がっこうぐらし!_浪漫プレイで目指す全員生存 (縁 緋咲(げに味わい深きレモン))
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#01 キャラクリから

勢い任せだよ!!!


 

 かわいい棒読み生首どぅえす

 

 今回は最近ちょっと話題のゲーム『がっこうぐらし!』で浪漫プレイ(うp主基準)しながら学園生活部+α全員生存を目指す通常プレイって事で実況していきまーす。

 浪漫プレイができるようになるまでサクサクいきましょう。

 

 難易度はハード、ちょっと難しいぐらいが楽しいしね?

 じゃあまずキャラメイクから。今回浪漫プレイをするにあたって使いたいキャラがいるのでランダムを選択し、目的の娘が出るまでリセマラタイムです。

 普段のプレイ時には出てこないようなレアキャラを何度も引いて苦悶するマウスカーソルを倍速でどぞ。

 

ーーーーー

 

 はい、やーっと出ましたね、このメカクレ長袖少女が今回使っていく『烏間 空(からすま そら)』ちゃんです。

 テキストには幼少期から猟師であった祖父について山を駆け回っていたために持久力と直感が鍛えられた、と書かれていますね。

 

 テキストの通りそらちゃんはスタミナと危険察知の技能ポイントにボーナスがあります。その上初期スキルとして【隠密】と【野草知識】を持っています。どちらもあると便利ですね。

 

 しかし、代わりに性格が【コミュ障】になっています。

 自然が友達だったために人付き合いは苦手なようですね。

 これはNPCとの会話による好感度上昇値が低くなるというデメリットがありますが、隠し要素として『好感度がある一定の値を上回ると好感度上昇値にプラス補正がかかる』という効果があります。

 

 技能ポイントはそもそも『彼ら』からの攻撃を貰ったらほぼ詰みなので体力(HP)は振らず、筋力(戦闘力):2、持久力(スタミナ):3+2、知力(クラフト):2、直感(危険察知):3+1、でいきましょう。

 

 後はスキルですね。【夜目】を取り、夜間の行動をとりやすくしておきます。

 

 親の顔より見たOPを観て、ゲームスタートです。

 

 

 お?職員室前からスタートしましたね。所持品に学級日誌ということは日直だったようですね。

 RTAだったらすぐに離れてアウトブレイクに備えるのでしょうが、通常プレイなのでロールプレイでもしておきます。

 

 用事が済んだら屋上に出て鞄を置き、荷物を整理します。そらちゃん含め何人かの固有キャラクターの鞄の中にはお菓子がいくつか入っているので、この時点での食料確保は必要ありません。

 

 ボールペンと鉛筆をポケットに、ハサミを袖口に入れて要介護ヒロイン佐倉先生ことめぐねえを迎えに行きましょうか。

 アイテムを袖に入れておくと取り出すまでの時間がとても短くなるのでオヌヌメです。

 

 ゆきちゃんに関してはアウトブレイク発生直前に屋上に移動してくれるので護衛の必要がなくていいのですが、

 

 お、三階でめぐねえ発見です。ちょうど悲鳴が聞こえてきたのでさっさと確保します。マッテ-

ーーーーー

 

 誰かに手を掴まれて、私は驚き振り返った。

 私の腕を取っていたのは、目が隠れるほどの長い前髪の、背の低い少女だった。

確か名前は…

 

「烏間さん?どうかしたんですか?」

 

 烏間さんは私の手を引っ張って首を横に振った。

 

「……あの……離してくれませんか?これから用事が……」

 

 烏間さんはまた首を振り、今度は私を窓の方に引っ張った。

 窓の外を指差して、なにかを伝えようとしている。

 

「外に何か……?」

 

 烏間さんは今度は頷き、窓の鍵を開けた。

 そういえば玄関の方が騒がしい。朝に暴動が起きているという報道があったが、その被害がこの学校にまで及んでいるのだろうか。

 

 

 私は、烏間さんが必死に指差している方を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………え?」

 

 

 

 

 

 

 学校の三階からでもわかる、唸り声を上げ異様な動きをする人々。

 

 今まさに噛み裂かれ、断末魔の悲鳴をあげ動かなくなる生徒。

 

 倒れた教師を中心に広がる血溜まり。

 

 街の至る所から上がる爆音と黒煙。

 

 

 

 私は、烏間さんに手を引かれるのに任せた。

 

ーーーーー

 

 ……めぐねえがフリーズしました……

 えぇ……そんなことある……?

 とゆうかそらちゃん喋らなさすぎですね……何で言葉を発する選択肢が『叫ぶ』ぐらいしか出なかったんですかね……

 

 もうしょうがないですね、強引にでも引っ張っていきましょう。

 幸い屋上まではそこまで離れていません。

 階段はちょっと気をつけて上りましょう、転げ落ちると段差が多段ヒットしてたまにそのまま氏にます(三敗)。

 氏ななくともHPが少ないため高確率で行動不能になってしまうので『かれら』よりも階段の方が怖い。マジで。

 

 ファ?!階下から手が?!助けてハサミさん!!

 

 段差が苦手とは……?フツーに這い上がってきてますが……。

 …しかも結構速い。ゆっくりいくと追いつかれますね。

 足を踏み外しましたがダメージは極小なのでセーフ。

 ですがめぐねえへ小さくない精神ダメージが入り、好感度がガクッと下がりました。

 ついでにそらちゃんの正気度も下がりました。

 これ以上のダメージはまずいですよ!

 もう一回やられる前に屋上へダッシュです(倍速)!

 

 おーぷん⭐︎せさみ

 はい、屋上のドアを素早く閉めてロッカーバリケードをします。

 筋力値最低でも動くロッカーさん、ぶっちゃけバリケードとして機能するのかとは思いますが救済措置ですかね?じゃあ持久力最低だと途中で止まるのなんとかなりませんか(怒)?

 

 

 さて、連打タイムですね。

 

 スウッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!!!(テンプレ)(尺稼ぎ)

 

 

 

 

 

 

 

 ふぅ…(清々しい笑顔)

 

 ゆきちゃんとりーさんが何事かと駆け寄ってきました。

 あれ?めぐねえどこ?

 

 あっ、そらちゃんの足元でへたりこんでえぐえぐ泣いてました。かわいい。

 ハグして背中トントンしたら落ち着k…いや、そらちゃん返り血浴びてるから多分逆効果ですね。

 あとで金平糖でもあげときましょう。

 というかそらちゃん本人も自分の手を見てへたりこんでしまいましたね…

 

ーーーーー

 

 烏間さんは、冷や汗を流し、肩で息をしていた。

 後ろから伸びてきた手の主の頭を、どこからか取り出したハサミで滅多刺しにしたのだ。

 眼窩を何度も穿たれ、こめかみにハサミを刺され動かなくなったソレは、赤黒い跡を残しながら階段を滑り落ちていく。

 

「烏間さん……?なにを……?」

 私は、ヒトのカタチをしていたモノを、躊躇なく殺した烏間さんに恐怖した。

 

 烏間さんは手すりから身を乗り出し下を見た。

 すぐに私の手を取って、先程より速く階段を駆け上がっていく。

 私は萎縮し踏み外しそうになった足を、強引に動かした。

 

 

 烏間さんが屋上のドアを蹴破るように開けた。

 屋上に出た途端に吐き気が強くなって、私は口を押さえて座りこんでしまった。

 

 ……『アレ』は、一体何だったのだろうか。

 生気のない爛々と光る目で人間を探し、噛みつく。まるでゾンビではないか。

 

 そして、アレを…自らと同じ制服を着たアレにハサミを突き込んだ烏間さん……彼女は……

 そうだ、烏間さんはどこに?

 

 ガラガラという音とともに、園芸部の用具用ロッカーを引きずってくるところだった。

 そしてそれをドアの前に置き、背中で押さえつける。

 

 なにをしているのだろう、と考えた瞬間、ドアを叩く音と人間のものとは思えない唸り声が聞こえてきた。

 ドアを押し破らんとするそれらを、ドアの前に置いた即席のバリケードと自らの背中で押し留める。

 首筋に汗を浮かべ、歯を食いしばり、必死に踏ん張る。

 

 私は、見ていることしか出来なかった。

 

 

 ドアが叩かれなくなってからしばらくして、烏間さんはロッカーから離れた。

 緊張の糸が切れて、私の目からぽろぽろと涙が零れ落ちる。

 

 

 かちゃ、という金属音と、ぺたり、という音。

 

 顔を上げると、小さな背中が見えた。

 

 私と同じようにへたりこんで、血と肉片と頭髪がべっとりと付いた手を見つめ、震えながら声にならない叫びをあげる、小さな背中。

 

 

 守るんだ。私が。一人の大人として。

 

 

 私は、烏間さんの、小さな体を抱きしめた。

 

「ごめんなさい…ごめんなさい…大丈夫…大丈夫だから……」

 

 小さな体の震えは、少しだけ小さくなった。




実況口調書きやすいね

誤字とかあったんで修正しときますた


…全然話進んでねえなこれ
2020/12/03、若干ゃ修正。無理矢理書いてるから普通に駄文、自分で読んでてもなんか読みにくいね。


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#02 ゴリラ登場から

 初投稿です

資料集めのつもりで他の小説漁ってたら若干キャラ被りが心配になったりしたけど僕は元気です。


 

 はい、生首です。今回はそらちゃんがめぐねえに後ろからハグされたところからです。

 ひたすらそらちゃんを慰めてくれてますね……

 そらちゃんの正気度が結構回復しましたね。めぐねぇ本人のも回復しているようなのでラッキーですね。ついでに好感度も上昇してくれたようで万々歳です。やったぜ。

 感謝の言葉を伝えて離れることにしましょう。

 

 ……烏間おまえ声ちっちぇえな。

 これピンチの時悲鳴あげても誰にも聞こえなくてそのまま…とかありえますね…。

 現にめぐねえにも聞こえなかったみたいで離してくれません。

 

「あの……佐倉先生……?」

 

 お、りーさんが話しかけてくれたのでめぐねえからの拘束が解けましたね。

 

「ご、ごめんなさい、取り乱しちゃって……」

 

 めぐねぇが混乱しながらも状況を説明してる間にハサミを拾っておきましょう。

 

 ん?ゆきちゃんりーさんの後ろに隠れて何してるんだい?

 あっ(察し)これ(血塗れの手)かぁ。

 『血塗れ』状態の手で物に触るとそれに血がついて正気度減少を招くのでさっさと洗い流しに行きましょう。へーいゆき氏、水道どこやねん(マップ無把握)。

 

「そ、そっち……です」

 

 めっさ警戒されてますねクォレハ。ゆきちゃんは正気度維持のためにとても重要なので好感度低いのはまずいですね。あとでポン菓子をあげましょう。

 

 生乾きの血の汚れはわりと取れづらいはずですが、これはゲームなので肌についただけなら流水でわりと簡単に取れます。ありがたいですね。ついでにセーブしときます。

 戻ってきたら丁度我らがシャベルゴリラことくるみちゃんが先輩担いでドアドンしてるとこのようですね。

 めぐねえとりーさんがロッカーをどけてます。

 あ、そういえばなぜロッカーを置いてたのかについてですが、この前のアプデで追加された要素として、難易度ハードだと屋上のドアについた窓が確率で割られてしまい、ガラスの破片や『かれら』の手でダメージを貰うそうなんですよね。

 押さえ方を工夫すれば良いんですが、ある程度筋力があればロッカーでいきなり簡易バリケードを作れてしまうんですね。(まあ実際はパニクってただけなんだけどね!)

 しかしロッカー越しでもドアを押さえられるとは…このゲーム、完成度高いですね。

 ちなみにこ↑こ↓、ドアをNPCが開けた場合開けっぱなしにされるのできちんと閉めておきましょう(七敗)。

 ついでにロッカーバリケードも直しときます(どんがらがっしゃん)

 はい、くるみちゃん覚醒イベントです。自分のことを押し倒してきた先輩をシャベルでメッタメタにしてます。しばらくしたらゆきちゃんが泣きながら止めに入るので、その様子を見届けます。ちなみにゆきちゃんを止めるとくるみちゃんが先輩のミンチを作ります。やべえよやべえよ(トラウマによるリアルダメージ)。

 

 

 少しカットして、日も暮れて大分暗くなったところです。全員自己紹介や屋上にたどり着いた経緯なんかも説明し終わって、重苦しい雰囲気の中電池式ランプを囲んでいます。ちなみに元先輩はブルーシートで包んでおきました。

 

 このな〜んか嫌な空気を晴らすため、鞄からお菓子を取り出して配給しましょう!人見知りがナンボのもんじゃい!勇気出せ勇気!

ガサゴソガサゴソ…

 ホレ、ゆきちゃんポン菓子あげる。

「ほぇ?なにこれ?おこめ?」

 ポン菓子です。甘くてお腹もちょっと膨らむので、食料も食欲もない初日夜に最適なお菓子だと思います。

 ほらみんな手出して〜

 

ーーーーー

 

 すっかり日が落ちて、明かりは園芸部倉庫の中にあった古い電池式ランプだけになった。全員が、重苦しい雰囲気の中で押し黙っていた。映画やゲームなんかで見るようなゾンビみたいな奴にいきなり襲い掛かられて、なにもわからないまま怪我をして動けなくなっていた先輩を背負って屋上まで逃げて…

 

 

 襲い掛かってきた先輩を、近くにあったシャベルで殴り殺した。

 何度も何度も、何度も何度も何度も、動かなくなったとか関係なく、殴り続けた。たまたま屋上にいて助かったという“丈槍 由紀”に止められるまで、殴り続けた。

 

 

 

 先輩は、あたしが殺した。

 

 

 

 いや、違う。あれは先輩の姿をした何かだ。私は誰も殺してない。

 あれは先輩じゃないんだ。じゃあアレはなんだったんだ?

 

 真っ先に頭に浮かんだのは、『ゾンビ』という三文字。

 それこそありえない。そんなものは妄想の産物だ。実在するわけがない。

 

 じゃああたしは……なにをころしたの……?

 

 

 堂々巡りを続ける思考は、何かを漁る物音によって遮られた。身体があまり大きくもない音に過剰に反応して、ビクリと跳ねる。

 

 物音の主は、めぐねえと一緒に屋上に逃げて来たという、“烏間 空”だった。自分の物らしいカバンの中を引っ掻き回して、四角い袋を取り出した。

 烏間は折り畳まれた袋の口をとめていた輪ゴムを外して、ゆきの隣にしゃがむと、小さく声をかけた。近くにいたのに、ほとんど聞こえなかった。

 声をかけられたゆきはキョトンとした表情になったが、ひとつうなずくと両手をお椀型にして差し出した。

 ザラザラ、という音と共に大きめの米粒のような物が袋から出てきて、ゆきの手に山盛りにされた。

 

「ほえ?なにこれ?おこめ?」

 

 どこか間の抜けた声でゆきが聞くと、烏間がまたしても小さな、しかし今度は聞こえる声で答えた。

 

「……ポン菓子です」

 

 …なぜそこだけ聞こえるように言ったんだ。

 ゆきと同じく屋上にいて助かったりーさん…“若狭 悠里”やめぐねぇの手にも見たことのない米菓が盛られて、今度はあたしの番になった。

 

「……手、出して……ください」

 

 言われた通り手を差し出すと、ポン菓子とやらを盛られた。

 

「お、おう……ありがと……」

 

 条件反射的にお礼を言った。

 

 ……いや、そろそろお腹も空いてきたし、この状況で食べる物があるというのはありがたいけど…

(……どう食えばいいんだ、これ?)

 鼻息ひとつで吹き飛びそうなほどに軽いこのポン菓子とやらは、両掌に山盛りにされているため片手でつまんで食べることはできない。

 

 どうやら先にポン菓子を貰った三人も同じ状態らしく、チラチラと周りの様子を見回している。

 最終的に、あたしたちの視線はさっきまで座っていたのと同じ場所に座った烏間に向いた。彼女は自分の片手にポン菓子を盛ると、犬みたいに舌でそれを舐めとって食べ始めた。

 …なんか行儀悪い食い方だな。

 しかし皿もなにもないから、ああやって食べるしかない。

 烏間以外の三人と顔を見合わせて、とりあえず舌を出してポン菓子を舐めとった。

 砂糖とはまた違うような優しい甘さだった。

 

 

 全員が食べ終わり、また静かな時間が戻って来た。しかし、さっきまでの重苦しさは少しだけ軽くなって、小さな満足感が代わりに場を満たした。

 

 ちらりと烏間を見ると、何か考えごとをしていたようだ。しかし、胸に手を置いて深呼吸すると、口を開いた。

 

「起こってしまったことは、もうどうしようもありません。今は、これからを生き残るために行動しましょう」 

 

 

 

 

 ……決心して発言したにしては、小さい声だった。

 

 

 

「……そうね。もう、やるしかないのよ」

 

 りーさんが、決心したように、誰にともなく呟いた。

 よし、と言ってめぐねえが立ち上がった。

 

「まずは今後の方針を決めましょう。幸い、この学校にはしばらくの間なら生活できるほどの設備が揃っています。食糧も、ここには園芸部の畑がありますし、三階の職員室や一階の購買部に行けば他の食糧も確保できるはずです。あと、何か意見がある人は?」

 

 ゆきが手を挙げた。

 

「はい、ゆきちゃん」

 

「もう暗くなっちゃったけど、これから下の階に食べ物を探しに行くの?絶対あぶないよ」

 

 確かにその通りだ。大抵の映画やゲームでは、ゾンビは夜中に活発になるものだ。それに、暗くてよく見えない中で出くわすのは危険だろう。じゃあ、とあたしは口を開いた。

 

「今日はここで使えそうな物を探して、寝る場所を作ろうぜ。下は明日にしよう」

 

 さんせーい、とゆきが元気よく答えて立ち上がった。この状況で笑顔を見せられるとは、よほど肝が座っているのだろう。それとも、単純に何かしたら少し前のことなど忘れてしまうタイプか。

 めぐねえはひとつ頷いて、烏間に声を掛けた。

 

「烏間さんも、それで構いませんか?」

 

 烏間は、立ち上がって頷いた。

 薄暗くてよくわからなかったが、行動するための起爆剤となった彼女は、安堵したように笑っているように見えた。

 

 

 

ーーーーー

 

-LEVEL UP-

 

 やっとそらちゃんの大きめ(相対的)の声を聞けました。お前もっと喋れや(無理)。

 あとの話はめぐねえ中心に勝手に進めてくれてました。人見知りなキャラへの救済措置とかでしょうか?

 レベルアップによるスキルポイントですが……落下ダメージが怖いので【体術】を取ることにします。これは、高所から降りるまたは落ちた時、あるいは敵からの攻撃等により吹っ飛ばされた時に受け身をとれるようになるスキルです。受け身をとることにより、落下ダメージを無効化ないし軽減し、着地時の隙を少なくします。

 

 さて、屋上の生存者一同は園芸部の道具用ロッカーから道具をいろいろ探すようです。そらちゃんの【夜目】スキルは暗いところにあるアイテムを発見するのにも効果を発揮するので存分に探しましょう。

 ただし、あくまで寝床を作るための材料を探すことにしました。この時点で戦う気満々だと好感度が上昇しにくくなったりするらしいんですよねぇ。お、この肥料袋枕にちょうど良さそう。

 

 

 しばらくしてから、りーさんから夜中は見張りが必要なんじゃないか、と意見が出ました。初日夜は『彼ら』からの屋上への襲撃はなかったはずですが、ここで見張りがいないとよく眠れなかったことによるデバフの確率がほぼ100%になります。ちなみに見張りがいても70%程度だそうで……それでもやったほうがいいでしょう。

 大人だからと名乗りを上げためぐねえといっしょに見張りです。まぁシステム的にしばらくしたら寝落ちするんですけどねガッハッハ。

 

 

 大分夜も更けてきました。これから、めぐねえとの会話パートになります。残る三人は園芸用ビニールシートに包まって眠ってしまったようですね。結局だれも肥料袋を枕にしてくれませんでした。っかしいな〜?

 とりあえず、めぐねえから切り出させるために金平糖を渡します。しばらく会話して、そらちゃんが先に寝落ちします(想定外)。…好感度稼げたからオーケーです!(ヤケクソ)

 

 じゃあ、キリもいいし今回はここまで。ご視聴ありがとうございました!




 なんかすごい薄い気がするんだよなぁ…書き方変えるのとか無理だけども。おうこらそこの、文才ヨコセ。

追記
誤字とかのガバは気付いて修正していきます(全部消せるとは言っていない)
マンガ買ったから少しづつ減るかなって


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#03 二日目開始から

 亀どころかカタツムリ更新でお届けしております。
 このペースだと高校脱出まで四十話以上かかりそう…

 そろそろみんな一話の内容忘れてるだろうから初投稿です



 コロナよりも鯛焼きの中の餡子が怖い。火傷した(´・ω・`)
 みんな手洗いうがいきちんとして外出を控えよー


 

 おっすおら生首です。今回は見張り中に寝落ちしてそのまま二日目に突入したところから。

 そらちゃんは早起きができる子なのでここにいる誰よりも早く起きます。隣で寝てるめぐねえを起こさないように静かに移動して、ささっとスマホで屋上とゆきちゃんを撮影(儀式)しておきましょう。

 

 お次は武器漁りです。昨日倉庫漁り中に見つけてそのままにしていた[草刈り鎌]を持っていきます。

 刺してよし、振り回してよし、草刈ってよし、投げてよしの万能武器です。耐久値は低めなので二本持っていきます。

 ちなみに全部持っていって全部壊すとりーさんに怒られた気がします。

 

 さて、もうお分かりのことと思いますが、直近の目標はチョーカーさんの口にたんきり飴を放り込んで屋上に連れてくることです。

 皆さんも知っての通り、チョーカーさんは面倒なことにこの校舎内のどこかのトイレの個室にランダムで配置されます。

 しかも救出にはタイムリミットがあり、三日目までに発見出来ないとレアエンカウントの敵モブになってしまいます。もちろんそんなの見たくないので頑張って探しましょー。

 

 二日目の朝から探索に出ようとすると全員から止められるので誰にも言いません。書き置きでも残しときます。ペンは…あっポケットに入れっぱなしで寝てたのか。…うん?

 

 

 …ハサミを袖に入れっぱなしで寝てたのか…(恐怖)。

 

 …まあ怪我してないしいいか。ノートのページを破こうとするとスキルチェック入るのでルーズリーフで。

 

 カバンは中身空にして持っていきます。職員室の物資は序盤ではかなり美味しいので出来るだけ持っていきたいからですね。

 なおもっと性能の良いリュックなんかが見つかったらそっちに中身全部移し替えです。肩掛けカバンが行動阻害しないわけないんだよなぁ。

 

………ところで視聴者(どくしゃ)のみなさま。ここまでまったくもって“浪漫プレイ”が影も形も無いことに気付いてますね?

 いやぁ尺とかの都合で遅くなりましたが、今回から私の目指す浪漫プレイに必要なアイテムの一つ目をお披露目します。

 そのアイテムとは、この[レインコート:黄]です!

 この[レインコート]は、そらちゃんがお菓子と同様にカバンに入れている衣服アイテムです。他にも何人かの固有キャラが持っていたり、探せばその辺で拾えます。

 このアイテムの主な効果は

①液体を弾き、汚れを軽減する

②隠密にマイナス補正がかかり目立つため発見されやすくなる

ことです。

 まず①の効果により、近接戦闘時に返り血を浴びてもすぐに落とせるため、血塗れ状態を見たことによる正気度の減少がかなり軽減されます。

 ついでに衣服に着いた汚れをひたすら洗濯で落とす必要がなくなります。ヤッタネ。

 

 そして②の効果ですが、そもそも[レインコート]のカラーはランダムで、色によって隠密補正値が変化します。黄色は一番目立つんですが…なんでよりにもよって黄色引いたかな…走者じゃないのにこんなガバ運…。

 

 ま、まあ、『彼ら』にだけではなくNPCにも発見されやすくなるため、広い場所ではぐれた時や『彼ら』に囲まれたときに助けてもらえる確率が上がるはずです(願望)。ポジティブにいきましょう、ポジティブに(震え声)。

 

 

 いろいろやばいけど…まぁなんとかなるやろ(慢心)!

 写真、ヨシ!草刈り鎌、ヨシ!ハサミ、ヨシ!カバン、ヨシ!レインコート、ヨシ!たんきり飴、ヨシ!セーブ!…カチャカチャ…ヨシ!

 ジュンビハイイナ!イクゾ!〈ガラガラガッシャーン

 

 全員飛び起きてきましたね。

 声をかけられる前にさっさと下へ降りまーす。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 バリケードが動かされる悲鳴のような音で、一気に目が覚めた。心臓が痛いほどに鳴り、呼吸が浅くなり、背筋が凍りつく。

 上半身がばね仕掛けのように跳ね上がり、体に掛けられていたシートに足を取られながら立ち上がった。

 

「か、烏間さん?!どこへ行くんですか!!」

 

 めぐねえが悲鳴混じりに叫ぶ。同時に、扉が開閉される音がした。

 あたしは枕元(シートの端を丸めただけだが)に置いてあったシャベルを掴んで、身構えた。

 

「何だ?!何が起きた?!」

 

 あたしが聞くとと、めぐねえは顔を青くしてこっちを振り返った。

 

「恵飛須沢さん!烏間さんが校舎の中に!連れ戻さないと!」

 

 あたしはすぐさま閉じられた扉に駆け寄って、蹴破るように開けた。

 日が昇ったばかりの校舎内はほとんど真っ暗で、屋上からの光でやっと突き当たりの壁が見えるぐらいだった。

 そして、その角を曲がった黄色い何か。

 

…烏間を呼び止めるために息を吸い込んだ瞬間、目眩がした。

 

 金臭い、頭の痛くなるような濃密な臭いと、下水のような不快な臭いがあたしの肺を満たした。あたしはそのまま後退り、あたしの背後にいためぐねぇは咽せて地面に膝を付いた。

 喉の奥から酸っぱいものが込み上がってくるのを無理やり飲み込んで、扉を閉めた。

 

「こ、これ…?!」

 

 ゆきの声にゆっくりと振り返り、未だに涙目でゼェゼェと息をしているめぐねえの背中をさすりながら戻る。

 さっきの臭いを嗅いでしまったのか、青い顔で口元を押さえていたゆきが一枚の紙を拾い上げた。

 その紙を持った手は小刻みに震えていた。りーさんが横からその紙を覗き見て、目を見開いて固まった。

 

 

『生存者と物資を探してきます。お昼までには戻るので心配しないでください。 烏間』

 

 

 弾かれるように駆け出しためぐねえに抱きつき、止める。

 めぐねぇは、あたしの手を振り解くために激しく暴れ始めた。

 

「離してください!行かないと…!私が守らないと…!!」

「今はダメだ!下にはまだあいつらが沢山…」

「でも…でも…烏間さんが…!」

「っ!…だからってめぐねえが行っても!」

 

 

 

 めぐねえの体が一瞬硬直して、力なく崩れ落ちた。

 

 

 支えを失い、あたしは床に尻餅をついた。

 

 

 

 

「……そう、ですよね。わたしなんかが行っても、なんの役にも立ちませんよね…。」

 

 

 

 

 

 あたしはハッとして、すぐに謝った。

「ご、ごめん!そんなつもりは…」

「いえ、いいんです」

 めぐねえは食い気味に答えると振り返り、自嘲するように笑った。

 

「あなたの言ったことは事実なんですから。今、わたしは、役立たずなんです。恵飛須沢さんは悪くないですよ」

 

「…」

 目を伏せて、そのまま立ち尽くしためぐねえの様子を見て、あたしは何も言えなくなった。

 そんなわけない、とか、めぐねえはちゃんとみんなの役に立ってる、というセリフが頭の中で巡ったが、言葉になって出てはこなかった。

 

 

 

 昨日のように、重苦しい雰囲気が場を支配した。

 そんな空気に引っ張られて、思考も暗くなっていく。

 

 昨晩の決意はどうしたんだ。生き残るため、やれることをやるんじゃなかったのか。結局何もできなくなっているじゃないか。

 烏間が居れば、もう一度この空気をどうにかしてくれるのだろうか。

 

 

 

 

 烏間のことを考えたとき、何かが引っ掛かった。

 

 

 

 …そういえば、アイツはあのゾンビみたいな奴らを……倒せるのか?

 

 昨日、烏間は襲い掛かってきた『奴ら』をハサミ1本で倒したそうだ。

 聞いていた(話していたのはめぐねえだ)時には気づかなかったが、烏間は、なぜ武器になるようなものを持っていたのだろうか?

 その場に落ちていた可能性もあるだろうが、三階と屋上を繋ぐ階段を使うのは園芸部ぐらいしかいない。たまたまハサミが落ちているものだろうか?

 

 考えたくないが……最初から準備していた、とか。

 いや、それこそありえない。そしたら、烏間は昨日起こったことをあらかじめ知っていたことになる。

 でも、だとしたらなぜ…?

 

 …ダメだ。これ以上考えちゃいけない。

 率先して危険な場所に立ち入ってまであたしたちの助けになろうとしている彼女を疑ってどうする。

 

 

 

 

 

 …背後で二つの足音がして、ひとつはあたしのすぐそばで止まった。

 

 振り返ると、こちらに手を差し伸べるりーさんの姿があった。

 意図がわからず、ぼうっと差し出された手を見つめる。

 

 そんなあたしの様子を見て、りーさんが口を開いた。

 

 「起こってしまったことは、もうどうしようもないわ。だから、今はみんなで生き残るために行動しましょ?」

 

 烏間が言ったのと同じ言葉。

 

 

 ほら、と少し突き出された彼女の手を、少しためらってから取る。

 

 

 

 …やっぱり、烏間への不信感は消えない。でも、今は生き残るために信じるんだ。

 

 

 “彼女”の手をしっかりと握った。

 “彼女”はあたしの手をしっかりと握り返すと、ぐっと腕全体に力を込めた。

 あたしはその力を支えに立ち上がった。

 

 

ーーーーー

 

 現在ゲーム内時間にして午前9時半、三階の階段から職員室側にいた『彼ら』をあらかた片付けたところです。

 戦闘系スキルを取ってないので一体ずつチマチマやってたんで結構gdgdしたからカットしました。

 見ての通り、チョーカーさんの発見はできませんでした…。チクショーめ!!!

 で、なんですけど…ここにきて問題が発生しました。

 

 

 ちょっとそらちゃんの様子をよーく見てください。

 お腹を左手で押さえているのがおわかりでしょうか?

 

 …朝ごはんを忘れてパワーダウンしました(大ガバ)。[空腹]のときは筋力、スタミナ、移動速度、HP自動回復速度などあらゆるステータスにマイナス補正がかかります。

 一応しばらくすると治りますが、二回目ではさらにデバフがキツくなってしまうので何か食べておきたいですね…。

 

 一応残ってるのは物資を期待できる職員室ぐらいなんですけど…元男性教師の個体はそこそこの脅威なのであんまりこの状態で相手したくないなぁ…。

 特にそらちゃんは小柄なので、戦闘系スキル無しにデカいの複数は無謀ですしおすし。

 何より絵面が…ね?

 

 戻ってくるみちゃん連れてくるのもアリではありますが、さすがに覚醒したてで戦闘させるのは不安ですしね〜。

 経験値的にはそろそろレベルアップするのでまたチマチマ釣りますか。

 目立つ格好でステルスゲーとかいう無理ゲーだけども。失礼しまーす(小声)。

 

 …うわ、四体か…。奥の方のデカブツに気をつけつつとりあえず近いやつから廊下に釣り出していきますか。はーいこっちよ〜。

 一対複数のときはどうにかして一対一の状況を作り出すのかがこのゲームにおける戦闘のコツだ、と誰かが言ってた気がします。

 大抵のアクションゲーでもそうですが、基本的に囲まれたらほぼ詰みなのがこのがっこうぐらし!というゲームです。一対一大事。

 このゲームスタイリッシュ無双アクションゲーじゃないからね、仕方ないね。

 

 一体目、普通の元女性教師。ファイッ!(カーン!)

 こめかみに向けて渾身のカマの一撃!終わり!次!

 

 二体目、小太りハゲの元男性教師。ファイッ!(カーン!)

 カマが届かないので回り込んで蹴り!倒れたところで眼窩にカマ!終わり!次!

 

 三体目、頭の皮膚ベロベロでわからんけど多分元女性体育教師。ファイッ!(カーン!)

 掴み攻撃を回避して背中ドーン!首に踏みつけ!もいっちょ!(首の折れる音)!終わり!次!

 

 の前に準備です。三体の氏体を廊下を塞ぐように横に置きます。

 四体目は高身長な上に重いため蹴っても倒れないという厄介なタイプです。

 ですが、一度大きく体勢を崩させればそのまま簡単に倒れるので転ばせるための『罠』を仕掛けてみました。ほんとは血でもぶちまけて床ヌルヌルにしときたいトコですがあんまり血に触ると普通に正気度消し飛ぶのでムリです。

 まぁあんなフラフラ歩いてるなら人体踏んだら転ぶやろ(楽観)!

 

 …踏んだら多分きっと倒れるハズです。では、いきましょう。

 

 四体目、高身長メタボリック元男性教師。ファイッ!(カーン!)

 

 よしよし、ちゃんと廊下まで釣り出せましたね。よしよしそのまま…あっひとつ目跨ぎやがった…!

 意外と歩幅広いんですね…。まま、この歩幅ならハゲは踏むからええやろ。

 

 …なんで端に寄ったの?え、ちょ廊下の真ん中に仕掛けたから端に行かれるとまずいんですが…!

 

 あっ((轟音))

 

 見事にハゲ頭を踏んづけて(粉砕しつつ)転びました。えぇ…(困惑)。

 

 …あっ、さっさとトドメ刺さないと。

 踏みつけからのカマでパパパっとやって、終わり!

 

 ふぅ、無事に全部倒せましたね。最後は大分ヒヤッとしましたけど…何故わざわざ頭を?

 『彼ら』は生前の記憶に沿って行動する…あっ(察し)ふーん…。

 

 …これ以上は深入りしないどきましょ。

 

 さーてお待ちかねの職員室漁りです。カップ麺とお菓子を求めていざ鎌倉。

 うーむ思ったより少ないでs\ア”ア”ァ”ァ”ァ”/ガシッ

 

 …はい?なんで足を掴まれてるんです?

 

…チラッ

 

 

 

 

 メトメガアウーシュンーカーンスーキダート

 あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!!!!!(クソデカボイス)

 なんでどこからいつのまに⁈やめろ引っぱるななそらちゃんを引き倒すな絵面ヤバいからあああああ!!!ああああカマが!カマが手の届かないところにいいいいい?!

 

 ごごごごごご五体目、這いずり変態ハゲ!!!ファイ!(カーン!)

 コノヤロウしっかり腕押さえて反撃できなくしてやがる!アッ恐怖顔で押し倒されてるそらちゃんエッチイ…じゃないとにかく距離を…!

 連打?!上等じゃあ!!

 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!!

 

 よしっ、蹴り飛ばして距離を取れました!カマは足を掴まれた時に吹っ飛んだので袖のハサミです!

 オンドリャアなにしてくれとんじゃワレェ?!

 殺意のハサミを眼球ににシュウッッ!そのまま掻き混ぜて終わり!閉廷!!

 

 

 

 あっぶねぇ……。危うく感染ルート入るかなんならガメオベラるとこでした…。

 

 もういないですよね?もう一回念入りにクリアリングを…あっ…。

 

 

 …そらちゃんが時間差で腰抜かして動けなくなったところで今回はここまで!ご視聴ありがとうございました!(ヤケクソ)




 実況パートは書きやすいけどキャラパートがめっちゃ難航するからこそのこの更新速度。
 でもね、これ以外の書き方できないの(´・ω・`)
 真夜中に五十文字ぐらい書いてを2日に一回とかなの。最後の方の謎テンションは深夜テンションなの。許して。
 文才ってかなんかいろいろちょうだい?
 漫画の校内図ガン見しながらいろいろ想像してるけどなんかアニメ版とちがくね?大丈夫?いや、アニメ一周しかしてないにわかだけど…
 あれ、俺こんなんでがっこうぐらし小説とか書いてていいのか?

 主人公の生態できたから目次のとこから飛んでね


 感想とか評価がモチベーション上げに繋がるかどうかは神のみそ汁だからお好きにどうぞ。なんなら赤飯つけたげる。ごま塩つき。

…ちゃんと書いてるかんな?

見返したらテンションおかしくて草が生えてきました。


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#04 屋上帰還から

 失踪したと思った?残念!サボってました!!(土下座)
 そろそろ名前にナメクジとか入れていいと思った縁緋咲です。
 僕もうね、寝る。

 この回ができる大分前からあった主人公の生態はこちら
 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
 https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=237299&uid=288533

 超頑張って書いた。大分妄想炸裂したけど寛容な皆様は許してくれるよね…?

 あ、死亡シーン集もどき今書いてるんで雨の日回までに別小説として出したいです(願望)。もちろんR-18Gだよ!


 

 生首によるロマン要素が見当たらない浪漫プレイ始まってんよ〜

 

 前回クリアリングガバによって五人になった職員室四天王をコロコロしたとこからです。

 …最後のでめっっっっちゃビックリしました。ついでにそらちゃんも動けなくなってしまったんですが、まぁそろそろ慣れる頃なんで次からはこうはならないと思います。

 

 よしよし、操作可能になりましたね。前回よりは立ち直りが早いです。めぐねぇのおかげですね。

 えーっと現在時刻は…十一時ぐらいですか。極力ステルスしながら行動してたのでかなり時間が経ってます。スタミナもそろそろ危険域ですし、さっさと物資集めて屋上に帰りましょう。

 例のマニュアルに関してはある程度進んでから発見してもらう方向で。今のそらちゃんが読んだら発狂して何もできなくなっちゃいますよハハハ(乾いた笑い)。

 

(…メカクレ探索中…)

 

 うーむカップ麺7個に大袋のスナック菓子が3袋、あと小袋のお菓子がいくつか、そしていろほす他ペットボトル飲料が6本ですか…。一人で消費するぶんには十分でしょうが、五人だとギリギリ1日分なんですよね…。

 こうなると3日目の、特に朝の志気維持が鬼門になるんですが、今回は対策を考えてあるので多分大丈夫でしょう。

 

 さて、もう約束のお昼なんでさっさと戻りまsy…そういえばここにいた『彼ら』の氏体片づけとかないと腐敗してまずいことに…。

 

 …お片付けタイムですね。窓の外に放り投げとけばいいでしょうか(片付け下手並感)。そーれぽいぽいぽいっと。

 

 …四体目(デブ)は…持ち上げられないので諦めます。あれはくるみ姉貴にもちょっとキツいレベルですよ…。…多分、きっと、キツいぐらいだと思います。断じて普通に持ち上げそうとか思ってません。

 職員室の向こうの男子トイレに転がしておきましょうか。

 

 うん、お掃除完了!(床と壁の惨状から目を逸らしつつ)

 

 あ、ついでに手と武器を洗っていきましょうかね。二度に渡り命を救ってくれた袖の下ハサミも綺麗にしてあげます。ホンっと助かりましたよ…。そう何度も使えるようなものではないので、そろそろ替えの用意もしなきゃですかね。

 

 鉄系の金属武器はこまめに洗わないと錆びつき、威力や耐久値が大幅にダウンします。鉄製大型鈍器であればむしろ威力が上がるケースもあるそうですが、そんなものを振り回す事はまずないので関係ありません。

 道具のメンテは大事ってそれいち。

 カマは一本目はもうほぼダメですね。突き刺しまくってたおかげで刃が思いっきり曲がってます。草刈りの道具としてはまだ使えなくはないと思うので持ち帰りますけど。

 しょうがないので二本目に持ち替えていきます。

 これで全部キレイキレイですね!

 

 …え、五体目?誰ですかそれ。(漁る前に捨てときました)大人しそうな女子高生の足首掴んだ変態ハゲオヤジなんか知りません(写す価値ねー)よ。

 

 必要な物はちゃんとカバンに入ってますかね…よし、オーケー。たんきり飴もちゃんとポケットに入れてあります。ハサミは袖の中(ていいち)です。

 足元に気をつけて屋上に帰りましょう。また足掴まれたくないですし(トラウマ)。

 

 あ、血とか払っとかないと。レインコートは一応血とかの液体を弾きますが、なにもしないと普通に汚れがついたままになってしまいます。それではレインコートがただの目立つ緊急回避アイテムになってしまうので、忘れないようにしときましょう。

 

 裾とか持ってバサバサしときます。辺り一面血飛沫撒き散らしますけど無視じゃ無視無視。あーきれいさっぱりとれていくんじゃー

 

 じゃ、誰かに屋上のドア開けてもらいましょうか。

 ただいまー。誰かあけてー。

 

………あっ聞こえてないのか

 

 ノックすればいいか。三回だっけ?あれ?三回はトイレだっけ?

 まあいいや。

 コンコンコン

 

ーーーーー

 

 生野菜と水だけの朝ごはんを食べながら、これから出来ることについて話し合うことにした。

 烏間さんは三階の探索に出てしまったので、この中にはいない。

 彼女には、私たちよりも勇気や行動力があるようだ。

 

(・・・)

 

「ではまず、烏間さんが戻ってくるまでに出来ることについて、意見のある人はいますか?」

 

 佐倉先生が先生らしく場を取り仕切る。全体的な計画は、烏間さんが帰ってきてから、ということらしい。

 くるみが右手を挙げた。

 

「烏間の援護に行く、っていうのは?烏間一人でゾ…あいつらがうじゃうじゃいるようなところを切り抜けられるのか?」

 

「でも…人数が増えたらその分アレも寄ってこないかしら?」

 

 でっち上げだ。自分は安全なところに居たいだけだ。

 

「何も言わずに一人で行ったってことは、アレを一人でなんとかできる、ってことじゃないの?」

 

 だから私たちは行かなくても問題ないわよ。

 

「うーん…それもそうか…」

 

 くるみは渋々、と言った感じで退いた。佐倉先生が次の案を求める。

 

「じゃあー…ハイ!」

 

 元気よく手を挙げたのは、丈槍さんだった。

 

「はい、ゆきちゃ…丈槍さん」

 

「あいつらが絶対入って来れないように、バリケードを強化したらいいと思います!」

 

 丈槍さん以外の全員がバリケードの方を見た。昨日の夜に、明かりの少ない状況で作ったそれは、あまり強固そうには見えなかった。

 “アレ”が何体も集まってバリケードを破ろうとし始めたら、そう長くはもたないだろう。

 

 全員が顔を見合わせる。どうやらみんな同じ結論に至ったらしい。

 

「じゃあ、バリケードを強化するってことでいいですね?それじゃあ皆さん、頑張りましょう!」

 

「「おー!」」

 

 くるみと丈槍さんが掛け声とともにこぶしを振り上げた。

 

 私も、それに合わせて片手をを小さく上げた。

 

 

 

 心の中にあったのは、後ろめたい安心感と漠然とした不安だった。

 

ーーーーー

 

 バリケードを強化しながら、武器や使えそうなものを集めていたら、太陽はほとんど真上まで昇っていた。小休憩のためにフェンスの近くに座る。

 思えばまともな食事をとったのは、昨日の昼ごはんで最後だ。昨晩、烏間からもらったお菓子を食べたし、今朝も野菜を生で食べたりもしたが、あまりお腹は膨れなかったし、そもそもあまり喉を通らなかった。

 

 烏間がそろそろ戻ってくるハズだが、アイツが食糧を十分に持ってこられるとは限らない。あいつらに襲われて落としてくるかもしれないし、そもそも食糧なんかないかもしれない。自分だけ生き残るためにどこかに隠すかも…

 

 …やめよう。今、人を信じないでどうする。

 今日だけでも何度目かわからないため息をついた。

 

「烏間さん、そろそろ戻ってくる頃かな…?」

 

 隣に座ったゆきの小さな呟きに、多分な、と短く応える。

 

「…烏間さん…すごいよね…。みんなを励ましたり、ひとりで中に行っちゃったり…すごい勇気だよね…」

 

「いや、…無茶、してるんだろうな」

 

 願望に近い、自分勝手な想像だった。

 

「あたしらのために、無茶して声張って、無茶して前に出て…」

 

 普段からそういうことができるヤツなら、名前ぐらい知っててもいいはずだ。でも、あたしはアイツの名前どころか、顔すら知らなかった。

 

「…あたしも、腹括らないとダメかな…」

 

 あいつに無理させないために…。

 フェンスに背を預け、吐息混じりに呟いた。

 

 

「…?今、何か聞こえなかった?」

 

 ゆきが中への扉を、正確には扉を塞ぐバリケードを見ながらあたしに聞いてきた。どきりとして立ち上がり、シャベルを掴む。

 

「…どんな音だった?」

 

「なんか、こう…鳥が羽をバサバサしてるみたいな…」

 

「……はぁ?」

 

 ゆきの言ったことに困惑し、首を傾げた瞬間、扉が叩かれた。

 控えめに三回。それだけ。

 

 最大限警戒しながらバリケードに近づく。無意識に足音を殺し、息を潜めてバリケードの前に立ち、恐る恐る声をかける。

 

「…烏間か?」

 

 扉がノックされた。

 

「烏間なんだな?」

 

 扉がノックされた。

 

「わかった、今開けるから待ってろ」

 

 扉がノックされた。

 

「………」

 

 バリケードに手をかけたところで、無性に腹が立ってきた。

 

 あたしらに何も言わずに勝手に出てって、一人で無茶をして…!

 ほとんど喋りもせずに、ただあたしたちをやる気にさせて…!

 的外れな苛立ちだ。

 

 カッとしてシャベルでバリケードを殴り付けて、黙ったままの烏間に怒鳴りつける。

 

「わっかりにくいんだよ!!もっと声張りやがれ!!!」

 

 加熱した頭で、扉の向こうの黄色い影に言葉を叩きつけた。

 

 ドテッ『ヒエッ ゴメンナサイッ』

 

 盛大に尻餅をついた音と、裏返った怯えたような小さな声に、我に帰った。

 

「ご、ごめん烏間、今、今開けるから…」

 

 冷水を浴びせられたように一気に冷えた頭で、一瞬前の自分の行いを悔いた。

 

 震える手で急いでバリケードをずらし、扉の鍵を開ける。

 

「ほら、早く…」

 

 なぜかレインコートを着た姿の烏間は、少しだけ開けたバリケードの隙間を素早く抜けると、肩に掛けていたカバンを近づいてきたゆきに放って座り込んでしまった。

 

 かなり疲れているようだ。体育座りのように座ったまま全く動かなくなってしまった…。

 




千文字あったあとがきは消しました


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#05 気絶から

投稿おそいから死んだ方がいいけど死んでも死ななかった世界線に移動するので死にません。殺して。

最近この小説は『実況解説プレイ動画』なのでは…?と思い始めもすら。ママエアロ。





何言ってんだコイツ(真顔)


 野生の 生首が 現れた !

 

 勘違いゴリラに恐怖してしめやかに(体の力が)四散したロマンプレイ実況今回もすたぁと〜。こいついつも行動不能から始まってんな。

 

 まあ実際は精神的疲労とスタミナ切れのダブルパンチが原因みたいですけどね……。どっちにしろトドメはそこのゴリラです。恨むぞ。

 

 とりあえずカバンはゆきちゃんにパスしといたので、中身は勝手にみてもらいまそ。

 食糧分配に関してはこっちで色々考えるよりりーさんに丸投げした方がいいらしいですし、そらちゃんが頑張れるのはここまでです。

 

 めぐねえにどこから持ってきたのか聞かれてますね。当たり前のように選択肢にセリフはありません。

 ……ボディーランゲージで伝えます。YU☆BI☆SA☆SI☆!

 

 保存が効きお腹を満たせるカップ麺、みんなで分配が容易な大袋のスナック……この状況ではありがたいとはいえ、あろうことか教師が持ち込んでたことにめぐねえが苦笑いしてますね、かわいい。まあ高校だし多少はね?

 

 お?どうしたゴリラ、なんか言いたそうにして。申してみよ(上から)。

 

「カップ麺があるのはいいんだけどさ、お湯はどうするんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『お湯はどうするんだ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 () () () () () () () () () ()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・。

 

 ガスコンロとヤカンの回収忘れてた!!

 

 え、うせやろ攻略メモガン見しながらやってたはずなのに…書いてないやん!!

 

 ウッソだろお前www

 お湯がない状態でカップ麺を食べようとすると水を入れてみるイベントが発生してみんなのが雰囲気が悪くなって序盤の勢いがなくなるからなんとしても入手しにいかなくては…!(ガバッ)

 

「わわっ、烏間さん、落ち着いて!」

 

 HA☆NA☆SE(バタバタ)……

 筋力値最下位ゆきちゃんに押さえ込まれました…。そんなにスタミナやばいんか。

 クォレハゴリラとめぐねえに行ってもらうしか無さそうですね。

 

 じーーーーーっ(無言の上目遣い)。

 

「……わかった。あたしが行く」

「……私も、いきます」

 

 そうだ、それでいい。

 

 後はゴリラとめぐねえに任せてゆきちゃんに介護されながら待ちましょう。まだ2日目だから信じて送り出したゴリラと先生が氏体になって帰ってきたりはしないはずです。

 ゆきちゃんと信頼関係を結びながら三階を半制圧して戦闘要員たちを『彼ら』との戦闘に慣れさせついでにガスコンロのガバをフォローする、完璧だぁ。

 

 でもダメダメダメ誰が屋上を守るの(意訳)ってりーさんが反対してますね。疲れ切ったそらちゃんとゆきちゃんしか残らないので不安なのでしょう。

 ゆきちゃんもそらちゃんにこれ以上無理をさせたくないと言ってくれてます。は^〜マジ天使か。いい子だわぁ……。でもね、バリケードあるからなんとかなるんだ。

 

 (ボソボソボソ……)

 

 …声…がちっせえ!もっと声張れや!

 

人見知り『ダメです。』

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

「?烏間さん、もう一回言って?」

 

 ゆ、ゆきちゃん……!

 

(ボソボソボソボソ……)

 

「…うん。わかった、ありがとう」

 

 天使はここにいた!今後は作戦会議でちゃんと意見を言えるようになりました!ありがたや……ありがたや……

 

 どういうことかといいますと、ゆきちゃんからの好感度が上がったためそらちゃんが少しだけ話せるようになったんですね。ゆきちゃんとだけ。

 これにより、ゆきちゃんが側にいる時に限り、ゆきちゃんを通じはっきりとした意思疎通を取れるようになりました。

 あんまり難しい言葉は使えませんが、これまでのボディーランゲージよりは万倍マシです。

 

「みんな、烏間さんがね、危ないからくるみちゃんとめぐねえの2人で行ってほしいって。あと、もし……アレが来ても、バリケードを押さえて静かにしてればどこかにいってくれるはずって」

 

 ちゃんと正確に伝えられましたね、よかったです…。そらちゃん、人と話すのは苦手でもちゃんと語彙力はあったみたいですね。

 

 

 

 さて、ゴリラとめぐねえが探索に出てったところで、りーさんの好感度上げをします。

 視聴者(どくしゃ)のみなさまも知っての通り、りーさんは少々戦闘が苦手なものの、高い料理スキルや物資などの管理能力があります。先程も言った通り、プレイヤー側で無理にやりくりするよりもりーさんに一任した方が大抵の場合上手くいきます。とても心強いですね。

 

 しかし、大きな弱点として正気度が低く、また好感度調整を間違えると悲惨なエンドを迎えるという点があります。

 好感度調整ミスって後ろから刺された経験のある兄貴姉貴はとても多いハズ。かく言う主も一度血塗れの百合の園を築いたことがあります(白目)。

 主にとってこのゲームをプレイする上での一番の爆弾が、りーさんというキャラクターです。二番目はみーくんです。りーさん誘爆さすのやめてクレメンス……。

 

 さて、好感度を稼ぐには会話が一番、早速話しかけたいところですがぁ……。

 

 

 ……。どう話しかけようかな……(リアルコミュ障)。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 どかしたバリケードを元の位置に正して、疲れと責任感で動けなくなってしまったらしい烏間さんの隣に座った。

 

 思えば、随分と無理をさせてしまっているのかもしれない。一人で恐ろしい怪物がいるであろう校舎内を探索するのは、彼女で無くともとても勇気がいることのはずだ。

 

 ……だから、彼女を『使う』のが最善のはずだ。自分は後ろから、できることをするだけだ。彼女が言ったとおりに。

 

 

「烏間さん、ありがとう。でも、次からはちゃんとみんなと相談してからにしてね?」

 

 

 丈槍さんが少し頬を膨らませ、烏間さんに説教をしている。烏間さんはこくこくと小さくうなずきなから、手渡されたジュースのボトルの蓋を開けた。

 

 ちびちびと舐めるように飲み、すぐに蓋を閉めてしまった。中身はほとんど減っていない。

 

 

「……ちゃんと水分補給しないと、この時期でも熱中症になるわよ?」

 

 

 見かねて声をかけた。戦うことのできる人を減らしたくはない。

 

 

「…………そうですね」

 

 

 まさに蚊の鳴くような声、といった声色だ。烏間さんはもう一度ボトルに口をつけると、今度は半分ほど一気に飲み、蓋を閉めずにこちらに差し出してきた。

 

 

「……あとは、どうぞ。私は大丈夫です」

 

 

 とても大丈夫そうな声には聞こえないが、無理に飲ませるのもいけないだろうと思って、差し出されたボトルを受け取った。

 

 

「ありがとう、大事に飲むわ」

 

 

 烏間さんは小さく頷くと、ハッとして辺りを探りだした。

 先ほどまで肩から提げていた彼女のスクールバッグを手繰り寄せると、歪んで刃こぼれした鎌を取り出し柄をこちらに向けて差し出した。

 

 

「……これ、返します」

 

 

 木製の柄に、所々茶色のシミができていた。これは……。

 

 

「……壊しちゃって、ごめんなさい」

 

 

 一層消え入りそうな声に、罪悪感を覚えた。彼女は、私達のために戦ってくれたのに、私は……。

 

 

「私こそ…ごめんなさい」

 

 

 なぜ謝るのか、と目を丸くした烏間さんの顔を見て、さらに罪悪感が増した。烏間の顔を見られなくなって、両手で顔を覆った。滑り落ちた鎌が床に落ち、甲高い音を立てた。

 

 

「ごめんなさい……ごめんなさい……」

 

 

「なんだかよくわからないけど、仲直りしたならそれでよし!ほら、若狭さん、烏間さんもう怒ってないからっ……ね?」

 

 急にうずくまった私とおどおどとし始めた烏間さんの様子を見かねたのか、丈槍さんが強引に仲裁してくれた。

 子供のように泣きじゃくる私の背中を、二つの小さな手がいつまでも撫でてくれた。

 

ーーーーー

 

 

 烏間がさっきまでいたからなのか、点々と死骸の転がった廊下を見て、また寒気がした。

 あまりにも非現実的な、ホラー映画でしか見たことのない光景は、血と腐敗臭の混ざった風と血糊で滑る床のせいで嫌でも現実だと思い知らされる。

 心臓が痛いほど鳴っている。呼吸が浅くなる。

 

 

 

 

 

 

 

「恵飛寿沢さん?」

 

 

 背後から肩を掴まれて、思わず悲鳴を上げそうになった。

 

 

「っ……?!」

 

 

「大丈夫ですか?」

 

 

「……驚かさないでくれよ」

 

 

「ご、ごめんなさい」

 

 

 人の心配をしながらも足の震えているめぐねえを見て、そうだ、と思い当たり、近くにあった掃除用ロッカーを開けた。

 

 

「あいつらを倒すのは、あたしがやる。めぐねえは、これであいつらを近寄らせないようにしてほしい」

 

 

 そう言ってめぐねえにモップを渡した。倒すことはできなくても、遠ざけるだけならできるはずだ。

 

 

「……はい。恵飛寿沢さんの背中は、私が護ります」

 

 

 

 

 とりあえず、ガスコンロのありそうな化学実験室から調べることにした。

 屋上への階段はすぐそこだから、最悪逃げる事はできる。

 

 砕けたガラス片が散乱した化学実験室に、やつらの気配は無かった。一応しっかりと警戒しながら、目的の物と他に使えそうな物を探す。

 

 

「マッチとライター、あとは湯沸かしやコップの代わりにビーカーがいくつか欲しいですね」

 

 

「手で全部持ってくのは無理だし、カバンでもあればなぁ」

 

 

 めぐねえが挙げた他にも、電池や紙、食塩など使えそうなものはいくつか見繕ったが、肝心のガスコンロは見当たらなかった。

 

 

「準備室にあるんでしょうが、鍵がかかってますね……どうしましょう」

 

 

「ガラスのとこ割れば通れるか……?」

 

 

「ええ?!怪我しちゃいますよ?何よりガラスを割ったら大きな音が鳴りますし……」

 

 

 しかしそれしか方法は無い。鍵を壊そうにも頑丈そうだし、何より音が出る上時間がかかりそうだ。

 

 

「じゃあ、やるぞ。めぐねえ、離れてて」

 

 

 破片が飛んできてもいいように、顔を腕で守りながら磨りガラスをシャベルで打った。

 大きな音とともにガラスは粉々に割れ、準備室の中の様子がはっきりとわかるようになった。

 

 ガスコンロは…………あった。中央の机の上だ。

 尖った小さなガラス片をシャベルのフチで砕き、静かに準備室の中に入った。

 

 生憎内側に鍵はついておらず、内側からも扉を開けるのは無理なようだ。

 ひとまずめぐねえを呼び、窓越しにコンロを渡した。次は予備のガス缶と他に使えそうなものを探す。

 戸棚を手早く確認していくと、ヤカンを見つけた。これは使える。

 それからティッシュ。そして、少し大きめのビーカー。こんなものか。

 

 

「めぐねえ、使えそうなもの渡すからこっち来て」

 

 

 めぐねえが振り向いて返事をしようとした瞬間、廊下に面した扉が激しく叩かれた。

 不味い、と思った時には引き戸が倒され、腹這いになったゾンビが実験室に侵入してきた。

 

 

「めぐねえ!危ない!!」

 

 

 

 

 

 




なんとなく自分の小説を読み返してたら過去の実況パートの文が自分的に読むに堪えない感じだったから書き直したいです(願望)。


え?設定とかの細かいところが違う?
オリジナル展開タグと独自設定タグを盾にやり過ごします。

水カップ麺はいけなかないらしいですがあったかいもの食べたいジャン?キャラクターたちは水で戻してもいける事知らないし多少はね?

あ、理科室に置いてある塩とかビーカーは食用とか食器に使ったらホントはダメだから真似しないでね。


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