大好きをありがとう (匠 良心)
しおりを挟む

大好きをありがとう

先月・・・・そして今月大好きな人達がいなくなったという訃報を聞いてこの小説を投稿します


オラ野原しんのすけ!今日は父ちゃんが家族サービスで遊園地にいったゾ!

 

 

ジェットコースターやメリーゴーランドそして観覧車、さすが父ちゃんだゾ!

 

 

 

 

 

 

しんのすけ「ふぅ~遊びまくったゾ♪」

 

 

 

ひまわり「たいやい」

 

 

シロ「アンアン♪」

 

 

 

ひろし「・・・ふ、二人かがりはキツかった~」

 

 

みさえ「ふふ、お疲れ様♪・・・本当に」

 

 

 

ひろし「ははは・・・いいさ、しんのすけやひまわりが喜んでくれたなら」

 

父ちゃんは苦笑いしながら言った。

 

 

そして母ちゃんは父ちゃんに言った。

 

 

 

みさえ「・・・あなた、時間よ」

 

 

ひろし「・・・あぁ」

 

途中で母ちゃんとひまが来て遊園地や焼肉を食べに行って凄く楽しかったぞ♪今度は何処に連れていってもらおうかな~?

 

ひろし「・・・しんのすけ、ひまわり」

 

 

しんのすけ「っ!!」

 

ひまわり「たぁ?」

 

 

ひろし「ひま・・・美人に育てよ、イケメン好きも良いけど悪いやつに騙されるなよ?」

 

 

ひまわり「う・・・うぅ~」

 

 

しんのすけ「・・・」

 

ひろし「しんのすけ」

 

 

しんのすけ「と、父ちゃん!次はおサムライさんごっこしよう!そんで次は~綺麗なお姉さんのいる海に出かけて~」

 

 

ひろし「・・・しんのすけ」

 

 

しんのすけ「そ、それがダメなら風間くん達を呼んでお家でパーティーでも・・・」

 

 

ひろし「しんのすけ!

 

父ちゃんの声は今まで聞いたことがない怒った口調でオラに言った。

 

 

でもオラは・・・・振り向きたくない・・・・

 

しんのすけ「!?」

 

ひろし「こっち向いてくれよ・・・・しんのすけ」

 

しんのすけ「・・・やだ」

 

ひろし「こっち向いてくれないと話せないだろ?」

 

しんのすけ「やだ!」

 

オラは知ってるんだゾ・・・・父ちゃんは・・・・

 

 

みさえ「しんちゃん、パパは・・」

 

 

ひろし「いいよ、みさえ俺が言うよ」

 

 

俺はしんのすけの頭を撫でてやった

 

 

 

 

産まれてきたときは本当に小さかったのになぁ今じゃ手を動かさないと頭を全部触れないな

 

しんのすけ、お前はおバカでお調子者でくだらないことが大好きで、よく困らされてばっかだったな

でも誰よりもお前は優しい奴だ、誰よりも強い奴だ、誰よりも賢い奴だ

そんなお前の父親になれて良かったよ

 

ありがとな

 

俺とみさえの間に産まれてきてくれて

 

 

ありがとな

 

ひまわりのお兄ちゃんになってくれて

 

 

ありがとな

 

俺の家族になってくれて

 

 

 

ひろし「しんのすけ」

 

しんのすけ「お?」

 

父ちゃんはオラをクルリと回してお互いの顔が見れるようにしたぞ

 

しんのすけ「やだ父ちゃん、強引なんだから~」

 

ひろし「しんのすけ、みさえとひまわりとシロのこと・・・頼んだぞ」

 

しんのすけ「・・・・・・・・・・・・」

 

 

ひろし「父ちゃんは・・・お前の目の前にいる父ちゃんは、これから遠い所に行かなくちゃいけないんだ」

 

 

 

しんのすけ「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

ひろし「・・・だから家の事頼んだぞ、お前がしっかり守ってくれ」

 

 

「・・・・・・・・・・・・」ぷいっ

 

オラは父ちゃんの顔を見ずに後ろを向いている・・・・

 

 

 

「ははは・・・じゃあなしんのすけ」

 

みさえ「・・・あなた」

 

 

ひろし「悪いなみさえ、先に行ってるよ、もう一人の俺と一緒にしんのすけ達の事頼んだぞ」

 

みさえ「っ!!・・うん!・・っうん」

 

 

母ちゃんが泣いている・・・・

 

 

ひろし「シロ」

 

シロ「くぅ~ん」

 

ひろし「家の番犬しっかりな」

 

シロ「アン!」

 

 

 

父ちゃんはシロを励ましている・・・・

 

 

 

 

でもオラは・・・・・・・・

 

 

 

 

ひろし「じゃあな、みんな!元気で」

 

みさえ「うっ・・ひぐっ・・・あなた!!」

 

ひまわり「た、う、うぅ、うぇぇぇぇぇぇんっ!」

 

 

シロ「アオォォォォォン!」

 

 

 

 

 

 

しんのすけ「・・・・・・・・・・・・・・・・うう」

 

 

 

暫く俺は歩いた・・・・

 

 

しんのすけ「父ちゃあああああん!!

 

 

ひろし「っ!」

 

 

しんのすけ「父ちゃん!父ちゃああああああん!!」

 

走って来やがった、あのしんのすけが

滅多なことでは泣かないしんのすけが

鼻水と涙を流しながら走ってくる

 

しんのすけ「行かないで父ちゃん!行っちゃダメだぞ!!」

 

ひろし「くっ・・・うぅ、しんのすけーっ!」

 

俺も走った、泣き叫ぶ我が子のもとへ

二人の距離は0になり力一杯抱き締めあった

 

しんのすけ「父ちゃぁん!ずっといて!離れるなんて嫌だぞ!」

 

ひろし「俺だって・・・・・・・・俺だって離れなくねぇよ!もっとお前達と一緒にいたかったよ!一緒に笑っていたかったよ!だけどな!だけどな・・・」

 

俺はしんのすけを引き剥がし、しんのすけの目を見て

 

ひろし「父ちゃんと最後の約束だ!」

 

 

しんのすけ「やく、ぐすっ、そく?」

 

 

ひろし「あぁ、男と男の約束だ、いいかこれから悲しい事、辛い事が沢山ある、けどそれに負けないよう強く生きるんだ!泣いても良い!強くなれしんのすけ!」

 

しんのすけ「ほ、ほい!オラ強くなるぞ!強く生きるぞ!父ちゃんよりもアクション仮面よりも強くなってみせるぞ!!」

 

 

ひろし「よし!じゃあ約束だ!」

 

 

「「男同士のお約束~っ!」」

 

 

みさえ「男同士じゃなくて家族のお約束にしなさい」

 

ひろし「みさえ?」

 

しんのすけ「母ちゃん?」

 

いつの間にか、みさえ、ひまわり、シロ

みんなが集まっていた

 

「そうだな、俺達みんな、家族のお約束だ!」

 

「「「家族のお約束ぅ~!!」」」

「たや!」「アンアン!」

「おぉし!野原一家!最後の特大ファイヤー!!」

「「特大ファイヤー!!」」

「たー!」「アオォォォォォン!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひろし「部長!川口!ユミちゃん!」

 

 

 

川口「え!先輩!?」

 

 

 

ユミ「野原係長!?」

 

 

部長「野原くん!」

 

 

 

 

川口「先輩!一体どこから・・・・てゆーかどうして・・・・」

 

 

 

ひろし「川口!俺がいなくても頑張れよ!握手だ!」

 

 

 

部長「・・・・・・・・はっ!」

 

 

 

部長は俺のことに気がついたらしい・・・・

 

 

 

川口「何いってんすか?先輩?まるで今日がお別れみたいな・・・・」

 

 

 

ひろし「いいから握手だ!」

 

 

 

川口「え?・・・・それじゃ」

 

 

 

ガシッ

 

 

 

川口「え?」

 

 

 

川口と握手した時、俺の感触はあまりなかったことに気づく・・・・

 

 

 

川口「先輩!・・・・って・・・・あれ?」

 

 

 

握手し終わった時、ひろしの姿はどこにもいなかった。

 

 

 

ユミ「部長・・・・係長はどこに・・・・部長?」

 

 

 

 

 

部長は窓のほうを眺めていた。

 

 

 

 

部長(野原くん・・・・今までお勤めご苦労だった・・・・ゆっくり休みたまえ)

 

 

部長の眼に一粒の涙がこぼれた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

むさえ「はあー・・・・最新のカメラってやっぱ高いなーうちの小遣いじゃたりないわー」

 

 

 

 

ひろし「よっ!むさえちゃん!」

 

 

 

 

むさえ「うわ!?義兄さん」

 

 

 

ひろし「実はむさえちゃんのためにあるものを買ってきたんだ!ほら!」

 

 

 

 

 

むさえ「これ・・・・アタシが欲しかった最新のカメラ!義兄さん!ありがとう!」

 

 

 

ひろし「へへ!じゃあな」

 

 

 

むさえ「ちょっと待ってよ!お礼にパアーッとって・・・・・・・・あれ?」

 

 

 

 

むさえがビールを持ってきた時、ひろしの姿はどこにもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・・

 

 

 

 

 

 

ガラララ・・・・

 

 

 

 

 

マスターヨダ「おっ来たか・・・・」

 

 

 

 

ひろし「よっ!マスター久しぶり!」

 

 

 

マスターヨダ「まさかオメエが来るなんてな・・・・てっきり後十年、二十年かと思ったよ」

 

 

 

 

ひろし「ははは」

 

 

 

マスターヨダ「はいよ!今日は俺の奢りだ・・・・焼き鳥大盛だ!隣にいる兄ちゃんと一緒に食いな」

 

 

 

 

 

ひろし「隣の・・・・」

 

 

 

マスオ「どーも」

 

 

 

 

ひろし「おお!磯野さん!」

 

 

マスオ「野原さん・・・・お久しぶりです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスオ「まさか野原さんもこちら側にくるなんて」

 

 

 

ひろし「いやーここに来る前にお世話になった人達にあいさつしてきたからな・・・・」

 

 

 

マスオ「お子さんのしんのすけくんは大丈夫でしたか?」

 

 

 

ひろし「しんのすけ・・・・」

 

 

 

オラ強くなるぞ!強く生きるぞ!父ちゃんよりもアクション仮面よりも強くなってみせるぞ!!

 

 

 

 

ひろし「・・・・・・・・いや・・・・あいつはもう大丈夫だ・・・・なんせ俺の自慢の息子だからな・・・・」

 

 

 

マスオ「そうですか・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

?「・・・・・・・・ふっいい年した親父どもが何をやってるんだが・・・・」

 

 

 

 

 

ひろし「え?お前・・・・確かしんのすけの描いた・・・・」

 

 

 

 

?「そう私はジャンピエー「ぶりぶりざえもんだな」ガクッ!・・・・おい!最後まで言わせろ!」

 

 

 

 

ひろし「そうかお前もいたんだっけかな」

 

 

 

 

ぶりぶりざえもん「ふっ私はあっちでは有名だからななんたって救いのヒーローだからな・・・・」

 

 

 

 

ひろし「なんだそりゃ?」

 

 

 

 

ぶりぶりざえもん「で?あっちの私はなんとか活躍しているか?」

 

 

 

ひろし「あっち・・・・・・・・」

 

 

 

 

ぶりぶりざえもん「どうなんだ?」

 

 

 

 

 

ひろし「安心しろ・・・・しんのすけが一緒なんだ・・・・あっちのお前もいろいろと活躍してるよ」

 

 

 

 

 

ぶりぶりざえもん「ふ・・・・そうか」

 

 

 

 

その時

 

 

ガラララ・・・・

 

 

 

園長「おお野原さん!」

 

 

 

ひろし「おお!園長先生!」

 

 

 

波平「マスオくん」

 

 

フネ「ご無沙汰ね・・・・」

 

 

 

マスオ「おお!お義父さん!お義母さん!」

 

 

 

 

しんのすけの通う幼稚園の園長やサザエさんの父、波平と母 フネが来た。

 

 

 

 

 

 

 

マスターヨダ「オメーら辛気くせえ話は抜きにして・・・・これを見て笑おうぜ」

 

 

 

 

マスターヨダは「大丈夫だあ」のDVDをデッキに入れて5人と一匹は鑑賞した。

 

 

 

 

 

 

 

彼らがこの世にいなくなっても僕らはけっして忘れない

 

 

 

増岡さん、藤原さん・・・・御冥福をお祈りします

 

 

 

僕たちが愛したキャラクターは彼らがいたから・・・・ありがとう・・・・

 

 

 

 

 




子供の頃から大好きだった。アニメのキャラクター


笑いがあり・・・・時には勇気を暮れた。そして子供は大人となりそのキャラクターの中はいなくなった・・・・


悲しみに道溢れ苦しい時代があっても前に進む・・・・それが人のいきる道・・・・


増岡さん、藤原さん、大好きなキャラクターに声を入れて本当にありがとございました


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。