防御力極振りの友達が速度極振りで遊んでみた (魔術師見習いArice)
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速度極振りと準備

時間があったから書いてみたけど、初投稿なのでおかしなところがあったら教えてくれると嬉しいです。

見切り発車だけど、頑張って更新していくよ〜


「楓、これ一緒にやろうよ!」

 

 数週間前、僕は友達、白峯理沙がそう言って友達の本条楓に新しく発売されたばかりのVRMMO、New World Online を渡しているのを見た。

 

「2人がやるなら、僕もやってみよう。MMOだったら、後々ギルドとか出来るだろうし、その時までに力をつけて2人を驚かしてやる!」

 

 こうして、密かな目標を抱いて2人には内緒でNew World Onlineを始めることにした。

 

 今までやってきたゲームだと基本的に普通のソロプレイヤーとして遊んでいたけど、今回は友達がやると言うことが分かってる。じゃあ、自分はちょっと特殊な縛りをやりながらプレイしていこう。

 家に帰ってからそう思ったから色々考えてみたけど、一番しっくりきたものが一つだけ見つかったから、それを元にしてキャラクター作っていこう。

 

 そう決めた結果、出来たキャラがこちら

 

ホムラ

HP 40/40

MP 12/12

 

【STR 0〈+9〉】

【VIT 0】

【AGI 100】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の短刀】

左手【初心者の短刀】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品【空欄】

   【空欄】

   【空欄】

 

 そう、僕は速度極振りの双剣でやってみようと思った。理由としては、早ければ攻撃が当たることがかなり少なくなって、火力は低くても双剣だったら手数が多くなる分、臨機応変に対応しやすいと思ったからであり、あとは、単純に楽しそうと思ったからだ。

 

 キャラメイクを終えたらそのまま活気に溢れた城下町の広場に転送された。多分ここが初心者用の最初に拠点にする街なんだろう。

 セオリーとして、基本的に最初の街の近くの草原はゲームのチュートリアルレベルの敵が配置されていることが多い(経験則)。

 だから、一回VRゲームにはまっていた自分にとっては物足りない可能性が高いし、僕はAGI極振りなんだ。デスペナのデメリットとかも確認しておきたい。よし、少し遠くに見える森でレベル上げやるか。

 

 そう決めたはいいものの、このままだと間違いなく草原に出る敵でも一撃掠っただけでHPの半分持って行かれかねない。全部避ければいいとは思うが、敵がどれくらいの強さかわから無い以上、準備はしておいて損は無い、はず。

 ただ、そう思ったものの、ログインする前に情報は一切見ていなかったため、どのショップがいいという情報が一切無い。

 

「どうするのがいいか.............」

 

 そんな時に、大盾を装備した、いかにも強者感溢れる男性プレイヤーを見つけた。

 

「すみません!」

 

 極振りしたことでどうやらトッププレイヤーらしき人よりも早く動けるのか回り込みながらお願いをする。

 

「始めたばかりでよく分からないので教えて欲しいんですが、おすすめのショップってあります?」

 

「うぉ、ビックリした!えっと、始めたばかりだったら所持コインは初期値か?」

 

「そうです。」

 

「じゃあ、最初はこの広場に面したNPCのショップがいいと思う。」

 

「ありがとうございます。あ、せっかくなので、フレンド登録させて貰っていいですか?」

 

 そのまま大盾装備のプレーヤー、クロムとフレンド登録をした。その後、お礼をしてからこの広場を回ってNPCショップを見つけ、ポーションを買った。

 

所持金 3000G→0

 

所持アイテム

初級ポーション 0→5

 

 準備は一応したし、さぁ、行こうか!




タイトルから、すぐにメイプル達と絡むかと思いきや、最初に絡むのがクロムっていうね。
自分でも予想外だったけど、最初に絡ませやすいと思った。

さて、やっと次でホムラが戦闘します。


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速度極振りと初戦闘

お気に入り登録者が10人もいたので、調子に乗ってすぐに作ってしまいました。
お気に入り登録してくださった皆さん、ありがとうございます。とても励みになります!

書いていて思ったのが、戦闘描写書くのって意外と大変なんだなって事でした。変なところあれば指摘してください。


 とりあえず、見える森の方に行くまで全速力で走ってみるか。そんな気持ちでAGI100の早さで走ってみた。

 

 最初は、最高速度に身体を慣らすためだったけど、走ると行ってもAGI極振りによって出せる速度のため、その速さは車で走っているときの速度と同じになっている。その速さになれてくると、自分がその速さではして散るという実感から段々楽しくなってきて、テンションがハイになっていった。

 そんな時、いきなりモンスターが目の前に出てきたので邪魔で、すれ違いざまに斬った。

 

「邪魔だ!」

 

 そうしたら、攻撃に速度が乗っていたせいか一撃で倒せてしまった。

 

 視界の端で誰かが居たような気がしたけど、横取りを謝るにしても誰かも分からないし、しょうがないから心の中で謝っていたら森に着いた。

 

 周りを見渡すと、一匹の兎が居た。

 

「お、兎か。本条が見たらかわいいって言ってじゃれ合いそうだな。」

 

 兎を見て楓のことを思い出しつつなごんでいたが、すぐにどう倒すかを考え始めた。

 

 兎というと攻撃力が高いと言うよりは、逃げるのが早いというイメージがあるため、一撃で倒すのがベスト。ただ、自分はSTRが低いから一撃で倒すのはほぼ無理に等しい。ただ、さっきのことを考えると速度が乗ればもしかしたらっていう希望はあった。

 

 一回試してみようと思って、AGIに任せた踏み込みで攻撃する。そうしたら、兎はあっけなく光となって消えていった。

 

「これは、楽でいいな。」

 

 その後、兎を見つけ次第、速攻一撃で倒すことが何十回と繰り返された。

 そんな中、場違いな効果音が鳴ったので確認すると、スキルを2つ取得していた。

 

【気配遮断】

 モンスターからの敵対値(ヘイト)を10%下げる

 

 取得条件

  30体の敵に気がつかれることなく一撃で倒すこと

 

【気配察知】

 自分の周り15mの円の中にいる敵対存在の位置を知る事が出来る

 

 取得条件

  一定時間以内に敵を30体倒すこと

 

 これによって、ホムラは自分が30体もウサギを狩っていたことを自覚した。

 

「もうこんなに倒したのか。レベルも少し上がったからステータスポイントをいくつかAGIに振れるし、兎はもういいかな。よし、AGIを上げたら新しい奴を探しに行こうかな」

 

 それによって、少し移動して違う種類のモンスターを倒しにいくことと、AGIを更に上げることを決めた。

 

Lv1→Lv5

 

AGI 100→110

 

 その後、自分の勘に従ってしばらく走っていたけど、ムカデ以外が見当たらなかった。ただ、ずっと走り回っていたおかげでどうやらおかしいスキルを手に入れたっぽい。

 

【疾風迅雷】

 AGIの値を2倍にする。また、攻撃をするときに5%の確率で麻痺を付与する。STR、VIT、INTに振るステータスポイントの必要量が5倍になる

 

 取得条件

 モンスターに認識されること無く2時間以上走り続けること

 

「いや、よくよく見たらこれぶっ壊れスキルだわ。これは詮索されないように気をつけないとヤバいな。」

 

 既に、手遅れになりそうなほど注目されていることを、ホムラは知らない.............




思ったほど時間が進んでないように思えるかも知れませんが、兎さん倒してから【疾風迅雷】取得までで2時間たってるんだよね。自分のイメージが上手く伝わっているかが凄く心配,,,,,,,,

次回は掲示板回のつもりなので、結構すぐに投稿できると思います


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速度極振りと前兆

次回掲示板回と言っていましたが、この話の後の方が色々と書きやすいと思ったので先にこちらの話を挙げます。次こそは掲示板回にするつもりなので、楽しみにしていた方はもう少し待っていてください。

後、全話において【疾風迅雷】のデメリットが何も無いことに気がついたので、訂正しておきます。後、どうやら自分の思い込みでLv1つ上がるごとにステータスポイントが5増える者だと思っていたんですが、どうやら2つ上がるごとにステータスポイントが5増えて、10の倍数の時に10増えるようなので、そこも訂正しておきます。こういった原作とここ違うって言うところ会ったら遠慮無く指摘してくださると嬉しいです。


 さて、せっかくスキルを手に入れたんだし、少し夜更かしすることになるかもしれないけど色々と使ってみようか。

 

 今使えるスキルを改めて確認する。

 

【気配遮断 Ⅰ】

【気配察知 Ⅰ】

【疾風迅雷】

 

 このスキル構成を考えると、【気配察知 Ⅰ】で敵を見つけて【疾風迅雷】で倍になったAGIの値に任せた一撃必殺で倒すのが一番いい戦い方な気がする。

 

「よし、だったらとりあえず兎以外のモンスターを見つけないとな」

 

 そのまま奥へ、奥へとゆっくりと入っていくホムラ。まるで動き出すのを待っていたかのようにその後ろからフォレストクイーンビーという名の巨大な蜂が現れた。

 【気配察知】に反応があったホムラはすぐに後ろを確認して、一瞬考える。

 

 自分に気がついている上に飛んでるから、さっきの作戦で倒すのは無理っぽいな。じゃあ、上からの攻撃が一番いいのかな?もし、AGIが脚力に関係しているんだったら、跳躍することなんて普通に出来そうだし、枝を蹴る力がかなり強くなって相当早いスピードが出るはず。この賭けに勝てないとフォレストクイーンビーに勝つのは厳しそうだ。

 

 初見のホムラには知るよしも無いが、フォレストクイーンビーはこの森(西の森)におけるボスのような存在で、初心者装備で倒せるような存在では無い。普通のプレイヤーであればこの蜂にソロで勝つには少なくともLv20のステータスが必要となる。ただ、ホムラは普通のプレイヤーでは無く、極振りだ。

 

「ふっ」

 

 足に力を込めて飛ぶ。それだけで3mくらい上にある枝に乗ることが出来た。

 

「よし、これで勝てる! っ!」

 

 ホムラが勝ちを確信した瞬間、クイーンビー(以後、フォレストクイーンビーのことをこう呼ぶ)が後ろについている針から何かをホムラの方にかけてきた。色がいかにも毒っぽい紫だったから、瞬時にその場を飛び退いて別の木に移ることができた。それで、自分の元々居た位置を見るとさっきの紫色の液体がかかっているところが少し煙っぽいものを出していた。

 

「ふぅ、あっぶね。あの蜂、遠距離攻撃で毒飛ばしてくるのか。あれは絶対状態異常にして継続ダメージをこっちにかけてくる攻撃だろ。どうするのがいいか........」

 

 考えてるとさっきと同じ攻撃を仕掛けてくるクイーンビー。それに対して今度は更に上の枝に飛ぶホムラ。

 

「よし、毒針が攻撃の起点なら、むしろ正面を攻撃すればいいか。」

 

 決めてからすぐにホムラは木の間を飛びまわり始めた。クイーンビーを錯乱させて隙を見せたところで正面から攻撃する作戦に出た。

 

 飛びまわっているとき、通知音が鳴ったが、今は確認する暇が無いので後で確認することにしてクイーンビーを中心にして飛びまわり続ける。

 そうしたら、残像が出来ているのか時々自分が居ないところに攻撃するようになってきた。だから、顔は正面を向いてないけど自分が正面から攻撃できる瞬間はすぐにやってきた。その隙を逃さず、正面から首のあたりを複数回斬りつける。

 これを何回か繰り返す。流石に運営もこんな討伐方法は思いつきもしなかったのか、特に行動が変わることも無くHPを全部削りきる。

 

「よっし、やっと終わったぁ〜」

 

 そう言いながら、地面に手をつけると、手に何かが当たっている感覚がしたので拾ってみたら指輪だった。

 

【フォレストクイーンビーの針】

 毒を生成する器官を含んだ太い針。これを素材にして武器を作ると確率で毒を付与する武器が出来る。

 

 このゲームを始めてから初めての苦戦が終わったことの余韻とドロップアイテムが出た喜びをかみしめていると、通知音が鳴る。

 そういえば、さっきも通知音が鳴った気がするから一緒に見ようと思ってステータスウィンドウを開く。すると、新しいスキルを2つ獲得していた。

 

【立体機動 Ⅰ】

 障害物の多いところで空間全てを使った動きを可能にする

 

 取得条件

  障害物の間を地面に降りること無く40回うごくこと

 

暗殺者(アサシン) Ⅰ】

 AGIを30%上昇させ、状態異常のかかる確率を+50%する。モンスターの敵対値(ヘイト)を30%下げる

 

 取得条件

  100回連続で敵に気がつかれる前に攻撃をすること

 

大物喰らい(ジャイアントキリング) Ⅰ】

 HP、MP以外のステータスの内4つ以上が戦闘時に相手よりも低い値の時にHP、MP以外のステータスが2倍になる

 

 取得条件

  HP、MP以外のステータスの内、4つ以上が戦闘相手であるモンスターの半分以下のプレイヤーが、単独で対象のモンスターを討伐すること

 

 このスキルを見たとき、ホムラは自分がまたやばいスキルを手に入れたことを悟った。

 

「うわぁ、ネットの住民の嫉妬って怖いし、これはスキルのことを隠しておかないとヤバそうだな」

 

 そう言いながら、遠い目をするホムラ。

 

「とりあえず、【立体機動】と【暗殺者】は確認しておこう。どこまで出来るかの把握は重要だし。」

 

 この後、西の森でホムラのスキル確認という名の殲滅戦が起こった。この時、メイプルもログイン後であったが、この時は寝ていたため、特に何も気がつくこともなかった。

 この時、トップレベルでないプレイヤーの中で何が起こったのかを正確に認識できた者は居なかったらしい。

 この殲滅戦によって一時的に西の森の一角のモンスターがほぼほぼ居なくなったため、一息ついたときにホムラはやり過ぎたと後悔しながら、時間も遅くなったのでログアウトすることにした。

 

「中々濃い数時間だった!楽しかったから、まぁいいや!」

 

 この頃、ホムラと彼の友達がとある掲示板で話題になっていたけど、そんなことは全く知らないホムラ、改め暁武昭(あかつき たけあき)だった。

 

 

ーーーーーー

ホムラ

Lv12

HP 40/40

MP 12/12

 

【STR 0〈+9〉】

【VIT 0】

【AGI 135】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の短刀】

左手【初心者の短刀】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品【空欄】

   【空欄】

   【空欄】

 

スキル

【気配遮断 Ⅱ】

【気配察知 Ⅱ】

【疾風迅雷】

【立体機動 Ⅰ】

【暗殺者】

【大物喰らい】

 

所有物

 初級ポーション×5

 フォレストクイーンビーの針×5

 アルミラージの皮×50

 52000G




今回は、もう少し少なめにするつもりだったんだけど、区切りのいいところまで書いた結果2000字超えたから書き終わって文字数見たときにびっくりした。いや、そんなに長く書いたつもり無かったから
さて、最初の段階では本当は主人公はプレイヤー名だけで話を進めるつもりだったけど、現実側で楓達との話も書こうと思ったので、いきなり本名入れることになった。ただ、まだどうやって絡ませるかを考えていない........まぁ、何とかなるでしょという無計画過ぎる考え。後々矛盾が起きないといいけど(不安)。



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速度極振りと掲示板

AGIのことをずっとAGEだと思っていた...........
一応、確認できる限りの所は訂正したけど、もし見つけた人がいたら言ってください。

今回は、掲示板回です。正直、原作に結構近くなったのでこれで大丈夫なのか怖いけど、ホムラのこともあるし大丈夫かな?


【NWO】ヤバイ奴見つけた

 

1名前:名無しの大剣使い

マジでやばい

 

2名前:名無しの魔法使い

どんなやつ?

 

3名前:名無しの槍使い

kwsk

 

4名前:名無しの大剣使い

草原でスキルを試してたらすごいスピードで走ってきて、近くに居たフレンジボアーを一撃で倒して西の森の方にそのまま行ったやつがいた。その後に西の森に行ったらオオムカデやらキャタピラーやらに取り囲まれながら仰向けになってるやつがいた。

 

5名前:名無しの魔法使い

いやいや、突っ込みどころ多すぎw

まず最初の奴はAGIに結構振っていても結構なスピードだと初心者は出せないだろ

しかも、フレンジボアーって初心者が一撃で倒せるモンスターじゃないでしょw

 

6名前:名無しの槍使い

次の奴も結構おかしいなw

大盾装備だとしても、普通死ぬでしょw

 

7名前:名無しの弓使い

>4

2人の装備はどんな感じだった?

レアな装備ならどっちもあり得るだろ?

 

8名前:名無しの大剣使い

>7

ぱっと見だけど、どっちも初心者装備だった

フレンジボアー倒したやつは双剣、虫に取り囲まれていたやつは大盾っぽかったな

思い出したら、気持ち悪くなってきた。何で安和虫の中で平然と仰向けになっていられるんだろ

 

9名前:名無しの魔法使い

双剣使い(暫定)は全部AGIとSTRに振ってかつ【双剣の心得】のスキルレベルをかなり上げれば、フレンジボアー一撃いけるか?

 

10名前:名無しの槍使い

やったやつおるんかな?

 

11名前:名無しの弓使い

自分は聞いたこと無い

 

12名前:名無しの大盾使い

俺、もしかしたらどっちも知ってるかも

 

13名前:名無しの魔法使い

マ?

 

14名前:名無しの大剣使い

kwsk

 

15名前:名無しの大盾使い

自分の分かる情報をまとめた

長くなるぞ。

 

まず、双剣のやつについて

今日町中を歩いてたら何の予兆も無くいきなり目の前に飛び出てきた女の子がいたんだけど、もしかしたら同一人物かもしれん。

身長は多分170より少し少なめで赤髪の美少女

成り行きで一応フレンド登録はしてる

プレイヤー名はホムラだった。

 

大盾のやつについて

西の森でモンスターに群がられながら爆睡している子なら見た

多分身長は150よりちょい低めの美少女。

街でも見かけたけど、その時の歩くスピードからするとAGIにほぼ振ってないんじゃないかな

ちなみに自分が同じ事をしたら絶対溶ける

 

16名前:名無しの弓使い

うーん、極振りなのか隠れスキルを手に入れているのかのどっちかな気がする

 

17名前:名無しの大剣使い

初めての極振り誕生か?

 

ん?どっちも美少女だと?

 

18名前:名無しの魔術師

極振りだとしたら、ホムラちゃんはAGI、大盾使いちゃんはVITか

スキル次第でどっちも化けそう

 

美少女ならそういったこと抜きで見守っていきたいな

 

19名前:名無しの双剣使い

今、西の森に居るんだけどホムラちゃんっぽいプレイヤーが凄い速度で兎と蜂を倒してる

索敵系のスキルで動き追って分かったけど、この速さは恐らくAGI100は軽く超えてそうだな、自分は同じ速さで動けない

 

20名前:名無しの大剣使い

マジか

 

21名前:名無しの弓使い

アイエエ!ニンジャナンデ!

 

22名前:名無しの魔術師

>21はおいておくとして、ホムラちゃん、実際やってることが忍者や暗殺者だよな

もしくはバーサーカー

 

23名前:名無しの大盾使い

闇に紛れて奇襲されたらひとたまりもなさそう

また何か分かったら書き込むわ

 

24名前:名無しの大剣使い

情報提供よろ

 

 

こうして、本人達には気がつかれること無く、メイプルとホムラは密かに注目され始めているのだった。




書いている時、本編より楽しかったけど、書き終わって思ったこと
ふざけすぎたかな?後、思っていたよりも前話の内容入ってなくね?
ま、まぁ前話までで取りあえず一日目終わったので結構切りがいいところでよかったっていうことで......

後、今の文章の長さって短すぎますか?


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速度極振りと現実

今の時事的には現実の敵と言われるとコロナってなりそうですが、常に学生にとっての敵は存在しますよね?主人公の設定を考えて理沙がNWOをやれるようになるのは今作では結構早くなるようにするつもり。頑張って、サリー!


 昨日、初めてNWOで遊んだけど、おかしなスキルをいくつかゲットした。これだったら今日、楓と理沙に言ってゲーム内で会うって言うのもありかも。

 そのまま、どんなタイミングで2人に言うのかを考えながら登校する。

 

「おはよ〜」

 

 楓は俺の席の結構近くだから結構話しかけてくれる。話し方からすると、まだ朝なのにかなり眠そうだ。もしかして、NWOをやりすぎて寝不足って事は........ありえるか、楓だし。

 

「おう、おはよ。眠そうだけどどうした?」

 

「ん〜?えっと、理沙に誘われたゲームが結構面白くて夜更かししちゃったんだ〜」

 

「どんなゲーム?」

 

「New World OnlineっていうVRMMOなんだけど〜、知ってる〜?」

 

「最近話題になってるよね。」

 

「そうなんだ〜、私は理沙にいわれて初めて知ったよ〜」

 

「なるほど、だから楓がVRMMOやってるんだ」

 

「楓、武昭、おっは〜!」

 

「よっす、理沙。タイミングいいな」

 

「あ、理沙。おはよ〜」

 

「楓、もしかしてNWOやり過ぎて寝不足なの?」

 

「そうらしい。今その話を楓としてたところだ」

 

「へ〜、なるほどねぇ」

 

 理沙の話し方から何かを感じ取ったのか、いきなり凄い勢いで弁明を始める楓。

 

「いや、それはリサにせっかく誘われたから少しはやっておきたいなって思ってたからだし、寝不足なのは宿題やってたからで.........」

 

 そんな彼女を見てニヤニヤしだす理沙と呆れる武昭。

 

「でも、NWOやってたんだ。楓って基本私が押しつけたゲーム、一緒じゃ無いとやらないのに」

 

「っ!」

 

 理沙の発言でボンッという効果音がつきそうな勢いで顔が赤くなる楓。

 

「楓はからかいがいがあるな〜」

 

「ほどほどにしておけよ」

 

「はいはい」

 

「そういえば、理沙は楓と一緒にNWO始めたわけじゃ無いんだ。2人のことだから、始めるなら一緒にやると思っていたんだけど。」

 

「ん〜、そうしたいのは山々なんだけど、親から次のテストでいい点とらないとゲーム禁止っていわれてるから、勉強頑張らなきゃいけないんだよ。」

 

「理沙って数学苦手なんだっけ?」

 

「そう。後は、英語かな」

 

「英語は微妙だけど、数学だったら教えられるよ。」

 

「マジで!?じゃあ、数学教えて!」

 

「OK、今日からやる?」

 

「お願い!」

 

「じゃあ、私が英語教えるね〜」

 

「英語は自分も不安だな。楓、俺も加わっていいか?」

 

「いいよ〜」

 

「2人とも、ありがとう!」

 

 この時、理沙はかなり感動していたが、この後武昭のスパルタな教え方に泣くことになる。ただ、本人には自覚が無いため改善されることはないのだった。(合掌)

 

 




理沙、頑張れ〜。
高校までの勉強は全部自分でやってましたが、友達と教えあうって重要ですよね。

主人公は理系科目はかなり出来るけど、英語や文型科目はそれほど得意ではない、メイプルは全般かなり出来るように、サリーは暗記科目以外が苦手っていう設定にしました。

独自解釈タグつけておきます


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速度極振りと新たな出会い

Web版を読み返したら、初期の所持金が3000Gだったので、少し所持金を変更しました。
今回は本当は前半のくだりはほぼ無いはずだったのに書いていたら思っていたよりも伸びたので、内容薄いかも。

誤字報告してくださった方々、ありがとうございます。


 楓と理沙との勉強会を終えて家に帰った俺は、家に帰るなりすぐにNWO(New World Onlineの略称)の情報を集めた。昨日は好奇心が先立って、調べるのを忘れていたからだ。

 その結果、【○○の心得】っていう装備にあったスキルを手に入れられる巻物がショップにあって、それを手に入れるのは推奨されていた。

 

「うーん、どうしよう?このままでやっていった方が色々面白そうなスキルを手に入れられそうだけど、このスキル合った方が経験値上げには向いているんだよな。」

 

 彼がレベル上げをしようか迷っている理由は、NWOで近日中に第一回イベントが開催されるということを知ったからだ。しかも、それがPvP(対プレイヤー戦)だというので、昨日行った対モンスターの戦略では勝ち残れない可能性が高い。そんな簡単なやり方じゃすぐに倒されて終わるんじゃ無いのか、そんな不安が迷いに少し出ていたのだ。

 

「今更、普通のプレイヤーと同じ事やっててもつまらないし、イベントのちょっと前にとれればいいか」

 

 ただ、すぐに自分が楽しいと思えるやり方で突き進むことを決めた。

 

 結局調べていたら結構時間がたってしまったためNWOにログインするのは夕ご飯を食べてからにすることに決めた。

 

「よし、さっさと食べてNWOやろう」

 

◇◆◇◆◇◆

 NWOにログインしたホムラは、通知が来ている事に気がついた。フレンド登録をしたクロムというプレイヤーから、会える時間があればその時に会えないかというメッセージが来ていたのだ。

 

[わかりました。今から噴水前でよろしいですか?]

 

 そう返事を返すと、すぐにメッセージが返ってきた。

 

[いいぞ。前と同じ装備だから、見たらすぐ分かると思う。]

 

 そのすぐ後に、キョロキョロと周りを見ながら近づいてくるクロムさんを発見した。

 

「クロムさん!」

 

 少し大きめな声で呼びかけると、すぐにこちらに気がついたクロムさん。

 

「待たせちゃったのかな?」

 

「いえいえ、ログインしてすぐにメッセージ送ったので、そんなに待ってないです。」

 

「それは良かった。」

 

「何かありました?」

 

「えっと、ホムラちゃんってAGI特化型の双剣使いって事でいいのかな?」

 

 ちゃん付けに対して違和感はあったものの、スルーした。

 

「あー、そういう話ですか。そういう話は出来ればあまりこういうところではしたくないので、2人になれるところがあればそこにしたいんですけど、どこかいいところ知ってますか?」

 

「俺の知り合いの生産職の奴の所だったら、そいつは居るけどそこまで人が来る所でも無いしいいと思うけど、どう?」

 

「お願いします。」

 

◇◆◇◆◇◆

 

「いらっしゃい!あら、クロム、装備はこの前整備したばかりだけど、どうしたの?」

 

「よう、イズ。今日はこの子にちょっと聞きたいことがあって連れてきた。」

 

「あら、クールな感じの子ね。聞きたいことがあって連れ込んできた、ね?通報しておいた方がいいのかしら?」

 

 恐らく店主のイズと呼ばれたプレイヤーが青いパネルを押そうとしながらそう言ったのをホムラはボーッと見ていた。

 それに対してクロムの慌て様は凄かった。

 

「い、いや待ってくれ。この子、いかにも初心者っぽかったからどんなプレイスタイルか次第で自分がサポートできるかなと思って、ステータスとかスキルの概要を聞こうと思っていたんだ。」

 

「冗談よ、冗談。」

 

 シズさんはそう言いながら青いパネルを消した。

 シズさんがパネルを消したのを確認してホッとする。そして、静かになりそうだったのでそのまま自己紹介する。

 

「ホムラです。クロムさんとは昨日会った時にフレンド登録しました。」

 

「凄いコミュニケーション能力ね。でも、こんな怪しい人にほいほいついていくのは駄目よ。」

 

「つきあいを考えた方がいいですか?」

 

「おい、俺は不審者か」

 

「ふふっ、本題に移りましょうか。私はイズ、鍛冶専門の生産職よ。調合とかもやれるけどね。」

 

「装備について相談したいことあるんですが、後で相談のって貰ってもいいですか?」

 

「いいわよ、今後ともよろしくね。」

 

「よろしくお願いします。」

 

「無視するなよ..........」

 

 そう言いながら、項垂れるクロムさんを見て、少しの間、イズさんと一緒に笑った。少し、仲良くなれた気がした。




メイプルは1回目のイベントまで原作通りにしていきたいので、1回目のイベントの少し前までは絡ませたくなかったので、代わりに一話に出てたクロムさんと関わらせました。タイトルまんまのものしか出来ないから、小説書いてる人で内容のネタバレにならないようなタイトルが思いつく人凄いなって思ってる。


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速度極振りと相談

お気に入り50人以上になって、テンションがかなりおかしいので、ちょっと長めになってしまった......
イズさんとホムラのやりとりが思っていたより楽しくて、書きすぎたっていうのもありますがw

後、気がついた人多いと思いますが、今作はモンスターのクロスオーバー、そこそこ出てきます。

では、どうぞ


 笑いが収まった後、改めてクロムさんにこちらからもお願いをする。

 

「昨日始めたばかりなので、誰かに聞いて欲しかったんですよ。なので、詮索はしないと言うことを約束してくれるのであれば、むしろこっちから見せて、どんなビルドにするのがいいか聞きたいです。」 

 

「わかった。さっき、2人でって言ってたけどイズは聞いててもいいのか?」

 

「いいですよ。装備について話すときに、知っているか知っていないのかで変わることもあるでしょうから。」

 

「それなら、私も見させて貰うわね。」

 

 そう言って、カウンターからイズさんが出てきた。なので、入ってきた人からは見えないような角度でステータスウィンドウを開く。

 

 

ーーーーーーーーーー

ホムラ

Lv12

HP 40/40

MP 12/12

 

【STR 0〈+9〉】

【VIT 0】

【AGI 135】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の短刀】

左手【初心者の短刀】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品【空欄】

   【空欄】

   【空欄】

 

スキル

【気配遮断 Ⅱ】

【気配察知 Ⅱ】

【疾風迅雷】

【立体機動 Ⅰ】

【暗殺者】

【大物喰らい】

 

ーーーーーーーーーー

 

 ホムラのステータス、スキルを見た瞬間、2人が息をのんだのが分かった。極振りがかなり異常だと言うことは分かっているつもりだから、この反応は予想通りだった。普通、ゲームにおいて極振りって言うのはかなりの縛りプレイだから、やろうと思う人は本当に珍しいはず。実際、リリースから一ヶ月たってないくらいだけど、情報見た感じだと自分以外に極振りはほぼほぼいないはず。

 

「えっ?は?なんだ、これ。」

 

 何故か固まるクロムさん。どうしたんだろう?

 

「えっと...........ホムラちゃん、あなた初心者装備以外は何も装備してないのね。どうして?」

 

 そう思っていたけど、どうしたんですか?という前にイズさんに聞かれたからちゃんと答えを返す。

 

「昨日始めたばかりなので、そういうのを買うより、レベルを早く上げた方がいいのかなって思って。後、お金を早く集めて最初のほうには買えない装備を買った方がいいのかなって思ってしまって..........。自分みたいな構成だとどういう装備がいいのかってありますか?」

 

「うーん、AGI極振りって言ってもどういったスタイルにするのかでかなり変わってくると思うから、私が決めることは出来ないけど、スタイルが決まっているならある程度おすすめできるわよ。ホムラちゃんはどういうプレイスタイルにしたいっていう目標はあるの?」

 

「昨日試してみたんですけど、AGIを活かした手数の多い攻撃の方がいいのかなって思ってます。ただ、それだけじゃなくて、状態異常を攻撃に乗せられればいいなと思っていたんですが、どっちを優先するのかはまだ決めてないです..........」

 

「そうなの。対人戦だと、まだ状態異常の対策って言うのはあまりしていない人が多いと思うから、状態異常メインの方がいいのかも知れないわね。」

 

「状態異常を付与するスキルって知ってますか?」

 

「攻撃に状態異常を乗せるスキルってなると聞いたことが無いけど、状態異常を確率で付与する武器って言うのは売られているし、私が作ることも出来るわよ。」

 

「お金はどれくらい必要なんですか?」

 

「お金は、ざっとこんなものになるわ。」

 

 そう言いながらウィンドウを開くイズさん。その金額は自分が想像しているより桁が一つ分違った。

 

「えっ、プレイヤーメイドの武器ってこんなにするものなんですか?」

 

「ものによってはもっと安いものもあるわよ。ただ、状態異常を高確率で発生させる武器みたいなレアな武器ってなると作るのが大変だから結構な金額がするの。ただ、素材持ち込みだと安くなるからイベントまでには出来るかもね。作って欲しいならどんな素材が必要かと、素材による効果の違いが出るかは言うから頑張って!」

 

「教えてください!来週中には素材頑張って集めてきます!」

 

「後で送るわ。...........、そういえば、まだフレンド登録してなかったわね。フレンド登録してもいいかしら?」

 

「こちらこそ、お願いしたいです。今後もよろしくお願いします、イズさん!」

 

「よろしくね、ホムラちゃん!」

 

 イズさんと2人で盛り上がっていると、クロムさんが少し前から現実に戻ってきていたのか、会話に参加してくる。

 

「ホムラちゃん、今日、少しの間一緒にパーティー組んでくれないか?」

 

「急にどうしたの、クロム?」

 

「多分素材の中にはそこそこレベルの高い奴じゃ無いと行けない様なところにもあるんだろ?」

 

「えぇ、ホムラちゃんなら結構すぐに行けそうとは思うんだけど.........」

 

「まぁ、俺もそれに関しては異論は無いんだけどな、ホムラちゃんはソロプレイだけよりも、パーティの方が活躍できるとは俺は思うんだよ。」

 

「ホムラちゃんはどうなの?」

 

「今日だけお試しでって言うことならいいですよ。後は、イズさんと引き合わせてくれた事への感謝もありますので。」

 

「おう、それは良かった。じゃあ、少し俺からも提案いいか?」

 

「はい。なんですか?」

 

「【投擲】は取ってるか?」

 

「取ってないです。」

 

「うーん、【投擲】取ってるならいい方法あると思ったんだけどな。」

 

「聞かせてください、参考にさせて貰います。」

 

「じゃあ、言うよ。」

 

  ・

  ・

  ・

  ・

 

 この時にクロムさんの提案があって良かったな、って思う程の出来事が起きることをこの時のホムラはまだ知らない。




クロムの提案とは、何でしょうね?ヒントはあるのですが分かる人、どれくらいになるんだろ?
一つ言えることは、原作とは違ってホムラの成長の一端はクロムのこの提案っていう風になるようにしていきたい。最後の一文で分かるとは思うけれど。


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速度極振りの新たな戦略

お気に入りしてくれた方々、ありがとうございます!お気に入りが増えていくスピードが思っていたよりも良くて、ビックリしています。



 クロムさんの言っていた提案を受けて準備しなきゃいけないものが出来たから、予定を変更してショップへと向かう。

 欲しいのは二つ。一つはスキル、【投擲】を取得する巻物。もう一つは【投擲】用の使い捨ての武器。

 クロムとともにショップに行ったホムラは、【投擲】スキルの巻物と【投擲】用の武器としてピックを数本買った。

 

「準備はこれでいいのか?他に装備変えたりとかもできるだろ?」

 

「クロムさんのことを信じているので。大盾のクロムさんに防御は任せて攻撃に専念するなら、装備はそこまで気にしなくても大丈夫です。」

 

「信頼が重いが、防御は任せろ!一度も攻撃は通させないよ。」

 

「お願いします。」

 

 2人は、まず連携の確認をするために東の森へと入る。

 東の森はホムラが昨日いた西の森よりも難易度は高いらしい。

 

「早速お出ましなすったか、初心者殺し」

 

 そんな東の森で2人が最初に出会ったのは、きばと爪が長い狼ー初心者殺しだった。

 

「【挑発】!」

 

 クロムは最初に敵対値(ヘイト)を上げるスキルを使う。これによって、ホムラが攻撃するまで初心者殺しがホムラを攻撃する可能性は0になった。本来、【挑発】は近くに居るモンスターからの敵対値(ヘイト)を上げるだけのため、他の人に攻撃が行く可能性がわずかに存在するのだが、ホムラはスキル、【気配遮断】、【暗殺者(アサシン)】を合わせると敵対値(ヘイト)が40%も下がるため、自分から攻撃するまでは一切攻撃される心配が無い。

 

「さて、やりましょうか。」

 

 ホムラがそう言ったとたん、クロムはホムラが赤い戦になって、初心者殺しの方に意識を戻したときには初心者殺しの首と肩に一本ずつ、計2本のピックが刺さっているのが見えた。HPはその2本のピックだけではそこまで削れていなかった。

 

「は?」

 

 だけど、初心者殺しに麻痺が入っていたので驚くクロム。でも、すぐに意識を戦闘に戻して初心者殺しに自分も攻撃を入れていく。

 麻痺していた初心者殺しは、ホムラが攻撃を双剣を用いた連撃に変えたこともあって、2人の攻撃によって1分とかからずに倒せた。

「ふぅ、終わったか。」

 

「お疲れ様です。」

 

 ホムラがクロムにそう声をかけると、クロムは呆れていた。

 

「普通、初めて二日目のプレイヤーが初心者装備で勝てる相手じゃ無いんだけどなぁ.........」

 

「ここまで速く倒せたのは、クロムさんが遠距離からの攻撃を提案してくれたからとクロムさんも攻撃していたことが結構でかいですよ。」

 

「謙虚も行き過ぎると嫌みになるぞ...........」

 

「はぁ、そんなつもりは無いんですが。ん?」

 

 【気配察知】を使って周りを確認していたホムラは、初心者殺しに囲まれていることに気がついた。

 

「クロムさん、囲まれています。」

 

「そうか、気を抜かずに倒すぞ。」

 

「了解。速攻で倒します!」

 

 ホムラはその宣言通り、本当に速攻で初心者殺しの群れを倒してしまった。

 

「ログイン二日目って嘘だろ...........」

 

「他のゲームでVRMMOには慣れているので。」

 

「いや、そういう問題じゃないだろ...........」

 

 初心者殺しの群れを2人で倒したのにもかかわらず、全然嬉しくないクロムだった。




前話のラストでクロムが言っていたのは遠距離から攻撃してダメージを稼ぐ方法でした。

次話はちょっと投稿に時間かかるかも。


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速度極振りと素材集め

主人公ってそんなにPSないつもりだったのに、何故かかなりPS極振りなみのPSもってしまっている.......。どうして?


 初心者殺しの群れに遭遇した後も、特に苦戦することも無く東の森を進む2人。

 

「ホムラにとってこのレベルのモンスターは敵じゃないみたいだな。」

 

「そうですね。じゃあ、装備の素材集めに行きますか。」

 

「ああ、ステータス見せて貰ったんだし、これくらいのことであれば全然手伝うから気にするなよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

 あるフィールドでは、敏捷を上げる素材を落とすモンスターが無限に出てくる場所(周りは草原だが、その場所だけ砂漠になっている)があるため、そこに向かう2人。

 無限に出てくるとはいっても、最初は10体、そこから1分ごとに10体ずつ追加されつつ出てくるだけ(最初は10体、1分後に20体、2分後に30体といった感じで)。ただ、1分ごとに10体は倒さないとどんどん増えてくるため、普通のプレイヤーであれば、無限にモンスターが出てくる状況を誘発するようなことはしない。

 ただ、クロムは初心者殺しの群れとの戦闘でコツを掴んだのか、ホムラが初心者殺しを速攻で倒せるようになってきたのを見て出来ると判断して、その場所に行くことをホムラに提案する。

 ホムラは、新しいスキルの獲得、スキルの熟練度上げやPS(プレイヤースキル)上げにちょうどいいと思ってその提案を受けた。

 

「足を踏み入れたらしばらくの間休憩は出来ないが、大丈夫か?」

 

「クロムさんの方こそ、覚悟決めましたか?さっきよりも攻撃を受け持って貰わなきゃいけなくなりますけど」

 

「それは覚悟の上さ。いくぞ。」

 

 そう言いながら、2人で砂を踏みしめた。

 出てくるのは、巨大なサソリ。動きも速い上に攻撃は毒針による攻撃、毒針からの遠距離攻撃、噛みつき攻撃と多岐にわたる。

 

「さーて、覚悟は決めた!いくぞ!【挑発】!」

 

「はい!素材集め開始です!」

 

 そう言いながら、全てのサソリに遠距離攻撃を仕掛けるホムラ。ピックを数本同時に投げ、麻痺したらピックを回収する。それを数回繰り返す内に、ホムラはあることに気がついた。

 

 特定の場所にピックが当たっていた時、何故か麻痺が必ず入っていたのだ。

 

「試してみるか。クロムさん、試したいことが出来たので、ちょっと耐えて貰ってもいいですか?多分数分で終わりますから!」

 

「出来るだけ速く頼む!流石に50体以上となると、捌ききれない!」

 

「了解!」

 

 いくら自分よりもレベルが高いと行っても、クロムさんに負担をかけ過ぎるのは問題だ。元々自分の装備の素材集めに狭量して貰って言う身なんだから。

 そのまま意識を切り替えるホムラ。

 ーー確認するのは、ひとつ。このサソリは急所に確率で麻痺の攻撃が当たったときに確定で麻痺するかどうか。

「集中だ、集中!」

 

 狙うは一点。ただ、問題が一つある。そんな精密な【投擲】を高速移動中に行う事は無理なのだ。さっき当たったのは、数本投げたら偶然そのうちの一本が急所に当たっただけであって、それを一本だけで意図的に行おうと思うと速度を大きく落とさないと無理なのだ。

 

「しょうがない、狙っていくか。」

 

 少しスピードを抑えつつ、的確にサソリの急所にピックを当てていくホムラ。狙うのはクロムの近くの個体からにした。そうすることで、とどめをクロムに刺して貰い、追撃の心配が無くなる。そのため、自分の思っていることが本当なのかが早い段階で判明する。

 

「なるほど、こいつ等は急所に当てられれば麻痺が確定で入るのか。」

 

 この時、実際には違う現象が起きていたのだが、ホムラには勿論分かるはずも無い。

 本来、このサソリは急所に当たったときに状態異常が確率で付与される場合、確率が50%上がるというものだった。ただ、ホムラは【疾風迅雷】と【暗殺者】の効果で、普通の攻撃でも55%の確率で麻痺が入る為、実質今回は急所に当てることで確定で麻痺が入っていたのだ。

 

 急所に当てると麻痺が入ることを確認したホムラは一度クロムの近くまで戻り、クロムに伝える。

 

「クロムさん、自分が急所に攻撃すると麻痺が確定で入るっぽいので、麻痺した敵は1カ所に集めてください!お願いします!」

 

「わかった!」

 

 その後、ホムラがサソリに麻痺を入れ、動けなくなったところをクロムが誘導して、最後にホムラの攻撃で倒す。と言う事を何度も繰り返した。対処が厳しくなりそうだと思ったら草原の所まで戻ればサソリは追ってこないため、数回そんなことを繰り返して素材の一つ、毒針が集まったところで切り上げた。

 そんな中で、ホムラはいくつかのスキルを獲得していた。

 

【状態異常攻撃 Ⅰ】

 攻撃時に10%の確率で毒、麻痺、やけど、睡眠、暗闇のどれかがランダムで入る。

 取得条件:一定時間以内に確定で状態異常を付与する攻撃を1000回入れること

 

【精密投擲】

 【投擲】を用いたときに、急所が赤く見える。

 取得条件:1000回連続で【投擲】を用いてモンスターの急所にあてること

 

ーーーーーー

ホムラ

Lv17

HP 40/40

MP 12/12

 

【STR 0〈+9〉】

【VIT 0】

【AGI 145】

【DEX 0】

【INT 0】

 

装備

頭【空欄】

体【空欄】

右手【初心者の短刀】

左手【初心者の短刀】

足【空欄】

靴【空欄】

装飾品【空欄】

   【空欄】

   【空欄】

 

スキル

【気配遮断 Ⅲ】

【気配察知 Ⅲ】

【疾風迅雷】

【立体機動 Ⅰ】

【暗殺者】

【大物喰らい】

【状態異常攻撃 Ⅰ】

【精密投擲】




このまま行くと、第一回のイベント時には原作メイプルよりも強くなりそう.........
他のキャラも強化した方がいいのかな?


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速度極振りとスキル集め

遅れてしまってすみません。

内容の出来を意識すると、上手く賭けなくなるの不思議。


 サソリの集団を倒したクロムとホムラ。そのまま遊ぶかと思っていたけど、クロムに急用が出来たようでホムラ1人になってしまった。

 

「俺から誘ったのに、すまん。」

 

「気にしてませんから。こちらこそ、素材集めに協力してくださってありがとうございます。」

 

「ああ、また何かあったらメッセージ送ってくれ。」

 

「分かりました。」

 

 そのまま別れる二人。クロムはそのままログアウトし、ホムラはNWOに残った。

 

「うーん、まだ時間はあるし、何やろう?」

 

 元々クロムとの素材集めで今日は終わりにしようと思っていたため、この後何をするのかが全く決まっていなかった。だから、とりあえず情報を集めようと思って今日はログアウトすることにした。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

「ふぅ、今日はクロムさんのおかげで新しい戦い方とスキルが手に入ったし、後はそれを生かせそうなスキルを手に入れられれば、イベントでも全然戦えそうだな。【暗殺者】の効果は恐らくプレイヤーにも効くから、【気配察知】使って敵を見つけて、気がつかれる前に【精密投擲】と【状態異常攻撃】、【疾風迅雷】を使って見敵必殺(サーチ・アンド・デストロイ)するのが一番いい戦略かな。」

 

 ログアウト後、そんなことを言いながら情報を探す武之。そんな彼は一つのスキル見つけた。

 

弱点判明(ウィークネス)

 弱点が赤く見える。

 取得条件;二種以上の攻撃手段でそれぞれ急所を1000回以上攻撃すること

 

「これ、【精密投擲】の上位互換なのか。特に攻撃手段が限定されていないから、投擲だけじゃ無くて双剣での攻撃の時も分かるっていうことだよな?しかも、後は双剣の攻撃で急所に1000回当てればいいんだろ?バインドしてから攻撃すれば、楽勝でしょ。」

 

 この日は再ログインはしずに、次の日早くからログインするホムラ。彼にとって運のいいことにその日は土曜日だったため、最低限やること以外は一日中NWOにログインして無限にサソリの湧いてくるところでひたすら麻痺を掛けながら双剣で倒していく。

 このスキルを取るために次の日もソロで同じ所に行くホムラ。その甲斐あって、わずか一日半で【弱点判明】を手に入れることに成功した。

 さらに、日曜日にログインしてすぐにショップで【双剣の心得】を取得するための巻物を手に入れていた。今回、スキルを取るにあたって、取っておけばスキルレベルが上がると思ったからだ。そして、そのおかげで多くのスキルのレベルが上がった。

 

【気配察知 Ⅲ】→【気配察知 Ⅳ】

【状態異常攻撃 Ⅰ】→【状態異常攻撃 Ⅳ】

【双剣の心得 Ⅰ】→【双剣の心得 Ⅲ】

 

 その後、時間のあるときは極力理沙の手伝いをしていたため、そこまでNWOにログインは出来なかったが、できる限りログインして、いくつかのスキルを手に入れた。第一回イベントは、数日後に迫っていた........




もしかしたら、数日間投稿無くなるかも知れませんが、書き溜めしてるんだと思ってください。
少なくとも、休みの間は失踪はしないので、待っててくれると嬉しいかな。


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