そんな♡♡乳首強く吸っても♡♡な、なにもっ♡♡で、出ませっ♡♡んっっ♡♡♡やッ…♡♡は、放♡してぇ……♡♡♡あンッ♡♡♡」

 

 

度重なる射精により感度が増したのか前戯での愛撫以上の快感で姫恋は頭をじーんと痺れさせながら腰をくねらせる。そして、その間にパワプロは自分のずり落ちたズボンから顆粒状のパワドリンクMAXを取り出すと唾で無理やり飲み込む。

 

 

「あンッ、うそ、腟内で♡♡先輩の♡また♡大きくなって♡♡♡ああっん♡♡」

 

 

もう何度も射精しているはずなのに萎えるどころか力を増したペニスに戻りかけていた呂律が再び奪われてしまう。元より十分だった男根に力が灯り、より大きく太くなり姫恋の腟洞を蹂躙し、新鮮な刺激に濡れたヒダヒダが悦びの悲鳴をあげる。

 

 

「ひうううッ!?しゅ♡しゅごッッ♡♡ひいいぃんんっ!!?」

 

 

子宮が跳ね上がり振動したのがハッキリ感じられて、膨れ上がった立派な亀頭が子宮口を強く叩いてくる。抱きしめられて逃げることも出来ないくらいに密着した状態で、これまで以上の鮮烈な官能が全身に襲いかかってくる。

 

 

「ああっん♡先輩のっ♡ぶっといのぉっ!あッッ♡♡私の腟内っ♡♡広げて♡♡はぁ♡はぁッ♡すごぉい♡♡♡」

 

 

姫恋の力が弱まったのを好機にパワプロは力任せに彼女の足首を取ると、仰向けで可愛らしい桃のような柔尻を持ち上げた。俗に言うまんぐり返しの体勢にされた姫恋の天を向いたびしょ濡れのおまんこに、パワプロの太くて逞しいペニスがズンズンと勢いよく突き入れられる。

 

 

「あぐッ♡ひいっ♡あっ♡いいいいいッ♡♡♡♡」

 

 

散々一方的に貪られた怒りとこのセックスモンスターを退治せんとしまい心のふたつが合わさって獣欲に駆られた男は串刺しにするかのようなピストンを後輩のマンコに打ち込む。

 

 

「あ♡当たるぅ♡奥♡しぇんぱいの♡♡おっきなの♡♡ごりこりって♡♡♡」

 

 

 

歓喜の悲鳴をあげながら全身をのたうたせてよがる姫恋にパワプロは上から、斜めからと角度を変えてペニスを抜き挿しする。

そこで勢い余って睾丸が当たりアナルを叩いて蜜を飛ばす。犯すくらいの激しい抽送に、姫恋の膣肉は大きな悦びを覚えていた。

パワドリンクMAXにより通常よりも長さも太さも増したペニスに加えて、さらにはスタミナや精力も回復したそんな凶悪な男根が身の丈が小さい歳下の少女の子宮口を荒々しく叩く。姫恋に自覚はないが彼女の膣洞は狭くてキツく、最深部までの道のりは決して長くはない。けれども、その窮屈なおまんこを拡張し自分のモノに作り替えようとパワプロのペニスが熱く蹂躙するように膣中のヒダヒダを掻きむしり、奥をかき混ぜる。

 

 

「んあ"ッ♡♡あ"あ"あ"♡ひゅごい"い"い"ッ♡♡♡とッ♡とんひゃ♡♡ん"ん"ッ♡とぶぅ♡とんひゃうううッ♡♡♡」

 

 

膣奥をゴツゴツと叩かれながら姫恋はあられもなく悶え喘ぐ。みるみる迫り来る絶頂感に意識は今にも持っていかれそうになり、脳と目の奥がチカチカと明滅してくる。

これが真のカップルの高揚感。その身で実際に体験している姫恋に押し寄せてくる快楽の密度は想定を遥かに超えており、それが彼女に幾度の絶頂を身体に味合わせる。

 

 

「しゅごい♡♡♡これが♡♡♡セックしゅっ♡♡♡♡先輩のおちんちんっ♡♡♡♡気持ちよすぎて♡♡♡♡わたひ、ほんとに♡ほんとに♡♡こわれて♡♡♡頭ッ♡まっひろになりゅううう!!!」

 

 

乳首もびんびんに立ち、突きこまれる度に尻たぶがぱんぱんと大きな音を立てる。彼女が望むにしろ望まないにしろ淫らな嬌声が部屋中に甲高く響き渡る。

一気呵成に腰を振るパワプロも汗みずくになり息を荒らげる。本日何度目か分からない熱い限界に肉槍が打ち震えて、姫恋の腟内でさらに大きさを増してもうすぐ精液を吐き出すことを彼女にも知らせていた。

そして、それを感じ取った姫恋は幾度も絶頂

したこと限界を迎そうになり狂ったように手足をばたつかせていた。

泡立つ精液が溢れる膣口が収縮してクリトリスまでが硬く勃起して激しい甘美感が少女の中で乱れ躍る。

 

 

「これでラストだぁっ……!」

 

 

 

「しぇんぱぁいだひてっ♡♡♡ナカにっ♡♡しぇんぱぁいの濃くてすごいの♡♡♡たくひゃん♡たくひゃんだひてぇぇぇ♡♡♡♡」

 

 

蕩けた表情で訴えかけた姫恋のお尻を高く掲げたまま、トドメとばかりに腰がうち下ろされ亀頭が最奥まで届き強く子宮口を叩く。子宮が一際大きく跳ね上がって、今まで以上の目もくらむような快感と甘美感で姫恋は人生最高の絶頂を迎えた。

 

 

「あ"あ"ッッ♡♡♡んんんっっ♡♡♡あ"あ"あ"あ"~~~ッッ♡♡♡♡♡」

 

 

そして、うだるほどに熱い腟内の奥底へとペニスが目いっぱいしゃくりあげて白濁を吐き出した。

 

 

「あ"あ"あ"あ"ッッ♡♡♡♡♡ビューって♡♡♡でてりゅうっ♡♡♡♡セーシっ♡♡♡♡濃いのがぁ♡♡♡♡わたひのなかにぃ♡♡♡♡ししょがれてりゅうううッッッ♡♡♡♡」

 

 

 

───びゅるっ!びゅるるっ!!びゅーっく!!どびゅ!どピュッ!!びゅるるるるっ!

 

 

子宮が破裂しそうなほどに注ぎ込まれた精子は断続的に押し寄せるアクメに身体に力が入らなくなってフローリングで仰向けに寝転ぶ姫恋の膣口からゴポオッと溢れ出し、栓の役割を果たしていたパワプロのペニスが引き抜かれるとドクドクと漏れ出てくる。

 

 

「はぁはぁ♡♡きもひぃっ♡しぇんぱいのセーシ♡♡わたひのしきゅー♡♡♡ぱんぱんにして♡♡こ、こんなにょ…♡♡くしぇになりゅう…♡♡♡」

 

 

惚れ惚れする程の熱い濁流の感触に、姫恋は心から酔いしれてこの後の片付けのことなど忘れて5秒と挟まないで押し寄せるアクメに身体をよがらせていた。




メンバーの中で逆レイプ紛いのことしてきそうなのが姫恋ちゃんだけだったので、杭打ちピストンなどもやってもらいました。
なおこの後しっかり片付けして万能パワドリンク飲んだので妊娠は回避してます。なお、飲まなければゲームオーバーでした。


今回の能力上昇
体力 が 12 上がった!
体力の最大値 が 6 上がった!
筋力 技術 が 200 上がった!
敏捷 精神 が 300 上がった!
やる気 が 1 下がった。
勝負師 の コツ を つかんだ!
鉄人 の コツ を つかんだ!
真・アーチスト の コツ を ものすごくつかんだ!


パワプロをよく知らない人のための解説
(前回にも追加しました)
【コラボシナリオ】
今作では扱う予定は一切ないが、パワプロアプリには他作品とのコラボシナリオが多くある。
例えば国民的野球漫画と言っても差支えのない【MAJOR】や【タッチ】。さらに【ダイヤのA】や【逆境ナイン】など野球が好きな人なら名前くらいは知っている作品とコラボしている。
キャラクターだけでなく専用のストーリーが用意されている作品もあって、原作ファンならつい微笑んでしまうようなストーリーとなっている。
キャラクターだけのコラボとしてタッチと同じくあだち充先生作品で現在連載中の【MIX】コラボも行われた。ちなみにこのコラボで登場したヒロインである2人の相棒としての性能はどこに入れても損はしない。
個人的には【H2】とのコラボにも期待したい。
また異例中の異例として現在(2020/02/17)経験点アップイベント開催中の世紀末北斗高校、すなわち【北斗の拳】とのコラボも行われている。野球要素なんてあったっけ…?となるコラボであるが、その実よく出来ていて経験点の入手の仕方が練習しながら、グラウンドにたむろするモヒカンを狩り、モヒカンのボスを倒すことで多くの経験点を得ることが出来る。
北斗の拳コラボなのでケンシロウはもちろん、退かないし媚びないし省みない人やジャギさんも登場するので北斗の拳ファンなら一読しても損はない仕様となっている。


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甘い匂い。漂う臭気。

三人称の方がパワプロ以外のキャラの心情も書きやすいのでこれから三人称でいかせてもらいます。もしかしたら、日常回などでパワプロに限らず他のキャラでも一人称を使うことがありますが、その際は前書きに記載しますのでよろしくお願いします。


 

 

期末テストも無事に終わって夏本番となったパワフル高校運動部に所属する3年生たちは何処も彼処も今年最後の大会に向けて檄を飛ばしていた。体育館の部活は室内でも外でのランニング中でも声を張り上げ、外の運動部も同じくグラウンドの端から端にまで届くのではないかというくらいの声を出して練習に取り組んでいた。

そして、そんな最高学年達の雰囲気に当てられてた来年が本番となる2年生はレギュラーを獲得するべく3年生を追いかけるように自らの身体に鞭を打つ。その次に再来年まで自分達の出番が来ない1年生も、少しでも早く準レギュラーの座を獲るべくがむしゃらに汗水を流して練習に打ち込んでいた。

それは甲子園出場とプロ入りを目指すパワプロも同じで、とある特別練習のおかげで彼は大幅なレベルアップを成し遂げていた。

細く中学生のような身体付きは筋肉がついたおかげで大きく逞しくなり、ほんの僅かながらも身長も伸びたことにより、彼は期末テスト前とは別人と化していた。

 

 

「ふっ!」

 

 

「なっ!!?」

 

 

晴天の下でパワプロの金属バットから心地よい打撃音が響く。彼の打ったボールは楽にグラウンドのフェンスを越えて学校敷地内の茂みに消えてしまう。

小筆、向日葵、そして姫恋と3人の美少女とくんつほぐれつな性交で常人がたった1週間では得ることが出来ないであろう経験値を得ているパワプロにとって、3年生や2年生よりも遥かに技量が高くエースと言っても過言ではないみずきからホームランを打つことはもはや造作もないことであった。

しかし、打たれた本人は納得がいくわけがない。入部当時は手も足も出なかった人間が急に連続ヒットをし、ついにはフェンス越えまでするというのは納得しかねることであった。

 

 

「先輩またですか。取りに行く方の身にもなってくださいよ」

 

 

「ごめん、俺も探しに行くから」

 

 

バッティング練習で飛んでいったボールを取りに行くのは1年生の仕事であるが、茂みの中に消えていったボールを探すというのは中々に難しい。それに彼らにも練習がある為、そんなことにかまけている余裕はないのだ。

それでも探しに行かねばならないのが歳下の運命なのだが、飛ばしたパワプロにも責任がある。彼は白いツインテールを揺らしながら文句を言う少女と共にフェンス裏の茂みへボールを探しに歩いていく。

 

 

「……なんでよ」

 

 

マウンドからそんな男の後ろ姿を恨めしい目で見ながら橘みずきは苛立ちを隠せない呟きを漏らす。

今の今まで男の子に負けたことはないわけではないが、数える程でしかなかった。金髪で生意気にサングラスをかけた同級生打倒のために練習を重ねて、オリジナル変化球も身につけてきた。

高校野球に女子が参加出来るようになって、自分は男子にも負けないすごいピッチャーなのだと証明するために、彼女は過去の栄光などとうの昔に消え去ったパワフル高校野球部へと入部したのだ。

なのに、こうして彼女はたった歳が1つしか違わない男に初球から打ち込まれてしまった。身体の調子は悪くない。むしろ、テストが終わって清々してる分、かなりいいはずなのだ。テスト期間中も練習は欠かさなかったのに、どうしてとみずきは考える。

 

 

「おーい、みずきちゃーん!次投げて欲しいでやんす!」

 

 

バッターボックスからそう声をかけられるも、マウンド上でパワプロの急成長の理由を考えるみずきの耳には届かない。

パワプロに対して人当たりが良くて八方美人な運がいいだけの男という所感しか持っていないみずきにはその理由が皆目見当もつかない。

ならば、直接聞いた方が早いだろうと彼女はマウンドを降りて、彼女がいなければエースであろう3年生に譲るとフェンス裏で未だにボールを探しているのであろうパワプロのところへ向かった。

一方、先輩であるはずなのに無視された矢部はというと張り切る3年生の練習台となってしまった。

 

 

 

###

 

 

ほんの少しだけ時は遡り、パワプロがフェンス越えのホームランを放ったことにより茂みへとボールが消えて行き、それを探すという名目でグラウンドを出た姫恋とパワプロは。

 

 

「せんぱい、早く♡早く♡おちんぽください♡」

 

 

「えぇ…ここでやるの?まぁ、いいけど…」

 

 

学校の敷地内ではあるものの長年手入れが加えられていないそこは夏場を好む虫達のたまり場であり、パワプロはそんなところで肌を晒せば虫に噛まれるのではと懸念するも言葉だけでなく目もハートにして盛っている後輩に仕方ないといった感じで言われた通りにズボンは降ろさずにチャックを開けてパンツの隙間から陰茎を出すとそれを外気に晒させる。

そうしている間に姫恋もまたズボンとパンツを降ろして「はぁはぁ♡」と発情した牝の如く甘い吐息を漏らしながらパワプロにお尻を向ける。

 

 

「…あんまり遅いと怪しまれるから1回だけだぞ」

 

 

「はいっ♡わかってますからはやくぅ♡♡」

 

 

急かす姫恋にパワプロは一歩近づいてお尻にペニスを添えて何度かストロークして勃起させるとクパッと口を開いて艶やかに濡れた秘部へと挿し込んだ。

 

 

「ッッ~~♡♡♡きたきたぁ♡♡♡♡せんぱいのおちんぽっ♡♡」

 

 

前戯も無しにぐしょぐしょになっていた姫恋の腟内はいとも容易くパワプロのペニスを受け入れる。開かれた淫部へと背後から肉槍を挿し込みながら、それを腰を振って姫恋の気持ちのいいところへと叩きつける。

 

 

「あっ♡……んくっ♡…はっふ♡……んぁああっ♡やっぱり、これ、しゅごい♡♡♡わたしの気持ちいいところ♡♡♡いっぱいあたってりゅう♡♡♡♡」

 

 

姫恋の表情が愉悦に歪み、パワプロは硬く勃起したペニスに彼女の腟内の蜜液を絡ませるようにしながら腰を動かしていく。

結合部からは突き込みに合わせてブシュッブシュッと愛液が飛び散り、姫恋の口からは心地よさそうな喘ぎ声が響く。

周りが練習中の掛け声が出ているとはいえ、女の子が大きな声で喘いでいるのを聞かれると流石に不味い。そのため、パワプロはそんな快楽の声を出している姫恋に身体を密着させ、顔をこちらに振り向かせると唇を重ねた。

 

 

「んっ♡ちゅろ…♡はっちゅ…♡ふじゅうっ♡♡」

 

 

姫恋の声を抑えるための口唇同士を密着させるだけの軽い口付けであったが、それをパワプロからの愛情表現と勝手に解釈した姫恋は口腔へと舌を挿し込む。

 

 

「ちゅっ♡……んちゅろぉ……♡♡んふうぅ…♡しゅ……しゅきぃぃ♡♡♡キス、きもちよくて♡♡♡んっ♡んっ♡……んあっ♡あっふ♡んふうっ…♡♡ふうっ♡ふちゅる♡んちゅ♡くちゅっ…♡ん♡ちゅれろぉおおっ……♡♡」

 

 

舌を蠢かせて口内を貪るように淫猥に舌を絡め合わせる姫恋にパワプロは強く口唇を押し付ける。それがとても心地よく腟内をキュンキュンと締め付ける姫恋はさらにパワプロを激しく求める。

 

 

「んんんっ♡♡……しぇんぱいっ♡♡もっと激しく…♡♡」

 

 

手早く終わらせつつ、姫恋も満足させようと素直に求めに応じたパワプロはストロークを大きなものに変えて、ピストンをさらに激しいものにする。彼女の肢体を貫くかのような勢いで腰を叩きつける。

 

 

「んっ♡あンッ♡んちゅ♡んっ♡♡んふぅっ♡♡♡んんんっ♡♡♡♡ッッーー♡♡♡」

 

 

ばちゅっばちゅんっばちゅんっと腰と腰がぶつかり合う音色を響かせながら突き込んで、その度に姫恋の肢体がピストンに合わせて上下に揺れる。

夏の夕方ということもあって、激しく動いた彼らの身体には汗が溢れており、もし周りに木々や草が生い茂ってなければ濃厚な発情臭のような匂いになっていただろう生々しい香りが立ちこむ。

 

 

(な、なにこれっ……てか、あいつら何を……)

 

 

そんな噎せてしまいそうな香りを吸ってしまったのは、突然の急成長を遂げたことを問いただすためにここまでやってきた橘みずき。

彼女は草木を掻き分けながら進んだ先で衝撃的な光景を目にしてしまう。

 

 

「しぇんぱい♡しぇんぱいぃぃっ♡♡♡……はっちゅ♡……むちゅうっ♡♡…んっ♡んっ♡♡あんんんっ♡♡♡」

 

 

フットワークの軽い同級生が巨木の幹に手をついて、後ろから自分を打ち負かした男が腰を打ち付けている。経験はなけれど知識としてその行為を知るみずきは2人がサカリあっているのだと知覚した。

 

 

(あ、あいつらなんで……それにこの匂い…?)

 

 

元々、異性に興味がなくむしろ毛嫌いしているみずきからすれば、同級生で同性の姫恋が異性に容易に股を開いているのが理解出来ず、しかもその相手がパワプロだというのだからもっと理解が追いつかない。

だがそれよりも気になるのは周囲に漂う不思議な香りだ。不快感はないものの、ただでさえ夏で暑いというのに、身体が火照るようなそんな匂いであった。

 

 

「んっふ♡……はふうっ♡……んちゅっ♡♡……んんっう♡♡♡」

 

 

自分から積極的に口付けしながら、姫恋は打ち込まれるピストンに合わせて自分からも腰を振り始め、互いを求め合うかのような激しい性交にみずきは嫌悪を浮かべた。しかし身体はそうではなく、見たくもないはずなのに彼らの行為から目が離せず、何故か身体の熱が上がっていく。

 

 

(なに?この感覚……わかんない…っ)

 

 

生まれて初めて抱いた劣情に、戸惑いながらも彼女は無意識の内に腰をくねらせながら、同時に手を自分の下半身に伸ばした。

 

 

「んっ♡」

 

 

彼女は時折家でこっそりと行っている自慰をするかのように、ズボンの上から秘部に触れる。その際に明らかな愉悦に思わず声が出てしまう。幸い、キスをしながら腰を忙しなく動かす彼らには聞こえておらずほっとため息をしたみずきは驚きとちょっとした恐怖を感じた。

 

 

(今、私、何を…?)

 

 

冷静になって慌てて秘部から手を離す。たった少し触れただけなのに股間が疼いて、パンツに愛液が垂れている感覚がある。よく分からない感情を抱きながらみずきはラストスパートに入った彼らの動きに釘付けとなっていた。

 

 

「あっ♡ふぁっ♡……んちゅっ♡チュッ♡んっ♡♡んふっ♡♡♡ちゅぱっ♡ちゅるっ♡♡はぁっ♡はぁっ♡はぁっ♡」

 

 

「姫恋ちゃん……イくよ…!」

 

 

「はひっ♡…わたひもっ♡♡あっは♡んはぁあ♡♡♡イきまひゅ♡♡しぇんぱいの♡♡♡おちんぽで♡♡♡いきまひゅううぅぅぅ♡♡♡♡」

 

 

一気に腰の動きを早めたパワプロに姫恋も彼の身体の内側から出てくるナニカを貪らんと腰を振る。そして、そんな彼らに合わせるかのように、今度はズボンの上からではなくパンツに手を入れて直接秘部をまさぐるみずき。グチュッグチュッグチュッという淫猥な音色を大きく響かせながら彼女はパワプロ達の顔が愉悦に歪むのを見た。

 

 

「で、出るっ!」

 

 

パワプロがドシュンッと腰を突き出して、彼の迸ったペニスが子宮奥へと押し付けられる。

 

 

「んひいいぃっ♡♡♡きたぁっ♡♡♡おくぅ♡おくにぃ♡♡」

 

 

姫恋の瞳が痛々しく見開かれたと同時にパワプロが肢体をブルっと戦慄かせて陰茎から白い液体を吐き出す。ドクッとドクッと肉棒を痙攣させながら濃厚すぎる牡汁を姫恋の蜜壷に流し込んでゆく。

 

 

「あっひ……♡♡出て…♡♡♡りゅうっ♡♡♡しぇんっ♡ぱいのっ♡♡♡熱いの♡♡♡たくしゃん…♡♡……んはぁあ♡♡いいっ♡♡気持ちいいっ♡♡♡♡」

 

 

ビクビクビクッと姫恋も激しく肢体を痙攣させると絶頂し、木々のカーテンすら貫通しそうな声が出そうになるが、それをすかさずパワプロが口唇で塞ぐと姫恋は声にもできないままアクメを迎える。トロンと瞳を蕩かせてパワプロの口唇が離れてだらしなく半開きとなり「はぁっ♡♡はぁっ♡♡」と喜悦に塗れた甘い嬌声が漏れている。

同性のみずきが聞いても艶を感じざるを得ない牝の鳴き声に、みずきは膨れ上がる愉悦に流されるがままに、より強く指を秘部に押し付けて自分もイこうとしたが。

 

 

「はぁ…はぁ……ん…? あっ、ボールあった」

 

 

未だに痙攣する姫恋の腟内にペニスを挿し込みながら、自らが飛ばしたボールを見つけたパワプロはちゅぽんっと彼女から陰茎を引き抜き、それをズボンにしまう。そしてボールを拾い上げると木に手を付いて悶える姫恋の背中に声をかけた。

 

 

「おーい、大丈夫?ボールここ置いとくから身だしなみ整えたら早く来なよ」

 

 

どろっ、どろっと膣口からパワプロが放った精液を溢れさせている姫恋の足元にボールを置いたパワプロは1人、練習に戻ろうとこちらへ向かってくる。

 

 

(や、やばっ……!)

 

 

自分がここにいたとバレるのはやばいとみずきは足音を立てないようにこっそりとその場から離れていく。そして、パワプロは自分の行いが自分を毛嫌いする後輩に見られていたとも知らずに何食わぬ顔で練習に戻ってゆく。

 

 

「はぁ…はぁ……んっ♡んっ♡…なん、なのよ♡あいつらっ……♡♡」

 

 

グラウンドに設けられた自分以外誰もいない女子トイレの個室でみずきは便器に座るとすぐさまズボンとパンツをずらして秘部に指を突っ込みながらそう悪態づいた。

パワプロの急成長の秘密を知ろうとしたら、彼にとって知られてはまずい現場を目撃してしまい 、しかもその相手が同級生の友人であったことにみずきは眉を顰めた。

しかし、そんな現場を見て自分は身体を疼かせて、こうして学校で自慰を行っている。これでは彼らと同類ではないかと自らを叱責する。

 

 

「けど、これをネタにパワプロから情報をっ♡んっ♡聞きっ♡♡あンッ♡出せば…っ♡♡」

 

 

そう決意しながらみずきは生まれて初めて学校という公共の場で絶頂した。




サラッとパワプロを呼び捨てにしてるみずき。けど、他の先輩も軒並みそうだし、矢部くんに関しては名前すら覚えられてない。

そんなわけで今回は「練習中に姫恋と…」ではなく、みずきちゃんのイベントになります。条件はデッキに姫恋とみずきが居て、姫恋と性交済みの場合に発生して全2回で多くの経験点を手に入れることが出来るという素晴らしいイベントです。
パワプロを知らない人のための、ではありませんが解説しておくとキャラのイベントにはドラマやアニメのタイトルのような固有名がついているので今回はそれっぽくしています。



パワプロをよく知らない人のための解説
【井戸端会議】
おそらくハーレムデッキを構築している全プレイヤーが忌み嫌うクソイベ。
内容は主人公と同じ学校の女子がファミレスで「○○くんと○○ちゃん付き合ってるらしいよ~」という女子高生ならありがちなトーク内容であるが、彼女が1人だけならその子の評価が上がって終わりなのだが……。
複数いた場合「え?△△ちゃんじゃないの?」「ゲンメツ~」となって嫌な噂が広がって付き合っている恋人の評価がだだ下がりするというクソイベントになる。発生時期がかなり後ろの方なため、恋人の数によってはその下がった評価を取り戻すことが出来ずにエピローグを迎えて貰える経験点が下がってしまう。まさにクソオブクソなイベントである。
一応、ランダムイベントなため運任せなのだが、大抵ハーレムを築いて有頂天になった時にやってくる。人生とはそういうものだ。
対策としては、彼女キャラの中に井戸端会議での噂を無くすキャラといい方に解釈させて噂を流させないキャラの2名が登場したためどうにかなる。
けれど、逆にハーレムデッキを作る際はどちらかがいないと無垢なJK達に大爆発させられるということでもある。

……まぁ、恋人なしにするか1人に絞ればいいっていう正論があるんですけどね。


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夏の大会(2年時)

えっちの導入に手間取ってしまいますた。
あと普通に野球のシーン欲しいなって思ってシナリオパート的なの書いてます。


 

 

みずきがパワプロと姫恋の情事を目撃してから数日。彼女はすぐにでもパワプロの強さの秘密を知るべきだと思ったが、パワプロが1人になるタイミングが非常に少なく難儀していた。学校では矢部と、練習中には他のチームメイトの目もあり、自主練中には小筆や向日葵、姫恋もいて話そうにも脅しのネタがネタで大っぴらには出来ず、仕方なく夏の大会が終わってから話すことにした。

高校野球界において数多くの歴史があり、地域から今年こそは優勝をと祈願されていた野球部だったが、2回戦で早くも敗北となった。その理由は、去年の甲子園ベスト8に残り、今年も優勝候補の一強であった覇道高校に無得点で負けてしまったからだ。

3年生のエースは相手の4番バッターに先制点を打たれ、さらに2巡目の打席からはポカポカとヒットを打たれて3回が終わった時点で6点差となっていた。

そして、4回から1年生ながらも既に3年生以上の実力を持つ橘みずきが登板した。しかし、みずきに多彩な球種やそれを操るコントロールがあれど、女の子故にスタミナには乏しく、6回まで無失点に抑えた彼女だったが肩を上下させ息を荒々しくしながらベンチへと戻った。

 

 

「だ、大丈夫でやんすか?」

 

 

「何がよ…」

 

 

「い、いや、みずきちゃん息が…」

 

 

「そんな心配はいらない。そんなことより早く1点でもいいから取りなさいよ」

 

 

そんなみずきを心配して声をかけた矢部だったが、無失点に抑えたところで援護点がなければ意味が無い。みずきの夏は今では無いにしろ、自分が登板して負けるというのは許せなかった。それ故に苛立ちを隠せず矢部に容赦ない言葉をぶつける。

けれど、矢部は今回ベンチ入りをしただけで、試合には出れていない。ヒットが出れば代走として出場は出来るが、バットに当てるのが精一杯のパワフル打線ではそれも叶わない。

 

 

「仕方ありませんね…」

 

 

その会話を聞いていた監督はベンチから出ると審判に声をかけた。代打である。

 

 

「パワプロくん。頼めますか?」

 

 

「はい」

 

 

矢部と同じくベンチ入りを果てしてはいるもののこれまで出番のなかったパワプロはゆっくりと立ち上がると金属バットを手に握り、バッターボックスへと歩いていく。

みずきはその後ろ姿を見つめながら思う。相手投手の実力は大したことは無い。ストレートとチェンジアップを上手く使い分けて緩急を利用したピッチングをしてるに過ぎないピッチャーからパワプロがヒットを打つのは容易いはずだと。

 

 

(今、なんで私…あいつに信頼なんか……)

 

 

しかし、そう自然と何の嫌味もなく思ってしまった自分に首を傾げたみずきは突然どよめいたベンチ内に思考から現実に戻ると、チームメイトが笑顔を咲かせて、相手選手が外野を見つめ、パワプロが嬉しそうに一塁ベースを蹴って、2塁、3塁へと向かっていき、ホームベースへと帰ってくるのを見た。

 

 

(まさか…)

 

 

スコアボードには今日初めて「1」の文字がパワフル高校に付けられ、記録はホームランとなっていた。そして、チームメイトに祝福されながら戻ってきたパワプロはみずきを見ると口を開いた。

 

 

「とりあえず1点取ってきたよ」

 

 

サムズアップしながらそう言ったパワプロにみずきは驚きを隠せなかった。その口調に嫌味なんてものはなく、純粋にみずきにホームランという援護射撃を与えたパワプロにチームメイトはこの調子だと反撃ムードとなった。

後続の3年生が動揺したピッチャーからヒットを放ち、次のバッターはデッドボールで出塁しノーアウト1、2塁というパワフル高校はこの試合最大のチャンスを迎えた。

 

 

「バッター交代!」

 

 

そこにすかさず、パワプロを入れてもチーム内1番の打力を持つ宇渡を投入した監督に応えるようにして彼はフェンス直撃の2ベースヒットを打つ。瞬く間に2点を返したパワフル高校であったが、沈黙を保っていた覇道高校の監督が動き、またもパワフル高校はピンチに陥る。

 

 

「な、なんでやんすか、あのピッチャーは…」

 

 

「さっきの人よりもストレートが速い…」

 

 

2番手として繰り出されたピッチャーに反撃ムードは一気に沈静化され、パワフル高校の攻撃は2点だけで終了となった。呆気なく終了した攻撃から守りの準備をしている際にパワプロは1人、その新たに出てきたピッチャーを見て呟いた。

 

 

「やっぱり出てきたか…」

 

 

「…あんた、あいつのこと知ってるの?」

 

 

それが偶然、耳に入ったみずきが聞くとパワプロはなんでもないように首を振った。

 

 

「いや、別に。そんなことより頼むよ橘」

 

 

そう言って先程代わった3年生の守備位置に走っていくパワプロの背中をみながら、みずきもまたマウンドへと向かっていった。

 

 

みずきの奮闘と、その後登板した本来の中継ぎの3年生の尽力もあってパワフル高校は結果的に6点の失点のみで終わったものの、同時にそこからの追加点も得ることは出来なかった。

2年生ながら既にエースの座を確約され、炎上仕掛けた現エースに代わって投げる木場嵐士は獰猛な笑みを浮かべながらパワフル高校のバッターを三振に打ち取っていった。

 

 

『6番 バッター パワプロ くん』

 

 

そのアナウンスと共にバッターボックスに入ったのは今回のループで初めて木場と対決するパワプロであり、木場がパワフル打線において最も関心を持つバッターであった。

 

 

(俺やスバル以下とはいえ、一応はうちのエースを初球でホームランにしたんだ。少しは楽しませてくれよ…)

 

 

一方でパワプロはそんな木場に対して、ぐっと力を込めてバットを握り、彼の放つ球に全集中力を発揮した。彼の球種は全て把握済み。カーブにフォークに高速スライダー、そして、自分も含めてこれまで多くのバッターを三振にしてきた彼だけのストレートがある。

変化球の球威であれば今のパワプロにもホームランにするのはもはや難しいことでは無い。けれども、彼が打ちたいのはそんな生易しい球では無い。

 

 

「ストライク!」

 

 

初球、外角低めのコースにフォークが投げ込まれる。それを見送ったパワプロは次の球へと意識を向ける。

 

 

(手が出なかった感じの見送り方じゃねぇな…)

 

 

キャッチャーからの返球を受けながら、パワプロの様子を観察する木場はキャッチャーのサインに従い次のボールを投げる。

 

 

「ストライクツー!」

 

 

内角高めの高速スライダー。ストライクゾーンに入っても、大抵のピッチャーがビビるであろうその球にパワプロは大きく仰け反ることなく普通に見送った。

 

 

(なんだあいつ…打つ気あんのか?俺の期待はずれだったか?)

 

 

実際、この試合の勝敗は決している。

木場からまともにヒットが打てるのはパワプロを抜けば今回は1年生ということと普段の素行のせいでベンチからも外されている姫恋くらいで、3年生のほとんどはファールやキャッチャーフライが精一杯で、向日葵や宇渡に関しても内野や外野に打ち上げてしまいアウトを取られている。

このままいけば自分はノーヒットノーランで試合が終わりそうだと木場は自分の決め球を投げるべく気合いを込める。ワインドアップから投げ放たれた豪速球。

それを初めて見た者は、あまりのスピードに重力を無視するように上へと登っていくような木場の決め球【爆速ストレート】に手も足も出なかった。

だが、既にこの球を何度も見ているパワプロは「ここだ!」とバットを振った。

 

 

「…っ!?」

 

 

金属と硬球がぶつかり合い、カキーンという打者からすれば心地よく、ピッチャーからすれば心臓を揺さぶられるような不快音に木場は大きく目を見開いた。

ボールはアーチを描くように楽に内野の頭を超えて外野へと向かっていく。誰もがそのボールの軌道の行方を追いかけてゆき、そして一瞬大きく風が吹いた。

 

 

 

 

 

 

 

###

 

 

 

 

 

「あ~もう!惜しかったでやんすねぇ!」

 

 

「だよねーもう少しだったのにねー」

 

 

試合が終わり、今日と明日は気持ちを切り替え、疲れを癒して明後日ミーティングをしようと相成ったパワフル高校野球部は球場で各々解散となり、途中まで帰り道が同じであるパワプロ、矢部、向日葵、姫恋、みずきは先程の試合を振り返りながら帰路に就いていた。

 

 

「あの風がなければ入ったと思うんですけどねー」

 

 

「そうでやんすよね!」

 

 

初めに言った矢部に同調するように向日葵が頷き、姫恋もまたそう宣うと矢部は全力で賛同した。それに対して憤慨したい気持ちを抑えながらみずきが口を開いた。

 

 

「パワプロだけが打てても意味ないでしょ」

 

 

「まぁ、確かにね」

 

 

みずきの言葉に首肯したのはパワプロで冷静にチームの課題を分析した。3年生が抜けた後の投手層の薄さに打撃力の欠如。それに6点を取られたのはピッチャーだけでなく守備にも少なからず問題があること。

各々、反省点を見出している矢部達は一様に頷いた。そして、大きな交差点に差し掛かったところで矢部が口を開いた。

 

 

「おいらはこっちでやんすから、ここで」

 

 

「私も今日は買い物して帰るから」

 

 

「あ、それ私もついていっていいですか?」

 

 

「いいよ!いこいこー!」

 

 

そう言って矢部は自宅への道へと進み、向日葵と姫恋は仲良さげにここからでも見える大型のショッピングモールの方へ並んで歩いてゆく。あと残ったのはパワプロとみずきなのだが、2人とも帰り道は別方向なため彼らもここまでとなる……はずであった。

 

 

「じゃあ、橘、また明後日」

 

 

パワプロは言うと踵を返そうとする。しかし、それをすかさず止めたみずきに彼は瞬きを繰り返した。

 

 

「えっと…?」

 

 

何も言わずに袖をつかんできたみずきにパワプロは困ったように呟くと、みずきは目を逸らさずに彼の瞳を見つめる。

 

 

「ちょっと話があるから着いてきなさい」

 

 

真剣な眼差しにいつも通りの傍若無人とした態度にパワプロは「やれやれ」と肩を竦ませると彼女の後ろに続く。みずきはパワプロが着いてきていることを確認しながら歩いていると不意に手に持っていた荷物の重さが消える。

 

 

「今日結構投げたし、疲れてるでしょ?持つよ」

 

 

「……そう」

 

 

予想外のパワプロの優しさにぶっきらぼうに返してしまったみずきだったが、その顔は僅かに赤くなっていた。けれど、みずきの後ろを歩くパワプロに分かるわけなどなく、相変わらず愛想の悪い後輩だなと苦笑を漏らした。

 

 

「それで、どこいってるのこれ?」

 

 

「私の家」

 

 

みずきの家だろうかとパワプロは思案していたがまさか的中するとは思わず、鳩が豆鉄砲をくらったような顔になってしまう。

 

 

「って言っても、私専用のトレーニングルームとかシャワールームがあるところよ」

 

 

「えぇ…」

 

 

みずきの付け加えた説明にパワプロは当惑してしまう。そんな所に自分が呼ばれる理由がわからないと首を傾げるパワプロにみずきは構いもせず目的の場所へと足を進めていった。




初見(パワプロからすれば(数回目)で決め球を打たれた木場くん
「あの野郎…俺の決め球を…!」(怒りと嬉しさのハーモニー)
と、それを見ていたパワプロくんの幼なじみ
「パワプロ…君のところなら僕は…!」(懐かしさと期待感のワルツ)

ということで、アプリ版のパワフル高校編とは少し違うストーリーを辿りそうです。
まぁそもそも女の子とえっちしまくって本来G~Fくらいから始まるはずの能力値をオールCくらいに伸ばしてるパワプロくんが目を付けられるのは時間の問題だった。
なお、能力値がオールCになったため、体重は増えたしユニフォームがピチピチになった。だから、あまりのユニフォームから少し大きいのに替えた。



パワプロをよく知らない人のための解説
【パワプロ式能力アゲアゲ】
パワプロの能力の上げ方は練習して得た経験値を貯めて、それをミートやパワーなどの基礎能力を上げたり、パワーヒッターなどの特殊能力(技術や精神面の能力)を得ることが出来る。
最大999まで貯めることが出来、999貯まっている限り経験点を得ることは出来ず、その都度使う必要がある。
ちなみに特殊な練習システムを持つ高校だと、条件さえ揃えば1回の練習で999貰うことがある。


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試合後にみずきと.......①

発生条件→甘い匂い。漂う臭気。 を7月2周目までに発生済み。


 

 

家に血縁もない男女で2人きりという本来非日常とされる状況に慣れたきたパワプロはみずきから受け取った荷物を彼女の言った場所へと置くとユニフォームを脱いでアンダーシャツ姿になったみずきを一瞥した。

 

 

「…何見てんのよ」

 

 

「いや」

 

 

付き合ってもないし、向日葵や姫恋のような関係でもないのにそう易々と無防備な姿を晒して恥ずかしくないのかと思ったパワプロだが、相手はあの傍若無人にして橘財閥の血統を持つ女だったことを思い出し言葉を切った。

それにみずきは「ふん」と鼻を鳴らして目線を外すとズボンも脱ぎ、椅子から落ちたのであろう床にあったルームウェア用のショートパンツを履く。

 

 

「待たせたわね」

 

 

そう言って室内の冷蔵庫から冷えたスポーツドリンクをパワプロに手渡すとベッドに腰掛ける。受け取ったパワプロもその場に立っているのもなんなので手短な所にあった椅子を引くと腰を下ろした。

 

 

「それで話っていうのは?」

 

 

「……」

 

 

至って普通に尋ねたパワプロに対してみずきはすぐさま言葉を出さずに間を置いた。聞きたいことは一つだけ。唐突な急成長の秘密。みずきの知りたいことはそれだけであり、そのためにこの場に呼んだのだ。

なのに、脳裏に過ぎったのは草木の生い茂ったフェンス裏での情事だ。一体、彼は姫恋とどんな関係なのか。どうしてあのようなことをしているのか。

別に姫恋が誰と付き合おうと自分には関係がないことではあるが、人選をミスしているようにみずきは思う。それにあのような場所で交合うのもどうかと思ったりと、みずきの懸念は尽きない。けれど、1番の問題はあの行為を求めてるのがパワプロからではなく、姫恋からというのもみずきの中で引っ掛かりを覚える。

 

 

「あのさ、あんた…」

 

 

「ん?」

 

 

「どうしてそんな急に強くなったわけ?」

 

 

何から聞くべきか悩んだ果てにみずきは最初の疑問に帰ることにした。

そして、尋ねられたパワプロは少し戸惑った。確かに自分の急成長は異常ではあるが、監督や先輩からは「今までの努力が実った」「成長期に入った」のだと、援護して貰いそこでみんな納得したと思っていた。それがこうして1対1で聞かれると答えに困ってしまう。

正直にSEXしたら経験値が貰えてそれで強くなっているなんて言えば、目の前の少女が「ふざけたこと言ってんじゃないわよ!」とブチギレるのは目に見えている。どう答えるか悩んでいるとみずきが眉間に皺を寄せた。

 

 

「…何?自分だけの秘密にしたいっての?」

 

 

「そういうわけじゃないけど…」

 

 

冷ややかな目を向けられパワプロは言い淀んだ。真実は残酷という言葉があるが、今回でいえば真実ほど嘘のような話はないだろうと思った。

沈黙を肯定と取ったみずきは小さく舌打ちをすると、仕方ないとカードを切った。

 

 

「そう。言いたくないならいいわ。けど、私はあんたの秘密知ってんのよ」

 

 

「え?」

 

 

素っ頓狂な声を上げたパワプロに対し、ふふんとみずきは笑った。

 

 

「あんた、姫恋と何かやばいことしてるんじゃないの?」

 

 

「えっ」

 

 

「なんで知ってるのって?そりゃ…まぁ、見たから」

 

 

最後まで高圧的なペースでいきたかったが、彼らの交合いを思い出してしまい、口をとがらせながらそう言うとパワプロはいつ見られたんだと首を傾げた。

 

 

「これをみんなにバラされたらまずいでしょ?黙っててあげるから、野球が上手くなった理由を教えなさい」

 

 

チェックメイトとみずきは口角をあげたが、パワプロは特に焦ることなくみずきを見た。

 

 

「…それって証拠あるの?」

 

 

「何言ってるのよ。私が見たって証言だけであんたは終わりでしょ」

 

 

その言葉にパワプロはみずきが何の物的証拠を持っていないことを確信し、少し安心して息を吐いた。動画や写真、音声記録が残っているのなら不味かったがないのなら姫恋と口裏を合わせれば問題ない。

それにみずきがそう風潮したとしても、みずきがパワプロを毛嫌いしているのは部内で公然の事実となっている。度の過ぎたイタズラとして処理されるだろう。

ということで、パワプロに何の害はなかったのだが……。

 

 

「…分かったよ。教えるよ」

 

 

「そう。最初からそう言えばいいのよ」

 

 

これから自分がどうなるかも分からずに傲慢な微笑みを浮かべるみずきにパワプロは内心で申し訳なさを感じながらも、物的証拠を伴った彼女の弱みを握るべく策を巡らせ始めた。

 

 

###

 

 

「んむ…♡ふ…っ♡ん~♡ふっ…♡ん~~っ♡」

 

 

結論から言えば橘みずきは簡単に堕ちた。それもいとも容易く簡単に。自らの仮眠用のベッドで横たわった彼女は力なく仰向けに寝転んで、相手の男にされるがままに濃厚なキスの餌食となっていた。

 

 

「はむ…♡♡ちゅ…♡ぢゅ…♡ん~っ♡ぢゅぱ…♡ぢゅる♡ちゅぴ♡ぢゅるっ♡♡♡」

 

 

覆い被さるように口唇を重ねて、舌を這い回すパワプロにみずきは本能で、さらに快楽を得るために自ら舌を絡めたり、吸うようにしてパワプロを求める。

 

 

(なにこれ…♡気持ちよくて♡何も考えれない♡♡)

 

 

パワプロにとある錠剤を溶かしたドリンクを飲んでから、興奮状態になってから練習をすると効果があるという旨を言われたみずきは初めは激昴しそうになったが、そういえばパワプロと姫恋がまぐわっていたのが練習の序盤の方だったことを思い出して押し黙ると、彼に従った。

しかし、身体を許すつもりなどなく、姫恋のように己に肉棒を突き立てるのなら自分の家の権力を使って死より恐ろしい恐怖を味合わせると宣告していたみずきにパワプロは彼女の許す範囲で肌に触れた。

許されたのは衣服で覆われてない部分と心もとなかったが、夏場の部屋着で半袖で太ももも半分もさらけ出されており、パワプロが彼女の劣情を煽るのは容易かった。不機嫌丸出しだった彼女も、優しく調度品を扱うようで、それでいて敏感な部分を掘り起こすようなパワプロの触れ方に身体が感じるのを抑えられなかった。

 

 

「はぁ…♡はっ…♡」

 

 

そして、もう既にその唇は奪われ、新鮮な酸素を取り入れようと肩で息をするみずきは妙な寂しさを感じた。主に股間の辺りに。キスがここまで気持ちいいものだとはいざ知らず、実際にしてみるとここまで身体が昂るとは思わなかった。

 

 

「こんなもんでいいんじゃない?」

 

 

「そ、そうね…」

 

 

みずきの身体の火照り具合を見て、手の甲で周りの唾液を拭ったパワプロがそう言うとみずきは少し物足りそうにしながらも首肯した。

これ以上はいけない。そう理解しながらもみずきは同級生がされていたことを思い出す。凶暴な肉槍が何の躊躇いもなく乙女の蜜壷を蹂躙し、快楽の底へと落としていくその姿を。同級生の霰も無い喘ぎ声に、喜びように自分は一体どうなるのかという好奇心があった。

 

 

「あれ?橘?」

 

 

「んっ♡…はぁっ♡な、何よ?」

 

 

「なんでオナニーなんてしてるの?」

 

 

「えっ……?」

 

 

パワプロに言われてふと気付けば自分の手はいつの間にかショートパンツの下のパンツの中へと入り込んでおり、その手はくちゅくちゅと淫靡な音を立てて性器を刺激していた。

それに気づいたみずきは顔を赤らめてパンツから手を引っこ抜こうとしたが、その時パシャっとシャッター音が響いた。

 

 

「はぁっ!?あんたなにやってんの!?」

 

 

スマホを構えていたパワプロはそんなみずきの醜態をカメラに収めると予想以上の結果になったなと心の中で呟いた。

向日葵に教えて貰った通りに錠剤のパワドリンクMAXを炭酸で溶かすことで媚薬のような効果を得たそれを飲んだみずきに刺激を与えることで、みずきの痴態をカメラに収めて黙らせるつもりではあったが、肌への愛撫とキスだけで自慰に耽るとは思ってもみなかった。

媚薬のことは伏せてそう説明したパワプロにみずきはたじろいだ。

 

 

「ちが、これは…」

 

 

誤魔化そうにも時すでに遅く、弱みを握ったはずが逆に物的証拠まで揃えて掴まれてしまったみずきにもはや逃げ道などはない。

 

 

「あんたそれ、どうする気…?」

 

 

「別に。橘が俺と姫恋のことを言いふらしたりしなければ誰にも見せないよ」

 

 

そう言ったパワプロは任務が完了したため、帰り支度を始める。そんな彼にみずきは待ったをかけようとして直前に口を塞ぐ。

 

 

(なんで?別にいいじゃない。もう強くなるための練習法は教えて貰ったんだし…)

 

 

ならばいいではないかと拳を握ったが、びくびくと下半身の疼きは消えそうにはない。ちゃんと意識を保ってなければ、自然と手がアソコに伸びそうになるのを必死に抑えるしかない。

それをさりげなく見ていたパワプロは悪い事をしたなと顔を逸らした。

 

 

(アレそんなにやばいのか…もう使うのはやめよう…)

 

 

自分が2回戦などを行ったり、練習時に疲れを残さないためにお年玉で箱買いしたパワドリンクMAX錠剤タイプの市販の媚薬を超える効果にパワプロは舌を巻きながら退散しようとする。

 

 

「ちょっと待ちなさいよ」

 

 

しかし、背中にかかった有無も言わさない声音に立ち止まるとパワプロは恐る恐ると振り向いた。

 

 

「き、今日だけ、特別!特別によ!私を好きにさせてあげる!」

 

 

そう高らかに普段の高貴さや傲慢さと共に衣服を脱ぎ捨てて橘みずきはパワプロに言い放った。





近いうちにボツ設定とか、小ネタなど活動報告にてまとめます。
ではでは。


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試合後にみずきと.......②

今回はパワプロくんの演技による性格変化と矢部くんに対する風評被害?が含まれますので気をつけてください。


 

 

好きにしていいと言われても、どこまでやっていいのかパワプロには分からなかったが、最近ようやくわかってきた乙女心という物にしたがえば、みずきの昂った気持ちを満足させる事なのだろう。

一応、念の為、ボイスレコーダーアプリを起動させたパワプロはみずきに尋ねた。

 

 

「本当に好きにしていいの?」

 

 

「…いいわよ」

 

 

「ほんとに?」

 

 

「いいって言ってるでしょ!」

 

 

とりあえず言質を取ったのでパワプロはさてと腕を組んだ。好きにしろと言われても正直みずき相手ではそこまで燃え上がらない。

小筆のように純粋な愛を育んだわけでもなく、向日葵のように誘惑されたわけでもなく、姫恋のようにせがまれたわけでもない。接したことも少ない相手でしかも、後ろには一般庶民の自分では適わない怖い大人が多数いる。そんな娘に対して出来ることなど、あってないようなものである。

 

 

「んー………あっ」

 

 

みずきにして欲しいことと考え、そうだと思いついたパワプロは口を開く。

 

 

「じゃあ、さっきの続きしてよ」

 

 

「……は、はぁ!?」

 

 

まさかの願いにみずきは声を上げ、パワプロは首を傾げた。それに対してみずきはカアアっと頬を真っ赤に染めると視線を落ち着かない様子で左右に彷徨わせる。

 

 

「な、なんでよ…てか、それってあんたがしたいことじゃ」

 

 

「いや、できないならいいけど」

 

 

御託を並べようとするみずきにすかさず、パワプロは釘を刺す。暗にしなければ普通に帰ると言った彼にみずきはどうこう言うことも出来ず仕方なく自分の指を陰部へと挿し込む。

 

 

「んっ…んっ…これで、いいの?」

 

 

「あぁ、続けて」

 

 

「……ちっ……あっ、んっ……」

 

 

パワプロを睨みつけながらぐちゅぐちゅと自分の指を這わせるみずきに、目の前でそれを眺めているパワプロは思考を巡らせる。

 

 

(いい機会だし橘には先輩後輩の上下関係をしっかり教えてあげないと…)

 

 

けれど、それが性行為を通してというのはかなり不純な気がするが仕方ないことだ。それにこうしてみずきが素直に従おうとしている今でしかそれが実行できない。

 

 

(橘は変にプライド高いからきっかけを与えないと無理そうだし、やるしかないかな…)

 

 

さて、どうして屈服させようかと考えていると、みずきが未だにこちらを恨めしそうに見ながら気持ちよくなさそうに自慰を行っている。

そろそろ何かしらのリアクションを取らなければ殺されそうだと思いながらパワプロはいい手はないかと考える。

 

 

(……気は進まないけどあれでいくか)

 

 

矢部から借りた同人誌で似たようなシチュエーションがあったことを思い出す。おじさんが生意気な女の子をセックスで調教するという近年ではありふれた設定であるが、今のところそれしか策がない。

催眠も使っていたような気がするが、ほとんどおじさんの屈強ちんぽで喘ぎ鳴かせていたので、不可能ではないだろう。

半ば賭けのようなものだが、何もしないよりはいいだろうとパワプロは同人誌の内容を思い出しながらプランを練る。

 

 

「ごめん、したいこと見つかったよ」

 

 

「んっ、そう?…じゃあしてもらおうかしら」

 

 

この上から目線が少しはマシになればいいなと思いながら、パワプロは深呼吸して彼女への命令を口にする。

 

 

「これを口に咥えて貰おうかな」

 

 

「ひゃっ!?」

 

 

 

下着をずり下ろして剥き出しになったペニスにみずきは悲鳴を上げた。硬く、熱く屹立した肉槍を躊躇もなく露にしたパワプロにみずきは抗議した。

 

 

「ちょっ!ななな、なに、躊躇いもなく出してるのよ!」

 

 

「ん?こっちの好きにしていいんでしょ?」

 

 

「いやいやいや、それはそうだけど……なんでいきなりそんなんになってるのよ!」

 

 

知識として男性が興奮状態に陥るとこうなることを知ってはいるみずきはパワプロのペニスを指さす。それにパワプロは素直に告げた。

 

 

「橘が可愛くて綺麗だからだけど?」

 

 

「はっ、はぁっ!?」

 

 

こいつマジか…とみずきは開いた口が塞がらずに視線をパワプロの顔から下の方へと持っていった。可愛くて綺麗と言われたのは別に嫌ではない。疑問形だったことがなんだか腹立たしいが。

 

 

(にしても、アレを…?)

 

 

好きにしていいといったものの、やはり他人の性器を咥えるなど考えられないみずきに当然そういう反応になるかとパワプロは肩を竦めた。

しかし、彼にとってそれは好都合であった。既に「橘みずきを好きにしてもいい」という免罪符を貰っているパワプロに彼女が嫌がろうとも好きにしてもよい権利があるのだ。

 

 

「は?え、ちょっと…んぐっ!?」

 

 

ベッドにお尻を着く彼女を無理やりというよりは軽めにぽんと押し倒すと、パワプロは彼女の口へとペニスを押し込んだ。

 

 

「あ~気持ちいい」

 

 

「んっ…!」

 

 

「あ、噛まないでね痛いから」

 

 

いきなり自分の口にペニスを押し込んだパワプロに敵意を向けるみずきに、彼女の顔へと跨ったパワプロは自らに偽りの仮面をしてそう宣った。

 

 

(確かこんな感じだったよな…)

 

 

普段は言わないし、使わない口調にパワプロは自分で困惑しつつもこちらのペースに持っていくためにみずきに腰を動かす。

 

 

「んふっ、んごっ…んごっ…んっっ!……んっんっ…♡」

 

 

みずきの頭を両手で抑えたパワプロは口で息のできない彼女のことなど気にすることなく腰を前後に振る。その度に彼女の舌の上をペニスが滑り、唾液が肉茎に絡んでくる。

 

 

「もっと根元まで頼むよ、みずきちゃん」

 

 

「ッ!?んぐっ…!んごっ!んぷっ!んっんっ……!んあっ……!んんっ!!」

 

 

───ぢゅぽっぢゅぽっぐぽっぐぽっ!ぢゅるぢゅるぢゅるぢゅるっ!

そう言って亀頭を喉奥へとガンガン当てると淫らな旋律が響く。喉に先端が触れる感触にパワプロは激しい愉悦を感じる。

今まで女の子が苦しいだけだろうからとやってこなかったイラマチオだが、よもやここまでのものとは思わなかった。征服欲も掻き立てられ、確かに女の子を大人しく従わせるにはもってこいなのかもしれない。

 

 

「はぁあッ……けほっけほっ……あ、あんった、むうっっ!?」

 

 

苦しそうなみずきに一度呼吸をさせようとペニスを引き抜いたパワプロに、急に何すんのよと怒気をぶつけようとしたが口を開けた瞬間にまたもパワプロのペニスが挿入される。

 

 

「んむっ、んっぐ、んっ、うっ……むぅっ…♡」

 

 

────じゅぷじゅぷっ!ぐぽっぐぽっぐぽっ!

試合終わりでシャワーを浴びてない塩気を含んだ匂いが鼻腔をくすぐりながら、口内を蹂躙してゆく。口の中には熱気が広がって、鼻で息をせざるを得ない状況となり、自然とその鼻息は荒いものになってゆく。

 

 

「けほっ、あっ、かはっ……んぐっ!んぅっ♡むうっ♡んぷっ♡んっ♡んっ♡」

 

 

抜かれてはまた入れられ、みずきは涙目を浮かべながら肉槍を喉奥へと叩きつけてくる男を見やろうとするにも目の前には男の割れた腹筋までしか見えず、その顔はうかがい知れない。

ずぷっずぶっずぷっと口内を掻き乱され、不愉快極まりないはずなのに、行為を繰り返すうちに次第にみずきは先程よりも自分の身体が火照っていくのを感じる。

 

 

(何これ、私、無理やり、されてるのに…♡)

 

 

まるでおもちゃのように顔が揺さぶられて幾度も幾度も口内を肉槍が貫かんと突いてくる。喉奥を突かれる度に目がチカッチカッチカッと激しく明滅する。

ぐぽっぐぽっぐぽっとそのストロークの回数が3桁目に入ったのではないかと思えるくらいにみずきの喉奥を突いたパワプロは睾丸から精液が込み上げてくる感覚に身震いした。

 

 

「あ───イクっ!」

 

 

限界を口にしたパワプロは彼女の頭を掴む手の力を強める。トドメとばかりにこれまで以上に奥まで肉棒を押し込み、喉奥へと強烈な一撃を叩き込む。

 

 

「んぐっ!?ん"ん"ん"ん"ん"っっっっ!!!!」

 

 

強い衝撃に瞳孔が開きそうな程に瞳を見開いたみずきの口内を満たすほどに、多量の白濁液が肉先から放たれる。

ドクンっ!びゅるっびゅっびゅるるっ!と肉茎を脈動させながら牡汁を流し込む。

 

 

「んびゅううううっ!!!」

 

 

その白濁液の量は凄まじく、みずきの頬がボコっと内側から膨れ上がってしまう。まるで精液の海に沈められているのではないかという錯覚に陥るほどにパワプロの射精は凄まじかった。

反射的にみずきは藻掻くも、肉棒は口内に押し込まれたままであり、早く抜けよと目で訴えたみずきにパワプロは首を横に振った。

 

 

「えー、勿体ないから飲んでよ?」

 

 

「っ~~!!!」

 

 

「好きにしていいんでしょ?」

 

 

口の中に広がる精液は酷く苦く、また鼻へと届くくらいに臭いもので、舌が痺れるような苦味を伴っており、それをとても飲むことはみずきにはできない。

 

 

「ほら、はやく。みずきちゃんならできるって」

 

 

しかし、何を思ったところで現在の主導権はパワプロにあり、みずきに何か出来るわけではない。このまま噛みちぎってやろうかとも思ったが、精液が邪魔すぎてそれも出来そうにない。

 

 

「んぐっ、んぎゅっ……んっんっ……げっほ!げほぉおっ!!」

 

 

ペニスを咥えさせられたまま喉を上下させて、嚥下を開始したみずきは濃厚すぎる白濁液を喉奥へと流し込んだ。

食道に白濁液が絡みつき、噎せるほどの苦しさが襲いかかってくる。その間にペニスは引き抜かれたが、それでもゲホゲホと何度も咳き込むほどに精液は恐ろしいものであった。

漏れ出す息は自分でも驚く程に精液臭く、不快で不快でたまらないはずが何故か頭がボーッとしてしまう。まともな思考力を奪われて、足りない酸素を体内に送り込むために口をぽかんと開けて荒い吐息を繰り返していると、膝をついて跨っていたパワプロが頭を優しく撫でてくる。

 

 

「よしよし、よく出来たね」

 

 

「はぁ……はぁ……と、当然でしょ?」

 

 

ここまでされてまだ強がりが言えるとは大したものだとパワプロは内心感心しつつ、次のステージへ移行する。

 

 

「よし、それじゃあ次は四つん這いになって俺に尻を突き出して?」

 

 

「は、はぁっ!?」

 

 

「うるさいなぁ。早くしてよ」

 

 

「あんたなんかキャラ違くないぃぃっ!!?」

 

 

驚きつつもパワプロの言う通りにしながら「それとも素がそれなの?」と続けようとしたその時、パンツをグイッと引っ張ったパワプロの指先が自分の陰部へと挿入ってくる。

 

 

「あっ♡ちょっ♡と♡んっ♡♡……急♡すぎるっ♡で、しょ…うがっ♡♡」

 

 

自慰から時間が経って愛液の分泌が収まっていた女性器の中にパワプロはぬちゅぬちゅっと膣壁を刺激しながら、みずきの表情を窺う?

 

 

「どう?気持ちいい?」

 

 

「あっ♡……んっ♡べ、べつにっ♡ん♡あっ…♡」

 

 

熱の篭った息を漏らしながらも、否定するみずきにパワプロは嘆息した。自慰をしながらもまだそこに肉棒を突き入れていない鮮やかな秘唇へと舌先を伸ばす。

 

 

「ちょっ♡♡んっ♡どこっ、舐めっ♡♡んんっ♡♡」

 

 

言葉とは裏腹にすぐに腰を震わせ気持ちよさそうな声を上げるみずきの陰部の裂け目はクパクパと開閉を繰り返して中から新たな蜜液が零れ落ちてくる。

パワプロはその蜜を舌で掬いとると、ゆっくりと周囲に塗しながら、彼女の肌を刺激する。

 

 

「ふあッ♡あっ、あッ♡はっああッ♡♡」

 

 

なんとも可憐な声と反応だろうかとパワプロは舌を這わせる。いやらしい声が漏れて、みずきの上体が快楽で沈んでいく。下半身は膝が耐えているものの、ガクガクと刺激に覆われた上半身はすでに崩れており、無様におしりだけを突き出す形となっていた。

 

 

「はッあ♡ああッ♡あぁあ……♡はッはッ♡あッ♡はあぁっ♡♡」

 

 

抵抗もなく、ただ喘ぎ声を漏らすみずきの膣口が徐々にビクビクと震え、そろそろ潮時かと感じたパワプロはみずきが絶頂を迎える直前にその舌先を離す。

すると、もうすぐてイけるところだったというのに焦らされたみずきは肩を揺らして息をしながらパワプロを見つめた。

 

 

「はぁ…なっ、なんで…?」

 

 

「何が?」

 

 

その先を尋ねてくるパワプロにみずきは顔に熱が集まるのを感じる。

目の前の男にこんなことを頼むのは屈辱的で嫌なはずなのに、脳と身体は本能的にこの先を求めている。イかせて欲しいと、身体が疼いてたまらない。

普段の傍若無人さと冷静さを失って、完全にパワプロのペースへと持っていかれたみずきは四つん這いの状態からパワプロへと体を向けると羞恥心を堪えて股を開いた。

 

 

「い、イかせなさいよ…」

 

 

「んー、誰かに頼む態度じゃないよね?」

 

 

「くっ…!」

 

 

立場が逆転し、ふふっと微笑むパワプロにみずきは涙目で睨みながらも覚悟を決めて声を震わせながら言った。

 

 

「わ、私のここ…に、あ、あんたのそれ挿入れて……ください」

 

 

「ん?挿入れるだけでいいの?あと、こことかそれとかじゃわかんないよ」

 

 

「~~~っ!!!」

 

 

演技ながらも少し調子に乗ってきたパワプロに、演技と分からないみずきは本気で殺してやろうかと思ったが、そうしてしまうと財閥の力を使ったとしても面倒だし、それにこの疼きが消えるまで数時間過ごすのは中々に堪えると苦汁を飲むような思いで言葉を捻り出す。

 

 

「あ、あなたのお、おちんちんを……わ、私の、お、おまんこに挿入れて……私を、気持ちよく、して、ください…」

 

 

あまりの恥ずかしく下品な言葉を綴ってしまい、みずきはこのまま大声で叫んで死にたくなったが、それよりも前にスっと前に出てきたパワプロが彼女を抱きしめた。

 

 

「よく言えました」

 

 

耳元で言葉が囁かれると同時に、彼女の愛液でヌルヌルと光る秘部へと再びギンギンと硬化した凶悪なペニスが腟内を貫いた。




みずきちゃんは押しに弱い(偏見)


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練習後にみずきと.......③

エピローグまで書けてよかった。みずきちゃんの生意気さばっかりなので最後にちょっとした小悪魔出せてよかった。(小並感)


「んっ!!」

 

 

ぐぷぷと挿入されたペニスは膣口を拡張しながら、みずきの膣中へ膣中へと巨棒を侵入させていく。

肉穴が押し開かれる。これまで感じたことの無い異物感が下腹部へと広がり、ブチブチと処女膜が容赦なく破られてしまう。身体を引き裂かれるような痛みにみずきは苦悶の表情を浮かべながら、痛々しい悲鳴を漏らす。

 

 

「いっ……!あ"っ!……っ!」

 

 

「大丈夫、大丈夫痛いのもすぐ終わるから」

 

 

「…はっ!こっ……これくらい……どうって、事…ないわよっ!」

 

 

正直言えば痛いが、みずきのプライドが弱音を吐くことを躊躇った。そんなみずきに対してパワプロは「そっか、じゃあ」と呟くと同時にさらに腰を突き出してくる。

 

 

「あっは……!ふか……っ!」

 

 

自分の指では届かない子宮口に亀頭がドジュッとキスするように突いてきて、みずきの視界が一瞬真っ白になる。痛みと共に愉悦が走る。身体が蕩けてしまいそうな心地良さに抗おうと歯を食いしばるが、パワプロの容赦ないピストン運動が膣道を刺激してくる。

 

 

「あっは……♡んはぁあ♡♡あっあっ♡んっ…♡」

 

 

尿道が擦り上げられ、膣口が肉先で叩かれる。破瓜を迎えたばかりで肉体には痛みが駆け抜けていくはずなのに、昂っているせいか痛み以上の愉悦を感じる。

 

 

「やぁっ♡んっ♡おんっ♡ん"っ♡ふっふっ♡あ"ッ♡♡♡」

 

 

(なにこれなにこれ……♡こいつの♡太いのっ♡私の気持ちいいとこ♡全部突いてくるっ♡♡)

 

 

自分でもはっきりと快感だと認識し始め、自然と甘い響きが混ざった嬌声が突き込みに合わせて響く。

 

 

「お、結構感じてきたんじゃない?」

 

 

「そっ、そんなわけっ、あっ♡んっ♡ないでしょっ♡」

 

 

当然パワプロにも気づかれてしまい、普段のよう否定したみずきに「あぁ、そう」とパワプロは肉槍を引き抜く。

 

 

「へっ?」

 

 

途端に素っ頓狂な声を上げたみずきはペニスをパンツで覆い隠そうとするパワプロにさらに声を上げた。

 

 

「ちょ、ちょっと!なんで、ここで終わりにするのよ!」

 

 

「だって、気持ちよくないんでしょ?」

 

 

そこに普段の優しさなどなく、冷徹な無表情を浮かべるパワプロにみずきは歯を食いしばった。

けれど、身体は彼の男根を求めて震えている。こんなもどかしさを感じて、身体にぽっかりと穴が空いてる感覚に陥り、早く埋めて欲しいとみずきは己のプライドや羞恥心を捨て去って切なげな視線を向けた。

 

 

「気持ちいいわよっ!気持ちいいから、早くそれ挿入れてくださいっ!」

 

 

「はい、よく言えました」

 

 

上げかけていた下着を再び下ろしたパワプロは頷き、先程までみずきの膣中に挿入っていた肉棒が露わになる。

改めて見ると、太くて長いペニスだとみずきは唾を飲み込む。亀頭を膨れあがらせて肉茎には幾本もの血管が浮かび上がっている。

 

 

「じゃ、欲しいなら自分で入れてよ」

 

 

「……は?」

 

 

求めに対してパワプロはそう呟くと、ベッドに仰向け状態で横になった。屹立した肉棒が天を向き、ビクンっビクンっとその身を震わせている。

 

 

「……ッ」

 

 

自分で、というパワプロの言葉を想起する。自ら跨るなんてそんな恥ずかしいことはもはや出来ない。と思っているのに、秘部に感じる疼きはどんどん強くなっている。

正直頭がおかしくなってるのではないかと思うほどに肉棒が欲しくて欲しくてたまらない。

 

 

「…わかったわよ」

 

 

とっくに羞恥心がどう、プライドがどうのと気にする段階は過ぎ去っている。パワプロに股を許した時点で橘みずきにそんなものは存在しない。

膨張して今にも破裂するのではないかと震えるペニスの上に跨って、ゆっくりと腰を落としていく。ぱっくり開いた肉花弁で膨れ上がった亀頭にグチュッと口付けした。

 

 

(あっ♡きたぁぁ♡♡)

 

 

熱気と共に、明らかに快楽を伴った刺激が伝わってくる。全身が蕩けるような心地良さであり、思わずうっとりと瞳をほめてしまう。この姿を普段のみずきを知る野球部員が見れば劣情に駆られて塞がっていない口や尻穴に肉棒を突きつけたり、彼女の裸体をオカズに肉棒を扱き始めるだろう。

 

 

「あっ♡んっく……♡はぁあああ♡♡♡気持ちいいっ♡♡」

 

 

気持ちいいとはっきり口にしたみずきは途端にさらに性感が強くなった気がした。キュンキュンッと蜜壷を収縮させて、もっと強くペニスを感じさせて欲しいと訴えるように肉槍をきつくきつく締め付けてくる。

パンパンパンパンッという音色が響くほどに大きく腰を振るみずきに今まで演技を続けて余裕そうな表情を浮かべていたパワプロが快感に歪む。けれども、自らの喜悦に夢中なみずきにはそれに気づくはずもなく、ずっちゅ、ぐちゅっ!ずっじゅずっじゅっと淫猥な水音に加えて、断続的にペニスを締め付けてくる。

 

 

「んっ♡ふっ♡♡……はぁあっっ♡♡はぁっはぁっはぁっ……♡♡」

 

 

膣壁をカリ首で削るように刺激される度に、膣奥を膨れ上がった亀頭で叩かれる度に、みずきは惜しげも無く愉悦を口にする。思考まで溶けてしまうかのような肉悦に身体中が熱くなっていく。全身を駆け巡る甘く痺れるような感覚に身も心も蕩けてしまう。

 

 

「あっ♡あっあっ♡んっ、あっ♡あっは♡んっ♡んんっ♡♡き気持ち……いいっ♡♡♡」

 

 

ただパワプロの急成長の秘密を知るだけのはずが、男根に自分から腰を打ち付けることになるとは思わなかったみずきも快楽の渦へと沈んで当初の目的など見失い、肉悦に膣中を震わせている。

 

 

「じゃあ、もっと気持ちよくなろうよ」

 

 

イって動きが穏やかになったみずきにパワプロは腰を掴んだかと思うと、今度は彼からペニスを突き上げる。

 

 

「はっ♡はひいいっ♡♡♡」

 

 

ドジュンッと下から膣奥が叩かれるのと同時に強烈な愉悦が押し上げてくる。だが、それは1度では終わらず、一突きでは足りないと何度も何度も押し上げてくる。

その度にスポーツブラに隠れた乳房が激しく上下に揺れ動く勢いで、ドジュッドジュッドジュッと腰を振りたくってくる。

 

 

「んっく♡あふっ♡あっ♡あっ♡あっ♡すっごっ♡…これ♡すごくて♡やばっ♡あんっ♡」

 

 

「どう?気持ちいい?」

 

 

「いぎぃっ♡♡んっ…♡♡あっ♡♡うんっ♡ああっ♡♡い…ッ♡いいっ♡♡気持ち……いいっ♡♡♡もっと、してぇ♡♡♡激しいのっ♡もっとぉ♡♡♡」

 

 

膣奥に亀頭を密着させてグリグリと奥を抉るように腰を蠢かせて快感の上に快感を刻むような動きをしてくるパワプロに、ついにみずきは陥落して首を縦に振って肉悦を認めた。

 

 

「そっか、それは良かった」

 

 

ならばおまけにとパワプロは蜜壷をさらに激しく掻き混ぜるように動きを変えるとみずきの喜悦はさらに大きくなる。

 

 

「んひんんっ♡♡あっは…♡はぁっ♡ああっ♡はげ…♡しいっの♡すきっ♡♡あっ♡私のっ♡奥っ♡♡すごくっ♡♡突かれてるのにぃっ♡♡気持ちいいっ~♡♡♡♡♡」

 

 

グラインドしながら深い部分にまで肉棒を突き立ててくるパワプロにみずきは目を蕩けさせて、口からはだらしなくヨダレを垂らしてパワプロにされるがままとなりながら喜びの声を漏らす。

 

 

「やばっ♡イクっ♡初めてのっ♡セックスでっ♡♡私っ♡イっちゃうぅっっ♡♡♡♡」

 

 

「お、俺も…い、いくっ…!!」

 

 

みずきがアクメを決めるのと同時に肉壺全体が収縮して、きつくペニスを締め付ける。それにパワプロは腰を浮かせてみずきの膣奥のさらに向こう。子宮口へと亀頭の先端を咥え込ませるとドクンッという脈動と共に膨張させた亀頭から、凄まじい量の白濁液をみずきの子宮へと流し込んだ。

 

 

「ッ!?あっは…♡んはぁああ♡♡♡あっ♡あっ♡♡♡はぁああああ♡♡♡」

 

 

下腹部に熱気が広がり、噴水のように下から上へと打ち上がった精液がみずきの体内へと放たれる。

 

 

「きてるぅ♡♡これ…きてるぅ♡♡私の♡♡私の膣中にぃ♡♡あっ♡あっついの♡♡んっ♡♡流れ込んできてりゅうぅぅぅぅ♡♡♡♡♡」

 

 

──ビュルッ!ビュルツッ!!びゅくくっ!!ドピュッ!!びゅるるるっ!!!

放たれた白い精液は子宮になんの障害もなく放たれ、そこから感じる熱さが快感に変換されて愉悦が爆発したように広がり、みずきは視界が真っ白になるかのように絶頂を迎えた。

 

 

「イッく♡♡イクイクイクっ♡♡♡初めてなのにぃっ♡♡♡パワプロのっ♡♡パワプロ生中出しでっ♡♡♡♡イッくぅうう♡♡♡♡あっ♡あっ♡あぁぁぁぁっっ♡♡♡♡」

 

 

上体を弓形に反らした彼女の体内には未だに震え続けるペニスからはドクッドクッドクッドクッと精液が溢れ出ており、それに合わせるかのように全身を痙攣させて歓喜の悲鳴を響かせる。

 

 

「あっは♡……んはぁああああ…♡♡」

 

 

うっとりと瞳を細めたみずきは仰け反らせていた上半身をパワプロの胸板へと倒す。

 

 

(い…♡いいっ……♡♡気持ち……いいっ♡♡♡)

 

 

強烈な気だるさに全身が包み込まれる。3回を投げきった疲れと共に押し寄せた疲労感に身動きが取れない。だがそれは決して倦怠感などではなく、幸福感に満たされておりみずきは幸福に溺れたように顔を蕩かせる。

やがてそんなみずきの肉壺に最後の一滴まで精液を撃ち放ち終わったパワプロのペニスがちゅぽんっと抜け落ちる。ぽっかりと口を開ける膣口からは重力に従って、ゴポッと白濁液が溢れ出していく。

 

 

「はぁ…♡はぁ…♡」

 

 

荒く出る吐息から先程嚥下した精液の匂いが香るも、昂った感覚ではそれは気になるものではなかった。それよりも身体はまだまだ快楽を求めており、身を起こしてパワプロを見つめた。

 

 

「まだ、もっと……」

 

 

「いいけど、条件がある」

 

 

したいんだけどと続けようとしたら、またもパワプロに言葉を遮られる。

 

 

「……な、何よ?」

 

 

「別に大したことじゃない。普段の態度をもう少し丸くできないかな?」

 

 

「………」

 

 

いつもの穏やかで人におせっかいを焼くことを苦としない顔で言われたみずきは正直面食らった。たったそれだけでいいならと彼女は頷いた。

 

 

「分かった。じゃあ…」

 

 

そこからまた肉と肉が交わった。騎乗位からパワプロと向かい合ったみずきは正常位で互いを求め合う。

あまり大きくない胸をまさぐられたり、舐められたりもしたが快楽に従って腰を振り、甘い声を響かせた。

 

 

「はぁああ…っ♡♡イクっ♡♡またっ♡♡パワプロのでっ♡♡♡イクぅ♡イッちゃうぅぅっっ♡♡♡♡♡」

 

 

自ら腰をくねらせながらみずきはパワプロの射精を受け止めると再び絶頂に至った。広がる牡汁に愉悦の本懐が垣間見えた気がしてみずきは激しくパワプロを求め、パワプロもそれに応えるように時間を忘れて貪り続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

###

 

 

 

「あっひ…♡はひっ…♡あはぁああ……♡♡はぁ♡はぁ♡はぁあああ♡」

 

 

一体どれだけ交わり続けたのだろうか?

何度射精したのか分からないくらいに行為を繰り返して、ついにパワプロの滾ったペニスが小さく萎んだ。

けれど、それよりも前にぐったりと横になってぱっくりと開いた膣口からドボドボと絶えることなく白濁液を溢れさせるみずきはイきにイきまくっており、パワプロはまたやりすぎたかと頬をかいた。

すでに試合が終わってから数時間経過して、夏の太陽も沈んでおり、夕食時を過ぎようかという頃合となっていた。

調子に乗って顔面射精や身体へと精液を飛ばして全身が濃厚な牡汁まみれになったみずきから少し離れて久方ぶりにスマホを開く。

 

 

「うわぁ、やっぱりいっぱいメッセージきてる…」

 

 

両親は共働きなのでこのくらいの時間なら大丈夫であるが、問題は今もなお肉体関係を持つ3人からであった。3人とも明日のオフに遊びに出かけないかという内容のメッセージが来ており、パワプロはどうしたものかと頭を抱えた。

下手をするとそこで寝ているみずきも加わってくる可能性もある。噎せ返るような情欲の匂いが漂う室内でパワプロは大きくため息をつく。

 

 

「どう…したの?」

 

 

「いや、別に」

 

 

まだ少し肢体がひきついて立てないみずきはパワプロから漏れたため息について尋ねるも、聞かれた当人は簡単に言えることではないのでなんでもないように首を振る。

 

 

「そんなため息するやつが何も無いわけないでしょ」

 

 

「まぁ…確かにね」

 

 

けれどもすぐに看破されて、パワプロは苦笑した。

 

 

「何があったか知らないけど、少しくらいなら手を貸すわよ?」

 

 

「うん、ありがとう」

 

 

パワプロとの性交時の約束を守るわけではないが、思い返せば確かに今までの自分はかなりわがままが過ぎたのではないかと感じた。謝って許されることとも思わないし、言葉ではなく態度で示すのが1番だと思ったみずきはパワプロに手を伸ばした。

それにパワプロは笑顔で返す。そんな顔を脱力感に包み込まれた身体を無理やり起こしたみずきは偶然見てしまい、頬が赤くなる。

 

 

(ちょっと身体を重ねただけなのに…っ。私ってこんなに惚れぽかったかな…)

 

 

アカデミー時代の知り合いが見れば「本当に橘か?」と尋ねられそうな顔と思考を浮かべたみずきは首を振ってその知り合いの顔を消し飛ばすと改めて自分の身体を見渡した。

 

 

「って、めちゃくちゃドロドロじゃない!うわ、髪にまで!」

 

 

「えっ、あ、ごめんっ!」

 

 

「もー。まぁ、いいわ。今からシャワー浴びればなんとかなるでしょ」

 

 

ネバネバしたものもあれば、時間が経ってカピカピになってきた精液に嫌な顔を向けるみずきにパワプロは申し訳なさそうに全裸で頭を下げる。

そんな彼にみずきは思いついたように悪戯っぽく微笑みを浮かべた。

 

 

「本当に申し訳ないと思うならちょっと付き合ってもらおうかしら」

 

 

そう言って半ば無理やりにシャワールームに連れ込まれたパワプロだったが、試合後で疲れていることもあってそこでは行為に至ることは無かった。

そして、みずきからのお願いとして彼女の髪と身体の洗浄とドライヤーをしっかりとやりきった。




小並感とKONAMIをかけてるわけではないです(前書きに対して)
それと経験値獲得量の記載いる……?

今回の能力上昇
体力 が 25 下がった。
体力の最大値 が 8 上がった!
筋力 技術 が 250 上がった!
敏捷 精神 が 250 上がった!
やる気 が 1 下がった。
勝負師 の コツ を つかんだ!
切込隊長 の コツ を つかんだ!
エースキラー の コツ を ものすごくつかんだ!

今回、橘みずきも能力上昇。



これにてパワフル高校編完!……といきたいところですが、もちっと続くんじゃ。



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7月4週目~9月4週目

まさか全員とするとこまでいけるなんて…感想や評価をくれた皆様に感謝。



 

3年生が引退して、ついにパワプロの夏が幕を開けた。新キャプテンとして任命されたパワプロは地区大会を優勝し甲子園出場、果てには日本一となってプロ入りを目指す。そんな目標を掲げた。

他の部員たちは乗り気ではなかったが、しかし前回の試合のパワプロの活躍を思い出した。初打席で初球ホームランをかまし、更には誰も打てなかった豪速球を外野の頭まで持っていったことを。

彼とならば出来るかもしれない。そんな希望がパワプロには集まっていた。

 

 

「もちろん無理にはとは言わない。けど、俺についてきて欲しい。俺はこのチームのみんなと優勝したいんだ」

 

 

それは間違いなくパワプロの真意であった。これまでのループで地区大会準優勝は出来てもその先に進めずに苦しみもがいたパワプロには、プロ入りのためにも優勝することが最速最短かつ最高の終着点だ。

けれど、それは1人では成し遂げられない。野球が9人で行うスポーツである以上、パワプロたった1人が抜きん出ていても意味が無いのだ。

それに、ここにいるメンバーは3回のループを通して最高のメンバーだった。彼に成長のきっかけを与えた宇渡はもちろん、いつも自分と共にいてくれた矢部や、自分を慕ってくれる小田切。

 

 

「うん、私もみんなと優勝したい」

 

 

「私も私もー!」

 

 

「異議なーし!」

 

 

「まぁ、私がいて負けるってのもね」

 

 

そして、3周目のループで性交による経験値獲得のためとはいえ、仲を深め、肉体的な関係を持ってしまった4人はパワプロに賛同する。

 

 

「オイラも賛成でやんす!」

 

 

「ボクも!」

 

 

「俺も!」

 

 

彼女を皮切りに親友や他のチームメイト達もパワプロの思いを汲んでくれる。その様子に監督は涙ながらに頷いた。このチームなら出来る。いや、勝たせてみせると彼の瞳に熱い闘志が灯る。

春の甲子園は捨ておき、狙うは夏の甲子園ただ一つ。こうして彼らの思いがひとつになり、大きな目標へとパワフル高校野球部は走り出した。

 

 

(でも、その前に……)

 

 

夏休みも直に終わる。メンバーが一致団結したのはいいが、こちらには片付けねばならない問題が残っているとパワプロは他の部員たちと共におぉーっ!と手をあげる4人の少女達を見つめた。

 

 

 

###

 

 

「ごめん!みんな!」

 

 

あと3日で夏休みも終わるという日に、パワプロはみずきに無理言って彼女の家に4人の少女を集めた。京野小筆、夏野向日葵、天音姫恋、橘みずき。彼女達は全員、パワプロと肉体関係を持っており、それは今もなお続いており、パワプロは全員に知られるのは時間の問題だとこうして彼女らを集結させた。

部活は練習三昧で夏休みの課題など終わらせていないであろうメンバー達のために始業式の日まで休みとし、その間にパワプロは自らの関係を精算しようと開口1番にここにいる全員と肉体関係にあることを話して頭を下げた。

それに真っ先に声を荒らげたのはみずきであった。

 

 

「はぁ!?あんた……はぁ!?」

 

 

「本当にすまない」

 

 

夏休みが始まる直前から関係を持ち出したみずきはそれは大いに驚いた。彼女はパワプロが姫恋と肉体関係にあることに関しては承知していたが、それがまさか他に2人いると思わず怒りを覚えた。

 

 

「女誑しにも程があるでしょ…」

 

 

「それだけ先輩が魅力的って事ですよ、みずきちゃん」

 

 

「……なんであんたはそんなに平気そうなの?」

 

 

どんよりするみずきに対して、同い年の姫恋はパワプロを責め立てる気はないらしく呆気からんとしていた。

 

 

「まぁ、関係を迫ったのは私ですし……」

 

 

女の影があるとは思ってはいたが、まさかここまでとは姫恋にも予想外であったが、別に自分が蔑ろにされているわけでもないので構わなかった。

 

 

「向日葵先輩は?」

 

 

「ん?私は知ってたよ」

 

 

「はぁっ!?」

 

 

1番この中で鈍感そうな向日葵がパワプロの肉体関係を知っていたというに聞いたみずきも姫恋や小筆と驚きを隠せない。

そもそも、向日葵がパワプロとの情事に及んだのは小筆との関係に気付いたからであり、パワプロが姫恋やみずきと練習を抜け出していれば「あぁ…あの子たちもか…」と思い至るのは自明の理であった。

 

 

「……パワプロくんはみんなとどうしたいの?」

 

 

そして、この中で一番最初に関係を持ち、恋人関係にまでなっていた小筆が温度のない声で尋ねる。

小筆からすれば、自分の知らぬところで恋人が色んな女の子に手を出してはセフレを作っていたという真実を今知らされたわけなのだが、観察が得意な彼女がパワプロの女の影に気づかないわけでもなく、いつ言い出してくれるのかと待っているのが実状であった。

それが夏休みが終わるギリギリで、卒業前でなかったのはパワプロなりの真摯さが、一応垣間見えると小筆には僅かな温情があった。もし、これが卒業ギリギリに言い出していれば彼の野球人生を含めて全てを台無しにしているところであった。

 

 

「………」

 

 

どうしたい、と聞かれてパワプロは口を開かない。申し訳なさそうに顔を顰めるだけで、言葉を紡ごうとはしなかった。こんなことをしておいて許されるとも思ってない彼に、何か願望を口にするというのははばかられたのだ。そんなパワプロに小筆は静かに言い放った。

 

 

「……こうなると、男らしく誰か一人に決めるべきだと私は思う」

 

 

誰かひとりを選ぶ。当然だ。現代の世の中では浮気や不倫は悪とされており、2股や3股、増してや4股など周りから見れば印象は最悪でしかないだろう。

けれど、誰か一人を選ぶというのはパワプロには難しい選択であった。

何故ならば、目の前にいる女の子たちは身体を重ねて、可愛らしい姿を何度も見ては好意以上の対象としてしまっているからだ。

その中からたった1人だけを残して他を切り捨てるなんてことはパワプロには出来なかった。

 

 

「悪い。それはできない。都合のいい言葉だってのはわかる。けど、俺は、みんなの事が好きなんだ。本当にすまない。だから、1人だけを選ぶのは……できない」

 

 

重苦しく身が裂けそうな思いになりながら、言葉を綴ったパワプロに小筆は胸が締め付けられる気持ちになる。浮気をされて、黙ってほかの女の肉体関係を持った男に対して、本来なら嫌悪や殺意を抱かなくてはならないのに、目の前の男にはそんな感情は抱けなかった。

 

 

「というか、お付き合いとか性交渉を持ちかけたのはどっちからなんですか?」

 

 

「えっ、あっ、わ、私だけど…?」

 

 

何の意図があるかわからない姫恋の質問に小筆は恐る恐ると、当時のことを思い出して恥ずかしくなりながら言うと、それを聞いた姫恋は肩を竦めた。

 

 

「小筆先輩には悪いですけど、負けですね。恋愛は好きになった方が負けですから」

 

 

「け、けど、パワプロくんも私のこと好きって…!」

 

「それは嘘じゃないでしょ。現に私たちの関係を上手く保ちながら先輩ともシてたんでしょ?」

 

 

みずきが口を挟むように言うと、小筆は思い出す。自分以外にもこんな可愛い子達がいて、股を広げてくれるのにパワプロは決して自分との関係を蔑ろにはしなかった。いつも通りに電話すれば出てくれて、デートに誘ってくれて出かけたりもした。性交をしてからは自分勝手に彼を求めることが多くなったが、それでもパワプロは受け入れてくれた。そのことを思い出して小筆の目頭が自然と熱くなる。

 

 

「じゃあ、決まりだね」

 

 

そう言ったのは今まで静観していた向日葵で、彼女は周囲の目を集めると人差し指を立てた。

 

 

「パワプロくんは誰か一人を選びたくなくて、私もパワプロくんとの関係を続けたい。だったら、答えはひとつしかないんじゃない?」

 

 

「そ、それってつまり…」

 

 

「私は全然いいですけど」

 

 

「ほんと、あんたの倫理観どうなってんのよ…」

 

 

向日葵の言おうとしてることを察した3人はそれぞれ違った反応を見せた。小筆は3人と顔を見合わせ、姫恋は頷き、みずきはそんな姫恋に引いていた。

けれど、誰も向日葵の案は否定しなかった。それはつまり。

 

 

「え、えっと、いいの…?」

 

 

躊躇いがちにパワプロがそう尋ねる。かなり無茶苦茶なことだ。

 

 

「まぁ、姫恋の論法からいけば好きになった私の負けだし……いいわよ」

 

 

「私は初めから異議なしでーす」

 

 

髪をいじりながらデレたみずきに、こういうことには寛容というかただ単にブレーキがない姫恋が頷く。提案者の向日葵は初めからその気なのか特に口にすることはなく、小筆を見ていた。

 

 

「好きになった方の負け……うん、分かった」

 

 

周りに知られたら自分も含めて白い目を向けられる。もしかしたら下卑た目を向けて行為を求めてくる輩も現れるかもしれない。

そんな状況なのに彼女達はパワプロを選んだ。結局、全員パワプロが好きでパワプロに弱かったのだ。

こうしてパワプロは4人の女性と交際を続けることになった。とは言っても、以前と変わらず小筆とはデートをして、向日葵とはキャッチボールをして、姫恋のカップルの観察に付き添い、みずきとは互いの能力を高め合い。それでいて、全員と肌を重ね合った。

 

 

 

 

###

 

 

 

付き合い、と呼べるかわからない関係が始まってから1ヶ月が経過した。

その中で大きな出来事といえば、新学期早々にパワフル高校に転校生がやってきた。その名も星井スバル。パワプロの少年時代の野球仲間であり、覇道高校から転校してきた彼は野球部にやってきた。

 

 

「倒したいヤツがいる。けど、ボク1人じゃ適わない。でも君となら」

 

 

「……あぁ、いこう。スバル!」

 

 

いきなりの再会と青春ドラマのような活劇を得てパワフル高校に新エースが誕生した。新参者が唐突にエースになったその事には誰も文句はなく、スタミナに懸念のあるみずきも「楽できるからいい」と歓迎こそはしないも拒否もしなかった。

そんな感じでスバルの加入以外は普段と変わりなく、パワプロは練習に打ち込んでいる。けれど、学校の日だろうが、部活中だろうが、オフの日だろうが付き合いの一環と呼べるか定かではない肉体接触は繰り返されていた。

毎日誰かしらと性行為をすることで、パワプロは経験値を得ることが出来、彼女達は性欲やら愛を満たすことが出来ている。win-winの関係であり、性を貪れるパワプロも特に愚痴も不満もなく過ごしていたのだが、ふと姫恋の前である言葉を口にしてしまった。

 

 

「そういえば、複数でシたことないな」

 

 

矢部くんから借りたことのある同人誌だと3Pとか複数でやるのがあって、1度はやってみたいと思ってはいたのだがループを繰り返すうちにそんなことも忘れていた。

しかし、ふと思い出して今ならできるんじゃないかと思ったのだが、流石に無理かと自嘲した時、目の前の少女の目が光った。

 

 

「それです!それですよ!」

 

 

「えっ、何が…」

 

 

「善は急げ!ですよ!!」

 

 

呆れたように肩を竦めるわけでもなく、姫恋は勝手に賛同するとはだけていた衣服を正して走り出した。スマホを片手に誰かに電話をかけているが、話している様子からその相手は容易に想像できた。

 

 

「せんぱーい!何やってるんですかー!早くいきますよー!!」

 

 

そう何やら企んでいる後輩に呼ばれてパワプロはズボンのベルトを閉めると立ち上がって、彼女の後ろを追いかけた。

これからどうなるか予想がつき、また頭を下げないといけないのかなと苦笑しながらもその心は穏やかに躍っていた。




恋愛では好きになった方が負けなんだけど、野球では打っても投げても負ける時は負けます。ホームラン4本打っても味方が打たれたり、味方が誰もヒット打たなかったら4点しか取れないの…世知辛い。



パワプロをよく知らない人のための解説
【原作との変更点】
パワプロの幼なじみで覇道高校でエース争いをしていた星井スバルが2学期早々にパワフル高校に転校して来るところは同じなのですが、パワプロが木場の球を捉えたのを見た事で、逃げの転校ではなく、パワプロと共に木場を倒すためにやってきたことになっております。木場からは逃げたと思われてたり。
けれど、そんな負け犬よりも初打席で自分の球を打ったパワプロに対して対抗心を燃やす木場くん。パワプロが成長しすぎて周りにも影響を与えてしまった結果である。
難易度的には上がってないものの、1月3週目からランダムイベントでできる木場との対決で3勝すると決勝戦で当たる木場がハチャメチャに強くなります。
あとパワプロくんがチームの主砲な主将に輝いたことでカリスマ性がついてます。

ざっくりまとめると
原作
スバルが逃げてくる。みんなで甲子園だ、おー!

今作
パワプロ「みんな優勝しようぜ!」チームメイト「おー!」
スバル「パワプロ、ボクと木場を倒そう」パワプロ「よしきた」
木場「パワプロ絶対負かす」
ヒロイン「はぁ♡はぁ♡」(弾道があがった!)




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みずきの家でみんなと·····

 

 

パワプロのなんとなくな発言により、週一度のオフの日、小筆や向日葵は姫恋にみずきの家に呼び出された。居心地悪そうな表情を浮かべるパワプロの隣で姫恋は笑顔でこう言い放った。

 

 

「みんなでエッチしましょう!」

 

 

普通なら「な、何言ってんの!?」とみずきが大声を荒らげるところだが、この場所を提供する際にあらかじめ説明は受けているためそれはない。けれども、その顔はやはり乗り気ではなくこめかみを抑えてため息を漏らしていた。

 

 

「え、えっと……ここにいるみんなでパワプロくんとえっちするってこと?」

 

 

「はい、そうです!」

 

 

確認するように問いかけた小筆に姫恋が元気よく頷く。それを聞いて小筆はしばし考えたが、今日は特にすることも無い。形はどうあれパワプロと同じ時を過ごせるならいいかと意外とあっさり了承した。

 

 

「小筆先輩、あいつのこと好きすぎない…?」

 

 

「みずきちゃんも人の事言えないと思うけどねー」

 

 

「わ、私はべ、別に…」

 

 

独り言を呟いたみずきに、その呟きが耳に届いた向日葵が口を開くとみずきは照れを隠すために髪をいじり始める。そういう所も可愛いなーと思いながら向日葵は別に姫恋の提案に文句はなくほんわかとした笑顔を浮かべながら言い放った。

 

 

「じゃあ、しよっか」

 

 

それから数分も経たないうちに、少女達は身につけていた衣服をその場に脱ぎ捨てるとパワプロへと迫った。彼自身、ハーレムや複数プレイに願望がなかったわけでもなく、せっかくだからと黙ってズボンとパンツを下ろした。

 

 

「はっちゅ♡……んちゅっ♡……ちゅれろっ♡……ふちゅっ♡……れちゅっ……♡」

 

 

そして、下半身を丸裸にして床に仰向けになったパワプロのペニスを右から向日葵が舐めてくる。

 

 

「んじゅるっ♡……ふちゅっ♡……ちゅっ♡ちゅっ♡……むじゅるぅ……♡♡」

 

 

並ぶように左から姫恋が肉茎に舌を這わせ、向日葵の舌共にくねって根元から肉先まで、丹念に淫靡に舐めまわす。

 

 

「じゅぽっ♡じゅるっ♡んふっ……♡きもひいい…? んじゅっ♡んちゅっ♡……んんっ♡♡」

 

 

「しぇんぱぁい♡んちゅ♡どうですか?んむっ♡じゅるるっ♡んっ…♡じゅぽっ♡…はむっ♡んくちゅっ♡んんっ……♡♡」

 

 

ただ、舐めるだけでなく、時には口を開いて肉棒を交互に咥えてはジュボジュボと奏でられる淫猥な音色を自分に好意を持つ美少女がしてくれてることにパワプロは自分の興奮が抑えられないほどに膨れ上がっていくのを感じる。

 

 

「ちょっと、私のことも見なさいよ…。もうっ、んっちゅ♡……ふちゅっ♡……んっ♡ちゅ♡れろっ♡」

 

 

そんなパワプロのシャツをめくって、みずきが彼の胸元に口付けをしてくる。さらには舌を出してパワプロの乳首や腹筋を舐めてはパワプロの興奮を高めてくる。

 

 

「ちゅっぷ……♡んちゅううっ♡……んっ♡れっろ♡…れろっ…♡ちゅっ♡んちゅっ♡ふうっ♡ふうっ♡……ちゅっ♡♡」

 

 

そして、恋人である小筆はパワプロと口唇を重ねては滑らかに舌を絡ませて、濃厚なディープキスを交わす。それにパワプロは応えるように、まるで唾液を交換するように舌を這わせた。

そうしながら、パワプロは自分にするがままになっているみずきの乳房へと手を伸ばす。

 

 

「ひゃっ♡ちょっ♡とぉ♡♡あんた♡いつも急すぎっ♡♡ああっ♡いいっ♡そこっ♡♡」

 

 

控えめながらも感度の乳房に触れては、指先で乳首を刺激してくるパワプロにみずきは思わず愉悦の悲鳴を上げる。

付き合い初めて以来、幾度となくセックスをしてきたおかげで、パワプロはそれぞれの弱点をしっかりと把握しており、何をすれば彼女達が悦ぶのかを理解していた。

それに加えて、みずき達もパワプロとの行為を重ねる毎に感度が良くなってきており、好きな人との愛のある行為に艶やかな声を漏らす。

 

 

「いやんっ♡パワっ♡プロくん♡ちゅぱっ♡…キス、してるのにっ♡♡おっぱいもいじられたら♡んっ♡ちゅっ♡んちゅっ♡はちゅっ♡んんっ……♡♡」

 

 

さらには小筆の乳房にも愛撫を加えると彼女の身体がゾクゾクと震える。小筆とみずきの姿にパワプロの情欲は煽られ、ペニスがより肥大化して破裂しそうな程に亀頭が膨れ上がる。

 

 

「こ、こんなに大きく……♡んっじゅぼっ♡じゅっぼ♡じゅっぼっ♡じゅぽっ♡じゅぽっ♡」

 

 

その大きさにうっとりと瞳を細めた姫恋は改めてペニスを咥えてくる。ただ口内に導き入れるだけでなく、下品な程に頬を窄めて、早く射精してくださいと訴えるように激しく啜りあげてくる。しゅぼっじゅぼっという音色が響き、根元までペニスを咥え離さない姫恋のおかげで、行き場を失った向日葵はパワプロの陰嚢へと手を伸ばす。

 

 

「じゃあ、私はここのマッサージでもしようかな♡」

 

 

「あっ、ちょっ、そこはっ」

 

 

「もみもみ♡もみもみ♡」

 

 

優しく包むようにして陰嚢を揉みあげる向日葵に、苦闘の声を上げるパワプロ。

 

 

「姫恋ちゃん、ちょっとそっちにいって。……ありがと♡」

 

 

それを見て向日葵はさらに喜ばせてあげようとディープスロートを続ける姫恋に少しだけ場所を移動して貰うと向日葵は口を開くと陰嚢へと舌を這わせた。

 

 

「んっちゅ♡ ちゅぱっ♡ちゅっ♡……ふちゅっ♡……んっちゅ♡……じゅろっ♡んふっ♡♡なめなめ気持ちいい?」

 

 

向日葵が玉袋を飴でも舐めるように転がして、口で咥えて姫恋のように吸い上げたりしてパワプロに快感を与える。腰が抜けそうになるほどの心地良さが身体中に駆け抜けて、パワプロの肢体がビクビクと震える。

 

 

「パワプロくん……気持ちよさそう……んっちゅ♡……ちゅっ♡ちゅっ♡……んちゅるっ♡♡」

 

 

快感に打ち震えて手が疎かになっているパワプロに、小筆はさらに口付けを加える。自分もパワプロを悦ばせてあげたいとやり場のない手を握ると小筆は彼の指を舐め始める。

 

 

「ちゅぱっ♡ちゅぷっ♡んちゅっ♡じゅろっ♡……んちゅっ♡ちゅぱ♡ちゅぷっ♡♡」

 

 

もちろん小筆だけでなく、みずきも負けじとパワプロの乳首を舌先で転がすように刺激する。それだけでなく、優しい手つきでパワプロの身体を撫で回し、細くしなやかな指を彼の身体に這わせると、パワプロに肉悦が走る。

 

 

「うおっ!で、出る!」

 

 

今回先にイったのはパワプロで、呻くと同時に2人がかりで舐め回されている肉槍から多量の白濁液を撃ちはなった。

 

 

「んっ♡わぁっ……♡」

 

 

「あっ♡あっ♡先輩の濃いのいっぱいでてます♡♡」

 

 

──ドビュッドビュッドビュッ

口を近づけていた向日葵と姫恋の顔に濃厚すぎる牡汁がべったりと張り付き、2人の頬や額、さらには髪の毛にまで粘ついた精液が付着する。しかし、嫌そうな素振りは全くなく、それどころか向日葵と姫恋は白濁液に塗れながらも、うっとりした吐息を漏らしている。

その間に上半身に群がっていた2人が未だにビュッビュッと射精を続けるパワプロの下腹部へと迫る。

 

 

「んっちゅ…♡ちゅれっろ…♡んちゅれろぉっ♡♡」

 

 

「はぁああ…♡パワプロくん…♡♡んちゅるっ♡…ちゅるる♡……んじゅるるるぅ♡♡」

 

 

みずきと小筆は同時に肉先に唇を寄せると、舌を伸ばして白濁液を絡めとり、さらには唇を押し付けて音を立てて啜り上げる。かつては苦いと漏らしていたみずきも今では美味しそうにうっとりと瞳を細めながら、パワプロに見せつけるようにして嚥下する。

 

 

「まぁ…悪くないわね♡」

 

 

「あ、ずるいです。私も欲しいです♡」

 

 

口端から白濁液を零しながら、愛おしそうに目を細めたみずきに姫恋が、みずきの口内に残った精液を貪るように唇を寄せる。

 

 

「ちょっ、か、姫恋っ♡んちゅっ♡や、やめっ♡……あっ♡んちゅっ♡…んむっ♡」

 

 

「しぇんぱぁいの…♡んむちゅっ♡……はちゅっ……♡んむっ♡れろっ♡……じゅろっ♡♡」

 

 

口では嫌がりつつも自然と姫恋の唇と舌を受け入れたみずきは、同性同士でキスを交わす。そんな様子に触発されたかのように向日葵もまた小筆と唇を交わす。

 

 

「小筆ちゃん…♡んっじゅる……♡ふっちゅるっ……♡ちゅるっ…♡んっちゅ♡……はちゅっ♡♡」

 

 

「んふう……♡ちゅっろ…♡んちゅれろぉっ…♡……ちゅれろぉお…♡♡」

 

 

向日葵と小筆が恋人のように舌を絡めあわせ、繋げあった口唇と口唇の間からジュルジュルと卑猥な音色が奏でられる。

乙女の花園ができてしまい、完全に蚊帳の外となってしまったものの、生で見る百合というのは射精後にもかかわらず興奮感を与えてくれ、亀頭がパンパンに腫れ上がっていく。

そんなパワプロを見て唇を重ね合っていた彼女達は潤んだ瞳で彼を見つめた。

 

 

「パワプロくん…♡」

 

 

小筆が頬を撫でてくる。

 

 

「いいよ…♡」

 

 

向日葵が誘惑するように身体を捩る。

 

 

「来てください…♡」

 

 

姫恋が迎え入れるように手を広げる。

 

 

「私にちょうだい…♡」

 

 

みずきがふりふりとおしりを振る。

そんな可愛らしくねだってくる彼女達にパワプロは生唾を飲み下す。

 

 

「あっは……♡んはぁああ♡♡き、気持ちっ♡……いいっ♡♡パワプロくん…いいっ♡気持ち……♡いいぃっ♡♡♡♡」

 

 

「あっ♡あっ♡あっ♡……届いてるっ♡♡パワプロくんのっ♡♡私のっ♡奥きてるっ♡♡♡」

 

 

「あああ♡♡♡すっごいっ♡♡♡しぇんぱぁいの……♡奥までっ♡♡♡来てますっ♡♡♡」

 

 

「はぁああ♡♡やばっ♡♡子宮コツンコツンって♡♡♡あっ♡いいっ♡♡やっぱりっ♡♡気持ちいいっ」

 

 

四つん這いになって、自分へと尻を突き出す4人をパワプロは犯していった。逞しく屹立したペニスで、一人一人を順番にぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっと腟内を蹂躙していく。

腰をつき入れる度に、彼女達は喜悦に酔いしれて表情をそれ相応に歪ませて歓喜の悲鳴をあげる。耳にしているだけで官能が高まる声にパワプロはイクのを堪えながら腰を動かす。

パワプロ自身、この状況は男のロマンの実現であり、喜ばしいことと感じてはいるが、実際に複数の女性に行為を寄せられていて誰か1人に絞れないというのは少し情けなくなる。

けれど、そういう気持ちを抱いてるからこそ全員に対して誠意を持って真剣に接することが出来る。

小筆の腟奥を突いて、向日葵の子宮口を抉るように刺激すると2人は目を蕩かせる。ただ腰を振るだけではなく、性感帯である子宮口の入口を叩く律動を変えて姫恋を喘がせて、みずきには亀頭を膣口の入口でクリトリスを刺激するように出したり入れたりを繰り返すことで喜悦を叩き込む。

 

 

「ぱ、パワプロくんっ♡♡……もっと♡♡もっとぉおおっっっ♡♡♡」

 

 

そうした責めに歓喜しつつ、小筆が突き込みみに合わせて自ら淫らに腰をふりはじめる。彼女だけでなく、向日葵や姫恋、みずきもまた奥までペニスを撃ち込んで欲しいと強請るように腰をくねらせてくる。

その上、無意識的にではあるがギュッギュッギュッと蜜壷全体を収縮させたりという行為まで行ってくる。ヒダの1枚1枚で肉茎を強く締め付け、精液を欲する牝としての本能が彼女達に溢れだしてくる。

 

 

「んひんんっ♡♡♡♡出してっ…♡♡ぱ、パワプロくんっ♡♡あっは……♡んはぁああ♡♡♡私の腟中にっ…♡♡♡出してぇえっ♡♡♡♡」

 

 

初めに精液を叩き込んだのは小筆で、一回目と遜色ないどころか、それ以上に腟内に精液をぶちまけると彼女の全身が震えてアクメに達する。

 

 

「深っ♡♡パワプロくん…♡出して♡イクから……♡♡出してえええ♡♡♡♡」

 

 

次に注ぎ込まれたのは向日葵で秘部の最奥へと深くキスするように密着して凄まじい量の白濁液を注ぎ込む。すると、彼女は幸せそうに口を開けてビクビクと身体を痙攣させる。

 

 

「あああ……♡♡♡しぇんぱい♡♡♡濃いのっ♡♡♡沢山っ♡♡♡くだしゃい♡♡わたひのなかにっ♡♡♡」

 

 

小ぶりな身体で懇願してくる姫恋の腟内で肉悦が弾けて、体内に濃厚な牡汁が撃ち放たれる。

 

 

「はぁああ♡♡あっ♡あっ♡あンッ♡あンッイクっ♡♡イッちゃうううっ♡♡♡」

 

 

最後にみずきにもペニスをぶるぶると痙攣させて精液を放出する。目いっぱい身をふるわせる彼女のしゃぶりつくような膣奥深くに熱く沸騰した白いを精液を解放する。

 

 

「ああっ♡……イッてる♡♡パワプロくんのでっ♡♡わたひ……イッてるうぅぅっ♡♡♡」

 

 

「ひゃうんっっ♡♡♡アソコっ♡♡ピクピクしてっ♡♡気持ちよくてっ♡♡♡んッッッ~~~~♡♡♡」

 

 

「んひんんっ♡♡♡しゅごいでしゅ♡♡♡あちゅいの♡♡♡たくさんでてっ♡♡♡イッちゃうぅぅぅっっっ♡♡♡♡♡」

 

 

「んんんっ♡♡♡こんなにっ♡♡♡射精されたらっ♡♡♡ふううっ♡♡……イクっ♡♡♡もぉおおっ♡♡♡あっあっ♡♡んぁああああ♡♡♡♡♡」

 

 

小筆が、向日葵が、姫恋が、みずきがパワプロの生腟内射精により絶頂へと誘われる。目をハートにし、口端からだらしなくヨダレを垂らすほどの絶頂感を感じながら、肢体をびくつかせる。発情した牝としか形容できない姿をパワプロに対してさらけ出した彼女達に、パワプロは牡として全員にしっかりと白濁液を注ぎ込む。

 

 

「はぁっ……はぁっ……」

 

 

最後の射精を終えると身体中から力が抜けてその場に仰向けに倒れ込みそうになるのを耐えて膝立ちのまま、周りを見渡す。

本来、みずきを溺愛する父親が用意したトレーニング用に設けられた彼女の家は今や愛液や精液、汗や発情臭で溢れている。

そして、4人の少女たちが床に転がっており、尻だけを突き上げた状態だったり、脚を大きく広げた姿でひたすら肢体を震わせていたりと様々であったが、全員の目は潤んでおり、それは全てパワプロへ向けられていた。

 

 

「好き……♡」

 

 

「私も…パワプロくんのこと大好きっ……♡」

 

 

「しぇんぱぁい♡だいしゅきですぅ…♡♡」

 

 

「しゅき♡しゅき…♡しゅきしゅき…♡♡」

 

 

汗や白濁液に塗れた美少女達が一様にパワプロへと好意を示しながら、愛液や注ぎ込んで溢れた精液が見える秘部をぱっくりと開きながらそう言う。とてつもなく扇情的で情欲を駆られる光景にパワプロの肉槍の弾道が再び上がっていく。

 

 

「ははっ……やっぱり本能には逆らえないか…」

 

 

みんなに気付かれないような小さな声で乾いた笑いを零したパワプロはもう一度彼女達に迫った。

野球で強くなるために、このような関係を望み継続してきたことを、きっと世間や周りは非難するだろう。

けれど、SEXや野球の事なんて関係ないくらいに自分にとって大切だと思える人達がここにいる。そして、彼女達もまた自分に対してそのような感情を抱いてくれている。パワプロはそう感じていた。

だから、彼は何度でも彼女達に求められれば立ち上がる。淫靡に咲く四輪の華。

 

 

「俺も……大好きだぁぁぁ!!」

 

 

膨れ上がり心のままに従って言葉にしたパワプロに少女たちは顔を見合わせて幸せに微笑んだ。

彼の青春はまだ終わりではない。夏の甲子園で優勝してプロ入りするまで、その物語は続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

###

 

 

 

「今回もダメだったか…」

 

 

光も通さない黒より黒く、闇より深い闇に覆われたその部屋とも言い難い空間で一つ目の不気味なマスクを被った青年は呟いた。

思い出すのは超満員の兵庫県西宮市にある阪神甲子園甲子園球場。マウンドに立つ金色の長髪を靡かせたエースの球を、歴史の最奥へと閉ざされ今大会で破竹の勝利を上げたチームの4番バッターが打ち砕く。

それに沸き立つ観客を忘れない。その場にいた彼らに敗れ去ったチームの選手がいた事も覚えている。

ただ自分のチームがその舞台に立てなかった。それだけでその男にとっては失敗であった。

 

 

「まだだ……もっと、強い力が……必要になる」

 

 

瞳を閉じて拳を握る。そのマスクの奥に隠された真意や思惑は誰にもわからない。

王者とは常に孤独であり、魔王とはその最たる例である。新しい世界を創成し、その魔王足らんとする青年はふと、記憶にあるチームメイトに胴上げされる選手を思い出す。

世界が繰り返される中で優勝するチームが異なることはこれまでに数回のループが実証済みではあるが、今までパワフル高校が優勝したケースはなかった。

 

 

「偶然かそれとも……」

 

 

必然か?そう問いかけた青年は腕を組みながらつぶやくと、パチンと指を鳴らす。すると、後方からズズっ……と音を立ててその空間では異端とも見れる明るい髪色をしマントをたなびかせる魔法少女のような出で立ちをした者が現れる。

 

 

「……ループを続行する」

 

 

「そうね、わかったわ」

 

 

「そして、お前には別の任務を与える」

 

 

「別の?」

 

 

首を傾げた少女にマスクの青年は光の灯っていなかった水晶にある少年を映し出した。

 

 

「コイツについて調べろ。そして監視しろ」

 

 

「……何こいつ?初めて見たけど?」

 

 

「さぁな…けど名前は…」

 

 

"パワプロって言うらしいぞ"

 

 

マスクの下で邪悪な笑みを浮かながら、青年は水晶の少年を見つめていた。

 





これにて本編"パワフル高校"は完結です。ハーレムとタグがあるのでしっかりとみんなでエッチさせました。けど、今回の見モノは均等膣内射精ではなく、ひまこふ、みずかれのゆるゆりだと思ってます。
また各話の小ネタ、裏話やこの作品誕生の経緯などを活動内容にて綴っておりますので興味があれば一読くださいませ。

さて、これで終わり……なんてことはなく。物語の序章が終わった感じです。次に出すのはキャラクタープロフィール②なので、物語の続きはまたその次に……ではでは。


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キャラクタープロフィール②

遅くなりました…その割には女の子の説明が少ない気もしますが、そこは本編を見て補っていただけていると思って…。


キャラクタープロフィール②

(パワフル高校編終了時点)

 

パワプロ

男 高校3年生

182cm 76kg

キャプテンで三塁手。打順は4番。

類まれなる野球センスを持っており、高校2年で開花した……と、周りに思われているが、"高速成長増進体"というある一定の期間を過ぎると、他の人より早く能力が育ち、さらにやる気が出れば出るほどその能力は伸びるという性質を持っているためである。

それはチームメイトとの会話や練習、日常生活の何気無い経験や初詣の御籤の結果ですらも経験とする超特異体質である。

その性質を利用してパワプロは女性と肉体関係を結び、性行為を行うことで多量の経験点を得ている。夏の高校野球の予選大会の時点でドラフト指名は確実なほどの能力を得ている。その反面、身体の急成長が著しく彼が入学時に着ていた制服やユニフォームはもはや着れなくなっていた。

 

夏野 向日葵

女 高校3年

155cm 教えないよー

B75/W59/H80

少し癖のついたオレンジ色のショートヘアが特徴の元気っ子。元々投手であったため変化球を扱え、加えてポジションはショート、ファースト、セカンドと幅広く対応している。

パワプロとの出会いは同じチームメイトになってからだが、熱心に練習する彼に好意を抱くのに時間はさしてかからなかった。

 

 

天音 姫恋

女 高校2年

157cm 秘密です♡

B78/W53/H80

白い(僅かに薄いピンク色のグラデーションがかかっている)ツインテールを揺らすトラブルメーカー。外野手で能力値は高め。

カップルが大好きであり、授業や練習中にも関わらず頭頂部のくせ毛がセンサーとなりカップル反応が出ると接近していく。パワプロから付けられたあだ名はカップルチェイサー。

ただし、自分は恋愛したくないと思っていたのだが、恋愛ノートを完成させるためという建前で真心からの恋をし、真実の愛を知る。

 

 

橘 みずき

女 高校2年

163cm 教えるわけないでしょ

B74/W57/H79

水色のショートヘアをした女性投手。左投左打のサイドスローでオリジナル変化球である「クレッセントムーン」を武器とする中継ぎ選手。

プライドが高く、小悪魔的な一面を持ち合わせており、憎めないよう立ち回る賢さも併せ持つ。だが、嫌われたくはないが、嫌いな人間は多い。パワプロは当初はその1人であったが、人間性と実力を改めて認めて今は(肉体的関係はあれども)好意的な関係を築いている。

 

 

パワプロをよく知らない人の為の解説

【パワフル高校】

初心者向けの特殊な練習システムがない高校。その分、イベキャラのイベントが拾いやすい……ということも無い。初期シナリオのため育成効率は低めだが、努力友情勝利を体現したストーリーなので一読はしておくべき。

作者が記憶してる限りでは育成効率が最もよかったのはパワフルサッカーリリース時のコラボシナリオ中のみ。

 

【矢部明雄】

パワプロくんの親友(相棒)として知られるパワプロの顔その2とも呼んでいい男。作品によって能力値や性格に多少の差異はあるが今回は普通にアプリ版の設定を採用している。

なので、ヲタクでメガネで足が速く、チャンスに弱い……。

けれども、性格は非常に良く、パワプロの幸福を自分のことのように喜ぶ善人である。

 

【パワフルドリンク】

効果は名前によって多少異なるが。基本的には【体力を回復する】効果がある。作品によっては体力最大値上昇などもあったりする。アプリ版にも存在しているが名前が少し異なるため割愛する。

アプリ版では飲めば、どんな体力状態でもMAXまで回復するシロモノであり、サクセスに1本だけ持ち込むことが出来る。2回少量ではあるが回復できるカロリバーとの差別点としては、やはり回復量の違いであろうか。

作者的に最大効果を発揮すると思われる場面は、体力を50減らす代わりに練習効果が上がる(だったはず)という言霊がある全力学園にて減った体力をドリンク1本で一瞬で取り戻し、怪我率ゼロで練習効果の上がった練習に望むことが出来るところだろうか。

なお、味などの記述はないため不明ではあるが、オロナミンCなどが近いように思う。

こちらの作品では蜂蜜に近い味で、また錠剤タイプもある。だが、効果故に値段が張るのと、少し違った使い方もできる。

 

【万能パワドリンク】

その名の通り万能なドリンクで、風邪や虫歯、寝不足やサボり症、果てには肩や肘、足の爆弾まで駆除してくれるスグレモノ。しかも体力が少し回復する嬉しいおまけ付き。パワプロ世界では流行病や感染症も怖くないのはこれのおかげ。

本編にてナッチが飲んだのはこれで、正確な効果は身体を元の状態に戻すというものなので、男性が飲んで精子が死滅するということは無い(男性にとってはそれが普通のため)

 

【アプリ版のおおまかな流れ】

パワプロアプリの原作開始は基本的に夏の高校野球大会で敗退し、3年生が引退したところから始まる(だいたい8月の1週目)その時点での主人公の能力はお世辞にもいいとは言えず、そこから練習して主人公を来年の夏の高校野球大会優勝まで強くしてドラフト指名を勝ち取るのが今作の目標であると言える。

そのためにはただ練習をこなすのではなく、チームメイトと友好度を高めてコツを貰ったりスペシャルタッグ練習をしたり、恋人とデートしたり、相棒と遊んだりすることが必要で、前述の通り高校によってはダイナマイトを爆発させたり他人の魂を吸い上げて経験値を得ることもある。

そうして能力値限界突破、金特数種類持ちで数々のライバルをばったばったと三振にとったり、ホームランを叩き込んで絶望させメンタルをへし折るほどに強くなった主人公でもスカウトの前での練習が足りないと1位指名されないことがあるので気をつけるべし。

 

 

【やる気】

やる気とは単純に練習に対してのやる気である。

パワプロでは絶好調(ピンク)、好調(赤)、普通(黄色)、不調(青)、絶不調(紫)の5つの段階にやる気が分かれており、暖色系になればなるほどやる気があるため練習にしっかりと取り組み経験値の入手量が上がる。寒色系の不調なら逆に下がるといった特徴がある。

また彼女(候補)のいる場所で練習を行うと、練習後に2人で寄り道してやる気が上がったり、彼女(候補)に応援されるとラブパワーと呼ばれる絶好調の上に到達する。その時は練習後の体力減少が低かったり、貰える経験点が多かったり、またそこに彼女(候補)がいれば体力が回復することもあったりと良いことづくしである。

だが、デメリットとしてラブパワーが切れるとやる気が1段階下がってしまう他、ラブパワー中にやる気が下がるイベントが起こると、ラブパワー終了後に反映されて唐突な絶不調に陥ることがある。いわゆる燃え尽き症候群に近い現象なのかもしれない。

 

 

【コラボシナリオ】

今作では扱う予定は一切ないが、パワプロアプリには他作品とのコラボシナリオが多くある。

例えば国民的野球漫画と言っても差支えのない【MAJOR】や【タッチ】。さらに【ダイヤのA】や【逆境ナイン】など野球が好きな人なら名前くらいは知っている作品とコラボしている。

キャラクターだけでなく専用のストーリーが用意されている作品もあって、原作ファンならつい微笑んでしまうようなストーリーとなっている。

キャラクターだけのコラボとしてタッチと同じくあだち充先生作品で現在連載中の【MIX】コラボも行われた。ちなみにこのコラボで登場したヒロインである2人の相棒としての性能はどこに入れても損はしない。

個人的には【H2】とのコラボにも期待したい。

また異例中の異例として現在(2020/02/17)経験点アップイベント開催中の世紀末北斗高校、すなわち【北斗の拳】とのコラボも行われている。野球要素なんてあったっけ…?となるコラボであるが、その実よく出来ていて経験点の入手の仕方が練習しながら、グラウンドにたむろするモヒカンを狩り、モヒカンのボスを倒すことで多くの経験点を得ることが出来る。

北斗の拳コラボなのでケンシロウはもちろん、退かないし媚びないし省みない人やジャギさんも登場するので北斗の拳ファンなら一読しても損はない仕様となっている。

 

 

【井戸端会議】

おそらくハーレムデッキを構築している全プレイヤーが忌み嫌うクソイベ。

内容は主人公と同じ学校の女子がファミレスで「○○くんと○○ちゃん付き合ってるらしいよ~」という女子高生ならありがちなトーク内容であるが、彼女が1人だけならその子の評価が上がって終わりなのだが……。

複数いた場合「え?△△ちゃんじゃないの?」「ゲンメツ~」となって嫌な噂が広がって付き合っている恋人の評価がだだ下がりするというクソイベントになる。発生時期がかなり後ろの方なため、恋人の数によってはその下がった評価を取り戻すことが出来ずにエピローグを迎えて貰える経験点が下がってしまう。まさにクソオブクソなイベントである。

一応、ランダムイベントなため運任せなのだが、大抵ハーレムを築いて有頂天になった時にやってくる。人生とはそういうものだ。

対策としては、彼女キャラの中に井戸端会議での噂を無くすキャラといい方に解釈させて噂を流させないキャラの2名が登場したためどうにかなる。

けれど、逆にハーレムデッキを作る際はどちらかがいないと無垢なJK達に大爆発させられるということでもある。

 

 

【パワプロ式能力アゲアゲ】

パワプロの能力の上げ方は練習して得た経験値を貯めて、それをミートやパワーなどの基礎能力を上げたり、パワーヒッターなどの特殊能力(技術や精神面の能力)を得ることが出来る。

最大999まで貯めることが出来、999貯まっている限り経験点を得ることは出来ず、その都度使う必要がある。

ちなみに特殊な練習システムを持つ高校だと、条件さえ揃えば1回の練習で999貰うことがある。

 

 

【原作との変更点】

パワプロの幼なじみで覇道高校でエース争いをしていた星井スバルが2学期早々にパワフル高校に転校して来るところは同じなのですが、パワプロが木場の球を捉えたのを見た事で、逃げの転校ではなく、パワプロと共に木場を倒すためにやってきたことになっております。木場からは逃げたと思われてたり。

けれど、そんな負け犬よりも初打席で自分の球を打ったパワプロに対して対抗心を燃やす木場くん。パワプロが成長しすぎて周りにも影響を与えてしまった結果である。

難易度的には上がってないものの、1月3週目からランダムイベントでできる木場との対決で3勝すると決勝戦で当たる木場がハチャメチャに強くなります。

あとパワプロくんがチームの主砲な主将に輝いたことでカリスマ性がついてます。

 

ざっくりまとめると

原作

スバルが逃げてくる。みんなで甲子園だ、おー!

 

今作

パワプロ「みんな優勝しようぜ!」チームメイト「おー!」

スバル「パワプロ、ボクと木場を倒そう」パワプロ「よしきた」

木場「パワプロ絶対負かす」

ヒロイン「はぁ♡はぁ♡」(弾道があがった!)

 

 

 



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繰り返すループ
終着>>始発


お待たせしました。流行ウィルスによるデマのせいで忙しくなってしまいました。皆様も手洗いうがいに万能パワドリンクを飲んで対策をしましょう。
パワフル高校のエピローグとその後になります。
じゃあ、パワフル高校に含めろよって?それはまたあとがきにて。


 

激闘の夏の甲子園から数ヶ月。伝説の復活と呼ばれる程の名試合を繰り広げて、見事優勝を果たしたパワフル高校の部室で、多くの者たちが小さなテレビに視線を向けていた。

プロ野球選手になる為にはプロのスカウトを受け、さらにはドラフト会議で指名される必要がある。いくら甲子園で優勝したとしても、スカウトの目に止まらなければ意味が無い。

 

 

 

「や、やったー!!」

 

 

「おめでとうでやんす!自分のことのように嬉しいでやんす!!」

 

 

しかし、全試合で1本以上のホームランを打ち上げ、フォアボールでも塁上で引っ掻き回すという好プレーを見せたパワプロをどの球団も欲しがり、彼への指名は多く集まった。

プロ12球団のうち、10球団がパワプロを1位指名し、その事が公にされるやパワプロは歓喜し、隣にいた矢部明雄も大いに喜んでみせた。

 

 

「や、やった、ついにプロになれるんだ…!」

 

 

3回目の甲子園の果てに掴んだ栄光にパワプロは喜びを隠せず声を震わせる。そんな彼に多くのチームメイトが声をかける。

 

 

「おめでとうパワプロ」

 

 

パワプロの幼なじみであり、覇道高校から木場と戦うために転校してきたスバルはその目的を果たし、さらにはパワフル高校優勝のためにエース投手として多大なる戦果を上げた。ピンチに弱い彼もパワプロという頼りになる仲間がいたおかげで乱調することなく、投げ抜くことが出来た結果、投手陣の強化に重きを置いた球団に1位指名された。

 

 

「俺の分まで頼むよ、キャプテン!」

 

 

パワフル高校の5番バッターとして、パワプロをホームベースに返す尽力をした宇渡は残念ながらプロに指名されることはなかったものの、その顔は晴れやかであった。

それは自分のチームメイトから2人もプロに選ばれたという喜びもあるだろうが、何より自分達をここまで引っ張ってきてくれたパワプロとスバルへの感謝の気持ちもあってのものだった。

 

 

「私は大学だけど、パワプロくんのことはしっかり応援してるから!」

 

 

向日葵もプロに指名はされなかったが、その事を悔やんでる様子はない。彼女としてはパワプロ達と共に甲子園の舞台で優勝できたことが誇りである。だから、プロにはあまり興味が無い。けれど、もう一度甲子園球場の土や芝生を踏みしめてはみたいらしい。

 

 

「私も来年には選ばれるんだから待ってなさいよ」

 

 

そう意気揚々と言い放ったのは勿論みずきで、すでにパワプロにより新キャプテンに指名された彼女のもと、パワフル高校は春夏連覇を目指して特訓中である。

 

 

「私のいない間に他の女の子作らないでくださいね!」

 

 

もはやパワプロが4股してるのが公然となっている今、特に意味を成さない姫恋の言葉であるが、これ以上増やすなという彼女からの勧告であった。1人だけエールでないことにパワプロは苦笑すると、最後の一人に目を向けた。

 

 

「頑張ってね。応援するから」

 

 

1年前にメガネからコンタクトに変えて、すっかりその姿が当たり前になり、色んなことがあっても自分を支えてくれた小筆を見ながらパワプロは頷いた。

卒業式まではまだまだ日があるとはいえ、パワプロが目を向けるべきはその向こうなのだ。今浮かれて何もせず、自堕落に過ごしていては試合出場は叶わない。

 

 

「うん、みんなありがとう!」

 

 

笑顔で返したパワプロに一同から拍手が送られる。

 

 

 

「ありが………へ?」

 

 

くじ引きで所属先が決まり、ここから激動のプロ生活が始まるかと思いきや、パワプロの世界はここで暗転した。

目を開けば何も無い暗黒に染った景色の中に自分の姿だけが綺麗に見えていた。

 

 

「一体何が…?ま、まさか…!」

 

 

また、繰り返すのかとパワプロは憤った。せっかく、苦労してプロ入りしたというのに世界はまた元に戻ってしまうのかと。多くの友人や恋人に恵まれ、さらに甲子園で優勝し、プロで1位指名されたパワプロにとってもはや未練はないというのに何故と訝しむ。

 

 

「ループは俺の意志とは関係ないのか…?」

 

 

これまでは自分の未練によって生み出されていると思っていたが、自分にそんな力があるとは思ってないし、そんな都合の良いことは無いだろう。

ならば一体誰がと考えようとしたところで目の前が光に包まれる。驚いたパワプロは瞑目した。

すると、先程まで宙に浮いている感じだった足元は安定し、少し暖かい心地よい風が肌を駆け抜けてゆく。

まるで秋から春に移り変わったような感覚にかつて2度味わった経験則からパワプロの瞳に映るのはまた桜並木から見たパワフル高校のグラウンドのはずだと。

 

 

 

「……どこだ、ここ?」

 

 

 

しかし、目の前に広がっていたのは全く見知らぬ光景であった。桜並木はあれど、見慣れた校舎やグラウンドの姿はなく、代わりにパワフル高校よりもやや清潔な高校らしき建物と遠目から見ても練習器材の整ってるのが分かる練習場であった。

 

 

「あのユニフォームは……」

 

 

どこか見覚えがある。確か…。

 

 

「アレ……?」

 

 

なんだ?この感じは?確か……、と思い出そうとするもその記憶は呼び起こせそうにない。しかもだ。

 

 

「……分からない」

 

 

急速に欠けていく記憶にパワプロは焦りを隠せずそう呟いた。

今まで自分が何をしてきたのか、何に喜びを感じていたのか、どうしてここに立っていることに違和感を覚えたのかも……。

 

 

「小筆ちゃんは…?姫恋は?ナッチは?みずきちゃんは………?」

 

 

どこだと彼はかつて愛し、愛された少女達の名前を呼んだが。

 

 

「………って、誰だっけ」

 

 

すぐに思い出せなくなり、パワプロはその場に膝を着いた。とても大切な人のはずなのに、思い出せないことに悲しみを感じていたはずなのに、その気持ちすらも急速に無くなっていく。

 

 

「……あれ?俺何してたんだっけ?」

 

 

湧き出る汗の正体も、自分が膝を着いている理由すらも忘れたパワプロは首を傾げた。

 

 

「おーい!パワプロくーん!」

 

 

背中に声をかけられ、振り向くとそこには入学後のオリエーテーション合宿で仲をふかめた矢部明雄の姿があった。

 

 

「先に帰っちゃうならそう言って欲しかったでやんす」

 

 

「あぁ、ごめん。ちょっとぼーっとしてて」

 

 

「ん?何かあったでやんすか?」

 

 

「……いや、多分。何にもないよ」

 

 

「なら、よかったでやんす!」

 

 

そう言って2人は共に桜並木のある道を歩きながら帰路についていく。

 

 

 

「……ふーん、なるほど」

 

 

そんな彼らを遠くから見つめる魔法少女のような格好をした少女は、興味深そうに呟くとメガネの少年を視界から外してその隣の男に目を細めた。

 

 

「ループした世界では普通、記憶も消えてその当時の状態になるんだけど…あの2人だけは別なのか……その原因は間違いなく彼なんだろうけど」

 

 

メガネの方はその副産物かと片付けると少女は楽しそうに両頬に手を当てた。

 

 

「せいぜい、楽しませてね…特異点くん…」

 

 

 




闇野のガバなのかパワプロがやべーいのか。
とりあえず、パワプロくんが特異点になりました。彼のおかげで本来その高校に入学しないはずの生徒が来たりします。矢部くんは1部シナリオを除いてセットです。やったね。
そして、今まで消えてなかった記憶が魔法少女のせいで消えることになりました。可哀想。

さて、今回よりパワプロくんはループ螺旋地獄に入ります。
流れとしては、①新しい高校→出会い、親交を深める→えっち→甲子園優勝→ドラフト指名→記憶、能力値をリセットして①へ
という感じです。また、新しい高校ではなく出戻りしてループしてイレギュラーにより新しく加わったメンバーと親交を深めることもあります。


なお、パワプロくんの現在の能力値。
ALL G
特殊能力 なし
モテモテ 世渡り上手 センス☆(センス〇より上…というオリ設定)
ポジション なし(決まってない)
能力値減少と時代逆行きより身長 体重も戻った。


パワプロをよく知らない人のための解説
【瞬鋭高校】
初の特殊メニューのある高校で、パワフル高校と同じく堕ちた名門。清潔な校舎も、充実した練習機材もその名残であり、実際の実力は予選大会止まりレベルである。
そんな瞬栄強化のために新たに赴任したコーチにより、野球部は一軍、二軍、三軍に分けられてしまう。主人公は三軍から始まり、試験を受けて一軍昇格を目指す。
そんなシステムに嫌気が差して多くの一軍メンバーが野球部から離反。それを連れ戻すのも主人公の仕事である。
まとめて言えば、序列制野球部に抗い、チームメイトを呼び戻して甲子園優勝を目指す………というもの。

ゲームの話をすれば、初期シナリオのため、経験点は多くはなく強化もあまりぱっとしなかった。彼女キャラは可愛い。チームメイトもスラッガーは現在でも優秀だが、それ以外はもしゃぷろくん(有名人の作ったキャラを再現するイベント)で使いどころがある…?くらい。


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8月1週目

今回から始まります瞬鋭高校編ですが、パワフル高校みたいにざっくりとストーリーを進めつつ女の子とエッチラホッチラします。なお、ヒロインは次の高校で出てくるのが多いので2人です…はい。


 

瞬鋭高校。

比較的に新しく創設された高校であるが、刻まれてきた歴史は非常に濃い。学業、スポーツ、文化とあらゆる面において秀でた者を集めたエリート校であり、その輝かしい記録は高校の玄関前に多く飾られている。

その中でも野球部はより一層力を入れており、野球部専用のグラウンドに充実した練習機材が置かれている。おかげか、新設されてまもなく野球部は甲子園出場。その後、ベスト16、8、4と年々優勝へと近づいていった。

だが、しかしここしばらく野球部の成績は低迷。甲子園出場はおろか、地区大会の準決勝でも消える始末。

そんなエリート校を復活させようと立ち上がった現校長は外部から野球部へとコーチを雇った。

 

 

「今日から野球部の練習を見てくださる巖巳コーチだ」

 

 

そう監督から紹介され前に立ったのは日に焼けた肌に帽子から僅かに見え隠れする青い髪が特徴的な男で、雰囲気やガタイからいかにもスポーツをやっている人間だというのは見て取れた。

そして、その監督が現れたその日からチームは大きく3つに分かれることになった。

専用グラウンドがあり、機材も使い放題で試合に出れる一軍。

グラウンドは使用出来るも機材の使用はなく試合に出れるか怪しい二軍。

最後に……。

 

 

「練習も試合もさせて貰えない三軍……」

 

 

とほほ…と顔を顰めながら部室でボールを磨くのはマネージャーでもない、れっきとした選手として野球部に入部したパワプロであった。

 

 

「試験もなしに今までの成績で分けるなんて酷いや…」

 

 

第1志望の瞬鋭に入れたはいいものの、野球部のレベルは高く、同期にはすでに4番とエースの座を確約された人間がいて自分の肩身は狭くなる一方であった。しかも下級生ですら二軍にいるというのに、2年生の自分が三軍でボール磨きやらユニフォームの洗濯をさせられるなんてとパワプロはため息を吐く。

お世辞にも自分の野球は上手いとは言えないが、時々ふとした瞬間にホームランが打てそうだったりベースを速く走り抜けられる感覚はあるのだ。けれど、その感覚はすぐに消え去ってボールはセンターのミットの中へ、走っていた身体もズッコケってサヨナラのチャンスを不意にしたりと、三軍に送られても仕方の無い成績であった。

 

 

「はぁ…練習したいなぁ…」

 

 

一応、ボール磨きやら洗濯、掃除が終われば練習に出ることは許されているのだが、あくまで三軍としての責務が終わればである。だが、三軍に降格されたメンバーはパワプロ以外は辞めていった。そのためこうして雑用をこなすのはパワプロだけであり、同級生で残っているメンバーは一軍か二軍におり、親友である矢部くんも「代走にくらいは使えそうだ」と二軍に在籍している。

そのため、ここにいるのはパワプロと健気にもこんな男所帯でむさくるしくイケメンも四番バッターくらいしかいないチームに尽くすマネージャーただ1人。

 

 

「洗濯終わったよー」

 

 

「うん、お疲れ様、千優ちゃん」

 

 

そして、そんなマネージャーに声をかけられたパワプロは疲れた顔を隠すように朗らかな顔を浮かべた。

瞬鋭高校野球部マネージャー、春野千優。マッサージや身体ケアなどを率先として行ってくれる良いマネージャーではあるのだが。

 

 

「見て見てパワプロくん!これ新しく買っちゃった!」

 

 

その手に握られているのは何の変哲もないゴムチューブなのだが、それにパワプロはジト目を向けた。

 

 

「もしかしてそれはまた…」

 

 

「うんっ!通販!」

 

 

「やっぱりか…」

 

 

彼女に欠点があるとすれば、超がつくほどの健康ヲタクであるということである。健康になれるという謳い文句のついた本から健康グッズ、果てにはサプリメントなどもなんでも買ってしまうのが彼女の悪癖である。

それを除けば、健康料理を作り、マッサージに長け、献身的な可愛らしい少女なのである。

ゴムチューブをビッタンビッタンと引っ張りながら効果を説明する千優の話を聞いていると、ガラッと部室の扉が開かれる。見やれば紫色のハーフアップにまとめた髪を揺らして女の子が歩いてくる。

 

 

「パワプロ先輩。すまない、ボールの方を」

 

 

「聖ちゃん、それ終わってるから持ってていいよ」

 

 

「ありがとう」

 

 

ぺこりと頭を下げた後輩にパワプロは微笑んだ。六道聖、パワプロと千優の一つ下の後輩であり、すでに正捕手の差を確約されるほどの実力を持つ女性捕手である。

 

 

「そう言えば、ポジションは決まったのか?」

 

 

「うーん、キャッチャー以外なら行けそうなんだけどね」

 

 

「…そうか。先輩ならピッチャーでも野手でも上手くやれると思うぞ」

 

 

そんな聖にパワプロは年下に実力で抜かれていることに少しばかり負い目があるのだが、何故か聖からは信頼というか僅かに敬服の意を抱かれてしまっている。

別に自分はそんなに大したことない選手なのだけれど宣っては聖が首を横に振るという日が続いている。

 

 

「では、私はそろそろ」

 

 

「うん、頑張ってね聖ちゃん」

 

 

手を振るパワプロに最後まで顔を向けながら、ボールの入ったカゴを持って部室を出ていく聖。自分に謎の期待を寄せてくる後輩に頬が緩んでしまったパワプロにちょこんと人差し指が刺さる。

 

 

「えっと、千優ちゃん?どうしたの?」

 

 

「……別にー」

 

 

何となく不貞腐れてるように見える彼女にパワプロはご機嫌をとるために再び健康グッズの話を出すと、千優は「そうだったそうだった。それでねー!」と再び話を始めた。

こうして可愛い女の子と2人きりで部室で過ごせるのは高校生としては喜ばしい事であり、それに何だか練習せずとも千優と話していると力がみなぎる感覚がある。それに加えて自主練を行うことでパワプロの力は1年前と比べて遥かに上がっていた。

けれども、自分の目標であるドラフト指名を勝ち取りプロ入りする夢を叶えるためにはまだまだ足りない。

 

 

(2週間後の昇格試験では頑張らないとな…)

 

 

そう密かに意気込んだパワプロは千優との会話を楽しみながら雑用を進めていった。

 

 

体力 が 10 さがった!

技術 が 25 あがった!

千優 の 評価が 8 上がった!

聖 の 評価 が 10 上がった!

 




聖がパワプロに投手との可能性を見いだしたのは記憶を消しても消せなかったみずきとの残滓があるから(密かにクレッセントムーンのコツを覚えていた)(投げられる訳では無い)

現時点でのパワプロくん
2年生 三軍(雑用係) ポジション なし
野手能力 ミートF パワーE 走力F 肩力D 守備力F 捕球F
特殊能力 ムード〇

投手 球速135キロ コントロールE スタミナG 変化球なし (スクリューコツ持ち)
特殊能力 テンポ〇


パワプロをよく知らない人のための解説
【瞬鋭高校のエースと4番】
話題がちらほら出てくるのは烏丸くんと才賀くん。前回に書いた通り、4番の才賀君は優秀。打撃を得意練習とし金特に一球入魂を持っている寡黙なスラッガー。練習機材には壊れたピッチングマシン(コントロールが不規則なのでどこに来るかわからないので実践に近い練習が出来る)を使用している。
エースの烏丸くんはエリート組と呼ばれるメンバーのリーダー格であり、離反した彼を連れ戻すことでチームは再びまとまり始める(彼を連れてきても残ったメンバーを連れ戻す必要もあったりする)。
野手能力も高く、炎上しにくくスバルと比べるとバッドステータスがなかったり優秀ではあるが、性格と見た目も合わさってなのか人気に乏しい。


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保健室で千優ちゃんと

無観客試合ってホームランとかファールボールが観客に当たる心配しなくていいけど、収入0だし確実に赤字まっしぐらだよなぁと。
ぷよぷよコラボ記念販売のパワーストーン少なくない?ってなるくらい少ない。


残暑もありながら二学期を迎えた瞬鋭高校は学業と部活の両立のため、その手を緩めることなく教鞭を執る。生徒達は日常生活として授業時間を真面目に受けたり友人と談笑したり睡眠したりと各々に過ごし、放課後もまたそれぞれ別の行動を取る。

エリート校に返り咲く為にも新たに外部コーチを雇用した瞬鋭高校野球部は不服ながらも巖巳コーチの昇格試験を受けることなく、二軍へと昇格したパワプロはこれまでの遅れを取り戻すかのように練習に取り組んでいた。一軍…いわゆるエリート組と呼ばれるメンバー達との軋轢などはあるが、矢部くんや聖、後輩の小平とは仲良く練習出来ており、特に不満もなく過ごすことが出来ていた。

そんな彼の現状の課題としては野手か投手かが未だに定まっていない事だろうか。新入生オリエーテーション合宿後に突如として起きた身体の異変のせいか、身体のバランスが悪くなったのか、それとも本来あるべき状態に戻ったのかパワプロの動きはど素人も同然になっていた。

けれども、そのおかげで美しく身体に負荷をかけずに済むフォームを取得出来たのは不幸中の幸いというものだろう。ここしばらく彼のキャッチボールの相手をつとめる中性的な顔立ちをした1年生の小平陽向はパワプロからのボールを受け止め口を開く。

 

 

「結構いい感じになってきましたね」

 

 

「そうかな?」

 

 

「はい、とても」

 

 

パワプロが投手になる時の課題として懸念されていたピッチングフォームに関しては聖と陽向の指導によりかなり改善されており、全力投球してもコントロールは悪くなく、しっかりとミットに収まるようになっていた。

 

 

「あとはスタミナですね」

 

 

変化球やノビ、キレなどの技術的な面の課題は多いのだが、それよりも今一番必要なのはスタミナであり、ココ最近走り込みを徹底してるおかげかマシにはなってきたが、試合で1イニング全力投球するにも及ばない。

 

 

「ちゃんと練習するならやっぱり一軍に上がらないとね」

 

 

パワプロに期待を寄せる陽向は一軍にも関わらずこうして練習に付き合ってくれており、ピッチャーになる気がさほどなかった彼にやる気を与えていた。陽向からボールを受け取り、それを返そうと振りかぶったその時、パワプロの身体から悲鳴が轟く。

 

 

「ぎゃああああ!!?」

 

 

「せ、先輩っ!?」

 

 

ドサッとその場に目を見開いて倒れ込んだパワプロに駆け寄る陽向。さらにその騒動を聞きつけて千優と監督が走ってやってくる。

 

 

「ど、どうしたの!?」

 

 

「ち、千優先輩、パワプロ先輩が!!」

 

 

「すぐに保健室へ!」

 

 

「は、はい!」

 

 

顔を青くして俯くパワプロを陽向と遅れてやってきた矢部くんが支えて、保健室へと向かっていく。

 

 

「監督、私も着いていっていいですか?」

 

 

「あぁ、頼む」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

ぺこりと頭を下げて追いかけるようにしてパワプロ達の方へと走っていく千優。

そんな球児たちの背中を見ながら監督は、不謹慎かもしれないがこれも青春かと淡く呟くのだった。

 

 

 

###

 

 

 

「手首を捻っただけね。今度からは気をつけてね」

 

 

保健室へと直行したパワプロは保健医の先生からの診断を受け、アイシング用の氷を貰うと保健室のベッドへと腰掛ける。そんなパワプロに陽向はホッと息を吐いた。

 

 

「大事じゃなくて良かったですね」

 

 

「ほんとによかったでやんす」

 

 

「ありがとうみんな」

 

 

怪我も大したことなく落ち着いたパワプロがそう言うと千優も含めた3人は気にしなくていいと笑顔を向けた。

 

 

「じゃ、僕達は練習に戻ります。千優先輩よろしくお願いします」

 

 

「うん、頑張ってね」

 

 

失礼しましたと丁寧にドアを閉めた陽向と矢部くんがいなくなって、千優とパワプロの2人きりになった。保健医の先生は会議あるからと出ていってしまい、静寂な時間が流れる。

改めて自分の捻った手首を見ながらパワプロは骨に異常や腫れは見られないも、まだ動かすとじんわりと痛い感覚があり、今日の練習は無理そうだとため息を吐く。

 

 

「まぁ、パワプロくんここしばらく頑張ってたし仕方ないよ」

 

 

千優の言葉にパワプロは首を横に振った。

 

 

「いやまだまだだよ。課題は山積みだし、甲子園まで1年もないんだから」

 

 

今のパワプロの実力は高いとは言えないし、コーチや監督も努力が足りないと口々に言うのは目に見えている。

瞬鋭が甲子園出場を掲げているように、パワプロもまた甲子園出場、さらにその先である優勝からのドラフト指名をも狙っているのだ。だから、こんな所でグズグズしていられないというのにこのザマでは期待してくれている陽向や聖に応えられそうには無い。

段々と自分が惨めになっていくパワプロは表情を曇らせながら、拳を握る。

そんな痛々しい姿を見た千優はしばしの逡巡の後、意を決して彼の前まで来ると頭に手を回し彼を抱き寄せた。

 

 

 

「えっ」

 

 

「大丈夫だよ。パワプロくんなら」

 

 

突然の抱擁にパワプロはわけも分からず、千優の言葉に耳を傾けるしかない。鼻腔を擽る彼女のジャージから発せられる柑橘系の匂いに温かな人肌が彼の沈んだ心を引き上げる。

他者との抱擁には1種のリラクゼーション効果があることを知っている千優はパワプロを元気づけようと自分の胸へと彼を引き寄せる。

初めは動揺していたパワプロも彼女の温もりに触れ、少しづつ心を落ち着かせていく。

そうして冷静になったことで今の状況が非常に役得であると気付いた。自分を宥める為とはいえ、まさかこんな大胆なことをする千優にパワプロは思春期の男子にありがちな妄想を繰り広げてしまう。

 

 

「えっと、あの千優ちゃん……」

 

 

「……あっ、ごめん……苦しかった?」

 

 

パワプロがたどたどしく口を開いたことで同じく我に返った千優がパワプロから1歩離れる。その事にパワプロは僅かに残念に感じながらもまた首を横に振った。

 

 

「ううん、なんだか落ち着いたよ。ありがとう」

 

 

気持ちよかったと言えば変態チックになるので、当たり障りのない言葉を口にすると千優の顔が綻ぶ。

 

 

「そっか、よかった」

 

 

上辺や取り繕ったようにではなく心底よかったという顔をする千優にパワプロは一瞬胸が高鳴る。千優は健康ヲタクという点を除けば、性格も良く、料理も上手で何より可愛い女の子だ。少し赤を含んだような茶髪に端正な顔に添えられたルビーのような綺麗な瞳はおそらく、パワプロ以外にも他の男子部員が着目していることであろう。

それに先程ハグされた時に触れた胸元の柔らかさや普段から健康に対して人一倍気を使っている彼女の事だから、体型も悪くは無いだろう。そんな駆け巡る妄想にパワプロの下腹部に熱が篭もる。

気の緩みやら抱擁の際に嗅ぐった匂いのせいもあってかいつもより大きくなったソレは座っている今ならバレないが、立てば気付かれるかもしれない。

 

 

「……千優ちゃん、先に戻っててよ。俺はあとちょっと休んだら戻るから」

 

 

「えっ、でも……」

 

 

先に戻らせて自分のが落ち着くまで待機してようとしたパワプロの意図が分からない千優はまたもパワプロの様子がおかしいことに首を傾げる。

こちらと目線が合わないのが気になるが顔はいつも通りである。熱や吐き気を催してるようにも見えない。利き手の手首は氷で冷やすのだから、別に保健室に居座る必要も無い。なのに頑なに居ようとする理由はなんだと考える為に視線を落とした時、パワプロの隆起した股間が視界に入った。

 

 

「あっ……」

 

 

「っ…!」

 

 

千優が自分の下半身をみて声を発したことで気付かれたと思ったパワプロは気まずそうに目を逸らしてベッドの角を見つめた。もしほんとに気付かれたのなら幻滅してここを去るだろうし、気付いてないのなら…いや、そもそも千優にそんな知識があるのだろうかと少し失礼で、そうであって欲しいという願いを馳せる。

しかし、現実とはそう上手くいかないもので健康ヲタクであり、人体に関しては男性にも女性にも人並み以上に理解がある千優はパワプロの盛り上がっている部分に指先を向けた。

 

 

「えっと、そのソレって…」

 

 

あぁ、終わった…とパワプロは自らの青春を捨て去る覚悟をした。1度きりの高校生活で彼女の1人は欲しかった。その相手には千優になって欲しいと願っていたのだが、その夢も潰えた今、もはや目指すものは甲子園しかない。そう思っていた矢先、カチャカチャと下腹部付近で金具の音が鳴る。

 

 

「えっ!?ちょ、ちょっと!」

 

 

逃がしていた視線を向ければ千優が自分のズボンのベルトを外しており、その事に驚いたパワプロは声を上げる。それに千優がシーっと人差し指を立てる。

 

 

「あんまり大きい声出すと誰か来ちゃうよ」

 

 

「え、えぇ…?」

 

 

何をしようとしているんだこの子はと困惑していると、ベルトの金具が外れジッパーが降ろされる。そこからズドンという効果音が相応しいかのようにパンツに包まれながらもその大きさがハッキリと分かる陰茎が現れる。

それを躊躇いもなくパンツの隙間から取り出した千優にパワプロはまたも驚愕し、口を開いた。

 

 

「え、えっと、千優ちゃん、な、何を?」

 

 

「何って……男の子って大きくなると上手く動けないんでしょ?」

 

 

「ん?」

 

 

ネットに書いてあったけど違うの?と尋ねてくる千優にパワプロは違うと即答しようとしたが、彼の中にいる悪魔が待てと囁く。

これはチャンスではないかと。何をされるのかは分からないが、確実にイイことをされるに違いない。一生にあるかないかわからない好機だと悪魔がパワプロに宣ってくる。それに彼はこれからされるであろう出来事に生唾を飲んだ。

 

 

「これから白いのを出せばいいんだよね?」

 

 

「あ、あぁ、うん…」

 

 

顔を上げて尋ねてきた千優に頷きを返すと、彼女は屹立した陰茎を興味ありげに観察するに見つめる。

水を充満させた風船のように隅々まで腫れ上がり、脈打ち浮き上がっている血管に千優は驚愕と困惑ともつかない表情で眼をペニスに向ける。

 

 

「じ、じゃあ、始めるね」

 

 

「うぐっ、あっ」

 

 

そう言って千優はパワプロの竿に五本の指を絡めて優しく優しく緩く撫で摩る。それにパワプロは顔を強ばらせる。自分が少なからず好意を抱いている相手が自分の男根を擦ってくれているのだ。そんな状況に歓喜しない人間などいるはずなく、しかも他人に摩られるのがこんなに気持ちいいとも思わずパワプロはうめき声にも似た喘ぎ声を漏らしてしまう。

 

 

 

「どう、かな?」

 

 

カウパーが潤滑油となりしゅこしゅこと音を立てながらペニスを摩る千優は初めての事に不慣れながらも精一杯できてるか不安になり、パワプロを上目遣いで見つめながら訊いた。それに彼は溢れ出そうになる嬉声を押し殺しながら、首を縦に振る。

 

 

「よかった……あ、こういうのもいいんだって」

 

 

そう言うと千優は空いていたもう一方の掌を自らの舌でひと舐めして唾液を付けると、それをパワプロの亀頭の先端に撫でるようにして動かし始める。

 

 

「あっ、ぐっ、あっ…!」

 

 

いわゆる亀頭責めにパワプロは苦悶の声を浮かべるが、身体は歓喜しており尿道からはさらにカウパーが吐き出される。それがさらに亀頭を摩る動きを加速させるための油となり、竿と亀頭の両方を優しく丁寧に刺激されたパワプロの肉棒に快感が強くほとばしる。

 

 

「や、やばっ、で、でそうっ……!」

 

 

「わ、わかった……だして……あっ!だすところ用意してなかった!」

 

 

ここは学校の保健室であり、保健医がいつ戻ってくるかわからない状況で精液をカーテンや床に着けてしまうと問題になりかねない。どうしようと手を離した千優は辺りを見渡して捨てられそうな袋や容器を探そうとするも、ここまで昂らされて生殺しされる訳にはいかないとパワプロは一か八かと開陳した。

 

 

「チ、チユちゃん、く、口なら!」

 

 

「えっ!?」

 

 

まさかの発言に驚きを隠せない千優に、パワプロは押し上げられた熱感を解き放とうと自らの手で陰茎を摩る。そうして、放たれれば千優の服かあるいは保健室のどこかに付着するという切羽詰まった場面となり、もはや何か入れ物を用意する猶予もなくなり千優は一瞬躊躇うも瑞々しい唇を開いた。

そこへヌルヌルと妖気を纏い滴ったペニスを挿入れるとパワプロの腰が大きく身震いする。

 

 

「んむっ、んっ……んっんっぢゅぢゅ……」

 

 

なんと、目を閉じて口を開けたまま亀頭を咥えこんだ千優は

 

ストロークを早めて激しく苛む喜悦の波を最高点にまで高める。

 

 

「だ、だすよっ……っっ!」

 

 

「ふぇっ!?ん"っ、んぐッ……!!?」

 

 

───びゅるるっびゅるるっ!!!ドクッドクッドクッドクッ!

途中まで想い人の手で導かれた鮮烈な射精感が尿道を駆け抜けて、その想い人である千優の口内へと解き放たれる。少し苦しげな彼女の呻き声も射精による幸福感に満たされたパワプロには届かず自慰とは比較にならない興奮に意識が飛びそうになる。

ビクビクッと痙攣していたペニスも精液吐き出し終えると、彼女の口から引き抜く。

 

 

「はぁあッ……はぁはぁ、ケホケホっ」

 

 

抜いたペニスには放出した精液と千優の唾液が絡んで糸を引き、妖美な興奮を覚えさせるも噎せてしまう彼女を見て我に返る。

 

 

「ご、ごめ……っ!だ、大丈夫?」

 

 

謝るパワプロに千優は口内に出された精液を両手を受け皿にして出す。その姿はパワプロがAVやアダルト漫画で見た夢のような光景であったが。

 

 

(ッ!?…なんだこれ……!)

 

 

何故かフラッシュバックしたのは見慣れない髪型がおさげの女の子が目の前で白濁液を美味しそうに飲んでいる姿であったが、自分には覚えがないし、それにこんな経験があるはずない。

頭痛を抑えるために頭を抱えたパワプロに千優は彼が自分に精液を吐き出したことに取り返しのつかないことをしてしまったと思っていると勘違いし、ぶんぶんと手を振った。

 

 

「わ、私、大丈夫だからっ!あ、あ、あのこれ、す、捨ててくるね!」

 

 

そう言うと千優はカーテンの向こう側にある手洗い場へと行き、その姿は見えなくなる。千優の声に現実世界へと引き戻されたパワプロは未だに屹立し、体内の牡液をうち放つ場所を求めていた。




エッチをする度に強くなるし、記憶も戻っていきそうなパワプロくん。
なお、肉体も精神も童貞に戻っているので彼は童貞です。

パワプロをよく知らない人のための解説
【小平日向】
瞬鋭高校での後輩枠。男の子なのだが中性的な顔立ちで非常に可愛らしく、何も知らない人に「女だよ」と言っても信じられるレベル。ただ真っ直ぐな瞳をしてらっしゃるので上級者には見抜かれるかもしれない。
得意練習は精神でデッキにセットしてなくても瞬鋭高校でなら食べ物をくれたりと回復イベに貢献してくれる優秀な少年。
ただ、初期の方のキャラで別バージョンも存在しないので、図鑑を埋めた後はミキサー要員になりがちな印象。


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倉庫で聖ちゃんと.......①

最近書くペース落ちてるのが導入をストレートにするか、変化球を付けるか思い悩んだ結果です。十文字高校のヒロイン可愛いといいな。


 

 

 

「はぁぁ……」

 

 

パワプロが未だに男根を露出したまま、ぼーっと血脈を活発に巡らせている時、千優は水道で手を洗いながら大きくため息を吐いた。

口の中には僅かに白い粘液がゼラチンのように残っており、さらに喉奥へと入り込んでいった白糊液も未だに噎せるような匂いを伴い彼女の口内は牡の香りでいっぱいであった。

蛇口から勢いよく放たれる水と同じく、亀頭から放水された白濁した液体をよくもまぁ自分の口で受け止められたものだと千優は自らを褒めた。

 

 

「ほんとはこれをココにいれるんだよね…」

 

 

弱酸性の石鹸をつけて綺麗に洗浄した指をタオルなどで拭かず濡れたまま、ジャージのズボン越しに自分の秘部へと当てる。

健康ヲタクと呼ばれるほどの知識がある千優にとって、義務教育過程で保健体育で習うことは当たり前のように理解しており、さらには精液の主成分はタンパク質で飲んでも性病に感染するリスクがある以外は問題ないという授業で扱わないことも知っている。

ネットで健康法について調べていた時の不可抗力とはいえ、男性が勃起時に性欲を放出しなければならないとか、それは女の子の手や口、あるいは女性器がもっとも効果的であるという"デマ"を見てしまった千優はパワプロがそういう状態に陥ってるのを見て少しでも役に立てればと一役買ったのだが。

 

 

(モザイクがなかったらあんな感じなんだ…)

 

 

教科書には内面図はあれど、外観の絵、それも勃起時のものはなく、ネットにあるものも法律などの関係で大体がモザイク処理をなされている。千優の父は健全で娘に欲情したことはない為、勃起形態を晒したことも無い。なので事実上、千優が男の象徴が硬くなった姿を見るのが今日が初めてであった。

 

 

 

(………パワプロくん、引いちゃったかな)

 

 

いくら性欲処理のためとは言え、女性に脱がされて勝手に手淫をされたパワプロは気持ちよさそうにはしていたが困惑していたはずだ。実際していた。

ハグはまだ良いにしても、急に手で摩ったり口で咥えたした自分を淫らな女だと思っていないだろうかという不安が千優の中に駆け巡る。

しかし、やってしまったことは仕方がない。いつも通りに過ごせるならそれでいいし、避けられたら避けられたで仕方の無いことだと割り切ればいい。

 

 

「………」

 

 

だが、もし本当に嫌われたりしたのならもう二度とハグや、その先の恋人がやるであろう手繋ぎやキスも出来ないということ。少なからず好意を抱いているパワプロと違い、いつ告白するかで悩むほどにパワプロの事が好きな千優にとって想い人に嫌われるというのはこれからの学校生活の暗黒を示していた。

あとは言いふらすとは思えないが、パワプロには好きだからハグやら手で扱いたりしたのを、誰にでもやると思われタレこまれたら一巻の終わりである。

そう思って俯いていると保健室の扉が開かれた。

 

 

「あら、まだいたの?そろそろ下校時間だけど」

 

 

「あ、ごめんなさい。すぐ出ます」

 

 

保健医の先生にそう言われ、千優は彼女の横を通って廊下へと逃げるように出ていく。その事に保健医は首を傾げるも気にすることではないだろうと、パワプロがいるベッドのカーテンを開けた。

そこにパワプロの姿はなく、保険医はすでに出ていったものだと解釈し、そのまま窓を閉めた。

その下にはベルトも閉めずにパンツの姿を覗かせるパワプロがドキドキと心臓を先程とは違う意味で高鳴らせていた。

 

 

「………危なかった」

 

 

今まで何をしていたのかと問いただされる可能性があったため、保健室の扉が開き保健医の声が聞こえるや否や窓を開けて飛び出したパワプロは潜めていた息を解放すると大きくため息を吐いた。

窓がなければ即死だったと額の汗を拭うと、適当に履いていたズボンのベルトを締め直して立ち上がる。危機的状況に陥り性欲どころではなくなったためか、屹立していたペニスはなりを潜めており、その事にもパワプロは安心する。

 

 

「にしてもチユちゃんなんであんなことを…」

 

 

心を落ち着かせるためのハグはまだ分かるとしても、自然な勃起からば収める手段は手淫や口淫、性交をせずとも時間経過という誰も損も得もしないものがあるのに、どうしてあんなことをしたのかと呟く。

考えられるのは自分に好意を持っているから、もしくはネットや雑誌で勃起を鎮めるには……的なことを見たかのどちらかなのだが。

 

 

「チユちゃんなら後者かな…」

 

 

もしかすると精液を身体につけると健康にいいみたいなデマを植え付けられたのかもしれない。そんなことはないかと鼻で笑い、部室へと足を進める。

保健医の言う通り、時間は既に下校時間を迎えており、大会期間中でない野球部もそれは守らなければならないためグラウンドでは片付けが終盤となっていた。

 

 

「む、先輩」

 

 

何か手伝えることは無いかと彷徨うパワプロにベンチに腰掛けてレガースなどを剥がしている聖が彼の存在に気付き声をかける。

 

 

「手を捻ったそうだな、大丈夫か?」

 

 

「うん、骨とかには異常はないだろうって」

 

 

「そうか。それならよかった」

 

 

淡白に答えた聖にパワプロは何かすることは無いかと尋ねるも「怪我人は怪我人らしく安静にしてるといい」と一蹴されてしまう。

 

 

「そういえば千優先輩と何かあったか?」

 

 

「えっ、なんで?」

 

 

「いや、つい先程戻ってきたが、用事があるからといそいそと帰ってしまってな」

 

 

「そうなんだ…」

 

 

「それで心当たりは?」

 

 

ハグされたり、手淫やら口内射精などをしたためない訳では無いが答えるに答えられないパワプロは頬を掻きながら「さぁ…」と本当に分からないという風な演技をする。それに聖は「そうか」とまた淡白に答えるとキャッチャー用具を外し終え立ち上がる。

 

 

「うろちょろされても迷惑だ。一緒に来てくれるか?」

 

 

聖の申し出に頷いたパワプロは彼女と横並びになって部室から少し離れた倉庫へと向かう。

 

 

「そういえば、明日の練習は休みらしいぞ」

 

 

「え、なんで?」

 

 

「ストライキするそうだ」

 

 

「ス、ストライキ?」

 

 

「あぁ、烏丸先輩を初めとした一軍がコーチのやり方に反対だと」

 

 

自分のいぬ間にそんなことになっていたとは露知らずパワプロはぽかんと口を開ける。明日は土曜日で練習するにはこのグラウンドに足を運ぶ必要がある。確かにコーチへの反発の意を表すためにストライキを起こすならもってこいであるが……。

倉庫に着き、扉を開けるとそこは広くもなければ狭くもない程に様々な野球道具が仕舞われていた。中には野球には関係の無いマットや跳び箱の最上段などがあるが、汚れ具合などから察するに不要になってこちらに来たのであろう。

 

 

 

「聖ちゃんはどうするの?」

 

 

倉庫を見渡しながら特にコーチへの不満などを漏らしてはいない彼女はどうするのかと気になったパワプロが訊くと聖は倉庫にプロテクターやレガースなどを規定の場所に置くと顎に手を添えた。

 

 

「まぁ、ここしばらく一軍の練習はハードだったからな。休むにはちょうどいいとは思っている」

 

 

流石の聖でも巖巳コーチの練習メニューをこなすのはキツかったようで身体を伸ばす。その際に上体を後ろに逸らしたために彼女のボディラインが浮き彫りになる。

アンダーシャツから覗かせる鎖骨や脇下から腰にかけるしなやかな身体つきが妙に先程の千優との情事のこともあって妙にいやらしく見えてパワプロはすぐさま目を逸らす。

 

 

「どうかしたか?」

 

 

「いや、なんでもないよ」

 

 

苦笑しながら若干前屈みになりながら返したパワプロに聖は怪しいと目を細める。

まさか手首以外にもどこか痛めているのかと危惧した彼女は倉庫から出ようとするパワプロの左腕を掴んだ。

 

 

「待て」

 

 

「えっ!?」

 

 

唐突に腕を掴まれたパワプロは驚きの声を漏らしながらも、姿勢は変えずに聖の方を見た。

そうして依然と姿勢を変えようとしないパワプロに何かあるなと聖は睨み、倉庫の扉を閉めて退路を塞ぐと改めてパワプロの方へと向き直る。

 

 

「先輩、何か隠しているな?」

 

 

あからさまにビクゥッと身体を硬直させたパワプロに確信を持った聖はパワプロにさらに詰め寄る。すると、逃げ場のなくなった彼は踵を使われなくなったマットにぶつけバランスを崩し、その場に尻もちをつく。しかし下がマットということもあって怪我はなかったが、完全に聖に上を取られる形となってしまった。

 

 

「先輩……それは……」

 

 

そうして前屈みから尻もちをついたおかげで上半身が後方にいったせいで、ズボン越しあ彼の隆起した陰部が晒されることになってしまった。一日に2度も女子に勃起状態に陥ってるのを見られてパワプロは思わず赤面してしまう。

真面目な聖のことだ、おそらく変態と罵られてこれからは距離を置かれるだろうと目を瞑った。

 

 

「…それはどうしてそうなったんだ?」

 

 

しかし、実際はそうではなく、彼女は腰を下ろしてパワプロと目線を合わせて首を傾げる。勤勉な聖も義務教育過程の保険の授業内で男性の体の仕組みについては理解している。ただ教師が女性で、自分も女ということもあって勃起がどのような原因で起こされるかについては言及されていなかった。ただ、ズボン越しからでも分かるくらいには男性器が大きくなるという情報を知っている聖はそのメカニズムに興味を持った。

 

 

「えと、それは…」

 

 

「言えないことなのか?」

 

 

口を濁すパワプロに聖は圧をかけるように顔を寄せる。それは倉庫の暗闇でもお互いの顔がよく見える距離であり、聖の端正な顔立ちにぷるるんと色のいい唇が目に入ったパワプロは余計に目をそらす。

 

 

「……ひ、聖ちゃんが、可愛い……からだよ」

 

 

「な、なんだと?」

 

 

「だから、聖ちゃんが可愛いからだよ!」

 

 

もうこうなればやけだと強い口調で言い放ったパワプロに聖は近づけていた顔を離すと、曲げていた膝を伸ばして頬に手を当てた。

 

 

「そ、そんなこと言われても……こ、困る……」

 

 

いきなり可愛いと言われれば女の子なのだから多少恥ずかしがるのは当然で、それが自分が気にかけている先輩ならば尚更であった聖は熱くなる顔を感じながらパワプロの方をチラ見する。

 

 

「つ、つまり、それは私のセキニン……ということだな」

 

 

「え、あ……まぁ、そう、なるのかな?」

 

 

歯切れ歯切れに戸惑いながらそう答えたパワプロに聖は大きく息を吸い、吐き出して深呼吸をする。そして、その手で倉庫の鍵を内側からかけ、さらには外から開けられないように二重施錠を行う。

 

 

「え、えと、聖さん……?」

 

 

突然の行動に思わず敬語になったパワプロに聖はずんずんと近づくと彼を押し倒して、その上に覆い被さるようにして乗る。そんな聖にパワプロは唖然としつつも、何かデジャブを感じながら目をぱちくりと瞬きすると、上に乗る聖が重い口を開いた。

 

 

「…先祖代々、六道家では男に恥をかかせたらセキニンをとるのが一家の習わしだ……その、だから……」

 

 

モジモジと唇を尖らせながら言う聖にパワプロは動揺しつつも、その本能は抑えられずにいた。

 




モテモテ持ちにのみ許される勃起。うやましね。

エッチまでやっぱり長いのでパワプロ君にはそろそろ鬼畜になってもらわなきゃな……そのために少しずつ記憶を思い出してもらってます。
今回のパワプロくんはエッチして経験値が上がることを忘れてますが、思い出したらどうなるんですかね…ふふふ…鬼畜系主人公と王道系主人公どっちがモテるんですかね…ふふふ…



パワプロをよく知らない人のための解説
【ガンダー】
ここまで1度も登場してない犬。高校のグラウンドに不法侵入してはパワプロにアイテムを持ってきてくれる憎めないやつ。名付け親は矢部くん。プレステ版などではストーリーに関わってくることもあるが、アプリ版ではアイテムを咥えて持ってくる以外はない。


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倉庫で聖ちゃんと.......②

前戯から最後までぶっ通しになります。


 

 

薄暗く電灯がひとつしかない倉庫内で思春期の男女が2人きりとなれば、やることはそう多くはない。けしかけた聖の方はすることが決まっており、パワプロもわかっているためかゴクリと喉を鳴らすとプチプチと練習着のボタンを外す聖を凝視してしまう。

 

 

「あの、誰か来ないかな?」

 

 

「…大丈夫だ。戸締りは私がすると言っておいた」

 

 

臆病にもこの場に来て、何か逃げ道はないかと模索するパワプロに聖はおしりのポケットを叩く。ジャラリと金属の音がし、彼女が倉庫や部室を含めた鍵を持っている証拠であった。

瞬鋭高校野球部の鍵は部員が管理しており、基本的に早々に来て準備を行う1年生の代表に渡されている。だが、家に持って帰って言い訳でもなく、学校で保管しているが職員室ではなく、部外者の立ち入りを禁ずるために野球部員しか知らないボックスに入れるのが伝統になっている。

そのためミーティングを終えて各自解散となっている今日、聖やパワプロの姿が見えず、鍵を彼女が持っていても気にする者は誰もいないのである。

この時の聖の言葉から計画的犯行であったことは容易に分かるのだが、目の前のことでいっぱいいっぱいになっているパワプロには思い至ることができるはずなく「そ、それならいいんだけど」と呟く。

 

 

「じ、じゃあするぞ」

 

 

「あ、うん…」

 

 

学校の倉庫で2人きりで見つかったら即終わりという極度の興奮状態に、はち切れんばかりに勃起して膨らんだパワプロの陰部に聖は手を伸ばす。

 

 

「っ───────!?」

 

 

白い指がそっと股間をすりすりとさすり、布越しに陰茎を刺激し始める。マットの上に座るパワプロの前に膝をつきながら、ぷくりと浮き出た竿に沿って上下にスライドさせる。

 

 

「こ、これでいいのか?」

 

 

たどたどしくズボン越しでも触れられたペニスには柔らかな快感が押し寄せる。しかし、今しがた千優に生で扱いて貰った時の快楽には程遠くパワプロの反応はあまり大きくはない。

 

 

「ぬ、脱がすぞ…」

 

 

これといってパワプロの挙動が変わることもないと感じた聖はコクッと喉を小さく鳴らし、ジッパーに指をかける。さらにその間へと手を入れてパンツの隙間をぬって膨れ上がった中身を取り出した。

ビンッと勢いよく飛び出した硬化したペニスだが、電灯もつけず上の窓から差し込んでくる月明かりしかないこの部屋では正確な形状や大きさは測りかねない。

なので、聖はぺたぺたとパワプロの砲台に触れて、形やら大きさを把握する。

 

 

「こ、こんなに大きいのか…!?」

 

 

聖は知らないが1度射精しているパワプロのペニスは衰えることなく、むしろ先程よりも大きく屹立していた。彼女の小さな掌ではとても端まで握りこめない大きさの肉棒に聖の薄い桃色の唇が近づく。

 

 

「うっ、こんな匂いがするのか…?」

 

 

近づけた時に小鼻を刺激したのはおそらくこびり付いた精子や汗の匂いで、聖はそれに顔を顰める。1度、上目遣いでパワプロを見やると彼はマグロのように固まっており、内心では聖の緊張しきった表情に不埒な期待感を持っていた。

それを訝しむように見た後、視線を目の前のガチガチに硬くなっている肉槍へと戻した聖はしばし逡巡した。

 

 

 

 

 

 

本当にこれを舐めることができるのかと。

 

 

 

 

 

中学時代に自分とバッテリーを組んでいた少女が遊び半分で教えてきた知識を信用しきれない聖だが、少し触れただけでもぶるっと震える肉槍の様子からおそらく何かしらのリアクションがあるのは間違いない。けれど、やはりあと一歩踏め込めない。そんな彼女に黙りだったパワプロが口を開いた。

 

 

「あの、俺がしてもいいかな?」

 

 

「えっ」

 

 

突然のパワプロの申し出にピシャリと固まった聖だったが、何をするのかは分からないが自分から舐めるよりはいいだろうかと考えた。親の監視下があるため、舐めるとわかってはいてもどのように舐めるかについての見聞は得られていない。

了承すると聖はキョトンと首を傾げた。

 

 

「では、私は何をすればいい?」

 

 

「そうだね…」

 

 

そう言うと、パワプロは少し口篭りながら聖へと要望を伝える。

 

 

 

「……これでいいのか?」

 

 

自ら責任を取ると言った手前、引くことの出来ない聖はパワプロの要望通りアンダーシャツとズボンを脱いで彼の前に背中を向けて座る。聖の後ろにはパワプロがいて背面座位と呼ばれる状態になったことで、彼がシたいことを実行できるようになった。

ただ、聖にはパワプロのシたいことが伝わっておらず、身体を強ばらせながら彼の行動を待つ。

胸をさらけ出し、下着と靴下以外は丸裸となった聖に股間部のイチモツを屹立させたまま、パワプロは目の前の柔肌へと手を伸ばした。

 

 

「ふぇ!?」

 

 

聖の後ろから伸びてきたパワプロの手がぐにゅっと彼女の胸を掴む。それに驚いた聖は声を上擦らせるも、パワプロの行為に自然と納得した。

 

 

(まぁ、彼も男だしな……)

 

 

彼女に交際経験はないものの、悪友のおかげか性の知識は意外とある。

男が女性の顔以外にも大きな胸やおしりが好きなことや、発情すると性器が硬くなり、絶頂状態に陥ると精液が出ることも。

それらの知識の大元は悪友のせいだったので、あまり信用してはいなかったが、実際にパワプロという異性は自分のを夢中で揉みしだかれて本当なのだと頷く他ない。

 

 

「わ…、んあっ」

 

 

むにゅっむにゅっと両手でおっぱいを揉み、緩急をつけるようにさわさわと撫でるようにして触れてくる。自らの胸を触るという行為などしたことない聖には初体験の事であり、未知の感覚に思わず声が出てしまう。

そして更に、パワプロの指先が乳首をグリグリと転がしてくる。

 

 

「ッ!!?んあっ♡んッ……ふっ……♡」

 

 

 

つまんだり、転がしたりと二つの攻め方を巧みに使うパワプロに聖は開いた口が塞がらず、甘い吐息を漏らし続ける。身体に抵抗感はなく、むしろこの先を求めているようにま思える。

言わずともパワプロはそのつもりで、初めての女体のはずなのに自分がどうしてこうも知り尽くしているのかを疑問に思いながらも本能のままに聖の濡れた下着へと右手を下ろした。

 

 

「っ!? そこは…!」

 

 

しかし、危機と取った聖はその手を掴むと「ダメだ」と言い放とうとした矢先、耳元に温かな息がかかる。

 

 

「聖ちゃん……っ」

 

 

耳にかかる吐息にぞくっっと身を震わして力が緩む。そして、制止する手を振り払ったパワプロの手は躊躇なく、聖の下着の中へと入り込むと愛液の滴る陰部へと指を挿し込んだ。

 

 

「あっ!? っあ……!!」

 

 

指が挿入ってきたその時、彼女の身体へと電流のようなものが走る。それが喜悦の波だとは自慰もした事がない聖には分かるはずもなく、動揺するも抵抗することなくそれを受け入れると自然と声が漏れてくる。

 

 

 

「あっ♡あっ♡んッ♡あっ♡あッ♡んッ♡」

 

 

────くちゅぬちゅぬちゅっくちっくちゃちゅく

パワプロの指が聖の性器の中で蠢く度に響く音に、ときおり彼女の漏らす喘ぎ声が混じる。それが何とも淫猥な響きでパワプロの性感を激しく揺さぶる。

また聖の方は自らが漏らす甘い声に困惑し、下部から響く淫靡な水音に羞恥を覚えながらもその興奮を抑えられずにいた。

そしてそれを臨界点へと押し上げるように、パワプロの中指が聖のツボを強く押す。

 

 

「ンあッ!?」

 

 

ぐちゅっちゅくっという音に混じって嬌声を上げた彼女の膀胱が暴れ出す。聖のGスポットを理解したパワプロがそこを執拗に攻めると聖は「そこはぁ…だめぇ……っ」と苦悶の声を出しながら、体内から這い出てくる津波を抑えきれず、

 

 

 

「やっ♡♡あ"〜〜ッ♡♡♡♡」

 

 

秘宮に熱い電流の走った聖がブルッと背筋を震わせると快感の大津波と共にプシュッという音が響く。膀胱が開いて甲高い声と同時に尿が漏れ出てくるのを聖には抑えることも出来ず、ただマットの上を濡らしてゆく。

 

 

 

「はぁっ……はっ……はっ……」

 

 

排尿後に襲ってきたのは漏らしたことへの羞恥ではなく、今まで感じたことの無い高揚感であった。比類する感情があるとすれば、ノーアウト満塁を三者三振で切り抜けることができた感覚に近いだろう。

ぐったりと目を蕩かせて後ろに体重を預けた聖に「聖ちゃん……」とパワプロの顔が近づく。

 

 

「はぁ、えぁ…?」

 

 

高鳴る鼓動と排尿後の倦怠感に上手く呂律が回らない聖だったが、パワプロがしようとしている事はすぐさま理解出来た。そして、なるほどとパワプロが口淫をさせなかったことにも納得ができた。

 

 

「んっ……ふっ……あっ……♡♡」

 

 

顔は紅潮し、ヨダレも垂れて誰かに見せられようなものでは無く、場所も学校の清掃の行き届いていない薄汚れた倉庫である。衣服は見当たらないがどこかに落ちており、履いていた下着も下ろされて膝辺りにある。

こんな格好でファーストキスを迎えることになるとはと思いながらも聖はパワプロの口唇を受け入れる。

 

 

「んッ♡ふっ♡ちゅ♡は♡ンぅ♡ふぅ♡んっ♡」

 

 

背面座位からパワプロが覆い被さる形に体制を変えて、舌を絡め合って濃厚なキスを交わす。口惜しくも離れていくパワプロの唇にはどちらのか分からない唾液が伝っており、それが月明かりに照らされてキラキラと光っている。

 

 

「……妙に手馴れているな」

 

 

乳を揉む時といい、手マンの時といい、先程のキスといい。パワプロの手つきや舌つきはどうにも初めての人間のものとは思えなかった。ここまで器用ならばもうそろそろ変化球の一つでも覚えれそうなものだがと聖は内心で毒づく。

 

 

「うん、自分でも驚いてるんだけどね」

 

 

聖の言う通り、パワプロはなぜか親族以外の生の女体を見たり触れたりするのが初めてな気がしない。自分は間違いなく童貞のはずで、知識も矢部くんから借りた同人誌程度で、3次元の女体もAV女優のものしか知らないはずだ。

なのに、どこをどのように触れば女性が感じるのかを把握しているような自分に戸惑いを感じ、さらには閉じていた箱が開きそうな感覚がある。その箱は開いてはいけない気もするし、開かなければいけない気もするのだ。

矛盾を孕んだその思考にパワプロはふと思考を巡らせるも、両頬に触れる温かな感触で思考を止める。

その手を伸ばす少女を見やれば、差し込んで来る月光が六道聖の清らかな身体を満遍なく照らしていた。衣服の上からでは分からない膨らんだ乳房に、くびれたお腹周り。ぷりんと小ぶりなお尻に、流れるような健脚を改めて見たパワプロはその顔を再び聖に近づけた。

 

 

「俺を辱めたからこうしてるわけじゃないよね?」

 

 

囁くように声を出したパワプロに聖はムッと頬を膨らませるとぐいっとその手で唇と唇が触れる寸前まで彼の顔を寄せる。

 

 

「……ばか」

 

 

言わないと分からないのかと言いたげな聖はまたパワプロと唇を重ねる。ちゅくちゅくと唾液が滴り、2人の口端から淫らに溢れ出すが、2人は気に止めることも無くそれを続けた。

 

 

「ぷはぁ……」

 

 

唇を離し、互いに足りなくなった酸素を補給すると同時に、聖は覆い被さるパワプロの股間部をじっと見た。聖の愛撫ばかりでパワプロの性欲を鎮めるという名目で始まった行為を忘れていた聖は彼の顔と彼の性器を交互に見た。

それに対してパワプロは上体を起こすと、聖の僅かに毛が生え整えられた陰部へと男根を擦り付ける。ここから先の行為は一歩間違えたら、退学まっしぐらであり2人の夢である甲子園出場は叶わない。こんな状況を想定していなかったため避妊具もないため、生でこれ以上続けるのは普通ならば却下される。

 

 

「…いいの?」

 

 

今なら踏みとどまれるとパワプロが聖に訊くと、意外にも答えは容易く返ってくる。

 

 

「あぁ……好きにするといい」

 

 

その返答にパワプロは固まり、しばしの時が流れる。ここまで来てヘタレではあるものの、やはり抱えるリスクは少ない方がいいとパワプロは考え始める。

 

 

「……中で出さなければいいのだろう?それに避妊ならアテがある。だから……」

 

 

「……わかった」

 

 

そこまで言うのならと腹を括ったパワプロは勝負師の顔を見せ、据え膳食わぬは男の恥という言葉を思い出しながら、自分に発破をかけると男性器を聖の女性器の入口へと押し当てる。

 

 

「あ……ぁ……」

 

 

そそり立つ剥き出しの肉棒が秘門へと容赦なく入り込んでいく。

 

 

「あっ……あ"ッ……あぁ……ッッ!」

 

 

十分に手マンを行い、さらに排尿もした事でヌルヌルになった襞肉の壁を肉亀の先端が、ふわふわした絨毯のような膨らみに触れる。それだけでパワプロの睾丸から精液のエネルギーが充填される。対して、初めての経験であろう聖は破瓜はなくとも、その身体に襲い来る痛みは凄まじく眉根を寄せている。

 

 

「はッ……はァ、はっ……」

 

 

ズキンズキンと痛む下腹部に苦闘の顔を出さずにいられない聖は不安そうにこちらを見つめるパワプロを視界に入れる。腟内にあるであろうペニスは聖を気遣ってか途中で止まっており、最奥には至っていない。

その事に気づいた聖はパワプロの首へと手を回すと、彼への言葉を紡ぐ。

 

 

「えん、りょはするな……好きに、してくれ……」

 

 

その言葉でパワプロは挿入しきろうと残り少しをぐっと押し込む。

 

 

「ンっ……!」

 

 

根元まで竿が埋まり、カリ先に何かがコツンと当たった。その感触に覚えがあるパワプロはなんだったかと記憶を巡らせた。

真ん中の小さい空洞のなる輪っかのコリコリとした互いに気持ちのいい場所。ここが1番奥で、子宮の入口だと何故か身体が知っていた。薄れた記憶を思い出そうとコツコツとゆっくりじんわりと突いていると聖の腰が浮いて足がピンと伸びる。

 

 

「あッ……♡♡♡」

 

 

ぞくぞくっと身から湧き出てくる高揚感に、焦点は揺らいで、呼吸が速くなる。唾液が垂れる口元は閉じないし、何故か足が真っ直ぐに伸びてしまう。そんなエロい様相を見せる聖にパワプロは少しずつ動きを加速させる。

 

 

「うあっ♡あっ♡は♡すごっ♡いぞ♡なんだ、これは…♡♡♡」

 

 

奥ではなく、中間地点や入口などに亀頭を摩りつけるように腰を小刻みに動かすと聖の濡れた唇が開いては甲高い声を上げる。

ゆっくりとリズム良く、ぱちゅん、ぱちゅんと腰を突き出すと想像を超える甘美感が肉槍をくまなく覆い尽くす。

 

 

「んアッ♡あっ♡はぁ♡はぁ♡奥ッ♡いいっ♡♡はっ♡♡」

 

 

うっとりとした蕩けた表情で艶かしい身体を揺らす聖にパワプロは悲鳴じみた声を上げる。

 

 

「はぁ、むっ、無理っ、ごめんっ、聖ちゃんっ……!」

 

 

───びゅるっ!びゅっ!びゅっ!びゅっ!びゅっ!びゅっ!

そういうや否や、聖の腟内から肉槍を引き抜いたパワプロの肉先から白い粘液が飛び出す。その量は凄まじく、肩を震わせながら早すぎる余韻にぎゅっと目を閉じる。聖の中へと生で出すことはなかったものの、彼女の下腹部から胸元に掛けて精液が飛び散る。

しかし、それと同時に彼の中から熱い衝動と身体の奥深くへと仕舞われていた記憶が呼び覚まされる。

 

 

「……先輩?」

 

 

射精が収まり、息を荒らげたまま俯いたままのパワプロに聖が問いかけると、その顔には涙が浮かんでいた。

 

 

「ど、どうしたんだ先輩?」

 

 

「……いや、うん、なんでも無くはないけど」

 

 

どうして忘れていたのだろうか。パワプロは自分に問いかけた。

あれだけのことをして、あれだけの想いを通わせて、あれだけ肌と肌を重ね合ったというのに。

1年前、朧気に消えていった記憶がどんどんと蘇ってくる。自分は本来パワフル高校の4番バッターで、甲子園で優勝しドラフト1位を勝ち取ったことを。そして、自分の周りには可愛らしい女の子が4人いたことも。

それを思い出したパワプロは感極まったのと、他の女の子と肌を重ねてそれを思い出したことに情けなさを感じて涙を流してしまった。

4人に申し訳が立たないと憤りを感じていると、その震えた身体を優しく慈愛の心で六道聖は抱きしめた。

 

 

「何があったかは分からないが……私で良ければ肩を貸そう」

 

 

「あぁ…あぁ……っ」

 

 

温かく全てを包み込んでくれるような聖にパワプロは光を見た。神秘的な月の光に照らされる聖をパワプロは女神だと思った。本来の自分をここまで引きずり出してくれたメシアだと。

 

 

「聖ちゃん」

 

 

「…なんだ?」

 

 

「ありがとう」

 

 

そう言って抱きしめ返し、しばしの抱擁の後に3度目の口付けを交わしたパワプロは聖に向き直った。

この世界にあの4人がいるとは限らない。そして、もし居たとしても自分のように記憶を消されている、あるいは経験していない可能性が高い。

ならば、自分がこれからすることはただ1つ。

 

 

「甲子園で優勝する」

 

 

そして、このイカれたループを起こしている黒幕もぶっ潰す。そう決意したパワプロは断片的ではあるが自然と声を出しており、さらに聖にこう続けた。

 

 

「そのために六道聖さん。俺の球を受け止めてくれませんか?」

 

 

「……分かりきったことを聞くな」

 

 

そう言ってちゅっとキスをしてから、対面座位のまま、聖がパワプロの肉槍へと自らの腰を下ろす。

 

 

「ふぁっ♡あ"ッ♡あっ…… ♡♡」

 

 

腰を揺すり、火照った膣肉でゆったりとペニスをしごき始める。

 

 

「あれだけ出したのに、まだ、硬いな…♡」

 

 

これならスタミナ問題も解消出来そうだと、聖の胸中に沸々と甲子園のマウンドで彼の球を受け取る自分が想起される。その事に胸を馳せながら、聖は腰を回して柔らかな粒ヒダでペニスを包み込む。

そんな甲斐甲斐しくも自分を元気づけようとしてくれる彼女にパワプロは感謝と共に申し訳を感じた。

恐らく、今回のループで黒幕を見つけることは恐らく難しい。ならば、ここで甲子園で優勝したとしても全ては無意味に帰すだろう。けれども、この身体は覚えていよう。自分だけは覚えていよう。こんな醜く自分の夢だけを追いかけるために、多くを利用し、その心を取り込む自分の狡さに十字架を打ち付けるためにも。

 

 

「ッ♡♡♡♡ちょっ、先輩っ、急にっ♡♡」

 

 

精一杯の力で彼女の中を突き上げると、聖の顔が喜悦に歪む。少しでも彼女を満足させよう。想いを通じあわせようとパワプロは射精を堪えながら、腰を上下させていく。

 

 

「はあぁ♡♡あはぁっ♡♡んッ♡♡あ"っ♡くるっ♡はっ♡すごいのが♡♡」

 

 

赤色のつぶら瞳が徐々に歓喜に濡れ始め、腰を突き出す度に聖の胸が弾けるように弾む。小さな彼女に合わせるようにして小ぶりなヒップを突き上げる。ずちゅ、ずちゅ、と卑猥な音が濡れた肉茎の根元まで膣口に沈み込む。小刻みにひくつく女壺と、艷めく唇から漏れる声が彼女の絶頂が近づいていることを知らせてくる。

 

 

「あ"っ♡♡あぁッ♡♡あァ……♡♡♡」

 

 

2人の腰がぶつかり合って小気味よい肉の音を立てて、聖の身体が痙攣し始めるのとほぼ同時にパワプロさらに腰を揺すった。スパートをかけるべく膣奥を突きながら、チロチロっと聖の乳首を舐め回す。それが聖の喜悦に拍車をかけた。

 

 

「あぁっ♡♡そこはっ♡♡やめっ♡♡んっ♡♡ダメっ♡♡んあっ♡♡♡」

 

 

絶頂と共に熱い官能に蕩けた蜜壷がぎゅぎゅーっと肉棒を圧迫してくる。柔らかな粒ヒダが残らず密着して牝の本能か、子種を絞り出そうとねっとりと優しく搾り上げてくる。

 

 

「聖ちゃんっ、だすよっっ!!」

 

 

──ドピュッ!!びゅるっ!びゅるるるっっ!びゅるるっっ!!びゅっ!びゅっ!!

本日3回目とは思えないほどの勢いでしゃくりを上げた肉棒の先から白濁を膣奥へと向けて解き放つ。

 

 

「ふああッ♡♡♡あっ♡あッ♡♡あぁっ〜〜〜〜ッッッ♡♡♡♡♡」

 

 

アクメに背筋を震え躍らせている間にも、精液が勢いよく膣底を抜けて子宮に打たれていく。よがりながらトロトロに蕩けた半目の表情で足をピンとつっぱらせながらも、パワプロを離すまいとどうにかその足を彼の腰に絡ませる。俗に言う、だいしゅきホールドの状態になる。パワプロのペニスは聖の膣中に繋がったままで、互いの性器は振動し、パワプロの方からは未だ精液を吐き出しており、聖の方も膣壁の震えが止まらない。

まだまだこれからというところではあったが、2人とも練習後であり時間も深夜を迎えた今襲いかかってきた眠気に抗えるはずもなく2人はそのまま眠りについた。

 




新ストーリーとか他ゲームの周回してたら遅れました。申し訳ない、
という訳で聖ちゃんとのSEXでした。喘ぎ声が清楚そうだったので「んっ」と「あっ」ばかりになってしまいました。悪友は見習ってね。

そして、手元のプロットの予定よりは早いのですがパワプロくんを覚醒させました。理由は色んなパワプロ女の子キャラと手早くエッチするためです。
個人的には味噌汁飲んでからほうれん草の胡麻和えを食べて、ご飯とともに豆腐ハンバーグに行きたいのですが、そうするとかなり長くなるしこちらも疲れるので、手早くメインディッシュから食べるためにこのようになりました。ストーリーもある程度は書きますが、エッチ優先になると思われますのでご了承ください。
けど、パワプロくんが記憶を取り戻し、「女の子とのSEXは経験値がやばい」ことを思い出したので黒幕(闇野)をぶっ潰すために力だめを行うことが出来ます。待ってろよ闇野。


なお、今回の上昇ステータス

記憶 を 取り戻した!!
パワフル高校 で つかんだ 野手 金特殊能力 の コツ を 取り戻した!
筋力 が 250上がった!
技術 が 250上がった!
敏捷 が 250上がった!
変化球 が 250上がった!
精神 が 250上がった!
復活 の コツ を ものすごくつかんだ!
怪物球威 の コツ を 少しつかんだ!
緩急 を 手に入れた!
クレッセントムーン の コツ を つかんだ!
聖ちゃんの好感度がMAXになった!
体力が最大値になった!
(バケモノ到来)
(なお、記憶を持つ限り肉体がリセットされてもコツは持ったまま)
(ただし、能力値が低いと発動不能)(高速ベースランを持っていても走力がB以下だと発動しない)




千優「ところで私は?」
作者「ちゃんとやるから待ってろよ…ピギュ」


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倉庫で聖ちゃんと.......③ 部室でチユちゃんと.......①

友達の影響でKing Gnuにハマりました。勢いあるみたいなんで青いね小型ロボットかじゃがいも小僧の映画の主題歌とかに選ばれそうですね。
そんな話は置いておいて、聖ちゃんとのSEXその3てお待たせ千優ちゃんです。両方とも少し趣向を変えてますが、これは(多分)純愛です。


 

 

 

聖との行為を経て、記憶を取り戻したパワプロは週明けの月曜日に見違えるほどの人物へと変わっていた。姿格好は今まで通りなのだが、纏うオーラがまるで別人のようになっていたのだ。

聖の言う通り、巖巳コーチに対して不満を持つ一軍の中でもエリート組と呼ばれるメンバーは練習に顔を見せていないが、それが返ってパワプロを目立たせる結果となった。

ピッチングは安定し、ほぼ同じ球速のままストライクコースに決めるのも苦ではなくなっていた。課題であったスタミナも1週間経った今では少しずつ改善されており、今までパワプロに目もかけていなかった監督やコーチの見る目が変わっていった。

 

 

「ナイスボール!」

 

 

そして、その球を受けるのは彼とバッテリーを組むことを約束した聖であり、その顔や声には喜びが満ちており、パワプロの成長を1番喜んでいるのは彼女であることが窺える。

次回の一軍昇格試験をピッチャーで受けることになっているパワプロだが、コーチの目から見てその実力は既に十分であり、先発に烏丸、中継ぎか抑えにパワプロを持ってくれば、あとは打力のある日向、六道、才賀の3人で点を取り勝利に至るのは容易いだろうと考えていた。

そのためにはエリート組のストライキを主導した烏丸を連れ戻さなければならないのだが、やる気のない者は去る他ない。現状、パワプロの様子を見ていれば、1試合投げきれるスタミナを手に入れれば烏丸がいなくても他の投手で代用が効くだろうと顎をさする。

 

 

「しかし、どうして今まであれほどの力を隠していた…?」

 

 

急成長というにはあまりにも唐突すぎる。けれども、以前から持っておりそれを隠していたとすれば納得がいく。本人に聞こうにも、自分と選手との相性が悪いことはココ最近で思い知らされたのでそうはしない。自分の役目はあくまでもこのチームを甲子園出場に導くことであり、一個人の成長の秘密などに関しては触れるところではない。

それでも気になるというのは指導者としてのサガなのか、あるいはまた別の思惑なのか。

考えても仕方がないなと巖巳は首を振ると、グラウンド全体を見渡した。

 

 

「そこ!またフォームが乱れているぞ!」

 

 

問題を見つけてはそれを矯正すべく激を飛ばす。彼が嫌われる遠因としては、いいプレイをしてもあまり褒めないことなのだが、それを本人が自覚するのはまだまだ先の事のようだ。

 

 

 

「すごいなぁパワプロくん…」

 

 

一方でそんなパワプロを見つめる少女は誰の耳にも届かないような小さな声で呟くと共にため息を吐いた。先日の一件以来、こちらがぎこちなくなって話しかけられないという状況に陥っており、ここ1週間は全く話せていない。

それは聖が終始いつも近くにいるいうことも関係しているのだが、抱擁して手淫もしてどう思われているか分からないという恐怖もあって声をかけられずにいた。

野球に関しては素人の千優から見ても、いや素人だからこそパワプロの球が格段に速くなっているのもわかるし、動きに無駄がないことも把握出来ていた。だが、彼女も監督やコーチと同じくどうして急にという疑念が付き纏う。

 

 

「そう言えば、聖ちゃんと仲良くなり出してからだよね…?」

 

 

自分との情事もあって週明けの月曜日から、彼らがよくいるのを目にするようになった気がすると千優は思考を巡らせた。さらに思い返せば、練習が終わったあと2人の姿をあまり見なくなったようにも思う。先に帰ってるのかと思えば、女子用の更衣室には自分が出る時に聖のカバンは置かれたままであった。

 

 

 

「2人で秘密の特訓でもしてるのかな…」

 

 

そう考えた千優は今日の練習後は少し残ってみようと決めた。

 

 

 

###

 

 

練習後、エリート組がいなくなり部員の減った野球部だが、それでも一軍の中には残ったメンバーもおり、その他大勢いる2軍のメンバーと力を合わせれば、片付けはすぐに終わる。片付けはミーティング後に行われるため、それが済めば各々自由解散となり、残って自主練をする者や、そのまま帰宅する者の2者に分かれる。

だが、倉庫に向かったパワプロと聖はスタミナ強化メニューと称してあることを行っていた。電灯は消し、月の明かりをその代わりとし、2人の男女が交合っていた。

使われなくなった跳び箱や得点板の影に隠れて、パワプロはズボンからペニスを出し、それを聖がぱくりと頬張ってフェラチオしていた。

 

 

「はむっ♡くぷっ♡くぷっ♡グプッ♡グプッ♡……んっ♡どうだ?気持ちいいか?」

 

 

「あぁ、最高だよ、聖ちゃん」

 

 

「ん♡んん……ぅ♡それは、よかった♡」

 

 

パワプロに足りないスタミナをつけるには何が1番いいか。走り込みやスクワットなどで下半身周りを強化するのが一般的ではあるが、パワプロの身体は普通の人のそれとは少しかけ離れている。

練習でももちろんスタミナは得られ、50球の投球練習を終えれば彼は欠かさずに走り込みをしている。だが、それだけは足りず1試合投げ切るにはまだまだ足りない。デートや性交で多くの経験値が得られる身体と知っているパワプロは無駄なく早く持久力を付けるための方法としてSEXを選び、そしてその相手を聖に依頼したのだが、意外にも彼女はノリノリで、部活終わりだというのにパワプロの汗や尿液の味がするであろう亀頭を咥えて舐め回し、彼女の唾液やらパワプロの先走り汁などで濡らす。

はじめは抵抗感などもあって歯を立ててしまったり、先っちょだけしか舐めることは出来なかったが、1週間経ち慣れた今では咥えるのに躊躇いもなく唇で扱いて休まず舌を這わせるほどにまでなっていた。

 

 

「グプッ♡ぶぷっ♡ヂュプッ♡ヂュプッ♡ヂュプッ…♡♡ちゅぱっ♡…こんなものでいいだろう」

 

 

離れた口からはパワプロの亀頭にかけて白くぬめった液体がアーチのようにかかり、それが非常に扇情的に映る。

手早くズボンを脱いで壁に手をついた彼女はその小ぶりなお尻をパワプロへと向ける。パンツをずらしてヒクヒクと愛液を垂らしながらイキリ立った肉棒を待ち構える聖にパワプロは1歩足を進めて彼女の花弁に肉先を押し当てる。

 

 

「んくッ……♡あっ♡はあぁっ♡」

 

 

スムーズに挿入るように濡らした肉槍が蜜壷へと侵入していくと共に聖の口から歓喜の声があがり、腰を浮かせて大きく戦慄く。

 

 

「くっ♡あッ♡相変わらずっ♡いきなりっ…♡奥にッ……♡♡くるっ♡」

 

 

膣奥へて向けてぐっと押し込んだペニスに聖が官能の呻き声を上げると、パワプロはじっくりと腰を揺すっていく。1週間の行為により、狭かった聖の膣内はパワプロ専用のモノに拡張されており、程々に大きいパワプロのペニスを膣壁についたヒダで優しく撫でるように絡みつかせる。聖が意識してやってるわけではなく、彼女の肉体が牝として開花した結果であるが、奥の方でザラザラとした感触と共に濡れたヒダ肉と触れ合う感覚は、お互いに快楽を与えている。

 

 

「あッ♡あ"あ"ッ♡気持ちッ♡気持ちいいッ♡♡」

 

 

ザラつくヒダを肉棒で擦られるごとに聖は悶えて声を高くしていく。倉庫内は閉め切って音も漏れにくいようにはなっているものの、周りを気にせずに喘ぎ声など出していいものでは無い。

 

 

「はッあ♡んくちゅっ♡ちゅくっ♡はっ♡あっ♡はああ♡んちゅっ♡あむっ♡ああっ♡♡」

 

 

淫らな声を漏らす聖に顔を近づけてこちらを振り向かせたパワプロは無理矢理舌を押し込む。そうすると、喘ぎ声はボリュームを潜めるも今度は瑞々しいキス音が室内に響く。上と下で繋がったことで彼らの官能はさらに高まり、聖は舌をうねらせパワプロを情熱的に求め、パワプロは腰の律動を早めて彼女のGスポットをゴリゴリと押すと、聖の腰がガクガクと派手に揺れた。

 

 

「やあッ♡♡そこはっ♡ダメだとっ♡♡言って…♡あっ♡くちゅっ♡あむっ♡ちゅっ♡ちゅっ♡ちゅぱっ……♡♡」

 

 

悲鳴に近い嬌声もパワプロが舌を絡めて抑え込むと、聖は押し寄せてくる快楽の渦に抗うことが出来ず、彼女の膣肉は大きく反応してぎゅううッと狭まり彼のペニスを食い締めた。ザラザラとした柔ヒダの絨毯が一際強く密着する。愛蜜が膣壁から湧き上がってカリ全体を満遍なく包むと、間断なく大きな水音が響く。

 

 

「いッ♡イクぅ♡♡もうダメ…♡♡気持ちッ♡♡♡良くてッ……♡♡♡イクぅぅぅッッ♡♡♡」

 

 

普段は冷静な彼女も牝の本能を刺激され、快楽の奔流へと飲み込まれて恍惚の面持ちでアクメに達して戦慄く。汗ばむ肌から水滴が飛び、びしょ濡れのラビアが窄まり根元からみっちりと竿を柔搾る。

絶頂し身体を震わせる聖に対して、パワプロもまた精液を吐き出したい気分であったが、もうそこまで来ている精液を出すことは無く心惜しそうにヌポッとペニスを引き抜く。

体内を抉っていた肉槍は彼女の愛液や唾液、そして自らの汁などで艶めいており、射精寸前だった亀頭は物の見事に膨らんでおり、竿もまた破裂寸前といった様子で血脈を滾らせていた。

 

 

「……今日はここまでにしよう」

 

 

そう言って濡れたままの陰部をパンツで包み、ズボンも履いて所作を正した聖にパワプロは「うん…」と少し元気の無い声で頷いた。

 

 

「もう少しの辛抱だ。これを続けていれば、15回まで投げきれるスタミナがつくはずだ」

 

 

パワプロの持久力強化のため、聖の出したプログラム。それは射精寸前でSEXをやめさせることだった。精液はタンパク質の集合体であり、中には子を宿すのに必要なエネルギーが含まれている。聖の構想では、そのエネルギーを発散せずに内に秘めることで、強大なパワーが得られるとしており、実際に短時間でパワプロは見違えるほどに成長していた。

けれども、それはパワプロが記憶を取り戻したのと、何かしらのイベントを経ることで経験値を手にするという特異体質の恩恵であるため、このトレーニングメニューは悪手中の悪手であった。

聖が身を挺して付き合ってくれているために何とも言えないし、彼女が喜悦に溺れる姿は見ていて強い興奮と快感を覚えるのでこのままでもいいのだが……。

 

 

 

(流石に1週間ためっぱなしはまずい……!)

 

 

 

前回は恋人が4人体制で暇さえあれば腰を打ち付け合い、文字通り精を出していたために、射精出来ないという現状はパワプロにとってはフラストレーション以外のなんでもなく、SEXに浸り自慰ではどうしようもなくなってしまったこの身には拷問にも近い事であった。

 

 

「では、また明日な」

 

 

「あぁ、うん。また明日」

 

 

倉庫の鍵を閉めると抑揚のない声でそう言われ、パワプロは顔に作り笑いを浮かべる。更衣室の扉が閉まり聖の姿が見えなくなって、彼はため息をついた。

パワプロと聖はあくまでバッテリーであり、真の恋人というわけではないとわかっているがもう少し花があってもいいだろうと思う。性交までしておいて贅沢な話であるが、この前の聖の感じから察するに母性をくすぐる手のかかる先輩くらいに思われているのだろうとパワプロは解釈すると複雑な気分であった。

やはり、性交までしたのだから交際すべきだとは思うのだが、聖にその気はなくセフレでもなければ、甲子園優勝のためのビジネスパートナーのような関係であり、当初の小筆としていた高校生らしい交際を期待していたのだがそれも暫くは無理そうだと肩を落とす。

聖は悪くはないのだが、絶妙な部分で悪い。本人に自覚がないのもアレだが、言い出せないパワプロもパワプロなのだ。

なので、仕方ないかと無理矢理割り切ると彼も着替えて帰ろうと身を翻したその時である。彼の目の前に予想外の人物が立っていた。練習が終わっているというのに、見慣れた青のジャージに袖を通したままの春野千優がこちらを見据えていた。

 

 

「チユちゃん、どうしたの?」

 

 

こんな時間までと続けようとしたところで、千優に手で口を押えられた。そして、千優は更衣室で着替えている聖には到底聞こえないであろう大きさで彼の耳元で囁いた。

 

 

「…ちょっと、いいかな?」

 

 

言って耳元から離れた千優の目は何故か潤んでおり、真っ直ぐにパワプロを見つめてくる。更衣室上の灯りが彼女の僅かに上気した顔を明るく照らしており、真剣な話なのだろうと思ったパワプロは素直に千優に従う。彼女に引かれて向かった先は男子用の更衣室であり、バタンと扉を閉めるとパワプロが口を開くよりも先に千優が声を発した。

 

 

「パワプロくん、正直に答えて」

 

 

下を俯いてその表情は窺いしれないが、その声はいつもの彼女の発する朗らかなものではなく温度のない冷たい声であった。それにパワプロは「うん」と低い声で言うと、千優はポケットからスマホを取り出した。その画面は暗くて何を映し出しているのかはよく分からなかったが、千優が再生ボタンを押したその時にそれの正体がすぐに明らかになった。

 

 

『んくッ……♡あっ♡はあぁっ♡』

 

 

スマホから響く聖の嬌声。それはパワプロが今しがた聞いたものであり、自分が性器で彼女の膣奥を押し上げた時のものであった。

 

 

「これは、どういうことなの?」

 

 

次第に差し込んできた月の光によりカメラが捉える映像は鮮明化され、映るのは壁に手をついてお尻を差し出している聖と彼女に腰を打ち付けるパワプロの姿だった。

ゴクリと喉を鳴らして驚愕するパワプロに対して、千優の目は据わっており納得のいく説明を求めていた。

 

 

「それは……」

 

 

前にも少し似たようなことがあったようなとデジャブを感じながらパワプロは、思考をフルに働かせてどう言うべきかを考える。けれども、その前に彼女の持つスマホの動画が気になった。音だけ拾うのであれば、倉庫の外からでも可能ではあるが映像に関しては中に入らなければ無理だ。カメラの視点が時々ブレていることからどこかに置いて盗撮したわけでもなさそうで、千優が室内にいたのは間違いない。

だが、あそこに入る前にはしっかりと施錠して入口からも見えにくい奥にいたはずだがと記憶を辿り、そして口角を歪めた。

 

 

「……その前にチユちゃん。少し質問いいかな?」

 

 

「……何かな?」

 

 

「部活が終わったのは何時頃だったかな?」

 

 

「……今から30分前だね」

 

 

「じゃ、もうひとつ質問いいかな。……その動画どうやって撮ったの?」

 

 

パワプロがそう訊いた瞬間、今度は千優がまずいと顔を強ばらせた。その瞬間を逃さないように彼は畳み掛ける。

 

何故、この時間まで残っていたのか。

 

何故、この映像を撮れたのか。

 

 

「その理由はただ1つ、君が倉庫内で俺達を待ち伏せしてたからじゃないのか?」

 

 

あくまで仮説ではあるが、パワプロは語った。この前のことで気まずさのある千優はパワプロと2人きりで話すべく機会を窺っていたが、どうにも聖がべったりでなかなかチャンスがなかった。そんな折に気づいたのだろう。自分と聖が練習後にいなくなることを。

そして、1年のリーダー格であり、キャッチャーの彼女には倉庫の戸締りが任されており、自分達がどこかに消えるならそこしかないだろうと。手早く自分の仕事を終わらせた千優は倉庫内のどこか、写角的に掃除用具のかかった棚の真横で待ち伏せていた。そしたら、案の定自分達が来て、何をするのかと見守っていたら自分がパンツを下ろし、聖がペニスをしゃぶるのを。

 

 

「行為の様子を撮影して、それを使って俺と2人きりになる状況を否が応でも作ろうとしたってところかな」

 

 

言い終えるとパワプロは千優を見た。彼の言うことは真実であり、彼女に一つの異議や反論を与えない整った論説であった。

 

 

「うん、そうだよ。それでそれがどうかしたの?」

 

 

けれど、いくら自分の行動理由を言い当てられようとも千優にはパワプロと聖の今後に関わる重大な物的証拠を手にしている。こちらの優位は揺るがない。

 

 

「いいや、別に。ただ気になったからさ」

 

 

含みのある言い方をするパワプロに千優は動画を止めることなく首を傾げた。それにパワプロは応えるように1歩千優に近付いてスマホから漏れる音に聞き耳を立てた。

 

 

「チユちゃんはただ撮ってただけなのかなって」

 

 

言った瞬間、遠くからではなくマイクからそう距離のない場所から『くちゅっくちゅっ』という水音と『んっ♡あっ♡んんっ♡』という聖とはまた違った喘ぎ声がスピーカーから放たれた。

 

 

「……あれ?これってチユちゃんの声だよね?」

 

 

あっけからんと形勢を逆転してみせたパワプロに千優は思わずスマホを落としそうになる。すぐに動画を止めるべくスマホの画面に目を落とし、手を動かそうとした瞬間、ガシりとその細い手が掴まれた。

日々鍛えるパワプロと違って女子で非力な千優に彼の手を振り解けるほどの力はなく、しまったと顔を青くしたその時。

 

 

「ふえっ…?」

 

 

ゴトンとスマホが落ちると共に春野千優の唇は奪われた。




あまりネタには走らないようにはしてたんですが、パワプロ君と共に我慢の限界がきてしまいました。まぁ、オマージュレベルなので気にしなくてもいいです。
そんなわけで寸止めエッチからの、千優ちゃんとのイチャコラ(導入)でした。やはり何だかHに行くまでに遠回りしてる感じが否めないですが、仕方が無いと思うことにします。

ちなみに今回のパワプロくんは記憶を取り戻したことで得た「勝負師(チャンスに強くなる)」「逆襲」と1週間の寸止め中に習得した「ピンチ〇(ピンチに強くなる)」を使って今回の状況を打開してます(野球用の特殊能力を普段の生活に使う主人公の鑑)


また、活動報告にて「パワプロアプリの女性キャラで好きなキャラは?」というアンケートをさせていただきます。詳しくは活動報告を参照ください。書いたからといってこの作品に登場するのが早くなる、または登場するとは限らない点をご留意いただいた上でお願いします。書く際の参考にしたいので、時間がある方はお願いします。

ではまた次回。しゅぱぱっ。



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部室でチユちゃんと.......②

想像しながら書いてるとアソコが常にバッキバキでしんどいです(愚痴)

クロスレイズ、だいたいの仕組みを理解したので初投稿です。


 

乙女なら一度はあるであろう、好きな人とのキス。それは春野千優の想い人であるパワプロによって瞬く間に行われてしまった。自分からではなく想いを寄せるパワプロの方からしてもらったことに嬉しさを感じる間もなく、その口が離れていく。

千優がどうしてと理由を聞こうにも見上げたパワプロの顔は何やら我慢の限界という顔で、少女は唐突なキスと合わさってさらに疑問を深めてしまう。そして、そんな切羽詰まった表情を浮かべながらパワプロは口を開いた。

 

 

「チユちゃん、嫌ならすぐに逃げてくれ」

 

 

語気は大したことないが、言葉に籠った気持ちは力強く千優はどういう事かと動揺したが、言葉の意味は数秒も経たないうちに自然と身体に刻まれた。

 

 

「───ッ!?……チュッ……ん♡ふぅ…♡んっ♡」

 

 

先程の優しい付き合いたてのカップルが交わすような短いキスではなく、大人の口全体を犯すようなキスに千優は初めてなのにその蕩けるような快楽に心を奪われてしまった。

逃げても構わないというのは、おそらくこれからキス以上のことをするという警告なのだろうと千優はわかっていながら、抗うことはせずパワプロにされるがまま唇を重ねる。

 

 

「んちゅっ♡……ずじゅっ♡……くちゅっ♡……んむむ……♡んっ♡んんっ♡……ふぁ……♡ パワプロくん……」

 

 

甘くて、とろりととろけそうなほどに柔らかい唇の間へとパワプロの舌がねじ込まれていき、千優もまた彼に倣い舌を絡ませる。

キスとはこんなに甘くて気持ちのいいものなのかとぼうっとする頭でそう思いながら、口を離して千優は息を弾ませる。

 

 

「ひゅっ!?」

 

 

抑え込まれた性欲と股間部に蔓延る精液の塊を吐き出そうとするパワプロは千優とのキスで完全にスイッチが入り、千優のジャージのファスナーを下ろす。何も言わずにされたことに驚いた千優だが、またパワプロのしたいようにと動かない。

そのパワプロは千優が逃げないことから、承認されたと僅かに残った理性で頷くと黒のインナーシャツを捲るとおへそが見え、さらにその上には形が良くてパワプロの予想よりも大きなおっぱいを包む下着があり、それを上にずらすと、ぶるんと揺れながら彼の前に現れる。

健康的な肌色にピンク色の乳首が小さめの乳輪についており、パワプロは堪えきれないとすぐにその乳首にむしゃぶりついた。

 

 

「んっ♡あっ……♡す、吸っちゃうの……♡ふあ♡んっ♡んん……♡♡」

 

 

おっぱい全体を千優とキスした口内に頬張り、舌先で乳首をべろべろ舐めまわして、ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げる。

 

 

「はっ♡ひゃっあ♡あっ♡」

 

 

千優は襲いかかってくる快楽を紛らわせるためにおっぱいにしゃぶりつくパワプロの頭を抱えて、身体を捩らせる。けれど、乳首から走る感覚は千優の脳細胞を刺激し、快楽を生み出して彼女の身体を震わせる。

夢中になって千優のおっぱいを心ゆくまで味わったパワプロは、器用にも彼女の乳房に喰らいついたまま空いた両手で千優のズボンをパンツごとずり下ろす。

 

 

「ひゃっあ!」

 

 

そして、遠慮もなくパワプロは彼女の陰部へと右手を当てる。そこは理性の飛びかけているパワプロでも驚く程に濡れまくっており、思わず千優の方を見てしまう。

 

 

「……うっ、は、初めてなんだから仕方ないじゃん!好きな人にこんなにしつこく舐められたら……多分、みんなこうなるよ!」

 

 

顔を真っ赤にして怒る千優にパワプロは謝罪を口にしようとするが「こんなに濡れてるならいいかな」と本能の方が勝利し、右手の人差し指を千優の腟内へと挿入れる。

 

 

「あっ♡あああっ♡♡あんっ♡♡」

 

 

くちゅっくちゅっと蜜泉をかき混ぜるパワプロの指は、第2関節までずっぽりと呑み込まれ、たっぷりと溢れかえる蜜汁が指の根元まで伝っていく。

千優は既に乳首責めと手マンで達しており、初めてにしても少し早すぎないかとパワプロも心配になるが今さら辞められるはずもなく、愛撫を続ける。

 

 

「はっ♡ああっ……♡♡パワプロくん♡もう……お願い、だから……♡♡」

 

 

自分でも信じられないくらいに、そんな言葉が勝手に出てくるくらいに千優の身体は疼いており、彼女の中から溢れた密は太ももを伝って部室の床を濡らしており、その可愛い顔は蕩けきっている。

 

 

「……わかった」

 

 

千優から求めてきたことに些か驚いたパワプロだったが、自らの欲求を吐き出すには都合がいいとこくんと頷く。

部室のベンチに千優は仰向けに寝転がる。マネージャーでありプレイヤーではないにも関わらず、めくれ上がったインナーシャツやブラに下着がやや扇情的に見えるほどに、千優の身体は健康的であった。それをマジマジと見てパワプロはさらに興奮を高めると千優の腰を掴む。ゆっくりとモノを押し当てて侵入させていく。ずぶぶ、とモノが入り込んでいき、何かを貫いたとその時、純潔を失った千優が悲鳴をあげる。

 

 

「あっ、痛っ、痛ぁ……あ、ああああ……」

 

 

正常位で千優の上から重圧をかけるように奥へ奥へとずぶずぶとモノを入れようとするパワプロは少し腰の動きを止めると彼女の秘部からつうっと赤い血が流れてくるのが見えた。

 

 

「ああっ、んっ、奥に……来てるっ……あっ、ああああああっ………!」

 

 

いくらか濡らしたとはいえ、処女の千優にとって破瓜の痛みは声を抑えられない程のものであったが、それと同時に好きな人とひとつになれたことの喜ぶも押し寄せてくる。はぁ、はぁと涙目で荒く息を吐きながら千優はパワプロをぎゅっと抱きしめると口を開いた。

 

 

「も、もう、動いて大丈夫……パワプロくん、来て……」

 

 

言われてパワプロは途中で止めていた男根を奥へと進める。そして、それを出口寸前まで引き抜き、また奥へ押し込むようにして腰を振る。

 

 

「んっ♡ああっ♡あああああっ♡あっ♡んっ♡くうっ……♡あああっ♡♡」

 

 

千優はよく通る可愛い声を上げながら、膣中でしっかりと締め付けてくる。彼女を何度も突いて、その度に古びたベンチがガタガタと揺れる。

 

 

「ぱ♡パワプロく♡♡パワプロくんっ………♡♡♡ああっ♡あんっ♡好きっ♡好きっ♡♡」

 

 

はふはふと息を弾ませながら千優は緩んだ口元に笑みを作る。おまんこの収縮も激しくなって濡れた粘膜が蠢き始める。狭い空洞を何度も抉り、聖とのSEXで限界まで蓄積されていた精液がうねりを上げる。尿道をググッと膨らませ、肥大化した亀頭に伝わるヒダヒダの感触もぷりぷりと気持ちよく、摩るたびに高まってパワプロは千優の膣奥へと砲台を突きつけた。

 

 

「やんっ♡♡あっ♡ああっ♡♡あぁんっ♡♡♡なんか、またおっきく……♡♡♡も、もひかひてっ♡♡♡」

 

 

パワプロは高まった興奮を抑えることなく存分に解放すると、思い切っり千優の膣奥の向こう側の子宮口に向けて陰茎の口先が開き、ドクッドクッと痙攣を起こす。

 

 

「あああっ♡あふううっ♡♡くんんっ♡♡あっあっ♡♡♡んぁあああっ♡♡♡♡」

 

 

────ドピュルッ!ドピュッ!びゅるるっ!びゅるるるっっ!!!ドピュッッ!!!

下腹部に熱気が広がり、子宮壁に精液が物凄い勢いで押し付けられる。土石流のように陰茎から吹き出された白い濁流はドピュッドピュッと熱を帯びて千優の子宮へと叩きつけられる。

 

 

「ああああああああああっ♡♡♡で、出てるっ♡♡身体に伝わるくらいっ♡♡♡熱いのっ♡♡♡私の奥にっ〜〜〜〜〜♡♡♡」

 

 

───ドピュッ!ドピュッドピュッびゅびゅっ!!!

聖によって抑圧された精液は千優の膣という捌け口を見つけて、今が好機だと言わんばかりに注ぎ込まれていく。睾丸から尿道へと駆け上がっていく精液に歯止めなどなく、パワプロは快楽によるうめき声を出しながら、千優へとペニスをぐっと、ぐっと押し付ける。

 

 

「はぁはぁ♡♡♡気持ちいいッ♡♡♡パワプロくんのせーし♡♡♡♡どくどく入ってくりゅう♡♡♡子宮♡ぱんぱんになって♡♡♡♡ふ、膨らんじゃうよぉぉぉぉ♡♡♡♡♡♡」

 

 

避妊のことなど意に介せないくらい、パワプロの放った白濁液の威力と量は凄まじく、腟内でしゃくりを上げ、千優は身震いして悦に浸る。陶酔の表情には破瓜の痛みなどとうになく、もはや1人の牝としての本能に目覚めていた。

 

 

「はぁ、はぁ……♡♡え、えへへ……♡パワプロくんと、シちゃったぁ……♡♡♡」

 

 

繋がったまま頬に手をやりクネクネしながら照れる千優に理性を取り戻したパワプロは「えっ」と声を上げた。

 

 

「チユちゃんって俺の事好きなの……?」

 

 

「え?そうだけど?」

 

 

「こんなことしたのに?」

 

 

「? 好き同士なら普通じゃないの?」

 

 

どうやら千優には、パワプロに無理やりレイプされたといったような悪感情はなく、むしろ彼の方から情熱的に求められたと思っているらしく、幸せそうな笑顔を浮かべていた。

そんな千優の頬にパワプロはまた口付けをする。

 

 

「俺もチユちゃんのこと好きだ」

 

 

「……嬉しい♡」

 

 

すると、千優は顔を赤らめながら離れたパワプロの唇に自分の唇を重ねる。それに応えるようにパワプロもまた舌をうねりだし、腰をズンと押す。ゴポォっと音を立てて溢れる精液と愛液の混ざり物が潤滑油となって、膣奥を入念に鋭く突く。

 

 

「やッ♡きゃううンッ♡♡あはあっ♡♡あっ♡あっ♡それ♡しゅごいいっ♡♡」

 

 

千優の身体が跳ねて痙攣し、なんとも可愛いらしい官能の悲鳴が押し出されたのごとく漏れ出す。そんな言葉が彼女を改めて愛おしく思ったパワプロはズンズンと腰を繰り出していく。

 

 

「んぁッ♡あッん♡あッ♡いい、パワプロのそれぇッ♡♡感じちゃうっ♡♡」

 

 

緩急をつけて肉棒を送り込みながら、その傍らで彼女の唇を奪う。

 

 

「んッ♡ンンンッ♡ん"ん"ん"〜〜ッッ♡♡♡あふぅ♡だめぇ♡キシュッ♡♡いいッ♡♡これしゅきぃ♡♡♡ああ"ッ♡♡」

 

 

舌を吸われながらピストンされるのが存外好きで、弱い千優にパワプロは舌を深くねじ込んで、舐め合いすすり合いながら一心不乱に腰を振る。

 

 

「んん〜〜ッッ♡♡ぢゅるっ♡あむッ♡♡………らめぇ♡♡またっ、気持ちいいのッ♡♡♡キちゃううッ♡♡♡♡」

 

 

緩急のあったピストンをやめて腰骨が当たるほど強く深く抉るようにして突く。聖と同様、いやそれ以上にペニスを膣内で暴れさせる。屈伸運動を利用してグラインドをつけて、焼き付きそうなほど粘膜を擦り合わせて、健康的で丸いヒップが跳ねるほどに突く。その間にもキスはやめずに唇を押し付け、溢れる唾液を交換しあっては互いにゴクゴクと嚥下を繰り返す。

 

 

「ンむっ♡♡ぢゅるるっ♡んぐっ〜〜ッ♡♡♡はああ♡♡もぉらめぇ♡♡♡キスッ♡♡おまんこッ♡♡♡気持ちよすぎてぇ…♡♡♡」

 

 

やがて千優は蕩けきった目に喜悦から涙を浮かべて背筋を波打たせた。その腕はパワプロとぎゅうっと強く握りあって離さないように力強く繋がっており、彼に合わせて自らもできる限り腰を振り絶頂中の膣口をヒクつかせる。

 

 

「チユちゃんっ、ううっ、中にッ、中に出すよッ!!」

 

 

「いいよッ♡♡♡だひてっ♡♡♡パワプロくんの赤ちゃんのもとッ♡♡♡あっ♡あああっ♡♡♡♡」

 

 

────ドクン!ドクッ!ドクッドクッドクッ!!びゅるっ!どびゅっ!!!びゅくくくくっっ!!!

パワプロが豪快に腰を押し付けたその瞬間ら目いっぱい膨らんだ肉棒の先から情熱の塊が一気に噴出した。それを再び膣の最奥で受け止めた千優は、甘美な頂へと達するあまり歓喜の涙を散らしてしまう。

 

 

「もうらめぇ……♡♡身体…ッ♡♡パワプロくんのでっ、満たされて……♡♡♡すっごく喜んでりゅぅ……♡♡」

 

 

キスでベタベタになった口から舌が溢れて唾液を垂らした。これまで以上に激しい絶頂。汗だくの頬からは無数の水滴が滴り落ちて、健康的な肌が繰り返し痙攣し、部室のベンチがカタカタと揺れる。そのままの状態が1分くらい続いて、ようやく呂律の回るようになった千優と正式に交際することを誓い合ったパワプロは千優を送り出し、自分は部室の掃除をして、そのあとは制服のブレザーに袖を通す。

そして、全ての証拠をビニール袋に包んで自らのカバンに入れてもち去ろうと部室を出たその時、彼の前に青筋を立てて仁王立ちする聖と出会う。その手にはスマートフォンが握られており、録音アプリの再生ボタンを押すと千優の嬌声と自分が彼女の腟内に精液を放とうという宣言をしている声が流れる。

 

 

「先輩、どういうことか……説明は?」

 

 

ジロリとこちらを睨みつけるように、禍々しいオーラを放つ聖にパワプロは先程流した汗とは別の汗水をダラダラと流しながら顔を青くした。

 

 

 

 




ランキング(一般向け)を見てるとRTA(リアルタイムアタック)モノが流行ってるみたいなので、パワプロくんが全ヒロインとお付き合いするRTAみたいなのも流行らないですかね。流行らないですね。

ということで、千優ちゃんとレイプまがいのことしておいてからの純愛エッチでした。部室内エッチは運動部員の夢ですよね。
自分は先輩が喫煙所に使ったせいで取り上げられました。ぜってー許さねぇからな?まぁ、あってもエッチはしなかったです。はい。

次回は3Pかまして、またループですかね。予定ではハーレム学園こと、北雪にしようと思ってたんですが、エッチを効率化するなら「ヴァンプ」「天空中央」「エビル」のどれかになるんですが。
ここはサクッとアンケートで決めようかなと思います。
それぞれの高校の解説はいつもので。参考にしていただければ。
締切は3月22日の日曜日とします。投票のほどよろしくお願いします。

パワプロをよく知らない人のための解説(豪華4本!)
【北雪高校】
あの田中将大こと、まーくん考案のストーリー。ヒロインは今でもシリーズトップの4人で、選手3人、マネージャー1人の構成。また学校の男子はパワプロ1人という男のハーレム願望丸出しのような高校。矢部くんも矢部田さんという矢部くん似の女性になっている。
パワプロは男一人で理不尽校長(会長だっけ?)の命令に従い、女の子だけの野球部へと優勝へと導くべく、女の子に囲まれながら練習し、友情を育んでいく。ちなみにハーレムしようとするとほぼ確定で修羅場になる。また、デートすると他校の生徒に告げ口される悪仕様もある。
恐らく、描写などから北海道、東北地方の高校と思われる。


【ヴァンプ高校】
普通の高校生、パワプロ。彼はとある事故のせいでその身体を吸血鬼に変えられてしまう。4つの能力を駆使し、極限の飢餓状態を乗り越えることで彼は吸血鬼の王にして野球の王者に……なるわけではなく、金特殊能力が貰える。ちなみに4つの能力とは「魅了」「使役」「強奪」「吸収」といかにもエッチなやつ向けの能力。能力は吸った血で変わるため、全てを一度に使える訳では無い。
彼女キャラもまた吸血鬼。


【天空中央】
エンジェル(女の子)を集めて、エンジェルから溢れるエンジェルハート(意味深)で自分達の体力や能力を底上げするというシステムがある高校。そのために他校やその辺の女の子に声をかけては、エンジェルナインに加えていく。
ストーリー彼女は1人だが、高校の仕様上デッキメンバー全員を恋人で染め上げるといい選手が作りやすくなる高校。
ちなみにストーリー彼女は虹谷(パワフル高校編でパワプロにボロボロに負けた金髪まつ毛長男)の姉であり、めちゃくちゃ可愛い(個人的に)


【エビル高校】
全ての元凶、闇野の在籍する高校。ソウルジュエル(ジェムではない)と呼ばれる水晶体に有能な野球選手やマネージャーの魂を捉えて吸い取って、力の糧にすることで能力を強化する外道高校。
また高校毎に4人の魂を吸い取り切ると特別なボーナスを得られたりと、エビル側には得しかないシステムがある。魂を吸い取られたものは意識が朦朧する他、野球への意識が無気力になる(一部跳ね除けるやつもいる)。
彼女キャラは真歩ちゃんと褐色ギャル。どちらも可愛い。



彼女キャラなどの容姿が気になる方は以下のワードで検索かけてみてください。

明星雪華 八尺巫女子 美園千花 小嵐リョウ
神良美砂
虹谷 彩里
御厨真歩 沢樹末璃




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休みの日に3人で.......①

途中まで書いていたのをキリのいいところまで持っていただけなので少し短いです


 

 

千優との情事のすぐ後、音が漏れてたのか、あるいは姿を消したパワプロを訝しんだのか。聖は彼らの喘ぎ声を録音したスマホを手にパワプロを射るような目で睨みつけていた。

逃げ場もなければ逃げる気もないパワプロは、自ら千優と交際関係に至ったことを話し、寸止めプレイをやめることを提案した。恋人がいるというのにこんな関係は間違ってると、パワプロが言えば説得力はないが、世間一般的な常識を持つ聖は納得してゆっくりではあるがコクリと頷いた。

 

 

「そう、か……」

 

 

聖はどういう訳か言葉に抑揚もなく、先程の修羅のような目はどこへやら。部室の電灯が儚げに濡れる彼女の目元を照らして、パワプロはどうにもいたたまれない気持ちになった。

 

 

 

「私と先輩との関係も、これで終わりか…」

 

 

いや、バッテリーっていう高校球児らしい素晴らしい関係が残ってますが?セフレみたいな不純な関係よりはマシだとあのパワプロが言うんだから間違いない。

けれども、パワプロも聖との関係はしっかりと継続したい。成長し続けるパワプロの球を受け止めれるキャッチャーは残念ながら聖以外には考えられない。このまま肉体関係を切ると、どこかへ行ってしまう。そんな気がしたパワプロは「じゃあ」と声を発した。

 

 

 

 

###

 

 

 

場所と時は変わってのこと。週末の土曜日にパワプロに呼び出された千優はとある一軒家を訪れていた。

 

 

 

「うーん、まぁ、パワプロくんがそうしたいなら……」

 

 

 

パワプロの申し出に眉を顰めながら、千優はもてなされた和室に目を伏せながら正座する聖を見た。

 

 

「私も先輩との関係が継続できるなら構わない」

 

 

質素ながらもどこか気品を漂わせるその部屋で和装に身を包んだ聖がそう言うと、珍しく私服を着ているパワプロはウンウンと嬉しそうに首を振る。

結局、彼の考えたのは邪で全国の女子を敵に回すような2人とも自分のモノにするという下衆なことであったが、前回の半分と考えれば情状酌量の余地がない訳でもない。

けれども、これを望んだのは彼だけでなく彼女達も同じことなのだ。千優はもちろん、聖もパワプロを好意以上の対象としている。

2人とも彼を争ってどちらかが涙を見るという結末は望んではいない。そのため当人から提案された今回の話は良くもないが、現状悪くもない話であった。

ただ、最終的にはどちらかを選んで欲しいという思いがあったりするわけで……

 

 

「ちゅっ……くちゅ……♡」

 

 

「んちゅ♡先輩……♡くちゅ、くぷっ……♡」

 

 

初めに動いたのは千優で、すっと唇を重ねる。続いて聖が腰前にかがみこんで、半脱ぎズボンから顔を出して既に勃起していたペニスを舐め始める。

聖の両親が結婚記念日で丸一日家を空けるため、彼らはなんの躊躇いもなく純粋に心のおもむくままに性を貪り合う。

 

 

「ん、ちゅくっちゅ♡……パワプロくん、キス、気持ちいい?」

 

 

「はむっ♡くぽっ、くぽっ、くちゅっ、ぢゅるるるっ♡……どうだ、先輩?」

 

 

畳の上に敷かれた布団の上で仰向けになったところへ千優のキスが降ってくる。下では聖がぱくりと頬張ってフェラチオをしている。口内で舌を這わせながら竿からエラまで唇で扱いてくる。どちらの愛撫も刺激的でパワプロはゾクゾクと身体を震わせながら、2人を観察する。

どちらも自分を気持ちよくさせようと静かに火花を散らしながら「自分の方がもっとできる」「先輩を気持ちよくさせるのは自分だ」と彼女たちの脳内でデットヒートが繰り広げられているのが目に浮かぶ。

 

 

「くちゅ、くちゃっ……♡舌、震えてる……♡喉も……♡はむちゅっ♡♡」

 

 

「先輩、このまま、出してくれ……っ♡♡ぐぽっぐぽっくぽっヂュルヂュルヂュルヂュプッ♡♡♡」

 

 

だが、そんな思考をかき消すように千優の舌を溶かすような激しいキスに、聖の激しく濃厚な口淫に勃起粘膜を激しく刺激される。

この前まで経験のなかった2人の男を虜にするような甘く蕩けるようで情熱的な行為にパワプロは興奮に身体を熱くして腰をカクカクと悶えさせると鈴口を開いた。

 

 

「くちゅっ、ぢゅるっ……ひ、聖ちゃんっ……!」

 

 

彼はそう言うと、尿道から駆け上がってきた精液を躊躇いもなく聖の口内へとぶちまける。

 

 

「んくッんぐ……ぶっ…んむ"……!」

 

 

襲いかかってくる精液の熱量に臆することなく、聖はパワプロのを咥えたまま彼の牡汁を嚥下すると口端から飲みきれなかった精液が溢れる。

 

 

「はぁ……はぁ……先輩、私……」

 

 

なおも硬いペニスを撫でながらパワプロへ顔を寄せた聖の目は熱く潤い、頬は上気して肌も汗ばんでおり、和服の隙間から垣間見える小さく尖った乳首に、着衣の上からでもわかる女性らしい腰を揺らしながらパワプロを誘惑していた。

淫靡な姿を見せられてはパワプロも心が揺れてしまうのも仕方がないことである。彼が聖へと手を伸ばそうとしたその時、同じく興奮で上気している千優が割り込んできた。

 

 

「えへへっ、次は私だよっ♡」

 

 

だから聖ちゃんはと千優が取った行動は2人にとっては予想外であった。

 

 

「んむっ」

 

 

「んっ!!?ちょっ、じゅるっ、ちゆっせんぱいっ……んはっ♡はあっはぁっ、や、やあぁ……ん♡」

 

 

何を思ったのかはよく分からないが千優が聖の唇を奪っており、しかもそれも濃いキスであった。先ほどまで同じことをされていたパワプロにはよく分かる。粘っこい音から察するに、千優は聖の口内に残っている精液をキスしながら啜り取っているのだろうと。

そんなに飲みたいものなのかとパワプロは疑問に思ったが、別に悪い気はしない。むしろ、そこまでして欲しがる淫らな千優に興奮を覚える。

 

 

「くちゅッずるっ……♡」

 

 

「ひゃっ、ちゅっ、あむっ……むっ♡あんっ♡」

 

 

その間にも千優は同性同士仲良く非常にディープキスを続け、さらにキスしながらも器用に自分の衣服を脱いで、聖の和服もはだけさせると互いのおっぱいを擦り付けて、聖の乳首を指で摘んで見せびらかすように扱いてみせる。

まさに女同士の聖域の中にいるように2人の世界に没入してしまった彼女達にパワプロはたまらずその肉棒を聖の方へと押し込んだ。

 

 

「はあああッ♡あッ♡うああんッ♡♡」

 

 

千優に上半身を侵され、パワプロに下半身を蹂躙されている聖は案の定、早速歓喜の声を上げて腰を浮かせて大きくわなないた。

 

 

「あッ、あッ、くるッ、オクぅッ……♡♡おっ、おおきいのが……♡ずんずんくるぅ……♡♡♡」

 

 

自分のリードでクリーンナップを三者三振に取った時と似て非なる快感が聖に駆け巡り、パワプロもまた官能の呻き声を上げながらゆっくりと腰を揺すっていく。

 

 

「あッ、あ"あ"ッ♡気持ちッ、気持ちいいッ♡先輩ぃッ♡もっとぉッ♡」

 

 

ザラつくヒダを肉棒で擦られるたび聖も悶えて声を高くしていく。どういうわけかいつもよりも狂喜的な彼女にパワプロは違和感を覚えるも、聖が気持ちよくなっているのならいいかと、腰の律動を上げていく。

 

 

「むぅー」

 

 

聖が喘ぎだして開いた口が塞がらなくなったことで、キスができなくなった千優は不満そうに声を上げると、仰向けの聖にから折り重なる。シックスナイン似似た体制となった彼女は肉槍が出入りしている聖の陰部へと舌を伸ばした。

 

 

「やあああっ!?ひきッ、ダメ♡それすごッ……くる、くるぅぅッッ♡♡♡♡」

 

 

途端に聖は腰をガクガクと大きく揺すった。おまんこをペニスで突かれながら舌による急所責めに悲鳴に近い嬌声をあげ、あられもなくよがっている。

膣肉も大きく反応して、ただでさえ窮屈な膣中が狭まりペニスを食い締める。ザラザラとした柔ヒダの波が強く密着してくる。愛蜜が置くから湧き出てきてカリ全体を満遍なく包み込む。

 

 

「やああッ、せん、ぱいッ♡ダメ♡これッ♡いッイクぅ♡もうキちゃう♡気持ちッ、イっちゃうううッ♡♡♡」

 

 

高まる官能に聖は間断なく大きく響く水音と感極まった嬌声を響かせ、背筋までのたうたせ切羽詰まった女体が身悶える。そんな彼女の腟内へとパワプロは歯を食いしばって2度目の射精を始めた。

───ビュクッドビュッドビュドビュドビュビュクゥッ!!

快楽に脈打つ肉棒の先から飛び出した白濁液が膣奥で暴れ狂う。初めの1回目以来、クセになるからと控えていた聖には効果抜群でどくどくと注がれるリズムに合わせて膣肉が呼応するように収縮する。絡みついてきて残りも出させようと淫魔の如く膣肉を畝らせる聖の膣肉からパワプロの肉棒が離れていく。

 

 

「あはあッ♡先輩のが中にッ……♡熱いッ♡身体もッ♡膣中もッ……♡♡♡」

 

 

うっとりとした表情で腰をくねらせながら割れ目からパワプロの注いだ白濁液を零す聖にパワプロはまたも肉槍を突き出そうとするが、聖とは別の手で制されてしまう。

 

 

「ちょっと、次は私でしょ?」

 

 

乱れた息を整えながらパワプロは目を見張って息を呑んだ。さっと位置を変えて脱力して仰向けとなっている聖と向き合う形で下腹部を跨いだ千優はクイッとお尻を突き出した。

そのあらわなピンクの媚粘膜はすでにツヤツヤと濡れており、淫唇からはムワッとした甘い淫臭を部屋いっぱいに漂わせていた。

 

 

「見てるだけでこうなっちゃった……聖ちゃんに負けないくらい、いっぱい愛してね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ土曜日は始まったばかり。




最近エロに対するモチベが下がってるので投稿頻度下がります。すみません。また火がついたら一気に書いて投稿します。


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