魔法少女まどか☆マギカ_トロコンRTA (霞身)
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称号一覧

ほんへでは有りません、ほんへのネタバレが含まれます、先にほんへを読んでからこの中身を読むことを強く推奨いたします。


トロフィー一覧を見たいというご意見をいただきましたので、こちらにまとめさせて頂きます。

なお未取得、および説明もされていないものは伏せた状態となっています。

思いつきで増えたりそもそも作中で言及してないのもある気がするけど気にするな!

というか私自身かなりライブ感で書いてるので記憶から抜け落ちてるのもあると思います、たった今書こうとしてた称号忘れましたし。

そもそもエンディング系のトロフィーくらいしか考えてなかったから仕方ないね♂

一応ネタバレになるので、ほんへ未読の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

【魔法少女】

魔法少女になった。

一話にて取得

 

【これが私の魔法】

初めて固有魔法を使った。

一話にて取得(未説明)

 

【我が家】

拠点を手に入れた。

一話にて取得

 

【特異点】

記憶を引き継いだ。

六話にて取得

 

【傀儡の魔女】

主人公が魔女化した。

五話にて取得

 

【魔女】

傀儡の魔女を操作して魔法少女を倒した。

五話にて取得

 

【???】

???

 

【同居人】

誰かの家に居候した。

五話にて取得

 

【最初の友達】

誰かと友達になった。

六話にて取得

 

【???】

???と友達になった。

 

【???】

???と友達になった。

 

【???】

???と友達になった。

 

【???】

???と友達になった。

 

【時を超える友達】

暁美ほむらと友達になった。

六話にて取得

 

【???】

???

 

【パティシエール】(未取得)

お菓子作りスキルを最大にした。

五話にて説明済み

 

【献身】

決死の一撃で魔女を倒した。

二話にて取得

 

【???】

???

 

【流浪の魔法少女】

全員の友好度が一定以下でエンディングを迎えた。

三話にて取得

 

【???】

???

 

【薔薇園の魔女】

薔薇園の魔女を倒した。

六話にて取得

 

【お菓子の魔女】

お菓子の魔女を倒した。

一話にて取得

 

【機械の魔女】

機械の魔女を倒した。

五話にて取得

 

【???】

???を倒した。

 

【???】

???を倒した。

 

【???】

???を倒した。

 

【???】

???を倒した。

 

【人魚の魔女】

人魚の魔女を倒した。

二話にて取得

 

【???】

???を倒した。

 

【悪夢の夜明け】

ワルプルギスの夜を倒した。

三話にて取得

 

【新たな絶望】

救済の魔女が顕現した。

三話にて取得

 

【私の縄張り】

見滝原市の魔法少女が主人公だけになった。

三話にて取得

 

【???】

???エンディングを迎えた。

 

【???】

???エンディングを迎えた。

 

【???】

???エンディングを迎えた。

 


 

気が向いたら活動報告でこんな称号無いの?とかの質問用のやつ用意しようと思います。

一人で考えても限界あるからね多少はね?

ただ、すでにエンディングまでの道筋はできているので、必ずしも採用はしないのでご承知したうえでよろしくお願いします。



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ほんへ
(キャラメイク 〜 お菓子の魔女)


本作中、暁美ほむらがだいぶぶっ壊れてます。
おかしい、真面目に書いてたつもりなんだ。
ほむほむはね、繰り返されるループの中で精神が焼き切れてしまった上にゲーム補正がかかってしまっておかしくなってるんだ……と思ってください。
キャラ改変レベル。


 はい、よーいスタート(棒読み)。

 巷ではマギレコが流行っているのに、頑なに『魔法少女まどか☆マギカ』を走る懐古厨のRTA、はーじまーるよー。

 

 早速一回目のニューゲームと同時にタイマースタートです。

 計測終了は称号コンプリートの称号【全てを知る魔法少女】の獲得表示とします。

 はい、もうタイトルと今の説明でご理解いただけたかと思いますが……

 今回は前回走ったワルプルギスの夜討伐RTAとは違い、オフライン環境で獲得できる全称号、つまり『トロコン』を目指したRTAとなっております!馬鹿じゃねえの(嘲笑)。

 

 一周目はワルプルギスの夜討伐を目的とした周回になるので、前回とほぼ変わらない……だわけねぇだろおぇー!

 今回はトロコン目的なので一周目からかなり大胆に動いていくことになります。

 習得する必要のある魔法があるので、ランダムクリエイトは出来ません。

 容姿は適当で構いません、名前は適当に『陳川宮子(じんかわみやこ)』にしましょう。

 ちょっと待って、略してもホモじゃないやん!どうしてくれんのこれ。と思った兄貴達もご安心ください、この『陳』という漢字は『ちん』と読むことができます、つまりちんkおっといけない。

 

 経歴ではやはり『ベテラン』を選択します、ぶっちゃけ一般人や新人を選択してもRTA的にはうま味がありません、通常プレイだとみんなと特訓するようなシチュエーションも楽しめるのでいいんですけどね。

 性質は冷血を選択。

 これは、他の魔法少女を見捨てたりする際、カルマ値次第では逃走などに失敗の可能性が出てくるのですが、性質として冷血を持っている場合は必ず成功する、血も涙もない冷血野郎になります。

 また、自身へのダメージによる魔法の失敗率を下げる効果も持っています、他人を使い捨てるように目的のためなら自分も使い捨てます。

 魔法特性は《活性化》と《操作》を習得。

 活性化は読んで字のごとく、ソウルジェムを活性化させて多量の穢れと引き換えに通常以上の魔力を行使できるようにする特性で、前回取得した増幅より効果は弱いですが他者にも行使することができます。

 操作もそのまま、魔力の操作に長けるようになる特性です。

 ですが、この二つは目的に至るためのいわば踏み台に過ぎません、目的は別のスキルとなっているので、それの出番が来た時点で解説いたします。

 そして、前回では一ミリも役に立ってなかったので説明を省いた特技では《演技》を選択します。

 この演技を持っていると、嘘を言ってもバレる確率が下がったり、嘘を本当だと信じこませることが可能となっています、強い。

 ステータスは魔力に全ツッパです、目的の為には膨大な魔力が必要になるので、スキルも考えると成長による振り分けもほぼ魔力にあてがわれることになるでしょう。

 メインの武器は弓を選択しますが、これは別に遠距離武器なら何でもいいです、弓を選択したのは銃より魔力効率がいいからに他ありません、どっちにしろメインウエポンは魔法だから関係ないね!

 固有魔法は《能力増幅》……つまりバフを味方にかける能力です。

 サポートだけしておけば周りが強いからなんとかなるってヘーキヘーキ。

 

 そんなわけでキャラクリも終わったのでほんへほらいくどー。

 親の顔より見た見滝原市のビルの上からスタートです、そしてこの時点で称号【魔法少女】を獲得です。

 今回も別に誰かと仲良くなるつもりもないので、適当に街の端っこにある空き家を拝借して拠点としましょう、するとふたつ目の称号【我が家】を獲得できます、こんな所が我が家って、ご家族とかいらっしゃらないんですか?(失礼)

 

 まあそんなことは置いといて、これからの行動方針なのですが……ほぼ原作沿いに動くことになります。

 は?と思うかもしれませんが、それが一周目の目的なので仕方がありません、ただしほんへへの介入は第三話、マミさんがマミられる所から……つまり前回と一緒だな!

 それまでは野生の魔女狩りをしてレベリングする画面が続くので、倍速でじゃ、流しますね……

 

 さて、カンのいいホモガキならもう気付いているかもしれませんが、この周回で狙っている称号、それは【悪夢の夜明け】、【新たな絶望】、そして……【私の縄張り】この3つが目下最大の目標になります、ひとまず解説します。

 【悪夢の夜明け】これは単純にワルプルギスの夜を討伐すれば手に入る称号で、皆さんもお持ちではないでしょうか。

 続いて【新たな絶望】ですが……ワルプルギスの夜をも超える災厄の魔女、救済の魔女ことクリームヒルト・グレートヒェンの顕現で得られる称号です、グレートヒェンが顕現した時点で特殊エンディングとしてエンディングを迎えることになるので、強制的にその周回が終了というとんでもねぇ罠です、なので引き継ぐつもりもない一周目に終わらせてしまおうという目的です。

 そして最後、【私の縄張り】についてですが、これは取得条件が【見滝原市に魔法少女が主人公だけになった】となっています。

 

 はい。

 主人公だけ、です。

 だからみんなころ──

 

 おっと、丁度お菓子の魔女まで辿り着いたので等速に戻しましょう。

 ヘイそこのおっぱいの大きな魔法少女!これからこの街に住み着くから引越し蕎麦代わりのバフだ!受け取りな!

 突然の新たな魔法少女の登場に一瞬マミさんが驚いたような反応を示しますが、自分を援護しているという事に気がつくと、まどかとさやかの存在を伝えてそっちを護衛するように言われます。

 もとより直接戦闘には不向きなので、周りの使い魔を始末しながらマミさんの戦闘の続きを見るとしましょう。

 ちなみに弓は使いません、火攻めや水攻め、矢を直接空中から撃ちだすなどの方法で使い魔を始末していきます、火力が心もとないので魔女には痛痒を与えることもできませんが、使い魔掃除にはこれ以上なく有効な戦術です。

 もちろん水が存在しない場所でも問題なくハイレベルな水遁が使えます、流石魔法少女ですね……

 お、マミさんが無事お菓子の魔女の第一形態を破りましたね。

 それじゃあ、氏のうか(にっこり)。

 

 マミさんの頭が齧られた瞬間にシステム外外道スキル《魂魄宝石過剰励起(ソウルジェムオーバーロード)》を発動します!

 本来ただ魔力を与えるだけの《魔力譲渡》というスキルが存在します、更に《活性化》もおまけしておきましょう。

 これらを組み合わせて陳宮ちゃんの魔力、そしてマミさんの魂から無理やり捻出した大量の魔力を組み合わせてマミさんのソウルジェムに過剰すぎるほどの魔力を溜め込み、臨界を突破した時点で魔力操作を放棄……あとは暴走した魔力が大爆発を起こすだけです。

 まさかまさかの掎角一陣、マミさんもろとも大爆発を起こしておさらばです、この為に冷血が必要だったんですね。

 この結界の主であるお菓子の魔女が消滅したので称号【お菓子の魔女】を獲得、同時に結界が消滅します。

 

 病院の陰、人気の少ない場所に陳宮ちゃん、まどか、さやか、そして今回はあえて遭遇しないように移動したので初対面のほむらちゃんが現れます。

 ほむらちゃんは拘束が解けると同時に結界が消えたことに驚きながら、目の前に知らない魔法少女が現れた事でかなり警戒していますが、マミさんの援護と掎角一陣の為にかなり魔力を消費してしまったのでグリーフシードは貰っておきましょう、ほむらちゃんも別に自分が戦ったわけではないので譲ってくれます。

 いやしかし、昨夜ボーナス魔女の出現によって寝不足なので眠気ゲージがやばいです、疲労も相まって今夜は狩りに出ずに寝たほうがいいかもしれませんね。

 それじゃあ貰うもんはもらったんで、帰りますね。

 

「返してよ!それはマミさんのグリーフシードだ!」

 

 死人にグリーフシードは使えないんだよなぁ……悲しいなぁ……

 まあ、私が頃したんですけどね、初見さん。

 ふむ、(トロコンのため)必要な犠牲でした。

 あ、やばい欠伸が……よし、背を向けていたおかげで誰にも見られてないな!

 こんなシリアスな場面で欠伸をしているところなんか見られたら、血も涙もない冷血漢だとバレてしまうので、見られずに済んで良かったです、もし仮に見られていたら、明らかに怒られるので、これは本当に平気です。

 

「必要な犠牲って、なんで……!マミさんを……!」

 

 ほならね、自分で戦ってみろって話でしょ?私はそう言いたい。

 少なくとも陳宮ちゃんには直接魔女と戦う力はありません、他の魔法少女の援護には長けてるんですけどね。

 一人の魔法少女を犠牲にサポート型の魔法少女と一般人二人を救えたのですから、マミさんも浮かばれるというものでしょう。

 苦渋の決断です、わかりますね?

 その言葉に三人共息を呑みこちらを見てきますが、演技のおかげで内心最初からマミさんを亡き者にする予定だったことはバレてはいないみたいです。

 そのまま画面からフェードアウトしましょう、ストーリー的には次はハコの魔女ですが、特別介入する必要もないのでしばらくはまた地道なレベル上げです、次にほんへに直接介入するとしたらそれはオクタヴィア戦です、一度に二人も無力化できる最高のイベントだぁ……

 というわけでまずは一人始末したところで今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 


 

 今回もまた、巴マミはお菓子の魔女にやられてしまった。

 リボンの拘束が解けた事でそれを察する、今まで幾度も繰り返してきた時の中で、彼女が他の魔法少女と共闘せずに超えた試しは無い、まどか(とそのついでに美樹さやか)に被害が及ぶ前に駆けつけようと時を停止させようとした瞬間、魔女の結界が解けた。

 

(馬鹿な!まさか巴マミがお菓子の魔女に勝った……?)

 

 魔女の結界特有の気色悪い景色が溶けてゆき、見慣れた病院の敷地に現れる。

 近くには傷ひとつないまどか(とそのおまけ)と、そして一人の見知らぬ魔法少女が立っていた、代わりに巴マミの姿は見受けられない。

 つまりやっぱり今回も巴マミは巴マミだったということなのだろう。

 いや、それはいつもの事だからいいとして、私の見知らぬ魔法少女を観察する。

 和風……というよりも中華風の服、左手には弓を持っているため武器はこれだろうか。

 眼鏡の奥には吊り上がった瞳があり、知的だが同時に冷酷な人であるように思う、髪は薄紫のロングをうなじのあたりで一本に纏めていた。

 

「このグリーフシードは頂いていいですかね?最後の一撃で魔力を使い果たしてしまいまして」

「あ……えぇ、構わないわ、私は戦ったわけではないもの」

 

 その魔法少女は、足元に落ちていたグリーフシードを拾うと立ち去ろうと背を向けた。

 少なくとも、無理やり他人から奪うような質ではない、やはり理知的な人間だ、少なくとも無駄な争いを好むタイプではないだろう。

 

「返してよ!それはマミさんのグリーフシードだ!」

 

 その背に向かって美樹さやかが声を掛けると、彼女は足を止め語り始めた。

 美樹さやかは何時もそうだ、身勝手な理屈をこねて、一般人には価値のないグリーフシードに固執する、短絡的で目の前しか見えず、その癖にヘタレて告白もできずにせっかくたった一度の奇跡で指を治してあげたのに寝取られて魔女落ちする、もはや見慣れた光景だ、自分がその矛先ではない光景を見るのは初めてだったが、客観的に見てもやはり彼女の理屈はずれている。

 

「死人にグリーフシードを使ったところで黄泉還りはしません、そもそも貴方が持っていた所で無用の長物でしょうに」

 

 全く以てそのとおりだった、ぜひもっと言ってやってほしい。

 

「それに、アレは必要な犠牲でした」

「犠牲って、なんで……!マミさんを……!」

 

 必要な犠牲、という言葉に私も少しムッとする。

 アレはアレで、ワルプルギスの夜を倒すときには居たほうがいい人材ではあるのだ。

 確かにメンタルの維持やら、核心に迫る情報をロクに教えられないなどと言ったデメリットは多いが、上手く行った時にはそこそこ戦力になっている。

 それに、私は犠牲という言葉がそもそも好きではない、まどかの溢れんばかりの自己犠牲の精神を彷彿とさせるから。

 

「そう思うなら自分で戦えばよろしい、私は直接魔女と戦えるほど強くはないのです、だから私は基本他の魔法少女を強化しつつ使い魔を蹴散らして戦っているのですから」

 

 どうやら彼女は珍しい他者を強化する能力を持った魔法少女であるらしい。

 そんな彼女の援護を受けてもやはりやられるのだから、もしや彼女は前世でお菓子の魔女の前身だった魔法少女の前世に相当ひどいことでもしていたんじゃないだろうか?

 あるいは無駄にデカイ乳をぶら下げて黄色いから乳製品とでも思われたか、これは思ったより有力な新説かもしれない。

 いや、そんな事は置いておこう、あまり下手に美樹さやかを勧誘されては困る、まどかの周りから魔法少女が現れるほど、彼女が契約してしまう可能性が上がってしまう。

 今眼の前で巴マミの死を目撃したからこそ今すぐとは考えにくいが、美樹さやかまで契約してしまえば、自分が何もしていないということに罪悪感を覚える程、彼女は優しいのだから。

 

「たった一人の魔法少女と交換で、一般人二人を守れたのです、上等な結果でしょう。もし仮にあの状態の彼女を助けたとしてもまともに戦えなかったでしょうし、彼女の戦意は予想外の出来事にとっくに折れてしまっていた、そうなれば四人全員が死んでいたでしょうね」

 

 おそらくそれは間違いないだろう、僅かに見える彼女のソウルジェムは真っ黒で、かろうじて魔女化せずに堪えているような有様。どんな手を使ったのかはわからないが、形態変化による不意討ちを除けば、お菓子の魔女はさして強力な魔女ではない。それほど追い詰められているのだから耐久力だってろくに残っていないだろうに、そんな状態の魔女を倒すためにこうなってしまうのだ、支援ができる代わりに戦闘力は本当に低いのだろう。

 そうなれば隙をついて一般人を守った彼女の決断はなるほど、確かに必要な犠牲だ。

 

「あれは苦渋の決断です、わかりますね?」

 

 振り返った彼女の目尻には小さく涙が浮かんでいた。

 それに私はとても驚きを感じた。

 必要な犠牲だと言ったり、交換、美樹さやかやまどかの反応からしておそらく非人道的な戦術をとったのであろうことは想像に難くない。

 そんな手段を講じられるのだから、それは冷徹な人間だろうと思っていたのだ、そんな人間が目に涙を溜めている。

 なるほど、確かに苦渋の決断だったのだろう。

 大を守るために小を犠牲にする。

 よく聞く言葉だが、それを実際に行動に移すのはとても難しい、他人の命のからんだ即断即決などそれこそ神業だろう。

 それを覚悟を持って、自分の責任として抱えることができるのだ、彼女は。

 

「お話は終わりでいいですか?私はもう帰ります」

 

 少しフラつきながらも、彼女はそのまま視界から消えていった。

 一体何があったのか、それは詳しくはまどか達に聞かねばわからないが、名前もまだ知らないあの魔法少女は、しっかりと記憶された。

 彼女ならばあるいは……




続きは……ナオキです。


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(杏子襲来 〜 人魚の魔女戦)

 見滝原市という縄張りを得る為に魔法少女は全員始末するRTAはーじまーるよー。

 

 前回は無事マミさんを亡き者に出来たので、次の目的はモブ魔女を倒してグリーフシードと経験値を集めつつ、適当なタイミングで杏子と遭遇することです。

 杏子は日中ランダムな場所に現れるので、狙って遭遇するのは面倒ですが、大抵は向こうからコンタクトを取ってくるので遭遇しそこねるということはないでしょう。

 そんなわけで杏子と遭遇するまでまた倍速です。

 その間に取得すべきスキルについて解説していきます。

 

 一つは《決死の一撃》です、前回も利用した自身の全てを魔力に変換して自爆する大技です。

 これはオクタヴィア戦で早速役に立ってくれるので、可能な限り優先して取得しましょう。

 続いて《魔力掌握》、これはバフや《魔力譲渡》、《活性化》など他者に魔力によるラインが繋がっている場合のみ使うことができるスキルとなっており、繋がった相手の魔力をコントロールすることができるスキルです、これを使っている間は自身の持つスキル等を使わせることができます、なので今じゃ、パワーをメテオに!ごっこができたり、他者の魔力で強力な魔法を使うこともできます。

 更に続いて《傀儡魔法》、これも同じく魔力によるラインがつながっている相手の肉体をコントロールすることができる外道スキルです、盾にするもよし囮にするもよしの卑の意志をビンビンに感じる素敵魔法です。

 

 どれも魔力消費が激しいので、これらの取得が完了した時点で全てのポイントは魔力に振って行くことになります。

 ちなみにオクタヴィア戦で使うのは《魔力掌握》と《決死の一撃》のみです、《傀儡魔法》は最終決戦までに取得できていれば問題ありません。

 なんて話をしていたら魔力反応が接近してきますね、十中八九杏子です。

 

「よう、あんたが新しくこの街に来たっていう魔法少女でいいのか?」

 

 そうだよ(肯定)。

 さやかから陳宮ちゃんがマミさんを頃したことがバレていると思うので、かなりこちらを警戒してきていますが、こちらから敵意を向けなければ襲ってくることは滅多にありません。

 

「あんたがマミを殺したって聞いたんだが、そりゃ本当か?」

 

 語弊がありますが、まあ凡そそうですね(適当)。

 氏なないためには必要なことでした、私は弱いので(強調)。

 あれも生き残りつつ一般人を確実に逃がすために必要なことでした。

 基本的には嘘は言わないように、ただしありのままの真実も伝えないように程々の関係を続けるのが、別に仲良くなるわけでもないときの杏子との付き合い方の基本です。

 お互い適度な距離をとってビジネスライクな関係を築いていきましょう。

 所で近くに魔女がいるみたいですけど、ひと狩りどうすか。

 

「あん?言っとくけどグリーフシードはやらねぇぞ」

 

 今回のグリーフシードはお近づきの印に差し上げるので、気が向いたらこっちの狩りを手伝ってください。

 と言っても、手伝ってもらうのはオクタヴィアくらいなんですけどね。

 モブ魔女はストーリーに関わってくる魔女と違って陳宮ちゃん一人でも倒せるレベルなのでどうとでもなります、逆にストーリーに関わってくる魔女は陳宮ちゃん単独での討伐はほぼほぼ不可能と言えるでしょう、ちょっと防御力高すぎんよ〜。

 グリーフシードを大量に用意して時間をかければ倒せなくもないですが、RTA的に非効率的なんてもんじゃないので使えるもんは使います。

 オクタヴィア戦を手伝うという建前で近くにいる為に最低限の好感度は必要になるので、可能なら一緒に行きたいですね。

 

「ふーん……まあそう言うならいいよ、案内しな」

 

 ありがとナス!それではこちら、本日最後の物件となっておりますので。

 いやー、今日の分を狩り尽くす前に来てくれてよかったですねぇ、明日以降また会えるかわかりませんでしたし。

 魔女戦が始まったら陳宮ちゃんは使い魔の掃除をしつつ、杏子にバフを配って見学していましょう。

 だいぶ魔力も伸ばしている陳宮ちゃんからすればこの程度の出費は屁でもありません。

 

「ずいぶん戦いやすかったな……あんた、何を願ってその力を得たんだ?」

 

 能力バフを手に入れられる願いはいくつかあります、「他人を守りたい(防御バフor防御系魔法)」「皆の力になりたい(攻撃バフ)」「他人をうまく使いたい(全能力バフ)」などが一般的です。

 つまり陳宮ちゃんの願いは「他人をうまく使いたい」、他人のためではなく一から十まで自分のための願いですね。

 その結果他人を強化し、自分は前線に居つつも魔女は他人に任せる軍師系魔法少女が生まれたわけですねぇ。

 他の人は安全に魔女が倒せる、私はお礼にグリーフシードを貰う、ウィンウィンですねぇ!

 

「なるほど、あたしにゃ合わないけど、そりゃ合理的だわ」

 

 最初は呆れたような感じでしたが、最終的には笑ってくれました、好感度は平気そうですね。

 杏子的には、自分のためと言いつつも、他者の助けにもなっているため中々好感を持ってくれます、チョロいぜ。

 

「そんじゃ、こんど魔女と戦うときにはまた呼ばせてもらうわ」

 

 おっ待てい、利用するだけじゃなくてちゃんと利用料払ってくれよな〜頼むよ〜。

 わかってるって、と言いながら杏子は去って行きました。

 まあ次にもらう対価は命なんですけどね。

 さて、あとはさやかが魔女化するまでまたモブ魔女狩りの時間が続くのでベェ速だ。

 

 なんで等速に戻す必要があるんですか?

 おや、あれはまどかですね……さやかが魔法少女になってしまって、一緒にいる時間が減ってしまって落ち込んでいるみたいですね。

 ふむ……周囲に魔力反応無しという事は、ほむらは近くにいないみたいですね。

 魔力が高くなると周囲の魔力反応を感知することができるようになったり、その範囲が広がるので魔女探しや魔法少女探しが楽になるので、通常プレイでもそれなりに上げると楽ですね。

 で、女子中学生がこんな時間にこんな場所で何してるんですかね?

 

「あ、あの時の……」

 

 シナリオの進行的にはそろそろソウルジェムの真実に至る頃ではあるので、誰かしら原作キャラと接触出来ていると進行度がわかるので時報代わりに丁度いいです。

 特にまどかはほぼすべての魔法少女と関係を持っているので、把握がしやすくなります。

 

「あのね、さやかちゃん……あ、あの時一緒にいた女の子が魔法少女になったんだけど、別の魔法少女と喧嘩になっちゃって……」

 

 ふむふむ……となるとおおよそ5話から6話くらいですかね、魔法少女の真実を知らないということは、まだ6話の途中と言ったところでしょうかね。

 魔法少女は命を懸けて戦う存在ですから、ソウルジェムの輝きはそのまま生命の輝きですからね、個人的には佐倉杏子の意見の方に同意ですかねぇ、慈善事業じゃねぇんですわ。

 

「あなたは……どんな願いで魔法少女になったの……?」

 

 他人を使って楽して魔女を倒したいですね(畜生)。

 とストレートに伝えるわけにも行かないので、他者の強化を望んだことにしましょう。

 自分も他人も安全に魔女を倒して、グリーフシードを安全に回収できれば長生きできますから。

 

「そうなんだ……魔女と戦うのは、怖くないの?」

 

 (怖くは)無いです。

 いつか氏ぬことに変わりはないですし、戦わねばそれはそれで(グリーフシードになって)氏が待つだけですからね。

 もし誰かを救いたいと望むなら、力を持たねば説得力がありません、力なき主張は何も成し得ませんから。

 と適当に契約することを暗に促しておきましょう。

 ゆくゆくは契約してもらわねばならないので。

 

「ああまどか、ここに居たんだね」

 

 なんて話をしてたらキュゥべえがやって来ました。

 という事は丁度ソウルジェムの真実を知るところですかね?

 

「大変なんだ、さやかと杏子がまた戦おうとしているんだ」

 

 やっぱりな♂

 良ければ二人のところまで連れて行きましょうか?

 

「う、うん、お願い!」

 

 ではまどかをおんぶして肩にはキュゥべえを乗せて移動するとしましょう。

 魔法少女パゥワーによって女の子一人くらいは軽々担げるので安心!

 ビルの上をピョンピョン飛び跳ねて移動しているのでまどかは固く目を瞑って抱きついてきます、あぁ〜いいっすねぇ。

 とまあ陳宮ちゃんタクシーは無事二人のもとにたどり着きました。

 もうお空飛んでないから降りてどうぞ。

 

「あ、ありがとう」

「まどか……それにあんたは!」

 

 さやかからは随分と目の敵にされてますね……まあ目の前でマミさんを爆氏させてるので当たり前といえば当たり前ですが。

 まあこの場では私は部外者なので特に何もありません、ぶっちゃけまどかの配送を終えた時点で後はキュゥべえからの説明さえ聞ければ何でもいいです。

 

「あんたもアタシのやり方に文句あるってか?」

 

 いや別に……(淡白)

 たまたままどかを見かけたので持ってきただけですから。

 部外者がここに一人居ますが、何もしなければ後はまどかがさやかをトラックにボッシュートしてくれるので、キュゥべえからの説明を聞いたら後は用はないです、帰って寝ましょう。

 

「待ちな」

 

 ちなみにこのイベントに立ちあうと、かなりの高確率で杏子に呼び止められます。

 杏子との会話自体は回収しなくてもいいイベントなのでロスなのですが、発生してしまったものは仕方がありません、付き合いましょう。

 ちなみにシカトするという選択肢はありません、杏子がしつこく追いすがってくるので結局話すハメになってロスが増えます。

 

「あんた、キュゥべえの説明聞いても顔色変えてなかったよな、あんたはこの事知ってたのか?」

 

 んにゃぴ……やっぱり、話しても理解してもらえないですから。

 それにさやかには真実を話さずに契約してもらわないと、杏子を呼び寄せて抹札するのが面倒くさいじゃないですか(畜生)。

 ちなみに【私の縄張り】の取得条件は『見滝原市の魔法少女が主人公だけになる』なのでさやか達が契約さえしなければほむら、マミさん、杏子の三人だけ始末すれば取得できます、今回は別の目的があるので全員始末しますけどね。

 

「まあ、確かにいきなり見ず知らずのやつに言われたって信じるわきゃない、か……」

 

 自分も今、目の前であんなことがあったのに信じきれていないことからか、納得してくれるのですぐに開放されます、さっさと帰って寝ましょう。

 あと数日もすればこの街に人魚の魔女が現れるのでその準備もしなきゃいけませんからね(にっこり)

 というわけで準備中は甥の木村、加速します。

 


 

 てなわけで、無事人魚の魔女が誕生しました!

 ハッピーバースデー・トゥー・ユー!

 

 魔力反応を頼りに杏子がさやかの抜け殻を保管している場所まで向かいましょう。

 お、いましたいました、一応グリーフシード持ってきてあげましたぜ。

 

「あんたか……なあ、あんたならこいつの戻し方とか知らねぇか?」

 

 杏子が一縷の望みに縋るように訪ねてきますが、残念ながら戻す方法はありません、首を横に振りましょう。

 だいぶソウルジェムも濁ってらっしゃるので綺麗にしてさし上げましょう、なに、旅立ちのための餞別ですよ。

 

「そうか……いや、これでスッキリしたよ」

 

 覚悟決めろ?もはや……戻れる場所(日常)なんてないんだよ。

 杏子に会いに来て発破をかけることで若干ですが人魚の魔女戦の発生が早まります、必ず声をかけに来ましょう。

 ちなみにまどかには全く声をかけてないのに何故か早く来ます、フラグ管理はすべて杏子に頼っているようですね。

 この後はアニメの流れそのままに、まどかの声も杏子の思いも届かずついに倒すことを覚悟してくれます、良う言うた!それでこそ男や!

 

「なあ、マミと同じ方法ってあたしにも使えるか?」

 

 杏子はすでに覚悟ガンギマリなので、こちらから何をするでもなくこうして自爆を提案してくれます。

 使えば確実に氏ぬことを伝えたとしても、彼女が引き下がることはありません。

 魔法少女の真実や、さやかに起こった出来事、様々なことが起こりすぎていくら杏子でももはや悲しみがキャパオーバーしているのでやけっぱちになっています。

 

「アイツだって、望まず魔女になっちまってさ、それでしかも逝く時まで一人ぼっちだなんて、そんなの寂しいだろ?死出の旅路だ、いっちょ派手に頼むぜ」

 

 友達思いな杏子の姿に涙がで、出ますよ……(嘘泣き)

 ちなみに、他者を自爆させる事が出来たり魔力暴走させたり出来る事が知られていない場合は、普通に説得して一緒に人魚の魔女を討伐して杏子を生存させることも可能です。

 もちろん今回は条件満たしてませんし、たとえ満たしてたとしてもしませんが。

 では、杏子が普通に戦って時間を稼いでいるうちに準備にとりかかるとしましょう。

 まずは《活性化》で杏子の魂から魔力を強制的に捻出し、更に《魔力掌握》を使って《決死の一撃》を杏子の魔力で行使して自爆させます。

 今回は魔力掌握と決死の一撃があるおかげで、前回マミさんを自爆させた時とは比べ物にならない威力の大爆発が起こり、人魚の魔女と杏子共に木っ端微塵に爆☆殺!

 これで称号【人魚の魔女】と【献身】獲得です。

 え?【献身】は決死の一撃で敵を倒したらもらえるトロフィーだろって……?

 

 

 

 

 

 そうだよ(肯定)

 

 自爆したのは杏子ですし、その魔力も杏子の物ですが、そのスキルを発動させたのは《魔力掌握》を使っていた陳宮ちゃんです、つまり判定としては陳宮ちゃんが使ったことになります。

 これのおかげで周回数を一回減らせたんですよね〜君の犠牲は無駄にはしないよ杏子君!フハハハハァァ!

 そんなわけで気分もいいので今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 


 

「こちらにいましたか」

 

 さやかの体を維持するために魔力を注いでいると、つい最近聞いたばかりの声が聞こえてきた。

 振り返ればやっぱりミヤコの奴が立っていた、手にはグリーフシードを持っていて、どうやらアタシにくれるらしい。

 

「なあ、あんたならこいつの戻し方とか知らねぇか?」

 

 藁にもすがる思いだった、魔法少女の真実について知っているこいつなら、もしかしたら、そんな淡い期待。

 

「いえ、残念ながら……そうなってから元に戻った魔法少女を私は知りません」

 

 首を振りながらそう答え、すみませんと謝罪まで入れてくる。

 まあ、わかってはいたんだ、こうなれば助からないだろうなんてことは。

 もうアイツの魂はグリーフシードに、魔女に変化しちまった。

 希望を願えば同じだけ絶望が振りまかれる、世界は常にバランスをとっている、いつぞやにあたしが言ったそのとおりだった。

 だが、これでスッキリした。

 

「彼女を殺す覚悟は。決まりましたか?」

「殺すんじゃねぇ、止めてやるんだよ、アイツは正義の魔法少女なんてもんをバカ真面目に目指してやがった、そんな奴が魔女になって絶望を振りまく悪になろうとしてるんだ、殴ってでも止めてやるんだ」

「……そうですか」

 

 あぁ、そうだ。

 アイツが取り返しのつかねぇことになっちまう前に止めてやらなきゃいけねぇんだ。

 

 

 

「くそっ!まどかの声も届かねぇのかよ!」

 

 アイツの親友だったまどかの声も届かねぇ、それどころか構わずまどかにまで攻撃しやがる!

 本当に、どうやっても助けられないのかよ……

 いつか、時が来ればアタシもこうなっちまうのか?

 その時は誰が止めに来る?

 暁美ほむらか?それともミヤコか?

 暁美ほむらなら多分躊躇いなく、ひと思いに殺してくれるとは思うが、ミヤコならどうだろう。

 そもそも一人で魔女も倒せないような奴で、クールぶってるけど他人の心配をしたりおせっかい焼きで、そのくせ話したことも無いような奴(マミ)を仕方がなかったとはいえ殺して泣くような泣き虫だ。

 アタシのせいでこいつも死ぬのか?

 そうなるくらいならいっそ……

 

「正気ですか?確実に死にますよ」

 

 そんな事わかっている、たった一人で死ぬのが寂しいだろうって思いも本当だが、それ以上に自分の最期を考えるのが怖いんだ。

 きっとアタシもたった独りで魔女になって、誰かに倒されるんだろう。

 それが遅いか早いか、独りか二人かの違いでしかない。

 こいつにその役目を押し付けちまうのは申し訳ないと思う、だけどこんなことを頼めるのもコイツしか居なかった。

 

「悪いな、こんな事押し付けちまって」

「気にしないで下さい、慣れてますから」

 

 慣れてる、か……

 コイツは何人の魔法少女を見送ってきたんだろうな。

 なんだよ、アタシよりよっぽどコイツの方が強いじゃんか。

 

「独りぼっちは、寂しいもんな」

「……」

「いいよ、一緒にいてやるよ」

 

 体の内から魔力が溢れてくるのがわかる。

 不思議と、恐怖心はなかった。

 

「さようなら、佐倉杏子、美樹さやか──」

 


 

 これからも週一くらいで更新していきたいので失踪します。

 本当はもっとちゃんと杏子ちゃんの内心を書きたかったけど、文字数がだいぶ増えちゃってたので、だいぶ削りました、悲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

「さようなら、佐倉杏子、美樹さやか──あなた達は大いに役立ってくれました」

「君も、随分とひどいことをするね、友達の死を利用して魔法少女を始末しようだなんて」

「これほど魔女が多い街です、長生きするには是非とも欲しい縄張りですからね、縄張りにしたら後は適当に契約させて手駒を用意できれば安泰です」

「まあ、僕らとしては余計な魔女の排除に、魔法少女契約の促進をしてくれるなら万々歳だ、でもあまりやり過ぎるのは勘弁して欲しいかな、魔女化する時が一番収穫が多いんだ」

「ふむ……グリーフシードも手に入ることですし、検討はしておきましょう」




というわけで失踪します。


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(ワルプルギスの夜 〜 一周目終了)

こいつぁひでぇ……考えた奴は相当な鬼畜外道だぜ……


 美樹さやかと佐倉杏子も始末できたRTA続き行くよぉ〜↑

 

 あと残すは暁美ほむら抹殺とまどかを魔女化させるだけですね。

 ここまでくれば一周目は終わったも同然です、さくさく進めましょう。

 オクタヴィア戦が終わった時点でほむらからワルプル戦への参戦要求が来ます、とりあえず戦力は一人でもほしい現状なので、初めて見る魔法少女も誘わざるを得ないのが通常ルートのほむら。

 勿論二つ返事で了承します、あ、いっすよ!

 このあとワルプル戦まで絶対にやらなくてはいけないということはほぼありません、ちゃんと《傀儡魔法》が習得できているか確認します。

 あとは開いた時間でほむほむの集めた銃器やらミサイルやらに魔力によるエンチャントをかけていきましょう、ないよかマシ程度に火力アップさせることができます。

 多分ほむほむがワルプルギスの夜を倒せないのって、魔法が時間操作しか使えなくて魔力(エンチャント)武器がないのが原因だと思うんですけど(名推理)

 あとは一度まどかに会いに行ったら準備完了です。

 それじゃあワルプル戦まで準備は倍速でいざ鎌倉!

 


 

 未曾有の大嵐がここ、見滝原市を襲う。

 一般人にはそう認識されている。

 史上最悪の魔女。

 舞台装置の魔女。

 私の怨敵。

 ワルプルギスの夜。

 キュゥべえ最大の策略。

 ここさえ、この日さえ越えてしまえば……

 

「ついに来たようですね」

「ええ……必ず倒すわ」

 

 今まで幾度も挑み、幾度も苦汁を飲まされてきた。

 だが今回は今までではなかった条件が存在している。

 陳川宮子と名乗る魔法少女。

 数少ない魔法少女の中でもとりわけ貴重な他者を強化する能力を持つ魔法少女。

 魔女を倒すためならば他の魔法少女を犠牲にすることも出来る冷酷な魔法少女。

 だが、強力な助っ人である事に間違いない、私の集めた武器に魔力による強化を施し僅かながら火力を上げることもできた。

 戦闘中は私に能力上昇の魔法による支援をしつつ、魔力の譲渡までしてくれるため、私はとにかくワルプルギスの夜を倒すことに集中できる。

 普段鬱陶しい使い魔も彼女が専門に請け負ってくれる。

 簡単な打ち合わせしか出来ていない事や、共闘の経験が無いことなど、不安な点もいくつか無いわけではないがそれは一人で戦っていた時も同じだ、その程度今更なんだというのだ。

 今日こそ、必ずこの日を超えてみせる……!

 


 

 本周回中はワルプルギスの夜との戦いでは出来ることは大してありません。

 ほむほむにバフを与えて、魔力譲渡で魔力を回復させつつ、適当に使い魔を掃除していましょう。

 この為にほむほむからグリーフシードは供給されているので、この最終戦では大盤振る舞いが出来ます。

 傀儡魔法のお披露目です、まずは使い魔にバフをかけます。

 何を言ってるんだと思うかもしれませんが、実は魔女や使い魔にも能力バフを与えることができます。

 一体なんのメリットがあるんだと思うかも知れませんが、通常はまるでメリットがありません、しかし傀儡魔法を持つ場合のみ非常に有効です。

 バフを与えることで魔力ラインが生まれる、そのラインを通じて使い魔の体を掌握し手駒として使うことができます、しかもその使い魔はバフで強化されているとぶっちゃけ陳宮ちゃんの場合本人より強いです。

 では逝け!ワルプルギスの使い魔!

 出撃!応戦!大☆撃☆沈!

 適当に戦わせて耐久値が減ってきたら自爆させれば周囲の使い魔をまとめて吹き飛ばせるので、たとえ囲まれようとも問題なく倒せます。

 ……むっ、ワルプルの攻撃がこっちに来ますね。

 まあ問題ありません、そこら辺にいる使い魔を(ガードベント)に使いましょう、近くにいたお前が悪い。

 いくら守るのが容易とはいえ、ちゃんとワルプルの注意は引き付けといてくれよな〜頼むよ〜

 こっちはまどかが来てくれるまで生き残れれば良いので、気楽なもんですわ。

 え、まどかは現れるのかですって?

 来るに決まってるじゃあ無いですか。

 

 

 

「ほむらちゃん!」

 

 

 

 その為に、さっき会いに行ったんですから。

 


 

「これが、ワルプルギスの夜……」

「はい、史上最強の魔女とも言われる魔女です……まあこれは余波程度のものですが」

 

 避難所へ移動している最中、屋根の上に立っている宮子ちゃんに気付いたわたしは、少しだけ会話をした。

 もうごうごうと風が吹き荒れていて、電柱すらも目に見えて揺れているほどの大嵐。

 これが、ただの余波……そんな魔女と戦うためにほむらちゃんと宮子ちゃんは……

 

「以前の忠告、忘れていませんね?」

「忠告……」

 

 救いたければ力を得ろと、力が無ければ何も成せないという忠告の事だろう。

 力が無いから、わたしはずっと守られてきた。

 わたしには、何も無い。

 誰かより優れたものはないし、ちょっとした事ならともかく誰かの役に立つということもできない。

 そのせいでマミさんも、さやかちゃんも、杏子ちゃんも……そして、ほむらちゃんと宮子ちゃんはたったの二人でこれから最強の魔女に挑もうとしている。

 

「今の貴方は役に立ちません、出てきたところで暁美ほむらの気が散って足を引っ張るだけです」

 

 その通りだ。

 わたしなんかがいても何も出来ない。

 わたしの為に何度も頑張ってくれたほむらちゃんの、役には立てないのかな……

 

「だがもし貴方が、魔法少女の真実を知った上で契約をする覚悟があるのなら……もしかしたら暁美ほむらの役に立てるかもしれません」

 

 本当に?

 こんなわたしでも、ほむらちゃんに恩返しができるかな?

 

「ご存知の通り私は直接戦う術を持ちません、戦闘は全て暁美ほむら任せになります、貴方が何を気にしているのか私は知りませんが……」

 

 でも、わたしを契約させないためにほむらちゃんは戦ってくれた。

 こんなわたしの為に……それを裏切ってしまってもいいの?

 

「キュゥべえから聞きましたが、貴方は望めば世界の法則すら捻じ曲げられる才能があると、ではキュゥべえに幸せな生活の保証でも頼めばいいのではないですか?」

「幸せな生活の保証……?」

「はい、絶望が募る事で魔女に至るのだとするなら、貴方の明日からの絶望を払い、希望こそを奇跡として要求すれば或いは、もしかすると……」

 

 そんなこと、考えたことはなかった。

 願いと言えば、何か結果が目に見えるものだとばかり考えてしまっていた。

 明日の希望……わたしもほむらちゃんも、もちろん宮子ちゃんも皆が笑って過ごせるような明日を。

 

「少しだけ……考えてみるね」

「ええ、即決されたほうが驚きましたから構いません……ただ、そう長くは持たないかもしれませんので、できるだけ素早い決断を望みます」

 

 そこまで言うと、宮子ちゃんは嵐の中心へと飛び出していった。

 もしかしたら、こんなわたしでも誰かの役に立てるかもしれない。

 


 

「まどか!?」

 

 ひどくほむほむが狼狽していますね〜不思議ですねぇ〜。

 一体なぜなんですかねぇ?(すっとぼけ)

 陳宮ちゃんはほむほむとまどかの間でどんな出来事があったのか知らないですからね〜。

 おっと、とはいえここでほむほむに先落ちされるわけには行かないので、適当な使い魔を卑遁・囮寄せの術で送り込んで守ってあげましょう。

 まどかが来るとあっという間にワルプルギスの夜の耐久力が減っていきます、ほむらは茫然自失としてしまって動けないので、ここでは必ず守るようにしましょう、まだ仕事が残ってるので。

 

「まどか……なんでわかってくれないの……!」

 

 いやー何故でしょうかねぇ不思議ですねぇ。

 とりあえずせめて自衛くらいはしてくれませんかね?

 まあ今は声をかけてもどうしようもないので頑張って守りましょう。

 一応まどかにもバフ投げておきましょう、ほむほむが十分削ってくれてるので特になくても勝手に倒してくれるとは思うのですが、念には念を入れてあらゆるステータスを上昇させておきます。

 ちゃんとやることやっとけば後はまどかが片付けてくれるのでじっくり観戦していましょう。

 ちなみにまどかを契約させる方法は簡単です。

 ほむらが見ていない時に、契約すれば人の役に立てると伝える。

 たったこれだけです。

 まどかの本質的な願いは『何もない自分を変えたい、無能な自分を変えたい』そんなとても俗物的な願いから、他人の為に自分の命すらをも投げ出せる自己犠牲の精神が作られています。

 そんな彼女に、今なら契約するだけで人の役に立てますぜと伝えれば、当然彼女は契約しようとします。

 ちなみにその瞬間をほむほむに見られると最悪粛清されてしまうので気をつけましょう。

 魔女の真実やほむらの真実を知ってからの場合は、願いを固定させるという手を使い契約させるという方法で、最も簡単なものは一つあります。

 先程まどかに伝えた『これから先、絶望を打ち消しそれが希望となるように』という願いです。

 この願いではいつか人としての寿命が尽きるまで、まどかに絶望は訪れなくなる……はずなのですが、まどかに訪れないだけでその周囲にはいくらでも代わりに絶望が振りまかれます、結果的に周囲が不幸になり絶望していく姿を見て、自分にだけは希望があるという事実から絶望していつか魔女化します。

 もうひとつ、前提条件としてまどかの周囲で一人も死者が出ていない場合に限りますが『《私達》がいつまでも幸せに暮らせるように』という願いがあります。

 先ほどの願いと似ているようで、本質は全く違います。

 キモは《私達》という部分です。

 まどかの言う《私達》というのは、なんと知り合いすべてが私達に含まれるみたいなんですね。

 すると何が起こるかと言いますと、まどかと知り合った人はもれなく幸運に恵まれる幸運の女神になります。

 当然周囲の魔法少女たちに訪れるはずだった願いの対価である絶望すらをも弾き飛ばす、人間のままアルティメットなまどかになるとかいう規格外が生まれます。

 もちろん小さな不幸は訪れますが、絶望というほどのものではありません、適度に山あり谷ありな当たり前の人生を本編登場キャラクター全員が送ることができるようになります。

 いわばアラサーマミさん時空にたどり着きます。

 まどかの因果強すぎでは?

 ついでに言うと魔法少女まどかも強すぎでは?

 こんな説明してる間にまどかがワルプルギスの夜を倒してくれたので、今の内にワルプルが落としたグリーフシードを集めてくるから、今は二人でゆっくり話でもしててくれよな〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なぁんちゃってなぁ!

 楽しかったぜェ!お前との友情ごっこォ!

 


 

 空は、晴れ渡っていた。

 まどかの放った矢はワルプルギスの夜を撃ちぬき、吹き荒れていた嵐を止ませてみせた。

 まどかのソウルジェムは、多少濁っているが問題があるほどではない、代わりと言っては何だが陣川宮子のソウルジェムはいつぞや見た時のように真っ黒で魔女化寸前のような有り様だった。

 

「流石最も才能にあふれた魔法少女ですね……多少回復するだけでこれですか……」

「負担かけちゃってごめんね、宮子ちゃん」

「いえ、あなたのおかげで倒せたようなものですから……私はグリーフシードを拾いに行って来ます、二人でお話ししたいこともあるでしょうし」

 

 陣川宮子は、それだけ言い残すと私達から離れて行った、今言っていたようにグリーフシードを拾いに行くのだろう。

 残された私は、同じくこの場に残ったまどかの姿を見つめていた。

 ピンク色の衣装、左手に携えた弓、胸元に輝くソウルジェム……間違いなく、まどかが魔法少女になった時の姿だった。

 どうして……私は貴方を……

 

「ごめんねほむらちゃん」

 

 困ったように笑いながら、それでもまどかはしっかりと自分の足で歩きながら近づいて来る。

 

「ほむらちゃんにばかり辛い思いをさせちゃって、本当にごめんね」

「あなたは悪くないわ、私はただ、あなたがしあわせに生きてくれれば、それで……」

 

 なのに、まどかは契約してしまった。

 おそらく私達を助けるために。

 私では……あなたを変えることはできないの?

 

「宮子ちゃんがね、ヒントをくれたんだ」

 

 陣川宮子が……?

 そう言えば、彼女とはほとんど会話らしい会話はしていなかった。

 お互いあまりしゃべる方ではない故の、すれ違いだ。

 逆恨みだと分かっている、しかし、彼女のおかげで私もまどかも倒れずワルプルギスの夜を越えられた。

 でも、まどかはいつまで人で在り続けられる?

 一年か?二年か?

 

「私ならきっと、絶望を払い希望を得ることが出来るって」

「絶望を……?」

「うん、キュゥべえにもちゃんと聞いたよ、私の才能ならこれから訪れるあらゆる絶望を跳ね除けることができるだろうって」

 

 つまり、まどかはたった一度の奇跡を永遠の物にしてみせた、ということ?

 そのヒントを陣川宮子が与えた、という事だろうか。

 

「だから安心して、ほむらちゃん」

 

 体が自然と動いていく。

 

「もうわたしはどこにも行かない」

 

 ゆっくりと、まどかに手が伸びる。

 

「絶望なんてしない」

 

 まどかも、私に向かって手を伸ばしてくる。

 

「これからは、ずっと一緒だよ!」

 

 気付けば、まどかを抱きしめて居た、とても久しぶりに辛くない涙を流していた。

 まさか、魔法少女としての才能をこんな形で逆手に取ることが出来るだなんて、思いもしなかった。

 ふと視線の向こうに陣川宮子の姿が目に入った。

 ビルの屋上からこちらを見ているようだ。

 まどかの契約を促した事には言いたい事もあるが、しかし彼女のおかげで掴むことができた奇跡が、今確かに私の腕の中にあった。

 だが、何か違和感を感じる。

 一体これは何だろうか。

 今まで感じたことがない違和感。

 まるで深い水の中にいるような、体が重い感覚。

 いや、違う……

 違う!これは違和感なんかではない!

 体を動かすことができない、まるで何かに体を縛られているかのように、私自身の意思では指一つ動かすことができない!

 陣川宮子は先程ワルプルギスの夜との戦いで何をしていた?

 使い魔の体を操り、使い捨てのように最後には自爆させていたではないか。

 それに少なくとも彼女は二度、魔法少女を自爆させている。

 一度は必要に駆られて、もう一度は本人に請われて。

 だがその目的は……?

 まさか……そんなまさか!

 

「まどか!早く私から離れて!」

「ほ、ほむらちゃん?急にどうしたの?」

「いいから!早く!陣川宮子の目的は──!」

 


 

 突然、爆発が起こった。

 何が起こったのか、理解ができなかった。

 ワルプルギスの夜をほむらちゃんと宮子ちゃんと一緒に倒して、それで……

 そうだ、ほむらちゃんは……?

 ほむらちゃんは無事?

 さっきまでわたし達が居た場所を見ても、ほむらちゃんの姿は見えない。

 周りを見渡しても、どこにもその姿がない。

 

「おや、まさか生き残っているとは……最強の魔法少女は伊達ではありませんか」

「み、宮子……ちゃん?」

 

 さっき、ほむらちゃんはなんて言おうとしていたんだろう。

 宮子ちゃんの目的って?

 それにその前の離れてという言葉、そして、魔法少女の爆発。

 そんな、そんなことって……

 

「ねぇ……宮子ちゃん……今のは……違うよね……?宮子ちゃんがやったんじゃないんだよね!?」

 

 だけど、宮子ちゃんから返ってくるのは、冷ややかな視線だけで、答えは何も返ってこない。

 

「お願い、答えてよ!」

「いいえ、私がやりました」

 

 簡潔な答え。

 ほむらちゃんは、マミさんがそうなったように、宮子ちゃんが殺したという事……

 

「どうして……?どうしてそんなことをするの!?」

「わかりませんか?まあわからないでしょうね」

 

 それからされた宮子ちゃんの説明は、本当に理解することができなかった。

 この見滝原市は、魔女が異常発生していてグリーフシードの供給には困らない、ということは理解できた。

 だからここを縄張りの中心として活動したいということも、理解できた。

 でも……

 

「なんでほむらちゃんが……マミさんも、さやかちゃんも杏子ちゃんも!なんであなたのために死ななきゃいけなかったの!?」

「グリーフシードは有限なんですよ、そして弱い私はまだ死にたくないのです」

 

 そんな……そんなことの為に……

 それじゃあわたしはなんの為に……

 これが、希望だとでも言うの?

 わたしはあらゆる絶望を打ち払えるんじゃなかったの!?

 

「うん、それがまどかの願いだったからね」

 

 これが私の希望……?

 こんな事望んでなんてない、わたしはただ皆と一緒に……

 

「安心してくれていいよまどか、契約は絶対だ、これから先君に不幸が訪れることはないだろう」

 

 じゃあどうしてほむらちゃんは死んじゃったの?

 じゃあどうしてわたしは今こんなにも絶望しているの?キュゥべえ!

 

「おかしな事を言うね、確かに死は不幸なことかもしれないけれど、別に君に直接訪れた訳ではないじゃないか」

 

 それじゃあ……わたしに不幸は訪れなくても、周りには訪れるということなの?

 

「そうだね、僕は君の願いをそのように受け取ったのだけれど違ったのかな」

「こんな事……望んでなかった……わたしが……契約しなければ……」

「そうだね、おそらくまどかが契約しなければワルプルギスの夜は倒せなかっただろうし、時を遡って別の時間軸を探しに行ったんじゃないかな」

 

 わたしが契約さえしなければ……ほむらちゃんは死なずに済んだの?

 そんなのって……それじゃあ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ほむらちゃんはわたしが殺したというの?

 


 

 よし、ほむらの魔力もからっけつだったので、ちゃんとまどかは生きたままほむらだけ亡き者に出来ましたね!

 これでまどかの希望は0となり、代わりに絶望がオーバーフローして魔法少女の時は終わりを迎え、ちょっぴり大人な魔女へ変貌の時です。

 この瞬間見滝原市内の魔法少女は陳宮ちゃんのみとなり称号【私の縄張り】獲得です!

 ここ、希望が0になった瞬間まどかはすでに魔法少女では無くなっているという判定で、しかしクリームヒルト・グレートヒェン顕現による強制エンディングまでの読み込み時間を兼ねた魔女への変貌シーン中はまだゲーム中という判定のため、この称号が獲得できるようになっています。

 ここまでアプデでも修正されてないですし、実際魔法なども使えるのでおそらく意図してこうしているのかなと思っています。

 まさか制作陣はトロコンRTAを想定していた……?

 まあこの縄張りすぐ消滅するんですけどね。

 ロードも終わって強制エンディングスタートですがカットしろ!

 いちいちこんなムービー見てたらRTAにならないのでムービーとスタッフロールはキャンセルだ。

 ここで称号【新たな絶望】と【流浪の魔法少女】を獲得。

 【流浪の魔法少女】は全員の好感度の合計が一定値以下だと獲得できる称号なのですが、そもそもこの周回の好感度ですが、マスクデータになってるので詳細は不明としますが。

 鹿目まどか:最初はプラスだったけどラストでマイナスまで転落

 美樹さやか:最初から最後までマイナス

 巴マミ:そもそもお互いに名前知らない

 佐倉杏子:最後まで陳宮ちゃんをいい子だと思ってた

 暁美ほむら:好感度メガトンコイン

 

 となり合計はぶっちぎりのマイナスであろうと推測されます。

 縄張り持ちの流浪の魔法少女って一体なんだこいつは……

 まあそれは置いといて早速またはじめからを選んで二周目を──

 

 今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。




次回からは優しい世界になります。


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(二周目キャラメイク 〜 お菓子の魔女撃破)

私はちょっとポンコツなくらいのほむほむが好きです。


 伝説巨神まどオンの暴走により地球が崩壊したRTAの続き、はーじまーるよー。

 

 今回はなーぜーかー、いくつかの称号が取得済みとなっていますがこちらの魔法少女まどか☆マギカのトロコンRTAを走ろうと思います。

 一体なぜもう取得済みなんですかねぇ〜不思議ですねぇ(すっとぼけ)

 まあ前回までのあらすじを簡単に言いますと。

 

 奴さん達(マミ、さやか、杏子)死んだよ。

 俺が殺した。

 ご臨終だ(ほむら爆殺)

 ほむ姉ー!(魔女化)

 

 こんな感じでした。

 さて、今回は魔法などの構成も変更するのではじめからを選択します。

 では再びのキャラメイクです。

 名前は『吉良友梨香』、愛称はゆりちゃんとします。

 経歴は《ベテラン》、性質は《善性》を選択。

 経歴は置いといてこちらの性質ですが、ざっくり言うと人から好かれやすくなります、嫌われるように行動しなければ勝手に友達になれるくらいには。

 その代わり、他者に対してひどいことができなくなります。

 まあそんな他人を盾にしたり殺したりするような魔法少女がいるわけ無いですし、取るだけお得な性質ですねぇ!

 この周回から好感度稼ぎが大事になってくるので基本的にはこの性質がおすすめです、みなさんも走るときには参考にしてどうぞ。

 魔法特性は《浸透》と《設置》を選択します。

 浸透という特性は近接攻撃を当てるたびに相手の体内に魔力を溜め込んでいき、自身の魔法攻撃の威力が上がっていくという代物です。

 近接攻撃と魔法攻撃両方使えるガチ両刀ビルドで取れば強いやん!と思うかもしれませんがそうもいきません。

 なぜなら基本どちらかに極振りしないと三周目辺りまでろくな戦力になりません、慣れるまで近接なら近接、魔法なら魔法に特化しましょう、腕に自信があるならガチ両刀でも遊べますが今回は最終的に特化させます。

 そう、近接戦特化型魔法ビルドとして……

 何言ってるんだと思うかもしれません、しかし瞬間火力最高はこの『接近戦特化型魔法ビルド』だと私は思います。

 設置は魔法をトラップのようにその場に留めておき任意のタイミングで発動させることができるという特性です。

 ちなみに設置する場所は人、無機物にも関係なくできるので障壁の魔法を携帯させたりすることもできます、普通に有能。

 もちろん人に攻撃魔法をセットしておいて突撃させることも可能です、やりませんが。

 

 ステータス割り振りなのですが、絶対に魔力に割り振ってはいけません。

 理由はあとで説明しますが、この周回では魔力は1たりとも伸ばしません、その代わり耐久力や敏捷に割り振ったりスキル取得に使いましょう。

 使用武器は《杖》を選択。

 これは殴るようの武器ではなく、魔法発動の導体となるいわばマジカルステッキです、失っても関節技は使えません。

 ちなみに魔力で硬化させて殴ることももちろんできます、火力はお察しレベルですが。

 ちなみにこの杖、公式の説明では『操作になれた上級者向け。変幻自在な攻撃魔法で魔女を翻弄しよう!』と書かれていますが、絶対嘘です、初心者こそ杖を使って遠距離から安全に戦うほうがいいです、ちなみに公式は剣の使用を推奨していますが罠です、魔女のモーションを理解していれば戦いやすいですが初心者が使うとかなり苦労するかと。

 

 肝心の固有魔法ですが《爆破魔法》を選択。

 これは杖を選択した場合に限り習得できる魔法で、名前のまま大爆発を起こすいわゆるイオナズンです。

 強力無比な代わりに魔法としてはやや射程が短いのが難点となっていますが、当てさえすれば大抵の魔女に致命傷を与えることが可能となっています。

 なんでこのゲームの制作陣は爆発にこんなに拘ってるの?デイダラかなんかか?

 ちなみに対応している願いは《すごい魔法を使いたい》です、小学生かな?

 

 まあそんなわけで主人公ちゃんことゆりちゃんが完成したのでほんへにほらいくどー。

 いつものように実家のようなビルの屋上から始まります。

 今回はとある場所を拠点とするのですが、そこに行くまではとりあえず適当な廃屋を仮の拠点として行動しましょう。

 今回は比較的早めに原作介入していくことになります、具体的には一話前から。

 原作前はモブ魔女しかいませんが、そのうちのいくつかの魔女の結界内にはほむほむが確率で居ます。

 早いうちから合っておかないと好感度上げに苦労するので、出会っておきましょう、出会えるまで倍速じゃ。

 ひとつめ、はずれ。

 ふたつめ、はずれ。

 みっつめ……お、いましたいました。

 ちなみに初対面では基本的にハリネズミばりに警戒してきます、まあ初対面じゃなくてもそうなんですけど。

 なのでここで取るべき選択肢は──

 

『最近この街に来たばかりなんだ』

『これからよろしく』

 

 と伝えながら手を握り強引に仲良くなることです。

 このちょろいのはコミュ症なので、こっちからグイグイ行くと勝手に懐柔されてくれます、お前の心の扉ガバガバじゃねぇか。

 しかも久しくまともに人と会話してないので、邪魔さえしなければ日常会話にも付き合ってくれます。

 めちゃくちゃベタベタに甘やかした後にしばらく放置すると向こうから会いに来ます、かわいい。

 こんな感じにこの世界は基本的に甘っちょろい奴らしかいないので条件さえわかってれば仲良くなるのは簡単です。

 ほむらなら邪魔せずに適度に会話することなどです。

 ただ逆に、仲良くなり過ぎると遅延行為を行ってきます。

 個人特定を防ぐために匿名としますがとある金髪おっぱいさんなんかは特に顕著でして……毎日メールを送りつけて来る、毎晩電話してくる、それをシカトするとソウルジェムが曇るなどなどめんどくさいです。

 仲良くなると何故かまどかとさやかは契約しようとしますし、その結果ほむほむに睨まれますし、あぁ^〜フラグ管理がめんどくせぇぜ(やけっぱち)。

 癒やしは杏子ちゃんだけってそれ一番言われてるから。

 

 ほむほむとのファーストコンタクトも無事完了したので、稼ぎつつ第三話開始まで進めちゃいましょう。

 結局のところ一話と二話については介入してまでやりたいことってないんですよね、単純に一周目からワルプルギスの夜を倒すつもりでやる、周回しない前提なら全員の好感度上げに奔走したりするのもいいんですけど、RTA的にはうま味のあるイベントがそんなにあるわけでもないので、次周以降のために経験値稼ぎを優先します。

 どうせ二周目に持ち越せるのはステータスとほむほむの好感度だけなので。

 ちなみにワルプルギスを倒して次周に引き継ぐ場合や、ほむほむを始末した場合次出会うほむほむは異世界同位体となるので、記憶は引き継いでくれません、今回はつまりそういうことです。

 お、こいつはお菓子の魔女の(グリーフシード)ですね、という事は原作三話が始まるところですかね。

 病院の屋上から監視してまどかがマミさんを連れてくるのを待ちましょう。

 来ました来ました、ここで間違えても先に行ってはいけません、氏にかけてから救わなきゃいけません。

 そうすることによって効率的に好感度を上げることができるので、倒すなら第二段階に入ってからです。

 そのぶんお菓子の魔女から得られる経験値は落ちますが、そのための稼ぎです。

 よし、そろそろ頃合いですかね、ユクゾー!(デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!

 ちなみにこの時特定の場所でほむほむがリボンで亀甲縛りにされて捕まっています、助ければほむほむの好感度が上がりますが、代わりにマミさんご一行の好感度上昇量が大幅に減ってしまうので今回は助けません、ちゃんと出会わずに済むルートを通りましょう。

 これはまだほむほむは悪い魔法少女だと思われているからですね。

 二周目以降は『魔法少女に同じ技は二度も通じぬ』という感じに一度はかわしますが、結局捕まります、これも全てストーリー進行のための犠牲よ……

 なんて話してたら程よい具合にマミさんがお菓子の魔女を削ってますね、そろそろ出陣の準備をして待ちましょう。

 よし、今です!

 


 

 倒したと、思った。

 浮かれていた私の目の前に、冥い闇が広がる。

 恐怖で体を動かすこともできない、このままこの闇が閉じられれば私は……

 そう思った瞬間、目の前に炎の壁が立ちはだかった。

 すぐ目の前に迫っていた魔女はその炎を避けるように後ろに下がり、私の命の危機は途端に遠くへと離れていった。

 

「とりあえず、そっちの二人を守っててあげて?」

 

 フード付きのマントのような衣装を纏った魔法少女が私の前に出てくると、それだけを伝えて魔女の方へと一息で飛んで行った。

 その魔法少女に噛み付こうと飛び込んでくる魔女を、その魔法少女はふわりひらりと風に揺れる木の葉のように躱し、すれ違いざまに手に持ったステッキで殴り付けていく。

 それほど力を入れているわけでもなさそうで、ダメージが入ってるようには見えない。

 そんな戦闘が一分二分と続くと、突如その魔法少女が高台に立ち止まる。

 今がまさに好機だと大口を開けて魔法少女に飛びかかるが、全く慌てた様子を見せず、手に持ったステッキを魔女に向かって振り下ろした。

 その瞬間、魔女が突如内側から大爆発を起こして、一撃でもって魔女を倒してみせた。

 すごい威力の魔法……あんな威力のものは初めて見たかもしれない……それほどの魔法少女だった。

 本来であれば自分の縄張りに二人も魔法少女が現れるのは死活問題なのだが、危機を救ってもらったこともあってかどうしてかとても心強く感じる。

 

「いやー、流石天才魔法少女の私だわ!あ、ところでそっちは無事?」

 

 そんな快活そうな言葉をかけてくる件の魔法少女は、優しそうに私に手を差し伸べていた。

 


 

 『吉良友梨香』の能力……それは……この杖で『触れたモノ』は『どんなモノ』でも『爆弾』に変えることができる……

 なので私は勝手にこのビルドを『キラークイーンビルド』と呼んでいます。

 杖で叩いて浸透で魔力威力を上げるのと同時に爆破魔法を設置、それを十分量繰り返したところで爆破するとえげつないダメージ量が出ます、しかも一度設置さえ完了してしまえば距離が離れてようがあとは起爆するだけです、爆破魔法のデメリット射程の問題も解決です。

 デメリットは魔法特化型ビルドなのに接近戦を強いられる事ですが、その点は一周目に魔力を全く上げずに身体能力系、特に敏捷と耐久に割り振ることで補うことが可能です、殴る行為自体に火力を求めていないので回避に振れるのでかなり楽々戦えます、もちろん各魔女毎に練習はしているのでいきなりぶっつけで挑戦するのはやめようね!

 とりあえずこれでマミさんの好感度は十分に稼ぐことが出来ました、本日の目標達成です。

 グリーフシードは言えば譲ってもらえるので貰っておきましょう、マミさんは今まで見滝原を縄張りにしていただけのことはあってやたら大量のグリーフシードを貯蓄しています。

 目標は達成したので今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 


 

 またこの日に戻ってきてしまった。

 今回もまた火力が足りずにワルプルギスの夜を倒すことができなかった。

 正直なところ一人で戦うことには限界を覚えてきているが、だからといってまどかや美樹さやかを契約させるわけには行かないし、巴マミと佐倉杏子を同時に参戦させることには未だに成功したことがない。

 そもそも私が人と会話をすることが苦手だというのに、一度仲違いをした人間の間を取り持つなど出来るわけもない。

 今回はどうしたものかと考えながら、憎きインキュベーターの掃除と魔女退治(グリーフシード集め)を進めていく。

 その過程で、とあることに気付いた。

 この時間軸は他の時間軸に比べて明らかに魔女の発生数が少ない。

 いや、どちらかと言うと何者かが魔女を駆逐していると見るべきだろうか。

 巴マミがここまで素早く魔女の結界を見つけていたことは経験上ない、まどかやさやかがすでに契約していたという事も一度もない。

 たまたま魔女が少ないだけか、あるいは珍しく他の魔法少女がこの街に現れたか……とにかく原因の究明をしなきゃいけない。

 幾度か繰り返していると、特定の縄張りを持つことがない魔法少女がたまたま見滝原市にやってくることがある、だが大抵の場合は長居することはなかったり、何か思い入れがあるわけでもないのでワルプルギスの夜の到来と同時に別の町へ避難してしまうか、あるいは人格に問題を抱えた魔法少女である場合が多い、あまり宛てにはしないほうがいいかもしれない。

 だが得てしてそういった魔法少女達は強いのだ。

 縄張りを持たない魔法少女はベテランが殆どであり、単独で魔女を早期発見討伐して安定してグリーフシードを集めるようなことが出来る人が多い。

 もし助力を得られるならこれ以上ないほど心強い存在だ。

 

 いくつかの魔女の結界をまわっていると、丁度その流れの魔法少女らしき人が居るであろう結界にたどり着いた。

 結界内のあちこちが焼け焦げている事から、物理攻撃より魔法による攻撃を主としていて、それなりに威力の高い魔法を使うことができる魔法少女なのだろう。

 魔力節約のためか最低限しか倒しておらず、道中にはまだうようよ使い魔達がいるが、別に邪魔になるわけでもない、使い魔の間をすり抜けつつ一応外に逃げて魔女が増えないように多少減らして奥へ向かっていく。

 一際開けた空間、そこで私の知らない魔法少女と魔女が対峙していた。

 フードと一体になったローブのようなものを纏い、手にはステッキらしきものを持っていることからやはり魔法主体のスタイルなのだろう。

 そのステッキを振り下ろすと……

 その瞬間魔女が木っ端微塵に吹き飛んでいた。

 何を馬鹿なと思ったが、そうとしか言えない。

 ダメージらしいダメージも与えていなかったように見えたのだが、私の見間違いだったのだろうか?

 何かとてつもない威力の魔法かあるいは高速で複数の魔法を使ったのか……

 なんにしても結界の主が消えた時点で結界は消滅する、私とその魔法少女は人気の少ない公園の一角に放り出された。

 

「あら?ごめんねー先に来てたから倒しちゃったよ」

「あ、いえ、気にしないで、魔女は基本早い者勝ちよ」

 

 思いの外フレンドリーに話しかけられたことに面食らうが、人格破綻者の線が薄くなったのは良いことだろう。

 先ほどまでよく見えなかったが、人好きのしそうな愛想のいい笑顔をしたその魔法少女は話を続ける。

 

「そう言ってもらえると助かるなー、あ、私は吉良友梨香、この街には最近来たんだけど貴方はここの魔法少女で良いのかな?」

「え……いえ、私も最近この街に引っ越してきたところで……私は暁美ほむらよ」

 

 なんと言うか、こう、とてもグイグイ来るタイプの人だ。

 苦手というわけではないが、どことなく初めて会った時のまどかに似ているような気がする。

 

「おお、そうだったんだ、運がいいねー、なんかわかんないけどここ魔女が多いんだって、これからよろしくね!」

「え、えぇ……よろしく」

 

 気付けば手を握られて握手をしていた。

 すごくグイグイ来るけれど、必要以上に踏み込んではこない、昔からの友人のような気安さは有るがある程度はわきまえている。

 なんと言うか、不思議な人。

 気付けば街中や魔女の結界内で遭遇した時には普通に会話もするような仲になっていた。

 何かすることがある時などは、それを察してかすぐに別れるなど、とても人の心に踏み込むのが上手い人だ。

その上魔法少女としての腕も間違いなく超一流だ、特別打ち合わせもしていないのにかなりスムーズに魔女の討伐が進み、そのついでに余った時間でインキュベーター狩りも捗るというものだ、流石天才魔法少女を自称しているだけの事はあると言えるだろう。

 彼女ならばあるいは……

 

「ねぇほむほむ、これなんだけどさー」

「……何度か言ってるけれど、そのほむほむっていうのやめてもらえないかしら」

「えー、いいじゃんほむほむ、可愛いのに」

 

 ただ、人に勝手に変なあだ名をつけるのはやめてもらいたい。

 なんと言うか、今までそういう経験がなかったからこそばゆいのだ。



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(突撃マミさんの晩御飯 〜 傀儡の魔女)

初投稿な気がします。


 二周目が今回で終わるRTAはーじまーるよー。

 

 は?とかいきなりなんだと言われてる気もしますが、このパートで二周目は終わりを迎えます。

 はい、今回の周回はワルプルギスの夜までは行きません。

 とりあえず戦闘が終わったら結界の外に離脱することになります、ここでほむほむにも友好的な挨拶をしておきましょう。

 マミさんは好感度が高い人間の友好関係にある人にはある程度信用をおいてくれるので、ほむほむと仲がいいアピールをすることで、若干ですが誤解が解けます。

 ほむほむの誤解を解くことで好感度を稼ぐことができるので、今は完全な和解は無理ですがその取っ掛かりを作っておきます。

 とりあえずマミさんが生き残ったのと、ついでになんかわかんないけど誤解が解けそうなのでほくほくで帰っていきます、ほむほむだけに(HHEM)。

 この後は自己紹介も兼ねてマミさん達と会話をして過ごします。

 マミさんは真性ぼっちのほむほむと違い会話ができるタイプのぼっちなので、ある程度会話をして通りすがりの魔法少女だ!覚えておけ!的なことを言うと「家はどうしてるの?」と聞かれるので『そこら辺の廃墟に住み着いてるよ』と答えると年頃の女の子がそんな事をしてはいけない(戒め)と家に招待してくれるのでこれを受けましょう。

 これで拠点が《廃墟》から《巴マミ邸》に変わります、そして同時に称号【同居人】を獲得。

 これは拠点がほむホーム、マミさんの部屋、まどかの家のいずれかになった場合獲得できる称号です。

 ちなみにマミさんを亡き者にして部屋を強奪してもこの称号は得られませんでした……

 それじゃあ早速お邪魔するわよ〜(カッチャマ)

 ここで回収するべきフラグがありますので、必ず料理の手伝いをしましょう。

 料理の手伝いを行うと、キッチンにお菓子作りの道具や素材が多くあることがわかるので食事中などにそれについて会話をしましょう。

 そうするとマミさんの趣味がお菓子作りであることがわかり、マミさんにお菓子作りを教わることができます。

 昼間は睡眠、夕方にマミさんとお菓子作り、夜は稼ぎというサイクルで数日過ごしましょう。

 この周回では時間が足りないのでスキルマにはなりませんが、次周にはスキルマして称号【パティシエール】を習得できます。

 【お菓子作り】のスキル自体は自力習得もできるのですが、スキルレベル上昇には実際にお菓子を作るしかありません。しかし材料や道具の準備にはお金がかかりますし、そもそもお菓子作りに割り振るほどポイントに余裕はありません。

 お金はゆりちゃんの場合特性の《善性》があるため、人様に迷惑をかけるような行為、つまるところ強盗だったりATMから魔法でお金を抜き取ったりと言った行動ができないため、真面目にアルバイトをするしかなく金策にかける時間はありません、その為道具も材料も全て揃っているマミさんの家に居候する必要があったんですね(例の構文)。

 後ついでに、マミさんの家に居候しているとマミさんからのメールや電話が来なくなるので仲良くなっても遅延行為をしてきません、完璧なチャートだぁ(惚れぼれ)

 あ、あと魔女狩りに行く際には可能な限りほむほむと狩りに行きましょう、ある程度仲良くなっているとピンチの際に時を止めてまで助けてくれます、そうするとほむらに触れていれば止まった時の中でも動けるという情報を入手可能です。

 これは後々必要になるフラグなので確実に回収する必要があります。

 

 そんな感じで数日過ごしていると、ある日とある魔女が出現します。

 マミさんは相変わらずまどかとさやかを連れて魔法少女体験コースとかいう自札志願者くらいしかやらなそうな事をやっていますが、今回はそれが役立つのでちゃんと結界の奥地までエスコートしましょう。

 今回戦う魔女は《機械の魔女》です。

 本作に登場するオリジナル名有り魔女となっていまして、とても特殊な性質を持った魔女でもあります。

 それでは機械の魔女について解説しましょう。

 

 機械の魔女

 魔法の否定の為に魔法少女になった科学という新しい宗教を信奉していた科学キチ魔法少女の成れの果て。

 性質は《拒絶》

 彼女の母は、とある悪徳宗教に騙され破産、自殺してしまった。

 その事から神はいない、信仰は何も産まず科学こそが人類を繁栄させる絶対のルールであると、皮肉にも科学という比較的新たな宗教を意図せず信仰することとなる。

 ただ魔法を否定するためだけにあらゆる科学の知識を得た彼女は、今現在のあらゆる科学を以てしても魔法について否定する事ができず、もはや自身が唯一信奉していた科学という神を見失ってしまう。

 その絶望の果てにたどり着いた姿がこの魔女である。

 その願いの性質上、結界内においてこの魔女にあらゆる魔法を用いた攻撃は通用しない、彼女を打ち倒すことができるのは、彼女が唯一の神であると信じた科学の力のみである。

 

 つまり主人公を除き彼女を倒せる可能性を持った見滝原の魔法少女は《ほむら》のみです。

 ちなみにこの魔女のグリーフシードを保管していたキュゥべえが主人公を抹札するために設置したメタ魔女です。

 ほむらが他の魔法少女と手を組んでしまえばワルプルギスの夜を倒してしまうかもしれない、その要となり得る主人公を消してしまおうとかいうとんでもねぇ事をやってくれたのがこの魔女です。

 ついでに言えば、それで追い込んでまどかを契約させられれば万々歳と言った感じの罠ですね。

 ほんっとこういった嫌がらせがうまい種族ですよインキュベーターって奴らは。

 まあ今回はこっちがその策略を利用させてもらうんですけどね。

 先程ほむらのみがこの魔女を倒せる可能性を持っているとお話しましたが、さやかとか杏子じゃダメなんか?ってなると思います。

 結論から言うと無理です、この魔女は『魔法を使用した攻撃』に対して絶大な防御力を持っています、この『魔法を使用した攻撃』というのが厄介でして、魔法で作られた武器も魔法として判定されているようで、さやかの攻撃も杏子の攻撃もダメージが入りません。

 本来はほむほむが倒すことで周囲からほむほむへの好感度稼ぎに使える魔女なのですが、今回は正面からぬっころします。

 そんな魔女に魔法特化で挑むとかガバじゃん!再走して♡という兄貴諸君、ご安心ください。

 魔法は効かないんじゃないんです、魔法に対する防御力が異様に高いだけです。

 その為の浸透、あとその為の設置?

 暴力!暴力!暴力!って感じで……とにかく殴りまくって浸透を相手の防御力以上の威力が出せるまで重ね掛けしまくれば倒せます、やっぱり脳筋がナンバーワン!

 浸透は時短にも使える、機械の魔女も倒せる、ビキビキビキニ1、2、3な最強スキルなのでみんなも積極的に使いましょう。

 あと忘れてはいけないのは戦闘開始までに《結界》と《身体生成》を習得しておきましょう。

 結界は杏子がまどかを守るのに使ったような鎖みたいなアレをイメージしていただければいいかと思います。

 身体生成はソウルジェムさえ無事ならばたとえ手足や頭さえも即座に再生して戦闘継続が可能になる有能スキルです。

 その代わり魔力消費はエグいので魔力管理には気をつけましょう(2敗)

 それじゃあ機械の魔女オラオラ来いよオラァ!

 まずは初手でまどかとさやかの周囲に結界を設置しておきます、この二人に動き回られると厄介なのと、あと使い魔寄せの囮にも使うので目立つに越したことはありません、今回ゆりちゃんに使い魔をかまっている暇はないのです。

 ちなみにこの魔女の使い魔ですが、四足歩行の機械に様々な銃が搭載されてるとかいう魔法全否定使い魔君です、攻撃が当たるとかなり痛い。

 ただし突撃砲バリに射角は狭いので、立ち止まらずに犬のように駆け巡ればそうは当たりません(置き撃ちキャノン君に1敗)。

 しばらく戦っていると、マミさんは自分の攻撃が全く通用していないことに気が付きます、この時点でマミさんには使い魔の掃除を担当してもらうことになります、使い魔は流石に魔女程の耐性は無いのでマミさんでも問題なく倒せます。

 さて、ここからほむほむが来るまでがタイムリミット、倒せなければリセットの時間との戦いが始まります(9敗)。

 故に回避など最低限、真正面から突破あるのみです!

 ひたすら魔女をペチペチ殴る地味なシーンが続くので一度倍速入りまーす。

 

 オラオラオラオラオラオラオラオラ!

 ホラホラホラホラホラホラホラホラ!

 オラア!

 

 という訳で幾度か手足をふっ飛ばされましたが、幸いほむほむが到着する前にケリをつけられましたね、想定通り持ってきたグリーフシードはぴったり0個です。

 後は大量に設置した爆破を起爆すれば魔女を倒すことができます。

 え?こんな残魔力量でそんなことしたら魔女化するだろって?

 

 …………

 

 いいや!「限界」だッ!押すねッ!

 


 

 結界の奥からとてつもない衝撃と音が響いてくる。

 これはおそらく友梨香の魔法による物だろう、私がどうにか盗みだした対艦ミサイルよりよっぽど威力が高そうに思えるのだが、以前見たソウルジェムも真っ黒に染まるほど全力の爆破よりもさらに高威力に感じたのだが、いったいどれほどのグリーフシードをつぎ込んで放った一撃なんだろうか?

 いや違う、威力なんかよりももっと重要なことがある。

 『友梨香ほどの魔法少女』が『複数のグリーフシードを使わざるを得ない』程の魔女が現れたことが問題だ。

 まさかとは思うが、ソウルジェムごと自爆なんかはしていないことを祈る他ない。

 たまに時を止めつつ全力で結界の奥まで駆け抜けていく、それにつれて段々と嫌な予感がしてくる。

 あの爆発以降戦闘音らしきものは聞こえてこない、なのに何故結界は解除されない?

 その答えはひとつしか無い、まだ『結界内部に魔女が残っている』のだ。

 やっと辿り着いた結界の奥地に、果たして魔女は居なかった。

 代わりに居たのは衝撃と音で目を回しているまどかと美樹さやか、そして倒れ伏す友梨香とその側で必死に声をかけている巴マミの姿だった。

 そんなまさか……

 急いで駆け寄って、友梨香の側にしゃがみ込みソウルジェムを確認する、しかしそこにあったのはもはやひび割れ修復不可能なほど真っ黒に染まったソウルジェムだった。

 

「暁美さん!グリーフシード持ってない!?吉良さんのソウルジェムが……!」

「あ、ほむほむ……来てくれたんだ」

 

 すっかり弱りきり、見慣れた笑顔にも力がない友梨香の顔、そこには恐怖も絶望も見えなかった。

 彼女はベテランであり、既に他の魔法少女の変わりゆく姿を見た事があるはずなのに、何故ここまで……

 

「何故……そんなに無理をしてしまったの」

「えへへ……マミちゃんももう限界だったし……まどかもさやかもいたから、こりゃあもう倒すしかないかなって」

 

 確かに巴マミのソウルジェムもだいぶ濁っている、グリーフシードの在庫も持ち合わせは使いきってしまったのだろう。

 この子は、他人の為に自ら絶望の淵へ身を投げてしまった。

 友梨香は自らのソウルジェムを気怠げに持ち上げると、私に向かって差し出した。

 つまり、そういうことだろう。

 

「ほむほむ、こんなこと押し付けちゃってごめんね……お願いしても、いいかな?」

「……ええ、任されたわ」

 

 盾から拳銃を取り出し、彼女のソウルジェムに照準を合わせる。

 私は大丈夫、『友達』の介錯などとうの昔にやった事がある。

 あとはこの引き金を引くだけで……

 一瞬の逡巡、それがいけなかった。

 

「一体何をするつもりなの!?」

 

 魔法少女の真実を知らない巴マミには、確かにおかしな行動に見えたかもしれない。

 だが、これで彼女を苦しみから開放する手立ては失われてしまった。

 巴マミに私の握っていた銃をはたき落とされてしまったのだ。

 

「馬鹿!これじゃあ間に合わない!」

「ま、間に合わないってなにに──」

 

 友梨香のソウルジェムから黒い光が溢れだす。

 その光は段々と輝きを増していき、ついには私達の視界を完全に遮ってしまう。

 そして次に目を開けた時、そこに見えたのは一体の魔女だった。

 デッサン人形のようなのっぺりとした体、その四肢には無数の糸が絡みつき、それでもって体を動かしているようだった。

 名付けるとしたら傀儡の魔女だろうか。

 それが、吉良友梨香の行き着く先。

 希望を願い、絶望に転化した魔法少女の姿。

 


 

 はい、という訳で機械の魔女撃破で称号【機械の魔女】、主人公魔女化により称号【傀儡の魔女】獲得です。

 ここで確実に魔女化するために魔力を上げてなかったわけです、次周からはガンガン魔力を上げていきます。

 更にここから魔女操作フェイズに入ります。

 はい、今作魔女化してからも遊べます。

 やろうと思えば魔法少女全滅なんかも全然可能です、ぶっちゃけプレイヤー操作されてる魔女とか鬼強です。

 ここでまずやるべきことは戦力の分断です。

 ほむほむには大量の使い魔をけしかけ、マミさんには魔女自らが向かいます、この時ほむほむの能力についてのフラグを回収してある場合、無数にある糸のうち一本をほむほむにくっつけておくことができます。

 そうするとほむほむお得意の時止め中もこっちは関係なく動けますし、更に魔女から糸でつながっている使い魔くんたちも動けるため、ほむほむの時止めを一度だけ完全に無効化できます。

 なぜ一度だけかというと、糸でつながっていることがばれてそれを切られてすぐに時を止められてしまうからですね。

 ですが一度無効化できれば十分です、あとは動いた時の中でマミさんを始末させてもらう……

 所詮は機械の魔女で消耗しきった上に目の前で友達が魔女化して動きの止まった魔法少女など、たとえベテランでも一撃で始末できます。

 はい、これで称号【魔女】を獲得出来ました。

 後はほむほむがゆりちゃんを始末してくれるので全て完了ですね。

 さ、セーブしてタイトルに戻ったら次の周回行きましょう。

 

 と言ったところで今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。



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(3周目開始 〜 薔薇園の魔女)

筆が乗ったので初投稿です。

みんなも手を洗うときにはちゃんとV8を讃えよ!そうすれば指の間も綺麗になるゾ。
マッドマックスは手洗い推奨映画だった……?


 やっとほむほむが救われるRTAはーじまーるよー

 

 今回は合計三周目、ゆりちゃんを使ったデータでは二周目から開始していきます。

 軽く前回のおさらいをすると。

 

 ゆりちゃん「来るか!ほむほむ……お前に追いつかれたくない一心で選択した能力だ!……まだ来るなッ!「時」を止めるなッ!」

 マミさん「暁美さんッ!「時」を止めてッ!『吉良友梨香』の『スイッチ』を押させないでッ!」

 ゆりちゃん『今だッ!』「いいや!限界だッ!押すねッ!」

 ゆりちゃん「(トロフィーコンプまで)俺はとまんねぇからよ……止まるんじゃねぇぞ……」魔女化

 

 だいたいこんな感じでした。

 なおデータを引き継いだ上での二周目以降は難易度が上昇します、具体的に言うと魔女の攻撃力と防御力、体力と獲得経験値が上昇します、ちなみに最大強化は四周目までとわりと早い段階で最大強化です。

 まあ元々同じキャラでいくども周回するより様々なビルドで遊ぶのが面白いゲームですからね。

 そして二周目以降は開始前にキュゥべえが登場してなんか話しかけてきます、内容を要約すると。

 

 なんかすっごい量の因果持ってるね。

 それに釣られるように君の元に災厄が集まってきているよ、今はまだ抑えられてるみたいだけどね。

 良ければ僕の方でソレを預かっておこうか?

 YES/NO

 

 という感じですね。

 ここでYESを選ぶと……因果の方だけを持って行って災厄が振りかかりハードモード、通称厄憑きになります、F**k♂You。

 ハードモードは経験値が増えますが、さらなる難易度上昇が発生します、RTA的には稼ぎは最低限でレベルは常にギリギリなので、この周回は厄憑きにしません、へたしたらリセなので安定第一。

 

 では親のビルより見たビルの屋上からこの周回もスタートです。

 今回もマミさんの部屋に寄生するのでそれまでは適当な廃墟を住まいにしてほむほむを探しに行きましょう。

 その前にステ振りを……おほぉ^〜単独で機械の魔女を倒したのでとんでもない経験値が入ってますね。

 とりあえず今回は魔力に全ツッパします、これで保有魔力量も増えますし単純に爆破の威力が増すのでとってもうま味、もう魔女化の予定もないですからね。

 それではほむほむ捜索に向かいましょう。

 探す方法は極々アナログ的ですがまたほむほむが確率で現れる結界で稼ぎつつ出会えることをお祈りします。

 では結界マラソンイクゾー!おえ!

 ひとつ目……居る!

 つぎ……いや一発目でおるやんけ!

 これは幸先いいゾ〜コレ。

 ほむほむオッスオッス、さっきぶりやね。

 


 

 散々だった。

 このまま行けばもしかしたら、なんて思っていた矢先に不幸が訪れた。

 前回の周回で現れたイレギュラー、それも考えうる限り最高の魔法少女だった吉良友梨香の魔女化。

 それに伴い巴マミがそのまま友梨香の魔女化した姿、仮称傀儡の魔女に一瞬で殺されてしまった。

 とてつもなく厄介だったことに、私に糸を巻きつけて時間停止を無効化してその隙に巴マミがやられてしまった。

 能力や攻撃方法的に私は多数の処理には向かない、そんな私にほぼ全ての使い魔を差し向けてきたあたり、実は意識があったと言われたら信じてしまうかもしれない、わざわざ能力対策までとってきたのだから本当に。

 幸い目の前であんな惨事があった故にまどかもさやかも契約することはなかったが、結局ワルプルギスの夜を倒しきることはできずにまたこの日に戻ってきてしまった。

 本当に、本当に前回で決められなかったことが悔やまれる。

 今まで私が出会ってきた中で最も理想的なイレギュラーの魔法少女だった。

 非常に友好的で、腕は確かで、既に魔法少女の真実について知っているようで。

 久しぶりに暗い気持ちになることも少ない時間を過ごしていた。

 また彼女に出会える確率はどれだけある?

 ……ほぼ無いだろう、わかっているが未練がましくも前回を思い返す。

 もしあの時、私が別の魔女へ向かっていなければ。

 もしあの時、もっと早くあの魔女を倒していれば。

 たらればの話をしたところで、同じ状況はもう二度と再現できないのだから無意味だろう、だが思わずにはいられない。

 もし、私もまどかも友梨香も、他の全員も無事に笑いながら迎えられる未来があったなら、そここそが私の目指すべき世界だった。

 前回はまさに千載一遇の機会だったのだ。

 ……いつまでも引きずっているわけにはいかない、最良は逃してしまったかもしれないが、それでも少しでもいい未来を目指し続けるしかない。

 そう思い決意も新たに魔女の討伐を始める。

 街にいる魔女は一体でも少ないに越したことはない、それだけまどかの契約する確率は下がっていくのだから。

 そう思って結界に入ったのだが、何やら道やら壁やらが黒く煤けている。

 とてもデジャヴを感じる景色だ。

 まさか、そんなまさか……

 私は逸る思いを抑えて結界の奥地へと駆け抜ける。

 魔女がいるであろう最深部にたどり着いた瞬間、魔女が大爆発を起こし消し炭となった。

 前回何度も見てきた光景。

 一体どんな奇跡だろうか。

 今回も彼女と……

 

「あれ、やっぱりほむほむだ!ねぇねぇ何があったの?私魔女化したと思ったんだけど」

 

 なにかとんでもないことが目の前で起こっているような気がする。

 一度時を止めて頬をつねった私を誰が咎められるだろうか。

 


 

 という訳で称号【特異点】を獲得です。

 本作ではほむほむが記憶を引き継いでいる場合に限って主人公も前回の記憶を引き継ぐことができます、そして前回の記憶があることをほむほむに話すともらえる称号がこの【特異点】ですね。

 ついでに、元々仲が良かった状態で前回の記憶を引き継いでいる事を話すとほむほむの好感度が天元突破するので、一気に好感度最大までたどり着きます。

 ずっとたった一人で戦ってきた所に、突然記憶を持ち越した魔法少女が、しかも自分と仲が良くて一緒に戦っていた戦友とか絆されても仕方ないんだよなぁ……

 という訳で称号【初めての友達】と【時を超える友達】獲得です。

 【初めての友達】は誰かの好感度を最大にすると貰える称号で、【時を超える友達】はほむほむの好感度を最大にすると貰える称号です。

 友情系の称号は最終周回でまとめて回収する予定なので今回はこれだけですね。

 ちなみに記憶を引き継いだ上で好感度が最大になると自分が時間遡行者であること、まどかを救うためにこの一月を繰り返していることを教えてもらえます、事情を理解していると取れる選択肢が増えるので条件を満たしているときは基本的に話した方が楽です。

 

 さて、この周回で魔女討伐系称号を荒稼ぎしていくので序盤からガシガシ原作介入していきます、というかさっさと介入しないと薔薇園の魔女討伐出来ないので。

 と言っても今まで三話から介入してたのが二話から介入に変わっただけなのですが。

 それまではほむほむと魔女狩りしていましょう。

 好感度がカンスト状態なので8割デレのクーデレほむほむが見れるし、特有の会話もいろいろ有るのですがRTAなのでサブイベ系は回収しません。

 気になる子は、自分で買って……プレイしようね!

 そして、偉大なる兄貴とそのチルドレンを大好きになって……

 みんなの為に、RTAを……走ろうね!

 ちなみにどれくらいデレかというとまどかに対する二周目眼鏡ほむほむくらいです。

 薔薇園の魔女まで倍速じゃ!

 倍速の間暇だろう

 皆 様 の た め に 〜

 


 

 はたくましく生きていてくれ!』

 『ちょっと待て!!!』

 『では諸君っ!サラダバー!』

 

 そんなわけでたどり着きました薔薇園の魔女の結界最奥。

 薔薇園の魔女はぶっちゃけそんなに強くないです。

 攻撃手段がハサミと触手だけなので、ほむほむに使い魔を片付けてもらいながら、自分は魔女をペチペチ叩いていましょう、触手にさえ気をつけていれば大丈夫。

 触手だけは当たると拘束されてタイムロスなので、たとえハサミに当たったとしても捕まるのだけは避けます、手足なんか即座に再生できるので問題ありません。

 あ、利き手だけは切り落とされないようにしましょう、武器を取り落としてしまうので。

 そんなわけではいドーン!(爆破)

 

「あんたは転校生!……あと、誰?」

「どうやら、今回は貴女に先を越されてしまったみたいね」

 

 薔薇園の魔女を爆札すると結界が解け外に放り出されます、この時マミさんと愉快な仲間達が必ず一緒に外に現れます、なんかギスってるので適当に空気を和やかにしましょう。

 私は通りすがりの魔法少女だ!覚えておけ!

 

「旅する魔法少女なんて居るんだ……」

 

 マミさんとほむほむが睨み合いをしている間にまどかやさやかの方から懐柔していく事にしましょう。

 マミさんの方は友達だと思ってる後輩が居てカッコつけてるしメンタルも今は弱くないので、暫定的に敵対的なほむほむと一緒にいたゆりちゃんについては不信状態です、第三話で救助するまではノータッチで行きましょう。

 基本的に陽気で気軽な感じで話していれば二人共お人好しなので簡単に仲良くなれます。

 ところでほむほむさ、さっきゆりちゃんがまどかと話してた時羨ましそうにチラチラ見てただろ(因縁)。

 ちゃんと後でほむほむも仲間にぶち込んでやるからな。

 とりあえずこれで称号【薔薇園の魔女】獲得です。

 

「……あまり戦い方にとやかく言うつもりはないけれど、もう少し自分の体を労れないかしら?」

 

 ほむほむが心配してくれてますが、(これが最速なので変えるつもりは)ないです。

 最短で真っ直ぐに一直線に、魔力管理はしっかりやってるし、ソウルジェムだって破壊されないように守ってるから大丈夫だって安心しろよ〜

 それにいざとなったらほむほむが守ってくれるし安心!

 

「私の事を信じてくれるのは嬉しいけれど、本当に気をつけて、もう一度あなたの魔女を倒すなんて私は嫌よ」

 

 そう言ってほむほむは顔をそらしてしまいました。

 あら^〜いいですわゾ〜コレ。

 

 ほむほむがデレたところで今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 


 

 『今の』彼女の戦い方はあまりに苛烈だ。

 手足の犠牲を受け入れて魔女を倒す事を最優先にしている。

 魔法少女としての身体に慣れれば痛覚の遮断は難しいことではない、それならある程度のダメージは確かに無視できるだろう。

 彼女ほどの魔力を扱う腕があるなら、確かに手足をそのまま新しく作ることも出来るだろう。

 前回共に戦った時にはこんなに荒々しい戦い方はしていなかったはずだ、とするなら彼女が変わったのはあの魔女と戦った時だろうか。

 友梨香、巴マミ両名が揃って苦戦するほどの魔女、まどか達に聞いたところによると魔法に纏わる攻撃をほぼ無力化するなんていうとんでもない魔女だ。

 あれが彼女の価値観を変えてしまったのか?

 確かに、様子見などせずに最初から全力で倒しにかかっていればもしかしたら彼女は助かったかもしれない、彼女の持つ魔法は速攻にこれ以上ないほど向いた能力だ。

 だからといって、その姿を目の前で見るのは心苦しい。

 たとえ腕が吹き飛ばされようと、脚がもげようと、右手に握ったスタッフだけは落とさぬように果敢に接近してそれを叩きつける。

 見ているこちらとしては、自ら死の淵へと歩を進めているようで気が気でない。

 私は多くの経験をしてきたと思っている、それでも死だけは経験したことがない。

 それを経験した時が私の終わりなのだから当たり前だろう。

 自分が終わる、消えていく感覚とはどれだけ恐ろしいものだろうか。

 その感覚が彼女をここまで苛烈にさせるのだろうか?

 ソウルジェムは魂そのもの、その心の持ちようで穢れを抑えることも出来れば、増えてしまうことすらもある。

 ではもし、魔女に対するトラウマを抱いた魔法少女が現れたとしたら、その魔法少女は戦い続けることができるのか?

 その穢れの浄化は間に合うのか?

 普段の彼女に変わった様子はない、魔女と戦うときにだけあの苛烈な様子を見せるのだ。

 いや、今はまだ攻撃に偏っているから大丈夫かもしれない、うまく魔女を打ち倒せれば彼女の心に安らぎが訪れるだろう。

 でももし、もしも彼女のトラウマが刺激されて恐怖に変わってしまったら、彼女の心は耐えられるだろうか?

 私が巻き込んでしまった。

 理由は不明であるけれど、私のループと同時に彼女の記憶も引き継がれてしまった。

 もしまた彼女が魔女化してしまっても、きっと倒すことはできる、倒さなくてはいけない。

 それでまた時を戻したらどうだ?彼女の記憶はまた引き継がれるのか?

 そうなってしまえば彼女はもう耐えられないかもしれない。

 今回だ、今回で決着をつけるしかない。

 私の事情に巻き込んでしまって、それでも私に協力してくれる彼女の事情を理解してあげられるのは私しかいない。

 どうして私のそばにはこんなに優しい人が居てくれるのだろう。

 どうしてこんなにも守りたい人達が私を守ってくれるのだろう。

 守られるばかりでは居たくない、今回こそ私が守りたい、彼女の期待に応えたい。

 まどかも、友梨香も、必ず守りぬいてみせる──!



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(稼ぎ 〜 お菓子の魔女)

生きてたので初投稿です。


 RTAの続きもう始まってる!

 

 今回はマミさん救助のためにお菓子の魔女を倒しに行くところからですね。

 お菓子作りの師匠として師事するためにも好感度上げは必須なので住み込みはします、ですが好感度マックスになるといろいろ重くて面倒なのでマックスにはしない程度に気をつけましょう。

 いやほんと、学校以外ではどこにでもついてくるので……それにおまけされてまどかとかさやかとかついてきて会話イベントだなんだとロスが頻発するので、仲良くなりすぎてはいけません(戒め)。

 最後の周回では仲良くなるからそれまで我慢してくれ。

 

 あっそうだ(唐突)。

 コメントでほむほむの正気度を気にしている人がいっぱいいたけど、必ずしも毎回引き継がれるわけじゃないから安心してどうぞ。

 特に今回は【新たな明日へ】というほむらと友好的な状態でワルプルギスの夜を倒すと手に入る称号を獲得するためにワルプルギスを討伐するため、その時点でこの世界線のほむほむはタイムリープしません、次の三周目では別のほむほむと、別のゆりちゃんが邂逅するだけなのでまた初対面からです。

 

 では、お菓子の魔女までは稼ぎを行いましょう。

 正直なこと言うと、最後の周回は好感度稼ぎの為に奔走するので、魔女を倒したりして稼ぎをしている時間は無いんですよね、そういう意味ではこの周回から厄憑きにして経験値稼ぎたかったんですけど、そうすると今度は機械の魔女とワルプルギスでの事故死率が高く、断念せざるを得ませんでした……おのれ機械の魔女、ゆ゛る゛ざ゛ん゛!!

 その上で、最後に取りたいスキルの要求ポインヨが激重なので、ここと三周目の稼ぎがかなり重要になります、最高効率でこの街の魔女を狩りつくせ。

 ただし、ほむほむの好感度が最大の場合やり過ぎると無茶を心配したほむほむに止められて、更に無視して狩り続けると後ろからパンパンパン!(銃声)されてほむホームにお持ち帰り、軟禁されるので、やり過ぎないようにしましょう。

 いくらゆりちゃんに四肢回復能力があるとはいえ、君容赦なさすぎでは?ボブしみ。

 

「少し無理し過ぎじゃないかしら、魔女を倒すのは大事だけど、それで疲れて死んでしまったら元も子もないわよ」

 

 うーん……今回はほむほむの制止が早いですね……

 もうちょっとだけ稼いでおきたいですし……

 うん、でもそうですね、無茶するのはいけないですよね。

 

 でも馬鹿野郎お前俺は狩るぞお前!

 あんまりシカトし続けると本当にパンパンパン!(意味深)されてしまいますが、でもたまたま魔女の結界に巻き込まれるのは仕方ないですよねぇ?

 一部のモブ魔女は結界の発生する時間と場所が固定なので、孵化の瞬間にその場にいれば結界に巻き込まれます、そうなったら仕方なく脱出のために魔女を倒しましょう。

 大抵ほむほむと別行動になりますが、モブ魔女ならロスもそこまで大きくありません、経験値が手に入らないほうがよっぽど大問題なのでこれは必要経費です。

 あとストーリー上の魔女にはいくら参戦してもパンパンパン!されないので安心して突撃ー!(にほんへ)しましょう。

 とりあえず探して魔女の結界にたどり着いたわけではないと言うのを証明するために、今日はショッピングモールまでほむほむと向かいたい所なんですが……

 

「……今日は無理ね、また別の日なら」

 

 まあショッピングモールに向かったって事だけ伝えられていれば充分でしょう。

 まさかほむほむもゆりちゃん(の中の人)がまだ孵化すらしてないグリーフシードの場所を知ってるとは思わないですからね。

 とりあえずショッピングモールまでほらいくどー。

 おや、まどかとさやかが居ますね、一条きゅんのお見舞いでも買いに来たんですかね?

 

「あ、ゆりかちゃん」

「なに、ゆりかも買い物?」

 

 一度話しただけなのに、二人とはそれなりに友好度高いのでほむほむみたいに邪険には扱われないですね、二人共聖人だってはっきり分かんだね、悪い人にころっと騙されそうで心配……心配じゃない?

 丁度いいので二人に証人になってもらいましょうか。

 証人が居ればほむほむの心象が多少マシになるので軟禁まで猶予ができます。

 とりあえず二人には、魔女を狩りすぎてドクターストップならぬほむらストップがかかったので冷やかしに来た。と説明しておきましょう。

 

「ゆりかちゃん、そんなに毎日魔女を狩ってるの?」

 

 (ストーリー進行しないと)暇だから仕方ないね♂

 グリーフシードも貯まるので(やらない理由が)無いです。

 

「ひ、暇だからって……」

 

 ドン引きされてますけど、学校も行ってない専業魔法少女なんてこんなもんです。

 ちなみにここまでご視聴の兄貴達はご存知だと思いますが、魔女は狩り尽くしますが使い魔は手を出しません、経験値はまず味で魔力をただ消費するだけのゴミクズ以下の清掃員からしたかたつむり観光客くらいの価値しかありません。

 適当に二、三人食べて成長してくれたら狩ります。

 もちろん最後の方の使い魔のたぐいは言いません、これ言うだけでさやかの好感度がメガトンコインします。

 ちなみにその程度でまどかの好感度はほぼ下がりません、聖人君子かな?

 

「えっ……これって魔女の結界!?」

「また〜!?どんだけあたし達ってついてないのよ!」

 

 そんな説明をしている内に、すぐ近くで魔女の結界が発生しましたね。

 いやー、まさかこんな巻き込まれるだなんて思ってもみなかったなー、不幸だなー、でも他に魔法少女もいないしゆりちゃんが倒すしかないなー。

 この魔法少女ではない一般人二人を巻き込んだ魔女は一体何者なのか、その謎を明らかにするべく我々は魔女の結界奥地へと向かった……

 まあ相手はモブ魔女なんですけどね。

 こんなザコこの素敵なステッキ(激ウマギャグ)で殴ればボンッで終わりです。

 

「す、すごい……」

 

 目の前で魔女を瞬札したのでまどかとさやかの好感度が上昇します。

 燃費以外は最強の魔法少女ですからね、名も無いモブ魔女なんてこんなもんです。

 さて、それじゃあほむほむが来る前に撤収を……

 

「ゆりか、何をしてるの?」

 

 おっ、ほむほむじゃ〜ん(手遅れ)。

 いやですね、偶々魔女の結界に巻き込まれちゃいまして……そう仕方なく、仕方なく倒さざるを得ない状況になっちゃったんです。

 ね、まどかとさやかもその瞬間見てたよね、ね?

 

「あのねほむらちゃん、いきなり魔女の結界に巻き込まれちゃって……」

「はぁ……」

 

 ゆりちゃんが必死に弁明している姿を見てまどかが助け舟を出してくれました、ありがとナス!

 ほむほむがおでこに手を当ててため息を吐いてますね。

 ため息吐くと幸せが逃げていくゾ。

 

「誰のせいだと……」

 

 とりあえずまたこれで経験値が稼げたので問題ありません、さあ帰りましょ。

 あっそうだ(唐突)

 これゆりちゃんの連絡先なので持っててどうぞ。

 まどか達から連絡があって救助に行く場合もほむほむからパンパンパン!されなくて済むので合法的に稼ぎができます、これからもいっぱい魔女に巻き込まれてくれよな!

 ただし結界に巻き込まれる前じゃないと連絡できないから気をつけてね!

 とまあこんな具合に倍速で修行するぞ修行するぞ修行するぞ!

 

 (倍速BGM:緑ドンより『~万里は続くよどこまでも~』)

 

 ほむほむの監視がきつくて全然稼げなかった(小並感)

 稼ぎ場所がないわけじゃないし、まええやろ……(震え声)

 それにその空いた時間で少しまどか達とお話しして好感度調整もできたので良しとしましょう。

 そんなこんなでまどかからお電話が来ましたね、日付的にもおそらく病院でグリーフシード見つけたってもので間違いないでしょう。

 

『あ、ゆりかちゃん!実は病院で孵化寸前のグリーフシードを見つけちゃって……今さやかちゃんが監視してくれてるの!マミさんと一緒に向かってるんだけど、もしかしたらゆりかちゃんの方が近いかもって思って……』

 

 ん、おかのした、すぐ(直ぐにとは言っていない)向かいますね。

 マミさん達は突入済みになるように調整してほらいくどー!

 あとは前の周回と同じで、第二段階に入ったところで救助に入ります。

 正直初見殺しなだけで、第二形態に入ったところで噛み付きしか攻撃手段がないのでただの雑魚です、モブ魔女より多少硬いですが、それだけなのでちゃちゃっと片付けちゃいましょう。

 ほむほむですか?やつは私が置いてきた、ゆりちゃん一人で救うほうが好感度が上がりやすいのでな……

 結界がなくなれば外に放り出されるしへーきへーき。

 てなわけではいドーン!

 間に合ったみたいだね!良かったよ!いやぁまどかのおかげだぁ(白々)

 それじゃあ事情を説明して今回もマミさんの家に居候させてもらいましょう、まどかと仲がいいのでゆりちゃんの事も信じてくれます。

 お前の信頼ガバガバじゃねぇかよ。

 今回も無事居候させてもらえるそうなので今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 


 

 最近になって突然ここ見滝原市に魔法少女が二人も増えた。

 一人は暁美ほむら、能力は今のところ不明だけれど本物の拳銃を使っていることから、物理的な攻撃力のある魔法の類ではないのでしょうね。

 理由ははっきりと聞いたわけではないけれど、何故か執拗にキュゥべえを追い掛け回していて、おそらく魔法少女を増やさない事が目的じゃないかと思う。

 もう一人は吉良ゆりか、能力は強力な爆発を起こす固有の魔法を持っているらしい。

 らしい、というのも実際使っているところを見たわけではなく、鹿目さんと美樹さんからそう聞いたのだ。

 最初はあの暁美さんと一緒にいたことから、彼女も魔法少女を増やすことに反対しているのかと思ったが、特別そういうわけでもないようで、彼女自身は本当にたまたまこの街にやって来て、そしてたまたま暁美さんと魔女狩りを共に行っていただけらしい。

 歳は私と近そうに思えるけれど、学校には通っておらず日本中を津々浦々に旅をしながら過ごしているのだとか。

 旅をする魔法少女、なんだかかっこ良くて少し憧れるわ。

 そう言えば先日、鹿目さん達が魔女の結界に巻き込まれてしまった時に、二人を連れてそのままおそらく最短ルートで最深部まで行き、そして一瞬で倒してしまったのだとか。

 彼女たちの話を聞く限り、吉良さんの方は悪い人ではないのだと思う、明るく誰とでも友達になれそうな人、という印象を受けた。

 彼女経由ならあるいは、暁美さんとも話し合いの余地は取れるかしら?

 


 

 間違いなく、死んだと思った。

 油断していた。

 鹿目さんが、私に憧れてくれていると、一緒に戦う友達になりたいと言ってくれて、舞い上がってしまっていた。

 魔女をリボンで固定して、ティロフィナーレを放ち、完全に倒したと思っていた。

 でもそれは擬態で、本体はあのぬいぐるみの中に潜んでいて、完全に気を抜いたその瞬間に私に向かって飛び出してきた。

 余りにも弱いことをもっと気にするべきだったのだろう、それこそがあの魔女の策略で、たった一撃で命を喰い取る事に特化したあの本体の姿はまさに戦略的だ。

 開かれた口が閉じれば私は死ぬ、そう理解する前に、救いの手は差し伸べられた。

 

「なんとか間に合ったかな……っと!」

 

 横から飛び出してきたのは一本のステッキで、それが力強くフルスイングされて魔女の頭にぶつかると、目を回しながら魔女は一度私から距離を取った。

 そうして初めて救援者の姿を確認した、ローブをまとったような魔法少女の衣装、シンプルだがお洒落なステッキ、一度しかその姿は見たことがなかったけれど、すぐにわかった。

 

「ゆりかちゃん!」

「まあ任せてくれたまへ……よ!」

 

 せっかくの食事を邪魔された魔女が、標的を吉良さんに変えて再度正面から突っ込んできた所を、待ってましたと言わんばかりにカウンターのフルスイング、怯んだところに更に追撃。

 おかしいわね、魔法のステッキってそう使うものだったかしら……

 それからも魔女の攻撃を紙一重で躱しながら、確実にカウンターでステッキを叩きつけていく吉良さん、そして決着の時が訪れた。

 吉良さんがステッキを振り下ろした瞬間にとても派手な爆発、魔女は内側から弾け飛び、僅かな残骸すら残らなかった。

 

「いやぁ、間一髪って所かな、まどかの連絡のおかげだよ」

「あの時ゆりかちゃんの連絡先教えてもらってて良かったぁ……今日は本当にありがとうゆりかちゃん!」

「私からもお礼を言わせて、ありがとう吉良さん」

「なぁに、困った時はお互い様だよ」

 

 こうして改めて私は吉良さんと自己紹介をして、少し彼女との距離が縮まった。

 こうして命も救われた訳だし、何かお礼ができるといいのだけど……

 徒歩で私の家に皆(いつの間にか暁美さんは居なくなってた)で向かっている時にふと思う、そう言えば旅をしていると言っていたけれど、一体家はどうしているのかしら?

 

「えっとね、街の向こうの方にある廃墟知ってる?あそこに寝泊まりしてるよ」

「え?あそこに住んでるの!?」

 

 美樹さんもすごく驚いているけれど、当然私も驚きを隠せない。

 旅慣れてるからとはいえ、女の子がほぼ野宿のような生活なんてダメよ!

 そう思い家に招待すると、彼女はそれじゃあ是非ということで私の家に居候することになった。

 まだまだ命の恩には足りないけれど、これで少しは返せたかしら?

 それに、家族以外の誰かとの共同生活なんて初めてでなんだかワクワクしちゃうわね。




それではまた失踪します。


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(機械の魔女戦 〜 黄色いの説得)

ウマ娘やったりウマ娘やったりAPEXしてたので初投稿です


 前世の敵討ちをするRTAはーじまーるよー。

 前回またマミさんのヒモになることに成功したので、今回はその続きからです。

 次に出てくる魔女は、前回のゆりちゃんを魔女化させた機械の魔女です、ぶっちゃけ事故死はワンチャンありますが、前回より魔力量が増えているので安定はすると思います、ただ相変わらずほむほむ到着までに討伐するRTAなのでシビアなことに変わりありません。

 前回と変わらず、晩御飯作りながらお菓子作りについて話題を振ってお菓子を作らせてもらいましょう。

 これからの日課は朝寝て、夕方お菓子を作り、夜は魔女討伐です。

 マミさんの家でお菓子を作ってお菓子作りスキルが上がる、ついでに魔女討伐時にほむほむにお菓子をプレゼントしてご機嫌伺い、更にグリーフシードと経験値も貯まる、おまけでマミさんとほむほむの距離が縮まってワルプル戦が楽になる、完璧なチャートだぁ……

 ただし機械の魔女にほむほむは参加させません、経験値は僕の物だ……!

 まあそんな前回も見たような光景なので倍速だ。

 

 その間にこれ以降のステ振り並びに獲得スキルをご説明しておきましょう。

 まずステータスについてですが魔力極振り、以上です。

 暴力!暴力!暴力!魔力=火力のゆりちゃんには必須ステータスなのと、ワルプル戦での魔力消費がえげつないので必ず上げなくてはいけません。

 肉体面のスペックは前回の周回で目標値まで伸ばしました、あとは細かいイベントで上昇するかもしれませんが誤差です。

 スキルについては今まで出てきたものだと、【魔力譲渡】【活性化】【魔力掌握】この三点は最後に取るスキルの前提スキルになっているので、必ず取る必要があります。

 というか、レベ上げがしんどいのはこいつらのせいだってそれ一番言われてるから。

 前提スキルは他にも有り、伊達でスキルツリーの最奥に配置されてるわけではない強力スキルなのですが、合計要求スキルポイントがお太い!

 その最後に取るスキルの名前は【愛】です。

 何故そこで愛!?とどっかの教授がツッコんでるかもしれませんが、今回は見送ったもう一つのスキルは【勇気】です。

 ここまで言えば分かるかもしれませんが、杏子のセリフ『そういうもんじゃん?最後に愛と勇気が勝つストーリーってのは』に対応した原作リスペクトスキルです。

 効果はまだ伏せておきますが、正直ぶっ壊れチート能力です。

 そのぶっ壊れチート能力があってラストのワルプル戦が二回に一回突破できるかどうかってどうなってるんだ……(絶望)

 

 おっと、機械の魔女の結界前にたどり着きましたね。

 それでは今日も魔法少女体験ツアーとかいう自札体験ツアーご一行をお連れして結界の奥地へ向かいましょう。

 ほむほむが来るまでがタァイムリミットなので、突入前にセーブしてほらいくどー。

 道中の使い魔はマミさんに片付けて頂いて、ゆりちゃんは魔力温存です。

 マミさんもゆりちゃんの燃費の悪さは知ってるので率先して使い魔を掃除してくれます。

 そしてたどり着きました、良くぞ前世のゆりちゃんを頃してくれたな!成敗してくれる!オラオラ来いよオラァ!

 てなわけで機械の魔女戦第二ラウンド開始です。

 まず初手はまどか、さやかの二人に結界を作って使い魔の攻撃をブロックする事です。

 これやらないと使い魔にやられて契約されたりして、とにかく足手まといなので必要な措置です。

 じゃあ連れてこなきゃいいじゃんアゼルバイジャン、再走して♡と思ってる早漏兄貴達もご安心ください、こいつらは使い魔の気を引くデコイの役目を果たしてくれるので、RTA的にはむしろいた方がいいです、二周目ともなると使い魔とはいえ割とダメージがお太いので。

 ついでにまどか達が狙われるとマミさんは率先して使い魔掃除をしてくれますし。

 そんなマミさんですが、しばらくは魔女に攻撃してますがダメージは全く通っておりません、ゆりちゃんは事前知識で魔法攻撃への耐性があることを知ってるので、適当なタイミングでそれを伝えてマミさんの行動を使い魔掃除に切り替えてもらいましょう。

 ゆりちゃんは前回同様とにかく走り回って攻撃を避けながら素敵なステッキで浸透と爆破を魔女に付与していきます。

 止まるんじゃない!犬のようにかけ(パァン!!

 

 失礼しました、頭を吹き飛ばされてしまいましたが魔力には余裕があるのでセーフ、ガバじゃないからヘーキヘーキ!追撃食らわなければいいだけってそれ一番言われてるから。

 というかマミさんは何してるんですか、あなたが使い魔を処理しないとまたゆりちゃんのミンチが増えちゃうだルルォ!(5敗)

 あー、これはゆりちゃんの頭のミンチを見て死んだと勘違いしてますね。

 さらにその後何事もなかったかのように活動再開したことで恐怖のデバフ付与と言った感じでしょうか。

 はぁ〜(クソデカ溜息)ほんまつっかえ!

 人の頭が吹き飛んだくらいで何を動揺してるんですか、事情は後で説明するから今は使い魔をオナシャス!センセンシャル!

 とりあえずそのうち復活するはずなので、今はとにかく魔女を殴ることに集中しましょう。

 前回は無駄遣いして意図的に減らしていたグリーフシードも今回は余裕を持たせてあるので、前回のように魔女化するということは早々ありません。

 何回コイツとの戦いを練習したと思ってるんですか、だからこの戦いで、私に精神的動揺は決して無いものと思っていただこう!

 

 それでは前回も見たゆりちゃんがホラホラッシュを魔女にぶち込む姿を背景に、何故ゆりちゃんは頭を吹き飛ばされても頭を再生できるのかについて、お話します。

 ゲームシステム的に言うなら『身体再生』スキルがあるからで終わりなのですが、物語的に言うなら魔法少女は別に脳みそで思考している訳ではないからですね。

 まずシステム面から、これは厳密に言うなら身体再生スキルのレベル2を持っていると自動再生(魔力消費up大)を使えるからですね。

 この能力があると四肢欠損や頭部欠損の際に自動的に再生してくれる効果があるのですが、代わりに魔力消費がかなり多いです、またリキャスト中に再度欠損されると蘇生にラグが発生し頭部ならば死亡判定が出され、自動再生を持っていない場合は一度目の頭部欠損時点で死亡判定が出されます、なお自動再生はオンオフ切り替え可能です。

 物語的な面としては、ソウルジェムこそが魔法少女の本体であり、体は今までどおりの日常を送る為のオプションパーツに過ぎません、身体再生のスキルはそのオプションパーツの欠損した部分を魔力で作りなおして繫いでいるだけなんですね、故に頭を破壊されても一瞬ならば意識を保持したまま魔法の行使が可能となっているわけです。

 というか極論するとこれは魔法ではありません、魔力を体の形にして放出してるだけなので。

 なのでこのスキルはあくまで自分の体を造り直すスキルであって、他の魔法少女の治療やましてや人間の治療には一切使えません、当たり前だよなぁ?

 

 なんて説明してたら十分追い詰められましたね。

 魔力の残量確認、ヨシ!発破!

 魔女の沈黙確認、ヨシ!

 てなわけで機械の魔女、工事完了です……経験値がうん、美味しい!

 こいつたぶんほむほむの参戦前提の調整の結果もらえる経験値がめちゃくちゃ多いんですよね、経験値は参戦魔法少女の数で減ってしまうのでRTA的にはどうしてもほむほむ抜きで倒したい相手です。

 

「ゆりか、どうやら無事──」

「今のはどういうことなの!?説明して頂戴!」

 

 ほむほむが来たところで、マミさん説得タイムも同時にきました……

 これはですね、マミさん的にはどう見ても死んだはずなのに生きてるからこそ起こるイベントでして、マミさんの目の前で魔法少女の真実に触れるような事、つまりソウルジェムを体から引き離した際の反応だとか、魔女化だったりをした際にも発生します。

 マミさんと友好的な上で、魔法少女の真実について知っている場合は説得を行うことが可能となっておりまして、その成功率は友好度と性格等が関わっているらしいです。

 なので魔法少女の真実は知っていても、敵対的でコミュ症のほむほむでは説得ができなかったわけなんですね。

 このイベントが発生した時点で錯乱は既に少しマミさんしているので、問答無用でリボン拘束されます、これはイベントシーンでかけられるのでどうあがいても回避不可です。

 あとついでにほむほむも巻き添えを食らって拘束されてますね……マミさんは普段からそれくらい活躍してくれませんかね?

 まあ発生したものは仕方ありません、RTAの戦闘スタイル的にいつかは発生してしまうものなので事前調査も済んでいます、最良の結果になるように選択肢を選んでいきましょう。

 魔法少女はソウルジェムに魂を固定化しているため、肉体の損傷は魔力で直せること、これはコツをつかめば一瞬で治癒できること、また同じ理由で意識を一瞬ならば保てることを教えましょう、間違っても魔女化について教えてはいけません、更に錯乱して『みんな死ぬしかないじゃない!』されます。

 なんならキュゥべえに確認に確認してみてくれていいよ、という事を伝えたら説得完了です……あとはマミさんが信じてくれることを祈るのみです。

 ……(走者祈祷中)

 ヨシ!今回は問題ないですね。

 まあいつこれが起こってもいいように、マミさんの好感度は高めを維持するようにしてきていたので、それが功を奏しましたね。

 というか失敗したら機械の魔女戦からやり直しとかやめてくれよ……

 とまあ今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 


 

「そんな!攻撃が全然効かないなんて……!」

 

 魔女の結界奥地、そこで私達は魔女と戦っていた。

 いままで通り……ううん、今まで以上に万全の状態だった。

 戦う前に魔力の余裕があり、精神的にも落ち着いていて、それ以上に一緒に戦う仲間と、そして未来の後輩候補達がいてこれで万全じゃないはずがなかった。

 だというのに、目の前の魔女に歯が立たない。

 普通のマスケットによる攻撃だけじゃない、ちょっとした大技なんかも使ったけれど、僅かなダメージも与えられている様子がない、こんなことって……

 

「やっぱり間違いないかなぁ……」

「友梨香さん、この魔女を知ってるの?」

「んまぁ、ちょっとね……魔法による攻撃を尽く弾くとかいうちょっと頭おかしい魔女だよ」

 

 魔法による攻撃を弾くって……そんなのどうやって倒せばいいのよ。

 でも、友梨香さんはそれを知ってるということは、もしかして戦ったことがあるのかしら、だとしたら倒し方も分かるはずよね?

 

「友梨香さんは、この魔女と戦ったことが?」

「うん、前にね、だから倒し方は分かるよ」

 

 やっぱり、完全に無敵なんてことはなくて、何かしらの弱点っていうのはある物よね、完璧超人なんてかっこ良くないもの。

 で、それってなんなのかしら?

 

「他の魔女よりいっぱい殴っていっぱい爆破する」

「……それだけ?」

「それだけ」

 

 ……なんというか、とてもストロングスタイルな戦い方ね。

 でも、そういう完璧超人に対して泥臭く勝つっていうのもカッコイイわよね……うん、多分そうだわ。

 

「そんなわけだから、使い魔を引き離してもらってもいいかな?」

「ええ、任されたわ!使い魔になら攻撃が通じることはわかってますもの!」

 

 こういう役割分担っていうのはやっぱり憧れていたし、お互いの背中を預けるみたいでとても良いわね!

 まあ普段から結構魔女は友梨香さんに、使い魔は私がってことが多かったけれど。

 友梨香さんは火力が高い代わりに燃費があまり良くないから仕方ないわよね。

 そんなふうに思って戦っていたのだが、一匹の使い魔を撃ち漏らしてしまった、それが引き金だった。

 

「友梨香さん!避けて!」

 

 撃ち漏らしてしまった使い魔に、主である魔女に攻撃を仕掛けていた友梨香さんを狙った攻撃を許してしまった。

 友梨香さんは既に攻撃の姿勢に入ってしまっていて、とてもでは無いが避けられそうには見えない。

 そして、使い魔から放たれた凶弾は寸分の狂いなく友梨香さんの頭に吸い込まれていった。

 私の持つマスケットなんかよりもよほど大きな弾丸に貫かれた頭は、肉片を撒き散らしながら爆発し、友梨香さんの体も力が抜けぐらりと揺らいだ……

 こうして、魔法少女として戦っているからには分かっている、わかっていたつもりだったが、僅かな油断でこんなにも簡単に命は……

 そんな絶望に浸る時間もなく、突如友梨香さんのソウルジェムが輝くと同時に友梨香さんの頭があったあたりが光る。

 その光が晴れるとそこには以前通りの友梨香さんの頭があった。

 今、確かになくなったはずの頭が……

 今まで何度か手足を再生しているところは見た事があった、ベテランだけあって、膨大な魔力量から様々な魔法が使えるのだと感心したものだった。

 だが、頭の再生は訳が違うだろう。

 頭が、脳がなくなれば思考ができないのだから、魔法の行使だってできないはず、なのに一体なぜ?

 それにどうしてたった今頭を吹き飛ばされたばかりだというのに、そんな風にすぐに戦いに戻ることができるの?

 コレが、本当に私と同じ魔法少女だと言うの?

 


 

 魔女の結界から抜け出した私は、たまに時を止めながら、あるいは動かしながら必死に街を駆けていた。

 結界に巣食っていた魔女を倒し外に出ると同時に私の元へ一通のメッセージが届いていたことが原因であり、その内容は私を焦らせるには十分すぎるものだった。

 差出人はゆりか、内容は前回と同じ日、同じ場所に魔女の結界が発生しており、おそらく前回の下手人である『機械の魔女』である可能性が高いという旨だった。

 機械の魔女は前回ゆりかが自らの命と引き換えにまどかや巴マミ達を守りきり倒してみせた相手である。

 痛み分けとはいえ一度は倒した相手、手の内もわかりきっている、アレ以来更に戦闘にも磨きがかかったゆりかが負けるとは思えない。

 しかし、しかしだ。

 前回自らが魔女化する原因となった魔女を目の前にして果たしてゆりかは平静を保っていられるのか?

 あの日以来過激となった戦闘スタイルは、異常なペースでの魔女討伐は恐怖の裏返しではないのか?

 わからない、彼女なら多分平気だろうとは思う。

 彼女はとても強い人だ、これくらい乗り越えられるかもしれない。

 でももしそれが私の希望的観測に過ぎなければ?

 私はまた、大切な友達を失ってしまうかもしれない。

 それは、嫌だ。

 それもよりにもよって、またしてもあのインキュベーターの策略によって。

 あれは間違いなくインキュベーターが狙ってグリーフシードを設置している、今回で確信した。

 私が今相対していた魔女も前回その時に戦っていた魔女と同じ時間、同じ場所、同じ個体だった。

 おそらくではあるが、ゆりかを中心として巴マミと私が協力しワルプルギスの夜に対抗し何事もなく倒してしまう″可能性″を嫌ったのだろう。

 ゆえにこそ切ってきたジョーカー、それがあらゆる魔法を無効化する魔女なのだろう。

 私にとってはカモのような魔女だ、何せ私は魔法を使った攻撃はしていないのだから。

 私の攻撃は物理的な力を持った、科学の力なのだから。

 だからこそインキュベーターは狙って私のそばに孵化寸前のグリーフシードを置いて時間稼ぎをしたのだろう。

 しかし、そんなインキュベーターの策略はどうやら失敗に終わったようだ。

 魔女の結界最深部にたどり着いたその瞬間、機械の魔女は木っ端微塵に消し飛んだ。

 たどり着いた私に気付いたゆりかが私にピースサインを向けてくる、どうやら穢れも問題ないようだ。

 魔女が魔法を″ほぼ″無効化する?ならいっぱい殴って無効化できないくらいいっぱい爆破すれば良いよね!力こそパワー!爆破バンザイ!

 今回のループで彼女から聞いた機械の魔女の倒し方である、まさかインキュベーターもそんな方法で機械の魔女が突破されるなどと思ってもいなかっただろう、ざまぁ。

 

「ゆりか、どうやら無事──」

「今のはどういう事なの!?説明して頂戴!」

 

 なんでゆりかじゃなくて巴マミ(こっち)が錯乱してるのよ……



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