最低サイトの浮気日誌 (スケオジ)
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1 彼のよくある朝と夜

いまさらゼロ魔かよ、という歳がばれる話だが、やりたかった。
注意としてあらすじにあるように、この話のサイトは最低の浮気野郎。
できるかぎりそれ以外は本編の彼っぽくしたいがちょっと無理があるかもしれん。
そして本妻ルイズの出番は壊滅的に無い。今回のも無理矢理いれた特別出演である。
また浮気相手は私の独断と偏見で選ばれているので、
「そいつに手を出すの!?」から
「なんで彼女出さないの!?」まであるがご了承ください。


では、本編スタート!





×××の月○○○の週■■■の曜日

 

 

俺の名はサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール子爵。

元々は地球の日本出身の高校生だったんだけどこっちのルイズっていう性格のきつい、いや可愛らしい貴族さまに召喚されて異世界ハルケギニアにきて使い魔やることになった少年、だった男さ。

 

それからご主人様であるルイズとは良くも悪くもぶつかりあってケンカしたり、なんか悪い奴らと戦ったりして色々やってる内に恋人みたいな関係になりつつ俺達は武勲を重ねていき、最終的には世界中で暴れ回った強大にして凶暴な古代竜を撃破して世界を救った功績から公爵家のルイズを嫁にもらってトリステイン王国で子爵になった。世間様では成り上がりの英雄貴族だとかいわれているよ。ただ古代竜戦後の復興特需でうちは結構潤っており、その資金をさらに世の中に流しているから恩義は抱かれているし、そもそも古臭い価値観のお貴族さまとか殆ど滅びちゃってるから蔑称じゃなくて単なる事実を並べただけの名称なんだけどさ。

 

当時はけっこう忙しかったけど今やかなり優雅な日々を過ごしている。さすがお貴族さま。

ブルジョワってやつだ。そんな俺の朝はじつに貴族らしい(偏見)行為から始まる。

そう、眩しい朝日を浴びながらメイドさんから熱烈な奉仕を受けるのだ!

 

 

 

 

「んぢゅっ♥ ぢゅる♥ ふぅ、ぢゅぅ♥ じゅるっ♥ じゅるっ♥ んんぅっ❤」

 

ベッド脇に全裸で立つ俺の股間へしがみつくように顔を埋める我が家のメイド長シエスタ。一心不乱に頭部を前後させていて、見下ろす先にある表情はうっとりと蕩けたもの。もはや見慣れた、けれど相変わらず麗しい俺のメイドさんは時折その短い黒髪をかきあげながら、時折顔の角度を変えながら淫らな音を立てて俺の息子にご奉仕してくれる。ああ、やっぱメイドさんを持ったからには朝勃ちご奉仕は鉄板だよなぁ。

 

「れろ、んちゅぅ♥ はぁ、旦那さまぁ❤ ぢゅっ、ぢゅぅっ♥ お好きな時に出してくださいね❤ シエスタはあなた専用の性欲処理メイドっ♥ なのですから、んぢゅっ♥ ぢゅるぅ、んぅ!❤♥」

 

これこれ、誘惑上目使いでの旦那さま呼び! そしてねっとりフェラ奉仕サイコー!

自然と彼女の後頭部に手を当てて軽く俺側に押せば「心得ました❤」とばかりにより深く呑み込む俺専用メイド喉マンコはじつに優秀。しまる!

 

「っ、いいぞシエスタっ、出るっ!」

 

「んっ♥ んんんんぅっ!❤❤」

 

息苦しさもあるだろうに嫌そうな顔ひとつしない態度に、何より気持ちのよい締め付けに俺は今日最初の一発をシエスタに躊躇いなく吐き出した。

 

「おっ♥ むっ♥ んふううぅぅぅぅっっ!?!❤❤❤」

 

腰を震わせてどくどくと遠慮なく出したそれに彼女は口を、喉をすぼめて一滴も逃すまいとしてくれるのが嬉しくて射精がなかなか止まらない。可愛いメイドさんのお口に排泄するみたいに射精とか男の夢だよなぁ。

 

「んごっ、ん❤ んくっ、ごくんっ♥ ん……はぁ❤」

 

そしてシエスタはそれをためらいなく全部飲んでくれるからホント理想のメイドだよ。飲み干した後の満足げな吐息が色っぽいぜ!

 

「れろぅ、ん❤ ちゅぅ♥ 今朝の精液もまた濃厚でしたぁ❤

 いやしいメイドにこれほどお恵みくださるなんてお優しい旦那さま❤」

 

そして唇にこびりついていた残滓をぺろりと舐めとりながらに嬉しそうに微笑む彼女。

メイドさんプレイが本当に板についてきたよな、ありがとう!

 

「シエスタの奉仕が良かったからだよ」

 

「お褒めに預かり光栄です♥ っ、あぁ、ですがまだこんなに元気❤」

 

だから俺の息子はまだまだビンビン!

 

「これの処理もお願いね」

 

「はいっ、かしこまりました旦那さまぁ❤」

 

うっとりした顔のまま鼻にかかった甘い声で頷いた彼女は可愛らしくも妖艶な舌を伸ばして肉竿を丹念に舐めあげるように掃除を始める。時折鼻をひくひくさせて匂いを嗅いで、意味ありげな視線をこちらに向けてくるのが小憎らしい。このメイド、誘ってやがる!

 

「ん、ちゅろ、れろ❤ はぁ、んちゅ♥ お望みでしたら♥ 次はこちらの穴でお掃除しましょうか?❤ 朝食までまだ時間がありますし準備も、ん❤ 整ってますから❤」

 

お掃除フェラを中断して膝立ちのままシエスタはメイド服のスカートをめくりあげた。覗く白いニーハイソックスとガーターベルトの鉄板の組み合わせにほとんど紐みたいなショーツといういやらし過ぎる組み合わせは生唾もの。しかもショーツは期待の愛液で濡れ濡れ。解き放たれた雄を誘う雌の匂いが俺を狂わせる!

 

「ごくっ、後処理を命じられて主人を誘惑するとはなんていけないメイドさん! お仕置きだ!」

 

「あぁん!❤ お、お許しを旦那さま♥ これ以上は奥様に申し訳がぁっ!❤」

 

もう許さんとばかりにシエスタを軽々とベッドに放り込む。嫌がる演技をしてくれているけど声は嬉しそうだし、目は期待で蕩けてるし、メイド服の胸元自分から緩めながら足を開いてたら説得力皆無!それではいただきまー、もとい、お仕置きだーー!!もう裸だけどル○ンダーーイブ!!即・合体!!

 

「あはあぁんっ!❤❤ 旦那さまのガチガチチンポ来たぁ❤❤」

 

濡れ濡れで熱々のメイドさんマンコは何の抵抗もなく俺を根本まで呑み込む。そのくせ膣内は逃すまいと貪欲に吸い付いてくるエロさ。この欲しがりさんめ!

 

「ううおっ、けしからんぞ! 主人のお仕置きでこんな喜んで、スケベなメイドめ! おらっ、これがいいのか! ほれほれっ! このまま徹底的に躾けて誰よりも俺のちんぽに詳しくさせてやるぞ!」

 

「おおっ❤ ああっ❤ はあぁっ❤ そんなぁ、だめぇ❤ そんなにされたら奥様より旦那さまオチンポ詳しくなっちゃいますぅ❤」

 

言葉とは裏腹にそうして、そうしてというような瞳にこたえて俺はガンガンと己が本能と欲望のまま、時間ギリギリまでエロメイド・シエスタに腰を振るのだった。

 

「お、奥さまお許しをっ♥ 体だけぇ❤ 体だけですからぁ❤ 主人の性欲を受け止めるのもメイドのお仕事なんですぅっ❤」

 

「はひぃぃっ❤❤ また膣内射精(なかだし)ぃっ!❤❤ ルイズさんごめんなさいっ、お許しいただく前に私もデキちゃう❤❤」

 

「でも、わ、私メイドでいいですからぁ❤ 何人孕まされても♥ ちゃんと♥ ずっと♥ お仕えしてご奉仕しますからっ♥ サイトさん♥ どうか遠慮せず♥ 何度でもオチンポミルク私に吐き捨、っ、おほおぉぉぉぉっっ!?!❤❤❤」

 

「ああっ❤ ああぁ❤ ああんっ❤ サイトさん、サイトさぁん❤ 好き好きぃっ❤ んはああああぁぁんっっ!!!❤❤❤」

 

 

 

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

 

 

「………あのね旦那様、毎朝、毎朝いくらなんでも盛りすぎだと思うのだけど?」

 

そんなこんなで。

朝っぱらから性的な惨状の現場となった俺のベッド。そこで我が家のメイド長が全身を白濁の海に沈めながら幸福感に満たされた顔で眠っていた。それに溜め息と共に上記の苦言を呈したのは俺付のもう一人のメイド・ジェシカだ。

 

シエスタとは母方の“いとこ”の間柄でスタイルの良さと長髪の黒髪は確かにと思わせるものがある。元々ある酒場で看板娘やっていたんだけど諸々あってお店が休業。働き口をシエスタに相談した結果我が家に来たわけだ。まあもっぱらこういうことの手伝いや後片付け(もみ消し)を手伝ってもらってるんだけどね!

 

「面目次第もありません。つい、我を忘れて…」

 

「ったく……ま、まあこっちはもらう物はもらってるしシエスタは幸せそうだから別にいいんだけど……ねぇ?」

 

でもこれはさすがにひどくない?と半眼の目が無言のお叱りを向けてくる。

やった俺自身でいうのもなんだけど、やり終えて冷静になると「うわぁ」と素で言っちゃう惨状なんだから身内の彼女の反応は当然だった。

 

「ごもっともです!」

 

だから即座に、申し訳ない、お願いしますジェシカさま。と頭を下げた。一応貴族の一員になってる俺だけど根っこはまだまだあっちの世界の庶民だった。これに溜め息一つで頷いてくれるジェシカさん素敵!

人前以外だと素で喋ってと雇う時にお願いしたかいもある!

 

「…今月の査定、期待してますよ旦那様?」

 

とか思った先に現金なメイドさん顔きた!?

 

「も、もちろんです!」

 

何か立場が逆転してる感じだけど、主人とメイドのこういうやり取りもいい!

ついでにこんなやり取りの最中ずっとちらちらと未だ裸の俺の下半身を見て頬を染めてるジェシカさんもまた良し。経験豊富そうで案外初心で可愛いんだよな、この人。

 

「本当に、いつもありがとなジェシカ」

 

「あっ、こらダメ、じか、んぅ❤……ちゅ、んちゅ、じゅるぅ♥

 れろれろ♥ ちゅ❤ じゅっ♥ ぢゅっ♥ はぁ、んぢゅるぅぅ❤❤」

 

辛抱たまらんとばかりに彼女を抱き寄せて強引に唇を奪う。けど抵抗はない。それどころか俺の背中に腕を回してギュッとしがみついてくれる。胸にあたるボリュームはさすがシエスタ以上!しかも舌もすぐに絡めて受け入れてくれるんだから、こっちのエロ躾けも順調、順調!ご褒美とばかりにたっぷりと唾液を交換しあった後、キスだけで蕩けた顔を見せるジェシカの耳元で「今夜はいつもの格好で俺の部屋に」って囁けば何を想像したのか真っ赤になって可愛らしくコクリと頷く。これがあの店で男たちを手玉にとって稼いでいた人物とは思えない仕上がり。へへ、けどこれで今夜は魅惑のビスチェメイド・ジェシカでハッスルだぜ!

今からそれを考えて楽しくなりながら早々に自分で着替えた俺はまだどこか惚けているジェシカに軽く声をかけつつ自室を後にした。

 

「っ、ああもうっ! こ、こんなつもりじゃなかったのにっ、私も抜け出せなくなってるなんて! こらシエスタさっさと正気に戻りなさいよ! こうなったらふたりしてしっかり責任とってもらうんだからね!!」

 

扉を閉める音で我に返ったのか。

そんな可愛い文句を背後にしながら俺は匂い消しをささっとして食堂に向かう。

 

「おはよう、ルイズ」

 

そこには俺の美しき愛妻ルイズ。

 

「おはようサイト」

 

優雅に椅子に腰かける様子はさすがは生粋の貴族令嬢─今は夫人だけど─と思わせるものがある。だが今はそれよりも目を引く部位が彼女にはある。俺はいつものように彼女に近付き、軽く頬にキスをしたあとそこへ手を伸ばして撫でる。

 

「そしておはよう、俺達の赤ちゃん」

 

「ふふ、もうサイトったら…」

 

そう、ルイズのお腹は膨らんでいた。胸は相変わらずだけど、大きく膨らむお腹にいるのは俺達の子。俺達が結婚して既に3年ほど。俺もついに父親かと感慨深いものを感じつつ運ばれてくる食事を味わいながら愛する妻と和やかな朝の時間を過ごすのだった。

 

 

うん、なんて理想的な夫婦の朝!

 

 

 

え、じゃあ今朝のシエスタやジェシカのあれはいったいなんだって?

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・だってしょうがないじゃないか(某物真似風)

 

俺だって浮気はいけないってことはわかってるんだ!

でもルイズとは妊娠発覚後、一度も、何も、してないんだよ!

しかも精力や性欲は衰え知らずどころか増大してて我慢もできないんだ!

けどふと周りを見れば俺の周りには美しい女性たちがわんさか!

 

 

 

そうだ、(肉体だけの)浮気をしよう(某旅広告風)

 

 

 

もちろんお仕置きが怖いからルイズには内緒だぞ!

これだって日本語で書いてるんだからな!

 

 

 

「ったく、嫁さん妊娠中に浮気とか最低だな相棒!」

 

 

うるせー!

 

 

「ま、相棒の浮気癖は結婚してからの話だけじゃねえけどな!」

 

 

ノーコメントでーーす!!

 

 

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

その晩。妊娠中ということで随分前からルイズとは別になった俺の寝室で。

 

「あ♥ ああ❤ あああぁぁん!❤♥ すごっ、すごいです旦那さまあぁっ!!❤❤」

 

言いつけどおり『魅惑の妖精のビスチェ』を着て訪れたジェシカをベッドに四つん這いにしてバックからずっこんばっこんとやってる俺だ。身に付けた者によってサイズや形状が変わるというソレはルイズが着た時と違い、胸元はぱっくり開いて強調し、下半身はレオタード風になっててハイレグカット。パンパンッする度に震える白い尻肉がたまらん。くうぅっ、こみあげてきたぁ!!

 

「んひゃあぁ❤ ビクビクしてる!❤ 射精するの!?❤ このまま出しちゃうの!?❤ ダメよ、そろそろ危ないんだからねっ❤ そのへんわかって、んひっ、あひぃっ!❤❤ あんあんあんっ!❤❤」

 

「そんなこといわれたら俺が止まらないの知ってるくせに、欲しがりだな」

 

「あん❤ ちがっ、やんっ❤ おっぱい、だめっ♥ 奥ガンガンしながらそれダメェッ❤❤」

 

折り重なるように体を倒してビスチェの隙間に手をいれて形のいい柔らかおっぱいを揉み揉み。それにともなってぐっとより奥に入り込んだ俺の息子の感触にいやいや言いながら甘い声をもらす俺のいやらしいメイドさん2号。

 

「ほらほら刺さってるのわかるだろ? 出すぞ、ここにドピュドピュ出すからな!」

 

「あはああぁぁっ!!❤❤ シエスタごめんぅ❤ ビスチェのせいで旦那さま止まらないの!❤ できちゃう!❤ あなたより先に旦那さまの赤ちゃん仕込まれちゃうぅ!❤❤」

 

「心配するなっ、ちゃんとふたりとも孕ませて、ボテ腹で一緒にご奉仕させてやるから!!」

 

「っっ!❤❤ あぁ、そんなだめぇ❤ そんなの想像したら、あぁ…イ、イクッ、イクゥッ!❤」

 

「いやらしい変態メイドめ! お仕置き種付けだっ!!」

 

「ひゃあぁんっ!?❤ ああっ旦那さまぁっ!❤ ジェシカは種付けされながらイきますぅぅっ!!❤❤❤」

 

「おおっ!」

 

押し付けてくるお尻にこっちも思いっきり腰を突き出して子宮目掛けて大量射精。やっぱ絶頂してる女の子の膣内への射精は最高だ。ふふ、もちろん責任はしっかり取るさ。いとこ同士で、母子同士となるメイドさんたちにはしっかりとね。

 

「ぁ、はぁ❤……んんぅ、サイト、サイトぉ❤ んちゅ、ぢゅ、んふぅ、ちゅっ、んんぅ❤」

 

陶酔しきって、どこかとんだ頭で俺を呼ぶジェシカの唇を味わいながら、もっともっと俺に溺れさせてやると下半身に血が集まる。シエスタ共々一生俺から離れられない体にしてやるからな!

 

「あひぃんっ!?❤ んちゅ、だめ、やすま…あっ、あっ、やああぁっ!❤❤ おおおぉぉっん!❤❤ こ、こんなのおかひくな、あ、あぁ♥ あはあああぁぁぁっ!!!❤❤❤」

 

 

そうしてこの晩も俺はメイド(2号)相手に浮気種付けエッチを堪能するのであった。まる。

 

 

 

 

 

「ホントーーーーーーー、にっ、最低だな相棒!?」

 

 

 

てへぺろ(・ω<)

 

 

 







どうだ、最低だろ?
でもこれは序の口、次回はもっとひどいw




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2 憂いの未亡人は因習に堕ちる

なんか官能小説のタイトルっぽいw


本編CP好きの方には申し訳ない展開となっております

寝取り注意!







×××の月○○○の週●●●の曜日

 

 

 

俺はサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール子爵。トリステイン王国の若き貴族。とはいえ出身は異世界・日本の一般庶民。いまや愛妻のルイズに使い魔として召喚されて早数年。色んな冒険や戦い、陰謀や戦争、世界の危機なんかを乗り越えていくうちにそれらの功績で英雄となり貴族様になって公爵家の三女である恋人のルイズを娶ることができた。でも、じつはそこからがもっと大変だった。貴族同士の付き合いに、言葉の裏を読む交流、完全に俺の苦手分野だった。なんとかなっていたのはルイズがその辺をカバーしてくれていたから。でも、妊娠が発覚しお腹の子が第一となった彼女は女主人として屋敷で采配を振るうのも社交に顔を出すのも難しくなっていた。ルイズの実家に頼ろうにもお義父さんとお義母さんからは無言の「それぐらい自力でなんとかしてこそ貴族だ」眼光が怖く、一番上の義姉さんは最近家の権力で迎えた婿の教育で忙しく、カトレアさんは近場にいるのだけど体が弱かった影響でそちら方面の知識や経験が足りなかった。それらを読んでいたルイズは妊娠発覚後にはかつての級友に助力を求めた。それが──

 

 

「違う、違う、そこはもっと明るい色のカーテンを持ってきなさい。それと頼んでいたものは? よろしい。今日招いた方々は肉料理が好みだから大目にね。あとオルニエール子爵、せめてこれぐらいの名前と顔は覚えておいてちょうだいよ?」

 

 

──モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ

学院時代より少し背が伸びた彼女だった。特徴的な金髪縦ロールと赤いリボンはそのままに、されど大人の女性としての佇まいと色香を身に着けた立派な淑女がそこにいた。

 

 

 

 

「助かったよモンモン」

 

「もう、その呼び方いいかげんやめてよ」

 

彼女の助力で近隣貴族との夜会は無事終わった。御見送りも終わって、片づけを使用人たちに任せた後。俺の書斎で互いに着飾ったままながら俺達は労いの乾杯をして一心地ついていた。安堵からか昔の感覚で話してしまうが既に今日は仕事が終わっているためかお咎めは無しだ。そうじゃなければ結構厳しいんだ、我が家の“代理女主人”さまは。

 

なんでもそれはトリステイン貴族の古い慣習なのだそうだ。本妻の体調不良あるいは妊娠等で長期間女主人としての役割が果たせない場合、あるいは本妻を亡くし後妻を取る気のない貴族がその仕事を任せるために、交流のある貴族家の女性に代理を頼むんだそうだ。家同士の繋がりを強め、内外に両家の関わりを見せつけ、そして大手を振ってその報酬として金を渡すことができる。

 

まあ、なんというか。

身も蓋も無い言い方をすれば金の無い貴族への救済処置的な意味もあるらしい。

ド・モンモランシ家は昔から金が無かったらしいけど色々あって(・・・・・)それが悪化。ルイズの要請は他に頼れる国内女性貴族がいないというのもあったけど級友への援助でもあった。俺も知ってる相手の方が良かったし助けになるならと賛成した。おかげでルイズは今日のような催し事や大勢の客人の予定が入る度にその準備等で慌ただしくなる本邸から離れて別邸で安心して静かに過ごせている。世話役は気心知れたシエスタだからそっちは心配ないだろう。ただ、その結果がこうなったことはさすがに俺も予見していなかったんだけどね。ほんとだぞ?

 

「ふぅ、おいしいわ」

 

「ああ……」

 

正直モンモランシーは学院時代よりぐっとキレイになっていた。色っぽいといってもいい。いきなりキュルケ並のボンキュッボンになったわけじゃないけど仕草や息遣いに大人の艶が出て、基本明るいけど時折陰のある表情を見せるようになってからは魅惑的になっていた。元々普通にバランスのいいスタイルはしてたし比較的長身だからドレスアップするとそれら全部が引き立つ。今日着てる青のドレスは地球でいうマーメイドラインっていう体のラインががっつり出る奴で、しかも背中が大きく開いててスカートのスリットが深いセクシーなもの。ちらりと覗く白い生脚もいい。そんなドレスを着込んでグラス片手に窓辺から夜空を見上げる後姿は大人の色香を身に着けた女性のものだった。妻となり妊娠してもルイズには未だ無い雰囲気に思わず生唾を飲んでしまう。ああ、我慢できん!

 

「あっ」

 

若手貴族モードはもうお休み!これからは悪徳子爵様モードで行く!

無言で背後から腰を抱き寄せ、むき出しの肩に顔を寄せると色っぽく名前を呟きながらキスを落とす。

 

「ド・モンモランシ夫人っ、んぅ」

 

「あんぅ❤ や、ダメ、サイト、痕のこっちゃ、あぁ❤」

 

縦ロールの壁をおしのけて白い肌に俺の唇を刻む。同時にソフトタッチで胸元の膨らみをドレス越しに刺激する。目を引くボリュームはないけど手の平サイズの美乳を誘うようにやわやわと触る。ラインがばっちり出てるきゅっと締まったお尻に臨戦態勢の息子を押し付けることも忘れずに。

 

「あん❤ んんぅ❤ きょ、今日はあんなにちゃんとしてたのに終わった途端っ、あっ、うそもうこんなに熱くなってる、はあぁ❤」

 

軽く悶えながら細々と抵抗していた彼女もその感触と熱に一転してうっとりとした吐息を漏らした。でもすぐに我に返って首を振る。

 

「っ、やっぱりダメよ……もうこんなこと、やっぱりあの人に悪いわ。

 サイト、あなただってっ、あ、んんぅ!? ダメっ、んちゅ、やぁ、サイト、んんっ❤」

 

だけど俺は最後まで話を聞かずに振り返って何かを訴えようとした彼女の顎を掴んで唇を奪う。逃げようとする彼女の後頭部を片手で押さえて、体もしっかりと腰を抱いたまま息子を押し付けている。互いの口内に残る酒気を混じり合わせるように舌を押し込んで絡ませあえば途端に抵抗が弱まってモンモランシーは夢中になって唇を重ねた。やはり体は寂しいようだ。心を許した男の温もりが欲しくてたまらないらしい。

 

「むちゅぅ、れろ、ぢゅっ、れろれろ、んんぅ❤ んちゅ、はぁぁ……ごめんなさいギーシュ、私……」

 

だがいくら俺とのキスに夢中になって、唾液の橋をかけても、離れた途端に()への気持ちが出てきて、でも夢中になってしまったのも事実だから彼女は火照った顔のまま物悲しげに目を伏せた。やべえ、その顔超そそる。滾る欲望をいくらか隠しながら優しくその額に口付け。次の言葉を殊更強調するための演出だ。

 

「ん、モンモンは悪くないさ。悪いのは“夫を亡くした未亡人”の弱みに付け込む悪い子爵さま、だろ?」

 

「あっ……ずるいわサイト。そうやってまた私に言い訳を作って、そしてまた私を…あの人の妻だった私の体を、ん、このおっきくて熱いので滅茶苦茶にする気なのね❤」

 

憂いと期待の混ざった熱っぽい視線で俺を見詰めながら細い指が俺のを優しくなぞる。俺はこれが答えだと中身が残ってたグラスを奪い取って口に含むと顔を近づけた。彼女はただ目を閉じて唇を差し出しながら口を開ける。

 

「ん❤ ちゅ、んぢゅっ、んんんぅっ!❤ んく、ごくっ、ぢゅぅ、んん、はあぁ、サイトぉ❤」

 

角度を合わせて隙間なく唇を密着させての浮気な接吻。互いの唾液が混ざった酒を共有して飲みあう背徳の飲酒。

 

「酔ったな、ド・モンモランシ夫人?」

 

「……はい、体がもう芯から熱くて」

 

「なら俺がドレスを脱がしてやろう。

 ただ、もっと熱いモノを注ぐことになるがな……いらぬとはいうまいな夫人?」

 

「っ、はい…どうか子爵閣下のお情けをこの哀れな女にお恵みください……ごめんねあなた、ルイズっ」

 

全ては悪い子爵とお酒のせいだとするための儀式。懺悔のような最後の呟きは彼女にとっては本音の謝罪でも俺にとっては興奮のスパイスだ。だからそれを合図とするように俺は彼女の肉体をまさぐるようにしながらドレスを乱し、猛る怒張を亡き親友の妻の体に突き入れるのだった。

 

「あっ、はああぁぁぁっっ!!❤❤❤」

 

 

 

 

俺の数少ないこちらでの友人、親友といってもよかったギーシュはあろうことか折角恋人だったモンモランシーと結婚できたのだがその後でやらかした。貧乏なド・モンモランシ家を盛り立てようとあちこちで無茶をしたのだ。どうも婿養子で立場が弱く、また自分の実家からの援助も期待できないためなんとかモンモランシーの家族に認められようと無い知恵絞って頑張った。が、その奔走中にどこかで悪い病気をもらって看病のかいもなく呆気なく亡くなったのだ。新妻だった彼女と増えた借金を残して。だから俺と彼女はこうなった。

 

俺もルイズも知らなかったのだけど「代理女主人制度」にはさらなる裏があった。というか悪用できてしまう部分があったっていった方が正解かな。困窮する貴族家には後が無い。そこへ仕事、金銭、援助をちらつかせればその家の女は相手家から肉体関係を強要されても断れない。そんな負の面があったんだ。家と家の力関係に差があればあるほどこの制度の利用は遠回しな愛人要請に等しい。

 

残念ながら新興だけど英雄の子爵家であり発展中のド・オルニエール家はかなりの力を持っていて、歴史はあるけど停滞中のド・モンモランシ家には金も権力もない。それらをモンモラシーは知っていた。ルイズの性格から彼女が知らないのだということは察していたものの引き受ければ一部周囲からは愛人と思われる。だがルイズが好意のみで話を持ってきたのも分かるためその悪い面を教えるのは憚られ、モンモンは悩んでいた。けれど実家からは愛人となり英雄の子種と援助をもらってこいと暗に命じられてしまう。ある意味で結婚相手の選択をミスって実家に損失を出した彼女に拒否権は無く、どうしようもなくなった彼女は俺に密かに相談したが悩む彼女の憂いのある美貌と親友が残した未亡人という属性にくらりと来た俺は辛抱できずにその場で物語の悪い貴族そのままに援助を盾に彼女を手籠めにしたのである。

 

正直後先考えないバカな行動だったと今は反省してるが、運良く亡き夫しか知らない女体は面白いように俺の手管と腰使いで乱れに乱れた。家の事情を差し引いてもそれを告発する気さえおきなくなるほどに。そして何度目かの絶頂で意識を朦朧とさせながら、俺の精液を股間から垂れ流しながら、彼女がこぼした言葉は今でも耳に残っている。

 

『あ、んふぅ、こんなの初めてぇ❤❤』

 

言外にギーシュよりすごかったといわれた俺はさらにハッスルして親友が残した未亡人の肉体を戻れなくなるまで俺色に染め上げた。そして朦朧とする彼女に女主人代行の書類にサインもさせたんだ。まさに悪徳貴族って奴だな!

 

それから俺は女主人代行や貴族としての教師役を何度も依頼しては愛妻が留守なのをいいことに体を交える関係となって今日に至っている。勿論ド・モンモランシ家には俺のポケットマネーから多額の援助がされている。これでも子爵、ブルジョワなのだ!金があるって最高!

 

 

 

「やあ❤、はあん❤ ダメです閣下、見られちゃう❤ ああぁ!❤」

 

回想を終えた俺の視界には立ちバックで俺と繋がる未亡人の背中があった。バルコニーへと繋がる窓のガラスに上半身を押し付けさせられている。うむ、やっぱりガラス押し当てはやってる側から見えないのが難点だが、きっと俺にドレスをずり下ろされてあらわになった美乳が押し潰されてるのだろうと思えば滾る。エロ妄想のパワーで俺は誰にも負けない!

それにそもそも目の前の白くてきれいな細い背中もそそる!

 

「大丈夫、屋敷は塀に囲まれてるし庭からもここは死角で見えない。ましてやこの時間誰もいないさ」

 

「あ、んぅ❤」

 

それより、とゆっくり腰を引きながら俺の怒張を咥えこむ白い尻を見下ろす。ボリュームはさほどだが適度な丸みと張りのある尻はなかなか打ち込みがいがある。パンパンといい音が鳴るんだこれ。けどそれより。

 

「見られて困るのはむしろこんな下着はいてたことじゃないか?」

 

「ああんっ、それはぁ❤」

 

挿入する前。スリットから手を入れドレスをめくりあげた先にあったのはヒモ同然のエロ下着。尻肉なんてまったく隠されていなかった。そしてたまらずちょっとずらして挿入すればトロトロ未亡人マンコは不貞チンポを簡単に受け入れるほど濡れ濡れ。ギーシュ、お前の嫁さんの穴めっちゃエロイぞ!

 

「嬉しいな、そんなに夫人も俺との逢瀬を愉しみにしてくれていたとは」

 

「ちがっ、ああっ❤ ん、だってこのタイプのドレスだと普通のはライン見えちゃ、おおぉんっ!❤」

 

「おおっ…なら他のにすれば良かったじゃないか。これ一着しか持てないほど安い金は渡してないぞ?」

 

「んああぁ❤ ま、待ってっ、話すかエッチするかどっちかに、んんっ!❤ ホントダメぇっ❤ 閣下のすごいっ、からぁ❤ 奥突かれるとすぐイっちゃ、おおおぉっ❤ そこホジホジ弱いのぉ❤❤」

 

「ほらほら答えないと明日も帰したくなくなるよ、夫人」

 

「あん、あん、あぁん❤ だってぇ、あ、あなたからもらったドレス、それだけだったんだもの❤」

 

なん、だと!?

衝撃的だった。エッチの興奮とは別の赤に染まった顔をこちらに向けながらのそんないじらしい告白。しかも下半身は相変わらず俺のを深く咥えこんでいる。しかも彼女は本来なら俺とこんな関係になるわけがなかった妻の友人にして親友の妻。これで燃えなきゃ男じゃないでしょ!

 

「夫人はおねだりが上手になった!」

 

「きゃあん❤」

 

細身の体を持ち上げて書斎に隣接された寝室になだれこむ。ちょうどいい位置を見定めながらベッドに腰掛けると抱えていた彼女を背面座位で再び貫く。

 

「まっ、んあああぁぁっんっ!?❤❤」

 

くぅ、未亡人の穴は吸い付きがいいぜ!モンモンしか知らないけどね!

 

「これ、だめっ深っ、ああっ❤ 奥刺さってるぅ!❤❤」

 

「旦那も知らない俺だけの場所っ! わかるだろ、先っぽでいやらしくキスしてるぞ?」

 

「いやあぁ、仰らないで閣下ぁ❤ んんぅん!❤」

 

脇腹から差し込んだ両手で、大きすぎず小さすぎない美乳を揉みしだきながら腰を揺する。息子の先端が彼女の子宮口を小突いているのが分かる。初めて俺がモンモンを抱いた時そこを突かれるのが初めてだと悶えていた。つまり亡き夫すら知らない領域を俺はもう何度も味わって、そして開発しきっている。こりこりとした感触と夫のじゃないってのに吸い付いてくるのがたまらないぜギーシュ!

 

「ほら夫人、前を見るんだ」

 

そして今日こそ本当に俺だけのものとする。

後ろから顎を掴んで視線を前方に誘導した。その先にあったのは全身用の姿見。ロウソクの明かりと星明り月明かりだけの室内だが俺達二人の姿はばっちりそこに映っていた。

 

「ああぁっ!❤」

 

悲鳴のような嬌声を耳で、全身の震えを下半身で俺はしっかりと感じた。鏡の中、乱れたドレス姿の貴族夫人が夫ではない男に貫かれている。俺の腰を跨ぐように座った状態で、愛液にまみれた肉穴が不貞の肉棒を深く、深く咥えこんでいる。よく見れば俺も腰を揺すっているが彼女も応えるように動いている。自由な両手も背後の俺にしがみついていて抵抗の素振りすらない。しかも最後の寄る辺のように残るドレスも俺が送った物で、首元には先程俺が送ったキスマークが真新しく刻まれている。ギーシュの妻だったド・モンモランシ夫人などそこにはいない。

 

「はぁ、モンモン、俺のモンモランシー! ちゅ、ん、んっ!」

 

「やっ、あんっ、だめっ、つけないでぇっ❤ 刻まないでぇ❤ 子宮ノックしないでぇっ❤❤ なっちゃうからっ❤ 本当に閣下の、サイトの愛人になっちゃう!❤ それ以上だめよっ、体だけじゃすまなくなるからぁ❤ ああっ助けてギーシュぅ!❤❤」

 

きれいな未亡人の白肌にいくつも吸い付くようなキスを落としながら狙って子宮だけを揺らすように腰を揺らす。モンモランシーはここが弱い。亡き夫に助けを求めながらも抵抗はなく俺の腕の中も、鏡の中でも、彼女は与えられる快感に蕩けていた。

 

「俺はいつでも愛人大歓迎なんだけど……なら今日は俺と旦那のどっちがいいか鏡の夫人に教えてあげれば許してやるさ」

 

それでもまあ無理矢理はよくないと悪辣な助け船を出したつもりだったのだけど。

 

「あぁ、そんなぁ……許してサイト、そんなの分からないわぁ」

 

「おいおい、ここまできて分からないなんて答えはダメだろ夫人」

 

そこはほら素直に言うか最後までそれだけは許してと抵抗する所だぞモンモランシー。と、思っていたのだけど。彼女は蕩けきった顔のまま、だが涙目で俺に振り返って駄々をこねる子供のようにだってと繰り返して理由を口にした。

 

「だって、だってぇ❤ 本当にわからないんだものぉ❤ もう私、あなたとのエッチしか思い出せなくなっちゃってるんだからぁ❤❤」

 

…………まじか!

いつのまにそこまで上書きしてたんだ!?

と驚く俺を余所に何かと決別するかのようにリボンを解いた彼女は自ら俺に口付けをする。唇と唇が触れただけの何の変哲もないキス。だが。

 

「ん、んぅ❤ だからこれで許して。本当に愛人にされたら私、心まであなたに取られちゃうわ❤」

 

「っ!」

 

この未亡人、時々わざとなんじゃないかって思う時がある。

それほどまでに情愛がこもったキスだった。なら、男が止まる訳がない。

よしっ、これはフリ、フリなんだなモンモン!ダチョウさんだな!任せろ!

お望み通り全部俺のものにしてやるとばかりに子宮を狙って腰を弾ませた。

 

「あんっ❤ やだっ、まだ大きくなって、すごいっ!❤ あ、待って、ちょっと、うそ、だからダメって、ああん!?❤❤ おおっ、おひっ、あひっ❤ 閣下、待っ、やめっ、うそうそっ、この動き本気なのっ!? 今日は本当に危ないから冗談じゃすまなっ、んひぃんっ!?❤❤ ああぁっ、んおおっ❤ 子宮刺しちゃだめぇ❤ 強いのっ、この浮気チンポ強いからぁ❤ もう先走り入ってるからぁ!❤ ああぁ、ダメよわたし、子宮キスだけで簡単に開いちゃダメだってばぁ❤ んほおおぉ❤ お、堕ちるぅ、作っちゃうぅ、友達(ルイズ)の旦那さんの子種で赤ちゃん欲しくなるぅっ!!❤❤ ギーシュとは無理だったのに、赤ちゃん出来ちゃうわ❤ ああっそんなのダメなのに私気持ちよくなってるっ、ああっ、ああっこれダメぇっ❤ イク、いくぅっ!❤ はぁん、中でビクビクってぇ❤ 今射精されたらイきながら孕まされちゃう❤ 許してあなたっ、ルイズっ、私、私もうこの人から離れられない❤ 一生を誓っちゃうわ❤ 浮気子宮と不倫チンポで誓いのキスしてるぅ!❤ あ、ああっ、ああぁっ❤❤ こんなの逃げられないっ、ひどいわぁっ!❤❤ わたし孕ませ愛人にされちゃうぅぅぅっっ!!❤❤❤」

 

「するとも! 俺の子種を受け取れモンモンっ、おおおおっ!!」

 

「あ❤────────っっっ!?!?!❤❤❤❤」

 

がっしりと彼女の体を抑えこむようにしながら腰を突き上げて、これがトドメとばかりに容赦なく膣内射精(なかだし)する。どくどく、びゅくびゅく、びゅるびゅるんって音が自分で聞こえるような錯覚の中。大量で、長い射精を一滴残らず未亡人の胎に注ぐ。モンモンはそれと共に絶頂したのか声にならない声をあげながら体は一滴も逃すまいとぎゅうぎゅうと俺のを締めつける。俺は射精が完全に終わるまで、深く密着したまま黙って若き未亡人の膣、その絶頂の感触を楽しんでいた。全身と同じく中も痙攣がすごい。それがまた気持ちよく、けどそれでも子宮口は俺の先端を咥えこんだまま離さない。さすが未亡人の肉体、貪欲だ。嬉しいから俺はそれから二、三度ちょっとだけど射精して彼女を震わせるのだった。そんな状態でじっとしていた。どれだけ時間がたったのか。突如荒い息のままだが彼女はこちらに振り返る。

 

「んふ、サイトぉ❤」

 

その目元に抑えきれない情愛と欲情を抱えて。そして俺の名を愛しげに呼びながら再び自ら唇を重ねてきた。けど今度はねっとりと舌を絡ませあい、唾液を交換し合う大人のいけないキス。

 

「れろ、んちゅ、んく……あん❤ 未亡人を本気にさせて、もう知らないわよ?」

 

「任せろ、とりあえず今度はマタニティドレスを送るよ」

 

挑発的な眼差しと言葉に負けじと今しがた大量に注ぎ込んだお腹をさすりながらそう返す。

 

「んんっ❤ 気が早いわ……でも今までで一番たくさん❤ お腹たぷたぷよ、子宮を熱い精液で満たされるのがこんなに幸せだなんて知らなかったわ❤ あぁ、絶対これ出来てる❤ 私とサイトの、赤ちゃん❤❤」

 

俺の手に彼女も手を重ねながらそこに宿ることになる本来許されない存在を想って小さく体を震わせた。

 

「っ、も、もうっ! いったいあなたにとっては何人目の赤ちゃんなのよ!? いいえ、そもそも私でいったい何人目の愛人よ!?」

 

「ふふ、気になる? ちゅ」

 

「そ、そりゃ愛人になっちゃったんだから、気になるわ…んんちゅ❤」

 

「朝まで語っていいなら教えるけど、ちゅ、ちゅっ」

 

「ひどい人。他の女の話をしながら愛人に種付けしようだなんて、むちゅぅ❤」

 

「その嫉妬で燃えるタイプだろモンモンは、ちゅぅ」

 

「ついでにギーシュとルイズを裏切ってる背徳と罪悪感でもね。あん、もうっ、悪い扉を開かされちゃったわ、ちゅっ、ぢゅっ、んむぅっ、んちゅぅっ❤」

 

今晩一発目の小休止とばかりに軽口をこぼしながらちゅっちゅっと口付けし合って二人共にベッドに倒れこむ。

 

「責任はとるよ。まずはしっかりと友人(ルイズ)の夫の種で孕ませることで、ね?」

 

「んんんぅっ!❤ ああぁ、やだもう、私絶対戻れない。今の言葉だけで軽くイっちゃったわ❤………来て、サイト。私を、旦那(ギーシュ)の親友の種で孕ませて❤❤」

 

「もちろんっ!」

 

「っ、んああああぁぁんっ!!❤❤ 裏切りチンポまた刺さるぅ❤❤ ああっ、ごめんなさいギーシュ、でも仕方ないの❤ これモンモランシ家の跡継ぎ作るチンポだからぁ!❤ 作る前に死んじゃったあなたが悪いのぉ!❤ ルイズも奥さんならこんな凶悪チンポ野放しにしちゃダメじゃない!❤ おかげで私、寝取られちゃったわ❤ 愛人量産する気満々の無節操チンポ強いんだからっ、未亡人マンコなんて簡単に負けちゃうんだからぁぁっ!!❤❤❤」

 

こうしてモンモランシーはこの夜から正式に俺の愛人となった。背徳と罪悪といういけない悦びの熱に浸りながら。そしてこれまで以上にルイズの留守に屋敷に通うようになる。ベッドでも代理女主人(俺の女)となるために。亡き夫と友人への裏切りの子を孕むために。

 

 

 

 

 

これは余談あるいは後日談だが。

モンモランシーは数か月後に妊娠が確認された。日付的におそらく当てたのはこの夜だろう。そしてさらに数か月後には彼女は元気な男の子を出産する。もっとも我が家(俺)とド・モンモランシ家との密約で表向きには「彼女に再婚する気がなく、けど跡継ぎは必要なので遠縁に生まれた赤子を養子にした」ということにするよう金を渡したうえでいくらか隠ぺいや情報操作をした。貴族社会では珍しい話でもないとのこと。うわ、こええ(他人事)。

 

だが話はそこで終わらない。

モンモランシーはその後、数年置きに似たような形で(・・・・・・・)養子を計三人迎えた。彼女は全員に等しく深い愛情を注ぎ、子供達は優秀に成長して家を盛り立てるらしいのだが今の俺にとってはまだ未来の話である。わかるのはド・モンモランシ家の未来は明るいということだ。

 

 

ギーシュ、お前の嫁さんはもう大丈夫だぞ! 良かったな!

 

 

 

「サイト、きさまぁぁっ!!(血涙」

 

 

 

てへっ、めーんご!

 

 

 

 






おおむねこの作品はこのテイストで書いていく予定

なお、最初に伏字とはいえ日付が入っているが、あまり時系列は気にして書いていないのであしからず


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3 これぞ異文化交流の基本!

異論は認める(笑


さて、こう書くと察しのいい方はどの陣営のキャラが出てくるか読めているだろうが、

残念ながら彼女ではない。そう違うのだ。

そしてまた寝取り注意報だ。
あとついでに、キャラ崩壊注意?

この娘、こんな子ではなかった気がするので、うん。
まあ、こまかいことはいいんだよ!
エッチは人を変えるんだよってことでどうか一つ(汗


では本編どうぞ!







×××の月■■■の週△△△の曜日

 

 

 

俺ことサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール子爵が治めるド・オルニエール領は元々は小さな田舎領地であったけど世界規模の色んな戦いや災厄が起こる中、比較的無事だったせいかあちこちから流民や避難民が集まってきた。当初はどうしようかと思ったが人手不足でおざなりになってた開墾事業、公共施設点検、領法整備、領兵団結成、なんかを次々やって仕事を作り人を受け入れていくことで今やかなり発展している。いわゆる公共事業ってやつだ。日本での知識もたまには役に立つ。しかも時期もよかったらしい。そうした場所が古代竜戦後に即座に出来たことが各地の復興の基点となって援助も行ったから名前や恩も売れて、そういう点では万々歳。俺は戦後においても重宝される英雄となったわけさ。

 

付け加え、歴史的に敵対していた種族「エルフ」とも現在では融和政策が進んでいるんだけど俺達が切っ掛けでもあったせいかド・オルニエール領はその第一線になってもいて、実際にエルフたちが住んでいる。彼らの国ネフテス国も大きな被害を受けてるから正確には彼らも避難民なんだけどね。まあ、おかげでエルフの知識や技術が入ってきて発展に貢献してるので持ちつ持たれつなんだろう。まだまだ双方の種族の誤った認識や差別・恐怖意識は根強いけどド・オルニエール領にはテファ、ティファニア・ウエストウッドというアルビオン王家の血とエルフの血を引くハーフエルフの女性がいる。いまや血統を世間に明らかにしたうえで両種族の架け橋となるべく双方への親善大使として活動中で、もめごとが起こってもテファが出てくるだけでたいてい治まってしまうという。どっちの種族にとっても、男女さも問わず、彼女の美貌と一種の神々しさには負けてしまうようだ。ハーフや人間(蛮族)に対して心底から排他的な人たちはそもそもこっちに来てないってのもあるけど、逆をいえば表面的な教育だけの差別意識なんてのはテファの魅力の前では無力だったというわけさ。俺もそんな彼女の力となるべく領主として異種族間交流に力を入れている。こんな風に────

 

 

 

 

「────あはああぁぁぁっんっ!!❤❤❤ さ、刺さるっ、いっ、んあぁ❤ ほ、ほんとすごいっ、サイトのチンポすごいっ❤ 私の穴広げられてっ❤ がっちり奥刺さってぇ❤ ああ、あああっ、ああああぁぁっ!❤❤」

 

俺に貫かれ、抱えられているのは透き通るような金の長髪を乱れさせ、長く伸びた耳をさらすエルフ美少女。普段着である緑のチュニックにある深いスリットに差し込んだ両手で最近肉厚になってきた丸尻を鷲掴みにされて上下させられていた。いつもそこから覗かせていた白い太腿を俺の腰に絡ませ、しがみつきながら。

 

「これがエキベン!❤ この体位も素敵よ!❤ 自分の重みで深くにっ、あ、来るぅっ!❤ ああぁっ❤ それにサイトの蛮族チンポだけで支えられてるみたいなのゾクゾクしちゃう!!❤❤」

 

華奢な体が俺の突き上げごとに大きく弾む。感極まったように腕を首に回して密着すると耳元で蕩けた声を囁き続ける。残念ながらゼロ距離になっても胸の感触は“少しある”程度だけど、自分のチンポで喘ぐ美少女に抱き着かれて嬉しくない男はいない。

 

「おうっ、ルクシャナ(・・・・・)のエルフマンコもっ! ギュウギュウ締め付けてきて気持ちいいぜ! このまま俺の形にしてやるからな!」

 

「あひぃっん!❤❤ あぁ、いいっ❤ いいわぁ❤ 約束だもの❤ んっ、んっ、んぢゅうぅ❤❤」

 

事前の取り決め通り、とはいえ至近距離で俺を見詰める彼女の目には陶酔しきった情欲の色。そして我慢できないとばかりにキスをしてくると誘い出した舌にフェラでもするように吸い付く。まったく、新妻(・・)が余所の男とするキスじゃないな。

 

彼女はエルフのルクシャナ。過去に色々エルフとあった時に出会った美少女でエルフ側における融和政策の先頭に立っている女性である。尤も雑事は最近夫にランクアップしたものの「離婚」を盾に余計に尻にしかれているアリィーに丸投げで当人は自分の好奇心を満たすことしかしていないけど。

 

なんだよ、お前今度は人妻エルフに手を出したのかよと言われるかもしれないがこれは違うのだ!これは立派な異種間交流であり、何より本人の要望なのだ!

 

好奇心旺盛な彼女の興味は現在最近初めて体験した性行為にあった。どうもエルフのエッチと人間(蛮族)のエッチに差があると気付いて、一番身近で聞きやすい人間の男であった俺に実践で教えてくれと頼みこんできたんだ。

 

ほら、俺悪くないだろ?(棒読み)

 

ともかく肉感的には好みではなかった彼女だけどモンモランシーとの一件で俺も味を占めたのか。美少女であることに間違いはなく、そこに人妻属性を得たルクシャナに食指が動いてしまった。どっちかというと“寝取り”の部分かもしれないが。だから俺はダメ元で色んなエッチを教える代わりに俺の子を産んでくれないかと投げかけた。ダメなら別に条件を出せばいいと思って。ところが。

 

『なにいってるのよ、子作り(エッチ)するんだから産むの当然でしょ?』

 

既に彼女の中で決定事項だった。どうやらエルフにとって子作りは快楽のためではなく100%繁殖行為らしい。それだとハーフを産むことになるけどそれはいいのかとさらに聞けば。

 

『むしろハーフについてもっと知りたいのよね。エルフとの違いとか寿命とか。昔は処分するばっかりだったからじつをいうとわかってないことが多くて……だから蛮族エッチやハーフについても調べられるから好都合なのよ!』

 

わぁお、好奇心中心の娘、こええ。

まあそれで調子に乗って俺が生きてる間は俺の情婦にならないかとも持ちかけた。これには「まずは体験してからよ」と暗に断られたのだけど実際に一夜を共にしたらたちまち俺(とのエッチ)に夢中になってくれたらしく「せ、正確な情報を知るためには同じ条件の比較対象が多い方がいいわよね♡」と暗に俺と複数の子を作ることを認める発言をしてくれた。その時の期待する濡れた眼差しは即チンポに来る色っぽさで、さらにもう一晩彼女に種付けしまくったものだ。

 

まったく、だめじゃないかアリィー。

折角結婚できたのに奥さんを満足させてないだなんて。

だから俺みたいな悪いお貴族さまに寝取られちゃうんだぜ(他人事

 

 

 

「んぢゅぅっ、んる、ぢゅぅ❤ あはぁっ、おおぉっ!❤ やっぱりサイトのチンポすごいぃっ!❤ 奥までくるぅっ!❤ こんなの覚えちゃうっ❤ 私のおマンコあなたのチンポを(つがい)だって勘違いしちゃうぅっ!!❤❤」

 

何が勘違いか。いわゆる駅弁スタイルで、男が抱える必要がないほど必死にしがみついてベロキスしながら腰を振ってるのは誰だ。アリィにも聞かせた事のないメス声で媚びてるのは誰だ。受け入れ準備万端で入口開いて亀頭に吸い付くこの子宮口はなんだ。マンコどころかルクシャナの肉体全部が俺を番だと思ってるよ。

 

「ははっ、新婚だってのに浮気チンポに腰振っちゃって! お仕置きだ! またたっぷりと種付けしてやる!」

 

「やあん❤ 浮気じゃないわ、実験❤ 実験なのぉ❤ ああっ、ああっ、ああっ、ああぁ!❤ 奥ぐりぐりぃっ❤ これこれぇっ!❤ アリィーのじゃ届かないとこにたくさん出してぇっ!!❤❤」

 

未だ浮気は否定するも彼女の本音は簡単に聞ける。腰を単なる上下運動から最奥をほじくるような動きに変えると、この通りの素直なおねだりだ。お望みどおりに鷲掴みの尻肉を俺自身に押し付けるようにしながらトドメとばかりに突き上げる。

 

「んっ、ほぉっ──────────っっっっ!?!❤❤❤」

 

極まって絶頂に震える人妻エルフの子宮に遠慮なく俺の子種を注ぎ込む。まるでそれが頭まで突き抜けたといわんばかり反り返って、声なき絶頂に震える白い喉を見せつけるルクシャナ。それでも手足は俺に絡み付いたままで、ドロドロに蕩けて熱い膣内では最後の一滴まで搾り取ろうとエルフマンコが貪欲に蠢いて吸い付いてきていた。

 

「うっ、ああぁ、ほんといい穴っ……狭いからよく締まる、おおっ、また出るっ」

「おおぉっ❤ んんぅっ❤」

 

射精しそびれて少し残ってた精液をダメ押しとばかりに彼女(のマンコに)求められるまま射精す。意識まで飛んでしまったらしいルクシャナはしかしそれも感じ取って短くも悦楽の喘ぎを漏らす。これで当たるかどうか。どうもエルフの出生率は低いらしいけど、どうなるか。

まあ下手な鉄砲数撃てば当たるとかなんとかいうしな。

いくらでも種馬やってやればいい、ぐへへ。

 

「んっ、あぁぁ……❤」

 

まさにゲスなことを考えながらも手付きは丁寧に彼女をベッドに寝かす。力無くもしがみついていた手足をなんとかはがして実験(浮気)の手伝いをした偉いムスコを引き抜く。開いたままの白い太腿の付け根から奥まで入りきらなかった白い粘液がこぼれ落ちてシーツを汚すがいつものことだ。気にしない、気にしない。それよりも、と改めて見るとやっぱこの服エッチ後の乱れもあるけど素でえろいと感じる。女性エルフがよく着ているあの緑のチュニックはどうしてか露出が多いのだ。

 

ホルターネックっていうんだったか背中から脇ががっつり空いてて、その白磁の肌をおしげもなくさらしている。ルクシャナのは胸元にV字の切り込みまである大胆デザイン。横乳や谷間が、少なからず、見えている。さすがに人前に出る時はマントを羽織って隠すが室内では隠そうともしない。さらに丈も基本膝上で短いうえに、深いスリットが入っていて見る角度によっては“はいてないのでは!?”となるほどに横尻、太腿ががっつり覗ける。しかも全部一繋ぎだから留め具を外すと簡単に脱がせてもしまえる。

 

なにこの異世界エロフ仕様!?

元々砂漠生活してたからかと思ったけど男はそうでもないし別の場所で生活してたテファも似たようなの着てたし、女性エルフが本能的に求める格好なのだろうか。

 

「はぁ……あぁ、サイトぉ❤」

 

ホントすごいな、さすが異世界エロフ! なーんて感心してた俺を余所に。意識が朦朧としてながら誰に種付けされたのかは分かってるらしく寝言で俺を呼ぶルクシャナ。その顔にはルイズ並の勝気さも夫を振り回す小悪魔さもなく、絶頂の多幸感に酔いしれて頬を緩める蕩けた女がいるだけ。これでは本当にいったい誰の奥さんなのやら。誰がこんな風にしたかを棚に上げてほくそ笑んだ俺は悪戯心に誘われるまま半ば眠る彼女の首元に顔を寄せて、しっかりと、ねっとりと、痕が残るように吸い付く(くちづけ)

 

「んぢゅうぅぅっ!」

「ああんぅ❤」

 

エルフのきめ細かい白い肌に不似合な赤いキスマーク。それを三つ、四つ。いかにもな痕跡が目に見えて残ったことに気を良くした俺は露出してる左右の脇にも一つずつ。

 

「ちゅ、ぢゅぅ」

「んっ、んぅっ❤」

 

続いて胸元を肌蹴させると小さな丘ながら必死に主張してるピンクの乳首を一舐め。浅くても存在する谷間の中心を強く強く吸って赤い痕を残す。

 

「あん、んんぅ❤」

 

そして最後に華奢な体格のわりにむっちりとした太腿、それもスリットから覗ける部分を狙って左右に二つずつ俺の女の証だとばかりにその肌に口付け(しるし)を刻む。

 

「ひゃん、んんぅ❤」

 

「ぢゅぅ…へへ、アリィーが見つけたらなんていうかな?」

 

多分きっとなんとも思わないだろうなと確信しながら意地悪にこぼす。

どうやらエルフのセックスは淡泊なのが普通で、アリィーもそうらしいのはルクシャナの反応だけでわかる。こんな風にキスマークを残す行為が存在していることも知らなかったようだ。彼女に初めてがっつり刻んだ時も「口付けでこんな風になるなんて……なんだかあなたの所有物にされちゃったみたい♡」と驚き3割うっとり7割な顔してたし。当然そのあとはさらにハッスルさせてもらったが。

 

「ふふ、虫刺されっていえば簡単に信じたわよ」

 

「あ、起きたのか?」

 

「こんな情熱的にあちこちマーキングされちゃったら、ね♡

 勝手にお腹が熱くなって♡ 寝てる場合じゃないでしょって起こされちゃったわ♡」

 

乱れた服の上からお腹をさすりながら自分の体を見回して確認するルクシャナ。

キスマークを見つけるたびに甘い吐息を漏らして、自然に足を開いていく。

チュニックの前垂れ?をめくってそこがどうなってるかも確認する。

 

「ああぁ、こんなに出ちゃってる……♡」

 

シーツに作った俺の精液による粘液溜まり。残念そうな言葉にはそれとは裏腹な、こんなにも射精してくれたんだ、という感激の色があると感じるのは自惚れか。しかしルクシャナは未だ消えない情欲を宿した瞳で俺を見詰める。

 

「ねえ、サイト♡」

 

「なんだ、ルクシャナ?」

 

彼女はベッドに仰向けのまま足をV字に、いや逆へ字ぐらいに開いて自らの指で秘裂の穴を開いた。くぱぁという水音にどろりとさらに溢れでる俺に種。それで見えた熱を帯びたピンク色のマンコが発情したメスエルフの匂いをまき散らして、俺を誘う。

 

「お願い♡ 折角注いでもらったのに♡ 空にしちゃったダメダメなエルフマンコに♡ 英雄サイトの子種もっと注いで♡ 夫のじゃ、アリィーのじゃ満足できない、いけない新妻マンコに♡ そのぶっとい蛮族チンポ刻み込んで……し・つ・け・て・♡」

 

ビキビキッ、ビクンッ!

下半身に媚びに媚びた美少女メスエルフの蕩け声誘惑に我慢など出来る訳がない。する意味も感じない。ただ本能のままこの新妻エルフに俺というオスを刻み込んでやると彼女の両足を掴んで体を割り込ませた。

 

「おうっ、俺以外の男じゃ満足できない体にしてやるからな!」

 

「っっ、んほおおおおおおおぉぉぉっっ!?!?!❤❤❤❤ これ、これえぇっ!!❤❤ これなのぉっ!❤ 私の(つがい)チンポォ、きたぁぁッ!!❤❤❤」

 

一気に根本まで突き入れれば獣の喘ぎをあげるルクシャナ。望みをかなえてやるとばかりに俺は蛮族間男が好きな浮気エルフに誰が本当の番かを夜通し教え込むのだった。

 

ド・オルニエール領・ネフテス大使館ルクシャナ大使職務室。そこは夫のアリィーすら無断で入れない彼女の好奇心の品が押し込まれた趣味部屋である。だが実際は俺との実験(浮気)部屋だ。別に自宅はあるがルクシャナがルクシャナである以上こちらで寝泊まりするのは夫以下周囲の誰にも不自然がられていない。そのため誰か訪れても扉にかけられた「使用中・開けるの厳禁」のプレートを見たらノックさえしない。そうなるようにしてるから、誰も俺達の関係には気付かない。防音設備もばっちりで、だからこの行為は誰にも止められることもない。

 

はは、悪いな、アリィー。

お前に恨みはないけど“しばらくは”奥さんの子宮は俺の種で占拠させてもらうぜ。

いいだろ、たぶん一緒にいる時間はお前の方が長くなるんだし、それに。

 

 

「───ああああああぁぁぁっ!!❤❤

 来た、来たぁ!❤ これよぉ、蛮族濃厚種付けぇ❤ 最高ぉ❤ おほおぉっ❤ ……っっ、あ!?❤❤

 う、そ…わかる……私の卵にあなたの精子がブチュッって♥ ……あぁ、やだこれ癖になりそう❤」

 

 

ハーフがいっぱい増えれば、存在が身近になれば、ハーフへの差別はもちろんエルフへの畏怖も薄まるから、お前達も嬉しいだろ?

 

 

 

 

*************************

 

 

 

───ルクシャナというエルフについての歴史上の記述、様々な噂や伝説はハルケギニア各地に存在する。現在では停滞期だったとも混迷期だったともいわれる時代のハルケギニアで後の英雄サイトと出会ってから世界的な災厄に共に挑み、その後の復興期におけるエルフと人間との融和に共に尽力した活躍が一番有名である。が、その仲間達が全員寿命で亡くなったあとは寂しさからか元来の好奇心旺盛で我が儘だったという性格からか一か所に留まることが少なくなった。今日に伝わる各地の伝承はこの時のものといわれている。時には夫をつれずに数十年一人旅をすることもあったとか。しかし、美しいエルフ女性の一人旅、が人々に想像の翼を羽ばたかせたのか。真偽不明ながらルクシャナは既婚者ながら非常に多情な女性だったともいわれ、関係を持った男の数は両手で数えきれないといわれている。貞淑を是とし種族として少子化気味だったエルフとしては異例なことに人間、エルフ問わずに多数の男性との間に子を成したとも。今や各地にいる各種エルフ系の血筋は遡れば彼女につながるといわれるほどだ。しかしこれについては「酒場の与太話にすぎない」「保守派エルフが流した悪評」という意見もある。だが、さすがにここまでではなかったものの一時期浮気をしていたあるいはそもそも夫とは別に本命の相手がいたのではないかという説がある。彼女は復興期の間に合計5人の子供を設けているのが確認されている。だが最新の調査で全員がハーフであり父親が同じである可能性が高いという結果が出た。またその5人目出産後からオルニエール出奔までの間に記されたとみられる手記にこんな一文があったのがこの説を補強していた。

 

 失ってから気付くなんて私もたいがい馬鹿よね

 こんなことなら、彼との子供をもっと作っておくべきだったかしら

 彼ほど私を満たしてくれる人にはもう会えないのでしょうね

 さよなら、そして、きっと愛してたわ───(かすれて読めない)

                                』

 

ルクシャナの夫アリィーは優秀な人物で思いつきで行動する妻を献身的にサポートしていたというが、それでも彼女の心にいたのはどうやら別の、しかも人間の男性であったようだ。現代において、この不貞行為について批判的な意見は驚くほど少ない。当時のエルフたちは閉鎖的な環境にあり種族維持のための婚姻が主だった。また他の手記を読むに彼女は婚約に微塵も不満はないものの夫への感情は友人の域を出ていないことが窺い知れる。尤も彼女なりに婚約者の立場を利用して振り回していたことに若干の罪悪感はあったらしく婚約の維持と後の結婚はこの感情によるものと故郷を出て出会った誰かへの恋心を自覚していなかったからと考察されている。そして気付いた時にはもう自身は結婚しており伝え聞く限り夫アリィーに落ち度らしい落ち度はなく別れることもできなかったのだろうとも。このことから「風習と時代に翻弄された悲恋のエルフ」として世の女性たちの同情と共感を呼んでいる。いつの時代も女性の方がこれらに振り回されやすいがゆえだろうか。後の各地での多情な振る舞いも、かつての相手を連想させる人に出会ったからではないか、数の多さもエルフの長寿ゆえ、と捉えられ擁護意見が多い。

 

ただ肝心の相手がどこの誰であったかについては諸説ある。が、どれも仮説どころか妄想の域を出ないものが多い。特に英雄サイトこそが想い人であり子供達の父親という説は彼が歴史に名を残す愛妻家兼恐妻家であった事実から強く否定したい───さる歴史研究家の著書「混迷期におけるハルケギニアを救った者達」より抜粋

 

 

 

 







歴史書にまで書かれてしまうアリィーくん涙目


とそんな話をかいておいてなんだけどさ。
……ゼロ魔世界のエルフって長寿設定あったっけ?
長寿だった場合ハーフエルフはどの程度の寿命になるの?
もはや昔過ぎて設定面が忘却の彼方。
俺の頭にはアニメでの乳、尻、ふともも、裸体のシーンしか残ってない(おい!?

一応ウィキには長寿と書いてあったので採用してる。
違ったのならこの話のエルフはそういう設定になっているのだと思ってくれれば。


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4 一番の友達、彼女の幸せ

遅れました。

じつをいうと本来予定していた次話を同時進行で書いていたのですが、

「どっちも前後編モノになってしまった」

「しかも後編は手付かず」

「片方がまた寝取りものになった」

ことからそれはどうかと思って、別の話(この話)を新しく構想してから、書き始めていたら遅くなってしまったというわけさ。

正直すまん!




でも、やっと登場の彼女です! どうぞ!



×××の月○○○の週×××の曜日

 

 

 

 

 

俺ことサイト・シュヴァリエ以下略な子爵はそこそこ忙しい。

まあそれでも古代竜戦後から始まったルイズとの結婚に世界規模の戦後復興、難民受け入れ、領地整備等などエトセトラが立て続けに、どころかほとんど同時にやってきていたあの頃に比べればマトモな忙しさだろう。けれどそんな最悪と比べればマシなんていう言葉がどれだけ意味のあるものか。忙しいものは忙しいし疲れるものは疲れるのだ。となれば、気の置けない友人とくだらないことをしたい欲求もわいてくる。特に俺、そういうのやってた庶民だったからね。しかし貴族ともなれば“友人”ですら腹の中をやすやすと見せられない。学院での使い魔時代にできた連中となら別なんだけど、彼らとはちょっと距離が出来てる。いや、彼らが貴族として本格的に活動しだしたので俺とは逆に“今”遊ぶ余裕がないといった方が正確だ。なら、彼らとは別の“友達”とまったり過ごそうと思ったのだ。

 

 

 

静かな湖畔の森の影から、ではなく森の中にある湖畔。人気は俺“達”以外無く、小鳥の鳴き声だけが響く本当に静かな場所で、穏やかな水面の湖を眺めながら俺は美しき森の民と語らっていた。

 

「うふふ、もうサイトさんったら」

 

「いやいや本当なんだってテファ」

 

大樹の根本で隣り合って座りながら俺のなんてことはないくだらない話を聞いて、鈴を転がすような声でコロコロと笑ってくれる長耳の美女。太陽の光を弾くように輝く神々しい金色の髪を背中に流し、透き通るような青空の瞳で微笑みと共に俺を見詰めてくれている。その柔らかな美貌が纏う優しい空気は神秘的な外見と相成って語らう俺に安らぎを与えてくれる。まさに女神と呼んでも過言ではない女性だ。名はティファニア・ウエストウッド。エルフと人間の間に生まれたハーフにして、俺の命の恩人で大事な友人のテファだ。

 

今日は彼女と久しぶりに穏やかな時間を過ごそうとふたりで遊びに来たのだ。近場にテファがかつて住んでいたウエストウッド村に似た森林を見つけたのもあってな。彼女も忙しくしていたから楽しそうでよかった。なんだか俺も嬉しくなる。

 

やっぱ愛妻には仕事といって別の女性のところに遊びにいくってのはなんだか滾るなぁ。くうぅっ、男が一度はやってみたいモテ生活だよな!

 

しかも今日は懐かしい姿も見れて大変よろしい!

最近はエルフと人の間に立っての親善活動でドレスや正装が多かったせいか普段着の緑チュニック姿は久しぶりで、けどそれが一番彼女らしい服装に思えてなんだか安心する。ルクシャナのはよく見ているが、形状が似ていても中身が違うせいかまったく違う服に思えるんだよな。

 

ん?

け、決して、むきだしの首回りの透き通るような白い肌。スリットから覗くむちむち太腿。今にも布地や首紐を弾けとばさんとする胸元にそびえる柔らかな巨大山脈に見惚れているからではない。ないのだよ!?

 

純粋にテファといると気持ちが休まるんだ。貴族のしがらみもなく、周囲からの期待や嫉妬もない。あるのは互いを大切に想う友人同士の穏やかな時間。それがこれほどの美貌と最強バストを持つ美女なのだからそれはもう俺の下半身はたいへん元気に、って違う!

 

「……サイト、さん♡」

 

会話が途切れたタイミングで彼女は肩を寄せてきた。華奢で柔らかな体が密着する。間近で囁かれた俺を呼ぶ声はとても甘い。そもそもテファの声はずるいのだ。普段から柔らかで耳心地がいい。でも甘える時のそれはどこか蠱惑的で逆らえない。

 

「テファ」

「あ♡」

 

無言の催促のまま俺はむきだしの肩を抱いた。色んな意味で本当に柔らかい。ぐっと俺側により抱き寄せればばるんと揺れた最強バストが腕に当たる。おおっ、なんていう感触!様々な女性に手を出してきた俺をして童貞ボーイ並みに動揺させてくるぜ!だけど俺はもう大人、これしきでそれを表に出す下手はうたない。なんでもない顔で、されど申し訳なさそうに語る。

 

「ごめんな、あんまり会いに来れなくて。本当はもっとテファと一緒にいたいんだけど……」

 

「ううん、いいの。私もあなたも忙しい立場ですから。それにサイトさんは本当に来てほしい時には来てくれます……だから今日もたくさん私に“元気”ほしいの♡」

 

「ああ、テファ……ん」

 

俺の肩口から見上げてくる潤んだ瞳と近づく顔。化粧っ気もその必要すら感じさせない美貌とその感触をよく知る唇が差し出され、俺はそれを優しく受け止める。ちゅ、と軽い接触をして、しばし見つめ合う。それだけで胸に広がる暖かさとときめきは言葉では言い表せないほど俺を癒してくれる。テファも同じようなことを感じてくれているのが照れて赤に染まった微笑みから見えて余計に俺は嬉しくなる。けどそれだけの感触では物足りないのも事実で、俺達は向かい合うように体をずらして正面から再度唇を重ねる。

 

「んちゅ、んふ、サイトさぁん、はぁ、んんぅ、ちゅぅ❤」

 

啄むような穏やかなキスの最中、俺はテファの何にも隠されてない丸出しの背中に手を回し、彼女は俺の首に腕を回す。そんな形で抱きしめ合いながら重ねた唇の隙間を消すように俺達は顔の角度を変えてより密接に交わっていく。

 

「テファ、んんぅ、もっと」

「あぁ、んむぅ……はい❤ ちゅぅ、ちゅっ、ぢゅる、んんぅ❤」

 

テファとは何度も(・・・)こうしたというのにその柔らかな感触と俺を求める熱に胸の奥が暖かいもので満たされる。二人っきりで一番落ち着くのってやっぱテファだよなぁ。まあ抱き着かれて俺の胸で弾むバストレヴォリューションに下半身大興奮だけど。これはお礼しちゃわないとね。

 

「っ❤ はぁ、やぁっ、ダメですサイトさん❤ あはぁんっ!❤」

 

背中をつつーっと指でなぞり、もう一方の手で長耳をくすぐる。それだけでテファはキスを続けられなくなるほど身を悶えさせ、あの最中のような甘い嬌声をあげた。くくっ、相変わらず男の支配欲を刺激してくる声だ。聞いているだけで乱暴に組み伏したくなる。まあ、俺はそんなことをする必要がない関係だけどな!(自慢)

 

「もうっ、そこ弱いの知って、やぁん❤ だからダメって、んちゅぅ、はぁ、キスでごまか、んぢゅるっ、ぢゅうぅ、はぁ……しょうのないひと❤」

 

そこに触れられると感じすぎるので基本嫌がるテファも俺ならこの通り。キスを続けちゃえば目元を蕩かせて受け入れてしまう。男に甘い、いや俺に甘いぜテファ。だがそこがいい!

 

「んちゅ、はぁ❤ ……ふふ、ありがとうサイトさん。今日もたくさんキスしてくれて……嫌なことがあっても、忙しくて疲れていても、サイトさんとキスするだけでもう全部どうでもよくなっちゃう。さすが私の一番の友達です!」

 

そうしてどれだけの時間彼女を堪能したのか。ゆっくりと離れた後にあったのは嬉しそうにはにかむテファはいっそおかしいほど純粋に感謝する。これに罪悪感を覚えずに興奮だけしてる俺はもう色々汚れてるなぁ。だって。

 

「それは良かった。けど違うだろテファ、俺達はただ一番ってだけの友達じゃない。俺達は…」

 

「あ、はい、私達は一番の友達(セフレ)、でしたね♡

 ふふふ、ああ、でも本当に良かった。サイトさんの故郷にこんな素敵な友人関係があって♡」

 

ってことだからさ。

ん、テファは何をいってるんだって?

ははっ、これぞ異文化交流だよ。この場合は異世界である俺の故郷側とのだけど。何せ「セフレ」っていうのは男女の友達関係においては最上位な関係であり、結婚はできないけどデートやキスにセックス、子作りまでOKという関係だ。ただし同じセフレ仲間以外にはその事を絶対に秘密にできると信頼できる相手とだけなれるというあちらでも中々いない特別な関係なのだ。

 

は?

なんだそれはって?

もちろん真っ赤なウソだけど、それが何か?

え、こんないい子にウソを教えて恥ずかしくないのかって?

 

だってしょうがないだろ!!(逆切れ気味)

 

あんなキレイで優しいハーフエルフ美少女(現在・美女)がさらにパーフェクトなバストを持って身近にいるんだぞ!?しかもどう考えても俺に好意丸出しで!!手を出さないのは失礼だろ!!知的生命体の大損害だろ!!そのためなら嘘でもなんでも吹き込むに決まってるだろ!!

 

前から人里離れた場所で暮らしていて世間知らずだったテファに嘘八百教え込むことは難しいことじゃなかった。さすがにおかしいと思われる話も必殺「俺の故郷ではそうだった」でなんとかなるしな。元々俺への信頼はめっちゃ高いからなテファ。そうやって色々教え込んで今まで影でその完璧最強バストを堪能させてもらってました、ぐへへ。

 

けどさすがの俺もさ。ここまで純粋でいい子を騙して最後までやってしまうのはどうかと思うところもあったんだけど、ルイズとの結婚後から少し可哀想だったんだ。テファは真っ直ぐに祝福してくれたけど、結婚が今までとの関係を終わらせる明確な線引きに思えて距離を作られたようですごく落ち込んでもいたんだ。だから俺はそういう関係が故郷にあると嘘を教えて、これからはもっと仲良く(エッチ)しようって励ましてあげたんだよ。テファはものすごく喜んで愛妾(セフレ)になってくれたよ。

いいことしたろ?

 

「それじゃ次は私がサイトさんを元気にさせますね、んんっと、はい」

 

そしてとても優しいテファは俺が何も言わずとも自分から首裏に両手を伸ばして胸元の留め具を引っ掻けている紐を俺の眼前で解いた。

 

「おおぉっ!!」

「っ♡」

 

ぷるん。たゆん。バイン。

少なからずそれらと衣服で押さえられていた最胸があらわになる。他と変わらぬ透き通る白い肌ながら彼女のどこよりも雄大で、どこよりも柔らかく、どこよりも魅力的で俺を引きつける巨大双山。そのサイズを思えばもっと垂れていてもおかしくないのにテファの若さかエルフ(エロフ)の血かしっかりと俺に向かって盛り上がっている。しかもこれも彼女の血筋由来か異世界設定か何度俺に吸われてもその頂はピンク色のままで俺を待っている。この世界で色んな美女美少女を見て、つまみぐいしてきた俺だけど(最低だな!?)間違いなく最大級で完璧なおっぱいがそこにある。しかもそれを持つのが穏やかな相貌の(ハーフ)エルフ美女。さらにさらにセフレとして当然と思いながらも頬を真っ赤にして恥ずかしがりながらも隠すことなく曝しているのだ。これに興奮しない奴は不能か貧乳派だけだろう。俺は当然巨乳派だ!

 

「ごくりっ……あぁ、テファ!!」

「あんっ!❤」

 

我慢など秒とできなかった。生唾飲みこんだ途端に両手を伸ばしていた。突き出された巨山を鷲掴み。ぐぬりと沈む指は、しかし確かな張りに絶妙に跳ね返されて、ファーストタッチだけで感慨の声がもれる。

 

「おおおぉぉっ……すげぇ、やっぱテファのおっぱい最高ぉぅ!」

「う、うれし、はぁん❤ ああぁ、サイトさん❤」

 

こればかりは何度揉んでも慣れることはない人類の極限楽園(エクスタシー)

ぐにぐにと好き勝手に揉み込みながら下から持ち上げるように手を動かす。

ずっしりと手にかかる重量感と俺の手の動きで眼前で揺れる立体感に夢中になる。

 

「あ、はぁ、んっ、やぁん❤ んんぅ、ダメェ、これはサイトさんを癒すためなのに、はぁんっ❤ ああっ、私も嬉しくなっちゃっ、ほぁ、あぁ、ああぁっ、サイトさぁん❤」

 

俗説では、あるいは地球では巨乳は感度が悪いという話がある。残念ながらあちらの巨乳を揉んだことがない俺には真実は分からないがこのハルケギニアおっぱい探検隊隊長サイトはむしろこちらの女性は大きいほど感じやすいという発見をしている。もちろん俺のような歴戦の探検家による開拓(かいはつ)も必要だけど、ね。

 

「れろ」

「ひゃぁんっ!?❤❤」

 

目の前で揺れる巨山の艶めかしいピンクの頂点を一舐め。可愛らしい声と共に悶えながらも俺から逃れようとはしないテファの徹底されたセフレ精神はさすがだ。続いて乳輪に舌で円を描くように舐めると優しくキス。

 

「あ、ぁぁぁ、やんっ!❤」

 

そのまま硬くなってる乳首を口に含むと舌と唇を巧みに使って吸いあげる。まるで母乳を吸うかのようなその動きは赤子以上だと自負する。あれって結構独自の動きをしてて大人になってからの再現は難しいらしいんだよね(豆知識)。

 

「ん、ああっ!❤ サイトさんっ、それダメェッ❤ んんぅっ!?❤❤」

 

うん、おいちい。まだ出ないけど、美女の体はどこもおいしいのだ!

などとテファのもう一方の乳首を指先でしこしこしながら味わう俺。

 

「ちゅぷ、はぁ、さて…」

「はぁ、ぁぁ…」

「次はこっち、ぢゅうぅっ!」

「やんっ、あはあぁぁぁっ!❤❤」

 

おかわりとばかりにしこってた方の乳首に吸い付く。横目で見ればさっきまで味わっていた乳首は俺の涎でてらてら輝いていて卑猥だ。口はしっかりこっちを吸って同じようにしてやると意気込みながら、空いた手で解放したおっぱいもがっちり揉み込む。それこそ何かを絞り出すかのような動きで。

 

「あぁ、やぁんっ❤

 その揉みかた、ダメェ……ジンジンきちゃうから❤ ああぁ、出ちゃうっ!❤」

 

─ビュー、ビュビュッ!

乳首への刺激と搾乳揉みの前にテファのおっぱいは敗北の白旗ならぬ白乳を出した。

なーんて話ではなく、おおっ、おおっ、今日もよく出る。では、こちらもコリッと。

 

「ひゃあぁんっ!?❤❤ やっ、ああっ、そっちもだめっ、ああああぁっっ!❤❤」

 

意識が絞り出された方に向いていたのをいいことに吸っていた乳首を甘噛み。

絶叫のような嬌声をあげてテファは俺の口の中に暖かな母乳をたくさん飲ませてくれる。

 

「んふ、んぢゅ、じゅるっ……ごくごく」

 

うん、甘くてうまい!

 

「ああんもうっ!❤

 サイトさんったらいつも飲んでっ、あはぁっ❤ だめぇ、なくなっちゃうぅ!❤」

 

悶えながら母乳を吸われているテファはダメというが俺を離そうとはしない。それどころかチラリと見上げれば頬は紅潮し、喘ぐ口許は緩み、普段より蕩けた目元は俺を熱っぽく見詰めていた。くくっ、たっぷりと感じる吸い方教え込んできたかいがある。

 

「ん、はあぁ❤ サイトさんおねがい…んんぅ!?❤」

 

「やだ、テファのミルクの優先権は俺にある! だから、あーん」

 

「あ、待って、そんないっぺん、んんんぅ、ひゃあああぁぁんっ!?!❤❤❤」

 

静止の声をわざと無視してふたつの巨山、その頂にある母乳まみれのピンク乳首を一緒に口に含んだ。テファほどの柔らかな大巨乳であれば造作もないことであった。しかも即座に思いっきり吸い上げてやれば感度抜群、開発順調な彼女はのけぞるように喘いだ。それでもおっぱいを突き出したままでいるのはさすが優しいテファ。そこ、俺の調教結果とかいわない!

 

「んく、ごくごくっ、ぷはぁ……うーん甘露、甘露!」

 

実際の味は微妙なのだけど、貴重なハーフエルフ母乳であり俺がテファを散々抱きまくった結果ともいえるその味は男の矜持を満足させる味わいである。

 

「あぁんっ、もう♡ サイトさんったら私が癒してあげたいっていってるのにまた私だけ幸せにしちゃうんですから、はぁ♡」

 

「ごめんごめん、でもテファ(のおっぱい)が大好きだからつい夢中になって飲んじゃったよ」

 

「っっ♡♡」

 

ああ、こんな言葉で照れて真っ赤になっちゃうなんてテファって可愛い。しかも同時に両方の乳首からピュッって母乳まで出たよ。正直な体に開発した俺、さすが!

 

「し、知りません! でももう遠慮しませんから!

 今度こそ私がサイトさんを気持ちよくして(癒して)あげます!」

 

けどテファ自身はからかわれたと思ったのか恥ずかしさを誤魔化すためか、多分言葉通りが8割ぐらいでだろうけどその手を俺の下半身に伸ばしてきた。

 

「んっ❤ あぁやっぱりこんなに硬くなって……任せてください、サイトさんの大好きなのしますから❤」

 

すりすりとズボン越しにさすりながら俺に横になるよう促したテファ。もとより地面に敷いていた布製のレジャーシートもどきにいわれるがまま仰向けに寝転ぶ。既にテントを張っている股間を熱視線で見つめながらテファは俺の下半身を跨ぐようにして覆い被さると丁寧にズボンをずり下ろした。最胸おっぱいの感触でとっくに完全勃起してたムスコは彼女の顔面目掛けるように飛び出す。

 

「あぁっ♡ んく♡」

 

眼前のそれに一瞬見惚れて生唾を飲みこむテファ。その視線の熱量を全く変えないまま胸にある二つのお山を両手でそれぞれ持ち上げると塔のようにそびえ立つ肉棒を挟み込んだ。

 

「おおっ!」

「あんっ、サイトさんの熱い❤ 」

 

手で揉みしだくのとはまた別の柔らかな感触が俺自身を包む。人肌のぬくもりとモチモチとした柔らかさと弾力のコラボレーションした肉圧が絶妙な快感と心地よい安らぎを与えてくれる。

 

「あ、んふぅ…私に任せてください。たくさん気持ちよくしてあげます❤」

 

心優しき森の妖精さんによるパイズリご奉仕スタートである。そのシチュだけでも興奮するものがあるというのに実際テファのパイズリは気持ちいい。はっきりいえば圧倒的な量感の柔らか肉圧に覆われたうえでそれにしごかれるのだ。手とも膣とも違う、テファのサイズだからできる深き谷間の魔力は容易くムスコを虜にする。しかも彼女は単調にならないようにと動きを適度に変えてもいた。

 

「ん、しょ❤ よい、しょっ❤」

「おおっ、んんっ、おおっ!」

 

時に見惚れるほど魅力的な双山が一緒に持ち上がって、落ち、上がって落とす。

むにゅりと押し付けられた肉山が上がれば、ムスコは玉ごと引っ張られたように吸い上げられ、落ちる質量でぷるんと揺れる肉波の衝撃が腰を突き抜けてくる。

 

「はぁ❤ んっ、んっ、んっ❤」

「おっ、あ、いい…」

 

時に左右のお山を互い違いに上下させて俺のムスコをもてなす。

右側と左側が別々に外気に触れ、反対側では柔肉の圧力を受けながらしごかれる。手や膣では難しいそんな刺激は新鮮で、視覚的にも俺への奉仕にむにむにと形が変わるおっぱいが楽しませてくれる。

 

「はっ、あっ、ふっ、むぅ❤」

「おっ、おっ、おおっ」

 

時に脇をしめるようにして立てた前腕で胸のお山を挟み込んで小刻みに震わせてくる。

押し当てられ、肉棒を包む柔肉の振動は繊細な刺激を与えてくれる。何か一歩足りない感触だが、だからこそもっともっとと求めさせられてもしまう。

 

「ん、んんぅ、ああぁ❤ おっぱいミルクたくさんあげますね❤」

「お、ほっ、ははっ、すげぇ」

 

時に母乳で溢れる乳首を押し当てて竿をミルクまみれに染める。

止めどなく彼女自身によって絞られたお乳が塗りたくられていく。ある意味での逆マーキング。けれどテファの性格を思えば単なるお返しだろう。俺のムスコによって出るようになったミルクを感謝の証に返しているといった心境か。だが本来赤ん坊のためだけに存在する母乳をチンポに捧げさせているような光景は背徳的な快感を与えてくれる。

 

「むふぅ、あぁ❤ 私のでも隠し切れないなんて、すごい……はむ❤」

「おほっ!」

 

時に、大きな大きなお山の谷間から顔を出すムスコを咥えて労わる。

さっきまで散々味わった柔らかな唇が優しく亀頭をマッサージでもするかのように挟む。暖かな口内では唾液を湛えたハーフエルフ舌がそれをまぶしていく。ゼロから教え込んだ舌使いは巧みに俺の感じる所を舐め、突く。同時に乳肉での竿しごきもやめてはいない。どこぞの娼婦も真っ青な極上パイズリフェラである!(必要ないから娼婦利用したことないけど)

 

「ああっ、テファ、出るよ!」

 

「っ、はい、んちゅ❤ ひゅきなだけ、ぢゅるぅ、でやひてひゅださい、んじゅるぅ❤」

 

そんな一生懸命で気持ちいいパイズリご奉仕を受け続けては、いくら俺でもこみ上げてくるそれを我慢しきれない。その予兆を告げればテファはむしろ喜んでとばかりに先端に深く吸い付いて、おっぱいの圧を高めた。それがトドメ。

 

「おおっ!」

「んふっ!?❤❤ ん、んんんぅっ❤ んんーーぅ❤ ふぅ、んんぅ❤」

 

思わず突き上げてしまった腰を、だが彼女は驚きつつも口内の爆発共々受け入れた。漏れ出る息遣いはそれだけで悦んでいるとわかる甘いそれで、なかなか射精は止まらなかった。

 

「んんぅ、く……んくっ、んんく、ごくっ❤❤ んちゅるっ、ぷはぁ❤❤」

 

どれだけ吐き出しても口を離さなかったテファは脈動が止まると溜まったそれを嚥下。俺にその喉が見えるようにしながらゴクゴクと一滴も逃さすに彼女は俺の精液を飲み干す。

 

「んふふ……少しサイトさんの気持ちがわかります。サイトさんの精液は苦いですけど……これがあなたを気持ちよくした証だと思うと、もっと出したく、もっと飲みたくなってしまいます」

 

こぼれ出た唇周りの残りを舐め取りながらもそんな可愛らしいことをいって微笑むテファはまさに女神ともいえる神々しさと純粋ゆえに持つ自然な妖艶さを併せ持った不思議な魅力を見せつけていた。おかげで即座に復活したムスコを見てテファは「嬉しい♡」と微笑むと再び女神のおっぱいで俺に奉仕を始め、俺は彼女の胸や口、顔にドロドロとした俺の欲望そのもののような塊を幾度もぶつけ続けるのであった。

 

「あああっ!❤ おっぱいの中で弾けて!❤ 火傷しちゃう……❤」

 

「ごきゅるっ、んじゅぅぅっ、んじゅっ、ちゅうぅ、ごくっ、ごくっ❤❤」

 

「あっ、やっ、はあぁ……❤ ずっしり重たいのが、いっぱぁぁい……えへへ❤」

 

白磁のような美しき白肌を白濁とした別の白が汚していく光景はまさに名実ともにテファを俺色に染めている証だと感じられて中々下半身の収まりがつかなかったのはいうまでもないことだろう。

 

 

 

そんなこんなを一通りやり終えた後は湖でテファの体を洗ってあげた。

一緒に裸になって、イチャイチャとね。向かい合って揉みしだくテファっぱいもいいけど後ろから肩越しにみるボリュームたっぷりなお山を揉みしだくのは本当に興奮するぜ。まじで下が見えないし、手にかかる重みも正面から揉むのとは感触が違って、手が夢中になってやがる。テファっぱいをオモチャにするのがやめられない。自然と下半身に血が集まってしまったよ。それで目の前にはセフレのテファが裸でいるわけだから、ねえ?

 

もちろんきれいな湖の中でずっこんばっこん種付けエッチさせてもらった。母乳を絞り出しながらテファの中に射精して絶頂()かせた時はすげえ締まって最高に気持ち良かった。森中に響きかねないテファの絶頂声は普段以上に耳に残る蕩け声で二回戦、三回戦余裕でした、ぐへへ。

 

「ただいまー!」

 

そんなこんなでセフレのテファとの蜜月を過ごして一休みすると俺達は近くのロッジに戻った。ここらの森林はじつをいうとテファが所有してる土地でこのロッジはいわゆる別荘みたいなもの。ログハウス系統なのはやっぱそういうのがテファ的には一番落ち着くからだとか。もっとも日本人の俺からすると普通にイメージする物かなりでかいログハウスなんだけどね。将来的には孤児院的なものにしたいのだとか。特にエルフの血が入ったことで迫害を受けている人達のための。

 

くぅぅ、やっぱこの娘いい子だ。なんか目頭が熱い!(嘘八百

 

もっとも現在ここはあくまでその候補地の一つに過ぎず実際に住んでいるのは今の所一人。その一人も常駐しているかというとそうでもないんだけど、今日はいた。というかテファが呼んだというべきか。テファは今ある事情から簡単には俺と二人きりになれないのだ。

 

「お帰りテファ、それと……あなたもお帰りですか子爵閣下」

 

何かを抱えたまま、最初と最後で声色が180度違うお出迎えをしてきたのは一人の女性。動き易さと洗濯し易さを重視したような平民服での安物パンツルック姿だがどこか気品のある佇まいの緑髪メガネ美女。

 

「はい、いま戻りましたマチルダ姉さん(・・・・・・・)!」

 

マチルダ・オブ・サウスゴータ。

かつてテファのお父さんの家に仕えていた貴族家の娘で、テファを娘か妹のように大切に想う女性だ。テファやそのお母さんを匿った罪で家を取り潰されてもそれは変わらずむしろそういう流れを作った貴族そのものを恨んでか貴族専門の盗賊になってそれで得たお金で彼女を育ててきた。汚い金の自覚はあってテファには秘密にしてるけどね。俺的にはどうにもミス・ロングビルか盗賊フーケの印象が強いから時々呼び間違えそうになるけど。

 

「ありがとう、その子を見ててくれて」

 

「構わないよ、私にとっても可愛い甥っ子みたいなものだから」

 

そういって抱えていたモノをテファに渡す。白いおくるみに包まれていたのは一人の赤ん坊。髪色や耳の形状はテファのそれとよく似ている男の子。もう言わずともわかるだろうけど─────テファの、俺達の子供だ。

 

「よく飲んで、よく寝てたよ。今日はあんまりぐずってもなかったよ」

 

「うふふ、そっか。ただいま坊や、いい子にしてて偉かったね」

 

「キャキャッ」

 

受け取ったおくるみを覗き込むようにしてテファは今日一日見せてきた蕩け顔が嘘のように母として子に語りかけている。母性溢れる肢体を持つ女性は中身も母性あふれる女性なんだなぁ、と感心してしまう。俺も父親として近づきたいがマチルダはまるでゴミでも見るような眼でこちらを睨んで、暗に近寄るなと牽制してくる。無視してもいいが、今日一日預かってくれた彼女を無下にもできないので妙な距離をとったまま苦笑と共に立ちぼうけ。

 

さて、どういうことかといえば俺が関係を持った女性たちの中で最初に妊娠したのがテファだったんだ。本妻より先なのはさすがの俺もどうかと思ったけど授かり物だからこればっかりはどうしようもない。え、避妊しとけよって? この世界にそんな便利なものがあるとでも? ゴムもピルもねーんだよ!(逆切れ)

 

閑話休題

 

で、日に日に大きくなる白いお腹と幸せそうな彼女の表情がとっても素敵だったので安定期はついハッスルして……って今はそれはいいか。周囲にはうまいこと隠し通せていたのだがさすがに家族である彼女までは誤魔化せず、懐妊とセフレなる扱いを知ったマチルダは今にも俺を殺さんとばかりに激昂。まるでオーガかと思った。テファの仲裁と俺の身を挺した(・・・・・)説得(・・)が無ければどうなっていたか。そして出産後は表立って実子として扱えない赤子をそれこそハーフ(クオーター?)エルフの孤児として引き取った扱いにしてテファ・マチルダ姉妹が育てている。今日は久しぶりに両親(おれたち)がデートということで一日預かってもらったというわけ。

 

「…ぅー…」

 

「あら、おねむ?」

 

「寝かしてこようか?」

 

「いいわ、私がしてくる。姉さんはもう休んでて」

 

「あ」

 

瞼が落ちた我が子をテファはリビングに置かれてるベビーベッドに寝かす。しかし赤ん坊というものは眠ったと思っても些細なきっかけで目を覚ますこともある。何より今日は離れていた時間が長かった。ちょっとでも母として子の近くにいてやりたいのだろう。彼女は眠る我が子に子守歌を奏でながら見守っている。そんな心休まる光景。暖かな母子の姿の後ろで。

 

「あんっ❤ こらバカっ❤」

 

父親()は黙ってマチルダの背後に立って引き締まったお尻を鷲掴み。血筋の良さと盗賊稼業で結果的に鍛えられた肢体は中々に張りがいい。どこもかしこも柔らかいテファと好対照である。まあ本人としては赤子の世話をするというの以外に“俺にいたずらされたくなくて”という理由も込みで色気もくそもない平民服でのパンツルックだったんだろうけど、美人のそれはそれで良し!と欲情できる日本人男子なめんなよ!!

 

「や、やめないか。どうせあの子と散々してきて、んんぅ!❤」

 

「いや今日のお礼にたっぷりと可愛がってやろうかと思って」

 

「ふざけっ、んっ、あっ、こらっ! 服に手をいれっ、ひゃあぅ!?❤」

 

背後から抱きしめるように羽交い絞めにしながら右手を上着に左手をズボンに潜り込ませると胸を揉み、ショーツ越しに股間をいじる。ふふ、ちょっと触っただけでもう準備万端じゃないかお姉さん?

 

「大丈夫、よく知ってるだろ?

 マチルダの感じる場所は一晩中探ってもう知ってるから」

 

伊達に、身を挺した説得をしたわけじゃないぜ。

誰も捕まえられなかった盗賊フーケの美しきその肢体をたっぷりいじめてあげたのさ。

 

『そう易々と私の体に触れ、え、ティファニアなにを……きゃあぁ!?❤』

 

『お前っ、あの子を使うなんて卑怯っ───おっ❤ おおっ❤ やっ、そこダメぇ!❤』

 

『───ぁぁ❤ ァ❤ はい、はいぃ❤ なりゅっ❤ セヒュレになりまひゅぅ!❤』

 

ああ、名も顔も知らぬマチルダのご両親、安心してくださいね。彼女は確かに盗みという犯罪に手を汚していましたが体のほうはとってもキレイでしたよ、ソトもナカも。まあ、今や俺色に染めましたけどね(ゲス顔)。

 

「調子にっ、んあぁ❤ 乗るなぁ、私はお前の情婦じゃないぃ、んっ❤」

 

それでも精神的にはまだ抵抗してくる姿はそれはそれで責めがいがあるってもの。弱点はわかりきってるけどね。

 

「くくっ、そうそうマチルダも俺のセフレだもんな! テファも知ってるだろ?」

 

「なっ!?」

 

「あら、サイトさんったらそんなの当たり前ですよ。ねえ、姉さん?」

 

話を振れば、純粋無垢な瞳が返ってきてマチルダは言葉に詰まってしまう。ここで真実をぶちまけることはできない。テファは曲りなりにも“いま”幸福なのである。その前提条件を打ち崩すことは彼女にはできない。だから俺が作った嘘設定であるセフレを否定できない。

 

「あ、ああ。そうだ、わ、私もこいつの、セフレだ……」

 

「ふふ、嬉しいな。大好きな姉さんと大好きなサイトさん、そして私。みーんなセフレだなんて……すてき♡」

 

テファ的にはみんな同じ括り、ないし一緒にいられる関係であると主張したいのだけど字面と中身は言葉通りという状況にマチルダは俺の愛撫に悶えながらも悔しげだ。心情的には「うちの可愛い娘によくも」といったところか。

 

「っ、ちくしょ───ぉお❤」

 

「いいだろ、フーケのことは黙っててやるから。その条件とでも思えばさ」

 

「んあっ、元は平民なくせに、くそったれな貴族みたいな脅しをっ、ああぁん!?❤」

 

憎々しげな視線が俺に向けられるが体の弱点が全部露呈した女盗賊なんて怖くもなにもない。しかもそこへ大事な妹から純度100%の善意の爆弾が放り投げられる。

 

「あ、そうだ。姉さんもセフレに慣れてきた頃だと思うからそろそろ……」

 

「そろそろ?」

 

「今度は私と一緒にサイトさんの赤ちゃん産みましょ!」

 

彼女の中でそれはどこまでも幸せの象徴だったのだろう。だから大切な姉にもそうなって欲しかった。マチルダは大切な妹からのそんな純粋なお願いを、それを口にする満面の笑みを、お姉ちゃんは拒絶できなかった。

 

「…………が、頑張ってみる」

 

「うん、一緒にがんばろう!」

 

あ、俺の意見?

もち、元貴族の美人お姉さん盗賊とか最高じゃないか。

サウスゴータの血筋、ばっちり後世に残してあげるさ、グハハッ!

 

 

 

 

────約半年後

 

 

 

 

「サイトさん❤ サイトさん❤ んちゅ、ぢゅるっ、ちゅうぅっ!❤❤」

「あ、はぁ❤ ちくしょうっ、私までこんな体、にぃっ❤ んんっ、この色惚け子爵ぅ❤」

 

ベッドに腰掛ける俺の両太腿をそれぞれが跨ぐ形で寄りかかるテファとマチルダ。

積極的に俺の唇を求めるテファに応えて濃密な口付けをしながら母乳で張ったおっぱいを鷲掴み。そして悶えつつも未だに悪態をつくマチルダの安産型のお尻を撫でまわす。

 

そんなふたりの間。膨らんだお腹が勃起した俺のムスコを挟み込んでしごいていた。

 

疑似姉妹丼で大ハッスルしたあの夜に“当てた”結果だ。まさに男の本懐、とでもいうべきか。ぶっちゃけムスコへの刺激はたいしたことはないが俺が孕ませた美女たちのお腹でしごかれるのは征服欲が満たされて気分がいい。

 

「あむ、ちゅぅ❤ はあっ、サイトさん!❤ 好きなだけおっぱいミルク飲んでいいですよぉ!❤」

 

片や大好きオーラ全開で魅了の大バストを俺に向ける可愛らしい美貌のテファ。

 

「あぁ、はぁん❤ こら子爵ぅ、あとでちゃんとこの子の所まで来なさいよ❤」

 

片やもう形だけの嫌悪を振りまき俺を誘う大人の色香を持つマチルダ。

 

「ああ、もちろん。今夜もめいっぱい可愛がってやる。

 なんせ俺達セフレなんだからな、これからもずーーっとここは俺専用だ!」

 

そういって暗に次も仕込むと宣言しながら我が子を孕んだお腹を共に抱くように撫でれば、彼女らは

 

「あんっ、うれしい❤」

「っぅ、ひどい男❤」

 

まるで本当の姉妹かのように、違う言葉を同じように口にして艶やかに微笑んで俺に情熱的な口付けをするのだった。

 

 

 





ぶっちゃけアニメ版ではつながりがないのだけど、あったていで。

途中まで筆者も「これ浮気ものだよな?」となりかけた話でした。

ほとんどおっぱいだけでしたけどね!
あれは揉まねば、揉まねばならない!(使命感


しかしこのサイトくん、下衆なつもりで書いてるのに感想では何故か擁護派が多い謎。
じつはルイズに泳がされてる説まであって筆者が一番びっくりした。

どっちにも解釈できる風に書いていこうとは思ってたけどね(滝汗


では次は まえがきでいった前後編もののどっちかと思われる。
しばしお待ちを!


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5 愛人は女王陛下

これが前にいった前編後編話のひとつの前編部分となります






×××の月■■■の週○○○の曜日

 

 

 

 

俺がサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール子爵になったのはさる功績でアンリエッタ陛下から下賜されたのがド・オルニエール領だったからだ。わかりやすいだろ?

 

さて、この時一緒にもらった領主屋敷。つまりは現在の俺達の家は寂れていた領地と同じくな状態だったんだけど戦後の領地発展に比例するように増築や改築を繰り返して今はそれなりに巨大で豪勢な屋敷となっている。部屋数や機能に元々問題はなかったんだけど領地の規模と屋敷の規模を合わせるためっていう貴族の体面だ。面倒だけど仕方がない。別の土地に新築するべきでは、っていう話も出たけど俺もルイズもけっこうここに思い入れがあったし気持ちのいい露天温泉も近くにある。それに陛下からもらった屋敷だ。たいした理由もなく軽々しく住居を移すのは面倒臭い貴族社会でどう受け取られるか分からないから、ここを本邸として目的別に別邸をいくつか作って対応している。まあ、この屋敷が陛下の祖父が想い人との密会に使ってた妾宅だったっていう背景をルイズが知ったらどうなるか分からないけど。

 

とはいえ結果からいえば、そんな事実も、先々王の密会場所だった隠し部屋も、彼がお城からの移動に使っていた魔法の鏡の存在も、ルイズは知らない(・・・・・・・・)─────だから俺と彼女はあの頃と変わらぬいけない関係を続けている。

 

 

 

ロウソクの淡い灯りが照らすのは派手さはないが落ち着きある調度品と管理が行き届いている部屋。天蓋つきのダブルベッドが中心となったここは寝室みたいだけど地下の隠し部屋だから窓の類はないので少し暗い。どっちみち今は夜なので関係ないけど。こここそが先々王が妾との密会場所にしていたらしい部屋だ。ただそれを可能としたのはこの屋敷や部屋ではなくて部屋の雰囲気からすれば少しキレイすぎる楕円形の大きな姿見。

 

「さて、そろそろかな」

 

その前に裸にガウンを羽織っただけの俺が立つ。

当然映るのはそんな俺の姿なのだけど瞬きの後そこには美しい女性の姿が浮かんだ。

柔らかさと妖艶さを併せ持った美貌と激しい情欲と情愛が宿った空色の瞳。自身の髪色で合わせた紫のシースルーベビードールに紐結びのショーツだけを身に纏う彼女はまさにエロスの化身といっても過言ではない色香を纏っている。肩紐だけの胸元からは深い谷間がよく見え、以前よりさらに豊満に育った双山がこれでもかとベビードールを押し上げて視線を誘惑してくる。シースルーのカーテン越しに見える括れた腰からムッチリと盛り上がったお尻へのラインはパーフェクトといわざるを得ないし普段はドレスのスカート等で隠されている肉付きのいい太腿を惜しげもなくさらけ出していた。しかもそれらを見せつけるようにセクシーポーズを決めながら、だ。彼女の地位と魅惑的な肢体を思えばそんな男に媚びるような所作は本来必要ないが、彼女は俺のために、俺に見てほしいためにそんなことをしている。

 

「っ」

 

この肉体が、そんな彼女自身が今までもこれからも俺の所有物(モノ)だという事実は男の独占欲と優越感を刺激する。きっと俺も彼女と似たような視線で彼女を見ている。混じり合った視線を合図に俺達は同時に呼び合った。

 

「サイトさん♡」

「アンリエッタ」

 

鏡から強い光が漏れ、次の瞬間には我らが女王陛下は本当に俺の前に立っていた。

アンリエッタ・ド・トリステイン。正真正銘の我がトリステイン王国・女王その人。

遠く離れた城にいるはずの彼女はいまド・オルニエール領の領主屋敷その隠し部屋にいる。これがこの鏡の力。王の寝室のクローゼットにある姿見とここの鏡は繋がっているんだ。両方の前に人が立ち、互いを呼びあうのをスイッチに起動して行き来できる代物だ。アンリエッタの調べによれば本来は国王がいざという時に使う城からの緊急脱出手段の一つとして用意されたマジックアイテムらしいが実際は先々王によって妾との逢瀬に利用され、その王の死後は放置されていたのだから笑えない。まあ、そんな考察は今はどうでもいいか。

 

「あぁっ、サイトさん!♡」

「おっと」

 

だって、こんな感嘆と嬌声が混ざった甘えた声といっしょに抱き着いてきた美女に比べればそういうのどうでもいいじゃない。勿論その突撃染みた抱擁を受け止めた俺は薄い寝間着(ベビードール)越しの女王の感触を体全体で味わう。

俺の胸板で弾む柔らかくもむっちりと張りのあるロイヤルおっぱいがたまらない!!

くあぁっ、この女王様ったら全力で押し当てて弾ませてきやがるっ、最高です陛下!

しかも。

 

「あんっ❤」

 

女王の肩越しに見えるはシースルーのレースショーツで覆われたロイヤルヒップがふりふり揺れている姿。誘ってやがるな、ならお望みのままに鷲掴みだ。この世界で一級品のショーツのさらさら感触とそれ越しの尻肉をモミモミ、ムニュムニュと堪能する。胸とは違う感触ながらじつに味わい深いむっちり加減。盛り上がった肉付きのいい丸いお尻が俺の指を離さない。国の代表たる女王はその美しさすら武器だという。それをより洗練し維持している手入れは文字通りこの国最高峰のもの。その成果といえる胸と尻の感触を共に味わいながら悦に浸る。国の代表、国の至宝のアンリエッタ女王その肢体の柔らかさと妖艶さを知るのは俺だけなのだから。

 

「あぁ、またそのように荒々しく、んぅ❤」

 

「今宵もまた女王陛下のご尊体を堪能できて恐悦至極……なんちゃって」

 

「んもう、サイトさんったらぁ❤」

 

仕方ないですねと言外に告げながら潤んだ瞳で見上げられる。こんなえろえろロイヤルボディを抱いているんだ。当然もう俺の息子は完全勃起状態だ。そして羽織った程度のガウンでそれが隠せるわけがない。ぴたりと女王の白いお腹に突き刺すように密着していた。そこまでの状態になっていればもう俺達の間に言葉はいらない。瞳が細められ淡いルージュで彩られた唇が差し出され、俺は当然とばかりにそれを頂く。

 

「あ…ちゅ、ちゅぅ、ちゅっ、んぢゅ❤ はぁ、ちゅ、ぢゅぅっ❤」

 

最初は触れ合うだけ、そしてそのまま強く吸い合ってどちらともなく舌を絡めだす。互いの背に腕を回して強く抱きしめあいながら。ああ、唇どころか全身どこも男を狂わす柔らかさだな、おい!

 

「れろ、じゅっ、ん、れろれろぉ、んちゅるっ❤ ぢゅるぅ、ん、ん、はぁ、んぢゅぅ!❤」

 

蕩けて細められた瞳。その視線とも絡ませながら会えなかった時間を埋めるほどに激しく、濃密に、唇と舌を交わらせる。時に突っつき合い、時に舐めあい、時に吸い合う。口許から涎がこぼれ落ちることなど気にもしないで未婚の女王と既婚の英雄のいけないキスに熱中する。もうそこだけ元々一つに繋がっていたんじゃないかと勘違いしそうになるほどの時間、俺は女王の瑞々しい唇と情熱的な舌を堪能する。そして俺達は言葉を交わすまでもなくキスを続けながらお互いの手をお互いの股間に伸ばす。

 

「んふぅ❤」

 

アンリエッタの白く細いキレイな指が完全勃起しているギンギンな俺の息子を何の躊躇いもなく、けれど優しく握って上下にしごいてくる。彼女はその硬さ、太さ、熱さに薄めた目元をよりトロンと落とす。一方俺の手はショーツをあえて脱がさないままその内側に侵入していた。既にむんむんとした熱気を感じつつ指先で彼女の秘めた入り口を撫でる。おおっ、もうビチョビチョですよ女王陛下。

 

「あっ❤ ふぅん❤ んちゅぅ❤」

 

悦びの声に誘われるまま人差し指と中指の二本をずぶりと差し込む。火傷しそうなほど熱々に蕩けた女王の秘穴はすんなりと指を受け入れた。だが女性の身体とは本当に不思議なものでこんなにあっさりと入ってしまうのに膣肉のうねりと締め付けは貪欲。どぷっとさらに溢れてくる愛液を漏らしながら膣壁は「逃がしません❤」とばかりにむしゃぶりついてくる。応えるように指を出し入れすればグチャグチュと淫らな水音をすぐにあげた。さらにアンリエッタは軽いガニ股風に足を開くと腰を突き出しもっと来てと誘ってもくる。

 

「あはぁ❤ んぢゅっ、ちゅるぅ、んっ、んっ、んんぅっっ!❤❤」

 

勿論だと膣内をかき混ぜるように指を根本まで押し込んで指先で膣をほじる。気持ちいい刺激に腰をひくつかせながらも口付けはやめたくないと必死になっている女王は可愛い。けれども彼女を甘く見てはいけない。指とキスで見るからに顔も膣もトロトロになっているが俺のムスコを奉仕する指の動きはもう“えぐい”の一言。見もしないで俺が感じやすい部分を的確に刺激しながら鈴口を優しくも指腹でぐりぐりほじっているのだ。少しでも気を抜けばこのまま最初の一発を出してしまいそうな甘くも逃げられない快感に俺の腰は若干引けている。

 

けれどここでの主は誰であるか。

この素でえろい女王陛下に男を教えたのは誰であるか。

それを彼女には思い出してもらわなくてはいけない。

それこそが浮気ハーレムライフを送る秘訣なのだから。

俺は股間に力を入れて射精を我慢しつつアンリエッタの後頭部に手を回して先に逃げ道をふさぐ。そして彼女のクリちゃんを親指で押し込みながら膣内の指先をグイッと曲げて気持ちいい所を抉る。見なくとも位置がわかるのも、感じる所を知っているのも、あなただけではありませんよ女王陛下。

 

「あ、んっ、っ❤ っっっ!❤ んふぅぅぅぅっっ!?!❤❤❤」

 

突然強くなった下半身からの衝撃に抵抗できずビクンビクンと体を震わせた女王は今夜最初の絶頂を味わう。股間からも潮を拭いたようにピュピュッとなにやら飛沫。膣内の熱量も一気に上がった。けれど頭を押さえられているからアンリエッタはその熱も絶頂の衝撃も逃がすことができずに俺との口付けを続けさせられる。

 

「んちゅ、ふぅ、ぢゅぅ、んぅっ……❤❤❤」

 

腰だけを暴れさせた快感の波を情愛たっぷりのディープキスと共にじっくりたっぷり互いに堪能する。少し唇を離せば唾液の橋がベビードールの深い谷間に落ちる。そして余韻がまだ抜けないアンリエッタは荒い呼吸をしながら情欲に濡れに濡れた瞳で俺を見詰めていた。そこに女王の威厳はない。瞳の奥にハートマークが見えるかのような、オスに屈服したメスの蕩け顔があるだけ。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……❤❤❤」

「っ、おおぉ…」

 

その裏で俺の竿をしごくのは休まないのだから今日までのエロ調教は間違ってなかったと確信する。思えば、あの間違いキス事件からよくこれほどの美女を、歴史ある国の女王を、ここまで仕込んだものだ。自分の功績と思えば男として、ここまでの誉れはない。その事実に息子もバッキバキに興奮して血流を増やしていく。さて次はどうしようかと思案しながら、俺はこの関係の始まりを思い出していた。

 

 

女王─当時は姫様だった彼女との挨拶の際こちらの文化に不慣れな俺は口付けを求められたが手の甲ではなく口同士のキスと勘違いして狼狽えていた。が、ルイズから「さっさとしなさい」と急かされアンリエッタも「どうぞ遠慮なく」と暗に勧められたことで“この世界は挨拶に直接口付けはマナー”と勘違い。使い魔契約も唇同士だったからな。それで「ではありがたく」と姫の手を取って腰を抱くと顔を引き寄せ、ディープな奴をねっとりじっくり油断していた姫さまの腰が抜けるまでしちまったのだ。わけあって当時既にいくらか経験があったから出来たことだったけど。やりきったあとアンリエッタ姫は腰砕けとばかりに床にへたりこんでしまったが物欲しそうに俺を見上げる目は完全に欲情している顔で、正直生唾飲んだ。ルイズいなかったらそのままベッドインしてたかも。

 

そのルイズだが耐性が無い濃密なキスシーンとその相手が片や自分の使い魔、片や自国の姫君であったことから頭が事態を処理しきれずに失神。おかげで誤解を理解した俺と我に返った姫さまは公になればお互い問題だろうと目を覚ましたルイズに「突然倒れた」キスは「夢でも見たのではないか」と口裏を合わせて誤魔化した。その場が三人きりで本当に良かった。しかし姫さまは余程この口付けが気に入ったのか。何かにつけて俺達と会う機会を設けては意味深な視線を俺に向けることが多くなる。そのせいか何度かエッチなハプニングが起こってルイズに折檻されるというお約束が起こったのだけど。

 

そしてアルビオン関連の出来事で想い人を失ってからは誘われてるんじゃないかってぐらい寂しげで色気ある視線や表情を向けてきて、影で何度か慰めのハグやキスはしてた。今にして思えばこの時からもう姫様は俺をそういう相手として見てたのだと思う。どさくさ紛れに胸やお尻に触れても嫌がる素振りはゼロだったからな。むしろもっととばかりに蕩けた視線を向けてくるので我慢するのが大変だった。さすがに相手は王族、簡単に一線は越えられない。俺にだってそういう良識はあるんだぞ? あるんだぞ?(大切なことなので二度以下略)

 

けれどそんな関係が劇的に進んだのはある事件で女王自ら囮になって市井に紛れた時だ。追っ手をまくために安宿で俺と恋人の逢瀬のふりをしてベッドに一緒に倒れ込んだのだが、おしつけられたロイヤルボディから漂う理性を蕩かす甘い香りと溺れたくなるほど柔らかな感触に我慢できなくなってそのままロイヤルバージンを頂いてしまったのだ。下手すれば打ち首ものだがやはり彼女も俺のことは憎からず思ってくれていたようで、

 

『これからもルイズに内緒で会っていただけますか?♡』

 

『女王とは孤独な立場、人肌恋しい夜が多いのです♡』

 

『アンリエッタというただの寂しがりな女をどうか、今宵のように慰めて♡』

 

、なーんてピロートークで甘く艶やかな声でお願いされては忠実な王家の臣下としては否などあろうはずがない!(迫真)それからは最低でも月二回は熱い逢瀬を重ねる関係になり、女王の若い肢体に俺という男を刻み込んでいったんだ。

 

まあ要するに俺は、立場ゆえの孤独感と愛する人を失った心の隙間につけこんで、もともと淫蕩な肉体に徐々に男を教えながら、トドメとばかりにあらゆるエッチなことの初めてを奪ったうえにその快楽を教え込んだ、わけだ。

並べて書くと我ながらひどい。

 

とはいえ相手は女王陛下で俺は使い魔で平民。しかもルイズにばれずにとなると頻繁に会うわけには当然いかない。俺達は物足りなさを感じていた。だから魔法の鏡で初めてこちらに来た夜は燃えに燃えた。女王の政略結婚の話題が出ていたこともあって彼女を他の男に渡したくなかった想いも加わり、ガウンを自ら脱いで俺を試すように誘う彼女をベッドに押し倒していた。

 

『結婚なんてするな、ずっと俺の女でいろ!』

 

と無責任に宣言して女王の極上肢体を一晩中貪り尽くした。

これに彼女も、

 

『はいぃぃ❤ アンはずっとサイトさんの女ですぅ❤』

 

、と蕩けた声で俺にしがみついてきて、何度も注がれる俺の精液に一晩中絶頂し続けていた。その後結婚話が流れたのは他の事情だったから俺のせいでは無いはずだが便利な密会方法・場所を手に入れた俺達はこれまでの時間を取り戻すように肌を重ねる日々を送っている。ルイズと結婚する前も後も変わらずに。そうして淫らな逢瀬を繰り返す内にアンリエッタはその肉感的な肢体をより成熟させていき、秘めたる魔性さえも開花させているのである。もちろんエロくなる分には俺は全然かまわないからいいけど。

 

 

 

「アンリエッタ…」

「あぁ、はぁい、なんですかサイトさん♡」

 

そんなことを回想していたからか。情欲にまみれた瞳で見詰められているからか。それを期待しているのだと思わせる媚び声のせいか。言わせてみたくなる。この美しき女王に。国中の男達が憧れる王家の秘宝に。

 

「お前は、誰の女だ?」

 

「勿論あなたさまの女です♡」

 

「へえ、それは恋人ってこと?」

 

「うふふ、イジワルなお方♡」

 

意図が伝わったのだろう。いたずらな妖艶な笑みを浮かべた彼女は俺の肩に手を添えると小さく「失礼します」と断ってガウンを脱がし落とす。あらわになるのはこれまでの冒険と戦いで歴戦になってしまってそこそこ傷が多い、そしてそれなりに鍛えられた俺の体だ。

 

「っ♡ ステキなお体、なによりここは……なんて雄々しいのかしら♡」

 

うっとりとそれに見惚れる女王はそのまま自ら屈んで、さっきまで指で弄り続けていた俺のムスコに蕩けた美貌を躊躇いなく近づける。しかもわざわざ股を開いた爪先立ちといういわゆるエロ蹲踞でだ。半ば突き出すように強調された股間のショーツはもうびしょびしょで、床に水たまりを作っていた。

 

「ふん、すんっ…ああっ♡ これです、このニオイっ♡♡」

 

赤ん坊の腕並に太く、女王の顔より長い俺のムスコに今にも顔をこすりつけんとするような距離で匂いを嗅いだ彼女はそれだけで一際甘い声をあげた。もう我慢できないとばかりに張りのある豊満な乳房を自ら揉みしだきながらどこか熱病にかかったようですらある表情でオスの象徴から目を離さない。

 

「はあぁ♡ 女を自分の形に変えるこの太さ♡ 女の一番大事な所を易々と貫くこの長さ♡ 近づいただけで火傷しそうなこの熱さ♡ そして女の急所を抉るエラの張ったこの形っ♡ まさに英雄(女殺し)のオチンポ様♡♡」

 

感嘆の溜め息を漏らしながら俺のを称賛し見惚れる姿はもはや女王どころか娼婦にすら劣る発情したメスそのもの。

 

「うふ……先程の問いにお答えします。わたくしは英雄サイト様の卑しいメス奴隷♡ このご立派なオチンポ様に躾けてもらえる栄誉を授かったチンポ奴隷女王ですわ♡」

 

その卑しくも美しき美貌で、そんな立場を誇るようにアンリエッタは妖艶に微笑む。そしてそれを証明するかのように俺のムスコの先端に彼女は口付けをする。

 

「ん、ぢゅぅっ❤❤」

 

さっきまでの溶け合うようなキスの後の、互いの涎まみれの唇を情熱的に押し付ける形で。まるで忠誠を誓う口付けのように思うのはその失敗から始まった彼女との日々を思いだしていた影響か。どの道、女王が夫でもない男に傅いて卑猥な宣言しながらチンポに熱烈キスなんてシチュ味わった男、俺以外にいないだろ。

 

「ちゅ、はぁ……サイト様、どうかこの卑しい雌豚女王に英雄チンポへのさらなる忠誠を誓わせてください❤」

 

熱っぽく見上げてくる女王をご満悦に見下ろす俺に彼女はそう希うとしゃがんだまま背中を向けると四つん這いになった。そして男好きのする盛り上がりを持つ丸いお尻を俺に掲げるように差し出す。クロッチ部分が濡れ透けており、まるで呼吸するように蠢く女王の雌穴を隠せていない。俺がそれに注目したのを見計らってかアンリエッタはショーツの紐を解いてヒラリと落とす。

 

「ごくっ」

 

幾人もの美女たちのソコを貪ってきた俺をして、解放された女王の秘所から届く興奮の熱気と男を誘う雌の匂いに生唾を呑む。それでいて彼女のそこは俺を何度受け入れてなお、美しかった。地球人との体質の差か。ただれることも黒ずむこともなく、女王自ら「見て❤」とばかりに指で広げられた肉穴は未だ初々しい─あるいは卑猥にも─ピンク色。俺に凝視されてかさらに、とろり、とろりと涎を垂れ流して白い太腿を滑り落ちていく。

 

「はぁ、サイト様、どうかぁ❤」

 

肩越しに熱っぽい瞳で見つめてくる彼女の短い懇願に少し我に返る。彼女は律儀にも俺の言葉を待っていたらしい。一瞬このまま女王が狂うまで黙っていようかというイタズラ心が沸くが、それ以上に俺の方が我慢できなかった。

 

「許す、アンリエッタ。女王の肉穴で、その口で俺に忠誠を示せ」

 

「はい❤」

 

怪しくもうっとりと頷いた彼女はやり方も位置も高さも知っているといわんばかりに掲げていたロイヤルヒップで一気に俺のチンポを呑み込んだ。

 

「んっ、あ────────ァ❤ォ❤─────❤❤❤ッ!」

「う、おおっ!」

 

忠誠の口付けというには激しく、そして情熱的で情愛のこもった挿入(キス)だった。

ぴったりと俺の腰に震える生尻肉が密着している。声にならない声をあげて喉を反りかえらせて全身を震わすアンリエッタを見れば軽く絶頂したのだろう。彼女の、トリステイン女王の膣肉に包まれたムスコもその歓喜の熱とざわめきを受けて俺に快感を訴える。膣は女ごとに違う感触、動きをするがアンリエッタのそれは俺の女達の中で一、二を争う貪欲さで俺に絡みついてくるのが特徴だ。膣肉はぴったり、いや俺のサイズより微妙に小さく収縮し一度入った俺を逃がすまいと捕まえつつ、その適当な窮屈さで肉棒を気持ちよく締める。それでいてヒダの一つ一つが意志をもつかのように蠢いて全体に吸い付いてもきていた。しかもそれら全てに下半身が溶けてしまいそうな熱を持っているのだ。油断すればどっちがどっちを“食べて”いるかわからなくなる。女王の肉穴は今日も全力でドスケベ(ビッチ)であった。

 

「トリステイン女王の下の口はいつも飢えているな。

 そんなにっ、これがっ、欲しかったのっ、かっ!!」

 

それを揶揄しながら、俺の先端にパクパク吸い付く最奥の子宮(お口)にキスするように強く腰を振る。

 

「────おほぉっ!?❤❤ あひぃっ!❤❤ おひぃっ!❤❤ おおおぉっ!!❤❤❤」

 

パンッパンッと肉音が鳴るたびにそれ以上の獣じみた喘ぎが部屋に響く。先々代の王が防音を考えて作ってくれて助かってる。でもまさか自分の孫娘がここで異世界の平民に組み伏せられる日々を送ることになるとは想像すらしてなかっただろうけど。イイもの残してくれて本当にありがとうございまーーす、ってか。

 

「ああんっ❤ はぁ、いっ!❤ そうですぅ❤ トリステイン女王の神聖なるロイヤルマンコは常に英雄サイト様のたくましいオチンポ様を求めて啼いてるのです❤ どうかあなたに忠誠を誓った卑しいメス女王の穴にお慈悲をっ、お慈悲をぉ!!❤❤」

 

「とかいいつつ自分でお尻振っちゃって……ふしだら女王の涎で俺のチンポがテラテラ光ってるぞ?」

 

俺は最初にちょっと奥突きしただけで今は動いてすらいないが眼下のムチムチロイヤルヒップが勝手に動いて肉音を響かせながらムスコをしごいている。女王が尻を前に出したときに見える竿は愛液まみれで、しかし次の瞬間には白くて丸い尻に飲みこまれる。それが自動でエンドレスだ。

 

「おっ❤ ほっ❤ これほどのオチンポ様のぉ、あぁ❤ はぁん❤ ちょ、寵愛を受けて濡れぬ女はただの不敬ですぅ❤ どうぞアンリエッタのふしだらマンコで楽しんでぇ❤ おほぉ❤ ああ❤ あ、あぁっ!❤」

 

「くくっ、麗しき女王陛下が全自動オナホ扱い希望とかほんと最高!」

 

しかも彼女からすれば祖父が用意した妾用の部屋で、親友の夫の屋敷であるここでだ。王家の秘穴は娼婦以下の扱いで王配ですらない相手に捧げられている。これで込み上がるモノがないなんて男じゃねえ。

 

「────ぁ❤ 膨らんで❤ お、おおっ!❤」

 

「しっかり絞れよ、望む場所に出してやるから」

 

俺は、あえて動かない。このままでも充分気持ちいいし女王を穴扱いとか高揚感半端ない。何より、この”許し”を受けてアンリエッタは肉欲の幸感に陶酔しきった顔を浮かべた。やっぱ人が悦ぶことをするのは気持ちいいねえ。

 

「はい、はいぃっ!❤ このメス女王、英雄チンポにしっかりご奉仕して、はぁんっ❤ なか、なかぁっ❤ 奥っ、子宮にぃっ❤ ナカダシ、オチンポ汁ぅ❤ サイトさまのこだねぇ❤ お、おおっ、おひぃ、んおおっ!❤❤」

 

激しく打ち付けられ、波打つ肉尻が俺のを搾り取ろうと半ば狂乱するかのように暴れる。一層窮屈に締め付けてくる肉穴は今から一滴も逃がすまいと準備を始めつつ、むしゃぶりついてくる。そんなに欲しいならくれてやる、とばかりに俺は仁王立ち気分のまま黙ってその昂りを我慢せず解放した。

 

「っ、────────ァ❤ っ❤ ォォ❤ ──────ッッ❤❤❤❤!!」

 

さすがはギュウギュウと俺のを締め付けていたアンリエッタ。予兆の脈動を感じ取るやいなや波立つ白いヒップをバチンと俺の腰に隙間ゼロで押し当てるとその爆発を最奥のお口で咥えこませた。声なき絶叫をあげて、背中を大きく反りかえらせながら俺のメス女王はドピュドピュと吐き出され続ける精液に全身で歓喜を表現する。それでも掲げるように突き出していた尻を落とすことも俺から離すこともしないのはさすが王家の至宝(ロイヤルビッチ)だ。本当に一滴も逃すまいとしてやがる。しかも絶頂そのものかその余韻かでぷるぷると美脚を震わせながらも尻を掲げ、押し付けている。

 

「ああぁ……出した、出した」

 

その姿は目に楽しいだけでなく“俺の排泄物を受け取るために女王が必死になってる”事実を強調させ、性欲も支配欲も満たしてくれる。おおっ、尿道に残ってたのも出る出る。

 

「っ、ぁぁ❤ まだビュービューってぇ❤ んぅ、お腹にたまってます❤ はあぁ、この重みが無いとわたくしもう生きていけません❤❤」

 

未婚の女王がよそ様の夫の種をもらってうっとりした声あげちゃってまあ。

 

「なら…」

「え? んぅ❤」

 

俺は繋がったまま手を伸ばして彼女の腕を取ると後ろに引くようにして体を起こさせる。その勢いに背中からも見えるロイヤルバストがバルンッと弾けて揺れた。ぷるんではない辺りにそのボリュームを察してほしい。今までと違う場所にぐっと刺さってそれだけで蕩ける女王だけどそれで終わりじゃない。

 

「そんなにその重みが気に入ったのならもっと感じさせてやる、ぜ!」

 

「ひっ、やっ、ああぁっ!?❤❤ おっ、おおあぉっ!?❤❤ はげしっ、んんぅっ!?❤❤」

 

先程までの絶頂で脱力しきった体は力無いまま俺に立たされたような格好のまま跳ねた。ガンガンッとただ乱暴に腰を振るだけで、ピンと後ろに伸ばされ掴まれた腕によって力の逃げ場がどこにもなくなった肢体が踊っている。

 

「おひっ❤ あひっ❤ ああっ❤ お腹揺れっ❤ んんぅ❤ 子宮タプタプってぇっ❤❤ おほおぉぉっっ!!❤❤❤」

 

そして腰は狙って彼女の子宮を揺らすように何度も小突く。たまった俺の子種ごと震動する感覚に女王は獣のように吠えて喘ぐ。

 

「あひっあひっ❤❤ こ、これ好きぃ❤❤ ありがたき幸せぇ、おおっ❤ ひぃっ❤ ああっ、あはあああああぁぁっ!!??❤❤❤❤」

 

子宮揺らしに咽び悦び、メスの幸福に浸る女王はその後容易く幾度も絶頂していくのであった。

 

 

───

 

──────

 

─────────

 

 

「んちゅ、ぢゅ、ぢゅぅっ❤」

 

自分でも時々「お前本当に人間?」となるほど絶倫な俺でも体力は有限だ。王家の次代を産むべき神聖な子宮に無遠慮に、無節操に、排泄物処理のように四発も五発も吐き捨てたとなれば、心地は良いが疲れも感じる。長く楽しい爛れた浮気ハーレムライフを送るには適度な休憩が必要。

 

「んっ、んっ、れろれろぉ❤」

 

ベッドの上で大きめの枕を背もたれ代わりにしながらくつろぎ、用意しておいた水分補給用ワイン(ちょっとした高級品)で喉を潤し小休止である。あくまで、俺は、だけど。

 

「ぢゅるっ、むうっ、ちゅぅっ❤ ん、はぁ、ぢゅっ、んぢゅっ、ぢゅるるるっっ!❤❤」

 

サイドチェストにまだ中身が残るグラスを置きながら視線を下ろせば俺のムスコに熱心に吸い付き、愛しげに唇を落としているアンリエッタ。俺の開いた足の間に身を置いて俺の子種を大量に腹に抱えたままの女王が全力お掃除フェラ。しかも見えるように掲げた白いお尻を誘うようにふりふりして目も楽しませるプロっぷり(なんの?)

 

「ふふ、ご満足いただけましたか女王陛下?」

 

俺の股間に埋められた紫髪の頭をいたわるように撫でながら、どこか軽い調子で問う。

 

「うんぅ❤ ぷはぁ……ちゅ、ぺろっ、それはもちろん❤ 今宵もとても良い歓待でした❤ んちゅ❤」

 

けれど女王として問われたからか口ぶりはそれっぽく。でも決して舌や唇を離さないまま答えが返る。相変わらず男心をくすぐる人だ。女王としても、こうしているといわんばかり。ぐふふ。

 

「あのような性欲処理の道具が如くの扱いの数々❤ わたくしの要望によく応えてくださいましたオルニエール子爵❤ さすがは世界を救った英雄、女の悦ばせ方も心得ていますね❤ とても、ステキでしたぁ❤ ぢゅっ、ぢゅるるっ、ん❤」

 

「おおっ……ふふっ、過分なお言葉光栄です陛下」

 

そう、さっきのちょっとしたメス奴隷の振る舞いはプレイである。わりと彼女の本音っぽい部分もあった気もするけど、名目上はプレイなんだ。じつはアンリエッタ、俺との時間で性欲処理のメス奴隷のように扱われるのを望むことが多いのである。

 

彼女はこの国の頂点にいる女性だ。即位直後ならまだしも今はそつなく政務をこなしているらしく宰相からの小言はぐっと減っているのだとか。つまり普段は彼女に何かをいう、いえる人間は少ない。逆に彼女は何かを命じる、命じなければならない立場にある。それが納得いかないものであっても。理不尽だと自分で思うようなものでも。また彼女にそのつもりがなくとも相手と状況次第で命令と受け取られることさえある。ルイズから聞く幼少期のエピソードを聞く限り“我が儘なお姫様”ぐらいの命令なら彼女は逆に得意なのだろうが王としての命令というのはかかる負担と責任が半端でないゆえに莫大なストレスとなっているようだ。自分の判断が国や民のその後を大きく変える可能性があるのだからさもありなんという奴だろう。一領主として活動する俺でさえ時々嫌になるのに背負っているモノが桁違いのアンリエッタはそれ以上なのは考えるまでもない。

 

だから何も命じず、誰かに仕えるように淫らな欲望を解放するのは彼女にとってリフレッシュになる。あくまで相手は俺限定な辺り本当に男心くすぐるというかなんていうか。たぶん彼女は気質的には女王より、我が儘なお姫様より“男に淫らに甘える愛人ポジ”がしっくりくる女性なのだと思う。立場を考えると致命的な話のような気もするけど。

 

「ちゅ、ちゅっ、んぢゅっ❤ はぁ、ですがここまでしてもらったからには褒美を与えねば王家の名折れ❤ 何か望むものはありませんか?❤ んれろぉ、むぢゅぅ❤ あぁ、わたくしが用意できるものなら何でも用意いたします❤ んじゅるっ、ぢゅっ、んんぅ!❤」

 

「う、おぉ……陛下の肢体を好き放題できる以上の褒美があるとは思えませんが…ああ、そこいい」

 

「ぢゅっ、んぶぅ、はぁ❤ 嬉しいことをいってくれます❤ ……ですがそのわりには、ちゅっ❤ ココは本妻(ルイズ)愛人(わたくし)以外の女達も幸せにしているようですが、はぁむ❤」

 

おおっと!?

際どい話題と共にタマタマを甘噛みしてくるとは!? アンリエッタ、おそろしい子!?

なーんてな。

 

「アンリエッタ、いまそれいう? 俺てっきり人肌恋しい女王様を慰める英雄子爵プレイだと思ってたんだけど?」

 

「んむ、はぁ❤ ふふ、ごめんなさいサイトさん。でもそれプレイというよりただの事実ではないですか。そうでしょう、自国の女王を愛人に躾けちゃった英雄子爵さま?❤」

 

その言葉は中身と違って責める色は皆無。しかも相変わらずムスコに奉仕を続けながら上目づかいに感謝するかのように告げられたもので、じつに滾る。やっぱ愛人気質だ、この女王。

 

「葛藤はあったよ、でもそれ以上にアンリエッタが欲しかった」

 

そしてこういう時、例え戯れの言葉遊び中であっても、ひるんだりうろたえたりしてはいけない。伊達に浮気ハーレム生活おくってないんだよ、諸君! 若干くさかろうがなんだろうが甘い言葉を時折呟くのが鉄則だ!

 

「ああっ、嬉しい!❤ ちゅ、ぢゅぅ❤ はぁ、わたくしも女王として、ルイズの幼馴染として葛藤はありましたが、それ以上にあなたの女になりたかった……そしてなってよかったぁ❤❤ んっ、ぢゅるっ、ちゅうぅ❤ 愛しい殿方のメスになれる幸福を教えてもらったのですから……はぁ❤❤」

 

熱っぽい息をムスコに吐きかけながらうっとりと微笑むアンリエッタは肉竿を舌と頬で舐め上げるようにしながら妖艶に俺に囁く。

 

「れろ❤ ちゅる❤ んれろぉ❤ はぁ❤ ですから、というわけでもありませんがよろしいのですよ? 城の使用人や行儀見習いの娘達ならどうとでもなりますしアニエスやミシェルを筆頭に銃士隊は貴族女子とは違った麗しさを持つ女達を揃えています。お気に召したのなら誰でも、いつでも、コレで女の幸せを教え込んであげてくださいな❤」

 

あらま。城に勤めていたり陳情に来た女性達に目をつけてたり、銃士隊の鍛えられたむき出し太腿に見惚れてたのバレてる?

 

だってしょうがないんだよ。古代竜戦後に未亡人になったり家が困窮したりして、援助や働き口なんかを求めてあちこちからトリステイン城に女たちが集まってきてるんだよ。アンリエッタが身分に関係なくそういう女性たちへの扶助政策してるからその関係で。そのまま城勤めになる人も多いしさ。しかも王城とかって能力の他にも見目も採用基準になる。客人応対する役職とかは特にな。俺、一応英雄子爵さまだから登城するたびに色々タイプや事情の違う美女・美少女にもてなしてもらえるのさ。

 

あと銃士隊は戦後規模が拡張されて、さっきの事情で城に集まった女達の中から腕に覚えがある娘は新たに選ばれたり、目的別に隊を分けてたりもしてて女王が直接引き攣れることが多い隊はまさに隊長アニエス、副隊長ミシェルを筆頭に麗しき女傑や美銃士が集まってる。

 

領主として、あとは英雄として(あと愛人女王に堂々と会うために)登城する用件がそれなりにある俺はそんな彼女らと結構接点がある。中には俺のことを知ってて英雄として焦がれた視線や秋波を送られたことも一度や二度じゃ……ん?

 

「……よく出来た愛人だよ」

 

この女王、やりやがった。戦後復興や弱者救済にかこつけて。女王の私兵強化にかこつけて。何食わぬ顔して俺のお眼鏡に適う女達を集めていたな?

 

「ふふ、なんのことでしょう? ただわたくしは世界を御救いになったあなたには全てを欲する権利があると思っているだけです。ましてや英雄とは古来より色を好むもの。どうか望むままに彼女達を手付きになさってください。もちろん面倒な部分はこの女王に任せていただければ、よしなにいたしますわ」

 

「言ったな。

 知らないぞ、気付いたら女王の護衛や側仕えが全員竿姉妹なんてことになってても」

 

「望むところです…ちゅっ、ぢゅっ❤ んぅ、コレに躾けられた女ならばかえって信用できるというもの❤ それにこのアンリエッタ・ド・トリステイン、どこかの夫人ほど狭量ではありません。公爵家の三女として生まれ育ち、子爵家夫人に、英雄の妻になっておいて聞けば付き合いの長いメイド一人しか愛妾を認めていないとか……相変わらずお子ちゃまなのですから」

 

それでも一応は進歩はしているというべきかしら。

なんて辛辣に呟く女王陛下は妖艶な余裕を湛えて微笑む。

 

「ふふ、わたくしなら……んちゅ❤ この素晴らしいオスチンポさまに躾けられる栄誉を独り占めしよう、なんて無謀など考えもしません、はむぅ、ぢゅっ、ぢゅうぅ❤ どうかこれからもサイトさんが見初めた女性達にこの幸せを分け与えてくださいね❤」

 

「はは、まずは度量のある愛人女王に?」

 

「うふふ、それをサイトさんがお望みならいくらでも❤」

 

卑猥な奉仕からとは思えぬどこか優雅な仕草で顔をあげたアンリエッタは置いてある俺のグラスに手を伸ばすと残っていたワインを少し含み、すすぐように口の中で転がすと白い喉を見せつけるようにして喉を鳴らす。そして、はぁ、とこぼれでた息遣いがこれまた熱くて色っぽい。

 

「だってこの女王の身も心も、既にあの日よりあなたのものなのですから…んっ❤」

 

残りのワインを口に含みながら彼女は俺を押し倒すようにして唇を重ねてくる。それはしっとりとした、あの日のような情愛のこもったキス。互いの口内に広がる酒精を肴に愛人女王とのいけない夜の密会はこうして二回戦に突入するのであった。

 

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

 

「そうそう、伝え忘れていましたオルニエール子爵」

 

朝日が昇りだした時間帯。魔法の鏡を起動させ、もう城に帰ろうというタイミングで彼女はいかにも今思い出したとばかりにそう切り出してきた。先程まで俺の腕を枕にして甘えるように抱き着いて寝ていたアンリエッタはもう為政者の顔だ。控えさせていたシエスタとジェシカが体の汚れを落とし、こちらのクローゼットに常備してあるいつものドレスや装飾品を慣れた手つきで身に付けさせた途端にこれなのだから女というのは怖いというかなんというか。

 

「じつはあなたに頼みたいことと、知らせておくべきことができたのです」

 

「はい、なんでしょうか陛下?」

 

ただそう思いながらなんでもない顔で受け答えしてる俺もたいがいだ。だってその下ではさ。

 

「れぇろぉ、んぅ、こちらもお掃除させていただきます❤ ぢゅるっ、んぼっ、ぢゅうぅ、ちゅ❤ はぁ、あんなにして今朝もガチガチなんて❤❤ あぁ、れろ、んぢゅ、はぁ、んぶ、えろれろぉ❤❤」

 

「あむ、ちゅうぅっ❤ 陛下の前なのに旦那さまったらもう❤ れろぉ、ちゅ、はぁ、あれだけ出したのにもうタマタマ、パンパンじゃない❤❤ 精子ずっしりぃ❤❤ んぅ、ステキ…んちゅぅぅ❤❤」

 

女王の支度を終えたメイドさんたちに朝勃ちチンポを処理させているんだから。

共に跪いて俺の股間に左右から顔を寄せ、右からシエスタの熱心な竿舐めと左からジェシカの熱烈な玉キスを味わいながら女王を見送る俺もだいぶ貴族らしい面の顔を覚えてきたものである。まあアンリエッタも気にした風ではなく、むしろ女王としての威厳より聖母のような慈愛の笑みを浮かべている。微笑ましい、あるいは好ましい光景でも見ているかのような表情は昨晩の言葉が嘘偽りのないものであることの証明のようだ。その昨晩で(今は)満たされているからこその余裕かもしれないが。

 

「頼みたいことについてはあとで正式に人を出して伝えます。おそらくアニエスになると思いますから……奥方にはうまく誤魔化してくださいね」

 

クスリと妖艶に微笑む女王。その意味はだいたい察せられるぐらいには俺も貴族である。

 

「はい、承知しました」

 

「そして知らせについて、ですが……」

 

しかし彼女はそこで思わせぶりに言葉を切るとどこか朗らかでいたずらな微笑みと共にこんなことを告げて、城に帰っていった。

 

「わたくし───────結婚相手が決まりましたわ」

 

「っ!」

 

「あ、きゃん❤」

「んんぅ、すごっ❤」

 

その言葉にたまらず射精してメイドたちの顔を大量の白濁で汚しながら俺は笑みが抑えきれなかった。歓喜に震えながら、ついにその日が来るのだと射精直後でも下半身をいきらせる。その猛りはそれからシエスタとジェシカを気絶するまで抱いても中々静まることはなかったのだった。

 

 

 







後編に続きます


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6 愛妻も女王陛下

遅れて申し訳ない、話の流れは決まっていたのだが、中身(エロ)が決まらなくてああでもないこうでもないと書き直しまくってこの始末である。なんとか出来たのでどうか。

誰かの夜のお供になってくれれば幸いである



では!どうぞ!







×××の月■■■の週■■■の曜日

 

 

 

 

俺ことサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール子爵は残念ながらある慶事に出席できなくなった。妻のルイズからは散々文句をいわれたが出られない事情と慶事の中心人物が同じであることからその彼女直々の説得で折れた。え、何の祝い事かって? そんなの決まってるだろ─────我らが女王陛下の結婚式である。

 

 

トリステインではアンリエッタが女王に即位してから彼女の王配(夫)問題ひいてはお世継ぎ問題が以前より問題になっていた。彼女があまり乗り気でなかったのが余計に家臣団をやきもきさせていたのだ。何せ王家の血筋を継ぐ直系はアンリエッタ女王とその母マリアンヌ大后の二名しかいないのだから。このままでは血筋が途絶えてしまうと危惧してもおかしくはない。一応ヴァリエール公爵家を含めれば人数は増えるのだがまだ直系が生きている段階で、若い女王がまだいる段階で、他の王位継承者について論じるのは色々と問題だった。王家の威厳や貴族間のパワーバランスを崩しかねない。ゆえになんとしても女王アンリエッタに王配を迎えて子を作ってもらわなければならない。家臣たちが口煩くなっていくのは仕方のない面があった。彼女もいずれそうするしかないと理解はしていたのかこの話題で一番口煩かったマザリーニ宰相に、

 

『わたくし自身やその命を受けた者だけが相手の選定及び調査をすること。

 そしてその結果選ばれた人物がよほど問題ある相手でない限り認めること。

 それを約束してくださるのなら今から3年以内にわたくしは必ず結婚いたします』

 

、と戦後復興の目途が立った約1年前に宣言していたらしい。これに宰相は相手の選定条件に色々口出しはしたらしいけど承諾したとのこと。そして予想外に早く見つかった都合のいい立場にあった青年貴族を見繕った女王は今日、彼と結婚することにしたのだ。

 

 

 

 

「キレイだ、アンリエッタ」

 

「ありがとうございます♡」

 

新郎から出た思わずといった称賛の言葉に女王は頬を赤くしながら微笑む。彼女の今日の装いはいつもの女王としての白いドレスとは色の系統は同じだが形は大きく違った。王家の紋章由来か清楚感のある百合のコサージュで彩られながら普段より上半身の露出が多いタイプのウエディングドレスである。胸元はハートカットでプリンセスラインのドレスとなっている。肩や首回りは花嫁衣裳とは違った意味の白さを誇る肌が惜しげもなくあらわになっており、また深くて大きくて柔らかそうな胸の谷間が向かい合う新郎にはよく見える意匠になっていた。普段はしないタイプの化粧も施されており、元々の美貌がいまや目を眩むような輝きである。

 

「それでは、誓いの口付けを」

 

見惚れている間にこちら流の結婚の挨拶を聞き逃していたらしい、が最後はやはりそれか。王家の結婚式を行うに相応しい歴史ある荘厳な教会で、巨大なステンドグラスを背景にそれはそれは偉い神官さまの言葉を受けて新郎新婦は国中及び国外も含めた大勢の招待客の前で厳かに、されど確かにお互いの唇を丹念に且つ熱っぽく重ね合わせたのだった────まるで誰かに見せつけるかのように。

 

 

 

 

「おめでとうございます陛下!」

 

───教会での式が終わり、日本でいうところの披露宴のような場となり新郎新婦は数々のお歴々の方々から祝いの言葉を受けて微笑んでいた。そこに顔を見せたのが世話役のメイドを連れたひとりの妊婦。女王の幼馴染にしてそろそろ産み月となる腹を抱えつつ見事に、されど控えめにドレスアップしたオルニエール子爵夫人・ルイズであった。

 

「ありがとうルイズ……でもごめんなさいね、大事な時期に呼び出すことになってしまって」

 

「いいえ、いいえ! 国の、何より陛下にとっての大事な式です。私が出席しないわけがありません」

 

「ありがとう。あまり大きな声ではいえないけど、あなたに祝福してもらえるのが一番嬉しいわルイズ」

 

「そんな……光栄です」

 

「あ、紹介が遅れたわね。もう知っているでしょうけど、この人がわたくしの夫となる人よ。素敵でしょ?」

 

女王はまるで見せつけるか如くぎゅっと夫の腕に抱き着き、その豊満な胸を押し当てる。そのボリュームのたわみに一瞬ルイズの瞳に殺意が宿ったが、そこは彼女ももう一端の貴族夫人。即座にその感情を隠す。

 

「おっ、こほん。君のことはアンリエッタから聞いているよオルニエール夫人。これからも王家を、いや私の妻を臣下として友として支えてほしい」

 

「もったいないお言葉です。

 ここにいない夫と共に生涯を賭けまして女王陛下に仕えさせていただきます」

 

「もう、ふたりとも硬いことばっかり……まあ結婚直後に妻の親友に色目使われるよりはましですけれど」

 

「へ、陛下」

 

「おいおい、彼女が困っているよ。それに、私の目に映っている女性は君だけだよアンリエッタ」

 

「まぁ、あなたったら♡」

 

女王の夫はそっと彼女の頬に手を当てると自分に顔を向けさせて見つめ合う。女王はそれだけでうっとりと目を細め、自らの伴侶からの熱い視線に同じくらい熱い視線を返していた。

 

「お熱いですね。これならば宰相閣下にうるさくいわれることもないでしょう、ねえ陛下?」

 

「ええ、いつまでも子供ではないと見せつけてあげます。ねえ、あなた?♡」

 

「ああ、これから王家は安泰だと皆に見せてあげよう」

 

ぐっと腰を抱き寄せ、より密着する新婚夫婦はまるで他の人のことなど頭にないかのよう。放っておけばそのままキスでもしてしまいそうな空気に、その熱にあてられたかルイズも少し頬が赤いがすぐに首を振ると申し訳なさそうに口を開く。

 

「……その、陛下、このような祝いの席に夫が欠席することになり、まことに…」

 

「ああ、それ以上はダメよ、ルイズ。どうしても彼にしか頼めない仕事が出来てしまって、参加できなくなるのをわかったうえで命じたのはわたくしなのだから」

 

「そういっていただけるとありがたいです」

 

「むしろそれこそ大事な時期に、あなたの大切な旦那さまを長らく借りることになって申し訳ないわ。何かあったら我慢せず、遠慮せずにいうのですよ? 優秀な医師を控えさせているから」

 

「過分なご配慮感謝いたします。しかし大丈夫です、気心知れたメイドもつれてきていますし学院時代の友人たちもいますので気持ちは落ち着いております。とはいってもすべてはこの子次第なのですが……」

 

大きく膨れたお腹を愛しげにさするルイズは既に母の顔を浮かべており、誰の目が見ても愛しい伴侶の子を抱えるからこそ出る女の幸せに満ち満ちていた。

 

「………ねえ、ルイズ」

 

それを見る女王の目に一瞬浮かんだのは何色の感情か。されど口から出た声に違和感は無かった。

 

「なんでしょう陛下?」

 

「久しぶりに、子供時代のようにちょっとした競い事でもしないかしら?」

 

「ええっと、このような身なので内容によりますが……」

 

「大丈夫、競うのはまさにそのことだから。つまりは──────愛しい愛しい旦那さまの子をどちらがより多く産めるか。生涯をかけての、愛の勝負よ♡」

 

「へ、陛下!?」

 

「うふふ、わたくしが一人でも多くと求められているのはあなたも知っているでしょ? わたくしも一人や二人で子作りをやめるつもりはないの。何人でもこの人の子を産み育てたいのです♡」

 

見せつけるように夫の手を強く握り、自らの豊満な肢体をすり当てるように密着する女王。人前ではあるがそれはまるで夫の情欲を煽っているかのよう。しかもルイズに語りながらルイズを見ずに愛すべき伴侶をただただ蕩けるような情愛の瞳で見詰めているのだから。果たして、意図的か無意識か。

 

「けれどきっとお子はまだか、次の子はまだかと方々から暗にせっつかれることでしょう。そうなってはいくらわたくしも望んでいることとはいえ、嫌になってしまうかもしれないわ。だからモチベーション維持のためと思って、どうかしら? ルイズもその子だけ、なんていうつもりはないのでしょう?」

 

「え、ええっと、授かり物ですので思い通りとはいかないでしょうが……そのお気持ちは重々。また勝負を請け負うことで陛下のお気持ちを高められるというなら、私でよろしければお相手をつとめさせていただきます……ふふ、負けませんよ陛下」

 

「ええ、それでこそルイズです! うふふ、というわけですので、あなた♡

 今晩からたぁぁぁっぷりと励んで、まずはルイズに並びましょう♡」

 

「ア、アンリエッタ、それはもちろん頑張るが……これはいったい何の辱めだ」

 

暗に、というにはほとんど露骨にお互いいっぱいセックスしましょう発言である。

 

「あははは……い、色々ありますので、どうか御励みください、としか臣下としてはいえません」

 

「ほらルイズもこういっているのです。あなたとわたくしで、トリステイン王家の血筋をたくさん紡ぎましょう♡」

 

「まったく……ああ、わかったよ。たくさん作ろう、オルニエール夫人に負けないほど俺と君とで」

 

「はい、あなた♡」

 

甘い声で返事をした女王は証明のようにルイズの前で彼に口付けする。頬や額、なんていう可愛らしいものではなく唇への、短いながらも絡み合う濃密なキスを。タイミングを見計らったのかその場でそれを目撃したのはルイズとお付のメイドだけだったが、いたずらに微笑んだ女王の顔はまるで勝ち誇っているかのようだった。

 

 

 

 

「アニエス、誰も通さぬよう。緊急のものがあった場合はあなたが伝えにきて」

「はっ」

 

披露宴、それに伴う各種挨拶が終わって、二つの月が空に輝く頃彼ら女王夫婦が共に入ったのはこの結婚に合わせてトリステイン城に増設された離宮である。周囲や内部を警護するのは現在事情を知る(・・・・・)銃士隊・近衛部のみ。城と離宮を明確に隔てる大扉の前で門番のように幾人かの部下達と共に守るのは近衛の長であり総隊長でもあるアニエス。女王の命令通り、今からおよそ一週間は余程の緊急事態でも起きぬ限りどんな地位を持つ者でもここを通ることは許されない。なにせ今から行われるのは次代の王を紡ぐ儀式。女王と王配による蜜月(ハネムーン)なのだから。

 

「っ」

 

そう思って離宮のおよそ中央部にある俺達の(・・・)寝室に入ると息をのむ。ムード作りか仄かな灯りしか無いが内部が見通せないほどではなく様子がよく見えた。女王の趣味だろう華美になりすぎないながらも王族らしい豪奢さと落ちついたデザインという様々な矛盾を見事に調和させた内装が広がっている。おおよそ以前からあった彼女の寝室と似た空間でもある。だから初めて入ったという感じはしないものの今からの日々を、その目的を思うといたく高揚している自分がいた。

 

「アンリエッタっ」

「やんっ❤」

 

この後の準備を兼ねてか王族らしい装飾と大きさの化粧台の前で装飾品を外していた妻を背後から抱きしめる。腕の中からふわりと舞い上がる芳しい香りと離れがたい柔らかな感触が広がる。今すぐこの匂いに俺のニオイを混ぜ合わせたい。今すぐこの極上の肢体を滅茶苦茶にしたい。

 

「もうっ❤ 外してからですよ❤」

 

あらわになっている白い首元に俺の唇と匂いを植え付けるように埋めるのを可愛らしくみじろいでやんわりと止めた愛妻はまずはそれからだと化粧台の鏡越しにいう。これは失敬。慌て過ぎたようだ。

 

「ごめん、やっとかと思うと我慢できなくなって」

 

「ふふ、わたくしもです。だから……早く本当の姿で愛して❤」

 

わかったと頷いて、花婿衣装の首元を緩めるとそこに隠れていた妙な形のチョーカーを外して化粧台へ。するとどうだろうか。鏡に映っていた女王を抱きしめる夫の姿が変わる。黒に近い茶髪をした青年貴族が、同じ格好した黒髪の青年──つまりは俺ことオルニエール子爵になったのだ、なーんて。

まあ、つまりそういうことである。

 

「っ❤ サイトさん!❤」

 

彼女も鏡越しに見て感極まり振り向きながら俺を見上げる。何を求めているのかは明白だ。結婚式用の、遠くから見る者にもわかる濃いルージュで彩られた唇が俺を誘う。何度味わっても魅惑的なそれは初夜というシチュでより輝いて見えた。しかし、ぐっとこらえる。今しがたアンリエッタが俺を諌めたように俺もまた夫として妻の間違いを指摘せねば!

 

「違うだろアンリエッタ。俺達は今日結婚したんだから…」

 

「っ、はい、サイト(あなた)っ❤ ぁ、んぢゅぅぅ❤❤」

 

鼻にかかった蕩け声でのあなた呼びという正解を出した新妻アンリエッタに俺はキスを落とす。そのルージュを奪い取るような濃密で濃厚な隙間ゼロで行われる夫婦の寝室で、子作り前のキスを。

 

 

大元の提案は俺からだった。彼女には、アンリエッタには俺の子を産んでほしかったのだ。他の愛人たちの場合は「出来たら嬉しい」ぐらいの感情だったけれど、アンリエッタには「必ず産ませたい」という感情がずっとついてまわった。何気に直の肉体関係を続けた日数でいえば、実際に肌を重ねた回数でいえば、たぶん俺の女達の中でアンリエッタは一番多い。女王のエロス(ロイヤルビッチ)さ以上に惹かれるモノが彼女にあったのだと思う。普段皆を魅せている麗しき女王の姿とベッドで俺だけに見せる淫らなメスの姿。ギャップとその独占が俺を虜にしているのは間違いない。だからこそ、仕方ない、とわかっていても彼女がいつか迎えるだろう伴侶に嫉妬していたしそいつがこの魅惑の体を、俺がここまで開発したエロ女王を味わうのかと思うと昏い情念を抱いてしまう。

 

だからアンリエッタの体に、これから彼女が紡ぐ王家の血筋に、絶対に消えない形で“俺”を刻み込みたかった。もちろん愛人として、俺を散々喜ばせてくれた彼女が欲しがっているモノをあげたかったという人として当然の感情もあったけどね(当然とはいったい?)けど相手は女王。他の愛人たちのように俺の権力や采配で誤魔化すのは難しい。どうしたらいいかと俺は正直に彼女に相談した。まあ、その時は「そこまでわたくしを望んでくれていたなんて……嬉しい♡」とそういう予定じゃなかったのに女王の執務室でドレスをめくりあげてズッコンバッコンと楽しんで、と話がずれた。後日アンリエッタは解決策を提示してきたんだ。俺もさすがにびっくりな内容だったけど。

 

実在の青年貴族と結婚して、けど実際の子作りは堂々と俺とすればいい

 

と。

女王の伴侶となれる身分と年齢の青年貴族たちの弱みを彼女はじつはいくつか握っていた。これは強硬な求婚をその人物か実家がしてきた際に黙らせるために用意していたものだったとか。これらを使い条件に合いそうな男を表側の結婚相手としつつ本物は監禁なり排除なりして王家秘蔵の外見を変化させるマジックアイテムで俺がその人物に化けてしれっとアンリエッタと結婚式をあげて当然のように子作りするのだ。

 

正直ゾクリとした。

恐ろしかったのではない。その手があったか!的な高揚と実行した時にはきっと“ルイズの前でアンリエッタと結婚式をあげれる”“彼女の前で堂々と誓いのキスまでできる”ことに俺は背徳の興奮を禁じられなかったのだ。それはどうもアンリエッタもだったようでこのプランを聞かされ賛同した夜はいつもより燃え上がって、っとまたズレたな。ともかく、そんな計画が裏で進行してたんだ。この間の逢瀬で彼女が告げた結婚相手が見つかったというのは都合がいい表向きの相手がついに決定したということだったのだ。そして女王陛下からの依頼というのはその間の俺の不在を誤魔化す方便。今日それを実行して、臣下、国民、国賓たちの前で俺は堂々と重婚し、トリステインの女王アンリエッタを非公式に、身勝手に、第二の妻とした。そしてこれからそんな非公認な相手である俺とトリステイン王家の次代を周囲に望まれて作るのだ。普段の密会とは興奮度合いがまったく違う。何もしていないのにもう股間のムスコが痛いほど勃起している。

 

ああ、そうそう。一応説明しておくがさっきまで俺が化けていた人物は物騒なことにはならなかった。貴族生まれながら貴族生活が合わない若様らしく、しかもお付のメイドと隠れて恋人関係になっていたとか。アンリエッタは二人で暮らせる逃亡先と仕事を用意する代わりにその身分と顔をもらう交渉をしたのだとか。今頃、貴族社会のしがらみと身分差問題から解放されてハッスルしていることだろう。さらに彼の実家も影でしていた悪行の証拠を掴まれ、事情を教えないまま傀儡にしたとか。取り潰しもあるほどあくどいことをしていたので女王に従うだけで家を存続させられるのだから恩情ある扱いだと思うぜ。もちろん、どちらにも万が一を考えて女王の手の者による監視をつけている。よからぬことを企てれば彼にせよそのご実家にせよ処分する手筈は整っているのだとか。なので、彼と恋人さんやそのご実家さんには静かに暮らしていてほしいね。お互いのために。まあ、ダメだった時はご実家の女性陣や恋人メイドさんが中々の美人さん揃いなので俺がもらってあげるけどね(ゲス顔

 

 

 

「んぶ、ぢゅぅ❤ ぷはぁ……あぁ、愛しい人❤ わたくしのサイト(あなた)❤」

 

結婚式直後としては最後に少し不適切な回想をしつつもキスを堪能する。眼前には俺と唾液の橋で繋がる舌を突き出した格好で蕩けた目で夫を見詰める我が妻。やがて崩れた銀の橋はなだらかな肩に落ちると場所が良かったのかまるで俺を誘うようにきめ細やかな肌を滑り、ふくよかな白い谷間に消えた。

 

「ああぁん❤」

 

その挑発乗った、とばかりに左右からハートカットの隙間に腕を入れてその豊玉を鷲掴み。ぐにゅりと歪む量感のあるロイヤルバストはやはり何度揉んでもサイズ、張り具合、柔らかさ、重量感、のバランスが最高で飽きないどころか揉むたびに夢中になる。これを式や宴で何度押し当てられて何度理性が飛びかけたか。お預けさせられた報復とばかりにぐにぐにと乳房の芯に響くようにこねまわす。君の感じるところは把握してるのだよ、なにせ夫だからね!

 

「あ、はあぁ❤ んふぅんっ❤ 本当に、あん❤ わたくしの旦那さまは、あぁっ!❤ 胸を揉むのがお上手ですこと❤ 頭、痺れちゃう❤ ふふ、夫を夢中にさせるモノを持てて妻として誇らしいです❤ あはぁん、あなたもっとぉ❤❤」

 

もっとも我が妻は喜んでその胸を差し出すのだけど。出会った頃からは一回り以上ボリュームが育ったおっぱい。まるで俺が育てた、俺を喜ばせるために育ったとばかりに豊満な実りは十二分に俺を夢中・満足させる。まさにウィンウィンの関係だ。なんて理想の夫婦だろうか。

 

「あぁ、やぁん❤」

 

なんて内心ふざけながらおっぱい堪能を右手に任せて、左手でウエディングドレスのスカートをめくりあげる。布越しに太腿をさするようにしながらゆっくりと上げていき、それを鏡越しに眺める。アンリエッタは形ばかりの羞恥の声をあげるがされるがまま。けど。

 

「おおっ、これは…」

 

あらわになっていく白のガーターストッキング。その上に気持ち乗っている男好きな肉付きのムチムチな太腿。けれどその先にあったのはそれ以上のエロスを見せつける装い。

 

「式の最中ずっとそんなの穿いてたなんて、俺の奥さんはスケベだな」

 

ドレスと合わせた白のショーツは王家の花である百合の刺繍入りだが切り込み深めなシースルーで布面積が少ない。それだけでも股間直撃モノだけど、クロッチ部分がそもそも無いエロショーツであった。思わず、ロイヤルヒップに押し付けていた股間がより固くなる。うむ、この感触は後ろの布面積も極小と見た!まさにハレンチ!

 

「うふふ、いやらしい妻はお嫌?♡」

 

「大歓迎!」

 

鏡の中でいたずらに微笑む妻の問いかけに喜びの即答をする。

これは予想外だったのかアンリエッタは頬を朱に染めながら嬉しそうに微笑む。それは男を誘う妖艶なそれというよりは恋する乙女のようですらあった。ただ表情はそうでも、女王の肢体が醸し出す蠱惑的な色香は誤魔化しようがない。そしてこれからすることが変わるわけでもない。しかしこのタイミングでそんな顔を浮かべられる辺りが俺の第二妻の魔性っぷりなのかもしれない。だってもう、その顔を淫らに蕩かせたくてたまらない。

 

「アンリエッタ、もう俺は!」

 

「あなた❤」

 

我慢できないとここで貫いてやろうとしたがそれよりも先になだめるように諌めるように、されど蠱惑的な声で待ったがかかる。俺の腕の中で全身を振り向かせた彼女は濡れた瞳で俺を見上げてこう言った。

 

「ワガママを、許してほしいのです❤」

 

「…どんな?」

 

「わたくしたち夫婦(・・)の初夜(・・・)、その初めの初めはベッドの上で向かい合って、あなたの顔をみながらしたいのです❤ チュッ❤」

 

可愛らしくそうつげて、ほっぺにチュッとされた隙に愛妻は腕の中から逃れるとベッドに腰掛けて俺を待ち構える。ウエディングドレスのスカートを大きくめくりあげてのM字開脚。自ら膝裏を抱えて夫を誘惑していた。

 

「どうかこの純白の衣装をあなた色に染め上げてくださいな♡」

 

「ごくりっ」

 

そしてそんなポーズで突き出された股間では隠す気もないエロ下着が扉を全開で誘ってきた。花嫁衣裳をいくらでも汚していいというお許し付きで。ルイズの時は衣装のままは嫌がられてちょっと残念だったっていう話をどうやら彼女は覚えていてくれたらしい。

 

「さすがアンリエッタ、すごく俺好みだ。しかも……」

 

脚と共に女王の秘穴も開いたのか愛液が垂れ落ちてスカートとシーツを濡らしていく。同時に濃密な雌臭が鼻腔を刺激してきて、下半身のムスコがびんびんに反応してテントがでかくなる。

 

「っ……準備万端だな」

 

この距離でも届くいつもより濃密な匂い。まだ直接触ってもいないのに半端じゃない愛液量。何かやったなと暗に問えば蕩けた声ながら明確な答えがかえってくる。

 

「はい❤ 元より今日の式はわたくしの周期と合わせたもの❤ そして王家秘伝の子作り薬も飲んでいるので、んぅ、ああぁ❤ 式の最中ずっとあなたに抱かれたくて我慢できないほどでしたわ❤」

 

さすができる愛人、じゃなくて第二愛妻。GJ!

けどそれどっちかというと子作り薬じゃなくて媚薬じゃね?

なんて、いらんツッコミは野暮っていうものだ。俺はただ妻の意気込みに応えるため早々に下半身だけ衣服を脱ぎ捨てる。

 

「つまりあなたのアンリエッタ()はいま一番の孕み頃❤

 今まで無為にしてしまった子種たちの分までトリステイン王家の胎にぃ❤

 あなたの妻の子宮にたっぷり種付け、を、ぁ、っっ──────ぉぉぉ!!?!❤❤❤❤❤」

 

互いに興奮していく女王にして妻の口上が終わり切るより早く俺は妻と一つになる。開かれた膝頭に両手を置くようにして掴むと服から出すのも大変だったムスコを待ちかねている妻の穴に一気に突き入れたのだ。勢いにのけぞった妻は白い喉をさらしながら一際熱い吐息をもらす。

 

「ぉ─────ぁはぁっ!?❤❤」

 

俺は俺で夫婦となって初の合体に、その感覚に意識をもっていかれた。

 

「う、おっ、これはっ!?」

 

違ったのだ。

これまで散々味わってきた女王の蜜壺だが今宵は一味もふた味も違った。貪欲なまでの吸い付きはこれまで通りだが、それ以上に奥へ奥へと誘う膣肉の蠢きに逆らえない。本当にどっちが食われているのか。しかも肉棒を包み込む熱は今までと種類が違う。これまでがいわば互いが溶けあうための熱であったのなら、これは女体として母体として準備が整っていることを示す熱。快楽(セックス)のためではない、繁殖を促す熱さ。あなたの子が欲しいと訴える熱さ。

 

「一気に奥までぇ❤ はぁ❤ す、すごい、今までと感じ方が違っ、んんぅ!❤❤」

 

「俺もだ。めちゃくちゃ求められてるってわかるぞアンリエッタ!」

 

繁殖相手として求められている。それが雄の本能を強烈に刺激する。ましてやその相手が本来なら手が届くどころか手を出してはいけないはずの相手となれば余計に。彼女もいつもとの違いには戸惑いと歓喜が入り混じった嬌声を、本音をこぼしていた。

 

「ああ❤ だってずっと欲しかったんです❤ なのにルイズや他の方々ばかりお子をぉ!❤」

 

「次はお前だ、アンリエッタ!」

 

「はい、あなたぁ!❤❤」

 

だから、離さない。離さないで。

俺達は熱のこもった目で見つめ合いながら自然と両手を繋ぎ合う。恋人繋ぎってやつだ。互いの左手にある真新しい指輪が俺達が結婚したという事実をより輝かせる。

 

「アンリエッタ…やっと、やっとお前と夫婦として交われる!」

 

「ずっと夢見ていました! こんな形でもあなたの妻になれて、わたくしっ!❤」

 

そんなまさに新婚夫婦だという上半身の空気は、だが下半身にはそぐわない。どれだけ俺達が交わってきたと思っているのか。この日を心待ちにしていたと思うのか。上では蕩けた目で愛を交らせながら、下では本能のままに腰を交らわせる。彼女の美しい足がぎゅっとしがみ付き、俺のほじくるような腰の動きに応じて跳ねる。さすが妻より抱いた女だ。何も言わずとも息が合う。けれどやはり彼女の方が我慢してきた想いが強いのだろう。腰に回された足がぐっと俺を引きこんでくる。

 

「おおっ!?」

 

「あはぁっ!❤ サイト、わたくしのサイト(あなた)❤ どうですかぁ、正真正銘あなただけのモノになった女王()のオマンコはぁ❤ うふふ、好きなだけ味わってぇっ!❤❤」

 

「もちろんっ! いやだって言ってもやめないからな!」

 

「あはぁんっ❤ わたくしがあなたを拒絶することなどありませんわ❤」

 

荒い、熱のこもった息をこぼしながら媚びきった声をもらす第二愛妻。俺を見詰めるのはハートマークが浮かぶ瞳からの熱視線。俺はたまらず彼女に覆い被さる。

 

「アンリエッタ!!」

 

「っっ────ぁぁ!!❤❤❤ 刺さってぇっ!❤ そこですぅ、子作り準備万端の子宮そこぉ❤ あなたの妻の子宮そこぉ!❤❤」

 

「今日からの蜜月(ハネムーン)はずっと子作りだ。ここに、絶対っ、俺の子を、俺達の子を仕込むぞ!」

 

「はい、はいっ❤❤」

 

ぐっとより押し入った俺のムスコが既に開いている子宮の入り口に刺さったのが分かる。ぱくぱくと食らいつくそれは早くちょうだいとせがむよう。しゃぶりつくような、絞るような感触は慣れていても、腰が持っていかれそうな吸い付きと気持ち良さ。早々に頭まで蕩けそうだがぐっとこらえて、妻の求めに応じてやるとばかりにグリグリと腰を回して子宮口を刺激する。準備万端の体だからこそ、これからお前を孕ます相手をより意識させるために。

 

「こっちだってこの日のために溜め込んでたんだ。いつもより濃厚なのたっぷり卵にぶっかけてやるからな!」

 

「おおっ❤ 出てますっ、もうとっくに出てますから❤❤ あぁ、女王の卵仕留めてぇ❤❤」

 

ドロドロに蕩けた熱さの膣内はかつてないほどの熱気でムスコに絡み付き、極上の快楽を与えながら射精を促してくる。思わずぎゅっと握り合う手に力が入る。交差する視線に誘われるように唇を重ね、当然に舌をからませる。

 

「んぅっ、れぁ」

 

「んんぅっ❤ ぢゅるっ、れろ、んんぢゅぅ❤」

 

「ちゅ、ぷはぁ、たくさん、たくさん作ろうアンリエッタ! 君との子が欲しいんだ!」

 

「ああぁぁん❤ わたくしもです❤ だからたくさん、たくさん仕込んでサイト(あなた)っ❤❤!」

 

上の口で求め合う愛の言葉を掛け合いながら、下半身は濃密に貪欲に絡み合ってお互いを貪る獣の交わり。どちらも事実で、どちらも俺達の本音で本能だ。だから込み上がってくる衝動、溜まる熱を我慢することもしない。

 

「うっ、初夜一発目だ。受けとれアンリエッタ!!」

 

「はい、あなたぁっ❤ あっ、あああああああああぁぁっ❤❤❤❤」

 

腰をがつんと叩きつけながら、吸い付いてくる子宮口目掛けて初夜の開幕を告げる一発目を解放した。腰が震える。下半身が震える。射精中の敏感なムスコにくらつく愛妻の膣肉が一滴も逃すまいと絞ってきて頭の奥がスパークしそうなほど気持ちいい。今まで体験してきた愛人たちへの種付けとは違う感慨。これからこの国を従え、導いていく王族を生み出す胎に。その貴き血筋を紡ぐ卵に。俺の精液を注ぎ込んで受精させる。これからのトリステイン王族たちを俺の子どもたちにする記念すべき一発目。

 

「くぅ、はぁっ!!」

「──────────────ぉぉっ!?!❤❤❤」

 

お互いに、いつもなら、なんてことはない初弾。されど待ちに待った、皆を騙しての結婚式後の、望まれての妊娠解禁・夫婦セックス。そのシチュも加わって脊髄を昇ってくる快感電流に痺れながら射精が続く。自分でもそうとう間抜け面で涎でも慣れ流していそうだ。アンリエッタもいつもとの違いに大きく背を浮かせて仰け反っている。震える白い喉、突き出したような震える大きな双山、絡み付く肉付きのいい脚。正直、今までにない強烈な射精感と下半身の蕩け具合に頭がおかしくなりそうだった。めちゃくちゃ気持ちいいと分かるのに腰から下が別の生き物みたいな感覚だ。

 

「あ、はぁん…❤」

 

どれだけ射精していたのか。長くとも30秒もなかったろうが体感的には数十分もしていた気がする。それだけの意識の白濁と疲労感と満足感。今までの逢瀬でもドロドロになるほど彼女と蕩けあったが一発でこれは無かった。だから俺の視界に戻ってきた妻がみせた蕩け顔と甘い吐息にやっと我に返れた。お互い繋いだままの手を離さないままだったのが妙に気恥ずかしい。

 

「ん、ふぅ、あぁ……❤ こんなにも違うものなのですね❤」

 

半ば固まってなかなか解けなかった手をなんとか放して彼女はうっとりと自らのお腹をさする。

 

「大好きなあなたと夫婦となり、望まれてする子作りで愛する殿方の精を受け止める❤ わたくしは今日この時ほど女に生まれたことを幸せに思ったことはありません❤」

 

今ので出来ていれば良いのだけどとこぼしながら、目元からこぼれ落ちた滴は生理的な反応か感情の発露だったのか。後者であればいいなと思いながらその手に自分の手を重ねる。

 

「気が早いぞアンリエッタ」

 

「え?」

 

「ルイズよりたくさん、ここで孕んでくれるんだろう?」

 

そちらの方が幸せだろうと暗に指摘しながら重なる手にぐっと少しばかり力を入れてマッサージでもする加減で妻の腹を押す。

 

「んぅっ❤」

 

それだけで悶えるのは絶頂後の敏感さからか。殊更妊娠を意識させられてか。エロ漫画にありがちなファンタジー設定で排卵でもしたか。ともかく蕩け落ちていた瞳がより歓喜と興奮の熱を帯びて俺を見詰めていた。

 

「もう、あなたったら❤ えいっ」

「おお?」

 

かと思えば、ぐるりと視界が回転。一瞬で上下が入れ替わって花嫁衣裳を乱した妻が俺の腰に乗る形になっていた。見下ろす彼女の表情は恋する乙女のようで、獲物を前にした肉食獣のようで、男を蕩かす魔性のよう。どれもが違って全てが正解のような俺の新妻女王の姿に自然とムスコに送る血流が増えた。トリステインの至宝と謳われる麗しき女王、その俺しか知らない閨の顔。この女を満たせるのは自分だけだという自負と優越に興奮が止まらない。

 

「あん❤ 相変わらず女泣かせなたくましさ❤」

 

入ったままだからそれを敏感に感じ取って悶えた妻は悦びを顔に浮かべるとそのまま自分の腰を振り始める。その激しさに、元々取り外せるようになっていたらしいスカート部分は振り回すような腰つきに外れて飛んだ。あらわになったむっちりとした太腿と尻たぶを俺の股間にパンパンッとぶつけられる。そんな動きをしつつもむしゃぶりついてくる膣でムスコをしごかれる快感は、先程までの自分で腰を振って抱いている動きとタイミングや角度が違うためにもはや別物の極楽だった。ましてや。

 

「うふん、どうですか❤ あなただけの花嫁(女王)が必死に種付け請いダンスを踊る姿はぁ❤」

 

俺の腰上という舞台で妻女王が酒場の踊り子のように踊っているとなれば。

両手を頭の後ろで組むようにして胸を突き出し、地球のサンバもかくやという腰つきで俺のムスコをしごく花嫁女王。とっくにハートカットからこぼれ出ていたロイヤルバストの白い双山がバイン、バインと揺れて目も楽しませる。

 

「最っ高だ! あの美しいアンリエッタが! 式の最中ずっと男連中の目を奪っていた俺の女王が! こんな百戦錬磨の娼婦すら逃げ出すような踊りを!」

 

たまらない。

その姿が元々キレイで清純そうであればあるほど男とは汚したい生き物らしい。

 

「はあん❤ とうっ、ぜんっです❤ できた妻とは人前では貞淑、ベッドでは夫専属娼婦であるべき❤ 殿方()の望みを汲むのはぁ、興奮していただくのはぁ、ああぁっ❤ 義務であり栄誉ですぅ❤❤」

 

彼女も彼女で、やっと手にしたこの状況に特別な感慨があるんだろう。陶酔しきったうっとりとした眼差しで俺を見下ろしながら、俺の感じる所を熟知した腰使いは激しくなる一方だ。うねる膣が隙間なく吸い付き、しごく中ムチムチのヒップを何度も弾ませる。パンパンッと響く肉音が次の射精の催促にも下の口の喘ぎにも思えてくる。

 

「アンリエッタ、イイ、いいぞっ! 次が昇って……おおっ!?」

 

「あはぁっ、わかります❤

 これ、射精前の震えっ、んんぅ❤ あ❤ あ❤ っ、んああああぁっ❤❤」

 

腰上で乱らに舞う愛妻に見惚れてしまった俺は這い上がってきた射精感をこらえきれなかった。アンリエッタは可愛らしく且ついやらしく、鼻にかかった声で喘ぎつつも的確にぐにゅりと腰を捻って、最適な場所(子宮)に当たるように位置を変えて亀頭と子宮口で深くキスをさせる。

本当に、種付けられ好きな女王陛下(俺の妻)だ。

 

「う、お、おおっっ!!」

「─────お、ほっ!❤ また来たぁ❤ たくましい射精っ❤ 夫からの種付けぇ❤❤!」

 

文字通りの吸引。出すのより吸われる速度の方が早いのではと錯覚する貪欲な子宮の嚥下。一発目のそれが下半身が別世界にいったかという衝撃的な快感とするならば、これは相反する感覚が合わさったハイになる快楽だった。自分の全てを吸い出されてしまうような疲弊感と彼女の求めに応じられていることへの男としての満足感。ランナーズハイになる人達の気持ちがちょっと分かる気がした。一緒にするなって怒られそうだけど。

 

「あ、はぁ──────っっ❤❤❤❤❤」

 

アンリエッタもこの二回目の種付けに絶頂(満足)を迎えてくれた。一際大きく仰け反るとしばらく全身を震わせて戻ってこなくなった。それでも股間の密着具合が微塵も変わらないどころか絶頂して歓喜する膣がざわめいて“次”の準備に動いているのだからさすがの麗しの女王(ロイヤルビッチ)。うむ、歴史上類を見ない子だくさん王家にしてやろう。今はまだなだらかで括れたウエストが俺の種でふくらむ未来を妄想したら今の疲れは吹き飛んでしまう。

 

「ん❤❤」

 

そして脱力しきった柔体が俺に落ちてきた。難なく受け止める。散々味わった極上の肢体だけど、抱き留めるだけでも股間に響く感触だ。

 

「はぁ、何度わたくしを虜にすればいいのですか❤ ステキ過ぎますわ、あなた、んむぅ❤」

「俺も君に夢中だよアンリエッタ……むぅ、ちゅ」

 

目と鼻の先にある全てが淫蕩に染まった妻の顔。もっと顔を見せてとばかりに彼女の両手が頬に添えられ、俺達は啄むように唇を重ねる。

 

「んちゅ❤ ぢゅっ❤ むぅっ❤ ん❤ ちゅ、ちゅっ、んんぅっ❤❤」

 

それは情欲を交らせるものではなく互いの情愛を伝える口付け、の連続。唇を甘噛みし合って、舌先だけを交らせる。終わらないリップ音とささやかな粘膜の接触は耳と口から蕩かせに来ているようで、しかしそれに先に参ったのはこれを始めた妻の方だったらしい。

 

「ちゅ、む…んおっ!?」

「ずゅっ、んんぅ❤ はぁ❤ サイトぉ(あなたぁ)❤ 好き、スキっ、すきぃっ❤❤」

 

折り重なった格好のまま、熱い口付けと愛の言葉を何度も繰り返しながら未だ深く交わったままの腰を我が妻アンリエッタは絶頂直後とは思えぬ速度と勢いで上下させた。ともすれば先程までの目を楽しませる目的もあった種請いダンス以上にただ子種を求めるだけの激しい腰振り。熱く蕩けた膣の締め付けを微塵も緩めてなどいない状態で、だ。パンパン、どころかバンッバンッと女王の魅惑的なヒップが俺の肉棒をしごきながら踊る。見えてないのに見えているような錯覚が頭をぼんやりとさせる。二発目発射直後の敏感さも加わって俺はたまらず三発目を吐き出した(吸い出された)

 

「おっ、ふ、んっ!!」

「んふぅ──────────っっ❤❤❤❤❤❤」

 

深い口付けを続けながらぴったりと押し付けた尻たぶを震わせて三度目の射精を受け止めた(搾り取った)妻は恍惚した顔で微笑む。その目が情欲と情愛に染まったハートマークになっているのは決して俺の目の錯覚じゃないだろう。さすがの俺もこの短い間隔での連続射精は意識が飛んでしまいそうな疲弊と快感を覚えるが、それ以上にこの国一番の女を夢中にさせている事実は雄としての優越感に火をつける。それに新婚初夜のワガママに応えるのもここまででいいだろう。

 

「アンリエッタ」

「ふ、え……きゃん❤」

 

三度注がれた精液を腹に感じて、陶酔しきっていた新妻をまたベッドに押し倒す。伊達に閨で何人もの女を口説いてきた俺じゃない。慣れた動きで素早くアンリエッタをうつ伏せにすると覆い被さるように再挿入する。寝バックってやつだ。

 

「あっ、んっ❤ お、おおおおぉぉっ!❤❤」

 

精液と愛液まみれの膣はそんな体勢でも呆気なく俺を受け入れ、しかしまだまだ吸い付いてくる元気さ。いいねぇ、それでも俺の妻。けれどここから先は愛し合う夫婦の初夜じゃない。結婚“性”活において誰が主人かを思い出させる戦いだ。

 

「次は俺のワガママを聞いてもらうぞ、アンリエッタ」

 

「ふえ?❤」

 

投げ出されている両手を上から押さえる。体全体はもう俺自身で押さえている。そう、寝バックは女性側がほとんど動けない体位。

 

「今から朝まで好きなようにやらせてもらうぞ。それこそ頭がバカになるぐらい快楽漬けにしてやる────受け止めてくれるだろ、我が愛しい妻アンリエッタなら」

 

「っ❤」

 

その耳元でそんなことを情感たっぷりの声で囁いて、返事もきかずに容赦ないピストンを俺は始めるのだった。

 

 

「あはっ!?❤ おっ❤ おっ❤ おぉっ❤ 奥、ごりごりぃっ!❤❤」

 

「あなただけぇ❤ 動けない女王の穴を好き勝手できるのあなただけぇ❤❤」

 

「おほぉっ❤ おおっ❤ またトドメ刺されちゃうっ❤❤ 子宮堕ちる❤❤」

 

「わたくしの心も穴も堕とした凶悪チンポ様❤❤ ああぁ❤ たくましすぎます❤」

 

「はい、はいぃっ❤ アンリエッタはサイト(あなた)の孕ませ用新妻ですぅ!❤❤」

 

「おっ、ほっ❤ おおおんっ❤ あひっ、おひっ❤ ひぃっ❤ おおおぉっ❤❤」

 

「い、いっ、くぅっ───────────っっっ!??!❤❤❤❤❤」

 

 

翌朝には俺の愛しい新妻は心身の芯から自分が誰の雌であるかを理解していたと報告しておく。

 

 

さて、

 

 

一国の女王に許された蜜月(ハネムーン)は約一週間。公には政務から離れ、新婚生活を堪能し英気を養いつつ夫婦の絆を深める期間。とされているが実質的にはただただ子作りに邁進する期間だ。俺もアンリエッタも貴族・家臣一同から暗に認められ求められた形の子作りに否などない。事情を知る女王の手勢に囲まれた離宮で俺達は時間が許す限り互いを貪った。

そんな日々のある一日を紹介しよう。

 

 

「おっ、ほっ❤ ああぁ、ずっと入ってたぁ❤

 あれだけしたのにまた膨らんでぇ、んぅっ❤❤」

 

目覚めは昨晩からいれっぱなしのムスコが朝勃ちして悶える妻の声から。即座におはようの口付けをしながら我慢せずにビュッピュッと朝の一発目を注ぐと互いに身支度を整えて朝食だ。

 

「はむ、ちゅっ❤ あなたぁ、次はこれどうぞ、んんぅぅ❤」

 

薄い寝間着を羽織っただけの彼女を膝に抱いて、銃士隊が運んできた朝食を口移しで与え合う。見せつけられる銃士達が羨ましげに太腿をこすりながら恍惚とした顔をしていたからすぐまた勃起してしまって、それに気付いたアンリエッタが押し付けていたお尻の角度をかえてすんなり迎え入れてしまったものだから結局朝の第一ラウンドになってしまったけど。

 

「あっ❤ ああっ❤ 見られてます❤ わたくしがサイト()とエッチしてるのみんなに見られてますわぁ❤❤」

 

集まる視線にいつもよりキュッとしまる愛妻の穴は気持ち良かった。

その後、食休みならぬセックス休みとばかりに新たな離宮を新妻アンリエッタと散策。見慣れたあの白いドレス(マント無し)の彼女を伴って俺達の新居をあちこち見て回ったよ。しっかり腰に手を回して談笑しながら、けれど胸や尻を好きな時に好き放題揉みながらだけど。護衛や世話役の銃士たちの目がある中、離宮とはいえ城内で女王にしていると思えばこの程度(?)のボディタッチもじつに刺激的だ。彼女も極まってか口付けを求めてきたので濃厚な夫婦のキスを何度もしたよ。

 

「ん、ちゅぅ❤ ぢゅる、むぢゅぅ❤ ここでも口付けを、ん❤ アンリエッタに愛しい夫のキスを刻み込んでぇ❤ ん、んっ、はぁ、むふぅ❤ はぁ、離宮のどこにいてもあなたを思い出せる濃いキスをもっとください……んんぅ~~~っ❤❤❤」

 

蜜月が終われば俺は領地に戻らねばならない。魔法の鏡による楽々移動手段があるとはいえさすがに毎日とはいかない。ならばその不安や寂しさを晴らすのも夫の役目である(ドヤ顔)とハッスルしてしまった。休んでないな、これ。それからは離宮内での思い出作り(意味深)を続けたよ。最終日には離宮全制覇したとだけ報告する(ドヤ顔2)

 

その後本当にセックス休みとして穏やかな夫婦の談笑をして、湯浴み、ディナーを終えると俺達夫婦のメインディッシュである子作り再開だ。アンリエッタは毎晩趣向をこらして俺をベッドで迎えてくれる。時に旦那様()と不倫関係のメイドとなり、時に教師()といけない関係の魔法学院生徒になり、時に()に買われた踊り子娼婦となった。そして今晩は、

 

「くっ、いくら捕虜とはいえ一国の女王に、ああぁっ❤ こ、このような振る舞い、んんぅ❤ 許されませ、あはっ、おほっ❤ 子宮ダメぇっ❤ そこは我が国の跡継ぎ作るとこなのぉ❤」

 

戦衣装でのなんちゃって捕虜プレイだ。あの一部に鎧がついてるだけの、どう見ても戦意高揚目当てのエロイ衣装から必要ない(?)鎧部分やマントをはぎ取られた彼女を四つん這いにして腰に布巻いてるだけみたいなスカートをめくってレオタードな女王をバックで犯す。侵略者のチンポをこんなに蕩けた穴で受け入れちゃって、なんてダメな女王陛下だ。お仕置きとばかりにがつがつと腰を振る。と。

 

「ああん、もう許してぇっ!❤❤ こんなすごいオチンポさま女王マンコ負けちゃいます❤❤ トリステイン差し出したくなってしまいます❤❤ おおんっ❤ もっとぉっ❤❤ 侵略者チンポさま種付けしてぇっ!❤❤」

 

とっくに俺に堕ちきった肉体では捕虜むーぶは続けられなかったか。簡単に降参種請い腰振りである。だがまあチンポ欲しさに国を売るとか、アンリエッタなんかすごい似合うな(笑)

 

 

そんなこんなを約一週間繰り返して、俺達の淫らなハネムーンは終わった。

最終日が近付くにつれて銃士やらメイドやら色々参加人数が増えたが、別の話だ。

俺達は互いの生活に戻りつつ以前より頻繁に顔を合わせ、夫婦の時間を作った。

 

そうして女王の結婚式からおおよそ三か月後。

王宮から女王の懐妊が大々的に発表された。さすが俺、あの日々でばっちり当てていたらしい。ただその後アンリエッタの腹が徐々に大きくなるにつれ、少々困った問題が発覚してしまったが。

 

「困ったわルイズ、わたくしいきなり張り切り過ぎてしまったみたい♡」

 

発言とは裏腹に、白いマタニティドレスを纏ってソファに腰掛ける女王はまったく困っていない様子の至福の笑みで親友に微笑みかける。俺と共に王城に招待されたルイズはそれに若干の苦笑を浮かべながらも祝福で答えた。

 

「いえ、色々問題はありましょうが王家の血筋が増えることは喜ばしいこと。経過も順調であるとも聞いています……本当に、おめでとうございます陛下」

 

「ふふ、ありがとうルイズ。あなたからの(・・・・・・)祝福が一番(・・・・・)嬉しいわ(・・・・)

 

誰が見ても、最大の幸福の中にあるといわんばかりの笑みで親友の言葉を受け取った女王がさすったお腹は大きく膨らんでいる。妊娠六、七か月といったところだ。けれどそれはかつてのルイズの同時期を思い返してみても、愛人達の同時期の膨らみを思い返してみても彼女の方が気持ち大きく見える。それは何故か。

 

「けど、まさか一度の妊娠で三人も授かるなんて、ね♡」

 

困ったわ、と嘯きながらも幸せと母性に満ちた笑みで大きなお腹をさする女王。

そう、安定期を迎えた彼女のお腹にいる赤子の数は三。三つ子だと判明した。

これに高位貴族や文官たちは上に下への大騒ぎだ。男女の組み合わせ次第では継承権等をどうすべきか。貴族達は早くも我が家に養子(ないし嫁・婿)にと王家とのつながりを露骨に求めだしたり、文官達は法律や過去の例をひっぱりだして全ての可能性への対処を検討しているらしい。全員男・全員女だった場合が一番面倒だと頭を抱える宰相をこの前見た。まあその場合は出てきた順で継承権をつけるしかないだろう。

いやあ、当てすぎちゃってごめんね!

 

「けれど子作り勝負、わたくしがいきなり差をつけてしまうなんて予想外だったわ」

 

「こちらもです。一、二年はまだ余裕があると思っていたのですが一気に三つ子とは……

 しかし陛下、いくら私の夫が便利に使えるからと仕事を振って露骨に邪魔してません?」

 

おかげであまり夫と出来てないのですが。

と冗談交じりながら暗に責めるルイスだがアンリエッタは悪びれた様子なく微笑む。

 

「うふふ、ごめんなさい。わざとじゃないのよ?

 子爵も申し訳なかったわね、どうしてもあなたの力が必要なことが多くて」

 

「いえ、陛下。王家の方々のお役にたててじつに光栄です。妻もこうはいってますが密命あるたびに、ヘマをして陛下に迷惑かけないでよ、とよく叱咤してくれています」

 

「まあ」

 

「サイト!」

 

そんなことを、嬉しいわ、と微笑む女王に恥ずかしいのかばらした俺に吠えるルイズである。ここだけ見れば誰も思うまい。俺がルイズの夫でありながらアンリエッタの秘密の夫でもあるなど。愛妻(ルイズ)が祝福した王家の跡継ぎたちは俺と女王の子であるなど。この場でそれを知らないのは控える銃士や使用人たち含めてもルイズだけだということも。

 

「うふふ………ねえ、ルイズ。出来ればお腹を触ってくれないかしら?」

 

一通り笑った女王は何を考えたか大きなお腹を示すように再度撫でる。

 

「よ、よろしいのですか?」

 

「初産を無事終えたあなたにあやかりたいの。

 出来れば英雄殿の加護も欲しいから子爵もお願いしたいのだけど?」

 

これに夫婦で頷き合って、腰をあげた俺達はゆったりと腰掛けるアンリエッタに近付く。先に彼女の足元に屈んだ格好のルイズが女王の大きなお腹に顔を近づけつつそっと撫でた。そこにいる未来の王族に呼びかけながら。

 

「どうかご無事に産まれますように。臣民一同お待ちしておりますわ、殿下方」

 

柔らかな、自分も母となったからこそ出る優しさを含んだ声でルイズは幼馴染への親愛と王家への忠誠がこもった言葉を口にしていた。そんな光景の、真上で。撫でたのと同タイミングで。

 

「ん」

「んぅ❤」

 

その前に向けられた視線だけで理解しあったもう一組の夫婦が一瞬だけだが情愛たっぷりな口付けをするのだった。

 

 

──元気な子を産んでくれ、愛しきアンリエッタ(我が妻)

 

 

──はい、あなた(サイト)

 

 

 

 

 

 

 

 






ぶっちゃけ、序盤と終盤にあるアンリエッタとルイズの会話がしたかっただけ感あるかも(汗

ルイズ気付いてる説、気付いてない説、どちらでも怖い会話になってると思う。たぶん。


さて次は誰にしようか。候補はいるが、未定である。


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7 淫蕩な日々(貴き血筋)

今回から短編的な話をちょこちょこっと。

やっていけたらいいなぁ、って(汗


オルニエール本邸にある露天温泉は利用者の男女比率が色々おかしい。

ぶっちゃけると男利用者のメインが俺だけなので当然といえば当然な話。我が家、男の使用人がほぼいないんだよな。住み込みとなると完全にゼロ。だからこそ、男湯側は色々と盲点というか死角というか便利な場所になっている。

 

「ああぁ❤ ひどいですわ閣下ぁ❤ 何度も、何度もぉ❤ 奥ぐりぐりダメェ!❤❤」

 

「すっごっ❤ おおぉ❤ うちの()とは比べ物にならない本物チンポォ!❤❤」

 

「こんな逞しいの教え込まれてはっ、ああぁっ❤❤ ケティは、ケティはもうっ❤❤」

 

白い湯気漂う男湯の中。温泉以外が原因で火照った美しき白肌を全て曝して喘ぐ貴女たち。露天の岩風呂に足だけ浸かり一際大きな岩に手をついて三人の淑女(笑)たちが俺にプリンッとしたお尻を並んで突き出している。俺はそれを代わりばんこに味わいながらパンパンッと腰を打ち付ける好色お貴族様プレイ真っ最中である。プレイじゃなくてまんまだって? よせやい照れるぜ!

 

 

ともかく俺から見て、右側のお尻の女性は子作り期待感まる出しのむっちりお尻で、まさに男としての本能を刺激してくるじつに掘り甲斐のある未発掘さであった。

 

「おおっ! ブリジッタの膣内(なか)は本当に狭くて開発しがいがあるな!」

 

「おっ❤ おっ❤ おっ❤ お、ひぃんっ❤❤ あぁ、だって、だってぇ❤ ()のは小指みたいで入っても全然分からないのぉ❤ けど閣下のはぁ❤ ゴリゴリィって拡げられてぇ❤ ドチュドチュ形覚えさせられてぇっ❤ んおおおぉっ❤❤ 子宮にまで届いてキスゥっ❤❤ これ素敵ぃ❤ たくさんお情け頂いて蕩けちゃった子宮揺れてるのぉ❤❤ あぁんっ❤ 待ってなさい白豚ぁ❤ あんたのじゃ届かない場所にぃ❤ 私、濃厚な英雄子種たっぷり付けてもらったの❤ これで立派な跡継ぎ作って帰るからぁ❤ それまで御豆みたいなの一人でシコシコしててね、あなたぁっ!❤❤❤」

 

ここにいない、どこかで必死に働く夫を罵りながらその度にキュンキュンと不貞チンポを締め付ける。名はブリジッタ・ド・グランドプレ夫人。かけがえのない友人であるマリコルヌの奥さんだ。あいつとの交流ですっかりSっ気が目覚めた彼女も俺のムスコの前ではこれである。うまく嫁さんゲットできたのは良かったが、案の定こちらの方は満足させられなかったらしい。まあ、これも友人のよしみだ。余所の男に目移りしないように欲求不満解消させてやるからな。そうそうこの前子供が欲しいって言ってたろ。ブリジッタも欲しがってるみたいだからお土産にちゃんと仕込んでおくからな。(ゲス顔)

 

「お、おひっ❤ あ、や❤ んふ、またのおこしを閣下❤」

 

「ああ────さて、次はこっちを!」

 

「んああぁっ?!❤❤」

 

そうして欲求不満の夫人を慰めた後は俺から見て左側のまあるいお尻。肉は薄いもトロトロとした媚肉と共に俺を受け入れてくれる暖かな穴がある。

 

「あはぁ❤ おかえりなさい閣下ぁ❤❤」

 

「ふふ、ケティ、次はどこに欲しい?」

 

「おおんっ❤ 閣下ずるいですわ❤ そんなの次も子宮に決まっております❤ っ、んああっ!❤ これです!❤ ケティに女の悦びを❤ ずっぽりどっぷり教え込んだおチンポ様ぁ❤ 一生お仕えする愛しいお方ぁ❤ 私の初めてを全部捧げさせてください❤❤ どうかこのままっ、んんぅっ❤❤ さ、先程のようにお腹にどっぷりと溜まるお情けをっ❤❤ もはや貴族も名乗れぬロッタ家の卑しい卵にぃ❤❤ 最高の殿方であるサイトさまの濃厚なお慈悲をぉっ!❤❤❤」

 

俺の腰使いにたまらないと上体を反らして茶色の長髪を振り回す彼女。そのせいか背中越しに俺の手垢つきの標準サイズ美乳がぷるんぷるんと揺れている。その白い背中も俺が刻んだキスマークが山のよう。文字通り外も内も俺にマーキングされているのはかつての魔法学院生ケティ・ド・ラ・ロッタ。俺の子種をねだって熱っぽい視線まで向けて膣を締め付ける彼女に俺はにっこり笑ってその括れた腰を掴むとガツンと突き上げ、さっき一発目を注いだばかりの子宮に再び激しく射精した。毎度のことながらドピュドピュドブンッとかいう射精音すら聞こえてきそうな勢いで。

 

「ぉ──────ほ、ぉぉ────っっ❤❤❤❤❤❤」

 

初弾でとっくに堕ちていたケティの子宮はそれに耐えきれず、声にならない嬌声の絶叫をあげた。白い喉をさらして仰け反るもこれまでの(・・・・)教育の賜物か。ガクブルと手足を震わせながらも湯船に崩れ落ちることはなかった。それを褒めるように頭を撫でると甘えた声をあげてケティは絶頂の余韻を味わっている。

 

「あ、はぁ……キタぁ、閣下の子種❤ ケティたちを救ってくれた英雄さまの子種ぇ❤ うふぅん、子宮いっぱぁい❤ んんぅ、幸せぇ❤❤」

 

夢見心地というか陶酔しきった彼女からムスコを抜いて、真ん中のお尻へ。

一番小ぶりなれどプリンッとした可愛らしいお尻は一撫ですると「きゃん❤」と愛らしく鳴くと一巡目で出した精液をドロリと、そしてそれに混ざった愛液をとろりとこぼして俺を誘った。まったく、けしからん!

 

「さすが、大公国の姫は男の煽り方を心得てらっしゃる、ぜ!」

 

「んっ、ひいぃ❤ うそ、わた、しっ、そんなつもり、っ❤ あ、ああ❤ ああぁ❤❤ ああぁっ❤❤ さっきの閣下の子種がまた奥に押し込まれ、っっ❤❤ おひっ❤ おひっ❤ おおぉん❤❤ 狙われてるぅ❤ 公国の跡継ぎ卵ぉ❤❤ だめ、だめだめぇ❤❤ デキてしまいますぅ❤ こんな力強いノックされた子宮とっくに閣下に恋しちゃってるのにぃ❤❤ 英雄のつよつよ精子またこられたらぁああん!❤❤ おう、おんっ❤ ゆるひてテファ❤ あなたの想い人の子供できちゃう❤ ごめんなさぁい❤ 全部クルデンホルフのためなのぉ❤ 復興援助のためにわたし差し出されちゃったのよぉ❤ こってりドロドロ英雄子種で跡継ぎ孕まないと帰れないのぉ❤❤ だから、いいでしょ❤ お、おひぃっ!?❤❤ そこグリグリだめぇっ❤❤ イクッ、またイクッ❤❤ おほおおおおおぉぉっ!?!❤❤❤❤」

 

特徴的なツインテールを振り乱しながら、ここにいない友人に謝罪する小柄な少女ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフ。大公国の姫君にしてテファの友人ゆえの言葉っぽいが乱れまくった声色で、しかも振り返って俺を見上げるその顔は俺との性交とその状況に陶酔しきったもの。実際問題もうテファは二人目妊娠中なんだが知らないままの方が興奮材料になるなら知らないままでいいだろうと岩についていた両腕を取ってパンパン腰を振る。この中では一番狭い膣を無理やりこじ開けるように。公国の姫君はその度に獣のように喘いで、そして。

 

「っ────ぉ───ぁぁ────❤❤❤」

 

白目むくまで乱れさせてお望み通りに何度か種付けすると解放した。さすがに一番年下で経験でも劣るせいかもうグロッキー。控えていた公国からお付のメイドさん(勿論とっくに俺のお手付き)に預けてしまう。俺は近くのちょうどいい岩に腰掛けて小休止。

 

「失礼します閣下……んちゅ❤ ぢゅぅっ❤」

「きれいにさせていただきますわ……れろれろぉ❤」

「大事な子種袋もお任せを……ぶちゅぅ❤」

 

とはいかなかったらしい。

途端にどこに控えていたのか。順番待ちのどっかの貴族夫人やルイズの学院時代に見た顔の美女たちが群がるように俺のムスコに濃厚な奉仕を始める。そこに僅かな恥じらいはあっても躊躇いはない。誰もがもうコイツで散々喘がされて夢中になっているからな。

 

「私達のことも❤ んぢゅぅ❤」

「忘れては嫌ですわ❤ んんぅ、れろぉ❤」

 

そういって両隣にブリジッタとケティが昔より確かに育った胸を押し付けながらすり寄る。ブリジッタは普段は夫を罵倒する唇で夫ではない男に甘えるように濃厚なキスをして。ケティは貴族の矜持など忘れて下女のように俺の体の汚れを舐めとるように舌を這わす。

 

ふふ、やっぱ英雄とかいうのになったからには育ちのいい貴女たちを侍らして地球の一般市民子種をつけてやらないとな、ぐふふ。

 

 

さて、何度目か忘れたけど、古代竜大暴れは本当に各地にひどい被害を出していたんだ。地域ごと、国ごとで差はあるんだけど、ぶっちゃけ俺とルイズがいなかったらハルケギニア滅んでなかったか?ってレベルで。それによって貴族としてもはや存続できずに路頭に迷いかけた家もあって多くの貴族女子や夫人が不幸なことになりかけたが畏れ多くもアンリエッタ女王の救済策で家庭教師や行儀見習い的な扱いで就職できたりしていた。しかも元来の国籍問わずときたものだ。うちも何人かルイズのかつての同級生や後輩を引き取っている。見目や血筋が優れている女ばかりなのはさすがは女王陛下(第二愛妻)の采配だ。あとはもう悪い貴族様の顔で自分と家族の将来をちらつかせてベッドに連れ込んでしまえば今やもう全員が喜んで俺の愛妾である(ゲス顔2)

 

 

「ぉ───ひぃ──しゅきぃ❤❤」

「ぁぁ、んぅ、ひゅてきでしたわぁ❤❤」

「────おひっ……これが、本物の殿方、っっ❤❤」

 

なーんてこと回想しながら様々な名目で我が家にきた貴婦人や令嬢にこってり種付け完了だ。

彼女達の世話をベアトリスのとは別に控えさせていたメイド達に任せると、彼女達の俺の下半身への熱い視線を今回は無視して温泉に戻った。湯冷めしちゃうから、なーんてわけではなく。

 

「ただいま!」

 

「ふぅ、まったく……ここまで節操なしだとかえって感心するわ」

 

湯船のふちに腰掛けるようにして待っている彼女のお相手をするためだ。

戻ってきた俺への言葉は責めてるようにも聞こえるが声色は甘く、やはり彼女の肌が上気しているのは温泉の熱さだけではないと分かる。何しろここまでの全部を見ていたわけだからな。そもそも立場としては彼女も他の女性達も大差はない。

 

「これでも選んでいるつもりなんだけどなぁ、モンモンみたいにさ」

 

いつもの縦ロールを全部後頭部にまとめあげた未亡人金髪うなじ美女の隣に腰掛けながらそう伝える。俺としてはモンモランシーは愛妾じゃなくて愛人のつもりだし。まあぶっちゃけ違いがよくわかってないけど、そっちの方がしっくりくるんだ。

 

「もうっ、うそばっかり❤

 代理女主人制度の悪用法を知ってその場の勢いで襲ってきたくせに❤

 あの人を失ったばかりの私から残り香を消し去るぐらい徹底的に❤」

 

「それはそうだけど、モンモンだったからそうなったんだぜ?」

 

「あんっ❤ ふふ、口がうまくなっちゃって❤」

 

本心を告げながら肩を抱けば、そんな言葉が。

そうはいっても口だけだ。体を完全に俺に預けながら、俺に選ばれたという言葉に嬉しそうにニコニコしているモンモンの顔が間近にある。そこにかつての少女らしさは残っていない。大人になった、そして愛しい相手の雌になれた女の優越と悦びと、その誇らしさに満ちた横顔がそこにある。

 

「そんなこといって、聞いてるぞ。なんか愛妾たちの女主人みたいにしてるって」

 

「うふっ❤ 仕方ないじゃない。本当の女主人がなーんにも知らないんですもの❤ 私以外は屋敷に長く常駐できない相手が多いみたいだし誰かがまとめないとそれこそあなたの寵愛求めて女同士の陰湿バトルよ?」

 

「ああ、その点に関しては本当に助かる。貴族が多いからシエスタたちじゃ無理だし、俺が出ると不味い場面もあるだろうしな」

 

アンリエッタからここに来る前に釘は刺されてるだろうけど、離れていれば王家の釘とて緩むことがあるだろう。事情を知らないルイズでは勿論無理で、立場ある俺の愛人たちはそれぞれの拠点がある。となると同じ貴族で俺との付き合いが長いモンモランシーはけっこう力関係的に強いのだ。何より“今の”彼女には俺の寵愛を示す強い武器もある。

 

「けどあの娘が来た時はさすがにびっくりしたわ。まさかあの時ギーシュが二股かけた相手(ケティ)と竿姉妹だなんて。それもギーシュとは別の男の下で一緒に可愛がられてるなんて当時の私に言っても絶対信じないでしょうね」

 

「はは、確かに。しかも、将来的にはどっちも俺の子供を産むんだから、な」

 

そういって俺は大きく膨らんだモンモンのお腹を優しく、やらしく、撫でた。

 

「んっ❤ そう、ね❤ ああ、今度は彼の過去の女まで寝取って❤ なんて悪いお人(パパ)❤」

 

あの日、本当に彼女が俺の愛人になった夜にばっちり当たっていた子がそこにいる。触れた肌から感じる温度は温泉という場所や期待に肌を火照てらしているのとは別の“熱”がある気がする。モンモンの、今は亡き親友の妻だった女のお腹に俺の子がいる。しかも彼女自身は俺の妻ではなく愛人。金と権威と勇名と、雄としての強さでモンモンは心身ともに俺を選んだ。その証があのなだらかで折れそうに細かった腰周りとお腹をここまで大きくした。若い未亡人の体に、遺伝子レベルで刻み込んだ略奪の印。不可逆にして絶対的な裏切りの結晶。それに悦んでしまう辺り、俺達はとっくに普通じゃないんだろう。

 

「友達の夫の種で孕んで影の女主人になってる悪いママにはお似合いだろ? んっ」

 

「んふぅ❤ ああぁ、そうね❤ 私とっても、んぅっ❤ 悪い女だわ、ごめんなさいギーシュ、ルイズ❤ 私この人の女になったの❤ ちゅ、んちゅ、ぢゅぅぅ❤❤」

 

首元に顔を埋めるようにキスをする。痕がくっきり残るほど強く吸い付く。続いて悶える彼女の顔を引き寄せて唇を交らせ、吸い合う。

 

「んふぅ、二人とも喜んでくれるわよね?❤ あなた私の子供欲しいって言ってくれてたし、ちゅ❤ これからも屋敷の女達は私がまとめてあげるから、れろ、ん❤ ちゅる、んんっ、ちゅぅ❤ だから浮気妊娠してもいいでしょ?❤ ぢゅっ、んぢゅぅっ❤❤❤」

 

ここにいない、片方はこの世にすらいない相手への身勝手な言い分と要求。それを臆面もなく浮気妊娠腹を抱えて、不貞キスに熱中しながら口にする彼女に、下半身の愚息はとっくに小休止をやめていた。今更だが、俺にはどうやら寝取り癖があったらしい。あるいはモンモンやルクシャナで目覚めてしまったのか。

 

「あぁ、サイト❤」

 

彼女の俺を見詰める眼差しを見れば。もっと、もっととキスを求めるその顔に全く後悔がないのは見て取れるのだからお腹と合わせて寝取った実感がわいて血流が愚息に集まっていく。

 

「ふふ、やっぱり……あなたのココがとんでもないの私たぁぁっぷり知ってるんだから❤

 ねえ、そろそろお腹の子に誰がパパなのかしっかり教えていかない?❤」

 

「そのこころは?」

 

「んんっ❤ 寂しい未亡人妊婦の体に誰が主人か思い出させて❤❤」

 

「もちろん!」

 

「ん、あっ、優しくよ?❤

 ぁ、は───────ああああああぁぁんっっ❤❤❤!?!」

 

立ち上がった彼女の体を支え、向かい合うように俺の腰上に跨らせて一つになる。お腹を潰さないように仰け反ったような姿勢ながら俺の首に手を、腰に足を回してしがみつくモンモン。にゅるんと簡単に俺のムスコを飲みこんだ妊娠穴はいつもより熱くて、そしていつもより奥行きが無い。こつこつと当たるいつもと違う感触の子宮口。この先に俺達の子がいる。彼女を俺の女にした証明である我が子が。

 

「やんっ❤ すごいわ❤ 私を孕ませた時より凶暴なお顔とチンポぉ!❤❤

 ええ、そうよ❤ 結婚してたのに、あなたに女の幸せ全部教えられて夫の親友を、友達の旦那さま選んじゃった子爵閣下寝取り済み征服済みの孕みマンコよ❤❤ お好きなだけ味わってぇ❤❤ ひゃ、ぁ、あはあぁぁんっ❤❤」

 

なんて心得た筆頭愛人。これはたっぷりご褒美だ!

 

「おう、お腹の子ともどもたっぷり楽しんでやるからな! だから余所の男に隙を見せるんじゃないぞ? 再婚も許さん! モンモン、お前はもう一生俺の女だ! 例えギーシュが蘇っても渡さん! ボテ腹エッチで誰の女か見せつけてやる!」

 

「うんぅ❤ はぁ、自分はあれだけ、あん❤ 女を食い散らかしてるくせに、ひゃあぁ❤ ど、独占欲強いんだからぁ❤ うふん、いいわよ❤ ここにあの人がいてもあなたの子供でいっぱいのお腹見せつけて腰振っちゃうわ❤ それでこう言うの❤ 私、モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシは貴族の義務(子作り)女の悦び(雌の充足感)を満たしてくれた立派な殿方(サイト)に生涯、女として尽くしますって❤」

 

「ああっ、モンモンっ!」

 

「おほぉぉおぉぉっ!?!❤❤❤❤」

 

嬉しい事をいってくれると興奮する俺の上で彼女は幸福感に満ちた獣の喘ぎをあげる。それから露天の下、白い湯煙の中で、大きな腹を揺らしてモンモンは母子揃って俺の濃厚な愛情を受け止め続けるのであった。

 

 

 

 

余談だが、

数か月後、無事に第一子を出産したモンモンはそれが男の子であると知ると

 

「パパに似て、たくさん女の子を()かせる子にならなければ良いけど」

 

とか言ったとか。

そんなこと言っちゃう筆頭愛人にはこうだ!

 

「あん❤ だめ、おっぱい絞っちゃ、あはぁ❤ もぉう、息子にまで嫉妬して❤ ぁ、んんぅ、来たぁ❤ 久しぶりに入ってきたぁ❤ 一人目産んだばっかりのお腹にパパのオチンポぉ❤ 大丈夫、ゆるくない? ああ、はあっ、良かった❤ あん、あんっ、もう二人目だなんて、やぁん❤ 嬉しいこといわないで❤ あなたの濃くて気持ちいい素敵な子種でぇ❤ モンモランシ家の血筋たぁくさん、増・や・し・て❤ ────あはああぁぁぁぁぁんっっ!!❤❤❤❤」

 

 

 

 



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8 淫蕩な日々(銃士の絆)


まさか丸2年放置することになるとは……(汗

あれをやってから、これをやってから、としている内に2年!!

エロ妄想だけがたまっていく日々でした

吐き出さねば

というわけで、ゆっくりではありますが再開します







 

 

王室直属の秘密組織「ゼロ機関」。

それはルイズの虚無とガンダールヴたる俺を隠すために作られた方便の組織だ。

だけど実は今も存在している。女王陛下からの密命で動く特殊部隊的な扱いで。

まあ殆ど俺とアンリエッタとの予定の摺合せとか逢瀬の言い訳に使われているので

そっちもかなり方便だけどな。そして最近それは別の意味も持っていた。

 

「こんなの知らなっ、おおぉっ!?❤❤ イク、イクッ、英雄チンポでイきますぅっ!!❤❤」

 

「あはぁ、ひゃあぁ❤ お腹で精液跳ねてる、んんぅ❤ こんなの絶対出来ちゃう❤」

 

「んちゅぅ❤ むふぅ、ステキです子爵閣下ぁ❤ もっと私を使ってぇ❤」

 

アンリエッタ推薦の美銃士たちを貪る言い訳にも利用されていたのである。

 

上から、

俺のムスコに突かれてイキ乱れてる茶髪の未亡人(力自慢)レオナ。

散々種付けられて目がハートになってる男嫌い(だった)の元女傭兵マギサ。

熱烈な口付けと共に子種を垂らす尻を振ってくる自警団出身マリー(元処女)。

である。

 

みんなそれぞれ素朴だったり活動的だったり純真そうな魅力を持った女性たちだ。最初はそれぞれなんだかんだいっていたが数時間後にはこのありさま。ここは大きくなったオルニエール領を管理するためという体裁で、裏ではゼロ機関拠点という方便で、王都寄りに建てた別邸。正確にはそこに併設した囲いに覆われた鍛錬場である。三人の鍛えられた肢体はいま白濁まみれで夢見心地の顔で芝生に沈んでいる。これぞ銃士隊名物『英雄サイト特殊合同訓練』だ(笑)

 

「ふぅ、気持ちいい!

 複数人並べて種付けとかやっぱ男の夢だよなぁ」

 

「さすがです閣下」

 

三人並べての連続種付けを終えて一息ついたところに待っていたかのように別の銃士があらわれた。マントを外した隊服姿で背筋をぴんと伸ばして鋭い目つきの、一見するお硬そうな雰囲気の青短髪の女性だ。規模拡大中の銃士隊では古株の副隊長ミシェルである。

 

「これで銃士・近衛部は全員あなた様の手付き……気に入っていただけて良かった」

 

けれど俺に向ける顔はともすれば本来の主人たるアンリエッタに向ける顔より穏やかで、何より恋い焦がれる女のそれだった。あのアニエスさんにも匹敵する実力と武勇を持つ人が熱視線で見つめてくるのは男としての優越感を覚えさせる。

 

「そういえば選んだのは君だったな」

 

「はい、伸び代含めての実力と見目で選ばせていただきました。

 自分の拙い目利きで大恩ある閣下を悦ばせられたのなら幸いです」

 

「大仰だな……それに恩返しはとっくにもらってると思うけど?」

 

「あっ❤」

 

鍛えられキュッと引き締まった腰を抱き寄せれば、普段の語気が鳴りを潜めて甘えた声をもらしながら俺に体を委ねる女銃士。

 

「ミシェルのすべてを味わせてもらったからね」

 

「ん❤ 粗末な体でかえって申し訳、あんっ❤ そこっ、は❤ んぅ、閣下ぁ❤」

 

慣れ知った隊服の隙間に腕を差し入れ、体中を愛撫する。その感触は俺が知る他の女性達とは少し違う。標準サイズながら張り抜群の胸に、割れたお腹に、上向きで肉厚の臀部。筋肉がつまったパツパツの太腿。少なからず全身には傷跡もある。それは血筋と幼少期からの手入れで磨かれた貴族女子とも、たくましく生きる平民女子とも感触の違う鍛えられた女戦士の肉体だ。硬さはあるがスタイルの引き締まりと力強さは抜群でソレらを悶え、屈服させられるのは雄の支配欲を満たしてくれる。

 

「ああぁ❤ まだこんな硬いなんて❤」

 

そして十二分に俺を知るミシェルはされるがままの初心な小娘ではない。

戦士の体を俺に預けながら先程まで彼女の部下達を蹂躙していたムスコを優しく手でさする。普段は剣を握る無骨な手が武具を操るより繊細な動きで竿を撫で、その硬さと熱さを感じて悩ましい吐息が自然と出てくる。

 

「困ったことにまだ猛りが治まらないんだ。どうすべきかなミシェル?」

 

「うふぅん❤ これも部下の不始末でしょう❤ 閣下のお気に召すまで❤ この特別訓練❤ お付き合いさせていただきたく❤」

 

「許す、だが加減はせぬぞ?」

 

「っ❤ はいっ、勿論です❤❤」

 

凛々しい副隊長殿の顔はどこへやら。

恍惚とした期待の顔で返事をした彼女は木壁のような囲いの前に立つと俺に尻を突き出すような格好を取りながら下着ごとタイトな短パンを下ろした。あらわになった女銃士の秘部はショーツとの間に糸をひくほど既に準備万端。そして彼女らは馬に乗ることも多いせいかみんな大きめで肉厚のお尻をしている。人によって好みはあるだろうが、これを手や腰でパンパンするといい音が鳴るんだ。こんな風にな!

 

「んっ❤ お❤ おおおおぉぉっ!?!❤❤❤」

 

叩きつけるように一気に根本まで差し込めば、まるでそのためにあつらえた穴かというほどミシェルは俺を根本まで受け入れた。メスの歓喜を存分にあげて至福を訴えるかのような喘ぎと共に。ならあとはパンパンするだけである。

 

「ああっ❤ ああぁっ❤ 閣下すごいっ❤ 三人もお相手した後なのに❤ こんなガチガチおちんぽ❤❤ 私の奥刺さってぇ!❤❤ おほぉっ!?❤❤ ああぁ、やぁん❤ さすがの、腰使いです❤ はぁ、お尻叩く音、またこんな響いて、んんぅっ、おほぉ!❤❤ ミシェルの雌穴好きにお使いくださっ、おおっ❤ ほぉっ❤ ああ❤ 好き、好きぃっ❤❤ 愛してます閣下ぁ❤ サイト殿ぉ❤ あなたの情婦となれてミシェルは、あはぁぁっ❤❤ 父さん母さんっ、私幸せです❤ 最高の英雄に求められてっ❤ 何度も抱かれてぇ❤ はああぁ❤ あぁあっ❤ こ、子供だって産んでいいって❤ やっ❤ あっ❤ ダメっ❤ ごめんなさい閣下ぁ❤ 赤ちゃん想像しだけでイクッ!❤ ミシェル、先にイってしまっ、ああっ❤ ああっ❤❤ ああああぁぁっ❤❤❤❤」

 

パンパン、パンッパンッと乱暴に腰を叩きつけて尻肉を鳴らしながら俺は鍛えられたキツキツマンコをほじくりように味わうのだった。可愛くも惜しげもなく啼く女銃士の喘ぎをBGMにしながら。

 

 

ミシェルは両親の死がトリステイン王族のせいと思い込んでいてその復讐のため銃士隊に入ってきた人物だった。けれど企み事をする前に俺がたまたま真相を暴いたことで本当の黒幕が彼女にそれを吹き込んだ連中であったと判明し、奇しくも同じ相手が仇でもあったアニエスさんと共に彼女の仇討ちを手伝った。これをどうにも強く恩義に感じ、そしてそれ切っ掛けで恋慕を抱いてくれたらしい。気付いたアンリエッタの計らい(謀ともいう)で思い出作りとして俺と一夜を共にしたのだが、

 

『ん、痛っ、あ、ああぁ……これが女になるということか。嬉しいよ、サイト殿』

 

優しく処女をいただいて、

 

『え、あ、まだ硬い❤ もうダメだ…だってあなたは陛下のっ、んひゃあああっ!?❤❤』

 

鍛えられた戦士の肉穴を俺専用にするためにほじくり返し、

 

『はひっ❤ おほっ❤ ああっ!!❤❤ 女の体が、セックスがこんなぁっ❤ お、男のぉ❤ サイト殿のがこんなすごいなんてぇ❤❤ 駄目っ、ダメぇっ❤❤ こんなの忘れられなくなるぅっ!!❤❤』

 

性を、男を知らぬ肉体に愛しい俺の感触と快感を覚え込ませ、

 

『お、おおおぉっ!?❤❤ また膣内射精したぁ❤ あぁぁ、陛下より先に出来ちゃうぅ❤❤❤』

 

本能を刺激する連続種付けに頭を蕩かせ、

 

『ムリっ❤ 思い出だけのつもりだったけど❤ そんなムリィ❤

 サイト殿ぉ❤ 陛下のついででいいから❤ 私もずっと可愛がってぇっ!❤

 濃厚ザーメン❤ こき捨てるだけのぉ❤ 都合のいい雌穴でいいですからぁ!❤❤』

 

自ら愛人懇願させたわけなのさ(鬼畜)。

それからはそういった部分でアンリエッタや俺の忠実な手足となって銃士隊を実力や忠義はもちろん雌としても優れた者達で揃えるのに尽力して自らと共に積極的に俺に捧げてくれるようになったのだ。

 

 

 

「───────で、それからは抜かず四発でミシェルを可愛がったって所かな?」

 

場所は変わらず別邸の執務室。されど日付は後日となった頃。大きくて座り心地抜群のイスに浅く座りながら俺は腰を振る(・・・・)

 

「道理で、んんっ❤ あのあと数日使い物になら、あっ❤ こらやめっ❤ お、おかげで大変ぅ❤ だったんだからな、はあぁっ❤ あああぁぁっ!❤❤」

 

「悪かったって。だからこうして埋め合わせ(・・・・・)させてもらってるんじゃないか」

 

「バカっ❤ 意味が違っ、あん❤ こらっ、そこトントンはダメぇ❤❤ ちょ、調子に乗るな❤ この好き者めっ❤ おっ、激しっ❤ あ、ああっ❤ あああぁぁっ❤❤」

 

器用にも精悍な顔と雌の蕩け顔を交互に見せながら俺の腰上で悶えているのは乱れた銃士隊服を纏う女性。とはいってもマントは外し下半身には何もつけていない。対面座位で俺に貫かれながらも生真面目につい先日の『英雄サイト特殊合同訓練』報告会(笑)を続けている。

 

「そうはいってもアニエスの膣内がもっと、ってギュウギュウ吸い付いてくるから」

 

「し、してない!❤ 誰がそんな、あっ❤ だ、だから話とちゅ、おおっ!?❤❤ やめっ❤ その腰回すのぉ❤ ダメだって何度言ったら❤ ん、んんんっっ!?❤❤❤」

 

俺の剣の師匠にして現・銃士隊の総隊長アニエス・シュヴァリエ・ド・ミランは声を抑えようと口を真一文字に閉ざしているものの、上気した顔色と目元の蕩け具合は隠せていない。そしてその唇も俺がちょっと色気ある声で囁けば。

 

「可愛いよアニエス」

 

「あ❤ だ、だめだ……ぁ❤ ん、れろ❤ びちゅ、えろぉ、んじゅ、んんぅっ❤❤」

 

彼女の短い金髪を撫でるように後頭部に手を回せば悩ましい声で拒絶の言葉を吐くが伸ばされた迎え舌が本音である。びちゃびちゃと淫らな音を立てながら舌を舐め合って、絡ませながら唇を重ねる。ゆっくり腰を揺らすようにしながら優しく頭を撫でて抱きしめるとうっとりと目を細めて、ギュッと手足を俺の背に回してくる。

 

「んふ❤ ぢゅっ❤ ちゅぅ❤ れろ、じゅる❤ えろれろぉ❤ んん、キスぅ❤ サイトもっとぉ❤ んぢゅ、ちゅうっ、ん、ぢゅう❤❤」

 

こうすると一転して甘えん坊になってくるのだから本当に可愛い。家族と故郷を幼少期に失ったと聞いてるから根っこは人肌恋しい寂しがり屋なのかもしれない。泣ける話だ。たっぷり愛して家族作ってあげないと!(使命感)

 

「ふふ、まさかあの鬼の師匠が、んちゅ、ちゅ、男の腕の中だとこんなに甘えてくるなんて、んぢゅぅ」

 

「いうな、バカぁ❤ ちゅ、ん、ふぅ❤ じゅるっ、ぢゅうぅ❤❤

 はぁ……すいません陛下❤ 私までこのようなぁ❤ あはぁ、んちゅぅ❤❤」

 

「気にしなくても。誰の差し金でこうなったかなんて一目瞭然じゃん」

 

「う、それはそうだが……み、身重の陛下に申し訳ないとかないのかお前!?」

 

「いやー、その分みんなを愛してあげてとその妻からいわれてるからなぁ」

 

「あん❤ くっ、なんで陛下や私はこんな男に、っ、んああぁっ❤ はあぁっっ❤❤」

 

元々は俺とアンリエッタの秘密の逢瀬の協力をしていたアニエス。警護を理由に何度か俺達の交わりを覗いている内に安全性とか陛下の代理とかなんだかんだ理由つけて俺とは互いの性欲が高まった時に慰め合う仲になっていた。今はマシになったと聞くが当時はアンリエッタと違った形で彼女は気苦労が絶えない立場だからな。まあ、俺はそれを都合よく利用させてもらって最強の銃士アニエスの鍛えられた肢体を隅々まで堪能して俺の味を覚え込ませたわけ。たぶん我が第二愛妻の策略。ありがたく頂いてまーす!(イエーイ)

 

「それはもうこいつが欲しいからでしょ?」

 

「んあああぁぁっっ!!❤❤」

 

書斎机に彼女の背を寝かして覆い被さるように腰を振る。引き締まった長い脚がびくんと天井に跳ね上がった。その足首を掴むように固定してガンガン、ゴリゴリ、膣肉の最奥まで掘り進める。さすが鍛えられた剣士の体。何度やっても締め付けが変わらないただ一つのきつきつマンコ!

 

「や、やっぱりコレすごいぃ❤❤ 子宮ささってぇ❤ えぐってぇ❤ あはぁん!❤ お、女に、メスにされてしまう❤ んちゅ、ぢゅぅ❤ なんて暴れん坊だ❤ おおっ、おほぉっ!?❤❤ はぁ、あぁ、く、くそぉ❤ 毎度毎度お腹狙ってドチュドチュと❤ 陛下たちだけでは飽き足らず❤ ああっ❤ はぁ❤ やあ❤ 開かされる❤ バカものぉ❤ 卵出てしまうぞ❤ 遊びでは済まな❤ あ、あああぁぁっ!❤❤」

 

「わかってるくせに。俺は最初からずっと狙ってるよ……アニエス、欲しくない?」

 

「あ❤ こら、ん、んぅ❤」

 

ごつんと子宮口を小突いて動きを止める。子宮キスしたまま腰を揺らしながら彼女の瞳を覗き込むと蕩けたそれが揺れて、火照った顔が恨みがましく俺を見上げる。そして照れ臭そうに口許を手で隠しながら、目を反らしながら、こう訴えた。

 

「た、頼む……せめて、ベッドで普通に愛して………お前の子をくれ❤」

 

「任せろ!」

 

「あ、きゃあん❤」

 

繋がったまま背中に手を入れて抱え起こすと駅弁スタイルのまま寝室へと足を進める。咄嗟に、反射的に、そして自然に落ちないように俺にしがみ付きながらも彼女は慌てだした。さすがに長い付き合いで、なんとなくこの後のことが読めたのだろう。

 

「え、おっ❤ ほっ❤ おん❤ ま、まさかこのままベッドまで!? よせっ、あんっ❤ ああっ、歩くたびに小突かれて❤ おひっはひっ❤ も、もたない❤ もたないからぁ❤ あ、ああっ❤ っ、中で震えてっ、ん❤ こ、こんな廊下で❤ あ、歩きながらなんて❤ 将来私達の子になんて、あっ❤ バ、バカも、のぉぉおおおぉぉっ!?!❤❤❤❤❤」

 

人気の無い別邸廊下で大きな絶叫をあげながら膣内射精を受けて絶頂するアニエス。意識が飛ぶ心地よさに陶酔する彼女の首に濃密なキスマークを残しながら(帰還後、女王にからかわれること必須なほど)そのまま寝室に連れ込むと互いに体力が並ではないせいか翌朝まで種付けエッチを堪能してしまうのであった。まる。

 

 

 

 

「────あれで本当に私の卵を仕留めるのだから、なんて男だ」

 

「それだけ強い()だから私達の()は屈服したんだろう。光栄なことさ。

 そんな方の種で、あんなに求められて、かつて失った家族を作れるのだから」

 

「………悪くない、と思っている自分が癪だ」

 

「なるほど、こういう態度が可愛いと思われるのですね。さすが隊長、あざとい」

 

「誰がだ!?」

 

 

 

 

 

 

『トリステイン銃士隊』

現在において同隊は王族警護の花形部隊であるが誕生経緯は裏切りと不信という不穏なワードが付きまとい、設立当初は平民の女性のみで構成されたことから女王の後ろ盾があっても宮廷内や他部隊との反発を招いた。今では信じられないが望まれた誕生とは言い難い部隊であった。しかし若い女王の盾にして剣として働き、数々の事件や事態の解決に貢献。古代竜戦後は大ダメージを受けた軍部の再編に伴い、規模を拡大し役割も細分化した。これには人員が大幅に減った他部隊を補うためという点と戦後に大量に出た職や働き場所を失った女性達の雇用先を用意するという狙いがあった。そのせいかこの時代の銃士隊は当時としては異常なほど福利厚生が優れていたといわれる。特に出産、子育て関連におけるサポート体制は充実していた。集めた人材のいくらかが既に子持ちであったこともあるが女性ばかりの組織であるためそういった点を疎かにできなかったのもあるだろう。女王が私生活では子沢山・子煩悩な母親であったのも関係しているかもしれない。それに影響されてかこの時代の銃士隊員用託児所はかなり多くの子供を預かっていた。記録上の数字を単純計算すれば当時の隊員ほぼ全員以上の子供がいたとか。そんな増設直後の初期メンバーはとても仲が良く、子供達全員を我が子のように扱っていたという。ただその一方で子供達の父親が誰であったかまるで記録がない事実と結び付けて、王家の秘法で隊員の女性同士で子供を作っていた、という与太話が流れたらしいが実際は託児所という名目で孤児も保護していたというのが定説である。

 

また初代総隊長アニエス及び副長ミシェルは生涯独身で女王に忠誠を誓い続けたが一方でどちらも三人の子供を立派に育てたという話が残っている。託児所によく顔を出す彼女らの様子は関係者の手記にも記載されており、任務や鍛錬に自他共に厳しい両名であったが子供好きだったとも伝わる。それもあってか殉職した部下の子を引き取ったのではないかという説が濃厚。なんらかの事情で表沙汰にできない相手との子ではないかという説を唱えるロマンス好きもいるがどこをどう調べても両名共に浮いた話はなく、むしろ男嫌いと思われる逸話が多い。職場の環境もあって同性愛者だったのでは、という噂がまことしやかに流れていたとか。それが前述の女性同士で子供を作ったという話が産まれる一因になったと思われる。







じつは淫蕩な日々シリーズとして短めの話を量産予定だったのじゃ!
これがだいぶ頓挫してしまったのも遅れた原因です

大丈夫、一応だが次話はもうある





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9 淫蕩な日々(王家陥落)


誰得なんだろうか?
とは思いつつも、やってしまった


これは俺とアンリエッタの蜜月(ハネムーン)の一幕。

第二の愛妻となった女王が俺にすべてを捧げてくれた日のことである。

 

 

「んふ、ちゅぅ❤ ステキですあなた❤ やはりわたくしの夫には玉座が似合いますね❤」

 

離宮内用に作られた謁見の間。そこで俺達は同じ玉座に一緒に座ってイチャコラしてた。俺の膝上にいつもの白いドレス姿で背面で腰掛けるアンリエッタの全身を愛撫しながら見つめ合ってチュチュッとね。

 

最初はなんで離宮に謁見の間?とか思ったけど一応ここで人と会う用という名目だ。けどここまで入れる人間とわざわざ謁見の間で会うとか関係性が謎である。あれは対外的に目下の者と会う場で離宮は王族の生活の場だ。ぶっちゃけこういうプレイ用に作ったとしか思えない。

 

「まあ王位なんて欲しくはないけどね」

 

「んぅ、あん❤ もちろん面倒な政務は妻たるわたくしにお任せを❤ あなたは今まで通り、んあぁ❤ お好きなだけわたくし達で楽しん、ん❤ んぅ❤ んっ❤ あっ、そこイイっ!❤❤」

 

とはいえ、王の玉座でその女王の秘穴に指をズビズボして喘がせているのは最高である。

このドレスのスカート、布の重なり具合で全然目立たなくて、アンリエッタとこうなるまで俺も気付かなかったんだけど片方の側面に腰まで届く深いスリットが入ってたんだよね。背後から抱きしめるとじつに手を入れやすい感じに。今日のショーツもオープンクロッチだから指を妨げるモノすら無い。熱く滾って、際限なく涎を垂れ流す膣をたっぷり二本指で堪能しながらもう一方の手でドレス越しの女王おっぱいモミモミ。ロイヤルリップをちゅぅ、ちゅうぅ。

 

「あはぁ❤ んちゅ❤ ぢゅぅ❤ はぁ❤ ぁぁ❤ この女王の体を❤ んふぅっ❤ ああぁ❤ うふ❤ 隅々までぇ❤ ご堪能してくださいませ❤ 愛しき英雄❤ わたくしのあなたぁ❤❤」

 

そこで上半身だけ振り返って俺にしがみついてくる女王の肢体。

なんど味わっても俺を蠱惑してくる柔らかで妖艶な感触と甘い囁きは股間に来る。

しかも本来玉座にすわってる側の女王を俺に乗せて好き勝手してるのだから最高だ!

 

「あんっ❤ ふふ、今日もなんて雄々しくて❤ 逞しくて❤ 立派なお方❤」

 

こすりつけてくるお尻越しにその隆起と硬さを感じ取って微笑む新妻女王は少しだけ腰をあげると自らスカートをめくり上げて涎を垂れ流す濡れ濡れ女王マンコをあらわにしながら準備万端の夫の肉棒を慣れた動きであっさり咥えこんだ。そう、俺じつはいま全裸。

 

「んっ、あ❤ あ、はああぁぁぁ……❤❤❤! わ、わたくし❤❤ もう入れただけでぇ❤❤ イってしまいます❤❤ んんぅ❤ お、奥に刺さってぇっ❤♥ おおっ!❤❤」

 

鼻に掛かった蕩け声をあげながら、それでも自らあげたスカートはおろさず根本まで咥えこんだ尻たぶが歓喜で震えている姿を俺に見せ続ける新妻は本当に俺の楽しませ方をわかっている。あ、ちなみに後ろはTバックだから丸見え。やはりわかってる新妻女王だ。

 

「ごくっ♡」

「あぁ♡ すごい♡」

「なんと羨ましい…♡」

 

そしてここは謁見の間。シチュを作るには玉座にいる者と跪く者達が必要だ。

帯剣しつつもマントは外した軽装の銃士たちが数人並んで段下で俺達を見ている。

アンリエッタが快感に震えながらも必死にスカートをあげているのは彼女達にも接合部が見えるようにということだろう。サービス精神あふれる新妻にはぜひとも俺をプレゼントしないと!

 

「おっほぉっ❤❤ ああっ❤ なんて素晴らしい腰使いっ❤❤ トリステインの玉座で女王をぉっ♥♥ 存分にお食べになってぇ❤❤、あ、ああああぁぁっ❤❤❤!! み、皆の者見てますかっ❤ あなたたちの女王が❤ 英雄サイトに抱かれていますよ❤ これからすごく元気で❤ 濃ぉい子種をぉ❤ たぁっぷり❤ 注いでいただくのでぇ❤ 王家は安泰ですわぁ❤❤ あっ❤ あっ❤ はあぁぁんっ!❤ こんな素敵オチンポ様でお世継ぎ産めるなんて女王冥利に尽きますぅ!!❤❤❤」

 

前後から見られて興奮したようにうねる膣肉に合わせて腰を跳ねらせるアンリエッタ。俺も負けじと脇下から手を伸ばして胸元を押し上げる大きなロイヤルおっぱいを鷲掴み。ううーん、やっぱこの手の平では掴み切れないサイズ感にいつまでも揉んでいたい弾力と張りはドレス越しでもたまらん!

 

「おひっ❤ あひっ❤ あっ❤ あっ❤ 腰また激しっ❤ うふ、わたくしの体で喜んでくださってるのですね❤ おおっ❤ ああっ❤ う、嬉しいっ!❤ ああ、はぁっ❤ お好きな時に❤ お好きなだけ❤ 射精してくださいね、あなた❤ アンリエッタのお腹はぁ❤ んんぅ❤ トリステイン王家の子宮はぁ❤ そのためだけにあるのですから❤ おぉっ!?❤❤ あはぁああぁっん!!❤❤❤」

 

それでつい腰使いを速めてしまうが我が新妻は悦ぶだけで俺も嬉しい!

よーし、王配として頑張っちゃうぞ!

と思ったその時だった。

 

「ア、アンリエッタ、あなたいったい何をしているのです!?」

「おひぃっ❤❤!? いきなり来たぁっ❤ ドピュドピュッいっぱぁぁい❤❤!!」

 

エセ謁見の間に一人の女性が踏み込んできた。ちょっと驚いて射精してしまったが新妻女王はむしろ喜んで腰を、ムチムチした尻たぶを押し付けて受け止めてくれた。本当に出来た妻である。しかも相変わらずのバキューム精液吸引マンコ。気持ち良すぎて射精が止まらないぜ!

 

「おおぉっ❤ ふぅ❤❤ 出てる❤ 出てるぅ❤ なが~い射精❤ ぜんぶ子宮直撃ぃ❤❤ ああん、そこです❤❤ わたくしの卵ぉ❤❤ いっぱい仕留めてぇ!❤❤❤」

 

「──────」

 

一方で踏み込んだ途端、エセ玉座で女王が絶頂(幸福)の孕み顔を見せたことに女性は絶句して固まってしまう。この程度アンリエッタと俺のこれまでを考えれば軽いものだが彼女は「お腹が幸せいっぱぁい❤」「なんて力強い射精❤」「ステキですぅ❤」「またあなたに恋してしまいます❤」とか俺に背中から寄りかかってきて囁くのだからなんともたまらん。全然萎えないじゃないかと責任転嫁しながら、踏み込んできた女性をよく見た。

 

ああ、彼女か。

 

一応知っている相手だった。交流はほぼ無いんだけど。

常にどこか憂いか疲れのある顔をしている歳相応の相貌の女性。

それでも身に纏うロイヤルパープルのドレスは派手さはないが立場にあった豪奢さはあり、またそれに負けていない当人の気風とぴんと伸びた背筋はそこらの貴族女性ではないことを感じさせる。髪を後ろにまとめあげて、あらわにしたうなじが少しセクシー。よく見れば髪色はアンリエッタに似ている。それも当然だろう。だって彼女は。

 

「ああ、これはこれはマリアンヌ大后。いや、義母上(ははうえ)と呼ぶべきかな。結婚のあいさつもしないで失礼、娘さんを堪能するのに忙しくて」

 

「ああん❤ まだ射精て❤ んぅ❤ ふふ、たくましいお方❤ ちゅっ♥」

 

「オ、オルニエール子爵!? なぜ、いえ、義母上? 結婚? え、何? なんのことです!?」

 

マリアンヌ大后。先王の妻でありトリステイン王家直系の血を継ぐもう一人の女。つまりはアンリエッタの実母で俺からすれば一応義母である。うん、間違いではない。ただやっぱりそれらの事情は知らされてないのか。こんな状況を見られたというのに落ち着いている俺の姿にかえって彼女の方が混乱していた。

 

「これは俺の愛しい妻(アンリエッタ)のシナリオかな?」

 

「うふ❤ わたくしの最愛の夫(サイト)はこういうのお好きでしょうから❤ 何より我がトリステイン王家はあなたにどれだけ恩義があることか❤ しかしもはや領地も金銭もその褒美には不適切です❤ ならば王家のすべて(・・・)を差し出すのは道理でしょう?❤」

 

頬ずりするような距離でアンリエッタはうっとりと─母親を無視して─熱い視線を俺に向けながらこれも王族の義務と嘯く。

 

「アンリエッタなにを!? 子爵もです!? なにをいって、いえ何をやってっ、あ、こらお前達離しなさい私を誰だと!?」

 

やっぱりそういうことかと思いながら未だに状況が分からない太后は自身を連れてきた銃士達に逆に拘束されてしまう。

 

「申し訳ありませんが女王陛下の命ですので」

 

「アンリエッタ!」

 

「ふふ、今は何をいってもわからないでしょうがこれも親孝行というものですよお母様……寝室へ連れていってあげて」

 

「はっ!」

 

「いやっ、離しなさい!」

 

本人的には激しい抵抗をしたつもりの太后だが所詮は武を知らぬ女。同じ女性とはいえ鍛え上げられた銃士達相手では抵抗むなしく、軽々と運ばれていく。続いてアンリエッタはとても、そうとても名残惜しそうな熱っぽい顔を向けながらも腰を、たいへんおいしそうな肉付きのロイヤルヒップを持ち上げる。小さく「あん❤」と悶えながら女王の男を誘う魅惑的なお尻から先程射精した子種の一部が太ももを伝って落ちる姿はくるものがあるがここは我慢。ドレスの乱れを直す愛妻に続いて俺も腰をあげて並ぶように立てば彼女は自然と腕を組んできた。そして。

 

「んちゅっ❤ お願いですあなた❤ お母様にもこの悦びを教えてさしあげて❤」

 

そんな背徳のお願いを可愛らしい頬へのキスと共にするのであった。

へへっ、まっかせておけ!!(単純)

 

 

 

 

「失礼しますマリアンヌさま」

「いやああぁっ!!」

 

妻が王族のドレスで俺が単なる真っ裸な傍目には異常な組み合わせで腕組みしながら寝室につけば、ちょうど太后がベッドに押し倒されていたところだった。抵抗できぬよう両手を上げた状態でアニエスたちに押さえられた彼女のドレスをメイド達が軽々と剥ぎ取ったのである。さすがは王家のメイドたち。手慣れて?いるぜ! しかし、ほほう?

 

「上下真っ赤なセクシー下着とは……義母上は中々趣味がいいな」

 

「うふふ、お母様じつはああいうのが好きなのです。それに、中々そそる体をしているでしょう?」

 

娘からの明け透けな指摘の通り、ドレス越しでは分からなかったその下の肢体はなかなか。今でこそ負けるが出会ったばかりのアンリエッタに引けを取らないスタイルかもしれない。けど当時の彼女にはない年齢の積み重ねによる色香と僅かに弛んだ肉付きというその筋にはたまらない魅力が加わっている。それを未だ女を忘れてないとばかりの真っ赤な布地のレース下着で覆っているのだから、これはアリ。正直年齢的にどうかと思っていたが、じつに食指が動く。と思っていたら脱がしたのとは別のメイドが慣れた手つきで太后の顔を拭いて、あれは化粧を落としているのか?って、あれ!?

 

「なぬ!?」

 

実年齢的に当然に感じていたシワや弛み、疲れを感じさせる相貌がびっくりするほど変わった。正直にいえば今までは髪色以外ではアンリエッタとの血のつながりを感じてなかったのだが今あらわになった顔は違う。暴れて、まとめていた髪が解けているのも合わさって、母娘だと実感する。さすがに姉妹と見間違う程ではないがいずれアンリエッタが到達するであろう熟した美貌がそこにあった。

 

「いわゆる老けメイクというものです。じつはお父様が亡くなってから徐々に、意図的にしていたのです。当時王家の血筋をひいていたのはお母様と適齢期に満たないわたくしだけでしたから。よからなぬ野望を抱いた貴族達に言い寄られぬよう、されど王妃として太后として忌避されぬバランスで」

 

本当はこれほどにキレイなのに公にできないのは残念です、となんでもないように語るアンリエッタ。さすが異世界。老いという部分においても地球の常識では語れないところがあったらしい。あるいはこれも王族の血筋というやつか。なんて感慨にふけりながら裸のままベッドにあがる俺だ。新妻も銃士もメイドもそれを咎めることなどしない。

 

「ひっ、子爵やめるのです! 今なら何も見なかったことに!」

 

「ああ、ごあいさつが遅れて申し訳ありません。結婚式では一応したのですが本当の姿では初ですね。アンリエッタの夫になったサイトです。これからよろしくおねがいしますね、義母上(ははうえ)

 

「なっ……ア、アンリエッタあなたまさか!?」

 

「ええ、お母様♡ わたくしどうしてもこの人の妻になりたくて♡ この人の子供が欲しくて♡ とぉぉっても頑張ったのです♡」

 

「なんて、ことを……」

 

政務からは離れていてもさすがは王族か。あるいは母娘ゆえに通じる部分か。さすがにもう娘が何をしたか概ね理解したらしい。青い顔になっているのは露見した時のリスクがでかすぎるからだろう。まあ、今はそれよりも、だ。

 

「ひゃんっ!❤ あっ、なにをっ、どこを触っ、んひぃっ❤」

 

愛妻の希望通り、この熟れた義母の肢体を堪能すべきだろう。メイド達によって足を開かされた状態でおさえられた下半身。真っ赤なショーツの頂点。見るからに上質で薄い布地で隠された王家の秘裂。ドテ高の小さな丘に指を当ててグニグニと。おお、柔らかけぇ!

 

「やめなさっ、あはぁ❤ なに、これぇ?❤ 子爵やめっ、アンリエッタ止めなさっ、あ、ああっ❤ んんぅ❤ うそ、これ指だけなの!?❤ 入れられてもないのに!❤ んんっ、声がぁ❤ やあぁ、我慢できな、んんっ♥ んふぅぅっ!❤❤」

 

手足が封じられるなか必死に唇を噛んで声が出ないように抵抗しようとした太后様ですが、余程感度がいいのかご無沙汰過ぎたのか。閉じられた秘裂を、盛り上がった小丘を布越しに指でグリグリされるだけで喘ぐ、喘ぐ。さっき青くなってた顔はもう火照りだしてもう色っぽい。

 

「じつは数日前より食事や飲み物に王家伝来の子作り薬(媚薬)を薄めて混ぜておいたのです♡」

 

俺の疑問に気付いてかそっとそんな耳打ちをする出来た愛妻。

なるほど、こうなる前から“出来上がって”いたってわけか。

実母相手でも容赦ねえ!さすが俺のアンリエッタ!

 

「では、義母上を堪能させてもらいますか」

 

「おひぃんっ!❤」

 

ショーツをずらし、もうトロトロと準備万端となった太后の秘穴に指を差し込む。じゅぷっと水音を立てて簡単に呑み込まれていく俺の人差し指。長らく何の侵入も許していなかったソコは久しぶりの客を喜ぶように柔らかな膣肉が指を包み込んで吸い付いてくる。これはスキモノだなぁ、さすが母娘!

 

「とっても熱々ですよ義母上。嬉しいです、俺を受け入れてくれるんですね」

 

「おっ❤ ほっ❤ ああぁ❤ やめっ、じゅぽじゅぽダメェ❤ そこは、そこは❤ あの人だけのぉ❤」

 

身悶えしながらもダメダメいうが迎え腰とばかりに気持ち浮かしているのは彼女自身。薬盛られたとはいえたったこれだけで声も蕩かせちゃって。

 

「こちらも拝見っと」

 

「はぁはぁ❤ あっ、見てはなりま、んふぅ!❤」

 

久方の男指に息を荒げて上下する胸。覆う赤いブラを引き下ろすように剥ぎ取る。たゆんとまろび出た豊かな山は張りが無く少し自重に負けているが、逆に柔らかさは勝っていそう。むしろ二十代前半の娘がいる年齢と思えば乳首の色々も若々しくまだまだ現役の太后(義母)おっぱいである。

 

「これはまたおいしそうな果実、ではいただきまーす!」

 

「なに、おんっ❤ こら勝手に、んんぅっ❤ わたくしの胸を、あっああぁっ❤❤」

 

膣内への愛撫を続けながらおっぱいもモミモミ。まだまだ型崩れは遠そうな膨らみを俺の手でぐにぐにと形を変える。やはりサイズと張りでは娘に負けているがどこまでも指が沈むような柔らかさはずっと浸っていたくなる大いなる母性の塊。これは味わなければ失礼というもの!

 

「いやっ、はぁっ❤ な、なぜこんな感じて、んっはあぁん❤❤!? あ、ああぁ、な、なんて声を出して……っ、やあぁ、はぁっ❤ おおっ❤ 許しっ、ああんっ❤ これ以上声を出させ、ひぃんっ❤❤!」

 

「すてきなお声ですよ義母上。もっともっと聞かせてください、あーん、じゅるぅっ!」

 

ぐっと体を寄せてそう囁くと絞り上げるように握って先端が突き出た形となったおっぱいにむしゃぶりつく。

 

「ひゃっ、子爵なに、んふぅぅっっ❤❤!?! やんっ❤ 吸われてるぅ❤ おおぉっ、こんな❤ 激しい❤ あひっ、んんぅ、ああっ❤ こんなの感じちゃう❤! うそぉっ、こんなあの人にもっ❤ あはあぁぁぁっっ❤❤!!」

 

媚薬の効果か。俺の乳首吸いテクニックか。

口内に含んだ太后乳首を舌でなめ回し、唇で吸いこきつつ、タイミングを合わせて膣内もかき回せば義母上は面白いように悶えた。常の王族らしい厳かさが皆無の嬌声をあげて俺の腕の中で体を跳ねさせる。のけぞって見せる白い喉、無意識に俺の指に押し当ててくる腰つき、戻ってきた陶酔しきった顔での「もう許して」とばかりのイヤイヤ首振り。さすがアンリエッタの母。経験少なめに感じるのに血筋を思わせる無自覚の淫蕩さ。

 

「ごくりっ」

 

むふふ、ダメじゃないですか会ったことない義父上(先王)。こんなエロイ(ヒト)しっかり愛してあげないと。だから未来の義息子に娘共々おいしく頂かれちゃうんですよ。まあ、仕組んだのあなたの娘の方ですけど。そう思えばなんて淫らな王家の血筋。

そういえば先々王(義祖父)があの妾部屋作ったんでしたね! ドスケベ王家め! ありがとう義祖父様! お孫さんに続いて娘さんも頂きまーーす!!(ど畜生)

 

「ふふ、まだまだ女盛りですね義母上」

 

「あぁっ❤ み、見せるでない❤」

 

見知らぬ快感に蕩け始めている彼女に膣から抜き取った指を見せつける。トロトロとした彼女自身の愛液にまみれた俺の指を。快感に加え羞恥にも頬を染めた義母上のなんと愛らしい姿。これではもうさすがの俺も股間の猛りを抑えられない(抑えたことあんのか?)

 

「ではそろそろ、こちらのムスコのご挨拶を、っと」

 

「え、ひゃっ!? え、あっ❤ な、なんと凶悪な!?❤❤

 赤子の腕のような太さ❤ 臍裏まで届く長さ❤ 血管もビクビク浮き出て❤❤

 そ、それをわたしに入れる気か!?❤ む、無理よ♥ そんなのっ❤ 壊れてしまう❤❤」

 

ブルンとおっ立てた自慢のムスコを見せつけるように赤いショーツに押し当てる。言葉は怯えたかのようなものだったけど目線と声色が期待する感じなのは本当に血筋だなぁ、と思う。そんな熱視線で凝視しちゃって。

と思っていたらなぜか周囲にずらりとみんなが?

 

「太后さま、サイトさまのオチンポ♡ すっごいんですよ♡」

 

「この太くて♡ 長いので♡ 奥の奥まで♡ 征服されちゃうんです♡」

 

「すぐに形変えられちゃって♡ 強制的にサイトさま専用穴に♡」

 

「ふふ、そしてあの張ったエラで♡ 気持ちいいとこ♡ 全部抉られちゃうの♡」

 

「その後は子宮をドチュドチュ♡ ドチュドチュ♡ って容赦なく叩かれて♡」

 

「どんなお堅い女も♡ ぜーんぶ開かされちゃうんです♡」

 

「そこへビュルル、ドビュドピュッて♡ なっがい、つよつよ射精♡」

 

「女の奥にへばりついて二度と取れないドロドロ精液がたぁくさん♡」

 

「しかも一回や二回じゃ濃厚種付け♡ やめてくれないんです♡」

 

「いっつも朝までコース♡ お腹の中タップタプにされちゃうの♡」

 

「子宮の奥から蕩かされて♡ 躾けられていく幸福感♡ 癖になりますよ♡」

 

「心の底から女に生まれて良かったぁ♡ って思わせてくれます♡」

 

「っ、ゴクッ♡」

 

とっくに女王の竿姉妹なメイドや銃士たちが惑わすように、あるいは本気の親切心で口々に俺との情事の感想を口にする。いやあ参っちまうな。義母上も生唾飲み込んじゃって。これは期待にこたえないとな。では!

 

「あっ❤ ダ、ダメです! おやめなさっ、そんな入れられたらわたしはっ、あ──────おひいぃぃぃっっっっっ!?!?❤❤❤❤❤」

 

俺の愛撫の成果か。赤の布地に隠されていた秘裂の入り口は先王(夫)を失ってから長らく御無沙汰だったとは思えないほど簡単に俺のムスコを迎え入れた。久しぶりの感覚に極まってか再度白い喉をさらしながら仰け反る義母上(マリアンヌ)。その勢いに胸元の柔らかなお山ふたつがバインと揺れる。その激しい揺れ具合はこのおっぱいマエストロ・サイトをもってしても初めての視覚への暴力だった。年齢ゆえの張りの減りが柔らかさとなって俺におっぱいの新たな可能性を見せている。これはご褒美をあげないと。

 

「おおおぉぉっ❤❤ あ、ああぁ……❤ 許してぇ、あなたぁ❤❤ わたしあなた以外の殿方に、お、おおぉ!?❤❤ ひぃん!❤❤ し、知らない、こんなっ、ああっ❤ 知らないところまで来てるわ❤ あなたが届かなかったところまでぇ❤ ん、ああっ、おひぃぃぃっっ!!❤❤❤」

 

グイっと押し込んだ腰を弾ませ、未開発の奥を抉る。今まで色んな女性を抱いてきたせいか。女の奥の固さがご無沙汰ゆえか未経験ゆえかはなんとなく判断できるようになっていた。彼女は後者だ。先王はここまで愛した経験がない。それは彼女もそこを愛された経験がないということ。だから熱く滾った王家の蜜壺はそれに歓喜するようにさらに熱を上げ、俺のムスコ全体に吸い付いてきていた。

 

「義母上、久しぶりだからってそんなねっとりむしゃぶりついて! いけない人だ!」

 

「ひぃん❤ やぁ、違うのですぅ❤ あなたが奥まで❤ わたしの子宮まで❤ アンリエッタを宿したところまで来ているのですぅ❤ あの人のも届いてなかったのにっ❤❤ おっ、おおっ❤ おおおおぉぉっ!?!❤❤❤」

 

強い締め付けはないけど、どこまでも沈み込めるような懐の深い母性。あるいはアンリエッタにも通じる底なし沼のような深さを感じる太后の蜜壺。さすが母娘。だからこっちの腰は止まらない。彼女もとっくに手足が自由になってるにも関わらずシーツをかきむしってるだけなのは無言のOKってことだよね(曲解)

 

「ま、まだ奥まで来るぅ❤❤ んぅ、本当に子宮ドチュドチュっされてぇっ❤ おおっ❤ おひっ❤ あひっ❤ ひぃんっ❤ 子宮勘違いしちゃう❤ ああっ❤ んあああぁっん!!❤❤」

 

覆い被さるように体を倒しながら腰をさらにぐいっと押し込む。彼女のすべてがより俺と近しくなる。特に紅潮し悶え続けるそのスッピンを間近で覗けば、今までのイメージを変えるほどの美貌。さすが母娘というぐらい似ている造りの相貌は十年後の愛妻を思わせる造形美と熟した色香がある。メイクで作った小じわは消え、血筋か娘にも負けない白い肌はまだまだ全身透き通るかのよう。哀愁と疲れを見せていた目尻も今は蕩けて欲情を誘い、地味な色合いの口紅を落とされた唇は生命力溢れる膨らみと赤さを見せる。熱い吐息と物欲しそうな涎を垂れ流しながら。ってそっちは俺のおかげか。

 

「はぁ、あはぁん❤

 やぁ 見ないで、ください❤ 太后たる私のこのようなはしたな、あ❤ はぁっ!❤❤」

 

考えてみればアンリエッタはまだ二十代に入ったばかり。若くして彼女を産んだというその母がそんな高齢なわけもない。王を失い、一時国を背負わされた太后という立場と老けメイクが実情以上に彼女を老いて見せていたのか。くくっ、ならもうそこから解放してやらないとな(親切顔)

 

「ダメだ、もっとよく見せろ────マリアンヌ(・・・・・)

 

だから娘そっくりな色の瞳を覗き込みながら、脳に響くような囁き声で呼びかける。

 

「っ❤ ぶ、無礼な、勝手に名を……あん❤」

 

「取り繕わなくていい、先王の妻にしてトリステイン王家直系マリアンヌ太后の役目は終わったんだ。今日からはただのマリアンヌとして女の悦びと幸せを甘受してればいい……俺が、教えてやる」

 

「ぁ……やっ、だめわたしは、あぁ❤ ん、ふぅ❤ ちゅ、ぢゅ、んんぅ❤」

 

頭を抱くようにしながら、この期に及んで抵抗する口を塞ぐ。下半身の奥の奥まで俺のに入り込まれての唇と舌を絡ませる濃密な唾液交換はあちこちの夫人たちお気に入りのキスである。マリアンヌもそうであったのか絡み合いが進むにつれ、手足も俺に絡ませてくる。

 

「んぢゅ❤ ちゅ、れろれろ❤ あはぁ、んっ、んっ❤ んれろぉ❤ ぢゅるっ、ぢゅぅっ❤❤」

 

おうおう、経験が少ないのがもろわかりな舌使いなくせして積極的!

さすが淫蕩なトリステイン王家。娘に続いて、いただくとしますか!

仕上げにかかろうと俺は本物の雄と雌の口付けを教えながら体を起こす。

 

「んぶちゅぅ❤ っ、あはぁっ!❤❤」

 

当然マリアンヌも繋がったまま、抱きかかえるように対面座位に。

ムスコが差さる角度が変わって白い喉をさらしてのけぞった彼女だが、その柔らかな巨乳を俺の胸で押し潰すほどぎゅっとしがみついてきた。

 

「これが本当のキスだ。けっこうエロイでしょ?」

 

「んふ……はい❤」

 

「相手が娘の夫でその目の前でとなれば余計にね」

 

「っ、あ、アンリエッタこれは違っ、おひいぃぃっっ❤❤❤」

 

むっちり垂れ気味尻たぶを揉みしだきながらガツンと突き上げる。それだけでマリアンヌは娘に見られているという羞恥よりも目の前の快楽を優先するように手足はより強く俺に抱き着いてきた。本当にさすがの血筋だ。

 

「あ、あぁあああぁぁぁ……❤❤ お、奥、刺さるぅ❤ 熱くて❤ 硬いのが❤ 王家の子宮狙ってるのわかる❤ んんぅ、あの人にしか許してはダメな場所がっ!❤ 開いちゃう❤ 躾けられちゃう❤❤ ああ、アンリエッタこれ以上は本当にダメよぉぉっ!!❤❤」

 

「お母様、これからたっぷりとわたくしのサイトに愛されてただの女となってくださいな♡ それがわたくしからの最大限の親孝行です♡」

 

虜となりそうな未知の快感が迫っているのを予見してか。母からの最後の懇願を娘は純真ともいえる笑顔で拒絶する。途端に膣肉が悦ぶように蠢いたのを俺は見逃さなかった。許可を得たと肉体は解釈したらしい。俺がにやりと笑ったのを見てアンリエッタも察したのだろう。メイドや銃士も連れて寝室を後にしようとする。

 

「あ、待ってアンリエッタ! このままだと私、本当に彼に躾けられ、ああんっ❤❤」

 

「これでようやく二人っきりになるな、マリアンヌ」

 

「やあぁ、やあん❤ 奥突きながらぁ❤ 耳元でそんな甘い声で囁かないでぇ❤❤」

 

「ワガママはだめだぞ。

 マリアンヌ、あなたはまだまだ女盛り。愛されていいんだ、甘えていいんだ」

 

「あ、ああぁ♥ だ、めぇ❤ 言わないで❤」

 

「ふふ、今夜は俺という男を忘れられなくなるほど滅茶苦茶に愛してやる」

 

「そんなぁ❤ ゆ、許ひ──────っっ❤❤❤❤❤」

 

演出のためかバタンと音を立てて扉が閉められたのと同時に俺は再びマリアンヌを押し倒してその熟れた肉体に宣言通り俺という男を刻みこんでいくのであった。

 

 

「──っ❤❤ ──っ❤❤ ──っ❤❤ ──っ❤❤ ──っ❤❤ ──っ❤❤」

 

 

「ぉぉ――っ♥♥♥ ぁぁ!♥♥ ゃ♥♥ ぉ――っ!♥♥♥ っ♥♥ ──っっ♥♥❤❤」

 

 

「っ♥♥♥♥♥ ――――――❤❤❤❤」

 

 

「――――――――――――スキ❤❤❤❤❤❤」

 

 

 

そしてどれだけの時間が経過したのか。

 

「どうでしたか、お母様?」

 

頃合いを見て扉を開いたアンリエッタは寝室内に満ちた夫と母が深く交わった証の性臭に顔を歪める事もなく、涼しげで、してやったりな顔で微笑みを向けた。

 

「んぢゅるっっ❤❤ じゅるっ❤❤ んぶちゅぅ❤❤ ぷはぁ、ん、ぢゅうぅっ❤」

 

仁王立ちする俺の股間にエロ蹲踞でむしゃぶりついている実母に。

 

「ぷはぁ……ん、れろ❤ うふふ❤

 ずるいわアンリエッタ❤ こんな素敵な殿方にずっと抱いてもらってたなんて❤」

 

髪は乱れ張り付き、快楽に蕩けた顔に威厳は皆無。体中に互いの体液を纏った姿は卑猥どころか下品ですらあった。しかも娘の夫のモノに悦んで吸い付きながら、股間から白い子種を際限なく垂れ流す腰を振りながら、だ。

けれどアンリエッタはその様子に眉をひそめるどころか満面の笑みを浮かべた。そこだけ切り取れば、まるで溝があった母娘がやっと分かり合えたといわんばかりの微笑だ。うん、いいことした!(自画自賛)

 

「これからは一緒ですわ❤」

 

「ええ、一緒にお仕えしましょう❤」

 

メイドたちにドレスを脱がせて彼女もまた一糸まとわぬ姿となると母親と並んで俺の前に跪く。

 

──片やまだ身ぎれいながら何度抱いても飽きない淫蕩さの塊の若き美女王

 

──片や互いの体液でどろどろに汚れながらも妖艶さを開花させた熟れた美太后

 

美貌もスタイルも、その根っこのエロさも似通った王家の麗しい母娘は目配せだけで未だいきりたつ俺のムスコを左右から仰ぐように熱視線で見つめながら熱い吐息と共に宣言する。

 

「このたくましいバキバキおチンポさまでトリステイン王家の女を❤」

 

「血筋もろとも支配し塗り替えてくださいませ❤」

 

「「あ・な・た❤❤❤」」

 

いいともーーー!!

 

 

 

 

 

──マリアンヌ太后

現在のトリステイン王国の礎を作ったアンリエッタ女王の母君。

革新的なアイディアと高い国民人気、世界的災厄からのいち早い復興等から稀代の名君と謳われる女王の母にしてはその名は歴史上には滅多に登場しない。ただこれは現代では彼女自身が自分に王としての器量や能力がないと判断していたからと考えられる。

トリステイン王家直系でありながら自らの夫を国王とした点やその崩御後も女王として立つことを頑なに拒否した姿勢から王家の者であろうと器でない者が王になるべきではないという考えの持ち主だったと思われる。後に血筋を最重要視しない治世を行ったアンリエッタ女王に繋がる部分ともいえるだろう。それもあってか娘の即位後はさらに表舞台に立つことが減ったが、女王の結婚後には逆に王族が顔を出す必要があるという程度の公務には娘の名代に近い立場で参加していた。

彼女の存在が後世で忘れられなかったのはこの時期の活動によるものだ。特に娘の妊娠中は積極的に代理として立って行動していた記録がある。代わりに女王の出産後は不気味なほど人前に出てこなかったという。それでも目につく功績を残したわけではないが王族としての責務を忘れず母として娘の手助けをし続け、邪魔にならぬよう配慮もしていた姿勢は高く評価されている。

なお余談ながらマリアンヌ太后についての少々面白い逸話として、彼女を描いた絵は幾枚か現存しているが娘の結婚後とそれ以前とでは結婚後の方が若々しく、また色っぽく描かれているというのがある。これを下世話な者達は、先程の表舞台に不自然なほど出てこない時期があるのと合わせて「若いツバメを囲んでそれに夢中だったから」と馬鹿馬鹿しい話を訳知り顔で語っているが実際は当時世界はあらゆる騒動が連続して起こっておりその世界的な戦乱や災厄の終焉、そこからの復興と忙しい日々であった。女王の結婚・懐妊はそれらが終結した後の話であるため色々と肩の荷が下りた安堵から以前と比べて絵師たちに若々しく映り、生来の美しさが絵に残った。というのが定説である────

 

 

 

 

 

「──────おほおおおぉぉぉっっ!!!❤❤❤❤ 来た、来たぁっ❤ サイト殿のガチガチオチンポ来たぁぁ❤❤❤ お好きなだけぇ❤ 経産婦王家マンコ楽しんでくださぁい❤ お、おおっ❤ あはぁ、孫を仕込まれてお相手できない娘にかわっ、てぇっ❤❤ んんぅっ❤ この不肖の母が❤ 先王の妻マリアンヌがぁ❤ 王家を代表してぇ❤ んあああぁぁ!?❤❤ おおっ❤ え、英雄チンポのぉ❤ お、お相手させていだきますわぁっ❤❤❤ おひっ❤ あひっ❤ んひぃっんっ!❤❤ んふぅ、相変わらずのバッキバキおちんぽぉ❤ 役目を終えた子宮を❤ あの子を産んだお腹狙ってるぅ❤❤ ええぇ、大丈夫ですわ❤ まだまだ閉じてませんよ❤ 例え閉じていてもぉ❤ こんなツヨツヨおチンポさま突っ込まれたら勝手に開いて排卵しますぅ❤❤ 女の本能直撃ぃ❤❤ おおおぉぉっ❤❤ いいっ❤ んふぅ❤ あぁ、どうか私のことなど気にせずお好きなだけドピュドピュ子種吐き捨ててぇっ❤❤ はい、はいぃっ、そうですぅ❤ 欲しい、欲しいのぉ❤ 赤ちゃん❤ あなた様のお子を❤❤ それだけでいいのぉっ❤❤ え、あっ、おほぉっ!?❤ ああああぁぁっ!❤❤ 濃厚精液ぃ❤ きったぁぁっ!❤❤❤」

 

ドピュドピュビュルルッビュンビュンッドビュルンッビュッビュッドビュッ!!!

 

「────ん、あ、はぁぁ……っ❤❤

 はぁん、ステキ……この感じ、わかります❤

 また(・・)母娘揃って子宮完全陥落してるぅ❤❤

 トリステイン王家、乗っ取られちゃったぁ❤❤ えへへ♥」

 

 

 

 

────あるいは。

その時期に前後して、孫達の側仕えとして幼年時から集め養育したという子供達。

俗にいうトリステインチルドレンとの日々を非常に楽しんでいたという記録があり、特に髪色が自分と似ていた子供たち(・・)を我が子同然に可愛がっていたとか。その影響もあったのかもしれないと最後に記しておこう。王族の責務から解放され、かつての我が子とは跡継ぎゆえ純粋な母娘関係を築き難かった後悔をそういった子供らとの日々で疑似的に解消した結果が容姿に現れたといえないだろうか。

(「今に続くトリステイン王家の系譜」第二章より抜粋)

 

 

 



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10 淫蕩な日々(メイド長の日々)

 

 

(ある日の朝)

 

オルニエール家のメイドたちの朝は基本的には早い。

基本的には、というのは昨晩の仕事によっては午前休が認められるからだ。

特に彼らの雇用主である子爵閣下の夜伽番(夫人非公認&無把握)を求められた次の日は使い物にならなくなるので午前どころか一日休みになることも多いとか。複数人を同時に楽しむ性豪な英雄オルニエール子爵のお相手は栄誉だが重労働なのである。尤もそのためにシフトや通常休をどうするかで管理を任されているメイド長シエスタは頭を悩ませている。

ニヤニヤ、ニマニマとした顔で、なのは謎だが。

 

「ふ、ふふっ、あはっ、サイトさんのお相手の管理……まるで女主人ですね♡ うふふ♡ そしてメイドの中で一人での相手を許されてるのは私とジェシカだけ♡ ふふっ、いやあ、参っちゃうなぁ♡ やっぱりご主人様は私達がいいんですね♡ 貴族王族の血筋より同郷の血を求めてしまうんですねぇ♡♡ うふふ、ご先祖さまありがとう!!」

 

謎である。謎なのである。

 

 

さて、そんなメイド長シエスタは自身が夜伽番でなかった時は誰よりも早くに起床する。

身支度を整えると一番に雇い主たるオルニエール子爵─愛しい想い人であるサイト─の寝室に向かう。朝のご奉仕、は時と場合によりけりであるがまずは昨晩のお相手をした娘達の運び出しだ。穏やかに眠るサイトの周囲で恍惚とした顔で、てかてかした顔で、体中に昨晩の痕跡を纏って眠りにつく裸のうら若き娘達が三人。

 

「あら、この娘たちは確か……」

 

最近雇われたばかりの者達で元はオルニエール夫人(ルイズ)の(当時付き合いは無かった)同窓令嬢達だ。

しかし古代竜の被害で実家が没落。女王と夫人の恩情で行儀見習いとして引き取った者達──の第三陣目辺り。ただし誰の目にも明らかなほど英雄サイトの側室ないし愛人を狙っていると顔に書いてあった娘達だった。(この時期、古代竜戦は乗り越えられても復興を乗り越えられなかった貴族家が噴出したため王家が許可した裕福な貴族家は公に側室を持つことが許されるようになっていた。オルニエール子爵家もその一つであるが夫人がいい顔をしないため現在でも当家では側室は認められていない)

 

「まったく馬鹿なこと企んだものです。

 その程度でサイトさんの寵愛を受けられると思ってたんでしょうか?」

 

迎え入れた初日目を思い返しながら本気で不思議だとシエスタは首を傾げる。

確かに彼女らの見目やスタイルは良い方だろう。可愛い系からクール系、セクシー系というそれぞれの美貌に付け加え、ルイズとまるで違う揉み甲斐のある胸元の盛り上がりに尻タブのぷるんとしたボリューム、ムチムチの太もも。じつにサイト好みの肉付きをしていた。

 

だが既に幾人もの高貴な者達や禁忌な間柄の女達と関係を持ち、それを維持しているサイトにそれだけで立ち向かおうなど考えが浅い。そもそもスタイルの良し悪しだけでいうなら彼女らはシエスタやジェシカに全てで負けている。勝ち目など最初から無い。さらにいうならそもそも貞淑を是とする貴族令嬢には経験値が圧倒的に不足していた。百戦錬磨の彼に褥で勝てる要素は皆無だ。

 

かくして一週間もたたないうちに「お呼ばれ」した彼女達は主従関係とサイトというオスの魅力を徹底的に心身に教え込まれて今や立派な(?)旦那様専用の性欲処理メイドだ。屋敷内に秘密裏にはびこる寵愛ランキングにも従順である。ちなみに元平民の英雄など籠絡してこいと彼女らを送り込んできた没落実家筋の者達は逆に籠絡された彼女らに切り捨てられ、どこかの鉱山を掘らされているか魔法を使っての(過酷な)土木作業や復興作業に従事させられている。後者は没落貴族の再就職先としてアンリエッタ女王が出したアイディアであるが大元はサイトが寝物語(ピロートーク)で教えた元の世界での重機や魔法へ抱いていたロマンなどが合わさった結果だとか。

 

「ふふ、それだけ私達のご主人さまがすごいってことですけどねぇ♡

 さーて、奥さまが寝てる間にぽいぽいっと!」

 

ニンマリと主人自慢しつつシエスタは慣れた動作で果てて寝ている娘達を隣室に放り込む。正式な女主人であるルイズは現在妊娠中。そのためお腹を、そこにいる赤子を過度に心配しすぎて互いの寝相でぶつけたりしないよう一人寝をしていた。落下や衝撃への不安もあるのかベッド上や周囲に多量のクッションを配備し不測の事態に備え控室にはメイドが寝ずの番で一晩中常駐している手の入れよう。そのためサイトは彼女が寝付くまでは一緒のベッドにいるが実際に寝るのはこの別室である。さてそんなこの部屋であるが、じつは隠された隣室があり夜伽番の娘らは翌朝ここに放り込むのが定番だ。隠し通路・隠し部屋は貴族の屋敷に付き物とはいえここが元々、先々王の妾宅であったのを考えれば色々邪推したくなる設計である。

 

「ふう、奥様の気持ちもわかるんですけど、そんな隙を見せるから屋敷の中でもサイトさん大暴れ♡ ふふ、そして立派に働いたご主人様の朝の寝顔と目覚めの役目はメイドのものに♡」

 

常にメイドが付くようになった女主人とそのメイド達の長。

しかもメイド達は全員サイトに躾けられ、シエスタはその中で唯一の公認愛妾。

どちらがどちらの動きを完全に把握できているかは言うまでもない。

 

「でも♡ 恨みっこなしですよ♡ あなたが選んだことですからね♡」

 

ここにいないかつての(・・・・)恋仇に向けて勝利の笑みを浮かべながらシエスタはそっとベッドにあがる。まるで添い寝でもするような位置取りで密着すれば引き締まった男の体がそこにある。女たちがそうであったように彼もまた裸。

 

「っ♡」

 

それを見ただけで蘇る数えきれない逢瀬と交わりの記憶。時も場所も関係ない濃密なご奉仕と容赦のないご褒美の数々。刻み込まれた女の、雌メイドとしての悦楽と幸福。視線は自然と昨晩も立派に三人のメイド達を躾けた下半身に向く。案の定、予想通り、とばかりに雄々しい朝勃ちを見せつけていて生唾をのむ。

 

「っ、はぁ♡」

 

欲望のままそのお相手をさせてもらいたいシエスタだがまだだ。それはまだ。

事前に承ったメイドのお仕事が先である。

 

「夜は雄々しく♡ 寝顔は可愛い♡ 素敵な旦那さま♡ うふふっ、朝ですよー♡」

 

軽く肩をゆすりながら耳元で胸の思いのまま囁く。

そして主人の寝顔、その両頬に手を添えると当然のように唇を重ねた。

それも触れ合うような初心なキスではない。若い女の舌が彼の唇をチロチロと舐め回したかと思えば薄く開いていたそれに差し込みながら自らの唇を被せるように重ねていく。

 

「んぢゅ❤ れろ、んっ❤ じゅむぅ❤ んんぅ❤ むぅ、ぢゅぅ❤ ぴちゅ、んじゅるっ❤❤」

 

唾液と舌が混ざり合い、漏れ出る息遣いが艶めかしい重なり。

差し込んだ舌でまるで掃除でもするかのように舐め回し、自らの(唾液)を流し込む。

無意識ながら突っついて誘い出した主人の舌を巧みに外まで誘導すると優しく、愛しく、されど逃がさないとばかりに唇で挟んで吸う。まるで口と舌同士での交尾のような互いの体液と肉体の混ざり合いだった。

 

「れろ❤ んふっ、じゅるっ❤ あんっ!❤❤」

 

傍から見れば奉仕というより彼女が楽しんでいるようにしか見えないディープなそれに別枠の甘い声が混ざった。主人の手がメイド服のスカート越しながら彼女の臀部をがっつり掴んだのだ。

 

「ちゅっ、はぁ、ん…おはようシエスタ……今日も最高な目覚めのキスだ」

 

「んぢゅ、んく❤ おはようございます旦那さまぁ❤ あ、はぁ❤ んんっ、お褒めに預かり、あんぅ❤ 光栄ですぅ❤」

 

口に残った主人の体液を嚥下しながら、我が物─実際そうだが─のように尻を揉む愛撫に悶えるメイド。

 

「働きにはご褒美をあげないとな」

 

「あっ、んぢゅぅ❤❤」

 

そちらとは逆の腕がシエスタの後頭部を抱くように引き寄せ、口付けを再開する。

だがこれはあらかじめ命じてあった奉仕ではなく、主人からのご褒美。うっとりと目を細めた彼女は唇と舌を主人に任せる。それは先程までの攻守が逆転した、それでいて男側が貪るそれ。舐められ、吸われ、息苦しささえ覚える重なり具合。

 

(朝からなんて濃厚キスっ❤❤ 私の全部、食べられちゃいそう❤

 もう旦那さま(サイトさん)ったら❤ そんなにメイド(わたし)がいいんですねぇ❤)

 

すっかりご奉仕根性が染みついたシエスタは彼からされただけで大歓喜。

愛しさが舞い上がり、胸の奥とお腹の真ん中にじっとりとした熱が宿っていく。

それにただただ従って彼女は慣れた動きで下半身の隆々とした剛直を優しく握る。

事前にしっかりと清潔にしておいた指先から伝わる慣れ親しんだ感触。

 

熱い。硬い。大きい。太い。

 

オスの強さ満載のそれが一気に伝わってくる。

知っているのに、分かっているのにシエスタは喉を鳴らしていた。

 

「ん、ぷはぁ……お気に召してくれたかい?」

 

「ちゅうっ、ん❤ はい、とっても❤」

 

名残惜しげさを隠さずに、けれども間近の主人に悦び(・・)を伝える笑みを。

されどその視線は期待を込めて下半身に伸びていく。

 

「うふ、で・す・が❤」

 

さすりさすり。にぎにぎ。

 

「お、おぉ…それいいっ」

 

「少々頂きすぎですので❤ こちらにどうかお返しの許可を❤

 旦那さまの朝の猛り❤ その全てをこの奥様公認・愛妾メイドたる私めに❤」

 

つつつー。

 

「許可して頂きませんと奥様にお返しの相談をしなくてはいけないのですが…」

 

なにせ私には正妻さまへの報告義務というものが、などと嘯く愛妾シエスタ。

狙いが露骨過ぎてかサイトもくすりと笑って乗っかった。

 

「ふふっ、なんて口の軽いメイドだ。こうなったら口を塞がないとな

 とびきり硬くて、たぁぁっぷりとした熱いモノで!」

 

「んふ❤ かしこまりました♥

 特濃賄賂ザーメンで卑しいメイドは買収されますっ♥ では、はぁむ❤」

 

なんて三文芝居でふざけあって、シエスタは主人の股間に顔を埋めていくのであった。

 

 

その後ねっとりたっぷりの口淫奉仕で朝の猛りを受け止めた彼女であったが鎮まるどころか余計に燃え上がったサイトに(どうやら昨晩満足しきれなかったらしい)その日一日使い物にならないほど抱き潰されてしまうのだった。

※詳しくは「1 彼のよくある朝と夜」で!

(第一話の少し前のシーン、という“てい”)

 

 

 

 

(とある日中)

 

 

オルニエール本邸にて働くメイド達は給金・愛人狙いでやってきた平民系も含め、困窮する家から来た行儀見習いや元貴族令嬢達を受け入れている関係もあって総じて若くて身綺麗な者達ばかりとなっていた。結果、全員が主人たる子爵の手つきと相成ったのは言うまでもない。手籠めにされた、といった方が正確か。子爵の躾けにより徹底的に女の幸せを覚えこまされた彼女達は誰も彼に逆らわない。例え日の高い時間に物陰に連れ込まれようとも望まれるまま使われている。

 

昂ぶりを鎮めよと命じられれば自ら跪いて彼の股間に顔を埋める。

口付けを求められれば主人の背に腕を回しながら背伸びして唇を捧げる。

抱きすくめられれば口や手で弱々しく抵抗しながら主人の愛撫を受け入れる。

猛る下半身を押し付けられれば壁に手をつき腰を突き出し自らスカートを捲り上げる。

 

罰ではない、横暴ではない、もはや彼女たちにとって垂涎のご褒美だ。

ローテである夜伽番とは別に日々の楽しみとしているメイドは多い。何せこれを与えられるかはどうかは運によるところが大きいのだ。主人たるサイトが「ああ、メイドさんとやりたいなぁ」と思った時にたまさか視界に入ったメイドだけがその栄誉を受けられるのだから。

そこに本来の立ち位置の優劣はない。

 

「あぁ、今日はジェシカでしたか、残念」

 

だからシエスタもその光景に残念がる。視線の先、声は聞こえないが姿は見えるという距離感にある客室からメイド、主人の順番で人が出てきた。なぜかヘッドドレスの位置を調整している長黒髪のメイドは彼女のいとこジェシカである。

 

「けどあの様子は……」

 

本人は一仕事終えて客室から出てきましたよという平然な顔をしている、つもりらしいがどう見ても他の意味で一仕事してきたとしか思えない風体であった。まず何より今朝はきちんと整えられていたメイド服があちこち乱れ、遠目にも皺が見える。

 

「うーん、エプロンの結びもズレてます。

 首回りは閉じ切れてないしリボンは曲がってる。

 あれじゃきっとキスマークまみれにされてますね、あとで注意しないと。

 そのうえあの顔……」

 

激しい運動の後のような火照った頬。そしてそれ以上に隣の主人を見詰める視線は艶っぽく熱い。いじらしく彼の服を掴む手は直前までの距離感と離れ難さを匂わしており、もう一方の手が意図してか無意識か愛しげにお腹を撫でているのはそういうことであろう。

 

「あぁ、あれは一発どころか三発は注がれましたね。

 そうなると10回は絶頂()かされて頭がぽぉっとなって、もう旦那さまラブ!

 しか頭になくなっちゃうんですよねぇ」

 

わかるわかる。

幾度も体験済みのメイド長の深い同意である。

 

「あら?」

 

主人に何事か耳元で呟かれたジェシカは頬の朱をより深め、慌てて周囲を見回す。

思わず視線から逃れるように物陰に隠れたシエスタはその後顔だけを覗かせた。

すると。

 

「うわぁ、あのジェシカが廊下で自分から舌伸ばしてベロチューおねだりとか!

 しかもべちょんびちょんに自分から絡ませてっ、ううっ羨ましい!」

 

ご主人様によるメイド連れ込みご褒美案件は連れ込まれたメイドにのみ参加権がある。

発見者は夫人への露見を妨げる行動はしても混ざったり邪魔はしていけない不文律。

実際シエスタは発見直後に連れていた数名を動かし奥様の監視と誘導を命じていた。

とはいえ羨ましいものは羨ましい。何せ主人に自慢の柔らかな胸を押し当てながら

積極的に舌を絡ませ、エサをねだる雛鳥のように主人の唾液をねだって、すすって、

味わっているのだから。

 

「ってさりげなーく、旦那さまの股間さすっちゃって!

 欲しがりさんめぇ! ええ、ええ! 私でもそうしますけどね!」

 

三発程度で満足しきる男性ではないとその身でよぉぉぉく知ってる彼女達は余韻の幸福感に浸りながらもつい、もっともっと、とねだってしまうのだ。

よくある、よくある!

 

「あ」

 

正直に羨望しながらもハンカチを噛んでいたシエスタだが彼らの次の動きに「そうなりますよねぇ」と納得半分呆れ半分の笑みを浮かべる。何故なら腰を抱くようにスカート越しの臀部を鷲掴みする主人にジェシカはコクンと小さく頷くとそのまま連れていかれたのだ。

 

「これは追加の指示が必要ですね」

 

方向的に行先は室内向けの浴槽が設置してある部屋か。

本人もわかっているのだろう。そこでナニをされるかの期待もあってか。うっとりとした顔で主人の肩に頭を乗せるように密着しながらまるで恋人のように共に歩いて屋敷の奥に消えていく。その日ジェシカの姿を見たのはそれが最後となったのは言うまでもない。

 

「……知ってはいたけど傍から見るとジェシカも完全に躾けられちゃってるなぁ。

 複雑だけど……さすが私達の旦那さま♡」

 

あの経験豊富そうなイトコが今ではもう、というような感慨。あるいは変えられてしまったような一種の寂しさはあるがそれは自分が選んだ男の凄さを再認識させてもくれる。その一番のメイドである自負に優越感すらあるのだから自身も大概だと微笑むシエスタだ。

 

ちなみにこういったことはメイド達にとって幸運なご褒美だが、不運な出来事としてその場面ないし事後をメイド長シエスタに発見されるというのがある。実はそうなると夜伽番のローテを管理してる彼女によって順番が後回しにされるのだ。罰ではない、嫉妬ではない、公平な順番制度を守るためのルールである。

ただそのために。

 

「あ、ジェシカさんが最後になってる」

 

「なるほど、昨夜はお楽しみでしたか」

 

「今日の午後までいなかったのそれかぁ」

 

「一人でかなりお相手できちゃうから、毎回抱き潰されちゃうって聞いた」

 

「それで翌日にはあのすまし顔で仕事できるんだからすごいわ、ホント」

 

こういうことになるのは仕方ない話である。

 

「うううっ、見られてたぁっ!?!」

 

仕方ないのである!

 

 

 

(とある休日)

 

 

え、教えませんよ?

 

私の休日は普段を忘れて、穏やかに過ごす日です。

 

そう!

 

ただの男と女になってサイトさんとイチャコラする日ですから!

 

どんなことをしてるかは私とサイトさんだけのひ・み・つ・です!

 

まあ、といっても定番ですよ、定番。

 

買い物したり、食事をしたり、手を繋いで散策したり、

 

人の目気にせずチュッ、チュッとしたり、連れ込み宿でしっぽりしたり、

 

私達で購入した小さな一軒家で新婚さんごっこしたり、新妻子作りエッチしたり、

 

その程度のことですよ?

 

たいしたことではありませんが一応奥様公認の愛妾メイドですし、

 

こういうのが普段のご奉仕をより際立たせるというものです!

 

 

 

 

───あ、旦那さま♡

 

い、いけません♡

 

これ以上は奥様に申し訳が♡ 

 

それに♡ こんな毎晩♡ 奥様にバレちゃう♡

 

あ、だめだめっ♡ いやあぁん♡♡

 

許してください♡ そろそろ危ないんです♡

 

これ以上は本当に旦那さまのお子が♡

 

え、そ、そんなっ♡ タルブ村を!?♡

 

ひどい♡ 故郷と家族を人質になんて♡

 

ああぁ♡ ごめんなさいルイズさん♡

 

旦那さまに逆らえないの♡

 

身分を超えて友人になれたのに私♡ あなたの旦那さまとまた♡♡

 

朝まで♡ 一晩中♡♡ 裏切り子作りエッチ♡♡ しちゃう♡♡

 

危険日メイドマンコ♡ 捧げさせられちゃう♡♡

 

たくさん種付けされても♡♡ 平民メイドは泣き寝入り♡♡

 

きっと♡♡ 何人も♡♡ 何人も♡♡ 旦那さまの隠し子♡♡ 仕込まれちゃうの♡♡

 

ああん♡ 誰か助け────オッ♥♥オオッ!?♥♥あッ♥ああッ♥♥やだ♥いつもより♥バキバキぃ♥♥イク♥♥いれられただけで♥イクイクぅっ!♥♥あぁ、ダメェ♥旦那さますごい興奮してっ♥♥オオンッ!♥♥先走り子宮塗りたくってぇ♥♥本気で♥♥子宮狙ってるぅ♥♥♥開くぅ♥♥ドチュドチュ子宮ノック♥♥ホントに危ないのにぃ♥♥はい♥はいぃっ♥♥産みます♥産ませてぇ♥♥愛人メイド・シエスタ♥♥一生お仕えしますからぁ♥♥あぁ好きぃ♥♥好き好きっ♥♥サイトさぁん♥♥私のご主人さまぁっ♥♥ぁ───アアアアァァッ!?!♥♥♥♥♥♥♥♥

 

 

───

 

──────

 

───────────

 

 

───んふ♡ はぁ♡ お腹に♡♡ たくさん♡♡ へへぇ♡♡

 

ほら、この通り

 

『無理やり手籠めにされちゃうメイドさんプレイ』で旦那さま大興奮♡

 

やっぱり普段と休日の緩急あってこそですよねぇ

 

まあ途中からプレイ忘れて本音ダダ洩れだったのはご愛敬ですけど♡

 

でもおかげで一晩どころか朝の目覚めまで私がサイトさん独り占め♡ ちゅ♡

 

あんなに激しく卑しいメイドを躾けたくせに可愛い寝顔して♡ ちゅっ、ちゅぅ♡♡

 

なんていけない旦那さま♡ ああん、もうっ♡♡

 

奥さま(ルイズさん)が出産終えてからの方が遠慮無しなんですから♡♡

 

今朝は私が奥さま起こしにいくっていうのに♡

 

毎回、にやつかないよう気をつけてるんですからね♡

 

だって少し動くだけで子宮にへばりついた重みを感じて♡

 

えへへ♡♡

 

これ、すごいんですよ♡

 

だって自慢したくなっちゃう♡♡

 

昨晩もお相手させていただきましたって♡

 

これからも性欲処理と子作りはお任せをって♡

 

危ない♡ 危ない♡

 

知らない奥様は幸せ

 

知ってる私は幸せ

 

ウィンウィンなんですから♡

 

ふふ、でもこれでタルブ村の両親にいい報告ができそうです

 

そろそろ孫の顔を見せられるって♡♡

 

 

 

 

『女主人と愛妾』

これは古き時代、後に英雄となる同じ男を愛した事で時に争い時に協力した貴族と平民の女ふたりの不思議な友情関係を描いたベストセラー小説である。身分違いの恋ならぬ身分違いの恋敵戦友モノとでもいうべき作品だ。本来中心人物であるはずの英雄の出番は最低限で、主役は立場の違う少女ふたり。

 

──不器用で気難しい性格ながら頑張り屋で誇り高い貴族の少女

 

──情が深く、惚れた男に一途ながら強かさを隠し持つ平民の少女

 

彼女達のやり取りと心理描写を中心に当時の身分制度や激動の社会情勢を交えてドラマチックにその一生を描いたヒット作だ。しかし歴史的事件以外の描写も英雄の逸話が元ネタであり、また主役の二人が実在の人物をモデルにしている事はあまり知られていない。ハルケギニアを滅ぼしかけた古代竜を討伐し、その後の復興にも従事した真の英雄と伝わるオルニエール夫妻と彼らに生涯仕えた同年代のメイドがモデルなのだ。

 

元々有名であった夫人はともかくこのメイドの存在が明らかになったのは今や観光名所であるオルニエール邸の修復作業中に発見された隠し棚から夫人の手記が見つかったのが切っ掛け。そこに夫である英雄に次いで記述されていたのが件のメイドであったのだ。

夫人から見た彼女に関する記述と伝わる夫人の性格を吟味すると表向きは主従関係であっても実情は相当気安い友人関係であったのが透けて見えた。作者はこれの写しを読んだ時に本作のインスピレーションを得たとあとがきで記載している。

 

時代ゆえにこのメイドに関する資料は少ないが実在した人物で小説の通り女主人に認められる形で英雄の愛妾となって子供も産まれたのが確認されている。現代はもちろん当時の価値観でもあり得ない関係である。(隠された愛人や使用人が手付きに、等はあった)

ただ小説でも史実でも思い人たる英雄は功績をあげる過程で彼女達以外からも秋波を送られており、彼が目立ち始める前から恋慕を抱いていた彼女達はぽっと出の女に奪われてたまるかと共同戦線を張って妨害し実質ふたりで独占していた様子が見受けられる。こういった日々が彼女達を身分を超えた戦友にし、思い人の共有に対する忌避感を和らげたのだろう。

 

また子爵家夫人ないし英雄夫妻の片割れとして悩ましい問題や難しい選択を迫られた時に夫と並ぶ形で彼女を支え、励まし、共に悩んだ様子も記されており、それらに対する夫人からの恩義や友誼も記されていた。あまり素直な表現ではなかったのは伝え聞く夫人の性格通りで微笑ましい。

 

なお余談となるが小説内で夫人が息子夫婦が子沢山なのを咎めるように「一人しか産めなかった私への当てつけかしら?」「家畜のようにぽこぽこ産むんですから」と息子嫁に嫌味をいうシーンが(孫達の相手を全力で楽しみながら)あるのだが、相手は違うものの実際に言った発言らしいのが手記の記述から推測できる。どうも最終的に子供の数はメイドの方が多くなったらしくこれを夫人は老年まで(半ば冗談に近かったようだが)ちくちくと夫とメイド当人達に愚痴っていたとある。プライベートではいいように自分をコントロールしている気のするメイドへの数少ない意趣返しだったらしいのが窺える。

 

ただ前述した通りメイドが平民であり子も婚外子なため明確な記録が無く、しかも共に子爵家に仕えていた彼女のイトコの記録と後々混同され判別が難しくなり正確な人数は不明。されど夫妻の間には子が2人生まれたのは歴史的事実であるため最低でも3人以上と推測できる。いくら子が出来るかどうかは運の部分もあるとはいえ夫人も文句を言おうというものだ。

 

なお、さらなる余談だが彼女のイトコも子沢山だったらしく彼女達の出身地であるタルブ村の記録からどちらがどれだけ産んだかは分からないまでも二人合わせて10人前後の子がいたのは確実のようだ。割合によっては子爵家は一時修羅場だったのではと邪推せずにはいられないが、それは現代の価値観で見た話。あるいは彼女達の特殊な関係を外から見た部外者の評価であるのは留意しよう────

 

 

「んちゅ♥ ちゅぅ♥ んふぅ♥ なんていけないご主人様っ♥♥

 ふー♥ ふーっ♥ 奥様はまだ二人目なのにぃ♥ 愛妾メイドは四人目ぇ♥♥ えへへ♥♥」 

 

「あぁん♥ しかも♥ 私とシエスタ同時ボテ腹♥♥ もう♥ む・せ・っ・そ・う♥♥

 私達無しで♥ んふふ♥ メイド達との関係、奥様に知られないようにしてよ♥♥」

 

「そうですよ♥ まーだまだ♥ たぁくさん♥

 お屋敷で♥ 奥様内緒のご奉仕♥ いっぱぁい、二人でしてあげますから♥♥」

 

「ちょっ、私を巻き込っ! あひっ!?♥♥

 おおっ♥ 乳首ぃ♥ ミルク絞っちゃ♥ ああぁぁ♥♥ また赤ちゃんより先にぃ♥♥」

 

「おおぉっ!?♥♥ 私のもぉ!♥♥ 味比べぇ♥♥ 旦那さまにぃ♥ 真っ黒にされた乳首ぃ♥

 はあぁ、はぁ♥ んふぅっ♥♥ ミルク根こそぎ♥ 吸われっ、ああぁっ♥♥」

 

「んっ♥ んんっ♥ やぁ乳首伸びっ♥ おおん♥ 相変わらず激しい吸引っ♥

 歯形なんてつけなくても、もうあなたのものだってばぁ♥♥ んんっ、もうっ♥♥

 このご主人様はぁ♥♥ 責任とれば何してもいいと思ってぇ♥♥ ああぁぁっ♥♥!」

 

「おかげでぇ♥ 私達どころかタルブ村まで旦那さまのものにぃ♥♥

 メイド達(みんな)の子供を♥ 集めて育てる隠し子村にされちゃったぁ♥♥」

 

「これで何人作っても大丈夫♥ じゃないわよ!♥

 ふー♥ ふー♥ 大事にしてよ?♥ あの子たちも♥ 私達も♥ この子も♥」

 

「ふふ、まずは♥ さっきから私達のお腹に突き刺さってるぅ♥ 旦那さまチンポで♥」

 

「イトコ同士♥ 母子そろって♥ たっっぷり♥ 愛して♥ ご主人さまぁ♥♥」

 

「「ぁ─────アアアアァァッッ!?!♥♥♥♥♥♥♥♥」」

 

 

────実際、英雄夫妻の御子たちは両名とも幼少期を振り返った際「家にいた子供達全員を兄弟だと思っていた」という発言を残している。子供達を共に育てて共に遊ばせるぐらいには当人たちの間では問題にならなかった証だろう。

尤もオルニエール家がある意味で子沢山だったのには別の事情もあるのだが本題と関係ないため興味があれば歴史書をめくるのをお勧めする。史実を土台とした作品はそういったものと見比べると理解が深まりより楽しめることだろう。

(『ベストセラーの意外な元ネタ集』より抜粋)

 

 

 

 









なお、オルニエール邸の妾部屋とかはサイトの老年期に改築とかなんとか言って全部潰しているので後年の人に気付かれてないという


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11 微熱の慢心

こっから少しタイトルでわかる彼女の話……

そして、何気なく今までで特大の独自のご都合設定がさらっと語られる




???の月???の週???の曜日

 

 

 

 

 

俺ことサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール子爵は愛妻ルイズに隠れてあちこちで愛人やら浮気相手やら隠し子やらがいる英雄貴族さまである。書き出すとすげえ最低だけど、

あんな魅力的な美女たちが周囲にいて、あっちもまんざらでもない様子なのに手を出さないのってかえって失礼だと思うんだ、うん!

 

で、俺がいつからこんなだったかというと、多分こっちの世界に来る前からかな。

生まれつきってやつかもしれない。これはと思った女の子には積極的にこなかけてたんだ。

まあ全然うまくいかなくて、いわゆる非モテの称号を得ていたんだよな。

それこそキスだって使い魔の契約としてのルイズ相手が初めてだったし。

もちろん初エッチもこっちに来てから。

 

相手は当然ルイズ!

 

と、言いたいところだけど違うんだ。え、わかってた? そりゃそうか!

でも比較的早かったのは知らないだろ。召喚されてすぐの頃のギーシュとの決闘騒ぎの直後。

ガンダールヴの力を初めて使って勝利した俺の戦いぶりに滾ったのだと使い魔使って強引に自室に連れ込んだ女性と俺は肉体関係を持った。ああ、そうだよ、彼女だ。

 

キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー

 

奇しくもまだ良好な関係とはいえないご主人様であったルイズとその実家との歴史的対立構造にある家の娘。当人同士もその性格からか妙に張り合っていた女性であった。当時、常にダース単位で恋人がいるといわれていた彼女だが熱しやすく冷めやすいところもあって当時はちょうど恋人が(・・・)一人もいない(・・・・・・)時期。そこにきて“予想外の活躍を見せたルイズの使い魔”という立場の俺は彼女の食指を動かした。微熱風にいうなら情熱ってやつ。彼女の燃えやすい部分に俺は火をつけてしまったらしい。だから経験豊富な女性が性欲旺盛だが初体験の男をリードすることになった。

まあ、最初だけだったんだけど。

 

 

 

当初キュルケのあまりの色香にチェリーボーイだった俺は狼狽えていた。

ロウソクの明かりと月明かりに照らされたいかにもな雰囲気の部屋で紫のベビードール姿のグラマラスボディが目の前にあるんだ当然だろ!?

しかも若干盛り上げるための演技が入っていたとはいえ熱のこもった視線と男をその気にさせる甘い囁きを繰り返され、ベッドの上でしなだれかかられたら童貞の理性なんて秒で死ぬさ。

 

「やぁん、乱暴❤」

 

欲望のまま彼女を押し倒す。

勢いで大きく弾む褐色肌の大きな山。俺はほとんど無意識に両手で鷲掴みしていた。

手の平だけでは収まり切らないボリュームに衝撃を受けつつも簡単にむにゅっと指が沈む柔らかさとそれを適度に押し返す肌と肉の張りに大感動。未経験な俺だが、初めてでトップクラスのおっぱいを揉んでいると本能で理解させられる揉み応えと圧倒的なボリューム感に俺は一発で虜。彼女の胸に顔を埋めて顔全体でキュルケっぱいを味わいながら我武者羅に揉んでいた。

 

「キュルケ! んんんぅっ!」

 

「ふふ、いいわぁ、男の子はやっぱりこれぐらいじゃないと……あんぅ❤ え?」

 

後から聞けば、この時からもうキュルケには妙な違和感があったという。

俺に揉まれる度に、埋めた顔が動く度に、遊んでたわりにきれいな乳首を舐められる度にジンジンとおっぱいの芯、胸の奥、お腹に響くような刺激が走っていった、と。他の男とはまるで違う感覚にゾクリとするモノが這い上がってきたらしい。けどもう完全に理性が吹っ飛んでキュルケっぱいに魅了されていた俺は気付くことなく夢中になって褐色巨山にむしゃぶりつきながらズボンの奥で痛いほど勃起していた息子を彼女に押し当てていた。

 

「やっ❤ ああぁ❤ うそなんで❤ こんなっ❤ んんぅ、やだこれ熱っ❤ 待って、ちょっと落ち着い、んんんぅっ!❤❤ ああぁ、だめ❤ この子おっぱい吸うの上手ぅっ❤❤ それにもうこんなに硬くなってるぅ❤❤」

 

一旦落ち着かせようとしていたらしいキュルケだけど、夢中な俺は気付かず。むしろ頭や肩に置かれた手をもっとしてという意味に都合よく解釈して、双山の頂点で可愛らしく勃起していた乳首を二つとも口に含んで思いっきり吸った。やっぱこれほどのサイズならやりたいよねダブル吸い(そんな名前かは知らんけど)

 

「え、なに、んあああぁんっ!!?❤❤❤ こ、こんな吸われ方知らなっ、あん!❤ でもこれ好きかもぉ❤ おっ❤ おおっ❤ んんっ❤ やあっ❤ おっぱい伸びちゃう❤ ミルク出ないのになんか出ちゃいそうよぉっ❤❤」

 

男と自分を楽しませるために作った甘い声はとっくに本気のそれになっていた。俺もそれが本能でわかっていたのかより調子に乗ってキュルケ自慢の豊満おっぱいを揉みしだく。同時に、いつのまにか彼女の足の間に割り込んでいた下半身の俺自身(ムスコ)を濡れ始めていたキュルケのショーツに押し付けていた。布地の少ない紫のエッチな下着はこすられる内に隠すべきその秘裂を曝しだしていく。

 

「ああぁ、やっぱりしたいわよね❤ でも、あんっ❤ ちょっとのつまみ食いのつもりだったのに❤ これ危ないかもぉ❤❤」

 

この時、既にキュルケはまずいと思っていたが同時に今までで最高の相手という予感もあって迷いが出ていたらしい。俺は結果的にその隙をつくように次の動きに出ていた。なんというか、決闘で初めて剣を握ったのに自動的に体が動いたのと似た感覚。いわゆる男の象徴は「剣」に例えられることもあるせいなのか。“その”武器を使う行為ならある程度できてしまうらしい。だからどうすればいいのかが自然とわかった気がしたんだ。

 

「んぢゅっ、ぢゅるっ、ぢゅずっ、んっ、んっ」

 

「あ、はぁあっ❤ うそっ、胸と指だけでわたしっ❤ あっ❤ あっ❤ あっ❤ ああっ!❤」

 

執拗なおっぱい揉みと乳首吸いを続けながら自分の涎で濡らした指を彼女の膣内に入れていた。ズボジュポと最初は穏やかに、されどどこをどういじればキュルケがより感じるのかを調べるように角度や緩急を調整しながら。初めてだったけど当然のようにそんなことを俺は出来ていた。伝説の使い魔ガンダールヴのまさかの性能だった。最高です始祖さま!

 

「んっ❤ はあぁん❤ うそっ、うそっ❤ この私がっ、ああぁ❤ やだ、腰浮いちゃう❤ 指きもちいいわぁ❤ んんぅ❤ きちゃうっ❤ イかされっ、っ、んっ~~~~!!❤❤❤」

 

だから俺は指一本で豊満な褐色美女を悶えさせることができた。

次第に自ら腰を突き出してきたのに気を良くして俺はトドメとばかりに恥丘を弾く。

途端にキュルケは秘裂から激しく潮を吹いて肉感的な肢体をベッドの上で跳ねさせた。

声は抑えた軽い絶頂のようだったが当時の俺にそんな差は分からず、ただただ自分の手で絶頂した女のびくびくと震える淫靡な肢体に意識を奪われていた。

 

肩でしている荒げた息遣い。

合わせて上下する魅惑的な大きな山。

全身玉のような汗を浮かべる褐色の肌。

そこに張り付く炎のような赤い髪の装飾。

乱れた前髪の隙間から覗かせる欲情の瞳。

足を開いたまま未だに痙攣している腰と肉付きのいい太腿。

 

すべてが俺を誘っていた。

すべてを俺だけのモノにしたい。

もう我慢できないと俺は衣服を脱ぎ捨てる。

 

「ハァ、はぁ……っっ❤ あ、あぁ❤ おっきいぃ❤❤」

 

彼女の視線が俺のムスコをとらえて慄きつつトロンと蕩けた。

ズボンから飛び出した俺自身は完全勃起したサイズで勢い余ってかバチンと彼女のお腹に当たる。この時キュルケは俺のが自分のどこまで入るのかを見せつけられたようで、あまりに奥まで入りそうな長さに不安と期待で背筋がゾクゾクしたという。

 

「あっ、だめ、そんなの知っちゃったらわたし…♥」

 

俺の手が男好きのするむっちり褐色太腿を掴んだ時、彼女は少し弱気な声をあげたけど俺は聞いてなどいなかった。俺の指で蕩かせ、開いた女の穴だけに集中していた。むんむんとした熱気とオスを誘うニオイをまき散らすピンク色の穴。はしたなく涎を垂れ流すソレ目掛けて、初めてだというのにやり慣れたような動きで先端をあてがうと一気に褐色美女キュルケの中に押し入る。

 

「あっ❤─────────はああああああぁぁぁんっ!?!❤❤❤」

「っ、お、おおおっ!?!?」

 

想像以上にするりと根本まで入ったと思った瞬間、心地よい熱さが竿全体にまとわりつく。

まるで最初から俺のムスコぴったりのサイズだったかと思うほどどこもかしこも気持ちいい。

膣肉が密着して吸いつき、射精を促すようにしごいてくる。今まで自分の手でやってたのはなんだったんだっていう刺激と背筋から脳天に直撃してくる天上の快楽に俺はかなり間抜けな顔をしていただろう。けどそれを唯一見ることが出来たキュルケもそれどころではなかったらしい。

 

「お、はぁっ❤ う、そ…一気に❤ こんな奥までぇ❤ それにぴったり過ぎ❤ ああぁ❤ これダメ❤ 絶対ダメェッ❤❤ こんなの味わったら戻れ、なっ、んほおおおおおおぉぉっっっ!?!?❤❤❤❤」

 

未経験の最奥まで押し入る長さ。他を経験していたから分かる自分の膣との抜群のフィット感。これで愛されてしまっては自分の微熱など簡単に燃やし尽くされてしまう。その怯えと期待を、だが初体験中の俺は気付くことなく本能かガンダールヴの力か腰振りで応えた。掴んだままの太腿を支えとするようにガツガツ、ガンガンと吸い付く膣壁を先端エラでこすり、抉りながら何度も何度も。

柔らかでありながらコリコリとした感触と吸い付きの子宮口(最奥)目掛けて、何度も何度も。

気持ち良さに夢中に腰を振ってキュルケという女に、目の前の極上のメスに叩きつけていた。テクニックも何もない乱暴な腰使い。だけどあまりに俺と彼女の相性は良すぎたらしい。自らの本能(メス)が探し求めた半身を見つけたとばかりに歓喜してざわめきむしゃぶりついてくる雌穴。その空白が埋まって初めて(メス)になった感慨に震えるキュルケは自分でも信じられないほど蕩けた嬌声をあげて悶えていた。

 

「おひっ❤ あひっ❤ ひぃんっ!!❤❤ ゆ、ゆっくり、おおっん!❤ ダメェッ!❤ お、覚えちゃうっ❤ 今までの全部忘れて❤ コレだけになるううぅ!❤❤ 止まっ、ああ❤ ああっ❤ いいっ❤ やぁっ❤ おほおおぉぉっっ!!??❤❤❤❤」

 

予想外に翻弄されたキュルケはせめて何かに縋りつこうとしたのか後頭部の枕にしがみついていたがそれは唯一自由な手を使っての抵抗ができなくなるということでもあった。だから稚拙な腰使いに翻弄されてキュルケは獣のように喘いでいた。後で教えられたが“男を誘った日”はちょっとしたマジックアイテムで室内の音が外に出ないようにしていたらしい。サイレンスだと全部消えてしまうので情緒がないゆえに用意したんだとか。もっとも当時の俺自身は眼前で俺の腰使いに合わせるようにブルンブルンとダイナミックに揺れる褐色巨乳に目を奪われていたので気にもしていなかったが。

 

「ごくっ、あぁ……キュルケ、キュルケっ!!」

 

「あああぁっ!❤ うそ、うそぉ❤ イかされちゃう!❤ 初めての男の子にこんなぁ❤ んああぁっ❤❤ツェルプストーの女がこんな簡単にぃっ❤❤ ダメダメェ❤❤ わ、私の微熱がぁ❤ 燃え尽くされちゃうっ!❤ お、おおおおぉぉっん!!❤❤❤」

 

いやいやと首を振って赤い長髪を振り乱すキュルケだが俺の腰使いに合わせるように彼女も腰を振っており、肉感的な脚もとっくに俺の腰に絡み付いている。後から聞けば自覚は無かったらしいけど。俺は俺でその隙にとばかりに揺れる褐色巨乳を再び両手で鷲掴みしながら、やや前傾姿勢になるとより奥に刺さるように腰を使っていたらしい。

 

「ひゃぁんっ❤❤ だめそこっ♥ また子宮いじめちゃっ♥♥ あぁっ♥ ぴったりおチンポ震えてるぅ❤❤ ダメよ❤ 生で膣内射精(なかだし)なんてぇ❤ 私まだ誰にも許して、あああぁっ!!❤❤ おほぉっ❤ ひどい❤ 子宮口どちゅどちゅ❤ オチンポキスぅ❤ その説得ずるいぃっ❤❤ ひ、開いちゃう!❤ ああっ❤ あああっ❤ おっぱいまで絞って❤ まだ出ないんだからぁ!❤ あひぃっ❤ 許してぇ❤ イクイクっ!❤ ミルク出るようにされながらイっちゃうぅ!❤❤」

 

「キュルケ、キュルケぇ、ああっ、おおおぉっ!!」

 

この時、それだけは避けようと色々叫んでいたらしいんだけど俺は完全に聞いていなかった。むしろ妊娠を匂わせる発言によりハッスルして、何の遠慮もなくキュルケの一番奥にまで俺自身を押し付けてゼロ距離種付けをした。

 

「あっ❤───────────────っっっっ!?!❤❤❤❤」

「お、おおおぉ……っ!!」

 

射精はなかなか止まらなかった。初体験で褐色巨乳美女を抱いたばかりか異世界貴族の子宮に種付け。という状況が俺を余計に滾らせていたらしい。キュルケもまた初めて子宮で受け止めた男の射精に、それも経験したこともない長さと量のそれにベッド上で仰け反るように背中を浮かせてしばらく全身を震わせて絶頂し続けていた。後日の感想によれば──

 

『脳が焼けるかと思ったわ❤』

 

『子宮に熱々のドロドロ精液(ザーメン)溜めるの癖になりそう❤』

 

『女ってやっぱり優れた雄に孕まされたいのね❤』

 

──という心境だったらしい。

 

「あぁ…気持ち、良かったぁ……」

 

俺も人生初の多量かつ長い射精を終えて、キュルケに倒れ込むように乗っかっていた。クッションのように受け止める豊満双乳の感触を堪能しながら余韻が抜けきらない彼女の感触を楽しんでいた。ら。

 

「はぁはぁはぁ……へ、え?

 ちょ、ちょっと、待って……うそでしょ、こんなに出して、まだ…あん❤」

 

少し収まったかと思えた俺の愚息はむくむくとキュルケの膣内で元気を取り戻したのである。

いやあ、回復早くてごめんね。なんか実際の戦闘は色々消耗するんだけど、こっちの戦いはやればやるだけ回復するという特性がガンダールヴにはあったらしい。なんて俺得な能力!

 

「ダ、ダメよ、こういう時は女を休ませるのが紳士のエチケッ……ぁ、んむぅんっ!❤❤」

 

うだうだいう口を、赤いルージュで彩られた美女の唇を俺の口で塞いだ。言葉では休憩を求めたキュルケだったけど胸元から見上げた顔は、その瞳は、脱童貞したばかりの俺でさえ分かるほど期待に満ちた色で目の前のオスを求めていたんだ。証拠とばかりにキュルケは俺のキスを全く拒まなかった。むしろ彼女の方から口を開いて舌を絡ませてきたのだから。

 

「んちゅ❤ ぢゅぅ❤ れろ、んっ❤ んじゅる❤ ちゅる❤ んんぅ❤ はぁ❤

 キスもすごいのねダーリン(・・・・)❤ いいわ、もう私を好きにして❤❤」

 

そしてうっとりとした顔で俺を求める甘い呟きに、完全に我を忘れて彼女の体を貪るのだった。

 

 

結局朝日が昇るまで交わった俺とキュルケはそのたった一回の交わりで互いの体に、その相性のあまりの良さに完全にのめりこんだ。だから別段何かを相談しあったわけでもこうしようと宣言したわけでもないけど、自然と俺達はセフレ(本来の意味)のような関係となって時間が合えば場所を問わずに交わるようになった。

こんな風に。

 

「はむ、ちゅうぅ❤ れろ、んぢゅぅっ❤ はぁっ、うふふ、ねえ……今夜も来て❤」

 

お誘いは誰かに見つかりかねない学院廊下隅でのねっとりとしたディープキス。互いのそれが混ざり合って出来た唾液の橋が彼女がいつも見せつけている深い谷間に消えていく様はまさに絶景だった。

 

「ふふ❤ こんなことするのダーリンだけよ、んっ❤ んっ❤ あはぁ、たくましい体❤」

 

彼女の計らいで二人だけになった広い浴場で柔らか豊満褐色ボディをスポンジ代わりに体を洗ってもらったりも。全身で味わう柔らかボディの張りと跳ね具合に途中から本番まで行っちゃうけど。

 

「あっ❤ あっ❤ ダメぇ❤ 朝食、遅れ、ちゃ❤ あ、んんんぅぅっ!?❤❤

 おおっ❤ びちびち跳ねてっ❤ んぅ❤ もう、お腹いっぱいよ❤❤」

 

夜這いならぬ朝這いで、寝バックしながら朝一番の特濃精液を子宮に注ぎ込んでそのまま一日を過ごさせたこともあったっけ。そんな日は一日中キュルケは熱い吐息と濡れた瞳をしててすれ違うたびに男子たちが前かがみになっていたものだ。その腹の中にいるの俺の子種だぜって、すげー優越感だった。

 

「あ❤ ああぁん❤ 熱いぃ❤ おっぱい火傷しちゃうぅ❤ すごい匂い濃いぃ❤ みんなにバレちゃうわぁ❤❤」

 

またある時は誰もいない教室。その机の下で秘密のパイズリをしてもらったりも。

胸元を開いたブラウスの谷間にそのまま遠慮なく大量射精。

褐色肌に俺の白濁が映える、映える。

 

「あはぁ、ああぁ、ああんっ!❤ 愛してるわダーリン❤❤」

「俺もだキュルケ! お前が欲しいっ、ルイズよりも君が!」

「っっ!❤ あぁっ、これ最高!❤ またイクぅッ❤ ねえルイズ気付いてるぅ?❤ 私達のエッチな匂いぃっ!❤❤」

 

ルイズの留守を見計らって彼女のベッドで疑似ラブラブエッチをしたこともあった。

 

しかし幸か不幸か。後の的中率を考えるとあれだけ生でして、何の遠慮もなく考え無しに膣内射精しまくったのにキュルケが妊娠することはなかった。当時の俺もさすがに妊娠させるのはまずいと頭ではわかってたんだけど、あの褐色むちむちヒップが吸い付いてきて外に出す気が起きなかった。彼女はあのおっぱいも最高だけどお尻の肉付きも素晴らしいんだ。妊娠するかもと思っていても突き出させたあの褐色デカ尻に腰密着させてビュービュー無遠慮種付け射精するのが最高に気持ち良かったんだ。普段はすました大人の女性を気取っているキュルケがメスのトロ顔で媚びてくるから何度も下半身復活しちゃってたんだよな。今の膣内射精好きな俺はきっとこの生活で誕生したのだろう。なんて罪深い女だキュルケ!(責任転嫁)

 

でも、そんな褐色グラマラス美女キュルケを好き放題できた日々は、とくに明言化してなかった関係は、始まりと逆にいつの間にか終わっていた。自然消滅ってやつだな。ルイズと共にいる時間が増え、学院にそもそもいない時間も増え、キュルケはキュルケで別に行動していたこともあって、会えなくなったのが大きい。そして互いに本気で愛する人を見つけたのが決定的だった。俺はルイズ、キュルケはコルベール先生。それぞれの結婚がセフレ関係の事実上の終了宣言。

 

しかし

 

だからこそというべきか。

今、俺の前で彼女は似合いの赤いドレスを脱ぎ落として、かつて以上に成熟した垂涎の肢体をさらすことになっていた。そこには昔と違いその先の行為への期待の興奮はなく、僅かな悲観と羞恥に唇を噛んでいる女性がいるだけ。そしてそれ以上に確固たる覚悟の熱をその瞳に宿してこう告げた。

 

 

「──────これより私はド・オルニエール子爵閣下が約束を守ってくださる限り……こ、この体のすべてを使って閣下をお慰めする役目を果たすことをゲルマニアが貴族ツェルプストーの女として、誓い……ます…………ぁぁ、許してジャン」

 

 

宣言の後、跪いたキュルケは俺の下着に手をかけて一気に引き下ろした。

躊躇しないように勢いに任せるように。

だが。

 

「っっ❤」

 

他人の妻(・・・・)の眼前に飛びだした勃起状態の俺のムスコ。

昔を思い出させる、否あれから幾人もの女を知って、虜にしてきた経験も積み重なって当時以上の凶悪さを持った黒々しいそれに覚悟の瞳が一瞬蕩けて揺れる。けれどすぐさま首を振って我に返ったキュルケは小さく「ジャン、私を守って」と呟くと先程の宣言が嘘偽りではないと証明するためにその赤くぷっくらとした唇を熱っぽく押し付け、幾度か啄むようなキスをすると咥えこんでいき本気の奉仕を始めた。すべては俺から多額の援助を受けるために。

 

 

 

そう、今の彼女は俺の“契約愛人”だ。

 

 

 

 









まあこの話のサイトに序盤キュルケが合わされば、まあこうなるよねって展開
そして続きは、まだない!!



しかしながら本文中にいれるかいれないか迷って入れなかった一文がある。


始祖「え、なにそれ知らん、こわっ」


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12 微熱の油断

大部分、三人称





 

 

 

 

 

「あっ、ああっ❤❤ ダメよ、こん、なぁあっ!?❤❤ いやぁ乳首ぃっ!❤❤❤

 グリってぇ❤❤ よ、弱いの知って、おほぉっ?!❤❤❤ んおおぉっ❤ 指ぃ!❤

 おまんこズボズボぉ❤❤ やぁ、やぁん❤ それ私の好きな動きっ❤❤ あひぃっ❤❤

 あっ、あっ、あぁ❤ む、昔とはもう違うのよ? 私もあなたも結婚してぇ?!❤❤

 あっ、っっ───んやあああぁぁっ!?!❤❤❤❤」 

 

 

どうしてこんなことになってしまったのか?

 

 

パーティドレスを身に纏う艶やかな美女が背後の男に全身をまさぐられている。

露出の多いドレスでは文字通り脇が甘く狼藉者の手をまるで防げず、ボリューム感たっぷりの果実は鷲掴みでこねまわされ、同時に指先で乳首を徹底的に虐められていた。そして魅惑的ではあるが防御力ゼロの深いスリットは別の手の侵入を容易に許し、夫だけに捧げたはずの人妻の穴をその二本指で蹂躙されていた。

 

どちらも好みの愛撫で、だからこそ女はたまらず悶えてしまう。堪えるように逃げるように前かがみになっていく体を追うように背後の男も折り重なる。密着面積が増え、伝わってくる相手の体温()がかつての記憶を刺激する。女の抵抗をものともしない力強さに畏怖より逞しさを覚える。何より突き出した格好の臀部に当たる感触。ドレスの薄い布地越しに焼けた鉄芯のような硬さと熱さが生唾を嚥下させる。お腹の奥が“やっとだ”と期待するかのようにざわめき出したのを彼女は否定できない。

 

 

どうしてこんなことになってしまったのか?

 

 

視界がチカチカと点滅するような快感の荒波と内側から徐々に燃え上がっていく熱量の中。

浮かんだ疑問は既に手遅れな疑問。あるいはまだここまでなら無かったことに出来るという考えがあったのだろう。そういった甘い考え(油断)がこの状況を招いたのだと彼女─キュルケが気付くのはもっと後の話であった。

 

 

 

 古代竜戦後より始まった以前より積極的な各国の交流会は様々な形で行われていた。

同じような脅威がまた襲ってきた場合の備えと未だ根深い戦後の傷痕を癒すために国家の枠組みを超えて普段から交流し、助け合っていきましょうという試み。今夜のそれはゲルマニアで開催された主にゲルマニア貴族とトリステイン貴族の交流を目的とした仮面舞踏会形式のパーティであった。

 

仮面といっても目元を隠すだけの代物。

目立つ、よく知られた人間は誰か分かろうという程度の物である。

また舞踏会中の歓談で相手と商談や取引、交渉という段階にまで行ければ用意された個室に消えていくという手筈(ルール)になっていた。これもまた交流、否それこそこの舞踏会の真の目的。

Aという家では価値無き物もBという家では価値がある、なんてよくある話。国や土地まで違えば需要と供給はもちろん特産品や入手困難な代物は違ってくる。この仮面舞踏会は貴族としてのメンツや所属派閥ゆえに普段は交流できない相手と堂々と交渉するために用意された方便の場であった。

 

 

夜も更け、舞踏会もお開きとなっている時間。

だが、会場となったゲルマニア皇家保有の巨大な屋敷では各所で未だに誰かと誰かが顔を突き合わせて交渉を行っている事だろう。余所の会談を探るのはマナー違反。扉前に使用人が立っている部屋は“使用中ゆえ分かっているな?”という暗黙の了解で守られている。

 

そんないくつもある個室の一つから今しがた出てきたのは従者を連れた貴婦人。

仮面で目元を隠していてもその露出の多いドレスではそれ以外が全く隠せていない。

フロントホックの黒いドレスは大胆に背中と肩をさらけ出し、胸元を深いV字の切れ込みで強調させていた。スカート部分は踝まで届く長さはあったが左右に腰まで入ったスリットが褐色の太腿を見せつけてくる。

 

じつに魅惑的で蠱惑的な美女であった。

 

無論その魅力は大胆なそのドレスを着こなせる胆力と所作。

そして似合うだけのスタイルあってこそ。

燃える炎のような髪を纏め上げ、あらわにしたうなじの色香。

V字の布地がはちきれんばかりのボリュームを誇る圧倒的な胸元の果実。

脇や背中から覗ける瑞々しい褐色の肌と隠し切れない暴力的な肉感。

それを引き締め、上下の豊かさを際立たせる括れた腰とそのしなやかな動き。

その演出が盛り上がったヒップラインをより魅力的に仕上げる中。

一歩進む毎に際どいラインギリギリまで晒されるムッチリとした太腿が誘う。

 

よほど特殊な趣味でもなければ、むしゃぶりつきたくなる肢体の美女がそれを際立たせるドレスを纏っているのだ。目の保養の眼福か。手を出せない地獄か。それまでは交渉に集中していたお相手もその去り姿には見惚れたように口を開けて呆けている程であった。否、むしろそんな美貌と色香に誑かされて不利な取引をしなかった自制心を褒めるべきだろう。

 

そう今回の交渉はこの美しき貴婦人にとって良い話し合いとならなかった。

だからだろう、仮面越しでも分かるその美貌には疲れが見える。それさえも色香へと繋がる辺りは天性のものか。ついていた従者に何かしら指示を出して遠ざけると彼女は何の気なしに廊下を歩く。時間も時間だが、気分転換も兼ねた散策。まだ多くの客がいるから灯りは消えておらず何の不安も感じない。彼女自身が卓越した火系統のトライアングルメイジである自負もあったのだろう。場所柄とその事実もあって従者も黙って離れたのだから。

 

「ふぅ、ん? あら、あなたは…」

 

廊下の先からメイド連れで歩いてくるのは仮面をつけた同年代らしき男性。

その見知ったシルエットに知らず彼女は笑みを浮かべた。

尤も次の瞬間その意味がかなり変化するのだが。

 

「これは幸運、パーティでは縁がなく話せませんでしたね麗しのお方。仮面では隠せぬ情熱と炎のような輝きを持つ美しきご婦人。どうか今宵はこの矮小な男めにあなたへ貢ぐ栄誉を与えてくださいませんか?」

 

「………ぷっ」

 

「……おーい、人が折角頑張って慣れない喋りしたのに笑うなよキュルケ」

 

「ふふっ、ごめんなさいねサイト。

 いえ、久しぶりにダーリンって呼んでもいいかしら?」

 

「ルイズの魔法が飛んでこない所ならね」

 

「それは残念」

 

「おい、ってやっぱ昔からルイズの反応ありきでからかってただろ?」

 

「あら今更気付いたの?」

 

「マジかよ………くくっ」

 

「ふふ」

 

クスリ、クスリと笑いあう。

旧友との久しぶりの再会はキュルケ自身が思っていたより気分を高揚させた。同じ舞踏会に参加していた両名だが会話が出来たのはこの時が初めて。何せこの“ふたり”は参加者の中で特に目立っていたからである。

さもありなん。

 

トリステインやガリアとの繋がりが深いツェルプストー家の女当主キュルケ。

(夫ジャンはこういった場を好まないのと発明で忙しく欠席)

古代竜討伐の英雄にして国を問わない戦後復興の絶大な支援者オルニエール(サイト)子爵。

(妻ルイズは産後間もないため大事をとって欠席)

仮面をつけていても前者はその隠しようのないグラマラスボディと燃えるような赤髪で、後者は貴族では珍しい黒髪とこういった場への不慣れさから見抜かれ、それぞれで普段交流の無い相手に群がられて互いの存在には気付いていたが挨拶もろくに出来なかったのである。

 

だからこそ何でもないそんな短い会話がキュルケは楽しく、心底から笑っていた。

先を見越した仮面舞踏会の緊張感とそこから始まった会談での収穫の少なさが彼女をして憂鬱さを感じさせていたせいだろう。だからそれが最初の油断といえば油断()。気心知れた昔馴染みともっと話をしたいという思いが芽生えてしまう。だからその後のサイトの誘いが自然であったのもあって個室に一緒に入ることに。かつてセフレだったとはいえその後は何も無かった事や数々の戦いや冒険で積み重なっていた信頼、扉前とはいえ顔見知りのメイド(シエスタ)がいたからであったがそれでも普段であればもう少し警戒し最低でも従者を呼んでいただろう。だが実際は言伝をシエスタに頼んだだけ。色々あって今日まで積み重なった気疲れが生んだ隙であった。

 

 

 

「うふふ、やだ、あんたたちまたそんな──」

 

「いやしょうがないだろ、キュルケだって昔──」

 

室内では仮面を取って二人は歓談していた。

学院時代に戻ったような軽めのやり取りと共通の話題ともいうべき人物(ルイズ)の昔話と現在を肴になんてことはない気安いスキンシップが繰り広げられる、男女二人っきりの個室。その危険性を軽んじたままキュルケは何度もグラスを傾ける。さすがに酔っ払わないよう自重した量であったが気疲れ無く飲めたのが久しぶりだった彼女の隙はさらに大きくなっていた。それをこの男に見逃してもらえるわけがなかったのだと彼女が知るのも、いや思い出すのはこのすぐ後の話となる。

 

つまみが無くなったので外のシエスタに追加を求めようと立ち上がった時だ。

彼女は背中を取られた。その瞬間サイトは旧交を温める戦友から極上の美女を狙う狩人となる。最初からすべてそのための擬態であったのも否めないが些細な話。

 

「え、なに─────ああぁん!?❤❤」

 

勝手知ったるなんとやら。

あっという間に体中の官能を支配されたキュルケは為す術もなく蕩かされる。

かつて毎日のように交わっていた過去は伊達ではない。サイトは的確にキュルケの弱い所を刺激して幾度も絶頂を味わわせた。全身に走る甘い痺れの余韻に、くたり、と弛緩しきった極上の肢体がテーブルに突っ伏すように倒れこむ。

 

「ぁ───ん❤ はぁ、はぁ❤ んふぅ❤」

 

人の腰ほどの高さの机にそんな体勢で、となれば彼女は背後の男に無防備のままその豊かな臀部を突き出す格好となっていた。気付かぬまま生唾を飲み込んだような音がしたが弱点を知り尽くした愛撫に蕩けていたキュルケは気付かない。

 

「ゴクッ、相変わらずエッロイ体……まずは俺のを思い出してもらわなきゃな」

 

サイトは大胆に、そして当然のように彼女のドレスをめくりあげる。

感触は伝わっていたが理解する頭が働いていない。クロッチ部分しかないような面積のショーツに欲情したオスの視線が突き刺さっているがこちらもまた同じだった。むしろ濡れ切ったそれの腰紐を解かれ、開放された感触がどこか心地よかったとさえキュルケは感じている。

 

「はぁ、はぁ❤ ん❤ ふぁ……サイ、ト?」

 

それでも直接尻肉を掴まれれば、濃厚になった背後の男の気配に気付こうというもの。

だがそれはあまりにも遅い。既にサイトの下半身(ムスコ)は外気に触れ、準備万端にそり立っていた。余程我慢していたのか先走りさえ滴っている。見上げるように振り返ったキュルケはそちらが見えていないが彼の目に宿る獣性が全てを語っていた。

 

「ぇ、っ! ダメ、待っ─────んおおおおおおおぉぉっっ!?!!❤❤❤❤❤」

 

一突きだった。

それだけで彼女の貞操観念は敗北し獣の喘ぎと共に砕けた。準備も必要ない程に涎を垂れ流していた人妻の穴は夫以外の男を根本まであっさり迎え入れたのだ。脳天まで突き抜けてくる衝撃に視界が真っ白になったかのように火花が散り、おとがいが跳ね上がる。

 

(あ❤これぇ❤❤)

 

そして待ち望んだ存在の来訪に人妻は我知らず口元を緩ませた。

 

「お、おおっ、うっ、や、やっぱキュルケのが俺のチンポに一番合うぜ!

 すぐドチャクソ濡れて簡単に迎え入れるくせして膣内ぴったりで──!」

「ん❤ おっ❤ ぁ、あ❤ んんぅ❤ んあぁ❤❤」

 

後ろでサイトが似た顔をしてるとも知らずゆっくりと腰を引かれて、切なく悶え。

 

「──微熱どころかドロドロ熱々マンコ肉が吸い付いてくるんだから、なっ!!」

「おほおおおぉぉっ!?❤❤❤❤」

 

再び最奥まで届く力強い一突きで、雄叫びのように喘ぐキュルケ。

そんなたった一回の往復でも全身を襲う甘い痺れが体を震わせ、脳を狂わせる。

ここがどこで、相手が誰かを考える理性が圧倒的な快楽の荒波にかき消されてしまう。

人妻の恵体が示すそんな悦び振りにサイトはもう止まらなかった。そうでなかったとしても止まらなかっただろうが拍車をかけたのは明白。

 

「あっ❤ ああっ❤❤ ああぁ────っっ!?!❤❤❤」

 

キュルケの柳腰をがっちり掴んで支えとするようにサイトは彼女を貪る。

肉厚の褐色デカ尻に乱暴に叩きつけられていく不貞の腰つき。パンパンッ、パンパンッと幾度も激しい肉音が鳴り響く。遅れてテーブルと自身で挟まれた自慢の爆乳が弾むようにたわむ。それでいて動きは単調ではなく、不定期に角度や動きを変えて久しぶりのキュルケという()を味わい、自分という男を思い出させていく。それはどちらも経験豊富であった、なってしまったゆえに分かる他では代えがたい一体感・充足感を与える交わり。

 

「あ、ああぁんっ!!❤❤❤ やぁ❤ きちゃうっ!❤❤ これすぐッ❤ イクっ、イクイクッ!❤❤」

「やべぇ、やっぱキュルケマンコ最っ高っ! 止まらねえっ!!」

 

いつしかキュルケの両腕を手綱のように引きながら、ただただ腰を振るだけの動きになっていたサイト。だが二人の抜群な相性は久しぶりの逢瀬に燃え上がってそれだけで両者を簡単に絶頂へと誘う。しかしそれは男と女では意味が異なる。分かっていて止める気がないのがサイトで判断できる頭が快楽でピンク一色になっているのがキュルケ。良くも悪くも双方とも目の前に迫る絶頂しか考えていなかった。

 

「くっ、もう出るっ! 先生悪いな、キュルケの人妻子宮も俺のっ、うおおおっっ!!!」

「っ、イッ、クゥゥゥッッ!?!❤❤❤──────────ぁぁ❤❤❤❤❤❤❤」

 

込み上がってきた射精感のまま最奥にまで突き入れたサイトの腰が震える。

それは数度ではなく、長く長く続いて、熱塊の連射か熱量の濁流のような勢いで夫以外の子種が褐色人妻の最奥に注がれ続ける。

 

「ああっ❤ ああぁ❤❤ あはぁっ❤ おっ❤ ぁ、ぁぁぁぁっ────!❤❤❤」

 

─ビュルビュルルッ

 

─ドクドクドクンッ

 

─ビュービュービューッ

 

(おほぉ……思い、出しちゃったぁ❤❤ ドッロドロの❤ 熱々、生ザーメン❤❤ 

 私の微熱を塗り潰す灼熱が❤ 女の一番大事な所にドタプンッ、て❤❤ あぁっ❤

 まだ止まらな、オンッ❤ これなのぉ❤ ダーリン(・・・・)の強々種付けぇ❤❤)

 

止まらない激しい射精。叩きつけられる熱い子種。夫ではない男に染め上げられていく子宮。

許されない事だという自覚さえ持てないまま溜まっていく熱と質量がかつての日々を、そこで刻まれていた脳を焼く快楽と多幸感を思い出させる。それに『微熱』程度で対抗できるわけがない。恍惚しきったメスの蕩け顔でむしろ悦ぶように射精を受け止める。その間、男の先端と女の最奥口が外れることはなく、断続的な絶頂に波打つ褐色尻肉はもはや彼女の方が押し付けてさえいた。

 

「おおっ、たまんねぇっ…」

 

「ぁ、はぁ❤ あぁ……はぁん❤ あはぁ❤ んぅ❤」

(ステキ❤ 最っ高っ❤ これ❤ これなのよぉ❤ 幸せぇ❤❤)

 

正気も焦点も合ってない瞳はただただお腹に注がれた熱と重さに浮かされているだけ。

それは暫くしてとりあえず(・・・・・)出し切ったサイトが抜き去っても変わらなかった。何せ固形状といってもいい粘度を持った精液は栓を抜かれても人妻の穴から零れるどころかそれ自体が栓のようにこびりついていたのだから。

 

「はー、ふー、久しぶりなせいか濃いの出たなぁ。

 へへ……やっぱキュルケの肌にはこれが似合う」

「んんぅ❤ ふー❤ ふぅ❤ ん、ふぅ❤」

 

断続的に軽く絶頂でもしているのか。突き上げられたまま震えるむっちりとした褐色太腿と盛り上がった褐色臀部。これに男根にこびりついていた残り汁をこすりつけてデコレーションしながら暗い支配欲にさらなる高揚が止まらないサイト。このセックスシンボルそのものな高貴な人妻をもっと味わいたい。この白が映える褐色肌をもっと俺色に染め上げたい。

 

「キュルケ」

「あ、はぁん……❤」

(あん❤ サイト❤ ダーリン❤ 痺れる声も❤ ス・テ・キ❤)

 

だから、机に突っ伏していた彼女を抱き起すとその耳元で囁く。

青年になった彼の色気ある脳に響く声で。それだけで全身を震わせたキュルケはサイトが顎で指し示した場所を見た。そこはこの個室の奥。入口からは気持ち隠されているように置かれていたベッド。

 

「さあ…」

「っ❤」

 

そこへ一人向かったサイトは道中で衣服を全て脱ぎ捨てた。

あらわになった裸体はかつてと違う大人の、そして鍛え上げられた歴戦の男のそれ。

 

(やだ❤ あの体で昔みたいに❤ バンバンッ❤ ドチュグチュ❤ にされちゃったら❤ どれだけ幸せにされちゃうのかしら?❤) 

 

そんな彼の体は静かに、当然のようにベッドに横たわって大きな枕に頭を預ける。

 

「っっ!❤❤」

 

ごくりと人妻の喉が鳴る。

未だ隆々と雄々しく猛っている彼の男根が文字通り天を刺していた。

まだ、アレで、抱いてもらえる。フラフラながら、力が入らない足腰ながら、その歩みはしっかりとサイトが待つベッドに向かっていく。蕩けたままの頭でも行動の意味は明白で、けれどそれを止めるべき理由をキュルケは思い出せない。だから。

 

「ぁ、はぁっ──────────────────っっ!!❤❤❤❤❤❤❤❤❤」

 

自らベッドに上がって、自ら彼に跨って、自ら穴を広げ、当たり前に腰を下ろした。

途端にキュルケは仰け反り、声にならない絶頂と共に背徳の悦楽と多幸感を深く深く味わう。

そして数瞬は戻ってこなかった彼女であったが、下りてくるように視線が落ちると恍惚な笑みを浮かべ、もっともっととばかりに不貞の快楽を全身で貪り出すのであった。

 

 

 

 

──そこからのキュルケはもうタガが外れた発情しきった雌豹かのよう

いや本物の豹とか見たことないんだけどキュルケって猫とかというより豹っぽいし。

ってかそんなイメージの話じゃなくて、このアングルはたまんねえって!

 

「あぁんっ!❤❤ おおんっ!❤ あぁっ❤ アンっ❤ アンッ!❤ オオォッ!❤❤」

 

全身どちゃくそエロボディが俺の上でアンアン、オンオン、喘ぎながら大暴れ。

勢いでファサァッて解き放たれて舞った赤い髪が色っぽいのなんのって。しかもそれを振り回しながら昔より量感の増したあの褐色デカパイがバインバインと大揺れ! そのうえ自分で両手を後頭部に回してキレイに整えられた脇まで見せつけるようにして、だぜ?

そこらの踊り子が着替えて逃げ出す光景だよ。

 

「んふぅ❤ あはぁ、これぇ❤ これずっと待ってたのぉ❤❤」

 

だっていうのに下の口は俺をやっと再会した半身とばかりに離すまいとむしゃぶりついてきてさ!

しかもさすがの腰使いで(前後左右にグイングイン、時折円の動きまで取り入れて)搾り取ろうとしてくるんだから頭が茹で上がっていても気持ちいいセックスの仕方が染みついてるよなキュルケ。

 

「はぁ、ん❤ ああぁ❤ アンッ❤ あんっ❤ ダーリン❤ うふんっ❤ あっあっ❤ ああぁっ!❤❤」

 

で、俺も最初は好きにさせようかと思ってたけどさ。

あんな情欲に濡れた(燃えた)瞳で懇願の眼差し向けられながら切なげに腰振られちゃったらムッチリ尻肉がっしり掴んじゃうよ! それでガンガン突き上げて、早々に二発目をビュービュー、ビュービューだ!

 

「────あっ❤❤ おっ、おおおおぉぉぉっっ!?!?❤❤❤❤❤」

 

さっきのを押し出すみたいに出しちまった。そしたら防音ばっちりな部屋でなければ全部に筒抜けじゃないかと思うほど獣の喘ぎをあげちゃってさ。このドスケベボディで快楽に弱いって、なんて最高に都合がいいんだ!

 

「っっっ❤❤❤」

 

それで簡単にまた絶頂しちゃったキュルケはさすがに倒れ込んできた。

もち受け止めたよ、胸のパーフェクトエアバックで最高の感触だったと言っておく。

しかもそしたら当たり前のようにチュッチュ、チュッチュッと俺の胸元にキスの嵐。

しまいには抱き着くように腕を背中に回しながら耳まで舐めてきて、ほんと骨の髄までエロい女!

 

「ん❤ あ、はぁ……んちゅ❤ ぢゅぅ❤ ちゅっ❤ ちゅ❤ じゅっ❤ ずぅ❤

 んんぅっ❤ はぁ❤ れろっ❤ んふぅ、れろれろぉ❤ じゅぅぅ❤」 

 

たまらんっ、と押し倒して正常位で第三ラウンド!

お返しとばかりに抜群のボリュームと張りのある褐色爆乳に吸い付いてあちこちキスマークだらけに。大きな、そして経験豊富な割にキレイな乳輪には甘噛みで歯形を刻む。やっぱこのキュルケっぱいは俺のもんだー!

 

「あっ❤ はあぁぁんっっ!?!❤❤❤ ダーリン❤ ダーリンっ❤ アンアァンッ!❤❤」

 

キュルケもキュルケで嬉しいとばかりに手足を絡みつかせてがっしり抱き着いてきてさ。

押しつぶすようにガンガン腰を振ってやったら簡単に何度も絶頂しちゃったよ。

やっぱエロスの権化で見た目女王様(ムチ持ってる方)みたいだけど、どっかマゾというか。

強い雄に屈服させられるのが一番興奮する所あるんだよな、昔から。

 

「─────はぁ❤ はぁ❤ はぁぁ❤❤ あ、あぁ……ん❤ ぢゅぅ❤ れろぉぉ❤」

 

案の定。

何度目かの種付け射精の後、蕩けきった幸せ顔で喘ぐキュルケにチンポ差し出したら何も言わなくてもすぐにその長い舌を伸ばして、這わして、お掃除&勃起誘発フェラしてくるんだからやっぱキュルケは真正だよ。先生だけで、愛だけで、御しきれるメスじゃない。

だからさ。ちょぉぉっと、俺に使わせてくれてもいいよな?

 

 

 

 

 

───バチンッ!

 

翌日の朝、結果的に二人が泊まった室内に頬を叩く音が響く。

当然といえば当然だが、叩いたのはキュルケで、叩かれたのはサイトである。

 

「あ、あなた自分が何をしたか分かっているのっ!?」

 

連続して襲い掛かってきた─久方ぶりの─圧倒的な快楽の渦に気絶するように意識を落として数時間、目覚めた彼女は当初こそ寝ぼけていたが自身が裸で、体中に残っていた昨夜の生々しい痕跡にナニがあったのかを思い出させた。そうして愕然とする彼女に先に起きていたガウン姿のサイトがお気楽に声をかけたのが先のビンタの切っ掛けである。

 

「なんだよ、キュルケもすぐ積極的になって自分で腰振ってたくせに」

 

しかし一発もらうのは予想外でもなかったのか。

落ち着き払ったサイトはむしろからかうようなそんな軽口で返してきた。

 

「っ、それ、はっ!?」

 

多少酒が入っていたとはいえキュルケはそれで記憶が飛ぶタイプではない。

だから何をされたか何をしたか、そしてそれをどう感じたかまで全て覚えていた。

 

「すげえ気持ち良かったんだよな?」

 

「や、やめてっ…」

 

「それも久しぶりに、だろ?」

 

「っっ!?!」

 

思い出すだけでお腹の奥に微熱程度で済まない火が点らされていく。

だから言葉を否定できず、目をそらしたのが本音だったと言える。

しかしそれは互いに手が届く(ビンタの)範囲(距離)でするにはあまりにも無防備だった。

 

「キュルケ…」

「あっ、やっ❤」

 

昨夜、絶頂前後に散々耳元で囁かれた甘く響く重低音の呼び声に脳が痺れる。

一昔前までじつにやんちゃな少年らしい声だったサイトも今やそんな声色を持っていた。間近に迫られてのその声は動揺を呼び、隙だらけの彼女はあっさりと壁際に追い込まれる。慣れた手つきで片足を持ち上げられ、その隙間にサイトは自身を割り込ませようとしていた。キュルケの視界には─あれほどしたのに─既に戦闘態勢の凶悪な肉棒が見えて咄嗟にもう一度平手打ちを放とうと──

 

「お金、欲しいんでしょ?」

「っ、ぁ、いやあああぁぁぁっっ!?!❤❤❤❤」

 

──瞬間、心に空白を呼ぶ言葉に彼女は再び不貞の肉槍で貫かれた。

誰が聞いても歓喜のそれと言わざるを得ない鼻にかかった雌の喘ぎと共に。

 

「先生の発明、研究費が足りなくて困ってるって聞いたよ?」

 

「やっ❤ ああっ!❤ だめっ、止まっ、っっ!❤❤」

 

「大丈夫、俺がいくらでも出してあげるよ……だから、さ?

 昔みたいにふたりでいっぱい気持ちよくなろう、ねぇ!」

 

「んんんぅっ!❤ ダメ、ダメッ、そんなぁ❤ ああっ!❤」

 

己を貫き、深くまで入り込む他人棒がもたらす甘い痺れは容易く冷静な思考を奪う。

だってそれは彼女の人生で最も自分の肉体を抱いた男のソレなのだから。少しでも気が緩めばどんな要求も自分は受け入れるだろうという確信があって、だから彼女は子供の駄々のようにイヤイヤと首を振る。

 

「強情だな、でも説得の時間はたっぷりあるよ。

 移動の日程が一、二日ずれるのはよくあることだし、君の従者はシエスタが一服盛ってぐっすりだし」

 

「そん、なっ、ああっ❤ やっ、全部持ち上げっ、おおぉん!?!❤❤❤」

 

逃げ場を無くすように、つま先立ちで踏ん張っていた残りの足すら抱え上げられる。

壁からも離され、彼の体だけで抱えられ、貫かれ、支えられた状態に思わず女の四肢がサイトにしがみつく。それは落ちる不安からの咄嗟であったが予想以上に彼は微塵も揺らがない。細身ながら屈強な安定感がそこにあって、そのうえでなお自分を蹂躙する腰使いは止まらなかった。

 

「ああぁっ❤ う、そ❤ いつのまにこんな逞しく❤ やぁん❤ ああぁんっ❤❤」

 

かつて(セフレ)の日々。肉体的な相性が抜群であったのはキュルケも認めざるを得ないが当時ここまでの膂力は無かった。かつてあった小さな不満点であるその力強さ足らずが、今はもう。

声の蕩け具合が一段あがったのは気のせいか。

 

「鍛えたからね……初めての女性を満足させられるように」

 

「っ、そんな口から出まか、おおおぅっ!?❤❤❤

 そこ刺しちゃっ❤ そこはジャンだけ、おおっ❤ おくぅ❤ 許してダーリンっ❤❤」

 

世界が認める英雄の、初めての女。戦後も再びを求めて鍛えてくれていた。どこか女心をくすぐる文句に揺さぶられた隙に己が最奥を狙われる。未だ昨晩注がれた熱が貯まっている子宮に俺を受け入れろとばかりに熱した鉄のような肉棒が突き刺さる。とっくに夫だけなどという建前は崩壊しているが、素面で受け入れてしまえばもう言い訳さえ出来ない。

 

「ん、ああぁ……❤ お、お願い本当にダメ❤

 他はなんでもするから……あなたにも愛する人が、ルイズがいるでしょ?

 だから、んんぅ❤ 分かって、今日のことは忘れる、はあぁ❤ からぁ❤

 私もこれ以上ジャンを裏切りたくないの……だから、ねえ、お願いよサイトぉ……❤」

 

だから縋るように、蕩け声混じりながら濡れた目で彼を見詰めてしっかり訴える。

しかしそれは豊満な肢体全部でしがみつく極上の女がキスの距離でする訴えでもあった。

 

「っっ、やっぱこれ野放しは逆に夫婦の危機だろう」

 

「…え?」

 

「説得に燃えてきたって話」

 

「え、え? なん、で……んひぃっ❤ ああ❤ ああぁ❤ それだめっ!❤❤ グリってぇ❤ だめって言ってるのにぃ❤ 子宮ぅ❤ おおおぉっ❤ 入って、んんぅ❤ ~~~~~っっっ!❤❤❤」

 

「おおぉ、子宮口こりこり! 久しぶりでも覚えてるんだな。

 そうだよ、俺がウテルスバージンを奪った男だよ、くぅ、吸い付いてきちゃって!」

 

「あああっ❤ ああぁぁ❤ 思い出しちゃう❤ これ、これ好きだったのぉっ❤❤」

 

「ふふ、さあて、キュルケが頷くのが早いか俺の子を孕むのが先か」

 

「へ、う、うそ……そんなの、あああぁぁっ!?❤❤」

 

「心配しなくていいよ。俺の子はみんな母親そっくりだから」

 

「っっっ!?」

 

万が一デキてもそれならバレないでしょ?

笑顔で暗にそう告げるサイトにゾクリとしたものを感じたキュルケだが、子宮ごと脳も揺らされる快楽の熱量の中ではそれが怖気だったのかそれ以外の何かだったか彼女自身ですら分からなかった。

 

「あっ、そんな❤ だめよサイっ❤ い、いやああぁぁっ❤❤ わ、わたしまたっ❤ ごめんなさいジャン❤ ダーリンのオチンポ相性良すぎるのぉ❤ これあなたのじゃないのにっ❤ からだ悦んじゃうっ❤ 子宮イジメられたら負けちゃうの❤ この人に開発されちゃったから勝てないのぉ❤❤ イク、イクっ❤ またイクぅっ❤❤ あたま幸せにされて、イッ、クッ───ぁぁぁああああっっ!!❤❤❤❤❤」

 

 

 

 

この日、気が狂いそうな快楽の暴威に負けたキュルケはお金のための愛人契約を受け入れる。

そしてサイトはその足で彼女を伴って─道中については語るまでもあるまい─ツェルプストー家へ赴き、何食わぬ顔でジャンと旧交を温めた。

だが再会を喜ぶ夫は気付かない。いつも人前だろうと熱烈なキスやハグといった大胆な帰宅の挨拶をする妻がおとなしい事を。弾む自分達の会話に入ってこず見守るように距離を取ってる事を。珍しく露出の少ないドレスを着込んでいる事を────その隠れた肌に幾つもの裏切りの痕が刻まれている事を。その胎にたっぷりと不貞の種を抱えたままなのも。

 

(あ、ああぁ……許して、ジャン。

 これもあなたの夢を叶えるため、二人の未来のため、あなたの発明は必ず世界を変える。

 愛するあなたの名が世に刻まれるその日が来るまでっ、私が耐えればいいだけだから!)

 

心でそう決意する彼女であったが、知らずその手は重みを覚えるお腹を撫でていた。

何よりその口元はどこか恍惚と微笑んでいたのを彼女自身が気付いていなかった。

 

 

 



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