Seelf-sacriflcing devil (瞬間接着剤)
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設定と言う名の設定

リメイクした理由は作者が初めて投稿し皆様に支えてもらった作品だからです。完結させなかったのはもっと文章能力が上がってからリメイクして書こうと決めていたからです。今までの作品からまともに見ることがようやく出来るレベルになったのでリメイクしました。

まぁリメイクとか言ってるけど全く別物になりましたけどね。(゜∀。)アヒャ


それと原作キャラなどは大きな変化がない限りはココには書きません。許せ


・人物紹介

 

 

 石動一真/いするぎ かずま

 

容姿:黒髪 赤目それ以外特にないノーマル。鍛えているため腹筋とかは割れている。しかしガッチガチという訳ではない。見た目は二十代後半~三十代前半だが実年齢はなんと五十代。

 

今作の主人公。無職のヤベーヤツ。しかし投資やら株やらで結構もうけている。響と未来との関係は完全に親戚のお兄さん。実は響達が生まれる前から近所の隣人として仲良くやっていた。その為彼女達の両親からの信頼は厚い。

彼女達の両親が仕事やらなんやらで面倒見が出来ないときなどは預けられたりするほどにはスゴイ。しかし無職。料理の腕は作れないものは無いが全部が全部美味しいと呼べるまでに作ることはできない。

後頭が良い。

 

 

・仮面ライダー

 

 仮面ライダーカオス

 

ブラッド族の一人にしてこの世界で最後の生き残りが変身する姿。変身する際は全身を宇宙色の霧が体を包みむがその時点で仮面ライダーの姿を形作る。その直後体の回りに真鍮色の巨大な歯車が二つ上下に出現、固定される。その後体を内側から突き破るようにパイプが飛び出し歯車に突き刺さり固定される。飛び出してきたパイプの内部をボトルの色、例えばラビットとタンクやら赤と青色の液体が中を満たす。その後歯車がそれぞれ逆方向に回転しパイプが体に巻き付き押し当てられる。最後に歯車がパイプを振り切り体に纏まり付き巻き付いたパイプを二つの歯車が交差するごとにカオスの装甲に変化させ役目を終えた歯車が弾け飛び変身完了する。

 

 

頭部

目以外はエボルとなにも変わらない。しかし目はボトルに対応した物が左右対称に現れる。

 

基本形態となるデビルでは目が悪魔の翼となり真ん中に裂けるように赤い線が入っている。

 

胴体

エボルと変わらないが真ん中の天球儀/渾天儀のリングは全て均等に横に並んでいる。

どうしてそうなっているのかはそれぞれのリングが太陽の上昇角、黄道etc…と天球儀/渾天儀はそのサイズの宇宙を表しているためその全てが均等、つまり平伏しているという意味を持たせている。

というのは建前で実際はかっこいいから。

 

基本形態となるデビルでは背中に垂れ下がるような翼が生えている。イメージはラビラビの耳を下に燃える炎にしたような感じ。

 

両腕

基本エボルと変わらない。だがしかし方のリングのトゲは失くなり腕の赤い宝石がある部分も消え代わりにブラッドスタークの触手がある。

触手がある理由はカオスが便利そうだなと思い科学的に再現した代物。その為エボルのような速効性のある毒を使うことはできないしそもそも毒を生成することができない。あらかじめ使用する毒を選び持っている必要がある。

 

変更点無しッ!!

 

両足

変更点無しッ!!

 

ただし全体的に青色を一部紫に変更している。

 

 

・変身アイテム

 

 カオスボトル

エボルボトルのカオスversion ただしエボルボトルのように上下に動かない非可動。

 

 デビルカオスボトル

最も基本となるボトル。ビルドのラビタンポジション以上どころかベルト以上に重要アイテム。失くしたら予備はない。カオスの力の大本

見た目は牙をギラつかせる悪魔の横顔。メインカラーは紫

 

 ロストライダーシステム

エボルの持つライダーシステムの改良品。それ以外には予備が大量にあることぐらい。

見た目は変更点無し、しかしカラーは金色

 

 エボルドライバー

元々の名はネビュラドライバーしかしエボルトが初めて民衆の前で使用し英雄となったその日からエボルドライバーに改名及び改造された。

今作のエボルドライバーはカオス専用に調節されたいわば専用機。

 

 

・何故彼がノイズに対して干渉できるか。

 

まず、カオスには混沌、混乱すると言う意味がある。そして悪魔には干渉できない物や現象に干渉することのできる人知を越えた力がある。彼はノイズそのものを混乱させノイズの力を世界が認識不可能にしその隙間に自分自身を押し込み無理やり干渉している。とても分かりやすく言うと力業。

ただし条件としてブラッド族のカオス×悪魔としてのカオス、この二つがあって初めて成立している。そもそもシンフォギア使ってフォニックゲイン使ってetc…してようやくノイズの次元を現実世界に留まらせてノイズの炭素転換を無効化などの条件すべて無視して無理やり干渉するためここまでする必要がある。過程(シンフォギア等の前提条件)を吹っ飛ばして結果(ノイズを倒せる)だけを求めているため無理やり。ただし石動の手元からデビルカオスボトルが無くなっても問題はない。さらにデビルカオスボトルにはブラッド族のカオスと悪魔のカオスの二つが混じっているためボトル単体でも同じことができる。このボトルをOTONA達に持たせればノイズすら敵ではない。

 

 

これより下は見なくて良い設定です。ただし見ていると本編でのおかしな部分や矛盾点が解消されるかも?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・列王記もとい旧約聖書偽典に登場する悪魔と人物

 

今後(列王記編)のお話で登場予定。

 

 石動一真もといハオス

主人公の本名。72柱の悪魔の2柱の混合体であり邪神。本当は存在するはずのない存在。マルバスとアンドレカルフスに性質が大きく似ていた為誤ってソロモン王が呼び出し契約してしまった。例のヤベーヤツしかいない神話の苦労人にして深い関わりを持つ。

悪魔の姿は大きな毛皮を纏った機械の獅子であり尾には孔雀、背中には鷲の翼を携えている奇っ怪な姿。吠えると獅子の恐ろしくも威厳ある咆哮だがけたたましく響く。

 

 マルバス/バルバス

二つの名前を持つ5柱目の悪魔であり大きな獅子の姿で現れ、人の形をとることが出来る。地獄の大総裁であり、隠された物事の秘密を教えることが出来る。また機械工学の知識を持ち、人を別の姿に変身させることが出来るスゴイ悪魔。作者が一番契約したい悪魔の一人。

 

 アンドレカルフス

65柱目の悪魔。孔雀の尾をもった姿で現れ、その鳴き声はけたたましいとされているうるさい悪魔。幾何学や測量、天文学の知識を有する伯爵。人を鳥に似た姿に変えることが出来る変態悪魔。




旧約聖書偽典おもしれぇ…ハッ!(゜ロ゜;

みんな!皆が好きな悪魔は何かな?是非とも教えてくれ!

※列王記は原作に入る前に書きますので超先ですが悪魔が多すぎるので随時追加していきます。

ps.作者は無信教です。でも旧約聖書面白いヨネ

※一部設定の変更を行いました。


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プロローグ 彼の名は

まさかリメイクするために旧約聖書を探ることになるとは思わなんだ。まぁ正確には偽典だけど。おまけにソロモン王の生涯を知ることとなるとは。余計に終局特異点見るの辛くなってしまった。


むか~しむかし、それこそ宇宙が始まるより昔の別世界。とてもとても愚かな行為を行った科学者がいました。

科学者は自身の研究のために自身の種族を実験体にしました。その結果種族を別の物へと作り替え星々の存在そのものを脅かす最悪の種族になってしまいました。

科学者はそれでもなお止まらず厄災の箱の原型を作り上げ更にそれを改良し無限のエネルギーを生み出しました。

その結果科学者は自身の事を神にも等しい存在だと考え込み更なる狂気に走るようになりました。

そのうち彼らは『星狩り族』と呼ばれることになりました。

 

そしてある時科学者は逃げ出しました。すべてが手遅れになってようやく自分が何をしたのかを理解しそして恐怖するようになりました。

そして愚かに科学者――愚者は「生きたい」そう思い身を隠すことにしました。

それから何年、何十年、何百年愚者には理解することが出来ないほどの理解したくないほどの年月が過ぎました。

そんなある時一つの噂が耳に入りました。その噂とは愚者達の母星が王の手により消えたとの噂でした。愚者はその噂の真相を探るために動き出しました。そして母星があった場所。そこには何一つ残ることなく消えていました。

そして愚者は心の底からの安堵しました。しかし同時にとある疑問が浮かびました。「王が消した?」と。そして恐怖から震え上がりました。

しかしここで愚者は遂に動くことを決意しました。もう逃げないと。ここで全てを終わらせると。愚者は王を滅ぼしそして自らも滅びることで種族をここで潰すことに決めました。

 

こうして愚者は王を探しそして地球と呼ばれる星に降り立ちました。そして愚者は人間と出会い王の弟の存在を知り仲間を知り愚者から贖罪者となっていきました。

そして贖罪者は弟を打ち倒し世界を仲間と共に作り替えました。

しかし贖罪者の旅は終わりませんでした。

 

 

 

 

終わってはなりません。贖罪者の旅に初めから終わりなど存在してはなりません。

世界は彼を許しません。許してならないのです。もし許してしまえば世界は彼から抵抗することを止めたことになるのです。そうしてしまえば今まで犠牲になってすべてが報われません。彼は報われてはならないのです。

 

これは贖罪者の旅の最先端。終わることない贖罪の旅の一部。もし題名をつけるのなら

 

 

Seelf-sacriflcing devil

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

ある日の事、都心に近い何処かの大通り。都心に近いからか様々な人々が溢れかえり同時に通りには多種多様な店が立ち並び行き交う人々の目を捕らえていた。

 

どこにである当たり前の光景。しかしそれは簡単に壊された。

 

「ノイズだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

男の声。目を奪われていた人々も一斉に声のする方を向いた。そこには汗だくのサラリーマンが恐怖に染まった顔をしながら此方に走ってくる姿だった。そしてその直後、通りの壁からカラフルな生物が溢れ出した。

 

「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」

 

誰かの叫び声、そしてそれを皮切りに人々が叫びながら一斉に走り出した。

誰もサラリーマンに目をくれずに。そして遅れて警報が鳴り響く。分からなかった店内の人々が飛び出すがすでに手遅れ。目の前にはあのカラフルな生物――ノイズが待ち構えていた。

 

「あぁ、そんな…うs」

 

いい終える前に呑み込まれた。ノイズは取り込みかけている人共に炭素の塊となり崩れ去った。そしてその他の人々が逃げようとした時後方からノイズのいることを知らない人々が押し寄せ止まっていた人を前に押しやった。

ノイズはただそこに居るだけで餌にありつける。最悪だった。そして一人の男が押し出された。その男は奇跡的に突っ込むスレスレで止まりノイズを凝視した。

生きているのか。そもそも生物なのか。しかし一つ分かることがあった"ここで死ぬのだと"しかしその時は来ない。

 

突如ノイズが崩れ始めた。よく見るとノイズの下から何かの腕が生えていた。そしてノイズが完全に砕けると目の前に新たな化け物が現れた。

その姿は恐怖そのもの。悪魔の翼のような瞳。全身には天文的な装飾。背中には大きな垂れ下がる一対の翼。腰には悪趣味なベルト。

そのすべてが怖かった。

 

「…死にたくないならそこにいろ」

 

化け物が喋ると腕を振るった。たったそれだけでノイズが消えていく。よく漫画や小説、アニメだとその光景を見るだけで「カッコいい」「美しい」「神々しい」と思うが相手は見るだけで魂を壊されると思うほどの邪悪。人々はその化け物にノイズ以上の恐怖を覚えた。そして叶うなら"ノイズがソイツを殺してくれる"と願ってしまった。

先程まで恐怖していた存在に更なる恐怖を消してほしいと願ってしまう。そこには人の醜い部分がよく出ていた。

 

しかし化け物はノイズをかき消していく。耳障りだと言わんばかりに。手を振るうだけで消えていく。その動作一つ一つがノイズにとっての絶対的な死だった。

 

「これで終わらせる」

 

化け物がそう言うと背中の翼を起こし突風を吹かせた。それによりノイズは空に打ち上げられ降りかかる死を待つことしかできなくなっていた。

化け物は拳に力を込めるとそこに見るだけで気を失うようなエネルギーを溜め込みそれを打ち出した。塊はある程度進むとノイズより上空で分裂しノイズを貫いた。そしてノイズはゆっくりと炭素に変わっていく。

 

その光景は彼の串刺し公。ヴラド三世のようだった。血の代わりにノイズの炭素。黒い雪が舞い落ちる死の光景がそこには広がっていた。

 

「食らえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

覇気の籠った声と共に渦巻き状の嵐が化け物を襲った。周りの串刺しノイズは消えたが杭は消えず肝心の化け物は何処吹く風。まるで効いていなかった。

 

「畜生!ダメか!」

 

「奏!」

 

嵐の吹いた方向を見ると太陽のような少女がメカニカルな装備を着込みその手には大きな槍があった。

遅れて青い侍のような装備を着込んだ少女も駆けつけ太陽のような少女の名を呼んだ。

 

「ワリィワリィ…不意打ちなら少しは効くと思ったんだけどなぁ…無理みたいだ」

 

「奏!」

 

「ごめんって、ッ!?翼!来るぞ!」

 

少女達の微笑ましいやり取り。ここが戦場でなければ絵になる光景だったが化け物は関係無いと言わんばかりに攻撃する。しかしその攻撃に殺意はなくまるで邪魔な羽虫を追い払うような一撃だった。

少女達もその攻撃と呼べない攻撃を避け悪態をついた。

 

「まるであたし達に対して敵ですらないようなあしらい方…」

 

「まだまだ私達の事を敵とすら見ていないのね」

 

「だったら今日こそ目にもの見せてやる!行くぞ!」

 

「ええ!行きましょう!」

 

少女達二人は駆け出す。その姿に似合わない刀と槍を携え。誰の目から見ても結果は解りきっていた。

翼と呼ばれた少女の太刀筋は簡単に見切られたった二本の指で刀を砕かれた。

奏と呼ばれた少女の槍はその強固な鎧に阻まれ弾かれ翼の突風で飛ばされた。

 

それでも向かっていった。何度倒れようとも止まることなく人々のために立ち上がった。そして少女達の"歌"は周りの人々に勇気を授けた。

 

「頑張ってーーーー!お姉さん達!」

 

「ああ、そうだ!この子の言うとおりだ!負けるな!」

 

「行けぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

「アンタらの歌に勇気をもらったんだ!今度は私たちが!」

 

一人の少女の応援。それはたちまち広がり皆が二人の勇者を応援していた。

 

しかし突如その声援は終わりを告げた。初めから無かったように。少女達の前には翼を広げた化け物が立っていた。

その翼はただ広げただけではなく禍々しいエネルギーを纏っていた。車一台は飲み込むほどの大きさのある巨大な翼に変わっていた。そしてその先端。そこには静かに眠るような瞼が描かれていた。そして本能的に察した。

 

あれは目覚めさせてならないと

 

しかし化け物は翼を広げ何かをすることもなくただ飛び去った。興味をなくしたように。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

あの化け物がなんなのか?気になった人々もいるだろう。あの化け物の名は未確認生命体1号。通称悪魔 そう呼ばれているすべてが謎に包まれた存在だ。その存在は遥か昔から確認されており最古の記録は古代イスラエル王国があった時代。つまり紀元前10世紀まで遡る。明確な時期は判明していないがこの百年間の間すでに人々の前に現れている。更に詳しく調べると初めてその存在が確認されたのは旧約聖書の列王記の12章辺りだがここでもやはり正確な時期は判明していない。しかし旧約聖書偽典のエクノク書に登場するソロモン王が付き従えた72柱の悪魔の中にマルバスまたはバルバスと呼ばれる悪魔が未確認生命体1号に該当するのでは?と言われている。

 

マルバス/バルバスは72柱の5柱目の悪魔であり大きな獅子の姿で現れるが、人間の形をとることもできる。地獄の大総裁で、隠された物事の秘密を教えることができる。機械工学の知識をもち、人を別の姿に変身させることもできるなどある程度重なっている。

 

さらに65柱目のアンドレカルフスでないのか?とも言われている。

アンドレカルフスは孔雀の尾をもった姿で現れ、その鳴き声はけたたましいとされている。幾何学や測量、天文学の知識を有する伯爵。人を鳥に似た姿に変えることができる。など此方も共通する部分が多い。

 

しかしそのほとんどがあくまでも共通する場所があると言うだけでのこじつけなので本当なのかはさだかではない。

しかしあの化け物が純粋な生物であるとは考えにくいため頭の片隅で覚えておくらいでいいだろう。また悪魔のような姿であるため悪魔崇拝者や考古学者からはこの説などを信じるものや提唱するものが存在する。

 

しかしこの化け物はありとあらゆる神話や歴史に少なくともノイズと共に登場するためノイズとは切っても切り離せない関係があることは間違いない。

 

またネットではバイクに乗って戦っている写真などもあるため世間では仮面を被ったライダー…仮面ライダーと呼ばれている。さらに非公式ではあるがカオスとも呼ばれているためそれと含めて仮面ライダーカオスと呼ばれている。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

とある住宅街の中の一件。他よりも大きいが普通の一件。他と違う所を述べるとこの家の住民であり家主は一年を通してこの家にいることだろうか。

 

 

ピンポ~ン…ピンポ~ン…

 

 

そんな家の前にオレンジ色の髪をした少女と黒い髪そして長い髪を白いリボンでポニーテールにしている少女が玄関でインターホンを鳴らして待っていた。今の季節は夏、世間の学生は夏休みに到達し長い休みを謳歌しそして宿題の量に絶望する季節。

 

「は~い…家にテレビはありませ…てなんだよ。お前たちか、てっきりN●K集金かと…」

 

玄関を開けた家主、涼しそうなTシャツとズボン。口には棒アイスと完全に涼んでいる格好だった。おまけに中からは涼しそうな冷えた空気。

 

「なんだとはなんですか!今日は私達と一緒に勉強会を開くって約束したじゃないですか!」

 

「響の言うとおりですよ?勿論忘れたとは言わせません♪」

 

「アッハイ」

 

大の大人であるはずの家主がたった一人の少女に反論できないとは情けない。

 

「取りあえずお邪魔しますね」

 

「ほら!一真さんも!」

 

「おいおいここは俺の家なんだけど…」

 

黒髪の少女――小日向未来はまるで自分の家のように入っていく。それ続いてオレンジ色の髪をした少女――立花響も家主――石動一真の手を引いて入っていく。

そして玄関の先目の前の階段の横にあるガラスの扉を開けてリビングに入り二人は早速テレビの前のL字のソファーに座り込み涼み始めた。

 

「あぁ~…生き返る~…」

 

「おいおい響。お前溶けてるぞ…それとほれ。麦茶」

 

「もう響ったら…あ、ありがとうございます」

 

家主の石動一真がお盆に麦茶の入った大きな瓶と氷の入ったバケツ、コップを持ってきた。そして一真がお盆から麦茶の入ったコップを取り出し未来に与える。

そしてお盆を目の前のガラスのテーブルにおいてもう一度冷蔵庫のある台所に向かっていく。そして台所の冷蔵庫から作り置きしているコーヒーを取り出し自身の愛用コップに注いで持ってきた。

 

「それにしたってもう中学一年生か…あと二年もすれば高校生…時間が流れるのはずいぶん早いなぁ」

 

そんなオッサンみたいな事をいいながらキンキンに冷えているアイスコーヒーを一口飲んだ。

 

「もう…それに一真さんもいい加減働いたらどうですか?」

 

「そうですよ。そもそも一真さんは勉強教えること以外に何ができるんですか?」

 

未来の発言から響の悪意のない純粋な言葉が一真の心をえぐった。

 

「グフッ…俺は株で稼いでいるからダイジョウブ…それに勉強以外には物理学とか考古学etc………とそんなことよりお前らちゃんと夏休みの宿題、持ってきたよな?」

 

一真がアイスコーヒー片手にブツブツと言い始めたがもとに戻りようやく本題に移った。

 

「当たり前ですよ!ほら!ちゃんとここに…じゃじゃ~ん!」

 

「そう言って昨日忘れたのは何処のだれかしら?」

 

「うっ…!一真さ~ん…」

 

響が自信満々に持ってきた手下げバックから中学から出された夏休みの宿題を取り出したが前回忘れた事を未来から言われ一真に泣きついた。

 

「どうどう…そんなにくっついたら宿題できないだろ?それに宿題だってあと少し、おまけに夏休みが始まってからまだ一週間だ。大丈夫だろ?」

 

一真は響の頭を撫でながらゆっくり剥がして宿題を始める準備を始めた。

テーブルを響と未来が並んで座りその前には一真が座り始めようとしていた。

一真は扉の上に吊るしている円形の時計を見て今からどれだけやるかを二人伝える。

 

「今は…だいたい1時か、だったら2時までやってそこから30分の休憩を挟むか。今日でほとんど終わらせるぞ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・

 

・・

 

あれからだいたい四時間後…午後5時になっていた。

 

「ああ~~!終わったぁ~!」

 

「私もなんとか終わりました…」

 

「…よし、ちゃんと終わっているな。お疲れさん二人とも」

 

響は終わった同時に身を後ろのソファーに投げ出し未来は静かにシャーペンを置いた。

そして一真は二人の宿題を持って答えと見合せ間違いがないことを確かめ二人に労いの言葉を送る。

 

「それにしたってもう5時か…二人とも腹減ってないか?」

 

一真がそう問いかけると二人のお腹が可愛らしく鳴った。

 

「どうやら減ってるみたいだな…ちょっと待ってろ電話で聞いてみるからな」

 

一真はポケットからゴツゴツとした扱いにくそうなスマホを取り出し二人の家にそれぞれ電話を掛ける。そんな中二人はこれからの晩御飯にワクワクしていた。

 

「ねぇねぇ!未来!ご飯だよ!ご飯!」

 

「ハイハイ、ホントに響はご飯が好きね?」

 

「当たり前だよ!特に一真さんのご飯は美味しいから楽しみだなぁ…」

 

「響ったら…ヨダレ、垂れてる」

 

「あっありがとう!やっぱり私の親友は未来だね!」

 

訂正、一人だ。そして一真から結果が伝えられた。

 

「オッケイだとよ…って響はもう席についてるな」

 

一真はすでに席についていた響を見ていつものことだと思いながらも呆れる。しかしその顔には笑顔が浮かんでいた。

 

「ほとんど孫みたいなもんだからな。いつも道理に作っていくか。未来は響を台所に来させないように押さえるかテレビを付けていてくれ」

 

「分かりました。ほら響…」

 

一真は一人台所に向かい冷蔵庫を覗いた。中にはキュウリを中心に夏野菜が多く入っていた。

そして台所のリビング側にあるテーブルには麺の入ったガラスの瓶。

 

「これなら冷やし中華だな。健康にいいし、何より暑い夏にはピッタリだ」

 

そして一真は鼻歌(Be The One)を歌いながら料理を始める。

 

「~~♪~~♪~~♪~~♪」

 

材料を切り分け麺を茹でている間、チラッとリビングを見た。そこには二人仲良くテレビを見ている響と未来の姿があった。

 

(相変わらず仲良しだな…)

 

一真は相変わらずオッサンのような感想を抱きながら料理を続ける。そして気付けば二人が椅子に座り何かに耳を傾けていた。

 

「?何を聞いているんだ?」

 

「え?何って一真さんの歌ですよ?」

 

「え?」

 

「え?」

 

どうやら一真は自身が気づかない内に鼻歌から声を出して歌っていたようだった。一真は盛り付けながら恥ずかしそうにしている。

 

「まさか歌っているとはな…もう歳か?」

 

「歳って…まぁ否定はしませんが」

 

「酷いなぁ…」

 

一真はしょぼーんとしながらもしっかり手を動かしながら盛り付け冷やし中華を完成させた。

 

「ほら、お二人さん。出来たぞ。今晩は冷やし中華だ、ちゃんと混ぜて食べろよ?」

 

「わ~い!いただきます!」

 

「もう、響ったら…いただきます」

 

二人が食べ始め一真も自身の分を持って響達の前の席につき食べ始める。

 

「我ながら上手くいったな」

 

食べながらそう呟く一真。その料理の味は普通にお店が開けるほどには美味しかった。

 

「ホントですよ。どうやったらここまで美味しくできるんですか?」

 

「どうと言われてもなぁ…やったら出来たとしか言えないな」

 

「今度私達にも教えてくださいね?」

 

「了解ただしちゃんと許可はとらないとな?」

 

一真と未来が話している中響は冷やし中華を夢中で食べていた。そして…

 

「一真さん!おかわりありますか?」

 

「もう食ったのかよ…結構量多くしてあると思ったがダメだったか…響、残念ながらもう無理だ。これ以上食ったら太るぞ?」

 

一真はそのスピードに毎度驚きながらも響の食欲を止めた。

 

「一真さん…それはダメですよ…」

 

「だったら少しは食べる量を減らしなさい」

 

「ちょっとだけ…」

 

「ダメです」

 

「うぅ…」

 

もはや恒例となった二人の会話。その姿は血の繋がっていないとは思えないほどに微笑ましい光景だった。

 

 

それから数分後。全員が食べ終わり食器の片付け。掃除をして解散となった。一真は二人を玄関まで見送る。

 

「二人とも~気を付けて帰れよ~」

 

「は~い!それと晩御飯ありがとうございました!」

 

「私もありがとうございました」

 

そうして二人を見送った一真はゆっくりとお風呂に浸かり自身の部屋に来ていた。

部屋には難しそうな本が所狭しと並べられた本棚、パソコンが乗った机。壁際にはベッド、大人の腰ほどの高さのタンス。その上には幾つかの写真が縁に入れられ飾られていた。部屋の中心には丸い机とクッションがあった。

一真は写真の前に来ると一つの写真を手に取った。その写真には響達ではなく複数人の男女で撮られたBBQの写真だった。

 

「皆…俺はここいるぞ。この世界はブラッド族の代わりに聖遺物やらなんやらがある、けど俺のやることは変わらない。お前たちが俺に教えてくれたlove&peace…その為に戦う。それに単純に守りたいものが増えたんだ」

 

そう言って響と未来、一真そしてその家族が写った写真を見た。

 

「さて、と。今日の株はどんなもんかなぁ」

 

そう言うと一真は写真を置いてパソコンに向かっていく。そこには先程までの戦士の姿はなくただの自宅警備員(ニート)の姿があった。




フルフル!

まさか君72柱の一人とは思わなかったよ。しかも雷撃操るとは…見直したぞ!嫌いだけど!


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いつも通りの日常といつも通りの非日常

非日常はいつもそばにいる。日常の中にいる。けれど非日常はとても小さい。だからみんな、分からないし関係ないと思う。
だからこそ出会ってしまったとき巻き込まれた時に他人に頼って/擦り付けてしまう。あの日のように


響達の夏休みの宿題が終わった二日後。三人はとある場所に来ていた。

外はまだまだ爛々と滾る太陽によって照らされとてつもない暑さになっていた。

そんな外にあるデパートの駐車場。多くの車が停められていた。その中の一台、黒い四人のほどの乗用車の中から石動一真、立花響、小日向未来が出てきた。

 

「あっち…今年は例年に比べて暑いといってたけど流石に…」

 

「暑い…」

 

「ですね…」

 

三人はすでに暑さにやられていた。三人はなるべく日陰を移動しながらデパートに入っていった。デパートは大型であり五階まであった。

三人は入って早速目的地に向かっていった。場所は二階、衣服店が多く立ち並ぶ階数。

 

「いやぁ~それにしたって一真さんの車があってよかったですよ~」

 

「響の言うとおりです。ありがとうございました一真さん」

 

目的の店にいくまでの道のりで二人は一真に対して今回の車の件について感謝の言葉を伝えていた。

 

「ホントだぞ。俺もちょうど車を出そうと思っていたからちょうどよかったな」

 

そうこうしている内に遂に響と未来、二人の目的の服屋についた。

 

「さて。じゃあ俺は近くの本屋で時間を…」ガシッ

 

一真がその場から動こうとしたその時だった。一真の両腕を二人ががっしりと握っていた。

 

「あ、あの…」

 

一真が機械のようにギチギチと振り返る。そこにはとても良い笑顔を浮かべて一真の腕を掴んでいた二人の少女がいた。

 

「は☆な☆せ!」

 

「「イ・ヤ・です♪」」

 

周りの客、主に男性陣は静かに黙祷した。

服屋は様々な衣服を取り扱う。勿論その中には女性ものもある。

彼はそこに連れられていた。二人は楽しそうに服を手に取り近くの鏡の前で自身に重ね似合うかどうかを見ていた。

 

「一真さん、これどうですか?」

 

響は両手に持った服を似合うかどうか一真に聞いていた。

何故か一真は死んだように目のハイライトを消していた。

 

「あぁ、良いと思うよ。特に右のワンピース色もあってると思うしな」

 

一真は響の持ってきた二着をみて右と判断した。この服は後にプライベートでの服となった。

この後も約二時間この服屋に留まり彼女達の気のすむまま一真も連れられ服を見て回った。その間、一真も彼女達に服を選ばれ数着購入することとなった。

 

「服なんて着れればそれで良いだろ…何でこんなに」

 

「その考えがダメなんですよ。服はその人の第一印象を決める大事な要素なんですよ?」

 

「くそぉ…」

 

一真にとって大量購入したと思う数着の服。その量に(少ない)一真は愚痴っていたが未来からの一言によって簡単に論破されてしまう。ちなみに一真は着れれば良いと思っているため普段のセンスは壊滅的にとまではいかないがかなり酷いものになっている。具体的には靴下が裏表逆+別々の靴下でも気にしない程に服にはいい加減なのである。

ただし選ぶセンスは人並みにある。

 

「ところで一真さんが行きたい所は何処ですか?」

 

「ん?いやな、日用品とか食材とか無くなりかけてたから下の売り場にでもな」

 

三人での移動中に響がそう言えばと言う顔で一真に問いかけ特になにもないありきたりな理由だが納得する。

 

「そう言えばエコバック持ってきてましたもんね」

 

「取り敢えず俺は買ってくるが…どうする?来るまで待っとくか?」

 

一真はそう言うとポケットから鍵を取り出すため小さく持ち運びやすい大きに畳まれた緑のエコバックを取り出しどかし下から車の鍵を取り出し響に渡そうとする。

 

「一真さんには服屋とかでお世話になったので付き合いますよ」

 

響が鍵は受け取れないと手で止めそう答えた。未来も首を縦に動かした。

一真は二人を見た後、買い物に付き合ってもらい様々な品を買った。冷凍食品、普通の食材、シャンプー等々をかごに入れたが時折かごの中にカロリーメイト等を入れようとし未来に止められていた。本人は手っ取り早いと言っていたが未来から笑顔で止められ渋々棚に戻していた。響はその後継を苦笑いしながら見ていた。

その後は何事なく帰路につき、二人を家に送り帰ることとなった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

どこかのビルの上、辺りは夕日に照らされ美しいオレンジ色に染まっていた。普通なら当たり前の光景。しかしそこに異物を混ぜることによって簡単に非日常に変えることができてしまう。

ビルの下の景色は夕日色に照らされた殺戮者がいた。人々を呑み込み壊し換えてしまう非日常の象徴。それをビルの上から眺めている男の姿があった。

 

男の顔は見えないが白衣を身に纏いアジア人特有の黒髪そしてその手には悪趣味な色をした機械を持っていた。男はノイズをみて動揺することなく静かに機械を腰に押し当てた。

 

【エボルドライバー!】

 

静な男とは違い機械から発せられる音は派手。しかしかえってそれがより一層男を不気味と思わせる材料になっていた。男は更にポケットから二本のボトルらしきものを取り出した。片方は金色でひび割れた歯車が書かれていた。もう片方は紫色の悪魔の横顔が描かれ不気味な雰囲気を漂わせていた。

男はそのボトルを片手に一つずつ持ちキャップを回転させた。その姿はどこか科学者を思わせた。男はボトルを逆さに持つと腰に巻き付けた機械に装填した。

 

【ロストライダーシステム】

 

【デビル】

 

【エボルーション!】

 

1つ、1つ装填するごとに機械からテンションの高い声とそのボトルのマークが表示され最後にエボルーションと言う声と共に惑星のようなマークが表示されると男は機械の取っ手を握り締め回し始めた。機械――ベルトからさっきとはうって変わって不気味な曲が流れ始め男の体が宇宙色をした霧に包まれていく。その霧はベルトから溢れ出したものではなく()()()()()()()()()ものであるのが更に人の恐怖心を煽っていく。ベルトからは二つの巨大な

真鍮色の歯車が男の上下に固定された。更にその後を追うように複数本のパイプが男の体から突き出し歯車に突き刺さった。更にパイプの中は男の体液なのか紫色の液体と真鍮色の液体が満たされていく。

異様だった。そのすべてが。まるで何かの儀式のようだった。

 

【Are you ready?】

 

ベルトから発せられる変わり無い声。だがどこか嘲笑っているように。男はその声に答えた。口の無い口からはっきりと、断るように。

 

「変身」

 

たった一言の短い言葉を合図に上下に固定されていた歯車がそれぞれ逆向きに回転を始めた。そして突き刺さったパイプも釣られて動き始めた。男に絡まり張り付いていく。まるで封印のような、ミイラを作るときに巻く包帯のように。そして限界まで巻き付き最後に歯車がパイプを引きちぎり化け物のなりかけに纏わりついた。そして化け物のなりかけは歯車が回転して体を這うごとに完全な化け物に成っていった。そして化け物は解き放たれた。纏わりつき、体を這っていた拘束を吹き飛ばし自らの力で。

 

【デビル!デビル!】

 

【カオスデビル!!】

 

カオスは下を向くとビルから飛び降りた。その下に待つ獲物に向けて。

カオスは飛び降りる最中に足を前に突き出した。そして地面に到着と同時にノイズの頭上に振り下ろされた。ノイズは抵抗するはずもなく簡単に豆腐のように崩れ落ちた。

そして蹂躙は始まった。今まで蹂躙していたノイズが今度は蹂躙される側に回った。

 

"因果応報"自身のしてきた行動がいつか自身に帰ってくると言う言葉がある。今のノイズはまさにそれだ。思うがままに殺し壊し傷跡を残していく、しかしそれがカオスと呼ばれる例外(イレギュラー)によって今度は自分達にもたらされる。カオスがなにか行動を起こす度にノイズは確実にその数を散らしていった。爪引き裂かれ、拳で貫かれ、手刀によって割られ、蹴りによって砕かれた。

ノイズの中には攻撃を当てる者もいた。しかしその体の前では当たるだけで滅んだ。爪を立てようなら爪が壊され武器を失い返り討ちに合う。なすすべなし。

そして最後のノイズも滅ぼされた。その体に腕を刺され。

ボロボロと崩れていくノイズの体をゴミを払うように振り捨てカオスは回りを確認していた。

 

そして顔を右に向けたその時、地鳴りと共に一発の砲弾がカオスの顔を直撃した。

 

『着弾を確認!全員進めぇ!』

 

カオスの顔面に直撃させたことを確認する英語、そしてそれと共にキャタピラを稼働させ進み始める戦車とその他兵器や兵士達。ノイズが蹂躙しカオスが殺戮の限りを尽くしたビル街は簡単に戦場に早変わりした、してしまった。

 

『っ!?全軍止まれ!』

 

カオスのいた場所、そこは砲撃によって破壊されたコンクリートや塵などによって全く見えなくなっていた。しかし部隊長はなにかを察知した。「これ以上進むな、引き返せ」。それはただの勘だった。しかし多くの戦場や厳しい訓練そして死線を越えた部隊長の勘はその部隊の中でも信頼足るものだった。そして部隊長の勘は当たってしまう。

煙の中突如、紫炎が放たれ前方にいた戦車一台を呑み込んだ。紫炎は止まることなく戦車を焼き溶かし破壊した。

そして煙の中から右手を此方に向けた"無傷"のカオスが此方を見ていた。

 

『撃てェェェェェェェ!』

 

部隊長の叫び声。その声の後にカオスに向けて一斉弾幕射撃が行われた。残った戦車2台、銃座付きバギー、歩兵隊。歩兵隊の中にはRPGを持った者もいた。しかし射撃同時にカオスは残像を残しながら瞬時に移動した。そして部隊長の首を捻った。グギッと言う生々しい音を立て部隊長の首は後ろ側を向き二度と動くことはなかった。

そしてカオスは部隊長のいた場所に立ち一言放った。

 

「גולם」

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

ここで1つ、補足を入れておこう。カオスは決して人類に友好的ではない。かつて様々な国や歴史上でカオスを捕まえその力を我が物にしようとした者達がいた。

カオスはその度に()()()()()()()()。まるで"私の邪魔をするものには容赦はしない"と言わんばかりだ。そしてその度に様々な言葉でとある事を言い残している。最も多く使われた言葉を直訳すると『愚か』『愚者』『愚か者』となる。

 

世の中ではカオスを正義の味方、救世主等と呼び崇めているもの達もいるようだがカオスが何時私達人類に牙を向くか分かりはしない。そのような状況でカオスを信じるのは早計ではないだろうか。

 

 

書籍「カオスとは」より抜粋

 

 




カオスが放った一言。意味はヘブライ語で愚か者です。多分、確信はありません。
え?何でヘブライ語何だって?英語で良いだろ?
許して(震え声)


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