人生コンティニューしたら内浦在住のチートゲーマーになった (巌の上にも千年)
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オリキャラ紹介(最新話ごとに更新)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人目からは4話以降ネタバレを含む可能性がございますので、見る際には十分に注意してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊口 才 (いぐち まさ) 1号ライダー

 

 

身長 186cm  誕生日 6月11日 血液型 AB型

 

 

 

 

 

転生前は純粋な心でゲームをしすぎたがためにこの世に絶望したことで自殺した天才廃人ゲーマーだが、転生後は転生前の記憶のほとんどを忘れている。

 

 

容姿に規定はないが、あらゆる男性・女性の理想とする何をしても絵になるイケメン男子であることは揺るぎない。

 

 

 

オーマジオウの斡旋でラブライブサンシャインの世界で転生し、仮面ライダーエグゼイドに変身する能力を得る。最初に助けた男からヒーローの素晴らしさを気付かされ、心機一転明るい性格へと変わっていく。

 

 

性格は元々備わっていたのか自意識過剰で(あくまで本人の匙加減で)若干ナルシスト気味。元は依存ゲーマーであるが故か、誰に対しても敬意は払わずに(形式的に)目上の人物でない限りは名前は呼び捨てにする。また変身するとゲームモードのようになり、名前を相手がライダーの場合はライダー名で言う。ただし、ライブのナレーションなど形式ばった場では礼儀として敬語を使う。

 

 

プロゲーマーを遥かに凌駕するゲームの腕を持ちながらも、医学や政治・経済・法学を中心としたほとんどの学問の極めるほどの驚異的な頭脳を持ち、そのIQは測定不能の域に達している。例を挙げるならば世界大学ランキングトップ20の入学試験を10歳足らずで満点合格して通学せずに同年、卒業認定試験を合格するというとんでもない頭脳を持っている。身体能力も曜や果南と同等かそれを凌駕する身体能力を秘めていて、その限界域も曖昧になりつつある。それでいて容貌は髪型などを少し整えれば、イケメンの極みと言える容貌になる。まさに完璧—————————()()()()とは彼のためにある言葉である。

 

 

オーマジオウには仮面ライダー情報が一手にわかる腕時計を渡されている。ちなみに立体映像化させることが可能。自身が転生した者であるという自覚以外はほとんど前世の記憶を失いかけている。その代わりにラブライブ世界での自分が過ごしてきたこれまでの記憶を入手しているが、まだ顔を見ていない人の記憶は思い出せない。

 

 

 

医療界のトップかつ伊口ファウンデーション会長の祖父の斡旋で共学化された浦の星学院に入学することになり、スクールアイドル部のマネージャー兼演出家兼守護者として活動を始めるのであった。

 

 

 

他キャラへの呼称

 

 

Aqoursメンバー・男子勢→呼び捨て

 

竜介→竜介先生

 

小原兆一郎→サウザー

 

黒澤天青→フルネーム 後に黒澤父

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラのモデル  宝生永夢  桐生戦兎 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浦江竜介 (うらえ りゅうすけ) 2号ライダー

 

 

 

身長 178cm 誕生日 10月5日 血液型 O型

 

 

ビルド世界の万丈龍我が自然に転生した内浦出身の男性教師。

 

万丈龍我と同様に身体能力が人間を疑うレベルに異様に高いが、脳が普通の人よりも明らかに劣っている。IQは才とは正反対の意味で測定不能。

 

才を仮面ライダーの誇りを気づかせた張本人であり、仮面ライダークローズに変身する。容貌もビルド世界の万丈とほとんで同じ。実は千歌の姉の志満は2歳上の先輩、美渡は2つ下の後輩となる。それぞれ同じ中学校。

 

 

才と時を同じくして浦の星に体育教師として赴任する。そして、千歌の提案(脅迫)でスクールアイドル部の顧問に就任することになる————

 

 

他キャラへの呼称

 

 

Aqoursメンバー・男子勢→呼び捨て

 

小原兆一郎→時と場合によりけり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢澤虎太郎 (やざわ こたろう) 3号ライダー

 

 

 

 

身長 183cm 誕生日 7月21日 血液型 A型

 

 

 

μ'sメンバーの矢澤にこの末弟。矢澤家の予算上の問題から高校に通うことができないと言い張っているが、実は彼自身の判断で行っていないだけである。それを誰にも言っていない。仮面ライダークウガに変身する。

 

性格は上3人と違ってクールかつ常識人で、基本的に無表情だが、姉と同じくツンデレ要素も持っている。身体能力は男性平均からかけ離れてはいないが頭脳は才には劣るものの矢澤にことは正反対の賢さといっても過言ではないほどの代物を持つ。容貌は姉たちと同じく、黒の髪に真紅の瞳。

 

仮面ライダークウガとして才に出会ったことで浦の星学院2年生の男子生徒第2号として編入学する。

 

 

他キャラへの呼称

 

 

Aqoursメンバーと男子勢→呼び捨て

 

 

 

竜介→竜介先生

 

小原兆一郎→アンタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9話ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

小原兆一郎 (おはら ちょういちろう)

 

 

 

身長181cm 誕生日 10月10日 血液型 B型

 

 

オハラエンタープライズの代表取締役社長。黒のタキシードを好んで着る45歳。表の顔は世界的企業に君臨する敏腕経営者であるが、裏では違法行為も厭わない腹黒い性格。仮面ライダーサウザーに変身する。—————が、本来のサウザーのゼロワンの1000%というリミットがさらなる改良と兆一郎への異様な適合率によってそのスペックは100兆%引き上げられた。すなわちゼロワンの100兆倍の身体能力を発揮できるまでに進化した。

専用武器のサウザンドジャッカーもプログライズキーのデータジャック機能は(制限はあるが)仮面ライダー全ての力にまで伸ばしつつある。

 

思想も自分さえ良ければいいという利己主義者で、全員の利益を求める才とは正反対の性格であると言える。自分の目的のためなら他人はもちろん、娘すらも利用する。

 

そんな彼の目的は—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11話ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒澤天青 (くろさわ てんせい)

 

 

 

身長 174cm 誕生日 3月5日 血液型 A型

 

 

 

仮面ライダーソーサラーに変身する和服の男。

 

 

黒澤家現当主でルビィとダイヤの父親にあたる。サウザーとは違い、目的はおそらく内浦の現体制及び秩序を保つこと。

最近の内浦をめぐる状況を秩序の乱れとみなし、それを是正するために仮面ライダーソーサラーへと変身することを決めた。

 

この仮面ライダーの力は戦国の世から続くものであり、沼津及び内浦の覇権を握るきっかけにもなったもの。だがここしばらく平和な時代であったが故、江戸時代前期以降はほとんど使われていなかった。

 

武道を極めたのか、その戦闘力は筋金入りだが仮面ライダーの変身歴は数回のみのようでまだ完全には使いこなせてはいないので苦戦することもしばしば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小原魁 (おはら かい)

 

 

身長 181cm 誕生日 1月11日 血液型 B型

 

 

鞠莉の弟で兆一郎の一人息子。仮面ライダーサガに変身する。

 

 

 

自らを王と自称するからか、そこから来るプライドは絶大なもの。ただ、父親には上司と部下のような関係であるようだが———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15話以降のネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深天稜 (さらあま りょう) 4号ライダー

 

 

身長 183cm 誕生日 11月8日  血液型 A型

 

 

 

 

才の一つ上の幼馴染。昔は才、千歌、曜、果南とよく遊んでいたが、高校1年生の時に突然姿を眩ます。そして2年後に仮面ライダースペクターとして内浦に戻ってくる。

 

 

性格は相手に容赦はしない強硬派で、それはサウザーに対して露骨に現れている。そして才を仮面ライダーになる覚悟が甘いと一喝している。

 

 

高校1年生の時に何か事件があったようだが——————?

 

 

 

他キャラへの呼称

 

 

竜介以外→呼び捨て

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21話ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒地祝 (くろじ いわい) 5号ライダー

 

 

身長 182cm 誕生日 3月17日 血液型 ?型

 

 

 

 

本当は原作同様『ウォズ』というオーマジオウに仕える家臣であり預言者。今まではオーマジオウの補佐を行なっていた。

 

 

この世界ではオーマジオウこと才の祖父で伊口ファウンデーション会長の伊口仙悟の秘書の黒地祝としてこの世界に存在していた。

 

 

21話からオーマジオウに才への預言者として同行するように言われてから仮面ライダーウォズとして才をフォローすることになる。

 

 

性格はウォズと同一存在であることから、祝福の言葉を述べるのが得意(?)である。

 

 

全員→〜君

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

33話ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小原魁 スペックは上記と同一 6号ライダー

 

 

仮面ライダーダークキバに変身する。

 

 

過去を知った事で自らの道で王になることを決意した事でキバットII世に認められる。サガークの性能上、魔皇力の大きな器が完成しているが故に戦闘力のポテンシャルは才や竜介と勝らずとも劣らない。

 

 

実は小学2年生になるまで鞠莉とともに内浦で生活していた経験がある。保育園では才・稜と3人組で仲良くしていた。ただし千歌たちとの経験は濃くはない模様。3人との関係性も当時とは変わらず、特に才とは天才と王という相対する存在として喧嘩もしばしば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

46話ネタバレ注意

 

 

 

 

アーク CV: 速水奨のつもり

 

 

古代に小原家の祖先に生み出された人工知能。彼らの誘導もあって、人類を排除する思想を抱くようになり、この時期にその結論の元に本格的に動き出した。

 

時空を超えて並行世界に意思飛ばすことや時空とこの現代を短時間なら繋ぐことも可能であり、そこから様々な文明の利器を人類に与えてきた。仮面ライダーがこの世界に持ち込まれたのもこのためである。

 

本作のいわば黒幕的存在

 

 

 

 

 

滅 (ほろび) 人工知能搭載人型ロボット 身長 180cm

 

仮面ライダー滅に変身する。

 

 

容姿はゼロワン世界の滅と同じ。古代人工知能であるアークによって作られた人型ロボット。未だに謎が多いが、アークが作り出した滅亡迅雷.netのメンバーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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仮面ライダー紹介(最新話ごとに更新)

仮面ライダーを詳しくわからない方や知らないライダーがある方向けの「この小説版オリジナルののみの設定紹介」です。
主人公に関しては1話からスペック(下記に言及)だけ、公式と同じになります。

それ以外の仮面ライダーに関しては、明確な言及がない限りは公式の10倍以上と考えてください。



そしてそれらはあくまで初期値ですので戦闘経験や状況、感情の高ぶりなどによってその数値は大きく変動します。


一部東映の仮面ライダー図鑑から抜粋しております。


現実でのライダーの詳細が知りたい方は恐れ入りますが、自分で検索されることをお勧めします。


スクロールするごとにネタバレ発生!注意!!










 

 

 

 

 

◯ 仮面ライダーエグゼイド  変身者 伊口才

 

 

ライダーガシャットと呼ばれるアイテムとゲーマドライバーを使って変身する仮面ライダー。その名の通りゲームがモチーフになっている。

 

 

伊口才が通常フォームとして使うガシャットはマイティアクションXというアクションゲーム。ゲーマドライバーには最大2本のライダーガシャットを装填することができ、その種類によってレベルや戦闘能力、ゲーマと呼ばれる強化武装が変化。

 

 

さらに、ゲームエリア(ガシャットを起動すればゲームエリアは視認不可なほどに展開される)内に出現する「エナジーアイテム」を取得することで戦いを有利に進められる。

 

 

戦闘で主に使用されるのは、アクションゲームの特性を反映させた仮面ライダーエグゼイド アクションゲーマー レベル2。

 

 

運動能力と反応速度重視の調整が施されている。

 

 

 

 

 

□ムテキゲーマー

 

 

 

 

さらにマキシマムマイティXガシャットとハイパームテキガシャットを使うことで、仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマーに変身可能である。

 

 

 

 

「いかなる敵が現れようとも、変身者の心が折れない限り決して負けることはない」

 

 

無敵の名に恥じぬ能力を保有している。(三角はオリジナル能力)

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

△相手が自分よりスペックが高い場合は、安全である範囲内でのスペックを相手より上回る。ただしスピードについては超光速であってもそのスピードを上回ることが可能。7話時点でスピードについてクロックアップと同様に時間干渉によって、スピードは光速を何兆倍にも上回る。それによってクロックアップ以上のスピードでそれを使える敵をスピードで圧倒することも可能に。

 

※ ゲームエリア内に時空の歪みを発生させ、任意のポイントにショートワープすることも可能。

 

※ 発光強化粒子「スパーキングリッター」を噴射し、一定時間戦闘能力を引き上げることが可能。この機能により、変身直後や全身発光時はパンチ力・キック力を含めた全能力が2倍にまで上昇する。

 

※頭突きによって、敵の戦闘システムに干渉し攻撃力や防御力などに影響を及ぼす全ての特殊機能を停止させることが可能。

 

※無限ジャンプ、攻撃当たり判定の調整により多段ヒットが任意で可能。

 

 

 

 

さらに特筆すべき点として、自身によるアップデートによって更なる能力の追加を可能にする。つまりゲームのセンスと感情、アップデートのクリエイティブ能力によってどこまでも強くなれると言える。

 

 

 

 

さらに副産物として自身の生身すらもムテキ化が進行している。ただしこちらの場合はダメージや痛覚はある模様。死にはしないが、気絶するなどは存在する。要はあくまで()()()()()()()()()()()()()()()()()()程度のものである。そしてその傾向はガシャット本体にも適応され、破壊不可能かついつでも手元に戻せる。

 

 

 

 

 

 

 

16話時点でのアップデート

 

 

△ゲームエリア内にいるライダー及び怪人のパンチ力・キック力・スピード・ジャンプ力などのスペックを自動解析し、1番高い数値を自分の()()()スペックに上乗せする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯仮面ライダーサウザー 変身者 小原兆一郎

 

 

 

公式と違う点について

 

 

本来ならば最大で仮面ライダーゼロワンのスペックの10倍(1000%)を発揮することができる——————が、更なる改良と異様な適合率によってその力は素の100兆%、すなわち最大でゼロワンの100兆倍(1000兆%)までスペックが変動する。

 

最大値のスペックはパンチ力800兆t、キック力4900兆t、ジャンプ力6010兆m、走力は100mを1/25兆秒というとんでもない数値を発揮するが、普段は初期値の()()()程度である。ただこの最大値だけでも十分に強いことが分かるのだが、それもまたカタログ上のスペックであり、仮に最大値に達したとしても()()()()()()()()()()()()は理論上可能である。

 

 

十分強いサウザーではあるが、それに性能が強化されたサウザンドジャッカー が専用武器として使用する。性能の違いとしてはプログライズキーだけでなく他の仮面ライダーのテクノロジーをコピーできる点である。ただし、この機能にはある()()が存在する。

 

 

 

 

ちなみに初期値は普通のサウザーのスペックの10倍となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯17話での変化

 

エグゼイド

 

 

ガシャットギアデュアルの2つのゲームの力を使用可能となる。1つ目のパーフェクトパズルは、エナジーアイテムを始めとしたゲームエリア内の物体を自在に操る。これによって敵味方に戦闘妨害や戦闘補助、自身の強化が可能となる。ノックアウトファイターの特殊能力は特に目立った点はなく純粋な力で相手を叩きのめしていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯仮面ライダークウガ

 

 

 

 

□ライジングアルティメット (ブラックアイ)

 

 

 

原作通りの点に加えて()()()()()()()()()()()によって変身するごとにスペックが上昇する。

そして人間の悪意を吸収することで無限に強くなる存在。さらに闇の力を展開して強力な引力で相手を引き寄せたり、攻撃できる。

 

 

悪質な点として変身者が意図しなくとも、自身の身に危険が迫れば自動展開されるアークルの性能を悪用し、展開と同時に強制的に変身させてしまう。

 

 

変身時にはアークがアーク本体ではなく、人間の意識の奥深くに変身者の意識を幽閉する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯27話時点での変化

 

 

サウザーはガシャコンバグヴァイザーでダークライダーを召喚が可能。ただし召喚できるライダーは獲得・保存されているデータに依存する。

 

 

◯今のところサウザンドジャッカーは全てのプログライズキーの力を保存している。それだけではなくドラゴン・UFO・海賊・スマホ・ライト・ロボットフルボトルのデータ、クウガのマイティ〜タイタンまでのデータ、ジェットコンバット・タドルクエストのガシャットのデータ、仮面ライダーシノビのデータ、ノブナガ魂のデータを保有している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯32話での変化内容

 

 

 

エグゼイド   

 

アギト〜ビルド(ディケイドを除く)のガシャットを製作したことでそれらライダーの全ての武器を使用可能になった。とき同じくして開発されたガシャコンバグヴァイザーIIによって、それらライダーのどのフォームでもデータとして召喚が可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯39話での変化

 

 

サウザー

 

 

ダークキバの紋章、ローズ・オクトパス・ライオン・消防車・キリンのフルボトル、ニュートン魂・ヒミコ魂・リョウマ魂・サンゾウ魂・ゴエモン魂・グリム魂のデータをサウザンドジャッカーに保存。

 

 

 

クローズ

 

 

才が改良したハザードトリガーを使用することで自身の上がりやすいハザードレベルをより急上昇させることがができる。

 

 

 

 

 

 

 

◯40話での変化

 

 

サウザー

 

クローズマグマのデータをコピーする。

 

 

ダークキバ

 

シールフエッスルで一定の条件下でライダー並びに使役モンスターなどを封印することができる。封印したライダーの能力やモンスターを召喚可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯42話での変化

 

 

サウザーがソーサラーの魔力をジャックライズで奪う。これにより黒澤天青は変身能力を失い、サウザーはソーサラーの使いうる魔法を使うことが可能となる。

 

 

 

 

 

 

 




最新話ごとに更新!


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第1期  サンシャインと内浦の秘密
プロローグ



はじめまして!今回初めて投稿する巌さんSです。

初めてかつ思いつきで始めた投稿なので文章がとてつもなく拙いですが、それでも見てくれる方はお慶び申し上げます。






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

............世の中ってのは、つくづく愚かだなと思う。一流企業に入るために大学に行く、大学に行くために中高一貫校へ入るとか。そんなものは人間の造物そんなのゲームと大差ないじゃないか。要はクソゲーだ。止めることのできないクソゲー。そんなものをご丁寧に攻略するってことはまさに『時は金なり』という言葉を身に染みてわからせるほどのことだ。

 

 

 

 

 

 

そっか—————()()()()()()()って手があったな...........

 

コンティニューする方法なら———いくらでもある..........!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目に刺さる広い輝き。この純白の輝きが、俺の目を覚醒せよとしつこく語りかけてくる。

 

 

訴えに負けた俺は、ようやく目を覚醒と判定できるほどの大きさに開く。

 

 

目に広がる真っ白な世界。目の錯覚なのか、白の密閉空間のようにも感じられる。妙な高揚感に包まれていたのが一転、突然自分が取り返しのつかないようなことをしてしまったのではないかと怖気ずく。その取り返しがつかないというのは決して現世を離れることじゃない。死んでも楽しい物が訪れないということだ。

 

 

 

 

 

「お前は————-———確かに命を粗末にした....................だが、決して悪いことだとは言い切れんかも知れんな。」

「えっ!?」

 

 

 

 

 

突然現れた発言に感嘆の声が出る。これが死んで初めて出した言葉なんて恥ずかしいものだ。

 

 

声の主は————そう、『ライダー』と描かれた覆面を付けた者。だが、覆面よりもその豪華な装飾に目がいった。黄金の勲章を左肩からかけ、全身は金と黒の踊り竜のようなスーツ。腰には黄金のベルトを携える者。

 

 

 

 

「えっと......ライダー?」

「私のことを知らないのか?ならば教えてやろう。私はオーマジオウ————過去と未来をしろしめす時の王者だ。」

「—————あっ!思い出した!確か、ライダー最強論を終わらせたライダー話題になってた奴か。」

「お前たちの世界ではそのような話題で盛り上がっていたか————————だが、私は実在する。並行世界の秩序を維持するために存在する。」

 

 

 

 

先ほどまで不安であった気持ちも徐々に和らいでいく。でもこれで前世のようなつまらない世界に産み落とされるのも、嫌な話だ。

 

 

 

 

 

「確かにお前のような透き通るような心の持ち主では————————この世界に生を受けるのは退屈で空虚であろう。」

「俺の心ってそんなに綺麗なのか?」

「綺麗と純粋は違う—————————綺麗というのは人間から見た都合の良い人間とも取れるな。それに比べてお前の心は純粋....................いい意味でも悪い意味でも子供のような純粋な心をどこかに持ち合わせたままというわけだ———————そんなお前だから頼みたいことがある。」

「で?俺に頼みたいことって?」

「ああ、実は最近新たな時空ができたのだが.................どうやら、色々と問題が起こっているのだ。」

「問題って?」

「その世界はお前たちの世界と同じように異能な世界ではないのだが、時空の歪みで最近仮面ライダーの敵が現れはじめたのだ。お前には......原因を探ると同時にその敵から仮面ライダーとなってその世界の困っている人を救って欲しい。」

「その世界って、どんな世界なんだ?」

「本質的にはお前たちの世界と同じなのだが、違うところと言えばスクールアイドルなる物が存在することだ。」

「それって、μ'sとかAqoursのことか?」

「なんだ、知っているのか?」

「俺らの世界ではムーブになってるアニメに出てくるアイドルだな。詳しいことは俺も興味なかったから知らないけど。」

「そうか...............実は、お前にはそのAqoursのマネージャーを務めてもらおうと思っている。」

「はぁ.........は!?」

「お前には何者も追い越せないようなゲームの才能がある—————————では仮面ライダーエグゼイド..................及び、その最強フォームのムテキゲーマーの変身者になってもらう。転生後の人間的なスペックは私に任せておけ。」

 

「ちょちょ、待て待て!まだ話は——————」

 

 

 

 

 

次の瞬間には、話すこともオーマジオウの姿も消えていた。

 

 

 

 

 

 





アンチコメはやめて欲しいなぁ.................









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1話 輝く完全無敵の仮面ライダー

プロローグと期間が空いてしまってすいません!




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

............覚醒の予感。誰もが体験したことがあるだろう。意識が完全に覚醒しきっておらず、ただ薄明な光が目に入ってくる。

 

 

 

 

 

 

「.......き.......ま......」

 

誰かの声が聞こえる。あれが本当なら—————————

 

 

 

 

「起きてよ!才くん!」

「.........................................................」

 

 

聴覚が本調子を取り戻したと同時に、大声が視界の霧を晴らしてゆく。

 

霧の先には、和室でよくある檜の天井があった。見えてすぐに、蜜柑色の少女が視界の半分を占めてきた。

 

 

 

「やっと起きたよ〜明日は才くんの初登校日だから、早く帰そうと思ってたのに。」

「えっと.......誰?」

「まだ寝ぼけてるの?千歌だよ?()()!」

「.....千歌?」

 

 

 

 

どうやら本当に転生してしまったみたいだ。俺はゲームばっかりしてたから、アニメは殆ど見ていないがラブライブについては一時期大ブームだったからなんとなくキャラの名前は朧げながら覚えていた。

だけど、彼女らがこれからどんな運命を辿るのかを俺は知らない。

 

 

「ああ〜!もうこんな時間だよ才君!」

「えっと......曜?」

「いつまで寝惚けてるの!?早くしないと終バスなくなっちゃうよ!」

「終バス?」

 

 

この灰色の髪にスカイブルーの瞳のこの少女は、記憶に基づくなら渡辺曜という名前の筈だ。どうやら、俺の家はこの娘と同じ方向のみたいだ。

だったら、これからこの娘に案内してもらおうかな。

 

 

 

「もう!グズグズしてないで、早く行くよ!!」

「え、あ、ちょっと!」

 

 

 

曜に引っ張られた俺はそのままバス停に泊まって発車直前だったバスに直行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスに揺られる中で、俺は頭の中にある困惑を整理しようとしていた。

 

 

クールダウンしたことでわかったことだが、名前は同じ伊口才のままだということ。そして、さっきの高海千歌と隣にいる渡辺曜は俺の幼馴染っぽい。どうやら、身近な人に関することや学んだことの記憶は俺の頭の中にしっかり存在していた。だけど、肝心のそれ以外の記憶がない以上我が性格を突き通すしかない。

 

 

 

「なぁ、曜?」

「ひゃいっ!?(やっ、やっぱり呼び捨て!? 何時も()()()付けなのに…なんだか恥ずかしい.........)」

「俺なんか変なこと言ったか?」

「そういうわけじゃ......それより、どうしたの?」

「いや、俺の家ってどこかなぁ......って。」

「それ.....本気で言ってるわけじゃないよね?」

「いや、本気。」

「もぅ!本当にどうしちゃったの?——————わかった。才君の家なら近いし、途中までなら連れて行ってあげる。」

「マジで!?サンキュー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は曜に途中まで連れられて、自宅なる家までやってきた。

 

「でっけぇ〜!」

 

 

一戸建てなのだが、豪邸と言えるほどに大きい家屋。塀は俺の背丈よりも高く

その防犯セキュリティの高さを窺わせる。

 

どうやら顔認証での鍵解錠だったようで、家にはすんなり入れた。

 

家の清潔度は極めて高い。残った記憶によれば、自分が作ったロボットで家事や警備システムを充実させているそうだ。

 

自分の部屋に入ると、前の自分なら嫌悪感で吐きなほどの光景だった。

広がっていたのは、参考書や辞書の並木林。勉強がとことん嫌いであった前の俺には毒だが、今ならそうでも無くなっていた。

 

 

並木林の中でも特に医学系と経済学系の分野が目立った。開業医でもするつもりだったのだろう。

 

 

 

ピリリピリリ

 

 

ナースコールにも似た音が鳴る。音源は多機能型腕時計だった。これもどうやら、オーマジオウの贈り物のようだ。見た瞬間に自分の位置情報とそうでない位置情報が映し出される。

 

『本棚棚の上とポケットの中だ。』

 

 

「えっ?」という声も返すこともできずに、消える音声。ポケットの中には

「MIGHTY ACTION X」と書かれたガシャット(?)があった。

 

本棚の上を見ると、まずこのガシャットが挿せそうなドライバーとライダーが正面に描かれた2倍サイズのガシャット。

 

そして、形状が明らかに他のものとは違う「HYPER MUTEKI」と書かれた()()()()()()()()

 

 

 

「これで変身しろってことか。」

 

 

 

部屋を颯爽と飛び抜けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この辺りか.........?」

 

 

腕時計の指し示す場所までやってきた。すでに太陽は沈み込んで、月が頂点に来る時間帯である。人を襲うんなら、不適応な時間だが.......

 

 

刹那、助命嘆願にも聞こえる大声が俺の耳に届く。

 

 

「あっちか—————!」

 

 

声の主を探して、来てみればまさに創作物に出てくるような怪人の集団が1人の男性を追いかけている最中だった。

 

 

「おい、待て!」

 

 

普通の人間ならば、そんな面倒事に首を突っ込みたくはないだろう。だが、奴を倒さないといけないという使命が与えられている俺には、問題に突っ込むことは義務であるからな。

 

 

「暴れたいなら、俺が遊んでやる。」

「ほう、この()()()()に挑むというのか?」

 

 

腕時計にそのシルクハットをかぶった怪人についての情報が現れた。奴はソルティという仮面ライダーエグゼイドの怪人だそうだ。この時計の話によれば、俺は仮面ライダーエグゼイドに変身する。ならこの怪人は持ってこいってわけだ。

 

 

 

 

 

 

≪MIGHTY ACTION X!≫

 

 

 

 

 

 

ここからはゲーマーとしての勘。ガシャットの起動スイッチを押して、ドライバーを装着。

 

「変身!」

 

 

ガシャットをドライバーに思いっきり挿す。そして、レバーを引く。

 

 

≪ガシャット!≫

 

≪ガッチャーン!レベルアップ!≫

 

≪マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!X!≫

 

 

ピンク色の二頭身の戦士のパネルを右手でセレクトし、等身大の柄のついたシルエットが現れて、自分と入れ違う。

 

 

 

 

ピンク色の光に刹那、包まれたと同時に等身大の仮面ライダーに姿を変えた。

 

 

 

 

 

彼こそは転生したチートゲーマー、伊口才。またの名を仮面ライダーEX-AID(エグゼイド).......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———————※———————

 

 

 

 

≪ガシャコンブレイカー!≫

 

 

 

 

召喚されたガシャコンブレイカーのハンマーモードで三下のバグスターを薙ぎ倒して、ソルティの元へ進む。

 

 

 

フライパンを持った三下の攻撃をするりと交わして、カウンター。そんなことを続けてはいるものの一向に数は減ってはいない。

 

 

 

「多いな.......だったら!」

 

 

そばにあるエナジーアイテムなるものを2つほど取る。取得したのは、『マッスル化』『分身』だ。このゲームシステムは極めて単純明解で、ゲーム依存症と診断されたゲーマーであるこの俺にはこれほど易しいゲームはないと心で思った。

 

 

 

文字通り、マッスル化して分身した俺は一気に三流バグスターを殲滅した。

 

 

 

 

 

 

「あとは、お前だけだ!ソルティ!」

「いいだろう!このレベル99(ナインティナイン)の私に勝てるものか!」

「えっ..........?」

 

 

ソルティから発せられた言葉に、攻撃の手が止まってしまう。

 

電撃を纏ったナックルが俺の体に正面衝突し、大きく吹き飛ばされた。

実際、今のが致命的だったらしく体力が一気に3分の1まで削られた。

 

 

 

「ハッ、レベル2のお前など取るに足らん!」

 

 

いや、そりゃレベル99だもんな.......レベル2が勝てるわけがねぇ。

 

 

 

 

そういえば—————俺にもレベル99の力を..........!

 

 

持っていた『MAXIMUM MIGHTY X』と書かれたた巨大ガシャット。これなら奴と同じレベルだ。だが、例えば同じレベルになったとしても長期戦になってしまうかもしれない。

 

ん?接続部分?———そうか、そういうことだったのか!

 

 

 

 

これなら、誰にも負けない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪マキシマムマイティX!≫

 

≪マキシマムガシャット!≫

 

≪ガッチャーン!レベルマーックス!≫

 

 

 

レバーを一旦閉めてから、開ける。そして、流星の如く輝くガシャットの起動スイッチを押した。

 

 

≪ハイパームテキ!≫

 

 

ムテキガシャットなるものを接続部分に連結させる。

 

 

≪ドッキーング!≫

 

 

そして、描かれていたAボタンと星形ボタンを同時に————押した。

 

 

≪パッカーン! ムー!テー!キー!≫

 

 

≪ 輝け!流星の如く! 黄金の最強ゲーマー! ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

全身に星屑が纏わり付き、黄金の輝きを放ちながら現れたその完全無敵の仮面ライダー。仮面ライダーエグゼイド————ムテキゲーマー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————-※—————-

 

 

 

 

≪ガシャコンキースラッシャー!≫

 

 

 

 

「さぁ、続きを始めようぜ!」

「調子に乗るな!我が拳で砕いてくれよう!」

 

 

ガシャコンキースラッシャーを片手に、一気にソルティの射程範囲に入る。だが————

 

 

「あれ?」

「何?いつの間に背後へ!?」

「これが————ムテキの力.........」

 

 

俺のスピードは、俺の想像すら超えてソルティの背後に回っていた。

 

 

「何を小癪な..........!」

 

 

飛んでくる電撃の拳が、俺の胸部にクリーンヒット。だがムテキの力でダメージが無効化された。殴られれば、多少ながら疲労するものだがそれが全く感じられないのがその証拠だ。

 

 

相手がたじろぐのと同時に、斬撃の乱舞をお見舞いする。自分には自分が大して速く動いているとは感じないが、相手が完全に止まって見えるのは自分が限りなく光に近い速さで動いているからなんだろう。

 

 

 

 

ソルティの残り体力は、視認できるのがやっとな程の量になった。

 

 

 

「さーて、これでフィニッシュだ。」

「まだまだ.........!」

 

 

 

 

 

 

ガシャコンキースラッシャーを捨てて、星形のボタンを————いや、やっぱりやめた。

 

 

 

 

 

再度召喚したガシャコンブレイカーにマイティアクションXを挿す。

 

 

≪ガシャット! キメワザ!≫

 

 

≪MIGHTY CRITICAL FINISH!≫

 

 

 

ピンク色に輝く刃をつけたガシャットブレイカーを、棒立ちのソルティの腹部を脇腹から切りつけた。

 

 

≪PERFECT!≫

 

 

完璧な技と共に、慟哭を上げながら消滅するソルティ。いくらレベルマックス言えども、ムテキには勝てるはずはない。

 

 

 

 

≪ガッシューン! ガチョーン≫

 

 

 

ガシャットを抜き出して、レバーを閉める——————-黄金の装甲は、星屑となって自分から消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見事な戦いぶりだぜ!」

「!?——————」

 

 

 

声をかけたのは、先程ソルティに追いかけられていた男性。熱中していてわからなかったが、大卒臭が匂う好青年だった。

 

 

 

「お前のおかげで助けられたよ。まるでスーパーヒーローじゃねぇか。」

「(実際そうだけど....) そんなこと......ないですよ。もともとは、これも勝手に与えられた力で敵を倒さなきゃいけなかっただけです。」

「自分の年下ながら、すごいと思うぞ。それに—————!」

「?」

「お前は、俺を助けるつもりはなかったのかもしれないけど『助けられた』事実に変わりはない。それで俺の心が、運命が動いたんなら立派なスーパーヒーローだろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そっか、助けて運命を変えるってこういうことだったのか。なんか、とっても清々しい感じだ。他人が変わることで、自分も変わるのか。

 

 

1つの誓いが俺の中で生まれた。絶対に誰かを傷つけさせないこと。

 

 

 

 

 

オーマジオウ、このクエスト一生懸けて攻略させてもらうぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





まぁデビュー戦だから..........


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2話 浦の星に最強ゲーマーと竜がやってくる

最遅投稿のプロ参上!


「頭痛い.........」

 

 

朝起きてからずっとこんな感じだ。いや、そもそも()()()と表現すること自体間違っているのかもしれない。

 

 

 

「大丈夫?」

「ああ大丈夫だ、曜。」

 

 

 

訂正。全然大丈夫じゃない。実はあの後家に帰ってから自分の部屋をゲーミングルームに改造してから、眠りについたら夢の中にオーマジオウが現れたわけ。そのあと、夢の中でエグゼイドの全話と仮面ライダーの劇場版全部を見せられて、見終わると同時に目が覚めた。頭が全然眠っていないから、頭が痛いというわけだ。こんな状態にさせるまで仮面ライダーの講習を受けさせるとか、俺をなんだと思ってるんだオーマジオウ様は。

 

 

 

 

 

 

「夜に夢ばっかり見てたから頭があんまり休めてない。」

「そっか........................なんか————才君、雰囲気変わったよね?」

「そ、そうか?」

「一昨日まではなんていうかその————優柔不断でハッキリしない感じだったけど————より男らしくズバッと判断できるようになったっていうか.......」

「なんか俺を半分disってない?」

「そう、それ!前まで自分のこと僕だったのにいつの間にか俺になってるし」

 

 

 

 

大体昔の人格がわかってきた。昔の俺は、要は気が弱いけど生真面目な男だったわけだ。そういう面では俺と正反対だ。顔こそ同じではあるが、転生前俺はみずほらしい風貌であったのでその面でも対立している。

 

昨日のことがあってから自分に自信がついたからというのも一つの理由だろう。あれ.......俺と昔の俺ってベストマッチじゃね?

 

 

 

『次は〜十千万旅館前〜』

 

 

 

バスのアナウンスで、旅館前に着くことを知らされる。そうつまり———

 

 

 

「才くん、曜ちゃん、おっはよー!」

「千歌ちゃん、おはヨーソロー!」

「来たよ、問題っ娘。」

「むっ、問題っ娘ってどーゆーこと!?」

「五月蝿すぎるのが問題なんだよ。いや、妙にテンションが高いところか。」

 

 

 

今言ったように、昔の俺は千歌の事を認識していたが曜の話が本当ならそんなことは言えなかったのだろう。

 

 

 

「曜ちゃん!やっぱり、昨日から才くん変だよ!」

「昔の優柔不断な俺からのイメチェンさ。今までが甘過ぎたのさ!」

「あっはは.......(乾いた笑い)」

 

 

 

『次は〜浦の星女学院〜おっと、間違えた。浦の星学院〜』

 

 

 

 

 

 

「えっ?—————女学院ってどういうこと?」

「忘れたほうがいい事実かもしれないんだけど........浦の星は、もともと

 

 

 

 

 

 

 

 

         女子校だったの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

曜によって語られた事実、いや昔の俺が目を背けていたことなのかもしれない。どっちにせよ、俺にとっては絶望的な事柄だ。聞いたときに一気に視界が広がったもその証拠だろう。

 

 

 

 

「イィヤァァダァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

 

 

1人の学生の慟哭が、バス中に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※———————

 

 

 

「──────というわけで新しいクラスメイトの伊口くんです」

 

 

 

しーーんと静まり返る2年生教室内。そりゃそうだ、もともと女学院だったのなら男などそうそう転校してくるはずもない。救いだったのは、千歌と曜が同じクラスだったことだ。

 

聞くところによると、俺の祖父(じい)ちゃんは日本医師会と日本医療財団という組織の会長、即ち医療界のトップだ。そして、この学院の経営者と俺の父さんが同級生かつ友人だったこともあって、共学化するときに初めての男子生徒として俺を指名したことで今に至る。

 

オイ!とんでもないことしてくれたな!祖父ちゃん!父さん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここで、このクラスの新しい担任の先生を紹介します。」

 

 

 

 

ガラガラ

 

 

ドアが開く。————————現れた人は、自分の目を疑う者だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう!みんな!今日からこのクラスの担任になる————浦江竜介だ。この学校に新任でやってきたから、頼らせてもらうぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時俺が助けて、俺にヒーローの自信をつけさせてくれたあの男。まさかこの学校の、このクラスの担任になるとはどんな運命だろうか?

 

 

 

 

 

俺は、驚愕すると共に安堵した。だって—————この学校に男は俺だけじゃなくなったからな!

 

あの男もとい先生は頼ると言ったが、俺も頼らせてもらうぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※———————

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜先生とはいえ、男が居てくれて助かった〜!」

「この地域は定住してる男の人の人口は数えられるくらいだもんね〜」

 

 

 

曜の言う通りこの町の男は漁師などがほとんどを占めている。即ち、1週間に1回の頻度でしか帰ってこないと言うのである。そのため、内浦に定住している男は極端に少ないのである。こうして、昼間の内浦を下校しているだけでその内情がよく分かる。

 

 

 

 

「ねぇねぇ!曜ちゃん、才くん!これ見てよ!」

「いきなり話に割り込むな!」

「どれどれ———————」

 

 

 

突発的に話に割り込む無礼者はさておき、千歌のスマホに写っていた動画は、スクールアイドル————μ'sのライブ動画だった。

 

 

 

 

「あぁ、スクールアイドルの—————」

「才くん知ってるの!?」

「え、あ、まぁな。」

 

 

 

スクールアイドルとしてのμ'sは転生前の世界でも有名であった。だが、そんな事を言ったところで到底信じてもらえないだろう。

 

 

 

「それがどうし—————まさか、お前!」

「そのと〜り!私はスクールアイドル部を設立する!」

「お〜千歌から『設立』っていう難しい言葉が聞けるとは........(感激の涙)」

「もう!また馬鹿にして!私!本気だからね!!!」

「........そうか、頑張れよ。」

 

 

 

 

 

 

 

なんでだろう。オーマジオウがマネージャーになれと言っているのに、どうしても自分からそれを言う事ができないのは何故だろう。多分、そのときの千歌が『太陽(サンシャイン)』のような輝きを放っていたからだろう。その輝きに目を隠してしまった。ただそれだけのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グウウゥルゥゥゥゥゥ‼』

「えっ!?」

 

 

 

背後から聞こえる猛々しい唸り声。明らかに人ならざるものだった。

振り返れば、やはり予想は的中。しかも()()()()()()()()()()()()()だ。

 

 

 

「ストロングスマッシュハザードね............」

 

 

 

仮面ライダービルドの中に搭乗するスマッシュという怪人の1人。普通に強い方のだがこの世界に現れる怪人は何故かパワーアップしているとオーマジオウからの助言があった。

ここで千歌たちを危険に晒すことは、俺の昨日立てた()()に反する。

 

というわけで今現れたのはとてつもなく厄介だ。

 

 

だが待てよ......普通怪人が何処かで現れれば、腕時計が鳴るはずだ。それが鳴らなかったということは————————

 

 

 

「すぐそこで現れたってことか........」

「ねぇ、千歌ちゃん。アレって.........」

「最近現れてるっていう怪人!?」

 

 

 

オーマジオウ曰く怪人が現れるのは現時点では突発的だそうだ。そう、突然どこに現れてもおかしくはない。だが、()()()()()()()()()()()()可能性も捨てきれない。

 

 

今はそんなこと考えても仕方がない。千歌たちを安全な所へ......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ヒッパレー!ヒッパレー!≫

 

 

 

≪ミリオンヒット!≫

 

 

 

 

 

 

 

多重に見える斬撃と共に放たれる轟音。その数瞬でスマッシュ軍団が掃討された。

その斬撃の出所は————————仮面ライダー.............?

 

 

 

『お前ら!早く逃げろ!』

 

 

「あ、ああ。オイ曜、千歌。早く逃げるぞ。」

「えっ、でも........」

「いいから!お前らは自分の命を第1に考えろ。」

 

 

 

 

突如現れたライダー(?)の促しに従って俺たちはその場を後にした............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※———————

 

 

 

 

 

「一時はどうなるかと思ったよ〜。急に怪人が現れるんだもん!」

「最近よく未確認生命体とか怪人が沼津に現れるって噂があったけど、本当にいるとはね〜」

「——————————」

 

 

 

さっき助けられたのは仮面ライダー、仮面ライダークローズで間違いはなかったはずだ。だけどこの世界には仮面ライダーは存在しないはずだ。だったら、何故仮面ライダーが............

 

 

 

 

「才く〜ん、気は確かですか〜!」

「あ〜!俺だって考え事しててもいいだろ!?」

「だって、才くんにも聞いてほしいんだもーん。」

「それで、さっきの続きか?」

 

 

 

俺は厄介そうにしながらも、その話を聞こうと努力する。

 

 

 

 

「うん!私、高海千歌は今からスクールアイドルをはじめます!」

「それはさっき聞いたよ..........」

「それでね..........私、ずっと考えてたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    才くんが私たちのマネージャーをやってくれないかなって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太陽が自分の目の前にいるようで、緊張と同時に複雑な喜びと不安感が自分の体を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







早速1つのタグが作動しましたね。

もちろん仮面ライダーの変身者は.............?


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3話 スクールアイドル計画始動?





本編の1話あたりの話になります。






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私ね、ずっと考えてたんだ。——————才くんがスクールアイドル部のマネージャーになってくれたらって。」

 

 

 

 

 

複雑な感情。やらなくてはいけないという使命感を吹き飛ばされて戸惑う感じ。今まで、それに締め付けられていた俺とは違い千歌は本当にやりたいと真に思って言っているのだろう。その千歌が俺を誘ってくれたことは、誇らしいことだ。だけど——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う〜ん。やっぱり、朝は十千万のモーニングに限るな〜」

「常連みたいな口癖だけど、通い始めたのは昨日からでしょ?」

「いや〜一度言ってみたかったんですよ〜!あ、でもここのモーニングが美味いのは本当ですよ。」

「そう言ってくれると嬉しいわ〜」

 

 

 

ここのモーニングは冗談抜きで美味しい。昨日から通い始めたおかげで志満さんや美渡さんとも世間話できるのも、メリットの1つだ。

 

俺は鞄から、ゲーミングノートPCを取り出して起動する。

 

 

 

「さーて、腹ごしらえも済んだところでゲームでもしますか!」

「「ゲーム!?」」

「え、ああ。俺最近始めたんですよ、ゲーム。」

「驚いた———あの開業医志望でバカチカと違って成績超優秀で文武両道な才が無縁そうなゲームって......頭でも打ったのかと思った〜」

「もともと興味はあったし、それにゲームやってると空間把握能力が上がるとかetc.....」

「才くんゲームやってるの!?」

「出たよ、バカチカ........」

「むっ、美渡ねぇだけじゃなくて才くんまで私にそんなこと言うの!?」

「お前が馬鹿なのが悪い。」

 

 

 

この雑談をしながら、バトロワで20キルをする俺ってまさに天才ゲーマーじゃね?

 

 

 

「やっぱり、才君話し方変わったよね〜大人っぽくなったっていうか。」

「あっ、それ私も思います。」

「ほーんと、何処ぞのバカチカと違ってね〜」

「もう、また言ってる!」

 

 

 

そんな話をしている最中に曜が俺のPCを覗き込んだ。その様子を見て、曜は驚きを隠せなかったようだ。

 

 

 

「22キルって、才君めっちゃ上手じゃん!ていうか、動きがプロゲーマーを超えてるよ!」

「そうか?このくらい普通だろ?」

「いやいや、ノースコープでスナイパーライフルを連続で当てまくるのは普通ではないよ........」

「———————よし、25キルビクロイ!」

 

 

 

ビクロイしたところで、千歌がパソコンを閉じて標識のようなものを見せてきた。

 

 

 

「それより、これ見て!」

「おい、勝手に閉じるなよ!!——————ぷっ」

 

 

 

次には俺は大笑いしていた。何を隠そう、『スクールアイドル部』の部の字が『陪』になっていたからだ。いやいや、スクールアイドルにお供するのか?ってんだ。

 

 

 

「お前、その間違いはないだろwww」

「やっぱりバカチカがこんな田舎じゃスクールアイドルは無理だって!」

「無理じゃないもん!才くんも笑い過ぎ!」

「それはそうと、千歌ちゃん。そろそろバス来るんじゃない?」

「「「あっ..........」」」

 

 

 

志満さんの読みは見事命中し、バスは停車し今にも出発しそうである。

 

 

 

「「「急げ〜!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※——————

 

 

 

「スクールアイドル部でーーーーーーーーす!」

 

「春から始まるー!スクールアイドル部ーーーーーーーー!」

 

「あなたも!あなたも!スクールアイドルやってみませんか!?」

 

「スクールアイドルーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

 

 

春の陽気が漂うという状況が実感できるのと対照的に、千歌の周りから人が消え孤独という寂しさが残った。

 

 

 

「はぁ..............」

「全然だね〜」

「なんか......お疲れ様だな。」

 

 

 

初日は、失敗かな。————————————そうでもなかったようだ。

2人で登校してくる少女たち。1人は茶髪のセミロングヘア。もう1人はルビー色のツインテールで瞳はエメラルドグリーンのような宝石色。

 

明らかに他の娘達とはまったく違うオーラ。輝く宝石の源のような可愛さ。これを千歌が見逃すはずが———————ほらやっぱり。

 

 

 

「スクールアイドルやりませんか!?」

「ずらっ!?」

「ずら?」

「い、いえ?」

「大丈夫、悪いようにはしないから。あなた達ならきっと人気が出る!間違いない!」

「でもマルは......」

 

 

 

この娘は方言が抜けてない少女ってわけか。まぁ、俺たちが理解できれば全然大丈夫だが。

ネガティヴな反論をしようとしていたその方言っ娘を他所に、千歌はルビー色の少女がじっくりとパンフレットを見ていることを確かめるように、パンフレットを右往左往させていた。

 

 

 

「興味あるの?」

「ライブとか、あるんですか!?」

「ううん、これから始めるところなの。だからあなたみたいな可愛い娘にぜひ!」

 

 

 

その言葉を聞いた瞬間、彼女の顔が一瞬で青ざめるの同時に方言っ娘は耳を塞いだ。千歌は頭に?マークが浮かんでいる。 これはまさか—————

 

 

 

「ピギャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

 

 

耳がぁ、耳がぁ!と某大佐の断末魔を叫びたくなるような声だ.......いや、これはもう爆音波だろ!ゲームかってんだ!

 

 

 

「ルビィちゃんは究極の人見知りずら........」

「いや、人見知りであの声はダメだろ.............」

 

 

 

不幸(?)は重なるものなのか、今の爆音波で桜の木からゴソゴソという音と共に——————————少女が堕天(?)してきた。さらに、鞄がその頭の上に堕天するという不幸。

千歌は気遣って、そのお団子頭の彼女に声を掛ける。

 

 

 

「ちょ、色々大丈夫?」

「んっ、フッフフフフ。ここはもしかして地上?」

「大丈夫じゃ......ない?」

「ということは、貴方達は下劣で下等な人間達というわけですか?」

「うわっ(ドン引き)」

「?入らないぐらい大丈夫じゃなさそうだな........」

「あの〜、足大丈夫?(ツンツン)」

「くっ。い、痛いわけないでしょう?この体は単なる器なのですから。ヨハネにとってはあくまで仮の姿.....おおっと、名前を言ってしまいましたね。堕天使ヨハネ........」

 

 

人格が変わったように、振る舞ったと思えば堕天使もとい厨二キャラ全開できたな......うーん、名前といいまだまだ中学生感が抜けきっていないってことなのか?

 

 

 

「善子ちゃん..............?」

「えっ.......」

「やーっぱり善子ちゃんだ!花丸だよ〜幼稚園以来だね〜!」

「は、な、ま、る!!......に、人間風情が何を言って———」

「じゃーんけーん———」

「「ポン!」」

「そのチョキ.........俺にはできる気がしない........」

「そのチョキ!やっぱり善子ちゃんだ!」

「善子言うな!いい?私はヨハネ!ヨハネなんだからね〜!!!」

「あっ、善子ちゃーん!」

「善子言うな〜!」

「どうしたの善子ちゃーん!」

「待ってーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

 

堕天使ヨハネ(?)を追いかけて花丸ちゃんが、それを追いかけてルビィちゃんがこの場から走り去っていった。

 

 

 

「あの子達......あとでスカウトに行こう!!」

「あっはははは(呆れ)」

「後輩にしては、個性強過ぎだろ.......下手すりゃ役を喰われるぞ。」

 

「貴方達ですの?このチラシを配っていたのは.......?」

「「「えっ?」」」

「いつ何時、この浦の星にスクールアイドル部なるものが生まれたのです?」

 

 

 

背後から威圧感と怖さを含んだ声が聞こえ、一瞬体が硬直する。俺はわからない恐怖に、曜は理解している恐怖に怯えていた。1人を除いて———

 

 

 

「あなたも新入生?」

「............お前の能天気さには、惚れ惚れするよ。」

「千歌ちゃん違うよ、この人は新入生じゃなくて3年生、しかも———」

「嘘っ、生徒会長?」

 

 

 

大和撫子な生徒会長が浮かべる妖しい笑みは、これからどんなことをされるのかが容易に想像できてしまった..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※——————

 

 

 

 

「つまり、設立の許可どころか申請もしていないうちに勝手に部員集めをしていたというわけ?」

「悪気はなかったんです、みんな部員集めをしていたのでついでというか、焦ったっていうか..........」

 

 

 

連れてこられたのは、みんなお馴染み生徒会室。悪戯をした子供のように可愛く言い訳をする千歌を生徒会長は少し睨みを利かせて話す。

俺はというと、千歌たちの保護者的存在(?)になりたかったのもあって仲裁をするつもりで生徒会室の扉を後ろにして、曜は窓の縁から生えるようにこちらを見ている。

 

 

 

「部員は何人いるんですの?ここには、1人しか書かれていませんが........」

「今のところ.......1人です......」

「部の申請は()()5()()()()()というのは知っていますわよね?」

「だーから、勧誘してたんじゃないですか〜」

 

 

 

オイと千歌の不真面目とも取れる言動を注意しようと行動しようとしたときには、もう刀は抜かれていた。生徒会長は申請書をドン!と叩きつけて————と思いきや、今ので手を痛めたのかその素振りを見せる。千歌はそれを見て小動物のように、クスッと笑った。もちろん俺が大笑いしないわけないよなぁ?

 

この生徒会長なかなかポンコツですわぁ.........

 

 

 

「貴方達、笑える立場ですの!?」

「うっ、すいません..........」

「ちょ、今ので俺を巻き込まないでくれ!元はといえば、お前がポンコツだk」

「はい(憤怒)?」

「いえ、なんでもないです............」

「どうやら、この学院の男子生徒第一号もしっかりと教育する必要がありそうですわね(恐怖の笑顔).......とにかく、このような不備だらけの申請書は受け取れませんわ。」

「「ええ〜!」」

「千歌ちゃん、いったん戻ろ〜」

「うう〜、じゃあ5人集めてまた持ってきます!」

「それは構いませんが、例えそれでも承認は致し兼ねますがね。」

「どうしてです!?」

「私が生徒会長でいる限り、スクールアイドル部は認めないからです!!」

「そ、そんなぁ〜!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

「あ〜あ、失敗したなぁ......でもどうしてスクールアイドルだけダメなんて言うんだろう?」

「知ってたら、俺が恐怖を感じることもなかったんじゃ.....」

「嫌いみたい........クラスの子が前に作りたいって言って断られた時に......」

「ええぇ!?———「曜(ちゃん)知ってたの(か)?」」

「ごめん!」

「先に言ってよ〜」

「オイ、俺のあの懸命なる勇気を返してくれ。」

「あっはは。とにかく、あの生徒会長の家網元で古風な家だからあーいうチャラチャラしてるやつは嫌いなんじゃないかって。」

「もうダメだ。お終いだぁ..........あの生徒会長に教育されたら、2度とゲームがやれなくなる..........」

「自分でまいた種じゃ.........」

「うるせぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしているうちに、淡島行きにボートは目的地に到着した。俺たちは、即降りて、ある場所へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

「果南ちゃーん!!」

「遅かったね、今日は入学式だけでしょ?まぁ、今日入学した人もここにいるけど。」

「傷口を舐めるような真似をするなよ........担任が、男とはいえそれ以外は女だけっていう事情を考えろ。」

「ふふっ。」

「はい、これ!回覧板とお母さんから。」

「どうせまたみかんでしょ?」

「文句ならお母さんに言ってよ!」

 

 

 

ウルトラマリンブルーの髪に菫色の瞳のこの娘は、松浦果南。記憶では千歌と曜と同様に俺の幼馴染だ。現在はダイビングショップを営む父が怪我をしたこともあって、代わりに店番をしていることもあって浦の星学院を休学中だ。

 

 

 

「それで、果南ちゃんは新学期から学校来れそう?」

「うーん、まだ家の手伝いが残ってるんだよね〜お父さんの骨折ももう少しかかりそうだし........」

「そっかぁ〜果南ちゃんも誘いたかったのになぁ..........」

「誘う?」

「うん!私ね、スクールアイドルやるんだ!」

「......そっか、でも私は千歌達と違って3年生だし。」

 

 

 

今夕焼けの太陽の如く輝く千歌とは対照的に果南はこれから生まれるであろう暗黒の海の如く翳っていた。

それを置いてけと言わんばかりに気を取り直した果南は、千歌に干物を3匹ほど眼前に突き出した。

 

 

 

「はい、お返し。」

「まーた干物〜?」

「文句ならお母さんに言ってよ。」

「というわけで、もうちょっと休学続くから学校でなんかあったら教えて。」

「大丈夫か?これ以上休んだら留年になっちまうぞ〜果南の頭脳なら。」

「ちょっと!縁起でもないこと言わないでよ〜」

「俺は事実を言っただけだ。」

「.........才ってこんな性格だったっけ?私の記憶では、もう少し真面目だったと思ったんだけど.....」

「一昨日の夕方昼寝から起きてからこんな感じ。自分のこと僕から俺になってるし。」

「まぁ、そっちの方が男らしくていいかもね。」

「今までの俺が男らしくなかったってのか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※——————

 

 

 

 

「アァァァァァ!!!」

「「「「!!!!!!!!!」」」」

 

 

 

突如として、現れた災厄。学生が談話している微笑ましい光景に突如として割り込むように襲った顔が鯨のような怪人。厄介ったらありゃしない。あのベルトからしておそらくゼロワンに出てくるレイダー......だけど

 

 

 

「スプラッシングホエールレイダーか。でも、あれは人間が変身しないといけないはずだ。そうそう現れるはずが.........」

「また怪人!?逃げなきゃ..........!」

「千歌、曜、才!早く逃げるよ!」

 

 

 

こうも()を狙いに来るのか.......幼馴染達を守り切るには、今ここで変身するしかない——————俺のためにも!!

 

 

 

「果南、店の奥の方に入ってろ。」

「何言ってるの!?才も早く逃げよ!」

「こいつらは俺が目当てだ。俺も逃げれば、追いかけてくる。————————いいか、3人とも。絶対に他の奴らに言うんじゃねーぞ!」

 

 

 

俺は、マキシマムマイティXを挿入してあるゲーマドライバーを装着。そしてムテキガシャットを取り出す。

 

 

≪ハイパームテキ!≫

 

 

「お前の運命は俺が変える!————ハイパー大変身!」

 

 

講習で習ったように、変身の仕方をオマージュする。

 

 

≪パッカーン! ムー!テー!キー!≫

 

 

≪ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

上部から降ってくる黄金のシルエットを潜り、最強ゲーマーが再誕した。自身の触手のような髪を振り分けながら再び、バトル前の合言葉をオマージュする。

 

 

 

「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!!」

「グルゥゥゥゥ!!」

「今日は急いでるんでね、早めに決着をつけさせてもらうぜ!!」

 

 

 

視認不可なスピードで連続攻撃をお見舞いする。だが、さすがはレイダー。的確な場所に水流攻撃をぶつけられ、その反動でノックバックを受ける。

急いでいるからと言って、舐めプしすぎるのは良くないな..........

 

 

 

「このスピードについてこれるか?」

「グラァァァァァ!」

 

 

 

水流攻撃を振り切るぐらいのスピードで近づき、攻撃のコンボ。当たり判定を調整して多段ヒットも忘れない。一応オーマジオウの特典なのか、バグスター以外の残存体力も見ることができるので見てみると、すでに3分の2を切ろうと

しているところだった。ここで一気に削り切る!

 

ガシャコンキースラッシャーを召喚して、ボタンを2回連続で押す。

 

 

 

≪キメワザ!≫

 

≪HYPER CRITICAL SPARKING!≫

 

 

 

5メートルほどジャンプしてからのキック。そして連打連打連打。相手に攻撃の隙など与えず回避して、最後に一太刀。

 

時間差で襲いくるHITとGREATのカーニバル。最後にPERFECTで締めをくくる。

 

 

≪究極の一発! 完全勝利!!≫

 

 

 

爆煙は晴れ、変身者の姿を露わにする——————お、女の子?

 

 

 

なんとなく罪悪感に苛まれる.............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※——————

 

 

 

 

「えっと.....千歌、念を押して言うけど誰にも言うなよ!?」

「私は曜ちゃんと果南ちゃんより口が軽いって言うの?」

「うん、圧倒的にな。」

 

 

 

レイダーに変身させられていた女の子が目を覚ますまで、俺と千歌が観ることになった。家の近さ的な話で千歌とやった張本人である俺が。と言う理由だ。

俺は、3人に転生以外の仮面ライダーについての事情を話した。ただ特に果南には詳しいことは話していない。

 

 

 

 

「大丈夫、誰にも言わないから。」

「これは命に関わるからな。お前らだって、事情を知った今危険に巻き込まれるかもしれないんだぞ?」

 

 

 

今更、警告しても後の祭りだ。そんなことわかっている。だけど何故か言葉が出てきた。千歌は少し黙った後に、少し意地悪そうな笑みを浮かべて後を続けた。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、条件を付けようかな。」

「条件?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「——————才くんが守ってよ。私たちを。危険に巻き込まれるって言うんなら、私たちを守ってくれれば済む話でしょ?————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから、スクールアイドル部のマネージャーになって下さい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「——————俺って、こういうところは変わってないのかもな。」

「え?」

「今も昔も、やりたいことを伝えられない。誰かに代弁してもらわないと喋れなかった。————今だってそうだ。千歌が言ってくれなきゃ、一生できずじまいだっただろうな。」

「それじゃあ—————!」

「ああ、やってやろうじゃないか。最高で最強なスクールアイドル育成ゲームをな!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の慟哭のような声に目を覚ましたようだ.......瞳を開けてようやく顔の全貌が分かってきた。ワインレッドの髪に、夜の猫の如く琥珀色の瞳の少女。異形のレイダーとは似ても似つかないような存在だ。

 

 

 

「えっ!?ここは........?」

「気が付いたか。ここは海水浴場。淡島で倒れてたから、大陸側に上げてやったんだ。」

「ええ!!淡島ってあの離島ですよね!?行った覚えが........」

「そ、そうか。寝ぼけてたんじゃねーのか?」

「そうかもしれませんね.........」

「心当たりでもあるの?」

「海の音を聴きたくて、海に入ろうとしていたら........気付いたらここにいたわ。」

「いやいやいや!!まだ4月だぞ!?どう考えたら海に入ろうなんて思考が思いつくんだよ........」

「海の音ってことは、海中の音!?」

 

 

 

曇っていた彼女の表情は少し笑いに転じた気がした。

 

 

 

「私、ピアノで曲を作ってるの。でも海のイメージがなかなか浮かばなくて.....」

「ふうん、曲を!作曲なんてすごいね!ここら辺の高校?」

「—————東京。」

「そんな遠いところからわざわざ?」

「わざわざっていうか.......」

「じゃあ、東京とかのスクールアイドルって知ってる!?」

「—————何の話?」

「まさか知らないの!?」

「そんなに有名なの?」

「有名なんてもんじゃないよ。ドーム大会が開かれたりするぐらい、チョー人気なんだよ!—————って、私も詳しくなったのは最近なんだけど......」

「そうなんだ.....私、ピアノばっかりやってきたからそういうこと疎くて......」

「じゃあ、見てみる?何じゃこりゃーってなるから」

「何じゃこりゃ?」

「何じゃこりゃ!—————どう?」

「なんていうかその.......普通っていうか......」

「そうだよね.......だから、すごかったんだ。—————————私ね.....普通なの、普通星の普通星人なんだって.....それでも何かあるんじゃないかって思ってたらいつの間にか高2になってた————まずい!このままじゃ、普通星人を通り越して普通怪獣ちかちーになっちゃう〜って。」

「そんな時————出会ったの、輝きに—————!」

 

 

 

それから千歌は一生懸命μ'sについて語り出した。千歌や——いや、すでに俺にとってもμ'sはレジェンドになっていたんだ。彼女達は伝説を創ったスクールアイドル。だけど、元はと言えば普通の女子高生だ。俺たちにだって伝説へに挑戦権ぐらいあってもいいだろう?

 

 

 

「私、高海千歌!あそこにある浦の星学院の高校2年生!」

「俺も自己紹介した方がいいか?——————俺は、伊口才。浦の星学院の男子生徒第一号だ。———————お前は?」

「桜内梨子.........学校は.....音ノ木坂学院高校——————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これから必ず喜劇が始まるだろう.............浦の星学院並びにラブライブの崩壊という喜劇が............100%いや、100兆%だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









迫りくる黒い影......黒幕は絶対にいる。100%いや100兆%だ。






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4話 竜を暴いて捕まえろ!

キャラの良さが活かしきれてないのは許して.......


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダイヤさんのところに行って、もう一回お願いしてみる!」

「で、でも......」

「諦めちゃダメなんだよ。あの人たちも歌ってた。『その日は絶対来る』って!」

「曜、千歌は本気だぞ。今回に至っては。だから俺も—————」

 

 

 

1人寂しく書かれた申請書に書かれたもう1人の勇者に名前。—————伊口才という男の存在は確かなものとなった気がした。

 

 

 

「——————本気なんだね。千歌ちゃん。そして———才君も。」

 

 

 

曜は俺が持っていた申請書をパシュっと音を立てて取り上げて、続け様に言う。

 

 

 

「私ねずーっと思ってたんだ。————千歌ちゃんや才君と何か夢中でやりたいなぁって。——————」

「曜(ちゃん).........」

「だから、水泳部と掛け持ちだけど!」

 

 

 

ペンを素早く走らせ、終わったと思うと千歌の前にそれを見せる。高海千歌——伊口才———と続いて、『渡辺曜』と記されたのである。

 

 

 

「曜ちゃん..........よーちゃん!!」

「苦しいよ、千歌ちゃん!」

「よーし!絶対凄いスクールアイドルになろうね!!」

「うん!!」

「——————よかった、よかったな、千歌!—————あれ、申請書は何処行った?」

 

 

 

チャポン

 

 

 

この状況でおそらく、1番聞きたくない音が響く。足元にできた水溜りに申請書はバッチリとダイブしていたのだ。

 

 

 

「「ああ〜!!!!!!!!!」」

「や、ヤベェェェェェェェェェ!」

 

 

 

 

 

この時、夢中に騒ぐ俺たちには知る由もなかった。一機のヘリコプターが内浦上空を飛行していた。鳴り響く轟音が悲劇の啓示になることを予感していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

「はぁ、これでよく持ってくるという気になりましたわね。しかも、1人が2人になっただけですわよ?」

「え、いや3人だろ見えないのか?」

「実質活動できるのは2人だと言ってるんです。」

「え?それ酷くない?俺、1人として扱われてないよ!?」

「やっぱり簡単に引き下がったらダメだと思って!生徒会長は私たちのやる気を試しているんだって!」

「違いますわ!!何度来ても同じとあの時も言ったでしょう!?」

「え?俺をスルーしないでくれよ!?」

「どうしてですか!!?」

「この学校にはスクールアイドルは必要ないからですわ!!」

「何でです!!?」

「「む〜!!」」

 

オイ!俺を人数に入れるとかいう大事な話題を無視すんじゃねぇ!!!!

 

「「五月蝿いよ(ですわ)!!!!!!!!!」」

 

 

 

バチン

 

 

 

子供のような争いで俺の言いたいことを曖昧にするアイツらを叱ろうとした途端に、チカ・ダイヤダブルパンチを喰らい、3メートルほど吹き飛ばされる。無視されてこの扱いは酷くない?

 

 

 

「大体、やるにしても曲は作れるんですの!?」

「曲?」

「ラブライブ出場曲は、オリジナルでないといけない......ラブライブに出場する時に最初に引っかかる難所ですわ。—————東京の高校ならいざ知らず、うちのような高校ではそのような生徒は.........」

 

 

 

ダイヤの言ったことは、間違ってない。これは個人的な意見でなく一般的な問題だ。この事実は大きな壁となってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※———————

 

 

 

 

 

「1人もいない.......ダイヤさんの言う通りだった.........」

「こんな僻地でスクールアイドルやるのも、鬼畜ゲーな訳だ........」

「こうなったら!私が何とかして!」

「できる頃には卒業してると———思う。」

 

 

 

曜の言う通り、今更小学生の音楽から始めたって千歌の場合下手すりゃ一生を費やすかもしれないな......老女系スクールアイドルなんて誰が好き好んで支持したりしないからな。

 

 

 

「おーい、お前達席につけ————って、もうついてるか。今日から、この学校に来た転校生を紹介する!みんな仲良くしてやってくれ!」

 

 

 

竜介先生が案内してきた転校生—————俺の中では男子生徒第二号を希望していたのだが.........現れたのは........

 

 

 

「東京の————音ノ木坂という高校から来ました。桜内梨子です。」

 

 

 

そう、昨日助けたあの娘。東京の音楽好きなあの桜内梨子。こんな巡り合わせがあるなんて、これはまさに—————

 

 

 

「奇跡だよ!!!」

「あ、貴方は!!」

「俺が思っていたことをそのまま言いあがった.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スクールアイドルやりませんか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤさんに突きつけられた現実の壁(リアル)をぶっ飛ばす突破口になる彼女こそ—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ——————ごめんなさい!」

「「ゑえええええええええ!?」」

 

 

 

思わず俺も声に出ちまったよ。今の微笑からは入るところだろ!?それとも俺の期待し損?定例から外れすぎだろ.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

「またダメだったのか?」

「うん、でもあともう一歩。あともう一押しって感じかな。」

「(本当かなぁ.......)」

 

 

 

躍起になる千歌に疑わしい目を向ける曜。多分その疑念は間違ってないと思うぞ。実際、その疑念は確信に変わった——————

 

 

 

「だって、前までは——————————『ごめんなさい。』だったのが————————『ごめんなさい......』になってるし!!」

「それ酷くなってるだろ.........」

「いざとなったら—————」

 

 

 

小学校の音楽の教科書を持ちながら、自信ありげに言う。

 

 

 

「なんとからするし!!」

「それは—————あんまり考えない方がいいと思う.......」

 

 

 

 

千歌と曜がスクールアイドル計画の話をしていることをそっちのけにして、俺はあの仮面ライダークローズのことについて考えていた。

 

前に考えていた時は千歌の突然の提案で話が逸れてしまったのでまとまらなかったが、彼が誰かという疑問でもある。

変身者は俺のように転生したのか、はたまたこの世界に元々いたのか。ただ、この世界にいたとなるとこの世界にライダーシステムが公に存在していることになる。その可能性はゼロに近い。かと言って、俺のように仮面ライダーとして転生した者がいればオーマジオウが知らせてくれないはずはない。た

 

ただ、人間が変身するレイダーやスマッシュが現れたことはこの世界に何か途轍もない異変が起こっているのは確かだ。

 

 

 

「クソッ..........一体誰が..........」

「ねぇ、才君。———————この衣装どうかな?」

「これ可愛い!キラキラしてる!!—————こんなのも作れるの!?」

「もちろん!なんとかなる!!」

「流石だな...........」

「どうしたの、才君?」

「いや、前に俺たちを助けてくれた仮面ライダーは一体誰なんだろうなって」

「確かに.......でも、結局私たちを助けてくれたんだから役目は同じじゃない?」

「それもそうだな。協力プレイも考えなきゃいけねぇな.......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『全校生徒に連絡!安全な場所に避難してくれ!不審者が学校に侵入した!』

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げ狂う女子生徒たち。みんながみんな学校の敷地から抜け出そうと必死であった。声の主は竜介先生だ。みんなからこの短期間で新任を得た先生なだけあって、より信憑性が高まっている。

 

 

 

「才君これって.........」

「ああ、怪人だ—————————」

「グルゥゥゥゥ!!」

 

 

 

そんな話をしているうちに、ご本人が——————って、二体!?

 

いつもは一体とのタイマンだったから、少し裏切られた感じだ。おそらくあれは仮面ライダービルドのスマッシュ。名前は、『スタッグロストスマッシュ』と『ストロングロストスマッシュ』だ。

 

 

 

「2人とは想定外だが.........上等だ、やってやるよ!!」

 

「お前達早く逃げろ!」

 

 

 

変身と思っていたところに、やってきた竜介先生。まさか——————

 

 

 

「って、もう間に合わないか............とりあえずこの場から離れておけ!!」

 

 

 

取り出したドライバーを腰に巻き、蒼竜のフルボトルをミニサイズのドラゴンを折り畳み、背中にある窪みに挿す。

 

 

 

≪ ウェイクアップ! クローズドラゴン!≫

 

 

 

ドライバーに付いているレバーを回すと、透明なパイプに蒼い液体のような物が流れている。そしてそれは、人型を形成した。

 

 

 

 

≪Are you ready?≫

 

 

 

掌で拳を受け止めて戦闘ポーズをとる。

 

 

 

 

 

「変身!」

 

 

 

 

 

 

≪Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!≫

 

 

 

 

 

現れた蒼竜の戦士、どういう状況か教師が変身した仮面ライダー。———————その名も仮面ライダークローズ..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

≪ビートクローザー!≫

 

 

 

ビルドドライバーからグリップの付いた剣が生成される。

 

 

 

「負ける気がしねぇ!!!!」

 

 

 

合言葉のようなげきをを飛ばして、ストロングロストスマッシュに斬りかかる。筋骨隆々とした斬撃に対応しきれてない。

 

 

 

 

≪ヒッパレー! スマッシュヒット!≫

 

 

 

 

 

蒼炎を纏ったビートクローザーでストロングロストスマッシュ、スタッグロストスマッシュを順に斬りつける。今の斬撃はかなりのダメージが入ったようだ。

 

 

 

スタッグロストスマッシュも負けじと二刀流でクローズに斬りかかる。1本は防ぐが、2本目は当たってしまう。さらにストロングロストスマッシュの強烈なパンチを受けて後退してしまう。だが、気合の強いクローズらしくビートクローザーを乱舞して徐々に二体を追い詰めていく——————俺も負けてらんねぇ!

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ハイパームテキ! ドッキーング!≫

 

 

 

「お前らの運命は俺が変える。————ハイパー大変身。」

 

 

 

≪パッカーン! ムー!テー!キー!   ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

マキシマムボディが吹き飛び、現れた黄金の最強ゲーマー———————ムテキゲーマー。

 

 

 

 

≪ガシャコンキースラッシャー! ジャジャ・ジャ・キーン!≫

 

 

 

キースラッシャーをブレードモードし、青いキーを2回押す。

星屑を集めたかのようなエフェクトをキースラッシャーに纏い—————

 

 

 

≪HIT! GREAT!≫

 

 

 

ストロングロストスマッシュに飛ぶ斬撃をお見舞いする。体力は先ほどの攻撃の疲労もあってかクリティカルヒットしたようだ。クローズもそれに鼓舞されるようにグリップを3回引っ張る。

 

 

≪ヒッパレー! ヒッパレー! ヒッパレー!  メガヒット!≫

 

 

蒼炎を纏った斬撃が重なり、スタッグロストスマッシュを蜂の巣にする。斬り終わると同時に耐え難い衝撃波が発生し、スタッグロストスマッシュは地に叩きつけられる。

 

 

スマッシュの体力は半分を切っていた。————フィニッシュには頃合いだな。

 

 

 

「行くぞ、クローズ!!」

「お、おう!」

 

 

 

星のスイッチを押す。クローズもレバーを再度回す。

 

 

 

≪キメワザ!  HYPER CRITICAL SPARKING!≫

 

 

 

無数の星を纏ったキースラッシャーを光の速さで二体のスマッシュを斬り裂いていく。100連撃ぐらいしたところで—————

 

 

 

≪READY GO!≫ 

 

 

 

≪ドラゴニックフィニッシュ!≫

 

 

 

ドラゴン———蒼竜のエフェクトが背後に睨み聞かせたかと思うと、クローズはジャンプし、背後の竜とが蒼炎を放つと同時に竜の一閃を思わせる回し蹴りをお見舞いした。

 

 

 

HITとGREATの乱れ打ち、そしてトドメのダブルPERFECT。———初めての協力プレイは成功に終わった。

 

 

 

 

 

 

互いに変身解除し、その顔が白日に晒される。————何か詰まった物が一気に崩れていく感じがした。

 

 

 

 

「2度もお前に————しかも生徒に助けられるとはな.......ありがとな。」

「いや、俺だって仮面ライダーになるってことが竜介先生のおかげでわかったんですから、こちらこそありがとうございます。」

「いや〜お前がこの()女学院に通ってるとは思わなくて.....ここで浦の星の制服着てるお前を見て、今気づいたんだ。」

「遅くないですか!?俺は担任になった時から気付いてたのに.......」

「ていうか、俺たちはって仮面ライダーって名前なのか?」

「えっ!?知らないで変身してたんですか?」

「まぁ、俺の家にもともとあった家宝がこのベルトとこの機械だったかから、5年前に怪人が現れたときに使って————今に至る。」

「そんな.......詳しい話を後で聞かせてください。」

 

 

 

こんな話をしていれば、一時的に退避していた千歌と曜がこちらに戻ってきた。

 

 

 

「まさか、竜介先生も仮面ライダーだったなんて......」

「え、あ、お、お前達見てたのか!?」

「ええ、まぁ.............」

「安心してください、竜介先生。こいつらは俺の事情も分かってますから、下手なことは喋りませんよ。—————————————————そうだ!」

 

 

 

 

俺は、今思いついた妙案を千歌に持ちかける。

 

 

 

 

「竜介先生にスクールアイドル部の顧問になって貰えばどうだ!?」

「————それだよ!それなら私たちだけの秘密にできる!」

「え?俺の意見は求め......」

「ませんよ。断るんなら、秘密を話しちゃおうかな〜」

「条件飲んだ方がいいですよ、千歌はこのスクールアイドルに関しては本気になってるので。」

「わかったよ。挑戦する生徒を手助けするのも、教師の仕事だ!」

「やったー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

4人目の新たな仲間が、スクールアイドル部に加わったのだった————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らはまだ気付いていないだろう。————————先ほどの戦いの見物人が

あと4人ほどいたことなど........

 

 

 

 

 

 

 

 

「.........あの人たちが噂の怪人を倒してたんだ.........」

 

 

 

 

「ルビィちゃん、怪人はあの仮面ライダー(?)っていう人たちが倒してくれたよ。」

「ピギィ、花丸ちゃん.......怖かったよぅ........」

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダークローズ.......これまた邪魔ですねぇ.......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

「えっ!?作曲してくれるのか!?梨子?」

「ええ!」

「ありがとう————! ありがとー!」

 

 

 

涙目になって喜び、梨子に抱きつこうとした千歌だったが梨子にヒョイと交わされる。

 

 

 

「待って、勘違いしてない?」

「え?」

「私は曲作りを手伝うって言ったのよ? スクールアイドルにはならない。」

「ええ〜」

「そんな時間はないの。」

「そっか.........」

「無理には言えないよ........」

「そうだね............」

「じゃあ、詩を頂戴?」

「し?」

 

 

 

千歌は『し』を探し始める。窓を開け、見回し——————自分の鞄を探す。入っていたのは、大好物のミカン。

 

 

 

「『し』って何〜?」

「多分〜歌の歌詞のことだと思う〜」

「お前ら.........オーケストラ風現実逃避してんじゃねぇよ......」

 

 

「でも誰が作詞するの?」

「それは.........言い出しっぺの千歌がやらなきゃ面子が立たねぇだろ。」

「ええ〜!!でも、確かに言い出したのは私だからやるしかない!!」

「じゃあ、決まりね。早速作詞しましょう?」

「でも教室じゃできねぇぞ?」

「どうして?」

「俺と竜介先生で面談があるからな。」

「そっか.........じゃあ、私の家に行こう!」

「高海さんの?」

「そう、私の家も紹介しておきたいしね。」

「じゃ、進展があったら教えてくれ。」

「「「バイバイ〜」」」

 

 

 

千歌達は俺を背に教室から去って行った。着実に前進している。————そう思うと、希望が持てる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※——————

 

 

 

ここは夢の中、もちろん話し相手は———————

 

 

 

「なぁ、オーマジオウ。話がある。」

「何だ?」

「俺以外の仮面ライダーが現れたのは何故なんだ?」

「なるほど........お前の記憶では浦江竜介という者が仮面ライダークローズに......」

「そいつも俺みたいに転生して仮面ライダーになったのかって。」

「転生という観点では間違ってはいないが、お前とは待遇が違う。」

「待遇?」

「お前は私の斡旋でこの世界に降り立ったのだが、彼は並行世界に転生するべくして転生したんだ。—————そう、仮面ライダービルドの世界の万丈龍我がな。」

「!!」

「そして偶然、生まれた家の家宝がドライバーとフルボトルだったわけだろう。」

「なるほど—————じゃあ、何で人間が変身するようなレイダーやスマッシュが現れたんだ!?」

「おそらく、時空の歪みが加速しつつある。何者かが—————別の時間軸からの産物をこの世界にもたらしているのかもしれない。この世界にだって悪者は星の数ほどいる。それを利用して儲けようと画策しているやつだっているかもしれないな..........」

「そんな————お前はなんとかできないのか?」

「私が直接時空の歪みを直すのは容易い。だが、それはあくまでそっちの世界の話だ。それをどうこう言う権利は私にはない。」

「お前にできる事は、とにかく蔓延る悪を倒すことしかない。—————だが、それ以外にもやることがあるだろう?」

「ああ、俺には守りたいものができたんだ。」

「そいつらのこと守るのも大事だが—————お前自身も楽しまないと意味がない。」

「え?」

「お前自身が楽しむこともそいつらの喜びでもあるのかもしれない。」

「そうか........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界に蔓延る悪意は、そう遠くないうちに顕現するだろうか...........でも、今はスクールアイドル部について専念しないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





あっさりバレることにストーリー性の薄さを感じさせる........


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5話 始まりの仮面ライダー

「前回の、ラブライブ!サンシャイン!!」
「千歌ちゃんは東京から来た転校生のスカウトを続ける。そんな時、3人で海の声を聞いた時3人で曲作りをすることになった。一緒に作業するうちにスクールアイドルの魅力に気づく。そして、新たな事件が————」
「ちょっと待て!え?いつの間に梨子がスクールアイドル部になってんだよ!?」
「何か問題でも?」
「いやねぇけど、この小説にそんなこと描かれてたっけ.......?」
「確か、竜介先生と話してるときそれがあったんだよ。」
「まじかよ......」
「じゃあ、竜介先生と頑張って私たちを守ってね。仮面ライダーさん」
「なんでそっちも知ってるんだよ〜!!!!!!!!!」









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ワン ツー スリー フォー——————」」」

 

 

 

 

早朝からリズムの確認をするようちかりこ。スクールアイドル部のマネージャーである俺と竜介先生まで呼び出されてしまったのである。

家が内浦である竜介先生はともかく、俺は沼津であるため早起きしなくてはならない。

もう少し寝たかった—————と思っていたが、ここ最近ロクに疲れを感じなくなった。もともと徹夜が普通だったこの体の真髄なのだろうか.......それとも————

 

 

 

「スクールアイドルってのもなかなか夢があるじゃねぇか!」

「えっ、もしかして知らなかったんですか?」

「まぁ、暇があれば鍛えてばかりだったからな......」

「それ、転生前のまんまじゃないですか—————」

「転生?」

「いや、何でもないです。—————俺もあんまり知らなかったんですけど.....その時の千歌の顔がものすごく輝いて見えて—————その輝きに俺も惹かれて、彼女たちの輝きを守りたい。そう思うようになったんですよ。」

「お前にも————仮面ライダー精神が芽生えてきたんだな......俺は嬉しいぞ!」

 

 

 

 

そう、その輝きを守りたい。そして輝かせてあげたい。それが俺の悲願だ。

 

 

 

「そういえば、俺昨日徹夜してとんでもないアイテム開発したんですよ。」

「お前そんなこともできるのか!?」

「まぁ、ロボットとか機械弄りとかは得意なんで......」

 

 

 

そう言って持参したアタッシュケースには、ガシャット10本とフルボトル60本

フルボトルの材料とガシャットの作り方はに関してはオーマジオウに教わったが、それ以外は全て自作だ。

 

 

 

 

「このフルボトルは先生が持っててくれ。」

「俺が?」

「フルボトルは()()()で先生しか使えないので———」

「お、おう。」

 

 

 

フルボトル収納の特殊ケースに入れて渡す。これで自分の使いたいフルボトルが使える。—————オーマジオウの恩恵とはいえ、これを作る俺って天才だじゃね?まぁ、暇があれば順次ガシャットとかアイテムを作っていこうと思っている。

 

 

 

 

 

「ストップ!」

 

 

曜が録画を止め、それをみんなで確認する。無論、俺もだ。再生ボタンを押す。——————

 

 

 

「どう?」

「だいぶ良くなってきている気がするけど......」

「でも、ここの蹴り上げがみんな弱いのと....ここの動きも!」

「うわ〜本当だ〜!」

「流石だな!すぐ気づくとは......」

「曜は高飛び込みのナショナルチーム級だからな〜フォームの確認はバッチリなんですよ。」

「才君照れるよ〜ところで、リズムはどう?」

「大体合ってるけど........千歌ちゃんが少し遅れてるわ。」

「うぅ〜また私か〜—————————ん?」

 

 

 

ふと千歌が朝焼け空を見ると、ヘリコプター。おそらく憎き小原家だろう。断っておくが、俺が直接小原家に何かされたわけではない。だが、間接的に何かされた以上は憎い者共でもある。

 

 

 

「何?あれ。」

「小原家のヘリだろ。」

「小原家?」

「淡島及びこの内浦を占領して俺を虐める大悪と————」

「はいはい、嘘はいけません。————淡島にあるホテル経営してる一家で浦の星もその家の人になるらしいよ。」

「へぇ〜」

「なんか......近づいてないか?あのヘリ。」

「気のせいですよ......ね?」

「でも.........!」

「「「「「逃げろ〜!!!!」」」」」

 

 

 

竜介先生のネガティブ発言は思いっきり、フラグと化して見事に回収された。自爆特攻かってんだ。—————突っ込んできたヘリは、俺たちの真横で超低空飛行する。そして、この危険飛行の中扉を開けて姿を現したのは——————金髪で黄金眼の少女にしては、エキセントリックな登場だな。

 

 

 

「チャオ〜!」

「多分その挨拶この小説では1番ヤベェ間違われ方すると思うぞ—————てか、お前は誰なんだ?」

「私は小原鞠莉———————浦の星女学院の理事長よ〜!!」

「「「「「ゑえええええ!!!!!!!!!!」」」」」

 

 

 

 

理事長がこんな登場の仕方してんじゃねぇ!!!!!!!!!———————と静かに思う俺であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、新理事長さん。」

「ノー!私のことはあまり気にせずマリーって呼んで欲しいの〜!」

「で、でも........」

「紅茶、飲みたい?」

「は?俺は紅茶大嫌いなんだ(真顔)—————忘れてくれ。」

 

 

 

嫌いな物を提示されて、嫌悪感からつい我を忘れてしまった。

 

 

 

「えっと、新理事長.......」

「ノンノン。マリー!」

「あ....マリー? その制服は.......?」

「え?どこか変かな?——————3年生のネクタイちゃんと用意したつもりだけど......」

「そこじゃねぇよ!何で理事長が制服着てるんだってこと!」

「しかーし!この学校の3年生。生徒兼兼理事長、カレー牛丼みたいなものね〜!」

「例えがよくわからない...........」

「梨子、それな。」

「分からないの!?」

「分からないに決まってます!」

「うわ、ダイヤ様だ。」

「誰が()ですって!?」

 

 

 

もう、泣いていいかな?ダイヤ様からの扱いが途轍もなく酷いんだけど........

 

 

 

「OH!ダイヤ久しぶり〜!ずいぶん大きくなって〜!」

「触らないでいただけます?」

「胸は相変わらずね〜?」

「や、やかましい!」

「3年生でそのサイズは物足りないなぁwww」

「ほう........どうやら、才さんはそんなにも調きょ——ではなく教育する必要がありそうですわね(ニコ)」

「うん—————やめてくださいしんでしまいます。」

 

 

俺の余計な一言をどうにかすればこんなことにならずに済むのだろうが、これは俺の性格上の問題だから仕方ない。

 

 

 

「全く————1年の時に居なくなって今更戻ってくるなんて.......それに3年生が理事長だなんてどうかしてますわ!」

「シャイニー!」

「人の話を聴かないのは相変わらずのようですわね!?」

「イッツジョーク!——————でも、理事長の件はジョークじゃないわ。」

 

 

 

鞠莉は理事長である証明に、浦の星学院からの任命状をダイヤ並びに俺たちに見せた。

 

 

 

「私のHome————小原家のこの学校への寄付は相当な物なの。」

「ウソ。」

「そんな!」

「実はこの浦の星にスクールアイドルが出来たって噂を聞いてね————」

「まさか、それで?」

「そう!ダイヤに邪魔されちゃかわいそうだったので、尾上氏にきてあげたのデス。」

「ホントですか!?」

「YES〜!このマリーが来たからには、心配いりまセン! デビューライブにアキバデュームを用意してみたわ!」

「そんないきなり.......」

「き、奇跡だよ!!」

「イッツジョーク!」

「本当に奇跡(ジョーク)だったんだな」

 

 

 

普通に考えてファーストライブがアキバドームは逆に豪勢すぎてバチが当たりそうだ.......

 

 

 

「実際には.........浦の星の体育館でやってもらいマース!」

「体育館で?」

「そこを満員にできたら、部としての承認をしてあげます。」

「本当ですか!?」

「でも、俺たちが満員にできなかったらどうなるんだ?」

「その時は解散してもらうほかありません。」

「ええっ、嘘だぁ〜」

「嫌なら断ってもらって結構ですけど?—————どうします?」

「どうするって........」

「体育館結構広いよ?—————やめる?」

「やめない!!他に手があるわけでもないから、やるしかない!!」

「オーケー、じゃあ行うっていうことで。」

 

 

 

 

体育館満タンっていうとんでもないハードルを設け上がった。これは———承認されてもいないスクールアイドル部初めての危機だぞ.........

 

 

 

「あ、理事長!」

「ハイ?」

「折り入ってご相談があるんですが(ゴマスリ)—————給料をもう少し....」

「いや、教師が賃上げ要求してんじゃねぇ!!」

 

 

 

前世も今もそういう単純思考な部分は同じなんだな、竜介先生は.............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

夕焼け空がバスのガラスに映る。————俺たちは鞠莉からの試練に対しての攻略方法を模索しているところであった。

 

 

 

「—————ん?待てよ、浦の星の生徒全員を集めても体育館は満タンにならないじゃないか?」

「確かに—————じゃあ、鞠莉さんそれをわかっていて........」

「どーしよ..........」

「でも、スクールアイドルとしてそれくらいやらなきゃこの先やっていけないってことじゃない?」

「やっと曲ができたところなんだよ!?ダンスもまだまだだし。」

「じゃあ、あきらめる?」

「何でそんな言い方するの?」

「こう言った方が千歌ちゃん、踏ん張るからさ。」

 

 

 

 

千歌と曜とは覚えていないくらい前から遊んでいるものの、千歌のやる気の出し方とかはやっぱり1番千歌に近かった曜ぐらいしか分からないだろう。

 

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

「そうだ!————美渡ねぇの会社の人に頼んでみよう!」

「ベストマッチなチャイム音だな.......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※——————

 

 

 

 

「おかしい.......完璧な作戦のはずだったのに.......」

「どこが完璧だよw穴だらけなところは、文字通りバカチカだな。」

「お姉さんの気持ちも、わかるけどね〜」

「え〜曜ちゃんお姉ちゃん派?」

「これ聞いてお前と同じ意見はあまりいないと思うぞ。」

 

 

 

会社の人にそんなこと頼み込むなんて、ゲームで調子乗って死ぬことよりもダサいことだぞ。—————でも妹想いの美渡さんなら........

 

 

 

「あれ?梨子ちゃんは?」

「トイレに行くって言ってたぞ。」

「それにしては遅いような........————って、何やってんの梨子ちゃん。」

「あっ(察し)」

 

 

 

なるほど、このあからさまにしいたけ————犬を避けるそぶりから大体のことはわかる。弱点は思いの外、安直な物だったな。

 

 

 

「そんなことよりも、どうやってお客さんを集めるかだよ。」

「そうだよね〜何か考えないと。」

「町内放送で呼びかけてみたら?頼めばできると思うよ〜」

「あとは沼津かな。あそこには高校がいっぱいあるから、スクールアイドルに興味がある人もいるだろうし。」

「ひぃ〜!!!!!!!!!!」

 

 

 

梨子がしいたけの背中に落下したのを他所に————って、無視すんのかよ。

 

 

 

「じゃあ、明日沼津駅でビラでも配ってみたらどうだ?」

「なるほど—————じゃあ、明日沼津駅で集合ね!」

「了解であります!」

「来ないでー!!!!!!!!!」

「ワン!!ワン!!」

「まっ、俺はある人と待ち合わせしてるからちょうどいいか.........」

 

 

 

また明日早起きしなきゃいけねぇじゃねえか...........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

「東京に比べると少ないけど、やっぱり都会ね。」

「もうすぐ部活終わった高校生が帰ってくると思うんだけど。」

「よーし!気合いれて配ろう!!」

「じゃ、頑張ってくれ。」

「何言ってるの、才くんも配るんだよ?」

「やめてくれよ、俺は用事があるって言ったじゃねぇか。」

「でも待ち合わせでしょ?それならその人が来るまでの間配ってよ。それか、その人にも紹介してあげてよ!」

「あーもう、しゃーねーなー。竜介先生もやってくれますよね?」

「まぁ、一応顧問だからな。マネージャーがやって顧問がやらないわけにはいかないだろ。」

 

 

 

 

「ライブのお知らせでーす!宜しくお願いしまーす!」

「〜〜〜〜〜〜〜〜」

「曜ちゃん、すごい!」

「よーし!私も!」

 

 

 

ドン

 

 

 

「ライブやります(イケボ)是非。」

「で、でも......」

「是非。」

「ど、どうも。」

「勝った!」

「今の渡し方はイレギュラーすぎるだろ..........」

「勝負してどうするの!?」

 

 

 

今の女の子、百合でもない限り困惑してると思うぞ.......ひょっとしたら、女性人口の多いこの日本ならありうるかもだが......

 

 

 

「あっ、花丸ちゃん〜!はい、チラシ。」

「ライブ———!?」

「花丸ちゃんも来てね!」

「や、やるんですか!?————あ、うゆゆ........」

 

 

 

人見知りが発動して、花丸の背後に隠れるルビィ。千歌はそんな彼女に優しい声で話しかける。

 

 

 

「絶対満員にしたいんだ—————だから来てね、ルビィちゃん。」

「............」

「じゃあ、私まだ配らなきゃいけないから!」

「あ、あの!」

「ザジレスゾ!」

「「「「「「「!!!!!!!!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな俺たちをつけまわる怪人どもがこれほど厄介に思った事はないかもしれない。—————そう、つまり今この状況で怪人が現れたって事だ。

怪人がいきなり現れたのだから、周囲は騒然と逃げ惑う。

 

 

 

 

「新しい種類だな——————仮面ライダークウガの敵、グロンギのゴ・ブウロ・グとラ・ドルド・グって奴か————言いにくいな.......」

「才!なんなんだこの怪人!」

「グロンギです。——————先に花丸たちを避難させてください。」

「わかった。」

「さて......グロンギ語でも話してみるか————— ゴギグロンギ!ゴセグガギデザ」

「バビ?ゴラゲゴドビビンゲングバビグゼビス?」

「デンガギゲゲラランルデビンヂバサリゲデジャス————腕時計ってやっぱり万能だな。」

 

 

 

今喋ったのは、腕時計の自動翻訳機能だ。もちろん話そうと思えば話せるのだろうが—————あっ、もちろん英語とかフランス語は自分で話すよ?

 

 

 

「才くん、花丸ちゃんたちもちょっと遠くへ行ってもらったよ!」

「才君、他の人たちも!」

「これで思う存分戦えるな————梨子に正式な変身を見せるのは初めてだったっけ......梨子、秘密を知ったからには覚悟しろよ?」

「もとから、覚悟の上よ。」

「よし———————」

 

 

 

≪ハイパームテキ! ドッキーング!≫

 

 

 

「ハイパー大変身!」

 

 

 

≪パッカーン! ムー!テー!キー!ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

 

≪ウェイクアップ!クローズドラゴン!≫

 

 

 

≪Are you ready?≫

 

 

 

拳で掌を殴って——————「変身!」

 

 

 

≪Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!≫

 

 

 

 

一方はマキシマムボディを装着したかと思うと直ぐに飛び出て星を纏って着地

、もう一方は蒼の装甲に挟まれてそれを纏う。

 

 

 

 

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

「負ける気がしねぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————※————

 

 

 

≪ガシャコンキースラッシャー!  ビートクローザー!≫

 

 

 

2対2であるから混戦にならならければ、ほぼタイマンだ。だが、それじゃ協力プレイの良さが活かせない。

 

先手はキースラッシャーのアックスモード5連撃を2人にお見舞いする。続いて、ビートクローザーの斬撃が続く。

 

堪らず、持ち前の翼で大空を駆ける。—————連射の吹き矢が2人を襲った。

 

 

無論、俺にはダメージはないがクローズにはダメージが入っている。対処しないと————

 

 

 

「クローズ、今こそフルボトルを使う時だ!」

「え、あ、ああ。—————空中戦なら.......タカフルボトルかな。」

「俺がガードするうちに当ててくれ。」

「わかった!」

 

 

 

≪スペシャルチューン! ヒッパレー!ヒッパレー!≫

 

 

 

待機音と共に狙いを定めるクローズ。俺はクローズに狙いが向かないように、エナジーアイテム『挑発』で俺に狙いを定めさせる。

吹き矢の乱射を俺に届くが、ダメージは届かない。—————ムテキだから。

 

 

 

≪ミリオンスラッシュ!≫

 

 

 

 

天高く飛ぶ鷹。その猛禽類の目は彼らを逃すつもりはさらさらなく、見事にクリティカルヒットした。—————だが、一体はダメージが軽く済んだ持ち直して彼方へと去って行った。追いたいところだが、今は近くの敵の相当に集中する。

 

 

グロテスク————とはまさにこのことを言うのだろうか。ゴ・ブウロ・グは致命傷を負った自分の翼を引きちぎり、見事に再生して着地したのである。

 

 

 

「再生しあがった........」

「長期戦はまずい。一気に決着を—————」

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間にはなくなっていた。全ての目的、目標。そう、木っ端微塵に消しとんだグロンギの体。—————見覚えのあるマークと、ある1人の仮面ライダーが跡地から発する炎から立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダー————————クウガ..........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




バトルシーンの描写が酷かった.........



補足ですが、この小説で描かれていないアニメのシーンもしっかり含んでいる設定になっています。アニメを観ていない方には若干矛盾が生じると思いますが、御了承ください。


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6話 ファーストライブと忍び寄る悪


「前回の、ラブライブ!サンシャイン!!」
「梨子を仲間に迎え入れ、本格的に活動を始める俺たち。だが、そこに浦の星新理事長の小原鞠莉が現れる。鞠莉はライブで浦の星の体育館を満員にすることでスクールアイドル部を承認すると言ってきた。無理難題ながらも飲むしかない俺たちは沼津駅でビラ配りをしていると新たな仮面ライダーが現れ———」
「ちょっと!何オリキャラがあらすじ紹介してるのよ!?」
「オリキャラがしちゃいけないのか........?」






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダー——————クウガ...........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダークウガ、平成ライダー最初の仮面ライダーだ。グロンギは彼の放つ封印エネルギーがよく効く。来るタイミングにしては、ナイスタイミングだ。そう彼の正体は........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと来たか——————虎太郎。」

「え?」

 

 

 

星屑が離れ、変身解除。先生も、そして彼も.............

 

 

 

 

 

 

「登場するタイミングが良すぎるだろ。」

「まぁね。悲鳴を聞いたから駆けつけた。それだけのことだ。」

「前あった時と変わらず、クールだな〜」

「才........コイツのこと知ってるのか?」

「はい。ツイートでで仮面ライダー募集ってしたら出てきたのが彼ってわけですよ。そこから何回か会っていろいろ—————」

「じゃあ、俺たちに今日紹介するために?」

「ええ。」

 

 

 

 

 

 

勿体ぶらず紹介するが、彼————矢澤虎太郎。先ほど言った成り行きで出会った仮面ライダークウガの変身者。ツイートで仮面ライダー探したら、ヒットしたから探したら彼に行き着いた。背丈は俺より少し低いが普通の男性よりは明らかに高い方だ。——————何だろう、小さい男の子を想像してしまうのは気のせいだろうか?

 

 

 

 

 

「矢澤って——————まさかね、ないない。」

「千歌、多分その推理あってると思うぞ。」

「えっ!?」

「虎太郎は——————元μ'sの矢澤にこ姉弟の末っ子なんだよ。」

「「「「えっ!?ええええええええ!!!!!!!!!」」」」

「あと、俺の家に下宿して浦の星に男子生徒第二号として入学予定だから。」

「「「「「えええええええええ!!!!!!!!!」」」」」

「ルビィと花丸!?お前ら居たのかよ!?」

「いや、その....」

「才くん!—————仮面ライダーはともかく、さっきの話詳しく聞かせてください!!」

 

 

 

 

 

ルビィが目の奥にある闘志が見えるほどに前のめりになった。—————てか、仮面ライダーはともかくって何だよ。お前らもしっかり見ちまってるじゃねぇか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————※————

 

 

 

 

 

「————てなわけで、スクールアイドル部を手伝ってくれる矢澤虎太郎君でした。おしまい。」

「まだ手伝うなんて言ってないんだが........」

「浦の星男子第二号としてそれ以外ありえんだろ。一号もそうなんだから。」

「仕方ないなぁ。タダで学校通わせてもらうんだったら、これくらい我慢しないといけないか......」

 

 

 

 

 

カットされた部分で言っていたことだが、矢澤家は上3人の教育費で困窮していたところに出費が嵩んで虎太郎は独学で勉強という状況であったらしい。そこで俺がこの学校に通うことを提案したってわけ。学年としては俺と同じ2年生なのだが虎太郎は学校に通っていないにも関わらず、独学でかなり勉強しているからか高1の勉強は既にバッチリであった。——————賢い奴が周りに増えて俺は嬉しいぞ〜!

 

 

ちなみに花丸とルビィには大雑把に説明した後に仮面ライダーのことを釘に刺して帰っていただいた。あと、竜介先生は仕事が残っているとのことで学校に戻っていった。—————体育教師の仕事ちゃんとできてるのか?

 

 

 

 

 

「じゃあ、虎太郎君はここで住むんだ。」

「ああ、世話になる。」

「お調子者で天才の才君とはまた違った天才肌ね。」

「........梨子、お前は俺をそんな目で見ていたのか..........」

 

 

 

 

 

出会ってからまだ1週間も経っていないのに......この扱いは酷くない?

 

 

 

 

 

「前来た時からだいぶ変わってるな〜」

「ほんと、今まで難しそうな辞書ばっかりで嫌気がさしてたけど今は半分はゲームが置いてあるもんね.......」

「旧式から最新までたっくさんあるわね.......」

「お前ら......部屋紹介をしに来させたわけじゃないぞ。」

「いつのまにかゲーミングPCに変わってるし。—————また今度遊ばせてくれる?」

「千歌たちが舞台で活躍したら、な?」

「よーし!気合が出てきたのだ〜!」

 

 

 

 

 

 

千歌はこんなこと言っておけば、十二分に力を発揮できる。————ふっ、チョロいぜ。 

そんなことを話していれば、虎太郎が思わぬところを突っ込んだ。

 

 

 

 

 

「ところでさ.........お前らのスクールアイドルグループの名前って何なの?」

「「「「あっ............」」」」

「決まってないんなら、まずはそこからでしょ?」

「忘れてた〜!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———————※———————

 

 

 

 

 

「まさか決めてないなんて。」

「梨子ちゃんだって忘れてたくせに。」

「取り敢えず早く決めなきゃ。」

 

 

 

 

 

虎太郎には留守番してもらい、内浦に戻ってきた。虎太郎にはまた内浦に来てもらうつもりだ。

 

 

 

 

 

「そーだよね〜どうせなら、学校の名前を入れたいよね。————浦の星スクールガールズとか?」

「まんまじゃねぇか。そんなんじゃ、絶対売れないだろ。」

「じゃあ、才くん決めてよ!」

「ええ〜——————ベイスターズってのは?」

「なんか野球チームみたいになってるわよ.........」

「じゃあ、梨子はどうなんだよ!?」

「私!?」

「確かに梨子ちゃんなら、東京の最先端の流行がわかってるはず!」

「えっと.......じゃあ——————3人1組だから、スリーマーメイドとか.......?」

「「「—————————」」」

「待って!今のなし!」

「じゃあ曜は?」

「それじゃあ——————制服少女隊!」

「却下(即答)」

「ないね。」

「ないわね。」

「ええ〜!!」

「うーん、やっぱりこういうのは言い出しっぺが決めるべきよね。」

「うわー、また戻ってきた........」

「じゃあ制服少女隊でもいいの!?」

「スリーマーメイドよりは確実にマシだな。」

「確かに。」

「それはなしって言ったでしょ!?」

「だって————————ん?」

 

 

 

 

 

千歌がふとしたときに見つけた海岸での落とし書き。———『Aqours』

 

 

 

 

 

 

「これなんて読むの?——————えーきゅーあわーず?」

「アキュア?」

Aqours(アクア)————じゃないか?」

「水ってこと?」

「水かぁ——————ねぇ!なんか良くない!?グループ名に!」

「これを?誰が書いたのかもわからないのに?」

「だからだよ。———グループ名決めるときに偶々この名前に出会った.......それってすごく大切なんじゃないかな!?」

「そうかもね。」

「このままじゃいつまで経っても決まりそうにないし。」

「じゃあ、この出会いに感謝して今から私たちは『Aqours』!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時偶々出会ったグループ名————Aqours それは偶然に見えて必然だった。

内浦湾————この辺に住む者達誰もが見ている海。そう、この町の支配者達も見ている海。この名前が彼らにすら反抗する刃となるべく生まれた名前などと誰も思わなかっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

「ふーん、Aqoursね。」

「偶然見つけたにしてはいい名前だと思わないか?」

「確かにな——————それにしてもこの料理かなり凝ってるな。」

「俺が作った家事ロボットは相手の欲する味覚を感じ取れる代物だからな。さらに警備ロボットなんかも—————」

「その話は何回も聞いた。もう飽きたからやめろ。」

「しゃーねーな。」

「———————思い出した。その話、どっかで聞いたことあると思ったら姉さんから似たような話を聞いたことがあった。」

「姉さんってμ'sの矢澤にこさんから?」

「ああ、元祖μ'sも3人だったんだがグループの名前を決めるときに投票箱設置して、入っていたのが『μ's』 最初は誰が決めたか分かんないって点では同じだろ?」

「落書きではなくとも書いたのが誰かわからなかったところは似通ってるな........伝説への挑戦は着実にクリアしていってるってわけか。」

「そろそろ町内放送の時間じゃないか?」

「ああ。—————チャイムが鳴った。あいつら上手くできるか....?」

 

 

 

 

 

前に家は沼津であると言ったが、正確には内浦と市街地の境目にあるので町内放送はギリギリ聴けるのである。ただ聞こえづらいと思ったことはそこまでない。—————虎太郎にドンと魅せてやってくれ!

 

 

 

 

 

『『『浦の星学院スクールアイドル『Aqours』です!!!』』』

『ちょっと待って!まだ正式な公認もらってないんじゃない?』

『あ〜そうだった————じゃあ、浦の星学院非公認スクールアイドルのAqoursです。———今週の土曜日14時からに浦の星学院体育館にてライブを——』

『非公認って言うのもあまり良くないんじゃ————』

『もう!じゃあ何て言えばいいの〜!!!!』

 

 

 

 

 

「「—————————」」

「グダグダすぎるだろ.........本当に大丈夫と思うか虎太郎?伝説への挑戦は?」

「さぁ.........でも姉さん()()が言うには放送事故もよくあったって。」

「それにしてもひっでぇ放送だったな........」

 

 

 

 

 

 

何だろう.........ダイヤの怒りが今にも飛んできそうな気がして震えが止まらないのだが、気のせいだろうか...........?

 

 

 

 

ピリリピリリ

 

 

 

 

 

「今の放送で目覚めたんじゃないか?」

「だとしたら、最悪だ。——————さぁ、行くぞ!」

「おう。」

 

 

 

 

 

最近わかったことだが、この腕時計は怪人が現れたことを感知するわけではなく近隣で仮面ライダーに関わることがあった場合にアラームが鳴る。ただどちらにせよ有事であることには間違い無いのだから、行かなくてはならない。さらに追記しておくと逃げた敵は位置情報の特定がしやすくなるのも忘れてはならない。

 

腕時計曰く、前に逃したグロンギっぽいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ザジャブビズゾバゴガバベセダ.........」

「何処へ行くつもりだ?」

「!!————— ガバダパ!」

「アークの意志に背きし怪人よ、今ここで『王』の判決を言い渡す。」

「ゴダグベブザガギ!」

「死だ!」

「!!!!」

「サガーク!」

 

 

 

王の呼びかけに応じるように浮遊し、ラ・ドルド・グに体当たりを喰らわす。

そして、王と名乗る青年の腰に巻きつく。

青年はリコーダー型の鍵を取り出し———————

 

 

 

「変身。」

 

 

 

≪ヘンシン!≫

 

 

 

青の鼓動とともに鎧が形成されていく。七色に光る硝子を胸部に纏しまさしく王の仮面ライダー————仮面ライダーサガ。

 

 

 

≪ウエイクアップ!!≫

 

 

 

空に禍々しい紋章が現れる。その奥に地獄でもあるかのような禍々しさ。

 

 

 

「ダグベデブセ!ギビダブバギ!!」

「はぁっ!!」

 

 

 

リコーダー型の武器の先端が、曲がり畝る鞭に変形し——————グロンギを貫く。紋章まで高く跳び、鞭を処刑台の縄のように吊し上げる。

 

 

 

宙に浮き、抗う死刑囚。————縄は無情にも切られて処刑は完了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※——————

 

 

 

 

 

「確かこの辺だったはず——————」

「随分と変な場所だな.........」

 

 

 

 

 

 

虎太郎がそう言うのも無理はない。この広大なみかん畑は内浦ならではの光景だからだ。だが、怪人がみかん畑で悪さするとも考えにくいが........

 

 

 

 

 

「何処だ?—————虎太郎、急に立ち止まってどうしたんだ?」

「おい—————あれ見ろよ。」

 

 

 

 

 

虎太郎が見た者——————爆煙の中に見えた白い装甲に青の複眼。城の硝子を思わせる装飾。仮面ライダー———————そう、仮面ライダーサガ。

 

 

 

 

 

「—————グロンギを倒したのはお前か!?」

「............仮面ライダーエグゼイド、仮面ライダークウガ。」

「「!?」」

「アークに抗うお前たちもまた罪深き仮面ライダーだ。」

「アーク?何なんだ!?お前は何者なんだ?」

「お前らに答える義理はない。——————また会う時がお前らの最期だ。」

 

 

 

 

「オイ!待てよ!!—————チッ、逃げられたか。」

「————グロンギが殺されたのは事実らしいな。」

「アークといえば、箱舟だけど.........どういう意味なんだ?」

「アーク.........アークルみたいなものか?」

「アークルって、クウガのドライバーのことだろ?」

「ああ、俺の場合はある人から受け継いだんだけど......」

「ある人って?」

「それは機密事項だ。約束でそう決まってるからな。」

「そうか—————千歌たちのライブが邪魔されなければいいが........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

それからはひたすらな練習、曲作り、振付修正。やれることは全てやった。俺は梨子が作曲した音楽を編曲と編集をし、完璧なCDへと作り替えた。それ以外にもコンピューター関係の仕事は全て引き受けた。

 

竜介先生も持ち前の体力と熱血さを見せて、駅でチラシを配りまくった。虎太郎には東京の知り合いなどにも参加を促すように言っておいた。

 

 

 

 

「才、上手くいくといいな。」

「何言ってんだよ、お前もマネージャーの1人だろ?」

「スクールアイドル部が解散になったら元も子もないだろ?」

「絶対成功するさ。—————成功しない方が不思議なくらいだ。」

「そうか—————じゃあ、俺は見守らせてもらう。ファーストライブ次第じゃ、俺も全力で協力させてもらう。」

「おう、ゼッテーに協力させてやるさ!」

 

 

 

 

流星の如くスピードで家を駆け出る。今日の天気は—————雨。サンシャインは遠くへと離れていた。俺は雨にも濡れぬほどのスピードで十千万のモーニング目掛けてぶっ飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「決戦の日にクールダウンコーヒーを飲むのは美味いねぇ〜」

「今日は物凄く来るのが早かったわね。」

「緊張ってやつかもしれませんね。—————何はともあれ初めての感覚ですよ。」

「本当、夢中よね〜千歌ちゃん。あの娘、昔から飽きっぽいのに。」

「中途半端が嫌いなんですよ、あいつは。そう、絶対やり遂げる。」

「ふふっ、やっぱり幼馴染ね〜曜ちゃんも才君とおんなじ事言ってた。」

「そりゃぁ、覚えてないくらい前の付き合いですから。」

「それで、上手くいきそう?」

「運否天賦でしょう。だけど、そうなったら確実に俺たちの勝ちですよ。———千歌や曜がここまで興味を持つってことはそれぐらい運があるってことです。梨子だって、最初は興味がなかったけど惹かれていった。」

「俺は、護りたい。そんな小さな輝きを輝かせてあげたいんですよ—————俺の大切な奴らだから..............」

「(本当、千歌ちゃんが惚れる理由も分からなくはないわ)」

 

 

 

 

 

俺は知らなかった。—————俺の想い。俺の願いを曜が、千歌が、梨子がそれぞれに聞いていたことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

「やっぱり慣れないわ..........こんなに短くて大丈夫なの?」

「大丈夫だって!μ'sの最初のライブだって—————ほら、これだよ?」

「はぁ.......やっぱりやめておけばよかったかも。スクールアイドル。」

「大丈夫!ステージに出ちゃえば忘れるよ!」

「そろそろだね.......」

「一応、竜介先生は観客側にいて貰ってる。先生からの伝言も兼ねて—————頑張れよ、お前らなら絶対に起こせる。奇跡をな。」

「本当に.......ありがとう。才くんがいなかったら、千歌はここに立ってない。」

「私も、才君がマネージャーにならなかったらスクールアイドル初めてない。」

「私も、才君が助けてくれてなかったらスクールアイドル初めてなかった。」

「私たちは、そんな才くんたちにも歌を届けたい。輝きを見せたい!」

 

 

 

 

 

舞台袖からそう言って3人は登った。光照らされる、ステージの上へ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

観客数は数えられる。それだけでこの状況を打ち壊したいほどに嫌になった。そ俺の見る限り花丸やルビィ、鞠莉、ダイヤ、そして謎のサングラスの方。そうであったとしても俺なら絶対に踊り、歌うことなど拒否するだろう。だが————

 

 

 

「私たち!浦の星学院スクールアイドル『『『Aqoursです!』』』

「私たちは、その『輝き』と!」

「『諦めない気持ち』と!」

「『信じる力』に憧れ、スクールアイドルを始めました。目標はスクールアイドル…μ'sです!聞いてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイスキだったらダイジョウブ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラリ!

ときめきが生まれたんだと

気がついたワケは 目のまえのキミだってことさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“やってみたい”

 

 

動きだした心は まだ迷いをかかえて揺れているよ

 

 

それでもスタートしたのは運命かな

 

 

気持ちがつながりそうなんだ

 

 

知らないことばかり なにもかもが (どうしたらいいの?)

 

 

それでも期待で足が軽いよ (ジャンプだ!)

 

 

温度差なんていつか消しちゃえってね

 

 

元気だよ 元気をだしていくよ——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌な音。嫌いな音。サンシャインなんて似合わない暗闇が広がる——————サビの前でこんな悲劇はあるだろうか?俺は今すぐにでも壊したかった。舞台袖から現れて何もかも壊してしまいたいぐらいだった。様子見に現れた竜介先生が必死に抑えてくれていたのでよかったが。

こんなところで、まだ始まってすらない挑戦が潰えるのだろうか?—————

 

 

 

実際、梨子も、曜も悲しみを含んだ困惑だった。千歌はすでに涙目になっていた。前髪でその目が見えずに—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バカチカ〜!あんた、開始時間間違えたでしょ!?」

 

 

 

 

嫌なものを全て吹き飛ばすような快晴な声。美渡さんの声は、体育館中に明るさをもたらしていた。

 

 

 

 

バン!

 

 

 

 

嬉しい音。奇跡の音。全てを晴らす音。太陽の輝きが俺たちを再び照らし始めたんだ!それもとてつもない量の観客を連れて!!!!!!!!!

そうこれは—————!

 

 

 

「本当私—————バカチカだ..........!」

 

 

 

そう彼女たちは挫けない。ダイスキがあればダイジョウブなんだ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラリ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

キラリ!

 

 

ときめきが生まれたんだと

 

 

気がついたときに (いたんだよ) 目のまえにキミがいた

 

キラリ!

 

 

あつくなる自分見つけたよ

 

 

このひかりは (きれいだよね) もっとキラリ (まぶしい希望)

 

 

 

 

 

 

 

ダイスキがあればダイジョウブさ————!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歓声。歓喜。俺も竜介先生も飛び上がった。本当に飛び上がったんだ。語彙力も一緒に失ってでも、祝いたかった。————そう、輝きは見つかったんだ。輝きがある限り、俺たちは挑戦の連続。その歴史がここから始まる———!

 

 

 

 

 

「彼女たちは言いました!」

「スクールアイドルはこれからも広がっていく!どこまでだって行ける!どんな夢だって叶えられると!」

「はーっ…」

「これは今までの、スクールアイドルの努力と、街の人たちの善意があっての成功ですわ。勘違いしないように!」

「分かってます!」

「!?」

 

 

 

 

 

ダイヤの現実深く刺す刃物のような言葉は、千歌の太陽の如く言葉で木っ端微塵となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「でも…でも、ただ見ているだけじゃ始まらないって!上手く言えないけど…今しかない…瞬間だから…だから!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「輝きたい!!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あらすじ紹介は不定期です。




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7話 やる気が全て




「前回の、ラブライブ!サンシャイン!!」
「ライブは失敗するかと思われた見事成功し、承認されたスクールアイドルもといAqoursでした。」
「雑いな!もう少しマシな説明できないんですか竜介先生!?」
「暴れそうになってたお前を止めようとして疲れたんだよ.........さぁどうなる第6話!」
「あらすじ紹介をビルド色に染めんなよ........」





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでよし!!」

「それにしてもまさか本当に承認されるなんてね。」

「部員足りないのね〜」

「理事長がいいって言うんだから、いいんじゃない?」

「いいって言うか........ノリノリだったけどね。」

「でも、どうして理事長は私たちの肩を持ってくれるのかしら?」

「さぁ?スクールアイドルが好きなんじゃない?」

「それだけじゃ承認してくれないだろ。」

「とにかく入ろうよ!」

 

 

 

 

 

千歌の持つ鍵で開けた部屋。ここがスクールアイドル部の部室となるのだ。—————にしてはちょっと狭いような........うっ!

 

 

入れば吐き気がするほどの散らかり部屋が俺の前にはあった。埃っぽいのもあるがこの殺風景では嫌な感じしかしない。

 

 

 

 

 

「うわー!」

「片付けて使えって言ってたけど........」

「これ全部!?」

「酷い部屋だな.......」

「全く、こんな殺風景な部室がスクールアイドル部の部室だって?————滑稽だな。」

「虎太郎くん!—————竜介先生も!」

「いやぁ〜悪い。虎太郎の入部の手続きしてたら遅れちまってな。」

「マネージャーの仕事を危うく1人でやらされるところだったぜ。」

「早いところ片付けちゃおう————————ん?」

 

 

 

 

 

千歌がふとした瞬間に気付いたホワイトボードに書かれた文字。長い年月が経ったのか、既に古ぼけてしまっている。—————今、ルビィが小動物にように走り去っていったことを俺は捉えている!

 

 

 

 

「何か書いてある.........」

「歌詞かな.......?」

「どうしてここに?」

「わからない..........それにしても、本が沢山あるね。」

「それ、図書館の本じゃないのか?」

「図書室?」

「多分な。それから先に返しに行こう。ということで、お掃除よろしくな。————仮面ライダークウガとクローズさん。」

 

 

 

 

「おい待てって!——————逃げ足早いな........」

「............俺たちで片付けるしかないみたいですね。」

「ったく、仕方ないな.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり!部室できてた!スクールアイドル部承認されたんだよ!」

「良かったね〜」

「うん!————またライブ見られるんだ.........」

 

 

 

 

 

 

「そのライブ、今度はお前たちも作る番だぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「え!?」」

「ピィ!!」

「こんにちは〜—————あっ!花丸ちゃん!.........と、ルビィちゃん!」

「ピギャァ!」

「よくわかったね〜」

「てか、さっき部室覗いてくれてたからな。」

「ええ!?そうだったの?————それは私も知らなかった.......」

「こ、こんにちは.......」

「かわい〜!」

「花丸、これって図書室の本じゃないか?」

「—————あ、多分そうです。ありがとうございま」

「スクールアイドル部へようこそ!!」

 

 

 

 

 

 

花丸の言葉を遮る形で話し始める千歌。話の内容は勿論、勧誘なんだろう。————こんな先輩はハタ迷惑ったらありゃしない。

 

 

 

 

 

「結成したし、部にもなったし、絶対悪いようにはしませんよ〜」

「千歌よ、顔が不審さを隠しきれない不審者みたいだぞ。」

「その例えもよくわからないような.......」

「2人が歌ったら絶対キラキラする!間違いない!」

「で、でも.......」

「お、オラ.......」

「オラ?」

「あ!いえ、マルそういうのは苦手っていうか......」

「ル、ルビィも..........」

「千歌、あんまり強引に迫るとかわいそうだぞ。」

「そうよ、まだ入学したばかりの1年生なんだし。」

「そ、そうだよね........可愛いからつい.......」

「千歌ちゃん、そろそろ練習。」

「あ、そっか。じゃあね。」

 

 

 

 

俺たち2年生組は図書室を後にした....................俺を除いては。

 

 

 

 

 

 

「スクールアイドルか.........」

「やりたいんじゃないの?」

「へっ、でも.........」

「どうやら..........訳ありっぽいな。色々と。」

「才先輩!————どうして.........」

「黒澤......ルビィだったよな、お前の名字。」

「え!?————え、あ、はい。そうです。」

「千歌たちから聞いたけど、お姉さんは黒澤ダイヤ————だよな?」

「はい...........」

「じゃあ、入り辛くても仕方ないな.........」

「でもお姉ちゃんは!」

「———————スクールアイドル嫌いにも事情があるってことか?」

「いや.........その.........」

「場所を変えよう。——————ここじゃ分が悪い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はルビィと花丸を連れて、浦の星の敷地から出てバス停留所までやってきた。ルビィと花丸は防波堤の上に座って、俺と対面する形になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダイヤが?」

「うん。昔はスクールアイドル大好きだっだんだけど—————一緒にμ'sの真似して、歌ったりしてた。でも———高校に入ってしばらく経った頃にスクールアイドルは観たくないって........」

「そうだったんだ.......」

「花丸も知らなかったのか?」

「はい......ダイヤさんがスクールアイドル嫌いなのは知ってましたけど......」

「————本当はね、ルビィも嫌いにならなきゃいけないの。」

「どうして————そんなこと言うんだ?」

「だって、お姉ちゃんが嫌いなものルビィが好きでいられないよ!————それに、花丸ちゃんは興味ないの?スクールアイドル。」

「マル?ないない!運動苦手だし、オラとか言っちゃうし........」

 

 

 

 

影を落とすように夢も落としているように見える2人。普通ならば、ここで何も声をかけられずに終わるのだろう。—————でも、彼女たちは違う。何か持ってる。心の奥にある闘志を夢を諦めるのだけは、俺は嫌だ。夢のままで終わらせれば、それは今までの俺たちと同じじゃないか—————

 

 

 

 

「勝手に決めつけんなよ!!!!!」

「ピギィ!!!」

「ズラ!!?」

「すまん、1年生にこんなこと言うのは酷かもしれないけど。でも、自分を貶めて、他人の好き嫌いで自分を決めつけんなよ!!!!!

「才........くん.........」

 

 

 

 

これは俺のエゴかもしれない。押し付けかもしれない。それでもいい。俺は彼女たちに自分のエゴを突き通して欲しい。—————転生前の俺はできなかったことだから........

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん。つい熱くなっちまった。でも、自分の道は自分で決めろ。他人とか方言とかそんなの関係なしに、自分で決めてこそ価値があるんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで彼女たちに嫌われてもいい。俺は言いたいことを言ったんだ。以前の俺じゃない。ましてや、転生前などもってのほかだ。

俺はその課題だけを残して、2人の前から去った———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

淡島神社。————千歌たちはここでμ'sの練習オマージュである階段上りを行うそうだ。だが、虎太郎曰くμ'sのオマージュどころかそれを超える急勾配であるそうだ。

実際千歌たちは頂上に登り切る前にヘトヘトで倒れていた。それを後から追っていた俺や虎太郎、竜介先生が追い越す形となった。

 

 

 

 

 

「それにしてもこんなに長いなんて.......」

「こんなの毎日登ってたら体がもたないわ.........」

「でもμ'sが階段を.......」

「神田明神の男坂だろ?こんなに階段は長くないと思うぞ。」

「ええ〜!先に言ってよ〜」

「おい、虎太郎!余計なこと言うなよ!」

「それにしても、才君全然疲れてなさそうだね。」

「確かに........息切れも汗すら出てないな........」

「オールマイティな才くんでもいくらなんでも化け物だよ〜」

「でも竜介先生は追い越してっただろ?」

「だけど、汗とか呼吸は忘れてなかったよ。」

「才、それにお前は最初から50メートル走並みに全速力だったぞ。」

「そうか?結構手加減した方だったんだけどな........てか、お前もついて来てる割りにはクールすぎるだろ。」

 

 

 

実際全速力ということでもなかったのだが、たとえそうでなくても疲労は付き物だが—————俺の体に何が起こってるって言うんだ?

 

 

 

 

 

「あっ、千歌!」

「果南ちゃん!」

「みんな揃って—————そっちの子は?」

「ああ、果南。紹介するよ。—————矢澤虎太郎。東京の友達だったんだけど訳あって、浦の星の男子生徒第二号になったんだ。」

「ふーん、よろしくね。虎太郎くん。」

「宜しく御願いします。」

「相変わらずクールだな—————惚れんなよ、果南〜」

「んな訳ないじゃん。それに—————昔から近くにいるし(小声)」

「それより上まで走って行ったの!?————てことは、竜介先生とすれ違った?」

「その人なら多分すれ違ったんじゃないかな?————この坂登る人なんて珍しいし。」

「ってことは果南ちゃん毎日登ってるの!?」

「まぁね————千歌たちこそどうしたの急に?」

「鍛えなきゃって........ほら!スクールアイドルで!」

「そっか————まぁ、せいぜい頑張りなよ。」

「息ひとつ切れてない........ほら、やっぱり俺だけじゃねぇって!」

「でも汗はかいてたよ!全速力でもない!」

「完膚なきまでに化け物扱いかよ俺は.........」

 

 

 

やっぱり影を落としていった。スクールアイドルの話を持ち出せば—————彼女もダイヤと同じ3年生だ。彼女たちに何か関係があるのか.......?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひと汗書いた後のスポーツドリンクは最高だぜ〜!」

「何で教師が生徒の家にズカズカと上がってるんだ—————?」

「ああ、言い忘れてたけど今日から俺もここで居候させてもらうことになったから宜しく。」

「はぁ!?—————いやいやいや、自分の家に帰れよ!」

「それがさ————口座からの家賃の引き落とし方が分かんなくて放置してたら、追い出されてな.........という訳で宜しくな!」

「何勝手に決めてるんですか。————虎太郎は知ってるんですか?」

「知ってるの何も虎太郎が提案してきたんだから。空き部屋がいくつもあるからって。」

「アイツ知らぬ間に......内浦に来てまだ1週間しか経ってないくせに———」

「堅いこと言うなって。仮面ライダーの役目を果たすには、3人一緒にいた方が出動しやすいだろ?この家にはその腕時計と同じアラームが付いてんだから。」

「—————なんか、上手く丸め込まれてる気がするなぁ........」

 

 

 

 

 

 

竜介先生が住むことに抵抗があるわけではないので、住むことはなんだかんだで許可してしまった。でも、先生の言う通り3人のライダーが一緒にいることはメリットである。スクールアイドル部の予定についても、話し合うことができる点でもだ。それに—————

 

 

 

 

「謎の仮面ライダーのことも虎太郎から聞いた。—————お前も知らないのか?」

「ああ。————俺たちの知らない秘密がこの町にはあるのかもしれませんね。」

「秘密?」

「彼はアークの意志とか言ってました。意志ってことは、アークという名の人間又は仮面ライダーがいるか、もしくは.........意志そのものかも。」

「秘密ね.........」

「—————前々から気になってたんですけど、竜介先生って何でこの学校に赴任したんですか?教師になるならわざわざ女子校でなくても........」

「それがさ、もともと俺が内浦出身ってのもあるんだけここの学校は異様に給料が良かったんだ。経営側のアピールもあってそれで.......」

「————疑いたくはないけど、ここ最近の怪人の出現は全て新学期になってから。それも竜介先生が赴任した学期に。そしてちょうど、鞠莉がやって来た。」

「おい、理事長を疑ってるのか?」

「現時点では確定はできません。————それ以外にも何かあるでしょうし。」

「——————そうか.......」

「————やべ、もうこんな時間か.......ちょっと市街地に用があるので、留守番頼みます。」

「おう。」

 

 

 

 

沼津までは走って行けば、10分ちょっとで着く。—————そう考えながら、足を動かして行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————※————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千歌たちに頼まれてた買い出しもしなきゃな〜—————全く、自分で買いに行けばいいものを.........」

 

 

 

俺だって暇じゃないんだぜ?ゲームとかゲームとかゲームとかしなきゃいけないんだよ—————暇じゃねぇかとか言うんじゃありません

 

 

スクールアイドルの本の購入はどうやら参考書的な扱いであるから部費から捻出されるそうだ。————まぁ、出資してるのは小原家だからな。

 

 

そんなことを考えていたら御目当ての本屋に着いていた。————早速、スクールアイドル特集の本棚の捜索を始める。

 

 

 

 

「スクールアイドル、スクールアイドル——————ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

スクールアイドル特集の本棚を発見した。—————だが、俺は国木田花丸。彼女も見つけた。彼女にしたら見つかってしまっただろうか。

 

彼女も1メートルほど離れた俺の気配を感知したのか、挙動不審になっていた。

 

 

 

 

 

 

「ま、才君!?」

「よっ、奇遇だな。————やっぱりお前もスクールアイドルが........」

「い、いえ!大々的に特集されてたから見に来ただけで..........」

「そうか、重ねて言うがさっきはあんな言い方して悪かったな。でも」

『グゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!』

「「!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すごく大事なことを言おうとしていたのに、物の怪の唸り声によってかき消されてしまった。————ほんと、怪人ってのはいつでもどこでも現れるんだな。

 

幸い、近くにいるのはライダーのことを把握している花丸だ。変身してもなんら問題はない。————危険に巻き込むことに繋がってしまうんだろうが。

 

 

 

 

「キャアアアア!!!!!」

 

 

 

逃げ惑う悲鳴を掻き分けながら、見てみれば案外近くまで来てしまっていた。

複数の緑のサナギと灰と山吹の装甲が顕現した。

 

 

「仮面ライダーカブトのワーム、ウカワームか。————たまにはハイパームテキを使わないでおこうかな。」

 

 

≪マイティアクションX! ゲキトツロボッツ!≫

 

 

ゲームエリアが当たり一杯に広がり、エナジーアイテムと茶色いブロックが配置されていく。—————この感覚は久しぶりだな。

 

 

 

「さーて、大・大・大変身!!」

 

 

 

≪ガシャット!ガチャーン! レベルアップ!≫

 

 

≪マイティアクションX! アガッチャ!≫

 

 

≪ぶっ飛ばせ!突撃!激突パンチ! ゲキトツロボッツ!≫

 

 

 

 

何処からか現れたロボットに頭を齧られたかと思うと、分解を始め、やがてマイティの等身大ボディに装着される。左腕には特大の豪腕ロケットを忘れずに。—————仮面ライダーエグゼイド ロボッツアクションゲーマーレベル3

 

 

 

 

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

 

 

 

 

掛け声と同時に襲いくるワームを挨拶がわりにロケットアームを発射する。

 

このロケットアームだけはパンチ力50トン超えという破格の数値である。ということで、挨拶に命中したワーム数体は木っ端微塵となった。

 

それでも全てが消滅したわけではない。

サナギ体の繰り出す単調なパンチを受け止める。そして左ストレート。

 

だが、いくら数が居ようともこのサナギ体は単調な攻撃を繰り出すことしかできないのだ。つまりは戦う前から勝敗など決まっている。

 

肝心なのは、いかに短期決戦で終わらせるかだ。

 

 

 

 

「天才ゲーマーの力、魅せてやるぜ!」

 

 

 

 

 

≪鋼鉄化! マッスル化! マッスル化!≫

 

 

3つのエナジーアイテムを組み合わせることで最強のロケットパンチが完成する。—————そして......

 

 

≪GEKITOTSU CRITICAL STRIKE!≫

 

 

ロケットアームを思いっきりワームたちに放つ。マッスル化を重ね掛けされた豪腕は鋼鉄化によってより強力なものとなっている。

 

ロケットはワームたちをボウリングのピンのように倒していき、ボスキャラのウカワームまで到達した。

 

判定はGREATだった。これだけでは物足りないので、俺が二重に左パンチをすることでPERFECTが達成され————

 

 

 

 

 

 

 

ガキン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如として俺の背中を斬撃を襲う。そして続く攻撃の嵐は20連撃を迎えるまで続いてしまった。そこでようやく距離を取れたからでもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だこれ...........そうか、クロックアップか!」

 

 

 

 

 

俺としたことが完全にこの要素を見失っていた。

クロックアップは光速度より早く動くタキオン粒子を駆け巡らせることで時間に干渉するスピードで動ける。

 

 

 

この速さで距離を取られたら、間違いなく犠牲が出る。何とか攻略の糸口を........いくらハイパームテキとはいえ、クロックアップほどのスピードを出すことは..........いや!

 

 

 

 

 

「才君!」

「花丸—————お前はそこで見てろ。俺が証明してやる。できるかなんて関係ないやるかやらないかだってことをな!」

「?」

 

 

 

 

 

 

カッコいいこと言っているが、正直最初から舐めプなんてしなければここまで窮地に立たされなかったのかもしれないけど。

 

 

 

 

≪ハイパームテキ!≫

 

 

≪マキシマムガシャット! ガチャーン!≫

 

 

 

 

「ハイパー大変身!!」

 

 

 

≪ドッキーング! パッカーン! ムー!テー!キー!≫

 

 

 

≪ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

マキシマムボディに収納されたかと思うと、即座に吹き飛んで黄金の等身大が現れる。

 

 

≪ガシャコンキースラッシャー!≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずは—————体験だ!」

 

 

 

ウカワームの射程圏内に自ら入る。予想通り、背後から巨大なハサミでの斬撃を喰らう。—————そう、この機能は『ムテキ』でないと意味がない。

 

 

 

「今だ!!」

 

 

ショートワープでクロックアップするウカワームの目の前に通せんぼすると一緒に、ブレードモードの一撃を喰らわせる。

 

一撃喰らったくらいじゃなかなか倒れてくれない。でも————

 

 

 

「お前のスピードは()()()()()()()()()()()()()!」

 

 

見える。クロックアップのスピードは既に俺の視認できるスピードへと変わっていた。視認できるどころか少しばかり遅くすら見えた。つまり————

 

 

≪ス・パ・パ・パーン!≫

 

 

 

元より遅く見えるワームをキーを2回ほど叩いたアックスモードで切り刻んでいく。さらに3回叩いて強攻撃。怯んだところに追い討ちの蹴り。

 

 

「わぁ!?————何が起こったずら?」

 

 

 

花丸の話が聞こえるあたり、元の時間軸へ戻ったのだろう。

 

さぁ——————フィニッシュの時間だ!

 

 

 

≪ガシャット! ガシャット! キメワザ!≫

 

 

 

今日初めて使ったゲキトツロボッツとマイティアクションXの2本をキースラッシャーに挿す。ここは俺のこだわりが発動したところでもある。

 

 

 

≪ズ・キュ・キュ・キューン!≫

 

 

 

キースラッシャーをガンモードにして、技がより正確に決まるよう照準を合わせる。—————狙いが決まった瞬間にトリガーを引く!

 

 

 

 

≪ACTION! ROBOTS! CRITICAL FINISH!≫

 

 

 

 

赤色の光弾。ロボットアームの必殺パンチと同等以上の威力にマイティアクションXの力が加わっている。

 

 

逃げる隙もなく、爆散。  見事PERFECTを掴み取った。

 

 

 

 

 

 

ワームの最期を見届けたところで変身解除。—————花丸を落ち着かせる。

 

 

 

 

 

「大丈夫か?花丸?—————怪我は大丈夫か?」

「あ、はい。———あの時一体何が起こったんですか?無謀に攻撃を受けに行ったと思ったら、急に見えなくなって..........」

「ああ、ええと—————やったからかな。」

「—————どういうことですか?」

「正直、俺もわかんない。でもできるからやったわけじゃない。やったから奇跡が起こったんだ。」

「奇跡..........」

「千歌たちだってそうだ。できると思ってスクールアイドル始めたわけじゃない。やろうと思ったから部が認められた。」

「やらなきゃ、運なんて寄ってこないぞ?」

「才君............」

「おっ、もうこんな時間だ。じゃ、自分の声に正直にな。花丸。」

「——————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カッコいいこと言ってるけど、普通に奇跡でしかないからな?」

「わかってるよ、虎太郎。だけどそんな偶然あるのか.......?」

「もしかしてハザードレベルみたいなものか?」

「ハザードレベル?—————何ですかそれ?」

「ああ、実家にマニュアルが置いてあったの読んだだけだけど感情の高ぶりに応じて強くなる————みたいなことが書かれてた。」

「なるほど.......高ぶった感情が能力への対抗策を見つけたってことか.......」

 

 

『それは事実だ。だが、これからは自分でそういう機能を付け足していくことだ。ムテキとはいえ、それ以外はあまり高くないからな。』

 

 

 

「オーマジオウ!?—————なるほど、ムテキを作るのもまた俺自身ってことか。」

「1人で何喋ってるんだ?」

「天才とバカは紙一重なんですよ—————多分。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうと決まったら、このクリエイティブゲーム。クリアしてやるぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






舐めたプレイしあがって!!


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8話 夢は俺が止めさせねぇ!

「前回のラブライブサンシャイン!」
「花丸とルビィに自分に正直になるよう説得した才。それでも自分に正直になれない2人にムテキの力が進化し、それを証明した才でありました。」
「なんか最近雑い紹介してない.....?」
「千歌、しょうがない。これは才の用意した台本が悪いんだよ。」
「ほんと、才くん雑いよね〜」
「さぁどうなる第8話!」





 

 

 

 

 

「本当!?」

「はい!」

「よろしくお願いします!」

「やった!—————やったぁ〜!」

「よく決断してくれたな。俺も歓迎するよ。」

「やったー!!!!!これでラブライブ優勝だよ!レジェンドだよ!」

 

 

 

 

 

入ってくれたことに喜ぶ千歌と対照的ながらも、同じく俺は嬉しい。花丸とルビィがやりたいことに正直になってくれたことに。

 

 

 

 

 

「才君が昨日話してくれたんです。————『挑戦すること』が全てだって。それを証明して教えてくれた。それで私もその一歩を踏み出そうって思って!」

「ルビィも、花丸ちゃんの話を聞いて!」

「え!?才くん花丸ちゃんに何したの!?」

「めちゃくちゃ悪いことしてるみたいな言い方するなよ。—————ただ花丸の前で変身して偶然が起こっただけだよ。」

「「それにしてはメッセージ性が高いような........?」」

「そんな邪険にするなよ、ようりこ。」

「ところでルビィちゃんは生徒会長のこと大丈夫なの?」

「ああ、だからルビィちゃんとここに来たことは内密に.......」

 

 

 

 

 

花丸の発言は一歩遅かったようだ。Aqoursの新しいチラシに堂々と『国木田花丸&黒澤ルビィ参加』と足し書きしている千歌がそこにはいた。

 

 

 

 

 

「千歌、人の話は聴こうな?」

「へ?」

「じゃあ、まず練習やってもらうのが1番ね。」

「よーし、早速練習しよーう!」

 

 

 

 

 

 

「ちょっと待った!—————この部の顧問 浦江竜介をお忘れでないだろうか!?」

「俺も(ボソッ)」

「よっ、サブキャラ。」

「サブキャラじゃねぇよ!何仮面ライダーをモブ扱いしてんだよ!」

「この娘たちが新入部員?」

「あっ!虎太郎くん!よろしくお願いします!」

「えっと———君はルビィちゃんだったよね?そっちの娘は花丸ちゃんだっけ?」

「あ、はい。よろしくお願いします。」

「礼儀正しい生徒が入ってきてくれて俺は嬉しいぞ!———よろしくな!花丸、ルビィ!」

「先生もよろしくお願いします。」

「本題に戻るけど、何処で練習するんだ?———俺が見たところ何処も使われてるけど。」

 

 

 

 

 

虎太郎の鋭い指摘は結構的を得ている。グラウンドも校庭も何処かの部が使用している。かと言って校外へ練習しに行くのもタイムロスだ。その両方の条件を満たすには..........

 

 

 

 

 

「あの!屋上はどうですか!?μ'sは屋上で練習してたって!」

「屋上か—————なるほど、そこなら出来るかもしれないな。」

「じゃあ、行ってみよー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

俺達は部室から飛び出て屋上へと向かった。だが俺たちと言っても俺は飛び出てはいない。昨日製作したオレンジ色———いやマグマの如くナックルと漆黒のフルボトルを置きっぱなしにして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

「うわ〜!すっごーい!!」

「富士山くっきり見えてる〜!」

「でもちょっと日差しは強いな..........」

「それがいいんだよ!太陽の光を一杯に浴びて、海の空気を胸いっぱいに吸い込んで......」

「この床気持ちいいずら〜」

「どれどれ————」

 

 

 

 

 

俺が触れたかと思うと、他の7人も床へと触れる。花丸なんか仰向けになっている。太陽(サンシャイン)の温もり。千歌はそれが大事だと言ったが、まさしくこのことなんだろう。俺たちはこれを、輝きにならなきゃいけないんだ。それが何かすらわからないが—————

 

 

 

 

 

「そろそろ始めよっか?」

 

 

 

 

 

千歌の呼びかけに俺、曜、梨子は頷きで返す。昨日、俺とようちかりこ、虎太郎で話しあって決めた掛け声。

 

虎太郎が言っていたμ'sの掛け声。『μ'sic START』はルビィも知っていることだろう。

 

俺たちは違う。彼女たちが伝説を創造(スタート)させたのなら、俺たちはそれを踏まえて輝かせる。そう—————

 

 

 

 

 

「じゃあ、いくよ—————才くん達も。」

「男子勢もか?」

「だってこの掛け声を創った人たちがしないのはおかしいでしょ?」

「わかった————」

 

 

 

 

 

重なった8人の希望、願い、気持ち。それを今こそ輝かせたまえ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Aqours! サーンシャイン〜!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「約束は今日までって言ったでしょ!?」

「だって〜思いつかなかったんだもん。」

「何かあったんですか?」

「ああ、今新しい曲を作ってて。」

「花丸ちゃんも何か思いついたら言ってね?」

「はぁ.......」

 

 

 

 

 

 

「おーい、こっちだ〜!運べ運べ〜」

「自分で注文したものを俺と虎太郎に運ばせるってどういうことだよ.......」

「まぁいいじゃないですか。体育教師なんてどうせ暇なんでしょ?」

「暇って言うな!」

「さて、問題は部室に収納できるか........」

「何なのそれは.......」

「梨子、いい質問じゃないか。この部室に置くスーパーコンピューターだ。」

「「「「「スーパーコンピューター!?」」」」」

「————って何?」

「お前のために途轍もなくバッサリ言ってしまえば、超高性能なコンピューターだ。」

「なるほど!————ってそれ何処で買ったの?」

「祖父ちゃんから貰った。」

「そっか、才君のお祖父ちゃんは医療界のトップでありながら世界有数の投資家だもんね。」

「小原家以外でも内浦に金持ちっていたのね〜」

「小原家の金の使い方が異常なだけだろ。」

「ところでそんなものを買って一体何を始めるつもりなの?」

「色々やることがあるからな。」

「気になるんだけど————」

「才、セッティング終わったぞ。」

「お、サンキュー虎太郎、先生も。」

「さて、早速ランキング登録を........」

 

 

 

 

 

ラブライブのランキング登録へのエンターキーを押す。

 

 

 

 

 

「4999位........」

「上に5000組もいるってこと!?すごい数.........」

「こ、これがパソコン?———もしかしてこれが知識の海へと繋がっているインターネット!?」

「そ、そうだが........」

「花丸ちゃんパソコン使ったことないの?」

「お家が古いお寺で電化製品とかほとんど置いてなくて.......」

「今時それは大丈夫なのか?普通に経営できるのがすごいような.......」

「触ってもいいですか!?」

「いいだろう。」

「—————ん?ずらっ!(ボタン押す)」

 

 

 

 

 

画面が突然暗転し、コンピューターから熱が抜けていくのがよくわかった。まさかこれは—————

 

 

 

 

 

「大丈夫か!?虎太郎!そっち側にエラーコード書かれてないか?」

「ああ———そっちは?」

「今調べてる————」

 

 

「あ、あの———もしかしてマルいけないことしました?」

「あはは......多分大丈夫?」

「ん〜!!!!!」

 

 

 

 

 

可愛い声で悲しがる花丸だけど、あまり許せるような行動ではないのだ。これは相当な教育が必要だな..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局壊れてたなんてな——————」

「こんな物を学校に持ち込む時点で間違ってる。」

「虎太郎君辛辣だね〜」

「曜、お前も人のこと言えたもんじゃないと思う。」

「才君も同じく辛辣だもんね〜特に千歌ちゃんへ。」

「本当に〜!」

 

 

 

 

 

才がスパコンがブチ切りで不調を起こしたことで修理機器を持ってくる間に才への普段口にしない愚痴を零す連中。そこで先程起きっぱなしにしていた才の私物にルビィが目をつける。

 

 

 

 

 

「ところでこれなんでしょうか.......?」

「ルビィちゃん止めるずら!また難しい機械だったら———!」

「さっきのがトラウマになっちゃんだね、花丸ちゃん。」

「それは......ナックル?」

「拳につけるやつ?そんな物が何で........」

「あとボトルみたいなのもあります!」

「あ、フルボトルじゃねぇか。」

「フルボトル?—————先生、それ何なんですか?」

「才曰く、俺が変身で使ってるドライバー—————ビルドドライバーっていうらしいけど。それの変身に使うアイテムらしい。」

「じゃあ、これは新しいアイテムってこと!?」

「才、こんな物を作ってたのか!!」

「それ、未完成なんじゃないですか?」

「え?————虎太郎知ってたのか?」

「昨日才が自慢してましたよ。まぁその時先生は仕事でしたけど。」

「まぁ、とりあえず!未完成品を持っていても意味ないんですし、置いておきましょ。」

 

『見つけたぞ!!!!!』

 

 

 

「「「「「「「!?!?!?!?!?」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明らかにこの学校の部外者。服装と姿からなんとなく伝わってくる。それに体育館の外側から現れたのだからその信憑性は高い。一見すれば背広を着た一般男性なのだが。ということは要件の内容は限られてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前らを倒せとの()()()()だ。命令を遂行する。」

 

 

 

 

≪レイドライザー!  バースト!≫

 

 

 

 

 

 

 

スロットが中央にあるベルトを腰に巻き付け、四角いプログライズキーをスロットにセットする。

 

 

 

 

「実装!」

 

 

 

 

≪レイドライズ!ダイナマイティングライオン!≫

 

 

 

≪A beautiful explosive force like fireworks.≫

 

 

 

 

一瞬にして纏われていく装備。人間がそうでない物に変化していく姿は非常に醜悪さをダイレクトに感じさせる。

 

 

実装したのと同時に左腕に装着されたマシンガンをこちらに向け、発射何秒前と言ったところであった。

 

 

 

 

 

「まずい——————変身!」

 

 

 

 

 

虎太郎が危険を察知するとの同時にアークルが出現。即座に左側のスイッチを押し、クウガの甲冑を身に纏う。————仮面ライダークウガ マイティフォーム

 

 

 

クウガの下した咄嗟の判断は正しかった。レイダーの照準はクウガへと向き、千歌たちからは逸れたからである。

 

 

 

クウガの蹴りをひょいと避け、反対に弾丸を喰らわすレイダー。負けじと機関砲を退け、ワンツーパンチを喰らわせる。

 

 

 

 

 

「やっぱりマイティフォームじゃ、部が悪いかな。だったら————」

 

 

 

 

 

クウガの瞳と装甲が青へと変化する。同時に装備としてロッドが現れる。——————仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム

 

 

 

ロッドを伸ばし、レイダーの肩を突く。怯んだ隙をスピーディな動きでロッドを当てていく。

 

ロッドで首を押さえつけ、顔に蹴りを入れる。距離を取れたところに続け様に

レフトスイングを決めつける。

 

 

 

 

 

 

 

「よし、俺も—————」

 

 

 

フルボトルを勢いよく振って、シャキンと音が鳴るような蓋を閉める。

 

 

 

≪ウェイクアップ!クローズドラゴン!≫

 

 

 

≪Are you ready?≫

 

 

 

 

「変身!」

 

 

 

 

≪Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!≫

 

 

 

 

 

 

「行くぜー!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

押していたダイナマイティングライオンにフォームの決まった飛び蹴りを喰らわす。着地と同時にドラゴンフォームの突きが入る。

クローズは被弾のリスクなど考えもなしに突っ込むだけの単純戦法。それとは対照的な中距離からの正確な攻撃によって、レイダーの感覚はかなり狂っているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだ!梨子!さっきのナックルを貸してくれ!」

「でもこれ試作品だって—————」

「ナックルくらいないよりマシだ!」

「わかったわ—————えい!」

 

 

 

 

 

 

 

梨子が投げたナックルをキャッチし、手に装着。入っていたフルボトルを抜き取り、ライオンフルボトルをセットする。

 

 

 

 

 

「ライオンなら同じライオンだ!」

 

 

 

 

≪ボルケニックナックル! アチャー!≫

 

 

 

 

強化されたパンチを相手にヒット—————と同時に咆哮波が発生し、爆発が起きる。レイダーは大きく後退りをする。

 

 

そしてもう一度—————と思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の瞬間には2人の仮面ライダーは吹き飛んでいた。レイダーの放った図太いレーザー光線によって。

 

 

 

 

 

「やはり調整を施されていた甲斐があったな。前回の戦闘データを基にお前たちの動きは実証済みだ。ドラゴンフォームだけは厄介であったが.....」

「何だ.......今の?」

「かなりの威力だ...........一気に体力ごっそり持ってかれた。」

「でも負けるわけにはいかねぇ!」

「無駄だ。貴様のデータは既に攻略済みだ。」

 

 

 

 

 

再び照準をクローズに向け、発射。飛んできたグレネード弾はクローズの足で大爆発を起こす。

 

 

今のが有効打となってしまったのか、クローズは変身解除に陥る。

 

 

 

 

「————貴様らに用はない。任務はスクールアイドル部の殲滅だ。」

「させるか!」

 

 

 

 

ドラゴンフォームとの交戦をせずに、レイダーは部室へとグレネード弾を機関砲に乗せて連射する。クウガはロッドを回しながらそれを何とか防ぐ。

 

 

 

 

 

「お前らの目的は俺たちじゃないのか!?何でスクールアイドルを狙う!?」

「社長命令だからだ。ライダーはそれを守る対象に過ぎないから倒すだけだ。本来はそっちに目的がある。」

「———————千歌、お前らはもっと遠くへ行け!この爆弾の量は防ぎきれないかもしれない。」

 

 

 

 

 

千歌は竜介の要請に対し、少しばかり思考を巡らせる。だが結論は既に決まっていたように、こう答えた。

 

 

 

 

 

「——————嫌です。せっかく出来た部室を置いて逃げたくないです!」

「お前!............わかったよ。だけどもう少し奥に隠れてろ。」

「これ以上撃たれれば、ロッドの回転が保たない.........」

「まだまだ弾はあるぞ!!」

 

 

 

 

 

 

コトン

 

 

 

 

 

 

 

 

グレネード弾はロッドの回転を擦り抜け、部室へと到着した。

 

 

 

 

「まずい!竜介先生!」

「無駄だwもう間に合わないw」

 

 

「うおォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青年の慟哭が部室、いや学校中に響き渡った。———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何なんだ........浦の星からすごい反応が.......」

 

 

 

 

腕時計から現れるとてつもないエネルギー反応が示される。おそらく怪人が現れて2人が交戦中なんだろう。もし途轍もなく強い敵だったら........急げ!

 

 

 

 

 

「お待ちなさい。」

「?—————ダイヤ..........今急いでるから後にしてくれないか?」

「いえ、こちらも急用ですわ。」

「なら、手短に頼む。」

 

 

 

ダイヤから呼び止められることには心当たりがある。多分十中八九そのことについてなんだろう。

 

 

 

 

 

「貴方達ですわよね?ルビィをスクールアイドル部に引き入れたのは?」

「誘いはしたさ。だけど、決断したのはあいつ自身だ。—————お前の好き嫌いでルビィの気持ちを無駄にさせることは俺が許さない。」

「—————分かってる.........私だってスクールアイドルは大好きですから。」

「じゃあ、尚更ルビィにそんなこと言う資格なんてどこにもないんじゃないか?」

「これは私たちがどうこうできる話じゃない—————我が黒澤家は代々網元の名家。あんなことなければ私だって.........」

 

 

 

 

 

ダイヤは何かを回想したかと思うと、一瞬で影を大きく落とす。やはり、ダイヤ然り、同じく影を落とす果南にも何かが起こったと考えるのが自然の流れだ。この2人の関係性は............?

 

 

 

 

 

 

「この内浦は閉鎖的だから故に権力が働きやすい。そうとだけ言っておきますわ............あなたの言う通り私にルビィの夢を壊す資格なんてない。」

「ああ————『だが、私にはその資格はある。』

「「!?!?!?!?!?」」

 

 

 

 

 

俺たちの前に現れた男。————黒の蝶ネクタイに黒のスーツ。まさしく何処ぞの紳士とでも言わんばかりの男だ。だが、紳士といえども見た目は日本人と推察できる。

 

 

 

 

 

「誰だ?」

「私は小原兆一郎————オハラエンタープライズ代表取締役社長です。」

「小原————てことは!」

「浦の星学院の生徒は娘がお世話になっています。」

「鞠莉さんの————お父様。」

「これは奇遇だ。内浦のトップの娘とも出会すとは。」

 

 

 

 

 

内浦のトップ?—————黒澤家はそこまで権力が強い家系なのか?ただ冷静に考えてみれば、沼津に『黒澤』を名乗る社会的高位に付く者もそう少なくもない。それを考えれば、トップと言うのも妥当なのだろうか。それにしても———

 

 

 

 

 

 

「オイ、社長さん。ルビィの夢を壊せるってどう言うことだ?」

「言葉通りの意味です。—————最もそんな下らない夢など私が壊して差し上げましょう。という意味ですが。」

「スクールアイドルがくだらないだと?————ふざけるな!お前は千歌たちがどんなに頑張ったかわからないくせに!!」

「貴方の祖父は世界最大の投資家。多くの上場企業に投資を行い、権力を集めて来た————ただ腕のいい内科医では医療界のトップには上り詰められないですから。だが、孫がこの様子では先が見えないな.......」

「何だと?」

「じきにわかることでしょう。スクールアイドル並びにラブライブがいかに価値がなく、愚かなことかをね.......」

「オイ待てよ!」

「先に進んだ方がいいんじゃないか!?」

「!?」

「浦の星に不審者がいるとの情報が入っているが.......!」

「————クッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は社長の言葉に怒り心頭ながらも仕方なく足を前に進ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおォォォォォォォ!!!!!」

 

 

 

 

竜介はグレネード弾を即座に掬って—————

 

 

 

 

 

 

ドン!!

 

 

 

 

 

 

—————鈍い音が周りにいる者全てに伝わる。

 

 

 

 

 

「グレネードを自分で抱えて死ぬとはな.........スクールアイドル如きで何と無様だwww」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無様—————お前............笑ってんじゃねぇ!!!!!」

 

 

 

 

マグマの如く高エネルギーがレイダーを襲った。高エネルギーの出元は竜介の手にあるブランクフルボトル。————熱く、輝いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生徒の夢を笑う奴は—————俺が許さねぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜介の瞳が赤く輝く。——————それに共鳴するように、握られたボトルは溶岩色のボトルへと姿を変え、高温高エネルギーを発する。

 

 

 

 

「何—————!?」

「これは—————『先生!ナックルに!』

「才!—————お、おう。」

 

 

 

 

 

≪ボトルバーン!  クローズマグマ!≫

 

 

 

ナックルの持ち手を前に倒し、ビルドドライバーにセット。

 

 

レバーを回すと同時に背後から溶岩を含んだ巨大坩堝が現れる。

 

 

 

≪Are you ready?≫

 

 

 

「————変身!」

 

 

 

坩堝からマグマがドバァと竜介先生の体を覆い込む。足元から八岐大蛇の如く竜が乱れ狂う。

 

 

 

≪極熱筋肉!≫

 

 

≪クローズマグマ!≫

 

 

≪アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!≫

 

 

 

 

冷めた溶岩を後ろの坩堝が押し破るように顕現するそれこそ————————仮面ライダークローズマグマ。

 

 

 

 

 

「俺のマグマがほとぼしる!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部室から放たれた右手の振るいはマグマそのものを引き起こし、レイダーへと向かう。ドゴォンと音を立てながら炎をお届けする。

 

立て続けにパンチ、キック。ガトリングなんて被弾しながらでも進むことをやめない。そして飛び蹴り。もはや勢いの差も力の差も歴然。

 

 

 

 

「調子に乗るなぁ!!」

「こっちのセリフだ!!!!!」

 

 

 

 

 

レーザー光線を放つレイダーに対して、溶岩竜で対抗する。相殺しながらも、溶岩竜は勝利しレイダーへと襲撃する。

 

怯む相手をさらに追い込む。攻撃、攻撃、攻撃。夢を笑ったレイダーを許さない。夢を護るため。その一心で戦える。

 

溶岩を伴った攻撃は破壊力抜群。アグレッシブなクローズの戦闘スタイルに見事にマッチしている。

 

 

 

 

 

「俺はお前を許さねぇ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

≪READY GO!≫

 

 

 

≪ダイナマイティングボライド!≫

 

 

 

最期の足掻きのように最大出力のビームを撃とうとするレイダーに対し、クローズは————-

 

 

 

 

≪ボルケニックアタック!≫

 

 

 

 

8体のマグマドラゴンがレイダーを襲った。—————————かと思うと、竜は全てクローズの右脚に集約され強力なライダーキックをお見舞いした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐわぁァァァァァ!」

「ふぅ..........」

 

 

 

 

 

マグマに包まれた装甲を解除する。レイダーの装甲も消えるように取れてゆく。

 

 

 

 

 

「クッ..........」

「こいつらの夢は笑わせない。俺は————こいつらの夢を守る!」

「おのれ..........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『また—————失敗か。』

「あ、貴方は!?」

 

 

 

 

 

現れた謎の仮面ライダー。—————仮面ライダーサガ。その威光を輝かせるシャンデリアは王たる威厳を確固たるものを知らしめる。この辺鄙な場所にわざわざ現れる理由は————-

 

 

 

 

「王の判決を言い渡す。——————死だ。」

「や、やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

「フン!」

 

 

 

 

ジャコーダーの触手は虚しくもその男の生身を貫く。———————

 

 

 

 

「うっ—————」

 

 

 

 

 

ジャコーダーによって貫かれた—————普通に考えて生身の人間がライダーの武器に貫かれて無事で済むはずもない。内臓に穴が開くどころか、潰れるほどの威力と言っても過言ではないだろう。

 

 

 

 

 

「そんな——————」

「オイ!何で殺したんだ!!!!!」

「俺は王だ。—————命令を遂行できなかった者にペナルティは必要だ。」

「テメェ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ライダーたちの激しい怒りが蛇を睨む............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





社長は白じゃない.......だと!?


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9話 THOUSANDTRILLION








「前回のラブライブサンシャイン。」
「ルビィと花丸が正式に加入し、喜ぶのも束の間。部室へ突如としてレイダーがスクールアイドル部に刺客としてレイダーが送られる。」
「怒りで覚醒した謎の力によりクローズマグマへと変身し、レイダーを変身解除に追い込む。だがしかし、突如として現れた仮面ライダーサガによってそのレイダーの男は殺されてしまう........」
「一方で才はダイヤから内浦の裏をほのめかされたのと同時に鞠莉の父である小原兆一郎と出会い、真っ向から意見を対立させるのでありました。」
「————真面目にあらすじ解説してるなんて.......」








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「—————酷いもの見せちまった。」

「大丈夫です。秘密を知った以上、こんなことも覚悟はしてました。」

 

 

 

 

 

竜介先生の励ましを聴く俺たち。千歌や曜、梨子は覚悟は決まっているのか年の所為なのか案外しっかりしていた。ルビィと花丸は震えはしていたものの、必死に堪えていた。

 

 

 

 

 

「ルビィ、花丸。俺たちからの頼みだ。これを機にスクールアイドルを嫌わないであげて欲しい。お前たちは絶対に俺たち仮面ライダーが守る。」

「わかってます。————今更辞めるなんて言いません。けど.......」

「それにしても何であんなことを—————」

「あのライダー————仮面ライダーサガの変身者はわからないけど、多分アークっていう物と内浦に潜む大きな権力が鍵を握ってると思ってる。」

「ルビィ、俺は内浦の権力構造について俺は知りたい。黒澤家のお前ならわからないか?分かっているなら教えてくれ。」

「———————」

 

 

 

 

 

ルビィに対し、黒澤家並びにその周辺の説明を懇願した。ルビィは渋々みんなの為にと重たい口を開き始めた。

 

 

 

 

 

「—————黒澤家は才くんが言ってるように、内浦を中心に沼津でかなりの権力を持ってる。今まではそれでよかったんだけど、ルビィが生まれる頃に小原家が乗り込んできて土地や建物を買い上げ始めてる。それに対して怒った黒澤家が必死に抵抗して、一大抗争になってる——————ルビィが知ってるのはここまで。」

「才君、そのことが何と関係あるの?」

「ここの理事長は鞠莉だ。つまり、経営権は小原家が買い取ってる。それもつい最近だ。近場にある学校の買収を黒澤家が黙って見ておられるとは思えない。もし、この沼津・内浦に頻出している怪人たちのことが小原と黒澤の覇権争いの『序章』だったとしたら、今回の騒動も合点がいくとは思わないか?」

「「「「「——————」」」」」

「流石に考えすぎだよ〜」

「確かに、才はそういうこと考えるのは頭が切れるもんな〜」

「先生も千歌も人の陰謀論を水に流そうとすんじゃねぇよ.........」

 

 

 

 

 

でも今の言動で明らかに場の空気が大幅に緩くなった。—————そう、千歌のように前向きになってもらわないとスクールアイドルは始まらないからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!このことはとりあえず置いといて」

「それよりランキングどうにかしないとだよね〜」

「最近スクールアイドル増えてますからね。」

「しかもこんな何もない場所の、地味!&地味!&地味!————なスクールアイドルだし.......」

「地味地味言うんじゃねぇよ。内浦だって結構いいところだぜ?目立ってないだけで。」

「やっぱり目立たなきゃダメなの?」

「やっぱり人気は大切だよ。」

「何か目立つものは..........やっぱり奇抜な名前を変える......か?」

「奇抜って—————スリーマーメイド?あ、ファイブか。」

「イケボォw」

「て、何で蒸し返すの!?」

「でもその足じゃ踊れない!」

「じゃあみんなの応援があれば足になっちゃうとか!?」

「おお、いいアイデアだ、ルビィ!」

「でも代わりに声が無くなるという.........」

「ダメじゃん!!」

「だからその話は無しって言ってるでしょ!?」

「————悲しい話だよな、人魚姫って。」

「........物静かな虎太郎が言うと説得力あるんだが......」

 

 

 

 

 

 

 

 

「(何でこんなところに先客が.......)」

「(ん?————善子ちゃん?)」

「(————確かあの娘は........)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————※——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「学校来たずらか。」

「来たっていうか、たまたま通り掛かったから寄ってみたっていうか.......」

「たまたま?」

「どーでもいいでしょ!?それよりクラスのみんな何て言ってる?」

「え?」

「私のことよ!『あの娘 変な子だね。』とか『リトルデーモンって何?』とか!」

「はぁ......?」

「その様子だとやっぱり噂になってるわね!?そうよね、あんな変なこと言ったんだもん。————終わった。ラグナロクよ..........」

「ラグナロクの使い方微妙にズレてないか?」

「!!—————だ、誰?」

「ああ、俺———伊口才。スクールアイドル部のマネージャーだ。確か————この前ライブに来てたよな?」

「!!—————ひ、ひ、人違いよ。」

 

 

 

 

 

この動揺からしておそらく来てたのだろう。ただ、今の花丸とのやりとりを見る限り相当事情を抱えている。そこを下手に刺激して不登校に逆戻りになってしまうのは都合が悪い。

 

 

 

 

 

「えー、でもその髪色にヘアスタイルだったと思ったんだけど.......まぁいいか。ところでお前、スクールアイドル部に入らねぇか?部員はまだまだ募集中だぞ?」

「無理よ。—————あーんな変なこと言っちゃったんだから学校に来られない!まさにdead or alive!」

「それ生きるか死ぬかって意味だと思うずら。————大丈夫、誰も気にしてないよ。それよりいきなり来なくなって自分たちが悪いことしたって思ってるくらいだもん。」

「—————ほんと?」

「うん!」

 

 

 

 

 

お団子頭の彼女から発せられる弱々しい声に優しい声をかける花丸。————ほんと、一年生って優しい子ばっかだな。それに引き換えあの3人は俺の気苦労の塊なのだ........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当ね?天界堕天条例に基づいて嘘じゃないわよね?」

「ずら。」

「よし!まだいける!まだやり直せる!今から普通の生徒でいければ!」

「それは『たられば』じゃ.......いや、学校来ようとしてるのはいいことだからな。———お前、名前は?」

「我が名は堕天使ヨハ『津島善子ちゃんずら。』 善子言うな!」

「はいはい、善子————いやヨハネ(?)、スクールアイドルのことも考えてあげておいてくれ。」

「ヨハネじゃなくて.......あれ?——————まぁいいわ。一応考えておいてあげる。」

「サンキュー!」

「ところで........あなた前に戦って—————いや、何でもないわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

厨二病の困ったちゃんだが、一応スクールアイドルに若干の興味はありそうだ。—————押して誘えばいけるかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気をつけて帰れよ。特に怪人にはな。」

「わかりました、竜介先生。」

「バスが何者かに襲われたら、家で待機してる虎太郎が向かうはずだ。それまで逃げておくんだぞ。」

「—————ほんと、何で私たちを狙うんだろうね。」

 

 

 

 

 

最近立て続けに起こる怪人との遭遇に曜は自分たちの不運さに憤りを感じてはいたが、どうしようもないことなので嘆くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

「仕方ないよ、曜ちゃん。元はと言えば仮面ライダー—————才くんたちに()()()()()()()()が私たちが選んだ道だもん.......」

「そっか、なら仕方ないよね。」

 

 

 

 

 

守ってもらうことを義務かのように話す千歌であるが、そこに傲慢さなど存在しない。仮面ライダーの秘密を知ったことへのリスクと割り切っていると言うことだ。——————————彼女たちもまた、Aqoursを護ることがマネージャーの役目と割り切っている才に感謝しているのだ。

 

 

 

 

 

「..........それにしてもバス遅くない?」

「確かに——————あっ!!!!!!」

「何——————あれ?」

 

 

 

 

 

彼女たちの見た光景はバスの破壊活動。——————怪人によるバスの破壊活動という惨たらしいもの。

 

当然、黙ってなどいない

 

 

 

 

≪ウェイクアップ!クローズドラゴン!≫

 

 

 

≪Are you ready?≫

 

 

 

掌を殴って——————「変身!」

 

 

 

≪Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!≫

 

 

 

 

 

「止めねぇか!!」

「グルゥゥゥゥ!」

 

 

 

 

 

闘牛の如く突進に足元を掬われ、数メートル吹き飛ばされる。続けて左肩に突き刺さっている無数の槍をこちらに向かわせる。

 

クローズはビートクローザーでそれを何とか受け止め切る。

 

さらに突撃、ビートクローザーの斬撃もものともしないそのフィジカルの良さは超一流。たまらず超腕力で虚空に打ち上げられ、対岸へと投げ捨てられる。

 

 

 

 

「くそっ、こうなったら—————!」

 

 

 

 

 

クローズは扇風機フルボトルをビートクローザーにセットする。

 

 

 

 

≪スペシャルチューン! ヒッパレー!≫

 

 

 

 

 

フルボトルを認識し、それと共にレバーを引っ張る。引っ張られたことで陽気な待機音が準備完了を合図する。そしてトリガーを————

 

 

 

 

≪スマッシュスラッシュ!≫

 

 

 

 

奏剣を槍のように突き出す。扇風機の突風が弾丸のように発射され、豪腕の怪物の猛突進を相殺させ、吹き飛ばす。それにとどまらず弾丸はドリルのように変化したのち、その怪人の体を抉る。こういう技の対処法は人間の本能的な防御。————すなわち、脳筋のクローズには持って来いである。

 

爆煙が上がり倒したかに思えもした。が———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無駄だ。そいつはアンデッド。—————バッファローアンデッドだ。そいつは角牛の祖であるが故に不死生物だ.......封印しなければ倒せはしない!」

 

 

 

 

 

 

現れたのは———————

 

 

 

 

 

「誰だお前。—————お前も怪人の仲間か!?」

「私を怪人呼ばわりとは流石は脳筋教師だ!」

「何だと!?」

「申し遅れました。————私、オハラエンタープライズ社長の小原兆一郎です。以後お見知り置きを。」

「大会社の社長さん、用がないなら早く逃げろよ。」

「いや!————私には用があるさ。ようやく私の強さ、正しさを証明するときがやってきたのさ。」

「何?」

 

 

 

 

 

≪サウザンドライバー!≫

 

 

 

 

 

「サウザンドライバーは我がオハラエンタープライズの創り出した最高傑作だ!——————ゼツメライズキーも。」

 

 

 

 

≪ゼツメツ! EVOLUTION!≫

 

 

 

 

特殊な待機音が不穏な空気を助長させる。千歌、曜、梨子。事情の微塵も分からないこの3人ですらもこの空気に戦慄した。

 

 

 

「プログライズキーも、両方使える。」

 

 

 

 

 

≪ブレイクホーン!≫

 

 

 

 

生体認証により特殊なプログライズキーが展開され、そのコーカサスの骨格を露わにしてゆく。

 

 

 

 

 

「プログライズキー—————って!?」

「その力は10倍のところを原型に改良を加え、君の力の1000兆%—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまりは本来の100兆%—————君たちの100兆倍だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「変身。」

 

 

 

 

 

 

 

≪パーフェクトライズ!≫

 

 

 

 

 

 

≪ When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born. ≫

 

 

 

 

 

 

 

≪ Presented by “OHARA” ≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーサウザー。私の強さは桁外れだ.........!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プログライズキーを差し込んだ瞬間に2体の動物。—————コーカサスオオカブトとアルシノイテリウム。その5本の角が天下で交わり、装甲を形成する。————金色のボディスーツはいかにも高級感漂う。仮面ライダーサウザー————その強さは本物の桁外れなのだ。変身ポーズですら、その意向を強く反映されているかのようなポーズである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ!!」

 

 

 

 

乱入したサウザーがクローズに殴りかかる。最初の攻撃はクリーンヒット。その好調気味を残しながら連撃を続ける。——————クローズは突然の襲撃に不意を突かれ、苦戦を強いられる。

 

 

 

 

 

「止めろって!!」

「グルゥゥゥゥ!!!!!!」

「邪魔ですねぇ.........」

 

 

 

 

静止も虚しく、攻撃は止まらない。だがここでアンデッドが再び活気を取り戻し、その戦闘へと乱入する。ただ突進なだけでクローズとサウザーの間を割っただけなのだが。

 

 

 

 

 

≪サウザンドジャッカー!≫

 

 

 

 

 

剣のような槍型の金武器。それはさながら、注射器のようなものにも抽象的に感じればそうだろう。柄にはレバーが付いていることもそれを助長させる一因でもある。

 

 

 

再び突進しているバッファローアンデッドをビートクローザーで受け止めようとするところをサウザーはまさしく100兆倍に恥じぬスピードでクローズとの距離を1メートル空間へと距離を詰める。

 

アンデッドを斬りつけで大きく距離を取らせ、鋭利な先端をクローズ向けて、脅すように——————

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ!≫

 

 

 

 

 

先端をフルボトルへと向け、その成分を吸い取るようにレバーを引っ張る。すると、サウザンドジャッカーが蒼色へと染め上げられる。

 

 

 

 

 

「何を———————」

「ドラゴンのデータを頂きました。」

 

 

 

 

 

≪ JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

斬撃を振るうことで東洋竜が顕現する。それは暴れ狂う清流のように蒼炎を吐きながら、バッファローアンデッドを燃やし尽くす。————————残っていたのは、スペードの8のカードだけ。

 

 

 

 

≪OHARA ENTERPRISE ≫

 

 

 

 

「不死身のアンデッドをどうやって倒したんだ!?」

「私のサウザンドジャッカーにはカードに封印する能力もコピーされている。————倒したと同時に封印したのさ。さぁ、これで心置きなく戦える。」

「この野郎!」

 

 

 

 

 

クローズの一撃を紙一重で避けるサウザー。一撃目は高確率で避けられる————だが、その常識は通じずサウザーは繰り出されるパンチ瞬時に見切る。

 

 

 

「何で当たらねぇんだ!」

「サウザーには考えられる100兆通りのを100兆分の1秒で計算し、その最適解を私に提案する。その時点で君の攻撃パターンは100兆%当たらない!」

「そんなのわからねぇだろ!!!」

「わかるさ—————じきにね。」

 

 

 

 

 

蒼炎を纏ったパンチを瞬時に躱す。踏み込んだクローズをサウザンドジャッカーで1回、2回と斬りつけていく。もたれかかりそうになったクローズの胴体に膝蹴りを喰らわせる。

 

至近距離ながらも少し間が空いたところをサウザンドジャッカーの突きが入る。

 

クローズも負けじと足元を掬おうと攻撃する。だが、サウザーが即座に気づいたのかロンダートで回避する。その回転中に—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪THOUSAND DESTRUCTION !≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エネルギーを右脚に集約し、飛び蹴り。当たったことを見届けると同時に踏み込むかのような連続キック。

 

 

 

 

 

力尽きるように倒れ込んだと同時に爆発。——————クローズの仮面がサラサラと溶けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ—————痛てぇ.......」

「君など敵では無い。——————したがってその痛みは装甲すら超えて届く.......」

「才くんこっち!!」

「あれは——————」

 

 

 

 

 

ルビィに竜介先生が戦っていると言われて来てみれば、俺が見ている光景は5本の角のゴールデンライダーに打ちのめされている竜介先生だった。

 

 

 

 

 

 

「お前は—————仮面ライダーサウザー!?」

「ほう、私のことを知っているとは........君の持つ情報力は少々危険視せざるを得ないな.......」

「その声—————お前は!」

 

 

 

 

 

俺の数少ない疑問を取り払うように、ゴールデンソルジャーは仮面を外す。————忘れもしないその口振り、態度、声音。彼は—————

 

 

 

 

 

「小原兆一郎——————」

「私を呼び捨てとはおこがましい。—————まぁ、じきにそんな口を聞けなくなるでしょうがね。」

「なんだと?」

「脳筋くんにもわかるように説明してあげるならば、ラブライブ及び浦の星学院スクールアイドルAqoursを全力で潰すということです。」

「テメェもう一回行ってみろ!!」

「何度でも言ってあげますよ。いずれどちらが正しいのかハッキリと示されることでしょう。」

「お前は—————何がしたいんだ?」

「スクールアイドル及びラブライブが経済に大きく貢献しているのは、かなり有名な話ですが——————その一方でそれによる経済損失はプラスを遥かに上回っている。ファンがライブを見るために有給を取ったりする。ファンの迷惑行動で交通機関すら止めてしまう。女子高生がそればかりに熱中してしまい、勉学がおぼつかなくなり、やがて社会余剰物となってしまう。————あげればあげるほど欠点の方が多いのだよ。」

「それは————『違うと思う。』

 

 

 

 

俺が言葉に詰まったのに対して千歌はサウザーに対し、すぐに反論するほどに冷静かつ反論の余地があると踏んだのだろう。

 

 

 

 

 

「確かにあなたの言う通り、弱点だらけなのかもしれない。————けど私、感じたんです。人を惹きつける何か。輝かせる何かが。想いを届ける何かが。それを与えるのがスクールアイドルの本当の役目じゃ無いんですか!?」

「そんなものが何の意味を持つんだい?—————そんなものは幻想に過ぎない。ある意味ないものをあると言い張る悪徳宗教のようなものだ。早く抜け出さなければ、君も()()となる日は近いだろう..........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悠々と歩き去っていくサウザー。その後ろ姿を憎たらしく思うほどに俺は怒りでたくさんだった。彼の名前すら言えないのがその証拠だ。——————ただ、自分たちのの意見に絶対さがあるかと言われればそれはノーであることが心に突き刺さった——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









100兆%おじさん爆誕!


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10話 堕天使と陰謀





「前回の、ラブライブ!サンシャイン!!」
「目の前で仮面ライダーに倒された人を見て、改めてことの重大性を実感する千歌たち。そしてそれを陰謀だと疑う才........」
「一方で才くんは中二病を患う善子ちゃんと正式に対面する.......」
「ここで竜介先生は突如現れた仮面ライダーサウザーによって酷い大怪我を負わされるのでした........」
「え!?———虎太郎くん!竜介先生怪我したずら!?」
「ああ.......俺も今初めて聞かされたよ.......」











 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして止めてくれなかったの〜!!!!!————————せっかく上手く行ってたのに〜!!!!!!!!」

「まさかあんな物持ってきたなんて思わなかったずら。」

「どういうこと?」

「ルビィもさっき聞いたんですけど、善子ちゃん中学時代まで自分の事を堕天使だと思い込んでたらしくて—————まだその頃の癖が抜けきってないって.......」

 

 

 

 

 

 

どういう理由か善子は入部してもいないスクールアイドルの部室で自分のしでかした事を嘆いている。———————別に迷惑なわけじゃないが、ここは生徒相談室じゃないぞ?

 

 

 

 

 

「わかってる————自分が堕天使なわけがないって。そもそもそんなものないんだって.............」

「シリアス感漂わせてるけど、だったら何であんな物持ってきたって議論になるぞ?」

「確かに—————」

「それは.........まぁ、ヨハネのアイデンティティみたいなもので、あれが無かったら私は私でいられないっていうか!——————はっ!!」

「何か.....心が複雑な状態にあるということはよ、よく分かったわ。」

「—————ツッこんでるけど、海の声を聞こうと4月の海へ飛び込もうとしていた奴が言うなよ.........」

「なんですって?(恐怖の笑顔)」

「—————はい。」

 

 

 

 

 

何だろうな。梨子の怖さってのは、どことなくダイヤに似てる。ただ、あちらは顔を歪ませることが多いのだが梨子の場合は無言の圧みたいなものを感じる。——————ほんと、女性って怖いな。

 

 

 

 

 

「善子ちゃん、今でもネットで占いやってますし........」

 

 

 

 

『またヨハネと堕天しましょう。———』

 

 

 

 

「うわぁー!!!!!!!!やめて!」

「黒歴史全開だったけど.........」

「とにかく、私は普通の高校生になりたいの!!何とかして!!」

「ずら........」

「うゆ..........」

「そう言われてもな.........」

「でなきゃ、貴方が仮面ライダー(?)ってことをバラす!!」

「お前なんで知ってるんだよ!!!!!!!!」

「まえ、本屋に通りかかったときに変身してたのや、ずら丸との会話を聞いてたから..........」

「まじかよ.............最悪だ。」

 

 

 

 

 

まさかここでそのことを告白されるとは思いもしなかったな......知ってしまったからには、Aqoursに入ってもらうのが慣例なので入ってもらおうかな?よし、地下に提案してみよう!!!!—————だが..........

 

 

 

 

「かわいい(小声)」

「「「「え?」」」」

「これだよ!———津島善子ちゃん、いや堕天使ヨハネちゃん!スクールアイドルやりませんか!?」

「えぇ(困惑)........」

「千歌ちゃん!?本気なの!?」

「本気も本気!今からAqoursは堕天使路線で行こー!!!!!!!!」

「勝手に決めるな!————てか、そんな衣装は何処にあるんだよ。」

「私、リトルデーモンの服装なら持ってるけど.........」

「持ってるのかよ!—————堕天使スクールアイドルはいなさそうだけど........」

「取り敢えずはやってみなきゃ!やらなきゃ何も始まらない!」

 

 

 

 

 

俺としたことが花丸とルビィに説教した時に放った言葉をすっかり忘れていた。——————何事もやらなきゃ始まらない。出来るかどうかじゃない。やる事が全てなんだと。ただ、やっぱりそのオリジンにはどうしても敵わないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、虎太郎くん!—————それで、先生はどんな調子だった?」

「幸い、何処も異常は見当たらない健康男児だってさ。まぁ怪我してたって事で学校から1日休みなさいと連絡が入ったらしいけど。」

「サウザー—————」

「————あの人の意見も分からなくはない気がする。だって———」

「千歌、言っちゃなんだがサウザーはスクールアイドル部マネージャーの俺たちの仕事でもある。お前はまず第一にその事だけを考えろ。」

「わかった————」

 

 

 

 

千歌は輝きになりたいから、という理由であるゆる人へその光を分け与えようとする。—————でも日光アレルギーの人だっているだろう。太陽がなくなればと思っている人だっているだろう。そんな人に分け与えたところで傷つくだけだ。

 

俺は千歌にそんな人たちを傷つけて欲しくもなければ、傷ついて欲しくもない。だから極力関わって欲しくはないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————※————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビデオカメラのバッテリーくらい前もって買っておけばいいのに.................」

「仕方ないだろ、ないものはないんだよ。」

 

 

 

 

 

堕天使スクールアイドル(?)の動画を撮るのに使うビデオカメラのバッテリーがまさかの寿命切れということで買い替えに来たのだ。—————わざわざ沼津まで。

 

早速家電量販店の中に入り、お目当てのものを探し当てる。もうこれでこの場所には用がないのだが——————

 

 

 

 

 

「おっ、新しいゲーミングモニターが出てる。買って行こうかな.......」

「よせよ、もう会計済ませちまったぜ?」

「いやでも—————」

「それ見てるだけでも時間の無駄だろ..........」

「だってこれ、240FPS超えが余裕で出続けるモニターだぜ?」

「わかったから早く行くぞ。」

「あ〜!俺の眼鏡が〜!!!!——————ん!?何で家電量販店に眼鏡何かが?」

 

 

 

 

 

量販店の1番目立つところにある眼鏡—————にしては、何か違うような気がする。しかも目立つところに置いてあるからか、はたまたとんでもなく高性能な品物なのか飛ぶように売れて残りわずかと言ったところだろう。

 

『O H A R A————』と書かれた........ん!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オハラスペックは素晴らしい!」

「サウザー!」

「こいつが仮面ライダーサウザー?————白装束の不審人物にしか見えないんだけど.......」

「君ははじめましてかな。矢澤虎太郎君。————私、オハラエンタープライズ代表取締役社長、小原兆一郎です。」

「挨拶しにくいな........これって何なんだ?」

「宣伝ついでに話しておきましょう。————オハラスペックは人間の知能拡張デバイス並びにAR出力装置です。これをつければ世界は大きく変わる。貴方の知能もこれで1000兆%———— Presented by “OHARA” 」

「コマーシャルの宣伝コールの声お前だったのかよ..........」

「ARってことは拡張現実ってことか————」

「これでAR上の2次元アイドルがスクールアイドルの役目にとって変わるでしょう...........」

「何でスクールアイドルを潰そうとするんだ?高校生の夢に大人のアンタが口出しするほどのことじゃないだろ。」

「確かにそれだけを見れば高校生だけの素晴らしいエンターテインメントですが..........根本的な問題が間違っている。」

「根本的な?」

「男子の華として甲子園があるように、ラブライブは女子の華。ですがこの両者には圧倒的違いがある。————例えば、将来の道。甲子園で一躍有名になればそのままスポンサーとして企業が付いたり、プロ球団がスカウトに来る。それに対してラブライブは運営者が私営企業と関わることを拒否しているが故に、プロ転身などがいっそう難しい。さらには予選などで敗退してしまえばただの無駄な時間となってしまう——————」

「それは............」

 

 

 

 

 

サウザーの圧倒的な理論武装————いや、屁理屈に俺は言葉に詰まってしまう。実際、それは紛れもない事実。事実を捻じ曲げることはどんな人間でも、たとえ無敵であろうともその事実は変わらない。だけど————

 

 

 

 

 

「でも俺たちはそれをわかった上でやってるんですよ。————やれるところまでやる。普通だったアイツらが何処まで高みを目指せるか。輝けるところまで輝く。それを俺たちは細やかながら守ってやるだけのことです。」

「————全く、君たちも見えない何かが見える病人か...........いいでしょう。じきにどちらが正しかったかがわかるでしょう。—————その時には、もう君たちは立ち直れない廃人となるだけだ。」

「—————貴方こそ、利益ばかりを求める者に未来は来ない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで歌うの!?————この前より短い.....これで踊ったら流石に見えるわ.......」

「それはそれでファンサじゃないのか?」

「ダメ!!」

「大丈夫!」

「そういうことしないの!!」

 

 

 

 

 

スカートの上に体操ズボンを履く千歌に対してシャウトをかける梨子。こういうところはやはり元ナウい東京の高校生だっただけのことはある。ただセンスについては—————ね?

 

 

 

 

 

「はぁ........いいのかなぁ.........本当に。」

「調べてたら堕天使スクールアイドルっていなくて、結構インパクトあると思うんだよね。」

「確かに————昨日まで普通に可愛いだったのが.......こう変わる。」

「うぃ........何か恥ずかしぃ」

「落ち着かないずら...........」

「ねぇ、本当にいいの?こんな格好で歌って。」

「まぁいいんじゃないか?スクールアイドルは可愛さだろ。虎太郎はどう思う?」

「μ'sの『もぎゅと“love”で接近中』の衣装きに黒要素を詰め込んだみたいな感じだな。姉ちゃんたちもそれで踊ってたんだから別にいいんじゃない?」

「へぇ〜!————ということで大丈夫だよ梨子ちゃん!!」

「心配なんだけど........」

 

 

 

 

 

梨子の心配をよそ目に俺たちは撮影場所へと舞台を変えた。本来は学校でするつもりであったが、時間の都合上学校ではなく俺の家の屋上で撮影をすることになった。

 

 

 

 

 

「ふぅ.........以外に疲れるもんなんだね。動画撮影も。」

「まぁな。正直、撮る側も結構しんどい。角度とか微調整とかもしなきゃいけねぇからな。」

「才、ここで一旦休憩挟もうか。」

「わかった。みんな〜休憩入るぞ〜」

「「「「「はーい!」」」」」

 

 

 

 

 

善子、千歌、曜、梨子の順で撮影を行った。その前に全体での挨拶も行った。休憩が終われば、残りはルビィと花丸の撮影すれば終わりという状況だ。そう、まさか思いもしなかったなぁ—————

 

 

 

 

 

「休憩終わり!————じゃあ次ルビィ、撮るぞ〜」

「うぅ......緊張する—————でも、がんばルビィ!」

「よし!その勢いでやれ〜————よーい、アクション!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『よ、ヨハネ様のリトルデーモン4号。く、黒澤ルビィです。1番小さい悪魔————可愛がってね!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———————うん、可愛ぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!

何この娘!?食べちゃいたいくらいに可愛いんだけど!?—————え?こんなの取り乱さずにはいられねぇだろ〜!!!!!!

 

 

 

 

 

「オイ、顔がキモいぞ。」

「滅相なこと言うもんじゃありません(賢者タイム)..........」

「うまくいきましたか?」

「やめろ!その可愛らしい顔を俺に見せるんじゃねぇ!!」

「ええ!!.........ぐすん......」

「オイ、ルビィちゃんを泣かせてんじゃねぇよ。」

「も、申し訳ございません!大天使ルビィ様!」

「やめろって!余計悪化するから!」

 

 

 

 

 

—————うん。これでポリ公に捕まっても悔いは無いかな...........

 

 

 

 

 

取り敢えず、撮影した動画を編集した上で動画として全世界にアップロードした。これは絶対売れるな.............

 

 

そんな淡い希望を抱きながら今日のところは解散したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワーオ♪プリティボンバヘーッ!」

「ぷ、プリティ........何処がですの..........?———— こういうのは破廉恥というのですわ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

—————俺たちは今、鞠莉御臨席の元でダイヤからのお叱りの真っ最中である。..........................どうしてこうなった?

 

 

 

 

 

「いや〜そういう衣装というか.........,」

「キャラというか..........」

「てか、これの何処が破廉恥なんだ?」

「人目見れば一瞬でわかるでしょう!!?」

「いや分からないから聞いてるんだよ!!————強いて言えば、ルビィが超絶可愛いとか思ったりしてる奴がたくさんいるってだけの話だろ?」

「今、その破廉恥要素を堂々と口にしたではありませんか!!」

「えぇ〜それってルビィに関してだけじゃ...........シスコン過ぎて草」

「オイ、フラグを立てるなよ。」

 

 

 

 

 

虎太郎の指摘どおり、ダイヤの憤怒のオーラが目を合わせていなくても伝わってきた。—————実際、図星なんだから言ってもいいじゃないか?

 

だってそれ以外の要素で破廉恥要素が皆無と言っていいほど見つからないんだもんな〜無論、全員可愛いのは常識の常識であるからここでは触れておかない。

 

 

 

 

 

「そもそも!私がルビィにスクールアイドル活動を許可したのは、節度をもって自分の意思でやりたいと言ったからです!こんな格好で注目を浴びようなどと!」

「えぇ〜この場所で自分の妹として扱う?————公私混同するなよ..........」

「それは才に一理ある。」

「とにかく、キャラが立ってないとか、個性を持たせるという理由でこんなことするのはいただけませんわ!」

「でも......一応順位は上がったし————」

「そんな物、一瞬だけのものに決まってますわ。試しに今、見てみるといいですわ!」

 

 

 

 

 

ダイヤは俺のノートPCをホッケーのようにこちらへと送り込む。

 

 

 

 

「オイ!それ十何万もするんだぞ!」

「そんな物何台壊れようと関係ありませんわ!!」

「え?酷くない?————」

「あ!」

「順位が.........下がってる..........」

「そんな————-」

「だから言ったでしょう?—————本気で目指すのならどうするか........もう一度考えることですね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗闇に囚われる俺たち。こんなことを言われて陽気で居ろと言う方が可笑しいだろう。何も出来ず立ち尽くす姿は、俺が周りから見ているのだとしたらそれは滑稽そのものだ。だから—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいぜ。————————そのゲーム、ノってやろうじゃねぇか!」

 

 

 

 

 

 

 

俺の挑発とも取れる言葉に一同は豆鉄砲を喰らったかのような顔をして状況を把握していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失敗したなぁ............確かにダイヤさんの言う通りだよ。こんなことでμ'sに近づこうなんて失礼だよ........」

「千歌さんが悪いわけじゃないです。」

「そうよ——————」

 

 

 

 

 

千歌は自分の悪かったところを反省するが、それをルビィに咎められる。確かにそうだ。この件に関しては誰も悪くない。——————かと言ってダイヤが悪いかと言われれば、それもまた否。

 

この悪い流れに善子が乱入してきたのである。

 

 

 

 

 

「いけなかったのは堕天使。————高校生にもなって通じないよ。」

「それは!」

「何かすっきりした—————明日から普通の高校生になれそう。」

「じゃあ、スクールアイドルは?」

「ん〜やめとく。迷惑かけそうだし。————それじゃあね..........少しの間だけど、堕天使に付き合ってくれてありがとう。楽しかったわ。」

 

 

 

 

 

善子は無理したように笑顔を作り、この場から消えるように去ってしまった。——————こんなのでいいのだろうか?

 

 

 

 

 

「なんで、堕天使だったのかな?」

「——————マル、わかる気がします。ずっと、普通だったんだと思うんです。私たちのようにあまり目立たなくて.........そういう時、これが現実なのかって。本当はキラキラした天使だったんじゃないかって。思いませんか?」

「そっか.........」

「確かにそういう気持ちあった気がする...........」

「そういう面ではみんな同じなんですよ。—————ただ、個性の種類が違うだけ。みんなそれを除いたら普通なんですよ。」

「————————」

 

 

 

 

 

俺も分からなかった。—————花丸がこんなこと言わなきゃ、俺たちは答えどころかスタートラインにすら立てなかったのだろう。ゲームをする権限すら与えられないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここに来たってことは——————!」

「察しがいいな。————伊口才よ。」

「オーマジオウ!」

 

 

 

 

 

この荒野へと意識が飛ばされるのも、もうだいぶ慣れてしまった。—————と言っても最近はあまり現れなかったので、少しばかり頭の片隅に置いておくくらいに考えていた。

 

 

 

 

 

「上手くいっているみたいだな————ライダーも、スクールアイドルも。」

「ああ、転生してるってことをすっかり忘れるほどにはね。」

「お前には転生前の記憶は重要部以外をほとんど忘れ去るよう設定してあるからな。それと引き換えに()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

「なるほど————だからか........」

 

 

 

 

 

オーマジオウは一呼吸置いた後にこのように続けた。

 

 

 

 

 

「私は、王になりたいと願ったからこそ王になったのだ。お前はどうなんだ?彼女らはどうなんだ?——————全ては普通でも個性こそが全て。個性を作ることこそが。好きを押し通せば、王にでも無敵でも、なんだって叶うのだ。」

「............なるほどね。アンタは全てを知ってるんだな。」

「———————————私とこうやって正面から向かって話すのもこれで最後になりそうだな。」

「もしそうだとしたら、最後にはアンタにも感謝はしなきゃな。————千歌たちと出会えて、竜介先生や虎太郎とも出会えた。そしてこれから出会える仮面ライダーたちにも。全てはアンタのおかげだ。ほんと、ありがとな。」

「礼には及ばん。————これからのことを少しだけ教えてやる。」

「これからのこと?」

「スクールアイドルAqoursは浦の星女学院の廃校を阻止しようとするも、あと一歩のところでそれを逃す。—————だがそれを受け入れ、Aqoursはラブライブ優勝を果たした........」

「え!?————浦の星が廃校?それにラブライブ優勝すんのか?」

「だがこれはあくまでお前や他のライダーがいない時空軸での話だ。————廃校は阻止されるかも知れないし、はたまたラブライブ優勝すらできないかも知れない。もしくはそれよりも最悪の事態が起こるかも知れない。—————全ての運命を変えるのは..........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺だ!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ———————覚めたか..............そろそろ行かねぇと遅れちまうな。」

 

 

 

 

 

虎太郎と竜介先生はまだ寝ているようだ。——————俺は2人を起こさないように、隠密に。尚且つ先を読んで、マッハで進むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヨハネちゃん!」

 

 

 

 

 

千歌の呼びかけに何かやるせない表情を持った善子が気付く。他の4人も堕天使コスチュームでお出迎えである。4人は千歌の呼びかけに続く。

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「スクールアイドルやりませんか!!!!?」」」」」

「はぁ?」

「ううん。入ってください。Aqoursに。堕天使ヨハネとして!!」

「何言ってるの!?昨日話したでしょ?................もう」

「いいんだよ!!!堕天使で!自分が好きならそれでいいんだよ!!!」

「だ、ダメよ!」

「あ、待って!」

 

 

 

 

 

善子は輝きから逃がれるように、走り去っていく。千歌はもちろんそれを追いかける。千歌にとっては今の善子のことは輝きそのものだから。

 

 

 

 

 

「生徒会長にも怒られたでしょ!?」

「うん!それは私たちが悪かったんだよ!善子ちゃんはそのままでいいんだよ!そのまんまで!!!!!」

「どういう意味〜!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

善子を追いかけ、5人は走る走る。マンションから商店街———————沼津駅。途中に出勤途中のOLにぶつかりもした。他の民衆から白い目で見られた。だけどそんなの構わなかった。彼女たちは—————

 

 

 

 

 

「しつこーい!!!!!!!!!!!」

「私ね!μ'sがどうして伝説を作れたのか!————どうしてスクールアイドルがここまで繋がってきたのか!考えてみてわかったんだ!!!!」

「もーう!!!いい加減にして〜!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

さらに物語は進み、沼津バーガー店や沼津港周辺まで進む。輝きまではそんなに遠くはない。—————あと少しで手が届くんだ。

 

 

善子も限界を迎えたのか、息を大きく切らしながら静止する。5人も善子の静止を確認したのか、同じく立ち止まる。

 

 

 

 

「はぁ....はぁ......」

ステージの上で自分の好きを迷わずに見せることなんだよ!お客さんにどう思われてるとか、人気がどうとかじゃない。自分が1番好きな姿を、輝いてる姿を見せることなんだよ!——————だから善子ちゃんは捨てちゃダメなんだよ!堕天使が好きな限り!!!」

 

 

『その通りだ!』

 

 

 

「「「「「「え!?」」」」」」

 

 

 

 

 

そう————俺、伊口才が顕現す。俺は堕天使ヨハネに天界からのお告げを通達する。..........というのは茶番で、本当は善子たちの行く道をずっと監視していいタイミングで出てきただけだけど。無論、千歌たちにこのことは話してない。

 

 

 

 

 

「堕天使ヨハネ、ある魔王がこんなことを言っていた。—————好きを押し通せ、個性を押し通せば全ては叶うってな。」

「..............」

「お前はお前の好きにやっていいんだよ。それさえできれば、王様にでも、無敵にでも、堕天使にでも、スクールアイドルにだって。何にでもなれるんだぜ。」

「いいの?————変なこと言うわよ?」

「いいよ。」

「時々、儀式とかするかもよ?」

「それくらい我慢するわ。」

 

 

 

 

 

善子の否定的な意見を肯定で返す。曜、梨子。

 

 

 

 

 

「リトルデーモンになれって言うかも!」

「それは.........でも嫌だったら、嫌って言う!————だから........」

 

 

 

 

 

千歌の手を差し伸べるように差し出す黒い羽。————朝日の輝きはそれを照らし、輝きへと姿を変えている。

 

善子も輝きから逃げるのは、もうやめたのだ。————輝きを掴みたい。自分も好きにやりたい。その一心で羽を掴みにかかる...........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輝きは———————ひとつになったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パパ!!それはどう言うことなの!?」

「私の言葉どおりの意味さ。—————浦の星学院は完全廃校に向けて準備を進めると言ったんだ。」

「そんな........今いる生徒はどうするつもりなの!?」

「100人足らずの生徒の事情など私には知った話ではない。廃校は廃校さ。」

「ダイヤは.......果南は......Aqoursは.........そんなの酷いわよ!!」

「鞠莉、お前の意見など聞いてなどいない。—————そういえば、スクールアイドル部の設立を認めたそうだな。」

「————————それは...........」

「お前もいい加減に学んだらどうだ...........お前は私の娘だ。お前と彼女らでは生まれも教養も全てが違う———————お前も将来のことも考えたらどうだ?」

「——————でも、それと廃校の話は関係ない!」

「あるさ。お前をスクールアイドルなど無駄で愚かな活動へと誘う人材が出てくる可能性が0.1%でもあるならそれは、危険思想の学校に他ならない。————この前のようにな............」

「!!!!!!!!」

「ただ........お前から進んでそんなことをしているのであれば、お前を誑かす全てを排除することも視野に入れなければならないな........」

「ぐっ.........」

 

 

 

 

 

 

バタン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、世話の焼ける娘だ..........」

「姉さんをあんな思想にしてしまったのは明らかにこの町——————これもアークの意思だったのでしょうか?」

「いや、むしろ逆。—————アークに抗う者の思想へと徐々に魅入られたという方が正解だろう。アークの絶対性を崩す原因になるかも知れないな...........」

「そんなことは—————俺がさせない。王の役目として..........」

「—————そうだ。それでいいんだ。お前は王だ。それがアークの下した人類のあるべき姿だからな!」

「そのためにも————王の姉があれではいけない。」

「ああ、そのためにもその役目をまっとうしてくれ——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小原——————-魁としてね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———————さぁ、新たなる神話(ゲーム)の..........始まりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








虎太郎くんと才くんの区別ですが『言葉数が少なくクール』なのが虎太郎くんです。
また、原則「!」が会話の中に入っていません。


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11話 顕になるEnemies





「前回の、ラブライブ!サンシャイン!!」
「堕天使キャラをどうしても忘れられない善子。」
「千歌ちゃんは善子ちゃんにAqoursを堕天使スクールアイドルにすることを提案する。」
「でもダイヤに大目玉を食らってやめないといけなくなる........」
「堕天使キャラを隠そうと決心する善子ちゃんに千歌ちゃんは自分が1番輝いている姿を見せることが大事だと善子ちゃんを説得。」
「ついに堕天使がスクールアイドルに入った瞬間である!」
「どこかの預言者みたい.......,」
「そして陰謀が始動する—————-」









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「—————ったく、何で朝っぱらからこんな所に連れてこられなきゃいけねぇんだよ。」

「文句言うなよ。居候させてもらってる分際で。」

「くっ————それを盾にされたら何も言えねぇんだよ...........」

 

 

 

 

 

俺と虎太郎は、内浦漁港の朝市に買い出しにやってきたのだ。そして丁度買い終わり、絶賛帰宅中なのである。今は6時半で起きたのは何と4時半なのである。

 

ちなみに俺が寝床についたのは2時のことである。—————そう、最近は睡眠時間が極端に低い。オールする日も珍しくはないが、対して調子は悪くならない。寧ろ脳も身体も意識もハッキリして、10時間睡眠したぐらいには調子がいい。

 

 

 

 

 

「それにしても多すぎないか?————ブリにマグロに貝柱とかetc......」

「仕方ないだろ?多い方が料理ロボの選択の幅が広がるってもんだ。」

「いやでも中型魚を1匹買うのはおかしいだろ。」

「だから選択の幅が広がるから.......」

「それを理由にこの荷物を持たせることにはならない。」

「ぐっ—————てか俺も持ってるじゃん。」

「お前が持ってるには貝類だけだろ?こっち見ろ。————ブリとマグロの二刀流だからな?」

「見栄え良くないか?」

「そんなことを聞いてねぇんだよ。—————てか竜介先生も連れて来ればよかったじゃん。」

「もしかしたら怪我が完治してない可能性があるだろ?いつでも戦えるようにしてもらわないといけないからな。」

 

 

 

「まぁ........仕方ないか。—————ところで新しい部員が入ったんだろ?」

「ああ、津島善子っていう厨二病の困ったちゃんだけどこういう個性がAqoursには必要だからな。」

「部員もこれで6人か..........かなり増えてきたな。」

「μ'sは9人だったから—————あと3人ってか?」

「それに則るならしかも3年生だな。」

「うーん、3年生でアイドルを目指すような人間は———————居るっちゃいるけど.........」

「だけど才、仮面ライダーの方も油断はできないぞ。」

「ああ————サウザー..........アイツは要注意だな。ただでさえ多業種企業の社長だからな。それに、あの言い草だと大きな目的すら感じられる。」

「あの仮面ライダーサガも気になる。——————アイツに至っては自分を王と自称してるからか、他人の命も平気で奪う奴だ。下手すりゃスクールアイドル部の関係者だって...........」

「怖いこと言うんじゃねぇよ!——————でも、そんなことは俺たちがさせない。」

「ああ、最善を尽くそう。」

 

 

 

 

 

新入部員の話から一転、急にシリアスな話へとその姿を変える。誰もがそんな話を嫌うだろうが、でも仮面ライダーという使命を請け負ったからにはやらなきゃいけないことだ。スクールアイドル、大切な人たち、人々を守るために—————

 

 

 

 

 

「そういや、お前新しいアイテム作ってるよな?」

「え、何で知ってるんだよ!?」

「お前の機械いじりの音が結構な時間なってたからな?」

「まじか.........睡眠を妨害するつもりじゃなかったんだけど......,」

「いや別に大した音じゃないよ。お前こそちゃんと寝てるのか?」

「多少は寝てるけど........」

「ちゃんと寝ないとお前こそ怪我するぞ、生身まではムテキじゃないんだから。」

「————それがさ。最近、疲れとか全然感じなくなったんだよな〜」

「それって...............いや、やっぱりいいや。」

 

 

 

 

 

何かを言いかけようとした虎太郎だが、腕を引っ込めるように話題を取り下げる。俺はそれが何かを知りたいという気持ちもあったが、虎太郎が話題を下げるということは知れば、俺にとって不利益になるということなのかも知れない。—————世の中には知らない方がいいこともあるのかも知れない。

 

 

 

 

 

「もうあと1日2日あれば完成するから、安心してくれ。」

「それ終わってもお前ゲームするだろ?」

「今俺の中ではパズルゲームブームが到来してるからそれは致し方ないですな。でももうじきノックアウトファイター2が発売されるから、そっちに切り替えかもな。発売されたら対戦相手になってくれよ〜」

「気が向いたらやってやる。気が向いたらだけど。」

「ん?—————パズル.........格闘............これはもしかして..........ベストマッチじゃないか!?————よし!新しいガシャットのモデルはこれで決まりだ〜!!!」

「オイ!急に走り出すなよ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虎太郎との距離がどんどんと離れてゆく。気分が高揚しているからか、今日は一段とスピードが早く感じる。もはや、その速さは自分でも速度違反の車に負けないのではと思ってしまうほどであった。つまりは前方にも後方にも盲目的なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで人が急に出てくるなんて微塵すらも頭になかったのだ...........

 

 

 

 

 

 

ガツン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

前方から突如現れた物に頭を打つける。前を見ずに走っていた子供の末路にはふさわしいのかも知れない。—————だが、普通の子供とは辿る運命が違っていたのだ。 そう、虎太郎には見えていた。中肉中背の男が飛び出すと同時に、俺の頭を蹴って止めたという現象を。

 

 

 

 

 

「痛てて..........ごめんなさい、あまり前見てなかったので........」

「全く.........落ち着きのない青二才が。」

「いやアンタが頭を蹴ったんだろうが。」

「仕方ないことだ。」

 

 

 

 

 

ピリリピリリ

 

 

 

 

 

時計が知らせる反応。それは仮面ライダーに関係すること。それがこの人物が現れてすぐに鳴るということは、この人物が仮面ライダーか怪人の変身者であることに間違いがないということを暗に示している。

 

 

 

 

 

「時計が—————アンタ何者だ?」

「場合によっては、ここで戦うことになるが.........」

「私が何者かなど教える必要はない。—————が、これから関わることもあるかも知れん。私の名は—————

 

 

 

 

 

 

 

黒澤天青という者だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黒澤...........」

「—————お前らの知る黒澤ルビィとダイヤの父親だ。」

「町一番の権力者に仮面ライダー反応があるってのは見過ごせないな。」

 

 

 

 

 

黒澤家当主の黒澤天青。—————視界が徐々に正常を取り戻したのと同時に彼の言う事が現実味を帯びてくる。実際、彼の着ているのは和服——————明治時代の高位な奴が着るであろう和服姿。

 

髪の色も黒澤家特有の天青石のような透き通る色。瞳はまさしくそのエメラルドそのものであったのだ。

 

 

 

 

 

「アンタが仮面ライダーか、はたまた怪人かは知らないが今なら忙しいことと何も悪いことをしていないという口実で許してやる。」

「黒澤家当主の誇りにかけ、許しを乞う気など更々ない。」

「困ったな.........今俺は本調子じゃないのに.......」

「—————これは.......これを受け継いだ私の義務だ。そして————我が娘たちの将来のためでもあるのだ。」

「「??」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ドライバーオン! ナウ!≫

 

 

 

 

 

左手に装着されていた指輪を腰付近にかざす。————赤い淵の手形が骨盤付近から顕現する。そしてその手形を反対側へと移動する————

 

 

 

 

 

≪シャバドゥビ タッチ ヘンシーン!シャバドゥビ タッチ ヘンシーン!≫

 

 

 

 

 

特殊な待機音と同時に、左手に付けられた黒い、金色の宝石を天に掲げる。その色はまさしくナイトメア。さぁ今こそ————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪チェンジ! ナウ!≫

 

 

 

 

 

 

黄金の魔法陣に包まれる威厳者。——————そして黒い甲冑を纏う、戦士............というよりも魔法使いと言った方が正解なのかも知れない。そう、彼こそは仮面ライダーソーサラー。何百年もの昔から伝えられてきた伝説の石、宝石によってその姿は現実へと来訪する.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて..........行くぞ!」

「ちょっと待てって!!」

 

 

 

 

 

≪コネクト! ナウ!≫

 

 

 

 

 

魔法陣から取り出されたのは薙刀。————ただ、普通の薙刀とは少し造形が違う。刃と柄の接着部分にドライバーと同じような手形のマークが付いている事がまずは、確認できた。

 

薙刀を取り出したと同時にようやくと立ち上がった俺に、突きをお見舞いする。 ここでこの薙刀を喰らえば、命が危ないという考えを何度も頭をよぎりながら、それを避ける。

 

ソーサラーは俺に恨みでもあるのか、続けて俺に薙刀を振るう。

 

俺はそれを間一髪で避け続けているが、いつまでその奇跡がいつまで保つかもわからない—————

 

 

 

 

 

「変身!」

 

 

 

 

 

虎太郎はクウガの装甲を纏い、ソーサラーの視点を俺からクウガへと向けさせる。

 

 

 

 

 

「お前は少し頭を冷やしてから参戦しろ。————混乱状態で参戦しても足手まといだ。」

「ああ、そうさせてもらうよ........」

 

 

 

 

 

虎太郎からの忠告を守って、虎太郎が置きっぱなしにしておいたマグロとブリを特大袋に入れ、土に触れないようにする。そして俺が持っていた品物と一緒に県道の脇に添えておく。

 

クウガマイティフォームのパンチを薙刀で受け止める。拳をその薙刀で下方へと持ち込む。バランスを崩したところに、薙刀による鋭い一撃がクウガを襲う。後退したのを追い打ちするかのように、突きを入れる。

 

 

 

 

 

≪エクスプロージョン! ナウ!≫

 

 

 

 

 

右手を空気に押し出すようにかざすと、クウガの至近距離に魔法陣が現れる。——————魔法陣から突如、大爆発がクウガへと伝えられる。

 

 

 

 

 

「ぐっ————やっぱり一筋縄じゃ行かないよな.........」

「虎太郎、これ使え!」

 

 

 

 

 

俺が投げたガシャットを虎太郎は見事キャッチ。—————渡したのは『タドルクエスト』のガシャット。普通はゲーマドライバーを使って変身するが、そうでなくても「使用」はできる。このように————

 

 

 

 

≪タドルクエスト!≫

 

 

 

 

「超変身!」

 

 

 

 

ガシャコンソードをガシャットを持ったことで召喚する。————その剣は姿を大きく変えて、クウガもまたその姿を紫へと変化させる————仮面ライダークウガ タイタンフォーム。

 

 

 

 

 

ガチャンという音を立てながら、薙刀が振り下げられる。だがタイタンフォームの装甲は並大抵の攻撃を軽々と防いでしまう。

 

攻撃を防がれた隙をタイタンソードで薙ぎ払う。その一撃を見透かしてか、ソーサラーは華麗に距離を取る。クウガはタイタンソードを振るう。何振りか空振った後に一撃がヒットする。

 

 

 

 

 

「ぐっ........やはり慣れないか—————では、これはどうだ!?」

「!!!」

 

 

 

 

 

≪エキサイト! ナウ!≫

 

 

 

 

 

薙刀に宝石をスキャンする。————と、薙刀が筋骨隆々になったかの如く膨む。

 

隆々な薙刀をクウガへと振るう。すかさずタイタンソードで受け止めると思いきや、打撃があまりに強すぎたが故にタイタンソードと行動を共にしてしまう。

 

隙が生まれたところを装甲に攻撃をもろに喰らってしまう。

 

 

 

 

 

≪ブラスト! ナウ!≫

 

 

 

 

 

さらに魔法陣からの衝撃波によってクウガの体は県道の端へと追いやられる。無論、防波堤にぶつかって海にドボンはしていないのだが。

 

ソーサラーは薙刀をクウガの面前まで突きつける。

 

 

 

 

「まだまだだな。—————いくら私が初めて仮面ライダーに変身したとはいえ、年齢も違えば戦闘経験もまた違ってくるものだ。」

「ぐっ——————」

「そうかな?—————とも限らないぜ?」

「何だと?」

 

 

 

 

 

 

≪パッカーン! ムー!テー!キー! ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

 

 

黄金の無敵装甲を即纏った俺は、ソーサラーに飛び蹴りを喰らわす。流石に場外からの参戦は完全に虚を突かれたのか、防ぐことは出来なかった。

 

続けて横蹴り、ライトパンチ。

 

虚を突かれたことで防御はかなり薄くなった。今が攻撃を喰らわせる絶好のチャンスだ。————そのことを考えながら連撃を喰らわせる。

 

薙刀による攻撃を一撃ほど喰らうが、太刀筋が甘くなっているのと自身が無敵であるためにあえて喰らっておく。—————尚も連撃は止まらない。

 

だが—————少しばかり攻撃が強すぎたが故に距離が少し離れてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

離れたソーサラーは変身を解除し、元の人間に戻ってしまう。

 

生身の人間を攻撃することができない俺たちは、仕方なく変身解除する。

 

 

 

 

 

「今日のところはここまでとしようか—————」

「許しは乞わないと言ったお前はどこに行ったんだよ...........」

「誰も逃げないとは言っていないがね。」

「—————お前は.........何がしたいんだ?」

「ルビィを解放することだ。」

「解放—————?」

「ああ、そうだ。」

「アイツは————スクールアイドルが大好きだ。スクールアイドルになることはアイツの夢だ。親ならスクールアイドルになる夢を応援してやれよ!」

「—————我が黒澤家の大事な娘だ。それをスクールアイドルなどという邪に染めさせるわけにはいかんのだ!」

「スクールアイドルは邪なんかじゃない!!」

「高貴な我が一族の汚れは私が許さん。——————その判断はお前らが決めることではない。」

「オイ、待てよ!」

 

 

 

 

 

≪テレポート! ナウ!≫

 

 

 

 

 

2つの魔法陣に挟まれる形で、黒澤天青は姿を消した。—————残ったのは砂が辛うじて付いていない魚介類だけであった..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く————朝から酷い目にあった。」

「仕方ないだろ?仮面ライダーが現れることなんか完全に想定外に決まってんだろ。」

「いや、そもそも俺を連れて行かなきゃ良かった話じゃねぇか。」

「ぐっ————」

「てか、早く食べちゃいなよ。————十千万のモーニングは冷めたらおいしさ半減だよ?」

「ああ————これが終わったら..........:.よし、食おう。」

 

 

 

 

 

あれから荷物を俺の家に送り届けた後に、十千万にモーニングを食いに来た。毎日飽きない日替わりなのもこの旅館のいいところだ。

ちょうど曜も遊びに来て、千歌も現れて—————で今に至るわけだ。

 

そして、先ほどプログラムしていたものは——————秘密兵器であるが故、教えられない。

 

 

 

 

 

「ところで千歌、作詞はちゃんと進んでるのか?」

「ギクッ!—————それは......まぁ、ぼちぼちというか......,順序通りというか........」

「あんまり遅れると梨子に怒られるぞ〜」

「ううっ、梨子ちゃんの怒りはダイヤさんの次ぐらいに怖いよ.......」

「なんかフラグ立ってない?」

「曜、メタいこと言うな。」

 

 

 

 

 

今、梨子はつい先日に作成された詩を作曲中であるが故にここに来る可能性は極めて低いだろう。————ただ、フラグ回収というものがある以上少しばかり戦慄してしまう。

 

 

 

 

 

「それより—————最近仮面ライダーとか怪人に遭いすぎじゃない?」

「しかも才くんが仮面ライダーになったぐらいから............」

「いや、才君が浦の星学院に入学してからじゃない?」

「確かに〜」

「そうだね〜」

「お前ら.......................俺に内浦から出てけってのか!?!?」

「べっつに〜」

「そんなこといってないけど〜」

「ぐっ—————」

 

 

 

 

うっぜぜぜぜぜぜぇ!!!!!!!!何かめっちゃ腹立つんだけど!?読者の諸君は俺がどんな状況かよくわからないかもしれない。端的に説明するならば、曜と千歌に弄ばれていると言った方がいいだろう。しかも俺が怒りを露にしたら、そっぽを向く。—————妙に演技してる感が余計腹立つ..........

 

 

 

 

 

「やっぱり才くんは昔のままだね(小声)」

「作戦成功でありまーす(小声)」

「お前ら..........」

 

 

 

「オイ、才。それより先に仮面ライダーソーサラーのことについてだ。」

「あ、ああ。だけど話をするにも未確定部分が多すぎる。—————戦闘力もアイツの使う魔法次第だ。場合によっては、今までで1番手強いかもな.........」

「————ルビィちゃんとダイヤさんのお父さんなんだよね?」

「...........ああ——————」

「才、たとえそれが仲間の親でも。俺たちに敵対する以上、戦うことは避けられない。—————わかってるよな?」

「もちろん————いざとなったら........」

「——————そんなに悪い人なのかな?」

「?」

 

 

 

 

 

千歌から発せられた言葉。——————薄々感じていたが、それを気にしていては何もできないと思い込んでいた。けど千歌はそんな俺の決めつけた固定概念をあっさりとひっくり返した。これこそ、千歌の本質なんじゃないだろうか?

 

 

 

 

 

「ルビィちゃんをスクールアイドルから引き離そうとしてるのは、ルビィちゃんの将来を考えてるからだと思う。—————でも、ルビィちゃんのことを想ってるのは私たちも同じ。ただスクールアイドルに対する気持ちがズレてるだけなんだよ。」

「————要はヴィランじゃなくてエネミーってわけか...........」

「だから.........」

「千歌、お前の気持ちはよく分かった。けど敵対する以上それは仕方ない。黒澤父は明らかに俺たちと戦うつもりなんだよ。」

「そっか.........」

 

 

 

 

 

そう、今は千歌にスクールアイドルに集中してもらいたい。こっちの世界には極力介入しない方がスクールアイドルにより専念できる。ただ、理解してくれればそれでいいんだ。

 

 

 

 

 

「よし、くよくよしたってしょうがない。まずは行動しよう!」

「ハハハッ、曜らしい結論だな。」

「そうだね!まずはやらなきゃ何も始まらない!」

「——————で、結局何をするんだ?」

「「「...............」」」

 

 

 

 

 

 

まずは................何をするかを決めなきゃな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな格好で地上に上がったら道が激おこぷんぷん丸だよ?」

「それは流石に無理があるんじゃない?」

 

 

 

 

 

—————鞠莉、それはいくら何でも無理があるだろ.........

 

俺、伊口才は今盗聴中である。かと言って、盗聴器を使っているわけじゃない。正確には鞠莉と果南が出会した場に俺が通りかかって———————で今に至る。

 

実際、果南と鞠莉に関係性があったことに驚き桃の木山椒の木だ。だからこそ、この関係性を握ることは全てを暴くのに繋がるかもしれない。

 

 

 

 

 

「————廃校になるの?」

「そうよ—————でも、そんなこと絶対にさせない。」

「—————じゃあ、やっぱり鞠莉のお父さんが............」

「ええ、パパはあの学校そのものが悪い。障害物だって言ってるわ。————私の説得なんか、聞く耳すら持ってくれなかったわ。」

「そっか...........」

「そのためには力が必要だから————もう一度果南の力が欲しい。」

 

 

 

 

 

鞠莉が持っているのは『復学届』と書かれた書類。休学中の彼女を浦の星へとよりを戻す書類だ。—————涙か汗か海水かも分からない滴が彼女の頬を伝って県道へと落下する。

 

 

 

 

 

「本気?—————2年前のこと忘れたわけじゃないよね?」

「私は果南のストーカーだから。————そのためなら何だってする。彼も必ず戻ってきてもらう。」

「——————」

 

 

 

 

 

2年前のこと?—————2年前に何かあったのか?もしそうだったとしたらその背景には必ず小原と黒澤が関わってる筈だ。それに彼って————

 

 

 

 

『何をしている!?』

 

 

 

 

南国の植物に隠れていたつもりであったが、それを何者かに目をつけられて勢い良く蹴られる。————何かを感じ取ったことで、ほんの少しだけ早く防御態勢を取ることができた。

 

 

 

 

 

「痛てて—————誰だ!?」

「姉さんの話を盗み聞きしているのは誰かと思えば————また会ったな。仮面ライダーエグゼイド。」

「その声—————お前は!!」

「俺の名は小原魁————またの名を仮面ライダーサガ。」

「—————お前が.........」

 

 

 

 

 

彼の発言から察するに、小原家の長男であり鞠莉の弟なんだろう。王と自称するのもまた、小原家の跡取りだと考えれば辻褄が合う。容貌も鞠莉とは違って髪色は黒。瞳も茶色といった、いかにも日本人らしい風貌だ。とてもハーフであるとは察し難いが、整った顔立ちであることは鞠莉の弟であることの証明になるだろう。

 

 

 

 

 

「王の判決を言い渡す——————死だ!」

「困ったな...........盗み聞きしただけでこんな大事になるなんてな.......」

 

 

 

 

 

彼の持つリコーダ型の武器が見え隠れする中、彼の左手のシンボルが俺に突きつけられる。—————これから逃げ切れた怪人などいないのだろう。

 

 

変身する気配は感じられない————-ということは、生身で戦うってことか?それならばとポケットに忍ばせた『マキシマムマイティX』の起動ボタンをスタンバイする。————-

 

 

 

 

 

「ふん!」

「はぁっ!」

 

 

 

 

ガシャコンキースラッシャーを咄嗟に召喚して、ジャコーダーの触手を防ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最強ゲーマーと王者との激突が開始した————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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12話 幼馴染は悪魔?



今回は冒頭以外は日常回ですのであらすじ紹介はなしです。






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やるな!————さすがは王を名乗るだけはある。」

「お前こそ、この俺に刃を向けるところまで来たのはお前が初めてだ。」

 

 

 

 

 

生身での戦闘。こんな経験は初めてだ。だがこんなフェアなゲームもまた—————面白い。

 

 

俺のキースラッシャーの銃撃もジャコーダーが捉え、防御する。勝負はほぼ互角、拮抗している。

 

ブレードモードで斬りかかるがジャコーダーが剣状に変化して相殺する。両者とも力でごり押そうとするためか、ついに少し距離が空いてしまう—————これを変身する機会と思わないことはない。

 

 

 

 

 

「サガーク!」

『させるか!!』

「「!?!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如発せられた声の主は、クウガ——————ペガサスフォーム。

 

魁の元にやってきた円形の生物(?)がやってきたところを狙撃準備が完了した状態での発声だった。確かに先に俺の変身が大きく遅れていたら、俺の体はジャコーダーに貫かれていたかもしれない。それを鑑みれば、その選択は最適と言えるのかもしれない。

 

だが—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そうはさせないよ。』

「何!?————————うっ!」

 

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ!≫

 

 

 

 

 

背後に現れたのは予想もしなかった——————仮面ライダーサウザー。唐突ながらジャックリングを引っ張り、その液晶を緑色へと染める。

抽出される痛みというのは、特大注射器を刺されるほどの痛みなんだろう。全身感覚を研ぎ澄まされているペガサスフォームならそれがダイレクトに伝わるだろう。

 

 

 

 

 

「ぐっ—————何を..........」

「ペガサスフォームのデータを頂きました。」

 

 

 

 

 

≪ JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

サウザンドジャッカーを槍のように空気に突き刺す。—————すると素は緑であったであろう弾丸がサウザンドジャッカーの先端部を切り取ったかのような紫色の弾丸が高速で発射される。

 

その紫槍はペガサスフォームの体を大きく抉り、その装甲を解かせるまでに追い込んだ。

 

 

 

 

 

≪OHARA ENTERPRISE ≫

 

 

 

 

 

自社の宣伝をいついかなる時も忘れることはない。————自社コールは一種の勝利宣言でもあるのだろう。

 

 

 

 

 

「ぐ———————」

「虎太郎!大丈夫か!?」

「さすがは古代の力—————私レベルになれば、ここまで威力も増強される..........」

「お前がジャックできるのはプログライズキーだけじゃないのか?」

「最初はね。—————だが、サウザンドジャッカーもまた私への100兆%適合とともにこちらも機能を100兆%アップさせてもらった。」

「うん—————ちょっと何いってるか分からない」

「父さん!—————なぜエグゼイドとの戦いを邪魔するんだ?」

「今戦うのは完全な想定外—————王とはいえ、親である私の命令にも従ってもらう。今は退くんだ。」

「くっ————」

「オイ!待てよ!」

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ! JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

凍える冷気で自分たちをベールのように包み、何処かへさってしまう。フリーズしてしまいそうな冷気は同時に俺たちの行動を阻害するのにも役立っていた。

 

 

 

 

 

「チッ—————逃げられた...........」

「そうみたいだな。——————でも、余裕はまだまだあったな。」

「ああ、むしろアイツが足手まといだって感じだったな。—————帰るか............」

 

 

 

 

 

転がっていた虎太郎に手を差し伸べる。起き上がった虎太郎と共にだらだらと続いている県道をまったりと帰っていくのだった..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ—————帰っていいか?」

「ダメ!今日は私と曜ちゃんの買い物に付き合ってもらうのだー!」

「はいお断りします。」

「あー!こんなところに仮面ライダーが〜(棒)」

「オイやめろ!曜!」

「じゃあ付き合ってくれる?」

「チッ————ここへ来ること自体がバカだった..........」

「どうせ家にいてもゲームするんでしょ?———だったら私たちの買い物に付き合ってくれたっていいよね〜?」

「ゲームをバカにするんじゃねぇ!————ノックアウトファイター2が発売されたからやり込もうとしたのに...........」

「「はいはい、楽しい楽しい」」

「最悪だ........」

 

 

 

 

 

結局、曜と千歌に連れられて沼津のショッピングモールに入店してしまう。昔からそうだ————俺と千歌と曜、そして果南といつも遊んでいた。俺はその3人に振り回されてたな。でも楽しかった。その関係は今でも—————

 

 

 

 

 

「さて着いたよ。————コスプレ専門店!」

「うん、やっぱり帰っていいかな?」

「「だーめ♪」」

「いや普通に考えろ。女子高生2人がコスプレ専門店で着替えながらキャッキャウフフしてるところを見る男ほど不審人物はこの世にいねぇからな?」

「え?それってチカたちがそんなことするのを想像してるってことだよね?もう♪才くんったら♪」

「だから違うって!」

「すいませーん!この人痴漢でーす(棒)」

「さっきからあらぬこと言うんじゃねぇよ!」

「まぁまぁ、もう入っちゃったからしょうがないね!(ニコッ)」

 

 

 

 

 

もうダメだ...........ペースを完全にこいつらに握られているから逆らいようがない。—————多くの男性諸君は共感できるかもしれないが、俺はこれと言っていいほど服に興味がない。ダサくなければそれでいい主義者なのである。と言っても、そのダサい判定も俺流なので他人から見ればダサいのかもしれない。千歌たちが見てダサいと言ってないうちはダサくない————よな?そうであって欲しいのだが..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう?これ!可愛くない!?」

「かわいい〜!メイドコスだ〜!」

「——————」

「よーし!早速試着してみよーう!」

「おー!」

「じゃあ、才君は審査官役ね。」

「はぁ!?勝手に決めんなよ!」

「まぁまぁ、スクールアイドル部のマネージャーとしてスクールアイドルにふさわしいかどうかを見極めて欲しいだけだよ。」

「仕方ねぇな...........」

 

 

 

 

 

千歌がルンルンで試着室へと入っていく姿を少しばかり冷めた目で見る俺。————この中にはそこ代われと言う奴もいるだろう。だが俺の気持ちを考えて見てくれ。ゲームすると決めていた予定を突然塗り替えられて、しかも不審者扱いされるような場所へわざわざ行くのはどうかしている。

 

 

という気持ちが半分ほど存在するが、残り半分はやはり楽しみなのである。千歌と曜のいつもとは違った服装を見てみたいという男性の性からの期待感も含んでいるのである。

 

 

 

 

さて————そろそろ千歌が着替え終わってもいい頃だが.........

 

 

 

 

 

「じゃーん!どう?似合う?」

「うん!似合ってる!the可愛いメイドさんだね!」

「————普通に可愛いな。」

「むっ、普通に可愛いってどういうこと!?」

「そのまんまの意味だよ。」

「むぅ〜だったら—————何かお困りありませんか?()()()()

「——————」

 

 

 

 

千歌が最初に見せた膨れっ面を見れば俺の本心は隠せているのだろう。

普通にという言葉を使えば、誤解を招くのは必須。その言葉をあえて選んでいるのだ。もともと千歌は何もしなければ可愛いのだから俺にとって、普通に可愛いは褒め言葉に他ならない。

 

男性諸君、想像してみてくれ。胸元の若干開いた魅力あるメイドコスを着て上目遣いで迫ってくる可愛い幼馴染に対して、必死にポーカーフェイスを忘れない俺を。—————無理ゲーにも程があるぜ。

 

 

 

 

 

「じゃあ次は私が!」

「まだやるのか...........」

「まだって、まだ私しかコスプレしてないよ?」

「——————千歌、当たってる。」

「え、あ、襟が?ごめんごめん..........」

 

 

 

 

 

俺に千歌が上半身を折ったことで胸元の襟が俺の顔付近まで当たるということ。————諸君は気付いたと思うがこの間、俺の肩に千歌の胸部がダイレクトアタックしているのだ。————この小説の風紀が乱れないことを祈るばかりだよ。

 

 

 

 

 

「じゃーん!」

「婦人警官!曜ちゃんもなかなかだよ〜!やっぱり制服が似合う!」

「それは俺も同感かな。」

「え?本当に?」

「ああ、でも————やっぱり成長してるな〜って。」

「——————」

「曜ちゃんだけ!?千歌にはそんなこと言ってなかったのに...........」

「お前は子供とほとんど変わってないんだよ............中身は(ボソッ)」

「そんな〜!」

 

 

 

 

 

曜に成長したと言った事に捏ねる千歌だが、どちらも身体的には成長しているのは確か。千歌も曜に負けず劣らずのスタイルをお持ちである。だが、精神的に成長しているかどうかは全くの別問題である。

 

さて評論(?)に話を戻そう。曜の婦人警官衣装。先ほど言った通り、曜は制服がどうしても似合ってしまう。それこそ曜の趣味による固定概念による錯覚なのかもしれないが、美貌というものは錯覚が全てという部分もある。この曜を見ていれば、マジの美人婦警に見えてならない。これで手錠があればその想像は現実味を増すのだが—————オイ、誰だ。逮捕されたいとか言った奴は。

 

 

 

 

 

「えへへ♪逮捕しちゃうぞ?」

「—————ほんと、ファンサが素晴らしい事で。」

「才くん逮捕されちゃえば?」

「犯罪を犯した覚えがないんですが—————」

「チカに対する名誉毀損」

「名誉毀損なんて難しい言葉をよく覚えてたな........」

「はい逮捕」

「————逆に俺がお前らを逮捕してやろうか。」

「「え?」」

「————いやなんでもない、忘れろ。」

 

 

 

 

 

ある一部の人々の代弁..........なのかは知らないが、ついうっかり本心が言葉に出てしまった。ただ—————今までの流れを見て我慢した方が逆にすごくない?

 

 

 

 

 

「さて————もういいだろ?もう3時だぞ?」

「何言ってんの?まだまだだよ?—————少なくとも5着はあるかな。」

「私なんか10着は下らないよ?」

「はぁ!?そんなのやってたら閉店時間ギリギリじゃねぇか!!」

「そうだけど?何か?」

「何か?じゃねぇよ。ここの閉店時間10時だぞ!?そんな時間まで待てるわけねぇだろ!!」

「お巡りさーん!逮捕するとか言ってるセクハラ男がここにいまーす!」

「たすけてー」

「俺が助けて欲しいよ............」

「「ふふふ......」」

 

 

 

 

 

帰りたくても帰れないのと曜と千歌という幼馴染からの誘惑を耐え抜くという二重の意味で苦しまなきゃいけないのか?

 

ようちかは純粋無垢とか思ってる奴。大間違いだと俺が証明したい。————コイツら堕天使以上に悪魔だ..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと解放されたよ.........」

「いや〜今日は楽しかったよ!」

「二重の意味で苦しんでた俺の気持ちを考えてくれ。」

「「二重の意味?」」

「いや、べ、別に。」

 

 

 

 

 

しどろもどろになりながらも決して下心丸出しの目で見ていないことを隠す。

 

結局あの後悶絶しそうになりながらも、なんとか堪えて今の県道を歩くという状況まで持ち込んでいる。もし一瞬でも気を抜いていたら今頃俺は警察署で強姦魔の容疑をかけられた最低最悪の高校生として名をあげる事になっていただろう。

 

 

 

 

 

「でもスクールアイドルとしての評価を下すならAからCで言うと、間を取ってBだな。」

「えー!Aじゃないの!?」

「前半だけならAだけど、後半からはCだよ。スクールアイドル的にも。倫理的にもだ。全く、あんな際どい服をよく着ようなんて思ったよな〜」

「才くんのためなら..........」

「才君ならいいかなって.............」

「お前ら...........」

 

 

 

 

 

千歌と曜の言葉。—————遠回しに好意を伝えるような文言に聞こえなくはない。だが、どうせ言葉の綾っていうものなのだろう。そこにいちいち深入りする必要はない。深入りすれば2度と戻って来れなくなるかもしれないからだ。

 

 

 

 

 

「バカか。」

「バカって何!?」

「そのまんまの意味だよ。俺だって男だぜ?そしてお前らはピチピチの女子高生だ。幼馴染だからと言ってあんまり俺の前で過激な行動はやめておいた方がいい。」

「「はーい(ということは少しでも私に魅力を感じてたってことなのかな.........)」」

 

 

 

 

 

決して千歌と曜に限った話ではないが、俺はあくまでAqoursのマネージャーである。そして仮面ライダーだ。その2つの使命がある中でAqoursの誰かとそういう関係になるのは禁忌であると自分の中で心得ている。だから、俺を誘惑することは避けてもらいたい。

男の性で理性の限界を迎えれば、Aqoursのマネージャー、仮面ライダーどころじゃなくなる可能性だってある。そうなってしまえば、まさしくサウザーの思う壺になってしまうかもしれない。

そうなればスクールアイドルの夢どころか内浦もサウザーの手に堕ちる、あるいは——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————千歌side————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の才くんの反応——————私のことを.........褒めてくれたのかな?

 

 

 

 

才くんの言う通り、私はまだまだ中身は未熟かもだけど————体はオトナになってるんだよ?

 

 

 

 

保育園で才くんと出会ってから、同じ保育園の曜ちゃんや果南ちゃんと一緒に遊んでた。3人が抱いていた想いは多分その頃から変わってない。保育園の頃によくある『〜と結婚する』だったら、才くん一択だった。曜ちゃんと果南ちゃんとは違って私は何も得意なことがない。高飛び込みも出来なければ、長い時間ダイビングできるわけでもない。そんな私が完璧人間の才くんに好かれるわけはない。そう思って自分を言い聞かせてた。

それは小学校、辛うじて中学校に入っても全てが同じ——————でも高校は1年だけ才くんと離れた。

 

 

 

その1年の間にずっと抱いていたキモチが—————変わってなかったキモチがここに来て今までよりもずっと大きくなっていった。

 

 

 

その1年は私の体がオトナになった時期。———————心はあなたが成長させてください♪スクールアイドルを通して............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————曜side—————

 

 

 

 

 

 

 

みんなよりも彼との関係は深い。—————そう思っておきたかった。

 

保育園で彼と1番最初に仲良くなったのは、私。そこから千歌ちゃんや果南ちゃんとも仲良くなったって言う方が正解。

 

小学校の帰り道も途中までは同じだったからいつも一緒に下校だった。たとえ離れて学校を出ても最終的には合流した。千歌ちゃんよりも長い時間才君と話せた。

 

『彼の好きな人』を聞き出そうと奮闘する人は多かったけど、彼は小学校の時からずっと口に出さなかった。いや—————本当にいなかったんだ。

 

—————でも私は居る。1番近くにいる。

 

 

 

高校が1年だけ別になった時もバスは同じだったから、ずっと彼と話すことができた。

 

 

 

でもこうやってまた学校で、スクールアイドルとして彼が1番近くで見てくれるだけで嬉しい。—————いつか........彼が私の好意に気づいてくれるまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜」

「よう、晩飯食っちまったぞ。」

「帰ってきてかける第一声がその言葉ですか?」

「いや〜晩飯済ませてないんだったら、悪かったなぁって。」

「それにしては反省の色が全く見当たらないんですが?」

「まぁいいじゃねぇか。どうせロボがお前にあった食事を作ってくれるって!」

「居候の分際でそんな口利けるのは竜介先生くらいですよ。」

 

 

 

 

 

 

晩飯—————もとい夜食にも近い飯を食う前に、自室にあるであろうブツを確認しに行く。

 

 

 

 

 

「よし—————もうすぐで............」

「なんだそれ?」

「まぁ、じきに分かりますよ。」

「それでアイツらに対抗できるのか?」

「対抗できるかできないかは——————俺たち次第です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう————代物は、3つほどある。

 

 

1つはもう1つの最大級の特大のガシャット———————————

 

 

 

2つ目は2つの角にもう一方にチェーンソーがついたパッドのような存在。

 

 

 

 

そして3つ目は——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5人のレジェンドライダービルド・ゴースト・ドライブ・鎧武・ウィザードの絵柄が描かれた5つのガシャットが俺の手元にはあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




分岐ルート小説を書くかも.........?


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13話 不幸な1日



平和が続くといいのになぁ............


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウチに帰って朝飯を食うという選択肢は無かったんですかねぇ?」

「悪りぃ、無かった。」

「あって欲しかったなぁ..........」

 

 

 

 

 

朝っぱらからこんな呼び出しを喰らっている今日この頃。日常茶飯事になって欲しくはないが、竜介先生から朝飯を週末に通っているジムに配達して欲しいという伝言が入ったのでプロテインを添えてわざわざ朝7時過ぎに配達員となったのである。

 

 

 

 

 

「タンパク質の補給は欠かせないぜ〜!」

「筋肉バカとはこの事ですね.......」

「バカって何だよ!せめて筋肉つけてからもの言えよ!」

「いや話が噛み合ってませんって、何で筋肉つけるとかいう結論に至るんですか。」

「あー!そんな堅苦しいことばっかり言い上がって!」

「いやそんな堅苦しい言葉言った覚えないんですけど—————」

 

 

 

 

 

仮面ライダービルドは名作であったとオーマジオウに取って貰った記憶のダビングDVDを見ていててつくづく感じている。だがそれと同時に万丈龍我という人物のバカさも大きく目立っていた。その転生後の人物がこの浦江竜介という男だ。世界が変わっても、筋肉とバカは変わらないらしい。でもその無鉄砲なバカさが戦闘では大いに役に立つ時だってあるんだ。—————ビルド世界で学んだ仮面ライダーの道を俺に示してくれた人なんだから。

 

 

 

 

 

「じゃあ、俺はこれから家に戻りますから。」

「おう、怪人見つけたら倒しておけよ〜」

「了解」

 

 

 

 

 

了承の言葉を述べてから、自宅へとよりを戻そうとジムから出て行く。このデリバリーのせいで昨日やれなかったノックアウトファイター2を存分に楽しむという最重要事項が入っている今日の予定が大きく狂い込んでいる。それ以外にもパーフェクトパズルとかギリギリチャンバラも予定の中に組み込まれている。そんな大切な予定を切り崩すわけにはいかないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「早く帰らないと————————ん?」

 

 

 

 

 

 

ジムから出た俺が沼津の街を歩いている途中に発見したもの。おそらく、今現在、2番目に会いたくなかったかもしれない連中だった。それは一体誰かと言うと—————

 

 

 

 

 

「ククク..........この最強の魔術書でよりリトルデーモンを増やすのよ.........!」

「多分騙されたずら。」

「しかも『初級』って書いてあるじゃない。」

「何よ!本当に効果ある—————はず!」

「自分も自信ないずらか。」

「あれ?才君じゃない!?」

「うわ。帰ろ。」

「何帰ろうとしてんのよ。ちょっとぐらい話に付き合ってくれたっていいじゃない。」

「いや特にお前の魔術話を聞く気はさらさらない。」

「ピンポイントで言うな!」

 

 

 

 

 

気づいて少しばかりフリーズしたことが命取りになったか...........どう言う訳か、俺の目の前にいるのは善子・梨子・花丸というある意味異色とも言えるトリオだ。ただ、昨日のようちかの件もあるから、なるべくプライベートでスクールアイドルとは関わりたくはないのだが——————

 

 

 

 

 

「3人で買い物でもしてたのか?」

「いえ、梨子ちゃんとは途中でばったり出会ったから一緒にいたずら。」

「同じ—————じゃなくて、本を買いに来たらたまたまね。」

「そこに————魔術書を探し求めていた善子ちゃんが..........」

「なるほどな。事情は大体分かった。—————じゃ、また明日な。」

「いやいやいや!何で帰ろうとするの!?」

「別に帰らない要素がないだろ。俺だって忙しいからな。」

「才君が忙しいって言う時は大体ゲームしに行くから信用ありません。」

「お前らゲームをバカにすんじゃねぇ!こういう人がゲームを悪っていう風潮を形作って行くんだよな〜」

「そんなこといいから、取り敢えず私たちについて来なさい。」

「勝手に決めるなよ!」

「賛成ずら。」

「さすがにこれは才に非があるわね。」

「うふふ、3ー1ね。多数決で決定!」

「最悪だ...........」

 

 

 

 

 

ちょっと待ってください。今日は3連休最終日だぞ?昨日はまだ日曜日だったから許容範囲だっただけで、明日からは学校だぞ?ゲームできなくなるんだぞ?ふざけるんじゃねぇ!!———————と言いたかったのだが、梨子の笑顔の圧力と数の暴力によって不幸にも俺は3人に連行されることになった............泣いていいですかね?

 

てか善子に至っては完全にうざ晴らしだろ............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「またこのショッピングモールか——————」

「またって........才君昨日行ってたの?」

「いや、その........まぁね。」

「ゲームの買い出しずら?」

「何でもかんでもゲームに結びつけるんじゃありません。」

「じゃあ何してたのよ。」

「———————いや、別に。」

「その間は何よ。その間は。何かやましい事があったとでも言うの?」

 

 

 

 

 

読者の諸君は分かっているだろうが、何を隠そうここは昨日ようちかエロファッションショーの会場であったのだ。昨日の衣装はかなり目に焼き付いている。ここでその衣装の内容を公開してしまうのは、まだ時期尚早だろう。したがって梨子たちにもシークレットを突き通さなくてはいけないのだ。

 

 

 

 

 

「千歌と曜に誘われて買い物の荷物持ちを...........」

「ふーん。じゃあ私たちの荷物も持ってくれるって言う事だよね?」

「はぁ!?!?」

「なるほど!ここに才君が現れたのは荷物持ちをする運命だからずらか〜!」

「ククク......これぞ堕天使の運命を動かす力........!」

「ちょっと待て!ほんとは『じゃあ早速音楽用品エリアに行くわよ』

 

 

 

 

 

口から出まかせを言っておけば、何とか撒けるのではと思っていた俺が甘かった。それを逆手にとって梨子は俺に荷物持ちを要求してきた。というよりもともとこの雑用を俺にやらせる算段だったのかもしれない。そう考えると、俺が梨子たちに会った時点で運命は決まっていたのかもしれない。この運命は流石に変えられないかな..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花丸、善子、梨子はそれぞれの部門で分かれた。荷物持ちであるから先に終わりそうな梨子から俺はついて行った。

 

 

 

 

 

「さてと........ヴィオラの交換用の弦とニッパーは—————あった。」

「そういや梨子はピアノ以外にもヴィオラも弾けるんだったよな?」

「うん、でも最近はピアノの方がよく触れてるから趣味程度で弾いてるの。」

「ヴィオラって高くもなく低くもない音が良いなって思うんだよ。———————オーケストラではヴァイオリンが絶対的だけど、中和剤の役割を果たすものっていうのは俺の中では陰の主役だよ。」

「じゃあ才君はAqoursにとってのヴィオラかしらね。」

「——————そうなれたら良いけどな..........いや、ならなきゃいけないんだよな。それが俺の使命であるんだからな。」

「才君........」

 

 

 

 

 

ヴァイオリン奏者からヴィオラ奏者に転身することは事実上の降格らしい。だが、ヴィオラがあるからこそヴァイオリンが輝けるのである。それは逆もまた然り。ヴァイオリンが主旋律であったとしてもそれを成り立たせる全てがあってこそ輝けるんだから。

 

 

 

 

 

俺たちはピアノ用品の場所まで移動してきた。そこで梨子はピアノの手入れ用品をあさり始める。

 

 

 

 

 

「じゃあ、これとこれとこれもお願いね。」

「いや買いすぎだろ!手入れするのにそんなに予備が必要か?」

「ピアノの細かな手入れは私にとって必須だからね。細かな手入れが音をより美しくするのよ?」

「だからってこんなに買わなくても.........」

「買い置きよ。買い置き。」

「俺が荷物持ちだからって良い気になりあがって...........」

「うふふ。」

「ピアノの繊細さを磨くことは作曲により磨きがかかることに繋がるの————ということは才君の仕事にも当てはまるってことよね?」

「ぐっ—————何も言い返せない..........」

 

 

 

 

 

尋常ではない数の手入れ用品を買い物カゴに入れるが、入り切らずもう一つの買い物カゴを持ってくる羽目になってしまった。梨子の買うものですでに一つのカゴが飽和状態となってしまったことに、この先のことに暗雲が立ち込め始めた..........

 

でも確かにピアノの手入れは俺たちにとっても、梨子にとっても勿論のこと重要なことである。俺の中ではピアノは梨子の象徴の一部のような存在であると認識している。だから、このように続けた。

 

 

 

 

 

 

 

「ピアノもまた、ソロとアンサンブルかによって役割が変わってくる————けど、どれもに共通してるのはどちらも主役に躍り出るってことだ。ソロもいいけどさ...........重奏も俺は多用な奏で方があって良いなと思う。」

「梨子はソロでも充分輝いてたけどさ、重奏(スクールアイドル)やってる方がもっと輝ける。輝きをより多くの人に知ってもらえる—————と思うな。」

「才君—————」

「だから—————————これから頑張ろうな?梨子。」

「うん!—————ありがと♪」

 

 

 

 

 

普段は大人っぽい雰囲気を漂わせる梨子とは違って、少しばかり紅潮した顔に子供のような可愛らしさを秘めた笑顔を俺に向ける。俺はお世辞にも良い事を言ったという気は更々ない。ただ、それに梨子が喜び、モチベーションが上がったのであればそれで良いのだ。

それこそ本来俺がやるべきスクールアイドル事業ではないだろうか?放置してはいけない。かと言って過干渉になり過ぎれば、それはサウザーが目指すような管理された有名ありきのスクールアイドル活動になってしまう。

俺だってどれが正しいなんてまだ分かったもんじゃない。けど、サウザーの目指す利益ありきのスクールアイドル活動は千歌の目指す輝きとは明らかに相反するものであると断言できるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————だから........これで良いんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「花丸はやっぱり本屋か—————頼むから異常な量は買わないでくれよ?」

「分かってるずら。——————苦しいけど何とか絞ってみるずら。」

 

 

 

 

 

すでに両方の手が塞がっているのだ。これ以上の負担は負いたくないのだが.........花丸の慈悲深さに賭けるしかないな——————

 

 

 

 

 

 

 

 

話は変わるが、花丸の読んでいる本には比較的興味がある。少なくとも堕天使とかいうものよりは。俺もゲーム以外はよく六法全書とか医学書とかを愛読しているが、物語というものはあまり読んだ事がないので————という理由だ。

 

 

 

 

 

「それは.........夏目漱石の『それから』か......」

「文豪って呼ばれてる人たちは大抵、周りに異様な者だと思われてる。————でもそれはみんな同じ。ただみんなが文豪たちとは違って、個性を出せずに一生を終えてるってマルは思ってるんだ。」

「なるほど—————俺とは違っていつも物語に触れている花丸だからこそわかることだな。でもその攻略法は間違ってないと思うぜ。」

「この小説の主人公は元々想いを寄せていた恋人を学生時代に親友の方が幸せにできるって判断して結婚を仲立ちするんだけど、最終的に夫婦仲がうまくいかず借金を抱えた親友と絶交してその恋人と結婚することになるんだ。」

「へぇ〜そいつも葛藤しただろうな〜恋人を救うために堕落していたとしても、親友と絶交するなんてさ。」

「しかも義理の姉が持ってきた財閥の娘との縁談を破談にして、実家から勘当されても—————ずら。」

「度胸あるよな〜流石は主人公ってところか.........」

「—————————才君にそんなこと言う資格はないと思うずら。」

「え?」

 

 

 

 

 

一瞬花丸を怒らせてしまったのではないかと、少しばかりたじろぐ。そして自分にあった反省点を捜索し始めていた。一見探した気になっただけでは反省点は分からないものと言うが、それを踏まえても見えなかったのだ。ということは—————?

 

 

 

 

 

「俺なにか悪いこと言ったか?」

「そういう意味じゃないずら。—————この主人公がちょっとだけ才君に似てるってことずら。」

「俺に?」

「そう。才君もこの主人公と同じように、Aqoursの事を大切に想ってくれてる。とりわけあの社長とかルビィちゃんのお父さんから守ってくれるくらいにはね。」

「花丸————————」

「そんなところはマル、カッコいいと思うずら。」

「そうか............それがカッコいいって思ったこともなかったな。—————いや、俺はそんなこと思ったらいけないけどさ。」

「?」

「かっこよさとか自分の為に戦ってるんなら、それは正義のヒーローなんかじゃない。——————って、竜介先生が言ってたんだ。俺はそれを信じて生きていく。」

「———————ほんと、やっぱり才君はヒーローずら。」

 

 

 

 

 

そう。——————仮面ライダーが脈々と受け継いできた意思なのかもしれないが、みんなの為に戦ってこその仮面ライダーなんだ。自分のエゴのために戦ってたら、それは正義なんてこれっぽっちもありはしない。俺の中では自分のエゴは自分で守るが、それ以外は仮面ライダーが守るんだ。

 

 

花丸の書物捜索はいまだに続いている。

 

 

 

 

 

「あっ、これって——————」

「あっ!それゲームのキャラクターじゃん!確か—————やんでれクライシスだったかな........?」

「やんでれクライシス?」

「ああ俺もやったことがあるけど、ときめきクライシスシリーズの続編としてゲームになったんだ。ゲーム内容は少女たちへの好感度を上げすぎた主人公がヤンデレっ娘になった少女からのクライシスを回避していくゲーム—————」

「なるほど—————じゃあ、分岐するストーリー分も合わせてこの厚さってことずらか..............」

「余程人気があったのか..........ちょっと買ってみようかな?」

「買うのはいいけど、マルは奢らないずら。」

「知ってるよ。てかこれ買ったら新しい攻略キャラも追加されるらしいからな。」

「——————そういう愛もあるずらか(ボソッ)...........」

「ん?何か言ったか?」

「ううん。何でもないずら。」

「じゃあ、これをお願いするずら。」

「ちょっと待て!これをっていうレベルの多さじゃないだろ!?」

「え〜それ以上は絞れないずら。」

「いや余裕で50冊はあるんですけど!?」

 

 

 

 

 

花丸に渡された本の量は1番大きいショッピングカートを全て埋め尽くしてしまうほどの本を俺に託してきた...........

 

これに気を取られる俺はこの時知る由もなかった。——————発刊された会社がどこであるということに。裏面に大体的に書かれていたPresented by “OHARA”という不気味すぎる文言に—————そう、それこそこれから向かう未来の1つなのかもしれない..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「お前もう買うな。」

「何でよ!梨子とずら丸がこんなにたくさん買ってるのに私が買わないわけがないでしょう!?」

「いやどうせお前堕天使グッズなんざ有り余るほど持ってるだろ?また今度にしろ。」

「無理な話ね。」

 

 

 

 

 

もう梨子と花丸の荷物の重圧が凄すぎて、何かの技を喰らっているかのような感覚に襲われている。こんな事をしていれば、肩こりどころか鎖骨がどうにかなってしまいそうだ。

 

 

 

 

 

「てか、堕天使グッズなんてこのショッピングモールに売ってないだろ。はい終わり。」

「何勝手に決めつけてんのよ。堕天使グッズは作るものなのよ!」

 

 

 

 

 

やってきたのは百均だ。そこで善子が求めていたものは、電気スタンドや電気コード。ネオンサインなどのようなものだ。

 

 

 

 

 

「あーなるほど。ネオンサインで魔法陣を形成しようってんだな。」

「巨大魔法陣を形成し、巨大リトルデーモンの召喚する—————」

「はいはい、すごいすごい。」

「適当に流すな!」

「と言われてもな——————」

「堕天使衣装以外はほとんど自分で作ってるの。そういう時はこの百均のものが役に立つの。」

「そうか........こう考えたら善子って結構手先が器用なんだな。」

「そう?」

「ああ、やっぱり堕天使ヨハネだな」

「フフフ.......ヨハネにかかればこんな事!造作もないことよ!」

 

 

 

 

 

調子に乗る善子。でもこれについては調子に乗ってもいいのではないかと俺は思う。今まで堕天使キャラを表立って出すことが出来なかった善子が今となっては個性を極限までに出してくれているのだ。——————それに冷ややかな目を向けられようと、もう善子は厭わないのだ。その点だけでも大きな成長だ。

 

 

 

 

 

「ほんと、お前は成長したよ。」

「フッ、神を倒すまでこの堕天使ヨハネは何度でも強くなる..........でもそのきっかけをくれたのは千歌たちはもちろん、あなたもその一端を担いでるのよ?」

「俺が?——————別に何かした覚えはないんだけどな..........」

「何にでもなれる...........:この言葉がなかったらまだAqoursに入ってなかったかもしれないわ。」

「—————祖父ちゃんが言っていたんだよ。」

「でもその言葉を学んで、私に言ったのならそれは才が言ったに変わりないわ。」

「そう言ってくれると嬉しいな。」

「はい、これ。」

「——————何かお前が1番普通な量だわ。あの2人が異常な量を買っただけの話だろうけど。やっぱり善い子の善子だな。」

「善子言うな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流石にこの量を運ぶのは車でもない限りは不可能—————ということで、俺は配達便に任せることにしたのだ。いや〜世の中は配送会社ほど尊いものはないね〜

 

だが時すでに遅しで、ゲームをする時間が無くなっていた事を嘆く俺であった............まぁ、あの小説が予想以上に面白かったから読み進めてたらの話だけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






全く—————あの100兆%さえいなければァァァァァ!




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14話 天才ゲーマーのSKILL



ついに激突!(決着がつくなんて言ってない)


何かライダーの扱いが雑になっていることは先に謝っておきます。








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで!浦江竜介完全復活だ!!!!!!!!」

「別に誰も心配なんてしてませんって。」

「え!?そうなのか?」

「「「「「「はい。」」」」」」

「何で心配してねぇんだよ!」

「いや逆にそんだけ筋肉あって、なおかつ医者に大丈夫だって言われたんだったら心配する要素なんてないだろ。」

「俺も最初から異常はないって言ったしな。」

「でも本物の医者に診て貰えば違う判定が出るんじゃないかって........」

「いや馬鹿だろ。」

 

 

 

 

 

医療の知識には自信があるからほとんど断言させてもらったが、サウザーに負わされた怪我は痛みがダイレクトに伝わっただけで骨折するほどの怪我は負わないような装甲であるはずだ。実際、見たところでは骨折などしていなかったのだが。

 

 

 

 

 

「なぁ千歌。お前は心配してくれたよな!?」

「私は〜心配してた...........と思う。」

「何だよその間!」

「竜介先生の話は置いておいて、話を戻しましょ。」

「ああ——————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜介先生の雑音を聴界からシャットアウトし、代わって梨子の呼びかけに応じるように相槌を打つ。Aqoursの全員を集めての会議。その議題は読者の諸君であれば察することができるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

「ルビィ——————お前は知らない方がいいかもしれない。だから聞くかどうかはお前の自由だ。」

「—————いえ、大丈夫です。」

「そうか—————じゃあお前ら、覚悟して聞けよ?」

「「「「「「「「————————」」」」」」」」

 

 

 

 

 

俺の合図に全員が戦慄する。これから告げられる真実を固唾を飲みながら知りたがっている。—————知らなかった方が良い真実だってあるというのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「—————俺たちは仮面ライダーソーサラーという新しい仮面ライダーと交戦した。その変身者は何を隠そう現黒澤家当主 黒澤天青だ。」

「「「「「「!?!?!?!?」」」」」」

「お、お父さん?」

「そうだ。」

「そんな——————!」

「もう1つ、仮面ライダーサガ。その正体は小原家長男の小原魁だ。—————理事長の弟にあたるだろう。」

「それじゃあ—————!」

「ああ、俺の陰謀論はかなり信憑性が高くなってきてるってことだ—————ルビィ、もう一度だけ問う。本気で...........スクールアイドルをやり通す覚悟はあるか?」

「———————」

「もしやり通すという覚悟があるのなら、俺は絶対にお前を守り抜いて見せる。」

「————ここまで来て止めるなんてできない。」

「そうか............」

 

 

 

 

 

ルビィの強さを孕んだその目に俺はそれ相応の覚悟が十分にあると判定した。いや、人のやりたい事を止めるなんて言う事はどんな脅威を持ってしても不可能だろう。ただそれを突き通すにもそれ相応の覚悟が必要だ。——————つまりは、その強さをルビィから感じたということだ。

 

 

 

 

 

「じゃあ話を続けよう。」

「問題はあいつらの目的だ。—————サウザーはAqoursだけにとどまらず、スクールアイドル及びラブライブそのものを崩壊させようと企んでるはずだ。一方の黒澤家は今のところルビィをスクールアイドル活動から引き離そうとしているだけ.........だが、それだけじゃその二家が対立する理由にはならない。」

「理由は他にもある————ってことね。」

「ご名答だ、梨子。でもそれを考えればこの内浦を舞台にするのもまた不自然な話になってくる。—————要は、この内浦に大きな秘密があるとしか考えられないんだよ。」

「そっか...........そんな秘密あるようには思えないんだけどな〜」

 

 

 

 

 

千歌の意見は確かに同意できる部分もある。実際、内浦にそんなにこだわるものがあるのなら教えてくれと言いたいものである。でもそれが否定されてしまえば、彼らが内浦にこだわる訳が全て崩れ去ってもおかしくないからである。

 

 

 

 

 

「未だに水面下の戦いっていうのが幸いな事だな。ただ、戦いになった時は—————全てを破壊するほどに大きな戦いになる事だってあり得るかもしれない。」

「どんな奴と戦っても絶対に勝つ。そして俺たちの町を守り抜く。—————

それだけだ!」

「突っ込めば良いって話じゃないだろ。—————もう脳まで筋肉と化してるんじゃないんですか?」

「「「「「「「間違いない(断言)」」」」」」」

「何だよみんな揃って!」

「何はともあれ、内浦に住むAqoursのメンバーにはこの事実には目を通してくれ。もしもお前ら個人を襲うようなことになれば—————」

 

 

 

 

 

俺たち仮面ライダーが襲われる分にはどうにか対処できるが、サウザーや小原の後継ぎは特に何をするかわかったもんじゃない。特に奴らにとって憎くき黒澤家のルビィには、他の5人以上の警戒をしてもらわないといけないだろう。

ただ、他の5人がそうでないかと言われればそれもまた否である。

奴らの情報力がどれほどの物かは未知数、俺の嫌がることだって把握している可能性だって否定はできないのだ。だからこそルビィだけじゃなく、Aqoursメンバー全員に通達したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピリリピリリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライダーコールは静粛が訪れた部室に深く鳴り響いた..............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確かこの辺りに——————」

「才くん!あれ!」

「あれはバグスター———アランブラか...........」

 

 

 

 

やってきたのは、学校近くのみかん畑。みかんには申し訳ないがここは人通りが少ないから戦う者としては助かるものだ。

 

千歌の指差す方に、やっぱり怪人がいらっしゃった。その魔導士の如く頭巾や何より魔法の杖がそのバグスターだと確信付けていた。

 

 

 

 

 

「よし!お前ら!いくぜ!」

「「おう(!)」」

『待ちたまえ。』

「「「「「「「!?!?!?!?!?」」」」」」」」

 

 

 

 

 

変身しようと思った矢先に、俺たちの前に現れたのは——————皆予想できるであろうサウザーである。

 

その奥には小原魁—————その青年が蛇のように潜んでいた。

 

 

 

 

 

「サウザー————!」

「君たちの実力がどれほどかを知りたくてね—————是非手合わせ願おう。」

「今は怪人を倒すのが優先事項だ。お前に付き合ってるほど暇じゃないんだよ。」

「じゃあ、良い事を教えてあげよう。———————そのバグスターを発生させたのは私だ。」

「何だと!?」

「やっと戦う気になったか—————」

「テメェら...........!」

「サガーク!」

「「「!!!」」」

「危ねぇ.......!」

「竜介先生。クローズマグマは使わないでくださいよ。」

「あ?何でだ?」

「正直、何で先生が未完成のクローズマグマを使えたのか不思議でならないんですよ。どんな力が働いたかは知りませんけど、未完成品を使えるほどの力となれば俺の想定を遥かに超える力が秘められているかもしれません。だから—————」

「わかったよ—————」

 

 

 

 

 

魁の意思に呼応する様にサガークは、俺たちを攻撃する気で体当たりを喰らわせようとしてきた。そして今、それが腰に巻き付けられる。

 

俺たち3人とサウザーも腰にベルトを装着する。そして変身準備を開始する。竜介先生の使用アイテムはもちろんクローズドラゴン。

 

 

 

 

≪サウザンドライバー! ゼツメツ! EVOLUTION!≫

 

 

 

≪マイティアクションX!≫

 

 

 

≪ウェイクアップ! クローズドラゴン!≫

 

 

 

 

 

 

Aqoursのメンバー6人とアランブラが観客として観る中、ライダー5人は装甲装着準備を完了する。————————

 

 

 

 

 

≪Are you ready?≫

 

 

 

 

 

ビルドドライバーから流れる覚悟を問う音声。それは同時に全員の心の準備を問うものでもあるだろう。もちろん答えは——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「変身!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪マイティアクションX!≫

 

 

 

≪Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!≫

 

 

 

≪ヘンシン!≫

 

 

 

≪パーフェクトライズ!  When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born. ≫

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ Presented by “OHARA” ≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5人が装着を完了し、自社アピールを行ってから戦闘態勢に入る——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ガシャコンブレイカー! ガシャコンソード!≫

 

 

 

≪ビートクローザー!≫

 

 

 

≪サウザンドジャッカー!≫

 

 

 

 

 

それぞれの専用武器を召喚し、戦闘開始だ。バグスターはエグゼイドの敵という事で俺がバグスターを、サウザーとサガはクローズとクウガに任せた。これこそが適材適所という事だろう。

 

 

クローズVSサガはなかなかの勝負だ。身体能力では優っているクローズだが、サガはジャコーダーの職種によるトリッキーな攻撃はクローズのそれと良い勝負だ。おそらくはフルボトルが全ての鍵を握っているのだろうからこちらはあまり心配していない。

 

 

俺はアランブラの火炎魔法をガシャコンソードの火炎で相殺する。アランブラはタドルクエストのラスボスだ。ここでのソードとブレイカーの二刀流が良い選択である。

 

サウザンドジャッカーの斬撃を察知した俺は、ガシャコンブレイカーで受け止める。そこをクウガのパンチが勢いよくヒットする。だがサウザーはパンチによる埃を払うほどでしかなかったようだ。

 

 

 

 

 

「お前の相手は俺だ。」

「君ごときが—————か。全く、皮肉なものだな。スクールアイドルの頂点の1人である姉を持たなければ、こんなところで戦っていなかったかもしれないというのに。」

「姉ちゃんを——————悪く言うな!!!!!」

「虎太郎—————!」

 

 

 

 

 

俺も虎太郎が本気で怒るところは初めてだ。だが今のような言葉に腹が立たない奴はあまりいないのではないか。当然俺も今の言葉でサウザーのもともとなかった好感度のようなものがマイナスの奥底の世界へと堕ちていった。

クウガは怒りの攻撃を何度もサウザーにぶつけようとするが、サウザーの演算処理によってひょいひょいと攻撃が避けられてしまう。距離を詰め過ぎたことで——————

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ!≫

 

 

≪JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

マイティフォームのデータから放たれる必殺は等身大の古代文字そのもの。封印エネルギーを秘めたその攻撃はクウガには他のライダーよりこの上なく効いてしまう。

 

だが、調節を間違えたのか変身解除には至らなかったのだがそれでもしばらくは戦闘不能だろう。

 

 

 

 

 

 

 

傍観していた俺の少し空いた間をアランブラが見逃す筈もなく、容赦なく火炎魔法を放つ。ガシャコンソードで何とか防ごうとするものの、さすがに判断が遅すぎたがために攻撃は通ってしまう。

 

 

 

 

 

「熱っ!」

「このレベル70の火炎魔法がレベル2ごときの防御で防げるわけがなかろう!」

「やっぱり舐めプしすぎたかな—————ん?」

「まさか————レベル2がそんなスペックを出せるはず.........」

 

 

 

 

 

サウザーが零した言葉の意味。俺自身も何が起こっているかは把握できていなかった。だが実際に起こっていたのは、大幅なダメージの軽減・回復であった。あまり減っていなかったライダーゲージが一瞬で満タンになったのだ。——————それだけじゃない。ライダーに搭載されているスペックを割り出すメーターには、はっきりと写っていた。明らかにレベル2のスペックにしては高すぎるその数値が。

 

 

 

 

 

「さーて、幸運が呼び寄られた事だしフィニッシュといきますか!」

「おのれ————!」

 

 

 

 

 

≪ガシャット! ガシャット! キメワザ!≫

 

 

 

≪MIGHTY TADDLE CRITICAL FINISH!≫

 

 

 

 

ここで天才ゲーマーの手腕を見せる。まずはガシャコンブレイカーをハンマーモードにしてから天空に投げる。投げた先はと言うと赤のエナジーアイテム。それは————

 

 

 

 

 

≪マッスル化!≫

 

 

 

 

 

筋骨隆々となったハンマーが虚空に上がっている間にガシャコンソードでアランブラに冷凍攻撃を喰らわせる。—————そこでマジックは種明かし。ハンマーは見事にアランブラの頭部を直撃し、判定はGREAT。反動で落ちてきたブレイカーをソードモードに切り替えて—————

 

 

 

 

 

≪PERFECT!≫

 

 

 

 

 

二刀流によってバツ型に斬る。—————その神業ともいえるゴッドアクションはまさしく天賦の才能と呼ぶに相応しく、美しい技であった。

 

 

 

 

 

≪ゲームクリア!≫

 

 

 

 

 

陽気な音声は味方側にやる気を与えるが——————バグスターウィルスが消滅したと思っていた場所には、女性が横たわっていた。俺は心配の感情を抱いて近寄ろうとするが—————

 

 

 

 

 

 

「流石は天才ゲーマー!是非手合わせ願おう!」

「おい!待て!」

「父さんの邪魔はさせない!」

「ぐっ————虎太郎!」

「任せろ—————-!」

 

 

 

 

 

2人が加勢しようとするが、クローズはサガに止められてしまう。クウガはこちらに向かってくるが一撃までは追いつかない。サウザンドジャッカーによる一閃をガシャコンブレイカーで受け止める。——————-明らかに手応えがありる。それこそ強者という言葉が相応しいのではないか。受け止めた矢先に蹴りの気配を感知し、空いていたガシャコンソードで足を押し返す。

 

 

後退するサウザーにガシャコンブレイカーの3段強攻撃をお見舞いするが、ダメージはほとんどなかった。いくらスペックがレベル2の50倍くらいはあっても相手が100兆%であるが故、スペック差が大きすぎるのだろう。

 

 

 

 

 

「流石は天才ゲーマー—————ですが、私は君たちの100兆%だ。桁が違う。」

「今は勝ち目がないが————負けないことくらいはできるぜ?」

「何だと?」

「でも負けないだけじゃ面白くない—————格上相手にどう攻略するかがゲームの醍醐味だ。」

「実に面白い!さぁ本気でかかってきなさい!」

「お前ら!その女の人を連れて行ってくれ!」

「うん、わかった!」

「ハイパー大変身!」

 

 

 

 

 

≪ハイパームテキ! パッカーン! ムー!テー!キー! ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

 

 

ゴールデンソルジャーとはまた違う、黄金の仮面ライダー。だが俺の装甲こそ流星の如く本物の輝き。——————その2人のの黄金の戦士が今開戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自慢のスピードはサウザーの背後にすら、回ることができた。背後からの前蹴りはサウザーに気づかれずに当てることができた。あの2人ではまともに当てられなかったのに—————

 

 

一撃を喰らってからこちらを向いたサウザーは、負けじとサウザンドジャッカーで俺の腹部を突く。追い討ちをかけるように一振り、また一振りする。—————だがムテキゲーマーの前にあらゆる攻撃が無力と化すことは皆が知っていることだ。

それを踏まえての攻略法は吹き飛ばしぐらいしかそれがない。だがこんな攻撃ではノックバックすらも俺は感じられない。

 

 

俺は速度戦法に路線を変える。—————俺のスピード初期値は100mを0.128秒。光の粒子で全スペックを2倍できるが今はしない。

流石はサウザーで、初期値が改良の影響か途轍ないスピードにまで進化しつつある。そのスピードはムテキに対抗できるほどのスピードであった。

 

 

でもそれこそ最初だけであったのだ。——————俺には習得したある機能がある。そう、()()()()()()()()()()の速さおよび視点移動だ。

 

 

 

 

 

「何だと—————!」

「いくらサウザーの力でもこのスピードにはついて来られない!」

「調子に乗るな!」

 

 

 

 

 

≪ Progrise key confirmed. Ready to break.≫

 

 

 

≪サウザンドライズ!≫

 

 

 

 

 

ライトニングホーネットのキーをセットして、電撃を纏わせた必殺技を待機する。おそらくは高温高圧であろうそれは辺り始終に影響を与えるほどのもの。動き回る敵を止めるには最適なものだ。だが—————

 

 

 

 

 

「その攻撃を待ってたんだ!————虎太郎!突っ込め!」

「おう。」

「君も只では済まないぞ————!」

 

 

 

 

 

≪THOUSAND BREAK!≫

 

 

 

 

 

 

雷光の斬撃は俺ではなく、クウガに直撃———————『超変身!』

 

 

 

 

 

電撃——————それこそがクウガの強化形態そのものだったのだ。それを見抜いていた俺が虎太郎に伝えた作戦だ。超強力すぎる電気ショックはクウガを新たな姿へと変化させる。ベルトが金色のパーツを帯び、身体もまた赤い装甲に金色が縁取られる————————仮面ライダークウガライジングマイティフォーム。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前に.........スクールアイドルを悪く言う資格はない。」

「ほう—————電撃を自ら取り込んでパワーアップしたか.........面白い。」

「はっ!」

 

 

 

 

 

雷光の如くスピードは少しばかり仰天したサウザーの目を欺くほどのスピードであった。そして1メートル圏内に入ったところを、渾身の電撃パンチをサウザーに喰らわせる。

 

俺はサウザーのノックバック先に待機し、ガシャコンキースラッシャーの斬撃2段強攻撃で斬り裂き、その体を宙に浮かせる。

 

 

 

 

 

宙に浮いたサウザーの体を空高くジャンプしたクウガの雷神を纏った—————ライジングマイティキック

 

 

 

 

 

 

サウザーの体がサガの近くにまで吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど—————これがムテキの力.........興味深い。」

「違うな。これが天才ゲーマー伊口才の力だ!」

「魁、一旦退きましょう。」

「チッ——————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サウザーに苦戦を強いることで少しだけスカッとする俺であった——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「で?あの力は一体何なの?」

「いや〜俺にも何のことだかさっぱり.............」

「惚けないでよ。こっちはちょっと心配してるんだよ?」

「たとえ千歌がそういう風に心配してくれてても知らないものは知らないんだよ。」

「——————ムテキの副作用。」

「「「「「「「「え!?」」」」」」」」

 

 

 

 

 

虎太郎が発した『副作用』という言葉。ただこの場合、副作用という言葉はネガティヴな意味を持つことが多い。でも俺はその状況に似つかないような症状が現れているが———————

 

 

 

 

 

「副作用って—————やだなぁ、虎太郎くん。副作用は悪いことでしょ?才くんに起こってるのは明らかにいいことだよ。」

「何も副作用全てがデメリットなわけねぇだろ?」

「つまり、仮面ライダーの能力じゃなくて才君本人にもそんな能力が生まれてるってことずら?」

「おそらくはそういうことだ。」

 

 

 

 

 

俺自身に能力が付与されているのだとしたら、それは変身していない状態でもある程度は仮面ライダーの攻撃に生身で耐えられるっていうことになる。そうだとしたらこの上なく有利な条件で戦えることにもなる。

 

 

 

 

 

「試してみるか—————はっ!」

「痛っ!!!!金槌はないだろ!骨折したらどうするんだよ!」

「見ろ。さっきまで赤く腫れてたのに、数秒すればすぐに元に戻った。やっぱりムテキの副産物の影響に間違いない。——————いや、逆に才そのものにムテキ能力がエグゼイドの能力が由来するのかもしれない。」

「俺に—————か」

「何はともあれ、才君はどんなに金槌で殴っても回復するってことだよね?」

「バカ曜!フラグを立てるな!」

「私、才くんにとんでもなくいじめられてるんだけどな〜」

「あ、私も〜」

「おい千歌と梨子!金槌を持ってこっちに来るな!!!!!!!!」

「どうせ回復するんだから、ちょっとぐらい——————!」

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムテキだからって痛いのは痛いんだからやめてくれない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










今回のレベル2は50倍のレベル100ぐらいの力だと思ってください。

あと、この小説内のサウザーのスペックは公開されているサウザーの公式スペックの10倍です。——————100兆%じゃないんですね(煽り)


あとムテキの能力についての補足ですが、今のところスピードについて超高速の敵から攻撃を受けるとその相手のスピードと同等かそれ以上の速さに対応できるようになります。7話はそれが現れた瞬間です。






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15話 甘いのか厳しいのか



どうして次々と仮面ライダーが出てくるんだ————








 

 

 

 

 

 

 

「普通のサウザーの約10倍のスペックか............流石のムテキもこのスペックには易々と対抗できないな。」

「そんなの気合でなんとかなるだろ。」

「その程度の差なら苦労しませんよ。—————ここまでスペック差が大きければハザードレベルでどうこうなりませんからね。」

「なぁ。ハザードレベルってなんだっけ?」

「前に説明しましたけど、ビルドドライバーには感情の高ぶりによってスペックが変動することがあるんです。でも俺の解析では今まで会ってきた仮面ライダーは殆どが、ハザードレベルに似たようなものが搭載されているでしょう。当然俺にも。」

 

 

 

 

 

俺も驚いたのだが、古代の力ともいえるクウガにもそのようなものが搭載されていたことだ。ここから導けるのは、仮面ライダーは言及されていないだけで感情によってどこまでも強くなれるということである。

 

 

 

 

 

「で?俺のハザードレベルはどれくらいなんだ?」

「竜介先生のハザードレベルは今の状態で5です。そしてさっき俺が言ったクローズのスペックはあくまでハザードレベル3状態での初期値に過ぎません。つまりはレベルを上げることでドンドン強化できるんですよ。」

「なるほど—————」

 

 

「さて——————アップデート完了っと。」

「アップデート?」

「サウザーに対抗するための——————ですよ。」

 

 

 

 

 

 

ムテキは弱点が徐々に埋められていくように設計されているためか、改良するのに短期間で済んだ。調整を施すことでどこまでも強くなれるだろう。常に最強であり続ける——————これこそがムテキゲーマーの神髄なのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アークに........ですか?」

「ああ。」

「しかし、そこまで気にするような敵なのでしょうか?」

「魁、エグゼイドを決して侮るな—————彼は類稀なる天才ゲーマーだ。それを持ってさらに無敵状態。まさしく鬼に金棒。ダメージというタイムリミットを撤廃されるということは、どんなに時間を掛けても負担なく攻略できてしまえるということになる。」

「そこでアークにライダーシステムの強化を—————」

「いや、それはあまりに晩成的だ。アークの意思が関わっているだけあって下手をすれば半年はかかってしまうかも知れない。とりあえずはエグゼイドを封じる力を製作してもらおう..........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「こんなことしてるとまた遅刻するぞ。」

「才くんはどうせ走っても5分くらいで学校着くでしょ?」

「俺はお前らを気遣ってやってるのに——————」

「全く、この頃の才くんは純粋で可愛い子男の子だったのになぁ...........」

 

 

 

 

 

千歌と曜と梨子は始業30分前にも関わらず、昔のアルバムなんかを呑気に鑑賞しておられる。梨子は始業時刻を度々心配しているようだが、千歌に関してはほとんど気にせずにアルバムに見入っている。幼少期の記憶は転生の影響なのか、はたまたただ単に忘れているだけなのか記憶が少しばかり朧げになっている。ただ大まかな内容は覚えているので、そこまでの支障はない。問題は俺の記憶が朧げであるが故、幼少期の恥ずかしい写真が掘り起こされないかである。

 

 

 

 

 

「曜ちゃん見てよこれ!」

「わぁ〜!保育園か〜!懐かしい〜!」

「曜ちゃんも成長したね〜」

「才君も変わったけど面影はあるね〜」

「果南も今よりもっとお姉さんになった気がするよ————————ん?」

 

 

 

 

 

俺が目に止まったのは、1人の男の子。俺と同じくらいの背丈だが5人が写っている写真から何処となく俺たちの兄のような存在—————1つ歳が離れた大きなお兄さんのような感じ。だが名前が出てこない——————一体誰なのかがわからない。

 

 

 

 

 

「なぁ—————これ誰なんだ?」

「その子は—————覚えてないの?」

「いや..........ああ、名前だけどうも思い出せないんだよな........」

「—————深天 稜(さらあま りょう) この男の子の名前。」

「もしかしてこいつとも幼馴染————だよな?」

「うん。果南ちゃんと稜くんとはよく遊んだよね〜」

「でも最近会ってないんじゃないか?」

「それも忘れちゃったの?—————稜君はお父さんの仕事の都合で東京に引っ越してったんだよ?」

「そっか—————」

 

 

 

 

 

千歌と曜の言葉は俺の閉ざされていた記憶を解放していった。————深天稜という男の子のその記憶。俺、千歌、曜、果南—————5番目の幼馴染の記憶が俺の中に上書きされるように復活した。男友達と言うこともあって、今別れていることは名残惜しいことだと、時代遅れながら実感する。これもまた記憶が復活した影響なのだろうか——————

 

 

 

 

 

「いつか—————会えたらいいな。」

「よし!ラブライブで優勝して会いに行こうよ!」

「そうだね!そしたら稜君絶対喜んでくれるであります!!」

「ところで—————今何時か覚えてる?」

 

 

 

 

 

ご定期フラグ回収お疲れ様というのはこのことであろうか。梨子の呼びかけ通り、時計はもう始業時刻まで何分か刻みというところまで来てしまった。なんだかんだで梨子も呼びかけを忘れていたのか——————

 

 

 

 

 

「へ?—————わー!!!!!!!!!!!」

「もうこんな時間!」

「お前ら最終兵器使うぞ。乗れ!」

「え!?バイク!?」

「ごちゃごちゃ言ってると間にあわねぇ!急ぐぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

サイドカー付きのライダーバイクで内浦を爆走する。—————え?高校生がバイクに乗っても良いのかって?そんなこと気にしてたら仮面ライダーになんてなれないだろ?始業まで————————残り5分まで迫っているのでありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一時はどうなるかと思ったよ〜」

「2度と才君が運転してるバイクには一生乗りたくないわ。」

「オイ!俺の運転が下手みたいに言うんじゃねぇ!!」

 

 

 

 

 

あの後の状況を説明すると、サイドカーは2人乗りであったのであたふたしていた千歌と梨子に案外しっかりしていたようには俺の後ろに乗ってもらった。問題はここから。俺が仮面ライダーの時と同じくらいのスピードで爆走バイクするのに、カーブになっているところもなるべく直進で進もうとした。故にかなりギリギリチャンバラだったわけだ。最終的には浦の星の裏門を突き抜けて到着という形になった。

 

裏門を破壊したということは、当然ながらダイヤに大目玉を喰らったが鞠莉の仲裁(?)でなんとかスク活をやめさせられずに済んだのだ。

 

 

 

 

 

「取り敢えず怪我してないのとスク活継続を認められたことは不幸中の幸いずら。」

「うゆ。」

「これに懲りてバイクは禁止だな。」

「ちょっと待て!じゃあ仮面ライダーが颯爽と駆けつけられないじゃねぇか!?」

「カッコよさを求めた結果がこの有り様だろ?」

「ぐっ—————何も言えない.........」

「何も自分で乗る分にはいいけど千歌たちを乗せるなってことだな。」

「それこそ不幸中の幸いだ..........」

 

 

 

 

 

ただ普通に考えれば、マネージャーとして自分のしたことは明らかにリスクのある事だ。下手をすれば3人の誰かが怪我をしたかも知れない。そうなってしまえば、ラブライブ出場もより遠のいてしまう。だから今回の軽率な行動は本当に反省している———————何か、何処ぞの芸能人の謝罪会見みたいだな............

 

 

 

 

 

「ところで——————何で遅刻しそうになったんですか?」

「俺たちの小さい頃のアルバムを見入ってたら..........」

「つい............」

「あはは..........」

「いかにも千歌らしいわね。」

「そんなこと言ってる善子ちゃんも某動画サイトで生配信していたから遅刻したこともあったずら。」

「そのことを掘り起こさないで!!————それにバイクで爆走よりは酷くないでしょ?」

「いや俺たちは遅刻してないからな!?お前は思いっきり遅刻してるじゃねぇか!」

「いや五十歩百歩だろ—————そんな無益な話を部室でするんじゃねぇよ。」

 

 

 

 

 

虎太郎のクールな一喝が無益な争いを沈める。虎太郎の性格上、このような無利益な小競り合いはあまり好きではないのだろう。ただこれについては善子も俺も黒歴史のようなものとなっているので、互いにその争いをやめたという方が正解なのかも知れないが。

 

 

 

 

 

「才、そんなことよりお前みんなに言うことがあるんじゃねぇか?」

「ああ、そうだったよ虎太郎。—————みんな聞いてくれ。」

「何なに?」

「いい知らせだ。7月に沼津の夏祭りがあるだろ?それにAqoursとして出場することになった。」

「え!?」

「花火大会に?才君応募したの?」

「ああ、応募ってわけじゃないけどさ。実行委員会に俺と竜介先生でライブをさせてくれって頼みに行ったら町おこしのために是非開催してくれって返事が来たんだ。」

「わざわざありがとうございます!」

「そんな感謝されることじゃないって、ルビィ。俺たちののやるべきことをやっただけだよ。」

「まだ花火大会まで時間はあるから、作曲も間に合いそうね。」

「作詞も!」

「演出は俺と虎太郎に任せろ!」

「舞台設置はこのプロテインの貴公子に任せ上がれ!」

「プロテインの貴公子!?ネーミングセンス絶望的だろ。」

「はぁ!?んな訳ねぇだろ!」

「いや竜介先生。今のは総意でアウトです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑いにけり。———————平安の貴族ならこのように表現したであろうか。そんなの転生前では考えられなかった。でもこの世界に来て千歌に会えた。曜に会えた。梨子に会えた。花丸に会えた。ルビィに会えた。善子に会えた。竜介先生にも虎太郎にも会えた。それから—————————

 

 

もう転生なんて忘れた方がいいのかもしれない。俺はこんな世界を待ち望んでいたのかもしれない。実際に頭では考えていなくても、そんなものを。

 

 

 

俺はこの世界で生きてゆくよ。この生まれ直した命で俺たちにしかできない仮面ライダーの力で、この世界を楽しんでやる。それが望んだことなんだろ?————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーマジオウ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、千歌。お前はどう思う?」

「ん?なぁに?」

「高校とか勉強で忙しすぎてさ。今朝話してた稜のことを思い出してきてはいるんだけど—————もし会うとなった場合に、どんな反応すればいいのかなぁって。」

「なるほど—————確かに、長年会ってなかって久しぶりに会ったら何を話していいか分からなくなるよね.........」

「確かに..........そういえば、梨子ちゃんって東京に住んでたんだから何か稜君の情報とか知らないの?」

「何言ってるの千歌ちゃん、東京は1000万以上の人がいるのよ?その中からたった1人を見つけ出せなんて不可能よ。」

「そりゃそうか。気長に探すしかないのか———————」

「確か今日は意見交換デーだろ?千歌の家で降りなきゃな—————」

 

 

 

 

 

そんなことを呟いていれば、じきの間に十千万前に着いていた。ここで降りなければ、いつもの帰宅になってしまうので降りなければならない。

 

1週間に1回の意見交換デー。編音・演出・舞台セッティング・財務担当の俺、作詞担当の千歌、衣装担当の曜、作曲担当の梨子が意見合わせのための会合。

無論、それら担当が1人なわけではない。俺は虎太郎と、千歌は花丸と、曜はルビィと、梨子は—————いない................だと?

 

それぞれ2人組が中心となって活動をしている。そのリーダーがその4人というだけの話である。

 

 

 

—————-と言っても、最近は忙しくもないのでこの会合はマンネリズムに陥っているのではあるが............

 

 

 

 

 

「俺のプレイを見る前にお前らにはやるべきことがあるだろう?」

「いやゲームやってる人が言う言葉じゃないよね?」

「どちらかと言うと才君がその元凶を作ってるからね?」

「まぁいいか。どの道やることもほとんど無いしな。」

「才君、ダメージ喰らってる。」

「落ち着け、今ヘッドショットで倒したから大丈夫だ。」

「これで28キル——————もうすぐでギネス世界記録なんじゃない?」

「ギネスならもう取ってる。」

「え!?何でそんな重要なことを言ってないのよ!」

「別に53キルするぐらいわけなかったぜ?その程度のことをいちいち報告してられるかよ。」

「感覚が麻痺しちゃってるわね...........」

 

 

 

 

 

ワールドレコードならいろんなゲームで取った覚えがある——————が、そんなものは誇れるものじゃない。すでに俺の中ではゲームはただの趣味の一環だ。そしてゲームは競い合うものではなく、極めるものであると自負している。

 

 

 

 

 

「—————よし、ドン勝だ。」

「まただよ........これでもう25連続だよ?たまには才くんが負けてる姿を見てみたいよ.........」

「俺もま『失礼するぞ。』——————!!!!!!!!」

「あっ今日の宿泊受付は終了—————『黒澤天青!!』.............え!?」

 

 

 

 

 

黒澤天青———————その男は十千万の正面玄関から堂々と、チェックイン時刻はゆうに過ぎていると言うのに現れたのだ。その堂々と正面から現れるその心意気こそ武士道と言うべきであろう。だが、残念ながらその魂胆そのものは俺たちにとっては厄介でしかないのだが。

 

 

 

 

 

「お前...........一体何の用だ。」

「調べたらスクールアイドル部の首謀者はこの旅館の末っ娘だと聞いてな——————私が直々に注意にやってきたのだ。」

「ふざけるな———————千歌を........悪人だって言うのか?」

「悪党—————そうだな。少なくとも我らにとっては善人ではない。」

「ぐっ————『では.........あなた方も私にとっては悪人でしょう。』

「サウザー!!!」

「貴様—————小原の社長か。」

「こうして面と向かってお会いするのは初めてでしたね。オハラエンタープライズ社長、小原兆一郎です。」

「え!?何!?どういう状況!?」

「お前ら—————表出あがれ!!!!!」

 

 

 

 

 

状況がいまだに掴めていない千歌たちを尻目に、睨み合いを続ける2人のトップを俺はツインパンチで十千万の表へと追い出す。幸いにも志満さんも美渡さんも近くにはいない。早く帰ってもらわないと、余計な心配を与えてしまうだけだ。今日はそのトップの2人だけだったので、そのツインパンチの判断は正しいだろう。

 

 

 

 

 

「才君—————」

「曜、安心しろ。こいつらみたいな不束者には早めにご退場願う。」

「伊口とやら、今度はそうはいかないぞ。」

「エグゼイド—————君のデータを解析させてもらうよ。」

「君にはこの相手をしてもらおう——————」

「ラウズカード!?—————お前がアンデッドを操ってたのか!」

 

 

 

 

 

≪リモート! ナウ!≫

 

 

 

 

 

本来はラウズカードの能力であるはずのリモート。その力は何故か指輪へとその力を宿している。リモートの影響を受けたのは、スペードの3。ライオンアンデッドが封印されているもので、リモートの影響によりその存在は具現化されてしまう。

 

 

この勝負は1ー1ー2になる———————はずだったのだが.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺がお前らの相手をしてやる!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前は.................?」

「何故貴様がここにいる——————?」

「なるほど..........わざわざ東京からお出ましというわけか。」

「俺はお前らをぶっ潰す———————そのために力を手に入れた!」

 

 

 

 

 

藍色がかった黒髪にそれにふさわしいような服装——————その色だけで彼がどのような心の持ち主かがわからないでもない気がする。実際、深海のような冷徹さを持ち合わせるにはそれ相応の出来事がなければならない。そのような目は実際にどこか心の隙間が空いているように見えるものだ。

 

 

 

 

 

≪ゴーストドライバー!≫

 

 

 

 

 

紋章のようなものが浮かび上がり、ドライバーが展開される。紋章はまるで眼球のようなギョロっとしたもの。若干不気味さを覚えるような。

 

青年は眼球のような球の側面ボタンを押し、それを起動する。そしてそれを展開されたドライバーへ——————-

 

 

 

 

 

≪アーイ! バッチリミロー! バッチリミロー!≫

 

 

 

 

 

中腰になり、左手で開いていたゴーストドライバーを閉じる。すると目から飛び出たのはフード型の浮遊霊(ゴースト)

 

右手を憎しみを込めて握る。————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「変身。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ カイガン! スペクター! レディゴー!覚悟!ド・キ・ド・キ・ゴースト!≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その憎しみを、悲しみを、怒りを孕んだ表情を仮面に押し殺す。これこそが本来の仮面ライダーのあるべき姿——————仮面ライダースペクター。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の生き様、見せてやる!」

「なるほど——————そのライダーシステムをどこで手に入れたかは知らないが、君も仮面ライダーになったというわけですか...........」

「ガルルルル!」

 

 

 

 

 

変身したと思って見入っていたら、ライオンアンデッドはいつの間にかスペクターへと襲いかかっていた。

 

スペクターの戦闘スタイルを見学するチャンスと俺は高みの見物

 

スペクターはライオンアンデッドを一方的ともいえる戦いを仕掛けていく。ライオンの爪で切り裂こうとしても、それを邪魔だと言わんばかりにすぐさま払ってワンツーパンチ。さらに脾腹に喰らわす。

 

ライオン特有の衝撃波を武術由来の受け身で華麗にジャンプで躱し、その弾みで胴回し回転蹴りで数メートル先まで吹き飛ばす。

 

 

 

 

 

「これで終わりだ。」

 

 

 

 

 

≪ダイカイガン! スペクター! オメガドライブ!≫

 

 

 

 

 

レバーを引いて戻すことで、必殺技。——————藍色の眼をキックを纏わせアンデッドをぶっ飛ばす。

 

 

スペクターの通常スペックはそこまで高くない——————が、それらはあくまで平均的な人間が変身した場合の初期値であって、今朝言った通りスペックは感情や身体能力によって大きく変移するのだ。

 

 

アンデッドは撃破されてしまったので、黒澤天青は仕方なくラウズカードで再封印する。

 

 

 

 

 

「2年前の恨みは晴らさせてもらう。」

「全く—————調子が狂う。調子が狂えば、本調子は出せないので帰らせてもらう。」

「仮面ライダースペクター...........大変興味深い。また次の機会にその力を見せてくれ——————」

「帰るのかよ............」

「チッ—————」

 

 

 

 

 

≪オヤスミー≫

 

 

 

 

 

ゴーストドライバーは言葉通り休息に入ったのか、スペクターの腰から消滅する。同時にその装甲もシュッと消えてゆき、その憎しみに満ちた顔が俺の前に顕現する。

 

 

 

 

 

「お前————何者なんだ?」

「——————全てのライダーガシャットを俺に寄越せ。」

「は?—————断る以前にそれは無理だね。特にハイパームテキとマキシマムマイティX、マイティアクションXは俺そのものに由来する。」

「そうか..............なら——————!」

「千歌、曜、梨子。下がってろ!」

「千歌?曜?——————!じゃあお前は............!」

 

 

 

 

 

俺に殴りかかってきた謎の青年。俺は避けて反撃する暇もなかったので、そのまま受け身を取る。——————が、相手が本気を出せないのは分かったので蹴りを見せて後退させる。

 

 

 

 

 

「よせよ。お前、本気でガシャットを奪う気あるのか?」

「ガシャットは奪う。だが、ここは俺の故郷———————内浦だ。静かな海を荒ぶらせたくはない。」

「故郷だと?」

「ああ、俺がどんなに悲しもうと唯一平穏を保っていたこの内浦だ。」

「お前がそう思ってるんなら、尚更ガシャットを奪うのはデメリットだ。俺はスクールアイドルを—————このAqoursを仮面ライダーとして守っていく。その邪魔になるなら、誰にも容赦はしない!」

「この期に及んで正義のヒーローだと?スクールアイドルだと?Aqoursだと?夢を見るのも大概にしろ!」

「才、千歌、曜—————お前らは何も分かってない!」

「何でお前が俺や千歌の名前を知ってるんだ!?」

「お前は果南がどんな目に遭ったのか知っているのか!?!?」

「お前—————まさか、()!?」

「ああ、そうだ。」

「そんな—————」

「稜君が.........仮面ライダー?」

「千歌、中途半端な気持ちでスクールアイドルなどやるな。いや、たとえ中途半端でなくても必ずお前は痛い目に遭う。俺は—————」

「お前とはよく遊んだ。たくさん笑った。でも、夢を潰そうとするのなら俺はお前を許さない!!!」

お前らは甘い。そんな気持ちじゃスクールアイドルなんかできない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2年ぶりに再開したはずの幼馴染——————それは淡い幻想でしかなかったのだと突きつけられる。スクールアイドルにすら夢だと言い聞かせるその姿はまるで死神。夢も希望も存在しない死神そのものであった..............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






転生に関する設定がごちゃごちゃなので整理しておきます。

厳密に言うとオーマジオウが用意した器を才君が記憶ごと乗っ取ったと言う方が正解かもしれません。そして今回でこの世界の住人の持つ記憶がオーマジオウによって『僕呼びの才君から俺呼びの才君へと改変した』という後付け設定です。

この僕呼びの才君は今後のキーワードになるかもしれません..........






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16話 お前らは何も分かってない




徐々に雲行きが——————










 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「廃校〜!?!?!?!?」」」」」」

「何だよそれ!俺も聞いてねぇぞ!」

「そりゃ見解を発表しただけなんだから当たり前でしょうが。」

「でも何で?」

「千歌、普通に考えて人数が全校生徒で100人切ってるんだからわざわざそんなことのために経費を使うのはおかしい話だ————ってことだろ?」

「じゃあ私たちはどうなるの?」

「こんな場合、統廃合じゃない?」

「残念ながら統廃合じゃなくて、ガチの廃校らしい。—————つまりは高校編入試験を受け直さなきゃならないって話だ。」

「え〜!!!!私全然勉強してないよ〜!!!!!!!!」

「安心しろ、千歌。お前の場合、ほぼ100%高校中退という素晴らしい称号が授与されるはずだ。」

「それとんでもなくチカをdisってるよね?」

 

 

 

 

 

そもそもdisる以前の問題である。もうそんなことは俺の中で固定概念以上に成り立っている物理法則のようなものだ。まぁ、俺が教え込めば無理にでも入らせることもできる。それでも無理であれば最悪公式チートという名の裏口入学を使うしかないけど。

 

 

 

 

 

「でもさ!廃校ってことは学校が潰れることだよね!?学校のピンチってことだよね!?」

「千歌ちゃん?」

「まぁそうだけど.........」

「何だか心なしか嬉しそうにも見えるけど——————」

「だって!廃校だよ!?音ノ木坂と一緒だよ!!」

 

 

 

 

 

千歌は突発的にこの部室から飛び出て体育館扉から再び部室へと戻ってくる。一瞬ではあったが、俺の視点移動を超え、瞬間移動でもしたかのような動きを見せてくれた————————え?クロックアップなのか?

 

 

 

 

 

「これで舞台は整ったよ!!そして輝くの!あのμ'sのように!!!!!」

「そんな簡単にできると思ってるの?」

「それに廃校になって喜ぶのはいくら何でも不謹慎すぎるだろ。」

「仕方ない、虎太郎。コイツは頭のネジが数本飛んでるから仕方ない。仕方ない。仕方ないんだよ——————」

「あっ(察し)」

 

 

 

 

 

 

何を察したのかは分からないので、その話は一旦置いておこう。そこで興奮を冷めやった千歌が、皆にこのような提案をする。

 

 

 

 

 

「とにかく廃校の危機が迫っていると分かった以上、Aqoursはそれを阻止するために——————行動します!!!」

「ヨーソロー!スクールアイドルだもんね!」

「で、行動って一体何するの?」

「「「「「「「「「——————————」」」」」」」」」

「決まってないんじゃ、仕方ない。俺から提案してやる。——————PVを作れ。」

「なるほどPVか.........それなら全てを伝えられるかもしれないな。」

「そしてそれに向けてライブを行おう。」

「なるほど!」

「じゃあ、それに向けて今日から練習していきましょう!」

「了解であります!」

「————————それにしても、何で今になって廃校になったずら.........?」

「ルビィ、何か聞いてないか?」

「聞いてないけど..........何でルビィに聞くの?」

「お前ら知らないのか?—————まぁ、普通の高校生なら知らなくて当然か。」

「どういうこと?」

 

 

 

 

 

俺は自慢のスパコンを起動する。快適にゲームやサーフィンが出来るっていうのはイライラどころか快感すら感じられる。

 

 

 

 

 

「浦の星学院ってのはな、沼津にある学校法人が運営してるんだ。この法人は浦の星だけじゃなく、沼津の静真高校を中心とする様々な高校の運営してる。一応株式会社でそこの大株主が黒澤家って訳だ。」

「それなら統廃合でも何の問題もないんじゃない?」

「それを今調べた。——————やっぱりだ。小原エンタープライズがこの法人に対してTOB宣言してる。黒澤の持ってる株率は30%足らずだ。もし他の株主の株を買い上げたら、あっという間に経営権を買い取られる。」

「てぃーおーびー?何それ美味しいの?」

「お前高校の現代社会の話聞いてないだろ?株式公開買付の英語表記のイニシャルだ。」

「千歌ちゃんに分かり易く言うと、学校を乗っ取るってことよ。」

「なるほど〜」

「のんきに言ってる場合かよ。これではっきりしたぜ?サウザーはこの学校そのものを潰そうとしてる。統廃合じゃなく、廃校に固執してるんだよ。」

「でも何で———————」

「さぁ..........?」

「何でそんなに学校を潰したがるのかなぁ..........」

 

 

 

 

 

俺に心当たりがないわけでもない—————昨日の稜が言った、果南がどんな目に遭ったか。鞠莉と果南の関係性。ダイヤと鞠莉の関係性。そしてダイヤの言いかけた言葉。全てが丸く説明がつくものとするならば、これら全てが1つの因果で結びつかなければ説明がつかない。そして偶然にもこの4人に共通するキーワードが1つだけ存在する。

 

 

もしそれが正しかったとすれば、俺たちは彼よりもより権力というものに逆らっていることになる。それの意味するものは———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日の晩飯は何かな〜?」

「アンタの楽観思考には呆れ果てるよ..........」

「仕方ねぇだろ、俺たちにはスクールアイドルをサポートするしかやることがねぇんだから。」

「そのスクールアイドルをサポートするのが難しいって言ってるんでしょうが!!」

 

 

 

 

 

この状況の前提を説明した方がいいかもしれない。今現在、時刻は5月の日が沈むか沈まないかの時間帯と言って良いだろう。一通りの練習を終えて、Aqoursのメンバーは先に帰っていった。そして10分ほど後に俺たちサポート組が帰宅する—————のが、いつものスケジュールだ。

 

 

ところで竜介先生はこの3人の中でツッコミ担当に回ることはほぼない。俺と虎太郎がツッコミ役なのだが、俺はボケであることもしばしばある。その分虎太郎がいてくれることで俺もボケとツッコミを両立できるというゴールデンサイクルが成立している——————虎太郎のツッコミセンスはコミカルというよりは的確すぎて心が痛む時だってあるものだ。これに耐えうるのはやっぱりバカの竜介先生ぐらいしか俺の中では見当たらない。

 

 

 

 

 

「しっかし、随分日が長くなったな..........」

「そりゃ5月の中頃で暦の上じゃ夏だからな。」

「日が伸びたらその分人間が活動する—————てことは、人間が変身する怪人が多くなるってわけだ。」

「人間の変身は知性があって強いからな〜慎重に戦わないと足元を掬われる—————と言っても、その忠告を聞かない人も1人いるけど。」

「誰だよそれ。」

「自分で考えろよ。」

 

 

 

 

 

 

本人はそんな自覚ないだろうけど、残り2人は確実に知ってるから安心しなさい。いや本人以外はみんな知ってるだろうけど。

 

話を大きく変えるが、最近少しばかり気になっていることがある。小原魁のことだ。奴の言っていたアークなるものの正体。それは謎に包まれているどころか、それが何かすら掴めていない。意思という言葉から何らかの思念体のようなものか、はたまた人工知能のようなものなのか...........

 

彼もまた.............

 

だがここで、引き寄せの法則が働いてしまう—————

 

 

 

 

 

『見つけたぞ。』

「お前ら!」

「魁、サウザー————!」

「君たちの持つガシャットのデータとフルボトルを渡してもらおうか。」

「あ?渡すわけねぇだろ!」

「お前もか...........それを何に使うんだよ。」

「君には関係のない話だ—————その気がないのなら力ずくで奪うまで........」

『待て!————お前は俺が倒す!』

「稜!?」

「才、知り合いか?」

「いや千歌と曜と俺の幼馴染です—————何らかの理由で仮面ライダースペクターに変身してますが。」

「アイツも仮面ライダーか.........」

「全く、君も只では黙らない男というわけか............」

「お前が————お前さえいなければ..........!」

 

 

 

 

 

話がごちゃごちゃして誰が誰に話してるのかわからない——————くらいに俺たちを取り巻く環境は日に日に混沌を極めているということになる。

 

 

結局は戦わなくてはいけない。その想いは変わらないと証明するように、その場の6人は変身準備をする。

 

 

 

 

 

 

「ハイパー大変身!」

「「「「「変身!」」」」」

 

 

 

 

 

≪パッカーン! ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

 

 

 

≪Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!≫

 

 

 

 

 

≪ When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born. ≫

 

 

 

 

 

≪ヘンシン!≫

 

 

 

 

≪カイガン! スペクター! レディゴー 覚悟! ド・キ・ド・キゴースト!≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ガシャコンキースラッシャー!≫

 

 

 

≪サウザンドジャッカー!≫

 

 

 

≪ガンガンハンド!≫

 

 

 

 

 

スペクターの専用武器、ガンガンハンド。確かロッドフォームと鎌フォームと銃フォームを使い分けられたはずだ。中遠距離戦法を得意とするはずである。

 

 

 

 

 

「はっ!!」

「フン!」

 

 

 

 

 

スペクターはサガには目もくれず、サウザーに襲い掛かった。余程恨みがあるのだろうが、俺はそちらには参戦せずにサガと拳で語り合おうと思う。

 

 

 

 

 

「クローズ!クウガ!お前らはスペクターとサウザーを頼む!」

「おう!」

「いくぞサガ!」

「決着をつけるぞ!!」

 

 

 

 

 

ガシャコンキースラッシャーの先端でサガの体を突こうとするが、見事に避けられてしまう。だがこれは想定内。アックスモードに切り替えて、サガの胴体を捉えて斬り裂く。サガのジャコーダーによる触手攻撃は命中するものの、ムテキであるが故に無意味である。続いてガンモードでの射撃。エイムアシストが大きく効いているため、かなりの確率で当たっている。

 

ショートワープによってサガまで50cmというところまで近づいて、胸ぐらを掴む。そしてこう続けた。

 

 

 

 

 

「お前じゃ俺には勝てない!」

「黙れ!俺はお前を王の名にかけて!倒さねばならんのだ!!」

「王?—————冗談じゃない。父親に祭り上げられてるお前が真の王なわけがないだろ!」

「何だと!?それはアークが決めたことだ!」

「誰が決めたにせよ決められてる時点で王なんかじゃない—————いい加減目を覚ませ!」

「黙れ黙れ!」

「魁に余計なことを吹き込むな!」

「お前の相手は俺だ!」

「才の戦いに邪魔はさせない!」

 

 

 

 

 

慌ててこちらに向かって来るサウザーをスペクターが見逃すはずもなく、首根を掴まれて引き戻される。そのサウザーと交戦するのは、クウガドラゴンフォーム。スペクターはクローズに止められているということになった。

 

 

サウザーは即座に復帰したと同時に邪魔なクウガにサウザンドジャッカーをアークルにまで接触させる。

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ!≫

 

 

 

 

 

「ドラゴンフォームのデータを貸してもらうよ。」

「ぐっ—————」

「そうはさせるか!」

 

 

 

 

 

≪JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

ドラゴンフォームの特性、水のように動くをそのまま具現化したかのような水の如く刃が俺を襲おうとしていたが—————

 

 

 

 

 

≪スペシャルチューン! ヒッパレー! ヒッパレー!≫

 

 

≪ミリオンスラッシュ!≫

 

 

 

≪ダイカイガン! オメガスパーク!≫

 

 

 

 

 

消防車の力を秘めたフルボトルによる攻撃がジャッキングブレイクの刃を相殺する。さらにスペクターが放ったオメガドライブで逆にサウザーが必殺技を喰らってしまう。

 

 

さらにドラゴンフォームの怒りの突きが、サウザーの体を大きく吹き飛ばす。

 

 

サウザーからの攻撃が相殺されたことに安心した俺はサガへの揺さぶりを続ける。

 

 

 

 

 

「自分で決めたことをやってこその王だろ!」

「ふざけるなぁ!!!!」

「くっ!—————じゃあ、仕方ないな。」

 

 

 

 

 

≪ガシャット! ガシャット! ズ・キュ・キュ・キューン!≫

 

 

 

 

≪QUEST! COMBAT! CRITICAL FINISH!≫

 

 

 

 

ジャコーダーの触手をキースラッシャーで払ってから、ガンモードにして発射。爆炎ジェットミサイルの連撃である。照準はミサイルの場合、ほぼ100発100中だ。黄昏の空にロケット花火が打ち上がったかのような、そんな衝撃さが周り一帯に伝わる。

 

次の瞬間には、サガはおらず小原魁という人間がうつ伏せになっていた。

 

 

 

 

 

「おのれ—————!」

「—————()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「何?」

「何度も言わせんな。お前は自分が殺した奴の気持ちを考えたことがあるのかって聞いてるんだよ。」

「!!」

「調子に乗るのもいい加減にしろ!!!」

「!」

 

 

 

 

まるでベールに包まれた秘密を明かすことを必死で止めるかの如く、サウザーは俺に向かって来る。

 

俺はさっきと同じ必殺を冷凍バージョンでサウザーに喰らわせる——————が、それをサウザンドジャッカーで受け止め成分を抽出する。

 

 

 

 

 

「タドルクエストとジェットコンバットのデータを頂いた!」

「想定内だよ、バカ。」

「フン!」

 

 

 

 

 

 

タドルクエストの特性は炎と氷の両方を纏った剣で俺を切り裂こうとするが、ムテキにはそれが通じない。俺はサウザンドジャッカーを持ち上げ、腹に強めの横蹴りを喰らわせる。

 

 

 

 

 

「攻撃が————前より強いだと?」

「俺は弱点を徐々に克服していく—————戦闘終了時に次の戦いに向け、()()()()1()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()調整を自動で行われる。お前が俺に勝る点はもうない!」

「何だと—————!」

「よそ見をするな!!」

 

 

 

 

 

敵か味方か分からないが、スペクターとクローズの連携攻撃(?)がサウザーを襲うが流石にスペック差がありすぎて裏拳がクリーンヒットする。ただスペクターはその執念からか、その攻撃にカウンターにガンガンハンドの銃弾をお見舞いする。

 

サウザーの今の怒りは、余裕のあった時と比べればひどくはしたなく見えるくらいに怒り狂っていた。その怒りは何故かクローズに向く。サウザンドジャッカーを鞭のように振り回して痛めつけた暁には、クローズの変身解除とフルボトルを何本か落とすに至った。

 

そこでフルボトルとガシャットのデータ回収という目的を達成して満足したのか、フルボトルを回収しながら俺に話しかける。

 

 

 

 

 

「我がオハラエンタープライズが学校法人静駿の改革を公約にTOBを実行し、浦の星学院の廃校にする—————」

「やっぱりそれが狙いのTOBだったのか。」

「ええ—————君たちのような反乱因子をこれ以上生み出さないためにも、黒澤家の権力を落とすためにも、この地方を効率よく支配するためにも——————」

「支配するだと?」

「ああ、そうさ。()()理想郷が出来上がった瞬間、このこの地域の秩序を保つために...........君たちスクールアイドル部並びにその協力者及び関係者に強制労働を課す。」

「そんなこと認められるわけが—————!」

「認められるさ!内浦を開発するための参加した勇気あるボランティアとしての報道しか、メディアは行わないだろう——————スクールアイドルが生きようが死のうが世間はそんなことには目に止めない。むしろ感謝するだろう。」

「そうなった場合、エグゼイド。君の関係者はほとんどそうなるだろうと思っておいた方がいい。高校になど私が編入させない。一生奴隷としてこき使われるがいいさ——————」

「ふざけんな!!!!!」

「まぁ、せいぜい楽しみにしたまえ。そんな時代が来るのをね。」

「待てよ!!!!」

「ふざけんじゃねぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

逃してしまったという方が正解なのだろうか?少なくとも、逃すべきではなかっただろう。あわよくば、ここで倒してしまった方が——————

 

 

もし奴の言うことが本当になったとしたら...........普通に考えればそんなことはどんな企業もできないのだが、やつは世界的多業種企業の社長だ。何ができるか、俺でも未知数だ。実際、サウザンドライバーを改良するくらいなのだから、技術力は相当なのだろう。

 

俺の関係者となると、十千万や浦の星の生徒のほとんどが奴隷になるということになる。それだけは———————でも、それだけで逆にサウザーを倒す理由になるのか?

 

 

そんな思考を巡らせていれば、スペクターもとい稜が俺の胸ぐらを掴んでこう怒鳴り込んだ。

 

 

 

 

 

「オイ!何で逃したんだ!!!!アイツを倒さなきゃこの内浦のみんなはお終いだぞ!!!」

「でも————」

「お前のせいで千歌や曜、果南がどうなってもいいのか!?!?」

「そんなことにはさせない。」

「お前は何もわかってない!何も!!!だからそんなに甘ったれたことが言えるんだ!」

「お前は守るべきものの為に他人を犠牲にする覚悟はあるのか!!!!!」

「それは——————」

 

 

 

 

 

ここで、俺の胸ぐらを離した稜が最後にこう生意気に言い放った。

 

 

 

 

 

お前は甘い。考えも。闘う覚悟も。そんなのも分からないで仮面ライダーとして闘う資格など無い————————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稜——————その現実しか見ない。甘さなど枯れ果ててしまったその言葉は俺の心の潤いをひどく盗んで行ったのだった..........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死ね(ガチギレ)」

「いや唐突にそんなこと言うとかどんな神経してんだよ。」

「あんなに自分を否定されたら、キレすぎてmadになるに決まってるだろ。」

「でも、確かにアイツの言うことは一理あるよ。」

「だからと言って人の命を平気で奪っていい理由にはならないだろう?」

「まぁな——————」

「だから稜は間違ってないけど間違ってる。俺は命に優先順位なんてつけられるものか。」

「——————なぁ、才。もし俺が暴走したらお前はどうする?」

「え!?」

「いや—————クウガのライダーシステムには、進化の代わりに暴走の危険性だって多少なりとも孕んでる。もしそうなった場合はどうするのかと聞いている。」

「そうだな.........今の俺には決められないけど—————その時は全力(ムテキ)でお前を倒す。」

「そう........その粋だ。」

「でも、その時は絶対に助ける。俺は絶対に仲間を見捨てたりなんかしない。」

「そうか——————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命を怪人から救うのが仮面ライダーの役目。自分のエゴのために使うものじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






サウザンドジャッカーはフルボトルも、ガシャットも両方使える..........!


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17話 俺の覚悟はGREEDY




これは全部ハイパー無慈悲っていう奴の仕業なんだ。








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「内浦のいいところ?」

「そう!東京と違って外の人はこの町のこと知らないでしょ?だからまずはこの町のいいところを伝えなきゃって!」

「いきなりハードルがとてつもなく上がったような.........?」

「やめろ虎太郎。内浦はいいとこ無しとか遠回しに言ってんじゃねぇよ。」

「それを口に出す才君もどうかと思うんだけど...........」

 

 

 

 

 

 

内浦のいいところ———————単純に考えただけではすぐに思い浮かばないのが、ネックな所だ。そもそもそんなに早く思いついているならば、とっくに街が栄えてるって話だけどな。

 

 

 

 

 

「というわけで!一つよろしく!」

「よし————じゃあ、撮るぞ〜」

「あ!いや、ま、マルには無理ずら!いや、むり!」

「い!—————ピギッ!」

「ん?..........あれ?」

「えぇ(困惑).............」

 

 

 

 

 

花丸には拒否され、ルビィには逃げられる.............じゃあ、いったい誰がPVに映るんだ?————————うっ、なんか寒気が.........

 

 

 

 

 

「見える!———————あそこよ!」

「違います!!—————ピギィ!」

「おお!!!なんだかレベルアップしてる!」

「悪い方向になw」

「そんなこと言ってる場合!?!?」

 

 

 

 

 

梨子の言う通り、今俺たちにはあまり時間の猶予は与えられていない。それはスクールアイドル的な話でも安全面からでもだ。この内浦は俺たちから見て、明らかに超危険地帯だ。そんな中でスクールアイドル活動をすると言う行為自体自粛しなければならない。ただ危険に晒さないようにするための仮面ライダーの役目が俺たちにはあるんだ。

 

 

結局はルビィと花丸はカット役になることになった。出演は主に千歌が担当することになった。突拍子もない発想をする千歌がリーダーなAqoursのPVなのだから、普通に考えれば主演を務めるのは妥当だろう———————というより、裏を返せば普通怪獣ちかちー以外が主演を務めれば、特に個性の強い某一年生などが主演を務めてしまったら方向性が大きく変わってしまうような............

 

 

それはともあれ、まずは第1パートをご覧いただこう。

 

 

 

 

 

『どうですか!この雄大な富士山!』

 

 

 

 

 

内浦から見る富士は絶景である。そこに異論を唱えるのであれば、それはスイカをメロンと言い張るのと同じくらいに愚かなことだろう。—————なんか違う県の人を侮辱しているような.........

 

 

 

 

 

『それと!この綺麗な海!』

 

 

 

 

 

海——————Aqoursの名前はこの麗しき海から取ったと言っても、過言ではないのかもしれない。その鏡のように美しい女子高生を写す海はまさしくAqoursと言えるのではないだろうか?

 

 

 

 

 

『さらに!みかんがどっさり!』

 

 

 

 

 

温州みかんというものは非常に甘酸っぱくて美味しいものだ。そのまま食べてよし、調味料にしてよし、鑑賞にもよし。そんなみかんが学校の周りでたくさん取れるのだ。—————俺も昔から食ってるけど、千歌ほどみかんが好きな少女は俺は知らない。オレンジ色じゃなくてみかん色だと言い張るくらいだからな..............

 

 

 

 

 

『そして街には——————特に何もないです!』

「はいアウト」

「それ言っちゃダメ」

「通って行った干物屋のおじさんが泣いてるぞ..........」

「でもそれって沼津の店だから内浦には関係ないでしょ。」

「そうか.........」

「うーん、だったら...........」

 

 

 

 

 

俺たちは内浦の紹介を一旦終えて(もちろん『特に何もない』の部分はカットいたしました)次なる紹介を行う。その内容は———————

 

 

 

 

 

『バスでちょっと行くと、そこは大都会!お店もたーくさんあるよ!』

 

 

 

 

 

..........................ん?何かが違うような................

 

 

 

 

 

『そして......ちょっと..........!』

 

 

『自転車で........坂を越えると........伊豆長岡の、商店街が...........』

 

 

 

 

 

「全然ちょっとじゃない.............」

「沼津に行くのも500円以上かかるし............」

「いい加減にしてよ———————!」

「うーん、じゃあ.......」

 

 

 

 

 

『ククククククク............リトルデーモンの皆さん。堕天使ヨハネです。今日はこのヨハネが堕ちてきた地上を紹介してあげましょう。』

 

 

 

 

『まずこれが———————土!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいカット、みなさんお疲れ様でした〜」

「スルーするな!!」

「いや誰が好き好んでお前の堕天使した場所なんて見るんだよ!ただの盛り上がった土じゃねぇか!」

「でもやっぱり善子ちゃんはこうでないと!」

「ヨハネ!」

 

 

 

 

 

突然のワープに驚くだろうが、何を隠そうこの場所は喫茶店松月である。先ほどの堕天使の着地した土から俺たちはスルーしてから黙ってここまでやってきたのである。つまりは堕天使に効く技は『スルー』である。異論は認めない。

 

 

 

 

 

「うーん、根本的に考え直した方がいいかもな。」

「前半まではいいとして、後半からは沼津の街と伊豆長岡じゃねぇか!!それ内浦の魅力になってないからな!?」

「でも沼津市内浦じゃん。」

「そんなの言い始めたら、沼津の学校に通っていても同じだろ?」

 

 

 

 

 

内浦のスクールアイドルであって、沼津のスクールアイドルではない。おそらくは沼津にもスクールアイドルはいるだろう。それと被ってしまえば、Aqoursは唯一無二ではなくありふれたものになってしまうだろう。そんなことは絶対に避けなきゃいけない。

 

 

 

 

 

「ところで何で喫茶店なの?」

「梨子ちゃんがしいたけいるなら来ないって」

「行かないとは言ってないわ!ちゃんと繋いでおいてって言ってるだけ!」

「いや、でも。」

「ここら辺だと家の中では放し飼いの人の方が多いかも。」

「そんな..........」

『ワン!』

「またまた.........」

『ワワン!』

「え!?」

 

 

 

 

 

梨子は嫌な予感を感じたのか、数秒硬直する。確かに後ろにいるのは梨子の嫌いな犬———————わたあめだ。でも、しいたけとは違ってわたあめはまだ子犬である。そんなに怖いものなのか............?

 

 

 

 

 

「わぁ〜!」

「ひぃ!」

「こんなに小さいのに!?」

「大きさは関係ないの.........その牙!そんなので噛まれたら.........シッ!」

「お前は犬を狼かケルベロスかなんかと勘違いしてんのか!?」

「噛まないよ————ねー!わたちゃん?」

「あ、危ないわよ!そんなに顔近づけたら!」

「そうだ!わたちゃんで慣れるといいよ!」

「————————!!」

 

 

 

 

 

千歌が近づけたわたあめは、嬉しそうに梨子の鼻を舐める。犬は何故梨子に惹かれるのか............おそらくは、怖がっているのを喜んでいると勘違いしているというのが生物学的な理由かもしれないな。

 

理由はともあれ、恐怖の限界が来てしまった梨子は松月にある唯一のトイレにその身を隠す。

 

 

 

 

 

「梨子ちゃーん!」

「話は聞いてるから早く進めて!」

「しょうがないな.............才くん、編集できた?」

「ああ.......一応パパッと編集したけども——————そもそもの原材が悪すぎて使い物にならないっての。」

「じゃあ、賑わいのある沼津の街を——————」

「もうサムネ詐欺だろ。」

「何でわかったの!?」

「この3ヶ月くらいで、お前の行動パターンはもう熟知した。」

「それだけ虎太郎を呆れさせてるってことだな!」

「ええ〜!!!」

「ん?———————うわっ!終バス来た!」

「俺は歩いてでもギリギリ帰れるからいいかな。」

「じゃあ、俺は先に帰らせてもらう。」

「おう。」

「フフフ.........ではまた!」

「ヨーシコー!」

「—————!!」

「このメンバーってなかなかないのかもな.........」

 

 

 

 

 

ようよしコンビはあるかもだが、そこにクール男子の虎太郎が入ることで異彩の組み合わせだ。そういった組み合わせも今後やっていかないとグループの親交が深まらないかもな。

 

 

ルビィと花丸のコンビも急な用事なのか、帰ってしまう。

 

 

 

 

 

「意外と難しいんだな〜良いところを伝えるのって。」

「住めば都。住んでみないとわからないところもあるだろうし。」

「うん、でも学校がなくなったらこんな毎日もなくなっちゃうんだろうなぁ............」

「ああ——————それがさ...........」

 

 

 

 

 

果たして言うべきだろうか?———————最悪の結末を言ったところで千歌たちにプレッシャーをかけてしまうことになってしまうのではないか?かと言って、突如絶望に突き落とされるのも不憫な話だ...........

 

確かに千歌の言う通り、こんな毎日がなくなるどころか待っているのは地獄だろう。学校にとどまらず、内浦という街そのものがなくなってしまう。そして——————

 

 

 

 

 

「ん?才くん何か言った?」

「いや、何でもない。」

「そっか.............スクールアイドル頑張らなきゃな。」

「今更?」

「だよね————でも、今気がついた。無くなっちゃダメなんだって。私、この学校好きなんだ........」

「—————俺も浦の星(内浦)が好きだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『——————こと黒澤ルビィがお送りしました!』

 

 

 

 

「どうでしょうか............?」

「ZZZZZZZZZZ———————はっ!」

「「「「「「「ガクッ」」」」」」」

「おい!寝るなよ!」

「本気なのに!ちゃんと見てください!」

「本気で?それでこの『テイタラク』デスか?」

「(イラッ)」

「テイタラク?」

「それは流石にひどいんじゃ........」

「そうです!これを作るのにどれほど大変だったか—————」

 

 

 

 

 

ドン!

 

 

 

 

 

努力の量と結果は比例しません!大切なのはこのタウンやスクールのことを理解してるかどうかデース!!!!」

 

 

「(イライラ)」

 

 

 

 

 

確かに鞠莉の言う通り、俺たちはまだこの学校やこの町の魅力が何なのかわかっていないだろう。それは沼津の街や伊豆長岡の街を写そうとしていた時点で、明白なことである。だが———————

 

 

 

 

 

「それはつまり——————」

「私たちがこの学校のことや内浦のことをよく知らないってことですよね?」

「じゃあ、アンタはその魅力を知ってるんだよな?」

「少なくともアナタたちよりは。——————聞きたいですか?」

「(イライライラ)」

「お断りしま」

 

 

 

 

 

バキッ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

「オイ才、やめろ。」

「あんまり調子に乗らないでくれよ——————」

「ワーオ............」

「お前———————本当に才だよな?」

「才くん——————()()()()()....................」

 

 

 

 

 

俺の顔はどうなっているだろうか?普通なら憤怒に満ちた表情———————だろうが明らかにそれとは違う顔。俺の前世の記憶なのかわからないが、これだけは残ってしまったのだろう———————なんとも言えない、無の表情。無の感情。虚無の感情。怒りが湧き上がったら、または複雑に交差したら、かなりの確率でこんな表情になってしまうのだろう。

 

 

 

 

 

「動画をバカにするのは構わない。俺たちが魅力について知らないことはよくわかった。だけどな...............スクールアイドルっていう夢を邪魔する奴は絶対に許さない!!」

「オイ!才!落ち着け!———————才?」

「そうですわ!—————理事長室で暴動なんて前代未聞ですわよ!!」

 

 

 

 

 

理事長室の机をいとも簡単に割る——————その行為で騒音が伝わり、ダイヤが。そんな行為ができるのは俺くらいだと思って心配の表情で駆けつける竜介先生と。だが、竜介先生は俺のその異変に気付いていたようだ...............

 

 

 

 

 

「俺は至って冷静ですよ——————なぁ、お前が小原家の人間である以上俺はお前を疑わずにはいられないんだよ。」

「—————————私だって.............私だって!私だって私だって私だって私だって!諦めなかったら!あんなことがなかったら!今あなたたち側になっていてもおかしくなかったのに!!!」

「はぁ!?」

「あんなことさえ!!」

「!!!」

 

 

 

 

 

バリン!!!

 

 

 

 

 

突如、窓が破壊される。現れたものは俺と共にもう一度破壊ガラスを破壊する。浦の星の裏庭へとそのステージを変えてしまうのだった。

 

 

 

 

 

「痛てて———————」

「才!——————お前.........よくも鞠莉を!!!」

「稜君!!」

「あの人は—————?」

「ああ、善子ちゃんと花丸ちゃんは知らなかったかもしれないね。あの人深天稜君—————千歌ちゃんや才君の幼馴染よ。」

「リョウ!?」

「貴方——————本当に稜さんですの!?」

 

 

 

 

 

普通は窓ガラスを破る飛び蹴りが思いっきりヒットして無事なやつがおかしいと思うが、生憎俺は体内構造がおかしいので数秒で全快まで至った。したがって、今の重要な話は聞けていた———————ここで鞠莉とダイヤと果南と、稜に接点があることが確定した。

 

 

 

 

 

「才!答えは出たのか?他人を犠牲にしてでも仮面ライダーになるのか!それともやめるのか!」

「答え?———————笑わせんじゃねぇよ。俺は悪を倒す———————そしてこの町とAqoursを守る。」

「お前———————その顔...........!」

「お前と今日ここで決着をつける。」

「望む所だ!!」

 

 

 

 

 

≪アーイ! バッチリミロー! バッチリミロー!≫

 

 

 

 

≪ハイパームテキ!≫

 

 

 

 

 

俺の背後に現れるは『ハイパームテキ』というゲームのキャラクター。一方で稜の背後に現れるのは、フード型の亡霊(スペクター)。このゲームエリアを展開した時点で、自分の完全勝利は決まっている。

 

 

 

 

 

「変身!」

 

 

「ハイパー大変身。」

 

 

 

 

 

≪パッカーン! ムー!テー!キー!≫

 

 

 

 

 

≪カイガン! スペクター! レディゴー!覚悟!ド・キ・ド・キゴースト!≫

 

 

 

 

 

 

≪ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

 

 

無敵の装甲が流星となって俺の身に纏わりついて、変身完了。一方は、フードをかぶって変身完了。———————————そうこれは、幼馴染の何年か越しの喧嘩なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな........才さんが——————!」

「リョウ...............仮面ライダーに...........!」

 

 

 

 

 

鞠莉とダイヤに変身を見せるのは、これが初めてだったかもしれない。Aqours以外の人を巻き込みたくなかったのだが虚無の表情(デスドルドー)を見せている俺の前では、何しろダイヤも鞠莉も立派な関係者なのだからそんなことは厭わなかった。

 

 

 

 

 

「お前の運命は俺が変えてやる。」

「——————!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

単純なパンチ——————普通はひょいと避けるのであろうが、あえて避けない。相手の攻撃を全部受けて勝ってやる。

 

 

その次の、さらに次の拳も胸板で受け止める。ここで異変に気付いたかのようにスペクターが硬直する。その隙を狙ってましたと言わんばかりに同じく胸板に右ストレートを喰らわせてから、屋上までジャンプしてスペクターの体をその地面に押さえつける。その衝撃は自分のパンチ力が上がった分を考慮して察するに500t以上は下らないだろう。

 

 

 

 

 

「みんな!屋上へ!」

「おう!」

「ちょっと!皆さん!」

「———————」

 

 

 

 

 

屋上から一瞬だけそんな声が聞こえた。おそらくは千歌が提言者なんだろう。でもこの戦いに他の2人を巻き込むつもりはない。————————これはスペクターと俺との戦いなんだ。

 

 

俺はスペクターを押さえつけから解放して、放り投げる。スペクターは次なる攻撃としてガンガンハンドの銃モードにして連射する。だがそんな攻撃がムテキに通じるはずもない。俺はガンガンハンドを手で払い、再び斜め方向からのパンチを胸板に喰らわせる。

 

 

ロッドモードにして中距離戦法を取ろうと、ロッドを振り下ろすが全くもって意味がない。俺はガンガンハンドがうざったらしくなったからということで、それをスペクターから引き剥がし、自分の武器としてスペクターにロッドを振りかざす。そこから散った火花はすぐそこまで来ている完全勝利を祝福してくれているかのようだったが、今の俺にはそんなことは関係ない。

 

 

俺が使えば、武器の威力は10倍——————だが、調整が入ったことでその威力は100倍になりつつある。

 

 

スペクターを突くことで距離を再び突き放し、その間にガンガンハンドを再びスペクターの元へ返してあげる。このくらいのハンデがなかったら、面白みもないだろう。

 

 

 

 

 

「お前じゃ俺には勝てない——————」

「黙れ!」

「まぁ、お前のことだから口で言ってもわからないと思ったよ。」

 

 

 

 

 

次なる手はフォームチェンジのようだ。————————そう、ゴーストのライダーシステムには英雄アイコンを使うことで強化できたはずだ。どうやって集めたかは知らないが、おそらくはその2年間の間で集めたのだろう。

 

 

 

 

 

≪アーイ! バッチリミロー!≫

 

 

 

≪カイガン! ツタンカーメン! ピラミッドは三角!王家の資格!≫

 

 

 

 

 

ガンガンハンドは鎌へと変化し、俺に斬りつける——————————鎌を受け止め、そのまま攻撃の連打を喰らわせる。

 

 

ノックバックをダメージと共に受けたスペクターは再びこちらに向かってくる。振り下ろした鎌をパンチで跳ね除けて、カウンターパンチ。そして—————パンチ、パンチ、キック。

 

 

重たい3連撃がスペクターに決まる———————

 

 

 

 

 

 

「お前で試してやる——————俺の新しいキメワザ。」

「!!!」

 

 

 

 

 

俺の新たなゲーム——————デュアルガシャットなるまさしく2倍のガシャットこそ、俺の新たなゲームだ。

 

 

 

 

 

≪ノックアウトファイター! キメワザ!≫

 

 

 

 

 

————これは変身する機能を抜いたガシャットギアデュアル。ムテキのままゲームを楽しむために作ったそれである。

 

 

 

 

 

≪ダイカイガン! ツタンカーメン! オメガファング!≫

 

 

 

 

≪KNOCK OUT CRITICAL SMASH!≫

 

 

 

 

 

必殺には必殺と対抗するつもりなのだろうが———————あえて心を折ってやる。

 

 

ガンガンハンドの鎌モードは特殊な粒子のコーティングがされており、地球上のほとんどの物質を切断できるそうだ。だが、ムテキにはそんな概念は通用しない———————絶対的に。

 

 

 

 

「てァァァァァ!!!!」

「はっ!」

 

 

 

 

 

放たれた斬撃は見事命中———————したのは俺の裏拳。その斬撃はどこか遠く彼方へと吹き飛んでしまい、同時に超光速のスピードでスペクターまで20cmと迫るまで近づき———————その右ストレートを正面から思いっきり喰らわせる。

 

 

 

 

 

≪K.O!≫

 

 

 

 

 

 

その判定は的確であり、スペクターの装甲はスッと消えていった。

 

 

 

 

 

「なぁ、もう終わりにしないか?お前は稜——————俺の幼馴染だ。そして内浦を守るっていうことは俺たちと目的は共通してる。」

「——————目的が同じだと!?ふざけるな!!!俺は2年前に地獄を見た!!地獄を這いずり回ってようやくこの場所が守れるんだ!!それがパッと出のお前が守るだと!?冗談も大概にしろ!!」

「今俺に負けたのは明らかな俺とお前の差だ。地獄を這いずり回っていようが、実力がなかったら意味がない。」

「ぐっ———————————!!!」

「オイ!」

 

 

 

 

 

きつく言いすぎたかもしれないが、これでいい。これに懲りてバトルの邪魔はしないで欲しいのだが————————

 

 

 

 

 

「才くん————————」

「千歌、大丈夫。心配するな。」

「でもあの時————————あの表情.............」

「だから大丈夫だって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこからできたのかわからない————————虚無の表情。

 

 

 

明らかにこの世界で生まれるはずのないそれそのもの。

 

 

 

 

それは怒りから生まれる威圧なのか...........それとも.........?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






ノックアウトファイターとパーフェクトパズルは必殺技用なので変身音声はカットしております。




まさか転生前の後遺症があったとは(すっとぼけ)............





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18話 内浦の魅力


「前回の、ラブライブ!サンシャイン!!」
「内浦を紹介するためにこの町のPVを撮ろうとするAqoursの皆さん。」
「だけど内浦の魅力がわからず悪戦苦闘———————」
「それを理事長の鞠莉に見せた所、煽られる始末........」
「その煽りを受けた才さんは激怒したところを仮面ライダースペクターこと深天稜さんが突撃する。」
「虚無の表情を持っていた才はスペクターをコテンパンにするのでありました。」
「まさかあんな表情がこの世界にあったなんて——————」
「表情豊かなお前とは違ってな。」
「μ'sメンバーの弟というだけで言い返せないのは何故でしょうか...........?」







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「—————————何か嫌な気分にさせたな。悪い。」

「ううん。人間だから、怒るのは当たり前よ。」

「でもあの表情は———————」

「ルビィちゃんやめるずら。」

「話は変わるがあの時————————千歌は何って言おうとしてたんだ?」

「あの時?」

「俺が机を割った時に何か言いかけてたよな?」

「ああ———————」

 

 

 

 

 

 

あの場で俺のやったことは明らかにするべきではなかったことだ。だからこそ、千歌ならどんな答えが出てくるのかが知りたい。みんな以上に輝くことを目標としているコイツならどんな回答をするだろうかと。

 

 

 

 

 

「聞きたくない———————そう言おうとしたんだ。」

「何で聞こうとしなかったの?」

「何か————————聞いちゃダメな気がしたから。」

「何意地張ろうとしてんのよ。」

「意地じゃないよ!それって大切なことだもん。自分で気付けなきゃ、PV作る資格ないよ———————————」

 

 

 

 

 

さすがは千歌————————-と言うべきであろうか、俺とは全く違う。むしろ正反対の意見を唱えている。そう、こいつはやっぱりどこまで行っても輝きを求めることを忘れない。そんな奴が最終的に輝くのだろう。

 

 

 

 

 

「そうかもな———————」

「ヨーソロー!じゃあ今日は千歌ちゃん家で作戦会議だ!」

「!?!?」

「喫茶店だってタダじゃないんだから、梨子ちゃんもがんばルビィして!」

「てか喫茶店代は全部俺持ちなんだし、そこら辺は考えてくれよ!」

「いや親の七光りならぬ祖父の七光りの才君なんだからそこは大丈夫でしょ?」

「お金が湧いて出てくるわけじゃねぇんだよ...........」

「クスッ——————ふふふ!」

 

 

 

 

 

千歌の笑顔でようやく安心したようで、肩にのしかかっていたものがスッと取れた気がした。そう、何も変わっていない。千歌の無邪気に輝きを求める姿も、曜の陽気な性格も——————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう——————————————何も変わって...............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?お前はどれだけ俺に負担をかければ気が済むんだ?」

「いや〜ホントお前には感謝してるよ虎太郎。お前の調整能力に関しては俺以上だ!それだけは明白も明白だ!」

「全く、半狂乱状態のダイヤさんを抑えて謝り倒すのは心理的負担が大きすぎる。あの稜とかいうお前の幼馴染のこともあってか余計に——————だ。」

「そうか———————やっぱりアイツは...........」

「竜介先生もアイツを追ったんだけど、もう手遅れだったよ。鞠莉にお前の事を謝ってくれたのも竜介先生だ。あの人がいなかったら、お前どうなってもおかしくなかったんだぞ。」

「そっか.............ホント悪かったよ。」

「ところで.............梨子は何で入ってこないんだ?」

「どうせしいたけだろ?大丈夫だ、今はしいたけ居ねぇから。」

「本当に?」

「そうだよな?千歌!」

「(ゴソゴソ)」

「「「「「「ん?」」」」」

 

 

 

 

 

俺と曜以外はみんな疑惑の目を向けるであろうその膨らみ。この時点で察しのつく方もいるだろうが、今は梨子をこちら側に引き寄せるために黙っていてくれたまえ。

 

 

 

 

 

「それよりもPVだよ。どーすんの?」

「確かに何も思いついてないずら................」

「取り敢えず、俺たち演出側からするとライブをするのは確定でいいだろう。問題はその話題。その話題によって作詞作曲、編曲も大きく変わってくる。」

「うーん、内浦の魅力って何だろう?」

「少なくとも—————————観光とか名産品とかそういう表向きのものじゃない。経済的なものじゃないっていうのは明らかだな。」

「経済的じゃない?」

「要は、みかんとかみとしーとか干物とかそんなものじゃないって事だな。」

「それを抜いたら何もなくなりませんか?」

「多分、それがわからなかったらスクールアイドルやる資格ねぇって事だろ?」

「うーん..................なかなか奥深いなぁ。」

『あら!いらっしゃい!』

「志満さん!」

 

 

 

 

 

ベストタイミングというべきなのか、俺たちが話している最中に志満さんは一服の清涼剤としてお茶を持ってきてくれた。別にどうという事の無いお茶ではあるが、行き詰まっていた俺たちにとっては砂漠の中のオアシスとも言えるだろう。

 

 

そしてここでようやく梨子が千歌の部屋へとマスを進める。

 

 

 

 

「みんなで相談?」

「はい———————」

「いいけど、明日はみんな早いんだからあんまり遅くなっちゃダメよ?」

「「「「「「「はーい!!!!!」」」」」」」

「明日、朝早いの?」

「さぁ............何かあったか?」

「海開きだよ!」

「え!?千歌ちゃん!?——————————じゃあ............!」

 

 

 

 

 

 

梨子の察する顔————————そう、後ろにいるのは..................『しいたけ』その犬であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梨子の顔こそ———————「終わった............」という言葉を体現したかのようなものであった..............www

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーの話題を避けてたから言ってなかったけど、まさか新しいアイテムがもう完成してるなんてな........」

「ああ、どさくさに紛れて使ってるけど、いいデータは取れたよ。」

「パズルゲームと格闘ゲームか..........」

「ああ、『パーフェクトパズル』と『ノックアウトファイター』——————俺が最近ハマってるゲームをこのガシャットギアデュアルのゲームに組み込んだ。でもまだパーフェクトパズルを試してないから、そこに不具合がないか試してみないとな。」

 

 

 

 

 

あの時わざわざこれをスペクター戦で使ったのは、相手が手の内を見せたからこちらも対抗心で————————というのが主な理由である。

 

 

 

 

 

「そういえば竜介先生は?」

「竜介先生ならプロテイン飲んで、夜のランニングに行ってる。」

「そっか————————クローズマグマ、未完成品が何で使えたんだろうか............」

「クローズマグマって、あのレイダーを倒したフォームだよな?」

「そう。竜介先生の場合、感情の振れ幅で俺たちよりもより強大な力を生み出す。だからこそ何が起こるかわからない。」

「でもこのままのフォームだったら、サウザーやソーサラーに勝てないんじゃないか?」

「そうだな———————使うしかないのか..........いざとなったら全力で止める。」

「ところで明日は海開きだろ?今日は早く寝ないとな.............」

「ああ——————————ここでコールが鳴らなければ............」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピリリピリリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フラグ回収お疲れ様w」

「怪人か............それかサウザーかソーサラーか........」

「とにかく行こう。」

「ああ——————————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オイ!アンタ何やってんだ!!」

「人類は滅亡せよ!!!!」

「才、あっちにも怪人が。」

「どうなってんだよ...............」

 

 

 

 

 

俺が見つけたのは、レイドライザーを使って変身しているレイダー。人間が変身しているのだろうが、明らかに意思を持っていながらその意思をだれかに支配されているように思う。

 

一方で虎太郎が見つけたのは機械生命体———————ロイミュード。仮面ライダードライブの敵である。俺たちが見つけたのは、どうやら029の進化態のアイアンロイミュードという名前だそうだ。いずれにせよ、今回初めての敵という事で油断は禁物だ...........

 

 

 

 

 

「虎太郎、行くぞ!」

「ああ。」

『待ちたまえ。』

「サウザー——————!」

「またお前か............」

「エグゼイド、君の強さは危険だ。社長命令で廃棄処分にする!」

「俺にムテキの力がある限りそれはできない。」

「本当にそうかな————————?」

「才、アイツは企んでるぞ———————気をつけたほうがいい。」

『お前らの好きにはさせん!』

「黒澤天青!」

「小原————————ここで決着をつけるぞ。」

「それはどうかな?」

 

 

 

 

 

ここで皆の痺れが切れたのか、戦闘準備を開始する。

 

 

 

 

 

≪ゼツメツ! EVOLUTION! BREAK HORN!≫

 

 

 

 

≪ハイパームテキ!≫

 

 

 

≪シャバドゥビ タッチ ヘンシーン!≫

 

 

 

 

 

「「「「変身!!!!!」」」」

 

 

 

 

≪チェンジ! ナウ!≫

 

 

 

 

 

≪パーフェクトライズ! THOUSER is born. Presented by “OHARA”≫

 

 

 

 

 

≪パッカーン! ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷静になってから考えてみると、クウガの角を金と見るならばここにいる仮面ライダーは全て金色と言うことができる———————金とは本来最強の者に与えられる物だ。すなわち、ここで金色を名乗れるのはただ1人である。それができるのはただ1人——————————俺だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ガシャコンキースラッシャー!≫

 

 

 

 

 

≪サウザンドジャッカー!≫

 

 

 

 

 

「さて——————どう攻略するか............」

「虎太郎、お前はソーサラーをどうにかしてくれ。俺はサウザーとレイダーとロイミュードをどうにかする——————!」

「了解———————」

 

 

 

 

 

 

キースラッシャー片手にまずは本来の目的であるレイダーとロイミュードを倒してから。そのあとは後で考えよう。

 

 

キースラッシャーのアックス部分が火花を立ててバトルレイダーを斬り裂く。流石はOHARAクオリティーというべきか、ダメージ値が思ったほど好調ではない。

 

 

連携攻撃かは知らないが、後退したレイダーの後ろからやってくるアイアンロイミュード。アックスを振り下ろすが、こちらもアイアンという名に恥ない硬度を誇っている。斬撃が止まってしまったので、致し方なくその機械の体を拒絶するように思いっきり蹴り飛ばす。

 

 

 

 

 

 

一方のクウガは————————俺の初めて見る姿に変身していた。仮面ライダークウガ ライジングタイタンフォーム。

 

 

 

このフォーム見たことがあるといえば、あるのだがあのライトニングホーネットの電撃を受けてからのライジングフォームでは見たことがなかった。その力からなのか、以前はタイタンフォームで苦戦していたソーサラーと互角以上に戦えている。

 

 

クウガの振り下ろす剣の威力は電撃によりさらに強大なものと化している。さらには刃が長くなったことでソーサラーの持つ薙刀とのリーチも取れるようになっている。

 

 

 

 

 

「なるほど———————少しは強くなったか.........」

「ああ、お前を倒せるくらいにはな。」

「たわけ。貴様のような若造などまだまだ私のもとには及ばん!」

「それはどうかな?」

 

 

 

 

 

≪サンダー! ナウ!≫

 

 

 

 

 

薙刀に雷を纏わせ対抗するソーサラー。だが、これで互角なわけがない。ライジングタイタンの力の本質はカラミティタイタンの電斬撃ではなく、それをも軽々と振ることができるその強大なパワーと防御力である。

 

 

その証拠にソーサラーの攻撃は当たっているのに、一向に致命傷を負っていないのがその証拠だ。それを踏まえて攻撃力が大して変わらないのであれば、クウガに有利な状況となる。

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ! JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

「余所見するな!」

「おっと.........あまりに退屈すぎて他のところ解説してたよ。」

「フン!」

 

 

 

 

 

フレイミングタイガーの技———————爆炎が俺に襲いかかってくる。人間の本能上、どうしても受け身をとってしまうがムテキなので全く効果がない。

 

 

お返しにキースラッシャーのガンモードの銃撃をお見舞いする。キースラッシャーなどのガシャコンウェポンはムテキが強くなるにつれてどんどん強化される。このような何気ない一撃ですらも必殺級のダメージにもなる。裏を返せば、それを受けても大して効いていないサウザーの硬度もなかなか素晴らしい物である。

 

 

 

 

 

「このままやってても埒が明かないな—————」

「そうだ!——————これがムテキの弱点!耐久値が高ければ、いずれ君も疲弊する。そのうちに仲間が潰されれば君は詰む。」

「そっか———————よし!新しい力を試してやる。」

「何だと?」

 

 

 

 

 

≪パーフェクトパズル!≫

 

 

 

 

 

ガシャットギアデュアルを左に回す。前回見せたノックアウトファイター。その力はあくまで半分の力だ。この力は残り半分————————あちらが攻撃と揶揄するならば、こちらは特攻といったほうが正解かもしれない。

 

 

デュアルガシャットを自分の右足側つけたガシャットギアホルダーにセットする—————————

 

 

 

 

 

「パーフェクトパズル——————?」

「お前も知ってると思うが、このガシャットは現実に発売されているパーフェクトパズルを元ネタに作った物だ。ゲーム内容は——————ゲームエリア内の物質を自由に操って戦うパズルゲームだ。それは........エナジーアイテムですら例外じゃない。」

「ほう............」

「じゃあ、今から見せてやろう———————」

 

 

 

 

 

俺の手に従うように、エナジーアイテムが空中に浮かび上がる。そこからはパズルゲームと同じ容量でコンボを決める。——————————今日のコンボは..............これだ!

 

 

 

 

 

≪鋼鉄化!≫

 

 

 

 

 

ガシャコンキースラッシャーにそれを付与する。そしてさらに——————!

 

 

 

 

 

≪混乱! 挑発!≫

 

 

 

 

 

バトルレイダーには混乱をサウザーには挑発のエナジーアイテムを付与する。

予想通り、混乱状態に陥ったバトルレイダーは挑発をしているサウザーを攻撃し始める。

 

 

残されたアイアンロイミュードを鋼鉄の戦斧の三段強攻撃で斬り裂く。鋼鉄と化したその戦斧から繰り出される斬撃は下手な必殺技の10倍は威力のある優れものだ。

 

 

次は———————と思っていたが、ロイミュードは悪あがきのように周り一帯を重加速する。俺とサウザーその影響を受けなかったが............

 

 

 

 

 

≪ハイスピード! ナウ!≫

 

 

 

 

 

ソーサラーはウィザードリングの能力によって重加速を克服する。そこが勝負の分かれ目かのように、ソーサラーは薙刀でクウガを攻撃連打。重加速を克服できなければ、いくら装甲が硬くても攻撃が与えられないので意味がない。

 

 

だが———————エナジーアイテムはそれすらも克服する!

 

 

 

 

 

≪高速化!≫

 

 

 

 

 

パーフェクトパズルの力でクウガにエナジーアイテムを与える。与えられたクウガは、我を取り戻したかのようにソーサラーと交戦する。

 

 

 

 

 

 

≪ガシャット! キメワザ!≫

 

 

 

 

 

ガシャコンブレイカーとキースラッシャーを二刀流で対応する———————本来はガシャコンブレイカーのみの必殺ではあるが、二刀流にすることで両方の必殺になる。

 

 

 

 

 

≪MIGHTY CRITICAL FINISH!≫

 

 

 

 

 

ガシャコンブレイカーを怯んでいるロイミュードに投げつける。それは見事その機械のコア部分に命中し、そのコアを抉ろうとする。そこにトドメのキースラッシャーのガンによるビームを喰らわせる。ガシャコンブレイカーがそのビームの導電線のような役割を果たした。

 

 

ロイミュードの体はその一撃によりトドメを刺された——————

 

 

 

 

 

「調子に乗るな!!!」

「???!?!?!?!?」

「社長命令に背く者は廃棄だ!!」

「そのテクノロジーを寄越せ!!

「何!——————ぐっ」

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ!≫

 

 

 

 

 

交戦中のクウガのデータをジャックするサウザー。その隙を狙っていたソーサラーをキックで蹴飛ばす。やはり重たい装甲を持っていてもその注射器が痛いのは変わらないようだ。

 

 

 

 

 

≪JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

タイタンフォームの強力なパワーを纏ったサウザンドジャッカーをバトルレイダーに振り下ろし、その装甲を一瞬で溶かす。その力は凄まじく、周囲の地面に亀裂を入れるほどであった。

 

 

レイダーに変身していたのは、メガネをかけた男。その衝撃の影響なのかはたまたバトルレイダーの変身の影響なのか気を失っている。

 

 

 

 

 

「まさかそんな力を身につけているとは——————」

「俺がいる限り、お前はスクールアイドルは潰せない。内浦を潰せない。」

「何だと!?貴様............内浦を潰すつもりか!?」

「内浦の話になれば戦いをもやめるとは............愚かな話だ。」

 

 

 

 

 

負けを悟ったのか、それとも俺を精神的に揺さぶりに来てるのかわからないがもう戦うことはなさそうだ。計画を——————少しでも計画を引き出さなければ................その装甲の奥に隠された真実を..............

 

 

 

 

 

「内浦は.........俺が守る!お前なんかが潰していい町じゃない!!!」

「ほう.........では『この町の魅力はなんだ?』という問いに君は答えられるのか?」

「それは———————」

「こんな限界集落を有効活用しない手はない...........君もそう思わないか?」

「ふざけるな!—————この町は私の町だ!そんなことは絶対に許さん!」

「それを決めるのは我々ではありません。ですが、いずれ私が全て正しいと証明されることでしょう..........」

「勝手に盛り上がってるが、2つだけはっきりさせておく。内浦は俺たち仮面ライダーが守る。そして内浦はみんなの物だ。誰かが独占する物じゃない!」

「全く———————」

「貴様の考えは甘い.............」

「オイ!」

 

 

 

 

 

≪Full bottle comfirmed ready to break≫

 

 

 

≪HACKING BREAK!≫

 

 

 

≪テレポート! ナウ!≫

 

 

 

 

 

サウザーは、奪ったフルボトル———————おそらくライトフルボトルの発光が俺たちの目を眩ませる............してやられたと思ったが最後、それは現実のものとなった。

 

 

 

 

 

「目的を聞くことができたけど..........肝心の内容が聞き出せなかったな。」

「どうせあの社長のことだ。計画なんかいうはずもない。」

「でも黒澤天青に目的は無さそうだな..........」

「ああ、アイツの目的はあくまで内浦における黒澤家の地位を維持しておきたいが為に戦ってるわけだ。」

「アイツ1人くらいなら俺1人でも———————」

「油断は禁物だ。正直、アイツの力は魔法の種類に依存する傾向にある。裏を返せば、種類が豊富になればその分強くなる。」

「そうか............」

「ここに居ても仕方ない。帰るか.............」

「そうだな、明日は早いしな.........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一抹の不安を抱えつつも、明日を目指して進むしかないのだ。俺たちに明日を迎えないという選択肢はないのだ———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれほど真実が残酷だったとしても...........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい!!!梨子ちゃーん!!!」

「おはヨーソロー!!!」

「よっ、梨子。」

「おはよう。」

「梨子ちゃんの分の掃除道具もあるよ。」

「みんなでやれば早く終わる!—————さぁやろう!」

「とか言って、才君はサボりたいだけでしょ!?」

「間違いないな。」

「心を見透かしあがった............!」

 

 

 

 

 

いやしかし、ただサボろうとしていたわけではない。俺は町民1番乗りでこの場所にやってきたわけだ。その理由はただ一つ—————————不審人物及び怪人を取り締まるためだ。すなわちそのサボりは合法とされる。当たり前だよなぁ?

 

 

 

 

 

「若い者がいると助かるねぇ〜!!!!」

「筋肉には自信があるんだ!」

「じゃあこれも頼むよ!!」

「おう!ドンと来あがれ!!」

「竜介先生も張り切ってるな〜」

「この町ってこんなに人がいたんだ———————」

「うん!学校の先生や生徒も志満ねぇや美渡ねぇも内浦のほぼ全員が来てると思うよ!!」

「毎年こんな感じ?」

「ああ——————多分そうだな。」

「————————これなんじゃないかな............?学校のこの町の良いところって———————!」

 

 

 

 

 

そういうことなのか——————!つまりはこの町の一体性、暖かい善意の心みんなの............!

 

 

これは俺たち地元の人間じゃ気付けなかった。この町を守ろうとしていた本当の意味————————この町の善意そのもの。考えてみれば、俺の戦いだした理由。Aqoursの守護者として、町の守護者として戦おうとした理由。全てが人間の善意から————————!

 

 

 

 

 

 

「そうだ!!!」

 

 

 

 

 

 

千歌は何か良案を思いついたのか、みんなに注目されるような皆より1段高い場所へと向かう—————————階段をドタドタと上がる音にみんなが察知し始める。そして皆が千歌に注目が集まった時に————————

 

 

 

 

 

『皆さん!』

 

 

 

 

 

——————次に声を発したのは千歌ではなく、サウザー。アイツ何しに来たんだ..........?

 

 

 

 

 

 

「皆さん、この地域の学校浦の星学院にスクールアイドル部Aqoursというグループが誕生したのはご存知な方も多いと思われます。スクールアイドルのライブによる経済的かつ勉学的問題が発生しているのは、最近の社会問題と化しています!!」

 

 

 

 

 

やめろ!——————と叫ぶ前には体が既に動いていた。俺はもちろん、虎太郎もだ。サウザー目掛けて一直線だったが、幸いにも前方だけは確認できた。前方にもサウザーを目の敵にしている男————————深天稜その男がこちらに走ってきていた。

 

 

誰が走って来るなんて関係ない。今はサウザーを——————————だが、ここで三下の護衛がサウザーが立つ台の下を取り囲み、俺たちから守ろうとする。流石にここで暴動を起こすわけには...........しかし..........!

 

 

 

 

 

「Aqoursというスクールアイドルがこの内浦にどれほどの損害をもたらしたかを知っておりますか?彼らのライブは内浦——————いや、沼津の1日の産業の3分の1を失わせた!それがラブライブが産業に与える破壊行為そのものだ!!!今こそ!NEW内浦をこの海開きから!始めようではありませんか!!」

「小原素晴らしい!」

「小原は違うなぁ!!!」

「流石!小原!!!」

 

 

 

 

 

 

小原——————いやこれは明らかにサウザーを称えるものだ。その証拠に、ここに果南とダイヤで来ていた鞠莉は表情を曇らせていることがその証拠である。俺はその瞬間に、これは違う。謀り者がいる!と心の中で叫んだが、そんな根拠もない主張をしても足場が悪くなるだけだ。

 

 

この場にはおそらく、黒澤天青がいるはずだ。もしその2人の戦いが始まってしまったら.............クソっ!

 

 

 

 

 

「才。」

「ッ!竜介先生!俺たちどうすれば.........!?」

「まぁ見てろ!」

「え?——————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あの!!皆さん!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌の号令にサウザーに集まっていた注目が一気にこちらに向く——————スクールアイドルの株をとことんまで下げられて、今更何を............

 

 

 

 

 

 

「私たち!浦の星学院スクールアイドル————————Aqoursです!!私たちは!学校を廃校にさせないために!ここに生徒を集めるために!皆さんに協力してほしいことがあります!」

「皆さんこの娘はs」

「みんなの力で!善意で!学校を救いましょう!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

うおおおおおおおおおお!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漁師の男どもが賛同の雄叫びを上げる。女どもが賛同の微笑みでその勇気を返す。

 

 

 

 

 

「彼女が——————高海千歌............」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







文章がいつもより酷いのはここだけの話———————サウザーの空気読めなさには作者でも笑ってしまいました!






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19話 善意のLANDSCAPE




まず初めにこの作品が取る視点は大体は才君視点か第三者視点になりますが、たまに別キャラ視点に変わるかもしれません。


そして今回はファーストライブ時同様に歌詞を書きます。


余談ですが、サウザーの奪ったフルボトルはUFO、海賊、スマホ、ライト、ロボの5つです。

さらに後付け設定ですが、竜介先生は実は志満さんの2歳年下。美渡さんの2歳年上という設定です。顔見知りです。

そして竜介先生は4回ほど教員試験に落ちて5回目でこの浦の星をたまたま見つけたという設定です。








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時は遡る—————————

 

 

 

 

ちょうど竜介がランニング中のこと。すなわち才たちがサウザーと交戦中の時の話。サウザーは竜介もといクローズにも刺客を送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前——————小原.......魁だったか?」

「ああ。クローズ、お前を倒させてもらう。」

「そいつはお断りだぜ!」

「まぁ..........黙って倒されてくれるわけないか.........」

「(ん?才からメールだ——————)」

 

 

 

 

 

竜介は音は鳴らないものの、バイブレーションでその便りの存在を気付く。その内容を相手に気づかれない程度にチラリと覗き見する。この瞬間に隙を見せるような動作を見せた暁には最悪、自分の命が喰われてしまう。だからこそ慎重に————————頰が緩んだ。

 

 

 

 

 

「(了解———————!)」

「魁、お前は—————何がしたいんだ?」

「どういうことだ?」

「お前を王様だって言ったのはそのアークっていう奴なんだろ?そうだとして、そんな奴の命令通りに動いていて良いのかって言ってるんだ。」

「アークの意思は絶対だ!!」

他人に決められた夢は他人の夢だ。お前の夢じゃない!そんなの王様じゃない!!」

「黙れ!!」

 

 

 

 

 

竜介に言われた言葉に図星を当てられたように怒る魁。互いに変身アイテムを取り出して戦闘準備を始める。竜介はビルドドライバーを腰に当てがうと、自動展開され、腰に巻き付けられる。もちろんそれはサガも同じ。

 

 

 

 

 

≪ボトルバーン! クローズマグマ!≫

 

 

 

 

 

クローズマグマナックル———————そのメールこそ、竜介にそれを使うことを許可する文言が書かれていたのだろう。才もなぜ使用できたかは未知数であるが、それ故に強力であるから許可した。明日早く寝なければならない竜介たちには持ってこいだ。

 

 

ビルドドライバーにドラゴンマグマフルボトルを差し込んだナックルをセットし、そのレバーを回す。

 

 

 

 

 

≪Are you ready?≫

 

 

 

 

 

『準備は完了しているか?』その旨を問う。これはただ単に準備を言っているわけではない。何かのために戦う準備はできているかを問うものでもある———————!

 

 

 

 

 

「「変身(!)」」

 

 

 

 

 

≪極熱筋肉! クローズマグマ! アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!≫

 

 

 

 

 

 

≪ヘンシン!≫

 

 

 

 

 

極熱の装甲とは対照的な優雅なシャンデリアのような装甲のサガ。視点を変えればどちらも美しい。

 

 

先制攻撃はサガであった。何かで塗り固めたように作られた自分の存在意義、夢。それを崩された時に人間というものは怒るか絶望するかの2択しかない。傾向ではあるが、プライドの高い者が取る選択というのは前者の方が圧倒的に多い。

 

 

ジャコーダーの触手1つ1つがかなりのトン数を秘めている。ファンガイア然り、グロンギなど民族的な怪人ならこの怖さが身に染みてわかっているのかもしれない。

 

 

だが、クローズマグマには通じない。クローズはその場に立ったままジャコーダーの触手を受け続ける。もちろんムテキではないので、多少のダメージは喰らっているものの、マグマアーマーが致命ダメージを拒絶する。

 

 

むしろ、その高温高圧によりジャコーダーの方が傷ついているように思う。

 

 

 

 

 

「ちょこちょこやってんじゃねぇ!!!」

「!!!」

 

 

 

 

ジャコーダーによる中距離攻撃を突破して、リーチを縮める。クローズマグマの力は遠距離ではなく近距離で発揮されるものだ。

 

 

極熱を孕んだ一撃がサガの腹部にヒット。続いて顔にワンツーパンチ。さらに、ミドルキックをその腹に喰らわせる。猛烈すぎる連続猛攻撃にバランスを保てずについに倒れ込んでしまう。

 

 

 

 

 

「ぐっ——————」

「お前じゃ俺には勝てねぇ。他人に決められた夢を持つお前が、俺に勝てるはずがねぇ。」

「五月蝿い!!」

 

 

 

 

 

≪ウェイクアップ!≫

 

 

 

 

 

奇怪な言葉とともに放たれる必殺技———————この必殺は今までで処刑できなかった奴はいないのだろう。でも奴はもう処刑人ですらない。

 

 

クローズは自身の体を貫こうとしていたジャコーダービュートの先端を受け止める。普通なら貫かれてお終いなのだが———————

 

 

さらに鞭のように長くなっていたことから、クローズはその鞭で持ち主であるサガを振り回して、空中に打ち上げる。それをチャンスと見たクローズは——————

 

 

 

 

 

≪Ready go!≫

 

 

 

≪ボルケニックフィニッシュ!≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極熱必殺技————————そう呼ぶにふさわしいライダーキックがサガの体にクリティカルヒットする。エグゼイドのライダーシステムならば、間違いなくPERFECTと判定するであろう。 

 

 

 

サガの装甲が再び、元々の装着者自身へと姿を変える。

 

 

 

 

 

「なぜ..........なぜ俺は勝てないんだ!?」

「何度も言わせるな。お前は自分で王様になるって決めてないからだ。」

「王になると決めたとして!何になるんだ!」

「お前は決められたことしかやってない。だから自分で行動しろ!サウザーの命令で行動するな!」

「自分でやったところで結果は同じだ!!」

「——————じゃあ、試してみるか?」

「何?」

「明日、海開きがある。そこでお前らはスクールアイドルの評価を徹底的に落としてみろ。」

「誰がお前の命令なんか.......」

「じゃあ、お前の結果は同じってことの証拠にはならねぇ。そして——————あいつらスクールアイドルは自分で動いてる。自分で行動する力ほど強い力はない。」

「———————いいだろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして———————その結果は、サウザーの意見は内浦の皆に振り向きもしなかった。そればかりかスクールアイドルAqoursのリーダー——————高海千歌の要望に応えたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高海千歌———————!」

「..........................」

「とんだ恥をかかせてくれたな.........!この私に刃向かうことがどういうことが教えて差し上げよう———————魁、今こそAqoursおよびエグゼイドを封じるアイテムをアークに製作させる。」

「しかし———————」

「何だ?私に意見でもあるのか?」

「いえ—————」

「当たり前だ。私の意見こそが絶対。そもそも君の意見など聞いていない..............」

「はい—————」

「君が王であれば、私は皇帝(サウザー)だ。皇帝に逆らえる王など存在しない—————!」

 

 

 

 

兆一郎はサウザンドジャッカーを魁に渡す。そして魁は内浦を一望できるベランダまで出る——————

 

 

 

 

 

「キバット!」

「俺に何か用か?—————魁。」

「これをアークに—————————!」

「なるほど............俺を使い走りになるのも気に喰わんが、俺もまたアークに生み出された者—————いいだろう。その要求承った。」

 

 

 

 

 

キバット————正確にはキバットII世と言った方がよいか。サウザンドジャッカーは魁の手元から離れ、キバットII世へとその持ち主を変えていく。

 

 

そして飛び去ってゆく——————どこに有るかもわからない。アークの意思の根元。その事実(データ)を携えた闇がこの内浦に蠢く———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?竜介先生は知ってたんですか!?」

「元はと言えば俺も内浦出身だ。内浦の魅力くらい知ってるよ。」

「じゃあ何で教えてくれなかったんですか!?」

「千歌も言ってただろ?自分たちで気づけなかったらスクールアイドルやる資格ねぇって。」

「俺たちだけに教えてくれればよかったじゃないですか!!」

「そんなもんじゃねぇ———————内浦の魅力ってのは人に教えるようなものじゃない。」

「——————何だろう、妙に納得できるな..........」

 

 

 

 

 

俺たちが竜介先生のそれを聞いて納得できる理由はただ一つ。俺たちが魅力に気づいたから————————この一点に限る。そして何より、その魅力というのは言葉に形容させることができないようなものだということだ。俺も善意という言葉で片付けているが、正確なものはわからない。というより著せば、その価値というものが大きく値下がりしてしまうような貴重な存在。

 

 

 

 

 

「それに——————アイツにも分からせてやりたかったんだ。」

「アイツ?誰のことですか?」

「いや——————別に。」

「ま、いっか。それより!問題はどんな景色を創るかですよ!!」

「それはお前の仕事だろ?」

「ちょっとぐらいアイデアくれたっていいじゃないですか!オイ虎太郎!お前もちょっとは焦れよ!!」

「焦ったって仕方ないだろ?気長に考えるしか。」

「そうだけど...........うーん——————」

 

 

 

 

 

内浦の魅力はわかったところでそれをどう表現するかだ。先ほども言った通り、言葉で著すのが困難であるのにどうやってそれを実物に表現すればいいかの話だ。この状況を端的に表すならば、スローガンが頭の中では浮かんでいるのにそれを文字にできていない運動会のようだと表現できる。

 

 

 

 

 

「善意ね............善意とは、相手にとって喜ばしい事を行う...........喜ばしい事をされたら相手は..........?」

「あたたかい気持ちになる。」

「え?」

「だから、相手に喜ばしい事をされたら俺たちって心がパァっとなるだろ?それがあたたかい気持ちになるって事だよ。」

「なるほど———————あたたかい..............輝き.............!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

そう、ここで俺の脳に稲妻が走る。思いつき、閃き。まるで受験中に難解な問題の解法をビビッと思い出す受験生かのようにひらめきが舞い降りる。その舞い降りは絶対に無駄にしまいと急いで携帯電話を起動する。話し相手は———————

 

 

 

 

 

「もしもし?あ、家にランタンみたいな物送ってくれないか?———————大丈夫?サンキュー!」

「誰に電話したんだよ............」

「じいちゃんの召使いみたいな人.............かな?」

「みたいな人って何だよ。」

「いや実を言うと俺、祖父ちゃんに最近会ってないから電話の主も誰かわからないんだよ...............」

 

 

 

 

 

この世界にとってメタ的な事を言うと、実は祖父ちゃんにはまだ会っていない。無論記憶はだんだんと蘇ってはきているものの、どうやらその人を思い出すにはその人について他者から紹介される必要があるようだ..........その割には転生前の記憶がほとんど消えている。そんな記憶忘れた方がいいのだが.................

 

 

それはそうと、今度正式に祖父ちゃんに挨拶に行こうと思っている。スパコンとかも貸してくれてるんだからそれくらいしないとな。でも裏の顔はこの日本ならず世界を裏から支配する王みたいな存在だもんな..........会うのにも若干の勇気も必要だな。

 

 

 

 

 

「それはそうとランタンを大量に——————って一体何に使うんだ?」

「あたたかさ——————輝き—————あたたかい輝き。この町にあるのは強い輝きじゃないけど、優しい沢山の輝きだ。そんな沢山の輝きを表現する最高の品物だと思わないか!?」

「なるほど——————良案だな。」

「だろ!?よし!虎太郎、もう暗くなってきてるが急いで設計図を作ろう!場所はあの海岸で飛ばそう!」

「飛ばす?」

「ああ、俺の構想の中には内浦っていう存在を狼煙あげるためにはこの大空に飛ばすことが1番いいと思ってる。」

「そうか——————それも視野に入れて調整しよう。竜介先生はチラシ配りとランタンの積み込みとかよろしくお願いです!」

「おう!!任せとけ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて——————この場所は潮位によっては、飲み込まれる場所があるだろう。そこを考慮して考えれば、この辺が妥当だろ。」

「ああ、でもここからじゃ見にくいかもしれないな。」

「じゃあ—————」

「おーい!!!才くーん!!!!!」

「おっ、千歌。お前歌詞は出来上がったのか?明日はライブだぞ?」

「当たり前だよ!!さては千歌をバカにしてるな〜?」

「ああ、バカにしてたw」

 

 

 

 

 

俺の生やした草に不機嫌そうに膨れっ面を俺に見せる千歌。こんな表情を見るのは小さい頃からも頻度が多い———————だからこそ、こんなにも愛らしく感じるのかも知れない。

 

 

 

 

 

「何だろう—————これも運命なのかな?」

「何が運命だって?」

「私さ——————何もないって思ってた。こんな場所は地味って思ってた。でも——————よく考えたら、全く違ってた。内浦にいたから梨子ちゃんにも出会えた。虎太郎くんにも出会えた。竜介先生の教え子になれた。曜ちゃんや、才くんともずっと一緒だった。この内浦が今の私の全てを創ってくれた。内浦が運命を変えてくれたんだよ!」

「そうだな——————俺も内浦出身でよかった!」

「え?」

「え?じゃねぇよ!———————千歌、お前だけが感謝してると思うなよ?俺だってそうだ————————ここに生まれたから千歌に出会えた。スクールアイドルを支えられた。正直な話、最初は使命のように思ってた————————けど、いつの間にかお前らといるのが楽しくなった。お前らは俺にとっての輝きそのものだ!」

「才くん————————!」

 

 

 

 

 

そう、これは嘘偽りない真実だ。最初はオーマジオウに与えられた使命を全うするだけだった。———————でも、この内浦に来てから、スクールアイドルを支えたい。守りたいと切に思うようになった。それこそ間違いなく、この町のぬくもり。この町に冬なんて来るはずもない。このあたたかさが受け継がれる限り、絶対に!だから——————全力で守り抜いてやる!!

 

 

 

 

 

「ほんと、才くんはずるいよ。」

「え?」

「才、ここでいいんじゃないか?」

「おう!そこがベストマッチ———————稜!?」

「稜くん!!」

 

 

 

 

 

虎太郎が最適解を導き出したすぐ後に現れた稜。話をするにはベストタイミングかもしれない。おそらく、変身するつもりではないだろうと殺気の強度ようなものを感じ取って、高を括る。

 

 

 

 

 

「お前ら——————ようやく気づいたようだな。この町の良さに。」

「ああ、それがわかったからこそ俺は何があっても内浦(この町)を守り抜く!だから———————俺たちと一緒に戦わないか?この町を脅かす奴らと。」

「俺には———————お前らと一緒にいる資格などない。」

「そんなこと『あるんだよ!!』

「俺は——————アイツらを守れなかった..................守るべきものを.........守れなかったんだ。」

 

 

 

 

 

涙なら今すぐ出そうなほどに悔やんでいた。でも、もう出ない。もう枯れ果てて残っているのは誰かに対しての憎しみしかないのかもしれない。俺には一生分からないかもしれない悲しみ。でもたとえその気持ちを理解できなくとも、俺は同情の気持ちでいっぱいだった。

 

 

 

 

 

「千歌!——————お前には、覚悟があるか?」

「覚悟——————?」

「ああ!全てを受け入れる覚悟。決して諦めない強い覚悟。お前にはそれが有るかと聞いているんだ!!」

「——————分からない。」

「何だと!?」

「そんなの起こってみなきゃ分かんない。でも、私は諦めたくない!中途半端になんか終わりたくない!!!!!」

「そうか———————なら、存分にやってみるといい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この夜空を照らしてみろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「よし——————そろそろ始めようか。」

「才、行ってこい。」

「え?」

「千歌たちのところへ行けって言ってるんだよ。」

「でも—————」

「虎太郎の言う通りだ。才、お前は千歌たちの事を、Aqoursを1番よく分かってるのはお前だ。警備は俺たちに任せとけ!」

「先生——————ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

俺は海水浴場から急いで十千万に置いてあった爆走バイクに乗り込む。そして急いで—————爆走・独走・激走で浦の星学院に一直線に進む...........

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

爆走しても急いでいるという時は途轍もなく長く感じる時間であった。

 

 

浦の星の裏門は突き破———————らずに、バイクで飛び越える。そしてその勢いで——————ジャンプ!

 

 

 

 

 

「よっと。」

「才くん!?!?!?!?」

「どうやって来たの!?」

「いや、バイクで裏門飛び越えてその勢いで屋上までジャンプしたw」

「命知らずなの!?」

「いやムテキだから安心しなさい。」

「もう—————でも、来てくれたんだね♪」

「ああ————」

 

 

 

 

 

千歌の俺に対する言葉———————他の5人もそれをリピートするような反応を俺に与える。来てよかった———————そんな安堵の気持ちが身体中に巡る。

 

 

 

 

 

「じゃあ——————いくよ。」

「おう、撮影準備バッチリだ。」

「Aqours!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「サーンシャイーン!!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢で夜空を照らしたい

 

 

 

 

 

 

 

気持ちだけ・・・ほかになにもない?

 

 

ちがうんだよこっち来て こころの目で見たら

 

 

誰の胸にも願いがある

 

 

大切なこの場所で感じてみよう

 

 

 

 

 

 

俺たちの大切な場所—————この場所こそ、夢そのものだ。

 

 

 

 

 

 

波が映した星の輝き 遠いあこがれの色

 

 

いつか叶うことを信じれば

 

 

明日への道がたぶん わかるんだ

 

 

 

 

 

 

 

それはわからない。俺たちにどんな運命が待ち受けているのかは、起こってみないとわからない。でも、信じるしかないんだ。その輝き——————サンシャインを。

 

みんなが手助けしてくれた。美渡さん志満さんは、竜介先生と持ってランタンを軽トラで運んできてくれた。学校のみんなはランタンの組み立てをしてくれた。そして——————

 

 

 

 

 

 

 

それは階段 それとも扉 夢のかたちは色々あるんだろう

 

 

そして繋がれ みんな繋がれ 夜空を照らしにいこう——————!

 

 

 

 

 

 

 

『Aqours』—————その文字を創ったランタンが空へと翔ぶ............!

 

 

 

 

 

 

 

消えない 消えない 消えないのは

 

 

これまで自分を育てた景色

 

 

 

 

 

 

 

その無数のランタンが神秘的な光景を空に創りだす。そして夕焼けがその感傷を助長させる。夕焼けが夜空に変わる。人々の夢が、善意の力が、夜空を照らしている!

 

 

 

 

 

 

 

 

消さない 消さない 消さないように

 

 

ここから始まろう つぎは飛びだそう

 

 

 

 

 

 

 

皆がそのランタンを見つめる。このランタンは誰差別せずに届ける。果南にも、鞠莉にも、ダイヤにも————稜にも。 魁や、黒澤天青。サウザーにも............

 

 

 

 

 

 

 

それは階段なのか それとも扉か

 

 

確かめたい夢に出会えてよかったねって呟いたよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わったな———————」

「ううん、違うよ。むしろ始まりなんだ——————ここから!」

「確かになw」

「この町でもできる!スクールアイドルが——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから始められるんだ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 













次章予告


「PVを作り終え、ネット上にアップするとそれは瞬く間に大反響!そして俺たちは東京のスクールアイドルのイベントに招待される—————」
「だがしかし!そこで新たなライバルSaintsnowが現れる。」
「そしてサウザーのスクールアイドル絶滅計画が今始動する————」
「え!?」
「これからは私の時代だ——————」







今回でスクールアイドル始動編が終了————と言ったところでしょうか?
そして次章はいよいよ第1期のクライマックスに入って来ます。


余談ですが、オハラエンタープライズの日本支社は東京に存在しています。ただし兆一郎はオハラエンタープライズのCEOですので、お忘れなく。
ほんといい性格してるよ、サウザー殿下...........






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20話 東にある京都






今回は序章に過ぎない——————












 

 

 

 

 

 

 

「この前のPVが50000再生?」

「ああ、ランタンが綺麗だって評判になったらしい。」

「さっすが!てぇんさいエディター伊口才だな!」

「うわ!」

「ナルシストずら。」

「何とでも呼ぶがいい!この俺が天才という事に変わりはないのだから!やっぱり我ながら惚れ惚れする作品だ............!」

「もう善子ちゃんと同等でいいずら?」

「こんな奴と一緒にしないでよ!あとヨハネ!」

「最悪だ...........こんな自意識過剰の厨二JKと一緒にされるとか...........」

「どの口が言ってるのかしら...........?」

 

 

 

 

 

梨子が困り顔で言っている言葉に返してあげたい。俺はナルシストで完全無敵な仮面ライダー伊口才。夢見る困ったちゃんじゃなくてもう実現しちゃってる勢だから。

 

 

 

 

 

「で?ランキングに変動はないか?」

「上がってるっていうか———————ほら。」

「ほらって——————その表情じゃそんな上がってないんじゃ............99位。やっぱりそこまで............99位!?!?!?!?」

「え!?99位!?」

「ずらっ!?」

「うそ〜ん!!!」

「竜介先生、それ違う人。」

「——————来た。来た来た!!!!!」

 

 

 

 

 

皆が驚愕と言える表情を浮かべる中、千歌はこれを見越していたかのように、まるでその結果が出ていたも確定していたかのような反応を見せる。そう、千歌にとってはこの事はすでに決定事項なのだろう。流石は輝きを求める者だ。

 

 

 

 

 

 

「それって全国でって事でしょ?全国に5000以上いるスクールアイドルの中で100位以内って事でしょ!?」

「まぁそういう事だ。」

「一時的な盛り上がりかもしれないけど、それでもすごいわね!」

「ランキング上昇率では1位!!」

「まぁ今まで2000位台だったのが一気に100位以内に入ればそうなるよな............」

「なんかこのまま行ったらラブライブ優勝できちゃうかも!!!」

「優勝?」

「千歌、油断は禁物だぞ。その緩みがラブライブでは命取りになるからな。」

「わかってるよ。それにこれで可能性は出て来たって話だよ。」

 

 

 

 

 

ピロリン

 

 

 

 

 

検索エンジンでは引っかからない深層ウェブからのメールを知らせる通知音。その場にいるAqours6人+ライダー3人が気付かぬはずがない。そしてこのメールアドレスはAqours専用の物。私用で使っていない限りは、スクールアイドル関連の情報が来るはずだ———————————本当に私用で使ってないのか?

 

 

 

 

 

「メールだ。」

「どれどれ————————スクールアイドルAqoursの皆さん。この度、『東京スクールアイドルワールド』なるイベントを実施する事になりました。つきましては、Aqoursの皆さんに当イベントに参加していただきたくこのメールをお送りいたしました————————東京スクールアイドルワールド運営委員会、会長——————黒地祝............?」

「祝?何て読むんだ?」

「さぁ........『はじめ』とか『いわい』

「東京—————って、あの東にある京都.........,」

「東にある京都ってなんだよ。京都は京都府だろ。」

「ていうか何の説明にもなってないけど..........」

「「「「「「「「————————東京だぁ〜!!!!!!!!」」」」」」」」

 

 

 

 

 

しばらく思考の刻のように静止した後、すぐに歓喜に包まれる。そりゃそうだ。なんせスクールアイドルとしての急上昇した人気を認めてもらったに等しいのだから。これがあってメンバーが喜ばないはずがないだろう?

 

 

 

 

 

「やった〜!!!!!東京だよ!μ'sだよ!アキバドームだよ!!」

「いや〜ここまで顧問やってきて良かったぁ〜!!」

「バカ2人が騒いでるけど、これは騒がざるを得ないな!!!」

「まぁ、俺はこのくらい当然だと思ってたよ。」

「嘘つけ!お前も驚いてるんだろ!?」

「...............う、うるさい。」

「でも今までの努力が実ったのかと思うと嬉しいわ!!」

「やる気が出てきたずら!」

「がんばルビィ!!」

「ところで、それっていつなの?」

「えっと...........今週の土曜日だな。」

「なーんだ!まだまだ時間が....................え?」

 

 

 

「「「「「「土曜日!?!?!?!?」」」」」」

 

 

 

「明後日じゃん!!じゃあ新曲作る暇なんかないじゃんか!!」

「俺にそんな事言われても困る!」

「仕方ないよ、千歌ちゃん。あの曲で頑張るしかないよ。」

「そうだな、惜しいけどその選択肢しか俺たちには残されてない。」

「そんな.............」

「じゃ、この調子じゃ明日の朝出発になりそうだな。今日帰って荷造りを——————」

「ちょっと待ってくださいって!先生!——————————まだ課題はありますよ。」

「課題?」

「ルビィ、ダイヤのことは大丈夫なのか?」

「そっか、ダイヤさんの許可を貰ってなかった.............」

「仮にも黒澤家のことだ。反対はするかもしれない。」

「..............大丈夫。何とか説得してみる。」

「そうか...........ただ、決めるのはお前ってことを忘れるな。お前が行きたくて反対されたのなら、俺は全力で行かせてやる。」

「わかった!!」

 

 

 

 

 

あとは............鞠莉にこのことを伝えるだけだ。どんなことを言われるかは知らない。そして仮にもあんなことがあった後だ。当然ながら気まずい関係である事に変わりはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「東京にスクールアイドルイベントねぇ................」

「行かせてやってくれ。この通りだ。」

「別に頭下げることでもないわよ。私個人としてはオールオーケーだから。」

「恩に着る。でもお前個人ってことは.............!」

「ええ、知ってると思うけどパパの意見とは明らかに反する。だけど—————行って。」

「ああ、やってやる。スクールアイドルの演出家としても。」

『ちょっと!それはどういうことですの!?』

 

 

 

 

 

ダイヤが鼻息荒く、慌てているように理事長室に入ってくる。

 

 

 

 

 

「ダイヤ...........!」

「今東京に行くことがどういうことか分かっていないわけありませんわよね?」

「だったら、止めればいいじゃない。あなたが全力で止めればやめるかもしれないよ?」

「それは............」

「ダイヤも期待してるんじゃない?私たちが乗り越えられなかった壁を乗り越えてくれるんじゃないかって。」

「失敗したらどうなるか............それ以前にどうなるか。貴女が1番わかってるでしょう!?」

「オイ、俺を置いてけぼりにするな。—————————どういう意味かは知らないが、例え知ったところで俺たちは止まらない。」

「そんな............」

「期待してるわよ、才。」

 

 

 

 

 

 

ここで聞けば良かった。ダイヤや果南、鞠莉の過去。稜の過去のことを———————聞けば...................本当に............知ることが良いことなのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「東京トップス!東京スカート!東京シューズ!そして————————東京バッグ!えへっ!」

「うわぁ............ひでぇ............」

「い、一体何がどうしたの?」

「可愛いでしょ?」

「東京行くからってそんな構えなくても.........」

 

 

 

 

千歌の明らかに悪目立ちするであろう眼鏡、服、靴、何より飾りのつきまくったバッグ。うん田舎あるあるだよな。東京をはじめとする都会へ行く時に流行の最先端を歩こうとして、気恥ずかしいファンションセンスを発揮するというこの事象である。

 

 

正直こんなファッションを見せつけられるほど時間は残っていない。それを考慮して虎太郎には先に沼津駅に行ってもらっている。竜介先生も引率教員としてついてきてもらう————————もはや、引率される側でもあるような..............

 

 

 

 

 

「ハッキリ言うわ。正直どこぞのアニメキャラ並みにダサいぞ。一線は超えてないけどさ、一線は。」

「ヒドいよ!!せっかく昨日張り切って買ったのに!!」

「逆に東京行ってそれが目立たないとよく思ったな。」

「梨子ちゃんは東京出身だし、才くんも東京に何回も行ったことあるからわからないんだよ!!内浦しか見てこなかった少女が大都会の東京へ行くなんて一大イベントだよ!!!」

「だったら、もうちょいマシな服を..............」

「はぁ.............」

「「おはようございます!!」」

「おう!花丸、ルビィ——————————!!!」

 

 

 

 

 

千歌と同じ症状————————病学的に言えばそういう事になる。ルビィは緑の水玉スカートに可愛い熊の絵柄が貼り付けられた色彩豊かなパーカー。一方の花丸は登山家が持つであろうリュックに工事現場のようなライト付きヘルメットを被っての登場。どちらもキラキラというエフェクトがベストマッチするであろう服である............

 

 

 

 

 

「どうでしょう........ちゃんとしてますか?」

「うわぁ............」

「えぇ.............」

「これで渋谷の険しい谷も、大丈夫ずら!」

「ちょっと待って、花丸のそれはどういう格好なんだ?」

「谷に行くってことは、かの『ぐらんどきゃにおん』に行くのと同じような格好に——————」

「渋谷のニュアンスを...........」

「上手く履き違えてるわね...................」

「2人とも地方感丸出しだよw」

「「お前が言うな!!」」

「取り敢えず着替えろ!!そんな格好じゃまともに動けん!!」

「「「ええー!!!!!!!!」」」

「当たり前だろ!地方官丸出しでもうネタかと思ったよ!!!」

「そんな〜!!!結局いつもと同じ服ずら.........」

「そっちの方が可愛いと思うな(イケボ)」

「本当ずら!?」

「ああ。」

 

 

 

 

ということで、速攻着替えてから志満さんが運転するミニバンに乗り込む。

 

 

残念ながら、5人乗りということで俺は車ではなく爆走バイクで行く羽目になった。まぁ、そっちの方がゆったりとした車内よりも好きだけどさ。

 

 

俺が飛ばし過ぎたのか、千歌たちに大差をつけて沼津駅まで来てしまった。まぁ、早いに越したことはないのだが。確か待ち合わせは................ん?あの人だかりは—————————?

 

 

 

 

 

「才君!こっちこっち!!遅いよ〜!」

「曜!虎太郎!よしk...........うわぁ............」

「才、絶対触れるな。面倒な事になるから。」

「そんなことわかんねぇほど俺もバカじゃねぇ!」

「フフフ........堕天使たる我が魔都冥府にてあまたあるリトルデーモンを召喚しましょう............,」

 

 

 

 

 

人だかりとはまさにこのこと。まるで事件でも起こしたかのように人々はシャッターを踊らせる。ある少女が親にあれは何だと聞けば、見ちゃダメと返されるという変人を見る典型的なやり取りまでされている———————————ほんと、よく心が折れないなぁ..............

 

 

 

 

 

「「「「クックックッ——————」」」

「善子ちゃんも。」

「やってしまいましたね?」

「すっかり堕天使ずら。」

「みんな遅いよ!!」

「フフフ............善子じゃなくて—————————ヨハネ!」

「せっかくのステージ!溜まりに溜まった堕天使キャラを解放しまくるの!!」

「うわぁ............何かあの子供に申し訳ねぇよ.............」

「ところで竜介先生は?」

「ああ、確かプロテインを買い占めに行ってるんじゃないか?」

「ちょっと待て!それって家に置いてあった金で!?」

「ああ。」

「はぁ!?あの人は〜!!人の家の金を勝手に使うなよ!!」

 

 

 

 

 

 

もちろん俺の家柄上、医師一家であるから金が足りないということではない。問題は教師が生徒の家の金を勝手に使ったことだよ!あの筋肉バカ教師が.............

 

 

そんなこんなをしていれば、もう直ぐ東京行きの列車が到達する時刻があと10分と迫っていた。そこで、千歌の友達—————むつ、いつき、よしみが見送りに来た。彼女らのおかげでこのPVが大成功を収めたということは俺は大きく肯定している。

 

 

 

 

 

「千歌〜!!」

「あっ!むっちゃん!!」

「イベント頑張ってきてね!」

「これクラスのみんなから!」

「わぁ!ありがとう!!」

「それ食べて、浦の星の凄いところ見せてやって!!」

「うん頑張る!!」

「千歌、竜介先生も戻ってきたしそろそろ行こう。」

「うん!わかった!」

「じゃあ東京に向けて!全速前進〜!ヨーソロー!!」

「ありがとな、よしみにいつきにむつ!」

「「「どういたしまして!(うわぁ..........これはイケメンだ........)」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京に向けて全速前進ヨーソローした俺たち。スケジュールとしてはこのまま熱海駅で山陽新幹線に乗り換え、そのまま東京駅。そしてそこから山手線に乗り換えて、秋葉原へと向かう予定である。

 

 

だが、俺だけは違う。アキバに行った後直ぐに東京駅に出なければない。伊口ファウンデーションセンタービル—————————その最上階には会長の椅子がある。そこに座るのは世界医療界のトップにして、世界有数の大株主——————-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊口仙悟(せんご)、その男である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう............東京に........」

「スクールアイドルのイベントに参加するそうです。」

「魁、エグゼイドを封じる策を——————」

「どうぞ。」

「これが——————闇の力を体現した力か.........素晴らしい!流石はアークの技術だ!」

「........................」

「これこそが............◯◯◯の真骨頂だ!待っていろ.............伊口才!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフッ........フフッ..........ここが遍く魔の物が歩くと言い伝えられている約束の地————魔都東京..........!」

「ほらほら見て!才くん!あれスクールアイドルの広告だよね!?」

「流石地方民。」

「千歌ちゃん、あんまりはしゃいでると地方から来たってバレちゃうよ?」

「そうですよね!慣れてますーって感じじゃないと!」

「そっか———————ホント原宿っていっつもこれだからマジヤバくな〜い?オーホッホッ!」

「————————JR秋葉原駅って書かれてるこの看板は間違いなんですかねぇ..........?」

「てへぺろ!」

「ぐっ(可愛いじゃねぇか.........)——————じゃあ、俺たちマネージャー組は俺の祖父ちゃんにお礼を.............」

「ふわぁぁぁ!!未来ずら—————!未来ずr」

「花丸ちゃん。」

「あっ、そうだった..............」

「だからお礼に............」

「わぁぁぁ!輝く〜!!缶バッチもこんなに沢山!!あ、この壁紙———————」

「わぁ!可愛い〜!」

「お前ら——————-話聞けよ〜!!!!!!!!!」

「大丈夫よ、才くん。私が聞いたから。それでいつ戻って来れそう?」

「まぁ、ちょっと挨拶しに行ってくるだけだからそんなにかからないだろ。後一応そこで竜介先生に旅館のチェックインだけしてもらうから。後俺と虎太郎はちょっと違う用事があるから、若干遅くなるかもな。」

「そっか.........」

「まぁ、ベストは尽くすよ。」

「わかったわ。Aqoursからもそのお祖父さんにありがとうって伝えておいて。」

「おう、了解!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たち3人はコマを進める————————————この世界の王たる存在への道に................そこに待ち受けているのは一体誰なんだろうか.................?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後意味深な言葉で終わりましたね..............


ひょっとしたらμ'sが..........!







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21話 預言者とレジェンドとRIVALと


魔王とは誰なんでしょうねぇ(すっとぼけ)..............?








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「デケェな.................」

「まぁ、世界有数の財団及び大株主だもんな。」

「結構緊張するな............」

「何で身内のお前が緊張してんだよ!!」

「ここ最近会ってないんですよ。少なくとも高校生になってからは。」

「まぁ、俺がいうのもなんだがとりあえず入ろうぜ。」

 

 

 

 

 

虎太郎の提案に自然と体がついていく。もちろん先ほどの会っていないだの言ったことは全て出任せだ。当然転生者なのだから、会うのも初めてだ。会えば記憶が蘇るだろう。今頭を抱えている問題は、それ以前の会う過程でのそういう話だ。

 

 

自動ドアの先に待ち受けていたのは素晴らしく綺麗なロビーとそれに相応しい受付の女性数人。俺の中でこそAqoursには到底及ばないが、それでも美しい女性だ。フロントの後ろには『伊口Foundation』というロゴが描かれている。

 

 

もちろんズカズカと会長室へは上がれないので、受付の女性にその旨を伝える。

 

 

 

 

 

「ねぇ、会長に会いたいんだけど。」

「あっ、もしかしてお孫さんですか?このビルの最上階で会長はお待ちしておりますよ。」

「サンキュー!—————2人とも行くぞ。」

「「おう」」

 

 

 

 

 

フロント横のエレベーターに乗り込む。行き先は最上階—————————50階へとそのカラクリを動かす。しかしそのカラクリという感覚を負わせないような、静かなエレベーターである。高い建物でのエレベーターでは重力のようにどっと重さが付与されるような感覚に襲われることがある。

 

 

でもそんなものはほとんど感じないような高性能。代わりに当然なのか、それともその技術に驚嘆しているのか少しばかりこんがらがるような気持ちに襲われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チン!

 

 

 

 

 

 

 

 

エレベーターが最上階に着いたことを伝える音。そして俺たちは最上階に足を踏み入れる。

 

 

!!!———————何に驚いたか?それはたった1つの事象。

 

 

ライダーが、オーマジオウに見せてもらったライダーの記憶。それに当て嵌まる——————要するに今までの35人の仮面ライダーの像が会長室の大きな扉まで続いていた。

 

 

 

 

 

「何だこれ.........」

「仮面ライダー?まさか才の祖父ちゃんも仮面ライダーなのか!?」

「その可能性は捨て切れないな。」

「仮面ライダー1号からゼロワンまでわかっている仮面ライダーは全部あるな..............」

 

 

 

 

 

 

単純に仮面ライダーが好きなのかもしれない———————その可能性はすぐに却下される。何故なら仮面ライダーのことについてはごく一部の人間にしか知られていない。つまりは仮面ライダーである可能性が高い——————!

 

 

そして—————この銅像ロードの終着点に到達する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギィィ————!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく来たな...............才よ。」

「え!?!?!?!?お、オーマジオウ!?!?!?!?」

 

 

 

 

 

そう———————俺の転生の元凶である者。オーマジオウ、その者が悠々と会長の玉座に座っていたのだ。普通の人間が座っているものだと思い込んでいた俺たちの度肝は大きく抜かれることになった。

 

 

 

 

 

「オーマジオウ?」

「俺にエグゼイドの力を与えてくれた仮面ライダー。歴史の終着点に君臨する魔王—————————!」

「魔王!?」

「いかにも、私がオーマジオウ。そして——————伊口仙悟だ。」

「あっ—————-!」

 

 

 

 

 

記憶が蘇る———————変身解除によりその白髪からしわのある顔が露わになり、封印されていた歴史が紐解かれ、頭が少しばかり混沌に陥る。だがすぐに記憶の結合は完了し、1つの人物の記憶として完全に保存される。

 

 

 

そう、この人が俺の祖父————————伊口仙悟でありオーマジオウなのだ。その事象が確定したことで現実の状況を見返すことができるようになった。

 

 

 

 

 

「あ、あぁ...................久しぶり。」

「お前達が浦江竜介と矢澤虎太郎————仮面ライダークローズと仮面ライダークウガ。」

「何で知ってるんだよ!?」

「才が言っていた通り、オーマジオウは全ての仮面ライダーの王。それに相応しい力も当然ながら存在する。そのことなら大抵は知っている。無論、お前達がスクールアイドルAqoursのマネージャーであるということもな。」

「「!!!!!」」

「(やっぱりあのオーマジオウだ。)」

 

 

 

 

 

可能性として、パラレルワールドという概念を考えた場合には当然()()()()()()()()ということが出てくる。が、深く考えすぎなければこのオーマジオウは俺を転生させたオーマジオウということになる。

そうなれば、オーマジオウはこの世界の概念を少しばかり歪めて伊口家というものを創り出した——————ということになる。そして俺を転生させるのと同時に、自らもこの伊口才の祖父としてこの世界に君臨した————————というのが正解なのではないだろうか?

 

 

 

 

 

「さて——————祝え。」

「「「え?」」」

『祝え!!』

「ん!?誰!?」

「時空を超え、過去を未来をしろしめす時の王者!その名もオーマジオウ!!そしてたった今!その偉大なる御曹司、伊口才がその家臣達とともに我が魔王と再会を果たした瞬間である!!!!!」

「「えぇ...........」」

「俺たちは家臣じゃねぇよ!!てか誰だよお前!!」

「私はウォz——————黒地祝(いわい)という者である。我が魔王の忠実な家臣であり、君たちの預言者でもある!」

「俺たちの!?」

「ああ、これから祝にはお前達のアシスタントになってもらう。」

「ええ!?それって一緒に暮らすってことか!?」

「そういうことだ。無論、コイツもまた仮面ライダーだ。仲間が増えることに不利益はないだろう?」

「まぁ——————いいか。祖父ちゃんの言う通り、仲間は多い方がいいし!」

「黒地祝.................あっ、アンタって東京スクールアイドルワールド運営委員会会長?」

「いかにも。スクールアイドルワールドは私が大株主となっている会社連合がが運営している団体だ。そこの会長をこの祝にしてもらっている——————」

「全く.........我が魔王の人遣いが荒いことで..........」

「なるほど........じゃあこれから宜しくね!!祝!」

「ああ。宜しく頼むよ。是非私に君の常々言っている『輝き』ってやつを見せてくれ。」

「ああ!!」

 

 

 

 

 

急なことで構えていなかったが、4人目の仮面ライダーが俺たちの協力者として加わった—————————ほんと、このメンバーは個性が素晴らしいことでw

 

 

 

 

 

ここで、俺は1つ質問をする。

 

 

 

 

 

「なぁ、祖父ちゃん。アークについて何か知っていることはない?」

「才———————!」

「アークか.............その正体を知り、私がそれを破壊することなど容易いことだ。」

「じゃあ—————!」

「だが!それでは人々は幸せにはなれない。アークを倒すということは、ただ単に敵を叩き潰すような者には決して真の意味でアークを倒せたりはしないのだ。それをわかった上で、それでも正体を聞きたいか?」

「いや——————わかった。その答えは自分で探すことにするよ。」

 

 

 

 

 

オーマジオウの持ちかけに俺は大きく賛同する。ここで以前の3人の中でおそらく1番個性が強烈であろう人物がその預言者に話しかける。

 

 

 

 

 

「なぁ?ちょっといいか?」

「どうしたんだい?」

「————————この鳳名館って旅館はどこにあるんだ?」

「はぁ!?それ俺たちが泊まる旅館じゃないか!?何で場所がわかんねぇんだよ!?」

「しょうがねぇだろ!!東京の地図がめちゃくちゃすぎて場所がわからないんだよ!!」

「アンタ本当に教師なの!?」

「まぁまぁ才君。彼の案内は私がやっておくから、君たち2人は用事があるんだろう?」

「まぁね。」

「じゃ、またその旅館で会おう。そこで君たちのスクールアイドルを紹介もしてもらいたいしね。」

「わかった。じゃ、後で!」

「さて................精々迷子にならないでくれよ?」

「舐めんじゃねぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

いや、東京の地図をがっつり見て旅館の場所がわからないんだから迷子になるのはもはや決定事項だろ....................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて........次はお前の家なんだけど、誰か家にいるのか?」

「まぁ..............多分母さんか姉さん達誰か1人帰ってきてるだろ。最近大きな場所ばっかりだから、家に帰ったら窮屈かもな。」

「そういや、お前が仮面ライダーだってことを家族は知ってるのか?」

「仮面ライダーとかの事情は言ってないけど、俺が返信できることくらいは知ってる。」

「そっか..........何か緊張するな............さっきとは違う意味で。」

「お前は聞くのか?μ'sのこと、にこ姉さんに。」

「聞きたいけどな——————————俺は聞いたらゲームオーバーだと思ってる。」

「ゲームオーバー?」

「そんなの自分たちがわかってこそ真のゲームだ。自分たちでわかんなきゃそれは隠しステージのないRPGゲームみたいな物だぜ?」

「それもそうか...............とか言ってる間に、着いたぞ。」

「ここか..............狭い狭いとは一概には言えないかもしれないぞ?」

「一人暮らしには広いかもしれないけど、俺たちは5人暮らしだ。しかも小さい時は精神的に、大きくなったら物理的に狭くなる。」

「そうか............」

 

 

 

 

 

そんな話をしながら階段を登ってゆく。おそらくは2階5号室なのだろう———————何でわかったかなんて野暮なこと言うんじゃありません。

 

 

その予想は見事的中し、2階でしかも5号室である。正直、もう少し小汚いものを想像していたが案外そうでもなかったことは幸いというべきか。いやそもそも虎太郎の遠慮するような、逆を言えば自他共に酷評をする性格がそのような物言いに繋がっているのかもしれない。

 

 

そんなことを思いながら、その2ー5の部屋に入って行く————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま。」

「お邪魔しまーす。」

『え!?虎太郎!?』

 

 

 

 

 

虎太郎の帰りを知らせる言葉に反応して、すぐさまドタドタと音を立てて玄関へとやってきたのは1人の女性—————————いや、正確にはまだ女の子なのかもしれない。それを感じさせるほどの容貌を彼女は保有していることはどんなに言葉を並べても揺るがぬ事象である。

 

 

 

 

 

「久しぶり〜!!!心配してたんだから〜!()()が居ないと夜も眠れないんじゃないかな〜なんて!!」

「何言ってるんだよ姉さん。俺もう高校生だぜ?1人で寝れないわけねぇだろ。」

「えっと............虎太郎、一応聞いておくけどその人は?」

「話聞いてたらわかったと思うけど、この人が矢澤にこ。何度も言ってるように俺の1番上の姉さんだ。」

「——————————アンタが.........矢澤にこ...........」

 

 

 

 

 

虎太郎の言葉に同じ言葉を反射することしかできない。そのくらい驚愕していると言うことを示している。

 

 

にこさんの上がっての一言に甘えさせてもらうことにした。中はそう狭さを感じさせないような小綺麗さを保っていた。入ってすぐに廊下。その先にダイニングルームであり、そこで何時も団らんを行なっていたのだろう。

 

 

 

 

 

「へぇ〜伊口ファウンデーションの御曹司.............」

「オイあんまり家柄のことを言うんじゃねぇよ虎太郎。」

「別にいいじゃんか。」

「全く、アンタもとんでもない友達連れてきたわね〜伊口ファウンデーションの御曹司を............あの鼻水垂らしてたあの虎太郎がね〜」

「姉さん、変なこと言わないでくれよ。」

「しかもあのスクールアイドルAqoursのマネージャー兼演出家なんてね〜」

「え、にこさんはAqoursのことを知ってるんですか!?」

「まぁね。2000位台のスタートから100位台になったことで人気急上昇ランキングで1位になったスクールアイドル。そんなスクールアイドルに目をつけないわけにはいかないわ!!!」

「才、言い忘れてたけど姉さんは俺の見た中では1番の生粋のスクールアイドルマニアなんだ。」

「へぇ〜そうか.................μ'sの元メンバーに認知いただいてるだけで光栄だな————————!」

 

 

 

 

 

普通らしい称賛の言葉。それを述べられて恥ずかしくない者はごく少数なのではないだろうか?一通りの反応をした後ににこさんは語り始めたのだ。

 

 

 

 

 

「懐かしいわね〜μ'sだった当時は熱中しすぎて、周りのことが見えなくなってた。廃校阻止からいつの間にか—————————それくらい夢中で、時の流れが早かった。()()()()()()()()()()()()()()。そんな風に今でも思ってる。でも過去には戻れない、未来に進むしか道はないんだって。」

「だからμ'sは...............」

「でも嫌々解散したわけじゃないわ。みんなの心は1つになった。μ'sはこの9人じゃなかったらダメ。そう思ったから。その思いは誰にも邪魔できないわ。」

 

 

 

 

そうだ。見落としていたが、確かに俺たちにとっては意見は至極真っ当な意見なのかもしれない。利益を考えてやるスクールアイドルはそれは売れっ子アイドルとさほど変わらない。

でもラブライブというイベントがスポンサーも付けずにやってきたのは間違いなくそのような気持ちが関係しているのかもしれない。その他のスポーツを批判するわけではないが、ラブライブは他の部活とは違う。本当の意味での青春の終着点。プロとして輝くんじゃない。今この瞬間が——————————!

 

 

 

 

 

「なるほど.............にこさん、ハッキリしました。俺が今何と戦っているのか。何を探し求めているのか。」

「———————そう、こちらこそμ'sの事情をわかってもらえて光栄よ。」

「じゃ、そろそろ時間だし千歌たちのところへ行こう。神田明神だったよな?」

「ああ..........でも。」

「いいんだ、行こう。」

「虎太郎!アンタ............私たちの負担を和らげようとして浦の星学院に入学したんでしょ!?そんな心配しなくたって——————!」

「————————姉さん。これは俺の意思だよ。この浦の星でスクールアイドルに出会って、才に出会って、毎日が楽しい。これが俺の見つけた道だ!!」

「そう—————————頑張んなさいよ!!」

「にこさん。短い時間ですがお世話になりました。」

「信じてるわ、あなた達の.............新しい夢を。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「普通か.............」

「普通?」

「にこさんの印象さ。個性とか抜きで普通—————————普通の高校生がキラキラと輝いてる。」

「そうか.................?」

「ああ、千歌が言ってた通り。だから偉大だったんだよな.............」

「詳しいところ俺もμ'sのことについては詳しくは知らないんだけどさ。でもそれだけは分からんでもない。」

「そう———————だからこそ輝きを見つけなきゃいけねぇんだよな............」

『おーい!!!才くーん!!!』

 

 

 

 

 

虎太郎と話していたら、いつの間にか千歌たちが合流場所にやってきていた。ちなみににこさんと会っていたことは———————-特に千歌とルビィには黙っておこう。

 

 

 

 

 

「遅いよ〜!!!」

「すまん、ちょっと長話だったからさ。」

「しょうがないでしょ?その会長さんの手助けがなかったらあのPVは成功してないんだから。」

「そっか.............」

「てか実際にお前らの方が遅いじゃねぇか。」

 

 

 

 

 

何だろうな、千歌以外の5人に必要でないものを携えているような気がするのだが..................俺たちそこまで待たせてないんじゃないか?

 

 

 

 

 

「もう——————誰かさんのせいで時間なくなっちゃったじゃん!!せっかくじっくり見ようと思ったのに...........!」

「なぁっ!?だ、だから言ってるでしょ!?これはライブには欠かせないキーアイテムなの!!!!!!」

「善子、それはさすがに無理があるだろ。」

「はぁっ..............曜ちゃんも曜ちゃんでそんな格好して.............」

「だって!神社に行くって言ってたから!似合いますでしょうか!?」

「敬礼は違うと思う。」

「まぁ俺は似合ってると思うけどな。」

「そう!?そう言ってくれたら嬉しいよ!!」

 

 

 

 

 

曜の着こなしのセンスには普通にコスプレイヤーの名に恥じないだけのことはある。今は巫女だが、他にも何着か買ってあるのだろう。ただ、1つだけ気がかりなことがあるとするならば、本物の巫女にまちがわれたりするのではないかと少しばかり気にかけている。

 

 

先ほどまで曜の行動に呆れ果ててジト目だった千歌が、少し先に出ようとする俺の行き道を遮る。別に対して気にするようなことのない遮り方なのだが、後ろから見る俺には顔を膨らませているように見えた。

 

 

 

 

 

「千歌、俺何か悪いことした?」

「別にっ!!」

「えぇ.......................」

「(えへへ...........才君も女心がわかってないなぁ。)」

 

 

 

 

俺も視線には敏感な方であるためか、千歌の膨れっ面から送られるジト目の視線は当たり強く曜へと向けられる。え?俺そんな不公平なことしました!?

 

 

思考を常に巡らせている者の歩くスピードはとてつもなく速いと言われるが、それには早すぎるのではないかと思うくらいに神田明神階段前に着いてしまった。

 

 

 

 

 

「ここだ—————!」

「ここがμ'sが何時も練習していた階段——————!」

「ねぇ!登ってみない!?」

「そうね。」

「当たり前だ。ここまできたら、登らないわけねぇだろ!!」

 

 

 

 

 

千歌が走り出す。俺も後に続いて走り出す。他の6人も走り出す。この場所はもともと何気ないただの参詣坂。1つだけ違うところと言えば、一昔前にこの坂を9人の女神達が練習に使っていたということ。ただそれだけなのだ。それが今や、スクールアイドルの聖地になっている—————————————俺たちの何が違うのだろうか?有名になればこんな風に持て囃されるのだろうか?

 

 

違う、にこさんの言っていたことは明らかに正反対。彼女達だからこそ本当の意味が—————————!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「〜〜〜〜〜〜♪」

「「!?」」

 

 

 

 

 

千歌が息を切らしながら登り切る。それに対して俺は千歌を抜かさないように意識していたためか体力が有り余っている。仮に全速力で走ろうとも結果は変わっていないのだろうが。

 

 

登り切った俺たちがその美しい音源を求めて、神社の本殿の方へと目をやる。すると紫——————いや青紫色の髪の少女2人が調和(パーフェクトハーモニー)を奏でている。

 

 

振り返った背の高い方の少女が俺たち8人に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたたち、もしかしてAqoursの皆さんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

AqoursとSaintSnow、その2つの世界線が交わる時に黄金の戦士たちの戦いが今始まる—————————!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





この小説ではにこと虎太郎の年齢差は10歳程度となっております。


このオーマジオウの顔は原作通りの顔と設定しております。もちろん黒ウォズもとい黒地祝もそれと同様にです。


そして次回はいよいよクライマックス——————?






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22話 動き始めるPROJECT



陰謀は止まらない.................!








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたたちもしかして、Aqoursの皆さんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、えぇ..........はい。」

「でも何で...........」

「この娘たち脳に直接——————!」

「今はそんな状況じゃねぇ。」

「マルたちもうそんなに有名人?」

 

 

 

 

 

俺たちを知っているということは3つにその身元は限られてくる。1つは俺たちのセキュリティを突破するぐらいの天才ストーカー。2つ目はスクールアイドルのファンの方。3つ目は俺たちと同じスクールアイドル。まぁ、少なくとも1つ目は普通に考えなくても不可能ではあるが。

 

 

 

 

 

「PV観ました。素晴らしかったです!」

「あ、ありがとうございます。」

「いや〜ご視聴いただき誠にありがとうございますよ。さすがこの『天っ才』演出家が誠心誠意創り上げた最っ高のPVはもうetc..........」

「姉様、この人バカ?」

「バカじゃない(キメ顔)!!俺の名は天才の中の天っ才である、Aqoursの演出家(マネージャー)伊口才だ!!」

「へぇ〜貴方がPVの演出を?」

「ええ、ちなみに編集もこの俺が。全ては自分の才能を使って善意をetc...............」

「「「「「「「「「(スルー)」」」」」」」」」

「もしかして、明日のイベントでいらしたんですか?」

「え、えぇ...........」

「じゃあ、明日を楽しみにしてますね...........」

「「「「「「「「!?」」」」」」」」

「—————————————!」

 

 

 

 

 

 

挨拶を軽くした後、その姉であろう少女に走って追いついていくもう1人のつり目の少女。俺たちの目の前を—————バク転からのムーンサルトを超華麗と言えるほどに決めていく。しかもまだ余裕がある—————————その様子はそのムーンサルトを行いながらでも走馬灯の一瞬に焼き付いて離れない微笑を俺たちにもたらしたということで、十分だろう。

 

 

 

 

 

「では!」

「あ、ちょっと。」

「すごいです!」

「東京の女子高生ってみんなこんなに運動できるずら!?」

「当ったり前でしょ!!東京よ!?東京!」

「凄い奴らだったな.............」

「まぁ、流石に俺の全てにおいての華麗なテクには負けるだろうけどさ!!」

「はいはい。」

「歌............綺麗だったな..........才くんもそう思わない?」

「まぁな。ハーモニーってやつなんだろうな。しかも姉妹だったらそのコンビネーションは超抜群なはずだ————————!」

「また...................会えるかな?」

「ああ、多分な———————————あ、そういえばお前らに紹介しなきゃいけない人がいるんだった!!時間もあまり無いし、早く行こうぜ!!!!」

「え、ちょっと待ってよ才君!!」

「負けてられない!!私たちも行くよ!!」

「オッケー!全速前進!ヨーソロー!!」

「待ってずら〜!!!!」

「転移魔法を——————!」

「使えないでしょ?」

「マジレスしないでよ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな笑顔がやっぱり1番だ。みんなで笑い合って、肩を並べて内浦を守る。そのまま怪人もなくなってしまえば、憎しみなんて消えて仕舞えばいいのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもそんな運命はない。ある人達とはライバルとして競い合い、ある奴らとは仮面ライダーとして競い合う。そうしながら明日を探す—————————そうしないと未来なんてやって来ないんだ............!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれがにこっちも言ってたAqoursってスクールアイドル?」

「ああ、そうだ。奇遇だよな、俺が守ってたスクールアイドルの名前もAqoursっていうんだ。」

「で?あのオレンジ色の子がリーダー?」

「そうだ。」

「あの天才って叫んでたイケメンくんはマネージャーで、2人とも幼馴染ってこと?」

「そうだ——————俺にはあいつらの夢を止める権利なんかない。だからこそ、俺はアイツらも守ってやる。本当に傷つかないうちにな。」

「何だかんだ言って、()()もあの娘らのこと心配してるんやん!」

「別にそんなんじゃない!!」

「全く、素直じゃないんやから。μ'sにもそんな人いっぱいおったけど。」

「俺もアンタには敵わないよ————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで今日から俺たちの仲間みたいな立ち位置になる黒地祝だ。よろしくしてやってくれ!」

「あのスクールアイドルワールドの運営委員長!?」

「と言っても主催者であるだけで、業務内容にはほとんど加わってないから何かを期待しても無駄だよ。」

「そりゃそうだ................」

「私は君たちの魅力をまだまだ知らない.........................ということで、スクールアイドルの魅力と一緒にこれからを通じて私に示していってくれ。」

「もちろんです!!」

「それが何かはまだ探している途中ですけどね。」

 

 

 

 

 

 

この人は元々、スクールアイドルの事情などは微塵も知らないだろう。だからこそ、教え甲斐があるってものだ。教え甲斐と言ってもその知らせるものが何かという事が俺たちはまだわかっていないのだけれど。

 

 

 

 

 

「ただ、私の任務はあくまで怪人の謎の追求と掃討だ。くれぐれもスクールアイドルのお手伝いさんとは勘違いしないでいただきたい。」

「うっ————————わ、分かってるさ!!」

「お前絶対こき使うつもりだっただろ?」

「そんなことはない(素面)。仮にも祖父ちゃんの預言者だからな、そんなこき使うなんてことはしないぜ。」

「「嘘つけ(!)」」

 

 

 

 

 

本当は祝には逆預言者として活躍してもらうという俺の企みはすでにあの2人にバレていただと?—————————心を読んでいる.......................................だと!?

 

 

ここで祝の促しで、その大人2人が旅館のフロントから鍵を持って出て行こうとする——————ん?何かがおかしいような..................!

 

 

 

 

 

「ちょっと待て!どうして部屋の鍵が2つしかないんだよ!?!?」

「ご察しの通りさ。」

「何冷静に話しかけてんだよ!!大問題だろうが!!」

「ああ——————それはな...................」

「大部屋と小部屋2つを予約するつもりだったらしいが............この竜介君が大部屋一室しか予約していなかったらしい。それで緊急で私が小部屋一室を確保したわけだが............これ以上空室は無かった。」

「じゃあ俺たちと千歌たちが相部屋ってことか!?」

「残念ながらそういうことになるね。」

「「「「「「ええ!?!?!?!?」」」」」」

「言葉の意味が分かってるのか!?男子校生と女子高生が相部屋だぞ!?これほど社会的にキツいことはないぞ!!!」

「でも大人である我々が相部屋するよりはマシじゃないのかい?」

「何だろう...............言い返せないな............」

「才、仕方ない。1対1じゃないだけマシだ。」

「はぁ........最悪だ...........」

 

 

 

 

 

俺は溜息を漏らしながら、渋々了解して部屋に向かう。正直、千歌達とお泊まりのようなことするのは小学校低学年以来だろうか。いずれにせよ、それ以降は思春期というものが来たのだから一緒に泊まるということはなかなかできていない。そして今、10年近くの時を経てそのような状況が再び蘇りつつあるのだ———————————

 

 

早速中に入ると、広がるのは和室。千歌の家には何度も邪魔しているので見慣れた光景でもあるのだが、初めて来たという概念だけで新鮮味が増すものだ。

 

 

 

 

 

「よーし!早速浴衣に!」

「ち、千歌ちゃん!!!」

「ん?なぁに?」

「なぁに?じゃねぇよ!!俺たちの前で脱ぎ始めるな!!!」

「『俺たち』って、虎太郎君いないじゃん。」

「虎太郎が同じくトイレに着替えにいってるからの話だろうが。そしてさりげなくそのブラジャーを俺に見えるようにするな。」

「別にいーじゃん!昔は曜ちゃんと一緒にお風呂にも入ったじゃん。」

「昔は昔の話だ!!今はもうお前も華のJKなんだからし、周りにはそうじゃない奴もいるんだから自粛しろよ。」

「でも曜ちゃんも脱ぎ始めてるよ?」

「え!?曜!お前もかよ!?」

「それを言うなら他のみんなもはだけかけてるじゃん。」

「ッ!!!——————————」

「才くん!」

「いやこの状況でそこにいる方が可笑しいだろ!!」

 

 

 

 

 

JKがはだけかけてる状況でその場に居られるのは、余程抜けたやつかとんでもないヤリチン野郎ぐらいじゃないとあの場にいることなんかほぼ不可能だろう?しかもその体は俺が—————————幸運なことに、その場は1人であったのでそこで浴衣に着替えさせてもらった。

 

 

しばらく経って、落ち着いたことを確認してから着替え終わった虎太郎とその大広間に入った。

 

 

 

 

 

「やっぱり落ち着くな............もう少しで落ち着くにも落ち着けなくなるところだったぜ。」

「やっぱりアガってたんじゃん。全く〜!!!!!」

「もうこの話はなし!!」

 

 

 

 

 

 

千歌の弄りに対して、俺は全てに対してシャットアウトをかける。こういう話は立場上やめていただきたいのだが...............

 

 

 

 

 

「てか今気づいたけど、曜はバスガイド服じゃねぇか。」

「えへへ!何か修学旅行みたいだったからね!!」

「さっきは巫女だったし.............一体何着買ったんですか?」

「20着ぐらいは買ったんじゃないかな?」

「買いすぎだろ...........そんな金どこから湧いてくるんだよ。」

「え?部室のお金から買ってるんだけど............」

「はぁ!?だからその部室の金は俺の入れたお金だ!!」

「でも才君のお金でもなく、才君のお祖父さんが協力してくれたお金でしょ?それにスクールアイドルなら衣装も必要だと思うんだけどなぁ.............?」

「ぐっ—————————!」

「堕天使ヨハネ!降臨!!!!」

「やばい.........!カッコいい!!!!!」

「ご満悦ずら。」

「アンタだって東京のお菓子にご満悦なくせに!!」

「机に登らない!!」

「小学生かよ............」

 

 

 

 

 

机に登るって.....................少なくとも華のJKがするようなことじゃないぞ............?これが堕天使と人間の格の違い(笑)なのか———————————?

 

 

てかよく考えれば、途中から見たら俺たちの会話ってカオスじゃないか!?!?————————え?それはいつものことだって?そんなバカな.............

 

 

 

「善子が言ってた花丸の買ったお菓子っていうのは?」

「これずら。」

「ぴよこ万十?」

「違うずら、バックトゥザ!ぴよこ万十ずら。」

「そこ重要なのか..............?」

「マルがお土産店の試食を食べ歩いてた中で1番美味しい買ったからずら。」

「なるほど.............饅頭と万十をかけるとは........なかなかセンスがよろしいようで。」

「このバックトゥザ!ぴよこ万十、お土産にも夜食用にも買ってきたずら............あれ?夜食用がない?」

「どっかで落として................待てよ、そのパッケージどこかで...............!」

「才、それって今俺たちが食ってる饅頭じゃないか?」

「へ?」

「旅館のアメニティじゃなかったの!?」

 

 

 

 

 

虎太郎が冷静に食っている中、曜と梨子は素っ頓狂な声を上げる。この場合どちらの反応が正しいか読者の皆様ならわかるだろうが、明らかに後者たちである。さすがは俺がクールと認めた男だ...............たとえ自分が悪いことをしても平静を保ってられるとは...............

 

 

 

 

 

「マルのバックトゥーザ!ぴよこ万十〜!!!!!!!!」

「しょうがない。あのお菓子なら他のところでも売ってるんじゃないか?買ってこいよ。」

「分かったずら!もう食べちゃうずら!!お土産なんて後で買えばいいんだもん!!!!!」

「花丸ちゃん、あんまり夜に食べると太るよ?」

「まぁまぁ、ルビィ。少しくらいいいんじゃないか?」

「ダメですよ!!体重の増減はスクールアイドルにとっては死活問題なんですから!!」

「別に目に見えて太っていなければセーフだろ。」

「甘い——————甘いですよ!!才くん!!」

「う〜!!!!!!静かにして!!!集中できないでしょ!!」

「お前こそ静かにしろ!!さっきから堕天使の呪文紛いの言葉をブツブツと喋ってたら近所迷惑だろうが!!」

「これはこの堕天使ブローチを継承するための大切な儀式なの!!!」

「何だよそれは...........」

「それよりそろそろ布団敷かなきゃ............」

 

 

 

 

 

ルビィは押し入れに封じられていた布団を敷き出す。虎太郎もそういう所は気が利くのか、手伝いに行こうとする。

 

 

 

だがここで運命の悪戯か、堕天使の導いたポッドがルビィの足に引っかかる———————そう、布団を持ったまま.................

 

 

 

 

 

 

「ピ、ピギィ!!!」

「おい、バk————————!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ皆!旅館の人に聞いたら、音ノ木坂がこの近くに..............大丈夫?」

「大丈夫なわけあるかよ...............」

「取り敢えず、片付けと拭き掃除と———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピリリピリリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怪人退治だな。」

「そうだね—————————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「才くん、あれ!!」

「あれは............」

『我が名はカイデン!位は70段なり!!』

 

 

 

 

 

自らを『カイデン』と名乗ったその怪人は嘘を言っていない。正式名称はカイデンバグスター。正直、東京に怪人が現れること自体が少しばかり疑問に思うが今そんなことを思っても仕方ない。

 

 

俺はマイティアクションXを取り出して変身準備をしようとしたところに、祝は手を出して変身準備を妨害する。

 

 

 

 

 

「才君、ここは私に任せてくれ。」

「え、でも。」

「私だって仮面ライダーだ。君が本気を出すほどの相手でもないのだから、私のデビュー戦の足場にさせてくれたまえ。」

「わかった。」

「いいのか?才?」

「いいんですよ、祝がどれほどの強さなのか確かめるチャンスじゃないですか。」

「では早速————————!」

 

 

 

 

 

 

≪ビヨンドライバー!≫

 

 

 

≪ウォズ!≫

 

 

 

 

ミライドウォッチ——————オーマジオウから賜ったウォッチにはそう書かれている。それのスイッチを押すことで俺と同じように変身準備をする。

 

 

 

 

 

≪アクション!≫

 

 

 

 

 

 

祝の背後には何処ぞのウォッチを思わせる未来感ある時計が映し出される。そして祝の体を多面体を覆っていく————————

 

 

 

 

 

 

「変身。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪投影!フューチャータイム! スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!≫

 

 

 

 

 

 

ビヨンドライバーに投影されたライダーの顔は、変身の合図とともに展開され投影されていた装甲が一気にその長身の体に装着されていく————————仮面ライダーウォズ。

 

 

 

 

 

 

「祝え!我が魔王の御曹司を導く新たな家臣。その名も仮面ライダーウォズ!まさに生誕の瞬間である!!」

「それ自分でもやるんだ..................」

「早速持ちネタになってるな!!」

「そんな喜ぶべきことでもないと思うんだけど..............」

 

 

 

 

 

俺と梨子のツッコミを尻目にウォズはカイデンの振り下ろそうとした刀を華麗に振り払って、顔にパンチを入れる。ノックバックを受けたカイデンにさらに前蹴りを喰らわせる。

 

 

 

 

 

 

≪ジカンデスピア! ヤリスギ!≫

 

 

 

 

 

 

 

 

ジカンデスピアと呼ばれるその中遠距離向きの武器で、カイデンを一突きする。その威力は地面に軽くヒビを入れるくらいの威力である。それはその突いた後の置き時計のような紋章が衝撃のように伝わるシークエンスが物語っているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて—————キック。ライダーキックを喰らわせていく。右足から繰り出されるトリッキーフォームなキックの威力は普通の前蹴りよりは遥かに高いのだろう。

 

 

 

 

いよいよ技の決まりスギでカイデンの残り体力は

 

 

 

 

 

 

 

「今日は明日の用意があるが故、急いで決着をつけさせてもらうよ。」

『何を——————!』

 

 

 

 

 

 

 

≪ビヨンドザタイム! タイムエクスプロージョン!≫

 

 

 

 

 

 

宙に暫くながら滞空してからの、横蹴りをカイデンに喰らわせる——————キックを喰らったカイデンはぶっ飛ばされる。そして置き時計の時間は急速に動き出す———————まるで死のカウントダウンをつげるかのように............

 

 

 

 

 

 

「終わりだ。」

 

 

 

 

 

 

そう言ったウォズの言葉通りにカイデンは爆発四散するのであった—————が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「流石は伊口ファウンデーション、王直々の秘書だな。」

「!?!?」

 

 

 

 

 

ピクセル化したカイデンバグスターは吸い込まれていく————————ガシャコンバグヴァイザーの吸引機能によって.............だ。そしてそれを操作しているのは何を隠そう、サウザー—————その男であったからだ。

 

 

そのピクセル化から顕現したのは、またもや眼鏡をかけた男である。

 

 

 

 

 

「サウザー!!お前..........!」

「バグスターウィルスもここまで変異するとは..........100兆%利用価値があるのも頷ける。」

「お前...........この人にバグスターウィルスを感染させてたのか!?」

「幸いにも彼は我がオハラエンタープライズの社員だ............」

「酷い!いくら社員だからって........!」

「桜内梨子君、この私に指図する権限など君にはない。」

「だからって社員を道具のように扱うのなんて———————!」

「私の会社や社員をどうしようが私の自由だ!」

「お前には...........夢とかそんな物はないのか?」

「虎太郎............」

 

 

 

 

 

虎太郎の問い————————それは伝説からの問いかけと何ら変わりない。俺たちが仮面ライダーになっている理由でもある。夢の先にある輝き。そんなものを求めてスクールアイドルやってるんだ。

 

 

 

 

 

「フッ、君がすこし語勢を強めて何を話すのかと思えば..........私にも夢はあるのさ。ただ、君たちのと比べてより現実的で実像的なものだ。それに比べ君たちは輝きだの夢だの.............まぁ、もう全て終わった話だ。」

「何だと!?」

「どういうことだい?」

「君たち仮面ライダーもスクールアイドルも———————まとめて廃棄処分だと言っているんだ。」

「そんなことはさせない!!」

「させないさせるの話ではない。もう始まっているのだ...........................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロジェクトTRILLIONはな!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
















この小説ではサウザンドジャッカーはコピーした能力を組み合わせて使うことができます。原作でもそうですが、この小説では1番汎用性の高い武器になっています。






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23話 仕掛けられた黒いTrap








進捗率—————————100兆%............!









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プロジェクトTRILLION...............一体何を企んでるんだ........?」

「とりおん?何それ?」

「1兆のとかそういう意味のTRILLIONだ。まぁこれは高校生にしてはマイナーかもな。」

「でも何で兆なの?」

「アイツの名前小原兆一郎から取られてるのかもな。」

「すーぐ、100%って言えばいいものを100兆%とか不要な言葉を付け足すからな.............」

 

 

 

 

 

他の4人ははもう既に寝てしまっているようだ。まぁ、この真夜中にもなって寧ろ起きていない方が正解だ。こういう危険な話はリーダー格達が話していくべきだと勝手に思っている。特に千歌には、部員管理面から考えても把握してもらいたいものだ。

 

 

 

 

 

「千歌、お前は仮にもこのAqoursのリーダーだ。もしもの事態が発生すれば自分だけじゃなく、他のメンバーの命も預かってるってことを忘れるなよ。たとえ俺たちが仮面ライダーであったとしても———————だ。」

「....................わかった。」

「分かったならそれでいい。」

「———————うん!」

「さて..........そういえば千歌何か言いかけてなかったか?」

「え?」

「ほら、怪人退治する前にさ。」

「あっ、そうだった!!旅館の人に聞いたらこの近くに音ノ木坂学院があるって聞いたから、皆で行こうかなって!!」

「「「「え?」」」」

「私一回行ってみたいって思ってたんだ!μ'sが守った学校、μ'sが練習していた学校!!!」

「まぁ、悪くはないな。」

「————————ごめん、私は遠慮しておくわ.............」

「梨子................」

 

 

 

 

 

少しばかり影を落とす梨子————————あまり気に掛けてはいなかったが、梨子は元々音ノ木坂から転校してきたのだ。μ'sなどのスクールアイドルを全く持って知らなかった梨子ではある。ただ、転校してきたということはそれ相応の事情があってのことなのだろうか.............

 

 

 

 

 

「ごめんね、何か出来てたムードが台無しによね............」

「いや、そんなことないぞ。元はといえば俺たちが勝手に盛り上がってただけだから。こっちこそ嫌な事情があったら何て考えが及ばなかったことは謝るよ。」

「————————音ノ木坂って、伝統的に音楽で有名な高校なの。中学の時ピアノで全国大会行ったせいか、高校では結構期待されてて...........」

「そうだったんだ.............」

「音ノ木坂が嫌いなわけじゃないの。でも期待に応えなきゃって練習ばかりしてて..............でも結局全国大会には行けなかった——————」

「———————期待されるってどんな気持ちなんだろうね。」

「え?」

 

 

 

 

 

昔話が終わったところで千歌の急な問いかけに少しばかりたじろぐ梨子。

 

 

 

 

 

「沼津から出る時、皆見送りに来てくれたでしょ?皆が来てくれてすごく嬉しかったけど実はちょっぴり怖かった。期待に応えなきゃって、失敗できないぞって。」

「千歌——————」

「ごめんね!全然関係ない話して。」

「——————千歌、1つだけ言っておく。」

「才くん?」

「何があろうとも、()()()()()だ。」

「———————うん!!」

「梨子も—————だぞ?」

「才君——————ありがとう。」

「別に礼を言われるほどのことじゃないさ。」

 

 

 

 

 

彼女達にプレッシャーなんか負わせない。それこそ、最大の敵だ。

期待というものは一種の薬物だ。正しい使い方ならば、それは適度なプロポーションを保つことができるが間違ってものに歪んでしまえば、それは自身を蝕むドラッグと成り得るのだ。

 

 

 

 

 

「だから.........今日はもう寝よ?」

「そうだね。明日に備えて!」

「まぁ別に俺は寝なくても大丈夫だけどさ。」

「お前は大丈夫だけど俺たちは寝ない訳にはいかないんだよ............」

「それもそうだな...........」

 

 

 

 

 

 

そう言ってついに寝床についたのであった................俺を除いては。

 

 

 

 

 

 

 

俺は常に常備してあるアタッシュケースからパソコンを取り出し、起動して早速ライダーアイテムの製作を開始する。複雑なシステム図が入り組むが俺には完璧に捉えられる。

 

 

 

 

 

「この調子なら先にこっちのガシャットの方が早く完成しそうだな。それもそうか..........むしろこっちはある程度揃えてからじゃないと完成できなさそうだ。この5本だけの共通点じゃ.........重要なサンプルとは言えない。」

 

 

 

 

 

祖父ちゃんもといオーマジオウの元を訪れたのはもう1つの理由があってのことだ。そう———————この()()()()()()()()()()()()()()を製作するためのヒントを貰いに来たのだ。オーマジオウなら仮面ライダーの情報全てとその力を持っている。その力の一端を俺のライダーガシャットに保存させてもらった。あとは完成まで待つだけ。完成まであと———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな時間に電話とは..............しかも公衆電話って、胡散臭そうだな〜」

 

 

 

 

 

とは言っているものの、ひょっとしたら大事な案件かもしれないので電話に出るという選択肢しかどの道残されてはいないのだ。

 

 

俺は気怠そうに着信ボタンを押す。

 

 

 

 

 

「はい、もしもし?」

『——————止めろ。』

「え?誰だ?」

『俺が誰かなどはどうでもいい。俺の父さんを..........小原兆一郎を止めろ!』

「その声.........しかも父さんって........お前魁か!?」

『ああ。』

 

 

 

 

 

魁—————小原鞠莉の弟でサウザーの長男でもある。そして俺たちの間はサウザー同様敵である。でもここで電話をかけて来たと言うことは——————

 

 

 

 

 

「止めろって...........そのプロジェクトTRILLIONってやつか?」

『ああ、止めないと.........東京、いやこの日本が!』

「ちょっと待て!!そもそも俺たちはその計画内容を知らないんだよ!」

『俺が今ここで話せば、立場が危うい。そこだけは無理だ。』

「じゃあ何かすらわからないじゃないか!!」

『取り敢えず、お前らの近くで確実に何かが起こる。それを伝えているんだ。深天稜も東京にいるはずだ。』

「稜が?」

『ああ、少なくともそれについては協力してくれるはずだ。』

「知らせてくれることはありがたい。けど何でお前は父親を裏切るんだ?」

『別に裏切ってはいない。だけど、その計画はあまりに犠牲者が多すぎる。そして——————いや、とにかく止めろ!!』

「ちょっ—————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電話は既に心停止を知らせていたのであった————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ランキング?」

「ああ、どうやら出場するスクールアイドルをネット投票でランキングをつけることになったらしいね..........」

「どうしてそんな重大なことを先に言わなかったんだよ!!」

「だから私は運営に関わっていないのだから、今聞かされたってことを忘れないでくれ。」

「でもランキング上位に入れば一気に有名になるチャンスってことですか?」

「まぁ、そういうことになるね。」

「それで俺たちは何番目だ?」

「Aqoursの出場番号は2番だね...........」

「2番?」

「要は前座ってことね。」

「仕方ないですよ、周りは全部ラブライブの決勝に出場経験があるグループばかりですから。」

「そうずらか.............」

「でもチャンスなんだよ!頑張らなきゃ!!」

「千歌、そうだ。その調子でベストを尽くせ!!」

「うん!!」

 

 

 

 

 

俺はそうエールを送ってスタンバイ場所まで誘導する。そこから俺は千歌たち抜きの他の3人と話し始める。

 

 

 

 

 

「俺は千歌たちを—————観客席の辺りを警備させてもらう。無論、千歌たちの心のケアも含めてな。」

「分かった。じゃあ俺たちは外を見張ろう。」

「小原兆一郎—————彼は何を企んでいるのか............」

「そんなの関係ねぇ!アイツを見つけたらぶっ倒す。それだけだ!!」

「全く..........君の頭は猿より低能だな。」

「何だと!?」

「君の乱暴さには寝ている最中には苦しめられたよ——————」

「今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ、それに稜が応援に来るかもしれないから。」

「稜が?」

「何でそんなことを知ってるんだい?」

「それは俺からは言えない。それより早く警備に行こう!」

「「「おう」」」

 

 

 

 

 

俺は舞台裏に入り、他の3人は会場周りの警備に向かった。

 

 

千歌たちは既に着替えており、心の準備を進めている——————-と言ったところだろうか。そして今もう1番目のスクールアイドルが踊っている最中なのだろう。

 

 

 

 

 

「梨子ちゃん、緊張してる?」

「まぁ、少しだけね。」

「じゃあ、私と一緒に敬礼!おはヨーソロー!!!」

「おはよーそろー?」

「勇気が出るおまじないだよ♪」

「曜はいつも大事な時はヨーソローだよな〜」

「まぁね!!」

「ルビィちゃん.........」

「やっぱり無理です...........グスン。」

「ルビィ、こういう時こそふんばルビィだぞ?」

「才くん———————!」

「Aqoursの皆さーん!!スタンバイお願いしまーす!!」

「よし!!!」

 

 

 

 

 

俺たち7人はライブ準備するためにその司会者に呼ばれる。もうすでに1番目のスクールアイドルは終えているようだが——————!!

 

 

 

 

 

 

「あら?次はAqoursの皆さんですか?」

「あなたは...........スクールアイドルだったんですか?」

「あれ?言ってませんでしたっけ?私はSaint Snow———————鹿角聖良。楽しみにしてますよ。皆さんのライブ———————」

「—————————」

「あなた達にはあるの?」

「は?」

 

 

 

 

 

 

もう1人のSaint Snowが話しかけてくる。性格上、俺は傲慢でナルシストなのか、このような強気な発言にはどうしても反応してしまう。ただここではあくまで軽度の怒りだ。重度の怒りはもっと別にある。

 

 

 

 

 

「どういうことだ?」

「あなた達はスクールアイドルをどう思ってるのか、遊びでやってるかって話。スクールアイドルを遊びでやってるなら、とっととこの場所から立ち去りなさい。」

「遊びな訳ねぇだろ。」

「他のメンバーも?本当にハッキリそう言えるの!?」

「それは———————」

「理亞。」

「———————」

 

 

 

 

 

無言で立ち去っていった。俺が答えられなかったのは————————最大の恥なのかもしれないな.............

 

 

 

でもAqoursはここで止まる訳にはいかない———————!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?!?!?!?」

「え!?」

 

 

 

 

 

ステージに上がりかけであったAqoursメンバーに何か起こる前に防ぐ。その名目でステージのセンターに上がる—————————————蠢くほどの眼鏡が暴れ回るか苦しみだしていた。消え始める者、暴れる者、苦しむ者で溢れかえっていた。

 

 

 

 

 

「何なんだこれは.............!」

「ぐわぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

≪レイドライズ! インベイディングホースシュークラブ!≫

 

 

 

 

 

暴れる者は量産型バトルレイダーに、消え始める者はソルティ・リボル・チャーリーとその他三下バグスターに、そして苦しみ出した者は眼鏡からの(?)発煙によってスマッシュへと変貌する。

 

 

無論、その眼鏡を掛けていない観客の悲鳴や恐怖の轟音が会場中に鳴り響く。あの明るい司会者ですら、腰を抜かしてその場に硬直するほどだ。

 

 

 

 

 

「お前ら、みんなを誘導してやってくれ!なるべくならこの建物から、この街から抜けるように!!」

「わかったけど、逃げるってどこに逃げればいいの!?」

「取り敢えず遠くにだ!!!この怪人達は何とかするけどあまりに数が多すぎる!!!だから一刻も早く、最短距離でだ!!」

 

 

 

 

 

俺の呼びかけに応じるようにAqoursのメンバー。これで中にいるスクールアイドルは助かるだろう。あとは観客を非常口に誘導するだけだ。

 

 

 

 

 

「皆さん!!とりあえず、最短距離で最速で逃げてください!!!!」

「お前も早く逃げろ!!!」

「え!?あ、はい!!」

「よし——————————!」

 

 

 

 

 

≪ハイパームテキ! パッカーン! ハイパームテキエグゼーイド!≫

 

 

 

 

 

星の装甲を纏う。助走をつけてからのソルティに飛び蹴りを喰らわせてから、近くにいたストロングスマッシュとレイダーにツインパンチをお見舞いする。

 

 

 

このステージ上かこの観客席で倒すのはあまりに被害が大きすぎる。最悪の場合、この施設がぶっ壊れてしまうかもしれない。

 

ここでは一気に相当することは不可能だ————————ということで、この怪人達を会場前に誘導しようとする。外に誘導すれば、外でスタンバイしている3人とも合流できる。

 

Aqoursと他のスクールアイドルや観客のことを心配しながらもよくここまでのメリットを証明的に打ち出せたことに心の片隅では、やはり自分は天才的だと傲慢に自惚れてしまう。

 

 

廊下に渦巻いていた三下のバグスター連中をキースラッシャーの飛ぶ斬撃で掃討する。

 

 

 

 

 

 

意外にも廊下から入口までの距離はなかったので、その美しく鏡とも揶揄できそうなガラス戸を一気に突破する。

 

 

ガシャンとバリンが同時に聞こえるほどの破壊音が鳴り響く。このガラスの修理費何万円だとか少しばかり考えはしたが、すぐさま心を切り替える。

 

 

追ってくる三下バグスターとスマッシュをキースラッシャーのガンモードの2段階強攻撃を放つ。普通のビームガンよりは飛距離が非常に長くなる。だからこのような大量の雑魚にはおすすめの掃討攻撃なのだ。

 

 

次は本命のボスバグスター3人が来そうなのでこちらに誘導し、3人と合流しようとしてようとしていた————————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()が————————世界を一変させていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

—————※—————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時はSaint Snowがライブをする前に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に現れんのか?」

「わからないよ。それに来られた方が困るんだから、スタンバイして損はないでしょ。」

「ああ..............」

『私は来てくれた方が嬉しいんだけれどね。』

「「「!!!!」」」

 

 

 

 

 

虎太郎が来られると困ると言った男—————————小原兆一郎は見事にフラグを回収して現れたのである。

 

 

 

 

 

「スクールアイドル嫌いなアンタがわざわざ来るような場所じゃないよ。」

「フッ................私は別に嫌いとは言っていない。ただ.............価値がないと言っているだけだ。」

「取り敢えず、君のようなならず者にはお引き取り願うよ。」

「断る——————と言ったら?」

「ここでお前を倒す!!」

「いいだろう!!アークの技術力を見せてやろう.................」

「何?」

 

 

 

 

 

取り出したのは———————ガシャコンバグヴァイザー。()()はバグスターウィルスを散布したり、収納したりするガシャコンウェポンだ。だが————————

 

 

ウィルスが解放されたかと思えば...................ピクセル化した体から現れたのは.....................仮面ライダー!?

 

 

 

 

 

「何だと?」

「彼らは仮面ライダーダークゴースト、仮面ライダーリュウガ。アークが生み出したダークライダーだ!!!!」

「ダーク?」

「ライダー!?」

「さぁ!!存分に戦いたまえ.....................!」

「うぉ!危ねぇ!!」

「戦うしかないようだね.........!

 

 

 

 

 

≪ウェイクアップ! クローズドラゴン!≫

 

 

 

 

 

≪ゼツメツEVOLUTION! BREAK HORN!≫

 

 

 

 

 

≪ウォズ! アクション!≫

 

 

 

 

 

すでに戦闘態勢に入っているダークライダー2人を除いた4人が変身準備をする。特にAqours護衛隊の3人はいつやられてもおかしくないので、その準備を急速にする。

 

 

 

 

 

「「「「変身(!)」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!≫

 

 

 

 

 

≪パーフェクトライズ!  When the five horns cross, the golden soldier THOUSER is born. Presented by “OHARA” ≫

 

 

 

 

 

≪投影!フューチャータイム! スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!≫

 

 

 

 

 

仮面ライダークローズ、ウォズ、そしてクウガ———ライジングマイティフォーム。その3人と敵対する仮面ライダーサウザー。

 

 

 

 

 

≪ジカンデスピア!≫

 

 

 

 

 

≪ビートクローザー!≫

 

 

 

 

 

 

襲い来るリュウガのソードベントをクローズがビートクローザーで受け止める。その隙を狙ってダークゴーストのガンガンセイバーが斬り込もうとするのを、ジカンデスピアが横から入り押し返される。

 

 

 

 

 

 

 

クウガはサウザー目掛けて進化したライジングマイティパンチを喰らわせる。続いて横蹴りを————————————が、サウザーの装甲はびくともしていない。ライジングマイティの必殺は歴史上、半径3キロを爆破させ工場1つを吹き飛ばした経験すらある強力な形態。その攻撃を受けてもびくともしないとは...................

 

 

それもそのはず、サウザーの装甲の硬度は今のところスペックで上回るムテキでしか破られていない。スペックが上回っていなければ、その装甲のダイレクトアタックは理論上不可能である。

 

 

 

 

 

「君は私を倒すのは不可能——————この100兆%進化したこの装甲はな!」

「そんな.............パワーが前より上がってる?」

「私がいつ100兆%力を発揮しているなんて言った..........?私の力はまだ最大値を出し切っていないのだよ!!」

「何—————?」

「ではこちらのターンだ................!」

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ! JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

ジャックライズで召喚したのは、ウルフ。4匹の狼がクウガの四肢に噛み付いてその体を拘束する。一旦は追い返したものの再び噛みつき、その動きを封じた。

 

 

その隙をサウザーが見逃すはずはない。フルボトル——————おそらくはロボットフルボトルであろうそのボトルをサウザンドジャッカーに禁断のライズを行う.............

 

 

 

 

 

≪full bottle comfirmed.Ready to break ≫

 

 

 

 

≪サウザンドライズ! THOUSAND BREAK!≫

 

 

 

 

 

ロボットの破壊力を纏ったその漆黒の一撃はタイタンフォームの一撃に匹敵するかそれ以上の力を発揮する。その力はクウガの装甲を抉り、元の人間へと戻してしまうほどだ。

 

 

 

 

 

「虎太郎!!」

「虎太郎君——————!」

「ぐっ——————」

「アークの力...........そのパワーを自らが体験してみるといい.............!」

「何?」

 

 

 

 

 

 

サウザーが取り出したのは...............邪悪そうな黒ずんだ石そのもの。それを見ただけで誰しも邪悪を感じてしまうにではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇を孕んだ石から発せられた闇の光線はそのままクウガの変身者の身を探し当てたかのように襲い掛かる。そして魂が抜けたかのようにその闇石はサラサラと消えてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その力は一瞬で解放された。闇の力————————究極の闇の力が虎太郎の体を雷撃のように襲い...........その体を蝕む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クウガのアークルは徐々に侵される——————————邪悪という名の黒に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「素晴らしい......................これがアークが生み出した芸術作品————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダークウガ ライジングアルティメット——————!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 













究極の闇は動き出す...........








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24話 もう何も止まらない

タイトルからして不安しかねぇ................そしてサラッと出されるスペクターの新フォーム。ほんとファンの方は申し訳ないです。


















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ライジングアルティメット——————!」

 

 

 

 

 

見たことないクウガ————————そんなものは一眼見れば、一瞬でわかるものだ。ただあのクウガもまた俺はオーマジオウにその姿を映像媒体として見せてもらったことがある。

 

 

一説には全てを闇に返す究極の存在。もう一説には正義のために究極の闇を倒す存在。だが、この禍々しいエフェクトからして明らかに前者である——————とは言ったものの、迂闊に攻撃もできない。相手がどのようなパワーを秘めているかよくわからないからである。

 

 

 

 

 

「才くーん!!!!皆避難したよー!!!!!」

「———————————!」

「危ない!!伏せろ!!お前ら!!!」

 

 

 

 

 

黒い瞳に囚われたクウガは掌から発せられる暗黒の波動を千歌たちに向けて放つ。俺の呼びかけに気づいたAqours6人は危険を察知したようで未然に、その波動を避けることができた。

 

 

コイツ—————!虎太郎の意思はないのか!?

 

 

 

 

 

「オイ!クウガ!!しっかりしろ!!」

「———————————」

 

 

 

 

 

俺はアルティメットクウガを止めようとするが、見事に払われて闇のパンチをお見舞いされる。無論ダメージはないのだが、攻撃の威力が強すぎてノックバックを大きく喰らってしまう。

 

 

 

 

 

「ぐっ............やっぱり...............」

「才!何が起こったんだよ!?」

「わからない——————けど、暴走してるってことは確実だ!!」

「その通りだ!!彼は仮面ライダークウガ ライジングアルティメット。アークルの中に秘められているアマダムをアークによって遠隔操作をされるその肉体は極限まで力を高めている!!」

「何だと!?」

「そんなことが——————!」

「さぁ!全てを壊せ!!究極に闇を世にもたらせ!!」

「テメェ!!—————ぐっ!」

「君たちは戦いながら見ているといいさ——————暴徒化した民衆が怪人に変身し、東京を火の海に帰るのをね。」

「東京が?」

「火の海ですって!?」

 

 

 

 

 

ウォズとクローズに言い放った一言に千歌と梨子は大きく反応する。それを待っていたと言わんばかりにサウザーは千歌に話しかける。

 

 

 

 

 

「そうだ!——————東京を火の海にすることで、復興が行われる。そこで我がオハラエンタープライズがこの日本の復興を支援するという名目で、新しい...........私の理想郷を日本に作るのさ!!」

「そんな下らないことの................そんなことのために!!!お前は観客たちを暴走させて、皆を傷つけたのか!!!」

「多少の犠牲は織り込み済みさ。それは私の計画の実行のために必要なことなのさ。」

「サウザー...................サウザァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

 

 

 

俺の怒りはその戦闘スタイルにも現れていた。その怒りを孕んだ左パンチはサウザーの右頬を思い切り吹き飛ばす。それに続いて、握っていたキースラッシャーを持ち直して一撃、一撃と斬撃を喰らわせる。このような殴った後の近接戦法ではアックスモードが活躍の幅を広げる。その切れ味はダイヤモンドすらスパンと切れてしまうかもしれない。

 

 

 

 

サウザーもサウザンドジャッカーで応戦するが、無意味だ。確かに解析する限りサウザーのスペックは約1.3倍ほど上昇している。つまりは初期値が100兆%ではなく、最大で100兆%ということなんだろう。ということは適合率というものが上昇するほどに力も増すのかもしれない。

 

 

 

 

だがそんなテクノロジーは俺には通用しない。感情によってその力を増す俺たちの力なら!

 

 

 

 

 

「とりゃ!!」

「ぐわぁ!」

「俺は—————!お前を許さない!!!!」

「フン!いいのか?アルティメットクウガをほったらかしにして..........」

「何?——————!!」

 

 

 

 

 

アルティメットクウガの暗黒掌波動に千歌たちが襲われようとしていた。俺はクロックアップをも超えるスピードでその暗黒掌波動を受け止める。

 

これ以上会場に近づくと千歌たちが危ない——————!

 

 

 

 

 

「やめろ!!クウガ!!」

「————————」

 

 

 

 

 

呼びかけにも応じず、邪悪を纏った拳で俺を殴りつける。大きなノックバックを喰らうが、それを気にせず再びクウガの元に向かう。

 

 

サウザーの言っていることが本当ならば、意識がある可能性も十分に考えられる。だが意識があるのだとしたらよりタチが悪い。たとえ虎太郎の意識があったとしても自力で元に戻すことは不可能ということになる————————

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

≪シノビ! 投影! フューチャータイム! 誰じゃ?俺じゃ?忍者! フューチャーリングシノビ!シノビ!≫

 

 

 

 

 

≪スペシャルチューン!≫

 

 

 

 

仮面ライダーウォズ フューチャーリングシノビ——————————ジカンデスピアを鎌モードにして、ダークゴーストを追い詰める。

 

 

ジカンデスピアの鎌モードは扱いが少しばかり難しい———————が、その扱いに慣れているのか、切れ味は槍よりも素晴らしくよろしい。さらにそのシノビの機動力はダークゴーストのトリッキーな動きにも完璧に捉え、ダメージを与える。

 

 

クローズとリュウガではスペック差が大きいのか、リュウガにワンサイドゲームを繰り広げる。リュウガのソードベントをビートクローザーで受け止めてからの蒼炎を纏ったパンチ。そしてビートクローザーでの斬り裂き。

スペシャルチューンに選んだフルボトルはフェニックスフルボトル。その不死の炎は相手の生命力を焼き尽くすかのようだ。

 

 

 

 

 

「よし!ウォズ!!一気に決めるぞ!!!」

「ああ。」

 

 

 

 

 

≪ヒッパレー! ヒッパレー! ヒッパレー! メガスラッシュ!≫

 

 

 

 

 

≪カマシスギ! フィニッシュタイム! 一撃カマー!≫

 

 

 

 

 

 

 

不死鳥の消えない炎と、忍者の鎌から放たれる強烈なサイクロンが重なる。そう——————端的に言うならば、竜巻炎とも言えるだろうか。

 

 

ただの竜巻ではない炎の斬撃を纏った巻物————————それに遭遇した2人のダークライダーは瞬く間にピクセルへと姿を変えた................

 

 

 

 

 

「才!」

「才君!」

「クローズ!ウォズ!お前らはサウザーを止めてくれ!!俺はこのクウガを何とかするから!!!」

「了解した———————!」

「任せろ!!」

「君たち如きが100兆%の力に勝てるかな?」

「勝てる勝てないの話じゃねぇんだよ!!」

 

 

 

 

 

サウザーはジャックリングを引いて、シャインシステムを起動させてウォズとクローズに攻撃を仕掛ける。クローズは迫りくるシャインクリスタを受けながらごり押しで進む。一方のウォズはシノビの機動力を活かして、サウザーの背後に回るがサウザーの演算処理と動体視力によって躱されてしまう。そのお返しに———————

 

 

 

 

 

≪ジャックライズ!≫

 

 

 

 

 

「ぐっ——————!」

「仮面ライダーシノビのデータをいただいた..........!はっ!!」

「がっ—————!」

「どけどけどけ!!!」

「脳筋の君にはこれがぴったりだ——————!」

 

 

 

 

 

≪JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

先ほどウォズが必殺技として出した竜巻をそのまま、紫色にしたかのような技である。ただ威力はと言うと此方の方が遥かに高い———————!

 

 

そのかまいたちのような竜巻に直撃したクローズは体力を大きく削られてしまう。そしてジャックライズの影響で一時的に弱体化しているウォズをクローズ側に蹴り飛ばす。

 

 

 

 

 

「これが100兆%の力!ムテキゲーマー抜きの君たちなど敵ではない...............!」

「まさか相手の能力をコピーする力があるとは.....................」

「でもな————————負けられねぇんだよ!!!」

「ほう...........それは魁を打ち負かしたボトルか..........いいだろう。()()()だが楽しませてくれ!!」

「舐めんな!!」

 

 

 

 

 

≪ボトルバーン!! クローズマグマ!≫

 

 

 

 

≪クローズマグマ! アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!≫

 

 

 

 

 

 

巨大な坩堝からマグマが流れて、八岐の竜が姿を現す。

 

 

クローズマグマになったクローズは再び展開されたシャインクリスタを1つ1つを粉々に進む。ジャンプ膝蹴りを喰らわせる。その勢いのままサウザーをタックルで吹き飛ばす。そしてマグマの熱を孕んだ拳でサウザーの鳩尾を殴る。

 

 

サウザーもパワーアップを体感できたのかサウザンドジャッカーでクローズを斬り裂く。さらにジャックライズでマンモスの踏み潰し、ホーネットの雷撃、ベアーのブリザードの怒涛の3連撃を喰らわせる。

 

 

 

 

 

「流石だが—————100兆%には勝てない。」

「まだだ——————まだ終わってねぇ!!!ウォォォォォォォ!!!!!!」

「どこまで醜く抗うのか...............!」

「ウリァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

ボルケニックな一撃一撃はそれだけのエネルギーと重みを伴っている。サウザーにはスペックでは勝っている————————が、サウザーが急に押され始める.................

 

 

勢いが増せば増すほど、マグマがほとぼしる。マグマが溢れ出るほどにクローズのパワーは益々と上がっていく。

 

 

 

 

 

「スペックが—————上がっているだと!?」

「もう誰にも止められねぇ!!!」

「バカな..........!」

 

 

 

 

 

そう才が以前に言っていた通り竜介のハザードレベルは非常に上がりやすい。彼の感受性はそれを助長しているのかもしれない。その力はクローズマグマだからこそ、ハザードレベルが急上昇しているのだろう。

 

 

だがサウザーの仮面に隠された顔は変わらない————————!

 

 

 

 

 

 

「まぁ——————じきに全てが変わる.................!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

憎たらしい()()()がその後を予感する——————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前らこっちだ!」

「逃げてばっかりだけど、一体どこへ向かってるの!?」

「わかんねぇよ!でもあそこで戦ったら、間違いなく会場が崩れ落ちて被害が大きくなっちまう!」

「でもだからってこんな状態を持ってくるのは—————!」

「どこか広いところに..............」

 

 

 

 

 

どこか広いところに行って戦況がどうなるかということはない。ただあの会場が破壊されて千歌たちが瓦礫の下敷きになるというのが、大穴だ。そんな可能では1%でもあるならばそれは避けなければならない。さらに広いところならば、たとえ千歌たちが危険に巻き込まれそうになっても状況把握すらできていれば守ることができる。そのメリットだけで十分だ———————

 

 

幸いだがアルティメットクウガの追いかけは比較的遅い。アークというのが遠隔操作しているからなのか、どのみちこの7人で逃げることに助力しているのは変わりない。

 

 

 

 

「もうすぐ万世橋だ!そこなら障害物もないから自由に戦える!」

「じゃあそこまで走って———————!?!?!?」

「才君!!!あれ—————!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『グルゥゥゥゥ!!!!』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何で—————こんなに怪人が...............!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

万世橋前の大交差点に溢れかえっていたのは、車でもましてや一般人ですらない—————————怪人。怪人たちの棲家の如く蠢き、喰らい、溢れかえっていた。一般人は居るには居るが、逃げ惑っている。まるであの会場のような———————!!!!!

 

 

 

 

 

「東京が危ないって...........こういうことなのか?」

「才くん.............どうすれば...........!」

「—————————————」

「危ない!!」

「きゃっ!!」

 

 

 

 

 

アルティメットクウガの暗黒掌波動がAqoursの頭上を通過する。その波動はそのまま直線に進みながら、向こう側にいた怪人を粉砕する。

 

 

 

 

 

「あっぶねぇ——————」

「虎太郎くん............」

「何とか正気に戻ってくれればいいんだけど.............」

「いやそれは違う。」

「どういうことずら?」

「おそらくは肉体だけが、他者から操作されている。それも人間ではないものにな。つまり今のアイツは意識はあってもどうにもできないんだ。」

「人間じゃない?操作?意識?何それどーゆーこと?」

「断片的な単語を並べんじゃねぇよ....................」

 

 

 

 

 

正直、こんな状況になっても千歌は千歌なのだと内心ホッとする。そしてそれを呆れる梨子に笑って見守る曜。堕天使発言で和ませる善子にジト目の花丸と困り眉のルビィ。全てが俺の大切な人だ。愛おしく、輝かしい。だからこそ——————!

 

 

 

 

 

「愛おしい———————お前たちを守らないといけないんだ!!!!」

「「「「「「!!!!!!」」」」」」

「才くん..............」

『いいだろう!!俺も力を貸してやる!!』

「スペクター!!」

 

 

 

 

スペクターノブナガ魂が周りにいた怪人とアルティメットクウガに向けてガンガンハンドの銃モードで敵を駆除する。もちろんそんな攻撃ではアルティメットは倒れてくれないのだが。

 

 

 

 

 

「やっぱりお前も来てたのか!!」

「勘違いするなよ、才。俺はお前らを含め内浦を守りたいだけだ。スクールアイドルを認めたわけじゃない。」

「わかってるよ——————でも、お前とも目的は同じだから協力してくれるってことだよな?」

「ああ、そういうことだ。」

「何か昔みたいだな。俺とお前でよく勇者とか騎士とか役で3人の姫と戦うなんていう遊びもあったな!」

「昔の話だろうが———————!」

 

 

 

 

 

スペクターのノブナガ魂は人海戦術対してかなり有利に持ち込める。つまりは蠢く大半のスマッシュやバグスターらの掃討にはうってつけである。

 

 

その間に俺はアルティメットクウガの対処を考える。初期値であっても、今現在のムテキゲーマーのスペックの1.5倍以上と遥かに上回っている。これをサウザーが用意したというなら、これほどまでにムテキを封じる作戦にうってつけのものはないだろう。色々解析はしたいのだが、それは落ち着いていないとできない。だから———————!

 

 

 

 

 

「変身解除って結論になるが..............」

「ねぇ、才君。変身ってベルトからなんでしょ?じゃあベルトを外せば変身解除できるんじゃない?」

「それはそうだけどクウガはそれができないんだ。クウガのライダーシステムは変身者の意思とかで出現させるもの。だから外せはしない.......................そうか、そういうことか!!!!」

「「?」」

「梨子!お手柄だ!!大事な本質を見落としてたよ!!」

「本質って?」

「クウガのベルトは自由に召喚できるってことは、体内から生成されてるってことを聞かされてた!!つまりベルトを破壊しても大丈夫ってことだよ!!」

「ええ.........それができるの?」

「やらなきゃ何も始まらねぇだろ?」

「それはそうだけど..............」

 

 

 

 

 

ベルトの破壊は他のライダーにとっては大きな痛手だ。けど、再生成できるクウガにはそのリスクはない!!つまり奴のスペックと同等以上の力を—————!

 

 

俺は頭部に搭載されている黄金のヘアーで黄金の旋風を引き起こす。その余波で、アルティメットクウガ以後の怪人が多少やられてしまったのは今は放っておこう。

 

それによって俺の体はさらに輝き始める。そうこれこそが秘策————————光の粒子『スパーキングリッター』による全能力の2倍化である。これによって、アルティメットクウガとのスペック勝負では俺が勝っている。

 

 

あとはタイミングである。渾身の一撃を相手に喰らわせる機会を————————よし、これで行こう!

 

 

ガシャコンキースラッシャーを敢えてクウガに向けて放る。もちろんクウガはそれに反応して掌波動を放つ————————ここで神業。クロックアップ以上の超光速移動で浮いているキースラッシャーをガンモードにしてスローモーションの光弾を放つ。

 

 

 

クロックオーバーしたかのように時間は動き出し、クウガにその光弾は命中する。その砂煙こそ俺の待ち望んでいたもの——————!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪HYPER CRITICAL SPARKING!!!≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

照準通りベルトに渾身のキックがPERFECT判定が下される。俺の予想通り、ベルトは木っ端微塵に。そして元に戻った虎太郎の体も大きく吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

「虎太郎君!!」

「クウガ!大丈夫か!?」

「大丈夫かって.........お前がやったんだろうが。」

「大丈夫そうだけど...........................」

「迷惑かけたな..............合わせる顔がない。」

「いや、悪いのは————————」

「才くん!!上!!上!!」

「え?」

「何だ—————?」

「自衛隊の戦闘機と軍用ヘリ?」

「才!」

「スペクター!」

「この辺の怪人は一掃できた。けどまずいぞ!怪人が東京中に発生しているらしい!!」

「何だって!?」

 

 

 

 

 

この騒ぎはこの首都東京にすでに広がっている———————-とてもじゃないけど間に合わない!!自衛隊の爆撃で果たして大丈夫なんだろうか.........?

 

 

——————ん?何か上から落ちて——————!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカァン!!!!ドカン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?爆弾!?」

「あれ自衛隊のヘリでしょ!?」

「何で市街地を襲うの?」

「間違って落とした————————にしては数が多い............」

「数が多い!?!?!?!?」

「マズい!!!みんな!!あの近くのビルに隠れろ!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカン!ドカン!ドカン!ドカドカン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲劇は何も——————止まらない..........................................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







〜〜〜は時間帯は変わらず視点移動を行う場合に使います。








追記:5000UA突破ありがとうございます!






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25話 T・O・K・Y・O 脱出



スペクターは今のところ全てのアイコンを揃えています.........................ということは!?










 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ウォリァァァァァァ!!!!」

「ぬわー!!!」

「どうだこの野郎!!」

「................変身当初の初期値の2倍.........いやそれを遥かに上回るスペックを——————!」

「彼は性格上でも体質上でもハザードレベルが上がりやすいのかもしれない.............!」

「ハザードレベルだと?」

「ああ、ビルドドライバーを使っている場合のは感情によるスペック上昇を大きくなりやすいのさ。君のようなテクノロジーに頼った力とは違ってね。」

「調子に——————乗るな!!!」

 

 

 

 

 

殴られんとするところを、サウザーは下方からの膝蹴りでその行動を阻害。その隙に自分の得意な蹴りをクローズに喰らわせる。

 

 

だがその蹴りが隙を生むことになったのか、ウォズにそこをジカンデスピアの鎌で3連撃をお見舞いされる。無論、大したダメージにもなりはしないのだが、サウザーにとっては行動を阻害されること自体、自身の想定を超えてしまうことこそが問題なのだ。

 

 

 

 

 

「クローズマグマ——————————厄介な存在だ..............脅威となるものは全て廃棄処分だ!」

「上等だ!!!」

「君の好きにはさせないさ!」

 

 

 

 

 

 

サウザンドジャッカーの槍攻撃をフューチャーリングシノビの隠れ身の術で躱す。その煙を目眩しに、クローズのマグマパンチがサウザーの顔面に直撃する。その攻撃は有効打になったのか、途端にバランスを保てなくなる。それを好機と見逃すはずもなく、クローズはパンチの連打を喰らわせていく。

 

 

炎の拳といえばゲームでノックアウトファイターがあるが、それとは全く異質な存在。マグマとは明らかに炎よりも高エネルギーであり、それは炎すらも容易に焼き尽くす———————!

 

 

 

 

 

「ドォォリヤァァァァァ!!!!」

「フン!!」

 

 

 

 

 

サウザーは唯一現数値上勝っていたスピードを最大限に活かして、態勢を立て直す。そして立て直したところを再びかかって来るクローズにサウザンドジャッカーの横斬りでその勢いを殺す。

 

 

反撃の狼煙は上がった————————と思われていたが...........................

 

 

 

 

 

「油断しすぎじゃないのかい?」

「何!?———————ぐわぁ!!」

「よし!!」

 

 

 

 

 

そう、クローズの連撃はサウザーが復帰するまでの火力要員としての役割を果たしていたにすぎない。最初のダミーのように隠れ身の術を使ったウォズが実は本命の攻撃であり、その鎌から放たれる連続強攻撃はサウザーのバランスをまたも崩していた。

 

 

 

 

 

「今だ!竜介君!!」

「おう!!これでも喰らえ!!!!!!」

 

 

 

 

 

≪ボトルバーン!! ボルケニックナックル!!≫

 

 

 

 

 

ナックル型にして放つ必殺技。熱を最大限に活かしてキックするのが極熱必殺であれば、こちらは同じ熱を持っていても極力必殺技と言ったところであろうか。

 

 

大量のマグマを纏ったマグマナックルをサウザーの胸部装甲にクリーンヒットする。その力はクローズのハザードレベルと相まって、より強力に—————————!

 

 

 

 

 

「ぐわぁぁぁ!」

「どうだ!!!これが——————俺の怒りの力だ!!」

「なるほど....................君の熱くなりやすい性質はよく分かりましたよ...........いい戦闘データも手に入れたところで君は用済みだ。」

「何だと!?」

「フン!!」

 

 

 

 

≪ジャックライズ!! JACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

隠れ身の術——————そう、気付かぬうちにウォズは敵に塩を送っていたのだ。シノビの能力はかなりトリッキーなものが多い。したがってその動きはオリジナルを真似る以外はなかなか発見しづらいものなのだ。裏を返せば、手の内を見せてしまったが最後なのだ。

 

 

 

 

 

≪Progrise key confirmed. Ready to break.≫

 

 

ラッシングチーターのプログライズキーをセットして、隠れ身の術による斬り裂きを超高速で連続で。そのような無茶振りは100兆%サウザーにしかできない荒技だろう。

 

 

 

 

 

≪HACKING BREAK!≫

 

 

 

 

 

超高速で飛ぶ斬撃を四方八方から飛ばしまくる。

 

 

最後に『JACKING BREAK』でロボットフルボトルから抽出した破壊力ある一撃を隠れ身の術でのテレポートで1人1人喰らわせて—————————この芸術的攻撃は1人の変身解除ともう1人がフェニックスフルボトルをサウザーに譲渡するという結果で閉幕した...................

 

 

 

 

 

「クソっ............!」

「所詮君たちは私の力の100兆分の1%だ!そんな君たちが私に勝てるわけがない!!」

「まだ————まだ終わってねぇ!!」

「———————私からのショーは閉幕のようだ。次は空からの来訪者が君たちを盛り上げるはずだ——————!」

「オイ待て!!」

「竜介君!アレを見たまえ!」

「何だアレ—————!」

「千歌君たちが危ないんじゃないか!?」

「アイツらには才が付いてるから大丈夫だと思うけど.........俺たちも合流した方が..........怪人が!」

「なかなか通してくれなさそうだね...........!」

 

 

 

 

 

 

 

ドカン!!ドカン!!ドカドカン!!!!

 

 

 

 

 

「何故爆撃を———————!?」

「ヤベぇ!!もっと降って来るぞ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドカン!ドカン!ドカドカドカン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「何とかビルの中に隠れられたはいいものの...........ここからどうするの?」

「さぁ.........それを今から考えるところだろ?」

「そんな呑気に考えてる場合!?」

「仕方ねぇだろ!いきなり空爆なんかされたら、いくら俺でもお前らを守り切れねぇよ。」

「でも安心はできないわよ。このビルだっていつヘルファイヤーに包み込まれるか.............」

「善子ちゃんの悪運はこういう時に役立つずら。」

「ヨハネ!てか変なフラグ立てるな!!」

「でも善子の言う通り、もし上空にいる自衛隊機全てが敵なら空爆でこのビルだけじゃなくて東京全土が地獄のヘルファイヤーで丸焦げだ。」

「才君もノせられてるずら。」

「とにかく今は一刻も早く対策を練るんだ!」

 

 

 

 

 

確かにスペクターの言う通りだ。でもこの9人だったら、作戦内容はデリケートなものでないといけない。3分の2は可愛いレディなわけだし、そして虎太郎は意識こそあるものの俺の全力必殺技を喰らって衰弱状態だ。だからひたすら走り続けるなどの単純な作戦では攻撃をすぐにでも受ける可能性が高い。だから、走るには上空の航空機をどうにかしないといけない——————————————

 

 

 

 

..................ん?航空機?

 

 

 

 

 

「スペクター、何か電気系統の眼魂って持ってないか?」

「電気系統?それを使ってどうするんだ?」

「あるのかって聞いてるんだ。」

「このエジソン魂なら電流を流すことで電気系統を弄れるかもしれない。」

「よし—————!これなら無理やりにでも!」

「一体何をするつもりなの!?」

「軍用ヘリをハイジャックする!」

「え?」

「はいじゃっく?」

「「「「「「「ハイジャック!?!?!?!?」」」」」」」

「ああ。これなら地上を歩くよりはよっぽど安全だ!」

「ダメだこの人...........自分がムテキだからもう倫理観が崩壊してる..........」

「でも電流流して電気系統が弄れたとしても、そこからどうやって乗るのよ!?」

「俺が超光速の力でお前ら7人を一瞬で運んでいく。」

「でもその後ヘリの操縦なんてできるの?」

「安心しろ!この天才伊口才を信じろ!!」

「不安しかないんだけど...............」

 

 

 

 

 

曜の心配の言葉をよそ目に俺の先導でビルの屋上まで登り上がる。やはりどんよりとした重い空にヘリコプターや戦闘機が無数に広がっている。

 

 

どうしてこうなったのか?何故自衛隊の戦力が街を破壊しているのか?自衛隊は本来日本国の安全を守るためのものだ。東京にゴジラのような怪物がいなければ、そもそも出動することすら躊躇われるものだ————————————まさか...............!

 

 

 

 

 

≪カイガン! エジソン! エレキ!ヒラメキ!発明王!≫

 

 

 

 

 

スペクターは俺の作戦通りにエジソン魂にゴーストチェンジし、ガンガンハンドのロッドモードを携える。

 

 

 

 

 

「さて..........そのガンガンハンドあのヘリコプターまで届くか?」

「伸びはするが.............あの高度まで届気がしないだろう—————」

「想定内だ!」

「え?」

 

 

 

 

 

≪パーフェクトパズル!≫

 

 

 

 

 

もちろんガンガンハンドの伸縮性が無限だとは俺は思っていない。だからこそ、俺のパーフェクトパズルの能力が必要だったのだ。そうこのエナジーアイテム———————

 

 

 

 

 

≪伸縮化!≫

 

 

 

 

 

伸縮化のエナジーアイテムを与えられたガンガンハンドは、見事にヘリの足踏み場を掴むことができた。ガンガンハンドの引き金を引けば、見事に高圧電流が流れる仕組みだ。ここまでくればこっちのものだ!

 

 

ムテキゲーマーの能力の空中浮遊じみた無限ジャンプを使って、電撃によって機能停止しているヘリと同じ高度まで到達する。そこから空を超速泳するように、目的地へと到達しヘリのドアを開ける。

 

 

中にいたのは駄々広いヘリコプターの中にガーディアンが3体ほどいるだけだ。ガーディアンが何かわからない人のために説明しておくと、ガーディアンとは政府が使用している戦闘アンドロイドだ。要は俺たちにとっては並のバグスターウィルス以下だ。

 

 

敵とみなして襲いかかって来るのだが、俺のスピードの前では止まっているのと同じだ。華麗に2体の攻撃をスラッと避けて、この大空にパラシュートなしのスカイダイビングをさせる。そして運転している1体を席から引き剥がして、放り投げる。

 

 

 

 

 

「よし!ハイジャックには成功!後は——————!」

 

 

 

 

 

俺はすぐさま、自らをスカイダイビングさせる。でも少し違うのは速さとその視点移動。クロックアップスピードでフリーズしている千歌たち7人を縮小化のエナジーアイテムでミニサイズにしてから俺の掌で届ける。それから縮小を元に戻すための巨大化を与える。そこで俺は元の視点移動へとようやく切り替える。

 

 

 

 

 

「ん?あれ!?ここは!?」

「安心しろ、ここはヘリの中だ。」

「じゃあ、あの一瞬でここまで7人全員を連れてきたっていうの!?」

「ああ!後はスペクターが—————ちゃんと到達できたみたいだな。」

「ああ、作戦成功だ!!」

「ちょっとめちゃくちゃ過ぎない!?」

 

 

 

 

 

善子の言う通り、明らかに無理すぎる計画でもあった。だけど実行できた。もちろんムテキの力があったからでもある。エナジーアイテムがあったからでもあるし、エジソン魂を持っていたからでもある。いわばこれは偶然に偶然が重なった——————むしろ俺は必然に思えるけど。

 

 

ここで俺と稜は変身を解除する。重苦しい装甲をこんな密になっている場所で着ているのも受動者の方はこの初夏にはいささか苦しいだろう。

 

 

 

 

 

「さて—————竜介先生と祝を迎えに行こう。応答してくれればいいんだけど—————」

「才君!!後ろから追手が来てるよ!!」

「え!?ちょっと梨子!竜介先生に電話かけたから、出たら応答してやってくれ!このヘリは応戦しながら逃げる!!」

「「「「「「応戦〜!?!?」」」」」」

 

 

 

 

 

もちろん逃げるだけならばやられるだけだ。シューティングゲームだって、逃げてばかりじゃゲームクリアになんかできやしないのだから。

 

 

まずは装備されている機関砲を前方のヘリに向けて乱射し、エンジンに穴を開ける。もちろん引火はしないだろうが、こうなってしまえば不時着するしかない。続いて後ろにいるヘリが不穏なので、向きを変更してから同じ攻撃を行う。

 

 

接していたヘリを掃討してから安全確認してから出発する。

 

 

その間、梨子はすでに竜介先生と交信できているようであった。

 

 

 

 

 

「竜介先生!」

『おう、梨子!無事だったか!?』

「ええ何とか................竜介先生の方はどうですか?」

『俺たちも何ともないぞ。今は空爆を避けるのに、会場近くの建物に隠れてる。』

「隠れてるってことはもう戦ってないってことですよね?」

『ああそうだけど...........』

「じゃあ今からそっちに行きます!」

『えっどうい——————』

 

 

 

 

 

梨子と話している間に会場での安全が確認されたことが耳に入った。それが聞こえれば、すぐ様向かえるのだ。そして通話が切れたのもこのヘリが視界に入るぐらいに高度が下がったからなのだろう。

 

 

そこでドアを開けて呆然としている2人を呼び寄せる。

 

 

 

 

 

「早く乗れ!!」

「え!?才!?」

「それは自衛隊のヘリ............やるじゃないか—————!」

「今はこの東京から脱出だけを考える。少なくとも東京中央部は壊滅し始めてる!!」

「——————いいんだな?」

「仕方ないですよ。」

 

 

 

 

 

あの会話に特に意味深な単語が隠れていたわけではない。俺にだって善意はある。このまま逃げてもいいのか————————でもこれ以上千歌たちと行動を共にすれば————————それこそ、もっと都合が悪い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから———————!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉛色の空が迷いに波打ち立てる..................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ここでしばらく休憩しよう。熱海から内浦への便はおそらく5時ぐらいだ。」

「「「「「「——————————」」」」」」

 

 

 

 

祖父ちゃんの熱海の別荘に来て皆は疲れがどっと出たのか、うとうとし始めていた。でも俺たち仮面ライダーはそんな心の余裕はなかった。邪魔になるかもということで何か作業をしている祝を除いての仮面ライダー4人が表に出た。

 

 

 

 

 

 

「まさか東京があんなことになるなんてな。」

「どれくらいが犠牲になったのか...........?」

「さぁ............見当もつかない。俺たちは———————見殺しにし」

「言うな!!!」

「稜————————」

「お前————まだわかってないのか!?これがお前の選択だ!!悪を倒して()()を守る。それがお前の選んだ道だ!!東京の人まで守るだと!?そんな神のような荒技は誰にもできない!!」

「————————ああ。」

「今回だけだ。全部集めるのに苦労したが、仕方ない。」

「眼魂?それで何を————————!」

「眼魂は15個全部集めると—————————————どんな願いでも叶えてくれる。」

「願いを叶える!?」

「—————————ちょっとだけ行ってくる。」

 

 

 

 

 

15個の眼魂が稜の心に呼応するように空へと浮かび上がる。菱形状に並べられ、黄金色の巨大な瞳が現れる。するとその巨大な瞳の紋章は突然、稜の身体を不可抗力の極のようにその身体をその瞳の中へと誘う。

 

 

 

どうやらこの時計によると、あれはグレートアイ