ファイナルファンタジー クリスタルストーリー (MP)
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全ての始まり

ファイナルファンタジー7のリメイク発売日にファイナルファンタジー9の小説を投稿するMPでございますエエエエエエエエ!!!!(クリリンの歌声))
そんな訳で先ずは1話です


昼と夜が存在するように人の心には光と闇が存在する。

光あるところに闇もあり、また闇あるところにも光がある。

 

 

劇場船プリマビスタ。

そこにはタンタラスという集団が乗っており、

アレクサンドリアという国へ向かっていた

 

「……んん…セーラ…今、会いに行くから……」

 

プリマビスタの一室に腰に青いバンダナを巻いた金髪の少年が居た。

何やら夢を見ているようだ

 

「おいジタン、そろそろ着くぞ。起きろ」

 

少年の名前はジタンと言うそうだ

 

「ん…もうそんな時間か?ブランク」

 

部屋に入って来た傷だらけの男はブランクと言う名前のようだ。

後からバンダナを着けた男と派手な服装の少女と凄い顏をした小柄の男が部屋に入って来た

 

「ジタンさん、起きたんッスね」

 

「もうすぐでアレクサンドリアや、しっかり準備しとくんやで!」

 

「オイラ達はもう準備完了ズラ、後はジタンだけズラよ」

 

「ああ、準備なら出来てるぜ。マーカス、ルビィ、シナ、ところでボスはまだか?」

 

「そう言えばまだボスの姿は見とらんなぁ」

 

その時。

竜のような仮面を被った大男が部屋に入って来た

 

「!?なんだコイツ!」

 

「まさか魔物ッスか!?」

 

「いや、これはあれだろう、ちょっと下がってな」

 

ジタンは天井を弄くり縄を下ろした。

すると仮面の男の頭にタライが落ちて来た

 

「うごぉ!?かあああああああ頭がいてぇぇぇぇぇ!!ちょっとは手加減しねぇか!?」

 

「悪ふざけは止めて作戦会議に移ってくれよ、ボス」

 

ジタンは仮面が割れて元の顏に戻った男にそう告げる

 

「悪ふざけとはなんだ!?まあ良いわ、じゃあこれから作戦会議を始めるぞ!このバクー様の話しをよ~く聞いとけよ!」

 

大男ことバクーの話しが始まった

 

「良いか、俺達タンタラスの仕事はアレクサンドリア始まって以来の美姫、ガーネット姫をかっさらう事だ!

後の事はシナ、頼む」

 

「解ったズラ、オイラ達は大人気の芝居『君の小鳥になりたい』を演じるズラ。頼むズラよ、主役のマーカスさん」

 

「了解ッス、でも拐うのはジタンさんとブランク兄貴ッス」

 

「で、城に侵入した俺とジタンでブラネ女王の寝室にコイツを仕掛ける。

でもどうにも苦手だぜ、このブリ虫って奴はよ。

まあ仕事だから我慢するけどよ」

 

「まあ作戦内容はこんな感じだ、野郎ども!キッチリやれよ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

プリマビスタは間もなくアレクサンドリアに到着しようとしていた

 

(もうすぐだ、もうすぐで君に会える。待ってて、セーラ…)

 

ジタンはアレクサンドリアを見つめながらそう考えていた

 

 

 

アレクサンドリア城下町。

とんがり帽子を被った少年とネズミのような少年が人通りの少ない場所にやって来ていた

 

「ビビ、人は来なさそうか?」

 

「うん、大丈夫だよパック。

それより本当に良いのかな?」

 

帽子の少年はビビ、ネズミの少年はパックと言うようだ。

パックは梯子を住宅街のあちこちに仕掛けて城に侵入しようとしていた

 

「良いって良いって!だって折角買ったチケットがまさかの偽物だったんだぜ。

お前も今日の芝居は見たいだろ?なら実力行使あるのみだ!」

 

「う、うん。解ったよ、パック」

 

ビビとパックは梯子を蔦って行く事にした

 

 

 

 

アレクサンドリア城。

そこにはドレス姿の長い黒髪の少女が居た

 

「ガーネット姫様、失礼します」

 

その時、片目が隠れた女性が少女に呼び掛ける

 

「ベアトリクス、何かご用ですか?」

 

少女はガーネット、女性はベアトリクスと言うようだ

 

「間もなく劇場船が到着します。

今夜の芝居は貴女様のお母上、ブラネ女王様も大変楽しみにしています。

今日は姫様の16歳の誕生日、姫様も必ずご出席するようお願いします」

 

「ええ、解りました」

 

ガーネットがそう言うとベアトリクスは部屋から出ていった

 

「……城を抜け出すのは、今夜しかない…」

 

ガーネットはどうやら城から抜け出す気で居る様子

 

「……劇場船には彼も居るかしら?…ライフ…貴方に会いたい…」

 

ガーネットはそう呟くと部屋を後にした




作者のMPです。
自分の中ではファイナルファンタジーは9が最高傑作だと思っています


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王女誘拐

前書きなんて特に書く事なくて困るんだよなぁ…


時刻は夜、間もなく芝居が始まろうとした

 

「お、始まるぞ」

 

「楽しみだね、パック」

 

多くの観客達の中にビビとパックは居た。

ロイヤルシートにはお前本当に人間か?と疑いたくなるような見た目をしたブラネ女王が今か今かと楽しみにしていた。

そんなブラネとは対称的にガーネットは暗い顏をしていた

 

(姫様…何か思いつめているものがあるのであろうか…)

 

ガーネットの後ろに居た鎧の男は心配そうな表情で見ていた

 

照明が消え、あたりが暗くなった。

鎧の男が剣を向けるとまた明るくなり、始まりを告げるパレードが始まった

 

「わあ…」

 

「スゲェ…」

 

ビビとパックは感動していた、そして衣装に着替えたバクーが出て来た

 

「さあて、お集まりの皆様!今宵我らが語る物語ははるか遠い昔の物語でございます。物語の主人公であるコーネリア姫は恋人マーカスとの仲を引き裂かれそうになり…一度は城に出ようと決心するのですが、

父親であるレア王に連れ戻されてしまいます。

今宵のお話はそれを聞いた恋人のマーカスがコーネリア姫の父親に刃を向けるところから始まります。

それでは、ロイヤルシートにおられまするブラネ女王様も、ガーネット姫様も…そして貴族の方々も、屋根の上からご覧の方々も、

手にはどうぞ厚手のハンカチをご用意くださいませ」

 

バクーが話し終わると『君の小鳥になりたい』が始まった

 

 

 

「父を殺され!母を殺され!そして恋人と引き離されたマーカスよ!!」

 

「おお、なんて不幸せなマーカスよ!これからお前は何を希望に生きてゆけばよいのだ!!」

 

「こうなれば我が友の為!憎きレア王の胸に剣を突き刺してやろうではないか!!」

 

「「ウオォォォォ!!」」

 

ブランク、シナ、ジタンの3人はマーカスとレア王とその手下らしき2人の元へ走った

 

「助太刀に来たぞ!相棒!」

 

「手出しは無用だ!」

 

「そうはいかぬ!俺もレア王には兄弟を殺されているのだ!」

 

「ええい!下がれ下がれ!無礼者!我が野望の行く手を塞ぐ奴は誰とて容赦はせぬぞ!お前達、やってしまえ!!」

 

「「了解でよ!」」

 

芝居はマーカス達とレア王と手下達の戦いのシーンに移り芝居は更に盛り上がった。

暫くして、レア王が膝をついた

 

「く…くそ…このままで済むと思うなよ!マーカス!!」

 

そう言うとレア王は逃げ出した、ジタンが後を追おうとするがブランクが立ち塞がった

 

「何故止める!?」

 

「…冷静になって考えてみろよ、シュナイダー王子とコーネリア姫が結婚すれば2つの国は平和になるのだ」

 

「笑止千万!それで全てが丸く納まれば世の中に不幸せなど存在しない!」

 

「こうなれば、いざ勝負!」

 

「望むところだ!覚悟しろ!この裏切り者!!」

 

2はチャンバラを始めその場面で更に観客を盛り上がらせた

 

「やるな!この勝負お預けだ!」

 

「そうはさせるか!裏切り者め!」

 

2人は何処かに走っていった

 

 

アレクサンドリア城内

 

「ぎゃっ!!」

 

「どうした!?…ぐえっ!!」

 

城内に忍び込んだ2人は兵士の服を奪った

 

「くっくっくっ…着替え終わったか?ジタン」

 

「ああ、しかしこの鎧…スッゲェ臭うな…」

 

「我慢しろ、俺のなんて蒸れてるし最悪だぜ」

 

「へいへい、ところでブリ虫はちゃんと持って来たか?」

 

「あたりまえだ」

 

「じゃ、俺は姫のティーカップに眠り薬を入れてくるぜ」

 

「俺は女王様にコイツをプレゼントだ」

 

その時、外から歓声が聞こえてきた

 

「お!そろそろマーカスがコーネリアの屋敷に忍び込むシーンに入ったみたいだな。終わらねぇ内にさっさと行くぞ」

 

「解った」

 

ジタンが上に行くと、白いフードを被った少女が出て来た

 

「あの…道を譲ってくださらないかしら?」

 

「あ、ああ…!?今の声…待って!」

 

「!?」

 

「ねぇ、君もしかして…」

 

「……ごめんなさい!!」

 

少女はそのまま走り去ってしまった

 

「あっ!待って!!」

 

「ジタン、今の誰だ?」

 

「今のがガーネット姫だ!!俺は彼女を追う!」

 

「何ぃ!?おい!ジタン!!」

 

ジタンはブランクの話しを聞かずに走り出した

 

 

玉座。

そこではブラネが芝居を楽しんでいた、とそこに

 

「ブラネ様ー!居るでおじゃる~?」

 

「大変でごじゃる~」

 

ピエロみたいな2人がやって来たが、鎧の男が止めに入った

 

「ゾーンとソーンよ!今は誰も通すなと言われている、また後でやって参れ」

 

ピエロみたいな変な2人はゾーンとソーンと言うらしい、そこにベアトリクスが2人に話しかけた

 

「火急の用件ですか?」

 

「そうでごじゃる~」

 

「火急どころか大火急でおじゃる~」

 

「ならば私が用件を取り次ぎましょう」

 

「頼むでごじゃる~」

 

「任せるでおじゃる~」

 

「ぐぬぬ…ベアトリクスめ…でしゃばったことをぬかしおって~!!」

 

鎧の男をよそにベアトリクスはブラネの元へ行った

 

「なんじゃ?今は芝居を見ているが故、後にせい」

 

「それが…」

 

「なんだと!?ガーネットが国宝のペンダントを持ち去っていなくなっただと!?」

 

ベアトリクスから話しを聞いたブラネはキレた

 

「ベアトリクス将軍!」

 

「はっ!」

 

「それとそこの…スタイナー隊長!」

 

「はっ!」

 

「直ちにガーネットを探して参れ!」

 

「「了解!」」

 

「プルート隊!集合!!」

 

スタイナーは呼び掛けるが誰も来ない

 

「何故誰も来ん!?」

 

少しすると、ジタンとブランクに身ぐるみを剥がされた2人の兵士がやって来た

 

「「隊長~!ただいま集合しました~!」」

 

「遅い!しかも2人だけか!?それと服はちゃんと着ろ~!!」

 

「「すみませ~ん!!」」

 

スタイナーは噴水のある広場に居た

 

「あいつら…真面目に探しているのか…おのれ!急がねば!」

 

スタイナーは塔に登っていった、しかしほぼ息が絶え絶えになっている

 

「こ…ここならば姫様も見つかる筈!……ぬ?あれは!?」

 

塔の反対側を見ると、ジタンとフードの少女が居た

 

「姫様!何やら賊に追われている様子!今参りますぞ~!!」

 

「おい!危ないぞ!?」

 

少女は今にも落ちそうな場所に立っている、すると少女は笑みをこぼし…

 

「ふふ…それ!」

 

なんと少女はそのまま飛び降りた

 

「おい!?」

 

「姫様ぁぁぁぁ!?」

 

飛び降りたが、よく見ると少女はロープを掴んでおり、見事に逃げた

 

「これはたまげたな…俺も負けてられないぜ!」

 

ジタンもロープを掴んで少女を追った

 

 

 

一方、観客席では

 

 

 

「うおぉぉ!スゲェ~!」

 

かなり盛り上がっているらしい、しかしビビが…

 

「えっ!?」

 

ロープで飛んでいる2人を見てしまった

 

「どうした?」

 

「いや…なんでもないよ」

 

「なら良いけど……げっ!?」

 

パックが見た先にはプルート隊が居た

 

「こら~!タダ見は許さんぞ~!」

 

「ヤベェ!逃げるぞビビ!!」

 

「パック!待ってよ~!!」

 

 

 

プリマビスタ内部

 

 

前に仮面を被ったバクーがジタン達と居た部屋に逃げて来た少女が居た

 

「ここでしたらもう誰も来ませんね。

それにしても先程の兵士、何処かでお会いしたような気が…」

 

その時、ジタンが部屋に入って来た

 

「やっと追いついたぞ!」

 

「!?」

 

少女は逃げようとするがジタンに腕を掴まれてしまった

 

「嫌!離してください!!」

 

「待って!俺だよ!セーラ!!」

 

「えっ!?」

 

少女は動きが止まった、その時にフードがはだけ素顔が現れた。

少女はやはりガーネットだった

 

「貴方のその顏は…もしかしてライフですか!?」

 

「ああ、そうだよ。セーラ」

 

「ライフ!!」

 

何故か2人は違う名前で呼び合っていた。

そしてガーネットはジタンに抱きついた

 

「ライフ!ずっと…ずっとお会いしたかったです…」

 

「俺もだよ…セーラ…」

 

暫く抱き合った後。

ジタンはゆっくりとガーネットを離す

 

「ところでライフ、どうしてわたくしを追って来たのですか?」

 

「それはなセーラ、君を拐いに来たんだ」

 

「ならお願いがあります…」

 

ガーネットは真剣な表情でジタンに言い放った

 

「わたくしを誘拐してください!」

 

「ええぇぇぇぇ!?」

 

「駄目、ですか?」

 

「駄目ってことはないけど…それだとあべこべ…」

 

「それでもお願いします!」

 

「…まあ、解ったよ」

 

「ありがとうございます、ライフ」

 

「そうだ。セーラ、このライフとセーラって名前は俺達2人っきりの時だけにしてくれ」

 

「はい、解りました」

 

そしてジタンはしゃがみこみ

 

「それでは王女様、今からわたくしめがあなた様を誘拐させて頂きます」

 

と言った

 

「ふふ、宜しくお願いしますね」

 

ガーネットは微笑みながらジタンにそう返した




作者のMPです。
前書きもそうだけど、後書きも書くことなくて困惑するんだよなぁ…


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動き始めた物語

前書き?知らんな(チャー研の無能警察並感)


「今宵はいよいよ我が娘、コーネリア姫とシュナイダー王子との祝言!これでシュナイダー王子は我が意のまま、そしてサスーン王国も思いのままよ!

ぐわはははははは!!!」

 

芝居の方は終盤を迎えていた

 

「「怪しい男を捕まえたでよ!」」

 

その男はマーカスだった

 

「これは面白い!マーカスではないか!いかにそなたがコーネリアのことを愛していようとも、またいかにコーネリアがそなたのことを愛していたとしても、そなたのような身分の低い者との結婚を認める訳にはいかぬのだ!!」

 

「く…レア王め…」

 

その時、鐘が鳴り出した

 

「この鐘が3つ鳴った時…貴様には消えて貰うとしようか!マーカスよ!!」

 

 

 

 

プリマビスタ内部

 

「姫様~!何処にいらっしゃいますか~!?」

 

スタイナーはなんとかプリマビスタに入り込み、プリマビスタ内をさまよっていた

 

「姫様~!自分の声が聞こえているのならばどうかお返事を~!姫様~!!」

 

スタイナーは何処かへ走っていった

 

「…行ったか」

 

「スタイナー…申し訳ありません」

 

実は先程までスタイナーが居た場所の近くに2人は居た。

悲しいなぁ…

 

「芝居ももうすぐ終わるだろう、それまでここに入れば大丈夫…ん?」

 

「どうかなさいましたか?」

 

「…誰か来る」

 

「まさか、追っ手?」

 

2人のところに誰か来たようだ

 

「ここまで来れば大丈夫だろ」

 

「そうだね」

 

「あ~あ、最後まで見たかったな…」

 

「うん、今度は本物のチケットを買おうね」

 

「誰だ!?」

 

ジタンはこちらに向かってくる2人組に声をかけた

 

「「うわ!!」」

 

そこに居たのはビビとパックだった

 

「なんだ?子供?」

 

「あの…えっと…」

 

「まずは落ち着きましょう、どうしてここに来たのか話してくださいますか?」

 

「ああ…まあ、色々訳有りで…」

 

 

 

「後1つ!マーカスよ、貴様ももう終わりだな!」

 

一方芝居はクライマックスを迎えていた。

とそこにコーネリア姫役のルビィがやって来た

 

「父上!もうお止めになってください!!」

 

「「コーネリア!?」」

 

マーカスはレア王の手下達、ゼネロとベネロを振り払い、コーネリアの元へ走った

 

「マーカス、逢いたかった…もう離れたくありません…このままどうか私を何処かへ連れて行ってくださいまし!」

 

「コーネリア…」

 

抱き合う2人、しかし

 

「それはならぬ!もう離れたくないだと?それはならん!コーネリア、お前はシュナイダー王子と結婚するのだ!ゼネロ!ベネロ!マーカスを殺せ!!」

 

レア王は2人を呼ぶが来る気配は無かった

 

「それはコイツらのことか?」

 

シナがのびているゼネロとベネロをレア王に見せた

 

「おのれ…コーネリアよ!父と一緒に城へ帰るのだ」

 

「嫌です!私はもう嫌です!!」

 

「コーネリア…もうこれ以上父を困らせないでくれ…お前の為を思ってこその結婚なのだ…解ってくれ…」

 

レア王はコーネリアにそう言った。

その時マーカスはレア王に剣を向けた

 

「そうはさせないぞレア王め!今こそ年貢の納め時!親の仇…そして愛するコーネリアの為…この刃にものを言わせてやる!死ねぇぇ!!」

 

マーカスはレア王に剣を突き刺した…かと思われたが、

コーネリアがレア王を庇った

 

「コーネリア!?どうして…」

 

「マー…カス…ごめんね…こんな…人でも…私の…父なのです…」

 

「コーネリア!」

 

レア王は倒れているコーネリアを抱き上げる

 

「父上…我儘ばかりで…申し訳…ありません…でした…でも…どうか…マーカスを…許して…くださいまし…」

 

コーネリアは今にも死にそうになっている

 

「マー…カス…私…もう駄目みたい…どうか貴方だけでも…幸せに…なっ…て…………」

 

コーネリアはそう言い終わるとそのまま息を引きとった

 

「コーネリアぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!うおぉぉぉぉぉぉ!!!!なんてことだ!!もうコーネリアの声は聞けないのか!?もうコーネリアの暖かい温もりには触れられないのか!?こうなればもう俺が生きている意味はない!!うっ!!…」

 

マーカスは剣で自分の体を突き刺し自害した。

そのシーンで多くの人が涙を流している

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!!泣かせるじゃないのよぉぉぉぉ!!がおぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ロイヤルシートに居るブラネも号泣していた

 

 

 

プリマビスタ内部

 

「て訳なんだ」

 

パックは一部始終をジタンとガーネットに話していた

 

「そうか、でももう芝居も終わったと思うし、大丈夫じゃないか?」

 

「これから僕達どうなるのかな…」

 

「この船は芝居が終わった後にリンドブルムに向かうことになってる、後のことはそれから考えれば良いだろ」

 

「リンドブルムへ?何故ですか?えっと…(ライフ、貴方はまわりの人達になんと言う名前で呼ばれているのですか?)」

 

「君の誘拐を依頼した人がそこに居るんだよ(そう言えばまだセーラには言ってなかったな、ジタンだ)」

 

「(ジタン、ですね)依頼した?まあ城から出られるのでしたら良いですわ、宜しくお願いしますね、ジタン」

 

「ああ、任せてくれ…ん?」

 

「ジタン、どうかされましたか?」

 

ジタンは何かを感じ取っているようだ、その時

 

「何か来る!」

 

「「「えっ!?」」」

 

ジタンが叫んだとほぼ同時にプリマビスタが突然大きく揺れ出した

 

「きゃっ!!」

 

「なんだなんだ!?」

 

「外だ!外に出るぞ!」

 

ジタン達4人は外に出た、何故か先程までの天気が嘘みたいな大嵐となっていた

 

「ジタン!あれを!」

 

ガーネットが空を指さした

 

「なんだ?あれは…目?…(!?なんだ…あの目、初めて見る感じがしない…どうしてなんだ!?)」

 

「おい!大丈夫なのかこの船!?…てぎゃああああ!!!」

 

「パックぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

パックは足を踏み外してプリマビスタから落ちてしまった。

その時、ガーネットの姿がブラネに見えてしまった

 

「あれはガーネット!?おのれ!奴らを逃がすな!」

 

「なんだこの嵐は!?ぬ?あれは姫様!まさかこ奴ら姫様を拐うつもりか!?そうはさせん!」

 

「なんであのおっさんが来るんだよ!?…わっ!?」

 

城の方からチェーンに繋がれた巨大な槍がプリマビスタに突き刺さり、プリマビスタを固定した。

しかもかなりの嵐な為、プリマビスタ全体がかなり揺れる

 

「ジタン!早く中に入るんや!」

 

「ルビィ!出て来るな!」

 

「へ?…わっ!!」

 

「ルビィぃぃぃぃ!!!」

 

ルビィまでプリマビスタから落ちてしまった

 

「ええい!小癪な!死ねぇぇ!!」

 

城の大砲から火の球に顏と腕が着いたモンスターとその上に爆弾に目と足とゼンマイが着いたモンスターが放たれた

 

「あれはボムとボムへい!!まずいぞ!あれが爆発したらひとたまりもねぇ!」

 

「どうするのですか!?」

 

「見つけたぞ!賊め!姫様から離れろ!」

 

ジタンは走り出したがスタイナーが立ち塞がった。

しかもボムとボムへいはスタイナーの後ろに居る。

その上スタイナーは2匹のモンスターに気付いていない様子

 

「おっさん!今はあんたに構ってる暇はないんだ!退いてくれ!」

 

「その手には乗らんぞ!」

 

「お願いしますスタイナー!身を引いてください!」

 

「おじちゃん!ボムとボムへいが爆発しちゃうよ!」

 

だが3人の声はスタイナーには届かなかった

 

「この野郎!後ろを見ろって!」

 

ジタンはスタイナーを無理矢理後ろに向かせた

 

「な…何ぃぃ!?」

 

スタイナーはようやく2匹の魔物に気が付いた。

が、時すでに遅し、モンスター達は爆発してしまった

 

「ぬわああはははは!!!」

 

ブラネは大笑いしている。

少し立つと、プリマビスタがボロボロながらも出て来た

 

「なぬぅ!?おのれぇぇ!!」

 

ブラネは怒りのあまり扇子を折ってしまった

 

「まずい!とにかく中に入ろう!」

 

「ええ!ビビ!こちらへ!」

 

「うん……わあああああ!!!」

 

「ぬわああああああ!!?」

 

突然爆発が起こりビビと近くに居たスタイナーまで落ちてしまった

 

「ビビ!スタイナー!」

 

「もうこの船ももたないか!セーラ!掴まれ!飛び降りるぞ!!」

 

「ライフ!解りました!」

 

ガーネットはジタンに抱き付きジタンはプリマビスタから飛び降りた。

それとほぼ同時にプリマビスタが大爆発を起こした……




作者のMPです。
後書き?知らんがなそんなもん(ARN課長並感)


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ライフとセーラ   ジタンとダガー

前書きなんか必要ねぇんだよ!(KBTIT)


「あの小娘が…ふざけた真似をしおって…ゾーン、ソーン、例のものは使えるようになったのか?」

 

ブラネはゾーンとソーンにそう言う

 

「もう実戦で使えるレベルでおじゃるよ」

 

「ガーネット姫なんてイチコロでごじゃるよ」

 

「イチコロか、それも悪くないな。だがあの小娘は一部の者にしか扱えないある力を持っている。

殺すのはその後にした方が良かろう。

あのお方の為にもな」

 

ブラネが言う例のもの、そしてあのお方とはいったいなんなのであろうか

 

 

 

 

魔の森

 

 

そこには墜落したボロボロのプリマビスタが有り、

ジタンとガーネットはそこに居た

 

「ライフ、中に誰か居ましたか?」

 

「いや、藻抜けの空だ。一応使えそうな物はいくつか有ったから持って来た」

 

ジタンは短剣とロッドと5個位のポーションを取り出した

 

「他のみんなは無事でしょうか…」

 

「きっと大丈夫さ、今はそう信じよう…ん?」

 

「ライフ、どうしました?」

 

「…何か来る!」

 

ジタンがそう言ったとほぼ同時にスライムとクリボーが現れた

 

「モンスター!?」

 

「畜生!セーラ!ここは俺がやる!セーラは後ろに下がってくれ!」

 

「ライフ!わたくしも戦います!そのロッドをわたくしに!」

 

「セーラ…解った!気を付けろよ!」

 

「はい!」

 

スライムとクリボーは威勢良く2人に襲いかかったが、

スライムはジタンの短剣による攻撃、クリボーはガーネットがロッドで殴りつけたことで倒された

 

「なんとかなりましたね」

 

「まあ、あのモンスター達はまだ弱い部類だからな。

それより今日はもう遅い、出発は明日にして今日はもう休もう。

プリマビスタの中は俺の部屋はなんとか使える状態だから、そこで寝よう」

 

「解りました」

 

プリマビスタのジタンの部屋

 

「ライフ、明日は絶体にみんなを見つけないといけませんわね」

 

「ああ、それとセーラ。その喋り方は変えた方が良いぜ」

 

「喋り方、ですか?」

 

「ああ、俺みたいにさ、もっとくだけた感じになれば文句無しだな」

 

「くだけた感じの喋り方ですか……解ったわ、やってみる。こんな感じで良いかしら?」

 

「そうそう、かなり良い感じだぜセーラ。あとさ、セーラはこれからもガーネットって名乗るつもりかい?」

 

「どう言うこと?」

 

「セーラは今行方不明のお姫様ってことになってるんだ、そんな中正直にガーネットって名乗ったら一発で怪しまれるぜ」

 

「確かにそうね、かと言ってセーラと名乗る訳にもいかないし…なら別の名前を使えば良いわね」

 

「そうそう、とは言っても名前なんてすぐに思いつくもんじゃないけどな」

 

「そうね…ライフ、貴方の持ってるその武器はなんと言う名前なの?」

 

ガーネットはジタンの持っている短剣を見ながら言う

 

「これかい?ダガーって言う名前だけど…」

 

「なるほど…良し!私はこれからダガーと名乗ることにするわ」

 

ガーネットの偽名はダガーに決まったようだ

 

「じゃあ他に誰かが居る時はセーラのことをダガーって言えば良いんだな?解ったよ」

 

「それじゃ、私達2人っきりの時はライフとセーラ、みんなの前ではジタンとダガーね」

 

「了解、それからセーラ。その後ろ髪、そんなに横に広げてると戦いの時とかに邪魔になるかもしれないぜ」

 

「確かにそうかも、でも髪を結ぶ物が無いわ」

 

「だったらこれを使ってくれ」

 

ジタンは腰に巻いていた青いバンダナをダガーに渡した

 

「でもそれはライフの…」

 

「良いんだ、俺達が再会出来た記念ってことで貰ってよ」

 

「ありがとう、大切にするわ」

 

ダガーはジタンから貰ったバンダナで後ろ髪を結んだ

 

「ふふ、その尻尾。本当にライフと再会出来たんだって改めて実感出来て嬉しいわ」

 

なんとバンダナを外したジタンの腰には猿や猫のような感じの髪と同じ色をした尻尾が生えていた

 

「これか、なんで生えてるのかはまだ解ってないけどな」

 

「別に良いじゃない、ライフはライフなんだから。それと私達が10年前に一度逢った時にも逢ったことはあるけど何処で初めて逢ったのかは思い出せてないんだから」

 

「それもそうか、とにかくセーラ、また逢えて本当に嬉しいよ」

 

「私もよ、ライフ」

 

「さて、明日に備えて今日はもう寝るか」

 

「そうね、ビビ達が心配だし。解ったわ」

 

「ベッドは1つしかないからセーラがベッドで寝てくれ、俺は床で寝るから」

 

「それだとライフが風邪引いちゃうわ、一緒にベッドで寝ましょう」

 

「いっ!?それは駄目じゃないかな…」

 

「駄目なことは無いわ、さあ」

 

ジタンとダガーはベッドで一緒に寝ることになった。

体制はジタンが仰向けでダガーがジタンに抱きついているような感じのもの

 

「お休みなさい、ライフ」

 

「ああ、お休み。セーラ(む…胸が当たって…寝れねぇ……)」

 

ダガーはすぐに眠り、ジタンは少し時間が経ってから眠りについた




作者のMPです。
ジタンのライフとダガーのセーラについては、
ライフは原作FF9のエンディング曲のMelodies Of LifeのLife(ライフ)から。
セーラは原作FF9のダガーことガーネットの本名であるセーラから取っています


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魔の森

前書き?なんすかこれ?(肉おじゃ並感)


一夜を明かしたジタンとダガーは魔の森の中を進み続けていた

 

「この森の何処かに誰かプリマビスタから落ちた人が居る筈だ、くまなく探して見つけよう」

 

「そうね…ライフ!前!」

 

ダガーの言葉にジタンが前を向くと、小さなコウモリのようなモンスターが居た

 

「こいつはドラキーだな、夜にしか出ない筈なんだが。まあこんな暗い森の中じゃ昼も夜も解んない感じか」

 

ジタンとダガーは戦闘の構えに入った。

だが、それより先にドラキーがジタンの腕に噛みついてきた

 

「痛ぇ!この野郎!!」

 

ジタンはドラキーを短剣で斬りつけた、

ドラキーはその一撃で跡形もなく消滅した

 

「ライフ!大丈夫!?」

 

「ああ、なんとかな」

 

そうは言うが、噛みつかれたジタンの腕からは血が流れていた

 

「ちょっと待ってて、ケアル!」

 

ダガーは魔法を唱えると、ジタンの出血が収まり、また傷口も無くなった

 

「凄いなセーラ、白魔法が使えるのか」

 

「ええ、まだケアルくらいしか使える魔法はないけど」

 

「それでも助かったよ、先に進もう」

 

ジタンとダガーは森の深い場所までたどり着いた。

そこには壺を持ったデップリと太ったドラゴンのような魔物と影が実体化したような魔物が数匹居た

 

「テメェらはなぁ…ごめんなさいじゃ済まねぇんだよ!!」

 

「「ひいぃぃぃぃ!!デンダ親分~!ご勘弁を~!」」

 

太ったドラゴンはデンダと言う名前のようだ

 

「何やらもめてるみたいだな」

 

「何かあったのかしら?」

 

「良いかテメェら!俺様はな、まだまだ力を加えていかねぇといけないんだよ、でも真面目に鍛えるのはめんどくせぇ。

だから俺様は人間共から力を奪うことにした、テメェらには人間共を連れてくるように命令した、だがな…

たったこんだけじゃ足りる訳ねぇだろうがよぉ!!」

 

デンダは自分の後ろを指差した、

そこには気絶しているビビ、スタイナー、ブランクの3人が居た

 

「あれは!?ビビとブランク!」

 

「スタイナーも居るわ!でもどうしてあんな場所に?」

 

「済いません親分!」

 

「何せこの森の中の人間はそいつらしか居なかったもんでして…」

 

「だったら森の外に行って探してこい!」

 

「話しを聞く限り、どうやらあのモンスター達がブランク達を拐ったみたいだな」

 

「じゃあ早速助けに…」

 

ダガーがそう言いかけたが、後ろに気配を感じて後ろを向いた、そこにはデンダの子分の1体が居てダガーと目が合ってしまった

 

「きゃああああああああ!!!!」

 

「ぎゃああああああああ!!!!」

 

ダガーとデンダの子分は同時に叫んだ

 

「なんだ!?」

 

「親分~!人間が~!」

 

「何!?人間だと!?」

 

デンダが反応したのとほぼ同時にジタンとダガーがデンダ達の前に出て来た

 

「このメタボ野郎!ブランク達を返せ!」

 

「返せと言われて素直に返す馬鹿が居るか!ちょうど良い、テメェらも俺様の力の一部になって貰うぜ!行くぜ野郎共!!」

 

「「「へい!親分!!」」」

 

デンダ一味と戦闘になった

 

「凍りつけ~!ブリザド!」

 

デンダの子分はジタンにブリザドを放った

 

「冷た!」

 

「ジタン!」

 

「こんどは俺様だ!喰らえ!」

 

デンダは壺の中身を口に含んだ後氷の息を吐き出した

 

「うわぁぁ!寒いぃぃ!!」

 

「これは結構キツイわね……?」

 

「どうした?ダガー?」

 

「……何かが私に語りかけてくる…そんな感じがする…」

 

「何をごちゃごちゃ言ってやがる!纏めてくたばれぇ!!」

 

デンダは次の攻撃に移ろうとしている

 

「……我の元に集いし者よ…我の元に来たまえ…イフリート!」

 

ダガーが詠唱し終えると、炎を纏った巨大な赤い魔獣が現れた

 

「なんだぁ!?こりゃあ!?」

 

デンダと子分達はイフリートの存在に困惑している

 

「あれは!?召喚獣イフリート!まさかあれは…召喚魔法か!?」

 

ジタンはダガーの魔法について知っている様子

 

「お願いイフリート!地獄の業火!!」

 

イフリートは巨大な炎をデンダ一味に投げつけた

 

「「「「ぎゃあああああああああああ!!!!」」」」

 

イフリートの地獄の業火により子分達は完全に消滅し、デンダも戦える状態ではなくなった

 

「おのれぇ…テメェらさえ…来なかったら…いずれ現れる…魔王様の側近になれたかも…しれなかったのによぉ!……ぐふっ!………」

 

デンダは子分同様跡形もなく消滅した

 

「ダガー、驚いたよ、まさか伝説の魔法だと言われている召喚魔法まで使えるなんてな」

 

「どうして使えたのか自分でもよく解ってないの、ただ無我夢中で…」

 

「なんにせよダガーのお陰で勝てたんだ、ありがとう」

 

「ジタン…」

 

その時、ビビ達は目を覚ましたようだ

 

「あれ?ここは?僕達は確か…」

 

「ジタン!?ジタンじゃねぇか!」

 

「よ!目が覚めたようだな、ブランク」

 

「姫様~!よくご無事で~!」

 

「スタイナーも無事で良かったわ」

 

ジタンとダガーはビビ達にこれまでのことを話した

 

「なるほど、色々あったんだな」

 

「まあな」

 

「おい!ジタンとやら!」

 

「なんだよ?おっさん」

 

「貴様…姫様に偽名を名乗るように言ったうえに一夜を共にしただと~!?許せん!この場で斬り捨ててくれる!!」

 

「止めなさい!スタイナー!ジタンは私の恩人なのよ!」

 

「ぐ…しかし…」

 

「おじちゃん、ジタンさんは悪い人じゃないよ、僕も保証する」

 

「ビビ殿…解りました」

 

「ありがとな、ビビ。あと俺のことはジタンで良いぜ」

 

「うん、解った。ジタン」

 

「ところでブランクは一体どうしていたんだ?」

 

「ああ、俺はあの後プリマビスタから脱出したんだが、この森に不時着してしまってよ、暫く辺りをうろついてたらこいつらに逢ったんだ」

 

「スタイナーとビビはどうしてたの?」

 

「自分はビビ殿と共にこの森の池の近くに倒れておりましてな、暫く森の中を滞在している内にこのブランクとか言う不届き者と出逢いましてな」

 

「不届き者はねぇだろ…」

 

「僕達は3人で森から脱出することにしたんだけど、デンダって言う奴の子分だって名乗るモンスター達に頭を殴られて気絶しちゃって…」

 

「そして目が覚めて現在に至るのであります」

 

「そうなんだ、ともかくみんな無事で本当に良かったわ」

 

「姫様こそ、本当にご無事で良かったであります~!」

 

「まあとりあえずいつまでもこんな場所に居る訳にもいかないから早く脱出し……」

 

ジタンがそう言おうとした瞬間、突然地震が起こり穴が空き、穴から大量のスライムとクリボーとドラキーの群れが出て来た

 

「わっ!一体何が起こってるの!?」

 

「考えてる暇はない!とにかく逃げるぞ!」

 

ブランク、ビビ、スタイナーは先に逃げだした

 

「セーラ、走れるか?」

 

「ごめんなさい…さっきの戦いで足を挫いちゃったみたい…」

 

「しょうがない…ちょっと失礼するよ」

 

「え?…きゃあ!?」

 

ジタンはダガーをほぼ強引にお姫様抱っこをしてその場から走り去った

 

「ああああ!!しまったああ!!」

 

「どうしたのおじちゃん!?」

 

「姫様を忘れておったああ!!」

 

「何やってんだよ!?それでも兵士かお前!」

 

「お前ら!ぐだぐだ言ってないで走れ!」

 

「ジタン!お姉ちゃん!」

 

「貴様ああああ!!姫様になんてことをおおおお!!」

 

「その姫様を忘れた奴が何言ってやがる!いいから走れ!!」

 

「ジタン!後ろ!」

 

ダガーが後ろを指差し、ジタンは後ろを見ると、森がどんどん石化していっていた

 

「どうなってやがるんだ!?とにかく逃げないとあいつらの仲間入りだな…」

 

ジタンはダガーを抱き抱えたまま全力で走る、だがジタンにモンスター達が襲いかかろうとしたが

 

「やらせねぇ!」

 

「ブランク!?なんで戻ってきたんだ!?」

 

「説明は後だ!お前は早く姫さん連れて逃げ!?」

 

ブランクはモンスターの群れに捕まってしまった

 

「ブランク!!」

 

「こいつら!…放しやがれ!!ジタン!俺はもう駄目そうだ!これを持っていけ!」

 

ブランクはジタンに地図を投げた。

ジタンは両腕が塞がっている為ダガーがキャッチした

 

「お前らは早く逃げろ!急げ!!」

 

「ブランク…ごめん!あとで必ず助けるから!!」

 

ジタンはそう言うとダガーを抱き抱えたまま森を後にした。

脱出の間際、ブランクはモンスター達と共に石になってしまったのをジタンとダガーは見てしまった

 

「ブランク…ごめんよ…俺のせいで…」

 

「ライフ…自分を責めないで、ブランクは貴方の為を思ってこの地図を託してくれた、今はブランクの思いにこたえてあげましょう」

 

「セーラ…ありがとう。ひとまず先に進もうか」

 

「ええ」

 

(ブランク…待っててくれ、必ず助けるから)

 

ジタンとダガーは石化した魔の森を後にした




作者のMPです。
後書き?そんなこと知るか(シャモ並感)


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氷の洞窟

前書きは昏睡レ○プされた為、欠席です


ジタン達4人は魔の森から少し離れた場所にある洞窟の入り口に居た

 

「ここが霧の上に出る為の洞窟か」

 

「あ、あの…」

 

「どうした?ビビ」

 

「氷の洞窟って知ってる?」

 

「ああ、聞いたことがあるけど、ここがそうなのか?」

 

「うん、たぶん。魔の森に近いところにあるらしいんだ」

 

「ビビは何処でその情報を得たの?」

 

「おじいちゃんから教えて貰ったんだ、氷の洞窟から霧のある場所と無い場所へ行き来出来るって」

 

「素晴らしいである!霧を脱したあかつきにはビビ殿のおじい様に感謝の言葉をお伝えしなければ!」

 

「……おじいちゃん、色々教えてくれて優しかったけど…もう死んじゃったんだ…」

 

「そ…それは…知らなかったとは言え失礼致した」

 

スタイナーは申し訳なさそうにビビに謝る

 

「ううん、気にしないで」

 

「まあ、とにかく行ってみるしかねぇな」

 

 

氷の洞窟

 

 

「スゲェな…辺り一面全部氷で出来てるな」

 

「まあ、なんて美しいところなのかしら」

 

ダガーは近くに生えていた氷の花に近づいた

 

「綺麗な花…名前はなんと言うのかしら」

 

「姫様!むやみに触ってはなりませぬぞ!」

 

「それはコールドフラワーって花だな、絶体に溶けない氷で出来た花だって聞いたことがあるぜ」

 

「何故貴様がそのようなことを知っておる?」

 

「別に知ってたって良いじゃねぇか、ダガー、その花は冷たいけど、特に害はないから持って行くか?」

 

「良いの?ありがとうジタン」

 

「礼には及ばないさ、冷たい花だから俺が持っててやるよ、それより先に進もうぜ」

 

4人は洞窟を進み始めた

 

「しかしかなり寒い場所だな…」

 

「ジタンは袖が出てるし、おじちゃんは鎧姿だから特に寒そうだよね」

 

「自分はこれしきの寒さなどどうってことないのである」

 

「おっさんのその体質が羨ましいぜ…うひ~!寒~!!」

 

「ジタン、良かったらこれを使って」

 

ダガーは城から出る時に使っていた白いフードを渡した

 

「良いのかい?」

 

「ええ、前に貴方がくれたこの髪止めのお礼だと思って貰ってちょうだい」

 

「ありがとう、助かるよ」

 

ジタンはダガーのフードを着た

 

「それじゃあ先に…!みんな気をつけろ!」

 

ジタンが叫ぶと同時にノコノコ、ももんじゃ、いっかくうさぎが現れた

 

「モンスター!?こんな寒いところにまで…」

 

「ここは自分に任せよ!」

 

「僕も戦うよ!」

 

ビビとスタイナーがモンスター達と戦うことになった。

まずはスタイナーがいっかくうさぎを斬り倒した。

ももんじゃはビビに襲いかかって来たが

 

「サンダー!」

 

ビビの放った魔法によりももんじゃは消滅した。

ノコノコはビビに襲いかかろうとしたが

 

「ビビ殿!アレをやるのである!」

 

「アレだね?解った!」

 

「「アレ?」」

 

ジタンとダガーはアレの意味が解らず首を傾げている

 

「いくよおじちゃん!それ!」

 

「うおぉぉぉぉ!!」

 

ビビはスタイナーの剣にサンダーを放ち、

スタイナーはサンダーを纏った剣をノコノコに降りかぶった

 

「喰らえ!サンダー剣!!」

 

サンダー剣を受けたノコノコは跡形もなく消滅した

 

「我らの勝利である!」

 

「凄いな、ビビ、お前黒魔法が使えるのか」

 

「うん」

 

「スタイナー、今の技は何?」

 

「魔法剣であります、魔の森でビビ殿が黒魔法を使って戦うのを見まして、それでうまく連携出来ないかと考えて自分が考えた技であります」

 

「凄いじゃないか、これなら先の戦いもうまくやっていけるかもしれないな、それじゃあ先に進むか」

 

4人はさらに奥へと進んだが、風がいきなり強くなってきた

 

「なんかいきなり風が強くなってないか?」

 

「そうね、凄く寒いわ…」

 

「うぅ~…」

 

ビビはフラフラ歩き始め、近くの谷間に転落してしまった

 

「「ビビ!?」」

 

「ビビ殿!大丈夫でありますか~?…ふがっ!?」

 

様子を見に行ったスタイナーも転落してしまったようだ。

ジタンは2人の様子を見た。2人は寝ているようだ

 

「ビビ!おっさん!寝てる場合じゃねぇだろ!」

 

ジタンは2人を起こそうとするが、いっこうに起きる気配がない

 

「ライフ、どうするの?」

 

「しかたねぇな…無理矢理にでも起こして…」

 

その時、奥の方から鈴の音がなり響いた

 

「鈴の音?あっちから聞こえてくるな…行ってみるか」

 

「ビビとスタイナーはどうするの?」

 

「様子を見に行くだけだから、ビビはちょっと心配だけど、おっさんはまあ大丈夫だろ。俺達だけで行ってみよう」

 

「解ったわ」

 

ジタンとダガーは音がしたと思われる凍った滝らしきところに来た。

そこにはビビと似た感じのトンガリ帽子を被った男が居た

 

「ちっ、死んでいなかったか…そのまま眠っていれば苦しまずに済んだものを…」

 

「お前がこの吹雪を起こしているのか!?」

 

「ククク、そうだ、ガーネット姫よ。ブラネ女王からの命令で貴様を連行するように言われている、俺と一緒に来て貰うぞ」

 

「お母様から!?貴方は一体何者なの!?」

 

「語る必要はない、抵抗すると言うのなら力ずくでも来て貰うぞ!いでよ!氷の巨人シリオン!」

 

謎の男が叫ぶと氷の下からシリオンが現れた

 

「ゆけ!シリオン!」

 

「ギシャァァァァ!!」

 

「これは簡単にはいかなさそうだな…」

 

「ジタン、私がイフリートを召喚するわ、ただ少し時間がかかるから、時間を稼いで欲しいの」

 

「解った、お前ら!俺が相手だ!」

 

「ほう…俺達相手に1人で挑むか…面白い」

 

ジタンは謎の男とシリオンとの2対1の戦いを挑んだ。

謎の男とシリオンのブリザドやシリオンのウイング攻撃による容赦ない猛攻をひたすら耐えながら戦った

 

「く…やっぱり2対1じゃ差がありすぎるか…」

 

「とどめだ!死ねぇ!」

 

「いでよ!イフリート!」

 

謎の男がジタンにとどめをさそうとしたその時、

ダガーはイフリートを召喚した

 

「な!?何!?」

 

「イフリート!地獄の業火!!」

 

イフリートの地獄の業火が放たれる

 

「ぎゃあああああああ!!!!」

 

「グギャァァァァァァ!!!!」

 

謎の男とシリオンは消滅した。

それと同時に吹雪もやみ、凍った滝も溶け、水が流れ出した

 

「ひとり目の黒のワルツを倒したようでごじゃるが」

 

「他のふたりが姫を奪い返すでおじゃる」

 

何処からか声が聞こえて来たが。

声の主達はすぐにいなくなった

 

「誰だ!?」

 

「今の声…ゾーンとソーンだわ」

 

「知り合いか?」

 

「お母様の部下の双子の道化師なの」

 

「ブラネの手下か…まあそれよりビビとおっさんのところに戻ろう」

 

ビビとスタイナーは目を覚ましていた

 

「姫様、吹雪が止んでおりますが…何かあったのですか?」

 

「いえ、ちょっとジタンとこれからの事について話していただけよ、ね?ジタン」

 

「ああ、それより吹雪が止んだから先に進もうぜ」

 

「そうだね」

 

 

氷の洞窟の外

 

「やっと霧の上に出られたわ!やっぱり青空の下が一番ね!」

 

「あ、あそこに村があるよ」

 

ビビが指差した方向には村があった

 

「あれはダリの村だな、前に来たことがある」

 

「ジタンは色んなところに行ったことがあるのね」

 

「姫様、これ以上無駄な時間を費やする訳にはいきませぬ!城に帰りますぞ!」

 

「スタイナー、私は城に戻るつもりは無いわ、元々私は城を出ることが目的だったんだから」

 

「姫様……」

 

「まあ何か情報が得られるかもしれないし、ひとまずダリの村まで行こうぜ」

 

「そうね」

 

ジタン達一行はダリの村へ向かうことにした




作者のMPです。
後書きは2人の先輩にレ○プされた為、欠席です


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ダリの村の秘密

前書きくん、今日は帰りなさい(生足博士並感)


氷の洞窟を後にした一行はダリの村を目指していた。

道中リカント、マンドリル、リリパット、パイソン等のモンスター達を倒し、一行はダリの村にやって来た

 

「わぁ~、風車だぁ~」

 

「ビビ、風車が気になるのか?」

 

「うん、僕風車が好きなんだ」

 

「そうか、よし。少しの間自由時間を取るか」

 

「ありがとうジタン、ちょっと行ってくるね」

 

「スタイナーもたまには1人の時間をすごしてみたら?出発の時間になったら呼ぶから」

 

「姫様はどうするのでありますか?」

 

「私はジタンと一緒に村を見て回るわ」

 

「では自分も一緒に…」

 

「さっき1人の時間をすごしてみたらって言ったでしょ?スタイナーもたまには羽根を伸ばすこと必要だと思うの」

 

「ですが…こんな奴に姫様をお任せする訳には…」

 

「ジタンは信用出来る人だって前にも言ったでしょ、私の事なら大丈夫よ」

 

「……そこまで言うのでしたら少し失礼します、ジタン、姫様によからぬ事をしたら斬り捨ててやるからそのつもりでいろ」

 

スタイナーはそう言うと何処かへ行った

 

「あのおっさん…そこまで俺の事を信用してないのかよ…」

 

「スタイナーにとってはライフが私を誘拐した一味の1人っていう風に解釈してると思うからじゃないかしら?でもスタイナーは頑固者だけど悪い人じゃないわよ」

 

「確かにそうだろうけどさ、まあ良いや。村を見回るんだよな?俺が案内するよ」

 

「ありがとう、ライフ」

 

ジタンとダガーは暫く村を見回ることにした

 

数分後

 

「ライフ、そう言えば私の誘拐を依頼した人ってどんな人なの?」

 

「セーラの良く知ってる人だよ、まあ俺がキッチリリンドブルムまで連れて行くから安心してよ、セーラ」

 

ジタンとダガーがそういった会話をしていると、

2人のところにビビがやって来た

 

「ビビ、もう風車は良いのか?」

 

「うん…」

 

「?何か考え事があるのか?」

 

「え…いや…その…」

 

「まさか好きな女の子が出来たとかか?」

 

「そんなんじゃないよ…もう少し村を見てくるね」

 

ビビは何処かへ行った

 

「ビビ…何か思いつめてる感じだったわね」

 

「ああ、だが無理矢理聞くのは野暮ってもんだ、それよりどうやって国境を越えるかが問題だな…」

 

少したつと、何処からか泣き声が聞こえてきた

 

「セーラ、なんか泣き声が聞こえないか?」

 

「そう言えば…」

 

シクシク…

 

「やっぱり聞こえるな、何処からだ?」

 

「あの風車小屋から聞こえてくるわ、行ってみましょう」

 

2人は風車小屋に入った。

床にはまさに地下に続いてますよって感じの蓋があった

 

「この下から聞こえるな」

 

「地下に降りてみましょう」

 

ダリの地下。

そこは何かの保存所のような場所だった

 

「まさか村の地下にこんな場所があるなんてな…」

 

「この樽…もしかして…」

 

「セーラ、その樽がどうかしたのか?」

 

「この樽らしき物を城の中で見たことがあるわ」

 

「じゃあここは城と何か関係があるかもしれないな、奥に進んでみよう」

 

2人は奥へと進んだ、奥には変な機械と箱があり、箱の中から先程聞いた泣き声がした

 

「その声…ビビか!?」

 

「ジタン!!」

 

「待ってろ!今開けてやる!」

 

ジタンは短剣を器用に使って箱を開けた。

閉じ込められていたビビは出ることが出来た

 

「何があったんだ?」

 

「あの後、風車を見てたら突然男の人達に連れてこられたんだ。『動くな!』って言われたから怖くて…」

 

「酷い…なんでこんなことを…」

 

「『なんで外に居たんだ?』とか『カーゴシップはまだ来てないぞ』とか聞かれたんだけど、なんのことか解らなくて黙ってたら『今日の分に入れとこう』って言われて…」

 

「なるほど、どうにも怪しいな…もう少し奥に進んでみるか」

 

3人は奥に進むと、さらに変な機械があった

 

「こいつは卵か、霧を取り込んで卵を作るっていったいなんなんだ?」

 

「それにチョコボを走らせてコンベアを動かしてるわ」

 

「奥に何があるんだ?」

 

そしてまた奥に進んだ、そこにはなんとビビに似た人形が大量に生産されて運ばれている光景があった

 

「うわ!?何これ!?僕に似てる!?」

 

「そんな…これを…お母様が…」

 

「なんなんだいったい……!?誰か来る!!」

 

「「!?」」

 

「ダガー!ビビ!そこの箱に入るぞ!」

 

「解ったわ!」

 

「僕はこっちの樽に入る!ジタンとお姉ちゃんはそっちの箱に!」

 

ビビは1人で樽に、ジタンとダガーは2人で1つの箱に入った

 

 

 

 

 

 

 

ダリの村の外れ。

そこにはスタイナーが居た

 

「あの山の老人が言うにはここにカーゴシップが来ると言っておったが…む?あれはカーゴシップ!」

 

「一体なんなんだろうな?この人形」

 

「別に良いじゃないか、こっちのほうが儲かるし」

 

2人の男が何か怪しい会話をしている

 

「ん?なんか凄い顏をした奴がこっちに来るぞ!?」

 

「まずい!逃げるぞ!」

 

2人は箱と樽を残して逃げた

 

「う~む…明らかに怪しい!こんな村からいったい何を運び出そうというのだ?」

 

その時、樽が動いた

 

「なんだ?何が入っているのだ?こうなれば…チェストー!!」

 

スタイナーは黒ひげ危機一髪の如く、剣を樽に突き刺した

 

「痛~い!!」

 

樽からビビが跳び出した。

やったね!……なんて言うてる場合か!

 

「ぬお!?ビビ殿!?」

 

「あれ?おじちゃん、ここは…そうだ!そっちの箱にジタンとお姉ちゃんが入ってるんだ!早く出してあげて!」

 

「なんと!?心得た!」

 

スタイナーは剣で蓋を開けた、中には抱き合った状態のジタンとダガーが居た

 

「ジタン~!!貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!姫様に何をやっているのだぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「待ってスタイナー!これは暗くて怖かったから私から抱きしめてってお願いしたの!だからやめて!!」

 

「なんですとう!?」

 

「まあ落ちついて聞いてくれよおっさん、実はな」

 

ジタンはこれまでの事をスタイナーに話した

 

「なんと…そんな事が…」

 

ビビはずっと黙り込んでしまっている、さっきの自分に似た人形の光景が余程ショックのようだ

 

「ジタン…」

 

「今はそっとしておこう…おっさん」

 

「なんだ?」

 

「このカーゴシップは何処に行くんだ?」

 

「それは……リ、リンドブルムである」

 

「それは丁度良いや。で、何処でその情報を?」

 

「あそこの山の老人から聞いたのである…む?」

 

「スタイナー、どうしたの?」

 

「何かがこちらへ来る!?」

 

 

 

 

 

 

アレクサンドリア城

 

 

「ゾーン、ソーン、現在の状況はどうなっておる?」

 

「黒のワルツは1号が倒されてしまったでごじゃる~」

 

「でもまだ2号と3号が居るから大丈夫でおじゃる~」

 

「そうか、お前達は引き続き任務にあたれ」

 

ブラネがゾーンとソーンに命令するとゾーンとソーンはその場から立ち去った

 

「失礼します、ブラネ女王陛下」

 

それとほぼ同時にやたらと露出の高い服を着た銀髪の男が入って来た

 

「おおクジャよ!黒魔道士兵達のほうはどうなっているのじゃ?」

 

「順調に生産されています」

 

「そうか、感謝するぞクジャよ、お前が支給してくれた黒魔道士兵達のお陰で戦力が大幅に上がったのだからな」

 

「お褒めの言葉、ありがとうございます」

 

「さて、クジャよ、出かける準備をせよ。ブルメシアを攻めに行くぞ」

 

「あのネズミ達の国ですか?それはよいお考えで、これもガーネット姫様を連れ戻す為の作戦ですかな?」

 

「あの小娘か、私が欲しているのは奴が持ち去った銀のペンダントだけ、それさえ取り戻せばあんな糞ガキなんぞに用は無いわ。

ブルメシアを攻め落とすのはあのお方の命令の元だ」

 

「なるほど、解りました。では新たな黒魔道士兵が届き次第すぐに出発致しましょう」

 

「うむ、期待しているぞ。クジャよ」

 

ブラネとクジャはかなり物騒な会話をしていた……




作者のMPです。
後書き坊、もう帰ろうよ(BRKN並感)


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トランスと黒のワルツ

(前書きなんて書くことが)ないです


ダリの村の外れ

 

「見つけたぞ、ガーネット姫。城へ来て貰おうか」

 

「貴方は…黒のワルツ!」

 

「知り合いでありますか?」

 

「ああ、前に氷の洞窟に出て来た奴だ。服が違うようだが…」

 

「ほう、その口振りからすると貴様が1号を倒した奴か」

 

「てことはテメェは2号か」

 

「その通り、姫よ、大人しく一緒に来るか、痛い目にあって無理矢理連れてかれるか選べ」

 

「どっちも嫌よ!」

 

「愚かな…ならば力ずくで連れて行くとしよう!」

 

「そうはさせると思うか?」

 

「そうだ!お姉ちゃんは渡さないぞ!」

 

「姫様を守るのは自分の使命!貴様の出る幕は無い!」

 

「そんなこと知ったことか!ならばこれを喰らえ!ファイラ!」

 

黒のワルツ2号が魔法を唱えると炎が発生し、

ジタン、ビビ、スタイナーの3人は戦えなくなった

 

「みんな!!」

 

「さあ、姫よ!大人しく城へ…」

 

「……よくも…みんなを……」

 

何やらダガーから異常な程の殺気が発っせられている

 

「ダガー?…」

 

「…あんたは……絶対に許さない!!」

 

その時ダガーは勢いよく光った後、

髪が金髪になり、セクシーなレオタード姿になった

 

「な…なんだと!?」

 

「姫様!?」

 

「あれは…まさかトランスか!?」

 

「知ってるの?ジタン」

 

「ああ、ダメージを受け過ぎたり、感情が高ぶったりするとなるあらゆる能力が強化した姿なんだ。

でもあれはごく一部の者にしかなれない筈なのに…」

 

「いでよ!シヴァ!ダイヤモンドダスト!!」

 

ダガーは召喚獣、シヴァを召喚し、シヴァはダイヤモンドダストを放った

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ダイヤモンドダストが直撃した黒のワルツは捨て台詞も吐かずに消滅した。

それと同時にダガーは元の姿に戻った

 

「姫様!大丈夫でありますか!?」

 

「ええ、私なら平気よ」

 

「…本当に驚いたよ、まさかトランス出来たなんてな…」

 

「あれは…無我夢中で…」

 

「まあ何がともあれ無事に終わったんだ、おっさん、カーゴシップに乗せて貰えるように運転手に言って貰えないか?」

 

「解った」

 

「それとおっさん、このカーゴシップ、アレクサンドリア行きだろ?」

 

「!?何故それを!?」

 

「荷物とか見りゃ解るって、俺達はリンドブルムへ向かう、おっさんも良いよな?」

 

「うむ…さっきの奴の事もあるし、姫様を城に連れ戻すのが危ないように感じて来たのである…解った、リンドブルムへ行くように言ってくるとしよう」

 

「サンキュー、おっさん」

 

「…それと、おっさんは止めてスタイナーと言って貰えると嬉しいのである…自分も…お主への態度を改める故…」

 

「そうか、解ったよ。スタイナー」

 

「ではジタン殿、自分は先にカーゴシップへ乗って来るであります」

 

スタイナーはカーゴシップに乗り込んだ

 

「ジタン殿…か」

 

「ふふ、スタイナーもやっと貴方のことを信頼するようになったのね」

 

「嬉しいのかそうじゃないのか良く解らない感じだけどな」

 

そう言った会話をしていると、カーゴシップが動きだした

 

「お、カーゴシップが動き出したみたいだな。俺達も乗るか」

 

「じゃあ僕先に乗るね」

 

ビビは先にカーゴシップに乗り込んだ

 

「お先にどうぞ、お姫様」

 

「ありがとう」

 

ダガーが先に梯子に登り始め、ジタンも後に続くように梯子を登り始めた…その時

 

フニッ

 

「きゃっ!?」

 

「わっ!?ごめん!」

 

ジタンは誤ってダガーのお尻を触ってしまった

 

 

 

 

 

カーゴシップ

 

「セーラ、本当にごめん…」

 

「ううん…気にしないで…(ライフにお尻触られちゃった……////)」

 

ジタンとダガーはお互いに顏を真っ赤にして気まずそうだ

 

「…そうだ、操縦席に行かないかい?」

 

「そ、そうね、そうしましょう」

 

ジタンとダガーは操縦席に行くことに、

その途中黒魔道士達話しかけているビビの姿を見た

 

「あの…こんにちは」

 

「……」

 

しかし黒魔道士達はうんともすんとも言わない

 

「こいつらには感情が無いみたいだな…」

 

「感情が無いなんて…お母様は一体なんの為に…」

 

複雑な思いをしながらも3人は操縦席に着いた。

操縦席にはカーゴシップを操縦しているスタイナーが居た

 

「スタイナー、あんた1人だけか?」

 

「うむ、操縦を代わって欲しいとお願いしたら何も言わずに出て言ったのである」

 

「そうか」

 

「私ちょっと景色を見にブリッジに行ってくるわ」

 

「あ、僕も」

 

ダガーとビビはブリッジに出た

 

「しかし…自分は納得いきませぬ…ああは言いましたがジタン殿は姫様を誘拐した一味で…」

 

「そのことなんだけどさ、俺達は頼まれてやっただけだし、実際は誘拐と見せ掛けて保護して欲しいって依頼なんだよ」

 

「なんですと!?してそのような依頼をした者とは?」

 

「ああ…ゴニョゴニョ……」

 

「なんと!?それは誠か!?」

 

「ああ、このことはダガーには内緒な」

 

「心得た」

 

「ジタン!スタイナー!」

 

「どうした?ダガー」

 

「黒のワルツがブリッジに!」

 

「なんだって!?」

 

「また奴か!姫様はここでお待ちを!」

 

「ダガー!操縦を頼む!」

 

「解ったわ!」

 

 

ブリッジ。

そこにはビビと黒のワルツ3号が居た

 

「な…何しに来たの?…」

 

「何しに来ただと?ガーネット姫を連れ戻しに来たに決まっておろう、それより貴様、黒魔道士にしては見ないタイプだな」

 

「え?」

 

黒のワルツは黒髪に金の瞳をした顏のビビを見ながら言った

 

「貴様のような人間の顏をした黒魔道士は少なくとも俺は見たことがない、ちょうど良い、姫と一緒に貴様も持ち帰れば良い土産になりそうだ」

 

「そうはさせないである!」

 

「ビビから離れろ!」

 

「ほほう、貴様らが2号と1号を倒した奴らだな?俺をあの2人と一緒だと思ったら大間違いだぞ!ゆくぞ!サンダラ!」

 

黒のワルツのサンダラがビビとスタイナーに直撃した

 

「ビビ!スタイナー!」

 

「ククク、後は貴様だな!……ん?」

 

その時、黒魔道士達が黒のワルツの前に立ちはだかった

 

「み…みんな…」

 

「なんだ?貴様ら、人形の分際で俺の邪魔をしようってか?ならば死ね!サンダガ!!」

 

黒のワルツはサンダガを唱えると、凄まじい電撃が黒魔道士達を一瞬にして消し去った

 

「う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ビビはあまりのショックに叫んでしまった

 

「ビビ殿……」

 

「酷い……なんて事を……」

 

「おい!!あいつらはお前の仲間じゃなかったのかよ!?」

 

「笑わせるな!あんな木偶人形共など、仲間だと思ったことなど一度も無いわ!」

 

その時、ジタンから強烈な殺気が溢れ出した

 

「……テメェ…テメェは…絶対に許さねぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

ジタンは激しく光った後。

ピンクの獣人のような姿になった

 

「あれは…トランス!?(ライフもなれるんだ…)」

 

「なんだ!?その姿は!?」

 

「消し飛べ!フリーエナジー!!」

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ジタンの放ったフリーエナジーによって、黒のワルツは完全に消滅した。

時を同じくジタンも元の姿に戻った

 

「ビビ、あの黒魔道士達は俺達の為に犠牲になってくれたんだ…だからさ、犠牲になった黒魔道士達の分まで生きようぜ」

 

「ジタン…そうだね…」

 

「スタイナー、俺は操縦席に行く、ビビを頼む」

 

「了解した」

 

 

操縦席

 

「ライフもトランス出来たのね」

 

「ああ、黒のワルツへの怒りが高ぶり過ぎて、気付いたらあの姿になってたんだ」

 

「ライフ…ライフは私から居なくなったりしないよね…」

 

「ああ、10年間は一緒に居られなかったけど、もう絶対に君の元から居なくなったりしないよ、約束する、セーラ」

 

「ライフ…ありがとう…約束だからね…」

 

「ああ…約束だ…セーラ…」

 

少したつと、ゲートが見えた

 

「あのゲートを越えればリンドブルムだ」

 

「近くに降りれそうな場所に着地しましょう」

 

一行は国境のゲートを越えるべく、カーゴシップをゲートへ動かした




作者のMPです。
この小説ではビビの顏は人間のものになっている設定です


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リンドブルムと城下町デート

ヤメロ前書き!落ち着けえ~!(ピロロロロロロ)


国境のゲートを越えた一行はリンドブルム城のドックに来ていた

 

「大きい城だな~」

 

「なんと大きなドック、ブラネ様のレッドローズもすっぽり入ってしまう大きさではないか」

 

レッドローズとはブラネの飛空挺のことである。

一行の前に兵士がやって来た

 

「またボロっちい船だな、お前達か?乗って来たのは」

 

「私はアレクサンドリア王国王女、ガーネット=ティル=アレクサンドロスです。シド大公様に会いに参りました」

 

「ははは!嘘をつくな!一国の姫君がこんなボロ船で来る訳がないだろう!」

 

「おい、俺が一緒だから本物に決まってるだろ」

 

「あなたはジタン様!ではその方は本当に…」

 

「ねえジタン、この兵士と知り合いなの?」

 

「まあそんなところ、とにかくこの娘は本物のガーネット姫だ、大公のところまで連れてってくれよ」

 

「ジタン様がそう仰るのでしたら…ですが念のため王女だと証明出来る物はありますか?」

 

「これを」

 

ダガーはそう言って銀のペンダントを差し出した

 

「これは…天竜の爪?」

 

「いえ、銀のペンダントです」

 

「何事ですか?」

 

そこに1人の老人が来た

 

「オルベルタ様!」

 

ダガーが言うにはこの老人はオルベルタと言うそうだ

 

「貴女は…ガーネット姫様?後の事は私が引き受ける、お主は下がってよい」

 

「はっ!」

 

兵士は何処かへ行った

 

「オルベルタ様、お久しぶりです」

 

「じいさん、ちゃんとガーネット姫を連れて来てやったぜ」

 

「お疲れ様ですジタン様」

 

「ジタン、オルベルタ様と知り合いなの?」

 

「まあな」

 

「さぁこちらへ、大公陛下がお待ちです」

 

「えっ?」

 

ダガーは何故来る事が解っていたのかと疑問に思っていた

 

「失礼しますがそちらのお2人は席を外して貰えますか?」

 

オルベルタはビビとスタイナーにそう言った

 

「え?なんで?」

 

「大公様のところには大公様が許可した者しか入れない場所なのである」

 

「そう言う事、そこの階段から町に出られるから暫く時間を潰して来てくれよ」

 

ビビとスタイナーは町に行くことになり、

ジタン、ダガー、オルベルタの3人は奥に進みリフトで上に向かった

 

「このリフトはリンドブルム城の3つの層を繋ぐ物です。霧の下にある最下層からはトロッコに乗り港と裏門へ出られます。今は霧の為危険なので封鎖しております。先程皆さんがカーゴシップを降りた場所が中層です。中層からはエアキャブで城下町へ出る事も出来ますぞ。そして一番上に大公の間と会議室のある最上層。最上層は大公陛下と私が居る層で一部の者か陛下の許可がなければ上がることは出来ません」

 

淡々と喋るオルベルタ先生。

そして3人は大公の間に着いた

 

「陛下、ガーネット姫様とジタン様が参られました」

 

「おじ様、お久し…?」

 

「どうかしたか?」

 

「ジタン、おじ様が何処にも居ないみたいだけど…」

 

「久しブリ~!」

 

そう言ったのはなんとブリ虫だった

 

「ブリ虫が喋ってる!?」

 

「ダガー、信じられないと思うけど…あれがシド大公だよ」

 

「ええ!?」

 

「まあ普通はそう反応しますよね…」

 

「うむ、如何にも儂がシド=ファーブルだブリ」

 

「何故おじ様はブリ虫に?」

 

「俺から話すよ、半年前に何者かが忍びこんでシドの寝込みを襲ったんだ、そのせいでシドはこんなになってヒルダ王妃を連れ去ったんだ」

 

「その通りブリ」

 

因みにヒルダとは、シドの妻のヒルダガルデの事である

 

「そんなことが…それよりおじ様、随分ジタンと親しいようですが…」

 

「それはブリな、ジタンは1年前にリンドブルムのピンチを救ってくれた英雄だからブリ、それとタンタラスにお主の誘拐を依頼したのはこの儂ブリ」

 

「ええ!?そうなのジタン!?」

 

「ああ、本当さ」

 

「さて、オルベルタよ、お主は席を外してくれ」

 

「解りました」

 

オルベルタは大公間から出て行った

 

「では話すブリよ、ブラネがおかしくなったことに儂は気付き、お主を保護する事にしたブリ。だが一国の主である儂が直接関わったら戦争になってしまうブリ。だからタンタラスに誘拐と言う形でお主を保護するよう頼んだブリよ」

 

「そうだったんですか」

 

「ああ、儂とバクーは訳ありの関係でな、今回奴に一肌脱いで貰ったんだブリ。タンタラスにはジタンも居るから安心して任せられたブリ」

 

「で、ちゃんと依頼通りに俺が君をシドのおっさんの元まで連れて来たって訳さ」

 

「そう言う事ブリ」

 

「そうだったんですね」

 

「それとおっさん、ガーネットに本当の事を話してやれよ」

 

「……ああ、そうブリな…」

 

「本当の事って?」

 

「ああ、さっきはジタンが話してくれたが…実は半年前に霧を使わない新型飛空挺が専用ドックにあったんだブリ」

 

「まさかその飛空挺も何者かに?」

 

「いや、城下町に可愛い娘が居てな…」

 

「それとなんの関係が?」

 

「つまりシドのおっさんはその娘に鼻の下を伸ばしているところをヒルダ王妃に見つかってな、それを見て怒ったヒルダ王妃がおっさんを魔法でこの姿にして新型飛空挺を『ヒルダガルデ1号』と名付けそれに乗って出て行ったんだよ」

 

「……おじ様、浮気はあんまりですわ」

 

「ええい!儂だって反省してるブリよ!」

 

「そうだぜおっさん、あんなに美人でおっぱいがデカイ奥さんが居るのに浮気とか、マジでありえないぜ、俺だったら浮気なんてしないで一生大切にし続けるのにな~」

 

「む…」

 

ダガーはジタンの言葉を聞いて何やら嫉妬している様子

 

「う…うるさいブリ!!」

 

「ジタン!私だっておっぱい大きいわよ!それに私、美人なほうじゃないかなって自分でも思ってるんだけど、ジタンは私の事どう思う!?」

 

「はえ!?ちょっとダガー!?いきなりどうしたんだよ!?」

 

「ほほう、ジタンよ、お主そうとうガーネット姫に気に入られておるみたいブリな、いや~色男は辛いブリの~wwww」

 

「うるせ~!浮気野郎のブリ虫親父には言われたくねぇよ!」

 

「ウィヒヒwwそうだブリ!ジタンもガーネット姫を連れて城下町にデートに行ったらどうブリwwwなんならそのまま宿でパコパコやって……」

 

「オラァ!!」

 

「ブリぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

 

シドが言い終わる前にジタンはシドにドロップキックをかましシドは何処かへ飛び去ってしまった

 

「あんのエロジジイ…」

 

「ライフ、私、貴方になら…良いのよ?…」

 

「ちょっ…セーラも何真に受けてんだよ!?そんな事しないって!」

 

「む~…じゃあデートはしてくれる?」

 

「え!?まあ…それだったら…」

 

「やったぁ♡じゃあ行きましょ♪」

 

「はあ…じゃあ酒場に行こうぜ」

 

 

 

酒場

 

「親父!いつもの安いスープ2つな」

 

「誰だ!うちのスープにケチつける奴は!?…ってジタンじゃないか、安いスープ2つだな。それよりジタン、そっちの可愛い娘は彼女か?イケメンの英雄様は辛いよな~wwww」

 

「うるせぇ!」

 

「相変わらずうるさい奴じゃのう」

 

そう言ったのは赤い服を着たネズミの女性だ

 

「俺だって好きで騒いでいる訳じゃ……てフライヤじゃないか!」

 

ネズミの女性はフライヤと言う名前でどうやら知り合いの様子

 

「久しぶりじゃの、ジタン」

 

「知り合いなの?ジタン」

 

「ああ、こいつはフライヤ、3年前に旅してた時の仲間だよ」

 

「その通りじゃ、ところでその娘は?」

 

「ああ、この娘は…」

 

「ジタンの恋人のダガーですわ♪」

 

「なっ!?ダガー!?」

 

「ほうww女性に対してウブなお前に彼女が出来ておったとはのうwwwこりゃ傑作じゃwwww」

 

「うるせぇ!そんな事よりお前のほうはどうなんだよ?あいつは、フラットレイは見つかったのか?」

 

「…いや、フラットレイ様は今だに見つかっておらぬ…」

 

「そうか…」

 

「フラットレイって?」

 

「フライヤと同じ3年前の時の旅の仲間でフライヤの恋人のことだよ」

 

「そうなの…あの…フライヤさん」

 

「フライヤでよい」

 

「じゃあフライヤ、そのフラットレイさんは何故行方不明に?」

 

「ジタンと別れて少したった後に謎の男が現れてな、不覚にも私はその男に傷を負わされ、フラットレイ様はその男を追ってそのまま…」

 

「行方不明になったのか…」

 

「そうじゃ…ところでジタンは今回の狩猟祭には出るのか?」

 

「考えてるところだ」

 

「そうか」

 

「狩猟祭って?」

 

「この町全体にモンスターを放つんだ、モンスターを倒して一番ポイントを獲得した者が優勝って感じの祭りなんだよ」

 

「なんか凄いのね」

 

「ああ、そろそろ出るか。フライヤ、またあとでな」

 

「ああ」

 

 

 

広場

 

ジタンとダガーは売店でアイスクリームを買ってベンチに座って食べていた

 

「ねえライフ、こうしてると私達本当の恋人同士みたいね♪」

 

「でもセーラ、実際俺達は恋人じゃないだろ?」

 

「でもライフ、事故とはいえ私のお尻触ったでしょ?ちゃんと責任は取ってよね」

 

「う…でもそうするとスタイナーが怒らないか?」

 

「大丈夫よ、スタイナーには私からなんとか言っておくから。だから安心して恋人になれるわよ♪」

 

「……まあ考えとくよ…」

 

「それとライフ、貴方も狩猟祭に出場してよ、カッコいいところ見せて♪」

 

「う~ん…解った、出場するよ」

 

そう言った会話をしていると、

2人の元に男の子と女の子がやって来た

 

「あ、ジタンだ」

 

「ねぇジタン、お姫様の誘拐はうまくいった?」

 

「バンス!ルシェラ!ああ、バッチリだぜ」

 

男の子はバンス、女の子はルシェラと言うようだ

 

「凄~い!流石タンタラスだね」

 

「もしかしてその人かお姫様か?」

 

「ええ、私がガーネット姫よ」

 

「やっぱりか、綺麗な人だな~」

 

「お姫様なんだから綺麗なのは当たり前でしょ、それよりバンス、向こうで遊ぼうよ」

 

「解ったよルシェラ、ジタン、またな!」

 

「おう、またな」

 

「元気な子達ね」

 

「ああ、この町は基本平和だからな」

 

「それじゃあライフ、狩猟祭のエントリーに行きましょう」

 

「ああ、そうだな」

 

ジタンとダガーはその場から離れることにした




作者のMPです。
デート回って戦闘シーン書くのと同じくらい難しいっすね…


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狩猟祭  そして悲劇…

どうも前書きさん…(レ)


リンドブルム城の客間。

そこにはダガー、ビビ、スタイナーが居た

 

「まもなく狩猟祭でありますな」

 

「ジタンは優勝してくれるかしら」

 

「ジタン殿なら必ず優勝するでありましょう」

 

「ふふ、スタイナーも随分ジタンの事を信用するようになったのね」

 

「それは、あとからジタン殿から色々聞きましてな。ですが自分が信用しているのはジタン殿だけ、他のタンタラスのメンバーの事は信用してないのであります」

 

「もう…スタイナーってば、相変わらず頑固なんだから」

 

「よ、お待たせ」

 

「ジタン!何処に行ってたの?」

 

「優勝の為に色々準備をな」

 

「負けないよジタン、僕も狩猟祭に出ることにしたからね」

 

「ビビも出るのか?これは厳しくなるな…」

 

「ほう、その少年も参加者か」

 

「お姉さんは?」

 

「私はフライヤ、ジタンの仲間じゃ」

 

「ジタン殿の?なら我々にとっても仲間となるな、それとお主、竜騎士か?」

 

「ほう、解るのか」

 

「えっと、今回の参加者は俺とビビとフライヤ、あとは謎の食通って奴だな」

 

「只今より狩猟祭が始まります、参加者の皆さんは町へ出てください」

 

「ジタン、頑張ってね!」

 

「ああ、よし!いっちょやりますか!」

 

かくして狩猟祭が始まった。

町にはフーセンドラゴン、パタパタ、パタクリボー、アームライオン等のモンスターが放たれ参加者達はどんどん倒していってポイントを稼いでいった(1人倒したモンスターを食べている危ない者が居るが…)

 

「うわあ!」

 

「助けて!」

 

「バンス!ルシェラ!」

 

ジタンが向かった先にはバンスとルシェラが居て、2人に巨大なバトルレックスが襲いかかろうとしていた

 

「この野郎!俺が相手だ!」

 

「苦戦しているようだなジタン、手を貸そう」

 

「済まない!でもトドメは俺にやらせてくれよ!」

 

「お前はこういう時にも調子にのりおって…まあよい」

 

ジタンとフライヤはバトルレックスと戦闘へ、

フライヤの槍捌きでバトルレックスは瀕死になり、

そこにジタンがトドメをさしたことでバトルレックスは倒れた

 

 

狩猟祭が終わり大公の間へ

 

「優勝はジタン様ですね、おめでとうございます」

 

「ま、当然ブリな(満身創痍)」

 

「いや~ありがとう」

 

「何故大公様はそんな傷だらけの状態で?」

 

スタイナーが疑問に思いながらシドに訪ねる

 

「これか?気にする必要はないブリ」

 

「負けちゃったか~…」

 

「まあ、よい肩慣らしにはなったぞ」

 

「凄いわジタン!カッコよかったわよ♪」

 

「ああ、ありがとうダガー」

 

そんな会話の中

 

「大公様!」

 

船乗りの少女が慌てて入って来た

 

「どうしたブリ?エリン」

 

「こ、こちらの方が…」

 

エリンの後ろには重傷のブルメシア兵が居た

 

「シド大公様…ご無礼をお許しください…我が王から…火急のことづけでございます…」

 

「何…ブルメシア王から?」

 

「(陛下、そのお姿では…)」

 

「(よく見るブリ、あの者は魔法で目が見えなくなっておる)うむ、聞くブリ」

 

「わが国は…謎の軍の攻撃を受けています…戦況は極めて不利…どうか援軍を…」

 

「なんと!?」

 

「敵は…トンガリ帽子の部隊でございます…」

 

「「「「!?」」」」

 

「ジタン、何か知っておるのか?」

 

「…ああ、心あたりがある」

 

「ブルメシア王殿は古くからの友、ただちに我が飛空挺団を送るブリ!」

 

「ありがたきお言葉…我が王も喜ばれますでしょう…早く…このことを…王にお伝えしなければ……」

 

「いかん!早くその者に手当てを!!」

 

「駄目じゃ…既に息を引き止っておる…ブルメシアに何が起こっておるのだ?」

 

「どうなさいます陛下?狩猟祭で城には僅かしか兵がおりません」

 

「う~む…難しいブリ…」

 

「トンガリ帽子ってことは…アレクサンドリアが絡んでいるのか?」

 

「そんな…お母様が…」

 

「どうするの?飛空挺団は時間がかかりそうだし…」

 

「私が先に行く、時間がないのじゃ」

 

「俺も行くぜフライヤ、仲間の故郷が襲われてるのに黙ってられないからな」

 

「ジタン…済まぬ…」

 

「私も行くわ、ジタンとは離れたくないし、お母様を止めてあげたい」

 

「ダガー…」

 

「ジタン様、少し宜しいでしょうか?」

 

エリンがジタンに声をかける

 

「どうしたエリン?」

 

「マーカスさんからブランクさんを助ける方法が見つかったからすぐに南ゲートの山頂駅に来てほしいとのことです」

 

「このタイミングでか…困ったな…ブランクを助けてやりたいし、かといってブルメシアに行かない訳にもいかないし…」

 

「ふむ、ここはメンバーを分けて2手に分かれたらどうブリ?」

 

「なるほど、それはよい考えじゃな」

 

「じゃあビビ、悪いけどお前が南ゲートに向かってくれないか?マーカスにお前のことを話しておくから」

 

「うん、解った」

 

「スタイナーはビビに着いていってあげて」

 

「了解しました」

 

「じゃあ俺とダガーとフライヤでブルメシア、ビビとスタイナーで南ゲートだな」

 

「姫様、どうかお気をつけて!」

 

「ええ、スタイナーも気をつけてね」

 

かくして2手に分かれたジタン達はそれぞれの目的地に向かうのであった




作者のMPです。
ウイルスの影響で好きな場所に出掛けられなくて頭に来ますよ!


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ギザマルークの洞窟

前書き丸出しっすねww(NMKW)


リンドブルムから出発したジタン、ダガー、フライヤの3人は道中プクプク、ぐんたいガニ、さそりばち等のモンスターを倒していきながら、一行はリンドブルムとブルメシアを繋ぐギザマルークの洞窟の前にやって来た。

が、ここも何者かに襲われており、入口にはブルメシア兵の死体があった

 

「おい!しっかりせぬか!フライヤじゃ!」

 

「酷過ぎるぜ…こいつは…」

 

「なんなのじゃ…黒魔道士軍団とは一体なんなのじゃ!?」

 

フライヤはかなり怒っている

 

「ビビを連れてこなくて良かったな…」

 

「うん…絶対に自分の事を攻めてたかもしれないもんね…」

 

「とにかく中に入るぞ、急がなければ!」

 

3人は洞窟の中に入った。

入ってすぐに重傷のブルメシア兵を見つけた

 

「フライヤさん…俺はもう駄目です…このベルで…先に進んでください……」

 

ブルメシア兵はそう言ったあと息を引き止った

 

「これは、ギザマルークのベル!って事は奴らはここの扉を封印したのか!?」

 

「封印?どういうこと?」

 

「この洞窟はいくつかの扉があってその扉が封印される時に出るのがこのベルなんだ」

 

「そうなんだ」

 

「早速この扉に使ってみるぞ」

 

フライヤはベルを鳴らすと扉が開きベルが壊れた。

扉の先には黒魔道士兵が動いてブルメシア兵を襲っていた。

その上にはゾーンとソーンが居た

 

「ゾーン!ソーン!」

 

「なんでおじゃる?…!?ってあれはガーネット姫でおじゃる!」

 

「黒魔道士兵!ガーネット姫を捕まえるでごじゃる!」

 

黒魔道士兵は襲いかかって来たが、

ジタンの一撃で消え去った

 

「この程度か?」

 

「黒魔道士兵がやられたでおじゃる!?」

 

「ええい!覚えてるでごじゃる!」

 

ゾーンとソーンは逃げ出した。

倒した黒魔道士兵はベルを落としていた

 

「ゾーンとソーンが居るってことは、やはりお母様が…」

 

「ダガー…真相を確める為にも先に進もう」

 

「ジタン…そうね」

 

「ではベルを鳴らすぞ」

 

フライヤは扉にベルを鳴らすと扉が開いた。

暫く進んでいると、さまようよろいが現れた

 

「こんな時にモンスターかよ!」

 

「だが相手は1体のみ、一気に畳み掛けて…」

 

さまようよろいは仲間を呼んだ。

するとホイミスライムが現れた

 

「仲間を呼んだか…ジタン、まずはあのよろいの奴からやるぞ」

 

「解った」

 

ジタン達はさまようよろいを攻撃したが、

ホイミスライムがケアルを唱えてさまようよろいを回復していた

 

「あのクラゲみたいなスライム、白魔法が使えるみたいね」

 

「ならばそいつから倒すぞ!」

 

「任せろ!」

 

まずはホイミスライムを集中攻撃して倒すことに成功し、

残ったさまようよろいのから受けた攻撃はダガーがケアルで回復していきながらジタンとフライヤが攻撃し続けたことにより、さまようよろいも倒すことが出来た

 

「時間食っちまったな」

 

「でもあのよろいのモンスター、ベルを落としていったわよ」

 

「よし、このベルで次の扉を開けるぞ」

 

ベルて扉を開けると、そこにはやたらとデカイ鐘があり、すぐそばにメスのモーグリが居た

 

「どうした?」

 

「あたいの夫がこの中に居るのよ~!」

 

「じゃがこいつはちょっとやそっとじゃ動かんぞ」

 

「どうしよう…ん!?貴女クポの実持ってるでしょ!?」

 

メスのモーグリはダガーを見ながら言った

 

「え?確かに持ってるけど…」

 

「なんで持ってるんだ?」

 

「リンドブルムで買ったの、珍しかったから」

 

「あの…その…それ頂けませんか!?」

 

「良いわよ。はい、どうぞ」

 

「ありがとうクポ~!あなた~!クポの実よ~!」

 

すると鐘が動き出して

 

「クポぉぉ!クポの実クポぉぉぉぉ!!」

 

そのままクポの実を手に取って2匹のモーグリは何かを残して何処かに行ってしまった

 

「これは、ギザマルークのベルだわ、でも何か違う?」

 

「ホーリーベルじゃ、奴らめ…ギザマルーク様の部屋の扉まで閉じたのか」

 

「ギザマルークって?」

 

「この洞窟の守り神のことさ、それより早く行こうぜ」

 

3人はギザマルークの部屋らしき場所に着いた、そこには今にも倒れそうなブルメシア兵が居た

 

「お主大丈夫か!?」

 

「フライヤさん…気を付けてください…変な2人組のせいで…ギザマルーク様が荒れ狂われております…」

 

その時、突然水の中から巨大なモンスターらしき生物が出て来た

 

「何!?」

 

「ギザマルーク…やっぱり…」

 

「何故こんな事に…」

 

「ギザマルークって…さっき話した守り神!?でもどうして……!ゾーンとソーンの仕業ね!?」

 

「ギャオォォォォォォ!!!」

 

「フライヤ!やるしかない!!」

 

「ギザマルーク様…お許しを!!竜剣!」

 

「ギャアァァァァァァァァ!!!!」

 

フライヤの一撃を受けたギザマルークはその場に倒れた

 

「今の技は?」

 

「竜剣じゃ、攻撃した相手の体力と魔力を奪う技じゃ」

 

「おい!大丈夫か!?」

 

ジタンはブルメシア兵を抱き起こすが、

ブルメシア兵は今にも死にそうになっている

 

「しっかりするのじゃ!」

 

「フライヤさん…私の事はお気になさらず…ブルメシアを…どうか…我らの……ブル……メ…シア……を………」

 

ブルメシア兵はそのまま息を引きとった

 

「おのれ……許せん!!」

 

「お母様…何故こんな酷いことを…」

 

「ダガー…」

 

「フライヤ」

 

その時、倒れていたギザマルークが起き上がりフライヤに語りかけて来た

 

「!?ギザマルーク様!」

 

「フライヤ、ブルメシアは今邪悪な者に支配されようとしています。貴女はブルメシアの希望です、どうかブルメシアをお救いください」

 

「ギザマルーク様…解りました、あなた様の想い、必ず成し遂げてみせます」

 

「どうかお願いします…フライヤ…」

 

ギザマルークはそう言った後水の中へ消えて行った

 

「ギザマルーク様…」

 

「フライヤ、急ごう」

 

「急いでお母様を止めなきゃ」

 

「ああ、そうじゃな」

 

ジタン達はギザマルークの洞窟を後にした




作者のMPです。
こんな後書き、そうめんみたいなもんだぜ!(FARK)


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崩壊したブルメシア

前書きはね、まだ完全に消化されてる訳じゃないから、栄養があるんだ(意味不)


ジタン達3人は雨が降る道中ヘイホー、メタッピー、たけやりへい等のモンスターを倒していきながら、やがてブルメシアの入口に居た、ここからでもブルメシアはかなり荒らされていることが解る

 

「酷いな…」

 

「ここを離れて5年…この地の夢を幾度見たことか、いや…この地の夢を見ぬ夜など無かった!懐かしい…」

 

「フライヤ…」

 

「私もあれから随分と変わった。そして今、私の竜騎士としての力が試される時が来たのじゃ!」

 

「俺も出来る限りのことはするぜ!」

 

「私もよ!」

 

「果たして、私にどれだけのことが出来るのか。今はそのような事を考えている時間は無い!」

 

3人は街の中に入った。

雨が降る中3人は襲いかかって来るノックヒップ、ウィッチレディ、くらやみハーピーを倒しながら街の奥に向かい走っている。

街は無残にもほとんどが崩壊していた

 

「こいつは酷いぜ…」

 

「王は大丈夫なのか!?」

 

走り続けていると、ゾーンとソーンが居た

 

「ゾーン!ソーン!またあなた達の仕業なの!?」

 

「あれはガーネット姫とその一味でおじゃる!」

 

「ホントにしつこいでごじゃる!黒魔道士兵!やるでごじゃる!」

 

2体の黒魔道士兵達が襲いかかって来たが、

ジタンとフライヤの攻撃によりアッサリ倒された

 

「ゾーンとソーンは?」

 

「逃げたみたいだな」

 

「それよりも王が!」

 

「解っている、生存者がいないか探そう」

 

3人は街の探索を始めた。

重傷のブルメシア兵を見つけたが、ベルを残して死亡してしまった。

もう1つは瓦礫に埋もれたブルメシア兵とその妻の2人を助けることが出来た結果に終わった

 

「よし、このプロテガベルを使って宮殿の扉を開けるぞ」

 

フライヤプロテガベルを鳴らし宮殿の扉を開いた。

3人は奥へと進んだ、そこで1人のブルメシア兵が居た

 

「ダン!?ダンではないか!」

 

「お前はフライヤじゃないか!」

 

「久しぶりじゃな、ダン」

 

「久しぶりってモンじゃねぇぞ!俺は家族が大事だからここを離れるからな!」

 

「解った、それと王はどうした?」

 

「陛下のことは家族のことで精一杯だったから解んねぇ、またあとでな!」

 

そう言ってダンはどこかに行った

 

「フライヤ、どうした?」

 

ジタンは何か思い詰めているフライヤに声をかける

 

「これまでの有様を見るとここから先へ進むのが恐ろしい…」

 

「それでも進なきゃ、私だってお母様がこんな事をしているなんて認めたくないけれど…それでも真相を知る為にここまで来たんだから…」

 

「ダガー…強いのじゃな…」

 

「フライヤ、止まっちゃっいけないんだ。先に進もう」

 

「ジタン…そうじゃな、ここで立ち止まっても何も始まらない、行くか」

 

そして3人は武器庫に入った

 

「何か使えそうな物は無いかのう…」

 

「ねえ、この槍とかどう?」

 

ダガーは壁にかけてある槍を手に取ってフライヤに渡す、

フライヤは素振りをして具合を確かめた

 

「よい槍じゃ、これは使える」

 

「よし、行こうぜ」

 

そして3人は宮殿の前に来たが、崩れていて中に入れなかった

 

「これじゃ入れないぜ、別の道を探すか?」

 

「それしかないわね」

 

「…誰かおる!」

 

フライヤはそう言った後、高く飛んだ

 

「フライヤ!どうした!?」

 

「中に誰かおる!」

 

「ちょっと待ってろ!ダガー、登るからおんぶさせてくれ」

 

「解ったわ」

 

ジタンはダガーをおんぶした

 

ムニュ

 

(む…胸の感触が背中に…)

 

「どうしたの?」

 

「なんでもないよ…行くぜ」

 

ジタンとダガーも登ってフライヤと合流し、宮殿の上にある通路に来た。

そこで宮殿に誰かが居るのが確認出来た

 

「あれは…お母様…」

 

そう、その誰かとはブラネだった

 

「それに片目が隠れた女と変態みたいな男も居るな」

 

「…あれはベアトリクス、『泣く子も黙る冷血女』や『100人斬りのベアトリクス』って呼ばれているアレクサンドリアの将軍よ」

 

「なんかヤバそうだな…」

 

「……あの男!」

 

フライヤは変態みたいな男…クジャを見てそう言った

 

「フライヤ、まさかあいつがそうなのか?」

 

「ああ、あいつが3年前に私に傷を負わせ、フラットレイ様が追っていった男じゃ、しかし何故あいつが…」

 

 

「素晴らしい雨じゃないか、まるで…そう!我々の勝利を祝福してくれるかのような…」

 

「クジャよ、黒魔道士軍団のおかげでブルメシアは既に征服したも同然じゃ。だが肝心のブルメシア王の姿が見えん」

 

「今ゾーンとソーンが探していますが見つからないのです。私も捜索に参加しに行きます」

 

「無駄なんじゃないかな?」

 

「え?」

 

「クジャよ、どういうことじゃ?」

 

「知ってるかい?ネズミってのは地震が起きると集団で引っ越しを始めるんだ。今度は砂のお家にお引っ越しさ、文字通り尻尾を巻いて逃げたのさ、王様も一緒にね」

 

「砂の家に引っ越し……まさかクレイラか!?」

 

「そ!正解!」

 

「クレイラですか…あの砂嵐さえ無ければ私の部隊でなんとかなるのですが…」

 

「クレイラに逃げ込まれたら手がつけられん。どうするべきか…」

 

「お任せくださいませ、陛下に御満足いただけるショーをこのクジャめがお届けします」

 

「クジャよ、何か考えがあるのか?ならば任せるとしよう」

 

「お任せくださいませ、ところで将軍にお願いがあるのだけど」

 

「何か?」

 

「兵士達をクレイラに集めておいてくれないかい?きっとドブネズミ達は必死の抵抗をするだろうから黒魔道士だけじゃ心許さないからね」

 

 

 

「あんなこと言ってやがるぜ」

 

「お母様……」

 

「おのれ…しかしあの男がアレクサンドリアに関わっていたとはな」

 

「……クレイラって何?」

 

「確か…幻とされた砂の都だっけ?」

 

「そうじゃ、我らブルメシアの民と同じ血が流れている者達が住む場所でもある」

 

「ブルメシアの民と同じ血…ってことは外見がネズミの亜人ってこと?」

 

「そうじゃ、100年ほど前に外界との接触を断っておる、クレイラに逃げ込んだのであればしばらくは安心じゃ」

 

「どんな場所なのかしら」

 

「噂では全ての民が争いを好まないそうじゃ」

 

「だから外界との接触を断ったのか」

 

「それと古来より魔力のある石があるとも聞いている、その絵を見たが。確かダガーの着けているペンダントに似ていたな」

 

「えっ!?」

 

「そういや天竜の爪も同じ形をしてたな…何か繋がりがあるのか?」

 

「解らん…」

 

「ジタン!フライヤ!」

 

「どうしたんだ?ダガー」

 

「あそこ!…」

 

ダガーが指指したその先には

 

「あれはブルメシアの兵士!まさか戦いを挑もうというのか!?」

 

「助けるぞ!」

 

「ええ!」

 

「解っておる!」

 

3人は宮殿に降りた

 

 

 

「お前達!これ以上ブルメシアを荒らさせはしないぞ!」

 

「ふっ、私をベアトリクスと知って挑むのですか?」

 

「ベアトリクスだって!?」

 

「その勇気は褒めてあげましょう、だが無駄なこと、このセイブザクイーンの錆にして…」

 

「そこまでだ!ベアトリクス!」

 

「何者です!?」

 

ジタン、ダガー、フライヤの3人がベアトリクスの前に立ち塞がった

 

「ここは我らに任せてお主は王をお守りするのじゃ!」

 

「フライヤさん!すみません!」

 

「貴女は!?…ガーネット様!!」

 

ベアトリクスはダガーの姿を見て目を見開いている

 

「ベアトリクス!どうかこれ以上は手を出さないで!!」

 

「ガーネット様…しかし…」

 

「おお!ガーネットや!今まで何処に行っておったのじゃ!?探しておったぞ!」

 

「お母様…」

 

「ベアトリクス将軍、クジャ、私はガーネットと話したいことがある、お前達は次の出撃に備え先に戻れ」

 

「…了解しました」

 

「では陛下、また後程」

 

ベアトリクスとクジャはその場から去った

 

「ガーネットや、お前が居なくなってからは母は眠れぬ夜を過ごしておったのじゃぞ、もっと近くで顏を見せておくれ!」

 

「ダガー、危険じゃ。やめたほうが良い」

 

「いや、ここはダガーに任せよう」

 

「ありがとう…ジタン」

 

ダガーはブラネの元に近づいた

 

「お母様、お聞きしたいことがあります」

 

「なんじゃ?言ってみよ」

 

「お母様はどうしてブルメシアを侵略したのですか?どうしてこんな酷いことをなさるのですか?…」

 

「それには答えられん、私だけの秘密と言う奴じゃ」

 

「お母様…お願いです!もうこんなことはやめてください!!」

 

「そうじゃな…そなたが持ち去ったその銀のペンダントを返してくれるのならやめてやってよいぞ」

 

「本当ですか?お母様」

 

「ああ、本当じゃとも」

 

「では…」

 

ダガーは首から銀のペンダントを外してブラネに渡した

 

「おお…銀のペンダントよ、遂に私の元へ…」

 

「お母様、これでもう侵略はやめ…」

 

「フン!!」

 

なんとブラネはダガーを殴り飛ばした

 

「きゃあああああ!!!!」

 

「「ダガー!!!」」

 

ジタンとフライヤはダガーの元に駆け付ける

 

「フハハハ!侵略はもうやめろだと?付け上がるでないわ小娘が!」

 

「ブラネ!ダガーは…ガーネットはお前の娘じゃろ!何故自分の娘を殴り飛ばしたりするのじゃ!?」

 

「笑わせるな!こんな無駄な手間を掛けさせた糞ガキなんぞ、銀のペンダントさえ取り戻せば用などないわ!」

 

「そんな……お母様……」

 

「……テメェ…ダガーはお前がまたあの頃の優しい母親に戻ってくれると…ずっと信じてたんだぞ…その気持ちを裏切って…しかも殴り飛ばすなんて……何様のつもりなんだよ!!!」

 

「そんな事私の知ったことか!……ん?」

 

ブラネはジタンの姿をまじまじと見つめている

 

「(ほう…まさかあのお方の探し物がこんな場所で見つかるとはな…)ふん、私は忙しい身だ。いつまでもお前達に構っている暇はないのでな。また会おう、小僧」

 

ブラネはそう言った後、その場から去って行った

 

「ジタン、ダガーと2人で話したい事があるじゃろう?私は先に街の入口に行く、お主達も後で来るようにな」

 

「ああ、すまないな…」

 

フライヤはそう言うとその場から出て行った

 

 

 

「セーラ…」

 

「……ライフ…私…」

 

「セーラ…泣きたい時は思いっきり泣いたほうが良いよ…俺の胸を貸すから…」

 

「ライフ…う…うう……うわああああああああ!!!!」

 

ダガーはジタンの胸の中で泣き崩れた

 

(ブラネ…絶対に許さねぇ!!テメェは必ず…俺の手で!!)

 

ジタンはブラネにこれ以上ない程の殺気を沸かせていた




作者のMPです。
今回はシリアス重視な内容なんじゃないかなって自分では思ってます


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ゲートを越えて

前書きのことが好きだったんだよ!(TDKR)


ジタン達と別行動をしたビビとスタイナーは南ゲートの入口にやって来た

 

「このゲートを越えれば駅につきますぞ」

 

「うん、行こう」

 

しかし2人の兵士が入口を塞ぐ

 

「待ちな、あんた達何しに来たんだ?」

 

「国境ゲートの修復に来たのである。住み込みで働けると聞いて荷物を纏めて来たのである」

 

「そうなんだ、だから通してくれないかな?」

 

「本当か!?いや~助かるよ!最近作業員がめっきり減って困ってたんだよね~。解った、でもその前に荷物の中身を見せてくれ、すまないがこれも決まりなんでな」

 

「決まりなら仕方ないな」

 

スタイナーは荷物を兵士に渡した

 

「さて、終わるまで俺が話し相手になるよ」

 

兵士の1人がそう言ってきた

 

「あんた達、ブラネ女王がブルメシアを征服したのは知ってるか?」

 

「なんと!?」

 

「それ本当なの!?」

 

「ああ、噂によるとブラネ女王はそこの坊主のようなトンガリ帽子の軍隊を率いてブルメシアを攻め落としたらしいぜ」

 

「ちょっと固いな…」

 

「なんと…(あのブラネ様が…信じられん…)」

 

(トンガリ帽子…やっぱり僕に似た人形達の事かな…)

 

「お、ほどけて来た」

 

「あとついでだけどさ、ガーネット姫ってアレクサンドリア始まって以来の美姫って言われてるよな?でもブラネ女王があんなだからなぁ、ガーネット姫も実際はとんでもない不細工だったりして…」

 

(何を~!?)

 

「うわああああああ!!!」

 

突然荷物を見ていた兵士が叫び出した

 

「どうした!?…ってうお!?こ、これは!?……」

 

BGM・ドラクエの呪われた時に流れる音楽

 

「ギザールの野菜のピクルスじゃないか!?しかもこんなに沢山!?」

 

「だ、大好物なのである!これがなければ一日が始まらないのである!」

 

「……変わってんなあんた、まあ良いや。はい、これゲートパスね、あとは自分達で頑張ってくれ」

 

「かたじけないな」

 

ビビとスタイナーはゲートパスを貰ってゲートの中の広場についた

 

「ジタンが居なくてもなんとかこれたね」

 

「そうですな」

 

「君達、ジタンを知っているのか?」

 

声をかけて来たのは緑の服を着たネズミの男性だった

 

「うん、僕達ジタンの仲間なんだ、今は訳あって別行動してるけど」

 

「ジタンの他には誰か仲間は居るのか?」

 

「うん、ダガーお姉ちゃん、フライヤって人が今はジタンと一緒に居るんだ」

 

「そうか、フライヤも一緒か。良かった…」

 

「ところでお主は?」

 

「ああ、申し遅れたな。私はフラットレイ、ブルメシアの竜騎士だ。ジタンは3年前に旅をしていた時の仲間だ」

 

「僕はビビ」

 

「自分はスタイナーである」

 

「ビビにスタイナーだな、良かったら君達の旅に私も付いて行って良いか?君達と一緒に居ればジタン達に会えるかもしれないからな」

 

「良いよ、僕達の用事が済んだ後にジタン達と合流する予定だし」

 

「宜しく頼むである」

 

「ああ、こちらこそ宜しく頼む」

 

新たな仲間、フラットレイを加えた一行は鉄馬車に乗って山頂の駅まで来ていた

 

「それじゃ気を付けてな、とは言ってもまだアレクサンドリア方面の鉄馬車が到着するまで時間があるから、その先にある休憩所でゆっくりしていくと良いよ」

 

「ありがとう」

 

「さて、ジタン殿が言っていたマーカスと言う者は恐らくこの休憩所に居るでありましょうな」

 

「なら休憩所に行こうか」

 

3人は休憩所に入り、マーカスとシナを見つけた

 

「シナさん、それなん個目っすか?」

 

「そんなの気にしないズラ」

 

「マーカスさ~ん!」

 

「ん?誰っす?」

 

「えっと…かくかくしかじか…」

 

「なるほど、あなたがジタンさんが言ってたビビさんでジタンさんの変わりに来たと」

 

「うん、ところでアレクサンドリア方面の鉄馬車はいつ来るの?」

 

「まだまだっす、だからここでこうのんびりしてるっす」

 

「オイラはちょっとリンドブルムに行かなきゃいけないズラ」

 

「リンドブルム行きならそろそろ出る頃ではないか?」

 

「と言うかもう出たぞ」

 

「いっ!?またズラ…」

 

「さっきからこれなんすよ、乗り遅れてはまんまるカステラを食っての繰り返しなんすよ」

 

「君は何をやっているのだ…」

 

フラットレイは呆れた表情でシナを見ている

 

「そろそろアレクサンドリア方面行きの鉄馬車が来るっす」

 

「じゃあ行こうか」

 

シナ以外の4人は鉄馬車に乗り、アレクサンドリア方面についた

 

「マーカスさん、ところでどうやってブランクさんを助けるの?」

 

「トレノって言う街に白金の針ってのがあってその針を使えばどんな石化も治るらしいっす」

 

「ではトレノに行くとしようか」

 

4人はトレノに向かって歩き出し、暫く歩き続けてトレノについた

 

 

 

トレノ

 

「わぁ~」

 

ビビは今まで見た街とは違う雰囲気の街に感動している

 

「ここが貴族の街、トレノであります」

 

「貴族なんて一部だけっす、夜が長いから盗賊にはもってこいの場所っす」

 

「貴様らのような者共がこの夜の都をおとしめたのだ!!」

 

「そんなことどうだって良いから早いとこ白金の針をかっぱらうっす」

 

「かっぱらうとはなんだ!?このスタイナーの目の黒い内はそのようなことはさせないのである!」

 

「落ち着くのだスタイナー、マーカスもかっぱらうようなことはせず、持ち主から白金の針を貰えるよう頼めばよかろう」

 

「…そうっすね、取り合えずボスのところに行くっすよ」

 

4人は目的地に向かう道中に2人の子供の会話を聞いた

 

「よく見ておきなさいマリオ、私達はいつかこの街にふさわしいビッグな存在になるのよ…」

 

「貴族の仲間入りをするって奴だね!ナタリーお姉ちゃん!」

 

(マリオって…あの伝説のスーパースターと同じ名前ではないか…)

 

スタイナーが何故その事を知っているかはともかく、

4人は宿屋についた

 

「ボス、お待たせっす」

 

「よう!遅かったじゃねぇか、ジタンはどうした?」

 

「それがっすね…」

 

説明中

 

「なるほどな、まあジタンなら大丈夫だとしてだ。これから船に乗って目的の物があるとこに行く、俺はここで待ってるからよ」

 

「じゃあ行くっす」

 

バクー以外の4人は小さい船に乗り、とある貴族の家に入り、白金の針を探し始めた

 

「見つからないね…」

 

「そうだな…ん?」

 

フラットレイが何かに気付いた様子

 

「誰か来たみたいだぞ?」

 

「やれやれ、今日のような赤い月の夜こそ良い観察の時だと言うのに…まさかインクが切れてしまうとは…ん?」

 

こちらにやって来た学者風の鳥の男性がこっちにやって来る。

スタイナーはその学者風の男性を見て

 

「トット殿!?トット殿ではありませぬか!?」

 

「あなたはスタイナー殿!?何故ここに?」

 

「この人おじちゃんの知り合いなの?」

 

「うむ、この方は姫様の家庭教師をなさっていたそれは高名な学者殿なのである」

 

「ところで皆様は何故ここへ?」

 

「実は僕達訳あって白金の針を探してて」

 

「それなら私の家にありますよ、着いてきてください」

 

5人は途中にバクーを加えトットの家にやって来た

 

「こちらが白金の針になります」

 

「じゃ、ありがたく貰うっす」

 

マーカスは白金の針を手に入れた

 

「あとはアレクサンドリアに向かうだけだな」

 

「でもアレクサンドリアにはどうやって向かうんだ?移動手段はろくにねぇだろ?」

 

「それなら良い移動手段があります、こちらへ」

 

トットは床の蓋を開き、ビビ達を中へ案内した

 

 

 

トットの家の地下

 

 

「何ここ?」

 

「ガルガンルーです、そこに居るガルガントにぶら下がっている乗り物に乗って移動するのです、ここは私がこっそり作っておいたトレノとアレクサンドリアを繋ぐ秘密の通路なのです」

 

「凄いであるな…」

 

「よし、これに乗ってアレクサンドリアに向かうぞ」

 

「俺は残るわ。マーカス、ブランクのこと任せるぞ」

 

「了解っす、ボス」

 

「皆さん、どうかお気を付けて」

 

バクーとトット以外の4人はガルガントの乗り物に乗り、アレクサンドリアの地下までやって来た

 

「ここはアレクサンドリア城の地下通路、自分は帰って来たのだな…」

 

「それより急ぐっす」

 

4人が歩き出したその時、前後左右、更に上にも金網が出てきて閉じ込められた

 

「なんだ!?」

 

あまりにも突然の出来事にフラットレイは叫ぶ。

その時、上にゾーンとソーンが居た

 

「や~い!引っ掛かったでおじゃる!」

 

「いい気味でごじゃる!」

 

「貴様らはゾーンとソーン!今すぐここを開けるのだ!」

 

「そんな事する訳ないでおじゃる!」

 

「我々はこれからブラネ様からの命令で銀のペンダントから例の物を取り出す準備があるでごじゃる!」

 

ゾーンとソーンはその場から離れ、それと同時にアレクサンドリア兵がやって来てビビ達4人を何処かへ連れて行ってしまった




作者のMPです。
本作ではフラットレイは記憶を失ってない設定になっています


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砂の都クレイラ

前売りさん!?やめてくださいよホントに!!(TON)


ブルメシアを後にしたジタン、ダガー、フライヤの3人はクレイラがあるという砂漠にやって来ていた

 

「噂じゃ砂嵐に守られてるって話だけど、本当なのか?」

 

「ああ、だから当分は大丈夫じゃ」

 

「それでも急ぎましょう」

 

「ああ、それよりダガー、お主もう大丈夫なのか?」

 

「ええ、私ならもう平気よ」

 

「そうか、ならば急ごう。もうすぐで砂嵐がある場所につく筈じゃ」

 

そして3人は砂嵐のすぐ側まで来た

 

「本当に凄い砂嵐だわ…」

 

「いや、砂のざわめきか静かじゃ…これはいったい?」

 

「これで静かなのか?」

 

「そうじゃ、行くぞ」

 

3人は砂嵐の中に入った。

砂嵐の中には大きな樹があった

 

「大きな樹ね」

 

「これがクレイラか?」

 

「クレイラは樹の上に街があると聞いておる」

 

「樹の上に…凄いのね」

 

「ま、行ってみれば解るか」

 

3人はクレイラ目掛けて歩き出した。

道中ボロドー、キメイラ、キメラ、スライムナイト、おおさそり等のモンスターを倒していきながら様々な仕掛けを解き、梯子がある場所までやって来た

 

「街はこの上じゃろう」

 

「やっと着いたか」

 

「とりあえず登りましょう」

 

3人は梯子を登ると、街らしき場所に着いた

 

「フライヤ様ですね?」

 

「いかにもそうじゃが?」

 

「お待ちしておりました」

 

「お主らどうして私のことを知っているのじゃ?」

 

「ブルメシア王からフライヤ様が来られるので丁重にご案内するよう、受けたまわっております」

 

「そうか王は健在か!」

 

「はい、それと私はサトレア、砂の神官です」

 

「私はキルデア、社の神官です」

 

「それでは王の元まで案内してくれないか?」

 

「かしこまりました」

 

「ジタンよ、私は王に会って来る。お主はダガーと暫く休んでくれないか?」

 

「ああ、解った」

 

フライヤとサトレアはその場から離れた

 

「お連れの方々は私がご案内しましょうか?」

 

「ああ、お願いしようかな。ダガーも良いか?」

 

「ええ」

 

「ではこちらです」

 

キルデアはジタンとダガーを案内し始めた

 

「ここは私達の水源です。何故このような高い場所に水があるかについては、後程お答えすることにしましょう」

 

次は市街地に来た

 

「ここは私達の街の中で一番賑やかな場所です。とは言っても、今日は市が建っていないのであまり人はいませんが…」

 

「そうなのか」

 

次に風車がある場所に来た

 

「この風車が私達の街に水の恵みをもたらしてくれるのです」

 

「なるほど、砂嵐を利用して風車を回して地上から水を汲み上げているのか」

 

「その通りです」

 

次は展望台に来た

 

「この展望台は私達の憩いの場所です」

 

「まあ、なんて綺麗な眺めなのかしら」

 

「私達を守ってくれる砂嵐を一望でき、私達を守ってくれる砂嵐に祈りを捧げる場でもあります」

 

最後に一番上にある大聖堂に来た

 

「この大聖堂には私達に安らぎを与えてくれる大司祭様が住んでおられます。今ブルメシア王とフライヤ様がお話をされているのはこの建物の中です」

 

「へぇ~」

 

「また大聖堂の中には魔力を持った石を取り付けたハープがあり、その魔力によって砂嵐を発生させています」

 

「なあ、その石はなんて名前なんだ?」

 

「砂漠の星ですが、何か?」

 

「いや、アレクサンドリアの銀のペンダントとリンドブルムの天竜の爪に似てるって聞いたからさ」

 

「私にはよく解りませんが、案内は以上です」

 

「サンキュ、じゃあダガー、俺達は宿屋で休むとするか」

 

「解ったわ」

 

 

 

大聖堂。

そこではフライヤとブルメシア王が話しをしていた

 

「そうか、国はそこまで…」

 

「すみませぬ…5年前に私とフラットレイ様が国を出ていかなければこんなことには…」

 

「そのことはもうよい、ところでフラットレイはいずこへ?」

 

「フラットレイ様は3年前から目にしておりませぬ…」

 

「そうか…」

 

心なしか暗い話題となっている

 

 

宿屋。

宿の一室でジタンとダガーは休んでいた

 

「ライフ、あの時はありがとう。私のことを気遣って胸を貸してくれて…」

 

「お礼を言われるようなことはしてないさ、セーラ」

 

「ライフ、貴方も泣きたくなった時は私の胸を貸してあげるね」

 

「うぇっ!?それは…まあその時が来たらお願いするよ」

 

「ふふ、ねえライフ。ここ、触ってみて」

 

ムニュ

 

ダガーはジタンの手を引いて自分の豊満な胸に押し当てた

 

「!!?セーラ!?何を…」

 

「解る?私、こんなにもドキドキしているの…」

 

ジタンはダガーの心臓の鼓動がかなり早くなっているのが理解出来た

 

「セーラ…」

 

「ライフ…私…お母様を止められなかった…でも、私はなんとしてでもお母様を止めてあげたい…これ以上…罪を犯さないように…」

 

「セーラ…ブラネはもう君のことなんてどうでもいいと思っているんだぞ、そんな奴でも救ってやりたいって言うのか?」

 

「ええ…どれだけ酷い人でもあの人は…私の母親だから…だから前のような優しいお母様に戻してあげたいの…」

 

「セーラ…解った、俺も協力する。どこまで力になれるか解らないけど…」

 

「ライフ…ありがとう…」

 

「セーラ…」

 

「ライフ…」

 

2人は凄く良い雰囲気になりそのまま唇を重ねようとした…が

 

「大変だ~!子供がアントリオンに襲われているぞ~!」

 

「「!!!??」」

 

突然聞こえた住人の声に勢いよく離れた

 

「セセセセーラ!子供が襲われてるらしい!助けに行こうぜ!!」

 

「ラララライフ!そうね!行きましょう!!」

 

2人は顏を真っ赤にしながら現場に来た。

そこにはフライヤとアントリオンとアントリオンが捕まえていた子供が居た

 

「襲いぞ2人共!…って何故揃って顏を赤くしておるのじゃ?」

 

「これは…それより子供は大丈夫なのか!?」

 

「大丈夫じゃないぞ~!」

 

「この声、何処かで…」

 

「早く助けるぞ!彼はパック王子じゃ!」

 

「「パック!?」」

 

そう、子供はパックだった

 

「ん?その声、ジタンとガーネット姫か!?」

 

「パック!大丈夫!?」

 

「同じことを言わすんじゃ…どわああああ!!!」

 

アントリオンはパックを投げた

 

「痛で!」

 

「今の内にやるぞ!」

 

アントリオンはフライヤの一撃により倒された

 

「王子、ご無事ですか?」

 

「おうフライヤ、久しぶりだな。それにガーネット姫とジタンも」

 

「ええ、久しぶりね。それと私のことはダガーって読んでちょうだい」

 

「ああ、解った。ダガー」

 

「にしてもパックが王子だったとはなあ」

 

「へへ、まあな」

 

「大聖堂には王がいます。行きましょう」

 

「親父か…ま、会っといてやるか」

 

 

大聖堂

 

「パック!」

 

「おう、親父」

 

「5年ぶりか、たくましくなったな」

 

「へへ」

 

「しかし何故ここに?」

 

「ブルメシアが襲わたって聞いてな、心配になったんでよ」

 

「そうか…よく来てくれた」

 

「で、これからどうするんだ?」

 

ジタンはそう言う

 

「砂嵐を強めます。そのためにフライヤ様のお力をお借りしたいのです」

 

大司祭がそう言った

 

「古より伝わっているあの儀式か、解りました」

 

「では始めます…」

 

そう言って月の巫女はハープを弾き始めた。

フライヤは集まった巫女達とハープの音色に合わせて躍り始める、その躍りはどこか不思議な感じがした。

そんな中ジタンはハープを見ていた

 

(あれが砂漠の星か…確かに似てるな…)

 

そんなことを考えているうちに躍りさ終わったが、その瞬間ハープの弦が切れたのだ

 

「弦が切れた…何か不吉な…」

 

その時、砂嵐に異変が起きた

 

「ねえ、なんか弱まってない?」

 

「確かに…」

 

砂嵐は完全に消えてしまった

 

「砂嵐が消えた…これはいったい…」

 

「強めるんじゃなかったのか?」

 

「確かにその筈じゃ、しかし何故…」

 

「何者かが結界を破ろうとしておるのか…」

 

「私もそう思っていたところです」

 

ブルメシア王の言葉に大司祭はそう返す

 

「敵が幹から登ってこなければよいが…」

 

突如消えた砂嵐に一同は不安になった




作者のMPです。
カカロット!後書きは可愛いか!?


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クレイラの悲劇

かなり前書きだよこれ!


ジタン、ダガー、フライヤの3人は展望台に居た

 

「ジタンよ、お主はこの砂嵐が消えたのは何故だと思う?」

 

「う~ん、俺は砂嵐があったってこと自体びっくりだからな」

 

「クレイラの砂嵐は500年前から一度も消えることが無かったのじゃ、これもブラネの仕業かのう」

 

「私はお母様がクジャって呼んでた男が気にかかるわ」

 

「あの男か…まあいい、それよりどうするかじゃな」

 

「俺とダガーが街から出て何が起こってるか調べてくる、フライヤは念の為街に残っててくれ」

 

「解った、気をつけるのじゃぞ」

 

「ええ、ちょっと行ってくるわね」

 

 

 

クレイラへ続く道

 

「それにしても本当にどうして砂嵐が消えたりしたのかしら?やっぱりお母様が…」

 

「その可能性は充分あるけど、まだそうだと決まった訳じゃない、俺達はとにかく原因が何か探ってみよう」

 

「ライフ…ありがとう」

 

2人は歩き出そうとしたが

 

「見つけましたよ!ブラネ様の計画を邪魔する者達よ!」

 

「な!?あれはアレクサンドリア兵!」

 

「そんな…お母様…」

 

「覚悟しなさい!」

 

「やめなさいあなた達!」

 

「誰ですか?この少女は?」

 

「さあ?でも邪魔者であることには変わりないですからさっさと倒しましょう」

 

「セーラ、どうやらあの兵士達は君がガーネット姫だってことを知らないみたいだぞ」

 

「たぶん入ってばかりの新人ってことかしら?とにかく倒しましょう!」

 

ジタンとダガーは2人のアレクサンドリア兵と戦闘になった。

2人共新人なだけある為か簡単に倒せた

 

「アレクサンドリア兵がここに居るってことは…クレイラが危ない!」

 

「急ぎましょう!」

 

2人はクレイラへと戻った

 

「ジタン!ダガー!」

 

「パック!何かあったの!?」

 

「大変なんだ!突然空からトンガリ帽子の化物共が街に入って来て…街の人達はみんなフライヤと一緒に大聖堂に居る!あとは俺達だけだ!」

 

「よし!俺達も急ごう!」

 

ジタン達は大聖堂の前までやって来たが、ジタン達を取り囲むように3体の黒魔道士兵達が現れた

 

「くそ!囲まれちまった!」

 

「ジタン!」

 

「くそ…守れるか…」

 

黒魔道士兵達は今にも襲いかかろうとしたが

 

「邪悪なる者達よ!そこまでだ!」

 

大聖堂の上に1人の少女が居て勢いよく飛び降りた

 

「鍛え上げたこの剣の前ではお前達など虫けら同然!覚悟しなさい!」

 

少女は見事な剣裁きで黒魔道士兵達を倒した

 

「さあ!今の内に中へ!」

 

「誰かは知らないけど助かったぜ!」

 

3人は大聖堂に入った、そこにフライヤ達が居た

 

「みんな無事じゃったか!」

 

「ああ、なんとかな」

 

その時、先程の少女が入って来た

 

「皆さん、無事で良かったです」

 

「サンキュ!あんたのお陰で助かったぜ!」

 

パックは少女にお礼を言う

 

「いえ、私は同然のことをしたまでです」

 

「それよりもお主、随分変わった格好をしておるのじゃな」

 

少女は髪は腰まで伸びた長い金髪で服装は上が青いコートで下がオレンジのタイツといった格好だ

 

「!?おい、それって…尻尾か!?」

 

ジタンは少女の後ろの腰に生えている物を見てそう言う、少女にはジタンの物と同じ物である黒い尻尾が生えていた

 

「それに頭にあるのは…角!?」

 

ダガーは少女の頭を見てそう言った。

そう、少女の頭には角が生えていたのだ

 

「…これは私の父と母から遺伝した物です。髪は父と同じ色、尻尾は父から遺伝した物で、色は母の髪と同じ色で出来ています。角は母からの遺伝で生えている物です。もっとも母は角が切り落とされている為既にありませんが」

 

「凄いのじゃな、お主の両親は。してお主、名はなんと言う?」

 

「…私の名は人に名乗って言い物ではありません。私のことは…ロゼとでも呼んでください」

 

「ロゼか、とにかくそなたのお陰で助かった。礼を言うぞ」

 

ブルメシア王はロゼに礼を言う

 

「私は他に用事がある為失礼します、それと」

 

ロゼはジタンの前に来た

 

「なんだ?」

 

「ラ…ジタン様、あなたにはこれからも幾度の辛く厳しい戦いが待っていることでしょう、ですが約束してください。この先何が起ころうとも、そちらのセ…ガーネット姫様をお守りすると」

 

「!!?」

 

「おい!なんでお前が俺のことやダガーがガーネット姫だってことを知ってるんだ!?」

 

「伝えたいことは伝えました、ではまた何処かで…」

 

ロゼはそう言った後、その場を去った

 

「ロゼ…あいつはいったい何者なんだ?…」

 

「そうね…どうして私とジタンのことを知ってるのかしら…」

 

「ひいいいいい!!!」

 

ジタンとダガーが疑問に思っていると、大司祭の叫び声が聞こえてきた。

そこには奮えている大司祭と砂漠の星を持ったベアトリクスが居た

 

「この宝珠はあなた達が持っていても仕方ないこと!よって宝珠は私が預からせて貰います!」

 

「その宝珠は!!」

 

「これさえ手に入れば用は無い!」

 

そう言ってベアトリクスは走り去った

 

「追うぞ!」

 

「ちょっと待て!」

 

ジタンがフライヤを止めた

 

「どうした?」

 

「胸騒ぎがする…大司祭様!クレイラに地上への抜け道って無いか!?」

 

「嫌な予感がする!生存者を連れてリンドブルムに逃げてくれ!」

 

「解りましたが、あなた達はどうするのですか?」

 

「あいつから砂漠の星を取り返す!」

 

「パック!元気でね!」

 

「お、おい!?」

 

ジタン、ダガー、フライヤの3人はベアトリクスの元にやって来た

 

「ベアトリクス!お願い!その宝珠を返して!」

 

「姫様…申し訳ありませんがそれはできません、これもブラネ様の命令ですので…」

 

「そんな…」

 

その時、黒魔道士兵がやって来て黒魔道士兵が光の球になるとベアトリクスは中に入り何処かへ去って行った

 

「何!?消えただと!?」

 

「どうするの?」

 

「道は一つ!あいつを追いかける!」

 

「でもどうやって追うのじゃ?」

 

そこに黒魔道士兵が3体来てそれぞれ光の球となった

 

「あいつらを使うんだよ!そりゃ!」

 

ジタンは光の球に入った

 

「我らも行くぞ!」

 

「ええ!」

 

ダガーとフライヤも光の球に入った。そして何処かに飛んでいった。その時近くにブラネがレッドローズに乗って飛んでいた

 

「さて、ゾーンとソーンに銀のペンダントから取り出させたこのダークマターを今こそ使う時!召喚獣オーディンよ!お前の剛力を見せておくれ!」

 

ダークマターからオーディンが現れオーディンは持っていた斬鉄剣に力を込め、クレイラに衝撃波を放った。

次の瞬間クレイラは爆発して完全に消え去りオーディンもまた姿を消した

 

「おお…素晴らしい!これが召喚獣の力!あのお方もさぞやお喜びになるだろう!フハハハハハハハ!!!」

 

ブラネは消え去ったクレイラを見て大笑いしていた

 

 

レッドローズ。

黒魔道士兵の光に入った3人はここに居た

 

「おい!見たか!?」

 

「クレイラが…」

 

「そんな…お母様……」

 

「!?誰か来る!あそこに隠れよう!」

 

3人は階段の下に隠れた、その上にベアトリクスが居た

 

「ブラネ様は何故クレイラを消滅させる必要があったのでしょうか…何故召喚獣や黒魔道士を…私はこのようなことの為に技を磨いて来た訳ではなかった筈なのに…」

 

そこにアレクサンドリア兵と黒魔道士兵達が来た

 

「黒魔道士共、こっちへ来なさい。お前達はテレポットを使って先にアレクサンドリアへ戻って城の防備にあたるのです!」

 

そう言ってさっきまでジタン達が居た場所に向かった

 

「私はあのような心を持たぬ者達と同じ働きしか出来ないのでしょうか…」

 

「あいつも思いつめてるんだな…」

 

「ベアトリクス…」

 

「ベアトリクス将軍!」

 

その時ブラネの声が聞こえて来た

 

「例の物は手に入れたか?」

 

「おお、これじゃこれじゃ!後もう1つの宝珠を揃えれば…よくやったぞベアトリクス将軍、城へ帰ったら褒美を取らせよう」

 

「…ありがたきお言葉、一つ宜しいでしょうか?」

 

「なんじゃ?言ってみよ」

 

「ブラネ様は何故そのような宝珠を集めておるのですか?」

 

「そのことか、実はな、銀のペンダント、天竜の爪、砂漠の星の3つの宝珠はかつて1つの存在だったのじゃ。私が欲している物は正確的には宝珠ではなく、その1つの存在だと言うことじゃ」

 

「…してその存在とは?」

 

「『核兵器』じゃよ。世界をも容易く消せる程の超強力な奴じゃ」

 

「「「「!!!??」」」」

 

「その核兵器をあのお方は大変欲しておってな、だからなんとしてでも3つ揃えて核兵器を完成させてあのお方に届けなければならん、これが私が宝珠を集めている理由じゃな」

 

「……そう…ですか…」

 

 

 

「核兵器じゃと!?ブラネはいったい何を考えておるのじゃ!?」

 

「こうしちゃ居られねぇ!さっきの黒魔道士兵達が使っていたテレポットとか言う奴を使うぞ!たぶんそれでアレクサンドリアへ行ける筈だ!」

 

「解ったわ!」

 

ジタン達3人はテレポットに入り光の球となって何処かへ飛んで行った




作者のMPです。
ここに来てオリジナルキャラの登場です


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ブラネの陰謀を潰せ!

タイトルはKNDハチャメチャ大作戦のおすましキッズの陰謀を潰せ!を元にしています


アレクサンドリア城。

そこでは天上にぶら下がっている鳥籠みたいな牢屋の中にビビ、スタイナー、フラットレイ、マーカスの4人が入れられていた

 

「はぁ~どうするっす?」

 

「決まっているだろう!脱出するのだ!」

 

「本気か!?…まあ断りはしないが…」

 

「どうやって脱出するの?」

 

「この牢を揺さぶるのである!」

 

「なるほど!早速やるっす!」

 

4人は牢屋を揺さぶり続け、壁にぶち当たったことで牢が壊れ牢から脱出出来た

 

「うまくいったっすね」

 

「よし!このまま突っ切るのである!」

 

4人は襲いかかるアレクサンドリア兵達を倒していきながら階段を登った

 

「じゃあ俺は魔の森に行くっす」

 

マーカスはそう言ってその場から離れた

 

「さて、あとはどう進むかが問題であるが…」

 

「…ん?待て、何か来るぞ」

 

そこに光の球が現れた

 

「何これ!?」

 

光の中からジタンが現れた

 

「よし!予想通りだ!」

 

「ジタン殿!?どうしてここへ?」

 

「スタイナー!ここはアレクサンドリアか!?」

 

「うん、そうだよ」

 

「いったい何があったのだ?ジタン」

 

「お前は!?フラットレイ!まあいい!それより2人はまだか!?」

 

「「「2人?」」」

 

その時光の球が現れた中からダガーとフライヤが出て来た

 

「ここはアレクサンドリアの地下通路、帰って来たのね…」

 

「姫様!よくご無事で!」

 

「フライヤ!!」

 

「フラットレイ様!!」

 

フラットレイとフライヤは抱き合った

 

「フラットレイ様…また会えて…嬉しゅうございます…」

 

「私もだフライヤ…3年前は何も出来ずすまなかった…」

 

「フライヤ!今は再会を喜びあってる場合じゃないぞ!」

 

「そうじゃったな」

 

「スタイナー!銀のペンダントが何処にあるか解る!?」

 

「いえ…ここに来た瞬間捕まってしまったものでして…」

 

「だったら急いで探しましょう!」

 

「いったいどうしたの?」

 

「ブラネが銀のペンダントを取りにここへ戻って来ようとしてるんだ!銀のペンダントがブラネの元に戻っちまったら核兵器が完成しちまう!」

 

「「「核兵器!!?」」」

 

「ああ!奴らが戻って来るまであと30分しか無い!急ぐぞ!」

 

ジタン達はアレクサンドリア兵を倒していきながら銀のペンダントを求めて、城の中でぐるぐるしている(変態糞土方)

銀のペンダントはブラネの自室にあった

 

「よし!奴らが戻って来るまでには間に合ったな」

 

「それじゃあ前のように私が着けておくわね」

 

ダガーは銀のペンダントを首からさげた。

その時、ブラネ、ベアトリクス、ゾーン、ソーンが現れた

 

「なぬ!?何故貴様らが銀のペンダントを!?」

 

「へっ!手元に残しておかないでこんなところに置いていたのがミスだったな!」

 

「ブラネ様…ごめんなさいでおじゃる…」

 

「召喚獣を取り出したあとはもう要らないかと思って放置しちゃったでごじゃる…」

 

「いや、謝ることはない、ちゃんと話さなかった私にも非があるからな。それよりガーネットや、お前は本当に何処までも聞き分けのない奴じゃな」

 

「お母様…」

 

「ベアトリクス将軍!ただちにこいつらを始末して銀のペンダントを取り返すのじゃ!」

 

「ブラネ様、『こいつら』の中にガーネット様も入っておるのですか?」

 

「当たり前じゃ、ガーネットは私に散々迷惑をかけて来たのじゃからな」

 

「ブラネ様…」

 

「おっと、忘れるところじゃった。ベアトリクス将軍、そこの尻尾の小僧だけは殺すな、そいつも銀のペンダントと共にあのお方に届ける大事な物じゃからな」

 

「何!?どう言うことだ!?」

 

ジタンは自分だけは殺すなと言うブラネの言葉にそう返す

 

「そんなことはあのお方の元に行けば解ることよ、ベアトリクス将軍!ただちにこいつらを始末し、銀のペンダントと尻尾の小僧を取り返すのじゃ!」

 

「……」

 

「どうした?ベアトリクス将軍、早くせぬか」

 

「ブラネ様…私の使命はガーネット姫様をお守りすることです…よってその命令は受けられません!」

 

「ベアトリクス!!」

 

ベアトリクスの言葉にダガーが叫んだ

 

「ほう、このブラネに逆らおうとは…いったいどうしたと言うのじゃ、ん?」

 

「スタイナー!あなたは姫様達を連れて逃げるのです!」

 

「ベアトリクス!お前はどうするのだ!?」

 

「私はここでブラネ様の相手をします!ですから早く!」

 

「私も残ろう!フラットレイ様!どうかお逃げください!」

 

「フライヤ…すまない!」

 

「2人共頼むぞ!行こうみんな!」

 

ジタン達5人はその場から逃げ出した

 

「ほう、先程まで敵だった者が手を組んで歯向かうか…面白い。ゾーン、ソーン、徹底的にやってしまえ」

 

「了解でおじゃる!」

 

「お前達!やってしまうでごじゃる!」

 

ゾーンとソーンはその場にバッファロンとモヒカントを呼び出した

 

「ベアトリクスよ、行けるか?」

 

「この程度の敵、大した相手ではありません!」

 

 

 

 

地下通路。

一行はガルガンステーションを目指していたが、スタイナーが立ち止まった

 

「どうした?スタイナー」

 

「ジタン殿、頼みがあります。自分は彼女達を助けに戻る、お主らはトレノに向かって姫様をトット殿の元へ送り届けてください」

 

「トレノにトット先生が居るの!?」

 

「スタイナー…そうか」

 

「私も行こう。ジタン、3年前…私はフライヤに何もすることが出来ずに彼女を傷つけてしまった…そして今私はあの時と同じことをしようとしている」

 

「フラットレイ…」

 

「ここは我らに任せて早く行くのである!」

 

「解った!その心意気、俺が引き受けた!」

 

「僕も頑張る!」

 

「ジタン殿、ビビ殿、頼りにしてますぞ!姫様!さらばです!」

 

「行くぞスタイナー!」

 

スタイナーとフラットレイは来た道を戻って行った

 

「ジタン、ビビ、早く行きましょう。2人の思いを無駄にしない為にも」

 

「ダガー…そうだな」

 

3人はガルガンステーション目指して走り出した。

その頃、ベアトリクスとフライヤはまだ戦い続けていた

 

「くっ…これだけ続けて戦うと私でも流石に…」

 

「ああ…キツいな…」

 

そこにスタイナーとフラットレイが来た

 

「スタイナーではありませんか!?」

 

「フラットレイ様!どうして此方へ!?」

 

「プルート隊隊長、アデルバート=スタイナー…」

 

「ブルメシアの竜騎士、フラットレイ=ハイウインド…」

 

「「命をかけそなた達を援護すべく参上した!!」」

 

「フラットレイ様…」

 

「フライヤ!お前は私が守る!」

 

「ベアトリクスよ、ここで倒れては姫様の為にはならぬぞ!」

 

「スタイナー…」

 

 

地下通路

 

 

「急ごう!ガルガンステーションはこっちだよ!」

 

「解った!」

 

ジタン達はステーションの前まで来ていたが、再び閉じ込められてしまった

 

「引っ掛かったでおじゃる!」

 

「何度見てもいい気味でごじゃる!」

 

「後少しなのに…」

 

しかしその時、上からゾーンとソーンが落ちてきて、そして鉄格子も開いた

 

「なんだ!?」

 

「間に合ったっす」

 

「久しぶりだな、ジタン」

 

「ブランク!」

 

「事情はマーカスから聞いている!急げ!」

 

「おう!」

 

ジタン達3人はガルガンステーションについた、ちょうどガルガントも来た

 

「こいつがガルガントか…」

 

「もしかして…これに乗るの?」

 

「うん、早く乗ろうよ」

 

ジタン達はガルガントの乗り物に乗った

 

「ひとまずはおじちゃんの言った通りにトレノのトットさんのところまで行こう」

 

「なあ、トットって誰なんだ?」

 

「私の家庭教師をしてくれた学者さんなの」

 

「そうなのか…て何か早くなってないか?」

 

「そう言えば…と言うか早過ぎる気が…いったい何が起きて……何あれ!?」

 

ガルガントの後ろに巨大なダッシュランが居てガルガントを追っていた

 

「まずい!これじゃあトレノを通り過ぎちまう!」

 

「…もう通り過ぎちゃったね…」

 

「どうするの……きゃっ!?」

 

「どうした…って道が!?」

 

ここからは道が悪かった

 

「2人共!何かに掴まってろ!」

 

「掴まってろって言われても…!出口!?」

 

「うわぁぁぁぁ!!!」

 

ガルガントは勢いよく突っ込み、3人は何処かへ飛ばされてしまった




作者のMPです。
この分だと後書きでも入るんじゃねぇのか?(現場監督)


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崩壊のリンドブルム

こんな物!!こんな…手作り前書きなんて!…こんな!!


アレクサンドリア城

 

「ブラネ様~、ちょっと良いでおじゃる~?」

 

「どうした?」

 

「手配していた者達が着いたでごじゃる~」

 

「やっと来たか、よし通せ」

 

ゾーンとソーンはその場から離れ、

赤いナマコやうどんみたいな頭をした男性と茶色い肌の女性が入って来た

 

「ブラネ女王様、美の狩人ラニ。お呼びにより参上いたしました」

 

「うむ、早速だが用件を言うぞ。お前達がすべきことは2つ、1つはガーネットの糞ガキが持ち出した国宝の銀のペンダントを持ち帰ること。もう1つはガーネットと一緒に尻尾が生えたスーパーサイヤ人みたいな小僧が居る、そいつを生きた状態で銀のペンダントと共に持ち帰ることじゃ」

 

「なんだと?…殺すのは駄目なのか?」

 

「ああ、お前はあの小僧に何か恨みがあるのか?」

 

「ああ…昔、奴に屈辱を味あわされたことがある」

 

「そうか、だが奴は必ず生かした状態で連れて来るのじゃ。よいな」

 

「…まあ良いだろう」

 

「お任せください。その任務、必ず為し遂げて見せましょう」

 

「頼むぞ、あとガーネットの奴は抵抗するようなら殺して構わん、あんな乳臭いガキなんぞにはなんの未練もないからな」

 

「了解しました。行くわよ、サラマンダーのダンナ」

 

「…解った」

 

2人は何処かに行った、その時ブラネの元にアレクサンドリア兵が来た

 

「ご報告します、レッドローズの出陣の準備が整いました」

 

「ご苦労」

 

「しかしブラネ様、本当にお1人で行かれるおつもりですか?」

 

「ああ、本当は護衛を着けたいところじゃが、あのお方が1人で行けと言うのでな。してあの裏切り者共のスタイナーとベアトリクス、奴らと一緒に居たネズミ共はどうしておる?」

 

「あの4人はブラネ様の自室にてゾーンとソーンが魔法陣で閉じ込めております」

 

「そうか、ゾーンとソーンにはその場から絶対に動くなと伝えてくれ」

 

「了解!」

 

 

 

 

 

 

「う……う~ん…私は…」

 

「気がついた?」

 

「ビビ…ここは何処?」

 

「リンドブルムからちょっと離れた場所にあるピナックルロックスって場所だって」

 

「リンドブルム?ガルガントはそこまで…」

 

その時、ジタンがやって来た

 

「目が覚めたかダガー、体の具合はどうだ?」

 

「大丈夫、でもベアトリクス達は…私達の為に…」

 

「心配すんなって!スタイナー達はそう簡単にやられる奴らじゃないさ」

 

「…そうね」

 

「このようなところに人が来るとはな…」

 

「誰だ!?」

 

ジタン達の前に宙に浮いた老人が現れた

 

「敵か!?」

 

「それはお前達しだい…我が名はラムウ…」

 

「ラムウって…まさかあなたは雷帝ラムウ!?」

 

「知ってるのか?」

 

「ええ、ラムウは雷の召喚獣よ」

 

「クレイラがそなたの召喚魔法によって消滅したことは知っているな?召喚魔法は詠唱者の意思に呼応する…欲にまみれた者が唱えたことで、恐るべき惨事が引き起こされた…」

 

「…お母様……」

 

「ダガーは悪くないさ」

 

「確かにそなたが引き起こしたことではない。だが我が問いは1つ、そなたはどうするのだ?」

 

「私にもっと力があれば…召喚魔法を使いこなせたら…お願いします!私に力を貸してください!」

 

「再び過ちを起こすつもりか?」

 

「私、召喚魔法が恐かった…でも!もう逃げません!!」

 

「……そなたの思い、本物のようだな。良かろう、我もそなたと共に行こう…」

 

そう言うとラムウは宝石ペリドットになった

 

「(これできっと…)リンドブルムへ行きましょう」

 

「そうだな」

 

しかしその時、突然リンドブルムで爆発が起こった

 

「リ、リンドブルムが!?」

 

「まさかブラネがここにも!?…あれはテレポット!黒魔道士を直接街に送ってるのか!?」

 

「そんな…お母様…お母様!!」

 

ダガーはリンドブルムに向かい走り出し、ジタンは後を追った、その時空から裂目が現れた

 

「お母様ああああああああ!!!!やめてええええええええ!!!!!」

 

ダガーが叫んだその瞬間。

裂目から召喚獣が現れた

 

「…アトモス……」

 

アトモスはリンドブルムから無差別に吸い込み出した。その中にはリンドブルム兵や黒魔道士が居た

 

「素晴らしい…素晴らしいぞ!召喚獣の力…あのお方が欲していたのも頷けるわ!あとは銀のペンダントと小僧さえ手に入れば…あのお方の望みは叶う!!ハーッハハハハハハハ!!!」

 

遠くから見ていたブラネは大笑いしたあと、何処かへ行ってしまった

 

ダガーはショックのあまり膝をついてしまった

 

「…行こう…」

 

「…うん…」

 

 

崩壊したリンドブルム。

襲撃を食らったばかりなのに街はやけに静かだった

 

「静かだな…」

 

「お母様…どうして…どうしてこんな酷いことを……」

 

「お姉ちゃん…」

 

3人は複雑な思いをしながらも街の広場にやって来た

 

「おお、ガーネット姫、ジタン様、ビビ殿、皆様ご無事でしたか」

 

「じいさん!無事だったか!」

 

「オルベルタ様!シドおじ様は無事ですか!?」

 

「ご安心くださいませ、城は攻撃をまぬがれました。陛下は傷1つ負っておりませんぞ」

 

「よかった…」

 

「さあ、陛下の元へご案内しましょう」

 

そして一行はシドの元にやって来た

 

「シドおじ様!」

 

「おおガーネット姫!無事であったか!ブラネに捕まったかと心配してたブリ!」

 

「ジタン達が助けてくれました」

 

「礼を言うぞお主ら」

 

「良いってことよ」

 

「でも、私達を逃がす為にフライヤにフラットレイ、スタイナーにベアトリクスが城に残ることになって…」

 

「ほう、あのベアトリクスが…あの者達なら大丈夫だろうブリ」

 

「俺もそう思うぜ、降参したのは正解だったな、クレイラは消されちまったし…」

 

「ブラネに関する情報は召喚獣だけじゃないブリ。この戦争の裏にクジャと名乗る謎の武器商人が絡んでいるブリ」

 

「クジャ…あいつか…」

 

「クジャは高度な魔法技術を用いた装置や兵器をブラネに自給しているブリ。黒魔道士兵もその1つブリ」

 

「お母様に…」

 

「それと信じられないのですが…噂ではクジャは北の空よりバルボロスに乗って現れるようです」

 

「バルボロスって?」

 

ビビはバルボロスと言う名前にそう言った

 

「城の書物で見たことがあるわ。『闇竜バルボロス』、古の時代に実在していたって言う破壊の限りを尽くした闇を操る竜。でも書物にはバルボロスは対をなす光を操る竜。『聖竜グレイナル』によって倒された筈なのだけれど…」

 

「はい、そのバルボロスがクジャを乗せて飛んでいるという噂がトレノで流れたそうです」

 

「それより北ってことは…まさか外側の大陸か?」

 

「外側の大陸?」

 

「霧の大陸の北にある大陸さ、あと忘れさられた大陸と閉ざされた大陸があるんだ」

 

「外側の大陸には我らとは違う種族がいるらしいが、武器を自給しているのはクジャだけらしいブリ」

 

「…きっとクジャがお母様をたぶらかしているのかもしれません」

 

「つまりクジャを倒せば…」

 

「武器の自給は無くなり力は弱まる、その時が反撃のチャンスブリ」

 

「だったら俺が行くぜ!あの野郎にはらしてやりたいことがあってな!」

 

「私ももちろん行きます!」

 

「僕も行く、この大陸にはもう居られない気がするから…」

 

「そうと決まったら早速飛空挺を…」

 

「待ってくれダガー、飛空挺の動力の霧はこの大陸にしかないんだ」

 

「じゃあ新型飛空挺は?」

 

「出来とらんしブラネに取り押さえられてるブリ、降参条件に飛空挺の接収と天竜の爪を引き渡して手が出せないブリ」

 

「ブラネの奴…やっぱり天竜の爪が狙いで…」

 

「どう言うことブリ?」

 

「ああ、実は…」

 

ジタン説明中…

 

「なんじゃと!?核兵器!?ブラネの奴は何を考えているブリ!?」

 

「はい、私の銀のペンダントがお母様の手に渡ったらその核兵器が完成してしまいます…」

 

「そう言う訳だから船を出してくれないか?」

 

「港は取り押さえられて船は出せんブリ…」

 

「…まさか泳いで行けって?」

 

「いや、もう1つ手段があるブリ。この城の北の沼にかつての発掘所があるブリ。そけから外側の大陸に行けるって言う噂があるブリ」

 

「そうか、じゃあそこに行くしかないな」

 

「儂は先に城の最下層で待ってるブリ」

 

「僕も先に行ってるね、僕のぶんも準備お願い」

 

「解ったわ」

 

ジタンとダガーは街で一通り準備したあと、最下層を目指してリフトに乗った

 

「セーラ、これから君は勿論俺すら知らないところに行くんだ、覚悟は出来てるのかい?」

 

「覚悟ならとっくに決めてるわ、ライフ。でも、ちょっと不安はあるの…」

 

「そうか、でも安心してくれ。君は何があっても俺が守る、ロゼとも約束したしな」

 

「ありがとう…ねえライフ、今は私達以外誰もいないし…私の不安を消して…」

 

「セーラ…」

 

「ライフ…」

 

ジタンはダガーを優しく抱き締め、2人はキスをした

 

 

 

最下層。

そこにはビビとシドが居た

 

「やっと来たブリか、トロッコを止めたが長くは持たん、この世界地図を持って早く行くブリ」

 

「おじ様…」

 

「大丈夫じゃ、暫くさよならブリ」

 

「行こう」

 

ジタン、ダガー、ビビの3人はリンドブルムをあとにした




作者のMPです。
遂にジタンとダガーがキスをしました


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新たな大陸へ

ひじょ~~~うに反抗的な前書き素晴らしいですね(ヒゲクマ)


ジタン達3人はリンドブルムの北にある沼を目指して歩いていた

 

「2人共、沼に行く前にちょっと寄りたい場所があるんだけど、良いか?」

 

「え?良いけど、何処に行くの?」

 

「ちょっとそこの森にな」

 

 

 

 

「お~い!スラリ~ン!」

 

ジタンは名前を呼ぶとチョコボに乗ったスライムが現れた

 

「あ!ジタン!久しぶりだね!」

 

「わ!?スライムが喋ってる!?」

 

「ジタン、この喋るスライム、貴方の知り合いなの?」

 

「ああ、こいつはスラリン、3年前の旅の時に知り合った仲間だよ」

 

「宜しく!それとこっちのチョコボは僕が生まれた時からずっと一緒に居るチョコだよ」

 

「クエッ!」

 

「そうなのね、私はダガーよ」

 

「僕はビビって言うんだ」

 

「ダガーにビビだね、それよりジタン、今日はどうしてここへ?」

 

「ああ、俺達外側の大陸に行く為に北の沼に行くんだ。ここに寄ったのはちょうど途中にあったからだな」

 

「北の沼?ああ、ク族の沼のことだね」

 

「「「ク族?」」」

 

「うん、あの沼は2人のク族が住むようになってからそう呼ばれるようになったんだ。ク族はコック帽を被ったピエロみたいな種族だよ」

 

「そうか」

 

「ねえジタン、さっきから気になってたんだけど…このチョコボ、金色に光ってない?」

 

ダガーはジタンにそう質問する

 

「ああ、チョコは空チョコボなんだよ。名前の通り空を飛ぶことが出来るんだぜ」

 

「空を飛べるチョコボか…だったらチョコに乗っていけば外側の大陸にも行けるんじゃないかな?」

 

ビビはそう提案するが

 

「いや、空からだとブラネに見つかる可能性がある。だから俺達はこのまま沼まで向かおう」

 

「そうだジタン、この鈴を渡しておくね。それを鳴らしたらいつでも僕とチョコが駆けつけるから」

 

「サンキュ!スラリン。じゃあ行くか」

 

スラリン達と別れたジタン達はク族の沼までやって来て。

一軒家を見つけ、中に入った

 

「誰アルか?お主達は?」

 

そこにはスラリンが言った通りのコック帽を被ったピエロみたいな者が居た

 

「この沼に発掘所があるって聞いてやって来たんだ、何か知ってるか?」

 

「発掘所アルか…それならワタシの弟子が前にそんな感じの場所を見つけたって言ってたアルよ」

 

「本当!?」

 

「アル、弟子は今この沼の真ん中でカエル取りをしてると思うから会ってくると良いアルね」

 

「ジタン、お姉ちゃん、僕この人と話したいことがあるから2人でその人に会って来てくれないかな?」

 

「ん?ああ、良いぜ」

 

ジタンとダガーは家を出た

 

「何アルか?話って」

 

「うん、あの…クワンって人知ってる?」

 

「クワン…懐かしい名前アルな…しかしお主は何処でその名前を?」

 

「僕の育てのおじいちゃんだった人なんだ」

 

「そうアルか…ってことはお主があの時の…」

 

「僕のこと知ってるの?」

 

「アル、ワタシはクエール、お主の育ての親のクワンとはかつて共に食の道を歩んでいた親友だったアルよ。でもクワンは突然赤ん坊を連れて来て『この子は親がいなくなった可哀想な子アル、だからこの子ワタシが育てるアルよ』って言ってそれからクワンは食の道を歩むことをやめたアルよ」

 

「そうなんだ…」

 

「してお主、クワンは元気にしているアルか?」

 

「あ、僕はビビって言います。おじいちゃんは…僕が7歳の時に死んじゃったんだ…」

 

「なんと…あのクワンが…だがクワンはきっと自分が歩んだ人生を後悔しているようなことはしていない筈アル」

 

「…ありがとう、クエールさん」

 

「よ、連れて来たぜ」

 

ジタンとダガーは1人のク族を連れて家に入って来た

 

「クエールお師匠様、この人達が発掘所まで案内して欲しいって言うからちょっと行って来るアル」

 

「クイナよ、折角だからお前もこの人達の旅に着いていくアル」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

「クイナよ、この沼のカエルを捕って満足しているようでは食の道を極めるのは到底無理な話アル。だからこの人達と共に旅をして世界中の美味しい物を食べてくるアルね」

 

「お師匠様…解ったアルよ!ワタシ頑張るアルね!」

 

「旅の者達よ、ワタシの弟子を宜しく頼むアル。クイナは青魔道士の腕はピカイチだから連れていけば必ず役に立つアルよ」

 

「青魔道士!?ってことはクイナは青魔法が使えるのか!?」

 

「そうアル」

 

青魔法とは、モンスターの使う技を魔法として使える技のことだ

 

「それじゃあ発掘所に行くアルよ、こっちアルよ」

 

ジタン達はクイナの案内の元、発掘所ことフォッシル・ルーに着いた

 

「ここがその発掘所アル。早速行くアルね」

 

「ああ」

 

ジタン達4人は中に入った。

少し進むと、突然ジタン達の後ろに巨大な機械モンスター、スーパーキラーマシンが降って来た

 

「何!?」

 

「侵入者発見!コレヨリ撃退モードニ移リマス!」

 

「冗談じゃねぇ!逃げるぞ!!」

 

ジタン達はスーパーキラーマシンから全力で逃げた。

暫く逃げ続けると、スーパーキラーマシンはその重さからか橋が壊れてそのまま落下した

 

「なんとかなったわね…」

 

「あの機械、思ったより役に立たなかったわね」

 

ラニが現れた

 

「誰だ!お前は!?」

 

「あたしは美の狩人ラニ、ブラネ女王の命令でガーネット姫の持っている銀のペンダントを貰いに来たわ」

 

「お母様の!?」

 

「抵抗すれば殺しても良いって言われてるわ、さあ覚悟し…」

 

しかしその時、クイナのポケットから何かが飛び出した

 

「あ、おやつに取っておいたカエルが逃げたアル」

 

「みゃああああああ!!!カエルぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

ラニはカエルを見るとその場から逃げ出した

 

「あの人、カエルが苦手みたいだね」

 

「ブラネの追っ手か…とりあえず先に進むか」

 

「ええ…」

 

4人は先に進んだ、そこにはガルガントが居た

 

「あれは、ガルガント?」

 

「野生のガルガントか…これは使えるな」

 

「どう言うことアル?」

 

「ガルガントの居る場所には必ずガルガントの好物のガルガン草が生えているのさ、それを食べさせて乗せて貰うって訳さ」

 

「なるほど、それじゃあ私がやるわね」

 

ダガーは近くに生えていたガルガン草をガルガントに食べさせ4人はガルガントに乗った。

迷路みたいな場所でかなり迷い、バサバサ、チョロボン、ルバンカ、ドラゴンキッズ、ヘイパー等のモンスターに襲われたりしたが、無事に出口に着き4人は洞窟から出た。

そこは霧が無く晴れていた

 

「ここが外側の大陸…着いたのね、私達」

 

「ああ、まずは何処かに村や街がないか探してみよう」

 

4人はとりあえず人が住んでそうな場所が無いか探すことにした




作者のMPです。
後書きばっかりじゃねぇか!お前ん家ぃ!(ヒゲクマ)


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コンデヤ・パタ  黒魔道士の村

やめたくなりますよ~前書き~(TDKR)


ジタン達は人が住んでそうな場所を探していた。

その道中、まさにカエルですよって感じのモンスター、フロッガーと背中にキモい顏が着いたカエルのモンスター、じんめんガエルが襲って来たが

 

「フォおおおおおお!!カエルアルぅぅぅぅぅぅ!!」

 

ジタン達を襲って来た筈のモンスター達は逆にクイナに襲われ捕食されていた

 

「うわぁ…」

 

「エグいわね…」

 

「うん…」

 

「ふう、美味かったアルよ」

 

「そりゃ良かったな…」

 

「あ、あそこに建物があるわ」

 

ダガーが指差した先には建物らしいものが木の根らしき物の上に架かっていた

 

「行ってみるか」

 

4人は建物らしき場所に入った。そこには

 

「「ラリホ!」」

 

「な…なんだ!?」

 

「これって…ドワーフ!?」

 

そこに居たのはドワーフと呼ばれている種族だった、ドワーフは手先が器用で穴堀りや工作に巧みな種族のことだ

 

「「ラリホ!」」

 

「な…なんだよ…」

 

「ラリホ?」

 

クイナはなんとなくそう答えてみた、すると

 

「ラリホ!お前は通っても良いだド!」

 

「こう言うこと?」

 

「多分な…」

 

「じゃあ…」

 

「「「ラ…ラリホ…」」」

 

「ラリホ!通って良いだド!」

 

「簡単なんだね」

 

「言ってやるな…ビビ…とりあえず別行動をとるか」

 

ビビとクイナは何処かへ行って、ジタンとダガーは適当に歩き始めた

 

「しっかし何も無いな、なんだよここは?」

 

「あの、ドワーフに聞いてみましょう」

 

ジタンとダガーはドワーフに話しかけた

 

「なあ、ここはなんなんだ?」

 

「ここはコンデヤ・パタだホ、知らねぇってこたぁあんたらこの大陸のモンじゃないラリな」

 

「コンデヤ・パタ、それがこの地の名前か」

 

「とりあえず何かないかもうちょっと探してみましょう」

 

ジタンとダガーはアイテム屋に何か居るのに気付いた

 

「いつもええ売り物持ってきてくれてありがとうだド」

 

「……」

 

そこに居たのはなんと黒魔道士だった

 

「おい、お前…」

 

「!?」

 

その時、ビビもやって来た

 

「え!?」

 

黒魔道士は逃げるように去って行った

 

「待って!」

 

「おいビビ!」

 

「追いましょう!」

 

ジタンとダガーは黒魔道士を追ったビビを追うことにした。

ビビは黒魔道士を見失ったようだ

 

「まさかブラネの軍が…」

 

「お前達クロマ族と知り合いか?」

 

「「「クロマ族!?」」」

 

「そうだド、クロマ族達はよく南東の森から物をよく交換しにくるド」

 

「近くに住んでるってのか!?しかも族ってことは何人も?」

 

「そうだドも、南東の森は崖をぐる~っと回り道して東の方に行ってから入らねばならんド。確か『ふくろうの住む森のふくろうも住まぬほど奥深く』らしいド」

 

「どう言うことだ?」

 

「行ってみるしかないわね」

 

「みんな~、お待たせアル~」

 

「あ、クイナ」

 

そこにクイナが戻って来た、だがクイナの他にもう1人居た、それは

 

「「ロゼ!?」」

 

そう、クレイラに現れた尻尾と角が生えた少女、ロゼだったのだ

 

「お久しぶりです、ジタン様、ダガー様」

 

「ジタン、お姉ちゃん、この人2人の知り合いなの?」

 

「ええ、クレイラで私達を助けてくれた人なの」

 

「何アル?ロゼはジタンとダガーと顏見知りアルか?」

 

「ああ、それよりロゼ。お前なんでこんな場所に居るんだ?」

 

「少し調べ物をしにここへやって来たのです、その途中でクイナさんと会いまして」

 

「そうなのか。クイナ、これから南東の森に行くぞ」

 

「解ったアル。そうだ、ロゼもワタシ達と一緒に来るアルよ」

 

「えっ!?私もですか!?」

 

「それは良いな、俺は歓迎するぜ」

 

「私もよ、あなたはクレイラで私達を助けてくれた恩人だし、良かったら私達と一緒に来てくれない?」

 

「僕も賛成だよ、仲間は多い方が良いしね」

 

「…解りました、私も仲間に入れてください」

 

「決まりだな!じゃあ南東の森に向かうぞ」

 

ロゼを加えた一行は南東の森の入口まで来た、

森の方向からモーグリが飛んで来た

 

「なんだ?モーグリ?」

 

「あのモーグリ…見たことがない色をしてたアルね…ジュルリ!」

 

クイナはモーグリを追って行った為居なくなった

 

「ちょっと!?クイナさん!?」

 

ロゼはクイナの後を追って行ってしまい居なくなった

 

「おい!?ロゼ!クイナ!」

 

「行っちゃったね…」

 

「…とりあえず森の中に入りましょう」

 

3人は森に入った、入ってすぐそこの木に青い髪の女の子が引っ掛かっていた

 

「はあ…こんな場所に引っ掛かって…信じていたモグにも裏切られ…ここで寂しく死んでいくのだわ…モグめぇ~…死んだら絶対化けて出てやるんだから~!」

 

「なんだ?」

 

一行は女の子の元に寄った

 

「ああ…幻かしら?…角の無い人が見える…しかも尻尾まで生えてるし…へ?」

 

「「「……」」」

 

「きゃあああああ!!助けてええええ!!駄目よあたしを食べるなんて~!絶対に美味しくないわ~!」

 

「誰もそんな事考えてねぇよ…」

 

「とりあえず降ろしてあげましょう」

 

「そうだな。ビビ、ちょっとあの子の下に行って両腕を前に出してくれ」

 

「え?こう?」

 

ビビは言われた通りに女の子の下に行き両腕を前に出した

 

「よし、そのまま動くなよ…オラァ!!」

 

なんとジタンは女の子が引っ掛かっている木を思い切り蹴り飛ばした

 

「ええ!?…きゃあああああああ!!!」

 

ボフッ

 

ジタンが木を蹴り飛ばしたことにより女の子は落下したが、下にいたビビの両腕にお姫様抱っこの姿勢ですっぽりはまった

 

「大丈夫?」

 

「あ…ありがと…」

 

ビビは女の子を降ろした、女の子はビビに対してほんのりと顏を赤らめていた

 

「(あら?この子もしかしてビビに惚れたのかしら?)大丈夫?」

 

ダガーは女の子にそう言う

 

「…大丈夫」

 

「怪我はない?」

 

「大丈夫って言ったら大丈夫なの!それよりあんた!」

 

女の子はジタンにずかずかと近寄った

 

「なんだよ?」

 

「いきなり何すんのよ!?助けるにしてもやり方があるでしょ!?」

 

「良いじゃねぇか、結果的に助かったんだからよ」

 

「良くない!本当に失礼しちゃうわ!」

 

「別に良いじゃねぇか、あのまま何もしなかったらお前一生あのままだったぜ」

 

「何よ~!?しかもお前なんて!あたしにはエーコって言う立派な名前があるんだから~!それにレディーに名前を名乗る時は自分から名乗るのが礼儀でしょ!?」

 

「さっき自分から名乗ったじゃねぇか…」

 

「なんですって~!?だいたい何よ!?そのサルみたいな尻尾は!?このエテモンキー!」

 

「誰がエテモンキーだ!!それならお前にだって角が生えてるじゃねぇか!」

 

「これは誇りある一族の証なの!あんたの尻尾なんかと一緒にしないでよ!」

 

「んだと~!?この糞ガキ~!」

 

「2人共…そのへんでやめようよ…」

 

「…解った…」

 

女の子はビビが止めるとおとなしくなった

 

「ジタンも喧嘩している場合じゃないわよ」

 

「ダガー…そうだな…」

 

「ごめんなさいね、エーコ。私はダガー、こっちの彼はジタンよ」

 

「ふ~ん、で、貴方は?」

 

「僕?ビビだけど」

 

「ビビって言うのね、宜しくね!」

 

「うん、宜しく」

 

「その、エーコ。さっきは悪かった…」

 

「ううん、エーコの方も言い過ぎちゃった。でも次からはあんな真似しないでね」

 

「解った」

 

「そう言えばみんなあたしの角を見てもあんまり驚かないのね」

 

「まあ、それは色々あってね」

 

「そう言えばさっきのモーグリってエーコの友達?」

 

「うん、モグはあたしの友達よ、でもあたしを置いて自分だけ帰っちゃうなんて…なんて薄情な子かしら!?」

 

「まあまあ、俺達これからこの先に用事があってさ」

 

「ビビもこの先に行くの?」

 

「うん、そうだけど」

 

「じゃああたしも行く!良いでしょ?」

 

「えっ!?良いのかな?」

 

「俺は構わないぜ」

 

「私もよ。宜しくね、エーコ」

 

「うん!宜しく!」

 

エーコを加えた一行は森の謎を解き、枯れた森の前にさっきの黒魔道士が居た。

黒魔道士が手を上げると枯れた森が生い茂った森となって黒魔道士は中に入った

 

「行こう」

 

4人もその中に入った

 

 

 

黒魔道士の村。

そこには黒魔道士が沢山居た、そこにジタン達が来た

 

「!?」

 

「ひゃっ!?に…に…に…」

 

「人間だああああ!!」

 

黒魔道士達は一斉に逃げ出した

 

「待って!今の人達見たよね!?」

 

「あ、ああ…」

 

「喋ってたよね!?僕と同じような人達が居るんだよ!」

 

「ビビと同じ?確かに服は似てるけど、顏は全然似てない気がするんだけど…」

 

「僕…ちょっと行って来るね!」

 

「あっ!?ビビ!待ってよ~!」

 

ビビは何処かへ行ってしまい、エーコはその後を追って行った

 

「…俺達は村を見て回るか?」

 

「ええ、そうね」

 

 

 

ビビとエーコは村の外れの辺りまで来ていた。

そこには黒魔道士の288号と56号が居た

 

「あの…」

 

「わっ!?」

 

「彼が人間と一緒に来たって言う?もしかして君は…」

 

「どうしたの?ビビの顏をジロジロ見て…」

 

「いや、なんでもないよ。君も目覚めた仲間なんだね?」

 

「仲間?ビビが?」

 

「あ、ありがとう。あの…ここに居るみんなはいったい?…」

 

「みんな逃げて来たんだよ。アレクサンドリアや輸送船からね」

 

「こんな遠くまで?」

 

「そうだよ、人間達に見つからないように、海を渡ってこんな遠くまで、自分達だけで暮らせる場所を探して…」

 

「そうなんですか…あの、ここは?」

 

「えっと、ここはね…なんだっけ?」

 

「お墓だよ」

 

「あ、そうだったよ、ここはお墓だよ」

 

「お墓…じゃあもしかしてこの下には!?」

 

「そんな…どうして…」

 

「それは…」

 

「一緒に、一緒にね、僕36号くんとここまで逃げて来たんだ。みんなでここに村を作って、解らないことだらけだったけどみんなで暮らして…でもある日、36号くん動かなくなっちゃったんだ。ぴくりとも、何も、喋らなくなって…物知りの友達が言ったんだ、これが死ぬってことだって、死んだら土の中に隠れなきゃいけないって。36号くんはこの下に居るよ、どうして土の中に隠れなきゃいけないのかな?僕にはよく解んないけど。でもまた土から出て来て、一緒に遊ぼって言ってくれるんだよね?そしたらそこの池で体洗ってあげなきゃ」

 

「………」

 

ビビは56号の話を聞いてかなりショックを受けているようだ

 

「ビビ……ねえ、その36号って人はなんで死んじゃったの?何かの病気?それとも怪我?」

 

「…」

 

「ねえ!どうして!?なんとか言いなさいよ!!」

 

「それは…」

 

 

ジタンとダガーは一通り村を見て回ったようだ

 

「そろそろ宿で休むか」

 

「そうね」

 

ジタンとダガーは宿に入った、中にはビビとエーコが居た

 

「ビビ、どうした?」

 

「ジタン…なんでもないよ…」

 

「何かあったの?顏色が悪いけど…」

 

「……」

 

「ビビはね、ちょっと疲れちゃってるだけなのよ」

 

「う、うん…」

 

「そうか、じゃあ今日はもう寝るか」

 

4人は宿に止まった。

だがその夜、ビビとエーコは眠れずに宿を出た

 

「ねえ、エーコ」

 

「何?」

 

「さっきはありがとう、うまく誤魔化してくれて」

 

「ううん、気にしないで。ビビの為にやったことだもん」

 

「ありがとう、エーコ」

 

「エヘヘ…//」

 

ビビとエーコは昼に来た墓場に来ていた。

そこには288号が居た

 

「やあ、また来たんだね?」

 

「あの…聞きたいことがあって…」

 

「なんだい?」

 

「えっと…その…動かなくなっちゃった人は何人になったのか…」

 

「無理して僕らに合わせた言葉を選んでくれてるんだね?君は解っているようだ、生きるって言葉、そして死ぬって言葉、そう、『止まってしまった』んじゃなくて『死んでしまった』仲間達の事…」

 

「いや…その…」

 

「もう7人になるよ…止まってしまった仲間は…多分僕らには限られた時間しか与えられていない、初めて仲間が動かなくなった時に僕はもしかしたらと思ったんだ。どれぐらいか解らないけど、人間よりも早く止まってしまうんだ」

 

「そんな…」

 

「それって黒魔道士は人間よりも寿命が凄く短いって事?じゃあ同じ黒魔道士だって言うビビも…」

 

「いや、ビビくんは僕らとは違って人間の顏をしている、体の構造も、だからビビくんは人間と同じくらい生きられるよ」

 

「良かった…」

 

「ねえ、寿命の事は他の仲間には言ってないの?」

 

「言ってないよ…言ったら僕と同じ気持ちになる」

 

「同じ気持ち?」

 

「多分怖いって気持ち…止まってしまうのは嫌だって気持ち、逃げ出したいって思う…でもね、僕らはこの村に来て物を作ったり、みんなで過ごしたり…それが嬉しいんだ、何よりもね、そりゃ怖いけど…この村に仲間達と一緒に居られる時間が嬉しいんだ。君もそうじゃないのかい?彼らと旅をすることで生きるってことの意味が解りかけて来た、僕はここに居れて幸せなんだよ、ビビくんも自分の生きる意味を探しなよ」

 

「うん…ありがとう…行こう、エーコ」

 

「うん」

 

ビビとエーコはその場から離れた

 

「彼は大きくなるよ、レイド…シャーラ…君達の意思を受け継いでるから…彼らが僕らの希望となるんだろうな…」

 

 

 

 

翌朝

 

「本当!?」

 

「そうだよ、多分その辺りじゃないかな?」

 

「ありがとう!」

 

「何か解ったか、ダガー」

 

「ええ、どうやらこの大陸の北西で黒い竜…バルボロスを見かけたらしいの」

 

「北西か、確かそこはドワーフ達が出入りを制限してるって言う聖地の先じゃないか?」

 

「そういやクジャって奴、この大陸に何か秘密があるようなことを…確か霧を送る源がどうとか言ってたかな?」

 

「そこに行けば手がかりが…そうすればお母様も…」

 

「そうだな…」

 

「あれ?そういえばビビは?もしビビがここに残るって言ったら…」

 

「「待ってよぉ~!」」

 

ビビとエーコが来た

 

「ビビ?エーコ?」

 

「村のみんなに頼まれたんだ。もっと外を見て来て欲しい、それでまた色々教えて欲しいって」

 

「ビビが行くんだから当然あたしも一緒よ!」

 

「よし、決まりだな」

 

「じゃあ行きましょう。コンデヤ・パタへ、そしてその先の聖地へ!」

 

ジタン達はコンデヤ・パタに戻る事にした




作者のMPです。
気がついたら文字数が5000を越えてました


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神前の儀と言う名の結婚  そしてマダイン・サリへ

前書き~、前書きはいらんかね~(花岡じった)


ジタン達4人はコンデヤ・パタに戻っていた

 

「さて、どうやって聖地に行くか、だな」

 

「僕あっちの方で調べてくるね」

 

「ビビが行くならあたしも」

 

ビビとエーコは別の場所に調べにいった

 

「でもいったいどうやったら良いんだろうな?」

 

「ねえ、あの人に聞いてみましょう」

 

ダガーは高価そうな服のドワーフに聞いてみた

 

「ねえ、聖地に行くには何をすれば良いの?」

 

「お前ら聖地に行きたいドか?なら神前の儀を交わさないといけないド」

 

「「神前の儀?」」

 

「うむ、神前の儀は1人の男と1人の女が神に祝福されて夫婦になり、聖地を望む巡礼の旅に出る為にとりおこなう聖なる儀式だド」

 

「つまり…結婚式と新婚旅行ってことか?」

 

「人間に例えたらそうなるラリな」

 

「参ったな…それじゃあどうしようもないぞ…」

 

「(!?ライフと結婚…)ジタン!私達でその儀式を受けましょう!」

 

「うぇっ!?おいダガー!意味解ってるのか!?結婚だぞ!?結婚!!」

 

「そんなこと知ってるわ!だからこそよ!」

 

「いやいや!そんな簡単に決めて良いことじゃないって!!」

 

「すみません!私達に神前の儀を受けさせてください!!」

 

「おいぃぃ!?ダガー!?」

 

「お前ら夫婦になるドか!?本来なら神前の儀はドワーフだけに許された儀式だドも…最近99組目からは儀式を受ける男女がめっきり現れなくなったド…このさい良いド、よし!記念すべき第100回目の神前の儀を執り行うド!」

 

 

 

 

 

教会みたいな場所

 

そこにジタンとダガーが居て、

さっきのドワーフ、天守りのカツミが呪文らしき言葉を喋り出した

 

「山樹におわします、やおろずの神々と…」

 

(おいおい!いったいなんでこうなっちまったんだ!?確かにリンドブルムでキスはしたけど…でも、いきなり結婚なんて…セーラは何を考えてるんだ!?)

 

「陽の元光のと共にこの元ドも2人の旅立つこの地に…」

 

(ああ…今日は夢みたいな日だわ!!まさかこんな形でライフと結婚出来るなんて…私ってなんて幸せ者なのかしら♡)

 

「希望の糧となり…」

 

(でも今思い返せば確かにセーラって俺の事好きそうな感じはしてるっぽいけど…でも、いくらなんでも急すぎじゃないか!?)

 

「力によりて難をしりぞく…」

 

(…ライフは子供は何人欲しいのかしら?…私、ライフとの子供なら何人だって……ポッ♡)

 

「智によりて道を開く…」

 

「「……」」

 

「この者ドもに天降る祝福あれ!!」

 

ジタンとダガーに光が降り注いだ

 

「ライフ、これで私達は晴れて夫婦ね♪幸せになりましょう♡」

 

「……この村に居る間だけだからな」

 

「…もう…つれないのね…」

 

その時、ビビとエーコがやって来た

 

「駄目だったよ、こっちじゃなんの情報も得られなかった」

 

「ああ、聖地の事なんだけどな…俺とダガーは通れるようになった」

 

「え!?本当に?」

 

「ああ」

 

「でもなんで通れるようになったの?それにダガーとジタンはって事はあたしとビビは通れないって事?」

 

「それはね、私達神前の儀を受けたから通れるようになったのよ。聖地に行く為には神前の儀を受けなきゃいけないんですって」

 

「お姉ちゃん、神前の儀って?」

 

「簡単に言えば結婚式よ♪」

 

「結婚式!?」

 

「じゃあ…ダガーはジタンと結婚したってこと!?」

 

「そうよ♪」

 

「ダガー、さっきも言ったが俺達が夫婦なのはコンデヤ・パタに居る間だけだぞ」

 

「もう…ジタンってば…」

 

「そうなんだ、じゃあ僕はエーコと一緒にお留守番ってこと?」

 

「う~ん…そこはなんとかしたいところなんだが…」

 

「そんなの簡単よ、エーコとビビも神前の儀を受けたら良いのよ♪」

 

「えっ!?」

 

「おいダガー!お前何言って…」

 

「それは素敵なアイデアね!じゃあ早速あたし達もその儀式を受けてくるわ!」

 

「「ええええ!!?」」

 

「それが良いわ♪私達は聖地の入口で待ってるから、2人も終わったらすぐに来てね。行きましょ♪あ・な・た♡」

 

「その呼び方やめろよ…まあ、ビビ…頑張れ」

 

「ええええ!?ちょっとジタン!?」

 

そう言うとジタンとダガーは先に行ってしまった

 

「じゃあ早速行きましょ♪ビビ♡」

 

「う…うん…そうだね…」

 

 

 

 

省略(ファッ!?)

 

「この者共に祝福あれ!!」

 

ビビとエーコに光が降り注いだ

 

「エヘヘ…あたしとっても幸せ~♡」

 

「ぼ…僕も…」

 

 

 

 

 

聖地の入口

 

「よ、今度夫婦になったジタンとダガーだ」

 

「ラリホッ!それじゃあ聖地に旅立つドか?」

 

「そうなの、だからそこを通してもらえる?」

 

「ラリホッ!勿論だド!気をつけて行って来いだド」

 

「それじゃあこの辺りで待つか」

 

「そうね♪あなた♡」

 

「馬鹿言ってないでちゃんと待ってろ」

 

 

数分後

 

「お待たせ」

 

「儀式は終わったの?」

 

「ええ!これであたしとビビは夫婦!しかも新婚ホヤホヤの夫婦よ♡」

 

「エーコ、これから先に行ったらそれは無しだからね」

 

「え~…ビビってば冷た~い…」

 

「ほら、さっさと行くぞ」

 

一行は聖地を目指して歩き出した、

暫く歩き続けると巨大な樹が見えた

 

「あれが聖地か…」

 

「ん?あれってイーファの樹じゃない、聖地ってあれのことだったのね」

 

「エーコ、イーファの樹って?聖地じゃないの?」

 

ビビはエーコに質問する

 

「うん、あれはイーファの樹。エーコはそう呼んでるの」

 

「まあ何がともあれ目的地まではもうすぐね、行きましょう」

 

だがその時、棍棒を持った巨大なモンスター、ボストロールとその子分と思われる人間より大きな図体で槍と盾を装備したモンスター、トロールが2体程現れた

 

「ああ~!?あんた達!」

 

「ゲッ!?お前は例のチビガキ!」

 

「エーコ、このモンスター達、君の知り合いなの?」

 

「こいつらはこの辺りを勝手に縄張りだとか言ってる失礼な奴らよ!あんた達!まだ懲りてない訳!?」

 

「へんっ!オラ達はあんな程度で降参する程甘くないんだナ!今日こそはお前をオラ達の縄張りから追い出してやるんだナ!行くぞお前達!」

 

「「合点承知!」」

 

「下がれ!エーコ!」

 

「大丈夫!あたしに任せて!いでよ!タイタン!大地の怒り!!」

 

エーコがそう言うと召喚獣、タイタンが現れ。大地の怒りをボストロールとトロールに放った

 

「イデェ!!ひ…酷いんだナ~!お母ちゃ~ん!!」

 

「「あ!?ボス~!待ってくださ~い!!」」

 

ボストロールは泣きながら逃げ出し、トロール達は後を追うように逃げ出した

 

「ふん!弱い癖に…生意気なのよ!」

 

「エーコ…今のって…召喚獣よね!?」

 

「え?ダガーは召喚獣のこと知ってるの?」

 

「ああ、ダガーも召喚魔法が使えるんだよ」

 

「ええ!?ダガーも!?」

 

「ええ、エーコはどうして召喚魔法が使えるの?」

 

「それはまた今度話してあげる、それよりこの近くにあたしの住んでる場所があるの、モグも多分帰ってると思うし、寄っても良い?」

 

「ああ、構わないぜ」

 

「僕も良いと思うよ」

 

「私もよ」

 

「決まりね!こっちよ」

 

ジタン達はエーコの案内により街らしき場所に到着した

 

「みんな!ここがエーコの住むマダイン・サリよ」

 

ここの名前はマダイン・サリと言うそうだが、そこは廃墟だった

 

「ここは…」

 

「ジタン…あなたも?」

 

「ジタン、お姉ちゃん、どうしたの?」

 

「「な、なんでも…」」

 

その時、モーグリが5匹やって来た

 

「モチャ!モコ!チモモ!モーネル!モリスン!」

 

全員名前があるらしい

 

「モグは?」

 

「クポ~」

 

「モグ!」

 

「クポ…」

 

「ううん、怒ってないわ。みんな、こっち来て」

 

一行は広場に来た

 

「ねえ、ビビってどこに住んでるの?」

 

「え?えっと…クワン洞って場所」

 

「歳はいくつ?あたしは6歳なの」

 

「9歳だよ」

 

「あたしより3つ上なんだ、どんな食べ物が好き?」

 

「シチューとパンかな…」

 

「どんなモーグリが好き?」

 

「悪い子じゃなかったらみんな好きかな…」

 

「どんな女の子が好き?」

 

「…それは考えたことはないかな…」

 

数分後

 

「ビビみたいな人初めて…」

 

「そうなんだ…」

 

「みんなお腹空いたでしょ?今からあたしがお料理するから待ってて!ビビ、悪いけど手伝って貰える?」

 

「うん、良いよ」

 

ビビとエーコはその場を離れ、広場にはジタンとダガーだけになった

 

「ねえ…」

 

「ああ、解ってる。この景色…何処かで見たことがあるような気がする…」

 

「私もよ。なんでかしら…」

 

 

 

 

数分後

 

「こいつはごちそうだな!」

 

「本当、どれも美味しそうね」

 

そこにはシチューと焼き魚があった

 

「さ、食べて食べて!」

 

食事中

 

「どれも美味いな、ビビも手伝ったのか?」

 

「うん、僕とエーコとモーグリ達で作ったんだよ」

 

「ねえエーコ、召喚士の一族はあなたの他にも居るの?」

 

「ううん…もうエーコ1人よ…」

 

「そんな…」

 

「でも大丈夫!みんなが居るから寂しくないよ!」

 

「エーコ、いったいどうしてマダイン・サリは廃墟みたいになっちゃってるの?」

 

ビビがエーコにそう言う

 

「10年前に天変地異ににあって、みんな死んじゃったんだ…」

 

「10年前の天変地異…」

 

「どうしたの?」

 

「な…なんでもないぜ!!それにしても本当に美味いな~!」

 

食事終了

 

「ねえ、みんなは何処に行こうとしてたの?」

 

「聖地…イーファの樹よ」

 

「そうなんだ、でも封印されてるから入れないわよ」

 

「「「封印?」」」

 

「昔召喚に失敗した召喚獣が封じられてるの。で、その召喚獣を別の召喚獣で封印してるのよ」

 

「解くことは出来ないのか?」

 

「一応出来るけど」

 

「じゃあ今日はもう遅いから明日行くとするか」

 

一行は明日に備えて休むことにした。

その夜

 

「セーラ、まだ寝ないのか?」

 

「ライフ…」

 

「ずっと気になってるんだろ、この村の景色…」

 

「城で伝説とされた召喚士の村があるって本を目にしたことがあるの…」

 

「それがここか…」

 

「不思議よね…初めて来た場所なのに…なんだか懐かしいの…」

 

「俺もなんだか…そんな感じなんだ…初めて来た場所なのに…ここを懐かしく思うんだ…」

 

「どうしてかしら…」

 

「解らない…」

 

「それに昼間に見た召喚壁…あれも不思議と心が落ち着いたの…初めて見た筈なのに…」

 

「俺もだ…イーファの樹から戻ったら…また来よう」

 

「ライフ…ありがとう…」

 

「ああ…それにしても…」

 

「どうしたの?」

 

「ロゼとクイナは何処に行ったんだろうな?」

 

 

 

 

ロゼとクイナは何処かの沼に居て、クイナがカエル取りをやっていた

 

「これで19匹目アル!もっと捕まえるアルよ~!」

 

「クイナさん、いつまでカエル取りをするつもりですか?早くジタン様達のところに戻りましょうよ」

 

「まだ駄目アル!まだこの沼にはカエルが居るアル!全部捕まえるまで戻らないアルよ~!」

 

「そうですか……」

 

 

 

 

 

「まあ、あの2人なら大丈夫だろ」

 

「そうね」

 

 

 

 

翌朝

 

「ジタン、おはよう」

 

「おうビビ、おはよう」

 

「それじゃあイーファの樹に向かいましょうか」

 

「よ~し!それじゃあ出発~!」

 

一行はイーファの樹に向かって歩き出した




作者のMPです。
こんな面白い後書きしてる人が悪い事出来る訳ないじゃないですか!!(閉廷おじさん)


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イーファの樹

こぉんな最低の前書きにはなんの未練もない(PRGS)


一行はイーファの樹へやって来ていた

 

「ここがイーファの樹か…」

 

「見て!霧があるわ!」

 

「…」

 

「ビビ?どうしたの?」

 

「…なんでもないよ」

 

ジタンは先に進もうとしたが

 

「おわっ!?何かにぶつかったぞ!」

 

「今のが封印なの。怪我はないと思うんだけど、大丈夫?」

 

「ああ、痛みは無かったよ」

 

「エーコ、どうやって封印を解くの?」

 

「召喚獣に戻ってきてってお願いするの。召喚士は角で召喚獣や動物達と気持ちを交わすことが出来るのよ、今呼び出すから待ってて」

 

エーコは踊りながら何かを唱え始めた

 

「どどんがどん!どんががどん!我らの心の光を受けて!星の真からいづる魂!想いに応える汝らの心はいずこ、地や人や!?きえええええ!!」

 

すると、エーコの前に宝石のルビーが現れ、イーファの樹の封印が解けた

 

「終わり!これで進めるわよ」

 

「サンキュ!」

 

「さっきの言葉と踊りが封印を解く呪文なの?」

 

「ううん、違うの。召喚獣に呼びかける時は角に気持ちを込めるだけで出来るの。さっきのは…ちょっと格好つけたかっただけ、さ!行こ行こ!」

 

(私…何も聞こえなかった…)

 

一行はイーファの樹の中に入った。

道中パックンフラワー、カロン(マリオシリーズの奴)、テレサ、りゅうはかせ、ドラゴン(ドラクエの奴)、ドラゴンゾンビ(FF9に出て来る奴)、テンツク、ひとくいサーベル、シールドこぞう、つじぎりアックス、スカルゴン等のモンスターを倒していきながら進むと円盤のような物を見つけた

 

「これ何かしら?」

 

「どれどれ…」

 

ジタンが円盤に乗ると円盤が光った

 

「どうやらこれはリフトみたいだな、みんなどうする」

 

「それに乗る以外道はなさそうだし、私は乗るわ」

 

「僕も」

 

「あたしも」

 

「よし、じゃあみんなで乗るぞ」

 

ジタン達がリフトに乗るとリフトは下に進み出した

 

「動いたな」

 

「これ、何処まで降りていくんだろう?」

 

「さあな、まあ着くまでゆっくり…」

 

「クポ…」

 

「モグ?どうかしたの?」

 

「クポ!」

 

「え!?本当!?」

 

「どうしたの?」

 

ダガーがエーコにそう言った

 

「…モグが、何かこっちに来るって…」

 

その時、剣を持ったノコノコがキメラに乗ったモンスターが大量に現れた

 

「何あれ!?」

 

あまりの出来事にエーコは驚く

 

「あれはキメラナイトだ!でもなんでこんなに大量に居やがるんだ!?」

 

「どうするの!?あんなに居るんじゃ…」

 

「私に任せて!お願いラムウ!裁きの雷!!」

 

ダガーがラムウを召喚すると、ラムウは裁きの雷を放ち、キメラナイトの群れは1匹残らず消滅した

 

「凄い…ホントにダガーも召喚魔法が使えるんだ」

 

「ええ、どうして使えるのかは解らないけど…」

 

「それより、このリフト、まだ下に続いていくみたいだな」

 

「もしかしたら、リフトが下まで降りた場所にクジャの仲間が居るのかしら?」

 

「でも…いったいクジャと霧にどんな繋がりがあるんだろうな?」

 

「ねえ、クジャって?」

 

「そう言えばエーコにはまだ話してなかったね、実は…」

 

ビビは霧の大陸で起きた出来事をエーコに話した

 

「そんなことが…頭くるわね!そのクジャにブラネって奴ら!」

 

「……」

 

「エーコ、ダガーの前ではブラネの話はあまりしないでやってくれ」

 

「なんで?」

 

「…理由はいつか話す…それより霧が出来る場所がここならなんで俺達の居た大陸の方だけに出て来るんだろうな?」

 

「そうよね、霧を運ぶ為の方法が何か必要よね」

 

「……」

 

「どうした?ビビ」

 

「ジタン…実は…霧について僕も考えてたんだ…ダリの村にあった工場…覚えてる?」

 

「ダリの工場…あの黒魔道士が作られていたあの工場か…」

 

「ねえ、黒魔道士って前に行った村に居た人達のこと?工場で作られたって…どういうこと?」

 

「…その村の工場に霧を何か大きな機械に入れて…そして卵のようなものが運ばれて…その卵からビビによく似た動く人形が生まれたのが黒魔道士って呼ばれている者なのよ…」

 

「……ねえ、ビビ。あたしは…例えビビが誰かに造られた人形だとしても…あたしはビビの事が大好きだし、とても大切な人なのは変わりないから…だから…元気出して!」

 

「エーコ…ありがとう」

 

「エーコ、良いこと言うじゃねぇか」

 

「あ、そろそろ下に着くわ。先に行きましょう」

 

リフトが最下層まで降りて、ジタン達は先に進んだ。

最深部にあたる場所には巨大な植物のモンスターが居た

 

「ほう、こんな場所にクジャ以外の人間がやって来るとは、珍しいことがあるもんだな」

 

「あなたは何者なの!?」

 

「俺か?俺はボスパックン。パックンフラワー達のボスにしてこのイーファの樹の主なり」

 

「クジャって言ったな?奴は今何処に居るんだ!?」

 

「さあな、クジャの野郎は神出鬼没だからな。何処に居るかは俺も知らん」

 

「ここで何をしてるの!?霧を作っているのはあなたなの!?」

 

「勘違いするな、霧は自然現象で生まれる物だ。まあ俺が死んだら霧は出なくなるだろうがな」

 

「そもそも霧っていったいなんなの!?」

 

「霧は俺達モンスターのパワーの源だ、だが使い方しだいじゃ霧からモンスターを造ることも出来たりするぞ。そう言やクジャの野郎は霧から全く新しいタイプのモンスターを造っていたな、確か名前は…黒魔道士だったな」

 

「!!?」

 

「そう言や黒魔道士はそこのトンガリ帽子の小僧によく似てたな」

 

「……」

 

「小僧、俺が憎いか?感情を持たずに戦うことしか出来ない人形を作る元凶が生まれ続ける為に俺が生き続けるのが憎いか?俺を殺したいか?だが俺を殺した場合、お前は自分の出生を否定することになるぞ?それでも俺を殺したいか?」

 

「…造らせないよ」

 

「「「ビビ…」」」

 

「これ以上人殺しの道具なんて造らせない!造らせちゃいけないんだ!!」

 

「よく言ったわビビ!」

 

「ようし!思う存分暴れてやろうぜ!」

 

「愚かだな…いでよ!我がしもべ達!この愚か共に俺達の力を思い知らせてやるのだ!!」

 

ボスパックンが叫ぶとパックンフラワーが4匹現れた

 

「私達は負けないわ!」

 

ボスパックンは口から炎や泥を吐いたり、サンダガを唱えたりして来たが、パックンフラワー共々ジタン達に破れた

 

「まさか俺に勝つ奴が居るなんてな…だがな…どれだけ足掻こうが…ブラネ様を止められるなんて思わねえこったな!……ぐふっ!」

 

ボスパックンはそう言った後消滅した

 

「あのモンスター…何故お母様のことを?…」

 

「しかも様付けで呼んでたってことは手下かなんかだろうな、でもいったいブラネの手下がなんで…」

 

だが突然ジタン達の居る場所が揺れ出した

 

「なんだ!?」

 

「よく解らないけど…とにかく脱出しましょう!」

 

ジタン達はイーファの樹から脱出した

 

「凄い…霧が晴れてるわ!」

 

エーコの言う通り、イーファの樹を覆っていた霧は晴れて無くなっていた

 

「あのモンスター…ボスパックンの言っていたことは本当だったのね」

 

「…これで良かったんだよね?黒魔道士は霧から造られた存在…黒魔道士はもう生まれないんだ…僕…みんなに嫌われる気がする…」

 

「ビビ…あたしは…自分の気持ちに嘘をついちゃ駄目だと思うの。大丈夫、ビビの仲間もきっと解ってくれるわよ」

 

「エーコ…ありがとう…」

 

「エヘヘ…//」

 

「エーコ~!」

 

その時、マダイン・サリのモーグリの1人、モコがやって来た

 

「モコ!こんなところまでどうしたの?……えっ!嘘!?解った!すぐに戻る!」

 

「じゃあ先に戻ってみんなに話してくるクポ!」

 

「どうしたんだ?」

 

「村の大切な宝が盗まれたみたいなの!」

 

「ジタン!…」

 

「解ってるさダガー、俺達も行くよ」

 

「本当に!?嬉しいけど…クジャはどうするの?」

 

「マダイン・サリはそう遠くないからな、あいつは待たせとけば良いさ!」

 

「僕もそれが良いと思う、行こう!」

 

一行はマダイン・サリに戻ることにした




作者のMPです。
その程度の後書きで俺を倒せると思っていたのか?(BRRY)


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2人の記憶

お前のそれも前書き=ゾーイ!?(DDD陛下)


ジタン達はマダイン・サリに戻って来ていた

 

「モコに聞いたわ!どうなの!?」

 

エーコはモスリンにそう聞く

 

「とにかく来てくださいクポ!」

 

「俺達も行くぞ!」

 

ジタン達はマダイン・サリの一室に来た

 

「…無い…大事な…村にずっと伝わる大事な宝石が…無くなってるの…おじいさん達が…『自分達の生きる証だ』って大切にしてたのに…」

 

エーコはかなり辛そうにしている

 

「エーコ、とりあえず盗んだ人の手がかりを探そうよ。僕も手伝うから」

 

「ビビ…ありがとう…」

 

「それじゃあ手分けして探しましょう」

 

ビビとエーコはその場から離れ、ジタンとダガーは今居る場所に手がかりがないか探してみた

 

「エーコ…辛そうだったわね…」

 

「そりゃそうさ、大切な宝が盗まれたんだから。エーコの為にも必ず見つけてやろうぜ」

 

「ライフ…そうね」

 

「きゃああああ!!」

 

しかしその時、エーコの悲鳴が聞こえた

 

「今のエーコの声じゃない!?」

 

「しまった!盗んだ奴はまだここに居たんだ!」

 

そこにビビが部屋に入って来た

 

「ジタン!エーコが…フォッシル・ルーで会ったあいつがエーコを捕まえて!」

 

「フォッシル・ルー…あのラニとか言う女か!それでそいつは今どこに!?」

 

「召喚壁に居るよ!」

 

「急ぎましょう!」

 

ジタン達は召喚壁に来た、そこにはフォッシル・ルーでジタン達を襲ったが未遂に終わったラニと眠っているエーコが居た

 

「あ~ら、ようやくナイト様のご登場ね」

 

「やっぱりテメェか!」

 

「エーコに何をしたんだ!?」

 

「あんまりうるさいからスリプル草で眠ってもらっただけよ」

 

「くそ…」

 

「銀のペンダントが欲しいなら私を狙いなさい!」

 

「あら、あたしは効率よく事を進めたいだけよ、この子を返して欲しかったらその銀のペンダントを持って来る事ね」

 

「その前に教えろ、村の宝を盗んだのはお前か?」

 

「ブラネ女王陛下の求める銀のペンダントとよく似た宝石の飾りをこの村で見つけたわ!わざわざ追って来た甲斐があったと言うものよ!」

 

「なんだと?」

 

「話は終わり?さあ、早くペンダントを持ってこっちに……へぶっ!?」

 

その時何者かがラニを殴りつけ、エーコを救出した。ラニを殴った者は…

 

「お久しぶりです、皆様」

 

「「ロゼ!!」」

 

「ロゼお姉ちゃん!!」

 

そうロゼであった

 

「痛~い…ちょっと!いきなり何すんのよ!?」

 

「卑怯者に不意討ちをしただけです、それが何か?」

 

「きいいいいい!!」

 

「……見てらんねぇな」

 

その時、ラニと一緒にブラネに雇われたサラマンダーがやって来た

 

「ダンナ!見てたんなら助けてよ!」

 

「俺は人質を取るっていうやり方は大嫌いなんでね…」

 

「あれは…焔色のサラマンダー?」

 

「ビビ、知ってるの?」

 

「うん、前にトレノに行った時に10万ギルで手配されてたのを見たんだ。裏稼業No.1の男って書いてあったよ」

 

「ふわああ~…」

 

エーコは目を覚ました

 

「エーコ!良かった…立てる?」

 

「ビビ…ここは…!?あのオバサンは!?」

 

「誰がオバサンよ!?あたしはまだ19よ!」

 

「私より3つも上じゃないですか」

 

「え?ロゼって俺とダガーと同じ歳なの?」

 

「はい、私は16ですよ」

 

「こいつら!…」

 

「ラニ、後は俺がやる。お前は宝珠の欠片を置いて出てろ」

 

「ダンナ…あんた達!覚えてなさいよ!」

 

ラニはそう言ってサラマンダーに宝珠の欠片を渡すとその場から去った

 

「とにかくあんたのお陰で助かったぜ」

 

「…勘違いするな、俺はお前に用があって来ただけだ」

 

サラマンダーはジタンを指差しながらそう言った

 

「えっ?」

 

「俺と戦え!」

 

「はあ!?どういうことだよ!?」

 

「さっきのは助けた訳じゃない、純粋な戦いをする為にしたことだ」

 

「そうかよ。解った、受けてたつぜ」

 

「ジタン!?」

 

ダガーは思わずジタンの名前を叫ぶ

 

「大丈夫だって、たまには良いとこ見せなきゃって思ってたところさ!」

 

「大した自信だな、行くぜ!!」

 

ジタンとサラマンダーの勝負が始まった。

勝負の結果はジタンの勝ちに終わった

 

「くっ…俺の負けだ…さあ!殺せ!」

 

「あなたは何を言ってるのですか?」

 

「うるせぇ!」

 

「…盗んだ奴を返してくれないか?」

 

「……」

 

サラマンダーはジタンに宝を渡した

 

「エーコ、宝を取り返したぜ」

 

「良かった…」

 

「さあ!殺せ!」

 

「なんだよ、死にたいのか?せっかく拾った命を粗末にするもんじゃないぜ」

 

「…行けと言うのか?」

 

「ああ」

 

「何故だ?」

 

「何故って言われてもなぁ…勝負して命があったんだからそれで充分だろ?」

 

「殺しが怖いのか?」

 

「お前を殺しても俺にはなんの得もないからな、だから行けよ」

 

「……」

 

サラマンダーはその場から去った

 

「エーコ、良かったわね」

 

「……」

 

「どうしたんだ?」

 

「みんな、聞いて欲しいの。おじいさん達はエーコが16歳になるまで村を離れないようにって…でも、エーコはみんなが行くところに行きたいの!真剣に考えたの!村を出ることに賛成してくれる?」

 

「そうだな、ビビからエーコに言えることがあるんじゃないか?」

 

「うん、エーコ。イーファの樹で僕に言ってくれたよね。『自分の気持ちに嘘をついちゃ駄目』って、僕も自分の気持ちに嘘をつかないように頑張るから…エーコも…」

 

「ビビ…そうよね!あたし、みんなについて行く!駄目って言われても絶対ついて行くからね!」

 

「決まりだな、これでエーコは晴れて俺達の仲間だ」

 

「ねぇ、エーコ。モグが話したそうにしてるわよ」

 

「クポ…」

 

「ううん、怒ってないわ…なんて言う訳ないでしょ!またエーコを残して1人で行って!約束したじゃない!もしエーコの目の届かない場所で危ない目にあったらどうするの!?」

 

「クポ…」

 

「でもまあ、お互い無事だったんだから良かったわ!」

 

「エーコさんはモグさんに優しいんですね」

 

「だってエーコ達親友だもの!同じ日に生まれてず~っと一緒だったのよ!このリボンは親友の証!モグがプレゼントしてくれたの!モグ、あたしのリボンはちゃんと持ってる?」

 

「クポ!」

 

「よし!ちゃんと持ってるわね!モグにはまだ大きいけど、2人が素敵なレディになった時に一緒につけるのよね~!」

 

「クポ~!」

 

「その時はビビ…ダンスとかしてくれるかな?…ビビ?」

 

(モグって女の子だったんだ…)

 

「そう言えばロゼ、クイナは一緒じゃないの?」

 

ダガーはロゼにクイナのことを訪ねる

 

「あの人なら先にリンドブルムに帰ってもらいました。居ても邪魔になると思いまして」

 

「…そう」

 

「そう言えばロゼにも角があるのね、でもロゼにはジタンみたいな尻尾も生えてる…」

 

エーコはロゼを見ながらそう言った

 

「両親の遺伝なんだってよ」

 

「!?ってことは…ロゼのお父さんかお母さんは召喚士なの!?」

 

「はい、母が召喚士の一族の者です」

 

「あたしの他にも生きてる召喚士が居るのね!?ロゼのお母さんは今どこに居るの?」

 

「……父と母は…私が6歳の時に亡くなりました…」

 

「そんな…じゃあやっぱり召喚士はもうあたししかいないのね…」

 

「……すみません…」

 

「ロゼが謝ることは無いさ」

 

「ジタン様…」

 

「まあ、とりあえずイーファの樹に行くのは明日にして、今日は休むか」

 

ジタン達は休むことにした。

 

数分後

 

 

「歌が聞こえる…セーラが近くに居るのか?」

 

ジタンはダガーが時おり歌っていた歌を耳にした。

ジタンは下の洞窟を通ると、そこは船着き場でその船にダガーが乗っていた

 

「ここにいたのか」

 

「ライフ…」

 

「歌ってて良いんだぜ、俺とセーラだけの歌なんだから。それにしてもよくこんな場所見つけたな、盗賊の素質があるんじゃないか?セーラさえ良かったら俺とチーム組むか?名付けて『めおと団』!」

 

「素質はともかく、その名前はどうかと思う…」

 

「やっぱり?じゃあ俺とセーラの名前から取って『セーライフ団』はどうだい?」

 

「それも凄く安上がりな名前で嫌だわ…」

 

「まあ、とにかく俺が言いたいのはさ、最近のセーラはイイ感じだなってことだよ」

 

「だとしたらあなたのおかげね」

 

「そうじゃないさ、君がなろうとしたからさ」

 

「ううん、ライフが居てくれたからよ。私だけじゃ城を出ることなんて出来なかった…いつも空回りしていた…くじけそうな時もあった…でも、ライフが居たから…ううん、ライフだけじゃない」

 

「ああ、仲間達みんなのおかげだな」

 

ジタンとダガーが乗った船は船着き場から少し離れた場所まで行った

 

「ライフ…私…」

 

「セーラ?」

 

ダガーは何か言いかけようとしたが、2人の耳に何かが聞こえて来た

 

「!?…歌が聞こえない!?」

 

「ああ…あの歌じゃないか!?」

 

「どうして…!?この景色!!」

 

「景色…!?」

 

2人が見た景色とは夕日を浴びて燃えるように見える召喚壁だった

 

「ええ…見覚えがあるわ…多分…あなたも…」

 

「どういうことだ?…俺はこの前初めて来た筈なのに…?初めて?」

 

「初めてじゃない…私は…ここで…?」

 

「「!?」」

 

その時、2人の脳裏に何かがよぎった

船に乗った少年と少女と女性…巨大な竜巻…燃え行くマダイン・サリ…空に浮かぶ巨大な赤い目…さまざまな光景が2人の脳裏によぎる

 

(誰なの!?この人達は!?…私?)

 

(なんなんだよこれは!?なんで小さい頃の俺が…小さい頃の…俺!?)

 

2人の脳裏には途切れ途切れに何かの光景がよぎっていた。そしてそれが終わった時

 

「あ…」

 

「く…」

 

突然2人は倒れた

 

その頃。

建物の中にビビとエーコが居た

 

「エーコ、荷物はそれで全部?」

 

「うん、それよりここともしばらくお別れか…」

 

「エーコ、旅に出るのに不安はある?」

 

「…不安はちょっとあるわ、でも…それ以上にみんなの一緒に世界のいろんな場所を見たいって気持ちと、ビビ、あなたと一緒に居たいって気持ちの方が強くてね。だから平気よ」

 

「エーコ、強いんだね。僕も頑張らないと…」

 

「ビビ…あなたは充分すぎる程頑張ってるわ。あたしが保証する」

 

「エーコ…」

 

「ビビ…」

 

2人はかなり良い感じになっている、しかし

 

「ビビさん!エーコさん!」

 

「「!!!??」」

 

突然ロゼが部屋に入って来たことによっていっきに距離を外した

 

「どうしたの!?ロゼお姉ちゃん!?」

 

「そうよ!何かあったの!?」

 

「大変なんです!ジタン様とダガー様が小船の上で倒れてるんです!!」

 

「「!!?」」

 

「しかも普通じゃ届かない場所まで流れてしまって…私だけではどうしようも出来ないんです!!」

 

「エーコ!船着き場ってある!?」

 

「下にあるわ!」

 

その後、2人はなんとか救助されたが意識は無かった。そのまま夜を迎えた

 

翌朝

 

「…ううん……あれ?俺は?…」

 

「……私…確かあの時…」

 

「良かった、2人共気がついたんだね」

 

「……エーコ、あなたに話したいことがあるわ」

 

「あたしに?」

 

「ええ…私は6歳まで…ここで育ったの…」

 

「!?本当なの!?」

 

「ええ…だから私も召喚魔法が使えるのよ…」

 

「てことは、お姉ちゃんは召喚士の一族?」

 

「ええ…そうよ…」

 

「それと…俺は2歳から6歳までの間…ここでダガーと一緒に育ったんだ…」

 

「ええええ!?てことはジタンも…」

 

「いや、俺は違うぜ。近くの森で倒れてたのをダガーに手当てをして貰って、そのままマダイン・サリで暮らすことになったんだ…」

 

「そうなんだ…」

 

「ああ、しばらくずっと一緒に居た。でも…天変地異が襲って来た…俺はダガーとダガーの本当のお母さんと一緒に船に乗った…」

 

「あの…ダガー様の本当のお母様はどうなったのですか?」

 

「…船で私を庇って…」

 

「…すみません…」

 

「良いわ、それと私とジタンも召喚壁にいつも祈りを捧げてたわ」

 

「ダガーとジタンも!?」

 

「ああ」

 

「ダガー!おかえりなさい!」

 

「ただいま、エーコ」

 

「あたし、1人じゃなかった!だから嬉しいの!」

 

「それじゃあ、そろそろイーファの樹に向かうか。と、その前にダガーと2人で話したいことがあるから先に入口で待っててくれないか?」

 

「解りました」

 

ロゼ、ビビ、エーコは先に入口へ向かった

 

「ライフ…ずっと前から一緒に居てくれたのね…ありがとう…」

 

「セーラ…俺はこれからも変わらずに何があろうと必ず君を守る。それが君の本当のお母さん…ジェーンさんにしてやれることでもあるから…」

 

「ライフ…ありがとう…ジェーンお母様もきっとそれを願ってくださっていると思うわ…」

 

 

 

マダイン・サリ入口

 

「よ、お待たせ」

 

「では行きましょう」

 

その時、ラニが現れた

 

「な!?あんたは村の宝を奪ったオバサン!!」

 

「まだ19の未成年なんだけど…前は酷いことしてごめん…許せとは言わないわ、でも…あたしも連れてって」

 

「…おおかた、ブラネのところに戻っても褒美は貰えないし、下手すりゃ消されるかもしれないからか?」

 

「ええ…」

 

「まあ良いぜ、着いてきな」

 

「ありがとう…足引っ張らないように頑張るから!」

 

その時、サラマンダーがやって来た

 

「ダンナ!帰ったんじゃなかったの?」

 

「…昨日のことが納得いかなくてな」

 

「またか?だったら俺達と来れば?」

 

「やはりか…」

 

「俺達はもうすぐ大きな戦いをする。お前の力があればなんとかなるだろうからな」

 

「…良いだろう、お前の考え方を見させて貰うぜ」

 

「これなら安心だな」

 

「うん、ダンナは凄く頼りになるからね。あたしが保証する」

 

「そうか、じゃあそろそろ行くか」

 

「ええ」

 

「解りました」

 

サラマンダーとラニを加えた一行はイーファの樹へ向かうことにした




作者のMPです。
今回はジタンとダガーが記憶を取り戻しましたよ~


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クジャとバルボロス

前書きに挿れるZOY☆(DDD陛下)


一行はイーファの樹へ戻って来た

 

「まだ残ってるみたいだが…新しい霧は発生してないな」

 

「…霧をどうしたんだ?」

 

「あたし達で霧を作ってたモンスターを倒したのよ!霧の大陸ってとこも晴れるんだって!」

 

「嘘!?本当に!?」

 

「…霧を晴らしただと?(本当だとしたら、こいつらのどこにそんな力が…)」

 

その時、ダガーは何かの気配を感じて空を見あげた

 

「あの黒い竜…間違いない!ジタン!あれがバルボロスよ!」

 

「なんだって!?…それに上に乗ってんのは…クジャだ!」

 

 

「クジャよ、ボスパックンがやられたようだぞ」

 

バルボロスはクジャに語りかける

 

「それも僕もシナリオ通りさ」

 

「計画の為なら仲間を簡単に捨てるか、なかなかえげつない奴だ。我が言えた口ではないがな」

 

「ふふふ…さあバルボロス、イーファの幹を観劇の席としよう。あそこなら脇役の邪魔も入らないだろうからね」

 

「ふっ、計画通りにいくと良いな」

 

クジャとバルボロスはイーファの幹に降りた

 

「来やがったな…行こう!」

 

「ええ!」

 

一行はイーファの樹を登って行き、しばらく進み続けると、幹に行けそうな複雑な段差があった

 

「どうやって行くの?」

 

エーコはそう言った

 

「サラマンダー、ちょっと良いか?」

 

「なんだ?」

 

「この辺りガルガン草が生えているからガルガントが居ると思うんだ、1匹捕まえて来てくれないか?あんたなら出来るだろ」

 

「…そんな力を使うんだったら担いで行けばいいじゃないか、こんな風にな」

 

サラマンダーはビビとエーコを担いだ

 

「うわっ!?」

 

「ちょっと!?いきなり何すんの!?」

 

「黙ってな、舌噛むぜ」

 

サラマンダーはビビとエーコを担いだまま先に進んだ

 

「行動の早い奴だな」

 

「じゃあお先!」

 

ラニも先に進んだ

 

「ではお2人共、先に行ってますね」

 

「ええ」

 

ロゼも先に進んだ

 

「最後は俺達だな、しっかり掴まってくれ」

 

「うん」

 

ジタンはダガーをおんぶした

 

ムニュン

 

(うっ!?やっぱりこの感触には慣れないな…)

 

「ライフ?」

 

「何でもない…行くぜ」

 

ジタン達も先に進み仲間と合流して先に進んだ、しばらく進み続けるとクジャとバルボロスの居る場所までやって来た

 

「クジャ、脇役ではなさそうだがどうやら邪魔が来たようだぞ」

 

「ここまで来たのかい、なんて愚かな奴らなんだ」

 

「あなたがクジャですね?私はガーネット=ティル=アレクサンドロス。あなたに聞きたいことがあります。アレクサンドリア女王をたぶらかし、霧の大陸全土に戦争を…」

 

「…引き起こした影の存在はこの僕ではないか、と言いたいんだね」

 

「そうです、お母様をたぶらかしたのはあなたなのでしょう!?」

 

「とんでもない!あれは女王様自らやったことだよ。僕は手伝いをしたに過ぎないさ。黒魔道士を渡したりしてね」

 

「嘘よ!あの優しいお母様がそんなこと…自ら進んでやる訳がないわ!!あなたが惑わしたのよ!!」

 

「やれやれ…僕の言っていることは本当だと言うのに」

 

「それ程にあの小娘は母のことを信用していると言うことだろう、愚かなものよ」

 

「バルボロス!ダガーから聞いたぞ、お前は何年も前にグレイナルって奴に倒されてもう居ない筈の存在だ。そんなお前がなんでクジャと一緒に居やがんだ!?」

 

「グレイナルか…忌々しい名だ。我が何故クジャと一緒に居るだと?簡単に言えば我はクジャの手によって蘇り、力を貰い、グレイナルを完全に消してやった。クジャに着いているのは借りを返す為だ」

 

「なんだと!?」

 

「くふふ…さあ、君達をどうして…ん?」

 

その時、クジャの元にレッドローズに乗ったブラネが来た

 

「クジャよ!ここに居たか。探しておったぞ」

 

「お母様!!」

 

「これは女王陛下、わざわざこのような場所までご苦労様です。見る限り女王様お1人のようですが?」

 

「ああ、あのお方が1人でお前の元に行き、これを渡せと言ったものでな」

 

ブラネは宝石のガーネットをクジャに手渡した

 

「この宝石の中には最強の召喚獣、バハムートが眠っておる、どう使うかは好きにしろとあのお方はおっしゃっていたぞ」

 

「おお、このような素晴らしい物を。あなた様がおっしゃっるあのお方と言う者には感謝しなければいけませんね」

 

「そうじゃろうて、あのお方こそ偉大なお方だ。何故あのお方がこのような命令をしたのかはよく解らぬが…まあ深く考えないほうがあのお方の為じゃろうて」

 

「それと女王様、あなたの娘様が戦争を引き起こしたのはわたくしめがあなた様をたぶらかしたと言いがかりを言ってくるのですが…」

 

「そうか、クジャよ、お前はもう行くが良い。この小娘の相手は私が引き受けよう」

 

「解りました、では」

 

クジャとバルボロスはその場から去った

 

「ガーネットよ」

 

「お母様…」

 

「この戦争はクジャに言われたからやったことではない、戦争を起こしたのは、全てあのお方の命令でしたことだ」

 

「そんな…」

 

「ブラネ!そもそもお前の言うあのお方って誰なんだ!?」

 

「そんなこと教える訳がなかろう、あのお方はお前のことも欲していたぞ小僧。今からでも遅くはない、私と共に来い、そしてあのお方の元に行くのじゃ」

 

「……嫌だね、俺は何があろうとダガー、ガーネットを守るって決めたんだ。何を言われようが絶対にお前なんかに着いて行くもんかよ!!」

 

「ジタン…」

 

「そうか、む?そこに居るのは雇い入れた傭兵ではないか」

 

ブラネはサラマンダーとラニを見ながら言った

 

「本来ならこの場で処刑してやりたいところだが、生憎私は忙しい身でな、それより貴様」

 

ブラネはロゼにそう言った

 

「貴様のようなタイプの奴は見たことがないぞ、どこから来た奴じゃ?」

 

「…言う訳がないでしょう、ダガー様の母親面した悪魔に…」

 

「ロゼ!!」

 

「まだ私を信じてると言うのか?ガーネット、だとしたら貴様は本当に愚かな奴じゃな、まあ良い、私はこれで失礼する、さらばだ」

 

ブラネはその場から去った

 

「お母様!!…ジタン!」

 

「解ってる!」

 

ジタンはスラリンから貰った鈴を鳴らした、すると、チョコとチョコの頭の上に乗ったスラリンがやって来た

 

「久しぶり!呼んだ?ジタン」

 

「ああ!悪いが大至急トレノまで頼む!」

 

「解った!でもチョコは2人までしか乗せられないよ」

 

「私とジタンが乗るわ!」

 

ジタンとダガーはチョコに乗った

 

「ちょっと!?あたし達はどーすりゃ良いの!?」

 

ラニはジタンとダガーにそう言う

 

「なんとかして来てくれ!俺達はとにかく先に行く!」

 

ジタンとダガーを背中に乗せ、スラリンを頭に乗せたチョコはその場から飛び去った

 

「……なんで俺はあんな奴に…」

 

「ダンナ…同情するよ…」

 

「僕達どうしたら良いのかな?…」

 

「ここから少し離れた浜辺に私の船があります。それでアレクサンドリアまで向かいましょう」

 

「えっ!?ロゼって自分の船持ってるの!?」

 

「はい、皆さん。急ぎましょう」

 

ロゼ達は船がある浜辺まで向かうことにした

 

 

 

 

 

トレノ。

ジタンとダガーはトットの家にやって来ていた

 

「これはガーネット姫様、お久しぶりです」

 

「お久しぶりです、トット先生。早速で申し訳ないのですが…ガルガントを貸していただけますか?」

 

「ガルガントを?アレクサンドリアに向かうのですな、どうぞ」

 

「ありがとうございます!ジタン!行きましょう!」

 

「おう!」

 

 

 

ジタンとダガーはガルガントの乗り物に乗ってアレクサンドリアの地下通路を目指していた

 

「ライフ…私は、お母様を止めてあげたい!今度こそ!絶対に!!」

 

「セーラ…そうだな、俺も手伝うよ!」

 

「ありがとうライフ…」

 

ジタンとダガーはブラネの野望を阻止するべく、決意を固めた




作者のMPです。
永遠に離れないと誓った後書きをお忘れでGESか~!(ESKRGN閣下)


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暴虐女王の正体

前書きは何処?(BRN署長)
逝っちゃったんですかな~☆(RN村長)


アレクサンドリアの地下通路に到着したジタンとダガー。

2人はブラネの自室を目指して進んでいたが、その道中に前に来た時には見なかった扉を見つけた

 

「ん?こんなところに扉なんかあったか?」

 

「そう言えば、前は銀のペンダントを取り戻すことでいっぱいだったから気がつかなかったわ。入ってみましょう」

 

ジタンとダガーは扉に入った

 

「ここは、どうやら牢獄みたいだな」

 

「回りの雰囲気を見る限り、数年は使われていない感じがするわね」

 

「……誰か居るのか?」

 

その時、牢獄の奥のほうから声がした

 

「!?誰か閉じ込められてるみたい…」

 

「行ってみよう」

 

ジタンとダガーは一番奥の牢屋の前まで来た、牢屋の中には…

 

「お母様!?」

 

「そなたは?……ガーネット!?」

 

なんと地上で好き勝手やっている筈のブラネが入っていた

 

「ガーネット!頼む!ここから出しておくれ!」

 

「…ジタン、出してあげて」

 

「…解った」

 

ジタンは牢屋の扉を勢いよく蹴り飛ばした、扉ははずれて、ブラネは牢屋から出た

 

「ガーネット!」

 

ブラネはダガーに近づく、ダガーはブルメシアの時みたいにまた殴り飛ばされるのではないかと少し奮えていたが、ブラネはダガーを優しく抱き締めた

 

「おお…ガーネットや…私の可愛い娘のガーネットや…こんなに大きくなって…」

 

「…お母様……お母様ああああああ!!!」

 

ダガーは泣きながらブラネに抱きつき、ブラネもまたダガーを抱き締めたまま泣いていた

 

「ガーネットや…長い間…何もしてやれなくて本当にすまない…」

 

「いえ…良いんです…」

 

「……ブラネ女王様」

 

ジタンはブラネにそう言った

 

「そなたは?…そうか、あの時バクーに引き取られた子か、そなたも随分大きくなったのう」

 

「…あなたは何故牢の中へ?あなたはリンドブルムやブルメシアを滅ぼして宝珠を集めていたのではないのですか?」

 

「なんと!?私がそんなことをする訳がない!それは絶対に何かの間違いじゃ!」

 

ブラネはジタンに言われたことを全力で否定している

 

「牢の中に入っていたのはな、9年前に私と瓜二つの姿をした奴に突然押さえ込まれ、この牢の中に閉じ込められてしまったのじゃ」

 

「そんなに前から…!?ジタン!それじゃあ今地上に居るお母様は!…」

 

「間違いない!偽者だ!!」

 

「なんじゃと!?それではリンドブルムやブルメシアを滅ぼしたのもその偽者のせいじゃ!」

 

「ジタン!急いでお母様の偽者を探しましょう!」

 

「ああ!」

 

ジタン、ダガー、ブラネの3人はブラネの自室に向かって走り出した

 

 

 

 

 

ブラネの自室。

そこにはゾーンとソーン、2人の魔法陣の中に閉じ込められたスタイナー、ベアトリクス、フラットレイ、フライヤ、そしてその姿を笑いながら見ている偽ブラネが居た

 

「ふははははは!!何度見てもいいざまじゃな!」

 

「全くでおじゃる!」

 

「本当でごじゃる!」

 

「くそ…何も出来ない自分が不甲斐ない…」

 

「フラットレイ様…」

 

「ブラネ様!何故このようなことをなさるのですか!?」

 

「そうですぞ!自分とベアトリクスはあなた様の為に尽くして来たといいますのに…」

 

「裏切った癖に何をほざくか、まあ今からでも私の計画に加担すると言うのなら許してやらんことも…」

 

「その必要はないぞ!」

 

その時、ジタンとダガー、そして本物のブラネが入って来た

 

「「な!?ブラネ様が2人!?」」

 

「貴様は…」

 

「ベアトリクス将軍、スタイナー隊長、そしてブルメシアの者達よ、私は愚かだった…敵の罠にまんまと引っ掛かってしまった…だが!ガーネットとジタン殿が助け出してくれたお陰で事件の真相を突き止めることが出来た!」

 

そして、ブラネは偽ブラネを指差しながら大声で叫んだ

 

「そいつは私に化け!さんざん好き放題やって来たまっかな偽者じゃ!!何者なのだお前は!?正体を見せるがいい!!」

 

「……まさか本物のブラネが救出されてしまったとはな、まあ良い。望み通り正体を見せてやろう!!」

 

偽ブラネは黒い霧に包まれた。暫くすると霧が無くなり、黒い鬣に青い体をした巨大なアームライオンが居た

 

「我が名はキングレオ!あのお方の命令によりガイアの支配を任された者だ!」

 

「なんと!?ブラネ様の偽者の正体がモンスターだったとは!!」

 

「私は今までこんな奴の命令を聞いていたのですか…」

 

「…テメェがリンドブルムとブルメシアを滅ぼし…核兵器を完成させようとした元凶か!!」

 

「ああ、後は銀のペンダントと貴様を手に入れればあのお方の悲願は達成されると言う訳よ。ジタン、いや……ライフ」

 

「!!!??」

 

「!!?どうしてあんたがライフの本名を知ってるのよ!?」

 

「知ってて当然だろう、ライフはあのお方の後継者になる者なのだからな」

 

「後継者だって?…テメェ何言って…」

 

「それについては教えてやれん、だが変わりにあることを教えてやろう。ライフよ、貴様は……ガイアの人間ではない!!」

 

「「「「「「「!!!!!????」」」」」」」

 

キングレオ、ゾーン、ソーン以外の全ての者が驚きの表情を見せる

 

「生まれはガイアとは違う異世界テラ、貴様はそこであのお方の後継者かつ息子として誕生した」

 

「!?ライフがあんたの上司の息子ですって!?」

 

「そうだ、それだけではないぞ。クジャのことはとっくに知っているな?」

 

「ええ…当たり前よ…」

 

「……クジャの野郎がどうしたってんだ?…」

 

「そのクジャはなライフ……貴様の、兄だ!!」

 

「「「「「「「!!!!!????」」」」」」」

 

キングレオの言葉にまたしても驚きの表情を見せる

 

「嘘だろ…俺があんな奴の弟だってのかよ!!?」

 

「ああそうだ、優秀な力を持った貴様は元々はあのお方の後継者としてテラで育つ筈だったのだ。だが、その力に妬みを持ったクジャは貴様をガイアに捨てたのだ。まだ2歳だった頃の貴様をまるで生ゴミのようにな」

 

「そんな…酷い…」

 

「クジャが要らぬことをしてくれたせいで私はガイアの支配と同時にライフを連れ戻すことも命令されたのだ。何処を探しても見つからなかったが。前にブルメシアに来た時についに見つけたという訳だ」

 

「さて、話はこれくらいで良いだろう。ライフよ!あのお方の為に暫く眠って貰うぞ」

 

「ライフ…」

 

「……確かに俺は自分のことを全て知ってる訳じゃない…でも…俺は今の自分が正しい自分だと思っている!俺はダガー…セーラを守る為に生きると決めたんだ!!誰になんと言われようが…その生き方を変える気は一切ねぇ!!」

 

「そうか…ならば力ずくで連れ戻すまでよ!」

 

「させないわ!お母様に成りすまし…リンドブルムとブルメシアを滅ぼしたあんたを…私は絶対に許さない!!」

 

「ああ!俺もテメェは絶対に許さねぇ!!」

 

ジタンとダガーはトランスした

 

「トランス…ライフが出来るのは知っていたが、小娘も出来たとはな。まあ良い、纏めて片付けてやるわ!!」

 

ジタンとダガーはキングレオと戦闘になった。

黒魔道士兵を呼んだり、ファイガを唱えたり、氷の息を吐いて来たりとかなり手強かったが、無事に倒すことが出来た

 

「がふっ!…流石はあのお方の後継者となる者…私ではかなわなかったか…だがライフ…貴様にあのお方の計画を止めることなど出来はしないのだ…最後まで命令を達成することが出来なくて…申し訳…ございません……ガー……ド…様…………」

 

キングレオはそう言い残したあと、跡形もなく消滅した

 

「キングレオ様がやられたでおじゃる~!!」

 

「こうなったら…逃げるでごじゃる~!!」

 

ゾーンとソーンは魔法陣を解除してその場から逃げ去った

 

「ブラネ様!!ご無事で良かったであります!」

 

「ブラネ様…申し訳ありません…私は今までモンスターの…」

 

「よいのじゃ。スタイナー隊長、ベアトリクス将軍」

 

「ところでジタンよ、ライフとセーラとはいったいなんなのだ?」

 

「確かに、どう言うことじゃ?」

 

「…ロゼ達が戻って来た時に話すよ、ダガーもそれで良いかい?」

 

「…ええ」

 

事件の元凶であったキングレオを倒したジタンとダガー、2人は仲間達が戻った時にある話をすることを決めた




作者のMPです。
原作と違い、ブラネが生存しています


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2人の過去

前書きなんて、宇宙の悪魔さ!(シャモ)


アレクサンドリアの客室。

ジタン達はロゼ達が帰って来たのでみんなに話をし始めた

 

「じゃあ俺とダガーの事について話そうと思う」

 

全員がジタンとダガーに注目している

 

「まず、俺の本名はライフって言う名前だ」

 

「そして、私の本当の名前はセーラって言うの」

 

「なんと…2人に別の名前があったとはな…」

 

フライヤがそう言う

 

「しかし何故ジタンとダガーには別の名前があるのだ?ダガーの正体がガーネット姫であることは知っているが…」

 

フラットレイはそう言った

 

「私達は10年前までは、召喚士の村、マダイン・サリで暮らしていたの」

 

「その話ならあたしとビビは既に聞いたわ。ね、ビビ」

 

「うん」

 

「しかし姫様とジタン殿はどのようにして出会ったのですか?」

 

ベアトリクスは2人にそう言う

 

「…俺は14年前に…森の中で倒れていたんだ。どうしてあんな場所で倒れてた理由はずっと解らなかったけど、キングレオが言うにはクジャがあそこに俺を捨てたらしい」

 

ジタンは過去のことを語り始めた

 

 

 

 

マダイン・サリから少し離れた森。

そこには幼いジタンが倒れていた

 

「僕は…どうしてこんな場所に?…駄目だ…意識が…」

 

「君、大丈夫?」

 

そこに幼いダガーがやって来た

 

「……君は?」

 

「あたし?あたしはセーラ!ここからちょっと離れた村に住んでるの!君はどうしてこんな場所に倒れてたの?どうしてそんなに酷い怪我をしてるの?」

 

「…解らないんだ…」

 

「そうなんだ、とにかくあたしの家まで来て!怪我を治さなきゃ!」

 

「…君はどうして会ったばっかりの僕に優しくしてくれるの?…」

 

「誰かを助けるのに理由は要らない。そうでしょ?」

 

「……そうだね、ありがとう」

 

「あれ?君って尻尾があるんだ」

 

「変かな?」

 

「全然!あたしだってほら、角があるでしょ」

 

「あ、本当だ」

 

「じゃあ行こ!そうだ、君は名前はなんて言うの?」

 

「……」

 

「…もしかして、名前も解らない?」

 

「……ライフ…これが僕の名前…」

 

「ライフ…良い名前だね!ライフ!こっちだよ!」

 

「ありがとう、セーラ」

 

 

 

 

 

 

「これが俺とセーラの出会いだな」

 

「成る程、お2人にそんな過去が…」

 

スタイナーはそう言う

 

「それからライフは私の家に来て、行く宛がないライフは私と私の本当の両親と一緒に暮らすことになったの」

 

「それから4年間は平和に暮らしてたんだ。召喚壁に祈りを捧げたり、花畑に遊びに行ったり、だが、俺とセーラが6歳なった時…あれが起こったんだ…」

 

「…天変地異、ですね…」

 

ロゼがそう言った

 

「ああ、突然空に赤い目が現れて…嵐が起こって、俺はセーラとセーラのお母さんのジェーンさんと一緒に船に乗ったんだ」

 

「…ダガーの本当の父親はどうしたの?」

 

ラニがそう言う

 

「俺に2人を連れて逃げるように言って…正直あの後どうなったのかは解らない…」

 

「そして私はライフとジェーンお母様と一緒に船に乗った、でも…かなりの嵐で船は揺れて…ジェーンお母様は私を庇って亡くなって…その後気絶して…私の本当の名前とライフと何処かで会ったことがあること以外の記憶を失ってしまったの…マダイン・サリで思い出すことが出来たけど…」

 

「……随分とヘビーな体験をしたんだな」

 

サラマンダーはそう言った

 

「そうか、ガーネットとジタン殿が船で流されたのにはそんな理由があったのじゃな…」

 

「お母様?」

 

「10年前の夜に小さい頃のガーネットとジタン殿が船て流されて来たのじゃ、ガーネットは亡くなってしまった私の実の娘であったガーネットに似ておってな…私はガーネットを引き取ったのじゃ。本当はジタン殿も引き取ろうとしたのじゃが、バクーが自分が引き取りたいって言ったのでジタン殿はバクーに引き取られることになったのじゃ」

 

「そうだったのですね…」

 

「角は私の娘としてはあったら変だと思って切り落としたのじゃ。なかなか気乗りじゃなかったのじゃが…」

 

「思えばこのジタンって名前もボスが付けてくれたんだったな、話はこれくらいだな」

 

「ガーネットや、そう言えばトレノではカードゲームの大会か開かれるようじゃぞ、良かったら行ってみてはどうじゃ?」

 

「良いのですか?それでは行ってきますね、ライフ。一緒に来てくれる?」

 

「勿論だ、セーラ」

 

「他の者達はどうするのじゃ?私はアレクサンドリアでリンドブルムとブルメシアの復旧作業に移る為にここに居ることにするが」

 

「自分はアレクサンドリアに居るであります」

 

「私もアレクサンドリアに居ます。今度こそブラネ様にお仕えする時なのです」

 

「僕もここにいようかな」

 

「ビビが居るならあたしも!」

 

「私はトレノに行くとしよう」

 

「フラットレイ様が行くのでしたら私も」

 

「俺もトレノに行く、あそこにはあまり良い思い出はないが…」

 

「あたしもトレノに行こっと!」

 

「私はアレクサンドリアに残っています、今ここからは離れてはいけない時ですから…」

 

「じゃあトレノに行くメンバーはガルガントに乗って行こうか」

 

ジタン、ダガー、フラットレイ、フライヤ、サラマンダー、ラニはトレノに行くことになり。

ブラネ、スタイナー、ベアトリクス、ビビ、エーコ、ロゼはアレクサンドリアに残ることになった




作者のMPです。
タイトルの要素が薄過ぎる気がしますが…
まあ気にしないでいただければありがたいです


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トレノ

あぁん?前書きチャーハン?(レ)


ジタン、ダガー、フラットレイ、フライヤ、サラマンダー、ラニの6人はトレノにやって来ていた。

それぞれペアで別行動を取ることになり、各ペア順番に見ていこう

 

 

サラマンダーとラニは屋敷の前に来ていた

 

「キング家…」

 

「そう言えばさ、ダンナはジタンになんの屈辱を味あわされたの?」

 

「…3年前に俺はこの屋敷に用心棒として雇われていた。宝を狙った賊がこの屋敷に侵入して来たもんだから撃退しようとしたら、その時あいつがやって来て手柄を横取りされてな、しかもあいつは俺を見るなり『お前も賊の仲間だな!』って言いがかりを付けられて…それからだな、俺があいつに屈辱を味あわされ、裏稼業No.1になったのは…」

 

「……なんて言うか…気の毒だったんだね…」

 

 

 

 

フラットレイとフライヤは広場に居た

 

「フライヤ、私は君に謝なければいけないことがある」

 

「フラットレイ様?」

 

「私は…3年前にあのクジャとか言う男に君を傷付けられてしまったことについカッとなってしまって…君の話をまともに聞こうとせず、その上君も置いて行ってしまった…フライヤ…本当にすまない…」

 

「フラットレイ様…よいのです、それだけフラットレイ様が私のことを想ってくださってることですし…それに…またこうして貴方に会うことが出来たのですから…」

 

「フライヤ…」

 

「フラットレイ様…」

 

 

 

 

 

 

 

ジタンとダガーはカードゲームの大会に出場していた、出場者はダガーでジタンは隣で見ている感じだ。

決勝戦は今だにブリ虫のままのシドを肩に乗せた船乗りエリンとの勝負となり、苦戦したがダガーの勝利となった

 

「やった!勝ったわ!」

 

「凄いです、ガーネット様」

 

「ああ、チャンピオンに勝っちまうなんて。本当に凄いなセーラ」

 

「言っておくがチャンピオンは儂ブリ。でも本当に凄いブリ」

 

「いえいえ、エリンさんも凄かったわ。カードは全部ブリ虫だったけど…」

 

カードゲーム、クアッドミストは5枚のカードで戦うカードゲームであり、ダガーのデッキがトゲノコ、ヘイパー、メタルドラゴン、キラーマシン2、キラーマシンだったのに対し、エリンのデッキは5枚共ブリ虫だったのだ

 

「じゃあ儂達はリンドブルムに帰るブリ」

 

「はい、お2人共、また会いましょう」

 

シドとエリンはその場から去った

 

「大変だよ~!!」

 

その時、アレクサンドリアに居る筈のビビとエーコがやって来た

 

「どうしたんだ?2人共?」

 

「大変なのよ!アレクサンドリアに突然バハムートが現れて…街を破壊しまわってるのよ!!」

 

「!!?バハムートってことは…クジャの野郎か!?」

 

「お母様!……ライフ!!」

 

「解ってる!急いでアレクサンドリアに戻るぞ!!」

 

ジタンとダガーはアレクサンドリアに戻ることになった




作者のMPです。
今回はかなり短めになっちゃいました


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ロゼの真実

今日はRIMの為に、前書きを持って来たのよ(ARS)


アレクサンドリアに戻って来たジタンとダガー、そこは既にバハムートによって殆どが大破してしまっていた

 

「そんな…どうしてこんなことに…」

 

「ビビとエーコが言うにはみんなはリンドブルムに避難したようだが…これは酷過ぎるな…」

 

「おやおや、誰と思えばお姫様とそのお付きの者じゃないか」

 

「クジャ!バハムートにアレクサンドリアを襲わせてるのはテメェの仕業か!?」

 

「ご名答!素晴らしいショーだと思わないかい?逃げ惑う人々、消え行く街並、燃え上がるアレクサンドリア城、どれを取っても最高のショーじゃないか!」

 

「ふざけるなぁ!!テメェは何の為にこんなことをしやがるんだ!?」

 

「何の為かって?まあ簡単に言えば世界征服ってところかな?」

 

「……そんなことの為にこんなことをしたの?…」

 

「勿論。さて、僕の為に君達には消えもらうとしようか。バハムート!僕に素晴らしいショーを見せておくれ!」

 

クジャが呼ぶとバハムートが現れた

 

「グオオオオオオオ!!!」

 

「バハムート…ライフ…」

 

「セーラ…くそ!あんなのどうやって…」

 

バハムートはメガフレアをジタンとダガーに放とうとした。が、その時

 

「危ない!!お父様!お母様!はあああ!!」

 

「ガアアアアアアアアア!!!!!」

 

突然現れたロゼがバハムートを切り裂いた。

バハムートはロゼの一撃により消えた

 

「な!?あのバハムートが…」

 

「…まだ続けますか?」

 

「…くっ!まあ良いさ、もうここには用はないからね」

 

クジャはそう言ったあとバルボロスに乗って去って行った

 

「良かった…お2人共無事で…」

 

「ロゼ…今私達のこと…」

 

ダガーはロゼにそう言った

 

「……お2人に話したいことがあります。場所を移してよろしいでしょうか?」

 

「ああ、良いぜ」

 

 

 

 

アレクサンドリアから少し離れた場所にある小屋

 

「…こうなった以上、隠さずに話します。まず私はこの時代の人間ではありません。私は今から18年先の未来からやって来ました」

 

「「未来!?」」

 

「はい、私の居た未来はあのクジャによって滅ぼされてしまったのです。一度は倒されたのですが、しかしいつのまにか復活してしまって…私の両親もクジャに…」

 

「未来でそんなことが…」

 

「なあ、ロゼって名前も偽名だろ?クレイラでお前は自分の名前は人に名乗れないって…」

 

「はい、ロゼと言う名前は偽名です。私の本当の名前は…ラピス。ラピス=ローズ=アレクサンドロス18世です」

 

「!!?アレクサンドロス…しかも18世ってことは…あなたの両親ってまさか…」

 

「はい、私の母はガーネット=ティル=アレクサンドロス17世ことセーラ。そして父はジタン=トライバルことライフ。私は未来からやって来たあなた方の実の娘です」

 

「…未来では俺とセーラに娘が出来ていたのか…」

 

「…だから尻尾と角があるのね?」

 

「はい、私は…お父様とお母様が死ぬことも…世界が滅ぶことも阻止する為に時空移動の召喚術を使って過去へやって来ました…私はそれから霧の3大国が滅びの道を歩まぬよう、色々努力をしましたが…全て…無駄に終わってしまいました…」

 

「そう…だったのか…」

 

ジタンはロゼ…ラピスの話を聞いて呆然としている。

そんな中、ダガーはラピスを優しく抱き締めた

 

「!!?」

 

「セーラ?」

 

「ロゼ、いや…私達の可愛い娘のラピス。あなたは良く頑張ったわ…」

 

「……ダガー様…」

 

「…お母様って…言ってくれる?」

 

「……お…母…様………お母様ああああああああ!!!!!」

 

ラピスはダガーの胸に顔を埋めて泣き出した

 

「お母様ああああああああああ!!!!うわああああああああ!!!!!」

 

「よしよし…」

 

ダガーは泣き崩れるラピスを優しく抱き締め、頭を撫でていた

 

 

 

 

数分後

 

「落ち着いた?」

 

「…はい、すみません…情けないところを見せてしまいまして…」

 

「情けなくなんかないぜ、ラピス。泣きたい時は思いっきり泣いた方が良いからな」

 

「お父様…」

 

「お父様か…なんかくすぐったいな」

 

「良いじゃない。時代は違えど、この子は私達の娘なんだから」

 

「お母様…」

 

「それよりライフ。ラピスの為にも、私達は絶対に結婚しなくちゃいけなくなったわね♡」

 

「えっ!?まあ…それはクジャを倒したあとにな…」

 

「ふふ、そうね」

 

「お父様、お母様、これからどうなさいますか?」

 

「ブラネ女王様達はリンドブルムに避難した筈だから、リンドブルムに行くか。でも…船も飛空挺もないし…チョコは2人しか乗せられないし…どうやって行くか…」

 

「それでしたら私の船でリンドブルムまで向かいましょう」

 

「え?ロゼって自分の船を持ってるの?」

 

「はい、この時代に来てすぐにリンドブルムで買いました」

 

「そうか、ビビ達と一緒にアレクサンドリアに来たのもその船でか?」

 

「はい」

 

「よし、じゃあラピスの船でリンドブルムに行くとするか」

 

「ラピス。あなたのこと、みんなに話さなくちゃね」

 

「そうですね」

 

ロゼの正体は未来からやって来たジタンとダガーの娘のラピスだった。

ジタン、ダガー、ラピスの3人は船でリンドブルムに向かうことになった




作者のMPです。
今回でロゼことラピスの正体が明らかになりました。
まあ察してた人は居たかもしれませんが…


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クジャの行方を追って

何前書きなんか見てんだよ~(BRKN大先輩)


ジタン、ダガー、ラピスの3人はリンドブルム城の大公の間にやって来た。

大公の間にはみんな揃っていた

 

「おお、ようやく来たケロか」

 

「ああ、遅くなってすまないな…ておっさん。あんたなんでカエルになってんだ?」

 

「実はな、いい加減人間に戻らないといやになって来てな。そこでみんなに人間に戻る為の薬を作って貰ったケロが…どういう訳かご覧の通りカエルになってしまったケロ」

 

「カエルがすぐ側に居るのに食べられないなんて…残念アルよ…」

 

「あんたなんでカエルなんか食べてるのよ…おえぇ…」

 

「クイナか、久しぶりだな」

 

「それとみんなに話したいことがあるの、ロゼのことなんだけど…」

 

「ロゼがどうしたの?」

 

エーコはダガーにそう言う

 

「実はね、この子の本当の名前はラピスって言って。未来からやって来た私とライフの娘なの」

 

ダガーの言葉を聞いたジタンとダガーとラピス以外の全て者達はもの凄い驚いている

 

「ええええええ!!!??未来!?娘!?」

 

「なんと…未来では私に孫が出来ておったとは…」

 

「姫様とジタン殿の娘って…本当なのでありますか!!?」

 

「はい、私は滅びの運命を変える為に未来からやって来ました。この世界は放っておけばクジャによって滅ぼされてしまいます」

 

「そうケロ!クジャケロ!あいつ…どういう訳かヒルダガルデ1号に乗っていたケロ!」

 

「てことは、ヒルダ王妃はクジャに拉致されてるかもしれないってことか?」

 

「そうケロ!急いでヒルダを探しに行くケロ!」

 

「でもどうやって行くのじゃ?」

 

フライヤはシドにそう言った

 

「確かに…間に合わせで作ったヒルダガルデ2号はブリ虫の時に作った奴だからボロボロだし…霧もあまりないから飛空挺も出せないケロ…困ったケロな…」

 

「それなら私の船で行きましょう」

 

「なぬ?ラピスは自分の船を持っておるのか?」

 

ブラネがラピスにそう言った

 

「はい、しかし全員で行くのはここが襲われてしまう可能性があるので駄目ですね。ヒルダ様とクジャを探すメンバーはお父様に決めて貰いましょう」

 

「解った。ヒルダ王妃達を探すメンバーは俺、セーラ、ラピス、シド、ビビ、エーコ、フラットレイ、クイナ、サラマンダーの9人で行こうと思う」

 

「決まりですね。ではまず何処から行きますか?」

 

「僕、黒魔道士の村に行きたい。みんなが心配だから」

 

「解りました、まずはその村から行きましょう」

 

「フラットレイ様、お気をつけて」

 

「ああ、行ってくる」

 

「ダンナ、頑張ってね」

 

「…言われるまでもねぇ」

 

「姫様、どうかお気をつけて」

 

「ブラネ様は私達にお任せください」

 

「ガーネットや、無事に帰ってくるのじゃぞ」

 

「はい、行ってきます」

 

一行はラピスの船に乗り、黒魔道士の村にやって来た

 

「…やけに静かですね」

 

「ちょっとお墓まで行ってみようよ」

 

一行は墓にやって来た、そこには288号が居た

 

「君達か…」

 

「みんなは?」

 

「クジャについて行ったよ、残ってるのは僕とチョコボ小屋に居る2人だけだよ」

 

「どうしてあんな奴に!?」

 

「みんな知ってしまったんだよ、僕達に与えられた時が限られていることを。クジャはその命を延ばせるって言って…」

 

「だからってあんな奴の言うことを信じるなんて!あいつが何をしたか忘れたの!?僕達を物のように…」

 

「所詮僕達はそう言う物なのかもしれない…人間の言うことを聞く為だけに作られた物だから…」

 

「…クジャと一緒に何処へ?」

 

「…この大陸の東の砂漠に1つだけ流砂のない場所がある、その中にデザートエンプレスって言うクジャのアジトがあるんだ。多分クジャもみんなもそこに居ると思う」

 

「ありがとう、じゃあ早速行こう!」

 

「ちょっと待って。ビビくん、君に話しておきたいことがある」

 

「僕に?」

 

「うん、君は黒魔道士なのに何故人間みたいな顔や体をしているのか気になったことはない?」

 

「…時々考える時があるよ」

 

「それはねビビくん、君は黒魔道士と人間のハーフだからだよ」

 

その場に居るラピスと288号以外のメンバー達はかなり驚いている

 

「僕が…黒魔道士と人間のハーフ!?」

 

「そうだよビビくん、君のお父さんは僕達の中心になってみんなを導いてくれたレイドって言う黒魔道士なんだ。君のお母さんはレイドが1人で街に行っていた時に出会ったシャーラって言う人間の女性だよ。2人が結ばれて、2人の間に出来た子供が…ビビくん、君なんだよ」

 

「…お父さんとお母さんは今何処に?」

 

「レイドはこの村を作ったのと同時に止まったんだ…多分力の使いすぎが原因だったんだと思う。シャーラは元から病弱な人で、ビビくんを産んだあとすぐに止まったんだ…」

 

「そんな…」

 

「ビビ…」

 

「ラピスはどうして驚いてないの?」

 

「未来に居た時に知りましたから」

 

「そうか…」

 

「…みんな、デザートエンプレスに行こう。村のみんなの為にも…」

 

「ビビ…そうだね!あたしも頑張る!」

 

「よし、それじゃあ行くか」

 

「ビビくん、僕達も君みたいに強くなれるかな?」

 

「きっとなれるよ、人の心を持ってるから」

 

一行は村を出て砂漠の流砂の前までやって来た、一行はその先にデザートエンプレスがあることを信じて流砂に入った




作者のMPです。
何が後書きの王子だ!(ムシケラ)


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クジャの企み

悪役からのおつかいイベントがあるのはFF9くらいしかないんじゃないだろうか?自分はそう考えてます


流砂に入った一行、そこはある一室に繋がっていたが、中にはジタンとシドしか居なかった

 

「ジタン、大丈夫ケロ?」

 

「シド…ここは?」

 

「解らないケロ、儂らはいったい?」

 

「目が覚めたかい?」

 

「!?クジャか!何処に居やがるんだ!?」

 

「そう遠くないよ」

 

「御託は要らねぇ!みんなは何処に居るんだ!?」

 

「おやおや、威勢よくなっちゃって。みんな同じような部屋に居るよ。こんな仕掛け付きだけどね」

 

突然部屋の中央が開いた。その下には熔岩が見えた

 

「そこから落ちたらひとたまりもないだろう?とりあえず僕のところに来てくれないかい?断ろうと思わないことだね。その気になればこの場に居ない他の仲間を一瞬で皆殺しにすることも出来るからね」

 

「…解った、案内しろ」

 

「部屋から出て、通路の交差している広場に来て黒魔道士の間に来るんだ」

 

ジタンは言われた通りに黒魔道士の間に立ち、黒魔道士の力でクジャの居る部屋までワープした

 

「ようこそ、素晴らしい僕の館へ」

 

「無駄話はいい!他のみんなは無事なんだろうな!?」

 

「安心したまえ、今のところは無事だよ。実は君にちょっとおつかいを頼みたくてね」

 

「おつかいだと?」

 

「ああ、忘れられた大陸のシアウェイズキャニオンの南にあるウイユヴェールって場所にグルグストーンって言う石があってね、君にはそれを持って来て欲しいんだよ。僕の弟のライフ」

 

「やっぱりお前は俺の兄貴だったんだな…まあそんなこと今はどうでもいい、でもそんな物自分で取りに行けばいいだろ」

 

「あそこは僕には不向きの場所でね、魔法が一切使えない場所なんだよ。だから君のようないかにも魔法が使えない馬鹿に頼もうって訳だよ」

 

「テメェ…」

 

「まあとりあえずは僕の言う通りグルグストーンを持って来ることだね、そうしないと人質がどうなるか知らないからね。まあ、君1人で行くのは流石にキツいだろう?だから人質の中から誰か3人連れて行くと良いだろう。連れて行く仲間は君が決めると良い」

 

「………ラピスにフラットレイ、それとセーラだ」

 

「オーケイ、じゃあその3人を連れて来てあげよう」

 

 

 

 

「ラピス、フラットレイ、セーラ、以上の者は部屋から出るんだ」

 

3人は部屋の扉が開いたので部屋から出た

 

「ラピス!フラットレイ!」

 

「お母様!」

 

「2人共無事だったか」

 

「次に広場に居る黒魔道士の間に立つんだ」

 

3人は黒魔道士の力でジタンとクジャが居る部屋にワープした

 

「セーラ!」

 

「ライフ!」

 

ジタンとダガーは無事に会えたことに喜び抱き合う

 

「再開を喜ぶのはあとにしたまえ、君達にはこれからウイユヴェールに向かって貰う。そこまでには僕の豪華な飛空挺で送ってあげるよ」

 

「…飛空挺はヒルダガルデ1号のことか?」

 

「ご名答!じゃあ早速行って貰うよ」

 

4人は先程の魔法陣に乗りワープした

 

 

 

「これがヒルダガルデ1号か」

 

「みんな、乗ろう」

 

「飛空挺の操縦士達も黒魔道士なのね…」

 

「…出発するよ」

 

飛空挺は出発した

 

 

 

 

「……」

 

「どうしたの?ラピス」

 

「…クジャは人質になった皆さんを生かしておくとは到底思えません。あんな奴が約束を守るだなんて、絶対にあり得ませんよ…」

 

「がたがたうるさいでおじゃる!」

 

「黙ってるでごじゃる!」

 

「なっ!?テメェら!キングレオの次はクジャの手下になったってのか!?」

 

「黙ってないと人質は知らんでおじゃる!」

 

「解ったら黙るでごじゃる!」

 

「……解った」

 

 

 

数時間後、飛空挺は着陸ポイントに着陸した

 

「早く行ってくるでおじゃる!」

 

「さっさと行ってくるでごじゃる!」

 

 

 

 

 

 

 

4人はウイユヴェールを目指して歩いていたが、時間は夜になった

 

「暗くなって来たな、今日はこの返で野宿にするか?」

 

「ああ、それが良いな。見張りは俺がやるからみんなは寝てくれ」

 

「いえ、見張りなら私がやります。夜更かしには慣れてますから」

 

「そう?じゃあお願いしても良い?」

 

「はい、お父様も寝てください」

 

「そうか?じゃあ…」

 

「女性1人に見張りをさせるというのは癪に障る。私も見張りをやろう」

 

「フラットレイさん…すみません」

 

ラピスとフラットレイが見張りをやり、ジタンとダガーは眠り出した

 

「お父様もお母様もよく眠っていらっしゃいますね」

 

「そうだな。ラピスよ、あまり聞くのはよくないかと思うが…未来では私とフライヤはどうなったのだ?」

 

「未来のフラットレイさんとフライヤさんは、ブルメシアを守る為にクジャと戦い…負けてしまって命を落としました…」

 

「そうか…ならばそうならない為にも絶対にクジャを倒さなければならないな」

 

「はい、クジャは絶対に倒さなければなりません。あいつが生きてる限り、世界に平和はないのです…」

 

「ラピス、私達は自分の出来ることを全力でやろう。それが私がフライヤにしてやれることで、君がジタンとダガーにしてやれることだと思うから…」

 

「フラットレイさん…そうですね、今度こそ、絶対に死なせません。お父様も、お母様も、他の皆さんも…」

 

ラピスとフラットレイはそれぞれの思いを胸に、夜が更けるまで見張りを続けていった




作者のMPです。
今更ですが、メンバー構成は原作とはちょっと違いスタイナーはラピス、フライヤはフラットレイにそれぞれ変わってます


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ウイユヴェール

前書きになりたいね!(レ)


ジタン、ダガー、ラピス、フラットレイの4人はウイユヴェールにやって来た

 

「ここがウイユヴェールか…」

 

「なんでだろう…なんか不思議な感じがするんだよなあ…」

 

4人は入口の扉の前に来た

 

「…動きませんね」

 

「どうするの?これじゃあ中に入れないわ」

 

しかし、ジタンがなんとなく扉に触れてみると、扉が開いた

 

「開いたぞ!」

 

「なんだかジタンに反応して動いたような気がするな」

 

「開いたならなんでも良いさ、とにかく中に入ろう」

 

4人は入ってすぐ隣にある部屋に来た、そこには星のような立体映像が映っていた

 

「何だこれは?」

 

「星…かしら?」

 

今度は文字が現れた

 

「これは、何かの文字のようですね。これは…テラの文字ですね」

 

「ラピス、あなたはこの文字が読めるの?」

 

「私よりお父様の方がよく読めますよ」

 

「そうは言われてもなぁ……ん?…母なる…テラ…」

 

「!?ジタン、本当にこの文字が読めるのか?」

 

「ああ、そう言やキングレオが言ってたな…俺はテラで生まれたって…文字が読めるのもその為か?」

 

「はい、それにお父様の血をひく私も読むことが出来ます」

 

「そうなのね、とにかく先に進みましょう」

 

4人は下に進むと、4つの装置があった

 

「このスイッチを押せば何か解るかしら?」

 

ダガーはスイッチをそれぞれ押した、すると船らしき物の立体映像と文字が現れた

 

「古代の船…歴史上最も古い物…戦闘用の船…造船技術古い…戦闘挺…『インビンシブル試作型』…プロトタイプ失敗作…戦闘挺インビンシブル初期型…現在使用され改良型…いったいなんのことだ?」

 

「謎が謎を呼ぶような感じだな…」

 

「現在使用ってことは何処かで使われてるってことかしら?」

 

「ここで悩んでいても仕方ありません。先に進みましょう」

 

4人は別の部屋に来ると、最初に見た星の立体映像と文字が映っていた

 

「都市の始まり…栄えた頃の都市…繁栄しすぎた為枯渇退の道を…最盛期にテラの各地に点在した都市…やがてこのように衰退していった…テラはどうなったんだ?」

 

「今は解らないことは確かでしょう。先に行きましょう」

 

4人はやがて壁に無数の顏が張り付けてあるような部屋に来た

 

「うえ…悪趣味な部屋だな…」

 

「&%△□∞*+×…」

 

「きゃっ!?壁の顏が何か喋ってる!?」

 

「待ってくださいお母様。何か言っています」

 

「来訪者達よ…目の前に見える石に乗るがよい…」

 

「私達の意識に直接語りかけているようです。とにかく行ってみましょう」

 

4人は石に乗ると石が宙に浮いた

 

「来訪者達よ、心して聞くがよい。これは我々の始まりの文明の記録である…その種の衰退は我々の問題ではなかったのだ…ありとあらゆる動植物…そして…たる…が老いていった…全ては我らの…老化がこそが引き金だった…の老化の克服をすべく…ありとあらゆる手段が検討された…最終的にはテラ文明の粋を集め…そして母なる…の大陸でおこなわれた…しかしそれは失敗に終わった…その後に重要な要素が…であることが解り対象を絞りこんだ…四度の尊い犠牲を乗り越えた我々は…未来永却の繁栄をつかみ…自らに取り込んだ…全ての動植物は蘇ったが…は未だ蘇えらず…今後の…成果が待たれる…このテラの尊い歴史を語り継がん為…我らは…創造された…」

 

全て言い終わると石は下に降りた

 

「いったい何が言いたかったのだろうか?」

 

「なんでも良いさ」

 

「とにかく早くグルグストーンを見つけましょう」

 

「そうですね」

 

4人は暫く探索を続けているうちに赤と青の2つの星が融合する立体映像を見たりしながらも、目的のグルグストーンを見つけた

 

「これがグルグストーンね、早速持って…」

 

「お母様!危ない!」

 

ラピスはダガーの手を引いて、落下物から守った

 

「ありがとう、ラピス」

 

「いえ、それより…」

 

全員が見た方向にはボウガンを装備した巨大な半人半馬の機械が居た

 

「我、サージタウス。侵入者発見、グルグストーン奪還」

 

「この場所の警備システムって奴か?」

 

その時、サージタウスは目を激しく光らせた。するとサージタウスの近くにジタンとダガーのコピーが現れた

 

「えっ!?どうして私とライフが!?」

 

「侵入者のコピーマシン作成、機動共に完了。コレヨリ撃墜モードニウツリマス」

 

「どうやらジタンとダガーのコピーを作って仲間にしたって感じらしいな」

 

「コピーなんかに負けて溜まるか!行くぜ!」

 

サージタウスとコピーマシンのジタンとダガーと戦闘になった。

激しい戦いの末、ジタン達の勝利となった

 

「ガガガ…グルグ…ストーン…奪…還………」

 

サージタウスは爆発して跡形も無く消え去った

 

「まさか俺とセーラにそっくりの奴と戦わされる羽目になるなんてな…」

 

「しかもコピーにしてはかなり強かったしね…」

 

「私も偽者とは言えお父様とお母様を攻撃するのはかなりやり辛かったです…」

 

「まあそれももう終わったことだ、ヒルダガルデ1号に戻るとしよう」

 

4人はグルグストーンを持って飛空挺に戻ることにした




作者のMPです。
後書き隊長サスガダァ…//(SGM隊長の部下並感)


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デザートエンプレス

前書きこそ新しい時代の幕をあける為の必然であったと思うのだ(SGM隊長)


クジャの居城デザートエンプレス。

そこではシドが人質にされた仲間達を助けようと考えていた

 

「やっと儂の出番ケロ!みんなを助け出すケロ!でもいったいどうするべきか…」

 

その時、2人の黒魔道士達の会話を耳にした

 

「またあの仕掛けを解いていくの?僕あんまり解んないんだよね」

 

「あ~あれね。ただ全部つければ良いんだよ」

 

「全部つけるか、しかし今は人質にされてる仲間達を助けるのが先ケロ!」

 

シドは仕掛けのある部屋に入った。しかし鍵はヘッジホッグパイの入っている檻にかかっていた

 

「うげ…あのヘッジホッグパイに気づかれないようにしないといけないケロな…」

 

シドはなんとかヘッジホッグパイから見つからないように進み、仕掛けの下にある天秤に来た

 

「この重りをどうすれば良いケロか…ええい!めんどくさいから全部乗っけるケロ!」

 

単純な考えでシドは重りを全部乗せて、鍵を入手した

 

「よし!後はこの鍵をあそこに…」

 

シドは鍵を使うと、人質達が入っている部屋の扉が開いき、ビビ、エーコ、サラマンダー、クイナの4人が部屋から出て来た

 

「アイヤー!出られたアル~!」

 

「シドおじちゃんが僕達を出してくれたの?」

 

「うむ、そうケロ」

 

「へ~、カエルの体になってるっていうのに、やるじゃない」

 

「…そんなことよりさっさとここから出るぞ」

 

「よし!じゃあ行くケロ!」

 

一行はデザートエンプレスからの脱出を謀った。

道中かなり複雑な仕掛けがあるうえ、ムーチョ、サンボ、デュラハーン、アイアンタートル、あんこくまどう、ビビンバー、とつげきへい、はりせんもぐら、フェアリーラット等のモンスター達との戦闘を挟みながらも、一行は一本の蝋燭がある部屋までやって来た

 

「この蝋燭を付けたら良いのかな?」

 

「さあな、だが何もしないよりは良いだろう」

 

「じゃあ早速…」

 

エーコが蝋燭を付けようとしたその時、突然巨大な機械のモンスターが現れた

 

「何アルか!?」

 

「我、ウルベア魔神兵。侵入者発見。タダチニ排除スル」

 

「何かよく解らないけど…とにかく倒せば良いんでしょ!」

 

ウルベア魔神兵と戦闘になった。

斧を凪ぎ払ったり、ミサイルやレーザーを発射したりの猛攻を仕掛けて来たりしたが、数分間に渡る戦闘の末、ウルベア魔神兵を倒した。

エーコが改めて蝋燭を付けると、魔法陣が現れた

 

「確かジタン達はこれに乗ってワープしていたケロ」

 

「じゃあ僕達も乗ってみようよ」

 

一行は魔法陣に乗ってワープした

 

 

 

 

 

一方その頃、ジタン達4人はデザートエンプレスに戻って来ていた

 

「よく帰って来たね」

 

「クジャ!何処に居やがる!?」

 

「その階段を上がった先の部屋に居るよ。ただしライフ、君だけで来るんだ」

 

「クジャめ…どこまでも卑怯な…」

 

「ライフ…」

 

「心配するなセーラ、ちゃんと無事に帰って来るさ」

 

「お父様、お気を付けて」

 

「ああ、ちょっと行って来る」

 

ジタンはクジャの居る部屋に入った

 

「やあ、お帰り」

 

「みんなは無事なんだろうな?」

 

「ああ、そこを覗いてごらん」

 

ジタンは床を覗いて見ると、そこには人質にされている仲間達が居た

 

「大丈夫、ちょっと眠って貰ってるだけさ。さあ、グルグストーンを渡して貰おうか」

 

 

 

 

またその頃

 

「ライフ…心配だわ…」

 

「お母様、今はお父様を信じましょう」

 

「ラピス…そうね」

 

「む?何か来る?」

 

その時、シド達5人がワープして来た

 

「みんな!ジタンは?」

 

「お1人でクジャのところへ…」

 

「それってまずいんじゃないアルか!?早くジタンのところに行くアル!」

 

一行はジタンとクジャの居る部屋に入ったが、エーコとシドが入ろうとした時に扉が閉まった

 

「きゃっ!なんなのよ!?」

 

 

 

「さあ、グルグストーンを渡してくれないかい?」

 

「この野郎…どこまで卑怯なんだ…」

 

「そんな言葉聞き飽きたよ。さあ、早くグルグストーンを…」

 

「渡しさなくても良いわ!」

 

その時ダガー達が入って来た

 

「みんな!?じゃあそこに居るのは…」

 

「ククク…これは計算外だね…そうだよ、この中に居るのは偽者さ!でもこれで勝負が決まった訳じゃないよ…」

 

「どう言うことだ貴様?」

 

「きゃああああ!!何すんのよー!?」

 

外からエーコの悲鳴が聞こえた

 

「エーコ!」

 

「このシド様が助け…ゲロおおおお!!?」

 

「うるさいカエルでおじゃる!」

 

「静かにしてるでごじゃる!」

 

「ビビ!助けて!!」

 

「エーコ!今行くよ!!」

 

「よし、俺も…」

 

「隙ありさ!」

 

クジャはジタンからグルグストーンを奪った

 

「しまった!!」

 

「本当はみんな殺すつもりだったんだけど仕方ないね。とりあえず彼女とグルグストーンは頂く!またいつか会えると良いね…」

 

「待ちなさい!この卑怯者!!」

 

ラピスはクジャを追おうとしたが、クジャはワープして消えてしまった

 

「反応がない…逃げましたか…」

 

「嫌ああああああ!!!助けてええええ!!!ビビいいいいいい!!!!」

 

「エーコおおおおおお!!!!扉が!!…」

 

「どけ!」

 

サラマンダーは扉を蹴破った

 

「飛空挺で逃げるつもりよ!急ぎましょう!!」

 

一行はドックに向かったが、飛空挺は既に無く。一行は出入口まで来た

 

「エーコ…僕がしっかりしていれば!!…」

 

「ビビ…お前は出来るだけのことはやったんだ。自分を責めるなビビ、必ずエーコを助け出してやろうぜ」

 

「ジタン…そうだね…」

 

「私の船ならまだ追いつけるかもしれません。急ぎましょう」

 

一行はエーコの行方を探すことにした




作者のMPです。
後書きなのは解ってるんだよオラァ!!(虐待おじさん)


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雪原の中の火山

木っ端微塵にしてやる。あの前書きのようにな(FRIZ)


一行は拐われたエーコの行方を追っている内に雪原にたどり着いた

 

「凄く寒いところだね…」

 

「ここは閉ざされた大陸だな。クジャの野郎はこんなところまで来ていたのか」

 

「ねえ…何処かに建物はないかしら?寒いわ…」

 

「確かエスト・ガザと言う神殿があった筈。そこに行けば何か解るかもしれないな」

 

フラットレイは建物の名前らしきものを口にする

 

「じゃあ早く行くアル。寒くてたまらないアルよ…」

 

一行はエスト・ガザに入った

 

「おや、こんなところにお客さんとは珍しいですね」

 

「俺達銀髪の変態みたいな格好した男を探してるんだけど。何か知らないか?」

 

「銀髪の男ですか?その男でしたら先程グルグ火山に向かいましたよ」

 

「グルグ火山?雪原に火山があるのか?」

 

サラマンダーは神官にそう言った

 

「はい、この先にある火山です。噂で聞いた黒魔道士らしき軍隊とピエロみたいな格好の2人もついて行きました。それと気を失った女の子も行たような…」

 

「エーコだよ!間違いない!」

 

「しかし妙だな。グルグ火山への道は閉ざされていた筈では?」

 

「そうなんですよ。もしや扉を開けたのではないかと…」

 

「クジャがそこに行ったのなら早く行きましょう」

 

「はい、エーコさんが心配ですしね」

 

一行はエスト・ガザの裏口からグルグ火山へ向かった

 

 

 

 

グルグ火山

 

「…暑いな」

 

「さっきまで寒かったのにな…暑いぜ…」

 

「フラットレイもサラマンダーも今は文句を言ってる場合じゃないアル」

 

「そうだよ、早くエーコを助けなくちゃ!」

 

ジタンとダガー以外のメンバーはそれぞれ別の場所を探索し始めた

 

「ねえライフ、ビビは随分とエーコのことを気にするようになってきたと思わない?」

 

「そうだな。まあ歳が近いし、大切な仲間だと思ってるんじゃないか?」

 

「ライフってば…解ってないわね。きっとビビはエーコのことが好きだからあんなに心配してるのよ」

 

「そうか?俺にはよく解らないけど…エーコがビビのこと好きなのは知ってるけどな」

 

「お父様、お母様、さっきから何を話しているのですか?」

 

そこにラピスが戻って来た

 

「そうだ!ラピス、エーコとビビは未来ではどうなってるの?もしかして2人も死んでたりとか…」

 

「未来のエーコさんとビビさんですか?お2人なら生きていますよ」

 

「ビビとエーコは生きてるのか…それは良かった」

 

「ねえ、未来のエーコとビビは結ばれてたりするの?」

 

「そうですね…エーコさんとビビさんは私が8歳の時に結婚しまして。それから2年…私が10歳の時にエーコさんが私の仲間でもある女の子を出産しましたよ」

 

「きゃ~!そこまで進んでるの!?素敵~♪」

 

「す…素敵…ですか?…私にはよく…」

 

「安心しろラピス。俺もよく解らないから」

 

「おい!」

 

そんな話をしていると、サラマンダーがやって来た

 

「サラマンダー、どうしたんだ?」

 

「エーコを見つけたぞ」

 

「何!?本当か!?」

 

「ああ、こっちだ」

 

「セーラ、ラピス、行くぞ」

 

「はい、お父様」

 

「解ったわ(もうちょっとラピスの話を聞きたかったのに…)」

 

一行は道中キングスライム、クイーンスライム、ドラゴスライム、マグマスライム、スライムボーグ、スラッピー、ダークランサー、バブルスライム、バブルキング、エンゼルスライム、ダークスライム、ぶちスライム、ぶちキング等のモンスターに邪魔されながらもエーコの場所に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クジャはゾーンとソーンにエーコから召喚獣を取り出させようとしたらしいが、なかなかうまくいっていないようだ

 

「…また失敗かい?」

 

「はい、しかしクジャ様。召喚獣を人体から直接取り出させるのは16歳になってからじゃないと無理でおじゃる」

 

「これ以上続けても無駄だと思うでごじゃる」

 

「解ってないね君達、僕はどうしても召喚獣を手に入れなければならないんだよ、奴を消せる程の強力な奴をね。解ったら早く続けるんだ」

 

ゾーンとソーンは再びエーコから召喚獣の取り出しを行おうとしたが、その時エーコの服からモグが出て来た

 

「何処から出て来たでおじゃる!?」

 

「どくでごじゃる!」

 

「クポ~!!」

 

「「クジャ様~!」」

 

「召喚獣を取り出せたのかい!?」

 

「小娘の側に居た小さなモーグリが邪魔をするでおじゃる~!」

 

「きっと心が2つあったから失敗したと思うでごじゃる~!」

 

「だったら殺してしまえ!グズグズしてる暇は無いんだ!!」

 

「クポ~…」

 

「モ…モグ…駄目よ…あたしの後ろに隠れてなきゃ…」

 

「エーコ…いままで…ありがとう…」

 

「モグ?何言ってんのよ?…」

 

「心配ないクポ…いつまでもエーコと一緒クポ…」

 

その時、モグは光り輝いた。だがその間にもゾーンとソーンが襲いかかろうとしている

 

「エーコ!テラホーミングを唱えるクポ!」

 

「解ったわ!テラホーミング!!」

 

エーコがテラホーミングを唱えるとモグは巨大な召喚獣になった

 

「おじゃああああああ!!!」

 

「ごじゃああああああ!!!」

 

テラホーミングをモロに喰らったゾーンとソーンは気絶した

 

「エーコ!!」

 

「ビビ!!」

 

その時、ジタン達もエーコの居る場所にたどり着いた

 

「エーコ…ごめんね…何も出来なくて…」

 

「ビビは悪くないわ。でもモグが…」

 

「モグがどうしたの?」

 

「モグがあたしを庇って…知らなかったの…モグが召喚獣だったなんて…モーグリの姿を借りて…ずっとあたしを守ってくれたの…あんなに弱虫だったのに…あたしの為に戦ってくれたの…」

 

「そうだったんだ…」

 

「エーコ…」

 

モグの声が聞こえて来た

 

「モグ?」

 

「エーコの側に居たかったからモグの姿になってたの。でも心配しないで。いつでもエーコを守ってるクポ…」

 

モグはリボンの中に入って消えてしまった

 

「…召喚獣マディーン…これがモグの本当の姿…でもこれで…あたしはまた1人ぼっち…」

 

「エーコは1人じゃないよ。僕が絶対に君を1人ぼっちになんかさせないよ。約束する」

 

「ビビ…ありがとう…」

 

「今のは…あのモーグリの魂がトランスしたのか!?」

 

「クジャ!今日こそ年貢の納め時です!」

 

「環境に反発した感情の爆発…やはりそれが完全なトランスをもたらすのか!?それが生きようとする欲望であれ、他者を守ろうとする欲求であれ…と言うことは…たとえ他者の魂であっても、何者をも凌ぐ強力な力を持った魂があれば…いや待て、あるじゃないか!そう、あそこにさ!!ハハハハハハハハ!!!」

 

「何を言ってるのですか!?あなたはここで…」

 

「くたばってたまるか!!もう君達に用は無い!君達の相手はそこの双子で充分だよ。もっとも、もう双子じゃないんだけどね」

 

クジャはそう言い残すとその場から消え去った。

その時。倒れていたゾーンとソーンが融合して右半身が氷、左半身が炎で出来たモンスターになった

 

「ギャハハハハハハ!!!テメェらの相手はこの俺様がしてやるぜ!」

 

「ゾーン!ソーン!あなた達はいったい…」

 

「おっと!ガーネット姫、俺様はもうゾーンでもソーンでも無いぜ。俺様は炎と氷の使者、フレイザード!クジャ様の為…そして死んでしまったキングレオ様の為にテメェらには死んで貰うぜ!!」

 

フレイザードと戦闘になった。

炎と氷による強烈な攻撃がいくつも飛んで来たが、勝負はジタン達の勝負となった

 

「この俺様が…こんな奴に………ウボァアアアアアアアア!!!!!」

 

フレイザードは断末魔をあげたあと消滅した

 

「終わったケロな…」

 

「いや、まだだ。クジャを倒すまで終わりなんてないんだ」

 

「そこに誰か居るのですか?」

 

「「「!?その声は!!」」」

 

奥の部屋から女性の声が聞こえてきて、一行は部屋に入った。

そこには綺麗な女性が居た。ジタンは女性に跪いた

 

「お久しぶりです、ヒルダ王妃様」

 

「あなたはジタン様!?それにそちらに居るのはガーネット姫!?どうしてこのようなところに!?」

 

「あなた様を探しに来たのです。見つかって本当に良かった…」

 

「ヒルダ!!会いたかったケロ!」

 

「ガーネット姫、このカエルはいったいなんですか?」

 

「シドおじ様ですわ。ヒルダおば様」

 

「まあ!あなたなの!?」

 

「そうケロそうケロ!元の姿に戻ろうとしてこんな姿になってしまったケロ!ヒルダ、城に帰って来て欲しいケロ。そして一刻も早く元の姿に戻して欲しいケロ!」

 

「…あなたの大切な飛空挺をクジャに奪われてしまいました…」

 

「そんなもんよいケロ。お前さえ無事ならよいケロ」

 

「あなた!」

 

ヒルダはシドを抱き締めた

 

「ヒルダ様。クジャについて何か知っていることはありますか?あったら是非教えていただきたいのですが…」

 

「解りましたジタン様。リンドブルムに戻ったら私の知っていることを全て話しましょう」

 

「ありがとうございます、ヒルダ様」

 

「それでは戻りましょう」

 

エーコとヒルダを見つけた一行はリンドブルムに戻ることにした




作者のMPです。
後書きのことか?……後書きのことかああああああああああああ!!!!!!(スーパー931ヤ人)


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テラへ向かって

前書きでもいかがかな?(PRGS)


一行はリンドブルムに戻って来た。

大公の間にはシドとヒルダが居た

 

「クジャに変なことされなかったケロ?」

 

「ええ、あの男は女性には礼儀正しい男でしたわ。どこかの浮気者とは違って」

 

「うっ!!…そのことは反省してるケロ!だからこそ危険を承知のうえでお前を助けにいったケロ!」

 

「本当かしら?ヒルダガルデ1号を取り返したかっただけじゃないのかしら?」

 

「嘘じゃないケロ!儂が悪かったケロ!だから早く人間に戻して欲しいケロ!カエルもブリ虫ももう嫌ケロ!!もう絶対浮気はしないケロ!!」

 

「解りましたわ、元の姿に戻しましょう。でも今度浮気した時は…クリボーやテンツクにしてやろうかしら?それともジタン様に切り刻んで貰うというのも…」

 

「そ…それは勘弁ケロ!!とにかく早く戻して欲しいケロ!」

 

「はいはい」

 

ヒルダは優しくシドに唇を当てると、シドが光り輝きカエルからダンディーな男性の姿になった

 

「おお…遂に人間に戻ったケロ!これで3号機の建造に着手出来るブリ!」

 

「…」

 

「…はっ!?いかん!今までの癖が抜けきっておらんわい」

 

「あなた…」

 

「すまなかったな。ヒルダ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会議室。

そこにはジタン、ダガー、ラピス、ビビ、エーコ、スタイナー、ベアトリクス、フラットレイ、フライヤ、サラマンダー、ラニ、クイナが居た。

しばらくしたあと、シドとヒルダがやって来た

 

「え~、それではヒルダが囚われていた時に聞いた話をするので、皆心して聞くケ…聞くのじゃ」

 

「おっさん、あんたまだカエル言葉が…」

 

「う、うるさいケロ!」

 

「元に戻ったのに駄目じゃないですか…」

 

「そんな事よりヒルダの話を聞くのじゃ!!」

 

「まあそうだな、ではお願いします。ヒルダ様」

 

「はい、にわかに信じ難いのですが。クジャはこの星の人間じゃないそうなのです」

 

「なんだと!?」

 

「この星の人間じゃないって…そんなの信じられる訳ないじゃん!」

 

「いや、そうでもないぞ。ブラネ女王に化けていたキングレオと言うモンスターはジタンはこの星の人間ではないと言っていたからな。それが証拠じゃ」

 

「……」

 

「クジャは自分の住む星をテラと名乗っていました」

 

「テラ!?本当なのでありますか!?」

 

「はい、知ってるのですか?」

 

「…ジタン様は、キングレオが言うにはテラの人間とのことだそうです」

 

「ついでに言うとジタンはクジャの弟だとも言っていたな」

 

「ジタン様がテラの人間でクジャの弟!?信じられません…」

 

「…それが本当なのですヒルダ王妃様。お父様はクジャの弟にしてテラで生まれたのです」

 

「お父様?あなたはジタン様の娘なのですか?」

 

「はいおば様。この子、ラピスは未来から来た私とライフの娘です」

 

「なんと!?そんなことが…」

 

「そう言えばヒルダにはまだラピス姫のことは話してなかったわい」

 

「私のことはさておき、話を続けてください」

 

「解りました。テラとガイアは輝く島と呼ばれる場所で結ばれているようです。ですが輝く島からそのままテラへは行けないようです」

 

「そりゃそうだろ、そんなに世の中甘くないぜ」

 

「この話には続きがあります。2つの世界を繋いでいる場所は封印されているらしいのですが、封印をとく鍵になる場所があるとも言っていました」

 

「それはどこアルか?」

 

「忘れられた大陸の北にある古城だとクジャは言っていました。この古城には名前が無いので…冒険家イプセンの名前から取ってイプセンの古城と名付けましょう。私が聞いた話は以上です」

 

「ねえヒルダさん、あのクジャからどうやってそんなこと聞き出したの?」

 

「私は何も聞き出していませんよ。クジャはよく喋る男で、喋っていく内に自分の言葉に酔っていって…私が質問をするまでもなくあれこれ話して来たのです」

 

「ナルシストと言うものか…」

 

「儂はこれから3号機の建造に入る。明日ドックに来てくれ」

 

「解った」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城下町の広場。

ベンチにジタンとダガーが座っていた

 

「ライフ、私達は行くのね…あなたの生まれ故郷に」

 

「生まれ故郷って言っても全然覚えてないけどな」

 

「ライフ、絶対にクジャを倒しましょうね。ラピスの為にも…未来の私達の為にも…そしてこの世界の為にも…」

 

「セーラ…そうだな…」

 

ジタンとダガーはそのような会話をしたあとにキスをした

 

 

 

 

 

その光景を影から見ていた者が居た。

その人物はラピスだった

 

「お父様とお母様は昔から仲が良かったのですね。私は守らなくてはなりません。この世界も…お父様とお母様も…いずれ生まれてくるこの世界の私の為にも…」

 

ラピスはそう呟いたあと、その場をあとにした




作者のMPです。
後書きのパワーをいくら吸収したとて、この俺を超えることは出来ぬぅ!!(BRRY)


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イプセンの古城

俺より強い前書きに会いに行く(RYU)


一行はリンドブルム城のドックに集まっていた

 

「全て順調。いつでも出られます!」

 

「それではクジャを追うメンバー決めを。お父様、お願いします」

 

「解った。メンバーは俺、セーラ、ラピス、ビビ、エーコ、フラットレイ、クイナ、サラマンダーの8人で。あとヒルダガルデ3号の運転手としてエリンを連れて行こう」

 

「みんな、気をつけるのだぞ!」

 

一行はヒルダガルデ3号に乗った

 

「うわぁ、凄い高いや」

 

「そりゃ飛空挺の中だもん。ビビは高いところが好きなの?」

 

「高いところが好きって言うより、風車が好きって言ったところだよ」

 

「そうなんだ」

 

「ふふ、エーコったら。ビビにベッタリね」

 

「そうだな」

 

「ジタン様とガーネット姫様だって同じじゃないですか」

 

「うっ!?そう言われると…」

 

「良いじゃない!私とライフは立派な恋人よ!」

 

「おい…セーラ…」

 

「まあまあ、そろそろ目的地に着きますので準備しましょう。エリンさん、着陸してください」

 

「了解しました!」

 

一行はイプセンの古城の入口までやって来た

 

「何か逆さにしたような城ね」

 

エーコの言う通り、城はまるで逆さまにしたような外装をしていた

 

「この中にテラの鍵があるのか。全員で行くのはなんだし、4人で行こう」

 

「メンバー分けはどうするアルか?」

 

「お父様。この城は力が逆転してしまう能力がかかっている城だと聞いたことがあります。古城に行くメンバーはなるべく魔法タイプの人にした方が良いかもしれません」

 

「そうか、じゃあメンバーは俺、セーラ、ビビ。エーコの4人で行くことにするか」

 

「じゃあ行きましょう」

 

4人は古城に入ろうとしたが

 

「…おいジタン」

 

「どうした?サラマンダー」

 

「俺はお前の考えが理解出来ねぇ…俺らよりも遥かに力のあるお前が何故他の者と一緒に行動するのかがな…」

 

「サラマンダー。お前こんな時に何を考え…」

 

「よせフラットレイ。で、結局何が言いたいんだ?」

 

「俺は今までほとんど1人でいたからお前のやり方に納得出来ない」

 

「だから?」

 

「どっちのやり方が正しいのかハッキリさせたい。ここに封印を解く鍵があるという話だな?」

 

「ああ」

 

「それをどっちが先に発見出来るかで勝負だ。勿論俺は1人で行くぜ」

 

「サラマンダーさん!今どんな状況なのか解って…」

 

「やめろラピス。良いんじゃないか?サラマンダーがそう考えてるんなら」

 

「物解りが良いじゃねぇか。じゃあ先に行くぜ」

 

サラマンダーはそう言うと先に城に入った

 

「じゃあ、俺達も行くか」

 

ジタン達も城の中に入った。

城は中も逆さまにしたような内装となっていて、かなり複雑な造りになっていた

 

「ねえ、ちょっと休まない?あたしちょっと酔ってきて…」

 

「僕も…ちょっと気分悪くなって来た…」

 

「解った、じゃあそこでちょっと休むか」

 

ジタン達は赤いドレスを着た金髪の人形の前で休むことにした

 

「この城…かなり酔ってくるわね…」

 

「そうだね…」

 

「あながちサラマンダーが言ってたことも間違いじゃないかもな…」

 

「ライフ。どう言うこと?」

 

「1人だったら行動するのもかなり楽になるからな。こういうアクシデントで止まることもないだろうからな」

 

「そうかもしれないけど、仲間が居れば1人じゃ出来ないことも出来るでしょ。サラマンダーはそれに気付いていないだけなのよ」

 

「そうだな、そうかもしれないな」

 

「そうよライフ。それよりこの人形、随分綺麗ね」

 

「……」

 

「ジタン?どうかしたの?」

 

「ああ、この人形…どっかで見たことがあるような気がしてな」

 

「そうなの?それにしてもこの人形…綺麗だけど、なんか不気味なのよね~…」

 

エーコがそう言ったその時、突然人形の目が開き動き出した

 

「わっ!?何!?」

 

「どっかで見たことがあると思ったら…そいつは人形のモンスターのメイデンドールだ!」

 

「モンスター!?本当なのジタン!?」

 

「ああ!それに気を付けろ。メイデンドールが居るってことは近くで指南しているモンスターも居るんだ」

 

その時、メイデンドールのドレスの下半身が開き、巨大な籠が現れ、籠の中には赤紫のローブを着こんだモンスターが居た

 

「噂をすればなんとやらだな…そいつはアークマージ、メイデンドールを指南する魔法使いタイプのモンスターだ。アークマージもメイデンドールも強力な魔法を使ってくるから気を付けろ!」

 

アークマージとメイデンドールとの戦闘が始まった。

ちょっと苦戦したが、ジタン達は勝利した

 

「とんだ道草を喰っちまったな。とにかく先に進むか」

 

4人はそれからも先に進み続け、やがて鏡がある部屋にやって来た。

だが部屋にはアークマージとメイデンドールが居た

 

「また敵!?」

 

「いえ、僕達はあなた方の敵ではありません」

 

「喋った!?」

 

「私達はあなた方をお待ちしておりました」

 

「待ってた?どう言うこと?」

 

「僕達はテラの、いえ、ガーランドのやっていることには反対しています」

 

「「「「ガーランド?」」」」

 

「テラの支配者でこのガイアもテラの一部にしようとしているとんでもない男です。私達はガーランドとクジャからこの鏡を奪われないよう守って来たのです」

 

「テラ支配者…ヤバそうだね…」

 

「ガーランド、そしてクジャはとんでもないことを企んでいます。この4つの鏡は輝く島の封印を解く為の鍵。どうかこれで封印を解き、僕達の分もガーランドとクジャを止めてください」

 

「解った」

 

「それと封印を解く方法を教えます。この鏡達はこのガイアにある4つの遺跡に同時に嵌め込む必要があります。遺跡はそれぞれ地、火、風、水と分かれています。それぞれの遺跡に一度に同時に鏡を嵌め込む、そうすることで輝く島の封印が解けてテラへ行くことが出来ます。どうか私達の分までお願いします」

 

「ああ解った、それじゃあ行こうか」

 

4人はイプセンの古城から脱出した。

入口にはサラマンダーも含めた仲間達が居た

 

「ん?サラマンダー。戻って来てたのか?」

 

「…ああ、鍵は見つからなかった…」

 

「私達は見つけたわ、この4つの鏡がそうよ」

 

「そうか…やはり仲間と一緒の方が良いのか?だが俺には解らない…」

 

「…誰かの為に命を掛けても良い。その人の為に命すら投げ出しても良い。それが人を…仲間を大切に思う気持ちだと俺は思うぜ」

 

「それが仲間…なのか?」

 

「少なくとも俺はお前を仲間だと思ってるぜ、それにお前にも居るんじゃないか?安心して背中を任せられる相手が」

 

「…ああ、ラニの奴がそうだな」

 

「そうよサラマンダー。ラニはあなたの仲間。ラニだけじゃない、ここに居るみんな仲間よ」

 

「…そうだな」

 

「じゃあ行くか」

 

一行はヒルダガルデ3号に乗った

 

「あのアークマージとメイデンドールが言うにはそれぞれ4つ遺跡があって、それぞれの場所を一度に攻略する必要があるってことだな。そう言う訳だから2人1組でそれぞれメンバー分けをしようと思う」

 

「まあ、それが適切であろうな」

 

「私はライフと離れたくないわ」

 

「ねえ、この水の遺跡ってところ。あたしとビビに行かせてくれないかな?」

 

「ああ、俺は構わないが…ビビは?」

 

「良いよ、一緒に行こう。エーコ」

 

「うん!」

 

「で、火の遺跡をフラットレイとサラマンダーに頼みたいんだ」

 

「やはり熱か?」

 

「まあな。火山の熱でエンジンが焼けちまうから、高い所から飛べるフラットレイと戦闘慣れしているサラマンダーに頼みたい」

 

「私は構わないぞ」

 

「反論しても変えないんだろ?まあする気はないがな」

 

「まあな」

 

「お父様。この風の遺跡を私に行かせて貰えないでしょうか?」

 

「別に良いけど、なんでだ?」

 

「私はもっと強くならなければなりません。強くなる為にあえて過酷な環境に行ってみたいのです」

 

「解った。じゃあ頼むよ」

 

「ありがとうございます」

 

「じゃあワタシもラピスと一緒に風の遺跡アルね」

 

「それじゃあ私とライフは地の遺跡ね」

 

「よし、メンバー分けも決まったし。エリン、遺跡まで頼む」

 

「了解!」

 

2人1組で4メンバーに分かれた一行はそれぞれの遺跡に向かうことになった




作者のMPです。
この後書き、深い!!(溺れ死ぬボーちゃん)


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4つの封印

前書きみたいな手してんな(AKYS)


2人1組に分かれた一行はそれぞれの遺跡にやって来ていた

 

火の遺跡

フラットレイとサラマンダーは鏡を置く部屋に来た

 

「何もないな。こう何も無くてはお前としては張り合いが無いのではないか?」

 

「何も無いにこしたことはねぇ」

 

「以外だな、お前からそんな言葉が出て来るとはな」

 

「そんなことよりさっさと鏡を置くぞ。お前も俺のライバルならもっと俺の気持ちを知って欲しいもんだ」

 

「誰がライバルだ!?このナマコ!!」

 

「んだと!?このネズミ野郎!!」

 

 

 

 

 

 

 

風の遺跡

ラピスとクイナは鏡を置く部屋を目指していた

 

「凄い風ですね…油断していると飛ばされそうですね…」

 

「そうアルね、足を踏み外さないよう気を付けるアルよ」

 

「そうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水の遺跡

ビビとエーコは遺跡を探索していた

 

「鏡を置く部屋は何処にあるかな?」

 

「ねぇビビ。今さらなんだけど…あたしと一緒に来たことに後悔とかしてない?」

 

「してないよエーコ。僕もエーコと一緒に居たいって思ったからここに来たんだよ」

 

「ビビ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地の遺跡

ジタンとダガーは鏡を置く部屋にやって来たが、そこには肥満体型の赤いトカゲみたいなモンスターが居た

 

「デュフフフwwwお前達が来るのを待っていたZOY♪」

 

「何!?どう言うことだ!?」

 

「ワシはアルゴングレード。クジャと共にこのガイアをワシの独裁国家とする為に居るモンスターの中のモンスターなんだZOY!」

 

「クジャの仲間なの!?」

 

「そうZOY☆クジャはワシの大切な協力者ZOY☆クジャからここの封印を解かれないように見張ってくれって頼まれてるんだZOY」

 

「俺達は封印を解かなきゃいけないんだ!悪いが退いてもらうぜ!」

 

アルゴングレードと戦闘になった

 

「中に挿れるZOY♪」

 

「おわああ!!あぶねぇ!!」

 

アルゴングレードはナウい息子♂でジタンを犯そうとしたが、ジタンはなんとか回避した

 

「ライフ!!大丈夫!?」

 

「ああ、なんとかな…」

 

「脱げ~!脱げ~!!」

 

「誰が脱ぐか!!」

 

ジタンはアルゴングレードに攻撃しようとしたが

 

「お前のそれもカラカ=ゾーイ!?」

 

「あげーーー!!!」

 

アルゴングレードの放った攻撃により吹き飛ばされた

 

「ライフ!!よくもライフを!!」

 

ダガーはアルゴングレードに攻撃を仕掛けようとしたが、アルゴングレードは何処からか取り出したチェーンソーを振り回してダガーに反撃した

 

「環境破壊は気持ちいいZOY☆」

 

「きゃああああああああああ!!!!」

 

「セーラ!!この野郎!!」

 

その後も強烈な戦いが続いたが、戦闘はジタンとダガーの勝利となった

 

「おほーーー!!!ぬほーーー!!!」

 

アルゴングレードから何か黒い霧のような物が飛び出した

 

「あれ?ここは誰?私は何処?」

 

「何?なんだかさっきまでと様子が違うわ…」

 

「おお!お前達、誰かは知らんが調度良い。ワシは今まで何をやっていたんだZOY?」

 

「お前…もしかして操られてたのか?」

 

ジタンはさっきまでのことを話した

 

「そうだ!思い出したZOY!あの時突然やって来たクジャに体の所有権を奪われ、そのままワシは身も心も奴のなすすべがままに…」

 

「その言い回しやめろよ…」

 

「とにかく元に戻してくれて感謝するZOY☆ではさらばだZOY!」

 

アルゴングレードは何処かへ去って行った

 

「まあ…悪いモンスターではないみたいね」

 

「そうだな。じゃあ鏡を置いて飛空挺が来るのを待つか」

 

一行はヒルダガルデ3号に乗った

 

「みんな、ちゃんと鏡は置けたようだな」

 

「鏡を置く部屋にモンスターとか出たりしなかった?私とライフのところにはクジャに操られてた赤いトカゲみたいなモンスターが居たけど」

 

「僕とエーコのところには青いタコみたいなモンスターが出てきたよ」

 

「私とクイナさんのところにはカプリゴンと言うモンスターが出てきました」

 

「私とサラマンダーのところにはメデューサのようなモンスターが出てきたな」

 

「皆様、輝く島までやはり来ました。しかしとても上陸出来そうにはありません」

 

「そうか…なら一か八か…飛び降りるぞ!」

 

ジタン達一行は飛空挺から飛び降り、輝く島へと落下していった




作者のMPです。
良いだろお前後書きの身だぞ(AKYS)


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異世界テラ

お前の前書き気持ちいいよ!(BNG)


輝く島に飛び降りたジタン達は辺り一面青い場所に着いていた

 

「ここがテラか?」

 

「多分そうでしょう。とにかく街がないか探してみましょう」

 

「そうね」

 

一行は街を目指して歩いていたがその途中

 

「何?この青いカプセルみたいな機械…」

 

「エーコ!そいつはキラーポッドっていうモンスターだ!」

 

「え!?モンスター!?」

 

「それに気を付けろ!キラーポッドが居るってことは近くに…」

 

その時、キラーポッドの後ろから2体の機械モンスターが現れた

 

「やはりか…そいつらはキラーマシン2とキラーマシンだ!どれも手強いから気を付けろ!」

 

ジタン達は道中以下のモンスター達との戦闘もあったが、一行は街らしき場所にたどり着いた

 

「ねぇ!この街の人達…みんな尻尾が生えてるよ!」

 

エーコの言う通り、街の人間達にはジタンと同じような尻尾が生えていた

 

「本当だわ。なんだか不思議ね」

 

「でも…街の人達、みんな無反応だね…」

 

「確かにそうだな、いったいどうして…」

 

その時、ジタンと同じ色の髪と尻尾の女の子がやって来た

 

「待っていたわ」

 

「君は誰だ?それに待ってたって…」

 

「私はミコト。テラの住人であり、そしてあなたの妹よ。ライフ兄さん」

 

「なんだって!?俺の妹!?」

 

「うん、私はクジャに捨てられた兄さんに変わってガーランドの後継ぎとして造られた存在」

 

「造られた?どう言うことだ?」

 

「こっちへ来て、お連れの方々はそこにある私の家で休んでください」

 

「え?でも私ライフと…」

 

「お母様。ここは待っていたほうが良いかもしれません」

 

「…解ったわ」

 

「ではこっちへ…」

 

 

 

 

 

 

ジタンとミコトは研究室のような場所に来た

 

「まずは私達の種族について話すね。私とあなた、それにクジャやこの街の人間全てはジェノムと言う種族なの」

 

「ジェノム…それが俺の種族なのか?」

 

「うん、それとそこを見て」

 

ジタンはミコトの言う通りに見てみると、そこにはカプセルがあり、中には液体漬けにされた尻尾が生えた赤ん坊が入っていた物が無数にあった

 

「なんだよ…これ…」

 

「ジェノムはこのような人工的な方法で生み出されているの、私もクジャも他のジェノム達も、みんなこうやって生まれたの」

 

「…俺も…こうやって生まれたってのか…」

 

「…そう、あなたは私やクジャのようにガーランド自らの手で造られたジェノムなの」

 

「……そのガーランドって奴は何処に居る?」

 

「この街から東にあるパンデモニウムって城に居るけど…」

 

「解った。ちょっと行ってくる…」

 

「1人で行くの?」

 

「ああ…セーラ達…それに君に迷惑をかける訳にはいかないからな…」

 

「……兄さん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

ジタンはパンデモニウムなる場所までやって来ていた。

そこには黒い鎧のような物を着た老人が居た

 

「…戻って来てたのか」

 

「…お前がガーランドか?」

 

「そうだ、我が息子ライフよ」

 

「ガーランド…聞きたいことがある。キングレオが言っていたあのお方ってのはお前のことか?」

 

「以下にも。キングレオは私の側近とも言える存在だった。私はキングレオにガイアの支配とクジャに捨てられ行方不明となったお前の捜索を任せたのだ。今から9年程前にな」

 

「そうか。それともう1つ聞く、何故俺を造った?」

 

「…私は全世界の支配者となる私の後継ぎとなるジェノムを造っていった。だが最初に造ったクジャは魔法には優れているが満足のいく仕上がりにはならなかった。次に造ったのがお前だ。お前は魔法は使えないが、他のことについては全て完璧な仕上がりとなった。私はお前を全世界の支配者、そして私の後継ぎとしてお前を育てることにした。だがそのことに嫉妬したクジャが私のいない隙を見計らってお前をガイアへと捨て去ったのだ。まだ2歳のお前をな」

 

「全世界の支配者でお前の後継ぎだって?俺は……そんなもんには絶対にならねぇ!!俺はもう迷わないって決めたんだ。俺はセーラの為…みんなの為に戦い…セーラを絶対に守るってな!!」

 

「そうか…なら仕方ないな」

 

そう言うとガーランドは衝撃波のようなものをジタンに放った

 

「ぐっ!?なんだ…」

 

「お前のその邪魔な感情を消させて貰うとするか。フハハハハハ…」

 

(セーラ…ごめん…ずっと一緒に居るって約束…守れそうにないや……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

「お母様?どうかしましたか?」

 

「今…ライフの身に何かあったんじゃ…って思って…」

 

「皆さん。ここに居たんですね」

 

「君は確かミコトだったな、どうかしたのか?」

 

「兄さんが…1人でガーランドのところへ…」

 

「なんですって!?それでライフは今何処に!?」

 

「この街から東にあるパンデモニウムという場所に…」

 

「解ったわ!みんな!行きましょう!」

 

「はい!」

 

(ライフ…お願い…無事で居て!!)

 

ダガー達はパンデモニウムに向かうことにした




作者のMPです。
なんか最近文章が雑になってる感じがします


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独りじゃない

凄くイヤらしい前書きだよ(現ちゃん)


パンデモニウムの一室

 

(オレハダレダ?ナニモワカラナイ……ナニモカンガエラレナイ……)

 

ジタンはガーランドの手によって心を失いつつあった

 

(ジタン!!)

 

(アア……ソウヨバレタコトモアッタカ……イロンナヒトガソウヨンダ…)

 

(ジタンはいつもカッコつけちゃうんだから!)

 

(アア…ソウカモシレナイ)

 

(いつも無茶ばかりなさいますね)

 

(アア…ソノトオリダ)

 

(それがお前らしいと言うことだな)

 

(オレラシイ……?)

 

(ジタンと一緒に旅してて僕、強くなれたと思うんだ)

 

(ヤメテクレ!!オレハツヨクナンカ!!)

 

(美味しい物以外に大切な物教えてもらったアルよ)

 

(チガウ!!オレハナニモシラナイ!!)

 

(それが仲間なのか?)

 

(ナカマ……ナカマ?)

 

(ライフ!!)

 

(ワカラナイ……オレハ……ダレダ?)

 

(ライフがいたから…)

 

(モウ……ツカレタ……)

 

(どうしてライフは…?)

 

(オレハ……モウ……カラッポノ……ウツワ……ダカラ……)

 

「ジタン!起きてよ!」

 

「ジタン!しっかりしなさいよ!」

 

誰かに呼ばれたことでジタンは目を覚ました

 

「ビビ…エーコ…」

 

「よかった!気がついたのね!」

 

「…何しに…来たんだ?」

 

「え?それは勿論ジタンを助けに…」

 

「余計なことをするな…」

 

「は?何言ってんのよ?…」

 

「これはお前達には関係ない問題だ…」

 

「またそうやってカッコつけて!ジタンだけの問題な訳ないでしょ!?」

 

「ジタン。無理しないで一緒に…」

 

「うるさい…ガキは…黙ってろ…」

 

「「!?」」

 

ジタンはビビとエーコを置いて歩き出した

 

「ゴチャゴチャうるせぇガキどもだな…ガキには解らねぇ大人の世界ってもんがあるんだよ…」

 

暫く進み続けると、ジタンの前に剣を持った戦士が青いドラゴンに乗ったモンスター、ドラゴンライダーが現れた。

ジタンはフラフラなこともあってかドラゴンライダーに押されていた。

その時、ジタンの元にフラットレイとサラマンダーが出てきた

 

「苦戦しているみたいだな。ジタン」

 

「…油断してたら命はないぞ」

 

「……解ってるさ…」

 

3人は力をあわせて戦い、ドラゴンライダーを倒した

 

「ジタンよ。1人で行くなど…無謀にも程があるのではないか?」

 

「人にはお節介やいといて、てめぇは自分だけで解決か?」

 

「…助けてもらわなくてもあれくらいの敵…1人でなんとかなるさ…」

 

そう言うとジタンはその場から歩き去った

 

「おい!ジタン!」

 

「よせフラットレイ。あいつにはあいつなりの考えって奴があるんだろう」

 

「サラマンダー…ああ、そうかもしれないな」

 

ジタンは暫く進み続けると、恐竜をモデルに開発された機械モンスターのジュラシックロイドと戦っていたラピスとクイナを見つけた

 

「これしきの相手に負ける訳にはいきません!」

 

「ワタシも負けないアルよ!」

 

「ラピス…クイナ…」

 

「お父様!やっと来てくれたんですね!」

 

「これで一気に行けるアル!」

 

ジタン達は力をあわせ、ジュラシックロイドを倒した

 

「ジタン、ワタシ達を置いて行ったら駄目アルよ。ジタンにはまだまだ美味しい物のところに連れてって貰うつもりアルよ!」

 

「そうですよお父様。あなたに何かあったらお母様に会わせる顔が無くなってしまいます」

 

「もう放っておいてくれ…お前達にこれ以上迷惑はかけられない…」

 

ジタンはその場から去った

 

「お父様…」

 

「ラピス。ジタンなら大丈夫アルよ」

 

「…そうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな揃いも揃ってお節介なバカ野郎ばっかりだ…けど解ってるんだ…俺が一番…大バカ野郎だってことぐらい…」

 

その時、ジタンの前にドラゴンの攻撃力を再現したドラゴン型の機械モンスター、メタルドラゴンが現れた。

ジタンはメタルドラゴンに立ち向かったが、殆ど瀕死の状態なうえ、ミサイルやレーザー等の容赦のない攻撃でかなり追い詰められていた。

だがその時

 

「完全なる治癒の光を!ケアルガ!!」

 

何者かがジタンにケアルガをかけてジタンの傷は完全に癒えた

 

「…ライフ」

 

「セーラ!!」

 

「これが…あなたの出した答えなの?」

 

「…」

 

「敵反応追加確認」

 

「今はこのメタルドラゴンを倒すのが先ね!」

 

ジタンとダガーはお互いの力を出しきりあって、メタルドラゴンを倒した

 

「ライフ…そうやって自分だけで解決しようとするのね…」

 

「セーラ…解ってくれ…みんなを巻きこみたくないんだ…」

 

その時、ダガーはジタンを優しく抱き締めた

 

「…セーラ?」

 

「ライフ…あなたはいつも私達を見ていてくれたわ…でも…それと同じように私達もあなたを見ていたの…ライフ、あなたは独りじゃないわ。あなたには私が居る…ううん、私だけじゃない…ラピスや仲間達があなたと一緒に居る…ライフ…あなたは…独りじゃないの…」

 

「セーラ…俺は…」

 

「ライフ…私はあなたを守ってあげたい…あなたが今まで私達を守って来てくれたように…」

 

「その通りですよ。お父様」

 

その時、他の仲間達も集まって来た

 

「お父様。あなたには私達みんなが着いています」

 

「そうよジタン!だからなんでも1人で背負いこまないでよね!」

 

「ジタン。僕もジタンのことを助けてあげたいって本気で思ってるんだ」

 

「ジタンにはまだまだいろんなところに連れて行って欲しいアルよ」

 

「ジタン。お前は明るくみんなを引っ張って行くのが似合っているぞ」

 

「…ジタン。俺に仲間の大切さを教えてくれたのはお前だろ?だったらお前ももっと仲間の大切さを知りやがれ」

 

「みんな…そうだな…すまない」

 

「もう良いわよライフ。さあ、みんなでクジャとガーランドを倒しましょう!」

 

「ああ、じゃあ行こうか!」

 

ジタンは仲間達の励ましによりいつもの明るい性格に戻ることが出来た。

ジタン達はガーランドの居る場所へ向かうことにした




作者のMPです。
独りじゃないの曲本当に大好こ。
ニコニコにこの曲の淫夢versionの奴にホモじゃないって動画がありました。思い出壊れちゃ~う


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テラの最後

いい目してんね~前書きね~(レ)


ジタン達はパンデモニウムを進み続け、ガーランドの居る場所までたどり着いた

 

「見つけたぞガーランド!」

 

「よくもライフをあんな目に!」

 

「来たか…ライフよ。何故お前は世界の支配者になろうとしない?お前にはその素質が充分にある。なのに何故だ?」

 

「俺は今の生活に満足しているんでね。お前は俺が世界の支配者になることが望みらしいが…前にも言った通り…俺はそんなもんには絶対にならねぇ!!」

 

「そうか…お前はジェノムの中でも完璧な存在として生まれて来た。お前は最強無敵の超人なのだ。あんな出来損ないと違ってな」

 

「誰が出来損ないだって?」

 

その時、クジャが現れた

 

「クジャ!現れましたね!」

 

「クジャか…失敗作がなんの用だ?」

 

「なんの用だって?こんな用さ!!」

 

「ぐわああああああああ!!!!!」

 

クジャは強力な魔法を放ち、それをモロに喰らったガーランドは跡形もなく消え去った

 

「ガーランド!?」

 

「ふん……ライフ、僕の目的は世界の王になること。その為に君の力も必要なんだけどね」

 

「誰がお前なんかの為に…」

 

「そう言わずに、僕達は兄弟みたいなものじゃないか!」

 

「黙れ!お前なんかに兄弟なんて言われたくねぇ!!」

 

「もう君には何を言っても無駄なようだね…じゃあ消えて貰おうか!」

 

クジャと戦闘になった。

クジャは何故かジタン達の攻撃を避けようとせず、わざと攻撃を喰らい続けた。

暫くすると、なんとクジャがトランスした

 

「これが…トランスの力!これなら…思い知れ!真の力を!アルテマ!!」

 

クジャはアルテマを唱えた。

ジタン達はアルテマを喰らったことで瀕死に追い込まれてしまった

 

「そうこれだ!この力だよ!僕が望んでいたのは!!多くの魂達…そして自らを極限まで追い込むことで得られる究極のトランスの力!最高の気分だ!!」

 

「う…そんな…私は…未来を変えることが…」

 

「ラピス…」

 

「そうだライフ。君達のことは殺そうと思ったけど、こう言うのはどうだい?僕の王国の為の人柱になるってのは!僕の城のホールに8本の柱、それに君達が埋め込まれる。どうだい?ゾクゾクしてこないかい?」

 

「そんなこと…誰が…」

 

(お前に永遠の王国など作れぬ)

 

どこからか声がした

 

「その声は…ガーランド!?」

 

(不良品として生まれたお前をいつまでも生かしておくよう、私が作ったと思うのか?)

 

「何!?どう言うことだ!?」

 

(お前の魂にはリミットを設けてある…それも後わずかの時間だ…たとえ私が滅びようとも…お前は世界に何の影響も与えることもなく消え去ってゆくのだ…)

 

「フフフ…面白い負け惜しみじゃないか…僕の魂はいずれ尽きる…そう言いたいのかい?ハハ…答えてくれよガーランド…どうせ僕を絶望させる為の冗談なんだろ?…答えろ!ガーランド!!」

 

(永遠ならざる時の為に作られた死神…それがお前の存在理由だ……)

 

「存在…理由?…僕は…用済みだと?…」

 

「待ってください。私の居た未来では現在もクジャは生き続けています。どう言うことですか?」

 

(それは恐らく未来の私はクジャに対して特に問題はないと判断したのだろう…だからお前の居た未来ではクジャがそのまま存在しているのだろうな…だが案ずることはない…クジャはもうすぐ死ぬ…放って置いてもお前の悲願は達成されるのだ…我が孫よ……)

 

「…ガーランド…お祖父様…」

 

「ク、ククク…そんな馬鹿な話があってたまるか…やっと何者にも負けぬ力を得たと思ったらわずかな命だと?死ぬのか…この僕が…失うというのか…この魂を…アハ…ハハハハハハ!!笑えよライフ!!それに未来から来た甥っ子!!作られた生命の黒魔道士魂を嘲って来た僕が今同じように滅びるんだぞ!?これを笑わずして何を笑う!?ガイアに戦乱をもたらしたこの僕が…虫程の価値すらないただの人形だと!?」

 

クジャは狂ったように笑い出した(たぶん元々狂ってると思うんですけど(名推理))

 

「…認めない…認めないよ…僕の存在を無視して世界が存在するなど…」

 

するとクジャは宙に浮かび魔法を放ちテラを破壊し始めた

 

 

 

「あの野郎!!何処まで迷惑かけりゃ気がすむんだ!?」

 

「それより早く脱出しないとまずいんじゃない!?」

 

「でもビビ!脱出するって言ってもどうやって!?」

 

「街の外れにインビンシブルと言う飛空挺があります!それで脱出しましょう!」

 

「でもこの世界にはまだミコト達が!…」

 

「大丈夫です。ミコトさんやジェノムの皆さんは何かあった時の為にと先にインビンシブルに避難するように言っておきましたから」

 

「ナイスよラピス!流石は私とライフの娘ね!」

 

「よし!インビンシブルに急ぐぞ!」

 

ジタン達はインビンシブルに乗り込みテラから脱出した。

脱出した先はガイアだったが、何故かガイア全体に霧が覆っていた

 

「何故ガイアに霧が溢れているのだ?」

 

「…たぶんイーファの樹に異変があったんじゃねぇか?」

 

「ねぇジタン、僕ちょっと寄りたい場所があるんだけど…良いかな?」

 

「ああ、構わないぜ」

 

「ありがとう」

 

ジタン達はビビが寄りたいと言った場所に向かった




作者のMPです。
後書きすぎるッピ!(少しM氏)


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それぞれの思い

前書きと俺のさ、子供が出来たらどうする?(KBTIT)


テラを脱出した一行は黒魔道士の村に居た

 

「288号さん。みんなの様子はどう?」

 

「なんとかみんな落ち着いたみたいだよ」

 

「しかしビビ。思いきったことしたな」

 

「うん。ジェノム達が新しく暮らす場所はここが良いと思って」

 

「ライフ。これからどうするの?」

 

「そうだな…クジャの奴はたぶんイーファの樹に居ると思う。でもすぐ行くって訳にもいかないから、出発は2日後にしてその間に決意を固めるなりみんなの自由時間を作ろうと思う」

 

「そんなに空けて大丈夫でしょうか?」

 

「なあに、戦いの前には準備も必要だろう?」

 

「確かにそうですね。でも移動はどうするんですか?」

 

「インビンシブルとチョコがある。俺はここでみんなを待ってるよ」

 

「ライフが残るなら私も」

 

「それならお師匠様のところに行って来たいアル」

 

「出来る限りシド達にはバレないようにな。あいつらはいざって時の為にな」

 

「それでしたら私には行くあてがありませんね…」

 

「私もだ。だが何もしないのは癪に障る、クイナに着いて行くとするか」

 

「でしたら私もクイナさんに着いて行くことにします」

 

「…俺も着いて行く」

 

「僕はおじいちゃんと住んでだ家に帰ってみたいかな。2年前に出てから一度も帰ってないから」

 

「あたしはビビに着いて行くわ」

 

「じゃあラピス達はインビンシブル。ビビとエーコはチョコで移動だな」

 

分かれた一行はそれぞれの目的地に行くことになった

 

 

 

 

 

 

 

 

ク族の沼

 

「おおクイナ。帰って来てたアルか」

 

「お久しぶりアル。お師匠様」

 

「あなたがクイナさんの師匠ですか?」

 

「うむ。私がクイナの師匠のクエールアル」

 

「お師匠様。今ワタシ達は世界を救う為に旅しているアルよ。決意を固める為にお師匠様のところに帰って来たアル」

 

「ふむ…何やら大変なことになってるみたいアルな。クイナよ、お前にとびっきりの修行を与えるアルよ」

 

「とびっきりの修行アルか?」

 

「世界にはワタシ達ク族の沼が4つ存在するアルよ。4つの沼全てのカエルを捕ることが修行アル!」

 

「ふおおおおお!!カエル捕りアルか~!頑張るアルね~!」

 

「良かったら仲間の方々もどうアル?」

 

「え!?私もですか?…」

 

「カエル捕りか…まあ何もしないよりかは良いだろう」

 

「…俺もそう思うぜ」

 

「確かに、良い運動にはなるかもしれませんね」

 

「よ~し!早速出発アル~!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クワン洞

 

「ビビって洞窟に住んでたんだ…」

 

「うん、でも近くにトレノがあるし、魚もそこの釣り場で釣れるから不便じゃないよ」

 

「そうなんだ。ねえビビ、ビビって好きな人っている?」

 

「え?どうしたの急に…」

 

「お願い…大事なことなの…」

 

「好きな人か…いるよ」

 

「……誰?…」

 

「君だよ、エーコ」

 

「!?あたし!?」

 

「うん、エーコって僕のことが好きだからいつも僕のことを気遣ったり、どんなに辛いことがあっても僕に着いてくれたりしたんだよね?」

 

「うん…」

 

「僕の為に一生懸命に頑張っている姿を見ているうちに、気がついたらエーコのことばかり考えるようになったんだ。だからハッキリと言える。僕は君のことが好きだよ。エーコ」

 

「ビビ……嬉しい!!じゃあ今日からあたし達恋人同士ね!!」

 

「うん、勿論だよ」

 

「大人になったら結婚だからね!!」

 

「それは…まだ先だけど。約束するよ」

 

「えへへ//ビビ大好き!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒魔道士の村

 

「みんなは帰って来てくれるかしら?」

 

「ああ、絶対帰って来てくれるさ。それよりセーラ、君は怖くないのかい?」

 

「ライフ?」

 

「俺達は前よりいっそう強くなったクジャと決着を付けに行く。俺達の命かあいつの野望、どっちが尽きるか解らないんだ」

 

「ライフ…どんな結果で終わることになっても、私は後悔しないわ。私は自分の意思でここまで来たんだから」

 

「セーラ…強いな君は」

 

「私なんかよりライフの方がよっぽど強いわ」

 

「ありがとう、セーラ」

 

その時、分かれていた一行が帰って来た

 

「ただいま~!」

 

「お帰りなさい。なんか嬉しそうね、エーコ」

 

「うん!あたし、ビビと恋人になったの!」

 

「お!遂に交際スタートか!」

 

「おめでとう!2人共!」

 

「ありがとう!ダガー!ジタン!」

 

「ビビ、エーコのこと大切にしろよ」

 

「うん、勿論だよ」

 

「私達はクイナさんの修行でカエル捕りをしてました」

 

「ワタシ達頑張ったアルね!」

 

「そうか、フラットレイとサラマンダーにとっては退屈だったんじゃないか?」

 

「いや、案外良い修行になったぞ」

 

「ああいうのもたまには悪くねぇとは思ったな」

 

「そうか、よし!じゃあクジャのところに行くか!」

 

「兄さん。遂に行くのね」

 

「ああ、ミコト。お前はジェノムと黒魔道士のみんなを頼むぜ」

 

「ええ、気を付けてね」

 

ジタン達はインビンシブルに乗り込み、イーファの樹に向かうことになった




作者のMPです。
後書きDAAAAAAAA!!!!(ゼERO)


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記憶の場所

また1匹前書きが死にに来たか!(BRRY)


一行はイーファの樹へやって来ていた。

イーファの樹の上には怪しい光の球体があった

 

「クジャはあそこに居るのか?」

 

「とにかく行ってみましょう」

 

一行は球体に入ろうとしたが、球体の中から何かが出て来た

 

「フフフ、そう簡単にことが運ぶと思うなよ」

 

「お前は!?バルボロス!!」

 

「クジャはこの先で力を蓄えている。我はその邪魔をする貴様らを潰す為に来たのだ」

 

「そんなの知らないわよ!こっちはあんたなんかに構ってる暇は無いんだからね!」

 

「 そうか、だがどうしても貴様を通す訳にはいくまい。いでよ!我がしもべ達!!」

 

バルボロスが叫ぶと、球体から無数の銀竜が現れた

 

「あれは銀竜!?しかし何故あんなに居るのだ!?」

 

「そんなことよりどうしよう…あんなに居るんじゃいくら僕達でも…」

 

その時、突然飛空挺の大群が現れた

 

「あれはヴィルトガンスにヒルダガルデ3号!?」

 

「レッドローズもあるわ!いったい何故…」

 

「ジタン!こやつらの相手は儂達が引き受ける!」

 

「ジタン様達はどうか先へ!」

 

「シド!ヒルダ様!」

 

「ガーネット!お前なら必ずやり遂げると私は信じているぞ」

 

「姫様!どうか必ずご生還を!」

 

「ガーネット様!武運を祈っております!」

 

「お母様…スタイナー…ベアトリクス…」

 

「ほう、揃いも揃って死にたがりな連中よ。ならば貴様らから潰してくれるわ!!」

 

「何ぬかしとんねん!ウチらが負ける訳ないわ!」

 

「ルビィ!無事だったのか!」

 

「ああ、ウチはこの通りピンピンしとるで!ジタン!ウチらの分まで頑張ってや!」

 

「ルビィ…」

 

「…行きましょう。ライフ」

 

一行は球体の中に入った。

一行は城みたいな場所に着いていた

 

「ここは何処だ?」

 

「何かの城のようですが…」

 

(ここは記憶の場所だ…)

 

「この声…ガーランドか!?」

 

(そう…ここはお前達の記憶が作り出した場所だ。ここで全ての真実が解る。後はお前達がその目で見るのだ…)

 

「どういうことだ?とにかく進んでみるか…」

 

一行は記憶の場所を進んで行った。

道中トゲノコ、ハンマーブロス、カメック、ベヒーモス、モルボル、デュラハンナイト、グレイトドラゴン、ゴールデンゴーレム、サタンジェネラル、スライムタワー、バベルボブルなどのモンスターを倒していき。

一行は結晶のような物で出来た世界にやって来た

 

「ここは何処でしょうか?」

 

(ここは全ての命と記憶を司る存在…クリスタルで出来た世界だ…)

 

「クリスタル…ガーランド。他には何か知ってるのか?」

 

(この先はお前達で行くのだ…どうかクジャの奴を倒し。クリスタルを頼む…我が息子よ……)

 

「ガーランド?おい!ガーランド!!」

 

「声が聞こえなくなりましたね…」

 

「…行きましょうライフ。ガーランドのお願いを聞くって言うのはあまり乗り気にはなれないけど…クジャはなんとしてでも倒さなくちゃ」

 

「…そうだなセーラ。みんな行こう」

 

一行はクジャが居るであろう場所に向かって歩き出した




作者のMPです。
今作もいよいよ大詰めです


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最後の戦い

前書き、どうにかしろ(AKYS)


一行はクリスタルワールドをつき進み続けた。

しばらく進み続けたと、バルボロスが現れた

 

「また会ったな。貴様ら」

 

「バルボロス!!お前なんでここに居やがんだ!?」

 

「あのハエ共の相手はしもべ達に任せて帰って来たのだよ。貴様らの相手は我が直接してやろう」

 

「俺達はクジャを倒さなきゃならねぇんだ!お前の相手なんかしてる暇はねぇんだよ!」

 

「そんなこと我の知ったことか。と、言いたいが。そうだな…我とクジャをそれぞれ4人で相手をするというのはどうだ?その方が公平だろう?」

 

「お前…こんな時にふざけるんじゃ…」

 

「ふざけてなどいないぞ。我の相手は…チビガキ2人とピエロとナマコ頭にして貰うとしよう」

 

「誰がナマコ頭だコラァ!!ぶっ殺してやる!!」

 

「アイヤ~!ワタシはピエロじゃなくてク族アルよ!」

 

「誰がチビガキですって~!?許さな~い!!」

 

「ジタン!こいつの相手は僕達がするから!ジタンはお姉ちゃん達と一緒にクジャのところへ!」

 

「解った!頼むぜ!」

 

ジタン、ダガー、ラピス、フラットレイの4人は先に進んだ

 

「さて、貴様らがどれだけやれるか見させて貰うとしようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジタン達4人はクジャの元にやって来た

 

「来たか…」

 

「クジャ!追い詰めたぞ!」

 

「クジャ!あなたは絶対に許さないわ!」

 

「クジャ!今日こそあなたの最期です!」

 

「世界の為にも、我らは貴様を倒す!」

 

「フフ…愚かだね…そこまで言うなら相手をしてやろうじゃないか!!」

 

クジャと戦闘になった。

超強力な魔法を容赦なく放ちまくったが、ジタン達は激しい戦闘の末、ジタン達の勝利となった

 

「ク!…どうせ僕は死ぬんだ…ならばいっそ…」

 

「よせ、クジャ」

 

そう声をかけたのはバルボロスだった

 

「バルボロス!?お前まさかビビ達を!…」

 

「いや、奴らは思った以上にやりおる連中だった。この我がこうして逃げ帰る程にな」

 

「…バルボロスか…何しに来たんだい?」

 

「クジャよ。自分の命を捨てて奴らを道連れにしようとしただろう?」

 

「…ああ…だって…僕は…どうせ…」

 

「勿論ただで死ねとは言わない。クジャよ、今こそアレを使う時だ!」

 

「アレ?……!?まさか…暗黒召還か!?」

 

「そうだ。暗黒召還は自らの命を犠牲に強大な力を持つ者を呼び出す究極の召還術。今まさに死のうとしているお前が使うにはちょうど良いだろう」

 

「でも…あの召還術は1人では…」

 

「もう1つは我の命を使う。我もお前と同じでもうじき死ぬのだからな」

 

「そうか…」

 

「さっきから何を言っているの!?暗黒召還って何!?」

 

ダガーはそう言うが、クジャとバルボロスは耳を貸そうとしない

 

「解った…今こそ!僕達の命を犠牲に!!」

 

「強大な力を持つ者を呼び出す!暗黒召還!!」

 

クジャとバルボロスが叫ぶと2人は暗黒の霧のような物へと変わり、その霧の中から緑色のモンスターが現れた。

モンスターが現れたと同時に霧のような物となったクジャとバルボロスは跡形もなく消え去った。

その時、ビビ達4人がやって来た

 

「みんな!お待たせ…てうわ!?」

 

「クジャとバルボロスは?って言うか何こいつ?」

 

「解らないわ…でもクジャとバルボロスが言うには暗黒召還で呼び出したって…」

 

「暗黒召還!?そんな召還魔法があるの!?」

 

「……私はエルギオス。かつては天使であったが…愛する者や信頼していた者達に裏切られ…何者からも見捨てられ堕落してしまった者…」

 

「堕落した天使…堕天使って奴か」

 

「全てを失った私がやるべきことは1つ…世界の全てを破壊すること…」

 

「そんなこと、俺達がさせると思うか?」

 

「…邪魔をすると言うのか…ならば…お前達から破壊してやる…」

 

「そうはさせるか!行くぞみんな!これが最後の戦いだ!!」

 

エルギオスと戦闘になった。

放つ攻撃も魔法も全てが超強力で大苦戦必須な戦いが続いたが、超時間に渡る激戦の末、ジタン達はエルギオスを倒した

 

「まさか…私が…このような…奴らに…負けるとは……運命とは……残酷な…物だな………」

 

エルギオスはそう言った後完全に消滅した。

そしてジタン達はいつの間にかイーファの樹の前に居た

 

「ここは…俺達は戻って来たのか…」

 

「見て!イーファの樹が暴走しているわ!」

 

「だったら早く逃げなくちゃ!」

 

「でも逃げるって言ってもどうやって…」

 

その時、ヒルダガルデ3号がやって来た

 

「お~い!みんな無事か~!?」

 

「シドおじ様!」

 

「ここは危険じゃ!早く脱出するぞい!」

 

「解った!」

 

一行はヒルダガルデ3号に乗り込み、イーファの樹から離れた

 

「ライフ。終わったのね…」

 

「ああ、俺達は世界を救ったんだ」

 

「良かった…未来を変えることが出来ました…」

 

「ラピス…あなたも本当によく頑張ったわ」

 

「お母様…」

 

ヒルダガルデ3号が進み続けている最中、ジタンの脳内に声が響いて来た

 

(ライフ…)

 

(この声…クジャか!?)

 

(ライフ…僕は許されないことをしてきた…僕は自分が死んだことを潔く認めるよ…君はなんとしてでも生きてくれよ…そして…ミコトを頼んだよ…僕の…弟…ライフ……)

 

(…解ったよ……兄さん…)

 

「ライフ?どうしたの?」

 

「なんでもないぜ。さて、帰ったらまずは3大国の復旧を手伝わなきゃな」

 

「ええ、そうね」

 

ヒルダガルデ3号は霧の大陸へと飛んで行った




作者のMPです。
次回で最終回になります


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エピローグ

こちら、最後の前書きとなっております


クジャやエルギオスとの戦いが終わってから2年たった

 

 

 

 

 

 

「ビビじゃないか!久しぶりだな~!」

 

「パック!元気にしてた?」

 

「あたりまえよ!ところでお前エーコって奴知ってるか?」

 

「エーコがどうかしたの?」

 

「ビビ~、呼んだ~?」

 

「あ、エーコ」

 

「お前がエーコか。結構チビだな」

 

「誰がチビよ!?あんただってガキじゃないのよ!!」

 

「誰がガキだコラァ!!」

 

「やめなよ2人共…」

 

「何よ~ビビ~!フィアンセよりこんなガキを庇うの~!?」

 

「別にそう言う訳じゃ…」

 

「話は聞いてたけど…お前ら本当に付き合ってんのか…」

 

「何~!?フィアンセじゃと~!?」

 

その時、シドとヒルダがやって来た

 

「あ、お父さん、お母さん」

 

「ビビ!お前儂の娘のエーコと交際しているのか!?」

 

「え?はい、そうです」

 

「なんじゃと~!?」

 

「良いじゃないですか。あなた」

 

「いいや!儂は2人の交際を認めた訳ではないぞ!!」

 

「良いでしょ!あたしはビビと結婚するって決めてるんだから!許してくれないならお父さん…いや、シドおじさんなんて大嫌いなんだから~!!」

 

「そ…そんなこと言わないでくれ~!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆と会うのも久しぶりになるな」

 

「そうですね。フラットレイ様」

 

「私達のブルメシアもようやく本来の姿を取り戻したな」

 

「はい、これもブラネ女王が全力を尽くしてくれたおかげですね」

 

「フライヤ。世界を救う為とは言え、君の側に居てやれないで本当にすまなかった…」

 

「そのことはもうよいですフラットレイ様。今こうしてあなたは私の元に戻って来てくださったのですから…」

 

「フライヤ…ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クジャは滅びた、これで未来のクジャも死んだ。私は無事に運命を変えることが出来た…これ以上私は過去に居る必要はありませんね。お父様…お母様…そしていつか生まれてくるこの時代の私…どうかお元気で…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダンナ!アレクサンドリアに行くって本当なの?」

 

「ああ、今日は大切な日だからな…お前は来ないのか?」

 

「行くに決まってるじゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はおめでたい日アルね!ご馳走いっぱい作るアルよ~!」

 

「「「いっぱい作るのね~!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろアレクサンドリアに着く頃だな」

 

「今日はジタンの晴れ舞台や~。バッチリ見とかんとな~!」

 

「ジタンさん緊張したりしないッスかね?」

 

「緊張するなって言われる方が無理ズラよ」

 

「オメェら!そろそろアレクサンドリアだ!準備しろい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレクサンドリア城の教会。

そこにはブラネやシドとヒルダ、仲間達が集まっていた

 

「ガハハハ!ガーネットとジタン殿はまだ来んのか?楽しみで仕方ないわい!」

 

「ブラネよ。気持ちは解るが少しは落ち着いたらどうじゃ?」

 

「シドよ。そうは言われてもな、今日はガーネットの人生で一生の晴れ舞台なのじゃぞ!落ち着いてなんかいられんわい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレクサンドリア城のダガーの部屋。

そこにはベアトリクスとウェディングドレスを着たダガーが居た。

 

「ガーネット様。良くお似合いでございます」

 

「ありがとうベアトリクス。私、やっとライフと結婚するのね…」

 

「はい、ジタン様のご準備もまもなく終わるかと」

 

その時、扉をノックする音がした

 

「ガーネット様!ジタン殿…いえ、ジタン様のご準備が完了いたしました!」

 

「ありがとう、入って」

 

部屋にスタイナーとウェディングスーツを着たジタンが入って来た

 

「ではベアトリクスよ。我々は先にブラネ様達がいらっしゃる式場に行くぞ」

 

「解りました。ではガーネット様、また後程」

 

スタイナーとベアトリクスは部屋から出て行った

 

「ライフ、私ずっと待ってたわ。今日という日を…」

 

「俺もだよ、セーラ」

 

「ふふ。みんなは来てくれてるかしら?」

 

「ああ、ラピス以外は全員来てくれてるよ」

 

「ラピスはどうして来ていないの?」

 

「実はな…1年前にラピスから手紙を貰ったんだ。中身はセーラと一緒に読んでくれって言われたから俺も手紙の中身はまだ知らないんだ」

 

「そうなのね。読んでみましょう」

 

ジタンとダガーは手紙を読んだ

 

 

 

 

『ライフお父様、セーラお母様。

お2人や仲間の皆様のおかげで絶望の未来を変えることが出来ました、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

私は本来この時代には居てはいけない存在です、使命も無事に果たせたので私は未来に帰ることにします。未来にも私の帰りを待ってくれている人達が居ますから。

こんな形でお別れの言葉を告げてしまい申し訳ありません。ですが…どうかお元気で

dyあなた方の娘、ラピス=ローズ=アレクサンドロス18世』

 

 

 

 

 

「ラピス…」

 

「前に言ってたな。あいつの元居た未来にあいつの仲間が居るって…」

 

「ラピスは、仲間達のところに帰ったのね…」

 

「ああ…セーラ。そろそろ行くか」

 

「ええ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレクサンドリア城の教会。

そこにジタンとダガーがやって来た

 

「おお!遂に来たか!」

 

「おお、ガーネットや…こんなに綺麗になって…」

 

「お2人共凄く絵になっていますね」

 

ジタンとダガーは神父の役を勤めているトットの元へ来た

 

「コホン、ではこれよりジタン=トライバルとガーネット=ティル=アレクサンドロス17世の結婚式を始めます。

花婿ジタン。あなたはガーネットを妻として健やかなる時も病める時もその身を共にすることを誓いますか?」

 

「誓います」

 

「花嫁ガーネット。あなたはジタンを夫として健やかなる時も病める時もその身を共にすることを誓いますか?」

 

「はい、誓います」

 

「宜しい。では指輪の交換の後に誓いのキスを」

 

ジタンとダガーはお互いの指輪を交換した後キスをした

 

「おお神よ!今ここに新たな夫婦が誕生しました!どうかこの2人に永遠のご加護を!」

 

それから壮大なパーティが行われて結婚式は終了した。

翌日からはブラネは王の座をジタンに譲り引退したことでジタンがアレクサンドリアの新たな王となり、ダガーはアレクサンドリアの王妃となった

 

 

 

 

 

 

 

それから数ヶ月後…ダガーの腕にはジタンとの間に産まれた赤ん坊が抱かれていた。

赤ん坊はラピスと名付けられた

 

 

 

 

ファイナルファンタジー クリスタルストーリー

END




作者のMPです。
今回でこの作品も終わりとなりました。
最後まで読んでくれた人もそうでない人も感謝の気持ちでいっぱいです。
評価が良かったら続編を書こうかな~って考えています


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