新しくアカウントを作成したらTSしたのであのキャラを目指します。 (ギブス)
しおりを挟む

TS弓使いと初ログイン。

どうも、ギブスと申します。
約一年ぶりに小説を書いたのでどこかおかしいかもしれないですが、楽しんで頂ければ幸いです。

それではどうぞお楽しみ下さい。


・ステータスに《初心者の矢筒》のステータスをプラスするのを忘れていたので追加しました。


「…NWO?」

 

《おう!面白いから(しゅう)もやらないか?》

 

 

 

それはある日曜日の昼下がりにかかってきた幼なじみの拓海からの電話から始まった。

 

NWO、正式名【NewWorld Online】は最近話題のVRMMOというジャンルのゲームだ。拓海がこのゲームのβテスターだったらしく、それが面白かったのでオレを誘う為に電話してきたらしい。

 

 

「……まぁ、やっても良いけどオレそのNWO?のハードは持ってないぞ?」

 

《ああ、それなら大丈夫だぜ。俺がβテスターだったのはさっき言ったな?その報酬にNWOの正式版とハードが貰えたんだ。ハードは元々持ってたからそれをお前にやるよ。だからソフトだけ愁が用意してくれ。》

 

「はぁ…わかった。明日帰りにソフトを買ってお前の家に寄るから、その時にハードを貰ってくよ。」

 

《おう!絶対お前もハマるから楽しみにしてろよ‼️》

 

 

そう言って拓海からの電話は切れた。

…はぁ、廃ゲーマーの拓海と違ってオレはゲームはあんまりしないからなぁどうなることやら。

 

 

…翌日の夕方、NWOのソフトを拓海から貰ってきたハードにインストールし設定その他をやって、あとはスタートするだけなのでオレは自室で横になった。

 

 

「…っと、あとはスタートするだけだな。それじゃ始めますか。…リンケージ。」

 

 

オレがスタートワードを呟くと機械がそれを関知してログインした。

目の前が暗くなり暫く経つと【Welcome To NewWorld Online】とタイトルロゴが表れ先ずはキャラ設定から始めるらしい。

まずは名前からで目の前に現れたキーボードに苦戦しながら“SYU”と打つ。次は容姿設定だが…ふーん、身長や容姿は弄れないけど髪色や眼の色も変更可能か。まぁ、この辺はそのままで別に良いか。それで次は使用武器の設定か。武器設定だがこれがやたらと種類があった。剣・槍・斧・弓・杖といったRPGの定番のものから、刀・斧槍・ナックル・チャクラム・鉄扇などマニアックなものまであった。

…う~ん、普通なら剣や槍が良いんだろうけどたぶん拓海が使うだろうから、オレは後方から攻撃出来る弓にしとくか。…というか、チャクラムや鉄扇を選ぶヤツっているのか?

最後にキャラのステータス振り分けか。

…う~ん、こんな感じか?

 

 

ユウ

HP30/30

MP10/10

 

【STR 10(+20)】

【VIT 10】

【AGI 40】

【DEX 30(+10)】

【INT 10】

 

装備

頭【空欄】

身体【空欄】

右手【初心者の弓】

左手【空欄】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品

【初心者の矢筒】

【空欄】

【空欄】

 

スキル

なし

 

 

 

どうやら弓は装飾品枠を一つ使えなくなるのはデフォルトらしいな。それと名前が“シュウ”じゃなく“ユウ”になっているのはたぶん打ち損じだが、本名じゃない方が良いからこのままにすることにした。

初期ステータスは100ポイントなのでとりあえず攻撃を避ける為にAGI(素早さ)と、極打ちみたいなことが出来ると信じてDEX(器用さ)に多目に振ってあとは適当に振っておいた。

失敗してたらもう一回作り直せば良いしな。

 

 

[以上のステータスで宜しければスタートします。

よろしいですか?YES/NO]

 

 

暫くステータスを観ているとそんなことが書かれた半透明のパネルが現れたので、もちろんYESをタップしてゲームスタートを選ぶ。

すると身体が光出して眼が開けられないからそのまま身を任せることにした。




どうも初めましての方は初めまして。
お久しぶりの方はお久しぶりです。
ギブスです。

防振り面白いですねw
今回はステ振りまでしてログイン直前までにしましたが、原作勢の誰と最初に絡ませるか悩むところですね。
では、次回もお楽しみにw


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとはじまりの街。

どうもギブスです。
今回も短いですが楽しんで頂ければ幸いです。

それではどうぞお楽しみ下さい。


-はじまりの街-

 

光が収まってきたので眼を開けるとそこは活気あふれる城下町みたいなところだった。

行き交う人は剣を腰に履いた全身鎧を着けた剣士だったり、弓矢を背中に装備した軽装の狩人だったり、はたまた杖を持ったローブ姿の魔法使いと様々な格好をしていた。また良く見渡せばその人達を相手に商売をしている露店が幾つかあるのがわかった。

 

 

「…おぉ~、凄ぇ!?」

 

 

思わず感嘆の声が出てしまったがそこは正にファンタジーって感じだった。

暫く経って感動も収まったので、やることを思い出した。

拓海の説明によるとここはこのNWOを始めたばかりのニュービーが一番始めに来るところらしい。

良く見ればオレと同じ様に辺りを見回しているニュービーらしき人も何人かいた。

 

 

「…っと、感動するのはこの位にして先ずは街中を散策するか。」

 

 

拓海にハードを貰った時に聞いたのだが、あのバカはオレを誘ったはいいが自身はおばさんに“ゲームばかりしてないで勉強しろ!”って言われてハードを取り上げられたらしい。その事があった為拓海のヤツはオレに“先に始めててくれ”って謝りながらハードを渡して悔しそうにしてた。…まぁ、おばさんも言ってた様に暫くは勉強に専念した方が良いだろうと、オレも思ったから拓海には悪いがこうして先に一人で始めさせて貰った。

そんな事を思いながら街中を散策しているオレの目に一本の路地裏に続いている小さな道を見つけたのでなんとなくその道に入って行ったが、後になってこの道に入らなければ良かったと後悔することになる。

 

 

「…ほわ~、こういう細かいところまでしっかり造り上げてるのか。」

 

 

路地裏に入ったオレはそのまま奥の方まで進んで行った。

どうやらオレが入ったこの道は貧民街らしく、寂れた家や更地が多数あった。住民らしきNPCも表通りと違ってボロボロな衣服を着て生活してたり、裸にマントを着けて生きてるのか死んでいるのかわからないが寝転がってたりと、正に貧民街を表現していた。

 

 

「…もし、そこのお若いの。」

 

「…ん?オレのことか?」

 

 

辺りを見回して感心しながら歩いていると唐突に声を掛けられた。掛けられた声の方を向くと道の端に小さなテーブルと椅子に座った一人の老婆がいた。テーブルの上には水晶玉があることから占い師と思われるその老婆はオレの返答に頷いていた。

 

 

「そうじゃよ。こんな辺鄙なところに来る者が珍しかったからの、声をかけたんじゃ。」

 

「まあ確かに、自分から進んで来る場所じゃないな。婆ちゃんはその格好を見るに占い師か?」

 

「そうじゃ。」

 

 

そこまで会話をした時だった。

 

 

[特殊クエスト【老占い師の願い】が発生しました。このクエスト中は他のクエストは受けられません。また現在発生中のクエストは一時停止します。

このクエストを受けますか? YES/NO]

 

 

!?

突然目の前に半透明のパネルが現れて、クエスト発生を知らせてきた。




どうもギブスです。
切りの良いところまで出来たので投稿しましたが、私の書く小説はどうしてこんなに短いんだ…orz

今回の話で原作にはなかった貧民街を書いてみました。話題になる程ならこういった細かいところもあるんじゃないかと考えて書きましたが、私の書き方がおかしいので分かりにくいかもしれないです(汗)

誤字・脱字報告や感想・評価もお待ちしてますので、よろしくお願いしますm(__)m。

それでは次回もお楽しみに。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと初クエスト。

どうもギブスです。

前回評価・感想をお願いしたところ、なんと評価8という高評価をして頂きました!
評価をして頂いた【天地無双騎士団】様、この時を借りて御礼申しあげます!!

またこの小説を初投稿して約一週間でUA約1700件、お気に入り41件とこちらもお読み頂きありがとうございます!


今回も短いですが楽しんで頂ければ幸いです。
それではどうぞお楽しみ下さい。


[特殊クエスト【老占い師の願い】が発生しました。このクエスト中は他のクエストを受けられません。また現在発生中のクエストは一時停止します。

このクエストを受けますか? YES/NO]

 

 

貧民街の奥に居た占い師の婆ちゃんに話し掛けられたと思ったら、急に目の前に半透明のパネルが現れてクエスト発生を知らされたオレは迷っていた。なにしろまだNWOを始めたばかりのオレはスキルを一つも持ってなかったし、他のプレイヤーとも一言も話をしていないからこのクエストがどの程度の難易度かも分からなかったからだ。こういう時に拓海に相談出来るんだけど居ないから仕方ない…まあ、とりあえず受けてみるか。

オレはパネルの[YES]を押して、婆ちゃんの話を聞くことにした。

 

 

「それで婆ちゃん、オレに何か用か?」

 

「ウム、その格好を見るにお前さんは冒険者じゃろ?そんなお前さんに少し頼み事があるんじゃ。」

 

 

冒険者?…ああ、NPCにとってプレイヤーのことか。

 

 

「頼み事?」

 

「ウム、ワシは普段は街中で占い師をしとるんじゃが先日ワシの商売道具の入ったカバンを引ったくられての、その中には街中での商売許可証も入っていたから街中ですることが出来なんだわ。今は昔使っていたこの水晶玉を使って細々とこの辺で占いをやってるんじゃ。もちろんワシも占い師の端くれ、ひったくりの行方を占っておったがなにしろこの水晶玉を使っていたのは大分昔のことだから中々精度が上がらなくて外ればかりでのぅ…それで夕べもダメ元でワシのカバンの行方を占ったところ、今日この場所にワシのカバンを取り戻してくれる者が現れると出ての、こうして待っとったという訳じゃ。」

 

「それがオレって訳か。」

 

「そうじゃ。ワシの頼みを引き受けてくれんかの?」

 

「わかった。オレで良ければ引き受けるよ。」

 

「おぉ、引き受けてくれるか!ありがとのぅ!!

ワシの占いによればワシのカバンを奪ったヤツは街中に居るらしいから、早速行ってくるんじゃ!」

 

 

[特殊クエスト【老占い師の願い ①引ったくりを探せ。】が発生しました。街中で引ったくりを探して捕まえて下さい。]

 

 

引き受けて婆ちゃんの話を聞いたらクエスト内容が変化した。…ん?①ってことはこのクエストは暫く続くのか。まあ、とりあえず婆ちゃんのカバンを取り戻してくるか。

 

オレは婆ちゃんに見送られてそのまま街の中心部に向かった…が、後になってこのクエストを引き受けなければ良かったと後悔することを知らずにこの時のオレはただ早くこのクエストを終わらせることだけを考えていた。

 

 




うーん、やはり私は駄作しか書けない駄作者なのか…(-_-;)

こんな短いとお気に入りして頂いた皆さんに申し訳ない気がしますね…orz
次回は出来るだけ早く、そして出来るだけ長い話にしたいですね。

それでは次回もお楽しみに。
誤字・脱字報告や感想・評価の方もお待ちしてます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと初スキル。

どうも駄作者のギブスです(汗)

投稿が遅くなって申し訳ありません!(ジャンピング土下座)

やっと書けたので投稿したら、
いつの間にかアニメが終わってた…orz

と、とりあえずどうぞ!

追記:誤字報告があったので修正しました。


あれから街中に戻ったオレは街の(NPC)たちに引ったくりのことを聞いて引ったくりが出るところに来た。そこで丁度犯人が引ったくりをする場面に遭遇したので捕まえようとしたが、オレの丁度手前数mで横道に入っていった。

もちろんそれで犯人を逃がす訳にもいかないから、オレも横道に入って犯人を追った。オレのAGI(素早さ)はLv1にしては40と高い方だと思ったのだが中々追いつけず暫く犯人との鬼ごっこをすることになった。

そうして追い続けていたが犯人の方もオレがしつこく追い続けているのが頭にきているらしく、気がついたらいつの間にか街を出て森の奥の方に来ていた。

森の中ではオレと犯人の鬼ごっこを邪魔するように林檎のような兎や20~30cm程の蜂、1m程の芋虫等のモンスターが進路先に何体も現れた。

オレは避けられるモンスターは無視して逃げたが避けられないヤツは仕方ないので弓矢を使って攻撃していった…が、初めてのモンスター戦ということで最初は矢を弓につがえるのを失敗して落としたり、矢が狙ったところじゃなく変な方向に飛んでいったりと失敗したが暫くすれば慣れたのか、矢を落としたり狙いを外すこともなくなった。

 

 

[レベルが5に上がりました。]

[スキル【弓矢の心得 Ⅰ】【走破射撃(アクロバティック)】【鷹の眼】を取得しました。]

 

 

それと最初のモンスターたちを倒したらレベルアップとともに幾つかのスキルを取得した。

後で確認したところスキルは以下のようだった。

 

 

【弓矢の心得 Ⅰ】

効果:弓矢での攻撃時にAGIとDEXに+5補正する。

取得条件:モンスターまたはプレイヤーに弓矢での攻撃を10回以上命中させる。

 

走破射撃(アクロバティック)

効果:走行中や跳躍中に弓矢で攻撃した際の命中率に補正がかかる。補正値はDEXにより変動する。

取得条件:走行中または跳躍中にモンスターまたはプレイヤーに五本以上弓矢による攻撃を命中させる。

 

【鷹の眼】

効果:スキル取得者から半径200mまで判別することが出来、AGIとDEXに+20補正する。尚、障害物の裏側は判別出来ない。また状態異常【暗闇】にならない。

取得条件:50m以上離れたモンスターまたはプレイヤーに五回以上弓矢を命中させる。

 

 

【弓矢の心得 Ⅰ】は普通に弓矢で攻撃していた時に、【走破射撃(アクロバティック)】と【鷹の眼】は犯人を追い掛けている途中で襲ってきたモンスターを走りながら射った矢が遠くにいた芋虫モンスターに偶々当たった時に取得したんだと思う。

そんな感じに犯人を追い掛けながらモンスターを迎撃して更に30分位経った頃にまたスキルを取得した。

 

 

 

[スキル【追跡(マーキング) Ⅰ】を取得しました]

 

 

森の中は見通しが悪いがなんとか犯人見失わないように走っていた時に、そんなアナウンスが聞こえて視界の端にウインドウが開いた。

今は犯人を追い掛けているから後で確認しようとウインドウを消して前を向いたら、さっきより犯人がいるところがなんとなくだが感覚的に解るようになった。

たぶん【追跡(マーキング) Ⅰ】は文字通り追跡に役立つスキルなんだろう。犯人と大体50m程離れているのを確認したオレはこの感覚が切れないように若干犯人から離れ(スピードを落とし)て、さっき消したウインドウを再び開いてスキルの詳細を確認した。

 

 

追跡(マーキング) Ⅰ】

効果: このスキルは対象を追跡する時に対象をマーキングし見失わない。またスキル使用者のMAPに対象との距離と方角が表示される。効果範囲はマーキング対象がスキル使用者の半径300m以内に居る限りマーキングが可能。対象がスキル使用者の効果範囲外に出た時にMAPの距離表示は消失するが、方角表示はスキル使用者がマーキングを外さない限り表示される。

取得条件:

犯罪者NPCを一時間以上見失わないように追跡する。

 

 

やっぱり追跡に役立つスキルだった…って、半径300m!?

オレは現在の犯人との距離を見る為に直ぐにMAPを呼び出した。其れによると現在の距離はMAPの端に258mと表記されていたが良く見ると少しずつ離れていってるのか、だんだん300mに近づいていたので慌ててスピードを上げた。

そのまま追い掛けていれば視界の端に出しっぱなしだったMAPの距離が減っていったのでオレは今度は集中して犯人追跡をした。

 

 

「あーもう、何時まで鬼ごっこしてれば良いんだよ…って、あれは?」

 

 

それから一時間近く追跡して犯人との距離を100mを越えた時のことだ。いい加減この追跡劇に飽きてきたオレが愚痴を溢している時に気付いた。

それまでずっと逃げ続けていた犯人の少し先に森の出口なのか、光が射し込んでいるのが見えてきた。

そのままオレも森を抜け辺りを確認すると少し先に断崖絶壁の壁が森に沿ってあった。壁の上の方を見ると木々の枝葉が見えることからどうやらまだ森の中でこの辺りだけ地殻変動で地層が擦れているところのようだった。

そのせいか崖の周辺には低木はあるが高い木がないのでこの辺りだけ日の光が射し込んでいた。

崖周辺には上に行くための取っ掛かりは全く見られないので左右どちらかに行くしかない。

森を出て辺りを確認したオレは右の方に犯人が逃げていくのが見えたのでまだまだこの鬼ごっこは終わりそうにないのか…、そう心の中でため息を着きつつ犯人を追い掛けようとしたら少し先にいた犯人が左に曲がったのが見えた。

???あそこでこの崖が終わりなのか?…そう思いつつオレも行ってみると、そこには洞窟の入り口があった。

洞窟はだいぶ深いようで入り口近くはまだ日の光で見えるが、奥の方は暗闇に閉ざされて全く見えなかった。




前書きでも書きましたが、
投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。
<(_ _;)>

言い訳ではないですが、
前回投稿した際に出来るだけ早く次話を投稿しようとその後一週間程かけてある程度書きました。
丁度その頃世間ではコロナウイルスのことが騒ぎはじめた時で、私自身『へぇー、大変そうだなぁ…』程度のあまり関心がありませんでした…が、3月30日に志村けんさんの訃報を知り改めてコロナウイルスのことを調べたりニュースをチェックしたりしました。
それで感染者がだんだん増えているのを危惧しました。
(感染者の方には申し訳ないのですが)私の住んでいるところはまだ感染者は出ていなかったので、自分に何か出来ることがないか考える時間がありました。
そこでこれ以上感染者を出来るだけ増やさないようにこの小説を長時間読ませて、無駄な外出を控えさせようと考えました。
…で、最初書いていた話に色々付け加えていたらなんかおかしくなり書き直したので遅くなりました。(まぁ、それでも短いですが…(-_-;)

長くなりましたが、読者の皆様も不要な外出は避けて気をつけてお過ごし下さい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと洞窟探索。

どうもギブスです。
前回より早く書けたので投稿します。

また以下の評価をして下さった、
☆10
Phantomblack様
☆9
ぱのらま様
スモーキー様
ミナ・スカーレット様
愛月 花屋敷様
☆8
三段腹のネコ様
高評価有り難う御座います!
m(≧Д≦)m

この高評価に恥じない作品にしたいと思いますが、私駄作者なのであまり高評価を頂いてもプレッシャーが…(滝汗)

こ、今回も短いですがどうぞ。


引ったくり犯を追い掛けて森の奥まで来たら怪しげな洞窟に辿り着いた。洞窟の奥は暗く良く見通せないがけっこう深そうだった。

 

 

洞窟(ここ)に入ってったよな?」

 

 

オレは洞窟の入り口で中の様子を伺ってどうするか考える。…そういえばレベルが上がったな。ちょっとステータスを見るか。

 

 

ユウ

Lv.11

HP 30/30

MP 10/10

 

ステータスポイント:30

 

【STR 10(+20)】

【VIT 10】

【AGI 40】

【DEX 30(+10)】

【INT 10】

 

装備

頭【空欄】

身体【空欄】

右手【初心者の弓】

左手【空欄】

脚【空欄】

装飾品

【初心者の矢筒】

【空欄】

【空欄】

 

スキル

【弓矢の心得 Ⅱ】【走破射撃(アクロバティック)】【鷹の眼】【追跡(マーキング) Ⅱ】

 

 

【弓矢の心得 Ⅱ】

効果:弓矢での攻撃時にAGIとDEXに+10補正する。

取得条件:【弓矢の心得 Ⅰ】を取得後モンスターまたはプレイヤーを弓矢で攻撃して二十回以上命中させる。

 

追跡(マーキング) Ⅱ】

効果:このスキルは対象を追跡する時に対象をマーキングして見失わない。またスキル使用者のMAPに対象との距離と方角が表示される。効果範囲はマーキング対象がスキル使用者から半径500m以内にいる限りマーキングが可能。対象が効果範囲から外れた時にMAPから距離表示は消失するが、方角表示はスキル使用者がマーキングを外さない限り表示される。

取得条件:【追跡(マーキング) Ⅰ】を取得している時に、犯罪者NPCを一時間以上追跡する。

 

 

【弓矢の心得】と【追跡(マーキング)】がⅠからⅡに上がっているのは取得した後もモンスターを倒していたり、【追跡(マーキング) Ⅰ】の効果範囲外に出ないようにしたからだな。

あと弓矢で攻撃していた時に気づいたが、どうやら弓矢の攻撃力はAGIとDEXによって変わるみたいで、AGIで攻撃した時の威力にDEXで命中率に補正がかかるようだった。【弓矢の心得】にもAGIとDEXに補正って書かれているから間違いないと思う。

おっ?ステータスポイントが増えている。…う~ん、たぶんレベルが2の倍数の時に5ポイント、十の倍数の時に10ポイント貰えるみたいだな。

じゃあAGIに20とDEXに10ずつ振って弓矢の威力を上げとくか。

 

 

ユウ

Lv.11

HP 30/30(+10)

MP 10/10

 

ステータスポイント:0

 

【STR 10(+20)】

【VIT 10】

【AGI 60】

【DEX 60(+10)】

【INT 10】

 

装備

頭【空欄】

身体【空欄】

右手【初心者の弓】

左手【空欄】

脚【空欄】

装飾品

【初心者の矢筒】

【フォレストビーの指輪】

【空欄】

 

スキル

【弓矢の心得 Ⅱ】【走破射撃(アクロバティック)】【鷹の眼】【追跡(マーキング) Ⅱ】

 

 

ステータスポイントを振り分けた後インベントリを確認したところ、最初から持っていた初級ポーション以外に【兎の肉】や【キャタピラーの糸】というドロップアイテムの中に、【フォレストビーの指輪】というアクセサリーがあった。この指輪はHPを10上げる効果があったので装備した。たぶんあのデカい蜂を倒した時にドロップしたんだと思う。(この時は知らなかったがこのアイテムはフォレストビーのレアドロップだったことをあとで知った)

 

 

「これでいいか。」

 

 

装備やポイントの割り振りを終えたオレはステータス画面を消して洞窟に入っていった。

洞窟内は最初は人が擦れ違うぐらいの広さで高さも大体2~3mぐらいだったのが、奥に進むにつれ横幅5~7mぐらい高さは3~5mぐらいに広くなっていた。また入り口からはわからなかったが所々に洞窟の壁に淡い光を放つ鉱石らしいものがあるおかげで視界もそれほど暗くはなかった。

MAPの表示を見ながら進んでいるとこの洞窟内を住処にしている蝙蝠や百足型のモンスターがいた。コイツらは近づくと襲ってきたので【鷹の眼】を使って進路先にいて邪魔するヤツ以外は無視して、襲撃してきそうなヤツはこちらに気づく前に先制攻撃して倒しながら進んだ。

 

 

[レベルが13に上がりました。]

[スキル【先制攻撃】【暗視】を取得しました。]

[【鷹の眼】を所持している為【暗視】は統合され【鷹の魔眼(ホークアイ)】になりました。]

 

 

【先制攻撃】

効果:先制攻撃時に50%のダメージを追加で与える。

取得条件:先制攻撃を外さず10回以上ダメージを与える。

 

鷹の魔眼(ホークアイ)

効果:スキル所持者から半径300mを判別することが出来、AGIとDEXに+20の補正をする。尚障害物の裏側は判別出来ない。また状態異常【暗闇】にならない。このスキルの効果は効果範囲内であれば暗闇でも通常時と変わらず判別出来る。

取得条件:【鷹の眼】か【暗視】のどちらかを所持している時に、所持していない方を取得する。

 

 

そうして暫く迎撃しながら進んでいるとまたスキルを手にいれた。

【先制攻撃】は最初に与えるダメージが50%アップで【鷹の魔眼(ホークアイ)】は【鷹の眼】の上位互換だな。【鷹の魔眼(ホークアイ)】になったおかげで今まで灯りがあるとはいえ薄暗かったのが、暗視の効果で見やすくなった。

レベルも上がってステータスポイントも5増えたからさっきの推測は当たりだな。今回は振らずにそのままにしておくか。

オレはスキルの確認を終えてまた進んでいった。

 

 

洞窟は時々分かれ道があったが【追跡(マーキング) Ⅱ】でMAPの距離と方角 を確認しながらだからだが、今までなんとか間違わずに進んでいたらしく距離は分かれ道に入る前後でそれほど変化はなかった。それどころか【鷹の魔眼(ホークアイ)】の暗視能力があるので、距離もだいぶ縮まってきていた。

 

 

「MAPの距離も残り84mだからあと少しでこの鬼ごっこも終わ…あれ?止まったのか?」

 

 

ある時を境に急激に距離が縮まりはじめたので一旦止まったオレは、1m程後ろに移動してみるとMAPの距離も1m程戻った。

…やっぱり止まったみたいだな。よし、ここからは慎重に行こう。

 

そこから慎重に進んで残り30mぐらいになった時に前方に洞窟には不釣り合いな門が見えてきた。

門の前に着いたオレはMAPの距離と方角を確認してみるが、それは相変わらず動いてなくこの門の向こうを示していた。ここがアジトで間違いないみたいだな。

オレはMAPの画面を消して右手に持つ弓と腰の後ろに装備した矢筒を確認すると、矢を数本左手に持ち何時でも弓を弾けるようにしながら門を押し開いた。




どうもギブスです。

今回は洞窟内での出来事とステータスポイントの割り振りの話です。
…書いてて思ったのですがステータスの計算がスキルを取得する度に増えていくのが割とめんどくさい(爆)
他の(防振り二次)作者さんも割と速く更新しているのをみると、そんなこと思ってないのかな?


(話は変わりますが)
コロナ感染者の方がここ数日(4/13現在)で急激に増加傾向にありますので、不要不急の外出を控えましょう。
どうしても外出しなければならない時(仕事や買い物等)は必ずマスク着用をして、帰宅したら手洗いうがいをして少しでも対策して下さい。

…とはいえ、マスクはほとんど売り切れてますのでどうしようもないですが、最近ネットで自作のマスクの作り方が上がってますので気になる方は検索してみて下さい。

もし万が一自分が感染したと思った方は、家族・友人には近づかず直ぐに保健所に連絡して相談して下さい。また(コロナであってもなくても)保健所に連絡する時は直接逢わずに電話や担当者と数メートル離れたりと、担当者の方に感染しないように心掛けましょう。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと盗賊退治。

どうもギブスです。

先ずは評価していただいた…
☆10
ソルD様
☆8
オルフェイス様
☆4
ケチャップの伝道師様

評価ありがとうございます!
m(≧Д≦)m

そしてUA6000件超、お気に入り101件とこちらもありがとうございます!
m(≧Д≦)m


今回も相変わらず短いですが楽しんでいただければ幸いです。

追記:スキルに【先制攻撃】が抜けていたので修正しました。

追記 2:会話文の行間を開け忘れがあったので、修正しました。


洞窟内にあった門を慎重に開けて内部を確認しながら中に入ると、そこは今までいた通路より広い場所だった。広さは大体50mぐらいで天井までの高さも10mはあると思う。ただそこは広場というわけではなく、あちこちに岩の柱や奥に続くと思われる通路があった。

 

 

「チッ、こんなとこまで追ってきやがって!」

 

 

そんな広場の中程にオレが追っていた引ったくり犯がこちらを見て舌打ちしていた。

 

 

「やっと観念したのか?」

 

「フン、誰がそんなこと思うもんか。ここなら人一人消えたところでわからないからここに連れてきたんだよ」

 

「どういうことだ?」

 

「ケッケッケツ、こういうことさ!」

 

 

そう言って引ったくり犯が右手を上げると、周囲の岩の柱の陰や通路の奥から武器を持った山賊っぽい格好をした奴らが大勢出てきた。そのうちの何人かはオレを逃がさないためか、オレたちが入ってきた門を閉めてこちらに武器を向けてきた。

 

 

「お前ただの引ったくりじゃなかったのか?」

 

「ケッケッケツ、オレはあの街で確かに引ったくりをしていたがな、ただ引ったくりをしていただけじゃねえ。あの街の地理を調べながらついでにやってたんだよ…あの街をオレたち盗賊団が襲うためにな!」

 

「!?」

 

 

[特殊クエスト【老占い師の願い事 ②盗賊団を殲滅せよ! 100/100】が発生しました。盗賊団を退治して下さい]

 

 

引ったくり犯…いや盗賊団の一人がそこまで言った時にクエストが進んだらしく、そんなメッセージが視界の端に現れた。クエストに出てる数字はたぶん盗賊の人数…って、人数多っ!?これ一人でやるクエストじゃないよ!?

 

 

「ってわけで、悪ぃな兄ちゃん。ここで大人しく死んで…ぐぁ!?」

 

「誰が大人しく殺られるかよ!」

 

「なっ、手前…ぐぇ!?」

 

 

オレは咄嗟に弓を構えて喋っていた盗賊に矢を放った。【先制攻撃】の効果を発揮したその矢は油断していた盗賊を倒した。ついでに別の盗賊にも隙だらけだったので、矢を放ち倒しておく。

 

 

「チィッ!お前ら殺っちまえっ!!」

 

 

それを見ていた盗賊の一人がそう言うと盗賊たちはオレに向かってきた。

 

 

 

 

 

数十分後。

 

 

[レベルが23に上がりました。]

[スキル【弓矢の心得 Ⅲ】を取得しました。]

[スキル【弓矢の心得 Ⅳ】を取得しました。]

[特殊クエスト【老占い師の願い事 ②山賊を殲滅せよ!】をクリアしました。]

 

 

オレは盗賊の攻撃を避けては矢を放って倒し、或いは移動中に矢を放って倒してを繰り返し、数十分掛かってなんとか盗賊たちの殲滅に成功した。

盗賊の何人かはオレと同じ弓矢で攻撃してきたので、無傷というわけにはいかず何本かの矢が当たってHPが減ってしまい少し焦ったが、【フォレストビーの指輪】を装備していたためギリギリ全損せず初心者ポーションで回復して事なきを得ていた。

戦闘終了後レベルアップやスキル獲得のメッセージと共にクエストクリアの知らせもきたが、それはあとで確認して少し休もうと腰を降ろした。

 

 

「 …あれ?あんなのあったっけ?」

 

 

それから暫く経って周囲を見回して気付いた。いつの間にか最後に倒した盗賊がいた辺りに宝箱が出現していたことに。オレは重い腰を上げて宝箱の近くに行ったが3m程離れたところで一旦止まって考え、ミミックかもしれないので矢を一本放って様子をみた。

 

 

「ミミック…じゃないみたいだな」

 

 

矢は弾かれたが動く様子がないので構えを解いて宝箱の近くに行くと、徐に宝箱の蓋を開けてみた。中には【盗賊の腕輪】というAGIが1.5倍になるアクセサリーと3万ゴールドのお金が入っていた。

 

 

「お金はともかくこの腕輪はオレのスタイルにぴったりだな」

 

 

ユウ

Lv.23

HP 30/30(+10)

MP 10/10

 

ステータスポイント 0

 

【STR 10(+20)】

【VIT 10】

【AGI 95】

【DEX 60(+10)】

【INT 10】

 

装備

頭【空欄】

身体【空欄】

右手【初心者の弓】

左手【空欄】

脚【空欄】

装飾品

【初心者の矢筒】

【フォレストビーの指輪】

【盗賊の腕輪】

 

スキル

【弓矢の心得 Ⅲ】【走破射撃(アクロバティック)】【鷹の魔眼(ホークアイ)】【追跡(マーキング) Ⅱ】【先制攻撃】

 

【弓矢の心得 Ⅳ】

効果:弓矢での攻撃時AGIとDEXに+30の補正をする。

取得条件:【弓矢の心得 Ⅲ】をしている時にプレイヤーまたは、モンスターを弓矢で50回以上攻撃する。

 

 

オレは【盗賊の腕輪】を装備するついでにステータスポイントの割り振りをしておいた。今回は腕輪を効果的に使う為にAGIに全て割り振りしたが、あれ?これ弓矢の攻撃がヤバいことになってないか?

えっと、素のAGIが95でスキルによって50増えて腕輪の効果で1.5倍でSTRを足すんだから…攻撃力190!?しかも素早さも普通に170とかマジでスゴいことになってるんだけど!?




今回は戦闘シーンを書いてみましたが自分駄作者なので、途中で飛ばしてしまいました(汗)

いい加減クエストをクリアして原作勢を出したいので、次回かその次辺りでこのクエストを終わらせたいですね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとクエスト報酬。

どうもギブスです。

先ずは恒例(?)の評価していただいた方のご紹介からです(^o^)
☆9
冬空 狐様
☆1
ナコト様
のシム様
ハルマゲ丼様

評価ありがとうございます!
m(≧Д≦)m


こんな駄作者の私に高評価して下さった方にお礼とは言えないですが、今回は早目に出来たのでどうぞ(笑)

追記:会話文の行間を開け忘れたので、修正しました。


[特殊クエスト【老占い師の願い事 ④奪われたものを探せ】が発生しました。盗賊団のアジトを探索して下さい。]

 

 

ステータスを割り振りで驚いていたオレは、そのアナウンスでクエストが進んだのに気付いた。

そういえば占い師のバアちゃんのバッグがなかったな。

となると怪しいのは盗賊団(アイツら)が出てきた通路の先かな。そう思ったオレはさっきの戦闘で減ったHPを回復してから通路の先に進んでいった。

 

通路の先にはちょっとした小部屋になっていたが、まだ奥があるらしく2つの通路があった。

 

 

「アイツらめんどくさいところにアジトを作ったな」

 

 

そう愚痴をぼやきながらオレは先ずは右側の通路から探索していった。

 

 

 

 

一時間後。

 

 

結果からいえば左の通路にあった。

最初の通路の先は盗賊団(アイツら)の寝泊まりするところだったらしく、布団がわりのマントやボロ布とか食いものぐらいしかなかった。一応食べれそうな食料は回収して早々にその通路を出て隣の通路を進んだらビンゴだった。

そこはアイツらがどこかしらから奪ってきたものがそこら中に無造作においてあったことから、通路(ここ)はたぶん盗賊たちのお宝部屋だったのだろう。

そこには手付かずのままの木箱(中身は鉱石や薬草等の素材)やお金が入っている袋、装飾過多な財宝等々正にお宝部屋だった。

この部屋に入った時は豪華さに目を奪われて暫く見いってしまい目的を忘れる程だった。まあそこからが大変だった。何しろ部屋中あちこちにお宝があった為目的のバッグが中々見付からなかったからな。数十分掛かってなんとか見つけた時はクタクタになった。

なお目的のもの以外のお宝はバッグを見つけるまでに調べたものだけインベントリに入れられたが、それ以外のものはバッグを見つけた後には触ることすら出来なくなっていた。 たぶんクエストの報酬なのだろう。

因みにオレがインベントリに仕舞ったものは、鉱石の入った木箱三箱と十数個の宝石類の入った袋と10万ゴールドが入った袋で、なかにはスキルを獲得出来る巻物もあった。

もっともその巻物は[特殊クエスト遂行中の為、このスキルは獲得出来ません]ってなってたのであとで確認しよう。

 

そんなこんなで思わぬ臨時報酬を手にいれたオレはホクホク顔でこの洞窟を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

あれから来た道を街に戻ってきたオレは、街の門のところにいた兵士(?)NPCに森であったことを報告した。盗賊団のアジトに大量のお宝もあったことを話すと、オレがインベントリに仕舞ったものはアジトの報告と盗賊退治の報酬としてくれるとのことなのでありがたく頂いておいた。

報告を済ませると兵士たちはオレへの挨拶もそこそこにどこからか連れてきた馬に乗って、(たぶん)盗賊団のアジトに向かっていった。

それを見送った後バアちゃんにバッグを渡すためにあの路地裏に向かった。

 

 

「おぉ、ワシのバッグを取り戻してくれたんじゃな!?ありがとのう!」

 

「別に例を言われる程じゃないよ。もう盗まれないように気をつけてな?」

 

「ありがとの!これはワシのバッグを取り戻してくれた礼じゃ。よかったら使ってくれんか?」

 

 

[特殊クエスト【老占い師の願い事】をクリアしました]

[特殊クエスト【老占い師の願い事】をクリアした為、報酬に【気配察知】【AGI上昇 小】【DEX上昇 小】の巻物(スキルロール)を入手しました]

 

 

【気配察知】

効果:スキル所持者の半径50mの範囲内にいるプレイヤーまたはモンスターの居場所が分かる。

取得条件:スキルショップで購入する、またはクエスト報酬。

 

【AGI上昇 小】

効果:スキル所持者のAGIを10%上昇させる。

取得条件:スキルショップで購入する、またはクエスト報酬。

 

【DEX上昇 小】

効果:スキル所持者のDEXを10%上昇させる。

取得条件:スキルショップで購入する、またはクエスト報酬。

 

 

その時にちょうどクエストクリアのアナウンスが入り、バアちゃんから報酬として盗賊のアジトにもあったスキルの巻物を貰った…って【気配察知】はともかく、またAGIとDEXが上がった!?

とりあえずオレはバアちゃんにスキルロールのお礼を言って別れると最初にいた広場に戻った。

 

広場にはいくつかのベンチがあったのでそこに座るとさっそくスキルロールを使って3つのスキルを覚えた。使ってみるとスキル獲得のアナウンスが流れたあと巻物は綺麗な光の粒子になって消えていった。

それで最後のスキルロールを使った時だった。

 

 

「あの、すみません!?今のなんですか!?」

 

「え?」

 

 

とある少女に声をかけられたのは。




今回でクエストをクリアさせたかったので少し巻きました(笑)

クエスト報酬は無難に巻物(スキルロール)にしました。
…と言いつつ他の報酬が思い付かなかっただけですが(目反らしながら)

最後に出てきた少女とは?
まあ、賢明な読者さん方には直ぐ分かると思いますが(笑)

ではまた次回までお待ち下さい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと防御特化。

どうもギブスです。

ここ最近コロナの影響で仕事が激減して暇なため、連日投稿します(苦笑)

前回ラストに出てきた少女との話です。
この少女が誰かなんてサブタイトル見ればまあわかりますよねww
てなわけでどうぞ(笑)

追記:誤字があったので修正しました。

追記 2:会話文の行間を開け忘れたので、修正しました。


はじまりの街の広場で巻物(スキルロール)を使っていたオレに声をかけてきたのは、初心者装備のオレとは違う黒薔薇の装飾が付いた黒い鎧と所々に紅い線が入ったこれまた黒い大楯を持った一人の少女だった。

 

 

「えっと?」

 

「あっ!?ご、ごめんなさい!広場(ここ)に来たら貴方が綺麗な光を出していたので、つい気になってしまって声をかけたんです!」

 

「まあ、別に隠すようなことじゃないからそこまで謝らなくて良いよ。それで光のことだっけね?アレは巻物(スキルロール)っていう、スキルを覚えるためのアイテムだよ」

 

巻物(スキルロール)…ですか?」

 

「(この娘装備は立派だけどなんで巻物(スキルロール)のこと知らないんだ?)うん、オレ今日からこのゲーム始めたんだけど最初にやったクエストをなんとかクリアして報酬に貰ったのがこの巻物(スキルロール)だったんだ。…というか、君その装備を見るかぎり結構長くこのNWO(ゲーム)をやってるのに知らなかったの?」

 

 

この娘の装備は見た目からしてその辺で売っているようなものじゃないと思うが、巻物(スキルロール)のことを知らなかったりでなんかこの娘ちぐはぐなんだよな。

 

 

「ふえ、長く?あ、この装備のせいか。あの、私もまだ始めて4日目だから知らないことの方が多いんです!」

 

「(なるほど、だから巻物(スキルロール)のこと知らなかったのか)…じゃあその装備は?」

 

「これは【ユニークシリーズ】です!」

 

「ゆ、ユニーク?」

 

「はい!【ユニークシリーズ】ってのはですね!」

 

「待った!…えっと、そういえば名乗ってなかったな。オレはユウっていうけど、君は?」

 

「あ、私はメイプルです!よろしくお願いします!」

 

「メイプルだな、よろしく。…それでメイプル、オレもあんまり詳しくないけどユニークシリーズの(そういう)ことをこんなところで話さない方が良いよ。とりあえず喫茶店(あそこ)に行こう?」

 

 

装備のことを聞いただけなのに、この娘…メイプルは【ユニークシリーズ】のことを説明しようとしたので、一旦話を留めてオレはとりあえず近くにあった喫茶店に移動してから話すことにした。序でに歳も近いのでタメ語で話してもらうようにした。

 

場所を喫茶店に入り奥の席に移したオレたちは店員に注文して、頼んだ物がきた後メイプルの話を聞いた。

なんでもメイプルもオレと同じように友達に誘われてこのNWOを始めたのだが、どういう偶然かその友達は拓海と同じように暫くNWOが出来ないので先に始めててくれと言われたらしい。

それでメイプルは痛いのは嫌だから防御力に極降りして始めたんだとか。だけど普通防御に極降りした影響でAGI0な為移動が困難になるんだが、メイプルはそれを気にせず色々なスキルを覚えたのが楽しかったらしくハマったらしい。

それで昨日になって自分が未だに初期装備なのを気にして、通りすがりの親切なプレイヤーに生産職の人のところへ案内されそこでダンジョンのことを知るとさっそく行って、なんと初回でダンジョンをクリアしたんだとか。その報酬がこの装備一式だったんだと。

 

 

「(イヤイヤイヤ、普通初心者が初回でダンジョンをクリア出来ないって!?しかもこのダンジョンってメイプルの話を聞くかぎり、結構高レベルのヤツだろうになんでクリアしてんの!?)……(汗)」

 

「それでね、この装備って普通の装備じゃなくて【ユニークシリーズ】っていうんだって!」

 

 

オレの内心を知らずメイプルは【ユニークシリーズ】のことを自慢したいらしく、そのまま説明を続けていった。

その後メイプルはオレに見えるようにステータスを開示してくれた。

 

 

【ユニークシリーズ】

単独でかつボスを初回戦闘で撃破しダンジョンを攻略した者に贈られる攻略者だけの為の唯一無二の装備。

一ダンジョンに一つきり。

取得した者はこの装備を譲渡出来ない。

 

 

『闇夜の(うつし)

【VIT +20】

【破壊成長】

スキルスロット【悪食】

 

『黒薔薇の鎧』

【VIT +25】

【破壊成長】

スキルスロット【空欄】

 

『新月』

【VIT +15】

【破壊成長】

スキルスロット【毒竜(ヒドラ)

 

 

【破壊成長】

この装備は壊れれば壊れるだけより強力になって元の形状に戻る。修復は瞬時に行われるため破損時の数値上の影響は無い。

 

【スキルスロット】

自分の持っているスキルを棄てて武器に付与することが出来る。こうして付与したスキルは二度と取り戻すことが出来ない。

付与したスキルは1日に五回だけMP消費0で発動出来る。

スロットは15レベル毎に一つ解放される。

 

【悪食】

効果:あらゆる者を飲み込み糧に変える力。

魔法さえ食い荒らし自分のMPに変換することが出来る。容量オーバーの魔力は魔力結晶として盾にストックされる。

 

毒竜(ヒドラ)

効果:毒竜の力を意のままに操ることが出来る。

MPを消費して毒魔法を行使出来る。

 

 

 

……は?なにこれ?

 

メイプルに見せてもらった装備の詳細は正にそれしか言えないようなものだった。




というわけでメイプルでしたw

第5話を書いていた時にユウが入った盗賊団のアジトをダンジョンにしようか迷いましたが、(のち)にメイプルと逢うならと思いその時はダンジョンにしませんでした。

たぶんメイプルのユニークシリーズの詳細を知った殆どのプレイヤーはこうなると思ったので、ユウにもそうなってもらいましたw

ホントはもうちょっと書こうと思いましたが、キリが良かったので今回はここまでです。

前書きにも少し書きましたが、コロナの影響が仕事(因みに私の仕事はホテルのルームメイクです)に影響してほぼ1日おきになってますので、次回も早目に投稿出来ると思います。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと巻物(スキルロール)

どうもギブスです。
少し遅れましたが出来たので投稿します(笑)

それと☆9評価してくださった、黒白夜様評価ありがとうございます!

毎回のことですが、今回も短いですがどうぞ(汗)


追記:会話文の行間を開け忘れたので、修正しました。


メイプルに見せてもらったユニークシリーズの詳細は驚き以外の感想はなかった。どこでこんな破格の装備を手にいれたのかわからないがスキルがヤバすぎる。

 

 

「…」

 

「…それでね、ダンジョンをクリアして気付いたらいつの間にか宝箱があってね…」

 

 

メイプルはオレが驚いているのも気づかずにユニーク装備の入手方法やボスの毒竜(ヒドラ)の倒した方法を話してきた。

イヤイヤイヤ、装備が壊されたからって普通ボスを食べないって!?なにこの娘、怖っ!?

 

 

閑話休題(暫くお待ち下さい)

 

 

数分後、話終わったメイプルは自慢気な顔をして店員さんに追加注文してオレにも聞いてきたが、イエオレハモウオナカイッパイデス。

 

新しくケーキセットを注文してそれを美味しそうに食べている様子を見るに、たぶんメイプルは天然さんなんだろうな…そんなことを思いつつメイプルがオレに声をかけてきたことを思い出した。

 

 

「そういえば巻物(スキルロール)のことを聞きたかったんだっけ?」

 

「あ、忘れてた。そういえばそうだった」

 

「(やっぱり天然だな)忘れるなよ…オレもさっき言ったように今日から始めたばかりだからあんまり詳しくないけど、たぶん巻物(スキルロール)はクエストの報酬とか専用の店とかで売っているんじゃないかな?」

 

「そうなんだ。あとで探してみようっと」

 

「たぶんだからな?わからなかったら誰かに聞いてみたほうが良いよ」

 

「うん。あ、そういえばもう巻物(スキルロール)はないの?」

 

「え、たしかもう一個あったけどどうして?」

 

「いやー、あの光ってスッゴく綺麗だったからもう一回見たいなぁって思って」

 

「まあたしかに、綺麗だったけどね。うん、じゃあリクエストにお答えしておきますか」

 

 

そう言いながらオレはインベントリから盗賊団のアジトで見つけた巻物(スキルロール)を取り出した。

 

 

「ほら、これが使用前の巻物(スキルロール)だよ」

 

「見た目は掛け軸みたいだね。どうやって使うの?」

 

「普通にこの巻物を開けばスキルを覚えるんだ。…使ってみようか?」

 

「うん!」

 

「わかった。じゃあ使うよ」

 

シュル…カッ!!

 

「え!?」

 

「キャア!?」

 

そう言いながらオレは巻物を開いた。だが、この時は前3つの巻物(スキルロール)と違い開いた瞬間に目が眩む程の光がオレたちの周囲に放たれた。

 

暫く経って光が収まったので目を擦りながら周囲を見れば、オレと同じように目を擦っているメイプルがいるだけで、得に代わり映えはなかった。

 

 

「うぅ、メイプル大丈夫か?」

 

「う~ん、今のなんだっ…た…の?」

 

「わからん。これ盗賊団のアジトにあったヤツだからトラップだったのか…ん?どうしたんだ?」

 

 

ようやく目が慣れてきたメイプルがオレに聞いてきたが、その途中でこちらを凝視してきた。

 

 

「…えっと、その、ユウくん…だよね?」

 

「?どうしたんだ?」

 

 

?急にこちらを凝視したかと思えばオレのことを聞いたりとしながら、メイプルはオレの顔を見ていた。…いや、良く見ればメイプルの視線はオレの頭の方にいってる?何かついてるのか?

そう思いつつ手で頭をさわってみる…あれ?

手に触れた感触はいつも触っているのと違い、男にしては若干長い髪がまるで女の子のように長い髪になっている?

 

 

「もしかして、オレの髪凄くのびてるのか?」

 

「う、うん。でもそれだけじゃないかな…」

 

 

そう言ってメイプルは今度は視線を下に下げていったので、オレもつられて視線は下げてみると…

あ、あれ?なんか胸が…ある?…まさか!?

その瞬間オレはあることに気づき、おそるおそる自分の胸に手を充て…ふにゅん…とした感触に驚きすぐさま手を離し、今度は股間に手を充て有る筈のモノがないことに気づいた。

 

 

「…な、なあメイプル。オレの勘違いじゃなかったら、オレ…女の子になってるのか?」

 

「え、えっと…うん、ユウくんの言うとおりです」

 

「なんでぇぇぇぇぇええぇぇっ!?」

 

 

その日、NWOのとある喫茶店で魂の叫びをあげて出禁になったプレイヤーが居たとか居なかったとか…。

 




相変わらず短くて申し訳ないです(汗)
私は約1500~2500文字ぐらいしか書けないみたいですが短いですかね?


さて今回はユウ君がTSしましたw
オリジナルが長かったけどこれでやっと原作にいけることにww
まあ、OSOのことも書きたいのでたまにオリジナルをいれますがwww

これでサブタイトルに『TS』の意味が効いてくるのですが、前回までのサブタイトルから『TS』を消すかどうか迷いましたがそのままにします。
理由?メンドイから(爆)

ではまた次回までお待ち下さい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと掲示板。

本日二話目。

今回は掲示板をやってみました。
書いてみてわかったのですが、掲示板回はけっこう文字数が稼げ…ゲフンゲフンッ(爆)

ではどうぞ(笑)

追記:会話文の行間を開け忘れたので、修正しました。


どうも巻物 (スキルロール)を使ったら女の子 になったユウです…って、なんでやねん!?

思わずセルフボケツッコミをいれて混乱中のオレと、どうしたらいいのかわからないメイプルのオレ達二人は、さっきまでいた喫茶店から騒ぎすぎたため追い出されて噴水広場の隅にあるベンチに座っていた。

 

 

ユウ

Lv.23

HP 15/15(+10)

MP 25/25

ステータスポイント 0

 

【STR 5(+20)】

【VIT 5】

【AGI 110】

【DEX 71(+10)】

【INT 10】

 

装備

頭【空欄】

身体【空欄】

右手【初心者の弓】

左手【空欄】

脚【空欄】

装飾品

【初心者の矢筒】

【フォレストビーの指輪】

【盗賊の腕輪】

 

スキル

【弓矢の心得 Ⅳ】【走破射撃(アクロバティック)】【鷹の魔眼(ホークアイ)】【追跡(マーキング)Ⅱ】【先制攻撃】【気配察知】【AGI上昇 小】【DEX上昇 小】【変化の呪い(異性)】

 

 

どうしてこうなったかステータスを見てみると、なんか変なスキルがあった。詳細を見てみると…

 

 

【変化の呪い(異性)】

効果:このスキルは所持している者はアバターが異性に固定される。男性はHPを半減しMPに、STRを半減しAGIに、VITを半減しDEXに、それぞれ半減した数値分上昇させる(女性の場合は効果がそれぞれ逆になる)。

またこのスキルは破棄出来ない。

取得条件:【呪いの巻物(カースロール)・異性化】を使用する。

 

 

「…これのせいか!?」

 

「ど、どうしたの!?…え、コレって?」

 

 

どうやらオレが最後に使った巻物(スキルロール)は偽物だったらしく、そのせいでオレは女の子になってしまったみたいだ。ツッコミをいれつつ叫んだオレに心配したメイプルに、無言でこのスキルの可視化してみせるとメイプルは困った顔になった。

 

 

 

 

【NWO】ヤバい大楯使い見つけた

 

467名前:名無しの大楯使い

おっす。

 

468名前:名無しの槍使い

おっす。今日はどしたん?

 

469名前:名無しの大楯使い

いやな、昨日メイプルちゃんにダンジョンのことを教えてあげただろ?

そしたら今日知り合いの生産職に呼び出されたんだけど…

 

470名前:名無しの大剣使い

流石にメイプルちゃんも一人でダンジョンアタックは厳しかったのか?

 

471名前:名無しの魔法使い

だな。幾ら防御力が極振りとはいえ一人じゃ流石にな。

 

472名前:名無しの弓使い

そんで手伝いでも頼まれたのか?

 

473名前:名無しの大楯使い

…いや、一人でダンジョンクリアしてた。

 

474名前:名無しの弓使い

…は?

 

475名前:名無しの大剣使い

…は?

 

476名前:名無しの魔法使い

…は?

 

477名無しの槍使い

…は?

 

478名前:名無しの弓使い

…どゆこと?kwsk

 

479名前:名無しの大楯使い

まあ、待て。順に話すな?

 

今日の夕方のことだ。オレは何時ものようにレベ上げしてたんだけど、休憩中にその生産職のメールが着てたのに気づいて読んだんだ。

内容はオレに用事があるヤツがいるから来てくれとのことだったから行ってみたんだ。

そしたらメイプルちゃんともう一人がいたんだけど、メイプルちゃんの装備が昨日までの初心者装備から黒い装備に変更されてたんだ。あ、コレがメイプルちゃんに許可とって顔写ってないけど、スクショしたその装備な。《画像》

で、その装備のこと聞いたらダンジョンをクリアして手に入れたんだと。

 

480名前:名無しの魔法使い

え?え?え?

 

481名前:名無しの大剣使い

イヤイヤイヤ、一人でダンジョンクリアって…

 

482名前:名無しの弓使い

さ、流石メイプルちゃん?

 

483名前:名無しの槍使い

お、お前らモチつけ!?

 

484名無名前:名無しの大楯使い

>>483

お前も落ち着けw

 

いや、オレもまさか初心者が初回でダンジョンクリアするとは思わんかった。

 

485名前:名無しの弓使い

まあな。誰も初心者がダンジョンアタックしてクリアするなんて思わんだろ。…ところでメイプルちゃんと一緒にいたヤツって男?女?

 

486名前:名無しの大楯使い

あー、いや、女の子?で良いのか?

 

487名前:名無しの槍使い

いやそれこっちが聴いてるんだけどw

 

488名前:名無しの魔法使い

で、どっち?

 

489名前:名無しの大楯使い

あー、お前らカースロールって知ってるか?

 

490名前:名無しの大剣使い

あー、スキルロールの見た目してるけど実際はバッドステータスを強制的に発動しちまうアレか?

 

491名前:名無しの槍使い

そういえば前にスキル検証板でスキルロールと同じ見た目だから間違えないように注意喚起してたな。それが?

 

492名前:名無しの魔法使い

そうそう、スキル検証班が試しに使ったら破棄出来ないってわかったからなw…ってまさか?

 

493名前:名無しの大楯使い

そのまさかだ。メイプルちゃんと一緒にいたヤツはコレ使っちゃったヤツなんだよ。んで、ソイツが使用したのが異性化の呪いだったから、どっちで紹介したらいいか迷った。

 

494名前:名無しの弓使い

リアルTSっ娘キターーー!!

 

495名前:名無しの槍使い

まて!お前の言っているのは男→女かもしれないが、女→男かもしれないぞ!?

 

496名前:名無しの大楯使い

いや、男→女の方であってるぞ。

因みに容姿は、肩を超すぐらいの黒髪でけっこう可愛い系、スタイルは控えめな胸のスレンダー系だな。背丈はだいたい160cmぐらいで初心者装備の弓使いだな。

 

497名前:名無しの魔法使い

フム。初心者装備なことからカースロールのことは知らなかったのか?

 

498名前:名無しの大楯使い

ああ、なんでも今日から始めたらしく偶々クエストクリアの報酬の中にスキルロールが複数あったらしい。んで、最後のスキルロールが問題のカースロールだったんだけど、使うその前にメイプルちゃんに声をかけられて確認をしなかったんだと。

メイプルちゃんも初心者だからスキルロールのこと知らなかったんで、ソイツがメイプルちゃんに頼まれたから見せようと使ったら呪われてTSしたらしい。で、結局二人ともどうすれば良いのかわからずオレに連絡してきたんだと。

 

499名前:名無しの大剣使い

それは、なんというか…とりあえず御愁傷様としか言えないな(汗)

 

500名前:名無しの大楯使い

まあそんな訳でオレはこのTSっ娘のこともメイプルちゃんと一緒に、今後も見守っていこうと思うんだがどうだろう?

 

501名前:名無しの大剣使い

いいとも~!

 

502名前:名無しの槍使い

いいとも~!

 

503名前:名無しの魔法使い

いいとも~!

 

504名前:名無しの弓使い

いいとも~!

 

 

 

その後スレはメイプルとユウのことで盛り上がったとか…




私の記憶違いでなければ掲示板の人数って、
[大剣・槍・魔法・弓・大楯(クロム)]の5人であってますよね?
違ったら報告お願いします。

ユウくん…いや、ユウちゃんの容姿はOSOのユンとほぼ同じです。

ではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと先輩プレイヤー。

どうもギブスです。

今回の話は前回の掲示板でクロムが話始める前の話です。

それとすみません。
前話までのいくつかに会話文の行間を開け忘れていたので修正しました。
今後はそうならないように注意していきますが、もしあったら誤字・脱字としてご報告お願いします。
m(_ _;)m

それではどうぞ。


あの後場所を移してメイプルに紹介してもらった生産職のイズさんの店で、メイプルと同じ大楯使いのクロムさんに訳を話したら、呪いの巻物(カースロール)はβテストの時はなかったのに制式サービス開始したらあったそうだ。それで当時スキル検証班が使用してヤバいスキルだとわかり、スキル検証スレで注意喚起された死にスキルだったらしい。

オレが使った変化系はまだマシらしく、当時検証したものの中にはアバターにケモ耳シッポを永続的に付けられたり、喋る言葉も語尾に『ワン』とか『ニャン』とか必ずついたとか。

ヒドイものだとステータスがオール1になりステータスを上げる為に必要なポイントが普段の10倍になるとか、戦闘開始と同時にバッドステータスが30秒ごとについたりとかあったらしい。

 

 

「…た、確かにそれよりはマシですね」

 

「だろ?当時はそんな死にスキルがあると思わなかったから、使ったヤツはそのアカウントを作り直して初めからやり直したプレイヤーがそれなりに居たんだ」

 

「それでスキル検証班が注意喚起をあちこちのスレにして、運営の方にも苦情が殺到したみたいね」

 

「んで、運営の方もそんな苦情が来る死にスキルをその後直ぐに修正して呪いの巻物(カースロール)の出現率を減らしたり、呪いの種類も変化系のみにしたんだが…」

 

「それをユウくんが引いちゃったんですね」

 

「まあ今回の呪いの巻物(カースロール)はまだ使えるヤツだから良い方だろうがな」

 

「そうね。ユウくんのステータスとこのスキルの効果が噛み合っているからアカウントを消してやり直す必要はないけど、どうするかはユウくん次第ね」

 

「うーん…少し質問ですが、オレ以外の呪いの巻物(カースロール)使用者でオレと同じ異性化の呪いになった人っていたんですか?」

 

「いや、俺が知る限りそんな呪いになったヤツはいないと思うんだが、イズはどうだ?」

 

「うーん、わたしも知らないわね。たぶん修正した後に呪いの種類が変化系だけしかなくなったから、変化系の種類だけ新しく創ったんじゃないかしら?」

 

 

イズさんとクロムさんにどうするかはオレが決めた方が良いと言われて少し考えてみたが、オレと同じ異性化の呪いはなかったらしい。

確かにイズさんの言うとおりこのスキルは異性化以外はオレのステータスに噛み合っているから、作り直しをするのもなあ。

 

 

「どうするかはとりあえず少し保留にします」

 

「そうか。まあなんかあったら相談ぐらいなら聞くからな。…そういえば忘れてたな」

 

 

そう言ってクロムさんは自分の前に半透明の画面を出して何やら操作しだした。

 

 

[プレイヤークロムからフレンド申請が着ています。申請受理しますか? YES/NO]

 

 

するとオレの前にフレンド申請画面が現れた。クロムさんにどういうことか聞くと。

 

 

「相談もなにも連絡がとれないと意味ないからな」

 

 

苦笑いしながらそう言ってくれたので、ありがたく思いながらフレンドを受理した。ついでにそれを見ていたメイプルとイズさんからもフレンド申請があったのでこちらも受理しておいた。

 

 

「あ、そういえばイズさん。この鉱石で装備って造れますか?」

 

 

この場の3人とフレンド交換したところで、インベントリにあった盗賊団のアジトで見つけた鉱石のことを思い出したので、生産職のイズさんに装備を造れないか聞いてみた。

 

 

「うーん、微妙なところね。ユウくんのステータスをみるとAGI・DEX降りよね?そうなると金属装備は重くなって逆にマイナスになるわね。まあ全てマイナスになる訳じゃないけど、あんまりオススメはしないわ」

 

「そうですか。じゃあ買い取りでお願いします」

 

「わかったわ。そうね…これぐらいでどうかしら?」

 

 

そう言ってイズさんが見積りを見せてくれたんだけど…あれ?

 

 

「あの、これ桁間違ってません?」

 

「え?…あ、そういえばユウくんは始めたばかりだったから相場を知らなかったわね。あのね、今回ユウくんが持ってきてくれた鉱石の中にいくつか希少なものがあったの。それに私が普段使いしている鉱石って、NPCから買うことがあるんだけど最近全然売ってないのよ。だからクロムとかに護衛を頼んで私自身が採掘に行こうと思っていたんだけど、そんな時にユウくんが持ってきてくれた鉱石に普段使いの鉱石もあったから、その分を上乗せしてこの値にしたわ」

 

 

もしかしてあの盗賊団が奪った鉱石が入った箱って、この街のNPCのところにくるヤツだったのかな?…ということは、もしかして。

 

 

「じゃあ、ポーションとかに使う薬草なんかも不足してませんか?」

 

「…え、なんで知ってるの?」

 

「イズ?」

 

「?」

 

 

やっぱりか。オレはイズさんのその様子からオレが思ったとおりだったから、インベントリからさらに薬草類が入った箱も取り出した。

 

 

「あのですね、オレが手に入れたこの鉱石なんですがクエストの盗賊団のアジトにあったヤツなんです。それでこの鉱石以外にも薬草が入ったこの箱とか、宝石が入った袋とかあったんです。たぶんそれらはこの街に届く筈のもので、盗賊団が奪ったんじゃないかと思ったんです。それでクエストの重要アイテムを探す時にいくつか貰えたんで、その…」

 

「貰ってきた、と」

 

「い、良いのかな(汗)」

 

「クエストで貰ったのならかまわんだろ。それよりイズ、どうなんだ?」

 

「ええ、確かに最近他の素材も不足気味だったわね。それにしても驚いたわ。まさかユウくんがこの街の素材を取り返してくれるなんて。じゃあこれも買い取りにするのね?」

 

「あ、いえ。ちょっと思いついたことがあるので、とりあえず半分だけお願いします」

 

「思いついたこと?」

 

「はい。知ってのとおり呪いのせいでHPも減ってしまったのでポーション代もバカにならないので、どうせなら自分でポーションを作ってみようかなと思ったんです」

 

「なるほど。確かにユウくんはDEXも高いから錬金系の生産なら出来そうね。わかったわ、じゃあ直ぐに見積るからちょっと待ってて」

 

 

その後イズさんから鉱石と薬草類をあわせて80万ゴールドで買い取って貰った。因みに内訳は鉱石が65万、薬草類が15万だった。

 

 

「しかし、初日にこんなに稼ぐヤツがいるとは思わんかったな」

 

「クロムさん、普通はどれくらいなんですか?」

 

「そういえばメイプルも初心者だったな。そうだな、それこそピンからキリまでいるが高くて20万ぐらいだろうな」

 

「ほえー、じゃあユウくんはスゴいんですね!」

 

「うふふ、そのうちメイプルちゃんも稼げるようになるわよ。あ、ユウくん。もしポーションが出来て品質が良かったら買い取るから店に来てね?」

 

「はい、その時はお願いします」

 

 

その後イズさんにポーション作成の為のクエストを教えてもらったり、初心者用のポーション作成キットが売っている店を教えてもらい別れた。




ということでクロムとイズさんの登場とユウちゃんのユン化の話でした。

クロムとイズさんは私の中では【楓の木】の兄貴とお姉さんキャラなので、この小説ではこんな感じにしてみました。

あとOSOのキャラを出演()すか迷ってましたが、そのうち出演()しますので誰が出演()るかの質問には答えないのであしからず。

ではまた次回をお楽しみに。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとお願い。

どうもギブスです。

まずはUA10000件超え、お気に入り150件登録ありがとうございます!
m(≧Д≦)m

今回は今までで一番短いですが、楽しんでいただければ幸いです(汗)


イズさんの店から出た後とりあえず初心者用のポーション作成キットを購入し、時間を見たら19時だったので夕食を食べる為にログアウトすることにした。

 

夕食を食べて自室で今日の宿題をしていた時のことだ。

 

 

「…愁~、電話よ~!」

 

「今いく~!…こんな時間に誰だろ?」

 

 

母さんからの電話の呼び出しに答えながら時計をみると20時半を少し過ぎたぐらいだった。

自室から居間にいくと母さんがオレを呼び出した筈なのにまだ電話中だった。母さんも知っている人かな?

 

 

「…でね、そのうちまた来なさいね。あ、愁が来たから代わるわね」

 

「誰?」

 

「美羽ちゃんよ」

 

「美羽?なんだろ?」

 

 

美羽は母さんの姉の娘、つまり従姉妹だ。美羽の上に二人兄姉(きょうだい)がいるが今はいいだろう。母さんから電話を受け取り話始める。

 

 

「もしもし、美羽?」

 

『あ、愁兄ぃ?こんばんは!』

 

「うん、こんばんは。それでこんな時間にどうしたんだ?」

 

『あのね、愁兄ぃにお願いしたいことがあるんだけど』

 

「お願い?」

 

『うん、あたしたちが[OSO]やってるって知ってるよね?』

 

「知ってるがそれが?」

 

 

以前拓海に聞いたが美羽とその兄と姉の駿と静さんはOSO、正式名[Only Sense Online]という稼働してから一年程経つ結構人気のあるVRMMOのゲームをやってるらしい。そこでは俺と同じあまりゲームをしない駿が美羽たちとともに結構な有名人として、名を馳せているとか。

ついでにいえば拓海のヤツと同姓同名のヤツがいるから、アイツはOSOは辞めてNWOを始めたんだと。

 

 

『あたしのゲーム内の友達に、最近出た[New World Online]ってゲームに新しくアカウント作って遊ぼうとしている子がその子のお友達と遊ぼうといるんだけどね、その子ゲームのやり過ぎで親にゲーム禁止になったんだって』

 

 

…うん?どこかで聞いた話だな。

 

 

「それで?」

 

『拓海さんに聞いたんだけど、愁兄ぃもNWOを始めたんだよね?お願いっていうのはそのお友達のことなんだけど、その子あんまりゲームをしない子だから心配してるみたいなんだ』

 

「なんとなくわかった。要はその友達のことを気にかけてくれってことだな?」

 

『うん、頼んで良いかな?』

 

「といってもオレも今日始めたばかりだから、NWOのことはわからないことだらけだぞ?」

 

『大丈夫、愁兄ぃもその子と一緒にNWOを楽しめば良いだけだから、お願い!』

 

「まあ、それだけなら良いよ」

 

『ありがとう!』

 

「それでその子のプレイヤーネームは?」

 

『あ、そういえば言ってなかった。たしかその子の名前(プレイヤーネーム)は[メイプル]だったかな』

 

 

…え、まさかあのメイプルか?

 

 

「その子もしかして大楯装備の美羽と同い年ぐらいの子か?」

 

『うん、そうだよ…って、あれ?あたしその子のプレイスタイル言ったっけ?』

 

 

やっぱりあのメイプルか。

 

 

「いや、言ってないよ。その子なら知ってるから、気にかけておくよ」

 

『ホント!?愁兄ぃありがとう!じゃあその子のことお願いね!おやすみ!』

 

「ああ、おやすみ」

 

 

そう言って美羽は挨拶をしてきたので、オレも挨拶を返して電話を切った。




はい、まさかの美羽ちゃんの登場でした(笑)
美羽ちゃんの友達とはイッタイ誰ナンダ?(目そらしながらw)

前回の後書きでOSOのキャラをそのうち(・・・・)出演()すかもと書きましたが、今回OSOの主人公の妹の美羽(ミュウ)ちゃんを出演()しました(笑)

今回の話で美羽ちゃんたちは愁の従兄弟として紹介されてますが、この小説を書くにあたりOSOとのクロスさせるならどうするか考えた時には既にユンたちの従姉妹として考えてました。



因みに作品中には書いてませんが、愁は駿と同い年でメイプルとサリーは美羽と同い年になってます。

ではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと生産活動。

どうもギブスです。

今回はサブタイ通りに生産のお話しです。
生産の話はOSOを参考に書いてますが、上手く書けたか心配です(汗)

それから評価をしていただいた
☆10 お茶の子さいさい様、
☆2 るさるか様、
評価ありがとうございます。
m(_ _)m

それではどうぞお楽しみ下さい。


美羽からの電話を切って部屋に戻ったオレは宿題の残りをやって、それが終わったから風呂に入ってきた。

 

部屋に戻って時計を見ると22時になっていたけど、もう少しだけNWOをやろうと思ってしまった。

 

 

「拓海の言うとおりハマっちゃったのかな?」

 

 

そんなことをつぶやきながらヘッドギアを装着してベッドに横になると、スタートワードを発してNWOにまたダイブしたのだった。

 

 

―はじまりの街 噴水広場前―

 

 

ダイブした場所は前回と同じところの噴水広場だ。

 

 

「…はぁ、やっぱり戻ってないか」

 

 

一縷の望みにかけて近くの建物のガラスを鏡にして自分の姿を見てみたが、やっぱりあの呪いの巻物(カースロール)の効果はそのままでオレの姿は女の子のままだった。

その時に気付いたんだがオレの身体は確かに女の子だけど、顔は髪が伸びた以外そのままみたいだな。

そういえば駿のヤツもOSOじゃ女の子になったとか美羽が言ってたな。オレも駿もどっちかというと女顔だし身体もそれほど筋肉質な訳でもないから、これは母さんの家系の遺伝なのかもしれないな。

 

 

閑話休題

 

 

気をとりなおして美羽からの依頼のことを考えメイプルの様子を知るために、メニュー画面からフレンド欄を開いた。するとメイプルは既にログアウトしているらしい。まあ時間が時間だからもう寝てるんだろうな。

オレはそんなこと思いつつメニューを閉じ、これからどうするか考えた。

レベル上げに街の外に行くのは明日に響くからやめておくとして、せっかくだからイズさんに教えてもらったポーション作成でもするかな。

そう思い立ちまずはポーション作成のスキルを取得するために、スキルショップのある方へ向かった。

 

イズさんに聞いたポーション作成の為のスキルはスキルショップに売っているからスキル自体は簡単に取得出来るのだが、作成したポーションの出来は作成者のDEXによって変わるらしい。しかもこのスキル取得の為にDEXが30以上必要だから、オレのようにDEXを伸ばしている人以外だと生産職しか使わないのでプレイヤーメイドのポーションは品薄気味だとか。

 

スキルショップでポーション作成のスキル【錬金術 Ⅰ】を買った時に、そのスキル以外にいくつかのスキルもついでに買ってみた。

 

 

【錬金術 Ⅰ】

効果:このスキルはアイテム作成やアイテム合成をする時に成功率やレア度に補正をする。作成の成功率やレア度のレベルはDEXに依存する。

取得条件:スキルショップで購入したあと、DEXが30以上の時に使用する。

 

 

【弓技 Ⅰ】

効果:弓のアーツを使用出来る。使用出来るアーツはスキルレベルが上がる毎に増えていく。

取得条件:スキルショップで購入する。

 

 

【生産の心得】

効果:生産活動をする時に作成成功率に若干の補正をする。補正値は作成アイテムの作成成功率の5%をプラスする。

取得条件:スキルショップで購入する。

 

 

【採取】

効果:このスキルはフィールドで所持者の視界に採取可能な場所をマーキングする。また採取数とレア度に補正をする。

取得条件:スキルショップで購入する。

 

 

ポーション作成のスキルは正確には【錬金術 Ⅰ】という名前で、このスキルはポーション作成以外に毒消し薬や麻痺消し薬等の状態異常の回復薬、火薬や毒薬等デバフアイテムの作成も出来るスキルだった。

【生産の心得】は生産活動にプラス補正を、【採取】はフィールドでの採取率アップのために購入した。

 

【弓技 Ⅰ】はスキルレベルが上がる度にいわゆる必殺技が増えていくので、弓使いのオレに必須なスキルだったので買ってきた。因みに【弓技 Ⅰ】のアーツは遠距離で攻撃した時に現在の攻撃範囲を伸ばす補正をする[遠当て]だ。このスキルでより安全圏からの攻撃が出来るようになるから、たとえスキルレベルが1でも呪いがあっても楽になるだろう。

 

さて初心者用とはいえせっかくポーション作成キットも買ったから、いよいよポーションを作成してみようと思ったが、こんな街中で作るわけにもいかないからイズさんに教えてもらった生産活動用の建物に向かおう。

 

 

数分後。

オレは生産用の建物に入り中にいたNPCに使用料を払って生産活動を始めた。

 

まずはインベントリに入れていたあの薬草が入っている木箱の確認をする。中身は…

 

・薬草×120束

・毒草×30束

・痺れ花の花弁×20束

・魔力草×50本

・解樹の葉×50枚

 

この5つのアイテムがあった。

たぶん薬草はそのままポーションに使用して、毒草と痺れ花の花弁は毒消しや麻痺消しの材料で魔力草はMPポーション用かな?最後の解樹の葉が何に使うのかわからないけど、そのうちわかるだろう。

それから初心者用のポーション作成キットの中身は、薬研・かき混ぜ棒・小さな鍋・濾し布と魔力で動くアルコールランプと同じように魔力を使用すると蒸留水が出てくる不思議な水袋、それから出来たポーション類を入れる小瓶があった。ポーションを入れる小瓶はキットを入れる小さな鞄に1本だけ入っていたが、その鞄から出すと新しい小瓶がまたセットされていた。たぶんわざわざ小瓶を購入する必要がないんだろう。

作成方法はたぶん薬研ですりつぶしてそれを鍋に蒸留水と一緒に煮込んで濾せば完成だと思う。

 

まずはポーションを作ってみるかと思ったが、材料の数がわからないからまずは薬草を一束薬研に入れてすりつぶして、蒸留水と一緒に鍋に入れかき混ぜ棒で適度に混ぜる。ある程度時間が経つと濾し布で濾して小瓶に移した。

それで出来たのが…

 

【ポーション(?)】

レア度:最低

効果:HPを最大値の1%回復する。

製作者:ユウ

 

…とまあ失敗作が出来た。一応回復はするが1%しかしないからこれは廃棄だな。たぶん薬草が少なすぎたからこんなのが出来たんだろう。

 

その後色々試行錯誤して時間が許す限りポーションを作成してログアウトした。




ということで生産のお話しでした。

前書きにも書きましたがポーション作成はOSOを参考に書いてみました。
出て来た素材アイテムの名称は適当ですのであしからず(笑)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとイベント2日前。

どうも、今年のGWはコロナのせいで暇だらけになった方に少しでも暇潰しになるようにと書いていたら、残り数日になってしまった駄作者のギブスですw

今回の話は前回から数日後の話です。内容は見てのお楽しみにww

それから☆3の評価をして下さった【青いカンテラ様】ありがとうございます。

それではどうぞ。

追記:装備欄に靴を忘れていたので修正しました。


初日に呪われて女の子になったり親切な先輩プレイヤーの世話になったり生産活動をした日から数日が経った。

最初に作った失敗作の作成方法を糧に試行錯誤して、普通のポーションも作れるようになった。それどころか作る時に薬草を乾燥させて作ったらレア度が上がり回復量も上のものが出来たので、色々試行錯誤してみたら数種類の回復量のポーションを作ることに成功した。まあそのぶん失敗作も出来てしまったが、それはNPCの店に二束三文で売り払った。

それで出来たのがこれだ。

 

 

【初心者用HPポーション】

レア度:中

効果:HPを最大値の10%回復する。

製作者:ユウ

 

【HPポーション(中)】

レア度:中

効果:HPを最大値の30%回復する。

製作者:ユウ

 

【HPポーション(高)】

レア度:高

効果:HPを最大値の40%回復する。

製作者:ユウ

 

【MPポーション(低)】

レア度:低

効果:MPを最大値の20%回復する。

製作者:ユウ

 

【解毒薬(低)】

レア度:低

効果:状態異常[毒]を40%の確率で治療する。

製作者:ユウ

 

【解痺薬(低)】

レア度:低

効果:状態異常[麻痺]を40%の確率で治療する。

製作者:ユウ

 

 

 

【初心者用HPポーション】は薬草を乾燥させずに作成したら出来た。

逆に乾燥させて作ったのが【HPポーション】だ。2種類あるがこれは作成時に薬草を乾燥させて先に蒸留水を混ぜてから煮込むかどうかで回復量が変化した。どうやら作成方法をより手間を掛けた作り方の方が回復量が上がるみたいだ。

【MPポーション】は薬草と魔力草を混ぜて作ったのだが、こちらは【HPポーション】ほどの回復量が出なかった。たぶんまだ何かが足りないんだろう。

それで一番作成に気を使ったのが【解毒薬】と【解痺薬】だった。【解毒薬】と【解痺薬】は薬草と毒草や痺れ花の花弁、それから何に使うのかわからなかった解樹の葉を混ぜて作った。解樹の葉は状態異常になるものを反転作用を起こす効果があるみたいだ。作る時に素材の毒草や痺れ花の花弁は少し口にしたら、僅かな時間だが状態異常の[毒]や[麻痺]になったのでこのままでは使えないと考え試しに解樹の葉を入れたところ成功した。因みに解樹の葉を入れずに作ったら毒草の方は状態異常[毒]とHPの回復が同時に発生、痺れ花の花弁の方はHPは回復はするが麻痺したまま一切動くことが出来なくなるという混沌(カオス)なアイテムたちが出来たので、このアイテムらは生産用の建物にあった廃棄用のゴミ捨て場に直行したのは言うまでもないことだろう。

 

使用した素材は【初心者用HPポーション】で薬草×2束、【HPポーション】はどちらも3束、【MPポーション】は薬草×2束と魔力草×1束、【解毒薬】と【解痺薬】は薬草×2束と解樹の葉1枚に毒草か痺れ花の花弁を1個だった。

 

それから各アイテムにあるレア度は下から[最低・低・中・高・最高]と5段階の評価になっているみたいだ。中が普通で下の方になればそのアイテムの効果が落ち、逆に上の方になればその効果は高くなるみたい。

それで現在インベントリにあるポーション系のアイテムは…

 

・初心者用HPポーション×20

・HPポーション(中)×30

・HPポーション(高)×40

・MPポーション(低)×15

・解毒薬(低)×10

・解痺薬(低)×10

 

 

…となっている。

使用した薬草類が木箱の中身と作成する時に使用した数があってないのは、レベル上げの時についでに薬草類を採取をしてたからだ。これだけあれば暫くは大丈夫だろう。…そういえばイズさんが出来が良ければ買い取ってくれるって言ってたな。

 

 

「イズさんは…ログイン中だな。行ってみるか」

 

 

オレはフレンド欄を確認するとログイン中と出ていたので、イズさんにこれから行くことをメールで伝えてイズさんの店へ向かった。

 

 

「こんにちは。イズさん居ますか?」

 

「あらユウくんいらっしゃい。今日はどうしたの?」

 

「えっとですね、この間ポーションが出来たら買い取ってくれるって言ってたの思い出したので、持ってきました」

 

 

店に入りイズさんを呼ぶとすぐにイズさんはカウンターの奥から出て来た。オレはカウンターに近寄りながら来た訳を話した。

 

 

 

「そう、じゃあ早速見せてもらおうかしら」

 

「はい、お願いします」

 

 

オレはそう言ってからインベントリから作成した初心者用HPポーション・HPポーション2種、それからMPポーションを10個ずつ取り出しトレード画面に載せてイズさんに渡した。

 

 

「フムフム…初心者用のは1個25G、中ポは50G、高ポは150Gね。MPのは品質が低だからちょっと安くなっちゃうけど1個75Gで、合計3000Gでどうかしら?」

 

「それでお願いします」

 

「わかったわ。じゃあこれね」

 

 

まあまあな値をつけてもらったのでそれでお願いする。

 

 

「高ポが出来るようになったのなら、そのうちハイポも出来そうね。まあ今のところハイポに必要な素材がないから無理だけど、頑張ってね」

 

「はい」

 

「そういえばユウくんはイベントには出るの?」

 

「イベント?」

 

「あら、知らなかったの?明後日の午後からやるって、運営からメールが着てたわよ」

 

 

イズさんは買い取りが終わるとそう言って来たので詳しく聴いてみると、明後日の午後3時から第1回イベントとして開催されるらしい。内容はイベント専用の特殊フィールドでプレイヤー同士が戦うPvP戦だとか。

 

 

「そうなんですか」

 

「それと上位入賞すれば景品も出るそうだから、試しに出場()てみるのもいいんじゃない?」

 

「始めて十日も経ってないオレが、入賞なんて出来ませんよ」

 

「あら、それはわからないわよ?ユウくんあの日のあとずっと生産だけやってた訳じゃないでしょ?」

 

「まあ、それはそうなんですが…」

 

 

実際素材集めの方がついでだったしな。因みに現在のステータスはこうなっている。

 

 

ユウ

Lv.28

HP17/17(+10)

MP25/25

ステータスポイント 0

 

STR 5(+30)

VIT 5(+20)

AGI 110(+15)

DEX 93(+20)

INT 10

 

装備

頭【空欄】

身体【狩人の服】

右手【狩猟の弓】

左手【空欄】

脚【空欄】

靴【ハンターブーツ】

 

装飾品

【狩人の矢筒】

【フォレストビーの指輪】

【盗賊の腕輪】

 

スキル

【弓矢の心得 Ⅴ】【走破射撃(アクロバティック)】【鷹の魔眼(ホークアイ)】【追跡(マーキング )Ⅱ】【先制攻撃】【気配察知】【AGI上昇 小】【DEX上昇 小】【変化の呪い(異性化)】【弓技 Ⅲ】【錬金術 Ⅲ】【採取】【生産の心得】【HP最大値上昇 小】

 

 

【狩人の服】

≪VIT+20≫

 

【狩猟の弓】

≪STR+30≫

 

【ハンターブーツ】

≪AGI+15≫

 

【狩人の矢筒】

≪DEX+20≫

 

【HP最大値上昇 小】

効果:HPの最大値を20%上昇させる。

取得条件:スキルショップで購入する。

 

 

呪いのせいでステータスが変化しているので、

この前スキルを買った後の残りのお金で店売りだが装備を整えたので少しはマシになった。

 

あと少しでもHPを上げようとショップで【HP最大値上昇 小】を買ったが元々のHPが低くなってたのであまり意味がなかった。

 

それと幾つかのスキルもレベルアップした。【弓矢の心得 Ⅴ】はDEXを+25補正、【弓技 】もスキルレベルが3になったからアーツが増えている。

アーツの詳細はレベル2で一度に複数同時に矢を射れる[連射弓(れんしゃきゅう)]で、レベル3は矢に協力な貫通属性を付与する[一矢縫(いっしぬ)い]だ。

 

…こうしてステータスのことを改めて考えてみれば、イベントに出ても良いかもしれないな。

 

 

「…まあ、上位には入れる訳ないと思うけど記念に出場()てみます」

 

「うん、頑張ってね」

 

 

こうしてオレはNWO初のイベントに出場()ることになった。




ということでイズさんにイベントのことを教えてもらい参加することになりました。

ユウのイベントでの成績はどうしよっかなw
他の作者さんは大体二位のドレッドを倒してそのまま二位以上になってますが、ユウは弓装備だから火力がなぁ…っと、これ以上はネタバレになるかww

ではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとイベント前日(前編)。

どうもギブスです。

今回と次回は初の前後編にします。
理由?リアルが少し忙しくなり、ちょっと書けなくなってきたので(笑)

それと☆8で評価して下さった[ATM09ST]様、ありがとうございます!

追記:HPの計算違いがあったため修正しました。


イベントに参加することを決めた次の日、オレは少しでもレベルを上げようととあるフィールドに来ていた。

 

 

「…確かこの辺のはずなんだけど…っと、此処だ」

 

 

そこは初日にクエストで訪れた盗賊団が根城にしていたあの洞窟だ。

 

なんでこんなところに来ているのかというと、昨日イズさんの店を出た後レベル上げに街の外へ出ようとしていたら門のところで呼び止められた。オレを止めたのはあの時盗賊団のことを報告したNPCの兵士だった。

話を聞くとあの後洞窟に向かった兵士たちは残っていた略奪品を回収し、二度とこの洞窟を悪用されないように巡回のルートにした。だが三日前に巡回に行ったら洞窟の周辺がモンスターの巣窟になっていたらしい。それでなんとか洞窟の周辺は兵士たちによってモンスターを討伐したのだが、洞窟の中は外と比べると段違いに強力なモンスターがいたとか。それでどうするか話し合っていた時にオレが街の外へ出ようとしていたのを見つけ、洞窟の中の様子を見てきてほしいと依頼してきたので、オレとしてもレベル上げに丁度良さそうなのでその依頼を引き受けてここに来たのだ。

 

 

「確かあの時は蝙蝠と百足のモンスターがいたけど…」

 

 

オレはそう呟きながら洞窟内に入った。

洞窟の内部はあの時と同じだったが、出てくるモンスターはあの時の盗賊のなれの果てのスケルトンやゾンビへと様変わりしていたのだ…が、コイツらははっきり言ってオレとの相性が最悪だった。

スケルトンはその名のとおり骨のため矢が中々通じず、ゾンビの方は動きは遅いのだがその腐った外見のせいかこちらも矢が中々通じないのだ。

まあ弓技を使えば簡単に倒すことが出来るのだが、弓技は一回使用するとクールタイムが発生するしMPも使用するので連続使用に向かない。

だから一回戦闘しては暫くその場で待機してクールタイムが終わったらまた移動して次の戦闘へと繰り返しているので、盗賊を追いかけていたあの時と違い中々奥に進むことが出来ないでいた。

 

~三時間後~

 

やっと最奥の門があるところまでやって来た。たぶんだがこの門の向こうはボス戦になるだろうと思ったオレは、この門前で一時の休憩をしながらステータスを見ていた。

 

 

ユウ

Lv.32

HP 60/60(+10)

MP 25/25

ステータスポイント 0

 

STR 5(+30)

VIT 5(+20)

AGI 115(+15)

DEX 93(+20)

INT 10

 

装備

頭【空欄】

身体【狩人の服】

右手【狩猟の弓】

左手【空欄】

脚【ハンターブーツ】

装飾品

【狩人の矢筒】

【フォレストビーの指輪】

【盗賊の腕輪】

 

スキル

【弓矢の心得 Ⅵ】【走破射撃(アクロバティック)】【鷹の魔眼(ホークアイ)】【追跡(マーキング) Ⅱ】【先制攻撃】【気配察知】【AGI上昇 小】【DEX上昇 小】【変化の呪い(異性化)】【弓技 Ⅳ】【錬金術 Ⅲ】【生産の心得】【採取】【HP最大値強化 小】【土魔法 Ⅰ】

 

 

此処まで来る間に何度も戦闘になったせいかレベルが32まで上がった。ステータスポイントはAGIに5とHPに7振った。この時わかったのだがHPは1振ると5ポイント上がるみたいなので、たぶんMPも同じだろう。まあなんにしろこれで【HP最大値強化 小】が使えるスキルになった。

それと【弓技】も上がり増えたアーツは矢に極小範囲だが追加で風属性の範囲攻撃を生み出す[疾風一陣]だ。因みに各アーツの使用MPとクールタイムだが、[遠当て]がMP5の20秒、[連射弓]はMPは10で基本が20秒で矢を一本増やす毎に5秒プラスする。[一矢縫い]はMP10で30秒で、新アーツの[疾風一陣]はMPは15使用しクールタイムも1分半とどちらも多目になっていた。

あと最後にある【土魔法 Ⅰ】はここに来る前に街の兵士NPCに依頼された時にもらった。【土魔法 Ⅰ】で使用出来る魔法は拳ぐらいの大きさの岩石を打ち出す[ストーンバレット]だ。使用MPは2と少な目になっているが、やはりMP切れを意識すると使用頻度は少ない。

 

 

「帰ったらMP関連のスキルも探さないとな」

 

 

現在のMPだと数回使用しただけでMP切れになるのでアーツは奥の手にしないとな。

インベントリのアイテムも休み休みで来たからそれほど減ってないし準備OK。

じゃあ行きますか。

 

そうしてボス部屋に入った時だった。

 

 

[特殊クエスト【復讐の盗賊団】が発生しました。このクエスト中は別のクエストを受けることは出来ません。また、現在受けているクエストは一時停止します]

 

 

クエスト発生の知らせが…って、また特殊クエスト!?

突然のクエスト発生に驚いているオレを放っておいて、クエストは勝手に進んでいった。

 

 

「ゲッゲッゲッ…良くここまでこれたな?」

 

 

そう言って現れたのは黒いローブを纏いフードを目深におろしているため顔は見えない怪しい人物(?)だった。

 

 

「なんだお前は?」

 

「ゲッゲッゲッ…オレのことを忘れたのか…いい度胸してんじゃねぇか!?」

 

「!?」

 

 

ソイツはオレに向かってナイフらしきモノを投げてきたので、オレは咄嗟に左に飛び退いた。

するとオレが避けたソレは門に突き刺さるとナイフ擬きは魔方陣を発生させ一瞬輝いた。

魔方陣が消えると地面からスケルトンが何体か現れ、前回と同様にオレが入ってきた門を閉められ閉じ込められた。

更にそれだけでなくこのボス部屋のあちこちからスケルトンが何体も現れた。その数凡そ50体。

 

 

「なんか前に同じようなことがあったな…お前、もしかしてあの時の盗賊か?」

 

「ゲッゲッゲッ、やっと思い出したか!そうだ、あの時は世話になったな!?」

 

「イヤイヤイヤ、お前らあの時死んだ筈だろ!?なんで生きてんだよ!?」

 

「ああ、確かにオレたちはあの時に死んださ。だがお前が去った後オレは何故か生き返った。不思議に思ったオレは原因を調べてみりゃあオレらが奪ったモノの中に面白ぇモノが混ざってやがった」

 

「面白いモノ?」

 

「ああ、ソレはこのローブよ!コイツはな[死霊のローブ]といってな、このローブの近くで死んだヤツの魂を取り込みソイツを死霊術師(ネクロマンサー)にするってシロモノよ!たまたまオレが死んだのがこのローブの近くだったおかげでオレは生き返り、死霊術師(ネクロマンサー)としてお前に倒された仲間たちを甦えさせることが出来たんだよ!オマケに生きていた時はウザかったお頭もオレには逆らえない木偶の坊になったんだから、笑いが止まらんぜ!!ゲッゲッゲッ!!」

 

 

聞いてもないことまでベラベラと喋り出した時にフードが僅かにズレて見えたこの死霊術師(ネクロマンサー)(?)の顔は、確かに人間ではなくドクロだった…が、コイツたぶんオレが最初に追いかけていたあの引ったくりをしていたヤツだな。

 

 

後々になって知ったがこの【復讐の盗賊団】クエストと最初にやった【老占い師の願い事】クエストはチェーンクエストだったらしい。

しかも発生条件が、[初ログイン後(プレイヤー・NPC問わず)誰とも話さずあの占い師の婆ちゃんに話しかける]という、誰がこのクエストを受けるんだというような条件だった。




特殊クエストはこのための複線でした。

【土魔法】はOSOでは空間爆破の[ボム]でしたが、ユウの現在のMPでソレをやるとすぐにMP切れになるため急遽[ストーンバレット]にしました。
もちろん【土魔法】のレベルが上がれば[ボム]を使えるようにします。

あとちょっと考えていることがあるのですが、ネタバレも含むため今回は発表せず次回かその次当あたりの後書きに書きます。

ではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとイベント前日(後編)。

どうもギブスです。

今回も相変わらず短いです。
それから黒麒麟様、☆10の評価をしていただきありがとうございます!
m(≧Д≦)m

それではどうぞ。

追記:物語上にOSOがあるのに[黒乙女の長弓]があるのはおかしいと指摘を受けたため、[黒乙女の長弓]から[戦乙女の長弓]に修正しました。
追記2:靴装備がなかった為新しく作成しました。


NPCに頼まれてきた洞窟で以前倒した筈の盗賊団が、アンデッドになって復活していたことに驚いた…が、所詮は元盗賊のせいか復活した時に死霊術師(ネクロマンサー)の能力を上手く使いこなしていなかった。

確かにアンデッドにはオレの攻撃は効きにくいが動きが遅いためアンデッドの攻撃を避けることは簡単だし、オレからの攻撃も少し時間がかかったが出てきたスケルトンやゾンビたちを倒すことが出来た。

 

それで他のアンデッドたちを盾にしていた死霊術師(ネクロマンサー)になった引ったくりだが、アンデッドたちが倒されると…

 

 

「…チクショウ~、覚えてやがれぇ~!!」

 

 

と、捨てゼリフを吐いて一目散に逃げていった。

 

 

[特殊クエスト【復讐の盗賊団】がクリアされました。一時停止していたクエストは解除されます。]

 

 

…こんなクリアの仕方で良かったのか少々不安になったが、クエストクリアのアナウンスが入ったから良いのだろう。

 

暫くの間惚けていたが気付いたらこの広場の中心に宝箱があった。オレは前回と同様に少々警戒しながら宝箱の蓋を開けてみることにした。たぶんまたアクセサリーでも入っているんだろうな。

そう思っていたが中身はそれ以上のものが入っていた。

 

 

『戦乙女の長弓』

【STR+20】【MP+10】

戦乙女(ヴァルキリー)

【破壊再生】

 

『双翼の衣』

【DEX+20】【MP+15】

スキルスロット【空欄】

【破壊再生】

 

『神子の髪留』

【DEX+10】【MP+20】

【天翼の祈り】

【破壊再生】

 

『清水のキュロット』

【ING+20】【MP+10】

【聖なる雫】

【破壊再生】

 

『風花の靴』

【AGI+30】【MP+15】

【雪月花】

【破壊再生】

 

精霊(しょうろう)の矢筒』

【DEX+10】【MP+10】

【精霊の矢】

【破壊再生】

 

 

戦乙女(ヴァルキリー)

効果:一日に五回使用可能。MPを消費しAGI・DEXを上昇させることが出来る。上昇値は消費したMPにより変動する。効果時間は10分、使用後一時間は使用不可になる。

 

【天翼の祈り】

効果:(自身・パーティー問わず)状態異常に掛かった際に自身の最大MPから一割を使用することによって、全ての状態異常を治しHPを最大値まで回復する。

 

【聖なる雫】

効果:フィールドにてアンデッドMob(クエストMob・ボスMobは除く)に襲われなくなる。またアンデッドMobと戦闘する際、攻撃力を二倍・Mobからのダメージを半分にする。

 

【雪月花】

効果:MPを消費して攻撃に麻痺・睡眠・魅了のうちの一つをランダムで付加する。

 

【精霊の矢】

効果:MPを消費して攻撃に火・水・風・土のうちの一つを付加する。

 

【破壊再生】

効果:この効果のある装備は破壊された際瞬時に再生する。修復は瞬時にされるためステータス上の変動はない。

 

 

…これってメイプルが持ってた【ユニークシリーズ】だよな?

スキルはMPを使用して効果を発揮するが、現状ではMP不足でほぼ使用出来ないものががほとんどだった。それでもスキル自体は使えるから、やはりMP関連のスキルを早目に探さないとな。

それとメイプルの装備にあった【破壊成長】はなかったが、代わりに【破壊再生】というおそらくは【破壊成長】の下位互換と思われるスキルがあったのでまあ良しとしておこう。

 

そんなふうに思いつつ【ユニークシリーズ】と思われる装備をとりあえずインベントリにしまったオレは、洞窟を抜けて街に戻るのだった。

 

 

 

ユウSideEND

 

 

ユウが洞窟ダンジョンにて【ユニークシリーズ】を入手したほぼ同時刻、都内某所のとあるビルにある一つの会社では一つの騒ぎが起きていた。

 

 

「おいっ、【復讐の盗賊団】がクリアされたぞ!?」

 

「はぁ!?あれは【老占い師の願い事】をクリアしないと絶対に出ないクエストだろ!?」

 

「ああ、しかもクエスト発生条件が初ログイン後誰とも話さず特定NPCに話しかけるっていう、誰も受けないと思って作ったクエストだな」

 

「こんなクエストをいったいどこの暇人がクリアしたんだ?」

 

「コイツだ。プレイヤーネームは[ユウ]、弓使いだな…というか、なんで弓使いがこのクエストクリアしてんだよ!?弓使いと相性が悪い筈のアンデッドだぞ!?」

 

「…たぶんコレのせいだな。コイツ呪われて異性化してんだけど、その際弓の重要なステータスであるAGIとDEXが爆上がりになっている。それでアンデッドになんとか勝利してクリアしたんだろ。ついでにいえば一応魔法も使えるみたいだしな」

 

「…なぁ、確かこのクエストってあと三回続くハズだよな?」

 

「!?」

 

「あ、ヤバい!?アレが取られるってことか!?」

 

「だぁあぁぁ!?イベント前日になんでこんなクエストクリアしやがった!?」

 

「騒いでも仕方ないだろ!?それより手の空いているヤツは直ぐに修正作業に移れ!なんとしてでもアレをプレイヤーに取られる訳にはイカンのだ!!」

 

「こりゃ、今日も徹夜だな…」

 




前回ラストからの戦闘をバッサリカットして、クエストクリアにしました(笑)

前回後書きでチョロっと書きましたけど、考えていたことはボス(笑)の逃亡です。
このボス(笑)はクエストボスとして出しましたが、なんか気に入ってしまいこのまま討伐もどうかと思って連続(チェーン)クエストのために逃亡してもらいましたw

あ、ちなみに作者的に声優をこのクエストボスにつけるなら、千葉 繁さん(主な役:幽☆遊☆白書の桑原・FFDのケフカ・天外魔境シリーズのマントー等)がベストマッチしそうですねww

ボスが逃げたのにユニークシリーズ入手はおかしいかもしれないですが、クエスト報酬の意味合いもあるのでこうしました。
このボスは天外魔境シリーズのマントーみたいに何度か登場予定です。…そういえばこのボス(笑)名前なかった…マントーで良いかwww

それから最後に運営の様子を書きました。
やはり防振り二次には運営と掲示板の話がないといけないと思い書きましたけど…短いですね(苦笑)


それではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと初イベント。

どうもギブスです。

やっと書けたので投稿します。
それから[宵の月夜]様から《物語上にOSOがあるのに黒乙女の長弓があるのはおかしい》と指摘を受けたため、前回の話を修正しました。
それで他のところもあるんじゃないかと思って読み返してみたら、やっぱりあったのでそこも修正しておきました。

あとはたぶん大丈夫だと思いますが、もしありましたらご報告の方よろしくお願いします。
m(_ _;)m

ちょっと前書きが長くなりましたが、
どうぞお楽しみ下さい。

追記:装備欄に靴装備がなかった為修正しました。またそれに合わせて靴装備用のユニーク装備 を作成してステータスも修正しました。


今日は以前から告知されていたNWO初のイベントの日だ。

 

オレはというと現在初ログインした広場にいる。

周りはオレと同じようにイベントに参加するプレイヤーで溢れかえってガヤガヤと騒がしい。

 

昨日のクエストのことだが、あのあと依頼した兵士NPCに事の詳細を報告した。それを聞いた兵士は押収品のリストに[死霊のローブ]というものがあった筈が、実際には押収品の中にはなかったので探していたらしい。

それで面倒なことになった。

なんとオレにその[死霊のローブ]を取り戻してほしいと依頼されてしまったのだ。しかもご丁寧にクエストとしてウィンドウまで出ていた。まあ、今回のクエストは前回までの連続(チェーン)クエストの続きだったが、他のクエストが出来なくなる特殊クエストではなかっただけマシだがな。

 

 

「あの、ユウくんだよね?」

 

 

そんなふうに昨日のことを思い出していた時に背後から声をかけられた。誰かと思い振り向くとそこにはあの黒い装備を身につけたメイプルが少し困惑気味に話しかけていた。

 

 

「ん?メイプルか。久しぶり」

 

「やっぱりユウくんだ!前と格好が違うからビックリしたよ。その装備ってもしかして?」

 

「ああ、オレもダンジョンをソロクリアしたからユニークシリーズ(アレ)を手に入れたんだ」

 

「そうなんだ。似合ってるよ!」

 

「…あんまり嬉しくないけど、ありがとう」

 

 

ちなみにオレの格好だが、長い髪をポニーテールにして髪留めで結っており服装は、上は肩と背中を出して腿ぐらいまであるワンピースっぽい服と羽衣っぽい帯で腰から背中を隠して、下はスカートの部分で見えないけどキュロットを履いて足元から腿のあたりまであるロングブーツになっている。一言で表すなら改造天女の格好といったところだが、リアルでは男のオレとしてはなんとも言えなかった。

 

 

「あはは…」

 

「…まあ良いか。それでメイプルがここにいるってことは、お前も参加するんだよな?手加減しないぞ?」

 

「ええ!?そこはお手柔らかにって言うんじゃないの!?」

 

「そういえばメイプルは痛いのイヤだって言っていたな。まあ、オレも痛いのはイヤだし適当に頑張れば良いんじゃないか?」

 

「うん、わかった!」

 

「そういえばイズさんは参加しないって言っていたけど、クロムさんはどうなんだろ?」

 

「クロムさんならさっき会ったよ。その時話したら参加するんだって」

 

「やっぱりか」

 

『…あ、あぁ~、マイクテス、マイクテス……コホン、それでは時間になりましたので、第1回イベント!バトルロワイヤルを開始します!』

 

 

そんなふうにメイプルと話していると広場のあちこちの空中に巨大なスクリーンが現れた。そこには今はNWOのタイトルロゴと[第1回イベント バトルロワイヤル開催!]と書かれ、その画面の隅の方に[開始まであと8:47]とカウンターがあった。たぶん始まれば参加しない人の為に、イベントの様子を中継するんだろう。

空中スクリーンが出現するとほぼ同時に、運営からのアナウンスらしい声もあたりに響き渡った。それを聞いた周りのプレイヤーたちは「うおぉぉっ!」っと怒号を響かせた。

そんな声に少し遅れて小さく「お、おー!」ってメイプルも言っていたのは、少し微笑ましく感じた。

 

 

『それでは、改めてルールを説明します!制限時間は三時間。ステージは新たにつくられたイベント専用マップです!プレイヤーの皆さんはこの専用マップにランダムに配置されます。

ルールは倒した数と倒された回数、それに被ダメージと与ダメージ。この四つの項目からポイントを算出し順位を出します!

更に上位十名には記念品が贈られますので、頑張って下さい!

なお、参加されない方はこの広場から一旦離れて下さい。イベント開始後はこの広場に戻れますので注意して下さい。イベント内の状況はスクリーンに映しますので、お楽しみ下さい。』

 

 

そう言い終わる頃にはスクリーンのカウンターは残り一分を切っていた。

 

 

「それじゃあ、メイプル。お互い頑張ろうな!」

 

「うん!」

 

 

そうこうしている内にカウントは0になり、オレたちは広場からイベントの専用マップに転移していた。

 

 

 

「…ここは?」

 

 

転移後見た周りの景色はどうやら小高い丘の上の少し大きな岩の上に着いたらしく、周囲を見渡すことが出来た。

周りにはプレイヤーの姿は見えず【鷹の魔眼】の遠視能力を使って周囲を見ると、およそ500m先にプレイヤーらしい人影があちこちに見えた。

 

 

「ふーん、どうやら初期配置は500m毎に配置されているみたいだな。ここからでもギリギリ届きそうだけど、どうかな?」

 

 

オレはそう言って弓を構えて、こちらに気付いたプレイヤーに狙いを定めた。

 

 

「へっ、いくら弓とはいえあんな遠くから届くもんか!」

 

「…【弓技・遠当て】からの、【弓技・一糸縫い】!!」

 

「…へっ?ぐあっ!?」

 

 

なんか言ってるけどそれを無視して弓技の【遠当て】を使い飛距離を伸ばし、【一糸縫い】を使用した矢は見事にそのプレイヤーの眉間に吸い込まれるように命中する。コイツ防御力を低かったみたいで一発で倒れ光の粒子になった。

 

それを見ていた他のプレイヤーたちはオレを脅威と思ったらしく、一つのところに集まり出した。たぶん共闘してオレの排除するんだろう…けど、それならそれでオレは別の手を使うだけだ。

 

 

「ちょうど良い具合に集まってくれたし、今度はこれでどうだ!?【弓技・疾風一陣】!」

 

 

良い感じに集まり出したので、少し引き付けてから今度は【疾風一陣】をお見舞いしてやった。すると矢の効果範囲にいたプレイヤーたちは、揃って風属性のダメージをうけていく。矢に近かった奴ほどその効果が大きく、中にはその一発だけで光の粒子になっていくものもいた。更に倒されなかったものもこの弓技の特性でノックバックで転んでいくので、立て直す前にヘッドショットをお見舞いしてリタイアさせていった。

 

 

「ちくしょう!?固まるな!バラけて進め!!」

 

 

おっ?更に警戒したヤツらの中に、頭の良いヤツがいたみたいだな。そう言って周囲にいるプレイヤーに呼び掛けるけども、その指示は少し遅いよ?

 

 

「【弓技・連射弓】!!」

 

 

残っていたプレイヤーも10人もいないからその人数分のMPを消費して、矢の数を増やして攻撃すると矢は分裂してそれぞれに向かいまた粒子を散らしながら倒れていった。

 

暫く周囲を観察して安全なことを確認したオレは、弓を下ろしてインベントリからMPポーションを取り出して減ったMPを回復していく。

ちなみに現在のオレのステータスはこうなっている。

 

 

ユウ

Lv.35

HP 60/60(+10)

MP 40/40(+70)

ステータスポイント 0

 

STR 5(+20)

VIT 5

AGI 115(+30)

DEX 100(+40)

INT 14(+20)

 

装備

頭【神子の髪留め】

身体【双翼の衣】

右手【戦乙女の長弓】

左手【空欄】

脚【風花の靴】

靴【清水のキュロット】

 

装飾品

精霊(しょうろう)の矢筒】

【フォレストビーの指輪】

【盗賊の腕輪】

 

スキル

【弓矢の心得 Ⅶ】【走破射撃(アクロバティック)】【鷹の魔眼(ホークアイ)】【追跡(マーキング) Ⅱ】【先制攻撃】【気配察知】【AGI上昇 小】【DEX上昇 小】【変化の呪い(異性化)】【弓技 Ⅴ】【錬金術 Ⅱ】【生産の心得 Ⅱ】【採取】【HP最大値強化 小】【土魔法 Ⅱ】【MP最大値強化 小】【MP回復速度強化 小】【MPカット 小】【INT上昇 小】

 

 

MP関連のスキルはそれぞれ、最大値強化はHPのものと同じ20%アップ。回復速度強化はその名の通り回復速度が上昇、MPカットはアーツや魔法の使用時に20%カットする。

それから【弓技】はⅤになりアーツは、上空に矢を放ち敵の頭上から攻撃する【流星】を覚えた。【弓矢の心得】もⅦになりAGI・DEXが35増えたので、弓矢での攻撃力は320だ。これはクロムさんに教えてもらったことだけど今のオレと同じレベルの平均的攻撃力は80ぐらいらしい。それを考えると上手く当たれば確殺レベルの攻撃力だな。

それから昨日の盗賊ゾンビを倒した後に上がっていた【土魔法】を有効活用する為にステータスポイントをMPに1とINTに4振っておいた。上がって覚えた魔法は[アースシールド]という魔法で、使用すると目の前の地面から壁がせり出して防御してくれる魔法だ。使用するMPは5だったけど【MPカット】のおかげで4で済んで助かった。

 

そんなふうにステータスやスキルのことを考えていると、さっき倒したプレイヤーたちがまた500mほど離れたところに現れた。たぶん倒されると初期配置に5分後にリポップするんだろう。

 

 

「おかえり。そしてゴメン!【弓技・一糸縫い】!!」

 

 

オレはそんなリポップしたばかりのプレイヤーに容赦なく弓技をお見舞いしていくのだった。




やべぇ、ナゼかユウちゃんが鬼畜になってきたw

ってな冗談はおいといて、やっと第1回イベントに始まりました。
このTS弓使いではドラぞうは出さないことにしました。(要るかどうかわかりませんがw)ドラぞうファンの皆さんスミマセン。

それと作中にあるユウと同レベルの平均的攻撃力ですが、こちらは私の想像ですのでご了承下さい。

それではまた。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと共闘。

どうもギブスです。

今回はサブタイトルにあるように、あるプレイヤーとの共闘の話です。誰かは本文を見て下さいねw

それと☆8の評価をして下さった、《茜。》様。
評価ありがとうございます!
m(≧Д≦)m


あれから一時間ぐらい経っただろうか。

オレの周囲にリポップするプレイヤーをこの高台から狙撃して倒していたが、リポップする度にオレに倒されまくって諦めて降参したらしくリポップするプレイヤーが激減していた。

始まる前に確認したルールに何度も倒されたプレイヤーは初期配置にリポップするか、諦めてイベントを降りるか決める選択肢が出るらしい。その後倒されて諦めたプレイヤーは別空間にある観戦部屋に行くとか。

 

まあそれはどうでも良い。

問題は諦めたプレイヤーが多くなったせいでポイントが稼げなくなってきたことだ。このまま此処で狙撃しているのはポイント的にツラいから、そろそろ移動してみようかな。

そう決めたオレは最後にリポップしたプレイヤーを狙撃して倒すと、岩の上から飛び下りて移動するのだった。

 

 

 

【NWO】第1回イベント観戦席3

 

 

241 名前:名無しの観戦者

やっぱり優勝候補はペインか?

ゲーム内最高レベルだし無双してんな

 

242 名前:名無しの観戦者

あれはヤバい

動きが人間辞めてるw

 

243 名前:名無しの観戦者

でもやっぱ順当に勝ちを重ねてるのは良く聞く名前ばっかだな

 

244 名前:名無しの観戦者

トッププレイヤーが強いのはそりゃ当然よ

 

245 名前:名無しの観戦者

は?何こいつ……ヤバくね?

 

246 名前:名無しの観戦者

うっわ、映ってるヤツら強っ

 

247 名前:名無しの観戦者

暫定成績ランキング

メイプルっていう大楯

百二十人潰して被ダメなんとゼロ

 

248 名前:名無しの観戦者

ふあっ!?

 

249 名前:名無しの観戦者

チート?いや…無いか

 

250 名前:名無しの観戦者

っていうかそんだけ暴れてたらそろそろスクリーンに映るんじゃね

 

251 名前:名無しの観戦者

こいつか?今映ってる

 

252 名前:名無しの観戦者

盾がw剣食ってるw

何これw

 

253 名前:名無しの観戦者

可愛い顔してやることえぐすぎんよー

状態異常とあの大楯で殆ど無抵抗のままで潰してる

 

254 名前:名無しの観戦者

でも動き遅くね?

さっきからカウンターばっかり

 

255 名前:名無しの観戦者

確かにあの立ち回りならダメージ貰って普通だよな

ほら、言ってる側から…は?

 

256 名前:名無しの観戦者

は?

 

257 名前:名無しの観戦者

は?

 

258 名前:名無しの観戦者

あいつなんで頭に振り下ろされた大剣頭で弾き返してんの?

 

259 名前:名無しの観戦者

え?真面目な話そんなこと出来んの?

 

260 名前:名無しの観戦者

出来たら皆やるわ

 

261 名前:名無しの観戦者

大楯よりも状態異常よりも本体の方が謎すぎてヤバすぎる件について

 

262 名前:名無しの観戦者

うわぁ…こっちにもヤバいやつがいる

 

263 名前:名無しの観戦者

ん?どれだ?

 

264 名前:名無しの観戦者

暫定成績ランキング

ユウっていう弓使い

百人倒して被ダメゼロ

 

265 名前:名無しの観戦者

弓使いでそれくらいなら狙撃に専念すれば普通じゃないか?

 

266 名前:名無しの観戦者

今画面が切り替わったコイツか?ってうわぁ…

 

267 名前:名無しの観戦者

うわぁ…

 

268 名前:名無しの観戦者

うわぁ…こっちもえげつねえ

 

269 名前:名無しの観戦者

殺られてリポップしたところを即狙撃してまたキルって…

 

270 名前:名無しの観戦者

おまけに可愛い顔しているのにクールにリポップしたヤツらを狙撃しているしw

 

271 名前:名無しの観戦者

っていうかなんであんな長距離で届くんだ?普通届かない距離だろ?

 

272 名前:名無しの観戦者

俺弓使いだけどさすがにあの距離は無理だ

せいぜいあの半分くらいまでなら当たるけど、あの距離だとさすがにな…

 

273 名前:名無しの観戦者

っていうかやられたヤツらトラウマになるんじゃね?

 

 

 

オレは早々にあの丘の上に見切りをつけて別の場所に来ていた。

来たところは丘の上から微かに見えていた森、というかけっこう見通しが良いから林だな。そこに着くまでの間に何人かのプレイヤーを倒していたし、今のところダメージがゼロだから順位も良いところにいるだろうな。

 

そんなこと考えながら【気配察知】で周囲の様子を伺ってみるが、この周辺にはプレイヤーの気配はいないみたいだった。

 

 

「ここはハズレかな…ん?」

 

 

林の奥に向かいながら呟いている時に気付いたが、どうやらこの林はそれほど広くなく少し先に林の出口が見えてきた。

林を抜けてみるとその先は崖になっており、下の様子を見てオレは思わずニヤリとしてしまった。

50mほどの高さの崖下におおよそ百人前後のプレイヤーたちが、ある者は剣や槍で、ある者は魔法を使っての乱戦模様だった。

それにどうやらこの崖の上に来るには直ぐに来ることが出来ないみたい。まあそれはこっちも崖下に行くことが出来ないってことだけど、オレにとってはどうでも良いことだ。

 

そんな地形のことを素早く把握したオレは弓を構えて、まずは魔法使いらしいプレイヤーに狙いを定めると矢を放った。

 

 

「…これでも喰らえっ!?ファイアーボー…ぐあっ!?」

 

「ぐっ!?なんだ!?」

 

 

ちょうど狙った魔法使いが魔法を放つ直前だったせいか、当たった矢のせいで放った魔法は対峙していたヤツとは別方向に向かいそこにいたヤツに当たった。それを見たオレは直ぐに伏せて姿を隠す。

 

 

「チッ、流れ弾か!」

 

 

どうやら見つからなかったみたいだな。人数が減るまで暫くはこの方法でいこう。

 

 

 

305 名前:名無しの観戦者

オイオイオイ…さっきのメイプルちゃんといいこのユウちゃんといい、凄い新人が現れすぎだろ

 

306 名前:名無しの観戦者

うんさっきのリポップ即キルも凄かったけど、今度は崖の上から狙撃しているw

 

307 名前:名無しの観戦者

てか、下のヤツら狙撃されてるの全然気づいてないのはネタかw

 

308 名前:名無しの観戦者

いや、さすがに人数減れば気づかれるだろ

 

309 名前:名無しの観戦者

あれ?

 

310 名前:名無しの観戦者

どうした?

 

311 名前:名無しの観戦者

いや… たぶんなんだが、一人気づいてるヤツがいるみたいなんだけど…

 

312 名前:名無しの観戦者

あ、ホントだ

ユウちゃんの攻撃で倒れるヤツが出る度に、崖の方を見てるな

 

313 名前:名無しの観戦者

ん?こいつドラグじゃん

 

314 名前:名無しの観戦者

ああ、ペインやドレッド程のトッププレイヤーって訳じゃあないけど、それなりに有名人のドラグなら気づくかもな

 

315 名前:名無しの観戦者

このままいくとドラグ対ユウちゃんだな

 

 

 

だいぶ人数も減ってきたけど…うん、あいつやっぱり気づいてるな。

オレが此処で狙撃して何人か倒した時に気づいたけど、この乱戦状態のなかでオレの位置を特定している大斧使いがいた。

他のヤツらはオレが狙撃しているのは気づいているものの、この大斧使いみたいに位置特定は出来てない。

大斧使いはオレが狙撃後別のところに移動してまた狙撃する度に、移動したところを一瞬見ているけど直ぐに自分の周囲の敵に意識を戻している。

どうやらオレと共闘するつもりらしいので、オレも残ったプレイヤーに気づかれないように狙撃することにした。

 

 

 

328 名前:名無しの観戦者

なあ、ドラグのヤツユウちゃんに気づいているのになんで何もしないんだ?

 

329 名前:名無しの観戦者

たぶん先に周りのプレイヤーを片づけることを優先したんじゃね

 

330 名前:名無しの観戦者

ユウちゃんもそれに合わせた狙撃をしているな

 

331 名前:名無しの観戦者

…って解説している間に残ったのドラグだけになった件についてw

 

332 名前:名無しの観戦者

まあそれはおいといてw

実際どっちが勝つと思う?

 

333 名前:名無しの観戦者

う~ん、オレはユウちゃんだな

ドラグは崖が邪魔して攻撃出来ないけど、ユウちゃんはそれ関係なく狙撃出来るからな

 

334 名前:名無しの観戦者

まあ妥当だな…は?

 

335 名前:名無しの観戦者

は?

 

336 名前:名無しの観戦者

は?…なんでユウちゃんは崖下に落ちてんだ?

 

 

 

油断した!?

 

崖下のプレイヤーを倒して残ったあの大斧使いをどうしようか考えていたら、その当の本人は何を思ったか大斧でオレの真下の崖の壁を攻撃した。

そしたらなんとそこから亀裂がオレのところまで入り、オレの足元は崖崩れを引き起こした。オレはそのまま崩落に巻き込まれて、崖下に落ちているけどこのままじゃマズイな!?

 

 

「っぐ!?【天欲の祈り】!!」

 

 

地表まで残り10mを切った時に咄嗟に思いついたけど、これはあんまりやりたくなかったけど仕方がない!

オレはインベントリから残っていた毒草を素早く取り出し食べる。するとオレのステータスには[状態異常 毒] が付くけど、もう残り数mしかないからタイミングを合わせて【天欲の祈り】を発動させる。

上手くタイミングが合ったおかげで落下ダメージが入ったと同時に、状態異常とHPを回復することが出来た。

 

 

「おいおい、なんであの高さから落ちてダメージなしなんだ?」

 

 

なんとか無事だったけど、少し離れた場所にあの大斧使いがこちらを不思議そうに見て呟いていた。

 

 

「…言うと思うか?」

 

「だよな…まあそれはどうでもいい。オレはドラグ!さあ、殺りあおうか!?」

 

 

そう言うとこのドラグというプレイヤーはオレに大斧の先端を向けてきた。

 

 




という訳で、
共闘相手はドラグでした。

この第1回イベで誰かと対戦させようと考えた時、最初に思いついたのはドラグ・フレデリカ・マルクスの三人でした。
それ以外の原作勢はペイン・ドレッドはトッププレイヤーなので論外、ミィも炎帝があるのでただの弓使いのユウとは相性が悪そうなのでこちらも論外、シンとカスミはライバルらしいので戦いに横槍入れるのもどうかと思い、ミザリーは回復職となり残った三人の中で動かしやすかったのでドラグにしました。
…メイプル?壁相手に弓の練習でもしろってことかww

次回は対ドラグ戦の決着と、イベントの最終結果まで書ければ良いなw
ではまた次回。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと大斧使い。

どうも、コロナのせいでやることがないので家に引きこもっているので運動不足で徐々に太ってきた今日この頃の作者のギブスですw

先ずは謝罪させて頂きます。
前回までの話を読み返してみたらステータスの計算違いや、ある筈のスキルや装備がなかったりと誤字・脱字があったので修正しました。
申し訳ありませんでした!
m(。≧Д≦。)m

また現在は修正してありますが、
今後誤字・脱字等がありましたら報告をお願いします。
m(__)m

それでは今回も短いですがどうぞ。


崖から落とされなんとか無事に着地(?)出来たオレを待っていたのは、ドラグという大柄な大斧使いだった。

 

 

「どうした、嬢ちゃん?構えねぇのか?」

 

「嬢ちゃん言うな…オレは男だ(ボソッ)」

 

 

ドラグはオレとの共闘はなかったかのように、自身の得物である大斧を肩に担ぐように構えオレにも構えろと催促してきた…が、こんなナリしてるけどオレは男だ!!

 

…というかマズイな。

さっきまでの共闘と落とされた時に使用した[天欲の祈り]のせいで、MPが殆どなくなっている。一応[MP回復速度強化 小]のおかげで回復してはいるけど、直ぐには戦闘に使用出来るだけのMPは回復していない。

 

 

「なに考えているのか知らねぇが、来ないならこっちからいくぜ!【地割り】!!」

 

 

そうこうしている内にしびれを切らしたドラグは、自身の得物である大斧を地面に向けて振り下ろしてスキルを発動させた。すると振り下ろしたところからオレの方に文字通り地割れが走り地属性の攻撃がオレを襲う…が、スキルの発動速度はオレには少し速い程度なので簡単に回避してドラグより離れた場所に移動した。

 

 

「なかなか速いじゃねぇか。だがドレッド程じゃあねぇな」

 

 

なかなか?もしかしてコイツオレのAGIが今のぐらいしかないって思っているのか?今の速度は全力の半分くらいしか出してないんだけど、それならそれで隙をつくことも出切るな。

 

 

「…今のはちょっとヤバかったな。今度はこっちの番だ!【弓技・一糸縫い】!!」

 

「そんなもの効くか!!」

 

 

オレはちょっと危機っぽく話してドラグに【弓技・一糸縫い】をお見舞いするが、高速で迫る矢をその大斧で弾き(パリイし)ながらこちらに向かってきたけど遅いな。

オレとドラグの距離はまだそれなりにあるので、オレはインベントリからMPポーションを取り出して減っていたMPを回復する。

MPが全快したのはドラグがその大斧で当てることが出来る攻撃範囲ギリギリだったので、直ぐ様スキルを発動する。

 

 

「喰らえ!?」

 

「【戦乙女(ヴァルキリー)】!」

 

 

戦乙女(ヴァルキリー)】はMPを消費して発動する。変換効率はMP1に対してAGIとDEXを5ずつ上げるので、今回はMPを20消費してAGI・DEXを100ずつ上げる。なのでAGIとDEXの最終値はAGIが320・DEXが395、それで攻撃力は420になる。

 

 

「【アースシールド】!【アースシールド】!【アースシールド】!【アースシールド】!」

 

 

そのAGIを生かしてドラグの攻撃を避けるとドラグの周囲四方に【アースシールド】を設置していく。

 

 

「はっ!こんな壁出してどうするってんだ!?」

 

「こうするんだよ!【弓技・流星】!!」

 

 

ドラグの周囲に出来た壁はただの目隠しだ。本命は放てば敵の頭上から強力な矢の攻撃が落ちてくる【弓技・流星】のスキルを放つ。

 

 

「うおっ!?」

 

「もう一度!【弓技・一糸縫い】!!」

 

「ぐあっ!?」

 

 

今度は貫通属性がある【弓技・一糸縫い】を【気配察知】スキルが教えてくれる場所へ壁へ放つ。どうやら壁越しに放たれた矢は命中したらしく、ドラグの苦悶の声が聴こえてきた。

 

 

「なんで見えてないのに、オレの場所がわかるんだ!?」

 

「オレは【気配察知】のスキルがあるからなんとなくで撃ってるんだ。動いていれば当たらないだろうが、果たしてその狭い壁の中でどれだけ動けるかな?」

 

「な!?卑怯だぞっ!?正々堂々勝負しやがれっ!?」

 

「お前と違ってこっちは紙装甲なんだ!誰がするか!!【弓技・流星】!!!」

 

「ぐうっ!?」

 

 

そう言いながら冷却時間(クールタイム)が終わった【弓技・流星】をまた放ってドラグのHPを減らしていく。

 

 

~20分後~

 

結局他の【弓技】の冷却時間(クールタイム)の間も普通の矢を放って少しずつHPを減らしたり、一糸縫いで空いた穴に【弓技・連射弓】を放って連続ダメージを与えたりしている内にドラグを倒すことが出来た。ドラグもやられっぱなしになる訳にいかないので壁を破壊して脱出を試みたりしていたが、残念ながら脱出しても【アースシールド】を張り直してまた閉じ込めて【弓技】の雨地獄に逆戻りされていた。

 

…自分でやったことながら少しやりすぎたかもしれない。最後の方ではドラグのヤツは殆ど動いてなかったみたいなので、諦めて死に戻りしていった。

その時に言われた台詞は『覚えてろよ!絶対この借りを返してやるからな!!』とどこかの悪役じみたものだった。




ヤバい…ユウちゃんがどんどん変な方へ向かってしまっている(-_-;)
まあ、そうしているの私なんですがw

今回ユウちゃんが使用したアースシールドを使って閉じ込めからの攻撃に関してですが、
思いついたのはOSOの原作でユンが流星を使っていた時には既に『これ出来るんじゃね?』って思ってました。たぶんユンの性格を考えて使用しなかったと思います。
んで、前々回の戦闘の時にユウちゃん鬼畜っぽくなっていた(笑)のでついでだしこの戦法を使ってみました。

前書きにもちょっと書きましたけど、
誤字・脱字等の報告や評価・感想等も随時募集しておりますので、よろしくお願いします。
m(_ _)m

それでは今回はこの辺で。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとイベント終了。

どうもギブスです。

前回が短かったので今回は少し長く(あくまで少し(・・)ですw)書いてみましたw

それから☆9の評価をして下さった、
[BLUESTAR]様ありがとうございます!

それではどうぞ!


ドラグをアースシールドで作った小部屋に閉じ込めて倒したオレは、インベントリから取り出したポーション類を使用してHP・MPを回復するとまたプレイヤーを探すために移動をしていた。

 

 

「そろそろ始まってから二時間だな」

 

 

プレイヤーを倒しながら崖沿いを進んでこの谷間を抜けたある時、そんな風に思って呟いた時だった。

 

 

『残り1時間です!現在の一位はペインさん、二位はドレッドさん、三位はメイプルさんです!これから一時間は上位3名を倒した際、得点の3割が譲渡されます!上位3名の位置はマップに表示されます!それでは頑張って下さい!』

 

 

…残り時間のアナウンスと共に上位3名の紹介があったけど、なんか聞いたことある名前があったんだけど…ってメイプルが三位!?アイツ防御力極振りだったよな!?

いったいどうやって…イヤ待てよ、アイツのユニーク装備にあったスキルはヤバいヤツしかなかったな。それならこの順位も納得出来る…か?

 

少し混乱しながら知り合いのことを考えていたけど、コレってチャンスだな。

そうと決めたら先ずはマップで確認せねば。

ステータス画面からマップを表示するとメイプルとペインという人はここからだいぶ離れたところで、二位のドレッドという人はここから少し行ったところにいた。それならオレはこのドレッドのところに向かうか!

 

それから数分後、オレは二位のドレッドのいる近くの森に着いた。

そこにあった見つかり憎そうな木に登ったオレは、ドレッドがいると思われるところを【鷹の魔眼(ホークアイ)】で見てみた。

ここからだとだいたい400mぐらいか?

見た先は皆考えることは同じらしくドレッドの元に我先にと攻撃していたけど、ドレッドは敵プレイヤーからの攻撃を素早い動きでかわして逆にカウンターで返り討ちにしていた。

そういえばさっき倒したドラグがドレッドとオレのAGIを比べていたな。たぶんこの二位のドレッドのことだったのだろう。見た限り確かに速いプレイヤーだな。オレではギリギリ追い付けそうにないけど、【戦乙女(ヴァルキリー)】でMPを変換すればオレの方が速いな。

 

 

「っと、こんなことしてないでオレも参加するか。【弓技・遠当て】!【弓技・流星】!!」

 

 

ユウsideEND

 

 

ユウがドレッドの元へ来る少し前、残り一時間のアナウンスを聞いたプレイヤーが上位3名の元へ向かっていた。

上位3名はペインは危機感はなく余裕でプレイヤーを待ち、ドレッドは面倒臭そうに、メイプルは三位になったことに喜んでいた。

 

 

上位3名の元へ来たプレイヤーはダメージを1ドットも削ることなく、全員返り討ちにあっていた。

ペインはその圧倒的な剣技で、メイプルはその堅さと【毒竜(ヒドラ)】や【悪食】等の特殊な攻撃でだ。

残るドレッドはNWO最速と言われるその速さでプレイヤーの攻撃を簡単に避けてカウンターを与えていた。

 

 

「…(さっきからなんかおかしい。俺のところに来るヤツが減っているのか?)…!?」

 

「もらったぁっ!!」

 

 

既に残り時間は30分を切っているのだが、ドレッドの元に来るプレイヤーは少しずつ減っていた。だがそれは他の上位2人のところに行った訳ではなく、ひっきりなしにプレイヤーは押し寄せていた。ドレッドがそんなことを考えながらプレイヤーを倒していた時、少し油断してしまったのか彼の背後から攻撃しようとする気配を感じた。だが偶然か運悪くかドレッドはその攻撃を回避する前にカウンターを決めたばかりの為、その攻撃を避けることは出来ない体制だった。

 

 

「ヤベッ!?」

 

「…死ねぇ!ぐあっ!?」

 

「!?なんかわからんが助かった!(矢だと!?いったい何処から?)」

 

「ぎゃぁあ!?」

 

 

だがその攻撃はどこからか飛んできた1本の矢により防がれた。ドレッドはその一瞬で体制を立て直すとそのプレイヤーを逆に斬り捨てて、また移動していった。

 

 

ユウside

 

 

「…気づかれたかな?」

 

 

ドレッドの近くに着いたオレは木の上から、集まったプレイヤー目掛けて狙撃していた。幸いドレッドのところまでだいたい400mぐらいあったので、向こうにいるプレイヤーたちには気づかれてはいなかった。

最初はドレッドから離れたヤツから倒していたので全然気づかれていなかったが残り30分ぐらい経った現在、ドレッドの様子を見てみたら背後から攻撃されそうになっていたのでつい狙撃してしまった。

一応オレの居場所がバレないように、射ってる矢は全て山なりにしていたがたぶんドレッドにはバレたな。

何せドレッドのヤツ周りのプレイヤーを倒しながら、少しずつこっちに来ているしな。

 

残り時間はあと10分…ならもう隠れる必要はないか。

そうと決めたら先ずはこの木から降りて、オレも参戦する。

 

 

「この辺で良いか…【雪月花】!」

 

 

ドレッドからだいたい200mぐらいのところに陣取ったオレは、プレイヤーたち目掛けて【雪月花】を放つ。

このスキルはMPを2消費して、放つ攻撃に麻痺・睡眠・魅了のデバフを付与する。デバフは選べないけど魅了にかかれば、3分という時間制限はあるがかかったモノはオレの敵を攻撃するようになってしまう。

 

 

「ぐあっ!?いきなり何しやがる!?」

 

「ち、違うんだ!身体が勝手に攻撃して!!」

 

「ぐうっ!?」

 

 

今放った攻撃は魅了だったらしく、そのプレイヤーは近くのプレイヤーに攻撃し出した。これでコイツはオレの味方になった。

因みに麻痺は手足が動かなくなるデバフで、睡眠はそのまま眠って無防備になるデバフだった。

 

 

『終了!結果一位から三位の変動はありませんでした!それではこれより元の場所に転移します!』

 

 

そんな風にドレッドをたまに援護しながら周りのプレイヤーを倒していたら、終了時間になりアナウンスがあった。

アナウンスの後にオレや残ったプレイヤーたちは光に包まれて転移されて、気づけば最初にいたあの噴水広場だった。

 

 

『それではこれより表彰式を行いますので、ペインさん、ドレッドさん、メイプルさんは壇上にお上がり下さい!』

 

 

そう言われていつの間にか出来ていた壇上に名前を呼ばれたペイン・ドレッド・メイプルの3人が上がっていった。

 

 

『先ずは第一位のペインさん、おめでとうございます!一言どうぞ!』

 

「今回は俺が第一位になったが、次回以降はわからない。皆も頑張ってくれ!」

 

『続けて第二位のドレッドさん!』

 

「あー、今回俺が二位になったがあるプレイヤーに助けられたから、半分はソイツを祝ってくれ」

 

 

やっぱりバレていたみたいだけど、それがオレとはわからないみたいなのでまあ良いか。

 

 

『それでは最後に三位のメイプルさん!一言どうぞ!』

 

「えっあっえっ?えっと、その、一杯耐えれてよかったでしゅ!?」

 

 

プッ、噛んだなw

緊張していたのかメイプルは噛んでしまい赤面して俯いてしまった。しかも何を話せば良いかわからないらしく、話している内容もめちゃくちゃだった。

 

 

『あ、ありがとうございました!で、ではこれで第1回イベント、バトルロワイヤルを終了します!皆様お疲れ様でした!』

 

 

運営のアナウンスをしている人もメイプルが噛んだことをなかったことにしたいらしく、早々に閉会の挨拶をした。

 

こうして第1回イベントは噛んだメイプルを除いて筒がなく終了した。




ということで第1回イベント終了です。

ユウちゃんはドラグ戦の後移動してドレッドを援護しながらポイントを稼いでました。
本文中にもありますが、ドレッドは援護してくれたのがユウちゃんとは気づいていません。
だけど誰かが援護してくれていたのは途中から気づいていたので、いつかはそのことを書きますのでお待ち下さい。

ユウちゃんの順位?それは次回に書きます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとステータス考察。

どうもギブスです。

今回はまあまあの長さで書けたなと思ったけど、半分以上はスレ話で文字数を稼いだだけだった(苦笑)
毎回これぐらい書ければ良いのですがねぇ…
( ̄▽ ̄;)



第1回イベントのバトルロワイヤルがついさっき終了して、イベント参加者や観戦者はそれぞれログアウトしたりイベントの反省会をしながらこの噴水広場を後にしていった。

 

 

「さて、オレもログアウトするか…《ピロン》…な?」

 

 

そんな様子を見ながらオレもログアウトしようとした時、メールの着信音がした 。誰かと見てみると差出人はクロムさんからで、内容は『この後イズのところでイベントのことを話さないか?』ってことだった。時間を見ると丁度19時になるところだったので、一回落ちて夕食後でも良いか返信するとクロムさんも夕食をとるから21時にイズさんの店で待ち合わせをすることになった。

 

 

~二時間後~

 

夕食を食べた後再度ログインしてイズさんの店に向かおうと思ったら、丁度クロムさんもログインしたところだったらしくオレから少し離れたところに現れた。

 

 

「あ、クロムさん!」

 

「…ん?よう、お前も今ログインしたのか?」

 

「はい、すごい偶然ですね」

 

「だな。じゃあイズのところに一緒に行くか!」

 

「はい。イズさんもログインしているみたいですから、待ちくたびれているかもしれないから早く行きましょう」

 

 

クロムさんと話しながらイズさんのログイン状況をフレンド欄で見ると、既にログインしていると出ていた。こうしてクロムさんと一緒にイズさんの店に向かった。

 

 

「イズ、いるか?」

 

「ちょっと待ってて、すぐいくわ!」

 

 

イズさんの店に着いたオレたちはそのまま店内に入る。入店すると奥からたぶん鍛冶仕事をしているのか、金属を叩く音が響いていた。クロムさんは店の奥に呼び掛けるとイズさんの返事が聞こえてきたので、そのまま暫く待つ。数分後前掛けを外しながらイズさんが、カウンターの奥から現れた。

 

 

「お待たせ~」

 

「イベントが終わったばかりなのに、何していたんだ?」

 

「ん?イベント後だからよ。うちのお得意様もイベントに参加していたけど、あれだけ大規模な戦闘をしたから装備の耐久値の回復を頼まれてね。それをしてたの」

 

「なるほど」

 

「あ、ユウくん入賞おめでとう!ついでにクロムも」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「俺はオマケか」

 

「だってクロムは10位とギリギリじゃない」

 

「ぐっ…」

 

「それに比べてユウくんは、表彰台には入らなかったけど五位と大健闘なのよ!?」

 

 

そう、イベントでのオレの順位はイズさん言うように五位だった。

因みに運営からのお知らせにあった、1位から10位までは次のとうりだった。

 

 

[第1回イベント・バトルロワイヤル最終結果]

 

1位・ペイン

2位・ドレッド

3位・メイプル

4位・ミィ

5位・ユウ

6位・ドラグ

7位・カスミ

8位・シン

9位・マルクス

10位・クロム

 

 

「こうして見るとトップ10に初心者が2人もいるって、けっこうすごいですね」

 

「その片割れが何言ってるのよ。それより10位までは記念品が貰えたみたいだけど、何か良いものをもらったの?」

 

「それが貰ったのは[金のメダル]っていうアイテムなんですけど、何に使うのか良くわからないものでした」

 

「俺も同じだな。フレーバーテキストもそのまんま金のメダルってあるだけだから、ただの記念品だろうな」

 

 

イベントが終わった後に運営からのイベントの結果が届いた時に、一緒に届いたこの記念品はどうやら上位10名に贈られた記念品は同じだったらしく、クロムさんがオレのあとにイズさんに話していた。

 

その後2人と話して良い時間になったので、その日はログアウトして床に着いた。

 

 

 

 

【NWO】メイプルちゃんとユウちゃんの謎【考察】

 

1名前:名無しの槍使い

スレ立てたぞっと

 

2名前:名無しの大剣使い

おう

議題は我らがメイプルちゃんとユウちゃんのことだ

 

3名前:名無しの魔法使い

まずはメイプルちゃん

正直ペインよりやばいと思った

何で三位なん?

 

4名前:名無しの槍使い

序盤廃墟でお絵かきしてたから

 

5名前:名無しの弓使い

可愛いすぎかよw

 

6名前:名無しの大楯使い

あれ本当に大楯なのか不安になるよ

あっ因みに俺は10位でした

 

7名前:名無しの槍使い

流石

大楯でそこまでいくとは

(メイプルから目を逸らしつつ)

 

8名前:名無しの大剣使い

それでは今回のメイプルちゃんのまとめだ

第1回イベント

メイプル 三位

死亡回数 0

被ダメージ 0

撃破数 2028

 

装備は敵を飲み込む謎の大楯とアホみたいな状態異常魔法を発生させる短刀と黒い鎧。

黒い鎧は異常性能を発揮していないように思われる

異常なまでの防御力で魔法使い四十人からの集中砲火をノーダメージで受けきる

 

9名前:名無しの魔法使い

もう本当何回見ても頭おかしいとしか…

 

10名前:名無しの大楯使い

大楯→まあそういう装備もあるかもな…うん

短刀→まああるかもしれんな

メイプルちゃん本体→は?

本体のステとスキル構成が一番の謎

メイプルちゃんのVITいくつよ…

 

11名前:名無しの大剣使い

マジで歩く要塞だったからな

マジで

 

12名前:名無しの弓使い

単純にVIT値で受けてるっぽいんだよなぁ

ってかメイプルちゃんの持ってるスキルに心当たりある奴いんの?

魔法攻撃受けてる時とかなんかキラキラ光ってたし何かしらのスキル使ってるの確定

 

13名前:名無しの大楯使い

状態異常→分からん

防御力アップ→そんな堅くなるスキルがあれば取ってる

大楯→知らん

 

14名前:名無しの魔法使い

これ

メイプルちゃんの持ちスキルが一個も分からん

流石に基本的な奴は持ってるだろうけどメイプルちゃん固有のやつが本当分からん

 

15名前:名無しの弓使い

タイマン最強じゃない?

 

16名前:名無しの魔法使い

マジであり得るあの広範囲の状態異常攻撃をなんとかしないとまあまず勝てん

致死毒とか言ってたから相当高位の魔法

それで疑問なんだがMPどうなってるん?

あんなポンポン魔法使って、しかも多分VIT極振りだろ?

MP足りないだろ普通

 

17名前:名無しの大剣使い

あれなー…多分大楯が魔力タンクになってる

喰ったものを溜め込む感じ

 

18名前:名無しの槍使い

じゃああの赤い結晶がそうか

魔法使う度に割れてたしな

 

19名前:名無しの大剣使い

つまりメイプルちゃんは

自分自身はありえない高防御であらゆるダメージを0にし

その装甲を抜こうとした攻撃やプレイヤーをMPに変換し

状態異常で叩きのめす

とこういう訳だな

 

20名前:名無しの槍使い

何そのラスボス

 

21名前:名無しの弓使い

ええ…鬼畜すぎんよ~

 

22名前:名無しの大楯使い

しかもまだ隠し持ってるスキルがあるかもしれないという

今回はダメージ与えた奴がいないから分からんがHP回復するかもしれんぞ

 

23名前:名無しの魔法使い

ラスボスのHP回復は禁止って昔から言ってるだろォ!?

 

24名前:名無しの大剣使い

自分でも文字に起こすと変な笑いが出たわ

しかも始めたところ

大型新人過ぎる

 

25名前:名無しの魔法使い

次のイベントでは鎧も異常使用に!

はいこれ

 

26名前:名無しの弓使い

実際トッププレイヤーなんだよなぁ…

あれヤベェわ

可愛くて強いとか最高かよ

 

27名前:名無しの槍使い

見守ってやろうぜ

ステが第一戦級でも中身は初心者だ

 

28名前:名無しの大剣使い

そうだな

じゃあ次はユウちゃんのまとめだ

第1回イベント

ユウ 五位

死亡回数 0

被ダメージ 20

撃破数 1978

 

装備は洋装っぽい天女みたいな服装と約五百mからでも狙撃が出来る弓とその攻撃に状態異常を付与するスキルと土魔法スキル。

それから被ダメージのポイントはドラグに崖から落とされた時だけでそれ以外は全ての攻撃は回避している様子からAGIにほぼ極振りと思われる

服装は天女っぽいってのを除けば普通の装備だが弓の腕が凄い

観戦していた知り合いの弓使いに聞いたんだがユウちゃんが使った遠距離狙撃は普通はムリらしいんだが本職からみてどうなんだ?

 

29名前:名無しの弓使い

確かに普通はその距離だとまともに当たらないな

俺が同じことやってもまともに当たる距離はギリギリ300mとどくかどうかだな

あと弓使いにとってAGI値は威力を上げる為に必須ステだが極振りすると命中率がひどいことになるんだ

んで命中率はDEX値で補正されるからユウちゃんは二極振りだと思う

 

30名前:名無しの大楯使い

確かに呪われた時にステータスを聞いたらAGI・DEXに主に振っていたな

オマケに呪いのせいで余計にAGI・DEX値が上がっていたな

 

31名前:名無しの槍使い

そういえばクロムはユウちゃんたちとフレンドだったな

 

33名前:名無しの魔法使い

あと時々ユウちゃんのAGI値が上がっていたみたいだったからそれ系のスキルも取ってるんじゃね?

 

34名前:名無しの大剣使い

まあ基本的な奴は取ってると思うけどそれにしては速くなりすぎだろ

クロムは何か聞いてないのか?

 

35名前:名無しの大楯使い

スマンが何も聞いてないんだ

俺が知っているのは呪いでAGI・DEXが増えたのとクエスト報酬にステータスアップ系のスキルが幾つかあったのだけだな

 

36名前:名無しの弓使い

俺もあの速さは現在判明しているスキルだけじゃムリだと思う

それこそドレッドが持ってる全てのAGI系のスキルをカンストして持ってるって言われた方が納得出来るわ

 

37名前:名無しの槍使い

あとドラグとの対戦で土魔法を使ってドラグを壁に閉じ込めて一方的に攻撃してたな

あれって壁の向こう側が見えないのにユウちゃんは当てまくっていたから気配察知もそれなりに上げているんだろうな

 

38名前:名無しの魔法使い

つかよりにもよって使いにくい土魔法を良くあそこまで使いこなしてたよな

俺も一応土魔法は取ってるけど使いにくいからLv2にしたあとそのまんま放置してたがあれを見たら少し考えさせられるな

 

39名前:名無しの大楯使い

そんなに使いにくいのか?

 

40名前:名無しの魔法使い

ああ

Lv1でストーンバレットっていう攻撃魔法でLv2でアースシールドっていう防御魔法なんだが

ストーンバレットは消費MPが2と少ないせいで他の属性の方が威力があるし

アースシールドは目の前に壁を出すから自分も相手が見えなくなるデメリットがあるからやっぱり他の属性の防御魔法の方が使い勝手が良いんだ

 

41名前:名無しの槍使い

なるほど

それをユウちゃんは自分のAGIを最大限に使って相手を閉じ込めるのに使ったわけだな

そういえばアースシールドのクールタイムはどれぐらいなんだ?

 

42名前:名無しの魔法使い

あれは少し特殊なんだ

使用すると目の前に壁を出すけどこれ壊れるまでそのまんまのこるんだ

そのせいかクールタイムはないんだよ

俺もユウちゃんみたいに閉じ込めようとしたことあったけどすぐに逃げられたからそれっきり試してなかったわ

 

43名前:名無しの弓使い

まああの速さがないと閉じ込めるなんてムリだしな

 

44名前:名無しの槍使い

まあユウちゃんにしろメイプルちゃんにしろ、

2人ともまだまだ初心者なんだから見守ってやろうぜ

 

45名前:名無しの大剣使い

そうだな

これからも各自調査を頼むぞ

 

46名前:名無しの弓使い

ラジャ!

 

47名前:名無しの槍使い

ラジャ!

 

48名前:名無しの魔法使い

ラジャ!

 

49名前:名無しの大楯使い

ラジャ!




ということで、
ユウちゃんの順位は五位にしてドラグ以下のプレイヤーを一つずつ下げてみました。

あと本文中にアースシールドのクールタイムのことをちょこっと書きましたが、
実は対ドラグ戦を書いて投稿した後クールタイムのことを忘れていたので急遽この設定にしましたw

では今回はこの辺で。
感想・評価等随時受付中ですので宜しくお願いします。
m(__)m


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いとリア友。

どうもギブスです。

先ずは遅くなってスミマセン。
m(≧Д≦)m

取り敢えず書けたので誤字・脱字チェックしてた時気づいたんですけど、狙ったわけでもないのにピッタリ三千文字だったのはビックリした(笑)

追記:脱字があった為修正しました。
それにより上記の文字数が変化しているのであしからず。


第1回イベントが終わった次の日の朝、オレは拓海と駄弁りながら学校に向かっていた。話題はもちろんNWOのことだ。

 

 

「それでイベントの方はどうなったんだ?」

 

「まあ五位には入れたな」

 

「は?五位!?初心者のお前が!?」

 

「まあ運が良かったんだ」

 

「普通運が良くてもそんなことないんだがな…まあ良い。それより聞いてくれ。やっとNWOをやる許可が出たんだ」

 

「やっとか」

 

 

どうやら最近の拓海の様子をみておばさんは許可したらしい。

 

 

「これで愁と一緒に遊べるぜ!」

 

「うん。遊ぶのは良いけど勉強を疎かにして、また取り上げられないようにしろよ」

 

「わかってるよ」

 

 

そんなふうに拓海と学校に向かっていると、反対車線の歩道に2人の女子学生が話しながら歩いているのに気がついた。

一人は茶色の髪をポニーテールにして少々制服を着崩してもう一人の子に話しかけていた。もう一人の子は今時珍しい黒髪をしているけど…アレ、どっかで見た顔だな?と思っていると交差点に差し掛かり、その子たちはその交差点をオレたちとは反対方向へ行ってしまった。

 

 

「?どうした?」

 

「いや、何でもない」

 

 

拓海には誤魔化したけど、まさかね…

 

 

~放課後~

 

帰宅したオレは宿題を終わらせて【NWO】にログインしていた。

拓海のヤツはどういうステータスにするのかわからないが、今日から始めるから噴水広場で待ち合わせすることになった…が、拓海にはオレが呪いで女の子になっていることを話してなかったので爆笑されてしまいキレたオレがぶん殴ったのはおいておこう。

 

 

「笑ったのは悪かったから、そんなに怒るなよ。可愛い顔が台無したぜ?」

 

「うるさい!一言余計なんだよ!!…で、これからどうすんだよ?」

 

 

拓海…いや、NWO(ここ)ではタクに一通り仕返しをして落ち着いたオレはタクにこれからのことを聞くことにした。

 

 

「おう、前に言ったけど俺はβの時にけっこう稼いだから金はあるんだ。だけどβの時に持ってたスキルが今と取得の条件が違うかも知れないから、取り敢えずそれの確認からするわ」

 

 

このゲームだけかわからないが、【NWO】はβ参加者のみβの時に稼いだお金と通常アイテムを引き継げるらしい。なのでお金とアイテムをそれなりに持ってたタクにオレは驚いた。

 

 

「やっぱりβの時と違いがあるんだな」

 

「まあな。それにレベルも1からだから、また上げないといけないからな」

 

「まあ頑張れよ」

 

「あー!?ユウくんだ!」

 

「ん?」

 

 

そんなこと話していると誰かから声をかけられた…けど、この声はまさか。

振り替えって確認するとやはりメイプルだった。

メイプルはどこかで見た女の子と一緒にこちらに手を振りながら近くにきた。

 

 

「よう、メイプル。そういえば三位おめでとう」

 

「えへへ、ユウくんも五位おめでとう!」

 

 

そういえば第1回イベントの時、結局メイプルとは対戦しなかったな…と思い、入賞のことを言うとメイプルからも言われた。

オレたちが話しているとタクとメイプルが連れてきた女の子は、オレたちにどういうことか聞いてきた。

 

 

「ユウ、知り合いか?」

 

「メイプル、この人たち知り合いなの?」

 

「「え、えっと…」」

 

 

2人同時に聞いてきたけどオレもメイプルも相手のことをどう説明するか迷い、同じような返答になってしまった。

 

 

「まずは自己紹介からかな。オレはユウ。んでコイツはオレのリア友のタクだ」

 

「えっと、わたしはメイプルって言います。それとこの子はわたしの友だちのサリーです」

 

「おう、メイプルとサリーだな。よろしく」

 

「よろしくお願いします。ユウさん、タクさん」

 

 

取り敢えず全員の自己紹介をしたが、サリーってもしかして…

 

 

「ユウで良いよ。あと敬語もいらない。それよりサリーに少し聞きたいことがあるんだけど、良いか?」

 

「わかったわ。何?」

 

「君、前にOSOやってなかった?」

 

「え!?なんで知ってるの?」

 

 

やっぱりか。この子前に美羽が言ってたあの子だ。

 

 

「ミュウって知ってるよな?」

 

「そりゃまあ、あのゲームじゃ有名人だし私のフレンドだったけど…あ、もしかして?」

 

「うん、ミュウたちはオレのいとこなんだよ。んで、この間アイツから電話があってメイプルのこと頼まれたんだ」

 

「やっぱり、あのごめんね?メイプルって天然だから苦労したでしょ?」

 

「サリーひどいよ!?」

 

「もしかしてミュウちゃんの友だちか?」

 

「うん、アイツサリーが都合でログイン出来ないからオレにメイプルのこと頼んできたんだ。そしたら、メイプルのステ見たら開いた口が塞がらなくなったな」

 

「ユウくんもひどいよ!?」

 

 

ホント、あの時の衝撃は忘れられん…メイプルが何か言ってるけど知らん。

 

 

「そうなんだ。私もメイプルのステはおかしいと思ったわ」

 

「そんなに変なのか?」

 

「知らない!」

 

「まあメイプルは落ち着け。タクはメイプルのステはそのうち見せてもらえよ。そんなことはおいといて、メイプルたちはどこかに行くのか?」

 

「あ、うん。メイプルの装備ってアレじゃない?それだと他のスキルが使いづらいから、その相談にメイプルの知り合いの生産職プレイヤーのところに行く途中だったの」

 

「もしかしてイズさんのとこか?」

 

「うん。イズさんならなんか良いアドバイスくれるかもしれないから」

 

「ふむ…タク、お前時間あるよな?」

 

「まああるけど?」

 

「良し。メイプル、サリー。オレたちも行くけど良いか?」

 

「私はかまわないけど、メイプルは?」

 

「うん、一緒に行こう!」

 

 

メイプルたちがイズさんのところに行くと言うので、オレは少し考え一緒に行くことにした。

 

数分後、オレたちはイズさんの店に来ていた。

 

 

「こんにちは~、イズさん居ますか~?」

 

「あら、いらっしゃい。今日はどうしたの、そんなに大勢で?」

 

「こんにちは。この2人はオレたちのリア友です。どういう偶然か2人とも今日からNWOを始めたんで、生産職のイズさんに紹介もかねて連れてきたんです」

 

「そうなんだ。私はイズ。ユウくんが言ったとおり生産をしているから、何か入り用があったらよろしくね」

 

「サリーです」

 

「お久しぶりです、イズさん」

 

「あ、タクくんじゃない!?βの時以来ね!?」

 

「「?」」

 

「タク、イズさんと知り合いか?」

 

「おう、イズさんもβ経験者でな。そん時お世話になったんだ」

 

 

オレはタクとサリーをイズさんに紹介する 為に2人を連れてきた…んだけど、タクはイズさんとβの時からの知り合いだったらしい。

 

 

「そういえば、タクくんは武器は例のアレなのかしら?」

 

「です。βの時は途中から追加されたけど、今回は最初からありましたからね」

 

 

そう言ってタクはメニューを操作しているけど、どういうことだ?そういえばタクは装備品を着けてない?

 

 

「どういうことだ?オレはてっきりタクは剣か槍にでもすると思っていたんだが違うのか?」

 

「ああ、俺もβ開始初期の頃は剣を使っていたんだ。だけどβも後半になったぐらいから、生産職のプレイヤーがある特殊な武器が作れるようになったんだ」

 

「ユウくんたちも覚えてないかしら?初期装備が膨大にあったことを。あれはね私たちが考えて作ったものがほとんどなの」

 

 

なるほど。だからあんな誰が使うのかわからないようなものがあったのか。

 

 

「んで、オレがβの時後半で使っていたのがこれだ!」

 

 

そう言ってタクが出したのは…なんといえば良いんだろ。簡単にいえば、剣と斧が合体した武器だった。

 

 

「なんだコレ?剣?斧?」

 

「いや、剣の刺突や斬撃に斧の重量感をプラスした斧剣(アックスォード)だ!」




ちょっと変なところで一旦切ります。

なぜタクは装備品を着けていなかったのか、また斧剣(アックスォード)はどんな性能なのかは次話に書きます。

因みに斧剣(アックスォード)は【魔獣戦士ルナ・ヴァルガー】という少々えっちぃ小説に出ているある戦士が使用している武器ですw


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

TS弓使いと勧誘。

どうも約一年放置していたギブスです。

たいへんお待たせして申し訳ありません。
とりあえず納得の出来になったので投稿します。

また相変わらず短いですがお楽しみ下さい。


タクが取り出したのは、サイズは長剣程の長さの剣で束頭から束尻までをナックルガードの代わりに斧がついた斧剣(アックスォード)という武器だった。

 

 

「なんだコレ?」

 

「イロモノ武器?」

 

「カッコいい~!」

 

 

これが斧剣(アックスォード)を見たオレたちの感想だった。オレとサリーはその異様なフォルムに若干引いていたが、メイプルは素直に誉めていた。

 

 

「まあ見た目はイロモノだがけっこう使いやすいぞ」

 

「この斧剣(アックスォード)はね、さっきタクくんが言ったように斧としても剣としても使える武器なの。通常は剣として普通に使えるし、剣の間合以下になった時はナックルガードについた斧で攻撃が出来るの」

 

「それにスキルも剣だけじゃなく、斧のスキルも使えるから攻撃の幅が広いんだよ」

 

 

そう言ってタクは斧剣(アックスォード)の説明をしてくれた。ただこの武器は装備するのにある程度の必要ステータスがあるらしい。それはSTR50とDEXが30なのでタクは初期ステータスはその2つとVITにしか振ってないので、それ以外のステは装備やスキルで当面はなんとかするんだとか。

 

 

「…という訳でイズさん、金はあるので装備をください」

 

「うーん、作っても良いけどしばらくは忙しいからムリね」

 

「な、なんでですか!?」

 

「そういえばイベント参加者の装備を修理をしてましたね」

 

「そういうこと。ゴメンねタクくん」

 

「そういうことなら仕方ないですね。とりあえず暫くは店売りので我慢します」

 

 

イズさんに断られたタクはそう言って諦めて店売りのもので当座は凌ぐことにしたのだった。

 

 

「それでユウくんの用事は終わったみたいだけど、メイプルちゃんたちはどうしたのかしら?」

 

「えっとですね…無理なら良いのですが…」

 

 

そう言ってメイプルは自身の装備について話、新しい装備の作成をイズさんにお願いした。

 

 

「なるほど…そうね…ある程度素材持ち込みで一式百万ゴールドってところかしら。持ち込む素材によっては勝手にある程度性能は上がるかもしれないけど」

 

 

メイプルの装備する大楯はスキルのせいでレベル上げに向いてない戦闘用の物だ。だからメイプルはレベル上げ用の大楯を欲し、ついでにその大楯に合わせた装備をイズさんにお願いすることにしたようだ。

 

 

「わかりました!お金と素材を集めてまた来ます!」

 

 

そう言ってメイプルはそのまま店を出ようとする。

 

 

「…って、ちょっと待て!金はともかく素材の有るところは知ってるのか!?」

 

「そうよ。それに私も置いていくつもりなの?」

 

「あっ!?ご、ごめんサリー!?」

 

 

オレとサリーに言われたメイプルは、あたかも今気づいたと言わんばかりに戻ってきた。

 

 

「「はあ…」」

 

オレとサリーはメイプルの天然っぷりに揃ってため息を吐くのだった。

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

あれからメイプルとサリーはイズさんに素材のあるところを聞いて2人で素材集めに向かった。

オレとタクも少しイズさんと話してそれぞれ別行動することにした。

タクはさっき言ってたように店売りの装備を整えたら先ずはレベル上げの為にフィールドにむかい、オレは街中で新しいスキル探しに向かった。

 

そういえばタクが斧剣(アックスォード)を装備していなかったことを聞いたら、街中では装備を外すことが出来るから邪魔なので外していただけらしい。確かに良く見れば街中にいるプレイヤーの何人かは武器や防具を外している人もいた。

 

そんなことを考えながら街中をブラついている時だった。

 

 

「…やっと見つけたぜ!?」

 

 

俺の背後から声を掛けられたのは。

 

 

「え?…あ、ドラグとドレッド…だったっけ?それと…誰?」

 

 

そこにいたのはイベント中に倒したドラグとポイントを稼いだ時にいたドレッド、それから魔法使いらしい女の子がいた。

 

 

「そういえばはじめましてね。あたしはフレデリカ。見てのとうり魔法使いをやってるわ」

 

「フレデリカな。オレはユウ。…それで、ドラグはイベントの続きだと思うけど、フレデリカとドレッドは何しにきたんだ?」

 

 

魔法使いの女の子…フレデリカに挨拶を返してから、オレは気になっていることを聞いた。

 

 

「おう!今度は負けねぇ「いや、やらないから」ぞ…って、何でだ⁉️」

 

「だってドラグはオレのスピードについてこれないみたいだから、やる意味ないだろ?」

 

「な、なんだと!?」

 

「ハイハイ、話が進まないからドラグは少し黙ってて。ユウちゃん、あたしとドレッドがドラグについてきたのはあなたを勧誘しにきたの」

 

「…勧誘?」

 

「そうだ。お前さんも知っていると思うが、再来週にアップデートのメンテがあるだろ?」

 

「詳しく読んでないけど、確か第2層が解放されるってヤツか?」

 

 

ドレッドが言うメンテはイベントの結果発表の次の日に運営からのお知らせメールに載っていたことだ。

それによると再来週の土曜日の深夜にアップデートのメンテナンスがあり、第2層が解放されるらしい。

 

 

「そうだ。だが、それだけじゃない」

 

「それと同時にギルド結成が可能になるの」

 

「ギルド…」

 

 

あとで聞いたがフレデリカ達のパーティーは元々別のゲームをしていて知り合いだったのだとか。そのゲームは既にサービス終了してしまったのでこの【NWO】に当時組んでたパーティー全員でやってきたらしい。

それとギルドだが第2層にはギルド結成クエストなるモノがあるらしく、それをクリアすればギルドホームやギルド特典としてギルド員に若干の補整がつくとかあるらしい。

 

 

 

「そ、だから今のうちに有望そうなユウちゃんを勧誘しにきた訳よ。という訳で、うちのギルドに入らない?」

 

「・・・その勧誘、少し待ってもらおうか」

 

「「「「!?」」」」

 

 

その時、この場にいる人以外の声が聞こえてきた。オレ達はあたりを見回してみると一人の女性プレイヤーがこちらに歩み寄ってくるのがわかった。

 

 

「・・・誰?」

 

「「「炎帝!?」」」

 

「・・・私は別にお前達と争うつもりはない。そう身構えるな」

 

 

やってきたのは赤いローブを羽織った赤髪の女性(フレデリカ達いわく炎帝というプレイヤー)は、フレデリカ達を一蹴するとオレに向き合った。

 

 

「はじめましてだな。私はミイ、プレイヤーからは炎帝と呼ばれている」

 

「オレは…」

 

「知っている。第1回イベント五位の[天弓の巫女]ユウだろ?」

 

「そのとうりだけど、その天弓のなんたらは知らん」

 

「・・・自分の二つ名ぐらい知っていると思っていたが、知らなかったのか?」

 

「二つ名?」

 

「そうだ、お前さんの弓捌きとその見た目からそう呼ばれている」

 

「今回のイベントのトップ10位以内のプレイヤーは大体二つ名をつけられているわよ」

 

「因みに俺が[地割り]ドレッドが[神速]、うちのリーダーが[聖剣]、そんで3位の大楯使いが[要塞]だっけ?」

 

「そうね。あとはそこの炎帝の仲間の[崩剣]のシンに[トラッパー]のマルクス、[聖女]ミザリーね」

 

「・・・ミザリーとマルクスのことは元々知られていたが、シンのことまで知られていたか」

 

「よく言うわ。この前勧誘に行ったらあんた達に先を越されてたのよ!しかもアイツその断り方があたしが好みじゃないからって、ナニよ!?」

 

「お、落ちつけフレデリカ!?」

 

 

シンとかいうヤツにキレているフレデリカと宥めているドラグはほっといて・・・。どうやらあのイベントで話題になったプレイヤーはそれぞれに二つ名をつけられたらしい・・・というか、メイプルの二つ名はあのスキルのせいだろうな。

 

 

「大体わかった。それでミイは何しに?」

 

「簡単さ。私もお前を勧誘にきたのだ」

 

「ほう、炎帝ともあろうお方が直々にお出ましとはな」

 

「ふん、あのイベントで上位に入った者はなにかしらユニークスキル持ちが殆どだ…お前のようにな、神速?」

 

「・・・さて、なんのことやら」

 

「ふっ・・・まあいい。それでユウは私達[炎帝の国]か、こいつら[集う聖剣]のところかどちらにするのだ?」

 

「・・・(なんか既にコイツらのギルドに入ることになってるんだけど)悪いけどオレはまだギルドに入るつもりはないぞ」

 

「ええっ!?」

 

「ふむ、理由を聞いても?」

 

「オレ、VRMMOってNWO(このゲーム)が初めてだからな。ある程度慣れるまではソロでやるつもりだ。それにお前らのどちらかに入っても角が立つしな…ついでにいえば、ドレッドたちの方はドラグが勝負勝負言いそうだし」

 

「な!?」

 

「あらら、この短い時間でドラグの性格がわかったみたいね」

 

「そうだな。わかった。俺たちは今は諦めるとしよう」

 

「私も今回は諦めるとしよう。だが気が変わったらいつでも私のギルドに入ると良い」

 

 

そう言うとミイはオレにフレンド申請を贈ってきた。それを見ていたドレッドたちもフレンド申請をしてきたので、仕方ないので受理しておいた。

その後はドレッドたち[集う聖剣]とミイはそれぞれ去っていった。

 

 

仕方ないでフレンドになったが、なんか面倒ごとになりそうな予感がするな。

そんなことを思いながらオレも街中にいくのだった。

 

 

<続く>

 




どうもギブスです。

一応今書いている3つの二次作品(TS弓使い・GS・Gガン)はちょこちょこ書いては消して、書いては消してでやってましたが、書き方がちょっとおかしいかもしれませんね(笑)

ユウの二つ名はとりあえず[天弓の巫女]にしました・・・が、メイプルみたいに今後増えるかはわかりません(笑)


感想・評価の方よろしくお願いします。
m(__)m
また誤字・脱字がありましたら、そちらの方もよろしくです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。