赫龍帝の学園生活 (Rime casket)
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邂逅・継承・別離

新しいのを性懲りも無く書いちゃいました……

不定期になると思いますが、多分この小説とサモナーしか更新しないかな……


突然だが彼…兵藤一誠(5歳)は今、生と死の狭間をさ迷っていた。別に大それた原因がある訳では無く、幼馴染の紫藤イリナとジャングルジムで遊んでいる際に誤って転落、頭を強打したのだ。そして、兵藤一誠の前には4人の男性と一体の骸骨がいた。

 

1人は白髪に眼帯を着け、義手と義足を付けた鋭い目付きの17歳前後の青年

異世界に召喚され、無能と蔑まれ奈落の底に落ちてなお元の世界に帰る為に力をつけ、装備を整え、後に神殺しの魔王と謳われる程に至った存在

「南雲ハジメ」

 

1人は水色の髪を持ち中性的な顔立ちをした優しそうな少年

通り魔に刺され異世界にスライムとして転生し、ゴブリンの集落にお邪魔したのをきっかけに、様々な「魔王」や世界最強の一角である「龍種」、同じ地球出身の転移者達との戦いを経て『竜魔粘性星神体(アルティメットスライム)』へと至った存在

「リムル・テンペスト」

 

1人は一般的な黒髪黒目で、女顔であること以外にこれといった特徴のない良くも悪くも普通の日本人顔の青年

フルダイブ型のVRMMORPGであり、ゲームでの死=現実での死となるデスゲーム「ソードアート・オンライン」をクリアに導いた英雄であり、「黒の剣士」の異名を持つ存在

「桐々谷和人」

 

1人は長身痩躯であり、白いローブと眼鏡をかけ理知的な雰囲気を纏い何処と無く腹黒そうな雰囲気を漂わせている青年

アップデート「ノウアスフィアの開墾」によってゲーム「エルダーテイル」によく似た異世界に飛ばされた「放蕩者の茶会(デボーチェリ・ティーパーティー)」の元メンバーで味方のMPを1%単位で把握し更に敵の状況も把握して更に30秒先の未来を読むことの出来る技術「フルコントロールエンカウント」の使い手でもある

「シロエ」こと「城鐘恵(しろがねけい)

 

最後の一体は豪奢はローブを身にまとい、肋骨の下あたりに赤黒いオーブを浮かばせ、黒いオーラを迸らせる骸骨

DMMORPGである「Yggdrasil」に存在する大手ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のギルドマスターにして、ギルド内でもトップクラスの魔術詠唱者(マジックキャスター)であり、Yggdrasilのサービス終了時にサーバー内に残っていたことにより、似ても似つかぬ異世界へと飛ばされ、国を興し世界征服を成した存在

「モモンガ」改め「アインズ・ウール・ゴウン」こと「鈴木悟」

 

彼らは一誠の意識がやってくると徐ろに口を開く

 

 

「思ったよりも早くここに来たな」

 

「死に瀕した時にここに来る様になってたしな。まぁ、5歳で後頭部強打したらそりゃ死にかけてもおかしくはない……か?」

 

「そんな事より、混乱してるあの子に説明した方が良くないか?」

 

「じゃあ代表として僕が説明します」

 

「それじゃあ私達は受け継がせるモノの準備を進めておきましょう」

 

「え、えっと……あの……」

 

 

5人だけで展開される話に着いていけずに困惑する兵藤一誠は何とか話をしようと思うも、知らない人ばかりであり、尚且つ1体は人ならざる者であるということで何を言えばいいか分からずアタフタしていると説明をすると言っていたシロエがしゃがんで話しかけてきた

 

 

「初めまして兵藤一誠君。僕の名前はシロエ、よろしくね?」

 

「は、はい!よろしくおねがいます!」

 

「元気な挨拶が出来て偉いね。今から一誠君に大事なお話があるから、よく聞いてね?」

 

「だいじなおはなし?」

 

シロエはニコニコしながら兵藤一誠に此処は何処なのか、何のために自分達がいるのかを説明し始める

 

 

「うん。一誠君は転生…生まれ変わりって分かるかな?」

 

「えっと…ごめんなさい」

 

「うん、分からなくてもいいんだよ。何も悪いことじゃないからね

生まれ変わりっていうのはね、その人や動物が死んじゃった後にまた別の誰かになることを言うんだけど、僕達は全員過去の一誠君なんだ。

つまり、僕が死んだ後はあそこの水色の髪の子に生まれ変わって、さらにあの子が死んだらあの女の子みたいな顔の男の子に生まれ変わって……ていうのを繰り返してるんだ」

 

「そ、そうなんですか……」

 

「それで、此処は僕達は一誠君に僕達の生きていた時代に得た力を継承…受け継がせる為にここに居るんだ。なんで…って聞かれると答えにくいんだけど、そう決まってるからね。僕達にも分かんないや。

でも、受け継がせるのにも条件があってね。寿命で死ぬよりも前に死んじゃいそうになったら僕達の力を受け継がせて1度だけ死を無かったことに出来るんだ」

 

「そ、それってすごいことじゃないんですか?」

 

「うん。凄いことだよね。だから一誠君に僕達の力を渡したいんだけど、分かったかな?」

 

「え、えっと…たぶん…」

 

「うん。それじゃあ始めるね。僕…シロエからはMMORPG『エルダーテイル』に存在するスキルと魔法及びそれについての知識と口伝の知識、経験を」

 

「俺…南雲ハジメからは異世界で得た錬成の能力と神代魔法及びそれらの知識と経験を」

 

「俺…リムル・テンペストからは俺が異世界で得た捕食者と大賢者のスキルとその知識と経験を」

 

「俺…キリトからはデスゲームとなったVRMMORPG『ソードアート・オンライン』に存在するスキル全てとその知識と経験、そしてシステム外スキルと心意を」

 

「私…アインズ・ウール・ゴウンからはDMMORPG『Yggdrasil』に存在するスキルと魔法とそれに関する知識と経験、そして私達の拠点であるギルド アインズ・ウール・ゴウンの在るナザリック地下大墳墓の支配権を」

 

「「「「「継承します」」」」」

 

そして、それぞれが光を発しながら兵藤一誠へと吸い込まれる。膨大な知識量を一度に叩き込まれれば普通は発狂するのだが、それに対しての対策として空間が創られているのか、すんなりと知識を呑み込む事が出来たようだ。しかし、5歳の精神に累計すれば何千年にも及びそうな程生きた前世の知識と経験は兵藤一誠の精神に大きく作用したようで

兵藤一誠の顔はあどけなさを残しつつも将来有望な凛々しい雰囲気をまとい始め、口調や性格にも多少の変化が訪れた

 

「参ったなぁ…こんな力継承してバレようもんなら絶対厄介なところから狙われるじゃん」

 

兵藤一誠……彼は最早戦闘に関するモノだけで言えばそこらの軍師に並びそうな程の知識を得た事で、自分の今の立場を見直し、身の振り方を考えることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

これは後に『星龍』『覇王』『赫龍帝』等と呼ばれる男の物語

 




よくよく考えると神代魔法ってDD世界じゃ汎用性高すぎな気がする……

魂魄と昇華と変成を混ぜれば悪魔の駒擬き作れそうだし、神器も作れそう


…………ヤバいですね!


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これからの方針

今日はステータス画面を出します。




「さて、能力を継承したのはいいけど、それがどんな物なのか…どれほどのことが出来るのか、危険度はどのくらいなのかとか色々調べなきゃ…」

 

 

能力(チカラ)の継承が終わり、現実世界に戻った僕……いや、俺は病室のベッドの上で目を覚ました。そして、幼馴染みのイリナや両親に酷く泣かれて心配された。それも当然と言えば当然かな……。俺からしてみれば特に生と死の境をさ迷っていた感覚は無いんだけど、他の人から見れば後頭部を強打して意識不明の重体で病院に運び込まれたんだから心配して然るべきというものだ。

幸いにも生還したから良かったものの後遺症なども心配される為、検査入院しているとのこと

 

 

「あ、そうだ大賢者!」

 

『はい。お呼びですか』

 

「俺の継承した能力ってどんな事が出来るか分かるか?それと、なんか受け答え出来るようになってない?」

 

『承知しました。ステータスとして表示します。それから受け答えが出来るのはシエルとしての経験からです』

 

 

 

★兵藤一誠

性別:雄

種族:人間

年齢:5

職業:無職

 

Lv:5

HP:300

MP:320

攻撃:280

防御:250

魔攻:320

魔防:320

器用:300

敏捷:290

運:74

 

絶対固有(アブソリュート)スキル】

赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)

・ソードアート・オンライン

→ソードスキル

→ゲーム内スキル

→システム外スキル

→心意

・エルダーテイル

→ゲーム内スキル

→ゲーム内魔法

→口伝

・Yuggdrasil

→ゲーム内スキル

→ゲーム内魔法

・ナザリック地下大墳墓支配権限

・捕食者

・大賢者

・トータス

→錬成

→神代魔法

 

装備

リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン

 

 

 

「これって……強いのか?」

 

『現状MP、魔攻、魔防の3つはカンストしています』

 

「てことは比較的魔法職寄りな感じか…ん?この赤龍帝の篭手ってなんだ?」

 

『赤龍帝の篭手はマスターが元々持っていたモノです。』

 

「具体的な事は分かる?」

 

『ウェールズの赤き龍通称「ドライグ」の魂を宿した神器で、極めれば神をも殺す13の神滅具の内の1つです』

 

「神殺しの兵器って事?」

 

『概ねそのような認識でよいかと』

 

 

でも神器とか神滅具とかよく分からないものも出てきたなぁ……

 

 

『おい、今代の宿主よ。聞こえているか』

 

「ん?誰だ?」

 

 

いきなり大賢者とは違う声が聞こえてきて辺りをキョロキョロと伺うも誰もいない。気のせいかな?と思っているとまた同じ声が聞こえた

 

 

『こっちだこっち。左腕を見ろ』

 

「左腕?」

 

 

言われるがままに左腕を見ると真っ赤な篭手が手から肘までを覆っていた。俺は慌てて布団の中に左腕を隠して回りを観察する…が、幸いにも誰もいなかったので見られてはいないだろう

 

 

『まさか今代の宿主はこんなにも早く目覚めるとはな。しかも色々と規格外の能力を獲ているようだ』

 

「あの……誰ですか?」

 

『俺か?俺はドライグ。赤龍帝だ。それと、別に声を出さなくても頭の中で話すようにすれば俺やあの小娘にも聞こえるぞ』

 

 

なるほど、このマダオボイスの彼?が赤龍帝か。篭手の形してるから赤龍帝の篭手……なんだか安直な気がするけど。ってか

 

 

『それ先に言ってくれませんかねぇ!?』

 

『私としては言われて直ぐに順応出来るマスターに驚きますが……』

 

『まぁ、そこはいいじゃん。それより、なんで赤龍帝?とやらが俺の腕に?』

 

『正確に言えば俺はお前の魂に宿っているんだがな。まぁ、なんで俺がお前に宿っているかと言うと……』

 

 

その後聞かされた話ではこのドライグとアルビオンという白い龍(白龍皇というらしい)が喧嘩していた時に(理由は教えてくれなかった)天使、堕天使、悪魔の3種族からなる聖書陣営に邪魔をされ、それに腹を立てた2匹が聖書陣営を壊滅に追いやって疲弊したところを神と魔王を中心とした3種族共同の術式で封印されてしまったらしい。その後決着の着いてない勝負を終わらせるために何人もの人に宿りながら勝負を続けているらしい。

要はこれって

 

 

『単純に自業自得なうえに他人の人生まで食い潰して喧嘩し続ける害悪ドラゴンじゃん』

 

『全くですね。誇り高き龍種ともあろう者が情けないったらないです。しかも喧嘩の原因ってメスの取り合いじゃないですか』

 

『ヤメロォ!?今まで誰にも言わなかった喧嘩の原因言うのヤメロォ!?』

 

『え、何それくだらなさすぎでしょ……。こんなんに何人も犠牲になったとか犠牲者かわいそすぎない?』

 

『それに、そのメスドラゴンは既に結婚している様ですし』

 

『なん……だと…!?』

 

 

可哀想に…まぁ、自業自得だけど。それよりこの感じだと俺もその白龍皇と戦わなきゃいけないの?だとしたら凄くめんどくさいんだけど……

 

 

『ぐすっ……あぁ、今更後には退けないしな…』

 

『いい歳した大人がこれくらいで泣かないで下さい気持ち悪いです』

 

『お前も大概辛辣だな小娘!?』

 

 

なんか、大賢者とドライグがコントしてる…って、そんな事よりこれからどうするかだよ!話を聞いた感じでは悪魔にバレたら奴隷の様に扱われるし、堕天使にバレたら神器抜かれそうだし、天使にバレたら…どうなるんだろ?

 

 

『恐らくいい顔はされないだろうな。天使を召喚したり、創ったり、神の如き力を使ったりで抹殺対象になると思うぞ』

 

 

てことは3種族にバレたらヤバいってことか…。これは秘匿するしかないよね?

 

 

『一応3種族も戦後変わってきつつある様です。それぞれのトップは基本的に争いを避けているようですね』

 

 

うーん……基本は秘匿しつつ、バレたら戦いに明け暮れる未来しか見えないね…。大賢者、何かいい方法ない?

 

『ナザリック地下大墳墓で鍛錬するのが1番いいかと。そして万が一バレてしまった時の為にご両親に説明、説得してナザリック地下大墳墓の居住区に住んでいただく方が無難だと思います』

 

 

やっぱりそうなる?でもそうなると何かしらの証拠が必要になるから先にナザリックに行く必要があるよね……けど、モモンガさんの時は造物主だから問題無かったけど、俺の場合はもしかしたら攻撃されるかもしれないからある程度は鍛えなきゃダメか……でも5歳児が鍛錬できる場所なんてないしなぁ…

 

 

『空間魔法と再生魔法で創れば良いのでは?マスターとドライグ(駄龍)が鍛えるだけの空間なら今のままでも創れますし、 マスターの創った空間においてならドライグ(駄龍)も肉体を持てるようですし』

 

『さっきから俺に対するあたりが辛辣すぎないか!?』

 

 

うーん……それが一番良さそうかな…とりあえず大賢者に手伝って貰いながら空間を創るとしようかな

 

 

 




今の一誠のステータスはこんな感じでした

説明すると

絶対固有(アブソリュート)スキル】……本人の魂に由来するスキル。忘れることも消えることも決してない
【固有スキル】……本人が産まれながらにして持つスキル。肉体が滅べば消滅する

ステータスの上がり方としては
一般人…ステータス上限は運を除きLv1の段階で10。その後Lvが上がる事に10ずつ増えていく
逸般人…ステータス上限は20。その後Lvが上がる事に20ずつ増えていく
下級~最上級天使、堕天使、悪魔…ステータス上限は10その後Lvが上がる事に10ずつ増えていく
超越者…ステータス上限は50。その後Lvが上がる事に50ずつ増えていく

無限と夢幻……ステータス上限は100。その後Lvが上がる事に100ずつ増えていく


なお共通している事があり、ステータスを上限まで上げきった後でLvUPするとステータス上限が2倍になる

例)HPの場合

普通に過ごすと
Lv1→Lv2→Lv3→Lv4→Lv5
10 → 20 →30 → 40→ 50

上限まで上げきった後でLvUP
Lv1→Lv2→Lv3→Lv4→Lv5
10 →20 →40 → 80 →160

と言うふうに上がります



因みに誰をヒロインにするかはTwitterでしてます
Twitter→→→@5648Fantasy


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鍛錬と魔道具

鍛錬パートはダイジェストです。

もしかしたら書き直すかも……


 

そんな訳で大賢者に手伝って貰いつつ空間を創り、ドライグと大賢者の肉体を作ってそこにドライグと大賢者の意識と魂を一時的に移したりで準備を終えた俺は2人からの鍛錬を受けることになった。

 

なった………のだが、これが想像以上にキツイ。思い出すのも嫌なのでダイジェストでお送りすると

 

 

『ペースが落ちているぞ! 一定のペースを保って走り切れ!』

 

『たかが100倍の負荷程度で息を上げるな! 実戦で死にたいのか!』

 

 

いきなり重力負荷をかけてランニング100kmを命じられたり

 

 

『甘えるな! 戦場の敵が待ってくれると思っているのか!』

 

『考えろ! その瞬間何が最も最善かを! 考える事をやめるな!』

 

 

ランニング後休憩を挟んで組手をするが容赦なく殺しにかかってきたり

 

 

『腰が入ってないですよ!走り込みからやり直しますか?!』

 

『これしきの炎など拳圧で薙ぎ払え! 敵の動きをよく見ろこの馬鹿が!!』

 

『手加減など無用だ! 敵は全力をもって殲滅しろ! お前が手加減をして逃がせばそいつはお前の家族を殺すぞ!?それでもいいのか!!』

 

 

少しでも威力が弱まったり動きが悪いと家族やイリナを引き合いに出して発破をかけたり

 

 

『思い上がらないでくれませんかね! 最初からできると思わないで下さい! いいですか!? 貴方は無力な存在だ! 才能も無く積み上げてもいないのだから出来なくて当たり前なんです! 出来るまでやり続けなさい! 成し遂げるその時まで積み続けなさい!』

 

『貴方には戦いの才能が一つも無い! 腕力、体力、魔力、技術、魔法力、魔法術式展開技術! あらゆる必要な才能が最低能力値です!能力を継承したからって驕らないで下さい! リムル様と比較した時に貴方の能力値は最低です! 悔しい!? 悔しいなら立ち上がりなさい! 悔しいなら立ち向かって来なさい!』

 

『無ければ積み上げればいい、自分の弱さに屈服するな! 積み上げたものが高ければ高い程お前を屈服させるものは少なくなる!』

 

『自分に負けるという事は赤ちゃんにすら負けるという事です! 赤ちゃんはお乳が欲しければ泣くでしょう?

 泣き続けて泣き続けて、自分に屈する事無く要求を通すために泣き続ける! 赤ちゃんですら戦っているんですよ!貴方はその赤ちゃんにすら負ける気ですか!このゴミムシ!』

 

 

才能がないと、お前は赤ん坊にすら劣ると精神的に追い詰めてきたり

 

 

『敵が両腕、両足、頭、どの部位で攻撃してきているのか瞬時に判断して適切な回避をしろ!出来なければ死ぬだけだ!』

 

『人も悪魔も堕天使も天使も四肢の可動域はみな同じです!可動域と得物の長さを瞬時に考えなさい!』

 

『得物の長さに惑わされるな!懐に飛び込めばいいというものではないぞ!たわけが!』

 

 

相手の行動を瞬時に見抜く眼を養うために目隠しをされてボコボコにされたり

 

 

『何者にも成れぬか。何者にも成れるか。成れぬ者と成れる者、その差は積み上げた物の高さだ!高め続けろ!積み上げ続けろ!』

 

『貴方には腕が、手が、脚がある! それだけで十分立ち向かえます!立ち上がる気迫さえあれば何者にも立ち向かえます!』

 

『勘違いをするなよ? 無能と無力とは才能がないという事ではない!何も積み上げなかった者を指す言葉だ!決して才能がある無しを指すのではないぞ!』

 

 

無力感に苛まれれば容赦なく罵倒が飛び

 

 

『貴方が死ねば貴方の大事な者が死ぬ! 親兄弟友人恋人全て!立ち上がりなさい!命ある限り!命ある限り立ち向かい続けなさい! 相手が何者であろうとも死ぬその瞬間まで戦い抜くんです!』

 

『感情が昂ぶった時だけ強くなってどうする!危機的状況に陥らない強さになれ!また力が足りず泣きたいか!』

 

『死ぬその時まで戦う意思を捨てるな!「もうダメだ」などという思いは死ぬその瞬間までとっておけ!』

 

 

常に危機的状況に陥らないように立ち回りネガティブな思考にならないようにと言われ

 

 

『戦いに情けなど無用だ!女子供だろうが武器を持てば人を殺せる!お前やお前の大切な者に矛先を向けた時点でお前の敵だ!殺しつくせ!』

 

『戦闘中だ!気絶している暇なぞないぞ!? 早く起きないか!お前の大事な者を狙う死神が迫っているぞ!?』

 

『集中力を乱すなバカタレ!魔力を暴発させて消し飛びたいか!?』

 

『瞬時に必要な形に切り替えろ! この間合いなら短刀の方が有利だ!』

 

『攻撃を避ける時は視覚だけでなく気配で感じろ!風を切る音を聴く聴力!空気の動きを正確に読み取る触覚!匂いを嗅ぎ分ける嗅覚に至るまで集中して危険を感じ取れ!』

 

『戦場では誰も守ってはくれぬのだぞ!?甘えるな!!!』

 

『耐えてみせよ!防御を崩されるな!崩されれば死ぬぞ!』

 

『攻撃が当たったからと気を抜くな!喜ぶな愚か者が!そうした油断が死へとつながるのだ!また死にたいか!?』

 

『弱った所を相手に見せるなと何度言えばわかる!?相手を調子付かせるだけだぞ!?やられたらこんな傷などなんでもないと気迫で押し返せ!』

 

『力が足りないなら気迫で負けるな!気持ちで負ければ実力を出し切れず死ぬぞ!?』

 

攻撃力、防御力、敏捷性、集中力、五感etc.....

それぞれを最高まで高めるように身体がボロボロになっても酷使したりと

 

 

『何度間違える気ですか!そこの公式は既に1度したでしょう!1発で覚えなさい!』

 

『戦場で悠長に術式を思い出してる暇なんかないぞ!瞬時に術式を浮かべて改良出来る頭脳を持て!』

 

 

ただ力を振りかざすだけじゃガキ大将だと言われて数学、考古学、言語学、魔法理論etc.....色々な知識を学ばされたりと……

 

 

兎に角地獄のようなスパルタ鍛錬だった。もう二度とやりたくない……。

だけどその甲斐あってか強くなることが出来た。出来た……は、いいのだが……

 

 

「なぁ…ドライグ、大賢者」

 

『なんだ?』『なんですか?』

 

「俺は確かに強くなりたいとは思ったよ。それは間違いない。でもさ」

 

『あぁ』『はい』

 

「これは……これはどう考えてもやり過ぎだろ!!!!」

 

 

 

 ★兵藤一誠

 性別:雄

 種族:逸般人

 年齢:5

 職業:無職

 

 Lv:100

 HP:3.169126500570574e+30

 MP: 3.169126500570574e+30

 攻撃: 3.169126500570574e+30

 防御: 3.169126500570574e+30

 魔攻: 3.169126500570574e+30

 魔防: 3.169126500570574e+30

 器用: 3.169126500570574e+30

 敏捷: 3.169126500570574e+30

 運:81

 

絶対固有(アブソリュート)スキル】

赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)

・ソードアート・オンライン

→ソードスキル

→ゲーム内スキル

→システム外スキル

→心意

・エルダーテイル

→ゲーム内スキル

→ゲーム内魔法

→口伝

・Yuggdrasil

→ゲーム内スキル

→ゲーム内魔法

・ナザリック地下大墳墓支配権限

・捕食者

・大賢者

・トータス

→錬成

→神代魔法

 

装備

リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン

 

 

 

地獄のスパルタ鍛錬を乗り越えた結果がコレである。やりすぎ感が否めない。一瞬表示がバグったのかとおもったがどうやら違うらしく「e+〇〇」というのは10の〇〇乗という意味らしい。計算したら1番最初の単位が「穣」とかもうこれ訳わかんねぇな

 

 

『まぁ、これで余程の相手じゃない限り負けないんだから良かったじゃないか』

 

『それに、この世界なら鉱石も沢山ありますから能力を制限する腕輪なり指輪なりを造れば問題無いですよ』

 

 

そうなのだ。途中から俺の創った空間では出来ることが限られてくるということで大賢者が神代魔法を駆使して神の加護から見放された世界を見つけてきて転移したのだ。空は暗雲がたちこめ、大地は枯れ果て空気は澱んでいる上に強力な魔物がうじゃうじゃいるので鍛錬にはもってこいだったようだ。

 

 

「はぁ……まぁ、起きてしまったことは仕方ないし色々と作ろうかな……」

 

 

そんな訳で始まった魔道具作り。空間魔法で鉱石のある部分を切り出して付与術師の魔法や生成魔法で部品を作って組み立てるということを5時間程延々と繰り返した。

途中で襲ってくる魔物は魔道具の試運転の実験台になってもらったり、食べれるタイプの魔物(林檎みたいな形したものだったり茄子みたいな形したものだったり)は料理して美味しくいただいたりした結果、幾つか満足のいく物が出来た。代表的なものでいえば………

 

 

★看破の眼鏡

・相手のあらゆる情報を読み解く眼鏡。

 

★天命の刀

・斬りつけたダメージに応じて自分のダメージを回復する

 

★奪命の刀

・自傷ダメージを受ける代わりに相手に与えるダメージを倍増させる

 

★伝承のヘッドギア

・自身の記憶や覚えている情報を相手に伝える

 

★抑制の腕輪

・嵌めた相手のステータスを著しく低下させる

 

 

奪命と天命はセットで使うことを目的としているので片方だとあまり意味が無い物で

看破の眼鏡は何となしに作って思いのほか上手く作れたもの

伝承のヘッドギアはナザリック地下大墳墓にいるNPCや両親に自分の事を伝える手間を省くために作ったもの

他にも色々作っていく予定だが、今はこれ位が限界だ。

 

 

さて、準備は整った。次はナザリックのNPC達に会いに行こう

 

 

 




次回はナザリック地下大墳墓!そしてそこでファーストヒロイン登場!因みにアンケートはこのお話が投稿された後で締め切ります。現状アスナとユエが人気なのでもしかしたら2人が出るかも……?

因みに活動報告で魔道具のアイデアを募集してます


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再会。最愛のあの人は今………

遅れてすみませんでした(土下寝)

今回はヒロインアンケートトップ2のあの二人が登場!

後書きには各種族のヒロインを記載します


さて、とうとうナザリックへと赴く訳だけど、前回のままのステータスだとナザリックどころか日本そのものを破壊しかねないので、抑制の腕輪でステータスを一気に落としてから行く。因みに抑制の腕輪を付けた状態だとこうなる

 

 

★兵藤一誠

性別:雄

種族: 逸般人

年齢:5

職業:無職(覇王)

 

Lv:100

HP:36000

MP: 32400

攻撃: 36000

防御: 29800

魔攻: 36000

魔防: 30000

器用: 25800

敏捷: 30000

運:81

 

 

これでもかなり強い部類に入るとは思う。軒並み25000超えてるし攻撃と魔攻に関しては36000だから

因みに無職の隣に括弧で書かれているのはジョブと呼ばれるもので成長補正の為のもの。

所謂僧侶とか戦士と同じもので括弧が付いてる理由としては職業とは厳密には違うモノだがジョブの和訳に「職」というものがあるので職業の欄に記載されてるのではとのこと(大賢者談)

 

 

「よし。行くぞ転移『ナザリック地下大墳墓』!」

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜ナザリック地下大墳墓10階層【円卓の間】〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「着いたみたいだな。ここは……円卓の間か。いきなり闘技場にポイとかじゃ無いのは良かったな……」

 

 

転移は無事成功して、俺はナザリック地下大墳墓の円卓の間に転移した。記憶では知ってたけど、相も変わらず絢爛豪華な所だよな。ナザリックの9階層より下って……。壁にかかってる絵だけでもどれだけの価値になるやら…

 

 

『そんなことよりも相棒。気づいてるよな?』

 

「分かってるよドライグ。ここは確かにナザリック地下大墳墓だ。転移したんだからそれは間違いない。けど……」

 

『気配の数が記憶にあるものと比べて極端に少ないですね』

 

 

そう。本来このナザリック地下大墳墓にいる人数に比べて感じ取れる気配の数が極端に少ないのだ。俺の記憶の中にいるだけでも

 

 

「階層守護者関係だけでも8人、領域守護者9人、一般メイドが41人、戦闘メイド『プレアデス』が7人(セバスも入れると9人)……これだけでも66人だ」

 

『それなのに今ナザリックにいるのは玉座の間にいる2人だけ。これが侵入者なのかはたまたアルベド達の中の誰かなのか……』

 

 

侵入者だとするなら()達の作り上げたアインズ・ウール・ゴウンを土足で踏みにじる者として始末しなければならない。

とりあえず奪命の刀と天命の刀を装備して、看破の眼鏡を掛けて更に抑制の腕輪をいつでも外せるようにしておいて……

 

 

「確かめないとな……」

 

 

 

 

 

~~~~~ナザリック地下大墳墓10階層【玉座の間】~~~~~

 

 

 

 

 

玉座の間には転移することは出来ないので徒歩で進む。道中豪華すぎる内装に若干ビビりつつも玉座の間まで到着。この中に侵入者(仮)がいるわけだが……

 

 

『どうした相棒。考え事か?また鍛錬するか?』

 

「もういいだろ鍛錬は。そうじゃなくて、この気配……なんだか凄く懐かしい感じがしてな」

 

『懐かしい…とは?』

 

「なんてーのかな。こう……長い間離れ離れになってた人達と同じ気配って言えばいいのかな?」

 

 

そう。この中からする気配が何故かとても懐かしいような気がするのだ。俺は思考は大人びたとはいえまだ5歳だ。そんな人なんているわけが無い。だけど……

 

 

「えぇい!グダグダ考えても仕方ない!いざ参る!」

 

 

そして俺は扉を開けた。そしてそこに居たのはなんと……

 

 

 

 

 

~~~???Side~~~

 

 

私は今物凄く困惑している。何故なら天命を全うしたと思ったら17歳の頃に若返って更に忘れもしない……あの頃。あの人と出会う切っ掛けになったゲームの最終決戦の時の装備を身に纏っていたのだ。困惑もするというものだ。

しかも隣には物凄く可愛い女の子が私と同じく困惑した様子で立ち尽くしている。私の亜麻色の髪の毛とは違って、純金を溶かしこんだような綺麗な金髪と紅玉(/ルビー)のような澄んだ赤色の目をした可愛らしい女の子だ。歳は私達の頼れる仲間のビーストテイマーだった少女よりも少し上くらい

私も困惑してるけど、今はこの子と情報交換するのが先決だと思った私は一応すぐに戦闘に入れるようにしておきつつ、その子に話しかけようとした所で私たちのいた部屋の豪華な扉がゆっくりと開いていく。すぐに腰に佩いていた細剣を構えて扉を睨みつける。

隣の子は魔法使いだったのか魔力を練り上げている。

 

そして完全に開かれた扉からやって来た人物を見て私は固まる。姿は違う。雰囲気も違う。なにより歳が違いすぎる。でも、私は知っている。この子のこの真っ直ぐな目を

私は呟かずにはいられなかった。だって、あの子は…いや、あの人は………

 

 

「キリト君……?」

「ハジメ……?」

 

「「…え?」」

 

 

 

 

 

~~~~~一誠Side~~~~~

 

 

 

 

 

「キリト君……?」

「ハジメ……?」

 

「「…え?」」

 

 

玉座の間にいたのはなんと俺が桐々谷和人の時の恋人であり、後に夫婦となった結城(桐々谷)明日奈

同じく俺が南雲ハジメの時の恋人であり、正妻だったユエ(本名:アレーティア・ガルディエ・ウェスペリティリオ・アヴァタール)の2人だったのだから驚いて固まってしまうのも無理はないと思う

だって普通過去の妻が時を超えて若い頃の姿(ユエは出会った時の姿)で現れるなんて誰も予想しないだろ。

 

 

「ユエ…アスナ……?なんで、2人ともここに?」

 

「えっと……老衰で死んだと思って気が付いたらここに立ってたから私には何とも…」

 

「ん。私もそう」

 

 

どうやら2人も気が付いたら此処にいたようて困惑しているらしい。何がどうなっているのか…

俺が困惑していると2人は目に涙を浮かべ始めた。そして、俺が何か言う前に二人とも俺に飛びついてきた

 

 

「ちょ!?二人とも待った!ストップ!ストップ!」

 

「嫌!待たない!私はハジメが死んでからずっと寂しかった!ハジメニウムが足りなかった!だからその分を今補充する!」

 

「ハジメニウムってなんだ!?あと俺は南雲ハジメだった記憶はあるけど今は兵藤一誠で別人だぞ!」

 

「お願い!今は何も言わないで私達に抱かれて!」

 

「うぉい!明日奈お前は普段皆を冷静にまとめるタイプだろ!?お前までどうした!おれはキリトじゃないぞ!?」

 

まずユエに抱きしめられその後ユエごとアスナに反対から抱きしめられるという天国なんだか地獄なんだかよく分からない状態にされながらも2人に30分以上抱きつかれたり匂いを嗅がれたりしながら俺はされるがままだった。しかもドライグや大賢者もニヤニヤしてたり素っ気なかったりして助けてはくれなかったし……

 

俺の記憶の中の2人ってこんなに激しかったっけ……?いや、ユエは夜ははげsゲフンゲフン

そんな感じでもみくちゃにされながら俺はこの後2人にどう説明するべきか考えていたが途中から息が出来なくなり腕をタップしても気づかれないまま意識を失った………。

 

 

 

 

 




各種族ヒロイン↓

悪魔→アーシア・アルジェント
堕天使→レイナーレ
天使→紫藤イリナ

堕天使はほかにカラワーナもいましたがレイナーレにさせて頂きました

因みにオーフィスをどうしようか迷い中
仲間だと戦闘は模擬戦(オーフィスの機嫌次第でガチバトル(殺し合い)
敵だと勝ち目のないガチバトル
になります


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最愛のふたりの能力(チカラ)

今回はヒロインふたりのステータスですよ

それにしてもオーフィス味方サイドの表率が高い……

今回は心理描写に結構気を使いました


「「ごめんなさい……」」

 

「いやまぁ、これから気をつけてくれりゃ別にいいけど…」

 

 

あの後意識を取り戻した俺は2人に正座して謝られた。確かに死にかけたけど、実際には死ななかったし役得な部分もあったのでそこまで強くは言わないでおいた。

 

 

「ごめんね。キリ…じゃなくて一誠君。君はキリト君じゃないって頭では分かってるの。でも、70年以上一緒に過ごしていた私には君のその雰囲気がとてもキリト君に似ていて、どうしても一誠君とキリト君を重ねちゃうの……」

 

「ん、私も同じ。神水を常用してたのもあって200年以上一緒にいたからどうしても重ねちゃう。ダメだって分かってるけど、でもイッセーを見てるとどうしてもハジメに重ねて見ちゃうから……」

 

「…俺もだよ。2人は赤の他人だ。でも、記憶を受け継いでいるから、どうしても恋人として……妻として見てしまいそうになる。」

 

 

これは記憶を受け継いだ弊害とも言うべきものだと思う。お互い目の前にいるのは自分の妻(夫)では無いと分かっているが今まで過ごしてきた記憶からどうしてもそうやって見てしまう

お互いに記憶を受け継いでるなら別にいいんじゃないか?って言われそうだけど、それはお互いに好きあって付き合った訳じゃなく、相手に自分の好きな人を重ねて見てる……云わば恋に恋してる状態。相手の事がちゃんと好きなわけじゃないから長続きしないのは明白だ。

 

 

「とりあえず2人はこのナザリックで過ごしてくれ。ここなら余程のことがない限り安全だし、ある程度施設も整ってるから暮らすには困らない筈だから」

 

「でも、私達もずっとお世話になりっぱなしじゃ申し訳ないよ……せめて年齢が同じなら色々手助け出来たんだけど…」

 

「ん……さすがにニートはダメ」

 

「そんなこと言ってもなぁ…さすがに肉体年齢を戻すなんて神懸り的な事出来るわけ『出来るぞ』……ドライグ?それ本気で言ってる?」

 

『当然だろう。お前の持つ神代魔法を組み合わせて概念魔法にすれば可能だ。ただし使えるのは1人につき3回までだがな…』

 

 

さ、流石は概念魔法……神の御業すら可能にしてしまうのか…

でもそれなら俺とだいたい同じ年齢にすればいける…のか?

 

 

「一誠君?さっきの声は…?」

 

「ん。イッセーの左腕から聞こえた」

 

「あぁ、それは俺の神器【赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)】だよ」

 

「ブーステッド……」

 

「ギア…?」

 

『初めましてだな小娘達。俺の名は……』

 

 

2人はいきなり俺の左腕から聞こえた声に困惑していたようなので左腕に【赤龍帝の篭手】を展開して見せる。初見だと左腕から声がするのは軽いホラーだと思うのだが、やはり色々とヤバいこと経験した2人には左腕から声がした程度では驚かないようだ。

そういえば2人にも神器はあるのだろうか?看破の眼鏡を使えば分かりそうだけど、流石にマナー違反なので勝手に見るようなことは避けなきゃいけない。

それに2人の戸籍も用意しなきゃいけないし……

 

 

『それでいいよな?相棒』

 

「え?あ、うん。いいと思うよ?」

 

『だとさ。良かったな小娘達…いや、アスナ。ユエ』

 

「うん…!ありがとう!」

 

「まぁ、イッセーよりいい男がいるかどうか分からないけど……」

 

「……何の話?」

 

『…さては話聞いてなかったな?相棒。

簡単に言えばこの2人は見た目の良さから色んな男から言い寄られるのが目に見えてるから2人が心から好きになれる男が現れるまでの間相棒に彼氏役をしてもらおうってことだ。知らない男に頼むよりは相棒の方が安心だからな』

 

 

……なんでそんな話になったのかは気になるけど、確かに何処の馬の骨とも知らない奴に2人を任せるのは抵抗があるのでそれは置いておくとしよう

 

 

「なんでそんな話になったのかは敢えて突っ込まないでおくよ…

とりあえず2人とも、しばらく宜しくね。それから、2人にも神器があるのか調べたいからちょっと鑑定してもいい?」

 

「私はいいよ」

 

「ん。イッセーなら問題ない。」

 

 

許可も得られた事だし早速調べてみよう。先ずはアスナからだな

 

 

★結城明日奈

性別:雌

種族:逸脱者

年齢:17

職業:学生

 

Lv:15

HP:327000

MP:327680

攻撃:327500

防御:308560

魔攻: 327600

魔防: 327680

器用: 327680

敏捷: 327680

運:80

 

絶対固有(アブソリュート)スキル】

創生と魔導の幻想剣(マギア・ステイシア)

・神速

・玲妻剣母

 

装備

・ランベントライト

・創生神ステイシアの細剣

・血盟騎士団制服

・創生神ステイシアの神衣

 

 

やっぱりあったか……。閃光、バーサクヒーラー、創生神ステイシアの3つの特徴を混ぜ合わせた様な神器だな。次はユエか

 

 

★ユエ(アレーティア・ガルディエ・ウェスペリティリオ・アヴァタール)

性別:雌

種族:逸脱者

年齢:12

職業:神子

 

Lv:12

HP:40000

MP:40960

攻撃:35860

防御:35900

魔攻: 40960

魔防: 40960

器用: 40100

敏捷: 40500

運:85

 

絶対固有(アブソリュート)スキル】

古今無双の魔導機神(ボレアス・ヘカテー)

吸血姫(モルモー)

・銃皇無刃

 

装備

・魔銃へカーティア

・宝物庫

・冥界の神衣

 

 

魔法と銃器類に特化した神器って感じかな?どちらにせよ、2人とも神滅具クラスであることは変わりない…かな

これは早急に2人にも神器制御の鍛錬受けてもらう必要があるな。とりあえず鍛錬はドライグと大賢者に任せるよ。俺は両親を連れてくるからさ

 

 

『任せろ。ビシバシ鍛えてやるさ』

 

『私も問題ありません』

 

 

さて、ここからが本番だ。両親に捨てられるか受け入れられるか……

 

 

 

 




とりあえず神器の紹介

創生と魔導の幻想剣(マギア・ステイシア)
剣型の神器。神器内の魔力か神力或いはその両方を用いることで自身のイメージを現実世界に上書きする。
ただし規模が大きくなるにつれて加速度的に頭への負担が増大していくため、使いすぎれば廃人となってしまう。
魔力と神力は自身のMP×2倍の量が保有されており、使用した分を回復するには5時間以上の睡眠を摂るか、剣で相手を斬りつけて奪い取るしかない


古今無双の魔導機神(ボレアス・ヘカテー)
銃型の神器。自身の魔力か神力を発射する神器で、魔力や神力だけでなく魔法や神術、普通の銃弾も発射出来る。
非常に使い勝手がいい反面、魔力や神力での威力が高く最小限の威力でさえ街一つ消し飛ばす程の力を持つため、使い勝手がいいのに使い辛いという若干矛盾した神器。
基本的には普通の銃弾を使用し、多種多様な銃弾に魔力や神力を纏わせて威力を上げるのが一般的。
銃弾は自身で調達する必要があり、何気にお金がかかる神器でもある。


こんな感じですかね

因みに
逸般人と逸脱者の違いは産まれた世界が違うかどうかという設定
逸般人→産まれた世界で人を辞めた者
逸脱者→産まれた世界とは異なる世界で人を辞めた者

それに合わせて今までの投稿話の逸脱者表記を逸般人に変更しました

8/19→インフレの波をどこまで伸ばすか
無限と夢幻を超える場合は他作品世界すらも巻き込みます
越えない場合はあくまで他作品世界に一時的に訪問する程度です


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赤龍帝の日常

今回はとんこつラーメンさんの小説から
闇里マユさんを登場させました!(ご本人には許可を得ています)

因みに現在の所ヒロインにはなりません


〜〜駒王学園正門前〜〜

 

 

「もう高校2年か…何だかあっという間だな……」

 

「まぁ、これまで普通の人生送ってなかったからね。私やユエ、一誠君も前世含めるともはや人なのかも怪しいし」

 

「ん。イッセーは人外。私は普通」

 

「おいコラ何言ってんだにゃユエ。アンタも充分人外……というか人外そのものにゃ」

 

「黙れ雌猫。その駄肉引きちぎるぞ」

 

「まぁまぁ。2人とも落ち着いて…一誠も止めてよ…。私一人じゃ荷が重いんだから」

 

「マユは何かと気にしすぎだぞ。この2人も本気で殺り合う様なことはしないし。いざとなれば隔離するからほっとけばいい」

 

 

駒王学園正門前に立って過去を思い出しているのは赤龍帝こと俺兵藤一誠。そのすぐ隣には中学生の頃に正式に恋人関係になったアスナとユエ

 

そして小学校の帰りで保護した黒歌。黒歌に関しては中学生の頃に悪魔政府に黒歌の無実の証拠と此方で預かり面倒を見る旨を伝えに行きその時に四魔王と知り合い、更には俺が赤龍帝である事、アスナとユエもそれと同等の能力を有していることを伝えそれに納得しなかった悪魔達に戦争を仕掛けられたので赤龍帝の能力(チカラ)を使わずに俺という存在の理不尽さを文字通り骨の髄まで叩き込んできたのでそれ以降悪魔に関する目立った問題は俺の前では起きていない。まぁ黒歌はそれ以降俺への好意が振り切れたのかところかまわず抱きついてくるのでかなり困っているんだが……(しかもそれに嫉妬してユエとアスナもくっついて来るのでいい加減自制して欲しいところだ)

 

そしてユエと黒歌の喧嘩を止めているのは闇里マユという俺達の幼馴染みの1人で【進化細胞】という神器の変異型である【万喰遺伝子(オラクルジーン)】を宿した為に化け物と蔑まれて両親や他者からの虐待、虐め、迫害によって人間不信に陥りかけていた所をアスナが見付けナザリックに連れてきたという経緯を持っている

今でこそコミュニケーションを取れるほどには快復しているものの連れてきた頃は「寄らば喰らう!」と言わんばかりに敵意と殺意を撒き散らしていてとても危険な状態だった。

しかも厄介なことにマユの神器はあらゆるモノを喰らい進化していくという特性から神滅具と同等のチカラを持っていて神器の制御も並行して行う必要がありあの頃は毎日死なないかヒヤヒヤしていたなぁ……

 

 

「それにしてもこの学園を悪魔が運営しているとはな……」

 

「悪魔は個体数が少ないって言うけど処女信仰と転生悪魔を下に見る風潮……あれがなければすぐにでも数は戻りそうだけどね」

 

「まぁ、悪魔には悪魔のやり方があるんだろ。俺らが気にしても仕方ないさ」

 

 

 

 

~~一誠の通うクラス~~

 

 

 

 

 

「おはよう兵藤君!」

 

「あぁ、おはよう。朝練お疲れ様」

 

 

クラスに着くと数人のクラスメイトと挨拶を交わして席に着く。因みに俺は教室の窓際最後列でアスナは俺の右隣ユエは窓際から2列目の最前列で同じクラス。マユが隣のクラス、黒歌は大学部に通っているから登下校と昼休み以外は割と各自自由に過ごしている

 

 

「よう一誠!相変わらず両手に花だな。しかも1人は駒王学園の聖女でもう1人は氷姫ときたもんだ。羨ましいぜこんちくしょう!」

 

「まったくだぜ。ちったぁそのイケメン遺伝子俺たちにも寄越せってんだ」

 

 

自分の席で寛いでいると中学の頃からの知り合いが話しかけてきた

1人は眼鏡をかけた知的な雰囲気を出す元浜。知的な雰囲気が示すようにテストでは常に学年順位で一桁に居て、運動もそつなくこなせる文武両道な奴だ。

もう1人は身体能力が高く爽やかな雰囲気の松田。

元浜とは逆にスポーツに高い適性を持っていて色々な部活の助っ人をすることが多い。その反面頭はあまり良くないからテスト前は元浜達と勉強会を開いている

元浜と松田は中学生の頃はとんでもないエロガキだったんだが一度警察沙汰になってからは自分達の行動の浅はかさを自覚したのか学校中の女子生徒に土下座して謝ってまわった後変態行動を控えた事で高校入学の頃には女子とも普通に話せる位には信用が快復したらしい。そのお陰か高校に入ってから彼女も出来たようだしな

 

 

こんな感じで特に問題もなく毎日を過ごせているわけだ。出来ればこのまま平穏無事に過ごしたいものだ

 

 

 

 

 

 



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殺されそうになっても余裕を忘れるな。

('ω')スッ

今回はレイナーレとの初邂逅です


〜〜〜放課後~~~

 

 

 

今日も学生の本分が終わり放課後の教室で俺は帰り支度をしていた

 

 

「今日も無事に終われて良かったよ。何事も平和が1番だ」

 

「あ、一誠君。今日なんだけどテニス部の助っ人に呼ばれたから私は帰りが遅くなるよ。ユエも家庭科部の助っ人だし、悪いんだけど一人で帰ってもらってもいいかな?」

 

「ん。了解。なら今日はユエはご飯は要らない感じ?」

 

「うぅん。助っ人って言っても何か食べる訳じゃないみたいだから、いつも通りでいいって」

 

「分かった。なら今日は久々にビーフシチューにでもしようかな」

 

「やった♡ 楽しみにしてるね」

 

「おう。腕によりをかけて作っておくよ」

 

 

帰り支度をしているとアスナはユエと共に帰りが遅くなる事を伝えにきた

それを聞いた俺は二人を喜ばせようとビーフシチューを作ることに決めて、それを聞いたアスナは嬉しそうに部活の助っ人に向かった

 

 

 

~~~駒王学園正門前~~

 

 

 

「えーっと。ビーフシチューのメインの材料は…。牛肉、じゃがいも、人参、大きめの玉ねぎか。玉ねぎとじゃがいもはあったはずだから人参と牛肉を買わないとだな。それじゃあひとっ走り業務用スーパーに「あの…!」…ん?」

 

「兵藤一誠君…ですよね?」

 

 

俺がビーフシチューに必要な材料を思い出していると突然声を掛けられた。

相手は艶のある濡羽色の髪をした美少女だ。だが、この子は人間ではない。なぜなら

 

 

『相棒。此奴は』

 

(分かってる。堕天使だな…。強さは中級に一歩届かないくらいか)

 

 

そう。人間にはないエネルギー反応。悪魔とも違う冷たく禍々しいその力は堕天使のものだ

 

 

「そうだけど…どうしたの?」

 

「あの……一目惚れです。私と付き合ってください!!」

 

「……えっと。俺既に恋人いるんだけど」

 

「…え?」

 

「もしかして、知らなかった…?」

 

「は、はい…」

 

「うーん…。とりあえずここじゃなんだから近くにあまり人の子ない場所があるんだ。そこで詳しく話を聞くよ」

 

「はい…。」

 

 

なぜかいきなり告白されたが、俺はその告白を受けるつもりは無い。俺には既にアスナとユエ、黒歌という3人の恋人がいるのだから

(こらそこ、節操なしとか言わない)

それに、俺に話しかけた時からずっと俺に殺気を振り撒いている奴の告白なんて受けても、ろくな目に遭わないに決まってる

そんな訳で俺はこの堕天使の狙いを知る為に近くの公園に連れてきた。勿論人払いの結界も構築済みだ

 

 

「さて、ここならいいかな…?それで?俺に近づいて何をするつもりなのかな?堕天使さん?」

 

「だ、堕天使?何を言ってるの?私はそんなんじゃ「そんな嘘はつかなくていいよ」……そう。バレてたのね」

 

「むしろそんな殺気を振り撒きながら近づいてきたら嫌でもわかるよ」

 

「へぇ…。少しは危機感があるみたいね。けど残念だわ…。危機感を持っているならこんな人気のないところに来ずに逃げればよかったのに」

 

「確かに…俺が普通の人間なら逃げた方がいいね」

 

「ふん…。今更後悔しても遅いのよ!私はレイナーレ。いずれは至高の堕天使となる存在!その為に障害となるものは全て排除する。だから貴方にはここで死んでもらうわ。

恨むならあなたのその身に神器(セイクリッド・ギア)を埋め込んだ神を恨む事ね」

 

 

どうやら堕天使の少女。レイナーレの目的は俺に宿っている神滅具(ロンギヌス)赤龍帝の篭手(ブーステッド・ギア)を消す為らしい。相変わらずモテモテだなぁ?ドライグ

そして俺を殺すためにレイナーレは紅色の光を纏う槍を投げてきた。だが、その程度の攻撃なら俺には何万何億と投げても通用しない。何故なら

 

 

「悪いけど俺は神を信じてないし、信じる気もない。そして何より……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暴食(ベルゼビュート)

 

 

 

 

 

「なっ!?」

 

「君では俺を殺せない」

 

 

俺は俺に対する攻撃を捕食者の進化したスキル暴食(ベルゼビュート)で自動的に無効化してしまうからな

 

 

「貴様!今何をした?!」

 

「さぁね?自分で考えたらどうだい?」

 

「チッ…!さっきは油断したけど、今度はそうはいかない!!死ねぇ!!!」

 

「やれやれ…。彼我の実力差を把握出来ない様じゃこの先苦労するよ?」

 

 

 

暴食(ベルゼビュート)

 

 

 

「な、何故…?!何故私の攻撃が効かない?!」

 

「簡単な事だ。俺は強者でお前は弱者。それだけの事だ」

 

「くっ…!私は…私はこんな所で負ける訳にはいかないのよ!」

 

「やれやれ…。諦めの悪い鴉だな。」

 

「私が、私が貴様を殺さなければ…ミッテルト達は…!」

 

「ふむ……レイナーレとか言ったか?お前はなんでそこまで」

 

 

攻撃を無効化し続けているとレイナーレは焦り始めた。まぁ、当然っちゃ当然だよな。でもそのせいか、此奴は自分の意思で俺を襲ったわけじゃなさそうな感じだ。なんだか鬼気迫るものを感じる

俺はレイナーレに真意を問いただそうとした

 

 

「こんな人間一匹にいつまでかかっている。レイナーレ」

 

「…!!申し訳、ございません。レジエル様…」

 

 

なんか偉そうな鴉がまた一匹増えた。ドブネズミみたいな髪色の冴えない中年男性といった風貌の男。レジエルと呼ばれたその男を見て俺は思った

 

 

「また小汚い鴉が増えたか…。」

 

「……」

 

「おいおい。自己紹介もなしにいきなり攻撃とは随分躾のなってない鴉だなぁ?」

 

「ふん。私の一撃を止めるとはな。下等生物にしてはやるではないか」

 

「そりゃどーも。なんなら今すぐお前も喰らってやろうか?」

 

「下等生物如きが私を喰らうだと?下等生物は冗談も低レベルなのだな。そんなちっぽけな力で私を喰らうなど出来るものか」

 

 

俺が思った感想をそのまま言うと鴉野郎は真っ青な光の槍をノータイムで放ってきた

どうやら怒りの沸点が低い上に自分の力に慢心して向上心を失ったダメ上司のようだ。

しかも中級の堕天使で中途半端に力を持っているからタチが悪い。

レイナーレも大変だな。こんなクソ上司の言うことを聞かないといけないなんて

それよりも俺の力がちっぽけねぇ……

 

 

「ちっぽけかどうか…。試してみるか?」

 

「……」

 

「……」

 

「ふん。今日は予定があるのでな。貴様を嬲るのはまた今度だ」

 

「そうかい。ならその時までせいぜいカミサマとやらにでも祈っとくんだな。せめて痛みなく死ねますように…ってな」

 

「ふん。いくぞレイナーレ」

 

「…はい」

 

 

やれやれ…。俺も相当のお人好しらしい。さっきまで命を狙われていたのに、レジエル(喋る生ゴミ)にいいように扱われてるレイナーレを見て助けてやりたいと思うなんてな

 

 

「レイナーレ」

 

「……」

 

「お前はそのままでいいのか?」

 

「…私には、これしかないのよ」

 

 

あれはダメだな。ほとんど心を折られてる。反抗したいけど自分にチカラがなくてどうにも出来ない。

だから心のどこかで誰かが助けてくれるのを期待してる。

ホンット、俺はお人好しだよ。だけど助ける前にやるべき事はやらないとな

 

 

「………」

 

『相棒。どうするつもりだ?』

 

「とりあえず、この街を治めてるつもりの悪魔にでも報告するさ」

 

「どうせ見ていたんだろ?なぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアス・グレモリーさんよ

 

 

 

 

 



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