東方波導伝 (宵闇の魔神ゼノン)
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波導の勇者とスキマ妖怪
ほかの二次創作を書いてみました。
駄作にならないように頑張ります!
波導⋯⋯それはとある世界で一部の生物だけが使えるもの。
波導とは生命力。その生命力を使用して戦う生物が存在する。
その生物は『
彼は今氷山の頂上で瞼を閉じ己の精神を集中させていた。
だがーーーー
「ねえぇ! ひーーーまーーーだーーー!」
「うるっさいわ! ユキメノコ!」
小さな雪女の姿をした『
ルカリオは腕組を解くと、頂上にある氷の棘から降りる。
溜息を吐くルカリオにユキメノコはぶくぅーと頬を膨らませる。
「だって暇なんだもん!」
ユキメノコは見た目が大人びているのだが、頭の中は少々子供っぽいところがある。
この氷山では守護者として暮らしている彼女はクールな雪女なのだが、この氷山を襲撃するような輩はなかなかいないため、ユキメノコはいつも暇なのだ。
ルカリオがたまたまこの氷山を就業としてくるようになってから、より一層この氷山を襲撃する者はいない。
波導の勇者がいる氷山なんか襲撃したら命がいくつあっても足りないかもしれないが。
そのルカリオはユキメノコのほうを見る。
いきなり目線があったユキメノコは急だったためにドキッとして顔が赤くなる。
ユキメノコは何かを期待しているのか、静かに目を閉じる。
だが、そんなユキメノコを無視してユキメノコの後ろに向かってルカリオが波導弾を放つ。
「痛い!」
風と共にユキメノコの顔を波導弾が通り過ぎる。そして、少女の悲鳴。
「えっ⋯⋯⋯?」
「よかったな。どうやら襲撃者のようだ」
突然のことにいまいち理解できていないユキメノコに、ルカリオが軽く笑みを浮かべる。
慌てたように後ろを振り向いた先には、頭から煙を放つ金髪の女がいた。
「いきなり攻撃するなんて少し
腰まで届く長くきれいな金髪、髪と同じく金の瞳、道士服のような紫色の前掛けにフリルのついた白いドレス、両手は白い手袋、雨も降っていないのに日傘をさし、口元を扇子で隠している。
ハッキリ言って胡散臭い。
ルカリオは警戒しながらユキメノコを後ろに隠すように庇う。
「伝説でしか聞いたこともなかったが、まさか人間がここに来るなんてな。それも、異世界の住人が⋯⋯⋯いや」
そう言った後、何かを感じたのか、ルカリオは少女に向かって波導を纏わせた右手を出す。
「名を聞かせてもらおう⋯⋯⋯
「あら、初見で見破られたのは初めてね。まあ、いいわ。名乗りましょうか、私の名前は八雲紫。この世に唯一のスキマ妖怪よ」
「スキマというのが何なのか知らんが、それはいい。俺はルカリオ。波導の勇者と呼ばれている」
紫が名乗った後、ルカリオも名乗る。
それを見て面白くないのか、ユキメノコも会話に加わる。未だルカリオの後ろで。
「私はこの氷山の主、ユキメノコよ」
紫はそれにうなずくだけで済ませると、二人にある提案をする。
「お二人方⋯⋯⋯幻想郷に来ませんか?」
この提案に二人はというと⋯⋯⋯
「「は?」」
頭の中がハテナになった。
どうだったでしょうか?
僕的にはそれなりには出来たと思いますが、やっぱり不安です。
良ければ質問なども受け付けます。感想とかも送ってくれると嬉しいです。
それでは皆様またお会いしましょう。
次回 波導の勇者と幻想郷
お楽しみに!!
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