ふぇぇ・・・バイオハザードの世界にきちゃったよぉ。 (謎の女R)
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1 思い出したのはいいが状況はハードコア

初投稿です。

完結までがんばります。


「聞いて。このチャンスを逃したらもう誰も助けに来ないわよ!?」

 

警官と名乗る嬢ちゃんが私に向かって話してくる。はっ、ヘマばかりする警官が信用できるか!

 

どうせこのコンテナを横取りする気だろう!!そんなことさせるか!!

 

「私はどこにも行かない!!ほっといてくれ!!」

 

「・・・・・・はぁ。」

 

あきらめたのか、足跡が遠くなっていく音が聞こえた。よし、私の勝利だ。

 

がんっ!!

 

「あいたっ!!」

 

コンテナを締め切ったせいで中が暗く立ち上がった時に頭上にあった何かにぶつけてしまった・・・・。

 

「あいたたた・・・・・・・。」

 

頭から星が出るとはよく言ったものだ。星を見たさに小学生の時ジャンプしてぶつけた記憶がよみがえる。馬鹿なことをよくやったものだ。

 

・・・・・小学生・・・?

 

おかしい、()()()()()()()()()()()

 

ただ・・・・()()()()()。まだはっきりとは思い出せないが・・・・・・。

 

ぶつけた頭をさすりながらゆっくりと考える。

 

そして思い出される風景には、見たことのない景色、見たことのない人間。そして見たことのない画面。

 

風景は、たぶん東洋の島国、ジャパンだろう。グーグルマップでみた覚えがある。あの時は妙にデジャブを感じていた。

 

人間に関してはハッキリと名前など出てこない。ただ、他人ではない。この感情は、亡くした妻に抱く感情と似ている。親愛を感じる。

 

そして、テレビ画面に映っているのは・・・・・・ゲームのようだ。

 

うむむ・・・なにか絶対に大事なことのはず。

 

ぶつけた個所を丁寧にさすり、毛根をいたわりながら脳から絞り出す。

 

「・・・・・・・・・・・これはもしかして。」

 

テレビ画面が鮮明に思い出された。

 

ここラクーンシティに今蔓延るゾンビに似た、それよりも禍々しく筋骨隆々な存在。

 

たしか・・・・・ネメシスといったか。筋肉ムキムキマッチョマンの変態ストーカーゾンビとか言った覚えがある。

 

そして上にあがるタイトルロゴ。

 

「バイオハザード RE:3」

 

・・・・・・・・ラクーンシティ、ゾンビ、バイオハザード、そしてさっきのイベントはゲーム開始のやり取り。

 

主人公ジル・バレンタインとのやり取りだ。確か屋上のヘリに行く途中にある実績「ひきこもり」の会話たっだはず。

 

・・・・・やばい、認めたくないけど、間違いない。

 

「ふぇぇ・・・バイオハザード3の世界に転生しちゃったよぉ。」

 

こうして、ここで死ぬはずだった私ダリオ・ロッソが、前世の俺の記憶の1部を思い出した。

 

・・・・・・・もうすこし早く思い出してほしかったよぉ。

 

 

 

 




読んでくださり、ありがとうございました。



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2 現状の把握と探索、そして草刈政夫

誤字報告ありがとうございます。


このままではだめだ。思い出す限り、死亡のビジョンしか思いつかない。

 

確か、後から外に出たらゾンビに食い殺されたはず。

 

無論そのままいても、エンディングの核ミサイルだったか?で死亡確定。こんなコンテナじゃ持つわけがない。

 

まずは、こんな情報も自衛手段も無い場所から出て、一先ず安全なところにいかねば。

 

そして現在、コンテナのおいてあった倉庫の2Fにある管理室に逃げ込んだ。

 

無印バイオ3にあった部屋である。RE3では無かったことにされてたが。

 

現在はあのジルのやり取りから推測するに、バイオRE3の冒頭。1998年9月28日、現在20時過ぎ。只今ゾンビ増殖中。

 

とりあえず、映画版バイオでなくてよかった。あんまり覚えてないけど、全世界世紀末になりかねない。

 

備え付けの冷蔵庫に入っていたキンキンに冷えたコークを煽り、クールダウンした頭で私と俺の記憶を擦り合わせる。

 

「ゲッフ。」

 

・・・・・・下品で失礼。

 

現在ラクーンシティの道路は事故車やバリケードにより車での走行は不可能に近い。

 

私の家族、ワイフと娘はゾンビによって殺されていた。

 

もう少し、早く帰れていたら・・・・・いかん、泣くのは生き延びてからだ。

 

通信手段となる携帯電話も俺の記憶のようなスマホは無論なく、私も仕事用で持っていたが途中で紛失してしまった。

 

まあ、返事なんか返してくれる相手なんていないだろうけどな。ゾンビだし。

 

ゲーム内では無線をよく使われていたから、それを入手出来れば役に立つのではないか?と思う。

 

そしてタイムリミットは今日を含めて4日間の10月1日。核の炎に包まれる前になんとかしないといけない。

 

そしてどうやって脱出するか?であるが。

 

1 ジル・バレンタインと合流して脱出。

 

2 9月29日から始まるRE2の主人公、レオン、もしくはクレアと合流して脱出。

 

3 まだ飛んでいるであろうヘリに救助を求める。

 

4 なんとか郊外まで歩いて逃げ延びる。救助隊を探す。

 

1が、間違いないように思えるが地下鉄に乗ったら間違いなく爆発して死亡。俺にはそんな主人公補正もゴリラ細胞も無い。

 

2はこのゾンビパラダイスの中、さらに魔窟となるラクーン警察署に行き二人が来るまで耐久レースをしなければならない。状況次第ではこちらになるだろうが、時間は有限。頭の片隅には置いておこう。

 

3は、どこに来るかもわからないヘリを捕まえるのは厳しいとしか言えない。

 

いくつかは把握しているが、時間がわからない上に変異種ゾンビフィーバーとなっている可能性が高い。生きていける自信がない。

 

4は、バリケードなどを突破できないと思っている。ゾンビが外に出れないくらいなので。

 

もし、救助隊か俺を発見したとしても、部隊によっては撃ち殺されて無かったことにされるとも言い切れない。だってアンブレラだし。

 

考えれば考えるほど、絶望の入り口しか見えない。

 

なのに頭が冷えているのは、コークのお陰か、頭部の風化した装甲の性か。歴代の主人公もこんな気持ちだったのかなぁ。

 

すべてを相対的に考え、高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変にいこう。決して行き当たりばったりではないぞ。

 

・・・何はともあれ、自衛手段は確保しないといけない。

 

近くを探索したのだが銃器類はなかった。が、なんか変わったものがあった。

 

ドルンッ!ポッポッポッ・・・・。

 

「動きはいいな・・・・。」

 

2ストエンジン駆動で先端に回転ノコギリのついたアレ。

 

そう、草刈り機だ。あれ、バイオハザードたよな。デッドライジングじゃないよな。

 

チュイン!チュイン!

 

昔使ったものよりなんかパワーがありすぎる気がする。

 

よく見ればシャフトも補強の後がある(太く、そしてすこし短い?)し、マフラーも消音菅などなんかカスタム具合がすさまじい。さすがアメリカ、パワーイズジャスティス。これなら殺すこともできるだろう。

 

 

ただ、消音であってもサイレントキルできるかはわからない。エンジン回さないと動かないため音で気づかれないかだ。ゲーム内では視界、もしくは近づいたら襲ってくる傾向があったためもしかしたら行けるかもしれない。リッカー除く。

 

とまぁいろいろ漁った結果、こういう装備になった。

 

頭:使い古しの工事用ヘルメット

首:気休めのタオル

体:使い古しの厚手つなぎ

手:滑り止めつき手袋

足:使い古しの安全靴

武器:草刈り機

バック:予備燃料500ml2本

 

10月になるとはいえそこそこ暑いが、露出してるよりはましだろう。

すべて気休め。

 

予備の燃料ビンもあったため持っていく。これは他の用途にもつかえる。

 

見た目ただの草刈おっさん。だか、まだ生存確率はあがった!!はず。

 

改めてなにかあれば装備は変えていこう。一番いいものを頼む。

 

「・・・・・、ふぅ。い、いってみるか。」

 

手にもった草刈政夫(命名)にも力が入る。

 

ドルン!!エンジン始動!!

 

そして、ジルの出ていったであろうドアをそっと開けて、

 

出陣した。

 

絶対に生き残る!!

 

 

 




閲覧してくださり、ありがとうございます。


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3 探索レベルアシステッド のち救出ハーデスト

「ひぃ、ひぃ、ふぅ、ひぃ。」

 

倉庫から出て約10分。早くもバテそうだ。

 

慣れない装備に気を張りながらの探索。そして見た目相応の体力。

 

私がラクーン市民ならもう少し立ち回りやすいのだが、あくまでもよそ者。あまりわからない土地と言うのも疲労に拍車をかけている。

 

唯一の幸運はゾンビが全滅していることだ。死屍累々。ゾンビが天に召されている。

 

ジルさんや、トリガーハッピーにもも程があるよ。楽だけどさ。

 

まあ、なんか物理的に殺られているやつもいることから多分追跡者とやりあってたのかもしれない。

 

追跡者、名をネメシス。アンブレラ社が作り上げたスターズのストーカーだ。

 

狙いは基本的にジル抹殺になるだろうから、俺に何かある可能性は低い。

 

ただし巻き添えや、寄生体を植え付けられる可能性があるため、逃げの一手だろう。

 

遠くから騒音と車のような音が聞こえる。生存者、ならいいのだが。

 

だがこういった音も数時間で聞こえてこなくなるのだろう。

 

・・・・・・・いかん、気を引き締めろ。私。

 

ゆっくりと回りを警戒しながら歩くと、ある植物が目に入った。

 

「グリーンハーブ・・・・本当にいろんなとこにあるな。この町。」

 

そう、バイオの回復薬、ハーブ系た。

 

これに関して俺は知らなかったが、私は受講して学んでいた。

 

まさか、体験ツアー「ハーブ取り扱い者(初級)を取って君もラクーン市民だ!」が役に立つときが来るとは、誰が思うよ。

 

と言うか、市民の9割がすりこぎセットを持ち歩くラクーン市民は、なんかおかしい。(私は受講したときにもらって鞄の中に入れっぱなしにしていた。)

 

資格マニアだったワイフに感謝だ。これでさらに死ねなくなった。

 

これの運用方法は2種類。

 

1 葉っぱを口から直接摂取する。

 

2 すりつぶして飲む、もしくは傷口に当てる。

 

効果は2の方がいいのだが、少し時間がかかる。プロ市民はなんか数秒で出来るらしいが私は無理だ。ゾンビが蔓延るなか出来るかよ!

 

1は効果は2に比べて即効性や総合的な回復力は少ないが、噛んでるときは少しずつ疲労回復するらしい。

 

なので少しずつ口に入れてみた。

 

「くちゃくちゃ、くちゃくちゃ。」

 

・・・・・下品で失礼。私の癖なんだか、直せないんだよ。

 

味は・・・・キシリトールのガムを噛んでる感じだ。心なしか体力が回復している気がする。

 

麻薬じゃないとは言っていたが・・・今はなりふり構っていられない。このまま行くぞ。

 

と、その時。

 

キキィッ ガシャッ!

 

数十メートル先で車が正面から車のバリケードにぶつかってた。

 

車と車の間にゾンビが挟まっていたところを見ると、フロントガラスにでもゾンビが落ちてきたのだろう。そのゾンビはピクリもしない。

 

だか、

 

「ぁぁぁあぁあ・・・・」

 

挟まれていたゾンビ以外にもいたみたいだ。服の破れ具合から横にしがみついて引きづられた感じのゾンビが立ち上がった。

 

こっちにくるか!?と思ったのだが。

 

「ぁぁぁあぁああっ!」

 

ガンガンガン!!

 

そのゾンビは助手席を叩き出した。良かった。これで逃げれる。

 

・・・・・・んっ?まて?なにかおかしい。

 

ゾンビはその生命力から、非常に腹ペコらしく新鮮な肉を何時も求めているらしい。

 

無いときは動かないゾンビを食らうらしいが、ただフロントガラスに突っ込んだゾンビには目もくれない。

 

そして、あの車の運転者がゾンビなら外のゾンビはあんなふうに開けようとしないはず。

 

要は、生存者だ!!

 

ヤバい、事故の影響でドアが今にも壊れそうだ!!

 

そう思ったら、いつの間にか駆け出していた。倉狩政夫のアクセル部分を盛大に動かす。

 

別に俺も善人とかではない。自分一番。だた、もし生存者なら助け合って逃げ出せる可能性が上がるかもしれない。

 

この行動の原動力は、私の感情が、爆発しているのだ。

 

「きょんどかしにゃせねー!!!」(今度は死なせねー!!!)

 

ハーブ噛みながらだ!!下品だが気にするな!!

 

ゾンビまでもうすこし・・・・間に合うか!?

 

バガン!!

 

まずい、ドアが壊れた!!糞馬鹿力め!!だがな!!

 

間に合ったんだよ!!

 

「イヒカイレー、クフォソンヒ!!」(イピカイエークソゾンビ!)

 

ぐちゃぐちゃぐちゃ!!!

 

「ォォォァォアオオオァォォ・・・」

 

どちゃ、とゾンビを二分割にしてやったぞ!!殺ったぜ草刈政夫!!

 

「ほい、ぱいしょーぶか!!」(おい、大丈夫か!!)

 

たのむ、無傷で生きていろよ・・・・・。

 

がしっ。

 

がしっ?

 

「ぁぁぁあぁあぁぁぁぁ!!!」

 

うわああああああぁぁぁ!!まだいきてたぁ!!

 

足を捕まれた!!モツ出しながらくんじゃねえ!!

 

戦友の草刈政夫は、くそ!近すぎて歯が当てれない!!

 

やばい、食われる!!ゾンビになっちゃう!!

 

「くそっくそっ!はなれろ!!」

 

げしげしと足で蹴るが、死にかけの生存本能か、私の非力さなのかゾンビの力がすごすぎる。離れない!!

 

万事休す。やはり、身の丈の事をしとけということ、か。

 

家族よ。もうそろそろ、そっちにいくぞ。

 

遂に、足に食らいつこうとされたその時!

 

タァン!!タァン!!

 

銃弾の音が二発。辺りに響いた。その行く先はなんと。

 

ずぢゃ!!

 

ゾンビの、頭部だった。ヘッドショットが決まり、今度こそゾンビが沈黙した。

 

そして、銃弾の音先には・・・・

 

「っふう、お互いあぶなかったわね。」

 

車の中から銃をもって女性が出てきた・・・・赤いライダースーツで。

 

ただ、生きていた事に安堵した。気がゆるんでしまった。

 

なので、しかたなかったんだ・・・・。

 

じょじょじょ・・・、

 

「あっ・・・・。」

 

「・・・・・下品で失礼。」

 

こんな時に失禁するなよ、私。

 




新キャラ登場です。

原作でボツになった、あのキャラになります。


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4 スタート前からナイトメア

キャラクター、世界設定などに独自設定はいります。




カチャカチャ、パコッ、キュッキュッ・・・・。

 

ごりごり・・・ごりごり・・・。

 

「・・・・・・。」

 

「まーあまり気にしないでくださいよ。たまによくありますよ。」

 

よくあってたまるかよ。まだそこまで緩くねぇ!!

 

まあ、愚痴ってても仕方ない。生き残ってから考えていこう。

 

俺のお漏らしを見られた、もとい助け助けられた彼女は、エルザ・ウォーカーと名乗った。

 

原作キャラじゃない、と思っていたがよくよく思い出したらバイオハザードRE2の主人公の一人、クレア・レッドフィールドの元キャラで没キャラになってしまった不幸な少女。

 

車で逃走を図っていたら、なにか踏んでスリップしたらしくさっきの惨状になったわけだ。

 

・・・・・もし私が俺の記憶を取り戻していなければ、彼女もゾンビになっていただろう。あの時気絶していた様なのだ。

 

俺大活躍!!ただし目を覚ましたのは私の情けない悲鳴だったらしいけどな!!!ふえぇぇぇ・・・。

 

閑話休題

 

私と同じでラクーン市民ではないらしいが、遠縁のおじさんに会いに来たら巻き込まれたこれまた不幸の少女だ。19歳だが私からすれば子供、がきんちょ同然。

 

ただまあ、ピッチリしたレーサースーツにほどよく発育された上中下のボディラインはまあ、こんな状況じゃなかゃ私でも興奮しただろう。

 

現在は近くにあったシャッターつきガレージの中に立て籠っている。

 

幸運にもゾンビも何もいなかったのでやっと一息入れることができた。

 

とりあえず、簡単な自己紹介と次の行動に向けてお互いに準備を行っている。

 

私は下の処理(水洗いしたので冷たい。)したあとは確保していたハーブを調合する。ごりごり。

 

ちなみに私はハーブ単品をすりつぶすことしかできない。原作のように回復能力、持久力を高める赤、解毒作用のある青ハーブを混ぜるには資格、もとい勉強が必要なのだ。

 

赤は単品で摂取すると劇薬。青単品は大丈夫だが緑、赤との混ぜ具合で逆効果になりかねない、らしい。

 

まあ、背伸びせず出来ることをやろう。

 

ちなみに、彼女は習ってないらしい。その代わり叔父さんに重火器、の取り扱い、護身術の手解きを受けていた。素人にしては撃ち方がさまになっていたみたいだし、筋があるのだろう。

 

実際、叔父さんにも誉められたらしい。どんな人かと聞いてみたら、

 

「おじさん?ラクーン市警特殊部隊、S.T.A.R.S.隊員のクリス・レッドフィールド!すごく強いんだよ。」

 

ゴリスかよ!?と心のなかで突っ込みを入れてしまった。

 

クリス・レッドフィールドは初代バイオハザードの主人公でクレアの兄となる。両親のいない中仕送りをしてクレアを大学まで通わせる出来たゴリラだ。

 

クレアとは同い年のため仲が良いらしく、クリスから一緒に護身術がてら学びながら、クレアにバイクのあれこれを教えていたそうな。

 

射的などはクレアに負けるそうだがバイクでは誰にも負けない自信があると言い切った。

 

そんな彼女は、今ガレージにおいてあったバイクを修理している。

逃走用に使いたいらしい。幸いにもここの持ち主がバイク好きだったらしく、部品や工具には困らないようで作業に淀みがない。

 

すごい勢いでバイクを整備する様は熟練の技を見せつけられた感じだ。がきんちょと言って悪かった。訂正しよう。

 

整備しているバイクはいわゆるネイキッドと呼ばれるヘッドライトかむき出しになっているバイク。ほかにも何台か転がっていたのだが、「この子ならやれる。」と感じたらしい。

 

エルザ曰く、弱点を良カスタムしたいいバイクだそうだ。私にわよくわからん。わかる人に任せて私も出来ることをしよう、ごりごり。

 

ごりごりごり・・・・・・これを薬方紙に包んで・・・・おわり!少量だがいくつかの緑回復薬と、青の解毒薬が出来た。

 

それとガレージにあった謎技術の回復スフレーとライターを持っていくことにした。ライターとクランクとT字ハンドルはラクーンシティでは必要だからね、HAHAHA。

 

持っていた鞄を少し大きな物に変えていこう。これでもうすこし入るはず。

 

あとは、草刈政夫はここに置いていく。あの後から歪みが出た様で歯が回らなくなっていた。

 

ありがとう、お前のお陰で人が一人助けることが出来た。私も俺も、絶対に忘れない。

 

「・・・・・よし、こっちは準備できました!!」

 

「こちらも調合とか終わった 。いつでもいいぞ。」

 

向こうも整備が終わったようだ。こちらもシャッターを開ける準備をする。シャッター開閉は・・・・・やっぱりL字クランクだよクソッタレ。

 

「エンジン始動します!!CB-1、私が貴方を輝かせてあげるわ!!」

 

キュクルルル・・・・・シュルルルン、シュシシュシュシュッ

 

淀みなくエンジンが回る。改造車だからうるさいものだと思っていたが、ただの偏見だったというのがわかるくらい静かな音だ。

 

「よし、開けるぞ!!」

 

おじさん、ハンドル回します。

 

ぎーっこん!ぎーっこん!ぎーっこん!!

 

「んーっ!!!ふぅううううぅんんんんん!!」

 

ゲームの音で大体予想できてたけど、くそ重てー!!主役どもあいつらチートすぎるだろ!!その補正すこしよこしやがれ!!

 

ぎーっこん!!ぎーっこん!!

 

よし、もう少しっっ・・・・・・とその時!

 

「ウヴアァァァァァアアァッ!」

 

近くにいたのか、外からゾンビがこっちに向かってきた!!

 

「こいつっ!!なんか早いぞ!!黄色ベストの癖に!」

 

普通赤だろ、速いのは。

 

たがこのままじゃ不味い、どうする?と考える前に、

 

「いけえええええぇぇぇ!」

 

エルザがビュルルルルゥウウン!!とアクセルを一気に煽り、フロントを一気に振り上げてその勢いのまま生きの良いゾンビを押し潰した!

 

しっかりとバイクに押し潰され、動かなくなった。

 

「やったか?」

 

思わず言ってしまった。

 

「ウヴアァァァァァアアァッ!」

 

「嘘だろおい、どんだけ固いんだよこいつ!!」

 

俺のせいじゃないと祈りたい、だがエルザは全く慌てず

 

「CB-1!!世界が嫉妬するほどに!!!」

 

キュルルルルルルルル!!

 

「輝けええええぇぇぇ!!!!!」

 

ドグォォォン!!

 

気合いの入ったシャウトと共に、にバイクの後輪が車体ごと半回転グリッと回転!!後輪に踏まれていた黄色ゾンビか切り揉み回転して車に突っ込んでいった。

 

・・・・・うわぁ、頭が千切れかけてる、ぴくりともしない。

 

というか、

 

「バイク得意っていってたけど、すごすぎだろ・・・・。」

 

曲芸のレベルだろこれ。どうやるの?わからん!

 

だが、当の本人はというと、

 

「・・・・・・・。」

 

なにか不思議なものを見たような感じでゾンビを見ていた。

 

なんでも、声が聞こえたらしい。

 

「すまない、ありか――。」と。

 

余程無念があったのだろうか?だが死人にくちなし。真相は闇の中だ。

 

無論私は聞こえなかったがな!!

 

スタートラインがいきなりピンチだったが、なんとか乗り越えることがてきた。

 

よーし、目的地まで出発するぞ!!!

 

・・・あ。できれば安全運転でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。

エルザはバイオハザード1.5の主人公でクレアの元ネタになります。
設定が見つけれなかったので適応です。

ハーブに関しては独自設定です。

あと、黄色ベストの固いゾンビと言えば・・・。



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5 道中もナイトメア

毎日更新は、すみませんなかなかできてません。




拝啓、草刈政夫様、お元気ですか?

 

あなたが救った命は生き生きとしていて、なにかこみ上げるものがあります。

 

なにが上がってくるのかって?それはもちろん・・・・胃の中身だよ!!

 

「ぎょわあああああああぁぁぁっ!!!!」

 

ガジャン!!ヴゥッンヴゥン!!

 

「きいええええええぇぇぇ!!」

 

Q.道がありません

 

A.車やビルの上があるではないか、行け。

 

バリケードにした車やバスなどを乗り換え、もしくは飛び越える。

 

飛んだ先が工事用の足場だろうが屋根だろうが、しっかり着地してぐんぐん進む。

 

そして飛ぶ。その繰り返し。

 

確かに誰にも負けないというのは嘘じゃないな。端から見れば曲芸として喜ばれるだろう。端から見ればな!!

 

「ぎいいいやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

後ろに乗っている私の心境は察してください。漏らさないだけでも誉めてほしいくらい。私はただのおっさんです。

 

「たぶんもうすぐ着きますよ。言われていたガンショップ!!」

 

久々のアスファルトに着地して元気よく話すエルザ。

 

そうなのだ。向かう先はケンド鉄砲店。2,3になにかと出て来て物資補給していく場所。

 

なぜ行くかというとやはり、装備が乏しいためだ。

 

ハンドガンしかねえ!!しかも鈍いおっさん装備状態ときたもんだ。

 

・・・・・・笑えねぇ・・・・・。

 

しかもまだ比較的早い段階でもあることから、いいものが残っている可能性が高い。

 

その後は近くのラクーン市警を覗きつつ脱出を試みるという完璧な計画だ。

 

・・・・・・決してガバカバではない。無知よりはまし、と信じたい。

 

後は、原作知識はあるが私が生き残ることでどれだけ改編されたか?そこが不確定要素ではあるが、まあそんな大差はないだろう。

 

 

取り敢えずもう少しでこの恐怖のダンデム走行が終わる。少しほっとしたよ。

 

「・・・・・・!?」

 

「んっ、どした?何かあったのか?」

 

「・・・・・・・すいません、ちょっと無茶します。」

 

What's?

 

あ、あれでムチャシテナカッタノ?

 

「いきます!!」

 

「いやちょっとま!少し心の準備を――――。」

 

「待てません!!着地の時しっかりクッションしてくださいね。骨いっちゃいますよ!!」

 

ギュキュキュキュキュ!!ヴゥアアアン!!

 

「ぎぃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁぁ!!しにゅぅぅぅぅ!!ふぇぇぇ!!!」

 

 

拝啓、草刈政夫様。

 

50オーバーになってわかったとこがあります。

 

バイクの可能性、恐るべし。

 

「着地します!!力抜いて・・・・今!!」

 

グチャッ!!キャキャキャキャキャキャ!!カチャァン!!

 

何かつぶれた音とともに、着地。打ち合わせ通り着地の衝撃は逃がせたがその後、一気に滑り近くの廃棄した自動車に衝突した。

 

滑っていたときにバイクから手を離していたので、少しの擦り傷ですんだのはせめてもの幸い。

 

一つわかったのは、尋常じゃないくらい焦っていた、ように見えた。

 

しかしどうしてまたこんな無茶を、と着地地点に目をやると・・・。

 

少女が道端にたおれている。そして、

 

「動くな!!娘に何をした!?吐け!!」

 

ショットガンを突きつけるおっさんがいました。

 

イッタイドウイウコト?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




フラグブレイクおじさんがまた壊したみたいです。


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6 ファーストインサートはアシステッド

更新が遅くてすみません。


「エルザ、タオル噛ませたか?しっかり押さえとけよ!!」

 

「ええ、いつでもいいわ。」

 

「むむうぅぅ・・・。」

 

「エ、エマちゃぁん。じっとしてなぁ、痛いのは一瞬だー。」

 

ぎゅっ。

 

「むむむうぅ!!」

 

「あ、こらエルザ!動かないようにしとけ!!後が大変になるんだぞ!!」

 

「ご、ごめんなさい。ごめんねエマちゃん。すぐ終わるからね、おじさんに身を任せてね。」

 

「まったく・・・・ここか・・・・・ならこの角度で、せーの!!」

 

コキン!!

 

「ううううぅぅ!!!」

 

「よし、はまったな。」

 

「おめでとう、初めてだったのにがんばったね!!」

 

「・・・・・・。」ジャコン

 

「ケンド、なんで銃口向けるんだ? 」

 

「察してくれ、誤解するような会話しやがって・・・。」

 

「そんなこと言われてもな、私は脱臼した肩をはめただけなんだが・・・・。」

 

「・・・・・。」

 

無言でショットガン向けんな、恐ろしいわ!!

 

拝啓、草刈政夫、お元気ですか?現在はラクーン市警裏にあるケンド武器店に来ております。目的地到着ですね。

 

ことの発端はエルザがこの少女、エマ=ケンドの危機を察知したらしくちょっと無茶(とは思えないくらいダイナミック)運転を行い、ゾンビに襲われていた所を踏み潰した。

 

たた無傷とまではいかず、エマは腕を引っ張られ脱臼していた。

 

まあ、噛みつかれてないだけましだろう。

 

ちなみにこちらのバイクも踏みつけた衝撃で後輪が歪んだらしく、走行不能となった。ちくせう。

 

そして出てきたのが、エマの親父のロバート=ケンド。

 

この親子も逃げながらセーブハウスである自分の武器屋にむかっていたそうな。

 

そして襲いかかるゾンビ。ケンドの攻撃をかわしエマが大ピンチ!!

 

のところをバイクがどぉぉぉぉん!!!

 

まあ・・・・・いろいろ混沌としていたが、取り敢えず店に行こうとなり現在に至る。

 

「・・・・結構手慣れてるみたいだな。医者か何かか?」

 

脱臼したあと痛みがないとは言えない。丁度テーピングもあったことだし肩に巻いていたらそんなことを言われた。

 

治療に関してだが、私は体験していた。というよりよく直していた。

 

もともと趣味で草野球のピッチャーをしていたのだ。球速はそこそこだがコントロールはピカ一なのが自慢。

 

ピッチャーとかはどうでもいいのだが、面子もおじさんばっかりだから怪我とかこういったことは良くあり、メンバーの医者に教えてもらっていたのだ。おかげて色んな所で役に立った。

 

「いや、強いて言うなら年の功、ってとこだな・・・これでよし。」

 

久々にやったから少し自信がなかった。念のためエマが腕を動かしてもらったが、いたがる様子はなかった。よしよし。

 

「あまり無理な動きはまた外れたりするから気を付けな。あと念のためにこれをもう少したってからかけてやってくれ。」

 

そう言って鞄に入っていた白いスプレーを渡しておく。

 

「これは・・・・アンブレラの救急スプレーじゃねーか!!こんな高価なものもらってもいいのかよ?」

 

渡したのはそう、体力全回復する謎アイテム。白いボトルの頼りになるヤツ、救急スプレーだ。

 

吹き掛けてもいいし、飲むこともできる。吹き掛けた所の痛み止めと同時に除菌、自己回復機能の向上などかなりのチートアイテムだ。

 

ちなみに俺は最初のあの部屋で発見した。1本しかないがこの行動に関しては後悔はしない。

 

「これをやる代わりに、娘を、ちゃんと守ってやれ。私と同じように、ならないためにも、な。」

 

あんな思いは、もうたくさんだ。せめて、見える範囲では助けてやりたい。私は、そう思った。

 

「・・・・ああ!!」

 

しっかりとした返事をもらった。いい面構えになったじゃないか。

 

守りきれよ、お前なら出来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ケンド親子心中フラグが潰れました。
子供のウイルス感染ルートが良くわからなかったので、ゾンビに軽く噛まれた瞬間にケンドに退治された。というタッチ差で間に合わなかった、と脳内完結しました。


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7 予告インフェルノ

誤字報告ありがとうございます。

20.5.14 文章少し追加しました。内容に変化はありません。


拝啓、草刈政夫。お元気ですか?

 

エマちゃんも治療が終わったあと安心したのか、すぅすぅと寝てしまいました。

 

余程疲れてたんだろうな、仕方ないだろう。

 

大人勢は勿論、寝るわけにはいかない。この子、守護(まも)らねばならぬ。

 

というか、さっきから街がドンパチ、賑やかになってる。倒壊音もあるが、火薬が爆発したような音が続く。コマンドーでもいるのか?

 

「なにか暴れてるのかな?」

 

「エマと逃げてる時にたしか、建設中のビルが燃え出して爆発してたな。あと奇声をあげながら走り回る化け物の声もあったぞ。」

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

ぜ、前者は、ゲームで追跡者とジルが初めてガチバトルした時のだろう。たしか屋上だったかな?

 

「ダリオさん、そんなに叫んでたんですね・・・・」

 

「え、あれお前の声だったの!?とても人の声とは思えなかったが・・・?」

 

「ふえぇぇぇ・・・。」

 

うるせー!!道じゃないところをアクロバット走行されたら、誰だってああなるわ!!だれが化け物だ。

 

化け物はあの追跡者だ。火炎放射器、ロケットランチャー、ゲームではなかったがガトリングガンまで使いこなす知性溢れるファツキンクリーチャー。

 

しかも、攻撃だけじゃない。こちらの攻撃もグラネードランチャーは発射見てから回避余裕でした、と言わんばかりの動体視力。ゲームでは弱点とかパターンなどあったが、現実で勝てるのか?ここはモンハンじゃねーぞ。

 

ロケットランチャーで思い出したが、追跡者を倒したあと次がロケットランチャーを装備しジルに襲いかかる。ではいまその最中?

 

ドグオオオォォォォォン!!

 

「うおっ!!なんか今までで一番大きな音がしたぞ!!」

 

お、これはカルロスがタンクローリー爆発させたな。

 

カルロスは、アンブレラ所属の特殊部隊所属で市民救出のため送り込まれた隊員の一人だ。

 

バイオ3のもう一人の主人公でリメイク前と後で容姿がかなり変わった。俺はRE3のもじゃもじゃ頭が好き。

 

アンブレラの悪行を知らずにジルには冷たくされるが、何かと危機を救ってくれるナイスガイである。

 

話を戻すが、さっきの爆発で取り敢えず追跡者からダウンを奪い電車で逃げるのだろう。追っかけられて電車爆発という無惨なことになるけど。

 

・・・・・・・・・・・・・あ。

 

「もしかして、ここにジルきたかも。」

 

「そうなのか・・・・・?『一生借りていきます、返してほしいなら連絡して。ジル』だとさ!」

 

メモをペラペラさせ、すこし笑いながらケンドが言った。

 

知り合いが生存していることが嬉しかったのだろう。ジルとケンドの仲の良さがうかがえる。が、重要なのはそこではない。

 

アブかなかった、もう少し早かったらジルに会ってあのデストレインにみんなで乗るところだった。

 

あとエマちゃんが、感染していればゲームどおりになって胸糞悪い結果になっただろうが、その傾向が、見えない。しかもジルが通過したということは間違いなく歴史が変わった!!ゾンビ化フラグ、心中フラグ、脱出トレイン ネメシスと糞ニコライを添えてフラグ回避成功!!

 

生存ルート、作っちゃったかぁ・・・・俺SUGEEEEE!

 

・・・・・功績はまあエルザだけどな。それでも生きてくれてよかった。

 

そのエルザだがまたバイクをいじっている。

 

なんでもケンドの兄のバイクらしいが使ってもいいということだ。

 

緑のオフロードバイク、名前はしらない。

 

ただし彼女曰く、「これならもっと攻めれる。」ということだ。

 

ははは・・・・なぜだろう脇から加齢臭が・・・・。

 

 




閲覧していただきありがとうございます。
バイクはKDX250の2stがモデルとなっています。

現在原作と違う部分として
・ダリオ生存?
・エルザ生存?(というか生えた?)
・ケンド親子生存?
・ジルはケンドと会っていない。
・黄色のジャケット早期退場。
となっております。





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8 ご注文はインフェルノですね!(勘弁してください)

関係ありませんが、熱暴走でPS4が壊れました。
皆様も気を付けてください。



拝啓、草刈政夫。お元気ですか?

 

帰り道はインフェルノ(非殺傷性)確定しました。コワイヨ。

 

でもそんなこと言ってられないのでここからは物資補給の時間だ。

 

ナニガアルカナ?え、無い?

 

「軒並み持ってかれてる、なぁ。こんな事態だし、諦めるしかないんだが・・・・誰かの助けになったならいいんだが。」

 

店内を確認しながらケンドは言った。原作だと住民に武器提供などしてたらしいから、彼らしい発言だと言える。

 

ショーケースは割られ弾丸が散乱している。辛うじて弾薬やガンパウダーなどは有るようで、ケンドやエルザの補給は出来ている。が、私の自衛手段が、無いのが悲しいところ。おのれジル・バレンタイン!(濡れ衣)

 

「・・・・そういえば野球かじってたとか言ってたよな?」

 

「まあ、おっさん野球程度だが、それがどうした?」

 

「じゃあこれを使ってくれ。」と丸っこいのと円柱の物を渡された。

 

「・・・・パイナップル?」

 

「いやいや、レモンだな。パイナップルはさすがに置いてない。」

 

所謂手榴弾というやつだ。外見からの通称で初期型がでこぼこしてる形でパイナップルに似ていたからパイナップル、二代目がツルッとした表面で形がレモンに似ているから通称でレモン。それとこっちはスタングレネード?音と光で相手を行動不能にする殺さずの兵器だ。ゲームでは効かないヤツはいなかったんじゃないか、多分

 

「どっちも4秒で爆発する。近安全ピン抜いて、レバー確認して投げるだけさ。真正面には立つなよ?破片が、来るからな。」

 

「中々恐ろしいものを薦めてくるが、素人でもいけるのか?」

 

「ノーコンじゃなければいけるさ。なに、この地獄のような町で今までで生きてたんだ。そんくらい怖くないだろ。」

 

「たしかにな。」ゾンビとかエルザの運転とか、エルザの運転とか。

 

しかしなんで軍用のようなものが町の武器店にあるんだ?ここはリバティシティかなんかか?

 

「あー・・・・まー・・・スターズ様々ってとこで。」

 

アッハイ。

 

「なんか、闇の部分を見た気がしたが・・・・有りがたく貰っとく。」

 

「おう、俺は色々情報収集して脱出手段を探すつもりだ。そっちも何かわかったらこれで教えてくれ。」

 

そう言って映画でみたことあるような機械。無線機を貰った。

 

「使い方は・・・・意外と簡単だな。」

 

「聞く、話すだけならそこまで難しくないさ・・・・・お互い生き抜いてやろうぜ。」

 

「ああ!!」

 

とりあえず、この調子なら心中とかはしないだろう。あとは、未来がどうなるかだが、IFの世界で救援の無線を聞いたケンドが行動を起こすイベント。あれがあれば生還フラグが立つ。ついでに乗せて貰える!!

 

出来るなら一緒に待機しときたいのだが、救援の連絡があるとは限らない。だから、

 

「俺たちはラクーン市警の方に向かう。まだ生きているヤツがいるらしいからな。」

 

「O.K.前無線を聞いた限りじゃかなりの地獄らしいぜ。気を付けていけよ。」

 

ええ、腐れゾンビとか脳みそお化けとか3mハゲ親父とか。

 

まあ、それよりも。

 

「さあ、出発しますよ!!」

 

目の前のエルザ(インフェルノ)に耐えれるかどうか、疑問だ。

 



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9 妄想の中くらいはアシステッドでいさせて

見てくださりありがとうございます。


拝啓、草刈政夫お元気ですか?私のことは気にしないでください。

 

現在俺は無になっております。

 

なぜかって?なぜかというと・・・。

 

「ぎぃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

はい、只今『障害物競争inラクーンシティ (首とか)ボキリもあるよ。』の真っ最中です。

 

車の上を、建物の上を、なにか壊れた鉄骨の上を、たまにゾンビの上を、しかもさっきのバイクよりかなり速い!!

 

あと、ゾンビ吹き飛ばしたら即死だった。意外と脆くてビックリした。バイクの攻撃力が高いのか、こいつらだけ脆いのか、黄色ジャケットがクソ硬かったのか、まだなんとも言えない。

 

とにかく今は私事態はなにもできない。エルザと同じくらいに体を傾けるくらいだ。なので恐怖を私に押し付け、俺はそれ以外を考えることにする。所謂現実逃避ともいえる。ソレダケコワインダモン、ふえぇぇぇ・・・。

 

なんとか、腹の中の味噌をぶちまけないようにしながらこれからのことを思案する。下品で失礼。

 

いまから向かうのはラクーン市警の正門。市警地下駐車場はまだ閉まっているから、空いているであろう正門まで大回り中。

 

今が大体深夜2時頃、カルロスがラクーン市警を探索し出す頃だろう。

多分。

 

正史が旧かリメイク版かでルートなど違ってくるのだが、いままでの情報でリメイク版で間違いないと思われる。違ったら色々ヤバイ。ネタバレ無しで生き残れる自信なんて、あるわけがない。ゾンビになるか核の炎でユーアーショックだ。

 

一先ず到着してからだが、多分ゾンビに噛まれたマービンがいるはず。

 

マービン警部補はバイオシリーズの名脇役。バイオ2では序盤で主人公を手助けをし、Tウイルスのせいで朦朧としながら主人公を見送った男の中の男だ。

 

戻ってきたあとゾンビになっていたのは、悲しいシーンだった。

 

・・・・・ゾンビになるのは時系列から言って明日、まだ時間がある。生存ルートがあるなら、模索できると、いいな。まずは自分ありきだが。

 

ただ色々変化があるかもしれない。RE2ルートかRE3ルート、もしくはゲンドIFルート、一番いいルートを頼む。

 

とにかく正しい情報、あとコネ!!あ、ニコライ君はあっち行っててください。

 

ニコライは簡単にいえば金勘定で動く屑だ。カルロスと同じアンブレラ所属だが、こちらは親会社にTウイルスの実地観察として、意図的にパンデミック状態を作り出し、データを送っている。

 

本人もそう言ったことに罪悪感かど無く、人を札束かゴミかでしか見えていない。原作でも主人公、及びそれ以外の人たちがこいつに翻弄されることになる。

 

・・・・私の家族はこいつとは直接関係はしていない。だが許せるとは思えない。隙有らばぶん殴ってやりたいとこだが、ただの親父の私にはなにもできる訳がない。そこは主人公(ほかのひと)たちにお願いするとしよう。

 

ニコライのこともそうだが、そういった輩がいるとケンドとエルザには伝えてある。最初はワケわからない顔されたが。

 

外部の接触は注意してもらいたい。これで生存率は上がるだろう。

 

あとエルザだがクリス・レッドフィルードがこの街にいないことをさっきケンドから聞いたようだ。

 

残念なような、この地獄に居なくて嬉しいような、そんな顔をしていた。

 

いてくれれば、この状況が少しましにはなっていたかもしれない。ネメシスを殴り飛ばしそう。

 

ちなみに俺からはクリスのことも、クレアのことも伝えてはいない。縁もなにもないヤツからの言葉を聞いて信じる方が無茶だ。

 

ただ、クリスがいないことも聞いても、本人はなんとなく警察署に向かった方がいいと判断したみたいだ。

 

直感、というべきか。普通なら止める場合もあるだろうが、いまもまだ生きている事が彼女の凄さだとしたら馬鹿に出来ない。

 

というか、こんなおじさんを見捨てないから天使だろ。私なら見捨てる自信がある!!

 

さて、現実逃避しまくっていたがもうそろそろ着いたりは、しないかな?

 

「――――――よっ?」

 

よっ?なんか遠くから声が聞こえたような・・・・。

 

「ついたよ!!そろそら正気にもどって!!」

 

失礼な、私はいつでも正気だ。

 

「新手のクリーチャーかと思ったぞ。お前ら。」

 

「タイレル、こんな時何て言うんだったか?」

 

「あー・・・親方、空から女の子が、か?もしくは漏らしたおっさんが?」

 

股間が、つめたぁいなー、ふひひ。

 

「・・・・・・・・ふえぇぇぇ・・・。」

 

「・・・・・ごめんなさい。」

 

おれは、しょうきに、もどった!!

 

 

 

 

 

 



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9.5 マービン警部補の手帳 その1

※日記調となります。主観がマービン警部補となります。




1998年7月14日マービン・ブラナーが記す。

 

後生これを見直している頃、私はどう言った気持ちでみているだろうか?出来ればこっぱずかしいことにならないことを祈る。

 

この夢を見るようになったのがつい先日だった。

 

簡単にいえばうちの特殊部隊、スターズが怪しい洋館でゾンビと裏切り者のよく分からないなにかと戦うB級映画のような内容だ。

 

しかも、同じ内容ではなく映画のようにストーリー仕立てとなっていたのが驚きで警察官になっていなけれぱ、映画監督で飯が食えそうな位リアリティー溢れる内容だった。出来れば一発でみたいところだったな。身内じゃなければ、だが。

 

なのでよく話すクリスとジルに笑い話として語ってやった。しっかり備えとかないと、ゾンビになっちまうぞってな(笑)

 

 

 

同年8月1日マービン・ブラナーが記す。

 

今ラクーン市警はあまりいい雰囲気とは言えない状況になっている。

 

7月末で異例の出向、しかもスターズメンバーばかり。隊長のウェスカーまでもが突如居なくなりあそこのオフィスはお通夜状態だ。

 

そして、俺はなぜかジルからビンタされクリスからは感謝された。俺が何かしたか?

 

 

 

同年8月4日マービン・ブラナーが記す。

 

所長室を横切るときによく揉め事のような大きな声がする。まあ、間違いなくクリス、ジル、バリーと所長が言い争ってるのだろう。

 

異例の出向があった後だから人材不足での不満でもぶつけてるのかと思ったらどうも違うらしい。

 

レベッカは表だって何もしてないがあいつは頭がキレるやつだ。やるなら解らないようになにかやってるだろ。

 

ブラッドに関しては・・・・・アイツはよく日和るから参考にならん。いいヤツなんだがな。

 

なだめるために皆を夜飲みに誘ったが、中々ひどい飲み方しやがってた。相当溜まってるんだろうな。ジル、お前おぼえとけよ。クリーニング代請求するからな。

 

あと、あの夢の話は誰にもするなと真剣な顔で言われた。恥ずかしくてだれができるかよ。

 

 

 

同年9月1日マービン・ブラナーが記す。

 

クリス、バリー、レベッカがラクーンシティから姿を消して数日が立った。

 

ジルは自宅謹慎、ブラッドはいつもどおり日和っていたが、分からないようにコソコソなにかしていた。スターズオフィスで一人片付けなど雑用ばかりやっている。

 

所長の嫌がらせっぽく本人は言ってたがまわりはそれを知らず、あまりいい目で見られていない。皆にはあとでフォローしとくことにしよう。

 

所長はこのスターズメンバーに関してはネガキャンと言わんばかりの発言しかしていない。良い顔するのはメディアの前だけだ。なにかと自分のオフィスにある美術品を自慢したりもするが。

 

というか、ここは美術館じゃないんだ。自宅に置いとけよ。いや元美術館、ではあるが。

 

確かに立派ではある。ただここの所長というだけであんなに買えるほど給料貰ってるわけがない。賄賂を貰ってるという噂は本当だろうか?

 

まあなんにしろ、あんな二面性があるやつは信用にならん。クリス達からも言われてはいるからな。気を付けておくようにしよう。

 

 

 

同年9月2日マービン・ブラナーが記す。

 

先ほどジルと会ってきた。一応アポを取ろうとしたらブラッドからピザとピザ屋の制服を渡された。サプライズ、ということらしい。なんで俺がしなきゃいけないんだ。まあ、ジルの驚いた顔はクリーニング代の代わりにしといてやる。

 

ここには詳しく書かないが、色々と捜査しているらしい。

 

言えることは、ラクーン市警はクソッタレということと、ジルが相当参ってるということだ。

 

突然ヒステリーかましたときは驚いたがな。

 

まあ、ピザ食って元気出せ。みんな心配してるからさ。

 

 

 

 




なお、コスプレだけでなく友人にたのんでガチピザ屋装備(デリバリー車含む)で望んだ模様(全力でふざけてみたそうです)。代償で1日無償アルバイトとブラッドのお財布にダメージ。結果的に監視の目から逃れています。

日記はまだ続いている・・・・。
(次回も日記調です。)



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