【一部バグあり】鋼の錬金術師FA《真理の究明》RTA11:10:03【完結】 (妖魔夜行@)
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Part1/6

ハガレンFAを見ていたら書きたくなったので初投稿です。


〜るみゃOP鑑賞中〜

 

 

 『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 真理の究明』Any%RTA、はじまるよー。

 タイマースタートはキャラクリを終えて【ゲームを始める】を押した瞬間から、ゲーム内、スタッフロールが流れ終わり画面にFinと映し出さるまでの時間を最終タイムとします。

 

 まずはキャラクターを作っていきましょう。この真理の究明では性別、年齢、身長、顔、髪型、さながらDARK SOULSのようにキャラクターを作ることができます。これが出来るのは数あるハガレンのゲームの中で真理の究明だけです。当時はものすごく興奮しましたね。

 ですが顔のパーツには動かせる限度があり、トモダチコレクションのように顔のパーツを変形させてWiFiや単眼のような化け物フェイスにすることは出来ません。当たり前だよなぁ?

 

 と、話している間にキャラクターができたみたいですね。ふむふむ、人種はアメストリス人。性別は女。身長はS・M・LのうちのM。体型は痩せ型。歳は二十歳。金髪青眼のショートヘア。名前はフォールン・モクナワート、愛称はフォルちゃんで、通称はホモちゃんですね。女なのにホモとはウゴゴゴゴ。

 ゲームを始めるを押すとOPに入ります。ではアニメーションとホログラムが流れている間にひとつひとつ解説していきましょう。

 

 まず性別を女にしたのは単純に敏捷と器用のためですね。このゲームでは5つのステータスがあり、主に攻撃力に関わる筋力、防御力に関わる頑健、移動速度や行動優先度に関わる敏捷、錬金術や工作に関わる器用、HPに関わる体力の5つです。

 男性だとだいたい筋力や頑健のステータスが上がりやすくなる成長補正がつきやすくなります。ですが今回はRTA、そんなものはフヨウラ!

 

 女性の場合は先程話した通り敏捷と器用に成長補正がつきやすくなります。この敏捷が大事になってきます。

 まず移動速度、これは単純にキャラを操作するスピードのことですね。敏捷が高ければ高いほど犬のように駆け巡ることができます。その姿はさながら青いハリネズミ。

 次に行動優先度、真理の究明での戦闘はモンハンやDARK SOULSのようなものでもあり、ドラクエやポケモンのようなターン性でもあります。テイルズシリーズが一番近いですかね?

 つまり敏捷が高いやつが先に行動するができるのです。ポケモンで言うすばやさですね。

 

 さてお次は身長についてですが、このゲームでのMとはだいたい155cmから160cm辺りをさします。Sだと140cmから150cmくらいで、Lは165cmから170cmくらいですね。身長は低すぎても高すぎても敏捷に僅かな差が出てしまうのでイチバン平凡なMにしました。ちなみにLを選ぶとエドが妬みのセリフを言ってくることがありますし、Sを選ぶと親近感を抱いてくれることがあります。

 

 次に体型ですね。これは痩せ型、普通、ふくよかと分けられていますが痩せ型だと筋力や頑健が育ちにくくなる補正がつきますが代わりに敏捷に補正がつきます。

 普通はその名の通り普通、成長補正がつかない代わりに育ちにくくなる補正もつきません。

 ふくよかは名前からわかる通り敏捷に育ちにくくなる補正がつく代わりに頑健やHPに成長補正がつきます。

 

 次に年齢ですが…このゲーム、年齢は15歳から30歳まで5歳刻みで選ぶことができます。そして20歳以上にすると酒に対する酔い耐性がつきます。まあ運によってはつかない事もあるんですけども、あったらいいな程度に考えておきましょう。

 

 髪色と瞳の色はアメストリス人らしくしましたが、髪型は完全に私の趣味ですね。

 

 あ、あと人種についてなんですが、これは現時点(・・・)ではまだアメストリス人しか選択することが出来ません。なぜかと言いますと……

 

 と、どうやらそろそろOPが終わるようですね。ちなみに真理の究明ではストーリーを1回クリアするまでムービーを飛ばすことが出来ない仕様になっております。私はこのTAの為だけにストーリー100%orイベント称号フルコンプのデータを消去しました。私がセーブデータを破壊したからです!これを見る覚悟の準備をしておいてください!

 

 

 お、なにやら大佐と中尉が会話をしてますね。これはチュートリアルより前に起こるイベントムービーになります。時系列的にはアニメで言うとエドがド三流のハゲに「神の鉄槌くらっとけ」をやった辺りですかね。

 

 

 

┌───────────────────┐

書類を持った三十代くらいの黒髪の男性と

髪を短くまとめた女性が廊下を歩いている

青軍服に身を包んでいることから一目で軍

人だと見て取れる。          │

└───────────────────┘

 

┌───────────────────┐

黒髪の男性の名前はロイ・マスタング。東

方司令部に勤める国家錬金術師で、階級は

大佐だ。女性の方はリザ・ホークアイ。マ

スタングの副官を勤めているクールビュー

ティーな中尉だ。           │

└───────────────────┘

 

「リオールでレト教という新興宗教を興していた教主が実はペテン師で信者を集めて軍事力を高めていた…と?」

「はい。ですが解決されたようです」

「だろうな、でなきゃ私の元に資料など来ない。で、誰が解決したんだ?」

「エドワード君ですね」

 

┌───────────────────┐

名前を聞いたマスタングは足を止めリザの

方を向くと呆れた顔でため息を吐いた。 │

└───────────────────┘

 

「はあ……また彼かね」

「それと伝言が、『貸一つ』だそうです」

「……彼に借りを作るのは気持ち悪いな」

 

┌───────────────────┐

そう言いながら歩き出す。書類に目を通し

ていると気になった文面を見つけた。  │

└───────────────────┘

 

「中尉、これはなんだ?」

「どれですか?」

「このバスク・グラン准将殺害事件だ。鉄血の錬金術師と呼ばれた彼がそう簡単に賊にやられるとは思えん。組織絡みで襲われたのか?」

「いえ、痕跡からして少数だと思われます」

「少数で将軍クラスの国家錬金術師を殺したのか……リオールの件と言い最近はなにかと物騒だな」

「何かが起こる前触れかもしれませんね」

「冗談でもやめてくれ…」

 

 

 はい、ムービー終わりです。これから主人公の視点になるのですがこのゲームの説明をしていきたいと思います。

 

 主人公はエド達主要キャラと関わりを持ち、一緒に行動することが増えます。そして軍が行おうとしている賢者の石の錬成に気づき、それをエド達と共に阻止します。

 

 今回は錬金術師ルートで国家錬金術師となり、メインストーリークリアでもあるおとうさまの計画を阻止していきます。

 ちなみにクリア後にイシュヴァールの民ルート、シン国王子ルートが解放されます。この時点でと言ったのはそれが理由です。

 あと隠しルートでホムンクルスルートがありますが、それは実績『ホムンクルスを創りあげた者』、『皇帝の器』、『慈愛』、『外道』を手に入れないと解放できません。

 

 話が逸れましたね。このゲームでは主人公を軍人にするか、錬金術師にするか、一般人のままでいさせるかを選べます。

 

 軍人ルートに行けばマスタングなどの軍関係のコミュニティが強くなりますがその分少しでも怪しい行動を起こしたり力をつけたりするとブラッドレイや軍上層部に目をつけられそのままBADEND一直線になりかねません。

 

 一般人ルートの場合は職業につくことができて、ついた職業によりステータスを上げたり耐性をつけたりすることができます。その代わり戦闘技能を身につけるのに苦労します。

 

 その点錬金術師ルートでは国家錬金術師になるかフリーの錬金術になるかを選ぶことができます。前者は莫大な所持金と錬金術のレベル上げが簡単になります。しかし軍に所属することになってしまうので先程話した軍上層部に目をつけられる可能性が出てきます。

 一方後者は所持金や錬金術のレベル上げは地道に上げていく他無くなりますが、その代わりに職業につくことができます。

 

 あと皆さん気になっているであろう真理の扉についてですがー、今回は開けません。なんなら機械鎧(オートメイル)にもしません。機械鎧(オートメイル)便利なんだけどね、武器持ち込み禁止のところでもお構い無しに持ち込めるから。

 機械鎧(オートメイル)には3段階評価というものがありまして、上から極上、平凡、粗悪となっており、評価によってウィンリィちゃんとの会話バリエーションが変わります。ちなみにどの評価でも友好的なのは変わりません。やっぱ機械鎧(オートメイル)職人って……最高やな!

 

じゃあどうすんだよと憤ってるホモのお兄さん達、まま、そうあせんないで。

 

 というのも真理の扉はリスクがデカすぎるんですよね。確かに真理の扉を開けば錬成陣無しで錬金術が使えますが、その分ランダムでデメリットがつきます。

 

 原作主人公のエドみたいに身体を失ったり、運が悪いとアルみたいに全身を持っていかれますからね、そうなったら即リセです。

 

 腕や足だけなら機械鎧(オートメイル)にすることも出来るんですが……それも運ゲーになります。機械鎧(オートメイル)は時と場合によって手術が成功する確率が変動します。失敗すれば二度と機械鎧(オートメイル)は付けれず、失意のどん底に落ちてゲームオーバーになります。

 運ゲーを超えた先に運ゲーが待ち受けるとかそれなんて地獄?

 

 それにマスタングのように視力を失った場合も即リセ案件になります。デバフで『失明』がつき中尉みたいな介護人がいなければまともに行動することができません。

 

 1番マシなのは聴覚ですかね。メインキャラ達の会話ログが見えなくなりますが案外それが役に立つ時もあります。ストレス値が増える会話を聞かなくてすんだりね。

 ちなみに仕様により嗅覚、味覚、触覚を真理は持っていきません。なんでや!

 

 とまあ一通りデメリットを描きましたが勿論メリットもあります。序盤に申し上げた錬成陣なしで錬成できる点ですね。これはとても大きいアドバンテージがとれます。

 

 そもそも錬成陣ありきの錬金術ですから、それが必要ないということは他の錬金術師より素早く柔軟に錬成が行えることになります。

 

 あと錬成陣なしで行う錬金術を見せれば問答無用で国家錬金術師になれます。人柱候補は多いに越したことはないというおとうさまの考えですね。上層部黒スギィ!!

 

 え?話が長すぎる?うるせぇばら撒くぞこのやろう(逆ギレ)

 

 私が長々と話している間に画面の方では黙々と俊敏と器用を上げてますね。このゲームの時間の進み方はぼくのなつやすみをイメージしてもらえると分かりやすいかもしれません。

 つまりマップを移動しまくれば時間経過は早くなりますし、一箇所に留まって作業しまくれば時間はあまり経過しません。

 

 まあこれはRTAなのでステータスを上げつつ適度にマップを移動します。超スピード!?

 

 さて夜も()けてきたので自宅に帰りましょう。あまり長い時間徘徊していると憲兵に呼び止められてロスをくらいますので長居は無用です。

 

 自宅に着いたらステータスチェック!

 

敏捷Lv.2】【器用Lv.2

 

 ちゃんと敏捷と器用のLvが上がっていますね。性別を男にしてたらこうは行きませんでした。

 では本屋で購入しておいた錬金術の指南書を見てみましょう。これを読むと錬金術の技能を手に入れることができます。

 技能の取得方法は様々です。先程のように指南書を購入することで手に入るものもあれば、キャラクターに教わらないと手に入らないものもあります。

 分かりやすい例を挙げるとマスタングの焔の錬金術ですね。あれはリザさんの背中を見せてもらうか大佐から付きっきりで指導してもらわなければ覚えることは出来ません。作中最大火力の錬金術だからね、多少はね?

 

 お、なんとか日付が変わる前に読み解く事が出来ましたね。これで錬金術の心得を取得しました。

 この状態ではまだ錬金術を発動させることは出来ません。基本の基本を学んだだけなのでステータスには【錬金術Lv.0】となっていますね。

 錬金術を発動させるには最低でもレベルを1以上にしないといけないので明日からは敏捷と器用だけでなく錬金術のレベル上げもしないといけません。

 

 では寝ましょう。睡眠を取らずに一日を過ごしてしまうと寝不足のバッドステータスが付いてしまうのでそれは避けましょう。ステータス上げやイベントで起こるミニゲームの操作が難しくなるだけでなく、一日の行動量が少なくなってしまいます。速さが命のRTAでは決してやっては行けない行動なので夜更かしは、辞めようね!

 

 朝になりました!今日は───

 

【今回は以上です。ご視聴ありがとうございました】

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 走る。

 

 

 走る。

 

 

 私は走る。

 

 走っていると考え事が無くなって、無心になれる。知恵の輪もそうだ。弄くり回している時は何も考えなくてすむ。だから好きだ。

 

 そうしないと、思い出してしまう。あの過去のおぞましい出来事を。

 

 思い出したくないから、私は走る。

 

 逃げ続けるために、走っている。

 

 あの、黒い影から。

 

 今も逃げている。




失踪するか疾走するか


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Part2/6

感想や評価、とても嬉しいです。ありがとうございます。


 やり残していることやり直してみたいRTA、はじまるよー。

 

 前回はゲームの説明と一日を終えただけで尾張(おわ)ってしまったので今回は主要キャラとの邂逅まで進めていきたいと思います。

 

 というのもまず主人公を作った段階でランダムで原作キャラとのコミュニティが築かれます。最低一人、最高二人までコミュニティが築けます。ここで豆粒ドチビ(エド)無能(大佐)などを引けると錬金術のレベリングが楽になります。ヒューズ中佐の場合はリセです。

 ヒューズ中佐とのコミュニティがあると中佐の死亡を防ぐことが出来るようになるのですが、失敗した時のリスクがDKSGます。

 下手したらエンヴィーだけでなくラストとグラトニーも一緒に襲いかかってくるので今回は泣く泣くスルーします。悲しいなぁ……。

 ちなみに中佐を守りきると国家錬成陣について知ることができて、原作キャラ達からの好感度が上がりやすくなります。

 んまあそう……(RTA的にあんまり旨味は)ないです。

 

 要は中佐を愛してやまない人に向けて作られた救済ルートですね。救・済・執・行(DOGMA)したい人は自分で走ってみて下さい。

 

 誰とコミュニティが築かれているのかは二日目の朝に分かります。コミュを持っているキャラが主人公を起こしにやって来るのです。

 

 だーれかーなー?だーれかーなー?(ドッキドッキ)

 

┌───────────────────┐

朝、カーテンの隙間から差し込む陽の光と

インターホンの音で目が覚める。どうやら

モーニングコールに来てくれたみたいだ。

└───────────────────┘

 

 さあ一体誰でしょうね〜行きますよ〜イクイク。(クソデカ開閉音)

 

「おはようフォル、よく眠れた?」

 

 おっ、リザさんですか。うーん、ちょっと普通w

 というのもリザさんは【射撃】と【狙撃】の技能を所持しており好感度が高くなると主人公に【射撃】と【狙撃】を教えてくれるのですが、ホモちゃんは今回錬金術師となる運命なので銃の出番はないのです。悲しいなぁ。

 ですがそんな中尉にも旨味はあります。リザさんの好感度が一定になるとマスタングとのコミュニティが築けるようになるのです。

 

「それで、今日はどうするの?」

 

┌───────────┐

一緒に街へ行こう  │

│ リザに任せる    │

│ 一人になりたい   │

└───────────┘

 

 選択肢が出てきましたね、ここはA連打です。この選択肢で起こるイベントのことをコミュニティイベントといいます。誰々と街へ行こうという選択肢を選ぶと買い物イベントになります。入手出来るジャンルは様々で、リザさんの場合は体力回復系のアイテムになります。

 

 ちなみに任せるを選んだ場合はそのキャラが所持している技能の心得を取得するイベントが起こります。リザさんの場合だと【射撃】と【狙撃】ですね。まあ現段階だと好感度がまだ達していないので取得することは無理でしょうけど。

 

 一人になりたいを選ぶとコミュニティイベントは起こらずそのまま初日と同じようにゲームを進めることになります。まだ選びませんが、基本的にはこの選択肢を選んでいくことになります。

 

 なので今日、明日、明後日はリザさんと一緒にショッピングをしましょう。俺も仲間に入れてくれよ〜。

 

「ふふ、分かった。一緒に行きましょう。でもまずは着替えないとね、その間に朝食作ってあげるわ」

 

┌───────────────────┐

彼女はそう言うと慣れた手つきで冷蔵庫か

ら食材を取り出し、調理器具を用意する。

└───────────────────┘

 

 おや?朝ごはんを作ってくれるということは初期好感度が高い状態でスタートしてますねクォレハ……。うん美味しい!

 

┌───────────────────┐

あなたは着替え終わり、食卓に着く。テー

ブルの上には栄養バランスが考えられた食

事が並べられており、どれも美味しそうだ

└───────────────────┘

 

「さあ、召し上がれ」

 

┌───────────────────┐

美味しい朝食を食べた。        │

満腹になった。            │

テンションが上がった。        │

リザの好感度が上がった。       │

└───────────────────┘

 

 【満腹】になりましたね。食事をしないと【空腹】というステータスがつきます。空腹までならいいのですがそれを越えると【飢餓】になりステータスが低下します。なので食事はしっかり取りましょう。

 

 テンションは低いか高いかでキャラとの会話内容やイベントが変わってきます。みんなー!盛り上がってるかー!フラッシュー!!黙れ!(一転攻勢)

 

「お粗末さまでした。じゃあ行きましょうか」

 

┌───────────────────┐

あなたはリザと一緒に街へ出かけた。  │

リザの好感度が上がった。       │

途中買い物をした。          │

リンゴとニンジンとジャガイモを購入した

└───────────────────┘

 

 ほう……リンゴですか。これはいいですね。リンゴはニンジンやジャガイモと違って調理する必要も無いし、なんなら持ち運べる携帯食料にできます。ニンジンとジャガイモはどうしても調理しなければ食べられませんからね。それに単品では空腹度をあまり回復できません。やめたら?

 

「じゃあまたね、ここ最近物騒だから気をつけるのよ」

 

┌───────────────────┐

リザはそう言いうと車に乗りこみ、手を振

って帰っていった。          │

これからどうしよう?         │

└───────────────────┘

 

┌──────────────┐

筋力トレーニングをする  │

│ 身体を鍛える       │

│ 街の周りを走り込む    │

│ 部屋で知恵の輪を使う   │

│ 錬金術を読み解く     │

└──────────────┘

 

 時刻は昼ですね。では錬金術を読み解くを選びましょう。今日で錬金術を使えるようにしたいですね。

 

┌───────────────────┐

あなたは錬金術の指南書を読みといた。 │

錬金術が少し分かった。        │

│まだ読もうかな?           │

└───────────────────┘

┌───────┐

読む    │

│ 読まない  │

└───────┘

 

 ここは勿論読むを選びましょう。

 

 〜るみゃ読書中〜

 

 俺の魔法がやばいのって、弱すぎって意味だよな?また俺なにかしちゃいました?まるで将棋だな……ザシュッ、ドガンッ、ズドッ、ビュッ、

革命的発想だ!大型肉食恐竜型ハンターは、小型獣型ハンターに振り向いて大きく口を開けて吠える。まるで意味がわからんぞ!

 

┌───────────────────┐

錬金術を理解した。          │

錬金術のレベルが上がった。      │

錬金術が使えるようになった。     │

└───────────────────┘

 

 読み終わったみたいですね。これで錬金術を発動させられるようになりました。ただ今のレベルでは精々日曜大工程度の錬成しか出来ません。なのでこれからは知恵の輪を多用していきます。

 知恵の輪は器用を上げるだけでなく、一度解いた知恵の輪に錬金術を使うことでもう一度遊べるドン!することが出来ます。一石二鳥(いちいしにとり)ですね。

 

 え?敏捷はどうするのかって?勿論上げますよ。これから朝はリザさんも買い物、昼は走り込み、夜は知恵の輪錬成となります。リザさんの都合が合わない日は朝昼に走り込み、夜に知恵の輪錬成をします。

 コミュニティが解放されるまで代わり映えのしない動画を見続けるのは苦痛でしょう?

 

 ですので

 

 みなさまのために〜

 

 このゲームでの恋愛フラグと極限技能について説明していきたいと思います。

 恋愛フラグというものは異性のキャラに対して好感度が一定に達し、特定のイベントを回収すると発生します。ホモちゃんの場合は男性陣ですね。

 フラグが立つと相手から告白される、もしくは此方から告白することが出来ます。その選択肢はキャラによって変わります。リザさんならこっちから告白することになりますし、ウィンリィちゃんならあっちから告白してくれます。

 

 そして告白するとカップル、つまり恋人になれます。恋人になることでのメリットは技能の限界突破が出来るようになることです。

 これもまたリザさんで例えますが、リザさんには【射撃】と【狙撃】の技能があります。このうち【狙撃】の技能は固有技能と呼ばれ、そのキャラだけが持つ技能のことをさします。

 大佐の【焔の錬金術】やウィンリィちゃんの【機械鎧整備】などですね。

 

 その固有技能を取得した状態で好感度を最大まで上げると、恋人になったキャラクターと一緒に固有技能を極めるイベントが現れます。そのイベントをこなすと固有技能が極限技能に進化(オーバー・ザ・エボリューション)します。

 ちなみにステータスでの表記は固有技能も技能扱いで表示されますが、極限技能は極限技能として表示されます。

 

 勿論極限技能の性能は技能を凌駕しており、その恩恵も凄まじいです。

 

 とまあ恋愛フラグについての旨味について話しましたが、勿論デメリットもあります。

 等価交換さ、当たり前だろ?(SNR並感)

 

 恋人になったキャラクターが死亡した時、または戦闘不能になった時、主人公はストレスでマッハになりバッドステータスがランダムでつきます。

 一番嫌なのは【虚無】ですかね。行動不能になって食事すら出来なくなります。生きろ、そなたは美しい(説得)。カスが効かねえんだよ!(ネガティブ)

 

 ちゃんとメリットにデメリットも備えてあるのがこのゲームのいい所ですよね。

 あと当たり前のことですがヒューズ中佐に恋愛フラグか立つことはありません。あんな愛妻家が不倫するわけないだろ!いい加減にしろ!

 

 

「ところでフォル。あなた明日は時間あるかしら?あなたに会って欲しい人がいるんだけど」

 

 お、どうやら好感度が一定に達したようですね。コミュニティを解放するか解放しないかの選択肢が出ます。

 

┌─────┐

ある  │

│ ない  │

└─────┘

 

 ここはあるを選びましょう。一番初めにリザさんから解放されるコミュニティは大佐で確定しているのでここは絶対にあるを押しましょう。

 

「そう…よかった。じゃあ明日のお昼にいつものカフェに集合ね」

 

┌───────────────────┐

あなたは頷いた。リザはあなたに別れの挨

拶をして車に乗り去っていった。    │

今日は明日に備えてもう寝よう。    │

└───────────────────┘

 

 あるを選ぶと問答無用でその日が終わります。寝坊するなんて社会人として恥ずかしいからね、多少はね?

 

┌───────────────────┐

カーテンから差し込む陽の光の眩しさに目

を開く。朝だ、起きなければ。     │

└───────────────────┘

 

 オッハー!!!!朝になりましたね。今日もいいペンキ☆(にほんばれ)

 

┌───────────────────┐

支度をしたが待ち合わせの時間までまだ時

間がある。なにをしよう?       │

└───────────────────┘

 

┌─────────┐

街へ出かける  │

│ 家で過ごす   │

└─────────┘

 

 ここは家で過ごしましょう。お家に籠って錬金術のレベル上げをしましょう。街なんか必要ねえんだよ!!(過激派)

 

 お客様ァ?時間になるまで暇ですよね?

 

 そんなみなさまのために〜(2度目)

 

 錬金術の種類について話したいと思います。

 錬金術はレベルによって覚えられるものと覚えられないものがあり、その他に特定の条件を満たさないと会得することが出来ないものもあります。

 レベルは最大Lv.10まであり、独学で覚えられるのは【基本錬成】と【応用錬成】と呼ばれるものだけです。

 【基本錬成】は地面や壁に錬成陣を描いて、物質の形状を変化させて攻撃したり防御したりすることが出来ます。レベルが高ければ高いほど構築速度や構築範囲が上がります。ですがそれだけです。

 そこで【応用錬成】です。【応用錬成】はアームストロングやマスタングのように武器や道具に錬成陣を仕込み、その属性にあった錬成を行うことが出来ます。

 しかしそれでも火力は足りません。そこで活躍するのがコミュニティです。

 

 錬金術師とコミュニティを築くと、固有技能である錬金術を教えてくれるのでそこで覚えましょう。

 固有技能ということもあり、その威力は通常の錬成攻撃の倍違います。これって……勲章ですよ(火力厨)

 

 【応用錬成】は錬金術のレベルが6を越えると自動で覚えてくれます。と、話している間に錬金術のレベルが6になりましたね。技能欄に【応用錬成】が追加されました。

 知恵の輪を使っていたこともあり【器用】のレベルも6と高いですね。【敏捷】は少し低く4となっていますがコミュニティが開放される時点で4あれば大丈夫だ、問題ない。

 

┌───────────────────┐

そろそろ時間だ、出かけなければ。   │

└───────────────────┘

 

 では時間になったのでマスタングに会いにイクゾ-!カ-ン!カ-ン!カカカカ-ン!デ-ン!

 

┌───────────────────┐

待ち合わせ場所に着くと既にリザは到着し

ていた。隣に黒髪の二枚目な男性が座って

る。この人が会わせたいと言っていた人な

のだろう。あなたは向かいの席に座った。

└───────────────────┘

 

「こんにちは、フォル。この人が会って欲しいって言ってた人。ほら大佐」

「はじめましてお嬢さん。私はリザさんの上司を勤めているロイ・マスタングと言います。どうぞよろしく」

 

┌───────────────────┐

爽やかな笑みを浮かべて手を差し出すマス

タングの手を取り握手を交わす。丁寧な振

る舞いにまさに好青年と言ったイメージを

持った。               │

└───────────────────┘

 

「フォル、気をつけてね?この人、女癖すごい悪いから」

「おいおい人聞きが悪いことを言わないでくれ。私は美しい女性に美しいと伝えているだけじゃないか」

「ね?」

 

┌──────┐

苦笑い  │

└──────┘

 

 ここホント好き(語録無視)遊び心あるじゃん!(SPSA GA)

 ここからは他愛のない会話が続くので倍速で。

 

「ところでモクナワートさん。リザさんから独学で錬金術を学んだと聞いたのですが本当ですか?」

 

┌───────────────────┐

あなたは頷いた。するとマスタングは口元

に手を当ててなにやら考えこみ始めた。 │

どうしたのかと聞いてみた。      │

└───────────────────┘

 

「ああ…いえ、珍しいなと思いましてね。実は女性の錬金術師を見たのはモクナワートさんが初めてでして。よければ私に見せていただけませんか?」

 

┌───────────────┐

分かりました        │

│ すみませんがお断りします  │

└───────────────┘

 

 ここは見せてあげましょう。ほら、見ろよ見ろよ。

 

┌───────────────────┐

あなたは知恵の輪を取り出し、白い紙に錬

成陣を書いて知恵の輪を錬成した。   │

知恵の輪は剣を持った小さな兵士の人形に

なった。               │

└───────────────────┘

 

 人形と言っても編み物みたいな感じのやつですね。知恵の輪を一本の鉄の細い棒に分解してそれを編み込むように再構築させたんですね。うんわかんね!(無知)

 

「ほう、これは……錬成の速度と言い手際と言い…素晴らしい腕前ですね。どうです?国家資格を取ってみませんか?モクナワートさんなら簡単に取れると思うのですが」

 

 これは一回目のお誘いです。邂逅のコミュニティイベントの時に【錬成】のレベルが一定以上あると冗談半分で国家錬金術師にならないかと言われます。まあ断っときましょう。軍の狗なんかになるわけないだろ!いい加減にしろ!

 

「そうですか。いや残念だ。モクナワートさん程の美人が国家錬金術師になったとなれば街中がその話題で持ち切りになると思ったのですが」

「大佐、そろそろ時間ですよ」

「おっともうそんな時間か。いやぁ美しい女性と過ごす時間はすぐに過ぎてしまう」

 

 キザったらしいですね。会う女全員にこう口説いてるのでしょうか。そんなのだから嫌われるんですよ(SNB姉貴並感)

 

「モクナワートさん、今日はありがとうございました。では機会があれば、また」

「フォル、今日はありがとう。またね」

 

┌───────────────────┐

二人はそう言って車に乗り込んだ。暗くな

ってきた。今日はもう帰ろう。     │

└───────────────────┘

 

 これで大佐とのコミュニティが築かれましたね。今後は大佐の好感度上げとステータス上げになります。

 

 朝になりましたね。では───

 

【今回は以上です。ご視聴ありがとうございました】

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 車内、マスタングが運転をしているとリザが話しかけてきた。

 

「大佐、今日はありがとうございました。ですが先程のような発言は謹んでください。ただでさえ国家錬金術師殺害事件で軍は浮き足立っているというのに……」

「ああ…すまない。うっかりしていた。以後気をつけよう」

 

 信号待ちになりふと窓越しに空を見上げると雨が降り始めていた。

 

「今夜は雨か……雨は嫌だな、気分が悪くなる」

「雨の日は使えませんからね、大佐」

 

 中尉の物言いに「ヴッ」と息を詰まらす。実際に雨の日、正確には発火布が濡れると湿気って火花を出せなくなるため、錬金術が使えないのだ。

 信号が変わり、車を発進させる。

 

「そう言えばそろそろだったな。ショウ・タッカー氏の査定は」

「ショウ・タッカー……ああ、綴命の錬金術師でしたか?確か人語を理解する合成獣を作ったとかいう」

「ああ。今度伝えに行かねばな…」

 

 車体に当たる雨の音が強くなった。この調子だと今夜は土砂降りになるだろう。

 

「それにしても、彼女はなんだか不思議な人だったな。今まであったことの無いタイプだ」

 

 マスタングの脳裏にはフォールンに国家資格を取らないかと持ちかけた時の映像が流れる。

 国家資格、その言葉を聞いたフォールンは平坦な声で一言、『お断りします』と言った。

 今までと変わらない笑顔だったのにどこか違う、無機質なものに感じた。

 マスタングにはそれが恐ろしいものに見えて仕方がなかった。

 

「中尉」

「なんですか?」

「彼女との付き合い方には気をつけたまえ」

「それは軍人が一般人に入れ込むな、という意味でしょうか」

「いや………ああ、そうだ」

 

 リザとフォールンは友人関係を築いている。あまり否定的なことを言ってはリザの気を悪くしてしまうと考えたマスタングは嘘をついた。

 

 本当は『フォールン・モクナワートに気を許すな』、そう伝えたかった。

 

「まだ決めつけるのは早いか…」

「何がです?」

「こっちの話だ」

 

 フォールンのマスタングを見る目は、表面上は穏やかなものだったがその瞳の奥に写った闇を見逃さなかった。あれはイシュヴァール戦の時に見た、軍人を憎む目だった

 

「………私の気にしすぎ、で済めばいいがな」

 

 誰に話すわけでもなくそうボヤいた。




皆さんはハガレンのキャラクターの中で誰が一番好きですか?私はフー爺さんです。


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Part3/6

最近銀の匙を読みました。


 真っ白な景色に今誘われてRTA、はっじまるよー!

 

 前回はマスタングとコミュニティを築いたところで終わりましたので、今回はドバー!っと進めてイケグッ!(土方弁)

 

 日課のステータス上げをするのですが、【錬金術】と【器用】のレベルを10にするまではマスタングとのコミュニティを進めません。なぜかと言うとレベルMAXじゃない状態でコミュニティを進めても恋愛フラグしか立たないからです。【錬金術】がLv.10ならば固有技能を取得できるコミュニティイベントが発生します。ではなぜ【器用】もLv.10にするのかは、また後で話します。

 

 マスタングにはリザさんっていう女の子がもういるし、恋愛フラグは立てなくていいんだよなぁ……申し訳ナイス!

 

 そうなってくるといつ【敏捷】を上げるのか、気になりますよねぇお客様ぁ?その点はご心配なく。いつもと変わらず朝昼と走り込んでいればストーリーイベントまでにLv.6にたどり着きます。

 何故Lv.6なのかというのはその時が来たらお話します。後回しにしてばっかだなこいつ。

 

 では倍速。キング!クリムゾン!(カット)

 おっ、まてい(阻止)。(RTAなんだから)そんなことしちゃぁ…ダメだろ!(MZMKN)

 ええ……(不満)当たり前だよなぁ?(脅迫)

 やだこわいん……

 

 そろそろですかね。等速に戻しましょう。

 

「どわあ!?」

 

┌───────────────────┐

あなたが走っていると曲がり角から出てき

た金髪の少年にぶつかってしまった。かな

りの勢いだったため、少年とあなたは尻も

ちをついた。             │

└───────────────────┘

 

「兄さん大丈夫!?」

「いつつ…ああ、なんともねえよ。っと、大丈夫ですか?」

 

┌───────────────────┐

少年が手を差し伸べてくれたのでその手を

掴んで立ち上がらせてもらう。     │

あなたはぶつかったことを丁寧に謝った。

└───────────────────┘

 

「ああいえ、気にしないでください。俺も怪我したわけじゃないんで」

「そうそう。小さいですけどこう見えて兄さん頑丈ですから」

「うんうん……ちっこい言うなぁ!!」

 

┌───────────────────┐

突然ギャーギャー喚く少年のお腹が大きな

音を出して鳴った。時刻は夕刻で、子供は

もうお腹がすく時間だろう。      │

└───────────────────┘

 

┌──────────┐

どうしよう?    │

うちに来ない?  │

│ さようなら    │

└──────────┘

 

 ここはうちに来ない?を選びましょう。しかしこの二人は一体誰なんですかね?(すっとぼけ)

 

「え?いいんですか?でも…」

 

┌───────────────────┐

少年のことを兄さんと呼んでいた鎧姿の子

が遠慮がちに聞き返す。お詫びの意味もあ

るからと言うと二人は顔を合わせて頷いた

└───────────────────┘

 

「じゃあ、お言葉に甘えて」

「ご馳走になります!」

 

┌───────────────────┐

道中、他愛のない話をしながら家に向かっ

た。あなたは狭いところだが上がって、と

家に招いた。             │

└───────────────────┘

 

「うわあ〜……!」

「こ、この本全部お姉さんの!?」

 

 ああ、錬金術師になっていると二人との会話が変化するんですよね。錬金術学ぶためには金、膨大(な知識)、(研究)成果!が必要ですからね。たとえ国家資格を持っていなくてもホモちゃんの家にはかなりの量の本がありますよ。

 

「お姉さん錬金術師だったんですか!?」

 

┌───────────────────┐

鎧の子に興奮した様子で聞かれた。別に隠

すことでもないのでそうだよ、と教えた。

夕飯が出来るまで読んでてもいいよ。と言

うと、二人は目を輝かせてお礼を言ってき

た。こんな純粋な目を見るのは久々だ。 │

└───────────────────┘

 

 こういう所は年相応って感じで可愛いですよね。まだ名前知りませんけど(すっとぼけ)

 

┌───────────────────┐

夕食ができた。普段三人前なんて作らない

から上手くできてるか心配だ。     │

└───────────────────┘

 

 ホモちゃんは料理上手なのか……それともメシマズなのか……錬金術師になる前の職業は無職だったので私には分かりません。

 

「いっただっきまーす!!」

 

┌───────────────────┐

少年が大きな口でパクリと食べた。モグモ

グと咀嚼し飲み込む。あなたは恐る恐る味

を聞いてみた。            │

└───────────────────┘

 

「美味い!」

 

 お、どうやらメシマズではなかったようですね。まあだからといってめちゃくちゃ美味しいというわけではないようですが。ここは美味くても不味くてもどちらでも変わりません。食えりゃいいのよ食えりゃ!

 

┌───────────────────┐

ガツガツと料理を口に運ぶ少年を見てあな

たは微笑ましい光景だなあと感じた。しか

し鎧の子の方はスプーンを取ろうともせず

あなたは鎧の子は食べないの?と聞いてみ

た。                 │

└───────────────────┘

 

「え!?いやその僕!今お腹すいてなくて!」

「おおお前はガキの頃から少食だったもんなあ弟よ!こんな美味しい料理を残すなんてもったいない!俺がお前の分まで食べてやるよ!あははは!」

 

 突然手をわちゃわちゃさせて話すもんだからホモちゃん驚いて目をぱちぱちさせてますね。可愛い。(ノンケ)

 

┌───────────────────┐

夕食を食べ終わり、洗い物を片付けたあな

たは少年達の対面のソファに座った。コー

ヒーを二人に出して自己紹介をした。  │

└───────────────────┘

 

「えっと、俺はエドワード・エルリックって言います。こっちは弟の」

「アルフォンス・エルリックです。あのモクナワートさんは独学で錬金術を?」

 

 ええええええ!?最年少で国家資格を取ったとかいうあの鋼の錬金術師のエドワード・エルリック〜!?(棒)

 

 はい、エルリック兄弟との邂逅イベントです。いつもは昼で終わらせるランニングを夕方まで続けましたよね?それはこのイベントを起こすためだったのです。

 この邂逅イベントは【錬金術】の技能があるなしに関係なく特定の日の夕方に街にいると起こります。但しコミュニティを築けるかはこれからの選択肢と技能によります。

 

┌───────────────────┐

あなたは愛称でいいと言って肯定した。こ

の前、リザ同伴で中央に勤めているマスタ

ングと話したことも伝えた。      │

└───────────────────┘

 

「大佐と中尉と!?ど、どういう関係ですか?」

 

┌───────────────────┐

リザとは友人で、マスタングはリザの紹介

で会ったことを伝えた。二人は感心した様

子で頷いた。             │

└───────────────────┘

 

「へえ〜…なあなあフォルさん。良ければでいいんだけどフォルさんの錬金術見せてくれないか?」

 

┌─────────────┐

少しだけだよ?     │

│ それはちょっと・・・  │

└─────────────┘

 

 さあ選択タイムですね。ここは錬金術を見せましょう。見せるのは大佐にも見せた知恵の輪錬成になりますかね。

 

┌───────────────────┐

あなたは錬成陣が書かれた紙を用意して錬

金術を披露した。知恵の輪が姿を変えて小

さなライオンの姿に変化する。二人はその

錬金術を見て感嘆の声を上げた。    │

└───────────────────┘

 

「うわっはー!すげぇ!」

「凄い!たてがみから爪まで細かいところまで再現されてる!」

 

 このくらいはお茶の子サイサイですよ。こちとら【錬金術Lv.8】、【器用Lv.8】ですからね!錬金術の精度に関しては国家錬金術師顔まけですよ!二十歳の女の子に錬金術の精度負けるとか恥ずかしくないのかよ(一転攻勢)。

 

 さてそろそろですかね(口癖)

 

┌───────────────┐

錬金術を見せるのを続ける  │

│ 錬金術を見せるのをやめる  │

└───────────────┘

 

 さてこれ以上披露してもこちらにメリットは……ありますねぇ!ありますあります!

 折角なので【応用錬成】を使ってみますか。

 

┌───────────────────┐

あなたは靴を鳴らしてフローリングの床か

らショートソードを錬成した。     │

└───────────────────┘

 

 これが【応用錬成】です。今のは靴底に錬成陣を彫っておいて、地面を二度タップすることで発動させる錬成陣を仕込んでおきました。種類はショートソードにしておいています。

 なぜショートソードなのか?それは皆様知っての通り、武器の中で一番火力が出るのはハンマーですが【筋力】がないホモちゃんでは箸より重いハンマーは持てません。そもそもハンマーは【怪力】が無いと攻撃の精度が不安定になります。

 

 その点ショートソードなら材質が石であっても扱えますし、ソードと違って【剣術】の技能がなくても使えます。

 やっぱ……ショートソードって、最高やな!

 

 え?大剣?あんなもの使うくらいならギロチン持っていった方がマシです。あんな筋肉モリモリのマッチョマンの変態専用武器みたいなものを華奢(脚部はムキムキ)なホモちゃんが持てるわけないだろ!いい加減にしろ!

 

「錬成陣なしで……!?」

「いや違う。靴底に錬成陣を仕込んでるんだ!」

 

┌───────────────────┐

これくらいでいいだろう。あなたは二人に

どうだった?と聞いた。        │

└───────────────────┘

 

「凄いですね……錬成速度といい精度といい…」

「…よっしアル!折角フォルさんがここまで見せてくれたんだ。俺達も対価を支払わないとな」

 

┌───────────────────┐

そう言うとエドは両手を合わせてショート

ソードに触れた。すると錬成反応が起こり

ショートソードが元のフローリングの床に

なった。               │

└───────────────────┘

 

「こんなもんでどうかな?」

 

 はえ〜、すっごい……やっぱり手合わせ錬成って便利ですね。自分自身が構築式になるってことは知識さえ持ってれば大体のものを錬成出来るってことですからね。

 素晴らしいわサスケくん……(人違い)あなたの体、私に頂戴!!

 

┌───────────────────┐

あなたはエドの錬金術を賞賛した。しかし

少し気になることがある。本人に聞いてみ

ようかな?              │

└───────────────────┘

 

 遠慮する必要はありません。聞きましょう。あ、お前さKMRさ、さっき錬成してた時に……右腕機械鎧(オートメイル)だったよな?

 いやそんなこと……。嘘つけ絶対機械鎧(オートメイル)だったゾ。

 

「あ、これはその。イシュヴールの内乱の時に……アルもその時に…」

 

┌────────────┐

そうだったの・・・  │

│ ・・・本当に?    │

└────────────┘

 

 本当?(疑惑の目)嘘つきはホモガキの始まりってそれ一番言われてるから。

 

┌───────────────────┐

ジッと瞳を見続けるとエドは息を詰まらせ

て俯いた。人には言えない何かしらの理由

があるのだろう。これ以上詮索するのはや

めよう。無遠慮に聴いたことを謝罪した。

└───────────────────┘

 

 はいこれでフラグ立て(工事)完了です……。

 【応用錬成】を覚えているかつ、マスタングとのコミュニティを解放していると次の日の朝にエドワードが自分の連絡先が書かれた紙を手渡してくれて、エルリック兄弟のコミュニティが解放されます。一宿一飯の恩を返す人間の鏡+114514点。

 

 それでは時刻も遅いので寝ましょうね〜、寝るのもパイロットの仕事よ。

 

 

 オハヨー!、アサダヨ-!オキテ!オキテ!ヨイショ!コラショ!ガンバロウ!(SNKNゼミ並感)

 

「フォルさんこれ」

 

┌───────────────────┐

エドが文字が書かれた紙を手渡してきた。

これはいったいなんだろう?      │

└───────────────────┘

 

 「軍にこのコードをかけてくれれば俺に連絡がいくようになってるから、何かあったら連絡してくれ」

 

 はいコミュニティ解放です。同時にアルも解放されました。さて、これからは【敏捷】を上げます。ストーリーイベントに差し掛かるまでに何としてもレベルを6にしましょう。

 倍速!(アクセルシンクロォオオオオオオ!!!!!)

 

 はい。ストーリーイベント当日です。【敏捷】のレベルは6、何とか間に合いましたね。この日は雨が降っているので大佐が無能になります。

 ホモちゃんが街へ向かうと雨が降っているのに傘もささず走っているエドとアルを見つけます。その後ろに二人を追う褐色のオッサンがいますね。鬼ごっこかな?(純粋)

 

 このまま二人を追いかけましょう。ここで【敏捷】のレベルが5以下だと追いつけずに見失います。しかし7以上だと完璧に追いついてしまいストーリーが変化します。だから6じゃなきゃいけなかったんですね。

 

 さて追いつきました。しかしアルフォンスの鎧は半壊し、エドワードの機械鎧(オートメイル)は全壊しています。まさに絶体絶命!

 

「弟には手を出すな!」

「約束しよう」

「何言ってんだよ…逃げろよ……。立って逃げろよ!」

 

 本来ならもう少しで軍が駆けつけてくれるのですがエドとアルを自宅に泊めるイベントを起こしていると到着するのが遅くなります。

 なのでここで二人を助けないと原作主人公を見殺しにすることになります。そんなことしてはいけない(戒め)

 

┌───────────────────┐

褐色の男の腕がエドに触れる、寸前に男が

バックステップで下がった。先程まで男が

いた場所にはショートソードが刺さってい

た。                 │

└───────────────────┘

 

 では

 

「……何者だ。邪魔するのならたとえ女子供であろうと容赦はせんぞ」

 

┌──────────────┐

その子たちから、離れろ  │

│ この場から立ち去る    │

└──────────────┘

 

 戦闘開始です。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「フォルさん……!?なんでここに…」

「ダメだフォルさん!アンタの敵う相手じゃない!」

 

 アルとエドがそれぞれ言葉を投げかけるがフォルには届いていないようだ。ただじっと褐色の男を睨みつけている。

 

「先程も言ったが、()れはたとえ女子供であろうと向かってくる者には容赦はしない。そこを退くなら今のうちだぞ」

「……私は怒っているの」

 

 褐色の男だけでなくエドとアルも疑問符を頭にうかべる。

 

「子供を、こんなになるまで痛めつけて……」

 

 カツ、カツ、と右足で地面を叩き二度鳴らす。錬成反応である青い光が地面に現れ、短い剣が生えてきた。

 その剣を手に取り、褐色の男に切っ先を向けて言い放った。

 

「悪いけど……手加減、出来ないから」

「何?」

 

 男がフォルの発言を訝しんでいると手に持っていた剣を男に向かって投げつけた。

 しかしフォルの突然の攻撃にも慌てず、右腕で剣を砕き落とした。

 

「こんなもので()れに傷を与えられるとでも……なっ!?」

「ふっ」

 

 フォルはその華奢な見た目に合わず、競技選手のように素早かった。二秒もかけずに男との距離を詰めると、細い脚を鞭のようにしならせて男の身体を蹴りつけた。

 

「ぐっ!」

 

 思わぬ攻撃にガードが遅れるが体格差とは厳しいものである。屈強な肉体を持つ男は平均よりの身長、体重の女性の蹴りを食らった程度では倒れない。一瞬身体がよろめくのが精一杯だ。

 

 だが、その一瞬があれば錬成出来る。

 

 フォルが左足で地面を踏み鳴らすと槍が錬成された。しかし先程の剣のように持ち手から生えてくるのではなく、対象を突き刺さんと切っ先を向けた状態で構築されていた。

 

「ぐっ…!?」

「掠っただけ、ね…」

 

 チョークを取り出して地面に錬成陣を描く。虎を模した石像が食いちぎらんと男に襲いかかった。

 右腕を振りかぶり虎の頭を粉砕することで防ぐ。すると男はフォルに話しかけてきた。

 

「貴様……何者だ…?」

「………ただの錬金術師」

「馬鹿を言うな。国家錬金術師と同等の、いやそれ以上の錬成速度に錬成精度、一介の錬金術師が使う錬金術を超えている」

 

 サングラス越しに目が合う。

 

「もう一度問おう、貴様は何者だ?」

「…………」

 

 考えているのか、敵の目の前だと言うのに瞳を閉じる。絶好のチャンスだが男も攻撃しようとは思っていないようでただフォルの言葉を待っている。

 

「……私はフォールン・モクナワート。今はそう名乗っている」

「今は、だと?」

「エリゼエールの悲劇を、あなたは知っているかしら?」

 

 その言葉を聞いた瞬間、男の目の色が変わった。

 

「エリゼエールだと……!まさか貴様は───」

「お話はこれくらいにしましょう」

 

 いつ間にか錬成陣を描いていたフォルは、地面を錬成して既に矢が装填された状態のバリスタを創り出した。

 男目掛けて拳大の矢が飛んでいく。それを右腕で破壊し、叫ぶようにフォルに言葉を投げかけた。

 

「それを知ったからこそ!尚更解せん!!貴様がエリゼエールの人間だったというのなら!()れのように国家錬金術師を憎むはずだ!!何故()れの行く手を阻む!!」

 

 休む間を与えず矢を錬成して放ち続けるが、男はそれを全て壊し、避けてフォルに語りかける。それが30秒程続いた後、フォルが錬成の手を止めて男に向き合った。

 

「……あなたがなんで国家錬金術師を狙うのか、その理由は何となくだけど分かった」

「ならば!!」

「でも、それは……この子達を傷つけていい理由にはならない」

 

 右腕が合った箇所を抑えながら何とか身体を起こしてこちらを向くエドと、上半身だけになった身体で起き上がることも出来ないアルの方を見て目を伏せる。

 

「憎しみを、はき違えてはいけない…」

 

 伏せていた目を戻し、男と目を合わせて話す。

 

「もっと広い目で、視野を広げて、己の憎しみと向き合いなさい」

 

 フォルの話を聞いていた男は身体を震わして睨みつけた。

 

「……理解出来ん…!己れは神の道に背きし者を滅ぼすだけだ!!」

「フォルさん!」

「逃げてフォルさん!!」

 

 男はフォルの元へ走り出す。それを見たエドとアルが声を上げるがフォルは微動だにしない。

 褐色の右腕がフォルの顔に触れる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           

           

          

         !!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 銃声が鳴り響いた。

 

「そこまでだ。随分と派手に暴れてくれたな、傷の男(スカー)

「国軍か…」

 

 銃声の元には部下を連れたマスタングと銃を構えるリザがいた。

 

「一連の国家錬金術師殺害の件、市街地破壊の件、一般人に暴行を加えた件、全て償ってもらうぞ」

「両手を頭の上にあげて、彼女の傍から離れなさい!」

「リザ……それにマスタングさんまで」

 

 フォルがマスタングの名を口にすると傷の男(スカー)と呼ばれた褐色の男はフォルから離れ、マスタング達の方へ視線を向ける。

 

「マスタング……国家錬金術師の?」

「いかにも!『焔の錬金術師』ロイ・マスタングだ!」

「神の道に背きし者が裁きを受けに自ら出向いて来るとは…今日はなんと()き日よ!!」

「……おもしろい。この私を焔の錬金術師と知ってなお戦いを挑むか!!愚か者め!!」

「え?ちょっと、大佐!」

 

 リザに銃を渡し、傷の男(スカー)を迎え撃つために錬成陣が描かれた手袋を嵌めて指を鳴らす。しかし火花は出ず、錬成反応は現れなかった。

 

「おうっ!?」

 

 傷の男(スカー)の手が触れる寸前にリザがマスタングの足を蹴り、仰向けに倒された。尚も仕留めようとする傷の男に二丁の拳銃で反撃する。しかし弾丸は一発も当たらず傷の男(スカー)はステップを踏むことで躱し、路地へ下がっていった。

 

わけも分からずいきなり倒されたマスタングはリザの行動に文句をつける。

 

「いきなり何をするんだ君は!」

「雨の日は無能なんですから下がっててください大佐!」

 

 信頼している部下から突然浴びせられた『無能』の言葉はマスタングの頭に重くのしかかり、プライドにヒビが入った。

 

「あー、そうか。こんな雨降ってちゃ湿気って火花出せませんもんね大佐」

 

 マスタングの錬金術は手袋が濡れていると使えないのだ。軍服まで濡れる程の雨の中で傘もささずに立っているのだ。手袋が濡れるのは当たり前だろう。

 

「わざわざ出向いてきた上に焔が出せぬとは好都合なことこの上ない。国家錬金術師!そして我が使命を邪魔する者!この場の全員を滅ぼす!!」

「やってみるがよい」

 

 背後から野太い声が聞こえ、それと同時に丸太のような豪腕が傷の男(スカー)の顔を掠める。コンクリートの壁を粉砕する威力を見て傷の男は顔をしかめる。

 

「新手か……」

「この場の者を全員滅ぼすと言ったな、ならまずはこの『豪腕の錬金術師』…アレックス・ルイ・アームストロングを倒して見せよ!!」

 

 先程のアームストロングの一撃でコンクリートの建物は崩壊した。瓦礫が市街地へ降り注ぐのを見てマスタングの部下がアームストロングに声をかける。

 

「あー!ちょっと少佐!あんまり市街地を破壊せんでください!!」

「何を言う!!破壊の裏に創造あり!創造の裏に破壊あり!破壊と創造は表裏一体!!壊して創る!!これすなわち大宇宙の法則なり!!」

 

  軍服を脱ぎ捨てその素晴らしい肉体を顕にして自論を語る。周りが何故脱いだのか、なんて無茶な錬金術なのかと困惑しているのをよそに、アームストロングの言葉を聞いたフォルが口を開いた。

 

「……言い得て妙」

「え」

「ちょっとフォル!?」

「ほう…話が合いそうですなご婦人。今度一緒にトレーニングでもいかがでしょう?」

「…悪くない」

 

 思わぬ繋がりが出来たところでフォルがアームストロングを制し、傷の男(スカー)に話しかける。

 

「あなたはどう思う?少佐さんの錬金術。……同じ錬金術師として」

「…………」

「なに!?」

 

 錬金術の錬成過程は大きくわけて三つ。『理解』、『分解』、『再構築』と分けられる。傷の男(スカー)は錬成を『分解』の課程で止めているのだ。槍やバリスタの矢を壊す時に錬成反応が出ていたことにフォルは気づいていた。

 

「…この人数を相手にするのは、流石のあなたも分が悪いはず」

 

 投降するように語りかけるが傷の男(スカー)は決して頷こうとしない。諦めるように息を吐いたフォルは「仕方ない」と小声で呟き、話し始めた。

 

「内乱の恨みを晴らしたいのだろうけど…今はまだその時じゃない」

「内乱……?まさかっ!」

 

 フォルの言葉の意味にいち早く気づいたのはアームストロングだった。傷の男(スカー)はかけていたサングラスを外し自分を包囲している軍人達を睨みつけた。

 

「褐色の肌に赤目の……!」 

「イシュヴァールの民か……!!」

 

 沈黙が場を支配する。雨が地面を打つ音だけが響く。傷の男(スカー)は包囲網を見回すと再びフォルに向き直った。

 

「……確かにこれでは使命を果たせそうにないな」

「おっと動くなよ。この包囲から───」

「フン!!」

 

 マスタングの言葉を遮って傷の男(スカー)は地面を破壊した。大量の石材が砕かれ視界を土煙が潰す。市街地の一部は爆撃でも食らったかのような有様になった。

 

「野郎、地下水道に…」

「追うなよ」

「頼まれても追いませんよあんなおっかないの。あーあ、後片付けが大変だなこりゃ」

 

 マスタングと部下の会話を聞きながら傷の男(スカー)が逃げた先を考える。が、直ぐに無駄だなと思い首を横に振る。

 

「おー、終わったか?」

「ヒューズ中佐!!今までどこに!」

「物陰に隠れてた」

「お前な!援護するとかしろよ!」

「うるせー!俺みたいな一般人をお前らデタラメ人間の万国びっくりショーに巻き込むんじゃねー!」

 

 ヒューズと呼ばれた眼鏡を掛けたオールバックの青年は言いたいことを言えたのか、ひとしきり話すと唖然としていた部下達に指示を出した。

 

「って、お前らボーッとしてんじゃねえ!やる事あるだろ!市内緊急配備!人相書き回せよ!!」

「ハッ!」

 

 指示を受けた軍人達が自分らの仕事を始めた中で、エドは路地に倒れているアルに駆け寄った。心配して声をかけるエドワードにアルフォンスが鉄拳を食らわせたことで兄弟喧嘩が始まった。しかしそれはお互いに互いのことを心配していたからこその言い争いで、周りの大人達も止めようとはしなかった。

 

「でも生きてる」

「うん…生きてる」

 

 兄弟喧嘩に区切りがついたところで雨模様だった空に太陽の光が差す。

 二人の姿を見てヒューズがため息をついた。

 

「全く……万国スペシャルびっくりショーだなこりゃ」

「すまん。この事は」

「OK、上には内緒にしておくよ」

「助かる。兄はともかく、弟の体は言い逃れできんからな」

 

 エドワードの機械鎧(オートメイル)はイシュヴァールの内乱で失ったことになっているがアルフォンスの体に関しては言い逃れできない。もし軍上層部に知られればアルフォンスは実験動物のような扱いを受けることになるだろう。そんなこと、あってはならない。

 

「しかし厄介なやつに目をつけられたな」

「ああ…イシュヴァールの民か……」

「マスタングさん」

「モクナワートさん、どうかしましたか?いやその前に」

 

 マスタングとヒューズの会話を遮りフォルが話しかける。フォルが話し始める前にマスタングはフォルに頭を下げた。

 

「この度は我々の到着が遅れたばかりに、一般人である貴女を危険な目に合わせてしまいました、申し訳ありません。つきましては後日、お詫びの品と謝礼金を支払わせていただきます」

「いえ、そんなものはどうでもいいんです」

「は?」

 

 謝罪をどうでもいいと言われマスタングは目を白黒させる。

 

「私が言いたいのはそんなことじゃなくて、あの男のことです」

「スカーのこと…ですか?」

「はい。彼の復讐には正当性があります。けれど、だからと言って人を殺していいことにはなりません。至急、彼を確保しなければいけないと思います」

「それはそうですが……奴は逃げるのも上手ければ隠れるのも上手い。そう簡単に捕まえることが出来ないのが現状なんです。私の部下も自由に動かせることが出来ないので…」

「だからこそ」

 

 フォルが何を言いたいのか分からなかった。しかし、次の一言でマスタングは理解した。

 

「マスタングさん、軍にもどこにも属していないけど自分の指示通りに動く凄腕の錬金術師、欲しくありませんか?例えば───」

 

 ニヤリと笑い、自分を指さす。

 

「私とか」




ホモちゃんは筋力のレベルは1のままですが敏捷がMAXなので脚がムキムキです。毎日走り込みしてれば多少はね?


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Part4/6

感想評価ありがとうございます!誤字報告とかも助かってます!あざます!


 展望は無いが度胸でクリアするしかないRTA、しまっていこおー!!

 

 前回はスカーを撃退したところで終わりましたね。これによりホモちゃんはホムンクルス共の目につきました。しかし扉を開いていないこともあり人柱として選ばれるのはまだまだ先です。

 今回は【器用】と【錬金術】のレベルをMAXにして、マスタングの好感度を一定まであげます。まあ【器用】も【錬金術】もレベル8なので多分すぐ好感度上げに移ります。

 では朝昼のランニングに夜は知恵の輪錬成(いつもの倍速)

 

 はい、レベリング(工事)完了です……。【器用】のレベルが10になったことで【器用】が【万能】に進化しました。ステータスはレベルMAXになると名前が変わり能力値が上がります。【筋力】なら【怪力】に、【頑健】なら【剛健】に、【敏捷】なら【瞬足】に、【体力】は【屈強】に、なぜ屈強になってしまったのか…まるで意味が分からんぞ!

 

 ではマスタングに電話しましょう。おい磯野!洒落たカフェでお茶しようぜ!

 

『お茶ですか?わかりました。明日のお昼に例のカフェで、どうでしょう?』

 

 承諾しましょう。ではその日まで走り込みだけに専念しましょう。目指す姿はソニック・ザ・ヘッジホッグ。早すぎィ!!拙者、早漏にて候(武士)。

 

┌───────────────────┐

時間になった。出かけなければ。    │

└───────────────────┘

 

 ホモちゃんおめかししてマスタングに会いに行きます。ごっめーん、まったー?付き合いたてのカップルのような会話を続けたら自分を売り込みましょう。

 まずウチ(一人称)さあ、錬金術…できんだけど、焼い(て殺す錬金術教え)てかない?

 

「……すみませんモクナワートさん。この『焔の錬金術』は門外不出の錬金術でして…いくらモクナワートさんの頼みでもはいそうですかと承諾することは出来かねます」

 

 一回目は断られます。これは確定事項です。押してダメなら引いてみろ、今日はここでお暇しましょう。気が変わったら言ってくんろ!

 

「…………そんなことはありえないと思いますがね」

 

 ではマスタングに代金を丸投げしてさっさと喫茶店を出ましょう。だってホモちゃん無職だし。

 【錬金術】も【器用】もレベルMAXになり、【敏捷】もあと1週間ほどでレベルマできます。当初目標にしていたことはそろそろ終わってしまいます。なのでマスタングの好感度上げに移りたいのですが、マスタングの好感度は一定の間隔をあけないと上がらないようになっています。楽して手に入るスペックじゃないし、多少はね?

 ではその間なにをするかと言いますと…みんな大好きグリードさんに会いにタブリスに行きます。2回目の好感度上げは一月後なので先に【敏捷】を【瞬足】にしていきます。

 

 倍速。(疾風ダッシュ!)

 

 はい。【敏捷】のレベルがMAXになったことで【瞬足】になりました。これでもうこの世界でホモちゃんと並走できるキャラはブラッドレイしかいません。あ、本気を出したスロウスにはさすがに負けます。アイツに追いつきたいのなら極限技能を取得しなければならないでしょう。

 まあこれはRTAなので必要最低限のものしか取らないのでスロウスと(命懸けの)鬼ごっこは出来ません。残念でしたぁ!(貝塚勃起土竜)

 目標も達成したのでタブリスに、イクゾ-!カ-ン!

 

┌───────────────────┐

タブリスに到着した。長い時間電車の座席

に座っていたからおしりが痛い・・・。 │

└───────────────────┘

 

 おしりで反応したそこの君!すまないがノンケは帰ってくれないか!!

 残ったホモの兄ちゃん達はデビルズネストに着くまで暇ですよねぇ?なので

 

 

 

 

 

 みなさまのために〜

 

 

 

 

 こんな動画をご用意しました〜

 

 

 

 

 

 テ-テ、テテテテ-テテテテテテ-テテテテテ-。テ-テ、テテテテ-テテレレレ-テ-レレ-レ-。プハァ、キョウモイイペンキ。

 

 

 

 

 嘘だよ(からかい上手のMURはん)。まま、そう、怒んないで……不満かね?(HNDのラース並感)

 

 冗談はよしこさんしておき、タブリスに行く理由を話します。

 結論から話しますと、グリードさんに会うためです。え?『ホムンクルス達に見つかったりしないのか?』ですって?だいじょーーーぶ!!!(飯田くん)

 今ホモちゃんはラスト達ホムンクルスから『ワンチャン人柱になれるかもしれない存在』という認識でいます。段階的に言うと5段階中2段階目の評価で、これがもうひとつ上がってしまうと見張りがつくようになります。

 なのでグリードに会うのはこのタイミングが一番都合がいいのです。

 

 ちなみに前回話した【器用】のレベルを10に上げる理由もこれに当て嵌まります。というのもホムンクルスに人柱候補として認識されるためには【錬金術】だけでなく【器用】もあげないといけないのです。素質的な問題なんでしょうね。知らんけ〜ど〜(天下無双)。

 

┌───────────────────┐

街中を歩いていたはずがいつの間にか随分

と治安の悪い所を歩いてしまっていた。ど

うやら柄の悪い奴らがたむろする路地へ来

てしまったようだ。          │

└───────────────────┘

 

「よお姉ちゃん。こんなところになんの用事だ?ここであったのも縁だ。俺らとちょっと遊ばねえか?」

「なあに、ベッドの上で相手してくれるだけでいいんだよ。ヒャハハハ!」

 

 あちゃちゃちゃお茶。チンピラに絡まれてしまいましたね。確率はそんなに高くないはずなんですけどね……仕方ありません。

 

┌───────────────────┐

男達があなたの身体に触れようと手を伸ば

す。                 │

└───────────────────┘

┌────────┐

叩き落とす  │

│ 避ける    │

└────────┘

 

 ここは遠慮なく叩き落としましょう。そうするとチンピラ達は激情して襲いかかってきます。

 

「てめぇ……女だからって調子乗ってんじゃねぇぞ!」

「徹底的に痛めつけてから遊んでやる!!」

 

 戦闘開始です。

 

 まず行動できるのはホモちゃんからです。錬金術を使いショートソードを錬成して装備します。そして斬りかかりましょう。男達は興奮しているので攻撃精度と回避精度が下がっています。それに不意打ち気味に攻撃しているのでまあかわせないでしょうね。

 

┌───────────────────┐

あなたはモヒカンの男に斬りかかった。 │

モヒカンの男は倒れた。        │

太めの男は出方を伺っている。     │

└───────────────────┘

 

「ぐああ!」

「なに!?てめぇ錬金術師だったのか!?」

 

 おっ、これはラッキーですね。錬成陣を描いて壁と壁のサンドウィッチにしてやりましょう。具材はてめぇだよお!!

 

┌───────────────────┐

あなたは錬成陣を描いた。壁が錬成され太

めの男を挟み込んだ。         │

太めの男は気絶した。         │

1300センズを得た。        │

└───────────────────┘

 

 戦闘終了です。とんだ災難を喰らいましたね。このゲームは経験値のシステムがないんですよね。ステータスや技能のレベルを上げるための経験値はあるんですけどキャラクターそのもののレベルというものが存在しないんですよ。あの頃のゲームにしては珍しいですよね。そこも注目された理由の一つでした。

 にしてもホモちゃん倒した男達の懐を漁ってお金を手に入れたんですかね……?にしては金持ってねぇなコイツら。

 

 さあそんなことは置いといてテクテクテクテク(サービス終了)歩きましょう。ここの十字路を右に曲がって暫く歩くと『デビルズネスト』に到着します。ここをキャンプ地とする!

 

 なんかこれまた柄の悪い奴らが店の周りを囲っていますけど無視しましょう。一定の間隔を開けておけば戦闘には入りません。お邪魔するわよ〜(友達の家)。

 

「なんだぁ?アンタどっから入ってきた?」

 

 今正面から入って来たのが見えなかったのか……(困惑)まあここも答える必要はありません。奥にいるダサいメガネを掛けたイカすファッションの男に声をかけましょう。

 

「おいおい。ここは女子供の来る場所じゃねえぞ。さっさと帰りな」

 

 ファンキーな見た目とは裏腹に意外と紳士なグリードさん。なんだよ……結構、良い奴じゃねぇか……!!!

 そう言えば何故グリードさんに会いに行くのか話していませんでしたね。端的に言うとホモちゃんの錬金術を強化するためです。特定のイベントをこなすことで自分だけの【応用錬成】を手に入れることができます。この『デビルズネスト』のイベントで手に入る錬金術は【黒牢の錬金術】。この錬金術で最後まで突っ走ります。

 まあそれ以外にも覚える技能があるんですけど、それは後のお楽しみということで。

 

 話を戻して、現在ホモちゃんはグリードさんどころか『デビルズネスト』の存在すら知りません。そもそもホムンクルスだとか賢者の石だとかは空想の産物だと思っている状態です。

 なのでここに辿り着いたのは偶然で、グリードさんのこともタダのイカしたあんちゃんだと思っています。そこで視点を左手に移してあげましょう。

 

┌───────────────────┐

ふと青年の左手が気になった。赤い紋様が

描かれているようだがこの角度からではよ

く見えない。あなたが左手を見ているのに

気づいたようで、青年は手の甲を見せてく

れた。                │

└───────────────────┘

 

「こいつが気になるのか?」

 

 ここで錬金術について知識があるとウロボロスの入れ墨について詮索することができます。ホモちゃんは錬金術レベルMAXなのでもろちん知っていますね。

 

┌───────────────┐

ウロボロスの入れ墨・・・  │

│ なにそれ?         │

└───────────────┘

 

「なんだ知ってるのか。てことはもうどいつかと会ってんのか?ブサイクエンヴィーか?ラストのババアか?」

 

 まだホモちゃんは誰とも会った事がありません。なので適当にしらな〜いと返して上げましょう。

 

「なんだ知らねぇのかよ。ん?ならなんでウロボロスの入れ墨(こいつ)のことを知って……ああ!あんた錬金術師ってやつだな?」

 

 そうだよ(即答)。見たけりゃ見せてやるよ……。

 

「ほお、面白ぇ。んじゃ見せてもらおうか」

 

 【応用錬成】でショートソードを錬成します。そのままグリードさんに斬りかかりましょう(過激派)。

 もちろん【剣術】もなんの技能も持たないホモちゃんの剣は当たらず、それどころかドルチェット(犬の剣士)に刃部分を斬り落とされます。

 

「おいおい、いきなりうちの大将になにかまそうとしてんだ?グリードさん、この女斬っちまいましょうか?」

「やめろ。俺は女と戦う趣味はねぇし今の攻撃に敵意はなかった。腕試しのつもりか?」

 

 そうだよ(適当)。なんだお前?もしかして私の事好きなのか?(童貞特有の超速思考)

 冗談はここまでにして、これでイベントが発生します。会話を進めていくとホモちゃんに興味を持ったグリードさんがホムンクルスと賢者の石の秘密について話す代わりにホモちゃんの秘密も教えろといってきます。お前ノンケかよぉ!?

 

┌───────────────────┐

あなたは人造人間の秘密と賢者の石の製造

方法を知った。信じられない気持ちでいっ

ぱいだったが、実際に目の当たりにしてし

まうと納得する他に選択肢がない。   │

└───────────────────┘

 

 ホモちゃんも混乱してますね……まあいきなり目の前の男が顔半分ぶっ飛ばされて再生する絵面を見せられたらそら混乱しますわ。なんならグリードさんわざわざ腕を硬化させて能力の説明もしてくれますしね。

 

┌───────────────────┐

グリードの能力を聞いてあなたは自分の錬

金術に応用できないか考えた。今までの知

識と経験から構築式を考えることに成功し

た。                 │

あなたは黒牢の錬金術を覚えた。  │

└───────────────────┘

 

 色々ありましたがこれで【黒牢の錬金術】、習得完了です……。【黒牢の錬金術】とは名前の通り黒い牢で相手を拘束する錬金術です。なんやそれ?そんなんでお前許されると思っとんのか?と思ってる兄貴、黙れぇ!(情緒不安定)

 【黒牢の錬金術】の強みは耐久力です。グリードさんの炭素硬化から発想を得たのかその硬さはかのブラッドレイの剣技でも歯が立たないほどです。刃だけにね(激ウマ)。

 

 しかし【黒牢の錬金術】はあくまで防御の錬金術……攻撃をするには自分が攻撃しなければなりません。そこで力を発揮するのが【焔の錬金術】です。この二つの錬金術は相性抜群。ヤジュセン×世界のトオノ並、特撮オタクにも分かるように言うとラビット!タンク!ベストマッチ!!鋼のムーンサルトォ…ラビットタンク!!イエーイ!並に相性抜群です。

 

今言った戦闘以外の使用方法もあるのですがそれはその時になるまで秘密です。まあ有名なものなのでこのゲームをプレイしたことのある兄貴ならわかると思いますが。

 

 錬金術も覚えたのでもうここに用は…おっと、ドルチェットから【剣術】を教えてもらうのを忘れていました。頼み込みましょう。グリードさんに斬りかかったからか警戒心が強いですが、グリードさんガチ恋勢のこの犬っころはちょろっとグリードさんのことを褒めるとすぐに警戒心を解いて【剣術】を教えてくれます。この警戒心のなさ……さては幼女じゃな?(名推理)

 

┌───────────────────┐

ドルチェットは懇切丁寧に剣の扱い方を教

てくれた。              │

あなたは剣術の技能を手にいれた。 │

└───────────────────┘

 

 基本的にイベントで習得できる技能は【器用】が高ければ高いほど習得しやすくなります。ホモちゃんの【器用】はレベルMAX(エグゼイド)。それどころか進化(オーバ・ザ・エボリューション!)して【万能】になっています。覚えられないわけないんだよなぁ……。

 少し頼むが遅れましたけどまあ誤差だよ誤差!

 

 時間帯も遅いので今日はここにお泊まりしましょう。伏線回収!キャンプ地としたのは未来を読んでたからさ!(シュルク)

 なにも食べてなかったからか【空腹】状態になってますね。カーティス精肉店でお肉を買ってきましょう。この時にイズミがいればコミュニティを築くのもありですが、基本的にいないので築くことができたらラッキー程度に考えておきましょう。別にイズミとのコミュニティがなくても最後まで進めます。

 

「いらっしゃいませー!カーティス精肉店です!」

 

 メイスンが店番をしていました。まあ仕方がありません。適当にお肉を買って『デビルズネスト』へ戻りましょう。よお兄ちゃん、この店で1番美味い肉をくれ!

 

「一番美味い肉?うーん…だったらこの牛の肩ロースとかどうかな?霜降りだから美味いよ!」

 

 霜降り……!圧倒的ドラクエ……!!(KIZ並感)他にも適当に見繕ってくんろ!『デビルズネスト』のメンバーにも食わせて上げるためにたくさん買いましょう。ここでスカー戦の時の賠償金が役に立ちます。ホモちゃんはちょっとしたお金持ちになっているのでお金は心配ありません。

 『デビルズネスト』の連中に食べさせる理由は等価交換の意味を込めたお礼です。連中から技能や情報を教えてもらっていた場合、対価を支払わないと好感度が下がります。逆に支払っておくと全体的に好感度が上がります。この好感度上げが後々の攻略に響いてくるので大事なのです。

 

 ただいまー!肉買ってきたゾ。レッツお肉パーリィー!みんな踊れー!!(比喩表現)

 

「うお!?肉だ!!」

「丸々一頭分くらいの量じゃねぇかこれ!!?」

「おーいテメーら。この肉はそこの姉ちゃんが買ってきたものだ。お礼言えよ」

「ありがとうございます!!」

 

 やっぱコイツら良い奴じゃねぇか……!出てくる作品間違えてません?例えば銀の匙とか。

 錬成してバーベキューセットを用意しましょう。炭は元々ここが酒場だったからか大量にあります。なんで大量にあるんだ……?(困惑)炭…炭素……炭化……あっ(察し)。

 

「あ?なんだ急にジロジロ見やがって」

 

 なんでもないです。ではグリードさん(炭)に火をつけて肉を焼きましょう。もう待ちきれないよ!早く出してくれ!(せっかちはホモ)当店自慢の一品になります……。クソ(美味い肉)です……。

 

 焼肉パーリナイしたことにより【空腹】が【満腹】になりました。後片付けをしたら寝ましょう。夜更かしはお肌の大敵、はっきりわかんだね。

 では寝ましょう。オ ヤ ス ミ  マ ン ! !(ベビー用品)

 

 

 朝になりました。おっはー!!!おはようございますだろぉ?おはようございます。グリードさん達に挨拶をして中央に戻りましょう。

 

「かぁ〜…なんだ?もう帰るのか?」

 

 寝起きのグリードさんが別れの挨拶をしに来てくれました。わざわざ挨拶にしくるとかやっぱりTDN気さくな兄ちゃんじゃないか……。

 

「まあなんだ、あんたは面白い人間だった」

 

ありがとナス!今度はそっちが肉奢ってくれよなぁ〜頼むよ〜?

 

「そうだな、とびっきりのヤツを用意しといてやんよ。じゃあな、気ぃつけて帰れよ」

 

┌───────────────────┐

そう言うとグリードは背を向けて手をヒラ

ヒラと振って店の中へ戻って行った。なん

だかんだ律儀なホムンクルスだった。  │

└───────────────────┘

 

 挨拶も済んだので帰りましょう。中央へイクゾ-!デッデ

【今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました】

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 最初見た時は『機械みたいな女』って認識だった。

 

「ホムンクルス……貴方が…?」

「ああそうだ。ありえないって思ったか?いいか、『ありえないなんてありえない』。今ここに実在してるんだからな」

 

 俺がホムンクルスだと言うことを話した時もロアに一度頭をぶっ飛ばさせて再生した時もあいつは眉ひとつ動かさず観察するように見つめていた。

 

「グリードさん!ホントにいいですか!?あんな得体の知れない女をここに泊めるなんて!」

「あぁ〜?別にいいだろ。あんな面白い女いないぜ。俺が人間じゃないか確かめるために剣で斬りかかるなんてしてきたのあいつが初めてだ。だっはっは!」

「笑い事じゃないっすよ…」

 

 あの時は『敵意はない』なんて言ったがあれは本当だ。あいつが持っていたのは敵意じゃなく『興味』だった。『本当にこの男はホムンクルスなのか?』その探究心を満たすために斬りかかってきたんだ。あれには流石の俺も面食らったぜ。

 

「ただいま」

「ただいまって……ここはアンタの家じゃねぇぞ?ってなんだその大量の肉は」

「今日の夕飯」

「そんな食うのかアンタ……」

「……馬鹿なの?これはあなた達の分も含まれてる」

「……はあ?」

「一宿の恩、焼肉パーティーでもしましょう。ここは広いし、沢山買ったから全員で食べないと消費しきれないわ」

「……くっくっくっ…!だーっはっはっは!!!おいオメーら!!今日は肉だぞ!!」

 

 ついさっきまで一触即発の雰囲気だったってのにあいつは俺達の分の肉まで買ってきて一緒に食おうと言いやがった。俺の中のあいつの認識が『機械みたいな女』から『面白い女』になった。

 まあアイツらもアイツらだ。肉貰っただけで警戒心を解きやがる。そんな馬鹿どもだから俺は気に入っているんだがな。 

 

「炭ない?」

「炭ぃ?ああ確か大量にあったぞ」

「…なんで大量にあるの?」

「知らねぇよ……おいなんで俺を見る」

 

 肉も食いきって片付けたあと、あいつはいの一番に寝やがった。

 

「……グリードさん、こいつ何者なんですかね?」

「んー…まあ、アレだな。大物であることは確かだな」

「よく敵地のど真ん中で一番最初に寝れるなこいつ……」

 

 寝首をかかれるとか考えなかったんだろうな。そんなことする奴らじゃねえって俺らのことを信頼してたんだろう。たった一日で信頼なんか出来るもんかって?……あいつなら出来るんだろうな。

 しかも一番最初に寝たかと思えば一番最初に起きやがってそのまま何も言わずに帰ろうとしやがった。

 

「おい、帰るのか?」

「ええ。昨日はありがとう、グリードさん」

「こっちこそサンキューな。たらふく肉食ったのなんか久しぶりだったぜ。アイツらも喜んでたしな」

「それは良かった……じゃあ、そろそろ行くわ」

「おう。まあ、なんだ。久々に面白かったぜ」

 

柄にもないことを言ってなんだかむず痒かったんだよなあ。照れくさったのかもな。強欲なんて呼ばれてる俺があんなこと言うなんてよ。

 

「私も楽しかった。今度はあなたがお肉を食べさせてね」

「はっ、任せろ。そんときゃとびっきりのヤツを用意しといてやんよ。…じゃあな、気ぃつけて帰れよ」

「ええ……またね」

 

 その言葉には返事せずに手を振るだけで返したが……もう一度、もう一度会った時には、今度はこっちが肉を奢ってやろう。なんて考えてたが……

 

「それも叶いそうにねぇな……」

「何を言っているのだね?さあ、立ちたまえ。君はあと何回殺せば死ぬのかね?」

 

 剣を突き刺され、下水道に倒れながらあの時のことを思い返していた。これが走馬灯ってやつなのかもな。

 もう両手じゃ足りないほど奴に殺された。もうすぐ完全に死ぬだろう。

 

「…さあな、テメェにゃ関係の無いことだよ!!」

「愚かな…」

 

 なあ、フォールン。

 

 

 

 

 

 またいつか会えたら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一緒に肉、食おうぜ。




全6話です。多分。


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Part5/6

誤字報告助かりまする……だらしない作者ですまない……。
感想評価も嬉しいゾ。
あと日刊ランキング乗ってたよ!嬉しいね!


 悲しみ怒り力に変えて運命はすぐそばにあるRTAはじまるよー。

 

 

 前回は『デビルズネスト』を出たところで終わりましたね。今回はいよいよ【焔の錬金術】を習得します!おまえのちんこに火を灯そう……(マイナー語録)

 

 現在ホモちゃんが習得している技能は【剣術】と【錬金術Lv.10】、そして【黒牢の錬金術】です。ステータス面は【器用Lv.10】と【万能】、そして【敏捷Lv.10】と【瞬足】と立派な仕上がりになっています。え?【筋力】、【頑健】、【体力】?知らない子ですね……そいつらがなくても攻撃が当たらなければどうということはない。あとはホモちゃんの肉弾攻撃の威力が「くそざこパンチやめてくださいよ」と言われる程度になるだけです。でも足はムキムキなんだよね……。

 

 雑談はここまでにして、マスタングに電話しましょう。すうぃやせ〜ん…あてぃしですけど〜ちょっとお茶とかあ、しやせ〜ん?しましょうよ〜。

 

『お茶ですか……すみません。今仕事中でして……』

 

 え…?まさかA to sheの誘いを断るんすか?まあ大佐は断りませんけど(ABO構文)

 

『……分かりました。では明日、いつもの喫茶店で…ええ』

 

 よし、これで約束を取りつけることが出来ましたね。まあここからが本番なんですけどね。前話したように、大佐の好感度は一度上がると一定の期間を開けなければ上がらなくなります。しかしそれではかなりの時間を要してしまいます。そこで、ちょっとした裏ワザを使います。所謂バグですね。ちなみにこのRTAで使用するバグはこれが最初で最後です。

 レギュレーション違反じゃねぇの?と思ったそこの兄貴、安心してください。大丈夫ですよ!

 

 というのもまともに使えるバグがこれくらいしかないのが理由です。他はキャラのグラフィックが仮面を付けたかのような顔に変化する『仮面舞踏会』やゲーム内のアイテムが全部農作物関連のものになる『農業高校』と呼ばれるバグくらいで、使えるどころか途中でフリーズしてデータが吹き飛びます。

 

 話が逸れましたが、こういう理由なのでバグ使用は許可されています。まあ先駆者兄貴が存在しないので私がルールだ状態なんですけどね。

 ではマスタング好感度MAXバグを使用しやす。

 

 やり方は簡単。まず好感度上げの時に行くカフェに行きます。そして席に座ったらベジタリアンメニューを開き、スープ、フルーツジュースをドリンクに選びオーダーを完了します。

 はい、これで完了です。あとはマスタングが来るのを待ちましょう。

 

「遅くなってすみません……もう料理の注文を?」

 

 ここまでは先に料理を頼んでいた時に出てくる会話なのですが、このままだったらただの会話…ここからがマグマ(バグ)なんです!

 

┌───────────────────┐

あなたはマスタングに話しかけた。思えば

彼と知り合ってから長い時間がたった。 │

今なら錬金術師仲間としてお互いの錬金術

を教え合えるかもしれない。      │

└───────────────────┘

 

 知り合ってから長い時間(1年もたってない)。ホモの時間の流れは早いなぁ……(諸行無常)。

 

┌─────────────┐

提案しようかな・・・?  │

提案する        │

│ 提案しない       │

└─────────────┘

 

 提案しましょう。するとマスタングは快く頷いてくれます。やっぱ好きなんすねぇ!

 

「………!…分かりました。ですが、この錬金術は他言無用でお願いします。絶対に情報を漏らさないでください」

 

 ありがとナス!これでフェーズ2……完了……。

 お礼の意味も込めて大佐に料理を勧めましょうね〜。ほら、食えよ食えよ。

 

 しかしなんでこの料理を注文するとバグが起こるんでしょうかね……他のバグも発生条件は謎ですし……このゲームッ!(奥が)「深い」!!!ッッボボボボボボボボッ!ボゥホゥ!ブオオオオバオウッバ!

 

 深さに感動したところで喫茶店を出ましょうか。マスタングといつ錬金術を教えてもらうかだけ決めたら別れましょう。

 

「ではまた後日……詳細はホークアイ中尉を通してお伝えします…」

 

 オッス、お願いしまーす!ではホモちゃんは家に戻って【黒牢の錬金術】の発動条件をショートカット出来るようにします。靴底に【応用錬成】を仕込んだように今度は【黒牢の錬金術】を仕込みます。但し固有技能ということもあって成功率は低めです。【万能】を持つホモちゃんですら成功率50%行くか行かないかですもん。極限技能になるとどうなる事やら……考えたくもないですね。

 

 うーん……一回目は失敗ですね。失敗したので時間を浪費して靴がお釈迦になりました。まあ一つくらいなら大丈夫です。もう一回チャレンジしてみましょう。

 おっ、なんとか成功してくれたようですね。大佐見たく替えのモノを常備することは出来ないのでスペアはありませんが、これで完成ですね。あとは【焔の錬金術】を習得したらそのまま最終決戦まで突っ張ります。

 

┌───────────────────┐

扉をノックする音がした。この叩き方はリ

ザだろう。先程のマスタングの言葉を思い

出して玄関へ向かった。        │

└───────────────────┘

 

「フォル……話は大佐から聞いたわ。今夜、ここへ来てちょうだい」

 

 ぶ・ラジャー!(無邪気)ん?なんかリザさん顔色わるいですね。どしたどした〜風邪でも引いたか〜?(すっとぼけ)

 

「……フォル、あなた………いえ、また後で話すわ。じゃあね」

 

 なんか素っ気なかったですね。まあ当たり前ですけど。理由がわからない人のために今はまだ話さないことにしておきます。では夜になるまで倍速。

 

 夜になりました。ではマダム・クリスマスが経営するバーへ向かいましょう。お邪魔するわよ〜^^。

 

「いらっしゃいませ〜…あらぁ?初めて見るお客さん。あっ!もしかしてあなたがロイさんのお客さん?」

 

 そうだよ(便乗)。早く案内してくれ!もう待ちきれないよ!と行ってる間にマスタングの隣の席に案内されました。大佐の隣にはリザさんが座っています。

 

「……焔の錬金術を教える代わりに、そちらも情報を教えて頂きます。それと、こちらの紙にサインと拇印を押してもらいます」

 

 ここら辺はAを連打連打〜!連打連打連打〜!しときましょう。つまるところ全部「はい」でいいです。項目としては「【焔の錬金術】の知識を記録に残さないこと」、「自分以外に教えないこと」、「なんらかの場合に知られた時、責任を取ること」その他諸々です。基本的に普通にプレイしていれば破ることはありません。まあその気になればエドなどにも【焔の錬金術】を覚えさせることは出来ますが、これはRTAなのでしません。

 

┌───────────────────┐

あなたは焔の錬金術の知識を得た。 │

あなたは焔の錬金術を理解した。  │

└───────────────────┘

 

 やったぜ(SKRIボイス)。これから毎日家を焼こうぜ!!【焔の錬金術】、習得完了です。いくら何でも簡単に覚えすぎでは?と思ったホモの兄ちゃんも多いでしょう。ここでホモちゃんのステータス、技能を思い出してみてください。【器用Lv.10】、【万能】、【錬金術Lv.10】、【黒牢の錬金術】……この性能は国家錬金術師と同等、もしくはそれ以上のステータスになっています。

 そして固有技能の錬金術を覚えられるかどうかはキャラクターの錬金術の精度によって変わります……勘のいい兄貴はいっぱいちゅきぃ……。

 

 但しバグを使ってこのイベントを起こすと習得確率が下がることもあるのでプレイ中は内心ヒヤヒヤしていました。生きてるって素晴らしい!!

 

 ではこちらもホムンクルス&賢者の石の情報について話しましょう。そして軍の上層部が内乱で瀕死になった兵士を使って生物実験をしたことも話します。

 

「なっ……!」

「そんな非人道的なことを軍が…!?」

 

 このことを話すとマスタングとリザさんの軍に対する忠義心が揺らぎます。ちなみにここで国土錬成陣について話すとマスタングはヒューズ中佐の死の真相に気づき復讐の鬼と鹿島(かしま)す。

 しかも復讐対象が分からないのでリザさんやマスタング隊のメンツまで疑い始めます。こんなマスタング隊はいやだ。

 まあ覚えたいことは覚えられたし、話すこと話せましたし、タカキも頑張ってるし!そろそろ帰っていいっすかぁ?

 

「………ああ」

「ちょっと待ってフォル」

 

 帰ろうとしたらリザさんに呼び止められました。そう言えば大事なことを話していませんでしたね。うっかりうっかり。

 

「一つだけ聞きたいことがあるの……あなたは…焔の錬金術の知識を得るために私に近づいたの…?」

 

 焔の錬金術は元々リザさんの父親が生み出したもので、リザさんのお父さんはマスタングの錬金術の師匠でもあります。エドとアルにとってのイズミ・カーティスですね。

 そして焔の錬金術を使って大佐はイシュヴァール戦で成果を上げました。ようは民間人も焼き殺したわけです。マスタングとしてもこれは不本意だったでしょう。

 こんなことがもう起こらないように、リザさんは自身の背中に彫られてある焔の錬金術の情報を焼き潰して欲しいと頼みます。これは自分自身のケジメのためでもあったと思います。

 

 まあそんな辛い思いをしてきたのに自分の上司が自分の親友に錬金術を教えるなんて言ったらそりゃ疑いたくもなりますわ。

 ですがホモちゃんの立場からすると堪ったものでありません。そもそもマスタングのことはリザさんが紹介してくれたんだからさあ、ホモちゃんにそんな気があるわけないのは確定的にあきらか。はっきりわかんだね。

 

「……そう、よね。ごめんなさいフォル。疑ったりして……」

 

 あっ、いいっすよ(気さく)。人間生きてりゃ誰にでも間違うことはあるからね?多少はね?だからと言って親の口座から1500万円を引き出して散財した罪は許されないゾ。死で償え(懺悔)。

 これで本当に用は済んだので帰りましょう。マサラタウンにさよならバイバイするような気持ちで帰ります。

 

 はい、家に着きました。これでやることは終わりましたのであとは最終決戦の日まで時間を進めましょう。このゲームは時間の進め方を自分のさじ加減である程度早くしたり遅くしたり出来るのでいいですよね。まるでやること済んだらさっさとストーリークリアしろと制作会社が走者に啓示してくださっているようだぁ……。

 

 それに通常プレイでも自分のスピードでストーリーを進めることが出来るのでフラグ管理とかもしやすいんですよね。こんな立派なゲーム作って……ほんま、誇らしくないのかよ?

 

 やり残したことも無いはずですし、あとはダラダラするだけなので最終決戦まで加速させ───

【今回は以上です。ご視聴ありがとうございました】

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 私がフォルと出会ったのは、イシュヴァール戦が終わった頃……大佐に私の背中を焼き潰して貰った月の終わりだった。

 あの日は買い物帰りで、傘をさしていても濡れる程の大雨だったのを覚えている。誰しもが急ぎ足で雨宿り出来るところを探そうとしている中、彼女はいた。

 

 土砂降りの中、傘もささずにただじっと佇んでいる彼女を見て、私は慌てて駆け寄った。

 

「ちょっと、あなた大丈夫!?こんなに冷えて…」

「………」

 

 明らかにここの人間ではなく、恐らく紛争地帯から逃げてきた難民なのだろうと悟った。

 

「……とりあえず、このままじゃ風邪を引くわ。私の家に来ない?」

「………」

 

 私が手を差し出すと彼女はゆっくりと握ってくれた。

 

 その手は氷のように冷たかった。

 

 

 家に帰る頃には私もずぶ濡れになっていた。他人の家のお風呂なんて使い勝手も分からないだろうし、あのままでは私も風邪を引いてしまいそうだったから二人一緒に浴室へ入った。

 まず泥だらけの髪と体をお湯で洗い流して綺麗にして、それから湯船に浸かった。しかし成人女性と15歳前後の少女が一緒に入るほど私の家の湯船は大きくない。なので私が彼女を後ろから抱きしめるような形で湯に浸かった。

 

 体を温め一息ついたところで彼女自身のことを聞くことにした。

 

「ねえ……あなた、どこから来たの?」

「………」

「綺麗な金髪に澄んだ青い瞳……アメストリスの人間よね?」

「………」

「…ねえ、聞いてる───ってのぼせてるじゃない!」

 

 初めのうちは私が何を言ってもうんともすんとも言わなかった。それどころかのぼせてしまったので急いで湯船から出て処置をした。

 服は私が昔着ていたものの中にサイズが合うものがあったのでそれを着せて彼女が起きるまで料理をしていた。

 

「ぅ……ん…」

「起きた?あなたお風呂でのぼせたのよ」

 

 水を与えて彼女の意識がはっきりしているのを確認してから料理を食卓に並べた。湯気が立つ料理を前にして目をぱちぱちと見開きする。

 

「お腹すいているでしょ?遠慮しないで食べていいわよ」

「………」

 

 やはり返事はしてくれなかったがおずおずとスプーンを手に取りスープに手をつけた。一口、また一口と口に運び最後の方は男の子のような食べ方になっていた。

 他の料理も同じように食べきり、食器を洗おうと席を立った時だった。

 

「なんで」

「え?」

「なんで、こんなに優しくしてくれるの?」

 

 振り向くと、彼女は青く透き通った瞳で私を見ていた。疑いの感情はなく、ただただ不思議そうにそう言った。

 

「なんでって言われても……普通見過ごせないでしょ」

「普通って、何?」

 

 変わらない調子で話す彼女を見て違和感を覚えた。常識が欠落しているというか…酷く不安定な状態に見えた。

 だってそうでしょう?このくらいの年齢の子なら何が正しくて何が悪いのか、そういう常識というものが身についているはず。ましてや成熟するのが早い女の子なら尚更。

 

 でも、彼女はそれが無かった。

 

「ねえ、さっきも聞いたけど……あなたはどこから来たの?」

「……エリゼエール」

「エリゼエールですって!?」

 

 イシュヴァール戦の前、私がまだ軍人になる前の頃だ。アメストリスの西に位置するクレタという国にはエリゼエールと呼ばれる小さな街があった。街の住民は優しく、旅人を労ってくれることや、渡り鳥が旅の途中によく休憩しに来るなどちょっとした観光名所にもなっていた。

 

 しかしアメストリスとクレタは小競り合いが絶えず、国境付近で度々戦闘になることが多かった。エリゼエールは国境から近いところに位置していたこともあり戦闘の余波を受けることもしばしばあったらしい。

 

 そんな中起こったのが、後に『エリゼエールの悲劇』と呼ばれる事件だ。

 

 事件が起こる日の朝、血まみれの男がエリゼエールの付近で見つかったのだ。アメストリスの人間がクレタの軍人に見つかればその男は捕虜として扱われ、手酷い仕打ちを受ける。それを気の毒に思った街の住民が、軍に隠れてその男の手当をしようと診療所へ連れて行ったのだ。

 

 それが罠だとは気づかずに……。

 

 傷の治療をしている時に医師は不思議なことに気づいた。男の服は血で真っ赤に染まっていたのだが、肝心の男の傷を探そうとしてもどこにも見当たらなかったのだ。

 

 そして、事件は起こった。男を治療をしようとしていた医師の家が突然爆発したのだ。当然街の住民はパニックに陥り、クレタ軍も混乱した。当たり前だ、知らないうちに爆弾を抱えこんでいたのだから。

 

 その日のうちにエリゼエールの街は崩壊した。男性も、女性も、大人も、子供も、軍人も、民間人も関係なしに、皆殺されたらしい。

 らしいと言うのは、その情報が街を破壊した男の主観で報告されたからだ。

 

 まさかそんな所から少女がやって来たとは思わなかった。

 

「そう…だったの…」

「…お父さんも、お母さんも、友達も、先生も、商店街のおばさんやおじさん達も、みんな殺された……あの男が、殺した……わたしも本当は死んじゃうはずだった……。けど、生きていた……だからわたしは逃げた。走って、走って、走って走って走ってはしってはしってはしってはしってはしってはしってはしってはしってはしってはしって、ここにたどり着いた…」

 

 せき止められていた水が一気に押し出されたように話す彼女の瞳は暗く、この世に絶望しているように見えた。そう、あの時の私のように。

 けど少し気になることがあった。先程の話から彼女には両親がいたということが判明している。ショックを受けていることから愛情も注がれていたことが伺える。

 なら何故彼女の常識はズレているのだろう?

 

 ショックで精神が歪んだ?分からない…だけども彼女の存在が不安定だということはわかる。

 

 私が、私が彼女を助けなければいけない。

 これは私がしなければならないことだ。そんな気がした。

 

「あなた、行くとこないんでしょ?なら私の家に住まない?」

「……?」

 

 イマイチ理解していない彼女に困り笑顔を浮かべてしまう。もう一度易しく伝えてみた。

 

「だから、私と一緒に暮らさない?」

「…え」

「勿論あなたの意思を第一に考えるわ。望むのなら保護施設に連れて行って里親を探してもらうわ……どうかしら?」

「……でも、わたし…迷惑かける……」

 

 悲しそうに青い瞳を伏せる彼女の姿はとても痛々しくて、見てるこっちが辛くなってしまうほどだった。その姿を見ていたたまれなくなった私は、思わず彼女を抱きしめた。

 

「そんなこと…子供が気にしなくていいのよ」

「うぁ、うああ、うあああああ!!!」

 

 思えば彼女のハッキリとした声を聞いたのはあの時の泣いた声が初めてだった。ひとしきり泣いたらスッキリしたのか鼻を鳴らして抱擁を解いた。

 瞳は泣き腫らしたことで赤く腫れてしまっていたが相変わらず青く澄んだ綺麗な色をしていた。

 

「そう言えば名前を言ってなかったわね。私はリザ・ホークアイ。リザでいいわ」

「リザ………リザ…。わたしは、わたしの名前は───ない」

「名前がない?もしかして記憶喪失になったんじゃ…」

「違う」

 

 首を横に振る彼女の顔はどこか呆れているように感じた。あれは今でも釈然としない。

 

「わたしは本当ならあの街で殺されていた。でも生きていた。前のわたしは死んだ…だから、新しくリザに名前をつけて欲しい」

「わ、私に?」

 

 突然の申し出になおさら困惑したが、これから家族となる彼女からのお願いだったので引き受けた。

 しかし私のネーミングセンスは他人とどこかズレているらしい。親や友人にもよく否定されていた。

 辞書を引き、家にある本を読み、悩み悩み抜いて考えついたのがあの名前だった。

 

「フォールン。フォールン・モクナワートって名前はどう?」

「フォールン…モクナワート…どういう意味?」

「フォールンって言うのはエリゼエールに伝わるおとぎ話の主人公の名前なのよね?その子はたしか…『天使』。モクナワートはクレタの言葉で『青い瞳』を意味する……青い瞳を持つ天使、どう?中々素敵じゃない?」

「……フォールン…なんでリザがそのおとぎ話を知ってるの?」

「だって私、一度旅行に行ったことがあるもの。宿屋の女将さんが教えてくれたお話だったから印象に残ってたの。それにあなたは青い綺麗な瞳を持っているしね」

 

 天使の女の子が翼を無くして地上に落ちてしまい、地上の人々のお願いを叶える代わりに自分の翼を探してもらうというおとぎ話だった。悲しい話だったからよく覚えている。

 彼女は何度もフォールン・モクナワートという名前を口ずさむ。自分の体に刻み込むように、何度も何度も口に出す。

 

「フォールン…モクナワート……うん。分かった。私の名前は、フォールン・モクナワート」

「気に入ってくれて良かったわ。これから宜しくね、フォル」

「……フォル?」

「略称、あだ名みたいなものね。嫌だった?」

 

 首を横に振る。先程とは違い、今度は嬉しそうだった。

 

「ううん。嫌じゃ…ない」

「それならよかった。じゃあ改めて、宜しく。フォル」

「うん。よろしく……リザ」

 

 それから私はフォルと暮らし始めた。自分より年下の女の子と一緒に暮らすなんて初めてだったので慣れないことも多かった。それにあの頃は大佐の副官となったばかりだったので毎日が忙しかった。

 けれども家に帰ればフォルが出迎えてくれて、一緒にご飯を食べ、お風呂に入り、そして一緒に寝る。まるで姉妹のようだった。

 

 大佐にフォルのことを話そうか迷ったのだが、フォルの心が安定するまでは会わせない方がいいだろうと思い話さないことにした。

 

 あの子は私が日付が変わるまで仕事をした日もあの子は必ず玄関で出迎えてくれた。眠たいだろうに睡魔に耐えて待っていてくれたのだ。

 父を亡くし、家族がいなくなった私はそれが嬉しくて、いつの間にか私の中でフォルの存在がとても大きくなっていた。

 

 ある日、雑務に忙殺されそうだった私を見て大佐が休暇を与えてくれたことがあった。

 

「ねえリザ」

「なぁにフォル?」

「私、リザみたいに髪を短くしたい」

 

 そんな時、フォルが突然『髪を切りたい』と言ってきたのだ。絹の糸のような綺麗な金髪は出会った頃から整える程度でしか切っておらず、腰あたりまで長くなっていた。

 

「そうねぇ…確かに長くなったものね。散髪屋に行きましょうか」

「あの…リザに切ってもらいたい」

「私に?どうして?」

「……リザがいいの」

 

 フォルにしては珍しく、ハッキリとした理由を語らずに頼み事をしてきたので不思議に思った。けど深く詮索する必要もないので快諾した。

 

「分かったわ。じゃあ道具を準備するから待っていてね」

「うん」

 

 あの日からフォルはショートヘアを好むようになった。理由が私への憧れと聞くと少し照れくさいのだけど…。

 

 暫く経ち、大佐と私は国家資格を受けたい錬金術師がいるときいてリゼンブールという田舎へ向かった。

 そう。後に【鋼の錬金術師】と呼ばれるエドワード・エルリックとその弟のアルフォンス・エドワードだ。しかし着いた先にいたのは車椅子に乗る男の子と鎧だった。

 あの子たちは母親を蘇らせようと人体錬成を行い、その結果エドワード君は左足を、アルフォンス君は体全部を失った。

 アルフォンス君の魂を鎧に定着させるためにエドワード君は自分の右腕を失った。

 

 大佐はそんなエドワード君を軍に誘った。もしかしたら父の姿が重なったのかもしれない。

 大佐が話をしている間、二人の幼なじみの女の子と話した。

 彼女はあの内戦で両親を失ったらしい。だから軍人は嫌いと言っていた。

 

「軍人さんは嫌い…お父さんもお母さんも戦場に連れていかれて、殺されたから。その上、エドとアルも連れていこうとしてる……」

 

 マグカップを握りしめながら俯く彼女に私は少し意地の悪い言いかたをした。

 

「それはあの子達が自分で決めることよ。そう……自分で決めること」

 

 中途半端な慰めの言葉よりもハッキリと言った方がこの子のためだと思ったからだ。彼女の中でも葛藤があったのだろう。私の言葉の意味を理解して考え込んでいた。そして質問をしてきた。

 

「リザさんは、なんで軍人になったの?」

「……守りたい人がいるから」

 

 頭に浮かんだのは大佐と、フォルの顔。軍人になったのは守りたい大佐(ひと)のため。軍人を続けているのは守りたいフォル(ひと)がいるから。

 そんな話をしていると大佐が話を終えたようで帰りの支度をして家を出た。

 

「じゃあね、お嬢さん」

「ウィンリィ、です」

「そう……また会えるといいわね、ウィンリィちゃん」

 

 ウィンリィちゃんの差し出された手を握り握手をして私は馬車に乗った。

 馬車に揺られながらあの子の髪を思い出し、私も髪を伸ばしてみようかなと思った。

 

 家に帰り、フォルにその事を話すと不機嫌になったのは割愛しよう。

 

 それから2年後、あの子は私の家を出て独り立ちすることになった。なんでも錬金術に興味を持ったから中央(セントラル)で勉強したい、と。

 

「寂しくなるわね」

「会おうと思えば…いつでも会える、よ?」

「それでも出迎えてくれる人がいないのは寂しいわ……気をつけてね」

「うん……リザも、風邪ひかないでね」

 

 抱擁を交し、あの子を見送った。

 

 

 

 あの子が中央(セントラル)に引っ越してから1年後、東部に戻ってくるという報せが入った。私は休暇を取りフォルを迎えに駅へ向かった。

 

「フォル!」

「───リザ。久しぶり」

 

 久しぶりに会った彼女はあの頃と変わらない、いつものフォルだった。

 

 が、どこか違和感を感じた。その時は気のせいだと思っていた。

 

「え?私の家じゃなくて別の部屋に引っ越したの?」

「うん…いつまでも、迷惑かけられないし…」

「迷惑だなんて思ってないわ。今からでも……」

「いいの」

 

 しかし、違和感は増していくばかりだった。気になった私はある日からフォルの家を訪ねるようになった。

 昔と変わらない食事、仕草、話しかた……しかし違和感は拭いきれなかった。

 

 そしてあの夜の出来事…。

 

「マスタングさん、取引しましょう?軍の上層部が行っている賢者の石の錬成、そしてホムンクルスの情報。これらとあなたの『焔の錬金術』の知識を、ね」

 

 まるで別人だった。私が知っているフォールンとはかけ離れた誰か(・・)がそこにいた。違和感はいつの間にか恐怖に変わり、フォールンが得体のしれない存在に見えて仕方がなかった。

 そして大佐はフォールンの交渉に頷いた。小さな声で「すまない」と言われたが、天秤にかけるのにも葛藤があったであろう大佐を責める気持ちは湧かなかった。むしろ、それよりもフォールンの存在が大きくすぎた。

 

 彼女がバーを出ようとした時、思わず呼び止めていた。

 

「ねえ、フォル。一つだけ聞きたいことがあるの……あなたは…焔の錬金術の知識を得るために私に近づいたの…?」

 

 そんなことはありえない。だってフォルを大佐に会わせたのはあの子が東部に戻ってきた時が初めてなのだから。あの時の私は混乱していたのだと思う。

 彼女はそんな私の言葉をきいて、笑った。

 

「あははは、そんな訳ないでしょ?」 

「……そう、よね。ごめんなさいフォル。疑ったりして……」

「いいよ別に。じゃあね、リザ。それと大佐さん」

 

 手をヒラヒラと振って彼女は店を出ていった。

 

 なんだ今のは?

 

「お、おい中尉。顔色が悪いぞ、大丈夫かね?」

「……大丈夫です。すみません大佐、今日はもう帰ります」

「あ、ああ…気をつけて帰りたまえ」

 

 大佐の言葉が右から左へ流れるように聞こえた。外に出ると深夜ということもあり、冷えた。

 

「あれは、誰だったの…?」

 

 分からない。分からなかった。あそこにいたのは、私の知っているフォールンじゃなかった。まるで、中身が入れ替わっているような気持ち悪さがあった。

 

「フォル……」

 

 あなたは、どこに行ったの?




走者は気づいていませんが、ミスをしています。
題名には「一部」バグと書いてあります。
次の投稿は1ヶ月後になります(ガチ)。
連日投稿はこの為の布石だった……?

伏線らしい伏線なんてないけど考察(暇つぶし)して気長に待っていてください。

追記・活動報告にホモちゃんのプロフィールを書いといたゾ。気になった人は見て欲しいノーネ。


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Part6/6

5月11日に投稿することを我慢できませんでした。これも全部グリードさんってやつの仕業なんだ!(責任転嫁)
最後の初投稿です。


 そっと差し出した傘の中で温もりに寄り添いながらRTA最終パート、はっじまるよ〜。

 前回は【焔の錬金術】を習得したところで終わりましたね。今回は最終決戦まで一気にすっ飛ばします。

 ちなみにチャート的には100点満点中98点くらいの進み具合になっています。全体を通してみても運がいいんですよ、わたし。このまま進められれば目標の11時間を切れるかもしれません!タイトル?んなもん知らん知らん!タイトルが変わることなんてよくあるこった、気にすんな!

 

 ではおはようおやすみを繰り返して日にちを進めます。では倍速。

 

 この間、視聴者の方は暇ですよね?ですので〜

 

 今回の流れについて話します(素直)。

 最終話なんでね、私も素直になれるといいますか。ここまでの進み具合がいいおかげでビックカメラ並にニッコニコなんですよね。

 

 話を戻してこれからホモちゃんは本作の目的、お父様をぶっ倒しに行きます。その為に地上から行くか、地下から行くか、どちらかのルートを通っていかなければなりません。

 それによりストーリー分岐が発生します。

 

 上から行けばアームストロング姉弟やカーティス夫妻+その他と共に地下へ向かうことになります。

 下から行くのならエドワードと愉快な仲間たちと共に第三研究所を通ってお父様の元へ向かうことになります。

 結論から言いますとホモちゃんには地下から行ってもらいます。何故かと言いますと純粋に速度の問題ですね。誤差程度ですが下からイク方が早いんですよ。やっぱ好きなんすねぇ!

 というのも地上から行こうとすると高確率で大総統とグリードの戦いに巻き込まれるんですよねぇ……。なら他の方角からいけばいいじゃんと思われがちなのですがその分のロスが発生してかなりの不味になります……。

 その点地下からなら特に怖いものはありません。ストーリー通り進行するだけですからね。

 

 ……まだ終わりそうにないですね。ならもう少し話しましょうか。話すのはこのルートのホモちゃんの役割についてです。

 現在ホモちゃんはマスタングと同じ『最有力人柱候補』という扱いになっています。なのでホモちゃんがするべき行動はエドワード達の金魚のフンになることです!うんちして♡

 

 なぜかと言うとここで先陣切って人形兵を根絶やしにしたり、ドクター金歯に喧嘩売ったりしちゃうと人柱にするターゲットがマスタングからホモちゃんに移ってしまうのです。

 なのでホモちゃんはエドワード一行からつかず離れずの距離でキモオタストーカーのように後をつけてもらいます。がわ゛い゛い゛な゛ぁ゛だい゛ぢぐん゛。

 

 と、話しているあいだに約束の日になりましたね。では等速に戻します。途中買い物をしてから第三研究所へ向かいましょう。全速前進DA☆

 

 到着しました。あら?警備員が伸びていますね……ということはエドワード達はもう先に研究所の中へ入っちゃったみたいです。むむむ…買い物をしたせいで少し出遅れてしまったみたいですが、まあ誤差だよ誤差!

 自慢の脚力を活かして研究所内を駆け抜けます。犬のように駆け巡るんだ!

 

 ここら辺ですかね?ありました、エドワードが錬成した趣味の悪い扉が(倒置法)。

 にしても本当に趣味悪いですね……グラトニーの腹の中で剣を作った時も言われてましたけどあれなんですかね?中学生がドクロの指輪とかに憧れる的な。

 

┌───────────────────┐

あなたは扉を開けた。中は広く、二手に別

れた通路があった。          │

どちらに進もうか?          │

▶︎右へ進む              │

│ 左へ進む              │

└───────────────────┘

 

 ここは左です。間違えて右に向かってしまうとその分ロスになってしまうのでAを連打するのは、やめようね!(1敗)

 ホモちゃん自慢の【瞬足】を活かして通路を走り抜けましょう。こういう所もタイム短縮に繋がります。だから【敏捷】って大事なんですよね。総合的に合わせるとかなりのタイムを縮めてくれるので私のチャートでは最重要事項となっています。

 序盤はスカーイベントを起こすために調整しなくてはいかないので【錬金術】や【器用】をゆうせんしていたんですけどね。

 

┌───────────────────┐

なんだか嫌な感じがする・・・言葉では言

い表せない、形容しがたい嫌悪感があなた

の体にまとわりついた。        │

└───────────────────┘

 

 ああ、これは特に意味はありません。まとわりついたなんて言っていますけどステータス上の変化は全くないです。まあ原作でもメイやキメラーズが気持ち悪いって言ってましたしね。【万能】を所持しているホモちゃんはなにか感じ取ったのかもしれません。

 断言できないのはこのイベント、実はランダムなんですよ。特定の条件を満たすと〜っていうイベントでもありませんし……パワプロアプリのおみくじ的なイベントだと思います。

 

 通しで走った時にもこのイベントが起こりましたが別に何も起こらなかったので特に問題は無いでしょう。先に進みます。チンたらしてんじゃないよ!!

 

 と、話している間に到着しましたね。アニメ視聴勢には久しぶりでしょう。ここはかつてマスタングがラストを焼き殺した場所です。ですが人形兵を外に出さないためにエドワードが錬金術で入口を塞いでしまっているのでこのままでは中に入れません。

 なので錬金術で扉を作りましょう。

 

┌───────────────────┐

│【基本錬成を使用する。       │

何を錬成しようかな?         │

武器                │

│                  │

│ その他               │

└───────────────────┘

 

 武器なんか必要ねぇんだよ!扉一択です。扉を創り中に入りましょう。お邪魔するわよ〜(カッチャマ)。あ、扉を錬成し直すのを忘れないようにしましょう。ここで忘れてしまうと人形兵が外に出てしまい、その分マスタングとリザさんの到着が遅れます。これを専門用語でロス少尉といいます。

 

「なっ…!フォ、フォルさん!?どうしてここに!?」

「エド!知り合いか?」

「ああ。前スカーに襲われた時、助けて貰ったことがある…」

「あの時の……!」

 

 エドワード達がホモちゃんについて話していますが人形兵は待ってくれません。おーい、志村ー!うしろー!!

 

「くっ!でらぁ!なんでここにいるんだ!?フォルさん!!」

 

 いやあなんか迷子になっちゃって〜。ここの会話は事前に国土錬成陣や研究所の知識を持っていると変わります。が、RTA的には関係ないのでAを連打しましょう。リンダリンダ〜!

 

┌───────────────────┐

エドワードは青白い気味の悪い敵と戦って

いる。その敵と目が合ってしまった。  │

└───────────────────┘

 

 では戦闘開始です。まず【黒牢の錬金術】を発動させて人形兵達を閉じ込めましょう。15体を超えたらライターを取り出し【焔の錬金術】を発動させて焼き殺します。ヒャッハー!汚物は消毒だァー!!

 ここで『何故ライター?』と思った人もいるかもしれません。その人たちのために解説します。

 ホモちゃんは確かに【焔の錬金術】を習得しましたが、発火布がありません。なので発火布の代わりになる別の火種を起こす道具が必要になってきます。それでライターを買ったんですね。

 ちなみにこのライターはオイル切れ、または壊れたライターでないと発火布の代わりにならないので注意しましょう。錬成陣は道中ライターに彫っておいたので大丈夫です。

 

 説明している間に戦闘が終了していましたね。この人形兵イベントは一定数の人形兵を倒すと終わります。

 言い忘れていましたがこのくらいまでストーリーを進めるとホモちゃんは敵の攻撃を一発貰っただけでKOされます。【体力】も【頑健】もLv.1なので当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。

 なので攻撃はひたすら躱さなければいけません。そのための【敏捷】…あとそのための【瞬足】。

 

「おいエド、このねーちゃん何者だ?」

「あの化け物共を簡単に倒しやがった…」

 

 ダリウスやザンパノが突然現れて人形兵を駆逐したホモちゃんを訝しんでますね…。

 まあ こ ん な と こ ろ にいきなり現れて、かなりの練度の錬金術を使えて、自分たちが苦戦していた人形兵共を簡単に倒して、なんならエドワードとスカー両方顔見知りで…そりゃ訝しむわ。ジャンプに掲載されてるラブコメ漫画の主人公でも気づくレベルですよクォレハ……。

 

「あ、ああ。この人はフォルさん。凄腕の錬金術師だ……仲間、って思ってもいいんですよね?」

 

 モチのロンですよ。なんなら君らを助けるために来たようなもんだからね?わかる?この罪の重さ。

 

「味方か、それなら心強いな。俺はダリウスだ。こんななりしてるが一応人間だ」

「俺はジェルソだ。で、こっちが」

「ザンパノだ。俺達も一応人間だ。よろしくな嬢ちゃん」

 

 キメラーズは全員気さくで最初から好感度が高いです。それと壮絶な人生を送っているからか基本的なステータスも高く、戦闘技能も保有しているので普通に強いです。中でも一番万能なのはライオンキメラのハインケルなんですが…彼はアルフォンスと一緒にいるのでここにはいません。だからといって他の三人が弱いという訳では無いのであしからず。

 

 ひとつ気になるとしたらスカーですね。イーストシティで戦った時以来なので好感度もクソもない状態になっているはずです。

 ここに居るということは彼の中で何かしら区切りが着いているはずなので敵対はしないと思いますが…うーん。

 なんで私がこんなに悩んでいるかと言いますと、【焔の錬金術】習得のために使ったバグ技の影響が出てる可能性があるからなんですよね。正確な検証はしていませんが大体3割の確率でスカーが敵対するルートがあります。他にも影響を受ける可能性があるキャラやイベントはありますが、どれも確率は低いので大丈夫なはず……。

 

 ……なんですか?

 

 いやだって仕方ないじゃないですか!あのバグ技使わないと【焔の錬金術】習得するのめちゃくちゃ長引いちゃうんですもん!バグ技使うか使わないかで30分近く差が開くんですよ!?

 

 失礼取り乱しました。とりあえずスカーに話しかけてみましょう。オッスオッス、元気かー?

 

「……他人を気にしている余裕があるのか?」

 

 うん?どういう意味ですかね?バグ技使うとセリフがランダムになるのでよく分からないっすね……適当に話を合わせときましょう。

 

「……そうか」

 

┌───────────────────┐

傷の男はそう呟くとあなたから離れていっ

た。なにか言いたげな顔をしていたのが気

になるが、今はそんなことを気にしている

場合じゃない。            │

└───────────────────┘

 

 なんか納得して帰ってくれましたね。それと同時に人形兵のおかわりが入りました。お前らはお呼びじゃねぇんだよ! 

 

 人形兵戦はイベントになっていて、三回撃退しないとストーリーは進みません。さっきと今で二回なのであともう一回あります。やめたくなりますよ〜ホント…しんどいねんな。

 というのも、コイツら一体一体のステータスは低いんですけど固有技能【不死身】のせいで耐久力がヒデ並に高くなっています。なので入れ物を壊さない限り永遠に襲いかかってきます。

 

 しかも人形兵の攻撃にはスタン属性があって、一度攻撃を食らうと硬直が発生し数秒間キャラを動かすことが出来なくなります。そしてまた攻撃を食らい、硬直が解ける→攻撃を食らい硬直→硬直が解ける→攻撃を食らい硬直…と無限ループに陥ります……無限ループって怖くね?

 油断していると足元をすくわれてしまうので油断しないようにしましょう(小泉構文)。

 

 戦闘開始です。

 

 【黒牢の錬金術】を使います。範囲指定して錬成。九体ですか…少し足りないですね。近くにいるキャラに人形兵を誘導してもらいましょう。

 ダリウスさーん、ちょっと人形兵を檻に向かって投げておくんなまし!

 

「お?おう!どりゃあ!」

 

 流石ゴリラ、【筋力】が高いだけあってまとめて五体も投げ入れてくれました。サンキューゴッリ。

 キャンプファイヤーの時間です。闇の炎に抱かれて消えろっ!!

 

「グギャアア!!」

「熱イヨォオオオ!」

「オカアサァアアン!!」

 

 人形兵達は死ぬ時にこう言った断末魔を上げます。つまり戦闘終了の合図です。

 

「まだ来んのかよ!」

 

 ジェルソの声と共に人形兵がニホンヘのようにトツゲキ-!バンザ-イ!と攻めてきます。三回目の戦闘開始です。

 今度は【焔の錬金術】は使わずに【剣術】で戦います。この後控えているブラッドレイ擬きとの戦闘のためですね。ブラッドレイ擬きは攻撃速度が速いので一度接近されると中々錬成する隙を与えてくれません。なので今のうちに錬成しておくのです。チャートにもちゃーんと書いてありますよ。

 

「なんだ、あの嬢ちゃん剣も使えんのか?」

「人は見かけによらずってか!」

 

 人からかけ離れた見た目の貴方たちが言うと説得力ありますね……。今までのホモちゃんだったらただショートソードを錬成して適当に斬りかかるか投げつけることしか出来ませんでした。ですが【剣術】を覚えているホモちゃんなら人形兵程度、軽くあしらうことができます。

 

 範囲を絞った【黒牢の錬金術】で人形兵を拘束して首を斬り落としましょう。邪剣『夜』域魔瘴音〜!

 

 はい、戦闘終了です。いやあ人形兵は強敵でしたね。

 人形兵を撃退すると後ろを塞いでいた壁が爆ぜます。マスタングとリザさんが助太刀にやってくるのですが、人形兵は片付いているので原作とは違ったストーリー進行になります。

 

「手を貸す必要はなさそうだな、鋼の」

「フォル!?なんであなたがここにいるの!」

 

 なんでいちゃダメなんですか(怒り)。ストーリー進めるためなんだなら仕方ないだろ!いい加減にSAYよ!

 

 休んでいる暇もなく、突然天井が崩れます。上からメイ・チャンがエンヴィーと一緒に降ってきます。親方!空から女の子が!!

 エドワード達はとっくにシンの国へ帰ったと思っていたので皆驚いています。ホモちゃん?ホモちゃんは初対面なので誰だこいつとしか思っていませんよ。

 

「どうして国へ帰らなかった!!」

「ひぐっ…だって、だってぇ!」

 

 まあまあ、メイ・チャンも反省していますしそこら辺にしときましょうよ。というか強面のオッサンが幼女を怒鳴りつける絵面が中々やばいのでやめましょう。ちょっと男子〜メイ・チャン泣いてんじゃ〜ん!

 

「むぅ…」

「あ、ありがとうござい……ひぃ!」

 

 ん?なんでホモちゃんを見てビビるんですかねぇ……。オッサンのお叱りから解放してあげた女神やぞ?ありがとうございますダルルォ!?

 

「いやっ……あれ?」

「どうした?」

「え…?でも…」

 

 なーんかメイ・チャンの反応がおかしいですね……これもバグのせいなのでしょうか?違う!これも全部乾巧ってやつの仕業なんだ!!(とばっちり)

 

「あーあ、よくもまあやってくれたもんだよ」

 

 こっちが長々と会話してたからかエンヴィー兄貴姉貴がお怒りです。えへっへっへ、すいませへえ〜ん。お兄さん許して。

 

「『鋼の錬金術師』に『焔の錬金術師』。それにスカー、北でお世話になったキメラも一緒か。……ん?」

 

 エンヴィー兄貴姉貴と目が合っちゃいました。くぅーん(可愛い子犬に擬態する野獣先輩BB)。

 

「あー思い出した!人柱候補の女錬金術師か!アンタのこともちゃんと調べてあるよ。エリゼエール出身だろ?」

 

┌───────────────────┐

エンヴィーと呼ばれたホムンクルスと目が

合うとそんなことを言ってきた。エンヴィ

ーはまるで玩具を見つけた子供のように笑

う。                 │

└───────────────────┘

 

 ん?

 

「あれは傑作だったなぁ……今思い出しても笑いが止まらないや。くふっふふふ!」

 

┌───────────────────┐

面白そうに笑うエンヴィーはまるで子供の

ようだったが、その笑い声には不快感を覚

えて顔をしかめる。          │

└───────────────────┘

 

 んん?

 

「街の住民がさあ、敵だって言うのに怪我人だと思って医者の所へ連れていったんだよねー。その男が国家錬金術師(・・・・・・)ともしらずにさあ」

 

┌───────────────────┐

話を聞いているうちに冷や汗が流れている

のを感じた。手が震えており、手汗も酷か

った。気がつくと手だけじゃなく体全体に

震えが広がっていた。         │

└───────────────────┘

 

 んんん?

 

「でもみんながみんな賛成してた訳じゃなかったんだよねー。一人の住民が怪我人は見捨てられないって反対を押し切って連れていったんだよね。そいつが誰だか覚えてる?」

 

┌───────────────────┐

体の震えが止まらない。これ以上アイツの

話を聞いては行けないと頭の中で警笛が鳴

り響くが震えのせいで、耳を塞ぐことがで

きない。ダメだ、聞いちゃいけない。忘れ

ていた記憶が鮮明に思い出される。   │

└───────────────────┘

 

 ちょ、ちょっと待って!待ってください!!お願いします!!待って!!待って!!!

 

「こーんな男だよ!アンタの、父親さ!!」

 

┌───────────────────┐

エンヴィーの姿が変わり、見覚えのある男

の姿になった。子供の頃、あなたを育てて

くれた、叱ってくれた、愛してくれた、父

親の姿だった。忘れていたはずの、忘れよ

うとしていた記憶が蛇口を捻ったように流

れ出てきた。             │

└───────────────────┘

 

┌───────────────────┐

あなたはトラウマを発症した。   │

行動が制限された。          │

技能が制限された。          │

会話が制限された。          │

└───────────────────┘

 

 あああああああああああああ!!!!!!もうやだああああああ!!!!!!!

 

 かんっぜんに油断していました。ここまで来たらないだろうと思ってたんですけど……最後の最後でやってくれましたね…!泣きたくなりますよ……(号泣)。

 はい、【トラウマ】の説明をします……。【トラウマ】とは本作のランダム要素の一つで、パワプロくんなどでいうとセンスやモテモテなどに該当します。

 但しそれらとは違い隠しステータス扱いで、発症することでやっとステータスで確認できるようになります。

 

 【トラウマ】はキャラクリエイトの時点であるなしが決まり、キャラ事に発症条件や解消条件が変わってきます。

 今回のホモちゃんでいうと発症条件は『父親の姿』、受けるバッドステータスはキャラの一部操作が不能になる『行動制限』、キャラの技能が使えなくなる『技能制限』、他キャラとの会話が出来なくなる『会話制限』です。なんで?(全ギレ)

 制限は他にもいくつかありますが、ホモちゃんが受けた制限は【トラウマ】の中でトップ3のものになります。

 

 ……本当にどうしましょうか。そもそもなんで【トラウマ】なんか発症するんですか!めちゃくちゃ低確率ですよ!?ソシャゲの最高レアリティが当たるくらいの確率ですよ!?

 意外と当たりそうとかコメント書いてんじゃねぇよ!(先手)

 

「フォル!フォル!!しっかりして!!」

 

 あー…リザさんが必死に話しかけてきますがホモちゃんは答えることが出来ません。それどころか地面にへたり込んで身動きひとつ取ることが出来ません。

 ……不味くない?だってこれから大佐はヒューズ中佐の死の真相を知ってブチギレるんですよ?その時エンヴィー巨大化しますし……。

 

 やばいやばいやばい!まじヤバいって!!

 

 あっ、待ってください。『道具制限』は食らってないので道具を使うことは出来ます!ちなみに道具欄が荒ぶっているのはこの時の私が映画版のドラえもん並に焦っていたからです。だってあそこまで来て【トラウマ】を発症するとは思わないじゃないですか……。

 

 こ↑こ↓自己暗示をしようとライターを選んでいますがライターのオイルが入ってないことを忘れています。はいガバ。

 

「ライター…?壊れてるじゃない。これでよければ…はい」

 

 リザさんマジ天使。なんとリザさんがライターをくれました。お礼を言っている暇もないので急いで自己暗示を試みます。

 自己暗示とは特別な技能がなくてもライターかマッチがあれば使えるコマンドです。今のように精神が不安定な状態の時にしか使えませんが、自己暗示を使うと一定時間、制限を解除することができます。交渉確率も少しアップするので実は【焔の錬金術】習得の時もこっそり使っていました。そんなことはどうでもよくて…。

 あくまでこれは【トラウマ】を解消するまでの応急処置にすぎません。あと連続で使うこともできません。『自己暗示切れたからもう一回しよう☆』なんて出来るわけないんだよなぁ…。

 

┌───────────────────┐

ライターの炎を見つめる。ゆらゆらと揺れ

る炎を見ていると不安だった心が落ち着い

ていくのがわかる。身体の震えも止まり、

少しの時間ならあなたは自分の心を強く保

つことが出来るだろう。        │

└───────────────────┘

 

 自己暗示はそう長く持ちません。すぐにお父様のところへ向かいましょう。

 

「ちょ、ちょっとフォル!待ちなさ───」

「そうか、決まりだ。もう喋らなくていいぞエンヴィー…!!」

 

 大佐の問答も終わったみたいですね。エンヴィーは舌を焼かれて悶絶しています。その横をスタコラサッサと走り抜けましょう。ばーかばーか!

 

「くそっ…!」

 

 エドワードとスカー、メイ・チャン、それにキメラーズも連れて行きます。あくしろよ。おらあチンたら走ってんじゃねーぞ。

 

「ちょっと待ってくれよフォルさん!アンタ、大丈夫なのかよ」

「そ、そうだぜ。さっきあんなに震えてたじゃねえか」

 

 一番化け物じみた見た目してるのに紳士なザンパノ。嫌いじゃないよ。大丈夫だって安心しろよ〜!それにそんなこと言ってる暇ないだろ!いい加減にしろ!

 

「そうだけどさ…」

 

 強く言うとエドワードは渋々納得してくれます。一度命助けてるし、多少はね?

 ここら辺は走るだけなので倍速します。途中エドワードとスカーが離脱しますが特に問題はありません。ストーリー通りです。

 

 暫くすると大佐達がエンヴィーを倒してドクター金歯のところへやってくるのですがおかしいですね…私たちより早いなんて明らかにズルしてますよ。

 私たちが到着する頃にはリザさんは死にかけ、大佐もスカーも拘束されて絶体絶命のピンチです。

 ここでホモちゃんズ華麗に参上!唐突な唾液がドクター金歯を拘束する!

 

「ぐぎゃあ!?」

 

 ザンパノとメイ・チャンも飛び道具を駆使してスカーを抑えているブラッドレイ擬きを攻撃します。ホモちゃんも【焔の錬金術】を使ってリザさんの周りにいる敵を薙ぎ払います。死ねおらァ!!!(爆豪並感)

 

「中尉!返事をしろ!中尉!!」

 

 ブラッドレイ擬きをあらかた片付けたらメイ・チャンが中尉の傷を塞いでくれます。この年で人命第一を心得ているとか……ほんまええ子や…泣けるでぇ!(KNTRS)

 とか感動していたらセリムもといプライドがブラッドレイもといラースと共にやって来ました。あのさあ……(呆れ)。

 んで人柱が足りないからマスタングに無理やり扉を開いてもらおうと話しています。まあここも原作通りなのでホモちゃんは何もしなくても───

 

┌───────────────────┐

プライドと呼ばれた少年の黒い影を見ると

心がザワつく・・・何故だろうか、落ち着

いたはずの動悸が再び激しくなる。   │

└───────────────────┘

 

 ヌゥン!ヘッ!ヘッ!(動揺)

 

┌───────────────────┐

不安な気持ちが湧き上がる・・・自己暗示

が解けてしまった。          │

行動が制限された。          │

技能が制限された。          │

会話が制限された。          │

└───────────────────┘

 

 ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛(困惑)

 

 ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!(理解)

 

┌───────────────────┐

あなたはトラウマを発症した。   │

プライドの攻撃ダメージが増加した。  │

ステータスが大幅に下がった。     │

└───────────────────┘

 

 ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!(憤慨)

 

 フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!

 フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!(大迫真)

 

 ど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜してこうなるんですね……。ここまでの幸運は最終話のための伏線だった……?そんな伏線はらなくていいから(絶望)。

 

 自己暗示が解けただけでなく【トラウマ】が増えました(死刑宣告)。

 もう自己暗示は通用しません…ホモちゃんの【トラウマ】を解消しない限り動けなくなってしまいました。時間経過で治すにも今からじゃ間に合いませんし……。

 こ↑こ↓動きが止まっているのはホモちゃんの【トラウマ】パターンをネットで調べているからですね。急ガバ回れというやつです。

 調べた結果、ホモちゃんの一つ目の【トラウマ】を解消するには好感度が最大のキャラクターに抱きしめられてホモちゃんの罪悪感を浄化してもらえばいいそうです。

 好感度が最大……リザさんですね。でもほぼ瀕死に近い状態のリザさんがそんなことしてくれるかどうか……。

 二つ目の【トラウマ】に関してはプライドを倒さない限り解消されません。デデドン!!(絶望)

 

「ふむ、確か彼女も人柱候補だったな……プライド」

「…そうですね。やたらとガードが硬いマスタングよりは身動きの取れない女の方がいいでしょう……おや…?あなたは確か昔トンネルに入りこんできた人間ですね。そうですか…あの時は命拾いしたのに勿体ないですね」

 

 ファッ!?知wらwなwいwよw。こじつけで【トラウマ】増やすの止めてくれよ…(切実)。

 と言うかかなり不味いです。人柱の対象がマスタングからホモちゃんに変わりました。ふざけんな!!(迫真)

 

「フォル!!」

「ダメです!錬成に巻き込まれます!!」

 

 いやあああ!!錬成始まっちゃ、ったぁ↑。なんのために真理の扉開けないチャート選んだと思ってんだ!!いい加減にしてくださいほんとお願いします!何でもしますから!

真理「ん?いま何でもするって言ったよね?」

ホモちゃん「いやそれは……」

真理「じゃあ対価、貰っていくね♡」

 

 いったいどうしてこうなった?

 

 はい……真理の扉を開いてしまいました……ナオキです……。真理の扉を開いたので手合わせ錬成ができるようになりました…そしてこのままお父様の元まで届けられます……。

 画面が暗転しましたね。さあてホモちゃんはどこを持ってかれてしまったのか……脚と腕はいやナリ…脚と腕はいやナリ…。

 ほう、脚と腕はいやかね? 

 

┌───────────────────┐

目を覚ますと見覚えのない場所にいた。エ

ドワードやアルフォンス、それと見たこと

のない女性がいる。          │

立ち上がろうとして、違和感に気づく。恐

る恐る視線を向けると、そこにあるはずの

右足が無かった。           │

└───────────────────┘

 

 アズカバン!!(脚)

 あ"あ"ゴミカス!!!!死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

 はあ…はあ…失礼、取り乱しました。しかしこれは非常に不味いです。なんならさっきから不味いことしか起こっていません。

 と、とりあえず止血をしましょう。

 

┌───────────────────┐

│【トラウマによって行動が制限されてい

る。                 │

└───────────────────┘

 

 あ。

 

 え?これまじで死ぬ?え、待って待って!ここまできてゲームオーバーなんて嫌だ!死にたくない!死にたくない!!私は、いぎだい!!!

 

「フォルさん!しっかりしろフォルさん!!」

「エド、この子は…とか聞いてる場合じゃないね。まず止血が先だ」

 

 お、おお…。イズミさんが止血してくれたおかげでなんとか持ちこたえました。わたしはあなたが好きです(唐突な告白)。でも人妻だからね、しょうがないね(レ)。

 

 イズミさんのおかげで死にはしなかったものの依然として動けない状態が続きます。気分はまるで悟空を待つクリリン。リザさーん!!早く来てくれぇー!!

 

「フォルさん……人体錬成、やっちまったのか……?」

 

 バカ言わないでください。なんで(タイムをロスすると分かっているのに)する必要があるんですか。心外ですよ全く。って伝えたいけど話せませんでしたね。

 

「五人揃った、と言いたいところだが…アルフォンス・エルリックがまだこちらに来ていない」

「そうですね……それにしても、脚を持っていかれましたか」

 

 目ん玉真っ黒スキンのお父様とボロボロのプライドがなんか話していますね……このシーンは本来ならマスタングが視力を持っていかれ、打ちひしがれているのを嘲笑したプライドにエドワードが切れるシーンなんですが…最後の人柱はマスタングではなく何故かホモちゃん!

 

「それはいい。正直あの中で一番厄介なのは貴方だったので丁度良かったです。都合よく動けない見たいですし…そこで絶望していなさい」

 

 もうとっくに絶望してるんだよなぁ……(死んだ目)。これ以上何に絶望すればいいって言うんですかね。

 

「真理は残酷だ。身の程を弁えず死人を蘇らせ母の温もりを求めた者は、立ち上がるための脚とただ一人の肉親を失い、もう一人は二度と温もりを感じることの出来ぬ身体になった。死んだ子を蘇らせようとした者は二度と子を与えられぬ身体になった。そして、恐怖から逃げるために走り続けた者は、二度と走れぬ脚となった。人間が思い上がらぬよう正しい絶望を与える。それこそが、お前達が神とも呼ぶ存在……真理だ」

 

 長々と話せて満足そうですね。ホント真理って残酷ですね。タイムを求めてバグ技を使う者にはランダム要素で天罰を下す。走者が思い上がらぬよう正しい絶望を与える……それこそがガバ要素(真理)だ。

 

「納得いかねぇ!!俺達みたいな自発的にやらかしたなら納得するさ……だが、する気もないやつが無理やり人体錬成に巻き込まれて、片脚を持っていかれて……それが正しいって言うのか…!そんな筋の通らねぇ真理は認めねぇ!!」

 

 そうだそうだ!走者にもっとやさしくしろ!試走のために何日分の有給を使ったと思ってるんだ!!(魂の叫び)

 エドワードとお父様が討論(ディベート)を繰り広げていると天井が爆発して空から人が降ってきました。

 親方!空から女の子が!!そう、メイ・チャンとリザさんです……え!?リザ=サン!?アイエー!?リザサンナンデ!?

 

「メイ!それに中尉まで…って中尉その傷大丈夫なのか!?」

「ええ大丈、うっ…」

 

 ななななんでリザさんがここに!?まさかこれもバグの影響!?あーもう(チャート)めちゃくちゃだよ。ここまで来たら仕方がありません。もうチャートもクソもないのでオリチャーという名の行き当たりばったりで進めましょう。

 

「アルフォンス様!目を覚まして下さい!アルフォンス様!」

 

 メイ・チャンが必死にアルフォンスに呼びかけているのでそろそろ戦闘が始まってしまいます。それまでにせめて行動制限だけでも解除しておきたい……!頼むっ…頼むリザさん……!ホモちゃんを抱きしめてクレメンス……!!

 

「フォル……大丈夫よ…大丈夫……」

 

┌───────────────────┐

震えるあなたの身体をリザは優しく抱きし

めてくれた。抱きしめられたことにより、

家族の温もりを感じることが出来た。あな

たはリザという家族同然の人間がいること

に勇気づけられた!          │

└───────────────────┘

 

┌───────────────────┐

│【トラウマが解消された!      │

行動の制限が解けた!         │

技能の制限が解けた!         │

会話の制限が解けた!         │

└───────────────────┘

 

 や  っ  た  ぜ  !  !

 何が日本一やお前…世界一や!大天使リザさんのおかげで【トラウマ】を解消することが出来ました!私の念が通じたようですね!まだプライドにたいする【トラウマ】は残っていますが、どうせプライドはエドワードに倒される運命なので放っておいても大丈夫です。

 

「アルフォンス様!お二人はあの小さい方のホムンクルスをお願いします!」

「簡単に言ってくれるぜ…!」

 

 エドワード達にプライドが弱っていることを伝えましょう。だからホモちゃんの分まで頑張って戦ってくれよな!

 

「てことは」

「勝機はあるってことだね!」

 

 それでは戦闘開始です。

 と言っても今のホモちゃんはステータスが大幅に下がっており、片脚が無いためろくに戦うことが出来ません。とりあえずリザさんに起こしてもらいましょう。

 

「大丈夫、フォル?しっかり捕まって……っ!」

「ちょっとちょっと、あなたも酷い怪我してるじゃない。ここは私に任せて二人は下がってなさい」

 

 どうやらイズミさんが守ってくれるみたいですね。ええ人やホント…お言葉に甘えて後ろに下がりましょう。その間に簡易的な義足を作っておきますか。義足なんて作るの基本プレイの時ぶりなので慎重に錬成しましょう。

 

 OK、成功です。なんとか上手く行きましたね。【黒牢の錬金術】も使ってそこそこ頑丈に作れました。これでちょっとやそっとで壊れないでしょう。

 

「それ…義足?まさか、あなた戦う気なの!?ダメよ!そんなの余計脚に負担をかけることになるわ!」

 

 止めないでくれリザさん!確かにこれ負けイベントだけどここでプレイヤーが関わるとお父様が神の力を手に入れるの早くなるんだ!

 てことで錬成!【黒牢の錬金術】!あー…やっぱり錬成速度遅いですね。【トラウマ】のステータスダウンがここまで辛いとは…一応攻撃はやめないようにしましょう。

 暫く攻撃してるとメイ・チャンが吹き飛ばされます。そうすると戦闘終了になります。

 で、ここから長めのムービーに入るので最初で最後のトイレ休憩に入ります。

 

「中心はそこかぁ!!」

「グリード!?」

 

 グリードさん!?死んだはずじゃ!まさか、自力で脱出を!?

 強欲なグリードさんが神の力を手に入れようとお父様に襲い掛かりますがお父様はそれを見通してわざと中心の位置をずらしていたようです。

 

「世界の中心は、ここだぁ!!」

 

┌───────────────────┐

とてつもない規模の錬成反応が起こり、辺

りは赤い光で包まれた。不快感が身体に突

き抜ける。違和感を感じ、腹部に視線を向

けると、あなたの腹部に瞳が浮かび上がっ

ていた。この瞳は見たことがある・・・。

そう、真理の扉を開いた時に見えた瞳だ!

└───────────────────┘

 

 はい。ムービーはまだ続きます。外界は黒に飲まれてアメストリスの人間は全員賢者の石の材料になってしまいました。そしてお父様も超進化してとんでもない大きさになります。ちょっとおっきくなってんよ〜。超大型お父様は『神』を手に入れるために月に手を伸ばします。

 

 ここでムービーが終了します。ホモちゃんを始め、次々と目を覚まします。エドワードが空気だったホーエンハイムから大量の賢者の石があれば『神』を手に入れることは可能だということを聞いて目の色を変えます。

 

「…アメストリスの人口はおよそ五千万人よ。つまり……」

「それだけの人を……犠牲に…!?」

「野郎!!」

 

 エドワードが錬金術で攻撃をしかけようとしますが、お父様が錬金術を封じたことで錬成できなくなりました。あ〜どうしよ〜!錬金術が使えなくて力が出ないよ〜!

 

「さらばだ諸君!」

 

 この時のお父様の声ってなんかすごい嬉しそうなんですよね。長年の夢が叶ってウキウキだったんですかね?

 

 ま、ウキウキ気分はすぐに終わるんですけどね、初見さん。

 

「き、貴様…!何をした!」

「この日のために俺の中の賢者の石を、仲間たちを、この国全土に埋めておいたのさ!」

「だが所詮は点、円がなければ術は発動しない!錬金術の基本だ!」

「円ならあるさ…俺にもしものことがあっても発動する、飛び切りデカくてパワーのあるやつが!!日食によって落ちる月の影さ!!」

 

 ホーエンハイムの逆転の錬成陣が発動してお父様が取り込んだアメストリスの国民によって創られた賢者の石が解き放たれます。これによりお父様の力は半減、神の力を抑えるので精一杯になります。

 それにスカーの兄貴が考えた逆転の錬成陣も発動したので全員の【錬金術】の威力が底上げされました。リザさんのお父さんが人生かけて考えついたことをあの若さで完成させるスカーの兄はやはり天才。

 そしてこれが発動したと言う事はブラッドレイが死亡したことを意味します。まあそれは置いといて、ホーエンハイムが今のうちに攻撃しろと叫びます。

 

「やつに賢者の石を使わせるんだ!いつかエネルギー切れを起こす!」

「いつかっていつだよ!」

「分からん!分からんがやるしかない!!」

 

 それぞれ錬金術で攻撃していますが防壁に阻まれてろくにダメージが入りません。攻撃をはじき飛ばした影響でピタゴラスイッチのように溶鉱炉が起動します。それを見てグリードさんがお父様の元へ向かっていきますね。

 

「懐かしいな!前の俺が入った風呂じゃねぇか!お父様も入ってみたらどうだ!!」

 

 鉄骨をぶちかましますがやはり防壁に阻まれます。『敵を動かせないなら溶鉱炉の方を動かせばいいじゃない!』と言う物騒すぎるマリー・アントワネット思考でエドワードがグツグツ煮だった溶鉱炉の中身をお父様にぶちまけます。おっかねぇな……(語録無視)。

 

 そうこうしているうちにお父様は賢者の石を求めて溶岩を利用したエレベーターで地上へ行ってしまいました。

 ホモちゃん達も向かおうとするとプライドが自身の影でエドワードの腕を掴んで離しません。今夜は、返したくない(テレレレレ-)。

 

「アル!先行ってろ!こいつは俺に用があるらしい」

 

 正直【トラウマ】があるのでプライドの死を確認してから上に向かいたいのですが、タイム的に待っている訳にはいきません。仕方なく上へ向かいます。

 地上へ向かう途中、アームストロング姉弟やキメラーズ、マスタングにスカーがいる階を挟みます。ここがボス戦前のセーブポイントや休憩ポイントになりますが、先程も言った通りそんなことを気にしている場合では無いのでさっさと上に行きましょう。

 

「おい待て女、女と怪我人はここに残れ!」

「ちょっと待ちなさいフォル!あなたはここに残りなさい!」

 

 ほにゅ?(純真無垢な瞳)

 

「そんな酷い怪我で戦場に行かせるわけないでしょう!?」

「フォールン・モクナワート嬢!!その脚は!一体どうされたのですかっ!!」

「フォールン………?」

 

 リザさんとグリードさんは分かりますけどアームストロング(弟)が心配してくれるのはなんででしょうね…?別に好感度上げた記憶はないんですけど…?

 いや今更そんなことはどうでもいいです。行かせてくれリザさん!ホモちゃんが行かなきゃ誰が行くんですか!!

 

「私が行こう。多少の傷は負ったがスカーよりは軽傷だ、まだ戦える。中尉とモクナワートさんはここで待っていてくれ」

 

 クゥ-ン…(悲しみ)。どうしましょう……このままじゃマジでここで待つことになってしまいます……いやそれでも勝てるでしょうけど、タイムが!タイムが!!伸びるんですよ!!!

 

「おい女」

 

┌───────────────────┐

突然髪を縛った男に声をかけられた。誰だ

ろう?初めて顔を合わせたはずなのに、な

んだか初めて会った気がしない。    │

└───────────────────┘

 

 なんでしょう…?グリリンとは面識がないはずですが。さっきのは彼のお決まりの行動パターンでしたし。

 

「お前、フォールン・モクナワートって呼ばれてたよな?」

 

 そうだよ(肯定)。一体それがどうしたんですかね?どうでもいいから早く地上へ行かせてくれ!頼む!オラを地上に行かせてくれー!(GKU並感)

 

「なんでか分かんねぇんだけどよ。お前の名前聞いてから頭ん中がザワつくんだよ」

 

┌───────────────────┐

この荒っぽい口調にさっきの女性に対して

優しい紳士なところ・・・。もしかして!

あなたの頭の中にはダブリスの街で出会っ

たホムンクルスの姿が浮かんだ。    │

└───────────────────┘

 

 ……え、グリードさん、もしかして記憶あるんですか?まさか…だって今までの通しで一度もそんなことはなかった───

 

「ああ?あー……ってことはやっぱあれか。前の俺の中ででけぇ存在になってたんだな、アンタ」

 

 ウッソだろお前!?はえ〜こんなイベントあったんですね……初めて見ましたよ私。チャートにちゃーんと書いておきましょうね〜(手遅れ)。

 にしてもそんな大きな存在になりますかねホモちゃん……?肉奢っただけですよ、肉。

 

「肉?肉か……よし、この戦い終わったら肉食うか」

 

 あっ(察し)。この戦いが終わったら系は死亡フラグってそれ一番言われてるから。でも今回、私達の戦力は原作に比べて上がっていますしバグ技の影響もあります……もしかしたらグリードさん生存ルートもありえるかも知れませんね。

 っていつの間にかマスタング達地上に行ってますね。あれ、これホモちゃんも行けるんじゃないかな?

 てことで地上に行きますよ〜行くいく…!

 

「あっ、おい女テメェ!クソ!おい誰かあいつを連れ戻してけ!!あの女死ぬぞ!!」

「私が連れ戻すわ!悪いけど、上まで連れて行ってくれるかしら?」

「しゃーねーな。舌噛むなよ!」

 

 うげ、リザさん追いかけてきましたね。でも戦闘に入っちゃえばこっちのもんです。

 

┌───────────────────┐

この先に行ったらもう戻れない・・・。 │

それでも行く?            │

最後の戦いに行く          │

│ もう少し準備しよう         │

└───────────────────┘

 

  後戻りなんかしません。大切なもの(タイム)を守るため、俺は戦わなくちゃいけないんだ!

 地上に出たところで、はい。

 

 最後の戦闘、開始です。

 

 エドワードがいるのでプライドは倒されたようですね。これでホモちゃんの最後の【トラウマ】は解消されました。

 

 それに多少削られているところからスタートしているので初っ端から【焔の錬金術】をぶっぱなしましょう。

 さらに【黒牢の錬金術】に【応用錬成】使い【黒牢・炭化】を発動させます。【黒牢・炭化】は通常の硬化させているものとは違い、耐久力、攻撃力はほぼゼロに近い錬金術です。ですが【焔の錬金術】と組み合わせることで強力な一撃に変身します。

 

「そんな炭で私を…」

 

 このままだったらタダの炭……ここからがマグマ(比喩表現)なんです!!

 技能欄から【焔の錬金術】を選び、【黒牢の錬金術】と組み合わせて発動させます!炭化した物質に超高温の炎を閉じ込め再び硬化!この技の火力はゲーム内でもトップスリーに入る威力です。お父様にダメージは入らずとも賢者の石のエネルギーはごっそりと持っていきます。

 

「ぬううぅ!」

 

 反撃にシャドーボールみたいな攻撃をしてきます。ホモちゃんがくらうと即死なのでどうにかして避けましょう。

 

┌───────────────────┐

義足が壊れた!敏捷が下がった。  │

└───────────────────┘

 

 ウェッ!? ( OwO)

 避けたはいいものの義足が壊れてしまいました。このまま攻撃を続けたりなんかされるとキツいんですけど〜。

 

「おのれぇえ!!」

 

 ダメみたいですね(白目)。あの攻撃ヘイト値高いからしょうがないんですけどね。一撃だけなら耐えれるので援護、救護を待ちましょう。

 【黒牢の錬金術】!【応用錬成】!とにかく壁を錬成!!自分も移動することも忘れないようにしましょう!

 ん?ちょっと待って!壁が足りてないやん!あかんこれじゃ死ぬぅ!!

 

「だから、下で待ってろって言ったんだよ!!オラァ!!」

 

 グリードさんがシャドーボールを蹴り飛ばして助けてくれました。Foo↑生きてるー!アッハッハ!生きてる〜↑。

 実際グリードさんが助けてくれなかったらヤバかったですね…サンキューグッリ。

 

「礼はいらねぇからさっさと下戻れ!」

「そうよ、さあ戻るわよ」

 

 ファッ!?ラスボス戦だから戻れるわけないんだよなぁ…。それにホモちゃんがいなくなると火力が落ちますよ。それにこの足じゃ下まで行く方がキツいってはっきりわかんだね。

 

「……なら私があなたを支えるわ」

 

 リザさんしつこいっすね……というか今戦闘中なのでは?

 

「だから、死なせないわよ」

 

┌───────────────────┐

リザがあなたの肩を支えてくれたことによ

り、一時的に敏捷が元に戻った。  │

└───────────────────┘

 

 なにこれ?(初見)

 な、なんだか知りませんがリザさんが足替わりになってくれました。でも【敏捷】が戻るのはおかしい…おかしくない……?まあええか(適当)。

 

 戻った【敏捷】を活かして移動しながら錬成して攻撃しましょう。この地点に着いたらもう移動しなくていいです。あとはひたすらエネルギーを削りましょう。

 

「大佐さん!」

「蒸し焼きだ!!」

 

 イズミさんが錬成でお父様を囲む壁を創り、マスタングが【焔の錬金術】をぶち込みました。ついでにホモちゃんも【焔の錬金術】をぶち込みましょう。アツゥイ!

 

「くっ…、なんて熱気…!」

「これなら……!」

「やったか!」

 

 ダリウスとザンパノがお決まりのセリフを言ったところでイベントが挟み込まれます。

 グリードさんがお父様に飛びかかり、賢者の石を吸収されているシーンです。

 

「ぐおおお…!なんてな!その神とやら、俺が貰い受ける!!」

 

 この後エドワードとイズミさん、アームストロングが畳み掛けますがお父様が衝撃波を生み出して四人を吹き飛ばします。その拍子にエドワードの右腕の機械鎧(オートメイル)が壊れてしまいます。

 お父様の周りに人がいないうちに攻撃します。

 【黒牢・炭化】に【焔の錬金術】を組み合わせて攻撃!(ビーム音)

 これで防壁が無くなるはず……じゃなくてもエネルギーはごっそり持ってくのでエドワード達の攻撃で無くなると思います。というか無くなってくれないと困る!せめて自己ベストは更新したい!

 

「人間ごときがぁああ!!!」

 

 は!?ここで反射はまずいですよ!!リザさんと一緒に避けます!

 

「きゃあ!」

「攻撃をやめるなぁー!たたみかけるんだ!!」

 

 あぶ、危なかったです……エドワード達が攻撃してくれなかった今度は避けることが出来ませんでした……サンキューチッビ。

 と、防壁が無くなり素手でガードしました。やっぱり攻撃しといて良かったですね。ここらでお父様が神を抑えきれなくなり頭を抱えて膝を突きます。

 

「ぬううぅ……ぐがぁあああ!!!!」

 

 そして魔人ブウと戦った時のベジータのような攻撃で全員を吹き飛ばします。これはキャラクターの体力を強制的に1割まで削る攻撃なので【体力】の有無は関係ありません。

 そして吹き飛ばされると大体行動不能になるのですが、安地にいる場合は行動不能を回避することができます。先程ホモちゃんとリザさんが移動した場所が安地です。まあ少しズレると一番ヘイトが向く位置になってしまうんですけどね。

 ……ん?

 

┌───────────────────┐

体の至る所が痛む・・・動けそうにない。

リザも同じような状態で、体を起こすので

精一杯だ。              │

└───────────────────┘

 

 ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛

 

 はあ……はあ……そ、そう言えばさっきお父様が反射した攻撃を避けるために回避しましたね……ああ逃れられぬカルマ(ガバ)

 てかちょっと待ってください。この位置ってまさか……。

 

「エネルギー……賢者の石……!」

 

┌───────────────────┐

フラスコの中の小人があなたに視線を向け

る。エネルギーを欲して一歩ずつあなたの

元へ近づいてくる。          │

└───────────────────┘

 

 ちょ、止めてもらっていいっすか!タ゛レ゛カ゛タ゛ス゛ケ゛テ゛ェ~!!(HNYちゃん並感

 

「ぐっ、うおおおお!!やめろおおおおおおお!!!!!」

「兄さん……!メイ、頼みがあるんだ」

 

┌───────────────────┐

メイはアルフォンスの願いを聞いて、エド

ワードの右腕部分に錬成陣を作る刃を投げ

つけた。急な出来事にあなたも、フラスコ

の中の小人も刃が飛んできた先に視線を向

ける。メイの隣で、アルフォンスが手を掲

げていた。              │

└───────────────────┘

 

「おい…アル、何してる…?」

「勝てよ、兄さん。そして、皆を守ってくれ」

「やめろ……やめろぉおおお!!!!」

 

┌───────────────────┐

アルフォンスが手を合わせた瞬間、錬成反

応が起こりエドワードの右腕が再構築され

ていく。それと同時にアルフォンスの体は

糸の切れた人形のようにピタリと動かなく

なった。               │

└───────────────────┘

 

「っ、ばっか野郎ぉおおおおお!!!!!」

 

 エドワードが錬成して近づいていたお父様をぶっ飛ばしてくれました。いやマジで死ぬかと思いました…多分これエドワードとアルフォンスの好感度上げてなかったら詰んでましたね……。

 

┌───────────────────┐

エドワードに助けられた。あなたはあんな

子供が戦っているのに自分が戦わない訳に

はいかないと奮起した!        │

身体が動くようになった!       │

└───────────────────┘

 

 ここからが俺のステージだ!リザさん立てますか〜?ちょっと肩借りんよ〜。

 

「ええ…私達大人が、倒れたままではいられないもの…!」

 

 流石リザさんですね。エドワードに加勢しましょう。【黒牢・炭化】&【焔の錬金術】ではエドワードを巻き込んでしまうので【黒牢の錬金術】でお父様を押さえつけてやりましょう。

 

「サンキューフォルさん!!であああぁ!!!」

「ぐおおおお!!?」

 

 お父様の顔面をぶん殴り、錬金術で更に追い打ちをかけます。吹き飛ばされたお父様の前に立ち、エドワードがあの有名な啖呵をきります。

 

「立てよド三流!!俺達とお前の格の違いってやつを、見せてやらぁ!!!」

 

 おっしゃぶっ殺しましょう!今のお父様はゲロ弱なので義足を作って接近戦に持ち込みましょう。リザさん支えてくれてありがとナス!

 

「え?ちょっとフォル!!」

 

 リザさんを死なせるわけにはいかないし、多少はね?それにほら、肩借りるとしか言ってませんし。

 【敏捷】は下がりますが今のお父様なら十分です。錬成して剣を創り【剣術】を使って斬りかかりましょう。飛天御剣流、九頭龍閃!!(作品違い)

 

「ぬぉおおお!!?」

「ちぇああああ!!」

「ぐおおお!?」

 

 このままハメ殺ししてればグリードさんの賢者の石を奪いに行かせずに倒せるかもしれません!

 

「ぬおおおお!!!」

 

 そんなことありませんでした(即落ち二コマ)。防壁を展開されて近づくことが出来ません。そしてお父様は賢者の石を求めてグリードさんに飛びかかります。

 

「グリード!!」

 

 ぼっーと見てないで助けるんだよぉ!【焔の錬金術】だとグリードさんにまで当たってしまうので【黒牢の錬金術】で攻撃しましょう。

 

「賢者の石ぃ……よこせぇえええ!!!」

「うおおおお!!?」

 

 意に介してませんね…こうなったら接近して攻撃しましょう。アバーンストラッーシュ!!(作品違い)

 

「ぬうぅ……!邪魔をするなぁああ!!」

 

 おっぶえ!ガードが間に合って良かったです。ですがどうしてもあと一撃は必要ですね……しかしホモちゃんの体力は残りわずか…。

 あっ!そうだ(唐突)。道具に回復アイテムがあったはず…ありました!

 

┌──────────────┐

あなたはリンゴを食べた。  │

体力が回復した。      │

└──────────────┘

 

 序盤でリザさんと買い物した時に買ったリンゴですね!なんで腐ってないんでしょうか……?

 まあそのおかげで体力を回復することが出来たのでよしとしましょう。それじゃあもう一発ぶち込んでやるぜ!獅子歌歌!!(作品違い)

 

「ぐぬぅおおお!!?おぉ、おのれえええ!!!」

「助かったぜ…ありがとな女!」

 

 やったぜ。グリードさんを解放することが出来ました。【黒牢・炭化】+【焔の錬金術】でトドメを刺して上げましょう。

 

「ニンゲン如きが…エネルギー風情が…がああああ!!!」

 

 当たったのにまだ倒れませんね。しょうがないですね、トドメはエドワードに譲りましょうか。

 

「でぇあああぁ!!」

 

 お父様の胸部をエドワードの拳が貫きました。炭化してないのに貫くとは凄いっすね……てかグロいですね……。

 

┌───────────────────┐

義足が壊れた!敏捷が下がった。  │

└───────────────────┘

 

 ありゃ、義足が壊れてしまいましたね。まあもう必要ないので大丈夫です。何はともあれ、色々とありましたがこれでラスボス戦は終了!勝ったな(確信)風呂入ってくる。

 

「フォル!また無茶して……!無事で良かった…!!」

 

 リザさんが駆け寄ってホモちゃんのことを抱きしめてますね。あ〜^^浄化されてホモじゃなくなっちゃ〜↑う。それにしても美人が美人を抱きしめる絵面ってホント綺麗ですね。ホモの視聴者兄貴達もこれを機にホモ卒業したらどうっすかぁ?

 

 お父様の口から賢者の石にされていた魂たちが解放されていきます。ここまで来るのは長かったですね……。

 胸に空いた孔から黒い手が現れてお父様の体を掴みました。さあそろそろエンディングロールですよ。

 

「生まれた場所に還れ!フラスコの中の小人、ホムンクルス!」

「嫌だ!戻りたくない!!」

 

 へっ、さっさと帰りやがれってんだ!

 

「ならば、せめて、私の邪魔をしたそのニンゲンだけでも!消し飛ばしてくれる!!」

 

 ヒョッ?

 

┌───────────────────┐

孔に吸い込まれていくフラスコの中の小人

が最後の足掻きとしてあなたにエネルギー

を放ってきた。            │

└───────────────────┘

 

「フォル!!」

 

 イタチの最後っ屁ってやつですね。こんなもん避ければいいだけ───

 

┌───────────────────┐

避けるとリザに当たってしまう!避けなく

も二人とも巻き込まれてしまう!    │

どうしよう、どうすればいい?     │

あなただけ避ける          │

│ リザを突き飛ばす          │

└───────────────────┘

 

 なんで二人で避ける選択肢がないんですか(憤慨)。

 

 ここでホモちゃんだけ避ければ回復もしていないリザさんは確実に死んでしまいます……ですがリザさんを突き飛ばせばホモちゃんが死んでしまうかもしれません……いや、ホモちゃんがここまで来れたのはリザさんのお陰。リザさんを見捨ててクリアしてもいいのでしょうか?いや良くない!(反語)

 それにホモちゃんはさっき回復したので体力的にも余裕がある……はずです!大丈夫!耐えれる耐えれる!

 

 リザさんを突き飛ばしましょう!!

 

「え───」

 

 【黒牢の錬金術】で防御!!【基本錬成】 で壁を錬成して防御!!これでダメなら……ダメみたいですね(諦め)。

 ホモちゃんの体力がガンガン削られていきますね……ここまで来て再走はやっぱり精神的にくるものがありますね。

 

「ぼっーと突っ立ってんじゃねぇー!!」

 

 グリードさん!?グリードさんがホモちゃんを助けてくれました!残り体力がミリのところでギリギリ生き残りました!ってことは……!

 

┌───────────────────┐

フラスコの中の小人は自分自身の孔に吸い

込まれ、この世界から消えた。その光景を

見届けた後、あなたの意識は途切れた。 │

└───────────────────┘

 

 これは体力が10分の1を切った時に分岐するルートで、このままエンディングロールに入ります。結果オーライでしたね。

 今流れている曲はアニメFAのOPでもある『ホログラム』です。ええ曲やなって……。ホログラムに限らずハガレンは無印もFAも神曲しかないんですよね。

 

 さて、完走した感想ですが。

 

 なんと言っても最後の大波乱で精神をすり減らしましたね。いくらレギュ違反にならないからと言ってもやっぱりバグ技は使うもんじゃないなあと思いました。

 でも使わなかったらもっとタイム伸びてましたねクォレハ……。これもまた結果オーライですね。

 何気にグリードさん生存ルートは通しでも果たせたことがなかったので嬉しいです。奮発して高級なお肉買ったのが決め手だったんですかね?

 

 あと技能ですね。当初の予定通りステータスを上げてすんなりと【黒牢の錬金術】、【焔の錬金術】を取得できたのは運が良かったです。二つがなければストーリークリアも困難になっていたことでしょう。

 

 一番冷や汗が流れたのは【トラウマ】を発症した時でしたね。発症時に話した通り、【トラウマ】を抱えている可能性はソシャゲの単発ガチャで最高レアリティが出るくらい低い確率なんですよ。まさかそれが二つ来るとは思わないじゃないですか。あの時ほど好感度を上げなければコミュニティを解放することが出来ないシステムに感謝したことはありませんよ。

 

 ストーリークリア後にキャラクターの最終ステータスと解放した実績が確認できるので、後で見てみましょうか。

 

 と、『Fin』と画面に出たところでストップ!記録は「11時間10分03秒」でした!11時間をきることは出来ませんでしたが、一応自己ベストである11:30:25を更新することは出来たので良しとしましょう。というか良しとしないと私が消費してきた有給達が報われません。

 試合に勝って勝負に負けたって感じですね!悲しいなぁ。再走はしませんけど(鉄の意思)。

 

 にしても国内では他に走者がいないのは気分的に楽でよかったです。必然的に私が日本一位ですからね!この記録を更新したい皆さんは走ってみてはどうでしょうか?このゲームの走者は少ないですし、ちょっと練習すれば私程度の記録、あっという間に追い越せると思いますよ。私も走ったんだからさ?(圧力)

 

 それでは皆さん、最後までご視聴ありがとうございました!

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 あの非日常的な戦いから一年が経った。

 

 彼女は、まだ目を覚まさない。

 

「フォル、おはよう」

 

 もちろん返事は帰ってこない。これはただの自己満足だ。

 あの時、私を庇ったせいでこの子は永遠に治らない傷を負ってしまった。そして…いつ目覚めるかも分からない…。

 

「今日も晴れたいい天気よ」

 

 病室の窓を開ければ雲ひとつない晴天が視界に飛び込む。こちらの方が病気になりそうなくらい眩しい日差しを浴びて、私は思った。

 

「……こんな日に、あなたと一緒に歩けたら、どれだけ嬉しいか…」

 

 そっとフォルの髪に触れる。短かった金髪は伸びて、すっかり長くなっていた。

 ……このままこの子の顔を見続けていると涙が堪えきれなくなりそうだ。

 

「…花瓶の水、変えてこなくちゃ」

 

 誰に向かっての言い訳してるのか…ここには私とフォルしかいないというのに……。

 

 花瓶の水を入れ替えるのにさほど時間はかからない。水面に映る自分の顔は誰から見てもわかるくらいやつれていた。

 

「こんな顔……フォルが見たらビックリしちゃうわね…」

 

 驚かれるかもしれないし、怒られるかもしれない───もしかしたら呆れられるかも。

 

 呆れ顔の半眼で見つめられながら『リザはどこか抜けてるよね』って言われて、その後に困ったような笑みを浮かべるフォルの姿が簡単に思い浮かべる。

 

「───!」

「この声……」

 

 フォルを助けてくれたグリードというホムンクルスの声だ。ここは病院だというのに廊下にまで聞こえる大声を出すなんて……。

 

 恩人だといってもルールはルール、そこはしっかりと注意しなければ。早足で病室に向かい、扉を開ける。

 

「ちょっとあなた!病院で大声を───」

 

 

 目を疑った。

 

 

「だしちゃ、だめ……」

 

 

 透き通った蒼い瞳───

 

 

「あ」

 

 

 窓から吹き込む風に、金の髪がなびく───

 

 

「リザ」

 

 

 どうしてあんなことをしたの?

 あなたの事をどれだけ心配したと思っているの?

 

 そんな言葉はすっかりと消え去った。

 

 

「おはよう」

 

 

「おはよう…フォル……ばか…!」

 

 

 

 おかえりなさい、私の家族。




最後までご拝読ありがとうございました。
記念にホモちゃんの最終ステータスを上げときます。




名前『フォールン・モクナワート』
性別『女』
年齢『20』
身長『M』
体型『痩せ型』
髪型『金髪ショートヘア』
瞳色『青色』

ステータス

【筋力Lv.1】
【頑健Lv.1】
【敏捷Lv.10】MAX!
↪︎【瞬足】
【器用Lv.10】MAX!
↪︎【万能】
【体力Lv.1】

技能
【錬金術Lv.10】MAX!
↪︎【応用練成】
【剣術】

固有技能
【黒牢の錬金術】
【炎の錬金術】

備考
 アメストリス生まれクレタ育ちの女性。父親がアメストリス人で母親がエリゼエールの人間だった。
 『エリゼエールの悲劇』に巻き込まれ、身寄りのなくなったフォールンは、国を行き来する商人の馬車に隠れて乗り込んだりして逃げ続けた。

実績
『真理を究明した者』
ストーリーをクリアする。

『強欲を満たす強欲』
ホムンクルス・グリードが生存した状態でストーリーをクリアする。

『九死に一生を得る』
体力一割以下でストーリークリアする。

『真理の扉を開いた者』
ゲーム内で真理の扉を開いた。

『封じていた過去』
【トラウマ】「原因・家族」を発症した。

『好奇心猫を殺す』
【トラウマ】「原因・ホムンクルス」を発症した。

『不幸』
【トラウマ】を2回発症した。

『家族の抱擁』
【トラウマ】「原因・家族」を解消した。

『生きながらえた猫』
【トラウマ】「原因・ホムンクルス」を解消した。

『火に映る愚か者』
ライターで自己暗示を試した。

『錬金術師の卵』
【錬金術Lv.0】を習得する。

『見習い錬金術師』
【錬金術Lv.1】を習得する。

『錬金術師』
【錬金術Lv.6】を習得する。

『凄腕錬金術師』
【錬金術Lv.10】を習得する。

『黒牢の錬金術師』
【黒牢の錬金術】を習得する。

『焔の錬金術師』
【焔の錬金術】を習得する。

『剣士』
【剣術】を習得する。

『スピードスター』
【瞬足】を習得する。

『トリックスター』
【万能】を習得する。

『リザの親友』
リザ・ホークアイとの好感度が一定に達する。

『リザの家族』
リザ・ホークアイとの好感度が最高になる。

『エドの親友』
エドワード・エルリックとの好感度が一定に達する。

『アルの親友』
アルフォンス・エルリックとの好感度が一定に達する。

『アームストロングの親友』
アレックス・ルイ・アームストロングとの好感度が一定に達する。

『グリードの親友』
ホムンクルス・グリードの好感度との一定に達する。


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