ハイスクールD×D IF (tyta)
しおりを挟む

プロローグ

 

4年前

 とある屋敷のある部屋でひと組の男女がいた。女性のほうは銀髪のメイドで男のほうは赤髪の美男子であった。

 

「サーゼクス様、S級はぐれ悪魔が討伐されたようです」

 

「そうか、それで倒したのは誰だ?」

 

「それが、わからないんです」

 

「わからない? どういうことだ」

 

「反応があってすぐにそこの領主と眷属の者が向かったのですが、現場に着いた時にはすでに首を切られて消滅しかけていたそうです」

 

「現場までの時間は?」

 

「およそ5分です」

 

「5分でS級を倒すとは」

 

 そう言ってサーゼクスと呼ばれた男は考える。そんなことができるのは上級悪魔でもかなり少ない。堕天使でも幹部ぐらいしかいないだろう。

 そんなことを考えてる扉を壊さんばかりの勢いで誰かが入ってきた。

 

「失礼します!! サーゼクス様、先ほどS級はぐれ悪魔が狩られた領地で更に3体のはぐれ悪魔が狩られました!!」

 

「「!!」」

 

「彼らをやった犯人は分かりませんでしたが犯人は神器(セイクリッド・ギア)を所持していたそうです。」

 

「神器の持ち主か…そこまで強力な神器だと神滅具(ロンギヌス)かもしれないな」

 

「どうしますか?」

 

「とりあえず犯人の目的が分からないから周辺地域の悪魔に警戒させよう」

 

 そう言って彼らが部屋を出ようとすると部屋の机の電話が鳴った。

 

「こちらサーゼクス・ルシファー、…それは本当か? 分かった今すぐ魔王全てを緊急招集させる」

 

 そう言って電話を置くと彼は言った。

 

「エクソシストのフリード・セルゼンという者が任務先で神器所持者に首をはねられて死亡したらしい」

 

「「!!」」

 

「彼は悪魔を退治に来て悪魔とその悪魔の依頼主を殺害したそうだ。そして任務完了の報告中に『一般人』に見られたから始末するといって連絡を切り教会の派遣した者が現場に行った時には首をはねられていたらしい」

 

「フリード・セルゼンと言えば近い内に協会から除名される予定の人物でしたね、なんでも関係のない一般人を殺害したりと神に仕えるにふさわしくない行為をしたとかで」

 

「そして堕天使側でも人間を殺してた堕天使数名が首を刎ねられ殺されていたようだ」

 

 そう言ってサーゼクスは部屋を出て行く。

 

「今すぐ全悪魔に警戒態勢を取らせよう。それと他の勢力にも協力体制を申し込まなくてはだな」

 

 

 その後の調査で分かったことは被害にあった悪魔やエクソシストや堕天使は全て人間に害をもたらしていたものであること、犯人は少年であること、神器は鋭い刃であるが剣などではないということ、そして事件の起こるのは夜だけでとある悪魔の領地から半径2km以内だということが分かったが一向に犯人は見つからなかった。

 そして1年が過ぎたころにその事件は急に止まった。他の勢力も捜査を続けたが犯人は見つからなかった。

 

 

 

 そして現在とある悪魔の領地で再びその神器の反応がでた。その現場に向かうのは赤い髪をした女性、そして彼女が現場に着いた時に見たのは堕天使と対峙する一人の少年だった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

出会い

 兵藤一誠、それが俺の名前だ。特に目立った特徴もなく、休み時間には親友である松田と元浜と木場と一緒に他愛もない話をしたりゲームをしたりして普通に過ごしていた。

 しかし今日俺は後輩の女の子に告白された!! 特に目立った特徴もない俺に彼女ができたのだ。それを聞いた俺の親友の3人は

 

「イッセー!! お前どんな裏技を使ったんだ!?」

 

「そうだぞイッセー!! 隠してないで俺たちにも教えろ!!」

 

「おめでとう、イッセーくんにも春が来たんだね」

 

 と松田と元浜は俺が告白されたのが信じられないらしく俺に詰め寄ってきて、木場は俺のことを素直に喜んでくれた。

 そして付き合ってから初めてのデートの日

 

???side

 

 今日でこの退屈な日常も終わる。何で私がこんななんの特徴もない奴なんかと付き合ってるふりなんかしなきゃいけないのよ。

 デートのコースにしたって普通すぎるし、やることなすことすべてが普通の奴。此処まで特徴がないと逆にすごいと思えるわね。

 でもそんな日常も今日でおしまい。私はこいつを殺して、計画を進めるとしましょう。

 

「イッセーくん、ちょっと見せたいところがあるんだけど一緒に行ってくれない?」

 

 さて後はあの結界を張っておいた公園へこいつを連れてって殺すだけだ。

 

???sideout

 

リアスside

 

 私はリアス・グレモリー、この一帯の領主としてやってきた悪魔である。

 今日も私の活動拠点であるオカルト研究部へ来たらいつもは遅くまで来ないはずの私の下僕の三人の男性悪魔がやってきた。

 

「あら、今日は早いのね」

 

「今日はあいつが居ないから教室に居る意味もないしな」

 

「くっ、デートなんてうらやましい! もてる奴なんか全員死んでしまえばいいのに」

 

「まあまあ、そんなこと言わないで喜んであげようよ」

 

 そう言いてソファーに座って三人は親友の事について話している

 

「それより良かったの? 彼と付き合ってる彼女堕天使なんでしょ?」

 

 私がそう言うと眼鏡をかけてる方が反応する

 

「そうでしたね。解析したら堕天使だったから警戒してたけどなんにもおかしいところもないしこいつの能力で今も観察しているから万が一はないでしょ」

 

「そうですよ。今も手を組んで公園に入っていっ…結界が張られてる公園に入った」

 

 その瞬間彼らは立ちあがった

 

「場所は!!」

 

「ここから南西に1Kmの所です!!」

 

 そう言って部室を出ようとした時私の持ってた携帯が鳴り響いた。そしてこの音は

 

「第一級警戒対象出現!! 場所は…!! さっき二人が入っていった公園!!」

 

「「「!!」」」

 

「すぐに転位用の魔方陣を用意するから他の下僕も集めてきて!!」

 

「「「了解!!」」」

 

 そう言って三人はすぐさま走り去る。さて、私も急いで用意をしなくては!!

 

リアスsideout

 

イッセーside

 

 俺の彼女である天野夕麻ちゃんがデートの最後に機体と言った場所は公園であった

 

「ねぇ、イッセーくん」

 

「なんだい、夕麻ちゃん」

 

「私達の記念すべき初デートって事で、ひとつ、私のお願い聞いてくれる?」

 

「うん、俺に出来ることならね」

 

「死んでくれないかな」

 

 …やっぱりこいつも人を殺しても何も思わない奴か

 

 なら…

 

「別にいいよ」

 

 俺が即答すると、彼女は眼を見開いた

 

「ただし」

 

 そして俺は手を振り上げた

 

「その前に君が死ななかったらね」

 

 そう言って俺は手を振り降ろした

 

イッセーsideout

 

夕麻side

 

 一体何が起こったのだろう。私はこの公園で彼を殺そうと思って連れてきて、彼が驚いている間に殺そうとしたしたのだけど彼は私の発言に即答でOKを出し驚いてる私の前で手を挙げてから振り下ろした。とっさに左に体を投げ出すように飛ぶ

 そして

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 次の瞬間私の右腕が切断されて血が溢れだす

 

「あれ? 避けられちゃったか。今ので真っ二つのする予定だったんだけどな」

 

 彼がニコニコしながらそう言った

 

「ど…どうして…」

 

「ん? それはどうして君に攻撃したのかってことかな、堕天使レイナーレさん」

 

 その瞬間私は凍りついた。何故私の名前がこいつに知られてる?

 

 何故一般人のこいつが私達の存在を知っているの?

 

 そう考えてる内に彼はまた手を振る。私は急いで翼を出現させ空へ逃げる

 

「さて、いろいろと騒ぎになる前に終わらせるか」

 

 そう言って彼は構える。私も止血をし光の槍を出現させてそれを構える。そしてお互いに動こうとした瞬間公園の端に魔方陣が出現した。それを見て彼が舌打ちしながら構えを変える右腕を前に突き出し何かを唱え始めたようだ。

 

 そして、最悪なことに魔方陣から悪魔たちが6人出てきた

 

夕麻sideout

 

リアスside

 

 魔方陣の準備ができた。下僕も全員集まった

 

「皆、すぐ行くわよ」

 

 そして魔方陣に全員が折ったことを確認した私達がすぐさま目的地の公園へと飛ぶと片腕の堕天使と私の学校の制服を着た男子生徒が向かい合い臨戦態勢を取っていた

 

「ごきげんよう、堕天使レイナーレ、及び第一級警戒対象認定者」

 

「……グレモリー一族の娘か……」

 

「はじめまして、私はリアス・グレモリー、グレモリー家の次期党首よ」

 

「今はあなたなんかにかまっている時間はない」

 

 そう言ってる間も彼女は目の前の人物に集中していた

 

「彼がイッセーくん?」

 

 私が後ろに居る者に質問をするが返事がない。後ろを向くと三人が固まって驚いたような顔をしている

 

「…お前…本当にイッセーか?」

 

 そうつぶやいたのは眼鏡をかけたほうであった

 

「お前は友達の顔も見分けられなくなったのか」

 

『仕方ないよ。今のイッセーは普段のイッセーをしてる奴からしたらおかしな位存在感があるもの』

 

「おい、それ普段の俺が存在感がないみたいじゃないか」

 

『相棒、お前の普段の存在感は普通以下だぞ』

 

「お前らが俺のことをどう思ってるかはよーく分かった」

 

 そんな光景を無視するかのように彼は右腕の鎌? と左腕の篭手から聞こえてきた声と話をしだす

 

 その様子を見て堕天使はその場から飛んで逃げようとするがその瞬間彼は右腕を振るう

 

「逃がすかよ」

 

 その瞬間堕天使の羽が切断され地に落ちた

 

「とりあえず俺を狙ったんだ。死んでもらうぜ」

 

 そう言って首を一閃した



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。