未来日本国召喚 (得になし)
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初投稿です(正直)
暖かい目で見てやってください。


12月31日23時59分、大晦日の日本国。もうすぐ新年になろうか、そんなときでも平時と変わらず飛び続ける一機の巨大な飛行機NLAC-2-04*1の中、その搭乗員待機室で一人の男がぼやく。

 

「はぁ~今年こそは神社で鐘を撞きたかったんだが」

そこに隣の携帯ゲーム機で遊んでいた女が突っ込む。

 

「堂上先輩、神社に鐘はありませんよ…それに、先輩には一緒に撞いてくれる彼女もいないじゃないっすか」

「神城そう言うのを一言余計だと言うんだ」

 

そう二人がいつものように軽口を叩いていると上官の黒原三等空佐が慌てた様子で呼びかける。

 

「堂上、神城、緊急事態だ。今すぐ作戦会議室に来てくれ」

「ハッ...いつになく焦ってますね、隊長」

 

黒原は神城の質問に答えることなく進んでいく。

こいつは大事になりそうだ、二人はそう顔を見合わせた。

 

 

 

 

 

数時間後、三人はF-3戦闘機に乗り偵察飛行を行っていた。

神城が眼下に広がる自らが見てきた物より数倍広い地上を見て呟く。

 

「ホンッッッッと広いっすね」

「何度同じセリフを言うんだ...もう10回目だぞ」

「まあまあ、いいじゃないか。俺だってこんな光景...あっ!」

 

黒原が何かに気づき声を上げる。

 

「1時の方向!光が見えるぞ!」

「あの辺りに陸地はなかったはず...マジっすか」

「こちらオスカーリーダー、人工物らしき灯りを発見」

『こちら管制了解、接近し観測を行え』

「オスカーリーダー了解」

 

三機は管制の指示に従い高度を下げ灯りの元に向かう。

 

 

 

その頃首相官邸会議室では大騒ぎになっていた。

何しろ前代未聞の事態が起こっているからだ。

 

「さて、一体何が起こったんだ?」

 

首相の疑問に防衛大臣が答える。

 

「今日0時から現在にかけて有線、無線その両方で海外との通信が取れません

 並びに人工衛星の消失、観測できる天体及び水平線の異常等々が報告されています」

「それはつまり...我々はどうすればいいのだ?」

 

あまりの出来事に現実を認識出来ない首相が狼狽える。

 

「偵察に出した戦闘機が都市を発見しています。

 彼らとの交渉を進めるべきでしょう」

「そうだな...国内の状況はどうだ?」

「食料、電力事情は問題ありませんが各種資源は5年が精々でしょう。

 海底資源の採掘も進めていますが…それだけではどうしても取れない資源があります」

「新天地にそれがあるといいんだが」

 

経産相の言葉にそう首相が呟く。

 

 

 

 

 

*1
NLAC-2-04

航空自衛隊所属の全翼空中空母。全長563m、全幅1,700m

 

20基の原子力推進ターボファンエンジンによって飛行する。

空母としての機能のほか原子力から生み出される莫大な電力により12門の空対空レーザーを装備しさらに多数のミサイルを発射できる。

現在日本にある機体は航空自衛隊が4機、在日米軍が一機、在日国連軍が一機の計6機

04番機の愛称は「らいちょう」




うわっ…私の文章力、低すぎ…?
感想(批評も)お待ちしてナス!


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接触

お待たせ!駄作でしかないけどいいかな?


中央暦1639年1月1日13時頃、クワ・トイネ第6飛龍隊

 

公国北東方面の海上を2騎の飛龍が飛んでいた。

そのワイバーンに乗るマールパティマは晴れ渡るような空とは正反対の暗鬱な気持ちで警戒任務に付いていた。

 

「どうしたぁ!今日はやけに暗いじゃないか!」

 

先輩竜騎士のジョーダンが冷やかす。

 

「どうもこうも無いですよ!今朝の新聞見ました?『マイハーク上空で竜の息吹!公都防衛隊失態か』ですよ!」

「まあ事実じゃないか、だからこうやって2騎飛ばしているんだろう?」

「確かにそうですけど...「――――!?」どうしました?」

 

ジョーダンは口をあんぐりと開けたまま水平線を指さす。

指の先には水平線に浮かぶにはいささか大きすぎる物があった。

それは近づくにつれ数を増し徐々に子細が分かっていく。

 

「なんだ!あれは!」

「本部!我、所属不明の船団を確認!目標は20ノットでマイハークに向けて進行中!」

『本部了解、臨検隊を派遣する。停船を呼びかけつつ上空から監視せよ』

 

 

 

同時刻、日本国及び国連外交使節派遣連合艦隊

 

「うーむ、どう見ても竜だな」

 

同艦隊旗艦「むさし」艦内の艦隊司令官矢野は上空で旋回するワイパーンを双眼鏡で覗きながら呟く。

 

「今のところ攻撃の意図は無いようですが…」

 

副長が不安を吐露した直後ワイバーンから大音声で勧告が流れる。

 

「停船せよ。繰り返す、停船せよ」

 

その勧告を聞いた矢野は暫しの間黙考し口を開く。

 

「艦隊停止、彼らの出方を見てみよう」

 

 

クワ・トイネ公国 政治部会

 

首相カナタは悩んでいた。今日未明、正体不明の竜がマイハークに空から進入し

都上空を飛行したという報告があったからだ。

 

「公国上空を飛ぶ謎の竜、皆ははこれをどう考える?」

 

カナタの問いに諜報部が答える。

 

「今回公都に侵入した未確認飛行物体は諜報部の情報によると竜というよりは第1文明圏の大国、神聖ミリシアル帝国の天の浮舟に近い物と考えます」

 

「ミリシアル帝国!そのような大国がなぜここに!」

「マジかよ...やべぇよやべぇよ...」

「ロウリアにミリシアル!何てことだ、もう助からないぞ」

「神よ!お許しください...」

 

カナタが騒がしくなる会場を鎮める。

 

「静粛に!静粛に!軍務卿、対策はあるかね?」

「警戒に当たる竜騎士を2騎に増やし昼夜問わず飛ばせていますが...天の浮舟を相手に出来るかというと...」

 

と、その時、扉を蹴破り外務官僚がはいってくる。

明らかな緊急事態、気の早い一部の者は摩擦の強まっているロウリア王国が宣戦布告してきたと早とちりし天を仰いでいた。

 

「何が起こった!」

 

外務卿が聞く。

 

「報告します!」

 

官僚が報告を始める。要約すると、下記の内容になる。

本日昼、クワトイネ公国の北側海上に、長さ300m超クラスの船の船団を哨戒の竜騎士が発見した。

追って急行した海軍が臨検を行ったところ、日本という国及び国連という組織の特使がおり、敵対の意思は無い旨伝えてきた。

捜査を行ったところ、下記の事項が判明した。なお、発言はかの国の申し立てである。

 

・日本という国は、突如としてこの世界に転移してきた。

・クワトイネ公国と国交樹立を念頭に会談を行いたい。

 

「一難去らずにまた一難というわけか...」

 

誰かが呟いた言葉を聞きつつカナタは強引に話を終わらせる。

 

「と、とにかくその日本という国に会ってみよう。問題の解決に繋がる糸口が見つかるかもしれん」




今作のアメコミ的(偏見)ヒステリックヒロイン枠国連ちゃんの初登場です。


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戦雲 1

戦争って難しい


中央暦1639年3月15日08時

カナタは執務室で愛飲している紅茶を傾けながらクワ・トイネ公国のここ三ヵ月に思いをはせていた。

 

「たった三ヵ月...されどこの国と私にとってはこれまでになく充実した三ヵ月だ」

 

日本という国と国交を結び、彼らとの交渉を始めてからというもの

公国の各部門はカナタが首相に就任してから初めて見る空前の忙しさを見せている。

 

商務部からは日本の担当者が耳に掛けれるサイズの多機能通信端末、魔法を使わずとも動く鉄のゴーレム、自然の力をもって光を生み出す黒い板と球、自我を持ったような人造の精霊などという御伽噺のような超技術を見せてきたとの報告書が上がり、

 

軍務部からは先の天の浮舟が実は日本の出した周辺偵察機であったこととその謝罪を受けたことから安堵の声が聞こえてくる。

 

外務部は日本との国交を深めるべく詳細な条約内容を詰めたり国連という組織に加盟するために窓口開設を急いでいる。

 

「あとはロウリア王国だが...当然のことだが簡単には武器を輸出してはくれないな...」

 

「しかし、国連軍というものがあるのでは?」

 

秘書がそう疑問を呈する。

 

「あぁ、だがロウリア王国の国境の動きがさらに活発になっている。それまでに彼らが間に合うともわからないし、その後も問題だ」

 

カナタはそう言って手元の資料をパンパンと叩く。

 

「ここには将来的に我が国にも国連軍の基地を置くということ、そして将来的に我が国も恐らく国連から派兵要請があるだろう...その時に勝てぬ国と戦争すれば我が国は破滅だ。

ロウリア王国との戦争が避けられない以上もはや断るという選択肢は無いが諸手を上げて歓迎できないのは事実だよ」

 

カナタは先ほどの弾んだ声を一変させ「どうしようもない」というかのように肩を竦めた。

 

 

 

同日夕方、ロウリア王国王都ハーク城御前会議にて

 

「国王陛下、陸軍、海軍、ワイバーン騎士団、全て準備が整いました。あとは陛下のご指示のみです」

 

「魔導士団もいつでもいけますぞ」

 

身長180を超える大柄の騎士パタジンとローブを身に纏ったヤミレイが王に語り掛ける

 

 

「遂に!ついにこの時が来たッ...!」

 

ロウリア国王ハーク・ロウリア34世は感慨深く呟く。

 

「ロデニウス大陸制覇!亜人殲滅!祖父上の夢が世の代に叶うとは...皆の者!よくやってくれた!」

 

しかし、感極まっている国王に、水をさす者が一人。

 

「陛下?大陸制覇の約束、ゆめゆめお忘れなきよう...」

 

ロウリア王国をここまで強大にした張本人であり3大文明圏の盟主、パーパルディア皇国の使者だ。

彼の言葉に若干興を削がれつつも鷹揚に頷き王は将軍に説明を促す。

 

「はっ!今回のロデニウス大陸制覇の参加兵力は40万人です

そのうち30万人をもって国境付近の城砦都市ギムを落とします。

そののちの東方250kmにあるクワトイネ公国首都を一気に陥落させます。

平行して海軍はマイハーク北岸に上陸し経済を締め上げます

公国も対抗してくるでしょうが所詮寡兵です。我らが物量の前には虫けらのようなものでしょう」

 

「分かった.........クワトイネ公国に対する戦争を許可する!

世の前に勝利を持ってまいれ!」

 

 




感想を書いていただけると作者が泣いて悦びます。


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戦雲 2

小説家になろうとかで日刊連載してる人達はなんであれほど書けるんでしょうかね(白目)


時間を少し巻き戻して中央暦1639年2月29日

この日クワトイネ公国とクイラ王国はロウリア王国との国境問題について日本国及び国連と協議を行っていた。

会議の参加者は以下の通り。

 

・クワトイネ公国

 ・ハンキ将軍

 ・パンカーレ提督

・クイラ王国

 ・ラブア将軍

・日本国

 ・井出 機動隊警視

 ・吉川 統合幕僚副長

・国連

 ・陳 東アジア支部司令官

 

 

自己紹介も早々に会話の口火を切ったのはハンキ将軍だった。

 

「今回集まってもらったのは他でもないロウリア王国についてだ。

知っての通り我が国クワトイネ及びクイラ王国は

拡張政策を取り近年急速に戦力を増しているかの国に...正直なところ対抗できなくなっている。

そこで日本国自衛隊、そして国連軍に助力を願いたい」

 

頭を下げるハンキに対し少し慌てつつ陳が答える。

 

「安心してください。我々も貴国らの危機は知っております。そして我々この場に来たのは国連軍として派遣する部隊の詳細を詰めるためです」

 

「「おぉ!それはありがたい!」」

 

ハンキとラブアはホッと胸をなでおろす。

 

「それでは陸の派遣部隊から説明させていただこう」

 

統幕の吉川は即席で用意したプロジェクターを使い説明を始める。

 

「偵察機による情報及びクワトイネから供与頂いた周辺状況から、ロウリア軍の大規模な侵攻ルートはギムであると考えられこの作戦もそれを前提としている。ここまではよろしいか?」

 

彼の言葉にその場にいる全員が頷く。

 

「では派遣部隊の説明に移りたい。

まず、ギムに派遣される部隊は各機動隊より精鋭を集めた特別派遣隊300名+ドロイド500機、及び陸上自衛隊の特科200名、普通科500名、エアカバーとしてギム周辺に造成する飛行場からF3戦闘機が12機上がる。もし造成が間に合わない場合は国連のNLAC-13-4『リョコウバト』より発艦させる」

 

ハンキが手を上げて質問する。

 

「ちょっと待っていただきたい、自衛隊が日本における軍隊なのは把握しているが機動隊とはどういうものなのですかな?」

 

「それは私が説明させて貰いましょう。

国連による武力行使は常に最低限の行為が求められます。それに適した部隊が日本国の警察組織である機動隊だったのです」

 

「警察...?しかし軍隊でなくて大丈夫なのですかな」

 

ふたたびの質問に今度は井出が若干ムッとして答える。

 

「ご安心ください!我々にかかれば弓と剣しか持たぬロウリア兵など暴徒同然!

一瞬で鎮圧して見せます!」

 

「そ、そうでありますか...期待しておりますぞ」

 

少し空気が悪くなったところにラブア将軍が流れを変えるべく質問する。

 

「ギムの布陣は分かり申した。それ以外はいかがなさるおつもりかな?」

 

「大軍では攻めてこないだろうがロウリア軍の浸透に対抗するため偵察機による索敵、および撃滅のため遊撃として国連軍の第32航空騎兵隊を派遣する」

 

「おお!それはありがたい!」

 

「次に海だが...」

 

そう言って吉川はマイクとプロジェクターのリモコンを陳に渡す。

 

「偵察機からの情報によるとロウリア海軍の総隻数は4000隻、これはクワトイネとの国境を越えた時点で無力化します。参加する部隊は『リョコウバト』そして国連軍第4軍艦隊の低脅威度紛争派遣部隊6隻です。」

 

「6隻!」

 

パンカーレ提督が声をあげる。

 

「そんな少数で防ぎきれるのですか!」

 

「問題ありません。」

 

陳は断言しこう続ける。

 

「未来の力、とくとご覧ください!」

 

 

 

 

*機動隊について・・・香港動乱が激化しドローンや、トラックによる被害が多数でたことにより各国の集団警察組織は大幅に強化されている。




ちかれた(小並感)


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1対4000 1

そろそろ他にも手を出そうかなぁ


中央歴1639年3月27日

 

自衛隊の偵察機からロウリア軍出航の知らせを伝えられマイハーク港では公国艦隊出航準備に総力をあげていた、がしかし海軍司令部、その執務室で側近のブルーアイは若干のほほんとした様子のパンカーレから辞令を出受け取っていた。

 

「と、いうことだ。すまんが観戦武官として行ってくれんかね?」

 

「......一機ですよ?」

 

ブルーアイは不満げに言う、がしかし当の提督は肩を竦めてこう言った。

 

「なぁに、行けばわかるさ」

 

 

 

同お昼頃

 

「なんで司令部前の広場なんだ...」

 

指定された場所で故郷に残した両親に思いを馳せていたブルーアイはやがて奇妙な音が聞こえることに気づく。

 

「なんだ、この音は?」

 

一瞬羽虫が耳元で羽ばたいているのかと思った、が違う周囲を見渡すと東の空から一騎の箱に物体がやって来る。

 

(なんだあれは!)

 

そう思うが早いかその箱の腹が開き中から出てきた国連軍の者らしき人物が大声で彼を迎え入れる。

 

「クワトイネ公国海軍、さんですね!どうぞ、お乗りください!」

 

 

 

 

箱に乗ること十数分、急上昇するそれの中で彼は戦慄していた。

窓の外から見え、遠ざかっていくマイハークの街並み、感じる慣性、そのすべてがこの箱がワイバーンより速いことを物語っていた。

 

(イカンイカン情報収集しなければ...)

 

ブルーアイは気を取り直し隣にいる妙に小柄な女性に質問する。

 

「この...箱のような乗り物はなんですか?」

「箱...あぁ、これはCH-67と言う機体ですね。リフトファン...えぇっとプロペラっていう装置で空気を吹き出して浮いたり進んだりしていますね」

「空気を!そのようなことが可能なのですか!」

 

詰め寄るブルーアイに鷹揚とした様子で頷きつつ彼女はくつくつと笑いながら窓の外を指さす。

 

「その程度で驚いていたら母機についたら驚きますよ...ほら、あれ」

 

彼女の指さす先に浮かぶ巨体-後で聞くところでは『リョコウバト』というらしい-が見えるとブルーアイは「ヒエッ...」と腰を抜かしてしまった。

 

 

 

―『リョコウバト』機内

 

「いやはや面目ない」

 

パイロットの肩を借りCH-67から降りた彼は彼女...櫻間の案内で機長に会う。

 

「機長の沖です。よろしくお願いします。」

 

「クワトイネ公国第二海軍、ブルーアイです。此度の援軍、感謝しかありません」

 

「いえいえ、困った時はお互い様です。

では、早速ですが今回の迎撃の概要を説明します。

ロウリア海軍の船は現在、国境200km手前を航行中で船速は10ノット、あと8時間ほどでクワトイネ公国領海に入ります」

 

ブルーアイは緊張しゴクリとツバを飲み込む。

 

「国境手前で警告しますが引き返さない場合、これを当機の兵装で焼き払います」

 

あまりにもあっさりとした説明にブルーアイは驚き問う。

 

「そのようなことが可能なのですか?」

 

「可能です...がしかし機内から見て分かるかどうか...」

 

はっきりとした即答、そして心配にブルーアイは驚いた。彼らは勝てるかどうかではなくブルーアイが見えるかどうかの心配をしているのだ。

 

「それなら警告のヘリから観戦すればいいのでは?」

 

櫻間が提案し機長が賛同する。

 

「イイネ!」

 

 

そのようなノリでブルーアイはヘリに同乗することが決まった。




ノリを軽くしても...バレへんか


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1対4000 2

戦闘シーン難しい...難しくない?ライダー助けて!


クワトイネ公国領海にて

 

ロウリア海軍クワトイネ公国侵攻部隊の長、海将シャークンは旗艦「ナタリー」の船上で自らの指揮する艦隊を熱い視線で眺める。

四千隻にもなろうかという大艦隊、文明圏の本格的な砲艦には敵わないかもしれないがこれだけの船を一度に指揮するのは後にも先にも自分だけだろうと少し得意になる。

 

「公国の連中は怖気づいてしまったようですな、一隻も来ませぬ」

「今頃奴らは降伏文書の文面を考えているのではないか?」

「はっはっは!マイハークに上陸した時の奴らの顔が見物だ!」

「ちくわ大明神」

 

シャークンの気の緩みが反映されたのか参謀達が分かりやすく慢心する。

 

(やれやれ圧倒的すぎるのも考え物だな、てか誰だ今の)

 

「こらこら、あまり油断しすぎるのもいかんぞ?大軍が寡兵に負けた例など歴史には山ほどあるのだから」

 

「...はっ!申し訳ありません!」

 

そう彼が参謀の気を引き締め直し、テーブルに置かれた海図に目を通そうとしたところ、マストの見張りから警戒の声が飛ぶ。

 

「1時の方向、不明な飛行物体を発見!飛龍じゃない!なんだあれは!」

 

その報告を聞き楽勝とはいかない、そう直観で感じた彼は机から顔を上げた。

 

 

 

同領海上CH-67機内

「にしても本当に凄いな!この機体は!」

 

「それほどでもある...がしかし、君の魔法のほうがすごいよ!」

 

「いやいや、私など序の口、本職の魔導士には敵わないよ」

 

元々探求心溢れるブルーアイと装備庁から国連軍に出向した櫻間、すっかり意気投合した二人は少し話すと即ため口で話す仲となっていた。公務中なのにそれでいいのか

そこにパイロットの声が掛かる。

 

「まもなくロウリア艦隊上空です」

 

「来たか」

 

二人は雑談をやめ仕事モードに移る。

 

「手筈はさっき説明した通り、警告を発しそれでも侵攻を止めない場合『リョコウバト』の対空レーザー砲を流用し敵艦の帆を焼く。基本対空用ではあるが同じ装備は護衛艦では対ボートでも使われる、問題ないだろう。それでもお帰り願えないならば...心苦しいが船体を最大出力で攻撃、搭載機も全機出撃する。」

 

「あぁ問題ない、それで攻撃はいつ頃なんだ?」

 

「『リョコウバト』が水平線から顔を出した時だ...私としては彼らが隕石でも落として来ないかが心配なんだけどね。如何せん私たちにとっては未知の敵だ」

 

「ないない、それが可能なのはそれこそ神ぐらいだよ」

 

「だといいんだが」

 

櫻間は未知の敵との戦いに気を引き締める。

 

 

 

 

その頃ロウリア艦隊は弓の届かない高空から大音量で騒ぎ立てるCH-67に苛立っていた。

 

「警告する。こちらは国連軍クワトイネ・ロウリア国境監視隊である。貴国艦隊はクワトイネ公国の領海を侵犯している、速やかに転進しロウリア王国領海へ引き返せ。引き返さない場合武力行使を開始する。繰り返す…」

 

「今更引き返せるか!そんなことしたら国王に怒られちゃうだろ!」

(目障りだな...魔道部隊!ヤツを撃ち落とせ!)

 

「はっ!」

 

シャークンの命令を受け魔道部隊が続々と()()()()()いく。その数1000、時速60kmという日本側にとっては原付ほどの速度だが圧倒的な数と魔法弾に恐れを抱いたのか徐々に遠ざかっていく。

 

(行ったか...しかし落とせなかったのが残念だ)

 

そう思った彼は通信士に声を掛ける。

 

「本部に上空支援を要請しろ。我未知の飛行する敵に遭遇、艦隊直掩魔導士による撃墜は不可能。ワイバーンの支援を求むとな」

 

その命令を受け通信士が魔信を打ち終わったその時、艦隊最左翼の数隻の帆が唐突燃え出す。

 

「何事か?!」

 

そう彼が驚き咄嗟に周囲を警戒すると水平線上から途轍もなく大きい物体が顔を出していることに気づく。

 

「なんだ...あれは...」

 

その間にも帆を焼かれ脱落する船が十隻単位で増えていく...

人知を超える攻撃に絶望するシャークンの頭上からあの忌々しい声が聞こえる。

 

「回頭しクワトイネ公国領海から立ち去れ。これが最後の警告だ」

 

自分を不安げに見つめる数十の瞳に目をやり、彼は暫し黙考したあとに言う。

 

「転進だ...恐らく船の帆を焼いているのは『あれ』だ。ワイバーン部隊を向かわせ排除ができてから侵攻する。」

 

シャークンの命令を受け全艦一斉に回頭する。すると頭上の飛行物体からの警告が止み攻撃も止まる。

安堵しつつ接近し巨体を見せつつある『あれ』もといリョコウバトを撃滅するすべを考えているとワイバーン部隊が見えてくる。

 

(頼む...!あれを落としてくれ...!)

 

 

 

希望は儚く散った。

 

 

 

 

 

 

CH-67機内

 

(やべぇ全然分からん)

(えっ?何?アレ?聞いていたけど突然帆が燃え出すわワイバーンが急にフラフラとふらついて海に落ちるわ...どう説明すりゃいいんだ...)

 

どこぞのフレンズのような顔をするブルーアイにさもありなんという顔で櫻間はポットから紅茶を出し進めながら聞く。

 

「どうだったかい?」

 

「わかんないや!」

 

「ははは、だろうね。あれはレーザー光の熱を使ってだね。ほらここに虫メガネと黒い紙があるじゃろ?これをだね...」

 

櫻間は投げ出した声の主に解説をする。

 

「母機への着艦アプローチに入ります。ご注意ください。」

 

やけにパイロットの声が大きく聞こえる。ブルーアイはぼんやりとそう思った。




才能を下さい


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ギム攻防戦 1

週一投稿できたらいいなと思った矢先にこれだよ!


中央暦1639年3月29日

 

「モイジ団長、国連軍の司令官殿をお連れしました」

 

晴れ渡る空の下、小さな要塞の窓からモイジは眼下に整然と並ぶ国連軍(の車)を見る。

なんとも奇怪な軍。それがモイジが彼らを見たときの第一印象だった。

その彼らと今から挨拶に来るという、モイジは襟を正して彼らを迎え入れる。

 

「ようこそ国境の町ギムへ、私は公国軍西部方面騎士団...まあ要するにここら一帯の国境警備の担当の団長のモイジといいます。此度の援軍、誠に感謝します。」

 

「これはこれはご丁寧にどうも、私は陸上自衛隊所属クワトイネ救援部隊...じゃなかった国境監視部隊指揮官、三橋圭介、こちらの方は機動隊井出拓也さんです」

 

「よろしくお願いします」

 

「早速ですが我々は指揮系統統一の為本国からあなた方の指揮下に入るように言われています。今後の為、宜しければ作戦の概要をお教えいただきたい」

 

兵の指揮を奪われた苛立ち半分ジャブを入れるモイジ。しかしその質問に待ってましたとばかりに紹介された方...井出が口を開く。

 

「では僭越ながら私が説明させていただきましょう」

 

そういうと彼は机に紙を広げて説明し始める。

 

「こちらの現有戦力は機動隊から300名の隊員と500機のドロイド、常駐警備車兼高圧放水車*1200台、装甲制圧車*2.20台*3、装甲ポンプ車400台*4、高所放水車50台*5。自衛隊からは特科200名、M832 155mm榴弾砲20門、MLRS10門、普通科500名です」

 

「は、はぁ...」

 

そんな専門用語を言われてもわかるか!と内心思い生返事をするモイジを知ってか知らずか井出は話を続ける。

 

「布陣はまずロウリア軍と激突する最前線に警備車とポンプ車を交互に置き盾にします。といっても矛も警備車の放水銃が兼ねるのですが。その背後に制圧車と放水車を置き催涙弾、LRAD*6を投射させ確実に戦闘能力を削ぎます」

 

「歩兵はどうするのですか?自衛隊は?」

 

「機動隊員及びドロイドは制圧後の逮捕を担います。特科はもしもの時の対処を、普通科は穴埋め...もとい火消し役ですね。できれば公国軍にも逮捕後の連行作業を手伝ってもらえるとありがたいのですが...」

 

「お安い御用です。してもしもの場合...例えば、敵が前線を突破した場合は?」

 

「その場合は警備車及びポンプ車を設置した爆弾で爆破し特科による攻撃で敵を殲滅します」

 

「・・・・・?!味方はどうするのですか!」

 

「問題ありません。無人ですので」

 

「は、はえー」

 

モイジは彼らとのギャップに軽く眩暈を起こしつつも気を取り直し質問を続ける。

 

「だ、だいたい分かりました。では他に連絡事項というのは?」

 

「いえ、特にありません。それではこれにて失礼します。」

 

そう三橋が言うと一行はいそいそと退室していく。

その姿を彼は茫然とした様子で眺めるのであった。

 

 

 

 

 

一方、出て行った井出は不安そうに三橋に問いかけた。

 

「いいのか?あんなに雑な説明で」

 

「いいんだよ。凝った説明は性に合わない。それに、彼らにも分からないだろうしね」

 

「それ上に聞かれたら怒られるぞ...」

 

呆れた口調の井出、しかし気を取り直し三橋に聞く。

 

「そういやヘリはどうしたんだ?回してもらえたか?」

 

「あぁ!バッチリさ。UH-71*7を5機!」

 

 

「想像以上だな。」

 

 

準備は、万端だ

*1
以下警備車

*2
以下制圧車

*3
陸上自衛隊の31式歩兵戦闘車の装備を機動隊用に改造したもの。31式の性能は大体将来装輪戦闘車両の対地機関砲搭載車I型と同じ

*4
以下ポンプ車

*5
以下放水車

*6
音響兵器。連続照射しても聴覚障害を”あまり”起こさないように改良を加えられている

*7

巡航速度400㎞

M240 7.62mm機関銃×2~6またはM134 7.62mmガトリング砲×2~4またはGAU-19 12.7mmガトリング砲×2~4M61 20mmガトリング砲×2

外部搭載支援システムにハイドラ、ヘルファイア、ガンポット、空対空ミサイル...etc.を搭載可能



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騎行

んにゃぴ・・・アンケートがここまで別れるのは正直予想してなかったです・・・


中央暦1639年3月29日午後 某平原

 

青々と広がる平原を飛ぶ一機のヘリ*1その機内でヴァディム機長はため息と共に愚痴を溢す。

 

「何にもなし、何にも、なーんにも」

 

「まぁまぁ平和なことは良いことじゃないですか」

 

そう窘めるのは横に座る副操縦士のラダニュー

 

「そう言ってもよーほんとに平和だったら俺たちゃジャパンの基地でプレステしてたんだぜ?どうせならパパッとロウリアが侵攻してパパッと片付けてパパッと帰れないもんかねぇ」

 

「そんな簡単にはいかないで「ギムコントロールよりバゲット3へ。応答求む。」

 

ラダニューの言葉を遮るように聞こえる管制官の声

その声に含まれる少々の焦りを感じ二人の緊張が高まる。

 

「こちらバゲット3。現在第34哨戒区を飛行中感度良好、オーバー」

 

「ギムコントロール了解。偵察ドローンが第36哨戒区で中規模の騎行部隊を発見した。バゲット3は直ちに接敵、これを無力化せよ。オーバー」

 

「バゲット3了解。アウト」

 

 

そうヴァディムは通信を終えるとラダニューの方を向きこう口を開く。

 

 

 

「案外簡単に行くかもしれないぜ?」

 

 

 

 

 

ギムより東とある名もなきエルフの村、その広場で楽しそうに間食を食べる兄妹が一組...

 

「おにいちゃん!」

 

そう呼びかけるのは妹のアーシャ、まだまだ甘えたい盛りだけどもあいにく母は病気で亡くなり父は軍へ取られてしまった。

俺は父に託された言葉を胸にアーシャを守る決意を新たにする。

 

「なんだい?」

 

「小鳥さん!ほら、あそこの木に!」

 

妹の指さす方にはこの時期によく見るスズメがチュンチュンと鳴いている。

あっジャム零してる、拭いてあげないと...

 

 

そんないつもどうりの日常。

 

だけどそれは一瞬で崩れ去った。

村の見張り櫓の鐘が鳴り周囲の人たちの顔色が悪くなる。

 

「ロウリア軍が攻めてきたぞ!騎馬だ!」

 

そんな!ギムはもう陥落したのか!お父さんは!

そんな俺や皆の顔を見て不安になったアーシャが裾を掴む。

 

「おにいちゃん...」

 

「大丈夫。すぐに良くなるさ」

 

そうは言ったものの特に策も思いつかない。

そこに一人の青年...ブラウンさんが駆けてくる。

 

「パルン!ロウリア軍に捕まる前に速くアーシャを連れて逃げろ!」

 

「ブラウンさんは?!」

 

「俺らはあいつらをここで食い止める!」

 

「そんな...」

 

「しっかり逃げるんだぞ!じゃあな!」

 

ブラウンさんは親指を立て走っていく。

クソッ!俺に力があれば...

そう思いつつアーシャの手を引き逃げ、村の出口に差し掛かった頃、馬蹄の音が聞こえ始める。

 

「もうダメだ・・・おしまいだぁ・・・」

 

そう周囲の人が悲観する。

そのときだった、彼らがやって来たのは

 

 

 

 

 

「ギリギリ間に合ったみたいだな」

 

そう話すヴァディムの目が写し出しているのは大慌てで逃げ出そうとする大多数の村人、村まであと一歩の騎馬隊、村に残りゲリラ的に防衛をしようとする少数の若者だった。

 

「そうですね、一丁派手にやりますか」

 

「ったりめーだ」

 

そうヴァディムは言うと機を村の上空に浮かせドロイドを四機投下する。

10mもの高さから自由落下すれば普通の人間なら耐えられない、がしかし優れたアクチュエータを持つドロイドは難なく着地し短距離走者ですら追い付けないスピードで敵に向かう。

 

「じゃあ頼んだぞ」

 

「勿論です」

 

射撃手のラダニューが射撃ボタンに手をかける。

距離500m、外す訳がない。

 

轟音と共に機体左右のパイロンに装着されたバルカンと自動擲弾銃から吐き出される20mmゴム弾と催涙&無力化ガス弾。

三秒とたたずにゴム弾に馬から叩き落とされ壊滅的被害を受ける敵、しかし一部の幸運な者はは馬首を返し逃げ出そうとする。

 

「鎮圧対象ヲ捕捉、直チニ制圧シマス」

 

しかしいつの間にか周囲を囲むドロイドに目を付けられ

テーザー銃やスタンガンで狩られていく・・・

 

 

 

 

「バケット3よりギムコントロールへ、騎馬隊の無力化に成功、捕虜を輸送するための部隊を送ってくれ、オーバー」

 

「ギムコントロール了解、公国軍の騎馬隊を送る。部隊が届き次第哨戒を継続せよ、オーバー」

 

「バケット3了解、心配だからドロイドは残しておく、アウト」

 

 

始めの一発が撃たれてからヴァディムが司令部と交信するまでに分針には一周する暇すら与えられなかった。

*1
マルチローターな上、羽が外から見えないが便宜上ヘリと呼ばれている



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ギム攻防戦 2

まさか戦闘シーンで何回も書き直しするとは思わなかった...


中央暦1639年4月3日ロウリア王国東方討伐軍先遣隊―本陣

 

「う~ん?」

 

将軍パンドールは悩んでいた。

事前の情報と違い、ギムの町に壁が出来ていたのだ。

斥候を出し壁の詳細を知ろうにも、全員未帰還という始末。

はっきり言って判断材料に欠けていた。

 

「諸侯らはどう思う?」

 

「見せかけではないでしょうか?」

「・・・・・」

「クワトイネ軍恐るるに足らず!我らの剣の錆にしてやりましょうぞ!」

 

様々な意見を聞こうと参加諸侯に意見を聞くもこれといった意見は出ない。

 

(まさか侵攻した海軍がやられているという噂が本当だったとしたら...いや、まさか)

 

ふと浮かんだ不安を頭から追い出し、彼は諸侯に声をかける。

 

「明日、明朝に仕掛ける。諸侯らは各々陣に戻り、戦支度をされよ」

 

「ははー!」

 

その会話を盗み聞きしていた昆虫型ドローンに気づかずに。

 

 

 

 

 

翌日明朝

 

日の出直前、小高い丘に陣取り眼下に並ぶ精強な兵士の行軍を見守る導師ワッシューナ、無いはずの防壁という不安要素はあるもの兵の士気は高く、負けるはずがないと高を括る。

 

「ワッシューナ先生!魔導部隊の準備が整いました」

 

そう報告する部下の軽く手を上げ答える。

 

 

 

進軍を開始し少したったとき、異常が起こった。

 

火矢を射掛けてもうんともすんとも言わなかった防壁、その上のバリスタモドキが最前線の兵があと10mいくかいかないかのところで突如としてロウリア軍の方を向き、滝のように水を噴き出す。

 

「なにが起こった?!」

 

その答えはすぐに分かった。

 

「うわぁ!滑る!」

「助けてくれぇ!」

 

その砲は前線を崩壊させた後、まんべんなく軍に水をかけ続ける。

間髪入れずに壁の向こうから礫が飛び、軍の後背に落ち煙を噴き出す。

 

「目が、目がぁ〜!*1

「熱ゥい!*2

「コエガキコエル*3

 

あらゆる所から阿鼻叫喚の声が上がりもはやロウリア軍は軍としての機能をほぼ喪失し烏合の衆と化している。

 

「クソッ!奴らめ...」

 

そう彼は毒づくと飛行術式を展開し敵陣に向かう。

味方の頭上を通り過ぎ、壁の向こうが視界に入る。

そこには白い甲冑は着た一団が見えた。

 

「死ねぇ!」

 

全力の火炎魔法を叩きこむ。

それは吸い込まれるように敵に進み、命中する。

 

「やったか?!」

 

が、しかし炎が消えた後に見たのは無傷で指示を出す敵だった。

指示を出された敵が箱状の何かを構えると小さな物体が射出されこちらに向かってくる。

 

(そんな...)

 

それが腹に直撃したワッシューナは消え入る意識の中、そう思った。

 

 

 

「やはり死者は避けられないか...」

 

戦闘終了後、報告を聞いた三橋はつぶやいた。

 

「ま、こっちはけが人も出なかったし上出来じゃないか?」

 

「まぁ確かにそうだな」

 

「にしてもあの魔法使いには驚かされたよ。まさか機動隊に攻撃を加えれたなんて」

 

「あぁDD*4がなかったら面倒なことになってたろうな」

 

「誤算だったのは機動阻止システム*5で馬が骨折したことだな。今夜は馬刺にするか」

 

「HAHAHAHAHA!悪くないな!」

*1
催涙弾

*2
アクティブ・ディナイアル・システム皮膚を加熱させ火傷を負った用に感じさせる兵器

*3
脳内音声兵器

*4
ドローンデストロイヤー略してDD。安価で使い勝手のいいプロペラ推進式の小型ドローン。目的によって様々な種類がある

*5
地面によく滑る液体をばら撒いて立っているのを困難にする。

現実では開発途中




Qなんで無策で突っ込んでくるの?

A作者(私)がアホだったから

Qワイバーンは?

A王都防衛の為に引き返しました。
(作者が忘れていた)


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