絶望を超えし戦士 (レオ2)
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光輝と〇〇
光輝と祖父


おはようございます((。´・ω・)。´_ _))ペコリ。
加筆とかしていたらやっぱりあまり光輝の家族の描写があまりにも少なすぎて少しな〜と思い文字数は少ないですけど光輝と家族の描写を入れます。今回は祖父です。


「やああああ!」

 

「いいぞ光輝!」

 

と言って小さい手を止めてるのは老人だがその体つきはがっしりとしている人だ。幾らか光輝の攻撃を受け流し光輝は下がって息をゼェゼェとする。

 

「はぁはぁ、全然当たらない・・・」

 

そう言って少し落ち込んだ顔になる。そんな光輝に老人・・・光輝の祖父、西沢武蔵だ。息子・・・つまり光輝のお父さんは武蔵のような武人ではなく割とガリ勉タイプで武蔵はそれに少し悲しいなあと思いながらも息子の道を行かせた。そしてそんな息子が結婚して孫娘とその孫娘が生まれてから10年後に男の孫が生まれた。そして孫は隔世遺伝したのか小さい頃からウルトラマン等を見て武蔵によく勝負と言ってよく懐いた。そんな孫・・・光輝を武蔵が可愛がらないはずがなく4歳頃からよく一緒に修行をしていた。そして拳を振るう意味などを光輝が使い方を間違えないように説いていた。

 

「いいか光輝。拳は弱いものいじめをする為にあるんじゃない。弱いものを守る為にあるんだ。」

 

「はーい!」

 

武蔵は光輝に何度もそう言った。光輝は今6歳だ。

 

「おじいちゃんに全然勝てない。」

 

と落ち込んでいるのは光輝だ。武道でも剣道でもまだ勝てない事に落ち込んでいた。そんな光輝に苦笑いしながら武蔵はわしゃわしゃと光輝の頭を撫でた。

 

「そう簡単にじいちゃんは負けないぞ?だけど・・・いつかはじいちゃんを超えてくれ。いいな、光輝?」

 

「うん!おじいちゃんを頑張って超える!だから次は剣〜。」

 

「おう!」

 

そう言って2人は竹刀を取った。武蔵は一刀、光輝は二刀流だ。ただ普通の剣道では長刀の竹刀を2本とは認められていない。だから光輝は大会などに出たいならば一刀か、小太刀を1本の二刀流にせねばならない。だが光輝がやってる理由はただ強くなりたいというものだしまだ小一で言う必要は無いと武蔵は考えて敢えてほっといてる。それにどちらにせよ小学生じゃ二刀流は認められていないのもある。

光輝は二刀を持って少しぐらついている。竹刀は光輝用に短めとはいえそれでも今の光輝には少し重たい。そんな光輝が武蔵の所に突撃した。

右の竹刀を振りかざしたが武蔵の竹刀で止められた。そんな武蔵に光輝は左の竹刀を横払いで胴を攻撃したが武蔵は下がって躱した。

そして武蔵は距離を詰めて上から光輝目掛け振り下ろした。それにギリギリ反応した光輝はニ刀を交差させて歯を食いしばって止めた。

 

「やああああ!」

 

そう言って弾こうとするが武蔵の方が力が強く押し込まれそうになる。光輝はそれに耐えながら作戦を変えた。さっとニ刀を戻すのと同時に自分も下がった。力を入れてた武蔵は前のめりになる。そこを狙って下がった瞬間に突撃した。だがそんな作戦が武蔵に引っかかる筈なくぐっと足を踏ん張ってコマのように回転した。そんな回転した武蔵の横に光輝は左の竹刀を振っていた。だがもう武蔵は回転し終わり飛び込んできた光輝に面を取ろうと竹刀を振り上げた。

 

「うおおおおぉ!」

 

と、光輝は気合いの声をあげて無理やり体を反転させて右の竹刀で止めた・・・のだが片方だけでは受けきれずそのまま少し吹っ飛んだ。

 

「また負けた〜!」

 

「光輝の課題はやっぱり力をつけることだな。幾らか竹刀に振り回されてる場面があったからな。」

 

「う〜、はーい。」

 

そう返事して光輝は息を整え武蔵に聞いた。

 

「う〜、おじいちゃんみたいなそう言う流派がないから独学するしかないのが辛いな〜。」

 

武蔵は武人と言うだけあって色んな流派を知っているし、また身につけてもいる。だが武蔵は先程の試合の通り一刀だ。だから剣道・・・剣術を始めた時から何故か好んで二刀流の光輝には独学でさせるしかなかったのだ。あまり二刀流がいないという事も相まって光輝の二刀流修行は光輝オリジナルが増えている。

 

「そうだな、だが光輝の年から二刀流は中々いない。だから戸惑ったりする気持ちも分かる。だけどな光輝、お前もその内良い流派に出会うだろう。その流派がお前の力になる。だから今は光輝自身で頑張って見るんだ。」

 

そうまた頭を撫でながら武蔵は言った。それに光輝は嬉しそうに返事した。

 

「はーい!僕も早く真剣使えるようになりたいな〜」

 

さらっと恐ろしい事を言うが光輝はガチである。初めて祖父が真剣を使ってるのを見た時から自分も使いたいと思い剣術も始めたのだ。それに苦笑いしながら撫でながら祖父は言う。

 

「光輝、真剣を使う時には掟があるんだ。」

 

光輝はそれに不思議そうな顔をして首をコテっとする。

 

「それはな、自分に取って大事な人や場所を守る為に使うんだ。」

 

「守る為?」

 

「そうだ。そうしたら剣はお前に答えてくれるだろう。剣に込められた記憶や思いは永遠にそこにある。例えあの真剣の形が変わろうともな。」

 

この時の光輝にはあまり祖父が言ってる事は分からなかったがそれでも祖父が良い事を言ってると理解し笑顔で頷いた。

その時家のチャイムが鳴った。そして外から声が聞こえてきた。

 

「光輝〜!遊ぼ〜!」

 

「あ、愛美だ。」

 

「ははは、人気だな光輝。きりもいいし今日は終わるか。」

 

「うん!」

 

そう言って孫と祖父は母屋に行った。




お疲れ様です。これからも偶に光輝の笠木と戦う前の話は入れます。(*´∇`)ノ ではでは~


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キャラ設定!
キャラ設定 ! 主人公、ヒロイン編


こんにちはこんばんは。キャラ設定出しときます。
主人公、ヒロイン編と書いてますがその他キャラ書くかは分かりません。
では⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!


 キャラ設定です!随時更新するかもしれません!

 

 物語は2008年からです! 因みにドラゴンボールなどのアニメやマンガ、小説はある設定です。

 

 

 

 主人公 西沢光輝(にしざわこうき)

 

 誕生日 2002年 3月8日 小物の最恐編の初登場時 6歳 、 プロローグ時 8歳

 

 身長は6歳の時は118cm。体重20kg。

 黒髪、黒目。顔は普通よりちょっと上(想像に任せます。)

 

 家族構成 光輝を入れて6人家族(母、父、姉、祖父、祖母、光輝) 祖父と祖母は父方である。

 

 小物の最恐編

 東京に住んでいる小学1年生。年齢にそぐわない聡明さ持っている。また、祖父に教えられた武道や剣術も身につけている。更に物心ついた時からよく紙の棒を2本持ってぶんぶん振り回していたから二刀流がディフォルトになってしまった。一応片手でも戦えない事はないが二刀流には劣る。だがその二刀流もほぼ我流であるからまだまだである。アニメなどのサブカルチャーには興味はない。唯一見るドラマは相棒である。

 ある日を境に目が蒼色と赤色になったが慣れたら自由に変える事が出来る。

 蒼色は瞳孔がありで赤色は瞳孔がなしである。

 

 

 武器 竹刀→???

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヒロイン 古原愛美(こはらえみ)

 

 誕生日2001年 5月11日 小物の最恐編の初登場時 7歳、 プロローグ時 9歳

 

 身長は7歳の時117cm 体重は教えん。

 青髪、青目。顔は普通の美人よりも上(想像に任せます。)

 

 家族構成 愛美入れて3人(母、父、愛美)

 

 小物の最恐編

 東京に住んでた小学一年生。ある出来事の後に父の都合でアメリカに引越した。

 目は母の祖先にヨーロッパ系の人がいたから遺伝した。髪は・・・ご都合主義でなった(おい笑)。その髪と目で虐められてた時に光輝に助けられ守る発言された時から恋の眼差しを向ける。頭も良く虐めがなくなり笑顔をよく振る舞うようになった事から同級生達に静かにモテていた。勉強は好きだがそれと同じくらいアニメなどのサブカルチャーも好きである。

 

 

 武器 そんな危ない物は渡しません。

 

 

 

 

 

 文字数足りなくて投稿出来ないんで簡単なこれからの流れを書きます。見たくない方は一応キャラ設定は終わりなんでページバック推奨。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 超ざっくりいきます!

 

 

 まず今の「小物の最恐編」

 ↓

 色々あって「SAO編」

 ↓

 光輝がサイヤ人、そしてタイムパトロールになって「ドラゴンボール サイヤ人編」

 ↓

 それが終わり次第「NARUTO編」

 ↓

 それも終わったら「ドラゴンボール フリーザ編」

 ↓

 またまたそれが終われば「インフィニット・ストラトス編」

 ↓

 そして「ドラゴンボール 人造人間・セル編」

 ↓

 それから「BORUTO編」

 ↓

「ドラゴンボール 魔人ブウ編」

 ↓

「帰還の英雄編」

 ↓

「ドラゴンボール超編」

 ↓

「ドラゴンボールGT編」

 ↓

「全てを賭けた戦い編」

 

 

 

 これといくつかの番外編で終わると思います。

 うん多い笑。

 というか多分小物の最恐編がワンチャン1番長くなる気がする。まあ大切な所だからね、しょうがないね。それにもしかしたら順序変わるかもしれないし。

 では終わります。見てくれてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでくれてありがとうございます。
ではまた本編で。
( ´ ▽ ` )ノ


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キャラ設定! ソードアート・オンライン編

キャラクター設定 ソードアート・オンライン編であります。基本は原作沿いですが偶にオリジナルあります。では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


キャラクター設定第2弾!ソードアート・オンライン編!

 

 

 

 

西沢光輝 SAO編の初期 8歳 体重27kg 身長130cm

 

《ソードアート・オンライン》編

小物との戦いの後、謎の世界に飛ばされた主人公。何か自分の話があまり通じなくて凹む。頭自体は良く、同年代の子供なら絶対に負けない。ただ予習とかそう言うのはしなかったので逆に言えば小5などの内容は出来ない。謎の世界《ソードアート・オンライン》に来た後は取り敢えず元の世界に帰る為に最上階の第100層を目指す。・・・誰も死なせない為に戦う。

 

状況 HPはない。その代わり痛みがある。ステータスもない。だけどレベルはある。モンスターへのダメージ計算は素手の時は殴った時の勢いとレベル。剣の時は剣を振るスピードとレベルで変わる。ストレージやフレンド登録などは出来る。

 

趣味 修行、昼寝、お姉ちゃんとお喋りする事

 

武器 片手直剣 《ブルー・ブラッド》&《レッド・ブレイク》→《ブルーレッド・オブウォーリア》&《ウォーリア・ビハインド・ディスペアー》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枳殻虹架(からたちにじか) SAO編初登場時 16歳 体重 教えない。 身長158cm

 

《ソードアート・オンライン》編

元々《ソードアート・オンライン》のプレイヤー。SAOの世界で唯一の姉属性の持ち主。プレイヤーネームは《レイン》。NPCの鍛治師兼戦いの師匠の元で修行していたが、師匠のお使いクエストの時に光輝に出会った。紆余曲折があり光輝のお姉ちゃんに昇格した。格好はメイド服に似ている。終盤になるとメモデフの修剣士の格好になる。普段は髪を紅くしてるが、偶に現実の髪色になってる。

 

趣味 歌を歌う事、アニメなどのサブカルチャー コスプレ

 

夢 アイドル

 

武器 片手剣《赤き必滅剣》&《クリムゾンディーバー》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桐々谷和人(きりがやかずと) SAO編初登場時14歳 →SAO編終了時16歳

 

《ソードアート・オンライン》編

言わずと知れたSAOの主人公。光輝と初めに会った人でもある。プレイヤーネームは《キリト》。アニールブレード獲得クエストの帰り道に光輝に会った。最初はNPCかと思ったらしい。しかし光輝と話していく内に打ち解けて行く。ビーターの役目を背負った光輝に少なからず罪悪感を感じてる。

 

武器 片手剣《エリュシデータ》&《ダークリパルサー》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結城明日奈(ゆうきあすな) SAO編初登場時15歳→SAO編終了時17歳

 

《ソードアート・オンライン》編

ソードアート・オンライン、アインクラッド編のヒロイン。プレイヤーネームは《アスナ》。血盟騎士団副団長、アインクラッドの中でもその実力は五本の指に入る。光輝の事は最初は変な子と思っていた。しかし徐々にその力を認めてく。

 

武器 細剣《ランベントライト》

 




キャラ設定でした。ではまた本編で。バィ_(・ω・_三_・ω・)_バィ


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キャラ設定! タイムパトローラー

キャラ設定です
9月17日、光輝の技追加


キャラ設定第3弾!タイムパトローラー達であります。

 

 

 

西沢光輝

 

この作品の主人公。6歳の時に家族全員殺され8歳で家族を殺した人物との死闘の果てにソードアート・オンライン・・・浮遊城アインクラッドのNPCかプレイヤーかよく分からない状態でやってきた。そのソードアート・オンラインをクリアに導いた光の解放者・・・。後に正史のアインクラッド攻略を見た時キリトに割と罪悪感を持った。

無手、一刀、二刀を使いこなす。剣術の流派は光輝がアインクラッドで得たものが大半だから「アインクラッド流」としている。ソードアート・オンラインクリア後光輝はトランクスの元にサイヤ人の状態でやってくる。そしてトランクスの頼みでタイムパトローラーとなった。その後に光輝は色んな世界を見て来、技も学んだ。

性格は基本優しいがレインや仲間が傷つけられたら容赦なくバッタバッタ倒す。慈悲も無い。タイムパトロールは1年くらいで終わるかな?と思ってたら予想を遥かに超えてきた。誰かを亡くす事を過度に恐れている。例え歴史だとしても自分が助けたいと思った人はタイムパトロールなのも忘れて戦う。

 

使える技 BORUTO編現在

 

かめはめ波·····言わずと知れたドラゴンボールを代表する技。手のひらに気を集めそれを放出する技

ギャリック砲·····光輝が見様見真似で最初はやり後にちゃんと教えて貰った技である。手をかめはめ波とは違い重なるように構えそこに気を集め放出する技。

 

ビックバン・アタック·····前方に手を突き出し巨大な光弾を放つ技

 

ファイナルフラッシュ·····手を横に広げその手にそれぞれ気を貯めて前方で合わせて合体させた後にそれを放出する技

 

魔閃光·····額に手を重ねるように構えエネルギーを前方に突き出し放出する技

魔閃烈光波·····魔閃光の進化版。魔閃光と動作は基本一緒だが放出されるエネルギーの色は紫色である。

 

バーニングアタック·····前方に人差し指と親指がくっつくように手を突き出しそこから光弾を発射する技

 

残像拳·····文字通り残像を見せる。陽動などに使える。影分身と併用すれば更にやばい事に

 

気合い砲·····手を突き出して気合いで相手を吹き飛ばす技。

 

アインクラッド流

 

スラント·····単発斜め斬り

 

ホリゾンタル·····単発水平斬り

 

ホリゾンタル・アーク·····2連撃技。左から斬った後に右からも斬る

 

ホリゾンタル・スクエア·····水平4連撃技。右から斬った後に左からも斬ってその後一回転しながら左から斬る。そして最後に右から左上に斬る。

 

バーチカル・アーク·····2連撃。真上から斬り下ろした後にそのまま斬りあげる

 

バーチカル・スクエア·····垂直4連撃技。斬りあげ、斬りおろし、斬りあげ、斬り下ろす技。

 

レイジスパイク·····下段突進技。

 

ソニックリープ·····上段突進技。上段だけど左下から斜めに斬りあげる事もできる。

 

ヴォーパルストライク·····単発重突進技。左手を前にかざし右手の剣を肩の上に大きく引く構えから単発の突きをはなつ。刀身の倍以上の射程があり割と重宝している。

 

スネークバイト·····2連撃。剣を左脇に抱えるような構えから右へ斬り即座に左に切り返す

 

シャープネイル·····3連撃。右下から斬り上げ→左から薙ぎ払い→右上から斬り下ろしと描写されている箇所と、左上から垂直斬り→1撃めの右側を垂直斬り→1撃めと2撃めの間の位置を垂直斬り。獣の爪のような痕が残る。

 

サベージフルクライム·····3連撃。右から水平斬り→剣を垂直または右上に跳ね上げて切り裂く→垂直斬り下ろしか、左から水平斬り→真上に切り裂く→突き。

 

デッドリーシンズ·····7連撃。

 

ハウリング・オクターブ·····高速5連突きの後に斬り下ろしてからの斬りあげ、最後に全力上段斬り

 

ライトニングフォール·····重範囲攻撃。前方に飛びながら逆さに持った剣を地面に突き刺す。ALOではスパークが出るのだが現実の光輝はスパークの代わりに千鳥流しをするからあんまり出番が無い技。

 

スピニング・シールド·····防御技。剣を前方で高速で回し盾にする。

 

二刀流

 

ダブルサーキュラー·····突進→右手の剣を左下から斬り上げ→左手の剣で攻撃。

 

スターバーストストリーム·····キリトの十八番。二刀流上位剣技16連撃。

 

ジ・イクリプス·····二刀流最上位剣技。27連撃。

 

クロスブロック·····二刀流防御技。2本の剣を交差させて攻撃を止める。

 

シャイン・ビハインド・ディスペアー·····光輝のオリジナルソードスキルで二刀流16連撃。相手を真一文字に斬った後に少しジャンプし剣を2つ両手を広げながら高速回転し相手の後ろに突き抜けた後に駒回りをしながらまた斬ってその後斬りあげて相手を空中に飛ばした後にバク転でその相手に追いついた後に相手を滅多切りにして最後に右の突きを地面衝突と同じタイミングで繰り出す。

 

武装完全支配術·····剣に眠っている記憶の一部を光輝の気とイメージで呼び起こす技。発動する際には「エンハンス・アーマネント」と叫ぶ。光輝の剣に宿ってる記憶は永久氷塊と蒼薔薇、そして煉獄の炎が渦巻く火山の鉱石。前者の記憶で呼び出した記憶がもたらすのは氷と蒼い蔓が相手を捕えその相手の生命エネルギーを空中に露散させる。後者はその蒼薔薇の武装完全支配術で露散した生命エネルギーを吸収して光輝自身に強さをプラスさせるというものだ。尚、使いすぎたら剣がほんの少しだけ脆くなって言ってしまうので光輝は割とこまめにメンテナンスしている。

 

記憶解放術·····武装完全支配術の上位版。武装完全支配術が記憶の一部なのに対してこれは全ての記憶を解放する。する時は「リリース・リコレクション」と叫ぶ。1つは永久氷塊の記憶を使い周囲一帯を氷漬けにした後今度は蒼薔薇の記憶を使いその氷に拘束されている者達の生命エネルギーを奪う。一見変わらないように見えるが範囲と強さは武装完全支配術の比ではない。何より違うのはその生命エネルギーで蒼薔薇が咲くことだろう。そしてもう1つの記憶解放は基本の効果は同じだが燃え盛っていた炎が更に燃え上がるように生命エネルギーを増幅する。勿論それを扱う光輝自身の肉体が耐えなければ使えない。

 

神聖術っぽい何か·····武装完全支配術の規模を更に低くし球状のエレメントを出して相手にぶつける技。空切りと同じくアンダーワールドから帰ってきて開発した。使用に当たってはやはり光輝の気とイメージでやる。イメージしてそれが光輝の気が剣達に伝わり発動する。イメージを固める為に光輝はアンダーワールドの神聖術の詠唱方法を丸パクリした。光輝は2種類使える。

熱素と凍素である。当たったら割と痛いし熱い。

 

 

 

 

忍術

 

影分身の術·····残像ではなく実体を作り出す忍術。ただし出しすぎたら動きが雑になり1人で戦った方がいい事もあるが光輝は割と使ってる。尚残像拳と組み合わせたら気を読めない人からすれば驚異になる。

 

螺旋丸·····ナルトの十八番。チャクラを圧縮し回転・威力を上げた青い球体の術。光輝は気も一緒に入れることにより独自の進化をさせている。

 

大玉螺旋丸·····文字通り螺旋丸を大玉にした螺旋丸

 

風遁・螺旋手裏剣·····螺旋丸に風遁の性質変化を入れて手裏剣みたいにした忍術。開発者のナルトは最初は投げる事が出来なかったが光輝は素で出来ていた。相手の神経をズタズタに切り裂く。その攻撃回数は放った光輝も分からないほどだ。

 

千鳥·····雷のチャクラを形態変化と性質変化で青白い雷を迸らせる忍術。その汎用性は優れていて光輝はそのまま相手に突っ込んだり剣に千鳥を纏わせガード不能の攻撃をよくやっている。ライトニングフォールの代わりに千鳥を地面に叩きつけ周りの者を感電させる千鳥流しもよくやっている。

 

飛来神の術·····自分のマーキングを施した場所に瞬間移動する術。この術も光輝はよく使っている。因みにマーキングの文字は「光」である。

 

雷遁・影分身·····文字通り雷遁の影分身である。分身が消えた時に一緒に相手を感電させる。その代わり普通の影分身よりもチャクラを使う。·····それでも光輝は普通にシュッシュっと動けるが。

 

火遁・豪火球の術·····口から炎を繰り出す術。光輝は1年の修行の果てに会得出来た。

 

変化·····姿と声を変える術。尚、気とチャクラは本人のままなので悟空達には通じない。ただその2つを感じれない人にとっては厄介である。

 

風遁・空切り·····アンダーワールドにおいての世界最古の整合騎士ベルクーリ・シンセシス・ワンの武装完全支配術を模倣した技。本場の技は未来を斬るなんて言う技だが流石に未来を斬るのは不可能なので風遁の性質変化を尖らせまくりそれを斬撃として空中に置く。完全なる初見殺し

 

 

 

 

 

 

 

孫悟空・ゼノ

 

言わずと知れたドラゴンボールの主人公。光輝の師匠①。GTの世界を経験した後に紆余曲折がありタイムパトローラーになった。そしてタイムパトローラーになった後も数々の激闘を駆け抜けて違う世界の自分とベジータ、トランクス・ゼノとパン・ゼノの力を借り得た最終形態もなれる。最終形態は『超フルパワーサイヤ人4・限界突破』。·····ただ作品中で使う事は無いかもしれない。GTの経験プラスタイムパトロールの経験でどの次元の悟空よりも強い。光輝には超サイヤ人2になるための修行をつけたりした。修行に関しては1番面倒みはいいかもしれない。ただ性格が噛み合わなければ辛い(ヤムチャが悟空との修行を拒んだみたいに)。光輝にかめはめ波を伝授した。

 

 

 

ベジータ・ゼノ

 

悟空のライバル。光輝の師匠②。GTの世界で老衰で亡くなった後に時の界王神が閻魔に頼み込みベジータにも頼み若い頃の肉体でタイムパトローラーとして復活した。つまり強くてニューゲーム状態であった訳である。時の巣で神龍と一体化してどっか行ったと思ってた悟空がいて思わず歓喜して戦ったのは悟空にとってもいい思い出である。このベジータも悟空がいなくなった後も修行を続けていたが故にどの次元のベジータよりも強くなってる。最終形態は悟空・ゼノと同じ。光輝には戦いの覚悟を決めさせた。伝授した技はギャリック砲、ビックバン・アタック、ファイナルフラッシュ。

 

 

 

 

孫悟飯・ゼノ

 

悟空の長男。光輝の師匠③。タイムパトロールになった経緯はベジータと同じ。一星龍の件から修行を本格的にやりどの次元の悟飯も超えている。最終形態は超サイヤ人4。光輝と未来悟飯のやり取りを複雑な気持ちで見ていた。光輝には修行が終わったら勉強を見ていた。伝授した技は魔閃光と魔閃烈光波。

 

 

 

 

孫悟天・ゼノ

 

悟空の次男。光輝の師匠④。お約束の全ての次元の悟天は超えている。最終形態は老界王神の潜在能力開放。伝授した技は·····特にない。

 

 

トランクス・ゼノ

 

ベジータの長男。光輝の師匠⑤。タイムパトロールになって日が浅かった光輝を世話していた。最終形態は超サイヤ人ゴッド。タイムパトロールになった経緯は他の人とは違いタイムマシンを使った罰である。悟空達の元いた世界のトランクスと所謂同化をしており2人のトランクスの記憶を持っている。これはベジータ達だけタイムパトロールになったのはいいがトランクスが2人になってしまい色々ややこしくなるからである。剣術に関しては光輝が上回るがそれ以上のスピードで光輝には未だ一撃も与えさせていない。伝授した技はバーニングアタックである。

 

 

 

バーダック・ゼノ

 

悟空の父親。光輝の師匠⑥。フリーザとの戦いの果てに過去に飛んでしまいそこで色々やったからタイムパトロールにならされた。だが本人は強敵と戦える事にウキウキしてた。フリーザ編でクウラから光輝を助けた。最終形態は超サイヤ人4。伝授した技はない。

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m。


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序章
プロローグ 改


プロローグ書き直しました。評価や感想待ってます(`・ω・´)ゞ


 走る、飛ぶ、躱す、殴る、蹴る、そして叩き落とされる。そんな1連の行動をしたのは少年である。まだ若干8歳の少年が人知を遥かに超えたスピードで不気味な黒いバーナーのようなものを吹きあがらせている存在に向けて走って飛んだ。

 

「はぁぁぁぁ!」

 

 そんな気合いの雄叫びを上げ拳を突き出すが敵は何処吹く風と簡単に掴んでみせる。そして少年を嘲笑う

 

「ハハハハ!どうした?遅すぎるぞ!」

 

「ぐっ!」

 

 掴まれた拳を離され蹴りを見舞われガードするが戦ってる場所が悪かった。なんせ空中(・・)なのだから。そう、空中なのだ。当たり前だが踏ん張る所なんてない。そのまま吹き飛ぶ。 こんなやり取りをもう何十回とした。

 

「チッ!」

 

 何回やっても面倒くさい状況に思わず舌打ちする。少年はそこら辺の下手な体操選手よりも上手な一回転し着地する。それでも威力を殺し切れずに後ろに下がり続ける。漸く止まった時、敵が語りかけてきた。少年の顔は見えない。

 

「何故まだ抵抗する?どうあっても覆らないこの圧倒的な力に勝てるわけないだろう?」

 

 敵が今の状況を客観的に見てそう言ってくる。無論自らの力に酔ってる部分もあるだろう。しかしそれを差し引いても今の状況を見れば100人いたら100人その言葉に同意するだろう。

 

 そのくらい力が離れているのだ

 

 少年が敵と渡りあえたのは最初だけだった。否、最初だけならば少年が圧倒していた。敵が力を解放·····と言うよりも力を得た時からはまるっきり形成が逆転してしまった。そう世界中の人々は思った。

 

 少年の顔はまだ見えない。だが少し肩が震えている。

 

 敵が上から更に語りかける。

 

「君もバカだねぇ、さっさと死んだら大好きな家族の元に行けるのにねぇ」

 

 そんな事を言ってくる。少年の血の繋がった家族はもうこの世に居ない。母も父も姉も・・・祖母も、そして祖父も。目の前に居るやつがあの世に葬り去った。そして第一発見者は少年自身である。

 

「...れ」

 

 小さい声だが絞り出すように言った言葉があったが敵は全く聞いていなく人をバカにしたような笑みで言ってくる。

 

「まあ君の家族のおかげもあって今の僕のこの力があるんだ。感謝してるよ。君の家族が僕に殺されてくれたおかげでね!」

 

 敵は元々世間でも優秀な科学者だった。だが敵はどれだけ世間に褒められても嬉しくなかった。それどころかイラついてさえいた。表面上だけ褒め言葉を受け取り裏では罵倒していたりした。自分よりも頭の悪い奴に褒められるのが嫌で嫌でしょうがなかった。そしていつしか世界中を掌握したいとさえ思った。だが普通にやったら当たり前だがそんな事は出来ない。

 そこでたまたま見たアニメで主人公側が仲間の力を集めて敵を倒すなんて言う王道故に熱い展開を見た。・・・まあ敵はそんなのはどうでもよく力を集める・・・そう思い恐ろしい計画を立てたのだ。

 敵はその後自分の生態学の知識と科学の知識を駆使し内密に恐ろしい武器を作った。それは・・・生体エネルギー吸収ナイフ。相手を刺したり掠ったりするだけで相手の生体エネルギーを奪う事が出来る恐ろしいナイフである。勿論容量は存在するが敵は予備に2本作ったから無いに等しかった。だが敵はそれだけでは飽き足らず敵はそれを使い世界中の人を殺し回った。それも全員一撃で殺られた。ただの一般人やホームレスが対象だった。

 

「...まれ」

 

 そう少年が言うがまだ敵には聞こえていないらしい。まだ自分に酔っているらしい。

 

「君の世間の役に立ってなかっただろう家族のエネルギーを僕が有効活用してあげてるんだ。感謝したまえよ。最も君の家族を狙ったのは君が僕の邪魔したからでもあるから君のせいでもあるけどね。後悔するなら君が僕の邪魔した事を後悔したまえ。」

 

 そう言ってくっくっくと笑う。勝手に人の家族が世間の役に立っていないと思い込む。世界は一人一人の歯車で成り立っているというのにそれすら忘れている哀れな奴である。だが敵は自分が全てだと思っている。自分が正しい事は全て正しいと本気で考えている。だからそれを邪魔した少年に恨みに恨みまくっている。いや、一種の当てつけだろう。

 

「君を瀕死にした後は君のエネルギーを手に入れ僕は更に完璧な強さを手に入れる。そしたら最早この世界で僕に敵うものは存在しない!」

 

 少年の実力は最早目の前の存在を抜いたら世界最強と言っても過言ではない。それは少年の無理な修行で得た力である。何度も限界を超えて修行して・・・その果てに得た力だ。もう誰も死なせたくなく得た力なのにそれを悪い事に使われたら本末転倒だ。

 

「そして抜け殻になった君をあの世に送った後は僕の邪魔をする奴ら全てを皆殺しにし、そして僕好みの女は皆調教して僕に従順な女にして、男は奴隷にしてこき使ってやる。僕がこの世界の神になるんだ!!くくく、ハハハハハハハハ!」

 

 言ってる事はただの変態である。この敵は確かにイケメンの部類には入る。だが本人の気質が滲み出ていたのだろうか女性から避けられていた。だがそんなのは少年や世界中の関係ない人達からすれば意味わからん。そもそも8歳の少年に調教やら分かるはずもなく。ただ少年はニュアンスで悪い事と・・・敵が言ってる時点で悪い事なのだが分かった。

 

「黙れ」

 

 そう割と少し大きめな声をだし漸く敵は少年が何か言ってる事に気がついた。

 

「ん?」

 

黙れ!

 

 そして少年が声を轟かせ言った。その少年の眼は変わっていた。

 

「な、なんだその目は!さっきまでは黒目だったはず。」

 

 敵が少し焦った声をだした。

 それもそうだろう。なんせ少年の目は変色してるからだ。普通ならばカラーコンタクトなどで変えることが出来るが少年がそんな事をしていないのは見ていたら分かる。つまり少年は元々この眼に自由になれる事ができる。・・・だが普通の人間は眼を自由に変えることなど出来ない。

 左眼は蒼色、そして右眼は赤色になってるのだから。実際目にしない限り信用できないだろう。

 そして驚いている敵をほっといて少年は敵目がけ走り、一撃その少年からすればイラつく顔面の敵をぶん殴った。敵は目を見開き少し吹き飛んだ

 

「グハッ!」

 

 そう苦渋の声を上げたが何とか地面に上手く着地した。だがその鼻からは鼻血が出ている。今まで届かなかった攻撃が通った事により両者の反応はそれぞれだった。

 図らずとも世界の運命をかけて戦ってる少年は半分闘志、もう半分を憎悪で埋めた顔、そして世界の運命を脅かそうとしてる敵は驚愕を露わにした顔で。

 

 

 沈黙の時間

 

 それを先に破ったのは少年だった。忌々しく舌打ちをしながらボヤいた。

 

「チッ!あまり使いたくなかったんだけどな。まあ·····皆を悲しめるよりもずっとマシだから良いか」

 

 少年の眼が変わる時色んな変化を少年にもたらす。だがその代償が大きく少年はあまり使う事を躊躇ってきた。この眼に自由になれるようになってからこの眼になった事があるのは2年間の間たったの1回。どっかの馬鹿が拳銃を乱射してそれを止める為に使った時だけだ。少年は赤眼を閉じた。

 そして敵は未だ驚愕してる顔で問うてきた。

 

「な、なんだ。なんなんだそれは!!」

 

 そりゃそうなる。誰も知らない変化を少年がやったのだから。眼だけ変わる・・・某格闘漫画のように金髪に変わるには及ばないがそれでもインパクトがありすぎる。だが少年からすればそんな敵の問に答える義務はない。

 

「知るか、仮に知っていたとしても敵にわざわざ教える馬鹿はいないだろう。」

 

 至極当然である。わざわざ敵に有利な情報を教える義理はない。それが家族の仇なら尚更である。そして少年は少し笑いながら言う

 

「それにしても・・・神になるだって?笑わせるな。人から無理やり奪った力がなければ何も出来ないのによくそんな事が言えるな。お前はただの泥棒だ!人から幸せを・・・家族を奪いその上にある仮想の玉座にふんぞり返る事しか出来ない泥棒の王だ!」

 

 敵は自分が否定されたから激怒した。だが少年の怒りはそれ以上だ。

 

「黙れ!黙れ黙れ!低脳の分際で僕に反論するな!」

 

 自分以外の全てが下だと決めつけ自分だけが正しいと思っている自称神がたったの8歳の少年に鬼気迫る表情で突撃した。そんな様子を見ながら少年は心底嫌という声を出しながら言った。

 

「決着をつけよう。もうてめぇの顔すら見たくない。貴様との因縁も今日ここで終わらせる!」

 

 少年と敵の因縁・・・それは2年前までに遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m。前の少年が思い出したというふうにするのはやっぱり状況的に無理だと思い変更しました。これから見てくれる方、暖かい目で見てくれると嬉しいですm(*_ _)m


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小物の最恐編
2人の少年と少女 改


描写不足の所を加筆したりしました。大筋は変わってませんけども前よりは見やすくなったと思います。いじったりする時は6時には出さないんでそれでよろしくです。
どぞ(っ´∀`)っ


 少年が少女と共に歩いてる。

 少年の名前は西沢光輝(にしざわこうき)、何処にでもいる小学1年生である。少女が光輝に話かける。

 

「ね、明日お星様一緒に見に行こう!土曜日なんだから。」

 

 光輝は微妙な顔をする。

 

「嫌だよ、愛美のお母さん怒ると怖いから嫌だよ。というか何処まで行く気なんだよ。」

 

「あのおっきい高台!」

 

 そう言って指さしたのは今2人がいる場所からでも見える高台だった。東京にしては珍しい。だが光輝はそれを聞いても微妙な顔をしたまま首を振った。

 

「あそこじゃ見えないでしょ。僕も家族で夜にあそこ行った事あるけど全然見えなかったし。」

 

 そう言って光輝が思い出したのはある日父と母が夜の散歩に行くと言って光輝がついて行った時に見た空だった。

 

「雲があっただけかもしれないでしょ?ねっ、お願い。一緒に来て!思い出欲しいの。」

 

 と何故か必死に頼んで来る少女に訝しげな視線を向けながらも光輝は首を振った。

 

「思い出ならこれからもいっぱい作れば良いでしょ。明日する必要ないよ。」

 

 少女が暗い顔になる。そして徐々に怒りの表情を出しながら言う。

 

「良いでしょ。明日が良いの!」

 

「駄目だ!子供だけで夜出かけるのは駄目だ!それにもう何年も前から続いている連続無差別殺人事件を知らないわけないでしょ?あれは殆ど夜の間に行われてるんだよ?もし狙われたらどうするんだよ。」

 

 そう今世界のあちこちで発生している連続無差別殺人事件。それが今世紀最大の事件である。何故なら犯人の人相が分からず、狙う人物が無差別殺人って言ってるのだからあたり前だが不確定なのだ。更に殺害方法が奇怪すぎるし更に奇妙なのはその無差別殺人犯に殺されたであろう人達の死体である。

 ほぼ皮だけの状態なのである。筋肉など存在せず眼球は瞼の筋肉がなくなり飛び出したりしてるものもあり最早それが本当に人間なのか疑いたくなるほどの変わり様になっているそうだからだ。

 しかし少女は楽観的だ。

 

「でもあれは世界中で起きてるんだよ?そんな都合よく日本、しかもここら辺にいるわけないじゃん。お願い。だから明日が良いの。というか明日じゃないとダメなの!」

 

「なんでそんなに明日に拘るんさ?」

 

 光輝は何故そもそも明日なのかを聞いた。そんなに明日がいいならそれ相応の理由なんだろうなというのもあった。だが少女は暗い顔をした。

 

「それは...、もうわかったわよ!いいもん光輝が行かないなら勝手に1人で行くもん!」

 

 そう言って少女は帰路を走る。だがそんな少女をはいそうですかとする訳にはいかず慌てて声をかけた。

 

「ちょ、おい!」

 

 少女は怒った顔のまま振り返って

 

「何よ!来てくれないんでしょ!」

 

「当たり前だ、もし狙われたらどうするんだよ!」

 

「そんなのあるわけないじゃん!心配しすぎ。それに私1人で行くって言ったでしょ!」

 

「だから狙われたら...」

 

「もーう!うるさい!もうほっといてよ!」

 

「でも...」

 

「もう光輝なんて大嫌い!」

 

 悲しみの顔になる光輝

 

「え...、な...んで?」

 

「なんでって、光輝がお母さんみたいな事言うからでしょ!何よ今の光輝よりあの時の光輝の方がかっこよかった!」

 

 

 ふん!と言って少女は帰路についた。

 光輝はショックを受けたまま立ち尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガチャ

 家の玄関のドアをくぐりながら言う。

 

「ただいまー」

 

「おかえりなさい。愛美(えみ)

 

「うん。」

 

 リビングをサッと見渡す。

 

「お父さん今日も遅いの?」

 

「うん、お引越し前だからお父さん忙しいのよ。」

 

 それを聞いた少女、古原愛美(こはらえみ)は顔に影を落とす。

 

「そう、だよね。」

 

 そして料理中の母が聞いてくる。

 

「光輝君にちゃんと言った?」

 

 愛美はソファーの上で体育座りして

 

「言える訳、ないじゃん。」

 

 悲しみの顔でそう言う。

 

 

 そう、古原一家は来週にはお父さんの転勤にあわせアメリカに引越しする事になっているのだ。当たり前だが小学1年生だけ残して行く事なんて出来なかった。

 

 

「でもどっち道言わなきゃだめよ?」

「わかってる!わかってるけど...。」

 愛美の心を憂鬱と後悔が満たしていた。

 せっかく少しの間だけどなれた友達と離れてしまう。

 そして何より凄く仲良くしてくれ、そして恋心を抱いた男の子と離れてしまう心境は小学1年生には辛いだろう。

 さっきのやり取りを心の中で後悔する。

「あんな事言っちゃった。光輝は私の事を心配してくれたのに。」

 

 

 西沢光輝と古原愛美の初めて出会ったのは入学式である。

 しかしその時から仲良くなった訳では無い。

 入学してからしばらくたった日光輝が教室に入って見た光景は

「がーいじん!がーいじん!がーいじん!」

 いかにも自分ガキ大将ですという風貌の男子が愛美の外見を理由に虐めてる所である。ここで古原愛美の外見を見てみよう。髪は首あたりまででどちらかというとショートに入る。顔は当時の1年生、いや学年中の人と比べても将来美人になるだろうなと思わせる顔であった。しかし虐めてる原因なのは髪色と目の色なのである。髪は薄い青色、そして目も瞳孔の色は青色である。

 

「外国人じゃ、ないもん」

 

 その声は小さく男子が詰め寄る。

 

「えっ?なんて?ガイジンの言葉なんてわからーない。」

 

「うっうっ」

 

 涙を堪えてる愛美。そんな光景が光輝が来た時からしば

 らく続いた。

 その間誰も止めようとはしなかった。ガキ大将みたいな風貌なだけあってがたいが良いだけじゃなく親が空手をやってる家庭なので強さも普通の1年生では止められない。だから自分達が矢面に立ちたくないというそんな自己保身である。

 しかしまあ、だからって小学1年生に立ち向かえって言うのは酷な話である。

 そう、小学1年生(・・・・・)には

 光輝はそんな光景を見ながら愛美といじめてるやつの所に向かい言った。

 

「なあ」

 

「あっ?なんだよ?」

 

「邪魔」

 

 教室の空気が凍った。だがいじめてる方はそれを聞いて一気に不快な顔をして凄みを利かせて光輝に言った。

 

「回れよ」

 

「やだ」

 

「なんでだよ」

 

「ここが近道だから。」

 

 光輝の席は愛美の後ろであるから愛美の席の隣を通るのが近道っちゃ近道である。

 しかしそんなのは男子にとっては関係ない。

 

「知るか!いいから回れ!」

 

「嫌だ、面倒くさい」

 

「俺に逆らったってどうなっても知らねーぞ」

 

 にやにやとそう言ってくる。暗に逆らったら痛い目見るぞと言ってるのと同義である。光輝は相手の目を見て

 

「そんな事元々知らねーし興味がないから早くどいて。」

 

 そして男子は怒りの顔で

 

「は!?そんなに痛い目を見たいんだなあ!

 

 拳を振り上げそしてその拳は光輝の顔面に...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 届いた

 

 

 光輝が少し吹っ飛び尻もちついた。

 男子は笑う

「ハハハハ!だっせ!あんな事言ってクソ弱いじゃねぇか!俺に逆らうからそうなるんだよ!」

 

「ほーう?、誰に逆らうとそうなるんだ?」

 

 教室の入口に立ちながらそう言うのはこのクラスの担任である。

 

 機械のように入口に目を見せる男子。

 

「せ、先生いつから」

「西沢と一緒に来た。今まで手を出さなかったのは西沢

 が待ってと言ったからだ。決定的な場面を押さえないとお前は知らんぷりすると西沢が言ったからな。」

 そうして先生·····新井先生はここに来るまでの事を思い出した。

 

 

 

 

 

 だん!

 

 いきなり職員室のドアが開けられ1人の少年が顔を出す。

 私のクラスの西沢光輝だ。

 周りの先生方が怒ろうと詰め寄る

 

「ちょっと君もうちょっとゆっくり・・・」

 

「そんなのは今どうでも良いんです!怒られるのは後でされますから新井先生いますか?」

 

 焦った顔でそう言うから只事では無いと職員室の誰もが思った。

 彼の前に行った

 

「どうしたんだ?」

 

「村田が古原さんを見た目で虐めてる。」

 

 これを聞いて私は疑った、何故なら私が知ってる限りはそんな事するようなやつじゃないと思ったからだ。しかしそれは後に村田が他の生徒を脅して裏の顔を知られないようにしてたり自分の前では猫を被ってただけと知ったが。

 

「でもね、西沢君、彼はそんな事する子じゃないと思うけどな」

 

「じゃあ一緒に来て!自分の目で見たら良いでしょ。」

 

「わかった、わかった」

 

 そして2人で職員室を出てその途中で西沢君が

 

「先生、古原さんが虐められてるのを見ても取りあえず止めないで、僕が最初に行きます。あいつの裏の顔をまず見せてやりますよ。」

 

 そんな事を言った。私は同意しかねた。しかし彼に押し切られてしまった。

 

「あいつは根本的に直さないとダメなんです!あんなのが癖になってしまったら古原さんが可哀想だから。」

 

 彼の必死の表情を見て彼は本当の事を言ってると思い始めた。

 

「わかった、でも無理はするなよ?やばいと思ったら止めるからな」

 

 正直先生としてはどうかと思うが西沢の言っている事が本当なら自分が来た瞬間にまた猫を被るかもしれないと思い西沢の案に乗った。

 

「はい」

 

 と西沢は返事をして教室に早歩きする。

 

 そして教室の入口で

 

「うっ、うっ」

 

 古原が泣いてた、そして

 

「ガイジンが泣いてやんの。笑えるな。」

 

 そう言って笑ってる村田の顔が見えた。出ようと思ったが西沢に止められた。

 

「あいつはまだ全部の顔を見せてないから僕が行きます。」

 

 そう言って私の返事を待たずに教室に入り

 

「なあ」

 

 今に至る

 

 

 

 

 

「こ、これはこいつが悪いんです!こいつが俺の邪魔をするから」

 

「ほう、なんの邪魔をされたのかな?」

 

「そ、それは。ゴニョニョ」

 

 どんどん墓穴をほっていく村田。最早詰みである。周りをほっといて先生は古原さんに話しかける。

 

「古原さん、ごめんだけど西沢君を保健室へ連れて行ってくれるかな?」

 

「は、はい。ありがとうございます。」

 

「お礼なら西沢君に言って。」

 

「えっ」

 

「彼がいなかったら私はここに来ていなかっただろうから、それと」

 

 先生が愛美に向けて頭を下げた。

 

「すまなかった!気づいてやれなくて。本当に申し訳ない!」

 

 新井は謝った。自分の知らない間にいじめられそれに気づかず挙句の果てに村田の真の姿にすら気がつかなったのだ。

 

「は、はい。」

 

 そして愛美は思わずそう返す。いや、誰だって先生に腰を90度に折られて謝られたらそうなってしまうだろう。光輝もなる。

 

「じゃあ、西沢君の事をお願いするね」

 

「はい。」

 

 愛美は光輝の元に行き

 

「じゃあ、その、行こっ。」

 

「えっ、う、うん」

 

 2人で保健室にまで歩きだした。

 

 

 

 

 




これからも加筆したりするのでした場合はタイトルの横に改と書くので分かる思います。
(*´∇`)ノ ではでは~これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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保健室までの道 改

加筆しまくったら2000文字増えた笑。
ボルトとスミレの小説やり始めてから何か恋愛描写スキルが上がった笑。会話文だらけが少し心情描写増えましたY(><。)Y。
では⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!


 保健室までの道を2人は無言で歩いてる。2人とも異性とは中々話したことは無いのだ。光輝は姉とよく喋ってるがそれは姉だから普通なのであって赤の他人の異性・・・愛美とは全く話した事はない。・・・それでも光輝は偶に目で追いかけたことはあるが。

 

「え、えと。その...」

 

 と思ったら沈黙に耐えかねて愛美がそんな事言い出した。光輝の訝しげな視線が刺さる。

 

「えっと、そのう」

 

 また沈黙が10秒くらい続き光輝は言う勇気が出なさそうだなと思い光輝も勇気をだして呟いた。

 

「あんにゃろ〜本気で殴りやがって」

 

 光輝がそんな事言った。これしか場を和ます方法が思いつかなかったのだ。まあそれはしょうがない。大人びては見えるが小一なのだから語彙力もそんなにない。

 

「えっ、あれわざとじゃなかったの?」

 

 愛美が素っ頓狂な声をあげて聞いた。実際村田の性格を考えれば殴ってくるのは目に見えているのだがいかんせん、光輝も村田の実態はあまり見た事ないのだ。それに小一からいじめをするバカもいるとは思ってなかったのもある。

 

「誰がわざわざ殴られに行くんだよ。僕も殴られるとは思ってなかったよ。」

 

 至極当然である。光輝じゃなくてもわざと殴られたい人間なんて普通はいない。

 

「じゃあなにを?」

 

「いやー僕的にはあいつが平気で人を脅すようなやつだと先生に分からせれば良かっただけなんだけども先生が止める前に殴られた。」

 

 そう言って殴られた箇所を押さえてる。愛美は無意識に手を伸ばし光輝の殴られた場所に手をだした。そのまま少し触る。だが殴られたばっかでまだ痛いから少し拒否する。

 

「その、痛いからやめてよ」

 

 少し顔を赤くしてそう言った。同年代に触られる事なんて光輝には恥ずかしかったのだ。

 

「あっ、ごめんなさい」

 

 そう言って離す。そんな愛美の頬もほんのり赤くなってる。また沈黙になりながら歩いて

 

「あっ、あのねその...。」

 

「?」

 

「助けてくれてありがとう」

 

 そう言われた光輝は少し顔を赤くしながら微妙な表情になる。

 

「ど、どうしたの?」

 

「え、いやその...」

 

 今度は愛美が訝しげな顔になる。

 

「僕がやった事って、ただたんに先生連れてきてあいつと少し話して殴られただけだから。なんか、よくよく考えたらなんかかっこ悪いなーと思っ...」

 

「そんな事ない!」

 

 そんなでかい声で遮られた。それに光輝はビクッとした。そんなでかい声を出されるとは思わなかったのだ。

 

「あの時誰も助けてくれなかった。嫌だった。怖かった。でも西沢君が助けてくれて嬉しかった。」

 

 そう涙ぐみながら言う。小一で見た目でいじめられるなんて誰だって嫌だろう。光輝は愛美の事は変わった見た目の人だなと思った事はあるが別にそれだけだ。それが悪いと思った事なんてなかったしこれからもないだろう。

 

「でもそれなら僕も今まで古原さんが嫌な事されてるの知らなかったし」

 

「だってそれは西沢君がいつも遅く来るからでしょ。何時も私が虐められた後に来てるから知らなかったのは、無理ないよ。」

 

 そう言って涙を拭って笑いながら聞いてくる。

 

「毎日寝坊でもしてるの?」

 

 愛美は割と気になってた事を聞いた。光輝は始業のギリギリに来る事が殆どだ。小一でまだ遅刻魔もいない中唯一光輝だけは毎度の如くギリギリ来てる。来る順ランキングがあればぶっちぎりで最下位だろう。

 

「なっ、そんな訳ないだろう。」

 

 だがそれは光輝なりの理由があるし光輝から言えば遅刻しなきゃいいみたいな考え方だから別にギリギリでいいと思ってる。・・・まあ社会人なったらアウトだが。それに光輝はやろうと思えば普通に最初に来る事は出来る。来るのが遅いだけで寝坊してる訳ではないからだ。

 

「じゃあなんでいつも朝の会の始まるギリギリに来るのかな〜?」

 

 だが愛美はそんな事は知らないから少し面白がって聞く。・・・まあ面白がって言うなら最早村田と同じだが光輝は特に気にしてないからノーカン。光輝は少し照れながら返す。

 

「それは毎朝家の周り走ってるからだけど」

 

「毎日?」

 

「うん」

 

 ・・・正直小一からランニングはどうかと思うが特に光輝は気にしたことは無い。武人である光輝の祖父もよくやってたと言ってたから光輝は負けるもんか!って感じでやろうと思ってやってるだけなのだから。·····まあ小一1人で流石に行かせるのはどうかと思うが。

 

「ふーん、そうなんだ。」

 

 愛美は光輝の始業ギリギリの秘密を知って少し面をくらったが取り敢えず納得した。·····光輝の秘密を初めて知ったのが自分っていうのが何故か嬉しかった。

 

「そうだよ」

 

 そう光輝はこの話題を早く終わらせたく無理やり終わらせた。そんな光輝を見て愛美は笑って言った。

 

「ほら早く行こっ」

 

 そう言って走ろうとしたら

 

「きゃ!」

 

 転びかけた。ドジだ。だがこの時の愛美は早くなった心臓の鼓動を紛らわす為に走ろうとしたのだ。

 

 パシッ!

 

 そんな音が聞こえた。光輝が倒れかけた愛美の手を取ったのだ。そして呆れの視線を向けながら言う。

 

「いきなり走るなよ。危ないだろ」

 

「う、うん。あ、ありがとう」

 

 愛美はそうお礼を言った。だがその頬は赤い。父以外の男に手を握られた事なんてなかったからだ。そして走って鎮めようとした鼓動は逆にどんどん早くなっていった。そんな愛美の心情なんて知らず言った。

 

「どういたしまして、ほら行こう。」

 

 そう言って助ける為に掴んだ手を離さないまま歩きだした。光輝はこの行動は割と無意識だ。変な所で女たらしである。

 

「あっ、ちょ」

 

 だが愛美からすればそんな事は知らないし心臓の鼓動を抑えるために離してもらおうとするが当の光輝が気づいてない。

 

「ん?何?」

 

「な、何でもない!」

 

 そうもう諦めと羞恥の声で言った。今からわざわざ言うのも恥ずかしかったのだ。だがそれでも何か隣で自分の手をひょうひょうと握ってる光輝に一泡吹かせたくてちらちらと光輝の様子を見る。その視線に気がついた光輝は少し?を出しながら聞いた。

 

「えーと、古原さんなんか言いたい?」

 

 疑問の声で聞く。自分何か変な事しただろうかと。·····実際はしまくりなのだが今の光輝には分からなかった。

 そして愛美はそんな光輝に言った。

 

「名前で」

 

「え」

 

「だから名字じゃなくて名前で呼んで!」

 

 愛美はアニメなどが好きだ。そんなアニメの中の恋人は下の名前でよく呼んでいる。母に聞いた所下の名前で呼ぶのは普通は親しい人や恋人が呼ぶ事が普通って言っていた。何故かその事を思い出し愛美は咄嗟に名前で呼んでと言った。何故光輝にそう言ったのかは正直分からない。だけど光輝には名前で呼んで欲しい、そう思ったのだ。そんな羞恥の顔と声で言っているが光輝はサブカルチャーにはあまり興味が無い・・・今よりも小さい頃はウルトラマンが好きだし今も割と好きな部類に入るがそれ以外はさっぱりであるから愛美の名前で呼んでと言った意味は分からず思わず首を傾げながら聞く。因みに1番好きなウルトラマンはヒカリだ。次点でメビウスである。メビウスが光輝が4歳の時に放送していたのだ。そしてヒカリには名前の親近感が湧き好きになったのだ。

 

「なんで?」

 

 愛美は光輝が名前で呼ぶ意味を知らない事に少し怒りながらも返す。

 

「何でも良いでしょ!その代わり私も名前で呼ぶから!」

 

 光輝としては名字で呼ばれようが名前で呼ばれようがどっちでも良いから普通に返す。

 

「?まあ良いけど。じゃあこれからもよろしくね、愛美さん。」

 

「さんづけもダメ」

 

「え、なんで?」

 

「何でも」

 

 そう言われ光輝は愛美が割と芯が強い事を知りこのままだとずっと何か言われるかもしれないと諦めた。

 

「はぁ、わかったよ。・・・愛美」

 

 だが光輝は愛美の名前を言った瞬間何故か恥ずかしかった。だから少し愛美の手を少し強めに握り顔を赤くした。

 

「よく出来ました!・・・光輝」

 

 そんな光輝が手を少し強く握った事を知りながらも愛美は特に不快には感じなかった。それどころかそれが嬉しいと思う自分がいて·····また赤面になった。

 

 そんな赤面の2人が残り少ない廊下を歩くのだった。




お疲れ様でした。
光輝→愛美の事は少し気にしていた。しょうがないね、美人さんだもん。

愛美→光輝の事は最初変な人と思っていた。だって遅刻ギリギリだし。でも助けてくれた後からは見る目が変わった。
そして決定的なのは光輝が無意識に転んだ愛美の手を離さなかった事。そして光輝に名前で呼んでもらって堕ちた。


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それぞれの様子 改

加筆しました三┏( ^o^)┛


「美、愛美!」

 

 そう言われてお母さんに揺さぶられ出ることに気づいた。そして何か心配そうな顔をしている母に顔を光輝との思い出を思い出していて頬を赤くした状態で見上げ少し心臓がバクバクしている状態で聞いた。

 

「な、何?お母さん。」

 

「何じゃないわよ!どうしたの?ぼーっとして?」

 

「うんうん。なんでもないよ。」

 

 本当は光輝と出会った頃の頃を思い出してたのだが恥ずかしくて誤魔化した。もう少しで小2になると言っても恋愛云々の事で母に言うのは恥ずかしい年頃である。少なくとも愛美は。

 

「ふーん、お母さんはてっきり光輝君の事を思い出してたのかなと思ったけど?」

 

 だがそんな誤魔化しが全く役に立たず母が心配そうな顔から少し子を面白がっている顔で言われた。愛美はと言えば図星をつかれて元々頬を赤くしていたのを一気に赤くし全力否定した。

 

「な、な、そんなんじゃないもん!」

 

 全く迫力はなくそれ所か母親は余計に面白がって言う。

 

「えー、違うの?残念」

 

「な、何が残念なのよ!」

 

「べっつにー」

 

 そして母親の顔が申し訳ない顔になる。母親は愛美が光輝の事を好きなのを知っているから·····少なくとも気になっている事に気がついているから2人を離してしまう事情に申し訳なくなっているのだ。その理由は

 

「ごめんなさいね、愛美。引っ越す事になって。」

 

「しょうがないよ、お父さんの都合だもん。」

 

 その言葉とは裏腹に表情は暗かった。愛美の父親は有名な大企業の社員である。そしてそんな社員の中でも愛美のお父さんは優秀でそれ故に大事な仕事などを任される事が多かった。そして父からすれば嬉しいが愛美からすればショックな出来事が起きた。それがアメリカへの転勤だ。愛美のお父さんの能力が買われアメリカに行く事になったのだ。それでも愛美は父が自分達の為に頑張ってくれてる事を知っているから引越しを了承した。

 

「あっ、そうだ。そ、その明日光輝のお家で晩ご飯食べて来て良い?」

 

 勿論嘘である。今までに何度かあったから言っただけである。愛美の家の事情を知った光輝の母から提案され偶に愛美は西沢家にお邪魔している。その間に古原夫妻はデートしたりしている。デート云々は愛美にはまだ分からないが愛美は光輝と一緒にいれる機会だから愛美は西沢家に行く時間が大好きだ。そして母親にその区別はつかない。偶に愛美が光輝に誘われて唐突に言ってくるからだ。

 

「光輝君のご両親にはちゃんと言った?」

 

「うん」

 

「わかった、良いわよ。」

 

「う、うん。ありがとう」

 

 愛美の心を少しの罪悪感が埋めた。

 

「あっ、ご両親にお礼言わないと」

 

「あっ、あ。お礼はいらないって言ってたよ。」

 

ここで連絡されたらあっさりと嘘がバレる。

 

「え、そ、そう?」

 

「うん。」

 

「ふーん、そう。わかったわ。迷惑かけないようにね」

 

「うん」

 

 そう言って後に双方後悔する事になった会話を終えた。愛美はキッチンの方を向いて聞いた。

 

「何かお手伝いする事ある?」

 

「んー、それじゃあ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は〜、光輝を嘘に使っちゃった」

 

 ご飯を食べ部屋に戻って来るなりそう言った。

 

『駄目だ!子供だけで夜出かけるのは駄目だ!それにもう何年も前から続いている連続無差別殺人事件を知らないわけないでしょ?あれは殆ど夜の間に行われてるんだよ?もし狙われたらどうするんだよ!』

 

 光輝が言ってた事が思い出された。言っている事は正直愛美からすれば大袈裟と感じる。母とニュースを見て犠牲者が出たと聞いてもあまり感情は湧かなかったからだ。誰かがどこかで殺されたってだけだ。言ってる事なら少し酷いが小一のコメント何てそんなもんである。

 

「光輝は、私の心配してくれたのかな?」

 

 心配してくれるのは嬉しいがあんな過剰に言われたら嫌だし何より

 

「どんな割合で来ると思ってんのよ。殺される場所は世界中なのよ?」

 

 しばらく考え

 

「バカみたい。」

 

 と言って切り捨てた。

 

 思考は別の所に行く。

 

「私・・・、嫌われたかな?」

 

 そう、愛美は光輝に大嫌い発言をしていた事を後悔していた

 

「で、でもあんな弱気な事言う光輝だって悪いもん」

 

 そう無理やり納得するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ、う」

 

 同時刻 光輝の部屋

 

 絶賛泣いていた。殴られても泣かなかったのに謎である。だが光輝の性格を考えれば当たり前なのかもしれない。光輝は相棒の影響か曲がったことが大嫌いであり信じるものはとことん信じる性格である。だから信じてた愛美に大嫌いと言われた時光輝は本気で落ち込んだ。一方愛美はそんなこと無く寧ろ光輝の事は好きなのだが言っても分かってくれなくて思わず口走った意味合いが強い。そんなこんなで光輝は落ち込んだ。

 

 

「う、う。愛美に嫌われた。嫌われ‥た」

 

 母親にどうしたの?と聞かれたが男の子の意地で何も言わなかった。·····まあ母親は・・・それ所か家族は何故光輝がこうなったか思い当たる節はあるがいつもみたいに仲直りするだろうと考え誰も突っ込まなかった。

 

「何が、悪かったのかな?愛美の事心配して言ったのに」

 

 しばらく考え

 

「...わかんないよ」

 

 考えを放棄した。




お疲れ様でした。約1000文字増えました。(*´∇`)ノ ではでは~


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迎合・初めての死闘 改

(`・∀・)ノオッスオッス
さしぶりの加筆。2話合体しました。では⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!


 土曜日 光輝宅

 

 

 

 

 

「・・・おはよう」

 

「おはよう」

 

「おっはよう!」

 

「おはよう」

 

「おー、おはよう」

 

「おはよう」

 

 

 

 光輝が挨拶したら父、姉、母、おじいちゃん、おばあちゃんが返して来た。光輝は少し眠そうな目を擦っている。母が光輝に話しかけた。

 

「今日は起きるの遅かったわね」

 

 光輝は普段は家族の中でもランニングする為に早く起きるほうである。しかし、昨日の愛美に嫌われた事がショックで(実際は嫌われてないのだが)中々寝つけなかったのである。光輝の寝る時間ランキングがあればぶっちぎりでワースト1位だっただろう。

 

「うん。ちょっと寝坊しちゃった」

 

「ふーん、そうなの」

 

 何故か母が微笑んでいるのが見え変な事を勘ぐられないように念を押しとく。

 

「そうなの」

 

 そう言いいつも通りのリビングを見回した。

 光輝は家族が大好きだ。よく心配してくれる母、勉強を教えてくれる父、普段はお調子者だが頭が良くて、弟思いの10歳くらい離れてる姉、よくお話してくれるおばあちゃん。そして自己防衛用の武術と剣道を教えてくれるおじいちゃんである。家には小さな道場もある。

 

 特に光輝はおじいちゃんとよく一緒にいた。教えられる時は厳しいがそれに伴い上がる実力が嬉しくて嬉嬉としてよく学んでいた。あの村田に殴られた時避けようと思えば普通に避けてカウンター浴びせる事が出来た。それをしなかったのは先生にこいつこんなやつですっていうの教える為っていうのと痛い目に合わせたくなかったというそんな優しさである。

 

「何か考え事でもしてたの?」

 

「し、してないよ」

 

 愛美の事で悩んで泣いてたのを知られたくなくそう意地張った。

 

「ふーん」

 

 ぶっちゃけると家族全員『あっ、愛美ちゃんの事だな』と察していたのだが悩んでる時は普段はしっかりしてるのだが愛美関連になるとポンコツになる光輝が可愛くて突っ込まなかった。因みに光輝自身は愛美の事は友達と思ってるが自分の思いには気づいてない。

 

「お、おじいちゃん、今日も稽古しよ!」

 

 母の視線が痛かったので話を変えた。露骨である。

 

「おう!」

 

「うん!」

 

「今日は愛美ちゃんに会わないの〜?」

 

 

 と姉が言ってきた。いじるのが好きなのである。そして光輝は少し頬を赤くしながら返した。

 

「毎日会ってる訳じゃないし...」

 

「へぇー」

 

「べ、別に良いでしょ!」

 

 

 

 そんな最後の賑やかな朝が過ぎていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同日 夜7時頃 愛美宅

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ行ってきます!」

 

「行ってらっしゃい」

 

 

 

 星を見たいならもうちょっと遅い方が良いのだが愛美の認識は取り敢えず暗かったら見えるだろうというそんな子供っぽい認識なのだった。・・・実際子供なのだが。

 

「ご迷惑かけないようにね。」

 

「う、うん。わかってる」

 

 そう嘘をつきながら光輝の家に行く振りをして高台に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 20分後 高台

 

 

 

 

 

 

 

「着いた〜。ふぅ、疲れたー。」

 

 そう言って高台のベンチに座る。

 

「わあ、お星様が下にいた時より見える〜!綺麗だな〜」

 

 そして思い返されるのは昨日の光輝の事

 

「・・・なによ、こんなに綺麗じゃん、光輝の嘘つき。」

 

 

 

 愛美には知る由もなかったが光輝は昔に山の頂上付近でキャンプした事があり、その時の星空と比べたからあまり星見えないと言ったのでありその後に見に来たこの普通より多少高いだけの高台から見える星空では満足出気なかっただけである。

 

 まあ、それを言わない光輝も悪い。

 

 

 

「・・・光輝と見たかったな」

 

 そう無意識に言ってしまう。

 

「へぇ、君みたいな可愛い子にそう言ってもらえるなんてその子は果報者だな」

 

「だ、誰!?」

 

 

 

 バッといきよいよく振り向いていたのは1人の男性だった。

 世間的に見ればイケメンの部類に入るであろう顔とよくジムにでも行くのだろうか、引き締まった体型をしている人だった。

 

「待っ、待った待った!怪しい者じゃないよ!」

 

 愛美の射抜くのような視線に思わずと言った感じでそう言って降参のポーズをする。

 

「えーと、座ってもいいかな?」

 

「・・・どうぞ」

 

 そう言われて隣のベンチに座った。

 

「・・・あの」

 

「ん?なんだい?」

 

「もしかして、天才科学者の笠木理玖さんですか?」

 

 と愛美は聞いた。この人は割と有名人だ。確か人間の体についての科学者で何か趣味で空手をやっていた筈だ。別に愛美が率先して見た訳では無い。光輝の家にお邪魔した時についてたテレビにこの人が映っていた。確かに大学は東京だったからここにいることも別段不思議では無い。

 

「そうだよ。いやー君みたいな可愛い子ちゃんにも知られてるなんて光栄だなぁ。」

 

 言ってる事は完璧にやばいやろーである。そう直感的に感じた愛美は辛辣に返す。

 

「いえ、この前たまたまテレビで見ただけです。」

 

「そうなのか。」

 

「はい」

 

 また無言になったが笠木が聞いた。

 

「君がさっき言っていた光輝君ってのはどんな子なのかな?」

 

 愛美は少し不機嫌そうな声で返した。

 

「なんでそんな事聞くんですか?」

 

「君にそんなに思われてる子がどんな子なのか知りたいだけだよ。」

 

「・・・・・・」

 

 愛美は言うか迷った。が、別に減るもんじゃないと思い言い出す。

 

「・・・同じ学校で同じクラスに通ってるクラスメイトです。」

 

「へー、それだけ?」

 

 正直言うのもどうかと悩んだがこれも減るもんじゃないと思い言った。

 

「私虐められてたんです。この青い髪と目のせいで。『ガイジン、ガイジン』って言われて、どんなに違うって言っても聞いてくれなくて、もう泣くことしか出来なかった私を助けてくれたんです。」

 

「ほう、かっこいいじゃないか。その光輝君」

 

 光輝が褒められて嬉しくなった愛美は笑って返す。

 

「はい!私もそう思います。それにあんな事言ってくれた時は凄く嬉しかった。」

 

「あんな事って?」

 

「私を虐めてた人は先生怒られて謝って来たんですけど、やっぱりまた虐められるかもしれない。そう思ってたら怖くて怖くて。そんな時に光輝にどうしたの?って聞かれて正直に言ったんです。『怖い』って。そしたら『愛美が危ない時は絶対僕が守るから大丈夫!』って言われて、そうしたらもう怖く無くなったんです。」

 

 

 

 自分の誇りに思う話なんだろうか凄く誇らしげに語る。

 

 笠木の不敵な笑みに気づかずに。

 

 

 

「へぇー、じゃあさしずめ光輝君は君の王子様って事かな?

 

「お、王子様って」

 

 一瞬で頬を赤くする。

 

「それでその王子様とは今日は一緒じゃなかったのかい?」

 

 愛美は暗い顔になる。

 

「・・・いえ、誘ったのに行かないの一点張りで。子供だけなんて危ないって。」

 

「まあ、確かに子供だけでは危ないけど星を見るだけなら別に危なくないと思うけどなー」

 

「光輝はもう何年も前から世界中で起きている無差別殺人に狙われたらどうすんだよって言ってました。」

 

 それを聞いた瞬間笠木の表情が変化した。所謂悪い顔である。

 

「・・・へー、でもその彼の言う事もあながち間違ってないと思うけど君はなんで言う事聞かなかったのかな?」

 

「だってそれが起きているのは世界中なんですよ?そんなたまたま日本、それもここら辺にいる可能性なんて殆どないのにビビる方がおかしいんです。」

 

 沈黙の時間が過ぎて

 

「よいしょ」

 

 そう言って笠木は立ち上がった。

 

「帰るんですか?」

 

「ああ、探し人は見つかったからね。」

 

「誰を探してたんですか?」

 

「それは今にわかるさ」

 

「?」

 

 分からないと愛美は思った。自分が来た時は誰もいなかったし、この人がここに来てからも誰かを探してる素振りを見せなかったからだ。しかしまあ、自分には関係ないだろうと思い会話する。

 

「そうですか」

 

「あー、そうだ。1つだけ言っていいかな?」

 

「なんですか?」

 

 笠木が近づいてくる。その時愛美は嫌な予感がした。

 

「君はさっきそんな無差別殺人者がこんな近くにいる可能性なんて殆どないって言ったね?」

 

「は、はい」

 

 愛美の体が嫌な予感で埋められていく。

 

「でもね、覚えといた方がいいよ、可能性を0にしない限り油断しちゃダメだよ!」

 

 そう言って勢いよく愛美をベンチに押さえつけた。

 

「な、何するんですか!」

 

「何って今君が言ったじゃないか!無差別殺人の事をね!」

 

 そう言って笠木は狂気の顔になった。

 

「ハハハ!ちゃんと光輝君に言われた通りに来なかったら殺されずにすんだのにねえ!」

 

「え、う、嘘」

 

「君には残念だが本当何だよね。ひひひ!」

 

 愛美は恐怖で動けない。逆にこんな場面で動けた方がすごい。

 

「まあ君のエネルギーを貰った所でそんなに今と変わらないだろうから選ばせてあげるよ」

 

 そう言ってナイフを取り出した。

 

「これはね、ただのナイフじゃないんだよ。刺した人間の生体エネルギーを刺してる限り奪い続けるんだ。聞いた事ないかい?ほぼ皮だけの死体ってのを?」

 

 愛美は見た事はないが知っている。

 

「あ、あ」

 

「そうさ、あれは僕がやったんだ。僕の壮大な実験のためにね!」

 

「さ、さっきは。さ、探し人が見つかったって・・・」

 

 そう震える声を出して聞く

 

「あー、あれかい?それはね、君だよ」

 

「え、な、なんで?」

 

「次はこの町の誰かを殺そうと思ってたんだけどね、出来るだけ生体エネルギーを持ってそうな人をね。しかし、君は大人になったら美人さんになりそうだから君に急遽変更したのさ。」

 

「な、何を?」

 

「簡単な事さ、君が僕のものになるかそれとも、ここで死ぬか。それを選ばせてあげるよ。」

 

 小一にえらい事言うやつである。

 

「こんな事してても、誰かがすぐに来てくれるわよ」

 

 苦しそうに言う。

 

「残念だがこの高台はお昼ならいざ知らず夜になると殆ど人なんて来ない。既に調査済みだよ。そしてこの高台からの逃走ルートも調べてある。僕が何度も世界の低脳な警察から逃れてるを忘れてるのかい?」

 

 笑って希望を断つ。そして割と真面目に気持ち悪い顔で詰め寄る。

 

「さあ、どっちだい?僕の女になるか・・・、ここで殺されるか。さあ、選べ!」

 

「光輝が・・・助けに来てくれる、はぁはぁ、もん」

 

「ハハハ!来るわけないだろう!行かないって言ったんだろう?」

 

「来る・・・もん。だから誰があなたの・・・女になるもんですか!はぁはぁ、私は光輝のお嫁さんになるんだもん!」

 

 そう無我夢中で叫んだ。

 

「そうか、ならば僕の崇高な実験のために死ねー!」

 

 ナイフが愛美めがけ振り下ろされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こっちを見ろ!」

 

 振り下ろす瞬間そんな声が聞こえ笠木の視界を光で埋められた。

 

「く、な、何だ?」

 

 ダン!

 

 何かが蹴られる音が聞こえ笠木の視界は一気に上に向けられた。

 

「グワーッ!」

 

 笠木が吹っ飛んだ。少しじたばたした後吹き飛ぶほどの威力の攻撃したのは誰だと見る

 

「何だ、何が起きた!」

 

 そんな笠木の前にはこの高台の入口にあったドッヂボールが転がっていた

 

「な、な」

 

 驚いて前を見ると愛美の隣に笠木にとっては見知らぬ竹刀を2本背負って手に懐中電灯を持ってる少年が笠木を睨んでいた。

 

「だ、誰だお前は!」

 

「こう・・・き」

 

 愛美の顔も驚愕と安堵の顔で埋まっている。光輝が自分の危機に来てくれたのだ。乙女としては嬉しいに決まっている。

 

「きて、くれたんだ。」

 

 光輝が優しげな顔で振り返った。だがその顔は安堵の色もあった。

 

「うん。良かった。間に合って」

 

 笠木が声を荒らげて聞いてくる。そりゃそうだ。もう少しデンキ人を殺すという快感を·····それも笠木基準で可愛い女の子の絶望しながら死ぬ様を見れたというのにそれを邪魔されたのだ。·····ぶっちゃけ言うならヤバいやつこの上ない。

 

「何だ、なんなんだお前は!」

 

 再び前を向きながら答える。その眼光は愛美に向けてたものとは180度違った。

 

「西沢、光輝!」

 

 光輝は彼にしては珍しく怒った顔になり言った。その迫力は並の小学一年生では出せない迫力だ。村田など足元にも及ばない。

 沈黙が場を支配して少したって動き出したのは笠木であった。

 

「なっ、お前は今日来ないんじゃなかったのか!」

 

 先程の愛美との会話を思い出しながらそう聞く。愛美も光輝の言葉を待っていた。愛美も何故光輝がここにいるのか全く分からない。何故なら自分がここに来る事を反対したのは他ならない光輝なのだ。

 

「いや、なんで来ないと思ったのかは知らないけど確かに最初は来ないつもりだった。だけど訳あってやっぱり来た。1つはただの嫌な予感。そしてもう1つは愛美のお母さんの電話だ。」

 

「え、お母さん電話してきたの?」

 

 愛美がそんな素っ頓狂な声を出しながら聞いた。母には連絡は良いと言ったから母の電話がここに来る要因とは思わなかったのだ。光輝は目を笠木から離さず答える。

 

「ああ、電話来て取ったのが僕なんだけども挨拶もそこそこにいきなり迷惑かけたらごめんなさいね?って言われていきなりそんな事言われるから理由を聞いたらお前が家にご飯食べに行ったって言われたからどんどん嫌な予感が大きくなってくから。取り敢えずお前が嘘言ったのを報告して竹刀持ってこの高台にまで来たらこいつがお前にナイフを振り下ろそうとしてた所だったってわけで咄嗟にこのライトで照らして入口にあったそのボールを蹴ったって訳だ。」

 

 そう理由を言ったら笠木が笑いながら言う。気持ち悪いったらありゃしない。

 

「ふっふっ、こいつなんて失礼じゃないか。僕を知らないのかい?この世紀の天才科学者の笠木理玖を!」

 

 だが光輝は即答する。

 

「知らん。僕はそもそもあまりテレビ見ないし見るとしても武術系のテレビしか見ない。」

 

 そこ迄言った所何かどこかで見た事あるなともう一度少し見たら

 

「ああ、そう言えば1回テレビで見た事あるな。まあどうでもいいが」

 

 本当に心底どうでもいいと言う顔した。そんな光輝にプライドの高い笠木が我慢出来るはずなく

 

「き、貴様!さっさとそこをどいてその子を渡してもらおうか。最も君にはその後死んでもらうが。」

 

 言ってる事は支離滅裂である。

 

 こんな奴と愛美は2人きりだったのか。気持ち悪いったらありゃしない。愛美を・・・俺の愛美を傷つけようとしてる奴に絶対に負けない・・・

 

「そんな事言っといて素直に退くと思うのか?」

 

「いや、思ってないさ」

 

 そう言って光輝めがけて走る。光輝はライトを左手に持ってるから左手は使えない。だが光輝は冷静に尚且つ大声で言った。

 

「愛美!高台の下にある交番に行ってお巡りさんを連れてこい!」

 

 高台の下には交番がある。さっき光輝も目の前を通って通り過ぎる瞬間に中に誰かいるか見たが2人ほどいた。

 

「で、でも光輝は?」

 

 笠木は話してる間に近づいて右手に持ってるナイフで突きだした。だがその動きは雑くどこも洗練されてる感じはしなかった

 

「死ねーっ!」

 

「はぁ!」

 

 光輝は笠木の右の手首に左手の甲を当てナイフを逸らし、そしてがら空きになった腹に右の拳で一撃決めた。

 

「がはっ!」

 

 少し後ずさる笠木、光輝の一撃は小一から生み出される威力では無い。そしてそんな笠木を見ながら光輝は叫ぶ

 

「僕の事はいい!早く行け!」

 

「で、でも!」

 

「良いから行け!僕をを助けたいなら全力で走って呼んでこい!」

 

 早く連れてくる事が回り回って光輝を助ける事になる。愛美はそれに気がついた。

 

「わ、わかった!」

 

 そう言って出口まで走り振り返り光輝の背中に少し涙ぐみながら言った。その声は不安な声だった。

 

「死んじゃダメだよ?」

 

「僕は、いや。俺は死なない。」

 

 そう一言言い合って愛美は駆けて行った。距離自体はそんなに無いが高台なだけあって坂道が割とあるから少し遅くなるかもしれない。

 足音が遠ざかるのを聞きながら光輝は2本の竹刀の内1本鞘から取り出し片手で構える。

 

「いやー、驚いたよ。まさか竹刀だけを持ってるから剣道だけをしていたのかなと思ったのに武道もしていたとは」

 

 そう獲物が逃げられ代わりにイラつく少年が目の前にいることにイライラしながらも早々に逃げなければならないが事にに追いかけられたらどっち道パーだ。ならここで痛めつけて追えなくした方がいい。道が入り組んでたりするが反対に走っていけばもう道路だからだ。

 

「武術系のテレビを見ると言ったろ。だったらそっちの道も行ってると考えるのが普通だ。自称天才の割に変な所で抜けてるな」

 

 そう小一の割に悪い顔をした光輝。そんな光輝の一言が笠木のプライドを傷つける。

 

「・・・言ってくれるじゃないか。君には絶望を与えないとダメみたいだな。」

 

「生憎だがそんなもんは与えられたくないし、与えられない。俺がここでお前をお巡りさんが来るまで足止めするからだ。」

 

「調子に乗るな!」

 

 その掛け声と共に突っ込んで来る。出される突きを躱すまたは受け流す。もう普通の小一なら致命傷をグサグサやられてる所だが光輝は渡り合う。しかし偶にカスってってカスった所から血が出て来る。光輝は一旦後退したが

 

「くっ!」

 

「ほらほらどうした!」

 

 笠木は光輝が後退したから自分が押してると勘違いして突っ込んだ。だが光輝が何も無く後退する筈なく

 

「くらえ!」

 

 そう言いながら投げてきたのは懐中電灯だ。笠木はいきなりのそれに反応出来ずに顔を手で覆った。

 

「なっ、」

 

 目を隠し懐中電灯が顔にぶつかった。凄い音と共に懐中電灯が壊れ一瞬で周りは軽い明かりしか見えなくなった。そしてそうやって顔を守ったのが決定的な"隙"。がら空きの体に竹刀が叩きつけられた。

 

 何かの試合ならばいざ知らず俺・・・そして愛美の命がかかってるのに卑怯もラッキョウもない。・・・何かどこかで聞いた事あるセリフだから頂いた。

 

「がっ」

 

「まだだーっ!」

 

 そう言ってまた竹刀を縦に振るう。だが笠木も割と冷静に立て直して

 

 カっ!

 

 そんな音と共に振り下ろされる竹刀がナイフで止められる。笠木の顔はそれはそれは憎悪になっていた。

 

「調子に乗るな!」

 

 元より大人と子供の戦いであり、その元々の力量差はかなりある。それが光輝が武道をやってると言ってもそうそうその力関係が変わる訳ではない。大人の笠木が光輝の右手の竹刀を弾くのは時間の問題だ。右手・・の竹刀だけならばであるが。

 

「僕に楯突いた事をあの世で後悔するが良い!」

 

 そんな小物臭いセリフを吐きながら竹刀を弾いてトドメを刺そうとした瞬間笠木の右の腹部に強烈な痛みが走った。

 

「グハッ!!」

 

 思わず後ずさり痛みに耐えながら光輝を見た。

 

「はぁぁぁ!」

 

 光輝が2本(・・)の竹刀を持って突撃してきた。

 

「な!?グハッ!がはっ!」

 

 無数の竹刀の嵐が笠木を襲う。顔面、腹、腕、ありとあらゆる場所が竹刀で叩きつけられる。笠木は何とかどれかを掴もうとするのだが痛みのせいで捕まえれなかった。だが徐々に光輝の力が・・・光輝からすれば出なくなっていった。笠木はそれで自分のナイフの事を思い出してニヤっとしながら行動した。

 

「ふっ!」

 

 がしっ!

 

 その弱まった時を狙って左の竹刀を掴んだ。そして調子が良いみたいに高笑いする

 

「くっ!」

 

「ハハ、どうした力がどんどん弱くなってるぞ!」

 

「くそ、な、なんで力がでないんだ。」

 

 そう思わず呟いた光輝に笠木はそう言えばみたいな顔をして言った。

 

「そうか、君には言ってなかったな。このナイフは僕の特注品でね、あの子に説明した時はこれが刺さってる間はその刺してる相手の生体エネルギーをとるって言ったんだけどね?正確にはカスったりしても生体エネルギーをとるんだ。」

 

「なっ!?」

 

 光輝は幼いが頭は良い方である。・・・まあ愛美の気持ちには気づいてないが。そんな光輝には笠木の言ってる事は分かる。

 

「ふっふっふっ」

 

 カスる度に生体エネルギーを持ってく事とはすなわち戦えば戦うほど光輝が不利になるという事。更に光輝はこの高台に来るまでに家からダッシュしていた。だからその分体力も無くなっていった。光輝が勝つ為には短期決戦が必要だった

 

「はぁ、はぁ。くそ、短期決戦じゃないとダメだったか」

 

「そういう事だよ!」

 

 そう言って竹刀ごと光輝を持ち上げナイフを突き刺そうと右手を突き出した。ギリギリで竹刀ごと離し躱そうとしたが左手腹部にカスった。光輝は掠った時表情を歪めたそして空中にいる間は時がスローモーションになった

 

「くそ!なっ、しまっ!」

 

 ドンッ!

 

 笠木の左の拳が小さな体に入った。

 

 

 

「グハッ!!」

 

 そう言って吹き飛ぶ。その時に右の竹刀が手から離された。転がって倒れる。光輝の服は所々破れ血が出ている。笠木の力も弱まってるが故戦闘不能になる事はなかったが何度も掠ったりしていたせいでそのまま直ぐには立てない

 

「はぁ、はぁ、手こずらせやがって」

 

 倒れた光輝に近づき何度も殴る。

 

「がはっ!グハッ!かハッ!」

 

「僕に、逆らう、から、こうなるんだ!!」

 

 その絵はもう誰かがいたら悲鳴が上がる光景だった。夜だしまさかこんな所で起きてるとは誰も思うまい。

 

「はぁはぁ・・・」

 

 そしてとうとうナイフを振り上げた。

 

「君には一撃で死んでもらうよ。時間がないからね。じゃあ今度こそ死ねーっ!」

 

 

(ああ、僕は死ぬのかな。でも頑張ったから皆許してくれるかな?)

 

 スローモーションで振り下ろされるナイフを見ながらそんな事を思う。その瞬間に様々な思考が動き出した。

 残された家族、自分が死んだ後の家族の顔が浮かんだ。皆泣いている。悲しそうな顔で泣いている。

 そして愛美も泣いている。悲しそうな顔で泣いている。そして泣きながら愛美が離れて行く。

 

(ああ、こんなに皆を悲しませるのかな?)

 

 僕は親不孝の息子になるのだろうか?6年間育ててくれたお礼も何もしないままあの世に行くのだろうか?でも·····愛美は守れたから良いのかな?

 

『毎日お寝坊してるのかな〜?』

 

『名前で、呼んで』

 

『ありがとう、助けてくれて』

 

 

 

 

 

『死んじゃダメだよ?』

 

 

 

 光輝の走馬灯のように愛美とお話をするようになった頃を思い出した。あの後からでも笑い、悲しみ、何か変な事したのだろうか叩かれたりしたが嫌な気分ではなかった。最初見た暗そうな顔をした愛美よりも笑ってる愛美が好きなのだ。そして先程自分と愛美で約束したことを思い出した。笠木のナイフが迫る中光輝は目を見開いて

 

(俺は死ぬ訳には)

 

「いかないんだーっ!」

 

 顔を逸らしナイフを躱すと同時雄叫びを上げながら小さな頭で頭突きする。

 

「がはっ!」

 

 笠木はいきなりの反撃に反応出来ずに頭突きを食らった。そのまま思わず目を閉じる。だが光輝からすれば好機だ。

 

「ダリゃーっ!」

 

 そのままありったけの力でぶん殴った!そのぶん殴りは笠木の顔面に見事に入った。

 

「グハッ!!」

 

 少し後ずさり、睨みつけてくる。鼻血が出ている。そして思いっきり叫ぶ。光輝は立ちながら答える

 

「しぶといんだよ!」

 

「そう簡単に、死ぬ訳にはいかないんだ」

 

 俺はそう血だらけの体で答える。こいつを逃がしたらまた誰かが死んでしまう。そんな事は絶対にさせない。そして光輝は皮肉げな顔で笠木に言う

 

「ハハっ・・・、何だよ。小一相手に大分手こずってるな。」

 

「ならとっとと死ねーっ!」

 

 もう一度突進してくる。俺はそんな笠木を見ながら寸瞬で思考する

 

(勝負はあいつのナイフが本当に当たるかどうかの所で避けての一撃、これしかない!)

 

 憎悪の顔で走って来る。ほんとに武道家なのかと思うくらい傍から見れば思うがそんな事はどうでもいい。というより光輝からすればそっちの方が有難い。

 またもやスローモーションの世界が形成される。

 

(あいつと俺の身長の関係上100%の力であのナイフを刺すのならどうやっても俺の顔に刺すのがベスト。)

 

 笠木はナイフを突き出した。コースは光輝の顔面に直撃コースだ。だが思いっきり腕を伸ばして来ているからカウンターには対応出来ない。それを光輝は直感で悟った

 

(まだだ、まだ、まだだ)

 

 そして笠木の顔が勝利を確信した顔になった。だが光輝からすれば隙だらけだ。だから 

 

(今だ!)

 

 ナイフスレスレで躱しながら光輝は小一故に小さい拳を握って

 

「はぁぁぁ!」

 

 強烈なアッパーが笠木に突き刺さった。笠木は一瞬白目むいて浮き上がった。

 

「かっ!は!」

 

 笠木は思いっきり背中から倒れた。が、光輝も体力での限界で倒れた。そのまま5秒ほど2人とも倒れていた。だが笠木は奥歯をかみ締めながらも立ち上がった。その執念を別の所で使えれたら良いのだが笠木はそうしなかった。

 

「よくも・・・、よくも・・・」

 

 そう呪怨を言いながら光輝に近づく。

 光輝は体力が尽きて動けない。そんな光輝に今度こそナイフを振り上げた

 

「はぁはぁ、くっくっく。今度の今度こそ死ねーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前何してる!」

 

 

 

 そんな声と共に笠木の視界は光で埋められた。この状況で言うべきではないがデジャブである。

 

「光輝!」

 

 2人のお巡りさんと一緒に愛美が帰ってきた。少し遅くなったのは説得が大変だったのかもしれない。笠木は露骨に慌てた顔になった

 

「く、クソ!絶対にお前らを絶望させてやる!」

 

 そう言って逃走し始める。夜の中では分かりにくい道を通って逃げて行った。どこからそんな力が出るのだろうか?

 

「待て!」

 

 2人のお巡りさんの内1人が追った。

 

「救急車は呼んだから、ここで待ってて!」

 

「はい。」

 

 そう言ってもう1人も追って行った。そして愛美は

 

「光輝、光輝!」

 

 怪我人を全力で揺さぶっていた。

 

「痛!痛いからやめて!」

 

 光輝がそう涙ぐみながら言う。内心は安堵で一杯だった。

 

「よ、良かった。良かったよ・・・、ほんとに。」

 

 そう言って光輝に抱きついた。光輝はそんな経験が初めてだから·····愛美に抱きつかれた事は今までなかった。

 

「え、えと、その。」

 

 そんな戸惑う声を出す光輝。

 

「う、う、う」

 

「・・・泣いてるの?」

 

 光輝はそう思わず聞いた。愛美はあの日以来笑う事が増えた。だから泣いてるのを見るのは久しぶりだった。

 

「当たり前・・・でしょ?」

 

 そう愛美は答える。その状態のまましばらくたってサイレンが聞こえて来た。

 

「ごめん‥なさい。」

 

「・・・なんで謝るの?」

 

「だって‥ちゃんと光輝の言う通りにしてたら、光輝はこんな怪我しなくて良かったのに」

 

 まあ顛末だけ聞いとくなら確かにその通りなのだが多分というか絶対に光輝程心配性はいないだろう。世界中なのだから。·····まあ後に笠木が研究とかなんとか言って行っていた国ばっかりという事が分かったのだが。光輝はそんな愛美を慰める。

 

「こうなったのは僕の力不足何だから、愛美は関係ないよ。」

 

「でも・・・」

 

「迷惑かけたって思うならちょっと寝させて?」

 

 割と真面目に眠い。もう疲れきってるからだ。今にも眠りに落ちそうだ。

 

「うん、わかった。」

 

 そう言って光輝の頭を自分の膝においた。所謂膝枕である。光輝は何か力が出ないのをいい事にされ·····愛美が割と無意識にしたのだが・・・戸惑った声を出す。

 

「な!えっと」

 

「ふふっ、お母さんによくしてもらうんだ。」

 

 そう愛美が泣き顔と笑顔を継ぎ足したような顔で言う

 

「そう、何だ。」

 

「うん。おやすみなさい、光輝。」

 

「うん。おやすみ。愛美。」

 

 それが光輝と愛美の一旦の別れの合図であった。




お疲れ様でしたm(*_ _)m
(*´∇`)ノシ ではでは~


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その後と別れ 改

加筆しましたm(*_ _)m


 ⚫⚫病院 光輝の個室 夜8時頃にて

 

「光輝!」

 

「愛美!」

 

 そんな声が病院の廊下に響いて走って来たのは光輝の家族と愛美の母と父だった。病院の距離はどちらも同じくらいだから途中で合流したのだろう。愛美の両親が愛美の肩に手を置いて聞いた

 

「愛美!大丈夫?怪我はない?」

 

「愛美、無事か?」

 

「わたしは、大丈夫。でも、光輝が」

 

 そう言って横で寝ている光輝を見る。それと同時に体は罪悪感でいっぱいになり光輝の家族に頭を下げた。

 

「ごめんなさい!わたしが、私が高台になんて行かなかったら、こんな事にならなかったんです!全部私が悪いんです。ごめんなさい!ごめん・・・なさい。」

 

 光輝の言う通り思い出作りに拘らなきゃ光輝はこんなボロボロな状態にならなかった。愛美が思い出作りをした事により今こんな状態になっている。それに愛美が自分を責めるのは当然だった。

 

「今回は本っ当に娘が迷惑かけました。すいません!」

 

 愛美の母と父も頭を下げた。 

 

「皆さん顔をあげてください。」

 

 光輝の母が愛美としゃがんで視線を合わせた。愛美の顔は涙でぐちゃぐちゃだった。愛美がこんなに泣いたのはいじめられた時以来である。

 

「こらこら、可愛い顔が台無しよ?・・・確かにね、愛美ちゃんがあそこに行かなきゃ光輝はまだ人からしか聞いてないけど酷い怪我なんて負わなかったかもしれない。でもね、それでも私は愛美ちゃんを責める気はないよ?」

 

「えっ・・・、な‥んで?」

 

 どう考えても自分が悪いのに何で責めないの?と愛美はなった。

 

「だってそれでも立ち向かうって決めたのは光輝自身でしょ?それに光輝だって怪我を負ったのは自分の力不足だったってきっと言うはずよ?あの子は誰かさんのせいでそう言う性格になっちゃったからね。」

 

 そう言ってジト目でおじいちゃんを見た。実際光輝は割と祖父の性格が移った。光輝がおじいちゃんっ子なのもあったのだろう。祖父は苦笑いでその視線を受ける。母は視線を愛美に戻し言った。

 

「そりゃあまあ、もし愛美ちゃんが反省してなかったら叱るつもりだったけどね。でも愛美ちゃんはそんな事する子じゃないって皆知ってるから。」

 

 愛美は光輝の家族の顔を見た。皆怒った顔はしてなかった。今度は違う罪悪感でいっぱいになり小一らしく泣いた

 

「ごめん‥なさい。ごめんなさい。うわぁぁぁぁん!」

 

 光輝母はそんな愛美を抱きしめた。愛美も思わず手を回して泣いた。自分の好きな人が目の前でボロボロになって倒れていたのだ。血の気が引いたのは間違いない。だがそれ以上に光輝の家族の方が傷つくはずなのに光輝の家族の方が落ち着いてるのを見て自分が子供の気がしたのだ。・・・実際子供なのだが。そんな愛美の背中をポンポンしながら言った。

 

「大丈夫、大丈夫だから。光輝が強いのは知ってるでしょ?」

 

「あ、あい。」

 

「ちゃんと元気になってひょっこり戻ってくるわよ。」

 

「あい」

 

「だから、これからも光輝と仲良くしてあげてね?」

 

 母が懸念していたのは今回ので愛美が光輝に顔合わせれなくなって友達をやめてしまうかもしれないということだった。それは愛美と光輝の精神的にもやめて欲しかったから言ったのだ。だがその言葉を聞いて愛美はしゃっくりしながら答える。

 

「無理、なんです。」

 

「え、どうして?」

 

 困惑した声で母は聞いた。まさか本当に友達を辞めるつもりかと。だが答えは想像の斜め上に行った。

 

「来週・・アメリカに引っ越すんです。」

 

 愛美の代わりに母が答えた。その答えに家族全員で「えっ?」ってなり母が心底驚いた顔で聞いた。

 

「そうなんですか!?光輝からそんな事全然聞いてないですけど。」

 

「まだ、言ってなかったんです。」

 

 そう申し訳なさそうな顔で言った。

 

「そう、ですか。」

 

「はい。」

 

 そんな少し気まずい空気になった時に病室のドアがノックされた。光輝の姉の麗華がドアを開けるとそこには光輝の担当になったお医者さん・・・櫂俊樹が頭を下げ看護師と共に入ってきた。

 

「先生!光輝は、息子は大丈夫ですか?」

 

 母は事を見ながら聞いた。素人目じゃどこかに異常があるのか分からないのだ。・・・まあそれでも少しやせていってるのは見れば分かるがそれ以外は分からなかったのだ。櫂はその答えに首を振って言った。

 

「命に別状はありません。しかし・・・」

 

「しかし?なんですか?」

 

 愛美に振り返り。

 

「笠木のナイフで刺されたら生体エネルギーを奪われるって笠木は言ってたんだよね?」

 

 いきなり話を振られたが愛美は頷いた。

 

「は、はい」

 

「恐らくそれの影響で酷く弱っています。それに光輝君のダメージが大き過ぎていつ目覚めるかは分かりません。」

 

 割と何回もぶん殴られたし。櫂から見ても今の光輝の状態は酷かった。痩せてるし所々に痣あったし·····それから何故かおでこにもあったし。まあおでこのは光輝が思いっきり頭突きした時のものだが。

 

「そう、ですか。」

 

 酷く落胆した声を出して答える。他の面々も似たような反応だ。沈黙が場を支配した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1週間後 土曜日 ⚫⚫病院 光輝の病室

 

 

 

「・・・ほら、行ってきなさい。愛美」

 

「うん。」

 

 そう母親に言って愛美は護衛の人に頭を下げて病室に入ってく。

 

 

 

「光輝‥」

 

 光輝はまだ目を覚ましていなかった。医者曰くもう少しで目が覚めるかもしれないという事だが今日には目を覚めなかった。愛美はこの1週間ずっとお見舞いに来ていたがとうとう起きなかった。

 

「今日ね、私アメリカに引越しちゃうんだ。お父さんの都合でね。言ってなくてごめんね。」

 

 そう聞こえてるか分からないが言った。

 この1週間は色々あったが特に世間が驚いたのは何年も続いてる無差別殺人の犯人が笠木理玖だったという事だろう。天才から一転、殺人鬼の烙印が押された。犯行は恐らく後ろからの一撃ばっかり尚且つ独り身の人しか狙っていなかったのもあり今までは分からなかったのだが愛美の絶望した顔を見たいとかいう心底おぞましい理由でそのジンクスを崩し挙句光輝に見つかって今はとんでもない目にあっている。

 そしてそれさえも上回って世間を恐怖で埋めているのはその笠木理玖の逃亡であろう。そう、捕まえられなかったのだ。逃走が入り組んだ道しか使われず見失ったようである。そして、笠木が持ってる武器にも世間を恐怖を埋めた。何しろ生体エネルギーをとるナイフなんて現代技術では作れないとされているのだ。腐っても天才である。だから自分の殺人が失敗した腹いせにまた光輝か愛美を襲うかもしれないという懸念から護衛が置かれているのである。

 

「・・・お手紙書いてきたんだ。起きたら読んでね?」

 

 そう言って一通の手紙を置いた。そのまま顔を触る。そして少し余韻に浸っていたら母が声をかけてきた

 

「愛美、そろそろ」

 

「うん、わかった。」

 

 ベッドから離れドアに向かって閉める前に言った。

 

「じゃあ、さようなら。光輝。・・・大好きだよ」

 

 そう、涙と共に言って病室から出て行くのであった。

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m


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〜目覚め〜 改

加筆しました(* • ω • )b。先にいえば割とご都合主義があります


「ん、うん」

 

 知らない天井で目覚めた。こんな天井割と和風なうちの家にはないしここどこだ?·····僕は取り敢えず状況を把握しようと思い体を起こそうとした。·····だけど

 

「痛っつ!」

 

 何かいきなり激痛とまではいかないけど痛くなってまた倒れた。なんで痛い所があるんだ。

 

光輝は倒れてる所から見える範囲をキョロキョロと見た。だがまあ分からない。よく見たら自分がいるのはベットだとはなったがそれ以上は分からなかった。

 

そもそもここどこだ?俺は何でここにいるんだ?そんな思考になり思い出した。

 

(ああ、そうかあの野郎と戦って、あの野郎子供相手に本気でやりやがって。って事はここは病院か。)

 

 そんな愚痴が出てきた。だけど初めての生死をかけた戦いでこんな傷だけだったのは幸運だったかもしれない。あの戦いで振り返るべき点は沢山ある。そう思いながら思い出していた。そして思い出した。僕の意識が消える前に見た光景を。

 

(な、な。え、愛美に膝枕さ、されて!!で、でももうあの時は力なんて出なかったからしょ、しょうがないよね。)

 

どんどん赤面になってく事を自覚しながらもそう自分に言い訳する。恋愛耐性のない光輝は愛美の事を考えると割と赤面になっている。·····ついでに言うなら愛美の事を考えてる時はやたらと過剰反応してしまう事があり今日は特に·····

 

 ガラッ!

 

そんな音と一緒にドアが開いた。そして2秒ほど看護師は何やら赤面になって口をパクパクしている光輝を見てびっくりした声を出した。

 

「こ、光輝君!」

 

「ひゃ、ひゃい!!」

 

思いっきり声が裏返り変な声になってしまった。看護師はそんな光輝の様子にクスクスっと笑い言ってきた

 

「ふふふ、どうしたのその顔?」

 

「にゃ、にゃんでもないです!」

 

自分の顔がどんどん赤くなってると自覚出来る。というか何だろうこの猫みたいな返事は·····俺はこんなキャラじゃないぞ。そんな俺の返事にまたクスクスしながら看護師さんは言った。

 

「取り敢えず先生呼んで来ますから待っててくださいね?」

 

「は、はい。」

 

 そう言われて今度こそちゃんと返事した。

 

光輝はドアが閉まる音を聞きながら隣にあった棚の上を見た。そこにあったのは少し色あせてる花と2本の竹刀。その内の1本は少し切れ目が入ってる。ナイフで止められた時に出来たもんだろう。それからもうひとつあったのは・・・

 

(ん?手紙?誰かな?)

 

そう思い手を伸ばし取ろうとベットから限界まではみ出て手を伸ばしたが

 

(届かない)

 

うー、うーと言いながら手を伸ばしてたがその時にドアが開いた

 

「君は何してるんですか?」

 

 

 

 そう言って近づいて来たのはお医者さん·····櫂だった。光輝は少し頬を赤くしながら言った。

 

「え、えと。そこの手紙を取ろうして・・・」

 

「まだ無理しちゃダメだよ?じゃあ少し話と軽い検査するね。親御さんにはもう連絡したから直ぐに来ますよ。」

 

「はい。ありがとうございます。あの、貴方は?」

 

皆来ると聞いて嬉しかった。だけどこの人の名前まだ知らないから聞いた。

 

「ああ、申し遅れました。櫂俊樹と申します。君の検査やらなんやらを務めさせてもらいます。」

 

「は、はぁ」

 

そう言いながらつい観察する。見た目は凄く若い。実際若いんだろうが、20代くらいだとあたりをつける。それにがたいもいい気がする。あと顔も良いからモテそうだなぁと思った。あと眼鏡も似合ってる。そう思ってたら問うて来た。

 

「気分はどうかな?」

 

「良くも悪くもないって感じです。」

 

·····強いて言うなら体重たいし何かやせ細ってる気がする。だけど気分は割と普通だからそう答えた。櫂さんは頷きながら次の質問をした。

 

「そうか。じゃあ何で病院にいるかは分かりますか?」

 

「えっと、確か。・・・んー、あいつ名前なんて言ったっけ?」

 

割と誰と戦ったのか忘れてた。名前よりもあいつの小物っぽい所の方がインパクトありすぎて余計に。そんな俺に櫂さんが助け舟出してくれた

 

「笠木理玖?」

 

「あっ、はい。そうです。その人と戦って、もう力が出なくなって・・・。そうしたらもう意識はなかったと思います。」

 

「うん。記憶に問題はないと。」

 

「そ、その愛美は、救急車来た時に僕と一緒にいた女の子は大丈夫なんですか?」

 

記憶を思い出して1番心配してた事を聞いた。乱暴される前に乱入したはずだし意識を失う前の愛美はそんな怪我あったように見えなかったが万が一という事がある。

 

「ん?ああ、彼女なら特に大きな怪我はないよ。あと小さな怪我もね。」

 

「よ、良かった。本当に、良かった。」

 

思わずそんな事言った。胸は安堵でいっぱいであった。そんな時に櫂さんが優しげな顔で見て来た。

 

「な、なんですか?」

 

「いや、泣くほど嬉しいんだなと思って。」

 

「え、」

 

それを聞いて目に指を当て、漸く自分が泣いてるのに気づいた。

 

「あっ、えっと、その」

 

「ははは、わかるよ。大切な人がどんな形であれ守れたら凄く嬉しいし、安心するよね。」

 

「は、はい。」

 

 そんな事言うんだったらこの人はそんな経験した事あるんだろうかとつい失礼な事を考える。

 

「あとで警察の人も来て事情を聞かれると思うけど気分が悪くなったら直ぐに呼んでください。何か質問はありますか?」

 

「は、はい。あの、いつ家に帰れますか?」

 

早く家に帰りたくて聞いた。櫂は少し手を顎に当てながら言った

 

「ん〜、そうだね。あとは君が目を覚めるのを待つだけだったからね。この分だと2日後には退院出来ると思うよ。」

 

「あ、ありがとうございます。あとその、僕どれくらい寝てたまんまだったんですか?」

 

体細くなってるし体重いし・・・こんな状態になるまでどれくらいかかるのか分からなかったら質問した

 

「約2週間ぐらいだね。」

 

「えっ、そんなに!?」

 

「うん。そんなに。」

 

 そんなに寝ていたとは思わなかった。でも言われてみたら確かに身体は少し重い気がする。それが本当だと思わせるには十分だった。

 

「うー、入院費とか高そう。」

 

 そう頭を抱える。小一が考える事としてはどうかと思うが自分のせいで親に迷惑がかかるのは光輝の性格的に申し訳なさが出るのはしょうがない。だが櫂は首を振って返す

 

「ああ、それは君にはまだ難しいかもしれないけどね、保険ってのがあってね、幾らかは国が払ってくれるんだ。」

 

光輝は滅多に怪我しないし病気ならないしで保険の出番なんてなかったから今初めて聞いた。

 

「へぇ!そうなんですか?」

 

「うん。あと君の残りの入院費はもう支払われてるよ。」

 

「早いですね。」

 

もう出してくれてたのか・・・何か申し訳ない

 

「うん。事情があるからって言ってたね。それから払ったのは君の家族ではないよ?」

 

「えっ、じゃあ誰が?」

 

そう首をコテンとしながら聞いた

 

「えーっと、古原さんって言ってたね。」

 

「え、なんで?」

 

「君のご両親は遠慮してたんだけどね、せめてもの償いって言って払って行ったよ。」

 

「そう、ですか」

 

 光輝は少し罪悪感を感じた。だが小原家が感じた罪悪感は光輝の比では無い。命すらもしかしたら危なかったかもしれないからだ。光輝の返事を聞いた櫂は立ち上がった。

 

「それじゃあ僕は行きますね。」

 

「あ、はい。ありがとうございました。」

 

「いえいえ、お大事に」

 

 そう言って病室から出て行った。光輝は櫂が出て行ったのを見てベットにまた倒れた。

 

「ふう」

 

 これからの事を考えた。取り敢えず1番に考えたのは

 

「やっぱり怒られるかな。」

 

 そんな事だった。いや、自分でも寝起きに考える事としてはどうなのかとも思わない事もないが、でもしょうがないと思いたい。だってどこの親も怒ると怖いと思うから。だが、それが怖くても構ってくれるから嬉しいと思う事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コンコン

 

 

 

 しばらくしそんな音が聞こえた。そして

 

「入ってもいいかな?」

 

 とそんな見知らぬ声が聞こえた。次来るのは家族だと思ってただけに残念になる気持ちを抑えながら返事をする。まさか笠木が襲いに来たのかと思ったが流石にもう捕まってるだろうと思った。笠木が逃げて行った方角の事は僕はあまり知らないけどあんな怪我で無理やり逃げるのは無理だ。

 

「どうぞ。」

 

「失礼します。」

 

 その声と共に入って来たのは中年だががたいの良い男とこちらもがたいが良い少し若い男が2人と櫂さんだった。

この2人誰だろう?と想像する。病院の関係者?は却下。櫂さんが僕のを務めるって言ってたしこんな小一に複数の医者をつける意味なんてない。じゃあ僕のどっかの親戚?それも却下。家族の誰とも似てないしそれにそもそもお父さんに聞いてたのはもう西沢家はあの家に住んでる者だけって言ってたから。じゃあ誰だろうと思い相手の言葉を待つ。相手の人は礼してから椅子に座った。

 

「こんにちは。警視庁捜査一課の光定賢治と申します。」

 

「同じく捜査一課の山下剛です。」

 

 そう言いながら警察手帳を見せる。光定さんが警部で山下さんが巡査部長だった。

 

「あっ、えっと。西沢光輝です。」

 

 刑事さんだったのか、と納得する。確かによくよく考えたら愛美を殺そうとしたんだから警察が来るのは普通だなと思った。まあ後対峙したのは僕だし愛美からはもう事情聞いただろうし事実確認するのかな?

 

「君が目覚めたって聞いてね、捜査本部から飛んできたよ。」

 

 そう言いながらHAHAHAと笑う。見た目を見た時はちょっと怖そうと思ったものの話しやすそうな人で安心した。この前お母さんが見てたテレビの刑事さんはちょっと怖かったから刑事さんは皆あんくらい怖いのかなと思った。とそこまで考えて今ちょっと聞き逃せないことを聞いた。

 

「えっ、ちょっと待ってください。捜査本部ってなんか事件あった時に出来る捜査の拠点みたいなものですよね?でも犯人とか捕まえたなら解散するんじゃないんですか?」

 

 そう疑問に思った事を言った。そこら辺の知識はドラマで身につけた。笠木は確かに逃げたがそれでも自分と戦った時のダメージがあったはずだ。自分はあそこら辺の地理に詳しくないがそれでも1人で逃げるあいつと違って警察は人海戦術が出来る。それで捕まえられるもんだと思っていた。が現実は違った。警部さん達が申し訳ない顔になってるから何かあると思ったのだ。そう思っていたら警部さん達が頭を下げて来た。

 

「な、なんですか?」

 

「すまない!笠木は、・・・まだ逃亡したままだ。」

 

 それを聞いて一瞬頭が真っ白になった。あんな深手を負った笠木が⋯入り組んでそうな道だけど逃げれた?何で?

 

「な…んで?」

 

「君を助けに来た警察官がそのまま笠木を追跡していたが途中で道が2手に別れていたんだ。だから2人の警察官も2手に別れた。だがそれが悪かった。あんな時間だったから周りは真っ暗で更に普通逃亡犯はずっと逃げ続けるものだが、笠木はその逆、待ち伏せをしていたんだ。まだ警察が来るには時間がかかる事を見越して。そして2手に別れてくるだろうというのも見越されてた。そして自分のルートに来た警察官を・・・殺害した。」

 

「なっ!」

 

その瞬間僕の胸の中を罪悪感が貫いた。深手だけじゃなくてもうあの場から動けない程のダメージを是が非でも負わせるべきだった。僕が死ぬ気でやれば出来た筈だ。その場合は僕が死ぬだろうけど。頭が混乱し始めているが警部さんは続けた

 

「不意打ちだったらしい。そして刺した場所は右腕だ。そして、あの少女、古原愛美ちゃんの証言でわかった生体エネルギーをとるナイフのせいで力も出なくなりそして・・・。テレビのニュースを見た事あるならどんな死体になってるかは知ってるね?」

 

「・・・はい。って笠木があの無差別殺人の犯人なんですか!?」

 

と思わず言った。まじで知らなかった。やばい雰囲気があるのは分かったがまさか本当にそれだとは思わなかった。·····絶対に愛美も罪悪感感じてるよな。

 

「そこは知らなかったんだね。ああ、その通りだ。そして話を戻すがその死体は衣服も脱がされていた。交番の制服をね。」

 

「って事は、その制服を着て途中で合流したであろう刑事さん達と合流して一緒に探す振りをして逃げたって所ですか?」

 

目深に帽子を被れば少しなら顔の痣も誤魔化せるだろうし何より暗かったから逃げやすくなる筈だ。

 

「・・・ああ、その通りだ。すまない。君が残してくれた好機を無駄にしてしまって。本当にすまない。」

 

 そう再び頭を下げられた。何とも言えない気分になった。確かに取り逃したのは言い訳の出来ない失敗だろう。だが、それでも人1人死んでしまったのだ。同じ仲間を殺され怒りを抱いてるはこの人も多分同じだと思うから。

 

「あ、頭を上げてください。それにそれを言うなら僕だってあいつを気絶ぐらいまで追い込んだらその人だって死ぬ事もなかったかもしれないんですから、そんなのはお互い様です。」

 

「いや、こっちの責任だ。それに君みたいな少年が死ぬかもしれない戦いをする勇気を持って笠木を食い止めてくれたのに逃がしたのは完全に我々の失敗だ。本当にすまない!」

 

 責任感が強い人だなって思った。普通こういうのは誰かに責任を押し付ける人が多いと思うのだが。実際お母さんが見てた刑事ドラマじゃ参事官って人が刑事部長って言う人に責任を押し付けられてた。その人よりこの人方がいい人だなと思う。まあドラマの人と比べてもしょうがないが。

 

「・・・じゃあ、ちゃんと捕まえてください。そうしたらチャラで良いです。」

 

「ああ、必ず捕まえるよ。約束する。その為に話してくれないかな?あそこで何があったのかを。」

 

「分かりました。」

 

 そう言われて僕は話した。何故あそこに行ったのかとか、戦ってる最中に話した事を。

 

 

 

「ふむ、成程。問題はやはりその実験ってのがなんなのかって事だね。」

 

「はい。・・・あのナイフで奪ったエネルギーってただ奪うだけですかね?」

 

何故奪うのか?奪ってもそのエネルギーをどうするのか?奪っても何かに使えないと牢獄に入る危険を犯す価値なんかないじゃないか?ならそんな危険を侵してまでエネルギーを奪う理由は·····。ただ放置するだけならまだ全然マシだけど僕の予想した事が現実に起き得るなら·····もう最悪だ。

 

「どういう事かね?」

 

「・・・簡単です。もしその奪ったエネルギーを何らかの形で1つにしてそれを得ることでそのエネルギーをもしあいつが得たらって事です。」

 

「なっ!」

 

 警部さん達が絶句している。でも実際あいつならやりかねないと思う。たった1度の迎合だが何となくあいつの性格はわかったから尚更に。それに腐っても天才という頭脳までが消える訳じゃない。いや、この場合は天災の間違いか。

 

 

 

「で、でもそんな事が可能なんですか?」

 

 そう山下さんが言って来た。小一にそんな事聞かれてもなぁと思う僕は悪くないと信じたい。僕は正直に答えた

 

 

 

「分かりません。正直に言うならあって欲しくないです。もしそうなったら今あいつが殺した人の数は約50人、単純計算であいつの相手を誰かがするなら戦う相手があいつが1人でも50人相手にするのと大差はないです。そして実際はそれよりも上の力がでると思います。」

「そ、それは何で?」

話してる最中また嫌な予想が脳裏によぎったからもう嫌だけど答えとく

 

「あのナイフで奪うのは生体エネルギーです。つまりあのナイフは即死しない限りはエネルギーを吸えるって事。つまり人間・・じゃなくてもいいって事です。例えば犬とか」

 

「なっ!」

 

 刑事2人は驚愕で顔を染めた。それはそうだろう。自分でもそんな馬鹿なって思うがいかんせん、あいつは腐っても天才である。だから簡単に否定出来ないのがもどかしい。オマケに犬とかなら野良犬とかを殺ればいいし。探したら居そうな気がする。俺犬好きなんだけどもし殺っていたら犬達の分まで怨み続けてやる

 

「もしあいつが奪ったエネルギーを自分に足すことが出来れば単純計算で握力、体力、スピード、脚力、スタミナ。その全てを50人以上足される事になります。まあ、この計算が合うかはそれが起きえない限りは分かりませんけど可能性はないと信じたいのですが・・・」

 

 そう言って僕は櫂さんを見た。櫂さんも顎に手を当て考えてた。そして

 

「・・・確かに出来るかどうかは置いといて可能性としては有り得なくはないです。ただ直ぐには起きえないとは思います。」

 

「それには同感です。」

 

 肯定する。実際それは自分も思ってた。そう思ってたら刑事さん達がよく分からないって顔で見てきた。

 

「簡単です。もし今そんな事出来るなら僕はとっくにあの世ですよ。僕があの時力を上回れられても戦えたのはスピードが全然戦う分にはまだいけたからです。そして櫂さんが考えてる理由は多分肉体の問題だと思います。」

 

「その通りです。そのエネルギーを身体に集めるには自身の肉体も鍛えないといけません。もし身体を鍛えずそのままエネルギーを得てしまったら恐らく自分を抑えられず暴走してしまうと思いますから。まあ、よくアニメであるやつですね。」

 

「逆に言えば僕と戦った時はまだそれが出来ないかそもそもそんなエネルギーを1つにする物がなかっただけか。そのどちらかです。」

 

後者だとすれば僕は運が良かった。そしてそんなものが出来上がる前にあいつをとっ捕まえないと·····。

 

「・・・もしそうなったらそのエネルギーを使われる前に逮捕するか、もしエネルギーを使われたら人海戦術か兵器を持ち出して挑むしか」

 

そう山下さんが言ったけど。僕は反対だ何故なら

 

「人海戦術はやめた方がいいと思います。」

 

「え、何で?その分だとそうするしかないと思うんだが。」

 

「まあ、確かに普通に考えたらそうだと思います。ですがナイフの存在も忘れちゃダメです。」

 

厄介な問題はそのエネルギー変換だけではない。ナイフの存在も忘れてはならない。光輝が戦ってみた所強度自体は多分普通のナイフよりも脆い。エネルギー吸収の為にそうせざる負えなかったのだろう。光輝の祖父が持っている真剣ならば少し練習したら折る事は出来そうと光輝は考えている。·····まだ光輝に真剣は扱えないが。重いから。

 

「それにそんな大乱戦になったらエネルギー吸収されながらバッタバッタ倒されるのがオチです。」

 

·····それに最悪一瞬で何人も死んでしまうような攻撃もあるかもしれないし。

 

「兵器も味方に当たるかもしれないしそもそも笠木に当たらないかもしれない。50人⋯人数だけ聞いとけば少ない気もしますがされど50人です。1人で動くよりも何倍も速い筈です。」

 

 僕の言葉を聞いて場は暗い雰囲気になった。それもそうだろうなって言った張本人の僕が言うのはあれだが実際にあるかもしれないんだ。今のうちに言っとくのだって悪くないはずだ。それにもしそうなったら、恐らく誰もあいつに勝てない。

 

(本当になんてもん作ってんだ。)

 

そう思わず心の中で愚痴る。

 

「・・・君には何か策はあるかい?」

 

 そう警部さんが聞いてきた。その言葉を聞いて残りの2人も僕を見てくる。

 うー、小一に頼られてもなと思うがあるにはある。だが反対する人が大半だろうし僕もしたくはないが言うだけ言ってみた。それにこの方法の打開案ならある。

 

「・・・あるにはあります。」

 

「何かな?」

 

「・・・イレギュラーにはイレギュラーをぶつけるんです。つまり、あいつと同じ事をすればいい。」

 

 そう言った。3人とも驚愕の顔になっている。まあ、僕でも同じ立場ならそんな顔するだろうなと思うが注釈をつける。

 

 「ああ、別にエネルギーを奪い尽くせって言ってるわけじゃないですよ。色んな人からほんの少しずつ貰えばいいって意味で。」

 

 それを聞いて安堵した顔をした皆。なんか僕がヤバいやつに見えるような顔されてたからちょっとショックだった。

 

 「確かにそれが出来れば対抗は出来るかもしれない。ただ問題は・・・」

 

「そう、あいつにはあのナイフがありますがこっちにはそんなもんないし仮に出来たとしても今度はそれを1つに出来ないと意味がない。そして更にそのエネルギーを扱える人がいないと。」

 

 そう、だからこの方法は出来るかどうかすら分からない策であるのだ。因みにこの策を聞いた3人はドラゴンボールの元気玉を思い浮かべた。光輝は知らないから少しあれだけども。

 

「・・・そうだな。」

 

「はい。」

 

 皆静かになってるなー。というかこんな小一の事を信じるのかな?まあいっか。

 

「それじゃあ、今日はこの辺にしましょうか。」

 

 沈黙を警部さんのその言葉で打ち砕いた。

 

「そうですね。光輝君も疲れたでしょうし。」

 

「あ、はい。ははは。」

 

ぶっちゃけ普通に疲れてる。退院したら修行しよ!警部さん達は立って聞いてきた

 

「何か光輝君から聞いときたいことはないかい?そんなに事件に深い事じゃなかったら教えられるよ。」

 

そう言われ少し腕を組んで考えて速攻出た

 

「え、うーん。あっ、そうだ。笠木って本当に武道やってたんですか?戦った時あまりそんな動きをしてなかった気がするんですが。」

 

というよりあんな動きなら誰でも出来る。何故テレビに出たのか分からん。

 

「ああ、彼はそんなにやってた訳では無いんだ。だからだろうね。」

 

「あー、成程。ありがとうございます。」

 

本当に何でテレビ出れたんだ?

 

「どういたしまして、他には?」

 

「じゃあ笠木の事で世界はどう動いてるんですか?」

 

「まあ、血眼になって探すだろうね。実際国際指名手配されたし。」

 

「そうですか。ありがとうございます、もう結構です。」

 

「わかった。事情聴取のご協力感謝します。明日も来るかもしれないからよろしく頼むよ。」

 

 そう礼を言って出て行った。残ったのは僕と櫂さんだけだった。僕は不安を口にした

 

「あ、あの。家族がまだ来ないんですけど・・・」

 

「ああ、さっきは連絡したって言ったけどね。本当は留守番電話だったんだ。でも直ぐに来ると思ってそう言ったんだ。ごめんね。」

 

「あ、大丈夫です。その内来ると思うんで待ってます。あっ、もう1つ」

 

「ん?何かな?」

 

「えっと、その棚の手紙取ってくれませんか?届かなくて。」

 

そう僕は竹刀と花瓶の近くにある手紙を指さした。櫂さんは少し暗い顔で返事をしてきた。

 

「あ、うん。良いよ。はいどうぞ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「うん、じゃあ僕は行くね。」

 

「はい、ありがとうございました。」

 

「どういたしまして。」

 

何であんな顔をしたのだろうと思ったが手紙の方が気になった。ドアの閉まる音を聞きながら手紙に目を向け名前を書いてないか見たら書いてあった。名前は

 

『古原愛美より』

 

「え、愛美?何で?」

 

 うーん、と唸りながら考えるがわからん。取り敢えず開けてみようと思い手紙を入れ物から出した。そして取り敢えず読み始める。

 

『光輝へ

 

 

 

 もし今この手紙を読んでるって事は私はもう光輝の前からいなくなってると思います。』

 

・・・一瞬何が書いているのかわからなかった。

 

「え、・・・・・・な、んで?」

 

 理解してない頭に認識させるためにそこだけ何度も読んだ。そして理解した。理解・・してしまった。

 

「あ、ああ」

 

 

 

 そんな情けない声が光輝からしてる。・・・光輝は取り敢えず先を読む。

 

『いきなりこんな事書いてごめんね。ちゃんと話すね。実はね、私お父さんの都合でアメリカに引っ越す事になったの。ずっと言おうと思ってたんだけど言えなくてごめんね。出来るなら許して欲しいな。』

 

読むにつれて愛美の声が再生される。光輝は目に涙を貯め始め言った 

 

「当たり前・・・だろ」

 

 そう、嗚咽をもらしながら言う。・・・続きを読む

 

『光輝と初めてあったのは入学式の時だったね。あの時の光輝はあまり目立つ人じゃなかったね。良くも悪くも目立つようになったのは私を助けてくれた後だったね。それにしてもビックリしたよね。村田君のお父さんが光輝のおじいちゃんの弟子だったなんて。あの後村田君の様子が凄く変わったけど何が起きたんだろうね?ちょっと気になる。』

 

 

目立ちたくはなかったけどまあしょうがないよね。・・・だってあの時の愛美を見てらんなかったから。ただ、村田のあの後の変わりぶりは自分も結構気になってる。

 

『あのいじめの後に不安になってた私に光輝が言ってくれたよね?私が危ない時は絶対助ける、って言ってくれて凄く嬉しかった。ほんとに守ってくれて嬉しかった。あの時の光輝の後ろ姿、すっごくかっこよかった。そして私の青い髪と目を見ても何も言わなくてくれて。1回私がこの髪と目の事聞いた時にこう言ってくれたね?「何でそんなの気にしないと行けないの?同じ人間でしょ?それで十分だよ」ってこの言葉も嬉しかったんだ。自分を見てくれた気がするから。』

 

「愛美は愛美だよ・・・」

 

『あれ、おかしいな、書きたいこといっぱいあるのに言葉が震えてかけないよ。だから言いたい事はまた会った時に言うね!だから、だから、他の女の子とあまり仲良くしないでね。光輝、意外に人気あるんだから。』

 

光輝は愛美の1件から割と女の子の間で話題になっている。それにどこからか武術と剣道もやっているという噂が流れ村田の時はわざと受けたのではないかとまで言われている。光輝が知らないだけだ。

 

「そんなアホな。僕が人気な訳ないだろ」

 

そう涙流してることを自覚しながら言う。自分はそんな人気はないだろと。

 

『ずっと言いたい事あったんだ。でも直接言うのは恥ずかしいからこれだけはこの手紙に書かせて。いつかちゃんと口にして言うから。今はこれで許してね。』

 

 

 

 何だろうと思いを手紙の表面を探すがない。俺は疑問符をつけながら何か裏にも書いてると思い見た。そして裏の手紙には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『またね!光輝大好き!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日、一日中ある部屋から泣いてる声が聞こえたという。




お疲れ様でしたm(*_ _)m
(*´∇`)ノシ ではでは~


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自覚と絶望 改

加筆修正。・*・:≡( ε:)


「う、ん」

 

光輝は昨日の愛美の言葉の後、嬉しさの涙を流し続けいつの間にか寝ていた。それでも手紙は濡らさないように大事にタンスの上に置いといた。そして光輝は今起きて昨日の手紙の事をまた考えてタンスの上の手紙を取ってもう1回読んで見る。また涙腺が緩んで来てるが我慢し読み終えた。

 

「またね、か」

 

 そして・・・

 

(大好き・・・)

 

 光輝は家族からは何度も好き好きと言われた事がある。それが嫌だと思った事はないし嬉しかった。だけれども·····今の感情はそんな嬉しさとは違うベクトルの嬉しさであった。今まで家族以外の異性に·····ていうか家族以外には好きなどと言われた事がない。だからこんな感情になるんだと思っていた。光輝が手紙の事考えてたらドアをノックする音が聞こえた。光輝は慌てて手紙を丁寧に入れ物に入れて棚に戻しながら言った。

 

「は、はい。どうぞ」

 

「失礼します。光輝君おはよう。気分はどうかな?」

 

 その声と共に入ってきたのは櫂さんだった。来るの早いな。病院に泊まっていたのだろうか?

 

「はい。特に悪くはないです。」

 

「そうか、あんな話した後だから気が滅入って寝れないんじゃないかと思ったけど杞憂だったみたいだ。」

 

そう言って櫂さんは首を竦めた。まあ確かに笠木の事を考えなかったと言ったら嘘になるがそんなのは愛美の手紙に比べればどうでもよくその内捕まるだろって思ってたから寝る前はあまり考えなかったな。そしてただ気になった事を聞いた。

 

「櫂さんはここに泊まったんですか?」

 

「いや、病院の近くに家があるんだ。急患とかあったら直ぐに駆けつけられるからね。」

 

「成程」

 

 僕の予想は外れたみたいだ。残念。それはさておいてちょっと恥ずかしいけど聞いてみよう。櫂さんは年上だからきっと良いアドバイスをくれる筈だ。

 

「あの・・・、櫂さんって好きな人いますか?」

 

「どうしたんだい、藪から棒に」

 

「えっと、そのちょっと気になって」

 

「そうか、それで質問だね。うん、いるというかもう僕は結婚してるよ。」

 

「えっ!」

 

 そう思い思わず櫂さんの手を見た。確かに指輪があった。昨日は全然そんな素振りなかったから分からなかった。

 

「ははは、そんなに驚くことかな?」

 

「あっ、えっと。すいません。」

 

「大丈夫だよ、初めて会う人にあってその事行ったら皆似たような反応だから。」

 

「そうなんですか」

 

「うん。」

 

「じゃあ、その...。」

 

 その言葉で止まった僕の言葉に?ってな感じの顔の櫂さんが見てくる。なんかやっぱり恥ずかしいよ。

 

「な、何でその人を好きになったんですか?」

 

 ちょっとビックリした顔で見られてる。まあ自分でも何聞いてんだと思わない事もない。だが今の自分には重要だと思ってたりする。だってお姉ちゃんに彼氏なんていなかったしお父さんとお母さんはまだ来てないしおじいちゃんとおばあちゃん何て何で結婚したんだろうと思う程性格は優しいという以外は逆だった気がしたし。櫂さんは腕を組んで少し考えながら言った。

 

「うーん、そうだね。分からない」

 

「え、何でですか?」

 

 少し落胆して聞く。

 

「僕と彼女の場合は無意識だったんだ。いつも小さい頃から一緒にいてそれが当たり前だったんだ。」

 

櫂の奥さん·····名を楓と言うが2人は所謂幼なじみの関係であり紆余曲折画あり去年結ばれ直後に娘が産まれた。

 

「そう、ですか。」

 

「何でそんな事聞くんだい?」

 

 言うか迷った。正直に言うなら恥ずかしいけどそれでもこの人なら別にいいかなと思い言う事にした。僕は手紙を取って櫂さんに向いた。

 

「・・・その。愛美の手紙の最後に・・・。」

 

 そう言って手紙を櫂さんに渡す。それを読む櫂さん。·····だんだんニヤっとしているのは気の所為かな?

 

「・・・成程。良かったじゃないか。好きだって言って貰えて」

 

 やっぱりニヤっとしている。ただ問題はそこじゃない。嬉しいのなんて分かってる。けど·····僕は友達だと思ってたし·····プール行ったり映画行ったり近くの公園とかクッキー作りを一緒に教えて貰いながらしたり

 

「そこは普通に嬉しいんです。でも、僕はどうなんだろうって思って。」

 

「というと?」

 

「だって今までは愛美の事は友達って思ってました。でも、その・・・。」

 

「?」

 

「もし僕のお父さんとお母さんみたいな関係みたいになっても上手くできるのかなと思って。」

 

 はっきり言って小一で持つ悩みとしてはどうかとは思うが恋は盲目と言うし光輝もそんな事を気にしていない。光輝は両親がどう出会ってどう結婚したのか知らないと言うよりあんまり興味がなかった。2人が互いが好きで夫婦、これで充分だったからだ。だけれどもいざ自分がそんな状況になったら頭が変になってまともな事すら考えれなかった。だから他人頼りしたのだ。それも信用出来そうな櫂に。そんな櫂はそんな早計な光輝にふっと笑った。光輝は何でなのか分からず困惑しながら聞いた。

 

「な、何ですか?」

 

「いや、もうそういう事考えてるんだなと思って。それはちょっと早いと思うけどね。でも僕はね?結婚するなら一緒にいて安心出来る人が良いと思うんだ。どんなに美人やお金持ちでも結局お互いの相性が悪かったら時間の無駄だと思うから。でもその点君はもう答えを出してるんじゃないかな?」

 

櫂は光輝も愛美も互いが互いをどう思っているのか分かっている。愛美の気持ちは手紙の通りだろうし光輝だって命を懸けて愛美を守ろうとしたのだ。それもただ嫌な予感と母親の電話だけで愛美の所に駆けつけて死闘をしたのだ。そんな必死になる光輝が愛美をどう思っているのか何て一目瞭然だ。

 

「え?」

 

しかし光輝はまだよく分かっていないようである。櫂は穏やかに続けた。

 

「だって君は愛美ちゃんとの生活を想像したんでしょ?それに君はよく愛美ちゃんと一緒にいた。それは愛美ちゃんと一緒にいるのが安心したからなんじゃないかな?」

 

櫂も妻といる時は安心するし幸せだ〜と思う。それが結婚するのに1番必要な感情であると櫂は思っている。光輝は愛美との思い出を思い出していた。姉に2人して我儘言って映画連れて行って貰ったりまた姉に2人してねだってプールや山に連れて行って貰ったり。2人で少し遠いショッピングモールまで行ってはぐれてしまってショッピングモール内を泣きながら互いを探したり·····愛美がいれば安心したしいなければ不安になったし·····というより泣いてたし。それがもう答えだ。

 

「そう、だったんだ。」

 

「うん、そうだと思うよ。」

 

 お互いにその後は静かになった。場が沈黙になって5分くらいたった。その間黙っててくれた櫂さんが聞いてきた

 

「そういえば」

 

「はい?」

 

「あの後ご家族の方は来られたんかい?」

 

その事で思い出して言った。·····決して忘れてた訳じゃない。うん。

 

「あっ、その事も言おうともってたんです。寝てる間は分かりませんけど多分来てないと思うんです。」

 

「えっ、それはどうして?」

 

 そう聞かれて棚の上の花を指さす。それでわかったようだ。花は昨日よりも色あせてるから必然的に水が変えられてないって事になるから。

 

「おかしいな、普通なら飛んでくるのに。」

 

家族が意識不明から脱したなら飛んで来るはずなのに来ないとはどういう事だ?と櫂は思った。用事があるのか?まさか旅行に何て行っている訳ないだろうし。光輝は少し厳しい顔をしながらも言った。

 

「なんか、嫌な予感がします。」

 

「僕も同感だよ。流石に遅すぎる。」

 

そう櫂の見解も聞き光輝は考えてた事を聞いた。

 

「・・・今日家に帰ってもいいですか?どうせ明日帰れるはずだったんでしょ?」

 

「・・・わかった。ただし僕も行く。それが条件だ」

 

光輝は恐らく立ってもふらふらだ。まともに歩けるかすら分からない。その位弱っている。勿論鍛え直せば前のように戻れるから問題ないがそれは未来の話であって今の光輝はふらふらだから櫂が付き添いという訳だ。光輝もそう分かったのか頷いた。

 

「はい、分かりました。」

 

「じゃあ、すまないが今日の夜で良いかい?まあ、その間に来たら来たでいいんだがね。」

 

少し安心するように言った。

 

「分かりました。」

 

「じゃあ最終検査もしないといけないから準備してくるよ。」

 

「はい。」

 

 そう言って櫂さんは出て言った。1人になった病室であの時のあいつの言葉を思い出してた。

 

『お前らは絶対に絶望させてやる!』

 

こんな内容だったはずだ。

 

(まさか、な)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 周りが暗くなり街灯や家の電気がつき始めた夜、病院の駐車場にて櫂さんの車の前にいた。

 

「じゃあ光輝君良いかい?」

 

「はい。問題ないです。」

 

 荷物を持ちながらそう返す。結局夜まで家族は誰も来なかった。そのせいでどんどん嫌な予感が広がっていった。昼間の内に警部さん達がまた来たが進展は特になかったらしい。僕が立てた予想は結局話さなかったそうだ。僕もそれで良かったと思う。それと昨日言い忘れてた事で僕と愛美に護衛さんがついてるらしい。どうりでなんか病室の前に誰かいたなと思った。因みに愛美にはFBIがつくそうだ。まあアメリカの人も殺害されてたからな。まあそれはさておいていよいよ病院を出て櫂さんと家に帰る事になった。櫂さんの車に乗り込んだ。車の種類は分からないが蒼と白のスプライト入ってかっこいい車だと思う。

 

「それじゃあ行くね。」

 

「はい。」

 

 そう返事して家に帰るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 家の近くの駐車場に車を止めてこっからは歩く。まだ身体は痛いし重いがまあ距離は短いから大丈夫だと思う。本当は家と病院は割と近いからリハビリの意味も歩きでも良いって言ったんだけど却下された。護衛の人も車を降りたから歩き出す。ちょっとしたら家が見えてきた。しかし

 

「電気がついてない?何で?」

 

光輝はふらふらな体を無理やり動かし走り出した。何度も転けそうになるが体幹を駆使して耐えながらインターホンの存在も忘れてドアを叩いて少し喉が痛いがそれさえ忘れて必死に叫んだ。

 

「おじいちゃん!お母さん!皆開けて!」

 

 しかし答えはなかった。鍵は愛美を助ける為に慌てて家を出て行ったから持っていない。櫂達も追いつきインターホンを鳴らすが返事がなく光輝は不吉な予感が加速した。

 

「光輝君鍵は?」

 

「ないです!持っていかなかったんで。」

 

「どこか入れる場所は?」

 

ないならもう無理矢理入るしかない。勿論全員出かけてる可能性だってあるが車もあるし何か少し変な匂いがしていたのもある。そしてその匂いは医者の櫂と警察官の護衛には馴染みになってしまう匂いだった。

光輝は急いで庭の窓に回った。光輝の家は1階に所謂リビングと祖父母の寝室と両親の寝室が繋がって割と広い家になっている。2階には姉の部屋と光輝の部屋がある。そして光輝は庭の窓から中を見れば·····

 

「え……、」

 

光輝はそんな理解不能な声をあげた。光輝が見た光景は·····父と母であっただろうほぼ皮だけの死体だった。そんな非現実的な光景に光輝は呟いた

 

「おかあ・・・さん?おとう・・・さん?」

 

 光輝は何故か開いている窓から入って生死を確かめようとした。櫂はこれ以上光輝に見せたら駄目だと即座に考え光輝の腕を掴もうとしたが光輝は無意識にそのホールドを避けて膝をついて父と母を触った。だが肉がなく·····骨が直接感じられる感触で·····そして筋肉の縮小のせいで飛び出ている目を見て現実だと知らせて·····

 

あ·····ああ・・・あ

 

「・・・!光輝君他の方達は?」

 

  と護衛の人が言って櫂は余計な事言うな!という顔をしたが光輝は反射的に急いで駆け出した。隣の部屋にいるはずのおじいちゃんとおばあちゃんの部屋に飛び込んだ。あったものはおばあちゃんだったであろう死体だけだった。状態はさっきの父と母よりも酷かった。元々筋肉がそんなに無かったから余計に酷く見える。光輝は今更のように口元を抑えて何かが込み上げてくるのを必死に耐えた。

 

「あ、あ」

 

 光輝は目だけで祖父を探して部屋にはいないととぼとぼと櫂の制止を聞かずに2階に上がる為の階段の所にやってきて·····涙腺が崩壊した。感動などではなく大切な人達がいなくなったショックの涙でありこんな状況が訳分からない。最後に光輝が家族に会ったのは愛美を助ける為に晩御飯いらない!と言って飛び出した時のが最後だ。その時は皆元気だったのに·····。祖父はいた。3人と違って血だらけで倒れている。

 

「あ、あ。おじい・・・ちゃん」

 

光輝が話しかけたが返事は無く冷たかった。呆然と祖父を見ていたが

 

(お姉ちゃん!)

 

姉の部屋は上だ。犯人はもしかしたら自分1人の一人っ子だと思ってくれたかもしれない!と一縷の望みを賭けて階段をふらふらで登って残ってる力でドアを強引に開けた。だが·····希望の光景では無く·····両親や祖母と同じように変わり果てた姿になっていた。光輝はその光景を見た瞬間膝をつき頭を抱え床に叫んだ。

 

ああああああああぁぁぁ!!

 

「光輝君!」

 

櫂が声をかける。今すぐここから光輝を離さなければ壊れてしまうと感じたのだ。だが光輝の小さな体のどこにそんな力が残っているのか引っ張ろうとしても全く動かない。姉の骸を見て泣き叫び·····徐々に目が変色し始めていた。だが光輝はそんな変化に気づかない。気づく余裕などある筈がない。猛烈な吐き気と劣悪な感情が体を支配している。櫂の声など届いてない。

 

(何で、何で何で何で!)

 

 そう何度も自問する。だがそんなの分かる筈がない。何で自分の大好きな家族がこんな事にならなければならないのだ!光輝は両手を握りしめそこから爪のせいで血が出てきているがそれにも気づかない。櫂は止めさせようとするが止めれない。そんな時光輝は呆然と立ち上がりとぼとぼと足取りが最早ゾンビのそれと同じで歩き出した。そして階段を降りた所でそれに気がついた。それは録音テープだった。光輝は制止を聞かずすぐ様再生した。

 

 

 

『ハイっ!!これを聞いてるって事はもう君はこの家に帰って来てるって事だね!?そんな君の為に良い事を教えてあげよう!ヒヒヒ!今から君の家族を殺してくるよ!よく聞いててね!?因みに今は3月2日午前2時だよ!』

 

 

 

 2人が息を飲んで聞いている。俺は黙って聞く、がそれからは笠木·····このクズ野郎の声は聞こえず代わりに恐らく窓に空いてる穴を空けてる音が聞こえそれが終わったあとは鍵を開ける音が聞こえる。家はおじいちゃんとおばあちゃんが建てたって言ってたから防犯はザルだ。それが牙を向いた。そしてまずは何かが刺す音がして呻き声が聞こえた。位置的に多分母だろう。恐らく口を押さえられてるんだ。そして小さな呻き声が聞こえなくなった。

また刺す音がした。今度は父だろう。父も呻き声を出すが押さえられて大きい声で叫べず聞こえなくなった。

それから隣の部屋の襖を開けた音が聞こえそして今度の刺す音は小さかったから呻き声もそんなに大きくなかったがその時

 

『お前何してる!』

 

 祖父の激昴の声が聞こえ布団から立ち上がった音が聞こえた。だがクズ野郎は慌てる素振りも無く

 

『あらぁ、起きちゃったみたいですねぇ?まあ良いでしょう。』

 

『き、貴様ぁ!』

 

 そう言って恐らく掛けていた真剣を取ったであろう音がした。俺が産まれる前からある真剣でおじいちゃんはよく手入れして隣からよく見ていた。

 

『おう、怖い怖い。低脳の奴らは直ぐに暴力的な手段に出るから困る。』

 

 自分の事は棚にあげてそう言う。自分が同じ事してる自覚は笠木には無い。自分がやれば正義となり反する者がやれば悪となる。それが仮面が外れた笠木の流儀である。しかし一周まわってダサい。それから何か自信があるのかやけに饒舌だ。

 

『しかし。私はもう負けませんよ?貴方のお孫さんにボコボコにされた時のようにはいきません。』

 

やはり根に持っていたらしい。

 

『何?』

 

 そう言って真剣とナイフがぶつかりあう音が聞こえ場所を移動してるだろう足音が聞こえ恐らくおじいちゃんが階段前に来た時に会話が再開した。

 

『お見事ですねぇ。あの孫ありにして貴方ありって感じですね?ですが私は負ける気はしませんよ?』

 

 そう馬鹿にしたように言ってゴソゴソと音がした。

 

『何だそれは?』

 

『低脳の貴方の為に教えてさしげましょう!これは今まで奪ったエネルギーを一部凝縮したものです!』

 

『な、なに!?』

 

祖父が驚愕した声を出す。

 

『まあ、貴方ごときに使うつもりはなかったんですがね。あなたのお孫さんの時は何時もは不意打ちで殺していたので使う必要もなかった、そもそも僕の身体が耐えられなかった使わなかっただけですがね?だから持ってなかっただけですが、想像以上に貴方お強いので使わせて貰いますよ?』

 

本来肉体が耐えられるか分からないが欲張らなければ本の少しでもパワーアップを果たす事が出来ると直感的に悟った祖父は

 

『させるか!』

 

『ふっ!』

 

 キンっ!とそんな音が聞こえた多分クズ野郎がナイフを投げそれを真剣で弾いたんだろう。そして何かを噛む音がしそして

 

『ぐっ!?』

 

祖父の唇を噛み締めたような声が聞こえた。それはパワーアップさせてしまった自分への怒りかどう戦うかの思考が入り交じった声だったのかもしれない。せめて姉の麗華だけは殺させはしないと。

 

『ハハハハハ!素晴らしい!何だこのみなぎる力は』

 

『くっ!』

 

『キエェー!』

 

そんな奇声を上げながらドタドタと音がし

 

『かハッ!』

 

 強烈な一撃だったのであろう。いくら鍛えていても年齢に伴う肉体の劣化は簡単には止められない。おじいちゃんは多分この一撃で・・

 

『ふぅ、汚い血がついてしまったな。それに勢い余って殺してしまった。がまあいい、あとは小娘だけだ。まあ命乞いをして僕に従事するなら殺すのは勘弁してやろうと思うがな』

 

 クックックと言いながら階段を上り始めただろう音がするが直ぐに

 

 『あ、あんたは!な、おじいちゃん?』

 

 そんな姉の声が聞こえた。

 

「おねぇちゃんにげて・・・」

 

 そんな事を言っても2階にいる姉の骸が答えなのだから意味は無い。だが光輝はそう言わずにはいられなかった。そして笠木が階段を上がる音が聞こえた。

 

『隠れても無駄だよ?』

 

 ダンダンと音がする。多分ドアを閉めたんだ、でも・・・

 

  ダンっ!

 

常識外のパワーを手に入れた笠木には意味をなさなかった。

 

『ひっ!』

 

そんな姉の怯えた声を聞き光輝は拳をめいいっぱい握りそこからまた血が出てくる。怒りと憎しみと後悔と·····色んな感情が訳もわからず蠢いて・・・それでも録音は聞き続ける。

 

『ほう?可愛いじゃないか?』

 

『あんたに褒められても全く嬉しくない。』

 

『良いのかな?僕にそんな口聞いて?』

 

『ぐっ!』

 

『選ばせてあげるよ。僕の女になるか・・・、死ぬか。』

 

笠木がこんな事をしているのは光輝の当てつけであり自分の道を邪魔された事による復讐だ。もし姉が自分に従順になった姿を見せつければそれはそれで光輝は苦しむと考えたのだ。

 

「お姉ちゃん・・・」

 

『断固拒否するわ!』

 

そんな姉の祖父譲りの毅然とした答えが聞こえ苛立ちがともった声で言った。

 

『そうか、ならば死ね!』

 

姉は光輝と違って武道などやっていない。小さい頃から父親譲りの勉強の方がどちらかと言うと好きだった。それでも運動はしていたが女性故の非力さで止めることは出来ずに姉の苦渋の呻き声が聞こえ

 

『・・・こうきはい・・・きて』

 

そんな言葉を境に静かになってしまった。光輝は最早何も言わず口から血が出るほど噛み締め手にも血がついてきている。顔は下げられ櫂からはそんな光輝の様子は分からない。何を言えば良いのか全く分からない。病や事故で倒れ病院に運ばれてそのまま死んでしまった人達になら何度も立ち会った。だが今はそんな状況とは違いすぎる。光輝はまだ小一で死闘を終えて帰ってきたら家族全員皆殺しにされていたなんて·····何を言えば良いのか分かるはずが無い。

 

『ははは!あのガキも直ぐに殺してあの世に送ってやるから安心しろ!』

 

 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殴って顔面ぶっ刺して殺す

 

 

『ははは!これであいつの家族はあいつ以外全滅した!これ程愉快な事はない!ねぇ聞いてる?光輝君聞いてる?無様に死ぬ家族の声聞けて良かったね?僕の慈悲に感謝するんだよ?くくく、はははははは・・・は』

 

唐突に笠木の愉快な声が途切れ少し理解不能のような声を出した。そしてそれと同時に聞き馴染んでいる超えが聞こえた。

 

『はぁはぁ・・・、貴様だけはここで止める。光輝は絶対に殺させん!』

 

「おじい、ちゃん」

 

 

 

『グハッ!なっ、貴様、まだ生きて。クソジジイがーっ!」

 

吐血の音が聞こえ笠木は荒れ狂った

 

『がハッ!ぐっ!』

 

 

 そしてまた静かになって

 

 

 

『はぁはぁ、クソジジイが!僕の身体に穴空けやがって!はぁはぁ、早く治療しなければ・・・。だが、この録音はあのクソガキの為に残さなきゃな。ヒヒヒ!」

 

 気持ち悪い声を出しながら重症を負ってしまったのが足を引きずりながらもレコーダーを床に置いた

 

『光輝君、君を殺すのは君のおじいさんのせいで時間がかかりそうだよ。でも安心してくれていい。絶対に殺しに行くから待っててね?時間はかかってしまうだろうがね。でも君のせいで君の家族皆殺しにしちゃったよ?まあこれも君が悪いって事で。じゃあね、光輝君』

 

そしてドアの開閉の音も聞こえず音が何もしなくなった。どんな脱出をしたのか。少なくとも駐車場から家までの道には血痕などなかった。だがそんな事は今の光輝には考える余裕も無かった。

 

 

「··········」

 

「·····光輝君」

 

『··・・・こ、うき』

 

と、ぶっ刺されたせいなのかレコーダーをどうやら切るのを忘れていたらしく祖父はそんな事を確かめる余裕がある筈が無いから意地で言ったのかもしれない。

 

「!! おじいちゃんまだ生きて」

 

『こ、れがあの子の言ってた・・・事、なんだろうな。こうゆう・・・事か』

 

祖父がそんな事を言い始める。だが光輝には"あの子"など心当たりがない。祖父は家に居る事が多かったし姉と光輝以外の子供との接点など知らない。

 

「何の事だよわかんないよ!」

 

『こうき、ここで死んでしまう不甲斐ないおじいちゃん達を許して・・・く、れ。おまえは、いき・・・ろ』

 

 それを機に何も聞こえなくなった。

 

「み、んな」

 

何も考えられなくなった。絶対的な心の痛みが体を貫き血が沸騰しているように体が熱くなり猛烈な憎悪の感情が迸る。頭を理解不能な顔をし抱え始め

 

「光輝く・・・」

 

うあああああああああああああああああああああああああああああ!!殺す!絶対に殺す!道ずれしても絶対に殺す!

 

 慟哭が響き渡り光輝は涙しもう既に眼の色は変色を終えていた。この後光輝はショックで倒れてしまった。だが無意識なのか祖父の血だらけの真剣を握っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m。
では(^^)/


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考察と決心 改

加筆修正。・*・:≡( ε:)


こんな悲惨の子は見た事がない。それが今の僕の光輝君の印象だ。僕がまだ他の医者の方々と比べても経験は少ないとは思う、が知識だけなら誰にも負けないと自負している。

 

櫂は一流大学の医学部卒業後国家試験に1発で合格し2年の臨床研修医として実績を積み運良く今の病院に就職する事が出来た。研修医の時に幼なじみの今の妻とも結婚した。櫂は自覚は無いが所謂秀才である。誰よりも努力し勉強して・・・それが実を結び医者になれた。そんな櫂でもあんな死体を見る事は稀だ。櫂が見る死体は言ってはあれだがきちんと原型が残ってるのが大半だ。しかし・・・話には聞いていても光輝の家族の死体を見るのは堪えた。それも何人もだ。正直吐き気がでかけた。

 

 光輝君みたいな子を見た事ある医者はどのくらいいるのだろう?医者の1割?いやそれよりも少ないと思う。確かに不運の事故とかの子を含めたらもう少し増えるだろう。だけど言い方は悪いがまだ割り切れない事はない。時間が経てばそれもやりやすくなる。しかし悪意がある者に家族をあんな風にされている6歳の子供など少ないだろう。もしかしたら光輝君だけかもしれない。そんなもので胸が張れる訳でもないが・・・。

 

光輝はあの慟哭の後、吊るされた糸が無くなった様に意識が無くなり倒れた。櫂は光定が来る前に病院に向かった。退院した筈の光輝を背負って櫂が来たものだから看護師達は疑問符を浮かべたが櫂は看護師の1人に少しだけ事情を話し唖然としていたが空いていたこの部屋・・・と言っても光輝が入院していた部屋だが教えてもらいここに寝かせた。櫂は事情を話した看護師に光輝を少し見てもらい病院近くの自分の家に電話し事情を話し着替えを持ってきてくれと頼み光定にも電話し勝手に帰ってすいませんと謝った後掻い摘んで話した。光定は悔しげで悲しい声を出しながら話を聞き病院に行った事を許した。

 

「それにしてもあの眼はいったい・・・?」

 

 僕は思い出していた。あの慟哭の最中彼の肩に手を置こうとした時に気がついた。彼の眼の色が変わっていた事に。眼の色を変える方法としては一般的にカラーコンタクトや特定の食べ物を摂取し続ける事やレーザー手術などが挙げられるが光輝君の場合はどれでもない。それにあんな病気も知らない。じゃあなんなんだ?

赤い眼と蒼い眼になる現象なんてアニメとかなら兎も角現実にある筈がない。しかしそれでも光輝くんがそんな現象を起こしたのは事実だ。もしかしたらあの時だけのものだったのかも知れないが·····光輝君に聞かない事には分からない。

 

『こちらです』

 

『ありがとうございます。』

 

そんな声がドア越しに聞こえた。幼なじみで、癒される自分の妻の声だ。ノックした後返事を待たず開けられた。そこには自慢の妻が鞄と赤ん坊を胸に固定していた。

 

「あなた、服持ってきたわよ。」

 

 そう声をかけて来たのは僕の妻、櫂楓(かいかえで)だ。そしてその胸にいるのは僕のもう少しで1歳になる娘の咲良だ。

今日は光輝君が起きようが起きまいが一緒にいるつもりだ。立ち上がり楓の元に行き服を受け取りながらお礼を言った。

 

「ありがとう、楓。」

 

「どういたしまして。あなた、その子が?」

 

そう言ってベッドに横になり顔色が悪すぎる光輝を見た。小一でしていい顔色ではない。櫂の光輝のイメージは・・・可愛いだ。男に言う感想としてはどうかと思うが笠木について論議してる顔よりも愛美の手紙を見た後の印象が強い。好きな人のことになるとポンコツになるのが昔の自分を見てるように思えたのだ。しかし・・・光輝があの表情になる事は·····もう無いかもしれない。そう思いながら返事した

 

「ああ。」

 

「こんなに小さな子なんて・・・。」

 

話には先程の電話で聞いていた。だがまさかこれ程小さい少年だとは思わなかったのだろう。楓は咲良を櫂に預け膝を折って光輝の頭を撫でた。それを見続け櫂は突拍子もない事を考え・・・それでも実行したくなった。楓の撫でに光輝は気絶しながらも悔しそうにしながら

 

「ん、おかあ、さん」

 

 光輝君がそう言った。楓は撫で続ける。楓に僕が考えてた事を言おうと思ったら逆に話しかけられた。

 

「・・・俊樹、この子の他のご家族は?」

 

それはもう光定から聞いていた。

 

「・・・いない。母方の祖父母はもうなくなってる。それに光輝君のお父さんとお母さんにも兄弟はいない。親戚の類もいない。」

 

つまりそれは引き取ってくれるかもしれない血の繋がった家族すらもいないという事だ。光輝の姉の麗華は小さい頃周りに比べてお年玉少ないとシュンとした事がある。光輝は特に思わなかったが。お金はあまり使わない。お菓子もあまり買わない・・・と言うより母や姉と作る事の方が多かったから買う必要もなかった。裁縫は祖母に教えて貰っていた。文房具は父が買ってくれたからだ。

 

「そんな・・・」

 

その現状に楓は絶句した。そんな状況をイメージするだけでもこの先真っ暗ではないか。櫂は辛そうな顔をしながらも追い打ちをかけた

 

「それに、正直に言って施設にも入れるか怪しい。」

 

「何で!?」

 

「今回の光輝君の家族の皆殺しは笠木が光輝君の大切な物を奪うためにやったんだ。それは言い方悪いけど要は彼らが狙われたのは光輝君が笠木と戦ったからだ。」

 

笠木は復讐で光輝の家を調べあげ光輝の家族を皆殺しにした。光輝自身を殺さなかったのは光輝よりも強い護衛がいるのもあったが死ぬよりもあんな風に自分のせいで家族が皆殺しにされる方が絶望するだろうと思ったからだ。事実だ。光輝はこれ以降これを楔に生きていく。

勿論光輝が笠木と戦わなければ愛美は死んでいただろう。間違いなく。だから一概には悪いとは言えない・・・と言うよりも何が間違っているのか逆に聞きたい。

 

「俊樹!」

 

だからこそ楓は責めるような声を出した。当たり前だ。傍から聞いていれば光輝が悪いみたいに聞こえたのだ。そんな事を本気で言えば速攻離婚だ。・・・まあそんな訳なく

 

「落ち着いて、別に僕は光輝君が悪いとは思ってないし思えるはずがないだろ。だが客観的にみれば光輝君のせいで人が死んだって事になるだろう。そして光輝君が生きてる以上あいつはまた動き出すだろう。そして今度狙われるのは光輝君を受け入れた自分達だって思うはずだ。」

 

実際は笠木は光輝がどこかに引き取られても行くつもりは無い。護衛がつくだろうし逃亡と治療と研究の方が優先だからだ。それでも根に持つのは止まらない。しかしそんなもんは櫂達には分からない。そんな櫂の説明に思わず苛立った声を上げる

 

「そんな!」

 

そう言ったきり楓は黙って光輝君を撫で続ける。こんな理不尽すぎる目にあっている喋った事も無い光輝の事を考えているのだろう。楓には昨日夜帰った時に光輝君の事を少しだけ話した。それを思い出してるのかもしれない。

 

「ねぇ俊樹?」

 

そんな時唐突に語りかけてきた

 

「なんだい?」

 

「・・・この子を引き取りたい。」

 

 単純明快だった。そしてそれは僕も考えていた事だった。昨日今日話してみて光輝君の事は賢い子だと感じたしそしてそれを実行する勇気を持ち合わせてる。しかし、それと反対に涙脆い。だからどこかほっとけない。昔の自分を見てるようにも思える。

 

櫂と楓は幼なじみである。楓の方が気が強くそれでも家族が病気になった時は泣いてしまう涙脆い少女でもあった。そんな涙を止めたいが為に少年ながら楓よりも泣き虫だったのに楓に笑っていて欲しくて自分が医者になって楓の家族皆治すって言う約束をした。歳が取れるにつれあの約束が恥ずかしくなっていくが楓は微笑んで待ってくれていた。医者になりたい夢はその内現実味を帯び始めいつしか本当に叶えたい夢にもなっていた。

 

だから、だからこそ・・・

 

「僕もそう考えてたよ。」

 

「そうなんだ、ふふ。家族が増えるかもしれないよ、咲良。」

 

 そう言って今度は咲良を撫でる楓。それにきゃっきゃっ言ってる咲良。

 

「でも、光輝君の意見も聞かないとな。」

 

光輝君が納得しなければ養子には出来ない。それを聞いた楓は振り向きながら少し好戦的な笑みを浮かべて

 

「わかってるわよ。でも今回は少し強気で行かせてもらうわ!」

 

いつも強気だろうにと思い苦笑いしながら返す

 

「まあ、それでも時間は置かないと。」

 

いきなり起きて養子にならないか?なんて聞かれても考えられる筈ない。

 

「う、そうね。」

 

 コンコン

 

 またそんな音がした。そして聞いた事がある声が聞こえた。

 

「入ってもいいですかな?」

 

「どうぞ。」

 

「失礼します。」

 

 そんな声と共に入って来たのは光定さんだった。悲しげな顔だ。何度も何度も笠木に人々を殺されチャンスがあったのにも関わらず取り逃し捕まえると約束した光輝君の家族が皆殺しにされる可能性を考えられなかった自分達の不甲斐なさでその光輝君辛すぎる目に合わせた自分達を責めているのだろう。光輝君とドアの間には仕切りがある。歩きながら聞いてきた

 

「櫂さん、光輝君は?」

 

「まだ寝ています」

 

「そうですか·····、ん?あなたは?」

 

そこで光定が光輝の隣にいる楓に気がついた。

 

「あ、俊樹の妻です。この子は娘です。」

 

「ああ、これは失礼しました。」

 

そう謝罪した光定を見ながらまさか事情聴取しに来たのかと思って念の為に言った。

 

「あの、事情聴取ならまだ無理だと」

 

「ああ、違います。光輝君の様子を見に来ただけです。·····今この瞬間光輝君ほど辛い子はいないはずですから。流石にそこまでするほど鬼じゃありませんよ。」

 

「そうですか・・・、捜査は?」

 

血痕の足跡でもあったのか聞いたが首を振りながら言った

 

「鑑識作業などは一通り、だが・・・」

 

「やはり手がかりは」

 

「・・・すいません。」

 

「そうですか、しょうがないです。今までも手がかりがなかったんですから。」

 

そんなのは慰めにもならないが光定は光輝を見て少し経ち言った。

 

「・・・彼を引き取ってくれる施設を探さなければな。」

 

 光定さんがそう言った。それに楓が反応する。

 

「あの、光輝君を家で引き取ってもいいですか?」

 

「櫂さんのお宅で!?」

 

そんな唐突な提案に思わず少し声を荒らげた。しかし楓は決意の眼を崩さず光定さんを見て頷いた

 

「はい。」

 

光定さんはその眼を数秒見て帽子を被りながら言った

 

「・・・分かりました。しかし最終的に光輝君が頷いてくれないとダメですよ?」

 

「はい、分かりました。」

 

「それでは私は失礼します。」

 

「はい、お疲れ様でした。」

 

 そう言って光定さんは出て行った。残ったのは僕と楓と咲良だけだ。5分程また沈黙の時間があったが楓は立ちながら言った

 

「じゃあ私も1回帰るね。」

 

楓自身はいつまでもいても良いのだが咲良はそうはいかない。光輝よりも子供なのだから。

 

「ああ、ありがとな。・・・ん?1回?」

 

「うんそうだよ。明日も来るよ。」

 

「そ、そうか。」

 

「うん、じゃあ行くね。光輝君もばいばい。あなたも頑張ってね。」

 

「うん、また明日。」

 

 楓は小さい頃から変わらないなといつも思う。そう思いながら僕は光輝君が起きるのを待つのだった。

 

 

 

 




おつかれm(*_ _)m


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あれから2年 改

加筆修正。・*・:≡( ε:)

結構追加。では(˙꒳˙ )͟͟͞͞ =


 光輝の家族が皆殺しにされ約2年の歳月が経った。その間に光輝の環境は大きく変わった。

 病院で目覚めた光輝に待っていたのは家族の顔でもなくとんでもない頭痛だった。頭がおかしくなるほどの頭痛に光輝を見ていた櫂も驚いた。起きた光輝の眼があの変色している眼だったからだ。直ちに光輝を診療室に運び検査したが原因はわからなかった。そしてそのうち光輝は目を閉じていれば頭痛が止むことに気が付きもっといい方法があるのかもしれないが光輝は2、3日は殆ど眼を閉じて過ごした。

 過ごしたと言っても精神はどん底、気がつけば机や壁に向かって笠木のイラつく顔面を投影し何度も殴り骨に罅が入る始末。オマケに目も閉じているから自分がどんな状態なのかも分からない。ほっといたら何しでかすのか分からない精神状態だったからずっと誰かがついていることになった。櫂や看護師達、偶に光貞もやって来て光輝を元気付かせようとしたが·····無理だった。小一でしていい精神状態では無かった。

 恐慌状態にもなり硬い壁に思いっきり頭突きを仕掛けるところでお見舞いに来た楓が血の気を引きながら全力で抱きしめながら止めた。光輝の体が万全ならば危なかったがまだ回復しきっていなかったのが幸いした。

 3日ほど経って光輝は櫂の前で眼を開けてみた。そうすれば黒目に戻っていて櫂は取り敢えず安心した。永遠となるわけじゃないと分かったからだ。出来るならこのまま黒目でいて欲しかったが・・・病院のテレビで笠木のニュースがあった時光輝は再びあの眼になった。そして光輝と櫂が色々試した結果どうやら怒りや憎しみを感じた時、あの眼になってしまう事が発覚した。それも·····自分への怒りでもなってしまうからコントロールするのも一筋縄ではいかなかった。漸く怒りや憎しみ無しでも慣れるようになったのは1年ほどかかった。まあ今でも突発的な怒りの時にはなってしまうのだが。

 そして家替わりになっていた病院のベッドを占領する訳にもいかない。櫂や楓は光輝に養子にならないか?と虚ろな眼の光輝に聞いた。だが光輝は首を振った。笠木の復讐の対象の自分といたら絶対に不幸になると泣きながら言った。そして自分は1人で生きるとも。だがそこで楓が引っぱたいた。1人で生きられる訳ないでしょと。だが光輝は引っぱたたかれてもずっと泣いて拒否しまくった。その駄々をこねる様子はちゃんと子供なのだがその駄々の中身が子供が悩んではダメな内容だった。だが楓はそれでも何度も光輝の元へ咲良と共に通い·····漸く根負けして首を縦に振った。ただし養子は嫌だと言った。名字も名前も変えたくないからだ。それが光輝に出来る精一杯の反抗で·····家族の繋がりだからだ。

 

 俺の家族を殺したあいつはまだ何もしてきてない。おじいちゃんの最後の一撃で身体に穴空いたって言ってたから治療してるか出血多量で死んだかそのどっちかだろう。国際指名手配されているらしいがまだ見つけて逮捕されたっていう報道は出てない。もし生きてるならエネルギーを1つにしそれを得る研究でもしてるかもしれない。

 

 だが光輝はあの日の記憶にフィルターがかかって音声の細部までは覚えていなかった。あの録音テープは光貞達が回収して行ってしまったからだ。まあ光輝も聞きたいとは思わなかったから別に構わないのだが。だから笠木が既にエネルギーを1つにする云々は出来る事は知らなかった。光貞達もそれを光輝が知れば絶対に無理にでも自分の力を上げようとするのが目に見えていたから教えなかった。

 

「···2年か」

 

 そう2年経った。あれから色々変わった。まあ行ってる学校は変わってないが。

 例えば俺の目とか、って言ってもこんな事言ってる間の目は黒色に戻ってるんだが俺の眼は左右それぞれ蒼色と赤色になる。だがこの目は色々おかしい。

 まず蒼眼の方はどういう訳かこの眼になっている時は瞬間記憶能力が上がる。

 そして更に物の動きがよく見えるようになる。それからその動きに慣れたら黒目になってる時にもその動きを追えるようになった。俺は自由にこの眼に慣れるようになってからは1度しか蒼眼は使っていない。どっかの馬鹿が覚醒剤をやりまくり暴走してどこかの違法サイトから買った拳銃をショッピングモールで乱射するって事件があっていきなり乱射し始めたから当たり所が悪い重傷者も出てしまい当時の俺も流石に弾丸は見えなかったから蒼眼になり接近して行って気絶させ事件を終わらせた。

 そして赤色は何故か普段よりも身体が動くようになる。・・・2倍から4倍ほど。

 ここまでメリットしか言ってないがデメリットもある。というか個人的にはデメリットの方が大きい。この眼になってる間は徐々に頭が痛くなってくる。片方眼を閉じれば頭痛は少ないが閉じてる眼の力は使えない。そして片眼の時にそれを使える時間は10分程度で耐えられなくなる。両眼を一緒に使ってる時は5分耐えたら良い方である。だから俺はこの眼を出来るだけ使わないようにしている。もうダメだと思う時にしか使わないようにしている。

 そんな状況にならないように俺はあの後退院した後に修行を始めた。まずは2週間分のブランクを取り戻した。そして重りを左右それぞれのリストバンドやインナー、更には靴までもおじいちゃんの知り合いの人に作ってもらった。

 それに慣れる度に重さを増やしていき今は合計30kgの重りをしている。今はそれが慣れてきた頃だ。因みにこの慣れたって言うのは重りをつけた状態で前の重りの重さをつけてる時と同じくらい慣れて動けるようになる事だ。例えば今の状態なら25kgの時に慣れた時ぐらい動けるようになる事だ。

 

 そして櫂達が寝た後の夜中にも取り憑かれたように外に行き近所の神社の階段を往復しまくったり町内をぐるぐる走ったりしている。勿論警官達に見つからないようにだ。だが楓がその事に気が付きめちゃくちゃ怒られた。

 偶に光貞について行って警察の人の訓練にもちゃっかり混ざってる。最初は出ていけ!と言われたがじゃあ自分がそこにいた警察官50人に一撃当てたら脱落のバトルロイヤルで勝ったら混ざらせてと言い警察官達は現実を見せてあげようとしたが既にめちゃくちゃな修行をして1年経った光輝には通じずに全員バッタバッタと倒されていき了承した。もうそこから光輝の異質さが滲み出ていた。櫂や楓、光貞は笠木の事を言わなければ無茶しないだろうと思っていたが完全な誤算だった。光輝は元々強さへの探究心は持っていた。それが笠木の存在により悪い意味で強さへの執着と共に出てしまったのだ。

 それに歯車をかけたのは家族の遺品整理をしていた時に光輝が少し成長すれば同じくらいのサイズの蒼い羽織、赤のインナーや帯、そして黒い道着のズボン。どんな空手着や柔道着とも違うが·····光輝には分かった。これは道着なんだと。

 空手着や柔道着では無いのは光輝は空手や柔道をする訳ではないから、光輝がやっているのはどちらかと言うと総合格闘技に近いからだろう。何故家族の誰か·····多分祖父辺りだろうがそんな道着を作っていたのかは知らない。蒼色と赤色なのは光輝の好きな色だからだろう。蒼色は愛美とウルトラマンヒカリの影響。赤色はウルトラマンメビウスだ。

 だから光輝はその道着を着るために修行をしたのもある。

 

 

 ・・・別に俺は復讐をしたい訳では無い。お母さんと相棒を見てた時にお母さんに聞いた事がある。「もしお母さんが大事な人が誰かのせいで亡くなった時その人に復讐をしたいと思う?」って聞いて返事は「・・・確かにその人を凄く恨むと思う。でも、そんな奴の為に自分の命をかける必要なんてないと思うよ。だって、その亡くなった大切な人がそんな復讐なんて望んでないと思うもん。仮に復讐なんてやってできたとしても結局それは唯の偽善だよ。」って言ってたからだ。

 俺もあのクズは怨みに怨みまくってる。だがそもそもあのクズが生きてるかすら分からないのだからあいつを目指しても意味はない。

 ・・・だから俺は自身の身と櫂一家、そして未だに気にかけてくれてる光定さんとその奥さんを護る力が欲しくて修行をしている。それにあの野郎が生きてても俺が会うことは無いだろう、と思っている。だから明日を皆で生きれればそれで良いと思ってる。・・・だから友達も作ってない。また俺のせいで誰かが傷つくなんて俺が許せないからだ。だから学校の皆には冷たくあたっている。それに自分で言うのもあれだが俺は学校で常に上位にいるから余計がタチが悪い奴に見えてるはずだ。因みに学校の皆は俺の家族の事件は知らない。ニュースにもならなかったしそれに参観の時も楓さんが来てくれてたからだ。それでも噂はあったらしいが。

 

 光輝のクラスメイトが光輝に出来るだけ関わらないようにしたのは光輝がわざと遠ざけたのもあるがその噂を聞いたクラスメイトの親達が関わってはダメと子供に言い聞かせたのだ。

 光輝は小2から人が変わったようになった。人が話しかけてきてもどうでもいいとバッサリ斬って小2なのに愛の告白してきた女子も冷徹な瞳で見てバッサリ斬る。どう見ても柄が悪くなり·····本質は変わっていないが低学年の子供達に人の本質を考えろなんて土台無理な話だ。柄が悪いと言っても授業はサボってないし静かにしている。ただやはりその内避けられるようになっていった。光輝はそれを狙ってたから別に構わない。これで周りの皆は狙われないとかそういう事しか考えてなかった。光輝の担任の新井は光輝の意志とは反対に仲良くさせようとしていたが本人の光輝がその気がないから無理だった。

 

 愛美とはもう連絡をとっていない。住む場所が櫂さんの家になった事もあるが俺も愛美の電話番号も住所も知らないし愛美も櫂さんの家の電話番号や住所は知らないからだ。・・・愛美への想いは変わってない。

 

 そんな平和っちゃ平和の日々を俺は送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその平和がまたクズ野郎に唐突に脅かされた

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m
光輝の道着の説明と病院起きた時の説明追加。後なんで蒼色か赤色なのかの説明。好きな人のイメージカラーとメビウスという笑。


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世界の絶望 改

加筆修正。・*・:≡( ε:)


2010年 4月17日

 

 

この日光輝はクラス替えが終わって授業が始まった学校が無かったから最早日常風景となってしまった修行を何時もより早くやり何時もよりも早く終わり櫂家の長女、咲良とサッカーで遊んでいた。ボールは本場の奴ではなく勿論ゴムボールである。成長し少し長めになっている髪を靡かせながらボールを蹴って転がす

 

「にいちゃん!」

 

 そう言って咲良がボールを蹴るが確かにこっちに向かって蹴られたのだがどうゆう訳か違う方向に飛んで行った。もう慣れたからそのボールが跳ねない内にトラップする。因みに櫂家の家の庭は結構でかかったりする(さすがお医者さんの家)。

 

「にいちゃんすごーい!」

 

そんな光輝からすれば出来て当たり前なんだが咲良からすれば難度の高い事をし咲良は無邪気に手を叩きながら言った。

 

「ははは、ありがとう。」

 

少し苦笑いしながら光輝は言う。咲良は返されたボールを両手で押さえてまた後ろに下がり言った。

 

「じゃあもう1回!」

 

「ああ、何時でもいいぞ。」

 

光輝がここに来て約2年、最初の1年は咲良の事を考える余裕は·····無かった。楓にめちゃくちゃな修行をめちゃくちゃ怒られた後落ち込んでる光輝にてくてく寄ってきて無邪気に光輝の頭を撫でたりしたのが咲良である。その後は少し戸惑いながらも光輝は咲良と仲良くなって行った。確かに今の時間は光輝にとっても楽しい。楽しいのだが·····嫌な予感がしてきた

 

「光輝君!」

 

 とそんな大声で楓さんが庭に面してる窓から出てきた。めちゃくちゃ焦った顔をしている。嫌な予感が加速する。そう思いながらも咲良を止めて聞く

 

「どうしたんですか?」

 

「て、テレビのニュースを見て!」

 

 有無を言わさなぬ口調で言ってきた。ただ事ではないと思ったから直ぐに答える。

 

「何ですか!?」

 

どんな内容なのか気になる。別に口で言えば良いのではないか?と思ってしまったのだ。

 

「いいから!」

 

「分かりました。」

 

「えー、にいちゃん遊ぼう!」

 

だがそんな事が分からない咲良は光輝の足にしがみつき不満げな顔で光輝を見上げる。そんな咲良を光輝は優しげな顔で言った。

 

「ごめんな、今日はもう終わりだ。」

 

「ぶー」

 

それでも不満げだが楓の方が気になる。

 

「また今度な」

 

 そう言って頭を撫でた。そうされると咲良は顔がへにゃへにゃになって可愛い。1年経った後に可愛くなってきた。お姉ちゃんもこんな気持ちだったのかな?

 

「うー、わかった」

 

「いい子だ。」

 

「えへへ、咲良も行く!」

 

まあ・・・ニュースの内容によるけど見ても分からないだろう。多分。分からない筈だ。うん。

 

「咲良はママと一緒にいましょうね。」

 

そう楓さんは言って咲良の手を握ってソファーに向かった。

 

「はーい。」

 

そう言って咲良は楓の膝枕で寝ながら疲れたのか寝た。光輝はそんな咲良を見た後にテレビを見た。そこにあった内容とは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アメリカの首都ワシントンDCが唐突に襲撃され、そして迎撃する為に出動した軍と一般人合わせて約20万人が殺害された。たったの1人(・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「·····は?」

 

 光輝は唖然とした。ワシントンDCの人口は知らないがそれでも途方もない人数の筈だ。そしてアメリカは軍事力だってある。街中だから思うように戦えなかったのかもしれないがそれでも飛び道具で貫通力がある武器を持っているっていう優位性は揺るがないはずだ。

そんな時その虐殺が行われている映像が出た。どうやら自己顕示の為に何らかの方法で自分の所業を撮った様だ。そしてそこにあった嬉嬉として虐殺していたのは・・・笠木だった。あのナイフを持ち虐殺していた。砲弾か何かが飛んだ時笠木の体が霞み消えた。だが光輝には追えていた。フィードアウトしてしまい全容は見えなかったが。

 

「愛美·····」

 

 そんな事よりも愛美の生死が気になった。愛美の引越し先がアメリカという事しか知らない。それが余計に光輝の不安を加速させる。

 

 

「無事でいて。おねがい・・・だから」

 

 そう思ってる最中テレビがおかしくなった。映っていたニュース番組の映像が徐々に乱れ始めていきそして最終的に切れたかのように真っ暗になった。俺も楓さんも不気味な感じで見る。そして再びついた。あの野郎の顔が思いっきり出ながら。痣はもうない。穴も塞がっている。個人で再生する術でもあるのか。

 

『はい!世界の皆さんこんにちは!天才科学者の笠木璃玖でーす!そして今回のアメリカワシントンDCを襲撃した犯人でーぇす。ついでに言うならあの約50人ほど殺した連続殺人の犯人でもありまーす。』

 

·····光輝の眼はもう既にあの眼へ変化している。コントロール出来ると言ってもやはり限度はあるもんのだ。誰でも憎くて大嫌いな奴がいけしゃあしゃあ出てきたらこうなってしまう。·····今の所光輝にしか発現していないから参照出来るのは光輝しかいないのがあれだが。

櫂は光輝の眼の事を調べたが結局全く分からずじまいだった。

 

『因みに今はテレビをジャックさせてもらってるよ。いやー、簡単だったね。警察共から逃げるのも楽だったね。ははは!さてさて、世間は僕の事を殺人鬼扱いしてるけど失礼だねー。僕の偉大な研究は素晴らしい物なのに。低能な人類共はその偉大さに気づいてないみたいだね。そんな低能な者達の為に僕の偉大な研究を説明しよう!』

 

 好き勝手言いやがって

 

 

『その実験は人のエネルギーを1つにする実験さ。よくアニメで主人公側がよくやるやつだよ。みんなの力を1つに〜とか言うやつだよあれを現実にやるのさ。ああいうのを見る度に反吐が出るんだなぁこれが。そんな事が現実でも出来るなら世界を掌握するなんて簡単だと思わないか?何故くだらない人助けの為にそんな事をするのかが全く分からない。この世は弱肉強食、強い者が全てを手に入れる、それ即ちこの世の真理だ。そしてそんなのは低能な者達にはできない。だから天才である僕がしてあげようとしている。だから僕がこの世界を支配してやる。実際僕はこうやってアメリカの軍事的力を真っ向からねじ伏せた。コレではったりではないとわかって貰えただろう。しかもバカだねぇー、アメリカは更に僕の強化を手伝ってくれたんだから。ハハハ!世界を征服するなんて簡単だね!まあ時間はかかってしまうがね。』

 

ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく

 

 

 

『しかしただ征服するのではつまらない。それに今の僕の力も試したいからね。某格闘漫画に倣ってゲームをしようじゃないか。』

 

 ゲーム・・・だと?ふざけるな・・・!皆は貴様の為に生きてる訳じゃない!

 

『それは僕と1VS1で戦うんだよ、僕の指定した奴と僕がね!』

 

 光輝の中ではもう誰を指定するのか分かった。笠木が本性を現す原因になった人物。勿論逃亡先でも何か恨みを買われたかもしれないが2年の間笠木のニュースは逃亡中としか無かった。だからマスコミが知らないどこかで何かあったのかもしれないが少なくとも光輝の知っている限り笠木の怒りや恨みを買っているのは1人だけだからだ。

 

『指定する奴の名を発表する前にゲームのルールを説明しよう!ルールと言っても単純さ、僕か僕が指定した奴が死ぬまで戦いそして生き残ったものが勝者さ。そして僕が勝ったら世界は僕のものになる。つまり世界を賭けた1戦って訳だ。』

 

 絶対的な自信があるからか愉しそうに嬉嬉として話す。光輝からすれば世界を賭けるなんざどうでもいい。自分の大切な人を守りたいそれだけだからだ。だがそんなもんは笠木は知らない。

というよりもう自分が世界を手に入れる前提で言っている当たり痛い奴である。そこで笠木は思い出したように言った

 

『ああ、因みに別に僕はこの後直ぐに向かうが先に喧嘩売るなら買ってあげるからどんどんかかってきたまえ。まあ散るのがオチだけどね。』

 

 実際生半端な奴が挑めば散るのがオチだろう。人外には人外をぶつけるしかいない。

 

 『では日時、場所を発表する。これも某格闘漫画に倣い10日後、そして戦いの舞台は』

 

 恐らく今テレビを見てるであろう人達は祈ってるであろう。どうか自分達の場所じゃないようにと。そんな事しなくとも笠木は止まることを知らないのだが。

 

 『日本の東京、そして原宿にしようじゃないか!』

 

 

 

 ある者は逃げる時間が出来た、ある者はバカバカしいと切り捨てた、ある者は恐怖した。世界中でいま多様な反応が示されてるんだろうなと思った。・・・何で俺は他人事のように思っているんだろう?

 

 

 

『ああ、安心したまえ、そのゲームが始まるまで僕は誰1人殺さないと約束しよう。もっとも喧嘩を売りに来た人達には分からないけどね。』

 

 

 

 拳を握る。皆の殺された時の死体が呼び起こされる

 

 

 

『では待ちに待った僕に挑んでもらう奴を発表しよう!』

 

 

 

 またこれを見てるであろう世界の人達は祈ってる。どうかこいつを倒せるであろう人だと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『唯一僕の連続殺人を見事警察より先に防いでみせた日本の東京に住んでいる西沢光輝君!君が僕に挑んでもらう!』

 

 




(*´∇`)ノ ではでは~


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ネットの反応 絶望か希望か

加筆修正じゃなくて話追加ですから朝6時にあげるべきだと思ったけど多分気づかないの大半だろうからもう上げときます
初めてのネットスレ・:*+.(( °ω° ))/.:+


笠木璃玖と西沢光輝について語り合うスレ

 

1名無しさん

スレ立て乙

 

2名無しさん

 

3名無しさん

皆これ現実だと思う?

 

4名無しさん

現実逃避したくなるのは分かるが・・・

 

5名無しさん

映像と大統領が事実っていう言っちゃったし・・・

 

6名無しさん

俺ら死ぬんかな?

 

7名無しさん

待て!まだ希望はある(꜆꜄•௰•)꜆꜄꜆

 

8名無しさん

その希望・・・西沢光輝君の情報ч(゜д゜ч)ぷり〜ず

 

9名無しさん

····というよりあの笠木ってやつ普通にムカついたんだが

 

10名無しさん

安心しろ、皆ムカついてる筈だ。

 

11名無しさん

(。'-')(。._.)

 

12名無しさん

当たり前だろ!何だよあいつ!人を散々殺しやがった癖にいけしゃあしゃあと出てきやがって!

 

13名無しさん

荒れてるなぁ・・・いいゾもっとやれ

 

14名無しさん

生きてる価値すらないだろ!

 

15名無しさん

同意だ。だけど今の所あいつを殺す手段が無いのも事実。

 

16名無しさん

何だよあのスピード、全然見えなかったんだが

 

17名無しさん

編集って事は?

 

18名無しさん

無いな。運良く生き残ってた監視カメラにすら霞むほどの動きしか見えなかった。笠木は兎も角アメリカ側がそんな事するメリットはない。

 

19名無しさん

人外何だが

 

20名無しさん

何でアニメの主人公側が使う力を集める王道をあいつがやってんだよ

 

21名無しさん

それな!·····家族に遺言書いとこう

 

22名無しさん

・・・普通の人間が勝てる要素がない。

 

23名無しさん

誰かヤムチャでも誰でもいいからZ戦士連れてきて

 

24名無しさん

連れてこれたらいいな(白目)

 

25名無しさん

スケールがドラゴンボールになってる

 

26名無しさん

·····流石に皆(笑)とかw使う余裕ないか

 

27名無しさん

あるのは笠木だけだろ

 

28名無しさん

低脳で悪かったな

 

29名無しさん

低脳でも低脳なりに生きていけるんだよ!!

 

30名無しさん

それな。

 

31名無しさん

叶うのならあいつの顔面ぶん殴りたい

 

32名無しさん

俺も

 

33名無しさん

Me too

 

34名無しさん

多分皆思ってる

 

35名無しさん

なら喧嘩しに行けば?

 

36名無しさん

死ぬのヤダ(手のひら返し)

 

37名無しさん

清々しいな。·····応援するよ

 

38名無しさん

(°。◦≡Д≡)。°◦ヤメテエエエエエエエエッッッ!!

 

39名無しさん

西沢光輝君の情報が西沢くんと同じ小学校に通っている生徒の保護者が勝手に出した

 

40名無しさん

ナイスなのと人の個人情報を晒すなという相反する感情がある

 

41名無しさん

この際しょうがない。内容は?

 

42名無しさん

同じクラスのお子さんから聞いた情報だと冷酷無慈悲な今年から小学3年生(・・・・・)

 

43名無しさん

·····は?

 

44名無しさん

嘘だろ?

 

45名無しさん

てっきりもう既に大人か大学生かと思ってたんだけど

 

46名無しさん

もう終わったな。遺言書いてくる

 

47名無しさん

希望捨てるの早すぎーっ!

 

48名無しさん

小3にどんな希望持てって言うんだよ。笠木自分が絶対に勝てる相手を指名しやがって。

 

49名無しさん

無名だったから元々不安だったんだけどな。世界終わったな。

 

49名無しさん

・・・いるか分からないけど続きч(・´д`・ч)

 

50名無しさん

何か小一まで普通だったんだと。

 

51名無しさん

でも何か小2から人が変わったように冷酷になったんだって。

 

52名無しさん

ちょっと待て!笠木が逃亡始めた時期と光輝君が冷酷になった時期って

 

53名無しさん

ああ。重なる

 

54名無しさん

・・・つまり笠木と何か関係が?

 

55名無しさん

今から何と総理自ら光輝君と笠木の関係性を発表するんだと

 

56名無しさん

まじか、行ってこよーぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

90名無しさん

政府が光輝君と笠木の関係を発表したな。

91名無しさん

光輝君・・・笠木の犯行を止めたのか・・・

 

92名無しさん

当時小一、女の子を守る為に時間稼ぎしたとか・・・

 

93名無しさん

かっこいい

 

94名無しさん

そしてその時捕まえられなかった警察·····

 

95名無しさん

日本の無能具合が露呈したな。

 

96名無しさん

今回もしょうがないって感じで発表したしな。

 

97名無しさん

まぁそれはスレ違いだからここではもう止めよう

 

98名無しさん

そうだな。スマン

 

99名無しさん

(ó﹏ò。)スイマセンッ

 

100名無しさん

関係なけど100は貰った!

 

101名無しさん

確かに関係ないけどおめでとう(^ω^)

 

102名無しさん

光輝君の集めれるだけ集めた遍歴

現在小学三年生で8歳

犯行を止めた時は小一で6歳。女の子が襲われていた時に光輝君が来て交番の警官呼びに行ってもらっている間時間稼ぎをした。結果的に逃げられたけど捕まえるチャンスを作った功績は大きい。

西沢家で生まれて育ってきた。お祖父さんが武術と剣術の達人らしく光輝君は教えて貰っていたのだとか。

だけど何故か小2から冷徹になった。人が話しかけてもバッサリどうでもいいと一蹴しこれは甚だしく嫉妬の感情が出てしまうが愛の告白をしてきた子もバッサリと一蹴したのとか。

成績は優秀。授業と静かに聞いているがその空気に孤独になって行った。

 

103名無しさん

で未確認情報何だけど・・・西沢家は光輝君以外全滅したかもしれない

 

104名無しさん

は・・・!?

 

105名無しさん

マジで?

 

106名無しさん

マジマジ。光輝君が小2になった後から光輝君の御家族を見たものはいない。それ所か光輝君が住んでた家に夜中にパトカーがやたらと止まってんだって。

 

107名無しさん

光輝君の家族構成ってどうなん?

 

108名無しさん

えっと・・・光輝君、お姉さん、お母さんにお父さんに祖父母で6人家族だな。

 

109名無しさん

まじか・・・全滅って·····

 

110名無しさん

・・・というか光輝君はどこかの施設に引き取られたの?

 

111名無しさん

いや、櫂さんっていうお宅に引き取られたんだって。お医者様のお家

 

112名無しさん

全く関係ないけど小2の癖にモテやがって!・・・俺なんて彼女いない歴=年齢だぞ

 

113名無しさん

何か悲哀を感じるが光輝君振ったからなぁ・・・俺も彼女いない歴年齢だから羨ましいのだが。

 

114名無しさん

(ノシ´・ω・)ノシ バンバン

悲しくなるのは分かるがそんなのよりも俺らの命がかかってるんだが

 

115名無しさん

というより勝てるか云々置いといて8歳の子供に頼らないといけないとか・・・

 

116名無しさん

情けない(ブーメラン)

 

117名無しさん

もう総理と光輝君の間で会談あったらしいな。世界の首相を交えて。

 

118名無しさん

8歳に背をわせる戦いじゃねえ・・・

 

119名無しさん

世界の軍隊で連合軍を結成すれば勝てるんじゃね?

 

120名無しさん

それ、もう警察の人と光輝君はそれについてもう2年前に話し合ったんだって。

 

121名無しさん

マ?

 

122名無しさん

(*´・д・)*´。_。)ゥミュ。光輝君が仮説として力を1つにする云々を警察の人には話していたらしい。

 

123名無しさん

曰くそんなのしたら笠木の思う壷だと。確かに1発でも当たれば決定打かもしれないけど笠木が早すぎて当たらないなら意味が無い。それ所か連合軍の生命エネルギーを取られて却ってパワーアップしてしまうと。

124名無しさん

今でも頭おかしいのにあれよりも上とか・・・

 

125名無しさん

光輝君勝ち目ないやん

 

126名無しさん

というか2年前の時点で光輝君分かってたとか・・・当時小一で。・・・低脳ではなくない?

 

127名無しさん

そうだな。

 

128名無しさん

因みに光輝君ウルトラマンヒカリとウルトラマンメビウスが好きなんだって(小一当時)今は知らん

 

129名無しさん

メビウスは傑作

 

130名無しさん

当たり前だろ\( •̀ω•́ )/

 

131名無しさん

ヒカリは名前繋がりなんだろうな

 

132名無しさん

たし蟹

 

133名無しさん

·····というより光輝君は笠木と戦う事了承したの?

 

134名無しさん

確かに。俺ら戦う前提で話していたけど光輝君が嫌だっていう場合もあるよな。·····光輝君が嫌がっても俺ら責める権利ないけど

 

135名無しさん

は!?何でだよ!戦わないんならクズだろ!?その餓鬼が指名されたんだから戦えってんだ!

 

136名無しさん

135番さんマジで言ってます?

 

137名無しさん

たったの8歳にたった1人の最終決戦しろと?

 

138名無しさん

大人の俺らでさえ死にたくないから戦いたくないのに世界の命運をたったの8歳の少年に背をわすなんておかしいんだが

 

139名無しさん

そもそも俺ら本物の戦いのたの字も知らないんだが。光輝君は小一で死闘を繰り広げたから戦いに関しては光輝君の方が先輩だろ

 

140名無しさん

光輝君は·····戦う事を選んだんだって。

 

141名無しさん

尊い

 

142名無しさん

家族を追わなくたって・・・

 

143名無しさん

皆光輝君が死ぬ前提で話すなや

 

144名無しさん

現実見ろよ。光輝君が勝てる要素あるのか?

相手

俺らの目には追えないスピード

戦車諸共破壊するパワー

腐っても天才の頭脳

 

三種の神器が揃ってる

対して

光輝君

早いっちゃ早いが俺らに追えるスピード

小3のパワー

小3レベルの頭脳

 

こっちは揃ってない。もう世界終わりなんだよ

 

145名無しさん

これも未確認情報なんだけどさ・・・半年位前にショピングモールで拳銃乱射事件あったよな?あの重傷者が結構出たやつ

 

146名無しさん

(´-ω-`)うん。

 

147名無しさん

確か少年が拳銃乱射してる人を気絶させて·····

 

148名無しさん

ん·····?

 

149名無しさん

少年?

 

150名無しさん

そのショピングモールってもしかして光輝君の家の・・・

 

151名無しさん

調べてみたら割と近い。車で30分って所。都会寄りではないからモールはここが1番近い。

 

152名無しさん

・・・もしかしなくても?

 

153名無しさん

どうせ後ろから不意打ちしただけだろ

 

154名無しさん

いや、当時のインタビューで少年が凄いスピードで乱射してる奴に接近、勿論銃口は向けられていたけどその全て(・・)を躱して接近し気絶させ颯爽と消えた

 

149名無しさん

·····もしかして行けるんじゃね?

 

150名無しさん

最後の望みは彼に託されたという訳だ

 

 

 




お疲れ様でしたm(*_ _)m


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決意 改

加筆修正(o^o^)o
大幅追加。


 笠木のゲーム宣告から3日経った。古びている一軒家の前にまで来て光輝は深呼吸してスライド式のドアを開けた。そうすれば目の前には何やら作業場のような場所になっていてその真ん中には光輝の祖父の武蔵と同じぐらいのお爺さんがいた。光輝は小さいながらもしっかりとした意志を持つ声でその背中に声をかけた 

 

「健作さん、来ました。」

 

「ああ、よく来たな」

 

 健作と呼ばれたお爺さんは浮かない顔つきで振り返り光輝を見た。健作は武蔵と同い歳の老人であり親友だ。武蔵の真剣を作った人物でもある。光輝も物心ついた時から祖父についてきてよくお話をしてくれたから大好きなお爺さんである。光輝からすればもう1人の祖父と言っても過言ではない。そんな健作に光輝は1年前に祖父の遺品の真剣を持って来てある事頼んだのだ。

 

「出来てますか?」

 

「ああ、出来ておる。」

 

 そう言って1本の西洋風のロングソードを渡してきた。光輝は感嘆しながらそれを受け取った。取っ手は手に馴染みやすく刃は光沢がある。思わず少し目を閉じた程だ。少し重いが普段から重りをつけている光輝からすればそんなに気にならない。少しだけ離れて少し振り回してみればとても良く光輝は満足だった。·····満足する内容が小3でする事では無いのだが。光輝は健作に振り向きながら言った。

 

「ありがとうございます。お代を渡します。」

 

 光輝は楓から2年前からお小遣いを貰っている。お年玉も貰っている。しかし全くと言って良い程使わない。それでも少し足りるか危ういが足りなかったら光定が経費という事で出してくれるとなっているが光輝は自分のお金で足りるなら越したことはない。

 

「いらん」

 

 だからそんなバッサリと要らんと言われ疑問符を出しまくった。1年時間があったとはいえ労力は光輝の想像もつかない程だ。だから光輝からすればお金は払うのは道理。

 

「・・・元々それは武蔵の物だ。そのお代は元々貰っておる。」

 

 そう俺はおじいちゃんの使ってた真剣を1年前この人、健作さんに預け西洋風の剣に作り直して貰うように頼んだ。あの真剣はどちらかというと日本刀に近かったからだ。確かに日本刀は一撃必殺の威力は使い始めは最強の切れ味があるだろう。しかし俺は一撃必殺よりも安定さを求める。それと竹刀の時俺は大体叩き切るスタンスが多いからって言うのもある。

 別に俺は笠木と一騎打ちする事を予言していた訳では無い。おじいちゃんの真剣はあの戦いのせいなのか少しすり斬られていて剣を名乗るには少し心もとない状態だったから。

 

 光輝は理由を聞いたが、それでも元があるってだけで作り直した時の材料費はかかったはずだからやっぱり払うと言う。

 

「でも、作り直す為の材料費とかが」

 

「いらん。儂は言った事は曲げん。どうしてもと言うなら。」

 

 そう言って健作は光輝に向いた。その目には涙が溜まっていた。光輝が産まれる前武蔵が男の子と分かった時から武術を教えたいと・・・麗華の時は女の子だし勉強が好きだったから無理強いは出来ずに伝える事は出来なかった。だけど光輝が産まれ、もし武術や剣術をする事があれば武蔵は自分が死ぬ前に自分の真剣を光輝に継承しようと思ってると健作に話していた。健作は自分が作ったものが親友に使われなくなるのは少し悲しかったが親友がそうしたいならそうすれば良いと思っていた。

 そうして光輝が産まれ祖父とメビウスやヒカリの影響を受け武術や剣術をするようになってから武蔵はよく光輝をここに連れてきていた。健作は所帯を持っていない。麗華も偶に連れてこられた事はあるが女の子だからかあまり興味無さそうにしていたが光輝は初めて来た時からキャッキャッ言って嬉しそうに見ていた。そこから健作も光輝への愛情が湧いた。

 

「絶対に、絶対に生きて帰って来るんじゃ!帰って来た後ならお代は頂こう」

 

 これは楔だ。親友は2年前に死んだ。その知らせを聞いた時健作は目の前が真っ暗になった。親友家族の葬式の時にいた光輝に声をかけようと光輝は抜け殻のように反応せずそれが健作の胸を苦しくした。しかし櫂家に引き取られ1ヶ月程経った時光輝はやってきた。当時の事を謝りながら祖父の形見の真剣を健作に渡そうとした。真剣を作った健作が持っておくべきだと思ったからだ。だが健作は断った。法律的にももう光輝のものだし健作自身も受け取ることを良しとしなかった。早すぎるが武蔵が言った通り光輝に継承し持っていて欲しかったのだ。それがこんな状況で叶うのは皮肉だが背が腹には変えられない。

 そして光輝は・・・大事な人の為なら自分を犠牲に出来る人間だ。それが健作には不安だった。だからこそこの楔がいるのだ。

 光輝はその健作の視線を受け真っ直ぐ見つめ返し頷いた。

 

「・・・分かりました。絶対に払わせていただきます。」

 

 その返事に健作は満足そうに頷き最後に戦いの地へ向かう光輝に向かって言った。

 

「お主に生きていて欲しいと思ってる人達がいる。それを忘れるんじゃないぞ。」

 

「・・・はいっ!」

 

 そう気合いの籠った返事をした。その後光輝は剣を入れるための蒼色の鞘と風呂敷を光輝は健作の作業場兼家を出た。帰ってる最中好奇か蔑む目で見られているが光輝は無視しながら健作の言葉を思い出しながらあの笠木のゲーム宣言の後の事を思い出していた。

 

 

 ★★★★★

 

 衝撃の世界への宣戦布告の後直ぐにあいつのあのうざったい顔が見えなくなった。世界は唖然としただろうな。だって何かの世界チャンピオン辺りに言うかなと思ったら名も知らない奴、それも8歳の奴だし。まあ俺の事はもうあのクズ野郎のせいでバレるのは時間の問題だろう。1番唖然しててもおかしくなかった俺は案外頭に血は昇ってるが冷静である。指定するって言われた瞬間にもう何となく予想してたのもある。そう思っていたら櫂家の固定電話が鳴り響いた。その電話をとる楓さん。そして2言喋るとこっち向いて手招きした。そして電話に出て聞こえてきたのは光定さんの声だった。

 

『・・・光輝君、テレビは見たかい?』

 

 神妙そうな声を出していた。そうだろうなと思いながら返事をした。

 

「はい、見ました。」

 

『行くな』

 

 単純明快、それだけ言われた。心配してくれたんだろうな。2年前も俺が精神的に死んでる時に毎日お見舞いをして来てくれた人だからな。俺も実際3人目のお父さんだと思ってる。因みに2番目は櫂さんだ。だが、それでもとぼけてみる。

 

「何でですか?」

 

『わざわざ笠木の言うことを聞く必要は無い。場所がわかってるなら一斉に叩けば何とかなるはずだ。』

 

 そう2年前にも似たような会話をしたなぁと思いながら俺は返す

 

「俺は何とかならないと思う。何故ならもうあいつは俺があの時戦ったあいつとは別人と言ってもいいくらい強くなってる。そうじゃなければ20万人を殺害なんてできない。例えそれが奪ったエネルギーありきでも。それに俺は2年前にも言いました。あいつには多対1はあいつの強化に繋がりこっちは弱体化する。だったらここは癪だがあいつの言い分に乗る。」

 

 元々俺はあいつが俺を指名しようがしまいが戦うと決めていた。結局戦う事になるのなら誰の影響もない1体1で戦った方が良い。ヒーローなるとかなんざどうでもいい。元々俺は英雄にはなれやしない。それでも光定さんは・・・

 

『駄目だ!まだ君は8歳の子供なんだ!君を戦わせる訳には行かない!』

 

 年齢的な問題もあるがそれだけが理由ではない。光輝の家族の事にも気が付かなかった自分の不甲斐なさもある。だから光輝だけは戦わせたくないのだ。それを分かってる上で光輝は言う

 

「じゃあ聞きます。今この世界であいつにサシの勝負で勝てる人は俺の他にいるんですか?まあもっとも俺でも勝てるかは正直怪しいですけどね。」

 

『それは・・・』

 

 ニュース番組ではあいつが目立ちたがり屋なのか自分の力を誇示するためなのかあいつが自分で撮ってた襲撃の映像を世界中のテレビ局に送ったそうだ。この撮影に使われてたのが後のドローンである。無駄に時代の先を行ってるな。それを違うことに使えば世間に評価されまくってたんだろうけどな。

 そしてその映像は俺も見たが確かに以前よりは強くなってる。もっとも戦い方自体はどっかのヤンキーの喧嘩スタイルだがそれをパワーとスピードで補ってる。

 だが映像を見る限り戦えないことは無い。今の30kgの重りをつけてる俺のスピードぐらいしか無さそうだし。因みに重りは四六時中つけている。とるのはお風呂の時だけだ。だからそのスピードやらを見た事ある警部さんが俺の質問に簡単にYESと言えないのだ。勝てるかは怪しいと言ったのはもしあいつが全部のエネルギーをまだ集めてない場合の事だ。流石にそこまでは分からない。

 

「あいつは俺がご所望なんです。だから俺が行きます。」

 

 もう指定された時から覚悟は決めていた。どっちみち戦わなきゃあいつは元々滅ぼすつもりなんだからどちらにせよ戦うことになる。それが遅いか、早いかの違いでしかない。

 

『しかし・・・。え、ちょっとすまない。』

 

 そう言って誰かと喋っている。そしてまた話しかけてきた。

 

『・・・明日の日曜日空いてるかい?』

 

「まあ、やっぱり修行ですって言いたい所ですけどそれよりも優先するべき事ですか?」

 

『ああ。』

 

「・・・分かりました。何処に行けばいいですか?」

 

『警視庁の前に来てくれ。迎えに行かせる。明日また話そう。それから櫂さん達も連れてきなさい』

 

 そう言って電話は切れた。

 

「明日警視庁に来てくれって警部さんが」

 

 それを聞いた楓さんが聞いてきた。

 

「あなたは行くつもりなの?」

 

 楓は警視庁に行く事ではなく笠木の所にって意味で聞いた。勿論光輝もそれは分かってる。分かってるが誤魔化す

 

「そりゃぁ、約束しちゃったし。」

 

「そうじゃない!」

 

 とぼけてみたが通じなかった。楓さん普段は全然怒らないけど怒ったら凄い怖い。夜中の修行をバレた時の怒り様は半端なかった。それだけ心配させたと知り以後は自粛したが。そう思っていたら楓さんは目に涙を溜めながら言った。

 

「なんで、なんで光輝君ばかりそんな目にあわなきゃいけないのよ!光輝君が何したのさ!」

 

 だがその声の大きさが問題だった。怒鳴り声だったから光輝は指を口に当てながら言った。

 

「しっ!咲良が起きますよ?」

 

 咲良は何が起きたのか知らずにすやすや寝てる。可愛い。楓さんはしまったというふうに咲良を見た後ほっと息を着いた。そうして困った顔をしながら聞いてきた

 

「あなたはどうしても行くの?」

 

「・・・明日櫂一家も来てくれって言われたからその時でいいですか?」

 

「・・・わかったわ」

 

「ありがとうございます。」

 

 その会話の終了と同時に咲良が起きた。伸びてる。

 

「う〜ん。おはよう」

 

「ん、おはよう。」

 

「おはよう、咲良。」

 

 そう言って寝てたソファから降りるとゴムボールを取りキャッキャッと俺の所に来て笑顔で言った。

 

「にいちゃんちゃっかーしよう!」

 

「サッカーな。まあ、少しだけだぞ。」

 

 もしかしたら最後になるかもしれないけどなって心の中で続ける。

 

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 

 警視庁、大会議室。そこに俺と櫂さんと楓さんとで来た。咲良はおばあちゃんに預けられた。2人は多分保護者・・・のはず。何故はずなのかと言うと2人は俺を止める役割かもしれないからだ。

 ドアに櫂さんがノックする。そうすれば既にスタンバっていたのか直ぐに返事が来た

 

「どうぞ」

 

 そしていたのは警部さん・・・だけじゃない。テレビで見た事あるような人達ばかりだ。それも今の日本のトップ達だ。そして後ろのバカでかいモニターに映っているのは多分各国の大統領なりトップに近い人達だろう。よくまあこんな短時間で集まってくれたなと思う。それだけ重要なんだろうな。まあ世界征服宣言されたらこうなるか。因みにアメリカの大統領もいた。逃げきれたようで何よりだ。あとから気づいたがあのクズ野郎が世界征服宣言した場所はどうやらホワイトハウスだったらしい。大国に喧嘩売るなーと思った。つーか俺英語わかんないんだけど。そう思ってたら現日本の内閣総理大臣が話しかけてきた。

 

「よく来てくたね、どうぞ座ってくれ。」

 

 何かイメージと違って柔らかい声で少し安心したと思いながら光輝は何故か真ん中の椅子に、櫂と楓は光輝の斜め下の左右にそれぞれ立った。櫂達も緊張しまくっている。

 

「はい、ありがとうございます。」

 

 礼して座る。櫂さん達も座った所で話が始まった。

 

「単刀直入に聞こう。君はどうするつもりなんだ?」

 

 そうトップ故の厳しい顔になりながら聞いた。8歳の少年に聞くのは酷な質問だ。総理自身も本当はこんな事を聞きたくない。自分にだって家族がいる。息子だって。自分の息子が8歳の時に同じ事を聞かれたら息子が答える前に全力拒否するだろう。8歳なら衛兵隊にすら行かない歳だ。

 

「それは戦うか戦わないかって事ですか?」

 

「ああ。」

 

 光輝は改めて聞いた。その言葉に総理は頷いた。そんな総理に光輝はある種の好戦的な笑みを浮かべながら返した

 

「だったら愚問ですね。あいつがわざわざ指定してくれたんだ。あの野郎のあの自信満々な笑みをぶっ潰すチャンスなのにわざわざ退くことはない。それにあいつは俺が行こうが行かまいが世界を支配するつもりなんならどっち道戦うことになる。ついでに言うならそうなった時は周りに人がいる状態だと思うし人質なんて取られたら俺も戦いにくい。だったらあいつのご所望通りあの場の1VS1でやります。」

 

 そんな8歳とは思えない程の意志と力強さを感じさせる言葉で返した。その迫力に画面越しの各国のリーダー達も思わず少し息を飲んだ。

 だが総理は少年が言っていい言葉では無いと思った。だが·····アメリカの軍事力が真っ向から潰されたのも事実。オマケに生命エネルギーまで。・・・連合軍を結成した所で結果は同じだろうと聞かされた。

 

「・・・君には勝算はあるのか?」

 

 そんな光輝を見ながら聞いた。何故か自信満々にも見えたからだ。だが光輝は少し考えたが分からんとなり言った。

 

「正直に言うならわかんないってのが現状ですね。アメリカの襲撃の映像を見る限り別について行けないことはない。重りを外したら普通に超えてはいる。だけどあれがあいつの全力じゃなかった場合は分からないってのが本音。」

 

 最早最初の言葉だけでも色々おかしい。普通の人間なら絶対に無理だと言う所だろうに分からないとか。そして自分が見えなかったスピードを光輝は追えたという。それだけでも目の前の少年が人外に入っているのは一目瞭然だ。後ろのトップ達も翻訳されたのを聞いたのか少しどよめいている。

 

「そうか。」

 

 そう言って今度は櫂さん達に目を向けた。

 

「あなた方はどう思う?」

 

 8歳なのだから保護者の意見を言うのは道理だ。楓は涙を流しながら言った。

 

「私は・・・反対です。まだ、まだ8歳なんですよ?普通なら大人に守られて当たり前の年齢なんです!確かに光輝君はもう人の域を超えてるんじゃないかってぐらい強いです。でも、でもだからってそんな命をかける所になんて行かせたくないです!血は繋がっていなくても名前を変えていなくてももう光輝君は家族なんです!」

 

 そうはっきり言われ光輝の胸に罪悪感が貫く。楓が言ってる事は至極当然だ。寧ろ光輝が言ってる事の方がおかしいのだ。アニメの主人公ならいざ知らず、リアルにこんな状況でそんな主人公の事を言える人間なんて何人いるのだろう?

 だが、櫂だけは違った

 

「僕も本音を言うなら反対です。ですが僕は最終的には光輝君の意見を尊重します。」

 

「あなた!」

 

 そう言って楓は夫を睨みつける。だが櫂は2年間光輝を見続けたからこそ思った事を言う。

 

「僕らがここで止めても光輝君は行くつもりだと思う。彼がそう言う子なのは君も知っているはずだ。誰かの生死がかかった時彼はいつも飛び込んでた。自分の命を2の次にしてね。だからここで彼を止めても無駄だと思う。この2年間を見てたら余計にそう思ったよ。」

 

 それを聞いて思い当たる節があるのか顔を伏せた。ショッピングモールの時も重傷者が出ていたのもあるが光輝の近くに楓や咲良もいたのだ。暴れているその犯人から離れられるか楓達に襲いかかるのが先なのか分からなかった。だから逃げるんじゃなくて迎撃を選んだ。その事を思い出したのだろう。

 

「ただ、君が行くと言ってはいそうですかとは言わない。1つだけは約束して欲しい。絶対(・・)に生きて帰る。これが約束できるなら僕は良い。」

 

「俊樹・・・、わかってるの?最悪光輝君は・・・」

 

 光輝がすることは或る意味で特攻兵だ。生きていられるかすら分からない。その点でいえば楓達も同じだが光輝の抱く感情は櫂や楓達には想像もつかない。

 

「俺は死なない。だから・・・その約束は絶対に守ります。俺は恩を返すまでは死にません。絶対に」

 

 そう斜め前に座っている光輝が言った。それは楓達への意思表明だ。絶対に生きるという意思表明、これから自分に何が降り掛かっても生きて帰るという楔で約束だ。

 

「・・・絶対に?」

 

「はい。」

 

 そう返され楓は目を瞑りため息をついた後しょうがないというふうに言った。

 

「・・・分かったわ。そんなに言うなら思いっきりやりなさい。」

 

「うん。」

 

 光輝は力強く頷いた。

 

「話は終わりましたか?」

 

 総理が見図らないながら聞いてきた。一切口を挟まず複雑な気持ちで今のやり取りを見ていた。

 

「はい。」

 

「君の力はそこの光定警部にも聞いている。警察官の中の訓練に混ざり50VS1の中で君が勝利を収めたことも。まあ聞いた時は正直信じれなかったが映像まで見せられたら文句は言えまい。世界を・・・よろしく頼む。」

 

 あの時の映像取られていたのか。知らなかった。不覚。警察の人50人抜きしたぐらいで世界を守れる力があるとは思えないが俺がやる事は変わらない。だけど・・・それでも言うべき事がある

 

「・・・俺は自分の守りたい人達を優先する。世界どうこうってのはその延長線上の話です。極論言うなら俺は守りたいものを守れたらそれで良いって考え方です。それでもいいですか?」

 

 そう言って翻訳されたのを聞いた後ろのトップ達は思いっきりざわついたが知らね。ザワザワしていたが総理が手をあげそれを収めた。そして暗い顔をしながら言った。

 

「わかった。もうアメリカの軍が敗北した時点で我々には笠木のゲームに乗るしかなかったんだ。それに自分の大切な者を守るという事も至極当然だ。」

 

「そうですか。」

 

 これで落着かな?と思ったら思い出したふうに言った。

 

「君は何か武器を使うのかね?光定警部の話によると君は1度笠木の犯行を止めた時は竹刀を使ったそうだが。もし何か使うと言うなら用意するよ。」

 

 俺がやった事もう聞いたのか。まぁそりゃそうか。総理からすれば犯行止めたってなんの事だってなるだろうし。

 

「いえ、結構です。おじいちゃんの形見の剣を預けてる人がいて昨日の内に連絡しといたので取りに行きますから大丈夫です。」

 

「そうか、時間を取らせて悪かったね。」

 

「いえ、大丈夫です。」

 

「今日はもう帰っても大丈夫だよ。」

 

「分かりました。失礼します。」

 

 そう言ってまたドアをくぐり外に出た。思いっきり息を吐いた。あの空間肩苦しい。そんな事を思っていたら櫂さん達も出てきた。そして3人とも無言で帰路につくのだった。

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 決戦当日、俺は開始時間の1時間前に家の玄関を開けた。晴れだ。気分的に良い。今からあの憎たらしい顔を見なきゃいけないと思うと気が少し重いがさっさっとぶっ倒す。あいつの力を全部使わせてエネルギーが無くなれば普通の人間でも捕らえて監獄にぶち込めるはずだ。·····こんな考えは甘いかな。そんな俺の姿は・・・あの赤と蒼の道着に背中に剣を背をっている姿になっている。

 この数日は対クズ野郎で修行したが・・・やってみない事には分からないな。

 

「光輝君・・・」

 

 そんな言葉を聞き光輝は振り返った。そこには櫂や楓がいた。咲良はまだ寝ている。昨日は何故か家族で同じベットに寝た。それでも不安は消えないのか光輝を心配そうに見る。そしてまた抱きついた。それに苦笑いしながら光輝は抱き返し・・・時間が時間だから離れた。もう家の前には光定の車がある。せめて送迎させてくれと言ってきたのだ。そして光輝はその小さな背中を楓達に向け言った。

 

「じゃっ、行ってきます!」

 

 そう言って車に乗り込んだ。光定も櫂達に礼をした後入って車は渋谷に向かった。既に渋谷の避難は済んでいる。この10日間笠木に喧嘩を売りに行った奴は1人いた。だが·····呆気なく死んだ。その1人はそんなのある訳ないじゃん!と現実を見ずに行った奴である。

 楓は光輝が乗り込み行った後泣き崩れた。そんな様子を後部窓から光輝は見た後前を向いてキッと目をフロントガラスでは無く笠木の幻影を映した。

 この10日間、光輝は学校に行かず修行していた。そんな中光輝の担任の新井が来たが光輝の意志は変わらないと知ると・・・死ぬなと言った。これでまた楔が増えた。だから・・・だからこそ

 

(俺は・・・死なない)

 

 そう心で改めて決意し決戦の地へ向かった。

 

 




お疲れ様です(*`・ω・*)ゞ
楔の数
櫂、楓、光定、健作、新井·····そして願っているのは愛美。
結構追加したなぁ。(*´∇`)ノシ ではでは~


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決戦 改

加筆(˙꒳˙ )͟͟͞͞ =
愛美視点と三者視点入り交じってますが光輝の時と同じですのでご了承ください。


 あの笠木の世界征服宣言とゲーム宣言から10日後、アメリカのカリフォルニア州のマンションの一室で一家揃ってテレビに張り付いている家族・・・もっと言えば光輝と同い歳くらいの少女がいた。その少女が見ているテレビは先程まではニュース映像だったのかまたもや笠木にジャックされ笠木と笠木の周辺が映った。ビル等が立ち並んでいるが人1人いない。そんな中唯一テレビに映っている笠木が愉しそうに言った。

 

『さあ、光輝君は来るかな〜。今の僕の力にどこまで耐えられるかな。いやそもそも来ないかもしれないね〜。』

 

「光輝・・・」

 

 テレビに張り付いているのは光輝の元同級生で笠木との因縁を持つきっかけとなった少女・・・古原愛美だった。愛美はアメリカのカリフォルニア州に引っ越していたから笠木の襲撃は回避した。愛美は引っ越した後光輝の家に何度か電話をした。しかしそのどれもが今は使われていないというアナウンスがされ愛美は困惑した。手紙を送りたかったが電話出来るだろうと考えていたのと光輝が起きず光輝の家族ともかち合わず住所が聞けなかったのだ。だからこの2年間愛美は光輝の事を知る機会が無かった。光輝の事を知ったのは笠木の宣言したゲームの挑戦者の時だ。愛美は勿論笠木がワシントンで暴れている虐殺していた映像を見た。何度も吐きそうになった。だから·····世界なんてどうでもいい。光輝が来ない事だけを祈っていた。・・・まあ光輝がいなくても原宿を包囲するように今の日本の最高戦力はいる。今憲法第9条何て言っている場合ではない。愛美にはあの時の光輝が笠木に勝てるビジョンが浮かばなかった。勿論2年経ってるのだから強くはなっているかもしれない。だけど·····笠木に対抗するにはドラゴンボールばりの修行するしかない。だが・・・そんな修行はしないのが普通だ。だから愛美は光輝が来ない事を祈ったのだ。しかしそれは裏切られた

 

『おや?どうやら来たようだね。』

 

 そんな笠木の小馬鹿にしたような声を聞きテレビに向いた。端っこから私と同じ位の小さな影が出てきた後普通に見たかった顔・・・こんな状況で無ければ喜んではしゃぎたい気持ちになれる顔が出てきた。

 

「な、んで?」

 

 その言葉と同時にテレビに映っている光輝の姿を見た。蒼い羽織とその下に真っ赤な服を着た光輝。帯は青色、羽織に隠れて微妙に見えずらいけどズボンは黒色だ。そして背中に1本の西洋風な剣がある。それらの姿の出自を知りたい気もするがそんな気分にはなれない。そして分かりにくいが50メートル程離れ光輝は歩みを止めた。

 

『へぇー、よく来たね。2年ぶりかな?ようこそ、負ける未来しか見えない戦いに。』

 

 そんな小馬鹿にしたような声色で笠木は言う。愛美の中でもう見たくないという感情と見届けないとという気持ちがせめぎ合っている。だがそんな愛美の心情は知らず映像は流れる・・・リアルタイムだから当たり前なのだが。画面の中の光輝は少年らしい声ではなくどこか絞り出すような声で答える。

 

『戦いは最後までやってみなくちゃ分からない。』

 

 何事もやってみなければ分からない。それは愛美にも分かっている。だけど・・・不安が消える事は無かった。

 

『はは、そんなのは分かりきってるよ。僕が勝つってね。』

 

 なんか・・・、私が知ってる光輝と雰囲気が違う。私の知ってる光輝はもう少し穏やかな感じがしてたのに今の光輝は怒りの感じが滲み出てる。でも、なんで?私の事だけならあんな感じになる事はないと思う。確かに光輝なら怒ってくれる。だけど2年前のあの日ぐらいまでしか怒らないはずだ。やっぱり人の命を弄んだから?でもそれだけじゃ。

 

 愛美は光輝の雰囲気の変化に戸惑う。勿論画面越しだから少ししか分からないがそれでも十分に分かる変化だ。愛美が光輝の変化が何故なのか分からないのは当たり前だ。愛美はあの2年前のあの後の事は全く知らない。自分がまた日本に戻った時光輝に告白する事しか考えていなかった。そして今その2年前のあの後の事が断片的に分かる会話を始めた

 

『そういえば絶望は堪能してくれたかい?』

 

 絶望とはなんの事だ?と愛美は思った。全く心当たりはない。

 

『ああ、癪だが堪能させてもらった。そしてもう2度はない。』

 

『安心してくれたまえ。2度目は確かにない。何故なら君はこの戦いが終わったらご家族の所に行くんだから!』

 

「え・・・」

 

 愛美の中で困惑が広がっていく。何故そんな表現になるのか全く分からない。光輝の家族は生きているのでは無いのか?そんな理解不能になっていく感情が愛美を支配する。そして直ぐに言葉の意味を笠木が高々に話した

 

『そう!君も君の家族の待つあの世に送ってあげるよ!』

 

 それを聞いた瞬間愛美の頭の中は真っ白になった。何て言ったのか理解出来なかった。そして画面の中の光輝も黙っている。そして愛美は硬直から2、3秒経ち硬直が終わり何とか声を絞り出した

 

「え、う・・・そ。光輝の家族って・・・」

 

 愛美の父と母も驚愕している。だが2人以上に西沢家に行っていた愛美には光輝の家族の事が思い浮かんでいた。何か何時でもウエルカムでお菓子作りを教えてくれた光輝の母。昔の日本の話をよくしてくれた祖母。自分が何度家に行っても暖かくいらっしゃいと言ってくれた光輝の父。家にいる時や修行の時の光輝の様子を教えてくれた光輝の祖父。そして・・・個人的に1番懐いて遠くの公園や映画やプールに光輝と一緒に連れていってくれた姉。今笠木が言ったのはその全員を·····殺したと言ったも同然。愛美はそれを理解した時・・・ツーと涙が出てきた。そして光輝も少し沈黙し顔を上げ言った。

 

『生憎だが俺は死なない。1人になるはずだった俺を育ててくれ、そして家族だって言ってくれた人達がいた。』

 

 愛美はそれが誰なのか分からない。と言うよりも今光輝が言ってる事すら頭から抜けようとしている。しかし・・・光輝の決意の言葉とは即座に分かり自分は聞き逃したら駄目と湧き上がる感情を押さえつけ光輝の言葉を聞く。

 

 

『俺の家族が死んだ時何度も謝って毎日お見舞いに来てくれた人がいた。』

 

 

 それは決意表明の様に聞こえた。愛美は成長した光輝を見ながらまたあの光輝と遊んだ日々の様に心臓の鼓動を早くする。こんな状況で思うべきではないが自分は本当に光輝の事が好きなんだと再認識する。

 光輝は背中にある剣を引き抜いて中段に構える。

 

 

『俺の死んだ家族にもそして今の家族にも、この剣を作り俺に託してくれた人にも生きてと願われた!』

 

 

 だから・・・だからこそ·····光輝の家族の事実を知った今、のうのうと生きていた自分には光輝の事を好きでいる資格もないと・・・悟ってしまった。だが・・・

 

 

『そしてまた会おうって言って俺にとっての大切な手紙を置いて言ってくれた人にもまた会うため!』

 

 

 それが誰の事なのか、愛美には言うまでもなく分かった。分かったからこそ先程の・・・寂しさの涙とは別の涙が出てきて絞り出しながら言う

 

「こう、き」

 

 こんな状況で思うべきことでは無いとは分かっている。だけど・・・自分は光輝の事を好きでいて良いのだと思わせてくれる台詞に愛美の想いは爆発した。

 

『だから·····俺は貴様を倒す!!

 

『ほざけ!』

 

 そう言い合った瞬間2人の距離はあっという間に縮んだ。そのスピードに放送を見ているものは目を疑った。笠木は兎も角光輝があんなスピードを出せるとは誰も思わなかったのだ。当たり前だ。そんな2次元並のスピードを出せる存在なんていないと誰もが思っていたのだから。だが事実して光輝はそんなスピードを出し距離を縮めた。そんな2人の手には互いの得物がある。そして2人は凡人には見えないスピードでそれを振るいあっという間に互いの位置を交換した。画面越しでは見えにくいが光輝は特に顔を変えず笠木はニヤニヤしながら勝ち誇った顔をしている。そんな時何処からか金属音がした。だが光輝は気にせず振り向きながら動いた。接近し笠木に向けガチめな剣を上段に振り下ろす。笠木は手にあるナイフで止め反撃しようと思って構えた。だがガードした筈なのに笠木は思いっきり顔面ごと斬りつけられた。血が思いっきり出るが光輝は気にせずに今度は左から横に一閃、それで血が更に出るが光輝は止まる事を知らずに更なる斬撃を食らわした。

 

 

『グハッ!』

 

『はっ!』

 

 光輝は容赦なく斬りつける。何なら隙あらば腕を斬ろうともしている。だが笠木は何とか隙を見つけ激痛に駆られながらも後退した。光輝はそれを追わず構えながら息を整える。返り血が幾らか浴びているが光輝はそんなもん気にしていない。そして笠木は自分の状態を見て叫んだ。

 

『な、なんでお前の攻撃だけ当たるんだ!僕は確かにその剣に合わせ攻撃したはずだ!』

 

 笠木は最初光輝の剣を弾き滅多斬りにして光輝の生命エネルギーを取ろうとした。普通の自分ならば出来ないが今自分は様々な人間のパワーを得たのだから出来ると思った。だが結果は位置を交換しただけだ。ならばと以前と同じく斬撃戦の中で奪おうと思ったが何故か自分が滅多斬りにされていたのだ。叫ばずにはいられない。

 

『いや、お前の目は節穴か。自分の物をよく見てみろよ。』

 

 そう言われ私も笠木のナイフを見た、そして確かにナイフはあった。あったのだが持つ所を除きなくなっていた。じゃあさっきの金属音はナイフが折られて地面に落ちた音か。

 

『な?!貴様どんなイカサマを使った!』

 

 自分はイカサマの中のイカサマをしている癖に自分の事は棚に上げ吠える。だが光輝は皮肉げな笑みを浮かべながら少し馬鹿にしてるようなトーンで話した。

 

『なんでだよ。相手の使ってるものを壊そうと思うのは普通だろ。それに10日も時間あったんだからナイフの対策ぐらい普通にできるわ。ナイフを折る練習は結構したからな。それよりも俺からも1ついいか?』

 

 普通に光輝は気になった事があるから聞く。

 

『ふっ、いいだろう!低脳の君の為に答えてあげよう!』

 

 愛美はいちいちそんな物言いをする笠木にムカついてるが光輝は特に気にもせず答える

 

『お前なんでピンピンしてる?』

 

 そう言われ愛美も気がついた。何回も斬りつけられ血が出ていたのに笠木は2本の足でしっかりと立ち光輝と会話をしている。と言うより顔面の傷が無くなって行っている。そんな現象等誰も知らない。

 

『そこに気がつくとは流石だね!僕も答えてもらったから僕も答えてあげよう!僕はね身体にでっかい穴とか空かない限り、そう、君が今僕を傷つけたくらいの傷なら再生できるんだよ!そして、ついでにもう1つ教えてあげよう!』

 

 そう言って笠木はナイフを捨て右腕を光輝に向けた。そこには機械があり発射口みたいなものがあった。愛美はドラゴンボールのフリーザ軍の下級兵士やアプール達が使っていた機械を思い浮かべた。

 

『これはね、集めたエネルギーを相手に向けて撃つものさ!』

 

 その瞬間その発射口が光ったと思うのと同時に光輝がいた場所が爆発し煙に包まれた。その速さに誰もが唖然となった。愛美も・・・

 

「光輝!」

 

 煙が黙々と立ち込める。そんな煙が晴れるのがもどかしかった。だがここにいる自分にはどうしようもない。そして煙の中から出てこない光輝に愛美の不安は増えていく。

 

(まさか・・・今ので・・・)

 

 だがそれを否定したのは皮肉にも笠木だった。

 

『流石だね〜!今のを避けるとは』

 

「え、」

 

 そう言うのと同時に煙は殆ど無くなりいたのは剣を持ってピンピンしている光輝だ。

 

(あれを・・・避けたの?)

 

 愛美には先程の攻撃は光った所までしか見えなかった。放送を見ている人達も何が起こったのか分かった人なんて1000人いたら良い方だろう。分かれば良いだけで避けるのもセットならば出来る人間は限られる。

 

『まあ拳銃よりかは遅かったからな。』

 

 ちょっと何言ってるのかがわからなかった。なんで光輝が拳銃のスピード知ってるの?いや、そもそも拳銃持ってる人と戦った事があるのだろうか?

 

 愛美が知らないのは当然だ。愛美の引っ越した後の出来事だしアメリカのニュースにあったとしても少年と言う事しか報道されていない。だがそんな愛美や世界の人達をほっとき光輝は剣を担ぎ少し好戦的な笑みを浮かべながら話す

 

『それにしても、なるほどな。再生か。だったら好都合だ。』

 

『なに?』

 

 光輝はそう言いながら剣を背中の鞘に入れリストバンドと脚に着いていた重りを外しその4つの重りを左右2つづつ持ちながら叫んだ

 

 

 

『それって、お前を永遠に殴れるって事だろ!!

 

 そう言ってさっきの4つの物を1つずつ投げつけた。そして最後の1つを投げると同時に駆け出した。投げた物自体は避けられた。が、避けたと同時に聞こえたドスンとという凄い音と共にビビったのか笠木は思わず振り返った。そしてそれが重りが地面に落ちた音がしたと気がついた時にはもう顔を殴られてた。

 

『がっ·····!』

 

 顔が凹みそれが光輝の拳の威力を伝える。だがそんな凹みで光輝が手を止める事はなく更なる連撃をぶつけようとしたが体勢を取り直した笠木が吠えた

 

『はぁ!』

 

『舐めるな!』

 

 そう言って笠木は大振りな一撃を光輝に浴びせようと思ったらしいが、光輝の姿が霞んだと思ったと同時に笠木は大振りな一撃を避けられそう思ってたらいきなり笠木の左から光輝が出てきて脇腹を殴って吹っ飛ばした。

 

「な、にあれ?一瞬光輝が消えた。」

 

 本当に霞んだ様にしか見えなかった。いきなり消えたと思えばいきなり現れたのだ。唖然とするのは当然だ。そして笠木にも追えなかったのか口元を拭いながら声を荒らげる。

 

『はぁはぁ、貴様ッ!どんな手品をつかった!』

 

 自分に予測できない事が起これば笠木は怒り出す。だが光輝に言わせれば笠木にブチ切れる資格はないと思っている。

 

『いや、ただ単に一瞬で移動して吹っ飛ばしただけじゃん。それよりも自分の心配をするんだな。今のに反応出来ないんならお前に勝ち目はない。お前の再生能力は確かに傷は直せるんだろう、だけど逆にいえば傷だけだ。体力までは治らない。』

 

 笠木の真似をして小馬鹿にしたように光輝は話す。話す内容がいちいちぶっ飛んでいるがそんなの誰も気にしない。それほど状況が右往左往しているのだ。と言うより光輝はまだ息を切らしていない。だが笠木は何故か口元をにたァと歪ませ

 

『く!クク、ハハハハハ!』

 

 そう追い詰められてるのに逆に何故か笑い出した始末。

 

『何がおかしい』

 

 全く関係な人からしてみれば光輝が優勢なのにいきなり笑いだした変なおじさんだ。

 

『いや、何。これを使う事になるとは思わなかったんだよ。』

 

 そう言って取り出したのは真っ黒なりんごだった。そしてその瞬間光輝の脳裏にあの日の記憶の一部が浮かんできた。祖父との戦い、その最中何かをむしゃっと食べた様な音・・・それが目の前のりんごだとするならば・・・

 

『これはね、僕が集めた全てのエネルギーを詰めたりんごなんだよ。』

 

 そう聞いた光輝は人外のスピードを持って距離を詰めようとした。光輝に戦いを楽しむ余裕等ない。食べられた時、この形勢がどうなるのか全く分からない。だからこそ早急に動いた。だが笠木は言ったら直ぐそのりんごをむしゃっと食べた。

 

 

 

 シャリ!

 

 

 

 そんな歯ごたえの良い音が聞こえたのと同時に光輝は拳をぶつけた。だがビクともせず笠木がにたっと笑った瞬間に立て続けにめちゃくちゃな事が起きた。1つは笠木から真っ黒なバーナーのようなものが吹き上がった。そしてその勢いに光輝は吹き飛ばされた。光輝は上手く着地してキッと笠木を見る。

 

『くっ!』

 

『ははっ・・・!何て・・・なんとういう力·····!!素晴らしい!!これが人間が至る事が出来る境地!それも・・・俺だけの力だ!ふははは・・・っ!』

 

 そんなことを言う。その力は笠木の力ではない。光輝の家族や沢山の犠牲があって初めて得られているものだ。だが笠木は自分が殺し自分で技術を作り自分が使ってるのだから自分だけの力と言う暴論である。だがそんなツッコミをする前に笠木が掻き消えた。次の瞬間には光輝が長い道路の上で吹っ飛んでいた。

 

『くっ・・・!』

 

 光輝は何とか着地して迎撃体勢になった。だがそれよりも笠木が早く動く。

 

『おら!さっきのお返しだ!』

 

 そう言って何度も攻撃を仕掛けてる。どれも早すぎて目が追いつかない。だけど光輝も動いてガードしてる所を見ると光輝には見えてるのかも。でもまた光輝が吹き飛ばされた。そして何かが光ったと同時に光輝が着地した場所に煙が上がった。さっきの機械の攻撃だ。光輝はもう後ろに飛んで躱してたがまた攻撃される。上から(・・・)

 

『なっ!!』

 

 驚愕しながらも避けたのは流石だろう。そしてキッと上を見た。暗黒の翼を生やしながら高笑いをして浮かんでいる笠木を見る為に

 

『ふ、ははは!まさか飛べるとは僕も思ってなかったよ!背中がモゾモゾしていたからエネルギーを翼に変換してみた!だがまだ上手く飛べないから更に上へは上がれないみたいだ。残念。まあ、いい。君を殺したらまた研究しよう。その前に君を生け捕りにしなければならないがな。』

 

 それを聞いても光輝は特に反応を示さず笠木をぶん殴る為に動く。笠木は迎撃する。だが空中にいるというアドバンテージは光輝の想像以上にあった。せめて翼を折れば何とかなるかもしれないがエネルギー体で作っているならば折っても意味が無い。幾千のやり取りの後光輝は地面に吹き飛ばされ着地した。そして笠木は愉悦の表情を全面に出しながら話す

 

 そこから語られるはおぞましい笠木の計画。所々言葉の意味は分からなかったが笠木が言っている時点で悪い事なのは確定だ。そして・・・そんな内容で愛美が正気を保てるはずがなく軽い恐慌状態になっている。頭の中で嫌だという警鐘が鳴り響く。ネットの掲示板ももう駄目だと諦めになっている。嫌、世界の誰もがもう勝てる道筋がないと思っている。それくらい力が離れている。しかし・・・そんな警鐘や不安を光輝が怒号と共に消した

 

『黙れ!』

 

 そう言って顔をあげた光輝の目は綺麗な赤色と蒼色だった。それが愛美が知っている光輝では無いという証左、余程高性能なカメラを使っているのか光輝の眼がよく見えている。そして・・・光輝を知っていたからこそ思う当然の反応をする

 

「なに?あの眼。」

 

 愛美の両親も唖然としている。いや、世界中の人々は唖然としているだろう。眼が変わる現象など3次元ならいざ知らず現実で起きるとは誰も思わない。この変化を知っているのは櫂や楓、光定に一部の光輝の見張りにいた看護師達、光定から聞いていた総理やほんの一部のトップだけである。そんな事情を知らない世界の人達を置いといて光輝は消えた。霞んだ瞬間すら見えず次の瞬間空中にいた笠木の目の前に一瞬で現れ地面へ殴り飛ばした。笠木と光輝はそれぞれ着地をして相対した。

 

『チッ!あまり使いたくなかったんだけどな。まあ·····皆を悲しめるよりもずっとマシだから良いか』

 

 ・・・そうどこかしょうがないみたいな声を出しながらその双眼を笠木に向ける。笠木は漸くショックから立ち直り慌てて問いただした。だがその答えは色々辛辣だった

 

『それにしても・・・神になるだって?笑わせるな。人から無理やり奪った力がなければ何も出来ないのによくそんな事が言えるな。お前はただの泥棒だ!人から幸せを・・・家族を奪いその上にある仮想の玉座にふんぞり返る事しか出来ない泥棒の王だ!』

 

 的をいてる。当たり前だ。光輝自身がその被害者なのだから。笠木のやってきた事を否定する。それは自己中心的に生きていた笠木には耐えられない。案の定憤怒の顔に8歳の少年相手になる。大人げないったらありゃしない。だがそんなもんは今戦いの場にいる2人には関係ない。

 

『決着をつけよう。もうてめぇの顔すら見たくない。貴様との因縁も今日ここで終わらせる!』

 

 そう言った瞬間に2人は真ん中で激突した。目視不能の打撃の応酬が続く。愛美には分からないが最初は互角だった。・・・だが·····光輝は蒼眼により笠木の動きに慣れていきリーチが短いのを逆に利用し笠木の腹部に強烈な拳が突き刺さった。笠木は腐っても研究者だ。だから痛みには慣れていない。それ故に出来る決定的な隙が出来て光輝は強烈な蹴りを食らわし笠木はよろける。光輝が言った通り再生は出来ても体力や痛みまでは消えない。そもそも笠木は攻撃を食らう予定など無かったのだ。だが今は拮抗状態・・・いや、ほんの若干光輝が優勢になった。それが・・・笠木には許せなかった。笠木は無理やり光輝と距離を飛び再び上空に行きあの機械をセットし光弾を連射し始めた。光輝は最初はバク転で華麗に避けて行ったが数が多く全ては避けきれない。所々に光弾が当たり光輝はとうとう爆発による煙に包まれた。だが笠木は止まらない。

 

 

「光輝!」

 

『はは!死ね死ね死ね死ね死ね死ね!もう生け捕りなんか必要ない!』

 

「そんな、そんなの卑怯だよ!」

 

 そう愛美は叫んだ。だが光輝が笠木に言った通り卑怯もラッキョウもない。しかしこの戦いを見ている者達は愛美と同じ感想が大半だろう。

 

『ハハハハハ!僕が、僕が最強なんだ!』

 

 そう言ってペース配分を考えずに連射しまくる。あの機械に予め繋がれているエネルギータンクの中から取り出しそれを光弾として発射する。だがそのタンクにあるエネルギー量は最初は少なかった。しかしある事で大幅に増えた。アメリカ襲撃時に回収しまくったエネルギーだ。光輝や櫂達は50人分と1番最初は見積もっていたが今はそんな比では無い。20万全員がエネルギー源になった訳ではないがそれでも途方もない人のエネルギーが蓄えられている。自分の肉体が耐えられない分のエネルギーはこの光弾装置に入れたのだ。流石天才。憎たらしい程無駄がない。そしてその光弾の雨が光輝や光輝の周りに降り注ぐ

 

「もう、もうやめて・・・。」

 

 まだ撃ち続けられる光弾の雨に愛美は涙を流し縋るように言った。そして奥歯を噛み締め届かないと分かっていても眼を閉じながら叫んだ

 

 

 

光輝!!

 

 

 

 そう言った瞬間黄金の光が笠木に向けて迸られた。そしてその中から何かが光と共に笠木に向かった。その神速のスピードに本人以外の誰もが眼を見開いた。

 

 

 

『なっ!』

 

 

 

 そして笠木の後ろまで黄金の光が行った瞬間笠木が色々な所から攻撃されたように不規則な体の動きをして叩き落とされた。

 

 

 

『がハ·····ッ!』

 

 

 

 その黄金の光を纏った者は空から落ちる事なくゆっくりと振り返り笠木を上から目線で見る。それと同時に足元の黄金の膜みたいなものがゆっくりと剥がれていき誰もが吸い付くようにその全貌を見届けようとする。そして全ての膜が取れた時光のオーラを纏い瞳孔が金色と薄い黒が混ざり瞳孔の外側が金色の眼になり道着がボロボロな光輝がいた




お疲れ様ですm(*_ _)m


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覚醒せし”光” 改

加筆修正三┏( ^o^)┛
・・・言うて増えたの2000文字位だけど。前回と前々回を結構増やした分こっちも増やせるかなと思ったら無理だった笑。


「はぁぁーッ!」

 

 光輝と笠木、2人の人外の決戦は熾烈を極めている。先程まで浮いていた笠木を光輝は無理矢理下に下ろし地上で打撃の応酬を繰り広げる。身長のせいであるリーチの短さを逆に利用し簡単に懐に入り込み強烈な一撃を食らわす。光輝は最初は蒼眼の能力だけを使っていた。それにより最初は危うかった笠木の攻撃スピードを学習していき慣れ始め赤眼を解放した。その瞬間に拮抗状態を崩し強烈なダメージを食らわす事に成功した。だが·····追い詰められていると分かってしまった笠木は逆上し上空に飛んだ。

それからあのエネルギーの光弾を無作為に光輝に放ちまくる。光輝はそれによりとうとう防戦一方になってしまう。当たり前だ、光輝には空を飛ぶ手段が無いのだから。仮に出来たとしても光弾に押し返される。光輝は光弾をとうとうガードするしか無くなる。だがガードしてる間にもダメージは受け頭痛が酷くなる。片眼を閉じる事すら出来ない状況なのだ。

 

(俺は·····あのクズ野郎に勝てないのか?)

 

光輝はとうとうそんな弱音を心中に吐いてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・死んだら皆に会えるかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・こうきはい・・・きて』

 

 その時光輝の脳裏に姉の声が聞こえた。あの日の姉最後の言葉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こうき、ここで死んでしまう不甲斐ないおじいちゃん達を許して・・・く、れ。おまえは、いき・・・ろ』

 

 大好きな祖父の声、剣のように鋭く優しかった祖父の最期の言葉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『絶対に、絶対に生きて帰って来るんじゃ!帰って来た後ならお代は頂こう』

 

 親友の魂の剣を光輝に託し楔をつけたおじいちゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『1つだけは約束して欲しい。絶対(・・)に生きて帰る』

 

『そんなに言うなら思いっきりやりなさい。』

 

 

自らの引き取り手になってくれた血の繋がっていない、だけど自分を子供として育て愛情をくれた第2の両親

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『大好き』

 

そして・・・時が経っても自分が想い続けて2年間の生きがいをくれた大切な少女の言葉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうだよな。自分で言ったんだよな。こんな所で・・・終わらない·····終わらせてなるものか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(俺は・・・死なない!)

 

 

 

 その時頭の頭痛が無くなった。そして力が湧き出てきた。攻撃もスローモーションに見える。数多の変化が光輝に集う、金色のオーラが光輝を包み込む、その双眼が、体が、光輝の限界を超える

 

 

 

 

 

 

 

『光輝!』

 

 

 

 

 

 

 

 そして同時に声が聞こえた。今ここで聞こえる筈のない声、でも懐かしく何度も聞き惚れた声。その瞬間、光輝の何かが限界を超え爆ぜた

 

 

 

 ★★★★★

 

 

 

 戦いは一旦の沈黙となった。戦いの場にいる2人だけではない。世界中でこの戦いを見てるもの達は皆何が起きたのかが分からずただ単に呆然としていた。

そして今世界が驚いているのは間違いなく光輝の現状だろう。

黄金のバーナーみたいな物が溢れ出しており、目も金色になっていてそして何より飛んでいる。笠木の様に翼を作らずにだ。先に口が開いたのは光輝だった。

 

「こっからが・・・本当の勝負だ、クズ野郎」

 

厳しく厳か、そして絶対的な怒りの滲み出た声だ。だがどこかに人を安心させるような声でもある

 

「な、なんなんだ!何なんだお前は!」

 

焦った顔と声で聞く笠木。当たり前だ、今の光輝は笠木自身も何が起こってるのか分からないのだ。と言うより生物学的にも意味がわからないのだ。笠木じゃなくても同じ反応になるだろう。それだけ光輝の状態は異常なのだ。しかし光輝は辛辣に返す

 

「何なんだってもう自己紹介はとっくに終わってる筈だが?」

 

「くっ」

 

 光輝はその瞬間に消えた。次の瞬間には笠木の後ろに羽織が今の行動によって揺れながら拳を握っている。

 

「な·····ッ?!」

 

「こっちだ」

 

 笠木が振り向いたのを待っていた様に光輝は先程の比ではない威力の拳が笠木の腹部を貫いた。体がゴムの様に一部だけ伸びる。内蔵が可笑しくなり、剣で切り裂かれた時とは別種の痛みが笠木を襲う。

 

 

「グッは·····!」

 

 

そう言って思わず腹を抱えて後退する。だがそれを見逃す光輝じゃない。更に笠木の前に歩いて行き今度は顔面を左で殴った。笠木が吹っ飛ぶ。しかしギリギリで足でブレーキをかけて空に飛んで浮かんだ。。そして光輝はゆっくりと見上げる。笠木は劇場を震わせ憤怒の顔になりつつも恐怖の感情を味わった

 

「たった、たったの2発で・・・僕がこんなダメージを!許さない、許さないぞ〜!」

 

 そう言ってあのエネルギー弾を撃つ装置がある右腕を頭上に掲げてそこから徐々にエネルギー弾の塊が出てくる。その塊が丸く大きくなり止まった。その大きさは先程の小さな光弾とは比較にならない。だが光輝は動かない

 

「はぁ、はぁ。これにはここら辺一帯をを破壊するに充分のエネルギーがある!避けてもいいがここら辺は、少なくとも東京は終わりだ!だが貴様が受ければ貴様が死ぬ!この勝負は僕の勝ちだ!ハハハハハ!低脳の分際で僕に挑むのが間違いだったんだ!」

 

 どの位の数が笠木の犠牲になったのか、それはもう知る術はない。人間以外の生命体も笠木に殺られたからだ。だから笠木以外にはその総量は分からない。もしかしたら嘘をついているかもしれない。しかし大きさは先程とは桁違い、ハッタリなのかも分からない。光輝は考える。嘘だろうが何だろうがあれは止めなければならない。その為にどうするのかを考える。そうしていたら光輝の黄金のバーナーが消え光輝は顔を下げ眼を閉じる。

 

 

 

「ふっ、諦めたみたいだねぇ。でも貴様はここで殺す!死ねーっ!」

 

 

 

 そう叫びながら巨大光弾を光輝に向けて投げた。そのスピードは先程の小さい光弾に比べれば遅い。質量が伴う分遅くなったのかもしれない。だが光輝は投げられたのを分かっていながらも目を閉じ思考していた。

 

俺は頭は良くない。この状況をどうするのかも、どうしたらいいのかも分からない。だけど·····これは・・・これだけは言える

 

 

 

「誰が!いつ!諦めたって言った!?」

 

 

 

そう叫び光輝に再び黄金のオーラが纏う。そして・・・寸瞬の考えの内今分かる最善手を選び光輝は巨大光弾に突撃した

 

皆を・・・殺させやしない!

 

「なっ!」

 

 

笠木は目を見開き驚愕する。まさか押し返すなど計算外にも程がある。光輝は気づいていた。光弾が爆発するのは何かに勢いよくぶつかった時。ならゆっくりと触りそれを押し返す事は可能だという事に

 

「な、なんだと!」

 

「このままお前にお返ししてやる!」

 

 

 そう言ってエネルギー弾を押し返し続ける光輝。笠木のエネルギー弾は放ったら放ったでもうコントロールが出来ないのだ。そして笠木にはもうこれを避けるすべはない。笠木自身も今飛んでるので精一杯だし光弾で迎撃しようにもエネルギー残量がほぼゼロなのだ。だがそれは光輝も同じ事。このエネルギー弾を笠木にぶつけた瞬間爆発する。そしてそれを食らうのは光輝も一緒である。

 

 それが示すのは·····自分を犠牲にする方法を取ったのだ

 

 

(皆・・・、ごめんなさい)

 

そう自分の出来る誠心誠意の謝罪を心で言う。生きてと言われたのにそれを果たせない無力な自分、大切な人とまた会う事もなくあの世に行ってしまう自分の不甲斐なさ・・・だが光輝はそれでも自分の大切な人達に生きて欲しかった。だから・・・

 

はあああああああああああああ・・・ッ!!!!!

 

「や、やめろーーーーーッ!」

 

 

笠木と光輝の間にある光弾が笠木にぶつけられた。その瞬間にその光弾は空中で大爆発を起こした。何人分かすら分からない生命エネルギーの塊と光輝がなった異常までの力、その強大な力同士がぶつかった時、この世界でただの1度も開かれなかった穴が出来た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれが晴れた時、誰もいなかった。

 

 




お疲れ様ですm(*_ _)m。次の話からSAO編ですけどSAO編も加筆します。全部光輝視点でやってた分増やす余地あるので。·····その前にネットの反応を入れとこ。・*・:≡( ε:)


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ネットの反応 1週間後

加筆の延長戦という事でお許しください(ノ_ _)ノ


1:名無しさん

スレ立ちお疲れ様

 

2:名無しさん

 

3:名無しさん

・・・あれから1週間経ったね

 

4:名無しさん

喜ぶ気にはなれない

 

5:名無しさん

それな。・・・結局どうなったの?

 

6:名無しさん

この前渋谷に行ってみたけどめちゃくちゃ荒れてた。いや、あの程度で済んで良かったんだけど(崩壊してるワシントン見ながら)

 

7:名無しさん

笠木はどうでもいいとして光輝君は見つかったの?

 

8:名無しさん

両者肉体すらない。吹き飛んだとしてももう1週間経ってるから・・・遺体でも良いから見つかっても可笑しくないんだけど・・・

 

9:名無しさん

やっぱり死んだ?

 

10:名無しさん

そんな不謹慎な事を言うなよ。

 

11:名無しさん

嫌さ、よくよく考えればこれが1番良いだろ笑

 

12:名無しさん

·····は?

 

13:名無しさん

何言ってんの11番

 

14:11番である

いや、だってさ?笠木が危険人物なのはもう周知の事実だけどさ?光輝って餓鬼も大概危険人物だろ?だってあの化け物と張り合えるんだぜ?ならあの餓鬼も笠木と同じ事出来るだろ?危険人物だろwww

なら一緒に死んでくれた方が世界の為だろ笑

それによく考えたらさ、世界征服とか馬鹿馬鹿しいだろ???お前らあんなのに怯えるの?

 

15:名無しさん

こんな無神経なクソガキがいるとは思わなかったな

 

16:名無しさん

それな。そもそも喧嘩売りに行った奴が生首晒されたのだって知ってるだろ。ニュースじゃ濁してたけど俺あれ直接見たけど・・・ガチだった。あの顔夢に出そうで毎晩ビクビクしてる。

 

17:名無しさん

何で見に行くんだよ 

 

18:名無しさん

気になっちゃって・・・行かなきゃ良かったと思った

 

19:名無しさん

笠木は渋谷の道路の真ん中に陣取ってたな。・・・何人か轢き殺そうと思ってたらしいけど返り討ちにされてたな。

 

20:名無しさん

戦う勇気すら持てなかった俺達が光輝君を侮辱できるはずないんだよなぁ

 

21:名無しさん

ホンマにそれ。絶対に褒め称えろとまでは言わないけど少なくとも侮辱するのは絶対に違う。第1光輝君がそんな危険人物なら何で笠木と戦うんだよ。危険人物なら寧ろ共闘するだろ。

 

22:名無しさん

と言うより今回本当に色々ありすぎた

 

23:名無しさん

不謹慎かもしれないけど振り返りでもする?

 

24:名無しさん

確かに不謹慎だな

 

25:名無しさん

まあいいんじゃない?侮辱する訳じゃないんだから

 

26:名無しさん

俺最初光輝君の姿に目を見張ったんだけど同士いる?

 

27:名無しさん

(*・∀・*)ノハーイ

 

28:名無しさん

σ(´・д・`)オレモ

 

29:名無しさん

蒼い羽織に赤のインナーに蒼い帯に黒ズボン、リストバンドに見えた重り。・・・何の道着だ?いや、そもそも道着と言うのかあれは

 

30:名無しさん

・・・どうなんだろう?

 

31:名無しさん

と言うより光輝君成長したら普通にイケイケになりそうな顔だったね

 

32:名無しさん

何か小2女子から告白されるのは分かる気がする·····虚しい。俺の顔変えたい

 

33:名無しさん

整形どうぞ⊂('ω'⊂ )))Σ≡

 

34:名無しさん

高い笑

 

35:名無しさん

道着の話からズレてる( ˊᵕˋ ;) 

 

36:名無しさん

(´•ω•`)スマヌ。実際道着の部類に入るのかあれは

 

37:名無しさん

分からんなぁ。

 

38:名無しさん

その話は置いておこう。うん。

 

39:名無しさん

そうだね。そう言えば光輝君あのナイフを意図して折ったのはびびった笑

 

40:名無しさん

ホンマにそれ!あんなリーチの短い刃の所を的確に当ててたったの1度でぶった斬るとかえぐい。

 

41:名無しさん

練習したって言ってたな。確かに相手の得物を奪うのは当然だよな。・・・それを当たり前の様にやってのける事が凄いんだけど

 

42:名無しさん

ナイフと言えばさ、光輝君が持っていた剣について誰か分かる?

 

43:名無しさん

めちゃくちゃガチの西洋風ロングソード・・・ゲームでよくある形の剣だったよな。あんなのにどこから持ってきたんだろ?

 

44:名無しさん

10日間の間に光輝君が何やら古い家に入っていったと言う情報がある。で、そこは何か包丁とかを作ってる所だった筈

 

45:名無しさん

え?じゃあ包丁作りの人があれ作ったの?

 

46:名無しさん

そうだろうね。・・・まああの戦いの後から休止して一昨日再開したらしいけど。そこの店主の趣味なのか真剣を作ってた時もあるんだって

 

47:名無しさん

何で光輝君がその店の事知ってるの?

 

48:名無しさん

あれじゃね?そこの店主の年齢って光輝君の祖父と同い歳くらいなんじゃね?だからもしかしたら祖父さんと何か繋がりがあったのかもしれないな

 

49:名無しさん

(´-ω-`)ナルホドナ

 

50:名無しさん

それが有力か

 

51:名無しさん

あんな剣を普通に振り回し顔面斬っても止まらなかったあたりガチだったな。再生とかいうチートがあったんですけどねッ!!

 

52:名無しさん

でもそれを知って殴り続けれるって嬉嬉として言った光輝君もちょっと怖かった。

 

53:名無しさん

家族の仇だからなぁ。正当に敵討ちが出来るチャンスだからじゃね?間違っても危険人物と言ってる訳では無い。

笠木はあんなフリーザ軍が使ってる様な装置もあるとか聞いてない。完全に初見殺しだろあれ。

 

54:名無しさん

その初見殺しを避けた8歳の少年·····

 

55:名無しさん

その前のナイフを折るときのスピードもそうだけどさ、見えた人どの位いるの?ちな俺は( 無 ・ ω ・ 理 )

 

56:名無しさん

σ(゚∀゚)オレモオレモ

 

57:名無しさん

オマケにあの時光輝君は重りをしていたと言う事実

 

58:名無しさん

忘れてたわ。マジか。あの重りってどの位の重さなん?

 

59:名無しさん

渋谷の荒地に光輝君の重りがあったらしい。途中で投げてたから。その重りは分からないけど多分引き取り手の櫂さんの所にあるんじゃないかな?落ちた時の音から察するに相当重かったと思うけど・・・何キロだろう

 

60:名無しさん

グラム単位じゃないの?

 

61:名無しさん

あの音はキロに入ってるだろ。

 

62:名無しさん

言っては悪いけど本当に人間?

 

63:名無しさん

人間ですねぇ2人とも

 

64:名無しさん

俺光輝君の住んでる所ら辺に住んでてさ。1度光輝君見かけた事あるよ

 

65:名無しさん

マジ!?どんな感じだった?

 

66:名無しさん

いや、何か小さい女の子と公園で遊んでた。2歳か3歳くらいの女の子と。

 

67:名無しさん

でも光輝君の家族に妹はいなかっただろ?

 

68:名無しさん

あっ、引き取り手の家族の娘じゃない?

 

69:名無しさん

あ〜なるなる(・А・` )

 

70:名無しさん

その時は冷酷無慈悲何て感じはしなくてどこか暗い子だった。女の子が話しかけたら笑顔対応してたけど

 

71:名無しさん

逆に暗くならない要素あるのか?いや、正直光輝君闇堕ちして無くて良かったほんとに。

 

72:名無しさん

ホンマにな。家族殺されてその後に不当な事でギャーギャー言われたら闇堕ちコースまっしぐらだろ。

 

73:名無しさん

櫂さん達に感謝。そう言えば櫂さんどうしてるの?

 

74:名無しさん

奥さんの方は分からないけど櫂さんはもう病院に出勤してるって違うネットスレで言ってた

 

75:名無しさん

どう思ってるんだろ?

 

76:名無しさん

光輝君が生きてる可能性ないかな?

 

77:名無しさん

アニメじゃない。ニュースであの渋谷の惨状見ただろ?あれの殆どが最後の大爆発の余波とかの影響やで?道路とか空中で離れてた筈なのにボロボロ

空中で爆発されてなきゃ真面目にやばかったかもしれない爆発をあの2人マトモにくらってるんやで?生きてる方がやばい

 

78:名無しさん

そんな事言うなよ

希望を持つくらい良いだろ

第1光輝君にこそ救いはあるべきだろ。何だよ、小一まで普通で犯行を止めただけで家族を皆殺しにされその状態はあの皮状態でしかも第1発見者は光輝君自身。そして2年後何で光輝君まで死ななきゃいけないんだよ。

 

79:名無しさん

言いたいことは大変分かる。だけど・・・なら俺達には何が出来たって話になる。単純パワーもスピードも笠木に及ばないし助けに行ったってエネルギー取られて光輝君が不利になってしまう始末。俺らは足でまとい

 

80:名無しさん

というより陸上の世界記録よりも普通にあの二人早いよな

 

81:名無しさん

50mを1か2秒位で詰めてた・・・いやもっと早いかもしれない

 

82:名無しさん

笠木と同じ事を俺らにも出来たら俺生きられる範囲でエネルギー光輝君にあげられたら良かった・・・ないものねだりをしてもしょうがないけど

 

83:名無しさん

多分それ反笠木の連中は皆賛同してくれる

俺も笠木に使われるより光輝君に使ってもらった方が遥かにいい

 

84:名無しさん

それは本当にないものねだりだなぁ·····同意だけど

俺程度でも役に立つならあげる

 

85:名無しさん

話変わるけど光輝君のあの眼は何なの?眼を変えるとか写輪眼かよって思ったんだけど

 

86:名無しさん

右眼が赤色で左が蒼眼だったな。で、最後のあの超サイヤ人みたいな状態の時は金色の眼だった

 

87:名無しさん

ドラゴンボールのあの気を纏ってるやつにもなってた・・・マジであれなんなん?

 

88:名無しさん

誰か情報ч(゜д゜ч)クレ〜

 

89:名無しさん

くれと言われても誰も知らないだろ

櫂さんとかは知ってるかもしれないけど情報出してくれないだろうし

 

90:名無しさん

マスコミは不謹慎にも聞こうと病院の前で陣取ってた時もあったな。今は止んでいるらしいけど

 

91:名無しさん

やっぱり光輝君人間辞めてないか?何だあの眼、リアルにあんな眼になれるとか聞いてないんだけど

 

92:名無しさん

でもさでもさ、あの金色の姿になった時不思議と「これ勝てる!!」って思わなかった?俺は思った

何か悟空が来た時の安心感に似ていた

 

93:名無しさん

何となく分かる

声とかは笠木に向けられていたからめちゃくちゃ何か怖かったけどその中に何か安心するというかなんというか·····そういうものがあった(語彙力なくて(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)スマヌ…)

 

94:名無しさん

まあ分かる。何でだろ?超サイヤ人のあれに似ていたからか?

 

95:名無しさん

多分そうかもな·····警察とかもう光輝君の捜索打ち切ったってマジ?

 

96:名無しさん

マジらしい。本当の行方不明者と違って光輝君がいた所はもう分かってるから範囲も絞れる。でも見つけれなかったから後は情報待ちだけど・・・望み薄だよな。さっき言われてた通り原型が殆ど無くなるような戦いだったから・・・もしかしたらって。でも櫂さん達は行方不明届けを出したからまだ死亡扱いにはなっていない

 

97:名無しさん

もしさ、光輝君だけ生きてて笠木だけ死んでたら光輝君って罪に問われるの?

 

98:名無しさん

街を破壊したのはほぼ笠木の攻撃だったから器物損壊罪は怪しい。まあ仮にあったとしても検察とか国が笠木のせいにする可能性大だけど

それに多分正当防衛にあたるんじゃないかな?笠木は先に宣告と宣言をしてたんだから

 

99:名無しさん

何か暗い話になったてきたから話変えるけどさ。戦う前に光輝君が決意表明か自分への気合いの入れ直しに言ってた事あるよな?最初と2つ目と3つ目はスレ見てたら分かるけど最後のまた会う為ってのは誰の事だ?

 

100:名無しさん

たし蟹

誰だ?

 

101:名無しさん

誰か情報ないの?

 

102:名無しさん

無いなー

そもそも光輝君の情報自体割と少ないし・・・御家族の事のせいも相まって光輝君殆ど学校でも冷酷だったのもあり友達皆無だったらしいから

 

103:名無しさん

そう言えば何でそんなに冷たくなったの?

 

104:名無しさん

あれじゃない?笠木が自分の家族を殺したのは自分への復讐だと思ったからじゃない?だから次は負けない為の修行と守る人を減らしたのかもしれない

 

105:名無しさん

でも櫂さんの所に普通に引き取られてるし・・・

 

106:名無しさん

あれ養子縁組には入ってないと思うぞ?光輝君の名字は変わってないから。色々不便なことあるだろうけど家族の名前は捨てたくなかったんだろうな

 

107:名無しさん

尊い

 

108:名無しさん

世界はどう動いてるの?日本でやってたから忘れがちだけどあれ世界規模の戦いだろ?

 

109:名無しさん

世界じゃ·····アメリカじゃもう光輝君は死亡扱いにして英雄にしている

何か光輝君のおかげでとか何とか演説してるけど正直反吐が出る。

 

110:名無しさん

まだ死亡扱いにはなってないだろ

 

111:名無しさん

仮に生きてても原型留めてるかな?

 

112:名無しさん

あの爆発だからなぁ。割と遠目にあったカメラすら吹き飛んでるし・・・生きてる方が可笑しい気もする

 

113:名無しさん

俺は光輝君が生きてる方に賭けるぜ

 

114:名無しさん

流石に生きてないだろ・・・あの爆発だぞ?そりゃあ原爆よりかは東京自体吹っ飛んでないからあれだがそれでも並の爆弾以上の爆発をその身に受けて無事な訳ないだろ

 

115:名無しさん

守られた方の人間なのにそんなの言うなよ

 

116:名無しさん

事実を言ったまで。くだらない希望に縋る方がダサい

どうせ時が経てば皆忘れるんだろ?

 

117:名無しさん

俺は忘れない。

 

118:名無しさん

どうだかな?

 

119:名無しさん

まあまあ喧嘩する所じゃないから止めよう

 

120:名無しさん

生きてて欲しいなぁ

 

 




お疲れ様ですm(*_ _)m
やっぱり上手く書けぬ(*`ω´)ぐぬぬ...


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《ソードアート・オンライン》編
目覚めた先と新たな剣


こんにちはこんばんは。初めての人は初めましてレオ2です。
今回からSAO編です!
キリトを上手くかけてるか不安(((;゚Д゚)))ドキドキ
では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・ここはどこだろう)

 

 なんか揺さぶられている気がする。

 

「・・・い、」

 

 頭がぼーっとして何があったのか思い出されない。

 

「・・おい、」

 

 あっ、そうだ。あの時のあのクズ野郎のやたらでかいエネルギー弾をあいつに返す為に俺とあいつごと・・・。皆怒ってるかな・・・。でもこれで皆は平和に過ごせる。というかさっきからなんか声がする。

 

「おい!大丈夫か?」

 

 そう言われ目を開けた。そこにいたのはなんか失礼だが貧相の格好をしてなんか少し小さい西洋風な剣を背中に背負った・・・女?

 

「え?あ、はい。大丈夫です!」

 

 そう言って飛び起きた。

 

「あ、その。ありがとうございました。」

「え、ああ」

 

 なんか訝しげな視線で見られている。俺何かこの人にやったけ?強いて言うなら女だと思った事だろうけど・・・一応聞いてみよ。

 

「あの、失礼ですけど女の子ですか?」

 

 そう言ったらわなわな震えている。何故だ。

 そう思ってたら思いっきり返事された。

 

俺は男だーっ!

 

 えっ、マジですかい。そう言われもう1度よく見るが確かに男だった。顔は女って言われても通用するけど。

 

「ごごごごめんなさい!」

「はぁ、NPCにまで言われるなんて、いやカーソルがないからNPCでもないのか?いや、でもこんな低層でなんでこんな・・・・・・・」

 

 そうブツブツ言ってる。やっぱりなんか変だ。そもそもなんでこんな格好しているんだ?俺ならまだわかるのだがそもそも真剣を持ってるか普通?答えはNOだ。まあ、その普通じゃない部類なのかもしれないが。取り敢えず気になった事を聞いてみる。

 

「NPCって何ですか?」

 

 何故かそこで沈黙される。そしてまたブツブツいう。何なんだ一体。

 

「えっと、NPCってのはノンプレイヤーキャラクターって意味だ。」

「ふーん」

 

 そう言って周りを見渡すと森だった。取り敢えず情報収集が先だ。

 

「あの、ここどこですか?」

「え?」

 

 何でまた何言ってんだこいつ的な視線を受けなきゃならないのだろうか。

 

「ここはアインクラッド第1層のホルンカの森だ。」

 

 待って一気に情報量が多いです。最後の現在地らしい場所しかわからん。

 

「え、ここって日本の東京じゃないんですか?」

「・・・なあ、君ナーヴギアって物かぶったかい?」

 

 質問を質問で返された。まあそれは置いといて答える。

 

「ナーヴギア?何ですかそれ?」

 

 だってしょうがないじゃん。本当に知らないんだから。

 

「そ、そうか。なあ、取り敢えず移動してもいいかい?クエストクリアの報告をしなきゃいけないからさ」

「はい、構いませんよ。」

 

 そう言って2人で立った。そこで俺の状態を確認する。格好はあのクズ野郎(笠木)と戦った時と同じで所々穴が空いているだけだ。剣もそのままだ。そしてようやくこの女顔の人の名前を聞いてない事に気がついた。

 

「あ、ごめんなさい。まだ名前聞いてなかったですね。」

「ん、ああ。俺はキリトだ。」

 

 キリト?変わった名前だなと思ったが俺も答える。

 

「俺は西沢光輝です。」

「待った待った!プレイヤーネーム!プレイヤーネームをお願いします!」

 

 何かすんごい慌てられている。名前を答えただけじゃん。

 

「プレイヤーネームって何ですか?」

「・・・右手をこうやって振るってみてくれないか?」

 

 そう言ってキリトは右手を虚空に振り下ろした。そしたらなんか音がして出てきた。何これかっこいい。そう思い俺も同じようにやってみた。できた。

 

「あっ、出た。」

「そこに名前がないかい?」

 

 探してみたがなかった。

 

「うーん、無いです。」

「そ、そうか。」

「まあいいや、光輝って呼んでくれていいですよ。」

「いや、こんなデスゲームになっちゃったけどネットルールは守らないと」

 

 ・・・なんか色々会話が噛み合わない。そう思ったが取り敢えず先に行く事にした。そして色々聞いた結果何がなんだか分からなくなった。

 まず俺達がいる場所、アインクラッドとという場所らしい。うん、全く知らない。それでも色々聞いた。まずここは《ソードアート・オンライン》っていうゲームのなからしい。だけど俺はそんなものやった事もないし修行ばっかりしていたから世間に疎いのは知っているがもしこれがゲームの中ならこんなリアルなゲームを俺の学校のやつが噂すらしなかったのはおかしい。そして今《ソードアート・オンライン》は普通のゲームから開発者の茅場晶彦なる人のせいでキリトの頭らへんにあるゲージが無くなると本当にキリト達のいる本人達が死ぬっていうデスゲームとなったらしい。アインクラッドは第1層から100層まであるそうだ。そして今日がその初日だそうだ。キリトが言うには日本や東京という物はあるらしい。そしてキリトが普段はそこにいたって言う事も聞いた。だから東京の原宿で2010年の4月27日に起きた事知ってる?と聞いたが知らないと言われた。そして今の事を教えてくれた。そして聞いたのは

 

「は!?今が2022年!?」

「あ、ああ」

 

 なんか俺の様子にビビっているようだ。だがそんなことはどうでもいい。2022年?なんで?ここは未来なのか?でもまあそれならそれでキリトが2010年の事を知らないのは無理ないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・ってそうじゃない!どうすんのこれ!?何で未来にいる訳?原因は1つしかないだろうけど、あの爆発で!?そんな馬鹿な・・・現実だよな?

 でもそんな事を認識できるって事は俺は・・・生きてる?

 

「なあ、俺からもいいか?」

「ん?何ですか?」

「いや、君はプレイヤーなのか?」

「さあ、分かりません。少なくとも俺はそんなものを被ったことなんてありませんしゲームだってやった事はありません。好きそうな人なら身近にいましたけど。」

 

 そう言って思い出してたのは頭はやたら良いのにそれと同じくらいアニメやらが好きだった愛美の事だった。今は12年後の訳だが愛美はどんな人になっているのだろうか。そんな現実逃避をし始めた。その時なんか目の前が光始めてなんかオオカミが出てきた。これを見てキリトの言うことは現実だなと思った。それを見たキリトが背中の剣を鞘から抜いたが俺が止めた。

 

「な、なんだ?」

「いや、色々確認する為に俺がやっていいですか?」

「大丈夫なのか?」

「うん。大丈夫。」

 

 そう言っておじいちゃんの形見の剣を抜いて走る。向こうも走ってきて噛み付こうとしてきたが、それを右に避けてオオカミさんごめんなさいと思いながら飛んでいて無防備な腹を蹴りあげて一閃・・・したのだがどういう訳か透けた。キリトから聞いたあの赤くなる線が出ることもなかった。ついでにダメージも減ってなかった。

 

「えっ」

 

 そう思ってたら復活したオオカミさんに噛まれた。

 

「いて!」

 

 痛かった。あの、キリトさん?ゲームの中だから当たっても痛くないとか言ってませんでした?おーい、目を逸らすな!

 

「ちっ!」

 

 舌打ちして噛まれてる腕を思いっきり地面に叩きつけた。それを2回ぐらいやったらまた光って消えた。う、なんか罪悪感が。そう思ったら戦いを見届けたキリトが寄ってくる。

 

「なんか、凄い戦い方だな。」

「そいつはどうも。」

「にしても君は色々イレギュラーだな。痛みはある。カーソルと体力ゲージがない。おまけに道端に倒れてた。そして、その剣。透けたな。」

「そうですね、俺が元々現実で使ってた物なんでただある(・・)だけなのかも知れません。」

「え、現実で使ってた?」

「はい、これを使って戦ってましたから。」

「君は一体何してたんだ?」

「秘密です。」

「そうか。」

 

 そう言って何故かしゅんとするキリト。あっ、呼び捨てはさっき許しをもらいました。まあ知られる訳にはいかないよな。過去から来たなんて。信じられる訳ないし、というか俺なら信じない。というかしまったな。これが使えないとなると無手しかないけど。まあそれでも問題ないけどこの剣は離したくない。そう思ってたらキリトがストレージなるものに入れれないか?と聞いて来てやり方の見本を見せてくれた。その通りにやったらストレージなるものに入れる事が出来た。出す方法も見せてくれた。

 

「ありがとう!」

「ああ、どういたしまして。というか剣はどうするんだ?」

「うーん、まあ別に俺としては無くても戦えますけど。どんな攻撃も当たらなきゃ意味ないんで。」

「いや、剣は持っといた方がいいだろ。」

 

 そう言ってしながらなんか渡してきた。

 

「これは?」

「さっき俺達がいたホルンカの森に出てくるリトルペネントの花付きがを倒すと貰える胚珠だ。これを今から行く所でクエストを受けてから直ぐにこれを渡すとこの層では強力な剣が手に入るんだ。」

「えっ、でもこんな夜中までいるって事は凄く大変だったんでしょ?じゃあ別にいいです!」

「ああ、気にするな。今日はリアルラックが良かったのかその花付きが2体同時に出て来てさ。だからそんなに時間はかけてないんだ。」

「でも・・・」

「なんかさ、上手く言えないけど君はこのアインクラッドの攻略には必要な奴だと思うんだ。だからこれは投資って事で受け取ってくれ。」

「・・・わかりました。恩にきます。」

 

 そう言って俺は胚珠を受け取りキリト共にそのクエスト?って所に行き速攻で受けて速攻でクリアしてその剣、《アニールブレード》を受け取った。

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。いよいよSAO編突入ここで今の光輝の現状と言い訳




・光輝は今未来にいる訳ではありません。訳あって(と言ってもほとんど事故ですが)所謂光輝からしたら平行世界のSAOにいます。
・光輝はカラーカーソルと体力ゲージ、そしてレベルはあるけどステータスはありません。だからSTRやらなんやらはありません。つまり光輝は今小物の最恐編と同じスペックです。但しペインアブソーバーはないので痛いです。そして光輝は普通なら死ぬような事はありません。但しショック死なら有り得ます。例えばスカルリーパーのあの鎌を喰らいまくった時とか。まあインテグラルファクターのアリスとユージオに似ている状況ですね。疲れはゲームとごっちゃんになっているのか体力の消費は少ないから一日中全力戦闘もやろうと思えばできる。やったらやったで次の日精神的に死ぬのは目に見えているけど。
因みに光輝と戦った時の相手の体力ゲージの減り方ですが無手の時は力の入れ具合、剣の時は振った時のスピードと剣のスペックとレベルで決まります。だから今の光輝が仮にグリムアイズに殴り込みに行っても全然ダメージは通りません。

・キリトが胚珠を2つ持ってる件について。これは完全に原作改変しましたすいません。キリトがリトルペネントと戦ってる時に光輝を落としても良かったんですがそれはそれで戦いの邪魔になるし話す時間も無くなるから帰る途中にしました。コペルにはあってます。光輝にアニールブレードをあげたのは光輝に言った理由もありますがクラインを見捨てたっていう罪悪感を少しでも埋めるためだったり。




ちょっと諸事情でこれからは1週間投稿になります。すいません。


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情報屋・ボス戦突入

こんにちはこんばんは。SAO編第2話です。ここで言っときます。結構原作ブレイクです。後アルゴの口調が合ってるか分からない。( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン。
でもぶっちゃけ言いますアルゴが出るのは最初で最後かもしれない。

1週間に言ったな。あれは半分嘘だ!基本は1週間に1回で予約済みの所に2つ溜まったらその内1つを投稿します。すいません。


 あのキリトとの迎合から約1ヶ月たった。その日からキリトには会っていない。フレンド登録ってので一応連絡やキリトの居場所はわかるがこんな謎だらけと疫病神の俺と一緒にいてくれとは思わない。

 そしてあの後にも色々わかった。別れる前にキリトが《ソードスキル》ってのを教えてくれたがどんなに教えられたとおりにやっても出来なかった。なんでそんなのがわかるのかって言うとキリト曰く出来た時、そのスキルに合わせたライトエフェクトが出るらしいが俺はやっても出なかったからだ。

 

「まあ、別にいいけど。」

 

 というのは嘘である。ぶっちゃけ言うと凄いかっこいいから出来たらやりたいなと思うのが本音。そう思ってたらヒソヒソと声が聞こえる。因みに今いるのはトールバーナと言う町だ。

 

「なあ、あいつが?」

「ああ、カーソルも何もないやつだ。何なんだろうなあれは」

「どうせチートだろ?いいよなチート使えるなら早くクリアしてくれよ。」

 

 そんな声が聞こえる。今の俺の格好は変わっていない。青い羽織に赤い服に青の帯に黒ズボン。だが1つだけ違いがあるとすれば後ろの剣だ、《アニールブレード》を2本(・・)背負っている。そう、2本だ。あれからちょっとたった後にまたあのクエストを受けに行ったのだ。やっぱりずっとやってる二刀流の方がいいからね。まあそんなのは無視してキリトが教えてくれた迷宮区って所に行く。何故かゲームって言ってた割に腹は減るからここで腹ごしらえしに来ただけだからである。何故なら俺がここに来てもう1ヶ月だ。それでも元の世界に帰る方法が分からない以上取り敢えずこの世界を制覇してみた方が良いと思ったからだ。

 

(・・・・・・・早く皆の所に帰りたいよ。)

 

 そう思って心の中で泣いていたら誰かの視線を感じた。というかぶっちゃけご飯食べてる時から感じてた。だから町を出る前に路地裏に入った。そして声をかけた、ピックを投げながら。

 

「誰だ!」

 

 そう言ってピックが顔の横に刺さりながら降参ポーズしていたのは小柄の女の人だった。

 

「ちょ、待っテ、待っテ!怪しい者じゃないヨ!」

「そんなフード被って俺をつけてたやつのどこが怪しくないと?」

「うっ、と、とにかくほんとに怪しいものじゃないんダ。」

「だったら名前ぐらい名乗ったらどうだ?」

「アルゴだ。情報屋のアルゴだヨ」

「情報屋?」

「そう、情報を教えたり逆に買い取ったりするのがオレっちの仕事さ」

「ふーん」

 

 そう言われて俺は剣を下ろした。まあ不意打ちされても普通に躱せるだろと思ったからだけど。

 

「で、その情報屋がなんのようだ?」

「いや、依頼を受けたんだヨ。キミがチーターなのか調べてくれ!っテ。」

「なあ・・・、1つ聞いてもいいか?」

「ナ、なんダ?」

「チーターってなんだ?」

 

 そう言うとアルゴって名乗った人がずっこけた。

 

「し、知らないのカ?」

「いや知らないから聞いているんだけど?まあ、何か悪いものっていうのはニュアンスでわかるんだけど。」

「そ、そうカ。チーターって言うのは簡単に言うとゲームの中でズルするやつの事ダ。」

「あー、そうか。ここって一応ゲームの中なんだったけ?自覚はないけど。で、成果はあったんですか?」

「その情報は初回サービスで100コルだヨ。」

「じゃあいいです。さようなら」

「あーっ!待っテ、お願いだから待っテ!」

 

 そう言って引っ張られた。

 

「はぁ、何ですか?」

「いや、何で剣を2本担いでるのかなと思っテ。」

「それ言ったらなんか情報にされそうだから黙秘します。さいなら」

「待っテ!もう辞めるから話しをさせテ!」

「何なんですか一体?」

「キミは一体何者ダ?」

 

 そう真面目な顔で聞かれた。だからこちらも真面目に返す。

 

「さあ、分かりません。ただこれだけは言えますよ。少なくとも俺の邪魔をしないなら何もしない。俺は普段は争いなんて好きではない。けど売られた喧嘩は買う。そして必ず勝つ。」

 

 そう言ったら何故か沈黙された。そして何故か笑いだした。何故だ。

 

「何で笑うんですか?」

「いや、面白くテ。」

「あ、そうだ。」

「ン?」

「俺の情報を買おうとしたやつの情報を俺が買うのってありなのか?」

「ありだヨ。ただその場合相手の出した口止め料より多く出さないとダメだけどナ。因みに今回の場合だと1000コルだ。」

「んー、じゃあ5000コル出すからその人に教えて貰っていいって聞いて?」

「わ、わかったヨ」

 

 そう言ってアルゴはシステムウィンドウを開いてメールを打ち始めた。やっぱりここが未来って言われた方がしっくりするなぁと思う。というか5000コルって言った時ちょっと驚いてたけどなんでだ?そしてメールが終わったのかウィンドウを閉じた。

 

「良いそうだヨ。相手のプレイヤーネームはキバオウダ。」

 

 キバオウか、なんか噛み付いてきそうな名前だな。

 

「ふーん、キバオウさんね。」

「ああ、それと1つ頼まれたんだけどキミは今日のボス戦に行くのカ?と聞いてくれって。会議にはいなかっただロ?」

「ボス戦?会議?なんの事だ?」

「やっ、やっぱリ知らないカ。」

「俺は取り敢えずあの迷宮区?って所の1番上の扉に行こうと思ってただけだよ。」

「いや、それがボスの部屋だっテ!ボスに行くなら皆と行った方ガ・・・」

「嫌だ。俺は1人で行く。俺の道は俺が決める。」

「それでもしキミが死んだらどうするんだヨ!」

「俺は死なないよ。じゃあね。」

「あっ!」

 

 そう言って俺はアルゴを振り切るために走った。途中で路地をぐるぐるしながら撒いて。

 

 

(もう俺のせいで誰かを死なせる訳には行かないんだ!だから・・・、その為にまた悪にもなろう。)

 

 そう言って俺は迷宮区に突撃してさっさと最上階まで登りボス部屋に着いた。その迷宮区の入口あたりに人だかりがいたがなんだったんだろうな。休憩中みたいだったけど。

 

「よし!じゃあ行こっ!」

 

 俺はボス部屋を開けた。俺が部屋を開けたら部屋が明るくなった。そして奥にいたのは全体的に赤いやつだった。名前を見ると《イルファング・ザ・コボルドロード》ってなっている。そして同時に現れたのはなんかコボルドロードと比べたら小さいやつで《ルイン・コボルド・センチネル》ってのが3体だった。まあ問題は無い。そう思いまず突撃して来たセンチネルの先頭のやつの首元に一閃、それで消えた。思った通り首の所にはあの頭のやつでは覆いきれなかったらしい。そのまま2体もすれ違いざまに一閃し電子のあの世へ葬った。そのままコボルドロードに突撃した。コボルドロードの武器はあの斧となんか背中にあるやつだけ。おまけに盾があるだけである。

 コボルドロードが斧を振りかざしてきたからジャンプで避けてその勢いのまま切り裂いた。なんか斬ってるって感じがしないから違和感はあるけど続ける。

 そんなやり取りが20分ぐらいが過ぎた。その間にまたセンチネルが何回も出てきた。だけどまあ、全部一閃で終わらせたから特に問題はなかった。そしてコボルドロードの体力ゲージが最後の段も赤色になったなと思ったらいきなり雄叫びをあげてきたから取り敢えず下がった。なんか後ろで声が聞こえるような気がするけど無視。そしてコボルドロードが取り出したのは刀だった。それを見た後ろにいる人達が驚いている。何故だ。

 

「まあいい、それがどうした!」

 

 そう言って俺はコボルトロードに向かう。なんか後ろで止めてる声が聞こえるが無視。コボルドロードも左越しに構えて突進してきた。なんか光ってる。そして振るってきたが、

 

「遅い!」

 

 そう言って俺は飛んだ。居合は確かに早い。だけど放たれる場所は限定される。自分の真正面しか当たらないのだ。だから俺はコボルドロードの頭上に来たら目に剣を刺しこんだ。なんかすごい叫んでる。データでも痛みはあるのだろうか。取り敢えずその刺した左の剣は手放して着地した後に右の剣で続ける。胴体に3回切り裂いたらまた刀を振るってきたけどただ単にブンブン振り回してるだけ何て恐れる必要は無い。そう思って次の瞬間には刀をしゃがんで避けた後またジャンプした。今度は結構高めに、そしてジャンプした時に回収した二本目の剣を上から振り下ろしてコボルドロードの後ろに着地しそして剣を収めながら。

 

「終わりだ」

 

 後ろでコボルトロードが倒された音がした。

 

 

 




なんかくっそコボルトロード戦がカットされましたがまあ、それはアニメとかでも一緒なんで許してください。コボルトロードが出した唯一のソードスキル辻風は居合となっていて僕なりに居合の弱点を出した形なんですがどうなんですかね。でも真正面ばっかりていうのは当たってると思うんでこうしました。後20分は早すぎね?って言われる方いるかもしれませんが斧って攻撃する時の予備動作って大きいですから光輝の反射神経なら普通に良けれるんでフルボッコでした。
光輝のレベルはコボルトロード戦時25レベです。街に行ったら行ったでひそひそ話されるのが嫌だったからご飯の時以外はずっと外にいました。
なんか今回の光輝は意外に飄々としてる感じに見えますけど実際はホームシックになりまくりです。そして誰も死なせたくないから1人で戦います。自分が悪になっても
・・・まあ、後でそれをお説教する人がいるんですけどね。

ヒント ・ 光輝はお姉ちゃんとは10歳くらい離れている。そして愛美はサブカルチャーが好き。この2人を合わせたみたいな人です。SAOには出ます。


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話し合い

こんにちはこんばんは。何かキバオウの性格は合ってるかはわかりませんが頑張って書きました!では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 コボルドロードを撃破してなんか《you get the Last attack bonus》って言うホロウウィンドウが出てきた。多分文面から察するに最後にコボルドロードに攻撃して撃破した人が貰えるのかな?と思って取り敢えず装備せずに出して見る。手に収まったのは真っ黒なコートだった。名を《コートオブミッドナイト》。うん、名前の通りだな。でも性能は良いらしい。あのコボルドロードがもう出ないのならこれはこの世界に1つだけなのかもしれないな。そう思っていたら何か後ろの人達の1人が叫んで来た。

 

「なんや、なんなんや自分は!?」

 

 そう言って結構な人数がいる中から出てきたのはなんか頭が凄くギザギザしてる人で言っちゃ悪いけど面白い。まあ正面切っては言わないけど。その人が前に出てきたのを皮切りに後ろの人達も前に出てきた。そしてその中にはキリトも見える。なんか凄く深くフード被ってる人も隣にいるけど。答えようとしたら向こうの青髪の人も前に出てきてギザギザ頭の人を止める。青髪か・・・、愛美どうしてるかな。とそんな今この場において全く関係ない事が頭に浮かんだ。

 

「まあまあ、キバオウさん。いきなりそんな事を言われても彼も困るでしょ?1つずつ聞きませんか?」

 

「デぃ、ディアベルはんがそう言うなら」

 

「ありがとう。すいません、ヒースクリフさん。大人代表で一緒に聞いてくれませんか?」

 

「ふむ、分かった。」

 

 そう言って出てきたのは結構身長が高い人でデカ目な盾を持ってる人だった。なんか雰囲気的に人に何か教えていそうな人だ。というか俺の身長の関係上俺はここにいる人達の大半は上を見なきゃいけないからここが現実なら首が痛くなるな。と、そんな事を考えてたら3人が武器を持たず寄ってきた。向こうも武器を持たないなら俺も持たない。だが何か俺に選択権がないのが癪だから俺も言う。

 

「なあ、一応聞いとくがあんた達は俺から話しを聞きたいのか?」

 

「当たり前や!」

 

 そうギザギザ頭の人が答える。結構小柄なのに迫力あるな。というか俺にやっぱり選択権はないのだろうか。でもこんなの完全にアウェーだからちょっと抵抗する。悪いが道ずれになってもらうぜキリト!

 

「じゃあ、俺も3つだけ条件出していいか?これ飲まない無いなら俺はさっさと上に行く。別に俺はあんたらが話しを聞きたくても俺に話す義理はないのにあんたらがもう話すのは決定事項だと言わんばかりに詰め寄ってくんのが腹立つからな。」

 

 そう言ったら来てた3人がピタっと止まって青髪の人が言ってきた。

 

「確かに君にとってはそうだね。いきなり来た人達が自分たちの中で勝手に君に話しを聞く事になってたね。すまない、目先のことばかりで君の事は考えていなかった。」

 

 そう言って頭を下げてくれた。ギザギザの人も不服そうだが下げてくれた。大柄の人も。なんかちょっと面食らったな。まあギザギザの人も態度はでかいけど根本は良い人なのかな?と思い返事を返す。

 

「あっ、いえ。頭をあげてください。」

 

「それで君の言う条件とは?」

 

「1つは話すのはあなた達3人と俺が指定する奴だけ。残りはあの扉の所にまで下がってもらう。あんたらの聞きたいことが終わったら俺はさっさと上に行く。それからなら後ろの人達も喋ってくれていい。俺が何か言ってる最中に根も葉もない事を言われるなんて嫌だから。まあ、質問タイムはあるからそれまでは黙ってくれると助かるな。」

 

 これは絶対条件だ。だってなんか話が気に食わないとかいうそんなくだらない理由で攻撃されたら溜まったものじゃない。あと俺は人が話しをしている真っ最中に話しかけてくるやつは嫌いだからだ。

 

「2つ目は?」

「話すメンバーの武器全てを俺は10メートル後方の所、あんたらは扉の横に全ておけ。」

「はぁ!?何でお前だけ10mなんだよ?どうせ何かやましい事聞かれたら速攻で攻撃する為なんだろ?」

 

 そう誰かが言ってきた。だけどそれはちょっとアウトじゃないかな?とか思っていたら青眼の人も聞いてきた。

 

「何で君は10メートルなんだい?」

 

 まあどうせ不満は出るだろうと思っていたから用意しといた答えを言う。

 

「簡単ですよ。そっちはあんたらを除いても結構な人数がいる。対して俺は1人。だから俺が気に食わないとかいう理由でこっちが攻撃されたら溜まったものじゃないからな。直ぐに反撃できるように俺は10m。何か問題ありますか?そっちはなんならドアの所にいる味方に剣を投げてもらえるなんて言うショートカット技だってできる。さっき俺が攻撃する為なんだろって言ったやつは何も分かってないな。ぶっちゃけ言うとこの話し合いで不利なのは圧倒的に俺なんだから条件も俺有利になるのは火を見るよりも明らかだろ。」

 

「はっ!チートしている奴の言うことなんて聞くことないすよ。この人数ならたった1人ぐらい倒せますよ!」

 

 それを聞いて他の面子もそうだそうだ。やりましょうディアべルさんとか言ってる。だがそれを意外な人の一言で静まった。

 

ちょっと黙れや!わしらは人殺しになる為にここにいるんとちゃうやろ!?」

 

 そう言ったのはギザギザ頭の人だった。あれ?この人がいの一番に詰め寄ってきてたのにどうした?と思ってたら聞いてくる。

 

「んで?自分の条件の3つ目は?」

 

「俺と話したいなら、そこにいるキリトも同席させてもらう!」

 

 そう言って俺はキリトを指さしてごめんと思いながら指さした。凄い逃げたそうな顔してる。

 

「それは何でや?」

 

「俺がこの世界に来た時、初めて会った人だからです。そして色々話しをしたんでこの中じゃ唯一俺の事を知っているはずです。俺は殆ど街にはおらず外にいましたから誰ともほぼ会いませんでしたし。」

 

 実際、僕だけアウェーなんて嫌だし道ずれになってもらった。そう聞いて青髪の人がキリトに振り向いて聞いた。

 

「キリトさん、お願いしても良いかい?」

 

「はぁ、分かりました。」

 

「よし。俺はこの条件を飲もうと思う。おふた方はどうだい?」

 

 そう言って残りの2人に振り返って聞いた。

 

「私は構わないよ」

「ワイもええで」

「ありがとう。」

 

 返事を聞いて俺は約10メートル後方にアニールブレードを2つ置いた。因みにコートオブミットナイトはもうストレージに入れてる。向こうの4人も武器を扉の前に置いてその他メンバーは扉まで下がった。また真ん中に戻って話しを始める。

 

「さて、取り敢えず名前を聞いても良いかい?俺はディアベル。気持ち的にナイトやってます。」

 

 そう言っておどけた感じで言ったのは青髪の人で名をディアベルと言った。この世界ってそんなナイトとかって言うのあったけ?と思い真剣に考えてたら次の自己紹介に行った。

 

「ワイはキバオウって言うもんや!あんさんはワイの事は名前だけでも知ってるやろ?」

 

 そう言われ考えたら思い出した。

 

「あーっ!アルゴって人に俺の事を探らせた人?」

「そうや。」

「そうでしたか。それで調査の結果は聞いたんですか?」

「それはおいおい話すわ」

 

 そして次に大柄の人だがなんかすごい見られている。そりゃあさ、自分でも変なやつとは思うけどそんな舐めるように観察するのは遠慮願いたいなと思ったり。でも、なんだろうなこの視線は?何か世界の異物を見るような目で見られてる。そう思っていたら名乗った。

 

「私の名前はヒースクリフという。よろしく頼むよ。」

 

 そう言って手を出てきた。俺も返すのが礼儀だと思い握る。

 

「こちらこそ」

 

 そう言ってまた手を離した。そして最後はお馴染みキリト。

 

「もう知ってるけど一応。キリトだ。久しぶりだな、光輝。後お前絶対フルネームで名乗るなよ。」

「はーい。じゃあ今度は俺か。俺の名前は光輝。漢字は光る輝きで光輝だ。」

 

 そう言ったら?が出そうな感じで首を傾けられた。

 

「えっ、プレイヤーネームに漢字ってありましたっけ?」

 

 そう言ってヒースクリフさんに聞いた。が彼は首を振っている。

 

「いや、ない。プレイヤーネームはアルファベットしかない。」

「うーん、プレイヤーネームを見せれたら1番早いんですけどね。」

「できるよ。システムウィンドウに他の者達にも見えるようにする可視ボタンがあるからね。」

 

 そうヒースクリフさんが言った。まじですかい。まあ俺は滅多にウィンドウ出さないしね。そう言われ俺はホロウウィンドウを可視状態にして4人に見せた。そしたらなんか皆さんびっくりしてる。ヒースクリフが聞いてきた。

 

「プレイし始める時にセットし忘れたとかは?」

「いや、そもそもキリトにも言ったが俺はゲームなんてした事ないんですが。ここにだっていつの間にかいただけだし。」

「それは、どういう事だい?」

 

 今度はディアベルさんが聞いてきた。質問多いな。ただ過去から来たとは言えないから適当にはぐらかす。

 

「さあ、そんなのは俺が1番聞きたいです。ちょっと色々あったらいつの間にかこの世界のホルンカの森って所にいてキリトに起こされたんですから、何でここにいるかは俺も知りません。というか知ってたら教え欲しいですよ。おまけに記憶も朧気ですし。」

 

 ブラフ、はったり、嘘である。本当はバッチリ覚えてるが話す訳にはいかないからな。

 

「だから俺は取り敢えずてっぺんを目指す。そこのラストボスを倒せば記憶も何でここにいるのかも分かるかもしれないから。」

 

 そう言ったら沈黙になった。けどまあ、この目的は本当だから嘘ではない。それにこの1ヶ月で分かったことだが俺にはレベルがあるが攻撃力的なやつとかはない。つまり今の俺はあのクズ野郎と戦った時と同じ力だ。蒼眼と赤眼を出せる事は確認済みだ。あの野郎との最後の戦いの時に出したあの力は出ない、というかやり方が全く分からん。でもまあレベルさえあげればあとは攻撃を当てまくったら勝てるから1人でこれからも挑んで問題ない。そう思ってたら次の質問された。

 

「次の質問していいかい?」

「どうぞ」

「君はチートしてるのかい?」

 

 そうズバリ聞かれた瞬間部屋の空気がちょっと問い詰めるぜみたいな空気になった。だがそんなのものは知らないからそう答える。

 

「チートってアルゴに聞きましたけど要はズルする人の事ですよね?だったら俺はそんなものやってませんよ。」

「これに関しては私も彼はしていないと思う。」

「それは何故ですか?ヒースクリフさん。」

 

 俺のチート疑惑を否定したのはヒースクリフさんだった。俺も証拠を提示できないのに何で出来ないと言いきれるのか分からんから聞いとく。

 

「仮に彼がチートを使えるならとっくにこの世界から消されてると思うからだよ。」

 

 サラッと恐ろしい事言った。

 

「この世界が始まりはや1ヶ月。その間に外側からの接触は一切なかった。普通このようなゲームはメンテナンスなどは人の手によるものだがそんな類のものは1度もなかった。だがしかしこの《ソードアート・オンライン》というゲームもゲームである以上バグなどは発生するだろう。実際、私もいくつか見つけた。だがいつの間にかなくなっていた。そしてそれを直すためにはメンテナンスがいるからな。しかしそれがないという事は人の手によらない機械がメンテナンスをしているのではないかと思うのだよ。仮に人間がメンテナンスしているなら外から強制ログアウトもできるだろうしね。そしてそんなメンテナンスができる高度な物がチートをしてると認識したら真っ先に消すと思うのだ。」

「な、成程。じゃあ君は本当に」

「してませんよ。俺はドーピング何かするより自力でやる方が好きですもん。」

 

 これは事実だ。ズルは良くない。皆も赤信号の時は止まろう。

 

「そうか、じゃあ次の質問だ。一応聞いておく。君はベータテスターかい?」

「そのベータテスターって何ですか?」

 

 そしてキリト以外ずっこけた。復活したキバオウさんが教えてくれる。

 

「ベータテスターってのはこの《ソードアート・オンライン》が始まる前になバグとか実際やってみてどうなんだって言うのをチェックする為に選ばれた1000人の事や!2ヶ月間今わしらがいる正規版と同じ所に先におったんや!」

「へー、まあ要はテストの一部を先に見るような事?」

「そ、そうや!」

「で、そのベータテスターだったら何ですか?」

「決まっとるやろ!謝ってもらわな気がすまん!あいつらベータテスターがあの始まりの日にワイら9000人を置いて行ったせいでワイらニュービーが苦労した。中にはベータテスターが見捨てたせいで死んで行ったもんだっておる。その落とし前をつけてもらわなあかん!」

 

 それを聞いて俺は色々思う所があった。こいつは何か勘違いしてる。それになんかそれを聞いてたキリトが震えてる。多分キリトはそのベータテスターってやつなんだろうな。そしてディアベルさんも暗い顔になっている。ヒースクリフさんはこっちの答えを待ってるみたいだ。取り敢えず思った事を言う。

 

「はぁ、くだらない」

 

 そう言った。そしたら後ろの方々も前に来てる4人も唖然としている。そう思ってたらキバオウさんが噛み付いてきた。

 

「な、なんやと!?どこがくだらないんや!」

「いや、だってくだらないでしょ。確かにそのベータテスター達は先にテストを先取りしたのかもしれない。だけどだからって別に100点を取れるわけないだろ?もしかしたら1度テストを回収されてからどこか変えられたかもしれない。実際あんたら俺が戦ってる時にコボルドロードが刀を出した時驚いてただろ?あれはベータテストの時の情報と違ったからなんじゃないのか?おまけにそのベータテストって2ヶ月間だったんだろ?あんたらの言うこの正規版でこの第1層は約1ヶ月。そのベータテストで行けた層なんてせいぜい10層くらいじゃないか?死に戻りは出来ただろうし。その後のテストは出ないって事だろ。結局ベータテスターがずっと有利って訳では無いって事でしょ。」

「くっ、そ、そうだとしてもベータテスター共がワイらを置いていかんかったら1500人も死ななかってん!それはどうするつもりや!」

「それも知らないよ。だってさよく考えてみてよ。あんたのさっきの言葉聞いてたらこのゲームには最初1万人いたんだろ?でその9割はあんたらベータテスター以外。たった1割でどうやってあんたら9割の面倒みろと?それにそのベータテスターだって全員が戦える訳じゃない。デスゲームってなった以上戦いたくないって人もいるはずだ。そりゃそうだ。ゲームなら普通は楽しむ為に来たのにそれが生死をかけた戦いになったら戦う選択肢を放棄する気持ちも分からんでもない。それにそのベータ版と正規版での違いで死んだ人もいるかもしれない。それにあんたの言う始まりの日ベータテスター達は初めての人達を置いてった。って言ったな?ぶっちゃけそれも褒められはしないかもしれないが責める権利も無いと思うぞ?」

「な、なんでや!」

「だってそうでしょ?生死をかけるんだったら自己強化は必須。多分この世界はさっきヒースクリフさんが言った機械が経験値、敵の出具合を調節してるんだろ?つまりこの世界はその取り合いだ。それに足でまといになるなら連れていく義理もないからな。そのベータテスターが全員聖人君子なら有り得ただろうが関わりも何も無いやつに何故手取り足取り教えなきゃいけない?あんたがもしベータテスターならそれが出来たんか?俺はその始まりの日の宣言は聞いていないが多分皆叫んでたりしたんだろ?そんな罵詈雑言の中でもう冷静な思考を失ったやつらに構う暇なんてないだろ普通。ぶっちゃけ俺でも同じ状況なら同じ事すると思う。それに無理に戦わないって言う選択肢もあるしな。生死を賭けた状態で甘ったれた事言うな。現に俺はそんなベータテストの情報なんて無くても普通にコボルドロードを倒せたぜ?」

 

 そう言われて場が静まった。本当は罵倒したいが反論できないみたいだ。本当に何で先取りしてたら皆に教えなきゃいけないみたいな風潮になってんだよ。自分勝手すぎるだろどいつもこいつも。でも俺は案外こいつらの事は評価している。何故なら

 

「でもまあ、俺はあんたらは素直に凄いと思うけどな」

 

『はっ!?』

 

 と全員仲良く同じ事言った。面白い。

 

「だってさ、あんたらの中にベータテスターもいるだろうけど割合としては新しい人の方が多いんだろ?じゃあその人達は普通のベータテスターを極論超えてるってことだろ。だってここにいないベータテスターは死にたくないからここに来なかった。対してあんたら初めて組はその恐怖を押し殺してここにいる。俺はその気概は普通に立派だと思うよ。言っちゃ悪いがここに来なかったベータテスター達よりも何倍もかっこいいと思う。だからさ、初めて組は胸張っとけばいいじゃん。ベータテスターが何なんだ?お前らはそいつらよりも今上にいるだろ?そのまま突き放してやったらいいじゃん。持ってる知識や技量がなんなの?そんなの上手い人から吸収して己の物にしたらいいでしょ。それにどっちみち知識は途中で通用しなくなるし。」

 

 そう言ったら皆驚愕の顔をしてる。そして

 

「そう、だよな。ベータテスターがなんだ!今ここにいるのは俺たちだ!俺達がここにいるんだ。」

「そうだぜ!ベータテスターから貰えるもんは全部貰っちまおうぜ!技も知識も貰おうぜ!」

「そうだ!今は俺達が1番凄いんだ!」

 

 そう言って何か後ろで盛り上がってる。さっき俺をさっき倒すぜ宣言してた奴は本当は煽りたいができないみたいな空気になっている。あいつは要注意だな。

 そしてディアベルさんが静めてる。

 

「君の言う事は分かった。確かに君の言う通りだな。確かにベータテスターはニュービーの人を見捨てたのかもしれない。だけどそれは責められる事ではないようだ。少なくとも声を大にして言うべきではないようだ。それで良いかい?キバオウさん。」

「…ふんっ!」

 

 そう言ってそっぽ向いた。そう思ってたら今度はヒースクリフさんが出てきて聞いてきた。

 

「君にはライフゲージが無いようだが?」

 

 そう言ったらまた皆見てきた。

 

「ああ、そうみたいですね。でもその代わりあなた達と違って痛みがあるみたいです。」

「い、痛みだと?」

「はい。だから今から俺が自分の手を刺したらメチャ痛いです。多分俺が死ぬのはショック死か何かじゃないかな?」

「君はそれで戦えるのか?」

「戦いって元々そんなもんじゃないんですか?」

 

 そう言ったらまた皆唖然している。でも実際そうなんだよな。まあここは軍ではないからそんな反応なのかもしれない。

 

「だって戦いは痛みがあるのが普通でしょ。言っちゃ悪いが痛みの無い戦いはそれと非常に似ている何かだ。だから俺の場合は体力ゲージじゃなくて痛みで良かったよ。ああ、別にあんたらを責めてるわけじゃないよ。そんな痛みなんかあったら戦う人は少なくなるだろうし。変なのは自覚してるからスルーでお願いします。」

「そう、か。じゃああと2つだけ。君は何で剣を2つ使ってるんだい?2つ持ってもソードスキルは使えないだろう?」

「ああ、それは俺が小さい頃から紙の棒を2本持ってブンブン振り回してたからそれがディフォルトになっただけです。あとソードスキルは俺の場合元々使えません。現にさっき俺がコボルドロードの目に刺したあと片手になってても使えなかっただろ?」

 

 そう俺は説明した。まあ事実だから大丈夫だろ。皆ウンウンしてる。良かった。

 

「で、2つ目は?」

「光輝君はさっきてっぺんを目指すって言ったね?なら俺達と行かないかい?ボスを1人で倒せる君が来てくれたら百人力だ。」

 

 そんな質問というか勧誘が来た。まあ予想はしてたけど。だから俺は答える。

 

「それは遠慮します。」

「えっ、そ、それはなぜだい?」

「俺は1人で戦った方が強いから。」

 

 そう簡潔に言った。そしたら始まるわ罵詈雑言の嵐。ぶっちゃけコソコソ言われるよりこうやって言ってくれた方が気が楽なのは否定しない。

 

「な、なんやと!」

 

 そう言ってキバオウさんがまた噛み付いて来た。

 

「だってそうでしょ?仮にあんたらと一緒にボス戦したら俺はあんたらのリカバリーまで務めなきゃなんない。生憎だが俺に誰かを気にかけて戦うのは俺には無理だ。それに俺はあんたらが使うポーションやらはいらないからな。痛みさえ我慢したらぶっ続けで戦える。そしてそんな痛みはもう喰らわない。」

「それは何故だい?」

「簡単ですよ。痛みが走るのは攻撃を受けた時ならそもそも攻撃なんて貰わなきゃいい。そしてそれは1人の方がやりやすいってだけです。どうしても俺をあんたらの仲間にしたいなら力づくで仲間にするんだな。」

「それは・・・決闘と言う事かい?」

「はい。ああ、別に俺は1VS1何て言ってませんよ?別に全員で来てくれて構いません。」

「なっ!」

 

 全員唖然としている。そしてどんどん怒りの色が見えてきた。そして

 

「上等だ!やってやろうぜ皆!」

 

 その声に反応し武器を構えた。

 

「お、お前達!」

「どうします?何か向こうは俺を引き込もうとしてますが?」

「はぁ、分かった。では俺も戦わせてもらおう。」

「ワイもや!」

「分かりました。取り敢えず全員俺に申請してくださいね。あと武器を回収していいですか?」

「もちろんだよ。」

 

 俺は武器を回収したが耐久値を見ると結構ギリギリだから使わないようにする。そして一斉に決闘申請が来た。その全てにおけする。そして向こうの人らが全員出てきた。やっぱり結構いるな。でもまあ、素人には負けんがな。そう思い右の拳を右の腰に置き右足を後ろに下げて左手を顔の前に置く。それを見た向こうの奴らはギャーギャー言ってきた。因みにちゃっかりキリトもいる。お前どっちの味方だ?

 

「てめぇどういうつもりや!剣を持たないのか!」

「ああ、耐久値が無くなりそうだから使わないわ。」

「そ、それなら後日にするかい?」

 

 そうディアベルさんが聞いてきた。優しい人だな。だが断る。

 

「安心しろ、あんたら程度じゃ俺に傷1つつけれやしないから。」

 

 そう言ったらナイトさんもキリトもちょっと怒った顔になった。

 

 

 

 

 

 

 

 そしてカウントが0になった

 

 

 

 




攻略組との喧嘩勃発!光輝喧嘩好きじゃない言うてるくせのふっかけてるやんとは言わないでください。これは唯の実績作りなんで。
そういえば光輝の服装はドラゴンボールの孫悟空・ゼノを思い浮かべてくれたら良いです。構えも超の悟空と同じです。
ではまた次回( ´ ▽ ` )ノ


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攻略組VS光輝

見てくれてありがとうございます‪⸜(*ˊᵕˋ*)⸝‬。今回は攻略組VS光輝です!では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 カウントが0になり一気に走ってきた。ドアの所には何かスキンヘッドのアフリカン系のおじさんとその仲間であろう人達がいる。決闘申請はしなかったんだろう。因みに決闘のモードは全員初撃決着モードだ。これは先に相手に強攻撃かライフゲージを黄色にしたら勝敗が決するモードだ。あれ?そう言えば俺は決闘の時はどういう扱いになるんだろ?ライフゲージないけど?まあ、そんな事考えながら取り敢えず突っ込んで来た奴らを迎え撃つ。突っ込んで来た奴らと取り敢えず様子見のメンバーで別れている。

 

「おりゃァァ!」

 

「くたばれ!」

 

 敏捷値を高めにしてるであろう2人の片手剣使いがライトエフェクトを纏わせながら剣を振るってきた。振るってきたというより突っ込んで来たか?多分これは《レイジスパイク》ってやつか。右に避けすれ違いの瞬間に右側から突っ込んで来た方に左の拳を叩きつける。それでそいつは脱落。そしてくの字に曲がってる所を踏み台にして反対側に居たやつも蹴った。それでそいつも脱落。

 

「うおおおおぉ!」

 

 そんな掛け声を出していたのは斧使いだった。上から斧を落としてくるが左に回りながら避けて背中にエルボーして脱落させた。

 そこからは何かまあ、確かにここに来るだけの力はあるんだろうが俺に1発も当てれ ないのが焦りになったのかソードスキルを使う奴ばっかりだったな。まあ別に全部初見で躱す事ができるスピードだったけど。ソードスキルは確かに普通にやるよりは早いだろう。だけど発動したらそのスキルをずっとやらなきゃいけないし、なんなら硬直時間もある。更に全部を知ってる訳では無いが、ソードスキルはシステムがやる以上簡単に軌道は変えられない。そんなこんなで残り相手さんは5人になった。脱落した人達はまたドア前に行って貰った。残った5人はディアベルさん、キバオウさん、ヒースクリフさん、キリトに謎のフードの人だ。そしてディアベルさんが話しかけてくる。

 

「光輝さん強すぎません?」

 

「俺が強いんじゃなくてあんたらが弱いんだよ。何でソードスキルばっかり使うのかな?確かにそれが当てれば勝ちだろうけどもう何回もやられても何で同じ手を使おうと思うのかが全くわからん。」

 

 そう言ったらドアの脱落組がまた騒いでる。

 

「やっぱりチートしてるんだろ!何で後ろからの攻撃がわかるんだよ!」

 

「いや、普通に足音でわかるし。あんたらでも普通に出来るようになるよ。あとあんたら攻撃する時叫びすぎ。こっから攻撃するぜ言ってるようなもんだろ。」

 

「うぐっ!」

 

 正論言ったら黙った。そしてまた5人に向き直る。

 

「で?まだあんたらは続けるか?」

「当たり前や!自分のその余裕な顔を潰したるわ!」

 

 そう言ってキバオウさんが突撃してきた。ソードスキルを使わずに振るって来る。俺は一撃も貰う訳にはいかないから避ける。そしてディアべるさんも攻撃に加わって来た、がまだ避けれる。そして同時に左右から剣が来たのを皮切りにバク転で避けそのまま下がる。

 

「へー、中々良いコンビネーションじゃないですか?」

 

「当たり前や!」

 

「悪いけど光輝さん、仲間になってもらいますよ?」

 

「丁重にお断りします。」

 

「なぜだい?万一、いや億が一攻撃を貰ったらどうするんだい?下手したら痛みで動けなくなるかもしれないんだよ?」

 

「大丈夫、食らったとしても少なくとも今ん所俺はそれ以上の痛みを知ってるからな。そんなんでいちいち戦えなくなるほど俺は弱いつもりは無い。それに」

 

「それに?」

 

「いや、なんでもない。兎に角俺はあんたらと一緒にはいかない。」

 

「なら無理矢理でもやらせてもらうよ!キバオウさん!」

 

「わかってる!ディアベルはん!」

 

 そう言って迫ってくる。2人に声をかける。

 

「まあ、いいや。丁度いいから剣を使ってる時の弱点を教えてやる。それは-間合いに一瞬で入られたら対応が難しい事だ!」

 

 そういい俺は少し本気を出してスピードを上げキバオウさんの懐に入った。剣を振るおうとして剣は上にあるから迎撃が出来ず左の拳で腹パンし、そして中途半端な力で剣を振り下ろしてきたディアべるさんの手首を掴み止めた後少し軌道を逸らしながら自分側に引っ張り思いっきり足の膝をディアベルさんに当て脱落させた。そして残りはキリトとフードの人とヒースクリフさんだけとなった。

 

 

「そう言えば俺キリトとは戦ったことなかったな。」

 

「そうだな、でも正直勝てる気しないんだが。」

 

「じゃあ降参する?」

 

「いや、やるだけやってみるさ。でも悪いが2対1でやらせてもらうよ。アスナ、という訳で手を組んでくれ。」

 

「・・・分かった。」

 

 そう言ってキリトとフードの人・・・アスナさんという人と走ってきた。最初に前に出 たのはアスナさんだ。ライトエフェクトが出てるからソードスキルだろう。そして―早い。ぶっちゃけこの中だったらNo.1だと思う。それにこのタイミングで使ったのも後ろにキリトがいるからだろう。だけどあの野郎の攻撃に比べれば遅い。飛んで躱しキリトとアスナさんの真ん中に着地した。そしてキリトが斬りかかってきたがその剣を手で止めた。完全に手を切られる前に止めたから痛みはそんなにない。

 

「なっ!?」

「ちゃんと捕まってろよ!」

 

 そう言って俺はそのまま剣ごとキリトをアスナさんに投げつけた。

 

「ぐほっ!」

「きゃっ!」

 

 そう言ってお互いに激突しお互い体力が減って脱落した。ついでにその時にアスナさんのフードが取れた。ドアにいる脱落した組からどよめきが起きた。まあ確かに美人さんだもんな。そう思ったのも束の間俺はヒースクリフさんを見た。俺の様子見をずっとしてたしどっち道最後だから一応聞いとく。

 

「どうする?ヒースクリフさんもまだ戦う?するなら付き合うけど?」

 

 そう言って場はヒースクリフさんの返事を待つ。俺としてもこの人とは戦ってみたい。何か強者のオーラがあるからね。そう思ってたがその期待は裏切られた。盾をいきなり下ろしこう言った。

 

「いや、辞めておく。今の私では君には勝てなさそうだ。それにどうせ戦うなら君の全力と戦ってみたいしね。」

 

 まじか、本気出してないのバレてた。まあ、遠回しに今度戦ってくれるって言ってるようなもんだし別にいいや!

 

「ありゃ、そんなんですか。それは残念。」

 

 そう言ったらヒースクリフさんは「リザイン」と言って降参した。

 そして俺はキバオウさんを見た。

 

「それでキバオウさんから見て俺はチートしてるように見えましたか?」

 

 そう問うと沈黙になったあと返事をし始めた。

 

「・・・確かに自分は強い。ここにいる連中を退けた時点でそれは明白や。それに自分の今の状況は下手したらワイらよりも厳しい。攻撃に痛みが走るなんてな。おまけにあのアルゴの調べでも自分はチートなんかしてなかったらしいからな。今ん所は見逃したる。」

「ありがとうございます。」

 

 そうキバオウさんが言ったら不承不承な感じだが取り敢えず罵倒するぜみたいな空気は無くなった。

 

「まあいいや。取り敢えずディアベルさん。俺は約束通りこれからも1人で戦います。ここにいる連中のベータテスターへの恨みは多少無くなったかもしれませんがそれでもまだベータテスター達を憎んでる人達はいると思います。」

 

 そう言ったらディアベルさんが何を言うんだ的な顔になっている。キリトはまさかって顔をしてる。でも実際この役目は俺が適任だろ。俺は別に武器だけを調達すればいいしライフゲージもないから所謂バッドステータスもない。まあ毒やら食らったら気分は悪くなるが戦えないほどじゃない。そしてこの世界の中じゃ俺は出鱈目に強い。そして何より今のこの世界には俺の元々の知り合いなんていないから誰も困らない。俺が我慢すれば良いだけだ。くだらない事でこのメンバーを衰退させる訳にはいかない。だから

 

「どう書いてもいいから俺がベータテスト出身の悪い奴みたいな事を広めてくれ。」

 

「な、何を言い出すんだ!」

 

「どっち道そんな役は必要だ。あんたらの話を聞く限り正規版で新しく始めた人達の全員とは言わないがかなりの人数がベータテスターを恨んでるはずだ。だったらそんな奴らのはけ口がいる。そしてそれは俺が適任だ。俺をベータテスターの中で最も悪い奴って適当に広めてくれたら今のベータテスターが可愛く思えてくるだろ。そして普通のプレイヤーとベータテスターが手を組みやすくなる。そしたらこの世界のてっぺんにも行きやすくなるはずだ。」

 

「し、しかし!君はベータテスターでもなんでもないんだろ?」

 

「ああ、でもそう言った方が手っ取り早いし誰も全ベータテスターなんて知らないだろ。」

 

「しかし・・・」

 

「別に俺がそうなった所で誰も困らん。そう言えば俺とあんたらの勝負で俺だけ何も賭けてなかったな。じゃあその勝ったぶんでそういう事にしておいてくれ。」

 

 そう言ってディアベルさんは沈黙した。自分でも酷な事言ってるのはわかってる。この人は優しいが故に言いたくないんだろう。でも世界はそんな甘ったれた事では回らない。そう思ってたら事態は動いた。

 

「やらせったたらいいんとちゃうかディアベルはん。」

 

「キバオウさん!」

 

「こいつが自分で言うてるんや。それもそれ相応の覚悟でな。それにワイらは敗者や。敗者が何言うても変わらん。」

 

「そう言う事です。ディアベルさん。さっきも言ったがこの役は絶対に必要になる。それを早めるだけの事。それに実力の面から見れば間違いなく本当の事だと信用されるだろ。」

 

 そう言って俺は上に登ろうと歩き出したが、途中で思い出した事がありキリトの所に行く。そしてメニューからラストアタックボーナスの《コートオブミッドナイト》を取り出してキリトに渡す。

 

「あげる。」

 

「え、お、おい。これはラストアタックボーナスなんじゃないのか?」

 

「うんそうだよ。」

「いやいや、じゃあ貰えないよ!」

 

「いーよ別に。俺にはいらないし、キリトにはこの世界の事を色々教えてもらったしね。そのお礼って事で。」

 

「で、でも・・・」

 

「うーん、じゃああの胚珠と後出し交換って事で。じゃあな。」

 

 

 そう言って俺は第1層のボス部屋を後にするのだった。

 

 

 

 

 




ありがとうございました。光輝無双ですね。前回書き忘れてましたけどヒースクリフがめちゃくちゃ早めにいるのは本当はもうちょっと後から来ようと思ったけど何か自分でもよくわからないやつが混じってたから予定よりも早く来たって事です。
光輝自身はソードスキルの名前を全部知ってる訳じゃないんで取り敢えずライトエフェクトあればソードスキルだろって覚えてるだけです。だから覚えていたとしてもそれは全部片手剣のソードスキルスキルだけです。

そして光輝、所謂ビーターの役目を負う。まあ言うてアニメでもキリトがビーターだなぁって思うシーンはそんなに無いんで。・・・まあケイタに思いっきり言われましたが。

勝負着くの早すぎね?って質問は相手が所詮モンスターばかり戦って来た人達って言うのと素人だからですね。おまけに初撃決着だし。因みに決闘申請しなかったのはお馴染みのエギルさんとその仲間です。子供にムキになるなよ・・・という大人の貫禄で申請しなかった。
では、ありがとうございました。
次回はまた明日の朝6時に出します!・・・また原作ブレイクですが許してください。


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語りと助け

おはようございます。
今回も原作ブレイクです!では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 2023年 6月12日

 

 

 俺はこの日剣の強化素材を集めに現在の最前線から少し離れて第27層の迷宮区にいた。あれからあの集まり・・・通称「攻略組」と俺はフロアボス戦とボス戦は早い者勝ちという事にした。まあ向こうは心底嫌そうだったけどな。だって俺はボスの情報を得るためのクエストしてないから俺の方が早くなっちゃうし。まあだから俺は攻略組の指揮を高める意味でもディアベルさんやらヒースクリフさんと相談して偶に意図的にボス戦を譲っている。しかしその時に未だに勧誘してくるし。あんたら俺の通り名知ってるくせに、そんなんやったらあんたらのギルドが内部崩壊するがな。

 でも第25層───クォーターボスの時は危うく死者を出す所だったな。あの時キリトが偵察戦も少しガチメンバーで行かないかって言わなかったら危なかったかもしれない。そして何度か偵察した後、ガチメンバーで行ったが結構早い段階で逃げる人が多かったらしい。だから一旦ガチメンバーも安全を鑑みて全員退いたらしい。まあ俺は有言実行で全然攻撃を喰らわないからその恐ろしさはあまり分かってないだけかもしれないが。

 

「ふう、素材はこれぐらいでいいかな?」

 

 そう俺は額を拭いながら・・・汗なんてないけど気分的に────言った。というか俺もゲーム脳になってきたのは気の所為だろうか?

 

 第25層では俺は攻略組に譲る予定だったが攻略組からSOSを要請された。ディアベルさん曰く確かに攻略は出来るかもしれないが恐らく深く入りすぎたら死人が出る。そう言われたが俺はあまり気は乗らなかった。俺のミスで誰かが死んだら・・・そんな事を考え初めは断ろうとした。

 

 だけど向こうのしつこいぐらいのSOSに折れた。代わりに条件出したが。俺は取り敢えず攻撃にしか行かず他の面子のリカバリーはしない。俺はずっと攻撃に行きそしてそのせいで誰かが死んでも俺は責任を持たないといった。そして俺はパーティーを組まないとも。それで向こうはOKし俺はボス戦に向かった。まあ確かに今までよりかは強かったな手数も結構あったし色んな武器を使ってくるのはちょっとびっくりした。

 

 それでも俺は攻撃は最大の防御というふうに攻めまくりラストアタックボーナスを頂いた。まあ不満気な声もあったがディアベルさん達が宥めてくれて静まった。ありがとう皆。そしてそこからのボス戦は何時も通りに戻った。まあ向こうはこの機会に乗じてどこかのギルドに入れたそうにしてたが華麗にスルーした。

 ここでギルドを紹介しよう。

 

 

 

 まずディアベルさん率いる《青龍騎士団(Blue dragon of Knights)》でKBDだ。ここにはディアベルさんの他にキバオウさんにリンドという人が所属している。攻略組の中で人数は1番多いここは2つに別れている。この3人が率いてる《攻略隊》と俺は会ったことはないがシンカーって人が主導してる《後衛組》だ。後衛組は始まりの街にいる怖くて戦えない人やレーティングギリギリの子供達を保護している。そしてその街にいる戦う勇気を持った人達を支援している。あと相談窓口的なやつがあってそこが意外に人気らしい。まあ弱音を吐けるのはいい事だ・・・人の事言えねぇな。

 

 

 そして小規模だが人のいい侍おじさんギルド、クライン率いる《風林火山》。このギルドは少数だけど今ん所はボス戦での死者は出てないらしい。俺も25層の時に会ったが良い人だったな。ぶっちゃけ個人的にギルドに入るならここがいい。まあ入らないけど。でもキリトはよくこことつるんでる。

 

 

 そして最後にヒースクリフさん率いる《血盟騎士団(blood of Knights)》でKOBだ。ここにはアスナさんも所属してるというか目の前で25層のボス戦が終わった時に勧誘されてた。そしてキリトもそれを押してアスナさんは入った。攻略第1に考えてるギルドでそれに恥じない精鋭が多い。強さの密度ならNo.1だ。

 

 

 

 そして・・・最後にギルドではないが殆どソロプレイの《ビーター》の俺。このビーターって言うのはチーターとベータテスターの言葉を混ぜたらしい。最初聞いた時は何か苦そうと思った。それでもこのあだ名で呼ぶ人は何にも知らない人達が多いしそれも含めてもそんなに言われない。だって俺街にはあんまり行かなくなっちゃったもんな。料理スキルなる物とって朝昼晩のご飯はそれで料理してるし材料もモンスター ────皆に言わせればmobらしい────── から手に得れられる物しか使ってないし皆がよく使ってるポーションやら結晶も俺は宝箱やらからゲットしてるしなんなら転移結晶以外いらないし。だから俺をそう呼ぶのは迷宮区ですれ違う新参者くらいだ。まあ、それでももし次に会った時には何故か謝られたけど。何でだ?

 

 

 そんな事を思い出してたら何か嬉々とした声が聞こえた。曰く隠し扉でしかもその中に宝箱があるんだとさ。しかしそれを取ろうとする側と罠だと言い張る側で別れてるらしい。というか止めてるやつの声聞き覚えあるなと思ってひょこっと覗いて見たらキリトだった。貴方何やってんねん。というか何かギルドマークついてるし。とうとうぼっちは俺だけか。・・・まあ良いんだけど。

 そう思ってたらどうやら結局入る事になったらしい。でもこの層は罠が多い事で有名だからお節介だが俺もついてこっと思ったら皆入った瞬間に閉まり始めたからやっぱり罠じゃん!と思いながら全力ダッシュしギリギリ部屋に入れた。キリトの目がぱちくりしてる。面白い。そう思ってたらもう感動するくらい出るわ出るわモンスターがめちゃ出てきた。

 

 

「光輝!お前なんでここに!?」

「剣の素材を取りに来たんだよ!ってそんなのは今はどうでもいい!そこの奴らは戦えるのか?YESかNOで答えろ!」

「NO!」

「分かった。俺がこいつらを守っとくから遠慮なくやっとけ!」

「光輝・・・、ありがとう。」

 

 そう言ってからのキリトはもうモンスターをバッタバッタ倒して行った。何か見たことも無い技も使ってたな。片手剣の新しいソードスキルかな。今度教えて貰お。と思ってたらキリトがやり損なった奴が来たから真一文字に斬った。そんなこんなで敵は全滅。後ろの人達は全員無事でしたとさ。そしたらさっきまでぜえぜえ言ってたキリトがこっちに来た。

 

「光輝・・・、ありがとな。」

「どういたしまして。」

 

 そう言って俺は後ろにいる組に顔を向けた。

 

「で?あんたら何か弁解あるか?」

「光輝・・・、後は俺に任せてくれないか?」

 

 そうキリトが何か決意した顔で言ってきた。俺は1つため息をついて言う

 

「はぁ、今回はキリトに免じといてやる。じゃあなキリト。またどこかで」

「ああ」

 

 そう言って俺はその部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後の第2クォーターボス戦にて俺は今度は最初から手を組まないかと誘われ前と同じ条件でOKしボス戦に赴いた。そこにいたのはあのギルドマークを持ったキリトだった。

 ボス戦が始まる前にキリトに聞いた所、初めは抜けようと思って自分の偽ってたレベルと元ベータテスターって事を教えたらしい。そして抜けようとしたがリーダーを含む全員に止められたらしい。死の恐怖を味わったあのギルド・・・《月夜の黒猫団》は今も攻略組を目指しているらしい。だがキリト曰く目付きは変わったらしい。あれなら大丈夫だろうと。そしてあの時後ろで特に怯えていた女の子は凄く気が強くなりひと味もふた味も見違えるようになったらしい。だけどまだ最前線には行けないレベルだから月夜の黒猫団はキリトに先に最前線で待っててくれと言ったらしい。

 

 

 

 

 そして暗い顔が無くなり清々しい顔になったキリトによって第50層・・・第2クォーターボスは打ち倒された。

 

 

 

 

 




月夜の黒猫団、生還。キリアスの人達、安心してください。キリトはアスナとくっつく予定なんで大丈夫です。
こうした方がいいよって言うアドバイスあるなら教えてください。
次回は光輝が病みます。


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絶望の夢と光の出会い

おはようございます( *・ω・)ノ!今回は光輝をお説教するキャラが出ます!光輝の病み具合が足りないと思う人もいるかもしれませんが許してください。では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


「姉ちゃんこれなに?」

 

「んーとねぇ、これはね」

 

 姉が色んな事を教えてくれてる。大好きな姉ちゃんが笑顔で色んな事教えてくれる。勉強も今のニュース等の豆知識を教えてくれる。そして物事の考え方とかも。

 

「ふふふ」

 

「どうしたの?光輝。」

 

「幸せだなーって」

 

 そう言って僕は周りを見た。今日は日曜日だから皆いる。新聞を見ながらお話をしているお母さんとお父さん。そして将棋をしているおじいちゃんとおばあちゃん。皆笑っている。だけど姉からの返事はない。変だなと思って振り返ったら姉が泣きそうな顔になっていた。

 

 

「姉ちゃんどうしたの?」

 

「ごめんね・・・光輝。」

 

 そう言って周りは一瞬で暗闇になり周りの家族は全員申し訳なさそうな顔や泣いてる顔で口々に「ごめんね」と言って離れていく。

 

「待って、待ってよ皆!待って・・・」

 

 そう言って最後は姉がこっちを向いて

 

「光輝ごめんね」

 

「そんな・・・、待ってよ姉ちゃん!」

 

 そう言って追いかけようとするが全然距離が縮まらない。そして暗闇には俺一人になった。

 

「みんな・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 そして響くクズ野郎の声

 

『ヒヒヒ、君が僕の邪魔をしたのが悪いんだ!恨むなら自分を恨むんだね!』

 

「アアアアアアア!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!」

 

 そう言って俺は安全地帯の床から飛び起きた。

 

「み・・・んな。ねえ・・・ちゃん」

 

 思い出される皆の事。俺のせいで死んで言った皆の事。そう思っていたら新たに入ってきたもの達がいた。目だけ向けた。

 

「おお!光輝じゃないか!第50層の時ぶりだな!」

 

 そう言って入ってきたのはクライン率いる風林火山の面子だった。だけど直ぐに訝しげな視線になった。何でだと思ったら聞いてきた。

 

「光輝・・・、おめえ泣いてたのか?」

 

「えっ?」

 

 そう言って俺は自分の目の辺りを触ったら確かに濡れてた。だけど俺は悟らせたくないから強がった。

 

「な、何でもない!」

 

「いや、なんでもない事はないだろう。お兄さんに話してみな。」

 

何でもないって言ってるだろ!

 

 そう思わず言った。そして俺は剣を背負い直し安全地帯を出ようとしたが止められた。

 

「おい、俺らと一緒に行かないか?この先に行くんだろ?」

 

 俺は立ち止まって振り向かず答えた。

 

「・・・別にいい。この先にはボス部屋しかないからそこのボスに殴り込みに行くだけだから。」

 

「いやいや、危ねぇだろ!」

 

「別に。何時もやってる事をやるだけだ。」

 

「で、でもよう・・・」

 

もううるさいな!ほっといてくれ!

 

 そう言って俺は制止の声も聞かずボス部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光輝が出て行ってから俺達は腹ごしらえして直ぐに後を追った。光輝の様子は普通じゃなかったからな。幸いギルドメンバーも気のいい奴らばかりで直ぐにOKを貰った。そしてmobは光輝の奴が先に片付けて置いたのか少なかったおかげで俺達は結構早くボス部屋についた。

 

 そして見たものは光輝が吹き飛ばされて壁に叩きつけられていた所だった。血の気が引いた。あいつは痛みがあるんだぞ!?それをあんな勢で叩きつけられたらたまったもんじゃない。ボスは鳥型で多分突風攻撃でもしたんだろう。俺は光輝に駆け寄って退避させようとしたが

 

「邪魔するな!」

 

 そう言われあのクォーターボスでさえこんなに危機迫った感じはしなかったのに今は何かを恐れて戦ってる感じがする。そして俺の返事を待たず駆け出した。俺達も行こうと思った矢先に後ろから足音がして来た。来たのはディアベル達だった。

 

「クラインさん!これは一体どうしたんですか!?」

「光輝がボス部屋に1人で入った!」

 

 そう言って俺達はボスの鳥を見た。体力は半分にまで削られている。あいつ一体何レベなんだよ!と思った。光輝が一旦下がってくる。

 

「光輝さん!俺達も手つだ・・・」

 

 そしたら俺たちの目の前にピックが投げられてきた。それを投げてきたのは当たり前だが光輝だった。そして冷徹な瞳で言ってきた。

 

「邪魔するなと言ったはずだ。それに今回の層は元々早い者勝ちだ。」

 

「な!?でもよう光輝。あのボスは人数が多い方がいいんじゃねぇか?」

 

「例えそうだとしても俺は1人でやる。」

 

「ちょ、おい!光輝!」

 

 そう言って光輝は走り出しボスの羽にある針を飛ばす攻撃を躱したり剣でたたき落としたりしながらどんどんボスに近づきそして飛んだ。光輝はピックを一つ投げてボスの目に命中させ視界を奪った隙にボスの上に乗り剣を突き立てた。ボスは叫んで光輝を振り落とそうとしてるみてぇだが光輝は全く落ちる様子はない。空で暴れているから俺達は手を出せずあいつの無事を祈った。そしてみるみるうちにボスの体力が無くなりポリゴンとなり消え光輝が落ちてきた。そして着地・・・出来なかった。

 

「がハッ!」

 

 そう言って背中から落ちた。

 

「お、おい。大丈夫か光輝?」

 

 駆け寄りながら俺は手を差し出したが光輝はそれを取らずに立った。やっぱり変だ。少なくとも俺の知ってる光輝はこんなに冷たい感じはしなかったはずなのに、今はどこか別人に見える。俺は前から思っていた事を聞いた。

 

「お前は何で1人になりたがる!皆と一緒に戦えばもっと楽に勝てるだろ!」

 

「・・・・・・言いたことはそれだけか?」

 

「なっ!?」

 

 唖然とする俺らを置いて光輝は次の層に登って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日

 

 

 

「・・・俺のせいで誰かを死なす訳にはいかないんだ。俺のせいで・・・」

 

 俺は過去の事を思い出してた。あの皆の死体を。

 今俺は溜まりに溜まってしまったポーションを売るためにあのスキンヘッド・・・名前をエギルという人の所に行くために第50層の主街区アルゲードにいる。でも迷子になった。道が入り組みすぎてわからなくなった。そう思ってブラブラしながら探しながら俺は昨日の事を考えてた。・・・冷たく当たっちゃった。もう嫌われてるだろうな。味方を自分から遠ざけてもう自分が嫌になる。そんな事を考えてたら誰かとぶつかった。

 

「きゃっ!」

 

「いて!」

 

 俺は小学三年生の時の身長だから相手がそれなりに大きかったら不意打ちでぶつかった時は俺が弾かれる。

 

「いてて」

 

「ごめんね、僕。大丈夫?」

 

 そう言って手を差し出され反射的に掴んで相手の顔を見た。絶句した。

 

 

「おねえ・・・ちゃん」

 

「へ?」

 

 姉に顔がそっくりだった。声も凄く似ていた。髪の色は違うが姉にそっくりだった。でも服装も姉が好きな物とは違った。この人の服装はどちらかというと1度秋葉原に行ったことがあるがそこにいたメイドさんの格好に似ている。取り敢えず間違った事を謝っとく。

 

 

「ご、ごめんなさい!いきなり間違えて。」

 

「あ、ウンウン。大丈夫だよ。所で大丈夫?泣いてる見たいだけど?」

 

「えっ?な、泣いてなんか」

 

「うそ。ほら。」

 

「あっちょ。」

 

 そう言われてその人の指が俺の目の辺りにいき1回押し当ててまた見せてきた。無意識に姉を思い出して泣いたらしい。俺ってばこんなに泣き虫だっけ?

 

「ご、ごめんなさい。」

 

「もう、何謝ってるの?泣きたい時は泣けばいいんだよ。」

 

「俺は別に泣きたくて泣いてる訳じゃ・・・」

 

「ふーん。所で僕。何か探し物?さっきもブラブラしてたよね?」

 

「え、えと。エギルって人の店に行きたいけど迷子になっちゃって。」

 

「あー、エギルさんね。私も今から行くから一緒に行く?」

 

 そう言われ魅力的な意見だから素直に頷いた。そしたら手を繋がれた。

 

「え、えと。その。」

 

「ふふっ、迷子にならないように、ね。」

 

「は、はい。」

 

 そう言われ俺は手を引かれながら歩いた。凄い周りから見られてるけども。このお姉さんは何処吹く風というように華麗にスルーしている。そして着いた。

 

「ここだよ」

 

 そう言ってお姉さんは手を繋いだままドアを開けた。

 

「いらっしゃい、レインと・・・」

 

 そう言って家主は俺を見て目をぱちくりさせてる。そして割と直ぐに復活した。

 

「光輝じゃないか!何だ、やっと来てくれたのか!」

「エギルさんお知り合いなんですか?」

 

 そうお姉さんが聞いた。

 

「ああ、というかレイン。お前気が付かなかったのか?」

 

 そう言われてからお姉さんは俺の事をじっと見てきて今思い出したように答える。というか俺はカーソルやらないから普通真っ先に気づきそうだが。

 

「も、もしかしてこの子が!?」

「ああ、攻略組には一応属すがフロアボスとはクォーターボス以外とは真っ向勝負でしかやり合わずそしてそれに打ち勝っている『蒼赤の戦士』だ」

 

 蒼赤の戦士、それが俺の2つ名だ。まあ見た目が蒼と赤色だからそのまんまだな。因みにキリトは《黒の剣士》、アスナさんは《閃光》って言われてる。何で俺が剣士ではなく戦士なのかはアルゴ曰く普通に剣だけじゃなく無手で殴り込みにも行くから剣士とは言えないよなって事でそうなった。ビーターの方はあまり使われなくなった。皆ベータテスターを責めたってしゃあないってなったんだろうな。・・・そして密かにこの呼び名は気に入っている。

 

「まあ、俺としては早くどこかのギルドに入って欲しいんだが・・・」

 

 そう言ってジト目で見られる。だけど俺は1人じゃないとダメなんだ。だからこれからも1人で戦う。1人で戦えば誰も死なないから。そしてしばらくジト目見られ続けたが商人の顔に戻った。

 

「まあいい、レインは何の用だ?」

 

「あっ、師匠からお使いを頼まれたんです。このリストのものをください。」

 

「おう、毎度あり!じゃあ次は光輝だ。」

 

「あっ、えっと。このポーションと謎の素材全部を」

 

 初めてNPCじゃなくて人に売るから緊張している。まあ相場なんか知らないから何コルでも良いんだけど。2人とも驚いている。

 

「お前どんだけ貯めてたんだよ!もっとこまめに来いよ。」

 

「あっ、エギルさんちょっと見せて。」

 

 そう言ってレインはシステムメニューを見てこっちに顔を向けて

 

「こ、これS級食材だよ!本当に売るの!?」

 

 そう言われた。多分あのラグーラビットの事かなと思い答える。

 

「うん。料理スキルは足りるけど簡易キッチンじゃ美味しく出来ないからそれなら美味しくできる人にあげようかなって思って」

 

「キッチンがあれば出来るのね!?」

 

 何か凄いぐいっと来られて姉と似てる顔と言うのも相まって思わず「はい」って言っちゃった。

 

「じゃあ師匠のお家のキッチンを貸してあげる!」

 

 そう言われたがちょっと何言ってるか分からなかった。だってそんな師匠さんのキッチンを勝手に使って良いよって言ってるもんだし。

 

「という訳でエギルさんラグーラビットは売らないそうです。」

 

「お、おう。」

 

 その勢いに押されエギルさんも思わずそう返した。そして売り終わったら直ぐに手を掴まれ

 

「ほら、行くよ!」

 

 全力ダッシュでアルゲードの転移門を通って転移した。そして主街区を出て色々歩いて山の中にある一軒家に来た。隣には何か工房的なやつがある。

 

「ここが師匠の家。インスタンスマップなの。」

 

 そう言って俺とお姉さん・・・レインさんがお家に入って奥にいたのは女の人だった。訝しげな視線で見てきたがレインさんが話しかけた。

 

「師匠、今日はお客さんを連れて来たの。今日1日泊めさせても良いですか?」

 

 そう言った後、レインさんの師匠さんはこっちをじっと見つめてきてやがて視線を戻した。

 

「・・・勝手にしな」

「ありがとうございます。行こっ!」

 

 そう言って連れて行かれたのはお部屋だった。

 

「ここが今日泊まる部屋ね。ちゃんと覚えとくようにね。」

「あの、えっと。速攻で選んでましたけどここは元々客間何ですか?」

「?ああ、違うよ。私の部屋だよ。」

「えぇぇ!」

 

 驚く俺を無視して引っ張られる。そしてそこにあったのは立派なキッチンだった。ちゃんと料理器具もある。これなら作れそう。

 

「じゃあお料理しよっか。」

「は、はい。」

 

 そう言って俺はレインさんと料理し始めたって言っても現実と比べたら割と直ぐに出来るんだけどな。そしてあのお師匠さんの分も作り食卓につく。お弟子さん達は出払ってる設定らしい。

 

『いただきます!』

 

 そう言って俺達は食べ始めた。

 結論から先に言うとめちゃくちゃ美味しかった。これがS級かぁと思いながら食べてたらあっという間に無くなった。

 

『ご馳走さまでした!』

 

「すっごく美味しかったよ。ありがとう光輝くん。」

 

「あ、はい。どういたしまして。」

 

 お師匠さんの反応を見るが何も言ってくれずちょっとしょげてたらレインさんが美味しかった時は何も言わないんだよって言ってくれたから救われた。そしてそのお師匠さんが話しかけてきた。

 

「お主は何か無理しているな?」

 

 そう直球で聞かれてめちゃくちゃ心臓がバクバクしてる。でも話す訳にはいかないから目線を椅子の下にある手に当てて誤魔化す。

 

「む、無理なんてしてません。」

 

「・・・そうか、なら明日の明朝私と勝負じゃ。」

 

「し、師匠!?」

 

「レイン、口出しは無用じゃ。ではな。」

 

 そう言ってお師匠さんはまたどこかに言った。

 

「・・・光輝君、大丈夫?」

 

「・・・大丈夫、です。」

 

「・・・そう、じゃあ武器の手入れしてあげようか?」

 

「えっ?」

 

「私これでも鍛治スキルはもうMAXに近いんだよ。それに明日師匠と戦うなら手入れはどっち道した方が良いでしょ?」

 

「分かりました。ありがとうございます。」

 

 そう言ったら着いて来てと言われ後に着いてくと家の隣にあった工房に来た。そして俺は2つの剣、《ブルー・ブラッド》と《レッド・ブレイカー》を取り出してレインに渡した。

 

「噂通り二刀流みたいだね。」

「そういうレインさんも2つ持ってるじゃないですか。」

「ははは、そうなんだよねー。」

 

 そうのほほんと言って耐久値を回復させてくれてる。そして終わった。

 

「はいどうぞ。」

「あ、ありがとうございます。」

 

 何か心做しかピカピカしてる。レインさんに顔を向けたら何か凄く心配されてる顔で見られてる。

 

「光輝くん、本当に無理してない?」

 

「し、してません!」

 

「・・・分かったよ。じゃあ今日は寝ようか。師匠の叩き起されるなんて嫌でしょ?」

 

「はい。」

 

 そして俺とレインさんは部屋に行きあっという間に眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(寝顔可愛いなぁ)

 

 私は光輝くんを寝かしつけた後寝顔を観察していた。私に弟はいないけどいたらこんな感じなのかなぁ。

 

(七色・・・)

 

 私には5歳離れている妹がいる。・・・生き別れだけど。私の両親は母親が日本人で父親がロシア人だ。つまり私はハーフと言うことになる。父が妹が優れた能力を持ってる事に気づきそれを開花させる為に色んな勉強をさせるべきだと言い張る父と普通の女の子として育てたいという言い分がぶつかり合い最終的に父が強引に七色の親権を奪って母と離婚しアメリカに行った。そして母と私は日本に戻った。そこからはもう七色と会っていない。今は何してるのかな?

 

 

「おねえ・・・ちゃん」

 

 光輝くんはさっきからよくこう言ってる。私と今日初めて会った時もそう言ってた。だから思わず変な答えになってしまったが。

 

 

 

(聞いてたのとはあんまり違うな〜)

 

 

 私が街で聞いた蒼赤の戦士・・・あの時はまだビーターだっけ?カーソルも何も無くそして当時の攻略組のほぼ全員を無手で傷1つ負わずに退けた出鱈目に強いプレイヤー。そしてチート疑惑があった。そしてフロアボスをたった1人で挑んで勝てるというプレイヤー。だけどフロアボスを部屋自体は見つけたのに攻略しに行かない日もあるという。下の層にいる人達は彼はチートをしているからボスを1人で倒せるんだって言ってたが私はそうは思わない。

 第1チートするにはそのゲームのコードやら何やら難しい事を知らなければならない。だからチーターが出るのは決まってゲームが出て少し経ってからだ。例外と言えばこの子がこの《ソードアート・オンライン》の開発スタッフの中にいた場合だけどこんなに小さな子では日本の法律上働けない。それに開発スタッフなら何か私達のコモンアカウントと違って特別なアカウントがあってもいいはずだ。それもかなりの差があるアカウントが。だけどこの子は何時も自力でボス戦に挑んでるらしいからその説は消えた。昨日までの最前線もこの子がフロアボスをその他の攻略組の面々の前で倒したらしいが、そのやり方はかなり強引だったらしいから余計にチーターでは無いと思う。じゃあ何なんだって聞かれたら答えられないけど、今日1日この子を見てたらそんな悪い子じゃないと思った。むしろどこか無理している。

 

「ねぇ、何で1人で戦うの?」

 

 そう言って私は眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はメモリーデフラグでレインが言ってた師匠を出しました。但し性格的な事しか言ってなかったので話し方はオリジナルです。よくレインが出てるSSではお師匠さんが出ないんでこの小説だけみたいな感じで出してみたかったんです。意外にこのお師匠さん少し重要な立ち位置だったりする。光輝に喝を入れる的な方で。
ではまた次回、ε=(*`>ω<)ノジャァネ


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完膚なきまでの敗北と告白

おはようございます( *・ω・)ノ。今日は師匠VS光輝です。どぞ(っ´∀`)っ


 翌日 明朝

 

 

 

 誰かに起こされる声が聞こえ起きた。

 

「おはよう、光輝くん」

 

「ねぇ・・・ちゃん」

 

「もう寝ぼけてるの?ふふふ。」

 

「あ・・・、ごめんなさい。」

 

「・・・そんなに間違えるならもういっその事お姉ちゃんでも良いよ。」

 

 俺にとっての姉はあの麗華姉ちゃんだけだから。

 

「いや、別に・・・良いです」

 

「そう・・・、何時でも言っても良いからね。」

 

 そう言って微笑んで行こっかって言って表に出たらお師匠さんがいた。

 

「・・・来たか」

 

「はい。」

 

「全力で来い。」

 

 そう言ってお師匠さんは剣を1つ出して構えた。俺も《ブルー・ブラッド》と《レッド・ブレイカー》を構えた。右足を引いて左手のブルー・ブラッドを前斜めに構え、レッド・ブレイカーは右の腰あたりから右斜めに構えた。

 

「・・・来い!」

 

 そう言われ俺はお師匠さん目掛け駆け出した。まずは右を突きを出したが受け流されそのまま体勢を崩してお師匠さんが攻撃しようとしたが俺は思いっきり踏ん張り右足を軸にして回し蹴りをしたが躱されまた二刀流で攻める。

 

(右、左、右、左・・・)

 

 そうやって攻めてるが全然攻めきれない。全部剣でガードするか躱したりしてる。

 

「ふっ!」

 

「クッ!」

 

 そして隙あらばと攻撃してくる。今も突きを出してきて後退しながら二刀の腹で受け止めた。そして語りかけてくる。

 

「もっと本気で来な!私を舐めるんじゃないよ!」

 

「じゃあギアを上げます!」

 

「えっ?」

 

 久しぶりあの野郎と戦った時ぐらいのスピードを出して後ろから斬ろうとちょっと躊躇いながら右のブルー・ブラッドを胴体目掛け横に一閃・・・しようとしたが

 

「甘い!」

 

 そう言うと同時にいつの間にかお師匠さんの剣が左側にあり思いっきり止められ弾かれた。

 

「なっ!?」

 

 何で?絶対見えないぐらいのスピードで動いたのに・・・、現におねえ・・・レインさんは驚いてたからちゃんとそんくらいのスピードは出せたはずだ。なのに、普通に反応してきた。それもノールックで。驚いてる俺をほっといてお師匠さんは思いっきり突きを出してきて俺はギリギリ逸らそうとしたが左の肩にかすった。

 

「ッ!」

 

「どうした!?それが全力かい?」

 

「まだ・・・だ!」

 

 俺はまた超スピードで今度は正面からしかける。まず右のレッド・ブレイカーを振り下ろし剣で止められたが左のブルー・ブラッドを無理やり左から右に斬ろうとしたがギリギリでふっと力を抜いて後退された。俺はいきなり力が無くなったからそのまま前かがみに倒れかれそこをまた攻撃しようとしてたお師匠さんだが俺はそのまま前に転がり一回転した時にそのまま飛んで走ってきてたお師匠さんを飛び越えてお師匠さんとは反対向きに着地しまたその瞬間今度はバク転の動きで後ろに飛んで振り向きながら右の剣で横向きに斬ろうとしたが止められ俺はそのままお師匠さんの前に出て、振り向こうとしたらいきなり剣が目に飛び込んで来たから腹にかすりながら後ろに下がろうとしたのだが

 

「がハッ!」

 

「ふっ!」

 

 そのまま少し飛ばされた。左の拳で殴られた。それもかなりの威力で。あの野郎程じゃないが肺辺りを殴られ肺の中の・・・ゲームにあるのかは知らないが・・・空気が出され痛いのと合わさって結構苦しい。

 だけどお師匠さんはどういう訳かチャンスなのに攻めてこない。

 

「はぁ、はぁ。どういうつもりですか?」

 

「お前は本気じゃないな?私は本気でやれって言ったはずだよ!それが本気で戦おうとしてくれてる奴に対する態度かい?」

 

 そう厳しい目で見られた。俺はどこかでこの人の事を見下してたのかもしれない。だから・・・本気でやる!

 

「・・・分かりました」

 

「えっ?光輝くん目の色が・・・」

 

 俺の目は第三者にはもう蒼色と赤色になっているだろう。今回は片方ずつを使うなんてしない。頭が許す限り全力で戦う。もう頭が痛くなってくる。

 

「行きます!」

 

 さっき以上のスピードで切り裂こうとしたがそれも受け止められ斬った反対の方向はその衝撃みたいな物で草草が揺れている。というかこれも止めるのか。この人際限なく強いんじゃないか?そう思えるようになった。その証拠にそれからの5分の俺の猛攻を何処吹く風というように全部捌いてる。

 

「くっ!」

 

 攻撃しようとしたがとうとう頭痛で動きが鈍り横に斬られた。

 

「がハッ!」

 

「光輝くん!」

 

 俺は余りの痛みに直ぐには立てなかった。どんなフロアボスの攻撃も滅多に当たらなかったのにこの人普通に当ててきた。俺が頭痛で鈍くなったのもあるだろうがそれでも一閃が早い。俺の目はもう頭痛に耐えきれずもう黒目に戻ってる。そしてレインさんが支えてくれてる。

 

「大丈夫?」

 

「あ・・・あ」

 

 頭が痛くて上手く答えられない。そうしてたらお師匠さんが剣を鞘に入れて寄ってきた。

 

「お前の剣筋には純粋さがないね。無理している証拠さ。」

 

「むり・・・なんて」

 

「してるだろ?」

 

「うぐ」

 

「まあいい、しばらく休みな」

 

 そう言われ俺はまた眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(う、ん。ここは······どこだ?)

 

 知らない天井・・・では無いな。確かおねえ・・・レインさんの部屋の天井だ。何で俺ここに。というかもう外暗いし。そう思ってたら部屋のドアが開きレインさんが入ってきた。

 

「あっ、起きた?心配したよ〜、あれからずっと寝てるんだから〜。」

 

「あれからって?」

 

「師匠と戦った後からだよ。」

 

 そう言われ思い出した。確かレインさんのお師匠さんと戦って・・・ぼろ負けしたんだった。

 

(あんなに完封されたのはおじいちゃんとやった以来だな)

 

『お前の剣筋には純粋さがないね。無理してる証拠さ。』

 

(無理なんて·····)

 

「してるよね?」

 

「えっ?」

 

「無理してるよね?」

 

 何で心の声が分かるんだよ。

 

「な、な・・・」

 

「何で分かるのって顔してるね?だって光輝くん、凄く辛そうな顔してるよ?」

 

「えっ、」

 

「それに私を見て泣くなんて情緒不安定過ぎるよ。何か無理してるならお姉さんが聞いてあげるよ?」

 

「だ、だから無理なんか・・・」

 

 性懲りも無く否定しようとしたが

 

いい加減にして!私は光輝くんの力になりたいの!あなたみたいな小さな子が無理してたら胸が苦しいの!もっと周りを・・・私を頼ってよ!そりゃあ昨日会ったばかりの人には言えないのかもしれない!だけど・・・それでも私は光輝くんの力になりたいの!」

 

 そう怒られて俺は死んだ姉の面影を見て折れた。レインさんは涙目で俺を見てる。

 

「・・・俺の姉が・・・殺されたんです。」

 

「えっ?光輝くんのお姉さんが?」

 

「・・・うん。お姉ちゃんだけじゃない。俺が住んでいた家の家族は皆・・・殺された。僕が病院で入院してた間に・・・殺されてた。」

 

「そんな、どうして?」

 

「復讐・・・、何だと思う。」

 

「復讐?何で復讐で光輝くんの家族が殺されるの?」

 

「俺が家族を殺したやつの殺人を阻止したから・・・。当時50人くらい連続で殺されてる事件があったんだけどそれに僕の好きな人が狙われて・・・、だから俺が時間を稼いでそいつを足止めして警察の人達に追われて行ったんだけど・・・上手く逃げられて。俺はそいつにめちゃくちゃボコられたから入院しちゃってその間に・・・。俺はその時竹刀でやったから1日2日経てば痛みは収まっただろうし。」

 

「ねぇ、私はそんな連続殺人を知らないんだけど?」

 

 そう不思議そうな感じで聞かれた。

 

「僕にも・・・分からない。いくらここが未来でもあんな大事件なら誰か1人は知っててもおかしくないのに。皆知らない。キリトもアスナさんも皆。」

 

 そして自分の失言に気がついた。

 

「未来?未来ってどういう事?」

 

 もうバレちゃったし良いや。これで頭がおかしい奴って言われるだろうがもういいや。

 

「・・・俺が家族を殺された時点では2008年だったの。」

 

「えっ!?で、でも光輝くんどう見ても小学三年生ぐらいだよね?」

 

「俺がここに来る事になったであろう原因の出来事はその2年後。その阻止した時は小学一年生だったよ。」

 

「そ、そう・・・何だ、」

 

「・・・俺のせいだ。俺のせいでみんな死んだんだ!だから・・・だから皆俺と関わったら不幸になっちゃうんだ!だから俺は1人が良いんだ!」

 

 そう言ったら何かほっぺた辺りを引っ張かれた。凄い音がして他人事のようにびっくりした。そしてレインさんを見て凄く怒った顔をしてる。何でだろ?

 

「な、んで」

 

「光輝くんの馬鹿!何で、何で自分を責めるの?悪いのは全部その殺人犯でしょ?それとも何?その犯行を止めない方が良かったって言うの?ふざけんな!確かにその犯行の阻止をしなかったら光輝くんのご家族は殺されなかったかもしれない。だけどじゃあそのあなたの好きな人はどうなっていたの?」

 

 そう言われ想像する。俺は家で皆とご飯を食べてその間に愛美はその間に精気が無くなり目が飛び出しほぼ皮だけになった死体を。

 

「やだ!そんなのやだ!」

 

「じゃあ後悔なんてしちゃダメ!」

 

「でも・・・、俺は皆に生きていて欲しかった!皆で平和に生きてそれで愛美と結婚して平和に生きたかった!でもそんなのはもう来ない。」

 

「どうして?ご家族は無理かもしれないけどその愛美ちゃんは生きてるんでしょ?」

 

「生きてるけど・・・、お父さんの都合でその犯行を阻止した1週間後にアメリカに引っ越しちゃった。だから何時会えるか分からない。そもそも会えないかもしれない。だって俺がここにいるし。誰も過去から来たなんて・・・信じない。レインさんだって本当は信じてないんでしょ!?」

 

 そう言ってレインさんを見ようとしたら抱き締められてた。

 

「ばか、そんな訳ないでしょ?そりゃあ私にはそんな大事件の事なんて知らない。だけど光輝くんはそんな重要そうなことでは嘘はつかないでしょ?それに光輝くん嘘ついてる時凄くわかりやすいもん。後ろめたい時の嘘は最初の言葉を繰り返してるもん。」

 

「あ、ああ・・・」

 

「ほら!泣きたいならお姉さんの胸お泣き。」

 

 そう言われた時俺の中の何かが崩壊してお姉ちゃん抱きついて泣きまくった。あのクズ野郎との戦いの後に誰も知らないこの地で誰にも相談出来ない事を昨日初めて会った人に言ってしまったがそんなのはどうでもよく姉と同じ顔で、声で言われもう泣くしかなかった。だけど俺はまだ言ってないことが2つある。それを伝えるのが怖い。やっぱり嫌われるんじゃないかと思って言えないが1つだけ言う。

 

「うわぁぁぁぁぁン!お姉ちゃん、絶対・・・絶対皆に嫌われた!」

 

「それはどうして?」

 

「クラインに、ディアベルさんに冷たい態度を取っちゃった。で、でも皆を死なせたくなくて・・・。だから・・・だから。」

 

「そう・・・、悪い事をしたら何しないといけないの?」

 

「ヒック、あやまる。」

 

「そうだよね。悪い事を言ったりしたなら謝らなきゃ。それに攻略組の強さは光輝くんが1番知ってるでしょ?今までの攻略組が行ったボス戦での死者数はゼロ。そりゃあ偶に危ない時はあるだろうけどそれでも乗り越えてきた人達なのよ?もっと信用してあげたら?1人1人は確かに貴方よりは弱いかもしれないけど、それでも今まで戦ってきた猛者なんだから。もっと信用しよ?」

 

「うん、わかった。」

 

「よろしい!」

 

「ひっく、ひっく・・・。でももう1つあるんだ。」

 

「ん?何?」

 

 俺はこれを言ったら嫌われるかもしれないがここまで聞いてくれてそれは無いように感じたから言う。

 

「・・・僕、もしかしたら人1人殺したかもしれない。」

 

「えっ?何で?誰を?」

 

「・・・俺がここに来る事になったであろう原因の出来事で。俺の家族を殺したやつはある実験していたんだ。人から奪ったエネルギーを1つにしてそれをそいつが得るための実験を・・・。だから簡単に言ったら1人で50人分の力を得る事になるんだ。そして・・・それが完成して俺がいた世界のアメリカのワシントンDCがそいつに襲撃されて20万人そいつ1人にアメリカ軍の人も含めて殺された。その殺された人達のエネルギーも取られてた人がいた。そしてそいつがテレビをジャックして世界を征服するって宣言したんだ。そしてそのままではつまらないからゲームをするって言い出したんだ。」

 

 

「ゲーム?」

 

「・・・そいつとそいつの指定した奴が死ぬまで戦って残った方が勝者って言うルールだった。そしてそいつが指定したのは・・・」

 

「・・・まさか?」

 

「正解。僕だった。まあ周りには止められたけど。1人で軍も含めた人たちを殺せるような奴と1人で戦うなんて無理だって。だけど少なくとも別にスピードは追いつけた方だからまだ最初は戦えてた方なんだけど途中から何かエネルギーの媒体的な奴を食われて思いっきり形成が逆転しちゃって・・・。おまけに何故か空飛んでたし、エネルギー砲的な奴も持ってたし。」

 

「えっ?じゃあどうしたの?」

 

「あの蒼い眼と赤い眼あったでしょ?あれすると徐々に頭痛するのと引き換え色々強くなれるんだけどあれを使った。でもそれでもやっと互角に持ち込めるぐらいで・・・。空飛んでるってアドバンテージが結構あって、それでそいつのエネルギー弾の嵐を空から撃ってきて、どうしようもなく、頭痛も酷くなったけど何かその時、声が聞こえたんだ。」

 

「声?」

 

「うん。それで何か力が湧き上がって来てそれで俺も何となく空飛べてそいつと戦ったんだ。だけど力の差が結構あったことに焦ったあいつはめちゃくちゃ大きいエネルギー弾を出してきた。・・・東京を吹き飛ばせるくらいの」

 

「えぇぇ!ど、どうしたのそれ?」

 

「取り敢えず不発に終わらせる方法を考えてみたけど思いつかなくて、だから俺がそのエネルギー弾を押し返してそいつにぶつけた・・・僕ごと。」

 

「えええ!じゃあ何でここに光輝くんが?」

 

「僕にも分からない。気がついたらキリト・・・黒の剣士に揺さぶられてたんだ。それでこの世界に来てた事に気がついた。・・・だからあいつが生きてるのかも分からないし向こうの世界がどうなったのかも分からない。皆怒ってるだろうな。生きて・・・帰るって言ったのに。嘘ついちゃった。・・・おまけに理由がどうあれ人殺しになっちゃたかもしれないし。それ自体は後悔してないけど、仮に戻れたとしても俺のせいで迷惑がかかる人がいるかもしれない。いや、少なくとも俺を引き取ってくれた家族は批判されるかもしれない。だからそれも怖くて・・・」

 

「·····あなたは確かに人は殺したかもしれない。だけどあなたのおかげで救われた人はいっぱいいるんじゃないかな?」

 

 そう言われ何でってなった。

 

「だって世界を征服するって言ったんでしょ?そしてそれが出来るだけの力を持ってる人を倒した・・・だったら褒められやしないかもしれないけど批判はするべきじゃないもん。それにその時あなたはまだ小学三年生だったんでしょ?本当ならそんなのは大人がしなくちゃいけないのに子供に任した大人も悪い。例えあなたが人並みが外れて強かったとしてもね。少なくとも私はそれを聞いてもあなたを責めはしないよ。攻略組の事もお姉ちゃんも一緒に謝ってあげるから。」

 

「お姉ちゃん、うわぁぁぁぁぁン!」

 

 

 

 その日俺は1日中泣いてお姉ちゃんに抱きしめられながら眠った。そして次の日

 

「その1泊って言ったのに2泊してすいませんでした。」

 

「ふん、・・・そう思うならまた美味いもんを作ってくれ」

 

「はい、・・・また来ても良いですか?」

 

「ふん、・・・受け取れ」

 

 そう言って何か転移結晶的な奴を渡してきた。

 

「なんですかこれ?」

 

「それはどこからでもここに来る事が出来る結晶だ。好きな時に来い。」

 

「えぇぇ!師匠私にはくれないんですか!?」

 

「お前は修行・・・、いや離れる以上は構わんか。ほれ受け取れ。」

 

 そう言ってお姉ちゃんにも渡された。凄く嬉しそうだな。お姉ちゃんはお師匠さんに話し俺と一緒に来る事になった。だからこの家を離れる。俺は本当に大丈夫?と聞いたが「大丈夫!それより光輝くんの方が大事だ」って言ってくれた。まあでも弟子状態のままだからボーナスとかはまだ入ってるらしい。因みに俺もこの人の弟子状態になった。だから経験値ボーナスが入るようになった。・・・本格的にチート言われないかな?

 

「では、達者でな」

 

 そう言ってお師匠さんは家に戻った。よくよく考えたら凄いAIだよな。俺の超スピード捌き切るとかやばい。

 

「それじゃ行こっか。」

 

「うん。」

 

 そう言ってお姉ちゃんは手を握りだした。

 

「えっと。」

 

「ふふふ、恥ずかしいの?可愛い!」

 

「そ、そんなんじゃゴニョニョ」

 

 そんなやり取りをしながら俺とお姉ちゃんは現在の最前線に行きそして集めておいた攻略組の主力メンバーに今までの事を謝った。謝ったのだが自殺の前兆かと思われめちゃくちゃ心配してくれた。でも凄く嬉しかった。そして・・・俺が過去から来たって言うことも話した。皆凄くびっくりしてたが大半は信じてくれたようだ。あのキバオウさんも信じたようだ。何でって聞いたらキリトが俺が今2022年って聞いた時めちゃくちゃびっくりしてたからって言われてそんな事もあったなと思って懐かしく笑った。その他メンバーはデスゲームなのに当初からどこか達観してる様子だったからと言った。まあ過去からとは思わなかったらしいけど。後俺が泣きながら言ったことも相まって信じたらしい。皆優しいな。まあ、許す代わりにこれからは団体行動なと言われたが。ギルドはお姉ちゃんがいるからいいと言われたが。そしてヒースクリフさんが1番びっくりしてた。因みにアスナさんはいない。攻略に行ったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近ではめちゃくちゃ何かに追いかけられるように攻略に邁進してるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




というかタイトルで華麗にネタバレしていくスタイル。光輝くん結局告白!そしてレインは光輝の姉に昇格(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ。早すぎね?とは言わないでください。では次回は圏内事件編に入ります。ε=(*`>ω<)ノジャァネ


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激突する意見とレインの夢

おはようございます!溜まったんで公開します!先に言っときます。オリジナル設定あります。では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


「フィールドボスを、村の中に追い込みます!」

 

 ダンっ!と音を出しながら血盟騎士団副団長《閃光》、最近は《攻略の鬼》のアスナさんが言った。場は驚愕の声が多かった。そしてそれに反対する者が1人

 

「待ってくれ!そんな事したら村の人達が・・・」

 

「それが狙いです。フィールドボスが村にまで来れることは確認済みです。そして村の人々を襲ってる間に私達は総攻撃で叩きます。」

 

「でも村の人達は・・・」

 

「生きているとでも言うんですか?あれは単なるオブジェクトです。消えてもまたどうせリポップするのだから問題ありません。それともこの方法以外に何か勝つ方法があるんですか?月夜の黒猫団のキリトさん?」

 

「くっ」

 

「ないのでしたら今回のフィールドボス攻略はこの血盟騎士団副団長、アスナが務めます。不服ならこの場から去ってください。」

 

 そう言ったらキリトも含め黙った。そしてまた始めようとしたが俺も個人的にムカついたから反撃する。

 

「わかった。じゃあ俺は抜ける。」

 

『えっ!?』

 

「・・・わかってるんですか!?どっち道このボスは倒さなきゃ行けないんですよ?あなたに攻略する気はあるんですか!?」

 

「あるよ、当たり前だろ。元の世界に帰る為にはそれを目指すしかないんだから。だけどあんたの作戦で行くなら俺は行かない。」

 

「私も行かないよ。アスナちゃん」

 

「レインさん!あなたまで。」

 

「じゃああんたはその作戦が正しいとほんとに思ってるのか?」

 

 俺はそう聞いた。俺の知ってるアスナさんなら思わないと言うだろう。だけどそれは裏切られた。

 

「当たり前でしょ!攻略組に被害を出すかNPCに被害を出すか、そんな問いは一目瞭然だわ!」

 

「要は、システムが許してるんだからやってもいいって事か?」

 

 チラッとそれぞれのリーダーを見た青龍騎士団の面々は苦い顔をしてる。風林火山も同じく。副団長は正しいみたいなKOBの団員もいた。だが意外だったのはヒースクリフさんだ。何か・・・悲しい顔してる。俺はアスナさんに思った事を言う。

 

「そうよ!死人を出さないようにするのは当たり前でしょ!」

 

「いや、出てるじゃん死人。NPCだから復活するってあんたは確かめたのか?いや、まあ確かめてたとしても俺はどっち道抜けるがな。だってラフコフと同じ穴の狢になりたくないもん。」

 

 そう言ったら場は静まった。そして驚愕の顔になり、副団長に関してはわなわなと震えて凄い形相で睨んできてる。

 

「な!?どこがラフコフと同じ何ですか!?あんな殺人集団と一緒にしないでください!私達がやってるのは攻略(・・)です。あんなゲームクリアの阻害しかしてないヤツらと私達がどっちが正しいなんて明白です!」

 

「そうだ!副団長の言う通りだ!」

 

 そう口々に副団長を擁護する声が上がるが青龍騎士団やキリト、エギルさんや風林火山の面々は俺の言いたいことがわかったらしい。

 

「いや、別にそんな事言ってないんだけど。俺がいつそんな善悪云々の事言ったんだよ。あいつらは自分達が殺人をするのはシステム・・・ひいては茅場晶彦なる人物がそういう事を許してるから自分達には人を殺していいという権利があるって言ったんだろ?ならあんたが今言った方法もあんたのこの作戦においての心理も要するに『システムがいいと言ってるんだからやってもいい』って事に集約する。ほらどこがラフコフと違うの?」

 

 そう言ったら副団長はハッとした顔になった。何でこんなに慌ててるのだろうか。前のこの人ならもっと冷静だったのに。

 

「それにそれ抜きでも俺はNPCを見殺しになんて絶対にさせたくない。」

 

 そう言って思い出されるのは師匠の事だった。確かにあの人はNPCかもしれない。だけどそれでも俺を・・・直ぐに出ていった奴のことを弟子って言ってくれる人だ。例えそれが決められた物でも俺はあの恩を仇で返すような事はしたくない。

 

「アスナさん、僕達も今回は降ります。キバオウさんはどうします?」

 

「ワイもや、あんの畜生どもと同じにはなりたくないからな。」

 

 そう言って青龍騎士団の人達が立ち上がる。

 

「悪いなアスナ今回は俺達風林火山も降りるわ」

「俺もだアスナ」

 

 そして風林火山の面々とエギルさんも降りた。

 

「悪いな。俺も降りる」

 

 そう言ってキリトも降りた。

 

「なっ!?攻略はどうするんですか?あのボスは倒さなきゃ行けないんですよ?」

 

「無理ならまた降りたメンバーで行けば良い。少なくとも今降りたメンバーはあんたに従えないってよ。まあ恨むなら自分の言動を恨んでくれ。あんたが不服なら降りろって言ったんだから。」

 

 そう言って俺とお姉ちゃんは皆と一緒に出ようとしたがいきなり俺の前に決闘申請が来た。相手は・・・まあ予想どうりアスナさんだった。一応聞いてみる

 

「・・・私と戦いなさい!私が勝ったらこの作戦を、あなたが勝ったら違う作戦かクエストをもう少し探して考えます。」

 

 俺は降りた組を見て皆頷いたのを見てOKしようと思ったがちょっと待ったがかかった。

 

「どうしたキリト?」

 

「その決闘、俺がやってもいいか?」

 

「あなたには申し込んでません!」

 

 そう華麗なツッコミが入ったがまあいいや。確かにアスナさん相手ならキリトがいいかも。25層までコンビ組んでたし。それにこの決闘で仲直りしてくれたらそれに越した事はないからな。

 

「わかった。じゃあキリトに任すよ。」

 

「な!?私は光輝くんに申し込んだのよ?」

 

「安心しろ、今のあんた程度じゃキリトに勝てないから。」

 

 そう爆弾発言したらアスナさんの顔つきが変わった。そして華麗に掌を返してキリトと決闘した。勝敗はキリトの勝ちだった。キリトのフェイントにアスナさんが引っかかった。何時ものアスナさんならキリトの左肩に剣が無いことぐらいわかったはずなんだけどな。やっぱり冷静さをかいてるな。

 

 勝負の結果もう少しクエストを探してみることになった俺とお姉ちゃんはクエストを探してない。今いるこの村は「チナシー」と言う村だ。そしてそれについてお姉ちゃんが何か気がついて今は休憩している。

 

「よう、光輝、レイン。」

 

 そう言って近づいてきたのはキリトだった。因みに黒猫団はあと少しで追いつけるらしい。俺の隣に座った。

 

「なあ、今俺が言うのもあれだけどお前らは休憩中なのか?」

 

 そう言って前を向くと小さな女の子がいるがそれ以外は攻略組が聞き込みしまくってる姿が見える。

 

「ほんとだねぇ〜。キリト君も絶賛休憩中じゃない。」

 

「ははは、それで言い出しっぺのお前らがこんな無駄とも思えるような事を10分近くする訳ないよな。」

 

「流石キリト君、この村の名前知ってるよね?」

 

「え?ああ、チナシーだろ?」

 

「チナシーはロシア語だと静寂って意味なの。だからもしかしたらクエスト開始の合図は話しかける事ではなくて···」

 

 お姉ちゃんが言いかけて黙った。俺もキリト黙った。そしたらさっきまで少し離れてた所にいた小さな女の子が来た。

 

「お姉ちゃん達はあのおっきい魔物を倒したいの?」

 

 俺達は顔を見合わせてうんと返事した。そしたら何でも少し村を出た所のもう誰もいなくなった家があってそこに魔物·····フィールドボスを一定時間眠らすことが出来る歌詞の紙があるらしい。だけどその家には中途半端な者達が魔物に挑まない為に抑止力としてそのフィールドボス程ではないが強い守護獣がいるらしい。でもその守護獣に力を認めて貰えればその家に入ってその歌詞が書いてる紙を手に入れられるらしい。そしてそれを聞き終え俺達はキリトと一緒にその家に行きながら話す。

 

「なる程な。話しかけるんじゃなくて待つのか。それは騙されちまうな。皆クエストは話しかけるもんだと思ってるもんな。というかこれレインがいなけりゃ誰も気がつかなかったんじゃないか?」

 

「あはは、そうかもね。私も半信半疑だったけどね。」

 

「というかお姉ちゃんよくロシア語知ってたね。」

 

「私、生まれはロシアなんだ。ハーフなの。日本とロシアのね。」

 

「そうなんだ。うーん」

 

「どうしたの?」

 

「いや、俺の方の姉ちゃんとお姉ちゃんが髪の色以外は瓜二つだから俺の家系もどっかにロシアの人がいたのかなって思って。」

 

「うーんそれは分からないなぁ。」

 

「そうだよね。ありがとうお姉ちゃん。」

 

「どういたしまして。」

 

「おーい、俺を忘れるな〜。」

 

 

 

 

 そんなこんなで守護獣と迎合しそしてその力を認めて貰えれ家の中に入れた。そこにあったのは歌詞がある紙だった。取り敢えず持って帰って皆と一緒に見たが·····

 

「歌唱スキル!?」

 

「それが無いと眠らすことが出来ないのかい?」

 

「らしいです。それも結構な熟練度で。但しそれが出来たら楽出来るらしいです。」

 

 そう言って俺はある方向に顔を向けた。

 

「でもそんなマイナーなスキル誰も·····」

 

 そうディアベルさんが言ったら誰もが首を振っている·····がおずおずと手を挙げたのはお姉ちゃんだった。

 

「レ、レインさん!?上げてるんですか?歌唱スキル。」

 

「は、はい。熟練度は昨日MAXになりました。」

 

 そう言ったら攻略組面々は首を傾けた。歌唱スキルはマイナーだし熟練度上げも地道にしなければならずはっきり言って面倒だからだ。だから何でお姉ちゃんがそんなマイナーなスキルを持って尚且つ熟練度MAXにしてるのか気になるらしい。

 

「え、えと。その〜」

 

 そう言って段々顔が赤くなるお姉ちゃん。一体どうしたんだろうと思ってたら答えた。

 

「·····将来の夢がアイドルになる事なんです。」

 

 そう言って羞恥で顔を真っ赤にして顔を下げた。

 それを聞いた皆が呆気に取られていたが誰も笑いはしなかった。寧ろ·····

 

「そうか、俺は応援するよ。」

 

 そうディアベルが言ったのを皮切りに皆応援するぜみたいな事を言い始めた。そして俺も手を引っ張り。

 

「俺も応援するよ、お姉ちゃん。」

 

「う、うん。ありがとう、皆。」

 

 そう言ってお姉ちゃんは皆に頭を下げた。そしてディアベルが手を叩き皆の気を引き締め直す。だがまたおどけた感じで

 

「じゃあこの歌はレインさんが歌う。皆もそれで良いか?」

 

 そして口々に勿論と言ってる。アスナさんも顔は見えないが異議はないらしい。

 

「それではレインさん。あの世界へ帰る為のファーストライブは任せましたよ。」

 

「は、はい!」

 

 凄く緊張してそうだから声をかける。

 

「大丈夫だよ!お姉ちゃん歌上手いもん!」

 

「こ、光輝君いつ聞いたの!?」

 

「えっ?俺が寝てる時に練習してたでしょ?」

 

「うっ!もうプレッシャーかけないでよ〜」

 

 そう言って皆で笑いあった。

 そして翌日お姉ちゃんの歌声と共にフィールドボスが討伐された。

 




お疲れ様でした。今回村の名前をオリジナルで考えました。もうロシア語が分からないとできないとか、歌唱スキルないと無理とかもうレインを活躍させるために盛り込みました。・・・贔屓じゃないよ。
そしてレインのアイドルの夢、ロストソングからは既に言ってたんですがいつからそれを目指したのかは書かれてないんですよね、だからもうSAOに囚われる前からその夢だったって事にしました。ではまた次回。では(* ̄▽ ̄)ノ~~ じゃあね


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お昼寝タイムと圏内事件、そしてその調べ

おはようございます!今日も投稿出来ました!今日から本格的に圏内事件です!では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 2024年 4月11日 第59層 主街区 ダナク

 

 今日も俺とお姉ちゃんは迷宮区に行こうとしたがその途中の原っぱでキリトとキリトが所属し前回の層から攻略組の仲間入りを果たした月夜の黒猫団の面々が寝ているのを見かけ声をかけた。

 

 

「キリト!」

 

「キリト君、プリヴィエート!」

 

「おお、光輝にレインじゃないか。どうしたんだ?」

 

「いや、今から迷宮区に行こうと・・・、そっちは昼寝?」

 

 そう言って答えたのは月夜の黒猫団のリーダーとその仲間だった。

 

「そうそう、キリトがいきなり今日は寝るって言い出して・・・」

 

 そうリーダである、ケイタが言い

 

「何でだって聞いたら」

 

 ササマルが言い

 

「今日はアインクラッドで最高の〜」

 

 テツオが言い

 

「季節で〜」

 

 ダッカーが言い

 

「最高の」

 

 サチさんが言いそして最後に

 

「気象設定だからな。」

 

 キリトがしめた。お前ら息ぴったり過ぎないか?まあ高校の部活の仲間って言ってたしな。キリトも溶け込めてるみたいだし前回のボス戦の黒猫団の活躍は凄かったな。凄い堅実に攻めてタンクがいないから引き際も弁えてる。とてもあの時ドジった奴らとは思えない。

 

「まあ要は今日は昼寝には素晴らしい日って事か?」

 

「そゆこと」

 

 そして見てたら俺も眠くなってきた。それを見たお姉ちゃんが

 

「もう、光輝くんも寝たいなら寝たいって言いなよ。」

 

「う、じゃあ寝たいです。」

 

「おう、じゃあこっちに来いよ。」

 

 そうキリトに言われ俺とお姉ちゃんは横になった。

 

「わぁー、確かに気持ちいい!」

 

「うん!」

 

 そう言ってたらそこに第三者の声が聞こえてきた。

 

「何してるの?あなた達」

 

 そう言って来たのは攻略の・・・ウッホン、閃光で血盟騎士団副団長のアスナさんだった。そしてアスナさんの言い分は皆が一所懸命に迷宮区に挑んでんのに俺達は何やってんだとさ。そしてその不機嫌オーラで当てられたくないからサチさんとキリト以外の黒猫団は寝たフリをしてる。キリトがさっき俺とお姉ちゃんに言ったみたいに返した。そしてアスナさんは何時もと変わらないと言いキリトがだったらあんたも寝てみろよと言いアスナさんは無事キリトの隣で寝始めた。・・・キリトも冗談だったと思うんだけどなぁ。

 そして黒猫団の男メンバーはアスナさんの寝顔を見ようと思ったらしいがサチさんとお姉ちゃんの絶対零度の視線でやめた。そして・・・

 

「はあ!俺が残るの?」

 

「当たり前でしょ!キリトがアスナさんに昼寝を勧めたんだから。」

 

 昼寝にしては長すぎたし中途半端に目が覚めたから迷宮区に行こうとなりそしてアスナさんのガードをする為にキリトにサチさんが残っとけって言ったらこうなった。因みに今日はもう黒猫団に入れてもらう予定だ。キリト・・・お前の事は忘れないよ。

 

「いや、生きてるし!」

 

「何でわかった?」

 

「はぁ、わかったよ。俺が見とく。気をつけてな。」

 

 あれ?無視ですかい。まあいいや。

 

「おう!」

 

「アスナちゃんに変なことしちゃだめだよ?」

 

「誰がするか!」

 

 そうワハハと言いながら黒猫団と俺達は迷宮区に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして8時間後ぐらいに戻って来たらまだいた。一体何時間寝てんねん。あっ

 8時間ぐらいか、そう思いながらキリトに声かける。

 

「キリトまだいたの?」

 

「俺も早く攻略に行きたかった。」

 

 そんな悲しそうな顔で言われてもな。というか美人さんの寝顔を見放題だったんだから普通なら喜ぶべきでは?攻略優先ってお前も大概ゲーム脳だな。

 

「でも女の子を1人ほっといたらダメだよ。最近は睡眠PKがあるんだから」

 

 そうサチさんが言った。

 

「わかってるよ。だからちゃんといただろ」

 

 睡眠PK・・・街中や圏内で安心して寝てた人達の指を第三者に動かされ決闘・・・完全決着モードを選び寝てる奴をズサズサ切り裂いてPKする。ラフコフが発明してしまったPK方だ。あの野郎どもあのクズ野郎よりもタチが悪いかもしれない。

 

「くちゅん!」

 

「へ?」

 

「えっ?」

 

 そんな変なくしゃみとヨダレと共に副団長がお目覚めになった。こう見ると普通の女の子なんだけどな。そして皆でふふふと笑っていたらどんどん赤くなってそしていきなり立ち上がり腰の細剣に手を伸ばした。それで全員思わずキリトが座ってた所に隠れた。だが何時までも抜かず皆で恐る恐る見てみたら

 

「・・・はん1回」

 

『えっ?』

 

「ご飯を1回皆に奢る!それでチャラ。どう?」

 

 そんなどうと聞かれてもと思ったが皆刺激するのはやめた方がいいと思ったのか思わず頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第57層 主街区 マーテン

 

 

「なぁ、あれKOBのアスナ様じゃないか?」

 

「本当だ!閃光のアスナ様だ!」

 

「あとの奴らは誰だ?」

 

「新聞で読んだ事あるわ。確か58層から攻略組に入った月夜の黒猫団よ。」

 

「それと・・・、うおっ!蒼赤の戦士と紅の歌姫(レイン)じゃないか!」

 

「でも歌姫って言ってもめちゃくちゃ強いらしいよ。」

 

「それと蒼赤の戦士の保護者的な人らしい。ほら、手繋いでるだろ?」

 

 ・・・何か恥ずかしくなってきた。レストランに入ったら何か皆ザワザワしてちょっと居づらいというか、お姉ちゃんもちょっと赤色になってる。キリトとサチさんを除く黒猫団は自分達の名が轟いてて嬉しそうだけども。そして何でか分からないけどキリトとアスナさんは2人で食べさせようってなったから俺達と黒猫団は少し離れた所で食べる。お姉ちゃんがサチさんに話しかける。

 

「サチさんはキリト君気にならないの?」

 

『けほっけほっ!』

 

 黒猫団がそれを聞いてむせる。どうしたんだろう?というかこのお店のご飯美味しいな。俺がご飯を美味しく頬張ってる間に会話が進む。

 

「うーん、気にならないって言えば嘘になるかも。でもね、私は自分からアプローチしようとは思わないよ。だって光輝くんとキリトのおかげで今あるこの命、それだけでも幸運だもん。それにその上にキリトも求めるなんて図々しいから。まあ、もう殆ど諦めてるんだけどね。」

 

「・・・そっか。そうだね、何かキリト君にはアスナちゃんがお似合いだもんね。」

 

「今はあんなだけど昔は案外仲良かったと思うけどなぁ。」

 

「そうなの?光輝くん。」

 

「うん。いやー俺が1回思いっきり寝坊してフロアボスを取られた時にそのまま攻略組を見てたんだけどあの2人のコンビネーションは凄かったな。あのコンビネーション捌くには今の俺も少し本気出さなきゃいけないだろうな。おまけにあれ多分無意識レベルだし。」

 

 そう言ったら何か皆ちょっと驚いてるみたいだ。ふふん!そう思ってたらケイタさんが話し始めた。

 

「へぇ〜、あの二人がなぁ。今のあいつらかは想像できないな。俺達はあの二人が喧嘩してるとこしか見てないからな。」

 

 ササマルが返す

 

「本当だな。くそー羨ましいぞキリト!」

 

 そんな感じで皆と談笑していると

 

キャーっ!

 

 外から悲鳴が聞こえてきた。それを聞いて皆頷いて速攻で店を出て悲鳴のあった方が行きそこに居たのは何かごっつい鎧を着てる人でおまけに槍が刺さって更におまけで教会の高い所にいる。

 

「アスナは教会の中から!俺はもし落ちたら受け止める!」

 

「わかった!」

 

 そう言ってアスナさんは教会の中に入ってた。だけどそんなまどろこっしいのを待ってられず俺は飛びそして見た、鎧の中の人の目が全く何も恐れてない事に。強いて言うなら「あっ、やべ!」ってなってるぐらいか。そう思って手を伸ばしたが届く前にポリゴン片となり消えた。残ったのは刺さってた槍だけだった。

 

 その後広場は騒然となった。決闘のWINNER画面がどこにも出ないのだ。つまりあの人は決闘ではなく違うもので殺された事になる。それも・・・起きている限り絶対安全な圏内でだ。アスナさん曰く教会の中も誰もいなかった。

 最初から見てた目撃者を募った所おずおずと出てきたのはヨルコさんという人だった。

 

 ヨルコさん曰く、今日あのフルプレートの男《カインズ》さんと今日はご飯を食べに来たのだがいきなりいなくなりそして教会の上を向いたらあの惨状になっていたそうだ。その後はもう何か無理そうだったから明日って事になった。別れる前にカインズさんの綴りを聞いといた。

 

 そして俺達はお姉ちゃんの鑑定スキルであの槍の鑑定を行い出てきた名前は《ギルティゾーン》・・・アスナさんに聞いたら罪の茨と言うらしい。何それ怖い。そしてこの作り主が《グリムロック》って言う人の事も。そして俺達は第1層の黒鉄宮の全プレイヤーの名前が書いてある所に行き《kainzu》さんが亡くなっているのを確かめた。そして皆が確認したから皆で出て行こうとしたのだが俺は亡くなった方の姉と話した事を思い出して止まった。それを見たキリトが訝しげな視線で見てきた。

 

「光輝?どうしたんだ?」

 

「ねぇ、アルファベットで「か」ってKAとCAがあるよね?」

 

「うん。あるけどヨルコさん自身がカインズさんの綴りを教えてくれたのよ?流石に仲間の綴りは間違えないんじゃ・・・」

 

「うん。でも・・・」

 

「何か引っかかるの?」

 

 そうお姉ちゃんが聞いてきた。

 

「うん。何かあのカインズが消える時の目がね。何か・・・死ぬのは怖くないみたいな目をしてたから。何かあるんじゃないかなと思って」

 

 場に沈黙が走る。でも俺も確信がある訳では無いから顔を下げる。だけどお姉ちゃんがふっと笑って

 

「ねぇ、探すだけ探してみよ。Cの所を見れば良いだけなんだから。」

 

「そうだな。何か役に立つかもしれないしな。」

 

 そう口々に言って皆でまたカインズさん探しをして見つけた。それも生きてる状態で。それを皆で見て今度こそ59層に行こうとして始まりの街の転移門に行こうとしたら

 

「キリトさん!光輝さん!」

 

 そう言って来たのはディアベルさんと・・・確かタンクのシュミットって人だ。面白い人だったからよく覚えてる。それに青龍騎士団のタンクのリーダーだし。何か凄い慌ててる。そう思って声をかける

 

「どうしたの?」

 

「いや、君達が57層の圏内殺人の現場に居たって聞いてね。」

 

「カインズが死んだのは本当なのか?」

 

 そうシュミットさんが聞いて来た。この様子なら関係者なのはディアベルじゃなくてシュミットさんだな。カインズさんの綴りを聞いてみる

 

「その質問に答える前に聞いてもいい?」

 

「なんだ?」

 

「カインズさんの綴りの始まりってKA?」

 

「いや、CAだ。」

 

 それを聞いたら皆で少し驚いた感じがしてディアベルさんとシュミットさんは置いてけぼりを食らわした。そして俺達はまた向き直り

 

「いや、それならカインズさんは生きている。」

 

「はっ!?え、でもカインズは死んだって・・・、お前たちも目の前で見たんだろう?」

 

「うん。確かに見た。だけどもし生きてた場合ならあそこから消えた謎もさっきキリトと話してキリトが言った方法なら出来る。」

 

「あっ!さっきコソコソ話してたのはそれを考えてたの?」

 

「う、うん。ごめんねお姉ちゃん。」

 

「ウンウン、大丈夫。」

 

「それでキリトさん、その方法って?」

 

「ああ」

 

 キリト曰くその方法とはあの鎧の耐久値が無くなるのと同時に転移結晶で転移したんじゃないかっていう物だった。そうすれば限りなく死亡エフェクトに近くそれでいて全く別の物になる。キリト頭良いな!

 

「なるほど、それなら確かに出来るかもしれない。」

 

「そうだね、それでいけそう。」

 

「うん。でも問題は何でヨルコさんが嘘をついたって事だ。ここまで来れば俺はヨルコさんとカインズさんは共犯だと思う。何でそんな事をしてるのかって言う鍵はやっぱりあの槍を作ったグリムロックだろうな。」

 

「なっ!?グリムロックなのか?その槍を作ったのは?」

 

「?ああ。カインズさんに貫いてたのはグリムロックさんが作った物だった。」

 

 そう言ったら何かシュミットさんはビクビクしてる。ディアベルさんが落ち着きさせて話を聞く。

 

「・・・ヨルコとカインズと俺とグリムロックさんは昔同じギルドにいたんだ。黄金林檎っていうな。グリムロックさんとグリゼルダさんっていう夫婦が始めたギルドだ。だけどある出来事をきっかけに解散したんだ。」

 

「ある出来事?」

 

「その時ギルドで敏捷値が20も上がる指輪をドロップして、それをギルド内の誰かがつけるか売却してギルド資金にするかを多数決にしてそして売却になったんだ。そしてリーダーであるグリゼルダさんが売りに言ったんだが・・・、殺されて指輪も無くなっていた。」

 

『なっ!?』

 

「それでギルド内が不審状態になり空中分解したって所か。その売却を知っていたのはギルドメンバーだけだろうからな。 」

 

 そう俺がしめた。そして俺はまた話始める。お姉ちゃんに向かって

 

「ねぇ、お姉ちゃん。」

 

「ん?何?」

 

「結婚しよ!」

 

「へ!?な、な、な、何で!?」

 

「いや、結婚した後の強制離婚ってどうなるのかなって思って。まあ普通に言えば夫婦の内どちらかが勝手に離婚した場合の事だよ。」

 

 そう言ったら女の子メンバーが微妙な顔になり何かお姉ちゃんに怒られた。

 

「光輝くん、女の子にとって結婚は大事なことなの。それを離婚する為だけに結婚するのはお姉ちゃん嫌だな〜。」

 

「うっ、じゃあキリトとアスナさんやってよ。」

 

『なっ!?』

 

「何で俺なんだよ!」

 

「そうよ!誰がキリト君何かと!」

 

 そう言ったらキリトがしゅんとした。今のはちょっと酷いんじゃないかなと思わないことも無い。そう言ってたらお姉ちゃんがしゃがみこんで

 

「・・・結婚し直すなら良いよ。」

 

「「「えっ?」」」

 

 皆でそんな変な事を言った。俺も何で?という目線を送る。

 

「だって光輝くん偶に知らない間にフラーっとどっかに行っちゃうしそれもフレンド登録の追跡も出来ないから知らない間にどっかのダンジョンに行ってるんでしょ?もう心配で心配で。でも結婚したらフレンド追跡できないところも出来るようになるでしょ?だから良いなって思って。」

 

「そう言えばキリトも偶にフラーっとどこかに行ってるよね。最近だと一昨日かな。」

 

 そうサチさんが言って俺とキリトは

 

「「ギクッ!」」

 

 そんな音が出そうなくらい俺達は同期して皆にジト目で見られてる。実際俺とキリトは偶にある事の練習の為にお姉ちゃんに黙ってちょっと簡単めなダンジョンに行ってる。だけどそれを言うわけには行かないからキリトと一緒って事だけ話しておく。

 

「ふーん、何で?お姉ちゃんに言えないこと?」

 

「は、はい。」

 

 そう言ったらめちゃくちゃじーっと見られて居心地悪い。そしたらふっと笑ってシステムウィンドウを開いて何かしてる。そしたら目の前に『rainさんから結婚を申し込まれてます。』って言うウィンドウが出て思わずお姉ちゃんを見た。

 

「ほら、試したいんでしょ?でもこれをやったら軽々しく結婚なんて言わないこと。わかった?」

 

「う、うん。」

 

 そう言って俺はYESを押した。何かファンファーレがなった。そして何か結婚指輪が目の前に出て落ちて来て手の中に収まった。

 そしたらなんか俺とお姉ちゃんの前にウィンドウが出て結婚した時の注意事項と離婚について書いてた。そしてそれによると片方がもし死亡した場合その死んだ方のストレージにある物は全てもう片方の生きている方にいくらしい。

 それを聞いて黒猫団が疑問の声をあげる。

 

「どういう事だ?じゃあ指輪は消えていなかったって事か?」

 

「でも何でグリムロックさんはその事を言わなかったんだろう。」

 

「いやグリゼルダさんが装備してたとか?装備ならその場に落ちるし。」

 

 ケイタ、ササマル、ダッカーがそう言ったがディアベルさんが否定した。

 

「いや、指輪は両手とも既に埋まっていたと思う。その光輝くん達が持ってる結婚指輪とギルドリーダーの指輪で埋まっていたはずだからな。まず間違いなくその指輪はストレージにあったはずだ。」

 

 

 そう言っててチラッとシュミットさんを見たら震えてる。みんなも気がつきディアベルさんが声をかける。

 

「シュミットさんどうしたんですか?」

 

「あ・・・ああ」

 

 ・・・俺が思っていた事を聞く

 

「なぁ、そう言えばシュミットさんは確か装備が入団基準をクリアしたから入れたんですよね?」

 

「あ、ああ。」

 

「じゃあそのお金はどこから出たんだ?別に自力でいけたんならそれはそれでいいんだけど。あなたが入ってきたのも結構今思えば急だったからな。」

 

「·····」

 

 皆で答えを待つ。そして決心がつかないのかディアベルさんが言う。

 

「シュミットさん、俺達はここであったことは言わないです。そしてシュミットさんが言う事を聞いても誰もあなたを責めるつもりはありません。あなたがボス攻略で頑張っている事は皆知っているから。それにあなたが悪い人ではないということも。だから話してください。」

 

「・・・わかった。ある時黄金林檎の俺の部屋に置き手紙があったんだ。回廊結晶と一緒にな。この回廊結晶をグリゼルダさんが泊まる部屋に先回りして登録しろって。その結晶をギルドストレージに入れろって。そしたら報酬を渡すって。その報酬に目がくらみ俺はその通りにした。だが次の日・・・」

 

「グリゼルダさんが殺されたって訳か。」

 

 そうキリトが言ったら頷いた。これで容疑者はギルドメンバーで確定だな。ギルドストレージから取るのはギルド団員しか出来ないからだ。この場合は一概にこの人が悪いとは言えないよな。少なくとも100%ではない。確かにそんな事しなければグリゼルダさんは死ななかっただろう。だけどこの人は犯人に嵌められた訳でもあるからな。報酬に目がくらむのも人間である以上しょうがないとも言える。

 

「だから・・・、そのコルで攻略に貢献するのがグリゼルダさんへのせめてもの償いだと思って・・・」

 

「じゃあそうするんだな。」

 

 そう俺は言ってシュミットさんはえっ?って顔してる。

 

「それが償いだと思うならこれからもそうするんだなって言ってるんだ。人の命で得たものは人の命でしか償えない。」

 

 そう言ってシュミットさんは周りを見たが皆責めるような顔はしていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後俺達はまた明日ヨルコさんに会うことにして別れた。そして57層の宿屋に泊まった。そして部屋に入ったらお姉ちゃんが話しかけて来た。

 

「ねぇ光輝くん。」

 

「ん、何?」

 

「私達も一応結婚したんだから家買わない?」

 

「えっ?結婚したら買わないとダメなの?」

 

 そう言ったら何か冷めた目で見られた。俺変な事言ったんだろうか?

 

「家あった方が色々便利だよ?ストレージの使わない物を棚とかに置いとけるし、帰る場所があるのって安心するでしょ?それとも光輝くんはいや?」

 

「い、嫌じゃないです。じゃあその、47層なんてどう?」

 

「あー、あそこ?うん、良いんじゃない?お花綺麗だしね!じゃあ今度探しに行こうか!」

 

「う、うん。」

 

 返事をしながら俺の頭はあの辺のお家を思い浮かべていた。そうしたらお姉ちゃんがそう言えばとか言ってる。

 

「どうしたの?」

 

「結婚したから光輝くんのステータスが見れるって思って。見てもいい?」

 

「えっ?まあいいけど面白いことなんて無いと思うけど?」

 

「まあまあ、じゃあ拝見します!」

 

 そう言ってお姉ちゃんは俺のステータス画面やらを見始めたのだが·····

 

「·····どういう事?ライフゲージがないのは見ればわかるけど光輝君、ステータスもないの?というか装備欄も剣しかないし。」

 

「うん。その代わり俺はこの世界に来る前のところと同じくらい動ける。」

 

「えっ?じゃあリアルでもあんな動き出来るの?」

 

「うん。」

 

 ふふん!驚いた顔してる。どやっ!

 

 

 

 

 今夜はお姉ちゃんとお話して眠りについた。

 




この話の裏会話

皆で黒鉄宮から出ようとしていた時俺はあのカインズさんが消えた時のエフェクトを思い出してうーんうーんと言っていた。そしたらそれに気がついたキリトがどうしたんだ?と聞いてきた。

「いや、カインズさんが消えた時のエフェクトって本当に死んだ時のだったのかなと思って。」

「まあ確かに別のカインズさんが生きてるって事は分かったしもしかしたら同一人物かもしれないからな。もしそうなっていたらどうやってカインズさんは消えたのか、普通に考えれば転移結晶だろうけどそれだけじゃ不十分だし・・・」

「なーんかあのエフェクトに混じってたのを見た事あるんだよなぁ。」

「それは何なんだ?」

俺は考えていたがサチさんと話しているお姉ちゃんを見て思い出した。思わず口に手を当て少し頬が熱くなったのを自覚する。だがそれを見たキリトがこっちを見て

「何か気がついたなら教えてくれないか?」

俺は迷ったが結局言う事にした。・・・どうかお姉ちゃんに聞こえませんように。

「・・・この前お姉ちゃんと迷宮区に行った時に何か耐久値を減らす攻撃を持った奴がいてさ。ほら、あのスライムみたいな奴。」

「ああ、いたな。それがどうかしたのか?あれの攻略法なら攻略本に書いてるだろ?」

「あー、うん。普通に倒せてはいたんだけど倒したと思ってた奴がまだ生きててお姉ちゃんに攻撃してそれは俺が速攻でぶっ倒したんだけど・・・」

「だけど?」

「・・・お姉ちゃんの服の耐久値がその攻撃で切れて、お姉ちゃんに見ないでーっ!って言われながら殴られた時に見たあの服が消える瞬間に似てた。」

「お前も災難だったな。」

そんな同士を見つけたみたいな顔で見ないでくれ。頼むから。というかキリトもあんのかい!だがキリトは少し顎に手を当てポンっと手を叩いた。

「なるほど。わかったぜ、その死ぬ演出のトリックが。」

「えっ、本当に?」

「ああ、あの槍はずっとカインズさんに刺さっていた。でも抜こうと思えば抜けたはずだ。だけどそうしなかった。」

「その槍を刺してなきゃ出来なかった?」

「そうだ。そしてそれは圏内ならただ1つ、耐久値の消耗だ。圏内ならHPは減らないが耐久値は減るからな。そしてその耐久値が切れるのと同時に転移結晶でどこか違う層に飛んだんだ。」

「おお!成程!」

「サンキューな光輝、お前のおかげで気がつけたよ!」

「・・・じゃあその、さっきの話は忘れて。俺が話したのバレたら殺される。まあバレたらキリトも殺されるけどね。まだ二刀流の扱いは姉ちゃんの方が上手いから。」

「う!わ、分かった。」


裏会話終了!















何か光輝のせいで凄いショートカットした。やはり光輝、チート疑惑(嘘です!全て嘘です!)
明日も多分出せると思うんでよろしくお願いします。ではバイバイ(ヾ(´・ω・`)



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害悪処理とレインの怒り

おはようございます!続きです!前回で光輝とレインが結婚しちゃいましたが光輝は確かにレインのことは好きですがそれは家族とがそっち系の好きです。レインも同じ。だから光輝×愛美は大丈夫です。セーフです。・・・やっぱり光輝の世界の人達の様子書いた方がいいのかな?では今日も(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 翌日

 

 俺とお姉ちゃんとキリトと黒猫団とディアベルさんとシュミットさんはヨルコさんの元へ訪れた。

 

「しゅ、シュミット!?貴方何でここに?」

 

「それも含めて今日はお話します。」

 

 そうアスナさんが言って昨日皆で食べていたレストランに行った。そして皆それぞれ席についた。因みに店はディアベルさんの部下の人達がすごい申し訳なさそうに外で入りたい人を断ってくれてる。ありがとう。

 アスナさんが切り出した

 

「単刀直入にお伺いします。カインズさんは生きてますね?」

 

 もうシュミットがいる時点でもう悟っていたんだろう。本人を呼ぶと言ってメールを打ち、ちょっと経ったら来た。

 

「お騒がせして申し訳なかった!私達はただ真実を知りたかっただけなんです!」

 

 そう言って2人とも頭を下げる。

 

「その真実を教えますよ。シュミットさん、あとは出来ますか?」

 

「ああ。」

 

 そう言ってシュミットさんは語り始めた。それもものすごく申し訳ない顔で。実際申し訳ないだろうな。自分のせいで死んでしまったと思ったら余計にな。そしてシュミットさんの話を聞いたお2人はやっぱりって顔になっていた。ある程度シュミットさんの事は疑っていたんだろうな。

 多分この事件を幽霊のせいにしてそれでタンクをしてる時は頼もしいが偶に怖かったら震えるシュミットさんの性格を利用したんだろうな。この人幽霊信じやすそうだもん。そしてグリゼルダさんのお墓があると言ってたからそこにシュミットさんが行くと踏んでそこに先回りして懺悔するシュミットさんの言葉を録音するって所かな。この2人はさっきも言ったように真実を知りたかっただけなんだろう。

 

「これが、俺が知ってる全てだ。」

 

「じゃあ一体誰がグリゼルダさんを殺したんですか!?」

 

 そう言ったら俺達は微妙な顔をした。話しても良いのかなって思うし。まあこの人らは真実を知りたいらしいからまあいっか。俺が切り出した。

 

「それはグリムロックだと思いますよ。グリゼルダさんの夫の。」

 

「「なっ!?」」

 

 凄く動揺してる。この2人には辛いかもしれないが真実を知りたいなら知るべきだ。

 

「な、何でですか?何であんな仲のいい夫婦が、何で?」

 

「さあ?俺はグリムロックさんじゃないから分からない。そうだあんたらこの計画の事をグリムロックさんに話したな?じゃないとあんな槍出来ないからな。」

 

「は、はい。計画を話した時は渋られました。ですが何度も頼んだらようやく首を振ってくれて。」

 

「そのグリゼルダさんの墓はどこにあるの?」

 

「19層の丘の上です。」

 

 そう聞いたら俺は皆と目を合わせて頷いた。

 

「ディアベルさんお願いします。」

 

「はい、わかりました。」

 

 

 

 そう言ってディアベルさんはメールを打って送信した。そして俺達はお2人とシュミットさんに向き直り聞いた。

 

「御三方、すいません。こっからは攻略組の勝手なお願いです。聞いていただけないでしょうか?」

 

「は、はい?何ですか?」

 

「単刀直入に言うと囮になってください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同日 夜7時頃 第19層 グリゼルダさんのお墓

 

 

 

 

 

「もう俺にはこれしかないんだ!済まない!グリゼルダさん!」

 

 そして現れたのは黒ローブを纏った2人組だった。シュミットは霊だと思い怯えている。そしてそのまま2人組はシュミットさんにグリゼルダさんの真相について問い詰めてる。そしてシュミットさんが思わず真相を言った。そして

 

「全て録音したわよ。シュミット」

 

「えっ!?ヨルコ?それにカインズ?何でお前らは死んだんじゃ·····、はははそういう事か。」

 

「ええ、悪かったわねこんなマネして。こうでもしないと聞けないと思ったの。」

 

「そう、か」

 

 そして何かが空気を切り裂く音がしてシュミットさんの鎧に突き刺さった。そしてシュミットさんは糸が切れた人形のように倒れそして現れたのは

 

「Wow!こいつは青龍騎士団の幹部様じゃあないか。本当に大物だな。」

 

 笑う棺桶(ラフィンコフィン)、アインクラッド最高に忌み嫌われている殺人ギルドの幹部、《PoH》と《ジョニーブラック》と《ザザ》だった。

 

「でも本当に来るとはな。」

 

「ヘッド〜、あれやりましょうよあれ。仲間で殺しあって最後に生き残ったやつらは生かしておいてやるゲーム。」

 

「お前そんな事言って前普通に残ったやつも殺しただろ?」

 

「あっちゃ〜、そんな事言っちゃダメっすよヘッド〜!」

 

 そんなふざけた会話はしているがこの3人はそれなりに強い。リーダーのPoHは特に強い。攻略組にもレベルは匹敵してるしな。だがそれも今日までだ。

 

「ふっ!」

 

 そうシュミットが笑った。

 

「ヘッド〜、こいつ頭おかしくなっちゃいましたよ〜。」

 

「ああ、漸くお前らを捕まえられるからな!」

 

「何!?」

 

 そう言った瞬間シュミットが倒れてる横から回路結晶の光が出てそこから現攻略組が次々に出てきた。そして幹部3人を囲んだ。

 

 そして俺はPoh目掛けて後ろの木々の間からある物を投げた。そして足音に消されて転移しようとしてたPoHはそれに反応出来ずに当たった。そして崩れ落ちた。それにびっくりしてるザザとジョニーはそれに困惑している間にその他攻略組に引っ捕らえられそれぞれ持ってた麻痺ナイフで麻痺状態にされた。そして木々の間から俺は3人の前に出た。俺はカーソルやら何やらがないから索敵に引っかからなかったのだ。

 そして俺を見た麻痺状態のPoHが話しかけて来た。

 

「Wow!まさ···か、読まれていたとはな。そこの3人は囮か」

 

「ああ、お前は兎に角ヤバくなったら転移結晶でどっかに行っちまうからな。でもワード入力してる時ならそれに多少の時間でも無意識に集中せざるを得ない。それに俺は索敵には引っかからないからな。俺を見つけたいならこんな暗い所ならもう勘しかないからな。」

 

「·····お前は最初の頃の孤高の存在の方がCOOLだったぜ?」

 

「生憎だが今となっては黒歴史だ。俺にはもう仲間がいる。どんなに俺が拒絶しても手を出し続けてくれた人達が。そして1人の殻に閉じ篭ってた俺を引っ張いてその殻から出してくれた人がいた。俺はそんな皆から貰った恩を皆の世界に返す事で返す。それも俺1人の力じゃなく皆と一緒にこの世界のてっぺんに行く。その邪魔しかしないお前らは俺にとって·····、いやこの世界にとって害悪でしかない。監獄の中で永遠とお前らが殺したやつらに懺悔しとくんだな。」

 

 俺がそう言ってから3人は監獄に放り込まれた。俺は緊張が取れたから思わず尻もちをついた。そしてお姉ちゃんやディアベルさんにキリトなどが近寄ってきた。クラインが話しかけて来た。

 

「光輝嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか!くー!あのタイミングで出るなんてな!」

 

「いや打ち合わせしたじゃん。」

 

「それはそうだけどよぉ。やっぱりヒーロー登場みたいな感じでよぉ。かっこいいじゃねぇーか!」

 

「ヒーローは不意打ちでしかも麻痺毒なんて使わないと思うけど?」

 

「う、そ、それはだなぁ!」

 

 そう言った攻略組の皆で笑い合う。

 

「それにしてもよ。よくラフコフが来るって分かったな!」

 

 そう言ってクラインはこの作戦を立てた皆を見る。代表で俺が答えた。

 

「ああ、黄金林檎のリーダーのグリゼルダさんは戦闘タイプで他のギルドメンバーよりもレベルがあったはずなんだ。でもグリムロックさんは非戦闘員、だから確実に殺す為にはレベルが上の·····攻略組が引き受けるわけないから残りは」

 

「ラフコフって訳か。グリムロックってやつはラフコフと知り合いだったんだな。」

 

「ああ、そして元のギルドメンバーがまた調べ始めた。それで自分がやった事を知られたくないグリムロックさんは口封じにまたラフコフを雇うだろうなってなった訳だ。それも攻略組のシュミットさんもいるからそれなりにレベルが高く幹部に近い奴をな。」

 

「成程な。でも何でそのグリムロックは奥さんを殺したんだ?」

 

「さあな、だけどそれは」

 

 俺は振り向いた。そして皆も振り向きアルゴに連れられる形で来たグリムロックさんであろう人を見た

 

「本人に聞きましょうか。あんたがグリゼルダさんが殺したのはわかってるんだ。まあ実際やったのはラフコフだけどな。依頼した時点であんたも同罪だ。あんた敏捷値が20上がる指輪を持ってるのにそれを黙った時点でな。」

 

「さて?なんの事かな?私はそんな物を持ってないよ。」

 

「じゃあ何で隠蔽スキル使ってまでここにいタ?」

 

 そうアルゴが言った。アルゴには来るかもしれないグリムロックを探してくれって依頼しといた。

 

「それはグリゼルダのお墓参りをする為だよ。隠蔽スキルを使ってたのは殺人者に狙われたくないからね。使わせて貰ったよ」

 

 よくまあ今の攻略組の面子を前にしてそんな事言えるな。まあ切り口はあるけどね。

 

「じゃああくまでも自分は関係なく指輪はグリゼルダさんが装備して殺された場でドロップして奪われたとそう言うのか?」

 

「ああ、勿論。夫が妻を殺す訳ないだろう?」

 

それは有り得ません!

 

 そうでかい声で宣言したのはヨルコさんだった。彼女はお墓の所に行きあるものを掘って取り出した。それは箱だった。それも耐久値無限の箱で中に入る物も耐久値が入ってる間は無限になる優れものでめちゃくちゃ高いし材料集めるのが大変で1日では出来ないと言われてる。そしてそこにあったのは結婚指輪とギルドリーダーの指輪だった。曰くグリゼルダさんが殺された場所に行きこれがあったと。結婚指輪にはちゃんとグリゼルダさんの名前が書かれている。

 そしてそれを見たグリムロックさんの顔に影が出て犯行を認めた。

 

「どうして·····、どうして奥さんを殺したんですか!?」

 

 そうヨルコさんが悲しみの顔になりながら問い詰めている。そしてお金の為なのかと聞いた。

 

「お金?お金のためだって?」

 

 そう言ってグリムロックさんはコルが大量に入った袋をだし落とした。

 

「シュミットにあげたもう半分のコルさ。あれから一銭も使ってないよ。」

 

「じゃあどうして·····」

 

「グリゼルダとグリムロック、名前が似てるのは偶然ではない。私達は現実でも夫婦だったんだ。」

 

 そう言って残っていた攻略組の面子は驚愕を露にした。

 

「だがしかし、ソードアート・オンラインがデスゲームになり怯えていたのは私だけだった。純子は現実では私に従順な妻だった。何1つ不満も何もない妻だった。しかしデスゲームになり妻は変わった。デスゲームになり妻は輝いて見えるようになった。デスゲームに怯えていた私とは違い妻は攻略組を目指していた。あの従順だった純子はもういない。ならばいっそこの合法的に殺人が出来るこの世界で純子を殺した私を誰が責められるだろう?」

 

 そう言って攻略組、ひいては女性メンバーの怒りのオーラがめちゃくちゃ出てる。だけど1番ブチギレてるのはお姉ちゃんだった。

 

ふっざけんな!だったらハッキリ言ったら良かったじゃない!私の従順な妻に戻ってくれって!それでも反吐が出るけどね!」

 

「君にもいつかわかる時が来るよ。紅の歌姫くん。大事な物が変わってしまった時にね」

 

 こんなに怒ってるお姉ちゃんは初めて見た。他の皆もびっくりしてる。そして答えを返されたお姉ちゃんの怒りのボルテージが高まっている。そして俺は何でお姉ちゃんが結婚の話をした時に怒ったのか分かった。

 

そんなのはとっくに知っています!私の両親も父の杓変で離婚しましたから!」

 

「「なっ!?」」

 

「私は小さい頃ロシアに住んでた。私とお父さんとお母さんと·····妹と一緒に。でもお父さんが妹が優れた能力を持ってる事に気がついて変わりました。お母さんは妹に普通の人生を歩ませたいと願った、お父さんは妹に勉強させその能力を開花させようとした。そして2人は真っ向からぶつかって最終的には父が強引に妹の親権を取り離婚してアメリカに飛んで行きました。そんな簡単に母を裏切った父を私は許さない。だって結婚ってそう言う物ですよね?お互いを理解し違う面を見てもそんな所をまた好きになるのが夫婦なんじゃないんですか!?自分の独りよがりの勝手な思いで離婚したり妻を·····愛するって決めた人を簡単に裏切るなんて絶対に許さない!」

 

 そうお姉ちゃんが言ったら場が沈黙になりそしてアスナさんがグリムロックさんの前に行きトドメを刺した。

 

「グリムロックさん、貴方が持っていたのは愛ではなくただの所有欲です!」

 

 そう言われたグリムロックさんがとうとう崩れ落ちた。

 そしてその腕をカインズさんとシュミットさんが掴む。

 

「ディアベルさん、皆。この人の処遇は俺たちに任せて貰えないか?」

 

「·····分かった。」

 

 そう言って元黄金林檎のメンバーは一礼して去っていった。俺は泣いてるお姉ちゃんの袖をちょっと掴んで

 

「·····帰ろう。」

 

「うん、そうだね。」

 

 そう言って俺とお姉ちゃんとその他攻略組は帰路についた。キリトとアスナさんいないけどどうしたんだろう?まあいいや。

 

 そして帰り道に俺は言った。

 

「その、簡単に結婚とか離婚とか言ってごめんなさい。」

 

「ほんとだよ〜、次軽々しく言ったら承知しないからね?」

 

「は、はい。」

 

 まだ結婚状態はしぱなっしだけどもう言える雰囲気じゃないからもう諦めた。何かもし俺の世界に帰れてもこれを知った愛美に殺されそうな気がする。




ありがとうございました。今話からアンケートしてます。良かったら答えてください。お願いします。ではまた明日も出せると思うんで6時に出します!ではまた明日に。ヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ!!


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紅の歌姫と光輝の新たな剣・・・あとキリトも

おはようございます!今日は剣を作ろうぜ回です。但しまたもや光輝のせいでショートカットですが・・・。では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 2024年 6月20日 第47層 光輝とレインの家

 

 俺はお姉ちゃんにある相談をした。それは

 

「えっ?新しい剣が欲しい?」

 

「うん。」

 

 そう言って俺とお姉ちゃんは俺のブルー・ブラッドとレッドブレイクを見てああ、って感じで頷いた。

 

「確かにだいぶ前から使ってるもんね。そろそろ変えないとダメか。」

 

「うん。別に攻撃する分には当てまくれば良いだけなんだけど何か耐久値減るのが早くなっちゃって。」

 

「うん、確かにね。そろそろ替え時かもね。当てはあるの?」

 

「えっと56層のフロアボスのラストアタックボーナスがインゴットだったの。それ使えないかな?」

 

「えーっ!ラストアタックボーナスのインゴット!?」

 

 そう言ってお姉ちゃんは共通ストレージを見てそれを実体化させた。そして出てきたのは赤色と蒼色が綺麗に混じりあったインゴットだった。それも2つ。

 

「ふ、2つも!?」

 

「う、うん。だから1つは俺でもう1つはお姉ちゃんにあげようかなって思って。」

 

「え?悪いよそんなの!だってこれこの世界にこの2つだけ何でしょ!?だったらどっちも光輝くんが使いなよ!」

 

「え、えとその・・・、明日誕生日なんでしょ?だからその、1日早いけどプレゼントって思って」

 

 そう言ったら思いっきり抱きつかれた。

 

「光輝くんが良い子だよ〜」

 

「く、苦しい!」

 

「あ、ごめんね。じゃあ本当にいいの?」

 

「う、うん。」

 

「あれ?でももう1つはどうするの?1つでやるの?」

 

「うーん、一応考えてる事はあるけど取り敢えず今度キリトがもう1つ片手剣が欲しいからってアスナさんに紹介してもらうみたいだからそれに便乗して俺も行こうかなって思って。それにあげておいてなんだけどここじゃ剣作れないでしょ?」

 

「あー、確かにね。剣作るためだけに師匠の所に行ったら殴られそうだもんね。」

 

「うん。はははは!」

 

「ふふふ」

 

 本当にそうなりそうだから笑いあった。師匠の所には偶に行ってご飯作ってる。そして稽古もつけて貰ってる。最近漸くかすり始めた。そしてどういう訳か蒼眼と赤眼の時間も3分ぐらい伸びた。

 

「それにあわよくばそこの鍛治する場所借りてもいいかもしれないし。」

 

「うん、そうだね。」

 

 そして俺は唐突に話を変える。

 

「そう言えば明日バースデーライブするんでしょ?頑張ってね!」

 

「もう〜、プレッシャーかけないでよ〜。」

 

 そう、お姉ちゃんはあのフィールドボス撃破の時に歌ったのを聞いたアルゴがその事をフィールドボス撃破の新聞と共に載せそしてそれを攻略組だけが聞いたのがずるいってな感じでアインクラッド中に広まりディアベルさん達がどうせアイドル目指すなら今の内にやっとくかい?見たいなノリで青龍騎士団がスポンサーとしてお姉ちゃんのライブをやった所それが大成功だったのだ。そして定期的にお姉ちゃんはコンサートしてる。それも自分で作った曲で。元々数曲は作ってたらしいがそれでも大変だったらしい。でもそんなお姉ちゃんのライブを凄い睨んでた人がいた。銀髪の人だった。まあ何するのでもなく睨んでただけだから無視したが。まあ要注意人物にはなったな。近づいてじーっと見た所名前が出てきてノーチラスって言った。

 まあそのライブが成功し、そしてお姉ちゃんは紅の歌姫っていう二つ名がつけられた。本人は凄く恥ずかしがってるがライブになったら結構別人に見える。お姉ちゃんのファンクラブの人数もアスナさんと同じ位らしい。何か凄いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてこの日の4日後俺とお姉ちゃんはアインクラッド第48層のリンダースに来た。キリトは先に行ってるそうだ。

 

「お姉ちゃんのバースデーライブ大成功だったね!」

 

「もう何回同じ事を言うの?」

 

「だって嬉しいんだもん!」

 

「もう恥ずかしいな〜。」

 

「というかお姉ちゃん何歳になったの?」

 

「花の乙女に聞くことではありません!」

 

 そんなものなのか・・・、知らなかった。不覚。お姉ちゃんのバースデーライブは大成功であった。そしてその後のお姉ちゃんの誕生日会も楽しかったなー。良い思い出だ。

 そうこうしてたら目的の場所についた。

 

「ここがリズベット武具店?」

 

「そうみたいだね。入ろっか。」

 

 そして俺とお姉ちゃんが入った瞬間に見たのは黒猫団の面々と綺麗に何かの剣を叩きおってるキリトとピンク髪の女の子だった。そして女の人が悲鳴を上げてキリトに詰め寄り曰く、私の最高傑作を壊し屋がって〜、インゴットがあればエリュシデータがポキポキ折れるくらいの物が作れると、そしてそのインゴットの当ては55層の雪山の上にいるドラゴンから出るインゴットだと。でもまだ誰も手に入れられず倒してもドロップしないと、でそれがマスタースミス同伴じゃないとためなんじゃないかと、だから要するについてこい!って事でした!

 そして結果キリトと黒猫団は行く事にしたらしい。そして俺とお姉ちゃんも何故か流れでついて行った。

 

 そしてクエスト開始の老人の話を聞いた。・・・2時間ぐらい。そして要点を集めると、ドラゴンは雪山にいる。そして腹の中でインゴットが生成される、そしてドラゴンは夜行性で夜には巣にいない、という事で殆どの寝てた人達をキリトと俺で叩き起こした。・・・お姉ちゃんはちょんちょんぐらいだったけど。

 

 そして皆で防寒しながら道中の敵を攻略組の面子がサラッと倒して行きとうとう到着しました山頂に。そしてドラゴンが出て来た。おお!意外にかっこいい!そう思ったのも束の間キリトがじゃあ倒してくるぜ的なノリで行って八つ裂きにして倒してたがドロップしなかったらしい。因みにパーティーは黒猫団とピンク髪の女の人・・・リズベットさんでワンパーティーだ。だからマスタースミスの同伴はクリアしたはずなんだけどな。それでもドロップしなかったのが全員えーって感じで俺は老人の話を思い出して

 

「あっ!」

 

「どうしたの?」

 

 俺がこの可能性に気づいて声をあげたところお姉ちゃんが聞いてきた。だけどこれ話していいのか?何か引かれそうで言いたくないけど

 

「どうした光輝、何か気がついたなら教えてくれ。」

 

 そうキリトが言ってちょっと恥ずかしいけどそこは皆察してくれる事を願い言った。

 

「えっとね?あの老人はね。ドラゴンのお腹の中でインゴットが生成されるって言ってたの。」

 

「ああ、もしかしてお腹を斬って倒さなきゃいけないのか?」

 

「えっと、そうじゃなくて多分・・・」

 

 だんだん恥ずかしくなって顔を伏せた。心配になったお姉ちゃんが顔を覗いてくる。

 

「ど、どうしたの?」

 

「お、お腹の中で生成されるから・・・、その、もしかして巣の中で・・・」

 

「ああ、もう良いよ。お姉ちゃんわかったから。」

 

「あ、うん。良かった。」

 

 そう言ったら女の子メンバーは少し赤くなってる。だが空気を読めない奴らがいた。

 

「あー、要するにそのインゴットはドラゴンのうんひっ!」

 

 何事だと見たらそんな事を言ってたケイタの眼前にサチの槍がスレスレで止まってる。怖い。

 

「それでどうするの?巣を探すのはいいけど見つけても入れるかは別問題よ?それに帰るのもね。縄かもっと言うなら縄ばしごがあるなら別なんでしょうけど・・・」

 

 そうリズベットさんが言い俺はストレージにしまってるものを思い出して

 

「あっ!縄ハシゴなら俺持ってる!」

 

 そう言って俺は縄ハシゴを取り出した。それもけっこう長めの。

 

「な、何でそんなの持ってるの?」

 

「うーんと、ソロの時に身長の問題で届かない所とかあったから作って貰った。まあ団体行動言われた時からあまり使ってなかったけど。」

 

「そ、そうなんだ。じゃあ誰が行く?夜行性とは言ってたけどもしかしたらイベント戦闘があるかもしれないし。」

 

「あ!それじゃあ俺とお姉ちゃんが行くよ!お姉ちゃんもマスタースミスだし。いざとなったらお姉ちゃんを放り投げるから大丈夫!」

 

「えっ!?それのどこが大丈夫なの!?」

 

「というかレイン、あなた鍛治スキルMAXなのね。そこに驚いたわよ。攻略組で鍛治スキルなんて珍しいもの。」

 

「あはは、そうかな〜」

 

「それでリズベットさん、もしインゴットが取れてきたらお願いがあるんですけど・・・」

 

「うん?何?」

 

 俺じゃなくてお姉ちゃんが答える。パンと手を合わせ頭を下げて

 

「少し工房を使わせてくれない?私と光輝くんも新しい剣が欲しいんだけど作れる所が無くて。」

 

「なんだそんな事、勿論良いわよ!」

 

「「ありがとう!」」

 

 

 そうして俺とお姉ちゃんは巣を見つけてハシゴで降り無事に《クリスタルインゴット》を手に入れイベント戦闘などは起きずに無事に帰還した。

 そして俺達はリズベット武具店に戻ってキリトの剣を打ち始めてそして出来た。名を《ダークリパルサー(闇を祓うもの)》という武器だった。スペックは魔剣級であって情報屋の図鑑にはなかった。皆で盛り上がってたらいきなりドアが開いてアスナさんが来た。曰くキリトとリズベットさんが一緒の所に何故か55層にいたから慌てた。って何でだ?というかあの圏内事件からアスナさんがだいぶ変わった気がする。何かよくキリトを誘おうとして頑張ってるらしい。そんなこんなでリズベットさんがこっちを向き

 

「じゃあレイン、使って良いわよ。でもどんな物を作るのかは興味があるから見させて!」

 

「う、うん。良いよ。でも恥ずかしいなぁ。」

 

「えーっ!ライブの時はあんなに堂々としてるのに?」

 

「あ、あれは直ぐに切り替えられるからいいの!」

 

 そして俺の方向に向き

 

「じゃあまずは私のを作って良い?」

 

「うん、良いよ。」

 

 そう言ってお姉ちゃんは今使ってる2つの剣を取り出して2つ共インゴットに戻した。そして今度はそのインゴットを1つにした。そしてさっきのリズベットさんのようにそれを打っていく。ダークリパルサーより少し叩いたぐらいで変形した。

 見た目は赤かった。でもそれでいて綺麗だった。

 そしてリズベットさんがプロパティを見て驚いた。

 

「・・・何かサラッと目の前で私の最高傑作を越えられたんだけど。」

 

「あはは、でもそれは2つを1つにしたからだと思うよ。」

 

「うう、そうだけどさぁ」

 

「まあまあ、リズ。またこれ以上の物を作ったらいいじゃない。」

 

 そうアスナさんが励ました。そしてそれを見たお姉ちゃんがじゃあもう1つって言って取り出したのはあのラストアタックボーナスのインゴットだった。それを見た皆が驚いている。ふふん!

 

「れ、レイン何なの?そのインゴット、見たことないわよ?」

 

「これはね、光輝くんが誕生日にくれたんだ〜。56層フロアボスのラストアタックボーナスなんだって。」

 

「ら、ラストアタックボーナスのインゴット!?え、それめちゃくちゃ凄いやつじゃない。」

 

「うん!だから失敗は出来ない。」

 

 そう言ってお姉ちゃんは真剣な目になり周りも静かにした。そしてまた打ち始めて今度はさっきの剣を少し超える位の回数で変形した。そして出てきたのは赤色がメインだけど少し蒼色が入ってる剣だった。名を《クリムゾンディーバ(紅の歌姫)》という。

 

「凄いお姉ちゃんにぴったりな剣だね!」

 

「う、うん。でもこれはこれで恥ずかしいかも。」

 

「私の存在意義・・・」

 

 そう言って崩れ落ちてたリズベットさんを皆で励ましてる。何か・・・ごめんなさい。

 

「じゃあ次は光輝くんのするね?」

 

「だ、大丈夫?ぶっ続けだけど?」

 

「こういうのは流れが大事なの。だからやらせて。」

 

「わかった。」

 

 そう言って俺はもう1つのインゴットを渡した。そしたら何かお姉ちゃんが手を繋いで祈るような感じで手の上に顔を置いた。

 

「お、お姉ちゃん?」

 

「よしっ!」

 

 そう言ってお姉ちゃんは俺のインゴットも叩き始めた。普通ならお姉ちゃんとお姉ちゃんと同じ剣になるけど・・・何となく違う剣になる気がした。そしてお姉ちゃんのと同じ位叩いて変形した。そして出来たのは赤色と蒼色が半分ぐらい混ざった感じの剣だった。5対5ぐらいかな。そしてその名は《ブルーレッド・オブウォーリア(蒼赤の戦士)》。・・・何で俺達の2つ名がつくんだろう?そしてスペックは言わずもがな。またリズベットさんが崩れ落ちてた。

 

「よしっ!じゃあ最後!光輝くんどうするの?」

 

 そう言って俺の方向を向いてきた。皆気になるのか見てくる。そして俺はブルー・ブラッドとレッド・ブレイクを取り出した。

 

「この2つをインゴットにして1つにするの?」

 

「うん。それと・・・」

 

 俺はそう言っておじいちゃんの形見の剣を出した。

 

「これも、お願い。」

 

「えっ?でもこれは光輝くんのおじいちゃんの形見なんじゃ・・・」

 

「うん。でも何となく今これを使わないといけないような気がしたんだ。」

 

 そう言ったらじっと見られる。俺も見つめ返す。そしてそのまま沈黙がすぎお姉ちゃんがふっと笑って承諾した。形見の剣がインゴットになれるのは確認済みだ。そしてこの3つの剣がインゴットになり1つになった。そしてお姉ちゃんは再び打ち始める。時には空に行くために血の努力をしたような蒼色が発光し、時には燃え盛るような紅蓮の色に発光し、そしてそれを束ねそれらの色を光で包み込んだ色に発光しそしてその時台の上にあるブルーレッド・オブウォーリアが何故かその光に合わせ光出した。

 

「「なっ!?」」

 

 そう思わず言って全員口を閉じる。まだお姉ちゃんはまだ集中しているからだ。それを邪魔する訳にはいかない。論争なら後ですれば良いからね。そしてそのブルーレッド・オブウォーリアより少し多めに叩いたらとうとう変形した。その姿はこれも蒼色と赤色が5対5ぐらいの割合の剣だった。但し先の剣に比べればこっちの方が綺麗だ。スペックも少しこっちの方が高いみたいだ。そして名前は

 

「《ウォーリア・ビハインド・ディスペアー(絶望を超えし戦士)》だって。」

 

「何か、今までの剣と何か違うような気がする。というかこんなに長い名前も聞いた事もないし。」

 

「はぁ〜、疲れたー!」

 

 そう言ってお姉ちゃんは座り込む。俺は感謝の気持ちを伝える。

 

「お姉ちゃん!ありがとう!大事にするね!」

 

「うん!そうしてね!それにしても何でブルーレッド・オブウォーリアも光ったんだろう?」

 

 その場にいた全員が考えてみたが分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてそれから時が経ち最前線は第74層になった。

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。ここのリズベットはキリトに惚れてません。だってアニメで惚れた理由としてはあの巣に落ちたからであってここでは落ちてませんもん。だからアスナを応援する方にまわりました。まあアニメも一緒ですがそこは。
ではまた次回。ヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ!!


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黒の剣士と蒼赤の戦士

おはようございます!では今日も(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 2024年 10月18日 第74層

 

 

 

 俺とお姉ちゃんの剣が出来4ヶ月が経った。その間の出来事と言えばラフコフの残党も殆ど居なくなりオレンジギルドの活動も少なくなった事だろう。害悪の源のPoHやラフコフの幹部が捕まり監獄にぶち込まれたのが効いたらしい。あの3人にはラフコフのアジトの場所を教えてもらう為に喋るまでご飯をあげなかった。それをギャーギャー言ってきたが知ったこっちゃない。だってあんたらのせいでもうご飯すら食べれなくなった人だっているのに図々しいからな。そして10日経ったらジョニーブラックが折れて吐いた。・・・10日ももつとか敵だけどそれはそれで凄いなと思ったり。そして攻略組の少数精鋭で叩いた。その際に使った麻痺ピックとかはラフコフの捕まった奴らが皆結構な数持ってたからそれを拝借した。自分達の作ったものでやられるんだから嬉しいと思うのだ。

 

「お姉ちゃん今日の晩御飯どうしようか?」

 

「うーん、そうだね〜」

 

 今俺とお姉ちゃんは迷宮区からの帰りだ。そして今夜のご飯の事を考えながら歩いてたら前方に見知った人達がいた。お姉ちゃんと頷いて声をかけに行く。

 

「おーい!キリトに黒猫団の皆!」

 

 そうして皆振り返って挨拶してきた。

 

「よう!光輝とレインも今帰りか?」

 

「プリヴィエート!うん。そうだよ。ご飯どうしようかって話してたの。」

 

「何時も2人で作るの?」

 

 そうサチさんが聞いてきた。

 

「うん。一人でやっても早いけど2人でやった方が余計に早いからね。」

 

「そうなんだ。家の男メンバーにも見習ってほしいなー」

 

 そう言ってサチさんは男メンバーをじっと見た。そして当の男メンバーは誰もが目を逸らした。だが勇者もいた。

 

「で、でも俺はよく食材も一緒に持って帰るよ!」

 

 そう言ったのはキリトだった。サチさんにギロっと睨まれてるが続けた。

 

「い、今だって話しながらなんかいい材料ないかなぁーって」

 

 そう言ってぐるっと見渡したキリトが唐突に止まり皆で訝しげな視線を向けキリトが向いてる方に皆で向くとそれがいた。キリトと俺以外の男メンバーが言った。

 

「「「あれ、ラグー・ラビットじゃん!しかも2匹!」」」

 

 そう、あのS級食材のラグー・ラビットがいたのだ。そして俺とキリトは皆にちょっと黙っててってジェスチャーしてキリトと目を合わせ俺がピックを2本、キリトが1本出してキリトがラグー・ラビット達がいる所の木にぶつけそれにびびったラグー・ラビットが2匹仲良く逃げる為に飛んだ所を俺が2本のピックを同時に投げて仕留めた。2匹共ゲットしたぜい。前回の時は結構運に頼ったが今回は実力でいけたぜい!そしてリザルト画面が出てきてラグー・ラビットの肉が2つ出てきたから1つをキリトにあげた。

 

「サンキュー光輝。」

 

「どういたしまして。お姉ちゃんどうしようか?」

 

「うーん」

 

「まあ、後で考えればいいさ。」

 

「でもキリト、私料理スキルが足りない・・・」

 

「「えっ!?」」

 

 黒猫団が皆で声をあげた。そしてケイタが聞く

 

「た、足りないのか?」

 

「うん。だから私が作っても黒焦げになっちゃうよ。」

 

 だから俺とお姉ちゃんは目を合わせて提案した。

 

「それなら俺達と一緒に食べる?俺もう料理スキルだいぶ前にMAXだし。」

 

 そう言ったら皆俺を見て肩を思いっきり掴まれてブンブンされた。

 

「本当にいいのか!?」

 

「は、はい〜」

 

「「「よっしゃ〜!」」」

 

「で、でも取り敢えずいらないアイテム売りたいからエギルさんの所に行ってもいい?」

 

「「「はーい!」」」

 

 俺達は転移結晶で第50層まで飛びエギルさんの店に行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第50層 アルゲート エギルの店

 

 

 

「これでいいか?」

 

「うん。ありがとう。」

 

「にしてもお前ら何か嬉しそうだな。」

 

 エギルさんは後ろの浮きだっている黒猫団を見てそう聞いてくる。

 

「うん。S級食材手に得れられたからじゃない?」

 

「えっ!?お前また手に入れたのか?」

 

「うん。でも1つ問題があってね。作る分にはいいんだけど食材が足りないかもしれない。家には2人分しかないし。」

 

 そう言ったら黒猫団がえっ!?って顔をしてる。そしてそこで立ち上がったのはエギルさんだった。

 

「じゃあ俺も提供しよう!流石にSはないが普通にAランクならあるからな!その代わり礼と言っちゃなんだが」

 

「うん!皆良い?」

 

「「「オーケー!」」」

 

「よしっ!決まりだな。店を閉める準備をするから待っててくれ。」

 

「「はーい!」」

 

 そしてその話で盛り上がってた時にドアが開き入ってきたのはアスナさんと何かよくわからない人だった。そしてアスナさんは真っ先にキリトの肩を叩いた。

 

「キリト君」

 

「ん?おお!アスナじゃないか。珍しいな、こんなゴミダメに来るなんて」

 

 それは言っちゃダメだと思うな〜。普段からお世話になってるんだから余計に。あっほら、エギルさんも怒ってる顔になってる。

 

「もうすぐ次のボス攻略だから生きてるかどうか確認しに来てあげたんじゃない。」

 

「フレンドリストを見ればわかるだろ?」

 

「生きているならいいのよ。それで皆そんなに嬉しそうにしてどうしたの?。」

 

 皆で顔を合わせどうする?と目で相談してたらダッカーが思いっきり言った。

 

「いやー、S級食材を手に入れたから皆で食おうってング!」

 

 ケイタとササマルとテツオに口を封じられたが遅かった。というかダッカー、お前確かあのトラップの時もお前が戦犯じゃなかったか?

 

「S級食材!?私も食べに行ってもいい?私も食材を提供するわ!」

 

 全員でダッカーを見るが本人ははははと言って苦笑い。そしてもう皆諦めそれを快諾した。しかしアスナさんも料理スキルをコンプリートしてたのはびっくりした。これでお姉ちゃん含めてコンプリートの人が3人だから早く作れる。

 

 

 

 

 そしてもうどうせならクラインやらディアベルさんとかも呼んで軽くパーティーになった。あとキリトとアスナさんはシリカって人とリズベットさんをそれぞれ呼んでた。場所は俺とお姉ちゃんの家を提供した。結構広めだし。庭もあるからな。そしてそのディアベルさん達も手に得れられたけど誰も料理スキルが無くて宝の持ち腐れになっていたS級食材を持ってきたのはびっくりした。

 あと俺が試しに作ってアスナさんに拝借してもらった醤油を入れた醤油ラーメンも美味しかった!何かクラインがヒースクリフさんもラーメンが好きだって言ってたから試しにアスナさんに呼んで貰ったら送って1分後ぐらいに飛んできて美味しく食べてたな。でも何か途中で俺だけ隣にいた時に『まさかこの世界で醤油ラーメンが食べれるとは、面白い、設計した覚えがないものまで作れるとはやはりこの世界の可能性は無限だな』とか言ってたのはなんだろうな?

 キリトとアスナさんは散歩するって言ったから俺もついてこうとしたらお姉ちゃんに抱っこで止められた。何故だ。

 

 そしてそんな楽しい時間は過ぎて次の日、第74層の主街区カームテッドに俺とお姉ちゃんは来た。そして来たら何か群衆ができてて頑張ってかき分けたらいたのは月夜の黒猫団の面々とアスナさんだった。そして昨日エギルさんの店にいたアスナさんの護衛の人と口論になったらしい。俺とお姉ちゃんは黒猫団に近づいたら向こうが気が付き事情を話してくれた。曰くあの男、クラディールがアスナさんに護衛任務にかこつけてストーカーまがいのことをしたと。今日はアスナさんは休みなのにクラディールが家の前にいてそれで逃げるように転移したがクラディールも追ってきて連れ戻そうとしたがキリトにそれを阻まれて私は護衛だ的な事を言ってキリトが俺の方が務まるって言ってそれに怒ったクラディールがキリトに決闘を申し込んだらしい。

 そして決闘が始まり一瞬で終わった。クラディールが何か大振りなソードスキルをやったがキリトは無理に剣で迎撃するのではなく片手剣ソードスキル《ソニックリープ》でシステム外スキル《武器破壊(アームブラスト)》をやりクラディールの剣を破壊した。それでも続けようとしたがアスナさんに勝負は決したと言われ何か宣告されて凄い目でキリトを睨んでまた転移門でギルド本部に行った。

 何か流れで俺とお姉ちゃんは黒猫団のパーティーに入れてもらい、キリトはアスナさんとパーティーを組んで迷宮区に行く事になった。

 

 

 

 

 

 そして見つけましたボス部屋!因みにここに来るまでの戦いは何か殆どキリトとアスナさんが無双してた。やっぱり息ぴったりだな。なんであんなに喧嘩してたのか逆に知りたい。

 そして俺達は取り敢えずボスを見るだけ見てみる事にした。そしてそこにいたのは一言で言うなら悪魔だった。ボスの名を《ザ・グリムアイズ》、アスナさん曰く青眼の悪魔らしい。で、俺は少し戦おうとしたが何かお姉ちゃんに抱っこされて1つ前の安全エリアまで戻された。皆絶叫してる。そんなに怖かったかなぁ?確かに今までよりかは強そうだけど。

 

「はぁはぁ、こ、怖かったー。」

 

「本当だぜ。武器はパッと見あの大型の剣だけだけど特殊攻撃ありだろうな。」

 

「ああ、それに見た目通りならパワータイプだな。」

 

「うん。盾役は10人は欲しいかも。」

 

 そう黒猫団の男メンバーが話していると

 

「盾ねぇ、ねえキリト君何か隠してるでしょ?だってあなた片手剣なのに盾を持たないしリズに作ってもらった剣も使ってないみたいだし。」

 

 キリトがビクッとした。

 

「そうだよねぇ、キリトまだよくふらっとどこかに行ってるもんね。何してるの?レインちゃんも気になるよね?」

 

「えーっと私はもう知っちゃったというか頼まれたから知ってるよ。でもごめん、キリト君が言うまで教えられないな。」

 

「えーっ!知ってるの?」

 

「う、うん。でも教えられない。」

 

「そんなぁ〜」

 

 そう言ってアスナさんはじっとキリトを見てたが

 

「まっ、良いわ。スキルの詮索はマナー違反だもんね。お昼ご飯にしようか。」

 

「あっ、俺達も作ってきたよ。」

 

 そう言って俺とアスナさんはそれぞれバスケットと少し大きいお弁当箱を取り出した。そして皆でアスナさんが昨日発表した調味料とかに驚いていたら新たな人達が来た。クライン率いる風林火山だ。

 

「おーっ!キリの字に光輝にレインちゃん、それにアスナさんも黒猫団も昨日ぶりだな。」

 

「クライン!クラインも攻略?」

 

「おーよ!」

 

 そう言って俺達は話し合っていたら新たな来訪者が来た。ディアベルさんとキバオウさんがいるから青龍騎士団だ。皆近づいてきて声をかけられる。

 

「皆さんお揃いで、休憩中ですか?」

 

「うん。さっきボス部屋に皆で少し入ったんだけど何か皆絶叫してここに退避した。」

 

「何かサラッと凄い事を聞いたな。このメンバーが絶叫するほどなのか?」

 

「えーっと、正確には凄く怖かったって事です。戦ってはいませんよ。まあ光輝くんは戦おうとしてましたが。」

 

 そう言ってお姉ちゃんはジト目でこっちを見てくる。

 

「自分らもそうなってまうとはな。これは今回はきついかもしれまへんなディアベルはん。」

 

「ああ、まだ時間もあるし、今からこのメンバーで偵察戦に行きませんか?このメンバーなら簡単には負けないと思いますし。」

 

 そう聞いて俺は周りを見渡して皆頷いたのを見て

 

「わかった、じゃあ行こ!」

 

「「「おー!」」」

 

 

 

 

 

 俺達はその後皆であのボス部屋に行った。メンバーは俺とお姉ちゃん、月夜の黒猫団、アスナさん、風林火山、青龍騎士団のワンパーティーで22人だ。そしてボス部屋を開けた。そしたらさっきのグリムアイズが出てきた。取り敢えず俺が斬り込む、ヒットアンドウェイで切り裂いていきグリムアイズのライフを削る。そして攻撃力想定の為に青龍騎士団と風林火山のタンクが試しに受けた。やっぱりパワータイプで4分の1ぐらい体力が削られていた。

 そして俺とキリトが2人でグリムアイズの剣を弾いてアスナさんとお姉ちゃんにスイッチした。アスナさんは最近名前を覚えた細剣最上位ソードスキル《フラッシングペネトレーター》で攻撃しそしてお姉ちゃんは

 

「はァァー!」

 

 そう気合いの声と共に右の剣で片手剣4連撃ソードスキル《ホリゾンタルスクエア》をした。これにディアベルさん達は驚いた顔をしたがまだだ、お姉ちゃんの真骨頂はこっからだ。今度は左の剣からライトエフェクトが出て今度は片手剣3連撃ソードスキル《シャープネイル》をして少しグリムアイズをひるました。だがまだ終わらず右手で片手剣4連撃ソードスキル《バーチカルスクエア》を繰り出した。そしてその頃にはグリムアイズは復活して硬直時間をくだされているお姉ちゃんを攻撃しようとしたが俺がその前に思いっきりアッパーして仰け反りをさせた。

 

「素手かよ!」

 

 何かそんな声が聞こえたが無視した。そしてそれからも応酬が続き体力も危なくなったから俺とタンクの人達に任せてみんな結晶で回復しようとして異変に気がついた。

 

「なっ!?結晶が使えない!ここは結晶無効化空間だ!」

 

 そう言ったら皆、特に黒猫団は苦々しい顔になった。あの時の事を思い出したのだろう。まあ俺はそんなに変わらないが普通のプレイヤーである皆は違う。そしてそれに動揺した青龍騎士団の1人が恐慌状態になり背を向け逃げようとしたがそれがまずかった。グリムアイズがそいつめがけブレス攻撃をしてきた。

 

「がハッ!」

 

 結晶が使えないなら転移結晶も使えない。逃げてもブレス。ならここを切り抜けるには、そう思い俺はキリトを見てキリトもこっちを向いてたそして互いに頷き

 

「ここは俺とキリトが前衛をやる!皆は1回この部屋から出て回復しろ!そして俺かキリトがピンチにならない限り絶対に入るな!」

 

 俺がそう言ってる間にキリトはシステムメニューをいじってる。

 だがそれでも反対する者がいた。

 

「ダメだよ光輝くん!たった2人じゃ危ないよ!私も残る!」

 

「私もキリト君の力になりたい!」

 

「ダメだ!お姉ちゃんもアスナさんも体力がもう黄色だろ!絶対にダメだ!俺達の為と思うなら言う通りにして!お願いだから・・・」

 

「・・・わかった」

 

 そう言ってたらグリムアイズが来た。

 

「よしっ!キリト行くぞ!お前の真の力を見せてみろ!俺は援護する!」

 

「ああ!頼むぜ光輝!」

 

 俺とキリトは互いの拳を合わせそして駆け出した。グリムアイズの大型の剣がキリトめがけ突き出されたが俺が割って入り逸らしそしてキリトの背中にもう1つの剣が出てそしてグリムアイズの首がはねた。後ろの面子が退避するのも忘れて見た。キリトの左右には剣が握られておりそれはリズベットさんに作ってもらった《ダークリパルサー》だ。だがグリムアイズもタダでは終わらずキリトの真上から剣を振り下ろしたがキリトは剣を交差させてブロックし弾いた。そして始まるキリトの二刀流16連撃ソードスキル

 

「スターバースト・・・ストリーム!」

 

 そう言ってキリトは早く剣を動かしグリムアイズを切って行く。だけどこれの弱点はスキルが長すぎて隙もある事だ。現にグリムアイズはキリトを殴ろうと拳を振り上げたがそこで俺が入り妨害してキリトに当たらないようにした。そしてそうやっていたらキリトのスターバーストストリームが終わりを迎え最後の左突きを雄叫びと共に繰り出されてボス部屋は沈黙になりそしてグリムアイズがポリゴン片となり消滅した。

 

 

 

「はぁはぁ」

 

 そう言って尻もちをついたキリト、俺はブルーレッド・オブウォーリアとウォーリア・ビハインド・ディスペアーを背中に納めた。そして互いに拳を突き出してぶつけた。

 

「ナイスファイト!キリト。」

 

「ああ、光輝もサンキューな。」

 

「「光輝くん(キリト君)!」」

 

 そう言われて互いに抱きつかれた。

 

「お姉ちゃん苦しいよ。」

 

「アスナそんなに絞めたらHPがなくなっちゃうぞ。」

 

 そう言ったが離してもらえずそのままになった。そしてクラインが話しかけてくる。

 

「それにしてもなんだよキリの字、あれはよ?それにレインちゃんもだ。剣を2つ持ってたのにソードスキルを使ってたじゃねぇか!」

 

 そう言ったらお姉ちゃんは顔だけクラインに向けて説明した。

 

「システム外スキル、スキルコネクト。片手剣ソードスキルを交互に使うんだ。でもタイミングがすごいシビアで硬直が課されるまでのほんの一瞬に次のソードスキルに繋げなきゃいけないから。何で2つ持ってても使えたえたのかは私の剣を1つ光輝くんに装備してもらってるから。」

 

「えっ!?何でそれで使えるんだい?」

 

 そうディアベルさんが聞いてきた。

 

「私と光輝くんは結婚してるでしょ?だから互いの武器の所有者は私と光輝くんなの。だから光輝くんに装備してもらって私はこの右手の剣だけを装備したんだ。それでシステムが誤認して私は片手剣のソードスキルを使えるって訳です。光輝くんは剣で攻撃した時の速度とレベルでダメージ量が決まるだけなんで極端な話ただ単に装備せずに攻撃してもそう減るんで特に光輝くんは困らないから。落ちてた武器でも装備してないのにソードスキル使えるでしょ?それの応用だよ。」

 

「な、なるほど。それでキリトさんのは?」

 

「俺のは二刀流、エクストラスキルだよ。」

 

「でもよ、情報屋のスキル図鑑にはないってことはよ、おめぇ専用のユニークスキルじゃねぇか!」

 

「ああ、多分な。でもこんな事を知られたら」

 

「なるほどなぁ、ネットゲーマーは嫉妬深いからな。俺は人間できてるから大丈夫だが・・・」

 

 そう言ってクラインはキリトの状況を見てニヤっと笑って

 

「まあ、今のうちに苦労しとけ若者よ。」

 

「勝手な事を・・・」

 

「俺達は上に行くがどうする?お前がアクティベートするか?」

 

「いやいい、もうクタクタだ。」

 

「俺もー、意外に軌道を逸らすのって疲れるからな。」

 

「そうか、じゃあな。」

 

 そう言ってクライン達は上に登って言った。気を利かせたのか黒猫団もディアベルさん達も何も言わずに上に行った。

 

「じゃあお姉ちゃん、俺らも帰ろっか」

 

 そう言ったら離れて承諾した。

 

「じゃあね、キリト!」

 

「ダスビダーニャ、キリト君、アスナちゃん」

 

「ああ、またな。」

 

 そうして俺とお姉ちゃんはキリトとアスナさんを残して部屋を出て転移結晶で帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様でした。今回のレインはスキルコネクトを使いました。だってそうじゃなかったら二刀流でソードスキル使えないし。あとオリジナル設定、レインの剣を光輝に装備させておく。そしたらシステムはレインがその光輝が装備している方の剣でソードスキルしてもそれは光輝がやったと誤認してスキル出来る。結婚もしているからいちいち所有者が変わらない。光輝は極論この2つの剣を持って戦うだけでもダメージ普通に通るからデメリットはない。

では明日も出せますんでよろしくお願いします。バイバイ(ヾ(´・ω・`)


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驚愕な知らせと絶望の知らせ

おはようございます!では今日も行ってみましょう!でも今回も原作ブレイクです。しょうが無いね、だって光輝は原作なんて知らないし、という言い訳は置いといてどぞ(っ´∀`)っ


 あの急遽やった第74層ボス攻略から11日経ち俺とお姉ちゃんは75層の迷宮区をクライン達風林火山の面々で攻略していた。何で混ざってるのかって言うとこの層が第3クォーターだから普通のモンスターも強くなって俺はともかくお姉ちゃんは危ないから混ぜてもらった。因みに昨日は黒猫団に入れてもらった。ピッタリパーティーに入れたからな。

 

 この11日間で1番びっくりしたのはやっぱりキリトとアスナさんの結婚だろう。あのボス戦から4日経ったぐらいに唐突に来て「俺達、結婚する。」って手を繋ぎながら言ってきてびっくりしたな。

 何でそうなったのかを聞いたらあのボス戦からアスナさんがキリトが誰かに殺される夢を見てしまいそれが怖くなって会いに行ったらキリトが不意打ちの麻痺毒を食らってアスナさんの元護衛のクラディールがキリトを刺してた最中でアスナさんがキリトを助けて直ぐに回復されアスナさんがクラディールを滅多刺しにして殺そうと思ったが寸前の命乞いで止まってしまい剣を弾かれてしまった、でもそこにキリトが割って入り体術霊距離ソードスキル《エンブレイザー》をしてクラディールを殺してしまい、そのあと色々あって結婚したらしい。うん、これだけ聞いてたら何でだってなる。だけどまあ結婚はいい事だから皆で祝った。

 そしてキリトとアスナさんは次の招集までは新婚生活してくれって皆で言ってあの2人は新婚生活中だ。因みに黒猫団はキリトが襲われていた時はフィールド探索をしていてキリトは武器の調整をしにリズベットさんの所に行く途中だったそうだ。

 

 そんなこんなにで俺とお姉ちゃんはクラインと別れて帰ろうとしたらキリトからメールが来てちょっと来てくれって言われたからお姉ちゃんと第22層のキリトとアスナさんの家に行ってみたら·····

 

「パパ、ママ。この人達はどなたですか?」

 

 何かいつの間にか俺と同い年くらいの女の子のお子さんがいた。この際だから俺も気になってた事を皆に聞いてみた。

 

「ねぇ、子供ってどうやったら出来るの?」

 

「確かに気になります!パパ、ママ。どうするんですか?」

 

 そう言ったらお姉ちゃんもキリトもアスナさんも顔を真っ赤にしながら返してきた。

 

「「「子供は知らないくていいの!」」」

 

 何でそんなに赤くなるんだろう?というか知りたいから聞いただけなのに理不尽だ。

 女の子の名前はユイって言うらしい。でも何か精神が少し幼児化しているような?そしてキリトが俺を呼んだ訳はこのユイちゃんにもカーソルやらライフゲージがないから俺が知ってる奴かと思い呼んだらしい。でも単刀直入に言うと知らない。そう言ったら落胆した声で「そうか、」って言ったキリト。

 キリト曰くユイちゃんは22層の森に倒れていたそうだ。ディアベルさんに頼んで青龍騎士団の後衛組の人に知らないか?って聞いてそれを待ってる間に俺とお姉ちゃんはご飯を頂いた。ユイちゃんが結構食べてたのがびっくりした。食いしん坊だなぁ。そう思って食べ終わったらタイミングよくディアベルさんから返事が来てユイちゃんみたいな子は子供の面倒を見てる人達も誰も知らないそうだ。だけど親探しはしとくから新婚生活堪能しといてくださいって伝えといてとも言われそうキリト夫妻に言った。優しすぎないか?そうして俺達は解散した。

 

「ユイちゃんって一体何者なんだろうね?」

 

 そう姉が聞いて来たが素直に分からないって言った。確かにあの状況は俺に似ているが俺より酷いんじゃないか?だって俺は記憶があるし戦う力もあるけどユイちゃんはないし。そして何よりステータス画面のユイちゃんの名前だ。《MHCP》とはなんぞ?でもそんな変な名前をあんな女の子が作れるかって言ったらNOじゃないか?だってそんな変な名前にするならそれなりに思いやりもある筈だから簡単に忘れる訳はないだろうし。じゃあ強制的にあの名前に?でも名前は自分で決めれるらしいし。うーん。あっ、そうだ!

 

「困った時のヒースクリフさん」

 

「困った時のって」

 

 そう言ってお姉ちゃんは苦笑いをしているがヒースクリフさん博識だから何か知ってるかも、そう思ってフレンドリストからヒースクリフさんを選んでメールを打った。

 

『MHCPって何か分かりますか?By光輝』

 

 超高速で返信が来た。

 

『何故そんな事をいきなり?Byヒースクリフ』

 

 こちらも負けじと高速で返す。

 

『何かキリトとアスナさん夫妻の所に2人をパパママと呼ぶ女の子がいてですね。その子の事を誰も知らないんです。名前はユイちゃんって言ってるんですけどステータス画面の正確な名前がMHCP yuiだったんですよ。でもそんな特徴的な名前をあんな俺と同い年くらいの女の子がつけれるとは思えないんです。だから強制的につけられた名前なんじゃないかなと思ったんですけどヒースクリフさんこの世界の事をめちゃくちゃ知ってるんで雑誌とかでそう言う事を見たりしてないのかなぁと思って聞きました。オマケに俺と同じでカーソルやらライフゲージもないんです。何か知っていたら教えてください。キリト夫妻が凄く可愛がってるのを見て何とかしてあげたいと思ったんです。それに3人とも幸せそうだったんで。By光輝』

 

 そうしたらしばらく何も無く3分ぐらいしたら返信が来た。

 

『すまない、じっくり考えてみたが分からない。力になれなくてすまないね。Byヒースクリフ』

 

 俺は落胆しながら返事を書いた。

 

『そう、ですか。考えてくれてありがとうございます。失礼しました。By光輝』

 

『ああ、本当にすまないね。Byヒースクリフ』

 

「ヒースクリフさんはなんて?」

 

「分からないだって。ヒースクリフさんも人間なんだなぁ。」

 

「当たり前でしょ。」

 

「うん。そうだね。あっ、お姉ちゃんは5日後は女の子メンバーで集まるんだっけ?」

 

「うん。ごめんね?今回は女の子だけってなったから光輝くんは暇つぶしといてね。」

 

「うん、分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして5日後攻略組全員にヒースクリフからあるメールが届いた。

 

 

 

 

「光輝君がたった1人ボス部屋に閉じ込められた。」

 

 

 




思いっきり飛ばしてキリアス結婚しました。文面から分かるようにキリトはヒースクリフと決闘してません。だってあの決闘はキリトがソロだったからできたのであってここのキリトは月夜の黒猫団に入ってますし。あとユイちゃんのも綺麗にスルー。何故ならディアベル生きてるし攻略隊も誰も勝手な行動をせず死んでないし。だから1層に閉じこもるなんてしてないし。それにキバオウは味方サイドだし。何なら子供達が稼ごうとするのも手伝ってるし。そしてヒースクリフ、ユイちゃんの事を知る。ですがスルー。ヒースクリフってある意味ユイちゃんのお父さん的存在だからね。ではまた明日6時に出します!バイバイ(ヾ(´・ω・`)


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信じる心

おはようございます。では今日も行ってみましょう!目線はレイン、光輝、レインの順です。どうぞ(。・ω・)ノ


 私は知らせを聞いた時血の気が引いた。

 私達女の子メンバーの私、リズっち、シリカちゃん、サチさん、アスナちゃんだ。キリト君はユイちゃんと釣りしているそうだ。

 そう言えばヒースクリフさんがユイちゃんを見に来たらしくてユイちゃんがヒースクリフさんに懐いたから少し2人で散歩に行ってもらった所帰って来た後にユイちゃんの記憶が徐々に戻ってきたらしい。ただ、戻り始めた時は凄く弱っていたみたいだけど。そしてユイちゃんから聞いたのは自分の正体であった。MHCP(メンタルヘルスカウンセリングプログラム)それがユイちゃんの正体だった。詳しい事はまだ思い出せないらしいから思い出したら話してくれるって。ユイちゃんの正体が判明してもキリト君とアスナちゃんは娘のように可愛がっていた。そして今はアスナちゃんの新婚生活の話を聞いていた。そして皆でいじっていたが私とアスナちゃんとサチさんにメールが届いた。

 

「「えっ?」」

 

 3人で画面を見て、血の気が引いていたらシリカちゃんが声をかけてきた。

 

「ど、どうしたんですか?皆さんとも。」

 

 顔面が蒼白になりながら答える。

 

「光輝くんが・・・ボス部屋に閉じ込められた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私とアスナちゃんとサチさんは戦闘服に着替え帰ってきたキリト君と合流しユイちゃんを皆に預けて第75層主街区コリニアに集まった。そこには現攻略組の最大戦力が揃っていた。私達が最後だったらしい。全員集まったのを見てヒースクリフさんが始める。

 

「皆揃ったな。では詳細を説明する。今日第75層のフロアボスの偵察戦をする為に我が血盟騎士団と青龍騎士団の合同メンバーで2時間前偵察戦に行こうとした所そこにソロで潜っていた光輝くんが合流。そして光輝くんの提案で光輝くんがアタッカーとして偵察戦に参加した。そしてまず光輝くんがボス部屋に入った。だが直ぐに扉が閉まりどんな事をしても開かなかったそうだ。そして今この時も光輝くんは戦っている。ラストボス以外で最難関の第3クォーターボスに。そして光輝くんが帰って来れない所を見ると」

 

「結晶無効化空間・・・」

 

「その通りだキリト君。」

 

「う、そ。」

 

 私の頭の中が真っ白になった。周りを見てみるとキリト君もアスナちゃんもクラインさんもエギルさんも皆血の気が引いた顔になっている。だがヒースクリフさんは非情な、でも憎らしく妥当な意見を言った。

 

「・・・諸君には辛いかもしれないがはっきり言って私は勝てる確率は低いと思っている。確かに彼は今までたった1人でフロアボスを打ち倒した。だが今回のボスはそれらとは桁違いという事が想定出来る。今までのクォーターボスのようにね。だが彼もタダでは転ばないはずだ。」

 

「なにを・・・言ってるんですか?」

 

 私は思わず聞いた。

 

「これよりここにいるメンバーで第75層フロアボス戦に向かう。光輝くんが勝ったならそれで良い。しかしもし負けていた時は・・・光輝くんが削ったダメージを引き継ぎ我々が倒す。」

 

 それを聞いた場は怒りに満ちていた。だが同時に妥当な意見って事もわかっている。今までのクォーターボスも普通のボスとは一線を越えていたらしいから。それに光輝くんはクォーターボスを1人で倒した事は無い。全員ヒースクリフさんの言い分に怒りを抱いたがそれを責めはしなかった。だけど私は前に出て言う。

 

「・・・光輝くんは負けません。絶対に」

 

 私はそう言った。光輝くんの力を知っているから。光輝くんは負けない。私の知らない所で世界を救ってみせた英雄の力を私は信じてるから。だから光輝くんは負けない。そう断言した。

 

 

 

 

 そして沈黙になり後ろで足音がした。そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ!そうだぜ!あいつはまたひょこっと出てきてただいまって言ってくるぜ!」

 

 そう熱い侍が言い

 

「ああ、あいつの力を俺達は知ってるだろ?あいつは負けん。」

 

 商人が言った

 

「ああ、あいつが負けてる所を想像できるか?俺は出来ないな。」

 

 そう黒の二刀剣士が言い

 

「うん!私も想像出来ないな。彼強すぎるもん。」

 

 それを白の閃光が返し

 

「そうだぜ皆!あの子はこのアインクラッドの最強の蒼赤の戦士だぜ?負ける要素はないだろ!?」

 

 皆をそう鼓舞する青髪のナイト

 

「そうやな、ディアベルはん。ワイらはボスを倒しに行くんやない。光輝の勝った顔を拝みに行こうやないかい!」

 

 そう特徴的な髪を持つ男が言った。

 

「「「うおーっ!」」」

 

 そしてそれを言い終わった時の返事だ。

 

 私たちはヒースクリフさんに再び向いた。そしてヒースクリフさんは後ろを向き

 

「・・・そうだね。私もそう信じているよ。人間の可能性をね。」

 

 そう言って「コリドーオープン」と言って回廊結晶を開いてそこに入って行った。そして私達は頷いて光の中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まじかぁ、それが俺の第1感想だった。だってさ、まさか閉じ込められるとは思わないじゃん?出るにはボス撃破・・・か、じゃあ久しぶりの一騎打ちをしようか。そう思い俺は取り敢えず真ん中辺りに行ったら何かカサカサと音がしたから上を向いてみたらいた。そして慌てて後ろに退避した。そして落ちてきたのは一言で言うなら骸骨だ。名前は『ザ・スカルリーパー』というらしい。

 そうして俺は突撃した。スカルリーパーは2本ある鎌で俺を突き刺そうとしたが普通にあのクズ野郎よりかは遅いから普通に避けて行きそしてスカルリーパーの顔面まで飛びそして右の拳で殴った。ほんのちょっと体力が減った。これは骨が折れそうだな。側面から攻撃しようにも俺1人しかいないから直ぐに方向転換して側面を狙わせてくれない。

 ・・・という訳で本気を出して高速移動でスカルリーパーの真下に行きそしてジャンプして腹辺りを殴って少し浮かせた。そして俺は反動で地面に着いたと同時にまた飛んで腹を殴ってまた浮かした。それを何回も繰り返して1時間30分位でとうとうスカルリーパーの体力を半分削るのと同時にスカルリーパーが最初にいた所ら辺に来た。スカルリーパーは俺を攻撃しようにもスカルリーパーの全長が長すぎて腹の辺りに殴ろうとする俺に攻撃が当たらず殴られぱなっしだった。

 

「これで勝てたら良いけどなっ!」

 

 そう言って俺はまた飛んだ。だけど何か変なのに気がついた。それは

 

「なっ!?くっついてるだと!?」

 

 そうスカルリーパーは登場の時みたいに天井にくっついていた。そしてスカルリーパーは鎌が俺に当たるように位置を調整しそして上から降ってきた。俺は空中にいて避けられずオマケに向こうは天井を蹴っていてスピードも上がりその鎌が俺の腹に思いっきり突き刺さった。俺は刺されたまま地面に逆戻りした。そして漸く理解し痛みに気がついた。

 

「あ、ああ、がハッ!」

 

 痛てぇ、今まで受けたことの無い痛みが俺を襲った。そりゃあ鎌で刺されたことなんて無いし。今この瞬間だけポリゴン片で良かったと思った。

 

「やべっ!」

 

 スカルリーパーは鎌を一旦抜いてまた俺を突き刺そうとしてきたから俺はこれ以上受けたらやばいと思い気力を振り絞り倒れた状態から後ろ回転し足が地面に着いた瞬間に蹴りあげバク転して避けた。だけど鎌が2本ある事を忘れていた。1つ避けたと思ったら横払いで鎌が襲ってきた。それも俺の身体の真ん中に当たるように。そして剣を取る暇もなく俺は吹き飛ばされ壁に激突した。

 

「かハッ!ぐっ!」

 

 俺は落ちる瞬間に受け身を取ったが痛みで上手くいかず普通に落ちた。

 

「はぁはぁ、やべぇな、ちょっとピンチかも。」

 

 そう思わず本音が出た。まだ痛みのせいでさっきまでの戦いは通用しない。休めて痛みが引いたら出来るが今じゃちょっと無理かも。まだ体力が半分ある状態で蒼眼と赤眼は使えない。

 

「だが・・・、俺は負ける訳には行かないんだ!」

 

 俺はスカルリーパーを見ながら2つの双剣を構える。さっきまでのが無理ならもう道は1つ、俺の全てをかけて攻撃を当てまくる!

 

「お姉ちゃん、皆。おじいちゃん、力を貸してくれ!」

 

 俺を待ってくれてるあろう大事な人達、お姉ちゃん。そして右の剣に宿るおじいちゃんの形見に祈りながらそう俺は叫びスカルリーパーに突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私達が回廊結晶の光を潜り30分たった。そしてボス部屋がやっぱりあかない事を確認しそして各々ボス部屋が開くのを待っていた。今で光輝くんがボス部屋に入りもう2時間半だ。皆さんに聞いたら光輝くんがフロアボスとソロで戦った時は20分から1時間ぐらいで終わっていたそうだ。それを1時間半も超えるなんてやっぱりクォーターボスだ。そして皆に話し声はない。皆光輝くんが帰って来るのを待っている。ヒースクリフさん曰くボス部屋が開くのは勝負が決した時だそうだ。私はボス部屋のすぐ前に来てずっと手を合わせ祈ってる。

 

 そしてその時がきた。更に3分ほどたった時

 

 ゴゴゴゴゴ

 

 そんな音ともにボス部屋が開き始めた。私は早く入りたくてヒースクリフさんがフォーメーションになるようにって言ったが皆言う事を聞かずただ全開になるのを待った。そしていたのは

 

「はぁはぁ」

 

 息を切らし左のブルーレッド・オブウォーリアを地面に落とし右のウォーリア・ビハインド・ディスペアーを杖代わりにし地に膝をついていた光輝くんだった。

 

「こうき・・・くん」

 

 そう言ったらこっちに振り向きながら立った。そしてその眼は蒼眼と赤眼になっていてちょっと皆驚いていた。私はもう何回か見てるから驚きはないけど。

 

「光輝くん!」

 

「はぁはぁ、勝った・・・よ。」

 

 そう言って光輝くんは目を黒に戻しながら右の剣も手放し前に倒れかけたから私は敏捷値をフルで活用し抱きとめた。

 

「よかった、本当に」

 

 そう思わず泣きながら言う。そして腕の中にいる光輝くんが返す。

 

「はぁはぁ、頭痛いし、つ・・・疲れた〜」

 

「うん、うん。頑張ったね。」

 

「うん。頑張ったよ。だから・・・ちょっと寝てていい?」

 

「うん。おやすみなさい。光輝くん。」

 

 私がそう言ったら光輝くんは寝息をたて寝始めた。皆に目配せしてクラインさんとエギルさんが光輝くんの剣を担いだ。そして私達は次の層に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第76層 主街区 アークソフィア

 

 

 私達は宿を取りその部屋に光輝くんを寝させた。そしてしばらく見ていたがキリト君が来て代わるからお昼ご飯行ってこいって言われたからこの宿の1階のレストランに行った。そこにはクラインさんもエギルさんも攻略組の重要人物達がいた。ディアベルさんが聞いてきた。

 

「レインさん、光輝さんの様子は?」

 

「はい、ずっと寝ています。あの眼を使ったのも相まって凄く疲れたんでしょう。」

 

「そうだ、あの眼は一体なんなんだい?」

 

 私は一瞬言おうか迷ったが結局言う事にした。

 

「私も詳しくは知りませんけどあの眼・・・便宜上右眼を赤眼、左を蒼眼って言いますけどあれを使った時光輝くんは普段の時から数倍強くなるみたいです。」

 

「「「なっ!?」」」

 

 皆驚いてるなぁ。まあ私もそれを聞いた時はびっくりしたが光輝くん曰く光輝くん的にはその超スピードを捌ききった師匠の方がビックリだって言ってた。言われてみれば確かにそうだった。

 

「それは何かのスキルなんですか?いや、もしかしたら光輝くんのユニークスキルかもしれませんけど・・・」

 

 その質問に答えたのはヒースクリフさんだった。

 

「いや、眼が変化するスキルなどは私の知っている限りはない。」

 

「はい。光輝くんは元々・・・少なくとも私と初めて会った時にあれはもう出来てました。そしてあの眼は光輝くんがこの世界に来るまでにももう出来ていたそうです。それに左右の目で能力が違うようです。」

 

「マジかよ!じゃあ一体どんな能力なんだ?」

 

 そうクラインさんが聞いてきた。まあ、気になっちゃうよね。

 

「蒼眼の時は瞬間記憶能力が上がって、更に物の動きがよく見えるようになるらしいです。そしてその見えるようになった動きは黒目に戻った時も見えるようになるらしいです。赤眼の時はさっき言ったように数倍強くなるだけらしいです。」

 

「すげぇな。」

 

 周りを見たら皆そんな感じだった。ただ1人ヒースクリフさんは難しい顔をして聞いてきた。

 

「しかしメリットだけでは無いはずだ。彼がデメリットなしでそれが出来るなら昔からそうしてフロアボスをもっと短時間で終わらせれるはずだからね。」

 

「はい。それを使ってる時は徐々に頭痛がしてくるらしいです。だから光輝くんはあの状態を今は8分しか保てません。それ以上は光輝くんも耐えきれないみたいですから。私が初めて彼があの眼を使った時光輝くんは朝から晩まで寝てましたから。」

 

「頭痛は自分の意思ではどうにも出来ないからな。それを代償にするなら確かに普通に戦った方がいいな。」

 

 そうエギルさんが言って沈黙になった。

 そしてその気分を変えるようにクラインさんが聞いてきた。

 

「でもよ?今あいつはどの位の速さまで見えるんだろうな?俺には結構早い攻撃も普通に避けたりしてたからそれなりに早い物を見続けたんだろう?」

 

 面白い質問だと思ったが残念ながら期待には答えられない。

 

「すいません、それは聞いた事ないです。」

 

 

 

「俺が蒼眼を使って見えるようになった速さは拳銃ぐらいまでだ。」

 

 そんな声と共に聞こえて来たのは少しフラフラな光輝くんだった。隣にはキリト君がいる。でも・・・何か少しヒースクリフさんを見てたな。だが皆は聞いたワードの方がびっくりした。キバオウさんが思わず質問する。

 

「け、拳銃やて!?」

 

「うん。俺がこの世界に来る前の世界で何かめちゃくちゃ覚せい剤をやって暴走した奴がショッピングモールで拳銃を持って暴れだして。オマケにそれを乱射するから重傷者も出ちゃって。警察来るのも待ってられないから蒼眼だけ使って接近して乱射されたのを避けて行って一撃当てて気絶させた事があってその時に。」

 

「そ、そうなんか」

 

 皆呆気に取られていた。私もそんな事があったなんてと思い驚いていた。だけどそんな事を置いといて私は聞く。

 

「こ、光輝くん動いて大丈夫なの?」

 

「うん、ちょっとフラフラするけど動く分にはいいよ。あの眼も4分ぐらいしか使わなかったし。俺的にはその頭痛より攻撃貰った時の方がずっと痛かった。」

 

 それを聞いた場は沈黙になり私が早く復活した。

 

「えっ!?光輝くん攻撃受けたの!?」

 

「う、うん。思いっきり2発だけ。1つは向こうの鎌に刺されてもう1つは横払いが空中で避けられなくて剣を取る暇もなく食らっちゃった。めちゃくちゃ痛かった。」

 

「大丈夫!?まだ痛い?」

 

「えーっとまだちょっとジンジンするけど大丈夫だよ?」

 

「そ、そう?無理しないでね?」

 

「流石に今日はもう行かないよ。」

 

 そう苦笑いで言った。だけどその時にキリト君がヒースクリフさんの前に行きある事を言った。

 

「なあ、ヒースクリフ」

 

「ん?何かねキリト君。」

 

 光輝くんの目付きが変わった。そしてキリト君が切り出した。

 

「こんな時になんだけどさ、ユニークスキル使いの最強を決める為に俺と戦ってくれないか?」

 

「「「!?」」」

 

 皆が唖然としてるな最中ヒースクリフさんが問い返す。

 

「ほう、それは何故かね?」

 

「なあに、簡単な事だアインクラッド1は光輝に譲るが、やっぱり何かで1番になりたいのはゲーマーの性、だろ?」

 

 そう言ったらヒースクリフさんはふっと笑い

 

「よかろう。私も君とは戦ってみたいとは思っていたんだ。」

 

 ヒースクリフさんがそう言ったら血盟騎士団の経理のダイゼンさんが出てきて

 

「それならいっその事祭りにしまへんか?アインクラッドももう4分の3がすぎたんですから祭りがあってもいいはずですやん!」

 

 それを聞いたら皆もいい案だなと言いここに祭りが決定した。私もその場でライブをしてくれって頼まれて光輝くんにもやってと言われたからする事になった。

 スポンサーは二大ギルドの血盟騎士団と青龍騎士団だ。

 そしてその祭りは2日後の11月6日、ソードアート・オンラインが始まり2年という節目に行うことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも光輝くんとキリト君は何かを決心したような顔になっていた。

 

 

 





お疲れ様でした。もう少しでSAO編は終了です。昨日家族とオーディナル・スケールを見たんですが光輝がオーディナル・スケールやったら無双ですからエイジやらが瞬殺される未来しかない笑。


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光の解放者

おはようございます。今日も行きましょう!ではでは(∩´。•ω•)⊃ドゾー。・・・もう半分くらいタイトルでネタバレしてるけど


 翌日

 

 

 まだ暗い中俺はある所に降り立った。そして家の中に入っていきある人に声をかけた。

 

「師匠、俺と・・・戦ってください。」

 

 そう言ったらその人は振り返った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 更に翌日の11月6日、第75層の主街区にはコロシアムがありそこで祭りを開く事になった。アインクラッド中にその知らせは行き渡った。やはり目玉はそれぞれ出る屋台やお姉ちゃんのライブ、そしてユニークスキル使い最強を決める戦いだろう。で、どうせなら勝った方が俺と戦わないかって事になり俺もシード枠として参戦する。俺もある事を抜きにしたら結構楽しみにしてる。今回のライブはお姉ちゃんの現実の姿でやるそうだ。お姉ちゃん普段は髪を紅くしてるけど偶に現実の方の髪色でライブしていてそっちの姿も人気らしい。俺はどっちのお姉ちゃんも好きだけどな。

 

「お姉ちゃん、お疲れ様。」

 

「うん、ありがとう光輝くん。ちゃんと見ててくれた?」

 

「勿論!」

 

「そっか、そっか。良かった。今まで1番大きい所だから緊張したよ〜。」

 

「コロシアム大きいもんね。」

 

 お姉ちゃんのライブが終わり俺は声をかけた時の会話だ。因みにこのライブが終わって30分後にキリトとヒースクリフさんが戦う予定だ。

 お姉ちゃんが少し探るような顔で聞いてきた。

 

「ねぇ、光輝くん。」

 

「何?」

 

「昨日の夜何で師匠の所に行ったの?私を置いてって。」

 

「あっ、やっぱりバレた?」

 

「当たり前でしょ?それで何で?」

 

 俺は今回の事はまだ言うつもりはなかった。だから

 

「ごめんなさい、まだ教えられない。」

 

「・・・わかった。でもその内話してね?」

 

「大丈夫、今日の内には言えるから。お姉ちゃん。」

 

「ん?なに?」

 

「これからもよろしくね!」

 

 俺がそう言ったらキョトンとした顔になり

 

「勿論!」

 

 心の中でごめんなさいと言いながら俺はお姉ちゃんとキリト達の試合まで喋っていた。・・・もしかしたらこれが最後になるかもしれないと思いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺とお姉ちゃん、そしてキリトの付き添いのアスナさんとユイちゃん、本人のキリトはコロシアムの試合をする所に行きそして放送がかかったからキリトは

 

「じゃあ行ってくる!」

 

 そう力強い事を言って俺を見てきて俺もキリトも頷いた。そして決戦の場に出ていった。俺達は出入口の所に行き試合を見守る。そしてヒースクリフさんとキリトが出ていった瞬間に大歓声が起きた。今このコロシアムにはアインクラッドの生存者がほぼ全員揃っていることだろう。その数約7000人。これはこれで壮観だな。そしてヒースクリフさんがキリトに初撃決着モードの申請を送りキリトがそれを受諾した。

 そして両者の間に決闘開始のカウントが出てキリトとヒースクリフさんはそれぞれの武器を構える。キリトは最近じゃディフォルトの二刀流を、ヒースクリフさんは今までライフゲージがイエローになった事がない神聖剣の盾と剣を構えそしてカウントがゼロになった。

 

「はぁ!」

 

 そんな声と共にキリトは二刀を振るったが盾に阻まれそして戦う方からしたらいやらしいタイミングでヒースクリフさんは反撃しキリトはそれをガードしながら後退した。そして直ぐに向かい片手剣ソードスキル《ヴォーパルストライク》をしたが、それも盾に受け流され位置を交換する。そして何事か喋った後に2人が同時に動いた。この場にいる非戦闘員には霞んで見えたと思ったら2人はまた真ん中で激突した。そしてキリトの剣がどんどん早くなっていきとうとうヒースクリフさんの頬にかすり

 

(こっからが正念場だキリト。)

 

 前にいる3人に気づかれないように右のウォーリア・ビハインド・ディスペアーを抜いた。

 そして場は動いた。頬に掠った事でチャンスだと思ったキリトが二刀流16連撃ソードスキル《スターバーストストリーム》を繰り出して途中までは防がれていたが15連撃目で盾を弾いた。そして16連撃目を当てようとした時世界が歪んだ。弾かれたはずの盾がありえないスピードで戻り16連撃目を防いだ。そしてヒースクリフさんがキリトに剣を突き出して当てようとした瞬間に俺は動いた。

 

「光輝くん!?」

 

「なっ!?」

 

 俺は一瞬だけ眼を変えるとヒースクリフさんの所に向かいそして突き出された剣を上に弾いた。そして皆が唖然としてる所に硬直が終わったキリトが俺の後ろから片手剣ソードスキル《レイジスパイク》をヒースクリフさんに当ててそして・・・紫の障壁に阻まれた。

 

 

 

 

 

 会場はいきなりの沈黙になった。いきなり俺が入り戦いの邪魔をしたから怒ろうと思って立った奴もいただろう。だけどそれはヒースクリフさんの前にある表示を見たら皆呆気に取られて沈黙となった。俺とキリトは1度後退し再びヒースクリフさんと相対した。お姉ちゃん達が来た。

 

「光輝くんこれは一体?」

 

「何故団長に不死属性があるんですか!?」

 

 そうこの紫のシステムウィンドウは不死属性を表すウィンドウだ。適当にそこら辺の壁とか殴っても出るが普通のプレイヤーには出ない。普通(・・・)のプレイヤーにはな。

 

 ヒースクリフさん、いやヒースクリフが聞いてきた。

 

「なるほど、私は嵌められた訳か」

 

「ああ、少なくともあんたが何者なのかはもう俺とキリトは見当がついてるよ。」

 

「ほう、では聞こうではないか。」

 

 俺から話し始めた。

 

「俺が第75層のフロアボス、ザ・スカルリーパーを倒した後にあるやつが俺の前に現れた。そいつはこの世界、ひいてはこのソードアート・オンラインというこの世界を調整している自立型AIプログラム、カーディナルだった。カーディナルがなぜその時俺の前に現れたのかは俺がこの世界にとってイレギュラーという存在で俺の事はずっと監視してチートを疑っていたらしいが俺がそんな事をせずましてやたった1人でクォーターボスに挑み勝利したからだそうだ。その報酬としてカーディナルは今の俺の現状とある人物についてのヒントを教えてきた。そしてそのヒントを1人にだけ教えてもいいと言われた。だから俺はそのヒントを目覚めた時にいたキリトに話しそして2人で相談した結果あんたがその人物だろうと思った。」

 

 キリトが続ける。

 

「光輝がカーディナルから得たヒントは少なかった。だがそれでいて大ヒントだった。そのヒントは『この世界の事に最も詳しくそれでいて強い。』当たり前だな。何故ならその人物はこの世界を創造した張本人。」

 

「キリト君、それってまさか」

 

「ああ、そして俺と光輝はそのヒントを元に考えある1つの結論に至った。」

 

 俺とキリトが声を合わせ宣言する。

 

「「血盟騎士団団長、聖騎士ヒースクリフは茅場晶彦だってな!」」

 

 

 

 コロシアムは静寂に包まれた。そしてヒースクリフが剣を盾に収めて拍手しだした。

 

「参考までに何故それで私だと思ったのかね?」

 

 キリトが返す

 

「なあに、誰でも知っている事だ。他人のやってるRPGを横から見るのはつまらないって事だ。それにあんたは最初から強すぎた。盾を使うタイミングや反撃、ソードスキルの博識さやこの世界の事もな。そしてあんたのライフゲージがイエローゾーンにならない伝説。確かに普通のMOBとかだったらまだわかるさ。だけどそれよりも強いボス戦でもイエローにならないのは変だろ?例えそれが神聖剣の力であったとしてもな。だがそれでも確証はなかった。だからあんたに決闘を申し込んだんだ。そしてどんな勝負になっても絶対にあんたのライフゲージをイエローにするって目的でな。」

 

「なるほど、光輝くんはキリト君が負けそうになった時の保険か。」

 

「そゆこと。」

 

 茅場晶彦はふっと笑ってコロシアムにいる人達に宣言した。

 

「いかにも私が茅場晶彦だ。ついでに言うならこのアインクラッドのラストボスでもある。」

 

 

 それを聞き皆沈黙になったが徐々に罵詈雑言に変わる。当たり前だ、2年間この牢獄に閉じ込めた張本人なんだからな。そして攻略組の面々が出て来た。キバオウさんが噛み付く

 

「ヒースクリフはん、いや茅場晶彦!この世界から出しもらうで!流石にあんたも攻略組全員には勝てんやろ!」

 

 そう言ってキバオウさんが突撃したが茅場晶彦が左手を振り何かの操作をしたらその場にいたキリトと俺以外の攻略組が地に伏せた。よく見ると麻痺のアイコンがついている。めちゃくちゃだな。俺はお姉ちゃんを、キリトはユイちゃんと一緒にアスナさんを支えてる。

 

「どうするつもりだ?今ここで攻略組を全員殺すつもりか?」

 

「まさか、そんな事はしない。私はこれより第100層の紅玉宮の王座にて君たちが来るのを待っているよ。ここまで来て君たちを放置するのは些か心配だがなに、君達なら登って来れるよ。」

 

 俺はそんな言い分がムカついた。

 

「・・・なんだ?この攻略組はあんたが育ててきたみたいな言い方をしてあんた一体何様だ?皆が攻略組を目指したのはみんなの意思だ!あんたが育てた訳じゃない!」

 

「・・・その前に君達には報酬を与えなければな。今ここで私とどちらかが1VS1で私と戦いそして勝てたら・・・ゲームクリアを保証しよう。」

 

 皆が口々に止めろって言ってくる。だけど

 

「キリト、俺がやっても良いか?」

 

「・・・良いんだな?」

 

「ああ、俺が負けると思うか?」

 

 俺は自分を鼓舞する意味もこめてそう言った。別にキリトが弱い訳ではない。寧ろキリトでもヒースクリフには勝てると思っている。だけど万が一と言うこともある。

 

「そうだな、任せたぜ。」

 

 その会話を聞いた茅場晶彦がまた左手を操作しその場にいた全員を観客席に送り返した。だけど俺はまだ言う事がある。

 

「ついでに聞いておくが俺をこの世界に呼んだのはあんたか?」

 

「いや、そんな神がかった事は私には出来ないよ。それに出来るなら私自身がそうしているさ。」

 

「だろうな。じゃあ後3つだけお願いを聞いてもらって良いか?」

 

「何かね?」

 

「まず1つ目、ユイちゃんをキリトのナーヴギアのメモリーに入れてくれ。また向こうの世界でも会えるように。あんたユイちゃんが来たって言ってもユイちゃんを消さなかった。それは流石に自分でも酷な命令をしたと思ったからなんじゃないのか?」

 

「ふっ、そうかもしれないね。」

 

 そう言って左手を操作し観客席にいるユイちゃんが光ったと思ったら戻った。

 

「確かにキリト君のナーヴギアに移した。2つ目は?」

 

「何か嫌な予感がするから俺が勝った時絶対に皆を皆の世界に返せ!時間をかけてもいいから絶対にだ。」

 

「承知した。3つ目は?」

 

 これを言ったら皆にぶちギレられそうだけど俺はこれをして勝たないと気が済まない。

 

「あんたの全力をもって俺と戦え!さっきキリトに使った奴も何もかも全力で使って俺と戦え!俺はその上であんたに・・・勝つ!!!!」

 

「・・・よかろう。」

 

 そして決戦の前に声がかけられる。

 

「光輝!」

 

「エギルさん、何時もポーションやら買ってくれてありがとうございました。知ってましたよ?エギルさんが商売で得たコルの大半を中層のプレイヤーの強化に使ってたの。」

 

 そう商人に声をかけた。

 

「光輝〜!俺は、俺は絶対におめえに飯奢って貰うからな!だからよ、だからよ・・・」

 

「わかってるよクライン。また会えたら奢るのとは違うけど何か作ってあげるよ。あんたは俺が冷たく当たっても声をかけ続けてくれた良い人だ。だからその内ナンパしなくても良い人に出会えるよ。」

 

 そう泣いてる侍に言った。

 

「光輝君、絶対に勝ちなさいよ?」

 

「ああ、光輝。また会ったらオフ会やろうぜ!オフ会って言うのはゲーム内の奴が現実でも会うことだ。」

 

「ああ、わかった。絶対にそのオフ会ってやつに行くよ。キリト、この世界に来た時俺に色々教えてくれてありがとうな。俺、前の世界でも友達なんていなかったけどお前は1番の親友だと思ってる。」

 

 そう黒白夫婦に返した。

 

 そして声をかけて来る色んな人達、黒猫団、ディアベルさんにキバオウさん、そして・・・

 

「お姉ちゃん・・・」

 

「・・・頑張りなさい。光輝くん、私達の為だけじゃなくて自分の為にもね。でも負けたらお姉ちゃん許さないからね。だから・・・」

 

「・・・俺の事を弟みたいに見ていてくれてありがとう。俺が苦しい時、悲しい時にずっと一緒にいてくれてありがとう。俺も楽しかった。だからお姉ちゃんもオフ会で会おうね!」

 

「ばか、弟みたいじゃなくてもう私の中では弟だよ。」

 

「うん。ありがとう、お姉ちゃん。」

 

 俺は茅場晶彦に向き直った。そしてさっき話す前に黒色の目に戻しといた目を茅場晶彦に向けた

 

「茅場晶彦、俺はあんたが何でこんなデスゲームにしたのかはもう問わない。それに俺はあんたにはある意味感謝もしてる。」

 

 コロシアムが静寂になっている最中俺は続ける。

 

「あんたがこのデスゲームをしたから俺は皆に出会えた。キリトとアスナさんが結婚出来た。俺をちゃんと見てくれる人がいた。そして・・・俺は間違ってるって教えてくれた人がいた!」

 

 左肩の剣を抜いた。

 

「それはみんなこの世界で生きて得た物だ。そして今の俺を作ってくれてる物だ!俺が元いた世界の家族にも、そしてこの世界で出会った人達にも生きてと願われた!」

 

 右の剣を斜め横に持ち、左の剣は前斜めに持ち右足をひいて構えた。そして俺の目は再び蒼眼と赤眼になった。そして叫んだ。

 

「だから俺は負けん!容易くこの首を取れるとは思うなよ!俺の名前は西沢光輝!今日で名実共にアインクラッド最強を頂くものだ。心してかかってこい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光輝くんが宣言した瞬間互いに消えた。そう、消えたと言った方が良い。剣がぶつかり合う音しか聞こえない。そして偶に2人が出て切り合う。茅場晶彦の体力はイエローのままだ。キリト君にももう見えないそうだ。これが光輝くんの全力。そして1度2人はまた真ん中に現れた。そして会話を始めた。

 

「わかってはいたが光輝くん、君少し人間をやめていないかい?」

 

「それをあんたが言うか?だが残念だが茅場晶彦、お前は3番目だ。」

 

「1番は君かい?」

 

「いや、師匠だ。あの人俺の超スピードを防ぎきったけどあれどうなってんだよ。」

 

「いやはや、それは興味深い。」

 

「うるせ!」

 

 そう言って真ん中で激突した。そして目で追い切れない剣の応酬が続いたが変化が起きた。

 

「くっ!」

 

「ふっ」

 

 そう言って茅場晶彦の剣が掠った。頭痛のタイムリミットが近づいているらしく顔を歪めている。だけどその時私の頭に声が聞こえてきた。

 

『力を・・・こいつに勝つための力をくれ!』

 

 周りを見てみると皆困惑した顔になっていた。どうやら皆に聞こえてきたらしい。そうしてまた事態が動いた。

 

「クソ!」

 

「どうした光輝くん、攻撃が当たり始めてるよ!」

 

 光輝くんの動きが鈍くなっている。もう私達の目にも見えるようになっているからそれは明らかだ。

 そしてその時、このコロシアムの中で困惑の声が上がった。それは・・・

 

「なっ!?お、おい!俺達の体力がだんだん無くなっていないか?というか俺達光ってないか?」

 

 そうクラインさんが言い皆で確認すると確かに無くなっていて皆の体が光っている。そしてその光は光輝くんの頭上に集まり光の集まりが形成されていた。そして私達の体力がイエローになると止まり体の光も収まった。

 件の2人はおそらく戦いに集中して気がついていない。そしてその光の集まりが直径50メートルになった時事態が動いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(まだだ、まだやれる!)

 

 俺と茅場晶彦の戦いは熾烈を極めている。最早常人では追えないスピードを出しているがまだ盾に阻まれる。そして俺は頭痛のせいでどんどん動きにキレが無くなっていきとうとう当たり始めてしまった。

 

(力を・・・こいつに勝てる力をくれ!)

 

 俺はそう祈り再び向かった。だが憎たらしく盾で防いできて決定打が与えられずジリ貧だ。だけどその時何故か俺は不思議な予感がした。飛べっで言われているようだ。だから俺は1度ぶつかった後後退し、思いっきり飛んだ。

 

 そして光に包み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は光の中に飛んで入った。そしてそこにいたのは・・・

 

「み、んな。」

 

「久しぶりね、光輝」

 

 俺の死んで言った家族だった。

 

「俺・・・俺、」

 

 そう何かを言おうとしたが麗華お姉ちゃんに指で口を押し付けられて止められた。

 

「光輝、私達はもうすぐまた行くわ。だからあなたに言いに来たの。」

 

「また・・・行くの?」

 

「ごめんね光輝、でもお姉ちゃんは・・・私達家族は皆あなたの中で生きているから。あなたが忘れない限りずっと。」

 

 母が俺をハグした。父も、おじいちゃんもおばあちゃんも、そしてお姉ちゃんも。もう皆がいっぺんに来たからぐちゃぐちゃだ。でも俺は不思議と安心した。おじいちゃんが話す。

 

「お前にまだ教える事があったのに、先に逝ってしまって済まないな。俺の剣の魂をあの嬢ちゃんが入れてくれたみたいだ。そして嬢ちゃんが鍛えたお前のもう1つの剣も良い剣みたいだ。そしてお前はその剣達に込められたあの嬢ちゃんの想いも分かっているな?」

 

 俺は2つの手に持ってるそれぞれの剣を見てから俺は1つ深呼吸して答えた。

 

「うん。分かってる。だから・・・俺は勝ちに行く!」

 

「そうだ、お前さんはあの嬢ちゃんだけじゃない。あの場にいる皆の想いを背負って立っている。それを忘れるな。光輝、お前の名前の由来を教えてやる。」

 

「由来?」

 

 そう言えばなんで俺は光輝って名前なのか聞いた事がなかったな。考えた事はあるけど。小学二年生の時の宿題で親に自分の名前の意味を教えて貰ってそれを皆の前で発表するって宿題だった。でも俺はそんなの知らなかったし家族が死んでたのを知っていた先生の計らいで俺はその発表の時間だけ体調が悪いって事にして保健室にいたし。・・・新井先生元気かな。良い先生だったな。学校の計らいか何かだったのか俺の担任をずっとしてくれてた。俺があのクズ野郎と戦う前にも止めてきた。そして俺の決意が固いと分かると泣きながら帰ってこいって言ってくれた。新井先生の事を考えてから俺は皆に向き直った。そして自分の名前の由来に耳を澄ます。

 

「それはな光輝、色んな人の光として輝きそして誰かの希望となって欲しい。そして・・・その2つを持って誰かの願いをその光で包み込むような子になって欲しい。そう思って俺は・・・いや俺達はお前の名前を光輝にした。」

 

 いつの間にか皆の顔が泣いている顔になっていた。だけどおじいちゃんがそう言ったらまた皆俺に笑顔を向けて皆で一緒に同じ事を言った。

 

「「「だから光輝、行きなさい!あなたに勝って生きて戻ってきて欲しいという願いを祈ってくれてる人達の為に!」」」

 

 そして光の中に元々いたがより光って思わず目を閉じた。そしてまた開いたら皆はもういなかった。だけど不思議と力が湧き上がっきた。そして左右の剣も光始めた。

 

「うん、ありがとう。皆。俺は皆の願いに答える為に・・・勝つ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光輝くんが飛んであの光の中に入って行きコロシアムは何が起こるのかがわからず沈黙している。そして出てきたのは

 

「光輝・・・くん。」

 

 その光が爆ぜたと同時に黄金の光が迸った。そしてその中から光の双剣を持った金色(・・)の目の光輝くんだった。

 

「きれい・・・」

 

 そう思わず言った。場は驚愕の嵐になっていた。あの茅場晶彦でさえ驚愕している。そしてその光輝くんが話し始めた。

 

「行くぞ、茅場晶彦!こっからはアインクラッド全生還者が相手だ!」

 

 そう言ったらまた変化が起きた。光輝くんが剣を合わせた瞬間にまた光って出てきたのは1つの巨大な光の剣だった。

 

「こいつはな、皆の願いだ!あんたのせいで何かを諦めざるおえなかった人達の願いだ!そして現実世界で大切な人達を奪われた人達の叫びだ!」

 

 そしてその瞬間空を飛んでいる光輝くんの後ろに人影が出てきた。それも数え切れないくらいの人影が。その中には私もキリト君もアスナちゃんも皆いた。そしてそれらが光輝くんの中に吸い込まれていき、より一層光輝くんの黄金の光が爆ぜた。そして光ったと思ったと同時に突撃してた。茅場晶彦はギリギリ反応し盾がガードした、だが

 

「何っ!」

 

 盾がポリゴン片となり消えた。そして

 

「はああああ!」

 

 茅場晶彦は貫かれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コロシアムはもう何度目かも分からない沈黙になっていた。俺の前には光の巨大な剣に貫かれている茅場晶彦がいる。そしてどんどんライフゲージを削りそしてゼロになった。そして消える瞬間に

 

「・・・見事だ」

 

 そう言って茅場晶彦は消滅した。

 

「はぁ、はぁ。確かにあんたはラストボスに相応しかったぜ。」

 

 俺はそう言い剣を地に突き刺した。その時に1つだった剣はまたそれぞれの剣に戻った。そして俺は周りを見渡した。そして宣言した。

 

「勝ったよ、皆」

 

 その瞬間俺は何か予感を感じ耳を塞いだ。そしたら塞いでてもめちゃくちゃ聞こえる大歓声になった。結果塞いでても変わらなかった。

 そして攻略組の面々が次々に降りてきた。

 

「光輝くん!」

 

 そう言ってまたお姉ちゃんに抱かれた。もう何回言ったか分からない事を言う

 

「く、苦しいよ。」

 

「良かった。本当に・・・」

 

「うん、ちゃんと約束は守ったよ。」

 

「うん。良い子だね。本当に良い子だよ。」

 

 クラインが話しかけてきた。

 

「ほんまによ光輝!お前ってやつはよ、やっぱり英雄だよ。俺達の。」

 

「俺は英雄なんかじゃない。英雄は皆だよ。この世界を生き抜いたんだから。」

 

 キリトが来た。そして無言で拳を出てきた。俺も拳を合わせた。

 

「サンキューなキリト、信じてくれて。」

 

「ああ、当たり前だろ?俺達は親友なんだから。」

 

 そして口々に俺に話しかけてくれる皆。でもそんな皆に一つだけ言わなきゃ行けない事がある。そう思って暗い顔になっていた俺を見てお姉ちゃんが声をかけてきた。

 

「光輝くん、どうしたの?」

 

「・・・皆に言わなきゃいけないことがあるんだ。」

 

 そう言ったら皆真剣な話だと思ったのか黙ってくれてる。そして俺は言う。

 

「俺は・・・、この世界の人間じゃない。元々この世界にはいないんだ、西沢光輝という人間もな。」

 

 そう言ったら皆何言ってるんだ?的な顔をされたがお姉ちゃんは何となく分かったらしい。

 

「それって、光輝くんは平行世界の人ってこと?」

 

「うん。多分。ここがやっぱり未来って言うのは概ね賛成だけど、やっぱりあの事件を皆が知らないならそうなるのかなって思ったんだ。皆が知らないんじゃない。知らなくて当たり前だったんだ。そしてそこから導き出せる答えがそれだ。そうじゃないと逆にしっくり来ない。」

 

 そう言ったら皆はまたびっくりしてる顔になった。何回もそんな顔して疲れないのかな?

 

「だからお姉ちゃん・・・」

 

「それがどうしたの?それでも光輝くんはもう私の弟なの!これは決定事項なの!だから・・・その先は言わないで」

 

「・・・わかった。唯、問題はそれだけじゃないんだ。元の所に帰れるのかが分からない。そもそも俺は死んじゃうかもしれない。だから・・・そうしたら皆との約束が守れない!だから・・・謝りt・・・」

 

「馬鹿野郎!お前がそんなに弱気になってどうすんだ!?お前はアインクラッド最強の戦士だろ?元の所に帰れるか分からない?上等だ、そうなったら俺達も一緒に帰る方法を探してやる!」

 

「そうだぜ光輝、俺達はお前にでかい恩が出来ちまったんだ。せめてそれを返させろ。」

 

 そうクラインとエギルさんに言われ周りを見たら皆頷いて俺はもう泣くしかなかった。そんな俺の背中をお姉ちゃんがポンポン叩いてる。そして俺の体が光に包まれて行く。

 

「光輝くん・・・」

 

「どうやら俺が先に退場らしいな」

 

「で、でもログアウトの光り方じゃないな。」

 

 そうベータテスト経験者のキリトが言う。

 

「そうなんだ。皆のログアウトは多分もう少しかかるよ。あいつに時間をかけてもいいから絶対にログアウトさせろって言ったからね。」

 

 代表でキリトが返事した。

 

「ああ、わかった。」

 

 俺はまた耐えきれず泣きながら言った。

 

「皆・・・2年間ありがとう。こんな俺を仲間にしてくれてありがとう。俺と・・・一緒に戦ったり笑ったりしてくれてありがとう!俺・・・、俺絶対に皆の事忘れないよ!」

 

「うん。私も絶対に忘れないよ。でもどうせなら会いに来て欲しいな。オフ会にはちゃんと来てね?」

 

 お姉ちゃんがそう言った。

 

「うん、うん。」

 

 俺は泣きながら返した

 

「オフ会の場所は俺の店を提供してやる。俺達の世界の東京の御徒町にある「ダイシーカフェ」って所だ。絶対来いよ!いつまでも待ってる。」

 

「うん、絶対に行くよ。」

 

「というかエギル、おめえリアルでも商売してるのか?」

 

「おうよ!」

 

 俺はまた周りを見渡しながら別れを言って言った。そしてキリトとアスナさんとユイちゃんに

 

「3人も元気でね、キリトもアスナさんもずっと仲良くしてね?ユイちゃんは暫くはキリトのナーヴギアかパソコンの中で生活になっちゃうけど我慢してキリトが何とかしてくれるの待っててね。」

 

「うん、光輝くんも元気でね。」

 

「ああ、俺はアスナもユイも幸せにしてみせるよ。」

 

「光輝さん、短い間でしたが、本当にありがとうございました。私も光輝さんの事は忘れません。」

 

 それを聞きもう意識も少しなくなり始めてるが気力でお姉ちゃんを見て聞く

 

「お姉ちゃん」

 

「何?」

 

「お姉ちゃんの名前教えて。俺だけはずるいよ。」

 

「うん、そうだね。」

 

 そう言ってお姉ちゃんは俺の顔を見ながら

 

「私の名前は枳殻虹架(からたちにじか)、今年で17歳だよ。」

 

「からたちにじか、うん。いい名前だね!」

 

「でしょう?」

 

 そうしてとうとう俺の視界も光になっていき最後の気力で言う

 

「お姉ちゃん、さようなら」

 

「ばか、そうじゃないでしょ?」

 

 そう言われ考えすぐさま答える。

 

「「またね!」」

 

 そう言った瞬間俺の体は光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光に包まれた後、どこからか声が聞こえた。

 

 

「お前を呼ぶ者がいる。だが今の状態ではお前を連れて行けん。しかしお前を戦闘民族サイヤ人の肉体にすれば連れて行ける。お前はそれで良いか?」

 

 

 俺は返す。

 

「それは何で?人助けのため?」

 

「そうだ。」

 

「でも俺は俺の家族がくれたものを手離したくない。」

 

「ではお前の肉体をベースにサイヤ人にしよう。それならば問題ない。」

 

「わかった。なら俺は人助けの為にそれになる。」

 

「承知した」

 

 

 

 そして俺の視界がまた光に包まれた。

 

 

 

 




俺が目覚めるとそこは見知らぬ所にいた。周りを見ると綺麗な夕日が出ている。

「キリト君!」

俺はその聞き覚えがありまくりの声が聞こえ振り返った。そこに居たのは俺の妻のアスナだった。アスナは俺に近づいてきて抱きついてきた。

「良かった、また会えた。」

「会えたってもう俺達は住所とか本名は教えあったんだからまた会えるだろ?」

「それはそうなんだけどね。所でここはどこかな?」

俺は下の方に指を指し今俺達がいる所を示した。アスナは俺の指の方を見た。

「えっ?アインクラッド?」

「ああ、システムウィンドウを開いたらデリート作業とか何とか。」

そんな事を言ってる俺達の下には俺達が2年間いたアインクラッドが崩壊している。そして第三者の声が聞こえた。

「中々に絶景だな。」

その言葉を聞いて俺とアスナは声がした方に振り返った。そこに居たのは白衣を着てそしてSAOの雑誌とかでよく見た人、茅場晶彦がそこにはいた。俺はその場で聞いた。

「あそこにいた人達は?」

「心配には及ばない。少し時間は外部の者のせいでてこづったが全員ログアウトが終了する。その外部の者はSAOのログアウトしようとした者達を別のゲームに拉致しようとしてたみたいだけどね。」

「拉致だと?」

「ああ、しかし先程も言ったが心配には及ばない。」

「そうか・・・。死んだ人達は?」

「命は軽々しく扱うものではない。死者が消え去るのはどこの世界も一緒さ。」

俺はあの始まりの日から思っていた事を聞いた。

「何でこんなことを?」

「何故か、私も暫く忘れていたよ。何故だろうな、フルダイブ環境システムの開発を知った時―いやその遥か以前から、私はあの城を、現実世界のあらゆる枠や法則を超越した世界を創り出す事だけを欲して生きてきた。そして私は・・・私の世界をも超えるものを見る事が出来た・・・。」

茅場は俺に顔を向けてまた前を向いた。

「子供は次から次へいろいろと夢想するだろう。空に浮かぶ鉄の城の空想に私が取り憑かれたのは何歳の時だっただろう。その情景だけはいつまでも私の中から去ろうとはしなかった。年経る事にどんどんリアルに、大きく広がっていった。この地上から飛び立ってあの城に行きたいと。長い、長い間、それが私の唯一の欲求だった。私はねキリト君。まだ信じているのだよ。どこか別の世界には、本当にあの城が存在するのだと。」

俺はその城に自分が最初からいて、そこで生まれ育って、栗色の髪の人と恋に落ちて、小さな森の家で住む事を想像した。そして返した。

「ああ、そうだといいな。」

そしてそのまま沈黙になったが茅場がこっちに向いた。そして手のひらを上にした。そしたら何か茅場の手のひらに落ちてきた。

「君にこれを託すとするよ。これはいわば世界の種子だ。ザ・シードという。君の手に渡れば君の好きにしてくれていい。だが君がもしあの世界に憎しみ以外の何かを残しているなら・・・」

そう言って俺の手にザ・シードを乗せた。そして白衣を翻した。

「ではキリト君、アスナ君。私はそろそろ行くよ。」

だが俺は何かいきなり押し付けられたのが癪だし個人的にこいつとはまだやりたい事があるから声をかける。

「待てよ」

「ん?何かね?」

「俺との決着はまだついてないぜ?」

そう言ったら茅場が驚いた顔をしてそして笑ってシステムウィンドウを開いていじった。そしたら茅場がヒースクリフになった。そしてまたいじると今度は俺の背中に重みが増えた。後ろを向いたらエリュシデータとダークリパルサーがあった。

「全く、君という奴は。」

「俺との勝負をほっといて光輝と戦ったんだ。だから続きをやろうぜ。ユニークスキル使い最強決定戦を!」

「よかろう!」

そう言って俺と茅場は互いに俺は剣を、茅場は盾と剣を構えた。アスナは離れた所に行って俺達の戦いを見ている。

「ふっ!」

「ふんっ!」

そう言って俺達は剣と盾をぶつけた。俺は直ぐに反対の剣で攻めるが攻めきれない。やっぱり硬いぜ、神聖剣。だけど光輝、お前は諦めずにこの防御を破ったんだろ?だったら俺にだって出来るはずだ。

(もっと、もっと早く!)

俺は二刀のスピードを上げていったがそれをも防いでくる。だけど余裕の顔はなくなっている。俺はヴォーパルストライクをしたがそれも防がれた。そして互いの位置を交換した。そして俺は提案した。

「このままじゃ埒があかない。そこで1つ提案だ。」

「ほう?何かな?」

「今から俺はソードスキルをする。俺のソードスキルがあんたに届いたら俺の勝ち、あんたが全て防ぎきったらあんたの勝ちだ。」

それを聞いたヒースクリフが微笑んで

「よかろう。あくまでもソードスキルを作った私にその勝負を仕掛けるというのか、面白い!」

そして俺は構えた。茅場も防御姿勢をとった。そして俺は突撃をした。選んだソードスキルは二刀流27連撃スキル《ジ・イクリプス》で勝負をかけた。だが流石開発者、軌道が最初からわかるから普通に防いでくる。そして俺の27連撃目が終わった。

「終わりだ、キリト君!」

「キリト君!」

俺はこの時を待っていた。茅場が盾を下げて攻撃に移る瞬間を!そして俺の二刀にまたライトエフェクトが宿った。そしてその最初の一撃で剣をパリィした。

「な、何だと!?」

「スターバースト・・・ストリーム!」

「ぐっ!うおおおおぉ!」

俺のソードスキルはまだ終わらない。そしてそれが分かった茅場はまた盾でガードしようとしたが遅かった。いきなりの事で反応も遅れたし何より俺の剣は連続ソードスキルで先よりも早くなっている。そして俺は最後の16連撃目を叩きつけた。そしてそのまま暫く無言だったが

「見事だ。キリト君」

そう言って茅場はまた光に包まれ白衣の茅場に戻った。そして聞いてきた。

「まさか2回連続ソードスキルを使ってくるとは。」

俺は剣を収めながら答える。

「システム外スキル、スキルコネクト。最初は俺と光輝が考えたんだ。光輝がソードスキルやったら硬直とか面倒くさいって言ったんだ。俺は苦笑いしながらゲームでそういうのは普通って言おうとしたがそこで思いついたんだ。もし硬直時間に入る寸前に別のソードスキルの動きをしたらどうなるのかって。最初は中々出来なかったけど、コツを掴んでやり始めて3ヶ月位で漸く出来たんだ。あと言っとくが同じ事はレインにも出来るぞ。あっちは片手剣ソードスキルだけどな。光輝と二刀流の修行とスキルコネクトの練習をしようと思ったら光輝がレインにつけられて俺とやっていた二刀流やらとかの事も知られたからもうレインも一緒に練習しようってなったんだ。で、それが出来るようになったのは74層ボス戦前」

「なるほどね。全く君達は色々常識をぶっ壊していくね。」

「あんたに言われたくない。」

「ふっ、そうか。ならば私は今度こそ行くよ。」

そう言ってまた白衣を翻して歩いて言った。そして振り返った。

「ラストボス討伐、おめでとうキリト君。」

俺はそう言って去っていく茅場の背中をみながらアスナの手を繋いだ。そしてそれからは他愛ない事を話して現実でまた会う約束をしたら今度こそログアウトした。

















お疲れ様でした。後書きのキリト対ヒースクリフは絶対にやりたかったんや!だってあのままじゃキリトの役割が光輝に移行してなんかキリトが可哀想だと思ったからです。光輝の言う通りキリトもヒースクリフに勝ちました。((ʚ( / ˙꒳˙/)ɞ))ウェーイ。あとザ・シードが早い登場。しょうがないね。だって須郷の出番を先に言っとくとないもん。あの小物とキャラ被るし(被らせたやつが言うなとか言わないでくださいお願いします。)次話のエピローグも続けてドゾー(*゚-゚)っ。
本当は明日にしようと思ったんですがやっぱり連続でいいや!って思ったのです。熱が冷めないうちに的な?







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エピローグ

おはようございます。では続き(∩´。•ω•)⊃ドゾー。色々原作ブレイクなのは許してください。キリト好きな人達がごめんなさい。先に謝っときます。


 あのSAO解放の日から約6ヶ月、私達SAOを生き抜いた人達はSAO生還者(SAOサバイバー)と呼ばれるようになった。そして政府がSAOの時学生だった人達の救済処置の為に廃校になった校舎を利用し通称《帰還者学校》に試験なしで入れる事になって私達はそこに入った。キリト君もアスナちゃんもリズっちもシリカちゃんも黒猫団の皆も一緒に入学してきた。

 

 私は入院していた時に話を聞きに来た《総務省通信ネットワーク内仮想空間管理課職員》、通称《仮装課》から来た《菊岡誠二郎》という人に内部の事を話す代わりに光輝くんの事を聞いたがそれらしいログはあるがプレイヤー情報には無いと言われた。そしてそれを話せない代わりにもう1つ聞くよと言われたから事情を話してテレビで見た妹の七色の事を調べて教えて欲しいと言った。

 

 SAOが終わった時は日本中の病院が忙しかったそうだ。一斉に全生還者が起きたんだからそうなるよね。

 そしてそんな生還者を《レクト》という会社の《須郷伸之(すごうのぶゆき)》という人が生還者300人を違うゲーム、アルヴヘイムオンラインというゲームに拉致しようとしてたらしいが光輝くんとの約束で茅場晶彦が時間をかけログアウトさせて拉致された者はいなかった。そして茅場さんが須郷がやろうとしていた悪質な実験のデータやらを告発し須郷や、その仲間は逮捕された。

 まあそれがアスナちゃんの婚約者とかだったのはびっくりした。それからレクトはアスナちゃんのお父さんがCEOを引退という形で責任をとった。

 

 

「あの2人、学校でもイチャイチャしちゃって〜」

 

「ちょっとリズさん、行儀悪いですよ。」

 

「うっ!」

 

 そうシリカちゃんに言われてリズっちは学校の外のベンチで食べているキリト君とアスナちゃんを見るのをやめて席に着く。そして私とシリカちゃんに向き直り

 

「それより2人はオフ会行くの?」

 

 シリカちゃんは身を乗り出し

 

「もちろんです!」

 

 そう答えた。私も答える。

 

「うん、私も明日はオフだから行けるよ。」

 

「明日はって事はこの後はあるの?」

 

「うん。今日も頑張るよ!」

 

 私が帰還して2ヶ月後頃に私を探してるという人が私の病院に連絡が来てその連絡を返した所、その人は有名なアイドルを何人も排出してきた所の事務所の人だった。そこで1度会って見たらその人はアインクラッドにいた時私のライブを全部見に来ててくれた人だった。

 曰く、自分は2年間寝たきりだったのに会社は自分をクビにせずに待っていてくれた。だから次の私がスカウトした人をヒットさせて会社に恩を返したい。そしてその時に思い浮かべたのはSAOでライブを結構な頻度していた私の事だった。歌唱スキルありきでも私の歌は上手かったと言ってくれそして自分の為にも私の夢の為にもどうかオークションを受けてくれと言われて私は二つ返事で返した。

 そして2ヶ月間のもう特訓の末に私はそのオークションに合格した。そのスカウトをしてくれた人の推薦の力もあったが自分でも最高のパフォーマンスが出来たと思ってたから凄く嬉しかった。そして私はそれからアイドルになる為にレッスンをしている。オフ会の日はそのスカウトの人がサバイバー同士でやりやすいでしょと言われそのまま私のマネージャーみたいな事をしてくれてるが、私のオフ会にはどうしても行きたいという願いを聞いてくれレッスンの日を増やしてオフ会の日をオフにして貰った。だから今日を乗り切れば明日はオフ会だ。

 

 だけど私はまた暗い顔をしていたらしい。講師に笑顔を忘れてると言われ慌てて取り繕った。そして休憩時間に講師が声をかけてくる。

 

「虹架さん、大丈夫?」

 

「え、え〜と」

 

「光輝君、だっけ?また会えるといいわね。」

 

「はい。」

 

「でもそれとこれとは別!今はその事は頭の片隅に置いて置きなさい。それにまた会うって約束したんでしょ?だったら信じてあげなきゃ!」

 

「そう、ですね。よし!続きやりましょう!」

 

「うん。そう来なくっちゃ!」

 

 

 

 光輝くんの事は世界中に広まっている。何せまだ皆ログアウトする前に平行世界とかの事を言っていたからそれが急速に世界中に駆け回り今は論争の種になってたりする。そして更に私はまだ出していないが政府がナーヴギアを回収してSAOの内部の映像を取り出してそれを公開したりしてるそうだ。そしてサバイバーなら皆が目に焼き付けたあの決戦の動画はもう何千万も再生されている。まあそういう系の進歩になるかもしれないからそうなる理由はわかるっちゃわかるけど。そして光輝くんらしい人を探してる人達も中にはいるらしい。

 

 

 

 

 

 そして翌日、私達帰還者学校組とキリト君の妹の直葉(すぐは)ちゃんと私のマネージャーさんも一緒にダイシー・カフェの扉を開けて入った。そこにいたのはあの頃の皆だった。風林火山の皆さんに店主のエギルさん。そしてデァアベルさんにキバオウさんもいた。

 そして皆揃った事で始まる事になった。店の奥に少し高めの台がありその上にまた椅子が置かれておりその上に今敬意を表して世界中で《光の解放者(リベレイター)》って言われている光輝くんの写真が立てかけられていた。私のナーヴギアのメモリから写真に現像したのだ。

 そして私達は皆泣きながらか泣きかけながら言った。流石に今日皆と初めてあったマネージャーさん····、美葉(うるは)さんはそこまでならなかったが皆でクラッカー向けてリズっちが

 

「それでは皆さん、ご唱和ください。」

 

「「「光輝!SAOをクリア、ありがとう!」」」

 

 そう一斉に鳴らしながらオフ会をスタートさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりよ、ありゃあ一体なんだったんだろうな?」

 

「ああ、あれの事を聞くのを忘れていたな。」

 

「もし光輝はんの言った通りならあの光はワイらの体力なんやないか?」

 

「でも、俺たちの体力が変化するなんて今までありましたか?」

 

 そう根っからのゲーマーなのかクラインさん、ディアベルさんにキバオウさん、そしてシンカーという人がそんな事を言い合っている。

 

 私は女の子メンバーで話しをしていたが喉が乾きカウンターに行った。そしてそこにはキリト君もいた。そして話していたのはキリト君があの後茅場晶彦から受け取った《ザ・シード》と言われる所謂ミニカーディナルで知識と設備があれば誰でもVRMMOを作れるという事だ。須郷伸之のせいでまたもやVRMMOは大打撃を受けて世間から批判を受けた。だがそれを覆したのがこのザ・シードだった。これのおかげで今やまたVRMMOは息を吹き返しまた大流行になったのだ。

 

 そしてそんな話をしてた時純粋に疑問だったんだろう。直葉ちゃんがある事を皆に聞いてきた。

 

「光輝くんって子はどんな子だったんですか?」

 

 それを聞いた場は沈黙になりそれに耐えきれず直葉ちゃんは訂正し始めた。

 

「え、えっと、ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったんです。」

 

 私は返した

 

「うんうん、大丈夫。そうだね、光輝くんの事を一言で言うなら·····やっぱり光、かな?」

 

「光、ですか?」

 

「うん。どんな状況になっても諦めず立ち向かう。まあ光輝くんは悪になろうとしたらしいけどなりきれなかったみたいだったし。」

 

 そしてそれをキバオウさんが続ける。

 

「そうや、ワイらが不甲斐ないばかりに光輝はんに重いもんを背負わせてしまった。ワイらはそれをずっと悔やまなあかん。」

 

 ディアベルさんが続ける

 

「ああ、俺達がしなきゃいけないことを彼にやらしてしまった。」

 

「でもね?それでいて凄く弱い子だったの」

 

 私が言ったら直葉ちゃんがキョトンとして聞いてきた。

 

「弱いって、だって茅場晶彦を倒したんですよね?」

 

「うんうん、そうじゃなくて心がね。凄く弱かった。凄く涙脆い子だったよ。ずっと誰かが支えてあげなきゃ直ぐに倒れちゃうくらいにね。でもそれでいて芯は強かった。」

 

「に、虹架さん?」

 

 私は泣いてしまっていた。もうまた思い出して泣き始めてしまった。だが周りの光輝君と関わった人達は皆似た表情になっていた。

 

「ほんとによ!何で俺達はもっとあいつの力になれなかったんだ!あいつは自分の事を誰にも言えなかった!それは俺達があいつの本当の意味でダチになれなかった証拠じゃねぇーか!」

 

「壷井さん・・・」

 

 そう美葉さんが心配する声でクラインさんに少し寄った。だがこの場にいた皆はもう泣いてる者の方が多かった。私も思い出し泣きをしていた。そんな状況が出来てしまった時・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは違うぞクライン。俺はあんたの事も親友だと思ってる。というか俺と一緒に戦ってくれた人達は皆親友の前に戦友だと思ってるよ。」

 

 そうドアが開けられたと同時にそんな声が聞こえてきた。そしてそこにいたのは

 

「こうき・・・くん」

 

「久しぶり!皆、それに・・・お姉ちゃん!」

 

 あの浮遊城にいた時と全く同じ、・・・いや身長が少し伸びた光輝くんがそこにいた。私は思わず聞いた。

 

「光輝くん、だよね?」

 

「うん。ちゃんと約束は守っt・・・」

 

 私は言い終わる前に抱きついた。

 

「光輝君、おかえりなさい。」

 

「・・・うん。ただいま。お姉ちゃん。」

 

 私は久しぶりの光輝君に暫くはハグしていた。今までの分を埋めるように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はお姉ちゃんと抱擁を交わした後、皆にも握手なり思わず抱きつかれたりしたが挨拶が終わった。そして何故か俺が尋問されるみたいに次々に質問が降ってきた。先ずは質問というかさっきのクラインの言った事に対してだった。

 

「俺がその事気がついたのって実は第75層フロアボスを倒した後にカーディナルって奴が俺に会いに来たってのは言ったよね?その時にカーディナルに教えられたんだ。俺が発した言動とかを聞いてそう思ったんだって。だから・・・皆に心配をかけたくなかったんだ。祭りもあったから普通に楽しんで欲しかったんだ。だから別に皆の事を信用してなかった訳じゃないんだよ?だからそんなに自分達の事を責めないで。俺は今もここにいるんだから。」

 

 何かそう答えて周りを見てみたら皆泣いてるから少し面食らったがそれだけ俺の事を思ってくれてたんだと思って嬉しくなった。そして次の質問に行った

 今度はリズベットさんが聞いた。

 

「そうだ、光輝、あんたの最後のあれは何だったの?」

 

「あ、あれ?うーん、正直に言うと俺にもよく分からない。でも何となくでいいなら分かる」

 

 そう言ったら皆黙って俺を見てくる。何かこの感じも久しぶりだな。

 

「あれは皆の願いだったんだと思うよ。ユイちゃんがいるんだったらナーヴギアは感情とかも測れるんでしょ?それがその時俺が力が欲しいって言ったことに呼応してあんな事が起きたんじゃないかな?自意識過剰かもしれないけどあの場にいた約7000人は俺に勝って欲しい、って思っただろうから。それにね、あの光の中に入った時に俺の家族と会えたの!」

 

「えっ、だって光輝くんの御家族は・・・」

 

「うん、もう死んじゃってる。あれは多分俺の中にある皆だと思うよ。皆・・・口々に激励してくれて・・・、そしたら力が湧き上がってきたの。そして何か持ってた剣も光始めて何となくこの剣は1つに出来ると思ったら出来たんだ。」

 

 そう言って場は沈黙になるがお姉ちゃんが聞いてきた。

 

「ねぇ、ずっと気になってるんだけど光輝くんの背負ってる剣ってもしかして・・・」

 

「うん、あの時の剣だよ。レッドブルー・オブウォーリアとウォーリア・ビハインド・ディスペアー、俺が目覚めた時、この剣は無くなっていておじいちゃんの剣だけあったんだけど材料を結構頑張って探しに行って今俺が住んでる所にいる鍛治職人さんに作って貰ったもの。だからまあ細かく言ったら別物だけど俺はこれも本物だと思ってるよ。」

 

「うん、本当にそっくりだよ。それに・・・凄く強そう。」

 

「えへへ、ありがとう。」

 

「じゃあ今度は聞かせて?あの後にあった事を」

 

「うん。わかった。俺が目覚めた場所は知らない所だったんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、うん。ここは・・・」

 

 俺は光が収まったと思い眼を開けた。そして何か周りがくらいなぁと思いちょっと見渡して見たら後ろに緑色の龍がいてめちゃくちゃビックリしちゃって驚いていたらその龍は

 

「願いを叶えてやった、ではさらばだー!」

 

 って言って何か7つの玉に別れてその玉が浮き上がって凄い勢いでまたどっかに行った。そして何か足音がするから振り向いたら何か暖かそうな格好で髪の毛は薄い紫色で背中に剣を背負ってる人だった。そしてその人が話しかけてきた。

 

「驚いていますよね?すいません、それを話す前に先ずはあなたの力を見せてください。」

 

 そう言って背中の剣を抜きこっちに接近してきた。そしてそのスピードが

 

(速い!)

 

 俺はギリギリ躱して後退し俺も突撃した。本気を出さねばならないと思い本気を出してその人の後ろに回った。だけど

 

「ぐっ!」

 

 読まれていた。左の裏拳が俺の顔面に当たった。だけどせめてと思い拳を突き出した。だけどそれを受け止められ俺は後方に蹴られた。

 

「がっ!」

 

 この人本気を出しちゃいない。俺も剣を取り出して再び向かった。上段から斬りにいったが剣でガードされ後ろに押し戻されそして接近され横から斬りかかって来たから俺は剣の腹を横に置き防いだ。だが

 

「くそっ!」

 

 俺はそのまま吹き飛ばされた。ガードしてもその威力を殺すことができない。ジリ貧だ。だから俺は次の一撃にかける事にした。俺に追撃しようと超スピードで迫ってくるこの人が振りかぶった時、俺は赤眼と蒼眼を出しギリギリ躱しそしてカウンターを取ろうとしたのだが

 

「なっ!?」

 

 俺の前からその人が消えた。全く追えずに周りを警戒するが後ろで何か音がしたと思ったから右の手の剣を思いっきり振り抜いた。でも誰もおらず代わりに後ろから突きつけられてる音がした。だから俺は降参した。

 

「参りました。降参です。」

 

「すいません、こんな試すような真似をして。」

 

 そう言って互いに振り向きながら剣を納めた。でもこの人の納め方がかっこいい。だって剣を投げてそれをノールックで鞘に入れるとかどうなってんだよ。

 

「では改めて、すいません、いきなりの事で困惑していますよね?取り敢えず俺の名前から。俺の名前はトランクス。この時の都でタイムパトロールをしています。」

 

「タイム・・・パトロール?」

 

 聞き慣れない単語が出て思わず返す。

 

「はい、あらゆる時間、あらゆる次元、そしてあらゆる歴史を守る為に俺達がいます。それがタイムパトロールです。」

 

「それで、何でトランクスさんが俺を呼んだんですか?そんなに強いなら別に俺の出番なんてないだろうに。」

 

「そういう訳にも行かなくなってしまったんです。だから単刀直入にお願いします。俺に、俺達に力を貸してください!」

 

「それは・・・そのタイムパトロールになってくれって事か?」

 

「はい」

 

「それは誰かの為?」

 

「はい」

 

「わかった。俺はそれになるよ。だからその代わりに修行をつけてくれ、それが交換条件。」

 

「わかりました!ありがとうございます!」

 

「え、えとそんなに腰おられるとちょっといにくいんだけど。」

 

「ああ、すいません。では俺達の仲間を紹介します。皆俺か俺以上に強い人達ですよ。」

 

「本格的に俺いらないような気がしてきた。」

 

「そんな事はありません。頼りにしていますよ。唯・・・ある人とある人の修行には注意してくださいね?」

 

「?わかった。」

 

 

 

 

 そうして俺達は刻蔵庫と呼ばれる所に来た。そしてそこにいたのは

 

「よっ!トランクス、そいつがそうなんか?」

 

「はい、悟空さん。」

 

 トランクスに先ず話しかけたのは俺の格好の色違いの人だった。この人は羽織が赤色で下が黒色で帯は青色、ズボンは黒色で背中に何か棒みたいなものを背負ってる人だった。その人が話しかけてきた。

 

「オッス!おめえがオラ達と一緒に戦ってくれるっちゅう強えー奴か。オラの名前は孫悟空だ。」

 

 何か凄い明るい人だなぁ。そう思い返す。

 

「えっと、西沢光輝です。でも俺は皆さんみたいに強くないと思うんですが・・・だってさっきもトランクスさんにボロ負けしましたし。」

 

「なあに、今から強くなっていけばいいさ、それにオラ達おめぇの戦いを見ていたが少なくともオラがおめえぐらいの歳の時よりかは強いさ!だからおめえはもっと強くなれる!オラが保証する!」

 

「あ、ありがとうございます。ん?見ていた?」

 

「おう!その巻物でな。」

 

「光輝さん、それは後でお話します。」

 

 そう言ってきたのは眼鏡をかけた人で何か・・・どこかの会社にいそうな服を着た人だった。でもどことなく悟空さんに似ている。そして名乗り出した。

 

「僕の名前は孫悟飯、孫悟空の息子です。」

 

「悟空さんの?」

 

「はい。」

 

「兄ちゃん、俺の事も忘れて貰っちゃ困るよ。」

 

 そう言って出てきたのは赤い短めの羽織の下に黒色の服を着て緑色の帯をしている人だった。この人も悟空さんに似ているって事は

 

「もしかして悟空さんの・・・」

 

「うん。俺の名前は孫悟天、次男だよ。」

 

「な、成程」

 

 そう言ってる間にトランクスが何か凄い格好してる人に話しかけてる。

 

「父さんも自己紹介してください。」

 

「ふん!おいトランクス、何故こんな雑魚を呼んだ?」

 

 雑魚・・・まあトランクスにボロ負けしてこの人を父さんって言ってたからこの人もめちゃくちゃ強いんだろうけどはっきり言うな〜、まあ事実だから否定できないのがちょっとあれだけど。

 

 だけど悟空さんが取り持ってくれた。

 

「そんな事を言うなよベジータ、少なくともガキの頃のオラならもう超えられてるんだぜ?これからの伸び代に期待しようぜ!それにオラは思うんだ、これから光輝はすげーやつになるってな。」

 

「ふん!どうだかな」

 

 そう言ってどこかに歩いて行った。そしてトランクスさんが謝ってきた。

 

「すいません、光輝さん。父さんは気難しい人なんです。でも戦いにおいては間違いありません。あの人から得られる事も沢山あると思います。だからよかったら仲良くしてあげてください。」

 

「うーん、それはいいんですけどあの人が怒ってるのって俺の実力に関してだけじゃないと思うんですけど」

 

「はい。これから説明します。先ず、貴方があの人・・・笠木璃玖のエネルギー弾を押し返した所から。あの時あの世界では1度も時空の壁が開いた事はなかったんですが初めてかかったあの負荷に耐えきれず時空の壁が一瞬だけ開いてしまい、そこに光輝さんが入ってしまったんです。そして俺は光輝さんを迎えに時空の壁に入って光輝さんの体は確保できたんですが、光輝さんの所謂魂は違う世界に飛んで行ってしまったんです。その魂は普通また人間の形にはならないんですが、あの世界《ソードアート・オンライン》の世界では貴方が無意識に思っていた生きたいと言う思いに反応したのかその魂がソードアート・オンラインのサーバーに入り込み貴方のアバターを形成したんです。まあ、これは断言は出来ないんですけどね。ですが問題がありました。光輝さんならソードアート・オンラインをクリアは出来ると思いました。ですがもしクリアをしてしまった場合光輝くんの魂がどうなるのかが分からず先ずは普通にさっきの・・・あれは神龍と言うんですがどんな願いも3つだけ叶えてくれるものです。そしてその神龍に光輝さんがクリアした時普通にその魂を連れて来れるかと聞いた所無理だと言われました。光輝さんの地球人としての魂では無理だと。仮に出来たとしても前みたいにはなれないとも。だから光輝さんには申し訳なかったんですが俺達と同じ、戦闘民族サイヤ人の魂と肉体にすればいけると言われそう願いをしました。本当に勝手にして申し訳ありません!」

 

「え、えと顔をあげてください。だってそうしなきゃ俺は下手したら死んでたんでしょ?だったら感謝するのは俺の方です。だってまた皆に会えるかもしれないんですから。」

 

「ありがとうございます、光輝さん。だから父さんはあなたが理由がどうあれ同じ種族になったのが気に食わないんだと思います。ですが父さんは相手の実力は素直に褒れる人です。まあ直接は言いませんけどね。」

 

 そう言って顔をあげてでは時の都を案内しますと言ってくれたが悟空さんが俺と戦いたいと言い出して皆で全力で止めてた。何でだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな事があったんだ。何か・・・もう凄いとしか言えないね。」

 

 俺は皆に説明をし終えた時のお姉ちゃんの感想だった。周りを見たら皆そんな感じだった。

 

「まあ俺がタイムパトロールになったのもその後の追加条件にもその理由があったからね。」

 

「追加条件?」

 

「うん。簡単に言うと・・・この世界をこのままにして欲しいって頼んだんだ。」

 

「えっ!?それはどういう事?」

 

 俺はどう説明しようかと少し考え返した。

 

「この世界は本来の世界から色々派生しちゃった世界なんだ。所謂パラレルワールドでそれは俺が本来いないソードアート・オンライン1万人の追加の1人になって俺が皆と一緒に戦ったから。つまり俺が皆と会わなかった未来もあったんだよ。普通はそんなにパラレルワールドは出来なくて一本道なんだけど俺が入っちゃって歴史が色々変わっちゃった世界なんだ、ここは。・・・だから俺の上司の上司がこの世界を元に戻さない代わりにタイムパトロールになれって俺が承諾した後なのを気がつかずに言ってきた。」

 

「じゃあ、今があるのは光輝くんのおかげなんだ。ありがとう、光輝くん。」

 

「お、俺は唯皆に会いたかったんだ。だからお礼を言われることは無いよ。」

 

「うんうん、そんな事無いよ、光の解放者さん?」

 

「な、何それ?」

 

「光輝くんの事だよ。あの戦いが実はもうこっちの世界でも見られてるんだ。ナーヴギアのメモリーからとって政府がその映像を公開したの。」

 

「な、何か恥ずかしいな。」

 

「ふふふ」

 

 

 

 

 

 

 

 そうしてから俺と皆はそれぞれの事を話した。学生組が同じ学校に通ってる事、クライン達大人組が社会復帰出来たこと、キリトとアスナさんがこっちでもお付き合いを始めた事、そしてお姉ちゃんがアイドルの卵になった事。そして更に

 

「え?アルヴヘイムオンライン?」

 

「うん。SAOの基盤データを使って作られた新しいVRMMOだよ。今私はそこでアイドル活動もしているの。リアルでもアイドルになった時に速やかにファンが取れるって言う事務所の計らいもあったんだけどね、やっぱり私はあの世界が好きだったんだ。」

 

「そうなんだ、ちゃんと楽しんでる?」

 

 お姉ちゃんはとびきりの笑顔で

 

「勿論!」

 

「良かった。」

 

「ねぇ、光輝くんもこの後時間があるならやらない?」

 

「え?」

 

「今度はちゃんとゲームをしよう!」

 

「で、でも俺は時の巣にいる時はこことは違う世界だから出来ないと思うし・・・」

 

『それならば問題ありませんよ。』

 

 そう言って俺が今左ににつけている時計からトランクスさんの顔が映像化されて目の前に出ていきなりだったからビックリした。みんなも似たような顔をしてる。

 

「と、トランクスさん!?何で問題ないんですか?」

 

『貴方が今使っている時計にはその世界のネットワークにも入れるようになっています。だからこっちの世界にいてもそちらの世界の方々と会う事が出来ますよ。』

 

 そして俺は思わず聞き返そうとしたらお姉ちゃんの方がはやかった

 

「そ、それは本当ですか!?」

 

 そしてトランクスさんはお姉ちゃんをじって見てふっと笑った。

 

『貴方が光輝さんが言っていたレインさんですか。はい、本当です。俺の母が凄く天才で光輝くんの為に作って貰ったんです。但し機材は買わなきゃいけませんが・・・』

 

 それを聞いた瞬間お姉ちゃんが俺の手を掴んで

 

「じゃあ光輝くん今から買いに行こっ!」

 

「えっ!?で、でも俺お金無いよ」

 

『あっ、タイムパトロールは一応働いている事になりますから給料が入ってますよ?そちらの世界に行く前にポイポイカプセルを渡しましたよね?そこに財布があるから大丈夫です。では光輝さん、今日は久しぶりの皆さんと楽しんでください。』

 

 そう言ってトランクスさんからの通信は切れた。そして俺は言われた通りポイポイカプセルを出して見た所確かに財布があってそこにあったお金で買えるという事で俺はお姉ちゃんに引っ張られて《アミュスフィア》と呼ばれるナーヴギアの後継機とアルヴヘイムオンラインのソフトを買った。・・・おかげで財布はすっからかんになったがご飯とかは普通に向こうにいっぱいあるから1ヶ月ぐらいなら大丈夫だろう。そして買ってきた後はまた皆と喋りそしたら一次会はお開きという事になって皆それぞれの家に帰った。

 俺はお姉ちゃんのお家に今日は泊まることになりお姉ちゃんの住んでる家にお邪魔してお姉ちゃんのお母さんに挨拶をしてそしたらお姉ちゃんに手を引っ張られお姉ちゃんの部屋に行き、そしてアミュスフィアの設定などをしてお姉ちゃんと待ち合わせの場所を決めそして

 

「「リンクスタート!」」

 

 その掛け声と共に俺は意識を手放しそして色とりどりのゲートをくぐったのだが・・・そこで変化が起きた。何かお姉ちゃんに聞いてた種族を選ぶ場面ではなく何か光の地面の上に立っていた。一応プレイヤーネームは決めて《ライト》という名前にしたがその後に出るという種族を選ぶ画面ではなくここに飛ばされた。そしていたのは何か白衣をきている人だった。でも何か既視感がある。そしてその人が振り向いて来た。そして話しかけてきた。

 

「久しぶりだね、光輝くん。」

 

 俺はこの時1人の人物に思い当たり聞いてみた。

 

「もしかして・・・ヒースクリフさん、いや茅場晶彦?どっちで呼んだらいいですかね?」

 

「どちらでも構わないよ。私はもう死んでいる身なんだから。」

 

「ああ、そう言えばキリトがアインクラッドの崩壊の時にあんたと話したって言ってたな。そしてあんたが何か凄いスキャニング?って奴をして自殺したって。ん?じゃあ今いるあんたは一体何もんだ?幽霊か?」

 

「私は茅場晶彦のエコー、残像とでも言うべき存在だよ。君が言った大規模スキャニングの時に私の意識を電脳世界にコピーした。」

 

「うん。もう俺にはよく分からないから取り敢えずあんたはこの世界のネットに住み始めたって事で良いか?」

 

「バッチリ理解してるじゃないか、その解釈で構わないよ。」

 

 そうして俺は少し真剣な目に変えた。

 

「それで一体何の用なんですか?俺は早くお姉ちゃんと合流しないといけないんですけど。」

 

「君にSAOクリアの報酬を渡そうと思ってね。君はプレイヤーという訳ではなかったからね。だがまたこの世界にプレイヤーとして参戦した。ならば私からも報酬を与えたいと思ったのだ。ああ、因みにもう君の種族は決定しといたよ。」

 

「そんな大事な事をサラッと言うなよな。というか俺早く行って空の飛び方の練習をしなきゃいけないんだけど、この世界の飛び方は俺がやってる方法とは違うみたいだから練習しないと」

 

「ああ、舞空術ってやつだね?抜かりない、もう私が君のアバターではその舞空術と同じ感じで飛べるようにしといたから問題ない。」

 

「何であんたが舞空術知ってるんだよ」

 

 そう、それが俺が今使っている空の飛び方だ。体の気を利用して飛んでいる。そしてヒースクリフはそれを知っていて尚且つその舞空術のイメージで飛べるようにしたって普通に凄くないかこの人。

 

「君の頭を覗いたんだよ。」

 

 前言撤回、やっぱり変だわこの人。そして気になった事を聞く。

 

「それで?俺をどんな種族にしたんだ?」

 

「君にピッタリな種族さ。光の解放者君。それは光の妖精アルフ」

 

 そう言ってイメージ像的な奴を見せて来た。でも俺は1つ嫌だったからヒースクリフに頼んだ。

 

「うーん、ごめんヒースクリフ。この翼って取れる?俺普段から翼がなくても飛んでるから普通に違和感になってしまうんだけど。」

 

 そうしたら案外心は広いのかよかろうと言って何かシステムウィンドウ出して弄ってる。そして閉じた。

 

「それでここに行きたいという希望はあるかね?そこに転送しよう。」

 

「えーっとじゃあレプラコーンの領で」

 

「わかった。ではそろそろ別れの時間だ。」

 

「何かあんたとはまた会いそうな気がするけどな。」

 

「奇遇だな、私もそう思うよ。そう言えばレインくんに伝えといてくれ、七色・アルシャビーンに気をつけとけと。」

 

「?分かった。伝えとく。」

 

 そして俺の体が光始めた。転送される前にずっと思ってた事を言う。

 

「そうだ、言うの忘れてた。」

 

「何かね?」

 

「俺、ヒースクリフとしてのあんたなら結構好きだったぜ!」

 

 そう言って俺は転送された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして転送が終わったのか目を開けて見たらあの時とほぼ同じ、耳だけがとんがってるお姉ちゃんがいた。何でレプラコーン領なのかと言ったら俺が種族をレプラコーンにしてそのまま同じレプラコーンのお姉ちゃんと一緒に練習しようってなってたんだけど俺が遅かったからか凄く心配した顔で寄ってきた。

 

「こう・・・ライト君、どうしたの?凄く遅かったけど。」

 

「え、うん。あの人に会ってた。」

 

「あの人って?」

 

 ?が出そうな感じで首をこてっとしたお姉ちゃん。びっくりするかなぁと思いながら答える。

 

「茅場晶彦にあってたの。」

 

「え〜っ!か、茅場さんに?な、何を話したの?」

 

「それは皆との待ち合わせの所に行きながら話すよ。」

 

「で、でも光輝くん飛び方まだ知らないでしょ?」

 

「大丈夫だよ。ほら、お姉ちゃん行こっ!置いてっちゃうよ」

 

 そう言って俺は舞空術の要領で飛んで見せた。羽も翼も出さずに。そしてそれを見たお姉ちゃんが驚いていたが直ぐに気を取り直して皆との待ち合わせの場所に向かった。その間に茅場晶彦と話した事を話した。そしたらめちゃくちゃ驚いていた。なぜなら

 

「えっ!?あ、アルフって高位妖精種族だよ!?普通ならなれないんだよ!?」

 

 俺はそんな凄いものとは知らず思わず

 

「えっ、そうなの?」

 

「うん!こう・・・ライト君下手したらずっとPKに狙われるかもね。」

 

「え〜、まあ別に返り討ちにしたら終わりなんだけど。素人には負けないよ。」

 

「ふふふ、そうだね。アインクラッド最強は伊達じゃないわよね。」

 

「そ、そうかな?」

 

「そうなの!あっ皆見えてきた。」

 

「あっ、お姉ちゃん。」

 

「ん?何?」

 

 お姉ちゃんはそんなキョトンとした顔で振り返った。俺は茅場晶彦に言われたことを言う。

 

「茅場晶彦が七色・アルシャビーンに気をつけろだって。」

 

 そう言ったら凄くびっくりした顔になって前を向いた。そして

 

「うん。分かった。」

 

 そう言って顔が見えないまま飛んでった。俺もスピードを上げた。

 そして皆と合流した。そしたら皆俺の状況にビックリしていた。だって背中に何にもなくても普通に飛んでるし。それにどの種族にも特徴が似ていない。そしてお姉ちゃんが俺の種族の事を話したら皆凄く見てきた。そして茅場晶彦と話をしてSAOクリアの報酬って事が伝わったらもう皆諦めたよう「ああ」ってな感じになっていた。そしたら肩にユイちゃんを乗っけたキリトが

 

「皆、そろそろだぞ!」

 

 そう言って空を見上げた。そして皆も見上げている。俺は何なのか分からずキリトに聞く。

 

「ねぇキリト、何が来るの?」

 

「それはな、俺達が2年間過ごした場所だよ。」

 

 まさかと思った瞬間に上空から何かが見えてきた。そしてそれが一気に光ってそこにあったのは

 

「あれって、もしかして」

 

「ああ、俺達が2年間を過ごしたあの場所。アインクラッドだ!」

 

 鉄骨の浮遊城があった。そしてそれを見たクラインの

 

「よっしゃあ!皆行くぜ!」

 

 その掛け声と共に集合場所にいた皆がそこに向かいだした。俺は少しノリについていけず思わずお姉ちゃんを見た。そしてそれを見たお姉ちゃんが手を出してきた。キリトも出してきた。

 

「ほら!行こう光輝くん!」

 

「ああ、そうだぜ光輝!今度こそあの浮遊城の覇者になってやろうぜ!」

 

 俺は1つ深呼吸して

 

「うん!行こう、皆!」

 

 そう言って俺は2人の手を掴み浮遊城に向けて飛んで行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




SAO編完結です。次回からは(というかまあ話自体は少ないですがドラゴンボール
サイヤ人編です。 )
それに伴い原作をドラゴンボールにします。だからこれからも見てくださる方はお気に入り登録して通知ONにするかドラゴンボールの所で探してください。SAO編から見てくれた皆さん、ありがとうございました。良ければこれからも絶望を超えし戦士をよろしくお願いします!


因みに作者としてはクライン×美葉にしようと思います!だって光輝が前話でナンパしなくても〜的な事を言ったからフラグ回収・・・まあこの2人に焦点をめちゃくちゃ当てれるかは正直分からないってのが本音ですが。




お気に入り10人突破!(`・∀・)ノイェ-イ!ありがとうございます!これからも頑張ります!ではまた次回。(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪


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ドラゴンボール サイヤ人編
初のタイムパトロール


今日からドラゴンボールサイヤ人編!・・・まあ割と直ぐに終わるんですが。
ではどぞ(っ´∀`)っ


 俺はこの日は悟空さんと修行をしていた。

 

「はあーーっ!」

 

「まだあめーぞ光輝!」

 

 俺が突き出した右の拳を左の手のひらで受け止め、そして右の拳で突いてきた。俺はそれが避けられずまた吹っ飛ばされたが一回転して着地するのと同時にまた接近しそして悟空さんの目の前に来た瞬間に悟空さんの後ろに周り頭辺りを殴ろうとしたら頭を下げられ躱された。そして振り向きざまに裏拳をされてまた吹っ飛ばされた。そして悟空さんが話しかけてくる。

 

「光輝おめえ、どんどん強くなってくなぁ。オラワクワクしてくっぞ!」

 

 俺は息も絶え絶えに返す。

 

「はぁはぁ、まだ俺誰にも一撃を当てれてないんですけど。」

 

 俺がここに来てから約1ヶ月、俺は皆さんに修行をつけて貰っているがまだ全然誰にも攻撃を当てられず少し病んでた。ベジータさんに関してはもう何度ボコボコにされたのか分からない。だけど悟空さんはとびきりの笑顔で否定してくる。

 

「だけど強くなってるのは本当だ。もうオラが初めてあった時のベジータなら倒せるんじゃねぇか?」

 

 それを修行を見ていたベジータさんが否定する。

 

「いや、まだあの頃の俺にも勝てんだろう!」

 

「そんな事ねぇよ。確かに今の黒目の時の光輝なら無理かも知んねえけどよ、あの眼を使ったなら勝てるだろ。」

 

「ふん!そんなものに何時までも頼る訳にもいかまい。お前の界王拳並にデメリットがあるだろう。それも自分の意思では鍛える事も出来ん。そんな面ではお前の界王拳の方がまだいい。肉体を鍛えれば倍数を上げれるんだからな。」

 

 確かにそうだ。あの眼を使って勝てればいい。だけどそれも使っても勝てない敵が出た時にあれは弱点にもなる。俺は元いた世界やソードアート・オンラインの世界にいた時はそれが弱点になる事はどちらも最終決戦の時しかなかった。そしてその2つの戦いも勝てたはいいが一歩間違えたら自爆になる所だった。皆を守るために俺が今しなきゃいけないのはあの眼を使わずに自分の力を磨く事だ。

 

 そして俺は疑問に思った事を聞いた。

 

「悟空さん、界王拳ってなんですか?」

 

「ああ、それはな」

 

 悟空さんが何かを言おうとしたらトランクスさんが走ってきた。

 

「光輝さん!やって欲しいタイムパトロールが出来ました!」

 

 俺は意識を切り替えて聞いた。

 

「どんなパトロールなの?」

 

「刻蔵庫まで着いてきてください。」

 

 そう言って俺達4人は刻蔵庫に行った。そしてトランクスさんが何か禍々しい巻物を手に取り説明してくれる。

 

「これは終わりと始まりの書。簡単に言うと皆さんが経験した出来事などが記されている巻物です。光輝さんにはこういった物の変えられてしまった歴史を元に戻す為に戦って欲しいんです。」

 

 そう言ってトランクスさんは巻物を開いた。そこにいたのは何か若い悟空さんと何か顔色が悪い人が長髪の人と戦っていてそして悟空さんがその長髪の人の後ろから長髪の人を抑えた。そして何か緑色の人がすごい貫通力がありそうな攻撃をした。そしてそれが当たると思った時に何か長髪の人が紫色の気を纏って拘束を解いてそのままその光線が悟空さんを貫きそして長髪の人が緑色の人にエネルギー波を浴びせてその人が消えてしまった。近くに何か子供もいて倒れてる。あの様子じゃもう・・・

 

「何者かがこの歴史に侵入しラディッツ、あの長髪の人に力を与えこの世界の歴史を変えてしまいました。本来の歴史ならばラディッツは悟空さんの拘束を抜け出せずそのまま悟空さんと一緒に死んでしまいますがピッコロさんと悟飯さんは生き残るはずでした。」

 

 どんな感想を言ったらいいのかわからないから思わず黙ってる。それを見たトランクスさんが謝ってきた。

 

「すいません、光輝さん。少し過激な記録でしたが今から光輝さんにはこの歴史の修正をお願いします。時間が経てば経つほど歴史の修正がしにくくなりますから。」

 

 俺はやる事を頭の中で確認してから聞いた

 

「要は俺は悟空さんと、·····えっとピッコロさんの手伝いをしつつ悟飯さんを守れって事ですか?」

 

「はい。そういう事になります。」

 

 そう言ってトランクスさんは巻物を渡してきた。

 

「わかりました!じゃあ行ってきます!」

 

「お願いします。俺達はここから通信してあなたを援護します。」

 

 そう言われて俺は頷いた後光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 という事で俺はあのラディッツって奴と戦う歴史に来た。そして丁度それは子供の悟飯さんがあの宇宙ポッドってやつをぶっ壊した所だった。そして足で踏まれている悟空さんを見て悟飯さんが

 

「お父さんをいじめるなーっ!」

 

 そう言って人の大体の強さがわかる気を増大させてラディッツに突撃した。だけどまたラディッツに紫の気が纏われその頭突きを躱した。そして悟飯さんにトドメを刺そうとした。

 

「やっべ!」

 

 俺はラディッツの攻撃が放たれたと同時に動き間一髪で悟飯さんを救出した。

 

「ご、ごはーん!」

 

 悟空さんが叫んでる。まだ煙があったしこの頃の悟空さんには追えないスピードで動いたから俺が助けたのを見れず叫んでたんだろう。そしてそんな時ラディッツの顔につけてる機械が反応し俺を見た。俺は悟飯さんをちょっとこんな所でごめんなさいと思いながら地面に寝かせた。そして悟空さんの隣りに行きラディッツに向けて構えをとった。

 

「貴様の知り合いか?孫悟空。」

 

「いんや、だけどよ。どうやら一緒に戦ってくれるみてぇだな。」

 

 そう言ってピッコロさんも悟空さんも構えた。それを見てラディッツが両手に気を集めながら話す。

 

「ふん!どこの誰かは知らんが邪魔をするなら貴様も殺す!」

 

 そう言って1つは俺と悟空さんの所に、もう1つはピッコロさんの所にそれぞれエネルギー弾を打った。俺と2人は空に飛び躱した。そして躱した時にトランクスさんからの通信が入った。

 

『この時代のラディッツは先程も言った通り何者かに強化されています。悟空さんとピッコロさんを守りながら戦ってください。』

 

「分かった。」

 

 俺が会話してる間に2人は連携してラディッツと戦っているが全て対処されてまた反撃を貰ってる。

 

「よし、行くか!」

 

 俺はラディッツに接近して飛び蹴りを食らわすが腕でガードされた、だからそのまま反動で回転して着地した後に俺は2人と一緒に攻めた。俺は2人に当たりそうな攻撃を上手く逸らして2人に決定打が入らないようにしつつちゃっかり弱い攻撃を当てて行ってる。だがそれでもラディッツは反撃して来て俺諸共一旦吹っ飛ばされた。

 そしたら2人が会話し始めた。

 

「孫悟空。お前何かこの状況を打破出来る新技はないのか?」

 

「悪いな、持ってねぇよ。」

 

「ふん!平和ボケしやがって。俺は死にものぐるいで新技を開発したってのによ。」

 

「本当か?」

 

「ああ。だがこの技は気を集中させる必要がある。お前と···お前!2人で足止めをしろ!」

 

「へへ、分かったぜ!ピッコロ!」

 

 俺も頷いて返した。そして俺は突撃した。まず右の拳を繰り出したが体を横に逸らされ躱された。そしてラディッツが俺を殴ろうとしたがそこに悟空さんが蹴りを入れてきたからそのガードに移されて体勢を崩れた所に俺は前かがみの状態から回し蹴りをしたがバックステップで躱された。そしたら悟空さんは飛んだ。何をするのかと思ったら

 

「かーめーはーめー」

 

 そう右の腰に両手を集めそこに気を集中させた。そしたらそこに青色の光が形成された。そして

 

「はーーーっ!」

 

 その叫びと共に両手を突き出しエネルギー波を放った、だが。

 

「ふん!そんなもの避けれるわ!」

 

 そう言ってラディッツは少し飛んで躱した。だけど悟空さんの方が1枚上手だった。

 

「ふっ!」

 

 そう言ったらかめはめ波が曲がった。俺は思わず

 

「マジか」

 

 そうしたらラディッツはギリギリ躱した。だけど悟空さんがやった事に動揺して一瞬鈍った。その隙を見逃さず俺は後ろに高速移動してそして蹴りを食らわした。ラディッツは体勢を取り直したが。結構蹴りがきいたのか紫の気はもう出ていなかった。

 

「き、貴様〜!」

 

 そう言って手に気を集めたがさっきまでよりも小さかった、そして

 

「な、何!」

 

「へへっ!背中貰ったぞ!」

 

 悟空さんがあの巻物の時みたいにラディッツの背中から両腕をラディッツの腕に通して拘束した。その時トランクスさんから通信が入った。

 

『もう大丈夫です。ラディッツからあの気は消えました。戻って来てください。』

 

 その間に事態は動いてた。

 

「ピッコロ、やれーーーーーーっ!」

 

魔貫光殺砲!

 

 俺はその声と共に時の巣に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう」

 

「お疲れ様でした。初めてのタイムパトロール、見事でしたよ。」

 

 帰ってきた俺にトランクスさんがそう言ってくれる。悟空さんも

 

「ホントだぞ!やっぱりおめぇは強くなってる!」

 

 だがベジータさんは辛辣に

 

「ふん!出来て当然だ!俺達が修行しているんだからな。」

 

 そう言って、またどっかに歩いて行った。それを見届けた俺達はまた会話を始める。

 

「にしてもやっぱり自分がやらてるのを見るのは何か嫌だなぁ〜」

 

 俺は確かにそんなのを見るのは嫌かもと思い苦笑いする。そして気になった事をトランクスさん聞いた。

 

「トランクスさん、ラディッツを強化して歴史を変えようとしたやつは誰か分かりましたか?」

 

「いえ、もうあの後は姿を見せずに退散したようなのでまだ・・・」

 

「そうですか・・・。また仕掛けてきますかね?」

 

「確率は高いと思います。だから何時でもパトロールに向かえるようにしててください。」

 

「分かりました。あっ、悟空さん。」

 

「ん?何だ?」

 

「さっきの質問しといた界王拳って技の事なんですけども」

 

 そう言ったら一瞬だけ考えた顔になり直ぐに思い立ったのか教えてくれる。

 

「ああ、界王拳な。界王拳はパワー、スピード、あらゆる身体能力を倍増させる、大昔にオラの師匠の界王様に教えて貰った技だ。そうだ光輝、おめぇも界王拳を習得しようぜ!今のおめぇなら3倍位なら耐えれるかも知んねぇぜ?」

 

 俺はその提案が魅力的に思い返事をした。だがその時巻物の山からまたあの紫の気が出てきた。そしてそれを探してあったのは、悟空さんが深紅のオーラを纏って2人の大猿と戦っている所だった。

 




お疲れ様でした。何か・・・割とカットしたのはゼノバースの主人公がどのくらい戦いに割って入ってるのかがわからず取り敢えず決定打だけ与えないようにしていた。まあキリト(ソードアート・オンラインの主人公)の二刀流の時もグリムアイズの攻撃を逸らしたりしてたから普通にできるだろうという。ではまた次回。ナッパ戦です。(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪


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非情な現実

おはようございます。では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


「とうとう終わりの時が来たようだな、カカロット?」

 

「くっ!はああああーっ!」

 

 悟空が突撃したが大猿の攻撃をガードした時ガードを崩されそのまま岩場に吹っ飛ばされた。そしてとうとう悟空の体から深紅のオーラが消えた。

 

「ハアハア、参ったな」

 

 そうして迫り来る2人の大猿。その内青い戦闘服を纏った方が話しかけてくる。

 

「せっかく生き返ったのに残念だったな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが改変された歴史です。サイバイマンまでなら歴史どうりでしたがナッパと父さんが本来の歴史よりも強くなっています。どうか歴史を・・・悟空さん達を守ってください。」

 

 そう言って巻物を渡してきた。俺は頭の中でやる事を考えながら受け取ってそして

 

「よし!じゃあ行ってきます!」

 

 そう言ったら悟空さんが返してきた。

 

「おう!そうだ、この歴史のオラは界王拳を使うから余裕があれば見といた方がいいぞ!」

 

「分かりました!」

 

 俺はそう返し光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は光に包まれたのが終わった後はピッコロさん、天津飯さん、チャオズさん、クリリンさんと悟飯さんが集まってる所に来た。

 

「お前、どこかで」

 

 ピッコロさんがそう聞いてきたが俺は無言の笑みで返した。その他メンバーは

 

「増援か、まだこの地球上にこれ程の人間がいたとは」

 

「でもまた人数が増えた」

 

「ああ、よろしく頼むぜ!」

 

「よ、よろしくお願いします。」

 

 俺は全員に頷いてハゲ頭のサイヤ人・・・ナッパとベジータさんを見た。そしたらナッパが前に出てきた。

 

「ふん!地球人が何人増えようと俺の敵じゃねぇ!」

 

 そう言って紫の気を纏いながら戦闘力を上げた。というかあんたらピッコロさんとかが気をコントロール出来る事に驚いてたのにあんたら普通に出来てないか?

 

「さあ、どいつから来る?」

 

 そして全員が目を合わせて頷いた。そして悟飯さん以外の戦士が気を解放した。そして先ずは天津飯さんが向かってナッパと乱撃戦をしてる。だけど

 

(弄ばれてる)

 

 そしてナッパが大きく腕を振りかぶった。俺は思わず助けに行こうとしたがそこでトランクスさんの通信が入った。

 

『光輝さん待ってください!その攻撃は防いではなりません!』

 

「てーんしーんはーん!避けろーっ!」

 

 俺はそう言われて踏みとどまった。そしてその振りかぶった一撃が天津飯さんの左腕を吹き飛ばした。

 

 

「あ、ああ。」

 

 思わず俺は目を閉じた。そしてその天津飯さんはナッパに蹴飛ばされてダウンした。

 

「・・・何で今のはダメなの?」

 

『それも本来の歴史ですから。・・・辛いのは分かります。ですが我慢してください。お願いします。』

 

「・・・分かった。」

 

 俺がそんな会話をしてる最中どういう訳かピッコロさんとクリリンさんが3人に分身してる。そして合計6人でナッパと戦っているがまだ弄ばれてる。そしてクリリンさんが全員下に叩きつけらて分身が消えた。ピッコロさんも吹き飛ばされて分身が消えた。

 

「よし!」

 

「ん?お前が相手か、いいぜ!かかって来いよ!」

 

 俺は高速移動で接近しパンチしたがそれを受け止められ今度は向こうのパンチが襲ってくる。俺は首を逸らして躱しまた同じ事をする。そんなやり取りをずっとした。だけど

 

「うろちょろと!」

 

 そう言って衝撃波みたいなものを飛ばして来た。俺は不意のそれに反応出来ず地面に落とされた。

 

「くっ!」

 

 そして俺が上を向いた時小さな影がナッパの背中に張り付いた。それは

 

「チャオズーっ!」

 

 天津飯さんが叫んでいる。俺はまた行こうとしたが

 

『光輝さん!ダメです!』

 

「・・・これも?」

 

『・・・はい』

 

 そんな事を言っている間にナッパはチャオズさんを振り落とそうと岩場に背中をぶつけたりしている。だがチャオズさんは離れず、ナッパはとんがってる岩場にチャオズさんをぶつけようと急下降している。そして・・・

 

「やめろーーっ!チャオズーー!」

 

『さよなら天さん。どうか生きて・・・』

 

 そんな声が聞こえたような気がした。そしてナッパ諸共爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はまた目を閉じた。ピッコロさんはチャオズさんがやった事を賞賛しクリリンさんは悲しそうな顔をしてる。天津飯さんはもう泣いている。俺ももう泣きそう。だがそれを非常な現実がぶち壊す。クリリンさんが声をあげる

 

「あ、ああ、嘘だろ!?」

 

「ふう、危なかったぜい!」

 

 そう言って出てきたのは戦闘服がボロボロになっただけのナッパだった。

 

「チャオズは無駄死にかよ!」

 

 クリリンさんがそう言った。本当にその通りだと思う。俺は胸が悲しくなり雄叫びをあげてナッパに向けて接近した。

 

「だりゃあぁ!」

 

「バカ!やめろ!」

 

 ピッコロさんがそう言ってくるが知ったこっちゃない。

 

「ふん!本当にな!」

 

 そう言ってナッパは振りかぶって俺を殴ろうとしたが俺は一瞬でナッパの後ろに回ってそのパンチを躱しつつ両手を合わせて上にあげてそれを思いっきりナッパに叩きつけた。そして落下中のナッパに追いついて思いっきり上に蹴りあげた。

 

「ぐおおおお!」

 

「よし行くぞ!あいつに続け!」

 

 そう言ってピッコロさんもクリリンさんが一緒に攻撃を仕掛けてる。それが3分ほど過ぎた時2人が吹き飛ばされて互いに距離をとった。そして天津飯さんが

 

「こ、これが。さ、最後の、き・・・気功砲だァーーっ!

 

 その声と共に右の手を突き出した。そしてナッパを中心に大爆発が起きた。

 凄い爆発で周りが煙だらけになったが、そこにいたのは・・・

 

「ふう、脅かしやがって」

 

 また少しボロボロになっただけのナッパだった。

 

「む、無念」

 

 そう言って天津飯さんはこの世から去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその後俺達はナッパと戦ったが天津飯さんが死んだ時にクリリンさんが悟空さんを呼ぶ声がしそれを疑問に思ったベジータさんがナッパを呼び止め3時間だけ待つ事になった。だがそれでも悟空さんがまだ来ずとうとう3時間たってしまった。そして再び戦いが始まり悟飯さんがナッパに蹴りを食らわした時状況が動いた。ナッパが悟飯さんを殺す為にエネルギー弾を形成しそしてそれが放たれた。そして悟飯さんに当たる瞬間、悟飯さんをピッコロさんが庇った。悟飯さんがピッコロさんに近づく。

 

「お、おじさんどうして?」

 

「ちっ!お前ら親子の甘さが移ったのかもな。ピッコロ大魔王がガキを庇って逝くなんてな。悟飯、俺とまともに話してくれたのはお前だけだった。お前と一緒にいたこの1年、悪くなかったぜ」

 

 そう言ってピッコロさんもこの世を去った。

 

「おじさん、おじさーんっ!」

 

「へっへっへっ、殺す順番が逆になっちまったがまあいい。」

 

「・・・も、よくも」

 

 そう言って悟飯さんは立ち上がり気を上昇させた。そしてそれは相手にも伝わりどちらも状況がどう動くのか分からずその場に留まったままだ。そして気を高め終えた悟飯さんが額に両手の手のひらを重ねて

 

魔閃光ーっ!

 

「何っ!?」

 

 技を叫ぶと同時にそれは放たれた。だが

 

「うおりゃあああ!」

 

 そんな気迫の声と共に弾かれ魔閃光は岩に弾き飛ばされた。そして力を使い切った悟飯さんは膝を着きピッコロさんに謝ってる。そしてナッパがそんな悟飯さんにトドメを刺そうとした時悟飯さんが消えた。そして近くに黄色い雲がありその上に悟飯さんはいた。

 

「なッ!?何っ!?」

 

 そして誰かが降り立った。それは

 

「お、お父さん!」

 

「ご、悟空!」

 

 悟空さんだった。

 

「ふん!漸く来たか、カカロット。」

 

 地球育ちのサイヤ人の反撃が始まった。

 




お疲れ様でした。腕が殴って無くなるってある意味あの光輝の家族とかよりもグロいと思うんですよ。あと自爆も結構くると思うんです。オマケにそれらの代償を払っても戦闘服ボロボロになるだけも結構きつい。まあこの辺は皆アニメで見て分かってるでしょうけどね。作者は最初はナッパの事嫌いでしたがレジェンズのストーリーを見てたら結構好きになりました。
ではまた次回。次回は光輝の躊躇いやらが出ます。どうやってその躊躇いを捨てるか楽しみにしてください。


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決断

おはようございます。今日は光輝VSナッパです。(∩´。•ω•)⊃ドゾー


 悟空さんが来た。周りを見てる。ピッコロさんの脈をとってる。

 

「ピッコロ····」

 

「ピッコロさんは僕を庇って死んだんだよ」

 

 それを聞きながらまた呟く。

 

「天津飯、ヤムチャ」

 

 それを見ているナッパがバカにしたような笑みで悟空さんに向かって話をする。

 

「そう言えばチビもいたぜ?最も自爆してもう無駄死にしたがなぁーっ!」

 

「そうかチャオズまで!」

 

 悟空さんの顔が怒りに満ちている。そしてナッパに向けて歩き出した。

 

「おお、何だ?生き返ったばっかで早速死にてぇのか?」

 

 その言葉と同時に止まり腰を低くして拳を握る。そしたら静かに気を高め始めた。悟空さんの周りの小石とかが浮いている。そして悟空さんが叫び終わったら小石が落ちた。

 

(すげー、たった1年だってのにこんなに強くなってる。俺は2年間で相当強くなっていたと思ってたけど悟空さんはそれの比じゃない。それにまだ悟空さんはこんなもんじゃないはずだ。確か界王拳ってやつを使えばまだ強くなれるんだ。)

 

 そして悟空さんはまた歩き出した。だけど途中から走り出した。そしてナッパの目の前に来た瞬間に移動しナッパは悟空さんを殴ろうとしたみたいだけど躱され悟空さんが立った場所はナッパの頭の上だった。髪の毛ない分乗りやすそう·····ってそんなのはどうでもいい!

 

 そしてナッパは頭の上にいる悟空さんを捕まえようと思ったのか両手で勢いよく上にあげたが悟空さんがまた消えて今度は両手を上に上げててがら空きの腹に思いっきりパンチをした。

 

 ·····凄い音してたな。そして思わずナッパは後退した。そしてその時にベジータさんから微力だけど紫の気が出てきてこっちに来た。そして悟空さんに話しかける。

 

「ふん!やるじゃないか、カカロット。では今度は俺が遊んでやろう。」

 

 悟空さんは無言で見てる。だがナッパはその提案に不服だったらしい。

 

「まっ、待ってくれ!俺がカカロットと戦わせてくれ!」

 

 だがベジータさんは冷たく

 

「ふん!貴様がノロノロやっているのが悪い。お前はそいつと戦っておけ!」

 

 そう言ってベジータさんは俺の方に首をクイッとして俺を指名してきた。悟空さんは俺を見てきて聞いた。

 

「おめぇ、悟飯とクリリンを助けてくれてあんがとな。おめぇがいなきゃあの2人も死んでたかもしんね。その上で悪いんだけんどよ、あのナッパちゅう奴の事を任せてもいいか?」

 

『少し歴史とは違いますがまだ許容範囲です。ここでナッパを倒し、後で悟空さんと合流しましょう。』

 

「·····その倒すって、殺す事?」

 

 向こう側は少しの沈黙のあと

 

『…はい。酷な事は分かっています。あなたが優しい心の持ち主という事も。しかしここでナッパを倒せねば更に歴史が変わる事になり敵の思うつぼです。』

 

(で、でも·····。お、俺はそんな簡単に人殺しなんて·····、出来ないよう。例えそれがクズでも、あんなクズ野郎みたいに更生が不可じゃなきゃ誰も·····殺したくなんて·····ないよ。)

 

 悟空さんはこっちを訝しげな視線で見てきてる。だけど俺は葛藤の中にいた。だけどそれを打ち砕いたのは意外な人だった。

 

いい加減にしろ!

 

「ベジータさん!?」

 

「ん?俺がどうかしたか?」

 

 嫌あんたじゃねーよ。

 

『ナッパを倒す事ができない?人殺しを出来ない?ふざけるな!確かにお前はそんな事を自発的にしようとは思った事はないかもしれん!だが、それが今ここでそれをしない理由にはならん!』

 

「でも俺は・・・」

 

『ならいい、そのままナッパを殺す事なんぞせず見守っておけ!悟飯とクリリンが死んで更に歴史がねじ曲がり俺達の敵の思うつぼになるだけだがな。だがそうなるとお前はお前のエゴでお前の大切なものを見殺しにする事になるがな。』

 

「それってどういう・・・」

 

『ふん!バカめ!俺達が追ってる敵がそこの世界にだけ仕掛けて来ると思うか?何かメリットがあるからその世界の歴史を曲げようとしてるんだろう。つまり敵に何かメリットがあれば・・・貴様の大事な奴等がいる世界にも攻めてくるかもしれんという事だ!』

 

「あ、ああ」

 

『そしてそいつらは貴様の気持ちなんぞ知ったこっちゃない。つまり下手したら皆殺しだ。お前の大事な家族も大切な奴等も皆だ!その時も貴様は戦わないのか?お前の身勝手なエゴでそいつらが皆殺しにされても良いのか!それがいいなら今すぐその拳を捨てろ!そして貴様の大事な奴らがそいつらに殺されるさまを黙って見ておけ!』

 

 俺は反論が出来なかった。もう俺の中の常識が色々ぶち壊れているからベジータさんが言う事が正論でしかない。だけどベジータさんの言葉はまだ続いていた。

 

『・・・だがそれでも戦うなら非情になれ。そうしなければ何も守れん。どれだけ貴様が泣き叫んでも貴様のそうなった大事な物も帰っては来ない。それは貴様が1番よく知っているだろう?』

 

 そして俺は皆の死体を思い浮かべて・・・決意した。深呼吸して

 

「分かりました。」

 

 そう言って俺は白色の気を纏った。

 

「俺は俺の出来る全てをかけて・・・戦う!」

 

 それを見た悟空さんがにっと笑って

 

「サンキュー!よしおめぇ戦う場所を変えるぞ!ついてこい!」

 

 そう言って悟空さんは飛んで行った。ベジータさんも行こうとしたがこっちを少し振り向き

 

「ほう?良い顔になったじゃないか」

 

 そう言ってベジータさんも飛んで行った。何か面を食らったな。そして俺はナッパに向き直った。

 

「待たせて悪かったな。始めようぜ。悟飯さんとクリリンさんは下がってどっかに隠れててくれ。今から少しばかり反動があって中々使えなかった技使うから。」

 

 嘘だ。そんなものはあの眼しかない。だがこれまで実力を隠せていたのがバレると何で皆が死んでった時に使わなかったんだって言われるから反動があるって嘘をついた。技名なんてないけどいちいち叫ぶ必要はないからな。

 

「わ、分かった。行くぞ悟飯。あの2人なら大丈夫だ。」

 

「は、はい。」

 

 そう言ってどこかに飛んで行った。

 

「ふん!最後の別れはいいのか?」

 

 俺は左手を顔の前に置き右足を引いて右の拳を握って腰に置いた。

 

「ああ、充分だ。」

 

「ふん!なら死ねぇ!」

 

 ナッパはこっちに走ってきた。そして左の拳で殴ってきたが俺はその拳を飛んで躱して気弾を1つ投げた。それを振り向きながらナッパは弾いた。そしてナッパはまた俺に向かってきてさっきと動きが違ったからか大振りな一撃を振りかぶったが俺はその拳を身長のアドバンテージを利用して軽々避けてそして思いっきりその腹にパンチを食らわした。

 

「かハッ!」

 

 そう言って俺の上側にある顔から何か出る。だがそんな事はほっといて俺は今度は姿勢を低くしそして飛んでアッパーを食らわした。そしてナッパが空中に飛び俺はその空中にいるナッパの後ろ側に周りその背中に両足を思いっきり突き出してまた空に蹴り出した。そして俺は気を纏いナッパの上空に白色の軌跡を描きながら追いつきその腹にハンマーナックルを叩き込みまた真下に落とした。そして高速移動でまた追いつき今度は右の脇腹を回し蹴りで蹴った。凄い勢いで飛んでいたが体勢を整え着地した。だがそれでも威力が止まらず少しザザザといって漸く止まった。そして凄い目で見て来た。

 

「き、貴様〜っ!何だ!何故いきなり力が上がった!」

 

「答える義理は無いな。」

 

「くそ〜!俺は名門出のエリート戦士だ!貴様のような奴に、ましてや地球人のガキなんかに負けるはずがないんだ!」

 

 そう言って右手に気を集めた。ピッコロさんを殺した技だ。

 

「死ねぇーーーーっ!」

 

 そしてそれを放ってきた。俺は手を交差させた。そして耐えきった。

 

「なッ!?何だと!?俺の最高の技だぞ!?」

 

「・・・お前はなんにも罪がない人をまだ殺す気?」

 

 俺は最終確認の為に聞いた。そしてナッパは激昴した様子で答える。

 

「当たり前だ!戦うのが俺達サイヤ人だ!そしてそうやって殺されるのは弱いそいつらが悪い!」

 

「・・・そうか。なら俺も容赦はしない!」

 

 そう言って俺はまた気を引き上げた。ナッパも俺が強くなったのが雰囲気でわかったのか思わず後退している。そして俺はベジータさんが悟空さんとの修行でよく使ってた技を見様見真似でやってみる。左足を引き左の顔の横辺りに右手と左手を重ねてそこにエネルギーを溜める。俺の周りの気が紫色に変化する。それを見たナッパが驚いている。だってこれは

 

「お、お前その技はベジータの技じゃねぇか!?」

 

「お前に1つ良い事を教えてやる。お前はさっき俺の事を地球人のガキって言ったな?だが生憎だが半分は違う。」

 

「な、何っ!?」

 

「俺は・・・地球人であり、そしてあんたらと同じ、戦闘民族サイヤ人だ!

 

 そう聞いたナッパは驚いた顔をした後何故か笑いだした。そして

 

「そうか地球人だと思っても何か親近感があると思ったらサイヤ人だったのか。ふははは!いいぜ!さあ撃ってこい!」

 

 そして何故か今度は胸を張って笑みを浮かべながらそこに立つ。そして俺はお望み通りに撃った。

 

「行きます!ギャリック砲!

 

 そして俺のギャリック砲に巻き込まれてるナッパが最後にこう呟いた。

 

「ははは、フリーザではなく同胞に殺されるのも・・・悪かねぇな。」

 

 そしてそのギャリック砲の煙が晴れた時誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。光輝、かめはめ波ではなくギャリック砲を使うという。次回でサイヤ人編最終回です。


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サイヤ人の王子

おはようございます!今日でサイヤ人編最終回です!早くね?とは言わないでください。ではどぞ(っ´∀`)っ


 俺はナッパが消えた跡を見ていたがトランクスさんの通信で我に返った。

 

『光輝さん、思う所はあると思いますが悟空さんの救援に向かってください。』

 

 俺はナッパが飲み込まれてえぐれた地面に合わせてた視線を悟空さん達が向かった方向に向けた。そして白い気を纏い悟空さん達が行った方向に飛び出した。

 

(ナッパ、お前との戦いは忘れない。お前のおかげで俺はこの世界の現実を知った。お前みたいに強大な力を持つやつを・・・少なくとも普通の人間を超えてる奴には、そして俺の大切な人達に手を出すような奴にはもう俺は容赦は・・・しない!でもナッパ、お前はサイヤ人である事に誇りを持っていた。ベジータさんがよく言っているよ。サイヤ人の誇りって。でも俺は知らない間になっていたからそんな物はまだない。だから俺もこれから探すよ。俺だけの誇りを!)

 

 俺はそう思いながら飛んでいた。そして悟空さんの気が跳ね上がった。だがベジータさんの気も上がってる。

 

(急ぐぞ!)

 

 空に白の軌跡を描きながら俺は急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が見たのは悟空さんが深紅のオーラを吹き上がらせてベジータさんに突っ込んだ、そして最初は攻撃が通っていたがベジータさんは本気を出していなかったらしく悟空さんに吹っ飛ばされた後に高速移動で消えた。俺も悟空さんも追えないスピードで動き悟空さんを蹴った。悟空さんは岩の上に着地し口当たりに手の甲を合わて出た血を拭った。そして何か思案していたらしいが俺に気がついた。俺は悟空さんの隣に行く。

 

「お、おめえ」

 

「ほう?ナッパを倒したのか?やるじゃないか。」

 

「悟空さん、手を貸しましょうか?まあ俺がどこまで付き合えるかわかりませんが。」

 

 悟空さんが驚いたような顔をしにっと笑った。

 

「・・・ああ、サンキューな。だがもう少しオラ1人でやらせてくれねえか?」

 

 俺は何となく予想していたから返事した

 

「分かりました。」

 

「いいのか?2人でやれば勝てるかもしれんぞ?」

 

「ああ、そうかもしんねえ。だけんどよ、やっぱりオラ自身の力が通用するのかを試してみてえからな。」

 

 そう言って悟空さんは道着の上を剥ぎ取って上半身裸になった。そしてまた深紅のオーラを纏った。そしてベジータさんが立っていた岩が崩れ落ちた。

 

「うああ、」

 

「体持ってくれよ!3倍界王拳だーっ!」

 

 そう言った悟空さんが飛び出した。

 

(速い!)

 

 悟空さんはベジータさんを殴り飛ばし、そして仰向けに吹っ飛んでるベジータさんの背後から蹴り上げた。ベジータさんは途中で体勢を取り直し悟空さんの攻撃に備えた。だが悟空さんはいきなり大きく周りベジータさんはそのまわった悟空さんにエネルギー弾をぶつけようとしたが避けられて蹴っ飛ばされて岩山に突っ込んだ。だがすぐに気を入れてベジータさんは岩山を吹っ飛ばした。そして悟空さんに向けて拳を突きを出したがそれを飛んで躱され後ろにまわられて背中に体当たりをされてベジータさんは少し吹っ飛んだけどまた体勢を取り直して左手に気を集めて悟空さんを殴ろうとしたがしゃがんで躱されそして左の拳で思いっきり腹を殴られた。

 

「ぐおおおお、お・・・お」

 

 そう言って腹を抑えながら思わず後退している。だけど悟空さんも界王拳の反動なのか息を切らして肩を上下に動かしてる。そしてベジータさんが口元を拭うと

 

「血、だと?この俺が、このエリートサイヤ人のこの俺が?下級戦士であるカカロットに気高い血を?許さん・・・絶対に許さんぞーーっ!」

 

 そう言ってこれは多分元々のベジータさんのものである紫の気を纏って上空に思いっきり飛んで行った。そして俺がナッパを倒した時と同じ構えをした。

 

「もうこんな星なんかいるもんか!貴様もろとも木っ端微塵にしてくれるわーーーーっ!」

 

(トランクスさん、これ手伝った方がいいですか?)

 

『いえ、今の所父さんからあの気は感じられません。今は様子見でお願いします。』

 

(分かった)

 

 悟空さんは俺らが会話してるのを知る由もなくかめはめ波の体勢をとった。

 

「3倍界王拳のーー!かめはめ波だーーーっ!」

 

 そして悟空さんの右腰の両手に気が集中していき

 

「かーーー、めーーー、はーーー、めーーー、」

 

 そしての気が最高潮になる所で状況は動いた。

 

「地球諸共宇宙の塵となれーーーーーっ!」

 

 そう言って思いっきりギャリック砲が放たれ

 

「はーーーーーーーーっ!」

 

 悟空さんもかめはめ波を放った。最初は拮抗・・・いや微妙にベジータさんのが押していたが

 

「よ、4べえだああああーーつ!」

 

 そう言った悟空さんの気が膨れ上がり一気にギャリック砲を押し返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてしばらくベジータさんは来なかった。

 

(これが界王拳か、確かにすげえな。やろうと思えばさっきの悟空さんみたいに一瞬で倍率を上げられる。・・・体が許せばだけど。そしてその倍率はこの悟空さんには4倍が限界なのかもしれないけど時の巣にいる方の悟空さんはおそらくそれ以上に倍率をかけれるんだろうな。・・・よし!教えてもらおう!)

 

 俺がそんな事を考えていたらベジータさんが戻ってきた。そしてベジータさん曰く月と同じ物を作り出して俺は大猿になれると言って何か出して上空に投げた。

 

「弾けて混ざれ!」

 

 そう言って手のひらをグッとしたらその投げられた光が拡大し思わず目を閉じた。そして目を開けたら・・・ベジータさんが大猿になっていた。

 

(やっぱりなるのか。)

 

 悟空さんがこっち向いて話しかけてくる。

 

「悪い、おめえちょっと手を貸してくれねえか?」

 

「いいですよ。まあどこまでやれるかは保証しませんが」

 

 だって大猿になった時にまたあの紫色の気が出てるんだもん。それで気も上がってるし。そこでトランクスさんから通信が入った。

 

『もう少しで悟飯さんとクリリンさんがそっちに到着します。この2人が父さんと戦う鍵です。』

 

「分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして悟空さんと俺で戦ったが、まあ予想どうりでめちゃくちゃ強かった。体はでかくなったのにスピード上がってるし。そして俺は悟空さんの元気玉って技のために時間稼ぎをしているが俺が吹っ飛ばされた隙にベジータさんがが悟空さんを大きな手の中に入れて握り潰してた。助けに行こうとしたらその前に救援が来た。

 

「悟飯さんにクリリンさん!」

 

「僕達も戦います!」

 

「あいつの尻尾を切るんだ。そうしたら大猿から普通の奴に戻る!」

 

『悟飯さんとクリリンさんの援護をしてください。』

 

「分かった。」

 

 そして俺と悟飯さんとクリリンさんは尻尾をあの手この手で切ろうとしたがクリリンさんの気円斬が外れてしまいもうダメだと思ったら

 

『ぬあああああ!お、俺の・・・し、しっぽ〜』

 

 そう言ってベジータさんは普通のサイズに戻って行った。そしてその尻尾を切ったのは

 

「後はしーらね」

 

 何か体まん丸でクリリンさんの声に似ていた人だった。そしてサイズが戻ったベジータさんからはあの紫色の気はなかった。トランクスさんから通信が入った。

 

『もう大丈夫です。戻ってきてください。』

 

「分かった。」

 

 そう言って俺は帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様でした。今回のパトロールは終わりです。途中ヒヤッとしましたが何とかなり良かったです。・・・今日はもう休んでください。」

 

「・・・分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は時の巣に帰って来た。結構ボロボロだったし俺の気持ちを汲んでくれたのかトランクスさん達はお疲れと言って休んでくださいと言われたから俺は刻倉庫の周りにある庭にある木にもたれて座っていた。

 

(もう俺もあいつらと同じ穴のムジナだな。)

 

 手のひらを見ながらあのクズ野郎とラフコフの奴らを思い出していた。あいつらと俺が殺しをした理由が違うって言うのはわかってる。だけどやった事が同じである以上俺もあいつらの事を怒れなくなったな。・・・まあ会うことはないだろうけど。これからあんな敵ばっかり出てくるんだろうな。俺はその時躊躇いもなく殺せるだろうか?

 

(お姉ちゃんは、愛美はこうなった俺を責めるのだろうか?軽蔑するのかな?・・・いや、お姉ちゃんはあの時と同じ理由で俺を怒りそうだな。愛美は・・・分からない)

 

 あの時のお姉ちゃんは俺が子供なのに世界を背をわす何て間違ってるって言った。だから俺があのクズ野郎を殺していたとしてもお姉ちゃんは責めないでいてくれるだろう。でも愛美は分からない。もう小一の時だし愛美の価値観とかだって変わってるかもしれない。俺はあのクズ野郎を捕らえて法の裁きを受けさせるべきだったって言うかもしれない。だからもう俺の事なんて嫌いになっているかもしれない。そんなifの話で俺の中は支配されて自己嫌悪に陥っていた。

 

「?」

 

 そして俺の目の前が影になった事に気がついた。俺はその影の主を見る為に見上げた。そしていたのは

 

「ベジータさん・・・」

 

 ベジータさんは腕を組んで俺を見下ろしていた。そして口を開き始めた。

 

「何てツラしてやがる。」

 

 俺は思わずまた顔を下げてボツボツ言い出す。

 

「・・・俺はもうあのクズ野郎達と同じになってしまった。」

 

「ふん!そんな事かくだらん!」

 

「なっ!?」

 

 俺は思わずまた顔を上げたがその時に俺の胸ぐらを掴まれベジータさんの顔の前まで持ち上げられた。

 

甘ったれるな!俺達は命をかけて戦っているんだ!確かに結果として貴様は貴様の言うクズ野郎達と同じになったかもしれん!だが貴様はそいつらとは違うはずだ!そのクズ野郎共は自分達の私利私欲の為に、だがお前は自分の大事なもの達のためにやった。その意味は天と地ほどの差がある筈だ。そしてその事は貴様の姉も言ったはずだ!」

 

 分かってる。というかさっき思い浮かべた。お姉ちゃんやベジータさんが言ったことはある意味じゃ正しいのかもしれない。だけど俺がナッパやクズ野郎を殺した時は・・・

 

「でもあの時は・・・俺の意思だった。」

 

「チッ!まだ気がつかんのか。柄にもなく説教をしようと思ったがもうやめだ!」

 

 そう言ってベジータさんは胸ぐらを外して空に浮いた俺を左に吹っ飛ばした。

 

「がハッ!」

 

 俺はいきなりの事で受身が取れず転がった。そして痛む脇腹を抑えながら立った。そしたらベジータさんが話しかけてきた。

 

「そんなに罰が欲しいなら俺が貴様を殺してやる。」

 

 あの目は本気だ。でも直ぐにトランクスさん達が助けにきてくれt

 

「救援は期待しない方がいいぞ?あいつらは今新たな巻物を見つけるために集中しているから気が付かん。」

 

 どうする?どうやって戦う?そんな事を考えながら前を見たらベジータさんが消えた。俺は冷静さをかいて思わず周りを見たが

 

「どこを見ている?」

 

「なっ!?ぐわああああ!」

 

 そんな声が聞こえ背中に衝撃が走り俺はそのまま壁にぶつかった。受身を取ろうとしたがあまりの痛みに取れずそのまま落ちた。

 

「ハアハア、強い。あの歴史のベジータさんの比じゃない。」

 

「当たり前だ!あれから何年経っていると思ってる?」

 

 そう言ってベジータさんは手を前にだしくいくいして挑発してきた。そして腕を組んだ。俺は気を纏って接近して右の拳で殴ろうとしたが顔を右側に移動されて躱された。

 

「く、はああああ!」

 

 俺はがむしゃらに拳を振るったが全く当たらずそのうちの1つを無作為に止められた。俺は外そうとするがビクともしない。そして

 

「なっ!?ああああああああぁぁぁ!」

 

 思いっきり潰しに来た。俺はあまりの痛みに叫び声をあげるが止まらない。

 

「どうした?このままだと手が潰れるぞ?そうしたらお前は晴れてあの世に1歩近づき貴様の大好きな家族に会えるぞ?」

 

 本気だ。本気で俺を殺そうとしてる。でも俺は・・・俺は

 

「最も貴様にそんなくだらん戦い方を教えた家族も大した事はなかったんだろうがな。ふん!子も子なら家族も家族と言った所か。」

 

 ・・・何て言った

 

「ふん!聞こえんかったのか?貴様の家族も大した事がないと言ったんだ。その証拠にただの科学者に殺されるとはな。まあジジイは戦えたらしいがそれでも殺されるとは無様だな。」

 

「・・・れ」

 

「貴様の家族が残したものなどたかが知れている。」

 

「・・・まれ」

 

「だからあんな雑魚に殺されたんだろう。全く笑えるぜ。貴様も貴様の家族も無様だな。」

 

黙れ!俺の事ならいくらでも言ってもいい!だけど皆を・・・皆を侮辱するな!」

 

「ふん!その眼になったぐらいで俺に勝てるとでも?笑わせるな。」

 

 そう言ってベジータさんはまた掴んでる俺の拳を潰しにかかってきた。まだビクともしない。もう赤眼を使っているのに。今の俺の全開を出してるのにビクともしない。でも・・・せめて1発は、1発は絶対に殴ってやる!

 

「ぐあああああああああああ!」

 

「ほらどうした?もう限界か?」

 

 考えろ!この状況を打開する方法を。

 

(見様見真似でやってみるしかない!)

 

 俺は力を抜いた。それを見たベジータさんが忌々しそうに舌打ちをした。

 

「チッ!やはり貴様はその程度だったか。もういい!これで終わらせてやる!」

 

 そう言って右の手を開きそこに俺を消すことが出来るほどの気を溜めた。そして

 

「死ね」

 

「今だーーっ!界王拳ーーっ!」

 

「な!?」

 

 俺は界王拳を使った時に思わず右の拳が離れたのを感じ直ぐに引き抜いてベジータさんの顔面に頭突きした。

 

「がっ!」

 

「うぉぉおおおお!」

 

 俺はそのまま右の拳で殴ろうとしたが

 

「調子に乗るなーーーっ!」

 

 そう言ってベジータさんは俺の拳を紙一重で避けて腹を殴った。俺は声にならない痛みをあげて気絶した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チッ!思わず本気でやってしまったか。それにしても界王拳か、あの状況で見様見真似でやってみるとはな。つくずくあの技とは縁がある。」

 

 そう言いながらベジータは自分の手のひらを見ながらさっきの最後の攻防を思い出していた。そしてさっきまでの戦いをコソコソ覗いてた人にイラッとしてる感じで声をかける。

 

「それでカカロット、貴様は何の用だ?」

 

 そう言って勘弁というかもう隠れる意味は無い的な感じで悟空が出てきた。そしてここにいた理由を言った。

 

「おめえらの戦いを見に来ただけさ。まあベジータが光輝を殺そうと動いた時はオラも動こうと思ったけんどな。でもおめえ本当は殺すつもりなんてなかったんだろう?」

 

「ふん!どうだかな。こいつの甘ったれた理由を聞いていたら無性にムカついたんだ。こいつが言った事の答えはこいつ自信が知っているはずだからな。」

 

「ああ、そうだな。・・・オラ達は色んなつえーやつと戦ってきた。」

 

 そんな悟空の脳裏に浮かんだのは歴史を支配しようとしていた魔神ドミグラや暗黒魔界を復活しようとしていた科学者トワ、そしてそのトワ達が強化した歴代の敵達。それを思い出していた悟空は気絶している光輝を見ながら話した。

 

「オラ達はどうしようもない奴らは倒した、悪く言えば殺した。オラ達は何かを守る為の手段として敵を殺す事はした。それがオラ達の中の当たり前だったからな。だけんど光輝にはそんな常識はねえ。それをオラ達は押し付けてる事になっているとオラは思うんだ。それが今回の1件で余計にそう思った。」

 

「ふん!だからどうした?」

 

「オラは1度光輝にタイムパトロールを辞めるかを考えさせるべきだと思う。光輝は・・・優しすぎる。」

 

「確かにな。あのラフコフとかいう奴らにとった処置は気に食わん。あんな状態ではあいつらはまた現実に帰っても同じ事をするだろう。そしてこいつはそれが分かっていたはずだ。ならばあの場であいつらは殺すべきだった。だがこいつはそうしなかった。こいつが甘い証拠だ。」

 

 そう言って厳しい目で光輝を見ていたベジータだったが悟空に視線を戻した。

 

「だが俺は続けさせるつもりだ。」

 

「ベジータ、おめえ」

 

「話は最後まで聞け!俺はこいつに期待している部分もある。」

 

 そう言ったベジータを驚いた顔で見る悟空にベジータがイラついた感じで続ける。

 

「こいつはある意味では才能はない。技を模倣する事は出来るが完全ではないからな。」

 

 ・・・ぶっちゃけ言えばそれも凄いのだが

 

「だがこいつの真骨頂は追い詰められた時に出るあの力、俺はあの力には限界がないと踏んでいる。自由になれないのが欠点だがな。サイヤ人でもない時からあの力を使えていたこいつの可能性は下手すれば俺達サイヤ人以上かもしれん。俺はその力を見てみたいだけだ。そしてその力を出させる為には今のこの状況が必須だ。生死をかけた戦いをすることがな。こいつにはその場数が圧倒的に足らん。あのゲームとかいう奴にいた時もこいつに適うものなど殆どいなかったからな。」

 

 それを聞いた悟空は一瞬ワクワクした顔になったがまた厳しい顔をしてベジータに聞いた。

 

「だけんど、光輝がその戦いでもし戦う事が嫌になったらどうすんだ?」

 

「ふん!少なくともそれはない。もしもそんな事になって戦いを、武術を辞めるならこいつはあのヒースクリフとかいうやつには勝てんかっただろう。こいつは誰かを守れるなら拳を握る。そんな周りの奴らがこいつを戦いの場に引き上げる。誰かを守るために戦う。お前と同じでな。」

 

 そう言ってしばらくベジータと悟空は無言だったが悟空がいきなりふっと笑った。それを訝しげな視線でベジータが見ながら聞く。

 

「何だ?」

 

「いや悪ぃ、ベジータがそんな事を言うなんてなと思ってよ。」

 

「くだらん!」

 

 そう言ってベジータはそっぽ向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ここは・・・時の巣の天井、時の巣か。)

 

「いてて」

 

 俺は腹を抑えながら体を起こしたらそこにいたのはベジータさんだった。そして俺が起きたのに気がついたベジータさんが近寄ってきた。そして言った。

 

「人の命で得たものは()は人の命でしか償えない、だったか?」

 

「えっ?それって」

 

 俺が圏内事件の時にシュミットさんに言った言葉だ。でも何で今?

 

「そうだ。お前が言った言葉だ。お前は人を殺す事に忌避感があるだろう。例えそれが自分の、歴史の為だと思ってもそれはある筈だ。」

 

 俺はその通りなので頷いた。

 

「だが貴様の姉も言ったようにそれで救われた奴もいる。それでもお前がそう思うのならお前はその殺したという十字架を背負ってその殺した奴らの分まで生きるんだな。それが償いだ。まあ最も俺はそんなものはあまり背負ったことは無いがな」

 

 そう言ってベジータさんは踵を返してどこかに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は手を見つめながら考えていた。

 

(そうだよな。俺は自分で言った事も忘れてたのか。俺が誰かを殺すのは人の為、それを正当化しようとは思わない。だから俺はその罪を背負い続ける。それが殺しをした俺に出来る唯一の事。そうですよね?ベジータさん。)

 

 俺は時の巣の天井を見上げてその空に誇り高きサイヤ人の王子の顔を描いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




タイトルで騙された人が多いと思います。普通にサイヤ人編のベジータとガチンコするのかと思ったらベジータゼノとガチンコするという。今回からサイヤ人編を通してアンケートします。良かったら答えてください。では次はNARUTO編です!ぶっちゃけ言うなら敵はドラゴンボールから引っ張って来ます。だって光輝が大筒木と戦っても普通にぶっ飛ばしそうだし。ではまた次回。(・▽・)/ジャマタ


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NARUTO編
忍者の世界


おはようございます。今日からナルト編であります。ではレッツラゴー─=≡Σ((( っ゜∀゜)っ


 あれからもう1ヶ月経ったがまだ歴史の改変は起きていない。悟空さん達が昔戦った人達は結構改変が行なわれるまでのインターバルは短かったそうだけど今回の敵はそうでは無い。そこで俺達はある1つの仮説を立てた。それはあの敵を強制的に強化するにはその術者も同じぐらい強いんじゃダメなんだろうか?そんな結論に達した。つまりあの改変をやってる奴はまだあのベジータさんと同じかそれと少し上のくらいの力という事になる。だから今の内に叩ければ良かったんだが逃げ足だけは早く手がかりを掴ませなかった。だがそいつは俺達の知らない間に歴史から1人倒される瞬間の所を誘拐しそしてそいつが歴史と違う場所に放り込んだ。そしてその場所は・・・

 

「忍者の世界!?忍者ってあの?」

 

 俺が思わずそんな声をあげてトランクスさんを見た。そしてトランクスさんは頷きその世界の説明をしてくれた。

 

「はい。この世界は忍者の世界だそうです。多種多様な忍術・仙術などを持つ忍びが多数住んでいる所で光輝さんに行ってもらいたい所はこの世界の木の葉隠れの里という所です。光輝さんにはそこに行ってもらいその違う歴史からの強敵からこの歴史を守って欲しいんです。」

 

「分かりました。うーんでも、いつ来るかまでは分からないんですよね?」

 

「はい。この世界に放り込んだ事は分かっているんですがどの時間までかはある程度までしか絞れませんでした。だから光輝さんにはその敵が現れるまではその里に留まってもらう事になります。食料などはこのホイポイカプセルに入れておきました。」

 

 そう言って青色のホイポイカプセルを渡してきた。多分この中の冷蔵庫やらに入れたんだろう。でも俺の質問はまだある。

 

「一応聞いておきますがタイムパトロール云々の事はここの長の人には言った方が良いでしょうか?」

 

「はい。大規模な戦いをすればこの世界の情報伝達は早く容易くバレてしまうでしょうから最初にこの里の長に事情を説明し滞在の許可を何とか貰ってください。この里の長はこの人、はたけカカシさんという人です。」

 

 そう言いながらトランクスさんはある1人の写真というかデータみたいなものを見せてきた。そこに映っていたのは何故か目から下を隠して額に木の葉のマークをして髪の毛は銀髪の人だった。何かのほほんとしてる顔だが長なら1番強いんだろうか?そう思っていたらトランクスさんがジト目していた。

 

「な、何ですか?」

 

「光輝さん、今あわよくば戦ってくれないかなと思いましたね?」

 

「ギグっ!」

 

 そう言ったら溜息を疲れて言われた。

 

「はあ、あなたも悟空さんや父さんみたいな性格にならなくていいのに。」

 

「いやー、あはは。」

 

 俺は右手を頭の後ろにやり乾いた声で言った。悟空さんやベジータさんは普段はしっかりしているのだが強い人がいると特に悟空さんがその相手と戦いたがるらしい。・・・俺も移っちゃたかな。

 

「でも確かにこの世界の人達は面白い技を持ってる人が多いです。それを敵を待ってる間に会得するのもいいかもしれません。まあそれは余裕があったらしてみてください。第1目的は敵を倒す事。いいですね?」

 

 俺は頷きながら返した。

 

「分かりました!じゃあ行ってきます!」

 

「はい。頑張ってきてください。その時が来たらまた通信します。」

 

「はい。」

 

 俺はそう言って時計型のタイムマシンで俺は示された座標に向かった。時の道を辿り俺はその忍者の世界に行きながら考える。

 

(忍者か、少ししか本で見た事がないけどホントにいるんだな。楽しみだな。だけど先ずは敵を倒す!)

 

 俺はそんな思考をしながら進んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうしてこうなった?そんな思考になりながらスタンバってる短髪で金色の髪で特徴的な木の葉の額当てをしている青年を見ながらこうなった経緯を考えた。

 

(俺は確かに次元の穴をくぐってここに来た。そしてそれはここに来た。そしてそれを運悪くこの金色の髪の人に見られ話を聞かれた。だけど長の人以外に言う訳にはいかないから俺は惚けてみてそれから長の居場所を聞いたが知りたいなら戦えと言われた。そして自分が勝ったら俺の目的と俺の素性、俺が勝ったら何か長の所に連れて行ってくれると言われたんだった。だからこんな状況になっちゃったのか。)

 

 そんな思考になっていたら向こうの準備運動が終わったのか声をかけてきた。向こうは結構身長が高いから俺は見上げる側になっている。

 

「さあ、準備はいいか?」

 

 俺は少しというかかなりやる気ゲージが自業自得とはいえ下がっているが答えた。

 

「はい、大丈夫です。何時でもいいですよ。」

 

 俺は構えながらこの人について考える。何か口癖が凄いな。てばよとか初めて聞いた。それにこの人・・・気を2つ持っている。何でだ?あっちの町・・・里というのがある方向には一種類の気しか持たない奴が殆どというか全員なのにこの人だけは何か違う気も合わせて2つ持っている。

 

「じゃあ行くってばよ!」

 

 そう言って走ってきた。その速さはそれなりに速かった。まだ本気を出していないだろうがあのクズ野郎と戦った時の俺のスピードを簡単に超えている。

 

(これが忍者か、確かにすげえな。だけど俺は簡単には負けん!)

 

 普段悟空さん達にはボロ負けだがいつか追いつき追い越したいと思ってる。だからこんな所では止まらない。止めてなるものか!

 

「うおりゃああ!」

 

「ふっ!」

 

 金髪の人が飛び蹴りしてきたが右にステップして避けた。だが避けられるのが分かっていたのかすぐさま回し蹴りをしてきた。俺は右に腕をおきガードした。そして反撃した。少し舞空術で浮き腹辺りを殴ろうとしたがガードされた。だがそれでも全ては抑えられなかったのか地面に足をつけながら後退してる。俺はそのまま舞空術しながら近づく。

 

「う、浮いてるだと!?」

 

 何か舞空術に驚いている。まあ確かに空飛ぶ世界って中々ないもんな。それに俺は空を飛ぶ世界を巻物で少し見たがこの舞空術が1番使い勝手がいい。

 俺は驚いている金髪の人をほっといて右から殴ろうとしたが向こうも左腕を顔の前におきガードした。それが分かると俺は左から右に回し蹴りをしたがしゃがんで躱された。そして俺が回っている間に頭辺りを殴ろうとしたらしいけど俺が顔を左にやったから躱しそれと同時にその右側に出た腕を掴んで柔道の要領で投げた。だが着地と共にバク転の要領で空に飛んだ

 

「くっ!」

 

「身の子なしすげえな。」

 

「ふっ!」

 

 そんな声と共に凄い尖ったものを投げてきた。よく見たらそれは手裏剣だった。まじか、やっぱりこういうの使うの?そう思いながら俺は体を左に逸らし躱した。金髪の人も着地した。そして両手を何か不思議な形にしそして叫んだ。

 

多重、影分身の術!

 

 そう言って10人くらいに金髪の人が分身した。俺は思わず

 

「そんなのありなんかい!」

 

 ホントに分身をするとは思わなかった。そう言って俺は背中のおじいちゃんの形見の剣を抜き構えた。そして迫り来る10人くらいの金髪の人達を捌いて行った。

 1人目、俺の後ろに回って何か取っ手がついた尖ったものを俺に刺そうとしたが俺は咄嗟に剣を後ろに構え弾いて振り向きながら一閃、外れだ。

 2人目と3人目、俺は剣を上空に投げた。そして左右から来た2人の拳を掴んで俺の腕を交差させて互いの頭にぶつけたがどちらも外れだった。

 4人目と5人目、あの尖ったものを持ちながら突っ込んできたが1人がそれを投げてきてもう1人はそのまま突っ込んできた。俺は飛びながら躱し戻ってきた剣を回収して突っ込んできた方の腕を切って、その金髪の人を踏み台にし飛び5人目と残りの金髪の人に降り立った。その間に腕を切った分身は消えた。残りの金髪の人達が突っ込んできた。だけどフレンドリーファイアを気にして尖ったものをは使って来なかった。俺は攻撃を上手く捌いた。だけど9人目と10人目の金髪の人はまた手裏剣を投げてきて俺はそれをまた体を横に移動して躱したがその時に何かボフンと音がして俺は思わず振り返ったらそこに金髪の人がいた。

 

「なっ!?」

 

「もらったぜ!」

 

 そう言ってあの尖ったものを投げてきた。反対側の金髪の人も投げてきた。俺は剣をまた上に投げて腰を低くしそして勢いよく左右に手を突き出した。

 

「はあ!」

 

「何!?うわあああ!」

 

 俺がやったのは悟空さんから教えてもらった気合い砲だ。それで飛んできた尖ったものを弾き尚且つ左右の金髪の人にも攻撃をした。そして多分尖ったものとして投げられた方の人だけ吹っ飛び投げた方は吹っ飛びながら消えた。必然としてもう1人が本体と言うことになる。そしてその人が立ってきた。そして何かブツブツ言っている。俺が聞いた所によると

 

「クラマ、ああそうだな。俺も少し舐めてだってばよ。」

 

 何のこっちゃ?クラマさんとはどなただ?俺はそう思い周りを見たがそこにいるのは何か1人だけいるがそれ以外人はいないしそのいる人も違うだろう。だって1回も近づいてきてないし。あっ、でも動いた。でも金髪の人も動いた。

 

「少しばっかり本気で行くってばよ!」

 

 そう言った金髪の人が光ってめちゃくちゃ色々変わった。もう一言では言い表せないぐらいに。取り敢えず第一印象を言うなら・・・光ってるなぁ。だけど直ぐにそれも終わった。

 

「そこまでだ。ナルト!」

 

「えっ!?」

 

 そう言って金髪の人が木々の中にいた俺達の戦いを見ていた人を見た。俺も気で分かっていただけだから見ると

 

「あ、あれ?もしかしてこの里の長さん?」

 

「そう。俺が木ノ葉隠れの里の六代目火影、はたけカカシだ。」

 

 

 




オリジナル設定気とチャクラは一緒にしました。但しドラゴンボールは気とかである程度相手の実力がわかるのに対しナルト達はチャクラだけで全てが決まる訳ではありません。何故ならチャクラ量で全てが決するならそもそもナルトの無双物語で終わったはずです。
・・・まあ作者の本音を言えば正直ドラゴンボールの気とナルトのチャクラは別物だとは思います。いや概念的には同じなような気もしますがね。チャクラはカグヤが何かそのチャクラの実を食ってそしてその後にカグヤの子孫達がそのチャクラをどんどん受け継ぐみたいな奴だった筈なんです。それでカグヤは自身の復活の為に忍びのチャクラをまた1つにして復活しようとしてたんです。だからカグヤが産まれる前の人達はチャクラ何て持ってなかったと思うんです。だからそうなると気との整合性が取れなくなったんで苦渋の決断でごっちゃんにしました。許してください。

因みにナルト達の時系列は戦争とTHELASTが終わったあとです。だからナルトはヒナタとくっついてます。

ではまた次回。ヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ!!


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説明

おはようございます!自粛期間が続いてますな。皆さんも健康にお気をつけてください。では⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!


 俺はあの後この里の長・・・カカシさんと金髪の人、ナルトさんに連れられて火影屋敷という所に連れてきてもらった。そして火影室という所に来て少し待ってくれと言われ2人と何か待っている所でナルトさんが話しかけてきた。

 

「それにしてもお前普通に浮いてたよな?あれどうやったんだってばよ?」

 

「あれは自分のエネルギーを上手くしたら出来ますよ。というか俺としてはあなたがやったあの分身やらを知りたいんですが?」

 

 それはあの後から結構思っている。だってあれ出来たら陽動とかも1人で出来るし取り敢えず1人だけ分身を向かわせてその様子を見て対策だって立てられる。それにナルトさんがやったみたいに分身で自分自身だからこそ言葉も交わさずにあんな連携が出来る。俺からしたら結構というかめちゃくちゃ凄い技なんだけど。

 

「あれは影分身って言う術だってばよ!俺の1番の得意忍術だってばよ。」

 

 そう言ってあの時の手の形・・・印と言うそうだがそれをしながらニカッと笑ってる。よっぽど得意な忍術なんだろうな。だけどそれを解いて不思議そうな感じな顔で俺を見てきた。

 

「にしてもお前今何歳なんだ?」

 

「えっ?10歳だけどそれがどうしたの?」

 

 そう言ったら2人は驚いた顔をしてる。何でだ?

 

「普通ならアカデミーに行ってる歳だってばよ。」

 

「アカデミー?ああ、学校みたいなものか。そう言えば俺帰ったら学校はどんな扱いになるんだろう?」

 

 学校か・・・俺全然勉強していないけどどうなるんかな。というか俺義務教育?ってやつを普通に放棄しちゃってるな。因みに俺はこの戦いが終わるまでは帰るつもりはない。何か・・・気まずい。それに今帰ったら決意が鈍りそうだから。でもやっぱり生きてるって報告はするべきだよな。うん、1度帰って手紙を放り込んどいたら大丈夫だろう。会うのは・・・やっぱり止められそうだからやめとく。そうこう考えていたら部屋がノックされた。カカシさんが許可してる。

 

「入ってくれ」

 

「失礼します。」

 

 そう言って入ってきたのは町にいる中忍?って言う人が着ていたものと同じものを着た人や全体的にピンク色の服と髪の人とあと――――――この人強い――――――全体的に格好は黒・・・というか体を覆うほどのマントを着ていてそして何よりの特徴がその目だ。左目が見えにくく分かりずらいが右と同じ黒色では無い。何か全体的に紫色の目だけどその目の中に紋様がある不思議な目だ。そしてその人が俺を見ながらカカシさんに聞く。

 

「カカシ、そいつが?」

 

「ああ。」

 

 ・・・普通にカカシさんを呼び捨てしたが大丈夫なのか?一応1番偉いんでしょ?そんな事を考えてたらカカシさんが俺に話を振ってきた。

 

「それで?君の話を聞かせて貰えないかな?」

 

「えーっと、カカシさんに話すのは良いんですけど、他の皆さんは・・・ちょっと遠慮願いたいなと思ったり。いっぺんに説明して質問されまくったり最悪いきなり攻撃されるのもやだしそれに俺としてはカカシさんに言えばそれで良かったんだし。」

 

 そう言ったら皆さん顔を合わせたがまたカカシさんが優しげな顔で振ってきた。

 

「でもね、君の話の内容によっては俺達も何か対策を出来るかもしれない。そしてそれは人数が多い方が俺はいいと思うんだよね。」

 

「うー、でもやっぱり皆に知られるのはまずいというか信じる人の方が少ないと思う事ですけど・・・」

 

 そう言ったらナルトさんがしゃがんで俺の肩に手をおき語ってきた。

 

「ここにいるやつらはそんなに簡単に人に言いふらしたりお前をいきなり攻撃なんてしないってばよ。だから話してくれないか?」

 

 うーん、どうしようか?でも確かにある程度の人数は知っておいて欲しいかも。俺は最終確認で聞いた。

 

「じゃあ信じていい?」

 

「おう!」

 

「分かりました。では単刀直入に言います。俺は・・・この世界の人間じゃない。」

 

 そう言ったらやっぱりというかなんというか皆無言になった。この空気苦手なんだけどな。そしていち早く復活したカカシさんが聞いてきた。

 

「そ、それはどういう意味だい?」

 

「言葉の通りです。あなた達平行世界って言葉は知ってますか?」

 

 そう言ったら中忍のベストを着た人が答えた。

 

「あ、ああ。」

 

「俺はそこから来た。この世界に来てしまった強敵からこの世界を守る為に。」

 

 そしたらまた無言になった。まあ普通はこんな空気になるよな。正直自分でもこんなこと言われたら病院行ってこいって言うし。そして黒マントの人が聞いてきた。

 

「お前がその平行世界から来たって言う証拠はあるのか?」

 

「そうよ、まずそれがないと・・・」

 

 ピンク色の人もそう言ってきた。証拠か・・・あっ!あった。俺はそう思い腰の布の入れ物に手を伸ばしてその中からホイポイカプセルのケースを取り出し冷蔵庫の入ったやつを投げて冷蔵庫を出した。

 

「「「なっ!?」」」

 

 これで充分に証拠になるはずだ。この里でこんなの使ってなかったしこれで充分なはずだ。多分。それを見た皆は結構早めに復活した。

 

「なるほど、これは確かにそうかもね。あっ、もう直しても構わないよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

 俺はそう言ってまた俺は冷蔵庫をカプセルに戻してケースに入れた。そして今度は中忍のベストを着た人が聞いてきた。

 

「それでお前は一体何からこの世界を守るんだ?」

 

 俺は正直に言った。

 

「分からない」

 

「「「はっ!?」」」

 

 黒マントの人以外の反応だ。

 

「わ、分からないってどういうことだってばよ!?」

 

 俺は頭の後ろに手をおいて

 

「いやー、まだそれは調査中でわかり次第連絡は来るようになってるけどその連絡よりも先にそいつが来るかもしれないから俺だけ先に来たんだ。先に俺の事を話します。俺の名前は西沢光輝、歳はさっきも言ったけど10歳、そして俺の仕事は・・・タイムパトローラーです。」

 

 そう言ったらみんなの顔が?になった。だから俺はタイムパトローラーの説明を始めた。

 

「タイムパトローラーの仕事は・・・時空を超え悪い事をしようとしている奴らを捕まえるのが俺達の仕事です。今すぐに信じてくれとは言いません。俺もこの世界の人側だったら正直何言ってんだってなると思いますし。でもこれだけはお願いなんです。どうかその敵が来るまではこの里にいさせて欲しいんです。その敵を倒したらさっさと俺も帰るんでいさせてください。」

 

 そう言ったらというかさっきからこの人達はちゃんと黙って聞いててくれてる。質問はたまにしてくるけどまだ許容範囲内だし。そしたらカカシさんが聞いてきた。

 

「その敵に君が勝てる保証は?」

 

「分かりません。敵の情報がまだこの世界のこの時代のどこかに来るってだけなんで。最悪タイムパトロールの援軍は来ますけど今はまだ皆違う任務に行っているんでいつ来れるかは分かりません。」

 

「・・・少しここにいるメンバーで話をさせてくれないかな?」

 

「はい、大丈夫です。」

 

「ナルト、影分身をこっちに残して本体のお前が一緒にいて里を案内してやれ。」

 

「押っ忍!影分身の術!」

 

 そう言ったらまたナルトさんが今度は2人になって出した方がそれじゃあ行くってばよと言って前を歩いたから俺もドア前に来て皆さんに礼してから扉を閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺はその後里の中をナルトさんに案内してもらった。そして気がついたのだがナルトさんがこの里の中ではめちゃくちゃ人気な人らしいという事に気がついた。だって女の子やらがナルトさんを見かける度に声かけられてたし。・・・俺としてはあの影分身?ってやつのやり方教わりたいと思ってたりする。そしてそんな事考えながら里が一望出来る高台に来た。なんかキリもいいから俺は思った事を聞いてみる。

 

「そう言えばナルトさん」

 

「ん?なんだってばよ?」

 

「なんでナルトさんは気を2つ持ってるんですか?」

 

「気ってなんだ?」

 

 ああそうか、ああいう言い方しているのは俺達だけか。まあこれの説明は簡単だからいいか

 

「うーん、なんというか人が皆持ってるエネルギー?みたいなものです。」

 

「ああ、チャクラの事か」

 

「チャクラ?」

 

 今度は俺が聞き返してしまった。でもしょうが無いね。知らないんだもん。

 

「その気?ってやつと同じようなもんだってばよ。影分身とかもそのチャクラを練って出すんだってばよ。」

 

「チャクラを練るってこんな事ですか?」

 

 俺はそう言って手のひらに気弾を1つ出した。だって練るって何かを形にする事じゃないかなーと思ったからだ。予想どうりこれが練るという事らしい。ついでに言うとその気弾はナルトさんの『螺旋丸』という技に似ているらしい。試しにやってもらったら確かに形は似ている。でも螺旋丸の欠点としては投げられず直接近づいて当てるしかないらしい。これの派生系の技は投げられるらしいけど。でも正直に言ったら俺がこの人と同じ質量の気でこの人の螺旋丸にぶつけたら負けると思う。

 何故なら俺は一瞬で作る分硬さ?みたいなものが螺旋丸に比べれば軽いし螺旋丸みたいな乱回転何てものもないからぶつけたらその回転に巻き込まれ負ける。オマケに螺旋丸は慣れたら直ぐにぱっと作れるようになるらしい。・・・何かこの世界ってめちゃくちゃ良い技が多くないか?パトロール終わったら帰らないとダメとかちょっと遠慮願いたいな。

 

「というかお前チャクラを持ってるとか感知タイプでもないのに普通にわかるのかよ。」

 

 この世界では色んなタイプがいるらしい。さっきナルトさんが言った感知タイプとは何か相手の気を探すのに長けた人達で幻術タイプっていうのもあって相手に幻を見せたり解いたりするのが得意な人達もいるらしい。やっぱり根本的に悟空さん達の世界と違うな。だってあの世界ではそんな戦い方何てしないし、殆どの人が真っ向勝負って人が多いし。悟空さんとかその典型例だし。

 

「というかタイムパトローラーの人達は全員そんな気を感知するってのは普通に常識というか出来なきゃダメな事なんです。だって相手の力量が大体分からなきゃどうやって戦うとかの対策立てれないじゃないですか。」

 

「まあ、それはそうなんだろうけどよ。」

 

 でもここの世界の人達は確かにチャクラの量も重要視はするみたいだがやっぱり持ってる技や体術にも目線をあててるみたいだ。どんなにチャクラが多くてもその技とかで一発逆転何て事もよくあるそうだ。

 

「それで、俺が2つチャクラを持ってる理由だったな。それはな・・・あっ、ちょっと待ってくれってばよ。」

 

 そう言って何故か目を閉じた。そしてまた開いたらナルトさんの目が変わっていた。何かあの目見たことあるな・・・あ、本で見た狼の目に似ている。そしたら何か雰囲気が変わったナルトさんが話し始めた。

 

「お前が感じた気とは儂のことだな?」

 

 何か声まで変わってる。多分この声の主がナルトさんのもう1つの気の持ち主なんだろうな。それで普段はナルトさんが表に出ているけど普通にもう1人の方も人格が出れるみたいだ。二重人格かな?まあそんな事は置いといて俺も返す。

 

「はい。あなたがナルトさんのもう1人の人格か何かですか?」

 

 そう言ったら笑われた。何故だ。

 

「違うな。儂はナルトのもう1つの人格などではない。ナルトと儂は元々違う人格の持ち主だ。そして儂は今ナルトの中で生きている。」

 

「?????」

 

 分からん。だってナルトさんの中でどうやって生きるんだ?それならまだ多重人格の方を信じるけどな。でも何となくで聞いてみる。

 

「うーん、あなたがナルトさんに入ってるって事?」

 

「そう言うことだ。儂の名前は九喇嘛(クラマ)だ。」

 

「クラマさんですか、・・・何か漢字が凄く難しいですね。」

 

「そんなのはどうでもいい。」

 

「まあ、それはそうですね。」

 

「では儂ら尾獣の事を教えよう。お前は十尾を知っているか?」

 

「いえ全く。」

 

 俺はそう言って首をブンブン振った。クラマさん曰く尾獣とは元々その十尾?と言うやつだったらしい。でも力が大きすぎたから尾獣を9匹に分けたらしい。その尻尾の数で一尾とか二尾とかを決めたらしい。それでクラマさんはその内の九尾に当たるらしい。クラマさんとは違う他の尾獣の皆さんはその昔ここの里の初代火影さんが何か戦力分散的な意味をこめてここ以外の里に分けたらしい。それでここ木ノ葉隠れの里にはクラマさんがいる。そしてその尾獣を封印されてたりクラマさんとナルトさんみたいに互いの了承を得てその封印を解いても中で暮らしをさせてる人達の事を「人柱力」と言うらしい。俺はその話を聞いて少し思う所があったから少し顔を下げた。それを変に思ったのかクラマさんが聞いてくる。

 

「どうした?何か分からん事があったか?」

 

「いえ、そうじゃなくて。言っちゃ悪いですけどその初代火影の人にムカついただけです。」

 

「ほう?それは何故だ?戦力を分散はある意味では当然だが?」

 

 俺はクラマさんに向き直り

 

「だってそれって尾獣達の気持ちを全く考えてないじゃん。どんなに強くて姿が人間離れしているからって尾獣達にも意思はありやりたい事とかだってあったはずだ。それを人間は戦力、悪く言えば兵器としか見ずに尾獣達自身の意思なんてそこに、少なくとも話に聞いてる限りはない。そんなの・・・可哀想だよ。幾ら尾獣を抑える意味があってその人柱力の皆さんに封印するってのも正直なんでってなりますし。」

 

「ほう、それはまたどうして?」

 

「だって確かに尾獣の皆さんはこの世界の忍びの人達が束になってかかっても倒せないくらい強いんでしょう。でも尾獣達だって本当に最初は人間たちにも何もしてなかったんだと思うんです。その後にしたとしても多分それは人間たちから攻撃を仕掛けたと思うんです。尾獣達は後々の恐怖になるとか何とか言って。だって人間ってそんな生き物だし。そしてその初代火影って人に捕らえられて自分達の意思なんて関係なく行きたくもない所に行かされて、それが今のクラマさんとナルトさんみたいな関係になれたらそれはそれでいいと思うんですけどそうじゃない尾獣の皆さんが可哀想に思います。」

 

 そう言ったら暫く無言になったがいきなりクラマさんが大笑いし始めた。

 

「ははははは!」

 

 俺は笑われるのが結構理不尽だと思ったので返す。

 

「な、何ですか?思った事を言っただけじゃないですか!」

 

「いや何、お前のような事を言うやつがこのナルト以外にもいたとは思わなくてな。」

 

「ナルトさんも?」

 

「ああ、まあナルトは初代火影にムカつくとかは言ってなかったがな。だがナルトは儂ら尾獣を人間扱いした。そういう意味ではお前とナルトは一緒だ。」

 

 多分ナルトさんがそういうのだからこの2人は仲良く出来たんだろうな。だけど俺の心を読んだふうにクラマさんが言ってきた。

 

「言っておくが儂らは最初からこうだった訳では無い。寧ろ今の関係になったのは儂が生まれたてのこいつに封印されてから17年かけたぞ。」

 

 俺はしばし無言になって

 

「えっ、そうなの?普通に人格交代させたりしてるからてっきり互いに認識した時から結構仲良いのかなと思ったけど?」

 

「これには色々訳がある。最初は嫌だったが今は悪くない。」

 

「そうか・・・、良かったね。」

 

「ふん!では儂は引っ込む。」

 

「うん、お話ありがとう。クラマさん。」

 

 そう言ったらナルトさんの目が元の青色の目に戻った。そして俺に聞いてきた。

 

「クラマから話は聞いたな。まあそういう事だってばよ。よし、話し合いが終わったみたいだからカカシ先生達の所に行こうぜ。」

 

 俺は1つ疑問に思ったから聞く。

 

「えっ?なんで終わったってわかるの?」

 

「影分身はその分身が得た経験を分身が消えた時に本体の俺に還元出来るんだってばよ。」

 

 本格的に影分身を習得したくなった。よし、まずは影分身のやり方を教えてもらおう。絶対にこの技便利だ。1人でウンウン行ってる間にナルトさんが歩き出したので俺もついて行く。そしてまた火影室って所に来てノックして入った。そこに居たのはさっきのメンバーだった。ナルトさんが名前をさっき教えてくれて中忍のベストを着ている人がシカマルさんで髪の毛がピンク色の人がサクラさんって人でそして・・・俺が強いと思った黒マントの人はサスケさんと言うらしい。これもさっき聞いたがナルトさんとサスケさんはライバルらしい。そして名前を思い出していたらカカシさんが話し始めたから聞く。

 

「それでね。ここの皆と話した結果、我が木ノ葉隠れの里は君を受け入れる事にしたよ。」

 

 俺は結構驚いていた。だってあんな登場の仕方したから結構怪しまれてるもんだと思ってたし。俺がそう思っていたらシカマルさんが話始めた。

 

「但し住む所はこちらで提供する。」

 

「えっ、俺野宿しようと思ってたんだけど。」

 

「君の年で忍者でもないのにそんな事してたの?」

 

 カカシさんが何か呆れた感じで言ってくる。だってあの世界(アインクラッド)のビーターだった時は偶にPKに狙われたし、街に言ってもヒソヒソされたし。だから野宿で俺がどこにいるのか分からなくした方が良かったんだし。うん、しょうが無い。そう思ってたらシカマルさんが言ってきた。

 

「提供する理由としてはやっぱり俺らがまだお前を信用しきれていない事と怪しい事をしないようにって事もある。」

 

「あー、まあそれは当然だと思いますよ。うん。」

 

 だって俺どう見ても怪しいヤツだし。でも俺は1つ言っておく。

 

「念の為に言っておきます。敵が来た時、戦うのは俺1人でやります。皆さんは手をださないでください。」

 

「「「なっ!?」」」

 

 まあそうなるだろうな。自分達に協力して欲しいと思って言ったと思ってただろうし。でもこの人達を・・・この歴史の人達を誰も死なせちゃいけないんだ。だから俺1人でやる。だけどやっぱり優しいんだろう、ナルトさんが止めてくる。

 

「で、でも俺達に手助けして欲しいから来たんじゃないのか?」

 

「俺がここに来たのはただ単にその敵が放り込まれるであろう場所が近いだけです。本当は里の外に野宿でもしようと思ったけど、調べたらよく巡回がされてるみたいですからどっち道バレるならもう滞在の許可貰った方が早いと思ったんです。あなた達に教えたのは何もこの里には被害を出すつもりは全くありませんが万が一、いや億が1でも何かが起きればカカシさんだけで対処が出来るか分からなかったから皆さんの事を信用してお話しただけです。」

 

 そう言ったら凄くナルトさんが怒った声で言ってきた。

 

「俺達だって戦えるってばよ!お前みたいな子供よりも俺達が戦うってばよ!」

 

 分かってる。ナルトさんやその仲間の人達が強いなんて事は。だけどだからこそダメなんだ。強くて他者を先導出来るからこそここで死なす訳にはいかない。

 

「ダメだ!俺1人で戦う!敵はどんなに強いやつが来るか分からないんだ!俺もあんたらでも勝てないかもしれないような奴が来るかもしれないんだ!そんな不確定の状況であんたらを戦わせないし戦わせる訳にはいかない!俺はもう誰かが俺のせいで死ぬのは嫌なんだ!」

 

 俺がそう叫んだら場は静まった。俺はそれがこれ以上何も言わない事だと思い顔を下げながらカカシさんに聞いた。

 

「・・・俺に提供してくれる住む場所ってどこですか?」

 

「ナルトの家に居候してもらう。ナルトは家事全般は壊滅的だがナルトには頼もしい彼女もいるから何とかなるだろう。」

 

「お、俺だって家事は出来るってばよ!ヒナタほどじゃないけど。」

 

 何か知らない間にそんな会話をしていたがナルトさんがこっちを向いて

 

「それじゃあ行くってばよ。」

 

「あ、はい。」

 

 俺はそう言って礼して出て言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光輝とナルトが出て行ったのを見て残った面子はまた話を始めた。カカシが皆に話をふる。

 

「それで、お前らは光輝君の事はどう思った?」

 

「正直に言うならまだ信じられないってのが本音です。ですけどあの子は自分が平行世界の人間という証拠は持ってました。それを考えると信じ得るをえないでしょう。でも敵って・・・」

 

「いや、それは本当かもしれん。」

 

「どういう事だ、サスケ」

 

 サクラが光輝を見て話した所を見た所の反応はまあ、至極当然のものだった。そしてサクラは光輝の言った敵について疑問を唱えたがそれを本当だと言ってきたのはうちはサスケだった。サクラやカカシ達は何故と視線で先を促す。

 

「つい最近、どこかで時空間が開けたのを感知した。だがそれは大筒木と言う訳では無さそうだ。もっと別の何かだ。俺はその報告も兼ねて1度里に戻ってきた。そしたらさっきの光輝と言うやつがいて敵の存在を明らかにした。このタイミングで言われたらそう思うだろう。」

 

「なるほど。」

 

「サスケが言うなら里も厳重体制にするべきだな。」

 

「ああ、だがまだ戦争の傷跡が残る中でそれが轢かれれば里の奴らが不安になる。ここは光輝くんの言う通り極秘にしよう。・・・お前らは光輝君の実力はどう思う?」

 

 カカシが得心をしてシカマルが提案をしてカカシが肯定した。そしてカカシは光輝の実力について聞いた。カカシはナルトと戦った所は途中から見たが普通のナルトとは普通に渡り合えていた。いや、それどころか少し押してた。タイムパトロールと言うやつをしているならそれなりに強いだろうが自分達と比べた場合どうなるか分からないから周りに聞いたのだ。

 

「正直に言うなら分からないってのが現状ですね。ナルトと渡り合えたのは素直に凄いと思います。だけどナルトも本気という訳ではなかったのでしょう?」

 

「まあ、ナルトが本気を出したら里が危ないから俺が止めただけなんだけどね。だけど光輝君はナルトの九喇嘛モードを見ても少し驚いただけだった。あの驚きは多分ナルトの変化に対してだけで実力が極端に離れた訳ではないと思う。」

 

「それじゃあ、光輝君はナルトと戦った時は本気ではなかった?」

 

「そうなるな。サスケ」

 

「なんだ?」

 

「明日ナルトと2人がかりで光輝君と戦ってくれ。」

 

「分かった。」

 

 カカシの問いにサクラが返しそしてカカシは光輝の実力を確かめる為にサスケとナルトに戦って貰うように頼んだ。今日はその場で解散となりカカシは火影の椅子に深く座った。そして暫く休憩したが火影の業務に戻った。

 




お疲れ様でした。ではではまたね!(あれ?何もなし?とは言わないでください。)


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実力把握

今日は光輝対ナルサスです!尚、両者本気ではない模様。しょうがない、·····本気でやったら里吹っ飛ぶし。では(-ω-`*)つドゾ‌‌
·····そう言えば原作をNARUTOにするのを忘れていたという。(ó﹏ò。)スイマセンッ


「うーん、こうかなぁ?」

 

 俺の目の前には影分身の印をしている手があるがよくわからずさっきからうーんうーんと言っている。あの後俺はナルトさんに連れられナルトさんのアパートに来た。ナルトさんは今何か家事やるってばよ!と言って何か頑張っているが・・・何故か料理が焦げたりして少し落ち込んでいる。そこに何かナルトさんの彼女さんが来た。

 

「あら?ナルト君、この子は?」

 

 何か目が凄いな。でもまあ目があんた日本人なのに何で緑とか青なの?って人が結構いたから別に変でもないか。そんな事を考えてたらナルトさんが説明してくれる。

 

「こいつは今の任務で少し預かる事になったんだってばよ!」

 

 汗出てますよナルトさん。そう、これが俺がここにいる理由になっている。帰ってる道中で俺がナルトさんにもし彼女さんが来て何か言われたらどうするの?って聞いたらこうなった。便利な用語、「任務」。そんな思考になってたら彼女さんが膝を折って座ってる俺と同じ目線になって聞いてきた。

 

「ねえ、あなたお名前は?」

 

「西沢光輝です。」

 

「光輝君か、宜しくね。私は日向ヒナタって言うの。」

 

「えっと、はい。よろしくお願いします。」

 

 俺はペコッと頭を下げた。ヒナタはニコッと笑いナルトさんに向き直った。

 

「ナルト君、ご飯は食べ・・・」

 

 ヒナタさんは止まった。何故なら目を向けた先にはナルトさんが料理してそして失敗した残骸があったからだろう。別に俺が手伝っても良かったんだがナルトさんに客なんだから俺がやるってばよと言って清々しく失敗した。

 

「ナルト君、これは何?」

 

「え、えーっと」

 

 何かヒナタさんの迫力が凄いなぁと他人事のように思ってその光景を見ていた。そして今度はヒナタさんが作った美味しいご飯を頂いた。美味しかった!え?その時のナルトさん?・・・知らない方がいいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、光輝は家族いるのか?」

 

 俺とナルトさんが布団の中に入った時、ナルトさんが聞いてきた。そう言えばナルトさんの御家族っていないのかな?写真の1つぐらいあってもいいと思うんだけど。

 

「・・・います。義理ですけど。」

 

「義理?」

 

 俺は言うべきか迷ったが何かこの事を他人に言うのはそんなに躊躇いは無くなってる。まあパカすか言わないけど。何となくこの人なら話していいやって思った。

 

「俺の家族は・・・この家族は義理の方じゃなく俺と血が繋がってる方のです。俺の家族はもう全員死にました。」

 

「なっ!?わりぃ、そんな事聞いて。」

 

「別に大丈夫ですよ。もうその事なら死ぬほど後悔して死ぬほど泣きましたから。それにナルトさんはそんな事知らなかったんですからしょうがないです。」

 

 実際これは本心だ。もう後にも先にもあれ以上に泣く事なんてないだろう。・・・もしあるとすれば今の櫂さん達や愛美、そしてSAOで出会った仲間達が死んだ時だけだろう。そんな事は絶対にさせない。

 

「・・・お前は何でそのタイムパトロールになったんだ?」

 

「半分は流れ、もう半分は・・・強くなりたかった。そしてその力で今度こそ、大事な物を、大事な人達を守れる力が欲しかった。話し合いなんて通じない奴らと戦うために。」

 

「そうか・・・」

 

 俺がSAOにいた時によく見た皆が離れたり死んでいく夢。お姉ちゃんと同じ部屋で寝るようになってもそれは直らなかった。でもお姉ちゃんがそれでうなされてる俺と一緒のベッドに寝てくれるようになってからは見ることは無くなった皆の死んだ時の夢。あれが俺を突き動かすものだ。あの皆の死んだ時の光景は生涯忘れないというか絶対に忘れられないし、忘れたくない。そんな事考えてたらナルトさんが聞いてきた。

 

「その義理の家族には会いに行ってるのか?」

 

 痛い所をつかれて俺は顔ごと逸らした。それが返事と見たのだろうナルトさんが言ってきた。

 

「ちゃんと会っといた方がいいぜ。義理でもお前の家族なんだから。・・・大事にしろよ。」

 

 そんな事を言ったナルトさんの顔が暗くなっていた。俺は何となくナルトさんの家族がどうなったのか分かりそれ以上何も言わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、第三演習場という所に俺は来た。そこにいたのは一緒に来たナルトさんや昨日の話をしたメンバーだった。そしてカカシさんが前に出てきて言った。

 

「これより、光輝君にはナルトとサスケ、この2人と戦ってもらう。この戦いの成果で君を信じるか否かを見極める。なお、双方共に里をぶっ飛ばすような技などは使うな。」

 

 ・・・なーんで俺を信じる云々が戦う事なんだろうか?まあわかりやすくていいかもしれないけど。結局影分身の術は昨夜ナルトさんが寝た後に色々やってみたけどとうとう何か意味わからんへにゃへにゃな分身やら最早既に死んでる分身しか出来なかった。まあナルトさんに聞けやってなるだけなんだけど今んとこ俺って完全に怪しいヤツだしナルトさん優しいから教えてくれそうな気もしない事もないけど最初は自分でやってみたかったりする。まあそんな話は置いといて俺は聞く。

 

「別にそれは構いませんがそれは1人ずつですか?それとも・・・」

 

「2人同時だ。」

 

 うん、そうですよね。何となく予想してた。まあ負ける気はないけどな。2対1何てあの世界の攻略組と戦った時よりは人数は遥かにマシだろ。・・・まあナルトさんは途中で増えそうだけど。

 

「分かりました。じゃあ2人とも宜しくお願いします。」

 

 2人に向き直りながら俺は右の拳を左の手のひらに合わせお辞儀した。悟空さんがよくやっているから俺もよくやるようになった。そしてそれを聞いた場はナルトさんとサスケさんと俺を残して離れた場所に行った。

 

「おう、負けないぜ。光輝。」

 

「・・・・・・」

 

 何かサスケさん無言なの怖いんですが。まあそれは置いといて俺は何時もの構えをする。まあ悟空さんと同じ構えだけど。

 

 

 

 

 そして第三演習場は静寂になり草が風に揺られてる音しかしてない。だけど近くの木に止まってた鳥が飛び出したと同時に俺達は動いた。俺と2人は一瞬で移動し真ん中で激突した。俺は体当たりでナルトさんを少し戻した後、サスケさんに向かった。サスケさんが回し蹴りをしてきたが俺は身長が低いため、少し頭を下げて躱し、そのしゃがんだ時にジャンプして左から右に蹴った。サスケさんはそれで少し吹っ飛んだ。俺は直ぐに追撃しようとしたが

 

「俺を忘れるなよ光輝!」

 

 その言葉と共に後ろから飛び蹴りしてきたナルトさんだが俺は舞空術で浮いたままコマのように回転してナルトさんの腹あたりを膝うちした。「ごふっ!」と言う声と共に体がくの字に曲がった。そしてそのまま体に触れて気弾をぶつけて爆発をしながらサスケさんの隣に吹っ飛んで行った。だけど上手く着地した。そして腹を抑えてる。やっといてなんだけどあれ結構痛かったりする。

 

「少し本気を出すってばよ、サスケ!」

 

「ああ、ナルト!」

 

 そう言ったナルトさんとサスケさんの様子が変わった。ナルトさんは昨日の最後に見せた姿に。九喇嘛さんの気も混ざってるから多分2人が協力したんだろう。そしてサスケさんは目が変わった。左目は変わってないけど右目は変わった。全体的に赤く、でもその中に紋様がある。・・・何か感じは俺の蒼眼と赤眼に似ている。そんな事考えてたら2人は動いた。サスケさんが腰の剣を出した。ナルトさんは突っ込んで来た。

 

(結構早いな。)

 

 俺は突き出された拳を掴んで、投げようとしたがその前に後ろにサスケさんが剣を左から右に振って来た。俺はナルトさんの拳を離して剣の上をスレスレで躱してそのまま地面に着地した後にバク転して下がった。だけど2人が見逃すはずもなく何か雷とオレンジの閃光が光ったと思ったらバク転し終わった俺の左右に来て右の拳を出して来た。俺はその拳を腕を交差して止めた。ナルトさんが話しかけてくる。

 

「やっぱり光輝つえぇな」

 

「そいつはどうも。」

 

「だが、俺達も負けないってばよ!」

 

 そう言ってもう一方の手でパンチしようとしたのを見て俺は交差した腕を勢いよく戻した。そしてナルトさんとサスケさんが互いに頭突きして動きが止まったのを見てそれぞれを前に吹っ飛ばした。そしてすぐさまサスケさんがまた雷を纏って来た、俺は背中の剣を取って迎えうった。だけど

 

(何かピリピリする。あの雷も何かの術か、俺もどうにかしてあの雷を防がないと。)

 

 サスケさんの剣には雷がまとわりついてる。何かそれも合わさって剣の威力も上がってる気がする。俺も何か剣を強化しなきゃ・・・そうだ!

 

 俺はサスケさんをナルトさんの横に飛ばした後、気で俺の剣をコーティングした。サスケさんのやつを少し真似してみた。・・・まあ俺は雷なんて出せないけど。似たようなことなら出来る。そしてコーティングされた剣で俺は再び向かった。

 

 ナルトさんはそれを見て影分身をした。・・・数え切れないぐらいの人数になった。何かもう驚き疲れたな。俺は一瞬全員を迎え撃とうと思ったが流石に多すぎたからコーティングしたばっかりだけど剣をしまって腰を落とした。そして気合一閃

 

「はあ!」

 

 俺は気を解放してその出した気でナルトさんの分身を吹っ飛ばした。ボンボンと消えていく分身。だけどその消えてく分身の煙から2人が出てきた。ナルトさんとサスケさんだ。俺は迎え撃とうとしたが

 

(違う!これはどっちもナルトさんの気だ!)

 

 俺がそう思った瞬間に後ろを向こうとしたが遅かった。何か雷の手刀で俺は川まで吹っ飛ばされた。俺は川に叩きつけられてそのまま沈んで行った。沈みながらさっきの攻防を思い出す。

 

(まさかナルトさんの影分身がサスケさんに化けて一緒に突撃してると思わせて本命は後ろからのサスケさんだったとは。あの2人特に相談も何もしてなかったのにあんな作戦をやってのけるとか凄いな。俺もキリトかお姉ちゃんとなら出来る自信はあるけどあんなに完璧には出来ないかもしれない。でもまあ、勝ちをくれてやる訳にはいかない!)

 

 俺は川の中で気を高めた。そして俺を中心に渦が出来た。俺はその渦の真上まで舞空術で飛んだ。そして2人と相対した。お互いにニヤってなる。

 そして真ん中で激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこまで!」

 

 そのカカシさんの声と共に俺達は戦いを終えた。

 周りを見てみたら結構ボロボロになっていた。そして呆れた顔のカカシさん達御一行が寄ってきた。

 

「光輝君、君ちょっと強すぎない?」

 

「ナルトとサスケの本気を出てないとはいえこの2人と普通に渡り合うとか光輝君今までどんな人生歩んだのよ。」

 

 そうカカシさんとサクラさんが言ってきた。むう、俺も本気出してないのに。だってこの前漸く出来るようになった界王拳とか蒼眼と赤眼も使ってないし。何なら俺飛び道具も使ってないし。まあ2人が飛び道具使ったら俺も使うつもりだったけど。

 

「まあ、色々と。でも俺の師匠達の方が俺の1000倍以上強いですよ。あの人達俺との修行では俺の強さに合わせてくれてますけど師匠達同士で修行する時はもう俺もどんな戦いになってるか分かりませんし。」

 

 それを言ったら皆無言になった。全員驚いた顔をしている。でも事実なんだよなぁ。特に悟空さんとベジータさんの組手の時は何が何だかわからなくなるからな。俺以外の人達は見えてるらしいけど。俺もその内見えるようになるかなぁ?まあそれは置いといて聞く。

 

「それでカカシさん、シカマルさん。信じてくれますか?」

 

「まあ、あんな実力を見せつけられたら信じるしかないでしょ。」

 

「ああ、もしお前が侵略者か何かだったらとっくに里は滅びてる。」

 

「ありがとうございます。」

 

 俺は頭を下げた。これがここからの1歩だからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ナルト達はただの力押しではなく頭を使うという。でもまあクリリンとかも頭を使う戦い方をするからやっぱり地球人はそういう戦い方が得意なのだ!·····まあそれは置いといて次回、光輝修行頑張るの回。·····ただしある方法でショートカットですが(えっ?NARUTOファンなら誰でもわかる?·····聞こえない聞こえない(おい笑))


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楽しい·····訳がない修行

今日も出せます!今日は光輝の修行回、だけど短め。ではどぞ(っ´∀`)っ


「影分身の術!」

 

その掛け声と共に左右の人差し指と中指を十字に交差したがボン、という音と共に出たのはやっぱりもう死んでる分身だった。

 

「あーっ!また失敗!」

 

俺は絶賛影分身の練習中である。この世界で出来るようになりたい技が結構出来たから早く影分身を出来るようになりたい。後1回出来なかったらナルトさんに聞こう。うん、それがいい。

 

「はあ〜、ふう。」

 

俺は深呼吸した。ここの世界の人達はチャクラを練ったりしても俺達みたいに身体中に白い気が出たりはしない。それはつまり体の内部で気を練っているからだ。まあ気を解放したら嫌でもあれは出ちゃうけど。俺は深呼吸の時に体の中で気を高める。そして俺が別れるイメージでやる。俺はまた左右の手の人差し指と中指を十字に交差させてそして言った。

 

「影分身の術!」

 

ボンッ!

 

その音と共に俺の隣が煙に包まれた。今回は行った気がする。そして――――――

 

「あ、出来たーっ!」

 

「うん出来たな!」

 

「おう、よく出来たってばよ!」

 

・・・何か途中で違う声混ざったな。俺は分身の俺と共に後ろのドアを見たらナルトさんがいた。決して油断した訳では無いが普通にここがナルトさんの家にいることを忘れてた。何か恥ずかしいから術を解除した。

 

「よく出来たじゃねえか。いい影分身だったぜ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「にしてもまさか俺のを見て自力でやるとはな。それもたったの2日でか。」

 

何かナルトさんが感慨深く頷きながら言っていた。でも俺はまだ一体しか出せないという。まあこれから増やしていけばいいか。取り敢えず印なしで自力解除は出来るようになりたい。ナルトさん曰く誰かに消された分身の気は戻って来ないそうだからだったら消える瞬間に自分から解除してもらえば気は戻ってきて実質デメリットは・・・まあ精神的疲れとかは引き継ぐそうだからデメリットはあるがそれでもメリットの方が大きくなる。ナルトさんも解除には印をしているらしいが俺はその先に行くのだ。という目標で今頑張ってる。まあそれは置いといて俺はある人の場所に行きたいから聞く。

 

「そうだ、サスケさんの所に行って来ていいですか?」

 

「え?何でだ?」

 

「あの雷の技教えて貰えないかなあと思って。あれ自力でやろうと思っても中々出来なくて。」

 

そう言ったら何か微妙な顔をされた。でもあの技って影分身と同じく汎用性高そうだから早めに出来るようになりたい。微妙な顔を終えたナルトさんが言った。

 

「うーん、まあ俺と一緒ならいいんじゃないか?というか螺旋丸はダメなのか?」

 

「あれは確かに強力なのは否定はしません。同じ質量で俺の気弾とぶつけても俺が負けるだろうし。でも螺旋丸は形があるじゃないですか?そしてそれをぶつけたりするだけです。でもあの雷の方は形何てないです。だから例えばサスケさんがやったみたいに剣に雷を纏わせたり雷の影分身だって出来ると思うんです。」

 

「な、なるほどな。じゃあ行くか。場所はわかるのか?」

 

「はい。もうサスケさんの気は覚えたんで大丈夫です。」

 

「そうか、じゃあ行くか。」

 

俺達はナルトさんの家を出て歩き出した。向かうのは火影屋敷・・・何かの作業中なら出直そう。そう思いながら他愛のない話をしながら歩いてたら

 

「ナルト兄ちゃん!」

 

そう言って寄ってきたのはでっかいマフラーみたいな物を首に巻いた子供だった。

 

「よう、木ノ葉丸。」

 

この人の名前は木ノ葉丸というらしい。俺が元いた世界なら絶対にいじめの標的にされそう。

 

「兄ちゃん、その子は何だ?」

 

「ああ、今任務で預かってる子供だ。」

 

やはり便利な用語「任務」。木ノ葉丸さんは一応それで納得言ったようだ。

 

「兄ちゃんはこれからどこに行くんだコレ。」

 

コレ?珍しい口癖の持ち主が多いなこの里。

 

「こいつを連れて火影屋敷にな」

 

そう言いながら俺の頭をわしゃわしゃしてくるナルトさん。

 

「そうか〜、修行つけてもらおうと思ったのになコレ。」

 

向上心がある人だな。

 

「じゃあ俺達は行くってばよ。修行はまた今度な。」

 

「分かったぞコレ」

 

俺達は木ノ葉丸さんと別れて進む。俺はさっきの人の事を聞いた。曰くあの人、猿飛木ノ葉丸は三代目火影の孫らしく、ナルトさんの弟子でもあるらしい。影分身も螺旋丸も出来るそうだ。

 

「へえ、強くなりそうな人ですね。」

 

「強くなりそうじゃなくて強くなるんだよ。」

 

そう言ってニカッと笑うナルトさん。眩しいなあ。そんなこんなで俺達は火影屋敷の火影室に来た。そしてナルトさんがノックする。

 

「どうぞー」

 

「失礼します。」

 

「光輝くんじゃないか、どうしたんだい?まさかもう敵が」

 

俺は違う違うと手を動かしながらここに来た訳を説明した。

 

「ああ、違います。ちょっとサスケさんに用事があったんですけどお取り込み中なら諦めます。」

 

「俺に一体なんのようだ?」

 

「えっと、あの雷の技を教えてくれないかなあと思って。」

 

「千鳥を?何故だ?お前は今のままでも十分すぎるほど強いと思うが?」

 

なんかすんごい試されてる感がある。だ、だけど負けないぞ·····まあ競っても意味ないけど。

 

「あの技、凄く汎用性が高そうだから。色んな場面で使えそうな技だから使えるようになりたい。」

 

そう言ったらカカシさんがなるほどなみたいな感じで頷いてサスケさんに向いた。

 

「いいんじゃない?サスケ、教えてやったらどうだ?」

 

「カカシ、お前もわかってるだろう?あれは写輪眼があって初めて完成する技だ。写輪眼がない光輝に教えても使いこなせるかは別だ。」

 

俺は今の言葉に聞きなれない言葉があったから聞く。

 

「写輪眼って何ですか?」

 

そう言ったら一同ポカンとしてたが俺が違う世界の人という事を思い出してカカシさんが説明してくれた。

 

「ああ、写輪眼っていうのはサスケの一族、まあ訳あって今はサスケ1人だが、そのサスケの一族のうちは一族だけが使える瞳術だ。高い洞察力や術のコピーが出来る。そして千鳥は基本は一点集中型の突き、破壊力とスピードはあるがスピードが早すぎて相手のカウンターを写輪眼なしでは見切ることが難しいからね。そういう意味でサスケは無理だと言ったんだろう。」

 

「高い、洞察力。相手のカウンターを見切ることが大前提。·····なら一応出来ますよ。」

 

「えっ!?出来るのか?」

 

とナルトさんが聞いてきた。

 

「は、はい。その術のコピー?とかは出来ませんが高い洞察力に限って言えば俺は同じ事が出来ますよ。」

 

「で、でもどうやって?」

 

「うーん、まあいいか。」

 

俺はそう言って目を閉じた後にまた目を開けて蒼眼と赤眼になった。

 

「ど、どうなってるのそれ?」

 

「うーん、いやいつの間にか出来るようになったというか·····、まあいいか。家族が死んだ時にこれが出来るようになりました。」

 

「その、すまなかった。」

 

「いや、別にいいですよ。」

 

何かカカシさんがすんごい謝ってきた。俺は取り敢えずこの目の説明をした。そしたらこれでも代用は聞くと言われて、サスケさんに雷の技・・・千鳥を教えてもらう事になった。そして俺とナルトさんとサスケさんはまたまた第三演習場に来た。そしてサスケさんが何か変な紙を出して渡してきた。

 

「これは何ですか?」

 

「チャクラを流し込むと反応する特殊な紙だ。取り敢えずこれでお前のチャクラ性質を見極める。」

 

「気を流し込む。じゃあやりますね。」

 

俺はそう言ってその小さな紙を右手の手のひらの上に置いてその手のひらの上に左の手のひらを重ねて間違えて気弾を出さないように気を入れた。そしたら何か2つの音が聞こえた。

 

「もういいぞ。」

 

「あ、はい。」

 

オープンザハンド!・・・そしてそう思いながらやったらその手のひらにあったのは紙が端っこから切れていてシワが入ってる紙だった。それを見たサスケさんが言ってくる。

 

「お前のチャクラ性質は風と雷だな。なら千鳥の修行を始めるぞ。」

 

「分かりました!・・・影分身でやった方が良いですか?」

 

「お前影分身出来るのか?」

 

「は、はい。」

 

「おう、今朝バッチリできてたってばよ。それに光輝のチャクラ量なら影分身の修行法でやっても大丈夫だってばよ!」

 

影分身の修行法、それは影分身をいっぱい出しといて分身皆で修行してある程度まで行ったら一旦分身を解いてその分身達が得た経験値を本体に還元するという方法だ。簡単な例えで言えば本体は漢字のテストの範囲は勉強してなくても分身に勉強してもらってその分身が術を解いた時、その分身が勉強した漢字は本体もわかるようになってるということだ。

 

「分かった。じゃあ始めるぞ。」

 

「はい!影分身の術!」

 

そんな声が響いた第三演習場から大量の煙と声がこの日は聞こえたという。

 

 

 




光輝、影分身の術を習得!でも先に言っときます、ナルトと違ってあまり多用はしないかも知れません。少なくとも印無しで解除出来るようになるまでは。何故なら話の中でも言ってましたけど影分身にあげた気は消されたら戻って来ないから、これにつきます。影分身はチャクラを等倍にする術です。だからそれをめちゃくちゃな人数にした多重影分身が禁術と言われる所以です。等倍という事は気を半分にまたは3分の1やらにする事。四身の拳を思い浮かべてくれたらいいです。要はあれと殆ど同じ何です。あれの強化版と言うことになります。だから影分身の術を多用出来るようになるのははっきり言ってセル編のあとです(セルは四身の拳を力が分散するデメリット無しでやってたんでそれをヒントに見出すって感じです。)。まあそういう事でまた次回、バイバイ(ヾ(´・ω・`)


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布団にダイブ!·····出来たら良かったな

おはようございます。祝・悟空の日(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ!
謎のタイトル·····というかただ単に思いつかなかっただけと言う。ではでは(∩´。•ω•)⊃ドゾー


「疲れたー!」

 

俺はそう言いながら布団にダイブした。あの後の修行は辛かったー。サスケさん曰く普通なら体づくりから始めるそうだ。だけど俺は界王拳の為にそれはやっていたからその段階は飛ばせた。だけどその後のチャクラの性質変化ってやつと形態変化ってやつの修行が辛かったー。千鳥だけを教えてもらおうと思ってたらナルトさん曰く形態変化なら螺旋丸はその形態変化を極めた術らしい。だから形態変化を極める為に影分身を二手に分かれてナルトさんに教えてもらう螺旋丸組とサスケさんから性質変化を教えてもらう千鳥組に別れた。

性質変化とは気・・・今はチャクラって言うけどそれのタイプみたいな物。チャクラには基本5つの性質変化がある。それは火・風・土・水・雷だそうだ。俺の場合2つの性質変化があった。風と雷でどちらも攻撃的なチャクラ性質だそうだ。これは先天的なもので上忍って言う人達なら基本は2~3個持ってるらしい。

そして形態変化とは気の形を操る事で技の範囲などを決める。こっちは修行次第で皆極められるそうだ。螺旋丸はその形態変化を極めた術なんらしい。だから螺旋丸の修行もしんどかった。水風船とゴム風船を気だけで気弾を出さずに割るとか・・・

 

「でもすげぇじゃねえか!たった1日で螺旋丸と千鳥をマスターするなんてな!」

 

「はぁはぁ、でもまだ応用は出来ませんから明日からはその修行もしなきゃ。」

 

そう、俺は今日1日で螺旋丸と千鳥を出来るようになった。影分身200人だして漸くだけどね。因みにナルトさんは1000人以上に分身出来るらしい。まじか。それに俺が最初に目指した剣に纏わせるとかそういう事は疲れすぎて出来なかった。螺旋丸も投げれるようにならなければ。・・・この世界来てからめちゃくちゃ疲れた。・・・というか今敵が来たらちょっとやばいかも、と本末転倒な事を思ってたらナルトさんの家のドアが開いた。

 

「お邪魔します。ナルト君、光輝君もこんばんは。」

 

「こんばんはです。ヒナタさん。」

 

「よっ、ヒナタ。何時もありがとうな。」

 

「ふふ、どういたしまして。じゃあ直ぐに作るから待っててね。というか光輝君凄く疲れてそうだけど大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫です。ありがとうございます。」

 

やっぱり目立つよな。結構汗出てるし。まあ剣とかは隠してるから大丈夫だろう。

 

「あ、いけない。買い忘れがあったわ。ナルト君やっぱりもう少し待ってて、買ってくるわ。」

 

「あ、じゃあ俺が行くってばよ!何時も世話になってるんだからこれぐらいはするってばよ!んじゃまあ行ってきます!」

 

・・・いやまてーい!あなた一応俺の監視役だろ!何ナチュラルに買い物行ってるんだよ!というかヒナタさんと2人とか微妙に気まずいんだけど!?そんな俺のここの叫びは聞こえず行ってしまった。そして少し沈黙が続いたが俺は思った事を言ってみる。

 

「そう言えばナルトさんこの里じゃあ凄く人気なんですね。この前一緒に歩いてた時にめちゃくちゃ声をかけられてたし。」

 

そう言ったらヒナタさんは少し誇らしげに頷いた。

 

「それはそうよ。ナルト君は忍界の英雄なんだから。」

 

「英雄?」

 

「うん、3年前の第四次忍界対戦を集結に導いたの。」

 

「へえ、何か普通に一緒にいる時からそう言う貫禄的なやつがないなぁと思っても凄い人だったんだなあ。」

 

「ふふ、凄いでしょ。・・・というか知らなかったの?」

 

心の中でギクッって言いながら答える。

 

「はい。その、終わらせた人がいるって事は知ってたんですけど名前までは。」

 

嘘です。本当は終わらせたって事の前にそんな戦い自体知りませんでした。忍界対戦·····戦争みたいなものかな?何で人間は争いばかりするのだろう?・・・まあそんな哲学じみた事言ってもわからんから考えないけど。

 

「そうなんだ。そう言えば光輝君は何歳なの?」

 

「え?10歳ですけど?」

「そうなの?すごいしっかりしてるわね。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

しっかり·····してるかなあ?まあ確かに自分でも言うのもあれだけど同年代よりかはしっかりしてると思うけど。・・・というか同年代に全然もう会ったことないな。小5の友達なんていないしこれからも出来ないだろうし。SAOの時も皆年上だし。それから色々話した。そうこうしてたらナルトさんが帰ってきてヒナタさんの美味しいご飯を頂いてシャワーして寝ようとしたら・・・

 

「光輝、何か腕時計って奴が光ってるってばよ」

 

「あ、本当だ。」

 

俺は時計をポチッと押したらトランクスさんが出てきた。ナルトさんが驚いてるがほっといて聞く。

 

『光輝さん、その世界に行った敵の正体が分かりました!』

 

「分かりました!教えてください。」

 

「お、おい光輝。この人は誰だ?」

 

「うーん、俺の上司?」

 

「何でハテナ何だよ」

 

『あなたはうずまきナルトさんですか?』

 

「おう、そうだってばよ。俺も一緒に聞いていいか?」

 

『分かりました。今からデータを送ります。敵の名前はターレス。俺達と同じサイヤ人です。』

 

そう言ってトランクスさんの顔がその敵の情報の画面に変わった。そして1番に驚いたのは

 

「え?悟空さん!?」

 

肌黒いのと戦闘服と悪そうな顔が無くなれば完璧に悟空さんに被るやつだ。まあ雰囲気で悟空さんではないとは分かるんだけど。

 

『サイヤ人の下級戦士は顔のタイプが少ないそうです。』

 

「悟空さんが下級戦士とか思えないんですが。」

 

というか遺伝少ないなサイヤ人。顔が同じような人ばっかりだったらそれはそれで困る気がするんだけど。因みに悟天さんの小さい頃は悟空さんに瓜二つだったらしい。

 

『ターレスはサイヤ人の生き残りで、ある次元で悟空さん達の地球に来て禁断の実、神精樹の実と言うものを埋めて1度地球を滅ぼしかけました。』

 

何かサラッと恐ろしいこと言ったな。聞けばその神精樹は地球のエネルギーを吸って生えたそうだ。そしてその神精樹からなる実を食えば強くなれるらしい。そして普通なら神精樹の実を植えられた星は滅んでしまう所をその次元の悟空さんは元気玉にその神精樹の実からの元気も貰ってターレスを倒すのと同時にその元気を地球に分けることで地球滅亡を回避したらしい。・・・飛んだドーピング野郎だな。

 

「その神精樹の実をこの世界に持ち込まれたという事はありますか?」

 

取り敢えず俺はそれが知りたい。悟空さんに元気玉を使わせる程のやつがそれを使ってきたら正直勝てるか怪しいからな。

 

『いえ、少なくとも種は持ち込まれてないはずです。そうじゃなければ今頃実がなっているはずです。ターレスは死ぬ間際にその時代に連れていかれんでその傷を癒す間にそれを植えることも出来たはずです。しかしそれをしなかったのは』

 

「元々持っていないからか。成程、でもどんな傷を負ったにせよ結構経ってるからもうそろそろ体も気も戻るはずだ。一際でかい気が出た瞬間俺が向かう。トランクスさん、この世界で動物や人がいない所を探して貰えませんか?そのターレスってやつに接近次第直ぐにその場所に誘導します。」

 

『分かりました。ご武運を祈ります。』

 

その声と共に通信が切れた。俺は布団に倒れたかったがそれを堪えてナルトさん聞いた。

 

「今からカカシさんの所に行ってきますけどナルトさんはどうします?」

 

「もちろん行くってばよ!」

 

それを聞いて俺とナルトさんは出かける準備をして家を出て夜の道を歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「成程、事情は分かった。」

 

「はい。ターレスが動き出したら俺が速攻出ます。ターレスは気のコントロールが出来ないそうですからでかい気が出た瞬間に行って被害が出る前に短期決戦をします。」

 

「お、おい。俺達も行くってばよ!」

 

俺はそれを言ったナルトさんに向けて顔を振った。

 

「ダメです。この世界の人達を戦わせる訳には行きません。あんたらの内1人でも死んでしまったらその時点で歴史が変わる。そうしたらそのターレスを連れてきたやつの思う壷です。」

 

「だがお前一人でどうにかなるのか?戦力は多いに越したことはないぞ。」

 

「それでもダメです、シカマルさん。相手は何をするのか分からないんですよ?それに向こうは最悪地球事破壊だってやるかもしれない。そんな奴相手に連れてける訳ないじゃないですか。お願いですからこの里でじっとしててください。お願い・・・ですから。」

 

俺は頭を下げてお願いした。この人達に話したのはただ単にこの里の在住許可が欲しかっただけだしこの人達を戦いに向かわせる訳には行かないから。そう頭を下げ続けてたらある所にでかい気を感じて頭をばっと上げた。

 

「この気は・・・、もう動けるのかターレス。」

 

俺は窓を開けてそこに足をつけた。

 

「お、おい光輝。」

 

「ターレスが動き始めました。絶対に来ないでください!」

 

俺はそう言って静止の声も聞かずに空を駆けた。

 




出ました敵の正体、その名はターレス!·····しょうがないね、サイヤ人編ら辺ならターレス位のしか·····まあドクターウィローとかいるけどあんなでかいヤツ来てたらそれはそれで一瞬で忍びに見つかるだろという。
そしてターレスの存在が分かれば直ぐに動く光輝。
光輝無事に螺旋丸と千鳥を習得!ただ応用やらは命の危険がない時は全然まだ出来ないという。早すぎや!って言う人もいるかもしれませんがナルトやサスケは1人でこの技を習得したんでそれなりに時間がかかったんです。ナルトもまだ影分身修行法やってなかった時代だし。だから影分身修行法をした光輝は当時の2人より早く出来るという。
ではではまた今度です。次は·····月曜日かな?バイバイ(ヾ(´・ω・`)


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邪悪なサイヤ人

おはようございます!愛美·····誕生日おめでとう!まあこっちでは普通に物語が進むんですが。ではでは(∩´。•ω•)⊃ドゾー


俺は飛翔しながら考えていた。

 

(もう直ぐだとは思ってたけどこんなに早いとはな。)

 

俺はそう言いながらトランクスさんから送られてきた人も動物もいない所のマップを見ていた。だが一瞥したら直ぐに前を向いた。そして向こうからも接近してきた奴の拳を止めた。そいつはまだ暗がりだったから途中までは顔が見えなかったが、月の光によって顔が見え始めた。そしたらそいつが口を開いた。

 

「ほう?止めたか。ガキだと思ったらやるじゃないか。」

 

「そいつはどうも。ターレス。」

 

それを言ったら完全に顔が見えた。やっぱりパッと見は悟空さんにそっくりだ。だけどその身に纏う気は邪悪そのものだ。悟空さんとは似ても似つかない。どちらかと言うと一ヶ月前にパトロールした時のベジータさんに近い。だがここら辺で戦う訳にはいかない。まだ少し動物の気があるから誘導かぶっ飛ばすなりしなきゃいけない。

 

「なぜ俺の名を知っている?」

 

ああ、そうか。一応初対面だったな。でもご丁寧に言う必要はないから笑って返す。

 

「お前に教える義理はないな。」

 

「むっ」

 

俺はターレスの拳を自分の方に引いて膝蹴りを食らわそうとしたが右の手で止められた。俺は一旦引いてターレスの目の前で止まった。あの不意打ちを防ぐとはな。いや、不意打ちをよくやるからわかったのかな?―――まあそんなのはどうでもいい。取り敢えずもう少しで誰もいない所だからそこまでぶっ飛ばす!

俺は白色の気を纏い突撃した。そして右の拳を振り抜いた。それ自体は止められたが直ぐに左足を振り抜いて離した。そして離れた瞬間に俺は気を引き上げた。

 

「何!?」

 

俺の引き上げた時に出た風圧に押されてターレスは後退した。それを狙っていた。俺は後退した瞬間に目の前に高速移動してターレスの腹を殴った。

 

「ガはっ!」

 

そのまま俺は回し蹴りをして目的地に吹き飛ばした。そして俺はそれを追ってまた飛翔した。そして気がどこにもない森の近くに来て静止した。そして再び向き合う。

 

「少し油断したな。今度はそうはいかない。お前があいつの言っていたタイムパトロールか。」

 

「・・・ああそうだ。」

 

タイムパトロールの事を知っている、か。こいつを倒すって目的だけどできるなら捕らえたいな