ボルチモア級とラブラブえっちする話 (一般通過指揮官)
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ボルチモアと告白成功記念イチャイチャえっちする話①

公式のエイプリルフールが最高だったので描きました。

今回は濡れ場なしです。気楽にお読みください。


「私も、キミのことが好きだ。だからこれからも、ずっと隣で私を支えてほしい。

 …………好き。大好き、だから」

 

 自分の目を真っ直ぐ見据えて、ボルチモアはこう返した。

 その凛々しく力強い瞳から、彼女の想いがはっきりと伝わってくる。自分のボルチモアへの愛情に勝るとも劣らない、強い強い親愛の気持ち。自分に対する、他の人とは一線を画した感情…………すなわち、愛情が。

 ボルチモアが自分のことを好いている――――その事実を改めて認識すると、嬉しさのあまり心臓が弾けてしまいそうだ。先程までは告白への緊張と失敗することへの不安で心臓が痛かったが、今は彼女と相思相愛になれた歓喜で痛い。だけどこの痛みこそ、今の状況が確かな現実である証拠だった。

 

「…………その、何か言ってくれないか? いつまでも見つめられると、何というか、照れる……」

 

 頬を紅潮させたボルチモアに指摘され、気まずくなってお互いに視線を逸らした。

 その後、しばらく沈黙が続いた。夜の公園に人影は無く、風の音だけが静かに流れている。その静けさが余計に気まずさを助長させた。

 折角ボルチモアと付き合うことができたのに、こんな雰囲気になるのはよろしくない。このままではいけないと、自分から口を開いた。

 ありがとう――――胸に湧いてきた思いのままに、感謝の言葉をボルチモアに告げる。

 ボルチモアはいつも溌溂としていて、スポーツ万能頭脳明晰の文武両道で、皆の頼れるお姉さんだ。そんな誰からも尊敬される彼女が、自分みたいな冴えない男と付き合ってくれるなんて本当はありえないことだ。彼女には感謝してもしきれないけれど、少しでもこの気持ちを言葉にして伝えたい。そう思ったのだ。

 

「ありがとうって…………それはこっちの台詞だ。

 キミが告白してくれたから、私は自分の本当の気持ちに気付くことができたんだ」

 

 照れているのか、ボルチモアは視線を逸らして恥ずかしそうに呟いた。

 そんな彼女の姿に、改めて心奪われてしまう。

 

「だから、ありがとうはこっちの台詞。

 ありがとう。私みたいな、可愛げがないのと付き合ってくれて」

 

 そう言って微笑むボルチモア。しかし自分はその表情よりも、彼女の『可愛げがない』という言葉が気になって仕方がなかった。

 可愛げがないなんて、そんなことはない――――思わず声を荒げていた。

 

「ひゃっ!? きゅ、急に大きな声を出すな! びっくりするだろう!?」

 

 突然声を荒げたことを注意されるが、そんなことはどうでもいいのだ、重要なことじゃない。重要なのはボルチモアの自己評価が低いことだ。ボルチモアに可愛げがないなんて、たとえ本人でも――――むしろ本人だからこそ、認めさせるわけにはいかない。

 ボルチモアはとても魅力的な女の子だ。ショートカットは彼女の快活な雰囲気に似合っているし、様々な運動をしているが故の肉体美は他の子には無いボルチモアだけの利点だ。また、柔らかさだけではなく、筋肉のしなやかさを兼ね備えた健康的な太腿はまるで神様が作った芸術品のよう。まじまじと見てはいけないと分かっていても、思わず見てしまうような魔性の魅力が備わっているのだ。

 それに、本人はよく自身のことを「女の子らしくない」なんて言うが、自分はボルチモアの女の子らしい部分をこれでもかという程知っている。

 汗でシャツが透けて肌色が見えたのを指摘すると、顔を赤くして照れるところ。

 悪戯で首筋をすっと撫でると、可愛い悲鳴を上げるところ。

 デートに興味があるなど、意外と女の子趣味なところ。

 これら以外にも、数え切れない程の素敵な部分が――――って、あ。

 

 ここまで語って、ふと冷静になった。ボルチモア自身に自分の魅力について分かってほしくて、つい熱く語りすぎてしまった。弁舌を振るった自分は恥ずかしくも何ともないけれど、目の前で自らの魅力を熱く語られるなんて、本人にとってはとんでもない羞恥プレイだろう。

 もしかして怒っていないだろうか。恐る恐る、眼前の様子を伺うと…………。

 

「……………………ぅぅっ」

 

 そこには、まるでトマトのように顔を真っ赤にしたボルチモアがいた。

 しまった。明らかにやり過ぎた。完全にやらかしてしまった。

 今のボルチモアは嬉しさと恥ずかしさと怒りが混ざり合って、かなりカオスな感情になっているに違いない。また下手なことを言って刺激すると、爆発してしまうかもしれない。何とかして鎮めなければ…………。

 一体どうすればいいのだろう。素直にひたすら謝るのが正解なのか、それとも何かしらの行動で示すのが正しいのか。

 付き合い始めていきなりのピンチを乗り切るために、まず謝罪の言葉を口にしようとするが、

 

「…………………………………………っ」

 

 ここまで涙目で睨まれると、何も言えなくなってしまう。

 先程とはまた違った沈黙が二人の間に流れる。『ごめん』や『悪かった』なんていう月並みな言葉はポンポン思い浮かぶけれど、そんな軽い言葉で今のボルチモアの気持ちを静まらせることができるとは思えなかった。

 だからと言って、他に適切な言葉が出てくるわけでもなく。いろいろ考えたが、このまま黙っているのはまずい。とりあえず何か言わなくては。

 そうして結局、『どうしたら機嫌直してくれる?』というありきたりなことを言ってしまった。

 

 自分の言葉を聞いたボルチモアは一瞬目を丸くし、その後瞼を閉じた。何かを考えているようだ。

 そして数秒後、俯き、赤面したまま、蚊の鳴くような声で言った。

 

「…………………………………………ちゅー」

 

 え?

 彼女は今、何と言った? 自分には「ちゅー」と聞こえたが、もしかして聞き間違えだろうか。

 ちゅー。つまりはキス、接吻。ボルチモアは自分にキスを求めたのか…………?

 内心の動揺を隠し切れず、震え声でボルチモアにもう一度尋ねてみた。

 

「……………………だから、ちゅー。

 ちゅーしてくれたら、機嫌、直してあげる…………」

 

 聞き間違いなどではない。ボルチモアは、自分にキスしてくれと言ったのだ。

 バクバクと心臓が高鳴っていく。告白に成功した時よりも鼓動が速い。顔が赤くなっていくのが嫌でも分かった。

 あのボルチモアとキスをする――――いつの間にか、彼女の唇をじっと見つめていた。ささくれ一つない、ぷっくりとした瑞々しい唇。今からこの唇に、自分の唇を重ねる。その光景を想像して、余計に熱のこもった視線を送ってしまう。

 自分の視線に気付いたのか、ボルチモアも更に顔を赤くする。その反応に、こっちも恥ずかしくなってまたまた赤面した。

 

 自分とボルチモアは恋人関係になったのだから、キスの一つや二つする機会もあるだろう。ただ、まさか恋人になってすぐに、しかもこんないじらしい方法ですることになるなんて思ってもみなかった。

 しかし、『ちゅー』という言い方は反則だろう。可愛いが過ぎる。

 こんな方法でキスを求めるボルチモアをこの上なく愛おしく思う。だからこそ、謝罪の意も込めて、彼女を思う存分愛さなくては。

 覚悟は決まった。後は漢を見せるだけだ。

 

「…………ほら、ちゅー、しないのか? しないなら、ずっと機嫌悪いままだぞ――――」

 

 ボルチモアが顔を上げてチラッとこちらを見た瞬間、不意を突く形で彼女を抱き寄せ、その唇を奪った。

 

「んっ――――!? ん、ちゅ、んむ、れ、ちゅ、っ……んむっ、じゅ…………る、ちゅぅ、っ、ふ、ぁ……んんっ!」

 

 キスはキスでも、ただのキスではない。口内に舌を入れる大人の(ディープ)キスだ。

 自分とボルチモアにとって初めてのキス。折角なら、忘れることが出来ない程強烈な思い出にしたい。そのためにも、頭にある性知識を総動員し、ボルチモアを快楽の虜にしてみせよう。

 

「ちゅ、ん、じゅ、ちゅりゅ、ちゅぅ……れ、ろ、む――――こ、りゃぁ……こんなキス、していいなんて、じゅ、んんぅ…………! 言ってな、んひっ――――ちゅ、じゅ、んっ♡」

 

 いきなりディープキスを仕掛けてきた自分に対し、ボルチモアは咎めるような視線を送ってくる。しかしその視線の中には、キスに対する喜びと快楽への期待が混ざっていた。

 その期待に応えるように、更に激しいことをしてみよう。

 

「んんんっ!? ぴちゃ、ちゅ、ん、ぴちゃ、れ……ちゅ、ちゅ、んんん…………れ、ちゅ、ぴちゃ、ちゅば、ちゅぅ…………」

 

 ボルチモアの唇は想像以上に柔らかく、きめ細やかだった。

 その唇に舌を這わせ、自分の唾液で上塗りする。今後、自分以外の男が上書きできないように、隅から隅まで、塗り漏らしが無いよう徹底して。ボルチモアは自分のものだという、幼稚な独占欲の発露だった。

 マーキングを終えると、次は口腔へ舌を伸ばす。

 ぬるぬると舌同士を絡ませると、ざらりとした感触が舌を通して伝わってきた。それはボルチモアも同じなようで、今まで味わったことのない未知の感覚に震えていた。

 

「っふ、ふ、は――じゅ、じゅる、じゅりゅ、ん、ちゅ、はむ、んじゅ……ちゅ、む、れ、じゅ、れろ、れ、ん…………んちゅ、ん、っ、じゅ、ちゅ……れ、ろぉ、れ、じゅ、ちゅ、む、んん――ひた、きもひぃ…………れ、じゅ、じゅ、んちゅ、れろ、はぁ…………」

 

 舌先を丸めて、ボルチモアの唾液を自分の口に運ぶ。特に味という味はしなかったが、これがボルチモアのものだと思うと、なんだか美味しさを感じる気がした。ボルチモアは舌で舌を舐められる感触に身悶えしていて、自分の唾液を咀嚼されたことに気付いていないようだった。

 続いて口蓋を舐めてみると、意外に刺激が強かったのだろう――――ほんの一瞬だが、ボルチモアの身体がビクンと痙攣した。それに気を良くして、口蓋責めを続行する。

 

「っ、ぃ――――♡ そ、こ、りゃめ、っあ、ひっ、ぃ……! れ、じゅ、る、れろ、じゅる、りゅ、んじゅ…………んれ、ろ、っふ、ふ、じゅ、んむ、れ、ちゅむ……ん、ちゅ……じゅ、じゅぅ、じゅるっ!」

 

 チロチロと小刻みに舌先を口蓋に這わせて、小さな快楽を連続して叩き込む。

 そして次は大胆に。点を突く責めから、面を嬲る責めにシフトチェンジする。

 こちらも初体験だからついつい焦りそうになってしまうが、平常心を保つことを意識して舌を動かす。ゆっくりじっくり、丁寧に丹念に、舌先から中腹までを使って口蓋一面を舐める。

 こちらがリラックスして行為を楽しんでいる様子を示すことで、彼女も落ち着いて情事に及ぶことができるはずだ。実際、舌を入れた瞬間からボルチモアの肩に力が入ってしまっている。それを解きほぐす為にも、こちらがムード作りをしなければ。

 

「れろ、んむ、れ、ちゅ……ぁ、ぃ、いっ…………♡ ん、れ、ろぉ、じゅ、じゅる、んむ、ちゅ、ふぅ――っは、はむ、れ、れろ、れぇ、じゅ、じゅる、じゅ……ぐじゅ、じゅりゅ、ん、っ、ちゅぅ……ん、れぇ、ろぉ…………」

 

 自分が舌を動かしている間、ボルチモアはされるがままだった。

 元々性知識に疎いボルチモアのことだ、ディープキスの存在すら知らない可能性もある。口の中に舌を入れるという謎の行動に困惑し、驚きで身動きが取れなくなった。だけどなんだか次第に気持ちよくなって、自分に身を委ねている…………そんなところか。

 唇と唇を触れ合わせるだけの優しいキスしか知らない彼女に、ディープキスという淫らなキスで初めての快楽を経験させている――――その事実に、どうしようもない程興奮した。自然と下半身に熱が集まり、次々と血液が下半身の一部分に流入していく。

 しかし、あくまでも頭は冷静に。獣欲に身を委ねるのではなく、お互いに気持ちよくなる為に落ち着いて彼女の口内を味わう。

 

「んぅんん……ん、じゅ、ちゅる、んじゅ、っは、む…………ちゅ、ちゅむ、れ、ろ、んふ、じゅ……ん、んん、ふ、はぁ――ぁ、じゅ…………じゅりゅ、りゅ……ん、む、ちゅ……ふっ、れぇ、んむ、ふぅ…………!」

 

 口蓋責めを続けていると、ボルチモアの反応が目に見えて変わってきた。

 凛々しかった瞳はすっかり蕩け、吐息に熱が篭る。キスをした時の緊張も次第に解けてきた。

 この様子なら、少し激しくしてもいいだろう。ボルチモアの弱点である口蓋は当然として、他にも歯茎や唇の裏にも舌を伸ばす。

 これ以上責めが激しくなるとは思っていなかったのか、ボルチモアの瞳が驚愕で見開かれた。しかしそれも一瞬のことで、すぐさま快楽の色に染まった。

 

「ぃ――――♡ ぁ、じゅる、んじゅ、む、れっ、ん……れろ、ちゅむ、んちゅ、んんん…………くひ、きもひぃ…………♡ きしゅ、ひゅきぃ…………れ、ちゅ、ちゅ、んじゅ……れぇ、ちゅ、んじゅ、っふ、んんん――――」

 

 自分の舌が走っていないところが無くなるまで、徹底的に。彼女の口を舐め溶かすくらいの気概で、休むことなく舌を回す。

 唾液を掬い、ボルチモアの頬の裏側に擦りつけてみる。ぬるぬるとした感触と生温かさが心地よい。肉壁に舌を這わす度に、ボルチモアの声にならない喘ぎ声が口端から漏れた。

 

「じゅ、ちゅ、ちゅ、ん……ふぅ、ん……じゅ、んッ――――!? んじゅ、りゅ、ん、ん、んんぅ、ちゅむ、んむ、ふっ……ふっ、ふっ、はっ、は、はぁ…………♡ らめ、なんか、く、る――ちゅ、ちゅる、むじゅ、んじゅ、ちろ、じゅぅ!」

 

 執拗な責めで蓄積された快楽により、ボルチモアの理性のダムは決壊寸前らしい。

 このまま堕ちてしまえ――――とどめを刺すつもりで、口蓋をベロンと舐めた。

 

「ん――――♡ ふ、んっ……ぁ、だめ、きちゃうぅぅっ――――んんんッ――――♡」

 

 次の瞬間、ボルチモアの肢体が一際激しく痙攣した。

 どうやら、キスだけで軽くイってしまったようだ。

 肩で息をしているボルチモアを気遣い、ゆっくりと唇から離れる。その瞬間に築かれた唾液の橋が、重力に従って彼女の胸元に落ちた。それと同時に、彼女の唇の端から泡立った涎が垂れる。てらてらと妖しく光る銀の糸と白の蜜は、二人で育てた淫らな愛の結晶だった。

 軽い絶頂の余韻に浸っているボルチモア。呼吸が落ち着くまで、ゆっくり背中を撫でてやる。

 数分後。ようやく絶頂から戻ってきたボルチモアは甘く蕩けた表情で、呂律の回らぬまま自分に抗議してきた。

 

「…………っ、はぁ……はぁ……ふぅ…………こんな、えっちなキスをするなんて…………キミは、変態だぁ…………♡」

 

 ごめんごめんと言いながら、ボルチモアの頬を撫でる。

 ここまで入念にキスをされたのだ、きっと彼女の機嫌もすっかり直ったことだろう。それに、謝罪やら何やらを抜きにして、単純にボルチモアとのキスは最高だった。想い人とするキスがあそこまで気持ちいいなんて、全く予想できなかった。

 キスだけであんなに気持ちいいのなら、その先はどうなんだろう――――なんて、自分が考えていると。

 

「っ、ぁ…………♡」

 

 ボルチモアの視線が自分の下半身――――特に、ズボンを押し上げる程隆起した股間に向けられた。

 そう。彼女がキスだけで軽く絶頂してしまう程興奮したように、自分もキスだけでこれ程までに硬く勃起してしまったのだ。あまりにも興奮しすぎて、正直痛いくらいだった。

 自分も男だ。いくら紳士の皮を被ろうが、好きな女性と濃厚なキスを交わしたらこんなことにもなる。

 

 パンパンにテントを張った股間を、穴が開く程じっと見つめるボルチモア。ズボンの上からとは言え、そんなに見られると恥ずかしくなってしまう。だけどその恥ずかしさが、なんだか無性に気持ちいい。

 正直に言うと、我慢の限界だった。先程のキスで、自分とボルチモアの中ではそういうこと(・・・・・・)をする雰囲気が出来上がってしまっている。今は外だからなんとか我慢しているけれど、ひとたび人目のつかない室内に入れば、自分を抑えられる自信は無かった。

 もしかすると、ボルチモアを傷つけることになるかもしれない…………そんな不安が、自分の最後の理性を引き留めている。地獄のような生殺しになるけれど、今日はここで解散する方がお互いの為にも良いはずだ――――そう思っていたのに。

 

「…………………………♡」

 

 そんな潤んだ瞳で見つめられると、我慢している自分が馬鹿らしくなってくるではないか。

 

 その瞬間、自分は吹っ切れた。

 行きたいところがあるんだ、一緒に行こう――――そう言って立ち上がり、ボルチモアに手を差し出す。

 その手を見て、次に股間を見て、そして最後に自分の顔を見て。ボルチモアは、

 

「うん…………♡」

 

 情欲の熱を瞳に宿し、微笑みながら頷いた。




性知識は無いけどえっちなことには興味あるエチチモアで何が悪い!


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ボルチモアと告白成功記念イチャイチャえっちする話②

お待たせしました。
思った以上に筆が乗ってしまい、前戯のみになってしまいました。申し訳ございません。

今回は愛撫とパイズリです。
エチチモアが存分に乱れる姿、ぜひご覧ください。


 天井に吊るされた照明器具から発せられるのは、妖しいピンク色の光だった。

 その光が部屋中を淫靡に照らしている。いかがわしい番組を映すテレビも、卑猥な道具が大量に入ったケースも、中の様子を覗けるようになっているシャワー室も――――そして自分たちも。

 この光を浴びていると、何だか自分が普段とは違うナニカになってしまったような、そんな気分になってくる。まるで部屋全体を使って、これから行われる情事に向けてムード作りをしているみたいだ。

 備え付けられているベッドも、普段見慣れたシングルサイズの一人用ベッドではない。大人二人が十分スペースを取って寝られる程巨大なダブルベッドだ。

 そのベッドの縁に、自分とボルチモアは並んで腰掛けていた。

 チラリ、と横目でボルチモアの様子を伺う。この建物に入った瞬間から、ボルチモアは顔を赤く染めて沈黙している。部屋に入ってからもずっとこの調子で、一言も言葉を発していない。今は安心させるために差し出した左手をぎゅっと掴んでいた。可愛い。

 しばらく彼女を見ていると、ふいに視線が合う。どうやら、性知識に疎いボルチモアでも、この施設がどのような目的のために使用されるのかしっかりと理解しているらしい――――その瞳には、恐怖と期待という相反する感情が入り混じっていた。

 

 そう――――ここはラブホテル。

 男と女が身体を重ね、お互いの愛を確かめ、そして育む場所だ。

 

「あっ…………」

 

 優しく、ボルチモアを押し倒す。抵抗はなかった。

 組み伏せられてしまったボルチモア。今から純潔を奪われるという状況を前にして、彼女は、

 

「…………えと、私はこういうこと(・・・・・・)に明るくないから、なんて言えばいいのか…………。

 とにかく、その……………………優しく、してくれ」

 

 赤面しながら、懇願するように呟いた。

 その言葉に応えるため、ゆっくりと唇を落とす。

 

「あっ……ん、む、ちゅ、ん……ちゅ、ふ、っん、ちゅ――――ん、ふ……ちゅ、ちゅぅ、っは、んぅ……んちゅ、じゅ、む……ちゅ、ちゅっ…………っぷはっ♡」

 

 彼女に覆い被り、舌を絡ませる。唾液をぐじゅぐじゅに混ぜた後、ゆっくりと顔を離した。

 自分とボルチモアの間に唾液による銀色の橋がかかる。顔を更に遠ざけると否応なしに崩れてしまい、崩壊した唾液の橋が彼女の頬に落ちた。それを手で拭って、次の段階に移る。

 まずはネクタイを除けよう。黒いネクタイの前結びを解いて、そのままするりと外した。

 続いて、シャツを脱がしにかかる。ゆっくりと一つずつ、シャツのボタンを外していく。第一ボタン、第二ボタン、第三ボタンと順調に外して――――そこで、思わず手が止まってしまった。

 第三ボタンを外した瞬間、今までシャツによって上から押さえつけられていた、ボルチモアの豊かな双丘が飛び出した。そこまではいい、分かっていたことだ。

 予想外だったのは、本来ならばその双丘を守っている下着…………すなわちブラジャーを、ボルチモアは着けていなかったのだ。 

 

「……………………うぅ…………見ないでくれぇ…………♡」

 

 羞恥心に応じるように、白い肌が仄かに赤く染まっていく。

 まさかノーブラとは…………こっちがリードしていると思っていたのに、完璧な不意打ちを喰らってしまった。

 シャツを脱がすことも忘れて、ボルチモアの乳房にすっかり釘付けになる。

 制服の上からでもはっきりと存在を確認できる程、ボルチモアの胸のサイズは大きい。具体的にどれくらいなのかは分からないが、少なくとも自分の両手には収まりきらないだろう。そんな大質量を前にして、視線を逸らすことなど出来るはずがなかった。

 張りのある乳房は仰向けだというのに型崩れすることなく、その形状を保っている。見ているだけで、その柔らかい質感と弾力が伝わってくるようだ。

 シャツと肌の隙間から、淡いピンク色の乳輪が覗く。白い肌によく映える、美しい桜色。その先にはボルチモアの乳首があるはずだ。どうにかして見ることはできないかと視線を送っていると、小さな突起がシャツを押し上げた。

 ボルチモアの顔を見る。ぷいっと視線を逸らされた。

 どうやら、シャツを脱がされ乳房を見られて、乳首を立ててしまう程興奮しているらしい。

 

 もしかして、ボルチモアって変態? ――――あえて意地悪に言葉責めをすると、

 

「ち、違うんだ! これは、キミが体育館から出ていくのが見えたから、早く追い付かなきゃと思って…………それで…………」

 

 ぶんぶんと首を横に振って、必死になって否定する。

 恥ずかしがる姿も可愛いなぁ――――なんて思っていると、自分は不意にある事実に辿り着いてしまった。

 今現在、ボルチモアはノーブラだ。ということは、あんなに楽しそうにはしゃいで、何時間も一緒にいた放課後デートの時も、ブラジャーを着けていなかったということで…………。

 その事実に気付いた瞬間、自分の中で理性の糸が切れた。

 

「だから、私は変態などでは――――ひぃうっ!?」

 

 気が付くと、ボルチモアの双丘を鷲掴みにしていた。

 シャツの下に両手を這わせ、直接彼女の乳房に触れる。手が乳房に触れた瞬間、彼女の体温が掌から伝わってきて、何とも言えない高揚感に包まれるのを感じた。

 ボルチモアの生乳を触っている――――喜びで涙が出てきそうだ。

 思わずがっついてしまったが、愛撫自体は優しく行わなければ。痛みを与えないように、ゆっくりと柔らかい手付きで、両胸を揉む。

 

「んっ…………こら、また急にして…………ん、っ…………!」

 

 ゆっくりゆっくり、ふにふにと。小さな快楽を積み重ねるように。

 ボルチモアの胸は最高だった。お餅のような柔らかさとこちらの手を押し返してくる弾力が、矛盾することなく両立している。そして掌に広がる人肌の温もりと、手から溢れる程の圧倒的なボリューム。

 指先で軽く触っているだけなのに、ここまで心地良いとは。揉まれているボルチモア本人だけでなく、揉んでいる自分自身も気持ちよくなってきた。乳房を弄る手が止まらない。

 今まで女性の乳房に触る機会なんて無かったけれど、間違いなく彼女の乳房こそ最高だと断言できる。こんなに気持ちいいなら、永遠に触っていられそうだ。

 

「っひ、ぁ、いいっ…………おっぱい、気持ちいい…………! もっと、もっと――――私のおっぱい、触ってくれ…………♡」

 

 ボルチモアの声が段々蕩けてきた。確実に感じているようだ。

 このまま揉み続けてもいいが、どうせならもっと気持ちよくしてあげたい。名残惜しいけれど一度乳房から手を離して、シャツのボタンを全て外した。

 

「あっ――――」

 

 そうして、ボルチモアの胸の全貌が露わになる。胸の中心――――乳輪と同じく綺麗なピンク色をした乳首は、既にピンと天井を指差していた。

 ボルチモアの瞳が期待に濡れている。露わにされた自分の身体を見て、熱い吐息を漏らした。

 しかし、まだだ。物欲しそうに勃起している乳首をあえて触らず、まずは乳房の感触を楽しもう。根本から支えるように下乳から胸全体を持ち上げ、その質量を味わう。

 

「んんっ、ふ、ひ、っあ――――ん、っ、おっぱい、ジンジンする……ひっ、ぃ、あぁっ!」

 

 ボルチモアの艶のある喘ぎ声と柔らかい乳肉が、自分の理性を溶かしていく。

 ただ揉むだけでは単調になってしまうから、少し趣向を変えてみよう。

 円を描くように、揉みしだきながら乳房を動かす。ボルチモアの胸が自分の動きに合わせて上下左右に揺れる。こんなことが出来るのは世界に独り、自分だけ――――なんという満足感だろう。

 少し強く揉んでみると、乳房に自分の指が埋まっていった。その分刺激も強くなり、ボルチモアの反応もより良くなる。ぎゅっと揉むと、彼女の全身がビクビクと震えた。

 どうやら強めの方が気持ちいいみたいだ。手に力を込めて、激しく胸を揉みしだく。

 

「それ、いい――――強いの、気持ちいい……ん、くぅ、ひぃ♡ あ、んひ、っ、んんん――ああっ、っひ、感じる…………! おっぱい、きもちぃ…………♡」

 

 乳悦に悶絶するボルチモア。

 しかし彼女は忘れている。これまでの快楽で更に激しく勃起した、乳首のことを。

 追い打ちをかけるように、ビンビンになった二つの乳首をぎゅっと摘まんだ。

 

「んひぃ――――♡」

 

 返ってきたのは、声にならない嬌声だった。

 あまりに気持ちよかったのだろう――――乳首を摘まんだ瞬間、腰を浮かせて全身をしならせる。

 ボルチモアの身体が快楽で痙攣する。不意打ちの乳首責めがよっぽど効いたらしく、乳首から手を離した後も震えっぱなしだ。

 本当なら、身体を労わる為にもここで休憩するのが良いのだろう。しかし、すっかり加虐心を刺激されてしまった自分は、追撃の手を緩めなかった。

 

「んぃ、ちくび、ダメっ♡ 乳首はっ、ダメぇ……♡ 感じすぎちゃう、からぁ…………! あッ、くひぃ!? しこしこするの、だめっ、っあ、んんんッ――――♡」

 

 親指と人差し指で乳首を挟んで、指腹で転がす。乳房とは違うコリコリとした感触が堪らない。

 ボルチモアは乳首が弱点のようだ。折角だから、このまま弱点を弄って乳イキさせてやろう。

 

「っ!? あぐ、んひ、くぅ――――! お、っ、い、いぃ…………あっ、っひ、あぅ、はぁ……おっぱい、あつい――♡ んっ、あぁ、らめ、ちくびだけで、イく――――♡」

 

 両胸を鷲掴みにし、揉みながら人差し指と中指で乳首を挟む。

 乳房は根本から搾り取るように強く、反対に乳首は指で優しく。こうして快楽に緩急をつけることで、ボルチモアの性感を高めていく。そしてある程度緩急責めの快楽に慣れてきたら、親指でぐりっと乳首を押し潰してやる。

 

「ん、ぉ――――――――♡」

 

 それがトドメになったようだ。

 ボルチモアの嬌声が部屋中に響き渡る。思わず背中を反らしてしまう程の快感に翻弄されているようだ。表情はすっかり蕩けて、目の焦点が合っていない。

 絶頂後の余韻に浸りビクビクと震える彼女の姿は、自分の性欲を更に昂らせる。彼女を絶頂させれば一旦落ち着くと思っていたけど、寧ろますます勢いづいている。一度点いた加虐の炎は、ボルチモアをとことん気持ちよくするまで消えないみたいだ。

 

「っ、はぁ…………はぁ……ん、ふぅ…………。

 全く、やり過ぎだぞ…………ここまでしていいなんて、言ってないからな…………」

 

 荒い息遣いのまま、こちらをジト目で見てくるボルチモア。

 でも気持ちよかったでしょ? ――――そう返すと、

 

「うっ…………確かにそう、だけど。あんなに乱れたところを見られるなんて、恥ずかしいじゃないか…………」

 

 かぁっと頬を赤くして、恥ずかしそうに気持ちいいことを認めた。

 ああ、自分の彼女はなんて可愛いんだろう。可愛すぎて、もっと苛めたくなるじゃないか。

 更なる責めを考えていると、ボルチモアの視線が自分の股間へ向けられた。

 

「――――っ、キミのアソコ、凄いことになってる…………♡」

 

 ボルチモアを苛めている時には気付かなかったが、自分の股間は確かに凄まじいことになっていた。

 堅い制服のズボンを押し上げて、存在を主張する肉棒。その膨らみと硬さは、外にいた時よりも増している。初心なボルチモアでもおかしいと分かるくらい、いきり勃ってしまっていた。

 凄いのは外側だけではない。興奮により分泌された先走り汁のせいで、パンツの中がぐちゃぐちゃだ。もしかすると染みになっているかもしれない。

 なんせ、外にいる時からずっと勃起した状態なのだ。こうなるのも当たり前だろう。一刻も早く気持ちよくなりたい――――あまりに焦らされ過ぎて、肉棒の叫びが幻聴として聞こえてきた。

 ただ、このままパンツの中では射精したくない。どうせならボルチモアに気持ちよくしてもらいたかった。

 

「してほしいことがある? …………まぁ、気持ちよくしてもらったからな。

 どんなことをしてほしいんだ?」

 

 真面目なボルチモアは、自身がしてもらったお礼に気持ちよくしてくれるらしい。

 言質は取れた。ニヤリ、と口元が歪むのが嫌でも分かった。

 彼女の耳に顔を近付け、してほしいことを詳細に伝える。ボルチモア相手でも分かりやすいよう、懇切丁寧に。

 そして、自分のおねだりの内容を理解したボルチモアは…………

 

「――――なっ」

 

 ボン、と。火が出るのではと心配になるぐらい、顔を赤面させた。

 

「馬鹿か、キミは!? そ、そんな恥ずかしいこと、出来るわけないだろう!

 出来るわけ、ない…………」

 

 お願い、と手を合わせて哀願する。

 気持ちよくしてもらう為に恋人へ頭を下げるとはなんとも情けない話だが、構うものか。今は一秒でも早く、ボルチモアにしてもらいたい。

 

「…………うぅ」

 

 ボルチモアの中で、羞恥心と真面目さが闘っている。

 そうして唸ること約一分。ボルチモアは観念したように、溜め息を吐いて、

 

「…………全く、しょうがないな。これも惚れた弱みだ。

 いいよ。してあげる」

 

 照れくさそうに、そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「ん、しょっと…………どうだろう、こんな感じか?」

 

 下準備を終わらせ、自分の足の間に膝立ちで座ったボルチモアが小首を傾げて尋ねてくる。

 上目遣いでこちらを見てくる彼女の姿に満足しつつ、自分は力強く頷いた。

 

 ボルチモアにリクエストしたのはパイズリだった。

 しかもただのパイズリではない。わざわざ脱がせたシャツを着せて、ボタンとボタンの間に出来た隙間に肉棒を突っ込むという、着衣縦パイズリだ。

 普段からボルチモアの胸を見る度にこういうことをしてほしいという邪な欲求を抱いていたが、それが今日、遂に叶うのだ。感無量のあまり、更に肉棒を硬くしてしまう。

 痛いぐらいに勃起した肉棒を取り出す。ファスナーを下した瞬間、解放を待ちわびていた肉棒が勢いよく飛び出した。

 

「こ、これが…………キミの、おちんちん…………」

 

 肉棒自体見るのが初めてなのだろう――――興味津々に、ボルチモアがバキバキに勃起した肉棒を見つめる。

 

「なんだかグロテスクで……すんすん――――あぁ、変な臭いがして…………だけど嫌いじゃない…………なんとも不思議な臭いだ…………♡」

 

 肉棒に顔を近付け、その臭いを確かめるボルチモア。

 はぁ、とボルチモアの熱のこもった吐息が肉棒にかかる。それだけで、堪らずビクンと反応してしまった。

 

「きゃっ!? い、今、ビクンって…………興奮、しているのか?」

 

 無言で頷く。あまりの射精欲に言葉が出てこなかった。余計なことをすると、それだけで暴発してしまいそうだ。

 辛抱たまらず、ボルチモアの胸を揺すって催促する。これ以上は我慢できそうにない。早くこいつを胸に突っ込んで、胸の中で精液を吐き出したい。

 

「ん、ふ…………こう、か?」

 

 催促を受けて、ボルチモアは自身の胸を抱き寄せ、挿入の準備をした。

 腰を引いて、狙いを定める。シャツの隙間から覗く魅惑の谷間――――その中へ、肉棒が侵入していった。

 

「ぁ、熱い…………♡ キミのが、胸の中で、ぬるって…………!」

 

 ボルチモアの谷間は汗で濡れてぬるぬるしていた。そのため肉棒がつるんと滑り、あっという間に根本まで入ってしまう。

 そうして根本まで突っ込むと、乳肉を掻き分けて、先走り汁に濡れる亀頭が飛び出した。

 その光景はまさしく絶景だった。白磁のように美しい豊乳の間に、赤黒くグロテスクな欲望の塊が我が物顔で居座っている。そこから出た汚らしい汁が、彼女の身体を淫らに穢していく。この女は己のものだとマーキングするかのようだ。

 夢にまで見たボルチモアの胸が、自分の肉棒を挟んでパイズリしている。

 あのボルチモアを跪かせ、玩具のように身体を弄んでいる。

 恋人だからと、ボルチモアに奉仕してもらっている。

 なんという多幸感、なんという征服感。興奮し過ぎて、ぴゅるっと我慢汁が飛び出した。

 

「っ、今、汁が…………もしかして、入れただけで興奮したのか?」

 

 力強く首肯する。ボルチモアに挿乳して、興奮しないわけがない。

 挿入しただけでこれなのだ。もし動いたら、どれだけ気持ちいいだろう。

 怖くなる程の快楽への期待が脳内全てを埋め尽くしていく。もう我慢できない。

 

 動くよ――――それだけ呟いて、腰を動かした。

 

「ああ、来てくれ――――ん、んぅ♡」

 

 ギリギリまで腰を引いて、一気に突っ込む。

 亀頭が乳肉を掻き分ける感触が堪らなく心地良い。亀頭という敏感な部分を、乳房の柔らかさ、汗による滑り気、体温の温かさの全てが包み込むのだ。こんなもの、気持ちよくないはずがなかった。

 気持ちいいのは先端だけではない。左右からの乳圧によって乳肉が竿全体を包み込み、ソフトに愛撫する。ボルチモアのきめ細やかな肌の触り心地が、肉棒を通して伝わってくる。

 肉棒全てが気持ちいい。こんな経験は初めてだ。

 

「あぁ…………♡ キミの逞しいおちんちんが、私の胸を、ゴリゴリって…………」

 

 ボルチモアの胸に腰を打ち付ける度、ぱちゅんぱちゅんという間抜けな音が響く。

 腰を押し出していると、汗や先走り汁のせいで亀頭が滑る時があるが、その乳肉の上を滑る感触が堪らなくいい。気持ちよすぎて、胸の中で肉棒がビクンと痙攣してしまった。

 我慢汁を彼女に塗り付けて滑りを良くし、更にピストン運動を速めていく。

 

「ん、ん、んっ――――っ、おちんちん、更に硬くなった…………」

 

 肉棒が乳肉を抉る度に汗と我慢汁が混ざりあって、ぐじゅぐじゅと卑猥な水音を立てる。

 自分の手とは全く異なるおっぱいの感触。ボルチモアの胸を往復すればする程性感が高まっていき、肉棒がどんどん反り返っていく。そうして硬くなれば自然と感覚が肉棒へと集中し、更に彼女の乳肉を楽しむことができるのだ。

 元々限界に近かったのもあるが、この悪魔のような好循環のせいで、もう絶頂してしまいそうだ。睾丸が脈動し、ドクドクと精液を作り出していくのが分かる。今の状態は、さながら噴火前の火山のようなものだろう。

 今まで溜め込んできた快楽全てを解き放とうと、ラストスパートにかかる。一心不乱に肉棒を胸に打ち付け、絶頂までの階段を駆け上がっていく。

 

 顔のニヤケが止まらない。無我夢中で腰を振ってしまう。

 これがおっぱい――――これがパイズリ。

 

「ぁ、ん、ふぅ――――その気持ちよさそうな顔…………分かったぞ、絶頂するんだな♡

 いいよ、出して…………どこでも、キミの好きなところに――――」

 

 その言葉が引き金になった。

 勢いよく腰を突き出し、亀頭を谷間から出して――――ボルチモアの顔目掛けて、白い欲望を解放した。

 

「ひぃう――――!? …………ん、あ…………キミのせーしが……顔に…………♡」

 

 それは一言で言えばシャワーだった。タガが外れた肉棒の噴水は、ボルチモアを真っ白に染めるまで止まらない。口、鼻、額、そして髪の毛まで…………凝縮された濃厚精子が、美しい彼女の身体を穢していく。

 目を閉じて、身体にかかる精液を受け止めるボルチモア。精液に塗れたその表情には、確かな達成感と高揚感が滲み出ていた。

 

「…………すんすん……これが精液の臭い…………臭くて――――熱くて…………クラクラする…………♡」

 

 精液の臭いを嗅いで陶酔するボルチモア。ドロドロの精液を指で掬い取り、そのまま口に運ぶ。

 精液なんて、決して美味ではないだろう…………むしろ不味いはずだ。だというのに、彼女はまるで蜂蜜を味わうが如く、精液を舌の上で転がす。ぬちゅぬちゅと指を舐め、精子の一欠片も残さぬよう味わっている。

 そして、ふぅと食後の溜め息。蕩けた眼で、唾液でてらてらと光る指先を見つめていた。

 

 なんというスケベさ――――あのボルチモアが、こんなことをしているなんて。

 

 その淫らな姿を見ていると、あれ程精液を出したはずの肉棒が再び臨戦態勢に入った。

 

「んんっ!? お、おい…………また大きくなったぞ。これだけ出したのに、まだ満足できなかったのか…………?」

 

 精液まみれのボルチモアに睨まれ、気まずくなって頬を掻く。

 しかしながら、頭が恥ずかしがっても下半身は正直なようで。汗やら精液やらが混じった胸の中で、ムクムクと元気になっていく我が息子。

 復活した肉棒を見て、うっとりした表情を浮かべたボルチモアが呟く。

 

「もう…………仕方ないな。ここまで来たら、とことん付き合おうじゃないか。

 私の胸で、枯れ果てるまで気持ちよくなってくれ…………♡」

 

 今度はボルチモアが先導して動き出した。

 たぷんたぷんと豊乳が上下に動き、自分の肉棒を摩擦する。精液がローションの代わりになり滑りが良くなったようで、先程とは桁違いの快感が襲ってきた。

 ぬちゅ、ぬちゅという体液が混ざる音と精液の臭いが立ち込めてきて、頭がおかしくなりそうだ。触覚と視覚、嗅覚全てが気持ちいい。一度射精したというのに、一回目に劣らぬ程、肉棒が硬くなっていく。

 ここまで気持ちいいのは、絶頂後で敏感になっているのもあるだろう。しかしそれ以上に、ボルチモアの動きが的確過ぎるのだ。

 亀頭が谷間に入った時に圧力を強め、竿を愛撫する時は体液を絡ませてぬるぬると擦る。

 ほんの数分パイズリしただけなのに、肉棒の弱点を把握し、的確に気持ちよくしてくる。ボルチモアの天賦の才能が、パイズリという性行為にも活かされているのだろうか。

 

「ふふ、こうかな…………? こうされるのが、気持ちいいんだろう?」

 

 ぎゅっと胸を圧迫し、肉棒全体を押し潰す。

 その圧迫感に耐え切れず、悲鳴を上げてしまった。快感で視界がチカチカする――――視点が定まらない。脳が溶けていく。

 翻弄される自分を見て気分を良くしたのか、ボルチモアのパイズリは更に過激になっていく。

 

「んっ――――れろっ♡」

 

 ボルチモアの舌が、亀頭を舐め上げた。

 瞬間、思わず腰が浮いた。乳肉による愛撫だけでなく、舌による愛撫まで来るとは。

 舌での奉仕は一回では終わらなかった。上目遣いでこちらの反応を確かめつつ、二回三回と舌が亀頭を這う。

 

「んふ…………れ、じゅる、ん、ちゅ、じゅ♡ ほら、気持ちいいか…………? じゅ、れ、れろ、れむ、ちゅ、れぇ――――」

 

 精液に塗れた亀頭が、彼女の唾液で上塗りされていく。

 乳内に肉棒を突っ込むと、精液や汗などが潤滑油となり、乳肉の柔らかさを味わわせてくれる。そうして谷間を抜けると、ボルチモアの赤い舌が亀頭を舐めてきて、口の素晴らしさを教えてくる。その際に付けられた唾液は更なる潤滑油と化し、腰を引く時に更なる快感をもたらすのだ。

 胸の中にいても気持ちいいし、胸から出ても気持ちいい。こんなに気持ちいいなんて…………パイズリ中毒になってしまいそうだ。

 

「んじゅ、じゅる、ちゅ、れ、んん…………ん、汁が出てきたな…………。

 また……んれ、ちゅ…………射精しそうなのか?」

 

 歯を食いしばりながら首を縦に振る。情けない話だが、もう耐えられない。

 ボルチモアの動きに合わせて肉棒を動かすと、上手い具合に擦られて最高に気持ちいい。先端から根本に至るまで、肉棒全体が乳肉の柔らかさに包まれる。肉棒の要求に応え、精巣が次々と精液を製造し、次弾を装填しているのが分かってしまう。

 吐精のため、ピストンのペースを速める。力任せに腰を振り、ただただ快感を貪っていると、

 

「――――ふふ♡」

 

 ボルチモアの目が細まり、妖艶に微笑んだ。

 思わず背筋が凍る。この顔は、何かしてくる――――そうやって気付いた時には、もう遅かった。

 

「じゅぅぅぅっ――――!」

 

 ボルチモアは亀頭を咥え、思いっ切り吸った。

 魂を吸われた――――そう錯覚する程の、今日一番の快感が走る。肉棒の管にある精液だけでなく、陰嚢内部の精液まで吸い込むかのような強烈な吸い付き。

 当然、限界だった自分が耐えられるわけもなく。一回目の射精よりも激しい勢いで、ボルチモアの口内に精液を噴射した。

 

「んぐぅ…………!? ん、んん、ごく…………んきゅ、ふぅ――――けほっ、出しすぎ…………だろ…………♡」

 

 凄まじい勢いで口内を埋め尽くす精液。その全てを飲み干そうとしたボルチモアだが、あまりの量に堪え切れず、精液を零してしまう。

 まさか飲精までしてくれるとは。性知識に疎いボルチモアが、こんなことを知っているとは思えない。ということは、本能的に『こうした方がいい』と判断して、実行しているのだろうか。

 もし本当にそうなら、自分はとんでもない逸材を目覚めさせてしまったのかもしれない。

 

「ぁ…………♡ おちんちん、また大きくなってる…………」

 

 二回も射精したというのに、自分の肉棒は未だに熱と硬さを保っている。

 それもそうだろう。ボルチモアの胸で果てるのは文句なしに最高だったが、男という生き物はそれだけでは満足できない。肉棒、すなわち男性器の本懐――――最愛の雌を孕ませること、それを成し遂げるまでは。

 つまり、ボルチモアの女性器で果てるまで、この性欲が枯れ果てることなどありえないのだ。

 

「どうした…………来ないのか…………?」

 

 精液に濡れ、情愛に浸り、淫靡にこちらを誘惑してくるボルチモア。

 その誘惑にまんまと乗せられ、自分は再び彼女をベッドに押し倒した。




公式の動画の最後を確認すると、謎の谷間があったのでノーブラ設定です。異論は認める。

次こそ本番です。お楽しみに。


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ボルチモアと告白成功記念イチャイチャえっちする話③

お待たせしました。
今回は本番三連戦です。正常位、立ちバック、後背位をお楽しみください。


 性欲の衝動に従ってボルチモアを押し倒し、そのスカートに手をかけた。

 ホックを外しファスナーを下し、生地を傷付けないよう注意を払って、そのまま勢いよくずり下す。特につっかえることもなく、無事脱がすことができた。

 そしてボルチモアの下着が露わになる。レースの付いた黒いショーツ――――可愛らしさとセクシーさを両立させた、ボルチモアにぴったりな下着だった。

 ブラジャーを着けていなかったから、もしや下も…………なんて思っていたが、流石にそこまで変態ではなかったらしい。むしろ、ノーブラなのに下を履いているという状況に謎のフェチシズムを感じる、自分の方がよっぽど変態だろう。

 

「あぅ…………そんなにジロジロ見ないでくれ。は、恥ずかしい…………」

 

 ボルチモアの言葉を無視して、黒いショーツをじっと見つめる。

 特に注目したのはクロッチの部分だ。本来股間を保護する為のそれは、自身の役割を果たしているとは言い難い。ボルチモアの膣から分泌された愛液によって、奥が透けて見える程びしょ濡れになっていた。

 一回の絶頂とパイズリでよほど興奮したのだろう。まるで粗相をしてしまったような濡れ方だった。ボルチモアがここまで興奮していたという事実に、こちらも滾ってきた。

 ぐいっと顔を近付ける。こちらの鼻息が当たる、そんな距離まで。

 ボルチモアの秘所からは、雄の本能を刺激する牝臭が立ち込めていた。普段の凛々しく男勝りなボルチモアからは想像できない、強烈なセックスアピール。こんな濃厚な臭いを嗅がされたら、どんな男でもイチコロだろう。

 そのギャップにすっかりやられてしまったらしい。気が付くと、すぅーっと深呼吸をしていた。この厭らしい臭いを嗅いでいると頭がクラクラしてくる。しかし不快ではない、むしろもっと吸っていたい臭いだ。辛抱堪らず、もう一度牝臭を吸い込む。

 

「こ、こらぁ…………臭いなんて嗅ぐなぁ…………♡」

 

 肉棒を胸で挟み、精液を飲み込んでも、流石に陰部の臭いを嗅がれるのは恥ずかしいようだ。ボルチモアの顔が恥辱で赤くなっていく。

 ボルチモアを辱めるのはこれくらいにして、本番の為の準備に移ろう。

 ショーツ側面の紐を掴み、絡まないよう引っ張る。意外なくらいあっさり、紐は解かれた。

 前布に手をかけた瞬間、ボルチモアの呻く声が聞こえてきた。敢えてそれを無視して、ただの布切れと化したショーツを剥ぎ取る――――遂に、ボルチモアの恥部が外界に晒された。

 

「――――うぅ…………」

 

 顔を手で覆い隠し、女性器を見られた恥ずかしさに悶絶するボルチモア。

 その一方で、自分は彼女の陰部をまじまじと見つめていた。

 

 初めて生で見る女性器はまさしく肉壺という印象だった。

 愛液で光る秘裂が物欲しそうにヒクヒクと蠢く。そうして動く度に粘度の高い愛蜜が溢れ、股下のシーツを濡らしていく。陰毛は綺麗に切り揃えられており、淫らな雫が所々に付いていた。

 ごくり、と生唾を飲み込む。今からここに、自分の肉棒を突っ込むのだ。鼓動が高まり、血液の流れが早くなっていく。

 傍から見れば今の自分は目が血走っていることだろう。その姿が容易に想像できる。それぐらい、自分はボルチモアの女裂に釘付けだった。

 

「ひぃ、うぅ――――!?」

 

 見ているだけで興奮してきた。亀頭を秘裂の入り口に押し付け、その感触を味わう。

 膣口のぷにぷにとした感触が肉棒を包んでくる。粘り気に満ちた肉壺が、目の前の男根を奥に誘い入れようと蠢動し始める。そのぬるぬるとした本気汁が亀頭に絡み付いて、思わず身震いした。

 パイズリとは段違いの熱と滑り気。もしこれに肉棒全体が包み込まれたら、どうなってしまうのだろう。あまりの気持ちよさに、本当に枯れ果ててしまうまで搾り取られるかもしれない。

 しかしそれも男の本望だ。快楽への期待値はとっくのとうに振り切れている。これ以上は我慢できそうにない。

 

 挿入()れるよ――――ボルチモアの目を見て、そう宣言する。

 自分の言葉を受けて、ボルチモアは優しく微笑み、こう返答した。

 

「はい…………私の初めてを、キミに捧げよう。

 その逞しいおちんちんで、私の純潔を――――奪ってくれ」

 

 その言葉を聞き届けてから、ゆっくりと肉棒を挿入した。

 亀頭が膣壁を掻き分け、そのまま肉棒全体が女陰に収まり――――男を知らぬ乙女の純潔を、無惨に散らした。

 処女膜が無かったのは、ボルチモアが激しい運動を重ねてきたからだろう。破瓜による出血は無く、挿入によって押し出された愛液がドロドロと零れるだけだった。

 初めて侵入してきた肉棒という異物。それを押し返そうとして、膣壁がぎゅっと締め付けてくる。その圧迫感と熱に包み込まれて、変な声を上げてしまった。

 肉棒が融けてしまうんじゃないかというぐらい、彼女の膣は熱い。そこに加えて、この締め付けだ。パイズリで二回も果てていなければ、挿入しただけで射精していたかもしれなかった。

 

「ぃ、ぁ…………! く、ぅ、ぃい――――はぁ、はぁ……く、う……ん、ふぅ……はぁ、はぁ――――」

 

 歯を食いしばって、肉棒の異物感に耐えるボルチモア。

 そんな彼女を気遣って、自分は動かない。本当なら一刻も早く腰を動かしたいが、そんなことをしてはボルチモアが苦しむだけだ。まずは彼女に慣れてもらわなくては。

 二人の荒い息遣いが部屋中に響いている。少しでも安心させるために、ボルチモアの両手を取り指を絡ませた。俗に言う恋人繋ぎだ。

 痛みに耐えようとして反射的に、ぎゅっと力強く手を握られる。こんなに力を込めてしまう程の痛みに彼女は耐えているのだ。申し訳なさを感じると同時に、ボルチモアへの愛情が深まっていく。

 挿入してから数分後…………恋人繋ぎで安心したのかどうか分からないが、徐々にボルチモアの呼吸が落ち着いていく。

 

「ふぅ…………ふぅ…………。よし、大分痛みは引いてきたな…………。

 いいよ。キミの好きなように、動いてみてくれ」

 

 手に込められた力が徐々に弱まる。それが合図だった。

 ボルチモアの身体を気遣って、ゆっくり腰を引く。

 

「うっ――――く、ふ、うぅ…………あ、ひ、くぅ…………! はぁ、はぁ、はぁ…………う、ぃ、ん――――」

 

 人間の肉体というものは本能的に性行為のイロハを知っているらしい。体外に出ようとする雄を逃がすまいとして、襞が絡み付いてきた。

 トロトロの肉襞が肉棒を撫でる。優しく包み込んだかと思えば、根本からぐっと締め付けてくる。うねうねと蠢く肉壁は手や胸では実現不可能な動きで肉棒を刺激し、精液を搾り取ろうとしていた。

 ミミズ千匹――――そんな言葉が思い浮かぶ。ボルチモア以外の女性を経験したこともする予定もないけれど、間違いなく彼女の女性器は名器だった。

 未曾有の快感に震えながら、なんとか肉棒を引くことができた。ギリギリまで引いたら後は入れるだけ。膣壁を切り開いていく感覚を味わいながら、再び最奥まで肉棒を突っ込んだ。

 

「はぁ――――っ! く、んんっ…………! あっ、は、くぅ…………! う、く、ぁ、んっ♡」

 

 ボルチモアに自分の形を刻み付ける為にゆっくりと肉壁を開いていく。

 ゆっくり引いて、ゆっくり入れる。その緩慢な動きを何度も何度も繰り返す。そうすると次第に膣肉が自分の肉棒の形を覚え、フィットするように脈動した。先程とは具合が変わり、快楽が増す。

 激しく腰を振らなくても、ボルチモアの膣は最高に気持ちよかった。むしろゆっくり動く分、肉襞がよく絡んで、ねっとりとした快楽を味わうことができた。

 そうこうしていると、徐々にボルチモアの声が甘くなってきた。十数往復のピストン運動ですっかり肉棒に慣れたようだ。しかし締め付けはきつく、肉棒を離すまいとして強烈に吸い付いてくる。その刺激に何とか耐えて、彼女を気持ちよくする為に腰を振るった。

 

「ひッ、あっ、んふぅ…………! うぐ、いひ、ああぁ――――いい、気持ちいい…………! おちんちん、気持ちいい…………♡」

 

 出っ張ったカリが膣壁を抉る。どうやらボルチモアはその感覚が気に入ったようで、腰を引いた時に敏感に反応している。

 弱点は分かった。そこを突くために、腰の動きを変えてみよう。

 押し出す時はゆっくりと動き、引く時は反対に素早く動く。こうすることで、カリが激しく肉襞を抉るはずだ。

 

「んぉ――――あ、それっ、ダメ…………! あひ、あっ、ん、くぅ…………! ダメ、だめぇ――――その動き、気持ちよすぎるからぁ…………♡」

 

 嬌声と同時に、膣の締め付けが更に強くなった。

 動きが早まり、締め付けも激しくなったことで、快感が倍増する。三度目の射精に向けて、着実に性感が高まっていく。そうすると必然的に肉棒へと神経が集中し、更に快感が増す。その気持ち良さに耐え切れず腰を振るうと、ボルチモアの膣を刺激し、彼女も絶頂に近づいていく――――まさに蕩けるような好循環だ。

 ボルチモアが気持ち良くなると、自分も気持ち良くなれる。お互いに高め合っていくこの感じが、セックスの醍醐味なのだろう。

 愛しい恋人とのセックスがこんなに気持ち良いのなら、毎日でもヤりたい。寝食を忘れて病み付きになりそうだ。

 

「あっ、おちんちん硬くなった♡ 出るんだな、出そうなんだなっ♡

 いいぞ、私の膣内に、思う存分出して――――」

 

 精巣が脈動し、白い欲望を続々と肉棒へ送り出す。絶頂に合わせて、ピストンが更に加速する。

 もう限界だ。腰を限界まで押し出し、欲望に塗れた熱い本流を、彼女の膣内で解き放った。

 

「あああ――――っっっ!!! ん、ん――――ッ!

 ぉ、お…………♡ あついのが、なかにぃ…………♡」

 

 今日三度目にして、一番満足感のある射精だった。

 ドクドクと肉棒が震え、休むことなく精液を吐き出し続ける。数十秒にも及ぶ射精は膣内全体を真っ白に染め上げる程で、肉棒を引き抜いた瞬間、ごぽごぽと愛液に混ざった精液が溢れ出てきた。

 

「ん…………ぁ…………♡ ぉ…………ん…………♡」

 

 よほど激しくイったのか、ボルチモアは未だに絶頂していた。

 身体がビクビクと痙攣し、その度に愛液を噴き出す。だらしなく涎が溢れて、皺だらけのシーツを穢していく。普段は気高き意志の宿った瞳も、今は焦点が合っておらず、虚空をぼんやりと見つめていた。

 かく言う自分も、三度目の射精ということもあって、途轍もなく消耗していた。まともに立っていられなくて、恋人繋ぎを解いてベッドに座り込む。

 射精後特有の倦怠感が全身を襲う。どうやらお互いに休憩が必要なようだ。

 とは言え、こちらはまだまだ満足していない。三度目の射精を迎えてなお、自分の分身は萎えることを知らず、天井を指差している。この調子なら後二回は出せそうだ。

 ボルチモアも、まだまだ物足りないようで。虚ろな瞳の中に、情欲の炎が消えることなく残っている。

 

 …………とりあえず、今は息を整えよう。

 過剰に高まる性欲を流し出すように、深い深い溜め息を吐いた。

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「あッ、あッ、んんんッ――――♡ この体勢は、ダメだっ、おく、深すぎて、頭、おかしくなる――――ん、おぉっ♡」

 

 ボルチモアの獣のような喘ぎ声が部屋を震わせる。

 その声に酔い痴れながら、自分は後ろから彼女を貫いていた。

 

 正常位で果てた後、休憩を挟んで復活した自分たちは、現在体位を変えて交わっていた。ボルチモアとしたい体位なんてそれこそ四十八手全てだが、今しているのは碁盤責め――――俗に言う立ちバックだ。

 ベッドに両手を付いて、こちらに突き出す形になったボルチモアのお尻。適度に筋肉が付いていて、柔らかいだけでなく引き締まっている。その尻肉を鷲掴みにし、全力で肉棒を叩き込んだ。

 

「お゛――――♡ あっ、うッ、んひぃ、あぇ…………! ゴリゴリって、なか、抉られてるッ♡ んひ、あッ、お、んぐ、いひぃ、んん、ぉお――――♡」

 

 先程の優しい責めとは全く異なる激しい責め。

 しかし、肉棒の味を覚えたボルチモアにとっては、これぐらい激しい方が丁度いいようだ。亀頭が最奥の子宮口をノックする度に、肉棒を引きちぎる勢いで膣壁が蠢動し、ぎゅうぎゅうと締め付けてきた。

 パン、パンと肉同士がぶつかり合う。カリが肉襞を抉り、先程膣内に出された精液を掻き出す。そのぐじゅ、ぐじゅという水音が堪らない。もう一度膣内に精液を注ぐ為に、更にピストン運動を速くする。

 

「んぎぃ、あぇ、ん、んッ、くぅ――――キミの、おちんちんっ、私の子宮、突いてるっ♡ コツン、コツンてぇ♡ あっ、ん、く、ひ、ぉ、いぃ――――!」

 

 この体位で交わると、ボルチモアを無理矢理犯している感じがして、男の本能が擽られる。こちらも獣のように激しく腰を振った。

 腰を打ち付けるとその振動がボルチモアに伝わり、ぶるんぶるんと胸が揺れる。自分の精を二回も受けた胸――――またあの感触を味わいたい。

 前屈みになって腕を伸ばし、揺れる巨乳を鷲掴みにした。

 

「んっ――――! お、おっぱいぃ…………♡」

 

 乱暴に豊丘を揉みしだく。水風船のような弾力と極上の柔らかさが、掌全体に広がっていた。

 手から伝わる乳肉の柔らかさと、肉棒から伝わる膣肉の締め付け。二つの淫肉を独占しているという充足感。全てが心地良い。

 この体位だとボルチモアの顔が見えないが、それがむしろ良かった。ボルチモアがどんな表情を浮かべているのか、どれほど快楽に身を委ねているのか――――それを想像すると、性欲が更に湧いてくる。

 想像したボルチモアの乱れっぷりを再現する為に、もっと気持ちよくしてあげないと。

 肉棒が最奥を叩くのに合わせて乳首を摘まむ。瞬間、ボルチモアの身体が跳ねた。

 

「あ゛あ゛っ――――♡ おっぱい、いっしょは、反則だぁ♡ そんなことされたら、からだ、おかしくなるっ…………! きもちいいのから、戻れなくなるぅ――――♡ んぃ、あ、ぅ、ひ、んんんっ………… !」

 

 胸と膣の同時責めは効果的だったようだ。ボルチモアが軽くイき、肉壺が収縮する。

 その強烈な締め付けは、とても耐えられるものではなかった。凄まじい勢いで絶頂の階段を駆け上がっていく。

 射精が近いのを察知して、亀頭を子宮口に押し付ける。正常位で出した精液はこれまでのピストンで軒並み排出されてしまった。溢れてしまった分を、もう一度注がなくては。

 

「んぉ、ぃ、ひ、あぇ…………♡ おちんちん、ふくらんでりゅ…………私の膣内(なか)に、出そうとしてりゅ♡ いいぞ、そのまま――――んふ、あっ、奥で、出してくれぇ♡」

 

 すっかり膣内射精の快楽にハマってしまったボルチモア。

 膣奥での射精を懇願する厭らしい牝へ、ドロドロに煮詰めた濃厚な精液を発射した。

 

「んお゛お゛お゛――――っっっ!!!」

 

 その嬌声は最早絶叫だった。

 一滴でも多くの精液を搾り出そうと、膣肉が肉棒を締め上げる。ドクドクと脈打つ肉棒の動きに呼応し、小刻みに収縮する。精巣ごと持っていかれそうな吸い付きだった。

 最奥で放たれた特濃精液は瞬く間に子宮内を満たした。収まりきらなかった分が膣内を逆流し、ボルチモアの太腿を伝っていく。その有様は、何とも淫靡だった。

 

「あ、へぇ…………♡ お…………ひ…………♡」

 

 絶頂で放心したボルチモアがベッドに倒れ込む。必然的に肉棒が外れ、中の体液が溢れ出した。

 ひくつく女陰から精液が零れる。ピストン運動で掻き回された精液は愛液と混ざり合い、泡立っていた。ドロリと零れた精液がベッドに落ち、シーツに染みを作っていく。

 小刻みに震えるボルチモア。その様子を見ていると、肉棒がむくむくと隆起してきた。予想通り、後一回は出せそうだ。

 こちらに突き出されたお尻を掴み、再び秘裂へと肉棒を挿入した。

 

「んぃ――――――――!?」

 

 絶頂後の敏感な秘所に肉棒を突っ込まれて、ボルチモアが吠えた。

 突然の挿入に対して、ボルチモアの膣が収縮する――――今までとは段違いの締め付けだった。絶頂後で敏感なのはこちらも同じだから、それ相応のリスクが存在する。その鋭い快感に下半身が悲鳴を上げた。

 未だに性欲はあれど、休まずの連戦は流石に苦しい。四回にも及ぶ射精と強烈な締め付けのせいで肉棒全体が痛む。しかしその痛みを凌駕する程、彼女の膣内は気持ちよかった。だからこうして、痛みを気にすることなく腰を振っているのだ。

 

「あ゛あ゛あ゛っ!!! んぃ、あ、んぎ、んお゛ぉ゛♡ こわれ、る――――きもちよすぎて、おかしくなる――――あっ、ひ、ん、ぉ――――♡」

 

 乱暴な腰使いが、ボルチモアの膣内をぐちゃぐちゃに搔き乱す。

 彼女の身体のことなど一切考えていない、自分よがりの腰使い。しかし被虐の悦びに目覚めたボルチモアにとっては、その乱暴さが気持ちいいらしい。ゴリゴリと膣壁を擦ると、だらしのない嬌声を上げた。

 あのボルチモアがここまで乱れている――――自分の肉棒で女陰を抉られ、好き放題子宮を刺激されて。

 このまま、彼女を自分のものにしたい。

 自分以外の男が近付けぬよう、己の証を刻み付けたい。

 己の所有物であると、誰が見ても理解できる…………そんな印を刻んでやりたい。

 

「あっ、ん、い、お、ぐ、ひぃ――――んぎ、あひ、お、ほぉ♡ お、お、んぉ♡ らめ、らめ、らめぇ――――こんなに愛されたら、んぃ、ひ、んんんっ♡ キミから――――離れられなくなっちゃうからぁ♡」

 

 支配欲が暴走する。彼女を絶対に手放したくない。

 ボルチモア、ボルチモア――――夢中になって彼女の名を叫ぶ。もう彼女以外のことを考えられない。

 必死に腰を振って、自分の雄を叩き込む。子宮口をノックされて彼女の膣が蠢く。どうやら一突きごとに絶頂しているようだ。膣肉がまるで別の生き物のように動き、精液を搾り出そうとしてくる。その誘惑に耐え切れず、射精欲がせり上がってきた。

 

 孕め――――ボルチモアの膣内で、本日最後の精液が炸裂した。

 

「んぃ――――――――っ♡♡♡」

 

 五回目にして最大の射精だった。

 自分の精子が彼女の膣内を蹂躙する。最愛の雌を孕まそうと肉の海を泳ぎ、子宮内を舐め回していく。

 確実に孕むように、亀頭を子宮口に押し付け精液を擦り付ける。ぐりぐりと圧迫してやると、余韻に浸る彼女の身体が甘い刺激で痙攣した。

 これだけ念入りに出せば十分だろう。元から残っていた精液に加え、今回の超々濃厚精液が注がれたボルチモアの子宮は、外から見ても分かる程膨張していた。

 肉棒を引き抜く。子宮に入りきらなかった精液が、名残惜しそうに零れ出た。

 

「…………♡ っ、ん……………………♡」

 

 とうとう力尽きて、彼女に覆い被さるように倒れた。

 流石にもう一滴も出ない…………陰嚢の中がすっからかんだ。これ以上射精しろなんて言われたら、間違いなく赤玉が出てしまう。あるいは魂が出てきそうだ。

 とにかく、これでもう打ち止めだ。彼女の膣内を蹂躙し尽くした息子は、先程までが嘘のように萎びてしまっている。完全に満足したようだ。

 

「ふふっ…………全く、出し過ぎだぞ…………。私の子宮を壊すつもりか?」

 

 下腹部を撫でながら、ボルチモアが微笑む。

 確かに、いくらなんでも出し過ぎた。それに、お互い気持ちよかったとは言え、乱暴に刺激し過ぎた。傷付いてはいないだろうが、それでも限度というものがある。

 ごめん、と謝る。すぐさま構わないさ、と許す声がした。

 

「私も気持ちよかったからな…………それで、おあいこだ」

 

 そう言って笑うボルチモア。

 …………こんな表情をされたら、こっちは何も言えないじゃないか。

 

「ふわぁ…………何だか、凄く疲れたな――――――――。

 眠くて…………たまらない…………」

 

 ボルチモアの欠伸につられて、自分も欠伸をする。

 激しい性行為の結果、肉体の疲労は限界に達していた。特にボルチモアは運動後にこれだから、自分以上に体力を消耗しているはずだ。眠くなるのも当然だろう。

 本当ならシャワーを浴びるのがいいのだろうけど、立ち上がる気力すらない。横に倒れて、ボルチモアと添い寝する。

 

 そのまま、身体を密着させて。

 お互い溶けていくように、意識を手放した。

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 ボールが地面へと落ち、トンと軽快に弾む。

 そして次の瞬間――――風切り音を響かせて、ラケットが宙に弧を描いた。

 強烈なインパクトによって放たれたボールはコーナー目掛けて一直線に進み、白線上に着弾。地面に着いてもその勢いは全く衰えることなく、ボールはそのまま後方のフェンスに直撃した。

 直後、周囲の観客が歓喜の雄叫びを上げた。

 本日十回目にもなるサービスエース。対戦相手に身動き一つ取らせない、完璧なサーブだった。

 これを十本も喰らった対戦相手には申し訳ないが、これ程までに美しいサーブを見せられたら、雄叫びの一つや二つ出てしまう。自分も歓声に負けないように声を張って、『ナイッサー!』と叫ぶ。

 

「…………!」

 

 こちらの声が聞こえたのか――――ボルチモアの視線が、コート外にいる自分へと向けられる。

 そしてウインクをし、何かを伝えようとして口をぱくぱくさせた。

 

(ちゃんと、目に焼き付けてくれた?)

 

 そんなことを言っているような気がする。いや、間違いなく言っている。

 ちゃんと見てたよ、と首を縦に振る。自分の頷きを見届けて、ボルチモアは満足そうにベンチに帰っていった。

 

 今日のタスクはテニスの練習試合の助っ人だった。

 ボルチモアは本当に運動神経抜群で、バスケだけでなくテニスの腕前も一流だった。対戦校は大会でも上位の成績を収めている強豪校だというのに、そこを相手にして引かないどころか、むしろ圧倒している。

 もし彼女が一つの競技に専念したら、どんなことになるのだろう…………もしかすると、前人未到の記録を叩き出してしまうかもしれない。

 連日の活躍っぷりを見ていると、そう思わずにはいられなかった。

 

「やぁッ! …………ふっ! ――――せいっ!」

 

 燦々と照り付ける太陽の光。ボルチモアが激しく動く度に汗がそれに反射して、きらきらと輝いて見える。

 

 その光景を見て、ふと懐かしいデジャヴに襲われた。

 

 そう言えば、自分がボルチモアに告白した日もこんな感じだった。あの日は体育館でバスケをしていて、ボルチモアは相変わらずエースとして活躍していた。そんな彼女の美しく、綺麗で格好いい姿を見て、自分は彼女と釣り合いが取れているのだろうか――――なんて悩んで、少し委縮してしまったのを覚えている。

 正直、今でもそう思うことは時々ある。頼れる放課後のエース、ボルチモア。その恋人が、何の取り柄もない自分で良いのか。

 ボルチモアは「キミじゃなきゃダメなんだ」なんて言うけれど、本当にそうなのか。自分ではなくもっと他に、ボルチモアに相応しい人がいるんじゃないか…………なんて、弱気になる時もある。

 

 だけど、悩みこそすれど迷いはしない。

 今の自分がボルチモアに相応しくないのなら、相応しくなるように成長すればいい。自分はボルチモアと違って才能が無いから歩みは遅いけれど、それなら一歩一歩確実に進めばいいのだ。

 そうして、いつの日か――――胸を張って、彼女を支えられる日が来たら。

 

「おーい! 私の活躍、見てくれていたか?」

 

 満面の笑みを浮かべ、自分に語り掛けるボルチモア。

 

 この時、この場所で、彼女は誰よりも美しく綺麗だった。




次回からブレマートン編です。
ただ更新ペースは落ちてしまいます。ご了承ください。


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