Fate/Grand Order ~外史のあわわ軍師がやってきた~ (雷光 剣)
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第1話

初めまして、初投稿です
いままで、読んでばっかだったのですが
思いきってやってみました

よろしくお願いします


人理保障機関カルデアが人類唯一の反攻拠点となってしばらく

特異点Fをたったマスター1人の手によって解決してから数時間後

 

カルデアでは少ない人員での復旧作業が敢行されていた

そんな中、「召喚室」と看板がぶらさがっている部屋の中で黙々と1人で点検作業をしている男性がいた

 

この物語の主人公である

 

ーーー

 

「よしよし、特に大きな影響も無さそうだな」

 

流石、召喚室どんなサーヴァントが来ても良いよう頑丈に作られているだけある

 

どうも、初めまして「死んだら第二の人生が!」でお馴染み

転生者の雛里 癒亜「ひなさと ゆあ」っていいますこんな名前ですが男です

二次創作とかよく読んでたから現状を認識したのは早かったし

自分の家が魔術使いの家系でさらに、隣の家が「藤丸」って珍しい名字で「FGOの世界」だってわかったのも早かった

 

だから、原作を手伝いたい、俺もあんな冒険をしてみたいと思って必死に勉強した

 

関わりたくない?そんなまさか

だってもう1回、死んでんだぜ?この2度目の人生なんてボーナスステージ見たいに考えてもいいはず

そんな訳で、魔術の修行を頑張ってカルデアから声がかかるのを待ってたんだが…

いや、実際声はかかったよ?

それで色々検査した結果…

 

俺、レイシフト適正が無いらしい

 

正確にはあるだけど、適正が低いらしく

俺の存在証明に普通の存在証明の2倍の労力が必要らしい

結果、俺がマスター候補になることは見送られた

じゃあ、なんでカルデアにいるのかって?

それは、俺が主に使う魔術と俺のスキルのお陰だ

ちゃんと、色々頑張ってて良かったー!

 

閑話休題

 

召喚室の損害は、それほど無かったこともあり簡単な確認で終わった

そして、ここからが俺がここに来た理由でもある

 

「召喚サークルの前に立ったら、やっぱこれでしょ」

 

召喚の真似事である、もちろん魔力を通す気もないし触媒を用意しているわけではない

これから、長い戦いになるのだ

少しくらいこんなことをしてもバチは当たらないだろう

 

サークルの前に立ち大きく一呼吸

緊張をほぐし気持ちを落ち着け、真摯に願うように

右手を答えてくれる英雄に感謝を示すようしっかりと伸ばす

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

 

降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

 

閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。

 

繰り返すつどに五度。

 

ただ、満たされる刻を破却する

 

 

――――告げる。

 

 

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 

聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 

誓いを此処に。

 

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

 

汝三大の言霊を纏う七天、

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

詠唱を終えて一息つく

 

…いやぁ、凄くいいね!満足できた!!

マスターになれなかったのは残念だけど

俺は俺のできることを必死に頑張って世界を救う手助け出来るよう頑張りますか!!

 

そうと決まれば、他の場所の修復作業でも頑張りますか!

 

ーバチバチ…

 

ん?何今の何かが弾けるような音?

それになんか右手が熱い?…え?

なんで、召喚サークル光ってるの?

なんで、俺の魔力ガリガリ削られてってるの?

 

え?

 

「サーヴァントキャスター姓は鳳、名を統、字を士元…しょ、召喚に応じ参上しました

貴方が私のご主人様でちゅか?…あわわ、噛んじゃった」

 

目の前には、大きめの魔女みたいな帽子で顔を少し隠しながらもこっちを見つめる幼女がいる

魔力の繋がりもはっきりと把握できるし確かに俺がマスターなんだろうけど

でも、「彼女」が召喚されるはずがない

だって、この世界は「Fate」であるはずなんだから

そんな風に混乱しているときに

 

「これは…どういうことかな?」

 

後ろから声をかけられた、ドクターの声だ

少し走ってきたのか息が少し上がっていた

そりゃそうだよな、急に魔力反応あったんだもんなー

 

いや、俺もどういうことなのかさっぱりで…

 

そんな言い訳を聞いてもらう前に医務室へと連れて行かれるのでした

 

 

 

 

 




書き方安定しないです
始めての事ばっかなのでよければ、アドバイスよろしくお願いします


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第2話

感想って、凄く嬉しいんですね
本当にありがとうございます!!

基本的に、ストックを作っていないので書けたら投稿するという感じになります


 

 

 

 

 

あれから、医務室へと引っ張られ色々と身体検査をされました

で、今椅子に座らされドクターの診察結果待ちである

 

ちなみに、彼女は目を白黒させながら一応着いてきてくれていた

現在、もう1脚椅子を出して並んで座っている状態である

 

さて、この横にちょこんと座っている彼女…可愛い

ごほん、彼女の事は知っている自己紹介してくれたと言うのもあるしよく二次創作読んでたから知ってる

 

彼女は恋姫夢想の蜀のちびっ子軍師の片側、鳳雛こと鳳士元ちゃんである

 

恋姫夢想、簡単に説明してしまえば三国志の登場人物が可愛い女の子になった世界のエロゲであり特殊な設定として「真名(まな)」というものがある

 

真名(まな)…姓、名、字の他のもう1つ名前であり恋姫の世界観で1番重要とされている

知ってても本人が許可していない状態で真名(まな)を口にすると問答無用でぶった切られても文句を言えないという、一種の地雷のような名前

 

それを何故今説明したかと言うと、鳳統ちゃん真名(まな)を口にしていないのだ

彼女の世界的に言えば、真名(まな)というものは当然あるもので無いなんて事は有り得ない

しかし、この世界は真名(しんめい)はあっても真名(まな)はない

 

この違いを説明しておかないとどんな間違いが起きるかわかったものじゃない…さて、どう鳳統ちゃんに説明したものか

 

鳳統ちゃんの方をチラッと見てみると目があった…涙を溜めながら少し震えている鳳統ちゃんと…ッ!?

 

「どっ、どうしたの?」

「あっあの、私は不要でしょうか?」

 

えっ、はい?

 

「なんで、そう思ったの?」

「だって、わっ私がこっちに来てご主人様一言もしゃべっていませんし眉間にずっと皺がよっちゃってますし、知らない人に連れてかれて何か検査受けてましたしなっ何か不都合なことがあったんじゃないかなと…ううっ」

 

鳳統ちゃんは言い終えるとスカートをギュッと握り体を縮こませてしまった

あー、これは全体的に俺が悪いわ

そりゃ、ずっとだんまり眉間に皺寄せて難しい顔してたら怖がらせるのも無理無いよな

何やってんだかなぁ

 

俺は、怖がらせないように椅子から立ち上がり鳳統ちゃんと目線が合うように屈んで帽子の上から頭を撫でた

 

「へっ?」

「まず最初に、君が不要とかそういうわけじゃないんだ…ただ、想像してなかった事が連続で起こりすぎて混乱してな…本当にごめん」

 

頭をしっかりと下げる、鳳統ちゃんが慌てる雰囲気があるけどそれを無視する形で今度はしっかりと鳳統ちゃんの目を見る

 

「これから本当に大変な世界を救う旅が待っている、それを乗り越えるためにも君の力が必要だ力を貸してくれるかい?鳳統ちゃん」

 

真剣な気持ちが伝わったのか、潤ませていた目を覚悟を決めた目に変えてしっかりと頷いてくれた

 

「かしこまりました、直接戦闘はあまりできませんが私の智、存分にお使いください…水鏡先生からいただいた鳳雛の名に恥じぬよう全力で頑張りましゅっ!…あぅう…」

 

最後の最後で噛んでしまいさっきとは違う意味で涙目になっている鳳統ちゃん…可愛い

ゲフン、そんな鳳統ちゃんを微笑まし気に見ているとそれに気づいた鳳統ちゃんが指をもじもじさせながら

 

「あっ、あのぅ…これから一緒に戦っていく訳ですしそのぅ…出来たらでいいんでしゅが、おにゃまえ教えてもらってもいいでしゅか!?」

 

最後の方噛み噛みだったが言いたいことは理解した

俺、本当に何やってんだろ、自分の名前すら伝えてないとか…ほんと…もう…

溜め息をつきたいのをグッと我慢しながら

 

「ほんと、ごめん俺の名前は雛里癒亜よろしくね?」

 

やっと、自己紹介をすませるのだった

 

 

 

 

 




タグ増えました


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第3話

 

 

 

「雛里癒亜…私の真名と同じ」

 

雛里という名字を聞いて、目を丸くする鳳統ちゃん

言われてみれば、確かに同じ字じゃないか

…って、そうじゃない!なんの対策も無しに真名の話になっちゃったじゃないか!?

 

どうする?知らない体で通す?…いやでもなぁ

じゃあ、知ってることにしたら?…なんで知ってる?ってなるし

 

えー

 

あー

 

うーん

 

……

 

「……真名ってなに?」

 

あー嘘ついちゃったよやだよー俺にとっての初めてのサーヴァントだし嘘つきたくないよーでもこの世界に存在しない真名を知ってるとなると俺の前世も話さないといけないしーうーあー

 

「…本当に真名をご存知ないのですか?」

 

え、なんで確認してくるの?嘘に嘘で固めなくちゃいけないの?やだよーでもいまさらだよなー

 

「……うん」

「…そうですか本当に存在しないんですね、真名というのは、その人の事を表す大事なもうひとつの名前です」

 

知ってるよー

 

「……そっかそんな大切なものがあるなんて、ならその真名っていうのは人前で言わないようにしないとね、幸いこの世界には真名っていうものは無いし」

「…はい!よろしくお願いします」

 

と言いつつ、鳳統ちゃんは頭を下げた

んん?なんか今滅茶苦茶変じゃなかったか?

 

「ごめん、お待たせしたね」

 

先程の会話を頭の中でリピートしようとしたとき、ボード片手にドクターが入室してきた

今から検査結果の説明が始まるようだった

仕方ない…これが終わってから考え直そう

 

ーーー

 

「…身体面に関しては問題なし…問題は精神面というより、魔術関連だね」

 

ドクターは俺と鳳統ちゃんの前に座りカルテのようなものを難しい顔をして眺めていた

 

「ご主人様に何か問題が…?」

「雛里くん…君は」

「いや、俺が言わせてる訳じゃないですからね!?」

 

ほんと、俺が言わせてる訳じゃないからね?ドクター?なんでそんな目で俺を見るんですか?

 

「…コホン、話を戻すが問題と言っても悪いことじゃない…むしろ雛里くんにとっては良いことだ」

 

俺に起こった問題は2つ

魔力増加とレイシフト適正の増加だ

 

「レイシフト適正に関しては上がったと言っても僕たちの考える基準よりは低くて雛里くんの存在証明がややしやすくなった程度に考えてくれればいい、魔力増加は…」

 

間を1つ置く、数値としてでていても結果を信じられないのだろう

 

「召喚前の2倍だ…はっきり言ってありえない、雛里くんの魔力は以前から多い方だったから…なおさらね、雛里くんの才能が召還という経験によって開花したと楽観視したいところだが、要経過観察って感じかな…」

 

2倍とか正直規模が大きすぎて訳がわからない

あって困らないものだし、今は気にしても仕方ないだろう

 

「診断結果的に言うなら至って健康!問題なし!って感じかな」

 

それを聞けてホッとした顔をする鳳統ちゃん…まぁ確かに契約したことによって何か問題が起こったとかなったら誰だって不安になるよな

 

「ところで、雛里くん彼女はどんな英霊なんだい?」

「あぁ、彼女は鳳統ちゃんクラスはキャスター」

「えぇっ!?鳳統って、あの三国志の鳳統かい?…えっと、初めまして僕はロマニ・アーキマンここで医者をしている気軽にロマンでもドクターとでも読んでくれ…まさか彼も彼女だったなんて」

 

鳳統ちゃんについて驚きつつも自己紹介をすませるドクター、…流石だなー俺なんてマスターなのに自己紹介する事忘れてたもんなー…はぁ

 

「…ではよろしくお願いいたします浪漫さん、改めて自己紹介を…性は鳳、名は統、字は士元です」

 

ドクターに対して頭を下げつつ自己紹介をすませると立ち上がりつつ俺の方を見てきた

 

「どうかした?」

「…いえ、なんでもありません」

「そう?」

 

「じゃあ、今日はもう自室に戻って休んでくれ魔力が増えたとはいえ初めての召喚だったり…他にも色々あったからね」

「そうですね…そうします、ドクターも休んでくださいよ?修復作業は明日から俺も全力で取り組みますから」

 

 

そう言いつつ、頭を下げ鳳統ちゃんと一緒に医務室をあとにした

 

 

 

 

 




HF延期になっちゃいましたね


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第4話

やっと書けた
良ければどうぞお読みください


 

 

 

 

医務室を後にしたあとまっすぐと私室に戻ることにした

本当なら、鳳統ちゃんにカルデア内を紹介できたら良かったのだが、復旧作業の邪魔をするわけにもいかないし

鳳統ちゃんの要望もあり明日以降に持ち越されることとなった

 

マイルームについたら、まだ眠気を感じていなかった為、コミュニケーションをとることにした 

 

「じゃあ、お互いを知るためにも交互に1つずつ質問していこう質問して答えてもらったら今度は質問された側から質問するそれを何回か繰り返すことにしよう…いい?」

「はい、私もそれが良いと思います」

 

鳳統ちゃんもOKしてくれたことだし、机を挟んで向かい合う様に座る

 

「じゃ、俺から鳳統ちゃんの好きなものは何?」

「えっと本とお菓子を作ること、です」

「お菓子か、今は無理だけどいつか一緒に作れるといいなー」

「えっ、作れるんですか?」

「うん、必要に駆られて作れるようになったって感じかな」

 

静かにしてほしい時とか、ご褒美にねだられてとか、おとなしくしてほしい時とか…大活躍してくれたのだ俺の手作り菓子は

 

「なら、今度食べさせてくださいね」

「いいよ、なら鳳統ちゃんのも食べさせてね」

「あわっ、わ、私のですか…自身はありませんけど精一杯頑張りますね」

「うん、期待してる」

 

なかなか最初のコミュニケーションとしては良いのではないかこんな感じに仲良くなれば信頼できる、される関係になれるのではないか

 

「今度は私ですね、ご主人様は三国志についてどのくらい知っていますか?」

「あー、正直詳しくないんだ三国志を基にしたゲームで少し知ってるくらいかな」

「それでは、私が桃香様の軍に参加したのはいつだか知ってますか?」

「えっと確か、赤壁の戦いから登場してたかな」

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど…おかしいですね、私が桃香様にお仕えしたのは黄巾の乱が始まる直前だったのですが…」

「ん?あっ…」

「それに、何故劉備様の真名をご存知なのですか?今を生きるご主人様が知っているのはおかしくないですか?」

 

や…やらかしたー!!

気を抜きすぎた、そうじゃん!恋姫だと結構最初に参入するんだった!!

まずい…何とか、言い訳、を…

 

「わかった、全部喋るよ…信じてもらえないだろうけど最後まで聞いてもらえるかな?」

 

無理でした!

色々考えたけど無理でした!!

言い訳もでないくらい頭真っ白です!

もうこの際、全部喋って不気味がられて契約解除して一般技師としてりっちゃん、マシュちゃんの力に陰ながらなろう、うん!わはははー!!

 

そこから、俺が鳳統ちゃんに話したことをまとめると

 

1、前世を覚えていること

2、恋姫夢想というゲームが存在し、登場人物の容姿、名前、真名を知っていること

3、今いる「FGO」もゲームとして存在していたこと

 

「って、感じかな」

「そうなんですか」

 

そう言うと、顎に手を当て俯く鳳統ちゃん

いや意外と冷静だな、自分が創作のキャラクターなんだよ、この世界も人の考えたものなんだよって言ったみたいなものなのに

まぁ、取り敢えず

 

「それじゃ、契約解除しようか?」

「…え?」

 

?なんでそんな驚いた顔するのかな

 

「だって、こんなこと言う奴信じられないだろ?それに気持ち悪いでしょ?不気味でしょ?信頼なんてできないでしょ?」

 

それともあれか、鳳統ちゃんは優しいから言えないのかな

なら、申し訳ないけど令呪使って…

 

「待ってください!!」

 

俺が何をしようとしているかわかったのか慌てた様に俺の右手を両手で握りしめる鳳統ちゃん…なんで?

 

「ご主人様は、悪い方に考えすぎです…最初に宣言しておきますけど、契約を解除するつもりはないです!」

 

そう宣言した鳳統ちゃんはふわりとした笑顔で俺の方を見つめてくる

可愛らしいけど、安心させる笑顔で

 

「ご主人様が仰ったことは到底信じられるものではありません、でも私は信じます、ご主人様のお話」

「なんで…」

「軍師の勘です」

 

勘!?

 

「隠していた事も聞いた後だと仕方の無いことだと納得できます。それに…私は、私に力を貸して欲しいと言った時のご主人様を信じてみようと思いました。だから私にご主人様の力になることを改めてお許しください!」

「本当に俺なんかがマスターで良いの?」

「はい!むしろご主人様じゃなきゃ駄目なんです!!」

 

 

ハハッ、なんだそれ

 

 

「ありがとう」

「改めて自己紹介を…性は鳳、名は時、字は士元、真名は雛里です、この真名、ご主人様にお預けします!!」

 

 

 

 

 



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第5話

 

 

 

 

雛里ちゃんから真名を預けてもらった次の日

いくらか時間を置いたこともありこれからの事について話し合うことにした

 

まず1つ目「真名の扱い」

 

雛里ちゃんの事を真名で呼ぶのは

『周りに真名を知る人のみの時に限り、真名を知らない者が1人でもいる場合、今まで通り鳳統ちゃんと呼ぶこと』

 

これは、誤って真名を呼ばれてしまうことを回避する目的がある

ちなみに、真名を預けることは雛里ちゃんに一任している

マスターだからと言って真名を預けることを強要する気はないし、したくもない

 

2つ目は「俺のFGOの知識」

 

これに関してはこれまで通り隠すことした

当然だ、これを公開したところでデメリットしかない

 

スパイを疑われる可能性もあれば

既に、俺や雛里ちゃんと言ったイレギュラーが存在しているのだ

俺の知識通りに物語が進むかも怪しい

 

但し、敵サーヴァント、味方サーヴァントの情報は雛里ちゃんと俺で共有していこうと思う

隠すとは言ったが、使わないとは言っていない

 

知識はデメリットでもあるがメリットでもあるのだ

最悪の状況を回避する為にも積極的に使っていこうと思う

 

「今のところこれくらいかな」

「はい、平気だと思います」

 

ーピピピッ

 

「おはよう、雛里くんしっかりと眠れたかい?」

「おはようございますドクター、まぁ体調は万全ですよ」

 

タイミングよくドクターからの通信が来た

そろそろかな?

 

「それは良かった…朗報だよマシュとそのマスターが目を覚ました」

 

目を覚ますとは思っていたけど良かった、これで一安心だ

 

「ということでマシュたちにも新しくマスターになった君を紹介したいから管制室に来て欲しい」

「了解しました、今から向かいます」

 

通信を切り立ち上がる、雛里ちゃんの方を向くと此方を伺っていた

 

「どうかしましたか?」

「うん、もう一人のマスターが目を覚ましたから顔合わせに来て欲しいだってさ」

 

りっちゃんと実際に顔合わせるのはいつ以来だろ

彼女が高校に入学した時だから約三年ぶり?

 

「わかりました、ではもう一人のマスターについて教えていただけますか」

「いいよ、移動しながら話そうか」

 

そう言いながら部屋からでるとトコトコと後ろからついてくる雛里ちゃん

 

「彼女…藤丸立香ちゃんは一般人の中から選ばれたマスター候補だった魔術知識もない普通の女の子だよ」

 

雛里ちゃんと離れすぎないようゆっくり歩きながらりっちゃんのことを思い出す

 

「性格はさっぱりしてる、コミュニケーション能力は高くて友達は多かったかな…好きなものはお菓子で嫌いなものは特に無し、趣味は色々、人に誘われてとか興味を持ってとかで色々なことをそこそこできる感じになってた…こんな感じかな」

 

今ので良かったのかな、他己紹介苦手だから上手く伝わればいいのだが

 

「よくご存知なんですね、藤丸さんとは何か関係が?」

「実家がりっちゃん…藤丸家の隣でね小さい頃から懇意にさせてもらってたんだよ」

 

りっちゃんが入学すると同時にカルデアにお呼ばれしたからな…こんな場所だし三年間連絡なんて取れなかったからなぁ

どんな感じの再開になるのか少し楽しみだ

 

「成る程…ではマシュさんとは?」

「えっと、マシュちゃんは…」

 

雛里ちゃんの質問に答えつつ、管制室へと向かうのだった

 

 

 

 

 

~~~~~

 

 

 

 

 

「失礼します」

 

雛里ちゃんと管制室内へと入る

りっちゃんとマシュは此方に背を向けてドクターの話を聞いていた

 

「やっと来たね…さっき説明したが君たちが寝ている間にマスターが1人誕生したそのマスターが彼だ」

「はいどーも、紹介に与った雛里癒亜です、それと特異点修復おめでとう」

 

ドクターに促される形で簡単に自己紹介する

さてと、りっちゃんの反応は…!?

 

「ゆーちゃん!!」

 

えー現在、りっちゃんに抱きつかれてます、不意打ちだったけどそこは男だし気合いと根性で倒れることは阻止しましたよ

抱きついてきたりっちゃんは少し震えている…あれ、これもしかして泣いてる?

 

「良かった…良かったよ…ゆーちゃん生きてた…!!」

 

…そっか、人理焼却されてるからりっちゃんの友達も両親も死んじゃったみたいなものなのか…

これは、仕方ないか…死んだと思ってた人間がケロッと生きてるからなぁ

 

「3年前に…死んじゃったと思ってた」

「いや、早くない!?」

 

なんでそんな前から死んでることになってるの、俺!?

 

「連絡も急にとれなくなったし、おじさんおばさんに聞いても『アイツは星になった』って…」

 

いや、確かに星見(カルデア)の人間になったけども!?

 

「…ごめん心配かけたね、改めて久しぶり、りっちゃん大きくなったね」

 

軽く抱きしめながら頭を優しく撫でる

りっちゃんは、しばらくの間に泣き続けていた

 

 

 

…その間のマシュちゃんやドクターの生暖かい視線、鳳統ちゃんのじっとこっちをみてる視線は恥ずかしかったり、ちょっと怖かったりしたけどな!!

 

 

 

 

 




LB5まだ、全然進んでないんですけど
絶望感、ワクワク感で楽しみです!!

ガチャ…?
関係無い話ですけどカルナってかっこいいですよね!!


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第6話

大変遅くなりました
ここまで、間を開ける気はなかったのですが

やる気が無かったりFF7Rとかイベントとか東方ロストワードとか…その他諸々で、はい

本当にすいませんでしたー!!


 

 

りっちゃんが、落ち着くまでの数分間ドクターとマシュちゃんに対して俺とりっちゃんの関係を説明していた

 

「成る程、先輩と雛里さんは幼馴染みで…」

「雛里くんがカルデアに来ると同時に連絡が取れなくなったと…」

「そして誤解を招く言い方によって故人となっていた癒亜と感動的な再会を果たした藤丸は癒亜の胸の中で泣いていると…いやぁ、女の子を泣かせるなんて罪作りだねー」

 

「いや、泣かせた云々は俺のせいじゃ…というかいつ来たんですか?ダ・ヴィンチちゃん」

「ついさっきだよ、藤丸が目を覚ましたからここに来たのさ」

 

ゆっくりとダ・ヴィンチちゃんが笑いながら近づいて来てそのまま目の前を通り過ぎドクターの近くで何やら話していた

そちらも気になるがいつまでこの状態なのだろうかいや、りっちゃんのことを撫でるのが嫌だとかそういうわけではないのだが

そろそろ話も戻したいし、鳳統ちゃんの視線がなんだか痛い気もするしね!うん

 

「りっちゃん、落ち着いた?」

「…うんごめんね、ゆーちゃん」

 

そう言いながら俺から体を離すりっちゃん、泣いたのが恥ずかしかったのか少し顔は赤かったが

 

「気にしてないよ、それより俺の方がごめん連絡が取れればこんなことにならなかったのに」

「ううんもう気にしてないよ、それにこれからはいつでもゆーちゃんとお話できるから大丈夫!」

 

満面の笑みでそう言ってくれるりっちゃん

自分が知っているりっちゃんと変わらない反応を見せてくれて少し安心する

自分でもわからなかったけど久々の再会に少し緊張していたようだ

 

「そうだ、紹介するよ彼女は鳳統ちゃん俺のサーヴァントでクラスはキャスター」

「あわわ、初めましてご主人様のサーヴァント鳳統、士元ですよろしくお願いします」

「ご主人様…?」

「雛里さん…」

 

まだ会ったことのないマシュちゃんとりっちゃんに鳳統ちゃんを紹介すると二人とも微妙な顔をしていた

…なんで、皆鳳統ちゃんが俺のことをご主人様って呼ぶと俺が言わせてるみたいな目で見てくるんだろ

説明してなかったり、止めない俺も悪いのかもしれないけどさ…

確かに?端から見たら幼女にご主人様って呼ばせてる変態みたいに見えるかもだけどさ?

鳳統ちゃんのご主人様呼びが自然だから…

 

「その、1つお聞きしたいことがあるのですがよろしいですか?」

「…ん?なにかな?」

 

話を変えてくれようとしたのかりっちゃんに話しかける鳳統ちゃん、その心遣いに感謝しかない

 

「藤丸様は、ご主人様のことを『ゆーちゃん』と呼んでいたと思うのですが…」

「!そう言えばそうです、雛里さんも先輩のことを『りっちゃん』と呼ばれていましたよね?」

 

同じ様な疑問を持っていたのか反応が早いマシュちゃん

って言っても昔からの癖だしなー

 

「そんな深い意味は無いよ?藤丸立香だからりっちゃん」

「雛里癒亜だからゆーちゃん小さい頃からのアダ名だよ」

 

疑問に答えると二人は納得の表情を見せる

ただ、マシュちゃんが少し羨ましそうな?

 

「コホン、そろそろ話を戻してもいいかい?」

「「すっすいません」」

 

わざとらしい咳払いでドクターの方に視線を移す

視線がドクターに集まると「さて」と一言おいて話しだした

 

「藤丸ちゃんの返答は雛里くんが来る前に聞いたからそれを踏まえてこれからの話をするとこれから君たちには七つの特異点の修正、原因と思われる聖杯の回収を依頼する…長く険しい戦いになるけど僕たちスタッフも全力で支援する共に人類の未来を取り戻そう」

 

「はい!」

「了解しました」

 

自分たちの返答に満足したのか頷きながら笑顔を向けた

 

「ありがとう、これからの方針だがまずは観測されているなかでも一番揺らぎの少ないところにレイシフトしてもらおうと思っている…だけど安全にそして確実にレイシフトできるようになるまでまだ少し時間がかかる、だから…」

「その間に戦力を整えてほしいのさ」

 

ダ・ヴィンチちゃんが引き継ぐように言葉を繋ぐ

 

「改めて自己紹介しよう私は、レオナルド・ダ・ヴィンチ万能の発明家にして芸術家のサーヴァントだよ、気軽にダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれたまえ」

 

 

 




ちょっとどころじゃなくくどいかな?
と、考えたのであらすじ、タグ追加と整理しました

次回も未定ですが
完結させるためにも頑張っていきますので
見ていてくださる方がいらっしゃいましたら
気長に更新をお待ちください


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第7話

 

 

 

ダ・ヴィンチちゃんに言われた戦力補充…分かりやすく言えば英霊召喚だ

今のカルデアの状況的に召喚し維持出来る英霊の数は3騎

3騎とも、りっちゃんをマスターとして登録することになっている

 

当初はりっちゃんが1騎、俺が2騎になる予定だったのだが

ここで問題が発生、現状カルデアの召喚術式に俺自身がマスター登録することができないということが判明した

 

これにはカルデアの特殊性が関係していた

魔術師はもちろん技師、医療スタッフ、様々な専門家などたくさんの人間が関わるカルデアでは、魔術の漏洩の防止に最善の注意を払ってきた

 

マスター登録もそうだ

マスター候補者はカルデアに到着した時点で霊器属性、指紋、声紋、遺伝子、魔術回路を登録することになっている

もちろん俺も登録はした、しかし2年も前の事だし鳳統ちゃんを召喚したときに、何が起こったのか魔力も倍になったことが関係して登録不一致となってしまった

現在はダ・ヴィンチちゃんを筆頭に俺のマスター登録が出来るように動いてもらっている

 

これには時間がかかり、特異点修正に間に合わないということで今回の召喚はりっちゃんをマスターとして登録することになった

 

そんな俺たちは現在召喚室のなかにいる

魔術の知識なしのぶっつけ本番はきついものがある

なので簡単にサーヴァントについて説明していた

 

「ま、こんな感じかな…習うより慣れよっていうしやってみようか」

「わかった…うー緊張してきた」

「大丈夫です、先輩の声に応えてくださった方々なのですから悪い人な筈がありません!」

 

マシュちゃんに励まされながら召喚サークルの前に立つりっちゃんを眺める

 

多分1騎目は彼だろう…あとはクラスだがそこはあまり気にしていないどっちにしたって頼りになる兄貴なのだから

2騎、3騎に関してはまったく予想がつかない

触媒があるわけでもなく縁が結ばれている訳でもない

完全なランダムだがそこはりっちゃんの日頃の行いを信じるしかない

 

「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

 

そんなことを考えていると、りっちゃんの詠唱が聞こえた

召喚サークルが光だし3つの輪が規則正しく回転し始める

召喚は成功、さてクラスは…ランサー

 

「よう。サーヴァント・ランサー、召喚に応じ参上した。ま、気楽にやろうやマスター!」

 

続いて2騎目クラスはアサシン

 

「サーヴァント、アサシン。風魔小太郎。このようなナリですが、どうぞよろしく……。」

 

なるほど、彼が応えてくれるのか、同じ日本人だからか?

3騎目は…えぇ?

 

「ライダー、ここに現界いたしました。天下無双の我が身、これよりあなたの力となりましょう」

 

馬だった

いや、誰かはわかるわかるけど、この時期に召喚ってできたか?

もしかして、何かが触媒になったのか?

 

「あわわ…お馬さんが英霊として召喚されました」

 

えっまさか、鳳統ちゃんが触媒になったのか?

三国志関連で?

しかも恋姫の赤兎はセキト(犬)であって赤兎(馬)ではないし…

 

呆然とするなかいち早く正気に戻ったのはマスターであるりっちゃんだった

 

「あっあの!私がマスターの藤丸立香ですよろしくお願いします!」

 

と頭を下げたそれにたいしての反応が

 

ランサーの場合

「おう!今回はランサーとして召喚してくれたんだな、よろしくな嬢ちゃん」

「えっ?覚えているの?」

「うっすらとだけどな」

 

アサシンの場合

「かしこまりました、よろしくお願いします主殿」

「風魔小太郎…!日本人なら殆どが知ってる人だ!」

「そう言われると照れますね…」

 

ライダーの場合

「よろしくお願いしますね、マスター」

「えっと、あの…失礼ですけどお名前教えてもらっても?」

「呂布です」

「呂布なの!?」

 

と、こんな感じで会話が繰り広げられていた

赤兎馬(呂布)に関しては放置することにした

いや俺が急に訂正したら変だし、絆が深まっていけば…

まぁそのうちね?

 

 

 




サーヴァント選出に深い意味はありません


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