デート・ア・ライブの軌跡 (犬大好き)
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第一話

最近疾風属性の技が

万物逆転じゃなくて
万物流転だと初めて知った
ずっと誤字ってたんだ

って思った今日この頃なんですけど
今日本屋行ったらデートアライブの14から先の巻がなかったんですけど
もう売ってないのかな
・・・こりゃブックオフ回らないとな
最悪Amazonか


ゴゴゴゴゴ

 

スッ

 

あら?

 

何で俺の周りがこんなに崩壊してるのかな?

 

奥は普通の町だな

 

ということは俺が来たからこうなったのか?

 

何それ恐い

 

優菜「クロノス、崩壊してる範囲全域全ての時間を戻せ」

 

ギュルルルルル

 

ドヒューン

 

ドヒューン

 

は?なに?

 

なんかロケランみたいなのが向かってきてるんですけど!?

 

優菜「これ普通の人だったら死んでたな」

 

ダダダダダダダ

 

気弾で全て撃ち落とす

 

コントロール上手くね?

 

ドヒューン

 

ドヒューン

 

ダダダダダダダ

 

ドヒューン

 

ドヒューン

 

もうやめて!俺の心のライフはもうゼロよ!!

 

こうなったら・・・

 

優菜「ハアアアアアア!!」

 

ドウン

 

シュインシュインシュイン

 

わざわざ声出してやったんだぜ?これでもう撃ってこな←パニック状態

 

ドヒューン

 

ドヒューン

 

そう思ってた時期が俺にもありました

 

よく考えたら相手が変身しても来るよな?

 

つまり俺が馬鹿ってことだ!アハハハハハ(´;ω;`)

 

白髪の一人が目の前まで飛んできて銃?を向けてきた

 

ギュイーン

 

さすがにそんな至近距離でやられたら・・・!

 

ドヒューン

 

あふん

 

シュウウウゥゥ

 

白髪の女「やった!?」

 

優菜「そういうのフラグって言うんだぜ?」

 

白髪の女「なっ!」

 

ザシュ

 

シュン

 

優菜「すぐ斬ろうとするのやめようや」

 

白髪の女「ぐっ!」

 

そうだ、あれ言おう

 

優菜「いいか?俺は今この変身をしてるけど、強さが一個変身するだけで数倍にまで跳ね上がる。その変身を俺はあと・・・ちょっと待って数えるから」

 

超サイヤ人2(1)超サイヤ人3(2)

 

チュドーン

 

超サイヤ人ゴッド(3)超サイヤ人ブルー(4)

 

シュン

 

超サイヤ人4(5)超サイヤ人4+ゴッド(6)

 

チュド-ン

 

超サイヤ人4+ブルー(7)

 

シュン

 

で、全部だな

 

白髪の女「避けないでくれると助かるんだけど」

 

優菜「うん、避けるよ?俺の変身は後7個ある」

 

白髪の女「そんなの関係ないわ、私が貴方を殺せば終わるんだから」

 

優菜「別にお前らが何もしなかったら何もしねえよ?でもお前らが何かするなら、抵抗するで!拳で!」

 

チュドーン

 

シュン

 

優菜「やめて!?」

 

ヘル出しとこう

 

死ぬとは思わんが念には念をかけて

 

優菜「そろそろやめてほし」

 

ぐわーん

 

!?視界が・・・

 

意識・・・が・・・

 

優菜「グッ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

気づいたら暗闇の中にいた

 

何もいない

 

何もない

 

何この世界

 

五億年ボタンかよ

 

いやでもここじゃ自分の手も見えないな

 

優菜「皆いるか?」

 

ペルソナたち「いるよ」

 

優菜「この世界なんだ?」

 

アリエル「そもそもあの世界はなんていう世界ですか?」

 

優菜「俺は見たことない」

 

カオス「とりあえず、お互い全然見えないし。俺の空間入る?」

 

優菜「この闇のなかじゃ何も見えないしな」

 

その数時間後

 

すうぅぅぅ

 

優菜「あら・・・?(汗)なんで・・?」

 

身体が聖杯に負けたときみたいに消えていく!!(詳しく知りたいならP5R買おうか)

 

 

 

 

 

 

優菜「と・・・またですか」

 

ザアアアア

 

クロノスを呼んで直し中

 

というか前出たときヘル出した意味なかったな

 

優菜「誰も来ないな」

 

待とうか

 

・・・・

 

というか雨宿りしたほうがいいか?

 

・・・・

 

チュドーン

 

シュン

 

優菜「やっと来たか」

 

まあ

 

優菜「速攻逃げるんですけどね」

 

集めてから逃げた方が逃げやすいわ

 

グワーン

 

近くの路地裏

 

グタッ

 

ザアアアア

 

ハア・・・ハア・・・

 

意識・・・が・・・

 

・・・・・

 

風邪・・・ひいたか・・・?

 

・・・・・

 

ハッ!

 

男「大丈夫か?」

 

優菜「・・・あんた誰?殺す気は無いみたいだけど」

 

やべえ寝かけてた

 

士道「俺は士道、五河士道だ!君は?名前はある?」

 

優菜「・・・中村優菜だよ、ここはどういう世界で何が俺に起こってるのか。お前にはわかるんだろ?」

 

士道「ならまず、移動して方が良いと思うんだが・・・いいか?」

 

優菜「アイツらが来たら面倒だからな」

 

色々教えてもらった

 

士道「という訳だ」

 

優菜「ほうほう、それじゃあ俺はその精霊というやつか」

 

とうとう人間ですらなくなったんですけど!?

 

士道「ところで一つ聞いていいか?」

 

優菜「なら俺も聞きたいことがあるんだが」

 

士道「そっちからでいいよ」

 

優菜「その右耳につけてるのはなんだ?」

 

士道「!?」

 

優菜「通信機か?補聴器か?まあ必要な物なら構わないんだが、何か変な事をすれば・・・分かってるな?」

 

士道「・・・はい、インカムって言って通信機です・・・」

 

優菜「それじゃあ、用件を聞こうか」

 

士道「えーっとですね、なんで一人称が俺なんでしょうか?」

 

優菜「・・・敬語じゃなくてもいいんだが・・・まあ理由は俺が男だからだ」

 

士道「え?」

 

どこか遠いところ『え?』

 

なんか聞こえたぞ?

 

士道「とっところでよ、一つ頼みがあるんだ」

 

優菜「死んでくれ以外なら出来る限りやろう」

 

士道「俺と・・・デートしてくれないか!?」

 

・・・・

 

優菜「ふぁ!?」

 

士道「ふぁ?」

 

優菜「お前、俺が男と知ってて言ってるのか?」

 

士道「あ、ああ・・・」

 

優菜「お前、すげえ震えてない?」

 

士道「な、何が・・・?」

 

優菜「いきなり、デートねえ・・・俺の頭の中には今三つの意味が思いついてる」

 

士道「三つ?」

 

優菜「一つ目は単純なバカ、二つ目は動揺を誘って不意を突いて殺すか、三つ目は俺を殺さないためにやるか」

 

士道「さ、三番だ!」

 

優菜「・・・ちょっと待てよ?」

 

スペクトッドを出す

 

士道「な、なんだそれ・・・」

 

優菜「・・・こっち向いて質問にだけ心の中で答えろ、口に出さなくていい。さっきの意味は何番だ?」

 

士道『三番!デートしてキスまで行ったら・・・!!』

 

優菜「・・・本音なんだな・・・だが、キスしたら何だって?」

 

士道「ああ・・・キスしたら、俺の中に精霊の力が入って精霊は普通の人間になるって妹が言ってた」

 

優菜「妹が?」

 

士道「それ、心が読めるんだろ?」

 

優菜「外そうか」

 

カチャ

 

優菜「ところでよ、精霊の力って全部じゃねえよな・・・?」

 

士道「それは・・・分からねえ」

 

優菜「今までの全部消えたりしねえよな!?」

 

士道「それも、分からん」

 

優菜「分からんt」

 

ドチューン

 

ドガン

 

手で弾く

 

優菜「お前らしつこいぞ!!」

 

グサッ

 

後ろ・・・から・・・?

 

士道は・・・ありえない・・・じゃあ・・・

 

白髪・・・!

 

白髪の女「大丈夫!?士道君・・!!」

 

士道「折紙!!」

 

優菜「へえ、あんた折紙って言うのか」

 

シュン

 

アリエルで治して・・・

 

優菜「ここでおっぱじめるのはやめようや、周りに被害が出るし、何よりあんたの好きな市道君が死ぬよ?」

 

折紙「っ!!」

 

シュン

 

空に行く

 

優菜「さて、これからあんたにはたくさんの道があるが」

 

チュドーン

 

シュン

 

折紙「私は話す気は無い」

 

優菜「おーおー・・・こっちはやめてほしいけどね!」

 

ドドドドドド

 

優菜「クロノス、ギガントマキア」

 

ドドドドドドカーン

 

シュウウ

 

優菜「いっその事全部ぶっ壊すか?」

 

折紙「させない!」

 

ドウン

 

バチバチ

 

コオオオオ

 

ガギイイン

 

優菜「超サイヤ人2でも十分だったか?波紋までしなくてもよかったな」

 

折紙「クッ!」

 

ガガガガガガガ

 

優菜「それで終わりか?」

 

折紙「ま・・・だああああああ!!!!」

 

優菜「アウラ、万物逆転」

 

ブワッ

 

折紙「キャアアアア!!!」

 

落ちていく

 

士道「おい!やめてくれ!!」

 

スウウゥゥ

 

降りていく

 

優菜「相手がかかってきたら全力やるのが筋だろう」

 

士道「俺はそんなの認めないぞ!!」

 

優菜「じゃあ、お前には何が出来る?俺が今まで会った奴らはみんなそれなり・・・いや俺より強いやつだっていた」

 

士道「俺は・・・お前を助けたいんだ!!」

 

優菜「助ける・・・?俺を?笑えない冗談だな」

 

士道「冗談じゃない」

 

優菜「ふーん、まあそれが本当ならこっちからしたら願ったり叶ったりだな」

 

士道「だろ!?ならおれと一緒に」

 

優菜「でも俺は最悪元の世界に帰れたらいいからな」

 

士道「元の世界?」

 

優菜「俺はそもそも人間だったんだよ、まあすぐに戻れるだろうけど」

 

士道「琴里と同じ・・・?」

 

優菜「でもごめんな、そろそろ行かねえと」

 

士道「え?」

 

優菜「時間切れ」

 

ぐわ~ん

 

また数時間後

 

ぐわ~ん

 

ハッ!

 

寝てた・・・・

 

ってあれ?

 

俺がいる?

 

俺?「あ?どうかしたか優菜」

 

優菜「なんだ優斗か」

 

優斗「そりゃそうだろ」

 

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオ

 

!!

 

優菜「な・・・んだ・・・これ!!」

 

頭が・・・

 

!!

 

コオオオオ

 

ボコォ

 

ハア・・・ハア・・・

 

優菜「何だ今の、咄嗟に洗脳やら催眠みたいなのが頭をよぎったから顔面を波紋で殴ったんだが・・・大丈夫か?」

 

優斗「・・・お姉様・・・・美九様」

 

コオオオオ

 

ボコォ

 

優斗「グホッ・・・ハッ!俺は何を・・・」

 

優菜「今お前が出てきた理由は分からんが・・・とりあえず」

 

ボコォ

 

優斗「ガハッ!?」

 

優菜「肺の空気を全部出せ」

 

出し切って

 

優菜「お前の呼吸法を変えた、これで波紋が使えるぞ」

 

洗脳されるんなら波紋使える様にした方が良いよな

 

優斗「ホントか!?」

 

コオオオ

 

優斗「おりゃああ!!」

 

ペチッ

 

バリバリバリ

 

優菜「使える様になってすぐでこれはすげえな」

 

優斗「ホントか!?」

 

優菜「とりあえず、さっきの音が聞こえた方に行こうか」

 

ギューン

 

優菜「・・・いつまでも飛べないんじゃ締まらないな、今度教えてやろうか?」

 

優斗「そのうちな」

 

ドギューン

 

何これ交戦中?

 

とりあえずあの建物から音がしたのかな?

 

女「なんだ貴様は・・・!?精霊!?」

 

優菜「優斗!さっさと入るぞ!!」

 

ベジットソードを入れて、てこの原理で開ける

 

入ると

 

?なにこのライブ感

 

水色の髪の女「誰ですか貴方達は!!」

 

優菜「こっちのセリフなんだけどな」

 

優斗「とりあえず、やっていいか?」

 

優菜「ダメに決まってるだろ」

 

青髪の女「お前達は操られていないのか!?」

 

この気は・・・

 

優菜「お前は確か士道だな」

 

士道「え?分かるの?」

 

紫色の髪の女「知り合いか!?」

 

優菜「分かる」

 

士道「でも早く逃げてくれ!お前達まで操られるぞ!!」

 

優斗「ところでよ、あいつが美九?」

 

士道「え?そうだけど・・・」

 

優斗「なら、アイツ倒した方が早いじゃん」

 

ギューン

 

優菜「あのバカ!!」

 

ギューン

 

パキイン

 

フードを被った女の子「・・・お姉・・さまを傷つけるの・・・は許さない・・・」

 

優斗「イフリート!インフェルノ!!」

 

ゴオオオオオ

 

ジュウウウウ

 

士道「やめてくれ四糸乃!!」

 

優菜「他のやつの名前は!?」

 

士道「え?」

 

優菜「早く!!」

 

十香「私は十香でオレンジ色の二人が夕弦と耶俱矢だ!ちなみにあのデカいやつはよしのんだ!」

 

優斗「うおおおおお!!」

 

優菜「お前は一旦やめんかい!!」

 

耶俱矢「はあああああああ!!」

 

ドウン

 

ヒューヒューヒュー

 

ガキイイン

 

武器を払って

 

ゴッ

 

デコピン

 

ギューン

 

ドゴォォォォ

 

後ろから夕弦が来るが武器を掴んで引っ張って

 

耶俱矢「ぐっ・・・はああ!!!!」

 

ドーン

 

ビュン

 

夕弦「なっ!?」

 

ドゴォ

 

ぶつかって落ちていく

 

ドゴォ

 

四糸乃「みんな・・・!」

 

優斗「よそ見してんじゃねえよ」

 

ブワッ

 

ヒュルヒュルヒュル

 

バシューン

 

ゴオオオオ

 

ドゴオオオオン

 

よしのんが防ぐ

 

よしのん『君もお姉さまに酷いことするの?』

 

優斗「邪魔、燃えろ」

 

ボッ

 

よしのん『なっ!?放せ!!燃えてる!!燃え尽きちゃう!!!』

 

優菜「やめい」

 

ドカッ

 

ヒューン

 

優斗「何すんだお前!!」

 

よしのん『あれ?仲間割れ?なら・・・』

 

シュッ

 

殴ろうとしてきたけど

 

ガシッ

 

掴んで

 

優菜「ちょっと黙れ」

 

引っ張って

 

気弾ごと落とす

 

ドオオオオン

 

ドカッ

 

四糸乃も落とす

 

士道「やめてくれ!!」

 

優菜「動けなくしてるだけだ、ケガも治す術はあるし命に別状はないと思う。もし死んでも生き返らせてやるよ」

 

インカムにから何か流れてるらしいが・・・

 

士道「こ、とり・・・・?」

 

優菜「どうした?この前の通信相手もやられたのか?」

 

士道「なんだよこれ・・・!」

 

優菜「ホントにどうした?」

 

士道「よくわかんねえけど・・・何かがここに放たれるみたいな」

 

優菜「ビームみたいなヤツ?」

 

士道「多分・・・」

 

優菜「ここの皆を助けたいんだな?」

 

士道「ああ、でもどうすれば・・・」

 

優菜「お前達は逃げろ、後は俺達がやる」

 

士道「でも・・・」

 

優菜「お前らがここにいたら全力でやれねえ、お前になにかできるのか?」

 

士道「うっ・・・」

 

十香「何もできなくはないぞ!!?」

 

優菜「まあいい、優斗!一回出るぞ!!」

 

優斗「でも・・・」

 

優菜「出るぞ?(#^ω^)」

 

優斗「分かったよ・・・」

 

ギューン

 

優菜「あいつら全員相手に出来るほど強くはねえんだろ?ならさっさと逃げて体制を立て直してこい、助けたいんだろ?あんな事になっても」

 

士道「・・・!ああ!!」

 

外に出ると

 

な~んか光ってんな

 

優菜「よし、フュージョンをやろうか」

 

優斗「フュージョン?」

 

優菜「あれはたぶん普通に受けたら死ぬ、合体だよ合体」

 

優斗「なら急いだほうがよくね?」

 

速攻教えた

 

どこで覚えたのかって?

 

皆もよくやってただろ?小学校の時に

 

優菜「幸い、神様が同じレベルまでお前を強くしてくれてる」

 

シュン

 

神様「それだけじゃないぞ」

 

優菜「言いたいことは色々あるけど、無視するからな」

 

神様「優菜が強くなるたびに優斗も同じレベルになるからな」

 

優斗「チートじゃないすか」

 

優菜「ていうか、呼んでも来ないくせにいらないときに出ないで下さいよ」

 

神様「それだけ言いに来た」

 

シュン

 

優菜「とりあえず、やるぞ」

 

二メートルぐらい開けて

 

優菜&優斗「フュー・・・ジョン!はっ!!」

 

ピカーッ

 

ギューン

 

ドカーン

 

身体は女だが元に戻ったことだな

 

まっ、戻っただけだから名前は優斗だな

 

優斗「さーてと、いっちょやるか」

 

ていうかよく一発本番で成功したな

 

その頃琴里たちは

 

ポチッ

 

ドギューン

 

琴里「お姉さまに歯向かうものは全員始末してあげるわ」

 

ドガッ

 

琴里「ヒグッ・・・」

 

青髪の女の子「くそっ!少し間に合わなかった!!」

 

戻って

 

AST隊員1「なんだあれは!?」

 

AST隊員2「なんか強そう・・・」

 

AST隊員3「向こうからも何か来るぞ!!」

 

ドオオオン

 

その頃令音たちは

 

令音「いや、大丈夫かもしれない・・・あそこに誰かいるぞ・・!精霊か?」

 

青髪の女の子「一人じゃ無理ですよ!!」

 

令音「いや・・・何か見覚えがあるな・・・確かあれは・・・」

 

戻って

 

AST隊員「くっ、一旦退け!」

 

一人だけ残る

 

優斗「ん?ああお前は白髪の!折紙だっけか?」

 

折紙「貴方に覚えはないわ」

 

優斗「中に人がたくさんいるが、士道も一緒にいるぜ?」

 

折紙「それは本当!?」

 

優斗「マージマージ」

 

ギューン

 

優斗「さてと、さっさとやりましょうか」

 

ドゴゴゴ

 

ドウン

 

バチバチバチ

 

ブワッ

 

ヒュルヒュルヒュル

 

バシューン

 

全力だ

 

ドギューン

 

ドカーン

 

両手で地面に方向をそらす

 

ドドドドドドドド

 

シュウウウゥゥゥ

 

優斗「ふうっ」

 

ドンッ

 

え?

 

後ろから押された?

 

AST隊員?「おっとすみませんね」

 

優斗「いい!?落ちる!落ちる落ちる落ちる!!」

 

ひゅううううぅぅぅ

 

ドンッ

 

着地ィィィ

 

シュウウウゥゥゥ

 

変身が解ける

 

んん?さっきの奴が持ってるのって・・・

 

十香!?

 

追いかけよ・・・うっ!?

 

ポンッ

 

優菜「っと・・・フュージョンが切れたか」

 

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオ

 

優菜「ウグッ!?波紋の呼吸をしろ!」

 

コオオオオ

 

優斗「わかった!」

 

コオオオオ

 

オオオォォォォ・・・

 

優菜「大丈夫か?」

 

優斗「一応な」

 

優菜「でも今ので逃げられたな・・・十香・・・」

 

一時間後

 

優菜「すっかり夜だな」

 

優斗「何がどうなってんだか、あそこから人が出てきたと思ったらゾンビみたいだったな。この周りを徘徊しやがって」

 

優菜「多分士道を探してるんだろうな」

 

優斗「なら士道を探してみるか、わかるだろ?」

 

あのビルか

 

シュン

 

優斗「ちょ!俺それ出来ないんだけど!?」

 

優菜「すまん、これなら見られにくいと思ったんだが」

 

優斗「俺は高速移動できねえから!!」

 

優菜「ならあれだ、俺に捕まってろ」

 

魔法で隠れる

 

フニッ

 

むっ・・・

 

優菜「どこ触ってんだ!」ボソッ

 

優斗「わざとじゃねえ」ボソッ

 

まあついた

 

廃ビル

 

優菜「この下だ」

 

ビッ

 

穴開けて

 

入るとゴスロリの女と士道がいた

 

優菜「お取込み中だった?」

 

ゴスロリ「いえ、大丈夫ですよ」

 

士道「お前は大丈夫なのか?」

 

優斗「どういう状況だ?」

 

上から覗く

 

優菜「お前は降りて来い」

 

士道「そっちは初めてだな?俺は五河士道だ」

 

優斗「俺は中村優斗だ」

 

スタッ

 

ゴスロリ「今休戦協定の相談に来ていたんですのよ」

 

優菜「何?お前ら敵同士なの?」

 

士道「まあ・・・仲間じゃねえけど」

 

ゴスロリ「ですが私も、士道さんの力は買ってるんですよ?わたくしが何人、人を殺そうとも『助けてやる!』と言える度胸があるのですから。あなたもそのつもりでしょう?」

 

優菜「何でもお見通しってわけ?」

 

あいつの元仲間の精霊たち攻撃したとき『やめてくれ!!』って言ってたしな、自分も攻撃されてたように見えたけど

 

ゴスロリ「あら?この状況ではそう考えるのが自然ではなくって?」

 

優菜「こいつ何か好きになれねえ」

 

士道「それは分かる」

 

ゴスロリ「白状をすれば、わたくしも別口でDEMインダストリーに用事がございますの。手を貸す代わりに、わたくしも士道さんたちを囮として利用させていただきますわ。ギブアンドテイクでしてよ」

 

優斗「用事・・・?」

 

ゴスロリ「ええ、とある方をお探ししておりますの」

 

士道「とある方?一体誰だ?」

 

ゴスロリ「それは、秘密ですわ」

 

優菜「ていうか『士道さんたち』ってことは俺たちも囮か!?」

 

ゴスロリ「そうですわ、通りかかった船。というヤツですわ」

 

優菜「腑に落ちねええぇぇぇ」

 

士道「・・・分かった、信じるよ。頼む、俺に手を貸してくれ、狂三、優菜、優斗・・・!」

 

狂三が優雅にスカートの裾をつまみ上げ、膝を屈んで

 

狂三「ええ・・喜んで」

 

優菜「てかお前狂三って言ったのか」

 

狂三「そういえば貴方達には言っていませんでしたわね」

 

優斗「ならまずどうする?俺は速攻で連れ去りに行ってもいいけど」

 

狂三「論外ですね」

 

優斗「論外・・・!?」

 

優菜「ようし、こいつは俺が抑えとくから喋っていいぞ」

 

狂三「ですが悠長に構えてる暇はありませんわ。急かねばことは、し損じる前に終わりましてよ」

 

士道「ああ・・・俺は何をすればいいんだ?十日を助ける為なら何でもやってやる」

 

狂三「ああ、ああ、いいですわね、十香さんは。こんなにも士道さんい思っていただけて。うふふ、嫉妬してしまいますわ」

 

士道「か、からかうんじゃねえよ」

 

狂三「からかってなどいませんわ。・・でも残念ながら、そちらはまだ動けませんの。今『わたくしたち』がと岡さんの居場所を確認してる最中ですわ。もう少しだけお時間をいただけませんこと?」

 

わたくしたち?

 

士道「・・・準備のいいことだな」

 

狂三「うふふ、だって、士道さんがこのお話を断るはずがございませんもの」

 

士道「ぐ・・・」

 

???「わけがわからないよ」

 

今何かいた?・・・・気のせいか

 

士道「で、でもそれじゃ動きようがないじゃないか」

 

狂三「そんなことありませんわ。十香さんを助けに向かう前に、手を打っておかねばならない方々がいるではありませんの」

 

優斗「あの他の精霊従えた女だな?美九つったか?」

 

狂三「ええ、確かそんなお名前でしたわね、あのお歌の上手な方は」

 

クスッ

 

士道「・・・なんだよ」

 

狂三「いえ、今日のステージを思い出しまして。うふふ、似合っていましたわよ、士道さん。いえ、士織さん、でしたかしら?」

 

士道「・・・うぐ」

 

コイツ敵じゃなくてホント良かったって思った

 

狂三「そういえば、あなた方もすごかったですね。フラクシナスの最大出力の攻撃を合体して思いっきり当たっても全くこたえてなかったじゃないですか」

 

士道「え?お前ら合体出来んの?見てなかったんだけど」

 

優菜「出来る」

 

狂三「さて、話を戻しますと。まあ、理由はどうあれ、美九さんは士道さんを血眼になって追いかけている。しかも何万という人間と、精霊三人までもその軍門に従えて・・・間違いありませんわね?」

 

士道「・・・ああ、間違いない」

 

狂三「ふむ・・・それではやはり、そちらから片付けてしまいましょう。彼女は着々と支配領域を広げていますわ。このままでは、と岡さんを助けに行くのを邪魔される可能性すらありましてよ。士道さんたちが彼女に捕まってしまっては、わたくしも少々困りますし」

 

士道「片付けるって・・・簡単に言うけどよ」

 

狂三「事実、そう難しい話ではありませんわ。見たところ、あの方は実戦向きの力を持っているわけではなさそうですし」

 

士道「そうは言っても、美九には人を操るあの『声』と天使があるじゃないか」

 

狂三「問題ありませんわ。わたくし、あのような演奏に心揺らされるほど純真ではございませんし。わたくしの任せていただければ華麗に殺ってみせますわよ?」

 

士道「だ、駄目だそんなこと!」

 

狂三「うふふ、冗談ですわよ。優しい士道さんがそんな解決を望んでおられないことくらい承知しておりますわ。こんなわたくしでさえ救おうとした酔狂なお方ですもの。わたくしより、貴方方の方が心配なのですけど・・・」

 

優菜「ん?俺達は大丈夫だ、効かなくする術はある」

 

狂三「そうですか。でも、その手段が取れないとすると少々骨ですわよ。この短時間で説き伏せるのは不可能としても、最低限、十香さんを救い出すまでの間、こちらに手を出さないという約束をさせるくらいはしておきませんと」

 

士道「約束・・・・か」

 

あいつのあの反応じゃ厳しいよな

 

士道「でも、一体どうやって交渉するんだよ」

 

狂三「もしも美九さんと士道さんを二人きりにすることができたら・・・どうですの?」

 

士道「え?そりゃあ、そんな事が出来たら・・・いや・・・難しいだろう。お前も見てたかもしれないけど、まともに話が通じる相手じゃないんだ。特に俺は今最悪レベルで嫌われてるし・・・・それに何より、人を操る『声』を生まれ持っちまった精霊だからか、人間に対する価値観が異質なんだ」

 

ピクッ

 

士道「どうかしたのか、狂三」

 

狂三「・・・それは、どうですかしらねぇ」

 

士道「え・・・・?」

 

狂三「うまく説明できませんけれど、本当にあの方の価値観は、先天的なものなのでしょうか」

 

士道「どういうことだ・・・?」

 

優菜「俺たちみたいに元人間って言いたいのか?」

 

狂三「情報が少なすぎますわね・・・士道さん。何か美九さんの持ち物が手に入りませんこと?」

 

士道「美九の・・・私物?なんでまたそんなものを」

 

狂三「わたくしの予想が正しければ、彼女の泣き所を抑えられるかもしれませんわ」

 

士道「なんだって・・・!?というかスルーしかけたけどお前ら元々人間なの!?」

 

優斗「精霊になっても別にあんま変わってないけどな」

 

優菜「私物が欲しいなら家に行けばいいだろ、今あの歌うたってたとこにいるんだろ?」

 

気はそこから動いてないように感じるが

 

士道「美九の家なら行ったぞ」

 

狂三「そうなんですの、士織さん?」

 

士道「それはもうやめてくれ・・・」

 

優菜「後、こいつと姿似てるから俺呼びから私呼びにしとくわ」

 

士道「突然だな」

 

優菜「今のうちに言っとこうと思って、それに私歴のが長いし

 

美九の屋敷前

 

優斗「チッ、今ならここら一帯吹き飛ばせるのに・・・・」

 

優菜「やめろよ?」

 

狂三「ここ・・・ですの?」

 

士道「ああ、間違いない」

 

もう真っ暗とか言ってたけどもう21時なんか

 

狂三「さ、では早速調べましょう」

 

優菜「なら俺が開ける」

 

ミニベジットソードを出す(人差し指だけ)

 

ピンッ

 

ゴトッ

 

錠前が落ちる

 

狂三「便利ですわね、今度教えていただけるでしょうか?」

 

優菜「確実に出来る様になるとは言わんぞ」

 

士道「ちょっと待ってくれよ、狂三」

 

狂三「どうかしましたか?士道さん」

 

士道「こんな静かな住宅街で銃声なんて響かせたら警察呼ばれるかもしれないから、銃は使わないでくれよ?」

 

狂三「警察の方々は今、大暴動の対応に追われて大変なのではございませんこと?それに、優菜さんが代わりをやっていただければわたくしもやらないですみますわ」

 

優斗「調べるなら早いに越したことはないんだろ?ならさっさと入るぞ」

 

入ると

 

士道「ええと、多分この辺に・・・」

 

カチッ

 

シャンデリア型の電灯が光って周りが見えるようになった

 

狂三「さ、それで、どこを調べますの?」

 

士道「ん・・・そうだな・・・一回の応接室には大したものはない。何かあるとすれば美九の寝室とか・・かな」

 

狂三「そうですの、では参りましょう」

 

士道「ああ」

 

二階に上がって

 

優菜「あれかな?『BEDROOM』って書いてるし」

 

ガチャ

 

優斗「うわっ・・・すげえでけぇベッドにクローゼット、戸棚があって加えてテレビまであんのかよ・・・」

 

士道「こりゃまた・・・凄いな・・・お邪魔します」

 

そこら中を探し回る

 

狂三「士道さん、士道さん。見てくださいまし」

 

士道「どうした?何か見つけたのか?」

 

狂三「ええ、凄いものがありましたわ」

 

クローゼットの引き出しを指さし

 

士道が移動し

 

ピタッ

 

士道「んな・・・っ」

 

狂三「ほら、見てくださいまし。すごいサイズですわよ。私の顔が入ってしまいそうですわ」

 

ブラジャー・・!!

 

狂三が一つ摘まみ上げて両手で広げる

 

士道「な、何やってんだよおまえ・・・今はそんな場合じゃないだろ」

 

狂三「うふふ、士道さんは真面目ですのねぇ。少しは肩の力を抜かないといけませんわよ」

 

士道「・・・う」

 

狂三「ほら、士道さんも着けてみませんこと?」

 

士道「は・・・はぁっ!?な、何で俺が・・・」

 

狂三「ああ、これは失礼しましたわ。士織さんも、いかがでして」

 

士道「・・・ぐ」

 

狂三「ステージに立っていらっしゃったのは見ていましたけれど、近くで士織さんを見る機会はありませんでしたの。一度じっくり拝見してみたいのですけれど」

 

士道「じ、冗談抜かせ。もう御免だっての・・・!」

 

狂三「なぜそこまで嫌がるのかわかりませんわ。別に減るものでもないでしょう?」

 

士道「減る!確実に!時間と俺の尊厳が!」

 

狂三「そうつれないことを仰らないでくださいまし。少しの間でいいんですのよ?一度、可愛い可愛い士織さんのお顔が、恥辱に震えるところを見せていただければ・・・」

 

士道「何するつもり!?士織ちゃんに変なことしないで!」

 

狂三「よいではありませんの。よいではありませんの」

 

狂三が絨毯に躓いて

 

狂三「あら」

 

士道「う、うわっ!」

 

優斗「イフリート」

 

ガシッ

 

イフリート「大丈夫か?」

 

士道「あ、ああ助かった。狂三は大丈夫か?」

 

狂三「ええ。問題ありませんわ。士道さんが助けてくださいましたし」

 

優斗「ん?なんで周りが白黒に?」

 

優菜「どうかしたか?」

 

優斗「いや・・・なんか周りが白黒になったんだ」

 

優菜「目の病気じゃねえよな?」

 

優斗「いや、なんかあそこだけ青いな。いやよく見たら黄色いのもあるな」

 

白黒、青に黄色・・もしかして・・・?

 

優斗「その棚の上のやつイフリート取って」

 

持って降りてくると

 

優菜「缶?クッキーとかが入ってそうな缶だな」

 

士道が開けると

 

優菜「CDか。しかも全部美九が印刷されてるな」

 

士道「こんなに曲出してたのか・・・って、あれ?『宵待月乃』?何だこの名前」

 

物語?が進んだ・・・間違いねえサードアイだ

 

士道「どういうことだ・・・?」

 

狂三「どうかしましたの?」

 

士道「ん、ああ・・・」

 

ケースからCDを取り出してオーディオコンポが都合よく?あったから流してみた

 

狂三「あらあら、可愛らしい曲ですわね」

 

士道「美九の声・・・だよな?」

 

優菜「なんか若いな・・・声が」

 

優斗「でも俺はこっちの方が好きだな」

 

優菜「一枚貰っとくか?」

 

士道「盗みだからな?それ」

 

優菜「なら今の俺達は不法侵入だよ」

 

士道「う・・・あれ?これは・・・写真・・・?・・・え?」

 

優菜「なんだその写真・・・。!?」

 

それはありふれた家族写真だった

 

真ん中に子供がいて、両親らしき人が両脇にいる

 

そう、皆も見たことがあるだろう。そんなありふれた写真だった

 

だが

 

ありふれているからこそおかしいんだ

 

士道「まさか・・・これは・・・でも、もしそうなら、なんで・・・」

 

スッと狂三が写真を取る

 

狂三「面白そうなものがありましたわね。少し、お借りしますわ」

 

CDと写真を重ねて

 

狂三「〈刻々帝〉(ザフキエル)・・【10の弾】(ユッド)」

 

CDと写真を後頭部に当てて、それに向かって銃を撃つ

 

は!?

 

士道「く、狂三!?」

 

優斗「何してんだよ!」

                 ユッド

狂三「うふふ、大丈夫ですわよ。【10の弾】の力は回顧。打ち抜いた対象が有する過去の記憶を、わたくしに伝えてくれる弾ですわ」

 

士道「過去の・・・記憶?」

 

狂三「なるほど・・そういうことでしたの。断片的にですけれど、彼女に覚えていた違和感の正体がわかりましたわ」

 

士道「な、何かわかったのか!?」

 

狂三「ええ。どうやら美九さんは・・・」

 

ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオ

 

士道「な、警報・・・!?これは・・・美九の・・・!」

 

優菜「優斗!分かってるな!?」

 

優斗「ああ!」

 

コオオオオ

 

狂三「あらあら、随分と派手にやってくれますわねえ」

 

優菜「面倒な事をしやがるな、これでまた敵が増えたのか」

 

狂三「仕方ありませんわね。お話は道中するといたしましょう。あくまでわたくしはお手伝いをするだけ、場所は如何様にでも整えましょう。でも、引き金を引くのは士道さんですわ」

 

士道「え・・・?」

 

士道が何かに気づいて

 

士道「手を貸してくれ、皆。・・・あの駄々っ子と、話をしに行く」

 

狂三「喜んで」

 

優斗「俺はあいつに借りを返す」

 

優菜「私は士道に借り作って何かさせてやるわ」

 

士道「出来る範囲で頼む・・・」

 

歌うたってた場所・・・天宮スクエアって言うらしい

 

そこの近くに来たんだが・・・

 

士道「さすがに本拠地はすげえ人数だな・・・」

 

優菜「報道のヘリまで操られてるな」

 

優斗「下はまるでがっこうぐらし!の世界のゾンビみたいに徘徊しまくってるからな、さすがに無理だって俺でもわかる」

 

士道「ここまでは来れたけど・・・さあ、ここからどうするか。正門がこの調子じゃあ、他の入口もガチガチに固められてるだろうし、天井をぶち抜いて中に入ろうにもヘリの監視があるしな・・・」

 

狂三「何を仰っていますの、士道さん。そんなの、考えるまでもないではありませんの」

 

士道「何か方法があるのか?」

 

狂三「ええ、もちろんですわ。きちんと士道さんを美九さんのもとにお送りして見せますわよ・・まあもちろん、その後は士道さんの手管次第となりますけれど」

 

士道「・・・本当にそんな事が出来るのか?」

 

狂三「あら、信じてくださりませんの?悲しいですわ、泣いてしまいますわ」

 

士道「お、おいおい・・・」

 

狂三「士道さんが眼球を片方くれるか、生き血を啜らせてくれるか、頭をよしよししてくれるかしないと涙が止まりませんわ」

 

士道「・・・・・よしよし」

 

優斗「お前ら付き合ってんのか?」

 

優菜「いや、今の選択肢はあってない奴だぞ。あれだよ、世界を救ってくれって言われてからNoって言ってもそう言わずにってくるやつだよ」

 

狂三「さ、では参りましょうか。これ以上時間を無駄にしても、状況は悪くなる一方ですし」

 

士道「・・・でも、一体どうするんだ?監視の目がこんなにあっちゃ・・・・」

 

狂三「きひひ、ひひ。簡単ですわよォ」

 

士道を抱えて

 

士道「え・・・?」

 

狂三「さぁさ、参りましょう」

 

優斗「え?降りるの?」

 

優菜「この高さなら別に問題ないだろ、まあ一応風の魔法やっとくか」

 

ブワッ

 

士道「え?え?え?」

 

優菜「よしっ行くぞ!」

 

シュタッ

 

士道「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁーッ!?」

 

スウウゥゥゥ

 

狂三「あらあら、士道さんたら。大きなお声ですわね」

 

士道「い、いいから、下ろしてくれ・・!」

 

狂三「うふふ、別にわたくしはこのままでも構わないのですけれど」

 

下ろすと

 

カッ

 

優菜「サーチライトか、怪盗やってるとたまにあたるんだよな」

 

士道「それは怪盗としてはダメじゃないか?ていうか怪盗なのか」

 

優斗「というかこうなったのもお前のせいだけどな」

 

士道「う・・・心の準備をさせてほしかった・・・」

 

優菜「さてと、乱暴には出来ねえな。死んじまうから」

 

何を隠そう

 

敵はもうすでに数万レベルまで増えていた

 

シャドウなら一掃できるのにな

 

狂三「まあ、敢えて大声を上げて自分の存在を示すだなんて、さすがですわね」

 

士道「誰のせいだ、誰の・・・っ!」

 

どんどん人が集まってくる

 

美九「わざわざ私のお城に戻ってくるだなんて、随分と余裕があるんですねー。士織さん・・・いえ、五河士道・・・ッ」

 

スピーカーから流れてくる

 

士道「美九・・・!」

 

美九「一体何のつもりかは知りませんけどぉ、こうなった以上はもう逃げられませんよー?さ、皆さん、捕まえちゃってください。少しなら痛めつけてもいいですけどぉ、できるだけ丁重に扱ってくださいねぇ?・・でないと、私がやる分が減っちゃいますしぃ」

 

ブツッ

 

うおおおおおおぽおおおおおおおおおおーーーッ!!

 

士道「う、うわ・・・っ!」

 

一斉に襲ってくる

 

士道「く、狂三!このままじゃヤバい!逃げるぞ!」

 

優菜「どこに?」

 

士道「く・・・・!」

 

ガクン

 

ドサッ

 

士道「え・・・?」

 

周りに狂三の影が広がり

 

どんどん倒れていく

 

ガクッ

 

俺まで!?

 

士道「こ、これ、は・・・」

 

優斗「何これ」

 

優菜「うわ・・・動けねー・・・」

 

士道「〈時喰みの城〉・・・っ!?」

 

狂三「きひ、ひひひッ。ご明察。よく覚えていましたわね、士道さん」

 

優菜「なに・・・それ」

 

狂三「私は天使の力を使う時に時間を消費しますの、これを使えば周りの人から時間を貰えますわ」

 

な・・ら・・・

 

優菜「クロノス、俺達の時間を守ってくれ・・・」

 

スウゥゥゥ

 

けだるさが消えていく

 

スッ

 

狂三「あら?もしかして無効化しましたの?」

 

優菜「こっちは仲間に時間の神様がいるんでね」

 

狂三「神様・・・ですか、やっぱり貴方達は面白いですね」

 

士道「狂三、お前、こんな危険な・・・!」

 

狂三「あらあら、ではあのまま捕まった方が良かったと仰いますの?」

 

士道「く・・・加減・・・しろよ・・・ッ!」

 

狂三「ええ、ええ。わかっていますわよ。人数が人数ですから派手に回ってはいますけれど、一人あたりからいただいている時間は大したことはありませんわ。今から摂生に努めれば十分お釣りがくるレベルですわよ」

 

倒れた人の隙間を通っていく

 

士道「うぐ・・・」

 

優斗「お前大丈夫か?」

 

士道「なんとかな・・・!」

 

入口まで付いたっぽい

 

狂三「さ、士道さん」

 

士道「おう・・・!」

 

扉を開ける

 

中の観客席は女の子でいっぱいで

 

全員狂三のせいでうずくまってる

 

ステージにはでっかいパイプオルガンを背に美九が立っていて脇に四糸乃達がいた

 

士道「美九!」

 

美九「なんですかぁ、その声。汚らわしい音声で私の精霊さんたちの鼓膜を汚さないでくれませんかー?本当に不愉快な人ですねぇ。無価値を通り越して害悪ですねぇ。たとえその身が粉となって地に還っても、新たな生命を育むことなくその地に永遠に消えない呪いを振りまくレベルの醜悪さですねぇ。ちょっと黙ってくれませんか歩く汚物さぁん」 

 

士道「・・・ぐ」

 

優菜「今の言葉を引っかからずに言える凄い活舌・・・もし、あの言葉の羅列を考えてすぐ言ってるなら文章力もすごいな」

 

優斗「さすがにそういう状況じゃないよな?」

 

士道「美九!聞いてくれ!俺は今から十香・・・・あのときさらわれた女の子を助けに行かなきゃならない!だから・・・」

 

美九「黙ってくださいって・・・言ってるでしょぉぉぉぉうッ!」

 

空中に光る鍵盤が現れて

 

美九「〈破軍歌姫〉(ガブリエル)・・・【行進曲】(マーチ)!!」

 

身が奮い立つみたいな勇ましい曲が流れてきた

 

作者「俺の好きなP5Rの曲で例えるならLast Surprise・Life Will Change・I Beliabe・Take Overですかね。あそこらへんを聞きながら戦うと『勝つぞー!!』ってなりますよね(笑)あれが奮い立つであってるんですかね?」

 

なんか変なのが頭の中に流れてきたが

 

流れた瞬間ぐったりしてた女の子たちが立ち上がっていく

 

士道「こ、これは・・・」

 

狂三「あら、あら、驚きましたわね。ただの人間がわたくしの影を踏みながら動けるだなんて」

 

美九「うふふっ、どうですかぁ、凄いでしょう?私の〈破軍歌姫〉(ガブリエル)の力は、人を心酔させるだけじゃあないんですよぉ?さあ・・・もう捕まえろだなんて悠長な事は言いません。私の可愛い女の子達!私の目の前で!その男を殺しちゃってくださぁいっ!」

 

士道「く・・・っ!」

 

狂三「きひひ、駄ァ目、ですわよ。それくらいで勝ち誇ってしまっては、だって、その少女たちをいくら強化しようと・・・『わたくし』には敵わないんですもの」

 

美九「な・・・!?」

 

狂三の影から無数の狂三が一気に出てきてどんどん女の子たちを拘束していく

 

士道「狂三!」

 

狂三「わかっていますわよ。殺しはしません」

 

美九「な、なんですかこれはっ!一体何が・・・!」

 

取り押さえたな

 

まあ全員じゃないが

 

耶俱矢「〈颶風騎士〉(ラファエル)・・・【穿つ者】(エル・エレム)!」

 

夕弦「呼応。〈颶風騎士〉(ラファエル)・・・【縛める者】(エル・ナハシュ)」

 

ブオッ

 

突風が向かってくるが

 

優斗「アウラ、万物逆転」

 

ブオオオッ

 

風同士がぶつかって相殺した

 

優斗「お前らに用はねえんだよ」

 

士道「耶俱矢、夕弦・・・!」

 

耶俱矢「また性懲りもなく来おったか!く、面妖な手を使いおって!姉上様に危害を加えようとする者は、たとえ誰であろうと容赦せぬ!煉獄に抱かれたくなくば疾く去ね!」

 

夕弦「警告、最後通牒です。今すぐ消えてください。これ以上刃向かうようであれば、士道さん、本気であなたを排除せねばなりません」

 

四糸乃「お、お姉さまには・・・指一本、触れさせません・・・!」

 

美九「ふ、ふふ・・・そうですよぉ。私には今、可愛い可愛い精霊さんが三人も付いてるんです・・・!まけるはずがありません!」

 

「きひひ、ひひ」

 

「ひひひひひ」

 

「ああ、ああ」

 

「確かに精霊さんを」

 

「相手にするのに」

 

「天使なしでは」

 

「少しばかり」

 

「分が悪いかもしれませんわねぇ」

 

*今の全部狂三です

 

狂三が天使を出して

 

狂三「さあ、士道さん。準備はよろしいですの?」

 

士道「え?準備って・・・」

 

狂三「今から美九さんと二人きりにして差し上げますわ。なんとか説得を試みてくださいまし。改心させられるのであれば良し。それが不可能なのであれば、十香さんの救出を邪魔しない事だけでも約束させてきてくださいまし」

 

優菜「あいつらは死なない程度に動けなくするから安心して行ってこい」

 

士道「行けねえよ!」

 

狂三「〈刻々帝〉(ザフキエル)・・・【一の弾】(アレフ)」

 

銃を握った狂三たちが出てきた

 

そして影の銃弾を耶俱矢たちに撃つ

 

耶俱矢「く・・・鬱陶しいわ!夕弦!」

 

夕弦「応答。耶俱矢、手を」

 

二人で空中で周り銃弾を消していく

 

あれだよ・・・あの・・・二人でスケート滑るやつあるやん、あんな感じ・・・あれって二人で回らんのやったっけ?

 

あれ?どっちだっけ

 

まあいいや

 

耶俱矢「くかかかか!斯様なものが我ら颶風の御子に効くと思うてか!」

 

ペルソナで使ってる銃を出す

 

優菜「アトミックフレア付与」

 

夕弦「一蹴。このような攻撃、夕弦たちの風の前には豆鉄砲と変わりません」

 

狂三「では、任せましたわよ、『わたくし』」

 

ガシッ

 

士道「え?」

 

狂三「ええ、承りましたわ、『わたくし』」

 

アレフが後者の狂三の眉間に突き刺さる

 

サッ

 

士道「うわ・・・っ!」

 

耶俱矢たちの下を通り抜けていく

 

耶俱矢「な・・・!」

 

夕弦「旋律。今のは・・・」

 

スッ

 

パアン

 

優菜「これはモデルガンだ、確かにお前らからしたら何もしなくても豆鉄砲だろう・・・だが、能力によっては」

 

タアン

 

耶俱矢「な!?」

 

夕弦「困惑。これは一体・・・」

 

ピッ

 

ドゴオオオオン

 

優菜「本物よりも強くなる」

 

四糸乃「・・・!」

 

よしのん「わっ!わわっ!」

 

よしのんが氷の壁を作るが

 

狂三「きひひひひひひッ!」

 

四糸乃「き、きゃ・・・・っ!」

 

よしのん「のわー!なんなのよさ君たちはー!」

 

優斗「イフリート、インフェルノ!」

 

ゴオオオオオオ

 

ジュウウウ

 

シュンッ

 

美九「ひ・・・っ」

 

狂三「・・・ばァ」

 

あれは怒るよ

 

士道「狂三!危ない!」

 

狂三「あはァ」

 

美九の足元から別の狂三が出てきて口をふさぐ

 

美九「む、むぐっ!?」

 

どんどん狂三が出てきて影に引きずり込んでいく

 

美九「んぐーっ!むんんんんーっ!?」

 

士道「く、狂三!何してるんだ!話が違うじゃ・・・」

 

士道もずぶずぶと影に入っていく

 

士道「な・・・!狂三!?」

 

どんどん入っていく

 

士道「く・・・あ・・・っ」

 

狂三「きひひ、ひひひひ」

 

入りきった

 

優菜「影の中で二人きりって訳か」

 

狂三「よく今のだけでわかりましたわね」

 

優菜「これでも、学年一位なんでね。それにこれまた仲間に似たようなのがいるから」

 

狂三「そうなんですか」

 

優菜「さっそく優斗が一人相手してるから」

 

優斗「アラメイ、心理の雷連チャン」

 

ドオオオン

 

ドオオオン

 

ドオオオン

 

夕弦「危険。このままでは当たってしまいます。耶俱矢、早く」

 

優菜「もう一人は私がやる」

 

狂三「では私は奥の氷の人ですわね」

 

優菜「そういうことだ」

 

とその前に・・・

 

優菜「カオス、この空間の一般人を安全な所に」

 

影の上からまたカオスの空間が広がる

 

ズブズブ

 

優菜「邪魔になるだろうしな」

 

全員入りきった

 

狂三「わたくしも一対一の方が集中できますわね」

 

優菜「一じゃないだろ」

 

シュン

 

優菜「誰だろうと容赦しないっつったな?」

 

耶俱矢「え?ああ!もちろん相手が恋人であろうとな!!」

 

夕弦「耶俱矢」

 

優菜「はぁ・・・」

 

耶俱矢「なんだそのため息は!!」

 

夕弦「耶俱矢?」

 

優菜「お前は今ただの人形だ、ただただただただ、言われたことをやるだけ。今のお前は言われなきゃ何もできないただの阿呆だ、お前ごとき本気を出す前に殺せる」

 

耶俱矢「なんだと!?」

 

夕弦「耶俱矢!先にこっちです!!」

 

耶俱矢「こいつ倒してから行く!!」

 

こういうタイプは煽ったらす~ぐこうなるから

 

優菜「ならこいよホラホラ」

 

風の攻撃をしてくるが

 

シュン

 

ドカッ

 

シュン

 

ゴッ

 

ドオオオン

 

優菜「攻撃が単調だな、だから隙が出来るんだよ」

 

その頃優斗は

 

優斗「あっら~これはやらかしたな」

 

地面に割れ目が入るくらいの勢いで落ちたらしい

 

だって割れ目にハマってるから

 

夕弦「無様。ふっ」

 

優斗「笑うな!」

 

アラメイ「いや、流石にアウラ出しながら使うのは俺もどうかと思うぞ」

 

アウラ「ていうかなんで私出したんですか?」

 

優斗「いや、こっち来てたから跳ね返そうと思ったんだが。ブワッと」

 

アラメイ「だからってなんで範囲技使ってから出すんだよ、極・電撃見切りって言っても必ずよけるってわけじゃねえんだぞ?」

 

アウラ「それは私も思った、なんで自分の攻撃を自分の弱点に当てるんですか?」

 

夕弦「同意。訳が分かりません」

 

優斗「お前らどっちの味方なの!?」

 

ポウッ

 

ポウッ?

 

火が下りてきた

 

コイツは確か・・・

 

アラメイ「戻るぞ」

 

アウラ「え?分かった」

 

スウウゥゥゥ

 

夕弦「困惑。今度は何ですか?」

 

我は汝、汝は我

 

ざっくり言うとコイツバカだから助けたげてと言われたので

 

助けに来ました

 

優斗「えっと・・・つまり?」

 

新しいペルソナという事です

 

優斗「MA☆ZI☆DE?」

 

MA☆ZI☆DE☆SU

 

優斗「やったー!!」

 

この火を掴めばいいんだな?

 

ガシッ

 

ブワッ

 

メーティス「私はメーティス、知恵の女神メーティスです」

 

優斗「よしっ行くぞメーティス!・・・とりあえずどうやって出ればいい?」

 

メーティス「タルカジャ」

 

パアア

 

メーティス「力を強くしました、それで出れるでしょう」

 

バキッ

 

わ~おこういうの初めてだわ

 

攻撃優先だったからな

 

作者「俺もポ◯◯ンやってる時は攻撃技しか入れたなかったな~、最近になって補助効果が大切ってわかったからな~←脳筋」

 

優斗「メーティス、ヒートライザ」

 

パアア

 

優斗「クロノス、コンセントレイト」

 

パアアア

 

優斗「ウンディーネ、マカラカーン、テトラカーン」

 

パシン

 

優斗「ホバル、疾風ガードキル」

 

パリイン

 

夕弦が風の攻撃をしてくるが

 

パリイイン

 

マカラカーン効果で跳ね返る

 

ブワッ

 

ピシュッ

 

ピシュッ

 

かまいたちみたいに切り刻まれていく

 

夕弦「驚嘆。なぜ跳ね返る」

 

優斗「ほらほら、いまガラ空きだぞ?来ないのか?」

 

直接殴ってきたけど

 

パリイイン

 

テトラカーン効果で跳ね返る

 

ドオオオオン

 

夕弦「ガハ・・・っ!」

 

優斗「アラメイ、心理の雷」

 

ドゴオオオン

 

ガラガラ

 

ドゴッ

 

下に落ちた

 

優斗「このぐらいで死ぬとは思わねえ、さっさと出て来い」

 

アウラ「ガッチガチに固めてそれはエグいです」

 

アラメイ「死んでるかもしれねえぞ」

 

メーティス「大丈夫です、恐らく今はダウン中です。あなた方の世界では今の状況は1moreってやつです」

 

優菜は

 

優菜「もう終わりか?」

 

空中で首を掴んで言う

 

耶俱矢「ぐ・・・」

 

手を放そうとするが力は緩まない

 

優菜「中二病はもう終わりにしろ、作者が「中二病かかった事ないからなんて書けばいいかわかんねー!!!」って叫んでたからな。それに私も意味がたまに分からん」

 

耶俱矢「な・・にを・・・言って」

 

優菜「こっちのセリフじゃボケェ」

 

耶俱矢「ボケ・・・言う・・・な」

 

その状態でもツッコめるのか

 

優菜「お前の素の状態と喋りたいな」

 

耶俱矢「何を・・言って・・・いる・・・我は・・これが素」

 

優菜「それはねえ、絶対にねえ」

 

スペクテッドを付ける

 

洞視発動

 

優菜「お前の素はどっちだ?」

 

耶俱矢「我は・・これが・・・素だ」

 

『威厳を保たないと・・・!』

 

優菜「威厳ってなんだ?私は威厳なんてどうでもいいから、お前はそれでいいのかって」

 

耶俱矢「!?」

 

優菜「お前はそれでいいのか?なら・・・・もういい」

 

放して落とそうとすると

 

耶俱矢「お前・・・だって・・・素じゃ・・ないだろ・・・」

 

優菜「なんだと?」

 

耶俱矢「初めて・・・会った時・・・俺と言っていた・・のに・・今は・・私、じゃないか!」

 

優菜「俺は男だ」

 

耶俱矢「お前は・・・心は男なのか・・?」

 

優菜「当たり前だ」

 

耶俱矢「なら・・・どうし・・て・・・私・・なんだ?」

 

優菜「それは・・・」

 

耶俱矢「お前だ・・・って・・・本当の自分・・・を・・隠してる・・・」

 

そんなハズはねえ・・・

 

耶俱矢「だから・・・お前に・・・!言われる・・・筋合いはない!!」

 

手を放す

 

耶俱矢「ガハッ!ハア・・ハア・・」

 

優菜「訳が分からない・・・本当の自分を隠してる・・・?」

 

俺・・いや私・・・?

 

!?何を考えてるんだ俺は・・・

 

優菜「俺は男だ」

 

耶俱矢「違う、お前は今女だ・・・ただの普通のか弱い?女だ」

 

優菜「俺が・・・女・・・?」

 

違う

 

違う 違う

 

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う

 

違・・・わないのか・・・?

 

視界が、いや自分の周り全てが真っ黒に染まる

 

俺は女なのか?

 

?「そうだ、お前は本来女になりたいと思ってた」

 

*作者暴走中

 

どこからか声が聞こえる

 

優菜「誰だ!?」

 

?「最初の世界・・・トラックに轢かれる前からそう思ったことがあるはずだ」

 

優菜「何の話だ」

 

?「それもふと女になりて~とか言うヤツのレベルじゃない」

 

優菜「黙れ・・・」

 

?「昔から見た目だけは女々しかった、皆に笑われて自分が初めて周りとの違いが分かった」

 

周りから子供の声が聞こえる

 

『お前女みてえだな』

 

『やーい、やーい!女子が文句言うんんじゃねえよ!!』

 

『女子ってぜんぜん食わねえんだろ?だったらそれよこせよ!』

 

優菜「やめろ・・・」

 

優斗?『やめてよ!僕は男だよ!!』

 

!?

 

『何言ってんだよ!どっからどう見ても女だろお前wwwwwww」

 

?「それからその子たちは敵にしか見えなかった・・・しまいには」

 

後ろに誰か映る

 

お母さん?「ホンットに・・・ダメな子だねぇ!」

 

優菜「やめてくれ・・・」

 

優斗「やめてよ・・・お母さん・・・」

 

ドカッ

 

腹を蹴られる

 

優斗「あが・・・っ!」

 

お母さん「産むなら女の子が良かったわ」

 

!!!

 

お母さん「あんたなんか、産まなきゃよかった」

 

優斗「うぅぅ・・お父さん・・」

 

お父さんと思わしき人は一目見るが、すぐに目を背ける

 

優斗「そ・・んな・・」

 

ドカッ

 

優斗「う・・・おえええ・・・」

 

?「お前はこう思ったはずだ、俺が女であれば、こんな仕打ちは受けなかったんじゃないか?いっそのこと死んだ方が・・・」

 

優菜「黙れ!!それ以上何も言うな!!」

 

?「黙らねえよ」

 

優菜「な・・!」

 

?「認めろ、お前はずっと前から女になりたいと思った。違うか?」

 

優菜「ぐ・・・」

 

?「それから、せめて勉強だけは頑張ろうと思って勉強を始め。少しでも家にいる時間を減らすためにサッカー好きな友達サッカーして気を紛らわせてたなぁ。休みの日はいっつも友達の家に行ってゲームしてたな、そこでやったゲームが「ペルソナ5」だった・・・他に知ってたゲームや漫画は全部友達のだ。そして勉強は高校の三年でやっとの思いで一位を取ったけど、通知表を貰った時に金持ちのクラスメイトDQNに破られ、フルボッコだどんにされて学校のトイレで大泣きしたなぁ。えぇ?高3にまでなってよぉ、まあ泣きたい時は泣くに限る。真面目な話、泣いたら涙と一緒にストレスも一緒に出てくから泣きたい時は泣いたほうがガマンするより断然いい。そうだよなぁ優斗ぉ・・・おっとすまねえ、今は優菜だったな」

 

優菜「・・・」

 

?「その夜は怒られたなぁ~・・・いや、あれは怒るってレベルじゃなかったな・・・何回吐かされたっけな?次の日は通知表の事を先生に言ったけど取り合ってもらえなかったなぁ、所詮あの先公は自分の生徒も守れやしない・・・いや守ろうとしないか。その後トラックに轢かれて、死亡。しかも事故じゃなくてDQNの親がやらせたことだ。何が普通の高校生だ。部活は入ってねえし、頭はいいのに常に暴力を受け続けてきた。結果、努力もなんも水の泡だ」

 

優菜「・・・」

 

?「それでもお前は恨みを晴らさなかった。恨みを晴らす利益よりもガマンするほうが利益がある。そう判断したからだ、「我慢すれば高校卒業と一緒に家を出たら忘れてしまえばいい」そう思ってたな。でも我慢した結果がこれだ。だがトラックに轢かれたときこうも思ったはずだ「これでやっとこんな世界から、消えることができる、せいせいした・・・」すると突然目の前が真っ黒になり「死ぬのか・・・さっさとあの世に連れて行ってくれ」そう言ってたな。そして一筋の光が見えたときに、天国かと思って光の方に進むと突然体が小さくなって、目の前に女の人がいて優斗と名付けられた。ここなら普通に過ごせる、あんな風にもうならずに済むと思った。その矢先で獅童に家を燃やされた。その時に生まれたのが悠だ、おっと今はそいつが優斗か」

 

優菜「・・・何を言いたいんだ・・・?」

 

?「いつまで我慢するんだ?我慢した末に結局死んだじゃねえか、我慢してきたからこそこんな事態になったんだ。お前は女になるのを我慢しているんだよ、何が悪い。お前は身体は女になった、じゃあ次はどこが女らしくなるんだ?中身だろうが。自分が自分じゃなくなるのが怖いのか?・・・子供の時密かに女になった時ように練習してたじゃねえか一人で」

 

優菜「やめろ!黒歴史だから!!それ黒歴史だから!!!」

 

?「お前はどうしたいんだ?」

 

優菜「・・・せめて中身だけでも男でいてえよ・・・女らしくなるのは嫌だ」

 

?「女らしいってなんだ?」

 

優菜「そりゃあ・・・」

 

?「『可愛い』か?『清楚』か?『ぶりっ子』か?何も全部女に成れとは言わねえ、だが戻れるかも分からない事に固執してどうする。恐怖してどうする、うろたえてどうする。世の中、男勝りな子が好きな人もいるし、ロリコンだっている」

 

優菜「・・・なんかすっごい最初の話から脱線してる気がするんだけど」

 

?「それじゃあ、話を戻そうか。お前は男でいたい、であってるか?」

 

優菜「ああ」

 

?「なら、男でいたいなら、せめて信頼できる奴らには「俺」でいいんじゃねえの?」

 

優菜「!!」

 

?「知らない人、信頼できない人、グレーゾーンな人には「私」でいい。というか「私」じゃないと変な目で見られる。だが信頼できる奴なら、「俺」でもいいんじゃねえのか?」

 

優菜「・・・なんだよ、そんな簡単な事だったのか」

 

?「そんな簡単な事にすらお前は恐怖していた、女でいることに恐怖していた。本来信頼できる仲間にすら恐怖感を抱いていた、全て腐った奴らのせいでな。お前はお前だ、何を恐怖することがある!嘘で作り上げた自分なんかいらないだろ!今被っている偽りの仮面なんか剥ぎ捨てろ!」

 

優菜「なんか、すげえスッキリしたよ。途中から言ってる意味わからんくなったりしたけど」

 

?「これでも、出来る限り。簡単に言ったんだがな、すまんな語彙力無くて」

 

優菜「助かった、ホント感謝してるよ。それじゃあ、偽りの自分とおさらばしてくる」

 

ぐわ~ん

 

戻ると

 

耶俱矢「どうした?さっきまでの威勢はどうした!?これで終わりか!?やはり我には誰も敵わないのだな!!」

 

優菜「お前には感謝するよ」

 

ブワッ

 

仮面が顔に現れる

 

優菜「おかげで自分と向き合えた」

 

耶俱矢「!?なんだその仮面は!!」

 

優斗たちは

 

アラメイ「優斗、一回ストップしてあれ見てみ」

 

優斗「ん?・・・!!ペルソナの仮面じゃねえか!!」

 

夕弦「疑問。なぜ攻撃をやめた?」

 

優斗「あれ見てみろ」

 

夕弦「質問。なぜあなたの仲間は仮面をつけているのですか?」

 

優斗「見てたら分かる」

 

確かに俺は仮面を剥いだが、あいつはまだ剥いでなかったなそういや!

 

一切書いてないけど狂三たちは

 

狂三「?あらあら、もしかしてまた増えるのでしょうか・・・わたくしとしても弱い人を食べるより、強い人を食べる方が面白いですわ」

 

よしのん「なんかヤバそうだよ!」

 

四糸乃「なにを・・・するつもり・・・?」

 

優菜に戻る

 

優菜「はあ・・・確かに私は・・・いや、俺は女だよ。だが女だからなんだってんだ?女だって強いヤツは強い(例・吉田沙保里)・・・だが、俺は完全に女になるつもりはねえ。俺は俺だ、それで十分だよなぁ。お前に恨みはねえ、むしろ感謝したいくらいだ」

 

耶俱矢「貴様は一体何を言ってるんだ!?」

 

優菜「感謝してるからこそ、お前を倒す」

 

ガッ

 

仮面を掴む

 

優菜「ぐっ・・・!」

 

痛え・・・けど!あの時の方が・・・痛かったぞおおおおお!!!

 

優菜「うおおおおお!!!!」

 

ベリベリベリ

 

パリイイン

 

優菜「カマエル!!」

 

優菜の周りを大きな天使の羽が包み込み

 

開くと

 

後ろに天使の羽が生えた男が立っていた

 

優菜「へっ、想像よりでけえじゃねえか」

 

カマエル「さあどうするんだ?使うのには慣れてるんだろ?」

 

優菜「ならまずは・・・カマエル、ランダマイザ!!」

 

ボボボボボ・・・

 

耶俱矢「!!体が・・・重く・・!!」

 

優菜「一応、デカジャ」

 

ボボボボボ・・・

 

耶俱矢「ぐっ!!」

 

優菜「ブレイブザッパー!」

 

バキイイイン

 

耶俱矢「グアッ!!」

 

ドサッ

 

夕弦「耶俱矢!!」

 

シュウッ

 

アラメイ「しまっ!!」

 

優斗「いやっ、多分大丈夫だ」

 

ドサッ

 

優菜が膝をつく

 

優菜「やっぱり最初は消費がえぐいな・・・」

 

スウウウゥゥ

 

タッ

 

優斗「大丈夫か?」

 

優菜「歩けるかは微妙」

 

シュッ

 

ガキイイイン

 

優斗「イフリート?」

 

イフリート「誰だ!!」

 

イフリートは弾丸?を持っている

 

飛んできた方向を見ると・・・

 

優菜「!!アイツは!!」

 

優斗「なんだアイツは・・・」

 

冗談じゃねえ!あんなやつどうやったら・・!

 

メメントスで一回だけあったが、速攻逃げたからあの時は助かったのに(ペルソナ5の世界じゃ結構頻繁にメメントス行ってます、個人で)・・・

 

優菜「逃げろ!!」

 

ジャラジャラジャラ

 

優菜「カオス!仙豆だ急げ!!」

 

ガリッ

 

シュタタタタ

 

優菜「早くこれ食って!!耶俱矢にも!!」

 

夕弦「驚嘆。何をする」

 

優菜「あいつは、お前らとやってる場合じゃねえ!!マジで全員殺される!!」

 

食べさせた

 

ジャラジャラジャラ

 

来た!!

 

優菜「休戦だ!!狂三たちも!!こいつはやべえ!!」

 

狂三「いったいどうしましたの?」

 

よしのん「いきなり休戦だなんて図々しいね」

 

優菜「お前らはアイツの恐ろしさを知らねえからそんなこと言えるんだ!!」

 

パアン

 

シュン

 

優菜「一人一人でやっても勝てねえぞ!!!」

 

すでにジャラジャラジャラで気づいてる人もいるだろう

 

ペルソナ名物?狩り取るものだよ!!

 

普通ならレベル上げまくって、装備Maxのアイテム買いまくって倒す相手だぞ!?もしかしたらラスボスより・・・は強くないか・・

 

ともかく!!

 

勝てる気がしねえぜええええ(´;ω;`)

 

もしここに連れてきたヤツ見つけたら全力でしばく

 

走りながら喋る

 

優菜「あいつは、普通にやったら勝てねえ!!状態異常も効かないし、体力も防御力も攻撃力もなんもかんもレベルが違う!!中二台詞言ってる余裕もねえぞ!!」

 

耶俱矢「だから私は中二病などではない!!」

 

優菜「もしかしたら、喋る余裕もねえかも・・な!!」

 

ドカッ

 

ドロップキックを食らわすが

 

優菜「やっぱぜんぜん聞いてねえ・・・!」

 

ブンッ

 

ギュンッ

 

うっぷ・・・酔う・・・

 

バシューン

 

コンセントレイト!?

 

やばい!あれが来る!!

 

クッソ!!

 

優菜「ヘル!!」

 

メギドラ

 

ドゴオオオオオン

 

耶俱矢「なんだあの威力は!!?」

 

優斗「冗談じゃねえよ、強すぎんだろ」

 

優菜「食いしばり・・・!耐えたぞ!」

 

ガリッ

 

ふううぅぅぅ

 

優菜「今の見てわかっただろ!?お姉さまの為とかじゃなくて、次会う前に死んじまうぜ!?」

 

狂三「確かにこれは・・・戦ってる場合じゃありませんわね」

 

優菜「今ここで死ぬか!休戦してあいつを倒すか!!選択肢はないだろ!?」

 

ジャキッ

 

後ろに!!

 

耶俱矢「【穿つ者】(エル・エレム)!」

夕弦「【縛める者】(エル・ナハシュ)」

 

ブワッ

 

狩り取るものが吹っ飛んでいく

 

耶俱矢「今だけだからね!!」

 

夕弦「呼応。休戦してでも倒すべきと判断しました」

 

優菜「助かる!四糸乃たちはどうだ!?」

 

四糸乃「仕方・・ない・・」

 

よしのん「君達と一緒に倒すのは、気に入らないけど仕方ないかな~」

 

優菜「なら皆で少し時間稼いでくれ!!」

 

シュンッ

 

優菜「あれやるぞ!!」

 

優斗「あれか?」

 

ステージの上に立つ

 

狂三「わたくしたち!その化け物を少し捕まえてください」

 

影から何人もの狂三が出てきて動きを止める

 

優菜「フュー・・・」

優斗「フュー・・・」

 

パキイイン

 

よしのん「これでいい?」

 

バリイイン

 

氷で固めるがすぐに割られる

 

優菜「ジョン!」

優斗「ジョン!」

 

ブオッ

 

しかしすぐに耶俱矢たちの風で吹き飛ばされる

 

優菜「ハッ!」

優斗「ハッ!」

 

ピカーッ

 

グオッ

 

狩り取るものが一気に近づいてくる

 

耶俱矢「速い!!」

 

よしのん「一気に行かれちゃったよ!?」

 

狂三「ですが時間稼ぎは出来たそうですね」

 

ピカーッ

 

ギューン

 

ドカーン

 

ドンッ

 

受け止めて

 

ドカッ

 

殴り返す

 

優斗「さあ、showtimeだ」

 

まず

 

優斗「クロノス、フュージョンの持続時間を止めてくれ」

 

次は

 

優斗「メーティス、ヒートライザ、リベリオン。カマエル、ランダマイザ。クロノス、チャージ」

 

仕上げに

 

ドゴゴゴ

 

ドウン

 

バチバチバチ

 

ブワッ

 

ヒュルヒュルヒュル

 

バシューン

 

優斗「全員来い!!」

 

ヒュル

 

ヒュル

 

新しく兜っぽいのが付きました

 

左がメーティスの深緑

 

右がカマエルの橙

 

優斗「カオスの力」

 

グオン

 

怪盗服を鎧の上に出来る

 

身体強化魔法発動

 

コオオオオ

 

波紋で身体能力強化

 

短剣を取り出す

 

優斗「うおおお!!」

 

ザシュ

 

ザザザ

 

優斗「シミラーダガー!!ブレイブザッパー!!!」

 

ザザザザザザザザ

 

野球ボールくらいの気弾を作る

 

優斗「アトミックフレア付与」

 

2mほど上に投げる

 

シュン

 

トンッ

 

一瞬で大きくなる

 

ドオオオオオォォォォン

 

名付けてギガンティックフレア!!

 

狂三「そこまで強くなれるのですね・・・少し・・たぎってきましたわ」

 

優斗「何が!?」

 

ザクッ

 

ゲボォ

 

優斗「なに・・・?」

 

腹に風穴があいている

 

優斗「ワンショット・・・キル・・・か」

 

ドサッ

 

狂三「あらあら、今死なれては困るのですけれど・・・」

 

よしのん「そんなこと言ってる場合じゃないよ!?」

 

狩り取るものが皆の所に行く前に

 

パアン

 

優斗「アリエルのワンショットキルだ」

 

こっちを向く

 

まだ死なねえのかよ

 

優斗「不屈の闘志で復活したが・・・」

 

ドクン

 

優斗「ぐ!?」

 

膝をつく

 

ムドオンかハマオンか

 

だが

 

優斗「生還トリック・・・!!!」

 

シュタタタタ

 

ドドドドドド

 

悲しみの輪で生きかえれるのは後四回!!

 

ドドドドドド

 

ダンッ

 

あと三回!!

 

ドドドドドド

 

ダンッ

 

あと二回!!

 

ドドドドドド

 

ダンッ

 

あと一回!!

 

ドドドドドド

 

ダンッ

 

これで終わり・・・!!

 

グラッ

 

しまっ!!!

 

バランスが!!

 

銃を向けられる

 

だが

 

狂三「それ以上はさせませんわよ」

 

影の狂三が出てくる

 

その内にバランスを立て直し

 

優斗「すまねえ、もう大丈夫だ!!」

 

狂三が離れる

 

優斗「シミラーダガー!!」

 

シュンッ

 

離れる

 

優斗「ハウザーインパクト!!」

 

ドオオオオオン

 

優斗「止めだ!!」

 

虹色の球を作る

 

優斗「ソウルパニッシャー!!!」

 

ドゴオオオオン

 

優斗「気は!!」

 

・・・ない!

 

優斗「ふううぅぅぅ・・・全部解いてくれ」

 

ポンッ

 

ドサッ

 

ぷしゅうううう

 

優菜「よっしゃー!倒したついでに、昔からの念願のソウルパニッシャーも撃てたぞー!!」

 

耶俱矢「じゃあ、やるか」

 

夕弦「呼応。やりましょう」

 

よしのん「チャンスだね~」

 

四糸乃「やっちゃ・・・おう」

 

優菜「え?ちょ、ちょっと!助けたじゃん!!俺助けたじゃん!!!」

 

耶俱矢「助けてくれたのは感謝してる」

 

夕弦「呼応。ですが、それとこれとは別です」

 

よしのん「まあ、相手が弱ってるのに逃がしたりはしないよね~♪」

 

四糸乃「ジ・・・エンド・・・」

 

やだ怖いこの子達!!

 

狂三「今はそんなことをしてる場合じゃないのではなくて?」

 

耶俱矢「なんだと?」

 

ドサッ

 

士道「う、うぇ・・・っ」

 

四糸乃「お、お姉さま・・・・!」

 

耶俱矢「姉上様!無事であったか!」

 

夕弦「安堵。何よりです」

 

狂三は士道に駆け寄る

 

狂三「立てまして?士道さん」

 

士道「狂三・・・、一体、今のは・・・」

 

詳しい話は後でしますわ。わたくしの『時間』も無尽蔵ではありませんし、そろそろ退散いたしますわよ」

 

士道「ちょっと待ってくれ!もう少し・・・」

 

パキイイン

 

士道「けほっ、な、何すん・・・!」

 

氷が襟元までいってた

 

四糸乃「お、お姉さまの敵は・・・許しません・・・っ!」

 

士道「よ、四糸乃・・・・」

 

狂三「状況が理解できまして?」

 

銃を取り出す

 

優斗「お~い、俺達も連れてってくれ~」

 

狂三「さすがの私でも、三人同時には無理ですわ」

 

優菜「つまり?」

 

狂三「自力で戻ってきてください〈刻々帝〉(ザフキエル)【一の球】(アレフ)」

 

飛び去って行った

 

優菜「うおおおおおおおぉぉぉぉい!!!」

 

優斗「・・・どうする?」

 

優菜「もうダメだ・・・おしまいだぁ・・・」

 

耶俱矢「・・・敵なのに可哀そうに思えてきたのだが・・・」

 

夕弦「質問。彼女らも仲間に出来ないのですか?」

 

美九「う~ん・・・でもぉ・・・何回かやったはずなのにできなかったのよねぇ」

 

夕弦「解答。先ほど戦って分かりましたが、彼女たちは『心が』ではなく、防ぐ『術』の様ですので。疲弊している今ならできるかもしれません」

 

やっばい

 

美九「そうなの?なら・・・」

 

ヴォオオオオオオオ

 

コオオオオ

 

オオオォォォォ・・・・

 

俺はギリギリでいけたが・・・

 

優斗「・・・カオス、仙豆」

 

ガリッ

 

美九の所に行く

 

優斗「お姉さま・・・」

 

知☆っ☆て☆た

 

美九「あら、本当にできたわ!ありがとうね!!」

 

夕弦「感激。ありがたき幸せ」

 

美九「でも、もう一人は出来なかったみたいねえ・・・なんでかしら」

 

耶俱矢「疲弊が足りないのかもしれないな」

 

夕弦「同意。足りないのなら、足すだけです」

 

優菜「死ぬ!!冗談抜きで!!体力もうないから!ついでに言うと復活スキルも品切れだから!!

 

美九「なら抵抗しないでくれます?」

 

優菜「・・・嫌だね」

 

美九「だったら私とこの子(優斗)を置いてさっさとどこかに行って消えてくれません?」

 

優菜「・・・そうやったら、助けてくれるのか?」

 

美九「ええ、約束しますわ」

 

優菜「そうかそうか・・・」

 

美九「ええ」

 

優菜「だが断る」

 

耶俱矢「なんだと!?」

 

優菜「この中村優菜の最も好きな事は、自分で強いと思ってるやつに!NOと断ってやることだ!!」

 

耶俱矢「姉上様の誘いを断るなんて不届き千万!成敗してくれる!!」

 

お前はどこの時代から来たんだよ

 

美九「ちょっといいですか?」

 

耶俱矢「え?わ、わかりました・・・」

 

美九「わかりましたわ、では・・・貴方の元お仲間にやらせましょう、いいですか?」

 

優斗「はい、勿論・・・」

 

優菜「なら回復してからは・・・?」

 

美九「ダメに決まってるでしょう?」

 

優菜「それなら俺にも考えがあるぞ?」

 

アリエルを出して・・・

 

優菜「アリエ・・むぐっ!?」

 

口を・・・塞がれ!!

 

\(^o^)/オワタ

 

 

バイなら

 

優斗「ちょっと黙れ、動くな」

 

優菜「ん・・・ぐっ!」

 

優斗「大丈夫だ、安心しろ」ボソッ

 

優菜「・・?」

 

優斗「流石にそこまで馬鹿じゃねえ」ボソッ

 

ここからはペルソナ越しで話してます

 

優斗「暴れる振りはしてくれ」

 

ヾ(:3ノシヾ)ノシ

 

優菜「大丈夫なのか?」

 

優斗「なら今波紋の呼吸してやるよ」

 

コオオオオ

 

優菜「・・・記憶はあるか?」

 

優斗「問題ない」

 

優菜「そりゃよかった」

 

優斗「アイツらの所に行くのか?」

 

優菜「もちろんだ」

 

優斗「じゃあ、、バレねえようにもうちょっとくっつくぞ」

 

むぎゅ

 

優菜「・・・近い」

 

優斗「理由があってこんなんできるの今だけやし」

 

優菜「・・やりたい時は言っていいぞ」

 

優斗「マジで!?」

 

優菜「99%断るけど」

 

優斗「なら1%がでるまで何回でもやってやる」

 

ペルソナ会話終わり

 

優斗「カオス、アイツ等の所に」

 

ズブズブズブ

 

美九「ちょっと!何してるんですか!?」

 

優斗「アンタには嘘ついたわ、でも謝る気はねえよ。バーカ!」

 

優菜「あの女の子達は返しとくぜ!」

 

席にカオスの空間に入れておいた女の子達が一気に出てきた

 

ドプン

 

ズズズズ・・・・

 

フワッ

 

あれ?なんか浮いてるな

 

狂三「あら、ホントに戻れましたのね」

 

背中と膝裏に手の感触が・・・

 

!!まさか・・・・

 

狂三「あらあら、お熱いことですね」

 

士道「お前ら・・・そっち側だったっか(GL)」

 

優菜「違うからな!?」

 

士道「安心しろ、言いふらしたりしないし邪魔もしないぞ」

 

優菜「そもそもこいつ男だから!精霊じゃなくなったら多分男になるから!!」

 

狂三「それなら願ったり叶ったりじゃないですか、お幸せにどうぞ」

 

士道「いや、待てよ?優菜も中身は男なんだよな?だったらBLか?」

 

優菜「なんで、結婚する時みたいになってんだよ!」

 

優斗「それじゃあ結婚式はいつするんだ?」

 

優菜「乗るな!それに俺ら未成年だからまだ結婚できねえよ!てか下ろせよ!!」

 

士道「お前ら未成年なのか・・・なら高校ぐらいか?」

 

優菜「二年だよ」

 

士道「ならよかったじゃねえか、来年から結婚出来るぞ」

 

優菜「フラグっぽくなるからやめて!?」

 

優斗「それじゃあどこで結婚式揚げる?」

 

優菜「しねえから!!」

 

優斗「そもそもな、俺は何もが起きた時でも迅速に動けるようにこうしてんだよ」

 

優菜「おーそうかそうか、そいつは助かるな。じゃねーんだよ!知ってんだぞ!?下心満載だって!!仙豆くれたら歩けるからな!?」

 

メーティス「・・・もしかして、いつもあんな感じですか?」

 

イフリート「あれが普通だ」

 

メーティス「私が呼ばれた理由がよく分かりましたわ」

 

カマエル「これは先が思いやられるな・・・」

 

ズブ

 

士道「うおっ」

 

もう一人狂三が出てきて元からいる狂三に何か話してる

 

狂三「・・・・ふむ、なるほど・・・ご苦労様。下がっていいですわよ」

 

士道「い、今のは?」

 

狂三「ええ。別行動で情報を探らせていた『わたくし』ですわ」

 

士道「情報・・・って、それは・・・」

 

狂三「ええ・・・十香さんの居場所が判明しましたわ」



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第二話

士道「ほ、本当か!?一体どこだ!?無事なのか!?」

 

狂三「本当に士道さんは十香さんが大好きですのね。妬けてしまいますわ・・・・十香さんの救出に協力するのに、条件を増やしてしまいそうですわ」

 

士道「条件・・・?」

 

狂三「十香さんの前で『俺は十香より狂三が好きだ』とでも言っていただくとか」

 

士道「お、おい・・・」

 

狂三「うふふ、冗談ですわよ」

 

士道「それで・・・狂三。十香はどこに連れてかれたんだ?」

 

狂三「ええ・・・デウス・エクス・マキナ・インダストリー日本支社、第一社屋。そこに・・・十香さんは幽閉されているようですわ」

 

優斗「なんだその海外っぽい会社は」

 

狂三「日本支社と言っているでしょう?本社は海外ですわ」

 

優菜「それで?その会社はどこにあるんだ?」

 

狂三「では早速行きましょうか」

 

オフィス街

 

仙豆で回復しましta

 

士道「ここに・・・十香が」

 

狂三「気づかれまして?ここから先一帯は、DEMの関連施設ばかりですわ。見えるビル群は、全て系列会社の社屋や事務所、研究施設などですわ」

 

士道「全て・・・それで、どれが第一社屋なんだ?」

 

狂三「ええ、ビル群の中央にある建物ですわ。その中のどこにいるかまでは、残念ながら探れませんでしたけれど」

 

士道「なるほどな・・・・」

 

狂三「まずはそこまでたどり着かない事にはお話になりませんわ。なるべく見つからない様に進みましょう。・・・さて、これからわたくしと士道さんはDEMの敷地内に侵入するわけですけど・・・」

 

あれ?俺達は?

 

狂三「その前に簡単な打ち合わせをしておいた方がいいかもしれませんね」

 

士道「っていうと?」

 

狂三「ええ、作戦自体は単純なものです。まずわたくしと士道さんはDEM日本支社第一社屋に向かいます。ここまではよろしいですわね?」

 

優斗「俺達はどうするんだ?」

 

狂三「それは今から説明しますわ、士道さんはどうですの?」

 

士道「俺は大丈夫だ」

 

優菜「俺も」

 

狂三「では続けますわ。とはいえ、ここは日本におけるDEMの拠点。何の防備もないとは考えづらいですわ」

 

士道「・・・だろうな」

 

狂三「そこで優菜さん達と『わたくしたち』の出番ですわ」

 

優斗「揺動か」

 

優菜「他の施設とかを襲撃するのか?」

 

狂三「その通りですわ」

 

士道「なるほど・・・その騒ぎに乗じて目的地に入り込もうってわけか。でも、そんなに派手な襲撃をしたら、かえって警戒を強めちまうんじゃねえか?DEMだって、十香を奪い返されないよう気を張ってるはずだろ」

 

狂三「確かに、十香さんは今施設内にある中で最も重要なサンプルです。施設が襲撃されたとなれば、かれらも第一に十香さんの警備を固める事でしょう」

 

士道「そうだろ。なら・・・」

 

優菜「だからこそ、そんな重要な十香さんを幽閉している社屋内に、全く気付かれずに侵入するだなんて、不可能に近いとは思いませんこと?ならば、少しでも彼らの目を他の建物に向ける方が賢い選択ですわ。如何に十香さんが大事とはいえ、他の施設が襲われているのを完全に無視できるわけでもありませんでしょうし」

 

士道「ふむ・・・わかった。それでいこう」

 

狂三「ご承諾いただけて嬉しいですわ。・・・さ、では参りましょうか」

 

士道「おう・・・・!」

 

敷地内に入った瞬間

 

ぞわぞわぞわ

 

士道「おい、今のって」

 

ウウウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

優菜「見つかったのか!?」

 

士道「空間震警報・・・っ!?精霊が現れるってのか!?この辺りに!?」

 

周りにいたサラリーマンやコンビニの店員が泡吹いて逃げてる

 

狂三「いえ、どうやらそういうわけではなさそうですわねぇ、空間震が起こる際の空間の揺らぎを全く感じませんわ。少なくとも、精霊が臨界からこちらに出現するということはないと思いますわよ」

 

士道「じゃあ、この警報は一体・・・」

 

狂三「・・・ここからはあくまで仮説ですけれど。恐らく、この警報はDEM側が鳴らしたものですわね。士道さんもお気づきになったようですけれど、魔術師(ウィザード)の随意領域(テリトリー)に触れるような感覚がありましたわ」

 

士道「え・・・?で、でもこれは空間震警報・・・だよな?」

 

狂三「そうですわねぇ。考えられる可能性としては、たとえば・・・」

 

突然士道の襟首をつかんで右方へと飛び退いた

 

同時に俺達も避ける

 

士道「ぐえ・・・っ!?な、何すん・・・」

 

さっきまでいた場所に光の塊みたいなのが突き刺さって爆発し、大穴が開いていた

 

士道「な、な、な・・・」

 

狂三「・・・目撃者を極力減らして大暴れするつもり、かもしれませんわね」

 

上空にはロボットみたいなやつが何体もいた

 

士道「あれは・・・〈バンダースナッチ〉・・・!?」

 

バンダースナッチは銃っぽい物の銃口をこっちに向けて躊躇いもなく引き金を絞ってきた

 

士道「うわっ!」

 

ババババ

 

周りに気弾を放ち

 

弾が気弾に当たり爆発する

 

狂三「『わたくしたち』!」

 

影から百人近い狂三が出てきた

 

狂三たち『きひ、ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ』

 

バンダースナッチにどんどん飛びつき

 

身体のどこかを着実にむしり取っていく

 

バンダースナッチも抵抗して頭や胸を撃つが

 

数が段違いなので

 

着実に減っていった

 

士道「す、すげぇな・・・こりゃ」

 

狂三「感心している暇はありませんわよ。後続隊が来ますわ」

 

奥から比べ物にならない数が来てらっしゃる

 

士道「な・・・!?」

 

狂三「ふむ、そうですわね。では、作戦を少し変更いたしましょう」

 

士道「え?」

 

狂三「人形や魔術師(ウィザード)さんたちに『わたくしたち』をぶつけますわ。その隙に、一気に防衛ラインを抜けますわよ」

 

優菜「それじゃあ、俺達は抜けるまで援護して終わったらここでやりあってりゃいいか」

 

優斗「俺は追いつけないから、先にやっとく」

 

狂三「では・・・全速力で参りますわよ。振り落とされないよう摑まっていてくださいまし!〈刻々帝〉(ザフキエル)・・・【一の弾】(アレフ)・・・ッ!!」

 

シュタッ

 

ボウッ

 

狂三を全速力で追いかける

 

弾薬を当たる前に気弾で落として

 

抜けきった

 

狂三「大丈夫ですの、士道さん」

 

士道「あ、ああ・・・なんとかな」

 

優菜「それじゃああとは任せたぞ」

 

士道「時間が惜しい。行こう、狂三」

 

狂三「ええ。第一社屋はこちらで・・・」

 

飛んで戻ろうとした瞬間に

 

ズドン

 

狂三「ぁ・・・」

 

狂三の首が宙を舞った

 

士道「え・・・?」

 

ブシャー

 

狂三の首から血のシャワーが噴き出す

 

優菜「!?」

 

士道「う・・・うわぁぁぁぁぁッ!?」

 

優菜「誰だ!?誰がやった・・・。!!」

 

士道「く、狂三!狂三!」

 

優菜「お前か・・・?」

 

士道「あ・・・」

 

狂三の後ろに誰かいる

 

青髪の女だ

 

青髪の女「やれやれ・・・ようやく見つけましたわよ」

 

シュン

 

首を掴もうとした寸前に

 

士道「真、那・・・?」

 

ピタッ

 

優菜「知り合いか・・・?」

 

真那「兄さま・・・!よくぞご無事で!」

 

士道「わ、わっ!?」

 

優菜「兄さま・・?え?兄妹?いやでも妹は琴里って言ってなかったか?」

 

士道「実は琴里は義理の妹なんだ。真那は血の繋がった兄妹・・・らしい」

 

真那「まだ信じてくれないんですか!?兄さま!!」

 

優菜「うん、お前の立ち位置は理解したよ。うん、でもさ。狂三殺されたんだけど!?」

 

真那「ああ、それなら多分大丈夫でいやがりますよ。いっそのことこのまま死んでくれた方がありがてえです」

 

狂三「きひひ、相変わらず手荒な歓迎をしてくださいますわね」

 

優菜「えぇぇぇ・・・」

 

士道「狂三・・・!無事だったのか!?」

 

狂三「ええ。まさか、これくいでわたくしが殺れると思いまして」

 

真那「ちっ・・・これは残念ですね。もう少しでその深い極まる薄ら笑いを消してやれたのに」

 

狂三「言ったではありませんの。あなたには無理、ですわよォ」

 

真那「ハン、試してみやがりますか?ご自慢の弾が今の私に当たればいーですけどね」

 

狂三「きひッ、ひひひひひひひッ!わたくしの気まぐれと偶然で命を拾ったお方が、随分と愉快なことを仰いますのねェ。それとも、あまりの恐怖に記憶を失ってしまいまして?」

 

真那「おや、戦闘狂で殺人狂あなたが、口だけで一向にかかってきやがらねーとは珍しいですね。挑発に乗る余裕すら無くなりやがりましたか?」

 

狂三「うふふ、今度は間違っても助からないよう、全身をバラバラに解体した後、そのよく回る舌から堪能して差し上げてもよろしいんですわよ?」

 

士道「ま、待てって、二人とも・・・!」

 

優菜「それじゃあ、後は任せた」

 

士道「あっ!逃げんな!!」

 

優菜「あっそういや・・・あれいるかな・・・?」

 

士道「アレってなんだ?」

 

優菜「ほれ」

 

パシッ

 

士道「・・・なんだこれ、豆?」

 

優菜「それ食ったら体が全回復するぞ、あっやべっ死ぬって時に食え。副作用って言うのか分からんけど、食べた後は十日間何も食べなくても大丈夫になっちまうけど。まだいっぱいあるけど、いるか?」

 

士道「いや、多分大丈夫だ」

 

ドギューン

 

士道「結局行くのかよ!!」

 

狂三はどっかに行ったみたいだな

 

ん?

 

なんだ?あの赤い装備を着たやつは・・・

 

ギューン

 

!?

 

ドオオオオン

 

優菜「なんだ今のは・・・」

 

あの赤いやつか?

 

士道たちの所に飛んでいく

 

・・・ヤバそうだな

 

優斗「優菜?聞こえるかー?」

 

ペルソナ越しか

 

優菜「聞こえてる」

 

優斗「なんでか分からんが、シャドウがいるんだが」

 

優菜「・・・は?」

 

数十秒前優斗

 

優斗「ミヅハノメ、大氷河期」

 

パキイイン

 

魔術師「くっ!一旦テリトリーを解除しろ!」

 

優斗「ホバル、気象雷雨」

 

ゴロゴロゴロ

 

優斗「アラメイ、エル・ジハード」

 

ドゴオオオオオン

 

*ポ〇〇ン脳

 

*ポ◯◯ンでは雨が降ってると雷の威力が上がる・・・はず(うろ覚え)

 

魔術師「ぐあああああ!!!」

 

ひゅうううぅぅぅぅ

 

ドサッ

 

優斗「そろそろ戻ってきてほしいな」

 

魔術師「キャアアアアアアア!!!」

 

ん?

 

見ると

 

さっき落とした魔術師が変なのに襲われてる

 

優斗「仕方ねえな」

 

ヒュウウゥゥ

 

ドカッ

 

優斗「大丈夫か?」

 

妖精?「ちょっと!いきなり何すんのよ!!」

 

魔術師「どきなさい!精霊に助けられるぐらいなら死んだ方がマシよ!!」

 

優斗「なら俺はこいつらがムカつくから倒していたら、たまたま居合わせたお前を助けてしまった。ってわけだ」

 

こいつ、見覚えあるな

 

・・・!

 

思い出した!こいつらシャドウだよ

 

優斗「なら一旦飛んで、弱点を聞いとこう」

 

ガシッ

 

魔術師「ちょっと!放しなさいよ!!」

 

優斗「あーしまったーミスって敵の服に引っかかって連れてきちまったー(棒)」

 

魔術師「棒読みすな!」

 

近くのビルに降ろした

 

優斗「優菜?聞こえるかー?」

 

優菜「聞こえてる」

 

優斗「なんでか分からんが、シャドウがいるんだが」

 

優菜「・・・は?」

 

優斗「こっちのセリフ」

 

優菜「・・・とりあえずどんな奴がいるんだ?」

 

優斗「妖精っぽいのとカボチャに馬、サキュバス?にち〇こがでかいやつ、壺に入った奴もいるな、メイドみたいなやつもいるし溶けた馬に植物に猫に羽生えた浮いてるやつ男女二種類に馬に乗ったやつが二種類今言ったやつがたくさん」

 

優菜「ピクシーとジャックランタン、バイコーン、サキュバス、インキュバス、アガシオン、シルキー、ケルピー、マンドレイク、エンジェル、アークエンジェル、べリス、エリゴールかな?猫は分からねえ。メーティス、弱点教えるから覚えて」

 

メーティス「はい、わかりました」

 

優菜「ピクシーは銃撃、氷結、呪怨。ジャックランタンは氷結、疾風。バイコーンは電撃。サキュバスは疾風、祝福。インキュバスは火炎、祝福。アガシオンは疾風。シルキーは火炎、電撃。ケルピーは電撃。マンドレイクは火炎。エンジェルは銃撃、呪怨。アークエンジェルは電撃、呪怨。べリスは氷結。エリゴールは電撃。猫は弱点探してくれ」

 

優斗「助かった」

 

さてと

 

優斗「どいつからやろうかね、じゃあみんな出て来い」

 

ブワッ

 

優斗「弱点は今聞いた通りだ。ということで、弱点突けるなら突いて無理なら叩け!!」

 

クロノス「至高の魔弾」

 

ドドドドドドドオオオオン

 

アラメイ「エル・ジハード」

 

ドカーン

 

ミヅハノメ「大氷河期」

 

パキイイン

 

イフリート「大炎上」

 

ゴオオオオオ

 

アウラ「真空波」

 

ブオオオオ

 

カオス「煉獄の翼」

 

ドワッ

 

優斗はシャドウを斬りつけていく

 

優菜は

 

さて、見に行った方がいいかな?

 

着くと士道はいなくなっており

 

真那とさっきの赤いのが戦ってた

 

優菜「どうしたんだ?」

 

真那「戻ってきたんでいやがるんですか!?」

 

赤い女「よそ見をするなァァァァァァァァァァァ!!」

 

!!

 

シュン

 

ガギイイン

 

押し切って

 

ドン

 

気弾で少し離す

 

優菜「アイツが敵だな?」

 

真那「・・・はい!」

 

優菜「名前は?」

 

真那「ジェシカ・・・昔の同僚です」

 

優菜「手加減は?」

 

真那「いらねえです!」

 

ドドドドド

 

ミサイルが向かってくる

 

シュン

 

シュン

 

シュン

 

周りの魔術師やバンダースナッチに被弾して墜ちていく

 

真那「・・・あなた、味方を!」

 

ジェシカ「ははははハ!無駄よォ!」

 

真那「どうやら・・・まともな判断力さえ残ってねーようですね」

 

優菜「手加減はいらねんだよな?」

 

ボヒュン

 

ドガン

 

ジェシカ「それくらいじゃァ、倒れないわよォ?」

 

優菜「短期決戦は無理だな」

 

ドギュン

 

シュアアア

 

シュウ・・・

 

優菜「なら一個落としてゴッドだ」

 

こっちの方が安定してるからな

 

4の方がもっと安定はしているが、仙豆の効果はあまりないからな。普通の回復もダメだし

 

ドドドド

 

避け続ける

 

真那「くっ!なかなか近づけねえですね」

 

パキイイン

 

真那「これは・・・!」

 

優菜「なんでここに!?」

 

真那「〈ハーミット〉・・・いえ、四糸乃さん・・・!?」

 

美九がいるのか?

 

四糸乃「お姉さまの・・・命令です。魔術師〈ウィザード〉さんは、みんな・・・やっつけます!」

 

気を探ると士道の隣に美九の気を感じた

 

よしのん「おーし、その意気だよ四ー糸乃!うしゃー!あの子も凍らせちゃおー!」

 

氷柱が生成されて真那に向かってくる

 

シュン

 

!!

 

一旦借りるぞ!

 

優菜「ミヅハノメ!」

 

トトトッ

 

腕に刺さる

 

氷結耐性持ちのミヅハノメを出したためダメージはたいしてない

 

優菜「何のつもりだ?」

 

ブオッ

 

今度は風か

 

優菜「アウラ!」

 

スススッ

 

疾風耐性

 

真那はテリトリー?で抜けたらしい

 

耶俱矢「くく、なんだ、やるではないか。そこらに蠢く凡百の魔術師とは違うというわけか」

 

夕弦「警戒。耶俱矢、注意を。あれは確か士道の妹です。相当な腕と聞いています。ついでにあの時士道と一緒にいた子もいます」

 

優菜「おい!悪意あるよな絶対!!」

 

!!

 

チャキ

 

耶俱矢「今頃そんなものが効くと思っているのか?」

 

優菜「お前らはどけ」

 

夕弦「質問。それはどういう意味でしょうか」

 

優菜「どかないなら風で飛ばすなよ」

 

パアン

 

ブワッ

 

耶俱矢「信じるわけがなかろうて!」

 

優菜「バカ野郎!!」

 

シュン・・・

 

ブワッ

 

風が起こる前に近付く

 

両方の肩に足を乗せる

 

耶俱矢「なっ!?」

 

夕弦「警告。さっさと降りなさい」

 

優菜「動くな」

 

パアン

 

耶俱矢たちの後ろにいたやつの脳天を撃つ

 

シャドウ「が・・・・」

 

ひゅううぅぅぅ・・・

 

耶俱矢「何だ今のは!?」

 

夕弦「驚嘆。あんな不思議なものが存在するのですか?」

 

優菜「カハクだ、弱点は銃撃、氷結」

 

耶俱矢「カハク?」

 

優菜「シャドウって言うんだが、詳しい説明は後だ。真那は今士道の味方だ。美玖は今士道を助け?に行ってるから、俺たちは今仲間だ。つまり敵はあの赤いヤツだ」

 

夕弦「疑問。そうなのですか?」

 

耶俱矢「口車に乗せられるな夕弦!」

 

優菜「いいのか?真那が死んだら士道が悲しむよな?士道が悲しんだら美九が悲しんで美九が悲しんだらお前らも悲しいよな?」

 

耶俱矢「う、うん?」

 

優菜「それが嫌ならあの赤いの倒せ!!!」

 

耶俱矢「とりあえずわけわからんけどやってやる!!」

 

なんか勢いに任せたらいけた

 

今のうちに離れとこう

 

真那「あ・・・・隊長!」

 

日下部「え・・・?は、あんた・・・真那!?」

 

シュン

 

優菜「なに?お前ら知り合いなの?」

 

日下部「〈プレイバック〉!?」

 

優菜「・・・何その名前」

 

日下部「お前が空間震を起こした後は必ず町が再生(直る)するからプレイバックだと聞いたが」

 

優菜「・・・安直すぎん?」

 

日下部「・・・それは私も思った。じゃなくて!どうしてここにいるんだ!?」

 

ジェシカ「マァァァァァァァァナァァァァァァァァァーーーーッ!!」

 

真那「しつけーですね・・・!」

 

ぞわぞわ

 

真那「く・・・・!」

 

ブウン

 

シュン

 

優菜「何だ今のは」

 

!!

 

白髪・・・いや白金みたいな髪型の女がいた

 

女「・・・おや、避けましたか。いい反応です」

 

真那「エレン・・・ッ!」

 

イェーガー?

 

???「駆逐してやるッ!!この世から・・・一匹残らず・・・!!!」

 

進〇〇〇人はやってないからいけんて!!

 

エレン「襲撃者たちの中に大きなネズミが一匹紛れていると聞いてきましたが・・・貴方でしたか、真那」

 

優菜「・・・あとは任せた」

 

ガシッ

 

真那「逃げんなです」

 

優菜「ちょっと何言ってるか分かんない。オレは優斗とフュージョンして戻ってくるから!!だからHA☆NA☆SE!!!」

 

真那「絶対に嫌です」

 

エレン「・・・貴方が敵とは残念です。あなたのことはDEMの中でも私に次ぐ実力者として認めていたのですけれど」

 

真那「は・・・・ッ、冗談じゃねーです。人の体を勝手に弄っといて」

 

エレン「・・・・なるほど。そこまで知ってしまいましたか。〈ラタトスク〉に拾われたというのは本当の様ですね」

 

真那「ふん、驚かねーところを見ると、あなたも共犯らしいですね。理想的なシナリオとしちゃあ、真実を知ったあなたが改心して一緒に社長をぶっ倒してくれることだったんですが」

 

エレン「残念ですが、私がアイクを裏切ることは有り得ません」

 

真那「・・・でしょうねぇ」

 

ジェシカ「消えロ!〈ブラスターク〉!」

 

スッ

 

優菜「盾にするな!!チッ、ウンディーネ!テトラカーン」

 

パリイイン

 

ドオン

 

ヒュッ

 

避けやがった

 

真那「・・・思ったよりもいい盾で嫌がりますね」

 

優菜「さっさと放せ!!」

 

エレン「二対一というのは気が進みませんが・・・まあ、アイクの意向であれば仕方ありません。手早く終わらせていただきます」

 

優菜「俺敵認定されてない!?」

 

ジェシカ「あ、は、はははハ、マナ、マナ、ついに追い詰めたわヨ。マァァァァナァァァァァ?」

 

???「どいつもこいつも狂ってやがる!!」

 

優菜「カ〇ジ出てくんな!!」

 

真那「エレンは任せて構わないですか?」

 

優菜「・・・たぶん行ける」

 

真那「相手は何人も精霊を殺してます。気を付けてくださいよ」

 

優菜「六回までなら死ねる・・・その前に」

 

シュンッ

 

真那「あっ!!」

 

優斗達

 

ザシュ

 

バシューン・・・

 

優斗「こいつで終わりか・・・」

 

ガリッ

 

仙豆を食べて回復

 

シュンッ

 

優菜「優斗!」

 

優斗「どうした?そんなあわてて」

 

優菜「さっさと合体して戻るぞ!!」

 

優斗「合体!?」

 

優菜「フュージョンだ!」

 

三回目なのでカット

 

持続時間はすでに止めてある

 

優斗「行くか」

 

シュンッ

 

バババババババババ

 

優斗「アリエル!」

 

スゥ

 

極・物理見切り

 

優斗「待たせたな」

 

真那「優菜ですか!?ならさっさとエレンと・・・」

 

チュドーン

 

真那「くあ・・・ッ!」

 

ジェシカ「きゃははははハ!大当たりィィィ!駄目よォォウ、後ろにも注意しなくっちゃァ!」

 

優斗「真那!」

 

エレン「よそ見しないでくれるかしら?」

 

サッ

 

斬ろうとするが

 

極・物理見切り

 

優斗「チッ!」

 

真那も逃げようとするが

 

真那「な・・ッ!!」

 

限定テリトリーで邪魔される

 

ジェシカ「甘いわヨォォウ?これで終わりネ、マナァァァ!」

 

真那「この・・・舐めた真似を!」

 

エレンが隙を突こうとしたので

 

優斗「ワンショットキル」

 

ドギュン

 

サッ

 

エレン「貴様・・!!」

 

チュドン

 

エレンに向かって何かが撃たれる

 

エレンは撃たれたソレを打ち落とした

 

真那「今のは・・・」

 

撃たれた方向を見ると

 

真那「と・・・鳶一一曹!?」

 

折紙「無事?」

 

・・・・折紙のことすっかり忘れてたな

 

昨日会って折紙に士道の場所教えて

 

飛んで行ったんだがその後知らんな

 

エレン「鳶一折紙・・・?治療中のはずでは。それにその装備、ASTのものでは・・・」

 

治療中?あのあと何があったんだ?

 

折紙「・・・士道は?」

 

真那「え?兄様・・・ですか。はい、無事でいやがりますよ」

 

折紙「今、どこにいるの?」

 

真那「えっと、第一社屋の方に」

 

折紙「そう」

 

ビューン

 

ビューン

 

エレン「行かせると思いますか?」

 

折紙「・・・押し通る」

 

シュンッ

 

ガキイイイン

 

テリトリーでガードされるが

 

ドギュン

 

シュアアアア

 

シュウ・・・

 

優斗「ハアアアアアア!!!」

 

バリイイン

 

エレン「な!?テリトリーが!!」

 

優斗「落ちろおおおおお!!!」

 

ドガァアア

 

エレン「ウグッ・・・・」

 

ドゴオオオオオン

 

優斗「行け、アイツは俺がやる」

 

折紙「・・・助かった」

 

ビューン

 

優斗「トラ、アトミックフレア!!」

 

ヒュウウウウゥゥゥ・・・

 

ドオオオオオン

 

ビューン

 

エレンが折紙の方に飛んでいく・・・と思ったが

 

折紙を抜き去り

 

第一社屋に行く

 

優斗「まさか!!」

 

ギューン

 

真那「どこに行くんでいやがるんですか!?」

 

ジェシカが常に邪魔してくるので真那は近づけない

 

四糸乃達はいつの間にかASTと戦ってるし

 

折紙はさっき会ったASTの・・・日下部だったよな?が止めていて動けそうにない

 

優斗「オレが行くしかないか」

 

ドクン

 

突然激しい吐き気が襲う

 

優斗「うっ・・!!」

 

なんだこのおぞましい感覚は・・・

 

どこから・・・

 

第一社屋の中!!?

 

嫌な予感・・・というかほぼ確実にマズい状況だ

 

ギューン

 

近くまで行くと

 

ドゴオオオオオン

 

!?

 

第一社屋の上空に何かいる

 

この気は・・・十香だったか?なんてデカい気になってるんだ・・・

 

何か持っているものを振り下ろすと

 

ミシ

 

!!

 

ブワッ

 

ヒュルヒュルヒュル

 

バシューン

 

ドゴゴゴ

 

ドウン

 

バチバチバチ

 

衝撃波をガードする

 

ドオオオオオン

 

シュウウゥゥゥゥ

 

ここまでやってやっと耐えれるか・・・!!

 

なんつー力だよ

 

ギューン

 

士道の所に着くと

 

エレンたちはもういなくなっていた

 

優斗「どういうことだ?」

 

十香?「なんだ貴様は」

 

優斗「こっちのセリフだ」

 

士道「優菜?優斗?どっちか分からないが十香がおかしいんだ!!」

 

優斗「わけわからんが、とりあえず殴るか」

 

士道「やめろよ!?」

 

十香「何をゴチャゴチャと言っている」

 

優斗「アンタを止める算段だよ!メーティs」

 

スッ

 

!!

 

コオオオオ

 

ガキイイイン

 

衝撃波でこの威力って・・・

 

直接受けたら死ぬだろ

 

十香「ふん、何だか知らぬがまあいい。屠れば済む話だ。どうやら先程の女程の力はないようだしな」

 

優斗「ならこっちも本気だ」

 

いま喋ってる間に限界まで身体能力を底上げした

 

優斗「行くぞ」

 

十香「何を言っている。私はもう攻撃しているぞ」

 

優斗「何?」

 

反射的に振り返ると

 

攻撃が士道の目の前まで行っていた

 

美九「ああああああああッ!」

 

美九の声で不可視の壁を作り

 

辛うじて守り切った

 

士道「美九・・・!」

 

美九「勘違いしないでくださいよー。言ったでしょう?私は『好き』とか『大切』とか『死んでも』って言葉を軽々しく使って、簡単に翻すような男が大っ嫌いなんですー」

 

士道「え・・・?」

 

美九「あなた、言いましたよねー?命を懸けてでも十香さんを助けるって。なら、最後まで責任持ってください。私を・・・失望させないでください。私は・・・それを見る為にここまで来たんですから」

 

士道「美九・・・ああ・・・そうだな」

 

士道のそばまで降りる

 

士道「さあ十香。じきに朝だ。家に帰って飯にしよう。今ごめんなさいって言えば、今日は朝昼晩、お前の好きなメニューで統一してやるぞ」

 

十香「・・・何を言っている?」

 

十香に向かって駆けだすが

 

剣を振って衝撃波で戻される

 

士道「うぐ・・・っ!」

 

優斗「おいおい・・・」

 

美九「何やってるんですー。格好悪い」

 

士道「うるせ、他に方法がないんだよ!まずはアイツの近くに行かなければどうにもならない・・・!」

 

美九「十香さんの近くに行ければ、何か方法があるって言うんですねー?」

 

士道「・・・、ああ。成功するかどうかは、やってみないと分からないがな」

 

美九「ふーん・・・そうですか・・・〈破軍歌姫〉(ガブリエル)【輪舞曲】(ロンド〉」

 

優斗「おおー・・・」

 

美九「・・・いいですよー。特別です。十香さんの為に単身ここまで乗り込んだ、果てしなく馬鹿で愚直なあなたに、一度だけチャンスをあげます」

 

士道「え・・・?」

 

美九「防御の声全方位から十香さんにぶつけます。彼女相手では何秒保つかわかりませんが、少しの間であれば動きを止められるはずです。その間に、その方法とやらを試してみてください!」

 

士道「美九、おまえ・・・」

 

美九「やるんですかー?やらないんですかー?」

 

士道「・・・おうっ!」

 

美九「では、いきますよ・・・スゥ」

 

ーーーーーーーーッ!!!!

 

ものすごい高音な声が響き渡る

 

十香「む・・・なんだ、これは」

 

優斗「メーティス、ヒートライザ」

 

美九の壁と士道を強化する

 

優斗「カマエル、ランダマイザ」

 

十香を弱体化する

 

その間に士道が走る

 

十香「ふん・・・」

 

十香が床を片足で蹴り床材が散弾のように士道に降り注ぐ

 

当たる前にそこに飛び全弾に当たる

 

優斗「行け!!」

 

十香「ち・・・鬱陶しいぞ」

 

十香は音の拘束を引きちぎろうと両腕を開いていく

 

美九「---------!?」

 

どんどん声が掠れていき

 

美九「ーーーーー」

 

とうとう声が出なくなった

 

士道「な・・・・!」

十香「ふん、小賢しい真似を」

 

剣を振り上げる

 

士道「な・・・・っ!」

 

十香「私の身を縛ろうとは。身の程を知れ」

 

士道「美九---ッ!」

 

優斗「嘘だろ?」

 

クソが!

 

シュンッ

 

美九を士道が守り、士道と斬撃の間に入る

 

ペルソナを全員鎧にする

 

せめて方向を変えねえとな

 

受け止めようとした瞬間

 

シュアアアアアア

 

冷気の壁が突然できて斬撃は冷気に触れ消えた

 

優斗「これは?」

 

士道「何とかなったな・・・」

 

美九「ぁ・・・」

 

士道「よう・・・美九、無事か?」

 

美九「ぁにを、やっぇ・・・」

 

士道「約束・・・したからな」

 

美九「ぇ・・・・?」

 

十香「う、ぅ・・・シドー・・・シドー・・・」

 

士道「・・・!?」

 

十香「う、あ、ああああああッ!」

 

右手に握った剣を地面に突き立てて

 

左腕を刃で斬りつけた

 

十香「あぐ・・・っ!」

 

こっちを血走った目で見る

 

十香「面妖な手を・・・!私を惑わすか、人間!」

 

地面を蹴って上空に舞い上がる

 

十香「よかろう・・・ならば一撃にて塵も残さず粉砕してくれる!」

 

空に波紋が現れ、そこから十香の倍以上の巨大な玉座が出てきて

 

バラバラになって十香の剣にまとわりつく

 

剣が黒く大きくなっていき

 

最後の欠片が同化すると

 

雲を突き抜けるほどの大きさになった

 

十香「我が【終焉の剣】(ペイヴァーシュヘレヴ〉で・・・ッ!!」

 

優斗「ごめん今なんて言った?」

 

士道「あれは・・・!」

 

美九「・・・・!」

 

声は出ない

 

美九「・・・っ」

 

美九は士道を庇うように抱きしめて背中は十香に向ける

 

士道「美九・・・!?」

 

優斗「あれはやべえな・・・耐えきれるか?」

 

十香「去ね、人間・・・ッ!」

 

振り下ろそうとする

 

それだけの動作で周りの空間が軋む音がする

 

十香「・・・!?」

 

低くなった温度がさらに下がった予感がすると

 

四糸乃「〈氷結傀儡〉(ザドキエル)・・・・・っ!」

 

よしのん「よっしゃおっけーいっくよーっ!」

 

十香に冷気の奔流が襲いかかる

 

十香「く・・・?」

 

霊力の壁で相殺する

 

四糸乃「十香さん・・・!一体どうしたんですか・・・!?士道さんを攻撃するなんて・・・!」

 

皆が引き留めてる間にどうすればあの攻撃を無効化できるか考える

 

火とか電気とかは通り抜けるから根本的に無理

 

カオスの空間で斬撃全てを入れる?

 

・・・いや、広がる前にやられる

 

氷とかの硬い物を作る?

 

耐えきれないだろう

 

後は・・・

 

!!

 

そうだ

 

あれがあったじゃないか

 

優斗「おい士道・・・士道?」

 

気づけば士道は十香に近付いて行っていた

 

うおい!

 

十香「〈暴虐公〉(ナヘマー)【終焉の剣】!!」

 

ドオオオン

 

空が割れる音がする

 

ギューン

 

時間の流れを止める

 

奔流に触れて

 

優斗「トラ、破壊」

 

サアアアアア

 

奔流が消えていく

 

十香「なん・・・だと・・・!?」

 

今のうちに十香の後ろに士道をカオスの空間で送る

 

士道「うわああああああああ!!!!」

 

・・・あれ?

 

カオス「すまん、ミスって空に繋げちまった」

 

やりやがったあああああああああああ!!!!

 

十香「な!?そこから私が倒せるとでも・・・」

 

【終焉の剣】の状態を解除して剣を振り上げようとするが

 

十香「ぁ・・・・・・私は、この光景を、どこかで・・・く・・・」

 

十香がよろける

 

士道「・・・十香!」

 

士道が十香の懐に入る

 

士道「よう、十香。助けにきたぞ」

 

十香「貴様・・・っ!」

 

士道は持っていた剣を手放す

 

十香「貴様、何を・・・・」

 

士道「こんなの持ってちゃ・・・痛いだろ」

 

十香「な・・貴さ・・・」

 

士道が十香にキスした

 

ワーオ

 

キスが終わると

 

十香「・・・シ、ドー・・・・・?」

 

十香が着ていたもの(霊装って言うらしい)や剣は消えた

 

士道「・・おう」

 

耶俱矢達の風でゆっくり降りてくる

 

士道「ぐ・・・・」

 

十香「し、シドー!大丈夫か!?」

 

士道「おう・・・なんとかな・・・十香こそ・・・大丈夫か?一体あれは何だったんだ・・・?」

 

十香「あれ・・・?何のことだ?」

 

士道「いや・・いい。そういうのは、琴里や令音さんに任せよう。今は・・・おかえり、十香」

 

十香「む・・・?うむ、ただいまだ・・・シドー」

 

優斗「お熱いとこ悪いけど、士道お前忘れてるだろ」

 

士道「え?何を?」

 

優斗「仙豆だよ。豆、渡しただろ?あれで回復しとけ」

 

士道「あ・・・」

 

仙豆を取り出す

 

じっと見つめる

 

優斗「安心しろ、毒なんか入ってねえって」

 

士道「・・・よし」

 

ガリッ

 

スウウゥゥ

 

傷が治った

 

士道「おお!ホントに治っちまった!」

 

十香「なんだそれは!私も食べていいか!?」

 

優斗「これは回復用にとってあるの!だから今はダメだよ」

 

十香「一個ぐらいいいじゃないか!」

 

優斗「これは一個食べたら十日間あんまり食べ物は食べれなくなる(大嘘)士道の飯を食えなくても食べるか?」

 

十香「十日!?・・・ならやめておく」

 

耶俱矢「ところで貴様は誰なんだ?」

 

優斗「後で話すよ。その前に」

 

街を見ると、ASTとかと戦ったせいで街中ボロボロだった

 

優斗「クロノス、分かってるな?」

 

スウウゥゥ

 

街が少しずつだが戻っていく

 

そして全部戻った

 

優斗「ふう・・・今ので気力使い切ったな・・・ということは・・・」

 

ポンッ

 

二人に戻った

 

ドサッ

 

優菜「ああ・・やべえ動けねえ・・・」

 

スウウウウゥゥゥ

 

優斗「あ・・・」

 

士道「これって・・・」

 

琴里「優菜たちは回収したわよ」

 

士道「琴里・・・」

 

琴里「あんたたちも回収したげよっか?」

 

士道「頼む」

 

次の日

 

いろいろ試した結果

 

あの暗闇の世界の縁をちょん切ってやりました

 

つまりあの世界にはもう行かなくて済むという事だ

 

どうやったかって?

 

細かいことは気にするな、それワカチコワカチコ~

え?古い?

 

そして・・・

 

フラクシナス

 

士道「優菜たちはどうだ?」

 

琴里「別々の部屋で優斗の方は回復してるけど・・・」

 

士道「けど?」

 

琴里「優菜は何でか分からないけど入口に向かってずっと土下座してるわ・・・たまに寝転んでるけど」

 

士道「わ、わかった。見てくる」

 

優菜は

 

はあぁぁぁぁぁぁ・・・

 

まだ来ないか・・

 

気は・・・

 

!?

 

扉から右5m!?

 

来てる!!

 

ドアが開く

 

士道「大丈夫か優菜」

 

優菜「頼みがあるんです!」

 

士道「・・・・とりあえず土下座やめたらどうだ?きついだろ」

 

優菜「・・・スだけは」

 

士道「え?」

 

優菜「キスだけは勘弁してください!!」

 

士道「ちょっと待ていきなりどうした!?」

 

優菜「俺は男だ。だから男とキスするのは勘弁してください!!指でも何でも詰めますから!!」

 

士道「893!?そんなことで指詰めるな!」

 

優菜「キスだけは本当に嫌なんです!」

 

士道「そういわれてもなぁ・・・」

 

優菜「・・・それじゃあ、バイバイ」

 

士道「え?」

 

カオスの空間に一歩入ってる

 

ガシッ

 

士道「ちょっと待て!!」

 

優菜「だって向こうの世界に行かなかったら空間震もないしキスする意味ないだろ!?」

 

士道「それはちげえよ!精霊である限りASTに狙われるぞ!!」

 

優菜「あんな奴らいつでも倒せるしー?」

 

士道「そういう問題じゃねえだろ!?」

 

優菜「やだやだやだやだキス何て絶対いーやーだー!!」

 

士道「何で幼児退行してんだよ!!」

 

優菜「俺まだ体的には未成年だから幼児退行とは言わねえよ!!」

 

士道「それ精神的には大人って事じゃねえか!!」

 

優菜「そりゃ合計は百いってるだろうからな!!」

 

ピタッ

 

士道「マジで?」

 

優菜「マジ」

 

・・・

 

士道「・・・お前百歳でさっきあんな事したのか?」

 

優菜「よく考えたらめっちゃ恥ずかしいから忘れて!!」

 

ていうか今ので服乱れたし

 

優菜「ちょっとあっち向け」

 

士道「え?」

 

優菜「服見たらわかるだろ」

 

士道「ああ、すまん」

 

後ろを向く

 

今のうちに逃げ

 

ウィィィン

 

扉が開く

 

優斗「おーい、そろそろ土下座やめたr」

 

ピタッ

 

・・・・

 

優斗「お楽しみの最中だったか、すまんな邪魔して」

 

優菜「誤解すんな!!」

士道「誤解すんな!!」

 

琴里「何で空いてるの?どう?どうにかなっt」

 

シーン

 

琴里「何してるの?」

 

士道「今こいつを食い止めてんだ。他意はねえからな!?」

 

琴里に近付く

 

優菜「そうそう、俺が逃げようとした所を止めてただけで・・・」

 

琴里「へえ・・・逃げようとしたんだ」

 

ハッ

 

不気味な笑みでこっちを見る

 

カオスの空間に片足入れる

 

優菜「なんか嫌な予感するから逃げる!!」

 

士道「だから逃げんな!!」

 

ガシッ

 

ヒッ

 

優斗「自業自得だよな?」

 

優菜「やめろーーー!!」

 

琴里「いや別にそこまでしなくてもいいんだけど」

 

士道「え?」

 

琴里「だって強制でやったら封印できないし」

 

士道「でも、またここに来るって保証は・・・」

 

優菜「向こうの世界には行けなくなったから、ずっとこの世界にいる予定だぞ」

 

士道「え?」

 

優菜「常時隠蔽のネックレスかなんか作ればいいし」

 

士道「どういうことだ?」

 

ポンッ

 

優菜「早速作ったからつけてみるぞ」

 

スッ

 

優菜「どうだ?」

 

優斗「似合ってる」

 

優菜「そういう意味じゃない」

 

スタスタスタ

 

令音「何があったんだ?いきなり優菜の反応が無くなったが・・・おや?いるね。故障かな」

 

ドヤッ

 

琴里「へえ、凄いわね。でもこっちは出来れば封印したいのよねえ」

 

優菜「金ならある」

 

メメントスで合計約二百時間倒しまくった結果

 

いつの間にか123万溜まってた

 

嘘だろって?

 

俺も数え終わったときは気絶しかけた

 

琴里「ごめんなさい。そういう意味で言ったんじゃないの」

 

優菜「それじゃあ何をすればいいんだ?」

 

琴里「条件を飲んでくれたら、衣食住は約束するわ」

 

優菜「条件の中にキスは?」

 

琴里「入ってないわ」

 

優菜「条件を言ってくれ」

 

琴里「1、普通に学校に通う。2、精霊のことは他言無用。3、精霊の力はできるかぎり使わない」

 

・・・

 

優菜「え?それだけ?」

 

琴里「こっちだって精霊をどうこうしたいって事もないし、守ってほしいこと守ってくれたらどうこう言わないわ。どう?」

 

優菜「・・・断る理由がない」

 

琴里「そう。なら士道と一緒に帰ってくれる?私はもう少しやる事あるから」

 

優菜「わかった」

 

キス回避?

 

家に着いた

 

優菜「・・・マンションじゃん」

 

士道「俺も横に建てられたときは驚いた」

 

優菜「これもアイツらが建てたの?財力どうなってんの?ていうか経歴とかなんでそんなポンと作るの?どこから金が出てくんの?」

 

士道「それは聞いたらいけない気がしたから聞いてない」

 

優菜「わかる」

 

部屋に入るとベッドが二つあった

 

優菜「二人で一部屋?」

 

士道「らしいな」

 

バフバフ

 

優菜「ふかふかだな~お前も触ってみろ」

 

士道「・・・俺の毛布よりふかふかだ」

 

優菜「それはすまん」

 

バフンバフン

 

優斗「結構跳ねるなコレ」

 

優菜「お前それはやめとけ」

 

大の字で寝転ぶ

 

優菜「お前も寝てみろよ~」

 

士道「ブフッ」

 

優菜「笑う要素あった!?」

 

士道「何でか分からんけど犬とお前が一瞬被った」

 

優菜「何いってんだ?」

 

士道「だよな。自分でもそうおm」

 

優菜「犬は優斗だろ」

 

士道「何いってんだお前」

 

その後士道の家に来た

 

四糸乃「おかえり・・・なさい」

 

士道「四糸乃、ただいま」

 

優菜「よっ!」

優斗「よっ!」

 

両脇から出る

 

四糸乃「この前の・・・お姉ちゃんたちも・・・?」

 

士道「それは皆が帰ってきてから話すよ」

 

全員学校から帰ってきた

 

俺達は士道の部屋で待機してた

 

ちなみにエロ本はなかった

 

ガチャ

 

士道「優菜、来てく・・れ・・・?・・!?どこ行った!?」

 

優菜「上だよ」

 

波紋の修行中

 

士道「・・・何してんだ?」

 

優菜「波紋の修行」

 

士道「・・・とりあえず降りてくれ」

 

スタッ

 

士道「ずっとやってたのか?」

 

優菜「ああ」

 

士道「・・・凄いんだろうな。多分」

 

優斗「とてつもなく凄い(ドヤッ)」

 

士道「みんな集まってるんだ。下に降りよう」

 

優斗「あれ?スルー・・?」

 

よしよしヾ(・ω・`)

 

サスサス

 

士道『ホントに犬だ・・・』

 

噴出さない様に口を押える

 

その後改めて自己紹介して

 

学校は士道の隣のクラスになった

 

その夜

 

優斗視点

 

なかなか寝れねえ・・・

 

優菜「う・・・ううぅぅ・・・」

 

優斗「・・うなされてるのか・・・?」

 

優菜「もう・・・一人は嫌だ・・・」

 

・・・

 

同じベッドに入る

 

よしよしヾ(・ω・`)

 

抱きしめながら寝た



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第三話

今回恋愛要素濃いめ
キャラ崩壊・・・してるかな・・・?


優菜「何で一緒に寝てんだ・・・?」

 

ギュウウウウ

 

優菜「俺は抱き枕じゃねえぞ・・・」

 

・・・なんか妹みたい

 

優斗「ううん・・・」

 

ガシッ

 

服を掴む

 

優菜「え?」

 

ググググ

 

優菜「脱がそうとするな!!」

 

ズボンは脱がされた

 

優菜「やめんか!」

 

優斗「んん・・・」

 

起き上がる

 

パチパチ

 

優斗「ん・・・?」

 

優菜「顔洗ってこい、ねぼすけ」

 

優斗「うん・・・」

 

顔を近づけてくる

 

優菜「ど、どうした?」

 

優斗「ん」

 

ズキュウウウウン

 

*そこまで激しくないけど何したか分かるよね?

 

!!?

 

勢いに任せて押し倒される

 

優菜「んんん!!!」

 

引きはがそうとするが寝起きすぎて力がなかなか入らない

 

琴里「ねえ、話があるからちょっと来てもらっていい?」

 

く、来るな!!来ないでくれ!!(切実)

 

ガチャ

 

琴里「二人とも一緒にフラクシナスに・・・」

 

優菜「んんんんん!!!」

 

琴里「・・・・何してんの?」

 

優斗「ぷはっ・・・」

 

そのまま倒れこみ

 

優斗「ぐぅ・・・」

 

優菜「あ・・・あ・・・」

 

俺の・・・ファーストキスが・・・・

 

カアアア

 

優菜「ふにゃあ・・・」

 

パタン

 

琴里「・・・何でこうなったのかしら」

 

フラクシナス

 

・・・・・ハッ!

 

ここは・・・

 

令音「大丈夫かい?色々大変だったそうだね」

 

優菜「ああ・・・そっすね・・・はい」

 

令音「・・・精神的にまいってるところ悪いけど、琴里に気がついたらつれてきてほしいって言われてるからね」

 

優菜「・・・なら起こしますね」

 

パシイイン

 

優斗「痛ってえええええ!!!」

 

優菜「お前がやったことは忘れねえからな?」

 

令音「それじゃあついて来て」

 

優菜「その前に口ゆすいで来ていいですか?」

 

令音「構わないよ」

 

ゆすいだ後

 

スタスタスタ

 

ウィィィィン

 

令音「連れてきたよ」

 

琴里「ありがとう」

 

令音「また何かあったら言ってくれ」

 

令音さんは戻っていく

 

琴里「座って」

 

椅子に座る

 

琴里「色々聞きたいことはあるんだけど・・・まず朝何があったの?」

 

優菜「こ、こいつが寝ぼけていきなりキスしてきたんだ!」

 

優斗「悪かったって、こっちだって悪気はねえんだよ。俺はお前好きだし」

 

優菜「お前そういう事ポンポン言うもんじゃ」

 

優斗「なんならまたキスしてもいいぜ?」

 

優菜「お前・・・」

 

優斗「可愛いし、結婚するならお前がいいし、やっぱ可愛いし」

 

カアアア

 

優斗「別になんも考えがねえわけじゃねえ。俺はお前にどう使われようとかまわねえし自分同士なら何したって気にしねえし、金なら共有財産いっぱいあるし。ただし結婚式は」

 

優斗「絶対しない」

優菜「絶対しない!!」

 

・・・つい乗ってもうた・・・

 

ガタン

 

優斗「やっぱ自分同士だと気が楽だろ?」

 

琴里「そのくらいにしときなさい、優菜が恥ずかしすぎて顔伏せてるわ」

 

優斗「ごめんて」

 

さすさす

 

優菜「うう・・・」

 

琴里「とりあえず、優斗が相当優菜の事が好きなのはわかったわ」

 

優斗「それで話って言うのは?」

 

琴里「普通ならどうして精霊になったとか聞くんだけど・・・」

 

優斗「何で精霊になったかって?神様の所為だよ」

 

琴里「!・・・美九も神様に力を与えられたって言ってたわね」

 

優斗「俺が言ってる神様とその神様は別だと思うぞ。俺が言ってるのは俺たちをこの世界に連れてきたヤツだよ、なんなら呼んでみるか?」

 

琴里「神様って呼べるものなの?」

 

優斗「神様ー!」

 

・・・・・

 

優斗「・・・遅いな・・・」

 

ポーン

 

優斗「え?」

 

『現在外出中です。またのかけ直しをお願いします』

 

ピンポンパンポン

 

頭に直接流れてくる

 

優斗「えーと・・・今の聞こえた?」

 

琴里「・・・ええ、聞こえたわよ」

 

優斗「まあ・・・気ままな神様なんだよ。なにせ俺たちを色んな世界に行かせてそれを楽しみながら見てるぐらいだから」

 

琴里「そ、そう」

 

優斗「だよな?」

 

優菜「・・・うん」

 

優斗が優菜を膝の上に座らせる

 

優斗「そろそろ機嫌直せよ・・・」

 

優菜「んん・・・」

 

優斗「まだ駄目か~」

 

琴里「・・・それじゃあ、今までどういう世界でどういう能力や力を手に入れてきたか教えてくれる?」

 

優斗「ああ」

 

全部話して

 

優斗「今の最後はこの世界で、精霊の力も上乗せされてんのかな?」

 

琴里「それで全部?」

 

優斗「いや、美九の家で変なのが見えた気がするな」

 

琴里「変なの?」

 

優斗「ああ、周りが白黒になってあるものだけ黄色や青く見えるんだ」

 

琴里「・・・眼科行く?」

 

優菜「サードアイだよ。黄色になるのは換金アイテム・・・つまり金目の物と色々な素材。青いのは何か探してるものとか、必要な物だ」

 

優斗「そういやあの時美九のCDも青く光ってたな・・・機嫌直ったか?」

 

優菜「少しは・・・でもさっき俺のファーストキス奪ったのは許さん」

 

優斗「ファーストキスならだいぶ前にやったぞ」

 

優菜「え?」

 

優斗「ララたちの時に変な宇宙人が学校に来た時あっただろ?あの時疲れきったとき仙豆食べさせようとしたときヘルに言われて口移しで食べさせたんだ」

 

優菜「・・・・ヘル」

 

ヘル「だって本当にやるなんて思わないじゃん!!ジョークが通じないんだもn」

 

ビンッ

 

ドンッ

 

ヘル「痛ーい!!!」

 

指弾(物理)

 

これは空気を魔法で固めてデコピンで打つ

 

今のは弱気なので威力は幽遊〇書の初期霊〇ぐらい

 

つまり〇丸である

 

優菜「次やったらもっと強めにやるからな?」

 

ヘルは戻る

 

そしてまた顔を伏せる

 

琴里「にしても・・・貴方達ってほんと姿が似てるわね」

 

優斗「なんならキスして男に戻ろうか?」

 

琴里「・・・あんたはいいの?さっきの話どうりなら精霊の力はなくなるのよ?」

 

優斗「俺は男のがいいわ、こいつの為にも・・・比べ易くするためにも」

 

琴里「・・・でも好感度が上がらない限りは・・・」

 

優斗「俺は士道の事好きだぞ」

 

琴里「・・・二股?」

 

優斗「勘違いするな、LOVEじゃなくてLIKEだ」

 

琴里「・・なら学校が終わったら士道を呼ぶわ。それまで待ってて」

 

優斗「へーい」

 

琴里が出ていく

 

優菜「お前抵抗ないのか?」

 

優斗「だから士道とキスした後、お前とキスして口直しする」

 

優菜「やめれ」

 

琴里「聞き忘れてたけど」

 

優菜「ギャアアアアア!!!(´;ω;`)ブワッ」

 

琴里「・・・そこまで驚かなくてもいいじゃない」

 

優斗「コイツ結構ホラーとか駄目なんだ」

 

琴里「・・・まあいいわ、学校は高校でいい?」

 

優斗「いいか?」

 

ブンブン

 

優斗「いいらしいぞ」

 

琴里「そう。お昼は食堂でとってもらって構わないから」

 

優斗「へーい」

 

琴里は出て行った

 

ブルブルブル

 

優斗「・・・・大丈夫か?」

 

よしよしヾ(・ω・`)

 

落ち着いた後昼飯食べた

 

数時間後

 

士道「・・・何でそんな男物のぶかぶかの服着てるんだ?」

 

優斗「これは俺が男の時に来てた服だ」

 

士道「そ、そうか・・・それで用ってなんだ?」

 

優斗「キスして欲しい」

 

士道「え?」

 

優斗「男に戻りたいからキスして欲しい」

 

士道「・・・急だな」

 

優斗「さっさとやるぞ」

 

ガシィ

 

士道「な!?」

 

イフリート「少しの辛抱だ」

 

優斗「安心しろ、終わったら放す」

 

チュッ

 

パアアア

 

優斗「おおおおお・・・」

 

スウウゥゥ

 

士道「でか・・・」

 

優斗「お前結構ちっさいんだな」

 

士道「お前何センチ?」

 

優斗「179ぐらい」

 

士道「10センチ以上差があるじゃねえか」

 

優斗「それじゃありがとな、バイなら」

 

ダダダダダダ

 

士道「・・アイツ結構行動派か・・・そういや美九の家行くときもアイツだけ『突っ込むか?』って言ってたな」

 

琴里「さっきの優斗?でかいわね」

 

士道「何食ったらあそこまで伸びるんだ?・・・というかムードの欠片も無かったな・・・」

 

優菜のとこまで来た

 

優菜「やっぱそっちのがいいな」

 

優斗「おお、だからキスしようぜ」

 

優菜「何でそうなる」

 

優斗「ダメなら士道の家行こうぜ。そろそろ飯だし」

 

優菜「わかった・・・よ!?」

 

ヒョイ

 

お姫様抱っこされる

 

優菜「・・・お前なぁ・・・」

 

優斗「あんま嫌がらねえな」

 

優菜「いやもう・・・言っても無駄な気がするから」

 

優斗「分かってるじゃねえか」

 

数日後・・・

 

10月15日日曜日

 

ウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

空間震!?

 

よしっとりあえずフラクシナスに行こう

 

カオスの空間で来た

 

優菜「今度はどういうやつなんだ?」

 

琴里「さも平然と乗り込んでくるわね・・・あの魔女みたいなやつよ」

 

優斗「ふうん・・・勘だけどウィッチとか呼ばれてるんじゃないか?」

 

ブウン

 

琴里「士道、選択肢よ!」

 

優斗「あれ?最近よくスルーされるな・・・(´;ω;`)ブワッ」

 

浮いて

 

よしよしヾ(・ω・`)

 

1「理由は一つです。あなたに、会いに来たんです」

2「ぼ、僕、何もわからないですぅ・・・逃げ遅れて、気づいたら、ここにいて・・・」

3「とりあえずおっ〇い揉ませてもらってよろしいですか」

 

優菜「3は論外だろ」

 

結果2

 

士道「・・・え、えぇぇ・・・」

 

ウィッチ?「?どうしたのかしら?」

 

士道「あ、あの・・・僕・・・何もわからないですぅ。逃げ遅れて、気づいたら、ここにいて・・・」

 

ウィッチ?「・・・・!ふぅん・・・そうなの。お名前は?」

 

士道「え、ええと・・・五河士道です」

 

ウィッチ?「士道君ね。うふふ、可愛いお名前」

 

士道「あ、あの、あなたは・・・」

 

七罪「私は七罪。まあ・・・貴方達には〈ウィッチ〉って呼ばれているみたいだけど」

 

士道「七罪・・・さん」

 

七罪「ふふっ、七罪でいいわよ。敬語もいらないわ。堅苦しいのは好きじゃないの」

 

士道「え、ええと・・・じゃあ、七罪」

 

七罪「ああ、そうだ。ふふふ、今度人にあったら聞いておこうと思ってたんだ。ねえ、士道君。お姉さん、聞きたいことがあるんだけど、一つ質問してもいいかなぁ?」

 

士道「え?は、はあ・・・どうぞ」

 

七罪「士道君、私の事・・・綺麗だと思う?」

 

士道「へ?」

 

・・・・・

 

琴里「士道、何してるのよ。あんまり時間をかけると、七罪の機嫌を損ねるかもしれないわ」

 

士道「あ、ああ・・・凄く、綺麗だと思う」

 

七罪「!やっぱりぃ!?ねぇねぇ、士道君。具体的には?お姉さんのどんな所が綺麗?」

 

士道「え?ええと・・・その、目が切れ長で、鼻筋がスッと通ってるところとか・・・」

 

七罪「うんうん!」

 

士道「あと、すらっと背が高くて、スタイルがいいところとか」

 

七罪「あとはあとは!?」

 

士道「それに、髪もつやつやしてて綺麗だし・・・」

 

七罪「そう!分かってる!士道君わかってる!!」

 

そう叫ぶと思いっきし士道を抱きしめた

 

七罪「・・・やっぱり、この私が・・・綺麗よね・・・」

 

士道「え?」

 

七罪「あらぁ・・・?」

 

七罪が後ろを振り向いたのでその方向を士道が見る

 

士道「AST・・・!」

 

七罪「士道君、ASTを知ってるの?」

 

士道「!あ・・・」

 

夏未が士道の頭をなでながら言う

 

七罪「物知りさんね。偉い偉い」

 

士道「は、はあ・・・どうも」

 

琴里「士道!逃げなさい!」

 

ドヒュンドヒュンドヒュン

 

優斗「助けに行くか?」

 

優菜「さっきの七罪の反応だと大丈夫そうだけどな、気に入られてるっぽいし」

 

士道「う、うわ・・・っ!」

 

七罪「・・・さあ、仕事よ〈贋造魔女〉(ハニエル)」

 

箒のような天使が出てきた

 

箒の柄尻を地面に突き立てると先端が光り

 

次の瞬間

 

ポンッ

 

優菜「ポンッ?」

 

ミサイルが全てデフォルメされたようなニンジンになった

 

士道「は・・・?」

 

ニンジンが地面に着弾すると

 

BOMB

 

とギャグマンガみたいに爆発する

 

士道「い、今のは一体・・・」

 

七罪「ちょっと待っててね、士道君」

 

AST「・・!来たわよ!撃て!」

 

七罪に向かって夥しい量の弾薬をばらまく

 

七罪はさっきと同じように光をASTや弾薬に放つ

 

AST「な・・・何よこれ・・・っ!?」

 

ミサイルだけじゃなくAST達もウサギや犬やパンダになった

 

優菜「犬だ!」

 

優斗「ワンワンだ!」

 

琴里「何その食いつき・・・着ぐるみよ?」

 

七罪「うふふっ、みんな、そっちの方がカワイイわよ?」

 

ASTは混乱している

 

七罪「さ、一丁上がり。今のうちにあの人たちのいない所まで逃げちゃおうと思うけど・・・・士道君も一緒に来る?」

 

士道「え・・・いいのか?」

 

七罪「もちろん。・・・もっとお姉さんを褒めてくれたらね」

 

BOMB

 

士道「うわ・・・っ!」

 

いつの間にか誰かミサイルを撃ったらしい

 

まあニンジンだから威力はないが

 

至近距離で爆発したから砂埃で辺りが見えなくなる

 

士道は目に砂が入ったらしく目をこすっている

 

七罪「ふ・・・ふ、ふえっくしょん!」

 

七罪も砂埃で鼻が擽られてくしゃみした

 

するといきなり光る

 

光が収まり

 

士道が目を開ける

 

士道「ん・・・」

 

ビービービー

 

フラクシナスにアラームが鳴り響く

 

琴里「士道!気を付けなさい!七罪の機嫌数値が急降下しているわ!」

 

士道「・・え?」

 

砂埃が晴れて七罪が見えると

 

顔を真っ赤に染めて指導を睨みつける

 

七罪「・・・見たわね?」

 

士道「み、見たって、何を・・・・」

 

七罪「惚けないで!今、私の・・・私、の・・・!」

 

箒に跨り

 

七罪「見られた以上、ただで済ますわけにはいかない・・・!覚えてなさい。あんたの人生、おしまいにしてやるんだから・・・!」

 

するとものすごいスピードで空の彼方に消えていった

 

AST「!逃げたわよ!追いなさい!」

 

元に戻ったASTたちが追いかける

 

士道「な・・・なんなんだ、一体・・・」

 

その後緊急対策会議が開かれて先に帰された

 

次の日

 

士道はまだ帰ってないらしい

 

優斗「俺たちはこの世界でも学生か・・」

 

優菜「ほとんどそうだよな?」

 

学校に着いて職員室に行き色々準備し「8時20分までなら校内を見回っても構わないよ」と言われ出ると

 

士道が歩いていた

 

あれ?・・・会議は終わったのかな?まあ入れ違いか何かで会わなかったのだろう

 

優菜「用事は済んだのか?ならこの学校案内してくれよ」

 

士道「ん?ああお前らか、いいぜ。なら最初に連れていきたい所がある」

 

優菜「ああ」

 

体育館裏

 

優菜「・・・何でここなんだ?」

 

士道「ああ、最初に知っておいて損はないと思ってな。例えばラブレターとかで呼ばれて・・・」

 

ドンッ

 

壁ドンされた

 

士道?「こんな状況になったりな」

 

優菜「・・・」

 

サァ・・・・

 

眼が死んでいく

 

ガシッ

 

優斗「そんぐらいにしといたらどうだ?こいつも目に光が無くなってきてるぞ」

 

士道?「おっと済まない」

 

離れる

 

優斗「それにな・・・それやっていいのは俺だけなんだよ!!」

 

優菜「いやお前もダメだよ!!」

 

優斗「よし、戻ったな」

 

士道?「君も後でしっかり相手してあげるよ」

 

優斗「何言ってんだ?お前・・・キスした仲だろうが、もっと気楽に言ったらどうだ?」

 

士道?「そ、そうだな」

 

・・・・様子がおかしいな色々と

 

偽物か・・・?

 

本物の気を探ろう

 

優斗「・・・やっぱなんか違うんだよなぁ・・・」

 

士道?「な、何がだ?」

 

優斗「雰囲気?」

 

士道はフラクシナスにいるな・・・ということは

 

優菜「士道、私が最初に言ったこと覚えてる?」

 

士道?「ああ、「お前誰?」だよな!」

 

優菜「ああ、そうだな。なら私がこいつと付き合ってるのはもちろん知ってるよな?」

 

優斗に抱き着く

 

士道?「ああ、もちろん。急にそんなこと聞いてどうし」

 

ビッ

 

気の剣の先を向ける

 

優菜「バーカ、俺はこいつと付き合ってねえよ。お前誰だ?士道に化けて何しようとしてる?」

 

士道?に近寄りながら言う

 

士道?「・・・・はあ・・・君達にはもう無駄みたいね。なら・・・」

 

パアアア

 

突然士道が光だし優菜が光に包まれる

 

優斗「優菜!!」

 

士道?「それじゃあね」

 

士道?は箒に乗って飛び去った

 

優菜を見ると・・・

 

優菜「今の飛び方は七罪か・・・今のは何を・・・」

 

優斗「あっ・・・犬の着ぐるみ・・・・」

 

優菜「・・・・どうしろと・・・・そだ。クロノス、効果時間を加速」

 

ポンッ

 

優菜「戻った・・・」

 

優斗「・・・もうちょっと見たかった」

 

優菜「おい」

 

アイツまた来る気がするな

 

その後見て回り、戻って教室に上がり

 

自己紹介して昼休み

 

やっと士道が学校に着いたな

 

優菜「優斗、ちょっと来て」

 

優斗「?ああ」

 

教室を出る

 

士道「ご、ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!」

 

ダダダダダダ

 

横を一緒に走る

 

優菜「よお」

 

士道「!?お前も俺に何かされたのか!?」

 

優菜「壁ドンされた。まあ偽物だったけど」

 

士道「!俺の偽物がいるのか」

 

優菜「今はどこにいるのか知らないけどね」

 

士道「ん・・・?おう、耶俱矢、夕弦・・・って・・・」

 

優菜「何で水着?」

 

夕弦「発見。士道です」

 

耶俱矢「お前達も今すぐ士道から離れろ!」

 

優斗「何で?」

 

士道「も、もしかして、お前らも俺に何かされた・・・とか言うんじゃないだろうな?」

 

耶俱矢「惚けるな!先刻我は貴様にパンツを奪われたのだ!さあ早く返すがいい!!」

 

夕弦「憤慨。『俺、実は透けブラフェチなんだ』と、夕弦に水をかけたのはどこの誰ですか」

 

士道「い、いぃっ!?」

 

耶俱矢「何を考えているのかは知らぬが、油断も隙もない奴め」

 

夕弦「首肯。着替えの体操服がなくて焦りましたが、プールバッグを置きっぱなしにしていたのは僥倖でした」

 

士道「お、俺はそんなこと・・・・」

 

耶俱矢「しらばっくれるつもりか!?」

 

優菜「一旦事情は説明するから落ち着け!!」

 

岡峰「五河くん・・・!」

 

士道「た、タマちゃん・・・じゃなくて、岡峰先生」

 

岡峰先生は士道のシャツの裾を摑む

 

士道「ど、どうしたんですか、先生・・・」

 

岡峰「あ、あんなことをしておいて、何を言ってるんですかぁ・・・!も、もう私、お嫁に行けません・・・、ちゃんと責任取ってもらいますからね!」

 

士道「え、えぇッ!?」

 

優斗「ずいぶん暴れてるな・・・お前の偽物」

 

次は曲がり角から出てきた

 

男子が士道を見るなり「ひッ」っと怯えて震える

 

士道「と、殿町・・・?」

 

殿町「五河・・・くん、あの、な・・・俺、よく冗談飛ばしてたし、誤解させてたかもしれないけど・・・そういう趣味、ないから・・・」

 

士道「お前は一体何されたんだよ!?」

 

優菜「あの偽物はどうやらお前の友人関係熟知してるらしいな、変な事になったら気まずいところを的確に突いてる」

 

士道「そうらしいな・・・って」

 

士道の言葉が詰まる

 

見ている方向を見ると

 

士道の姿をした

 

七罪がいた

 

優菜「いた!」

 

手を振りながら廊下を歩いていく

 

優斗「煽るねえ」

 

士道「ま、待て・・・っ!何なんだお前は・・・!」

 

耶俱矢と夕弦が邪魔しようとするが

 

俺たちが抑える

 

耶俱矢「何をする!」

 

優菜「さっさと行けよ、士道!偽物さんによろしく言っといてくれ!」

 

士道「ああ!」

 

ダダダダダダ

 

耶俱矢「あくまで我たちの邪魔をするというのか?」

 

優菜「さあね、でもこっちにもいろいろ事情があるんでね」

 

耶俱矢「なら押し通るだけだな」

 

優菜「やれるもんならやってみろってんだ」

 

岡峰「ケンカはダメですよ!!」

 

優斗「なら俺はお前とか」

 

夕弦「疑問。なぜそんなに士道の味方をするんですか?」

 

優斗「事情が事情だからかな」

 

岡峰「ケンカはダメですって!!」

 

優菜「お前に何かした士道は士道じゃないんだよ」

 

シュッ

 

殴ろうとするが避ける

 

優菜「グーだと印象悪くなるからせめてパーにしとけよ、こんな風に」

 

ダッ

 

腹を押しながら走って壁に押し付ける

 

耶俱矢「ガハッ・・・」

 

優菜「・・・さすがに少しやりすぎたか(汗〉」

 

優斗「印象悪くなったのはお前の方だったな」

 

優菜「良くも悪くも、有名になるのはいつもの事だ」

 

優斗「それもそうだな」

 

夕弦が近づいてくる

 

蹴ってくるが防御する

 

優斗「お前はまだやるのか・・・」

 

脚を掴んで転ばせる

 

優斗「ふう・・・」

 

優菜「いや待て、十香と折紙が行ってる」

 

曲がり角を曲がるのが一瞬だが見えた

 

優菜「急ぐぞ」

 

ダダダダダダ

 

気は屋上に行っていた

 

屋上に上がると

 

士道1「十香、折紙!聞いてくれ、こいつは・・・」

 

士道2「こいつは偽物なんだ!俺に化けて、みんなに悪戯したのはこいつだったんだよ!」

 

士道1「な・・・!だ、騙されないでくれ、二人とも!本物は俺だ!」

 

士道2「何言ってやがる!俺が本物だ!」

 

優菜「・・・・どういう状況?」

 

士道1「優菜!お前ならわかるだろ?俺が本物だって言ってくれ!」

 

士道2「お前の味方するわけないだろ!?俺が本物って言ってくれ!」

 

優菜「・・・大体状況は分かった。なら私の質問に答えてもらおう」

 

士道1「わ、わかった」

 

士道2「何でも答えるぞ」

 

優菜「三つ質問をする。まず一つ目、お前の実の妹は誰だ?」

 

士道2「真那だ」

 

士道1「実の妹なら・・・真那だよな」

 

優菜「・・・フラクシナスに侵入すればわかるけどな、次だ。私のペルソナは今全部で何人?」

 

士道2「14だ」

 

士道1「12じゃないのか?」

 

十香「食い違った?」

 

優菜「最後の質問だ。次言う中で俺の知り合いにいないのは?1、モデル(杏)。2、怪盗(ザ・ファントム)。3、賢者(マーリン)。4、宇宙人(ララ)。5、ある企業の社長(春)。6、神様(そのままの意味)。7、探偵(明智)。8、生徒会長(真)。9、ハッカー(双葉)。10、勇者(尚文)。尚、答えが一つとは限らない」

 

士道2「・・・・?」

 

士道1「紙に書いてくれると嬉しいんだが」

 

優菜「メーティス、紙二つに書いて」

 

スラスラスラ

 

優菜「はい」

 

渡す

 

士道2「・・・・・5と7・・・・?」

 

士道1「・・・・・・1と5と7・・・?9もあるか?」

 

紙回収

 

優菜「まあそこまで意味はないんだが」

 

士道1「無いのかよ!!」

 

優菜「まあ最初からどっちが本物か分かってたし」

 

士道2「なら最初から言えよ!!」

 

優菜「お前らも分かってたんだろ?」

 

十香「ああ」

折紙「うん」

 

士道2「だったらせーので言ってくれ、どっちが偽物か。偽物の方を指さしてくれ」

 

優菜「せーの」

 

十香「お前が、偽物だ」

折紙「あなたが、偽物」

優菜「諦めな、偽物」

 

全員士道2を指さす

 

七罪「な・・・・!?な、何言ってるんだ、三人とも。俺が士道だぞ・・・?」

 

優菜「それは違うな」

 

???「それは違うよ!」

 

七罪「・・・なんで、わかったんだ?変身は完璧だったはず。当てずっぽうだとしても五分と五分。なんでそんなに自信を持って俺を指させたんだ?」

 

十香「なんでと言われてもな・・・なんとなくだ。確かにシドーそっくりだが、本物と並び立つと、何か匂いが違うような気がした。それだけだ」

 

折紙「あなた一人しかこの場にいなかったのなら、騙されていたかもしれない。実際、先ほどまで私は貴方を士道だと思っていた。しかし、二人士道がいて、どちらかが本物であるという条件下での問いなら話は別。あなたは本物の士道よりも瞬きが0.05秒ほど速く、また、身体の重心が士道よりも0.2度ほど左に傾いている。間違えようがない」

 

優菜「俺は・・・・アリエル、出てきて」

 

士道のポケットからアリエルが出てきた

 

士道「いつ入ったんだ!?」

 

優菜「今日最初に会った時」

 

士道「全く気付かなかった・・・」

 

優菜「後ついでに言えば・・・さっきの問題、七罪は全問正解してた」

 

七罪「ならそれこそどうして俺にしたんだ?」

 

優菜「あれは士道は知らないはずの部分を問題にした。士道は狂三といたときに俺のペルソナの数を確認したが、新しく入った二人、カマエルとメーティスは士道が狂三の影に入っていた時、つまり見ていないんだよ」

 

七罪「だがその後見てたかもしれないぜ?」

 

優菜「見てはいたかもな、だが12人を全員覚えてるとも言えないな。双葉ならともかく、士道には無理だ」

 

七罪「ぐ・・・」

 

優菜「三つめは、士道には話してないが琴里には話した。つまりお前が調べたところには書いていたわけだ・・・ちなみに5(春)はまだあってない。7(明智)は会ってはいるが相手は俺を見ていない。つまり知り合いとは呼べないわけだ」

 

七罪「な、何なの・・・何なのよ、この子達!どうかしてるわ・・・!」

 

士道「・・・いや、それは、まあ・・・」

 

優斗「否定しきれないんだが」

 

七罪が元の姿に戻る

 

十香「な・・・っ!」

 

折紙「・・・・・!」

 

七罪「あり得ない・・・あり得ない・・・あり得ないィィィッ!」

 

士道「な・・・」

 

七罪「秘密を知られた挙句、私の完璧な変身まで見抜かれたっていうの・・?嘘よ・・・こんなの嘘!絶対・・・絶対認めないんだから・・・ッ!」

 

俺たちを指さす

 

七罪「このままじゃ済まさない・・・!絶対に一泡吹かせてやるんだから・・・!」

 

箒にまたがって飛んでいく

 

士道「あ・・・お、おい!」

 

一気に飛んで行ってしまった

 

士道「く・・・」

 

十香「シドー」

折紙「士道」

 

士道「な、なんだ、二人とも」

 

十香「あやつは一体何者なのだ!?」

折紙「あの女は誰。どういう関係なの」

 

優菜「はあ・・・」

 

優斗「これからどうする?」

 

ドタドタドタ

 

耶俱矢「優菜ー!!」

 

優菜「げっ」

 

耶俱矢「さっきの恨み返させてもらう!!」

 

ガッ

 

ズザザザザ

 

優菜「詳しいことは士道が説明するってよ」

 

耶俱矢「何?では説明してもらおうか」

 

優菜「今のうちに逃げよう」

 

その後白い目で見られたのは言うまでもない

 

放課後

 

フラクシナス

 

正座中

 

琴里「初日から暴れるとはね」

 

優菜「面目ない」

 

琴里「まあ、七罪が来たんじゃ仕方ない・・・と言いたいとこだけど、暴れた相手が耶俱矢達とはね」

 

優斗「いや・・・あそこで行かれたら話がややこしくなると思ってな」

 

琴里「暴れた方がややこしいわよ」

 

優菜「いやでも・・・学校で良くも悪くも有名になるのは慣れてるというか・・・ペルソナ5は先生に逆らったし、ペルソナ4は校舎から飛び降りたし、賢者の孫は強すぎて有名になったし、TOLOVEるは宇宙人ってバレたし、暗殺教室はエンドのE組だし」

 

琴里「そ、そう・・・」

 

優菜「だから一個増えても・・・ねえ」

 

優斗「ねえ」

 

琴里「はあ・・・まあいいわ、それじゃあ帰ろっか」

 

次の日登校中

 

スタスタスタ

 

!!

 

変な気配がする

 

・・・・

 

気のせいか・・・?

 

優斗「どうかしたか?」

 

一気に飛ばして四日後

 

10月21日土曜日

 

士道家

 

士道「何でここにいるんだ・・・?」

 

優菜「昼めし食いに来た」

 

士道「家はレストランじゃないぞ」

 

優菜「・・・じゃあコンビニ弁当にするか」

 

士道「それじゃ栄養が偏る」

 

優菜「どうしろと!!」

 

サッ

 

優斗「それじゃあ、部屋に戻るわ」

 

優菜「HA☆NA☆SE!!」

 

優斗「絶対やだ」

 

琴里「何してんの?」

 

優斗「別に?」

 

・・・封筒?

 

次の日

 

優菜「昨日のは何だったんだろう?」

 

優斗「何が?」

 

優菜「封筒だよ、中身が気になるんだ」

 

優斗「昔の友達とかだろ」

 

優菜「そうか・・・にしても暇だな」

 

優斗「なんか運動するか」

 

優菜「走るか?」

 

優斗「サッカーしようぜ」

 

優菜「ボールは?」

 

優斗「金はあるだろ?」

 

優菜「お前な・・・」

 

スポーツ用品店

 

優菜「やるなら全力だ」

 

優斗「スパイクまで買うのか?」

 

優菜「服もだよ」

 

合計ざっと4万5千円

 

その後広いサッカーOKの所に来た

 

優斗「やるのか?スパイクで?」

 

優菜「やるぞ」

 

まずは体を慣らす

 

その後パスとロングパス

 

後は逆足練習とかオフェンスディフェンスの練習

 

夕方までして

 

着替えて帰った

 

道中

 

優菜「ずいぶん久しぶりにやったな」

 

優斗「だ、だな」

 

・・・なんかよそよそしいな

 

優斗『途中シャツが透けてた事は伏せとこう』

 

優菜「どうかしたか?」

 

優斗「いや、何でもない」

 

優菜「そか」

 

夜中

 

優菜「ふあぁぁ・・・トイ・・レ」

 

え?

 

何で七罪の天使が・・・?

 

何かしようとしたので

 

シュンッ

 

ミシミシミシ

 

頑丈だな

 

ドギュン

 

シュアアア

 

シュウ・・・

 

天使だしな

 

神のゴッドなら折れるだろう

 

ベキッ

 

折った

 

スウウゥゥ

 

すると消えていった

 

・・・何だったんだ?

 

とりあえず優斗をカオスの空間に入れる

 

そして俺も入って・・・

 

トイレ・・・・

 

トイレに行ってから入って寝た

 

次の日

 

優菜「結局、早めに起きちまった・・・」

 

昨日、七罪の天使が現れたぐらいだ。皆何かあったかもしれない

 

とりあえず人数確認・・・・

 

!!

 

夕弦が・・・いない!?

 

・・・話は後で聞こう

 

とりあえず学校か

 

学校には士道はいなかった

 

休みらしい

 

まあ気では琴里の横にいる

 

という事は話し合っているんだろう

 

放課後

 

琴里の次は耶俱矢

 

その次は知らない三人・・・いや誰?

 

こっちは今やってるから行ってみよう

 

見たけど・・・あれクラスメイトだな

 

・・・あいつ等に変な気はない

 

・・・どっちかていうと・・・結構純粋なんだな・・・この時代には珍しい

 

キラキラしてる

 

その夜

 

飯を食べた後

 

音を消す魔法と姿を消す魔法を使い

 

隠れてる

 

音を消すってどんなイメージかって?

 

・・・ワンピ〇スのナギナギの実の効果反転バージョン

 

優斗は寝るって言って帰った

 

リビング横の廊下で聞き耳を立てる

 

士道「・・・疲れた・・・」

 

琴里「まったく、情けない・・・とは言わないでおいてあげるわ。今日はね」

 

炭酸飲料の缶を渡す

 

士道「おう、ありがとう」

 

琴里がソファに座る

 

琴里「で、どうなったのよ、昨日、今日と調査してみて」

 

士道「・・・ん、そうだな。疑おうと思えば疑わしいやつはいたけど・・・とにかく、全員を調べてみないことにはなんとも言えないな」

 

琴里「ふうん・・・そ」

 

・・・もう少し聞こう

 

琴里「後二日で一応写真に写っていた容疑者の全て調査が終わるわ。できるだけ早く寝て、少しでも疲れを取っておきなさい」

 

写真・・・容疑者・・・放課後の三人も容疑者なのか

 

士道「ああ、そうだな。そうさせてもらうよ。でも・・・」

 

もしかしたら俺たちも入ってるのか?

 

士道「今ベッドに潜っても・・・しばらく眠れそうにはないな」

 

琴里「・・・でしょうね」

 

おっと、そろそろ12時か

 

戻ろう

 

歩き出すと・・・

 

士道「な・・・ッ!?」

 

 

シュバッ

 

戻る

 

士道「琴里!」

 

中を少し除くと

 

七罪の天使が出てた

 

天使と琴里との間に士道が琴里を守るように入っている

 

琴里「!士道!?危険よ!退いて!」

 

七罪「・・・ふふっ」

 

士道「七罪・・・ッ!?」

 

天使から声がする

 

天使の先端の鏡に七罪が映る

 

七罪「ゲーム二日目終了よ。楽しんでもらえてるかしら?」

 

ゲーム・・・あいつはゲーム感覚で何かやってるのか

 

ゲーム感覚でサマ〇ウ〇ーズのラブ〇シーン思い出した

 

士道「・・・一体どういうつもりだ」

 

七罪「どういうつもりって?」

 

士道「夕弦を・・・どこにやったんだ」

 

七罪「それは、ヒ・ミ・ツ。きちんと私を当てることが出来たら返してあげるわ。でも、もし最後まで私を当てる事が出来なかったら・・・そのときは、彼女の「存在」は私のものよ」

 

士道「存在・・・?」

 

七罪「ええ。このゲームに私が勝利した場合、消えた容疑者はもう戻らないわ。その代わり、私がその顔で、声で、姿で、そちらの世界を楽しんであげる」

 

・・・腹黒・・・・明智といい勝負だ

 

理由はたぶん明智の方が深いな

 

士道「・・・ふざけるな。そうは、させない・・・っ!」

 

七罪「なら方法は簡単よ。私を、当ててご覧なさい。・・・さあ、一体誰が私だと思う?回答時間は・・・そうね、一分もあれば十分かしら」

 

士道「回答・・・!?今か!?」

 

琴里「どうやらそのようね・・・・」

 

・・・ふむ・・・

 

七罪「ふふっ、だって、士道君たらじれったいんだもの。一日目は結局誰も指定してくれなかったし。だから少し私がナビゲートしてあげなくちゃ・・・って思ったの」

 

琴里「・・・・ふん、よく言うわ」

 

士道を見る

 

琴里「どうなの、士道。さっき、疑おうと思えば疑える人がいたって言ってたじゃない」

 

士道「ああ・・・そりゃそうなんだが、まだ確証は・・・」

 

琴里「黙ってたら、今日も一人消されて終わりでしょ。駄目元でいいから言ってみなさいよ」

 

一人消される?

 

つまり昨日は夕弦というわけか

 

士道「・・・そうだな」

 

天使の方を向く

 

士道「・・・七罪。お前が化けてるのは・・・四糸乃だ」

 

七罪「四糸乃?」

 

士道「・・・ああ、昨日、今日と調べた中に限って言うなら、一番違和感があったのが四糸乃なんだ」

 

七罪「一応聞くけれど、理由は?」

 

士道「・・・調べた中で一番、らしくない行動があったというか」

 

七罪「ふうん・・・・」

 

琴里「・・・言い方は悪いけど、もし間違ってたとしても容疑者が一人減って、消える人も一人になるはずよね」

 

七罪「あら?誰が一人って言った?」

 

士道「何?」

 

七罪「間違っていった人も、もちろんお手付きとして減るわよ」

 

琴里「なんですって?」

 

四糸乃が消えて・・・

 

もし他なら・・・

 

そして優斗も多分容疑者・・・

 

っ!!

 

ーーー

 

魔法で音は消える

 

ゲートで部屋に戻る

 

優斗・・いる!

 

ゲートを閉じて

 

カオスの空間を開き

 

優斗を投げ入れる

 

優斗「ぐえっ!」

 

俺も入る

 

入口を閉じる

 

優菜「優斗!!」

 

抱き着く

 

優斗「・・・どうかしたのか?」

 

優菜「・・・なんでもない」

 

優斗「お前が何もなくてこんなんしないだろ」

 

優菜「・・・」

 

優斗「変なとこ触るぞ?」

 

優菜「・・・っだ」

 

優斗「ん?」

 

優菜「お前が無事でよがっだ」

 

優斗「・・・泣くほどのことかよ」

 

よしよしヾ(・ω・`)

 

優斗「・・・今日は一緒に同じ布団で寝るか?」

 

優菜「・・・うん・・・」

 

一緒に入る

 

優菜は抱き着いている

 

優斗『・・・溜め込んでたのが全部出たのかもな』

 

グスッ

 

優斗『何があったんだか・・・』

 

優菜「あのな・・・?」

 

優斗「うん?」

 

優菜「詳しいことは・・・明日話すけど・・・消えていってるだろ・・・・?」

 

優斗「うん」

 

優菜「それで・・・お前がいなくなったらって考えたんだよ・・」

 

優斗「うん」

 

優菜「そしたら・・・恐怖が込み上げてきてな・・・なんだかんだ付き合い一番長いのお前だし・・・」

 

優斗「ああ」

 

優菜「お前が無事で本当に安心じだ・・・」

 

優斗「俺がそう簡単にやられるかってんだ」

 

優菜「でも・・・」

 

抱きしめる

 

優斗「俺はこればっかしか出来ねえし、ハッキリ言うとお前の方が強いし。俺はむしろたまに足引っ張るし・・・でもせめて、心の拠り所ぐらいにはなれねえかなって思ってたとこなんだよ」

 

優菜「・・・バカやろう・・・」

 

優斗「弱みを見せる所がないんなら、俺の前ぐらいならいいんだぜ?」

 

優菜「・・・うん」

 

寝た

 

次の日

 

・・・

 

なんか恥ずい

 

優斗「どうしたんだ~?昨日はあんなに泣きじゃくって抱き着いてきたのに」

 

優菜「やめろおおおお!!!」

 

優斗「なんだあ、お前、今頃になって恥ずかしくなってのか?」」

 

眼をそらす

 

優斗「図星だな」

 

優菜「うるせえ!」

 

優斗「安心しろ俺はいつでもウェルカムだ」

 

優菜「何が!?」

 

優斗「いつでも飛び込んでこい」

 

優菜「しねえからな?」

 

ギュッ

 

抱き着いてきた

 

優斗「で?結局原因は何だ?」

 

優菜「・・・・七罪だよ」

 

優斗「あの魔女か」

 

優菜「・・・七罪が何とかなるまで俺はお前と一緒にいる」

 

優斗「お?マジで?」

 

優菜「・・・お前だけだと色々心配だ」

 

優斗「俺は嬉しーぞ」

 

優菜「むうう・・・」

 

その後靴を忘れたことに気づき取りに行った

 

そして授業中に消えたやつを確認

 

・・・多分消えたのは四糸乃と昨日の三人のうちの一人・・・名前は知らね

 

放課後

 

士道はおそらく俺たち以外とは全員できたんだろう

 

次の日

 

十香がいなくなった

 

琴里から今日は学校を休んでほしいと言われた

 

士道の家に行くと

 

優菜「・・・大丈夫か?」

 

士道「ああ・・・」

 

優菜「十香がいなくなったからか」

 

士道「・・・やっぱり気づいてるのか」

 

優菜「もちろんだ、四糸乃や夕弦もだろ?」

 

士道「・・・」

 

優菜「やる気が起きないか?・・・お前、気張りすぎだ。ちょっと遊び行こうぜ」

 

士道「え?ちょっとま」

 

優菜「いいからいいから」

 

優斗も連れてきた

 

士道「何でサッカーなんだ?」

 

優菜「サッカーが好きだから」

 

士道「そ、そうか」

 

その後サッカーして

 

休み

 

優菜「どうだ?」

 

士道「ああ、たまにはスポーツもいいな」

 

優菜「だろ?」

 

士道「・・・優菜、頼みがある」

 

優菜「なんだ?」

 

士道「俺とキスしてくれ!」

 

優菜「おことわり」

 

士道「だ、だよな・・あはは・・・」

 

優菜「七罪だろ?」

 

士道「・・・そこまで知ってるのか」

 

優菜「今のも、いつもと違うところを探すためだろ?なら俺たちは大丈夫だ」

 

士道「どうしてだ?」

 

優菜「姿や声は真似れても、能力までは無理だ。俺たちはペルソナが出せる、アリエル」

 

アリエル「はい」

 

優斗「イフリート」

 

イフリート「おう」

 

優菜「な?だから俺たちは違うぞ」

 

士道「・・・だな・・・それじゃあもうちょっとやるか」

 

優菜「よし、それならとっておき見せてやるよ」

 

士道「とっておき?」

 

優菜「行くぞ」

 

ダダダダ

 

ドンッ

 

無回転シュートを蹴る

 

相当ぶれて壁に当たり跳ね返ってくる

 

士道「おお~・・・プロの試合で見たことある」

 

優菜「無回転は練習すれば蹴れるようになる。けど相当難しいからな」

 

跳ね返ってきたボールをトラップする

 

優菜「サッカーするならまずリフティング百回な」

 

士道「百回!?」

 

優菜「そんだけすれば、ある程度コントロールは身に着く。実際中学の時から俺やり始めたんだけど、リフティング百回が練習参加条件だったぞ。ちなみに半年で俺は終わった(※実話)」

 

士道「・・・すげえのか?」

 

優菜「わからん、周りのやつは皆小学校とかからやってたからな。そん時のキャプテンは三年かかって百回できたって言ってたぞ」

 

士道「じゃあ凄いのか・・・?」

 

優菜「らしい、たまに時間の流れが遅くなって神パス出す事とかあるけど」

 

士道「お前何もんだよ」

 

優菜「あとはマルセロの足裏トラップ?とか(伝われ)走りながらヒールリフトとかなら出来たぞ」

 

優斗「・・・マルセロのトラップしたときは皆めちゃくちゃ驚いてたけどな」

 

作者「ヒールリフトと無回転以外は体験談だぞ!」

 

優菜「うるせえ黙れ」

 

その夜

 

・・・・

 

優斗を先に帰らせて、飲み物買って部屋の前まで来てるんだが・・・

 

どうしよう、気まずい

 

ヘル「・・・何してんの?」

 

優菜「いや、入ったら昨日の思い出しちゃうから・・・」

 

ヘル「・・・自分が男っていうの忘れていったらいいじゃない」

 

優菜「それとこれとは別だろ」

 

ヘル「・・・相手がいるなら、しっかり相手するほうがいいわよ。明日にはいなくなるかもしれないんだから」

 

優菜「・・・経験談か何か?」

 

ヘル「経験談かネットで拾って来たかは・・・想像に任せるわ」

 

優菜「ネット使えるの?」

 

ヘル「カオスの空間にパソコン置いてるとこ作ってるのよ。知らなかったの?」

 

優菜「初耳なんだが・・」

 

ヘル「暇な時はそこで何か見てるわよ皆」

 

優菜「マジで?」

 

ヘル「うん」

 

消えた

 

優菜「・・・腹くくるか」

 

ガチャ

 

優斗の前に七罪の天使がいた

 

!!

 

シュンッ

 

ボッ

 

ベキッ

 

優菜「・・・懲りねえな・・・」

 

優斗「今のが七罪の天使か・・・」

 

優菜「・・・とりあえずカオスの空間に入るぞ」

 

ぐわーん

 

ヘル「あ・・・」

 

優菜「七罪の天使がもう来てたんだ」

 

ヘル「・・・じゃあここでイチャイチャするの?」

 

優菜「しねえよ!」

 

ヘル「まあ、昨日のはゆっくり見せてもらったからいいけど」

 

見られてたのかよ・・・

 

優菜「プライベート!!」

 

ヘル「それじゃあ、こっちの部屋にいるから」

 

扉が現れる

 

ガチャ

 

カオス「おう、ポテチ食うか?」

 

ヘル「食べる」

 

ガチャ

 

なんだあの生活感のある部屋は

 

優斗「イチャイチャするか?」

 

優菜「・・・考えてはいる」

優斗『いるのか・・・』

 

その後飲み物を飲む

 

優菜「はあ・・・」

 

アイツ等昨日あそこの部屋から見てたのか・・・

 

見られたくなかった・・・

 

優斗「もう寝るか・・・?」

優菜「・・・うん」

 

 眠りに入ると、ある夢を見た

 男の優斗の姿をした者が、光を発した何かに首を掴まれていた

 そちらに行こうとすると、透明の壁の様なモノがあり入れなかった

 光を発する何かは、優斗の姿をした者から、何かをはらわたからひきずり出して食べた

 それを鈍った思考で見ていた。何かは分からない。だが、これを覚えていなければならない事は分かる

 光を放った何かは優斗の姿をした者を消すと、自身も優斗の姿になった

 光を放っていた何かは、こちらを向くとこう言った

 

?「忘れろ。まだ知る時ではない」

 

 光を放っていた者は、手を突き出すと優斗の頭の中を何かが記憶を掠め取りながら駆け巡った

 すると優斗の目がパッと開いた

 

優斗「夢?・・・どんな夢だっけか」

 

 優菜の方を見ると、涎を垂らしながら寝ていた

 

優斗「まあいいや、寝よ」

 

寝た後ヘルたち

 

ヘル「それでいいのよ、甘えれるときに甘えなくちゃね」

カオス「いやいや、あれ男同士だろ?」

アウラ「世の中BLっていう部類の本もあるんですよ」

 

クロノス「それはどういう意味だ?」

 

メーティス「ボーイズラブですね。男同士が恋愛するんです」

 

イフリート「男同士が・・・?ゲイってやつか?」

 

トラ「ちょっとググってくる」

 

二分後

 

トラ「見つけたぞ」

 

アラメイ「どうだった?」

 

トラ「ゲイは「男の体だが心は女で、男が好き」な男。ホモは「男の心と体で、男が好き」な男。ちなみに「にゅはーふ」?っていうのは心も体も女になって、男が好きな男。らしいぞ。Yahoo!知恵袋で言ってた」

 

ガイア「優菜さんは、心は男ですから「にゅーはーふ」・・でしたか?ではないですね」

 

トラ「ああ、だから優菜はどう言われるんだ?と思って調べておいた」

 

カマエル「さすがですね」

 

ホバル「敬語やめていいんだよ?」

 

トラ「優菜は「にょたいか」というらしい」

 

ウンディーネ「にょたいか?」

 

トラ「男が何かのきっかけで女になるという・・・本や小説などで書かれることもある。ネットでも偉人などがにょたいかした絵とかがあったな」

 

ウンディーネ「そういえば・・・前見たことあるわね。海外では「日本は凄い」って言われてるぐらい完成度が高いらしいわ。ゴキブリとかも擬人化っていうので書いてる人もいるぐらいだし」

 

アリエル「Gをですか・・!?」

 

イフリート「お前ゴキブリの事Gって言うのか」

 

ウンディーネ「海外では「発想が凄い」「頭の中どうなってるの?」「狂ってる(誉め言葉)」とか言ってる人もいるし」

 

イフリート「最後のやつ絶対日本人だろ」

 

二日後

 

士道は悩みに悩んだが、未だに七罪は出てこない

 

指名と消える人合わせて四人消えた

 

士道のクラスメイトの残り二人と男友達・・・殿街とかいったか?・・・おっと漢字が違う殿町ね。そして先生が消えた

 

優菜「・・・どう考えても焦ってるな、士道は」

 

優斗「そうだな」

 

ピンポーン

 

優菜「誰だ?」

 

ガチャ

 

優菜「はーい」

 

ラタトスクの人「優菜と優斗だな?ついて来てもらう」

 

優菜「・・七罪の事に関してですよね?」

 

ラタトスクの人「そうだ、来てくれるね?」

 

優菜「分かりました」

 

車に乗る

 

ラタトスクの人「大体のことは把握してるようだから、大体は省かせてもらう」

 

今から行くところに士道と残りの容疑者がいるとのことだ

 

そして着くと

 

耶俱矢と美九、そして折紙がいた

 

耶俱矢「何だ、お前たちも呼ばれたのか」

 

美九「あら、優菜さんじゃないですかぁ」

 

折紙「・・・男の方は誰」

 

優菜「お前は知らなかったか・・・もう一人いただろ?アイツが男に戻ったんだよ」

 

折紙「・・・男だったの」

 

優菜「そこからかよ」

 

ラタトスクの人「では、あちらの扉の先に士道さん達はいますので」

 

ガチャ

 

なんだこの薄暗い部屋は

 

耶俱矢「くく、なんともお誂え向きではないか。我が、彼の蛇王に審判を下すに相応しき舞台よ」

 

美九「すごーい、なんだか秘密基地みたいですねー」

 

折紙「・・・」

 

優菜「で?今度はどういう話?」

 

全員座る

 

琴里「・・・よく来てくれたわね、みんな」

 

士道「・・・みんな、もう話は聞いてると思う。まずは・・・謝らせてくれ。ごめん。俺のせいで皆を巻き込んじまった。・・・本当に、ごめん」

 

耶俱矢「ふん、気にするでない。どちらかと言えば、そのような重大な問題を我らに黙っていたことを謝ってほしいくらいだな」

 

美九「うーん、あのデートは調査の一環だったわけですかー。それは少し残念ですねー」

 

折紙「・・・・」

 

士道「身勝手だってのは分かってる。でも・・・頼む。皆の力を・・・貸してくれ・・・っ!」

 

折紙「士道、一体これはどういうこと」

 

士道「!すまない、折紙。でも、頼む。お前の力が必要なんだ」

 

折紙「勘違いしないで欲しい。士道に力を貸すのは当然。精霊がかかわっているのであればなおさらに。・・・私が聞いているのは、そのことではない」

 

士道「え?っていうと・・・」

 

折紙「ここは、一体どこ?先ほど私達に事情を説明したのは一体誰?前からずっと思っていた。貴方は一体、何と関わりを持っているの?」

 

士道「そ、それは・・・」

 

琴里「あんまり細かいことを気にしすぎると、皴が増えるわよ」

 

折紙「・・・五河、琴里」

 

琴里「・・・何よ」

 

・・・

 

空気が重いよ!

 

折紙「・・・話は、後で聞く。とにかく、士道に協力することに異論はない」

 

士道「あ、ああ・・・ありがとう、折紙」

 

折紙「構わない。でも」

 

士道「でも?」

 

折紙「急に呼び出されたから、少し、期待した」

 

士道「・・・それは・・・なんというか、すまん」

 

耶俱矢「くく、話は纏まったようだな」

 

バッと両手を広げてポーズを取りながら高らかに声を上げた

 

耶俱矢「ならば始めようではないか。我らが中に潜みし悪逆の物を炙り出す、選別の議を!」

 

琴里「あら、随分気合が入ってるわね」

 

耶俱矢「当然ではないか!この中に、夕弦を拐かした不届き者がおるのであろう!?ならばそやつを見つけだし、相応の代償を支払わせてやらねば・・・気が済まないし・・!」

 

今素が出たな

 

それに気づきコホンと咳払いする

 

耶俱矢「とにかくだ!夕弦たちを消した精霊とやらは、我が必ず見つけてみせる!」

 

琴里「はいはい、気合十分なのは分かったから、とりあえず落ち着きなさい。状況は、この部屋に入る前に説明した通りよ。この中に一人、変身能力を持った精霊が紛れ込んでいて、私達はそれを見つけなければならない。今まで行った調査の結果は、この資料に纏められるわ。何か質問や気になることがあったら、どんな小さいことでも構わない。遠慮なく言ってちょうだい」

 

美九「なるほどー・・・あの時のダーリンの質問はこういう意味だったんですよねぇ」

 

折紙「・・・だーりん?」

 

士道「ま、まあ、それは後でいいじゃないか」

 

折紙「・・・・・」

 

耶俱矢「して、士道。その七罪とやらは、一体どんな容貌をしておるのだ」

 

士道「え?ああ、それは・・・」

 

琴里「・・・見るもおぞましい、酷い不細工面よ。例えるなら、車に轢かれたヒキガエルみたいな。ギョロっとした目は異様に離れ、鼻は豚のように上を向いていて、肌は月のクレーターみたいな痘痕だらけだったわね。体も丸々太っていて、もうバストウエストヒップが全部同じ数字じゃないかと思えるくらいの酷い体型よ。そしてとにかく顔が大きいの。多分三等身暗いじゃないかしら。なんかもう精霊ってよりモンスターね」

 

・・・・

 

え?

 

士道「おい、琴里・・・」

 

琴里「しっ・・・」

 

優菜「お前なあ・・・色々言いすぎじゃないか?嘘でも流石に可哀そうだぞ・・・」

 

・・・他も( ゚д゚)って顔になってえる

 

琴里「・・・ええ冗談よ。これを見てちょうだい」

 

端末に七罪の姿が映る

 

美九「えぇー・・・話と全然違うじゃないですかー。琴里ちゃんたら怖い子」

 

琴里「他に何かある?」

 

耶俱矢「しかし、士道や琴里がこれだけやって尻尾も掴めぬというのは、些か気になるな。そもそもこの中にその七罪とやらがいるのは確かなのだろうな?実は誰かに化けているなどというのは嘘で、慌てる士道を見て愉悦に浸りたかっただけ、という可能性もあるのではないか?」

 

琴里「・・・もちろん、その可能性もゼロじゃないわ。でも・・・」

 

士道「ああ。俺もそんなに長い時間話したわけじゃないんだけど・・・たぶん、嘘はついてないと思う」

 

耶俱矢「ほう?何故基の様な事が言えるのだ?相手は夕弦たちを消してしまうような精霊なのだぞ?信頼せよという方が難しかろう」

 

士道「ん、なんていうのかな・・・七罪は、自分の能力にもの凄い自信を持ってるように感じたんだ。それに、七罪は確かに『この中に私がいる』って明言した。ルールの隙を衝くならともかく、明らかなルール違反はしてこないと思う」

 

耶俱矢「ふむ・・・なるほどな。まあ、直接七罪と会話をしたお主が言うのだ。信じようではないか」

 

折紙「士道。精霊〈ウィッチ〉が送ってきたという写真とカードを見せてもらうことは可能?」

 

士道「ああ、もちろん」

 

士道が鞄から白い封筒を出して折紙に渡す

 

折紙が中の写真とカードを並べる

 

・・・あ

 

見ると俺の写真はカメラにどう見ても感づいているように、カメラと目が合っている

 

・・・七罪と学校であった次の日だったか?あの時撮られたのか

 

耶俱矢「ふん・・・なるほどな。隠し撮りをしておったということか」

 

美九「ちょっとー!私目が半開きなんですけどぉー!」

 

折紙「・・・一つ、確認しておきたいことがある」

 

士道「ああ、なんだ?」

 

折紙「〈ウィッチ〉の変身能力というのは、人間や精霊以外のものに変身することも可能なの?」

 

士道「え・・・?人間や精霊以外の・・・?」

 

折紙「そう。もっと詳しく言うのなら、生命活動を行っていない物質、また、元の姿から明らかに体積の違う存在に変身することは可能か、ということ。たとえば、手のひらに収まるくらいの大きさになったり、紙のように薄くなったり」

 

士道「多分可能だ。ただ、極端に大きさの違うものに変身できるかどうかは・・・わからない」

 

折紙「不可能とは言い切れない、ということ?」

 

士道「ああ・・・そうだな」

 

折紙「そう」

 

優斗「お前はどう思う?」

 

優菜「耶俱矢はないと思うな・・・折紙もさっきの反応じゃないと思うし、美九は・・・うん」

 

美九「うんって何ですか!?」

 

優菜「まあ、気は同じだから本物だろ」

 

優斗「じゃあ消去法で琴里か」

 

優菜「・・・俺ならここに残ってる奴らには絶対に化けないけどな」

 

士道「どうしてだ?」

 

優菜「耶俱矢は中二病入ってるし、琴里は士道と長年住んでるから圧倒的にバレやすい。折紙はアレだから絶対になりたくないし、美九はアイドルがしんどい」

 

優斗「それ全滅じゃねえか」

 

優菜「俺だったら、もっとボロが出にくい奴にする。一応今いない奴も言うと夕弦はない・・・士道の友達や先生は性格を知らないが・・・士道はどう思った?」

 

士道「俺は皆は違うと思う」

 

優菜「だろうな。先生はブラックって言うし、女の子たちは仲がいいからちょっとした事でバレるかもしれない。男の・・・殿町だったか。あいつと風呂に行ったんだろ?」

 

士道「・・・何で知ってるんだ?」

 

優菜「俺はいつでもどこでも気を感じれば、そいつがどこにいるかは分かる。何をしてるまでは分からないがな」

 

琴里「初耳なんだけど・・・」

 

優斗「・・・すまん、詳しく言うの忘れてた」

 

優菜「お前と誰かが風呂に行くのを感じた。まあ一緒に風呂に行けるヤツなんて男以外は無理だからな。だから殿町だと思った。・・・どうせなんかして逃げられたんだろ?急激に気が変化したからな」

 

士道「う・・・」

 

優菜「だから俺は人の中にはいないと思う。俺だったらもっと安全な場所から見ようとする」

 

耶俱矢「どういうことだ?」

 

折紙「こういうこと?」

 

ドンッ

 

写真を重ねてナイフで全部一気に刺した

 

いやいやいやいや

 

士道「い・・・ッ!?」

 

折紙「これが最も簡潔、かつ速やかな確認方法」

 

優菜「違う、そうじゃない・・・てか怖い・・・いつも持ってるのか?・・・俺がさっき今いない人まで言ったたのは七罪の気を感じないからだ」

 

琴里「どういうこと?」

 

優菜「既にこの世界にはいないって事だ」

 

士道「だったら本当に今までの容疑者の中にいるのか?」

 

ダ〇ガ〇ロ〇パの江ノ島みたいなことするな・・・

 

作者「ダンロンやろうぜ!VITAかPS4買ったら売ってるはず・・・マジでおもろいよ」

 

優菜「・・・さっきの折紙の話の通りなら・・・写真の中に映ってるものなら、なんにでもなれる・・・なら服や靴、身につけていたものや周りにいた生き物も容疑者になる」

 

グワン

 

七罪の天使が部屋の真ん中に現れる

 

皆「な・・・っ!?」

 

部屋の時計は23時10分・・・まだ0時まで50分も残っている

 

士道「どういうことだ?まだ今日は過ぎてないじゃないか!」

 

鏡に七罪が映る

 

七罪「・・・うふふ、そう慌てないの。最後の夜なんだから、もっと楽しみましょう。最後の夜の特別ルールよ。今日の指名時間は、いつもの10倍、10分間あげるわ。10分で私を当てられなかった場合、もしくは指名がなかった場合、また10分間の指名時間をあげる。最終的に、容疑者が一人になるまでに私を当てられなかったらあなたの負けよ。今ここにいるみんなの「存在」はすべて私がいただくわ」

 

士道「く・・・!」

 

琴里「50分・・・ね。また、いやらしいことを考えるわ」

 

士道「どういう・・・ことだ?」

 

折紙「・・・残った容疑者は四名。今から、一度も犯人を指名できずにタイムオーバーを迎えた場合、ちょうど午前0時には、容疑者が一人だけ残る事になる。つまり〈ウィッチ〉は、日付が変わるのと同時に、このゲームを終わらせるつもり」

 

士道「・・・ぐ」

 

・・・・まあ、大体予想はついてるけど

 

七罪「ああ、そうそう。せっかくみんな集まってくれてるんだし、今日は士道君以外が私を指名しても構わないわよ。でももちろん、指名タイミングは10分に一回だから、よく考えて指名してね。もし投票が同数の場合は、その指名は無効とさせてもらうから」

 

士道「・・・・随分と、勝手してくれるな」

 

琴里「・・・ちょうどいいわ。ゲームマスターに確認しておきたいことがあるの」

 

七罪「あら、何かしら?」

 

琴里「このゲームのルールは、この写真の中にあなたがいる。当てられなかった場合、一日につき一人が消されてしまう。犯人の指名を間違った場合、間違えられた人も消えてしまう・・・で会っているのよね?」

 

七罪「さぁ、どうでしょう・・・と言いたいところだけれど、まあ、それくらいなら答えてあげる。・・・貴方の認識に間違いはないわ」

 

琴里「・・・そ」

 

優菜「・・・話を遮られたが、さっき言った通り俺は人の中には七罪はいないと思う」

 

琴里「あら?それはまだ分からないわよ?」

 

優菜「・・・話を聞こうか」

 

琴里「だってそれって・・・・あなたが七罪だとしたら折紙の流れからそう言えば、ほぼ確実にそっちに目が傾くわ。そうしたらあなたには完全に目が向かなくなるわ」

 

優菜「俺と優斗はペルソナが使えるんだぞ?それが本物って証拠だろ」

 

琴里「七罪の変身能力なら可能だわ」

 

優菜「・・・お前は俺が七罪で着眼点を逸らそうとしてると」

 

琴里「ええ」

 

優斗「・・・まあいつもなら抱き着いてはこないよな・・・なら本当に・・・?」

 

琴里「いつもと違うところがあったの?」

 

優菜「バカ!言うな!!やめろ!!」

 

優斗「・・・」

 

目を見るが・・・

 

優斗「実はこの前から頭の中の何かがほどけたみたいに甘えてきてな。抱き着いたりキスしたり」

 

ビッ

 

優菜「それ以上言うな」

 

気の剣を首に突き立てる

 

優斗「・・・これは危ねえよ」

 

琴里「ちょ、ちょっと!」

 

優菜「黙れ」

 

ぞわぞわぞわ

 

耶俱矢「な・・・なにこれ・・・!」

 

折紙「何ていう殺気・・・!!」

 

士道「優菜!一旦落ち着け・・・!!」

 

美九「・・・」

 

美九は泡を吹いている

 

優斗「・・・やるの?」

 

優菜「言ったお前が悪い」

 

シュンッ

 

ドンッ

 

同時に顔面を殴る

 

拳をすぐにほどき

 

優斗の首を掴んで地面に叩きつける

 

ドガァ

 

馬乗りし

 

思いっきり殴ろうとすると

 

ドゴォ

 

ギリギリ避けられ

 

腹を蹴られる

 

少し浮いて

 

その間に蹴った反動で優斗が起き上がる

 

そして優斗が右足の蹴りを入れるが

 

ガードする

 

攻撃の反動で一回転しこっちも左足で蹴りを入れようとしたが

 

脚を掴まれ

 

引っ張られ仰向けに押し倒される

 

その上に乗っかる

 

優斗「正気に戻れ」

 

ペシッ

 

優菜「あべっ・・・」

 

スウウゥゥ

 

士道「殺気が・・・消えた?」

 

琴里「さすがに煽りすぎたかしら・・・」

 

耶俱矢「やりすぎ!」

 

美九「・・・」

 

士道「あっ美九・・・」

 

美九「ハッ!・・・今何が起きたんですか?」

 

優斗「いきなり暴れるなって」

 

優菜「いや普通言わないよね!?普通隠れて裏でイチャイチャするもんでしょ!?」

 

優斗「ごめんて」

 

優菜「ごめんで済んだら警察はいらんのじゃあああああ!!」

 

ペシッ

 

優菜「ギャッ・・・」

 

優斗「・・・落ち着いたか?」

 

優菜「・・・ああ・・・でもお前が悪」

 

ペシッ

 

優菜「音の割に結構痛いんだよ!?」

 

士道「お前らそろそろ夫婦喧嘩はやめろよ」

 

優菜「夫婦!?」

 

七罪「・・えっと・・・そろそろ時間だけど・・・どうする?」

 

士道「ほら七罪まで困ってるじゃねえか・・・」

 

優菜「・・・」

 

ドンッ

 

優斗をどかして

 

部屋の隅に体操座りで座る

 

優斗「あちゃー・・・」

 

近付いて

 

ズルズル

 

壁との間に

 

入れる隙間を作り

 

そこに座る

 

よしよしヾ(・ω・`)

 

士道「・・・どうすればいいんだ、これ・・・」

 

七罪「とりあえず・・・誰か指名してくれないと・・・・」

 

優斗「・・・それってさ、全部まとめたりできないの?」

 

士道「え?」

 

優斗「あと40分あるなら最後まで全部まとめてやったりとかできないのか?」

 

琴里「どういうこと?説明の仕方が下手過ぎてわからないんだけど」

 

優菜「・・・・残りの指名を全部まとめて最後に持ってくって事だよ」

 

耶俱矢「それでは最後の指名の重みが増すではないか!」

 

優菜「優斗はそれを考慮してでも考える方に時間を裂いたほうがいいと思ったんだよ。指名を続けて焦るより、最後まで考えた方が良いって事だ」

 

優斗『・・・そこまで考えてないけど』

 

折紙「なら貴女は何が怪しい思うの」

 

優菜「・・・美九の髪飾りによしのんに先生の眼鏡とかの身につけるものに化けてると思う・・・もしよしのんに化けてるとしたら、士道ならわかったりするだろうけどな」

 

士道「よしのん・・・」

 

ギュ

 

優菜「ギャッ」

 

美九「ギャッ?」

 

へなへなへな

 

優菜「ゆう・・・と・・・お前・・・」

 

尻尾を・・・掴むな・・・!!

 

優斗「優菜は尻尾を掴まれたらこんな風に力が抜けるんだ。まあこれが本物って証拠だな」

 

琴里「・・・何で今?」

 

優斗「ん?容疑を晴らしたほうがいいと思って」

 

優菜「放・・・せ・・・」

 

ギュッ

 

優菜「ぎゃあああああ!!!」

 

琴里「・・・まあ、それを知ってるって事は優斗も本物そうね」

 

士道「もしか、して・・・」

 

今のいざこざのうちに何か思い出したらしい

 

耶俱矢「何か思い出したか!?」

 

士道「『この中に、私がいる。誰が私か、当てられる?』・・・・」

 

一つの写真を見る

 

士道「・・・七罪。一つ確認したいことがある」

 

七罪「ふうん?何かしら命乞いなら聞かないわよ」

 

士道「・・・お前の送ってきた写真は12枚。でも、容疑者の数は・・・本当に12人か?」

 

七罪「ふふ、さあて、どうかしらねぇ」

 

・・・やっぱりか

 

優菜「そろそろ放せ・・・」

 

スッ

 

尻尾を放す

 

優菜「容疑者は全部で12人と1体だ」

 

折紙「どういうこと」

 

士道「七罪は最初から安全圏にいたんだ。普通ならよしのんは容疑者には入らないが・・・折紙と優菜のおかげで分かった。調査一日目、四糸乃とよしのんが仮装をして俺の家に来た時・・・最初にドアの隙間から顔を出したよしのんに驚いて、持ってた携帯を投げちまったんだ」

 

琴里「そういえば・・・そんな映像を見た気がするわね」

 

士道「でも、よしのんは、その形態を綺麗に避けてみせたんだ。まるで、携帯が飛んでくるのが見えたみたいに。・・・四糸乃の目は、確かにドアの向こうにあったのに」

 

琴里「あ・・・!」

 

士道「それに・・・もう一つ。俺が昔のことを確かめようと会話を振った時、よしのんは、折紙の家にいたときのことを話したんだ。確かに、四糸乃がよしのんをなくしたとき、俺はよしのんを折紙の部屋で見つけた。でも・・・知るはずがないんだよ。四糸乃から離れたよしのんは、ただの人形なんだから」

 

折紙「!やはりあの時なくなったのは士道が持って行ったからなの」

 

優菜「・・・今はスルーするね」

 

士道「お前は声を発してしまった。動きも声も、すべて四糸乃に任せていればよかったのに・・・!情報を補足して疑いを晴らそうとしたのか、余裕をかましてヒントを与えたつもりなのかは知らないが、一言だけ、言葉を発してしまったんだ・・・!さあ、どうなんだ、七罪!お前が化けていたのは、よしのんなのか!?」

 

七罪「それは・・・」

 

ブルブルブル

 

ブブブブブブブブ

 

天使が突然震えだす

 

ピシッ

 

ピシピシピシピシ

 

パアアア

 

今までより強力な・・・まるで部屋の真ん中に太陽があるような光を放つ

 

士道「く・・・」

 

琴里「な、何よ、これ・・・!」

 

美九「きゃぁっ!」

 

耶俱矢「何だこの光は・・・!」

 

優斗「優菜!」

 

優斗は優菜を光から庇うように抱き着く

 

優菜「ちょ」

 

スウウゥゥ

 

光が消えていく

 

すると周りには消えていた人たちが現れていた

 

士道「!みんな!」

 

十香「こ、ここは・・・一体・・・」

 

耶俱矢「夕弦!夕弦!」

 

耶俱矢が夕弦の体をゆする

 

夕弦「朦朧。耶俱・・・・矢。相変わらず・・・騒々しいです」

 

耶俱矢「!夕弦・・・っ!」

 

耶俱矢が夕弦に抱き着く

 

夕弦も優しく抱き着き返す

 

先生や殿町、女子三人衆は気絶したままだった

 

士道「よかった・・・みんな・・無事で」

 

十香「シドー!」

 

十香が士道に駆け寄る

 

十香「な、何があったのだ?ここはどこだ?」

 

士道「・・・おう」

 

十香「ぬ・・・・っ、どうしたのだシドー。・・・むー・・・」

 

ふう・・・終わったか・・・

 

しっかし・・・七罪にはダ〇ガ〇ロ〇パ全シリーズやった後人狼やってみてほしい

 

士道「!あれは・・・!七罪・・・!」

 

七罪に近付くが・・・

 

あれ?なんか小さくない?

 

士道「・・・俺たちの勝ちだ。観念してもらうぞ」

 

七罪「・・・っ」

 

ゆっくりと顔をあげる

 

士道「・・・え?」

 

・・・小学生かな?

 

小さいし詳しくは買って見てほしいから言わないが少なくともさっきまでの七罪とは別人だ

 

士道「お前・・・七罪・・・なのか?」

 

七罪「あ、あ、あああ・・・ッ!?」

 

帽子のつばを握って姿を隠すように被る

 

士道「これは・・・一体・・・」

 

琴里「・・・なるほどね・・・以前士道が会ったのは、霊力を使って変身した姿だったってわけね」

 

士道「あ・・・」

 

七罪「・・・・ッ!〈贋造魔女〉(ハニエル)・・・っ!」

 

天使で元の姿に戻る

 

七罪「知った・・・な。知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったな知ったなァァァァァァァァァー----ッ!」

 

・・・なんかデジャブ

 

七罪「一度ならず二度までも・・・私の秘密を見たな・・・っ!ゆ、ゆゆ許さない。絶対に許さない。全員、全員タダじゃ済まさないィィィィィッ!」

 

天使を掲げる

 

七罪「〈贋造魔女〉(ハニエル)・・・!!」

 

士道「な・・・っ!?」

 

パアアア

 

士道「く・・・」

 

スウウゥゥ

 

これ・・・は・・・

 

十香「シドー!シドー!」

 

視点が低く・・・というか全体的に小さくなったというか

 

十香「シドー、なんだこれは。体が思うように動かんぞ・・・!?」

 

士道「な、な・・・!」

 

優菜「なんじゃこりゃあああああああ!!」

 

士道「これは・・・・一体・・・」

 

七罪「ふふ、ふふふふふふふ・・・っいい様だわ・・・っ!あんたたちみぃーんな、ずっとちびすけのままでいればいいのよ・・・っ!」

 

天使に跨って天井に穴を開けて逃げていく

 

士道「まッ、待て!七罪!七罪ぃぃぃっ!」



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第四話

10月29日

 

日曜日

 

五河家

 

日曜はぐうたら過ごしたい・・・のだが

 

十香「シドー!おなかがすいたぞ、シドー!」

 

折紙「しどう、おしっこ。ひとりではできない。ついてきて、しどう」

 

美九「だーりーん!だーりーん!」

 

四糸乃「あ、あの・・・しどうさん・・・」

 

琴里「みんなちょっとおちつきなさい!って、あ!かぐや、それわたしのチュッパチャプスじゃないの!」

 

十香「シドー!ごはんがたべたいぞ、シドー!」

 

耶俱矢「くく、ちいさきものよ。さまつなことにこうでいするは、おのがわいしょうさをろていするにほかならんぞ」

 

夕弦「しゅこう。ひとつくらいいいではないですか」

 

琴里「って、あなたも!かえしなさいよー!」

 

四糸乃「う・・・っ、うぇぇぇぇぇぇ・・・」

 

よしのん「ああっ、ほら、だいじょーぶ、だいじょーぶ」

 

折紙「しどう、もれてしまう」

 

耶俱矢「くーくくく!いちどわがりょうちにはいったものはかえせぬなー!」

 

夕弦「とうぼう。かえしてほしかったらつかまえてみるがいいです」

 

美九「だーりーん!だーりーん!」

 

the大☆惨☆事

 

優斗「学級崩壊してるみたいだな・・・?」

 

優菜「どうすればいいんだ・・・・」

 

士道も頭を抱えてる

 

士道「七罪・・・一体、なんでこんな・・・」

 

十香「シドー!シドー!」

 

折紙「しどう、そろそろげんかい」

 

四糸乃「う、うう・・・」

 

琴里「この、まちなさいよっ!」

 

耶俱矢「ふはは!ここまでくるがいい!」

 

夕弦「ちょうしょう。そのていどですか」

 

美九「だーりーん!だーりーん!」

 

士道「わかった!わかったからとりあえず皆一旦落ち着いてくれ・・・!」

 

令音「・・・お邪魔するよ」

 

士道「令音さん!」

 

令音「・・・大変そうだね、シン」

 

耶俱矢と夕弦の首根っこを掴み動きを止める

 

耶俱矢「のあッ!?」

 

夕弦「しょうげき。くはっ」

 

令音「・・・耶俱矢、夕弦。人のものを取ってはいけないよ。君たちも、自分のお菓子を勝手に食べられたらいやだろう?」

 

耶俱矢「ぐむ・・・」

 

夕弦「・・・はんせい。すいません」

 

令音「・・・よし、では二人で琴里に謝ろう」

 

耶俱矢「ふん・・・すまなかったな」

 

夕弦「しゃざい。もうしません」

 

令音「・・・どうだろう、琴里。取られた分のキャンディは後で補充しておく。彼女たちを許してやってはくれないだろうか」

 

琴里「も、もういいわよ、別に。・・・私も、分けてあげなくて悪かったわ」

 

令音「・・・ん、三人とも、いい子だ・・・さて、そちらはどうしたのかな」

 

 令音さんは士道にしがみついてる。十香、折紙、四糸乃、美九の方を見る

 

令音「・・・十香、今シンはちょっとだけ忙しいんだ。ご飯はもう少し待ってくれるかな?その代わり、特別にこのクッキーを上げよう。・・・折紙、シンは一人でトイレに行ける子が好きだと言っていたよ。・・・四糸乃、安心したまえ。君が朝、食器を壊してしまった事なんて、シンは気にしてないさ。・・・美九、シンはちゃんと君の声を聞いているよ。無視しているわけではないんだ」

 

・・・鮮やかだ

 

士道「すいません・・・助かりました。俺だけではどうにもならなくて・・・」

 

令音「・・・優菜たちはダメだったのかい?」

 

士道「・・・なんかずっと明後日の方向を見てました」

 

令音「・・・まあ、皆の世話を任せてしまってすまなく思っているよ」

 

士道「いえ、七罪の反応を捜してくれてるのはわかってますから。にしても・・・すごいですね、令音さん。まるでお母さんみたいだ」

 

・・・ちょっと待て令音さんって独身だったよな?

 

独身の女性にお母さんみたいはいかんぜよ・・・

 

士道も気づいたらしい

 

士道「す、すいません。違うんです。そういう意味じゃなくて・・・」

 

令音「・・・いや、構わないよ」

 

士道「そ、そういえば、令音さん。七罪は見つかったんですか?」

 

令音「・・・やはり七罪は霊波を隠蔽することができる様だ。広範囲に観測機を回しているが、未だに反応は見受けられない。・・・無論、既に臨界に消失しているという可能性もあるが」

 

士道「そう・・・ですか・・・でも・・何で七罪はこんなことをしたんでしょう」

 

令音「・・・そうだね、あの場から逃走するための緊急措置という可能性もあるし、精霊たちの戦力をそぐことにより、君に何らかの警告を残していったとも考えられる。あとは・・・」

 

士道「あとは?」

 

令音「・・・単なる嫌がらせ、かな」

 

士道「・・・・」

 

SO・RE・DAー(ベストハウス風)

 

その夜

 

士道の部屋と琴里の部屋に分かれてみんな寝た

 

折紙は「やることがある」と名残惜しそうに帰ってった

 

俺と優斗はカオスの空間に入る

 

優菜「・・・どうにかして戻さないとな」

 

優斗「いつまでもこれじゃ流石に過ごしにくいな」

 

優菜「・・・俺は今この状況で別世界に行ったらこのままいってしまう気がする」

 

優斗「つまり?」

 

優菜「ご教授しよう。つまり元の体に戻るまではこの世界から出ないほうがいいというわけだぁー!」(パラガス風)

 

優斗「・・・じゃあ寝るか」

 

優菜「うん」

 

ぐぅ・・・・

 

次の日

 

寝坊したんだけど

 

優菜「起きろ!今の時間見ろ!!8時だぞ八時!HA☆TI☆ZI!!!」

 

優斗「うん・・・?この体じゃいけないだろ」

 

優菜「ハッ・・・それもそうだ・・・」

 

優斗「どうかしたかお前」

 

優菜「いつもの癖が・・・」

 

優斗「お前それ重症だぞ」

 

優菜「・・・とりあえず出ようか」

 

士道家

 

優菜「誰もいない・・・?」

 

四糸乃「あ・・・優菜さん」

 

優菜「四糸乃、他の皆は?」

 

四糸乃「琴里さんと美九さん以外は・・・学校に行きました」

 

優菜「学校!?」

 

・・・色んな意味でマズい・・・特にそこに折紙がいるなら「父がお世話になってます。母は鳶一折紙です」とかいいかねない

 

優斗「回収しに行くか」

 

優菜「クロノス」

優斗「イフリート」

 

イフリート「飛んでいくのか?」

 

優菜「いや、バレたら厄介だ・・・普通の格好とかになれたりするか?」

 

スウウゥゥ

 

イフリート「人に化けるくらいなら朝飯前だ」

 

優菜「よし、おんぶして学校までダッシュだ」

 

ダダダダダダダダダ

 

イフリート「とんでもない過ちをした気がするんだが」

 

優斗「気のせいだろ」

 

学校に着くと

 

士道が走って入っていくのが見えた

 

十香たちの気は・・職員室!?

 

優菜「急ぐぞ」

 

ダダダダダダダダダ

 

気が上に?

 

ダダダダダダ

 

ガラガラ

 

十香「シドー!」

 

遅かった・・・

 

士道の教室の入口に十香たちが・・・

 

士道「な・・・っ!?」

 

岡峰「ああっ、駄目ですよ!職員室で待っててくださいって言ったじゃないですかぁ!」

 

十香「む?なぜだタマちゃんせんせいよ。わたしはきょうしつにいてはいけないのか?」

 

岡峰「えっとですね、ここはお兄さんやお姉さんたちがお勉強をするところなので・・・」

 

十香「わたしもシドーといっしょに勉強をするぞ!」

 

岡峰「ええと、だからそれは、もう少し大きくなったらで・・」

 

耶俱矢「くく、なにをしておるか」

 

夕弦「じゃま。あとがつかえてます」

 

なんでこんなところに小学生が・・・?

 

やーん、可愛いー!

 

あれ?なんかこの子達、どこかで見たような気が・・・

 

士道「・・・ああ、こっちに来てるよ」

 

士道は琴里と話してるらしい

 

耶俱矢「おおシドー!やはりここにいたか!」

 

って止まってる場合じゃねえ!(笹食ってる場合じゃねぇ!!風)

 

耶俱矢「おいしどう、われらがにねんさんくみのたんにんに、はなしをとおすがよい。われらがやまいといってもしんじぬのだ」

 

夕弦「ためいき。がいけんでしかものごとをはんだんできないおとなです」

 

ロリコン

 

犯罪

 

ダメ、ゼッタイ

 

ほら士道に風評被害が!

 

士道「・・・おまえら、なんでここに」

 

十香「む?おかしなことをきくな。きょうはがっこうではないか。いっしょにねていたのに、きづいたらシドーがいなくなっていたのでびっくりしたぞ!」

 

!!

 

ちょっと五河くん、この子たちは・・・?

 

一体どーゆー関係で・・・?

 

ていうか一緒に寝てるの・・・?

 

距離があとちょっとの所で折紙が士道に抱き着き

 

折紙「パパ」

 

おい!!

 

士道「な・・・ッ!?」

 

パパ!?今パパって言った!?

 

えっ、パパって!?ポリネシア神話の地母神!?ギリシアの数学者!?

 

お、お嬢ちゃん、お名前は・・・?

 

折紙「五河千代紙です。いつもちちがおせわになっています」

 

やっぱり言いやがった!!

 

士道「お、おい・・・!?」

 

折紙「ママのなまえは鳶一折紙です。わたしはパパとママのあいのけっしょうです」

 

さっきの予想通り過ぎてヤバい

 

優菜「おい!何で学校まで来てるんだよ!」

 

十香「ん?おおーゆうなか」

 

士道「優菜!?十香たちを頼んでいいか?」

 

優菜「ああ」

 

今の誰?知ってる?

 

隣のクラスで見た気がするな・・・

 

クラスの人たちは色々と動揺している

 

折紙は最優先で捕まえた

 

士道「この子たちは・・・その、あれだ!親戚の子供を預かってるだけなんだよ!パパとかいうのはほら、あだ名みたいなもんでさ!」

 

えぇー・・・?

 

うーん・・・なるほど。五河の事だからそういうのもあるのかと思っちまったぜ

 

ねー。ありそうだよねー

 

でもこの子達と一緒に寝てたのは本当なんだろ?ロリコン疑惑は消えないぞ

 

士道「・・・おい」

 

アハハハハハハ

 

士道「ったく、好き勝手言いやがって・・・ほら、みんな。今日は俺も学校早退するつもりだったし、一緒に帰ろうな」

 

十香「ぬ?もうかえるのか?」

 

士道「ああ、もう目的は果たしたしな。ホームルームが終わったらすぐ行くから、ちょっと職員室で待っててくれないか?」

 

十香「むう・・・わかった。シドーがそういうならまっているぞ」

 

士道「悪いな。じゃあ少しの間・・・」

 

十香の肩に士道が手を置くと

 

スッ・・・

 

士道「え・・・・?」

 

十香「な・・・っ!」

 

士道「?どうした、十香・・・」

 

十香の服の縫製が士道が触ったところから服が解けていった

 

なんでやっ!!

 

ダッ

 

十香「な、なにをするのだシド」

 

抱えて

 

ダッシュ

 

ダダダダダダ

 

優菜「あとは任せた!」

 

優斗「任せろ」

 

トイレに入る

 

十香「いきなりなにをするのだ!」

 

優菜「ガイア、服作って」

 

ポンッ

 

優菜「はいこれ着て」

 

十香「わ、わかった」

 

優菜「じゃあ外で待ってるから」

 

出る

 

・・・十中八九七罪だろうな

 

なら近くにいるのか

 

じゃあ気を探って

 

き、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?

 

な、何よこれぇぇぇぇぇぇ!

 

ルカナァァァァァン!?

 

・・・今のはこの前の女子三人組だな

 

しっかり名前は聞いておいた

 

亜衣、麻衣、美衣だな確か

 

その頃教室前の優斗たちは

 

殿町「お、おい、やり過ぎだぞ五河・・・!」

 

殿町が肩に手を置く

 

士道「いや、俺は何も・・・」

 

パアア

 

窓の外が光り

 

パアアアン

 

殿町の服がはじけ飛んだ

 

殿町「いやぁぁぁぁッ!?」

 

奇跡的に股間は布で隠れていた

 

お、おい、何だよ今の・・・!

 

一瞬にして服を・・・!?

 

五河くんに触られたら脱がされる!?

 

士道「いや、だから、俺は・・・」

 

スパアアアン

 

岡峰「うわきゃぁぁぁっ!?」

 

今度は士道の視線の先にいたタマちゃん先生の服が吹っ飛んだ

 

岡峰「な、何するんですか五河くん!これはもう、責任取って結婚してもらうしか・・・・!」

 

士道「いや、今のは俺触ってませんよね!?」

 

まさか、視線だけで・・・!?

 

なんてこった!奴は化け物か!?

 

優斗「士道!収集つかなくなる前に逃げた方が良いぞ!」

 

士道「もうつかない気がするんだけど!?」

 

優斗「どっちにしろ七罪がいる!逃げる方が賢明だ!」

 

耶俱矢達は気づいたらしい

 

士道「・・・仕方ない、一旦帰るぞ!」

 

士道がこっちに走ってくる

 

その後ろで亜衣麻衣美衣が

 

亜衣「ちょっと待てコラ五河ァァァァッ!」

 

麻衣「次きたとき覚えてろよぉぉぉぉ!」

 

美衣「マッパに剝いてやるからなぁぁぁ!」

 

その後優菜たちと合流し

 

折紙と別れ

 

帰路に就く

 

士道「・・・・大変な目に遭った」

 

十香「だいじょうぶか、シドー」

 

優菜「このままじゃ士道が精神的にもきついし社会的にも危うくなってくるぞ」

 

士道「早く・・七罪を見つけないとな」

 

耶俱矢「くく、そうであるな。われをかようなすがたにしただいしょう、そのいのちをもってつぐなってもらうぞ」

 

夕弦「しゅこう。ぼかすかじゃんです」

 

優斗「それはやり過ぎだ」

 

士道「・・・ん?」

 

十香「おお!ドリームパークではないか!」

 

優斗「なんで士道の家がホテルになってるんだ?」

 

優菜「七罪だろ」

 

・・・さすがにこの話が広まったら面倒だな

 

優菜「・・・とりあえずさっさと入った方が良いだろ」

 

士道「ああ」

 

入っていくが

 

優斗「中は無事だな」

 

士道「中まで変わってたら大惨事だよ」

 

今のうちに

 

外に出て石を四つ取る

 

家の四隅に置き

 

全部に幻惑魔法かける

 

すると外装が元の士道の家に見えるようになる

 

まあ見えるようになるだけだから魔法無くしたらホテルだけど

 

三日後

 

士道「・・・おお」

 

優菜「・・・大丈夫か?」

 

十香「シドー、げんきがないぞ、だいじょうぶか?」

 

優斗「あれからも何度も嫌がらせされたからな」

 

パアアア

 

!?

 

シュンッ

 

優斗の腕を掴んですぐにカオスの空間に入る

 

5秒後出ると

 

皆がバニーガールに

 

優菜「・・・逃げてよかった」

 

優斗「・・・同感」

 

琴里「逃げてんじゃないわよ!」

 

優菜「しかもリビングが檻になってるし、壁がなくなってご開帳になってるし」

 

優斗「『僕だけの動物園』なんて看板掲げられてるし」

 

士道「近所にいい訳のしようがないんだが」

 

優菜「仕方ねえ・・・」

 

外に出て

 

地面に手を置く

 

手が光ると

 

ドドドドドドドドド

 

士道家の周りを土の壁が覆う

 

優菜「これで見えなくはなったはずだが」

 

パアアアア

 

土がすべてガラスの壁になる

 

ピキッ

 

優菜「ほお・・・そっちがその気ならこっちにも考えがあるぞ」

 

カオスを出す

 

優菜「範囲はこの家、誰にも干渉できない様にしろ」

 

どういう意味かって?

 

干渉できないって事は

 

スウウゥゥ

 

全部戻るという事だ

 

ポンッ

 

優菜「さあ・・・神を怒らせるという事がどういう意味か教えてやろう・・・」

 

士道「なんか変なスイッチが入ったな・・・」

 

シュンッ

 

外に出る

 

ヒュンッ

 

ドーーン

 

士道「あっ!」

 

優斗「行っちまった・・・・」

 

士道「・・・あれヤバくないか?」

 

優斗「間違いなくヤバい」

 

優菜へ

 

さすがにあの後すぐ追いかけるのは可哀そうだと思ったから泳がせておいたが

 

おいたが過ぎるぞ七罪

 

ドヒューン

 

さっき感じた気の場所はこの辺りか

 

!?

 

七罪の気が凄いスピードで逃げてる!!

 

誰かが追いかけてるな

 

・・・仕返し関係無しにヤバいな

 

仕方ねえ・・・

 

全速力だ

 

ドギューン

 

ヒューン

 

・・・・

 

あれか!

 

AST!?

 

いや

 

DEMか!

 

あの金髪は・・・

 

十香を攫った奴だったか?

 

・・・色々マズいな

 

七罪の腹が斬られてる

 

相手はあの十香を攫えるレベルで強い

 

ここは様子を見た方が

 

七罪「・・・ッ、だ、ず・・・げ・・・、死に・・・だぐ、な・・・い・・」

 

・・・やっぱ無理だわ

 

ドヒューン

 

バキイイン

 

剣を折る

 

DEM隊員「なっ!?」

 

エレン「・・・あなたは・・・」

 

優菜「そうやすやすとやられちゃあこっちのメンツが立てれねえんだよ」

 

七罪「あん・・たは・・・!!」

 

優菜「貸しを作りに来た」

 

DEM隊員「貴様!!」

 

ドギュン

 

ビュン

 

ドカーン

 

優菜「逃げるぞ、こいつら相手にするのは楽だが手加減できねえかもしれねえ」

 

エレン「手加減?なめられたものですね」

 

ヒュン

 

コオオオオ

 

ガキイイイン

 

優菜「・・・思ったよりは速いじゃん」

 

パキイイイン

 

 

DEM隊員1「ぐ・・・!?」

 

DEM隊員2「随意領域が凍結を・・・!?」

 

DEM隊員3「このままでは危険だ!随意領域を解除したのち、再展開、空中へ離脱せよ!」

 

四糸乃か?

 

耶俱矢「くくく!さかしいせんじゅつよ!まあ、ふつうであればそれがせいかいだ!」

 

夕弦「ざんねん。しかし、ゆづるたちがいるいじょう、それはあくしゅといわざるをえません」

 

ブオッ

 

DEM隊員「う、うわっ!?」

 

耶俱矢「くかかか!ぬるい!ぬるいぞ!」

 

夕弦「ちょうしょう。なさけないです」

 

優菜「ホント助かるよ」

 

士道「七罪!」

 

ダダダダダダ

 

士道「血が・・・!七罪!大丈夫か!」

 

優菜「七罪は連れて行ってくれ、こいつは俺がどうにかする」

 

優斗「俺達だろ」

 

優菜「はいはい、分かってるって」

 

エレン「貴方達も子供になっているのに勝つ気があると」

 

優斗「もちろん」

 

優菜「それじゃあ、バフデバフ全部かけて」

 

ヒュン

 

コオオオオ

 

ガキイイイン

 

優斗「準備中、もうちょっと待っとけ」

 

エレン「あなたはそう言われて待つのですか?」

 

優菜「待たないねえ」

 

もう準備は終わったから

 

ブウン

 

優斗「さあ、さっさと終わらせるぞ」

 

ピカーッ

 

優菜「・・・やっぱり超サイヤ人4は元の姿か」

 

ドヒュン

 

ドンッ

 

エレン「ぐっ・・・」

 

優菜「行くぞ」

 

ヒュンッ

 

ドガガガガガガガガガ

 

バババババババババ

 

エレン『一つ一つが重い!!』

 

交互で常に殴る

 

ドンッ

 

ヒューン

 

ドオオオン

 

優斗「なんだ、もう終わりか?」

 

気は・・・

 

相当小さくなってるな

 

まあ、精霊+宇宙人+ペルソナだから普通に無理があるけど

 

どれだけの装備揃えてもかめはめ波で一発だろうし

 

優菜「人を殺す趣味はないからな、このままでいいか」

 

優斗「このままは流石に酷じゃね?」

 

優菜「死ぬこたぁねえだろ」

 

他の皆は回収されたらしい

 

優菜「さっさと戻るか」

 

ドギューン

 

エレン「ぐ・・・・まさかあんな奴に負けるなんて・・・何てスピードとパワーなの・・・反撃する機会がなかった・・・」

 

数日後

 

姿はすでに戻ってる

 

七罪が起きたらしい

 

士道が会いに行ったが

 

ネコに引っかかれたみたいになって帰ってきた

 

優菜「七罪ってネコだっけ?」

 

士道「ちげえよ」

 

優菜「まあ、いくら命の恩人でも心はそう簡単に開かないってのは分かってたしな」

 

士道「どうやらあの子供の時の姿がコンプレックスらしい」

 

何ソレむずくね?

 

士道「しかもあと二日以内にデレさせなきゃいけない」

 

結構詰んでね?

 

士道「それで頼みがあるんだが」

 

優菜「頼み?」

 

士道「他の皆にも頼んでるんだが、お前と優斗には護衛を頼みたい」

 

優菜「護衛?そもそもどこで何をするんだ?」

 

士道「地下の施設でエステとか散髪とか服とかで自分が可愛いって自覚できるように変身させるんだが、DEMとか諸々から守ってほしい」

 

優菜「まあいいけど、俺は化粧とかそこらへんは期待すんなよ?危なそうなときだけ出る」

 

士道「それで構わない」

 

優菜「時間は?」

 

士道「明日の朝、七罪が朝食を食べてから仕掛ける予定だ」

 

優菜「なら今日は早く寝るか・・・」

 

その夜

 

ヘル「あの子大丈夫なの?」

 

優菜「何が?」

 

ヘル「あれ絶対被害妄想も入ってるわよ」

 

優菜「何かあったらどうにかするしかないさ」

 

優斗「結構しんどくないか?朝だろ?」

 

優菜「誰が二人でって言った?もちろんヘルたちも護衛だからな」

 

ヘル「ちょっと!今初めて聞いたんだけど!!」

 

優菜「今初めて言ったからな、だからお前らも早く寝ろ」

 

ヘル「・・・私達は寝なくても大丈夫なんだけど」

 

次の日

 

優菜「起きろおおおおお!!!!」

 

ドカァ

 

優斗「痛」

 

優菜「反応薄・・・ともかく早速行くぞ」

 

優斗「朝飯どうすんだよ」

 

優菜「途中で食う」

 

朝飯も済ませた

 

優菜「それじゃあ優斗は中回っててくれ、後はそうだな・・・・イフリート、クロノス、カオス、アリエル、ヘルは一緒に外に来てくれ」

 

優斗「他は中か」

 

優菜「ああ、あんまり大勢が同じところを何回も回ったら不自然だからな」

 

という事で別れた

 

今の所異常はない

 

七罪は琴里たちに連行されて色々されてる

 

優斗「ふう・・・」

 

 

 

ラタトスク職員「あ、見張りお疲れ様です」

 

優斗「まあ、何もないのが一番だけどね」

 

ラタトスクの人「ですねー・・・」

 

優斗「ところでよ」

 

ラタトスクの人「なんですか?」

 

優斗「お前の後ろにいるのは知り合いか?」

 

ラタトスクの人「後ろ?」

 

振り向くと

 

ラタトスクの人「!?誰だアンタは!!」

 

バリバリバリ

 

ヴィラン「お前は雄英高校の生徒だな?」

 

優斗「アンタはいつのやつだ?」

 

ヴィラン「俺をどこに連れてきたのかは知らねえが、殺せば戻れるよなぁ」

 

話がかみ合わねえな

 

優斗「アンタは逃げな」

 

ラタトスクの人「は、はい!」

 

ダダダダダダ

 

優斗「話は通じないみたいだな」

 

電気系か

 

優斗「アラメイ」

 

シュンッ

 

アラメイ「どうした?いきなり呼び出して」

 

優斗「アイツ電気系だから任せた」

 

ヴィラン「なんだお前は」

 

アラメイ「電気系か・・・なら、カオスの空間でやりたいんだが」

 

優斗「カオス」

 

シュンッ

 

カオス「どうした?」

 

優斗「あいつとアラメイを何もないとこに入れて」

 

ブウン

 

入っていった

 

優斗「ありがと、後皆に敵が出たって伝えて」

 

カオス「分かった」

 

外では

 

優菜「中に出たか、OK分かった」

 

・・・毎度毎度どうして沸いてくるんだか

 

ヒュンッ

 

シュンッ

 

弾?

 

方向を見ると

 

オバリヨン・・・?

 

銃撃属性の指弾辺りか

 

ピクシーが三体で支えて飛んでるな

 

ならまず

 

パパパン

 

シュワアアア

 

最後に

 

電撃付与

 

パン

 

シュワアアア

 

他もちょっと探してみるか

 

後10ぐらいいた

 

ホントどっから沸いてくるんだ

 

終わったらしいから戻った

 

優菜「で?結果は?」

 

士道「成功と言えば成功だな」

 

優菜「KWSK」

 

士道「変身自体は成功したんだが動揺と戸惑いで逃げて滑って頭打って今元の部屋にいる」

 

優菜「成功って事は好感度みたいなのは上がってんだな」

 

士道「なんとかな。それに一応お前達も呼んで正解だったぽいな」

 

優斗「思ったより敵いたな」

 

琴里「結構異常なんだけどね・・・どこから入ってきたのかしら」

 

優菜「ま、また何かあったら呼んでくれ」

 

士道「ああ、今回は助かった」

 

その後

 

なんとか七罪に自覚させようとしても

 

なぜか心にもないことに言葉が七罪の中で変換され

 

自虐になるという面倒な展開になり、なかなか進めれないらしい

 

姿を消して見に行ってみるか

 

地下施設

 

優菜「優斗は休憩所に飯食いに行っちまったな・・・まあいいか」

 

ってもう姿消してるからあんま喋らないほうがいいか

 

琴里?

 

歩いてくるな

 

隅に避けとこう

 

女性「あれ、司令?」

 

あれは・・・藁人形(ネイルノッカー)椎崎雛子だっけか

 

琴里「・・・っ!」

 

椎崎「どうかしたんですか?こんなところで。さっき〈フラクシナス〉に戻るって言ってませんでしたっけ?」

 

琴里「・・・ああ、ちょっと、七罪の様子を見て行こうと思って」

 

まあいいか

 

七罪のとこに行こう

 

椎崎「あ、そうなんですか。・・・まあ、難物ですものね。このままじゃ封印もままなりませんし・・・」

 

琴里「封印?何の話よ」

 

!?

 

ピタッ

 

なんだと?

 

椎崎「そりゃあ、霊力封印の話ですよ。士道君にキスをさせて、精霊の力を封印する。私達はそのための組織じゃないですか」

 

琴里?「・・・っ!ああ・・・そうだったわ。悪いわね、少し疲れてるのかも」

 

椎崎「あはは・・・無理もありませんよ。では、私も仕事が終わったら戻りますので、後ほど」

 

琴里?「ええ。・・・と、そうだ。一ついいかしら」

 

椎崎「はい?何でしょう」

 

琴里?「十香たちを・・・見なかった?ちょっと、用があるのだけれど」

 

椎崎「十香ちゃん・・・ですか。ええと、確か向こうの休憩エリアにいた気がしますけど」

 

琴里?「そ、ありがとう。また後でね」

 

椎崎「あ、はい。では後ほど」

 

スタスタスタ

 

琴里?「おかしいとは思ってたのよ。あの偽善者め・・・!」

 

歩いていく

 

明らかに様子がおかしい

 

・・・俺はおかしなところがあったらとことん調べるんだ

 

なんでかって?

 

パンケーキ探偵でわかるかい?

 

え?わからない?

 

なら

 

ペルソナ パンケーキ

 

で調べてみ

 

っと今喋ってる間に偽琴里がどっか行きそうだ

 

ついでに喋ってる間に気を確認したけど七罪だねあれ

 

十香たちの所に入っていく

 

七罪「・・・ハイ、十香、四糸乃」

 

十香「む?」

 

四糸乃「あ・・・こんにちは」

 

よしのん「おおー?琴里ちゃんじゃなーい」

 

優斗「どうかしたか?」

 

七罪「ああ、アンタもいたの」

 

優斗「え?ヒド・・」

 

十香「琴里!ここは凄いな!ジュースがタダで飲めるとは!」

 

四糸乃「琴里さんも、飲み物・・・ですか?」

 

よしのん「何がいいのー?よしのんが幻の左で押したげるよー?」

 

七罪「今はいいわ。それより、皆はどう思う?・・・あの、七罪ってヤツの事」

 

優斗『ヤツ?』

 

十香「どう・・・とは?」

 

七罪「あの七罪って奴、気持ち悪くない?私達がちょっとおだてたら調子に乗っちゃってさ。ブスのくせにみっともないったらないわよね」

 

十香「ぬ?」

 

四糸乃「え・・・?」

 

よしのん「んんー?」

 

優斗「どうした?熱でもあるのか?」

 

七罪「え・・・?」

 

十香「琴里・・・一体どうしたのだ?そんな事を言うなど、らしくないぞ」

 

四糸乃「あ、あの・・・七罪さんは、気持ち悪くなんか、ないと・・思い、ます」

 

よしのん「そうだよー。どったの琴里ちゃーん。司令官業務でお疲れモードー?」

 

七罪「な・・・っ」

 

おお、動揺してる動揺してる

 

七罪「ど、どうしたのよみんな。いいじゃない、そんないい子ぶらなくても。どうせみんなだって思ってたんでしょ?あんなみすぼらしい女の機嫌取らなきゃならないなんて面倒だなーって」

 

十香「何を言うのだ。そんなことはないぞ?服を選ぶのもとても楽しかったしな!」

 

四糸乃「はい・・・七罪さん、きれいでした・・・」

 

よしのん「いやー、士道君のメイクすごかったねー。今度よしのんもやってもらおうかしらん」

 

優斗「疲労困憊か?俺は変身後の七罪の姿は見てないんだが、どう考えても言い過ぎだ。ていうか精霊って基本顔整ってるから普通にかわいいと思うんだけど」

 

その発言は語弊がある

 

間違ってはないけど間違ってる

 

七罪「う、嘘よ。どうして・・・」

 

!!

 

サッ

 

あぶねえ

 

真後ろに耶俱矢達がおった

 

当たる直前に避けた

 

マジ神回避

 

耶俱矢「くく、何を集まっておるのだ?」

 

夕弦「請願。夕弦たちも混ぜてください」

 

美九「ふふっ、皆でお茶会ですねー」

 

七罪「か、耶俱矢、夕弦、美九・・・!」

 

耶俱矢「ふん、どうした琴里。ただならぬ様子ではないか。闇に封じられし地獄の門でも開いたか?」

 

琴里「き、聞いてよみんな。十香たちがちょっとおかしいの」

 

夕弦「疑問。おかしいとは?」

 

琴里「あの七罪を綺麗だったとか、アイツを構うのが面倒じゃなかったとか言うのよ?あはは、笑っちゃうわよねえ。あんなブス、見るだけでもテンション下がるってのに」

 

耶俱矢「ふん、おかしなことを言っているのは琴里、御主ではないか。一体何があった。月の毒に狂うには、些か時間が早いぞ」

 

月の毒とは何ぞや?

 

夕弦「怪訝。琴里とは思えない言葉です」

 

美九「七罪ちゃんをそんな風に言っちゃだめですよー。あんまり度が過ぎると、私も怒っちゃいますからねー!」

 

琴里「ち、ちょっと待ってよ・・・あいつは、私達を鏡の中に閉じ込めて、私達に成り代わろうとした悪い精霊じゃない!普通に考えなさいよ!なんであんな奴の肩を持つのよ!アンタたちどっかおかしいんじゃないの!?」

 

美九「まあ・・・確かに七罪ちゃんには怖い思いさせられましたけどぉ・・・」

 

琴里「でしょう!?なら・・・」

 

美九「でもぉ・・・それを言ってしまったら私も結構やらかしちゃいましたしー・・・水に流そうとか、そういうこと言う気はありませんけど、少なくとも私は、七罪ちゃんと仲良くしたいと思ってますよ?」

 

十香「おお!私もだぞ!」

 

四糸乃「わ、私も・・・です。きっと・・・仲良くできると、思います」

 

よしのん「話によると、変身先によしのんを選んだって話じゃなーい?いやー、違いの分かる女だよねー」

 

耶俱矢「ふん、まあ、我をあそこまで追い詰めた剛の者よ。軍門に置く価値はあろうて」

 

夕弦「首肯。見どころがあります」

 

優斗「別に今まで濃いやつが多かったからな~・・・そこまでどうって事はねえな」

 

七罪「・・・・ッ!」

 

優斗「先生やら画家にもケンカ売るし宇宙人にラッキースケベの権化にゾンビに吸血鬼、勇者もいるし殺し屋もいる、賢者の孫もいるんだが英雄って言われてるし王子様もいるな。ああ、あとタコの先生にAIとか中学生の殺し屋30人とか破壊神もいるな」

 

よしのん「優斗くん達の経歴の方がエグイね・・・」

 

七罪が出てくる

 

っと避けよう

 

扉が閉まる

 

優斗「・・・・」

 

十香「何かあったんだろうか・・・・」

 

優斗「・・・怪しいな」ボソッ

 

優菜は

 

追いかけてマッスル

 

ドン

 

あっ士道

 

士道「おっと、おう、琴里」

 

七罪「・・・」

 

士道「なんだよ、元気ないな。どうかしたのか?」

 

七罪「・・・別に。どうもしないわよ」

 

スタスタ

 

士道「あ、ちょっと待てって」

 

七罪「・・・何よ。私だって暇じゃあないんだけど」

 

士道「ああ、悪い悪い。すぐ済むよ。・・・七罪の事なんだけどさ」

 

七罪「・・・!七罪が、何?」

 

士道「あ、ああ・・・七罪の食事の事なんだが」

 

今のうちに

 

七罪が逃げそうな方の突き当りに隠れる

 

七罪「・・・ふふ、ああ、ようやく本性を現したわね」

 

士道「え?」

 

七罪「なんでもないわ。それで、何を知ろって言うの?今日からしばらく食事を出さないようにした方がいいのかしら?それとも毒でも混ぜてみる?」

 

士道「いや・・・何言ってんだよおまえ。冗談にしても笑えないぞ」

 

七罪「じゃあ、何よ。どうしろっていうの?」

 

士道「今日の夕飯さ、七罪をあの部屋から出してやることってできないか?」

 

七罪「・・・?どういうことよ」

 

士道「せっかくみんないるんだし、一緒にどうかなと思ってさ」

 

七罪「・・・は?」

 

士道には気付いてほしかったな

 

七罪「なるほど、封印の為ってこと。あんたも性悪ね。そんな手段で篭絡して、七罪から霊力を奪い取ろうだなんて」

 

士道「何言ってるんだよ。霊力を封印して、精霊を安全に、幸福に暮らせるのが〈ラタトスク〉の目的だろ」

 

七罪「え・・・?」

 

士道「それに・・・好感度だけの為じゃなくてさ、ほら、いくら隔離状態とはいえ、一人でご飯ってのは寂しいだろ。みんなも七罪ともっと話したいだろうし」

 

七罪「・・・」

 

士道「もしかしたら、美味いもの食べながらだと七罪の気も少しは和らぐかもしれないし・・・って琴里?」

 

修羅場か?

 

士道「お、おい、どうしたんだよ一体!俺何かしたか!?」

 

七罪「な・・・でも、ない・・・っ」

 

士道「いや、何でもないことはないだろ!安心しろって、ちゃんとお前の分も作るかr」

 

七罪「うるさい!死ね!ばかぁぁぁぁっ!」

 

ダダダダダダ

 

あ・・・逃げた

 

追いかけて見たけど

 

消えてた

 

その後士道も来たけどもう消えちゃってるから

 

・・・俺も探してみるか

 

外に出て

 

気を探すが・・・・

 

士道と重なってるな

 

一緒にいるのか?

 

ウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ

 

!!

 

空間震警報!?

 

新しい精霊なら見てみたい感はある

 

・・・待ってみるか

 

数分後

 

・・・来ないな

 

誤報か何かか

 

ならみんなの所に戻るか

 

ドオオオン

 

上?

 

・・・何アレ・・・人工衛星ってヤツか

 

あんなもんが落ちてきたら洒落ならんぞ

 

シュタタタタタ

 

あの下まで行ってみよう

 

気温が下がった?

 

四糸乃たちもいるのか?

 

シュタッ

 

優菜「これはなんだ?どういう状況なんだ?」

 

士道「優菜!?どこにいたんだ?」

 

サンダルフォンまで出してやがる

 

ブオオオオオ

 

竜巻とかも作られてるんだけど

 

優斗「ざっくり説明するぞ。あの衛星を空高くでぶっ壊す」

 

優菜「OKわかった」

 

歌も聞こえるが・・・美九だよな

 

ヒュー

 

ドオオン

 

耶俱矢「・・・あがっ!」

 

夕弦「苦悶。うぐっ」

 

士道「耶俱矢!夕弦!」

 

耶俱矢「ぐ・・・何者だ!我らの邪魔をするとは・・・!」

 

夕弦「無粋。鬱陶しいです」

 

士道「な・・・っ、あれは・・・!」

 

優菜「パンダースナッチか、よしあいつらは任せろ」

 

ボウッ

 

シュンッ

 

ドガッ

 

優斗「今のうちにどうにかできるな?」

 

コオオオオ

 

近くのビルを波紋で登っていく

 

ドヒュン

 

サッ

 

ドヒュン

 

サッ

 

士道「スリッパで叩くときのゴキブリ並みに素早いな・・・」

 

優菜は

 

後ろから摑まれ一瞬でどんどん重なり球体が出来る

 

圧迫が凄い・・・

 

・・・・

 

ハアアアアアアアア

 

ドオオオン

 

気を爆発させ押し返す

 

一体一体の腹に穴を開けて

 

倒していく

 

クソッ何体いるんだよ!!

 

スクランブル並みに出てきやがる

 

十香「!シドー!」

 

美九「だーりん・・・!?」

 

士道の方を見ると

 

!!パンダースナッチが士道の目の前まで!!

 

カオスは呼んでも間に合わない・・・

 

士道「くそ・・・っ!」

 

間に合うか!?

 

十香「シドー!」

 

ガアン

 

士道「へ・・・?あ、飴玉・・・?」

 

ベジットか!魔人ブウ編のベジットか!!

 

バチバチ

 

バンダースナッチがもう一度攻撃するが

 

飴玉がまた弾く

 

そしてバンダースナッチの頭部を破壊して光出す

 

士道「な・・・七罪!?」

 

飴玉は七罪でした

 

途中から察してた

 

士道「七罪、お前・・・」

 

七罪「・・・く、しなさいよ」

 

士道「え?」

 

七罪「・・・早くしなさいよ。あのでかいの、壊すんでしょ」

 

士道「・・・おうッ!」

 

優菜「みんな出て来い、全力で援護だ!!」

 

シュバババ

 

分かれてバンダースナッチを潰していく

 

バッ

 

パアン

 

バキッ

 

ボッ

 

ボッ?

 

なんか変な擬音があったが無視しよう

 

十香「大事ないか、シドー!」

 

士道「あ、ああ・・・大丈夫だ。それより・・・」

 

衛星を見上げる

 

十香「うむ・・・だが、一体どうすればいいのだ!?ここであれを破壊すれば、大爆発が起きてしまうのだろう!?」

 

七罪「・・ふん・・いいから、ブッ壊しちゃいなさいよ、あんなの。あんたたち、立派な剣を持ってるじゃない」

 

士道「いや、あれには爆破術式っていうのが・・・」

 

七罪「ふん・・・〈贋物魔女〉(ハニエル)!」

 

パアアアア

 

光に包まれる

 

士道「うわ・・・っ!?」

 

十香「ぬ!?」

 

スウウゥゥ

 

士道「なっ・・・」

 

優斗「豚の貯金箱になった・・・」

 

お前いつの間に登りきった!?

 

士道「ほら、早くしなさいよ・・・!」

 

優斗「メーティス!ヒートライザ!!」

 

スアアア

 

士道「いくぞ、十香!」

 

十香「うむ!いつでもいいぞ!」

 

二人同時にサンダルフォンを構える

 

そして同時に振りぬく

 

士道「うぉぉぉぉぉぉっ!」

十香「はぁぁぁぁぁぁッ!」

 

ガキイイイン

 

テリトリー!?

 

まだ出来るのかよ!

 

士道「く・・・!あと・・・少しなのに・・・!」

 

七罪「〈贋物魔女〉(ハニエル)!・・・【千変万華鏡】(カリドスクーペ)!!」

 

天使の形が粘土のように変わっていき

 

士道「は・・・!?」

 

天使はサンダルフォンになり

 

七罪「士道に何してくれてんのよ・・・!こいつに悪戯していいのは・・・私だけなんだからぁぁぁぁぁぁぁッ!〈塵殺公〉(サンダルフォン)・・!」

 

ババババババ

 

ピシピシピシピシ

 

バリイイイン

 

テリトリーが割られ

 

パアアアアン

 

豚は弾け飛び

 

無数のチュッパチャップスが辺りに降り注ぐ

 

やっと終わったか・・・

 

フラッ

 

あれ・・・?

 

ヒュウウウウ

 

シュバッ

 

ガッ

 

優斗「しっかりしろ」

 

優菜「た~すかった~・・・」

 

優斗「カオス」

 

グオン

 

グオン

 

地面に降りる

 

皆は七罪の周りでいろいろ喋ってるな

 

優斗「さすがに全員出しとくのはキツイか」

 

全員戻す

 

優斗『・・・でもカオスのとこ全員いなかったけ?』

 

優菜「・・・いっつも思うんだけどさ」

 

優斗「どうした?」

 

優菜「俺たちの周りってお人好しばっかじゃね?」

 

優斗「・・・お前もだろ?」

 

その三十分後

 

俺たちは七罪と士道がキスするのを目撃し

 

十香が少々キレてた

 

以上、今日は終わりです

 

あざした~



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