俺がマリアさんになってどうすんだ (大ちゃんネオ)
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マリアさんになったんでセレナ助けて二期の辛い展開を回避するべく動き出す。

ボツ作品成仏させるため投稿します。


 どうも皆さんこんにちは。

 私はマリア・カデンツァヴナ・イヴ。

 世界の歌姫よ(ガチ)

 デビューから二ヶ月で世界の歌姫まで登り詰めた私は今日、"日本"の歌姫「風鳴翼」と共演することになったのだけど…皆にはここに至るまでの経緯を聞いてほしい。

 聞いてどうか私(俺)の頑張りを認めて、褒めてほしいのだ。

 あー、あと素に戻っていい?

 女喋り疲れっからさ…

 

 

 

 

 

 物心ついた瞬間、自分が自分でないことに気づいた。

 さっきまで21歳学生の一般的な日本人男性であった俺はどこかの国(後にウクライナと判明)のピンク髪の幼女になっていた。

 なに言ってるか分からないと思うが本当にそうなのだから信じてもらわなければ困る。

 その、物心つくまでの間というのは気絶していたかのようにさっぱり何も覚えていない。

 家に帰って飯食って、風呂入って、寝て…うん、ここからの記憶がない。

 気がつけば幼女になっていた。

 そしてこの幼女の名前はマリアちゃんというらしい。

 そして、名字はカデンツァヴナ・イヴ。

 カデンツァヴナ・イヴである。

 絶対、現実に存在しないであろう名字。

 そしてこの名字は俺にとってものすごい聞き覚えのある名字だった。

 ピンク髪で名前がマリア・カデンツァヴナ・イヴ。

 あっ、ここシンフォギアの世界だ…と絶望したのを昨日のことのように覚えている。

 なんでこんな辛く厳しい世界の人間になってしまったかなとまだ赤ちゃんのセレナの面倒見ながら考えたが答えが出るはずもなく。

 マリアさんだから生き残りはするけどセレナは13歳でこの世を去ってしまう。

 こんな、可愛い妹が死んでしまう!?

 そんなこと許しちゃおけねぇと絶対セレナ死亡は回避してやると心に固く誓い、日々のトレーニング(意味があるのか分からないが)を欠かさず、火災現場での救助法、絶唱のバックファイアで身体にダメージを負ったセレナを助けるために応急手当などの医療技術を独学で学び周囲から神童と謂われるほどの努力をした。

 これも妹への愛が為せる技です。

 燃えるレスキュー&シスコン魂です。

 というかそもそも絶唱やらF.I.S.やら最初から関わらなければいいのではと思わないでもないがどうにも運命の修正力のようなものでもあるのか、両親も故郷も失くし、難民となり結局F.I.S.に拾われる始末。

 そして時が過ぎてネフィリムの起動実験。

 セレナの絶唱特性でネフィリムを抑えようとなりセレナ出陣。

 止めたけれどネフィリムも止めなければいけないということでセレナの意思を尊重。すぐに私は防火服に袖を通して…

 

「マリア…それは、一体なんですか…?」

 

「なにって防火服よ防火服。いつでもセレナの救助に迎えるように準備しているのよマム」

 

 消火は大人共に任せて…いざ、出動!

 背後からマムが私の名前を叫ぶが気にしている場合ではない。

 災害現場は時間との勝負。

 一刻も早くセレナを救助するのだ。

 

「セレナァァァァァァ!!!!!!」

 

「姉、さん…」

 

 ああもう絶唱顔なんてして!

 女の子がしていい顔じゃない!

 

「セレナ、もう大丈夫よ。ほら、おんぶしてあげるから」

 

「うん…」

 

 セレナを背負ってすぐに現場から離れる。

 瓦礫があってもスムーズに活動出来るように訓練してきた成果が現れている。

 セレナより重いものを背負って足場の悪い山などを歩いてきた。

 辛く、挫折しそうになってもあんな重しはセレナの命に比べたら軽いと己を奮い起たせてきた。

 だから絶対に助けるのだ。

 なんとか安全な場所までセレナを運び、救護班が来るまでの間にいつも持ち歩いている応急処置キットを使って手当をする。

 出血は思っていたより多くない。

 しかし身体全体にかかったダメージは予想しようがない。

 どうにか、助かってくれ…

 

 余談だが、このマリアの姿を見たナスターシャは「将来はレスキュー隊員ね」と呟いたという。

 

 更に時が過ぎて…あれから五年。

 セレナを助けたことで何か変化が起こるかと思ったけれど特に何もなく平和な毎日。

 まだシンフォギア二期の時期じゃないからというのもあるんだろうけど。

 けどもしかしたら運命の修正力的な力でまったく関係ないところでセレナが死ぬかもしれない。

 こうなったらセレナに毎日くっついて生活…今もそんなだけど。

 シャワーを浴びながらそんなことを考えていると風呂場の扉が開けられる音が。

 

「マリア姉さん。今日も背中流してあげるね」

 

「セレナ…毎日そんなことしなくていいのよ?」

 

「いいの。私がやりたいだけだから。それに…」

 

「デースッ!」

 

「マリアと一緒にお風呂」

 

 セレナだけでなく切歌と調も入ってきた。

 最近、こんな感じで三人が私につきまとう…というと感じが悪いのだけど他に言葉が浮かばないからしょうがない。そう、つきまとってくるのだ。

 このように風呂は勿論、就寝後ベッドに潜り込んでくるなどなんというかスキンシップが多い。

 百合百合するのは切調だけで充分なのに…

 やめて、私を巻き込まないで。

 いや、中身が男だから女の子は好きだけれども…

 なんていうの?こう、粘度があるというか…

 ぶっちゃけ言うと気持ち悪い。

 私の背中を洗ってる時のセレナの息遣いとか「私達も手伝うデス!」とか言って腕とか洗い出す切歌と調の目は野獣のそれだし。

 もう嫌だ。

 だけど大事な妹と妹分だから気持ち悪いだなんて言えずにいた。

 それが仇となった。

 

「相変わらずマリア姉さんの肌すべすべだね」

 

「そ、そう?」

 

「まったく羨ましいのデス」

 

「普段ケアとかあんまりしている様子もないのに」

 

 中身がこんななので化粧だとかに興味が持てずにいた。

 よく折角の美人が台無しだと周りから言われたが…

 

 

 

 

 

 

 

 ルナ・アタックにより月がぶっ壊れました。

 このあと、二課と敵対しなきゃいけないのか…

 いや、あんなテロ活動をするのではなく二課と協力すれば万事解決でしょう。

 そうすれば失われる命も失くせるはずだ。

 あの通りすがりの野球少年達とか。

 そうと決まれば早速二課と接触だ。

 …どうやって?

 日本に行けばいいのだが…周りが許してくれなかった。もう21歳になるというのに一人で旅行にも行かせてくれないのか。

 うーんどうしたら…

 あっ、そうだ。

 アイドルになって風鳴翼とコラボライブすればええやん。

 原作みたいに。

 そうと決まれば早速オーディションとかやってる芸能プロダクションをチェックだ。

 目指せ、超時空シンデレラ!

 

 

 

 

 

 

なんやかんやオーディション当日。

 

「それじゃあ次…エントリーナンバー0721919810番のえーと…マリア・カデ、カデン…」

 

「マリア・カデンツァヴナ・イヴです」

 

「そうそうマリア・ガテンドカタ・イヌさん」

 

「マリア・カデンツァヴナ・イヴです」

 

「マリア・家電が安いよさん?」

 

「マリア・カデンツァヴナ・イビュ…イヴです」

 

「え、今噛んだよね?自分の名前噛んだよね?」

 

「名前間違い続ける耄碌ジジイよりはマシです。ていうか噛んだって気づいたってことは私の名前ちゃんと分かってるってことでしょう!?ぶっ飛ばすわよッ!!!」

 

「はっはっはっまだ自己アピールの時間には早いよマリア君」

 

「何が自己アピールよ!?もういい、失礼します!」

 

「まあまあ待ちなさい。君、合格ね」

 

「え?」

 

「いやぁ書類審査の時点で君に決めてたんだよ。実際に会ってよく分かった。君なら…世界の歌姫になれる。なってくれるね?」

 

「なりますッ!!!」(激チョロ)

 

 

 

 

 

 

 

アイドル下積み時代。

 某高級ホテル。

 

「まあ、売れるものがどういうものかと言うとね、たくさん宣伝されるものなんだよマリア君。というわけで君をどんどん推していくつもりなんだけど…まあ、無償というわけではない。分かっているね?」

 

「…はい」

 

 やはり芸能界は黒い。

 何を隠そう枕営業である。

 くっそあの耄碌ジジイめ、歌姫にしてあげるとか言っておきながら結局こうなんのかよ。

 もしかしたらと覚悟していたが…実際直面すると、なんだろう、気持ち悪い。

 自分も前世は男だったがこんなに性欲にまみれて…まみれて…いないとは言い切れないかもしれないがこんな卑劣なことはしなかったぞ。

 しかし…世界の命運がかかっているのだ。

 純潔くらい…純潔くらい…

 やっぱ無理だわ。

 

「どうしたんだい?さあ、そのバスローブを脱い…でぇぇぇぇぇぇぇ!!?!?!!?!」

 

 男の絶叫。

 俺も男だったから分かるぞ、その痛みは。

 前世で空手やってて組手で蹴り入ったりしたらもうヤバかったもん。

 

「誰があなたなんかに私の世界遺産級の裸体を見せるものですか」

 

「こ、こんなことして…歌姫になるチャンスを逃す気かぁ!?いたたたたた…」

 

「チャンス?逃すわけないじゃない。分かってないようだけど、これはもうあなたの快楽のためなんかじゃないの…拷問に変わっているのよ。さあもう一発ッ!」

 

「貴様ぁ!!!痛ッ!!?!、!!?!?!!」

 

「これ以上苦しみたくないなら…私をアイドルにしなさい。世界最高の…風鳴翼とコラボライブ出来るくらいのトップアーティストにッ!」

 

「わ、分かった!する!君を世界最高のアーティストにしてみせる!だから!」

 

「…なるほど。分かったわ。私の分の拷問はやめてあげるわ」

 

「ふ、ふ~…た、助かった…」

 

「助かった?私の話聞いていたかしら?私の分の拷問はやめると言ったのよ?」

 

「ど、どういうことだ!?」

 

「今まで、あなたに苦しめられ、約束を守ってこなかった女達の分よ!…さあ、今夜は寝かさないわよ?」

 

 こうして、芸能界のお偉いさんへの拷問は続いた。

 その後、枕営業はなくなっていったというが芸能界のお偉方の性癖が変わっていったという噂がまことしやかに囁かれるのだった。




しばらくボツ成仏になるやも。


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本当に、本当に、なんて遠い廻り道…(涙)

気紛れ投稿。


 マリア・カデンツァヴナ・イヴは破竹の勢いでスターへの階段を上り続けた。

 テレビで見ないことなど最早ない。

 一躍時の人へとなったのである。

 そして、彼女は風鳴翼との共演のために多くの布石を行うのだった。

 

某バラエティ番組。

 

「マリアは日本が好きなんだって?」

 

「ええ。日本のカルチャーにはとても大きな影響を受けているわ」

 

「例えばどんなものに影響を受けたんだい?」

 

「救急戦隊ゴーゴーファイブよ」

 

「…え?なんだって?」

 

「だから救急戦隊ゴーゴーファイブよ」

 

 カンペを見る司会者

 

「あ~パワーレンジャーねパワーレンジャー」

 

「そっちじゃなくて日本の方よ。マスクの中の顔が見えるのがいいわね。あとやっぱり熱いし、人の命は地球の未来っていうのは至言よ。あと他にも戦隊だとタイムレンジャー、ガオレンジャー、ハリケンジャー(以下略)仮面ライダーだとアギトが好きね特に18、19話が好きなのよ。あのヘイトを溜めまくっていた北條君にスポットの当たる回で最後、自身の尊敬する先輩の罪を暴き涙を流すのはまさに役者である山崎潤氏の演技力が光る………」

 

 こんな感じでマリアは親日アピールを繰り返した。

 やけにその内容が偏っているのは中の人のせいなので仕方ない。

 だが、これに日本のオタク達は大いに盛り上がった。

 ネット上ではマリアを「オタク界のジャンヌダルク」

 「オタク達の聖母マリア」と呼び尊んだ。

 更にマリアの親日活動は続く。

 

某雑誌のインタビュー。

 

「マリアさんが尊敬しているアーティストはいますか?」

 

「日本の風鳴翼よッ!(即答)いずれ共に同じステージに立ちたいと思っているわッ!」

 

「それはいいですね!二人が共演するライブを是非見てみたいわ!それじゃあ次の質問なんだけどプライベートはどう過ごすの?」

 

「そうね…日本のマンガを読んだり、アニメ、特撮を見たりして過ごしているわ。あと風鳴翼の曲を聞いたりライブDVD見たり。あまり外には出ないわね」

 

「流石ジャパニーズOTAKUね。特に好きなマンガは何かしら?」

 

「そうね…どれも甲乙つけがたいのだけど…」

 

 めっちゃ悩むマリア。

 

「ブラックジャックは好きだけどこう、なんていうのかしら…聖書ッ!そうッ!聖書よッ!私にとってのバイブルはブラックジャック!そして悩みに悩んだ結果ッ!特に好きなマンガはスティールボールランよッ!ジョニィの人間臭さがいいわ!私もジョニィのように成長していきたいと思っている。あとやっぱりタスクがかわいいわね私も欲しいわ。爪弾で歯磨きしてみたい。それからそれから……」

 

「うわぁオタクキモ…(そうなんですね!私も興味を持ちました!)」

 

 マリアは、その手の会話の時は早口になるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 仕事を終えて帰宅した俺は浴槽に浸かっていた。

 

「ふう…今日も疲れた…」

 

 現在、念願のマイホームを手に入れ一人暮らし中。

 施設じゃ仕事に行くのには遠すぎるからね、仕方ないね。

 まあみんなといられないのは寂しいけれど、これも原作回避のためだ仕方ない。

 あと少し…あと少しで風鳴翼との共演が叶いそうだとマネージャーから話があった。

 連日の日本LOVE営業が功を奏したようで向こうから共演の打診があり日程を調整中とのこと。

 とても…とても…長かった(二ヶ月くらい)

 この調子で風鳴翼と接触(意味深)して…いや(意味深)じゃねえ普通に接触してこっちの情報を伝えて…

 などと考えていると風呂の扉が開く音が。

 

「マリア姉さんッ!」

 

「ひゃぁ!?セレナァ!?なんでいるのッ!?」

 

「話があって来たの!」

 

「話があるだけならッ!なんで裸でッ!お風呂入る準備万全なのッ!?」

 

「マリア姉さんとお風呂で話すためだけど…え?ダメ?」

 

「ダメじゃないけど…」

 

 そういうと鼻息荒く浴槽に私と向かい合うように入ったセレナ。

 あっ、これ選択肢ミスったやつや。

 

「あの、マリア姉さん」

 

「な、なにかしら…?」

 

「まさか、マリア姉さんがアイドルになるなんて思わなかった…普段は引っ込み思案な姉さんが…たまに突拍子のないことすると思ってたけど、アイドルは予想外過ぎて…」

 

「そ、そうかしら…」

 

 そうかな…そうかも…

 まあ芸能界に憧れて入ったとかじゃないし…

 上の空になって考えているとセレナがぐっと体を寄せてきた。

 成長したセレナのセレナがぐっと押し当てられて…おっふ。

 男の体だったら大変なことになっていた…

 てか顔近ッ。

 

「マリア姉さん…私ッ!」

 

 セレナの指が脇腹を撫で、少しずつ上昇していき…

 

「ちょっとセレナ!やめ、やめなさい!こらこの…変ッ態ッ!!!」

 

※なにをして、なにをされているかはご想像にお任せします。

 

「ぐはっ…そ、そんな…前はこんなことする人じゃなかったのに…元の優しいマリア姉さんに戻って…」

 

「ご、ごめんなさいセレナ…やり過ぎたわ…痛かったで…」

 

「隙ありッ!」

 

「諦めわるッ!?この変態ッ!」

 

「も、もっと罵ってマリア姉さんッ!」

 

「ッ~!こんの…変態がぁ!!!」

 

「きゃああああああ!!!!!!」

 

 ここに、変態は倒れた。

 せめてもの情けだ、風呂で溺死しないようにはしてやるか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、遂に…

 やって来た…我が(心の)故郷…

 日本ッ!  

 リハやら取材やらなにやらと忙しいが…

 とにかく今日は一大イベント…風鳴翼と顔合わせ!

 ここで色々と情報を提供すれば大丈夫…なはず。

 あれ、けど神獣鏡がないとビッキーのガングニールが消えないからビッキー死んじゃう?

 あれそしたらヤバい?

 神獣鏡持ってくればよかった?

 ヤッバイ今になってとんでもないことに気付いた…

 ビッキー…どうしよう…

 F.I.S.のことを教えればなんかこう押収やらなにやらしてくれるかな…

 うーんなにはともあれやるっきゃねぇ!

 ここまで来たんだ。

 人の命が奪われるのは少ない方がいい…

 というわけでいざ!

 

 

 

 

 

 

 

「はじめまして。私が風鳴翼です。あなたとの共演を楽しみに…って、ええっ!?ど、どうして泣いているの?」

 

「ぐすっ…だって、だって…ようやく願いが叶ったから…ずびっ!ああ…本当に、本当に、なんて遠い廻り道…ぐすっ」

 

 思わず感極まって泣いてしまいました。

 いい大人なのに恥ずかしい。

 

 周囲の人間達は風鳴翼のファンを公言するマリアが遂に風鳴翼と会えて感動して泣いているんだなと思っている。

 しかしッ!マリアが流す涙の本当の理由は違ったッ!

 マリアが泣く理由ッ!それはッ!

 

 風鳴翼に接触するまで本当に色々あったわ…

 セクハラ、女芸人に混じってのヤバめバラエティのロケ参加、熱湯コマーシャル…

 どれも辛く、投げ出したくなる時もあった…

 だけど世界を救うためならとこれまで耐えてきた(三ヶ月)

 そこ、三ヶ月とか一瞬なんて言うんじゃない。

 同じ三ヶ月でも密度が違うんだよ密度が!

 日本に飛んで二課に接触すれば万事解決だと思ったけれど日本行きを許されなかったからアイドルになるなんていうまわりくどい方法を取った。

 だけどもうアイドルも卒業!

 目的がもう果たせるのだから!

 

「そう泣くな…折角の綺麗な顔が台無しになってしまう」

 

 翼さんがハンカチを差し出してくれた。

 マジイケメン。

 嫌いじゃないわッ!

 …嫌いじゃないわッ!ってマリアさんで言ってもあんま違和感ねえなおい。

 

「このあとお二人の親交を深めようと二人でお話する時間を取っていますので早速どうですか?」

 

 さっすがNINJA!わかってるぅ!

 

「ぜひッ!!!ずびっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 部屋に通され、翼さんと二人きり。

 テーブルに向かい合わせに座り、中央にはお菓子が。

 あっルーベ○。

 いただきます(早速)

 ふう…これで緊張はなんとか緩和出来た。

 それでは早速…

 

「ずっと、あなたと話がしたかったのよ」

 

「私も、同じ歌の世界で羽ばたくマリアとこうして言葉を交わせることが嬉しい」

 

「そうね…だけど、今は歌女ではない貴女と話がしたい」

 

「なに…?」

 

「もっと分かりやすく言いましょうか。特異災害対策機動部二課に所属するシンフォギア装者である風鳴翼と話がしたい」

 

「なっ!?何故それをッ!?」

 

 不敵に笑うマリア。

 しかし、内心は…

 

 やべえよやべえよ…

 遂に言っちゃったよ…

 緊張し過ぎで内臓吐きそう。

 ルー○ラ食うんじゃなかった…




○ーベラ美味しいよね!


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