杉並区の私立
私、
いつも通り授業を終え、放課後を迎えると、私は
白皇の生徒会長である私は、生徒会室の会長席で本日の仕事をする。
集中すること二時間、下校時間を迎えた。
今日の作業をやめ、下校する。
家に帰り着き、部屋に荷物を置いて着替えると、睡魔に襲われベッドにダイブした。
翌朝、目が覚めると、見慣れない風景が視界に飛び込んできた。
部屋の様子から見て、そこは3LDKの家。
尿意を覚えた私は、トイレを探した。
「ここか!」
ドアを開けるとビンゴ。トイレだった。
私はスカートを……スカートを……あれ?
昨日はスカートを穿いた筈だが、どういう訳か寝間着姿だった。
恐る恐るズボン、パンツを下ろしてみると、股間に一物が生えていた。
男の子?
取り敢えず、私はおしっこをし、洗面所へ移動した。
鏡を覗くと、そこには水色短髪に童顔の少年、
何でハヤテくんが?
分からない。
私は取り敢えず、服を着替えて学校へ登校する。
校門の前でもう一人の私と出会う。
「おはよう、ハヤテくん」
向こうが先に挨拶をしてきた。
どうやら私は入れ替わった訳ではなさそうだ。では私は一体誰?
「おはようございます」
取り敢えずそう返す。
「ハヤテくん、ナギはどうしたの? いつも一緒よね」
ナギどころの騒ぎではない。
「どうせ仮病だろうから聞くだけ無駄か」
「ええ」
「じゃ、私はやることがあるから後でね」
もう一人の私、元いヒナギクは時計塔へ向かって歩き去る。
私は校舎へ向かう。
校舎内に入り、教室へ。
教室に着き、席に座る。
「おはよう、ハヤ太くん」
「おは──」
「綾崎──っ!」
私の挨拶が終わる前に泉の兄の
「今日こそ俺と付き合ってもらうぞ!」
虎鉄くんはどういうわけか、ゲイの
だがハヤテくんは彼を本気で嫌っていた。
「消えて下さい!」
私はいつもの癖で正宗を召喚……出来なかった。
「早くどこか行け──っ!」
私は虎鉄くんを遠くへ投げ飛ばした。
チャイムが鳴り、担任教諭が入ってくる。
担任教諭は私の姉、
入れ替わりにヒナギクがやってくる。
「ヒナギクさん、HR終わっちゃいましたよ」
「ホント?」
「はい」
席に着くヒナギク。
「ハヤテくん、放課後に生徒会室へ来てくれない?」
「分かりました」
私はそう答えた。
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