カードファイト!ヴァンガード!!~数々のデッキで道を切り開く先導者~ (瑞田高光)
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プロローグ
世界には色んな人々が熱中するものがある。
サッカー……野球……アメフト……スポーツは国民のテレビで見る王道だろう。
他にもトレーディングカードゲームなんかや流行りのゲームなんかもある……
だが、この世界の人々は違う。彼等が特に熱中するのは…………
ヴァンガード
ヴァンガードとは、トレーディングカードゲームではあるが、その競技人口は凄まじく、小さな子供からお年寄りまで楽しめる一大競技である。
また、世界大会等も開催される程の人気ぶりである。
そして今回注目するのは……日本の関東地方のとある町である。
ここは小さい町ながらもヴァンガードファイターなら知らぬ者は居ないカードショップがあり、そしてとても有名なヴァンガードファイターがいるのだ。
「ここがアイチのいる町かぁ…………楽しみだなぁ!」
そして、今日この町にやって来た一人の少年こそが今回の物語の主人公である……
side少年
「う~ん……地図によるとこの辺りの筈なんだけど…………」
初めまして!俺の名前は先導タスク。アイチとは従兄弟って感じかな。
小さい頃はアイチとよく遊んでたんだけど……俺が引っ越すことになって…………それ以来会ってないんだよなぁ……
この前の年賀状には元気にしてるってあったけど……ちょっと心配なんだよなぁ……アイチは小心者だから虐めとかされてないと良いけど…………
ま、父さん(アイチのお父さんの弟に当たるよ)に頼み込んでまたこの町に戻って来れたのが一番嬉しいんだけどね。
…………一人で、だけど。
「カードキャピタル……カードキャピタル…………あ、此処かな?」
俺はとあるお店の前で立ち止まる……そして頭上を見上げれば『カードキャピタル』の文字……間違いないね。
「よーし!」
俺はフウッと軽く息を吐いて店内に入る……
店内に入るとスローテンポのクラシックのような音楽が流れていて店内はまだ昼3時を少し過ぎた程というのもありファイターの数はあまり見掛けない……
「いらっしゃい」
と声を掛けられたのでそちらを見れば薄いピンク色のロングヘアーをした澄まし顔の女性が店番をしていた……確かこの人は…………俺は色んな記憶を掘り起こして……該当する名前を思い出した。
「どうも、“チームQ4”の戸倉ミサキさん」
するとミサキさんは少し目を見張って……
「……へぇ、知ってたんだ。私のこと……」
「えぇ……オラクルシンクタンク使いであり、(俺以上の)記憶力を利用したファイトはとても素晴らしかったですよ!(それに、アイチのいるチームだからね……キチンと覚えていて損は無いし)」
素直に褒めると少し顔を紅く染めている様に見えたもののスグに最初の顔になり……
「誉めてもらってありがとう。でも値引きはしないから」
「ありゃりゃ……そりゃ残念」
思いがけないボケが飛んできたもんだから笑いながら乗っておく……
相手も軽く微笑んでいる……うん、可愛いな…………
「……で、どの様な要件で?」
ふと最初の顔に戻ったかと思うとこんなことを聞いてきた。
まぁ……何しに来たかって言うと…………
「ちょっと探し物と探し人をね~。とりあえず誰も居なさそうだし、探し物からさせてもらおうかなっと…………シングルってあれかな?」
そう言ってカウンター右のカードの入ったガラスケースを指差す
「そうだね、あと後ろのも一応そうだよ」
そう言ってミサキさんは俺の後ろ(今はカウンター越しに話している)を指差したので後ろを振り向くと、成る程後ろにも大きなガラスケースがあり、シングルカードが展示されていた……流石は有名カードショップ…………品揃え豊富だわ……前に行ってた店、品揃えが悪かったからあんまり色んな種類を揃えれなかったからな~…………
「ん、ありがとう。欲しいカードがありゃ呼べば良いのかな?」
「うん、見つけたら宜しく」
そう言われて最初は大きなガラスケースの中に入ってるシングルカードを見てみる…………
「でも、珍しいね。普段結構殆どの人はブースターで探していくのに……」
後ろからミサキさんの声が聞こえてきたので探しながらも答える。
「うん、パックで当てるのも良いけど……ピンポイントならシングルカード買った方が安くつくからね。俺は結構そうさせてもらってるよ?」
「でも高いやつだと値段がバカにならないでしょ?」
「う……それは確かに、言えてるんだけどさ…………でも、必死に探して見つけた1枚って大事にできるだろ?」
そういいながら目当てのものが見当たらないのでカウンター右横の先程の3分の1程の大きさのガラスケースの方へと移動する……
「そういう人も居るんだね……」
ミサキさんがそう呟いているのを聞きながら探していると、俺は漸く目当てのものを発見した。
「あ、ミサキさん。この<メイデン・オブ・トレイリングローズ>と、<グラスビーズ・ドラゴン>を貰える?ちょうど1枚ずつ足りなくって……」
俺がミサキさんを呼ぶとミサキさんは「了解」と短く返してカウンターから鍵を手に取るとガラスケースの鍵を開けて俺が指定したカード2枚を取り出して再び鍵を閉める……そしてカウンターへ移動したので俺も支払いを済ませる為に移動する…………
「んと、トレイリングローズが190円で……グラスビーズが80円……2枚で270円だよ」
提示された金額は予想よりも安かったので内心ホッとする……
「了解。んと、はい270円。あ、レシートは要らないから」
俺は提示された金額と同額を手渡す……そしてミサキさんはなれた手つきでレジを済ませ、そのまま2枚のカードを手渡してくれた
「はい。珍しいね、ダブルレアのをピンポイントで欲しがる人なんてそんなに居ないのに……そりゃ、当たれば嬉しがるけどさ。」
「いやぁ……主軸は持ってたんだけど……リアに必要なカードがどうしても足りなくって…………」
俺はカードを受け取って苦笑いしつつもショルダーバックから緑色のデッキケースを取り出して購入したカードをスリーブに入ってた2枚のカードと入れ換える……すると開きっぱなしのバックの中身をみたミサキさんは少し驚いた様子で聞いてきた
「へぇ、あんたって……色んなデッキを使うの?」
それを聞いて俺は軽くカバンをポンと叩く。
「うん、やっぱり色んなデッキを使ってみないとそのデッキの特徴は掴めないからね……最近作った……ってか完成ので言うと…………«グレートネイチャー»、«グランブルー»、«スパイクブラザーズ»、それとこの«ネオネクタール»だね……他のはまだ手がつけれていない状況だし……」
そう言いながらカバンにデッキケースをしまいそのカバンの口を閉めながら「今は新聞配達のアルバイトでそれなりに稼いでたから良いんだけどね」つい微笑んでしまう……と、その時…………
「あれ?ミサキさん、お客さん?」
「うん、初めて来る人だよ」
と、懐かしい声がしたので振り向けばそこには昔より自信が有りそうな顔つきをしてはいるものの、懐かしい青髪の少し長めのストレートながらも特徴のある髪型で女の子っぽい顔があった……
「アイチ!久しぶりだね」
「え……タスク!?」
アイチが驚きを隠せない顔になってるのを見て思わずクスリと笑ってしまう……
「なんだなんだ?この男、アイチの知り合いか?」
「ん?アイチの親戚とか?」
と、その後ろから茶色の髪をしたいかにもガキ大将的な中学生(アイチと同じく灰色の制服を着ていて話し方からして同級生だろう……)と、茶髪の天然パーマだと思われる髪型の中学生(以下略)が現れる……
「うん森川君、井崎君。彼はタスク……僕の従兄弟なんだ」
「初めましてだな、先導タスクって言うんだ。よろしくな!」
するとガキ大将風の中学生……森川と天然パーマの中学生……井崎、そしてミサキさんまでもが黙ってしまい……
『アイチの従兄弟(だと)(だって)!?』
三人の驚きの声がシンクロして俺とアイチは互いに顔を見合わせて二人して苦笑いをするしか無かった……
「成る程なぁ……」
俺の説明に森川はうんうんと頷いている…………そして
「タスクとか言ったな?」
「え、そうだけど?」
突然名前を再確認されてちょっと驚きを隠せず答えたけど……どうしたんだ?
「俺様とファイトしろ!」
ファイトの誘いか……
「あぁ、受けてたつよ。」
俺はそう言いながら緑のデッキケースをカバンから取り出し……少し口角を上げる
「新調したコイツの調子を見たいからね……」
「ちょ……ちょっと待って!?タスク、ファイトしたことあるの?」
するとアイチが慌てながら聞いてくる……そんなの決まってるさ!
俺はファイトテーブルに移動しながらこう言った。
「無いぜ。正確には対人ファイトは無いって感じかな?ま、安心しろって!」
「うぅ~……分かったよ」
少し上目使いで見てくるアイチ……おい、それだと益々女の子っぽくなるぞ?
……とは言わずに笑みを絶やさずデッキをカットする
「俺様の最強デッキが相手をしてやるぜ!」
互いにマリガンしていると何やら最強宣言が飛んできたので軽くあしらっておく。
「ほう、それはお手並み拝見と行こうか……」
『スタンドアップ!ヴァンガード!!』
俺と森川の掛け声がシンクロして店内に響く……さぁ、この町での初めてのファイトだ!!
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新たなる先導者~樹木との共闘~part1
sideアイチ
……タスクはあんなこと言ってたけど、心配だなぁ…………
「なぁ、タスクのファイトの実力ってどうなんだ?」
井崎君が隣に移動して聞いてきたけど……
「ううん、分からない。カードを集めているのは小さい頃から知ってたけど……その時はまだ殆どデッキに出来る程じゃなかったし…………小学校に上がる前にタスクが引っ越したから……」
「そっか……」
と、井崎君が横で呟く…………
その間に二人ともマリガン(引き直し)が終わったらしい……
『スタンドアップ!ヴァンガード!!』
そしてかけ声が響く……
「<リザードランナー アンドゥー>!」
リザードランナー アンドゥーP6000
「<アルボロス・ドラゴン “新芽”>!」
アルボロス・ドラゴン “新芽”P4000
えっと……確かあのクランはネオネクタールだっけ?ファーストヴァンガードは<アルボロス・ドラゴン “新芽(ラトゥーン)”>……
どんな動きをするんだったっけ…………連携ライドのデッキなのは何となく分かるけど……
「俺のターンからだったね。ドロー!良し!<アルボロス・ドラゴン “若枝”>にライド!幸先良く連携出来たな!」
アルボロス・ドラゴン “若枝”P7000→8000
V
先攻はタスク……今ドローした連携ライド先(らしい)の“若枝”(ブランチ)にライドした。
「ソウルに“新芽”がいるため永続パワー+1000で8000。そして“新芽”のスキル!デッキトップ7枚を確認して…………“樹”か、“聖樹”がいれば手札に加えることが出来る……けど…………」
そういってデッキトップの7枚を見たタスクは溜め息をついてデッキに戻してシャッフルする……どうやら目的のカードは無かったらしい……
「<カローラ・ドラゴン>をコール!」
カローラ・ドラゴンP8000
V裏
「……え?」
思わず疑問の声をあげてしまった…………
タスク……今は先攻1ターン目…………の筈だよね?
「あぁ?なんで先攻1ターン目は攻撃出来ないんだぞ……なのになんでバニラブースターを出すんだよ?」
「良いんだよ。俺はこれでターンエンド!」
タスク手札4ダメ0/6
Vアルボロス・ドラゴン “若枝”P8000
V裏カローラ・ドラゴンP8000
マケ……カツミ手札5枚ダメ0/6
Vリザードランナー アンドゥーP6000
わ……分からない…………タスクの狙いが全く……
「へぇ、ソイツ中々の策士じゃないか」
ふと声が聞こえて後ろを振り向くと三和君がいつの間にか立っていた……
「あ、三和君……どういうこと?」
僕は疑問に思ってた事を三和君にぶつける……するとニヤニヤしながらファイトテーブルに近付いて……
「なーに!次のソイツのターンになれば分かる筈だぜ?」
はぐらかされて結局教えてくれなかった……気になるなぁ…………
「<鎧の化身 バー>の最強アタックだ!」
鎧の化身 バーP8000
V
「う~ん……ノーガードかな」
あ、いつの間にか森川君がグレード1にライドしてそのままアタックしていた……そしてドライブチェック……あ!
「よっしゃ!<槍の化身 ター>!クリティカルトリガーだ!効果は当然全てバーに!」
鎧の化身 バーP8000→13000 ☆1→2
鎧の化身 バー13000vs8000アルボロス・ドラゴン “若葉”
ヒット タスク2ダメージ
「ありゃりゃ、2ダメージか……ダメージチェック1枚目……<グラスビーズ・ドラゴン>トリガー無し……セカンドチェック…………お、<四葉のフェアリー>……ドロートリガーだな。1枚ドローして“若葉”にパワー。」
アルボロス・ドラゴン “若葉”P8000→13000
結果的にダメージが2枚とも通って先制ダメージとしてはかなりの大打撃をくらったタスク……大丈夫なのかな?
「俺様はこれでターンエンドだ!!」
タスク手札5枚ダメ2/6
Vアルボロス・ドラゴン “若葉”P8000
V裏カローラ・ドラゴンP8000
カツミ手札6ダメ0/6
V鎧の化身 バーP8000
「俺のターン……ドロー!」
そしてタスクのターンだけど……このターンに理由が分かるって……どういうことなんだろ?
「よし、俺は<アルボロス・ドラゴン “樹”>にライド!そして“若枝”のスキル!コイツに“樹”がライドしたときに“新芽”がいれば、自分のフィールドのネオネクタールのユニットを1体選択してデッキからスペリオルコール出来る!<カローラ・ドラゴン>をスペリオルコール!!そしてコイツも“若枝”がソウルにいるため永続パワー+1000!」
カローラ・ドラゴンP8000
R左下
アルボロス・ドラゴン “樹”P9000→10000
V
「なんだとっ!?」
えっ!?って事は毎ターン手札を使わずにリアガードが増えていくの!?しかも下にコールしたって事は……!
「更に、グラスビーズ、<ヘイヨー・パイナッポー>をコール!」
グラスビーズ・ドラゴンP9000
右上
ヘイヨー・パイナッポーP8000
R左上
一気に展開してきた……凄い!
「グラスビーズでアタックだ!」
「ノーガード!」
グラスビーズ・ドラゴン9000vs8000鎧の化身 バー
ヒット カツミ1ダメージ
ダメージトリガーチェックで落ちたのは“ヘル・スパイダー”……G3か…………あ、ちょっと森川君が落胆してる……
「ここでグラスビーズのスキル!このユニットのアタックがヒットしたため、CB2で1枚ドロー!」
タスク手札3→4
しかも展開に使った手札の補充まで……抜かりが何一つない…………
「続け!カローラで支援した“樹”でアタック!」
「ノーガードだ!」
「ドライブチェック……四葉……ドロートリガーだな。ドローしてパイナッポーにパワー」
ヘイヨー・パイナッポーP8000→13000
アルボロス・ドラゴン “樹”18000vs8000鎧の化身 バー
ヒット ダメージ
そして2点目のダメージが入る…トリガーはこない……でもまだ攻撃が残されている
「パイナッポーにカローラの支援をつけて攻撃!パイナッポーのスキル!ネオネクタールのリアガードが4体以上だからパワー+3000!パワーは24000だ!」
ヘイヨー・パイナッポーP13000→16000→24000
「んな!?受けるしかないだろっ!!ダメージトリガーチェック……<ドラゴンモンク ゲンジョウ>ヒールトリガーだ!ダメージを1枚回復!」
「チェッ……ダメージ逆転出来なかったな~……ターンエンド!」
結局ダメージは2点止まり……だけど、フィールドはタスクが有利だ。森川君……大丈夫かな?
タスク手札6枚ダメージ2(裏2)
Vアルボロス・ドラゴン “樹”P10000
V裏カローラ・ドラゴンP8000
R右上グラスビーズ・ドラゴンP9000
R左上ヘイヨー・パイナッポーP8000
R左下カローラ・ドラゴンP8000
カツミ手札6枚ダメージ2
V鎧の化身 バーP8000
「俺様のターン……ドロー!<ドラゴンナイト ネハーレン>に俺様ライド!」
ドラゴンナイト ネハーレンP10000
V
あ、かげろうのバニラユニット。
G2のバニラユニットって扱いやすいから色んなデッキに入るよね。
「いけっ!ネハーレンでアタックだ!」
「受けるよ!」
ネハーレンP10000vsアルボロスドラゴン “樹”P10000
ヒット 1ダメージ
タスク手札6枚ダメージ3(裏2)
Vアルボロス・ドラゴン “樹”P10000
V裏カローラ・ドラゴンP8000
R右上グラスビーズ・ドラゴンP9000
R左上ヘイヨー・パイナッポーP8000
R左下カローラ・ドラゴンP8000
カツミ手札7枚ダメージ2
Vドラゴンナイト ネハーレンP10000
互いにトリガーは出ず……そのままタスクのターンに…………タスクの手札に居るのかな?
「俺のターン……ドロー!…………さて、森の主を呼び出すぜ!」
っ!やっぱり引いてた!!
「森の主よ……戦乱を沈める為に動き出せ!ライド!森の主たる龍!アルボロス・ドラゴン “聖樹”!アルボロス・ドラゴン共通効果発揮!“樹”がソウルに居るため永続パワー+1000!そしてカローラ・ドラゴンを空いているリアゾーンにコール!!」
アルボロス・ドラゴン “聖樹”P10000→11000
V
カローラ・ドラゴンP8000
R右下
……凄いとしか言いようが無いよなぁ…………あっという間にリアガードが埋まった……しかも、手札を殆ど使わずに…………ってか手札が最初の時と変わらないんだけど……ここからどうなることやら…………
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新たなる先導者~樹木との共闘~part2
遅くなったのは単純に他の小説に執筆意欲が向いただけです。忘れてた事は無いので安心してください!(でも、いつの間にか既に新しい世代になってるのはご愛嬌←)
…………ミスあったら、教えてください。主にカード名とかカード名とかカード名とか((((
プレイ中の内容とかは見直したから大丈夫…………の筈(不安)
やっぱり脳内ファイトなので、プレミが無いとは言い切れないので……
前回までの場のおさらい
タスク ダメージ3(裏2)
手札6
V:アルボロス・ドラゴン “聖樹”P11000
V裏:カローラ・ドラゴンP8000
右上R:グラスビーズ・ドラゴンP9000
右下R:カローラ・ドラゴンP8000
左上R:ヘイヨー・パイナッポーP8000
左下R:カローラ・ドラゴンP8000
カツミ ダメージ2
手札7枚
V:ドラゴンナイト ネハーレンP10000
「行くよ!カローラのブースト……“聖樹”でアタック!」
「くっ……ノーガード!」
まぁ、まだ2ダメだからね……それにしても【かげろう】かと思ったけど“ヘル・スパイダー”に“モンスター・フランク”……どんな構築をしてるんだろう……
「ツインドライブ……1枚目、パイナッポー。2枚目…………同じくパイナッポー……トリガー無し、か…………なら、カローラ支援のグラスビーズでアタック!」
ちなみに、相手のトリガーチェックではG3が落ちた。
「“槍の化身 ター”でガード!!」
防がれた……でも、まだ!
「パイナッポー! パワーは19000だ!!」
「ノーガード……トリガーは無しだ…………」
うーん……何とも言いがたいなぁ…………
「仕方ないね……ターンエンド」
カツミダメージ4
手札7枚
V:ドラゴンナイト ネハーレンP10000
タスクダメージ3(裏2)
手札8(ヘイヨー・パイナッポー×2)
V:アルボロス・ドラゴン “聖樹”P11000
V裏:カローラ・ドラゴンP8000
右上R:グラスビーズ・ドラゴンP9000
右下R:カローラ・ドラゴンP8000
左上R:ヘイヨー・パイナッポーP8000
左下R:カローラ・ドラゴンP8000
「よっしゃあ! 俺様のターン、ドロー!」
さて、G3は色々見えてたけど……どのカードにライドするんだ…………
「“ボーテックス・ドラゴン”に、俺様最強ライド!!」
……ボーテックス、か。メガブラストでリアを吹き飛ばす力を持つアイツだな。ダメは4だけど、ソウルはそんなに貯まってない……長引かせると厄介だな…………
「ボーテックスのスキルでソウルチャージして、パワー+2000だ!!更に、“ヘル・スパイダー”を2体コールしてCB2でスキル発動!! お前の前列2体をスタンドさせなくする!!」
っわ……コッチにCB使うか? 普通…………まぁ、そっちの方が俺としては有り難いかな。
「バトル! ボーテックスで攻撃だ!」
前列はリア2体がスタンド不可になってる……ここは
「前列のグラスビーズとパイナッポーでインターセプト!!」
2枚貫通だけど……どうだ?
「ドライブチェック! 1枚目……ボーテックス……」
よし、貫通は無し!
「セカンドチェック……クリティカルトリガー! 効果は全て右のヘル・スパイダーに!! トリガーの乗ったヘル・スパイダーでアタック!」
ここで受けてもダメージは5……もう片方はどうあがいても攻撃出来ないし……
「ここは甘んじて受ける。ダメージ1枚目……グラスビーズ……2枚目…………ゲット、ヒールトリガー! ダメージ量は同数だから1点回復してヴァンガードにパワーを」
俺は捲れたヒールトリガーの効果で裏返しになってるダメージゾーンのカードを1枚ドロップしておいた。これでグラスビーズ2回分のCBが用意できるな。
「くそっ……ターンエンドだ!!」
カツミ ダメージ4(裏4)
手札7枚(クリトリ1枚・ボーテックス)
V:ボーテックス・ドラゴンP12000→10000
右上R:ヘル・スパイダーP10000
左上R:ヘル・スパイダーP10000
タスク ダメージ4(裏1)
手札8(ヘイヨー・パイナッポー×2)
V:アルボロス・ドラゴン“聖樹”P11000
V裏:カローラ・ドラゴンP8000
右下R:カローラ・ドラゴンP8000
左下R:カローラ・ドラゴンP8000
とりあえずは凌いだ……って感じかな? ダメージ量的にもあまり悠長に構えてられないし……そろそろ決着を付けるか。
「俺のターン……と同時に“聖樹”のリミット・ブレイク!」
「何っ!?」
「このタイミングで!?」
「まぁ、永続効果のリミットブレイクだから4点貯まったときが本来なんだけど……ま、自分のターンにしか効果はそんなに関係無いし…………ね? ……では、改めて。そのスキルにより、自分のヴァンガード、又はリアガードのユニット全てに次の効果を与える。その効果は『同名ユニットがヴァンガードゾーン又はリアガードゾーンに居るとき、このユニットのパワー+3000を与える』効果!! 更にヘイヨー・パイナッポーを2体コール! これで、同名ユニットがいるユニットの全てのパワーが上がる!!」
カローラ・ドラゴン×3P8000→11000
ヘイヨー・パイナッポー×2P8000→11000
「ぜ、全員が単体パワー11000……!?」
アイチがすごく驚いている……まぁ、これがこのデッキの最高火力だもんな。
「ま、ダメージが3枚以下になったらこのスキルも消滅するけどね……バトル! 右のパイナッポーでヴァンガードをアタック! パイナッポーは己のスキルで更に強化される!!」
ヘイヨー・パイナッポーP11000→14000→25000
「ふ、防ぎきれっかよ!! ノーガード!! ……くっ、トリガーはねぇ!」
またG3……よく落ちるなぁ…………
「いけっ! “聖樹”でヴァンガードにアタックだ!!」
「ぐっ……まだだっ! ゲンジョウとネハーレンでガード!! トリガー来るなら来てみやがれ!!」
攻)11000+11000=22000vs25000=10000+15000(防
相手も大勝負を仕掛けてきた…………なら、勝つ!!
「ドライブチェック……1枚目…………」
捲れたのは…………G1アルボロス……トリガーではない…………
「2枚目…………」
周り(アイチ達やミサキさん)が静かになっている……自分の心臓の鼓動が凄くよく分かる…………これで貫通するか……どうか…………!
「っ!!」
捲れたカードを見て、ファイト相手は固まり、俺は思わず口元が緩んだ。
「…………2枚目、“ダンガン・マロン”……ゲット、クリティカルトリガー!! 当然、効果は全てヴァンガードに!!」
ここでのクリティカル……どうやら、ファイトの女神は俺に微笑んだ様だ…………
「ぐっ……まだだ! ダメージチェック! 1枚目……“槍の化身 ター”…………」
捲られたのはトリガーでも、クリティカルか……なら問題ない
「まだだっ! 2枚目…………!」
そして2枚目に捲られたのは…………
「……ボーテックス…………クソッ!」
G3…………決まった。
win先導タスク
「な、何故だ……星占いは最高だったはず…………次は名前占いでも試してみるか……」
…………このカツミ(……だっけ?)って人のデッキ……ヤケに、G3多かったな…………心配になるくらい。まぁ、良いか。俺はデッキを片付けると、アイチの顔の笑みがすごいファイトを見たって感じの顔になっているのに気付いた。アイチはまだ興奮冷めやらぬって感じに話し掛けてきた。
「凄いや、タスク! プレイングが本当に凄かったよ!!」
「いやいや……俺のデッキが答えてくれたから…………って感じだね」
俺が苦笑いで返すと、そばにいた黄色に染めてるのか?って感じの髪をした制服姿の青年が居ることに気付いた。
「貴方は?」
「んぁ? 俺かい? 俺は三和 タイシってんだ。宜しくな!」
自分に話し掛けられてる事に気付いた青年(多分年上かな?)……タイシさんは軽くポーズして名乗ってくれた。…………ちょっとキザだけど、知識人っぽいね。
「先導タスクです。アイチとは、従兄弟なんです。よろしくお願いします」
「へぇ、アイチに従兄弟が居たのか……宜しく頼むぜ」
「そうだ! タスク、僕の家に来たらどお? 母さんやエミに顔出しに来たら?」
「うん、そうさせてもらうよ」
アイチが名案を思い付いたかのように俺に話し掛けてきたから、俺もそれに乗った。実は、俺はこれからアイチの家に厄介になるんだけど……アイチにはその旨を伝えてない。アイチってからかい甲斐あるもんなぁ…………ん? でも、この様子だとまだ知らないのかな?? アイチのお母さんには伝えた筈だけど…………
ま、いっか!
「それじゃあ、俺はアイチと共に帰らせてもらおうかな?」
「それじゃあ……みんな、またね!」
そういうわけで俺とアイチは一緒に家へと帰る事になった。
家に帰って、俺が一緒に住む事を知った時のアイチの顔は…………うん、傑作だった。驚きっぷりが半端なかった。
とりあえず、次回はNOファイト回になる予定です。ついでに何処の中学校に通うかも分かります&新キャラ出すかもです。(予定は未定)
次はどんな感じのデッキを使わせようかな……候補としては、«スパイクブラザーズ»«グランブルー»«グレートネイチャー»辺り、ですかね…………
まぁ、ほぼ翌日設定なのでデッキは増えてないイメージでお願いします。(カードキャピタルで買い足すかも……?)
もし、使ってほしいクランやデッキがあれば、メッセージで教えて頂けると幸いです。(もちろん、世界観に沿ったクランやデッキでお願いします。ロイパラとかかげろうとかシャドパラとか居ないクランで作ってと言われても困ります←
デッキコンセプトで言えばブレイクライドとかブレイククロスライドとか呪縛«ロック»とかするデッキはマジで止めてください。作者の精神ダメージが6点になってしまいます←)
デッキ内容を送って頂く時に、そのデッキの回し方の大まかな流れとかも書いて頂けると、とても嬉しいです。ダブルトリガーで6点ダメージ受けるときのダブルヒールトリガー並みに嬉しいです。嬉し泣きします。
何せ、俺は脳筋ゴルパラ解放者のデッキしか今まで使ってこなかったので…………複雑なコンボは苦手なんです(汗)
アルボロスは『ファイトは火力だぜ!』を具現化した感じなので楽なんですけどね…………
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