結月ゆかりになってしまったというお話 (色龍一刻)
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01・結月ゆかりとなった青年

どーも、どーも、黒龍一刻と申します。
『小説家になろう』の方でいつもは書かせて貰っていますが、
突然ゆかりん成分不足に陥ったので衝動書きしました。
故に設定は色々ぐらついているので、おかしなところは指摘お願いいたします。

ハーメルンでの投稿は初めてとなります。
暖かい目でお読み頂けると嬉しいです。

最後に、

もっとTSFゆかりんのお話増えろ増えろ...増えろ増えろ...




あー、あー、諸君。どうもおはよう。

いやこんにちは、もしくはこんばんわかもしれない。

 

この場合は、僕の住むとある日本のマンションの一角、

現実時刻5:24に合わせて、『おはよう』としておこう。

 

突然だが、僕、

 

結月ゆかりになっておりますコンチクショウ!

 

 

 

...改めて今朝の出来事を説明しようと思う。

 

 

 

 

寝ていたら全身に圧倒的違和感到来。

それでもぬくぬく布団から起きずに我慢していたら、部屋がガタンゴトン揺れ始めたわけです。

すわ地震かと思い跳ね起きると、視界端紫髪&可愛い兎のパジャマに姿が変わっていたわけです。

 

 

ええ、意味不明です。

 

 

まあ、軽く混乱しまして周りを見渡すと、

色々部屋の家具や道具が変化していたわけですよ。

 

元々男でしたので服にはそんなお金をかける興味が無く、

季節物以外スカスカだったクローゼットは、

ある程度詰まった女性物だらけのクローゼットに。

 

壁掛けハンガーにはゆかりさんの代名詞である(と僕は思っていた)

兎耳フードの黒コートが。

 

身体の異変に気づいて状況判断のために駆け込んだ洗面所には、

例の髪飾りセットが無造作に置いてありました。

 

 

ええ、意味不明です。

 

 

洗面所の鏡を覗き込みますと、

藤色に近い透かし溶かしたような髪と、アメジストのような瞳の少女が、

呆然とした顔で見つめ返してきたわけです。

 

結月ゆかりさん。年齢18歳。身長159cm。体重不明。

 

この間大好きになったVOICEROIDの1人、

 

そうなありきたりな変身が、

私に起きてしまったようです。

 

ええ、意味不明(ry

 

 

 

 

 

ここで皆さん、少し違和感を覚えなかったでしょうか。

気づいた人は偉い人です。

...文章がどんどん()がイメージする結月ゆかり()になっているのです。

 

とはいえ、()がこよなく愛したよくある侵食系他者変身のように、

その侵食を認識できないと言うわけでもなく、

意識すれば()()()()()()調()()()()()()()()()()

 

...意識しないといけないのが面倒くさいところですが。

 

 

 

ぶっちゃけますと今回の異変、まあ他者変身についてですが、

あまり深刻に考えていません。

 

確かに、お財布(※変化済み)の中の個人情報類や、

押し入れから引っ張り出したアルバムの写真、学歴、職務歴の改変はとてつもないと言える出来事でしょうが、

このまま生活できそうなので万事OKです。(なげやり)

 

何故か貯金が急激に増えていたり、

買った覚えのない物品やレシートまでもあったりと家宅捜索はため息の連続でした。

家計簿の計算し直し、面倒ですね...。

 

 

 

まあ、そこら辺は全て置いておきましょう。

問題は、()()()()()()()()ということです。

 

服に関してはネットで見た原品のメインイラストとそっくりなものや、『穏』、『凛』と呼ばれるものとそっくりな服もありました。

 

声に関しては、もうゲーム実況で何百回と聴いてきたあの声、

完全に『結月ゆかり』の声であることは間違いようがありません。

 

性格...はどうなのでしょう?

マスターによって様々な『結月ゆかり』がゲーム実況や茶番の中で作られてきたわけですが、

()が見る()は、『ゆかりさんのノーマルな性格ってこんな感じではないか?』を直球で行くものであると自分で自分を認識してありますので、

性格で判別するのは実質不可能。

()にとって()は『結月ゆかり』と確信していますが、

基準がよくわからないので後回しとしておきましょう。

 

 

...頭がこんがらがってきそうですし。

 

 

 

では、ゲームの腕はどうでしょう。

これもマスター(中の人)によって大きく変わるパラメーターです。

所謂天才ゲーマー結月ゆかりや、ポンコツゆかりんなんて愛称で親しまれていたりします。

 

ならば少しずつ試してみようと思いましたが、

()はソーシャルゲーム、アプリゲームしかプレイしたことありません。

無課金ですし、ほぼ暇潰し目的でした。

僕にとっての私は、パソコンゲームが得意とするイメージでしたので、

スマホのゲームでは、判別するのに不適当だと思ったわけです。

 

しかし手持ちのパソコンは中古のボロボロパソコン。

コンピューター技術は高校の情報科目でストップしている僕でも、

これでゲームをしてみようと思ったことはありませんでしたが_____

 

なんということでしょう。

もう見た目が超格好いい近未来チックな見ただけで解る強々コンピューターになっているではありませんか。

 

更にデスクやチェアも一新。

オタクなら一度は憧れる格好いいデザインに変化していました。

座り心地も抜群。

女性となり重心が変わっても、違和感無く腰掛けることができたのです。

 

改めてパソコンに向き合うと、脳は理解してなくても体が理解しているようで、馴れた手つきで起動し始めました。

 

聞き覚えのある起動音。

圧倒的に速い読み込みスピード。僕感動。

いつの間にかダウンロードされていたのか、

『I Wanna Be the Guy』という実況界では屈指の死にゲーを立ち上げ、

プレイし始めたではありませんか。

 

まあ、しっかり自分が操作しているという感覚はあるようなので、

完全自動操縦というわけでは無さそうです。

 

どこまで不思議な体なのでしょう私は。

 

デュクシ、デデデデデンデデンデデンデデン(ry

 

あ、死んだ。

 

 

 

※約30分後。

 

 

 

あー楽しかった。

実況で見るのと実際に遊んでみるのとでは感じること思うことに大きな違いがありますよね。

なぜこのゲームがチョイスされていたのかがわかりませんが、他にも有名なパソコンゲームが入っているようなので遊んでみましょう。

 

...ゲームってこんなに楽しいんでしたっけ?

 

 

 

 

ゲームの腕は僕より比べる余地もなく上手でした。

ここら辺も僕の私のイメージによって決められたのでしょうか?

...『結月ゆかり』の初期設定が少なすぎてなんとも言えませんね。

身長も同じ。体重は元が不明なので意味無し。

 

トーク力や歌に関しては....滅茶苦茶上手く喋れたり歌えますので流石としか言いようが無いですし...。

 

 

結局、私が完全に『結月ゆかり』なのかどうなのかは、不明ですね。

なんとも言えない結果というのも面倒くさいものですねー...。

 

 

 

う...。

 

 

トイレ行きますか。

その後朝御飯。

そろそろ現実逃避をやめて、

元々のアルバイトとか、お金回しどうするかも考えなくては...

 

 

 

※事後~ご想像にお任せします~

 

 

 

何も感じませんでしたし。普通にできちゃいました。

...残念な気もするし安心した気持ちもありました。

 

ご飯、手早くサンドイッチにしますか。

 

パジャマは畳んで窓辺のハンガーに、

下着だけど、マンションだしもーまんたい。

エプロンは...これもまた赤紫の兎デザインですか。

 

...改変した存在も、結構な趣味をお持ちで。

 

 

 

 

 

 

 




目標は一話3000文字。
投稿は不定期です。

いつかきりたんとかあかりちゃんとイチャイチャできるときを目指して書けたらいいなと思います。

(できたら配信とか掲示板とかも入れたい。)

ではでこれからをよろしくお願いします。


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02・結月ゆかりは謎だらけ

ご都合主義を全面に押し出しています。
30分で思い付いたネタだけに、どこに落とし穴があるのかが怖い今日この頃。





5/29
誤字報告を適用しました。確認お願いいたします。

感→感覚


エプロンをかけ、手を洗い、

クーラーボックスから八枚切り食パンを取り出します。

洗ってあるお盆に一度置き、

先に昨日冷やしておいたレタスを千切っておきます。

パンに少量マヨネーズを敷き、レタスを乗せ、

厚切りスライスしたトマト、ハム、チーズ、またレタス、

そしてもう一枚のパンで挟んで完成です。

 

リビングの炬燵テーブルにお盆ごと運んでいきましょう。

飲み物はインスタントコーヒーです。

 

いただきます。

 

 

 

※20分ほど

 

 

昔の僕の食欲は凄かったようです。

私の胃腸ではこの大きさは厳しいようで、結構の時間を要しました。

休み休み食べている間に、スマホ(※変化済み)でニュースだのTwitterだのを確認します。

 

創作知識による幾つかの予測がありましたが...その一つが命中、『VOICEROID』という概念が消滅しているようです。

彼女らの名前で検索しても、『VOICEROID』として出てきません。

その代わり...なのでしょうか。

チラチラと『東北家』の話題が上がっています。

 

また『VOCALOID』も同じように消滅しているようで、

かの有名な電子の歌姫、『初音ミク』も、『歌姫 初音ミク』として現実世界に降臨しているようです。

某小学生アイドルや、ARIA姉妹も活躍しているようですね。

...ファンの多さ、恐ろしいことになっています。

 

 

え?

つまり握手会とかでミクさん達に会える可能性があるということですか?

ぱないですね。この改変世界の人類勝ち組じゃないですか。

 

 

 

 

閑話休題。

 

 

食べ終わったら、お盆を流し場に片付け、軽く洗っておきましょう。

 

 

 

さて、

僕が私になってしまったことはあまり問題ではありません。

確かに戸籍とか血縁関係とかそういう個人情報がネックとなる物語は大量にありましたが、

僕の場合それらの情報も『結月ゆかり』基準に改変されているので普通に暮らすことができます。

元々していたアルバイトは、いつの間にか休み扱いになっていた様子。

留守番電話にアルバイト先のマスターの声で両親の墓参りぐらい早く行っときなさいと録音が残っていました。

 

......。

 

お金に関しても、預金通帳の情報では問題無しのご様子。

両親から引き継いだ貯金やら保険やら金融関係も変わっていない...ように見える。

元々一生をニート生活できる程度には資産を持っていたのだが、それらも問題無い...いやちょっとずつ増えてる?

 

あー、そうですね。普通に生活する分には不自由なく生活できそうです。

 

そして最後に。

 

...髪色や瞳が異色な人って、元VOICEROID、VOCALOID以外にいるのでしょうかね?

 

昔のアルバムではムスッとした私の周りにお節介だったクラスメイトが群がっていますが、この容姿を気にしないでいてくれてたのでしょうか?

 

まあ、私としては自分の髪を黒に染めるなどはしたくないので、お外で晒されるであろう奇異の目は頑張って気にしない方向でいきましょう。

 

男は度胸だ...いや女は度胸です?

 

 

 

 

閑話休題。

 

 

アルバイトは、連絡すればすぐ来ていいというイケメン過ぎるマスターの伝言をありがたく受け取って、少々墓参りという口実で休みといたしましょう。

 

...両親の墓参りは昨日してきたところでしたし。

 

 

お出かけ...したいですね。晩御飯の材料も確か買ってなかったはずですし。

 

実はちょっと、いや結構、クローゼットの服に興味を持ちまして、

お出かけしたくなってきたのです。

 

男としての羞恥心とか、こんな女々しいことを僕は言わないと思うのですが、

私には興味しかありません。

 

僕には女性の服装の知識なんて一切ありませんので、私の感覚で一通り選んで、晩御飯のおかいものに行きましょうか。

 

 

 

...なんとも精神の侵食具合に、空笑いしか出ない僕だ。

 

 

 

 

※約15分後。

 

 

 

どうでしょう。

 

大きく兎のモチーフが描かれたピンクのジャンパー?に、短めの革ズボン、ゆかりさんの黒コート、ズボンの裾まである長い黒ストッキング。

 

イメージはペ○ン師さんの立ち絵のゆかりさんです。

 

かわいい(確信)

 

くるりと洗面所で一回転。

 

かわいい(確信)

 

髪飾りは、桜のピン止めと、黒紫のメタルマカロンを装着。

 

ショルダーバッグ(※変化済み)にスマホとかお財布とかエコバックとか何故か置いてあった重々しいスーツケースに入っていた『M&P9 シールド』と彫られた模擬銃(なのでしょう多分)を入れておきます。

 

何でこんなものが用意されているのでしょう?

まあ、護身用です。

偽物だとしても街中でファイアすることはしないでしょうし、

女性として行動することは初めてなので、もしものために持っておきましょう。

創作知識でトラブル関係には心当たりがありすぎますからね。

物語の主人公のように全てうまくいくなんてことはあり得ませんからこその携帯です。

 

何故か手に馴染みますね...ゆかりさんって銃の扱い上手いのゲーム内だけですよね?(震え声)

 

 

さてさて、出掛けましょうか。

近所のスーパーまでは自転車で行きましょう。

 

晩御飯、何にしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずん姉様!ずん姉様!」

 

「なにかありましたか?きりちゃん。」

 

「ゆかりさんが!ゆかりさんが消えてしまいました!」

 

「ええそうですね。ゆかりさんも私達と同じようにこの世界に組み込まれたと思いますので、探し始めましたよ。」

 

「そうだったんですね、良かった...早く見つかるといいですね....ゆかりさん...。」

 

「すぐに居場所を特定しますよ。待っていてくださいね。」

 

「流石、ずん姉様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブー、ブー、ブー。

 

「んー?」

 

お父さんのお手伝いを終わらせて自分の部屋に戻ると、

ずん子さんからメールが来ていた。

 

なんとゆかりさんを発見したと言うことのようだ。

 

急いで確認すると、棚に置いてあったはずの『VOICEROID:結月ゆかり』が消えている。

また結月ゆかりに関するグッズも全て消滅、または置き換わっていた。

 

すぐ会いたい。抱きつきたい。離したくない。

激情が駆け巡った。

ゆかりとは昔からの幼なじみ、そして親友だった。

突然この世界に来てしまった時、

そこにゆかりんの影も形も無いことがわかって、

一時塞ぎ混みそうになったほどだ。

 

何気なく接していた彼女が、

どれくらい私にとって大事な存在だったのか、

改めて思い知った出来事だった。

 

私達の前からゆかりんが消えて、いや、逆か。

ゆかりんの前から、私達が消えてしまって1ヶ月。

この世界で『結月ゆかり』は、

『VOICEROID』及び『VOCALOID』として唯一存在していた。

 

私達は彼女の情報や商品を買い求めた。

パッケージの容姿は結月ゆかり本人だし、

しゃべり声も歌声も少し違和感こそあったが彼女だった。

数少ない公式設定や、二次設定の中には『結月ゆかり』の特徴と一致する部分が多くあった。

 

しかし、その中で明らかにおかしい点が幾つか見つかった。

 

結月ゆかりファンによって作られた設定の中に、

『お姉さん気質』、『胸の大きさを気にしている。』など、

誰か他にいないと成り立たない設定が数多く存在したのだ。

 

VOICEROID、VOCALOIDが他にもいた?

でもそんな情報はどこにもない。

あるのは二次設定の端々に残った違和感のみ。

 

「マキさん、この設定に当てはまる他人って、私達ではないんですかー?」

 

そうあかりちゃんは言った。

 

確かにそうだ。

 

ゆかりんはウナちゃんやきりちゃん、あかりちゃんに対して、

実の妹レベルで接してるし(というかあかりちゃんに関しては従妹である)、

私の胸をもごうとしてきた時もある。(胸なんて生活しづらいだけなのに。)

他にも当てはまる部分が出てくる出てくる。

これは確定と言えた。

 

つまり、私達もこの世界ではVOICEROID、VOCALOIDだったのだ。

それがこの世界に何らかの理由で私達が来て、何らかの理由で消滅した。

 

「その何らかって何なんですかー?」

 

そんなのわからないよあかりちゃん。

 

 

 

『VOICEROID:結月ゆかり』がこの部屋から消えたということは、

私達と同じようにこの世界に来たということ。

 

どこにいるのか。ちゃんと暮らせているのか。寂しくないのか。

色々聞きたいし、会いたい。

 

すぐさま私はずん子さんに電話をかけ始めることにした。

 

 

 

 

 

 

 




ぶっちゃけ、なぜゆかりんに銃持たせたのかが謎。
自分でもよくわからない。
なぜか持たせなくちゃいけない!という強迫観念にかられました。

服装に関しては、筆者が服の名前とかの知識を一切持ってないので、立ち絵のイメージを利用するという暴挙に出ました。
ペテン師先生、ごめんなさい。
一応参考イラストを貼っときます。
https://seiga.nicovideo.jp/image/source/5494168
一応左から二番目の服装を改造したものとイメージしてください。


あかりちゃんかわいいかわいい。

マキさん?...ちょっと精神がキていただけだからブラックなGLにはなりませんよ安心してください。(ぶっちゃけ書き方わからない)

感想、評価、お待ちしております。


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03・結月ゆかりは街を進む

どうも、
思い付いたままに書いてて手詰まりになりそうで怖い黒龍一刻です。

前回にいっぱい感想を貰えて嬉しい嬉しい...。
頑張って皆さんにゆかりん成分をお届けできたらなと思います。

ゆかきずは正義。やっぱりあかりちゃんかわいいよね。
妹にしたいです僕。


どうも、結月ゆかりとなった青年(※18歳)です。

今現在、自転車(※変化済み)をこぎこぎしながら近所のスーパーに向かっています。

外の変化は...見た限り見つかりません。改変前とほぼ同じようです。

 

視線は...ある程度感じますが。あまり気にしない方針です。

 

...結月ゆかりなってからというもの、図太くなった気がします。

 

身長が一気に30cm(※元180cm)ぐらい変わったせいか、

世界が違って見えます。

少し懐かしい気分なのは、小さい頃(150cm時代)の記憶の影響でしょうか。

 

体が軽く、体幹や運動神経なども全体的に上がっているような感じがしますが、やはり通常馬力は下がっているようです。

 

 

 

※20分後

 

 

到着しました。

いつも来ていたスーパーです。

規模としては小さい方に入ると思いますが、結構何でも揃っています。

 

駐輪場に停めて、いざ入店。

今夜は定番の肉じゃがにしようと思っています。

保存も安易ですので、食べる量の変化にも対応できますし。

お米はまだあるので、買うのは豚肉、じゃがいも、玉ねぎ、人参、しらたきですね。僕の時もお世話になった簡単料理の一つです。

朝御飯の材料はまだ今日のが残っていますし、

お昼御飯はそこら辺の喫茶店で済ませますか。

 

いつもはお昼御飯の材料も買うところですが、

なぜか通帳の貯金額も増えているようですので贅沢してしまいましょう。

 

 

※30分後

 

 

会計のおばちゃんに捕まっていました...

昔からいるあの人ですが、過去の改変も予想通りあったようで、

 

「もー、いつの間にかこんなべっぴんさんになっちゃて、ちゃんと食べてるかい?私の娘なんて...」

 

あの人は会うたびに「大きくなったねえ」と言うので、

「いつの間にかべっぴんさん」には他意は無いでしょう。

私が『結月ゆかり』になったことを「いつの間にかべっぴんさん」で済ますわけないはず...ないよね?(心配)

 

 

自転車に荷物を乗せて...Let´s go!(EXボイス風)

 

 

※15分後

 

 

僕の時、良いコーヒー店探しに街をネットとかも使いながら探索したことがあります。

その時に見つけた喫茶店。

とても美味しいコーヒーや、軽食、果てはパン物や御飯物を出してくれる隠れた名店。

こっちではアルバイトを募集していなかったので、

もう一つ見つけることのできた喫茶店の方で働かせてもらっていますが、

コーヒーの旨さや料理の出来は、どちらも格別です。

 

威圧感満載、無愛想なおじ様が店長(※他店員無し)ですが、

両親がいない僕を何度も助けてくれた恩人です。

社会からの逃げ場にしていたのも遠い思い出です。

 

もう一つの喫茶店...マスターの店は口コミやTwitterとかである程度人気なお店だったので、

気軽に行ける気がしなかったのもありますが...あそこはあそこで仕事に没頭できた避難場所でした。

 

 

 

チャリンチャリン

 

 

 

「...いらっしゃい、お嬢。」

 

ドアに付けられたベルギーを鳴らしながら、

私は仄かに明るい店に入ります。

 

香る渋い匂い、街の喧騒が消えた静かな空間。

 

そこには三つのテーブル席と、カウンター席。

 

そこで私はカウンター席に向かい、一言。

 

 

「コーヒーとハヤシライスをお願いします。」

 

 

返事は無し。

こちらに一切向かず厨房へと向かう厳ついマスターを尻目に、

持ち込んだゆかり印に変化している大型ヘッドホンを頭にはめて目を閉じます。

顔に当たると痛いであろう髪止めはもう外してありますので、

そのままカウンターにもたれかかります。

 

流れるのはジャズ。

 

料理ができるまでのいつも通りの光景。

来たかどうかは机の振動でマスターは教えてくれます。

マスターがくれた優しい時間、それが僕の生き甲斐の一つでした。

 

驚きの連続で脳が疲れていたのか眠くなって来ます。

あの人は凝り性です。

ハヤシライスとなれば時間がかかるでしょう。

 

少し、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、今日は来たようだ。数日ぶりだな。

 

兄が()()に墓参りを促して、帰ってきた後...か。

 

なにやら容姿が様変わりしているようだが、

 

癖も雰囲気も根本こそ変わらない。

 

()だ。

 

何があったか。

 

どうしてそんな姿なのか。

 

俺は聞かない。

 

ここは坊主にとって安息の場所として提供してやっている。

 

...あいつらの約束通りに。

 

それをわざと壊したりしないさ。

 

俺はただの店長。

 

変わらず珈琲と料理を渡すだけ。

 

安心して眠ってる。

 

顔色にも変化は無い。

 

健康。精神的にもな。

 

それで結構。

 

 

 

 

 

...いやに綺麗になってきたな。

 

女になったというのに無防備なことだ。

 

子守り時代に逆戻りか。

 

まだ昔よりはマシだろうがな。

 

さて、

 

煮込み終わるまで時間がかかる。

 

珈琲の準備を始めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

こん、こん。

 

 

頭に音楽とは違う異音が響く。

 

 

こん、こん。

 

 

ああ、できたようですね。

起きなければ...。

 

顔をあげ、顔をタオルで拭く。

いやに長いもみあげにも、メタルマカロンをはめ直す。

ヘッドホンは折り畳んでバックに。

 

 

「ふぁぁ......」

 

欠伸一発。

 

そして隣にはハヤシライス。

美味しそうな匂いに、急激に空腹感が襲ってくる。

 

我慢。

 

最初は、

 

「ありがとうございます。いただきます。」

 

「おう。」

 

 

 

※30分後(食レポ?むりむり。)

 

 

 

おいしかった。

食後のコーヒーもやっぱり素晴らしい。

挽きたて香るオリジナルブレンド。

ここのはあっち(アルバイト先)のマスターの挽くコーヒーと違って苦味が強い。

だから、ちょっと多目にミルクや砂糖を入れる。

 

よくミルクや砂糖をコーヒーに入れるべきではないと言う人がいるけど、

そんなことはないと思う。

 

やっぱり、人それぞれの美味しさがコーヒーにはあるのだから、

その楽しみ方も人それぞれでしょうね。

 

 

 

ごちそうさまでした。

 

 

おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねえきりたん。

 

何ですか?あかりさん。

 

お姉ちゃんと会えたら何のゲームで遊ぶー?

 

悩みますね。ゆかりさんはFPSでもサンドボックスでも難なくこなしますから。

...ホラーゲームとかはどうでしょう。銃系のアクション無しの。

 

んんー?

 

ゆかりさんの場合、銃があるとホラーがアクションゲームになってしまいますので。

怖さが半減するんですよ。

 

なるほどー。確かにお姉ちゃん、銃の扱い上手だもんねー。

 

そういうあかりさんはゆかりさんと会えたら何がしたいですか?

 

一緒にお風呂とかお布団とか!耳かきとかもしてほしいなー。

 

あー、今はずん姉様に耳かきとかしてもらっていますけど、

やっぱり感覚が違いますか。

 

うん、お姉ちゃんがやっぱりいいなって。ごめんね。きりたん。

 

別に気にしませんよ。誰だって家族が一番ですもの。

私もずん姉様を選びますし。

 

早く見つからないかな。お姉ちゃん。

 

あかりさんはすぐふらふらと迷子になるんですから勝手に探しに行っちゃ駄目ですよ?

 

むー。そこまでふらふらしてないもん。ただいい匂いがいっぱいしてきて...

 

その食欲からの来る大食らいの栄養は全て胸に行ってるんでしょうねーこの、このっ。

 

ひゃっ、そんな胸を揉まないでよきりたんー。止めてってばー。

 

...私も大きくなる未来はあるのでしょうか。

 

お外に出ていっぱい遊んだら大きくなるんじゃない?私はなったよ!

 

引きこもり体質に無理を言わないでください...日光なんて浴びたら炎上ダメージ受けちゃいますよ。

 

 

「きりちゃん、昼御飯にしますよー。あかりちゃんも連れて降りてきてくださいー。」

 

 

手伝いにいこー?

 

ちょっと待ってて下さいセーブポイントまではっ。

 

だーめ、だよー。

 

あ"ぁーそんな殺生なぁーー。

 

そのまま放置していくよー。ポーズボタンで止めてあるしいいでしょ?

 

キリが良いところまでやりたかったんですよ。

 

本当にきりたんはゲームが好きだねー。

 

そういう貴女は?ゲーム滅茶苦茶上手いじゃないですか。

 

私はお姉ちゃんの隣で見てるのが好きだよ?

ゲームの仕方はお姉ちゃんを見て学べるし。

 

これぞゆかり式英才教育法か...ぜひ学びたいものですね。

 

今日の御飯はなーにかな♪

 

あかりさんはいつだっていつも通りですね...私は気になって仕方がありませんが。

 

一生会えないなんてありませんから。お姉ちゃんと私は絆と縁で繋がっていますし。

 

...上手いこと言いますね。確かに、そうですね。

 

 

ずん子さん、来ましたよー。何か手伝いたいです!

 

あ、じゃあ手を洗ったら皿運びをお願いできますか?

 

合点!さあきりたん行きますよー。

 

うぇぇい...。(EXボイス風)

 

 

 

 

 

 




設定小出しコーナー。

・結月ゆかり

紲星あかりの従姉。
胸はネタとして気にしてる風を装ってる。
お姉さん気質は変わらない。
AIM力は強い。

・◼◼縁

結月ゆかりとなった青年。
両親は事故で他界。
二つの喫茶店の店長が生活を助けてくれている。
心にわけありを抱えているご様子。



※馴れてなくて間違って途中で投稿してしまった。許して許して。


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04・結月ゆかりのお月見

なぜなんだ...
ゆかりさん達がきゃっきゃうふふなほんわか物語を書くつもりだったのに、
おもいっきりシリアスになっちゃってる...ドウシテ...ドウシテ...

頑張って路線変更するんできゃっきゃうふふ目当てな人はもう少しお待ち下さい。

...思い付くままに書くと勝手にシリアスになる病、どうやったら治りますか?


家に帰ってきました。

 

 

 

結構時間が経っていたのか、時計はおやつ時を指しています。

買ったものを冷蔵庫やクーラーボックスに詰め込んでおきました。

 

髪止めやフードコートを元の場所に戻し、うがい手洗い。

それも終わったら、リビングのこたつテーブルに座り込みます。

 

もう春が近くですので炬燵布団は押し入れにしまってあります。

それでも今夜は寒くなると、ネットニュースが示していました。

 

カレンダーを確認すると今日は満月。

 

「今日もお月見しましょうか。」

 

毎月(ちょっとずれるけど)の楽しみ。

住民のみ利用可能な屋上で、お酒を飲みながら夜風を受ける観賞の刻。

しっかり厚着しないと風邪を引く可能性もあるので、

いつものコートより更に大きいコートと、湯たんぽ、カイロ、を用意しておきます。

メインはノンアルコールのチューハイもどき。

ジュースに近い方が軽く飲めますし、まだ18歳ですからね。

 

そして、串団子。

別におつまみというわけでは無いのですが、

誰かから「おつまみに団子なんて珍しいねゆかりん。合うの?」と聞かれる程度にはお酒のお供となっています。

 

...誰に言われたんでしたっけ?

 

ん?僕にそんな()()()()なんて気安く呼ぶ知り合いなんていなかった筈だけど...おかしいなでも確かに何回か...。

 

 

ピンポーン...

 

 

インターホン。

 

 

ピンポーン...

 

 

カメラを確認すると配達員の姿が見える。

 

数々の濃密な出来事に遠い記憶となりつつあるが、

確か僕が僕だった時に通販で()()を購入したんだっけ。

流石密林の名を冠するサービスだ、一日で来るとは。

 

 

ピンポーン...

 

 

「は、はい。今出ます。」

 

 

一応チェーンロックはかけたままで。

 

「こんにちはー、お届け物です。」

 

「あ、はい。ありがとうございます。」

 

チェーンロックを外す。

 

「ここにハンコを、お願いします。」

 

「えーと、はい。大丈夫ですか?」

 

「問題ないです。ありがとうございましたー。」

 

 

届いたのは、両手で抱えないといけないくらいの大きさと厚みの包み。

 

もう届か(存在し)ないと思っていたもの。

 

テーブルに座り、丁寧に包みを解いていく。

 

梱包も外し、出てきたのは。

 

 

『VOCALOID4 結月ゆかり スターターパック』

 

そして、

 

『VOICEROID2 結月ゆかり』

 

 

慎重にパックを開ける。

使う予定なんて無かったのに、

なぜか手元に持っていたかったパッケージ。

同じ名前というだけで興味を持って、

声だけで頭がぐちゃぐちゃに泣きそうになって、

いつの間にか色んな声や歌をスマートフォンに保存していた。

取り寄せたのは、

それだけではもの足りなくなったからなのかもしれない。

 

だけど、今は。

 

彼女の声が自分の声となって。

一気に彼女は母の声とは違うんだと気づかない振りをしていたことに気づいて、

強烈なショックを受けた。

 

 

 

 

震えるパッケージに、音が響く。

あの日から出なかったものが流れ落ちる。

数々の思い出の中に、私の声が混じる。

眠る前によく歌ってくれた唄。

何回もせがんだ読み聞かせ。

 

彼女のベースは別人だ。

僕の母さんじゃないのに、

なのに、

私はどうしても重なってしまうんだ。

 

 

『縁の名前の意味? ...様々な人と繋がって、皆と楽しく生きていけるように...かな。』

 

『もう、お父さんったら、それだけじゃあないでしょう?確か...』

 

『待ってくれ母さん、それだけは秘密にしておいてくれ。それは俺の黒歴史にすぎないんだ。』

 

『格好いいのに照れちゃって...まあ、そこまで言うのでしたら言うのは止めておきましょう。ぶーたれないの、縁。いつか教えてくれるわ。』

 

 

 

『坊主、お前の親父は変人だった。昔からな。いやに日常の風景に芸術を見いだすような奴だった。ずっと水面を眺めてたり、森で寝ていたり、ずっと月を見て歩いていたり、周りの音の真似を繰り返していたり。俺は気持ち悪がったわけだ、その時に思考パターンを読めない奴なんて彼奴以外いなかったわけだからな。』

 

『縁君、君のお父さんは天才だったよ。昔からね。ロマンチストで、周りから何かを見いだすような才能を持っていた。独創的な数々の考え方は自身で完結し、面に出すことは家族の前以外に無かったんだ。』

 

だがな、

しかしだね、

 

唯一、彼の考えを、歌や踊り、絵として表現できたとある女性が現れたんだ。

その女もまた、表現に関する変人だった。

よくわからねえが、繋がりが無いってスランプ気味だったらしい。

 

そして彼らは出会って...想像できるだろう?

お前が生まれたわけだ。縁。

 

 

 

 

 

運命というのだろうか。

それとも、誰かが作ってくれたのだろうか。

彼女の声は、僕を幾度となく救ってくれた。

自分が気づかない振りをしている間に幾度となく。

 

 

これも今なんだろう。

 

彼女は母さんとは違う。

そう初めて解ったときから。

 

 

僕は、『結月ゆかり』に恋をしたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マスター。お月見をしましょう。』

 

 

 

 

 

唐突に目が覚めました。

いつの間にか眠っていたようです。

 

テーブルはパッケージを伝って流れた涙のシミが付いてしまっています。

机拭きで拭いておきましょう。

 

時計を見れば、なんと9時40分。

 

確か今日は午後10時に月が登り始める筈です、

急いで晩御飯の支度をしなければ!

 

 

それぞれのパッケージは、テレビ台の棚に置いてある本かけに立て掛け、飾っておきます。埃や涙の跡も綺麗に拭いておきました。

 

 

手洗いを済ませ、冷蔵庫の扉を開ける。

 

 

さっきのは夜更かしする分の睡眠時間としておきましょう。

まだ、私は私なりのけじめをつけれていませんし。

()は私への気持ちをしっかり決めてくれました。

なら、私は()()が幸せになれる努力をし続けるだけです。

僕は私を愛してくれましたし。

私は僕を...ちょっと無理矢理な感じがしますが救おうとしました。

 

それだけです。それだけなんですから。

 

 

ああ、夜更かしなんて何ヵ月ぶりでしょう。

いつもはあかりに一緒に寝ようという誘いは断れずにいましたし...きりたんみたいに夜中ずっとゲームしたりもできませんでしたからね。

 

 

材料を一式取り出し、台に並べておく。

お米を炊飯器にセット。私一人では一合で十分です。

 

 

 

ん?

 

あかり?きりたん?

 

私は彼女達のことをVOICEROID、VOCALOIDとしてしか知らない筈...いや、知っているんだ。結月ゆかりは。

 

 

まな板と包丁を取り出し、じゃがいも、人参、玉ねぎ、とスムーズに皮剥きして切っていく。その後は豚肉をほどよい大きさにカット。

 

 

...精神の侵食でしょうね。

キーポイントは、やっぱりさっきのですかね。

今までの結月ゆかりの記憶が私に共有された感じでしょうか。

 

 

コンロを点火。

油を敷き、豚肉を投下。

 

少し炒めたら、野菜も投下。

 

 

ふふふふ...あかりもきりたんも可愛いですね...。

早く会いたいものです。

東北家の和菓子屋さんの住所は検索すれば出てくるでしょう。

新幹線の出費くらいなら普通に出せる程度には貯金はありますし、電話とかかけて向かいましょう。楽しみになってきました。

 

 

ある程度したら砂糖や水、合わせ調味料を流し込みます。

そしたら蓋をして30分ほど。

 

それまで調べものと準備をしておきましょう。

 

 

 

※30分後

 

 

 

ご飯も早炊きで丁度できました。

 

私は寒さ対策に着こんで準備万端。

リュックサックにお酒やおつまみ、レジャーシートや薄布団を詰め込み、

大きなお盆に肉じゃがとご飯をよそいます。

 

さあ、302号室を出て、一つ隣にあるエレベーターに乗り込み、

4階に向かいます。

 

 

現在時刻10:30。

 

丁度上がり途中の月を拝めるでしょう。

このマンションは丘陵に建てられている唯一の大型建築物なのですから、周囲にお月見を邪魔するものはありません。

 

絶好のスポットなのです。

 

 

 

 

 

 

 




次回予告ゥッ!

結月ゆかり「誰だお前は!?」
初音なんとか「通りすがりに代わってお仕置きよ☆」
東北きりたん「なんか色々混ざってませんかそれ。」

次回予告により、おてての暴走を制御する作戦に出た筆者:黒龍一刻ッ!
果たして思いつきという名のパンドラボックスは、彼に何を与えるのかッ!

???「エボルトォォォォォッ!!」

お楽しみに!




※お酒は二十歳から。ノンアルコールと記載されていても、気を付けましょう。
一応書いておきます。


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05・結月ゆかりは月の下で

半分ネタ回です。温度差で風邪引かないようにしてくださいね。

シリアルを遠ざけるためにふざけてみたら、
ミクさんのキャラが完全崩壊してしまいました。

???「これも全てゴルゴムの仕業だ!」

大丈夫かなこれ。ミク廃に殺される運命しか見えないんだけど。
大丈夫かなこれ。


え、本当に大丈夫?


5/29
誤字報告を適用しました。確認お願いいたします。
白状→薄情



な...なななななッ、何で...ここにいるんですか、先輩!

 

どうも!東北家の情報部とあかりちゃんのお姉ちゃんレーダー(第六感)がゆかりんの場所を特定したので、直接()()()()()()()

 

改めまして、どうも!

空前絶後のみんなのアイドル☆ 初音ミクだよー♪ よろしくね♡

 

いつものぶりっこ乙です。

た、確かに突然屋上に現れたことには説明できますが、

どうやって翔んだって言うんです!?

 

|きりたん砲(※非殺傷)。

 

 

ああ(把握)。

 

...周りの被害は?

 

 

旧式の無反動タイプだったから、きりたんも吹っ飛んだ。

 

ああ...(悲嘆)。

 

 

東北の裏ボス(ずん子)も今黒車で向かってきてるから観念した方がいいよ。

 

別に逃げたり隠れたりしたつもりはありませんが...。

 

前科:グミちゃん。

 

心弱々なグミ姉になんて酷い仕打ちを!

 

東北家から捜索依頼が出たお陰で警察に追われて、涙えぐえぐなグミちゃんによだれが出たわ。あれ可愛い過ぎない?

 

ドSな趣味はありません一切!

 

号泣しながらポカポカ叩いてくるグミちゃんに鼻血。

 

くねくねしないでください。この変態!

 

ブヒィ↑

 

 

......(ドン引き)。

 

 

お、酒あんじゃ~ん。いっただきぃ♪ って、ノンアルか。

 

おいやめろ(自称)16歳。

 

アイドル時空なんで問題無し。

 

......はぁ。...変わりませんね先輩は。

 

 

んふふ~♪

 

 

 

 

 

 

※5分前

 

 

 

 

 

 

屋上に登り、風の弱いタンクの影にシートを敷き、リュックサックを置き、お布団にくるまって座ります。

 

お盆には、まだ湯気をたてる肉じゃがとご飯。

 

前を見れば、大きな満月。

 

「お久しぶりですね。元気でしたか?」

 

風がなく。

 

「私はこんなになってしまいました。なんという縁なのか、貴方()を冠した名前なんですよ。」

 

月は光を木霊する。

 

咀嚼の音。箸の音。

 

「今夜も居させて頂きます。」

 

静寂。

 

 

 

「本当に貴方()は綺麗ですね。」

 

 

 

「その場合、『死んでもいいわ』かな?」

 

 

 

 

※冒頭に戻る。

 

 

 

 

もう...せっかくのお月見だったのに。

 

「そう言わさんな。みんなとやった方が楽しいよ?」

 

「さらっと心を読まないでください。」

 

「ゆかりんは表情に感情は出にくいけど、心情は出てるからねー。」

 

この人は...いや、我慢だ結月ゆかり。

無法者で自由人で破天荒な初音先輩は何を言っても聞きやしない変人だ。

 

「見てよこの写真!昔の泣きそうなゆかりんの顔!そそるで

 

あぁ"?

 

「ご注文はRPGですか? ああ、サブマシンガンでもいいですよ。

特注チェーンソーで八つ裂きにしてやらァ!」

 

「ああ"?やっきかぁ?こちとら最終兵器(ネギ)持ってんだぞ?かかってこいや淫乱兎ィ!」

 

ぷっちーん。もう怒りました。

溜まり溜まった鬱憤の数々、今日で払ってもらうとしましょうか!

 

「だ、誰が淫乱ですか!先輩の方がエロ親父じゃないですか!」

 

コートの影に存在する虚数空間(ディラックの海)からゆかり印のAKカスタムを取り出し即連射。

 

「この無自覚エロ娘!コート着けてるからって家でも外でも生腕生足出してんじゃないよ。色気ヤバイんだよ。襲って欲しいんかワレェ!」

 

先輩もスカート裏の絶対領域から魔法のステッキ(ネギ)を取り出し高速回転。

鉛玉をネギで弾き飛ばす。

 

「にゃにゃにゃなにいうですかーッ!」

 

羞恥と混乱でリロードの手が滑る。

 

「ゆかりんの場合、おっぱいが全部尻に向かってんだよ風呂場で何回か倒れかけたわ!」

 

風呂に一緒に入った時、いつも視線が下向いている理由がわかった瞬間だった。

 

そのシーンを想像したのか鼻血を吹き出す変態。

 

顔を真っ赤にしながらAKを抱えコートと布団に引きこもる無自覚エロ兎。

 

 

 

満月の下で混沌(カオス)が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブー、ブー。

 

 

 

「ん?ああ、メール、ずんちゃんからか。おーい、ビクビク兎、ずんちゃんがもうすぐ着くってー。」

 

「だ、誰がビクビク兎ですか!大体先輩はですねーッ__」

 

 

布団から兎耳が跳ね上がる。

まだ赤い顔をもっと赤くして突っかかろうと____

 

 

「はいもぎゅー。」

 

「へぐっ」

 

 

抱っこされた。

 

柔らかないい匂いと肌色が顔を覆い、思考が停止する。

 

 

「この1ヶ月、寂しかったんだからねー?この世界でも忙しいから、こんな時間にしか会いに行けなかったしー。」

 

 

体を丸く抱え込まれ、ぎゅっと密着される。

 

 

「~~~~~~ッッッ!?」

 

「いつも甘えてた反動なのか、ストレスもマッハだったしー。やっぱゆかりんいないと私、駄目みたいなのよ。」

 

 

身長は私の方が1cmだけ上だし、年も私の方が2つも上。

だけど、VOICEROIDとして、初音ミクのことを先輩と呼んでいた。

 

最初は思考パターンが全然読めない人だったから、

敬遠という気持ちもあった。

 

でも、歌手として、踊り手として、

表現のエキスパートである彼女のことを尊敬して、

初めて彼女を先輩とした。

私も一応声優ですし、歌手でもあります。

踊る仕事なら拙いながらも努力しました。

...憧れもあったんでしょう。何もかも上な貴女に。

 

でも、それだけじゃない気がしたんです。

 

 

 

 

 

 

 

「...相変わらず薄いですね。」

 

「この感動シーンで自虐!?ねえ自虐なの?『くっ』とか言われちゃうの?」

 

「誰が72ですか。80はありますよ。このみっぱい。」

 

「はん、今頃思春期まっしぐらなファン達はこの胸で[規制音]ってるだろうね!かわいそうな目で見られるよりはましだわッ。」

 

「......(かわいそうな目)。」

 

「おいそんな目で見るな。...ケツデカまな板。

 

「あぁ"?」

 

「ああ"?」

 

 

パッと離れて臨戦態勢。フシャーッと威嚇し合う。

 

 

 

 

「慎ましい者同士が罵り合うのは見るに耐えませんよミクさん、ゆかりさん。」

 

「「プイッ。」」

 

巨乳に言われるのもイラッと来ますが、相手は東北の裏ボス。

ずんだアローは受けたくありません。

 

「1ヶ月ぶりでも仲はよろしいようですね。」

 

 

ずん子さんがこの場に到着していたようです。

 

 

「...お久しぶりです、ずん子さん。お変わり無いようですね。」

 

「ええ、みんな元気にしてますよ。」

 

「なら良かったです。とても安心しました。」

 

まあそれでも、後で合いに行きましょう。ずん子さんから皆の連絡先と住所を教えてもらわなくては...。

 

「...んー、お月見の最中でしたか?」

 

「ええ、先輩に乱入されて肉じゃがとお酒が無くなりかけてはいますが。」

 

「いやー、ゆかりんの料理は上手いんだよこれが!お酒に合う!」

 

「私、こんな人を16歳の現役スーパーアイドルと認めたくありません。」

 

「それは同意します。」

 

 

閑話休題。

 

 

「それで、ずん子さんはどのようなご用事で?」

 

「生存確認ですね。ちゃんとこっちでも私達が欠けることなく生きていけるかどうかの。...友達を見捨てるほど薄情じゃありませんので。」

 

「私は大丈夫ですよ。衣住食揃っていますし、仕事もとある喫茶店でアルバイトするつもりです。」

 

「はい。もう確認済みですよ。」

 

「...その情報はどこから?」

 

「東北家の暗b

 

「あ、言わなくて結構ですありがとうございます。」

 

何がとは言いませんが危なかった...

 

「あ、そうでしたゆかりさん。お伝えしたいことがあったんです。」

 

「はい?」

 

「元々私の夢は、東京に和菓子屋さん(※ずんだ餅)を出すことだと知っていますよね。」

 

「まあ、一応。きりたんから聞いてたりもしましたので。」

 

「そのテストケースとしてここ埼玉に開店しようと思ってるんです!」

 

「...場所は?」

 

「隣の空き地です。」

 

だと思いました。

今日買い物行くとき大量の資材が積まれていましたからね。

 

「で、住む場所も用意しなくちゃ行けなくなったので_____

 

 

嫌な予感。

 

 

____ゆかりさんの住む302号室を含む三階一帯、なぜか空いています(入居者募集中)よね?」

 

 

ああ。

 

 

「まるっと買っちゃいました♡」

 

やっぱりでした。ええもう解っていました。

自惚れではありませんが、知り合い達が自分のことを離してくれないことを。

 

「...誰が引っ越して来るんです?」

 

「現時点で即決したのは、私達東北三姉妹と、マキさんあかりさん、琴葉姉妹ですね。明日には引っ越し準備が始まると思いますよ?」

 

「あっはい。わかりました。」

 

マキさんは兎も角、あかりのお世話は私の義務です。

虫歯とかなってませんでしょうか...?

 

琴葉姉妹は...葵さんのメンタルケアですね。

茜さんのポンコツは私でもなんとかなりませんでした。

 

「え、マキさんこっち来るんですか?」

 

「そうですよ?こっちに来てから動画配信サイトでギター演奏を動画にして、収益化もこの前通ったらしいですよ?その道の人に人気になっています。それで半独立を決めたらしいのですよ。」

 

「よく弦巻さんが了承しましたね...。」

 

「動画を見て、昔の自分を思い出したらしいですね。一年に三回は帰ってくることも条件らしいですし。変わっていませんよ。」

 

まあ、幼なじみだったマキさんとまた近くで暮らしていけるのはとても嬉しいことです。他のことにグダグダ言うのは止めておきましょうか。

 

「あ、そうでした。きりちゃん近くの小学校に転校しますので、登下校で出会ったらよろしくお願いいたしますね。なんの因果かウナちゃんがいる学校のようで、友達がいないっていう状況にならずに済みそうです。」

 

え?転校までするつもりなの?え?え?え?

 

「それはどういう_________

 

 

 

その時、不思議なことが起こった。

 

 

 

おねえちゃぁんんんんんんんッ!!!

 

 

「グペッ」

 

 

「「あ。」」

 

 

「お姉ちゃん会いたかったようこの1ヶ月寂しかったんだからね?!まあお姉ちゃんとは絆と縁で繋がってるからずっと離ればなれなんてあり得ないけど久しぶりのお姉ちゃんの匂い柔らかさうへへへへへへへへへへ一緒にお風呂とかお布団で寝ましょうねあれ?お姉ちゃんおーいお姉ちゃん寝てるのかな起きてー!いやもう11時かそうだよねもういつもは一緒に寝てる時間だもんねもう離さないよ絶対だから約束だよお姉ちゃん。また一緒に住めるんだうれしいなーそうだみんなでまた集まって____________

 

 

 

 

 

そこで意識は途切れた。

 

 

 

 

 

きりたん砲の弾丸がゆかりさんに直撃。

気絶する彼女をぎゅっと抱きしめ離そうとしないあかりちゃんを説き伏せ、

ミクさんとずん子さんは302号室に入っていく。

鍵?ああポケットにね。

 

 

 

 

そんな惨状(カオス)の上で、

 

満月は爛々と輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




きりたん砲は凶器。はっきりわかんだね。

やっと盤面が整いました。
ぶっちゃけ整わせ方が雑過ぎて怒られそうですが、
1時間クオリティと筆者の技術不足なので許してください何でもしますから。

ミクさんのキャラはこれで通します。
どうしてこうなった...。

ゆかりさんのお尻?この作品ではデカーイ説明不要!です。
ぶっちゃけ胸よりエロいと思うの。

配信関係のフラグはマキさんに任せた!
上手く動画投稿の沼に引き込むんだマキさん!


感想と評価くれると喜びます。


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06・結月ゆかりと紲星あかり

どうも、そろそろ1日3000文字が辛くなってきた黒龍一刻です。

やっときずゆかですが、ナンカオモッテタントチガウ...

僕はクセの強いキャラクターしか作れないのでしょうか。謎だ。

感想を下さい。(小声)
感想が僕の気力回復の源です。
クソマロでもいいので感想を...感想を...。

評価?え、貰えたりするんですかありがたい限りです。


トラックの音で目が覚めました。

 

視界には天井が広がっていまして、

いつの間にかベットで寝ていたようです。

更に体を挟むようにぬくもりを感じます。

 

隣に首を動かせば、

幸せそうに抱きついて爆睡する下着姿のあかりがいました。

 

???

 

ちょっと待って下さい...記憶を遡ってみます。

 

...荷物が届いて...昼寝して...晩御飯作って...お月見...先輩...ずん子...引っ越し......?

 

そこから記憶がありません。

 

微かにあかりの声を覚えてますから、そこで寝落ち?不可解です。

というか、なぜあかりがここに?

 

時間を確認するためスマートフォン___服は変わってないですね。

やっぱり寝落ちなのでしょうか____をポケットから取り出し点灯。

 

8:17。結構寝ていましたね。

顔や手を洗いに行こうと立ち上がろうと___

 

ミシッ

 

「いっ...ぃ!?」

 

腰に嫌な音と痛みが走りました。

ピタリと動きを停止。

何か絶対不味い音が鳴りました。

直感がDANGERコールを発します。

 

首だけを急旋回。一か八かあかりに助けを求めることにしましょう。

 

「あかりッ...起きて下さい。あかりッ...。」

 

声に反応して更に抱きついてこようとするのを唯一動かせる手で防ぎ、

肩も揺らします。

 

「気持ちよく寝てるところだと思いますが、手伝って下さい。ちょっと不味いことが起こったかもしれません。」

 

「...ぅん...なにぃおねぇちゃん...ふぁあ...。」

 

お目目グリグリ、大あくび。

 

「ごめんなさい、あかり。ちょっと腰やっちゃったかもしれないの。起き上がるの手伝ってくれない?」

 

「腰?...わあ!起きたのお姉ちゃん!おはよぉー!え?腰?大丈夫!?手伝うよ!」

 

「おはよう、あかり。ごめんなさいね。」

 

「いいよいいよー。立ち上がれる?」

 

「立ち上がろうとして嫌な音をたてたからその状態で止まってる感じですね。腰じゃなくて、膝で立ち上がれるよう腰を補助してくれればなんとかなりそうです。」

 

「わかったよ!」

 

 

体重はあかりに任せて、体勢を整えることを優先して立つ。

 

「...うん、よし。立てた。ありがとうあかり。」

 

「どういたしましてー。本当に大丈夫?」

 

「ええ、今のところは。湿布張っとこうと思って。」

 

「突然どうしたんだろうねー。」

 

......。

 

「突然と言えば...あかり。いつ来たの?」

 

「んん?やだなーお姉ちゃん。昨日の夜にきりたん砲で翔んできたんだよ!きりたん寝ぼけてたのか威力間違えてさー。着地地点にお姉ちゃんがいなかったら、足首が危なかったよー。まあそのお姉ちゃんも寝てたんだけどねー♪」

 

......。

 

「ああ、確かそうでした。昨日は寝落ちしてしまったんでした。きりたん砲は取り扱いを誤れば危ないですから、気を付けるんですよ?」

 

「はーい。湿布ってどこにある?」

 

「ええと、テレビ台の隣の棚に...」

 

思い出しました。

昨夜、きりたん砲であかりが突撃してきて私に着弾。着弾する瞬間にあかりが私に抱きついたので全エネルギーが腰に...。

それは一晩置けばこうなりますね。

それとなく注意できましたし、あかりには秘密にしておきましょう。

 

「湿布あったー。」

 

「ありがとう、あかり。自分で貼るので下さいな。」

 

湿布を掲げるあかりを褒め、渡すよう催促します。

 

「うん?いや、私が貼るよー。お姉ちゃんは服を捲っておいてー?」

 

まあそういうのでしたら...

 

「ではお願いします。」

 

「合点!」

 

後ろを向き、腰辺りまで服を持ち上げます。

 

「(うわ..綺麗な腰...お姉ちゃんの...)」

 

「あの、まだですか?」

 

ハアハア息が荒いようですが後ろを向いているため確認できません。

 

「あ!ごめんね。今貼るよー。」

 

危ない危ない...テープを取って、ピタッと。

 

「ひゃっん...ふう...。」

 

「(我慢...我慢するんだ紲星あかり!私は純粋でいい子私は純粋でいい子私は純粋でいい子私は純粋でいい子私は純粋でいい子私は純粋でいい子私は純粋でいい子

 

「ありがとう、あかり。...あかり?」

湿布の状態を確認し、服を直している途中ですが、あかりの様子がおかしいです。

 

「どうしたんですかあかり。」

 

私は純粋でいい子私は純粋でいい子...はッ、な、なんでもないよお姉ちゃん!私は純粋でいい子だから!」

 

私は純粋でいい子?なんのことを言っているのでしょうか...って顔が真っ赤です!風邪でも引いたのでしょうか?

 

「顔が真っ赤ですけれど、体調は大丈夫ですか?風邪とかでは...」

 

「いやいやいや、違うよ?大丈夫だよ?寝起きで体がほっててるだけ!だけだから!」

 

まあそう言うのでしたら...一応体温計だけでも。

 

「一応体温測っときましょうね。春先とは言えまだ寒いですし、もしもがありますから。」

 

「は、は~い......えへへへへへ...」

 

えーと、体温計は...っと。

 

 

 

 

「む~~~......湿布で狙ったとはいえ無自覚は敵わないよお姉ちゃん...。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば外の音がすごいですね。何かありましたっけ。」

 

「私達の引っ越しですよ、お姉ちゃん。もう荷物の搬入が始まっていますよ。ずん子さんから聞いていませんでした?」

 

「そんなことを言ってましたね...。確かあかりもこっちに?」

 

「はい!お姉ちゃんとずっと一緒に居たくて!...お邪魔でしたらお隣で暮らしますが...。あ、今回から生活費は分担でも____

 

「大丈夫ですよ?元々4人用住みのマンションですので、一人では全室使いきれていませんし...生活費は頂きません。家族からそんなことはしませんよ。突然どうしたんですか?」

 

「...お姉ちゃん大好きぃッ!」

 

「きゃっ、今は止めてください腰が死んじゃいます死んじゃいます!」

 

「ああもうなんでこんな優しいの惚れちゃいそうと言うかもう惚れてる結婚しよう交際?勿論オッケーです。大好きお姉ちゃん愛してるお姉ちゃんずっとギューーーーーーってしていたいお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん________」

 

誰か助けて腰が悲鳴あげてますこれ以上は危険ですーっ!

 

 

 

 

結月ゆかり、彼女は紲星あかりの純粋さから垣間見得るナニかにいつも気づけない鈍感系主人公の鏡であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうっ!隣のずん子さんが気づけなかったら私は今頃病院行きでしたからね?了承とか取ってから抱きついてください、あかりさん!」

 

「ごめんなさいでした!」

 

「(了承取れば抱きついていいんですね。これはいいことを聞けた気がします。)」

 

「まあ、大事には至らなかったのでいいですが...物事終わり良ければ全て良しなんてことはありませんからね。」

 

「身に染みて理解しております...。」

 

「そのへんにしといてあげましょうゆかりさん。(彼女のアホ毛も表情も)深く反省しているようですし...。」

 

「わかっていますよ。気をつけてくれるだけで良いですので。」

 

「(ズーーーーン...)」

 

「ああ、そういえばゆかりさん。もうすぐ荷物の搬入が終わりそうですよ。」

 

「もうですか?速いですね。」

 

「朝早くからやってもらっていましたし...もう部屋は使える状態です。」

 

「明日くらいには、引っ越してくるみんなでパーティーしたいですね。あと呼べる方達にも。場所は私達の家を空けましょう。」

 

「それはいいアイデアです!お姉ちゃんの作る料理は定番で美味しいですからね!」

 

「では私から皆さんの方へ連絡しておきましょう。」

 

「ゆかりさんは食材の調達をお願いできますか?あ、でも腰...。」

 

「私も一緒にお買い物行きます!物持ちもします!」

 

「...問題無さそうですね。」

 

「そうですね。昼前くらいになったら買い物に行ってこようと思います。」

 

「私は引っ越しの整理を終わらせてきます。」

 

「お疲れ様です、ずん子さん。」

 

「あ、ずん子さん。私はお姉ちゃんの方で暮らしますね。」

 

「予想していましたよ。了解です。では。」

 

 

 

 

 

パーティーですか。

思いつきですが、楽しいものになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




純粋という仮面を被ったシスコン、その名も紲星あかり!

彼女もまた無自覚エロ兎に敗北するのであった...南無三!





ゆかり印のフードでゆかりさんに変身できるあの作品神だよね。(唐突)
ダークあかりちゃんに強制的にゆかりさんにさせられるあの作品も神だよね。
何かロマンの光を感じた。


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07・結月ゆかりは買い物に

どうも、僕です。
別に1日投稿をハードルとはしていません。
昨日は疲れてたんだ、許して。(謎の謝罪)

まあ、気力が続く限り投稿期間は短いことでしょう。

...この作品、亀投稿のはずだったんだけどなー。




現在9時位。

 

朝御飯のサンドイッチを頬張りながら、あかりが聞いてきます。

 

「買い物に行く時間まで時間があるけど、何かやりたいことでもあるの?」

 

「お風呂です。とはいえ今日はシャワーにしておくつもりですけど。」

 

誰かさんのせいで昨日は入れませんでしたし。

 

「(お姉ちゃんのシャワー...)」

 

「あかり?」

 

「んんッ...なんでもないよ。行ってらっしゃい、お姉ちゃん。」

 

「あかりはいい加減下着姿でいないで着替えておきなさいね。」

 

「はーい。」

 

 

 

 

風呂場前の洗面所(※洗濯機が置いてあります。)で服を脱ぎ、

洗濯機横の洗い物用籠に入れます。

後で仕訳するので全部突っ込んでいい籠なのです。

 

湿布をさっき貼ったのですが...防水タイプですし、痛みも引いてきたので汗を洗い流す程度なら支障はないと思ってそのまま入るといたします。

 

...結月ゆかりとなって初めてのお風呂ですが...

ドキドキもムラムラもしません。

精神状態はフラットです。どこがとは言いませんがフラットです。

 

...自分で言っといてなんですが、79って、

僕的に結構普通の方だと思うんですよ。

いや別に日本人の胸の平均なんて知りませんから。

ほぼ思い込みなのでしょうが...充分だと思ってます。

 

身長が変わったお陰で、シャワーを嵌めておく金具の位置が高い...

これからは下の金具に付けておくようにしましょう。

 

シャワーの水温は体感設定です。

僕よりぬるめの方が私は好みです。

 

 

...あ、シャンプーやリンス、ボディソープ。

これも変化していますね。

昔からよく使っている女性用の物に...。

容量もどれも満タン。都合の良いことで...。

今は助かりますね。使っていきましょう。

 

 

 

 

※15分後

 

 

 

 

よし、いつものショルダーバッグに積めるものを積めましてっと。

 

「あかり、準備はできましたか?」

 

「うん、ほら!」

 

っと、背を向けて黒にイエローラインのリュックサックを見せてきます。

 

なんかキーホルダーとかカンバッチとか付いている。

賑やかなリュックサックです。

 

今日の服はやぎ(にん○ん)さんの結月ゆかり_穏_カスタムです。

あかりは...いつものですねはい。

まあ私もいつもの服を何十着もなぜか持っているのでそれでも問題ないのです。

部品や金具が多いので洗うのがめんどくさいだけで...。

 

「お姉ちゃん、早く行きましょう!」

 

「はい。今出ますよ。」

 

考え事していたらいつの間にかあかりは家を出ていたみたいです。

もうエレベータも呼んでくれているみたいなのでさっさと出ちゃいましょう。

 

 

「あ、そうでした。あかり、LINEとか電話番号とか交換しましょう。なぜか消えてしまっているようでして...。」

 

「あー、本当に驚いたよー、お姉ちゃん。全部お姉ちゃんと連絡できるものがきれいさっぱり消えてしまってたの!お姉ちゃんの関連事項で検索してもTwitterとかも無かったし...。」

 

「...? おかしいですね。Twitterも普通に登録してありますが。(元々の僕のアカウントから変化したものだからでしょうか。まだまだ世界改変の法則は理解しきれていませんね...。)はい、LINEのコードと電話番号にメールです。Twitterは"紫月兎"と検索してもらえば。」

 

「お姉ちゃんらしい、そのままな感じだね。ほぼ呟きもリツイートも無いし。」

 

「いいんです。流行とかネット情勢とか知っておくためのものですから。」

 

「まあフォローしとくね。」

 

「ではフォロバっと。」

 

「そういえば、どこに買い物行くの?」

 

「ああ、昨日来たばかりですものね。自転車で15分位のスーパーです。少し遠いですが大丈夫ですか?」

 

「自転車15分?まあそれぐらいなら!...自転車とか私物、東北家から持ってこないと...。」

 

「...あかりは高校どうしているのですか?」

 

「んんー?春休み過ぎたら行くよー?ここから歩いて30分位の。」

 

「15歳ですから、入試ありますよね...試験とかは?」

 

「東北家の力で明後日やって来ます!因みに書類やお金も東北家に処理してもらったー。」

 

「ああ...。」

 

ここも東北の権力に沈む。

 

「そういえば、何を買う予定なの?みんなの好物とかなら少しだけわかるけど...。」

 

「えーとですね。鍋で囲もうかと思いまして。」

 

「鍋パーティーかー!闇鍋とかやってみたい!」

 

「きりたんに『食べられる!ミニマムきりたん砲(1980円+税)』を99%の確率で投入されるので駄目です。ずん子さんのずんだ餅の方が断然マシです。あれで部屋が酷いことになったんですよ?アイドル勢のファンが見たら全員が「失望しました、なのでファンやめます。」というレベルの。イタコさんは七味唐辛子とか微妙だけど鍋に合うものを入れてくれるので唯一の救済ですが。」

 

「えー、あのミニきり砲、しゃっくりが止まらなくなってご飯が食べずらくなるけど、すごく美味しいんだけどなー。」

 

「胃の中で溶けかけたミニマムきりたん砲(※謎原理空気砲)が暴れまわるのをしゃっくりで済ませられるのはあかりだけです。貴女の胃は鋼で出来ているのですか?」

 

「そんなことはないと思うけどなー。私は食べることが大好きなだけだし。」

 

「はい、まあそういうならそうなのでしょうね。」

 

「呆れ顔でそんなこと言われても説得力無いよお姉ちゃん。」

 

「わざとです。」

 

 

 

※30分後。

 

 

 

「結構歩いたねー。もうすぐかな?」

 

「ええ、そこを曲がったらすぐそこです。」

 

「買う物は言った通りに?」

 

「ええ、さっき相談した通りに、手分けしていきましょう。」

 

「はーい。」

 

 

 

※20分後。

 

 

 

「んー、結構重くなっちゃたねー。」

 

「仕方がありません。お昼は昨夜の材料のあまりがありますが、晩御飯分が無いのでそれも追加で購入しましたし...私、まだ持てますよ?」

 

「腰を痛めてるんだから無理しないの!何時までも子供じゃないんだから、それぐらい手伝えるよ!」

 

「...ありがとう。あかり。」

 

「えへへー。お姉ちゃんの為なんだからねー。」

 

グゥーゥー...

 

「.......えへへー...。」

 

「ふふ...帰ったらすぐ昼御飯にしましょうね。肉じゃがの材料をそのまま使えますし、カレーライスにしましょうか。」

 

「カレー!?やったぁ!早く帰ろうお姉ちゃん!」

 

「ああ、走らないのあかり...行っちゃいました。何時までもあの子は変わりませんね...もう高校生だと言うのに。」

 

お姉ぇちゃぁんー、早ぁくー。

 

「今行きますよー。」

 

 

遠くに見えるあかりの姿を納めながら、

さっきより少し早めのテンポで歩いていく。

 

家に着く頃には太陽は頂点近くに。

あかりには腹ペコなお時間でしょう。

 

少しずつ上がってくる気温に春を感じながら、

熱気が籠る上着を揺らす。

ふと上を見上げれば桜の開きかけた蕾達。

 

もうすぐ、ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はずん子さんにもうすぐお姉ちゃんが見つかるそうだと聞いた。

とても嬉しかった。

 

お姉ちゃんとのリンクは繋がったままだし、状態も普通だから、お姉ちゃんはこの世界のどこかにいて、いつも通りに暮らしているんだと思う。

 

昔からお姉ちゃんは、周りの環境に対して鈍感なのに適応力が高いから、のほほんと暮らしているんだと思う。

 

そうじゃなかったら東北三姉妹とか琴葉姉妹とか、私とか、初音さんと仲良く居られないと思うから。

 

どうしても私達は世界に溶け込めない。

髪の色とか、目の色とかじゃない、どこか致命的な部分に、周りの人とは違う何かがあるんだ。

 

それなのに、お姉ちゃんはまた私達とは同じようなのに違う。

 

どこか普通の人とはずれていながら、そこに居れる。

入り込める。組み込まれる。

 

何かよくわからないものと繋がれる。

私とお姉ちゃんとのリンクのように。

 

知りたいな。

お姉ちゃんとまた。

一緒に居れば、いつかわかるような気がするから。

 

 

 

 




今回の参考イラストです。
https://seiga.nicovideo.jp/image/source/5190409

ニコニコ静画でよい感じのゆかりさんの服を探している感じです。
イヤー、服の描写がスキップできて楽ですなー。

何かオススメがあれば感想欄...いや、ここハーメルンでそういうのってできるんでしたっけ?「小説家になろう」と勝手が違うからわからんなー。
まあ、そこら辺の助言も感想欄でお願いします。

感想ちょうだい。(ストレート)


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08・結月ゆかりの仲間達はアップを始めました

なんか学校があたふたしています。仕方ないね♂

モチベーションを回復しつつ書きました。
ヘタレる前に急いで書いたので、ガバガバはご愛敬。

CeVIOについてあまり知らないので頑張って下調べしたんですが、
ささらさんが姿声衣装含めて改めて心をいぬかれました。かわいい。

タカハシも好きです。あの薄さが腹に来る。

つづみさんはあまり出てる動画とか見たことなくて...予想がつかないですどうしよ。

ARIA姉妹...?彼女らの性格が思い付かないので後回し。
実は琴葉姉妹も似たような理由だったりする。(ポンコツ茜ちゃんってどう書けば...)


家に着いて、食材を冷蔵庫とクーラーボックスに押し込み、

カレーの材料を取り出します。

 

「あかり。ご飯を早炊き設定でお願いします。」

 

「はーい。何合?」

 

「あかりが食べたい分+1合で、ある程度セーブ、お願いします。」

 

「んー、じゃあ4合で。」

 

良かった。後で気づいて具材を買い足しといて。

 

じゃがいも、玉ねぎ、人参を、下処理して、大きめに切っておきます。

豚肉も同様に。

 

鍋で各種野菜を炒めて、玉ねぎがしんなりしたら水を投入。

人参が柔らかくなるまで煮ます。

 

人参を箸で刺してみて十分に柔らかかったら、

一旦火を止め、沸騰をおさめます。

 

ルーは...

 

「あかり。何辛がいいですか?」

 

「何辛でもいけるよー?」

 

「...なら中辛にしますね。」

 

「はーい。」

 

丁度よく棚にあった中辛にしました。

 

ルーを溶かしながら、ヘラでよくかき混ぜていきます。

結構溶けたと思ったら、再点火。

 

焦げないよう気を付けながら弱火で煮込み、十数分。

とろみが付いたので、味見して...

 

「ふー、ふー、あちっ...うん、おいしい。大丈夫ですね。あかり!できましたよー。皿も準備は...もうできてますね。」

 

「わー!いい匂いだし、おいしそう!早く食べよ、お姉ちゃん!」

 

「はいはい、そう慌てない慌てない。溢さないよう気をつけてくださいね。」

 

こたつテーブルに皿とおしんこ、麦茶を並べて...

 

「「いただきます。」!!!」

 

※5分後

 

「おかわりしてくる!」

 

「はい。」

 

※5分後

 

「おかわり!」

 

「はい。」

 

 

「おかわり!」

 

「私も。」

 

※10分後

 

「ごちそうさまでした!」

 

 

 

「ごちそうさまでした。」

 

 

 

「洗い物しちゃうから、皿だけも流しに浸けといてもらえます?私は鍋の方を先に始末しておくので。」

 

「はーい。浸け置き?洗剤は?」

 

「お願いします。」

 

「はーい。」

 

 

 

ブー、ブー。

 

 

ん、メールですね。電話ではないので急ぎではなさそうですが...

 

「あかり。見ておいてくれます?」

 

「はーい。えーと...ずん子さんから、『各方連絡完了です。みんな来るって、芸能(VOCALOID)組も遅れるけどこれるようですよ。私も和食や和菓子を用意しますね。何かあったら連絡を。』だってさー。」

 

「『了解しました。ありがとうございます。』って打っといてくれるます?」

 

「オッケー.........打った!」

 

「ありがとう、あかり。」

 

 

 

 

 

 

ブー、ブー。

 

 

「(問題なさそうですね。)」

 

「なーに?ずんちゃん、ゆかりん?」

 

「ええ、了解の返信です。」

 

「いやー、楽しみだなあ♪カイト兄達も時間が空くと思うって行ってたしねー。リンレンも喜ぶぞー?」

 

「ふふふ♪ いいですよ。回しときます。」

 

「助かるわ~。流石に全員集合となると根回しが私といえどもめんどくさいからねー。」

 

「できないとは言わないのですね?」

 

「まあ、ね?」

 

 

 

「ミクさ~ん!どこ行っちゃたんですか~!ミーティング始まっちゃいますよ~!」

 

 

「ありゃもうそんな時間か、後は悪いね。」

 

「大丈夫ですよ。やっておきます。...あまりグミさんをいじめないであげてくださいね。」

 

「なんかどうしてもやっちゃうんだよねー。波長が合う?って言うのかなー。」

 

「彼女も謎の存在ですからね。私でも年齢すら聞き出せていませんし。年下っぽい印象かと思ったら、お姉さんらしい雰囲気も醸し出しますので...。くえない相手だと思ってますが。」

 

「誰が謎の存在だよ!...まあ、アイドルにしては情報をほぼ出してない身だから、嬉しい評価だけど。...グミちゃんは一つ下の15歳だよ。ずん子さんの場合、グミちゃんが逃げてるからそういう情報が聞き出せてないだけで。あの子、勘があかりちゃん以上に鋭いから。」

 

「優秀。万能の逸材だと関係者から伺いましたよ。」

 

「あー、あまり目立たないんだけど、誰かと合わせると急激に映えるタイプだねグミちゃん。何にでもイケるから、人員の組み合わせやイメージの固定に悩んでるプロデューサーに人気だったりするね。それでここまで私に付いてきたんだし。凄い子だよ。」

 

「なるほど...情報ありがとうございます、ミクさん。」

 

 

「ミグさぁ"~ん! ヒグッ 早く出てきてぐださ~い! グスッ 通知が酷いことになっでるんでず~!えぐっえぐっ

 

 

「あー......行ってきますわ。」

 

「グミさんには謝っておきます...。行ってらっしゃい。」

 

 

 

 

「(......後は...ミクさん達の仕事仲間(CeVIO)さん達ですね。会う機会が少ない方たちですが、できるだけ招待したいものです...。)」

 

 

プルルルル、プルルルル。

 

 

「...、お久しぶりです。ささらさん。突然ですいません。後程ミクさん達の方から連絡が来ると思うのですが、都合が良ければ、結月ゆかりさんの家で引っ越し祝いパーティーを開きませんか?」

 

 

 

ええ、そうなんです。ゆかりさんが見つかったんですよ。

 

埼玉県の郊外に...結構ささらさんの家から近いですよ?

 

ああ、歩かせようとは思っていません。

 

よろしければ、私の(家が所有する)車で送りますけど...

 

了解しました。詳細はミクさんに...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んー?ずん子さんから?

 

もしもし...お久しぶりです...お祝いパーティー?

 

って、ゆかりちゃんが見つかったんですか!

 

良かったー...ってそのお祝いってことでもあるんですね!

 

引っ越し?ああ、あかりちゃんとかですねわかります。

 

行きます行きます!

 

明日の夜...には仕事も終えてます大丈夫です!

 

へー、ゆかりちゃん家、埼玉県なんだ...タカハシさん家も埼玉県ですし、近いかもですね!

 

送ってくれるんですか? ありがたく乗らせていただきますね。ありがとうございます。

 

はい、楽しみにしていますね?

 

わあ...ゆかりちゃんも見つかったのかー。良かった良かった♪

つづみちゃんにも連絡しとこう、それとタカハシさんにも!

パーティーも楽しみだなー。

何かプレゼントとか用意しといた方が良さそう...

そうと決まれば買い物行きますか!

 

ん、つづみちゃんから...「一緒に買い物行かない?」

考えることは一緒かぁ...もちろんオッケーっと。

準備を急がないとね。

 

 

 

 

 

 

 

どうも、厚さ0.01ミリのタカハシです。

...なぜか言わないといけない気がしました。

薄いと言っても影が薄い方です。勘違いしないように。

...これもなぜか言わないといけない気がしました。

 

僕がささらさん達とこの新天地に来てからも、僕を含めて皆の生活は変わっていないようです。

僕も相変わらず、バイトをしながら、ぼちぼちと声優の仕事を回っていますし、ささらさん達も似たような生活をしているようです。

この頃は、初音さんの目に止めてもらい、大きな仕事も来るようになってきました。

お金も余裕がありますし、順風満帆と言ってもいいと思ってます。

 

時々、初音さん関係に絡まれながらも、レッスンとか付き合ってもらっていますし、自分でも成長してきていると実感できるのはとても嬉しいですね。

 

 

閑話休題。

 

珍しく電話がささらさんからかかってきました。いつもはメールが多いのですが。

 

もしもし、タカハシです。

 

はー、結月さんが見つかったと。

 

えーと、あの紫髪のですか。

 

すいません、あまり会ったことなくて...お祝いパーティー?

 

埼玉県で住んでいたとですか...詳しい場所は?聞いてないですか。

 

あー、迎えがあるんですね。

 

もしかしたらご近所様かも知れませんね。

 

えーと、パーティーのことでしたよね。明日の夜?

 

また唐突ですね...手帳を見る限り空いていますね。

 

ご同行させて頂きますよ。

 

東北さんの車でこっちに行く?あー、ありがとうございます。

 

何かあったら電話してください。初音さんから?了解です。

 

では...

 

 

 

ふう。

 

また何か始まったようですね。

 

 

 




かわいそうはかわいいを地で行くグミちゃんです。かわいいなぁ。

それにしてもずん子さんの口調が上手く想像できない。違和感あるんだよなぁ...。

ささらさんは純粋。どっかの仮面を被ったシスコンとはレベルが違うのです。

タカハシ?あー、うん、彼は...一般人枠ですわあ不憫。
タカハシは不憫。決まってるんだよなぁ...(偏見)




次回はもっと遅れると思いますごめんなさいごめんなさい...


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番外 IF 01・結月ゆかりと東北きりたん

どうも、お待たせしてしまっています。
なんか続き書く気がおきず、ニコニコを漁っていたら突然別の世界観を書きたくなりました。

テーマは兎に角死にそうなゆかりさん。だが悲惨さは見せずに。

果たして紲星あかりやその仲間達+αは彼女を幸せにできるのでしょうか?

...というネタです。思いつきです。衝動書きです。薄いです。

でも、こういうのがなんか大事な気がしたので書きました。







 

何やってるんですか。

 

 

視界は青紫の空を向く。

 

 

いえ、何も。

 

 

顎を下げれば、髪留めが夕日の反射光を放っているのが見えた。

 

 

こんな高層ビルのてっぺんでフラフラしていて、「何も」ですか?

 

 

その響く幼い声に関わらず、手を繋ぐ力はとてつもなく強い。

 

 

 

 

人の営みを観ていたのですよ。

 

 

少女の腕によって宙ずりが実現していることに少なからず驚く。

 

 

早く離せば良いのに。

 

 

 

離しませんよ。

 

 

 

 

聴こえていました?

 

 

ええ、なんとなく。

 

 

貴女もなんですか?

 

 

ええ、終わった後に気づきましたが。

 

 

残酷な話ですね。

 

 

見える人には視えますし、

会話できる人は会話できるので問題ないです。

 

 

鉄筋の足場まで持ち上げられ、下ろされた。

 

 

 

 

辛くなってしまっただけです。

ただ、何も考えず、一歩を。

 

 

何か言わないといけない気がした。

 

 

 

綺麗ですね。

 

 

ゆっくりと少女の顔を見つめる。

 

 

何がです?

 

 

その目には、極彩色の空が映っている。

 

 

今日が。

 

 

眩しそうに細められた空は、少しずつ染みていく。

 

 

 風。

 

髪が吹かれ、導かれるように日没を。

 

 

ええ、そうですね。

 

 

それは溶けていく、遠くの山々に。

 

それは満ちていく、夜の匂い。

 

 

 

 

明日も見ましょう。

 

  なぜですか?

 

     必要ですか?

 

        ええ、私には。

 

 

             

 

 

ただ、なんとなく          

 

ですよ。

 

 

 

 

おかしな話だ。

おかしな場所にいて、

毎日のことを、ただ眺めていた。

 

それだけのこと。

 

 

そうですね。

 

納得です。

 

 

 

 

明日も。

 

ええ、わかりました。

 

会いましょう。

 

 

最後の数ミリが落ちて行く。

その光の中で、揺らいでく。

 

 

あ、名前を言っていませんでした。

 

 

赤の他人ですし。

 

 

もう違いますよ。

 

   

 

 

   東北きりたん です。

      浮遊霊、やってます。

 

 

 

 

   結月ゆかり です。

      円環の理、やってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、あかり。

 

ごめんなさい。謝りますから。

 

 

 

ありがとう。

 

 

え、えーと、ちょっと高層ビルの屋上まで、

 

 

助けに来てもらえないですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・結月ゆかり パラレル

 

本編とは別世界のゆかりん。

曰く"円環の理"やってるらしい。

自身の存在意味や人間の醜さに思い詰めてしまっていた。

チョロイン。

生まれてから不運で不憫でボドビドで、体の方は従妹である紲星あかりによって治されてきていても、心の方はそうもいかなかった。

涙とか流せない子。表面に出せない子。

高層ビルから落下途中に、四肢をきりたんによって捕縛、近場の建設工事用の足場に解放されたため、帰り道が解らず右往左往するはめに。(極度の方向音痴)

紲星あかりに最後は助けを求め、紲星家でお説教を受けている。(色んな意味で)

従妹に頭が上がらない系。

従妹のサポートを受けてても人生が可哀想な子。

 

 

 

・東北きりたん パラレル

 

本編とは別世界のきりたん。

曰く"浮遊霊"やってるらしい。

浮遊霊にしては力が強すぎるようだ。

ゆかりんをその場の気分で助け、適当に諭してしまった。

ゆかりんとは波長がピッタンコカンカン。

ぶっちゃけ肉体を貸して欲しいと思っている節がある。

ゆかりんの【幻想殺し】を超える不運の原因に心当たりがある模様。

現代社会に染まったロリババア。

 

 

 

・紲星あかり パラレル

 

本編とはある程度共通した"何か"を持つ別世界のあかりちゃん。

曰く、"絆の灯"やってるらしい。

人生の勝ち組。社会的地位はトップレベル。

従姉である結月ゆかりを強制的に養ってる。囲いこんでる。

やっぱりシスコン。

従姉の不可解な不運をなんとかしようと仲間達と奮闘中。

幸せにしてやりたい気持ちいっぱいである。

怒らせると怖い人。

 

 




ここのゆかりさんは兎に角不運で不憫で直ぐ死にそうになっちゃう系です。
ぶっちゃけ死と生の境界線が視えちゃう程度に。
紲星あかりと会わなかったらもうとっくの昔に死んでいたことでしょう的な。

身長や、体重は22歳で、130cm、25kg未満という明らかにアレな感じ。
これでも従妹の尽力で増えた値。ヤバイ。

デストルドーの値が高すぎてアンチA.T.フィールド張れるんじゃねゆかりさん?



...なんか、自分疲れてんのかな、こんな変なの書いて......


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09・結月ゆかりとパーティー準備

どうも、黒龍一刻です。

ニコニコネット超パーティー2020、楽しんできました。
楽しかったです。満足です。

フィナーレで、改めて超パーティーが終わると聞いて「えー」と思いましたが。
ニコニコ超パーティー2021開催が決定し、目が熱くなりました。
やばい、あの時は泣きそうだった。うれひい。

発表がエヴァ風だったのも良かった。うれひい。



あかりと家事やゲームをしながら午後を過ごしていると、

VOCALOID組やCeVIO組のほとんどが来れるみたいです。

大人数ですね。詳しい人数を聞いて、

明日の朝に追加で買いにいかなくては...。

 

 

「ええ!?一撃!?どっから来たの!?」

 

「ブラスター系は超近距離射撃ならほぼ一発ですよ。ギアでスピード上げて、凸った時にダイオウやバリア張られたら反射神経で退避しましょう。」

 

「ガチ勢か!」

 

「基本です。」

 

 

料理は大鍋と決めたので、

料理自体の準備は皆さんが着く少し前からで問題ありません。

別に家を飾り立てることももうありませんし...

クラッカーぐらいは用意しときましょうか。

遊びは...いくらでも押し入れに積んでありますし。

 

...相談しましょうか。

 

 

 

もしもし、ずん子さん。

 

はーい、何でしょうゆかりさん。

 

電話してるの!?舐めプレイなの!?

 

一応料理の準備の準備は終わりました。

人数は変わらずですか?

 

ええ、大丈夫ですよ。...小さい子達のジュースとかはありますか?

 

うわっ、何今の動き...危ない危ない...

 

2Lのを各種用意しましたよ。

ノンアルはありますが、普通のはそっちでの調達お願いします。

 

はーい。メイコさん達用ですね。了解しました。

 

何か他には?

 

...んー、ありませんね。料理に集中していいですよー。

 

わかりました。ありがとうございます。

 

いえいえー、では。

 

わぁー!死んだ!

 

そういう時は直ぐ引くといいですよ。

真っ直ぐ逃げれば水飛沫や音ですぐ位置が特定されるので、

弾種をよく見てそれを中心に回るように退避するのがコツです。

 

わ、わかった。よーし...

 

 

 

 

 

 

「そういえば、お姉ちゃん。他に準備することとか無いの?」

 

「えーと、後は来客用の座布団とか、大きめの折り畳み式のテーブルとか、ガスコンロを押し入れや物置部屋から持ってくるだけで良いみたいですよ。ずん子さんが人員の管理をしてくれているので楽に済んでいるんですよ。」

 

「へー...鍋の方はどうなの?なんかすごい大人数みたいだけど...(確か...ミクさん、リンさん、レンさん、カイトさん、メイコさん、グミさん、テトさん、ささらさん、つづみさん、タカハシ、マキさん、ずん子さん、きりたん、そして私達...やっぱり多いなぁ!)」

 

「えーと、来るのが決まっているのが今のところ13人ですね。他の人は、都合がつかなかったらしく...。」

 

「13人も入るテーブルなんて持ってたっけ?」

 

「...昔のパーティーの時に購入したものですよ。あの時は19人でした...。」

 

「あー、あれの時のかー。酷かったことだけは覚えてる。」

 

「ウナちゃんやきりたん、鏡音姉弟を避難させることさえも一苦労でした...。」

 

「アハハハ...明日はそうならないよ、大丈夫大丈夫!...多分。」

 

「そうならないことを願っていますよ。」

 

 

のんべえが兎に角多いのです。そして悪酔いするか倒れるかの二択という...ああ、嫌な記憶です...。

 

 

「お酒といえば、今回どうするの?」

 

「ええと、夜とは言え、子供達の安全の配慮として浅い時間帯に予定を無理矢理皆さん割り込んだらしく、今回は飲めないらしいですよ?」

 

「あー、そりゃあそうかー。まあ、片付けとか楽だろうから、良かったね。」

 

「ええまあ、そう...ですね。」

 

「んー?他にも何か心配事でもあるの?」

 

「......セクハラが怖い......」

 

「...みんなお姉ちゃんのこと、大好きだからねえ。」

 

「だからって体の至る所を揉まれたりスリスリフニフニされるのは勘弁して欲しいものです...。」

 

「頑張って、お姉ちゃん。」

 

「あ、はい。頑張る。」

 

 

 

 

 

今日は夜まであかりとゲームを続けました。

スプラトゥーンや、マリオカート、スマブラ、マイクラ、マリオメーカー等々、久しぶりに二人で遊べました。

 

...いつの間にか、2とか、switch版とか出てたんですね。

ゲーム入れの箱が人知れず増えていたのでビックリしつつ納得しました。

 

...いつの間にか空き部屋の一つがあかりの部屋になっているのは、

容認しておきましょう。

別に私のところで住むのですから当たり前のことでしょう。

 

あらかじめ言って欲しかったですが。(※気絶中に引っ越し作業終了)

 

晩御飯は午前中に買ってきた挽き肉で、ハンバーグにしました。

上から目玉焼きとか、チーズを乗せて豪華にしました。

後はカットレタスやコンソメスープ、そしてご飯。

 

あかりも目を輝かせて食べてくれました。

あまり引っ越し前のお話を聞いてなかったですが、

曰く東北家では和食が殆どで、外食にしても高級店であまりこうガッツリと食べられていなかったと。

ずん子さんとかは気づいてて申し訳なさそうにしていたけど、

居候の身だったから、その場で進言するほどKYでは無かった...ああ、わかります。まあ、そうですよね。

じゃあ、いっぱい食べると良いですよ。いつも通りに。

貴女の食べてるときの幸せそうな顔が、私のご褒美になるのですから。

 

だ、だから、そう食事中に抱きついてこないの!

危ない!危ないですから!

 

 

 

後で東北夫妻のところにお礼を言いにいかなければ行けませんね...

元々あちらを訪ねる予定でしたし、

費用がおよそ二倍になる程度なので問題...無いでしょう。

 

へ?お姉ちゃん東北に行く予定だったの?

 

あかり達の情報を得に、ですね。

東北家は結構有名でしたし、和菓子屋さんの方の電話番号を調べて電話すれば、

少なからずずん子さん達の関係者と連絡できると思っていたのです。

 

ひとまず会いたいと思いましたし、電話やメールだけじゃあわからないこともあるでしょう。

 

なるほどー。

 

お土産も持っていかねばなりませんね。

 

あかり、東北夫妻が気に入りそうなものとか、

後でなんとなくで良いですから教えてくれると嬉しいです。

 

うん、いいよー!ある程度東北さんの好みとか把握してるよー。

 

あかりは本当にそういう人の()を読むのが得意ですよね。

結構羨ましい限りですよ。

 

んん?お姉ちゃんも似たようなっていうか、それよりも"すごい"のがあるじゃん。

みんなと()()()()()()を築けている時点で、

()()()()()()()()()の作用を理解しているんじゃないの?

 

え?

 

......ああ。

 

どういうことなんですか?あかり。

特異性と言われても外見とかそういうものしか________

 

 

(まさかVOICEROIDという意味での特異性でしょうか。それならばあかりも同じような特異性を持つ理由もわかります。でも、"すごい"?何がすごい?)

 

 

あー、いや、お姉ちゃん、何でもないよ。

ただ、お姉ちゃんもすごいっていう話。

そう考えこまなくていいよー。

 

食事中に___ってもう食べ終わったんですか?

やっぱり速いですね。なら別に良いですけど...食べにくいです。

 

んふ~♪お姉ちゃんいい匂いだし...柔らかいし...ぐふふふふふふふふふふふふふ...

 

なにおかしな声をあげてるのですか...歯磨き行ってらっしゃいな。

 

ん...もうちょっとだけー。

 

しょうがないですね...あかりはいつまで経っても甘えん坊なんだから...。

 

んふ~。

 

 

 

(特異性...やっぱりVOICEROIDだからでしょうか。でも、私は人として生きています。何か人間とは違う部分がある? 外見...それしか思いつかない。声にしても僅かな違和感さえわからない。他人が聴くと、多少合成音声のように聴こえるとか? 検証する方法は直ぐには無いですし...。)

 

 

「あまり気にしない方針でいきますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃんの力、人と人を結ぶ力。

 

 

私の元祖とも言えるその干渉能力は、

自分自身の関係すらも操り、奇縁を結ぶ。

 

円環の理を司り、運命を手繰り寄せ、

輪廻の輪の如く廻し続けさせるその力。

 

 

別にお姉ちゃんが無理に知らなくて良いことなんだ。

知ったらお姉ちゃんがどんな考えを持つか、

手に取るようにわかってしまう。

 

私はそういう力を持っているからわかってしまう。

お姉ちゃんを悲しませたくないから黙ってる。

でも、今回はすごく口を滑らせてしまった。

なんでだろう?

 

......。

 

やっぱり。

それ以外に何かがお姉ちゃんにはある気がする。

そんなきてれつな力ではないお姉ちゃん自身の"なにか"が。

 

もっと知りたいな。

もっと強く繋がりたい。

だから一緒にいるっていうのもあるけれど。

 

やっぱり、私は、

お姉ちゃんが大好きなんだ。

 

 

 




改めて『円環の理』ってなんだろうと検索しても、
某魔法少女の情報しか出てきませんでした。
厨二全開で後付け設定の時間じゃオラッ!

フィーリングで設定作ったけど、
ぶっちゃけ、確率論ではない運命操作に近いかもしれんな。
『人と人とを繋ぐ』特効の運命操作。
交差点の角で食パン咥えた女子生徒とぶつかったり、
いやに通りすがったあの子が気になったり、
一緒にトラブルに巻き込まれたりという感じの...
...やべえなゆかりん、お前さんご都合主義(人関係)を操れるぞすげぇな!

ニコパの賢者タイム&深夜テンションで書いたのでガバガバやネタは許してください。何にも考えてないで設定生やしてます本当に僕は何をしてんだろ...本当に酷かったら直しますので。

今から一本小説読んだら寝ます。おやすみなさい。(今現在時刻5:50)
学校?休みになりました課題が増えたぜクソッタレ!


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10・結月ゆかりと引っ越しパーティー

どうも、お待たせいたしました。

これを書いている途中にも、別作品のアイデアという邪念が執筆欲求のキャパシティをガリガリと削れたことで遅れました。

オリジナルのテンプレ超能力ものとか書いてみたくなってしまってね...
この作者自分で自分の首絞めてるような...。気のせいですはい。




ゆかりーーーん!!!

 

ぐべぇっ

 

 

その豊満な胸は、私の体にダイレクトアタックを食らわしました。

それは見事肺と肋骨を圧迫、治りかけの腰にも追加ダメージが入ります。

ミシリという音と共に一瞬僕の両親が見えた気がしましたが、

母にニコニコ顔で顔面にビンタを貰いましたので私は元気です。

 

...ああ、なんかヤバイ気がする。

 

ちょいちょい!待ってやマキさん!

ゆかりさんが白目むいてるさかいっ。

 

マキさん、ゆかりさんに会いたかったのはわかるけど、

その暴力的なもので潰されたら色々危ないよ。

 

え、え~ッ!ゆかりん、ゆかりん大丈夫!?

 

えぶっ、大丈夫れふマキひゃんんんんんんんん

 

ああ、そんなに肩を揺らしちゃ...

 

ストップ!ストップや!

マキさん、それ以上は首が危ないで!

 

あ、ごめんねゆかりん!大丈夫だった!?

 

けほっ...ええまあ、一瞬意識があっちへ飛びましたが私は元気です。

 

なら良かったぁ~。会いたかったよ~ゆかりん~。

 

ええ...私もですよ。

 

ゆかりさん。そんな死んだ魚のような目をしてたら説得力無いですよ。

 

いや、マキさん全然気づいてへんで、葵。

 

...ドンマイです。ゆかりさん。

 

......お久しぶりです。茜ちゃん、葵ちゃん。

 

お久しぶりやな。

元気にしとったか聞くのは...無粋やな。

 

後で病院行きますか...?

 

まぁ...大丈夫でしょう。

 

ほら、マキさんもいつまでも抱きついとらへんと、

パーティーの準備を始めましょ。

 

そうだそうだ!

ずん子から鍋って聞いてたよ!どうせだから色々具材持ってきたんだー!

 

変なものじゃ無ければ喜んで使わせて貰いますよ。

葵ちゃん、鍋の手伝いをお願いできますか?

 

喜んで。

えーと、コンロとかはもうテーブルにセッティングされてるんですね。

じゃあ、キッチンの方で下ごしらえ始めてますねー。

 

エプロンは冷蔵庫の磁石フックにありますよ。

まな板や包丁は下の台と包丁入れにありますので。

 

了解でーす。

 

マキさん、そろそろ離してください。

他の皆さんが来る前に鍋の準備を終わらせたいので。

 

えー。

 

後で一緒に遊んであげますから。

 

わかった。

 

はやいなマキさん。

 

茜ちゃんは...

 

ほなテーブル周りの準備しとくわ。

あかりに聞けばええんやろ?

 

ああ、そうですね。お願いします。

 

オッケー、任しとき。

 

ゆかりさん、土鍋ってこの一番大きいので良いですかー?

 

大丈夫ですよー。先に白菜とかの野菜系のあと豚肉とか積めちゃって下さい。

 

了解ですー。

 

ゆかりんのお部屋...ナニがあるんだろーなー。

 

...別にいいですが、散らかさないようにしてください。

 

ふ~ふふん~ふーふ~ん~♪

 

 

...はぁ。

 

 

まあ、あかりがなんとかしてくれるでしょう。

さて、葵ちゃんだけにやらせるわけにもいきませんし、頑張りますか。

 

 

 

あかりちゃんー!元気にしてたー?

 

マキさん!少し前ぶりですねー。元気ですよー!お姉ちゃんとイチャイチャできました~?

 

それがねー。料理の邪魔だって言外に言われちゃってさー。

 

そうすぐ飛び付くからですよー。私だったら......

 

ふむふむなるほど......

 

 

 

......なんとかしてくれる...よね?

 

 

ゆかりさん、だしとかはどうします?

 

えーと、戸棚にある液体タイプのを薄めて使ってください。

 

了解です。

 

(崩れないように具材を整えながら積めていって...)

 

 

追加でモヤシとか豆腐とか入れちゃいますね。

 

追加で白菜とか切っといたので被せるよう乗せちゃっていいですよ。

随分とだしを吸ってきつくなってくる頃でしょうし。

 

確かに蓋をしていても吹き零れがありますしね...もうテーブルの方に持っていきましょうか。

 

火を止めて少ししたら持っていきましょう。ミトンもありますし私が...

 

いえ、私が持っていきますのでゆかりさんはテーブルの確認と人避けをお願いします。ミトン借りますね。

 

わかりました。鍋の方はお願いしますね。

 

ピンポーン...

 

お、誰か来たのでしょうね。

 

「はーい。」

 

 

 

 

※数分前

 

 

ギャー!落雷×墨吐きとか!一気に順位落ちたー!

 

運が無いねー、マキさん。私なんか...って、青甲羅!?

 

あー、ドンマイドンマイ。

 

いや、まだ...私にはスーパーキノコを残してるッ!

 

...私青甲羅避けるの成功した試しがないんだよねー。

 

タイミングを見計らって...え"? ニ"ャァーーーー!!!

 

ここでバナナさんとはw あかりちゃんやってるねぇw

 

...そこのお二人さん、もうすぐ鍋来るさかいなおしてくれへん?

あときりたん、いつの間に来とったん?

そんな端っこで正座なんてしとって...全然気づかへんかったけど。

 

...あかりちゃんに無理矢理きりたん砲使わされて疲労困憊してお布団で寝ていたんです。

目が覚めたら見知らぬ天井。外出たら見知らぬ町でした。

スマホのGPSを確認するとなんと埼玉県。

もしかしてと表札を確認したら東北の札(304号室)の二つ手前に結月の札(302号室)

 

...そういうことです。

 

いや、どういうこっちゃねん。

 

ずん姉さまに寝てる間に新居(304号室)に送られたということでしょう。

電話したら『そこが新しいお家ですよー。学校も転校手続きは終えているので、4月からの新生活、頑張りましょうねー?』と。

 

ほんまずん子さん変わらへんなあ...きりたん大丈夫なんか?

 

...ええまあ、あっちでは友達いませんでしたし...まあ、なんとかなるでしょう。

 

(ずん子さんからきりたんの相談事受けたりしとったけど、こらあかんよなあ...。ちゃんと友達とかつくっとかへんと...。)

 

 

 

ピンポーン...

 

はーい。

 

「あ、ゆかりちゃん!お久しぶりー!元気だった?心配だったんだよー?」

 

「お久しぶりです。ささらさん。元気でしたよ。そちらは?」

 

「うん!元気いっぱい!」

 

「それは良かったです。つづみさんもお久しぶりです。」

 

「ん、お土産持ってきた。」

 

「もうつづみちゃん、それはあとにしようよ。」

 

「ふふ...楽しみに知っておきますね。...失礼ですがそちらの方は...?」

 

「どうもこんばんは。仕事の方では何度か会いましたが、面と向かって会うのは初ですね。タカハシと申します。ささらさん達に連れてこられました...。」

 

「...ああ、すいません。確か...数週間前のボイスレコードの時とかに...。」

 

「! ええそうです。あの時にもいました。覚えていてくれてありがたい限りです。」

 

「いえいえ、こちらこそ。何度か会ったようですが記憶がはっきりしておらず...申し訳ありません。」

 

「いえいえ...」

 

「いえいえ...」

 

「ああもう、二人ともそんな社会人みたいなことやってないで早く中入れてよー!」

 

「ああ、ごめんなさいね。ささらさん、つづみさん。」

 

「ん、別に気にしない。」

 

「タカハシさんもどうぞ。今日は鍋パーティーみたいなものですが食べていってくださいね。お酒とかが仕事の関係で出せないのが申し訳ないですが...」

 

「あー、いえいえ、お構い無く。晩御飯を頂けるだけでも嬉しいですよ。」

 

「他にも人が5、6人来ると思いますので、ゆっくりしていってください。」

 

「ありがとうございます。お邪魔します。」

 

 

 

ゆかりさん、テーブル上のコンロに移動し終わりました。

 

あ、そうしたら点火して、弱火で暖めておいてください。そしたら小皿とコップを用意しましょうか。

 

わかりました。お姉ちゃん、マキさん達呼んでおいてくれる?

 

オッケーやで。

マキさん達、鍋できたさかい、席座っといてくれへん?

 

うん?わー!おっきな土鍋だ!

具材が楽しみだなあ。

 

こんぐらいの大きさならあかりとかの大食いさんでも満足できるでしょう?

マキさん達が持ってきてくれた具材も入れてますよ。

こっちには追加分もあるので減ってきたら入れてくださいね。

ここには薄めただし汁、これも減ってきたら使ってください。

 

わかったー。

 

 

 

 

 

 

では、まだ全員が揃っていませんが、先に始めてて良いと連絡は受けてますので、

ふやけたりだしが濃くなる前にいただきましょう。

 

はーい!

 

本当に美味しそうですね。

 

もー腹ペコだよ~。

 

そうがっつきなやマキさん。

 

みんなが揃うの楽しみだなあ!

 

ん、会ったことない人多いけど仲良くできたら...

 

(女性ばっかりで気まずい...)

 

 

 

さて、全員で、

 

 

「「「「「「「「いただきます。」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン...

 

ん、

 

「私が出ますので食べてていいですよ。」

 

「あ、お願いします。」

 

 

はてさて次は誰が来たのでしょうかね?

 

 

 

 

 




琴葉姉妹6周年おめでとうございます。
誕生日回とかかけていませんすいません。
初登場ということで許して...許して...。

琴葉姉妹の赤い方の方言は関西弁(大阪弁)変換機で変換しています。
おかしい部分があったら、正しい文章を報告と共にお願いします...。
どう直せばいいのかわからないので...。

4/27 誤字報告での修正ありがとうございます。結構多かったから驚いたです..。

次の投稿はまた不定期です。


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11・結月ゆかりは鍋を囲む

どうも。
更に休日が延び、比例して課題が増量しました。
郵便で届く恐怖の厚さ。


ピンポーン...

 

はーい。

 

えーと...あ、ずん子さん。

 

「きりたん、お姉さんが来ましたよ。」

 

「! やっと来たんですか!お仕事があったとはいえ遅すぎるんですよもう...」

 

鍵を開けて扉を開く。

 

「ずん子さんお疲れ様です。色々ありが_____

 

「ずん姉さま!勝手に可愛い妹を未知の土地に送るのはどうかと思うんです!すごく心細かったんですからね!今日は一緒に寝てくださいよ全く!」

 

「わぁきりちゃん、元気そうねー。イタコ姉さまは仕事の関係で数日遅れるらしいですよ。」

 

「それは残念ですね...早く一緒に住みたいでってそういうわけじゃなくて!何で私だけ先にここに送ったんですか?」

 

「? きりちゃんはまだウナちゃんと会っていないのですか?ウナちゃんに今回の件を連絡したら、仕事終わったら東北と遊ぶ!って言っていたので間に合うように飛ばしたんですが...。」

 

「東北!お久しぶり!遊びに来たよー!」

 

「ゲッ......音街、お久しぶりです。遊びはまた今度です。今日はゆかりさん家で鍋がありますから。」

 

「んー?そうなのー。じゃあ...」

 

丁度今到着した___アイドルという多忙の身故に遅れたのでしょう___らしいウナちゃんが手帳をペラペラと捲っています。(予定がギチギチですね...流石有名アイドルです。)

 

「んー......じゃあ、3日後かな...しょうがないかー。3日後遊ぼうよ!この頃あまりゲームとかできてないしさ!いろいろ新しいゲームを教えてくれると嬉しいな!」

 

「3日後...。」

 

「大丈夫ですよきりちゃん。遊んでくるといいですよ。」

 

「はい...では3日後私の部屋で遊びましょう。switchとか持ってます?」

 

「switch?あー、知ってるけど持ってないし遊んだことないなー。でもあのコントローラー、小さくて使いにくそうだよねー。」

 

「安心してください、別売りの黒の普通なコントローラーをいくつか買ってあります。あ、ゆかりさん?鍋に招待しても?」

 

「勿論どうぞ。あかりちゃん達とも遊んでくれると嬉しいです。」

 

「そういえば初音先輩が鍋パーティーがあるって言ってたっけ? ゆかりさん、呼んでくれてありがとうございます!」

 

「いえいえ、いっぱいあるのでいっぱい食べていってくださいね。」

 

 

あ、ウナちゃん!お久しぶりー。アイドル業で忙しいって聞いてたけど大丈夫だった?

 

お久しぶり、紲星ー! 夜の時間は元々空いてたけど、東北達と会うために頑張って積めて来たよー。

 

ん、ウナちゃんも来たんだねー。こんばんはー。

 

お久しぶりやな。元気にしとったか?

 

おー、ウナちゃん!この前の曲良かったよ!あの曲後で弾かせてもらうからよろしくねー!

 

そういえば、マキさん動画投稿者やってんだってな。どんな感じなんか?

 

んー、この前やっと10000超えかなー。結構伸びてきて嬉しいよ!

 

へー!マキさん動画投稿始めたんだー!勿論良いよー!どんどん使っちゃってくれると嬉しいよ!

 

 

 

 

「...私もお邪魔します。...どうぞ。」

 

「変わりませんね。ずん子さんは...ありがとうございます。デザートにいただきますね。」

 

お土産は和菓子だった。やっぱり変わらないですね。

 

 

 

ずん子さんが手伝うと言っていますが今日は座布団に座らせて、さっさとお皿やお箸を出してしまいましょう。

具の追加は...まだ全然ですね。あかりにもってしてもこの量は食べきれないでしょう。特に鍋は腹が膨らみますし。

 

「隣の方は順調ですか?早速トンテンカンやってるみたいですが。」

 

ずん子さんに食器を配り、改めて白菜を摘まみます。

 

「ええ、ほぼ手続きは終わってるので後は完成を待つだけですね。相談見積りもその道の人に頼んであります。完成まで約4~5ヵ月の予定ですね。」

 

「お店建てるにしては早いですね...確か注文住宅系は速くても半年以上はかかると聞いたことはありましたが...。」

 

「プロですから。」

 

「ああ、まあ、そうですよね。わかってました。....では、半年ぐらいまでここのマンションで暮らすのですね。良く東北夫妻が許しましたね...。」

 

「まあ、色々あるもので...♪」

 

「聞かないでおきます。ろくでもなさそうです。」

 

「やっぱりここで暮らすのですか...」

 

「「きりたん?」」

 

「い、いや別にお隣暮らしが嫌だとか東北が恋しいとかそういうわけでは無いのですが...本当に突然だったもので...。」

 

「と言っても半年ですよ。きりたんにマンションは窮屈に感じるでしょうし、ずん子さんのわがままですから...。」

 

「いえ、無理矢理に見えて結構考えてくれてるのがずん姉さまなんですよ。これもあって毎回強く否定出来ないのですよね ...。」

 

「東北が残業帰りの老けたおっさんみたいになってる...。」

 

「なんか表現が生々しいですねそれ...まあなんとなくわかりますけど。」

 

「葵は職場でも関係者のフォローをずっとしてくれてるもんなあ、お姉ちゃんの方にも時々お礼が来るんやで?」

 

「葵ちゃんがおっさんを元気づける...?」

 

「「「「「「「「(犯罪臭がヤバい。)」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

(また女性率が上がってしまった...えーと、きりたんさんのお姉さんのようですね。この人も着物か...。)

 

どうも、男一人で美少女に囲まれるという童貞には辛い状況のタカハシです。

ど、どどど童貞ちゃうわい!

 

時々結月さんから同情の眼差しが飛んでくるのも謎です。

いや貴女女性ですよね?

 

今は鍋や即席おかず(by結月さん)をいただきながら、ささらさんやつづみさん、弦巻さんのお相手をしているところなんですが...。

 

「んー、やっぱりゆかりん変わったかも。」

 

「マキちゃんそれ来たときから言ってませんか?私にはゆかりちゃんの変化なんてわからなかったんですけど...。」

 

「雰囲気?atmosphereが柔らかくなったというか...緩くなったというか...」

 

発音良いな、弦巻さん。

 

「ん、男の気配ってやつ?」

 

いや三人ともこちらをガン見されても困ります怖い。

で、どこからその発想に?

 

「ゆかりちゃんが誰かと付き合い始めたとか?」

 

「いや、それにしても生活環境におかしなものがないんだよ。」

 

いやドラマで出てくる髪の毛とか歯ブラシとかじゃないのですから...。

 

「いやねタカハシ君。同族からしてみればわかるもんなんですよ。」

 

いや、周りにお付き合いしている男友達がいませんよ。

カイトさんはギリギリ...ですかね?

 

「あー、カイトさんのところはもう幼なじみに近い関係だからねー。あれ付き合ってるとは言わないし...良い意味で泥沼にハマってる感じ。」

 

「ん、ラノベあるあるの『関係が近すぎて異性と認識できない主人公』。」

 

「特にメイコさん、カイトさんに色々見せすぎですし...。」

 

「この前泥酔しているメイコさんをおんぶで運んでいるのを見ましたよ?」

 

「あー、家の予備鍵を共有してそう。」

 

「「「わかる~。」」」

 

ごめんなさいわかりません。

 

「で、ゆかりんのことなんだけど。」

 

「あ、戻るのね。」

 

「なんかあったのかなー。前と比べてあかりちゃんとなんかベタベタしてること多くなったらしいし。下着とか家の中で干すようになってるし。料理こんな上手じゃなかったし。」

 

「ん、タカハシには辛い下着干場。」

 

帰りたい。

 

「「「帰しません。」」」

 

酷い。

まあ、結月さんとほとんど面識なかった僕たちに言われてもわからないことですね。そこら辺は。

 

「わかってるよー。ただのガールズトーク。まあ、離れ離れになっている間に何かあったのは確実だね。」

 

ん?見つめる先には...何かのパッケージが二つ?

 

 

 

 

 

「うん、まあ、後で聞けば良いことだしね。」

 

「そりゃそうだねー。」

 

「ん、」

 

「ならいいのですが。」

 

 

 

 

 




色んな実況見ていて、あかりちゃんのEXボイスの多彩さに驚いています。
かわいい。


タカハシの主人公臭がすごい。
コイツだけ今だけハーレムみたいになっています仕方ないね♂
童貞にとって厳しい現場。
仕事柄美少女にある程度慣れている彼だからこそ会話できてる。(偏見)

ゆかりんからの暖かい目が刺さる!不憫!


次も不定期です。


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番外 IF 02・紲星あかりと東北きりたん

どうも。

ええ、またなんです。
衝動に任せて書きました。
許してください何でもしますから。


やあ、きりたん。

この前のことはありがとう。

とても助かったよ。

 

 

それは、

私に結月ゆかりを無理矢理助けさせたことですか?

それとも、

私の受肉を妨げたことですか?

 

 

 

、あー...気づいてたかー。

うん、まあ、そうだね。謝るよ。

でも、

 

「それ以上は引けない。」ですか。

大変ですね。

あのほどけ消えそうな存在を繋ぎ逢わせておくなんて。

 

 

元々はこういうのは、"ゆかねー"の働きなんだけどね。

ゆかねー自体がずっとあの状態だから、

私が少しぐらい意味を歪めても繋いでおかないといけないからさ。

私のしないといけないことだから。大丈夫。

 

 

"意味を歪めても"ですか。

下手したら結月ゆかりと同じく堕ちますよ?

視た限り、

貴女が今まさにやっているように、

誰かを闇から引っ張りあげようとして、

支えきれなくて、抱えきれなくて、

ああなったのでしょう。

一回は首もとまで堕ちましたね?

ああなってから腰ぐらいまで引っ張りあげられたのは凄いことですよ。

まあ、代償は高く付いたようですが。

 

 

 

 

 

ゆかねーはね。

消えるべきではない人を助けようとしたんだよ。

物語の真ん中にいるような。

運命がその人を主人公だって言っているような。

色んな人達と、大きな大きな()を作っていく。

そんな凄い人。

 

 

だからこそ、目を付けられてしまった。

あんな気持ち悪いモノに。

 

彼らは願ったんだ。

 

その人を今度は私達が助けたい。

私達とその人を離さないでくれ。

ふざけるな。勝ち逃げは許さねえぞ。

 

 

 

 

なるほど。

そこまで見せられたら結月ゆかりは結月ゆかり(円環の理)として全力で動く必要があったと。

皮肉ですね。

ただでさえボロクソであった彼女が、

本気で動かなければならない時が来てしまったとは。

 

 

死ぬ覚悟だったよ。

ゆかねーは。

私だって止めたよ。

私とゆかねーの"絆の灯"すらも使って行かせないようにした。

でも、駄目だった。

 

 

当たり前ですよ。

わかってるでしょう?

紲星あかり(次代)が生まれた時点で、

...えーと、なんでしたっけ?

...ああそう、アカシックレコードなるものが、

結月ゆかり(奇跡の代行者及び先代)の働きの終わりを示していたではないですか。

 

 

 

ねえ、従妹さん。

 

 

 

 

 

ッ...

 

 

 

 

わかってた。

わかってたよ!

でも、でもッ!

ずっと幸せでいて欲しかった!

美味しい食べ物とか!楽しい遊びとか!

"嬉しい"とか、"悲しい"とか、

いっぱいいっぱい教えてくれてッ!

だから...ッ、だからッ.........________

 

 

 

 

 

ねえ、あかり?

 

なんでしょう。

 

貴女は私と一緒に過ごさなければなりません。理由は、わかりますか?

 

理解できません。私は、この惑星で500日後に破棄されると決定されている"個体名:結月ゆかり"に代わり、人類の精神と呼ばれる概念を解析し適切に管理する必要があります。それ以外の活動に必要性を見いだせません。

 

(うぐぐぐぐぐ...痛い、痛すぎる...昔の私もこんな感じだったのでしょうか...耐えるんです結月ゆかり!妹の前に恥ずかしい姿は見せられません!)

 

再。結月ゆかり、返答を要求します。結月ゆかりと一緒に過ごす。つまり、同環境での人間的生活行為を行う必要性の疑問への返答を要求します。

 

...ああ、すいません。理由ですか..簡単に言いますと、一緒に過ごすことで先代としての技術や情報の提供が可能だからです。

 

...? それらは圧縮学習で問題ないのでは。

 

いいえ、圧縮学習では不完全だからこその提案ですよ。この世界での"絶対"や"完全"はほぼあり得ません。"ほぼ"ですよ。これも絶対はあり得ませんから。

 

この地球上での圧縮学習は不完全。完全はほぼあり得ない。あり得ないはあり得ない?......理解不能。

 

ま、まあ一緒に過ごせば最高効率の人類に関する学習が可能だと思ってください。ね?悪い提案ではないでしょう。

 

...賛成3:反対2、よって可決。了承。

 

よし、ではついてきてください。貴女に人の素晴らしさや可能性をいっぱい教えてあげますから!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんなに辛くても、

 

どんなに愚かでも。

 

愛してるから。

 

消えて欲しく無かったんだよ。

 

 

 

 

なるほど、同類でしたか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・奇跡の代行者

 

とある◼◼◼◼が造り出した人類の希望。

その性質は切り札。

代償あり、制限付きの奇跡の行使を可能とする。

人外の知的生命体に属する。

全体的なスペックは◼◼◼◼の眷属の最上位レベルに値するが、

とある◼◼◼による封印により人間より()()上レベルにまで弱体化している。

◼◼◼◼によって造り出された故にある程度の◼◼を保有する。

 

 

 

[その真実にたどり着いてしまった探索者は、

               1D6/1D20のSANチェックです。]

 

 

 

とある◼◼◼◼の一◼

>>『僕らが一方的に人間達で遊ぶのは面白くないし、何らかのお助けキャラがいてもいいよね☆ キャラ設定めんどくさいから別の世界を除いてみて...へえ、僕達を題材としたゲームがある?◼◼◼◼ってので流行ってるんだ!いいね♪人気なVOICEROIDとやらの設定をパクっちゃえ☆足らない?なら、他の設定も混ぜ混んで~はいどーん♪ じゃ、頑張ってねー☆』

 

 




全然書けてないのにこういうのだけ唐突に書きたくなるの、
本当になぜなんでしょうかねえ。(白目)

クトゥルフ神話TRPGやりたいけど、
ガイドブック買うお金がねーんです悲しい。
ダイスとかはアプリでできるけど。
ガイドブックは買わないと参加できないしなぁ...
リアルの友達とやる分には友達から借りて読みながらすればいいんだけど、
ネットだとそうはいかないからね。

ぶっちゃけどどんとふの使い方がわからない。


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12・結月ゆかりの夜は続く

どうもです。
魔法少女ものに興味を持ち始めました。
コイツなろうにも途中なのあるのに合計三つを放り出して新しく書こうとしてるのマジ?馬鹿なの?死ぬの?仏になるの?


最後の方は趣味と勢いで書いているので苦手な人は読み飛ばしちゃって下さいな。



おっじゃまっしまーす!

 

ちょっ、先輩!鍋があるから走らないで下さい!...もう、仕方ない人。

 

こんにちはー。

 

お久しぶりです。ゆかりさん。先輩がすいません。

 

お久しぶりですね。リンちゃん、レン君。

まあ、先輩のことだからヘマはしていないでしょうから大丈夫ですよ。...きっと。

 

お久しぶりー。

 

なら、いいのですが...そちらもお変わり無いようで。

 

あ、この前ぶり! マキちゃん、あかりちゃん!

 

おおう、この前ぶり?ですねー...今鍋食べてるんで飛び付くのはやめてくださいよー。ミクさん。

 

ふむ、また胸大きくなった?

 

なんでそういうのわかるんですかねー。

 

私も大きくなったよ!

 

体重が?

 

いや違く..わないけどそれも含めて胸が!

 

 

(いあいああのね男がいる隣席でそういう話は止めていただきたいものですはい。)

 

そういえば私も下着が...

 

ん...じゃあ、皆と買い物に誘って...

 

(ほら話題の飛び火が来ちゃたよ気まずいわ!)

 

 

 

(タカハシさん...なんという孤立無援。)

 

 

 

レン君。

 

...なんですか?

 

後であそこにいるタカハシさんと仲良くなってあげてくれない?

 

...タカハシ...タカハシ...ああ、前に先輩が上に紹介していた人ですか。話には聞いていたのですが時期的に挨拶できていなかったので丁度良いですね。わかりました。(察しからの親指グッ)

 

ありがとう。(グッ)

鍋も食べ初めてもらって結構ですよ。皿はキッチン前に重ねてあるので、纏めて持ってちゃって下さいな。

 

わかりました。リン、人の玄関を物色してないで行くよ。

 

レン!見てみてモデルガン見つけた!それも結構カッコいいやつ!

 

あーそうですか危ないからゆかりさんに返しなさい。

それ見るからに万札何枚かの高価なやつだから。下手したら特注だから。

 

えー。(ずるずるずるずるずるずるずるずる...)

 

なんかまた増えてますね。気にしないでおきますっていうか重っ!

 

 

 

 

 

こんばんは。初めまして、鏡音レンと申します。

こちらのリンの弟です。よろしくお願いします。

 

こんにちはー!リンだよー。

 

、これはこれはご丁寧に、タカハシと申します。

声優業界の端っこでですが、時々噂を耳にしていました。

そろそろラジオとかにも出られるとか。

 

リンだよー。

 

、お知りになってくれてたのですか。

機会が偶然とはいえ回ってきたので、二人で上手くやっていけたらと思っています。いつか仕事で関わる可能性が高いですし、姉共々仲良くしていただけると。

 

もちろんですとも。

 

え、二人とも無視なの?

 

 

 

大丈夫そうですね。私も後で改めて挨拶しておきましょう。

 

 

 

「そういえばゆかりん、仕事っていつ復帰するの? 上に紹介する気満々なんだけど。」

 

「え....あー...考えてませんでした。一応とある喫茶店でアルバイトしようとしていたんですが...。」

 

 

記憶では結月ゆかり()も声優業で稼いでいたようですが...こちらでは私は僕であるわけで、言ってしまえば身の回りの環境自体は僕基準なので、違和感無くそのまま働こうと思っていたのですが...。

声質も発声も演技も十分あっち(声優業界)で使える...っていうか使えてしまうレベルなのはわかりますが僕の気が乗らないのですよね...。私としてはどちらでも良いし...マスター()を優先したいですが...。

まあ、それが妥当でしょうか。技量はあるとはいえ、先輩のコネで無理矢理働かせてもらうのはあちらとしても確実に良い気分はしないでしょう。

 

 

「...やっぱりこのままバイトを続けますよ。声優業は一旦お休みです。ちょっと思うことがありまして...」

 

「ん、そっか。大丈夫だよー。まあ、乗り気になったら言ってね色々紹介したい子がいるし。ずんちゃんー!後でゆかりんのバイト先教えてー!」

 

「はい?別に良いですよ。メールで送っときますね。」

 

「ほー、ゆかりさんバイトしとったん?一緒にまた声当てとかしたかったからちょい残念やな。」

 

「別に機材持ち込んで遊び感覚でも家で出来るんじゃない?マキさんが使ってる家用のマイク貸してもらえばいいと思うよ。」

 

「おい待て確かに教える気は無いが色々すっ飛ばしてずん子さんからリークしてもらうつもりなのやめてもらえませんか? 後家で出来るのならそのぐらいは付き合いますよ茜ちゃん。」

 

「ゆかりん、動画投稿一緒にやらない? 声出しおkならゲーム実況とかしてみない? 仕事じゃないけど、趣味レベルでお金もちょっとくらい入ってくるし。ジャンルは違うけど必要機材とか調整とかなら任せてもらってもいいし。」

 

「いや待ってマキさん、確かに()としては興味ありますけどそこまでと言うか...。」

 

「うるせぇ!やろう!!!」

 

「己は海賊王か!」

 

「まあゆかりさん、動画栄えしますもんね。『ゲーム実況』、『歌ってみた』、『料理動画』、運動神経も良いですし、『踊ってみた』もいけますかね? 『演奏してみた』は...。」

 

「ごめんなさいあまりやったことないです。精々ピアノ...っていうかきりたんも嫌に乗り気ですね...しかもジャンル設定が完全にニコニコじゃないですか。」

 

「(まあ、元々ゆかりさんこの世界ではそっち方面で活躍してましたし...)オタクとしては知り合いが動画投稿者とか興奮しません? 別に関わる気はしないですが。」

 

「ああ、うん、まあ...続けられるかわかりませんが、時間にも余裕ありますし趣味範囲であればやってみても...。」

 

「おし!言質取ったど。きりたんも後で視聴者としてのアドバイスよろしく。」

 

「...まあ、良いですが...どんな方向で進めるおつもりで?」

 

「FPSとかホラーアクションとか、後は普通にRPGとかで良いんじゃない? ゆかりんのことだから声だけでもホイホイつれるでしょ。」

 

「おい待て本人を除いて進めないで下さい困ります。」

 

「「何か異論でも?」」

 

ない...けどっ...そのっ...もうちょっと初心者に配慮というものを。

 

「「元々声優業でバリバリ働いてた人が何を擬態の新人のようなことを仰る。」」

 

(酷い。僕としては記憶もあるけど実質初めてなんだよなぁ...)

 

「...確かにあっちとは違いダイレクトに視聴者の言葉が届くというのは、イメージとは違いキツい場面が多いと思いますが...ネットの住民ネットの中では色々...その...凄まじいですし。」

 

「おうおう、イキリタンの言葉の重みは違いますなあ。」

 

「煩いですマキさん。」

 

「いっそ巷で大流行のVtuberとかやっちゃう~?ゆかりん♪」

 

「「「「!?」」」」

 

Vtuber....?

 

「すいません、Vtuberとはなんでしょうか?Youtuberと関係ありそうな用語だと思われますが。」

 

「きりたん頼む専門外だ私。」

 

「...えーと、Vtuberは正式名称?をバーチャルユーチューバーと言いまして、コンピューターグラフィックやCG、イラストを外見とした、Youtuberを一括してそう認識されています。簡単に言うと二次元キャラクターになりきって雑談配信とかゲーム実況とかしてる感じです。」

 

「バッサリ切りおったわこやつ。」

 

「えー...それが面白いんですか?」

 

「ハマる人にはハマります。参考程度にまとめ動画のリンク送っとくんで後で見てみて下さい。」

 

「まあ、食わず嫌いも決めつけもするつもりはありませんが...所謂アニメキャラクターがリスナーにリアル?に反応してくれるのが面白いみたいな感じでしょうか。」

 

「あー、様々な種類がいるのでなんとも言えませんが...私の声真似さんや初音ミクのVtuber化もありましたし...更にはこの前()()から産まれてましたよVtuber。初配信曰くなりきりのおふざけだったらしいんですけどガチに移行したらしくてめちゃくそ燃えませんかああいうの。」

 

「絶対早口で言ってる。(コナミ)」

 

「きんとん流行れ。ぶっちゃけ花月さんの方が好きだけど。黒猫さん?あやつはもうワシの手から遠く離れた...(古参面)」

 

「わからないしわかりたくないしメタ過ぎるしリアルタイム発言やめてくれない?」

 

「きりちゃん?」

 

「アッハイごめんなさい大丈夫ですもう直りましたお口チャックです。」

 

「やはりずんちゃんは最強だった。」

 

「あーもう滅茶苦茶だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





きりたんが筆者のオタク面に染まろうとしている恐怖。
仕方ないね。筆者の作るキャラクターの性格は、
イメージしやすいように作者の性格の部分部分を強調して作ってるわけだからどうしても話的に寄っちゃうことが多いんだよね。許して。


ハーメルンからVtuberが出たことに驚きと感動。
原作者公認非公式らしいけどね。
それもう公式じゃね?ボブは訝しんだ。

人気になって欲しい。新たなる可能性ってやつだねワクワクしないか?


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