お酒のヒーローアカデミア! (麻植 愛)
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個性の説明回だよよーするに
見てくれた人ありがとうございます。本作を開いてくれた人達も本当にありがとうございます
「きゃーっ!」「グヘヘヘ、金をダセェおらあ!」
昔々中国のどっかのまちで光る赤ん坊が生まれた。
「俺様はオーガ!とっとと出さねえとこのガキぶち殺すぞお!」
それを発端に人には個性と呼ばれる超常の力が発現するようになった。
「やめたまえきみ!今ヒーローを呼んだ!直にここに来るぞ!」
以来それを悪用して暴れるものをヴィラン、それを退治するものをヒーローと呼んだ。
「ああ?!ならほのがひはころふひはな…い…?」
どっしーん!と大きな音をたてて俺を持ち上げていた4mほどの赤い肌の男は倒れた。
「え?何で急に倒れんだ…?あ!おい君!どこいくんだ?!」
「…学校」
「あっおい!…いっちゃったよ…ん?」
「はへ…あー…んがっ」
「なんだこいつ…
赤い肌の男はただでさえ赤い顔をさらに赤くして恍惚とした表情で倒れていた。
俺は
「…遅刻確定じゃねーかくそったれ」
先ずは遅刻の言い訳を考えなければ。
「あっははは!え、じゃあほんとにヴィランのせいで遅刻したんだ!?事情聴取も受けずに!?」
「うるせーよ、しかたねーだろ個性無断で使っちゃったんだから」
「っはー!バカだねーほんと!お前の[アルコール]って個性常に体表からアルコールがにじみ出てんだろ?じゃそれで酔っぱらったってことにすりゃよかったじゃん」
「…その手があったか…!」
「あっははは!バッカでー!」
…俺のことを笑っている目の前の狸の耳の背の低い小学生にしか見えない男は
「いやーでも無事で良かったよホント、いやお前が強いのはしってるけどさ」
「ったりめーだ。つか炎熱系ぐらいしか俺に勝てるやついないだろ、個性が強すぎるんだから」
「ほーんとお前の[アルコール]ってチートだよなー、アルコールの成分でお前は痛みを感じない、相手を酔わせて無力化ないし弱体化、しかもヴィランって大抵興奮してるからほぼ間違いなく酔っぱらうし、アルコールを燃焼させて攻撃もできる。さらにアルコールで消毒もできるから病気にならないし怪我の応急手当もできる…あれ?まじで炎熱系以外無敵じゃねーのおまえ?!水の中でも燃えるんだろアルコールだから?!」
その通り、俺は基本的に極端に強い増強系と炎熱系以外には無敵だ。炎熱系に勝てないのは常に体表からアルコールがにじみ出ているから、燃やされると一発アウトだからだ。
「…ま、その分機動力がないし炎熱系はほんと無理だから痛し痒しって感じだけどな。アルコールを燃やして飛ぶってのはいまんとこ無理だし」
「やーでも俺のよりは弱点すくねーだろ。車とかなら化かしで作ったやつでも問題ねーけど銃とか刀作っても元が葉っぱか石だぜ?ろくな火力出ねーよ」
化太郎の個性は化かしで作った物でも問題なく動くが、元の素材のままなので本物より脆くなってしまう。故に武器を作ってもあまり火力が出ないのだ。
「…ま、筆記さえ平気だったら二人とも受かるだろ」
「そーだな!試験の形式によるけどな!」
…あ、火災現場の救助シミュレーションとかだったら俺100%無理じゃん。…大丈夫だよな?いくら天下の雄英でもそんなことしねえよな?
雄英試験の十日前の会話である。
百薬 長!個性[アルコール]!体からアルコールを分泌して色んなことに使えるぞ!実は常に体表から汗の代わりにアルコールが分泌されているので近くにいすぎると酔っぱらう!しかもちょっとの火ですぐ引火するから注意が必要だ!アルコールを燃やして攻撃する際の火種は汗腺に埋まっている小さな火打ち石のような器官!体の中にあるので水の中でも使える!ずっとアルコールまみれなので病気にもならない!アルコールを分解するため解毒作用も異常に高いので毒も効かない!まじで炎熱系と極端に強い増強系以外は無敵だ!ただし経口摂取…つまり気化したアルコールや分泌したアルコールを飲んで解毒作用の限界を越えると酔っぱらう!扱いに注意が必要な個性だ!
風都探偵に出てくるアルコールのドーパントを参考にしました。ちなみに見た目はちっこい翔太郎。化太郎は(見た目は)可愛らしいショタです。
注 弱点を一つ追加しました
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試験開始…これなら楽勝だな!
主人公よりも強くがコンセプトの二人です。
雄英高校の試験日がやってきた。この日の為に勉強も頑張ってa判定にしたんだ。筆記は問題ない…問題は実技だ。
「まーでもお前の個性なら火災現場以外なら平気でしょ、俺はあんま固いやつが来なければ…って感じ」
「…ま、そーだな。でも試験でそんな固いやつ来ないだろ、適度に脆いの出して点数分かりやすくするだろ」
「そーだといーけどなー…うおっ!?なんだあれ!?」
唐突にすっとんきょうなこえをあげた化太郎が指差すのを見ると、腕が6本、身長が5m近くあるものすごいマッチョが歩いていた。そして試験会場へと入っていく
「…え、あいつもしかして受験生?」
「なんじゃないか?個性[阿修羅]ってとこだろ」
「うおお…なんかすげー強そう…さすが雄英パネエ」
「だなー…うし、俺らも入るか」
「っしゃあ!頑張ろーぜ!」
「おうっ」
二人同時に気合いをいれて試験会場に入っていった。
筆記は上々、あとは実技のみとなった。その説明の為に一ヶ所に集められている。そこで化太郎と合流した。
「よー長!どーだった?」
「ばっちり…お前は?」
「ったりめーだろ、お前よりおれのが頭いいんだから」
…相変わらず生意気なやつである。
「それよりほら…やっぱあの阿修羅のやつ受験生だったんだ。…なんか好青年って感じの顔だな」
「…確かに、もっとおっかねー顔してるもんだと」
…やはりあの男は目立つ、明らかに強いし頭も悪くなさそうだ、普通に受かるだろう。
《/big》「エビバディセイYEAAAA!!!」《/b》
…びっくりした。どうやら試験の説明をするのはプレゼントマイクのようだ。
「試験の説明をするぜー?!今回の試験はロボットを仮想ヴィランとした点の奪い合い!一点二点三点の三種類のロボットを破壊もしくは無力化で得点だあ!」「っしゃあ!勝った!」「…ロボの耐久力による…!」
よっしゃこの条件なら受かったも同然!楽勝だな!
「質問がございます!よろしいでしょうか!この資料には4種類の仮想ヴィランが掲載されています!これはミスなのでしょうか!?」
…なんかメガネをかけたがたいの良いいかにも真面目そうな男子が質問していた。言われてみれば手元の資料には4種類の仮想ヴィランが記載されている。
「あーまあおちつけ!ミスじゃねーよ!そいつはマリオで言うドッスン!倒しても得点にならねえ0ポイントのヴィランだ!避けて通ったほうが賢明だぜリスナー!」「そうでしたか!ありがとうございます!…それとそこのボサボサ頭の君!」「ひゅいっ?!」
「先程からブツブツと…記念受験のつもりなら帰りたまえ!」
メガネ男子がボサボサ頭の少年に注意をしていた。
「…何様だあいつ…」
化太郎はどうやらメガネ男子が気にくわないらしい。まあ先生から注意されてるわけでもないのに帰れはないとおれでも思うがが…
「さあ話は終わったな!?んじゃいくぜ!かの皇帝ナポレオンはこう言った!さらに向こうへ!plus
ultra!ってなあ!さあ行ってこい!」
さあ試験開始だ…!
ということで会場だが…目立つやつは見つからない。どうやら大したことないブロックのようだ。皆深呼吸したりして自分を落ち着けている。
「はいスタートォ!」
?!
「どうしたほら、実戦じゃご丁寧に開始の合図なんてねーんだぜえ!?」
ちっくしょう、やられた!しかし出遅れたってほどじゃない!先ずは近くにいるやつらを…!
『ブッ殺ス!』『イタァブッ殺セ!』
こいつらが仮想ヴィランか!よしなら…!
「燃えろお!」
『『『『ギャアアアアア?!』』』』
よし!一体一体は大したことがない!これなら広範囲を燃やし続ければ簡単だ!
「おらあ!燃えろ燃えろぉ!」
『『『『『『ギャアアアアア!?』』』』』』
そんな感じで60点ほど稼いだ頃にそれは来た。
ーズズーン…
「…!あれが0ポイントか…!」
勝てる…が時間が掛かってしまうしなによりメリットがない、ここは退こう。
ーヒウン…スパッ!
…え?あれは…!0ポイントが真っ二つになった?!なんだなにがおこった?!
「…脆い…」
!0ポイントのすぐ近くの…手が糸のように変質した蒼い髪の女!あいつが…?
ーブーッしゅーりょー!
あっ
結局俺は60点と少しで終わってしまった。まあ他のやつらを見る限り平気だろう。
「おーい長!どうだった!?」
「あー…まあ多分受かったよ」
「おー…ま俺も多分受かったよ。それより俺阿修羅のやつと一緒のとこでさあ!あいつ0ポイント一撃で粉砕しやがった!」
「あーこっちも蒼い髪の女が真っ二つにしてたぜ」
「マジ?!っはー、世界は広いなあ!」
「ああ…本当にな」
あーあ畜生あれを軽く壊せるやつらが最低でも二人か…自信なくすぜ…
「今年は随分豊作だね…!」
雄英の採点がはじまった!
狐狸 化太郎!個性[化かし]!葉っぱや石を全く違うものに見せる!本人も姿を自在に変えられる!ちなみに個性で道具を作った場合ちゃんと動くが耐久性は元の素材が基準になる!自分を作れば影分身みたいなこともできる!実は狸の耳だけでなく尻尾も生えているがなんとなく恥ずかしいので普段は個性で隠している!
化太郎は単に思い付きで作ったキャラです。他のオリキャラに隠れてコイツもかなりのチート
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合否判定…なんか後味悪いなー…
注、別で書いてるやつとごっちゃになってました。訂正します。
「今年は随分豊作だね…!」
大きなネズミのような人物(?)がそういうと、周りからも同意の声があがる。
「そうですね…ヴィランポイントのみで3位、そして同じくヴィランポイントのみで5位…そしてその逆でヴィランポイント0で9位の少年…1位と2位、9位の子は0ポイントを破壊している…」
「まさか0ポイントヴィランを壊すやつが3人もでるとはなー!しかも全員一撃だぜ?!俺思わずYEAAAAAAAA!!ってさけんじゃったもん!」
「しかも1位と2位はともに150ポイントオーバー…一人でも珍しい3桁台が二人も、それも大幅に越えてくるなんて…」
「けどね、0ポイントを破壊したうちのひとりはそのあと大怪我をしていたよ?まるで個性が発現したての赤ん坊のようだったよ」
「ヴィランポイントが0なのは個性に体が耐えきれないからってことですかね?」
「何でも良いさ!その貴重な一発を他のやつを助けるためにつかったんだぜ!?あいつは合格だろう!」
「それはそうなのさ!救助ポイントが0の二人もポイント的には文句なしの合格、3位の[爆破]の子は尋常ならざるタフネスと派手さで最後までヴィランを相手取り続け77ポイント、5位の[アルコール]の子は広範囲の攻撃で効果的にヴィランを狩り続けて67ポイント![アルコール]の子が伸び悩んでしまったのは同じ会場に一位の子がいたからだろうサ!」
「個性[アルコール]…かなり強力ですが弱点がはっきりしすぎていますね…」
「そこはコスチュームでどうにでもなるだろう。それより私は64ポイントで7位の[化かし]の子が気になります」
「あー…まさか自分を増やすことができるとはな…しかも増やしたやつらも個性を使える。まあ火力不足は否めないが…つかコイツ救助ポイントの存在に気がついてないか?」
「まあ十中八九気がついているだろうね!0ポイントヴィランの存在から気がついたんだろうサ!」
「しかし気が付いたということはそれだけ頭が回るということでしょう。この子も合格ですね」
「そうだね!…さて一位と二位の子の話をしようか…まずは二位の子からだね!」
「
「阿修羅ってわりには顔ひとつだったし随分優しい顔だったけどなー」
「ヴィランポイント91ポイント、救助ポイント68ポイントで合計159ポイント…あらためてとんでもないポイントですね…」
「腕振っただけで0ポイントが粉々だからな…オールマイトよりもパワーあるんじゃないか?」
「あれは三本の腕を同時に振ったからでしょう…おそらく一本一本はオールマイトよりも多少劣りますよ、多分」
「多少、しかも多分かよ…」
「そのレベルのパワーの腕が六本…洒落にならんな…」
「まあこの子は文句なしに合格だね!問題は一位の子なのさ!」
「
「ヴィランポイント114ポイント、救助ポイント50ポイント、合計164ポイントで救助ポイントは0ポイントを破壊したことによる50ポイントのみ…」
「ポイント的には一切問題ありませんが…個性の殺傷力があまりに
「修羅くんが推薦を取れなかったのは学校に体格的な理由で通えず通信制度の学校だったからだが…この子は母校から人格的に問題有りとして推薦が取れなかったようだし…」
「しかしこの子が合格条件を満たしているのも事実!しかも[アルコール]の少年と点を取り合っていたのにこのポイント!野放しにするのは危険なのさ!これからの3年間、しっかり導いていけば良いサ!」
「それではこの子も…」
「当然、合格サ!」
(全く合理性に欠ける…ポイントとったやつは全員合格ってことじゃないか…なんのための会議なんだか)
(緑谷少年は合格したか…しかし今年の生徒は随分と優秀な子が多いな、大丈夫だろうか緑谷少年…)
「それじゃあ他の子達の合否も決めていくのサ!」
雄英の試験から数日経って、合否の判定が郵送されてきた。
『私が投影された!』
「うおっ?!オールマイト?!なんで!?」
郵送された小包を開封するとオールマイトが投影された。
『HAHAHA!なぜ私が投影されたかって!?実は今年から雄英で教鞭をとることになってね!そのためさ!』
「マジか…!」
あのナンバーワンヒーローオールマイトが教鞭をとるだって?!
『それじゃ百薬少年!君の合否判定だが…ヴィランポイント67ポイントで全受験者の中で5位!合格さ!』
「ぃよしっ…!」
『しかし!実はあの試験では救助ポイントというポイントもあった!』
「…え?」
救助ポイント?…ってそれ俺不味いんじゃ…!
『残念ながら君の救助ポイントは0ポイント!』
「マジで?!やっべえ!」
『まあ君はそれでも合格なんだが…』
「なんだよ驚かせやがって!」
焦ったー、落ちたかとおもっちゃったぜ…
『だからといって油断は禁物だ!君よりヴィランポイントを取った子は3人もいるからね!なによりヒーローの本分は人助け!それを疎かにしてはいけないよ!』
「うっ…」
…その通りだ。俺はあの時自分が受かることしか考えていなかった…!
『まあその辺はおいおいね!さあ来いよ少年!ここが君の!ヒーローアカデミアだ!』
…受かったのは嬉しいが、素直に喜べない結果になっちゃったな…
「…さて、化太郎のやつはどうなったかな?」
とりあえず俺は化太郎に連絡をとるため、電話を取りに行った…
その頃とあるアパートでは
「…人格的に問題有り…酷い…」
蒼い髪の少女がひっそりショックを受けていた。
鬼道 修羅!個性[阿修羅]!すげーパワーとスピード、そして6本ある腕が特徴的な異形型の個性!体も5mとかなり大きく普通の学校には通えなかった!一本一本の腕のパワーはオールマイトとほぼ同じ!必殺技は4本の腕で四肢を固定して残りの腕でタコ殴りする<地獄雨>!ただし思いっきりやると大抵粉々なのでほとんどつかえない!
修羅の容姿は七つの大罪のドロールの腕を6本にした感じ、糸成は這いよれ!ニャル子さんのクー子を蒼い髪にした感じです。
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口下手な少女の憂鬱…なんでいつもこうなの…?「俺の出番は?!」by主人公
…雄英から合否通知が届いた…開いて中の小包を取り出すとガチムチのおじさんが投影された
『私が投影された!HAHAHA!やあ型無少女!』
…この人オールマイトだ…なんで雄英の手紙から…?
『驚いたかな!?実は今年から雄英で教鞭を取ることになったのさ!』
…!本当に…?すごい…!
『さて本題だ!筆記はほぼ満点!すごいなあ!』
「…当然」
…すっごく、
『そして実技だが…全受験者の中でもぶっちぎりのトップ!ヴィランポイント114ポイント!』
…?
『あの時見ていたのはヴィランポイントのみにあらず!救助ポイントという隠し要素があった!』
…なんだ、
『君の救助ポイントは50ポイント!0ポイントを破壊したことによるもののみ!』
「…え?」
え?なんで…だって私、町が壊れないように補強したり危なそうな人助けたりしたのに…!
『正直君の合格は危険だという意見もあった!何せ母校から人格的に問題有りとされ、我々からの目から見てもそう判断せざるをえなかったからね!!』
…え?なんで…
『しかし!校長先生が言ったのだ!我々が導いていけばいい、と!来いよ型無少女!君をまってるぜ!』
………
「…人格的に問題有り…酷い…」
なんでこんな評価なの…?
主人公side
「あー化太郎?どうだったよお前?俺は受かったぜ?」
「おーマジか!俺もだよ!やっぱ
俺は化太郎に連絡をとっていた。っていうかコイツ…!
「は?お前救助ポイント気づいてたわけ?!」
「お?おーまあな…いやだって0ポイントなんて明らかに不自然じゃんか、ヴィランポイントだけ見るんなら他のやつだけでも十分だろ?あれでヒーローとしての振る舞いも加算されるって気づいたんだよ。おかげで救助ポイント42ポイント、ヴィランポイント22ポイントで合格さ…え、なにお前気づいてなかったの?けっこーあからさまだったと思うけど?」
「気づいてなかったよ!おかげで救助ポイント0ポイントだよ!文句あっか?!」
「え、お前ヴィランポイントだけでうかったの?!マジで?!それはそれですげえなオイ!なんポイント!?」
「67ポイントだよ!ハッハーお前の合計より多いぜ?!」
「…脳筋だなーお前…」
「うるせーよ!切るぞ!?いいな?!」
「おーまた雄英でなー」
「おお!」
音をたてて受話器を叩きつける。そうでもしないとイライラして発火しそうだ…!
「くっそアイツ気づいてたんならそう言えよ!もー!イライラするぜまったくよー!」
あー畜生!入学したらおぼえとけよ?!
型無 糸成!個性[極細糸]!最も細い状態で直径1ミクロンの糸に変質する!…と思われているし本人もそう思っている!実際は元々糸状だったのが人の形に編み込まれているだけの異形型!細すぎて違和感がない!糸は体の一部なので自在に動くし感覚もある!実は糸から伝わるのは触覚だけでなく視覚も同じく伝わってくる!表情の乏しさと口下手なのが合わさって勘違いされやすい!人格的に問題有りと判断されたのはヴィランを切り刻んでも表情一つ変わらず、目の前でピンチになっている受験者を見ても変わらなかったから!実はこのとき糸を動かして助けていたが細すぎて教師達には見えず、さらに動じない糸成が異様すぎて違和感に気づけなかった!母校でもとにかく勘違いされて人格的に問題有りとなった!
実際は人一倍心優しい普通の少女だぞ!
なんか説明が長くなった…後まあ教師達がそう判断したのは母校に問題有りとされたことによる先入観も入っています。
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入学式…え?ないの?
さあ、今日から雄英の登校日だ。気を引き絞めていこう
「いってきまはぁ~…す」
…まああくびが出るのは仕方ない、生理現象だ
「うっす長…ってなんか眠そうだなおい」
「あー…いやヘイキヘイキ、うん」
「ほんとかよおい…お前クラスはどっち?」
「あー…Aだよ」
「ッハー、なんだよ別々のクラスかよ…」
どうやら化太郎はB組らしい。
「まーいいや!おっ着いたな」
雄英に到着した。正直俺らが雄英を受験したのは家から近いからというのも多分に含まれている。
「じゃー帰りにまたなー」
「おーう…」
「…しゃんとしろよお前…」
そんな感じで化太郎と別れた後、A組に着く。いやに大きな扉を開けてなかにはいると二人の男女が言い争っていた
「テメーが一位のヤツかこらあ!どこ中だてめぇ!」
「…?どこ中?分かんないけど…貴方みたいなのがよく受かったね」
「ああ?!んっだとこの端役があ!」
「…私より低かったのに…貴方はなんなの?」
「…テメエ…!」
ウワー…あれ入試の時の女だよな…それに突っかかってるのは…なんだあいつ?爆破したみたいな金髪とやけにつり上がった目…あいつどう見てもヴィランじゃん…
「喧嘩はやめたまえ!ここはヒーロー科だぞ!」
あっ、あのときのメガネ君だ。
「はあん?!邪魔すんなこのクソメガネェ!」
「ク…?!ほんとにひどいな君?!」
ああ言い争いが別のヤツに…あっ、あの女フツーに席座りにいきやがった!
「あ、あのときの!地味目の!」
「えっ、ウヒャア?!」
…なんか扉の前でもやってるし…だんだんカオスに…
「静かに」
?!なんだあいつ?!どっからわいてでた?!
「…はい、君らが静かになるまで8秒かかりました…合理性に欠くね。さ、まずこれに着替えてグラウンド集合」
え、あれもしかしなくても担任?!雄英の教師ってプロヒーローだよな!?あんなのいたっけ?!
「え、入学式は?ガイダンスは?!」
「そんなのやってる暇ないよ…ここはヒーロー科だ、放課後にマックでお茶するような高校生活は送れないよ」
…ぶっとんでるなー
「んじゃまずは体力テスト…おい型無、お前中学でハンドボール投げいくつだった?」
「…34メートルです…」
「んじゃこれ個性使って投げてみ」
「わかりました…」
なるほど個性を使った体力テスト…真っ直ぐ走るだけならアルコールの燃焼でいけるし…他もまあなんとかなるだろう。そんな風に考えていると、蒼髪の女…型無は配置について、手を糸状にしてボールに巻き付けていた。
「…よいっしょ」
そんな気の抜ける声と共に投げられたボールは落ちること無くただひたすらに上へ上へと上がっていく
「…糸でボールを持ち上げ続けてずっと伸ばせば宇宙まで行ける…」
「…ああもういい、無限だな」
?!
「え!?記録無限?!そんなのあんの?!」
「やべえ!ちょう面白そう!」
「面白い…ね」
あ!これなんかヤバイヤツ…
「これからの3年間そんな心構えでいくつもりか?よし決めた、最下位は除籍処分としよう」
「え!?」「んなっ…?!」「…ぇ?」
「雄英の校風は自由…君たち生徒のいかんも俺たち次第…」
マジかおい…!
「ようこそ…ここが雄英高校、ヒーロー科だ」
…ホンットぶっとんでるぜ…!
A組から青山と尾白out主人公と型無in
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