ニセコイアルティメットゼロ (三桁)
しおりを挟む

出会いとバトル

ゲートオープン解放!!

 

 

黒髪の中二病っぽいスタイルの男と、明らかにモブキャラの男が叫んだ。

その瞬間、二人は岩でゴツゴツの場所、

バトルフィールドに移動した。

 

「俺は灼熱のゼロ!宇宙で一番強い男だ!」

 

さっきまで黒かった髪が赤く染まり性格も明らかに違う。

 

「何だ?さっきまでと全然違うじゃねーか。

まぁいい。俺は粉砕のガルだ!

勝った方があのアルティメットクリスタルをもらうってことでいいんだよな?

俺の先攻、スタートステップ。ネクサス、崩壊する戦線を配置。ターンエンドだ!」

 

 

“俺はムゲンだ。コレから解説とかは俺がしていくからよろしくな!

まず最初にこの世界では銀河バトスピ法というのがあってバトスピで決めたことは絶対なんだ!あとアルティメットクリスタルってのはバトスピの中である‘スピリット‘‘マジック‘‘ネクサス‘‘ブレイブ‘に加え‘アルティメット‘て言うカードが眠っているクリスタルのことなんだぜ。

おっと!はなしている間によばれちまったぜ。じゃあまた今度な。“

 

 

「灼熱の第4ターン。ムゲンドラを召喚。アタックステップ。行け、ムゲンドラ!」

 

“ほいきた!“

 

「ライフだ!」

 

ーゼロー

ライフ5

手札3

 

ーガルー

ライフ2

手札4

バースト有り

 

 

「破壊の第5ターン、オリファルコンゴレムをLv2で召喚!更に俊星流れるコロッセオを配置。アタックだオリファルコンゴレム!粉砕で5枚破棄だ!更に強襲発揮!」

 

「くっ。ライフだ」

 

「続けてアタックだ!5枚破棄と強襲発揮!」

 

「そいつもライフだ!」

 

「ターンエンド」

 

ーゼロー

ライフ3

手札3

 

ーガルー

ライフ2

手札3

 

「スタートステップ!コアステップ!ドローステップ!リフレッシュステップ!

いくぜ!アルティメットを感じろ!アルティメットジークフリードを召喚!

このままアタックだ!アルティメットトリガーロックオン!答えろ、コストは?」

 

「コスト3、ロックゴレムだ」

 

「ヒット!スピリットなら必ずブロックしてもらうぜ!」

 

「クソ!オリファルコンブロックだ!」

 

「ブロックされたらライフを一つリザーブへ!」

 

ガルーライフ1

 

「破壊だ、破壊だ!破壊祭りだ!オリファルコンを破壊しろ!」

 

オリファルコンBP7000

 

アルティメットジークフリードBP10000

 

「これで終わりだー!ムゲンドラアタックだ!」

 

「ライフで受ける!」

 

ガルーライフ0

 

ゼロwin

 

 

 

「は~。負けちまったぜ。これはお前のもんだな。」

 

「あぁ!有り難くもらっていくぜ。」

 

アルティメットクリスタルを勝ち取ったゼロがクリスタルに手を触れた、その瞬間!クリスタルが木っ端微塵に砕け散った!

 

「何だ?レイの旦那、何したんだ?!」

 

ちなみにバトルしていない時はゼロではなくレイと言う名前である

 

「なんにもしてねー…と思う…」

 

「自信ねーのかよ。レイ、これ多分カードがどっか行っちまったんだよ。でもこんな砕け方は初めて見るな~…」

 

「ってことは俺アルティメットに認められ無かったってことか?」

 

ちなみにアルティメットは認められた者にしか使えないということだけ此処に書いておこう。

 

「でもカードが移動なんてあるんですかね?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

「あれ?これなんだろ?」

 

此処はレイ達のいた世界とは全く別の世界

そこにはクリスタルのような小さなものが桐崎千棘の前に現れた。

 

「わぁ!これ、キレー。皆に見せてあげよーっと。」

 

そのまま学校まで持って行ってしまった。突然現れたことに何の違和感も持たずに……

 

ーところかわって学校ー

一つの机を一条楽、桐崎千棘、小野寺小咲、舞子集、宮本るりが囲んでいる、

話ている内容はさっきの小物体のことだ

 

「わぁ、きれいだね。どこで拾ったの?桐崎さん?」

と、小野寺

 

「さっき道端でね」

と桐崎

 

「そんなん持ってきていいのかよ…」

と、楽

 

「まぁまぁ、楽。そんなことよりこれってなんだろうね~?」

と、おちゃらけたように舞子

 

楽達が話ている中小野寺がクリスタルに触れた瞬間突然クリスタルが輝きだした。

 

「え…?何…」

小野寺がテンパっている中どんどん輝きにより視界を奪われていく5人

クリスタルの光が収まったとき。周りは5人の知らない場所で落ち込んでいる様子の男が立っていた…

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

レイがとぼとぼ歩いていると目の前に5人の男女が現れた…唐突に。

 

「なんだなんだ?誰だ?」

 

「何だって言ってる割には声が沈んでるなーレイ。」

 

今5人は目が点でほけーっとしている。

無理もない、突然のできごとで頭の処理が出来ていないようだ。

 

「おーい…って大丈夫かー?」

ムゲンが話しかけると

 

「とっ、鳥が喋ったーー!」

 

楽が反応した…いや反応できた。

 

「俺は鳥じゃねぇ。ドラゴンだ!」

 

「そうかドラゴンか…え?」

 

「どうしたんだ、おまえら。見たところおまえ等でもわかってねぇみたいだけどな…」

 

「そうだ、お前ら大丈夫か…?」

 

4人がはっとした後

 

『え?…ええーーーーー!!』

 

ム○クの叫びのような断末魔を上げた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

15分かけて何があったのかをレイに伝えた楽達はレイの物わかりの良さに驚いが話を聞いた後宮本の「つまり、全く別の世界に来てしまったということかしら?」という言葉で4人が「マジか!?どうすんだよ。」といった具合にアセアセしだしたところである。

 

 

 

「確かに話を聞く限りでは別世界から来たみたいだな。そこまではいいがこれからはどうするんだ?」

 

突然現実を突きつけられた5人は無言になる。

 

「あてが無いなら、俺達と来るか?俺の船に後2人いるがこの人数ならまだ余裕だしな。」

 

確かにあてのない5人。

 

「どうするの?このままじゃ私達行き倒れよ?」

 

「このままついていっていいんじゃねーか?」

 

「一条君がそう言うなら…」

 

「ちょっと、もやし。あんなの信用していいの?」

 

「そうするしかねーだろ。それとも他に案があんのか?」

 

「それは…その…」

 

「じゃ、決まりでいいかしら?」

 

「ちょっと、俺の意見は?」

 

「あら?いたの舞子君。」

 

などという会話でついて行くことになった。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

此処は一番星号

 

「レイ!おかえ…り…?」

 

「レイ、だれなの?」

 

「ん?一緒に旅することになった…」

 

「一条楽です。」

 

「桐崎千棘です。よろしくね!」

 

「舞子集でーす。」

 

「宮本るり」

 

「お…小野寺小咲です。」

 

「こいつらは迷子なんだ。」

 

「違うだろ。こいつらは別世界から来てしまってな(略)」

 

ムゲンの説明で2人は納得してくれたみたいだ。

 

「じゃぁ、とりあえず、ソルト!めしだ!」

 

ソルトと呼ばれたロボットがピザを持ってきてくれた。

ピザを食べているとライラが

 

「ところでレイ、バトルには勝ったの?」

 

「応!ばっちりだ!」

 

「と言うことは新しいアルティメットが手には入ったんだね?」

 

レイが答えるとリクトは嬉しそうに言う。しかし

 

「いや、レイのやつアルティメットに認められなかったみたいでどっかに行っちまったぜ。」

 

「えー、そんなー。楽しみにしてたのに。」

 

そんなやり取りをしている中小野寺がポケットの中に何か入っていることに気がついた。

 

「あれ?何だろうこれ?」

 

「どうした?小野寺」

 

「こんなのがポケットの中に…」

 

小野寺がポケットから出した一枚のカードを皆にも見せた。楽、小野寺、宮本は何だろうといった顔をしているがそれを見たレイは叫んだ。

 

「アルティメット!」

 

覗き込んだムゲンが

 

「本物みたいだな…。どこでこれを手に入れたんだ?」

 

「いや…ポケットの中に…」

 

「もしかしたらさっきとんでいった奴かもな。」

 

「メシも食ったし、バトスピするか。おい小野寺!俺と勝負だ!」

 

突然言われた小野寺はルールも知らない

 

「えっと、勝負って言われても…」

 

「ちょっとレイ!この子まだルールも知らないんじゃない?この子に教えてあげるからちょっと待っててよ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ルールを教えてもらいながら小野寺は楽達も言ってるにデッキを組み上げた。

 

「よっしゃ!早速バトルしようぜ!」

 

レイはやる気満々だ。小野寺は少し怯え気味だ。

ライラ達がその様を見て苦笑していると一番星号に何かがぶつかった。

 

「俺様達は銀河三羽ガラス!ゼロよ今日こそアルティメットを頂戴するぜ!」

 

「そしておれたちゃ昇進するよー」

 

ギターを持った男と韻を踏んでいる男と性別のわかりにくい奴らが映像に出てきた。

 

そして

 

 

「ターゲット!」

 

ギターの男が言った途端小野寺のデッキが光り出した。

 

「あっ、間違えてんじゃないわよ。ゼロに勝たないといけないんだから。」

 

「とっ、とりあえず勝負だお嬢ちゃん。俺様が勝ったらデッキのカードを一枚もらうぜ!ゲートオープン開放!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

「先攻はやるよ。お嬢ちゃん。」

 

「えっと、確かスタートステップ?」

 

明らかな疑問型。このじてんで初心者ですと言ってしまっているようなものだ。

 

「あら?あの子初心者かしら。勝ちなさいよワタり。」

 

「えーっと、ドローステップ、メインステップ。ネクサス天使の舞い降りた場所を配置してターンエンド。」

 

「俺様のターン。バーストセットでターンエンドだ。お嬢ちゃんのターンだぜ。」

 

「スタートステップ。コアステップ、ドローステップ、メインステップって、あ!どうしょう…」

 

動揺している小野寺に楽達は疑問に思う。そんな顔をしているとリクトが

 

「ネクサスの効果でドロー出来たんだけど多分忘れちゃったんだね。」

 

と解説してくれた

 

「大丈夫よ。頑張って!」

 

ライラは声援を送る

 

「うん…分かったよ。歌姫アーシアを召喚してターンエンド。」

 

「効果を忘れるなんて可愛いーじゃないの。俺様のターン、双翼乱舞で二枚ドローしてターンエンド」

 

「スタートステップ、ここで手札のマジックカードを手元において一枚ドロー、コアステップ、ドローステップ、メインステップ。

歌姫マリカを召喚してアタックステップ。アーシアでアタック!」

 

「ライフで唄う~、そしてバースト発動!氷の覇王ミブロックバラガンを召喚!」

 

「キタキタワタりのバースト発動!」

 

「うっさいわね~。静かにしなさい。」

 

ワタりの仲間が騒いでいるのにしびれを切らした桐崎が一蹴した。

 

「不利になったな…どうするんだ?小野寺」

 

楽は心配そうに小野寺を見つめる。しかしそれしか出来ない。

 

「ターンエンド」

 

「俺様のターン。バーストセットでアタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

この時場が固まった。正確には楽達4人が唖然となった

その理由は小野寺が派手に吹き飛ばされたからだ。

 

「だっ…大丈夫か小野寺!」

 

「小咲!」

 

皆が叫んだ。

 

「一条君…大丈夫…」

 

「なんか…悪いことしたみたいで後味悪いわね…」

 

「たっ、ターンエンド」

 

「一条君…見てて…スタートステップ、メインステップ。アルティメットミカファールを召喚!」

 

「あっ…アルティメット使いだったのか?」

 

ワタり達が明らかに動揺し出している。

 

「アタックステップ、アルティメットミカファールでアタック!トリガーロックオン!」

 

「コスト5 バーストタートル」

 

「ヒット…」

 

ワタりが身構える。が何も起こらない。

 

が小野寺は笑顔になっている。

 

「小咲、乗ってきてるわね。」

 

「確かにあんな小野寺見んの初めてだな。」

 

 

「フラッシュタイミング!マジックアルティメットプラズマ!」

 

ミブロックバラガンがデッキの下に戻っていく

そしてワタりのライフも一つ飛ぶ。

 

「アタックはライフで唄う。」

 

「アーシアでアタック!」

 

「ライフで唄う~。」

 

此処でワタりはバーストセットを後悔している。バーストは転生龍神覇

召喚時に反応して6000以下のスピリットを破壊できる。がバーストセットしてしまっては使えない。

 

「最後にマリカでアタック!」

 

「残念、無念。ライフで唄う~。」

 

小野寺win




はじめまして、山縣です。

バトルなどで分からないことがあったら感想欄にお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

十二宮&ソードブレイブ編
ソードブレイブ!!


題名の通り、ソードブレイブが出てきます

今回は舞子集のバトルがメインです。


「いや~、初めてのバトルで勝てて良かったな。アルティメットも使えていいでだしだぜ。」

 

「うん。ありがとうムゲン。」

 

ムゲンの賞賛にお礼を言う小野寺。とても中が良さそうだ。

 

「ところで、あいつらはどこ行ったのよ?勝ったのに何も無しってことはないわよね?」

 

桐崎が周りを見渡しながらレイに話しかける。

 

「まぁ、いいじゃねーか。とりあえずショップに行くか。情報収集しなくちゃなんねーだろうしな。」

 

『ショップ?』

 

「それってお店のことかしら?」

 

「そーだぜ、いろんなモンが売ってるから時々寄るんだ。」

 

「私も行きたい、行きたい!なんか面白そう!」

 

「応!色んな奴ともバトルか出来るから腕試しにはもってこいだぜ。」

 

笑顔でレイが答える。

 

「それじゃあ、ショップに行きましょうか。」

 

『おーー!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「へー、ここがこの世界のショップなのね。」

 

「あぁ。あの席空いてるぜ。」

 

皆で席につきドリンクを頼む。

勿論レイとムゲンはコーラ

楽達はメロンジュースやコーヒーなどを頼んだ

 

「結構って言うかかなり人がいるんだな。」

 

「いつもこんな感じだぜ?っておいもうバトルしに行くのかよ。」

 

「勿論だ!おーい、そこの兄さんバトルしようぜ?」

 

「いいぜ!勿論ルールは分かってるだろうな?」

 

「勿論だ。ムゲン!お前を燃やす色は赤だ!」

 

レイが行ったとたんムゲンがカードになった。

 

「ドラゴンがカードに?!まぁいいや。」

 

この辺はかなりアバウトのようだ。

 

「ねぇ、ルールって何?」

 

「多分負けた方がジュースを奢るんだよ。」

 

宮本の疑問にリクトが答える

 

「へー、いろんなモン賭けてんだな。」

 

「さっきみたいにバトルフィールドに行かないの?」

 

「うん、今回は腕試しだからね。」

 

「へー、結構複雑なのね…あっレイが勝った。」

 

「へっへっへ。ジュース貰い!」

 

レイが喜んでいると突然警報が鳴り男達が入ってきた。

 

 

「俺様は氷塊のヤク!おいお前ら。大人しく持っているカードを全部よこせ!」

 

一人が大きな声で叫ぶ。

レイはこの男に勝負を仕掛けようとするが。

 

 

「だったら、俺とバトルに勝手からにしろ。」

 

端っこに座っていた赤い髪をした男が声を上げる。

 

「何だ?お前?俺様に勝てると思ってんのか?」

 

「勝さ。俺はダン、馬神ダンだ。」

 

「へー。結構な自信じゃねーか。いいだろう。ターゲット。ゲートオープン開放!」

 

 

「俺達も行くか。」

 

ダンと名乗る男といた男達についてレイ達もバトルフィールドに向かう。

 

「しっかし、馬神ダン…どっかで聞いた名だな?」

 

ムゲンだけが少々疑問に思いながら。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「俺様から行くぜ!スタートステップ!メインステップ。神機ゲイボルグを召喚してターンエンド」

 

ダンは少し深呼吸をする、そして

 

「スタートステップ!メインステップモノゲザウルスをLv2で召喚。アタックステップ。いけ!」

 

「ライフだ。

次は俺のターンだな。ブロートファルコンを召喚。アタックステップ、ブロートファルコンアタックだ。」

 

「ライフで受ける。」

 

ダンのライフが打ち抜かれる。しかしダンは笑みをこぼす。

 

「ターンエンドだ。」

 

「あぁ、この痛みだ。帰って来たんだ…此処に!バトルフィールドに!

スタートステップ、コアステップ、ドローステップ、メインステップ。ライトブレイドラを召喚。そして。駆け上がれ、神の名を持つ赤き龍。太陽神龍ライジングアポロドラゴン、召喚!コア確保のためライトブレイドラよりコアを外す。」

 

 

「何か強そうなの出てきたわね。」

 

「そうだな。お前に似合いそうだ。」

 

「そう?嬉しい!」

 

(嫌味のつもりだったんだけどな…)

 

桐崎と楽がライジングに対してコメントする

 

「アタックステップ。ライジングアポロドラゴンで神幾ゲイボルグを指定アタック。破壊しろ!」

 

ゲイボルグが木っ端微塵に破壊される

 

「くそ、なかなかやるな…だがこんなんでは終わらんぞ!」

 

「続けてモノゲザウルスいけ!」

 

「ライフだ!

俺様のターン。ブロートファルコンを2タイ召喚してターンエンドだ。」

 

「武装鳥スピーニードハヤトをライジングアポロドラゴンに合体!このままアタックステップ。スピーニードハヤトの効果で白を指定。このターンライジングアポロドラゴンは白のスピリットにブロックされたら回復する!

ブロートファルコンに指定アタック!そして回復!さらにブロートファルコンに指定アタック!また回復!続けてブロートファルコンに指定アタック!」

 

「凄い…一体のスピリットで破壊しきった…。」

 

「そしてライジングアポロドラゴンでアタック!」

 

「ライフだ!」

 

「ライジングアポロドラゴンはダブルシンボル、ライフは2つもらうぞ!最後にモノゲザウルスでアタックだ。」

 

「くそ~。ライフで受ける。」

 

馬神ダンーwin

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

「覚えてろー。」

 

と、定型文を言ったヤク達はその場を去っていった。

 

レイは即座にダンに話しかける

 

「お前強いな…バトルしようぜ!」

 

「悪いが今度にしてくれないか?次に行くところがあるので。」

 

答えたのは黄色い髪の男だ。

 

「そうか…じゃあまただな。」

 

「そういえば、君たちは十二宮Xレアを知っているかい?」

 

そう言いながら一枚のカード”巨蟹武神キャンサード”とかかれている

 

「こんなカードを集めているんだが見つけたら連絡して欲しい。」

 

「分かったぜ!また今度な!」

 

こうしてダン達と分かれた後後ろの席で

 

「なぁ、アルティメットクリスタルが見つかったって知ってるか?」

 

「あぁ、あのバカンス星だろ?でもアルティメットクリスタルを守ってるやつらがいるからとれねーよ。」

 

こんな話しにレイがスルー出来るだろうか?いやできまい。

 

「アルティメットクリスタルの話ってホントか?」

 

「いや、聞いた話だからな。でもかなり本物の情報っぽいぜ。行くなら気をつけろよ?かなり強い奴がいるらしいからな。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

此処はバカンス星。年中夏で多くの観光客で賑わう場所である。

 

 

「ひゃっほーい(ノ^^)ノ」

 

現在一人はしゃぎ倒す集。

 

「よっしゃー!アルティメットクリスタルはどこだー!」

 

やる気に満ち溢れるレイ。

 

『……………』

 

冷たい目で眺める楽、宮本

 

「(☆。☆)」

 

泳ぎたそうな桐崎

 

「どこから探す?」

 

「森の方とかは?」

 

こうなりそうなことを分かっていたライラとリクト。

 

「プハー、」

 

「お代わりどうぞ」

 

バカンスを楽しむムゲンとソルト

 

 

「どうする?桐崎。」

 

「えっ?なんで私に聞くのよ!」

 

「いやだって、泳ぎたそうだし。」

 

「だったら別行動するか。どうせ一番星号はここにおいておくし。」

 

「そうして貰うか?」

 

「う…うん///」

 

楽に訪ねられ恥ずかしそうな桐崎。

 

そして

 

「それじゃ僕たちはこっちだから。」

 

「皆ここに集合だからね。」

 

別行動することになった

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

こちらはレイ班

 

歩き出して約10分遠くの方にかすかな輝きが見える。

 

「ねぇ、あれじゃない?」

 

「そうみてーだな。よし走るか。」

 

「ちょっと待ってよ。レイってば。」

 

 

 

 

 

走った先には緑色に輝くクリスタル

 

「あれ見てーだな。レイあれに触るんだ。」

 

「あぁ。」

 

レイがクリスタルにさわろうとすると、どこからともなく沢山のゴリラが現れた。

 

「ウホっ。ウホホ。」

 

一匹でかいゴリラが話しかけてきた。

しかしなにを言っているのか分からない。

そこにそのゴリラの肩から一匹の鳥が出てきた

 

「オホン。私、通訳のbananaでございます。」

 

「バナナ?」

 

リクトが不思議そうに尋ねると

 

「いえいえ。bananaでございます。発音は正確に。ボンバー様はこのアルティメットクリスタルは俺の物だ。誰にも渡さん。と仰っています。」

 

「何だと?そのアルティメットクリスタルはこの一番星のレイがもらうんだ。」

 

「ウホっ。」

 

「だったらバトルだと仰っています。」

 

「ウホウホ(ターゲット)」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ところ変わり楽班

 

「ありがとう…一条君。」

 

「いや。でも泳げるようになって良かったな」

 

「うんうん、一条君のおかげだよ。」

 

などと幸せいっぱいの二人を宮本は優しい目で見つめている。

 

そして此方にも事件が起こる。

泳いでいた2人…つまり楽と小野寺の体が浮き出し、見たことのない宇宙船に吸い込まれていった。

 

「フハハハハ。俺様は七色のドリアン。この可愛らしいお嬢ちゃんと男は頂くぜ!」

 

名前を聞き逃げ出していく他の観光客達

しかしその中で立ち向かう女の子、宮本るりがいた。

 

・・・・・・・

 

しかし圧倒的な力に宮本は敗北し捕らわれてしまった。

桐崎はまだデッキを作っていない。

しかも桐崎は舞子もデッキを”一緒に”作っていないのを知っている。

 

だが、その男、舞子集はドリアンの前に立ちふさがった。

 

「ターゲット。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「俺のターン。ネクサス、賢者の木の実を配置してターンエンドだ。」

 

「初めに言っておくけど僕が勝ったら皆を返してね?

メインステップ。闘士ランダルを召喚。

ターンエンド。」

 

「良かろう。ゴクラクチョーを召喚。コアを一つリザーブへ。ターンエンド。」

 

「コアブーストか。メインステップ。戦士ガイウスを召喚。ターンエンド。」

 

何も動かない集に桐崎が

 

「ちょっと。なんでアタックしないのよ!」

 

ここに解説してくれるリクトはいない。

とりあえずウインクで答える集。

うざがられたが……

 

「フッ、うるさいのがいるな。

俺はもういったいのゴクラクチョーを召喚してターンエンドだ。」

 

「なぜ仕掛けないの~?まぁいいけど。

メインステップ。アドルファスを2体召喚してバーストセット。ターンエンド。」

 

桐崎が「なんで攻撃しないのよ!」とシャドーボクシングしだしたがドリアンは気にしない。

 

「それじゃあ行くぜ。独眼竜マサヤムネを召喚してアタック。アタック時効果でコアブースト2こだ。」

 

「ライフで受けま~す。」

 

「ターンエンド」

 

「やっと攻撃してきたよ。

メインステップ。ネクサス光灯る三舎灯台を配置。配置時効果で海を切り裂く光の青き一戦。

蒼海の大剣メイルシュトロムを召喚!ターンエンド。」

 

「ソッ…ソードブレイブだと?」

 

”ここでムゲンからだぜ。この広い宇宙にソードブレイブと呼ばれるカードは12本しか無いと言われていてそれはかなり強力な効果を持っているんだ。分かったか?それじゃあな”

 

「なんと、あんな奴が…。こちらも行くぞ。

マサヤムネにビームビートルをブレイブ。そしてアタック。コアブーストしてビームビートルの効果でアドリアンを披露。」

 

「ライフで受けま~す。そしてバーストアルティメットウォール、アタックステップ強制終了。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「スタートステップ。メインステップ!

その雄々しき姿に全てがひれ伏す!

戦輝神ゼルドナーグ、召喚!さらにメイルシュトロムをブレイブ!Lv2

アタックステップ、ゼルドナーグアタック。

アタック時効果で5枚破棄、4チャージで9枚破棄だ。さらに破棄した中にマジックカード発見!!シンボル追加。そいでもって強襲発揮。

まだだ。アドルファスの効果によりBP2000Upして一枚破棄。チャージがついて5枚。もういったいの効果も発揮だ!」

 

 

「19枚も破棄だと?フラッシュでネオバイディングソーン。ゼルドナーグを疲労だ!」

 

「甘い。マジック爆砕豪神掌!ゼルドナーグを回復しレベルアップ。」

 

「何だと…ゴクラクチョーでブロックだ。」

 

「ゼルドナーグ、再度アタック。合計19枚破棄。」

 

ドリアンーデッキ0

 

「ライフで受ける。」

 

「えっ?えっ?何が起こったの?」

 

状況が分かって無い桐崎。

 

「ターンエンド。」

 

「はー、負けたぜ。スタートステップ。」

 

力無いコールでドリアンの周りが爆発した

 

舞子ーwin

ーーーーーーーーーー

 

「約束通り皆返してもらうよ~。」

 

「分かったよ。」

 

観念したドリアンは楽達を解放した。

 

「センキュー、集。」

 

「おうよ。」

 

「でも、すごかったね。舞子君。」

 

(おっ、小野寺が集にあんな優しい目で見つめてる…)

 

「ありがと、舞子君」

 

宮本が落ち込む楽を横目に集にお礼を言った。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

こちらのバトルも大詰めだ。

 

ボンバーーライフ2

白銀のゼローライフ3

 

「アルティメットジークフリーデン、進撃。

アルティメットトリガーロックオン。コストは幾つだ?」

 

「ウホ(コスト2)」

 

「ヒットカーンウルフを2体破壊。」

 

「ウホ(ライフで受ける。)」

 

「さらにアルティメットオーディン。進撃。

アルティメットトリガーロックオン。コストは幾つだ。」

 

「ウホ(コスト3)」

 

「ヒット。スピリットにブロックされない。」

 

「ウホホホ…ウホ(神速があるのに…ライフで受ける。」

 

「我が軍の勝利。」

 

こちらもゼロの勝利で終わった

 

白銀のゼローwin




次回は宮本るりのバトルをメインにしようと思います。

楽のバトルはもうちょい後になります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

宮本るりの猛攻

今回は題名の通りです。




ーおい!早く俺様をとれ!戦いたくて仕方ねーんだ!ー

 

 

レイはアルティメットと心で会話している。

 

「あぁ!来い!お前は俺が使ってやる!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

「あっ。レイがまた変わった!」

 

リクトの指指すレイの髪は緑で空中に浮いている。

 

「ビュンビューン。俺は風、疾風のゼロだ!」

 

「新しいアルティメットを手に入れたんだね?」

 

「やったわね、ゼロ。でもそろそろ小咲さんとの約束の時間よ。戻らないと。」

 

「そうか。だったらそこまで競争だ!」

 

「おうよ。俺が一番だな。」

 

「いや!一番はこの一番星のレイだ。」

 

元に戻ったレイとムゲンが走っていく。

 

「全く、行くわよリクト。」

 

「うん!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あっ。レイさん帰ってきたよ。」

 

 

「おーい。やったぜー。」

 

「何かテンション高いわね。」

 

やってきたレイに続いてリクト、ライラもやってきた。

 

「あれ?ムゲンは?」

 

見当たらないムゲンを探すように楽が言った。

当たりにいないようなのでみんなで探すことにした

 

・・・・・

 

5分後。

宮本が何かに潰されているムゲンをみつけた。

 

「おーい、みんなー。ムゲンちゃんここにいたわよー。」

 

出る限りの声で皆を呼ぶ。

皆がくる前にムゲンに近づきのしかかっている物をどかしてあげようとする。

 

「大丈夫って、これナイフじゃない。こんなのどこから…」

 

そう言いつつ宮本がそれに触れる。

 

その瞬間。そのナイフはカードに変わる。

 

「えっ?ナイフがカードに?どういうこと?」

 

驚き悩んでいるうちに皆集まってきた

 

「おい、ムゲン。どうしたんだ?」

 

「いやあな、レイと競争してたら空が何か光って見に行ったら何かがぶつかってきたんだよー。」

 

いつの間にか目を覚ましたムゲンがレイに答える。

 

(ぶつかってきたってのはこれかしら…でもカードに…まぁもらってしまいましょう。)

 

すると空から宇宙船が降りてきて中から背の高い男と金髪で美人の女が出てきた。

後ろには先ほど倒したドリアンもいる。

 

「こいつラか。俺の子分をいたぶってくれたのは。」

 

男は確信を持って言う。

 

「その様ね。適当に片っ端からやってしまいましょ。」

 

「やるって何を?!」

 

男達の会話にライラが声を出す。

その質問に女は笑みを浮かべて

 

「やるって、借りは返すってことよ!」

 

二人はデッキを出す。

 

「「ターゲット」」

 

二人のコールにレイと宮本のデッキが反応する。

 

「何があったがしらねーが面白い!ムゲン!お前の色は緑だ!」

 

「ほいきた!」

 

レイの言葉にムゲンはカードになる。

それはいつものことだが楽達はその光景を始めてみる。

 

『ムゲン(ちゃん)がカードに?!』

 

しかしレイ…いや、疾風のゼロは気にしない

 

 

 

皆が騒いでいる間、宮本はさっきムゲンを潰していたカードをデッキに入れる。

 

(使ってもいいよね…)

 

 

「準備万端!ゲートオープン開放!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

「自己紹介がまだだったな。俺は大壁のジローだ。」

 

 

「私は豊潤の依姫だ。私から行くぞ。

ネクサス賢者の木の実を配置。

ターンエンドだ。」

 

 

「ねぇ、なんで4人で一つのフィールドしか使えないの?」

 

「これはダブルバトルだからだよ。ちなみにチームで同じ色のカードは使えないんだよ。」

 

桐崎の質問にリクトは優しく答える。

 

 

 

 

「私のターンね。メインステップ。アメジスネークを召喚。一枚ドロー。ターンエンド」

 

「俺のターン。ミニーズ特攻隊を召喚バーストセット。ターンエンド」

 

「疾風のターン。ムゲンドラゴンを召喚してターンエンドだ。」

 

「私のターンだ。ゴクラクチョーを召喚してコアブースト。ターンエンド」

 

「私ね。ホワイトペンドラゴンを召喚。ターンエンド」

 

「俺のターン。三札の術により二枚ドロー。デッキの上は、ミニーズ特攻隊だから手札に加える。ターンエンド」

 

「疾風のターン。ムゲンドラゴンでアタックだ。フラッシュでバルトイエーガー召喚。コアブーストだ。」

 

「ライフで受けて賢者の木の実によりコアブースト。私のターン。光切り裂き道を示せ、黒蟲魔王デアボリカマンティスを召喚!そのままアタックだ。」

 

「ビュビュッとライフだ」

 

ここまでライフは7対7

五分と五分と言ったところだ。

 

「私のターン。ホワイトペンドラゴンをもういったい呼んでバーストセット。ターンエンド」

 

しかし、宮本は全く動かない。

 

「どうした、メガネガール。なにもしなけりゃ大変なことになるぜ?俺もネクサス、オールトの竜巣を配置してミニーズ特攻隊を2体召喚。アタックステップ。ミニーズ特攻隊でアタック。」

 

「ビュビュッとライフだな。」

 

「ターンエンド」

 

「疾風のターン。これがアルティメットだ!

アルティメットキングタウラス、初陣だー!

コア確保のためバルトイエーガーは消滅

このままアタック。ジローのデッキにアルティメットトリガーロックオン。コストは?」

 

「コスト2ミニーズ特攻隊。」

 

「クリティカルヒット!ライフを一つリザーブへ。さらに2体疲労だー。」

 

「ライフで受けてやる」

 

ライフー6対5

 

「私のターン。デアボリカマンティスとマッチュラを召喚してお嬢さんの手札を破棄、アタックだ。ホワイトペンドラゴン疲労。」

 

「アメジスネークでブロック。」

 

アメジスネーク撃破!

 

「更にデアボリカマンティス続け!ムゲンドラゴンを疲労。」

 

「ライフで受ける。そしてバースト。ラウンドテーブルナイツ。トラッシュのホワイトペンドラゴンを召喚!」

 

「ターンエンド」

 

「私のターン。行ける!

メインステップに蛇の王、白蛇帝アルデウスワイパーをLv3で召喚。コア確保のためアルティメットキングタウラスのコアを全て外す」

 

”おい、ちょっとまて小娘!俺はまだ…グギャ”

 

「おい、俺のアルティメットが「黙ってて!」

ハイ……」

 

 

「「ゼロが言い負かされてる…」」

 

ゼロと宮本の言い合いにライラとリクトが苦笑いする。

 

 

「はっ!アルティメットが自ら破壊されるとは面白い!」

 

「召喚時効果であなた達のコア全てをリザーブへ。」

 

「なんだと?」

 

ジロー達のスピリットが破壊されていく。

 

「スピリット7体破壊により7コアブースト」

 

「だったら私のバーストよ!サイゴードゴレム、あなたのデッキから10枚破棄、」

 

破棄した中にラウンドテーブルナイツが含まれる

 

「バーストがあったからサイゴードゴレムをLv3で召喚。」

 

 

 

「サッ、サイゴードゴレム?このままじゃ…」

 

ライラがうろたえているが宮本は余裕顔だ。

 

 

「続けて紫電の霊剣ライトニングシオンを召喚!召喚時効果でサイゴードゴレムから5コアリザーブへ、そしてドロー。さらにアルデウスワイパーにブレイブ!」

 

「何だと…」

 

「るりちゃん凄い…」

 

宮本の凄まじいコア外しに誰もが驚く。

 

「ムゲンドラゴンをLv3にしてアタックステップ。アルデウスワイパーでアタック。アタック時効果でサイゴードゴレムからコアを全てリザーブへ。」

 

「フラッシュタイミングだ!ゴクラクチョーをコア5個と共に神速召喚。」

 

「ならフラッシュタイミングでバニシングコア。ゴクラクチョーからコアを5個リザーブへ。さらにあなたのフィールドに緑があるのでそのコアはボイドへ。」

 

「なに、ならライ…」

 

「更にフラッシュタイミングでホワイトポーションを使用。疲労状態のスピリットを破壊。アルデウスワイパーを回復!」

 

「ライフだ。」

 

「これで最後。アルデウスワイパーでアタック。」

 

「フラッシュだ。マッハジーを召喚。」

 

「ならそろそろビュビュッとフラッシュ。

バインデイングソーンを使用。マッハジーを疲労だー。」

 

「ちくしょう!ライフで受ける。」

 

 

疾風のゼロ&宮本ーwin

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

宮本とレイのバトルが終わり一番星号の中。

 

「それにしてもすごかったね、あのバトル。るりちゃんスッゴくかっこよかったね。」

 

「ありがと、小咲。」

 

「それはいいんだか、俺のアルティメットを消滅させるだなんて…」

 

「まぁまぁ、いいじゃねーかレイ。そんなことよりあのソードブレイブ、はむ、どこで手に入れたんだ?あれってすげー貴重なんだぜ?」

 

落ち込むレイをおいておいてムゲンがピザを食べながら宮本に聞く。

 

「あぁ、あれね。ムゲンの上にのしかかっていたのよ。」

 

「俺の上に?て言うかそんな大事なこと何で黙ってたんだよ!」

 

「うん。それについてはごめんなさい。言い出すタイミングを逃しちゃって。それとさっき何かがぶつかったって。」

 

「あの時のか?ソードブレイブなんて珍しいもんが落ちてくるなんて嫌な予感がするな。」

 

「何で?」

 

桐崎がコーラを飲みながらムゲンに聞く。

 

「ソードブレイブってかなり昔に全部封印されたんだか何だかしてこの世に存在してないはずの伝説のカードなんだ。」

 

「あっ。その伝説の話知ってる。大昔にある国の王の刃王と剣王がソードブレイブを集めて神様を切ったって話よね?」

 

ライラが険しい顔で思い出す。

 

「でもあの話って作り話なんでしょ?」

 

「多分沢山の人がソードブレイブを探したけど誰も見つけられなかったから作り話だったみてーになったんだろうな。」

 

「そうだったんだ。」

 

「でもでも、そんなカード使えるるりっていいなー、私も戦いたいなー。」

 

羨ましそうに桐崎が言うと

 

「だったら一緒にデッキ作ろうよ。るりちゃんも一緒に!」

 

小野寺が桐崎に言う。

 

「うん!ありがと」

 

「だったら僕もやりたい!僕いっぱいカード持ってるよ。」

 

「ありがと。リクト。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

桐崎のデッキ作りに4人は別の部屋にやってきた。

 

「それじゃ、まず使いたいカードはどれかを選んでそれにあわせてデッキを組むんだ。この中から選んで。」

 

「うん。分かったわ。」

 

・・

 

「これなんかどうかな…?」

 

桐崎が一枚のカードを皆に見せる

 

「何でこれを選んだの?」

 

宮本の質問に桐崎は一呼吸おいて

 

「勿論、かっこいいから!」

 

「確かに強そうだね。」

 

「それじゃぁそのカードを中心にデッキを作っていこう!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なぁ集、俺って頼り無いかな…?」

 

落ち込み気味に楽が聞く。

 

「どこがだ?」

 

「さっきだって俺、何もしてねーじゃん?」

 

「まぁ、そうだな。だったらお前もデッキ作らなくていいのか?」

 

「いやっ、まぁな…」

 

その言葉に集がニヤリとする。

 

「そうだね、そうだね。一条楽君はその前に小野寺さんと結ばれたいもんね~( ´艸`)」

 

「ちょっ、おめー。コノヤロー。」

 

顔を真っ赤にした楽が氷を投げつける。

がしかし。ライラが聞いていてしまった。

 

「えっ?そうだったんですか?確かに小野寺さん可愛いですもんね!それでそれで、どこが良いいんですか?ちゃんとアタックしてるんですか?」

 

ライラも女の子だ。こういう人の恋バナに首を突っ込みたいお年頃というやつだ。

 

「うっ…まぁそれは今度な…後このことは内緒だからな?」

 

「分かってますって(^_^)b」

 

「ほんとに分かってんのか…?」

 

そういいつつ最後のピザ切れを口に放り込む楽。

 

「そう言えば、お前って何であんなに強いんだ?ビックリしたぜ。」

 

話題を変えるために集に聞きたいことを聞く。

だが、その言葉に反応したのはレイだった。

 

「強いって本当か?だったらバトルだ!」

 

「良いですよ。俺が勝ったら此処に行ってもらっても良いですか?」

 

集が地図を指差す

 

「それぐらいなら良いぜ!なんかあんのか?」

 

「アルティメットが。」

 

「なに?だったら俺が勝ったらそのアルティメットは俺がもらうぜ!」

 

「残っているか知らないが良いぜ!ターゲット。」

 

「「ゲートオープン開放!」」

 




次回はゼロ対集後新しいアルティメットが出ます。

出来れば楽もバトッてもらいます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

再会

次のニセコイキャラが出てきます。

流れ星、まだ出てきてないですが……



「ビュビュッとスタートステップ。

レディバドを召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。

ネクサス、三首竜の海賊旗を配置。

ターンエンド。」

 

「ビュビュッとスタートステップ。

ムゲンドラゴンを召喚。アタックステップ。

ムゲンドラゴンいけ!」

 

「ライフで受けま~す。」

 

「ターンエンド。」

 

「僕のターンだね。海賊見習いピトーを召喚。バーストセット。アタックステップ。ピトーでアタック。」

 

「ビュビュッとライフだ!」

 

「此処で召雷。ピトーを破壊して生還者バディを召喚!更にアタック。」

 

「ビュビュッとライフだ!」

 

「まだまだ行くよ!バディ破壊で巨人銃士クリフォードを召喚。Lv2!アタック。アタック時効果でレディバドを破壊してコア1ブースト」

 

「ビュビュッとフラッシュだ!ブァルトイエーガーを神速召喚!召喚時に一コアもらうぜ!」

 

「召喚時にバースト発動!双翼乱舞!コアも払い4枚ドロー!」

 

「やるな!ライフだ!」

 

「ターンエンド!」

 

手札を見て集を苦笑い顔をする。

 

「ビュビュッとスタートステップ!

アルティメットキングタウラスをLv4で召喚!

このままアタックステップだ!いっけー!キングタウラス!アルティメットトリガーロックオン!コストは?」

 

集は顔をしかめて答える

 

「コスト2海賊見習いピトー。」

 

「クリティカルヒット!ライフを一つもらったー!」

 

「ライフで受けま~す。」

 

「続けてブァルトイエーガーでアタック。」

 

「ライフで受けま…す」

 

「これで最後だ!ムゲンドラゴンでアタック!」

 

「潔く、ライフで受ける。」

 

ー疾風のゼローwin

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「それじゃあ、まずアルティメットを探しに行こー!」

 

バトルに勝ったレイは満面の笑みで前方を指差す。

 

「そうだね。レイ。それよりその情報どこで手に入れたんですか?」

 

「これねー。レイと宮本さんが一緒に戦ってるときに避難してた人達に聞いたんだー。」

 

「へー、よく教えてくれたな。しかもおまえなんかに。」

 

楽が集に聞く。

 

「うーん、何でも行くまでに幽霊みたいなのがバトスピ仕掛けて来るって言ってたっけ?すげー強いらしいぜ?」

 

強いという言葉にレイが食いついて来るかと思ったが何やら静かだ。

不思議に思った楽がレイを見る。

 

「どうした?レ…イ…?」

 

レイは何か顔が引きつっている。

これを見て何かに気がついたライラが、

 

「もしかしてレイ、幽霊が怖いんでしょ~?」

 

「そ、そんなわけありゅか!俺は一番星のレイだぞ!怖いモンなんて…ない!」

 

無駄に強く言ってしまったせいで図星なのがバレバレである。そこにいる全員がニヤっとしてレイを眺める

 

「そ、そんな目で見るなー!」

 

ーーーーーーーーーー

 

「でっ、出来たー。こんな感じていいかな?」

 

「うん、皆で作ったから大丈夫だよ。」

 

「分かったわ!これが私のデッキ…ウフフ、早く戦ってみた~い!」

 

「うん、でも先に戻ろ。」

 

「分かったわ、」

 

ーーーーーーーーーーー

 

3日後

此処はデザートスター。

一面砂漠の星である。

 

「ねぇ、暑いんだけど。どうにかならない?」

 

降りた直後から桐崎が文句を言う。

 

「文句言うな。俺も暑いんだから。」

 

「でも、此処になにしにきたの?」

 

事情を知らない小野寺がレイに聞く。

 

「此処にアルティメットがあるんだ!それを取りに来たんだ!」

 

 

「アルティメットってどこにあるの?」

 

宮本もムゲンに聞く

 

「アルティメットクリスタルってのがあってそれがアルティメットなんだけどみた方がはやいな。」

 

「百聞は一見にしかずね。」

 

「そういうことだ。」

 

「でもこんなとこのどこにあるってのよ?一面砂、砂、砂よ?」

 

桐崎が言ったとたんレイが目をつむる。

 

「あの…レイさん?」

 

小野寺が心配そうに話しかける。

 

(やっぱ小野寺は優しいな~。)

 

状況に合わないことを考える楽もいた。

するとレイが”かっ”っと目を開け

 

「あっちだ!」

 

走り出した。

 

「何で分かるの?」

 

そんな疑問はおいておいてついて行く。

 

・・・・

 

3分位走った頃に何かが見えてきた。

それはどうも動いている。

しかし普通は見える距離では無いが

 

「あれって人みたいね…でもなんか様子が変よ?」

 

桐崎には見えたようだ。

そして後ろを向くと楽、小野寺、宮本がいない。恐らく小野寺がバテて追いつけなくなったところに楽達がついているのだろう。

 

「あれ?小咲ちゃん達は?後ろね私待ってるから先に行っててよ。」

 

「応!わかったぜ。ちゃんと追いつけよ!」

 

そう言ってレイ、集、ライラ、リクトが先に行く。

 

 

 

さっきの人に近づいてきたら突然、周りの砂が覆い被さりレイ達を引きづり込む。

 

「ウワァァァァ……」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

楽達を待ちながらレイ達を見ていると突然レイ達が砂に飲み込まれるのを桐崎は見ていた。

 

「えっ…と…あれってやばくない?」

 

すると楽達が追いついてきた。

 

「ごめん、千棘ちゃん。私が走れなかったせいでって、あれ?皆は?」

 

その言葉で混乱していた桐崎ははっとして

 

「あそこで砂に飲まれちゃったから助けないと!」

 

「何だって?走れるか、小野寺?」

 

「うん、走んないと。」

 

 

・・

 

「何よこれ……」

 

楽達がレイ達が飲み込まれたあたりまで来るとそこは崖になっていてその下には巨大な神殿のような建物がそびえ立っていた。

 

「あそこに皆いるのかな?」

 

「そこいがいの場所がなさそうだからね。」

 

小野寺と宮本がすでにあそこにいるだろうと目論んをたてた。

 

「じゃあ、あそこに行くか。」

 

「うん!」

 

小野寺が返事したときどこからか声が聞こえてきた

 

「そこに行きたければ私を倒して行くがよい。」

 

「誰だ!」

 

楽が大声を出すといつの間にか目の前にひとり…いや、一匹のまるで異合のスピリットのような生き物が立っていた。

 

「我はこの神殿の守人、ウィル・ハンド・ミカエルだ。」

 

「守人って人じゃ無いじゃない…」

 

ボソッと桐崎が余計なことを言う。

 

「何か言ったか?」

 

「いえ、何も?」

 

ひっくり返った声で桐崎か弁明する。

 

「まぁよい。我は強いぞ?誰が我と戦う?」

 

威厳たっぷりの声で4人に問う。

 

「私がやります!ていうかやりたい!」

 

桐崎が元気よく手を挙げる。

 

「大丈夫か?桐崎。」

 

「大丈夫よ…多分。まぁいいわ!ターゲット。」

 

「「ゲートオープン開放!」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「先攻はもらうわね。アライゴヤいくわよ。

ターンエンド。」

 

桐崎が先攻を取り初めて作ったデッキをまわす

 

「我のターン。海底に眠りし古代都市を配置。

そしてスタッガーを召喚。スタッガーは異合を持つ。よって古代都市の効果によりコア一つもらう。ターンエンド。」

 

どうやら相手は青のようだ

 

「んじゃ、私はメイパロットを召喚。私もコア一つもらうわね。メイパロットLv2にしてアタック。」

 

「ふむ、ライフで受けよう。」

 

「ターンエンドよ」

 

「我のターン。さらにスタッガーを召喚。コア一つもらう。ターンエンド。」

 

「私のターン。オーゴンオニクワガをLv2アタックでコア一つゲット♪さらに回復」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンドよ」

 

「我のターン。異海神ディスト・ルクシオン召喚。古代都市の効果により一つコアを追加。

古代都市をLv2へそしてディスト・ルクシオンでアタック。アタック時効果でオーゴンオニクワガを破壊。」

 

「ライフで受ける。ってイッター。」

 

「続けてスタッガー、ダブルシンボルで攻撃。」

 

「アライゴヤでブロック。」

 

アライゴヤBP2000vs.スタッガーBP2000

 

「相打ちか…だがもう一体のスタッガーでアタック。フラッシュタイミング。爆砕豪塵掌によりディスト・ルクシオンを回復。」

 

「ならブロックするわ。」

 

メイパロットBP1000vs.スタッガーBP2000

 

「メイパロット撃破。ディスト・ルクシオンでアタック。さらに爆砕豪塵掌!ディスト・ルクシオンを回復。」

 

「ウッ…ライフで受ける。」

 

「最後だ。いけ!ディスト・ルクシオン。」

 

「負けてらんないわよ!フラッシュタイミング。マッハジーを神速召喚。そしてブロック。」

 

マッハジーBP1000vs.ディスト・ルクシオンBP6000

 

「なんと、攻め切れませんでしたか。ターンエンドです。」

 

「このターンで決める!カッチュウムシを召喚。そして、伝説の二刀流!独眼武神マンティクスマサムネを召喚!アタックでコアを2個ブースと」

 

「ライフで受けよう。」

 

「カッチュウムシでアタック。フラッシュタイミングでマッハジーを神速召喚!」

 

「ライフです。」

 

「マッハジーでアタック。」

 

「天晴れなり。ライフで受けよう!」

 

桐崎ーwin

 

ーーーーーーーーーー

 

「参りました。それにしても宜しいのですか?

この先は一筋縄では行きませんよ?」

 

「どういうこと?」

 

「我が主が待ち受けております。そこに行けば3つの宝を賭けて戦うことができます。

その代わり、負ければあなた方は命を落とすことになるでしょう。」

 

その言葉に誰も何も言えなかった。

ここに来て初めて命がけの戦いになる。

 

「運命はカードが決めます。何となくですが大丈夫でしょう。そう言うものですから。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

言われるがままやってきた神殿のなか。

中は一本道で迷い用がない。

 

 

「集!」

 

奥まで来ると集やレイ達が壁に縛られている。

 

「どうなってんだ!」

 

楽が叫ぶとレイが言う

 

「早くアルティメットをとるんだ!じゃねーとでられねーみてーだ。」

 

「分かったわ!」

 

桐崎が真っ先に反応してクリスタルの方へ向かう。

 

「これね!どうすればいいの?」

 

「さわるんだ!」

 

「分かったわ。」

 

桐崎がクリスタルに触るとアルティメットに語りかけられる。

 

「お前に私を使う力があるか?」

 

「何偉そーなこと言ってんの?」

 

「ならば私の力をふりほどいてみよ!」

 

そう言ってクリスタルから風がおこる。

その風に桐崎は軽く吹き飛ばされる。

 

「お前には私を使う力は無かったようだな?」

 

「何を~?もう一回よ!」

 

そこまで言ったとき神殿に誰かが入ってきた。

 

「そこまでだ。その宝は俺達がもらっていく。」

 

桐崎が振り向くとそこにいたのは、前にショップに行ったとき強盗と戦った馬神ダンだ。

 

「ダン。そんなんじゃ僕たち悪者みたいじゃないか。レディには優しくしないと。」

 

「だからって、あれを取られるわけには。」

 

「ターゲット」

 

小野寺がダンにバトルを仕掛けた

 

「あの…私が勝ったらあれは諦めて下さい!」

 

小野寺がダンに威嚇混じりに強く言ったが正直恐くない。だがダンはそんなことを笑ったりしない

 

「良いだろう。俺がもらっていくぞ。」

 

「だけど、その前にカードが誰かを認めちまったらしゃーねーよな?」

 

ムゲンが意味ありげにダン達に言う。

 

「良いだろう。軽く終わらせてやる。」

 

「「ゲートオープン開放!」」

 

「小野寺…」

 

何も言えなかった楽が小野寺を追いかけようとするが宮本が制する。

 

「一条君。アルティメットは千棘ちゃんに任せて私たちは別のことしない?」

 

「別のことって、小野寺が行っちまったのにそんな事してる場合じゃねーだろ!」

 

そこで宮本が楽にチョップを喰らわせる。

 

「何のために小咲が戦ったと思ってんの?それとそんな事じゃ無いわよ。あの守人が言ったこと覚えてる?宝は3つある。その一つはクリスタル、後二つは?」

 

「どこかに…」

 

「そう。どこかこの中にあるの。此処まで一本道だった。ならこの部屋しかない。探すわよ。小咲の為に。」

 

「小野寺の為…、分かった。って言ってもここって、ただ広いだけの何もない部屋だぜ?」

 

確かに何にもない。あるといったら桐崎がクリスタルと格闘してる光景と壁に半分埋まっているレイ達だけだ。

 

「確かに物はないわ。だけどあそこにくぼみがあるわ。反対側にも。あそこなら何かあるんじゃないかしら?」

 

そう言って指さしたのは入り口から見て右の壁、そしてその壁の上の方、つまり高さ7メートルぐらいのとこだ。

 

「あそこに何かあるってか?確かにあそこしかないけどどうやって行くんだよ?」

 

「良かったわね。この壁岩を積重ねた物だから登りやすいわ。」

 

「登れってか。無理だろ、どう考えても!」

 

「小咲のためよ?」

 

宮本が楽に言う。

 

「小野寺のためにか……分かった。やってやる!」

 

そのとき、予想もしない人間の声がする。

 

「それなら私と勝負と以降ではないか?」

 

「おっ……お前は……!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

こちら桐崎。クリスタルとまだやっている。

 

「小咲ちゃんが私の為に戦ってくれているんだから、負けらんないわよ!」

 

「その意気込み良し!ならば早く振り払ってみよ!次行くぞ!」

 

そのとき、聞いたことのある声が聞こえる。

「勝負」とか言っているが誰だろうと振り返る。其処にいたのは……

 

「せっ…誠志郎?」

 





「ライラと、」

「リクトの」

「キャラ紹介~」

\パチパチパチパチ/

「今回は登場キャラのデッキを紹介します。」

「えっと…今回は小野寺さんでーす。」

「小野寺です…//」

「緊張しなくていいですよ。」

「うん…」

「えーと。小野寺さんはやってきた人の中で唯一、しかも初めからアルティメットを持っていた人です。」

「すごいよね!お姉ちゃん。」

「うん♪」

「あ、ありがとう。」

「さらに使っているのは私と同じ黄色デッキ、でもメインは歌姫なんですよね?」

「うん…何となく、何となく…」

「とか何とか言ってあの人を意識してるんじゃないですか?」

「あっ、あの人って……(プシュー)」

「もう、お姉ちゃん!」

「アハハハ、ごめん、ごめん。」

「それじゃぁ、次回。神殿の秘密が解き明かされます。」

「さて、アルティメットは誰の手に」

「他のお宝とは。」

「「次回も宜しくお願いします」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

十二宮の力

「スタートステップ。メインステップ。モノゲザウルスを召喚。ターンエンド。」

 

こちらはダンvs.小野寺。ダンの先攻でバトルが始まった。

 

「私はラブィ・ダーリンを召喚。さらにラン・ブレイセアを召喚してアタックステップ。

ラビィ・ダーリンをオンステージ!

[プリティーガール]ラビィ・ダーリンを召喚して一枚ドロー。更にラビィ・ダーリンはオンステージするたびにコア一つそのスピリットにおく。アタックです。」

 

「そのアタック、ライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

 

 

「彼女、可愛らしいデッキを使っているね。」

 

「可愛いだけで強くないなんて…」

 

「ユース、恐らくあの子は強いよ。」

 

「なぜ分かるんですか?」

 

「今のは少ないコストでなるべく強いスピリットを出すことができる。つまりマジックが使いやすい。更にドローときた。まぁ、ダンなら問題ないだろうけどね。」

 

 

 

「スタートステップ。メインステップ。

ニジノコを召喚。そしてマジック、フレイムフィールドを使用。ターンエンド。」

 

ダンにしては消極的なバトルだ。

しかし、ダンはBPが高いスピリットを警戒してのターンエンドだろうとクラッキー達は納得しておいた。

 

「私はノア・フルールを召喚。アタックステップ。オンステージ!ラン・ブレイセアをデッキに戻し[スマイルアイドル]ラン・ブレイセアを召喚。更にドロー。そして召喚時効果。相手のスピリット一体を疲労させて一枚ドロー。対象はニジノコです。」

 

「マジック。フレイムフィールドの効果発揮!スピリットは疲労しない!」

 

「えっ…そんなー…」

 

そこでダンが気づく、

 

「お前、初心者か?」

 

「はっ、はい!そんなに長くないです!」

 

小野寺はテンパって大きい声で返す。

がダンは落ち着いて返す。

 

「続けろ。」

 

「はい、ラビィ・ダーリンの効果でコア一つそのスピリットに置きます。ラビィ・ダーリンでアタック。」

 

「ライフだ!」

 

「ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。

魔導双神ジェミナイズ、召喚!コアはニジノコより確保!ターンエンド。」

 

 

 

「ダン、動きませんよ!攻めないんですか?」

 

「まぁ、ダンにも何かあるんだろう。見守ってやろう。」

 

 

 

「私はこのままアタックステップです…

ノア・フルールをオンステージ![超新星アイドル]ノア・フルールを召喚!一枚ドロー。

更に召喚時効果。ライフを一つ回復してジェミナイズを手札に戻します。」

 

だが……

 

「マジック、フレイムフィールドの効果によりデッキ、手札に戻らない。」

 

「でもコアを乗せてアタック!シンボルは2つです。」

 

「モノゲザウルスでブロック。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ!ブレイドラを二体召喚。マジック、ブレイブドローを使用。二枚ドローしたのち3枚オープン。」

 

オープンカードは

天蠍神騎スコルスピア

ブレイドラ

深淵の巨剣アビス・アポカリプス

 

アビス・アポカリプスを手札に加えスコルスピアをデッキの上に戻した

 

「さらにイグアバギーを召喚!ここでジェミナイズの効果!デッキを一枚オープン、スピリットなら召喚!スコルスピアを召喚!更にアビス・アポカリプスをブレイドラよりコアを確保して直接ブレイブ!スピリット全てを最高Lvに。

アタックステップ。ジェミナイズでアタック。

スコルスピアの効果でラビィ・ダーリンを破壊!」

 

「ライフで受けます。」

 

「さらにスコルスピアでアタック。効果でラン・ブレイセアを破壊!」

 

「ライフです。」

 

「続けてブレイドラでアタック。」

 

「ライフで受けます。」

 

「イグアバギー!続け!フラッシュタイミング!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで鶫、勝負ってなにするんだ?」

 

「それは勿論…」

 

そう言って誠志郎はデッキを取り出す。

 

「分かった。やってやる!」

 

楽が行き込んだとき壁のくぼみが赤く光りそこから何かが飛んでくる。

その光は強さを増し楽と鶫を包み二人は目をつむる。

 

「どこだここ?」

 

目を開けるとそこは宇宙のようなよく分からないところにいた。

 

“汝等は我を取り合うか?ならば戦うがよい。

勝者に力を貸そう。我が武器と共に…“

 

その言葉の終わりとともに景色が元に戻る

 

「聞いたか?勝者が手に入れられるようだな?」

 

「そうみたいだ。ならさっそく。」

 

「「ゲートオープン開放!」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「フラッシュタイミング、爆砕豪塵掌!コアはイグアバギー、ブレイドラより確保。スコルスピアを回復。そのままアタックだ!効果によりノア・フルールを破壊!」

 

「フラッシュタイミングでスティールハートってあれ?コアが支払えない?」

 

「アビス・アポカリプスの効果によりフィールドにあるシンボルと同じ色のマジックカードしか使えない!」

 

「そんな……、ラ、ライフで受けます!」

 

馬神ダンーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「それじゃあ十二宮Xレアはもらっていくよ」

 

「えっ?アルティメットじゃ無いんですか?」

 

「何?なら君たちは十二宮Xレアを取りに来たんじゃ無いのか?でもそれじゃぁ…」

 

クラッキーは考え込む。元々希少価値の高いアルティメットとそもそも12枚しか無い十二宮、

どちらもここにあるとは考えににくい。

しかし、クラッキーは、

 

「ここが元々どんな場所か分かるかい?」

 

そう小野寺に聞く。

 

「いえ…」

 

勿論小野寺はこの世界に来て日が浅い。知っている訳がない。

 

「そうか…ここはかつて異界王が作ったカードが保存されている場所だった…だけどここに十二宮が有るという情報が手に入ってやってきた。いままでもそうしてきたからね。まぁさっきも十二宮xレアを2枚使ったんだけどね。」

 

「と言うことは、クラッキー、ここには無かったということか?」

 

「そうなるな…」

 

クラッキーがため息をつく。

そこで話を聞いていた宮本が割り込む。その肩には桐崎が抱えられている。

 

「有るかも知れないわよ?」

 

と、

 

「どういうことだい?レディ。」

 

クラッキーが宮本に聞く。

 

「さっきここに来るときに言われたのよ。宝は3つあるって。」

 

「だから、有るかもしれないと?」

 

「ええ。推測だけとね。」

 

「そうかい、ありがとう。ってダン!どこに行くんだ!」

 

いつの間にかダンがクリスタルに近づく。

 

「一応バトルに勝ったんだ。そいつも認められなかったみたいだしな。」

 

そう言ってダンはクリスタルに触れる。

 

“力を示せ“

 

ダンは無言で圧力を振り払う。

 

“ほう、我が力を凌か…良かろう我が力存分に使うがいい!“

 

その声を風切りにクリスタルが一枚のカードとなる。

 

「お前を使いこなしてやる………!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「な…、なぁ?あのカードはもう選ぶって言ってるんだしこの勝負に負けた方が勝った方の言うことを聞くってのはどうだ…?」

 

鶫が恥ずかしそうに言う。

 

「何でだ…?」

 

「い、いや、そ、そうだ!お前も聞きたいこととかあるだろ!情報を聞き出したりとか…どうだ?」

 

鶫は思いつきで言う。だがその顔は真っ赤だ。

 

「それもそうだな…。分かった。それじゃぁ俺からだ。えーと、バーストセットでターンエンド。」

 

楽は鶫の気も知らずバトルを始める

 

「バーストか…私のターン。ケンゴーキジ召喚。アタックステップ。ケンゴーキジでアタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「俺のターン。カグツチドラグーン、召喚。アタック!アタック時効果で一枚ドロー。」

 

「ライフだ。」

 

「ターンエンド。」

 

「私のターン。ビャッコウハヤトを召喚!召喚時効果で一体疲労させるが貴様のフィールドに回復状態のスピリットがいないため不発だな。」

 

「それじゃぁバースト発動!キンタローグベア。スピリットを2体破壊して一枚ドロー。」

 

「何!?た、ターンエンドだ。」

 

「ふふん!俺のターン。更にカグツチドラグーンをLv2で召喚!Lv1のカグツチドラグーンでアタック!アタック時効果で一枚ドロー!」

 

「ライフだ!」

 

「ターンエンド。」

 

「私のターン。バーストセット。ターンエンド。」

 

「何もしないのか?なら俺のターン。フェニックキャノンを直接ブレイブ!召喚時効果でBP4000以下のスピリット2体破壊するんだがこちらも不発だ。」

 

「その効果貰った!双翼乱舞!デッキから2枚ドロー。更にコストを払って2枚ドロー!」

 

「赤のマジック?!」

 

「そうだ!クラッキー様に頂いたのだ!」

 

「ふーん。じゃぁこのままアタックだカグツチドラグーン!一枚ドロー。」

 

「フラッシュタイミングだ!ゴクラクチョーを神速召喚!召喚時効果でコア一つをリザーブに、そのままブロック!」

 

「神速か…ターンエンド。」

 

「私のターン。カッチュウムシを召喚。そして、光牙鳳凰レックウマルを召喚。召喚時効果で分身!デッキからカード2枚を裏側のままスピリットとして召喚!そしてレックウマルでアタックだ!フラッシュタイミングでマジック、バイディングソーン!カグツチドラグーンを疲労!」

 

全てのアタックが通れば楽の負けとなる、が楽に負ける気はない。

 

「ライフで受けてバースト発動!天剣の覇王ジークスサノフリード!ライフ3以下の時赤のスピリットの数だけ相手のBP6000以下のスピリットを破壊!つまり2体、分身スピリットを破壊!更にジークスサノフリードを召喚!」

 

これで鶫のアタックは通らない。

 

「ターンエンドです。」

 

「俺のターン。ジークスサノフリードをLv3にアップ。バーストセット。アタックステップ。ジークスサノフリードでアタック!アタック時効果でシンボル1つ追加、更にBP+10000!フラッシュタイミングでマジック、ブレイブデストラクション!カッチュウムシを破壊!このアタックは?」

 

「ラッ、ライフだ!」

 

「カグツチドラグーンでとどめだ!」

 

鶫は覚悟を決める。

 

「ライフだ!」

 

楽ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

勝利した楽の前に2枚のカードがやってくる

 

“ふむ、主が勝者か。ならば我が力存分に使うが良い。“

 

そして楽の手には2枚のカードが収まる。

 

「さぁ、一条楽。私に何でも聞くがいい。」

 

「あぁ、勝ったら言うことを聞くって奴か…

なあ、聞きたいことが2つ在るけどいいか?」

 

「構わん。」

 

鶫はなるべく素っ気なく返す。

 

「なになに?何かあったの?二人とも?」

 

アルティメットがダンの手に渡ったことで解放された集が聞きつけてやってきた。

 

「あぁそれはな……………」

 

みんなに約束のことを話す。

 

「それで、聞きたいことは何だ?」

 

もう一度鶫が聞く。

 

「まず、十二宮Xレアのことだ。あれはいったい何なんだ?」

 

その質問にクラッキーが割り込む

 

「その質問には僕から答えよう。」

 

「それが良いですね。」

 

鶫が賛同する。

 

「十二宮Xレアは十二の星座の力を宿したカードだ。僕たちはその力を使ってあることをしようとしている。」

 

「あることを?」

 

「あぁ、それは「クラッキー、いいのか?」あぁ、構わないさ。それでその内容は、とある星を破壊する為さ。」

 

途中でダンが口を挟むがクラッキーは構わずいった。

 

「星を破壊?!」

 

「そんなことさせるわけ…」

 

楽が言い掛けたとたんクラッキーが強く、

 

「そうしないと、この宇宙が滅んでしまうんだ!」

 

「…………」

 

クラッキーの言葉に楽は何も言えない。そこで口を開けたのがレイだ。

 

「なぁ、何で滅んちまうんだ?」

 

「その星は、ある組織の手によって星と言う爆弾に帰られてしまう。それに必要なのが十二宮Xレアなんだ。その前に、爆発力の無い前に破壊しなくちゃいけないんだ。」

 

最後の方は何となく力がない。

 

「なるほど、分かった。そう言うことなら俺達も力を貸すぜ!」

 

「有り難い。」

 

手を取り合う2人

 

「みんなもそれでいいよな?」

 

「あぁ、勿論だ。そもそも俺達住まわせて貰ってるだけだしな。」

 

「そうね。」

 

話しが纏まったその時、黒い服の男達が入ってきた。

 

「なる程、其処まで知っていたか…悪いが貴様等は大人しく消えてもらうぞ。我々の計画のために……」




「皆さん、今日はこの人のデッキを紹介するよ。」

「今日のゲストは舞子集さんでーす。」

「はいはい、どうもー。」

「それでは早速、集さんのデッキは初めての時はデッキ破壊で二回目の時は召雷でしたね?」

「それは、俺は青デッキならどういうのでも使えるからな~。見せつけや!」

「うっわー。結構最低な理由でしたね…。」

「そんな事よりライラちゃんなかなかかわええ
(ドゴッ)」

「あれ?るりさん何で集さんを蹴飛ばしたんてすか?」

「知らない方がいいわ……」

「それでは次回。黒服の男の正体が?」

「更に、鶫さんの出来事も明らかに」

「「皆さん、次回もよろしくお願いします」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

新たな力

レイのライバルのあの人が出ます


「誰だ!」

 

ダンが真っ先に言う。

 

「俺は獄将デュック。」

 

そう言い黒い上着を脱ぎ捨て顔を出す。

 

「デュック!?」

 

見たところ知り合いのようだと楽達は認識する。

 

「貴様等は我々の計画について知りすぎている。俺が勝てば大人しく全員捕まって貰うぞ。

誰がやる?」

 

威圧的にデュックが言い放つ。

バトルを申し込まれてうずうずするレイが前に出る。

 

「俺がやってやる!」

 

「ほう、なかなか威勢がいい。」

 

「待て、此処は俺がやる。」

 

ダンが割り込む。

 

「前に負けた者が……まぁ良いだろう。それならバトルロワイヤル形式はどうだ?互いに3対3。それぞれシングルで2勝した方の勝ち。これなら貴様等両方戦えるだろ?」

 

「ちょっと……」

 

「それはいい。面白そうだ!」

 

クラッキーが止めようとしたがレイが了承してしまった。

 

「ちょっと君、待ちたまえ。あっち側が3人出せるのは確かだろうが此方はどうだ?ダンと君。後一人は……」

 

「そうだぞ、レイ。そこのダン?か、こいつが強いのは分かる。レイも強いってこともよ。だけど他はどうだ。命がけの勝負に付いていけるか?」

 

クラッキーにムゲンも賛同する。

 

「どうした?直前になって怖じ気づいたか?」

 

その言葉にレイも向きになり楽達がかたまっている方へ向いて歩いてくる。

 

「なぁ、お前、こいつと戦わねーか?さっきのバトル、ビビッと来たぜ!」

 

楽に言う。楽は無意識に小野寺の方を向く。

そして、覚悟を決める。

 

「分かった。やってやる!」

 

「決まりだな。おーい。コイツで3人だ!」

 

「頑張ってね、一条君!」

 

「ありがとな、小野寺。」

 

 

「ようやく決まったか。此方はこの二人を追加する。」

 

加えられた2人の一人を見てレイは驚く。

 

「キリガ……」

 

もう一人はレイが緑のアルティメットを手に入れたときにいた女だ。

 

 

 

・・・・

 

バトルの組み合わせはこうだ。

 

レイvs.依姫

 

ダンvs.キリガ

 

楽vs.獄将デュック

 

 

『ゲートオープン開放!』

 

ーーーーーーーー

 

「俺は流れ星のキリガ、貴様は。」

 

キリガが軽く自己紹介してダンに問う

 

「俺は馬神ダンだ。」

 

「では、俺のターンからだ、スタードライアンを召喚してターンエンド。」

 

「こちらはネクサス海魔巣くう海域を配置してターンエンドだ。」

 

「スタートステップ。メインステップ。機兵フルングニルを召喚。スタードライアンをLv3にアップしてターンエンド。」

 

「動かずか…こちらは動くぞ。太陽よ炎をまといて龍となれ!太陽龍ジークアポロドラゴンを召喚!アタックステップ。太陽龍ジークアポロドラゴンでフルングニルを指定アタック。」

 

「フルングニルでブロック。」

 

「ターンエンド。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「お前……誰だ?」

 

此方は白銀のゼロvs.依姫だ

レイはバトルをするときゼロへと変わるが色によって全然性格が違うのでほとんどの者が戸惑う。

 

「まぁ、貴様の事など知ったことではないな。

スタートステップ。シキツルを召喚!一枚ドロー。ターンエンド。後一つ。私が勝ったら貴様のアルティメットを一枚貰ってもいいか?そのかわり、貴様が勝てば私のとっておきをやろう。」

 

「良いだろう。我が白銀のターン。ムゲンドラを召喚してアタックステップ。ムゲンドラ、攻撃せよ。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

「私のターン。ダンデラビットを召喚。召喚時効果でコア一つをリザーブに。アタックステップ。行け!シキツル。」

 

「我がライフで受ける。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「我が白銀のターン。アルティメットオーディンを召喚。召喚時効果でシキツルを手札に。アタックステップムゲンドラ、攻撃せよ。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

「攻めないのか?なら黒蟲魔王ディアボリカマンティスを召喚。ターンエンド。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「私のターンだ。ネクサス、闇の聖剣を配置してターンエンドだ。」

 

「紫のデッキか……スタートステップ。メインステップ。カグツチドラグーンを召喚。バーストセット。アタックステップ。カグツチドラグーン、行け!アタック時効果で一枚ドロー。」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「私のターンだ。ソウルホースを召喚。

アタックステップ。ソウルホースでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「俺のターン。カキューソを召喚。更にネクサス。聖剣の大地を配置。カグツチドラグーンでアタック!効果でドロー」

 

「フラッシュタイミング、トーテンタンツ。手札のスピリットを破棄してコア1つずつリザーブへ。」

 

「クソッ。ターンエンド。」

 

「フッ、詰めが甘い。スタートステップ。メインステップ。滅神星龍ダークブルヴノヴァ。召喚!アタックステップ!ダークブルヴノヴァ、やれ!」

 

「ライフで受けてバースト発動!天剣の覇王ジークスサノフリードを召喚!」

 

「ほう、いいカードではないか。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。ジークスサノフリードをLv3に、さらにバーストセット。アタックステップ。ジークスサノフリードでアタック。シンボル一つ追加!」

 

「ライフだ!」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ソウルホース。ソードールを召喚。ダークブルヴノヴァでアタック。」

 

「すまない、ジークスサノフリード。ブレイジングバーストで破壊してこのターンライフは一しか減らない!ライフで受ける。」

 

「ほう、だがこのブロッカーの中どう攻めるんだ?ターンエンド。」

 

「俺のターン。ドロー……来た!カキューソを2体召喚。そして暗黒の魔剣ダークブレードを召喚。召喚時効果でネクサスを破壊!そして一枚ドロー。これで決める!黄金の牛よ!この大地をかけろ!金牛龍神ドラゴニックタウラス、召喚。さらにダークブレードをブレイブしてLv3。アタックステップ。ドラゴニックタウラスでアタック。ダークブレードの効果でソウルホースに指定アタック!」

 

「ソウルホースでブロックだ!だが今更それでどうすると言うのだ?」

 

「こうするんだよ!ドラゴニックタウラス、アタック時効果!ブロックしたスピリットとシンボルを比べ上回った分だけライフをリザーブへ!さらにLv3効果。シンボルを比べるとき、系統“神星““光道“を持つスピリットにつきシンボル一つを追加。今のシンボルは3つ!ソウルホースは1つ。残りのライフ2つを砕け!ドラゴニックタウラス!」

 

「な………なにーーーーー?!」

 

楽ーwin

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「白銀のターン。アルティメットオーディンをLv5へ。アタックステップ。アルティメットオーディンでアタック!アルティメットトリガーロックオン。コストはいくつだ?」

 

「コスト3シキツル。」

 

「ヒット!アルティメットオーディンはブロックされない。」

 

「ならばライフだ!」

 

「エンドステップ。アルティメットオーディンを回復!」

 

「何?!回復もするのか。私のターン。ホネジカを2体召喚。さらにディアボリカマンティスをLv2へアタックステップ。ホネジカ行け!」

 

「アルティメットオーディンでブロック。」

 

「クッ。だか、ディアボリカマンティスでアタック。アタック時効果でムゲンドラを疲労。」

 

「フラッシュタイミング、バーストシールドを使用。このターンの間コスト4以上のアタックでは、ライフは減らない。ライフで受ける。」

 

「クソッ。ターンエンドだ。」

 

「我が白銀のターン。ミサイルモービルを召喚。そしてアルティメットジークフリーデンを召喚!アタックせよ、ジークフリーデン!トリガーロックオン。コストは?」

 

「コスト6ディアボリカマンティス…」

 

「ヒット!スピリットすべてを破壊!」

 

「なん…だと…?ライフで受ける。」

 

白銀のゼローwin

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「お帰り、レイ。」

 

リクトがレイを迎える。

 

「どうだった?」

 

「もちろん勝ったぜv」

 

満面の笑みでレイが得意げに言う。

その時楽が帰ってきた。

楽には小野寺が宮本に押され話しかける。

 

「どうだった?一条君。」

 

「あぁ。勝ったぜ!」

 

「ワァーすごーい。新しいカードは使えた?」

 

「もちろん、大活躍だったぜ!」

 

「お疲れ様!」

 

(か、可愛い。)

 

にっこりとした小野寺に楽は目をそらす。

 

「そう言えばダンさんはどうなってるのかな?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「スタートステップ。メインステップ。フルングニルを2体さらにグレイガルムを召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。刃浪ベオウルフをジークアポロドラゴンにブレイブ。Lv2!アタックステップ。フルングニルに指定アタック!」

 

「フルングニルでブロック。」

 

フルングニルは破壊される

 

「フルングニルを破壊したのでベオウルフの効果!BPを比べスピリットを破壊したのでライフ2つをリザーブへ。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。アルティメットグランウォーデンを召喚。アタックステップ。グランウォーデンでアタック!アルティメットトリガーロックオン。コストは?」

 

「コスト3。モノゲザウルス。」

 

「クリティカルヒット!ジークアポロドラゴンを手札に。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「やっと動いたか……スタートステップ。ジークアポロドラゴンを再び召喚。刃浪ベオウルフをブレイブ。アタックステップ。スタードライアンに指定アタック。」

 

「スタードライアンでブロック。フラッシュタイミング。ドリームリボン。ジークアポロドラゴンを手札に。」

 

「またか……ベオウルフも手札に戻す。ターンエンド。白の効果厄介だな。」

 

「スタートステップ。グレイガルムをLv3にアップ。アタックステップ。グランウォーデンでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストは?」

 

「コスト5、フェニックキャノン。」

 

「クリティカルヒット!だか貴様のフィールドにスピリットはいないか…このアタックは?」

 

「ライフで受ける。」

 

「続けてグレイガルムでアタック。」

 

「ライフだ。」

 

「スタードライアンでアタック。フラッシュタイミング、グレイガルムのコアすべてをトラッシュにおくことでグランウォーデンを回復!」

 

「ならこっちもフラッシュタイミング、サジッタフレイムを使用。スタードライアンとフルングニルを破壊!」

 

「ターンエンド。」

 

この間にイアンがキリガに話しかける。

 

“キリガ様。後はお任せします。“

 

“あぁ、任せろ“

 

「スタートステップ一気にかたをつける。デブリザードを3体召喚。アタックステップ。デブリザードでアタック。」

 

「グランウォーデンでブロック。」

 

「フラッシュタイミング。ペガサスフラップを使用。BPを比べずにバトルを解決させスピリット1体を回復!」

 

「ほう、本当に色んな色を使うんだな。」

 

「行け!デブリザード。」

 

「ライフだ。」

 

「さらにデブリザードでアタック。」

 

「ならばフラッシュタイミング。ウインドウォール。このバトル終了時アタックステップを終了させる。ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。運命姫神ヴェルザンディをLv3で召喚。アタックステップグランウォーデンでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストは?」

 

「コスト0、ライトブレイドラ。」

 

「ヒット!スピリットが0体になるようにデッキの下へ。」

 

「なんて恐ろしい効果なんだ。ライフで受ける。」

 

そう言いながらダンは笑顔になる。

心の底からこのバトルを楽しんでいる。

 

「これで最後だ!ヴェルザンディ、行け!」

 

「フラッシュタイミング、マジックデルタバリアを使用!このターンコスト4以上のスピリットのアタックではライフは0にならない。ライフで受ける。」

 

ヴェルザンディのコストは5。

ヴェルザンディのアタックではライフは0に出来ない。

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。コアステップ。ドローステップ……いいドローだ。リフレッシュステップ。」

 

「この時ヴェルザンディの効果発揮!相手のリフレッシュステップ。自分もリフレッシュステップを行う。」

 

「メインステップ。ライトブレイドラを召喚。そしてアルティメットガイアスラ。召喚!」

 

「アルティメットも使うのか?!」

 

キリガはいつもどうりの態度だが、驚いているのはわかる。

 

「アタックステップ。アルティメットガイアスラでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストは?」

 

「コスト4、バーストシールド。」

 

「ヒット。ライトブレイドラからすべてのこはをアルティメットガイアスラへ。そしてコノコウカデコアが1つ以上乗ったとき相手のライフを一つリザーブへ!」

 

「私の負けだ。」

 

 

馬神ダンーwin

 

 




「今回紹介するのは、この人!」

「宮本るりさんです。」

「よろしく」

「それでは早速、るりさんのデッキは紫で妖蛇。コア外しを得意としていますね?」

「そう。でもアルデウスワイパーはコスト10と高いから出すのが大変。」

「でも凄いですよね?シンボル2つでコアを3つリザーブにおく効果もありさらにコアブースト。」

「ありがとう…」

「そういえば集さんとはどういう関係なんですか?とても仲良さそうですけど?」

「ライラさん、あなたどういう勘違いしているかしらないけど、あんなのとはただの腐れ縁よ。」

「そんなー、釣れないこと言わないでっ(グホッ)」

「また蹴られてる……それでは次回、鶫誠志郎の謎があきらかに。」

「そう言えば、何で皆さんが此方の世界に来ちゃったんだろー?」

「その秘密はまだ分からないもんね…」

「それに、レイに新しいアルティメットが?それでは皆さん」

「「次回も宜しくお願いします」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

神殿編完結!

「我々の負けだ。好きにするがいい。」

 

デュックが観念して楽達に言う。

 

「それなら、一つ答えろ、デュック。お前はどうしてそうなった?」

 

ダンがデュックに聞く。だが楽達に質問の意味が分からない。

 

「ねぇ、そうなったって、どういうこと?」

 

シリアスな空気で桐崎が抜けた声でダンに聞く。

 

「この男は……暴将デュックは…こんな男じゃなかった。」

 

そこで集が気づく。

 

「なぁ、ダンさんよ。暴将って、こいつ獄将って名乗ってたぜ?」

 

「あぁ、この男は昔、暴将デュックと名乗っていた。その時は支配していた民衆を思いやり。男気のある奴だった。だけど…」

 

そこでデュックが口を挟む

 

「悪いが、俺は暴将デュックと名乗っていた事を覚えていない。ある時突然俺はそこにいた……それだけだ。」

 

「それじゃ、俺と同じだな。」

 

レイが突然言い放った。

場が凍る。

 

「貴様は記憶喪失だろう?ならば俺と違うだろう。私はき…お……く……」

 

デュックが突然消えた。

その出来事に全員がいきを飲んだ。

 

「な、何が起こったんだ?あいつはどこに行った?」

 

レイが叫ぶ

その場にいた皆がそう思った…キリガ以外は、

 

「そいつは、処分されたんだろう。」

 

「どういうことだ?」

 

キリガの言葉にダンが聞く。

 

「その男は、話しすぎた。これ以上は貴様等に多くを知られるだろうからな。」

 

キリガの言葉にクラッキーがキリガの胸ぐらを掴む。

 

「知られるから…それだけでデュックの…暴将デュックの命を奪うのか…?」

 

「クラッキー…」

 

「クラッキー様…」

 

今まで見たことのないクラッキーの様子にダンと鶫が戸惑う。

 

「それは、あいつ等の考えだ。情報はこの男の命よりも大事なのだろう。それに負けた者の命など既に必要無いだろうからな。」

 

キリガが表情を変えずに話す。

その言葉にクラッキーの手に力が入る。

楽達は何も言えない。

 

「お前は仲間が大事じゃ無いのか!」

 

「貴様は敵に同情しているのか?それにその男は仲間などではない。」

 

「なに?」

 

クラッキーが驚く。

 

「あいつの上の者に依頼されたのだ。戦ってくれと。負けてしまったがな…。俺はその依頼に応じただけだ。」

 

クラッキーが手を離す。

 

「そう言うことだ。俺は行くところがあるので先に行かしてもらうぞ。行くぞ、イアン」

 

「はい、キリガ様。」

 

そう言ってキリガが背を向ける。

 

「待て。」

 

レイがキリガを止める。

 

「お前は…何も感じなかったのか?あいつのこと。」

 

レイの言葉にキリガが上を向く。そして、

 

「俺でも分からん…」

 

そういい残しキリガは行ってしまった。

 

しばらく沈黙が続く。

 

「ねぇ、そう言えばあなた達が戦っている相手ってどういう人達なの?」

 

その沈黙をるりが破る。

 

「相手って言うのは、人間じゃない。」

 

「に、人間じゃないの?」

 

人ではないという言葉に小野寺がうろたえる。

 

「あぁ、そうだ。相手は魔族。なんの目的であんな事をしようとしているのか分からないがとにかく宇宙の危機だから何とかしなくちゃならない。」

 

「分かってる。そのために俺達は強力するんだ。」

 

レイの言葉にダンが笑みをこぼす。

 

「ありがとう。だがあんなやり方は敵とはいえ許せない。負けられない事もある。」

 

「分かっているさ。」

 

レイとダンが何か通じ合ったようだ。

 

そこで戦った敵のもう一人が忘れられそうなときに口を開ける

 

「なぁ、私もそろそろいきたいのだが、一つ貴様に渡す物がある。」

 

依姫がレイの方へ向き一枚の地図を渡す。

 

「此処にアルティメットクリスタルがあるとの情報だ。私は魔族に負け、このぐらいしか出来ないが。頑張ってくれ」

 

そう言って依姫は帰って行った。

 

「それでは我々も行くとするか。船でマイ達が待っているしな。」

 

「そうだな。」

 

「もう帰るのか?」

 

「あぁ、これは僕達の船への連絡につかってくれたまえ。」

 

そう言ってクラッキーはレイに一枚の紙切れを渡した。

 

「分かった。ありがとう。じゃ、また会おう。」

 

そう言ったとき、楽が、

 

「ちょっと待てよ。鶫の事はどうするつもりだ?」

 

「僕としてはついて来て欲しいけどね。じゃないと僕達の食事がまた缶詰めになってしまう。」

 

クラッキーが子供っぽく笑う。

 

「私もそうするつもりだ。この方達には命を助けていただいた。」

 

鶫に桐崎が近ずく。

 

「ねぇ、鶫、何があったの?話して。」

 

「分かりました、お嬢。」

 

そして鶫は語り出す。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時は遡って1月と5日

 

楽達が突然居なくなったとの情報が鶫の元に入った。勿論一緒に桐崎、小野寺、集、宮本が居なくなった事も。

 

鶫も必死に探したが1週間経っても見つからない。

そんなうちに警察の捜査も打ち切られた。

 

それにもう一つ事件が起こっていた。

橘万里香も3日前に居なくなったと。

橘は楽が居なくなって部屋に閉じこもっていたらしいが、2日もご飯を食べなかったため心配した父親が部屋に入ったら居なかったとのこと。

 

途方に暮れていたときふと、桐崎の部屋の前にキラキラ光る物が落ちていた。

鶫はそれを拾い上げ桐崎の部屋に戻そうとしたとき……

それは視界を奪うほど強い光りを放った。

 

そして、気がついたら魔族の集団の中にいた。

魔族達はその者が人間と分かると武器を取り、鶫を襲った。

鶫は抵抗した。鶫は強いと言っても相手は魔族。しかも数が多い。200人位を倒したところで捕まってしまう。

 

磔にされ、殺されてしまう所にダン達がやってきて、バトスピで助けてくれた。

 

それから宇宙船、ソフィア号に乗っている。

 

と言うことがあった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「それから、皆さんにバトスピを教えていただき初めてのバトルが一条楽、と言うことです。」

 

「フーン、そんなことがあったんだ?」

 

「しかし、命を救って頂いたとは言え、お嬢を置いて行くというのは……」

 

「私なら大丈夫よ。それにあの人達に出会ったと言うことは意味が有るんだよ。頑張ってね、鶫!」

 

その言葉で鶫は“パァ“と笑顔を作り

 

「ありがとうございます、お嬢。」

 

「話が纏まったようだね。マイから新しい十二宮Xレアの情報が入ったとの連絡があった。行くよ、鶫!」

 

「はい!」

 

・・・・・・

 

「行っちゃったな、鶫。」

 

「うん。だけどこれで良かったんだよ。」

 

「そうだよ、千棘ちゃん。それにいつでも連絡できるしね。」

 

楽、桐崎、小野寺が話しているとレイがとんでもなく高いテンションで騒いでいる。

 

「おっしゃぁ!次の目的地も決まったし。俺たちも行くか!」

 

「うん!」

 

「了解!」

 

などと皆返事をした。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

此処は一番星号。

 

「にしても、すごいことになったな。」

 

「あぁ、そうだな。いきなり敵は魔族だってなっちゃったしな。」

 

「魔族って言われてちょっとビックリしちゃったしね。」

 

「ダンって奴も強そうだったしな。」

 

「レイ、ひとりだけ話しがつかめてないぞ。」

 

「ん?そうか?ムゲン。」

 

「そうだよ。」

 

その時、ブザーが鳴った。

 

「警告か。ソルト、場所は?」

 

「場所は近くの銀河養育所。つまり保育所です。」

 

「何があったのかな?」

 

「とりあえず、行ってみるか!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「SOS信号があった場所って本当にここなの?」

 

「そうです。そうです。」

 

何も起こってない光景に桐崎が文句を言う。

 

「ん?あれ何だろ?何か言い合いしてるけど…」

 

・・・・・

 

行ってみた。

そこには女の子に土下座していた。

 

「どうかお許し下さい。お願いします。」

 

「私の父は悪を許すなとおっしゃっていました。敗北したあなたはやくそくどおりそれ相応の罰を受けてもらいます。」

 

栗毛の女の子が言うと土下座していた男が怒り、ナイフを突きつけ女の子を襲った。

 

しかし、女の子の近くにいたロボットがかばう。

 

「ブリンガーは万里香を守る。」

 

そう、万里香を……

 

楽はつい話しかけてしまう。

 

「な、なあ。橘か?」

 

「何ですか?この胸をつく声は……?」

 

そういい橘は楽達のいる方へ向き目を輝かせる。

 

「ら…楽様!会いたかったですわ!」

 

橘は言い終わるや否や楽に抱きついた、嫌飛び込んだ。

楽は転ぶ。

不機嫌そうな桐崎と宮本。

羨ましそうな小野寺。

ニヤニヤが止まらない集。

何がかんだか分からないレイ、ライラ、リクト。

 

「橘?!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

所変わってキリガはミクロの元にいる。

 

「ねぇ、キリガ。馬神ダンに負けたんだってね?」

 

「はい、」

 

ミクロは小さく笑みをこぼす。

 

「まぁ、仕方ないよ。でも計算外だな。」

 

「なにがですか?」

 

「馬神ダンと一番星のレイが出会っちゃったことだよ。あの二人は正直出会って欲しくなかったな。」

 

「そうですか……」

 

「まあいいや。あ、そうそう、キリガ。ある男とバトルして欲しいんだけど。」

 

「誰とですか?」

 

「バローネだよ。月光のバローネ。」

 

「バローネって、あの魔族最高レベルの……」

 

「そうだよ。勝ったら連絡して。交渉したいから。」

 

「分かりました。では」

 

・・・・・・

 

「キリガ様。大丈夫ですか?バローネと言えばいい噂は聞きません。」

 

「勝てば問題ない。」

 

そういい流れ星号はバローネを探す。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ここは魔族の王女が住む城。

 

「ザジよ、この度は十二宮Xレアを3枚、よくやった。」

 

「ありがとうごさいます。女王陛下。」

 

「この次も期待しておるぞ。」

 

「はは~。」

 

どこか人を小馬鹿にしたようにザジがへりくだる。

 

「では、わたくしめはこの辺で。」

 

「分かった、下がれ。」

 

・・・・・

 

部屋を出たザジはニヤリとする。

 

「もう、十二宮xレアは渡しちゃっていいもんね。でももうちょい怨念が欲しいね。それにこのガードも試してみたいし。」

 

ザジの手にはソードブレイヴが2枚握られている。

 

「この世界、ヒッカキ回してやる!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

場所は戻って楽達の元

 

「楽様!聞いてください。私はとても大変な目に合いました。と言うことで楽様。抱きしめてください。」

 

サラッととんでもないことを言い出す橘

 

「ば、馬鹿やろ。そんなことするわけねーだろ。」

 

「では、私とバトルしましょう。」

 

「何でそうなる?」

 

「私が勝てば結婚してください。」

 

その場にいるブリンガー以外がむせかえる。

楽が言い返そうとしたとき

 

「そんなの許すわけ無いでしょ!と、この子が申しております。」

 

宮本が桐崎を差し出した。

突然のことに困惑する桐崎。当然だ。

 

「ホホウ?この私にバトルを申し込むと?」

 

桐崎は少し考えた後覚悟を決める。

 

「分かったわ。あなたが勝てば何か一つ楽を自由にできると言うのはどう?結婚以外で。」

 

「分かりましたわ。」

 

「おっ、おい…」

 

自分に関係のない所で自分が掛かっているバトルが勃発しようとしている。

しかし、彼女たちは止まらない。

そしてニヤニヤが止まらない集。

 

「だったら行くわよ。ターゲット。」

 

二人はデッキを互いに向ける。そして

 

「「ゲートオープン開放!」」

 

 




「それでは今回、デッキを紹介するのは?」

「はいはい!この私、桐崎千棘よ!」

「千棘ちゃんのデッキは緑のコアブーストを軸とした神速デッキ。」

「そうよ!コアが一杯あるとバトルしやすいもんね!」

「そんなことより、本編では新しい人が出て来ましたがあの方とはどういう関係何ですか?」

「うーん…分かんない!」

「相変わらずですね…」

「それじゃあ、次回。桐崎さんと、橘さんの激しいバトル!?橘さんの驚きのデッキ?」

「更にバローネとキリガのバトルも!それでは次回も」

「「宜しくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

思惑

「何だ?お前は?」

 

バローネの前にキリガが立ちはだかる。

 

「ターゲット。」

 

「ほう?いきなりとは、いいだろう。ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「所で、お前見たこと無いタイプのロボだな?」

 

「ブリンガーは推測する。ブリンガーはツルギの最期を看取ってからおよそ6000年たったと思われる。」

 

ブリンガーの言葉にリクトが驚く。

 

「ツルギってソードブレイヴの伝説で神を倒したってあの?」

 

「そうだ。ツルギは神を取り込んだガルドを何とか倒し、ヤイバが神を斬った。」

 

「あの伝説を知ってるなんて…」

 

「あれからブリンガーはコールドスリープしていた。そして万里香に再起動された。」

 

「そんであいつにバトスピ教えたんだな?」

 

「そうだ。万里香はなんだかんだで飲み込みが良かった。」

 

「そうか……」

 

「バトルフィールドリンク完了。映像として見せる。」

 

ーーーーーーーーーー

 

「私のターンね。メイパロットを召喚。召喚時効果でコアを一つスピリット上に。ターンエンド。」

 

「わたくしのターン。ダークカリブーを召喚。ターンエンドですわ。」

 

「私のターン。メイパロットをもういったい召喚。コア一つスピリット上に。アタック。」

 

「ダークカリブーでブロックですわ、ブロック時効果でBP+3000です。」

 

「えー、そんなー…」

 

「メイパロット破壊ですわ。」

 

「ならもう一体のメイパロットでアタック。」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「わたくしのターンです。闇王ナインテールダーク。Lv2で召喚です。コアはダークカリブーより確保。ターンエンドです。」

 

「アタックしないの?なら私は独眼武神マンティクスマサムネ、コア2個で召喚。アタック!アタック時効果でボイドからコア二個乗せてLv2にアップ!」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「ターンエンド。」

 

「わたくしのターン。ネクサス、白き盾の長城を配置。更に、白き輝きは白夜の証!闇の白きソードブレイヴ、白夜の宝剣ミットナイトサン。闇王ナインテールダークにブレイヴ。ターンエンドです。」

 

「ホントに何にもしないつもり?私はバーストセット!アタックステップ。」

 

「ではここで白き盾の長城の効果発揮。メイパロットは必ずアタックしてください。」

 

「だったらメイパロットでアタック」

 

「闇王ナインテールダークでブロック。」

 

「メイパロット破壊されちゃった……でも。」

 

「闇王ナインテールダークの効果、ブロック時BPを比べ破壊したとき回復しBP+3000!」

 

「ちょっとなんなのよその効果!ターンエンド。」

 

「フフフ♪ナインテールダークをLv3にしてアタックします。」

 

「ライフで受ける!」

 

「ターンエンドです。」

 

「やっとアタックしたはね。黒蟲魔王デアボリカマンティス、Lv2!アタックステップ。マンティクスマサムネでアタック。アタック時効果でコア二個リザーブに。」

 

「フラッシュタイミングホワイトポーションを使用します。ナインテールダークを回復。そのままブロックです。」

 

「ならこちらもフラッシュタイミングでコテツティーガーを神速召喚。そしてマンティクスマサムネに直接ブレイヴ!相打ちよ!」

 

「なら手札から黒天弧ネガナインテール、Lv3でお出ましです。」

 

「う、なんなのよその効果、」

 

「ネガナインテールはコスト6以上の白のスピリットが破壊されたとき手札からノーコストで召喚できます。」

 

「うぅ……ターンエンド。」

 

「わたくしはネガナインテールに白夜の宝剣ミットナイトサンをブレイヴします。そしてアタック。アタック時効果でコテツティーガーとデアボリカマンティスを手札に。」

 

「それじゃあバーストってあれ?発動出来ない?」

 

「ネガナインテールのラッシュです。緑のシンボルがある時相手はバーストを発動出来ず、黄色のシンボルがある時このスピリットは相手のスピリットからブロックされません。」

 

「ちょっと、あんたのフィールドにどっちのシンボルも無いじゃない!」

 

「それはミットナイトサンのブレイヴ時効果です。ラッシュを無条件で発揮させます。」

 

「なんなのよ、その効果…」

 

「まぁ、これはかつての王が使っていたデッキですからね。フラッシュタイミング。リゲインを使用。ネガナインテールを回復させます。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ではもう一度アタックです。」

 

「ライフで受ける!」

 

橘ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

こちらはキリガvs.バローネ。

 

「スタートステップ。ドライアンを召喚。ターンエンド。」

 

「ふん、スタートステップ。メインステップ。

ノーザンベアードをLv2で召喚。アタックステップ。ノーザンベアードでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

そう言いながらバローネは髪をいじる。

 

「一つ、どうして俺に挑んだ?」

 

「おまえには関係ない。クオーツゴレムを2体。ターンエンド。」

 

「関係ないか。イグアバギーをLv2で召喚。更にネクサス、光の聖剣を配置。イグアバギーでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。アルティメットキャッスルゴレム、召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。我が友をこの地に呼ぼう。月光龍ストライクジークヴルム、召喚!ターンエンド」

 

「キャッスルゴレムをLv4にアップ。アタックステップ。キャッスルゴレムでアタック。アルティメットトリガーロックオン、コストはいくつだ?」

 

「コスト5騎士王蛇ペンドラゴン。」

 

「ヒット。デッキからヒットしたコストにつき3枚破棄。つまり15枚破棄。」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「ストライクジークヴルムをLv3にアップ。アタックステップ。ストライクジークヴルムでアタック。フラッシュタイミングでアルティメットウォール。コスト3以下のスピリット3体を手札に戻す。」

 

「ライフで受ける。」

 

「更にイグアバギーでアタック。」

 

「フラッシュタイミング。ブレイクグラインド。コスト3以下のスピリット3体を破壊して破壊したスピリット1体につき2枚破棄。よって4枚。」

 

「くっ、ターンエンド。」

 

「アドリアンを2体、更にネクサス、レアメタル採掘場をLv2で配置。アタックステップ。アルティメットキャッスルゴレムでアタック。アルティメットトリガーロックオン、コストはいくつだ?」

 

「コスト3、ノーザンベアード。」

 

「ヒット。デッキから9枚破棄。」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ネクサス、レアメタル採掘場の効果でデッキから3枚破棄。2チャージで5枚。」

 

バローネ、デッキ0

 

「ターンエンド。」

 

「私の負けだ。スタートステップ。」

 

そのコールと共にバローネの足元は爆発する。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「これを受け取れ。」

 

そう言ってキリガは通信機をバローネに渡す。

 

「既に繋がっている。指示に従え。」

 

バローネは黙って電話先の話を聞く。

 

「それで?私に何をしろと?」

 

『やって欲しいことは一つ、あんた達の女王を…』

 

ミクロは少しためる。

 

『あんた達の女王を殺して欲しいんだ。』

 

「なに?!」

 

バローネはただ、驚いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うぅ…ごめん。負けちゃった。」

 

桐崎は下を向いて落ち込んでいる。

 

「仕方ありませんわ。相手が私では。」

 

「まぁ、確かにあれはすごかったな。でもかつての王のデッキってどこで手に入れたんだ?」

 

楽が桐崎を慰めるつもりで言った。

 

「其れについてはブリンガーが説明する。ブリンガーは推定6000年ほど前白夜王ヤイバの死の時、ヤイバのデッキを預かった。誰か、信用できる者に託して欲しいと。しかし、ブリンガーはそのままコールドスリープに入りゴミ山に置き去りにされていた。」

 

「そこに、変なキラキラしたクリスタルによってこの世界に来た私が再起動させましたの。」

 

「つまり、ゴミ山に放り出されたのね?」

 

宮本が橘の説明に茶々を入れる。

 

「そ、そうですわ。」

 

「ほとんど故障状態のブリンガーを修理屋に運んだ後、共に行動していた。だが、万里香はバトスピを知らなかったので、ブリンガーが教えた。その際、ヤイバのデッキを渡した。」

 

一通り説明が終わったのを察知して小野寺がふと疑問をぶつける。

 

「でも、ブリンガーさん?は、とっても重たそうだけどどうやって運んだの?」

 

「?、リアカーがありましたので。」

 

「それにしてもすごいよな。6000年も前のが動くだなんて。」

 

「それだけ錆びてなかったのです。不思議でしたわ。周りの物は全て錆びていましたので。」

 

「ブリンガーは特殊加工されている。傷が付いても錆びることはない。」

 

「へー、すごいんだな。」

 

「だけどそんな昔になんでロボットなんで必要だったんだ?」

 

楽が感心したのちムゲンが考える。

 

「ブリンガーはカードバトルドロイド。バトルスピリッツをして勝つために作られた。」

 

勝つために、と言う言葉を聞いてレイが反応する。

 

「ならお前強いのか?」

 

「ブリンガーは強い。」

 

「だったらやるか?」

 

「ブリンガーに問題は無い。」

 

既に2人はやる気である。

周りの者はまた始まった…と思っている。

しかし、空から誰かが降りてきた。勿論船から。

 

「よう、久しぶりだな。」

 

「あ、あんたは……」

 

降りてきた男は此方を知っている。そして桐崎が、

 

「誰だっけ?」

 

目を点にして首をかしげている。

 

「覚えてねーのか?俺は大壁のジローだ!」

 

大きな声で男は講義する。

 

「あ、あなた私にボロボロにされた。」

 

「ほっとけ。だが今日は本気で行かしてもらう。俺の部下をやってくれたのはだれなんだ?」

 

「部下…と言うのはこの方かしら。」

 

忘れがちだろうがここに悪党と呼ぶべき者がやってきて橘に倒されいた…と言うことがあった。

 

「そうだ!と言うことはお前がやってくれたみたいだな。俺とバトルだ!」

 

ジローはやる気だが、

 

「イヤですわ。」

 

橘はかるく断った。

 

「なんで…?」

 

この、やってやるぜ!と言う意気込みをバキッとおられてしまったジローが不抜けた声を出す。

 

「だってわたくし、既に2戦して疲れていますの。ですからどうしてもと言うのでしたら、このブリンガーが相手をします。」

 

「そんなロボットに何ができる。俺が勝てば此処にいる全員俺に従って貰うぜ!」

 

「良いでしょう。ブリンガー。」

 

「ブリンガーは了解した。ターゲット。」

 

「「ゲートオープン開放!」」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「俺のターンからだ!オーシンを召喚してターンエンドだ!」

 

「ブリンガーのターン。ネクサス、光輝く大銀河を配置。ターンエンド。」

 

「俺のターン。イグアバギーを召喚!そしてネクサス、ナウマンシティーを配置!配置時効果で甲竜戦艦エンタープライズを召喚!コアはイグアバギーから確保!ターンエンド。」

 

 

「いきなりコスト10?」と桐崎が驚いている。

 

 

「ブリンガーのターン。光龍騎神サジットアポロドラゴン、召喚。アタックステップ。オーシンに指定アタック。」

 

 

「ねぇ、あれって十二宮じゃない?」

 

「ん?言われてみれば。」

 

そんなことを宮本と小野寺が話していた

 

 

「良いだろう。オーシンは破戒される。」

 

「ターンエンド。」

 

いきなり高コストスピリットが出てきて展開の早いバトルになる。

 

「俺のターン。サンストーンドラグーンをLv2で召喚。アタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「ブリンガーのターン。サジットアポロドラゴンをLv3にアップ。アタックステップ。」

 

「サンストーンドラグーンの効果でサジットアポロドラゴンを強制アタック。」

 

「サジットアポロドラゴンでアタック。」

 

「エンタープライズでブロック。」

 

「フラッシュタイミング、バーニングサン。サジットアポロドラゴンに輝竜シャインブレイザーを直接ブレイヴして回復。」

 

「だったらフラッシュタイミング。アルティメットパワー。BP+3000だ!」

 

「こちらもネクサスコラプスでBP+5000」

 

「なんだと?!」

 

「輝竜シャインブレイザーの効果、BP8000以上のスピリットを破壊したのでライフ1つをリザーブに。更にアタック。アタック時効果でサンストーンドラグーンを破壊。フラッシュタイミング。バーニングサン。トレスベルーガをブレイヴさせ回復。」

 

「ライフだ!」

 

「ラストアタック。」

 

「ライフで受ける!」

 

「ブリンガーの勝利!」

 

ブリンガーーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

所変わってバローネとキリガ。

 

「なぜ私がそんなことをしなけらばならない?」

 

『ふふふ、キミは負けた。理由を聞かずにただ従ってくれればいい。』

 

バローネに拒否権はない。

納得の行かないままバローネは従うことにした




「今回紹介するのは、」

「えっと、一条楽だ。」

「一条さんは赤を使った古竜のデッキに皇獣をサポートに使っています。」

「その通りだ。」

「ちなみに切り札の天剣の覇王ジークスサノフリードは僕が上げたんだよ。」

「あの時はありがとな。」

「どういたしまして。」

「更に途中からドラゴニックタウラスを手に入れ、更に更にソードブレイヴまで手に入れとってもパワーアップしました。」

「えへん、すごいでしょ!」

「調子にのらないでください。」

「すいませんでした。」

「あはは、では次回、月光のバローネが大きく動く!」

「私達は船の墓場へアルティメット探し。それでは次回も」

「「よろしくお願いします」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

復活?

「俺の負けだ。自由にするがいい。」

 

観念したジローが両手を挙げて無抵抗を示す。

その刹那、ジローの周りだけ暗くなる。

 

「ならば私が連れて行こう。」

 

「あの船は…明の明星のエリス?」

 

あの船は女宇宙海賊の明の明星のエリスが乗るヴィーナス号だ。

 

「エリス様!」

 

ライラが嬉しそうに目をキラキラさせている。

 

「エリスってだれなんだ?」

 

楽がリクトに聞く。

 

「女海賊団の船長なんだ。有名なカードクエスター何だよ。」

 

「ふーん。」

 

そうこうしているうちにエリスがジロー達を連れて行った

 

「そんじゃ、アルティメット探しに行くぜ!」

 

「ちょっとお待ちいただけます?」

 

橘がレイに静止を促す。

 

「何だ?」

 

「私、船を持ち合わせていません。と言うことであなたの船に乗せていただけません?」

 

「うーん…」

 

レイが悩む。と言うのも楽達5人を乗せて以来一番星号は満員である。

 

「すまねーが、船が一杯なんだ。他を当たってくれないか?」

 

「なら私、楽様と同じへ…」

 

「それはだめだ。」

 

橘が提案しようとしたが楽が割り込んで止めた。

 

「それならブリンガーに提案がある。」

 

「何かしら?」

 

「ブリンガーがレイの船を広く改装するのはどうだ?」

 

「出来んのか?」

 

「エンジンなどは出来ないが部屋を作るぐらいなら出来る。」

 

・・・・・・・

 

「こんなんでどうだ?」

 

「おぉー、すげー。」

 

「これにはソルトもビックリ!」

 

外見は少し大きくたった一番星号だが中は部屋が多くなってコックピットも広くなっている。

 

「お前すごいんだな。」

 

「これでわたくし達も同行できますわね?」

 

「あぁいいぜ!仲間も増えた事だし、張り切っていこー!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

此処はザジの住む館の地下

 

「いや~。ダン君がたくさん獄流隊の皆さんを倒してくれたおかげで復活しますよ~。」

 

ザジの前には一つの棺がある。

 

「これで一つ近づきましたね。」

 

「あぁ、では始めますか。」

 

おどけた調子で話していたザジだが仮面をしていた顔から仮面を外し口調を変える。

 

「さぁ、復活しろ!神を収めし遺恨の塊よ!」

 

ザジが広角をあげる。

 

「ガルドスよ!」

 

棺が開き、中から一人の男が出てくる。

 

「此処はどこだ?」

 

「ここは俺の館だ。」

 

ガルドスは周りを見渡す。

 

「随分時がたったように見えるな。」

 

「あたりめーだ。6000年も眠ってたんだからな。」

 

「そうか、それで貴様は私を蘇らせて何をしようと言うのだ?」

 

「とりあえず、これでこの男を倒してきてくれ。」

 

ザジはガルドスに一枚のカードと写真を渡す。

 

「いやだと言ったら?」

 

「そんなこと出来ねーさ。意識や体はあんたのもんだがそれを支配してんのは俺の術だ。」

 

「古の魔術か……」

 

「あんたが古いってんならかなり古いだろーさ。」

 

「して、この男は?」

 

「そいつの名は……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「いや~、部屋が広いって良いわね?小咲ちゃん。」

 

桐崎が伸びをしながら小野寺に話しかける。

部屋が増えたため、くじ引きで部屋割りをした。

 

「そうだね。でもこんな広い部屋2人で使っていいのかな?」

 

「いいんだって、まだ一部屋空いてるぐらいだし。それにおとまり会って感じがしない?」

 

「そうだね。う~ん。でも帰れるのかな?私達。」

 

小野寺達がこの世界に来てから1ヶ月と2週間がたっている。

 

「分かんない。でも、いつか帰んないといけないよ。」

 

‘トントン‘

 

小野寺と桐崎が話していると戸をたたく音がした。

 

「おーい、二人とも飯だぞ。」

 

「分かったよ一条くん。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「あとどんぐらいで目的地に着くんだ?」

 

楽がピザを食べながらレイに聞く。

 

「そうだな…あと3時間ぐらいかな。」

 

「新しいアルティメットって何色かな?」

 

リクトも皆に話しかける。

 

「緑だったら私が貰うわよ。」

 

桐崎がピザを手に取りリクトに言う。

 

「いや、何色でも俺のモンだ。」

 

レイも対抗して言う。

そんな話をしていたらピザを食べ終わり、皆でバトスピをしていたらあっという間に3時間がたった。

 

「さぁ着いたぜ、船の墓場に!」

 

『船の墓場?!』

 

・・・・・・・

 

「着いたって割には全然降りないのね。」

 

「わたくしはその方が有りがたいのですが。」

 

少し進んだあたりでレイが目をつむる。

そして何かを感じ取ったのか目を見開き

 

「あっちだ!」

 

・・・・・

 

レイが指をさした方向には巨大なクリスタルがあった。

 

「紫に輝くアルティメットクリスタルだ。」

 

ムゲンがクリスタルを見ながら言う。

その時、

 

「少し待ってもらおうか?」

 

「誰だ!」

 

後ろから複数人出てきた。

 

「そのアルティメットクリスタルを賭けて私と勝負よ。あぁ、後一つそこの男の子が持つドラゴニックタウラスも一緒にかけてもらいましょうか?」

 

その中の一人がレイに向かって言い放つ。

 

「いいぜ!そのバトル乗った!ターゲット。」

 

「私の名前はケイト。魔族よ。」

 

「ますます面白そうだ!」

 

「面白がっちゃダメだろ……」

 

ボソッと楽が突っ込みを入れる。

 

「行くぜムゲン、お前を燃やす色は赤だ!」

 

「「ゲートオープン開放!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「私のターンからね。ネクサス、闇の聖剣を配置。ターンエンド。」

 

「おっしゃ!祭りだ祭り!ムゲンドラを召喚!更にエッジウルフを召喚。アタックステップ。行け!ムゲンドラでアタックだ!」

 

「ライフで受けます」

 

「まだまだ行くぜ!エッジウルフもアタックだ!」

 

「それもライフで受けます。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「メインステップ。ソウルホースを召喚。そして、地獄の門より出でよ冥王神獣イルフィルノ・ハーデスを召喚!バーストセットでイルフィルノ・ハーデスでアタック。」

 

「ライフだ!」

 

「ターンエンド。」

 

「灼熱のターン。アルティメットジークフリートを召喚!アタックステップ。ジークフリートでアタック。アルティメットトリガーロックオン。答えろ、コストは?」

 

「コスト5ブレイヴブレイク」

 

「ヒット!祭りだ祭り!必ずブロックしてもらうぜ!」

 

「ソウルホースでブロック。」

 

「トリガーヒット時効果でライフを一つリザーブに。」

 

「ソウルホースの破壊でバースト発動。呪の覇王カオテイックセイメイ!コアを一つエッジウルフからトラッシュに。」

 

「へぇー、ターンエンド。」

 

「私のターンだな。ネオポイズンシュート。効果でジークフリートからコア一つリザーブに。ジークフリートは消滅だ。」

 

「何だと?!」

 

「そしてソウルホースを召喚。アタックステップ。行け。ソウルホース。」

 

「ライフだ!」

 

「ターンエンド。」

 

「灼熱のターン。ファイザードを2体召喚。そして、アルティメットジークフリーデンを召喚。アタックステップ。ジークフリーデンでアタック。アルティメットトリガーロックオン。答えろ、コストは?」

 

「コスト2、スカルザード。」

 

「ヒット!破壊だ破壊!破壊祭りだ!2体とも破壊だ!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ファイザードでアタック。」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ムゲン、とどめだ!」

 

「ライフで受ける。」

 

灼熱のゼローwin

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「あれ?さっきの奴は?」

 

「そーいえばいないね?」

 

レイと小野寺が話している

 

「まぁいっか。そんなことよりアルティメットだ。」

 

そう言いつつレイはクリスタルに触れる。

その刹那、クリスタルは砕け……と言うよりもまっぷたつに割れ片方はレイの手の中に、もう一方はどこかへ行ってしまった。

 

「何だ?あれってどこかで。」

 

「レイ、多分あれって楽達が来たときと同じじゃねーか?」

 

レイが唸っているとムゲンが思い出す。

 

「それって…………」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

所世界ごと変わって小野寺家

 

「ねぇ、お母さん。お姉ちゃんが居なくなったのって何かあるんだよ。」

 

小野寺小咲がいなくなってからと言うもの小野寺母は毎日のように集栄組とビーハイブの者達と暇があれば共に小野寺達を探している。

 

「ホントよね…学校から急に居なくなったみたいだけど……生きてるかな…」

 

「ちょっとお母さん、縁起でもないこと、」

 

「そうよね。私ちょっと疲れてるから寝てくるわ。」

 

小野寺母が部屋に行き静まり返ったところで小野寺小咲の妹、春の目の前に不思議な輝きを持つクリスタルが現れた。

 

「なんだろこれ?」

 

興味本位で触ってみる。

その時、クリスタルが輝く。

 

“悩みを持っているのね。その者達の居場所ならば分かるぞ?連れて行ってあげる。“

 

「ちょ、ちょっと待って、。あなたは?」

 

“私はアルティメットイスフィール。あなたの力“

 

「私の?でも何でお姉ちゃん達のことを知ってるの?」

 

“さっきまで見ていたもの。それよりどうするの?今なら母に伝えられるわ。“

 

「お姉ちゃんのことお母さんに話してくる。あなたからも……」

 

“それはだめね“

 

「何でよ」

 

“あなたとしか話せないもの。少しだけ待ってあげる。相談して決めなさい。“

 

「分かった。」

 

・・

 

「ねぇ、お母さん。まだ起きてる?」

 

「何?春。」

 

「あのね、お姉ちゃんの事なんだけど。」

 

「お姉ちゃんがどうしたの?」

 

「居場所が分かったの。」

 

「それはホント?」

 

「居場所って言うか…知っている人なんだけどね。」

 

「誰?どこにいるの?」

 

「だから、ちょっと探してくるね。だから心配しないで。」

 

「春!話を聞き……」

 

“では、すぐには無理ですが帰ってきましょう。

 

最後の……8人目の希望……“

 

小野寺母が言葉を最後まで言う前に春は消えてしまった。

 

「は…る……?」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「クリスタルの片割れのことは良いんだけど……あなたは誰ですか?」

 

集がレイ……だった人に話しかける。

 

「たしかに、自己紹介を要求するわ。」

 

宮本もレイだった人を不思議そうに眺める。

 

「これはこれは失礼いたしました。私、紫電のゼロと申します。」

 

紫電のゼロと名乗り紅茶を飲んでいる。

 

「しっかし、不思議だな。見た目からしてガラッと変わってる」

 

楽もまじまじと眺める。

 

「では、そろそろ出てきても宜しいんではないでしょう?ここはゴミの山で出来ていますので足音が先程から聞こえていますよ?」

 

ゼロの言葉で男が出てくる。

 

「ターゲット。」

 

「そうですか…受けて立ちましょう。」

 

「「ゲートオープン開放!」」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「所であなたは?」

 

「俺はショウイ、俺から行くぞ。バーストセットでターンエンド。」

 

「では、私のターンです。ムゲンドラゴンを召喚。では、アタックステップ。ムゲンドラゴンでアタックです。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

「俺が勝てばアルティメットすべてをもらう。」

 

「いいでしょう。全力でお相手いたします。」

 

「ブレイドラを2体、エリマキリザードを3体召喚。ブレイドラでアタック。」

 

「ライフで頂きます。そのデッキ…」

 

「そうだよ。貴様が……貴様のような奴がいるから…続け!ブレイドラ。」

 

「ライフで頂きます。」

 

「まだだ!エリマキリザード!」

 

「ライフで頂きます。」

 

「もう一体。」

 

「ライフで、」

 

「とどめだ!エリマキリザード!」

 

「フラッシュタイミング、ソウルバースト、エリマキリザードよりコア一つリザーブに。」

 

「チッ、ターンエンド。」

 

「ドローステップに冥猫蛇アイニを破棄してドロー枚数を+1。アロケイン召喚。そしてスピリットソウル、アルティメットを召喚するときシンボルを追加。では今宵、皆様にお聴きいただきますのは恐怖のどん底節、奥歯がたがた合唱曲です。心よりお楽しみください。冥界よりお出ましです。アルティメットベルゼビート。」

 

「来たか、アルティメット。」

 

「アタックステップ。アロケイン。」

 

「ライフで受ける。」

 

「では、アルティメットベルゼビート、アルティメットトリガーロックオンだす。コストはいくつでしょう?」

 

「コスト1、ルクケラトプス」

 

「クリティカルヒットです。墓場からお出まし。アイニを召喚。更にブレイドラよりコアをトラッシュに」

 

「ライフで受ける。」

 

「では、アイニ、とどめです。」

 

「ライフで受ける!」

 

紫電のゼローwin

 

 




「今回のゲストは?」

「鶫誠志郎だ。」

「誠志郎さんは桐崎さんと同じ緑だけど、分身を使ったデッキです。」

「そうだな、しかしお嬢と同じ色とは…」

「にしても、カッコいいですよね?誠志郎さん。」

「私は女だ。」

「「………………」」

「何か言ってくれないかな?」

「それでは次回、ついに動き出す魔族とギルドの陰謀。」

「ちょっと、私の事は無視ですか?」

「ダン達と合流し魔族の本拠地へ。それでは次回も、」

「「よろしくお願いします。」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

作戦

「お前ののデッキはどこにあるんだ?」

 

元に戻ったレイがショウイに聞く。

 

「俺のデッキは魔族に取られた。」

 

「何でそんなことに?」

 

答えたショウイに宮本が聞く。

 

「なんでって…人間に知らねー奴がに居るとわな。」

 

ショウイが鼻で笑う。

 

「ごめんなさい。私たち元々この世界の人じゃないの…」

 

その言葉にショウイが驚く。

 

「おめーら、魔族じゃねーだろーな?ってそんなわけねーよな。俺がデッキをとられた話しだよな。魔族が人間を攻撃しだした理由って分かるか?」

 

「うーん、人間が魔族を捕まえてたとか?」

 

桐崎が真面目に考えて答えた。

 

「惜しいな、5000年ほど昔の奴隷ってほとんど魔族だった、ってのが古い記録なんだ。そんで1500年ぐらい前に魔族の反乱が起こって以来、人間は魔族に支配されてるらしいな。」

 

「そんな…それじゃ、人間が悪いんじゃ…」

 

小野寺がうろたえる

 

「さあな…最初がどうとか、そう言うのは本当かどうかわかんねー。全部魔族が書物やらなんやらって作ることもできる。」

 

「じゃあ、俺たちがやろうとしていることって……」

 

楽が頭をかきむしって悩む。

 

「でも、あいつ等がやろうとしていることはだめなこだ」

 

既に集は割り切っている。

 

「でも………」

 

楽が言おうとしたとき、

 

「それでも楽様、わたくし達には関係ありませんわ。悪いことは悪い。そう言うものですわ。」

 

橘が口を開いた。

その時、一番星号からリクトが走ってきた

 

「レイ、通信が入ってるよ。」

 

「誰からだ?」

 

「クラッキーさんから、急用だって。」

 

「何かあったのか?」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「こちらレイ、なんか用か?」

 

『明日、魔族の本拠地に向かう。そこでお願いがあるんだが、着いてきて欲しい。』

 

「いいけど、またなんで?」

 

『相手の戦力が膨大なんでね。カードバトラーがいくら居ても足らない状態なんだ。』

 

「分かった、どこで合流する?」

 

『そうだな、ところでそっちはどこにいるんだ?』

 

「こっちは第一階層の船の墓場だ。」

 

『船の墓場?!何でまたそんなところに。』

 

「ちょっとアルティメットを取りにな。」

 

『そうかい、ならお互いの中間地点に当たる惑星グリーンで落ち合わせよう。』

 

「分かった。それじゃあ後で、」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

と言うことで、惑星グリーンのショップ

 

「よう、待たせたな。」

 

レイが右手を軽くあげ挨拶する。

 

「お嬢~、あいとうごさいました。」

 

鶫が桐崎に抱きつく。

 

「ちょっと、鶫!今そんなことしてる場合じゃないでしよ?」

 

すると鶫はしょんぼりして席に着く。

 

「それで?乗り込むのは明日になるわけだが、何しに行くんだ?」

 

レイが何もなかったかのようにクラッキーに話しかける。」

 

「それは魔族側の女王に話をつけにいくんだ。」

 

「話?」

 

レイが顔をしかめる。

 

「それだったらカードバトラーなんてそんなにいらねーだろ?」

 

「まぁ、我々も魔族側に色々してきたからね。」

 

クラッキーは今まであったことを思い出す。

 

(ねぇ、鶫。色々って?)

 

(魔族の支配している星を取り返したりとかです。いわゆるかちこみです。)

 

ヒソヒソと鶫と桐崎が話す。

 

「それで、沢山バトルをいどまれると思うからね。それで君たちを呼んだというわけさ。」

 

「分かった。俺達も行くぜ。それで構わないよな?」

 

最後のは楽達に振り向いて聞いた。

 

「俺達は構わないけど。」

 

「それじゃ決まりだ。」

 

「ありがたい。」

 

話が纏まった所でショップの扉が開き店内がざわついた。

しかし、クラッキー達、ソフィア号の人たちは笑顔になる。

 

「やっときたか……おーい、こっちだ。」

 

楽達が扉の方を向くと驚いた。

男がひとりと想像もしていない人物がそこにはいた。

 

「遅いぞ、バローネ。」

 

「ふんっ、おまえ達が早すぎるだけだ。」

 

ダンとバローネがいつものように話している。

しかし、楽達はバローネに付いてきている女の子に開いた口が塞がらないと行ったところだ。

 

「所でその子は?」

 

「勝手に付いて来た。」

 

バローネが一言で答える。

 

「勝手にとは何ですか?あなたがいいと言ったから付いてきただけです。」

 

その女の子は口をとがらせながら講義する。

 

「でも、そんなことよりも気になることが、」

 

「なんだ?」

 

「なんでお姉ちゃん達がここに居るんですか?」

 

「むしろ何で春がいるの?」

 

・・・・・

 

春は楽達にここまで来た経緯を話した。

 

それからはバローネ共に行動しているらしい。

 

「それよりもお姉ちゃん、お母さんが……って言うかみんなで探しているんだよ?何でこんなところにいるの?」

 

「そんなの私が聞きたいよー。気付いたら此処に居たんだもん。」

 

久しぶりの姉妹での会話が盛り上がる。

しかし、そんな余裕はそもそもない。

 

「姉妹、久しぶりで悪いんだが明日のことについて話したい。」

 

「「すいません。」」

 

「あの、一ついいかしら?」

 

宮本がクラッキーに質問する

 

「なんだい?」

 

「ここの人、多分魔族ですよね?」

 

「それがどうした?」

 

バローネが答える。

 

「彼はバローネ、何度かダンと戦っていてね。でも大丈夫、彼は信用してもいい。僕が保証する。」

 

クラッキーが補足してしぶしぶといったところだが宮本も納得した。

 

「所であの話しは本当か?女王を殺せなんて…」

 

「嘘をいってなんになる。貴様等とは約束がある。」

 

「一体何が目的なんだ………」

 

「知らん。だがそんなことをしてはまた混乱が起こる。」

 

「そうだな。その事については後で考えよう。取りあえず明日の役割についてだ。」

 

「役割?全員で乗り込むんじゃないの?」

 

「そんな事したら船を壊されかねない。つまり、それなりの力を持っている留守番、更にチーム分けをしなくちゃい。」

 

「チームってことはただ話をつける訳じゃなさそうだな。」

 

珍しくレイの感がいい。

 

「一つは先に言った留守番。二つ目は女王と話し合いするチーム……と言っても僕は確定だけどね。最後に後から来て逃げ道を確保するチーム。これがないと話し合いをしたあと皆殺されちゃう可能性もあるからね。」

 

「そんなにすごいの?」

 

小野寺がうろたえる。

 

「取りあえず、留守番役は…」

 

「はい!わたくしがやりますわ。」

 

橘が手を上げていった

 

「わたくし、こうみえて体力には自信がありませんの。よって、わたくしが留守番をする事に問題はごさいません。」

 

しかも自信たっぷりに、

 

「じゃあ、君は決まりだね。後プリム、ユース。君たちもだ。」

 

「メカッと了解!」

 

「分かりました。」

 

「ブリンガーも残ることを要求する。」

 

「分かった。後先発は、僕とダン、バローネ、鶫に後君たちだ。」

 

最後に指さしたのは宮本と集。

 

「なぜ?」

 

宮本がクラッキーに聞く。

 

「君たちのデッキカラーさ、全員かぶりがない。大抵の相手と対応できる。」

 

「なるほど…」

 

「そして、必ず失敗出来ない後発は残りだ。意見がある者は挙手を頼む。」

 

クラッキーは全員の目を見る。

 

「オッシャー!やる気が出てきたぜ!」

 

レイが左の手のひらに拳を叩きつける。

 

「さて最後に一番大事なことを皆に聞こう。」

 

“ゴクッ“と皆が息をのむ

 

「この作戦名は何がいい?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ここはとある星

 

「ん?あなたは誰ですか?」

 

「私はガルドスと申します。あなたは硯秀人様とお見受けします。」

 

「そうだけどなに?」

 

「ターゲット。」

 

「なんだい?いきなりバトルかい?」

 

「わたくしが勝てばあなたの十二宮Xレアはすべていただきます。」

 

「嫌だけどやるしかないんでしょ?」

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「スタートステップ。メインステップは何もせず。ターンエンド。」

 

「僕のターン。まぁ、バースとセットでネクサス、崩壊する戦線を配置。ターンエンド。」

 

「我がターン。ソウルホース、ターンエンド。」

 

「アタックしないの?僕はツンドックゴレムをLv3で召喚。アタック。アタック時効果で、粉砕。崩壊する戦線の効果も発揮でデッキから5枚破棄。」

 

「そのアタックライフで受けよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「我がターン。スレイブガイアスラ、騎馬せーい。ターンエンド。」

 

「デッキ破壊相手にゆっくりだね。こっちはツンドックゴレムを更に召喚。Lv2。アタックステップ。ツンドックゴレムLv3でアタック、アタック時効果でデッキから5枚破棄。」

 

しかし、一番最初の破棄したカードはパイルドラコ

 

「パイルドラコの効果でアタックしたツンドックゴレムを破壊しこのターンデッキ破壊されない!」

 

「それは残念。ターンエンド。」

 

「我がターン。ネクサス、天下眺める絶景門を配置。配置時効果でツンドックゴレムを破壊。」

 

「ならその破壊でバースト発動。双光気弾。デッキから2枚ドローしてネクサスを破壊。」

 

「ターンエンド。」

 

「僕のターン。戦輝神ゼルドナーグをLv2で召喚。このままアタック。アタック時効果でデッキから6枚破棄。更に破棄した中にマジックカードがあったからシンボル一つ追加するよ。」

 

「我がライフくれてやる!」

 

「ターンエンド。」

 

「我がターン。このカードは…、やはり我が手の中にあるのが良いな。ソウルホースを更に召喚。そして滅龍帝ジ・エンドドラゴニクス、騎馬せーい。アタックステップ。スレイブガイアスラ、行けーい。フラッシュでネイチャーフォース、コアはソウルホース2体から確保する。トラッシュのコア全てをジ・エンドドラゴニクスに。」

 

「ライフで受ける。」

 

「更にジ・エンドドラゴニクス、行けーい。アタック時効果でスレイブガイアスラを破壊し回復する。」

 

「ライフで受ける。」

 

「最後だ。行けーい。」

 

「ふんっ、ライフで受けるよ。」

 

「常勝、故に正義!」

 

ガルドスーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「我の勝ちだ。約束通り貴様の持つ十二宮を頂くぞ。」

 

「この一枚だよ。」

 

「天秤造神リブラゴレム。確かに貰った!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

ガルドスは硯を破りザジの元に帰ってきた。

 

「はいはい、お疲れ様。早速で悪いけどなんか明日、人類軍の方達が魔族の本拠地やってくるそうで…そこで!ガルドスちゃんにやって欲しいことが。」

 

「して、それは?」

 

ザジは地図をだす。

 

「ここに最高のお宝と言われるアマテラスドラゴンのオリジナルがあるそうな。それをとってきて欲しいんだよね。」

 

「人類軍とやらが本拠地に来るのと関係ないのでは?」

 

「ガルドスちゃん甘いね~。人類軍の主力が皆出払っちゃうんだよ?絶好の機会じゃぁあーりませんか?」

 

「確かに。それで何をしようと?」

 

「それは秘密だよ。1日掛かるから早速行ってらっしゃーい。」

 

「分かりました。では、」

 

ガルドスは早速地図をてにとり出発した。

 

「相変わらずですね。」

 

ザジの付き人のひとりが話しかける。

 

「そりゃーね。所で資料は?」

 

「これです。」

 

「ふーん、なる程、なる程。この桐崎ってお嬢ちゃんならこのデッキで勝てるね。」

 

「はい。しかしあのカードは使わないのですか?」

 

「何言っちゃってるの?脳ある鷹は爪を隠すってね…」

 

そう言いつつザジは一枚のカードを手に取る。

 

「このカードはまだ、温存だ。だからね?」

 

「そうですね。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

次の日、

 

「では、作戦(名前は結局決まらなかった。)を実行する。それぞれミスは許されない。総員、各船に乗れ!」

 

クラッキーはソフィア号の席に着く。

 

「では、出発!!」

 

 




「今回のゲストは?」

「わたくし、橘万里香ですわね。」

「万里香さんはかつての王、白夜王ヤイバのデッキをそのまま使っています。」

「そのままではありませんわ!わたくし自身のカードも入っています。」

「そうなんだ。何が入っているの?」

「それはですね、リクトさん。」

「ってダメです。それは本編で!」

「という事で次回、遂に乗り込んだ皆は魔族の女王と会談!」

「でもでも、大変な事が起こっちゃう!ということで次回も、」

「「よろしくお願いします!」」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

突撃

今回はオリジナルバトル形式があります。


「では、行くよ。」

 

先発組のクラッキー、ダン、バローネ、鶫に加え宮本と集が船を泊めた屋上から階段を下りていく。

 

「俺達は15分後に集達のいる部屋の前に行けばいいんだな。」

 

楽が残った皆に確認をとる。

 

「そうだよ。それまではここで待機するんだよ。」

 

小野寺が補足をつける。

 

「そうか、ありがとな小野寺。」

 

「どういたしまして。」

 

「所で今回の会談で何はなすんだろうね?」

 

桐崎が疑問をぶつける。

 

「そう言えばそうだな…」

 

そうこう話していると時間が経った。

 

「ブリンガーは15分経ったと通達する。後発部隊は出発して欲しい。」

 

「了解!」

 

ーーーーーーーーーー

 

「全く、いくら何でも多すぎるね。」

 

クラッキーがバトルを申し込んでくる魔族の多さに悪態をつく。

 

「そうだな、既に15人ほどとバトルしてるな。」

 

ダンは既に9人倒している。

 

「おっ、集くんが追いついたね。」

 

「ごめんごめん、手札事故っちゃって。勝ったけど。」

 

「お疲れ、と言いたいところだけどまだ女王の所までたどり着いていない。休憩している暇はないよ。」

 

「そうだな、急ぐぞ。」

 

ーーーーーーーーーーー

 

「言ってしまいましたね…、ソルトさんピザを一切れ頂けます?」

 

「分かりました、それーそれ。」

 

ソルトはピザを切り分け橘にわたす。

 

「今日のも美味しいですわ。ブリンガー、周りに誰も居ませんか?」

 

「ブリンガーはこのあたりを探索する。ん?魔族と思われる反応あり。6名居ると思われる。」

 

レーダーで当たりを見渡すとやはり船まで来ていたようだ。

 

「では、わたくしの出番のようですね。」

 

そう言って船から橘が降りる。

 

・・・

 

「あなた方、どういうおつもりで?」

 

「そんなの決まっている。この船を壊すんだよ。」

 

「その様なことさせませんわ。楽様の船はわたくし達夫婦の物。ターゲット。」

 

橘がデッキを向けると5人のデッキが光る。

 

「あら、あなたはデッキの色の被りがあるようですわね…何度も戦うのも面倒ですし、皆さん一度にお相手して差し上げますわ。」

 

その言葉に魔族達は笑い声をあげる。

 

「お嬢ちゃん、俺達に勝てると思ってんのか?」

 

「しかも5人?笑わせてくれるね~。」

 

そんな言葉を聞いて橘はゴミでも見るかのような目をする。

 

「あなた方、ハンデを差し上げますわ。バトルはあなた方一周につき私のターンは1ターンでよろしくてよ。」

 

更に魔族達は笑い声を大きくする。

 

「そこまで言うならやってやるよ。万が一にでも俺達が負けるようなことがあれば何でも言うことを聞いてやる。」

 

「その言葉お忘れ無きよう。ソードブレイヴ!」

 

橘は剣を投げ上げカードにする。

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーー

 

此方はダンチーム。

クラッキーに連絡が入り走りながら応答する。

 

「どうした?ブリンガー。」

 

『予想通り魔族がやってきた。』

 

「それで状況は?」

 

『万里香が5人まとめて相手している。』

 

「何だって?!それは正気かい?」

 

『大丈夫だ、問題ない。』

 

「これだけは言っておく。負けるな!」

 

『了解した。伝えておく。』

 

そこで通信を切った。

 

「5人纏めてって、大丈夫なの?」

 

宮本が当然の心配をする。

 

「始まってしまった物は仕方ない。っとここだ!止まれ。」

 

「やっとね。」

 

そう言いつつゆっくり扉を開ける。

 

「ようやく来たか…妾に用があるのだろう?はいれ。」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「オッシャー!どんどん行くぜ!」

 

「レイさん、バローネさんから皇室に着いたと連絡が入りました。」

 

しっかり者の春がレイに伝える。

 

「そうか!だったら俺達も急ぐぜ!」

 

そのとき、レイ達の前に魔族がたちふざがる。

 

「そこまでだ。好きかってしてくれたな?」

 

「レイさん、ここは私に、ターゲット。」

 

「お嬢さんが相手か、良かろう。ゲートオープン開放!」

 

「済まない、楽は残ってくれ。あの子をつれてきて欲しい。」

 

「分かった。バトルを見てくる。」

 

「了解。ムゲン、こっちであってるか?」

 

「おうよ。俺たちは突っ走るぜ!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「では、わたくしのターンからです。ネクサス、獣の氷窟を配置してターンエンド。」

 

「ほう?白デッキ。俺のターン。ネクサス、闇の聖剣を配置。ターンエンド。」

 

「次は俺だ!イグアバギーLv2で召喚、アタックだ!」

 

「ライフで受けます。」

 

「なぜライフが減らん?」

 

「獣の氷窟の効果でBP4000以下のアタックではライフは砕けません。」

 

「こそくな…ターンエンド。」

 

「次は私よ。戦竜エルギニアス。ターンエンド。」

 

「今度は俺だ!キューピット、ターンエンド。」

 

「最後は俺様だ!タマムッシュ、召喚時効果でコアを追加。ターンエンド。」

 

「あなた方長いですわ。シュライクン召喚。そして闇王ナインテールダーク、召喚。コアはシュライクンから頂きます。ターンエンド。」

 

「俺のターン。シキツル召喚。召喚時効果で一枚ドロー。バーストセット。ターンエンド。」

 

「俺のターン。巨神機トールをLv2で召喚!コアはイグアバギーから。イグアバギーは消滅。アタックだ!トール。」

 

「ライフで受けましょう。」

 

橘ライフー7

 

「ターンエンドだ!」

 

「次は私のターン。巨人大帝アレクサンダー。アタックだ!」

 

「ガツガツきますわね。ライフで受けましょう。」

 

橘ライフー6

 

「ターンエンドよ。」

 

「俺のターン。魔導女皇アンブロシウス。召喚。ターンエンド。」

 

「俺様のターン。剣王獣ビャクガロウ。召喚してアタックだ!」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「ターンエンド。」

 

「ライフを5まで削られてしまいました。では、バーストセットして、白き輝きは白夜の証!白夜の宝剣ミッドナイトサン白く美しくブレイヴです。そして闇王ナインテールダークをLv3に、アタックです。」

 

「ブレイヴ使いか。ライフだ!」

 

「ターンエンドです。」

 

「ブロッカーを残さないのかい?俺は魔界七将ベルドゴールLv2で召喚。行け!」

 

「ライフで受けてバースト発動!氷河冷刀斬。トールをデッキの一番上に、そしてコアを払いナインテールダークを回復します。」

 

「しぶとい、ターンエンド。」

 

「俺のターンだ!再びトールを召喚。アタックだ!」

 

「ナインテールダークでブロック。」

 

トールは破壊される

 

「チッ、だが貴様のブロッカーはいない。次からの攻撃を耐えれるかな?」

 

「まあまあ、その様な顔をなさらずに。不細工ですわよ?」

 

「なんだと?」

 

「ナインテールダークの効果でBPを比べ破壊したとき回復します。これで無駄となりました。」

 

「た、ターンエンド…」

 

「私は何もせずターンエンド。」

 

「俺はキューピットを召喚してターンエンド。」

 

「俺はビャクガロウのLvを2にしてターンエンド。」

 

「あらあら皆さん、わたくしのスピリットだけでお手上げですか?では、わたくしは次に、アルティメットトールをLv4で召喚。アタックステップ。行きなさいアルティメットトール。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「私か、コスト4秘剣燕返し」

 

「ヒット。闇の聖剣を手札に戻しブロックされない。」

 

「ライフだ!」

 

「続けてナインテールダーク、行きなさい。バトル時効果でビャクガロウを手札に、そして緑のラッシュ、アンブロシウスを疲労。」

 

「ライフだ!」

 

魔族側ライフー3

 

「ターンエンドです。」

 

「俺のターン。ソウルホースを2体召喚。ベルドゴール、アタックだ!」

 

「そのアタックでアルティメットトールを回復。」

 

「また回復か?」

 

「アルティメットトールはLv2以下のスピリットがアタックしたとき回復します。そのままブロック。」

 

「ターンエンド。」

 

「俺のターン。神機ミョルニールを2体召喚してターンエンド。」

 

「私のターン。蒼海の竜使いアズールを召喚。ターンエンド。」

 

「俺のターン。アンブロシウスをLv3にしアタック。」

 

「では、フラッシュタイミング。ドリームホライゾン。アンブロシウスを手札に、」

 

「な……ターンエンド。」

 

「俺様はビャクガロウをもう一体召喚してターンエンド。」

 

「では、わたくしのターンですわね。5対1でも勝てないなんて情けないですわね。」

 

「まだ負けてないぞ。」

 

「ご安心を、もう終わりにして差し上げます。

黒天弧ネガナインテールをLv2で召喚。そしてミッドナイトサンを付け替えます。アタックステップ。ネガナインテールでアタック。効果で手札にスピリットを戻す効果がありますが使いません。では、ラッシュでブロックされません。」

 

「ライフだ!そしてバースト発動…どういうことだ!」

 

「まあまあ、そんなに起こらないで下さい。ネガナインテールはラッシュでバーストの発動も封じます。」

 

「なん…だと?」

 

「では、アルティメットトールでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストはいくつですか?」

 

「今度は俺様か、コスト1クイックモスキー。」

 

「ヒット、ブロックされません。」

 

「フラッシュタイミング。ドリームリボン。アルティメットトールを手札に、」

 

「アルティメットはその程度のマジックの効果を受けません。代わりといってはなんですがナインテールダークが手札に戻ってきました。」

 

「ライフ、くれてやる!」

 

橘ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「わたくしの勝ちです。」

 

「何でも言え。」

 

「では、戻って此処に誰も来ないようにしてください。」

 

「分かった。」

 

そう言い魔族達は帰って行った。

万里香も一番星号ではなくソフィア号に乗る。

 

「ユースと言いましたか…あなた、飲み物を持ってきてくださいません?」

 

「わ、分かりました。」

 

「勝利の宴と行きましょう。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで、妾に何のようだ?」

 

魔族の女王がダン達を見据えて話す。

 

「それは、あなた達が異界に帰ろうとしていることについでです。」

 

「ほう?それがどうした?」

 

「その前に、魔族側は例の星を破壊しその爆発のエネルギーを利用し異界への道を開こうとしているのは間違いないですか?」

 

「確かに、妾らは太古よりこの世界にいた。しかし、元の世界に帰ることはかなわなかった。」

 

「だけど、異界への道が昔に開いた…そうですね?」

 

「何故それを?」

 

女王が顔をしかめる。

その様子を見てクラッキーは自分の胸に手を当てる。

 

「それは……」

 

するとクラッキーの胸の前あたりに黄色のシンボルが出てきた。

 

「はい、僕は黄色のコア主です。」

 

「なんと…だが、コア主はもう生まれないのでは?」

 

「確かに僕らより後の時代には異界にはコア主は入りません。つまり生まれてくることはありません。」

 

「ならどうして……?」

 

「それは僕達が過去から来たからです。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方、春vs.魔族A

 

「我のターン。魔界七将ベルドゴールを召喚。ターンエンド。」

 

「私のターン。スピエルを召喚。ターンエンド。」

 

「一つ聞く。」

 

「何ですか?」

 

「何故ここに来た。」

 

「私は元々お姉ちゃん達を探しに来たんですけど帰り方が分かんなくなっちゃって。」

 

「そうか、我のターン。シキツルを召喚。召喚時効果で一枚ドロー。アタックステップ、ベルドゴールでアタック。」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「私のターン。生還者天使メイルを召喚。アタックステップ、メイルでアタック。」

 

「ライフでうけよう。」

 

「ターンエンドです。」

 

「我のターン。ボアトリクターを召喚。ベルドゴールでアタック。」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「では、私のターン。アルティメットイスフィールを召喚。アタックステップ。アルティメットイスフィールでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト3バイパイソン。」

 

「ヒット。フラッシュタイミングでマジックサジッタフレイム。ベルドゴールとシキツルを破壊。」

 

「ライフでうけよう。」

 

「ターンエンドです。」

 

「我のターン。骸蛇スカルピオーネを召喚。ターンエンド。」

 

「私のターン。メイルをLv2、アルティメットイスフィールをLv5にアップ。アタックステップ。アルティメットイスフィールでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト2リターンドロー。」

 

「クリティカルヒット!まずメイルの効果、アルティメットイスフィールがアタックしたとき2枚ドロー。そしてフラッシュタイミング。マジック、エンジェリックプレッシャー。スカルピオーネのBPをマイナス3000、チャージで4000!」

 

「ボアトリクターでブロック。」

 

「ならBP3000以下のスピリットにブロックされたのでライフ1つリザーブに。さらにフラッシュタイミング。ダブルハート、効果でメイルにシンボル追加。」

 

「ボアトリクター破壊時効果で2枚ドロー。」

 

「続けてメイルでアタック。」

 

「スカルピオーネでブロック。」

 

「フラッシュタイミング。ウイングブーツ。メイルのLv以下のスピリットからブロックされたときブロックされなかった物として扱う。」

 

「ほう…ナイスマジック。ライフでうけよう。」

 

春ーwin




「今回のゲストは?」

「春です。」

「春さんは前回、初登場して今回初バトルをしました。デッキはお姉さんと同じ黄色で天霊中心。そしてマジックをフルに使います。」

「ありがとう…?」


「それでは次回、ダンチームと女王の会談の行方は?」

「そしてあいつが乱入で更に混乱。それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

会談

「過去から?」

 

クラッキーの言葉に女王は更に顔をしかめる。

 

「僕らコア主は過去から…まだ宇宙が此処まで開拓されていない時からやってきました。」

 

初耳の鶫が驚く。

 

「じゃが、何のためにきたのだ?この時代のことはお主等に関係あるまいに。」

 

「呼ばれたから来ただけですよ。」

 

「まぁ、それで異界への道が開いたことがあることを知っていたわけか。」

 

「でも何でその時に帰らなかったんですか?」

 

宮本が女王に聞く。

 

「妾らには自ら道を開く力がなかった。それでも開く場所を探した。じゃが、見つからなかった。」

 

「だからって、沢山の命を奪ってまで帰る必要が……」

 

「それは違うぞ、娘よ。妾らの同士は人間の奴隷として長い間働かされた。それで命を落とした者もおる。」

 

宮本は言い返すことができない。

クラッキーは一枚のカードを取り出す。

 

「だから、この十二宮の登場ですよ。」

 

「それでエネルギーが…必要な物が揃う。」

 

「それで死者が出てしまっては僕達が来た意味がなくなる。」

 

「それではどうしろと言うのだ?!」

 

「ソードブレイブです。」

 

「ソードブレイブ?」

 

クラッキーが出した意外な名前にうろたえる。

 

「ソードブレイブに十二宮の力を乗せ空間に裂け目を作る。そこから帰る事が出来る。」

 

「その様なことが…」

 

「できます。けれどそれだけでは、」

 

「何か必要なのか?」

 

「これは人間だけでも、魔族だけでもできません。」

 

「つまり、手を取り合って協力せよと?」

 

「はい、」

 

女王は少し悩む。

 

「それを証明できるか?必ず…必ず協力し裏切ることがないと…」

 

どこか遠い目で女王が言う。

クラッキーは予想していない要求に言葉が詰まる。

10秒程の沈黙の後ダンが沈黙を破る。

 

「出来ない。」

 

「なんじゃと?」

 

「出来ない、だからバトルだ。」

 

「バトルで服従させると?」

 

「違う。バトルをすれば、俺達の本気がわかる。」

 

ダンの見据える目を見て女王は少し押し黙るがすぐに笑みを浮かべ

 

「良かろう。妾にその本気とやらをぶつけて見せよ。ターゲット。」

 

ダンもデッキと青い剣を取り出す。

 

「ソードブレイブ!」

 

「ゲートオープン開放!」

 

それを見ていたクラッキーはクスリと笑い

“変わってないな“とこぼした

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

所大きく変わりミロクの元にはキリガがいた。

 

「バローネ君裏切っちゃったのかな?」

 

「分かりません。」

 

「いいよいいよ。その方が都合がいいんだ。」

 

「どういうことですか?」

 

「まぁ、いずれ分かるよ。そんなことより探して欲しい男が居るんだ。」

 

「分かりました。顔やだいたいの場所は?」

 

「それが顔は分からないんだ。」

 

そのようなムチャクチャな依頼にイアンが憤慨する

 

「顔も分からないのに流石のキリガ様でも…」

 

「大丈夫だよ。どこら辺にいるか検討はついてるし、その男に会えばキリガならすぐに分かるよ。」

 

「どうしてそのようなことが?」

 

「行けばすぐに分かるってば。特にキリガや一番星のレイとかはね。」

 

「して、その場所とは?」

 

「一条楽って知ってる?」

 

「一番星といた奴ですか?」

 

「うん。そいつに限ったことじゃないんだけど、その一条楽が元々いた世界にいって欲しいんだ。」

 

「つまり、異世界と言うことですね?」

 

「そうだよ。」

 

「だけど、どうやって。流石のキリガ様でもその様な場所には…」

 

ミロクは一本の剣を取り出す。

 

「これね、最近まで封印されてんだって。」

 

「まさかそれは、」

 

「ソードブレイブ…」

 

「そう、これを使えば全部集めなくても一瞬ぐらいなら道を開けるよ。」

 

「分かりました。すぐに行きます。」

 

「お願いするよ。キリガも楽しめると思うしね。」

 

そう言ってソードブレイブをキリガに渡す。

 

「楽しめるとは?」

 

「行けば分かるってば。あぁ、さっき言ってた男の名前は………」

 

「名前は?」

 

「ロロ……放浪者ロロだよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてこちらはガルドス。

 

「アマテラスドラゴンは此処か?」

 

「そうだったらどうした?」

 

ガルドスはゾルダーに話しかける。

 

「ではそれを賭けてバトルと行きましょう。」

 

「俺が勝てば二度と来るんじゃないぞ。」

 

「ターゲット。ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーー

 

「スタートステップ。いくぜ!モノゲザウルスを召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップは何もせずターンエンド。」

 

「俺のターン。イグアバギーを召喚。アタックステップ。イグアバギー行け!」

 

「フラッシュタイミング、レッドレイ、イグアバギーを破壊。」

 

「だったらモノゲザウルスでアタック。」

 

「我がライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「我がターン。スレイブガイアスラ、騎馬せーい。ターンエンド。」

 

「俺のターン。太陽龍ジークアポロドラゴンを召喚。コアはモノゲザウルスから確保。ターンエンド。」

 

「我がターン。スレイブガイアスラもう一体騎馬せーい!バーストセット!ターンエンド。」

 

「俺のターン。牙皇ケルベロードを召喚。太陽龍ジークアポロドラゴンにブレイブ!アタックステップ。太陽龍ジークアポロドラゴンで合体アタック!牙皇ケルベロードの効果でデッキから5枚破棄して、回復。更にスレイブガイアスラに指定アタック!」

 

「スレイブガイアスラでブロック。」

 

スレイブガイアスラは破壊される

 

「スレイブガイアスラの破壊でバースト発動!マークオブゾロ。効果で一枚ドローし太陽龍ジークアポロよりコアをトラッシュヘ。」

 

「ケルベロードはスピリット状態で残す。ターンエンド。」

 

「我がターン。デブリザードを召喚。そして滅龍帝ジ・エンドドラゴニクス、騎馬せーい!コアはデブリザードより確保。ターンエンド。」

 

「まだ何もしてこないか。俺のターン。イグアバギー。モノゲザウルスを召喚。ターンエンド。」

 

「我がターン。スレイブガイアスラを召喚。ジ・エンドドラゴニクスをLv3にアップ。アタックステップ。ジ・エンドドラゴニクスでアタック!」

 

「やっと動いたか。ライフで受ける。」

 

「続けてスレイブガイアスラでアタック!フラッシュタイミングで超覚醒!ジ・エンドドラゴニクスよりコア一つを得て回復。」

 

「イグアバギーでブロック。」

 

「ジ・エンドドラゴニクスの効果で回復。」

 

イグアバギーは破壊される。

 

「続けてもう一体のスレイブガイアスラでアタック。超覚醒!」

 

「牙皇ケルベロードでブロック。」

 

「スレイブガイアスラは破壊されよう。ジ・エンドドラゴニクスの効果でスレイブガイアスラのコア全てをこのスピリットに。更にジ・エンドドラゴニクスでアタック。」

 

「モノゲザウルスでブロック。」

 

「スレイブガイアスラ、やれい!超覚醒!」

 

「ライフだ!」

 

「もう一度アタック。超覚醒!」

 

「そいつもライフだ!」

 

「最後だ!スレイブガイアスラ、やれい!」

 

「ライフで受けてやらー!」

 

ガルドスーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「アマテラスドラゴンはもらって行くぞ。」

 

「済まない、みんな。」

 

「大したこと無かったな?さらばだ。」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「妾のターン。キューピットを召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。モノゲザウルスを召喚。アタックステップ。モノゲザウルスでアタック。」

 

「ライフでうけよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「妾のターンじゃ、キューピットをもう一体召喚。アタックステップ。キューピット、アタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「俺のターン。ブレイドラを召喚。そして、神の名を持つ赤き龍。太陽神龍ライジングアポロドラゴン。召喚!コアはブレイドラより確保。アタックステップ。太陽神龍ライジングアポロドラゴン、キューピットに指定アタック。」

 

「キューピットでブロック。」

 

「ターンエンド。」

 

「妾のターン。スピエル、天使プリマをLv2で召喚。アタックステップ。天使プリマでアタック。フラッシュタイミング、手札を一枚破棄する事でライジングアポロドラゴンのBP-1000。2チャージでBP-3000。更に続けてフラッシュタイミング、手札を一枚破棄する事でBP-3000!プリマの効果でライジングアポロドラゴンを破壊!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「BP-効果か……。それじゃあデブリザードを二体召喚。そして、アルティメットガイアスラを召喚!アタックステップ。モノゲザウルスでアタック。」

 

「ライフでうけよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「アルティメットを使うか。ではこちらも行くぞ。戦神乙女ビエルジェをLv2で召喚。召喚時効果でライフを一つ回復。天使プリマでアタック。」

 

「アルティメットガイアスラでブロック。」

 

「天使プリマは破壊されたとき、ビエルジェの効果で手札に戻る。更にスピエルでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「俺のターンだ。マジック、バインディングソーン。効果でキューピットを疲労。そしてアルティメットガイアスラにコア3つを追加。アタックステップ。アルティメットガイアスラでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストはいくつだ?」

 

「コスト4天使プリマ。」

 

「クリティカルヒット!モノゲザウルスのコア全てをアルティメットガイアスラにおくことでライフを一つリザーブに。そしてトラッシュのライジングアポロドラゴンを手札に。フラッシュタイミング、ネオ・アグレッシヴフレイジ!ガイアスラに真激突を与える。必ずブロックしてもらう。」

 

「ならば戦神乙女ビエルジェでブロック。」

 

「アルティメットガイアスラの効果でBPを比べ破壊したスピリットのコアは全てボイドにおく。」

 

「なんと、面白い。」

 

「ターンエンド。」

 

「妾は天使プリマを召喚してターンエンド。」

 

「俺のターンだ。太陽神龍ライジングアポロドラゴンを再び召喚。更に武装鳥スピニードハヤトを召喚。ライジングアポロドラゴンにブレイブ!」

 

「ブレイブ…一つ聞いていいかぇ?」

 

「なんだ?」

 

「どうしてそこまでしてこの時代を守ろうとするのだ?」

 

「約束したからだ。」

 

「約束…?」

 

「あぁ、だから、あんたとの約束も必ず守る。」

 

「そうか…続けよ。」

 

「アタックステップ。武装鳥スピニードハヤトの効果で黄色を指定。ライジングアポロドラゴンで天使プリマに指定アタック。武装鳥スピニードハヤトの効果で回復。」

 

「プリマでブロックじゃ、」

 

「更にアタック。スピエルに指定アタック。効果で回復。」

 

「スピエルでブロック。」

 

「更にアタック。キューピットに指定アタック、効果で回復。」

 

「キューピットでブロック。」

 

「ライジングアポロドラゴンでアタック。」

 

「ライフでうけよう。」

 

「アルティメットガイアスラでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストはいくつだ?」

 

「コスト4ペガサスフラップ。」

 

「ヒット!ライジングアポロのコアをガイアスラにおくことでライフ一つリザーブに。」

 

「お主の言葉忘れるでないぞ。ライフを差しだそうぞ!」

 

馬神ダンーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

勝利したダンは女王より後に帰ってきた。

そこで目にしたのは信じられない光景だ。

 

「女王陛下!女王陛下!」

 

そこには倒れた女王を揺すってすがる女王の付き人。

女王は腹の辺りから血を流し倒れている。

 

「貴様!何をしたか分かっているのか?」

 

その近くでは睨み合うバローネと

 

 

ザジ

 

「何って、バローネ君。女王陛下を暗殺した人間を捕まえようとしてるだけですよ?」

 

「自分てやっておきながらよくもそんなことが!」

 

ザジのふざけた口調の言い方に付き人がザジの胸ぐらを掴む。

 

「ちょっと、キミキミ。いまナイフを持っているのはそこの人間ざますよ?」

 

ザジは集の方を指差す。

確かに集がナイフを持っている。

 

「貴様いつの間に!」

 

「行つのまにも何も、そこの人間がナイフを元々持ってたんでしよ?」

 

相変わらず人を小馬鹿にした口調でザジが言う。

 

「それとも何ですか?そこの人間はお気に入りだからわたくしめのせいになさるつもりですか?あー、こわいこわい。」

 

そしてザジは息を吸う。

 

「皆さーん!ここの人間が女王陛下を指してしまいましたよ?このままではわたくしめのも殺されてしまいます。助けてくださーい!」

 

すると魔族達が部屋に入ってくる。

 

「あの人間が……」

 

「女王陛下!誰かあの人間を殺せ!」

 

などと騒ぎ出した。

 

ザジは段の上に立ちつ

そこでレイ達が部屋に到着する。

その時を見計らったザジは演説を始める

 

「まぁまぁ。女王陛下を殺した人間どもとそれを庇うバローネ君とこの付き人さん。この人達を処刑するのもできますが、手柄を立てたいかたのために、ゲームをしましょう。」

 

「ゲームだと?」

 

ザジはニヤリとする。

 

「人間で言う、鬼ごっこですよ。」




「今回のゲストは、」

「なぁ、俺は別に紹介なんて…」

「まぁまぁ、そう言わずにダンさん。」

「ダンさんのデッキは混色。色んな色を使ったブレイブdeckでしたが最近ではアルティメットガイアスラも入りかなり強いです。」

「あぁ、俺はもう負けない!」

「と言うことで、次回は。ザジの陰謀によって始まった鬼ごっこ。そのルールで命を賭けたバトルまで。」

「そして楽達のいた世界まで行ったキリガはロロを見つけるのか?それでは次回も、」  

「「よろしくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

鬼ごっこ

「鬼ごっこ?」

 

「そう!鬼ごっこ!制限時間はあなた方の誰かがバトルしてその間に屋上まで逃げていただきます。」

 

「バトルしてる奴は?」

 

「勝てば屋上まで連れて行って差し上げます。けれど負ければお命頂戴いたします。」

 

「命がけで皆を助けろと……」

 

「ついでにそこにいる人間にも参加していただきましょうか。」

 

扉が開き、レイ達が部屋には行ってくる。

 

「それでは、ゲートオープンのコールでスタートです。」

 

「ちょっと待て!ザジ。このゲームの発案はおまえだ!手柄の独り占めが出来るんじゃないか?」

 

魔族の誰かが騒ぎ立てる

 

「うーんそうですね…。ではバトルはわたくしめの役目で手柄はいただきません。」

 

「本当にいいのか?」

 

話が纏まったようなのでダンが前にでてデッキを取り出す。

 

「ちょっとお待ちを、ダン君。」

 

「なんだ?」

 

「誰があなたがバトルしていいと言いましたか?」

 

ザジはデッキを手に取り桐崎の方に向ける

 

「ターゲット。」

 

桐崎は当然驚く。

 

「ええ!?私?」

 

「と言うことでがんばってくださいね。」

 

ザジがニヤニヤとしながら桐崎に言う。

 

「やってやるわよ!かかってきなさい!」

 

「だ、駄目ですお嬢!命がけだなんて…」

 

「おやおや?怖いんですか?情けないこと……」

 

鶫の制止に対してザジが挑発する。

 

「何ですって?やってやるって言ってるじゃない!」

 

「お嬢!危険です。」

 

全力で桐崎にすがりつく鶫。

それを優しく離して

 

「鶫。皆を頼んでいい?」

 

優しく鶫にそう言った。

そんな桐崎に鶫は止めることなく

 

「はい、承りました。お嬢も負けないでください。」

 

「分かったわ。それじゃ行くわよ!そこの仮面!」

 

「やっとその気になりましたか…それでは、ゲームスタートです。」

 

「ゲートオープン開放!」

 

・・・・

 

「桐崎は大丈夫だ!俺達は今は逃げよう。」

 

そしてゲームが始まり楽達は走る。

 

「女王陛下……」

 

バローネは女王を背負い屋上を目指す。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ではわたくしのターン。戦竜エルギニアスを召喚。ターンエンドです。」

 

「私のターンね。メイパロットを召喚。召喚時効果でコア一つをメイパロットに。アタックステップ。メイパロットでアタック。」

 

「ライフで受けて差し上げましょう。」

 

「ターンエンドよ。」

 

「あー、いたいいたい。それではどうしましょうか?どちらを出そうか悩みます。それではシキツルを召喚。召喚時効果で一枚ドロー。ターンエンド。」

 

相変わらずのふざけた口調に桐崎はイライラする。

 

「私のターン。カッチュウムシを2体召喚。アタックステップ。メイパロット、行けー。」

 

「うーん、ライフで受けて差し上げましょうか。」

 

「ターンエンド。」

 

「それでは、私はシキツルをもう一体召喚。効果で一枚ドロー。ではアタックステップ。どの子からアタックしましょうか。悩みますね~。うーんと、決めました!ターンエンド。」

 

「ちょっとあんたふざけてんの?」

 

「いえいえ、わたくしはいたってまじめですよ?」

 

「まぁいいわ。独眼武神マンティクスマサムネ、召喚!アタックステップ。マンティクスマサムネでアタック。アタック時効果でコア2個リザーブに。」

 

「シキツルでブロック。」

 

「まだまだ!メイパロットでアタック。フラッシュタイミング。ソーンプリズン。スピリット二体疲労。」

 

「シキツルとエルギニアスが疲労してしまいましたよ…」

 

「私のアタックが通ったら私の勝ちよ?」

 

「そう言うわけにも行かないんですよ。」

 

ザジはニヤリと桐崎を見据えられる。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「早く!急いで!もうすぐだ!」

 

クラッキーが必死で皆を誘導する。

だが少し遅れている小野寺に魔族が手を伸ばす。

 

「小野寺!」

 

楽が叫ぶが間に合いそうにない。

その刹那、手を伸ばした魔族が吹き飛ばされた。

 

「ブリンガー!」

 

「ブリンガーが手助けに来た!小野寺を運ぶ。」

 

そう言ってブリンガーは小野寺を抱き上げ走り出す。

 

「サンキュー、ブリンガー!」

 

「状況は把握している。今は第6ターンで桐崎のアタックステップだ!」

 

「これなら勝てるな……良しあの扉を開けてゴールだ!」

 

“ドンッ“

 

と扉を開けて楽達全員が屋上に出る。

 

「よし!ゴールだ!ユース。エンジンをかけろ!桐崎さんがかえってきしだいすぐに離脱する。バローネは僕達の船に乗って。」

 

「分かりました。エンジン起動します。」

 

ソフィア号は出発の準備が整う。

 

「俺たちも乗り込むぞ。」

 

レイの指令で楽達が乗る。

 

「ブリンガー!今のバトルの状況は?」

 

「了解した……これは……?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「放浪者ロロ?!そんな伝説です!」

 

イアンがミロクに叫ぶ。

 

「だから探して欲しいんだよ。できるよね?キリガ…」

 

「分かりました。やってみます。ですがこれはどのように使えば…。」

 

「そのまま振り下ろせばいいんだよ。」

 

「来い、イアン。」

 

「分かりました。」

 

そう言い、イアンがキリガのデッキに入る。

 

「行ってらっしゃい、キリガ。帰りもおんなじようにすればいいからね。」

 

その言葉を聞き、キリガはソードブレイブを振り下ろす。

するとキリガは光に包まれその光が消えたときにはキリガはもういなかった。

 

「頑張ってね、キリガ……期待してるよ。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

此処は楽達のいた世界。

ポーラの自宅。と言うよりも鶫の部屋。

 

「ブラックタイガー…ほんとにどこ行っちゃったのよ…」

 

机に突っ伏して弱音を吐く。

 

そこに強い光が出る。

 

「何々?なんなの?まさか敵襲?」

 

しかし、その光が収まったときには独りの男が立っていただけてある。

 

「あっ……あんた誰よ!」

 

扉も、窓も開いていないことを確認して突然現れたことを認識する。

 

「ちょっと、答えなさいよ!」

 

「うるさいてすね。かみますよ?」

 

イアンがデッキから出てきてポーラを睨む。

 

「鳥が喋った?!」

 

「鳥じゃありません。」

 

「そんなことどうてもいいわよ!あんた誰よ!」

 

ポーラは完全にパニックに陥ってる。

そこで初めてキリガが口を開く

 

「俺か?俺は…キリガだ。」

 

「キリガ…?ってそんなことどうでもいいわよ!どこから入ってきたの?ドアも窓も開けずに!」

 

キリガは言葉に困る。

このまま『異世界から来た!』と言っても信じてもらえるとは限らない。

だからと言ってほかになんて言えばいいか分からない。

 

「キリガ様……」

 

イアンが心配そうに眺める。

しばらく押し黙った後、今まで感じ取ったことのない感覚に陥る。

それによってキリガはふらつく

 

「大丈夫ですか?キリガ様」

 

すぐさまイアンが寄り添う。

 

「あぁ、大丈夫だ……」

 

言い終わるか否やどこからか何かくることをキリガは感じ取る。

 

「危ない!」

 

キリガがポーラを庇ったその時、どこからともなく衝撃がくる。

その衝撃によって窓ガラスは砕け散る。

 

「あなた!大丈夫なの?」

 

ポーラを庇い派手に吹き飛ばされたキリガだが見たところ無傷だ。

 

(今のは…)

 

キリガはハッとしてデッキに手を伸ばす。

 

(アルティメットキャッスルゴレム……お前が助けてくれたのか?)

 

“まぁな。此処は不思議だ。現実世界に干渉できる。しかも大きく!今のも他のアルティメットの力だろう。“

 

(この世界にアルティメットがあるのか?)

 

“言っておくがおそらくだ。アルティメットでない可能性もある“

 

(そうか…済まないな)

 

アルティメットキャッスルゴレムとの会話を終え、キリガは衝撃の飛んできた方を向く。

 

「イアン。行くぞ!」

 

「分かりました、キリガ様。」

 

「ちょっと待ってよ!急に来て『行くぞ!』じゃないわよ!どこ行くの!」

 

「うるさい子ですね…」

 

イアンがうんざりしたように言う。

 

「俺達は行くところがある。悪いが干渉しないで欲しい。」

 

「そんなの納得できる分けないでしよ!私も行く!」

 

ポーラがとんでもないことを言い出した。

 

「よく考えたら、さっきの光。お嬢達が消えた時の目撃者達によると、突然光ったと思ったらもういなかった…って言ってたし。あんたは逆。つまりなんかしってるんじゃないの?」

 

「もしそうだとしたらどうする。」

 

「どこまでも追いかける。」

 

キリガは少し悩み

 

「好きにしろ。」

 

キリガは部屋から出て行きそれにポーラが続いた。

 

・・・・・

 

「このあたりだな……」

 

キリガがつぶやく。

するとイアンが何かを見つける

 

「キリガ様あれでは?」

 

イアンの言うとおりの場所に行く。

そこには洞窟のような場所があった。

 

「何これ……私こんなの見たことない…」

 

どうやらポーラも知らないようだ。

ポーラがその洞窟に入ろうとする。しかし、

 

「何これ…壁?ガラス張りになってんのかな……」

 

入れない。何かに阻まれている。

 

「キリガ様!危険です。」

 

キリガが強行突破しようとする。

 

「駄目か…」

 

「駄目だよ…そんなんじゃ入れない。」

 

突然、後ろから声が聞こえてきた。

後ろを振り向くとフードを被った男。

 

「お前……」

 

キリガは何か言葉では言い表せない物を感じ取った。

男はポーラに目をやる。

 

「君は……違うね…。君は決して選ばれない。」

 

ポーラは急に失望した、と言った目を向けられ起こる。

だが男はそんなことお構いなしにキリガの方を見る。

 

「アルティメットを2枚……だけど少し違うような……そもそも彼等はもうあちらに行ったと聞いているしね…」

 

男がぶつぶつ言っている。

キリガは気づく。

 

「お前…ロロか?」

 

男はクスリと笑う

 

「そうだよ。僕はロロ。放浪者ロロだよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「そう言うわけにも行かないんですよ。」

 

「なによ?」

 

「と言うわけでフラッシュタイミング。マジック、クヴェルドヴルーヴ。効果で手札にある、赤/白/緑、いずれかのブレイブを出すことが出来ちゃいます。しかも、ノーコストで。」

 

「何を出すの?」

 

「ではでは。光の赤のソードブレイブ、輝きの聖剣シャイニングソード。召喚!召喚時効果でBP3000以下の相手のスピリットをすべて破壊。1チャージでBP4000以下をすべて破壊!つまりカッチュウムシ2体とメイパロットを破壊。」

 

「何ですって?!」

 

「更に破壊したスピリット1体につき一枚ドロー!」

 

「ターンエンド……」

 

「ではでは、わたくしめのターン。ネクサス、俊星流れるコロッセオを配置。シーサーペンダーを召喚時効果は不発ですね…。だがしかし!シャイニングソードをシーサーペンダーにブレイブ。」

 

「まさかまた何もしないなんて無いわよね?」

 

桐崎がザジを挑発する。

その言葉にザジは急に声が変わる。

 

「なぁ、そろそろわかりなよ。実力が違うってさ…」

 

仮面をしていて口元しか見えないが確かに別人のような表情だと言うことは分かる。

 

「それではマジック、オリオンパワーを2枚使用!ではアタックステップ。シーサーペンダーでアタック。アタック時効果で強襲。俊星流れるコロッセオを疲労させて回復。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ではでは、オリオンパワーの効果。系統星魂を持つシーサーペンダーがライフを削ったのでデッキから20枚破棄。」

 

「二十枚も?!」

 

「更にシーサーペンダーでアタック!」

 

「フラッシュタイミング。クイックモスキーを神速召喚。」

 

「では、こちらもフラッシュタイミング。秘剣燕返し。クイックモスキーを破壊。」

 

「う……」

 

「ほらほら、まだなんかあんの?」

 

「うー、分かったわよ!ライフで受ける。」

 

「では、オリオンパワーの効果でデッキから二十枚破壊!ターンエンド。」

 

「す、スタートステップ。」

 

桐崎の足元が爆発する。

 

「それでは、約束通り、あなたのお命頂戴いたします。」

 

ザジは一層ニヤニヤとした。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「今、桐崎が敗北した。」

 

「何だって?!」

 

楽がすぐにブリンガーに飛びつく。

 

「ほ、本当なのか?」

 

「今、映像を繋げる。」

 

映像として桐崎とザジが写る。

中ではザジがボタンのような物を押し桐崎が黒っぽい光を出す。

 

『おや?お仲間さんが見ているようですよ?最後に何か言うことはありませんか?』

 

ザジが桐崎に言っている。

 

『皆ごめん。負けちゃった。』

 

桐崎が目に涙を浮かべて話す。

 

『ねぇ、楽。最後だから言うね…ずっと…』

 

「桐崎ぃぃぃぃぃ!」

 

桐崎の言葉は最後まで紡がれなかった。

桐崎は倒れ込みバトルフィールドから退場する

 

 

だが、ザジはやり遂げたにも関わらず不満そうな顔をしている。

 

『何だ…いまのは…?』

 

誰にも聞き取れない声で言った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「本当に居たんですね…放浪者ロロ。」

 

イアンが不思議そうにロロを眺める。

 

「そうだね。僕はあちこち行ってるからね。」

 

「ところで、この中にある物は何だ?」

 

「その中にはアルティメットクリスタルがあるんだよ。」

 

「何だと…?」

 

キリガが驚く。

 

「しかし何故このようなところに…」

 

イアンも考え込む。

 

「だけど。もう行っちゃうみたいだ。」

 

ロロの言葉にキリガが眉を動かす。

 

「どういうことだ?」

 

その時、洞窟の見えない壁が壊れる音がする。

 

「何でしょう?」

 

すると中から巨大なアルティメットクリスタルが出てくる。

 

「行っちゃうのかい?」

 

ロロがクリスタルに話しかける。

 

「そうかい、それなら行かないと。」

 

ロロがそう言うとクリスタルが消える。

 

「それじゃあ、洞窟に入って話をしようか?」

 

 




「今回のゲストは?」

「やぁ。クラッキー・レイだよ!」

「………レイ?まぁいいや、そう言えばクラッキーさんってどんなデッキを使っているんですか?」

「僕かい?僕は天霊のデッキさ。」

「へぇ…なんか予想通り。」

「そうかい、そんなに似合うかい。」

「アハハ、では次回、ザジとのバトルに負けてしまった桐崎さんの
運命は?」

「更に、ロロから語られる意外な事実!それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

語る

ロロに言われるがまま洞窟に入る。

 

「此処は……どうなっているんだ。」

 

キリガが洞窟の中を見て驚く。

 

「此処は確か洞窟の中でしたよね?」

 

「そのはずだ。」

 

イアンも驚く。

洞窟の中は狭い。細く、人が独り通るのが精一杯の道の先には8畳ぐらいの空間。高さは2mぐらいだ。

だがそこに驚いているわけではない。

ただそこには岩でできた椅子が4つ。机が一つだけだ。

それなのにそこは昼間のように明るく草木が生い茂っている。

 

「不思議な匂い。」

 

ポーラも当たりを見渡す。

 

「これどうやって明かりをつけてるの?」

 

「壁や天井からだよ。そのおかげでまるで昼のような明るさなんだ。」

 

「それで、話とは?」

 

キリガがロロに聞く。

 

「それはね。この世界について…そしてこの世界から出て行った8人の秘密さ。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『すぐにでるぞ。』

 

「分かった。一番星号、発進だ!」

 

クラッキーからの連絡で一番星号が動き出す。

 

「桐崎はどうするんだ?!」

 

楽が映像のクラッキーに聞く

 

『今は置いていく。大丈夫だ。彼女を見捨てたりはしない。』 

 

「そんなこと言ったって…あいつは…」

 

『分かっている。取りあえず人類軍の本部に行こう。レイ、付いてきてくれ。」

 

「了解。」

 

「ところで万里香ちゃんは…?」

 

小野寺が辺りを見渡しながら言う。

 

『此処ですわ。』

 

映像の中から橘が返事をする。

 

『桐崎さんのことは残念のように思えますが大丈夫です。』

 

「ねぇ、さっきから言ってる大丈夫って根拠はあるの?」

 

宮本が橘に聞く。

 

『その事は本部でお願いするよ。今は逃げないと。』

 

・・・・・・

 

二時間位飛んでいると本部に着いた。

楽は直ぐに飛び降りソフィア号に向かう。

 

「橘!」

 

「楽様!」

 

「うわっ、」

 

話を聞こうと向かった先で橘に押し倒される。

 

「橘、桐崎が死んだんだぞ…そんなことやってる場合じゃ……」

 

そこで小野寺達がソフィア号にやってきた。

 

「皆来てもらったばかりで悪いけど別の部屋に移動してもらうよ。」

 

・・・

 

「それては皆さん、魔族の魔術によって命を落とされた桐崎さんの生き返らせる方法に付いて説明します。」

 

会議室のような場所に連れてこられた楽達に緑色の髪の男の子が講義を始めた。

 

「申し遅れましたが僕は兵堂剣蔵です。」

 

「あの……」

 

小野寺がおどおどと手を挙げる。

 

「はい、何でしょう。」

 

「本当に生き返らせることが出来るんてすか?」

 

小野寺が聞く。

 

「出来ます。確証はありませんが。」

 

「確証が無いのにあんなに自信があったんだ。」

 

集が茶々を入れる。

 

「確証がないと言ってもほぼ98%出来ると言えます。」

 

「それでその方法ってのは?」

 

楽がせかす。

剣蔵は一息置いて鶫の方を見る。

 

「それでは鶫さん。例の物を。」

 

すると鶫が一本の剣を出す。

 

「これって……」

 

「そうです。ソードブレイブ…これを12本集めれば、桐崎さんを生き返らせるための聖剣が手に入る……と古文書には書かれています。」

 

「それは『生き返らせる』と書いてあるの?」

 

「いいえ、ただ願いを叶える。と書いてあります。」

 

「今あるのは、鶫さんの持つ光の緑。ダン君の持つ闇の青。さっき確認した橘さんの持つ闇の白。更にザジと言う人の持つ光の赤。です。」

 

「ちょっと……私達も持ってるわよ?」

 

宮本が口を挟む。

 

「そうなんですか?!それなら探す手間が減ります。何せこの宇宙に12本ですかね。すごく大変なんですよ。それでどの位あるんですか?」

 

「私が光の紫。」

 

「俺は光の青。」

 

「俺のは闇の赤だな。」

 

「これで7本ですか……あと5本。」

 

剣蔵がうなっているとブリンガーが話す。

 

「それだけでは駄目だ。ソードアイズが必要だ。」

 

剣蔵は聞いたことがなかったようで聞き返した。

 

「しかし、もしそれが必要だとしてどこにあるんですか?」

 

「ソードアイズは生まれつきもって居るものだ。手に入れるものではない。」

 

「それじゃあソードブレイブじゃ生き返らせられないじゃないですか!」

 

剣蔵がブリンガーに憤慨する。

その時だった、

 

「This is my jastis…」

 

赤い仮面。赤い服。全身赤い男が現れた。

 

「ジャスティス立花……」

 

どうやらブリンガーは知り合いらしい。

 

「どうやって入ってきたんですか?!」

 

剣蔵が警戒する。

 

「僕は神のつかいだ!その位朝飯前さ。」

 

「だが、神が死んで使いは力を失ったのでは?」

 

「チッチッチッ。甘いな、ブリンガー君。別に神が死んだからそれで終わりというわけではないさ。」

 

「どういうことだ。」

 

「新しい神が生まれたということさ。5900年も前にね。」

 

「何だと…」

 

ジャスティスはメロンパンを取り出し食べ出す。

 

「まぁ。新しい神とは白夜王何だけどね…。そういうわけで、君達にそれなりの話をしに来たと言うことだ。聞いてくれるかい?」

 

ブリンガーは何かとんでもないことを流してしまったと考える。

 

「それで、その神が俺達に何のようだ?」

 

バローネが部屋に入ってきて聞く。

 

「それは君達の力についてだ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ねぇ、その出て行った8人って……」

 

ポーラがロロに恐る恐ると言った感じで聞く。

 

「そう、君の思い浮かべてる人達であってるよ。」

 

「それで、秘密とは?」

 

キリガがせかす。

 

「彼等は、君の世界の神、元白夜王に選ばれたアルティメット使いなんだ。」

 

「アルティメット使い?」

 

「そう、だけど彼等はアルティメットを手に入れる前にあちらに行ってしまった。」

 

「だけど、そもそもなんでそのような人たちが行かなければ…」

 

イアンが話を中断させてまで聞く。

しかし、その位気になることだ。

 

「あぁ。まだ話してなかったね。取りあえず、今魔族と人間の関係は把握しているかい?」

 

「今魔族が人間を滅ぼそうとしていると聞いたことがある程度だ。」

 

「うーん、ちょっと違うかな。このまま行けば同じことだろうけど、魔族は異界に帰ろうとしているだけなんだ。そのために莫大なエネルギーが必要になる。」

 

「そこで爆発のエネルギーが出てくるわけですね?」

 

「そうだよ。だけど人間はそのエネルギーはソードブレイブを利用すれば十二宮と併用して誰も死なずに済む。と言うことを発見した。」

 

「それなら彼等を呼ぶ必要はなかったのでは?」

 

「そう、だけどソードブレイブを使うにはソードアイズが必要になる。」

 

「それでも必要ないかと。」

 

イアンが食いつく。

 

「それじゃあソードブレイブを使うにはソードアイズが必要になるといった。つまり、ソードアイズがいないと、ソードブレイブを使ってバトル出来ない。」

 

そこでイアンがハットする。

 

「彼等はソードアイズなのですね…」

 

「そう、ソードアイズだ。」

 

「それなら、アルティメット使いでなくても。」

 

「それを説明するのにもう少し話をさせてね。さっきエネルギーはソードブレイブと十二宮で利用すると言ったね?」

 

「あぁ。」

 

「だけどそれを制御しないと星の爆発と変わらない。そこで出てくるのがアルティメットなんだ。」

 

ロロがポットに水を入れてお湯を沸かす。

 

「アルティメットを使えばそのエネルギーが制御出来る。だけどエネルギーを使うにはソードアイズがいる。つまりソードアイズであり、アルティメット使いである必要がある。」

 

「しかし、アルティメットとソードブレイブを使えるような人……そんなにいないのでは?」

 

「そう、今ソードブレイブとアルティメットが使える者は馬神ダンと君だけだ。」

 

そう言って指をキリガに向ける。

 

「これのことか?」

 

キリガは剣を取り出す。

 

「そう、それは天空の光剣クラウンソーラーだね。」

 

「だけど、カードになりませんよ?」

 

「その時がくればなるよ。はい、どうぞ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

ロロがついついかしこまってしまうほど優しく紅茶をポーラに出す。

 

「それでね、あの子達もアルティメットやソードブレイブを手に入れる必要がある。」

 

そう言って紅茶を一口飲む。

 

「と言うことはさっき飛んでいったアルティメットクリスタルもそのための……」

 

「そう、神に決められた……生まれる前から知っていた主の所に飛んでいったんだろうね。」

 

「それで、そんな話をして、俺に何をしろと?」

 

「いって欲しかっただけ。これからどうするかは君が決めればいいよ。」

 

そこで沈黙が生まれる。

数秒して、ポーラが沈黙を破る。

 

「私はどうなの?」

 

「君は全くの無関係。言うなれば事情に詳しい人になったかな?」

 

ポーラは納得しない。

 

「私も……私もやる。」

 

「それは命を賭けると言うことかな?」

 

ポーラは押し黙る。

 

「まぁ、こんなことしていいのかわからないけど、君がどうしてもと言うのならみんなの力になる、と言うぐらいならそれなりの力を貸して上げる。」

 

ポーラはまだ黙っている。

 

「どうする?僕はどっちでもいいけど。」

 

「やる………」

 

小さな声でポーラが答える。

 

「それは本当かな?」

 

「やる!だから力をかして!」

 

普段は無愛想な彼女だが何か思うことがあるのだろう。

 

「さっきの話全然分かんなかったけど、ブラックタイガーが関わってるんでしょ?だったらやる!」

 

真面目な顔でロロに話しかける。

ロロは『ふっ』と笑い

 

「分かったよ。それならこれを。」

 

ロロは一枚のカードを渡す。

それにイアンも覗き込む。

 

「これ……何もかかれていませんよ?」

 

枠だけ描かれたカードに疑問を示す。

 

「大丈夫。使うときは呼んでね。直ぐにかけつける。」

 

「どうやって?」

 

「それは考えてよ。」

 

悪戯っぽくロロが笑う。

 

「それじゃあ、そろそろ行って!」

 

ロロは杖を取り出し一振りする。

すると道が現れる。

 

「ここから元の世界に行けるから。」

 

「ありがとうございます。」

 

キリガが一礼する。

そしてそこを通り抜け元の世界へと戻っていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ジャスティスが楽達にこの世界に呼ばれた理由を話した。

その事に納得が行かない楽。

これは楽に限ったことではないが、

 

「それで桐崎は殺されたんだぞ!どうすんだよ……」

 

うつむき加減で楽がジャスティスに言う。

だがジャスティスは表情を変えない。

 

「彼女なら大丈夫だ。それは僕が保証する。今の所はね…」

 

「今の所って…」

 

「彼女の体を安全な場所……此処とかに持って来る必要がある。」

 

「あんたがどうかしてくれんのか?」

 

「いや、ただ彼女が起きあがった時にまたグサリとされないかが心配なだけだ。」

 

ジャスティスが少し上を見ながら言う。

 

「その事に関しては問題ない。」

 

後ろから声がして楽達は扉の方をみる。

 

「あなたは……」

 

そこにはザジに殺されたはずの女王が立っていた。

 

「死んだバズじゃ……」

 

「殺されたのは妾の影武者じゃ。」

 

「そうだったんですか……」

 

「前々からザジの行動に不信を抱いておったのでな。」

 

 

「そうだったんてすか。それより大丈夫って。」

 

「あぁ、妾のもう一人の付き人に体の方は保護させた。2日もすればつれてこさせる。」

 

楽はほっとする。

 

「それじゃ、僕はこれで帰ろう。と言いたいところだけどもう一つやらなくちゃいけないことが。」

 

ジャスティスがデッキを取りだす。

 

「ターゲット。」

 

そう言うと集のデッキが光る。

 

「君が勝てばこれを上げよう。」

 

その手には一枚カードがある。

 

「そうですか。目的は知りませんがいいですよ。ではソードブレイブ!」

 

集がソードブレイブをカードにする。

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「マイターン。カキューソを召喚。バーストセットでターンエンド。」

 

「僕のターン。闘士ランダルを召喚。バーストセットでターンエンド。」

 

「マイターン。カグツチドラグーンを召喚。ターンエンド。」

 

「僕のターン。戦士ガイウスを召喚。更に闘士ランダルをLv2にアップ。ターンエンド。」

 

お互いに動かず第五ターン。

 

「マイターン。カグツチドラグーンをLv2へ。アタックステップ。カグツチドラグーンでアタック。アタック時効果で一枚ドロー。更に激突!」

 

「闘士ランダルでブロック。」

 

「相打ちか。」

 

「此方はバースト発動!退魔絶刀角!チャージ1でデッキから6枚破棄。」

 

「デッキ破壊か…ターンエンド。」

 

「僕のターン。ネクサス、光灯る三舎灯台を配置!配置時効果で光の蒼き一線!蒼海の大剣メイルシュトロムを召喚。更にバーストセット。ターンエンド。」

 

「それではこちらも、リューマンフェニックを召喚。アタックステップ。リューマンフェニックはスピリットが2体以下の時最高レベルに。アタックだ!リューマンフェニック。効果で一枚ドロー。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「それじゃあ僕のターン。戦輝神ゼルドナーグを召喚。メイルシュトロムをブレイブ!」

 

「くるか?」

 

「ターンエンド。」

 

「なに?来ないのか?」

 

「まだ、その時じゃないでしょ。」

 

「バーストを警戒しているのか?マイターン。

炎皇帝アグニフォンを召喚。アタックステップ。アグニフォンでアタック。アタック時効果でトラッシュのコア2個をこのスピリットに。そしてシンボルを追加。」

 

「ふむ、手札にマジックがあるとみた。ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「それでは僕のターン。ガイウスを2体召喚。戦輝神ゼルドナーグをLv2に。アタックステップ。ゼルドナーグでアタック。アタック時効果で5枚破棄。5チャージで10枚破棄。更に破棄した中にマジックカードあり、シンボルを追加!」

 

「ライフで受けよう。そしてバースト発動!龍の覇王ジークヤマトフリード。効果でゼルドナーグを破壊し召喚。」

 

「ではその破壊でバースト発動!爆砕豪塵掌。」

 

「何だって?!」

 

「破壊されたブレイブスピリットはコスト13。更に4チャージで17枚破棄。」

 

ジャスティスーデッキ0

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。」

 

そのままジャスティスの足元は爆発する。

 

集ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで何くれるの?」

 

集の勝利でカードがもらえる約束だ。

 

「君にはこれを渡せという神から授かってきたものだ。」

 

「アルティメットオリハルコンゴレム。」

 

「そうだ。これは君の物だ。それでは私も帰る。」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

とある場所。

 

「あ……私死んだんだ。」

 

辺りは白く、色んな色の光が浮いている

 

“いや。お前はまだ死んでいない。“

 

「誰?」




「今回のゲストは?」

「プリム・マキーナだよ!」

「プリムちゃん可愛い~。」

「エヘヘ、ありがと!」

「お姉ちゃん、そうじゃなくて。」

「あ、そうそう。プリムちゃんはバトルするの?」

「勿論!私メカッコイイもの大好きだから武装のデッキを使ってるんだよ!」

「そうなんだー!可愛い~。」

「もう、お姉ちゃんたら……それでは次回は、桐崎さんは生き返る事が出来るのか?」

「そしてみんなはソードブレイブを探す旅に!それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ラブコメはいつも突然に

「あんた…誰?」

 

そう言いつつ桐崎は振り返る。

そこにいたのは……

 

“ようやく気づいたか“

 

「………………」

 

虎、そう、虎である。

 

“全く、ワシを見つける前にこんな事になるとはの…ワシの身にもなってくれ。しかしあれじゃの。白夜王殿もこのような娘にワシを使えると思われたのかの“

 

見知らぬ虎が何やら威張っている。

その下で桐崎は目を点にしぽーとしている。

 

“ワシの名は……っておい!聞いておるのか?て言うか聞いてください。おーい…っておい!“

 

そこで桐崎がハッとする。

 

「虎が喋った?!」

 

“驚くとこそこ?!“

 

・・・

 

桐崎が混乱状態に陥り回復するのに少々手間取ってしまった虎。

 

「そんで、あんた何なの?私はどうなったの?死んでないって…」

 

“ワシの名から名乗ろう。ワシの名はアルティメットビャクガロウ。貴方の危機に馳せ参じ申し上げた!“

 

「そんなことはどうでもいい!わたしはどうなったの?」

 

“えっ、自分で聞いたよね?“

 

「いいから!」

 

桐崎が気押しする。

 

“はい、すいませんでした。貴方はあのザジと言う者に負け命を取られるところでしたが、貴方が死んでしまってはソードブレイブを使い、アルティメットをも従える者を再び探さなくてはいけなくなる。よって、貴方を助けた。“

 

桐崎は納得する。

 

「それで、わたしはいつか得れるの?」

 

“今すぐに……と言いたいところですが、今の貴方は意識のみ。意識を戻して安全だと言う保証はありません。安全を確認してからと言うことになります“

 

「ふーん……」

 

帰れる。それだけで桐崎は胸が踊った。

 

しかし……

 

「そういえば……」

 

桐崎は思い出す。最後に楽に言った言葉を。

 

「ああああーー!!」

 

“どうかしたか?!“

 

桐崎が急に大声を出しアルティメットビャクガロウが驚く。

桐崎は深呼吸をして、

 

「だ、大丈夫……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

所変わってザジの館

ガルドスはザジにアマテラスドラゴンを渡していた

 

「ハーイはい、お疲れ様。ガルドスちゃん。」

 

ザジが帰ってきたガルドスに話しかける

 

「これを使って何をしようというのですか?」

 

ザジはニヤリとする。

 

「ガルドスちゃんは知ってるかな?」

 

「何をですか?」

 

「恨み、憎しみ、その他もろもろの負の感情によって作られた2枚のカード。」

 

「一枚なら……」

 

「その一枚がガルドスちゃんが作った断罪の滅龍ジャッチメントドラゴニス。」

 

「……………」

 

「そしてもう一枚があれ。」

 

ザジが囲いに囲まれている方を指差す。

 

「あれは……何を?」

 

「忘れられた最後の黄道星座だよ。」

 

その言葉でガルドスは察する。

 

「そう言うことでしたか。して、それはこのアマテラスドラゴンと何の関係が?」

 

「それはね~。これら2枚のカード、それを作る過程がほぼ同じだったのがこれ……」

 

「つまり、これを使えば効率よくあの中にある物が作れると……」

 

「そういうこと~♪」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ジャスティスって結局これ渡しにきたのか?」

 

その時、警告音がなる。

 

「魔族か?」

 

クラッキーがダンの方を見、ダンが頷く。

 

「ちょっと待ってくれるか?」

 

集が挟む。

 

「せっかくこれ手にはいったんだし。俺がやってきてもいいか?」

 

「いいけど……負けないでくれ?」

 

「わかった。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「私の名前はギルギス。美食のギルギスです。」

 

「俺は集。」

 

「そうですか。では、私のターン。ネクサス、闇の聖剣を配置。ターンエンド。」

 

「俺のターン。コギーを召喚。更にネクサス。レアメタル採掘場を配置。ターンエンド。」

 

「青デッキの使い手ですか。では私のターン。骨骸児を召喚。アタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「俺のターン。早速行くぜ!コギーのスピリットソウル。アルティメットを召喚するときシンボル一つ追加。そして、出でよ!黄金に輝く獣の王者!アルティメットオリハルコンゴレムを召喚。ターンエンド。」

 

「なんと、アルティメット!しかもBP16000。

では私のターン。黒き骸王バルトアンデルスを召喚。ターンエンド。」

 

BPの高いスピリットに動けない。

 

「俺のターン。アダマントゴレムを召喚。そして、光の蒼き一線!蒼海の大剣メイルシュトロムをアダマントゴレムに直接ブレイブ!コアはコギーから確保。アタックステップ。アルティメットオリハルコンゴレムの効果で全ての造兵に粉砕を与える。更にアダマントゴレムは粉砕を持つスピリット全てを最高レベルに。」

 

「なに?何という効果だ。」

 

「アタックステップ。アルティメットオリハルコンゴレムでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト7デスマサカー。」

 

「クリティカルヒット!デッキから6枚破棄。更にクリティカルヒットの効果。デッキを一度に6枚以上破棄したときライフを一つリザーブへ。更に粉砕の効果で5枚破棄。」

 

「骨骸児でブロック。」

 

「ターンエンド。」

 

「私のターン。バルトアンデルスを最高レベルに。そしてボーントプスを召喚。デッキから一枚ドロー。ターンエンド。」

 

「俺のターン。レアメタル採掘場をLv2に。アタックステップ。オリハルコンゴレムでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト5ソウルバースト。」

 

「クリティカルヒット!デッキから6枚破棄してライフを一つリザーブへ。更にレアメタル採掘場の効果でライフが減ったのでデッキから3枚破棄。最後に粉砕で5枚破棄。」

 

「一度のアタックで何枚破棄するつもりだ。バルトアンデルスでブロック。破棄時効果。貴様の手札を一枚破棄。」

 

「ロックゴレム。」

 

「スピリットカードなら回復状態でフィールドに残る。」

 

「ならアダマントゴレムでアタック。粉砕で3枚破棄。チャージが付いて4枚破棄。更に強襲で回復。」

 

「バルトアンデルスでブロック。破壊時効果で手札を破棄させる。」

 

「マジック。アビスブレイク。」

 

「このスピリットはトラッシュに……」

 

「ではもう一度アタック。粉砕。デッキから4枚破棄。」

 

「ボーントプスでブロック。」

 

美食のギルギスーデッキ0

 

「ターンエンド。」

 

「クッ、スタートステップ。」

 

集ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで、あいつの目的は何だったんだよ?」

 

「今尋問中だけど、今聞いた話だと女王の体を取り返しにきたとかなんとか。」

 

「そうか……何がともあれ勝ててよかった。」

 

「嘘付け、お前絶対負けないとか思ってただろ。」 

 

「まあね。」

 

楽と集がいつものように話している。

 

「皆さんご飯作りましたよ。」

 

小野寺姉妹が部屋にご飯を持ってきた。

 

「おぉ、これは豪華な会席料理だね。」

 

クラッキーが美味しそうに眺める。

 

「いえ、私は普通の料理をしてたんですけど……」

 

春が目線をそらす。

 

「そう言えば小野寺って飾り付け得意だったよな?」

 

楽が小野寺の方を向く。

 

「う、うん!」

 

小野寺が答える。

その空気は桃色でほかの者はまるで見えてない。

その中でこんな事が大好きな人間が2人も揃ってしまった。

 

「なる程……二人はそう言う関係なのかな?」

 

クラッキーが興味本意で聞く。

 

「いえいえ、クラッキーさん。あの二人は…(グヘッ)」

 

集が答えようとするとるりが料理を加えながら蹴飛ばした。それは見事に、

 

「ふーん、これは何とか……ってなんだい?レディ。」

 

クラッキーが本気で考えているとるりが黒いオーラを纏いながら睨みつける。

しかし、この中にまるでマークシテイナイ、ダークホースが存在していた。

 

「二人は付き合ってたりするの?メカッとしてるの?」

 

正直最後のは意味が分からないが踏んでしまった。

何をかは言わなくてもいいだろう。

 

「へ?」

 

楽が素っ頓狂な声を出す。

今なら、『え?違うよ』と言うだけで済んだかも知れない。しかし遅かった。

それを真に受ける女の子がいた。

 

「い、一条楽!そ、それは本当か!」

 

顔を真っ赤にして鶫が叫ぶ。

 

「…………」

 

完全に回路が飛んだ春。

 

「ほう、なる程。彼女達もか……」

 

「そうなんですよ。大変でしょ?楽も、」

 

「何言ってるんだよ集。」

 

クラッキーと集がニヤニヤしながら眺めていると楽が助け舟を呼ぶ。

なぜなら……

 

「答えろ!一条楽!逃がさん!」

 

鶫が武装しながら追いかけている。

 

そんな騒ぎをしている中、ダンは黙々と食べている。

 

「お、これうまいな‥。」

 

そこにまゐがやってきた。

 

「ダン、何食べてるの?」

 

「あぁ、まゐか。この肉団子うまいぞ。」

 

「なによ、そのまゐか。って。」

 

まゐがダンの隣に座る。

 

「なんだよ……ハム」

 

「ダンには分かりません。私も食べよっと。」

 

まゐも肉団子を摘む。

 

「そう言えばあいつ等何やってんだ?」

 

やはりダンには分からなにようだ。

 

「ほんとに、ダンはバトスピしか分かんないのね。」

 

「何だよそれ……」

 

「ねぇ、ダン。あの人達強いね。」

 

「あぁ、だがあいつ等があいてでも俺は負けない。」

 

そう言いつつ肉団子を口に放り込む。

 

「やっぱりダンは変わんないね。」

 

小声でまゐがつぶやく。

 

「ん?」

 

「何でもない。ちょっとクラッキーを止めてくる。」

 

「あぁ、」

 

まゐが行ってしまった。

そこに剣蔵が来る。

 

「ダン君はもうちょっと相手の気持ちを考えることをしてみてもいいと思います。」

 

剣蔵が最後の肉団子を食べる。

 

「俺って相手のこと考えてない?」

 

「いいえ違います。だけど…そうですね。ダン君は考えても理解できませんよね。」

 

諦めたように剣蔵が言う。

 

「何だよそれ……」

 

それからしばらく楽と鶫の追いかけっこは続いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「どうだった?キリガ。」

 

ミロクの元に帰ってきたキリガにミロクが聞く。

 

「ロロには会えました。」

 

「ふーん、やっぱりいたんだ。所でその子は?」

 

キリガの隣にはポーラがいる。

 

「何か……ついて来ました。」

 

「何かとは何よ!」

 

「ふーん、どうするの?キリガ。」

 

「まぁ、何とかします。」

 

「連れて行っていいと思うよ。ここに来たってことは何かあるからね。」

 

「分かりました。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おい!これはどういうことだ。集」

 

楽と鶫が追いかけっこをしている内に飯は食い尽くされている。

主に集によって。

 

「いや~、だってさ。あんなの見せられたら腹が立って嫌がらせしたくなるじゃん?」

 

「あのなー、こっちは命がけだったんだぞ。」

 

「全く、楽は分かってないな~。」

 

「何が分かってないんだ?」

 

レイが突然話しかけてくる。

 

「レイか……」

 

「まぁ、レイにはむずかしいかもな。」

 

ムゲンもいる。

 

「それで何ですか?」

 

「アルティメットの情報だ!行くぞ!」

 

「節操ないな……」

 

「まぁ、レイだからな。」

 

ムゲンの言葉に楽と集が苦笑する。

 

・・・・・

 

一番星号はアルティメットを取ったら帰ってくることを伝え、人類軍に預けていたリクト、ライラを乗せ惑星ブルーデザートに向かう。

 

「それじゃあ行くぜ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此処は普通行くことの出来ない場所。

 

「ジャスティス!お帰り。」

 

「ウホウホ!」

 

「ボンバー様はお帰りと仰っています。」

 

「あぁ、ただいま。」

 

帰ってきたジャスティスをギャラクシーとボンバーが迎える。

 

「それで、どうだった?」

 

「青は両方とも揃ったよ。」

 

「そうか……もう少しだな。」

 

「ウホウホ、ウホホ。」

 

「ボンバー様はだけど本当に全て揃うのか?と仰っています。」

 

「どうだろうな。昔、ソードアイズとソードブレイブを揃えるだけでもあの手間だ。その上アルティメット、宇宙に散った十二宮と来た。」

 

「あぁ、俺達もどうなるかは分からない。」

 

「ウホ……」

 

「ボンバー様はそう言えばロロはいつ帰ってくるんだ?と仰っています。」

 

「さぁね。彼も何を考えているのか分からないからね。」

 

「ウホ…?」

 

「ボンバー様はそうか…と仰っています。」

 

「ん?あの子達がアルティメットクリスタルを探し出したぞ!」

 

「ギャラクシー、それは本当か?」

 

「あれをみろ!」

 

「本当だ。 早く揃えて欲しいものだな‥。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

魔族側本部、会議室

 

「それでは今より、魔族会議でバローネ殿の処罰を決めたいと思います。」




「今回のゲストは?」

「ユース・グリンホルンです。」

「ユースさんは確か、赤の激突デッキでしたよね?」

「な、何で知っているんだ!」

「まゐさんから聞きました。」

「そ、そうか…」

「それでは次回は?」

「え?短くない?」

「次回はついに青いゼロが誕生!」

「更に!桐崎さんも合流して十二宮とソードブレイブ探しを再開しようとするが……それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4人のゼロ

「ここがブルーデザートか~」

 

「砂漠だから何にもないかと思ってたよ。」

 

リクトとライラが辺りを見渡し店があちこちで営業しているのを見て船から下りる。

 

「さてと、アルティメットを探すか!」

 

レイが両手をあげて張り切る。

 

「でもさー、レイ。あの話の後だと俺達の誰かが選ばれる可能性立ってあるわけだろ?」

 

楽が後ろから話しかける。

 

「まあな。だけど、そん時はバトルだ。」

 

「だけどレイ。此処からどうするんだ?」

 

アルティメットクリスタルを探すように辺りを見渡すムゲン。

するとどこからともなく3人の男がやってきた。

 

「ヘイヘイ、そこのお客さん。俺たちガイド、宮殿まで案内するよ!」

 

韻を踏んでいる男が言ってきた。

つまり、宮殿に行きたそうな楽達を見て代金さえくれたら連れて行ってやる。

といっている。

 

「あれ?おまえ等どっかで……あったことあるか?」

 

楽が不思議そうに3人組を見る。

 

「いえいえ、全く持ってあったことなんてありませんよ。」

 

焦ったようにからだのでかい男が言う。

 

「そうか…?」

 

まだ楽は疑っている。

 

「ちょっと待ってください。」

 

後ろから誰かまた話しかけてきた。

 

「誰だ……?」

 

振り返った先には……

 

「私はガル……いえ、ガイルです。」

 

「ガイル?」

 

「只の案内人です。」

 

どこかおかしい様子でガイルは話す。

 

「ちょいちょい、お待ち!先にこのお客様を勧誘したのは俺達でい!」

 

「そうよそうよ。私達が先なんだから!」

 

ガイルと案内人達が喧嘩を始める。

 

「では、バトルで決めましょう。」

 

ガイルが提案する

 

「いい度胸ね。いいわ、ゲートオープン開放!」

 

・・・・・

 

34秒後

 

「プギャ」

 

「ポギャ」

 

「アウチ」

 

3人のガイドが帰ってくる。

 

「あいつなんて強さだ!」

 

直ぐにやられてしまったようだ。

 

レイがガイルの方に歩く。

 

「おまえ強いんだな。バトルしようぜ。」

 

「いえ、お客様とのバトルは控えるよう言われていますので。」

 

「ふーん、」

 

それから楽達はガイルの砂漠用の船に乗り込み送っていってもらう。

 

「わー、綺麗!千棘ちゃんが居ないのが残念だね。」

 

「そうね……あれは何?」

 

砂漠にはサバが泳いでいる。

 

「あれはサバです。この砂漠は宇宙一綺麗な砂漠であの様に砂漠サバが泳ぐことが出来るのです。」

 

ガイルが説明してくれる。

そうこうしていると宮殿についた。

 

・・・

 

「此処か……どっからはいるんだ?」

 

宮殿には扉らしい物はなく一面壁である。

 

「この宮殿には扉がありません。ですのでツアーは此処までと言うことに。」

 

しかし、レイは諦めない。

宮殿にふれてさする。

 

「レイ、こう言うときは開けゴマとか言うもんだぜ。」

 

ムゲンが横やりを入れる。

 

「開けゴマ……?」

 

レイがつぶやくと宮殿に突然空洞が現れる。

 

「開いた!」

 

「ほう、これはすごい。此処に入れる者は限られておるのです。」

 

「そうなのか?」

 

レイが嬉しそうにはしゃぐ。

何がともあれ宮殿に入れるようだ。

そこにあった階段を降りていく。その先には広い空間があった。

 

『此処までよう来た。ワシは宮殿の案内人じゃ。』

 

どこからともなく声が聞こえてきた。

 

「ふーん、つまり音声ガイドだな。」

 

ムゲンが茶々を入れる。

 

『それを言ったらおしまいじゃ。』

 

「それで、ここにアルティメットはあるのか?」

 

『あるとも、なんなら此処に乗ってみよ。』

 

「分かった。」

 

レイが台に登る。

 

『適正確認。バトル技術良し。メンタル良し。総合的にも完璧じゃ。試練を受ける権利をやろう。』

 

「権利?」

 

レイが不思議そうに聞く。

 

『そうじゃ。アルティメットの数は……なんと4色ももっておるのか!』

 

「なんだ?バトルすんのか?」

 

『そうじゃ。』

 

「だったら話が早いぜ!ムゲン!」

 

「ほいきた!」

 

「今宵は全てを飲み込む紫で行くぜ!」

 

『それでは、鏡よ鏡、鏡様。こいつをいっちょもんでやってください。』

 

するとレイの周りに4枚の鏡が出てきた。

その後レイが4人に分裂する。

 

「レイが増えた?!」

 

『この試練はもっておるアルティメット1色につき一戦バトルをしてもらう。その相手は自分自身じゃ。ちなみに負ければ永遠に鏡の中にいてもらうぞ。』

 

「レイ!……じゃなかった。ゼロ!大丈夫なの?」

 

「あぁ!祭りだ祭り!どんどん行くぜ!」

 

「もちろん、我が軍は負けない。」

 

「ビュンビュン!誰が相手でも負けないぜ!」

 

「ご安心下さい。必ず勝って見せましょう。」

 

ゼロ達が同時に言ったので何言ってるか分かんなかったがやる気は十分のようだ。

そしてゼロ達はそれぞれ違う鏡に吸い込まれる。

 

『それでは試練始め!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「鏡のターン。アロケインを召喚。ターンエンド。」

 

此方は鏡のゼロvs.紫電のゼロ。

 

「では、わたしのターン。今日もよろしくお願いします。ムゲンドラゴン。このままアタックです。」

 

「ライフで受ける。」

 

“これが本物の一撃だ!食らえ。“

 

・・

 

「ムゲンドラゴン。ビッビュと召喚!アタックだ!」

 

此方は鏡のゼロvs.疾風のゼロ。第2ターン。

 

「鏡のターン。レディバゴを召喚。アタック。」

 

「ビッビュとライフだ!」

 

・・

 

「我が白銀のターン。ムゲンドラを召喚。ターンエンド。」

 

「鏡のターン。ディフェンザードを召喚。アタック。」

 

「我がライフで受けよう。」

 

・・

「オッシャー、灼熱の第2ターン。エッジウルフ、ムゲンドラを召喚!エッジウルフ、行け!」

 

「ライフで受ける。」

 

「更にムゲンドラ、行け!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

・・

 

紫電のターン、第8ターン、

 

「アロケインのスピリットソウル。

では、今宵お聴きいただきますのは、恐怖のどん底節。奥歯がたがた大合唱。冥界よりお出ましです。アルティメットベルゼビート!召喚!」

 

『ほう、これがアルティメット。』

 

「私たちは負けません。」

 

『どうしてそのようことが?』

 

「偽物などに我が軍は負けようがあるまい。」

 

『して、その心は?』

 

「吹いてる風が違うぜ!追い風ビュンビュン!」

 

「おうよ!メラメラ行くぜ!アルティメットジークフリード。」

 

「アルティメットジークフリーデン。」

 

「アルティメットベルゼビート。」

 

「アルティメットキングタウロス。」

 

「「「「アタック!アルティメットトリガーロックオン!」」」」

 

「コスト0、ファイザード。」

 

「コスト4バーストシールド。」

 

「コスト2ポーンサーベルタイガー。」

 

「コスト5グラディータイガー。」

 

「「「「ヒット!」」」」 

 

「「「「ライフで受ける!」」」」

 

ゼローwin

「うっしゃー!俺より強い奴はいねー!」

 

「我が軍の勝利。」

 

「順風満帆!追い風ビュドーン!」

 

「それではまた、すてきな地獄でお会いしましょう。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『よくぞ勝った!こいつを貰ってやってくれ。』

 

「ありがとな!」

 

鏡から出てきたレイがお礼を言う。

するとさっきまでレイが乗っていた台に巨大で青く、かつ黄金に輝く巨人が出てきた。

 

“私はアルティメットアレクサンダー。“

 

「お前か?きょうからよろしくな!」

 

“お前は私の主にふさわしくない。“

 

「何でだ?」

 

『すまねーな。こいつちょっと頑固で…』

 

“いや、ここにこいつよりも強い奴がいる。“

 

そういってアルティメットアレクサンダーが指を指す。

その先には、

 

「俺?」

 

集がいた。

そして集の元にレイが歩く。

そしてレイはちょっと威圧的になる。

 

「なぁ、俺とバトルしようぜ。」

 

「何でだ?」

 

「此奴に認められるためにだ。」

 

集が嫌だと言う前にガイルが前にでる。

 

「それでは私とバトルしましょう。さすればそこのアルティメットも貴方を認めるかと。」

 

“うむ…そうだな。ならお前でいい。“

 

そう言ってアルティメットアレクサンダーがカードになりレイの手元に来る。

 

「何だよあいつ!偉そうに、レイにお前でいいなんてよ!」

 

ムゲンが憤慨する。

 

「では、バトルといきましよう。」

 

そう言ってガイルは右手で顔を覆う。そしてそこから出てきた顔は誰も知らない顔だった。ブリンガー以外は、

 

「ガルドス……」

 

ブリンガーがつぶやく。

 

「あら、お知り合いでしたの?」

 

橘がブリンガーに訪ねる。

 

「ガルドスは、かつて神を取り込み世界を滅ぼそうとした男だ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

魔族の会議が始まり早43分

 

「バローネ殿は昔から魔族としての誇りがなかった!」

 

羊顔の魔族が叫ぶ。

 

「そうだが、彼は魔族に多くの利益をもたらした男だ!そう簡単に死罪にすべきでは無かろうに。」

 

「しかし、女王を殺した罪は償うべきだ!」

 

「いや、確か手を下したのは人間のはずだ。そうだなザジ君。」

 

魔族の一人がザジの方に向く。

 

「そうです、そうです。女王陛下は人間の手によって殺されてしまいました。きっとバローネ君は人間どもに脅されああ言わざる終えなかったのでしょう。」

 

「確かにその線もあるな……」

 

「ではどうするのだ?奴が人間と慣れ親しんでいることは間違いないのだろ?追放位はすべきではないのかな?」

 

「ならば、今の領土を取り上げ地位の剥奪。そして追放でよろしいかな?異議のある者は挙手を頼みたい。」

 

誰も手を挙げずに沈黙が起こる。

 

「では、決まりということで解散だ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ねぇ、アルティメットビャクガロウ。私達ってさっきのソードアイズ?っての持ってないわよ?」

 

“ソードアイズはかつてはまさに光は右目。闇は左目に宿っていた。しかし、ガルドスと言う男がほかの者のソードアイズを奪い、そのまま殺してしまった…と言うことがあったらしくての。白夜王殿は考えなさった。別に目に宿さなくてもよいとお考えになった。“

 

「ふーん、でもその力ってどこにあるの?」

 

“お前が常につけている物はあるか?“

 

「うーんと、このリボンと…この鍵かな?」

 

“そうだな……見たところその鍵の方にソードアイズが宿っていそうだな。“

 

「へー。でもそれじゃあソードアイズじゃなくてソードキーになるわね。」

 

“ハッハッハ。確かにそうかも知れん。じゃが、此処で大事なのは名前や形ではない。宿っている力だ。それをお前が使えればそれでよい。“

 

「なんか色々教えて貰って悪いわね。」

 

“気にするでない、主よ。ワシはお前の力だ。存分に使うがよい。だがそんなことよりさっきは何にうろたえておったのだ?“

 

「だから気にしないでってば!」

 

“ハッハッハ。お前には何か心を引くような所があるな。なんだか白夜王が私の主にお前を選んだ理由が分かった気がするな。“

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「大変です!クラッキーさん。美食のギルギスが突然消えました。」

 

警備員がクラッキーに伝える。

 

「何だって?!ちゃんと監視していたのか?」

 

クラッキーはちょっと大きめの声で返す。

 

「はい!しかし突然煙のように消えてしまって……」

 

「そうか……もしかしたらデュックと同じ様に……」

 

「何かあったのか?」

 

クラッキーが考え込んでいると、ダンがやってきた。

 

「いや、ギルギスが消えてしまったようでね。」

 

「奴は恐らく獄龍隊だ。それで消されたのだろう。」

 

バローネもやってきて話に混じる。

 

「なぜその様なことを?」

 

「だいたい見当はついているのだろう?」

 

「まあね……」

 

力なくクラッキーが答える。

 

「まぁ、恐らく貴様の考えは正しい。」

 

そう言ってバローネはその場を立ち去ろうとする。

 

「ちょっと待て、どこへ行くつもりだ?」

 

「安心しろ。お前達の約束は守る。そのためにこの子のソードブレイヴを…」

 

そう言いつつ春の方を向く。

 

「まさか見つかったのか?」

 

「まだ分からん。だがほぼ確実だ。」

 

「必ず成功させてほしい。」

 

「………分かった。」

 

その時、部屋のドアが開いた。

 

「バローネ様!言われていた人間の体を持ってきました!」

 

そこには桐崎がベットに寝かされていた。

そして……

 

「うん…。此処どこ?ビャクガロウは?」

 

桐崎がぶつぶつ言っている。

 

「桐崎先輩……おかえしなさい。」

 

春が桐崎に駆け寄る。

そして鶫がへやに入ってくる。

 

「お……お嬢……うぐっ、よくぞご無事で…」

 

鶫は涙を流している。

 

「鶫!ごめんね…心配かけて。」

 

「いえ、ご無事で何より。」

 

「うん、ありがと。でもみんなは?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「こいつがガルドス……って何年前の人間なんだ!何で生きている!」

 

楽が吠える。

 

「それはブリンガーにもわかりかねる。だが間違いなくあいつはガルドスだ!」

 

「ふふふ…ターゲット。」

 

ガルドスが含み笑いをしながらレイにターゲットする。

 

「私が勝てばあなた方の持つ全てのソードブレイヴは貰っていきます。」

 

「臨むところだ!ムゲン!」

 

「ほいきた!」

 

「「ゲートオープン開放!」」

 

 




「今回のゲストは、」

「ブリンガーだ。」

「ブリンガーは確か昔からあのデッキを?」

「あぁ、光龍輝神サジットアポロドラゴンは王より授かった。」

「へー、でもかっこいいよね!ダブルブレイヴ!」

「そうだね。」

「それでは次回、ソードブレイヴを狙うガルドスの狙いとは?」

「そしてついに桐崎さんと楽さん達が再会!更に春がソードブレイヴを!それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ギルド

「俺は紺碧のゼロだ。」

 

バトルフィールドにいたのは何とも威圧的なゼロだ。

 

「私はガルドスです。ではスタートステップ。メインステップは何もせず。ターンエンド。」

 

「紺碧のターン。ネクサス、ガルガンドの城門を築き上げる。我がターン、エンドである。」

 

「では、私のターン。ソウエンドラグーンを召喚しターンエンド。」

 

「紺碧のターン。ムゲンドラゴンを召喚!行くぞ、相棒!アタック。」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「我がターン、エンドである。」

 

「では、私のターン。スレイブガイアスラ、騎馬せーい!ターンエンド。」

 

「赤きデッキか…我が紺碧のターン。黒き戦士クレイトス、更にムゲンドラゴンをLv2に。アタックせよ、ムゲンドラゴン。」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「ターンエンドである。」

 

「では、行きましょう。滅龍帝ジ・エンドドラゴニス騎馬せーい!ジ・エンドドラゴニス、アタック!」

 

「我がライフくれてやる!」

 

「ターンエンド。」

 

「我が紺碧のターン。黒き戦士クレイトスを更に召喚。ターンエンドである。」

 

「私のターン。スレイブガイアスラ、騎馬せーい!更に、ジ・エンドドラゴニス、Lv3にアップ!コアはソウエンドラグーンより確保。ジ・エンドドラゴニス、アタックせよ!」

 

「黒き戦士クレイトスでブロック!」

 

「更にスレイブガイアスラ、行け!フラッシュタイミングで超覚醒!」

 

「ふん、ならばフラッシュタイミング、マッスルウォール!」

 

「回復状態のスピリットでは、ライフを減らすことは出来ないと……ターンエンドです。」

 

「我が紺碧のターン。」

 

 

“どうだ?俺の戦いは。“

 

ゼロがアルティメットアレクサンダーに話しかける。

 

“確かにお前は強い、あの者を相手にここまでやるとは。だが、私には忘れられないカードバトラーがいてな……“

 

“なに……“

 

“あの者は必ず迎えにくると私を此処に置いていった……だが現れなかった。私はその訳を聞きたい。それまではお前が良いとは言えん。“

 

“そうか…ならばその思い、俺に預けろ!“

 

 

「メインステップ。天を突く青い有志!総てを砕け!砕け!砕け!アルティメットアレクサンダー、Lv4で我が前に降りてくるがいい!」

 

「これがアルティメット……」

 

「アルティメットアレクサンダー、アタック!アルティメットトリガーロックオン」

 

「コスト5レッドレイ、」

 

「クリティカルヒット!まずはコスト5以上のスピリットを選べ、破壊する。」

 

「スレイブガイアスラを指定。破壊されたスレイブガイアスラのコアはジ・エンドドラゴニスに置く。」

 

「更に、クリティカルヒットの効果で回復する。」

 

「スレイブガイアスラでブロック。」

 

「もう一度アタック!アルティメットトリガーロックオン」

 

「コスト3ブレイヴデストラクション」

 

「クリティカルヒット!選べ!」

 

「くっ、ジ・エンドドラゴニスを指定。」

 

「クリティカルヒットの回復効果はターンに一度のみだ。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ムゲンドラゴン、アタックせよ!」

 

「貴方とのバトルはとてもおもしろい。」

 

「そうか。だがどうする?」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「これで終わりだ。黒き戦士クレイトスでアタック!」

 

「フラッシュタイミング、レッドレイ、黒き戦士クレイトスを破壊!」

 

「ふん、だがアルティメットアレクサンダーの効果、自分の闘神を持つスピリット、アルティメットは相手のマジックの効果を受けん。」

 

「そうですか……では、ムゲンドラゴンを破壊しましょう。そのアタックはライフで受けましょう。」

 

紺碧のゼローwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あれ?ガルドスってやつは?」

 

レイがバトルフィールドからかえって来て言う。

 

「さぁ?俺達も帰ったとこにはいなかったぜ?」

 

楽が返す。

 

「ところでブリンガー、」

 

宮本がブリンガーに話を振る

 

「なんだ?」

 

「ガルドスってひとはどんな人だったの?」

 

「ガルドスは、王の側近をしていた男だ。」

 

「と言うことは、白夜王の付き人ってこと?」

 

「あぁ、だが白夜王の前の代からやっていると聞いた。」

 

「それではずっと前から悪巧みをしていた、という方ですね。」

 

橘がまとめる。

 

「そうだ、」

 

「じゃあ、今も何考えてるか分かんない、と言うことか……」

 

楽が呟くとレイの持っていた通信機がなる。

 

「もしもし?」

 

『レイか?用事が済んだなら早くかえって来たまえ。』

 

「何かあったのか?」

 

『桐崎君が帰ってきたんだよ。』

 

「そうか!すぐにいく。」

 

レイは通信機をしまう。

 

「誰からだったの?」

 

「クラッキーからだ。桐崎が帰ってきたって。」

 

「マジで!?」

 

「あぁ!すぐに行くぞ!」

 

レイが先頭をたって出口に向かうが既にそこには出口はなかった。

 

『そこからは出すわけには行きません。』

 

上の方から声が聞こえてきた。

 

「ガルドス?どこにいるんだ!」

 

『そのようなことを知る必要はありません。それでは、もうあうことがないと良いですね。』

 

その言葉を風切りにレイ達の足元が揺れ出す。

 

「なんだ?なにが起こってんだ?」

 

床はひびが入り崩れていく。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

 

そして大きな穴が出来上がりレイ達は底に落ちていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「これでよしっと、」

 

「楽達どこに言ったんですか?」

 

「ブルーデザートっていう惑星にね。もう出るって言ってたから………そうだな、明日の朝に着くかな。」

 

「そう……」

 

「お嬢、お腹は空いていませんか?」

 

「うーん、ちょっと空いてるから何かちょうだい。」

 

「分かりました、すぐに」

 

桐崎に頼まれて鶫が振り返る。

 

「あの……どちら様で……?」

 

鶫が振り返った先にはグラサンの男がいた、

 

「私はギルドの者です。」

 

その言葉にクラッキーが驚く。

 

「ギルドって、あのキリガが所属している……」

 

「キリガって、あの神殿で会った?」

 

ダンがクラッキーに聞く。

 

「あぁ、気をつけろダン。」

 

「わたくしは、ただ貴方の持つアルティメットを賭けて勝負をしに来ただけです。」

 

その言葉にダンが笑みをこぼす。

 

「いいだろう。」

 

「それでは……ターゲット。」

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ギルドのターン。メイパロットを召喚!コアを一つメイパロットに置く。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ネクサス、光り輝く大銀河を配置。ターンエンド。」

 

「ギルドのターン。更にメイパロットを召喚。コアを一つメイパロットに置く。ターンエンド。」

 

「なぁ、一つ聞いていいか?」

 

「何でしょう?」

 

「此処までどうやってはいってきた?」

 

ダンの質問にギルドの男はニヤリとする。

 

「どうやって、ですか……。それを言ってしまえばもう此処には来れませんね。」

 

「スタートステップ。魔導双神ジェミナイズ、召喚!ターンエンド。」

 

「十二宮xレア…魅力的ですね…。ギルドのターン。白洋樹神セフィロアリエス、Lv2で召還!コアはメイパロットを2体、Lv1にして確保。アタックせよ白洋樹神セフィロアリエス!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ブレイドラを召喚。そしてマジック、ブレイヴドロー。デッキから2枚ドロー、その後3枚オープン。」

 

天蠍神騎スコルスピア

深淵の巨剣アビスアポカリプス

アルティメットガイアスラ

 

「なかなかいいオープンですね。」

 

ダンにギルドの男が話しかけるがダンは無視して続ける。

 

「深淵の巨剣アビスアポカリプスを手札にして天蠍神騎スコルスピアをデッキ上にして元に戻す。そしてイグアバギーを召喚、魔導双神ジェミナイズの効果でデッキから1枚オープン。スピリットカードなら召還できる。天蠍神騎スコルスピアを召喚!」

 

「なかなかいいコンビネーションです。」

 

「天蠍神騎スコルスピアでアタック!」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「ターンエンド。」

 

「それでは、マジック、トーテンタンツ。手札のスピリットカードを破棄してスコルスピアとジェミナイズのコアを外します。」

 

「………」

 

「白洋樹神セフィロアリエスをLv3にしてアタックステップ、メイパロットでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

「そっちがその気ならこちらも行くぞ!アルティメットガイアスラを召喚!」

 

「来ましたか、アルティメット!」

 

「アルティメットガイアスラでアタック!アルティメットトリガーロックオン!コストはいくつだ?」

 

「コスト4ソーンプリズン。」

 

「ヒット!イグアバギーとブレイドラからコアを移動してライフを一つリザーブに!」

 

「その効果頂けませんね。」

 

「どういうことだ?」

 

「白洋樹神セフィロアリエスの効果でお互いスピリットのコアをはずすことが出来ません。」

 

「……だったらこのアタックは?」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「ターンエンド。」

 

「ギルドのターン。ネクサス、五角形の砦を配置。アタックステップ、メイパロットでアタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。マジック、メロディアスハープを使用。効果でセフィロアリエスの効果を無いものとして扱う。更にデブリザードを2体召喚!アタックステップ、アルティメットガイアスラでアタック。アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト4ミツジャラシ。」

 

「クリティカルヒット!効果発揮!」

 

このターンでダンは決めにいくつもりだった、しかし。

 

「このヒットで手札のカードの効果。トリガーカウンターを使用!」

 

「なんだ、それは?」

 

「あなた方は星座の力を使っている。これも星座の力だ。だが、この星座は異界の物だがね…。」

 

「異界の?」

 

「そうです。では、地星鎧フォックスター、召喚!更に、ヒットしたカードがスピリットカードならそのトリガーをガードとする。」

 

「なに?!」

 

「フラッシュタイミング、ウインドウォール!ライフで受けましょう。」

 

「ターンエンド。」

 

「ウインドウォールのラッシュによりデブリザードを1体疲労させます。ギルドのターン。メイパロットをそれぞれLv2にアップ!

地星鎧フォックスターをセフィロアリエスにブレイヴ!アタックせよ、セフィロアリエス!フォックスターのブレイヴアタック時効果でイグアバギーとブレイドラを疲労させます。」

 

「ライフで受ける。」

 

「更にメイパロットでアタック。」

 

「デブリザードでブロック。」

 

「では、メイパロットでアタック!フラッシュタイミング、ラピットウインド!系統歌鳥を指定。メイパロットを2体回復させます。」

 

「ライフだ!」

 

「これで終わりです。メイパロットでアタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

ギルドの男ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それでは約束通りアルティメットは頂いていきます。」

 

ダンがアルティメットガイアスラを手渡す。

 

「大丈夫か?ダン。」

 

クラッキーがダンに走り寄る。

 

「あぁ、だけど……」

 

そこでギルドの男がデッキからカードを取り出す。

 

「これはあなた方に差し上げます。」

 

「どうしてこれを?」

 

「此方の星座にはあの方は興味がないようでして。終わったらあげても良いと。」

 

「白洋樹神セフィロアリエス……ありがたく貰っておく。」

 

「そうしていただけると、」

 

そしてギルドの男は背を向け帰って行った。

 

・・

 

「まさかダンがまけるとはな……」

 

いすに座ったクラッキーがうなだれる。

 

「済まない。もう負けないと決めたのに…」

 

「いや、でも結果オーライだ。アルティメットは失ったが十二宮は手に入った。」

 

「だけど良かったね、ダン。」

 

まゐも会話に入ってくる。

 

「良かったって?」

 

「此処にバローネがいないからよ。」

 

「そう言うことか…」

 

クラッキーはまゐが何をいいたいか分かったようだ、しかし、

 

「どういうことだ?」

 

ダンは分からないようだ。

そして部屋から出ようとする

 

「どこに行くんだ。ダン。」

 

「デッキの調整だ。」

 

「やっぱり変わんないね…ダン。」

 

「??」

 

「ダンはいつもこうだよ。」

 

「じゃ、また後でねダン。」

 

「あぁ、」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

こちらはキリガ。

 

「キリガ……遅い。」

 

ボーラが不満そうにキリガに言う。

 

「ポーラが早ずるのですよ。」

 

変わりにイアンが答える。

 

「だが、もうすぐで目的地に着く。」

 

「あの奥ですからね…。」

 

洞窟の奥にイアンが指を指す。

 

「あら、珍しいくお客さん?」

 

突然後ろから声が聞こえてきた。

思わずキリガとポーラが振り向く。

 

「誰だ!」

 

キリガが振り向く先には女の人がいた。

 

「誰って…………こちらの台詞でしょうに。」

 

キリガは言葉を失う。

 

「まぁ、私の名前はケイ。六盾の皇帝ケイよ。」

 

「ケイですと………?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ。」

 

“フワっ“

 

楽達はかなりの速度で落ちていったが無傷“だった“。

 

“ボカっ、バキッ!“

 

「イテッ?!」

 

殴られた………楽だけ。

 

「いきなり落ちてくるな!家具が壊れてしまうであろう。」

 

そこには女の人がいた。それはそれは綺麗な。

 

「大丈夫……?一条君。」

 

小野寺が楽を心配する。

 

「大丈夫だ…って言うかいきなり殴ることねーだろ!」

 

「家具を壊されてはたまらんからな。それに助けてやったのにその物言いはないであろう。」

 

「まーまー。良いじゃねーか。此奴等だってジャスティスの言ってたガルドスって奴に無茶苦茶されたんだろーに。」

 

そう言ってソファーに座っている男が笑う。

 

「それは……すいませんでした。ところであなた達は……」

 

「私か?私はリリア。天文学者だ。」

 

「俺はミクスってんだ。交渉人をやってる。」

 

軽く自己紹介をしてもらった。

 

「あの……リリアさん?さっきはすいませんでした。」

 

改めて楽が謝る。

 

「俺は……」

 

「よい、私はお前達のことを知っている。そこにいる奴もな。」

 

そう言って楽達の後ろをリリアが指差す。

その方向に楽達は向く。

 

「お姉ちゃん達、何で此処に居るの?」

 

「春!?」

 

その手には、黄色い剣が握られている。

 

「それ……何?」




「今回のゲストは?」

「This is…My jastis…」

「はい、ジャスティスさんです。」

「ジャスティスさんに質問何ですけど。」

「なんだい?」

「何者なんですか?」

「フッフッフ………それはね…」

「すいません、時間がないのでデッキ紹介します。」

「はい……」

「ジャスティスさんはバーストを使って相手に警戒させる事を中心としたデッキになっています。」

「そうだね。ただ、俺はそれだけじゃないってところをまた機会があれば見せてあげるよ。」

「ありがとうございました。では次回。ソードブレイヴを手に入れた春はリリアとバトル?」

「更に、ケイと出会ったキリガとポーラは何を探しにきたのか?それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ミクスとリリア

「それ何?」

 

小野寺が春に聞く。

 

「ああ、これね、ミクスさんがくれたんだ。」

 

楽達がミクスの方をみる。

 

「ちょっとあなた。女の子になんて物持たせているのかしら?」

 

橘が頬に怒りマークを作りながらの笑顔でミクスに問う。

 

「ちょっと待てよお嬢ちゃん。それはあれだ、ソードブレイヴだ。」

 

「ソードブレイヴ?!」

 

「ああ、そうだ。探しに来たって言うから上げたんだ。でもおかしいな…、ジャスティスの話だとその子が持つべきだって写真までくれたのに、渡してもカードになんねーじゃん。」

 

そう言いつつミクスが一枚の顔写真を出した。

 

「ジャスティスに文句いいにってやる。」

 

「やめなさい!全く、あなたはいつもそうなんだから……」

 

立ち上がったミクスにリリアが制止を促す。

 

「ミクスさんって腕が4本有るのに親しみやすそうだね。」

 

楽に小野寺が小声で話した。

 

「そうかなー。かなりフレンドリーそうだけど……ねぇ?」

 

楽が小声で返す。

 

「あれ?これって春ちゃんじゃなくて小野寺さんじゃない?」

 

集が写真を覗いて楽達を呼ぶ。

 

「確かにこれ小野寺じゃねーか。」

 

楽も覗いて確認する。

 

「そうなのか?!って俺には人間の細かい顔がわかんねーんだよ。」

 

「そういうものなの……?」

 

春がバローネに聞く。

 

「俺達は確かに人間の細かい顔の事は分からない。だが、あいつも魔族なのか?」

 

魔族とはちょっと違うような感じがしたようでバローネは疑問の念を出す。

それにミクスはふんっと鼻で笑う。

 

「確かに俺は魔族じゃねーな。言っておくが俺はお前の味方でも、そいつ等人間の味方でもねー。」

 

「だったらあのジャスティスってやつの味方なのか?」

 

レイが睨みをきかせミクスに問う。

 

「やっぱり出来る奴は出来るんだね~。こういう奴を集めればいい物を……神は何を考えいるんだか……。それにそこのメガネ2人は良いとしてその鍵穴ぶら下げてる奴はだめだな。多分下手したら死ぬぞ。」

 

初めはおどけた口調だったミクスも最後は真面目になった。

 

「死ぬって……?」

 

楽が真実味のある話に呟く。

 

「そのまんまの意味だ。只でさえあいつ等が入り込んできてやばいってのにお前みたいな奴が選ばれた理由が分からんな。ある程度バトルが出来るだけじゃあいつ等には勝てんぞ。」

 

ミクスが脅すように楽に言う。

 

「ねぇ、あいつ等って?」

 

リクトがミクスに聞く。

 

「それは……」

 

「それは禁忌です。話しては意味がありません。」

 

ミクスが説明しようとしたがリリアが止めた。

 

「申し訳ありませんがそれは話すことが出来ません。神に止められています。ですがいずれ分かる……と言うことだけ伝えておきます。」

 

「取りあえず、お前等が呼ばれたのはそいつ等の対抗勢力だ。それがこの程度だけどな……」

 

丁寧なリリアに対してミクスは明らかに楽を挑発している。

 

「ちょっとお待ちなさいな。」

 

橘がミクスにまるでゴミを見るかのような目で睨みながら言い放った。

 

「楽様にそのような暴言をきいてはこのわたくしが見逃すわけには行きませんわ。」

 

「詰まり、バトルをして勝ったらこいつに謝れと?」

 

「当然のことですわ。」

 

その言葉を聞いてミクスは大声で笑う。

 

「何がそんにおかしいばい!」

 

素が出てしまうほど橘が憤慨した。だがミクスは態度を変えない

 

「お前、何も分かってねーな。」

 

「なんが!」

 

「それでもし謝らせたとしてこいつの立場はどうなるんだよ。」

 

「………………?!」

 

「分かったか?こいつが俺に突っかかって来なきゃ意味がねーんだよ。」

 

正論を言われた橘は言い返せない。

少しの沈黙が場を覆う。

 

「だったら……」

 

その沈黙の中で言葉を発したのは小野寺だった。

 

「だったら、私がバトルをします。」

 

「お前、さっきの話聞いてなかったのか?」

 

「だけど、なんとなく私はあなたとバトルがしたいです。」

 

「なんとなく……、詰まり、俺が気に入らないから潰しておくってことか?」

 

「い、いや…そんなわけじゃ……」

 

「………まぁ、良いぜ。俺が負けたら……そうだな、あっ、あれがあったな。」

 

そういい、ミクスが丸められた紙を出す。

 

「俺が負けたらこれをやる。本当はこれすげー高けーんだ。」

 

「分かりました」

 

「お姉ちゃん、これ。」

 

春が剣を小野寺に渡す。

 

「お姉ちゃんのでしょ。」

 

「わかった。ありがとう、春。」

 

「纏まったな。ターゲット。」

 

ミクスがデッキを小野寺に向ける。

 

「ゲートオープン開放!」

 

・・

 

「小野寺さん、大丈夫でしょうか。」

 

橘が心配する。

 

「わたくしのせいで小野寺さんがあのようなバトルを……」

 

「大丈夫、小咲なら初めからああなってたかもね。」

 

「そう言っていただけると嬉しいですわ。」

 

「すまないな、私の連れがあのような愚行を…」

 

やれやれと言った感じでリリアが手を頭に当てる。

そこに今まで珍しく黙っていたレイがリリアの元にやってきた。

 

「なんだ?その様に睨んで。」

 

「いや、此処にアルティメットがありそうだったから。」

 

「?!」

 

リリアが意外そうな顔をする。

 

「あなた、分かるの?」

 

「まあな。どこにあるんだ?」

 

その言葉にリリアが杖を振る。

すると只でさえそこまで広くない部屋に4分の3ぐらいは埋め尽くすアルティメットクリスタルが出てきた。

それにレイが触れる。

 

“……誰だ。“

 

“俺は一番星のレイ。宇宙で一番強い男だ!“

 

“………して、その後ろにおる娘は?“

 

“わたくしは橘万里香と申します。“

 

“二人もくるとはな……二人とも良い気質故に選ぶことなど出来んな…。“

 

“だったらバトルだ!俺達がバトルして勝った方が手に入れる。それでどうだ!“

 

“うむ、それが上席と言うものだろう。指定色は白のみ。思う存分やるが良い。“

 

「と言うことだ!ターゲット!」

 

「わたくしも楽しくなってきましたわ。ソードブレイヴ!」

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「スタートステップ。メインステップ。ランブレイセアを召還。そしてネクサス、天使舞い降りた場所を配置。ターンエンドです。」

 

「交渉人のターン。朱に染まる薔薇園。配置!ターンエンド。」

 

「スタートステップ。此処でネクサス、天使舞い降りた場所の効果で手札のアルティメットプラズマをオープンする事でデッキから一枚ドロー。さらにドローステップ。メインステップ。天使舞い降りた場所をLv2にアップ。効果でアルティメットを召喚するとき全ての歌姫にシンボルを一つ追加。」

 

「さっそく来るか。」

 

「アルティメットミカファールを召喚!コアはネクサスより使用。アタックステップ。ランブレイセアでアタック。」

 

「ライフで受けよう。」

 

「更にアルティメットミカファールでアタック。」

 

「そいつもライフだ。」

 

「ターンエンドです。」

 

「一気に2つか。熱いね~。だが俺も黙っちゃいねーぜ。幻獣姫神エキドュナをLv2で召喚!更に朱に染まる薔薇園をLv2に。アタックステップ。幻獣姫神エキドュナでアタック。神聖命発揮!ライフにコアをボイドからおく。更に朱に染まる薔薇園の効果でデッキから一枚ドロー。」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。ネクサスの効果でアルティメットプラズマをオープンしデッキから一枚ドロー。メインステップ。アルティメットミカファールをLv4にアップしてアタックステップ。アルティメットミカファールでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「残念、コスト6輝龍シャイニングドラゴン。ガード!」

 

「フラッシュでアルティメットプラズマを使用。アルティメットミカファールの効果でノーコスト。効果でエキドュナをデッキの下に。そして一枚ドロー。」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンドです。」

 

「んじゃ、交渉人のターン。ミイラバードを召喚。召喚時効果でオープンしてあるアルティメットプラズマを破壊しランブレイセアからコアをボイドにおく。更に、シキツルを召喚。効果でドロー。バーストセットでアタックステップ。シキツル、アタック!」

 

「ライフで受けます。」

 

「うーん、ミイラバード、続け!」

 

「それもライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「メインステップ。ノアフルールを召喚。アタックステップ。ノアフルールをオンステージ。このスピリットをデッキの下に戻すことで[超新星アイドル]ノアフルールを召喚してデッキから一枚ドロー。更に[超新星アイドル]ノアフルールの召喚時効果でライフを一つ回復してミイラバードを手札に戻します。ノアフルールでアタック!」

 

「ライフで受けてバースト発動!赤き炎を纏て舞い降りよ!爆炎の覇王ロードドラゴンバゼル。召喚!」

 

「ターンエンドです。」

 

「アルティメットはブロッカーか。交渉人のターン。バーストセット!更にロードドラゴンバゼルをLv3にアップ。アタックステップ。ロードドラゴンバゼルでアタック。アタック時効果でバーストオープン。甲竜風絶波!ネクサス、天使舞い降りた場所をデッキの一番下に送りロードドラゴンバゼルは回復する。」

 

「アルティメットミカファールでブロック。」

 

「フラッシュタイミング、五輪転生円!ロードドラゴンバゼルのBP+4000!」

 

「ミカファール!」

 

「さらにロードドラゴンバゼルでアタック。」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。」

 

小野寺は一呼吸おく。

 

「ランブレイセア、ラブィダーリンを召喚。そして、闇の黄色のソードブレイヴ、夢幻の天剣トライデントファンタジア、ノアフルールに直接ブレイヴ!さらにLv3にアップ。」

 

「来たか…ソードブレイヴ!」

 

「ラブィダーリンのオンステージ。[プリティーガール]ラブィダーリンを召喚。さらにドロー。

そしてラブィダーリンの効果でコア一つをラブィダーリンの上に。

続けてランブレイセアのオンステージ。[スマイルガール]ランブレイセアを召喚。そして一枚ドロー。召喚時効果でシキツルを疲労。そしてさらにドロー。さらに、ラブィダーリンの効果でコア一つをランブレイセアの上に。アタックステップ。」

 

「くるか?」

 

「ノアフルール、ソードブレイヴアタック!ノアフルールは衣装を持つ名前の違うスピリットが3体いるときシンボルを一つ追加する!」

 

「ライフを全てくれてやる!」

 

小野寺ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

レイvs.橘をひとまず置いておいて、此方はキリガとポーラ

 

「取りあえず、此方に来なさい。」

 

誘導されて洞窟の奥まで連れて行かれる。

 

「此処は……ロロの居たところとにていますね。」

 

辺りは白く光っている。

 

「あなた達、ロロと会ったの?」

 

少々驚いた様子で聞く

 

「はい、」

 

「と言うことはあなたが噂の……」

 

そう言ってケイがポーラをまじまじと見る。

 

「そう、ならこれを渡さなくちゃ行けないわね。」

 

そう言いつつケイは一枚のカードをポーラに渡す。

どこか見たことがあるような枠だけのカードだ。

 

「これはロロから頂いた物と果てしなく似ていますね。」

 

のぞき込んできたイアンが言う。

 

「あら?ロロから何にも聞いていないの?あの人結構勿体ぶるところがあるから…まぁいいわ。それなら私も内緒にしておくわ。」

 

「それより、異界見聞録は此処にあるか?」

 

キリガが話を進める。

 

「それならえーと…どこに置いたかしら?」

 

「出来れば探してほしい。」

 

「でもちょっと時間掛かっちゃうわよ?」

 

「それでも良い。」

 

真っ直ぐにケイを見つめる。

 

「……ふぅ。それなら此処に行きなさい。」

 

ケイが地図を広げて指差す。

 

「此処にマナカがいるわ。その後にまた来なさい。」

 

「なぜそこに幾必要が?」

 

「まぁ、もっと後でもいいんだけれど、その子も早く集めないと。」

 

「集めるって何を?」

 

ポーラがケイに聞く。

 

「カードを5枚。それで星と覇王を使える。ロロが選んだ子何だから出来るわ。」

 

「???」

 

ポーラは何がなんだかさっぱりと言ったところだ。

 

「はぁ、まぁキリガ様。先にそちらに向かいますか?」

 

「そうしよう。何かあるなら行くべきだろう。」

 

「分かりました。行きますよ、ポーラ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此方は人類軍本部

ダンが自分の部屋から出てきて大部屋に出てきた。

 

「やあダン。デッキは出来たのかい?」

 

クラッキーが問う。しかしダンは返事をしない。代わりに

 

「クラッキー、今すぐ地球に行けないか?」

 

といった。

 

「地球に?何でまた。」

 

「欲しいカードがある。」

 

「地球にしか無いのか?」

 

「あぁ。それならまた、戦える気がする。」

 

「……分かった。行こう。」

 

「ありがとう。クラッキー。」

 

クラッキーは頷く。

 

「プリム、ユース。出発の用意をしろ。目的地は地球だ!」

 

「了解しました。」

 

「メカッと了解!」

 

・・・

 

「出発準備整いました。」

 

「そうか、では麗しのソフィア号。発進!」

 




「今回のゲストは?」

「セクシー?」

『ノー、ギャラクシー!』

「………はい、今回はギャラクシーです。」

「そう言えばギャラクシーってどんなデッキを使っているんですか?」

「僕はデッキ破壊もするし、いっぱいアタックもするさ。」

「詰まり決まったデッキはないと?」

「そう言うことだね。」

「ありがとうございます。それでは次回、レイvs.橘のバトルはどちらが勝つのか?」

「更にダンは何のために地球へいくのか?それでは次回も、」

「「よろしくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

新たなるバトルへ

遅れて申し訳ごさいません。

何か、合宿とかあって忙しかったので、

それでは本編をどうぞ


「我が白銀のターン。ムゲンドラ、出陣!ターンエンド。」

 

白銀のゼロの先攻によりバトルがスタートした。

 

「わたくしのターンですわね。超時空重力炉を配置します。ターンエンドです。」

 

「我が白銀の……ターン。ディフェンザード、出陣!アタックステップ。ムゲンドラ、行け!」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「……我がターン、エンド。」

 

「……どうかいたしましたか?」

 

「いや、何でもない。」

 

「そうですか。わたくしのターン。天王神獣スレイウラノスをLv2で召喚!アタックステップ。スレイウラノスでアタックします。アタック時効果でディフェンザードを手札に戻します。そして回復します。」

 

「……………」

 

「どうかいたしましたか?」

 

「………済まない。ライフで受けよう。」

 

「むぅ……わたくしとのバトル、そんなに気に入りませんの?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

万里香とゼロのバトルから少し前

 

「ダン、地球に着いたけどどこまでいくつもりだい?」

 

「俺の超神星龍ジークヴルムノブァがどこにあるか分かるか?」

 

その言葉にクラッキーは驚く。

 

「もしかして、昔の相棒を呼び起こすってことか?」

 

クラッキーに対してダンは頷く

 

「あぁ。あいつが必要だ。」

 

「ギルドのやつに勝つには?」

 

「あぁ。なんとなく、あのブレイヴもやな感じがしたしな。」

 

「ブレイヴが……?」

 

「何となくだけどな…。」

 

「艦長、つきました!」

 

ダンとクラッキーが話しているとユースが声を上げる。

 

「それじゃ、降りるか。」

 

・・・

 

「うわー、地球って久しぶりに来たけど廃れてるね~。」

 

先にプリムが感想を言う。

 

「まぁ、何年も誰も住んでいないみたいだからな…。」

 

クラッキーが解説する。

そうこうしているうちに馬神ダンの博物館後に着いた。

 

「あった。」

 

ダンはバラバラになっているカードの中から一枚のカードを手に取る。

 

「でもそれ、ダンが使っていたオリジナルとは違いますよ?」

 

ユースが口を挟む。

するとジークヴルムノブァが光り出し、博物館後の奥と思われる方を指す。

 

「行ってみるか?ダン!」

 

クラッキーにダンが頷く。

 

「一体何があるんだろうね~?メカッコイイ物が良いな~。」

 

・・

 

「こ、これは………」

 

光の指す方向に行くと驚きの物があった。

 

「こんな所にまでアルティメットクリスタルがあるのか?」

 

クラッキーが驚いているとダンがクリスタルに触れる。

しかし、弾かれる。

 

「ダン!大丈夫か?」

 

クラッキーが駆け寄る。

 

「今此奴、まだだって……?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そんなに気に入りませんの?」

 

「そう言うわけではない。我が白銀のターン。

ディフェンザードを2体配備。ムゲンドラ、攻撃せよ。」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「…………………」

 

「……もうやめにしません?」

 

「どうしてだ!」

 

「あなた、他のことに興味を引かれているようでしたので。今の貴方では恐らく、わたくしに勝など到底無理でしょう。」

 

「…………済まない。だが……」

 

ゼロが言葉を続けようとしたとき

 

“そのバトル、そこまで!“

 

先程のアルティメットが止めに入ってきた

 

「アルティメットか?なぜ止める。」

 

“貴様は呼ばれていよう。あの者に…“

 

「先程から私に話しかけて来るものか?」

 

“あぁ。貴様は行かねばならん“

 

「そうか、だがお前を貰うのは誰になるんだ?」

 

その時、アルティメットは橘の方を向く。

 

“貴様、俺を使いこなせるか?“

 

橘はふっと笑う

 

「それはあなたが決めることでしょう。」

 

“その気質、気に入った!これより我が主は貴殿、橘万里香だ!存分に我を使うがよい!“

 

そう言ってアルティメットはカードとなり橘の手の中に収まる。

 

「そんなことより行かなくて宜しいのですか?」

 

「いこう!」

 

ゼロと橘がバトルを中断しバトルフィールドから離脱した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

少し時計の針を戻して橘とゼロがバトルフィールドに向かった直後。

 

「何ですか?」

 

集はリリアをじっと見つめていた。

 

「いやあ、リリアちゃん、何隠してるんだろーなーって思ってさ。」

 

リリアは驚いたと言う顔をしている。

 

「そうか、以外と察しが良いみたいだな。」

 

「そう?私も何かあると思ったんだけど。」

 

宮本も同意する。

 

「はぁ、私ってそんなに分かりやすいかな?」

 

「そうですかね。俺は全然分からなかったんすけど……」

 

楽が話す。

 

「まぁ、楽なら仕方ないって。」

 

「それで、何を隠してるの?」

 

宮本の攻めるような目にリリアはため息をついた。

 

「仕方ない。と言いたいところだがこればっかりは話せない。本当にすまない。」

 

リリアが頭を下げる。

その時小野寺とミクスがバトルフィールドから帰ってきた。

 

「……えっと………どうしたの?」

 

少しピリピリした空気に小野寺が苦笑混じりに問いてきた。

 

「いや、ちょっとな…。」

 

楽がごまかす。

 

「所で、小咲、どうだったの?」

 

「うん、勝ったよ。」

 

「良かったわね。」

 

「それでレイさんは……?」

 

小野寺が辺りを見渡しながら聞く。

 

「今バトル中。橘さんとね。」

 

この時はまだ3分位前に始めたばかりなのでもう少しかかると思っていた。

しかし、

 

「みんな!次に行く場所が決まったぜ!」

 

もう帰ってきた。

 

「どうしたんだよ。やけに早いじゃねーか。」

 

「ちょっと事情があってな。誰が呼んでるかわかんねーが行くぜ!」

 

突然のことに皆が声を合わせてこういった。

 

『どこにだよ!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此方流れ星号。

 

「キリガ様。どうかなさいましたか?」

 

キリガは頭を抑えている。

 

「誰かが呼んでいる。」

 

「いくおつもりで?」

 

「そうだな。ポーラはどうしてる?」

 

「ポーラはデッキを組んでいます。以前は知りませんが、此方に来てからはずっと嬉しそうですよ。」

 

「そうか、進路を変更するとだけ伝えておいてくれ。」

 

「分かりました。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まだって?」

 

ユースが聞く。

 

「わからない。だけど………」

 

ダンが続けようとしたとき。

 

「誰だ!」

 

鶫が突然大声を出す。

しかし、誰かいるか分からない。誰もいないように見える。

 

「どうした?鶫、」

 

クラッキーは見回して誰も居ないことを確認して聞く。

 

「そこか!」

 

しかし、鶫は手のひらサイズの瓦礫を手に取り人が隠れられそうな岩をめがけて分投げた。

 

「いたい!」

 

そこから聞き覚えのある声がした。

 

「出てこい!さもなくばもう一度投げるぞ!」

 

鶫は瓦礫を片手に身構える。

すると岩の影から男…………ザジが出てきた。

 

「いやはや気づかれるとは思いませんでしたよ。」

 

相変わらずふざけた口調で肩をすくめる。

 

「貴様!」

 

正体を明かされ鶫が噛み付く。

 

「おやおや、その様な態度をされてはね~。」

 

「何をニヤニヤしているのだ!」

 

「次死ぬのはあんただ!」

 

「?!」

 

急に口調が変わり空気が凍る。

 

「ターゲット。」

 

鶫のデッキが光る。

 

「その気ならやってやる。ソードブレイヴ!ゲートオープン」

 

「解放~、なんちゃって。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「スタートステップ。メインステップ。あら?手札が寂しいですね‥。ですが、ソウルホースを召喚!ターンエンド。」

 

「私のターン。ネクサス、巻き上がるダンガロ山脈を配置。更にケンコーキジを召喚してターンエンド。」

 

「うむ、緑デッキですか。スタートステップ。メインステップ。シキツルを召喚!召喚時効果で一枚ドロー。ターンエンド。」

 

「私のターン。ジョーニントンビを召喚!アタックステップ。ケンコーキジでアタック!」

 

「うーん、ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「わたくしめのターン。スタートステップ。メインステップ。戦竜エルギニアスを2体召喚。更にバーストセット。ターンエンド。」

 

「まだ動かないか。私のターン。疾風、迅雷!光牙鳳凰レックウマルを召喚!召喚時効果で分身!デッキから2枚裏側で分身スピリットとして召喚する。この時、巻き上がるダンガロ山脈の効果でボイドから分身スピリットに1コアずつ置く。アタックステップ。分身スピリット、行け!」

 

「ライフで受けて、バースト発動!アルティメットウォール。アタックステップを終わって貰うよ~。」

 

「くっ、ターンエンド。」

 

「あっ、そうそう。あの桐崎?って言う子。まだ生きてるんだよね?」

 

「?!何故それを……」

 

「あらやっぱり?当たってたんだ。それじゃ、メインステップ。うーん、どうしましょうか……、わたくし優柔不断な物で。よし、決めました。」

 

「………」

 

鶫は身構える。しかし、

 

「ターンエンド。」

 

「……ふぅ。レックウマルをLv3にアップ。アタックステップ。レックウマルでアタック!アタック時効果で1体疲労。2チャージで3体疲労!対象はエルギニアス2体とソウルホース。」

 

「やっぱり人間って甘いですね~。フラッシュタイミング。マジック、クヴェルドウールヴを使用!手札のシャイニングソードをノーコスト召喚!更に召喚時効果でBP4000以下を全て破壊。更に破壊した体数、つまり4枚ドロー。そのアタックライフで受けます。」

 

「その前にジョーニントンビの破壊時効果で分身!ターンエンド。」

 

「あー、いたい、いたい。ですが!あなたのフィールドにブロッカーはいません!スタートステップ。メインステップ。シキツルを召喚!効果でドロー。更に、シーサーベンダーを召喚!効果で分身スピリットを破壊!更に、シーサーベンダーにシャイニングソードをブレイヴ!」

 

「くるか!」

 

「シーサーベンダーでアタック!」

 

「フラッシュタイミング。絶甲氷盾。このアタックでアタックステップを終了させる。そのアタック、ライフで受ける。」

 

「そちらもですか……仕方ありません。ターンエンドです。」

 

「私のターン。ふぅ………よし。フィールドを駆け巡れ!風の刃!疾風の双刃カムイハヤテをレックウマルに直接ブレイヴ!」

 

「来ましたか。ソードブレイヴ!」

 

「アタックステップ。レックウマルでソードブレイヴアタック!疾風の双刃カムイハヤテのアタック時効果でスピリット1体を疲労!更に2チャージで3体。指定はエルギニアスを2体、ソウルホースを指定!更にこの効果で3体以上疲労させたとき回復する!それに、レックウマルのアタック時効果で3体疲労!シキツル2体疲労!」

 

「そのアタックライフで受けます。」

 

「残りライフ1!レックウマルで再びアタック!」

 

「させません!フラッシュタイミングでマッハジーを神速召喚!」

 

「ならば此方もフラッシュだ!シャイニングシャドウ!マッハジーを疲労。更にレックウマルの分身を発揮させる。分身2!デッキから分身スピリットを召喚!コアは巻き上がるダンガロ山脈の効果でボイドから確保。」

 

「……………おっと、すいません。またまた大事な会議が有ることを忘れていました。」

 

「逃げる気か!」

 

「そんなことはありません。仕方のないことです。それでは。」

 

ザジは先にバトルフィールドから離脱しせっせとどこかへ行ってしまった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「鶫、ナイスバトル。」

 

クラッキーとダンから賞賛を浴びていると誰かが入ってきた。

今度はさっきのような者ではない。

 

「一番星?!なぜ此処に?」

 

険しい顔のレイが入ってきた。

 

「あれ?何でお前等も此処に?」

 

ダン達の顔を見るとレイはきょとんとした顔になる。

 

「おーい、どうしたんだよ、レイ。」

 

「小野寺達は此処で待ってろ。この先は危ない。」

 

遠くからこんな声も聞こえてきた。

 

「一番星はどうして此処に来たんだ?」

 

「俺を呼ぶ声がしてな。」

 

「呼ぶ声?」

 

「ああ。」

 

そう言いつつレイはアルティメットクリスタルを見る。

 

「それにしてもでけーな。このサイズは初めてだ。」

 

レイが呟くとクリスタルの向こう側から誰かが出てきた。

 

「お前もか。一番星。」

 

「お前は…………流れ星!」

 

レイはさほど驚いてないように見えるがクラッキーは驚いたと言う顔をしている。

しかし、一番驚いているのは、

 

「ポーラ!」

 

鶫だった。

 

「ブラックタイガー!」

 

しかし、ポーラはうれしさ混じりの顔になる。

 

「ポーラ……何で此処に?」

 

「ブラックタイガーには関係ない。」

 

ポーラがツンケンしている内にも話が進む。

 

「どうやら俺達が呼ばれたみたいだな。」

 

キリガが話す。

そしてレイがクリスタルに触れる。すると、

 

ーーーーーーーー

 

“ようやく集まったか。“

 

「お前は?」

 

“私は三龍神の一角。名前はアルティメットジークブルムノヴァ。“

 

「ジークブルムノヴァ……?」

 

“おまえ達は選ばれた。“

 

レイは振り返る。そこにはダン、キリガ、そして楽がいた。

 

「なんのためにだ?」

 

“それは異世界からの侵略者をとめるためにだ!“

 

「それって、あの………?」

 

ダンが呟く。

 

“ほう、既に戦ったことがあるか。ならば話が早い。我々、三龍神を集めよ。そして食い止めてくれ。“

 

その言葉が終わると3つの光がダン、キリガ、レイに向かって飛んでくる。そしてそれぞれの胸に収まる。

ダンには一枚のカードが。

 

「でも、いいのか?お前等にはアルティメットシンボルがある。俺には……」

 

今、レイとキリガにはアルティメットシンボルが出てきている。

 

「問題ない。俺達は選ばれた。アルティメットに。」

 

キリガの言葉にダンはカードを眺める。

 

「そうだな。」

 

話が纏まった……ように見えたが、

 

「あのー、俺は何でここに居るんですかね?」

 

楽を忘れてはいけない。

 

『それは余が説明してやる。』

 

上空の方から声が聞こえてくる。

 

「あなたは………」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ピイピイ

 

と言うような効果音が聞こえてきそうなほど目覚め良い桐崎さん。

しばらく仮死状態にあったためなのか、鶫に抱きつかれすぎた為なのか疲れきった為お昼寝中だった。

 

しかし、目覚めたのはよいが。

 

「何で誰もいないのよーーーーーー!」

 

 




「今回のゲストは?の前に今回でこのコーナーは最後となりました。」

「次回からは、えーと未定です。」

「それでは、改めて、今回のゲストは?」

「ウホ」

「………はい、ボンバーさんです。」

「ウホ、ウホホホ、」

「さっぱり何言っているのか分からないのでえーと、デッキの方はカーンウルフを使ったデッキだそうです。」

「ウホ………↘」

「それでは次回は、レイ達の前に現れた男が楽に使命を与える!」

「更に、人類軍には新たなる刺客が。それでは次回も、」

「「宜しくお願いします!」」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

桐崎千棘様?

「あなたは……」

 

レイが目を見開き驚きを隠せない様子だ。

その様子を見て、降りてきた男は微笑み4人の前に立つ。

 

「あなたは………誰ですか!」

 

『…………………』

 

とても居ずらい空気になってしまった、

楽は目を泳がせ

キリガは憐れみを込めたような微笑みをうかべ

ダンは空気が読めず

レイは何に驚いているのか分からないがまだ驚いてます。と言う顔をしている。

 

「…………まぁ、余を知らぬのも仕方あるまい。」

 

降りてきた男は咳払いと共に仕切り直す。

 

「余の名は刃、と呼ばれていたが今は無いに等しい。」

 

「刃……………と言うことは嘗てのこの世界の王、白夜王刃か!」

 

「その様なことはどうでもよい。貴様等にはとりあえずこれを見てもらおう。」

 

そう言いつつ持ち出したのは寂れた剣。

刃はボロボロで束は折れている。

 

「あの…これは?」

 

楽が王と言う言葉を聞いたからなのか謙虚に聞いた。

 

「これは昔に私が神と呼ばれていた物を斬った時に使った剣だ。」

 

「………………」

 

「しかし、見ての通り使えるかどうか分からない。そこでだ!一条楽。貴様が再びソードアイズ、ソードブレイヴをすべて集め新たなる神剣を生み出すのだ。」

 

「…………………俺が?」

 

「そうだ。さすれば、異界からの迷い子を無事帰すことが出来、異界からの侵略者を追い返す力になる。」

 

突然の告白に目が点になる楽

一呼吸置いて大体理解した楽は

 

「無理無理無理無理無理無理!出来るわけねーって、」

 

あまりの拒絶に無言になる現神。

 

「おもしろそーじゃねーか。」

 

しばらく静かになった後ぽつりと言ったのはレイだ。

 

「それで世界が救えるんだろ?魔族を異界に返して、アルティメット達と一緒に異世界からの侵略者を追い返して…最高に面白いに決まってる。やろうぜ!楽。」

 

(これってチャンス何じゃねーか。これがうまくいったら小野寺も………)

 

「分かった。引き受けよーじゃねーか。こうなったらとことんやってやる!」

 

「お!いいねいいね!やろーじゃねーか!」

 

「決まりだな。ではよろし頼んだぞ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ダン!どうだった?」

 

帰って来たダン達にクラッキーが真っ先に聞いてきた、

それに対してダンはカードを見せる。

 

「アルティメット……ダンが手に入れたのか!」

 

そうこう話しているうちにキリガはポーラを連れて立ち去ろうとする。

 

「おい、キリガ。もう行くのか?」

 

レイが制止を促す。

 

「あぁ、あるところへ行く途中だったからな。」

 

「そうか。それなら一緒にいかねーか?」

 

「おい、レイ!正気か!何で此奴と……」

 

ムゲンが憤慨する。が、

 

「そんなの面白くなるからに決まってるからじゃねーか!」

 

レイは無邪気に笑う。

キリガはその様子を見て微笑むが

 

「済まない。俺はおまえ達とは行けない。」

 

「そうか。だったら気が向いたら声掛けろよ。」

 

「機会があればな。」

 

そう言ってキリガは行ってしまった。

 

「さてと、僕達も用事が済んだし、帰るか。」

 

「あぁ、」

 

「ちょっと待てよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此方は人類軍本部

 

「それで、みんな出払ってるってことね。」

 

「ゲホガホ、はい、そうです。」

 

兵堂剣蔵の胸ぐらを掴み剣蔵が5つの頭をみせるほど振り回して皆がどこに居るのか聞き出していた。

 

「皆新しいアルティメット、探しに行ってるんだね。せっかくこれ自慢しようとしてたのに。」

 

切なそうにカードを眺める。

その時、タイミングがいいのか、悪いのか、会議室のスクリーンに見覚えがある男が映った。

 

『俺の名前は大壁のジロー。此処は俺が乗っ取らせてもらうぜ。』

 

「ねぇ、あいつとバトルしていい?」

 

桐崎が剣蔵に囁く。

かなり近くに顔を寄せて。

剣蔵は顔を真っ赤にしながらいいと答えた。

 

「よし、それじゃあ行くわよ!ターゲット。」

 

画像越にジローのデッキが輝く。

 

『?!、貴様等の主力は出払ってるはずだろ!なぜバトルする奴が………まぁいい。相手取ってやる。ゲートオープン』

 

「開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おまえの名は?」

 

「妾は、森林の千棘じゃ。」

 

……………桐崎が居るはずの場所には確かに顔立ちは桐崎だが、髪が緑と金のシマシマで目は右が緑、左が碧眼である。手には扇をもっている上に和服である。

それに態度がでかい。

 

「では、妾からじゃ。ネクサス、蟲招く妖花の塔を配置じゃ。ターンエンド。」

 

「大壁のターン。オーシンを召喚。アタックステップ。オーシンでアタック。」

 

「ライフで受けよう。蟲招く妖花の塔の効果でコア2個をリザーブに。」

 

「ターンエンド…………たく。こんな態度のでかい奴とやりたくなかったな。出来ればあの小野寺とか言う奴がよかったぜ。」

 

「妾では不満か?それはすまぬことをしたな。森林のターン。

ネクサス、命の果実を配置。更にネクサス、戦場に息づく命を配置。ターンエンドじゃ。」

 

「ネクサスばっかりかよ。俺は更に、オーシンを召喚。ターンエンド。」

 

「何もせずか……森林のターン。蟲招く妖花の塔をLv2にして、一番槍のシベルザを召喚。Lvは2。アタックステップ。シベルザでアタック。シベルザは最初のアタックの時回復する。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドじゃ。」

 

「大壁のターン。甲竜の狩場を配置。更にサンストーンドラグーンをLv2で召喚!ターンエンド。」

 

「森林のターン。ゴクラクチョーを召喚!コア1つをリザーブに。更にバーストセット。アタックステップ。」

 

「サンストーンドラグーンの効果発揮!ゴクラクチョーは必ずアタックしてもらう。更に青きラッシュ。シベルザはこのターンアタック出来ない。」

 

「ならばゴクラクチョーで参る。」

 

「サンストーンドラグーンでブロック。」

 

「ターンエンドじゃ。」

 

「大壁のターン。ネクサス、甲竜の狩場を更に配置。そして更にネクサス、ナウマンシティーを配置!配置時効果、手札の甲竜戦艦エンタープライズを召喚!」

 

「それがおんしの切り札か…」

 

「ラッシュにより最高レベルに。アタックステップ。甲竜戦艦エンタープライズでアタック。」

 

「フラッシュタイミング。クイックモスキーを神速召喚。そのままブロックじゃ。」

 

「エンタープライズの効果発揮。BPを比べ相手だけを破壊したとき相手のライフを2つをリザーブ置き回復する!」

 

「では、クイックモスキーの破壊によりバースト発動じゃ。風の覇王ドルクスウシワカ!エンタープライズとサンストーンドラグーンを疲労、そして召喚。」

 

「ターンエンド。」

 

「森林のターン。緑のスピリット確保じゃ。獣の王者、その雄々しき姿を妾にみせい!アルティメットビャクガロウをLv4で召喚。アタックステップ。」

 

「サンストーンドラグーンの効果でシベルザを指定。必ずアタックしてもらう。更に青きラッシュでドルクスウシワカを指定。このターンアタック出来ない。」

 

「では、アルティメットビャクガロウでアタックじゃ。アルティメットトリガーロックオン。」

 

桐崎は扇を閉じジローに向ける。

 

「答えい。コストはいくつじゃ?」

 

「コスト3ストロングドロー。」

 

「クリティカルヒットじゃ。まず剣獣を持つアルティメット/スピリット1体につきスピリット1体…つまり此処では2体オーシンを疲労させる。」

 

「ライフで受ける。」

 

「では、バトル終了時、今疲労しておるおんしのスピリット全てをデッキの下に……と言っても誰も残らんがの。」

 

「?!」

 

「更にシベルザでアタックじゃ、」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「大壁のターン。ゲッコゴレムを召喚。ターンエンド。」

 

「森林のターン。ふむ、では、このままアタックステップ。シベルザでアタック。効果で回復。」

 

「フラッシュタイミング。光速三段突。効果でシベルザをデッキの下に戻す。」

 

「そうか。しかし、おんしの手札はもう無いようじゃの。ドルクスウシワカでアタックじゃ。」

 

「ゲッコゴレムでブロック。」

 

「フラッシュタイミング、コテツティーガーを神速ブレイヴ。」

 

「ブレイヴまで使うのか!」

 

「コテツティーガーのブレイヴ時効果。BPを比べ相手だけを破壊したとき相手のライフのコア一つをリザーブに。」

 

「ぐはっ」

 

「では最後じゃ。アルティメットビャクガロウでアタックじゃ。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト5バーストタートル。」

 

「ヒット!じゃが対象がおらんの。このアタックはどうする。」

 

「ライフで受ける。」

 

森林の千棘ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

勝った桐崎は部屋に閉じこもった。

いや、訂正しよう。立てこもった。

 

「ちょっと、桐崎さん!大丈夫ですか?」

 

心配した剣蔵が桐崎の立てこもっている部屋の前で話しかける。

 

「もうほっといて………なによあれ……ほんとになによ、妾って………あんなのあたしじゃない……」

 

「格好良かったですって。」

 

精一杯励ます。

 

「ホントに………?」

 

「ホントですよ!」

 

剣蔵も必死で食い下がる。

 

「でもはずかしー。」

 

その日桐崎は部屋から出てこなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「モヨモヨする。」

 

ムゲンが胸をさすりながらなんだか元気が無い。

 

「小咲ー、あんたもちょっと様子が変よ?」

 

宮本がそう言うがほかの者は分からない。

 

「なあ、宮本。どこが変なんだ?いつもと同じように見えるけど……」

 

「はぁ………」

 

「なんだよその目。」

 

楽の発言に宮本がジト目でため息をついた。

 

「ねーねー、るりちゃん、俺も何だか変なんだけど……これってもしかして恋わ……グベッ。」

 

集もおかしいがいつものことだ。

 

「にしても、変ね。」

 

宮本が考え込んでいる。

 

「集がか?」

 

「おい楽~。どういう意味だ?」

 

「そうじゃないわよ。」

 

集はスルーされる。

 

「私と一条君は何ともないんでしょ?」

 

「それがどうしたんだ?」

 

「私達はアルティメットを持っていない。ということを言わないと分からない?」

 

「言われてみればそうだな。」

 

4人で考えていると併走しているソフィア号から連絡が入った。

 

『12km先に舟が此方に向かってきている。気をつけてくれ。』

 

だそうだ。

そして近づいて来た船は。

 

「なんだあれ、ボロボロだな…。」

 

レイが感想を言う。

 

『私は阿南、黒煙の阿南です。』

 

「目的はなんだ?」

 

レイが画面越しの女に聞く。

 

『そうですね…貴方達の持つ十二宮Xレアを頂きましょうか。』

 

『一番星、どうする?こっちのエースはやる気満々なんだけど。』

 

「今回は譲るぜ。さっきのアルティメットも見てみたいしな。」

 

『そうか。ダンいっていいそうだ。』

 

『ゲートオープン開放!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「黒煙のターン。ネクサス、闇の聖剣を配置。ターンエンド。」

 

「おまえ、魔族か…。」

 

「そうよ。よろしくね。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ブレイドラ、モノゲザウルスを召喚。アタックステップ、ブレイドラでアタック。」

 

「ライフで受けるわ。」

 

「ターンエンド。」

 

「黒煙のターン。まずはバーストセット。続いてソウルホース、シキツルを召喚。シキツルの召喚時効果。デッキから一枚ドロー。アタックステップ。シキツルでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ソウルホース、アタック。」

 

「フルアタックか、いいだろう。ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。駆け上がれ、神の名を持つ赤き龍、太陽神龍ライジングアポロドラゴンを召喚!アタックステップ太陽神龍ライジングアポロドラゴンでソウルホースに指定アタック。」

 

「いいわ。ソウルホースは破壊される。」

 

「ターンエンド。」

 

「攻めないの?なら黒煙のターン。ソウルホースを召喚。更に黒き骸王バルトアンデレス。アタックステップ。バルトアンデレスでアタック。アタック時効果でライジングアポロドラゴンを破壊。更に、赤のラッシュで必ずブロックしてもらう。」

 

「ブレイドラでブロック。」

 

「シキツルでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。マジック、エクストラドローを使用。デッキから2枚ドロー。更に1枚オープン。そのカードが赤のスピリットなら手札に加える。雷王龍ジークブルムなので手札に加える。ターンエンド。」

 

「赤のカード……黒煙のターン。バルトアンデレスをLv3にアップ。アタックステップ。バルトアンデレスでアタック。ラッシュでブロックしてもらう。」

 

「モノゲザウルスでブロック。」

 

「ソウルホースでアタック。」

 

「フラッシュタイミング。マジック、サイレントウォールを使用。このバトルでアタックステップを終了させる。そのアタックはライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。コアステップ。ドローステップ。来た!メインステップ。ブレイドラを2体召喚。更にマジック、ビッグバンエナジーを使用。このターン星竜を持つスピリットはコストをライフと同じとして扱う。雷よ天を裂け!雷王龍ジークブルムを召喚。更に雷王龍ジークブルムを転生!超新星龍ジークブルムノヴァを召喚!召喚時効果でライフを5まで回復する。」

 

「何だと!」

 

「更に、アルティメットジークブルムノヴァを召喚!召喚時効果でアルティメットトリガーロックオン。コストは?」

 

「コスト7魔界七将ベルゼビート。」

 

「ヒット!トリガーのコスト分ライフを回復する。だが上限は5までだ。」

 

 

 

 

 




「今回の最強カードはこれだ?」

「一条君!言い切らないと!」

「ワリー、小野寺。こう言うの初めてでさ。」

「うん大丈夫。私も初めてだから。」

「千棘も何か話せよ。」

「………はい、今回からあとがきコーナーを担当することになりました。桐崎です。」

「何で棒読みなんだよ……」

「あはは……、えーと今回の最強カードは千棘ちゃんが使ったアルティメットビャクガロウです。」

「えーと何々?神速持ってんのか!へー、凄いな。BPだってスピリットにはだいたい負けねーだろうし。」

「凄いでしょ!何たってあたしのアルティメット何だから。」

「あのー、二人ともそろそろ次回予告しないと。」

「そうだな。決着!三龍神の猛攻!」

「それにやっとみんなと再開するあたし!」

「千棘ちゃん、名前で言わないと……。それでは次回も宜しくお願いします。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

お試しデッキ。出でよ、アルティメットラグナロック

本作品、ギルドにて

ガルドスvs.ゼロにおいてアルティメットアレクサンダーの効果をミスがあり補正しました、

大変申し訳ございません。


「アタックステップ。超新星龍ジークブルムノヴァでアタック。アタック時効果でシキツルとソウルホースを破壊。」

 

「ライフで受ける。」

 

「続いてブレイドラでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「これで終わりだ。アルティメットジークブルムノヴァでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト5スカルプレイン。」

 

「ヒット。このアタック、必ずブロックしてもらう。」

 

「だが、ブロックできるスピリットはいない。ライフも一だ。私の負けだ。ライフで受ける。」

 

ダンーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「いやー、すごかったな。アルティメットジークブルムノヴァ。」

 

「あぁ、やっぱすごそうだな、三龍神!」

 

ムゲンとレイが話しているとさっきまで部屋に閉じこもっていた橘が出てきた。

 

「あら、橘さん。あなたも体の調子が良くないの?」

 

最初に聞いたのは宮本だ。

 

「はい、そうですの……何だか胸のあたりが……少々変ですの…。」

 

「やっぱり。」

 

宮本が確信を持つかのように頷く。

 

「おーい、人類軍の本部が見えてきたぜ!」

 

ちょっとシリアスな雰囲気をブレイクしてレイが大声で皆に連絡する。

 

「千棘ちゃん、もう帰ってきてるかな。」

 

「そう言えばそれらしいことあのクラッキーって人も言ってなかったわね。」

 

小野寺、宮本が言う。

 

「まぁ、着けば分かるだろ。そんなことより大丈夫か?小野寺も橘も。もやもやするんだったら人類軍の本部で見てもらったらどうだ?」

 

「なぁ、楽。俺が入ってないのはどういうことだ?」

 

「そんなことはどうでもいいわ。」

 

宮本が割って入ってくる。

 

「え?どーでもいいの?」

 

集が講義する。

がいつもの如くスルーされる。

 

「確かに体も大事だろうけどそれと同時にこの広すぎる宇宙で十二宮Xレアとソードブレイヴ、後アルティメットも見つけなくちゃいけないのに長いあいだ休めないわ。」

 

これまでにソードブレイヴは

輝きの聖剣シャイニングソード……ザジ

暗黒の魔剣ダークブレード…………楽

天空の光剣クラウンソーラー………キリガ

白夜の宝剣ミッドナイトサン………万里香

疾風の双刃カムイハヤテ……………鶫

闇の緑のソードブレイヴ……………×

紫電の霊剣ライトニングシオン……宮本

闇の紫のソードブレイヴ……………×

蒼海の大剣メイルシュトロム……集

深淵の巨剣アビスアポカリプス…ダン

光の黄のソードブレイヴ…………×

夢幻の天剣トライデントファンダジア…小野寺

 

が手にしている。

 

「この表を見ると結構集まってるように見えるけど。」

 

「そうなんだけど……」

 

宮本が続きを言おうとしたとき

 

「おーい、着いたぜ。飯だ飯!行くぜ、ムゲン!」

 

「ほいきた!」

 

相変わらずうるさい一人と一匹の後を楽達は追いかけた。

 

・・・・

 

「これが纏めたものだけれど、このザジって人が何でソードアイズに選ばれたのかしら。」

 

人類軍の本部に集まった者だけで話し合いが始まり、宮本が切り出した。

 

「それについて何ですが妙なんですよね。」

 

剣蔵がメガネをインテリっぽく上げて話す。

 

「どこがなんだい?」

 

クラッキーが剣蔵に聞く。

 

「それが色々調べたところ分かったんですけど、ソードブレイヴと言う物はソードアイズの力を持った者にしか使えません。そこまでは皆さんもご存じのようですが。しかし、そのソードアイズの力は元々人間の物だと言うことが分かったんです。」

 

「でもそれって、魔族が選ばれることもあるってこと?」

 

小野寺の質問に剣蔵が咳払いをする。

 

「すいません。言い方が悪かったですね。そうではなくて、ソードアイズに選ばれるのが人間のみと言うことらしいんです。」

 

「それではザジはどうして………?」

 

バローネが顎に手を当てる。

 

「それについては分かりません。ですが使っている事実と使えないはず、と言う石碑の記述。相反していることが起こっているのは変えがたい事実です。」

 

皆が考え込み、沈黙が場を覆う。

その時、会議室の戸が開いた。

 

「春ちゃん!どこ行ってたの~?」

 

入ってきた春に対して集が絡みに行く。

しかし、そんなこと無かったかのようにバローネが春に歩いてよる。

 

「何か問題はあったか?」

 

「いいえ、なにもなかったようです。」

 

「そうか。ならよかった。」

 

バローネと春の会話、

 

「何だか親子みたいだね。」

 

「いや、むしろ恋人同士でしょ。」

 

に対して小野寺(姉)と宮本が言う。

 

「ふえっ?えっ?そんなんじゃありません!」

 

最初はなにを言われたか分からなかったようだが理解したとたん全力で、真面目な顔で否定した。

 

「そうだよね~。春ちゃんが好きなのって……グベシ!」

 

集が暴露使用としたとき宮本が手首を曲げた。

横に……………

 

「それはそうと、どこか悪いところでもあるんですか?」

 

集がもがいているのを流し、剣蔵が聞いた。

 

「そんなに悪いというわけでもないんですが胸がちょっともやもやしまして……」

 

えっ?………と一番星号の乗組員たちが驚く。

因みに、レイとムゲンは食堂でピザを食いまくっているのでこの場にはいない。

 

「そのもやもやって……」

 

楽が言おうとしたとき、

 

「おそらくそれは、こちら側にやってきた別世界の方々のアルティメット保持者に出る特徴というより、症状出はないでしょうか?」

 

剣蔵が割り込んだ。

 

「バトルしてみれば分かるでしょうけど面白いことになりますよ?あの桐崎さんだって。」

 

「千棘が?」

 

「はい、あの桐崎さんが…」

 

バン!ドタドタ。ガシッ!

 

「き、桐崎さん!どうして僕の頭を握りつぶそうとするんですか?」

 

「………………」

 

無言の威圧ほど怖い物はない。特に美人に分類される桐崎の睨みという物は格が違う。

その時、サイレンが鳴った。

 

「又ですか……最近多いですね。」

 

ユースがため息をつく。

 

「今回はわたくしが行ってもよろしいでしょうか?」

 

橘が申し出る。

 

「わたくし、折角新しいカードを手に入れましたのに使う機械がなくて……ですので行ってもよろしいでしょうか?」

 

クラッキーが考える。

 

「よし分かった。レディの頼みは断れないな。」

 

「ありがとうございます。」

 

『俺は、冥府のドブロ。どなたが相手で?』

 

「私が行きますわ!ターゲット。」

 

『小娘、行くぞ!ゲートオープン開放!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「俺は先程名乗ったとおり、冥府のドブロだ!貴様は。」

 

「ひっ………………………えっと、牙獣の万里香………です……」

 

「さっきの奴か?」

 

ドブロがこのように無理もない。

万里香の髪は白く染まり、服は白い無地のワンピースに胸のあたりに丸いライフカウンター。

態度はなんだか弱々しい。目は左が白く、右は元のまま。何よりちょっと涙目っぽいところがある。

 

「なんだ?まぁいい。俺の冥府のターン。キャメロットポーンを召喚。更にネクサス、闇の聖剣を配置。ターンエンド。」

 

「えっと……牙獣のターン………ネクサス、獣の氷窟をLv2で配置…します…。ターンエンドです。」

 

「へなへなとしやがって。冥府のターン。シキツルを召喚!召喚時効果で一枚ドロー。」

 

「あの………獣の氷窟の効果で相手がドローしたとき自分も同じ枚数ドローでき……ます…」

 

「俺のスピリットのアタックではライフは減らせん。ターンエンドだ。」

 

「牙獣のターン。…………ネクサス、凍てつくつららの逆塔を配置。……それと………シュライクンをLv2で召喚。

シュライクンは……Lv2で緑としても扱えるので凍てつくつららの逆塔の効果で……ボイドからコアをシュライクンに乗せます。えっと……このままターンエンドです…」

 

「冥府のターン。行くぞ!我が相棒の一つ、冥府三巨頭バロックボルドーを召喚!コアはキャメロットポーンより確保!召喚時効果でデッキを上から3枚このスピリットの下に置く。アタックステップ。バロックボルドーでアタック!」

 

「ライフで受けます。きゃ!」

 

「ふん!ターンエンド。」

 

「うう……牙獣のターン。闇王ナインテイルダークをLv2で召喚します……。更に、白き光は白夜の証、白夜の宝剣ミッドナイトサンをナインテイルダークに直接ブレイヴ……します。コアはシュライクンをLv1にして確保。えっと…ターンエンドです…。」

 

「冥府のターン。出でよ三巨頭ザンデミニオン!アタックステップ。ザンデミニオンでアタック。ザンデミニオンの効果で無魔がアタックするときスピリットを破壊しないとブロック出来ない。」

 

「うう…ライフで受けます。」

 

「バロックボルドー、続け!」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「牙獣のターン。シュライクンをLv2にあげ緑、白のスピリットを確保!

白の輝き、緑の草原。このバトルに終わりを告げよ!アルティメットラグナロックをLv4で召喚!召喚時効果で手札からえっと…あった!黒皇機獣ダークネスグリフォンを召喚します。

ダークネスグリフォンの召喚時効果でシキツルを手札に戻します。そして、ミッドナイトサンをダークネスグリフォンにブレイヴ!Lv2、アタックステップ。ダークネスグリフォンでアタック。アタック時効果で回復しラッシュでバロックボルドーとザンデミニオンのコアをトラッシュに置き消滅させます……。ふぅ、」

 

「ライフをくれてやる。ダブルシルボルはきついな。」

 

「えっと…大丈夫ですか……?」

 

「なに、気にするな。」

 

「そうですか……では続けてダークネスグリフォンでアタックします。」

 

「ライフで受けよう!」

 

「アルティメットラグナロックでアタックします。アルティメットトリガーロックオンです。」

 

「コスト4闇の聖剣。」

 

「ヒットです。」

 

「良いバトルだった!俺のライフ、砕くが良い!」

 

牙獣の万里香ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なぁ、橘。さっきのあれなん……だ?」

 

「ニコニコ」

 

橘は楽に笑顔で訴える。

これ以上この話を引っ張るとどうなるか分からないと……

だがしかし、此処には空気を破壊する者がいる。

 

「いやー、万里香ちゃん可愛かったよー?(ニヤニヤ)ということでばとるしない?」

 

「確かに、あの下からの上目使いは胸を打たれる物があるね。」

 

阿呆(集)と馬鹿(クラッキー)である。

 

「ピシ(怒)…」

 

橘のお嬢様の雰囲気が壊れる。

 

「おいば、表出てこいと!らっくんもなんか言ったって!」

 

突然の変貌ぶりに何もしらない物達は驚くが、話を振られた楽は頬を人差し指でかきながら

 

「まぁ、可愛かったんじゃねーの?」

 

と言ってしまった。

 

「/////////」

 

赤面した橘があたふたしているがその様子に見かねた剣蔵が次の話に進める。

 

「ごほん。えーとですね。先程の人格変換はすでに確認済みです。桐崎さんで。」

 

『えっ?』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

所変わってキリガ。

 

「ねぇ、キリガ。さっきのことあのミロクってひとに報告するの?」

 

ポーラが聞く。

 

「あぁ、俺はギルドの人間だ。報告する義務がある。」

 

「そうですよ。キリガ様の言うとおりです。」

 

「だが、先にケイという男の所をよって行かなければならない。」

 

「私も、行きたい。何となくだけど。」

 

「恐らくそれで良い。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてこちらはザジ。

 

「いやー、まさかガルドスちゃんが負けちゃうとは思わなかったな~。でも仕方ないか。相手はあのゼロだもんね。」

 

「誠に申し訳ございません。」

 

「いいよいいよ。今は勝つことが目的じゃないからさ。取りあえず全員とバトルして植え付けないと。」

 

「しかし、面白い物をお作りになられましたね。まさか、徐々に魂を削って行かれるとは。これではアルティメットの加護も意味をなさないということですね。」

 

「そうなんだよね~。ということでこれからも種植え宜しくね~。それで、今誰に植え付けてあるの?」

 

「これです。」

 

ガルドスは紙束をザジに出す。

 

「何々?結構植え付けたね。この調子でいろんな奴使い捨てていいから頑張ってね。」

 

「後それと…」

 

「何かな、ガルドスちゃん。」

 

「あのカードは………」

 

「出来たよ。蛇皇神帝アスクレピオーズ。」

 

「作用ですか…では私はこれで。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「千棘もあんな感じだったのか?」

 

「いいえ、何というか、日本の姫という感じでしたよ?」

 

剣蔵が楽に答える。

 

「だったら小野寺さんはどうなるのかな?」

 

ニヤニヤしながら集が小野寺に降る。

 

「ふえっ?えっと………あれ?」

 

「悪く思わないでよ小野寺さん。ターゲット。」

 

集がデッキを小野寺に向ける。

 

「…………………???」

 

「ゲートオープン開放!」

 

 




「今回の最強カードはこれだ」

「……イライラ」

「るりちゃん。そんな露骨な怒りかたしなくても。」

「えーと、今回の最強カードはアルティメットラグナロック。召喚時効果で相手スピリットを全て疲労させる恐ろしい効果を持っています。」

「るりちゃんも僕を構って……グペッ」

「アタック時トリガーで相手スピリットをデッキに戻す効果も協力よね…。」

「それでは……ゴポッ」

「それでは次回。小咲の性格はいかに?そしてソードブレイヴが見つかるわ。それは誰の手に?」

「あっ、それ俺のセリフ……」

「其れでは次回も宜しくお願いします。って、写真とるな!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

超アイドルvs.執事?!

「わたくし青の城塞、天城の集と申します。」

 

そこには何時ものへなへなとした集ではなく、メガネのおくの右目は真っ青。髪も青く黒いスーツ姿。

左手を横に伸ばし右手はおなかのあたりで折り曲げており、軽くお辞儀している姿はまさしく執事。

 

「この度は宜しくお願い致します。」

 

その姿に宮本はキモとかいっている。

対する小野寺は、

 

「はーい、みんなー!ちゅーもーく!私はみんなのアイドル、光翼の小咲だよー!それじゃあスタートステップ!」

 

小野寺さんはいなかった………

代わりにそっくりさんと思しき方が………

いや、現実を見よう。

底にいるのはフリフリを着た小野寺がいた。

髪は黄色で左目が黄色い。マイクを持っており、手札は浮いている。

一言で表すとアイドルだ。

 

「デリスペルティオを召喚。ターンエンドだよ!」

 

「では、天城のターン。光の闘士ランダルを召喚します。これにてターンエンドです。」

 

「光翼のターン。ヒルダマーガレットとリューネヤマトを召喚!アタックステップ!デリスペルティオをオンステージ![アイドル七将]デリスペルティオを召喚して一枚ドロー!このままデリスペルティオでアタック!デリスペルティオはアブリューソーツを持つスピリットが3体以上居るとき相手のコアを飛ばしちゃうぞ!闘士ランダルちゃんバイバーイ!」

 

「そのアタック、ライフでぶつかります。」

 

「うーんとターンエンドだよ!」

 

「天城のターン。ではまずバーストセット。更に、戦士ガイウスをLv3にて召喚。ターンエンドです。」

 

「光翼のターン。デリスペルティオのLvを2にアップ!アタックステップ。リューネヤマトのオンステージ!デッキの下に戻ることで手札から[歌の姫巫女]リューネヤマトを召喚!召喚時効果で戦士ガイウスを破壊しちゃうよ!更にドロー。このままいっけー!リューネヤマトでアタック!」

 

「そのアタック、ライフでぶつかります。」

 

「続けて……」

 

「すみませんがバースト発動です。マジック、雷神豪招来です。バースト効果でデリスペルティオを破壊致します。更に、コストを支払いフラッシュの効果を使用し、ヒルダマーガレットを破壊致します。」

 

「ううー、ターンエンドだよ……」

 

「光の衛士アドリアンを召喚。そして、私のデッキの最高峰。アルティメットオリハルコンゴレムを召喚します。ターンエンドです。」

 

「あれれ~?なにもしないんだー。つまんなーい。光翼のターン。それじゃあいっくよー!天の翼を羽ばたかせ、このフィールドを美しく舞う姿はまさしく天使!アルティメットミカファールをLv4で召喚!BPが足らないからターンエンドするよ!」

 

「それでは、天城のターン。青き有志は不屈なり!戦輝神ゼルドナーグをLv2で召喚。更にアルティメットオリハルコンゴレムをLv5にアップしてバーストセット。ターンエンドでございます。」

 

「光翼のターン。アルティメットミカファールをLv5にアップしてアタックステップ。アルティメットミカファールでアタック!アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト3、光の闘士ランダルです。」

 

「ヒット!」

 

「ライフでぶつかります。」

 

「えー、ブロックしないのー?」

 

「ライフ減少によりバースト発動!妖華吸血爪。効果によりデッキから二枚ドロー。」

 

「紫のマジック……ターンエンドだよ。」

 

「それでは光の戦士ガイウスを召喚。そしてネクサス、光灯る三舎灯台を配置。配置時効果で手札より蒼海の大剣メイルシュトロムを戦輝神ゼルドナーグにブレイヴ!アタックステップ。アルティメットオリハルコンゴレムでアタックいたします。アルティメットトリガーロックオンです。」

 

「コスト5リーファシアーズ。」

 

「クリティカルヒットでごさいます。先ずはデッキから6枚破棄。その後クリティカルヒットの効果でライフを一つリザーブに。粉砕効果も発揮でデッキより5枚破棄。」

 

「ライフで受けます。」

 

「続けて戦輝神ゼルドナーグでアタック。蒼海の大剣メイルシュトロムの強襲発揮でございます。ネクサスを疲労させ回復。更に、デッキより5枚破棄。4チャージで9枚破棄いたします。更に、アルティメットオリハルコンゴレムのクリティカルヒットの効果によりライフを一つリザーブに。」

 

「フラッシュタイミング、スティールハート!戦輝神ゼルドナーグさんのシンボルをとっちゃうぞー!ライフで受けます。」

 

「もう一度アタック。アタック時効果でデッキより9枚破棄。」

 

「6枚目は鳳翼の聖剣によりデッキ破壊にストップをかけちゃいまーす。」

 

「ですがライフは一ついただきます。」

 

「そのアタックもライフで受けます。」

 

「残りライフ一つ。光の衛士アドリアンでアタック。」

 

「リューネヤマトちゃんでブロック!」

 

「これでとどめです。光の戦士ガイウスでアタック。」

 

「うーん、残念。マジックゴールデンカウンター。ガイウスちゃんのBP-10000。この効果でBPが0になると、シンボルがなくなっちゃいまーす。ライフで受ける。」

 

「やれやれでごさいます。ターンエンド。」

 

「手札がないのー?それじゃあアルティメットミカファールでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト1光の衛士アドリアン。」

 

「ヒット!」

 

「ライフでぶつかります。」

 

「リューネヤマトちゃんのとどめいっくよー!アタッーク!」

 

「わたくしのライフでぶつかりましょう!」

 

 

光翼の小咲ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

“独りにしてください“

 

この壁紙の張ってある部屋に小野寺が引きこもった。

 

・・

 

「おい、集!」

 

「なんだい、親友。」

 

「何であんなバトルしたんだ?」

 

楽が言うと集はにんまりとする。

 

「いやー、いいものみれたと思ってるでしょ?」

 

「確かにそうだけど……」

 

「うんうん、こうなると春ちゃんもかになるよね~。バトルしてこようかな?あと桐崎さんも。」

 

「…………はぁ………」

 

「何だよ楽~。」

 

「お前って変わんねーな。」

 

「ほめ言葉として受け取っておくよ。所で春ちゃんは?」

 

「バトルしに行くのか?」

 

「いや、姿が見えないなーと思ってさ。」

 

「春ちゃんならバローネって人と十二宮Xレア探しに行ったってさ。」

 

「ふーん、俺達も探しに行かなくていいのか?ソードブレイヴとか、お前のアルティメットとかさ。」

 

「そうだな…。」

 

そうこう話しているとレイが騒ぎたくっているのを目にする。

 

「オッシャー!アルティメットがあっちにあるらしいぜ!お前ら行くぞ!」

 

「やれやれね。小咲連れてくるわ。」

 

宮本は何だかんだでちゃんと付いてくる。

 

「お嬢、お気をつけて。」

 

鶫も桐崎を送っている。

 

「逸れじゃあ行きますか、楽。」

 

「そうだな。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで、そんな事をしてほしいからって此処まできたの?」

 

ミロクが目の前のガルドスにそういう。

 

「それ程難しいことではないかと……」

 

「確かに内容は簡単だけど誰を使おうかな…。そっちからしてみれば重要なことっぽいしね。」

 

「それでは…」

 

ガルドスがミロクの態度を肯定のものととる。

しかし、

 

「そうだね……カンソ朗、バトル宜しく。」

 

「またバトルですか…。先程其処にいらっしゃる………と言うよりつるされてる方とすればよかったのでは?」

 

ガルドスが目を向けた先には吊され遊園地にあるグルグル回るブランコのように高速回転している。

 

「あんなのに勝って嬉しいかい?」

 

ミロクのあからさまな挑発にガルドスは顔をしかめる。

 

「そこまで言うのであれば良いでしょう。」

 

カンソ朗がデッキをだす。

 

「それではターゲット。」

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ギルドのターン。ダークディノニクソーを召喚します。ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップは何もせず。ターンエンドです。」

 

「なにもなしですか…。ギルドのターン。カキューソを召喚。アタックステップ。ダークディノニクソーでアタック。」

 

「フラッシュタイミング。マジック、レッドレイ。効果でカキューソを破壊。そのアタックはライフで受けましょう。」

 

「ターンエンドです。」

 

「それではスタートステップ。メインステップ。スレイブガイアスラ、騎馬せーい!ターンエンド。」

 

「そのカードは……ギルドのターン。では、此方もスレイブガイアスラを召喚!コアはダークディノニクソーより確保。ターンエンドです。」

 

「同じカードを使いますか。スタートステップ。メインステップ。更にスレイブガイアスラ、騎馬せーい!ターンエンド。」

 

「また何もせず……ギルドのターン。ブレイドラをLv3で召喚。アタックステップ。スレイブガイアスラでアタック。」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「………ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ダークゴラドンを2体召喚。そして、滅龍帝ジ・エンドドラゴニス、騎馬せーい!アタックステップ、ジ・エンドドラゴニス、アタックせよ!」

 

「ダブルシンボルのアタックですか。ライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「ギルドのターン。ようやくアタックしてくれましたか…。ではこちらも、いざ召喚し奉る!アルティメットガイアスラを召喚!」

 

「アルティメット使い……」

 

「アルティメットガイアスラでアタック、アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト4、カグツチドラグーン。」

 

「クリティカル、ヒット!コアを集めライフをいただきます。更に、クリティカルヒットの効果でカキューソを手札に。」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。コアステップ。メインステップ。滅龍帝ジ・エンドドラゴニスをLv4にアップ。コアはダークゴラドンより確保。アタックステップ。ジ・エンドドラゴニス、行けーい。」

 

「ライフで受けます。」

 

「スレイブガイアスラでアタック!」

 

「フラッシュタイミング、サジッタフレイムでアタックしていないスレイブガイアスラ1体を破壊。」

 

「スレイブガイアスラのコアはジ・エンドドラゴニスに乗ります。更にこちらもフラッシュタイミング。スレイブガイアスラにジ・エンドドラゴニスのコア4つを乗せて回復。」

 

「スレイブガイアスラでブロック。」

 

「この時、ジ・エンドドラゴニスの効果で回復する!ジ・エンドドラゴニス、再び行けーい。」

 

「誠に不覚。ライフで受けます。」

 

「常勝、故に正義!」

 

ガルドスーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それでは、協力してくださいますか?」

 

「仕方ないな~。いいよ。あぁ、それとこれ、君の上司に渡しておいてくれないかな。」

 

そういい、ミロクはガルドスにカードを一枚渡す。

 

「かしこまりました。それでは、くれぐれもよろしくお願いします。」

 

「やだなー、そんなに念を押さなくてもいいのに。分かってるよ。」

 

「それでは」

 

ガルドスは一礼してその場を離れた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此方はキリガとポーラ。

2人と一匹は洞窟に来ていた。

 

「どうしてこんなに洞窟ばかりなの……」

 

ちょっと怒り気味にポーラが言う。

 

「確かにそうですね。キリガ様。大丈夫でしょうか?」

 

「あぁ、大丈夫だ。」

 

イアンがキリガを心配しながら進んでいくと突き当たりに来た。

 

「いつもなら此処に誰かいるんだろうが……」

 

「その通りだ!」

 

突然後ろから声が聞こえバッと振り向く。

其処には鎧姿の男の姿があった。

 

「俺はマナカ。覇王マナカと呼ばれている!よろしく頼むぞ、2人とも。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「小咲、いつまでうじうじしてるの?」

 

一番星号の中。宮本が小野寺を励ましている。

 

「だって~、恥ずかしいよー。」

 

「まぁ、仕方ないわ。それに一条君だってあぁなるんでしょ?楽しみにしてないと。」

 

部屋で話しているとコックピットから連絡が入る。

 

『おーい、着いたぜー!集まれー!』

 

「だってさ小咲。行くわよ。」

 

「うん……」

 

・・・

 

「なんて言うか……真っ暗だな。」

 

楽が感想を言う。

 

「此処は常夜の星。と言っても太陽からは光が殆ど届いてないから極寒の星だったんだけど宇宙の科学を使って住めるようにしたんだ。」

 

リクトが説明してくれる。

その間にレイが道行く人にクリスタルの情報を聞き出している。

 

「止めとけ止めとけ。あそこに光ってるのがアルティメットクリスタルだ。けど、あれは主を選ばんことで有名なんだよ。」

 

「だったら尚更燃えてきた!」

 

「お前……アホだろ?」

 

「何だって?それよりありがとな!」

 

そう言って帰ってくる。

 

「行くぜ!あの山登ってアルティメットを手に入れるぜ!」

 

 




「なぁ、これ本当にやるのか?」

「何言ってるんだ、ダン。小野寺さん達の組。宮本さんの組。そして俺たちの組のローテーションだって話し合っただろ?」

「そうは言うけど、クラッキー……」

「はいはい、そんな事言って、男らしくないぞダン!」

「まゐまで……分かったよ。今回の最強カードはこれだ!」

「滅龍帝ジ・エンドドラゴニス。このカードはLv4まで持つ珍しいスピリットだ。更に、見方のスピリットがブロックされたら回復する効果はかなり強力だ!」

「そう言うことで次回予告ね。次回、遂にあの人がアルティメットを手に入れる!?」

「マナカの元でキリガは試練を受ける。そこで手に入れるカードとは?」

「バローネが十二宮のカードも手に入れ新たな戦力を。それでは次回もよろしく頼むよ。じゃあね(^_-)-☆


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

異世界からの侵略。かに座vs.罪を背負いし者

「ズズズズズー……ふぅ。取りあえずこれ。渡せって言われてるから。」

 

そう言ってマナカは一枚のカードをポーラに手渡す。

 

「あっ、ありがとう。」

 

「これもなにもないカードですね……」

 

イアンが覗き込む。

 

「これは何なのですか?」

 

「これ?教えたいのは山々何だがまだ教えなくていいって言われてんだ。」

 

「そうですか……。」

 

「そんな事よりお前!」

 

マナカがキリガをビシッと杖を向ける。

 

「俺か?」

 

キリガがハッとしたようにマナカを見る。

 

「そうだ。俺は頼みごとをされていてな。その頼みごとってのがこれを渡すことなんだけどな…」

 

そう言ってマナカは杖を振る。

すると洞窟の中の天井から巨大なクリスタルが降りてくる。

 

「これは………」

 

「そう、察しの通りこれはアルティメットクリスタルだ。これをお前にやる………と一口に言いたいんだがそう言うわけにも行かねー。」

 

少々めんどくさそうにマナカが言う。

 

「お前とバトルをすればいいのか?」

 

キリガが問う。

その質問に対してマナカはニヤリとする。

 

「いいや。俺がやっても良いんだがな…。今回はこいつが相手だ……」

 

どこからともなく現れた目の焦点があって無いような男が現れた。

その男をキリガ達は知らない。

 

「ターゲット。」

 

「ふん、いきなりバトルか。行くぞイアン。」

 

「かしこまりました。」

 

「白き力におののくがいい。ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「俺は流れ星のキリガ。お前は?」

 

「俺……………?」

 

“済まねー。そいつはツルギをモデルにしたいわば操り人形だ。だけどデッキは本人の物だ。バトルスタイルも完全コピー状態だしな。あとソードブレイヴは紛い物だけど効果は同じコピーしてある。そいつに勝て、キリガ!“

 

「モデルのターン。ブロンズヴルムを召喚。ターンエンド。」

 

「流星のターン。スタードライアンをLv2で召喚。ターンエンド。」

 

「モデルのターン。ネクサス、黄昏の暗黒銀河を配置。ターンエンド。」

 

「流星のターン。機兵フルングニルを召喚。アタックステップ。スタードライアンでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「モデルのターン。ダークディノニクソーを召喚。更に黄昏の暗黒銀河をLv2にアップ。アタックステップ。黄昏の暗黒銀河のLv1の効果で地竜を持つスピリット全てをBP+3000、ダークディノニクソーでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「エンドステップ。黄昏の暗黒銀河の効果でダークディノニクソーを回復させる。」

 

「流星のターン。白き力に秘められし荒ぶる力!アルティメットグランオーデンを召喚!コアは機兵フルングニルより確保。アタックステップ。アルティメットグランオーデンでアタック!アルティメットトリガーロックオン。コストはいくつだ?」

 

「コスト1グローリーガードラー。」

 

「ヒット!ヒットしたコスト分のスピリットを残しデッキの下に。デッキに戻れ、ダークディノニクソー。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「モデルのターン。闇を照らせ光の翼、輝龍シャイニングドラゴン、召喚!召喚時効果で光の赤きソードブレイヴ、輝きの聖剣シャイニングソードをノーコスト召喚だ!更に、輝きの聖剣シャイニングソードの効果でスタードライアンを破壊し一枚ドロー。そして輝きの聖剣シャイニングソードを輝龍シャイニングドラゴンにブレイヴ!アタックステップ。輝龍シャイニングドラゴン、ソードブレイヴアタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

“キリガ様!“

 

“問題無い、大丈夫だ。済まないな…イアン……“

 

“心配には及びません。頑張って下さい“

 

「流星のターン。機兵フルングニルを2体召喚。更に、運命姫神ヴェルザンディをLv3で召喚!バーストをセットし、アルティメットグランオーデンをLv4に。アタックステップ。アルティメットグランオーデンでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストはいくつだ?」

 

「コスト5黄昏の暗黒銀河。」

 

「クリティカルヒット!輝龍シャイニングドラゴンを手札に。」

 

「フラッシュタイミング。ディノクライシスで機兵フルングニルを2体破壊し緑のラッシュにより輝きの聖剣シャイニングソードを回復させる。ライフで受ける。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「モデルのターン。リフレッシュステップ。」

 

「この時、運命姫神ヴェルザンディの効果で自分もリフレッシュステップを行う。」

 

「メインステップ。光輝龍王シャイニングドラゴンアークを召喚!ターンエンド。」

 

「流星のターン。このままアタックステップ。アルティメットグランオーデンでアタック。アルティメットトリガーロックオン。」

 

「コスト0ライトブレイドラ。」

 

「ヒット!全てのスピリットをデッキの下に戻れ!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ヴェルザンディでとどめだ!」

 

「ライフで受ける!」

 

流れ星のキリガーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「これは約束のもんだ。」

 

マナカが笑顔でキリガを見る。

そしてキリガもそれに応じアルティメットクリスタルに触れる。

 

“ようやく来たか………待ちわびたぞ。“

 

その言葉を聞いたとき、キリガの手には一枚のカードが。

 

「アルティメットサジットアポロドラゴン………」

 

「キリガ様、Wアルティメットトリガーとは……」

 

キリガとイアンがカードを覗き込む。

 

「よし!お前ら。次で俺達からの旅の提示は最後だ。此処に行け。」

 

そう言ってマナカは地図を出す。

 

「次に会って貰うのは………」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此方は小野寺春と月光のバローネの旅。

 

「あの…………バローネさん?」

 

「なんだ?」

 

「えーと…此処を登るんですか?」

 

春がそう言ったのも仕方がないのだろう。2人の前にそびえ立つのは巨大な塔。恐らくその高さは150m。階段のような物もなく到底登れそうにない。

 

「そのつもりだが?」

 

何か問題でも?といった顔で春に返す。

 

「えーと……階段は………」

 

「見たところ無いようだな。」

 

「手でよじ登るんですか?」

 

「それしかあるまい。」

 

「こんなの登れるわけ無いじゃないですか!」

 

ちょっと涙目で春が返す。

 

「嫌なら此処に残ればいい。だがこの星には人食の軍隊蠍が生息している。10万匹の大群だがどうする?」

 

「えーと……」

 

今春は大きな選択を迫られている。

落ちるのを覚悟で目の前の塔を登るかこのまま蠍に食べられるのを覚悟で此処に残るか。

 

「あの……船で待つというのは……」

 

「あいつらは匂いを嗅ぎつけると1.5mのハサミで金を砕くらしい。あの船も破壊されるだろう。」

 

完全に涙目にと言うよりも泣くのを我慢している状態になった春が悩んでいるとバローネの後ろから声がした。

 

「あんたらこの塔を登るんですか?」

 

「そうだが………お前は?」

 

「俺ですか?俺はショウイ。あなたに間接的にだが恩があるんで此処は俺に任せてくれねーか?」

 

「どうするつもりだ?」

 

バローネが聞くとショウイがニヤリとした。

そしてショウイは棒状の物を取り出した。

 

「それは?」

 

「これは家にあった古い道具でね。」

 

そう言って棒を投げる。するとそれは地面につく前に翼のように広がり宙に浮いた。

 

「これは……」

 

バローネが物珍しそうにみている。

 

「さぁ、行こう。」

 

・・・・

 

「すいません。」

 

春が小さく手を挙げてバローネとショウイを呼んだ。

 

「なんですか?なんか問題でもあるんですか?」

 

それにショウイが応じる。

 

「えーと……問題しか見あたらないのですが……」

 

頂上に着いてほっと一息つきたかったが辺りを見渡してそう言うわけにも行かないようだ。

 

「それで問題とは?」

 

「此処、なにもないんですけど……」

 

辺りには何もない。ただ、唯一あるとしたら。

 

「嫌、瓦礫の山ならあるぞ。何か壊された後のようだな…これでは十二宮の手掛かりがなくなってしまったな。」

 

3人が瓦礫の山を見ていると瓦礫の裏から誰か出てきた。

 

「十二宮とはこれのことガニ?」

 

「……………………カニ?」

 

春が首を捻っているがバローネはカニであることに興味がないようだ。

 

「それを此方に渡してもらおうか?」

 

「アルティメットのにおいがするガニ。」

 

しかし、そのカニはバローネを無視した。

 

「ターゲット。」

 

そのコールと共にカニのデッキが光る。

その声の主は、

 

「バローネさん、此処は俺に任せてくれねーか?」

 

「ショウイ………分かった。」

 

「ありがとうございます。ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「俺は先祖の罪を背負いし者、咎人のショウイ。お前は?」

 

「俺はかに座のルキノス。お前はアルティメット使い出ないな?」

 

「なにがいいたい?」

 

「やる気がでないガニ。」

 

「そんな事はどうでもいい。俺が勝てば十二宮は貰っていくぞ。咎人のターン。ソードールを召喚。更にネクサス、旅団の摩天楼を配置。配置時効果で一枚ドロー。ターンエンド。」

 

「めんどくさいガニ。セイバーホーネットを召喚。アタックステップ。セイバーホーネットでアタックガニ。」

 

「ライフを捧げる。」

 

「ターンエンド。」

 

「咎人のターン。ダークソードールを召喚。召喚時効果で一枚ドロー。更に旅団の摩天楼をLv2にアップ。アタックステップ。ダークソードールでアタック。この時旅団の摩天楼の効果で系統無魔を持つスピリットがアタックしたとき相手のスピリット上のコアを一つリザーブに。セイバーホーネット、失せろ!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「俺のターン。ゴクラクチョーをLv2で召喚。召喚時効果でボイドからコアを一つリザーブに置く。ターンエンド。」

 

「咎人のターン。魔界の覇者、牛骨魔王を召喚。牛骨魔王でアタック。アタック時効果でゴクラクチョーよりコアを一つリザーブに。更に、旅団の摩天楼の効果でゴクラクチョーよりコアを一つリザーブに置く。」

 

「ゴクラクチョーでブロックガニ。」

 

「ダークソードール、続け!」

 

「ライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「まだまだガニ。殻武人テンドウをLv2で召喚ガニ。ターンエンド。」

 

「咎人のターン。牛骨魔王をLv3にアップ。アタックステップ。牛骨魔王でアタック!アタック時効果でコアを飛ばすぞ!」

 

「それは残念ガニ。殻武人テンドウは殻人からコアを外せなくするガニ。ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「紫のコア外しなんて怖くないガニ。殻刃将レギオスを召喚するガニ。召喚時効果で手札から裏十二宮ブレイヴ、巨蟹星鎧ブレイヴキャンサーをノーコスト召喚。更に、レギオスの効果で召喚したブレイヴが系統“光道“を持つとき、相手のスピリットを2体疲労させる!アタックステップ。殻刃将レギオスでアタック!」

 

「ライフを捧げる。」

 

「ターンエンド。」

 

「咎人のターン。俺の家に代々伝わるカードを見せてやる。お前の罪を償わせし偉大なる剣よ!咎人の骨剣エグゼキューショナーズを牛骨魔王にブレイヴ!アタックステップ。牛骨魔王でアタック!この時、咎人の骨剣エグゼキューショナーズの効果でこのブレイヴを破壊することで相手は相手のスピリットを一体破壊する。さあ…選べ!」

 

「その効果………お前、ソードアイズか………。殻武人テンドウを破壊する。」

 

「そうか。ならば牛骨魔王の効果でレギオスを消滅させる!」

 

「フラッシュタイミング、ウインドウォール。このバトル終了時にアタックステップを終了させる!俺のライフは2。対して牛骨魔王のシンボルが一つ。このターンではライフを削りきれないガニ。」

 

「フラッシュタイミング、デットリーバランスを使用。お互いにスピリットを一体破壊する。俺はダークソードールを破壊する。」

 

「ガニ?クソー。巨蟹星鎧ブレイヴキャンサーを破壊する。」

 

「だがそれだけでは終わらんよ。咎人の骨剣エグゼキューショナーズの不死発揮!呪われしエグゼキューショナーズは復活し牛骨魔王にブレイヴする。」

 

「ら、ライフで受けるガニー!」

 

咎人のショウイーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それじゃ、これは貰うぞ。」

 

「仕方ないガニ。」

 

カードを渡したルキノスはさっさと逃げてしまった。

そしてショウイはそのカードをバローネに渡す。

 

「受け取って欲しい。」

 

「これはお前が手に入れたカードだ。」

 

そう言ってバローネは受け取らない。

しかし、ショウイも引かない。

 

「こればっかりは恩がある。このデッキはな魔族にとられてたもんなんだ。だけど、あんたらのおかげで返ってきた。だからこれは受け取ってほしい。」

 

ショウイは真っ直ぐバローネの目を見る。

 

「分かった。有り難く受け取っておく。」

 

「それじゃあ、俺はこれで。また今度、機会があればバトルをしましょう。」

 

「望むところだ。」




「今回の最強カードはこれだ!」

「咎人の骨剣エグゼキューショナーズ。このカードはブレイヴに珍しい不死を持ち、自らを破壊して相手のスピリットを道ずれにするソードブレイヴです。」

「それじゃあ次回予告ね。レイ達のアルティメット探しの方が進むみたいね。」

「後、ザジの計画も大詰めって事らしい。」

「なんかよく分かんないね…」

「まぁ、いいか。それじゃあ次回も、」

「宜しくお願いします。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

和服美女?蛇行の紫デッキvs.冥主

レイ達は山登りをしていた。

 

「小野寺大丈夫か?」

 

「うん……大……じょ……うぶ……」

 

明らかに大丈夫そうではない。それもそのはず、元々この星は人工的に空気、つまり酸素を作っている。と言うことで高いところでは空気が薄い。

傾斜が緩やかとは言え富士の山ほどの高さのある山を登っていくのは大変なのだ。

 

「橘は…………駄目だな…」

 

橘は既に後方30mの地点で座り込んでいる。

 

「だったら此処に残るか?」

 

レイが珍しく気を使いそう提案する。

 

「そうしなさい、小咲。あ、そうそう。私この先に行きたいから一条君、小咲の事お願いできる?」

 

すると答えたのは小野寺ではなくて宮本だった

 

「ちょちょちょちょっとるりちゃん!そんな……」

 

「俺はいいぞ?」

 

小野寺がテンパっていると楽は二つ返事で了承した。

が、

 

(おいおい、宮本……どういうつもりなんだ(..;))

 

とってもテンパっていた。

 

「それでしたら楽様。わたくしも同伴させていただいて宜しいでしょうか?」

 

「あぁ。良いぜ。」

 

「それならブリンガーも行くぞ。」

 

「話がまとまったようだな。俺たちは上に行くけどお前等は下に行って休んでろ。」

 

「ありがとうございます。」

 

と言うことで小野寺たちは下に戻ることになった。

 

・・・

 

「ごめんね、一条君。こんな事になって。」

 

「いいよべつに。俺も正直キツかったんだ。」

 

「そう言ってくれるとたすかるよー。」

 

「所で楽様。下に着きましたら何を致します?わたくしは屋台なるもので食べてみたいですわ。」

 

「そうだな…。小野寺もそれでいいか?」

 

「うん。」

 

楽達が話しているとブリンガーが空を見上げた。

 

「未知の生物の接近を確認した。気をつけろ!」

 

そのとき、ドーンと言う音が響いた。

 

「ガニガニガニ。アルティメットの匂いがするガニ。ターゲット。」

 

煙の中からその声がして小野寺のデッキが光り出す。

 

「ゲートオープン開放ガニ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此方は目標登頂組。

遠くからドーンと言う大きな音を聞いて全員が振り向いた。

 

「なんだ?何の音だ?」

 

「爆発したみたいだね?」

 

「そろそろ頂上だぞ。レイも気をつけろよ!」

 

「あれだな!」

 

クリスタルの一部が見えてきてレイが走り出す。

 

「まったく……まるで子供ね…。」

 

宮本が落ち着きを見せる。

 

「まぁまぁ。俺たちも行こうか。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ガニ!お前誰だ!」

 

「はーい。私の名前は光翼の小咲だよー!所であなたは?」

 

「俺はかに座のルキノス。俺からだ。かに座のターン。殻武人テンドウを召喚。ターンエンド。」

 

「光翼のターン。ランブレイセアを2体召喚。更に、ネクサス、天使舞い降りた場所を配置。ターンエンドだよ。」

 

「かに座のターン。ネクサス、魔王蟲の根城を配置。アタックステップ。殻武人テンドウでアタック!アタック時効果でコアを一つ殻武人テンドウに追加するガニ。」

 

「うーん、ライフで受けます!……きゃっ?!」

 

「どうガニ?俺様のアタックは。」

 

「いつもより……痛いです…………。」

 

「ガニガニガニガニ。ターンエンド。」

 

「光翼の…ターン。ネクサス、天使舞い降りた場所の効果で手札のマジックカードをオープンする事でデッキから一枚ドロー出来ます。アルティメットプラズマをオープン。メインステップ。天の翼を羽ばたかせ、フィールドを舞う姿はまさしく天使!アルティメットミカファールをLv2で召喚!」

 

「来たー!アルティメットガニー!うまそうガニ。」

 

「アタックステップ。アルティメットミカファールでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストはいくつかなー?」

 

「コスト1マッハジーガニ。」

 

「ヒット!オープンしてあるアルティメットプラズマを使用。殻武人テンドウをデッキの下にバイバーイ。そしてライフを一つリザーブに。」

 

「ライフで受けるガニ。」

 

「ターンエンドだよ。」

 

「かに座のターン。殻刃将レギオスを召喚!召喚時効果で手札にある巨蟹星鎧ブレイヴキャンサーをノーコスト召喚!殻刃将レギオスの効果でランブレイセアを2体疲労させる!ア更に、巨蟹星鎧ブレイヴキャンサーを殻刃将レギオスにブレイヴ!タックステップ。殻刃将レギオスでアタック!」

 

「ライフで受けます!………ッ?!」

 

「ダブルシンボルのアタックガニ。これは相当きくガニ。ターンエンド。」

 

「はぁ、はぁ、光翼のターン。アルティメットミカファールをLv5にアップ。ターン…………エンド。」

 

「ガニガニ。アルティメット使いは弱いガニ。かに座のターン。このまま殻刃将レギオスでアタックガニ。フラッシュタイミング。ソーンプリズン。ランブレイセアを一体疲労させる!」

 

「アルティメットミカファールでブロック……ブロック!………出来ない?!」

 

「ガニガニ!巨蟹星鎧ブレイヴキャンサーのブレイヴアタック時効果でアルティメット/スピリットでは2体じゃないとブロックできないガニ!」

 

「うー。ライフで受けます!」

 

「このアタックはお前を叩きのめすガニ!」

 

「キャーー!」

 

かに座のルキノスーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「小野寺!大丈夫か?………っておい!小野寺!」

 

「ダメダメ。そんなんじゃ起きないぜ!」

 

楽が必死で倒れている小野寺を呼び掛けていると男が歩み寄ってきた。

 

「あんた……誰だ?どっかで見たことあるんだけどなー。」

 

「俺か?俺はイザーズ。通りすがりの魔族さ。」

 

「そうか……それじゃ人違いだな。」

 

「そんな事よりこのお嬢ちゃんだ。取りあえず水を持ってきてくれ。この薬を飲ませる。」

 

イサーズは懐からビンに入った葉っぱのような薬を取り出した。

 

「ブリンガーは了解した。直ぐに持ってくる。」

 

・・

 

「これ飲ませたから直ぐに目が覚めると思うぜ。いいバトルだったんだけどな…。」

 

イザーズが小野寺に薬を飲ませてそうつぶやく。

 

「見てたのか?」

 

「まあな。最後の方だけだけどな。」

 

「取りあえずありがとな。助かったよ。」

 

楽が何気なく行った言葉にイザーズが驚いた。

 

「おいおい、今のご時世魔族に、それも俺みたいな無名の魔族にお礼を言うなんざあんた相当なお人好しか馬鹿だな…。」

 

「そうなのか?俺には人間とか魔族の関係がよくわかんねーや。」

 

「ハハッ!やっぱお前面白いかもな。此処での用事か終わってからでいいから此処にいってみな。」

 

そう言ってイザーズは紙切れを渡す。

 

「これって……何の名前だ?」

 

「星の名だよ。無人星、ジャガン。此処は元々当時でもかなり珍しい人や魔族が仲良く住んでいて豊かな星だったんだけど、ある物が其処に現れて急に人が居なくなったんだ。」

 

「あるもの?」

 

「アルティメットクリスタルだよ。何でもソードブレイヴもあるって話だ。行きたいなら行けばいい。」

 

「ありがとな。こんなもんまで。」

 

「いいってことよ。っともうこんな時間だ。それじゃぁな。健闘を祈るぜ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「着いたわね…。」

 

宮本が表情を変えずに言う。

その頃には既にレイがアルティメットクリスタルにふれようとしていたところだ。

しかし、

 

「あれ?おーい。」

 

何も反応がないようでアルティメットクリスタルをバンバン叩いている。

 

「どうしたの?」

 

「なんかこいつ、レイに帰れって言っただけで無視しやがるんだ。」

 

ムゲンがとてもご立腹の様子で宮本に答える。

宮本はさらっと聞いてアルティメットクリスタルに近づく。

 

「まぁまぁ大きいわね。」

 

そうつぶやきそのままアルティメットクリスタルに触れる。

 

・・・・・

 

“お前に用はない。帰れ。“

 

「それはできない相談ね。」

 

“どういう事だ?“

 

「だって帰りたくないんだもの。」

 

“どうしてだ。“

 

「知らないわ。あなた知ってる?」

 

“…………っふ。面白い。お前、面白い!私の主には少々力量が劣るがな。“

 

「ふーん。じゃあ、いいわ。そろそろ帰るわね。」

 

“ちょっと待て。私を手に入れに来たのでは無いのか?“

 

「どうでもいいわ。あなたが付いてきたいって言うのであれば連れて行ってもいいけど……」

 

“………かつて私のことをどうでもいいなどと言った者はおらんかった。お前なら良き私の主となるだろう。どうだ?私を連れて行ってはくれんか?“

 

「あら、心変わりが速いのね。いいわ。連れて行ってあげる。」

 

・・・・・

 

現実の時間にしてみればおよそ1分弱と言ったところだろうか。

宮本がアルティメットクリスタルに触れてからその時間が経ったとき宮本の手には一枚のアルティメットがあった。

 

「やったな、レイなんかよりずっといいもちぬしだもんな。」

 

「おい、ムゲン。どういう意味だ?」

 

「そのまんまの意味だ。」

 

「そんな事よりバトルしようぜ!」

 

レイが身を乗り出し提案する。

 

「いいわよ。ターゲット。」

 

「オッシャー!行くぞムゲン。」

 

「ほいきた!」

 

「全てを飲み込む紫で行くぜ!ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おや?あなたも少々変わるのですか?」

 

「わたしですか?そうでしょうか……とりあえず自己紹介は要りませんよね?」

 

「いえいえ、それはバトルのたしなみと言うもの。わたくし、紫電のゼロと申します。」

 

「仕方ないようですね。わたしは毒凪のるりです。」

 

宮本の姿はメガネを外して髪をおろした状態。

髪の色は紫で右目が紫である。

服装は紫に花柄の和服で落ち着いた感じである。

因みに集はそんな宮本を写真に収めている。

 

「それでは紫電のターン。冥騎獅アロケインを召喚。ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン。アメジスネークを召喚。召喚時効果で一枚ドローさせていただきます。アタックステップ。アメジスネークでアタック。」

 

「そのアタック、ライフでいただきます。」

 

「ターンエンドです。」

 

「紫電のターン。行きますよ。ムゲンドラゴン、召喚です。アタックステップ。ムゲンドラゴン、いってください。」

 

「そのアタック、ライフで。」

 

「ターンエンドでございます。」

 

「毒凪のターンホワイトペンドラゴンを召喚。バーストセットをセットしてターンエンドです。」

 

「なにもなしですか。では紫電のターン。冥騎獅アロケインのスピリットソウルを発揮致します。アルティメットをしょうかんするときシンボルを一つ追加。では今宵お聞きいただきますのは恐怖のどん底奥歯ガタガタ大合唱。冥界よりお出ましです。アルティメットベルゼビート、召喚。アタックステップ。アルティメットベルゼビートでアタック。アルティメットトリガーロックオン。お答えください。コストはいくつでしょう。」

 

「コスト5ホワイトペンドラゴン。」

 

「ヒットでございます。ですがトラッシュにスピリットはいないようです。このアタックはどういたしますか?」

 

「ライフで。ライフ減少でバースト発動します。ラウンドデーブルナイツ。トラッシュのホワイトペンドラゴンを召喚。更にフラッシュの効果を使用。2チャージでアロケインとムゲンドラゴンからコアをリザーブに置き消滅です。」

 

「それはそれは、なんと。ではターンエンドです。」

 

「毒凪のターン。それでは此方も。冥府術滅!総てを呪う者!アルティメットデスベラードを召喚!アタックステップ。アメジスネークでアタック。」

 

「ライフでいただきましょう。」

 

「ホワイトペンドラゴン。アタックしてください。」

 

「それもライフでいただきます。」

 

「ホワイトペンドラゴン、続いてください。」

 

「フラッシュタイミング。マジック、トーテンタンツを使用致します。効果で手札からダークヴルムレムノヴァナントを破棄致します。そしてホワイトペンドラゴン2体からコアをリザーブに置きます。」

 

「ターンエンドです。」

 

「紫電のターン。アロケインを召喚。更にアルティメットベルゼビートをLv4にしてアタックステップ。アロケインでアタック。」

 

「ライフで、」

 

「アルティメットベルゼビートでアタック。アルティメットトリガーロックオン。お答えください。コストはいくつでしょう。」

 

「コスト3アメジスネーク。」

 

「クリスタルヒットでございます。アメジスネークからコアを総てトラッシュに。更に地獄より蘇ります。ダークヴルムノヴァレムナント!」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンドでございます。」

 

「毒凪のターン。アルティメットデスベラードをLv5にアップ。更にジャンゴヘビを2体召喚。アタックステップ。アルティメットデスベラードでアタック。アルティメットトリガーロックオン。コストはいくつですか?」

 

「コストは6冥総裁バーゲン。」

 

「ヒット!ヒットしたコスト分、つまり6コアをスピリットからリザーブにおいてください。」

 

「アロケインとダークヴルムノヴァレムナントから総て置きます。」

 

「このアタックはどうしますか?」

 

「ライフでいただきます。」

 

「ジャンゴヘビでアタック!」

 

「………ふぅ。素晴らしいバトルでした。ライフでいただきます。」

 

毒凪のるりーwin




「今日の最強カードは皆のるりちゃんが…グペ!」

「この人はほっといて進めるわね。今日のは私の使ったアルティメットデスベラードよ。アタック時にトリガーでヒットしたコスト分のコアをリザーブに置かせる効果でスピリットを消し去り、相手のトラッシュとリザーブのコアが多ければパワーアップする効果も魅力的よ。」

「うんうん。それにしてもバトルしているときのるりちゃんかわい……アブベシ!」

「ふぅ。次は次回予告ね。次は一条君が頑張るらしいわ。」

「あれー。なんか適当……」

「いいのよ。それじゃぁ次回もよろしくね。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

脅威のダブルアルティメットトリガー。三龍神の弓

宮本とレイのバトルの後山登り部隊は下山を終えて楽達と合流。その後一番星号に戻った。

 

「へー、あのアルティメットは宮本が取ったのか。」

 

「一条君、何か不服そうね。」

 

「いや、別にそんな訳じゃ………」

 

「まぁいいわ。そんな事より小咲は大丈夫なの?」

 

「先ほど目を覚ましたとブリンガーは報告する。」

 

「そう。見ていてくれたのね。ありがとう、ブリンガー。」

 

「問題ない。」

 

ブリンガーと宮本が話している間に楽がレイの元に行く。

 

「なあ、レイ。」

 

「ん?なんだ?」

 

レイはピザを食べながら答える

 

「魔族と人間ってどんな関係だったんだ?」

 

「何だよ急に。」

 

レイは少し困ったような顔をする。

 

「さっきの星でイザーズって任せるに会ってな。そいつが言ってたんだ。魔族にお礼何てどうこうってな。」

 

「悪いな、それには答えられないんだ。」

 

レイは相変わらずピザを口に運ぶ。

 

「何でだよ!」

 

「だって俺、記憶ないし。」

 

『は?』

 

余りに衝撃的すぎる告白に全員が……否、楽達の別世界組が声を揃えて疑問をあらわにした。

 

「言ってなかったっけ?まあいいや。そんなことだから俺は答えらんねーや。」

 

「……………」

 

楽は既に聞こえては居なかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此処最近洞窟ばかり目指しているキリガ。

この小説では記述していないがアルティメットサジットアポロドラゴンを手に入れる前、キリガはある男に負けていた。

 

「キリガ様、また洞窟ですか………」

 

うんざりと行った感じでイアンがため息を付く。

 

「行くぞ、イアン、ポーラ。」

 

「仕方ありませんね。」

 

先陣を切るキリガにポーラとイアンが付いていく。

 

・・

 

随分進んだ。恐らく25分くらいだろうか。

その奥にはそこそこ広い空間。そしてそこにいたのは。

 

「遅い!遅いぞ!キリガ・ザ・シューティングスター!っと突っかかってる場合じゃねーな。」

 

「そうですよ。取りあえずこれをポーラちゃんに渡さないと。」

 

「そうだな。」

 

2人の男女がいた。

その二人はそれぞれカードを取り出しポーラに渡す。

 

「所で……あなた方のお名前はミクスとリリアで宜しかったですか?」

 

イアンがポーラに手渡すのを確認してからそう切り出す。

 

「そうです。私がリリア。此方がミクスです。」

 

「んじゃ、そいつはどうする?」

 

ミクスはキリガたちの後ろを指差す。

 

「ガーニガニガニ。ターゲット。」

 

「貴様は!積年の恨み、此処ではらす!行くぞイアン。」

 

「かしこまりました。」

 

「お前を射抜く色は赤だ!」

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お前のアルティメットをまたチョッキンしてやるガニ。」

 

「二度同じ間違いはしない。来い!」

 

「かに座のターン。セイバーホーネットを召喚!ターンエンド。」

 

「流星のターン。来い!ルクバードドラゴン。行け!」

 

「いきなりガニ?ライフで受ける。」

 

ルクバードドラゴンがルキノスのライフを砕いたとき、キリガの頭にあるシーンが流れる。

それはじぶんらしきものと自分の良く知る男、レイと記憶を失ってからは出会っていない男の子が楽しそうに駆けている姿。

 

「やはりか……ターンエンド。」

 

「かに座のターン。セイバーホーネット、チョッキンガニ。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドガニ。」

 

「流星のターン。メテオドライアンを召喚。」

 

「ブクブク?あいつ進化してるガニ。」

 

“キリガ様、なんだか力がみなぎってきます。“

 

“そうか、頼もしいな。“

 

“はい!“

「メテオドライアン、行け!」

 

「ライフで受けるガニ。」

 

またも記憶の断片が流れる。

 

「ルクバードドラゴン、続け!」

 

「それもライフで受ける。」

 

そしてキリガの頭にはじぶんとレイ、そして覚えていない男の子が遊んでいる姿が流れる。

 

「やはりか…あの男と居ると心が安らぐのはそのためか。ターンエンド。」

 

「何の話ガニ?まあいいガニ。かに座のターン。此方も行くガニ。殻人将レギオスを召喚!レギオスの召喚時効果で巨蟹星鎧ブレイブキャンサーをノーコスト召喚!更にそのままブレイブ!アタックステップ。殻人将レギオスで裏十二宮ブレイブアタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

「蟹のハサミはいくつガニ?」

 

「くっ」

 

「どうガニ。裏十二宮ブレイブアタックは。ターンエンド。」

 

「流星のターン。メテオドライアンのスピリットソウル∞を発揮!時は来た、赤く燃えたぎるその矢を放て!アルティメットサジットアポロドラゴンを召喚!アタックステップ。アルティメットサジットアポロドラゴンでアタック!ダブルアルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト4ストームアタック。」

 

「ヒット!もう一枚!」

 

「コスト4カナブーン!」

 

「ダブルヒット!ヒットした枚数だけBP15000以下のスピリットを破壊する!セイバーホーネットと殻人将レギオス、散れ!」

 

「ガニ?!セイバーホーネットの破壊時効果でスピリットを疲労させるガニ。」

 

「ルクバードドラゴンを疲労させる。このアタックはどうする?」

 

「フラッシュタイミング、ウインドウォール。このアタックでアタックステップを終了させるガニ。それはライフで受けるガニ。」

 

このバトルを見ていたミクスは

「一つ残したか……」

と呟く。

 

「ブクブクブクブク。一つ残したガニ。俺のターンガニ。」

 

「いや、もう終わっている。」

 

「何?」

 

「アルティメットサジットアポロドラゴンのダブルヒットの効果でアルティメットサジットアポロドラゴンにアルティメットシンボルが一つ追加されている。」

 

「ガニ?」

 

「最後のライフを砕け!アルティメットサジットアポロドラゴン!」

 

流れ星のキリガーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

逃げようとしていたルキノスをキリガが止める。

 

「なにガニ?」

 

「ミロクに伝えておけ。俺はギルドを抜ける。俺は自由になる!」

 

「…………分かったガニ。」

 

そしてルキノスは去っていった。

 

「良かったの?」

 

ポーラが心配してキリガに聞く。

 

「済まなかったな。心配はいらない。」

 

「私はいい。あなたしかついて行く人がいないから」

 

「行くぞ、イアン。ポーラ。」

 

「かしこまりました。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なんだ、此処だよな?」

 

前を見てレイが驚く。

それもそのはず地図の示す星は燃えていた。

真っ赤に。

 

「これどーやっておりるんだよ。なぁ楽、だまされたんじゃーねーか?」

 

ムゲンが愚痴る。

しかし、

 

「いや、ここにある。俺は感じる。」

 

レイが力強く言う。

 

「降りるぞ。」

 

「だからどーやって!」

 

桐崎が行きよい良く突っ込む。

 

「大丈夫じゃねーか?あそこ見ろよ。」

 

楽の指差す方向には輝く余りにもデカすぎるアルティメットクリスタルがありその辺りは火がなかった。

 

「降りるぞ。」

 

・・・

 

「暑い。」

 

一言、宮本が言う。

それもそうだ。500m先は火の海なのだから。

だが、そんな事はお構いなしにレイがアルティメットクリスタルに触れる。

 

 

 

 

“汝は我の待つものではない。済まぬが引き返してはくれぬか?“

 

“まさかお前………“

 

“我も汝を良く知る。汝と共に旅をするあの男を呼んではくれぬか?“

 

 

 

「どうだった?レイ。」

 

「楽、あれはお前のもんだ。」

 

「へ?」

 

「いいからさわれって。」

 

ムゲンが楽を押す。

 

「分かったよ。」

 

楽はクリスタルに触れる。

 

“はじめまして、だな。我が主よ。“

 

“初めてで主と呼ばれるとはな。“

 

“我をてにとりこの世界を救ってくれ。“

 

“ハナからそのつもりだ!“

 

・・

 

「アルティメット………俺もか」

 

「良かったね、一条君。」

 

「そうだな、ターゲット。」

 

上から楽、小野寺の順ではなした。

そして最後は、

 

「お、お前。」

 

「久し振りだな、と言うわけで私が勝てば私の言うことをひ、一つきいてくれ。」

 

そこにいたのは、ヨリヒメ。だが右目には眼帯をしていた。

 

「分かった、ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「えーと………一条さん……ですよね。」

 

変わりきった楽に、ついついキャラが変わってしまったヨリヒメ。

 

因みに楽の見た目はヤクザ。

片方を脱いだ状態の和服である。

 

「我は闇朱の楽。よろしく頼む。」

 

「こほん。豊潤のターン。ネクサス、蟲招く妖花の塔を配置。ターンエンド。」

 

「闇朱のターン。先ずはバーストセット。続けてストロングドローを使用。デッキから3枚ドロー。そして2枚破棄。ターンエンド。」

 

「豊潤のターン。ゴクラクチョーを召喚。召喚時効果でコア一つをボイドより追加。アタックせよ。」

 

「我がライフ、くれてやる。」

 

「ターンエンド。」

 

「我が闇朱のターン。カグツチドラグーンをLv2で召喚。アタックだ、カグツチドラグーン。効果でドロー」

 

「ライフで受けます。そして蟲招く妖花の塔でコア二個ボイドより追加。」

 

「ターンエンド。」

 

「豊潤のターン。カナブーンを召喚。召喚時効果でコア一つをボイドより追加。蟲招く妖花の塔とゴクラクチョーをLv2にしてゴクラクチョーでアタック。BP5000だ!」

 

「そのアタック、もらった!バースト発動!」

 

そのコールでバーストが飛び上がる。

 

「研ぎ澄まされし刃と共に!見参せよ!刀の覇王ムサシードアシュライガー。コアはカグツチドラグーンより確保しLv2。よってカグツチドラグーンは消滅する。そのままブロックだ!」

 

「ゴクラクチョーは破壊されたか。」

 

「ならば蟲招く妖花の塔を破壊する。」

 

「ネクサスまで……ターンエンド。」

 

「闇朱のターン。………ターンエンド。」

 

「名にもしないのか?豊潤のターン。光を切り裂け!黒蟲魔王ディアポリカマンティスを召喚!アタックせよディアポリカマンティス、アタック時効果でムサシードアシュライガーを疲労させる。」

 

「我がライフ、くれてやる!」

 

「ターンエンド。」

 

「闇朱のターン。バーストをセット。そしてムサシードアシュライガーをLv1に。更に金牛龍神ドラゴニックタウラスを召喚!激突と共にアタックだ、ドラゴニックタウラス。」

 

「カナブーンでブロック。」

 

「ムサシードアシュライガーも行け!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「豊潤のターン。黒蟲魔王ディアポリカマンティスをLv2にアップ。アタックステップ。ディアポリカマンティスでアタック。フラッシュでクイックモスキーを神速召喚!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ディアポリカマンティスの効果で更にライフを削る。」

 

「ならばバースト発動!アルティメットウォール。アタックステップを終了させる。」

 

「攻め切れなんだか。ターンエンド。」

 

「闇朱のターン。闇は満ちた。天を裏切り我に従え!邪神龍ドゥームドラゴンを召喚!召喚時効果、トラッシュにある戦竜アルドゥームと鳥竜エルドゥームを召喚!」

 

「なに?そんなカードトラッシュには……」

 

「忘れたか?最初のストロングドローを。」

 

「あの時か……」

 

「戦竜アルドゥームの効果でクイックモスキーを破壊する。更に、邪神龍ドゥームドラゴンが居るので更にディアポリカマンティスを破壊!そしてマジック、ギャラクシーエターナルレクイエムを使用。自分のスピリット全てを最高レベルに。アタックステップ。邪神龍ドゥームドラゴンでアタック。ここで戦竜エルドゥームの効果発揮!赤きシンボルを邪神龍ドゥームドラゴンに追加!」

 

「ライフで受ける。」

 

「行け!ドラゴニックタウラス。」

 

「フラッシュタイミング、ダークマッハジーを神速召喚!そのままブロック。」

 

「金牛龍神ドラゴニックタウラスのアタック時効果発揮!ブロックしたスピリットとシンボルをくらべて上回った分だけライフをリザーブに。更にLv3の効果で系統“神星““光導“を持つスピリットの分だけシンボルを追加する。よってライフを一つリザーブに。これで終わりだ!」

 

「甘んじて負けを認めよう!」

 

闇朱の楽ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

所か変わって人類軍本部。

 

「ダン君お疲れさまでした。これで十二宮Xレアももう少しで揃いますね。」

 

「そうだな。」

 

「あ、そうそう。ダン君にこんな物が送られてきましたよ?差出人は……ニルメだそうです。」

 

「誰だ?まぁいいか。開けてみるか。」

 

そう言ってダンはダンボールを開ける。

そこに入っていたのは

 

「卵?」

 

「卵ですね…。」

 

「何なんだ?」

 

「何でしょう。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてザジ。

 

「宜しかったのですか?あのものと接触して。」

 

「いやいや、此処で小野寺小咲とか言う人間を失う方が痛手になっていただろうからね。全く、ルキノスちゃんは手加減をしてほしいですね。」

 

「そんなことより。」

 

「あぁ、完成しましたよ。コレがね。」

 

 




「今回の最強カードはコレ。」

「アルティメットサジットアポロドラゴン。」

「このカードはダブルアルティメットトリガーを持つカードだ。その効果は絶大で下手をすればスピリットを2体破壊できる恐ろしいカードだ。」

「それじゃあ次回予告ね。お願いダン。」

「次回、桐崎さんがソードブレイヴを!と言うことで次回も宜しく!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

激突王敗北。捕らわれのブレイヴ使い。そして始まる闇の計画

「私の負けだ。お願いを一つ聞いてやる。」

 

ヨリヒメが何故だか異様にしょんぼりしながら言う。

 

「いやー、別に願いって無いんだよな。」

 

「えーと…なんか無いの………?」

 

ヨリヒメの困ったような目に楽は必死で考える

 

「そうだ………………。」

 

「何か在るのか?」

 

「此処にソードブレイヴが在るって聞いたんだけどどこら辺にあるか知ってたらでいいんだ。教えてくれねーか?」

 

「そんな事で…………ゲフン。そんなことも知らずに此処に来たのか?」

 

ヨリヒメはちょっと勝ち誇ったように言う。

 

「じゃあ知ってんのか?」

 

「詳しくは知らん。だがこの星には誰もいなくなってからも住んでいる、仙人みたいな人が居るらしい。その人がソードブレイヴを護っているとか。」

 

「へー、それじゃあそこに………ってこの火の海に住んでんのか?!」

 

ヨリヒメがサラリと言い過ぎた為に一瞬流しそうになったがそれはとんでもないことである。

 

「そんな人間がいるのかよ。」

 

楽が呟くが

 

「いいや、楽~。そうでもないかもよ~。ほらあそこ。」

 

集が炎を指差す。

そこには……

 

「人……………がいる?!」

 

人影がありそれはゆっくり此方に向かってくる。

 

「誰だ!」

 

レイが一歩前にでてコンタクトを取ろうとする。

 

「まぁまぁ、そんなに構えないで、確か……一番星のレイ君だったかな?」

 

出てきたのは背の高い男。

 

 

「私の名前はリーブ・ア・ウイックだ。ウイックと呼んでほしい。」

 

そう名乗りおとこはそっと続ける。

 

「私がソードブレイヴ、黒蟲の妖刀ウスバカゲロウの守人。そしてお待ちしていました、闇の緑のソードアイズ様。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「この宇宙(そら)は綺麗だな…。」

 

キリガは大きな湖をボードに乗り満喫している。

 

「キリガ様、いつまでこんな所でフラフラしているおつもりですか?あのミロクの事です、新たな刺客を送り込んでくるに違いありません。」

 

イアンは少し呆れたように話す。

 

「ポーラも何か言って下さい。」

 

イアンは隣に浮いているボードに寝転がっているポーラに助け舟を求める。

 

「スゥー…………」

 

「………………………」

 

しかしポーラは深い眠りについているようだ。

 

「こほん。キリガ様、やはり此処にいては奴らに……」

 

「俺が誰かに負けるとでも?」

 

「いえ、キリガ様なら誰にも負けません!ただ……………」

 

イアンは辺りを見回す。

何故なら沢山の船が近づいていたからだ。

 

「やっかいごとは避けたいか……」

 

その様子を見てキリガはため息をつく。

 

「おい、にーちゃんたち。誰の許可得てクリスタル漁してんだ?」

 

「昼寝のじゃまはされたくないな。」

 

船頭と思われる男が叫んでいるにも関わらずキリガはイアンに話し続ける。

正にその時

 

「キリガ様ー!」

 

上空から………船の上から女の子が手を振りそのままキリガにダイブしてきた。

 

「ファーリー!」

 

キリガはそのままファーリーと湖に落ちた。

 

「危ないじゃないか。」

 

「だってキリガ様とあえると思ったら………会えて嬉しいです。」

 

そう言ってファーリーはキリガに抱きつく。

 

「あのー、いい雰囲気のと……ゴフッ?!」

 

にやけた顔で話しかけてきた船頭と思われる男に向かってポーラが石を分投げた。

 

「キリガ………水がかかった。」

 

ポーラが目をゴシゴシしながら言う。

 

「済まないな。そろそろ岸に上がろう。」

 

「そうね。」

 

キリガとポーラ、二人ともいつも通り、普段と変わらず話しているつもりだが……

 

「あ、あの……キリガ様?その方は……?」

 

「ああ、この子はポーラで俺と旅を共にしている。」

 

「え、えーーー!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ダン君。この卵は恐らくドラゴンが中にいるのではないでしょうか?」

 

剣蔵ば送られてきた卵を調べ上げ結果をダンに伝えた。

 

「ドラゴン?」

 

「はい、あのムゲンと言う名前のドラゴンと同じ反応が中からありました。」

 

「そうなのか……う、」

 

ダンが続きを言おうとしたとき。

 

“ピシッ“

 

卵に亀裂が入った。

そして……

 

“パリーン“

 

と言う効果音と共に黄色いドラゴンが生まれた。

 

「パパー?」

 

「生まれてきましたね…。それにパパとは……」

 

剣蔵が目を丸くしていると警報が鳴った。

 

「こんな時に何ですか?」

 

スクリーンに映像が出る。

 

『ガニガニガニ。馬神ダンを出せ!さもなくばこの建物をチョッキンしてやるガニ。』

 

「剣蔵、行ってくる。」

 

「分かりました、此処は任せてください。」

 

『そこか……ターゲット。』

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はじめましてやな…。激突王!」

 

「……さっきの奴じゃないのか?」

 

「気にすんな。俺は奏雨。美しき過去を愛する者だ。」

 

「何のためにバトルを挑んできた?」

 

「そうそう、俺が勝ったらお前の身柄は頂くで。」

 

「何のために……」

 

「あんたがいたら俺達の“計画“がパーになるからな。それじゃあスタートステップ。メインステップ。バーストセット。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。ブレイドラを召喚。更にモノゲザウルスを召喚。アタックステップ。行け!ブレイドラ。」

 

「来た来たライフで受けてバースト発動!大爆発の炎に飲み込め!爆炎の覇王ロードドラゴンバゼル、バースト召喚!」

 

「いきなりか…ターンエンド。」

 

「スタートステップ。ロードドラゴンバゼルをLv3に、更にイグアバギーを召喚。バーストセット。アタックステップ、ロードドラゴンバゼル、アタックや!アタック時効果でバーストオープン。双翼乱舞!デッキから二枚ドロー。更にロードドラゴンバゼルはバースト発動後回復する。」

 

「ライフで受ける。…………グハァ?!」

 

「豪勢に吹き飛んだね~。どうだい?獄龍隊より痛かっただろ?もういっちょバゼルゴー!」

 

「来い、ライフだ!」

 

「ターンエンド。」

 

「バースト効果……厄介だな。ネクサス、光輝く大銀河を配置。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。バーストセット!アタックステップ。ロードドラゴンバゼル、アタックや!バーストオープン…はなしやで。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ブリンガー、使わせて貰うぞ!龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を鎮めよ!光龍輝神サジットアポロドラゴン、Lv3で召喚!アタックステップ。光龍輝神サジットアポロドラゴン、イグアバギーに指定アタック。」

 

「イグアバギーでブロック。」

 

「モノゲザウルス、続け!フラッシュタイミング、バーニングサンを使用。手札にある輝龍シャインブライザーをサジットアポロドラゴンにブレイヴさせ回復する。」

 

「ならこっちもフラッシュや。マジック、絶甲氷盾。このアタックでアタックステップ終了にする。ライフで受けてバースト発動!氷の覇王ミブロックバラガン。」

 

「くっ……ハァハァ……ターンエンド。」

 

「どうした?激突王……いやブレイヴ使いの馬神ダン!痛いのだろう?スタートステップ。メインステップ。バーストセット。更にネクサス、神焔の高天原をLv2で配置。そしてアタックステップ。ロードドラゴンバゼル、行け!バーストオープン。甲竜封絶波!輝龍シャインブライザーをデッキの一番下に戻す。更にロードドラゴンバゼルは回復する。更に更に、ミブロックバラガンの効果でバーストセット!そんでもってネクサス、神焔の高天原の効果によりサジットアポロに指定アタック。」

 

「無茶苦茶だな…。サジットアポロドラゴンでブロック。」

 

「更にロードドラゴンバゼルでアタック。バーストオープン。双翼乱舞!条件を満たしてバースト発動!デッキから二枚ドロー。更にコアを払い更に二枚ドロー。そしてロードドラゴンバゼルは回復!そしてミブロックバラガンの効果でバーストセット!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ロードドラゴンバゼル、更にアタックや!バーストオープン。爆裂十文刃。条件を満たしてバースト発動!ブレイドラとネクサス、光輝く大銀河を破壊!」

 

「フラッシュタイミング、デルタバリアを使用。このターンコスト4以上のスピリットのアタックではライフは0にならない。ライフで受ける。」

 

「最後まで粘るか。お前さんの手札は0。フィールドは空っぽ。どないするつもりや?ターンエンド。」

 

「スタートステップ。ドローステップ。………ターンエンド。」

 

「何を引いたんやろうな?メインステップ。グランドベンケイを召喚!召喚時効果で相手は手札を破棄する。」

 

「アルティメットジークヴルムノヴァを破棄。」

 

「この場面でそのカードか。残念やったな。ロードドラゴンバゼル、やれ!」

 

「ライフで受ける。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「馬神ダンは我々が連れて行く。さらばだ。」

 

奏雨はダンを縄で縛り付け引っ張っていく。

 

「ダン!待って!」

 

まゐが手を伸ばすがバトルの結果には逆らえない。

 

「行くぞ!」

 

ダンは船に乗せられそのまま去っていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それじゃあ,ソードアイズの子は……君かな?」

 

ウイックは桐崎の目をじっと見る。

 

「それじゃあ来てくれるかな?」

 

「えっ?!あの日の中を通るの?」

 

桐崎は驚く。しかし、

 

「ハハハハッ!別にあれは熱くないんだよ。あれはドュームの見せる幻影。恐れに勝ち先に進む者だけがこのアルティメットに辿り着く物なんだけど、今は空飛ぶ飛行船みたいな便利な者があるからね~。取りあえず行こっか。」

 

涙を目に浮かべるほど笑い話すのでそれを信じ一番星号一行はウイックについて行く。

 

「ホントに熱くないんだな…」

 

「そうでしょ?これもドュームがこの星を離れれば消えてまた昔みたいにこの星も賑やかになると良いんだけどな…」

 

昔の事を思い出しながらウイックは遠い目をする。

 

「けど……って何か問題でもあるんですか?」

 

集がウイックに聞く。

 

「まぁ、多分何だけど恐らくこの星も魔族の土地に成って奴隷となった人々がここで働かされると思うと心が痛くてね………と暗い話はここまで。ほらあそこにソードブレイヴがあるよ。」

 

ウイックの指差す方向には岩に一本の剣が刺さっている様である。

 

「ほら、あれを引き抜いてきて。」

 

「わかったわ。」

 

そういい、桐崎は岩に登っていく。そして……

 

「この!抜けなさい………!!」

 

桐崎が力を込めるとゆっくりと剣は抜けていく。そしてその剣は姿を見せる。

 

「やった………抜けた!」

 

とても嬉しそうな桐崎が皆の元に駆けていく。

 

「良かったね、千棘ちゃん。」

 

「うん!ありがと、小咲ちゃん。」

 

「それじゃあ、一旦人類軍に戻るか?」

 

レイの一言に全員が賛同し船に戻った。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「馬神ダンを倒したの?よくやった。これでこの計画をじゃまする奴は消えた!」

 

そう叫びイザーズはニヤリとする。

 

「さあ、始めようか。全てを壊して潰して、俺の…………俺達の復讐を始めるための……じゃまをする奴はここで消えてもらう!」

 

そういい、イザーズは大広間で手を広げる。そうすると大広間に円形の魔法陣のような物が現れる。

 

「呪え!そしてさようなら…………ソードアイズの皆さん!あんたらの命は無駄にしない。新たな力の礎に出来るか考えてやるからな。行け!」

 

その命令に従ったのか円形の魔法陣は黒く輝く、

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

人類軍本部

 

「ダン…………クソ!まさかダンが負けるなんて……」

 

クラッキーが机を殴りつける。

それをみた鶫は話しかけようとした、しかし

 

“ドサッ“

 

「誠志郎?オイ!どうしたんだ!」

 

そこにまゐが部屋に入ってくる。

 

「どうしだの?………って鶫さん!クラッキー、医務室に連れて行きましょう。」

 

「分かった。僕が背負っていくよ。」

 

「お願いするわ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バローネの船

 

「お疲れ様。」

 

バトルから帰ってきたバローネに労いの言葉をかける春。

 

「ああ、あの程度問題ない。」

 

「そんなこ………」

 

春は倒れた。唐突過ぎてバローネも目を丸くする。

 

「おい、大丈夫か?イオラス!直ぐに人類軍本部に行くぞ!」

 

「分かりました!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ソルト!ピザをくれ!そして皆も呼んできてくれ。」

 

「わかりました!」

 

ソルトは各部屋に向かっていく。

 

「それにしても静かだね…。」

 

リクトが心配そうに扉を見る。

すると

 

「皆さんタイヘンです!」

 

「どうしたんだ?」

 

「皆さんたおれています。」

 

「なんだって?!」




「今回の最強カードはこれだ!」

「爆炎の覇王ロードドラゴンバゼル。」

「アタック時にバーストを発動する上バースト発動後回復する効果を持つので連続アタックでバトルの流れをつかめるよ。」

「それでは次回、ついに始まったイザーズの計画。」

「それを止めるのは………えー!この子が?なんで…もご.」

「桐崎!それ以上はダメだ!」

「そ、それじゃあ次回も宜しくね。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

一番星の新たな力。バーストのアルティメット。

「おい、奏雨。」

 

「何でしょうか?」

 

「あのハンソ朗ってギルドの奴を負けてもいいから足止めしといて欲しい。」

 

イザーズが奏雨に命令する。

 

「それは負けるだろう……と仰るのですか?」

 

「ハッ、お前ほどの実力者がそう簡単に負けるかよ。負けてこいってことだよ。」

 

奏雨は渋い顔をする。

 

「わざわざ何故その様なことを?」

 

「そうだな…一つ、ギルドの奴に邪魔されたくない。」

 

「その事でしたら同盟………のような物をガルドス様が結んだのでは?」

 

「あいつらのことが信用できねーんだよ。だから足止めが絶対いる。」

 

「そうですか……」

 

「二つ、お前の実力をあいつらには見せたくない。」

 

「別に良いのでは?」

 

「お前は切り札の一人だからな…。後々お前が負けてるって事実が足元をすくう結果になるかもしんねーぜ?」

 

「あなたがそういうのであれば承りましょう。」

 

「よろしく頼むぜ。」

 

「……ところで、ガルドス様は?」

 

奏雨が辺りを見回して聞く。

 

「一番星のところだ。一応ギルドの連中に頼んであるんだけど、信用できねーからな。」

 

「そう言うことですか。では、準備して参ります。」

 

そういい残し、奏雨はその場を立ち去った。

そしてイザーズは仮面を付ける。

 

「おーい、誰か馬神ダン君を連れてきてはくれませんかね~。」

 

イザーズ……いや、ザジがそう言うとジローがダンを連れてきた。

 

「これは、これは。ジロー君。お久しぶりじゃありませんか。」

 

「それは申し訳ごさいません。明けの星のエリスに捕まっていまして……」

 

「そうなんですか。それは災難でしたね~。それはそうと、ダン君。今すぐキリガ君とバトルして勝ってきてください。」

 

「何でだ?」

 

「答える義務はありません。ということでジロー君。キリガ君も拘束してきてくださいね。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「レイ!早くー!」

 

一番星号で叫んでるのはリクト。楽達が倒れてしまい全員が焦っていた。

全力で人類軍本部に向かっている。

 

「ちょっと待て。」

 

急いでいると言うのにレイが急ブレーキをかけた。

 

「何々?どうしだの、レイ?」

 

ライラが驚いている。

 

「アルティメットだ………この感じ……三龍神!」

 

一番星号の前方に赤い光が大きく輝いている。

 

「行くぞ。」

 

・・

 

「行くぞ、ムゲン!」

 

「おう!」

 

宇宙空間にレイが飛び出す。

そしてクリスタルに触れる。

 

“よくぞ来た。選ばれし者よ。“

 

「そうか!だったらお前もマジダチだ!」

 

“マジダチ……そうだな。“

 

「そんで俺はムゲン。宜しく頼むぜ!」

 

アルティメットがカードになりレイの手に入る。

その時レイがターゲットされる。

 

「誰だ!」

 

『俺様はかに座のルキノス。おまえのアルティメットをチョキンしてやるガニ。』

 

「異世界からの侵略者か?!だったら行くぜ、ムゲン!」

 

「ほいきた!」

 

「お前を燃やす色は赤だ!」

 

『ゲートオープン開放!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「かに座のターン。セイバーホーネット、召喚。ターンエンド。」

 

「来たぜ、来たぜ!祭りだ祭り!ファイザード、召喚。アタックだ!」

 

「ライフで受けるガニ。」

 

「オッシャ!ターンエンド。」

 

「かに座のターン。セイバーホーネットでアタックガニ。」

 

「ライフで受ける!」

 

「ターンエンドガニ。」

 

「おい、」

 

「なにガニ?」

 

「どうしてこの世界を侵略するんだ?」

 

「そんなの決まってるガニ。究極のバトルスピリッツの為。」

 

「そうか、だったら全力で行くぜ!灼熱のターン。ムゲンドラゴンノヴァ、Lv2で召喚。ターンエンド。」

 

「かに座のターン。殻武人テンドウを召喚!ターンエンド。」

 

「灼熱のターン。ムゲンドラゴンノヴァのスピリットソウル∞を発揮!アルティメットジークフリードを召喚!アタックステップ。行け!アルティメットジークフリード。アルティメットトリガーロックオン。答えろ、コストは?」

 

「カナブーン、コスト4。」

 

「ヒット!必ずブロックしてもらうぜ!」

 

「セイバーホーネットでブロック。」

 

「そんじゃライフはもらうぜ!」

 

「ライフが減ったガニ?!だがセイバーホーネットの破壊時効果でスピリットは疲労させるガニ。」

 

「ファイザードを疲労させる。ムゲンドラゴンノヴァでアタック。デッキから一枚ドロー。」

 

「ライフで受けるガニ。」

 

「ターンエンド!」

 

「かに座のターン。殻刃将レギオスを召喚!召喚時効果!手札から巨蟹星鎧ブレイヴキャンサーをノーコストで召喚ガニ!」

 

「うおー!あれが裏十二宮ブレイヴ!」

 

「驚くのは早いガニ。巨蟹星鎧ブレイヴキャンサーを殻刃将レギオスにブレイヴ!旨味を凝縮!アタックステップ。レギオス、やるガニ!」

 

「ライフで受けてやらー!!」

 

「ターンエンド。」

 

「アルティメットジークフリードをLv5にアップ。更にバーストセット!ムゲンドラゴンノヴァ、アタックだ!効果でドロー。」

 

「フラッシュタイミング。マジック、バイディングソーンでファイザードを疲労させるガニ。そのアタックはライフで受けるガニ!」

 

「オッシャー!ターンエンド。」

 

「このターンで終わらせてやるガニ。行け!レギオス!!2体じゃないとブロックできないガニ。」

 

「オッシャー!そのアタックもらった!バースト発動!!アルティメットセイバー!効果でリザーブからライフにコアを一つ起きこのアルティメットを召喚する!出でよ、伝説の龍!アルティメットセイバーをLv4で召喚!コアはムゲンドラゴンノヴァをLv1にして確保。そのアタックはアルティメットジークフリードとアルティメットセイバーでブロック。」

 

「アルティメットジークフリードをしていするがに。」

 

「焼き尽くせ!アルティメットジークフリード!」

 

「ガニー?!?!た、ターンエンドガニ。」

 

「灼熱のターン。アルティメットセイバーをLv5にアップ!アルティメットセイバーでアタックだ!アルティメットトリガーロックオン。答えろ、コストは?」

 

「コスト1、マッハジー」

 

「ヒット!手札からバーストセット!そしてアルティメットセイバーは回復だ!」

 

「殻武人テンドウでブロック。」

 

「アルティメットセイバーでアタック!」

 

「ララララ、ライフで受けるガニ!」

 

灼熱のゼローwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

キリガ達は湖から岸に上がる。

 

「キリガ、この子は誰なの?」

 

ポーラが聞く

 

「ファーリーと言って俺の師の子だ。」

 

「フーン( -_-)」

 

「そ、そんな事よりキリガ様はあれからどうしたのですか?」

 

ファーリーが空気の悪さに話題を変える。

 

「俺は一度異世界に行った。」

 

「えっ?!」

 

「異世界って言ってもチラッとしてきただけなんだけどな。」

 

キリガは微笑む。

 

「ねぇ、キリガ様ってなんか変わった?なんていうか吹っ切れたみたい。」

 

それを見たファーリーはイアンに耳打ちする。

 

「それは多分ギルドを抜けたからですよ。」

 

「えっ?!ギルド抜けちゃったの?!」

 

「まぁ、元々何かに縛られるのは柄じゃないんだ。」

 

それを聞いたキリガはそう答える。

 

「そうなんだ。」

 

ファーリーはホッとする。その時

 

「キリガ、あれ何?」

 

ポーラが空から近づいてくる物を指差す。

 

「さあな。見たところ船だが。」

 

キリガは知らないようだ。

その船は段々と近づき中から声がする。

 

『キリガ・ザ・シューティングスター。あのお方の命によりあなたの身柄を頂に来ました。』

 

「ミロクか?」

 

『いや、だが貴様に拒否権など無い!』

 

「そんなもの分かっている。バトルをするのはお前か?出てこい!」

 

『バトルをするのはこいつだ。』

 

船から出てきたのはダン。そして

 

「ターゲット。」

 

「久しいな…今度は負けん。行くぞイアン!」

 

「かしこまりました。」

 

「お前を射抜く色は赤だ!」

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お前とのバトルはあの宮殿以来だな。」

 

「御託はいい。始めろ、」

 

「……まあ良い。流星のターン。ルクバードドラゴン。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ブレイドラ、戦竜エルギニアスを召喚!そしてマジック、ブレイヴドローを使用。デッキから2枚ドロー。そして3枚オープン。」

 

オープンカード

 

深淵の巨剣アビスアポカリプス

 

光龍輝神サジットアポロドラゴン

 

バーニングサン

 

「ブレイヴカードの深淵の巨剣アビスアポカリプスを手札に。残りはバーニングサンを上にしてデッキの上に戻す。ターンエンド。」

 

「流星のターン。ルクバードドラゴンを更に召喚。アタックステップ。ルクバードドラゴン、アタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。マジック、ゾディアックコンタクトを使用。デッキから4枚オープン。その中の系統“光導“を持つスピリットを召喚できる。龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を鎮めよ!光龍輝神サジットアポロドラゴンを召喚!アタックステップ。光龍輝神サジットアポロドラゴンでルクバードドラゴンに指定アタック。」

 

「ルクバードドラゴン、ブロックだ。」

 

「更にブレイドラ、やれ!」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「メテオドライアンを召喚。更に、ヴィクトリーホワイトドラゴンをメテオドライアンにブレイヴ!コアはルクバードドラゴンより確保。ターンエンド。」

 

「重装甲か。スタートステップ。メインステップ。サジットアポロドラゴンをLv3にアップ。更に、その翼、奇跡の光を纏う。機竜シャインブレイザーを召喚。そしてサジットアポロドラゴンにブレイヴ!アタックステップ。サジットアポロドラゴンでアタック!」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「流星のターン。メテオドライアンのスピリットソウルを発揮。」

 

「来るか、アルティメット。」

 

「赤々と燃えたぎるその矢を放て!アルティメットサジットアポロドラゴンをLv5で召喚!アタックステップ。アルティメットサジットアポロドラゴンでアタック!ダブルアルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト5、機竜シャインブレイザー。」

 

「2枚目!」

 

「コスト3、モノゲサウルス。」

 

「ダブルヒット!ブレイドラと戦竜エルギニアス、散れ!更に、サジットアポロドラゴンを指定する。このアタックはどうする!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、バーニングサンを使用。手札にある深淵の巨剣アビスアポカリプスをノーコストで召喚し光龍輝神サジットアポロドラゴンにブレイヴさせ回復する。そのままブロック。」

 

「お互いにBPは23000か……」

 

「更にフラッシュタイミング、マジック、ネクサスコラプスを使用!ブレイヴスピリットのBPを+5000する。」

 

「何だと……?!」

 

「アルティメットサジットアポロドラゴンを破壊しろ!」

 

「ターンエンド。」

 

「深淵の巨剣アビスアポカリプスを分離。アタックステップ。光龍輝神サジットアポロドラゴンでアタック!フラッシュタイミング。バーニングサンを使用。手札にあるトレスベルーガを召喚し光龍輝神サジットアポロドラゴンにブレイヴ。そして回復。」

 

「ライフで受ける。」

 

「サジットアポロドラゴン。アタックだ!トレスベルーガのアタック時効果でデッキから6枚破棄しその中に系統“光導“を持つ魔導双神ジェミナイズが破棄されたので光龍輝神サジットアポロドラゴンは回復する。」

 

「メテオドライアンでブロック。」

 

「もう一度アタック!アタック時効果でヴィクトリーホワイトドラゴンを破壊!」

 

「またしても俺の負けだ。ライフで受ける。」

 

馬神ダンーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「約束だ。来い、キリガ・ザ・シューティングスター」

 

キリガは船に向かう。そして振り向き

 

「済まないな…負けてしまった。ポーラ。人類軍と行う場所に向かえ。イアンを頼む。」

 

「キリガ…………遺言はそれだけ?」

 

「遺言か………。そうなるのかも知れないな。頼んだぞ。」

 

キリガは微笑みながら言う。

 

「分かったわ。私が何とかする。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

レイはバトルに勝ち急いで人類軍本部に向かっていた。がそこに一艘の船が立ちはだかる。

 

「悪いがそこをどいてくれ。いそいでいるんだ!」

 

しかし、船は応答しない。

その代わりにレイのデッキが光る。

 

「ターゲットされた?」

 

『お久しぶりです。一番星のレイ様。あなたの身柄を賭けて私と勝負していただきます。』

 

「何のためにだ?」

 

『知れた事です。あなたが目障りで仕方が無い方が居るんですよ。それに、私もあなたとバトルをし直したい。この新たなカードで!』

 

「仕方ねーな。行くぞ、ムゲン!」

 

「ほいきた!」

 

「お前を燃やす色はあかだ!」

 

『ゲートオープン開放!』




「今回の最強カードはこれね。」

「アルティメットセイバーですわ。えーと、相手のアタック時にライフが3以下ならリザーブから一つライフを回復してバースト召喚できるお得なアルティメットですわね。」

「それじゃあ次回予告。」

「始まってしまったレイとガルドスのバトル。レイの運命はいかに?そして宇宙で起こった事件を知るポーラの取る行動とは。」

「ということで次回も宜しくお願いいたしますわ。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ポーラとアルティメット達。 月光より現れしアルティメット。

「オッシャー!灼熱のターン。ファイザード、今日も頼むぜ!ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップは何もせずターンエンド。」

 

「灼熱のターン。マジック、ネオダブルドローを使用。デッキから二枚ドロー。アタックステップ。ファイザード、いけ!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、レッドレイ。ファイザードを破壊いたします。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。カグツチドラグーンを召喚。アタックステップ。カグツチドラグーンでアタックします。効果でドロー。」

 

「ライフだ!」

 

「ターンエンドです。」

 

「灼熱のターン。ムゲンドラゴンノヴァを召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。スレイブガイアスラ、騎馬せーい!ターンエンドです。」

 

「灼熱のターン。ファイザード、もういっちょ頼むぜ!ムゲンドラゴンノヴァをLv2にしてアタックステップ。ムゲンドラゴンノヴァ、いけ!」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「オッシャ!ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。滅龍帝ジ・エンドドラゴニス、騎馬せーい!コアはカグツチドラグーンより確保いたします。ターンエンド。」

 

「灼熱のターン。ムゲンドラゴンノヴァのスピリットソウル∞を発揮!そして召喚、アルティメットジークフリード!アタックステップ。アルティメットジークフリードでアタック!アルティメットトリガーロックオン!答えろ、コストは?」

 

「コスト7サザンクロスフレイムです。ガードとなります。そしてそのアタックはライフで受けましょう。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「スタートステップ。メインステップ。スレイブガイアスラを更に召喚。そしてジ・エンドドラゴニスをLv3にアップ。アタックステップ。滅龍帝ジ・エンドドラゴニスでアタック!」

 

「そのアタック、ライフだ!」

 

「スレイブガイアスラ、続けてアタックです。」

 

「ムゲンドラゴンノヴァでブロック。」

 

「そのブロックで滅龍帝ジ・エンドドラゴニスは回復いたします。」

 

「ムゲンドラゴンノヴァ、バトル時効果でBP+4000、よってBP10000だ!スレイブガイアスラを破壊しろ!」

 

「滅龍帝ジ・エンドドラゴニスで更にアタック!」

 

「ファイザード、頼むぜ!」

 

「スレイブガイアスラ、アタックです。フラッシュタイミングで超覚醒!ジ・エンドドラゴニスからコアを一つ食らい回復いたします。」

 

「フラッシュタイミング、フレイムスパーク!スレイブガイアスラを破壊してファイザードを手札に戻すぜ!」

 

「なるほど、ターンエンドです。」

 

「そろそろ終わらせるぜ!灼熱のターン。ファイザード、そして灼熱の祭りの始まりだー!最強の名を俺はよぶ!アルティメットジークフリーデンを召喚!更にバーストセット!アタックステップ。アルティメットジークフリーデンでアタック!アルティメットトリガーロックオン!答えろ、コストは?」

 

「コスト6スレイブガイアスラ。」

 

「ヒット!このアタックはどうする?」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「アルティメットジークフリーデン。アタックだ!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト4イリテバン」

 

「ヒット!このアタック、必ずブロックしてもらうぜ!」

 

「ここでトリガーカウンター発揮!手札から砲星鎧バルトリザードを召喚いたします。効果でアルティメットジークフリードを破壊!」

 

「何じゃそりゃー?!た、ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。スタバドラゴンを召喚!そしてバルトリザードをブレイヴ!アタックステップ。スタバドラゴンでアタック。アタック時効果でファイザードを破壊します。そしてバルトリザードの効果でBP+5000」

 

「オッシャー!相手のアタックでバースト発動!アルティメットセイバーだ!効果でリザーブからコア一つをライフに置いてLv5で召喚!そのままブロック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト4スタバドラゴン。」

 

「ヒット!手札から……」

 

「トリガーカウンター発揮!キャノンボール!BP20000以上のアルティメットセイバーを破壊します!」

 

「またか!済まない……アルティメットセイバー」

 

「ジ・エンドドラゴニスでアタック!アタック時効果でスタバドラゴンを破壊し回復する!」

 

「ライフだ!」

 

「もう一度アタックです。滅龍帝ジ・エンドドラゴニス!アタック時効果で砲星鎧バルトリザードを破壊し回復する!」

 

「ムゲンドラゴンノヴァでブロックだ!」

 

「回復しているジ・エンドドラゴニスでアタックです。」

 

「おい!ブリンガー!皆を頼む。ライフだ!」

 

ガルドスーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

レイとガルドスのバトルから1時間ほどあと。

人類軍本部。

 

「そうですか……あのレイ君が負けるとは思いませんでした」

 

剣蔵がため息を付く。

 

「しかし、なにが目的なんでしょう。ダン君も連れて行かれて正直何がしたいのか分かりません。」

 

「恐らくカードバトルが出来る人間を集めている、とブリンガーは推測する。」

 

「その様ですね。」

 

剣蔵が話し終わるとゾルダーが部屋に入ってきた。

 

「ブリンガー。あいつらの様子は安定している。そんでもって客人だ。良くわかんねーから剣蔵に任せるから頼んだぞ。」

 

ゾルダーの後ろでポーラとファーリーがしょんぼりと立っていた。

 

「キリガ様を助けてください……」

 

ファーリーが少し涙声で頼み込む。

 

「何があったんですか?」

 

「ダンって人に負けて連れて行かれてたのよ。」

 

涙で声の出ないファーリーの代わりにポーラが答える。

 

「ダン君が………」

 

「とうとう馬神ダンはあいつに捕らえられたのか。これは急いだ方がいいかもしれんな。」

 

バローネが部屋に入ってきて言う。

 

「春の事も心配だがザジを打ち破り今起こっていることを止めさせるよりほか無いからな。」

 

「そう言うことで私達も協力して差し上げましょう。」

 

「誰ですか?」

 

剣蔵が声のする方に目を向ける。

そこにいたのはバローネの知る男、ショウイ。

もう一人は背がスラリと高い男。

 

「すいません。私、ニルメ。極地のニルメと申します。」

 

「ニルメ………ってあっ!」

 

「はい、ショコラを送らせていただいたものです。」

 

「そ、それでそのニルメさんが何のようですか?」

 

「そこにいるポーラさんに用があってですね。後一条さんたちの寝ていらっしゃる場所も教えていただきたい。」

 

「一体何をするつもりですか。」

 

「ザジを倒し、宇宙で起こっている不条理を終わらせる為ですよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それではポーラさん。始めましょう。と言ってもアルティメットと会話するだけで良いですから。」

 

その言葉にポーラは頷き先ほどニルメにいわれたとおりに手を出す。

 

“ようやくきたか。“

 

「あなた達は……アルティメット?」

 

“そうだ。我が名はドュームドラゴン“

 

“私はアルティメットミカファール“

 

“私の名前はアルティメットイスフィール“

 

“われの名はアルティメットデスペラード“

 

“俺の名前はアルティメットトール“

 

“アルティメットラグナロックが私の名だ。“

 

“我が名はアルティメットビャクガロウ“

 

“そして俺様がアルティメットオリハルコンだ!“

 

“我らの主はこの通りある魔族によってこのようになっている。汝の力を貸してはくれんか?“

 

「私なんかでいいの?」

 

“あなたを選んだのはロロよ。間違いなく大丈夫よ。“

 

「分かったわ。ブラックタイガーを救うのは……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あのー………なにしてるんですか?」

 

精神世界に近い所にいたポーラが帰ってきて最初に目に入ってきたのはまゐ様をナンパしているニルメのすがただった。

 

「おっと…思ったより早かったねです。」

 

「はぁ……」

 

「それじゃあ早速、行きましょうか。それとまゐさん。馬神ダン君に振り向いてもらえることを願っていますよ。だから早く終わらせないと。」

 

「……………うん。」

 

・・

 

「乗組員、全員乗りましたね?では出発いたします。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここがザジのすんでいる………、何だか暗いわね。」

 

此処に……ザジの館までおよそ32時間。

その間ポーラはデッキを組み続けキリガをのプレイングを思い出し、途中様子のおかしかったバローネとショウイの二人とバトルをし続けた。

 

「いよいよなのね。」

 

「そうだ。」

 

「「?!」」

 

門の横から皆の良く知る人物。キリガが話し掛ける。

 

「俺はバトルに負けてお前等の誰かとバトルしなければならない。」

 

そういいキリガは少し悲しそうな目をする。

 

「ならば私が相手をしよう。」

 

そう言ったのはバローネだ。

 

「そうか、ターゲット。」

 

「ポーラよ。春を………頼んだ。」

 

「分かったわ。」

 

ポーラはそう頷く。

 

「イアン、お前はポーラについて行け。」

 

「良いのですか?」

 

「ああ。俺はポーラを信じる。ゲートオープン解放!!」

 

「行かれましたか……行きましょう。ポーラ……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「流星のターン。ルクバードドラゴン。頼んだぞ。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ノーザンベアードを召喚。ターンエンド。」

 

第三ターン。キリガはネオダブルドローを使用しターンエンド。

 

第四ターン。バローネは光の聖剣を配置しターンエンド。

 

第五ターン。キリガは何もせずにターンエンド。

 

そして第六ターン。

 

「深遠なる湖よりその面をあげよ!月光神龍ルナテックストライクヴルムを召喚!アタックステップ、月光神龍ルナテックストライクヴルム、やれ!」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「流星のターン。ルクバードドラゴンを更に召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。我が友をこの地に呼び起こす。獅機龍神ストライクヴルムレオを召喚!アタックステップ。獅機龍神ストライクヴルムレオ、アタックだ!」

 

「ライフで受けよう。」

 

「続け!月光神龍ルナテックストライクヴルム!」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「流星のターン。ルクバードドラゴンのスピリットソウルを発揮!赤く燃えたぎるその矢を放て!アルティメットサジットアポロドラゴンをLv4で召喚!アタックステップ。アルティメットサジットアポロドラゴンでアタック!ダブルアルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト6……月光龍ストライクジークヴルム。」

 

「ヒット!2枚目。」

 

「コスト1イグアバギー。」

 

「ダブルヒット!月光神龍ルナテックストライクヴルムと獅機龍神ストライクヴルムレオを破壊!更にシンボルを追加!更にノーザンベアードを指定しアタック!」

 

「ノーザンベアードのブロック時効果でコアを一つ追加しLv2に!」

 

「だが、アルティメットの前では無力!ライフを一つもらうぞ。ターンエンドだ。」

 

「スタートステップ。ドローステップ。メインステップ!イグアバギー、ザニーガンを召喚。更にバーストセット。そして……時は満ちた。深く、深く!白く染まり輝きをませ!アルティメットストライクヴルムの声におののけ。アルティメットストライクヴルムよアタックを頼む。」

 

「ライフだ。」

 

「ターンエンド。」

 

「流星のターン。リューマンファンタジスタを召喚。アタックステップ。リューマンファンタジスタの効果でトラッシュからコアを乗せる。アルティメットサジットアポロドラゴンでアタック!ダブルアルティメットトリガー、ロックオン!」

 

「コスト8ネオドリームリボン、ガード!」

 

「まだだ、もう一枚」

 

「コスト5ホークブレイカー」

 

「ヒット!イグアバギーを破壊する!」

 

「ならばこちらも行くぞ!アルティメットストライクヴルムは相手のアタックにより回復する!そのままブロックだ!ダブルアルティメットトリガーロックオン!」

 

「ブロック時のトリガー……星弓竜カウスワイバーン、フレイムブラスト。どちらもコスト4」

 

「ダブルヒット!リューマンファンタジスタとルクバードドラゴン一体を手札に戻す。」

 

「だが、俺のアルティメットの方がBPは上だ!」

 

「これで終わりだとおもうな!フラッシュタイミング、マジック、ネオドリームリボンを使用。コアはアルティメットストライクヴルムをLv3にダウン。そしてザニーガンを消滅させて使用。アルティメットサジットアポロドラゴンを手札に戻す!」

 

「そうきたか…………ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。アルティメットストライクヴルムをLv5にアップ。アタックステップ。アルティメットストライクヴルムでアタックだ!」

 

「とてもいいバトルだった。ライフで受ける。」

 

月光のバローネーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はーいはい、此処までおつかれざんした」

 

ザジは段の上で悠長にかまえる。

 

「あなたがザジね。このポーラ・マッコイがあなたに引導を渡しに来たわ!」

 

「引導…………ですか?」

 

「とぼけても無駄よ。ターゲット。」

 

「まぁ、良いでしょう。ですが………馬神ダン君。この中の誰かとバトルをお願いします。その間に私、バトルしてきますんで。ではゲートオープン解放!なーんちゃって。」

 




「今回の最強カードはこれだ!」

「アルティメットストライクヴルム。相手のアルティメットのアタックで回復しちゃう素晴らしいカードだ。さらにはダブルアルティメットトリガーを持ちヒットした回数だけスピリットを手札に戻してしまう強力な効果も魅力的だ。」

「それでは次回予告するわね。次回ポーラとザジのバトルが始まる。そこで明らかになるザジの目的。」

「更にダンにショコラを送ったニルメの実力もすごいらしい。所でまゐはニルメのナンパになんて答えたんだ?」

「え?えーと……好きな人が居ますって……///」

「まゐって好きな人いたのか?」

「「……………………」」

「何だよ、急に黙って。」

「それでは次回も宜しくね(^_-)-☆」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ペンタン軍団大行進。ダブルブレイヴvs.ダブルブレイヴ

「行ったようですね…。」

 

ニルメが呟く。

 

「それで………俺とバトルするのは誰だ?」

 

ダンが興味がないと行った様子で言う。

 

「ショウイ君。私がやっても宜しいでしょうか?」

 

ニルメの言葉にショウイが頷く。

 

「決まりですね。それではターゲット。」

 

「行くぞ!ゲートオープン解放!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それでは私の先攻です。極地のターン。ネクサス、星空の冠を配置。ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ブレイドラ、イグアバギーを召喚。そしてマジック、エクストラドローを使用。効果により2枚ドローし一枚オープン。オープンしたカードは太陽神龍ライジングアポロドラゴン。赤のカードなので手札に加える。アタックステップ。ブレイドラ、アタックだ。」

 

「そのアタック、ライフで。ライフ減少により星空の冠の効果発揮。デッキから一枚オープン。そのカードがコスト2以下のスピリットなら召喚できる。ブレーンペンタン、はコスト2以下なので召喚。」

 

「ターンエンド。」

 

「極地のターン。ネクサス、祝福されし大聖堂を配置。更にもう一枚祝福されし大聖堂を配置。そして執事ペンタンを召喚。アタックステップ。執事ペンタン、アタックお願いします。」

 

「ライフだ!」

 

「ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。駆け上がれ!神の名を持つ赤き龍!太陽神龍ライジングアポロドラゴンを召喚!コアはブレイドラより確保。よってブレイドラは消滅する。アタックステップ。太陽神龍ライジングアポロドラゴンでブレーンペンタンに指定アタック!」

 

「良いでしょう。ブレーンペンタン、ブロックです。黄色のスピリット破壊により祝福されし大聖堂の効果でボイドからコアを一つ追加。二枚あるので二コアリザーブに置かしていただきます。更に、執事ペンタンの効果でペンタンと名の付くスピリット破壊によりデッキから一枚ドロー。」

 

「イグアバギー、続け!」

 

「ライフで受けましょう。」

 

「ターンエンド。」

 

「では、執事ペンタンを更に召喚。そして祝福されし大聖堂を一つ、Lv2にアップ。更にバーストセット!ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ライジングアポロドラゴンをLv3にアップ。アタックステップ。ライジングアポロドラゴンで執事ペンタンに指定アタック!」

 

「執事ペンタンでブロックです。執事ペンタン2枚の効果で二枚ドロー。更に祝福されし大聖堂の効果で二コアリザーブに。一枚はLv2なので更にドロー。」

 

「黄色のドロー効果……厄介だな。ターンエンド。」

 

「極地のターン。ショーグンペンタンをLv2で召喚!そしてアタックステップ。執事ペンタンでアタック。」

 

「こい、ライフだ!」

 

「それではターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ポーラキャリバーを召喚。そしてライジングアポロドラゴンにブレイヴ!アタックステップ。ライジングアポロドラゴンでブレイヴアタック!アタック時効果で執事ペンタンに指定アタック!」

 

「仕方ありません。執事ペンタンでブロック!フラッシュタイミング、マジック、メロディアスハープを使用。効果によりライジングアポロドラゴンはこのターン効果を失います。そして執事ペンタンの破壊によりデッキから一枚ドロー。祝福されし大聖堂の効果によりコアを二つリザーブに。そしてドロー。」

 

「ターンエンド。」

 

「極地のターン。まずはマジックライフチャージ。効果でショーグンペンタンを破壊しコアを3つリザーブに置きます。そしてショーグンペンタンの破壊時効果で自分のデッキから一枚破棄します。そのカードが黄色のカードの時回復状態でフィールドに残ります。破棄したカードは王子ペンタン。よってフィールドに残ります。更に破棄したカードにペンタンの文字があったので手札に加えます。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ネクサス、光輝く大銀河を配置。そしてマジック、ブレイヴドロー。デッキから二枚ドロー。そして三枚オープン。」

 

オープンカード

 

光龍輝神サジットアポロドラゴン。

 

機竜シャインブレイザー

 

ブレイドラ。

 

「機竜シャインブレイザーを手札に加えてアタックステップ。太陽神龍ライジングアポロでショーグンペンタンに指定アタック!」

 

「では、ショーグンペンタンでブロック。そしてフラッシュタイミング、マジック、リバーシブルスパークを使用!効果により太陽神龍ライジングアポロとショーグンペンタンのBPを入れ替えます。」

 

「イグアバギー、アタックだ!」

 

「それはライフで受けます。星空の冠の効果発揮。デッキから一枚オープン。ペンタン大好きラクェル。コスト2なので召喚します。そして召喚時効果発動!手札から王子ペンタンを召喚。召喚時効果で手札のペンタンを一枚召喚します。王子ペンタンを転召!超新星の名を持つ美しく気高きペンタンよ。このフィールドを突き進め!超皇帝ジークペンタンノヴァを召喚!召喚時効果で手札、トラッシュにあるペンタンを好きなだけ召喚できる。そのツルギを手に輝け!シャイニングペンタンオーバーレイを召喚!更に、ライフ減少によりバースト発動!覇王の名を持つペンタンよ。このフィールドを支配しろ!歌鳥の覇王ジークヤマトペンタンを召喚!」

 

「ターンエンド。」

 

「極地のターン。全てのペンタンを最高Lvにアップ。そして木星神龍ノブナガードゼウシスを召喚。召喚時効果で手札にあるブレイヴカードをノーコストで好きなだけ召喚できる。ポッポール、オニユリン、シュウ、ペリュトーン、きぐるみペンタン、ペンタンブレイヴを召喚!そしてポッポールときぐるみペンタンをシャイニングペンタンオーバーレイに、シュウとペリュトーンを超皇帝ジークペンタンノヴァに、ペンタンブレイヴとオニユリンを歌鳥の覇王ジークヤマトペンタンにブレイヴ!アタックステップ。シャイニングペンタンオーバーレイの効果で全てのペンタンにBP+3000!超皇帝ジークペンタンノヴァでアタック!ペリュトーンの効果でデッキから一枚オープン。バトルキャンセルなので使えますが今回は手札に戻します。」

 

「フラッシュタイミング、マジック、デルタバリアを使用。このターン、コスト4以上のスピリットのアタックでは俺のライフは0にならない。ライフで受ける。」

 

「ペンタン大好きラクェルでアタック。」

 

「フラッシュタイミング、サジッタフレイムによりペンタン大好きラクェルを破壊する。」

 

「ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を鎮めよ!光龍輝神サジットアポロドラゴンをLv3で召喚!アタックステップ、光龍輝神サジットアポロドラゴンでショーグンペンタンに指定アタック。フラッシュタイミング、マジック、バーニングサンを使用。手札から機竜シャインブレイザーをノーコストで召喚し直接ブレイヴ。そして回復。」

 

「ショーグンペンタンの破壊時効果でデッキから一枚破棄…………とマジック、ライフチャージなのでショーグンペンタンはトラッシュに。」

 

「光龍輝神サジットアポロドラゴンでシャイニングペンタンオーバーレイに指定アタック。更にLv3ブレイヴ時効果で木星神龍ノブナガードゼウシスを破壊!更にフラッシュタイミング、バーニングサンを使用!手札にあるトレスベルーガをサジットアポロドラゴンにブレイヴ!そして回復。」

 

「フラッシュタイミング、マジック、バトルキャンセルを使用。コアは歌鳥の覇王ジークヤマトペンタンより確保。よってLv3にダウン。このバトルはBPを比べずに終了される!」

 

「光龍輝神サジットアポロドラゴン、もう一度アタックだ!トレスベルーガのアタック時効果でデッキから6枚破棄してBP+6000。更にその中に系統光導を持つ魔導双神ジェミナイズがあったので回復する。更に、歌鳥の覇王ジークヤマトペンタンに指定アタック!」

 

「歌鳥の覇王ジークヤマトペンタンでブロック。」

 

「これで終わりだ!光龍輝神サジットアポロドラゴンでアタック!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、此方もデルタバリアを使用。コストはシャイニングペンタンオーバーレイより一つ確保。ライフで受けます。」

 

「お前の手札はもう無い。イグアバギー、アタックだ!」

 

「真っ直ぐ、ライフで受けます!」

 

馬神ダンーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「わたくし、暗闇のザジと申します。」

 

ザジがいつも通りの相手を小馬鹿にしたような口調で自己紹介する。

 

「知ってるわ。」

 

「あら、そうですか……所でお名前は?」

 

「私はポーラ。ポーラ・マッコイよ。それよりバトルの前に聞いてもいい?」

 

「はいはい、何でしょう?」

 

「どうしてみんなを狙うの?彼等はあなた達魔族を助ける人達なのよ。あんたの考えていることが分からない。」

 

「そうですね~。わたくしに勝ったら何か分かるんじゃないでしょうか。」

 

「そう。では、始めるわよ。」

 

「そうですね~。では、スタートステップ。メインステップ。マジック、リバイヴドローを使いましょうか。これでデッキから二枚ドロー。ターンエンド。」

 

「私のターン。メインステップ。ヤンオーガ、召喚。ターンエンド。」

 

「おやおや?そのカードは……。スタートステップ。メインステップ。わたくしも習ってヤンオーガを召喚します。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ヤンオーガをLv2にアップ。そしてマジック、ライフチャージを使うわ。ヤンオーガを破壊して3コアリザーブに。そしてヤンオーガ破壊時効果で更に2コアリザーブに。そしてメテオドライアンをLv2で召喚。アタックステップ。メテオドライアンでアタック!アタック時効果でヤンオーガを破壊。そしてドロー。」

 

「あぁ~。ヤンオーガちゃん………しかし!ヤンオーガの破壊時効果でコアを一つリザーブに。そのアタックはライフで受けます。」

 

ドライアンがライフをけずったその時、ザジの付けていた仮面をヒビが入る。

 

「ターンエンド。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

所変わってザジの屋敷の門前。

 

「なかなかいいバトルだっぞ。」

 

バローネは心底楽しそうに笑みをこぼす。

 

「あぁ、こんなに楽しいバトルはひさしぶりだった。」

 

バローネにキリガが応答する。

 

「それで、俺はこのままポーラを待つ。バローネ、お前はどうする?」

 

「俺は役目が済んだのでな。帰ろうと思っている。」

 

「そうか、なら最後に一つ聞いていいか?」

 

「良いだろう。」

 

「魔族のお前からしてこのバトル、どう映っている。」

 

このバトル……と言うのはポーラとザジのバトルのことを指しているのだろう。バローネは深く考えることなく答えた……というよりも答えをすでに持っていた。

 

「どうもこうもないな。もし、俺の正義に反する者が勝てば俺はそいつを倒し俺の正義を通す。」

 

「そうか、なら俺もお前が勝っても俺の正義に反していたらまたバトルをもうしこむとしよう。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして此方は人類軍本部。

その中の指令室に一人の男が乗り込んで来ていた。

 

「一体何なんですか?あの人強すぎます。ゾルダーさんにクラッキー君まで……………」

 

その男は大きく名乗る。

 

「何なんですか……でしょうか?答えて差し上げましょう。私はガルドス。あなた方からここにあるソードブレイヴは頂いていきます。」

 

ガルドスはあくどい笑みを出す。

 

「それなら僕が相手になるよ。」

 

剣蔵がその声に反応して振り返る。

その先にいたのはウイック。しかし、剣蔵はウイックを知らない。

 

「また敵ですか…もう知りません!」

 

剣蔵は投げやりになってしまった。がしかし。

 

「ターゲット。ガルドス君。死人は死人らしく眠って居てほしいんだけどな~。」

 

「それはお断りします。」

 

「だよね~。まぁ、僕じゃガルドス君に勝てないけど皆が帰ってくるまでの時間稼ぎぐらいにはなってみせるよ。」

 

「その心意気、嫌いじゃありませんよ。ではゲートオープン開放!」

 

 




「今回の最強カードはこれだ!」

「超皇帝ジークペンタンノヴァだよ。」

「なんとなんと、このスピリットは召喚時効果で手札やトラッシュにあるペンタンを全部召喚できるんだって!」

「千棘テンション上がりすぎだろ。」

「だって仕方ないじゃない!ペンタン、チョー可愛いんだから!」

「確かに可愛いよね。私は郵便ペンタンとか好きだな~。」

「へ~。小咲ちゃん郵便ペンタンなんだ~。私はね…。」

「おい、千棘。そろそろ次回予告しねーと。」

「おっと、そうだね。ごめんね、一条君。では次回。ポーラちゃんとザジのバトルの決着。」

「すんごいバトル期待しててね。」

「そんじゃ次回もよろしくな。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

決着!アルティメットvs.太陽の神

「あぁ~。痛いですね~。」

 

ザジが額を抑えながら言う。

 

「そう。それは良かったわ。」

 

「そうですか。では、スタートステップ。メインステップ。ヤンオーガをLv2で更に召喚いたします。更になんとなんと、バーストセット!ターンエンド。」

 

「私のターンね。メインステップ。知恵は万物の王!放浪者ロロを召喚!ターンエンド。」

 

「おやおや、見たことのないカードですね。それではわたくしの暗闇のターン。ヤンオーガをLv3にアップ。そしてマジック、ライフチャージを使用します。この効果によりヤンオーガを破壊してコアを3個リザーブに置きます。更にヤンオーガの破壊時効果で更にコアを3個リザーブに置きます。そして、ジャイナガンを召喚。更にもう一体ジャイナガンを召喚!。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。うーん…。気高く、雄々しく、アルティメットビャクガローを召喚!。ターンエンド。」

 

「暗闇のターン。マジック、リバイヴドローを使用しましょう。デッキから二枚ドロー。ターンエンドです。」

 

「スタートステップ。メインステップ。メテオドライアンをLv3にアップ。更に、アルティメットビャクガローをLv4に。アタックステップ。メテオドライアンでアタック!アタック時効果でジャイナガンを破壊してデッキから一枚ドロー。」

 

「ジャイナガンの破壊時効果でメテオドライアンからコアを採らせて頂きます。そのアタックはライフで受けましょう。クッ。」

 

その時、ザジの仮面が壊れる。

 

「あなたは本当は誰なの?」

 

まるで分かり切っているかのようにポーラが聞く。

 

「おれか?今更関係ないでしょーが。進めさせてもらうぜ?ライフ減少によりバースト発動!絶甲氷盾!ライフを一つ回復してコストを払いこのアタックステップを終了される!」

 

「ターンエンドよ。」

 

「暗闇のターン。お前に恐怖ってもんを教えてやるよ。お前が慕ってきたのであろうあいつ等と引き換えに生まれた13番目の星座のな…………」

 

「13番目…………」

 

ポーラが息をのむ。

 

「補降られし背徳のXレア、蛇皇神帝アスクレピオーズをLv2で召喚!召喚時効果でジャイナガンを破壊してデッキから3枚ドロー!更に、バーストセット!アタックステップ、蛇皇神帝アスクレピオーズ、奴を葬れ!」

 

「折角召喚したのに残念ね。アルティメットビャクガローでブロック。」

 

「本当、残念だよ。蛇皇神帝アスクレピオーズのLv2からの効果発動!BPを比べ系統“光導““妖蛇“を持つスピリットが破壊されたとき、そのスピリットは回復状態でフィールドに残る!」

 

「んな?!」

 

「もう一度アタックだ!蛇皇神帝アスクレピオーズ!」

 

「ライフで受けるわ。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。メテオドライアンのスピリットソウル∞を発揮。アルティメットミカファールをLv4で召喚!アタックステップ。アルティメットビャクガローでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「マジック、ストロングドロー、コストは3だ!」

 

「クリティカルヒット!相手のスピリットを疲労………」

 

「おっとその前に、トリガーカウンター、マジック、イリュージョンミラーを使用!この効果でお前のヒットした効果は全部お前に返してやるよ。」

 

宣言通りメテオドライアンが披露する。

 

「そのアタックはライフで受ける。そしてバースト発動!アルティメットウォール!このアタックステップを終了させるぜ!」

 

この時、メテオドライアンがデッキの下に戻る。

 

 

“こうなってしまっては仕方ありません。後は任せました。ポーラ。“

 

 

「任せなさい。ターンエンド。」

 

「何を任せんのかしらねーけど。暗闇のターン。ペガシーダを召喚。更にマジック、ライフチャージを使用!ペガシーダを破壊し、コアを3個リザーブに。更にペガシオーネのLv2破壊時効果で3枚ドロー。そしてデッキから一枚ずつ破棄しその中のコスト6・7のスピリットを召喚できる。っとラッキー、一枚目が殻法師シロカブトなので召喚する。そしてバーストセット!アタックステップ。蛇皇神帝アスクレピオーズ、アタックだ!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。アルティメットオリハルコンゴレムを召喚!アタックステップ。アルティメットオリハルコンゴレムでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト6天王神獣スレイウラノス。」

 

「ヒッ…………」

 

「ガードだ!」

 

「なんでよ!」

 

「殻法師シロカブトの効果は相手のアルティメットのコストを2下げる。つまりアルティメットオリハルコンゴレムのコストは6になってるんだよ。そんでもってそのアタックはライフで受ける。そしてバースト発動!絶甲氷盾!ライフを一つ回復してコストを払うぜ!このターンのアタックステップは終了してもらうぜ。」

 

「また………ターンエンド。」

 

「暗闇のターン。再びバーストセット!ヤンオーガをLv3で召喚!更にマジック、ライフチャージ。ヤンオーガを破壊し合計6コアブースト。ジャイナガンを召喚!アタックステップ。ジャイナガン、いけ!」

 

「ライフで受ける!」

 

「蛇皇神帝アスクレピオーズでアタックだ!」

 

「ライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。アルティメットイスフィールを召喚!更に、アルティメットデスベラードを召喚!ターンエンド。」

 

「暗闇のターン。並べて来ましたか。そんじゃこのままアタックステップ。蛇皇神帝アスクレピオーズ、やつをひれ伏させろ!」

 

「アルティメットミカファールでブロック。」

 

「ターンエンド。アルティメットもこいつの前じゃ手も足もでないってか?」

 

「うるさいわね。スタートステップ。メインステップ。運命姫神ヴェルザンディを召喚!Lvは3!美しき騎士、白く輝け!アルティメットラグナロックを召喚!召喚時効果で手札にあるアルティメットトールをノーコスト召喚!あなたは何のためにこんな事をしているのか分からないわ。でも、気に入らないから私はあなたを倒すわ。アタックステップ。アルティメットラグナロック、アタックよ。アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コストは4、マジックハンマー。」

 

「ヒット!」

 

「だがトリガーカウンター!マジック、マッドオペレーション!手札を2枚になるように破棄してもらうぜ。」

 

「私は手札を4枚破棄。」

 

「更に、ヒットしたカードが青なのでガードとする。そいつはライフだ!」

 

「まだある!アルティメットビャクガローでアタックよ。アルティメットトリガーロックオン!さぁ、答えなさい、コストはいくつか!」

 

「コスト………3!?ストロングドロー!」

 

「クリティカルヒット!殻法師シロカブトを疲労!」

 

「マジック、サンダーウォール!そのアタックはライフで受ける!」

 

「アルティメットビャクガローの効果でシロカブトと蛇皇神帝アスクレピオーズはデッキの下に戻ってもらうわ。」

 

「だが、サンダーウォールの効果でこのターンのアタックステップは終了してもらう。」

 

「ターンエンドよ。」

 

「暗闇のターン。」

 

「あなたのリフレッシュステップで私もリフレッシュステップを行うわ。」

 

「良いぜ、このターンでお前は、おまえたちは………」 

 

その時、イザーズの服装が変わる。

赤く、黒く。

 

「神の炎、そのすべての力で焼き払え!絶対なる幻龍神アマテラスドラゴン、召喚!」

 

「何?この………」

 

「更に、マジック、グリームホープを使用!アマテラスドラゴンに光芒を与える。アタックステップ。絶対なる幻龍神アマテラスドラゴン、奴を焼き尽くせ!」

 

「絶対なる幻龍神アマテラスドラゴン………BPたったの10000!アルティメットオリハルコンゴレムでブロック!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、ネイチャーフォース!こいつの効果でアマテラスドラゴンにトラッシュのコアを全て乗せる。これにより絶対なる幻龍神アマテラスドラゴンのBPは180000!更に、マジック、ホワイトポーションを使用!絶対なる幻龍神アマテラスドラゴンを回復させる!」

 

「BP180000?!」

 

「あぁ、アルティメットなんて到底及ばない神の力だ。」

 

アルティメットオリハルコンゴレムは抵抗する事もできずに破壊される。

 

「そういやお前はさっき何でこんなことをすんのか聞いたよな?」

 

「それがどうしたの?」

 

「教えてやるよ。」

 

イザーズは遠い目をする。

 

「おれはな、顔がきれいだろ?俺に付いている双子もだ。そのせいでな、俺たちは人間の魔術の実験に使われてたんだよ。」

 

「それが?何のつながりも見えない。」

 

「まぁ、魔術をしらねー奴はそう言うよな。そんで捨てられた。その後魔族にもだ。人間に使われていたと言うだけでな。だから俺は顔を隠し、世界を、この宇宙を壊す為にここまでやったんだ!」

 

「そう、自分勝手ね。」

 

「あぁ、人間もな。」

 

「そうね。だからあなたが悪いなんて言わない。だけど………私の自分勝手であなたを止めるわ。」

 

「それはこの宇宙の為か?」

 

「違うわ。ただ………」

 

「そうか。光芒を得た絶対なる幻龍神アマテラスドラゴンによりこのバトルで使ったマジックカードは手札に戻す。更に絶対なる幻龍神アマテラスドラゴンでアタック!フラッシュタイミング、ネオアグレッシブフレイジ。このターン、絶対なる幻龍神アマテラスドラゴンは真激突を得る。更に、ホワイトポーションとネイチャーフォースを使用!」

 

「アルティメットミカファールでブロック!」

 

「まだだ!いけ!アマテラスドラゴン!フラッシュタイミングでホワイトポーションとネイチャーフォースを使用!」

 

「アルティメットイスフィールでブロック。」

 

「アマテラスドラゴン、アタック!フラッシュタイミング、ホワイトポーションとネイチャーフォース!」

 

「アルティメットトールでブロック。」

 

「アマテラスドラゴン、アタック!フラッシュタイミング、ホワイトポーションとネイチャーフォースを使用!」

 

「アルティメットデスベラードでブロック。」

 

「まだまだ!アマテラスドラゴン、アタック!フラッシュタイミング、ホワイトポーションとネイチャーフォース!」

 

「アルティメットラグナロックでブロック。」

 

「これでアルティメットはさいごだ!いけ!アマテラスドラゴン!フラッシュタイミング、ホワイトポーションとネイチャーフォースを使用!」

 

「アルティメットビャクガローでブロック!」

 

「アマテラスドラゴン、やれ!フラッシュタイミング、マジック、ホワイトポーション、ネイチャーフォースを使用!」

 

「ならこっちもフラッシュタイミング、マジック、デルタバリアを使うわ。ライフで受ける。」

 

「コスト4以上のスピリットではライフは0に出来ないか。チッ。ターンエンド。」

 

イザーズは髪をぐしゃぐしゃにする。

「はぁ、はぁ。しのいだ。スタートステップ。メインステップ。引いたわ。逆転の一枚。マジック、フォビドゥングレイヴ!この効果によりさっき捨てた邪神ドュームドラゴンを召喚する。更に、召喚時効果で召喚出来るスピリット、獣竜アルドューム、鳥竜エルドュームを召喚!アタックステップ。鳥竜エルドュームでアタック!」

 

「アマテラスドラゴン、ブロックだ!」

 

「獣竜アルドューム、アタック!」

 

「フラッシュタイミング、ホワイトポーション、アマテラスドラゴンを回復させる。そのままブロックだ!」

 

「もう防御マジックは持ってないでしょ?」

 

「そいつはわりーな。フラッシュタイミング、サイレントウォール!この効果でアタックステップは終了だ。」

 

「ターンエンド。」

 

「暗闇のターン。アマテラスドラゴン、やれ!フラッシュタイミング、ネオアグレッシブフレイジを使用する!」

 

「運命姫神ヴェルザンディでブロック。」

 

「更にフラッシュタイミング、ラピットウィンドウを使用!系統、絶晶神を指定し、アマテラスドラゴンを回復させる。続けてアタック!」

 

「邪神ドュームドラゴンでブロック。」

 

「ターンエンド。お前、強いな。」

 

「あなたに覚悟がなくて、迷ってるからよ。スタートステップ。メインステップ。バーストセット。そして、フォースドロー!手札を4枚になるようにドロー!天を示せ!天文学者リリアを召喚!勝ちに導け!交渉人ミクスを召喚!全てを統べろ!覇王マナカを召喚!アタックステップ。覇王マナカでアタック!」

 

「俺に………覚悟が無いか……そうかもな……。ポーラ!」

 

「何?」

 

「ありがとな。」

 

「何でよ。」

 

「何となくだ。ライフで受ける。」

 

ポーラーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ぐあー!」

 

ガルドスがウィックのてを踏みつける。

 

「敗者が私を止めようなど……惨めでだな」




「今回の最強カードはこれ!」

「絶対なる幻龍神アマテラスドラゴン!」

「このカードは召喚時効果で敵味方問わず破壊してしまう恐ろしいカードですわね。ってそんなことより!わたくしと楽様の絡みはありませんの!」

「そんなのまだ無いわよ。舞子君、次回予告。」

「はい!次回はついに!集めてきたカードを使って魔族を異界に帰すプロジェクトが始動!まだカードが集まってないって?心配……だね。」

「と言うことで、次回もよろしくお願いしますわ。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

最後のソードアイズ

「う、ん………」

 

楽が気分の悪い目覚めをする。

 

「あぁ、やっと起きましたか。」

 

剣蔵が楽に駆け寄り話しかける。

 

「此処は…………人類軍本部か……俺って何でねてたんだ?」

 

「それについては会議室まで行ってください。皆さん待っています。あと、終わったら皆さん一緒に検査室まで来てほしいと伝えて下さい。」

 

「あ………うん。わかった。」

 

「では、宜しくお願いします。僕は用事があるので。」

 

そう言って剣蔵は机に散らばっていた紙をまとめて出て行った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

人類軍本部会議室

 

楽は自動ドアが開くのを見て中に入った。

 

「楽~。遅かったな。」

 

集が何時もの調子で楽に言う。

 

「なんかあったのか?」

 

「何がじゃないしょーが!あんただけ起きなくてちょっと騒ぎになったんだからね!」

 

きょとんとした楽に千棘が人差し指を向けて叫ぶ。

 

「騒いでいたのは桐崎さんだけだったけどね~。」

 

「ふんっ!」

 

「ゲフっ!」

 

桐崎が顔を真っ赤にしながら集を殴り飛ばした。

そして楽の入ってきた扉が開く。

 

「皆さん揃っているみたいですね……って何かあったんですか?」

 

剣蔵がキリガ、ポーラ、ダン、バローネを連れて部屋に入ってきた。

 

「気にしなくていいわよ。」

 

「そうですか。」

 

剣蔵が眼鏡を人差し指で押し上げる。

 

「それでは報告会と行きましょうか。取りあえずダン君とキリガさんは3日前のポーラさんとザジ……基イザーズとのバトルにより帰ってくることができました。」

 

「大したことじゃないわ。」

 

そう言いながらポーラは鶫の隣に座る。

それに続くように楽も集の横に座った。

 

「そしてイザーズの魔法のようなものにより意識不明の状態にあった楽さん、集さん、桐崎さん、小野寺さん、宮本さん、鶫さんが2日前から順に意識を取り戻していきました。」

 

剣蔵は手元の書類を読み上げた。

 

「何か質問がある人は居ますか?……………居ないようなのでこれからの事を説明させていただきます。」

 

「ちょっと待ってくれ。」

 

剣蔵が別の書類にてをつけたとき楽が手を挙げて静止を促す。

 

「何でしょうか。」

 

「レイはどこにいるんだ?」

 

楽たちが意識を失ってからのことを知るクラッキーたちの顔が曇る。

 

「ガルドスに連れて行かれました。」

 

しかし、剣蔵はさらりと答える。

 

「だいじょうぶなのか?!」

 

楽は立ち上がって机を叩く。

 

「はい、ガルドスはイザーズの魔術によって息を吹き返した存在だそうです。つまり、イザーズは負けてしまったので僕達に従うことに決めたそうなのでガルドスは棺桶にまた寝てもらうそうです。」

 

言葉は残酷であるが皆がほっとする。

 

「そうか…………良かった。」

 

「では、仕切り直して今後の事を話しておこうと思います。まず、ダン君とバローネが地球の北極点で十二宮Xレアを使いバトルしていただきます。これで十二宮Xレアの力を蓄える事ができます。」

 

それにダンとバローネが頷く。

 

「更にその周りで北から東回りに赤、青、黄、白、緑、紫のソードアイズ同士でバトルしてもらいます。」

 

そこで小野寺が手を挙げる。

 

「あのー、ソードアイズアイズって12人居るんですよね?」

 

「はい、そうですが。」

 

「全員そろっているんですか?」

 

「そうですね。整理をしましょう。」

 

そう言って剣蔵が会議室にある巨大な液晶画面に映像を映す。

 

 

 

 

赤……成典依姫

 

青……舞子集

 

黄……小野寺春

 

白……キリガ・ザ・シューティングスター

 

緑……鶫誠志郎

 

紫……宮本るり

 

 

赤……一条楽

 

青……

 

黄……小野寺小咲

 

白……橘万里香

 

緑……桐崎千棘

 

紫……ショウイ

 

 

 

「と、こんな感じです。」

 

「赤の光ってあの女なの?!」

 

桐崎が声を荒げる。

それもそうだ。依姫は今まで数度、一番星号一行の邪魔をしてきた。そして

 

「そもそも光の赤のソードブレイヴを使っていたのはイザーズなんでしょ?」

 

そう、問題は今までソードブレイヴその物を使っていたのはイザーズだった事である。

 

「その事については今から説明するべきですね。」

 

そう言って剣蔵は語り出す。

 

「イザーズはあなた達のようなソードアイズがこの世にやって来ることでソードブレイヴの存在を知りました。そしてイザーズは赤の光のソードブレイヴである輝きの聖剣シャイニングソードを見つけたのです。そしてそのソードブレイヴの持ち主、依姫さんのところに行きました。そしてバトルが行われました。賭ける物はイザーズは輝きの聖剣シャイニングソード。そして依姫さんは存在その物を賭けました。」

 

「そんな事が………」

 

誰かがそう呟いた。

 

「依姫さんの街も冷害によって作物が育つような環境では無かったようです。それを改善出きるのが輝きの聖剣シャイニングソードだった……と言うことです。」

 

会議室は静まり返ってしまった。

が、剣蔵は続ける。

 

「そうしたことがあった訳です。それで、これから皆さんにしていただきたい事が有りま……」

 

「闇の青がいないわ。」

 

剣蔵の言葉を遮って宮本が言う。

 

「その事なんですが………えーとですね。もう見つかってはいるんですよ。」

 

「なる程………それでわたくし達に連れてきて欲しいと?」

 

橘が状況を察した。

 

「そうです。まあ、噂で小耳に挟んだ程度ですが。」

 

「行ってみる価値は有りそうだな。」

 

「そう言うことです。」

 

楽たちが頷く。

 

「そう言うことなら俺が船を出そう。一番星がいないようではそこまで行けまい。」

 

キリガがそう申し出る。

 

「そうしていただけると嬉しいです。それでは此方を。」

 

剣蔵は地図をキリガに渡す。

 

「では、早速行くぞ。」

 

「それと………橘さん、気をつけて行って来てください。」

 

「……………え?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

人類軍本部を出発してからかなりの時間がたった。出発してからという物の橘はそわそわしている。

それもそうだ。出発間際にあのような事を言われたのだから。

 

「そろそろつきそうだ。」

 

その言葉に一同は窓をみる。そこに見えたのは蒼く美しい星だった。

それから数分後流れ星号はその星に降り立った。

 

「いい星だな。」

 

「そうですね。キリガ様もこのような星はしばらくぶり出はないでしょうか?」

 

「あぁ。そうだな。」

 

などとキリガとイアンが話している。

 

「空気が旨いな。」

 

「そうだね。ずっと部屋の中とかだったもんね。」

 

「て言うか本当に此処にソードアイズって居るのかしら。」

 

「居なかったら仕方ないんじゃないかしら。」

 

「ブリンガー宮本を肯定する。」

 

と、楽、小野寺、桐崎、宮本、ブリンガーの順。

 

「なぁ、万里香は?」

 

楽は辺りをま見渡す。その先に見たのは橘が女の子の憧れと名高い壁ドンをされていた。見知らぬ男に。

 

「ねえ、君。僕とお茶でもしない?美味しい店しってんだ。」

 

その上ナンパされていた。

 

「そうですか。それでは楽様と行きますので店の場所だけ教えていただけるとありがたいですわ。」

 

橘も笑顔で返す。

 

「良いじゃん。僕と行こ………」

 

男は途中で言葉を切った。そして楽たちのいる方向とは反対側を見る。そこにいたのは。

 

「おい、空!いっつもいっつも!女の子が怖がって……はいないようだけど迷惑でしょ!」

 

25才ぐらいの女の人がいた。

その人の言葉で空と呼ばれた男はたじろむ。

 

「分かった分かった。ごめんなさいっと。」

 

「ちゃんと謝りなさい!」

 

あーだこーだ言い合っている二人に桐崎が割って入ろうとする。

 

「ねぇ、そんな事はいいからソードアイズを持ってる人っている?」

 

そう言った桐崎を男は一瞥する。そして……

 

「ゴリラに興味はないから。」

 

ズコッ!………ドサッ!

 

「あらー、可愛い子ね~。お名前はなんて言うの?」

 

女性は空の腹をpanchiし膝をつかせた。

 

「えっ?あ、桐崎千棘です。」

 

「そう、さっきはごめんなさいね。この子が_…………。私はレティー。宜しくね。」

 

「はい、此方こそ。」

 

「それで、さっきソードアイズって……」

 

「はい、探してるんです。」

 

「…………それならこの子が……」

 

レティーはそう言って空に目をやる。

 

「えっ………………?」

 

桐崎は固まる。

 

「こんな男が~?!」

 

「…………ごめんなさい。」

 

レティーは空をみた後頭を下げて謝った。

 

「それでもね、この子は……良い子なのよ。そんなことより、なんでソードアイズを?やっぱり魔族が異界に帰るため?」

 

「なんでそんな事知ってるんですか?」

 

宮本が話に入ってきた。

 

「だって私の父が人類軍の軍員だから。」

 

「だから知ってるんだ。ならついてきてくれるわよね?」

 

宮本は空に問う。

 

「嫌だ。」

 

空は即答する。

 

「何でだよ!皆を助けるためには………」

 

楽が言いかけたその時、船の襲来に辺りが暗くなる。その船からは女性と付き人らしき男二人が出て来た。

 

「ここか?金銀財宝が眠っていると言うのは。」

 

「はい、その様です。そして噂の子があの男のようです。」

 

頷いた女性は指を指された空に向かう。

 

「ターゲット。」

 

「やっぱりあれが目的ですか……良いぜ!僕が勝てば帰って二度と来ないでもらえるかな?」

 

「では、私が勝てばそのお宝は貰っていく!」

 

「そんじゃ成立だな。」

 

空はデッキを取り出す。

 

「ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まだ名を名乗っていなかったな。私の名は言伝えのエリー」

 

「僕は蒼爪の空!先攻はいただきます。ネクサス、サファイアの大迷宮を配置。ターンエンド!」

 

「言伝えのターン。ネクサス、賢者の木の実を配置。ターンエンド。」

 

「蒼爪のターン。豹人剣士バーマンを召喚!アタックステップ。豹人剣士バーマンでアタック!アタック時効果で強襲!ネクサスを疲労させることでバーマンは回復する。」

 

「ライフで受ける。そして、賢者の木の実の効果でコア一つリザーブに。」

 

「ターンエンド。」

 

「言伝えのターン。先ずはバーストセット!ガブノハシを2体を召喚。ターンエンド。」

 

「蒼爪のターン。そんじゃバーストセット!更に、軽業兵フォックを召喚。召喚時効果でコアをネクサスに。バーマンをLv2にアップ。ターンエンド。」

 

「言伝えのターン。ガブノハシを転召!黒き蟲の王よ、ブラックタウラス大公を召喚!アタックステップ。ブラックタウラス大公でアタック!」

 

「ライフで受ける。そしてバースト発動!ディクタトールレギオン!ネクサスにコアを二つ置きコストを支払い相手のバーストを確認。」

 

「私のバーストは風の覇王ドルクスウシワカだ。」

 

「スピリットカードなら破棄だ!」

 

「なぬ?!ターンエンド。」

 

「蒼爪のターン。大海原に名を馳せろ!海賊王レヴィアダンを召喚!召喚時効果で僕の場にいる獣頭と同じコストのあんたのスピリットをぜーんぶ破壊だ!ガブノハシを破壊!」

 

「くっ」

 

「アタックステップ。海賊王レヴィアダンでアタック!」

 

「ライフで受ける。賢者の木の実の効果発揮。」

 

「ターンエンド。」

 

「言伝えのターン。タケノサイガーを召喚。更に、ブラックタウラス大公をLv2にアップ。アタックステップ。ブラックタウラス大公、やってしまえ!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「このターンで最後にしましょうかね~。」

 

「ほう?そんなことが出きると思っているのか?」

 

「まぁまぁ。蒼爪のターン。青き牙、青き瞳、このフィールドを蒼く染め上げろ!次代獣王ライオドラスを召喚!」

 

「アルティメット使いだと?!」

 

「アタックステップ。ライオドラスでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト4カナブーン。」

 

「ヒット!一番コストの高いブラックタウラス大公を破壊しコスト8以上なのでライフを一つリザーブに。」

 

「ライフで受ける。」

 

「海賊王レヴィアダン、やれ!」

 

「タケノサイガーでブロック………いい太刀筋。だがフラッシュタイミング、マジック、ブーブートラップを使用!スピリットを全て疲労させる!」

 

「なら此方もフラッシュタイミングでマジック、ギャラクシーエターナルレクイエムを使用!僕のスピリットをぜーんぶ最高レベルにするぜ。」

 

「このタイミングでか?」

 

「これで良い。海賊王レヴィアダンのアタック時効果!バトル終了時、自分の効果の記述を持たないスピリットを破壊して回復出来る。更に、Lv3効果で自分のスピリットは全て効果の記述を持たないものとして扱う。軽業兵フォックを破壊する。」

 

「何だと?!」

 

「これで最後だ。レヴィアダン、アタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

蒼爪の空ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

空の活躍により言伝えのエリーは逃げるように帰って行った。

 

「なぁ、やっぱり来てくれねーか?」

 

楽が空に言う。

 

「だったら俺にバトルで勝てばいい。まぁ、ソードブレイヴがないからきついけどね。」

 

「人類軍本部に闇の青きソードブレイヴがある。」

 

「知ってるよ。」

 

空は鼻で笑う。

 

「だから来いって。」

 

「はぁー。それじゃあそこの栗毛の子。僕とバトルだ。君が勝てば僕は従う。だけど僕が勝てば君は僕の物だ。」

 

「そんなの言い訳……」

 

楽が言いかけたが

 

「分かりました。ターゲット。」

 

橘が遮る。

 

「おい、橘……」

 

「大丈夫ですわ。勝てば良いだけです。」

 

橘はいつもの自信で言う。

 

「決まりだな。ゲートオープン開放!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ここはとある星

 

 

ガルドスは六楯帝ケイを連れていた。

 

「さあ、早く力を………ソードアイズ!!」




「今回の最強カードは!」

「アルティメットライオドラス。トリガーがヒットしたら相手のスピリットを破壊してコストが8以上ならさらにライフも破壊する効果を持つのよ。」

「確かにこれは強力だ。それじゃあダン、次回予告。」

「青きソードアイズの空。橘万里香は勝つことができるのか?更に、まだ生きていたガルドス。この男の目的は……」

「それでは次回も宜しくね。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

終わり告げない。

皆さん、お久しぶりです。

およそ半年ぶりの投稿となりますがよろしくお願いします。


ー人類軍本部ー

 

「バローネの旦那。」

 

イザーズはバローネの背後から話しかける。

 

「イザーズ………?!」

 

バローネは身構える。

 

「そう身構えないでくださいよ。一つお願いがありましてね。」

 

「…………何のようだ?」

 

「受け取っていただきたいものがあるんですよ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「蒼爪のターン。ネクサス、海帝国の秘宝を配置!ターンエンド。」

 

「牙獣のターン!ダークカリブーを召喚。ターンエンド。」

 

「おいおい…雰囲気が変わったか?これはこれでありだな!蒼爪のターン。更にネクサス、海底国の秘宝を配置!そして、軽業兵フォックを召喚!召喚時効果でコアを一つずつネクサスに置くぜ。バーストをセットしてターンエンド。」

 

「牙獣のターン。ネクサス、ナウマンシティーを配置!配置時効果、手札の白のスピリットを召喚出来る。闇王ナインテールダークをLv2で召喚!アタックステップ。闇王ナインテールダークでアタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド!」

 

「静な子だと思ってたら結構ガツガツ派だったってか。蒼爪のターン。獣士コヨーテを二体召喚!コアは軽業兵フォックを消滅させる。アタックステップ。コヨーテでアタック!アタック時効果、デッキから二枚ドロー。その後手札を二枚破棄……だがネクサス、海帝国の秘宝の効果で破棄する枚数を-1する。二枚配置により破棄枚数は0だ!」

 

「ダークカリブーでブロックします。ブロック時効果でBP+3000よってBPはダークカリブーの上よ!」

 

「くっ。だがまだだ!獣士コヨーテでアタック!デッキから二枚ドロー。」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「牙獣のターン。白き光は白夜の証!白夜の宝剣ミッドナイトサンを召喚!さらに、闇王ナインテイルダークにブレイヴ!アタックステップ。ダークカリブー、アタックよ。」

 

「ライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「蒼爪のターン。大海原に名を馳せろ!海賊王レヴィダンを召喚する!召喚時効果は不発と。ターンエンド。」

 

「牙獣のターン。神々の守護を勤めし究極の力。アルティメットトールをLv4で召喚します。アタックステップ。アルティメットトールでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト4,秘剣燕返し!」

 

「ヒット!!ネクサス、海帝国を手札に戻しブロックされない!」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンド。」

 

「蒼爪のターン。手札からマジック、ネクサスレジスターを発動!効果により手札からネクサスを3枚破棄して3枚ドロー。更に、獣王ライオドラスを召喚!ターンエンド。アタックステップ。ライオドラスでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト6ダークスレイウラノス!」

 

「ヒット!!ブレイヴスピリットを破壊しライフを一つリザーブに。そしてこのアタックはどうする?」

 

「ダークカリブーでブロック!!」

 

「ターンエンド。」

 

「牙獣のターン。黒王機獣ダークネスグリフォンを召喚!召喚時効果で海賊王レヴィダンと獣士コヨーテを手札に戻す。」

 

「まじかよ。だがバースト発動!キングスコマンド。デッキから3枚ドローして1枚破棄。」

 

「ダークネスグリフォンにミッドナイトサンをブレイヴしてLv2にアップ。アタックステップ。ダークネスグリフォンでアタック!バトル時効果で回復。回復状態のスピリットもアルティメットもいないわよ。」

 

「まだだ!フラッシュタイミングマジック、トランスフォーメーション!!コアの乗っているネクサス、海帝国をこのターンの間スピリットとして扱う。そのままブロック!」

 

「ネクサスでブロック?!」

 

「そしてマジック、サイレントウォールを使用!このバトルが終わればアタックステップを終了とする。コアは海帝国より使用。よって消滅。」

 

「………ターンエンド。なかなかやるわね。」

 

「それはどうも。蒼爪のターン。メカニックコーギーを二体召喚する。更に海帝国を配置。そして、海賊王レヴィダンを再召喚。アタックステップ。ライオドラスでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト8、アルティメットラグナロック。カード!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、ギャラクシーエターナルレクイエム!このターンの間自分のスピリット全てのLvを最高として扱う。」

 

「ではそのアタックライフで受けます。」

 

「海賊王レヴィダンでアタック!」

 

「黒王機獣ダークネスグリフォンでブロックいたします。バトル時効果で回復。更にラッシュによりメカニックコーギーの2体のコアをトラッシュに送ります。」

 

「フラッシュタイミング、マジック、オーバードライヴ!レヴィダンのBP+5000!」

 

「では、こちらもフラッシュタイミング、マジック、リゲインを使います。ブレイヴスピリットのBP+3000。此方の方がBPは上です。」

 

「………チッ!一矢報えずか……ターンエンド。」

 

「潔いですね。牙獣のターン。このままアタックステップ。ダークネスグリフォンでアタック!」

 

「ライフで受けよう。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「割と最後は一方的だったな。それじゃ、」

 

空は適当に流して帰ろうとする。

 

「ちょっと待ちなさいよ!」

 

それを桐崎が止める…………肩を力任せに捕まえて……。

 

「なんなんだよ、ゴ……リ………ラ?」

 

空が振り返りながら言った……いや、言ってしまった。

その目の先には黒い覇気をまとった桐崎さんがいた。

 

「あんたねー(-_-#)約束は約束でしょ?ちゃんと守りなさいよ。後ゴリラって言うなーー!!」

 

「グフッ(°°)?!」

 

鳩尾に鉄拳をいただいた空さんでした。

 

「ま、まぁ新しい仲間も増えたし………あは、あははは………」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「これは?」

 

イザーズが2枚のカードを取り出した。

 

「ま、俺も必要ない物はあるが、あんたには使える代物と思いましてね。」

 

「蛇遣い座と牡羊座だ。これで終わりにしましゃうや。あんたが見る未来を俺にも見せてくれ。」

 

「分かった。あと、いつからいた?」

 

鋭い目でイザーズを睨みつける。

 

「昨日からですよ。」

 

何も裏のない声でイザーズは返した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

所戻って楽達。

 

「はぁ、はぁ。まぁ、負けたんだから煮るなり焼くなり好きにしろ。」

 

うずくまった状態から起き上がり空が言う。

 

「俺が勝った訳じゃないから言うのもなんだけど、俺達について来て欲しいんだ。」

 

「そうか。ソードアイズの力が必要だってやっと気付いたみたいだな。」

 

目細めて空が言う。

 

「何があったんだ?」

 

楽が何気なくきいてみる。

 

「あ?あぁ………それは……」

 

「まぁまぁ、そんなことはどうでもいいじゃない。つれてくんでしょ?」

 

空は楽の質問に口ごもったがレティーに遮られる。

 

「だから、あなたにはもうこれを持って行って欲しいの。」

 

そう言ってレティーは3枚のカードを渡す。

 

「それはこの星の宝じゃないか!俺が持って行って良いものじゃない。」

 

「何言ってるの。これはあなたが守ってきたものでしょ?だから良いの。」

 

「………分かった。ありがと。」

 

2人の会話を聞いて集がはっとする。

 

「なる程。だから最初はあんなに嫌がってたんだね~?」

 

「まぁ、それもあるけど………まぁいいや。そんで、俺はどこの船に乗ればいいんだ?」

 

「あれだ。もうキリガさんが準備終わっていると思うから乗ろう。」

 

「分かった。」

 

そう言って6人は流星号に向かって走りだした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで、受け取ったカードはなんなの?」

 

桐崎が空に聞く 

 

「一枚は。双魚賊神ピスケガレオン。十二宮Xレアだ。」

 

「「「十二宮Xレア?!」」」

 

皆の声がハモる。

 

「これで、赤、青、白、緑、紫、黄と全ての十二宮が集まりましたね。」

 

「全部?」

 

イアンの一言で驚きが増える。

 

「はい、今し方本部より緑の白羊樹神セフィロアリエスがイザーズやり提出されたそうです。」

 

「そう、だったら十二宮もソードアイズもソードブレイヴもそろったのね。」

 

宮本の言葉に皆が歓喜した。

 

「やっと、これで総てそろったのか。」

 

・・

 

「それで、ほかのカードは何なのかな?」

 

小野寺がちょっと時間を空けてから聞いた。

 

「ん?他か…………。一枚は光の導き手。もう一枚は闇の導き手。このカード達は先導者。俺の星を導く者たちなんだ。だから、すごく大切なもの。」

 

「そうなんだ。そんなもの持ってきてよかったの?」

 

「いいって。これをくれたのは村長何だから。」

 

「そ、村長ってあの若い人?」

 

宮本が聞く。

 

「若い…………あぁ。レティーさんの事か。あの人とっくに60は越えてるぜ?」

 

「……………………………え?」

 

衝撃的である。見た目は確実に20代。高校生や学校の先輩と言われても納得してしまう見た目であったからだ。

 

「……あぁ。あの人の母親が魔族でレティーさんはハーフなんだ。」

 

空が空気を察知して言葉を付け加える。

 

「と言うことは何々?魔族って年を取らないとか?」

 

桐崎が興味あり気に聞いていく。

 

「んーー。年を取らないと言うより俺達人間より寿命がとんでもなく長いんだ………って言うかお前らそんな事も知らないのか?」

 

「ごめんね。私達この世界の人間じゃないの。」

 

小野寺が丁寧に答える。

 

「この世界の……人間じゃない……?!」

 

空が唸る。そして

 

「マジで?おまえ等の話も聞かせろよ!」

 

空が食い付いた。

 

「そんなに聞きたいのか?そんじゃあ。」

 

それからしばらく口々に空に元の世界の事を話した。

 

・・・・

 

「そっかー。バトスピがねーのか。魔族もいない。…………見てみたいな。」

 

「それはどうかしら。私達も強制的に連れてこられただけだし。どうやって帰るかも分からないし………」

 

『……………………あ』

 

宮本の何気ない言葉に全員がハモった。そうだ。よくよく考えれば未だに帰り方を知らない。その上しばらく色々なことに巻き込まれ過ぎて考えたこともなかった。

 

「……そんじゃぁ、一緒に探そう。そんで、見つかったら俺も連れて行ってくれ!それまでは軍に世話になるんだろ?」

 

空が陽気に笑う。

 

「……そうだな。後で考えればいいか。」

 

楽が少し考えてから言う。

 

「そうだな~、楽。そんなのあとでも出きるしね~。」

 

集も賛同する。

その時イアンが部屋に入ってきた。

 

「そろそろ着きますよ。降りる準備をしてください。」

 

それだけ言ってまた出て行こうとする。

 

”何か楽しそうな話をしていましたね。それに帰り方の事もキリガ様に相談しておきましょう。”

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー人類軍本部会議室ー

 

「蒼淵空、只今参軍しました!」

 

空が軍の幹部に敬礼をする。

 

「うむ、ご苦労。早速だが本日より開始の作戦に加わってもらう。内容は剣蔵に聞いてくれ。」

 

「はっ!」

 

「それと、これは貴様のだろう?これは返そう。」

 

幹部の一人が空に剣を渡す。

 

「当たり前です!」

 

空が皮肉を放つ。

 

「…なんだ。済まなかったな。」

 

「もういいです。早く終わらせましょう。」

 

「そうだな。」

 

・・・

 

会議室には実行班の14人と関係者が集まっていた。そこに剣蔵が立つ。

 

「皆さん、お集まり感謝します。これより魔族帰還作戦の説明を始めます。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

此処は楽達のいた世界。

 

「そろそろ始まるかな?『この世界』を救う為のバトルが……………」

 

ロロが夜空を見上げて言う。

 

「そうですね。それなら早く見つけないと行けませんね。」

 

いかにも探検隊!といった格好をした少女が言う。

 

「そうですね。早くしないと間に合わなくなってしまいますよ。ロロさん。」

 

近くにいた青色の男が続ける。

 

「そうだね。此処からはバラバラに行動するけど見つかっちゃだめだよ?アーシアちゃん以外は。」

 

ロロが振り向くと6人……いや人ではないのも混じっているが彼らがいた。

 

「さあ。探しに行こう。本当に世界を救う為の星のかけらを。」

 

「はい!」

 

彼らはバラバラに走って行ってしまった。

 

「確かに時間がなさすぎるな。向こうにいる皆も心配だけど、星座に対抗する星を見つけないと行けないからね。もうちょっとだけ踏ん張ってね。」

 

ロロは誰も居ないはずの先に話しかけた。

 

「皆無事他と良いな。刃さん、皆さんに神の御加護を。そして楽君達ももっと強くなって来てね………こっちでは負けないように。」




次回は原作外の主要人物の紹介をしておこうと思います。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編!(+人物紹介)

今回は番外編です。


今回は原作には出てこなかった人の紹介や楽達のバトル中の詳細などを書いていきます。

 

光サイド

 

成典(なるせ) 依姫(よりひめ)(女) 

 

エースカード……不明

 

年齢……22

 

容姿……T188 B59 W56 H58

 

経歴……以前にザジに負け自らのソードブレイヴである輝きの聖剣シャイニングソードを奪われ、従うことを強いられていた。その時は赤ではなく、黒蟲魔王ディアポリカマンティスを軸にした緑デッキを使用していた。

ザジに従う前は富豪の一人娘だったとか。

 

 

 

キリガ・ザ・シューティングスター

 

容姿、経歴は原作参照

 

 

 

鶫 誠志郎(女)

 

バトル時コスチューム……緑色のスーツを着てディーラーのような雰囲気をまとう。髪は薄い緑

 

デッキ構成……分身を多用し相手のスピリットをガンガン疲労させていくスタイル。キーカードは光牙鳳凰レックウマル

 

 

 

宮本 るり

 

バトル時コスチューム……紫色の生地に白い鱗の蛇が足元から巻きつくような形の着物。髪は薄い紫でアメジストの埋め込まれた簪をしている。メガネはなし

 

デッキ構成……白蛇帝アルデウスワイパーを使った相手スピリットのコアを外し消滅させて攻め行くスタイル。

 

黄色

 

小野寺 春

 

バトル時コスチューム……黄色い光を纏い、白い翼を身につけた古代の天使の服装。髪は薄い黄色でトリガーロックオンする時に閃光を相手のデッキめがけて発射する。

 

デッキ構成……相手のスピリットのBPを大幅に下げ、0になった時の効果を発揮させアドバンテージを取っていくスタイル。

 

 

舞子 集

 

バトル時コスチューム……藍色の燕尾服に青い何かのマークの入った白い手袋をしていてさながら執事のような格好。右目だけ青渕の片眼鏡をしている。

 

デッキ構成……造兵と闘神を組み合わせたデッキ破壊。キーカードはアルティメットオリハルコンゴレム

 

 

闇サイド

 

 

一条 楽

 

バトルコスチューム……赤い生地に龍が描かれている浴衣。片腕だけ脱いであり、さらしが見える。髪は深い赤になり、左目が赤くなる。

 

デッキ構成……マジックやスピリット効果で相手の低コストスピリットを破壊しながら序盤から総攻撃を仕掛けライフを大幅に削っておき、終盤でBPで圧倒するスタイル。キーカードは邪神シリーズ。

 

 

 

橘 万里香

 

バトルコスチューム……白いモコモコのフード付のコートに左手だけ手編み手袋をしている。フードを被っていると気が弱く、脱いでいると高圧的な2重人格にもなる。

 

デッキ構成……機獣を軸とした防御が固く時を見て一気に攻撃をしていくスタイル。キーカードはアルティメットラグナロック。

 

 

 

桐崎 千棘

 

バトルコスチューム……緑の着物に緑色の豪華な簪をしている。髪は緑と金色のしましまになり左目が緑色になる。

 

デッキ構成……殻人や甲虫などコアブーストをして場を高速展開していくスタイル。キーカードはアルティメットビャクガロウ。

 

 

日落(ひおち) ショウイ

 

キーカード……牛骨魔王

 

年齢……15

 

容姿……T166 標準的なスタイルで何の特徴もない。

 

経歴……宇宙開発が始まった都市に生まれ5才の時に自分の生まれた地球を離れ宇宙に引っ越した。その2年後両親が星の開発中の事故で他界、そして同じ星の住人に引き取られた。さらに13才の時に魔族の襲撃により、星は壊滅状態になりデッキを奪われる。どこからの助けの無かった星は疫病が流行り大勢が死んだがショウイはソードアイズの恩恵により生き残る。

先祖の罪については不明。

 

 

 

小野寺 小咲

 

バトルコスチューム……一つこれと言った服装は無く、毎回違った服をきている。

 

デッキ構成……歌姫を軸としたオンステージの特殊なデッキ。高コストスピリットを出しやすく、手札が無くならないことをメリットとしている。キーカードはアルティメットミカファール

 

 

蒼淵(あおふち) 空

 

キーカード……次代獣王ライオドラス

 

年齢……17

 

容姿……T171

 

経歴……1才になる前に魔族と人間の混在する町に捨てられた孤児。レティーに拾われて育てられた。4才の頃に魔族と人間の戦争が始まり6才で魔族の血を引くレティーの為に宇宙の比較的端にある星へ追放される。その後魔族が勢力を伸ばしてきた魔族から人間の血も持つレティーはさらにその星から遠い星に迫害される。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

番外編その一  

 

橘万里香の始まり

 

 

一人の少女、橘万里香は二年生になりふた月たった6月、いつも通り、思い人である一条楽の元へ行くため学校へと登校してきた。

 

「楽さまー。」

 

そういつも通り教室へと足を踏み入れた

 

がしかし、そこには一条楽の姿は無かった。

それどころかクラスが少し騒ぎになっている。

 

「どうかしましたの?」

 

橘は近くにいる女子生徒に状況を訪ねる。

 

「万里香ちゃん!千刺ちゃん達がそこにいたのに、いない!」

 

「?」

 

あまりにも慌てふためき要領の得ない説明で橘には理解出来ない。

 

「違うわよ。消えちゃったの!桐崎さん達が!」

 

隣にいた女子生徒が訂正する。

 

「なんですか?消えるマジックもお持ちだなんて全く、知能の高いゴリラだこと。」

 

てを頬に当てそこにはいない桐崎を見下す。

 

「それだけじゃなくて一条君達も消えちゃったのよ!」

 

「?!」

 

桐崎だけならまだしも楽も居なくなったというのなら話は別だ。

 

「どういうことばい!」

 

驚きの余り素がでる。

 

「そこで桐崎さんと小野寺さんと宮本さんと一条君がいたんだけどピカーと光ったと思ったら消えてたの……」

 

「そんな………警察に通報いたしましょう。」

 

そう言って、携帯を取り出したその時、携帯を起動させるてを誰かの手が止めた。

 

「何するばい!?」

 

橘が振り返り、クラスメイトもそちらを向く。

其処にはフードを深く被っている男が立っている。

 

「ごめんね。でも、警察のご厄介にならせるわけには行かないんだ。」

 

「何を言うんですか!」

 

橘がフードの男を睨みつけたその時、男のフードが脱げる。そこにいたのはかなりの美少年だった。

 

「あぁ、脱げちゃった。まぁそんな場合じゃないか……」

 

男が呟くと橘の目が白く光る。

 

「ん?まだ『闇の青』しか発現してなかったのに、何も知らない子が………」

 

「闇の青?何のことですの?そんなことより何の………」

 

橘が言い掛けたとき、男は手のひらを雨の加減を確かめるように前に出す。その手からはいろんな色に輝く巨大な石が出てきた

 

「え?何?」

 

「なんだ?」

 

クラスがざわつく。輝く石にではない。そこから出てきた白い巨人にである。

 

『我が名はアルティメットトール!白き輝きにより此処に馳せ参じた!橘万里香よ!我が力を受けとるがよい!』

 

白い巨人は一枚のカードとなり橘の手に収まる。

 

「どう言うこと……ですの?」

 

橘が困惑していると男は語り出す。

 

「これから、この世界の一年後、ある男によってこの星は滅ぼされる。それはあってはならないことだ。君達の力で」

 

その後、橘は消えた。今とは別の、楽達のいる世界へ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

番外編その二

 

『登らぬ太陽』

 

2020年、宇宙開発が始まる約1000年前。ツルギの死から5000年。陽昇の名を持つ少年の物語。

 

陽昇はいつも通り学校へと向かう。とは言え高校一年生となり1月だ。2日目の席替えで隣となった女子生徒が入ってきた。

 

「全く!一条先輩は最低です。」

 

「えぇと、おはよう」

 

「うん?あ、おはよう」

 

ぶつくさ独り言を言っているがかなりの美少女で名前は小野寺春だ。

 

「陽昇くんはいっつも何してるの?携帯ばっかり触っているけど……」

 

「えぇと、」

 

陽昇は携帯を閉じる。

 

「言いたくないならいいよ。」

 

春は優しく流してあげる。だが、

 

「はぁ、まぁいいか。ゲーム会社の人とメールしてたんだよ。新作ゲームの出来を見てほしいって。」

 

この少年陽昇は生粋のゲーマーで大手企業にも知り合いと呼べる人間も少なくない。

 

「へー、大変なの?と言うか隠してたのにいいの?」

 

「大変じゃないし、隠してると言うより知られると周りがね…。」

 

「あー、確かに。」

 

そう言って春は笑う。それに陽昇は見とれる。

 

「おーい、ホームルーム始めるぞー。」

 

・・・・・・・

 

その日の放課後、陽昇は帰り道に倒れている人を見つける。

 

「あのー、大丈夫ですか?」

 

うつ伏せになっている男に話しかける。すると男の顔が首を軸に180度回転し、目は瞳孔も開ききっている。

 

「うわっ?!」

 

驚き陽昇は飛び退く。

 

「見つけた………火昇の血を引く者………」

 

男は懐から導火線の付いた大きなスティック状の物を出した。そして、

 

「吹き飛べ……」

 

陽昇は爆発に巻き込まれた

 

・・・・・・・・・・

 

「ん…………?此処は……、確か、変な男に爆弾で、」

 

めをぼんやり開けながら前を見る……と言っても、仰向けになっているので空を見るはずたったが、

 

「あら?目が覚めたの?」

 

「目の前に美人が……そうか俺死んだのか……」

 

陽昇は女の人に介抱されていた。

 

「まぁ、美人ですって。ねぇ弾。」

 

「ん?何だって、まゐ。」

 

「はぁ、これだから弾は……」

 

まゐと呼ばれた女性はてを頬に当てる。

 

「でもまぁ、介抱と言ったら膝枕だろうに。」

 

「………」

 

陽昇は一言でまゐをどん引きさせた、

 

「そんなことより此処どこだ?」

 

「此処は異界。弾が異界王を倒してその帰り道よ。」

 

まゐが説明してくれる。

 

「異界………異界王………なんだ?それ。」

 

陽昇は首を傾げる。

 

「まさか、知らないの?」

 

まゐが不思議そうに見ている。

 

「とりあえず帰るんだろ?俺も連れて行ってくれよ。」

 

「それぐらいなら………」

 

・・・・

 

地上船がゲートを潜るとそこは……雪国だった……

 

なんて事はなく、ただ、陽昇の知らない町、名前は同じ場所なのに見たこともない建物が立っている。

 

「………なぁ、参考までに聞くけど此処は何年だ?」

 

 

 

だが、誰も答えてくれなかった。それもそのはず、弾やまゐ、そのほか船に乗っていた人はカメラやら記者やらに囲まれている。しかも日本人だけではない。そこで、陽昇は辺りを見回した。目に飛び込んできたのは『バトルスピリッツ』と言う文字だ。

 

「バトルスピリッツ……」

 

陽昇の知るバトルスピリッツとは、一部のユーザー(陽昇もやっていた)がやっている程度で記者が来るほどしかも、外国までとなるとあり得ない程度だ。

 

「バトルやろうぜ。」

 

その場を離れようとした陽昇に弾が記者から離れて言ってきた。

 

「あぁ、良いぜ。学校帰りにショップに寄ろうとしてたからな。デッキはあるぜ。」

 

「ゲートオープン開放!……ってでるわけないか。」

 

弾は、異界で闘ってきたようにバトルを始めるコールをした。異界ではないのでゲートは開かれるはずはなかった。だが

 

「ゲートが開いた?!行こうぜ!」

 

細かい事を気にしない弾はゲートに向かって走り、陽昇も続いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「スタートステップ、メインステップ、エリマキリザード、リザドエッジを召喚。ターンエンド。」

 

「赤か。スタートステップ、メインステップ。ブロンズメイデンをLv2で召喚。効果でドロー。アタックステップ。ブロンズメイデンでアタック。」

 

「ライフで受けらる。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ、メインステップ。ディノニクソーを召喚。マジック、エクストラドローを使用!デッキから二枚どろー。そして一枚オープン。超新星龍ジークヴルムノヴァは赤のスピリットなので手札に加える。アタックステップ、ディノニクソー、エリマキリザード、行け!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ、メインステップ。オニグモンを召喚。そして、牛骨魔王を召喚。さらに、咎人の骨剣エグゼキューショナーズを牛骨魔王にブレイヴ!」

 

「スピリット同士が合体した?!」

 

「牛骨魔王でアタック。アタック時効果でエリマキリザードからコアをリザーブに、さらに、マジック、トーテンタンツ!手札のシキツルを破棄してリザドエッジとディノニクソーのコアをリザーブに置き消滅だ。」

 

「見たことないカードだらけだな、ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ、メインステップ。リザドエッジとディノニクソーを召喚。そして、ビッグバンエナジーを使用!雷王竜ジークヴルムを召喚!さらに、転召!超新星龍ジークヴルムノヴァを召喚!ライフを5まで回復する!コアをリザドエッジからとり、超新星龍ジークヴルムノヴァをLv2にアップ。アタックステップ。超新星龍ジークヴルムノヴァでアタック!効果で牛骨魔王とブロンズメイデンを破壊!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「さっきのターンはヤバかったな。スタートステップ、メインステップ。邪龍王カースドラゴンを召喚する。効果で超新星龍ジークヴルムノヴァを破壊し、一枚ドロー。バーストセット。ターンエンド。」

 

「ジークヴルムノヴァが破壊された……それにカードを伏せた?」

 

「どうした?」

 

「いや、面白いなと思ってな。スタートステップ、メインステップ。龍皇ジークフリードを召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。牛骨魔王を召喚。咎人の骨剣エグゼキューショナーズをブレイヴ!アタックステップ。牛骨魔王でアタック。アタック時効果でディノニクソーのコアをリザーブに、さらに咎人の骨剣エグゼキューショナーズの効果!このブレイヴを破壊し、スピリットを破壊してもらおうか。」

 

「龍皇ジークフリードを破壊する。」

 

「メインのアタックだ!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「メインステップ。レイニードルを二体、エリマキリザードを召喚してアタックステップ。エリマキリザードでアタック。」

 

「オニグモンでブロック。」

 

「オニグモンは破壊だ!」

 

「無魔の破壊で咎人の骨剣エグゼキューショナーズはトラッシュより召喚される。邪龍王カースドラゴンに直接ブレイヴ!さらに、バースト発動!マークオブゾロ。レイニードル二体のコアをトラッシュに送る。」

 

「ターンエンドだ。お前、強いな。」

 

「ん?あー、ありがと。メインステップ。はこのままで、カースドラゴンでアタック。」

 

「ライフで受ける。」

 

「牛骨魔王でアタック。フラッシュで、スケープゴート。トラッシュからオニグモンを召喚する。コアはカースドラゴンから確保。」

 

「ならばこっちもフラッシュで、フレイムサイクロン、オニグモンを破壊する。」

 

「不死を発動する。蘇れ、咎人の骨剣エグゼキューショナーズ!牛骨魔王に直接ブレイヴ!」

 

「ダブルシンボルか、ライフで受ける。」

 

陽昇ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「いいバトルだったぜ。」

 

「ああ、」

 

陽昇がさしだされた手に握手をしようとしたとき、地震が起きた。それに反応したかのようにデッキから一枚のカード、咎人の骨剣エグゼキューショナーズが光ながら飛び出してきた。

 

「あれをみろ!」

 

街を歩いていた男が空を指す。

その先には巨大な隕石が此方に向かってきた。

そして……

 

・・

 

辺りが爆発して気がつくとそこには弾と陽昇しかいなかった。

陽昇は空を見上げる。

そして、空には太陽が見えなかった。

 

「は、はは……」

 

乾いた笑いしか陽昇には出せなかった。

 

・・・

その後の調査によると、世界中に隕石の衝突によって出されたチリや煙が覆い、日の光は届く事はないという。

そして原因はバトルによって力を得たソードブレイヴによるものだそうだ。

二度と日が当たらないため、日の光を求め宇宙開発が翌年から始まった。

陽昇は日を落とした者として名を変え、咎人の骨剣と辺境の地で最後を迎えたという。




最後ちょっと無理矢理だったからなと思いますが、詳しく書くと面白く無かったのでこんな感じにしました。さらに言うと本編で触れるつもりです。では次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

バトル開始!使命を帯びた14人

また投稿が遅くなりました。


ー地球ー

 

『では、先ほど説明したようにゲートを開いてください。』

 

剣蔵の声がソードアイズ12人の耳に付けた通信機から聞こえてくる。

 

「ゲートオープン開放!」

 

「………全員無事ゲートを開き、バトルフィールドに到着しました。」

 

「確認終了。皆さん、がんばってください。」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

作戦説明会

 

「今回はソードブレイヴにエネルギーをためるために、そして十二宮Xレアのエネルギーを放出するために皆さんにバトルをしていただきます。場所は地球の北極点。此処で神々の砲台の上でバトルフィールドを開き、貯めたエネルギーを砲台に乗せ引き金を弾君かバローネさんに引いてもらいます。そのエネルギーをあらかじめ召喚しておいたソードブレイヴの租、ブリンガーさん曰く裁きの神剣リ・ジェネシスにチャージして空間を切り裂きゲートをこじ開けると言う算段です。皆さん分かりましたか?」

 

「ブリンガーから質問がある。」

 

「何ですか?」

 

「ブリンガーの記録では、裁きの神剣を呼び出すには指定した場所ではないといけない。」

 

「それも調査済みです。そこは赤道上の昔で言うインドの南側の島国にあります。今は地球に殆ど人はいませんが、そこの島には人工衛星が近くを通るので数十人程の人が働いていて設備もあります。」

 

「他に質問がないなら早速出発しよう。弾、準備は良いかい?」

 

「勿論だ。バローネ、いいバトルにしよう。」

 

「あぁそうだ………」

 

バローネが弾に返事をするところで当たりが明るくなる。

 

「thisis my jastis……」

 

「ジャスティスさん………」

 

全身真っ赤な仮面の男、ジャスティス立花が入ってきた。

 

「やぁ、皆。そろそろ最終段階に入ったと聞いて此処まで忠告に来た。」

 

「忠告って、今更やめろっていいに来たんですか?」

 

剣蔵が声を張る。

 

「いやいや、ソードブレイヴの力の暴走についてだ。」

 

「ソードブレイヴの暴走…………!?」

 

「そう、過去にあった、ソードブレイヴの悲劇を話そう。」

 

ジャスティス立花の真剣な言葉に全員が息をのむ。

 

「そもそも、ソードブレイヴと言うのは光と闇のバランスが大事なんだ。色同士の関係はないと言うことはないが、殆ど世界に影響はしない。だが、最初にバランスを崩したのは白だった。光の白が力をつけすぎたんだ。ガルドスの兄が強すぎた為に。そのためにガルドスと言う災厄が生まれてしまった。彼も今でこそあんな感じだが、最初は兄を慕う良き者であった。そして二度目は闇の白だ。白夜王は、多くの者に信頼を得るという形で力をソードブレイヴに与えすぎた。その結果が、戦争だった。あの戦いで多くの者が亡くなった。」

 

「その戦争はブリンガーの記録にも残っている。」

 

「そうなんですの?」

 

橘がブリンガーに聞いた。

 

「その時ブリンガーはツルギを抱え、地方の村へ逃げ出した。」

 

「そんなことがあったのか。」

 

楽が、感慨深くつぶやく。

 

「こほん、それでその後、赤と言う色が強くなったのだ。」

 

ジャスティス立花が話を続ける。

 

「赤?光と闇どっちなの?」

 

桐崎が、細かいことを指摘する。

 

「その時は、赤としか言いようがないな。ツルギが光も闇も手に入れ、相乗効果と言えば分かりやすいかも知れないが、その時には神がこの世界に介入する程の力となった。」

 

「そんな事もあるのね。」

 

「そして、ソードブレイヴは神の消滅により完全に一度力を失った。しかし、ソードブレイヴは、マザーコアの出現により力を取り戻した……と言っても、復活したにすぎない。その直後、闇の紫が力をつけてしまった。馬神弾とのバトルによって……。その時に起きたのが隕石の落下だった。それは馬神弾も体験している話だ。」

 

「あぁ、確か陽昇って言う男だった。」

 

弾にとっては既に3年も前の話だ。

 

「確かに急に隕石が落ちてきて驚いたな。」

 

「そうね、その場所では弾とその陽昇って言う人しか生き残らなかったのよね?」

 

まゐが弾に聞いた。

 

「そうだな。あいつあの後姿が見えなくなったけどどうしたんだろうな。」

 

「それについては俺が説明してやる。」

 

ジャスティス立花が再び口を開いた。

 

「陽昇ハジメの血縁者、陽昇スグル。彼は此処の世界の人間ではない。」

 

「なっ?!」

 

春が、聞いたことのある名に反応する。

 

「その人知ってる!わたしの同級生……だった人…」

 

「確か行方不明でニュースになってた人だなよね」

 

集が補足する。

 

「うん……」

 

「その男は知識もなくこちらにやってきて闇の紫に力を与えてしまった。その後地方に身を隠し日落と名を変えた。君の先祖だよ、ショウイ君。」

 

「そうだったのか………記録も何もなくてただ、先祖の罪を受け継げと言われてきただけだからな。」

 

「その後はしばらく何もなかったのたが、君たち一条君たちの登場。その時の闇の赤の復活。更に、十二宮の一角、金牛龍神ドラゴニックタウラスの影響も有りガルドス復活の引き金となってしまった。」

 

「俺のせいでガルドスが…」

 

楽がうつむき顔を曇らせる。

 

「その通りだ。だが、君が悪いというわけではない。元々、君たちがきた時点で気づくべきだった。誰が悪いとかではなく、全てが運命なのだ。」

 

ジャスティスは握り拳をつくる。

 

「それで、つまり何が言いたいのですか?」

 

鶫がジャスティスに問う。

 

「ふむ、勘が良くていい。つまり、いいたいのは今回の作戦についての注意事項だ。」

 

「注意事項ですか?」

 

「光と闇、互いにバトルをするわけだが全力を出さなければならない。それに加えて一方的なバトルはしてはいけないということだ。」

 

「一方的になるとどうなるんですか?」

 

小野寺が恐る恐る聞いてみる

 

「それは分からんな。起こってみないと分からない。今のソードブレイヴは力をため込んでいる。この状態でバランスが崩れるとハイパーノヴァか、はたまた他の世界に影響を与えるか………」

 

ジャスティスのさり気なく言った恐ろしい響きにその場の全員が息を呑んだ。

 

「まぁ、話は以上だ。頑張ってくれたまえ。」

 

これを最後に帰ってしまった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

楽vs.依姫

 

「私のターンからだな。ライトブレイドラ、先陣を切れ!バーストをセットしターンエンドだ。」

 

「やっぱり赤か……」

 

「当たり前だ。互いに赤のソードアイズなのだぞ?」

 

「それもそうだな………それと気になってるんだけどさ…。」

 

「何だ?」

 

「バトルすんの久し振りだからさっきまで気付かなかったけど今日は性格の変化とか無いんだな。」

 

『皆さんそのようですね。それについては僕から考察を説明させて貰います。恐らくですがバトルフィールドである宮殿のせいではないかと。そちらにいる宮殿は星座をモチーフにして並べられています。星座の力はアルティメットと相反しているようで性格の変化を押さえているものと思われます。』

 

楽の疑問に剣蔵がインカム越に答える。

 

「なんだか難しい話だな。俺のターンだな。マジック、ストロングドロー!三枚ドローし2枚破棄。バーストセット!ターンエンド。」

 

「私のターンだ。ブロンズヴルムを召喚。アタックステップ。ブロンズヴルムでアタック!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンドだ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

橘vs.キリガ

 

「わたくしのターンです。ダークカリブーを召喚いたします。ターンエンドです。」

 

「流星のターン。神機ゲイボルグを召喚。バーストをセットしターンエンド。」

 

「わたくしのターン。ネクサス、氷宙遺跡スカイリオを配置。さらに、シュライクンを召喚!この時、ネクサス、氷宙遺跡スカイリオの効果で一コア追加いたします。そのコアを氷宙遺跡スカイリオにのせ、ターンエンドです。」

 

「流星のターン。ブロードファルコンを召喚!ゲイボルグをLv2にアップ。アタックステップ、神機ゲイボルグでアタック!」

 

「ライフで受けますわ。」

 

「ターンエンド。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

桐崎vs.鶫

 

「鶫とやるのは初めてね。」

 

「そうですね。手加減はなしで行きますよ。チューニンツバメを召喚!ターンエンド。」

 

「つぎは私のターンよ。ネクサス、蟲招く妖花の塔を配置、バーストセットしてターンエンド。」

 

「わたくしのターンですね。チューニンツバメをLv2へアップ。さらにケンゴーウキジを召喚!アタックステップ、ケンゴーキジでアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

「続けて……」

 

「待ちなさい、ネクサス、蟲招く妖花の塔の効果でライフがコスト7以下のスピリットのアタックで減ったので2コアブースト」

 

「ターンエンドです。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

宮本vs.ショウイ

 

「じぁ、俺のターンからだな。メインステップ。ボーントプスを召喚。召喚時効果で一枚ドロー。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。バーストセットしてターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。ソウルホース、ソードールを召喚。アタックステップ、ソードール、いけ!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、トーテンタンツを使用。手札のホワイトペンドラゴンを破棄してソウルホースとボーントプスのコアをリザーブに。そのアタックはライフで受ける。さらにバースト発動。ラウンドデーブルナイツ!トラッシュにあるホワイトペンドラゴンをノーコスト召喚。」

 

「な………まさかここまでやられるとはな。ターンエンド。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

集vs.空

 

「さーてさて。集よ。俺のターンから行かせて貰うぜ!ネクサス、海帝国を配置。ターンエンド。」

 

「俺のターンだね。メインステップ。光の闘士ランダルを召喚。ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。さらに海帝国を配置。そして、軽業兵フォックを召喚。召喚時効果でネクサス2つにコアをボイドよりのせ、ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。光の戦士ガイウスを召喚!バーストセットしてターンエンド。」

 

「俺のターン。メインステップ。青き牙、青き瞳、このフィールドを蒼く染めろ!次代獣王ライオドラス!Lv4で召喚!アタックステップ、次代獣王ライオドラスでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト4マジックハンマー。」

 

「ヒット!光の闘士ランダルを破壊!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

管制塔

 

「剣蔵くん!小咲ちゃんと春ちゃんからの通信が途絶えました!」

 

「やっぱり………春さん本気でやるつもりなんでしょうか……」

 

赤、白、緑、紫、青とバトルの流れは悪くない、むしろ調子よくエネルギーは貯まりつつある。だが、黄色だけはバトルが始まっていない。それに通信が途絶えると言うのは完全に異世界とも言える空間でバトルをしている彼ら彼女らが正しくゲートを開けなかった…または死んだと言うことである。だがそれらの原因は別にあると剣蔵は何となく、いや、はっきりと分かっている。

 

「大丈夫です。他はこのまま続けて下さい。お二人の事も事前に話は聞いていますので安心して下さい。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

作戦会議直後

 

本部の通路の所々にホールと隣接している所がある。そこに6人の人がいた。依姫、キリガ、鶫、ショウイ、空そしてなぜかレティー。

 

その6人が話している。のを春が隠れて聞いていた。

 

「やはり……敗者は犠になるのか……」

 

キリガが手元にある、古い本を眺めながら呟く。

 

「これは確かなのですか?本当に……」

 

鶫が悲しそうに空に聞く。

 

「ああ……恐らくな此処までの流れは剣蔵君の持っていた文献と同じ内容だし、あれは最後の方が破けていた………これは俺んちから持ってきたものだが元々は地球の物だってのは確かだ。」

 

「そうね、この子を引き取ったとき渡されたこの子の所有物の中にコレがあったのは確かよ。」

 

レティーが手を顎に当てて呟くように話す。

 

「それで?此処に集めたのは依姫だろ?コレを見せて何がいいたい?」

 

話じ進まないと感じたショウイが結論を依姫に聞く。

 

「それはだな………私が思うに他のソードアイズは他世界の住人だ。元々我々の世界の問題に彼ら彼女らを巻き込む道理などない。」

 

「つまり……俺達に負けろ…そして犠になれと?」

 

「そう言うことだ。」

 

春は聞きながら思った。何故鶫さんまでいるのだろうか…

 

「それは分かった。俺はそろそろこの呪縛から解き放たれたいと思ってたところだ……だが他の奴はどうなんだ?此処にいる鶫もそうだか小野寺姉妹なんて確実に犠牲は出る。」

 

ショウイが正論を言う。だが

 

「私は構いません。お嬢が元の世界に戻るためにはこの問題を早急に解決しなくてはいけません。それにこの様な話を聞いてしまっては……」

 

「それは分かった。それで小野寺姉妹はどうすんだ?」

 

「それは私」

 

レティーがすかさず自分を指差した。

 

「別にソードアイズが犠になる必要はないの。捧げる命さえ用意すれば。」

 

「あんたはそれでいいのか?」

 

「いいのよ。空だけ先に逝かせるのは母親として承諾出来ないわ。でもこの子がやるって言うなら止めなし私もついて行くことにしたから。」

 

満面の笑みで答えるがこれから自分を犠牲にする者の笑顔ではない。

 

「分かった。ならば俺もその話に乗った。」

 

キリガも承諾し6人は自室に戻った。春が聞いていたのも知らずに。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

春vs.小咲

 

「ねぇ……お姉ちゃん。とっても大事な話が有るからインカム外して欲しいんだけど。」

 

バトルフィールドで春が小咲にそう言った。

 

ある決意と共に……



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

黎明

皆さんお久しぶりです。

今回は十二宮編最終回です。


「ねぇ、お姉ちゃん。私ね……一条先輩が好きなんだ。」

 

「え……?!」

 

小野寺は春の突然の告白に驚き言葉を失う。

 

「お姉ちゃんもでしょ?だからって訳じゃないけど、このバトルで勝ったら言うつもりだよ。」

 

小野寺は何も言葉が出ない。何故春がこんな事を言い出したか分からない。そもそも春は楽の事を嫌っていたはずだった。それだけで驚くに足りていた。

 

「だから全力でやろ。スタートステップ。メインステップ。天使スピエルを召喚。バーストをセットしてターンエンド。」

 

「春………?スタートステップ。メインステップ。ローズベリーを召喚。アタックステップ。ローズベリー、オンステージ![アイドルクィーン]ローズベリーを召喚!ローズベリーの効果で3枚ドロー!さらに、[アイドルクィーン]ローズベリーの召喚時効果で1コアこのスピリットにそしてオンステージで召喚されていたら更に2コアこのスピリットに置く。ターンエンド。」

 

「いきなりだね。おねーちゃん。スタートステップ。メインステップ!エイレインの雲上要塞をLv2で配置!ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。アルティメットミカファールをLv4で召喚!アタックステップ。アルティメットミカファールでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト4、天使ポムエル。」

 

「ヒット!このバトルの間相手のスピリットがデッキ、手札に戻ったときライフを一つリザーブに置く。フラッシュタイミング、アルティメットプラズマをアルティメットミカファールの効果でノーコストで使用!天使スピエルをデッキの下に戻して一枚ドロー!更にライフを一つリザーブに!」

 

「ネクサス、エイレインの雲上要塞の効果で系統、天霊を持つスピリットがデッキ、手札に戻ったときライフにコアをボイドより置く。そのアタックはライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ!天使ウィズエルを召喚!そして天使ウィズエルのスピリットソウルを発動!アルティメットを召喚するときシンボルを一つ追加する。アルティメットイスフィールをLv4で召喚!そして、アタックステップ、アルティメットイスフィールでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト6ディーバメドレー!」

 

「クリティカルヒット!!フラッシュタイミング、マジック、シャイニングフレイムをノーコストで使用![アイドルクィーン]ローズベリーを破壊!」

 

「ライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。レオナライクブームを2体を召喚。さらに、ポロンサジータを召喚!アタックステップ、ポロンサジータのオンステージ!手札から、[クリムゾンシューター]ポロンサジータをLv3で召喚!アタックステップ、ポロンサジータでアタック!アタック時効果でレオナライクブームをマイユニット!ポロンサジータのアタック時効果で天使ウィズエルを破壊!さらに、レオナライクブームはマイユニットで並べられたときデッキから一枚ドローする。2体並べたので2枚ドロー!」

 

「ライフで受けてバースト発動!砲天使カノンのバースト効果、相手のスピリット、アルティメットをすべてBP-10000!さらに、BPが0になったスピリット、アルティメットを破壊する!レオナライクブームを2体を破壊!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。黄なる光のソードブレイヴ、光翼の神剣エンジェリックフェザー、をカノンにブレイヴ!さらに、砲天使カノンをLv2にアップ!アタックステップ、アルティメットイスフィールでアタック!アタック時トリガーロックオン!」

 

「コスト5ディーバシンフォニー!」

 

「クリティカルヒット!フラッシュタイミングでマジック、ヘブンズパニッシュ!お互いのデッキの上の一枚を確認!私はシャイニングフレイム。コスト7。」

 

「私の方はポロンサジータ。コスト4。」

 

「私の方がコストが高かったからアル……[クリムゾンシューター]ポロンサジータをBP-15000!砲天使カノンの効果でポロンサジータを破壊!」

 

「……………?ライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。アルティメットミカファールをLv5にアップ!そして、キャシーレイムを召喚!召喚時効果でデッキから自分フィールドにある黄のシンボル一つにつき一枚オープンしその中の歌を持つマジックを手札に加えることができる。オープンカードはヒーリングメロディー。このカードは手札に加えて、さらに、バーストをセットしてアタックステップ。キャシーレイムでアタック!」

 

「ブレイ……ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ。このままアタックステップ。ブレイヴスピリットでアタック!アタック時効果でキャシーレイムのBP-4000!BPが0になったのでこのブレイヴスピリットは回復し、砲天使カノンの効果でキャシーレイムを破壊する!」

 

「ライフで受ける!」

 

「な?!アルティメットイスフィールでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「コスト0ランブレイセア。」

 

「ヒット!けど、フラッシュタイミングでマジックは使わないよ。」

 

「アルティメットミカファールでブロック!そして、フラッシュタイミング、マジック、ヒーリングメロディー!このバトルでアタックステップを終了させるね。」

 

「ターンエンド。」

 

「ねぇ春?」

 

「なに?おねーちゃん。」

 

「何か隠してるでしょ?」

 

「?!……」

 

顔にでてたか!?と春はてを顔にやる。

 

「やっぱり。」

 

「うっ………」

 

つい手にやったことを春は後悔する。これがなければまだごまかせていたかもしれない。だが、

 

「何でわかったの?」

 

「うーん…。お姉ちゃんだからかな?」

 

目を閉じ、右手の人差し指を顎に当てて考えた後小野寺は答えた。その答えに対して春はつい笑みをこぼした。

 

「ははっ……理由になってないよー……」

 

「そうかな?それじゃあ早く終わらせようか。スタートステップ。メインステップ。ランブレイセアを召喚してマジック、ライフドリームを使用。このターン、自分の黄のスピリットがアタックするとき、ライフのコアを一つそのスピリットに置くことでブロックされない。」

 

「………え?」

 

春の記憶ではまだ自分が何をしようとしていたかバレていないはずだ。

 

「アタックステップ。」

 

なのにそれが防がれようとしている。

 

「バイバイ、春。ちゃんと………。ランブレイセアでアタック。ライフドリームの効果でライフのコアを一つランブレイセアに置く。」

 

そして、どうなるかも小野寺は知っていた。

そして…………

 

 

春ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「春ちゃん!」

 

人類軍の海上基地に春は戻ってきた。そこで迎えてくれたのはレティーだ。

 

(お姉ちゃん……)

 

だが、今の春には気にはならない。

 

「春ちゃん。何で連絡をたったの!」

 

「うっ……うわあああん」

 

春はその場で泣き崩れる。それを見たレティーは状況を理解した。春が帰ってきて自分はここにいる。つまり………

 

「春ちゃん……」

 

レティーはそのまま春を抱きしめた。

春はそのまま人類軍地球本部行きの船に乗った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

人類軍地球本部

 

「今、小野寺姉妹のバトルが終わりました。神剣は確認済みです。弾君とバローネさんは既にバトルを始めています。」

 

分析官の一人が剣蔵を含む6人に伝えた。

 

「そうですか……現在の魔族の集合率を教えてください。」

 

「現在95%です。」

 

「分かりました。今は…作戦の終了を優先させましょう。」

 

「了解です。」

 

「因みに今何ターン目ですか?」

 

「今25ターン目です。」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

馬神弾ーライフ2

 

バローネーライフ5

 

 

「馬神弾、俺達のバトルが最後になったそうだ。」

 

「俺の所にも連絡はきている。スタートステップ。メインステップ。ネクサス、光り輝く大銀河を配置、さらにアルティメットアポロドラゴンをLv5で召喚!コアはブレイドラより確保。アタックステップ。アルティメットアポロドラゴンでアタック!Wアルティメットトリガーロックオン!」

 

「ノーザンベアード、ライフチャージ。コストは3と4だ。」

 

「ダブルヒット!宝瓶神騎アクアエリシオンとノーザンベアードを破壊し、ライフを一つリザーブに!」

 

「ならば我がアルティメットストライクヴルムは回復する。そのままブロックだ!ブロック時Wアルティメットトリガーロックオン!」

 

「サジッタフレイム、ダブルドロー。コストは5と4。」

 

「こちらもWヒットだ!戦竜エルギニアスを2体手札にもどすぞ!さらに、フラッシュタイミング、マジック、アルティメットパワー!アルティメットストライクヴルムのBP+3000!よってBP22000!」

 

「ならば此方もフラッシュタイミング、マジック、ネオダブルドロー!アルティメットアポロドラゴンのBP+1000!BP22000!相打ちだ!」

 

「やられたか………」

 

「ターンエンド。」

 

「スタートステップ。メインステップ!ホークブレイカーを召喚!獅機龍神ストライクヴルムレオにブレイヴ!アタックステップ。獅機龍神ストライクヴルムレオでアタック!獅機龍神ストライクヴルムレオはブレイヴ時シンボルを一つ星魂、光導を持つスピリットすべてに与える。これで終わりだ!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、デルタバリアを使用。コスト4以上のスピリットではライフはゼロにならない。ライフで受ける!」

 

「またしてもしのがれたか。ターンエンドだ。」

 

「スタートステップ。メインステップ。エルギニアスを2体召喚。そして、龍神の弓、天馬の矢、戦いの嵐を鎮めよ!光龍騎神ザジットアポロドラゴンをLv3で召喚!さらに、光の翼、機龍シャインブレイザーを召喚!光龍騎神ザジットアポロドラゴンにブレイヴ!アタックステップ、ブレイヴスピリットでブレイヴアタック!蛇皇神帝アスクレピオーズに指定アタック!」

 

「蛇皇神帝アスクレピオーズでブロック!この時、師機龍神ストライクヴルムレオは回復する。」

 

「フラッシュタイミング、マジック、バーニングサンを使用!手札にあるトレスベルーガを光龍騎神ザジットアポロドラゴンに直接ブレイヴさせ、ブレイヴスピリットを回復させる!」

 

「こい!馬神弾!」

 

「機龍シャインブレイザーのブレイヴアタック時効果発動!ライフを一つリザーブへ。さらにブレイヴアタック!トレスベルーガのブレイヴアタック時効果でデッキを6枚破棄しBP+6000さらに破棄した中に光導を持つ白羊樹神セフィロアリエスがあったのでブレイヴスピリットは回復する!そして、師機龍神ストライクヴルムレオに指定アタック!」

 

「ブレイヴスピリットでブロック!此方も行くぞ!ホークブレイカーのブロック時効果によりアタックしている相手のスピリットのシンボル一つにつきBP+5000よってBP+15000!馬神弾のブレイヴスピリットと我がブレイヴスピリットのBPは30000。相打ちだ!」

 

「フラッシュタイミング、ネクサス、光り輝く大銀河の効果発動!手札にある系統、神星、光導持つスピリットを破棄することでシンボルを追加し、BP+6000!」

 

光龍騎神ザジットアポロドラゴンBP36000

 

師機龍神ストライクヴルムレオBP35000

 

「まだ終わらんぞ!マジック、双光気弾!トレスベルーガを破壊する!再びBPは同じになったぞ!」

 

バローネー手札0

 

馬神弾ー手札1

 

「マジック、ネクサスコラプスを使用!ブレイヴスピリットのBP+5000!」

 

「なん…………?!」

 

「機龍シャインブレイザーの効果発動!ライフを一つリザーブへ。ブレイヴスピリット、ブレイヴアタック!」

 

「ふっ……流石だな……馬神弾!ライフで受けよう。」

 

弾ーwin

・・

 

「バトルは俺の勝ちだ。引き金は俺が引く!」

 

弾の言葉に反応するように弾とバローネ、二人のデッキから6枚ずつ光導12宮Xレアがオープンされる。

そして、弾の体も光り出す。

 

「これは………そうか。引き金は引くものじゃない。なるものだったんだ!」

 

弾からの光がだんだんと強くなっていく。

 

『強制脱出装置起動!』

 

剣蔵が通信機の向こう側で指令を出す声が二人に聞こえる。

だが、バローネだけが離脱を許された。

 

「バローネ!ありがとうございました。いいバトルでした。」

 

バローネが目にしたのは手を差し出す弾だった

 

「馬神ダーーーーン!!」

 

そして、弾は………

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

作戦は最終段階を残し総てが終わった。

 

「全宇宙の魔族が集まっています。」

 

解析官の言うとおり地球の周りにはおよそ95億の魔族が集まっている。その事を確認した剣蔵は最後の指令を出す。

 

「では、一条さん。お願いします。」

 

楽は頷き、全長2メートル程の神剣を握る。そして、

 

「うおおおおお!」

 

全力で赤道上から太平洋に向かって投げた。

神剣は通り過ぎた軌道上に異界へのゲートをこじ開けていく。そして、北極に到達した時点で神剣は消えていった。

宇宙から見る地球には太平洋はもうすでに殆ど見えず、変わりに見ている魔族には見たこともない筈なのに懐かしいと思わせる空間が広がっていた。

 

『皆さん!このゲートは計算上ですが72時間ほどで消えてしまいます。順番にゲートをくぐり抜けて下さい!』

 

・・

 

そして、2日と19時間が過ぎた頃にはバローネと女王、レティーを残し総ての魔族がゲートをくぐり抜けた。

 

「世話になったな。」

 

バローネがてを伸ばす。

 

「ああ。」

 

それに楽が答え、手を握る。

 

「名残惜しいが俺と女王陛下は此処でお別れだな。」

 

「私は此処に残るわ。半分は人間なんだからどっちに向こうに行く必要も無いしね。それにね……」

 

レティーが言葉を途中で切った。

 

「それでは、また会えることをきたいしている。」

 

バローネと女王の船は飛び出し、ゲートをくぐり抜けて行った。

 

「それじゃあ俺達はどうする?」

 

楽が残ったメンバーにこえを掛けた。

 

「そう言えばどうやって帰るんだろぅ。」

 

桐崎が呟いた。その話を聞いていた剣蔵が一つ提案を出す。

 

「それならソードブレイヴの力を使ってゲートを開いてみてはどうでしょうか?前にキリガさんが行って成功しているようですし。」

 

魅力的な提案だったが………

 

「それがソードブレイヴはバトルが終わったら無くなってたんだよ。」

 

楽が答える。

 

「そうですか……何故でしょうか。そう言えば十二宮Xレアも………いえ、今はそんなことを考えている場合ではありませんね。それよりどうしましょうか。」

 

剣蔵が顎にてを当てて考えていると独りの、見覚えのある男が現れる。と言ってもポーラだけだったが…

 

「それについては俺の担当なんだ。」

 

そう言って現れたのは、

 

「俺はミクス、交渉人をやってるんだ。よろしくな。」

 

・・・

 

「詰まり、もう帰り道は用意してあるからついて来いって事?」

 

「嫌、ゲートはこの本だから移動はなしだ。」

 

ミクスの長い説明を一言で収めた桐崎にミクスが一部分を否定した。そして、

 

「これでこの世界ともお別れだ。最後に俺から礼を言わせてくれ。ありがとう。」

 

その一言を最後に楽達の目の前が切り替わる。

そこは………

 

「帰ってきた………」

 

「あれ?坊ちゃん達……………?!生きて……」

 

見慣れた竜の姿、その周りは、集英組の一室だった。

 

        

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ねぇねぇ、ソードアイズ達が帰ったみたいだよ。ガルドス。」

 

お茶を飲みながらミロクがガルドスに話し掛ける。

 

「その様でございます。ミロク殿。」

 

画面に映り出されているので此処にいる3人には分かりきったことだが返事をするガルドス。

 

「いーんじゃねーの?元々こうなる予定だったに違いねー。それより始めようぜ。半分完全体じゃねーだろうけど復活させれるな。」

 

もう一人、ジローが肉の塊をかじりながらにやつく。

 

「それは僕がやるからそっちは宜しく。ジロー。」

 

「ソウルコアだっけか?本当に作れんのかねー?十二宮Xレアで。」

 

ジローが手元にある13枚のカードを眺める。

 

「そのためにあの女を連れてきたんじゃないか。早めにしてね、今度は残りの6人を狩りに行くんだから。」

 

「りょーかい」

 

 




次話も宜しくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ソードアイズvs.裏の星座編
新章スタート!欠けたままで、


ズズズズズー

 

「それで、こっちでは本当に半年しか経っていないのか?」

 

「そうですけど……異世界とかなんとかあっし等にはさっぱりでさ。」

 

湯のみでお茶を飲みながら楽と竜以下大勢が話し込んで2時間。他のメンバーは各自家に帰っていた。(勿論集英組の送り付きでだ。)

 

「そうだよな。俺達も最初はなにがなんだか。」

 

そう言うようにあれだけ突然だったのだ、無理もない。

 

「そんな事よりいいんですか?明後日から修学旅行とかあるそうですが……」

 

「…………………?」

 

此処で時間軸の説明をしよう。

一条達が此方側から飛ばされたのは一条達が2年生の4月12日。その日に橘が別ルートで向こう側に行った。

春ちゃんがアルティメットイスフィールと出会ったのは4月19日。その3日前に鶫が…

 

そして、ゼロたちと過ごしたのは1年と2ヶ月。

此方ではおよそ6ヶ月。

今は9月の下旬。まさしく修学旅行の時期。そして、それが明後日………

 

ーpipipipiー

 

電話が鳴る。相手は、

 

『楽様ー!明後日は修学旅行だそうですよ!今から、(ガチャ、ツーツー)』

 

どこのラブコメだ!と楽は心の中で誰かに突っ込まれた気がしたという………

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日、楽は問題が山積みなのにふらりと学校に向かう。小野寺と鶫の事に関しては溢れてくる物が多すぎて独りで悩んでいるところ桐崎から『話があるから学校に来い。』という内容のメールが長々と書いてあったが全文は割愛しよう。

とにかくこのタイミングできたのだ。二人のことかもしれない。とりあえず向かっていくと見覚えのある、だが此処にいてはおかしい女性がいた。和菓子屋小野寺の前で………

 

「あっ!一条君だよね!色々大丈夫だった?」

 

「えっ?大丈夫かって……レティーさん。何でこんな所に居るんですか?」

 

レティーが店の前を掃いていた。

 

「こんな所で悪かったわね!」

 

小野寺母が店から出てきて優しく怒鳴りつけてきた。

 

「ほら、春も早くしないと学校遅れちゃうわよ!」

 

「もー!お母さん!店の前でそんなに大きな声ださないで!」

 

春が小野寺母に引っ張りだされてきた。小野寺の事で落ち込みきっていると思っていたが、塞ぎ込んで居ないところを見て楽は何となく安心した。

 

「い、一条先輩?!」

 

「おはよう、春ちゃん。」

 

「一条先輩も桐崎先輩に呼ばれたんですか?」

 

「てことは、春ちゃんもか……。」

 

「それじゃあ………い、一緒に学校に行きますか?」

 

「そうだな。」

 

「あらー?春ったら一。」

 

小野寺母は春と楽を見てニヤニヤしている。

相変わらず楽しそうだと楽は苦笑いをした。

 

・・・・

 

「なんだか懐かしいな……この通学路も。」

 

楽が辺りを見ながらそんな事を言った。

それもそうだろう。1年以上この地を離れていたのだ。

 

「そうですねー。でも私は受験した時と下見の時の2回と数回の登校だけですから一条先輩ほど懐かしさはないと思います。」

 

「そっか…」

 

確かに楽は学校での春との記憶はほとんどない。だが、今は気になることで山積みだ。桐崎の話の内容、そして、

 

「じゃあ私は初登校ね。学校って行ったことがないから楽しみだわ。」

 

レティーが何故一緒なのかと言うことだ。

 

「何でレティーさんまで一緒何ですか!」

 

「何でって…………千棘ちゃんが来てって……話聞いてないの?」

 

「何の話してるんですか?」

 

「そう、学校に着けば分かるわ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー学校ー

 

誰もいない屋上に集まった楽、桐崎、春、宮本、橘そして、レティー。

 

「そろそろ何で俺達が集まったのか教えてくれてもいいんじゃねーか?」

 

集まってから数分、楽がそうきりだした

  

「そうね。先に楽の意見を聞きたいんだけど鶫と小咲ちゃんの事、どう思う?」

 

「俺はまだ整理が出来てないというか……」

 

「それもそうよね……ってあたしが聞きたいことはそんな事じゃないって!」

 

珍しい桐崎のノリ突っ込み!とか言っている場合では無いことは楽にも分かる。

が、言っている意味が分からない。

 

「あのー…千棘サン?どういう……」

 

「あー、もう!ほっんとに理解力が無いわね!二人に限らず私の時みたいに何とかなるんじゃないかって話!」

 

「あー、そう言う事か……だから皆、思ったより元気なのか?」

 

周りに居るメンバーを見て友達を失ってから数日のテンションではないと思っていたが納得は行く。だが、 

 

「あの時とは状況が違いすぎねーか?あの時はザジの魔術?だったんだろ?でも今回は………」

 

皆の顔が少し曇ったが、

 

「そんな事は重々承知です。でも……希望は0じゃありません。」

 

春が真っ直ぐ楽と見合う。

 

「お母さんには本当のことを話していません。誰も助からないかもしれないから………でも、やれることがあるならやるだけです。」

 

春の言葉の後長い沈黙の後、

 

 

ビューーン

 

春のスカートがめくれ…

 

「み……みました?」

 

「く………くまさんが…………///」

 

『パシーーン』

 

授業の予鈴がなりその場は解散となった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

修学旅行当日

今日から2泊3日の京都旅行。バスの中では二人を欠いて2年生の何時ものメンバーで班を組んでいた。

 

「(一条先輩近すぎます!!)」

 

春ちゃんも含めて………

 

「おい!集、おすなって!」

 

「仕方ないよーバスが揺れるもんだかさー(ニヤニヤ)」

 

集がやたら楽を押し楽が春の方に倒れ込む形になる。

春がいるには理由がある。本日の朝クラスメイトに『小野寺さん遅いよー!昨日どこ行ってたの?そう言えば髪型変えた?』とかいわれながら手を引かれ、遂にはバスに乗せられてしまった。

 

「何でこんな事になったんでしょうね……」

 

ため息をつきながら隣をチラリと見る。

その先では集と話す楽。

 

「ハァァァァ」

 

「どうしたの?」

 

ため息をついたレティーが話しかけてきた。

 

「…………………何ですか?」

 

「一条君見てなに考えてたの?」

 

「#+○%★☆¢$◇?!」

 

「ふーん。そうだ!ねぇ一条君。」

 

レティーが何か思い付いたように楽に話しかける。

 

「何ですか………って何でレティーさんが?!」

 

レティーは魔族と人間のハーフ。あちら側の人であり3日前に来たばかりだ。そんな人が何故高校の修学旅行のバスに乗っているかというと

 

「あぁ、その事ならクロードがいろいろやってくれたみたいよ。」

 

一番後ろから二番目、楽の前の席に座る桐崎が身を乗り出しながら事情を話した。

 

「あの眼鏡か……」

 

「そうそう、あのクロード君が戸籍の偽造とか身分証明の偽造とか………」

 

余りにもブラックなワードがレティーから出てくる。

 

「今の立場は新しい担任が見つかるまでの臨時の担任教師ね。美人教師との修学旅行……楽しみでしょ?」

 

「自分で美人って………レティーさん年幾つなんで………?」

 

レティーが楽の頭蓋骨を掴む

 

「女性に年齢を聞くのはマナー違反よ?」

 

笑顔ではあるが闇が見え隠れしている。

因みに確かにどこからどう見ても美人のレティーの年齢は64………と言ってもこれは魔族の血が流れているので人間の年齢に換算すればおよそ25~27歳ぐらいである。正直人間としての感性も持つレティーには気持ちは若いのに年寄りみたいでモヤモヤするところも有るのだろう。

 

「す……すみません………」

 

「楽様ー!わたくしは楽様に隠し事なんて無いので何でも聞いてください!」

 

最後尾の席に集、楽、春、宮本、橘の順で座っている為、橘は二人の上に寝そべるように飛び込んだ。そのとき……

 

「き………きゃーーーーー!!」

 

「何やってんのよ!って見るなこのエロガッパ!!」

 

春のスカートがめくれ理不尽にも楽は桐崎に殴られた……

 

「やれやれ……道のりは遠そうね……」

 

レティーはそれをお姉さん顔で見ていたという。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

そんなこんなでワイワイやっている内に本日の目的地、京都、英語でキャピタルキャピタルにやってきた。

一日目の班の自由行動。楽たちの最初の目的地は清水寺。そこの中でも慣用句にもなる程有名な俗に言う清水の舞台を通り抜ける。

 

「そう言えば私まだお母さんにこの事話してないんですけど………」

 

この事とは修学旅行に連れてこられた事だろう。

 

「そんなの後でやれば良いじゃない。それよりほら!キレイな風景よ!」

 

桐崎が街の方を指差す。

 

「本当に綺麗ね~。こんな所から飛び降りる位なんだからこうでなくっちゃ。」

 

レティーは上半身を乗り出し下を見た。

 

「先生!危ないって!」

 

「大丈夫、大丈夫!この程度の高さじゃ落ちてもかすり傷ですむって。」

 

一同意味が分からない。と思った。割と能天気な人だなーともくくりをつけた。

 

「そんな事より早く下でおみくじを引きましょう!」

 

橘の提案でさっさとおみくじを引きに7人は動いた。

 

「所で何で先生まで付いてきてるのかしら……」

 

宮本のさり気ない疑問を残して、

 

・・・・

 

おみくじ…300円

 

7人分、2100円を払い順番に引いて恒例ともいえる見せ合いっこをした。

 

「ねーねー、楽。どうだった?」

 

桐崎が楽に聞いた。

 

「あー、小吉だった……。」

 

「何よ、そのパッとしない良くも悪くもない結果は………じゃなくて、待ち人よ!」

 

桐崎は此処にはいない皆の為の項目を聞く。

 

「あー、ハイハイ、待ち人…………来ず?」

 

「楽もだったんだ」

 

「わたくしもそうでしたわ。」

 

と橘、

 

「私も似たような物ね。」

 

と宮本、

 

「あたしもでした……」

 

と、春。

 

「でも……なくしものは、探し、求めれば必ずかえって来る。って書いてありました。」

 

「本当に?私は……直ぐに……ってこの後印刷されて無いじゃん!」

 

桐崎が軽く地団駄を踏む。

だが、なくしもの…この項でこの結果は割と期待出来る……と、思いたい。

 

「それより皆さんの『恋愛』の項目はどうでしたか?特に楽様は気になります。」

 

「俺か?俺は……意外な所に一つ。迷うな危険?」

 

何だか理解し難い書き方である。

 

「ねぇ楽?この逃げよって何?」

 

桐崎が楽に訊ねる。

 

「さあ?千棘のいまいち分かりにくいな。」

 

「そうだ!春ちゃんはどうだった?」

 

そう言って悩むのを止めた桐崎が春のを覗き込む。

 

「って桐崎先輩!みないでください!」

 

覗き込む桐崎に気づいた春はおみくじの紙を握り潰した。

 

「えーと、ごめん……」

 

「いえ、その……恥ずかしくて……」

 

「るりちゃーん!はどうだったのかな~?」

 

重い空気を集が破壊した。

が無言で殴り飛ばされた。

 

「私は、惚れるな、惚れさせよ。って書いてあったわ。」

 

それでも答えてくれるようだ。淡々と答えるあたり、他の皆との温度差は大きいが。

 

「そ……それで先生は…?」

 

ボロボロになった集がレティーに聞くが………

 

「は、はは……」

 

レティーの手元の紙は風に吹かれ楽の元まで飛んでいく。

 

「うっ………!」

 

その内容を見た楽は息が詰まった。

 

そこにはこうかいてあった。

 

『恋愛』出会いなし、諦めよ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

所変わって金閣寺。

 

「金閣寺は2階と3階部分が金色なんだけどその理由は水面に映った建物がまるで浮いているかのように見せるためでそもそも金閣寺が建てられたら時代は……………」

 

レティーの解説が6人にとめどなく降り注ぐ。

 

「て言うか、先生って3日前に来たばかりでしょうが!」

 

確かに詳しすぎる。時代背景から小話まで、レティーはかれこれ30分。楽たちが振り向けば2~30人程の聴衆者までいる。

 

「いやー、余りにも楽しみだったもので………それにさっきのことは忘れたいし………」

 

レティーの顔が曇った。

 

「何かすいません……」

 

その時だった。池が干上がり、樹木が並々と生えだしたのは……

 

「えっ?何んですか?」

 

春が取り乱す。7人とその他大勢の先には……

 

「我が名は牡羊座のアルマティア、残りのソードアイズを狩らせていただきます。」

 

木の上、地面からは5メートル位の所に渦巻きの角を頭に2つ付けた女が立っていた。

 

「それでは……ターゲット!」

 

「そこはおきまりなのね!」

 

狙われたのは桐崎。

 

「「ゲートオープン、開放!!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

時は少しさかのぼってミロク、ガルドス、ジローのアジト、そのジローのいる収監所。

 

「おーい、早くやってくれよ~。」

 

ジローが6つ出来上がったソウルコアの一つを持ち上げケイに語りかける。

 

「頼む……少しだけ休ませてくれ……」

 

ケイは明らかに弱っている。が、

 

「ったく、コレが終われば返してやるって言ってんだろ?俺も暇じゃー……暇か……。と言うわけで早く他の事がやりたい!」

 

「そんな身勝手な………」

 

ドカッ!

 

「ぐっ……」

 

ジローが椅子を投げつけた。

その時、

 

コンコン、

 

と戸をたたく音。

 

「失礼致します。わたくし、牡羊座のアルマティアと申します。」

 

女性が一人立っていた。が明らかに人間ではない。

 

「おー、久しぶりだな。ザッと6000年ぶりか?」

 

「?申し訳ありません。あそこに入れられる前のことは何一つ………」

 

何も申し訳無さそうな感じもなく淡々と話すアルマティア。

 

「そうかそうか。相変わらずみてーだな。そんじゃ一、ほれ。」

 

ジローが一つぶのコアをなげた。それは赤く、普通のコアより大きい。

 

「ありがとうございます。では、行って参ります。蟹座の完全復活の為に……」

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ソウルコア

「牡羊座のターン。ネクサス、No.22サイレントヒルを配置。ターンエンドです。」

 

「森林のターン。一番槍のシベルザを召喚。アタックステップ。シベルザでアタック!」

 

「ライフで受けます。そして、ネクサス、No.22サイレントヒルの効果で減らされたライフ一つにつきデッキから一枚ドロー。」

 

「ターンエンド。」

 

「牡羊座のターン。先ずはバーストをセット。そして、ムシャエイプイップを召喚しましょう。召喚時効果でバーストがセットしてあるとき、コアを2こリザーブに追加します。更にエレステラを召喚!アタックステップ。エレステラでアタック!アタック時効果でコアをエレステラに追加します。」

 

「ライフで受ける!」

 

「ムシャエイプイップ、アタック続きなさい!」

 

「それもライフ!」

 

「ターンエンドです。」

 

「森林のターン。此方もバーストセット!更にダンデラビットを召喚!召喚時効果でコアリザーブと一番槍のシベルザに追加!更にもう一体、ダンデラビットを召喚!コアを2つブースト!アタックステップ、一番槍のシベルザでアタックステップアタック時効果で最初のアタックの時回復する!」

 

「ライフで受けます。No.22サイレントヒルの効果でドロー!」

 

「更にシベルザでアタック!」

 

「それもライフです。効果でドロー!」

 

「ターンエンド。」

 

「牡羊座のターン。そろそろ時が来たようです。武神獣デュアルユキムラをLv2で召喚!召喚時効果!場にいる遊精の数だけコアを追加する!更に、わたくしの裏十二宮ブレイヴの力を見せて差し上げます。牡羊星鎧アリエスブレイヴを武神獣デュアルユキムラにブレイヴ!サイレントヒルにソウルコアを置きLv2にアップ!アタックステップ!武神獣デュアルユキムラでブレイヴアタック!アタック時効果でムシャエイプイップを披露させBP+3000!」

 

「フラッシュタイミング!マジック、ライフチャージ!一番槍のシベルザを破壊し、コアを3個リザーブに置く!更に私のアルティメットを召喚!アルティメットビャクガロウ、Lv4で召喚!」

 

「ですが、アリエスブレイヴのブレイヴ時効果発動!召喚されたアルティメットは披露状態となっていただきます。」

 

「えー!そんな……でもそのアタックはライフよ!バースト……」

 

「おっと、アリエスブレイヴの効果はこれだけではありませんよ。ブレイヴアタック時効果で相手はバーストを発動出来ません。」

 

「そんな効果まで………?!」

 

「では、続けてエレステラでアタック!アタック時効果でコアを追加!」

 

「凌げばこっちのもんよ!ダンデラビットでブロック!」

 

「凌げばですか……では、わたくしも本気で最後のライフを取りに行くとしますか?でないとあの男に文句の一つも………」

 

「何の話よ……?」

 

「申し訳ありません。取り乱してしまいました。ではフラッシュタイミング、風魔アマツバを神速召喚!コアはエレステラから確保し乗せるコアはサイレントヒルより確保!」

 

「神速ってリザーブからでしょ!」

 

「おっと、サイレントヒルはソウルコアが乗っている間Lv2効果で神速召喚のコアをフィールドからも確保できます。」

 

「そんな……でもまだやれるわ!」

 

「アマツバの召喚時効果を発動!ムシャエイプイップを回復させます。そして、武神獣デュアルユキムラは系統遊精を持つスピリットが回復したとき共に回復します。」

 

「そんな……」

 

「デュアルユキムラでアタック!」

 

「ダンデラビットでブロック!」

 

「とどめです!ムシャエイプイップアタック!」

 

「フラッシュタイミング、リカオスパーダを神速召喚!召喚時効果で風魔アマツバとムシャエイプイップを疲労!そのままブロック!これでさすがに何も無いでしょ?」

 

「それが最後の手札ですか……ターンエンド。」

 

「森林のターン。ターンエンド。」

 

「牡羊座のターン。風魔アマツバのソウルコアをリザーブに。アタックステップ。風魔アマツバでアタック!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、ブーブートラップを使用!スピリット総てを披露させる!私はこのままアルティメットビャクガロウでブロック!」

 

「最後のドローがそれですか………」

 

「最後って何よ!」

 

「ソウルコアの力はこんなものではありませんよ。フラッシュタイミング、ソウル神……」

 

アルマティアがそう言い掛けたとき、バトルフィールドに乱入者が来た。

 

「おい!アルマティア!んなクソ忙しいときに何お楽しみしてんだこのやろう!」

 

頭に角、しかも牡羊座とは違い尖っている角を持つ男がバトルフィールドのど真ん中に現れた。

 

「牡牛座か………何のようだ!私はこの女を倒し、蟹座を完全復活させ、あの男を殴り倒すのだ!」

 

「まーだあの時の事怒ってんのか?」

 

「当たり前だ!」

 

「まあ、今回は早く集んねーとうるさい奴がいたからよ。それにジローも。」

 

「何?ジローが!………こほん、すまない、取り乱した。そうかならば行かねばならないようだな。お主もそれでよかろう。このままやっておっても勝負は見え見えだ。」

 

アルマティアは手札を見えるように場に放った。内容は『ストームアタック』『ラピットウインド』『      』

 

「……………」

 

桐崎は手をつき、顔を落としたまま動かない。

 

「沈黙は是なりか?ではさらばだ!」

 

その言葉で二人は立ち去る。

 

「ま………負けた………」

 

アルマティアの口調からするに負ければどうなっていたか分からない。恐らく鶫達と同じ様に………その事を考えるとしばらく動けない桐崎だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バトルフィールドから帰って来たら金閣寺周辺はすでに森になっていた。

 

「これが裏十二宮ブレイヴ使い…………」

 

楽は声が漏れるようにそう言った。

此処にいるソードアイズ達は実力としては拮抗している。その中で桐崎が最終的には一方的だったし、あいつ等には桐崎の事が眼中になかったようにも見えた。

 

「千棘?大丈夫か?」

 

楽が心配するが、

 

「ごめん………独りにして……」

 

「分かった………」

 

「まって。」

 

楽が不承不承了承したがレティーがそれを止める。

 

「今日の夜、此処にいるメンバーは私の部屋に来て。話があるから。」

 

「今じゃだめなんですか?」

 

「今はだめ、心の整理を少しでもしておいて欲しいから。」

 

なんだかんだでレティーは皆を心配している。そして、みんなの心の支えにもなろうとしていた………

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ガルドス、ミロク、ジロー、裏十二宮ブレイヴ使いが集まった。

 

「さーて、取り敢えず。皆、久し振りだな。」

 

ジローが裏十二宮ブレイヴ使いに向かって言う。

 

「ザッと6000年ぐらいじゃな。」

 

髭を伸ばし、杖を持つ男が言った。この男はそこそこ年をとっているように見える。

 

「テメーも6000年前に出てたのか!俺なんて8500年ぶりだぜ?アイギパーン!」

 

先ほどアルマティアに牡牛座と呼ばれた男がガンを飛ばす。

 

「シヴァも一回は出てんじゃんか!私達なんて『あの日』からは初めてなんだし、何万年経ったかわかんないけど久し振りに陰和に会ったんだから!」

 

「陽和~私もあいたかっよー!」

 

陰和と呼ばれた見た目15歳位の可愛らしい女の子が瓜二つの子に抱きつく。

 

「そんなことはどうでもいい!久し振りのシャバが人形ってどういうことだ!」

 

何だかテレビで魚の解説をしそうな帽子を被った可愛らしい人形がジローにガンを飛ばす。

 

「不満………だったのか?」

 

ジローが普通とは違う形の鍋をつつきながらわざとらしく驚くように返す。

 

「あったりめーじゃねーか!」

 

「あっ!肉が切れた。」

 

「俺のこの格好よりも肉なのか?!」

 

「いーじゃねーか。お前と、射手座、水瓶座、蟹座、天秤座に乙女座が人形に間借りしてもらってんだ。……所でジンギスカンない?」

 

ジローは肉の方が大事なようだ。

 

「羊肉ですか?ウーム………仕方ありません。ジロー殿のためなら……」

 

アルマティアがナイフの刃を腕に当てた……

それに目に光が灯っていない……

 

「何だかユニークなパーティーだね………」

 

この様子を見ていたミロクがちょっと引いている。

 

「ですが、私の時代よりもはるかに昔の凶悪な団体だったと聞いていますから期待はできるかと。」

 

ガルドスがミロクに口添えをするが

 

「おい!俺達は団体じゃねーよ。神団だ!あん時はギリシャとか色んな神々が寄ってたかって空に打ち上げたんだよ!」

 

ジローがガルドスに反論する。

 

「そーだよな。あれはひどかった……団長だけ逃げるし。」

 

蠍座らしき者の言葉に双子の片割れ、陰和が笑いこける。

 

「話が進まん!!」

 

牡牛座のシヴァがテーブルをぶったたいた。

 

「団長も団長だ!我々の『創造主』ならばしっかりしてもらわねばならぬ!」

 

「話が見えませんね………」

 

「全くだよ……」

 

ガルドスとミロクが牡牛座の聞き捨てならぬワードに唖然としていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

修学旅行での一日目の旅館にて

 

「みんな集まった?」

 

レティーが皆を見て確認をとり皆が頷く。

 

「それじゃ、先ずは本題に入る前にあいつ等の事をちょっと話しておこうか。」

 

「あいつ等ってやっぱり昼間の………?」

 

「うん。あいつ等は裏十二宮ブレイヴ使いと呼ばれる人達です。」

 

「それは知ってます。」

 

楽がそう答える。

 

「そうなの?」

 

レティーは不思議そうに6人に目を向け聞いてみる。

 

「前にルキ………ノス?が仕掛けてきたけど。人形みたいな奴。」

 

今度は桐崎が答えた。

 

「ルキノス?蟹座だったっけ?」

 

そう言って一冊の本をレティーが取り出す。

 

「それは………?」

 

今度は宮本がレティーに聞いた。

 

「これはね、魔族の家には何処にでもあるような昔話よ。でもね、私の家系にはこれが本物だって言う人が出てきたの。遺跡を見つけ出し、証拠も揃えていたわ。まぁ、その人はもう行方不明何だけどね。」

 

レティーが懐かしそうに語る。頬には笑みすら浮かんでいた。

 

「それで、そこには何が書いてあるんですか?」

 

集が興味あり気に聞く。

 

「『独りの支配者と5人の裏十二宮ブレイヴ使いの伝説』よ。此処に書いてあるのは蟹座のルキノス、山羊座のアイギパーン、牡羊座のアルマティア、乙女座のナンナリーヴア、蛇界転生のネイクスを一人の少年が倒して天下統一を果たしたというはなしね。この話ではソウルコアが出てきてそね、それを少年が独り占めをして結局ソウルコアは破壊しつくされた………」

 

レティーが軽く要約をした。

 

「ソウルコアって先ほどの方が使っていた赤いコアの事ですよね?」

 

橘が確認をとる。が、

 

「それは……多分……」

 

「多分って……?」

 

「私もそこまでは知らないの。でもあれと同じコアを持ってるわ。」

 

そう言ってレティーは本の一番最後のページに貼り付けられた赤いコアを皆に見せた。

 

「さっき言った証拠の一つ。戦国時代に奪い合いになったコアが残っていたの。当時はもっとあったそうだけど今見つかっているのはこれだけ。」

 

「じゃあ、これを使えば………あいつに………」

 

桐崎が少し興奮気味に呟く。

 

「これだけじゃあ無理よ。」

 

そう言ってレティーは何枚か本に挟まっていた

カードを取り出す。

 

「これも見つかったカード。キーカードになるようなのは一枚だけ。多分使えるのは一条君だけだよ。」

 

そう言って渡されたカードを楽は眺め、

 

「戦国龍ソウルドラゴン……」

 

名前を読んだ。

 

「他にも各色数枚ずつソウルコアが力を引き出すカードが何枚かあるわ。これはあなた達にあげる。自由に使ってね。」

 

「レティーさん、一ついいですか?」

 

集が手を挙げた。

 

「何かしら。」

 

「他はもう何処にも無いんですか?」

 

「それはわからないわね。だけどソウルコアが殆ど失われていつの間にか無くなっていた……みたいな話だから水槽だけど、これからクリスタルとして生まれてくるかも知れないわ。」

 

「そうですか。もう負けられねーな!楽。」

 

「ああ…………」

 

消灯時間となり6人は他の教師に強制的に部屋に戻された。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

地球のどこかでロロは険しい道を進んでいた。

 

「ふう、探検なんて何千年ぶりだろうかね。早くあれを見つけないと………。全くどこにいったんだろうね、覇界明王ニルヴァーナ……戦国時代を思い出してしまうね。」

 

「はぁはぁ、そうですね……私達の時間ではそろそろ6000年たったんじゃないですか?」

 

「そうかもね。」

 

 




今回アンケートを取ろうと思っています。
私のページより活動報告で回答していただけると嬉しいです。

感想も待っています。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

S級バトラー?デッキ破壊とデッキ破壊

修学旅行も2日目となり奈良!

奈良と言えば大仏………ではなく、とある公園にて鹿にせんべいをあげていた。

 

「ここの鹿って人懐っこいですね。」

 

春が楽と一匹の鹿と戯れていた。

 

「それにしても桐崎先輩大丈夫ですかね………」

 

春が心配するのも無理もないだろう。桐崎は前日の出来事からまだ立ち直れていないと見える。その証拠に今は気分の悪さを理由にバスの中で休んでいる。

 

「そうだな…でもまあ、あいつの事だ。数日すれば元に戻るさ。」

 

「むう……その言葉は聞き捨てなりませんね。桐崎先輩だって女の子何ですからそんな言い方されたら傷つきますよ!」

 

春が頬を膨らまして反論する。確かにそうかもしれないと楽は照れ隠しに『はは……』と頬を人差し指でかきごまかした。

 

「それも大事なんですけど私も大丈夫なんでしょうか?成り行きとはいえ来年来るはずの修学旅行に来てしまってるんですから。」

 

「確かにな……バレたら停学……もしかしたら退学とか?!」

 

「そ……それは洒落にならないですね……」

 

顔が引きつる春。他の場所でも楽しく過ごしていると、

 

『スタートステップ!メインステップ!』

 

何だか聞き覚えのあるセリフが飛び込んできた。声のした方に目をやると何やら仰々しいスピリットが立っている。

 

「何だ?!あれは!!!」

 

「何でしょうか…………」

 

楽はついつい大きな声を出してしまう。

それに春も自分の目を疑う。まさか知らない間に子供たちが自分達と同じ様に、

 

「何だよ兄ちゃんたち、知らないのかよ。あれは日昇って言う謎の高校生が設計したバトスピのバーチャルシステムだよ。」

 

と思ったが違ったようだ。

 

「日昇………くん?」

 

春は聞き覚えのある名前を呟く。日昇と言えばクラスメイトで行方不明になった………。そしてバトスピの世界で何かしらをやった人間だ。

 

「そんで、あそこでバトルをしているのが世界で4人しかいないS級バトラーの群青早雲だ!」

 

一人の子供が指差す先には青い髪をした女の子(?)がバトルをしている。

 

「蒼海明王でアタック!アタック時効果でデッキの上から7枚破棄!さらにネクサス、千手観音堂のLv2効果によりソウルコアの乗っている蒼海明王がデッキを破棄したのでさらに5枚破棄!そして蒼海明王のLv2効果発動!ソウルコアをトラッシュに置きさらに7枚破棄!」

 

相手の子のデッキが無くなった。

 

「くそー!ライフで受ける!」

 

「ターンエンドだ。」

 

対戦相手の少年のデッキがなくなり、群青早雲の勝利が確定した。バトルが終了すると少年の乗っていた物はそのまま地面の穴にすっぽりはまり、群青早雲の乗っていた物はそのままどこかに飛んでいった。

 

「良いよな~。俺も早くS級になって専用のバトルマシーンがほしいなー!」

 

どうやらあのマシーンは貰えるものらしい。

そうこうしている内に群青早雲の周りに同年代ぐらいの男女が集まっていく。その様子を見ていると取り巻きの一人が此方に気づいて大きな声で話しかけてきた。

 

「おい!貴様、姫に何かようか?」

 

何やら不良に絡まれた感じがする……と春は思ったが楽は不良所かヤクザと住んでいる。この程度ではひるまない。

 

「いや!別に何もねーよ。」

 

楽はいつも通りに返答するが相手は気に入らなかったようだ。

 

「なにー!姫に対して失礼だぞ!」

 

「そうだ!」

 

相手方がヒートアップしてきた……などと思っていると群青早雲が前に出てきた。

 

「何をやっている!すまないな、こいつ等が迷惑を……」

 

身内をたしなめた後春と楽に頭を下げた。

 

「いいって、頭下げられるようなことじゃねーよ。」

 

「そうか………」

 

「それよりすげーな。こんな物ができてたなんて。」

 

「興味があるのか?」

 

「まぁな、」

 

「それではやってみるか?」

 

早雲は楽にバトルを申し込んできた。

 

「姫!良いんですか!」

 

取り巻きも驚く事のようだ。だが、それに反応したのは楽ではなく、

 

「なぁ、楽~。このバトル俺が受けていいか~?」

 

いつものようにおちゃらけた集だった。

 

「何でまた………」

 

「はぁ、楽よ。こんなにかわいい子が相手なら俺がやるべきだ!」

 

何とも言い難い理由で引き受けようとしている。

 

「それに、青には青だろ。」

 

集は親指を立て耳打ちをする……がやはり理由としては不足過ぎる。

 

「良いだろう。来い!海神丸!」

 

「初めて何でお手柔らかにお願いしまーす。」

 

「「ゲートオープン!開放!!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「私のターンからだ。ネクサス、千間観音堂を配置!これで貴様は膝まで浸かった。ターンエンド。」

 

「天城のターン。光の衛士アドリアンを召喚。さらにネクサス、鉄壁なる巨人城塞をLv2で配置!アタックステップ。光の衛士アドリアンでアタック!鉄壁なる巨人城塞の効果で粉砕!1チャージで2枚破棄!」

 

「ライフで受ける。」

 

「ターンエンド。」

 

「此方のターンか。青海童子を2体召喚。アタックステップ、青海童子、アタックだ!粉砕!デッキを1まい破棄!」

 

「ライフで受けるよー。」

 

「ターンエンドだ。一つ聞いていいか?」

 

「何でしょう?」

 

集がヘラヘラと答える。

 

「本当に初めてか?」

 

「そりゃー、まあ。コレでやるのは……」

 

「………まぁ、いい。続けろ。」

 

「天城のターン。巨人大帝アレクサンダーを召喚!ターンエンド。」

 

「何もなしか?それでは此方ターンだ。時は満ちた!今こそ出でよ、大海の名の御名の元に!天地万物、森羅万象!一切合切飲み尽くすが良い!蒼海明王を召喚!さらにネクサス、千間観音堂をLv2にアップ!アタックステップ。蒼海明王でアタック!アタック時効果でデッキから7枚破棄!さらに、千間観音堂の効果でさらに5枚破棄!」

 

「ライフで受ける。」

 

「青海童子、続け!粉砕により1まい破棄!」

 

「それもライフで受ける。」

 

「これで首もとまで浸かった。ターンエンドだ。」

 

「いやー、流石にやばいね。天城のターン。ネクサス、サファイアの城塞を配置。更に、光の戦士ガイウスを2体召喚!そして巨人大帝アレクサンダーをLv2にアップ!アタックステップ。巨人大帝アレクサンダーでアタック!アタック時効果で回復状態の青海童子を破壊!そして、青海童子のコスト分…つまり3枚破棄に3チャージつけて6枚破棄!さらに、鉄壁なる巨人城塞の効果で粉砕!3チャージで5枚破棄!そして強襲!鉄壁なる巨人城塞を疲労させて回復!」

 

「ライフで受ける。」

 

「巨人大帝アレクサンダーでもう一度アタック!青海童子を破壊し6枚破棄、さらに粉砕で5枚破棄!そして強襲!サファイアの城塞を疲労させて回復!」

 

「ライフで受ける!」

 

「巨人大帝アレクサンダーで再度アタック!更に5枚破棄!」

 

「仕方あるまい。フラッシュタイミング、マジック、ハイドロ爆龍!コアは蒼海明王より確保!ソウルコアを使用により巨人大帝アレクサンダーと光の戦士ガイウス2体を破壊!」

 

「光の衛士アドリアンでアタック!粉砕で2枚破棄。」

 

破棄カード、爆砕轟神掌、赤剣明王

 

「破棄した中にバーストカードあり!よって久世明王を手札からLv2でノーコスト召喚!」

 

「ライフだ。」

 

「久世明王でアタック!デッキからカードを5枚破棄!」

 

「くっ!ここまでか……ライフで受ける。」

 

舞子集ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『すげー!あの早雲に勝っちまうなんて!!』

 

『あいつもS級バトラーなのか?』

 

遠くで子供たちが口々に話している。

 

「まさかデッキを破棄されながらライフを削りきられるとはな。」

 

「いや、俺もまだまだですよ。」

 

早雲と集が握手をした。

 

「っと、そろそろ集合時間なんで行かせてもらいます。」

 

そういい残し去っていく舞子集が気になる早雲だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

所かわってミロク達のアジト。

 

「あーあ、暇ね~」

 

「そうだね~」

 

ふたご座のコンビ日和と陰和がせんべいを食べながらだらけている。

 

「そろそろあいつが来ても良いと思うんだけどな。」

 

牡牛座のシヴァがそう言いながら双子のせんべいを食べる。

 

「あいつって?」

 

「マナカだよ。あいつを潰して射手座も完全復活だ。」

 

「俺を待っていたとはやはりケイは此処にいるのか?」

 

噂をすれば何とやら、マナカがやってきた。

と言うか背後に突然現れた。

 

「オーオー!何千年ぶりだ?飛んで火にいる夏の虫さん?」

 

「誰が虫だ?」

 

「40000年前は負けたが今回は負けんぜ。ターゲット!」

 

「臨むところだ!ゲートオープン!開放!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「スタートステップ!メインステップ!来い、イクサトカゲ!ターンエンドだ。」

 

「牡牛座のターン。彷煌う天空寺院を配置。ターンエンドだぜ。」

 

「ネクサスか?スタートステップ。メインステップ!ジンライドラゴンを召喚!アタックステップ。イクサトカゲでアタック!」

 

「そいつはライフで受けるぜ!」

 

「続けてジンライドラゴンでアタック!」

 

「そいつもライフだ!」

 

「ターンエンド。」

 

「ふー、さっそく削ってきたね~。牡牛座のターン。オードランを召喚!更に、彷煌う天空寺院をもう一枚配置!バーストセット!ターンエンド。」

 

「貴様が何もしないとは不気味だな。」

 

「お?分かってるね~。下準備は整った!こっからはガンガン行くぜ!」

 

「言ってろ!メインステップ!センゴク・グレンドラゴンを召喚!コアはイクサトカゲから確保!アタックステップ、センゴク・グレンドラゴンでアタック!真激突!必ずブロックしてもらうぞ。更に一枚ドロー!」

 

「オードランでブロック。」

 

「ターンエンド。」

 

「牡牛座のターン。マジック、ソウルドロー!カードを3枚ドロー。更に、ワンケンゴー、オードラン、ドスモンキーを召喚!アタックステップ。ワンケンゴー、激突!」

 

「ジンライドラゴンでブロック!」

 

「オードランでアタック!」

 

「ライフで受けよう!」

 

「ドスモンキー、続け!」

 

「ライフだ!」

 

「ターンエンド。」

 

「イクサトカゲを召喚!更にジンライドラゴンを召喚!センゴク・グレンドラゴンをLv3に上げアタックステップ。イクサトカゲでアタック!」

 

「ライフで受けるぜ!」

 

「更にジンライドラゴンでアタック!」

 

「そいつもライフで受けてバースト発動!アルティメットウォール!アタックステップを強制終了!」

 

「た、ターンエンドだ。」

 

「それじゃあ一気に決めますか?牡牛座のターン。ネクサス、彷煌う天空寺院の効果発動!コスト8以上のスピリットを召喚するときこのネクサスを疲労させることでコストを2払ったものとして扱う!リューマンブレードをLv3で召喚する!更に、金牛星鎧ブレイヴタウラスをリューマンブレードにブレイヴ!そしてマジック、ダブルハートを使用!コアはオードラン、ワンケンゴー、ドスモンキーから確保!リューマンブレードにシンボルを一つ追加!」

 

「トリプルシンボルか!」

 

「アタックステップ!リューマンブレードでアタック!アタック時効果発動!シンボルを一つ追加しBP+20000!!合計33000!!更に金牛星鎧ブレイヴタウラスのブレイヴアタック時効果で真激突!」

 

「センゴクグレンドラゴンでブロック!」

 

「チェックメイトだ。」

 

「何?」

 

「そういや初めてだったな。金牛星鎧ブレイヴタウラスのブレイヴアタック時効果発動!ブロックされたときシンボルを比べ上回った分だけライフを削る!4-1は3!ライフを3つ砕け!ブレイヴスピリット!!」

 

牡牛座のシヴァーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「やったね!シヴァ。」

 

「流石だよシヴァ。」

 

日和と陰和が口々に言う。

 

「40000年の雪辱をはらしたぜ!」

 

シヴァがガッツポーズをとるとパチパチと手をたたく音がした。

 

「いやー!流石だよ。これで射手座も完全復活だよ。」

 

「ミロク殿か。次はい……一の宮?だっけ?」

 

「一条くんね。」

 

「あー、そいつだ!そいつをぶっ潰してやる!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「マナカがやられた…………」

 

何かに気づいたようにロロが空を眺める。

 

「あのマナカ殿が……」

 

そばにいた女性が驚くように目を見開く。

 

「早く、『本物』のソウルコアを渡せるようにカードバトラー達に成長してもらわないと……」

 

「そうですね…。」

 

「うん、じゃないと日昇君に頑張って貰った意味がなくなる。今回の敵は………前よりも強いからね。戦力ばかり多いに越したことはない……」

 

そう言い、目線を落として再びロロと女性は歩き出した。

 

「そう言えば6人方はどうなっているでしょうか?」

 

「紫は見つかったって連絡があったよ。」

 

「なかなかてこずっていらっしゃるようで?」

 

「時間がないから僕達も急ぐよ。」




アンケート終了します。

感想は待ってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

一人目の希望!総てを飲み尽くす毒の刃!

ミロク達のアジトー

 

ジロー、ガルドス、アイギパーン、の3人が一部屋にいる。

ちなみにジローはドテ串を食べている。

 

「そろそろ魚座の復活をしなくてはならないと思うのですが。」

 

ただ一人部屋に立っているガルドスが2人に言う。

 

「如何いたす?私もそろそろバトルをしたいと思っていたところだが。」

 

二人の言い分にジローは手を組み考え込む。

 

「別にお前じゃなくてもいい気はするんだが……相手は宮本……るりだったか?そいつを倒せるかどうかで言えばつい最近までは勝てると思っていたが、レティー………そう、戦闘機の名を持つあの女の本名何つったかな?そいつがソウルコアを持ってたんだよ。ソウルコアは取り合いで戦争になるほどの力を持ってるからな…。5分と5分……相手の出方次第で負けもあるな。」

 

ジローは暗に確実に勝てないから止めておけと言っている。その言葉にアイギパーンが一瞬顔をしかめる。

 

「お言葉を返すようですが付け焼き刃如きのバトルで負けるとは思いませんが。」

 

「じゃあ行ってこい。負けても尻拭いは自分でしておけよ。」

 

「では、山羊座のアイギパーン。行って参ります。」

 

アイギパーンが宮本を倒すため、三重県の伊勢へと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

楽達は修学旅行も3日目となり三重県の伊勢市にて自由行動をしていた。

 

「おーい、千棘ー!真っ赤福だぞ!やっぱりここに来たらこれは食いたいよな。」

 

自由行動での最初の目的として、和菓子が好きな春と楽がいるため伊勢の名物お菓子となっている全国に有名な真っ赤福を食べていた。

 

「うーん!この甘さともちっとした食感が堪らないわね!」

 

千棘も前のバトルを一旦忘れて真っ赤福を頬張っていた。

 

「気に入ったようで良かったよ。」

 

楽もその様子を見て安心していた。

 

「一条先輩も優しいところがあったんですね~。」

 

春が楽を見てからかってきた。

 

「ん?むぐ!」

 

そして振り返って何か言おうとした楽の口に四分の一に切った真っ赤福を詰め込んだ。

 

「さっきから全然食べてないじゃないですか。」

 

「だからって詰め込むことないだろ!」

 

「あれ?私のあーんはいりませんでしたか?」

 

「あっ、あれはそう言う感じじゃなかっただろ!」

 

なんだかんだ言い合ってもいつもの感じに戻ってきて安心もしていた楽だった。

 

「集君これも食べたい!」

 

向に座っているレティーがその隣に座っている集に黒あんみつをねだっている。

 

「って!レティーさんは大人でしょうが!」

 

楽が突っ込む。レティーは教員としてこの修学旅行に同行している。

 

「仕方ないでしょ?私こっちに来たばっかりでお金なんてほとんど持ってないんだもーん。」

 

だがこっちに来たのはほんの一週間ほど。初任給を貰っていないため手持ちはビーハイブの一部から頂戴した1000円とちょっと。5日間の修学旅行を楽しむには少なすぎる。

が、仕方がない部分もある……

 

「ならばそのお金は私が払って差し上げましょうか?」

 

そんなことを考えているとそこそこ年齢のいった男性が話しかけてきた。

 

「いえいえ、結構ですよ。この子に出してもらいますから。」

 

「そうですか………所で宮本るり…という方をご存じでしょうか、レティー殿?」

 

『ガタッ』と楽とレティーが机から立ち上がり構える。

 

「いやはや、そう警戒されては話がし辛いでしょう。申し遅れました。名をアイギパーンと名乗ればお分かり頂けますでしょうか?」

 

男性はあくまで丁寧に話す。

 

「山羊座の………そう、私が宮本るりよ。」

 

宮本がアイギパーンに手を上げアピールした。

 

「ほう、あなたが宮本さんですか。では、あなたと私の魂を賭けて、ターゲット!」

 

アイギパーンがデッキを取り出し宮本に向ける。

その様子に気がついたのかちらほらと座っていた若者がざわつき出す。

この世界の若者はバーチャルシステムによるバトルは知っている。即ち、特別なシステムがないと派手なバトルは出来ない。だが、この二人の出す雰囲気がただならぬものを物語っているのには気がついた。

 

「「ゲートオープン!開放!!」」

 

その場から消えた二人のいたばしょを周りのもの達は言葉もなく見つめていた。

 

「さて、取りあえず見に行きましょうか。」

 

「ああ、宮本が心配だしな。」

 

レティーはデッキケースのような物を投げ8人位の人が乗れそうな箱に変えた。

それを見ていた一人の青年が話しかけてきた。

 

「すまぬが、俺にも見せてくれないか?二人のバトルを!」

 

「……………あなた、お名前は?」

 

レティーがその青年に見た目だけで値踏みし名を聞いた。

 

「俺は宝緑院兼続!」

 

『宝緑院兼続って、あのS級バトラーの!?』

 

青年の名に少年達が驚く。

だが、損なことは気にせずにレティーは、

 

「そう、乗りなさい。」

 

「かたじけない。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「山羊座のターン。ネクサス、魂彷う骨の森を配置。ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン!ネクサス、魂の古都ジュデッカを配置!更に堕天騎士アリエルを召喚。ターンエンド。」

 

「お互いネクサスから入るとは珍しいですね。山羊座のターン。ソウルホースを2体、召喚します。アタックステップ!ソウルホースでアタック!」

 

「堕天騎士アリエルでブロック!バトル時効果で毒刃!バトルしていないソウルホースにデッキから一枚裏側で下におく!」

 

「では、ソウルホースの破壊によりネクサス、魂彷う骨の森の効果により一枚ドロー!」

 

「ジュデッカの効果でアリエルはフィールドに披露状態で残るわ。」

 

「続けてソウルホースでアタック!」

 

「それはライフで受ける。」

 

「ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン。堕天騎士シンを2体召喚。バーストをセットしてターンエンド。」

 

「攻めて来ないのですか?作戦でしょうか?それとも……まあ良いでしょう。シキツルを召喚。召喚時効果で一枚ドロー。そして、魔界七将ベルトゴールを召喚!アタックステップです。魔界七将ベルトゴールでアタック!」

 

「そのアタックもらうわよ!バースト発動!堕天騎士オルクスを召喚!更に自分のスピリット3体までの毒刃を発動させます。堕天騎士シン2体と堕天騎士オルクスを指定!5枚をソウルホースに!そのアタックは堕天騎士オルクスでブロック!毒刃でカードを更に一枚デッキからソウルホースへ。」

 

「ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン!ネクサス、双蛇の剣探知機を配置!そして、堕天騎士オルクスを消滅。3体のスピリットに2コア置いてターンエンド。」

 

「全く行動が読めませんね。一体なにがしたのでしょうか。山羊座のターン。骸龍伯ドクーロンをLv2で召喚!召喚時効果で一枚ドローします。アタックステップ。シキツルでアタック!」

 

「堕天騎士シンでブロック!」

 

「魂彷う骨の森の効果で一枚ドローします。更に骸龍伯ドクーロンでアタック!アタック時効果で堕天騎士シンを破壊!」

 

「堕天騎士シンの毒刃発揮!ソウルホースにデッキから2枚下に置きます。」

 

「このアタックはどうしますか?」

 

「堕天騎士アリエルでブロック!毒刃!一枚ソウルホースに!ジュデッカの効果で残ります。」

 

「ターンエンドです。」

 

「毒凪のターン。双蛇の剣探知機の効果でドローしないことで堕天騎士オルクスを手札に戻します。バーストをセット!そして、堕天騎士ベリアルドをLv2で召喚!ターンエンド!」

 

「またしてもアタックはなし……山羊座のターン。シキツルを召喚!召喚時効果でドロー!更に魔喝星骸ブレイヴカプリコーンを骸龍伯ドクーロンにブレイヴ!アタックステップ。ブレイヴスピリットでアタック!」

 

「アタック時バースト発動!堕天騎士オルクス!堕天騎士アリエルよりコアを確保し召喚!バースト効果で堕天騎士シン、堕天騎士ベリアルド、堕天騎士オルクスの毒刃発揮!6枚をソウルホースに!」

 

「こちらもフラッシュタイミング!マジック、ソウルシュート!堕天騎士オルクスと堕天騎士シンのコアをリザーブに!これにより2体共消滅!魔喝星鎧ブレイヴカプリコーンの効果でドロー!」

 

「そのアタックは堕天騎士ベリアルドでブロック!更に毒刃!3枚をシキツルにおいて、ジュデッカの効果で残るわ。」

 

「ソウルホース、シキツルでアタック!」

 

「どちらもライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「毒凪のターン。あなた、デッキ枚数は何枚かしら?たしか、13枚のはずだけど。」

 

「まさか………このために………?!」

 

「と言っても今回は残念ね。だけどこのターンで決めるわね。闇よりきたれ!闇黒の騎士!闇騎神ネメシスをLv2で召喚!更に堕天騎士ベリアルドを召喚!コアはもう一体の堕天騎士ベリアルドをLv1にして確保。アタックステップ!闇騎神ネメシスでアタック!毒刃でシキツルに2枚デッキから下におくわ。フラッシュタイミング、マジック、ライトニングポイズンを使うわ。ソウルホースを破壊して下にあるカードをブレイヴスピリットに移動!そして、堕天騎士ベリアルドの効果発動!ライフを一つリザーブに!2体いるので2つリザーブに!」

 

「ダブルシンボルですか。此方もフラッシュタイミング、マジック、ネクロブライトを使用します。トラッシュよりシキツルを召喚!そのままブロック!」

 

「闇騎神ネメシスのアタック時効果発動!ブロックされたとき、相手フィールドの下にあるカード3枚につきライフを一つリザーブに、今フィールドには21枚。つまり7つリザーブに!!」

 

「なんと!まさか……?!」

 

「私の勝ちよ!」

 

宮本ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二人が帰ってきたがアイギパーンの体が薄くなっている。

 

「全く………まさかこんな事になるとは………無念」

 

アイギパーンは自分の身に起こっていることが分かっているようであわてたりせず、そこに立っていた。

 

「見事なバトルだった。やはり貴様達が群青早雲を倒した高校生達か?」

 

宝緑院兼続が二人のカードバトラーをねぎらった後全員に聞いた。

 

「はいはーい!この俺が早雲ちゃんを倒しました~!」

 

兼続に集が答えた。

 

「そうか、良い物が見れた。礼を言う。行くぞ!」

 

兼続は取り巻き達にそう告げその場を去っていった。

 

「そろそろ時間のようです。またこの地に舞い降りる時まで何を考えておきましょうかな?」

 

上の空に言葉を残しアイギパーンの姿は何も見えなくなった。

そして、代わりに現れたのは、

 

「ん………んん?」

 

横たわった闇の紫のソードアイズ、日落ショウイだった。

 

「だいじょうぶなの?」

 

宮本はバトルコスチュームのままショウイの顔を覗き込む。

 

「あ…………大丈夫だと……思います。」

 

その言葉通りショウイはゆっくりと目を開ける。勿論最初に目に入ったのは。

 

「宮本さん?!」

 

宮本の顔(髪を下ろしたメガネ無しver,)だった。

 

「あっ、えーっと、そのー///」

 

「?」

 

「ほうほう………」

 

顔が真っ赤のショウイとそれを見て体調がまだ優れないと解釈した宮本、完全に理解した集がそこにいた。だが、

 

「ショウイ君が帰ってきたってとは……」

 

「もしかしたら全員取り戻せるかも!!」

 

新たな希望に胸が膨らむ一行だった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ミロク達のアジト付近ー

 

「うおーーーーしっゃー!」

 

赤い髪をした青年が古い遺跡に手を伸ばし叫んでいた。

 

「おー、精がでるなー。」

 

ジローが唐揚げを片手に近寄ってきた。

 

「あ、金城・G・ローテル・ブラック!」

 

青年はジローをそう呼んだ。

 

「おい!おれを本名で呼ぶな!今はジローさんで通ってんだから、」

 

「そんなことはどうでも良いから、何で僕がこんな事しなくちゃいけないんだ!」

 

「何でって、お前は今のままでバトルフィールドにたてないだろ?期待してるぜ。」

 

「だからって魔羯宮何ていらないよ!」

 

「そう言ったるな。今ので確実にアイギパーンは寿命を迎えただろうしな。」

 

「裏十二宮ブレイヴの加護が無くなっちゃったもんね。」

 

「だから有り難く貰っとけ。」

 

「はーい。」

 

青年は紫のカードを一枚てにジローと共にその場を離れた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ロロと女性一人。

 

「やっと見つけたよ。ニルヴアーナ。」

 

ロロは青く、少し大きめのクリスタルを見つめる。

 

「誰だ?我が名を呼ぶの………ロロ様?!」

 

クリスタルからの声は威厳たっぷりの声から腰の低い声へと変わった。

 

「あなたが此処に来られたと言うことは……?」

 

「始まっちゃったよ。第3次バトスピ大戦が……」

 

「ならば私も力を貸そう!あやつ等に世界を渡すわけにはいかん!」

 

「ありがとう。それじゃあ。」

 

ロロが手を伸ばすとクリスタルは一枚のカードと成った。

 

「先にこの子を彼に託しておこうか……」

 

「ロロ殿、もう少し期を待たれては?」

 

女性がロロに意見をした。

 

「そうだね……。先にカシャネコに会いに行こう。彼も力を貸してくれるかもしれない。」

 

「その方がよろしいかと。」

 

そうしてロロの旅は終わりを告げることは無さそうだった。




感想待ってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

背負う物は愛!!

カシャネコを求めて早くも3日目そろそろこのこのあたりかとロロ達は休憩をとっていた。

 

「ロロ殿、先ほど調査員から山羊座のアイギパーンが敗北し日落ショウイが台座より帰還したとの情報が。」

 

「そうかい。十二宮ブレイヴ使い序列、第9位の山羊座をね~。」

 

ロロはある程度感心したように話す。

 

「でも、これからがまずい。一位から四位までが封印から出て来ているとなるとね……。特に3位の牡羊座とはもう交戦したそうじゃない?」

 

ロロが女性に問いかける。

 

「はい、ですが途中で牡牛座によって中断されています。まあ、結果は見えていたようですが………」

 

「仕方ないよ。牡羊座の子は裏十二宮ブレイヴ使いの中で唯一ソウルバーストを使っているからね。あのレアカードを2枚も持っているとなると…………」

 

ロロは考え込む、そして、

 

「兼続君か………………彼に勝てる力量があるかな…………?」

 

ロロは女性に意見をもとめた。

 

「無理ですね。今のS級バトラーではせいぜい10位の蟹座に勝てれば御の字……と言ったところでしょうか。」

 

女性は肩をすくめて答える。

 

「だよね~。このままじゃあ戦力が足らなくなるかもしれない。神話以前の時とは状況が違う。何よりあのブラックの名を持つジローがデッキを取り戻したって聞いたからね。彼とのバトルは誰にも……ホワイトの名を持つレティーさんにしか………」

 

ロロが再び考え込む。

 

「あの男は危険ですね。あの時に1000人の精鋭を倒しきったと聞いています。ですが同時に銀楽・F・リーレン・ホワイトが裏十二宮ブレイヴ使いの討伐をしていたため攻め込まれた………とも聞いておりますが。」

 

女性がロロに真実を聞こうと暗に問いかける。

 

「あの時の話かい?もうずいぶんと時が経ったけど未だに覚えているよ。当時の王族、成典家を支える2人のうちの一人、金城・G・ローテルの反乱の話し……」

 

ロロはゆっくりと口を開けて語り出そうとしたが、

 

「でも、この話はみんなにも話したいからまた今度ね。」

 

そう言いつつゆっくりと立ち上がり目的地へと足を踏み出した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

今は修学旅行の4日目の夜。温泉で有名な山にある宿に泊まっている。そして、今は夕食の時間。

 

「にしても明日で終わりか~。」

 

楽が修学旅行で起こったことを思い出しながら修学旅行の終わりを噛み締めながら呟く。

 

「そうだなー。楽は何が楽しかったんだー?」

 

集が楽に問いかける。

 

「そりゃ、まあ、………」

 

「ほほー、これは美味しそうですな~。」

 

「って、聞いてねーし。」

 

楽は溜め息をつく。

 

「でもまあ、修学旅行で一番よかった事って言や希望は有るって事だな………」

 

集は箸をいったん止め思いに更けるように楽に言う。

 

「そうだな……でも意外だな。集がこの事に興味が有ったなんて。」

 

この事とは勿論消えたソードアイズ達のことだ。

 

「あたりめーだろ。もう後悔しないって決めたからな。」

 

「?何のことだ?」

 

「そりゃあ、空の事もそうだし、キョーコちゃんのことも……この話はいいや。」

 

「何でキョーコちゃんが出てくんだよ。もしかして……」

 

楽が続きを言い掛けたとき、

 

「楽様~!!今日で修学旅行が終わりなんて淋しいですわ!と言うことで一緒にお・ん・せ・

んに入りましょう!」

 

橘が抱き飛んできた。

 

「うお?!万里香!?てか、ここは混浴じゃねーだろ!」

 

「大丈夫ですわ。個室の温泉なら………」

 

橘は目を輝かせ少しよだれを垂らしている。

 

「万里香ちゃん。個室温泉の使用は禁止だそうよ。」

 

話を聞いたレティーが注意をしに来た。

 

「構いませんわ!」

 

「いや、そこは構えよ!」

 

何て言っていると学年主任の先生が明日の朝までの注意事項を話し始める。

 

『えー、本日の旅館には、バーチャルバトルフィールドが有りますがそこも使用の禁止をいたします。他の旅行客の方もいらっしゃるのでご迷惑の無いように!なお、しおりにもあるように消灯は10時30分なので、それまでに自室に戻れるようにしてください。以上で解散とします。』

 

楽は集と取りあえず部屋に戻ることにした。

 

・・

 

部屋までにはエレベーターで2階から8階まで行かなくてはならない。そして、今はエレベーターまでの廊下。そこで昨日見たことのある後ろ姿の男を見かける。

 

「兼続さーん!バトルフィールドの手配が終わりましたー!」

 

楽達の後ろから声がし、兼続が振り向く。

 

「そうか、ではさっそくバトルを………おまえ達は……!?」

 

振り向いた時に楽達の姿を確認した兼続は眉を動かした。

 

「確か、昨日に和菓子店にいた者達だな?ちょうど良い、俺とバトルしないか。」

 

そして、楽達にバトルを申し込んできた。

 

「悪いが此処でのバトルフィールドの使用は禁止されてんだ。」

 

楽は事実を言う。

だが、

 

「良いんじゃない?やっちゃえば。」

 

レティーが許可を出す。

 

「ただし、私が見張りをする30分間だけね。」

 

「いいんですか?本当に………」

 

楽が問い直す。

 

「30分間ね。」

 

「決まりだな。」

 

兼続がニヤリとした。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

地下バーチャルバトルフィールド。

 

「来い!緑風神!」

 

「「ゲートオープン!開放!!」」

 

・・

 

「俺のターンからだ!カッチュウムシを召喚!ターンエンド!」

 

「緑……闇朱のターン!マジック、ストロングドロー!3枚ドローし、2枚破棄!バーストをセット!ターンエンド。」

 

「マジックカードか。まだ判断を下すには早いかもしれんな。シノビコガネを召喚!コアブースト!さらに召喚にソウルコアを使用していたのでさらにカッチュウムシにコアブースト!アタックステップ、カッチュウムシでアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

「ターンエンド。」

 

「闇朱のターン。カグツチドラグーンをLv2で召喚!アタックステップ、カグツチドラグーンでアタック!アタック時効果で一枚ドロー!激突だ!」

 

「シノビコガネでブロック!」

 

「ターンエンド。」

 

「赤デッキだったか。蜂王フォンニードを召喚!ボイドよりコアを3個蜂王フォンニードにコアブースト!アタックステップ、蜂王フォンニードでアタック!」

 

「ライフで受けてバースト発動!天険の覇王ジークスサノフリード!カッチュウムシを破壊しこのスピリットをLv2で召喚!」

 

「ターンエンド。」

 

「闇朱のターン。邪神龍ドュームドラゴンを召喚!召喚時効果発揮!トラッシュにある獣竜アルドゥームと、鳥竜エルドゥームを召喚!獣竜アルドゥームの召喚時効果!邪神龍ドゥームドラゴンがいるのでフォンニードを破壊!」

 

「アルティメットだと!」

 

「アタックステップ!ガグツチドラグーンでアタック!」

 

「そのアタック、ライフで受けよう!」

 

「邪神龍ドゥームドラゴンでアタック!」

 

「フラッシュタイミング!ソウル神速!リザーブのソウルコア一つをコストとする事で烈風忍者キリカゲをLv3で召喚!そのアタックはキリカゲでブロック!」

 

「コア一つでコスト7のスピリットがでてくんのかよ!ターンエンドだ。」

 

「アルティメット討ち取ったり!ソウルコアの使い方がまだまだのようだな。その程度では俺には勝てんぞ!カッチュウムシを召喚!更にネクサス、吹き荒ぶ旋風を配置!そして、マジック、ネオハンドリバースを使用する。手札を全て破棄して3枚ドロー!バーストをセット!」

 

「このタイミングでバーストか……」

 

「そして、ソウルコアを烈風忍者キリカゲに移動!アタックステップ、烈風忍者キリカゲでアタック!獣竜アルドゥームを疲労!そして!!アタック時効果、起動発揮!!ソウルコアをトラッシュに送りソウルバーストを発動させる!忍将軍クロハガネのバースト効果、天険の覇王ジークスサノフリードを疲労!さらに起動による追加効果!鳥竜エルドゥームを疲労!そして、召喚される!」

 

「そのアタックはライフだ!」

 

「カッチュウムシでアタック!」

 

「フラッシュタイミング、マジック、ファイヤーウォール!ガグツチドラグーンを破壊してアタックステップを終了させる!そのアタックはライフで受ける!」

 

「エンドステップ、吹き荒ぶ旋風の効果により烈風忍者キリカゲを回復させる。」

 

「俺のターンか、相手は緑……何にも無しってのは考え難いな……ドローステップ?!」

 

「ほう、何か引いたか?だが、この俺の愛の前では何人も勝てぬ!」

 

「それはどうかな。ダークディノニクソーを召喚!そして、乱世に大平をもたらす龍よ!この戦国の地に降り立て!戦国龍ソウルドラゴンをLv3で召喚!さらに、人狼ベオウルフを召喚し戦国龍ソウルドラゴンにブレイヴ!コアはダークディノニクソーと鳥竜エルドゥーム、獣竜アルドゥームより確保!アタックステップ、戦国龍ソウルドラゴンでアタック!アタック時効果発揮!連刃!!ソウルコアをトラッシュに置き相手に2体でブロックさせる!同時バトルだ!」

 

「同時バトルだと?!忍将軍クロハガネと烈風忍者キリカゲでブロック!」

 

「刃狼ベオウルフのブレイヴアタック時効果!BPを比べ相手だけを破壊したときライフを2つリザーブへ!」

 

「ぐっ!だが、それだけではライフを削りきれんぞ!」

 

「まだだ!戦国龍ソウルドラゴンのLv2、3、4効果発揮!破壊したスピリット一体につきライフを1つリザーブへ!つまり、2つリザーブに送る!」

 

「な……なんだとーーーー?!」

 

一条楽ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まさかあそこから逆転されるとはな。」

 

汗塗れの兼続が手を差し出す。

 

「ああ、またやれたらいいな。」

 

楽はそれに答え手を握った。

 

「そうだな。ではまた。」

 

兼続は背中の『愛』の文字を見せながら立ち去っていった。

 

「なあ、楽~。あのブレイヴって。」

 

「あれか?あれは弾から貰ったんだよ。またバトルしようってな。」

 

バトルスピリッツの世界にいたとき何回か弾とバトルした。最後のバトルの時に弾が楽に何枚かカードを渡していた中の一枚だ。

 

「そうか、もう負けられねーしな。」

 

集は空のデッキをポケットの中で握り締めそう呟いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

双子座の日陰とミクスのバトル第15ターン

 

日陰のライフは3

ミクスのライフは2

 

「一つ聞いていいか?」

 

ミクスが自分のターンの終わりに日陰に聞いた。

 

「何だ?」

 

余裕を持っている日陰は扇子を広げながら応答した。

 

「何でおまえ等は世界の破壊に拘る!」

 

少し感情のこもったといをミクスは投げかけた。

 

「何故か…………そう言えば何故だろうな?」

 

目を細め遠い目をする日陰、だが、どうでも良さそうに続ける。

 

「人間も、魔族もいなくなれば…………この傷も癒えるかもしれんな。」

 

「何がそんなにおまえを……」

 

変えたんだ?と続けようとしたが日陰に遮られる。

 

「双子座のターン。聖魔皇メフィストフェレスでブレイヴアタック!フラッシュタイミングでマジック、イリュージョンミラーを使おう!これにより幻獣神姫エキドュナはアタックとブロックができなくなった!さらにメフィストフェレスの効果でデッキを5枚オープン!その中の砲天使カノンのバースト効果を使用!相手のスピリット全てのBPを-10000しBP0になったスピリット、幻獣神姫エキドュナ以外のスピリット全てを破壊!」

 

「くそ!ライフで受ける!」

 

双子座の日陰ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「私達の勝ちだよ!」

 

さっきまで一人しかいなかったがいまは2人いる双子座。その片割れである日和がそういった。

 

「だからバイバイ」

 

もう一人の陰和が抑揚の薄い言葉で言った。

 

「我々もここまでか………だが忘れるな!今回のソードアイズは今までとは違うと言うことを!」

 

ミクスが光に包まれ出した。

 

「御託はいい!」

 

「負け惜しみ?」

 

二人は最後までミクスとリリアを見ずに立ち去った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さーてと、とりあえず赤、黄、青、白、は出揃ったな?過去に………この大戦こそ取るぞ、勝利を!!」

 

ジローが裏十二宮ブレイヴ使い達に叫んだ。

 

それにミロク、ガルドスも頷いた。




裏十二宮ブレイヴ使い達の序列だけ紹介しておきます。

一位・牡牛座
二位・獅子座
三位・牡羊座
四位・天秤座
五位・魚座
六位・双子座
七位・水瓶座
八位・蠍座
九位・山羊座
十位・蟹座
十一位・乙女座

未知数・射手座

十三番目の光導・蛇遣い座

この序列は単純な強さで決められています。

感想などお待ちしています。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

三人目のS級バトラー、炎利家!

遅くなりました。


ロロは目的地となる山にある小さな社にいた。

 

「カシャネコー!いるかい!」

 

社の扉を開けロロが声をかける。

そこには巨大とは言えないが大きなクリスタルがあった。

 

『うっさいわ!………って、ロロ様!?』

 

関西風のイントネーションでクリスタルから声がする。

 

「元気そうでよかったよ。それはそうと、前のお願い覚えてくれてるかい?」

 

「勿論やで!と言うか第三次大戦が始まるには早くありません?」

 

「ジローが思ったよりも早く動き出してね…そう言う訳で直ぐに行こうと思うんだけど大丈夫かい?」

 

「勿論や!」

 

その言葉と共にクリスタルは一枚のカードとなりロロの手に収まる。

 

「さあ、彼等の元に行こうか………もう時間がない………」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

修学旅行も終わり地元へと帰ってきた一行。そして、桐崎は感覚的にはおよそ一年ほど前は毎日のように通った道を学校から歩いていた。懐かしく思える道を見渡しながら歩くとふと気づいた事がある。

 

(何だか不良みたいなのが増えたわね。)

 

確かに増えた……と言うか多すぎる気もするが桐崎はどうでもよくなった。

 

『トシさーん!どこ行くんですかー!』

 

前方から元気のいい男がトシなる人を呼ぶ声がする。

 

『………だ……んだ…………ぞ』

 

遠くから聞こえるトシという男の声はあまり聞き取れない。が、それなりに不良グループで立場が上なのだろう、敬意を払われているのは桐崎からも見て取れる。その男を含めたグループが道の向こうから歩いてくる。

 

「それがたかだかA級がスタジアム一つを乗っ取ったそうでして………」

 

下っ端の声が聞こえる程まで近づいてきていた。

 

「いーじゃねーか。どうせ兼続辺りが締めるだろーによ。つーかあいつらどこ行った!群青早雲もいねーじゃねーか!」

 

トシは興味なさげに手を振る。

それにしても聞いたことのある名前だと桐崎は思った。

 

(兼続……兼続……)

 

考えにふけっているとトシと肩がぶつかった。

 

「兼続………あ!修学旅行中にいたやつ!」

 

肩がぶつかったことを気にしていない桐崎。

だが、肩がぶつかったことで気が桐崎に向いたトシは桐崎の言葉を聞き逃さなかった。

 

「おい、兼続に会ったのか?」

 

「え?会ったわよ?」

 

「何処でだ?」

 

「たしか、奈良よ。」

 

その言葉にトシは驚く。

 

「そんなとこにいんのかよ。分かったよ、久々にやってやろーじゃねーか。」

 

「トシさん!」

 

「場所はどこだ?」

 

「凡矢理から南に1キロ位です。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

凡矢理の南端のスタジアム

 

「ここか?」

 

トシが取り巻きに聞く。

 

「はい、たしか名前は立花タメル。剣獣使いの小僧だそうです。」

 

「そうか、行くぞ!」

 

・・

 

「おーい!立花タメルは居るかー?」

 

取り巻きの一人がタメルを呼ぶ。が………

 

「もう勘弁してくれ!」

 

返ってきたのはそんな情けない声だった。

 

「あらあら、そちらからけしかけてきましたのにもうギブアップですの?」

 

そして、もう一つ、丁寧でかつ、高圧的と取れる声がする。

 

「立花タメルってのはどいつだ!」

 

トシの取り巻きがお構いなしに声を荒げる。

 

「僕がタメルだがもうこのスタジアムを占拠するのは止める!もう帰る!」

 

タメルは相当そばの女の子にこっぴどくやられたのか涙を浮かべそばにいた少年達と逃げてしまった。

 

「あらあら、たかだか10戦で音を上げてしまうだなんて退屈ですわね。」

 

「?テメェ、あのA級に10戦して何回勝った?」

 

トシが女の子に聞いた。

 

「全部ですわ。」

 

「そうか、だったら俺とバトルしねーか?このスタジアム、今はお前が占拠してるって事でいいんだよな?」

 

「占拠とは人聞きの悪い……あの方から頂きましたのよ?」

 

「そうか、んで?バトルすんのか?しねーのか?」

 

「慎んでお受けします。」

 

「こい!炎獣王!」

 

「「ゲートオープン!開放!!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そういや名前を名乗ってなかったな。俺は炎利家。お前は?」

 

「私は橘万里香と申します。」

 

「?確か半年前に行方不明とかで騒ぎになった名前だな。」

 

「もうどうでもいいですわ、そんな事。では私のターンからですわね。ポーンダイルを召喚!ターンエンド。」

 

「紫のスピリットか…次はこっちのターンだ!ヤイバードを2体、連続召喚!アタックステップ、ヤイバード、アタックだ!」

 

「ライフで受けます!。」

 

「もう一体のヤイバードでアタック!」

 

「それもライフで。」

 

「ターンエンドだ!」

 

「次は私のターンですわね。メインステップ、ボーンダイルは白のシンボルを2つ追加されます。ジャコウキャツトをLv2で召喚!召喚時効果でヤイバードを手札に、紫の連鎖で一枚ドロー!さらに、ネクサス、水銀に浮かぶ工場島を配置。ターンエンドです。」

 

「攻めてこねーのか?ならこっちはどんどん行くぞ!」

 

「まったく、さっきの方と言い考え方が野蛮すぎますわ。」

 

「誉め言葉として受け取って置くぜ。ヤイバードを最召喚!ヤイバードでアタック!」

 

「ジャコウキャツトでブロック致します。」

 

「くっ!ヤイバードはやられたが破壊時効果だ!ソウルコアが乗ってたからボーンダイルを破壊だ!さらに、ヤイバードでアタック!」

 

「それはライフで受けますわ。」

 

「ターンエンド。」

 

『やったぜ!これでライフは5対2!どんどん言っちゃってください!トシさん!』

 

「私のターンです。ソードールを召喚します。そして、白き機獣の王者!此処に来たれ!黒皇機獣ダークネスグリフォンを召喚します。召喚時効果でヤイバードを手札に戻します。」

 

「ちっ!またか、」

 

「更に連鎖で2枚ドロー!そして、弩弓獣クロスボンゴを召喚!コアはソードールから、確保します。そのまま黒皇機獣ダークネスグリフォンにブレイヴさせ、Lv2にアップ!アタックステップ、黒皇機獣ダークネスグリフォンでアタック!ブレイヴアタック時効果でターンに一度回復します。」

 

「ダブルシンボルか、ライフだ!」

 

「ジャコウキャツトでアタック!」

 

「そいつもライフだ!」

 

「黒皇機獣ダークネスグリフォン、ブレイヴアタック!」

 

「S級バトラーなめんじゃねー!フラッシュタイミング、マジック、覇王爆炎撃!ブレイヴスピリットを破壊する!」

 

「それではコスト6以上の白のスピリットが破壊されたことにより手札から、黒天弧ネガナインテイルをノーコスト召喚!」

 

「弩弓獣クロスボンゴのアタックはライフだ!」

 

「先程、S級バトラーを舐めるなと仰いましたね?」

 

「それがどうした!」

 

「この程度ですか………S級バトラーと言うのは……」

 

「何だと………?!」

 

「黒天弧ネガナインテイルでアタックします。」

 

「ふん、ライフで、受ける!」

 

橘ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お前!今回はトシさんがキースピリットを出せなかったから負けたんだ!次に覚えてろ!」

 

取り巻きが橘に怒鳴りつけるように言った。

 

「次ですか………平和で良い言葉ですね……。それよりも私の勝ちですわ。ですがこのスタジアムに興味はございません。ご自由にお使いください。」

 

「お前はそれでいいのか?」

 

トシが聞く。

 

「はい。あの少年よりはマシなバトラーで良かったです。では私はこれで。」

 

橘はお辞儀をして帰って行った。

 

「クソっ!何やってんだ俺は…………!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから2日。凡矢理高校にて、

 

「では、暫く副担任で回していたこのクラスで担任を勤めさせていただきます。奏倉羽と申します。」

 

楽達の通うクラスに結婚を期に学校を辞めたキョウコ先生に変わり新しい先生が自己紹介をした。それはそれは美人な先生で男子共が盛り上がる。

 

「ユイ姉~。」

 

集がユイに手を振る。

 

「ねぇ、知り合いなの?」

 

少し離れた場所で桐崎が楽にそう訊ねる。

 

「あぁ、小さい頃こっちにすんでいて仲良かったんだ。」

 

楽が簡潔に説明した。

 

「へぇー。あいつとはどういう関係なの?」

 

あいつとは恐らく集の事だろう。

 

「うーん……」

 

『集くんお手!』

 

『はい!』

 

「主従関係?」

 

そんな感じでクラスがワイワイ盛り上がってきた頃、

 

”ガラッ”

 

と、教室のドアが開いた。

 

「どれだけ待たせるんですか!」

 

一人の男子が入ってきた。と言うか見たことがある。いや、楽は今朝も会った。彼は修学旅行から帰ってきてから楽の家で居候する事となった柄の悪い青年。名前は日落昇ヰ。紫のソードアイズの男だ。

 

「あ!忘れてた。」

 

ユイがサラッと酷いことを言う。

 

「忘れてたって………いや朝も顔合わせたじゃないですか……楽の家で。」

 

「「「楽の家で?!」」」

 

クラスの半数がハモった。

 

「ん?ああ、俺楽の家で居候させてもらってんだ。」

 

ショウイが説明をする。がしかし、

 

「そこじゃ無いわよ!」

 

「そうですわ!この方がなぜ楽様のお家に!」

 

桐崎と橘が口々に言う。

 

「何でって……この人も昨日楽の家に来て居候するって言ってたぞ。」

 

ショウイが説明した。それによって桐崎と橘が騒ぎ出しかけた。が、それもユイの言動によって遮られる。

 

「あ~!千棘ちゃんに万里香ちゃんだ!懐かしいー!」

 

そう言ってユイが橘に抱きつきに行く。しかし、橘はとてもいやそうな顔をする。

 

「ひ………人違いですわ……」

 

そんな事を言いながら目が泳いでいる。

 

「えー。絶対そうだよ!お父様が警視官の、」

 

「そんな事より俺はどうすればいいんすか?」

 

ショウイが痺れを切らして少し大きめの声で言う。

 

「あぁ、そうね。先ず自己紹介をしてもらいましょうか。………と、その前に皆席について!今日はなんと転校生がいます!」

 

ユイが仕切り直してそう言うが、

 

「いや、もう分かってるでしょ!」

 

楽が突っ込んだ。

 

「言ってみたかったのよ。それじゃ、自己紹介してね。」

 

クラスメイトが席につき、ショウイが教壇に立つ。

 

「日落ショウイだ。今は楽のところで居候をさせてもらっている。」

 

ショウイが簡潔に自己紹介した。そして、クラスの女子が手を挙げた。

 

「どこから来たんですかー?」

 

返しづらい質問がきた。

 

「……………個人情報です………」

 

そう答えると他の女子が、

 

「好きな物は何ですかー?」

 

「えー、そうですね……。食べ物なら……柿ピー?」

 

正直こっちに在るものが分からないショウイは昨日食べたものを答える。

 

「へー、渋い~!」

 

「目つきとか鋭くてカッコいいね!」

 

実際ショウイはブラックな世界で生きてきたからそこら辺の高校生とは目つきが違うが見た目は上の中と言ったところだろうか。背は166と普通だが。

 

「それじゃあ後ろの席に座ってね。」

 

「分かりました。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

職員室にて、

 

「奏倉さーん。お昼一緒しませんか?」

 

レティーがユイに誘いをかける。

 

「良いですよ。」

 

「ありがと、」

 

レティーは教員用の休憩室の椅子に腰掛けた。

 

「あの、良かったんですか?私が来る前はレティーさんが担任をするはずたったんじゃ?」

 

ユイが申し訳なさそうに言う。

 

「?あー、いいのいいの。私実は教育実習とかしたことないし担任する自信なかったんだよね。とりあえず、楽君達のそばに居なきゃいけなかったから此処に就職しただけでむしろ引き受けてくれてありがとーってかんじだよ。」

 

「そうなんですか。それなら良かったです。それともう一つ良いですか?」

 

「なに?」

 

「あの子達が居ない間って何があったんですか?」

 

「グフッ!」

 

レティーは想像していなかった質問に卵焼きを吹き出しかけた。

 

「大丈夫ですか!」

 

ユイはおろおろとてを振る。

 

「大丈夫、ちょっとビックリしただけ。なかなか鋭いね。あのクロード君もただの途中で保護してきた無職だと思い込んだのに。」

 

「そうですか。それより………」

 

「分かったわよ。長くなるけどいい?」

 

「大丈夫です。次、授業無いので。」

 

「そうね。先ずは………」

 

レティーは異世界で起こったことを話し始めた。そして、鶫と小野寺のいない理由として………

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

フワフワと、またポツンとした世界に眠っている小野寺は浮いていた。そして、ふと目が覚める。

 

(ここ何処だろう?)

 

辺りには何もない。いや、ソードブレイヴが一本だけ側にある。だが白い空間が何処までも続いているだけだ。

 

(私……死んだのかな……?)

 

そう思うと改めてぞっとする。得体の知れない恐怖心から逃げるように小野寺はそこにあるソードブレイヴを抱きしめる。

でも不思議と孤独感は無い。そこに誰が居るような…そんな気がする。

 

(皆、助けてくれるよね。)

 

そう思い、小野寺はまた眠りについた。

 

「一条君…………」

 

思い人の名前を呟きながら。




感想待ってます

次回もよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四人目にして最強のS級バトラー 

春はいま、学校からの帰り道にいる。春は帰ってきてから2日登校し、とある事情により再び5日休む羽目になった。しかし、親友である風ちゃんは変わらず接してくれるのはありがたい。理科の教科担当としてレティーが教室に来るのもとても嬉しい。だが、隣の席に座っているポーラはとても機嫌が悪い。

 

「なによ………」

 

春がポーラの方をジッと見ているとポーラの方から話しかけてきた。

 

「えーと、なんだか機嫌が悪いなーと、思って………やっぱり鶫先輩が居ないから?」

 

「そ…………そんなんじゃないわよ!」

 

(図星か~。)

 

図星だが半分は春が5日間の修学旅行に言ってしまって羨ましいが入っていた訳だがそれは本人にも、勿論春にも分からなかった。

 

「そんな事よりあの紫の男が帰ってきた………って言うか出てきたんでしょ?それならブラックタイガーもなんとか……」

 

真面目に話しているポーラをニヤニヤしながら見ている春に気がつき更にポーラの顔が赤くなる。

 

「それなんだけどさー。何とかなるって言うのは分かったんだけど法則……と言うかどうすれば助けられるのか分からないんだよね。」

 

そんな湿っぽい話をしていると風が二人の元へやってきた。

 

「はるー!今日行きたいところが有るんだけどつき合ってくれない?」

 

「え?良いけど……どこ行くの?」

 

「凡矢理スタジアムだよ。」

 

「…………………どこ?」

 

ここ4ヶ月で設立された新しいバトルスタジアム。つまり、春は凡そ半年居なかったため知らないのも無理はない。

 

「良いから、絶対楽しいから。ポーラさんも行く?」

 

風がポーラにも話を振る。

 

「…………行かない。私はあんた達と違って忙しいの。」

 

少し迷ってからポーラは断った。

 

「そうなの?それじゃあまた今度一緒にいこうね。」

 

風が笑顔でそう言うが、

 

「来ないわよ、今度なんて。」

 

ポーラはそう言う。ここで、チャイムが鳴り授業が始まった。

 

___________________

 

そうこうしている間に放課後になった。春は風に手を引かれるようにして凡矢理スタジアムへと向かった。

 

「大きい………」

 

凡矢理スタジアム、この近辺にS級バトラーが4人全員が居ると言うことで地方にある屋外バーチャルシステムや、一つだけ、バーチャルシステムしかない施設とは違い東京ドーム程の広さがある。高さはその比ではない。凡矢理に此処までの施設を建てるIBSAに感服せざる終えない。そんな事に春が感動していると遠くから親友を呼ぶ声がした。

 

『あー、綾風涼が居るぞー!』

 

『ほんとかよ!最強のS級バトラーの綾風涼か?!』

 

よく見ると子供だ。しかも呼び捨てで。しかし、そんな事よりも最強のS級バトラーと言う言葉が気になる。それについて風に聞こうとしたが風はすでに遠くまで歩いてしまっている。

 

「おーい、はる?早く!こっちだよ。」

 

風に呼ばれて室内に入り、歩いていく。向かった先は

 

「部外者立ち入り禁止…………ってかいてあるよ?」

 

「大丈夫だよ。」

 

立ち入り禁止の文字に臆することなく風が入っていく。春は恐る恐る続くとそこにいたのは、

 

「やあ、久しぶりだね、風ちゃん。春ちゃんは何だかんだではじめましてだね。僕はロロ。放浪者とか呼ばれているよ。」

 

少年と青年の間ぐらいの人がいた。隣にも女性が立っている。

 

「初めまして。私は成典馨です。」

 

「初めまして、春です。」

 

春はとりあえず挨拶した。

 

「それじゃあ先ず先に、人間と魔族の争いを止めてくれてありがとう。おかげで助かったよ。他のみんなにも言わなきゃ駄目だけどね。」

 

春は正直驚いた。ビーハイブの力で何とか公にならなかった話を知っていたことにだ。

 

「あの、何で知ってるんですか?」

 

「何で?それは僕が呼んだからだよ。ソードアイズ達をね。でも、結局裏十二宮ブレイヴ使い達の復活は止められなかったけどね。」

 

「………………」

 

春は絶句した。この子に全部仕組まれていたのかと思うと感心すらする。

 

「それで、今日の本題なんだけどコレを渡しに来たんだ。」

 

話を進めるロロが取り出したのは一枚のカード。

 

「妖戒大将カシャネコイクサ……?」

 

「このカードを使ってくれないかい?」

 

ロロは使って貰う前提で渡している。ロロの問いに春は、

 

「分かりました。ありがとうございます!」

 

春は頭を下げる。

 

「では、我々はここで失礼します。あと、この部屋は自由に使っていただいて結構ですので。」

 

隣の女性がそう言うと二人は出て行ってしまった。

 

・・・

 

春はしばらく風とレティーから貰ったカードも使いデッキを組んでいた。

 

「こんなものかな?」

 

春が広げた40枚のカードを束ねる。

 

「なかなかのができたね。それじゃあ早速私と……」

 

風がデッキを取り出しそう言い掛けるとスタジアムが騒がしいのに気がつく。そして、アナウンスが流れてきた。

 

ービンポンパンポン↗ー

『俺達は灼秋と!』

 

『春熱の、灼熱コンビだ!このスタジアムは俺達の物になった!』

 

『ここでのバトルは禁止にしてやるぜ!』

 

『バトルがしたければ俺達に勝つんだな!』

ービンポンパンポン↘ー

 

「春、いく?」

 

「うん!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

スタジアムに行くと総勢15人位が暴れている。

風に聞いたところ雑誌にものった最もS級バトラーに近いA級バトラーのうちの二人だそうだ。

 

「おいおい、さっきのを聞いてなかったのか?バトルする度胸がないなら出ていけ!」

 

さっきのとはアナウンスの事だろう。一人が突っかかってきた。

 

「バトルするためにここに来ました。灼熱コンビとはどちらですか?」

 

風が落ち着いて話している。

 

「灼熱さんに負けたらデッキのカードを全部おいていけ!できなきゃ帰った帰った!」

 

「大丈夫です。問題ありません。」

 

風が春の手を取る。

 

「先に私がやっても良い?」

 

「良いけど…」

 

「良い度胸だ。灼熱さん!バトルをしたいと言う二人が!」

 

「何だと!よし分かった!この灼秋が相手をしてやる!」

 

・・

 

二人が定位置について、灼秋の後ろに機械が出てきて灼秋が乗る。風は、デッキケースを取り出し掲げる。

 

「きて!花鳥風月!!」

 

すると、春の後ろに緑色の機械が表れる。

 

「お前、S級バトラー………綾風涼か?!」

 

「はい。」

 

「…………ふ……フぁハハハハ!これに勝てば俺も最強の仲間入りだ!」

 

青ざめた顔をしていた灼秋だったが、開き直ったようにわらいだす。

 

「それでは、」

 

「「ゲートオープン開放!!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「俺のターンからだ。キジトリアを召喚!ターンエンド。」

 

「メインステップ。ヤンオーガを召喚。ターンエンド。」

 

「緑か、ドスモンキを召喚。コッチはおすのみだ!バーストセット!アタックステップ。ドスモンキの効果でBP+3000!ドスモンキでアタック!」

 

「ライフで受けます。」

 

「ターンエンド。」

 

「私のターンです。メインステップ。ヤンオーガをLv3にアップ。そして、ライフチャージを使用します。ヤンオーガを破壊して、コアを3つリザーブにおきます。そして、ヤンオーガの破壊時効果で更にコアを3つリザーブにおきます。ヤンオーガをもう一体召喚。ターンエンド。」

 

「流石はS級バトラーだ。コアを6こブーストするとは恐れ入った。だが、攻めれないのがバレバレだせ?」

 

「大丈夫だよ!次のターンで終わるから!」

 

「へ!やれるもんならやってみやがれ!ワンケンゴーを召喚!アタックステップ。ワンケンゴーでアタック!バーストセットしてあるからLv3で激突!」

 

「ヤンオーガでブロックです。破壊時効果で3コアリザーブに。」

 

「ドスモンキでアタック!」

 

「フラッシュタイミング、マーバチョウを神速召喚!召喚時効果でコアを一つ追加。ライフで受けます。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「では、メインステップ。まず、森林のセッコーキジを召喚!そして、ゴマダラを召喚。召喚時効果、コアを一つこのスピリットにおきます。更に、相手がバーストをセットしているので森林のセッコーキジとマーバチョウにコアを一つずつおきます。」

 

「おいおい、もう手札が一枚じゃねーか。ホントに勝てんのか?」

 

「マジック、ハンドリバースを使います。手札をすべて破棄して相手と同じ枚数ドロー。あなたの手札は3枚なので3枚数ドロー。そして、ルリオーサをLv2で召喚。召喚時効果で森林のセッコーキジとルリオーサに一つずつコアをおきます。更にもう一体ルリオーサを召喚。コア2つブーストです。そして、マジック、フォースドローを使います。手札を4枚になるようにドローします。私の手札は0!よって4枚ドロー!」

 

「まじかよ……何が起こってんだよ?!」

 

「ゴマダラを召喚!召喚時効果で3つコアをブーストです。更に、森林のセッコーキジをもう一体召喚。そして、マジック、ソウルドローを使います。使用コストにソウルコアを使ったので3枚ドロー。バーストをセット!アタックステップ。森林のセッコーキジでアタック!」

 

「そいつはライフで受けてバースト発動!英雄竜ロードドラゴンをバースト召喚!」

 

「まだまだ、森林のセッコーキジでアタック!」

 

「英雄竜ロードドラゴンでブロック。森林のセッコーキジは破壊だ!」

 

「それならバースト発動!風の覇王ドルクスウシワカ!キジトリアを疲労させ、召喚する。風の覇王ドルクスウシワカでアタック!」

 

「くっ、ライフで受ける。」

 

「風の覇王ドルクスウシワカは手札に戻り、マーバチョウのBP+3000!更にマーバチョウでアタック!フラッシュタイミング、風の覇王ドルクスウシワカを神速召喚!」

 

「ライフだ!」

 

「ルリオーサでアタック!」

 

「そいつもライフだ!」

 

「風の覇王ドルクスウシワカでトドメです。」

 

「チクショー!ライフで受ける!」

 

風ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「くそっ!まだだ!俺を倒しても春熱がいる!」

 

灼秋は往生際悪く騒いでいる。

 

「そうだな、俺もバトルをしようじゃないか。」

 

「春熱!」

 

どうやら春熱が現れたらしい。

 

「ねえ、風ちゃん。次、行って良い?」

 

「勿論。」

 

風が笑顔でこたえた。

 

「今度はそっちの子が相手か?ランクは?」

 

春熱が高圧的に春に聞く。

 

「ランク?」

 

春はランクの説明を聞いたことがない。だから知らないのも無理はない。

 

「えーと、持っていません。」

 

「くっはははは!まさか初心者が相手とはな……だが、手加減はなしだ!」

 

まさかその初心者が異世界を救っているとは見も知らず高笑いする春熱。

 

「どんと来いです!」

 

「「ゲートオープン開放!!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ミロクの基地にてー

 

「ジローよ、山羊座の奴が見あたらないがどうしたのだ?」

 

牡羊座のアルマティアが猪鍋を食べているジローに聞く。

 

「熱っ!あー、あいつか、あいつは負けて消えたよ。本当の意味でな。」

 

「??どう言うことですか?我々は負けてもそれぞれの宮に封印されるだけであって消えたりなどは…………」

 

アルマティアがジローの言葉にショックを受けたようだ。

 

「お前も、負けるんじゃねーぞ?」

 

「はい!絶対に負けるわけには行きません!」

 

「次はねーからな…………熱っ!」

 

その時、扉が開いて牡牛座のシヴァが入ってきた。

 

「ジローよ、出撃準備が整ったぜ!」

 

「そうか、ごくろーさん。さぁ、いこうか!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

春がバトルを始めた午後5時頃、集英組では、

 

「楽?分量はこんなもんか?」

 

「そうだな。て言うかお前飲み込みはえーな。」

 

楽とショウイがご飯を作っている。だが、組員は旅行に行っているためいつものように大人数の分ではなく自分達と羽の分だけである。

 

「そう言えば集の奴がさっき電話してきてな、俺に泊まりに来いって言ってきたんだよ。」

 

ショウイが家主である楽にそう言った。

 

「へー、何でまた?」

 

「しらねーけど、俺が居なかったらお前ら二人になるなって、話したら『それはそれは面白いことに……』とか言って切っちまってよ。あいつは何なんだ?」

 

”ピンポーン”

 

そんな話をしているとチャイムが鳴った。

 

「わりぃ、誰か来たみたいだ。変わりにやっといてくれねーか?」

 

「了解」

 

ショウイは唐揚げのタレを指に漬け舐めた。

 

「コレうめーな。つーかまともな飯なんて何年ぶりだっけ?」

 

そんな独り言が出るほどうまかった。やはり楽は料理が上手い。

 

”楽様!ご無事でしょうか!”

 

”……だ”

 

”って、おまえかー!!”

 

しみじみしているときに玄関がうるさい。

様子を見に行くとなんとソードアイズ達とレティーがいた。

 

「何なんだよ………」

 

この時は誰も知らない。まさかショウイの一言であんな騒ぎになるなんて……

 

 




感想待ってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

妖戒大将出陣!

春vs.春熱

 

「俺のターンからだ。行くぜ!戦竜エルギニアスを召喚!ターンエンドだ。」

 

「光翼のターン!座敷ガールを召喚!バーストをセット!ターンエンド。」

 

「アタック来ないのかい?ならコッチは全力で行くぜ!ミノタコルスを召喚!アタックステップ。痛いのが行くぞ?ミノタコルスでアタック!アタック時効果、相手は白のバーストが使えない!そして、連鎖でドロー。」

 

「ライフで受けます!………あれ?思ったより痛くない?」

 

「ターンエンド。」

 

「光翼のターン。一つ目ボーズを召喚。座敷ガールの効果発揮!ソウルコアが乗っている間妖戒の召喚によりドロー。そして、ネクサス、祝福されし大聖堂を配置!アタックステップ。座敷ガールでアタック!」

 

「ライフで受けるぜ!」

 

「ターンエンド。」

 

「メインステップ!戦竜エルギニアスを更に召喚!そして、太陽龍ジークアポロドラゴンを召喚!アタックステップ。太陽龍ジークアポロドラゴンで一つ目ボーズに指定アタック!」

 

「一つ目ボーズでブロックします。一つ目ボーズの破壊時効果で座敷ガールを回復。祝福されし大聖堂の効果でコアを一つ追加。」

 

「ミノタコルスでアタック!連鎖でドロー!」

 

「ライフで受けます!」

 

「ターンエンドだ。どうだ?A級バトラーの力は!」

 

「あんまり言い過ぎると死亡フラグになっちゃいますよ?それでは、メインステップ。家臣天狗コッパを召喚。座敷ガールの効果でドロー。更に、ソウルコアを家臣天狗コッパに移動!座敷ガールでアタック!」

 

「ライフで受けるぜ!」

 

「ターンエンドです。」

 

「メインステップ。砲竜バルガンナーを召喚。太陽龍ジークアポロドラゴンにブレイヴ!アタックステップ。太陽龍ジークアポロドラゴンでアタック!ブレイヴアタック時効果で家臣天狗コッパを破壊だ!」

 

「家臣天狗コッパの破壊時効果で一枚ドロー!更に祝福されし大聖堂の効果でコアをリザーブに追加。そして、スピリット破壊によりバースト発動!シンフォニックバースト!家臣天狗コッパを手札に戻しコストを支払います。」

 

「それがテメーのキースピリットか!このアタックはどうする!」

 

「ライフで受けます!シンフォニックバーストの効果でアタックステップを終了させます。」

 

「首一つ繋がったか…………ターンエンド。」

 

「光翼のターン!妖戒を統べる妖戒の大将猫!このフィールドを駆け抜けろ!妖戒大将カシャネコイクサをLv2で召喚!ソウルコアを妖戒大将カシャネコイクサに移動!更に、アルティメットイスフィールを召喚!アタックステップ、アルティメットイスフィールでアタック!アルティメットトリガーロックオン!」

 

「アルティメットだと?!コスト3ブレイヴデストラクション!」

 

「クリティカルヒット!フラッシュタイミング、マジック、家臣天狗コッパをノーコストで使用!戦竜エルギニアスはブロック出来ません!」

 

「ちょっと待て!そいつはスピリットカードだろ!ルールくれー覚えてから出直して来いや!」

 

「妖戒大将カシャネコイクサの効果です。系統妖戒、主君を持つスピリットカードはマジックカードとして相手スピリット一体のバトルを出来なくさせます。」

 

「何だと?!」

 

「更に、Lv2効果で家臣天狗コッパは召喚されます。」

 

「だったらこっちもフラッシュタイミング!サジッタフレムで家臣天狗コッパと座敷ガールを破壊だ!」

 

「家臣天狗コッパの効果でドロー!更に祝福されし大聖堂の効果でコアを一つ追加。こちらもフラッシュタイミングです。カシャネコを使用!戦竜エルギニアスはブロック出来ません!更に召喚!召喚時効果発揮。トラッシュ一つ目ボーズと家臣天狗コッパを手札に!」

 

「ライフで受ける!」

 

「カシャネコでアタック!フラッシュタイミング、フーリンを使用!ミノタコルスはブロック出来ません!更にフーリンを召喚!」

 

「ライフだ!」

 

「妖戒大将カシャネコイクサでアタックします!」

 

「ライフで受ける!」

 

春ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「約束です。此処から立ち退いてください。」

 

春が強く言い放つ。

 

「分かったよ。俺たちの負けだ。約束は守るよ。」

 

「ああ、良いバトラーだったよ。」

 

こうして不良達はスタジアムから立ち去っていった。だが、喜びも長くは続かない。皆から感謝されて居るときだった、

 

”ビロリロリン”

 

春の元にメールが一通。いや、2通目だ。

 

「えーと、誰だろう?集先輩からだ。今日はお日柄もよく、楽………一条先輩の事か……一条先輩が2つ上の美人さんと二人でゴニョゴニョ………?!」

 

「ふーん、春、一大事だね。」

 

風が隣から覗き込んで春に言う。

 

「風ちゃん!私用事が出来たから!」

 

春は颯爽と立ち去ろうとしたが、

 

「私も行く!」

 

風も付いて来た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

集英組にて

 

”ピンポーン”

 

皆でご飯を食べているとチャイムが鳴った。

 

「誰だろ?皆はそのまま食べててくれ。ちょっと行ってくる。」

 

そう言って楽は席を立つ。

 

”ピンポーン!ピポピポピンポーン”

 

楽はそのまま玄関口まで行った。たが、さっきからならしすぎである。

 

「はいはい、すぐにでますよ!」

 

ガラッと戸を開けるとそこには2人の女の子がいた。

 

「あれ?春ちゃんも来たの?それとそこの子は………」

 

そう言えば風と楽は初対面だな………と春は風を紹介しようとするが、

 

「綾風涼です。春には風ちゃんってよばれてます。」

 

丁寧に自己紹介をする風。

 

(この人が一条先輩?)

 

小声で春に聞く。

 

(そうだよ。)

 

それに答える春を見て風はニヤニヤする。

 

(そっかー。この人が春の好きな一条先輩か~。)

 

その言葉に春は真っ赤な顔になる。

 

「では、お邪魔します。」

 

風は気にしていないように集英組へと上がり、それに春が続いた。

そして、客間

 

「あれ?春ちゃんも来たんだ!」

 

桐崎が最初に二人に気づく。

 

「はい!皆さんも居たんですね。何をしていたんですか?」

 

春が桐崎に聞く。

 

「えーとね。集まってから先に王様ゲームをして……」

 

「放課後に女の子集めて何やってるんですか……」

 

春が楽をジト目で見る。

 

「いや、集がやりたいって言うから。」

 

楽が慌てる。

 

「そうですか……」

 

「それから今はご飯食べてるけど春ちゃん達もどう?」

 

桐崎が我が家のように春に聞く。

その時春のお腹からグーと音がした。

 

「い………頂きます。」

 

・・

 

みんなで楽とショウイの作ったご飯を食べた後何をするのか言い合っていると春に呼ばれたポーラと風が皆が王様ゲームをやっていたのが羨ましいともう一度やることになった。たが、この時は誰も風の友達思いでまた、応援する気持ちであんな展開が待ち受けているとは思わなかった。

 

『王様だーれだ!』

 

皆で割り箸を引く。

 

「王様は俺だ。」

 

ショウイが手を挙げ自己申告する。

 

「えーとだな、5番はテレビを点けてくれ。出来ればニュースを頼む。」

 

「はいはーい。」

 

元気よく風がテレビをつけた。

 

「んじゃ次だな。」

 

皆が割り箸を戻す。

 

『王様だーれだ!』

 

再び皆で引く。

 

「お?俺だ。」

 

集が王とかかれた割り箸を掲げる。そして、少し息を吸い込み、

 

「3番と7番は好きな人を発表してください!!」

 

『?!』

 

集の言葉にほぼ全員が(宮本とレティー以外)が手元の番号を確認する。

 

「7番はわたくしのようですわね。良いでしょう!恥ずかしながら発表いた……」

 

「3番は誰かな~?」

 

橘が意気揚々と楽の名を言おうとしたが、集がそれを遮り辺りを見渡すように手を眉の上に持って行く。

 

「私です。」

 

風が手を挙げた。

 

「風ちゃんか~。さて、誰かな~?」

 

集が完全に面白がっている。楽は初対面なのにすげーな、とか思っていると悩んでいた風が何か閃いたような顔をする。

 

「そうですね。春の事とか好きですよ?」

 

「ふえっ?!」

 

風は無難に答えたつもりだったが春が少し過剰に反応した。

 

「お熱い二人の事は置いといて、次行ってみよう!」

 

再び割り箸が集の元に集められるが………

 

「なあ、楽。」

 

ショウイが楽を呼んだ。

 

「何だ?」

 

それに普段通り楽が答える。

 

「王様ゲーム抜きに前々から気にはなってたんだけど、結局お前って誰が好きなんだ?」

 

まさかこんな質問をされるとは知らずに。

 

「ブゴッ!?」

 

「橘さんは言うまでもないだろうけど、桐崎や、小野寺姉もお前のことが好きだろ?それにほら、あの鶫さんや此処にいる…………」

 

ショウイがつらつらとありとあらゆる地雷と呼べるものを踏んで行くと桐崎に蹴り飛ばされた。

 

・・

 

ショウイのせいでしばらく大騒ぎになったが楽の事は何とかごまかし、それから数回、羽・桐崎・宮本・レティー・ポーラ・桐崎・集・春・橘の順で王様になりそれなりに盛り上がってきたころ、

 

『王様だーれだ!』

 

再び割り箸をみんなで引く。

 

「私みたいですね。」

 

風が王様になった。

 

「そうですね。何を命令しましょうか。」

 

そう言いながら一枚のカードを取り出す風。それから数秒。

 

「8番の人は好きな人に本気で告白してください!」

 

『……………………………………』

 

全員が押し黙った。ショウイの事故からポーラはお菓子を要求したり、レティーは酒を取りに行かせたりなど自己満足な命令をしていたのにもかかわらず、いきなりの恐ろしい命令。

十数秒の沈黙の後、春が全力でダッシュした。たが、

 

「ちょっ!レティーさん速!」

 

面白がったレティーにあっと言う間に捕まる。因みに魔族の血を持つレティーの100mはおよそ2秒。車なんて目でないほどトップスピードは速い。そんなレティーに捕まった春は客間に連れ戻された。

その時の春は涙目で顔を真っ赤にしていた。そして、

 

「振られてもスルーしてください。」

 

そう言った。皆はこくこくと頷き春は息をのみ覚悟を決める。

 

「一条先輩!」

 

「…………おれ?」

 

「こんな形で言うのも何ですが好きです!付き合って下さい!」

 

それからまた、沈黙が全員を襲うがその時の気持ちはまちまちである。橘を抑える羽や、目を輝かせる集とレティー。それに驚きを隠せない桐崎他数名。

 

「…………」

 

「………黙ってないでなんか言ってください。」

 

「…………えーと、気持ちは正直嬉しい。だけど少し待ってくれないか?ちゃんとした言葉で返したい。」

 

ここでレティーと風は(逃げたな?)と思ったが言葉には出さない。

そして、春は

 

「分かりました。少しなら待ちます。でもこっちも本気だったのでフェードアウトみたいな事はやめてください。」

 

「それは分かってるよ。」

 

何だか二人の空間ができてきた頃、最初の命令でついていたテレビが突然騒がしくなる。

 

『××市の◯◯町に巨大な空中戦艦が現れています!専門家もどこの技術でも不可能であると言っている戦艦が我々の目の前にいます。そして、乗組員の殆どは自立二足歩行のロボットです。何という技術でしょうか。しかし、今の問題点はそこではありません!乗組員の要求はこの国の人間の服従だそうです。現在人質と見られる人はここからでも確認できます!』

 

全員がテレビに釘付けになった。

 

「この町って、確かキョーコ先生が引っ越すっていってた辺りよね。」

 

桐崎がそうつぶやくとテレビに人質となっている人が映される。その中に、キョーコ先生が居るではないか!集は人一倍テレビを睨むように見ていた。そして、子供をかばいキョーコ先生が蹴られる姿が映る。

 

『おや?これは全国に発信されているようだな。ならば言っておこう!私は蠍座のパエトーネ。ソードアイズを滅ぼし、我等の創造主の願いを叶えるため、最初の犠牲となってもらうぞ?私を止めたければこのバトルスピリッツで私に勝って見せよ!』

 

蠍座のパエトーネの言葉に集が食いしばる。

それをみた楽は親友の肩に手をおいて、

 

「行って来いよ。」

 

そう一言だけ言った。

 

「事情は少しだけ聞いてるわ。私が車で送って上げる。」

 

羽も優しく集を見つめる。

それから集も笑みを少しこぼし、

 

「また、背中押してくれるか?親友!」

 

楽は黙って集を押す。

 

「羽姉!直ぐにお願いします!」

 

「分かったわ!」

 

羽と集は飛び出すように出て行く。

それを見送った皆はもう一度テレビを見る。そこに映っていたのは、事態が急変したところだった。

 

『誰かが主犯と見られる女性に向かって歩いて行きます。あれは………有名なS級バトラーの群青早雲です!もしかしたら我々のこの技術の差を助けてくれる救世主となってくれるかもしれません!繰り返します………』

 

とんでもない事が始まって居ることにそこに居るメンバーは気づくのが少し遅かったかも知れない。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

早雲はパエトーネに対峙していた。

 

「私の名は群青早雲!貴様にバトルを申し込む!」




感想待ってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

青き激突!ソードブレイヴの再誕

また遅くなりすぎました。


「ターゲット!」

 

蠍座のパエトーネが早雲にデッキを向けた。しかし、早雲のデッキは反応しない。

 

「ふ、フハハハハ!貴様!そのような印刷物で私に挑んだのか!貴様に私に挑む権利など無いわ!」

 

ふんぞり返って笑い扱けるパエトーネ。事件の重大さにようやく気付いた国が自衛隊を動かしパエトーネの船に攻撃を仕掛けるが何せ技術が違いすぎる。全く歯が立っていない。

 

「くっ!どうすれば……………」

 

早雲がたじろんでいると一人の男が現れた。

 

「久しいね。パエトーネ君。」

 

「貴様は……放浪者が何のようだ!」

 

フード付のコートを着たロロが現れた。

 

「君は群青早雲でよかったかな?」

 

ロロが早雲の方を向き尋ねる。

 

「そうだが?」

 

「それじゃあ、このデッキを君に。」

 

そう言ってロロはコートの中からデッキを一つ取り出す。

 

「一応君が6日前に登録してくれたデッキと同じのを用意したから大丈夫だと思うけどどうかな?」

 

「………これならあの者と闘えるのか?」

 

今度は早雲は尋ねる。

 

「もちろん。君がその気なら。」

 

ロロはそう言ってフードを被る。

 

「ならいい。」

 

「それじゃあ、ゲートオープンのコールを!」

 

早雲はデッキを掲げ、

 

「ゲートオープン!開放!!」

 

叫んだ。そして、上空に神秘的な球体が現れる。それを見たパエトーネは船に戻る。

 

「ほら、君も。海神丸を呼んで。」

 

ロロに促され早雲はデッキケースを取り出し、

 

「来い!海神丸!!」

 

「武運を祈るよ。」

 

ロロの言葉に早雲は頷き、海神丸に乗り球体へと向かった。そして、ロロはメディアの方へ歩いていく。

 

「カメラを何台か貸してくれないかい?バトルを放送したいんだ。彼らが見ているからね……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まさかあの放浪者が関わってくるとは意外だったな……まあいい。改めて、私は蠍座のパエトーネ。貴様の名は?」

 

「自分は早雲。群青早雲だ。」

 

「そう。でも心配は要らん。やさくしてやるからな!それでは始めようか。蠍座のターン。海底に眠りし古代都市を配置!ターンエンド。」

 

「自分のターンだ。メインステップ。ネクサス、千間観音堂を配置!これで貴様は膝まで海に浸かった!ターンエンド。」

 

「蠍座のターン。スタッガーを召喚!ネクサス、海底に眠りし古代都市の効果で系統、’異合’が召喚されたときコアを一つ追加する。更にもう一体、スタッガーを召喚!コアを追加!アタックステップ。スタッガーでアタック!」

 

「ライフで受けよう。」

 

「ターンエンドだ。」

 

「私のターン。メインステップ!戦竜エルギニアスを召喚。そして、青海童子を召喚!さらに千間観音堂をLv2にアップ。アタックステップ!青海童子でアタック!粉砕の効果発揮!デッキから1枚破棄!そして、千間観音堂の効果で青海童子にソウルコアが乗っているので更に5枚破棄!」

 

「6枚破棄か!良かろう。フラッシュタイミングで双撃ブレイズ!コスト4以下のスピリット2体、つまり青海童子と戦竜エルギニアスを破壊だ。更にデッキから5枚破棄!」

 

「クッ、ターンエンド。」

 

「拍子抜けだな。ここでは強い方なのだろ?蠍座のターン。そろそろキーカードの一枚でも見せましょうか。千豹の魔神ニャルラトラップを召喚!召喚時効果発揮!相手のデッキを5枚オープン。」

 

 

 

ーオープンカードー

 

 

蒼海明王 他4枚

 

「蒼海明王が貴様のキーカードのようだな。デッキの下に行ってもらおうか。」

 

「なんだと?!」

 

「更にブレイヴスコーピオンを召喚!そのまま千豹の魔神ニャルラトラップにブレイヴ!アタックステップ!スタッガーでアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

「もう一体のスタッガーでアタック!」

 

「これで最後です。千豹の魔神ニャルラトラップでトドメです。」

 

「く...ライフで受ける!」

 

 

パエトーネーWin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「私の勝ちだ。よって貴様の抵抗する権利は剥奪された...。」

 

「ぐっ....!」

 

パエトーネは膝をついた早雲を見下しそれに早雲は何も言えない。そのまま早雲はされるがままになった。

 

「やはり...ダメだったか.....たの頼む。早く来てくれ、ソードアイズ!」

 

ロロはそう呟た。

 

▪▪▪

 

ここまでで集が一条家から出て約25分。時速100kmを超える車に乗りやってきた集はカメラを抱えた命知らずの人混みの手前にいた。

 

「すみません!どいてくださーい。」

 

集は声を張り上げ人を押しのけながら進みその先で見たのはボロボロの早雲。それに高らかと演説紛いにカメラに向かうパエトーネ。ロロは苦虫を潰したように早雲を見ていた。

 

「君!危険だから早く避難しなさい!」

 

警官と思わしき男の人が集に勧告をする。だが、集の耳には届かない。

 

「ターゲット!」

 

集はデッキを取り出しながらそれをパエトーネに向ける。

 

「来たか....ソードアイズ!」

 

パエトーネは興奮の笑を抑えきれずに言葉を漏らす。

 

「待って!集くん。君に渡したいものがあるんだ。」

 

そう言ってロロは一本の剣を取り出して集に渡した。

 

「使い方は分かるよね?」

 

それに答えるように集は受け取りながら頷く。そして、

 

「あとこれも渡しておこうかと思うんだ。」

 

ロロは一枚のカードも渡す。

 

「集ちゃーん!」

 

羽が手を振っている。

 

「これ、お守りだから使って。」

 

羽も一枚のカードを渡す。

 

「ありがと、羽ねぇ。行ってくる。」

 

集はパエトーネに向き直る。

 

「ソードブレイヴ!」

 

そして、ロロから授かった剣を投げると、それはカードとなる。受け取った3枚のカードをデッキに入れ、

 

「ゲートオープン、開放!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~一条家〜

 

 

「早雲さん負けちゃいましたね。」

 

テレビでその様子を見ていた一条宅では風がのんびりと言う。一同が溜息をつきかけたとき部屋の壁が砕けた。

 

「おい一条楽!貴様お嬢というものがありながら他の女に告白されて尚且つ直ぐに断りを入れない等言語道断!!命を持つて...」

 

壁を砕き乗り込んできたクロードが楽に向かって『あぁそんな事もあったな』みたいな事を吼え、銃を楽に向けたが、

 

「なっ...?!」

 

ショウイがクロードの銃を蹴り、武装解除をしてのけた。が、クロードもマフィアの実力者。多少驚きはしたが冷静に拳をショウイに向ける。

 

「甘い!」

 

ショウイはそれを簡単に受け止めクロードの腹部を膝で打ちノックダウンとする。

 

「ふぅ┐(-。ー;)┌。これでも俺は違法者の魔族と数年殺しあってたんだ。テメー程度に遅れは取らねぇよ。」

 

簡単に言うがクロードは鉄筋コンクリートの柱を砕く鶫に手加減をしていなす実力者をテメー程度と言えるショウイが凄すぎる。

なんてことを考えていると今度は屋根に穴が空いた。

 

「?取り込み中だったか?だがそんな事は関係ない。口上は述べさせて貰おう。我が名はシヴァ。牡牛座の裏十二宮ブレイヴ使いだ。悪いが時間がないのでな。最後の礎として頂くとしよう。桐崎千棘!!」

 

現れたのは赤い半被を着た角を生やした男だ。しかもショウイ以外は修学旅行で会っている。

 

「あたしを指名するの?!」

 

「あたり前だ。貴様を倒し、ルキノスの体を取り戻さないとあの女が働こうともせんのでな。ターゲット!」

 

「仕方ないわね。受けて立って上げる。」

 

「ちょっとまったー!」

 

桐崎がデッキを取り出したとき、緑色のジャラジャラした人では無い人型の生き物が何処から入ってきたのか二人に割り込んだ。それを見たシヴァが顔を歪める。

 

「貴様は…………何故此処にいる!」

 

「『初代依姫様』の命令でyo!コレを桐崎嬢に私に来たyo!使い方は分かるだろ?」

 

一本の険を桐崎に渡した。

 

「相変わらず気に食わん奴だ。だが、その険を何処で手に入れたのか気になるな。こんな娘っこよりも貴様とのバトルがさきか?」

 

「話す訳ないだろ?それに俺っち自体まだ力を取り戻した訳じゃないから桐崎嬢に任せるyo!」

 

緑色の生き物はやれやれとアメリカンに肩をすくめる。

 

「だ……そうだ。ターゲット!」

 

「ソードブレイヴ!」

 

「「ゲートオープン!開放!!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「蠍座のターン。ネクサス、海底に眠りし古代都市を配置!ターンエンドだ。」

 

「天城のターン。ネクサス、海帝国を配置しバーストセット!ターンエンドだ。」

 

「バーストか……。蠍座のターン。ビヤーキーを召喚!ネクサス、海底に眠りし古代都市の効果でコアを一つリザーブに追加。このままアタックステップ!ビヤーキーでアタック!フラッシュタイミングで、槍使いのホーネッツを召喚!神速により召喚されたときラッシュを発揮!二枚ドローし、一枚手札を破棄!更にビヤーキーのラッシュの効果により更にコアを一つリザーブに追加!」

 

「アタックはライフで受ける!」

 

「ただではやられんと?ターンエンド。」

 

「天城のターン。獣士オセロットを召喚!そして、大地を揺るがす伝説の兵よ、我が元に顕現せよ!アルティメットオリハルコンゴレムをLv4で召喚!コアは獣士オセロットより確保!更にバーストセット!アタックステップ!アルティメットオリハルコンゴレムでアタック!アルティメットトリガー、ロックオン!」

 

「コスト6、ゾウムだ!」

 

「クリティカルヒット!デッキから6枚破棄しライフを一つリザーブにおく!更に粉砕効果で4枚デッキから破棄する!」

 

「ライフで受けよう!」

 

「ターンエンド。」

 

「蠍座のターン。それが、貴様のエースカードか!だが、アルティメットキラーの裏十二宮の力を見せてやる!猛毒の砂漠へと誘う殺し屋よ!ブレイヴスコーピオンを召喚!召喚時効果でコストの最も低い相手のアルティメット一体を破壊する!」

 

「な?!」

 

「アルティメットオリハルコンゴレム、砕け散れ!」

 

「ぐっ?!」

 

「更に、スタッガーを召喚!ビヤーキーとネスサス、海底に眠りし古代都市の効果でコアブースト!更に千豹の魔神ニャルラトラップを召喚!効果で相手デッキから5枚オープン!その中の一枚をデッキの下に送り残りを好きな順番戻す!ふむ?デッキの下に戻すほどのカードはありませんね。一枚、カードをデッキの下に戻し、残りをそのまま戻します!更にコアブーストし、ブレイヴ!そのままLv2にアップ!アタックだ!ブレイヴスピリット!」

 

「ライフで受ける!」

 

「続け!スタッガー!」

 

「フラッシュタイミング!マジック、グリードサンダー!スタッガー、ビヤーキーを破壊!」

 

「くっ、仕方在りませんね、ターンエンドです。ですが、あなたのエースアルティメットは破壊しました。あなたも敗北し、あのあなたが殺したも同然の空と言う少年のように我々の源となっていただきます。フィールドのスピリット、アルティメットがいないあなたに勝ち目は無いでしょう!」

 

「確かに、俺が勝った事です空が犠牲になったのは知っている!勝たせて貰ったことも知っている!だから………だからこそ俺はまけてられないんだ!それにまだ、逆転出来るのが青だ。それはお前もわかってるだろ?天城のターン。このターンで決めてやる!流れる蒼き剣!水星神剣マーキュリーブレイドを召喚!」

 

「ソードブレイヴだと?!」

 

「借りるぞ。空!海原を支配する究極の獣王!次代獣王ライオドラスをLv2で召喚!更に、水星神剣マーキュリーブレイドを次代獣王ライオドラスにブレイヴ!」

 

「アルティメットがブレイヴ………」

 

「アタックだ!次代獣王ライオドラス!アルティメットトリガー、ロックオン!」

 

「コスト2、カニコング!」

 

「ヒット!」

 

「ならばトリガーカウンターだ!マジック………」

 

「ストップだ!次代獣王ライオドラスの効果により次代を持つアルティメットのトリガーがヒットしたバトルのあいだ、相手はマジックカードを使用できない!」

 

「なに?!」

 

「ヒット時の効果により千豹の魔神ニャルラトラップを破壊し、コスト8以上を破壊したのでライフを一つリザーブに送る!更に、水星神剣マーキュリーのブレイヴ時効果発揮!強襲!ネクサスを疲労させ次代獣王ライオドラスは回復する!」

 

「仕方ない。槍使いのホーネッツでブロック!」

 

「もう一度アタックだ!次代獣王ライオドラス!アルティメットトリガー、ロックオン!」

 

「コスト3、ビヤーキー!」

 

「ヒット!ブレイヴスコーピオンを破壊し、マジックカードを使用できない!」

 

「ふん、私の負けだ!ライフで受ける!」

 

集ーwin

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

異界にて、

 

一人の男がレイの前で膝をついていた。

 

「一番星のレイ。私の負けだ。」

 

しかし、レイに向けられた言葉に応えたのは別の女性だった。

 

「ならばこの緑の大地は我々の物ですね。お疲れさまです。レイさん。」

 

レイがその言葉に頷くと二人は動き出す。

 

「次は白の土地にある白銀城でも落としますか?」

 

またその言葉にレイが頷く。

 

「分かった、ライラリーヴ」




感想待ってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。